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調査報告/原子力発電所における秘密
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/363.html
投稿者 中川隆 日時 2010 年 6 月 04 日 22:53:53: 3bF/xW6Ehzs4I
 


エル・ムンド[EL MUNDO:スペインの新聞 ]2003.6.8

調査報告/原子力発電所における秘密

日本の原発奴隷


 日本の企業は、原子力発電所の清掃のために生活困窮者を募っている。 多くが癌で亡くなっている。クロニカ〔本紙〕は、このとんでもないスキャンダルの主人公達から話を聞いた。

DAVID JIMENEZ 東京特派員

 福島第一原発には、常に、もう失うものを何も持たない者達のための仕事がある。松下さんが、東京公園で、住居としていた4つのダンボールの間で眠っていた時、二人の男が彼に近づき、その仕事の話を持ちかけた。特別な能力は何も必要なく、前回の工場労働者の仕事の倍額が支払われ、48時間で戻って来られる。2日後、この破産した元重役と、他10名のホームレスは、首都から北へ200kmに位置する発電所に運ばれ、清掃人として登録された。

 「何の清掃人だ?」誰かが尋ねた。監督が、特別な服を配り、円筒状の巨大な鉄の部屋に彼らを連れて行った。30度から50度の間で変化する内部の温度と、湿気のせいで、労働者達は、3分ごとに外へ息をしに出なければならなかった。放射線測定器は最大値をはるかに超えていたため、故障しているに違いないと彼らは考えた。一人、また一人と、男達は顔を覆っていたマスクを外した。「めがねのガラスが曇って、視界が悪かったんだ。時間内に仕事を終えないと、支払いはされないことになっていた」。53歳の松下さんは回想する。「仲間の一人が近づいてきて言ったんだ。俺達は原子炉の中にいるって」。

 この福島原発訪問の3年後、東京の新宿公園のホームレスたちに対して、黄ばんだ張り紙が、原子力発電所に行かないようにと警告を発している。“仕事を受けるな。殺されるぞ”。彼らの多くにとっては、この警告は遅すぎる。日本の原子力発電所における最も危険な仕事のために、下請け労働者、ホームレス、非行少年、放浪者や貧困者を募ることは、30年以上もの間、習慣的に行われてきた。そして、今日も続いている。慶応大学の物理学教授、藤田祐幸氏の調査によると、この間、700人から1000人の下請け労働者が亡くなり、さらに何千人もが癌にかかっている。


完全な秘密

 原発奴隷は、日本で最も良く守られている秘密の一つである。いくつかの国内最大企業と、おそるべきマフィア、やくざが拘わる慣行について知る人はほとんどいない。やくざは、電力会社のために労働者を探し、選抜し、契約することを請負っている。「やくざが原発親方となるケースが相当数あります。日当は約3万円が相場なのに、彼等がそのうちの2万円をピンハネしている。労働者は危険作業とピンハネの二重の差別に泣いている」と写真家樋口健二氏は説明する。彼は、30年間、日本の下請け労働者を調査し、写真で記録している。

 樋口氏と藤田教授は、下請け労働者が常に出入りする場所を何度も訪れて回り、彼らに危険を警告し、彼らの問題を裁判所に持ち込むよう促している。樋口氏はカメラによって―彼は当レポートの写真の撮影者である―、藤田氏は、彼の放射能研究によって、日本政府、エネルギーの多国籍企業、そして、人材募集網に挑んでいる。彼らの意図は、70年代に静かに始まり、原発が、その操業のために、生活困窮者との契約に完全に依存するに至るまで拡大した悪習にブレーキをかけることである。「日本は近代化の進んだ、日の昇る場所です。しかし、この人々にとっては地獄であるということも、世界は知るべきなのです。」と樋口氏は語る。

 日本は、第二次世界大戦後の廃墟の中から、世界で最も発達した先進技術社会へと移るにあたって、20世紀で最も目覚しい変革をとげた。その変化は、かなりの電力需要をもたらし、日本の国を、世界有数の原子力エネルギー依存国に変えた。

 常に7万人以上が、全国9電力の発電所と52の原子炉で働いている。発電所は、技術職には自社の従業員を雇用しているが、従業員の90%以上が、社会で最も恵まれない層に属する、一時雇用の、知識を持たない労働者である。下請け労働者は、最も危険な仕事のために別に分けられる。原子炉の清掃から、漏出が起きた時の汚染の除去、つまり、技術者が決して近づかない、そこでの修理の仕事まで。

 嶋橋伸之さんは、1994年に亡くなるまでの8年近くの間、そのような仕事に使われていた。その若者は横須賀の生まれで、高校を卒業して静岡浜岡原発での仕事をもちかけられた。「何年もの間、私には何も見えておらず、自分の息子がどこで働いているのか知りませんでした。今、あの子の死は殺人であると分かっています」。彼の母、美智子さんはそう嘆く。

 嶋橋夫妻は、伸之さんを消耗させ、2年の間病床で衰弱させ、耐え難い痛みの中で命を終えさせた、その血液と骨の癌の責任を、発電所に負わせるための労災認定の闘いに勝った、最初の家族である。彼は29歳で亡くなった。

 原子力産業における初期の悪習の発覚後も、貧困者の募集が止むことはなかった。誰の代行か分からない男達が、頻繁に、東京、横浜などの都市を巡って、働き口を提供して回る。そこに潜む危険を隠し、ホームレスたちを騙している。発電所は、少なくとも、毎年5000人の一時雇用労働者を必要としており、藤田教授は、少なくともその半分は下請け労働者であると考える。

 最近まで、日本の街では生活困窮者は珍しかった。今日、彼らを見かけないことはほとんどない。原発は余剰労働力を当てにしている。日本は、12年間経済不況の中にあり、何千人もの給与所得者を路上に送り出し、一人あたり所得において、世界3大富裕国の一つに位置付けたその経済的奇跡のモデルを疑わしいものにしている。多くの失業者が、家族を養えない屈辱に耐え兼ねて、毎年自ら命を絶つ3万人の一員となる。そうでない者はホームレスとなり、公園をさまよい、自分を捨てた社会の輪との接触を失う。


“原発ジプシー”

 原発で働くことを受け入れた労働者たちは、原発ジプシーとして知られるようになる。その名は、原発から原発へと、病気になるまで、さらにひどい場合、見捨てられて死ぬまで、仕事を求めて回る放浪生活を指している。「貧困者の契約は、政府の黙認があるからこそ可能になります」。人権に関する海外の賞の受賞者である樋口健二氏は嘆く。

 日本の当局は、一人の人間が一年に受けることが可能である放射線の量を50mSvと定めている。大部分の国が定めている、5年間で100 mSvの値を大きく超えている。理論上、原子力発電所を運営する会社は、最大値の放射線を浴びるまでホームレスを雇用し、その後、「彼らの健康のために」解雇し、ふたたび彼らを路上へ送り出す。現実は、その同じ労働者が、数日後、もしくは数ヵ月後、偽名でふたたび契約されている。そういうわけで、約10年間、雇用者の多くが、許容値の何百倍もの放射線にさらされている説明がつくのである。


長尾光明、78歳、多発性骨髄腫に罹患。東電・福島第一原発で働いた自分の写真を抱える/ 撮影:樋口健二

 長尾光明さんは、雇用先での仕事の際に撮られた写真をまだ持っている。写真では、彼は、常に着用するわけではなかった防護服を着ている。病気になる前、5年間働いた東電・福島第一原発で、汚染除去の作業を始める数分前にとった写真である。78歳、原発ジプシーの間で最も多い病気である骨の癌の克服に励んで5年を経た今、長尾さんは、原発を運営する会社と日本政府を訴えることに決めた。興味深いことに、彼は、契約されたホームレスの一人ではなく、監督として彼らを指揮する立場にあった。「大企業が拘わる仕事では、何も悪い事態が起こるはずはないと考えられてきました。しかし、これらの企業が、その威信を利用し、人々を騙し、人が毒される危険な仕事に人々を募っているのです」と長尾さんは痛烈に批判する。彼は、許容値を超える大量の放射線にさらされてきたため、歩行が困難となっている。

 30年以上の間、樋口健二氏は、何十人もの原発の犠牲者の話を聞き、彼らの病を記録してきた。彼らの多くが瀕死の状態で、死ぬ前に病床で衰弱していく様子を見てきた。おそらくそれ故、不幸な人々の苦しみを間近で見てきたが故に、調査員となった写真家は、間接的にホームレスと契約している多国籍企業の名を挙げることに労を感じないのだ。東京の自宅の事務所に座り、紙を取り出し、書き始める。「パナソニック、日立、東芝…」。

広島と長崎

 企業は、他の業者を通してホームレスと下請け契約をする。労働者の生まれや健康状態などを追跡する義務を企業が負わずにすむシステムの中で、それは行われている。日本で起こっている事態の最大の矛盾は、原子力を誤って用いた結果について世界中で最も良く知っている社会の中で、ほとんど何の抗議も受けずに、この悪習が生じているということである。1945年8月6日、アメリカ合衆国は、その時まで無名であった広島市に原子爆弾を投下し、一瞬にして5万人の命が失なわれた。さらに15万人が、翌5年間に、放射線が原因で亡くなった。数日後、長崎への第二の爆弾投下により、ヒロシマが繰り返された。

 あの原子爆弾の影響と、原発の下請け労働者が浴びた放射線に基づいて、ある研究が明らかにしたところによると、日本の原発に雇用された路上の労働者1万人につき17人は、“100%”癌で亡くなる可能性がある。さらに多くが、同じ運命をたどる“可能性が大いにあり”、さらに数百人が、癌にかかる可能性がある。70年代以来、30万人以上の一時雇用労働者が日本の原発に募られてきたことを考えると、藤田教授と樋口氏は同じ質問をせざるをえない。「何人の犠牲者がこの間亡くなっただろうか。どれだけの人が、抗議もできずに死に瀕しているだろうか。裕福な日本社会が消費するエネルギーが、貧困者の犠牲に依存しているということが、いつまで許されるのだろうか」。

