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第3回 なぜ、我々はがんに勝てないのか?(その3) がんは遺伝子がもたらす病気ではない
http://www.asyura2.com/13/health16/msg/166.html
投稿者 SRI 日時 2013 年 10 月 09 日 12:38:25: rUXLhToetCnYE
 

連載:ジエンド・オブ・イルネス 〜 がん治療医がたどり着いた「病気の真実」
2013. 10. 9

第3回 なぜ、我々はがんに勝てないのか?(その3) がんは遺伝子がもたらす病気ではない


著者プロフィール
デイビッド・B・エイガス氏 米国南カリフォルニア大学(USC)ケック医学校教授、USCビタビ工学校教授、USCウエストサイド・がんセンター長および応用分子医学センター長。プロテオミクスとゲノミクスを応用したがん予防法の開発に取り組む。アップル創業者である故スティーブ・ジョブズ氏の担当医も務めた。
連載の紹介
なぜ人類は、がんに打ち勝つことができないのか? 気鋭のがん研究者がまったく新しいアプローチで病気や健康の真実に迫り、米国で50万部のベストセラーになった『ジエンド・オブ・イルネス:病気にならない生き方』(日経BP社、野中香方子訳)が、このほど出版されました。本コラムでは、その一部を抜粋して紹介します。
 長く私たちは、何ががんを引き起こすのか、あるいはなぜ腫瘍が成長するのかを知らなかったが、がんは全身のシステムの問題(手術や薬では治せない、深刻な機能障害)に関わるものだと漠然と予感していた。

 がんは現代病であり、工業社会の罪、たとえば公害、ファストフードや加工食品、環境汚染が、その罹患率を急上昇させているという見方もあるが、私はそうは考えていない。確かに、がんは、物が過剰な現代文明の象徴のように見えるが、人類と同じくらい昔から存在し、古代の記録にも残されているのだ。紀元前3000年から同1500年までに記された、七つのエジプトのパピルスには、がんの症状に一致する記述がある。特に「エドウィン・スミス・パピルス」(1862年にエジプト、ルクソールの古物商からこの長さ4.5メートルのパピルスを購入したか、くすねとった人物にちなんで名づけられた)には、胸部の腫瘍か潰瘍の、八つの症例が記されている。おそらく紀元前17世紀頃に書かれたもので、この病気の治療法は知られていない、とあり、熱した器具で患部を焼く「焼灼術」を勧めている。

 今日の外科手術や放射線治療も、基本的にはそれと同じだ。違いは、現代では鋭利なメスと、ありがたいことに麻酔があるということだけだ。古代エジプト人は、腫瘍が良性か悪性かによって、異なるプロトコルを発達させた。これには、皮膚腫瘍の切除も含まれる。悪性腫瘍に対しては、複数の要素からなる対処法が示され、オオムギ、ひまし油、ブタの耳なども推奨された。人間ががんにかかったことを示す最も古い証拠は、青銅器時代の女性の頭蓋骨で、紀元前1900年から同1600年までのものだ。その腫瘍痕は、頭頸部がんに似ている。また、2400年前のペルーのミイラには、メラノーマ(悪性黒色腫)がはっきりと残っている。

 それから数千年が過ぎたが、その間も人間は、老いも若きも体をがんに破壊され続けてきた。より近い古代の医師のなかでも、最も洞察力があり、明敏であったのは、ローマ帝国時代(紀元2世紀)のギリシャの医学者、ガレノスで、解剖学、病理学、薬理学などがまだ揺籃期にあった時代に、疾病に関する理論をいくつも提唱した。医術を実践しながら、ガレノスはヒポクラテスの医学を研究し、その普及に貢献した。よく知られるように、ヒポクラテスは古代ギリシャ時代、紀元前400年頃の医師で、健康について多くの説得力ある理論を確立し、「医学の父」と呼ばれている。その生理学的で理性的な観察は、近代医学の土台となった。ヒポクラテスは、病気は自然に生じるものであり、迷信や神がもたらすものではないと述べた最初の人物である。さらに彼は、初めて、悪性腫瘍と良性腫瘍の違いを描写した。体の各部のがんを詳述し、進行して潰瘍化した状態を「カルキノス(karkinos)」と名づけたが、それはギリシャ語で「カニ」を意味する。