 政府と企業は、誰も原発で働くことを義務付けてはおらず、また、どの雇用者も好
きな時に立ち去ることができる、と確認することで、自己弁護をする。日本の労働省の広報官は、ついに次のように言った。「人々を放射線にさらす仕事があるが、電力供給を維持するには必要な仕事である」。

 ホームレスは、間違いなく、そのような仕事に就く覚悟ができている。原子炉の掃除や、放射能漏れが起こった地域の汚染除去の仕事をすれば、一日で、建築作業の日当の倍が支払われる。いずれにせよ、建築作業には、彼らの働き口はめったにない。大部分が、新しい職のおかげで、社会に復帰し、さらには家族のもとに帰ることを夢見る。一旦原発に入るとすぐ、数日後には使い捨てられる運命にあることに気づくのである。

 多くの犠牲者の証言によると、通常、危険地帯には放射線測定器を持って近づくが、測定器は常に監督によって操作されている。時には、大量の放射線を浴びたことを知られ、他の労働者に替えられることを怖れて、ホームレス自身がその状況を隠すことがあっても不思議ではない。「放射線量が高くても、働けなくなることを怖れて、誰も口を開かないよ」。斉藤さんはそう話す。彼は、「原発でいろんな仕事」をしたことを認める、東京、上野公園のホームレスの一人である。

原子炉の内部。下請け労働者のグループが日本の原子炉内部で働く。彼らのうち何名かは原発奴隷である。彼らは、何らかの技術的知識が与えられることはなく、国際協定で認めら れた最大値の1万7000倍の放射線を浴びている/撮影:樋口健二


 原発で働く訓練と知識が欠如しているため、頻繁に事故が起きる。そのような事故は、従業員が適切な指導をうけていれば防げたであろう。「誰も気にしていないようです。彼らが選ばれたのは、もしある日仕事から戻らなくても、彼らのことを尋ねる人など誰もいないからなのです。」と樋口氏は言う。一時雇用者が、原発の医療施設や近くの病院に病気を相談すれば、医者は組織的に、患者が浴びた放射線量を隠し、“適性”の保証つきで患者を再び仕事に送り出す。絶望したホームレスたちは、昼はある原発で、夜は別の原発で働くようになる。

 この2年間、ほとんど常に藤田、樋口両氏のおかげで、病人の中には説明を求め始めた者達もいる。それは抗議ではないが、多くの者にとっての選択肢である。村居国雄さんと梅田隆介さん、何度も契約した末重病にかかった二人の原発奴隷は、雇用補助の会社を経営するヤクザのグループから、おそらく、殺すと脅されたために、それぞれの訴訟を取り下げざるをえなかった。

毎日の輸血

 大内久さんは、1999年、日本に警告を放った放射線漏れが起きた時、東海村原発の燃料処理施設にいた3人の労働者の一人である。その従業員は、許容値の1万7000倍の放射線を浴びた。毎日輸血をし、皮膚移植を行ったが、83日後に病院で亡くなった。

 労働省は、国内すべての施設について大規模な調査を行ったが、原発の責任者はその24時間前に警告を受けており、多くの施設は不正を隠すことが可能であった。そうであっても、国内17の原発のうち、検査を通ったのはたったの2つであった。残りについては、最大25の違反が検出された。その中には、労働者の知識不足、従業員を放射線にさらすことについての管理体制の欠如、法定最低限の医師による検査の不履行なども含まれた。その時からも、ホームレスの募集は続いている。

 松下さんと他10名のホームレスが連れて行かれた福島原発は、路上の労働者と契約する組織的方法について、何度も告発されている。慶応大学の藤田祐幸教授は、1999年、原発の責任者が、原子炉の一つを覆っていたシュラウドを交換するために、1000人を募集したことを確認している。福島原発での経験から3年後、松下さんは、「さらに2、3の仕事」を受けたことを認めている。その代わり、彼に残っていた唯一のものを失った。健康である。2、3ヶ月前から髪が抜け始めた。それから吐き気、それから、退廃的な病気の兆候が現れ始めた。「ゆっくりした死が待っているそうだ。」と彼は言う。

                         * * * * *
 この新聞は、インタビューを受けられた樋口健二氏より提供された。記事の訳内容の一部は、樋口氏によって訂正されている。なお、原文では、写真は全てカラーで掲載。
訳責:美浜の会


http://www.jca.apc.org/mihama/rosai/elmundo030608.htm  

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コメント
 
01. 2010年6月24日 22:41:08: hTVJMKauLE
まるで人柱ですな。

02. 2010年7月04日 12:46:01: F0vcb9jLyw
原子力発電所の真実が明らかにされています、技術革新が進んだ時代にこんな職場があることに唖然としますが真実なのです、被曝の問題が解消しない限り人権問題は解消しないと思われます、多くの犠牲者が出ています被害を無くすためのに早急に放射能の出ない方式を開発すべきです。

03. 中川隆 2011年3月14日 17:00:19: 3bF/xW6Ehzs4I : MiKEdq2F3Q

近代的コントロールルームの裏で


原発の見学会、学校に配布される教材、パンフレット、電力館等で見る原発は、近代的な中央制御室をはじめとして現代科学技術の最先端を行く表の部分だけです。これだけを見ていると原発はコンピューターだけで動いているスマートな施設のように見えます。しかし、そうではない部分が原発を支えていることは一般に知られていません。

原発の裏では、たくさんの人が放射線を浴びながら危険な仕事に携わっています。どんなに機械が近代化されても、この裏方の仕事なしには原子力発電所は動きません。しかし、その仕事はそう簡単には外部の人間には見せてもらえませんし、ましてや教材には全く触れられていません。

定期点検という言葉は新聞などでも馴染みになりました。原発は一年に一度発電を止め、発電機を含めた周辺の機器の総点検を行わなければならないと決められています。このときその作業に従事する労働者はどのような環境下でどのような仕事をしているのでしょうか。

この章は、その実態を知るために自ら原発労働者となり、3つの原発で働いた経験をまとめた「原発ジプシー」(堀江邦夫著)、原発被ばくにより癌におかされたり、いろいろな病気に苦しんでいる人々に丹念なインタビューを続け、被ばく労働者の実態をよく描き出している「闇に消される原発被曝者」(樋口健二著)を主に参考にしてます。これらの本からは、原発で働く人々の労働環境、放射線管理のずさんさ、被ばくの実態、不安や本音が聞こえてきます。


放射能汚染区域と非汚染区域の作業


原子力発電所は放射能汚染区域(管理区域)と非汚染区域(非管理区域)に分かれています。非汚染区域での仕事は被ばくの危険性はほとんどないのですが、狭いところでの熱と金属のホコリとに苦しめられながらの作業、取水口での吐き気を催すような悪臭の中でのヘドロのかきだし作業、タービンのさび取り等々劣悪な作業環境下でおこなわれます。

放射能汚染区域は汚染の程度により低汚染区域、高汚染区域等に分けられています。高汚染区域では、放射能を吸い込まないように全面マスクをつけ(図1)体に放射能がつかないように手袋や靴下は3枚も重ね、全身を覆う防護服を着、長靴を履きます(図2)。

図1 全面マスク(原発ジプシーより)


マスクを付けると大変息苦しく、その上作業場は暑くて汗が滝のように流れ、マスクはすぐに曇ってしまいます。「暑くて苦しくてよー、マスクなんかしてられないよ」と息苦しさと作業能率のために危険を知りながらもマスクをとってしまう人もいます。

首には一定量の放射線を浴びると警報ブザーが鳴るアラームメーターをかけ、被ばく線量を測るポケット線量計(図3)を身につけます。

汚染区域に入るためにはこのように厳重な装備を付けます。高汚染区域ではすぐにアラームメーターがなるために長い時間作業することはできません。図4は原発炉心部への入り口で順番を待つ労働者です。被曝線量が多いため数分刻みで交代し、1日に1000人以上の下請け労働者による人海戦術で作業を行います。これが意味することは、被ばくをおおくの労働者に分散させるということです。作業現場によってはアラームが鳴ってすぐに交代したのでは効率が悪いため、これを無視して作業を続ける場合もあります。或いはポケット線量計をどこか他の所において仕事をする人も出てきます。ですから、報告された被ばく線量と実際に受けた線量は違う場合もしばしばです。

完全防護服を着ていても汚染することはあります。放射線管理区域を出るときには服をすべて脱いだ後、モニターで汚染検査をします(図5)。汚染が発見されると、シャワーで落ちるまで洗い流します。トイレに行きたくてもこの検査が通るまでは管理区域の外に出ることが されません。洗ってもこすっても汚染が落ちない場合には不安にさいなまれ、苦しい思いをします。


下請け労働者

 
原発で働く労働者は下請け、孫請け・・・と8代も下の会社に雇われている場合も少なくありません。そのため劣悪な労働条件下、安い賃金で働かされます。

例えば電力会社から労働者一人当たり1日15,000 円支払われたとしても、中間にいる親方がピンハネするために、実際に労働者が受け取る賃金はそれよりずっと少なくなってしまいます。

さらに、被ばくしたり、ケガをした場合は下請け業者が、上の業者や電力会社に気兼ねして握りつぶしてしまい、表に出さないことが通常です。被ばく労働の実態が社会に知られていない原因がここにあります。

図7は1971年5月福井県敦賀市にある日本原子力発電敦賀発電所内で被ばくした岩佐嘉寿幸氏です。被ばく後、体調を崩しチョットした仕事にも疲れやすく、仕事を継続できなくなりました。外見は健康そうに見えるため、人からは「原発ぶらぶら病」などと陰口をきかれました。写真は岩佐氏の厳しい生活環境を良く現しています。それでも、病体にむち打ち、日本ではじめての「原発被曝裁判」をおこし、17年間にわたって裁判を闘いました。しかし裁判所、行政の壁は厚く、ついに被ばくによる労働災害は認められないままなくなりました。

このような下請け労働者の数は電力会社の正社員の数よりもずっと多いことは図8でもよく分かります。


原発は事故がなくても、仕事の中で被ばくをしいられている労働者がいなければ絶対に動かないことをよく理解しておく必要があります。

http://www.nuketext.org/roudousha.html


日本において原子力発電所(以下「原発」という)の定期点検時には、原発を運転する電力会社の社員ではなく、関電プラントなど原発の保全業務を担当する会社の下請け企業に一時的に雇用された労働者が、点検業務にあたる。


給与のピンハネ

1人の労働者に対し元請け企業から日当15,000円が下請け企業に支払われていると推定されるものの、労働者自身には5,500円しか渡らず、9,500円を下請けがピンハネしていると考えられる[1]事例が紹介される。

労働災害

電力会社が労働災害を嫌う事例が紹介されている。筆者が作業中に3週間の怪我を負った際には、雇用した下請け会社の安全管理者より、治療費を会社で負担し休養中の給与も補償するとの申し出を受けている[2]。 また、労働者が会社に労災を認めさせたものの、会社から原発構内以外の場所で負傷したことにするよう求められた事例が紹介される[3]。


労働者の被曝 [編集]労働者の放射線被曝を防ぐ意識が低かった頃は、人手が足りなければ放射線管理教育もせずに放射線管理区域に労働者を入れて被曝させた例があった[4]とされる。


労働者の中には、自分の被曝が原因となって生まれてくる子供が障害を持つことを心配する人もいる[5]。 原発で働く前に生まれた子供は健常であったが原発就労後に生まれた子供に指がなかったため転職した事例が紹介される。

就労者の子供が奇形をもって生まれた例を見聞きしたことも紹介される。ただしこれらが放射線障害に起因した現象とは限らない[6]とされる。

外国人労働者との格差 [編集]なお、ゼネラル・エレクトリックの労働者が日本に来て福島原発の修理をしたり、敦賀原発など他の原発でも就労している事例が紹介される。

こうした外国人労働者には日本人労働者より高い数値にセットしたアラームを与えられ、1日に700ミリレムを被曝するものの数日で交代する例もあった。給料は非常に高額であったが、彼らの出身はスラム街であったり、刑務所を出た者であったりしたとされる。計画線量が日本人労働者の10倍の1,000ミリレムであった事例もあった[7]。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%82%B8%E3%83%97%E3%82%B7%E3%83%BC

正社員は放射能が恐ろしくて、下下請けが仕事をしているかどうかを点検しない。連絡ミスというが、正社員の下請けイジメが原因。
むかついて、下請けが故意に連絡しなかったということだ。

こういう理由で、途上国の原発で大事故は必ず起きる。!!!

http://plaza.rakuten.co.jp/kosituu/diary/201005010000/


下請けの命であがなう原子力発電
 


2007年8月6日 読売新聞  

   柏崎原発で作業員に放射能の水かかる、3週間たって公表


 新潟県中越沖地震発生時に柏崎刈羽原子力発電所の使用済み核燃料プールの水があふれた問題で、東京電力は6日、当時、1号機のプールの近くにいた作業員2人が放射能を帯びたプールの水を浴びていたと発表した。

 水で足元をぬらした作業員も1号機と6号機に数人いたという。

 東電は「全員、健康への影響はない」としている。公表が3週間後と遅れたことについて、東電は「協力(下請け)企業を通してのヒアリングに時間がかかった」と釈明している。

 東電によると、1号機で水を浴びた2人は下請け企業の男性作業員。プール脇のフロアで作業中、水が上半身や下半身にかかった。2人とも防水服と頭部を覆うマスクを着用していたという。水は床を伝って、少し離れた場所にいた数人の靴や靴下をぬらし、肌に触れた人もいたという。

 6号機でも、水で靴をぬらした作業員が数人いた。

 水を浴びた2人を含め全員が管理区域退出時の検査で、放射能が安全基準値(1平方センチあたり4ベクレル)を下回ったという。その後、体調を崩したり、病院で診察を受けたりした作業員はいないという。

 東電は地震発生時の作業員の動向について、7月26日から聞き取りを実施。発生時に放射線管理区域内にいたのは817人で、大半が下請け企業の作業員だった。うち52人は原子炉建屋内にいた。

■上の写真は 2007年7月25日の新聞のものを拡大。

「使用済み燃料貯蔵プールわきの床から放射性物質をぬぐう作業員」というキャプションがついている。ただし掲載の写真は読売新聞のではなく、朝日か毎日の方だったと思う。

25日に地震後初めて柏崎刈羽原子力発電所6号機の作業フロアが公開され、写真のように作業員たちが床にこぼれた放射能を帯びた水をぬぐう姿が映っていた。

これはおそらく正規の社員ではないだろう、放射能被曝が問題だと思って写真を保存しておいたのだが、案の定多数の下請け作業員らが地震のさいも水を浴び、その後の清掃作業も行っていたことが明らかになった。

藤田祐幸『知られざる原発被曝労働』(岩波ブックレットbR90)の中に、
「下請け労働に依存する原子力発電」という章がある。


再び増えだした被曝労働者

日本が本格的な原子力時代に入ったのが1970年。

原発施設で働く労働者の総被曝線量(人シーベルト)の推移を見ると、70年代当初はずざんな管理が横行し労働者被曝が急増した。

そして79年にアメリカのスリーマイル島原発で重大事故が発生、労働者被曝の問題もクローズアップされ、80年代は企業側の努力もあって総被曝線量も減少傾向になった。

ところが90年代に入ると原発施設の老朽化に伴い、再び総被曝線量が増加するようになってきた。(著書は1996年刊)

 また累積被曝線量もついに2000人シーベルトをこえ、被曝労働を体験したした人は少なくとも30万人をこえている。これら被曝労働の経験者の多くは、日々の健康の不調に悩み、将来起こるであろう様々な障害に対する不安の中で暮らしている。

 さらに寿命を終えた原発の解体撤去が日程にのぼるようになり、ここでも新たな被曝労働者の群れが産みだされることを、憂慮しなければならない時代にさしかかっている。そして、原子力時代が始まって20年以上が経過し、初期の被曝労働者がガン年齢に達し始めており、今後は被曝労働者の発ガンの問題が深刻化することも考えておかねばならない。


被曝労働を強いられる下請け労働者


原発で働く労働者のうち、電力会社の社員の被曝は全体の被曝者の5%程度。95%の被曝が下請け労働者ということになる。

そしてその下請けにも、構造というか格差が現存するのだ。

1つは原発の制御系や保安系の維持と管理をするグループ。
長期的に繰り返し被曝するリスクの大きな職種。

2つ目はメーカーが派遣する部品の保守管理をする下請けグループ。
定期検査の時にだけ派遣され、短期間の被曝作業に従事。

3つ目は専門性は求められない、高度汚染区域の清掃作業などを行うグループ。
出稼ぎ労働者や都市のホームレスなどが従事する。

闇の中の被曝労働


こうした労働者の実態は外部からうかがい知ることができず、記録も5年経つと廃棄処分にされる。
さらに立場の悪い下請け業者は、仕事をもらうために率先して悪条件の現場に労働者を送り込み、現場では放射線測定のアラームメーターをはずして作業をすることもまれではない。

祝島の元被曝労働者


著者は被曝労働のさらなる実態を知るために山口県の祝島に渡る。
語ってくれた4人は70年代末に各地の原発で季節労働者として働いた経験を持つ。(この当時で皆70歳を超えている)


――仕事が終わって作業着を全部脱いで、パンツ一つになってハンドフットモニターに手や足を当てるんですよ。するとアラームが鳴って掌に汚染があるというのです。水をかけてたわしでゴシゴシこすって、また行列の最後について順番を待つんです。

冬の福島でしょ。寒いんですよ。でも暖房なんてありませんからね。身体がガタガタ震えるのを我慢して、またモニターに手と足を当てると、また鳴るんです。ゴシゴシ洗っても汚染の位置がちょっと動いただけだったんです。また流しに行ってゴシゴシ洗って、何十人もの行列の最後に並ぶんです。あんな惨めなことはありませんでした。


――ひどい現場でね、腰に縄つけて入るんです。放管(現場監督)がストップウォッチ持ってて時間がくるとそれをグッと引くんです。そしたらすぐに出てこなければならない。3分とか5分といったもんでしたね。すると待機していた次の人が腰に縄をつけて出て行くんです。待機場所でポケット線量計の針を見てるとそこでもドンドン動いていくんですよ。


――深い穴の中で作業しているのを見たことがありますが、アラームがなると大勢で腰の縄をひっぱって引きずり上げるんです。梯子はあるんですが間に合わないんでしょうね。


――1日あたり90から100(ミリレム、0.9〜1.0ミりシーベルトに相当)のセットをしたアラーム持って入るんですよ。でも、1日のうち実際働くのは3分とか5分というとこでしょ。中には、怖くなって逃げ帰ってしまう人もいたらしいですよ。この島にも下請け業者が逃げた人を探しに来たことがありました。


――なにしろ1日5分も働けばあとは待機でしょ。楽といえば楽な仕事です。だからって、何人が集団になって、あちこちの原発を渡り歩いている若い人たちに会いましたよ。あの人たち、今はもう死んじゃってるんだろうな。


――他の現場と比べてですか。賃金は原発でも他の現場でも同じでしたよ。親方がごっそり持っていったんでしょうね。


――毎朝朝礼があってね、そこで毎日聞かされましたよ。ここのことは絶対外に行ってしゃべってはいけないってね。恐ろしい所だってことになれば誰も来なくなるからかね、なんて仲間と話していましたがね。

http://tekcat.blog21.fc2.com/blog-entry-366.html


04. 中川隆 2011年3月15日 17:18:45: 3bF/xW6Ehzs4I : MiKEdq2F3Q

正社員は放射能が恐ろしくて、下請けが仕事をしているかどうかを点検しない。

連絡ミスというが、正社員の下請けイジメが原因。 むかついて、下請けが故意に連絡しなかったということだ。

こういう理由で、原発で大事故は必ず起きる。!!!