 がんがカニのように見えるかどうかは別として、カニのイメージはヒポクラテスにとってふさわしいものだった。彼が描写しようとした腫瘍は、周囲に炎症を起こした血管の隆起があり、四方に脚を広げて砂の中に埋もれているカニを連想させたのだ。彼が念頭においていたのは、内臓のがんではなく、体の表面に近いか、表面にあるがん(胸、皮膚、首、舌などの腫瘍)だったのだろう。

 ヒポクラテスの理論を土台として、ガレノスの概念は築かれた。そのいくつかは、がんの特徴を正しく捉えている。ガレノスはがんを、「治りにくく容赦のない体の一部」と表現し、そのメカニズムをこう説明した。

 広範囲に及ぶ過剰な「黒胆汁」が、がんを根づかせ、簡単に除去できないようにしている。黒胆汁は全身に侵入し、それに伴って腫瘍も広がる。これらの腫瘍を切除するのは難しい。なぜなら、黒胆汁がその切除跡を満たすだけでなく、ほかの腫瘍を成長させるからだ――。

 洗練された医学用語もなければ、当然ながらシーケンサー(遺伝子解析装置)や顕微鏡もない時代に、ガレノスは、がんの一般的な性質と、その全身への広がり、増殖、再生について、実に的確に描写したのである。

 ガレノスの理論の多くはルネサンス時代まで受け継がれ、19世紀に至っても、医学生はガレノスの著作を学び続けた。19世紀になって、顕微鏡でがん細胞を調べた病理学者は、皮肉な事実を発見した。がんの実体は「黒胆汁」などではなく、異常に増殖した私たち自身の細胞だったのだ。もっとも、境界を破壊し、他の組織を略奪する手に負えない存在、という意味では、黒胆汁と同じと言えるかもしれない。がん細胞に共通して見られるのは、異常な形状だけでなく、盛んな細胞増殖、止めどもなく進む、コントロールの利かない細胞の成長である。

 遺伝子について言えば、がんは遺伝子が変異した後に生じる。正常な細胞では、遺伝子が、いつ、どのように細胞分裂すればいいかを指示している。いくつかの遺伝子は分裂を促すアクセルのような働きをし、別の遺伝子は、それを抑制するブレーキの役目を果たしている。たとえば、傷ついた皮膚が治癒するときに、傷が治れば細胞の再生が止まり、過剰な皮膚の塊ができないのは、この促進と抑制の絶妙なバランスが保たれているからだ。しかし、がん細胞ではそのバランスが崩れ、「進め」の信号だけが光り続ける。したがって細胞は、いつ成長を止めればいいのか、わからなくなるのだ。

 がんは、細胞の成長が制御できなくなった結果だが、さらに重要な特徴は、それが進化し続ける、ということだ。人は、がんを、機械的に増殖していく静的な細胞と見なしがちだが、がんはもっと賢く、動的である。がん細胞の新たな世代が生まれるたびに、新たな変異が起きる。さらに厄介なことに、がんは化学療法にさらされると、変異して薬物耐性を持つことがある。つまり、抗生剤を使うと耐性菌が生まれるように、抗がん剤は薬物耐性がん細胞を生み出す恐れがあるのだ。

 ここでもう一度、遺伝子レベルでがんを見てみよう。進化が選択したのは、がんの「外見」であって、「遺伝子」ではない。つまり、がんの遺伝子はそれぞれ異なるが、外見はどれも似ているのだ。たとえば、乳房、大腸、肺、脳、あるいは前立腺などにがんをもたらす遺伝子の変異は、数十種あるかもしれないが、がんの振る舞いは、どれも似たりよったりだ。乳がんは、人によって遺伝子の基盤は異なるはずだが、顕微鏡で見ると、その腫瘍細胞はどれも同じに見える。また、乳がん細胞とほかの臓器のがん細胞の外見は、とてもよく似ている。つまりがん細胞は、どこに発生したものであっても、見かけと振る舞いに多くの共通点があるのだ。これは、がんを理解するうえで重要なポイントである。