http://plaza.rakuten.co.jp/kosituu/diary/201005010000/


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    (; ´Д`)     ∧_∧
    /     \   (    ) おい、冷却ポンプ停止だ
.__| |下請 .| |_ /      ヽ
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原子力安全保安院          内閣

隠された被爆労働〜日本の原発労働者
http://www.youtube.com/watch?v=92fP58sMYus&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=pJeiwVtRaQ8&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=mgLUTKxItt4


1) 原発作業員の求人情報


原発作業員のバイトの内容を簡単に紹介させて頂くと…

@仕事内容は、基本的に施設の整備や清掃

A働く人は1年間に被曝できる放射能の量が定められており、それを超えると1年間は原発の仕事に就くことはできない。ただし、実際の作業でもやはり多少なりとも被爆はするが、異常をきたすことはほとんどない

B給料はそんなに高くはない。労働者がもらえるのは、せいぜい日給1万円程度となる。

C求人誌などにはまず出ない。自力で探すしかない。


とあります。


やはり原発内での作業ですのでどうしても被曝はあります。 ただし、それによって生物学的に異常をきたしたり、健康を害することはまずないらいしいです。 もちろん、物や自身が落下することによっての事故・火災や漏電などの危険はありますが…

作業も、一日に長くて五、六時間程度。ボルトを締めたり拭き掃除をしたりと、難しい仕事ではないそうです。

ただし、給料は良くないです。

原発に関する情報はこの「裏のハローワーク」に限らず、多くのサイト・掲示板・本などに出ているのですが、そのいずれでも言われていることです。

「原子力」="危険"というイメージがあり、一般に"危険=高給"と思われているため、「原発作業員」=高給と思われていますが、そうでもないです。

いわゆる"ピンハネ"がかなりひどいらしいのです。 原発作業員は孫請け会社に雇われている人がほとんどなのですが…

電力会社から下請け会社に渡される額は一人につき一日7万とも10万とも言われています。

それが、下請け→孫請けとおりてくるにしたがってピンハネされていき、最終的には1万円か、それ以下になってしまいます。

もう少し高いところもあるかもしれませんが、巷の噂で流れているような"一時間で一万円"とか二万円だとかという話しは、全くのデタラメのようですね。 たとえ専門資格を持っていたとしてもそれだけ稼げることはないそうです。

http://tochuo.blog74.fc2.com/blog-entry-24.html


さて。 ずーっと以前に原発作業員の裏バイトというものをご紹介したことがあります。裏の仕事を紹介する本やサイトでは必ずと言っていいほど取り上げられる、まさに裏バイトの代表的なものですね。

原発作業員といえば、「日給2万5千円」だとか、「危険だけどとんでもなく高給が稼げる」

そんなイメージで語られることも多いんですが、その実態はそういうイメージからはかけ離れたものでしたね。


原発作業員についての求人情報を見つけましたので、ご紹介しようかと思います。

まぁ、一口に「原発作業員」と言っても、その職種はかなり多岐にわたるんですけどね。

原発には電力会社や原発メーカー、建築業者やゼネコンなど様々な業種の会社が関わっていて、その中でも高度な知識・技術を持つ専門職の方から、実際に現場で作業を請け負う方、検査を担当する方、その他様々な立場の方が勤めていらっしゃいます。


そもそも「原発作業員」という言葉自体は正式な職種ではないんですが、前回の記事、「原発作業員の裏バイト」で紹介したものと似ている仕事の求人は見つけることができました。


就業時間: 8:30〜17:30

仕事内容: 原子力発電所内保修
        分解機器手入れ、
        ボルト類手入れ、
        機器の清掃点検 等

賃金形態: 日給制

賃金: 205,000円〜266,500円

雇用期間: 臨時(4ヶ月未満)

就業場所: 福井県

必要な経験: 不問

必要な資格: 普通自動車免許(通勤用)

学歴: 高卒以上


ごく、普通に一般の求人機関を使って募集が行われています。(原子力発電所がある都道府県に絞って探してみると、求人を見つけることができます)

給料は、特別に「高給」というわけではありません。この他の求人もざっと見てみましたが、いずれも月給20万だとか25万が相場のようですね。。


また他にも、原発で働くことの出来る身近な方法として、「非破壊検査技術者」という職業に就く方法があります。 こちらは原発や石油プラントなどの様々な設備の「検査」に携わる職業なんですが、原発に派遣されることが多いと聞きます。

ただ、こちらは資格が必要な職業であって、かつ体力的にもきつい仕事なんですが、お給料はそれほど高くはないですね。 持っている資格の種類や経験によっても差があるんでしょうが、見かけた求人の中では月給18〜25万円程度のものがほとんどでしたね。。


色んなサイトでも取り上げられていますし、原発作業員にまつわる都市伝説もけっこう多いんですけどね。やはり、現在ではそれほど高給を稼げる仕事ではないようですね。。

http://tochuo.blog74.fc2.com/blog-entry-366.html

原発の求人情報 22件


@ ハローワーク求人情報作業員(福島第1・第2原発)


株式会社高山総業 情報元:ハローワーク相双

仕事内容 *原子力発電所内の定期検査・機械・電気・鍛冶溶接及び足場作業

応募資格 不問

給与 18.9万円 〜 23.1万円 日給

勤務地 福島県双葉郡楢葉町福島県双葉郡大熊町

.ハローワーク求人機械工、鍛冶工 (原発、火力発電所内作業員)

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A 鈴木工業 情報元:ハローワーク勿来

仕事内容 *原発、火力発電所の定検工事の

・機械器具等の据え付け工事、
・分解掃除、組立等の仕事。


★放射線管理手帳の登録の有る方。

応募資格 普通自動車免許、放射線管理手帳

給与 17.28万円 〜 23.76万円 日給

勤務地 福島県双葉郡広野町福島県いわき市福島県双葉郡楢葉町



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B ハローワーク求人:鳶工(経験者) (急募) 情報元:ハローワーク柏崎


仕事内容 プラントの鳶工事

・足場組立
・重量物の移動作業・鉄骨組立


※就業場所は全国の原発及び一般工場での作業です基本は柏崎市になります(島根、石川、福島、青森への出張もあります)

応募資格 普通自動車免許 (AT限定不可)

給与 20万円 〜 28万円 日給

勤務地 新潟県柏崎市

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Cハローワーク求人情報:鍛冶工(配管工見習) 情報元:ハローワーク柏崎


仕事内容 プラント内等の配管工事配管の溶接作業補助安全作業、監視作業

※就業場所は全国の原発一般工場での作業です。基本は柏崎市になります。
(島根、石川、福島、青森への出張があります)

※会社で安全教育、溶接教育を行います。

応募資格 普通自動車免許 (AT限定不可)

給与 16万円 〜 20万円 日給月給

勤務地 新潟県柏崎市

http://job.j-sen.jp/search/custom_4467.htm


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2) JOCの決死隊


1999年9月30日 に起きた東海村JCOのウラン燃料加工工場転換試験棟での臨界事故は、チェルノブイリ事故以降立て続けに起きた、美浜2号事故(1991年)、もんじゅナトリウム火災事故(1995年)、東海村アスファルト固化施設爆発事故(1997年)等に引き続き、日本のプルトニウム利用政策、原子力推進政策に深刻な打撃を与え、これまで通りには推進できない状況に陥っています。

 しかし、事故の責任を負うべき政府と電力・原子力産業はその責任を回避し、若干の手直しで、あくまでプルトニウム利用政策、原発推進政策を押し進めようとしています。  関西電力などはプルサーマル計画を強行しようと目論見、政府といっしょになってCO2削減を口実とした原発新増設を画策しています。

 関西電力の強硬姿勢と対決し、MOX燃料製造欠陥問題や立地点買収問題で徹底した批判を組織し、プルサーマル推進、原発新規立地、使用済燃料の中間貯蔵施設立地、美浜1号の定検強行による寿命延長などに対して、対関電署名を軸に大衆的な反対運動を強化していきたいと、私たちは考えています。

 これらを東海臨界事故の批判と結びつけて展開していきたいと思います。


 
危険な高線量被曝を押しつけられた労働者

 
 JCO事故時にウラン溶液を沈殿槽に注入する作業に携わっていた3人の労働者は、異例とも言える高線量を被曝しました。

 現在無菌室等で治療中の大内さん、篠原さん、横川さんの被曝は、主に事故の瞬間にあびた中性子線によるものと考えられ、それぞれ被曝線量は17シーベルト、10シーベルト、3シーベルトとされています。

 最大線量の17シーベルトは広島原爆の爆心地から700m〜1kmの地点での中性子線量に相当する極めて憂慮すべきレベルです。

 1954年ビキニ環礁水爆実験で被曝した第五福竜丸の乗組員の最大線量は約6シーベルトと推定されています。今回はその3倍も被曝したのです。

 チェルノブイリ事故では0.8〜16シーベルト被曝した115人のうち6.1シーベルト以上を被曝した20人全員がのちに死亡しました。

 たった1ミリグラムと推定されるウラン235の核分裂によってこのような事態がもたらされたのです。広島原爆で核分裂を起こしたウラン235は約1kgです。通常の原発が1日3〜4kgのウラン235を核分裂させ、1年間で広島原爆約1000発分の放射能を生み出していることも合わせて考えると、原発重大事故が起こればいかに凄まじい結末をむかえるかが推定できます。


 
他の労働者等も高い線量被曝を強要された

 
 科技庁によれば、3人を含めて労働者・住民69名が事故時に被曝しました。

 中性子の放射線荷重係数を10とした場合、被曝した他のJCO社員56人のうち50ミリシーベルト以上が十数名で、最高は230ミリシーベルトにも達しています。(ちなみに自然界からの放射線被曝量は年間約1ミリシーベルト)

 臨界事故と知らされぬまま出動した、消防隊員3名の被曝量は30〜39ミリシーベルトとみられます。いったん原発事故が起これば人命救助にあたる消防隊員も被曝を余儀なくされることが事実で示されました。