 しかし、科学者はもっぱら、がんをもたらす遺伝子の変異ばかり追ってきた。がんは遺伝子がもたらす病気ではない。むしろ細胞が遺伝子の変異を利用して、ある特定の外見や振る舞いをする病気なのだ。したがって、がんを治そうとしてある変異の道筋を封鎖しても、がんはまた新たな道を巧みに見つけるのである。(次回に続く)
http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20131009/368341/?ST=overview&rt=nocnt  

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コメント
 
01. 2013年10月10日 06:46:34 : W18zBTaIM6
大昔から死亡率が高かった癌の原因はわかってるんだけどね:

女性の癌死亡率が減ったのは医療の進歩とは関係無い:

男女の胃がんと女性の子宮がん死亡の減少は著しい。ある方は、医療技術の進歩によってがんが早期に発見され(集団検診)、治療技術(手術、放射線、抗がん剤)が向上したからだというだろう。そうではない。

なんでこんなことが言えるかというと、強固な状況証拠があるからだ。

アメリカでもかつて胃がんが多かった。第二次世界大戦前のアメリカ人男性のがん死亡1位は胃がんであったし、女性の1位と2位は子宮頚部がんと胃がんであった。

それが過去50年間に著しく減少した。胃がんも子宮がんも1930年ごろ(有効な手術法もなかったし、抗がん剤も開発されていなかった)から急速に減少し始めた(要文献)。

胃がんが減った最大の要因は輸送手段の進歩と冷蔵庫の普及によって新鮮な食物がいつでも手に入るようになったからである。

また、子宮頚部がんの減少はシャワーの普及によって全身くまなく手指で洗えるようになったからである。

日本でもアメリカにやや遅れて胃がんと子宮がんの減少が始まった。しかし、アメリカでは昔から大腸・結腸がん(男女とも)、前立腺がん(男性)、乳がん(女性)が多かった。アメリカにおける肺がんは、男性では1945年ごろからほぼ直線的に増加し始めたが、女性で肺がんが急激に増え始めたのは1960年代に入ってからのことである。現在でも肺がんががん死亡のだんとつ1位であることに変わりはないが、近年は増加傾向に歯止めがかかり、最近では減少ぎみである。
http://www.eps1.comlink.ne.jp/~mayus/eating1-10/cancer1.html


02. 2013年10月10日 06:49:18 : W18zBTaIM6

最近増えた癌の原因もわかっているんだよね:

人類の宿敵“がん”を撲滅するため、世界各国はいま対策に追われている。有害化学物質の使用を禁じ、排気ガスを規制、身のまわりからもタバコや食品添加物を排除しようとやっきになっている。ところが、既に70年前にそれを実行し、国をあげて熱烈にがん撲滅に取り組んでいた国がある。ナチス・ドイツだ。

 驚くべきことに当時のドイツでは、既にがんの原因として放射性物質、タール煤煙、アスベスト、アニリン染料などを突き止めていた。タバコが肺がんの主因であることを世界で初めて証明したのも、ドイツの疫学者たちだ。

 世界有数の合成染料生産国だったため、アニリン染料による膀胱がんが多発し、タールやアスベスト、ラジウムを扱う職場でもがんが増えていたので、既にがんは職業病だとの認識もあった。

 世界に先駆けて国立の「がん研究・がん撲滅中央委員会」ができたのはナチス政権樹立の前だが、国の重要な産業を脅かすがんは、「健康は義務である」を国家スローガンにし、優秀なゲルマン民族の繁栄を願ったナチス政府にとっても「国家最大の敵」だった。従って、ナチス政府のがん撲滅運動は徹底しており、1930年代には早くも各地で集団検診を実施して、早期発見の大キャンペーンを行っている。特に優秀な子孫を産むべき女性の検診には力を入れ、がんの精密検診を受ける女性は年間何十万人にも上った。

 また肺がんの原因とみなされたタバコについては、世界で類をみないタバコ撲滅運動を展開し、反アルコール、食生活改善の運動も国が音頭をとった。ナチス党員のパン屋は全粒パンを焼くことを義務づけられたし、バターに使われていた食用色素“ジメチルアミノアゾベンゼン”の使用も禁止された。

 ナチスの指導者たち自身の健康志向も強かった。ヒトラーの菜食主義は有名だが、親衛隊長官ヒムラー、副総統ヘスもベジタリアンで、当時のドイツでは菜食主義は一大流行だった。チャーチルやスターリンは愛煙家だったが、ヒトラーはアルコールもタバコもたしなまず、愛人エファー・ブラウンがタバコを吸うのを許さなかったといわれる。
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/kenkou/plus/364750

食品添加物の使用量の増加と年間ガン死亡者数の増加とが比例している

一九四〇年から一九七七年までの三七年のあいだに、米国人が摂取する食品着色料と添加物の量は一〇倍になった。一方で一人当たり食べる果物と野菜の量は減少している。その後の研究で、緑黄色野菜の一日の摂取量とガンによる死亡率は、反比例することが明らかになった。

 現在米国人男性の間で増えている前立腺ガンの患者を調査したところ、脂肪・牛乳・肉・コーヒーの摂取量が平均よりも多いことがわかった。一般の病院では、焼いた食べ物を避けるよう勧めているが、それが添加物のためかアルミニウム化合物のためかは、知らされていない。

 さらに同じ期間に、油で揚げた食品の消費量は五倍に増えているが、その大部分はファーストフードの店で売られている食べ物である。

 これらのファーストフード店は、外部からの監督をあまり受けることがなく、調理の技術も未熟な従業員が調理しているので、鍋いっぱいの揚げ油を長時間繰り返し使用している。ところがこのように繰り返し使われた油は、動物実験で突然変異を引き起こすことが証明されているのである。またある研究者はこういった油を発ガン性物質のひとつに挙げている。
http://www.asyura2.com/0401/health8/msg/504.html


03. 2013年10月10日 06:52:45 : W18zBTaIM6

戦後、肺癌が増えた原因もわかってるんだよね:


アスベストや喫煙による発ガンの本当の原因


岡山大の研究でアスベストの発ガン機構をあきらかにしマスコミにも公表した。

にかかわらず無視のような状態であり、このような重大なニュースを報じないのはマスコミの原子力への自己規制ではないかと思われます。

 肺に付着しているアスベストにラジウムが高濃度に濃縮しアルファ線が強烈に組織を照射することが発ガンの原因との結論です。

「・・・、海水の数百万倍の濃度に達するラジウム濃度を持つことである。その結果、ラジウムとその娘核種による局所的だが強力なα線被ばく(ホットスポット被爆)が長期に渡って引き起こされ、このことが複雑な発がんメカニズムの中で最も重要な役割をしていることが示された。

肺組織のDNAは重大な損傷を頻繁に受け、悪性中皮腫細胞を含むいろいろなタイプの腫瘍細胞を生じ、がんを発生すると結論づけられた。」


なお、喫煙も同様なメカニズムで発ガン原因になると書かれています。

ラジウムは天然にあるウラン238やトリウム232などの壊変により絶えず生成されています。

タバコはタールが原因と思っていましたが、タール中の鉄分に濃縮してくる放射能が原因とは・・・。


アスベストなどが原因とされる肺悪性腫瘍の発がんメカニズムを解明


 本学地球物質科学センターの中村栄三教授らは、アスベストなどが原因とされる肺悪性腫瘍が、局所的な強力α線被ばくによることを解明し、発表しました。


 中皮腫を含む肺のいろいろな悪性腫瘍は、ある種の繊維や粒子への曝露により引き起こされるといわれていますが、その発生メカニズムは十分に理解されておりませんでした。

中村栄三教授らは、肺中の含鉄タンパク質にラジウムが蓄積され、それがホットスポットとなって局所的な内部被ばくを引き起こし、悪性中皮腫やほかの悪性腫瘍の原因となることを解明しました。


 この論文は、

Proceedings of the Japan Academy, Ser. B, Physical and Biological Sciences 7 Vol.85(7月28日発刊)に表題