 JCOに隣接する建設資材の会社で作業していた人など7名の被曝量は26〜91ミリシーベルトと推定されます。
 実際には、これら以外に他のJCO社員をはじめ計百数十名が事故時に被曝しています。


 
緊急作業で高線量被曝が強要された

 
 事故を終息させるために「決死隊」として沈殿槽の冷却ジャケット内の水抜きとホウ酸注入作業にあたったうち24名が被曝したとされています。これ以外に作業にあたった3名の運転手は3.526〜0.848ミリシーベルトを被曝したものの「被曝者」とは認められていないのです。

 この作業は原子力安全委員会での激論の末、「緊急事態なのだから、暫定的に限度線量を200ミリシーベルトにしてでも…」との強引な意見の出る中、強行されたものです。

 その結果、水抜き作業の18名中17名が20ミリシーベルトを超え、うち8名が放射線作業従事者の年線量限度50ミリシーベルトを超えてしまいました。最高の119.79ミリシーベルトは緊急時被曝線量限度100ミリシーベルトを超えるもので、もう一人の98.35ミリシーベルトも限度ギリギリでした。

 原発の運転ではこれらのような生命にかかわる非人間的な行為が、平気で無理矢理強制されることが、今回の臨界事故で改めて示されました。高線量の緊急作業が避けられないような原発はそもそも運転すべきではありません。

http://www4.ocn.ne.jp/~wakasant/news/52/52-2.htm
http://www.nuketext.org/jco.html#jiko

東海村JCOバケツ臨界ウラン放射線・放射能被爆事故(原発関連)

http://www.youtube.com/watch?v=pYB58P3t_Hs
http://www.youtube.com/watch?v=DFyBq4sLRhU
http://www.youtube.com/watch?v=wg8qzdmA1Ew
http://www.youtube.com/watch?v=w8UFJ1uwua0
http://www.youtube.com/watch?v=Yw823HYf_ZI


チェレンコフの光、原発奴隷・原発ジプシー


【世界で一番美しい光】という声もあるらしい。

バケツを使って彼らは作業していた。

当時、原発を知ることには全く興味がなく ただただ浪費するだけの私にも強烈な印象を残した。 東海村臨界事故。 今一度この件を調べてみる。


大内久さん 35歳。
篠原理人さん 40歳。


お2人の姿は当時マスコミがこぞって、人型を使って、現場の様子をシュミレーションしていたな。JOCの決死隊がマスクをし、大げさな(ように見える。)装備で建物に入るのを現実感がない四角の箱の世界のことだと感じていた。

この臨界事故は手作業でウラン処理にあたり、許容量オーバーのために連鎖的な核分裂がおこった状態なのだという。 その作業にあたっていたのが大内さんと篠原さん。 そして彼らは臨海の際に放つ光。。『チェレンコフの光』を肉眼で見てしまった。

バケツでウランを流す際にロウトを支える担当だった大内さん。チェレンコフの光が体を突き抜けた後、更衣室に逃げ込み、嘔吐した、意識を失った。その被爆量は20svだという。

IAEAの発表によると8sv以上浴びれば死亡率100%。20svは一般人が1年間で浴びる限度とされる量の2万倍なのだそうだ。

大内さんは元スポーツ選手というだけあって大型のがっちりした体型。 入院当初、外見はすこし赤くなってたものの意識はしっかりし、看護士たちに冗談を言っていたという。 明るい大内さんという印象だったようだ。 しかし容態は日増しに悪くなっていく。

血液中の酸素濃度は下がり、リンパ球は減っていき、バラバラに砕けた染色体。。 タオルで体を拭くと皮膚はこすれてめくれ器具を固定するための医療テープを剥がすとそこの皮膚は再生しなくなった。

明るくまわりを気使っていた大内さんは、こう言うになった。

『もうイヤだ。』
『やめてくれ。』
『茨城に帰りたい。』
『おふくろ。』
『一人にしないで。』
『おれはモルモットじゃない。』

呼吸の状態が悪くなり、ノドのチューブを入れることになる。 それは会話ができなくなることを意味していた。中性子線に貫かれた体を悪化し続け、眠らせておく時間が長くなった。

天文学的数値のモルヒネ、剥がれ落ちる皮膚、蒸発する水分、血液、むき出しの体を守るために、毎日2時間かけて包帯を替えることが治療の大半をしめるようになる。

83日目、大内さんはこの世を去る。

翌年4月大内さんの死を聞かされ 『おれもあんなふうになるのかな』
と泣いた篠原さんもこの世をさる。

ある看護士はどんな状態の患者さんだって生きたい 死にたくないと思ってることを大内さんから教わった。という。

現在、原発に関わる人は年間5万〜6万だという。

うち原発会社の社員は約5千名。 彼らは実際に作業にあたることはほとんどない。

子会社、孫会社になるほど被爆量は増すのだそうだ。


原発奴隷。原発ジプシー。 この言葉があるのを知ってるだろうか?

彼らの被爆なしには原発が動かない。 我々は電気にありつけない。
原発メーカーと家電機器のメーカーが同じである以上、『セット売り』という事実から逃れられない。

この悪魔の連鎖を作ったのは誰だろうか?

“原子力に頼る、世界で唯一の被爆国・日本。

放射線被爆が人体に何をもたらすか、その国民こそきちんと知っておかなければならないのではないだろうか?”

http://senmaya.at.webry.info/200807/article_9.html

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3) 原発がどんなものか知ってほしい 平井憲夫

私は原発反対運動家ではありません。

 二十年間、原子力発電所の現場で働いていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知らない原発の中のお話をします。そして、最後まで読んでいただくと、原発がみなさんが思っていらっしゃるようなものではなく、毎日、被曝者を生み、大変な差別をつくっているものでもあることがよく分かると思います。

 はじめて聞かれる話も多いと思います。どうか、最後まで読んで、それから、原発をどうしたらいいか、みなさんで考えられたらいいと思います。原発について、設計の話をする人はたくさんいますが、私のように施工、造る話をする人がいないのです。しかし、現場を知らないと、原発の本当のことは分かりません。

 私はプラント、大きな化学製造工場などの配管が専門です。二○代の終わりごろに、日本に原発を造るというのでスカウトされて、原発に行きました。一作業負だったら、何十年いても分かりませんが、現場監督として長く働きましたから、原発の中のことはほとんど知っています。

「安全」は机上の話

 去年(一九九五年)の一月一七日に阪神大震災が起きて、国民の中から「地震で原発が壊れたりしないか」という不安の声が高くなりました。原発は地震で本当に大丈夫か、と。しかし、決して大丈夫ではありません。国や電力会社は、耐震設計を考え、固い岩盤の上に建設されているので安全だと強調していますが、これは机上の話です。

 この地震の次の日、私は神戸に行ってみて、余りにも原発との共通点の多さに、改めて考えさせられました。まさか、新幹線の線路が落下したり、高速道路が横倒しになるとは、それまで国民のだれ1人考えてもみなかったと思います。

 世間一般に、原発や新幹線、高速道路などは官庁検査によって、きびしい検査が行われていると思われています。しかし、新幹線の橋脚部のコンクリートの中には型枠の木片が入っていたし、高速道路の支柱の鉄骨の溶接は溶け込み不良でした。一見、溶接がされているように見えていても、溶接そのものがなされていなくて、溶接部が全部はずれてしまっていました。

 なぜ、このような事が起きてしまったのでしょうか。その根本は、余りにも机上の設計ばかりに重点を置いていて、現場の施工、管理を怠ったためです。それが直接の原因ではなくても、このような事故が起きてしまうのです。

素人が造る原発

 原発でも、原子炉の中に針金が入っていたり、配管の中に道具や工具を入れたまま配管をつないでしまったり、いわゆる人が間違える事故、ヒューマンエラーがあまりにも多すぎます。それは現場にブロの職人が少なく、いくら設計が立派でも、設計通りには造られていないからです。机上の設計の議論は、最高の技量を持った職人が施工することが絶対条件です。しかし、原発を造る人がどんな技量を持った人であるのか、現場がどうなっているのかという議論は1度もされたことがありません。

 原発にしろ、建設現場にしろ、作業者から検査官まで総素人によって造られているのが現実ですから、原発や新幹線、高速道路がいつ大事故を起こしても、不思議ではないのです。

 日本の原発の設計も優秀で、二重、三重に多重防護されていて、どこかで故障が起きるとちゃんと止まるようになっています。しかし、これは設計の段階までです。施工、造る段階でおかしくなってしまっているのです。

 仮に、自分の家を建てる時に、立派な一級建築士に設計をしてもらっても、大工や左官屋の腕が悪かったら、雨漏りはする、建具は合わなくなったりしますが、残念ながら、これが日本の原発なのです。

 ひとむかし前までは、現場作業には、棒心(ぼうしん)と呼ばれる職人、現場の若い監督以上の経験を積んだ職人が班長として必ずいました。職人は自分の仕事にプライドを持っていて、事故や手抜きは恥だと考えていましたし、事故の恐ろしさもよく知っていました。それが十年くらい前から、現場に職人がいなくなりました。全くの素人を経験不問という形で募集しています。素人の人は事故の怖さを知らない、なにが不正工事やら手抜きかも、全く知らないで作業しています。それが今の原発の実情です。

 例えば、東京電力の福島原発では、針金を原子炉の中に落としたまま運転していて、1歩間違えば、世界中を巻き込むような大事故になっていたところでした。本人は針金を落としたことは知っていたのに、それがどれだけの大事故につながるかの認識は全然なかったのです。そういう意味では老朽化した原発も危ないのですが、新しい原発も素人が造るという意味で危ないのは同じです。

 現場に職人が少なくなってから、素人でも造れるように、工事がマニュアル化されるようになりました。マニュアル化というのは図面を見て作るのではなく、工場である程度組み立てた物を持ってきて、現場で1番と1番、2番と2番というように、ただ積木を積み重ねるようにして合わせていくんです。そうすると、今、自分が何をしているのか、どれほど重要なことをしているのか、全く分からないままに造っていくことになるのです。こういうことも、事故や故障がひんぱんに起こるようになった原因のひとつです。