「Accumulation of radium in ferruginous protein bodies formed in lung tissue : association of resulting radiation hotspots with malignant mesothelioma and other malignancies」


として掲載されています。

 リリース詳細:http://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/soumu-pdf/press-090727.pdf

 リリース資料:http://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/soumu-pdf/press-090727-1.pdf

http://senmaya.at.webry.info/201009/article_5.html

タバコに放射性物質 日経サイエンス


植物のタバコには低濃度のポロニウム210が蓄積する。その大部分は肥料に含まれている天然の放射性元素から生じたものだ。

喫煙者が吸入したポロニウムは肺の“ホットスポット”に定着し,がんを引き起こす原因となりうる。

ポロニウムはタバコの煙に含まれる発がん物質として主要なものではないだろうが,それでも米国だけで年間に数千人がこのせいで死亡していると考えられる。

http://www.asyura2.com/09/health15/msg/331.html

肺がんの原因は煙草ではなくプルトニウムだった?

「角砂糖何個で日本全滅」などと言われるプルトニウムですが、実は疫学的にプルトニウムがどれほど危険かは証明されていません。調査に何十年もの時間と莫大なコストがかかるためです(このことがプルサーマル原発の設立の一助となりました)。

しかし、眞鍋攝医師によって、核実験と肺がんの相関が指摘されています。こちらの「肺がん」の項を参照してください 。簡潔にまとめると、核実験を行った数十年後、肺がんが世界中で特異的に上がる。特に喫煙者に顕著である。喫煙者は肺に入った異物の排出機能が低下しているため、プルトニウムが排出できず蓄積し、肺がんを引き起こすのではないか。というものです。

劣化ウラン弾の使用に伴い発ガン率が10倍上がったと言われています。

http://blog.livedoor.jp/jazzim/archives/2755613.html

要するに、肺癌の原因第一位のタバコによる発癌機構はニコチンが吸着する放射性物質による内部被爆だったという事です。

ですから、周りに放射性物質さえ無ければいくらタバコを吸っても肺癌にはならないという事ですね。

戦後、日本で肺癌が急増したのは明らかにアメリカやフランスによる核実験の影響でしょう。


詳細は

調査報告/原子力発電所における秘密
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/363.html

タバコを吸わない人でも内部被爆で肺癌になる理由


答えは簡単
ニコチンでなくても肺に固着して放射性物質を吸着する物質は沢山あるからですね:

ディーゼル がんリスクが最高度に WHO (NHK) 
http://www.asyura2.com/09/health15/msg/493.html


健康への悪影響が指摘されているディーゼルエンジンからの排気ガスについて、WHO=世界保健機関は、これまでの研究で肺がんの原因になることが確認されたとして、発がん性のリスクを5段階の危険度のうち、最も高い分類に引き上げると発表しました。

これはWHOの専門機関でIARC=国際がん研究機関が、12日、発表したものです。

ディーゼル車など、ディーゼルエンジンから出される排気ガスにはごく小さな粒子状の大気汚染物質が含まれ、肺がんなど健康への悪影響が指摘されてきました。

IARCでは、高濃度の排気ガスにさらされている鉱山労働者を対象にしたアメリカでの最新の疫学調査など、これまでの研究を分析した結果として「ディーゼルエンジンからの排気ガスは、肺がんの原因になるとともに、ぼうこうがんのリスクを高める可能性もある」と結論付けました。そして、その発がん性のリスクについて、5段階の危険度のうち、上から2番目の分類から、喫煙やアスベストなどと同じ最も高い分類に引き上げました。

WHOの専門家は、先進国を中心に排気ガスの規制が進み、クリーンなディーゼルエンジンの開発が進んでいることを評価する一方で、こうした環境性能が高いエンジンが普及するには時間がかかるとして、とりわけ環境規制が立ち遅れている途上国で対策の強化を呼びかけました。


幹線道50m圏内、肺がん発症1.8倍

交通量が多い幹線道路から50メートル圏内に住んでいた人は、それより離れた地域の人より肺がんになる率が約1・8倍も高いことが千葉県がんセンターの三上春夫・疫学研究部長らの調査でわかった。

ディーゼル車の排ガスに含まれる微粒子が、肺がんのなりやすさに関係するとの説はあるが、実際の患者データで裏づけられたのは初めて。 25日から名古屋市で始まる日本癌(がん)学会で発表する。三上部長らは、「トラック街道」と呼ばれる幹線道路が通っている同県内の1市で、1975年以降に肺がんになった患者622人の発症当時の住所を調査。幹線道路から50メートル圏内に住んでいた人と、500メートル圏内の人に分けて、発症率を比べた。

その結果、85年以降、幹線道路から50メートル圏内での発症率が、500メートル圏内より高くなってきたことが判明。特に90―94年の5年間では、1・83倍(男性1・76倍、女性2倍)も、肺がんになる確率が高かった。(平成15年9月22日 読売新聞)


04. 2013年10月11日 12:12:57 : nJF6kGWndY
>>03 中村栄三 肺中の含鉄タンパク質にラジウムが蓄積 

話としては面白いが、実際にRaによる内部被ばくが、どの程度かが問題だな

海水中のRa濃度は、元々、非常に低いから、数百万倍に濃縮したとしても、その原子数(Bq)はかなり小さい

だから、アスベストに吸着するタバコやその他由来の有害化学種によるラジカルが遺伝子損傷を引き起こすリスクがやはりメジャーであることが疑われるね

だからこの仮説を立証するためには、より生物学的な対照実験が必要になる

http://pmlgw.misasa.okayama-u.ac.jp/?q=node/119
中皮腫を含む肺におけるさまざまな悪性腫瘍は、ある種の繊維や粒子による被ばくによって引き起こされるといわれているが、その発がんメカニズムはまだ十分に理解されていない。本研究では、アスベスト小体(アスベスト繊維とそれに付着しているタンパク質)と含鉄タンパク質小体を、悪性中皮腫を発症した患者の肺から取り出し、地球物質科学的データ解析を行った結果、肺に吸い込まれた鉄を含むアスベスト(茶石綿・青石綿)や鉄を含む粉塵、及び習慣的な喫煙が、鉄貯蔵タンパクであるフェリチンの形成と集合を促し、不溶性の含鉄タンパク質小体を肺中に作り出すことが明らかとなった。この含鉄タンパク質小体(フェリチン-オキシ水酸化鉄)は特定の元素を選択的に吸着して肺中に固定する。特に、放射性元素であるラジウムの濃度が海水の数百万倍にも達することが明らかとなった。ラジウムとその娘核種による局所的かつ強力なα線被ばく(ホットスポット被ばく)は肺組織のDNAを損傷し、悪性中皮腫細胞を含むいろいろなタイプの腫瘍細胞を生じ、悪性中皮腫だけでなくさまざまながんの原因となっている可能性が高い。すなわち、がんの発生は、長期に渡る鉄に富む粒子の吸入とフェリチン-オキシ水酸化鉄の増加、肺中での含鉄タンパク質小体へのラジウムの蓄積によるものと考えられる。(2009年8月7日)


05. 2013年10月13日 18:56:07 : W18zBTaIM6

ラドンと癌 2005 年6 月
http://www.who.int/ionizing_radiation/pub_meet/factsheets/radon_fs_291_japan.pdf

最近のヨーロッパでの主要研究の統合解析によると、肺癌の危険性はラドン濃度が
100Bq/m3 上昇する毎に16%増加すると推定されている。放射線量と反応の関係は、閾値のない直線関係であるといえる。つまり、肺癌の危険性の増加はラドンへの被曝の増加に比例する。

同様の研究の結果から、

非喫煙者が0Bq/m3、100Bq/m3、400Bq/m3 のラドン濃度に被曝すると、75 歳までの肺癌の発生率は1000 人に対しそれぞれ4 人、5 人そして7人程度である。

しかしながら、喫煙者の場合は肺癌の発生率はその25 倍、つまり1000 人に対してそれぞれ100、120 人、160 人となる。

ラドン誘発性肺癌症例のほとんどは喫煙者に発生している。


_____


要するに、肺にタバコのタールが付着するとラジウムを吸着して、24時間放射能を出し続けるから肺癌になるのですね。


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