 また、原発には放射能の被曝の問題があって後継者を育てることが出来ない職場なのです。原発の作業現場は暗くて暑いし、防護マスクも付けていて、互いに話をすることも出来ないような所ですから、身振り手振りなんです。これではちゃんとした技術を教えることができません。それに、いわゆる腕のいい人ほど、年問の許容線量を先に使ってしまって、中に入れなくなります。だから、よけいに素人でもいいということになってしまうんです。

 また、例えば、溶接の職人ですと、目がやられます。30歳すぎたらもうだめで、細かい仕事が出来なくなります。そうすると、細かい仕事が多い石油プラントなどでは使いものになりませんから、だったら、まあ、日当が安くても、原発の方にでも行こうかなあということになります。

 皆さんは何か勘違いしていて、原発というのはとても技術的に高度なものだと思い込んでいるかも知れないけれど、そんな高級なものではないのです。

 ですから、素人が造る原発ということで、原発はこれから先、本当にどうしようもなくなってきます。


名ばかりの検査・検査官


 原発を造る職人がいなくなっても、検査をきっちりやればいいという人がいます。しかし、その検査体制が問題なのです。出来上がったものを見るのが日本の検査ですから、それではダメなのです。検査は施工の過程を見ることが重要なのです。

 検査官が溶接なら溶接を、「そうではない。よく見ていなさい。このようにするんだ」と自分でやって見せる技量がないと本当の検査にはなりません。そういう技量の無い検査官にまともな検査が出来るわけがないのです。メーカーや施主の説明を聞き、書類さえ整っていれば合格とする、これが今の官庁検査の実態です。

 原発の事故があまりにもひんぱんに起き出したころに、運転管理専門官を各原発に置くことが閣議で決まりました。原発の新設や定検(定期検査)のあとの運転の許可を出す役人です。私もその役人が素人だとは知っていましたが、ここまでひどいとは知らなかったです。

 というのは、水戸で講演をしていた時、会場から「実は恥ずかしいんですが、まるっきり素人です」と、科技庁(科学技術庁)の者だとはっきり名乗って発言した人がいました。その人は「自分たちの職場の職員は、被曝するから絶対に現場に出さなかった。折から行政改革で農水省の役人が余っているというので、昨日まで養蚕の指導をしていた人やハマチ養殖の指導をしていた人を、次の日には専門検査官として赴任させた。そういう何にも知らない人が原発の専門検査官として運転許可を出した。美浜原発にいた専門官は三か月前までは、お米の検査をしていた人だった」と、その人たちの実名を挙げて話してくれました。このようにまったくの素人が出す原発の運転許可を信用できますか。

 東京電力の福島原発で、緊急炉心冷却装置(ECCS)が作動した大事故が起きたとき、読売新聞が「現地専門官カヤの外」と報道していましたが、その人は、自分の担当している原発で大事故が起きたことを、次の日の新聞で知ったのです。なぜ、専門官が何も知らなかったのか。それは、電力会社の人は専門官がまったくの素人であることを知っていますから、火事場のような騒ぎの中で、子どもに教えるように、いちいち説明する時間がなかったので、その人を現場にも入れないで放って置いたのです。だから何も知らなかったのです。

 そんないい加減な人の下に原子力検査協会の人がいます。この人がどんな人かというと、この協会は通産省を定年退職した人の天下り先ですから、全然畑違いの人です。この人が原発の工事のあらゆる検査の権限を持っていて、この人の0Kが出ないと仕事が進まないのですが、検査のことはなにも知りません。ですから、検査と言ってもただ見に行くだけです。けれども大変な権限を持っています。この協会の下に電力会社があり、その下に原子炉メーカーの日立・東芝・三菱の三社があります。私は日立にいましたが、このメーカーの下に工事会社があるんです。つまり、メーカーから上も素人、その下の工事会社もほとんど素人ということになります。だから、原発の事故のことも電力会社ではなく、メー力−でないと、詳しいことは分からないのです。

 私は現役のころも、辞めてからも、ずっと言っていますが、天下りや特殊法人ではなく、本当の第三者的な機関、通産省は原発を推進しているところですから、そういう所と全く関係のない機関を作って、その機関が検査をする。そして、検査官は配管のことなど経験を積んだ人、現場のたたき上げの職人が検査と指導を行えば、溶接の不具合や手抜き工事も見抜けるからと、一生懸命に言ってきましたが、いまだに何も変わっていません。このように、日本の原発行政は、余りにも無責任でお粗末なものなんです。


いいかげんな原発の耐震設計


 阪神大震災後に、慌ただしく日本中の原発の耐震設計を見直して、その結果を九月に発表しましたが、「どの原発も、どんな地震が起きても大丈夫」というあきれたものでした。私が関わった限り、初めのころの原発では、地震のことなど真面目に考えていなかったのです。それを新しいのも古いのも一緒くたにして、大丈夫だなんて、とんでもないことです。1993年に、女川原発の一号機が震度4くらいの地震で出力が急上昇して、自動停止したことがありましたが、この事故は大変な事故でした。なぜ大変だったかというと、この原発では、1984年に震度5で止まるような工事をしているのですが、それが震度5ではないのに止まったんです。わかりやすく言うと、高速道路を運転中、ブレーキを踏まないのに、突然、急ブレーキがかかって止まったと同じことなんです。これは、東北電力が言うように、止まったからよかった、というような簡単なことではありません。5で止まるように設計されているものが4で止まったということは、5では止まらない可能性もあるということなんです。つまり、いろんなことが設計通りにいかないということの現れなんです。

 こういう地震で異常な止まり方をした原発は、1987年に福島原発でも起きていますが、同じ型の原発が全国で10もあります。これは地震と原発のことを考えるとき、非常に恐ろしいことではないでしょうか。

定期点検工事も素人が


 原発は1年くらい運転すると、必ず止めて検査をすることになっていて、定期検査、定検といっています。原子炉には70気圧とか、150気圧とかいうものすごい圧力がかけられていて、配管の中には水が、水といっても300℃もある熱湯ですが、水や水蒸気がすごい勢いで通っていますから、配管の厚さが半分くらいに薄くなってしまう所もあるのです。そういう配管とかバルブとかを、定検でどうしても取り替えなくてはならないのですが、この作業に必ず被曝が伴うわけです。

 原発は一回動かすと、中は放射能、放射線でいっぱいになりますから、その中で人間が放射線を浴びながら働いているのです。そういう現場へ行くのには、自分の服を全部脱いで、防護服に着替えて入ります。防護服というと、放射能から体を守る服のように聞こえますが、そうではないんですよ。放射線の量を計るアラームメーターは防護服の中のチョッキに付けているんですから。つまり、防護服は放射能を外に持ち出さないための単なる作業着です。作業している人を放射能から守るものではないのです。だから、作業が終わって外に出る時には、パンツー枚になって、被曝していないかどうか検査をするんです。体の表面に放射能がついている、いわゆる外部被曝ですと、シャワーで洗うと大体流せますから、放射能がゼロになるまで徹底的に洗ってから、やっと出られます。

 また、安全靴といって、備付けの靴に履き替えますが、この靴もサイズが自分の足にきちっと合うものはありませんから、大事な働く足元がちゃんと定まりません。それに放射能を吸わないように全面マスクを付けたりします。そういうかっこうで現場に入り、放射能の心配をしながら働くわけですから、実際、原発の中ではいい仕事は絶対に出来ません。普通の職場とはまったく違うのです。

 そういう仕事をする人が95%以上まるっきりの素人です。お百姓や漁師の人が自分の仕事が暇な冬場などにやります。言葉は悪いのですが、いわゆる出稼ぎの人です。そういう経験のない人が、怖さを全く知らないで作業をするわけです。

 例えば、ボルトをネジで締める作業をするとき、「対角線に締めなさい、締めないと漏れるよ」と教えますが、作業する現場は放射線管理区域ですから、放射能がいっぱいあって最悪な所です。作業現場に入る時はアラームメーターをつけて入りますが、現場は場所によって放射線の量が違いますから、作業の出来る時間が違います。分刻みです。

 現場に入る前にその日の作業と時間、時間というのは、その日に浴びてよい放射能の量で時間が決まるわけですが、その現場が20分間作業ができる所だとすると、20分経つとアラ−ムメーターが鳴るようにしてある。だから、「アラームメーターが鳴ったら現場から出なさいよ」と指示します。でも現場には時計がありません。時計を持って入ると、時計が放射能で汚染されますから腹時計です。そうやって、現場に行きます。

 そこでは、ボルトをネジで締めながら、もう10分は過ぎたかな、15分は過ぎたかなと、頭はそっちの方にばかり行きます。アラームメーターが鳴るのが怖いですから。アラームメーターというのはビーッととんでもない音がしますので、初めての人はその音が鳴ると、顔から血の気が引くくらい怖いものです。これは経験した者でないと分かりません。ビーッと鳴ると、レントゲンなら何十枚もいっぺんに写したくらいの放射線の量に当たります。ですからネジを対角線に締めなさいと言っても、言われた通りには出来なくて、ただ締めればいいと、どうしてもいい加滅になってしまうのです。すると、どうなりますか。

放射能垂れ流しの海


 冬に定検工事をすることが多いのですが、定検が終わると、海に放射能を含んだ水が何十トンも流れてしまうのです。はっきり言って、今、日本列島で取れる魚で、安心して食べられる魚はほとんどありません。日本の海が放射能で汚染されてしまっているのです。

 海に放射能で汚れた水をたれ流すのは、定検の時だけではありません。原発はすごい熱を出すので、日本では海水で冷やして、その水を海に捨てていますが、これが放射能を含んだ温排水で、一分間に何十トンにもなります。

 原発の事故があっても、県などがあわてて安全宣言を出しますし、電力会社はそれ以上に隠そうとします。それに、国民もほとんど無関心ですから、日本の海は汚れっぱなしです。

 防護服には放射性物質がいっぱいついていますから、それを最初は水洗いして、全部海に流しています。排水口で放射線の量を計ると、すごい量です。こういう所で魚の養殖をしています。安全な食べ物を求めている人たちは、こういうことも知って、原発にもっと関心をもって欲しいものです。このままでは、放射能に汚染されていないものを選べなくなると思いますよ。

 数年前の石川県の志賀原発の差止め裁判の報告会で、八十歳近い行商をしているおばあさんが、こんな話をしました。「私はいままで原発のことを知らなかった。今日、昆布とわかめをお得意さんに持っていったら、そこの若奥さんに「悪いけどもう買えないよ、今日で終わりね、志賀原発が運転に入ったから」って言われた。原発のことは何も分からないけど、初めて実感として原発のことが分かった。どうしたらいいのか」って途方にくれていました。みなさんの知らないところで、日本の海が放射能で汚染され続けています。


内部被爆が一番怖い


 原発の建屋の中は、全部の物が放射性物質に変わってきます。物がすべて放射性物質になって、放射線を出すようになるのです。どんなに厚い鉄でも放射線が突き抜けるからです。体の外から浴びる外部被曝も怖いですが、一番怖いのは内部被曝です。

 ホコリ、どこにでもあるチリとかホコリ。原発の中ではこのホコリが放射能をあびて放射性物質となって飛んでいます。この放射能をおびたホコリが口や鼻から入ると、それが内部被曝になります。原発の作業では片付けや掃除で一番内部被曝をしますが、この体の中から放射線を浴びる内部被曝の方が外部被曝よりもずっと危険なのです。体の中から直接放射線を浴びるわけですから。

 体の中に入った放射能は、通常は、三日くらいで汗や小便と一緒に出てしまいますが、三日なら三日、放射能を体の中に置いたままになります。また、体から出るといっても、人間が勝手に決めた基準ですから、決してゼロにはなりません。これが非常に怖いのです。どんなに微量でも、体の中に蓄積されていきますから。

 原発を見学した人なら分かると思いますが、一般の人が見学できるところは、とてもきれいにしてあって、職員も「きれいでしょう」と自慢そうに言っていますが、それは当たり前なのです。きれいにしておかないと放射能のホコリが飛んで危険ですから。

 私はその内部被曝を百回以上もして、癌になってしまいました。癌の宣告を受けたとき、本当に死ぬのが怖くて怖くてどうしようかと考えました。でも、私の母が何時も言っていたのですが、「死ぬより大きいことはないよ」と。じゃ死ぬ前になにかやろうと。原発のことで、私が知っていることをすべて明るみに出そうと思ったのです。


普通の職場環境とは全く違う


 放射能というのは蓄積します。いくら徴量でも十年なら十年分が蓄積します。これが怖いのです。日本の放射線管理というのは、年間50ミリシーベルトを守ればいい、それを越えなければいいという姿勢です。

 例えば、定検工事ですと三ケ月くらいかかりますから、それで割ると一日分が出ます。でも、放射線量が高いところですと、一日に五分から七分間しか作業が出来ないところもあります。しかし、それでは全く仕事になりませんから、三日分とか、一週間分をいっぺんに浴びせながら作業をさせるのです。これは絶対にやってはいけない方法ですが、そうやって10分間なり20分間なりの作業ができるのです。そんなことをすると白血病とかガンになると知ってくれていると、まだいいのですが……。電力会社はこういうことを一切教えません。

 稼動中の原発で、機械に付いている大きなネジが一本緩んだことがありました。動いている原発は放射能の量が物凄いですから、その一本のネジを締めるのに働く人三十人を用意しました。一列に並んで、ヨーイドンで七メートルくらい先にあるネジまで走って行きます。行って、一、二、三と数えるくらいで、もうアラームメーターがビーッと鳴る。中には走って行って、ネジを締めるスパナはどこにあるんだ?といったら、もう終わりの人もいる。ネジをたった一山、二山、三山締めるだけで百六十人分、金額で四百万円くらいかかりました。

 なぜ、原発を止めて修理しないのかと疑問に思われるかもしれませんが、原発を一日止めると、何億円もの損になりますから、電力会社は出来るだけ止めないのです。放射能というのは非常に危険なものですが、企業というものは、人の命よりもお金なのです。


「絶対安全」だと五時間の洗脳教育


 原発など、放射能のある職場で働く人を放射線従事者といいます。日本の放射線従事者は今までに約二七万人ですが、そのほとんどが原発作業者です。今も九万人くらいの人が原発で働いています。その人たちが年一回行われる原発の定検工事などを、毎日、毎日、被曝しながら支えているのです。

 原発で初めて働く作業者に対し、放射線管理教育を約五時間かけて行います。この教育の最大の目的は、不安の解消のためです。原発が危険だとは一切教えません。国の被曝線量で管理しているので、絶対大丈夫なので安心して働きなさい、世間で原発反対の人たちが、放射能でガンや白血病に冒されると言っているが、あれは“マッカナ、オオウソ”である、国が決めたことを守っていれば絶対に大丈夫だと、五時間かけて洗脳します。  

 こういう「原発安全」の洗脳を、電力会社は地域の人にも行っています。有名人を呼んで講演会を開いたり、文化サークルで料理教室をしたり、カラー印刷の立派なチラシを新聞折り込みしたりして。だから、事故があって、ちょっと不安に思ったとしても、そういう安全宣伝にすぐに洗脳されてしまって、「原発がなくなったら、電気がなくなって困る」と思い込むようになるのです。

 私自身が二〇年近く、現場の責任者として、働く人にオウムの麻原以上のマインド・コントロール、「洗脳教育」をやって来ました。何人殺したかわかりません。みなさんから現場で働く人は不安に思っていないのかとよく聞かれますが、放射能の危険や被曝のことは一切知らされていませんから、不安だとは大半の人は思っていません。体の具合が悪くなっても、それが原発のせいだとは全然考えもしないのです。作業者全員が毎日被曝をする。それをいかに本人や外部に知られないように処理するかが責任者の仕事です。本人や外部に被曝の問題が漏れるようでは、現場責任者は失格なのです。これが原発の現場です。

 私はこのような仕事を長くやっていて、毎日がいたたまれない日も多く、夜は酒の力をかり、酒量が日毎に増していきました。そうした自分自身に、問いかけることも多くなっていました。一体なんのために、誰のために、このようなウソの毎日を過ごさねばならないのかと。気がついたら、二〇年の原発労働で、私の体も被曝でぼろぼろになっていました。


だれが助けるのか


 また、東京電力の福島原発で現場作業員がグラインダーで額(ひたい)を切って、大怪我をしたことがありました。血が吹き出ていて、一刻を争う大怪我でしたから、直ぐに救急車を呼んで運び出しました。ところが、その怪我人は放射能まみれだったのです。でも、電力会社もあわてていたので、防護服を脱がせたり、体を洗ったりする除洗をしなかった。救急隊員にも放射能汚染の知識が全くなかったので、その怪我人は放射能の除洗をしないままに、病院に運ばれてしまったんです。だから、その怪我人を触った救急隊員が汚染される、救急車も汚染される、医者も看護婦さんも、その看護婦さんが触った他の患者さんも汚染される、その患者さんが外へ出て、また汚染が広がるというふうに、町中がパニックになるほどの大変な事態になってしまいました。みんなが大怪我をして出血のひどい人を何とか助けたいと思って必死だっただけで、放射能は全く見えませんから、その人が放射能で汚染されていることなんか、だれも気が付かなかったんですよ。

 一人でもこんなに大変なんです。それが仮に大事故が起きて大勢の住民が放射能で汚染された時、一体どうなるのでしょうか。想像できますか。人ごとではないのです。この国の人、みんなの問題です。


びっくりした美浜原発細管破断事故!


 皆さんが知らないのか、無関心なのか、日本の原発はびっくりするような大事故を度々起こしています。スリーマイル島とかチェルノブイリに匹敵する大事故です。一九八九年に、東京電力の福島第二原発で再循環ポンプがバラバラになった大事故も、世界で初めての事故でした。

 そして、一九九一年二月に、関西電力の美浜原発で細管が破断した事故は、放射能を直接に大気中や海へ大量に放出した大事故でした。

 チェルノブイリの事故の時には、私はあまり驚かなかったんですよ。原発を造っていて、そういう事故が必ず起こると分かっていましたから。だから、ああ、たまたまチェルノブイリで起きたと、たまたま日本ではなかったと思ったんです。しかし、美浜の事故の時はもうびっくりして、足がガクガクふるえて椅子から立ち上がれない程でした。

 この事故はECCS(緊急炉心冷却装置)を手動で動かして原発を止めたという意味で、重大な事故だったんです。ECCSというのは、原発の安全を守るための最後の砦に当たります。これが効かなかったらお終りです。だから、ECCSを動かした美浜の事故というのは、一億数千万人の人を乗せたバスが高速道路を一〇〇キロのスピードで走っているのに、ブレーキもきかない、サイドブレーキもきかない、崖にぶつけてやっと止めたというような大事故だったんです。

 原子炉の中の放射能を含んだ水が海へ流れ出て、炉が空焚きになる寸前だったのです。日本が誇る多重防護の安全弁が次々と効かなくて、あと〇・七秒でチェルノブイリになるところだった。それも、土曜日だったのですが、たまたまベテランの職員が来ていて、自動停止するはずが停止しなくて、その人がとっさの判断で手動で止めて、世界を巻き込むような大事故に至らなかったのです。日本中の人が、いや世界中の人が本当に運がよかったのですよ。

 この事故は、二ミリくらいの細い配管についている触れ止め金具、何千本もある細管が振動で触れ合わないようにしてある金具が設計通りに入っていなかったのが原因でした。施工ミスです。そのことが二十年近い何回もの定検でも見つからなかったんですから、定検のいい加減さがばれた事故でもあった。入らなければ切って捨てる、合わなければ引っ張るという、設計者がまさかと思うようなことが、現場では当たり前に行われているということが分かった事故でもあったんです。


もんじゅの大事故


 去年(一九九五年)の十二月八日に、福井県の敦賀にある動燃(動力炉・核燃料開発事業団)のもんじゅでナトリウム漏れの大事故を起こしました。もんじゅの事故はこれが初めてではなく、それまでにも度々事故を起こしていて、私は建設中に六回も呼ばれて行きました。というのは、所長とか監督とか職人とか、元の部下だった人たちがもんじゅの担当もしているので、何か困ったことがあると私を呼ぶんですね。もう会社を辞めていましたが、原発だけは事故が起きたら取り返しがつきませんから、放っては置けないので行くのです。

 ある時、電話がかかって、「配管がどうしても合わないから来てくれ」という。行って見ますと、特別に作った配管も既製品の配管もすべて図面どおり、寸法通りになっている。でも、合わない。どうして合わないのか、いろいろ考えましたが、なかなか分からなかった。一晩考えてようやく分かりました。もんじゅは、日立、東芝、三菱、富士電機などの寄せ集めのメーカーで造ったもので、それぞれの会社の設計基準が違っていたのです。

 図面を引くときに、私が居た日立は〇・五mm切り捨て、東芝と三菱は〇・五mm切上げ、日本原研は〇・五mm切下げなんです。たった〇・五mmですが、百カ所も集まると大変な違いになるのです。だから、数字も線も合っているのに合わなかったのですね。

 これではダメだということで、みんな作り直させました。何しろ国の威信がかかっていますから、お金は掛けるんです。

 どうしてそういうことになるかというと、それぞれのノウ・ハウ、企業秘密ということがあって、全体で話し合いをして、この〇・五mmについて、切り上げるか、切り下げるか、どちらかに統一しようというような話し合いをしていなかったのです。今回のもんじゅの事故の原因となった温度センサーにしても、メーカー同士での話し合いもされていなかったんではないでしょうか。

 どんなプラントの配管にも、あのような温度計がついていますが、私はあんなに長いのは見たことがありません。おそらく施工した時に危ないと分かっていた人がいたはずなんですね。でも、よその会社のことだからほっとけばいい、自分の会社の責任ではないと。

 動燃自体が電力会社からの出向で出来た寄せ集めですが、メーカーも寄せ集めなんです。これでは事故は起こるべくして起こる、事故が起きないほうが不思議なんで、起こって当たり前なんです。

 しかし、こんな重大事故でも、国は「事故」と言いません。美浜原発の大事故の時と同じように「事象があった」と言っていました。私は事故の後、直ぐに福井県の議会から呼ばれて行きました。あそこには十五基も原発がありますが、誘致したのは自民党の議員さんなんですね。だから、私はそういう人に何時も、「事故が起きたらあなた方のせいだよ、反対していた人には責任はないよ」と言ってきました。この度、その議員さんたちに呼ばれたのです。「今回は腹を据えて動燃とケンカする、どうしたらよいか教えてほしい」と相談を受けたのです。

 それで、私がまず最初に言ったことは、「これは事故なんです、事故。事象というような言葉に誤魔化されちゃあだめだよ」と言いました。県議会で動燃が「今回の事象は……」と説明を始めたら、「事故だろ! 事故!」と議員が叫んでいたのが、テレビで写っていましたが、あれも、黙っていたら、軽い「事象」ということにされていたんです。地元の人たちだけではなく、私たちも、向こうの言う「事象」というような軽い言葉に誤魔化されてはいけないんです。

 普通の人にとって、「事故」というのと「事象」というのとでは、とらえ方がまったく違います。この国が事故を事象などと言い換えるような姑息なことをしているので、日本人には原発の事故の危機感がほとんどないのです。

日本のプルトニウムがフランスの核兵器に?


 もんじゅに使われているプルトニウムは、日本がフランスに再処理を依頼して抽出したものです。再処理というのは、原発で燃やしてしまったウラン燃料の中に出来たプルトニウムを取り出すことですが、プルトニウムはそういうふうに人工的にしか作れないものです。

 そのプルトニウムがもんじゅには約一・四トンも使われています。長崎の原爆は約八キロだったそうですが、一体、もんじゅのプルトニウムでどのくらいの原爆ができますか。それに、どんなに微量でも肺ガンを起こす猛毒物質です。半減期が二万四千年もあるので、永久に放射能を出し続けます。だから、その名前がプルートー、地獄の王という名前からつけられたように、プルトニウムはこの世で一番危険なものといわれるわけですよ。

 しかし、日本のプルトニウムが去年(一九九五年)南太平洋でフランスが行った核実験に使われた可能性が大きいことを知っている人は、余りいません。フランスの再処理工場では、プルトニウムを作るのに核兵器用も原発用も区別がないのです。だから、日本のプルトニウムが、この時の核実験に使われてしまったことはほとんど間違いありません。

 日本がこの核実験に反対をきっちり言えなかったのには、そういう理由があるからです。もし、日本政府が本気でフランスの核実験を止めさせたかったら、簡単だったのです。つまり、再処理の契約を止めればよかったんです。でも、それをしなかった。

 日本とフランスの貿易額で二番目に多いのは、この再処理のお金なんですよ。国民はそんなことも知らないで、いくら「核実験に反対、反対」といっても仕方がないんじゃないでしょうか。それに、唯一の被爆国といいながら、日本のプルトニウムがタヒチの人々を被爆させ、きれいな海を放射能で汚してしまったに違いありません。

 世界中が諦めたのに、日本だけはまだこんなもので電気を作ろうとしているんです。普通の原発で、ウランとプルトニウムを混ぜた燃料(MOX燃料)を燃やす、いわゆるプルサーマルをやろうとしています。しかし、これは非常に危険です。分かりやすくいうと、石油ストーブでガソリンを燃やすようなことなんです。原発の元々の設計がプルトニウムを燃すようになっていません。プルトニウムは核分裂の力がウランとはケタ違いに大きいんです。だから原爆の材料にしているわけですから。

 いくら資源がない国だからといっても、あまりに酷すぎるんじゃないでしょうか。早く原発を止めて、プルトニウムを使うなんてことも止めなければ、あちこちで被曝者が増えていくばかりです。

日本には途中でやめる勇気がない


 世界では原発の時代は終わりです。原発の先進国のアメリカでは、二月(一九九六年)に二〇一五年までに原発を半分にすると発表しました。それに、プルトニウムの研究も大統領命令で止めています。あんなに怖い物、研究さえ止めました。

 もんじゅのようにプルトニウムを使う原発、高速増殖炉も、アメリカはもちろんイギリスもドイツも止めました。ドイツは出来上がったのを止めて、リゾートパークにしてしまいました。世界の国がプルトニウムで発電するのは不可能だと分かって止めたんです。日本政府も今度のもんじゅの事故で「失敗した」と思っているでしょう。でも、まだ止めない。これからもやると言っています。

 どうして日本が止めないかというと、日本にはいったん決めたことを途中で止める勇気がないからで、この国が途中で止める勇気がないというのは非常に怖いです。みなさんもそんな例は山ほどご存じでしょう。

 とにかく日本の原子力政策はいい加減なのです。日本は原発を始める時から、後のことは何にも考えていなかった。その内に何とかなるだろうと。そんないい加減なことでやってきたんです。そうやって何十年もたった。でも、廃棄物一つのことさえ、どうにもできないんです。

 もう一つ、大変なことは、いままでは大学に原子力工学科があって、それなりに学生がいましたが、今は若い人たちが原子力から離れてしまい、東大をはじめほとんどの大学からなくなってしまいました。机の上で研究する大学生さえいなくなったのです。

 また、日立と東芝にある原子力部門の人も三分の一に減って、コ・ジェネレーション(電気とお湯を同時に作る効率のよい発電設備)のガス・タービンの方へ行きました。メーカーでさえ、原子力はもう終わりだと思っているのです。

 原子力局長をやっていた島村武久さんという人が退官して、『原子力談義』という本で、「日本政府がやっているのは、ただのつじつま合わせに過ぎない、電気が足りないのでも何でもない。あまりに無計画にウランとかプルトニウムを持ちすぎてしまったことが原因です。はっきりノーといわないから持たされてしまったのです。そして日本はそれらで核兵器を作るんじゃないかと世界の国々から見られる、その疑惑を否定するために核の平和利用、つまり、原発をもっともっと造ろうということになるのです」と書いていますが、これもこの国の姿なんです。

廃炉も解体も出来ない原発


 一九六六年に、日本で初めてイギリスから輸入した十六万キロワットの営業用原子炉が茨城県の東海村で稼動しました。その後はアメリカから輸入した原発で、途中で自前で造るようになりましたが、今では、この狭い日本に一三五万キロワットというような巨大な原発を含めて五一の原発が運転されています。

 具体的な廃炉・解体や廃棄物のことなど考えないままに動かし始めた原発ですが、厚い鉄でできた原子炉も大量の放射能をあびるとボロボロになるんです。だから、最初、耐用年数は十年だと言っていて、十年で廃炉、解体する予定でいました。しかし、一九八一年に十年たった東京電力の福島原発の一号機で、当初考えていたような廃炉・解体が全然出来ないことが分かりました。このことは国会でも原子炉は核反応に耐えられないと、問題になりました。

 この時、私も加わってこの原子炉の廃炉、解体についてどうするか、毎日のように、ああでもない、こうでもないと検討をしたのですが、放射能だらけの原発を無理やりに廃炉、解体しようとしても、造るときの何倍ものお金がかかることや、どうしても大量の被曝が避けられないことなど、どうしようもないことが分かったのです。原子炉のすぐ下の方では、決められた線量を守ろうとすると、たった十数秒くらいしかいられないんですから。

 机の上では、何でもできますが、実際には人の手でやらなければならないのですから、とんでもない被曝を伴うわけです。ですから、放射能がゼロにならないと、何にもできないのです。放射能がある限り廃炉、解体は不可能なのです。人間にできなければロボットでという人もいます。でも、研究はしていますが、ロボットが放射能で狂ってしまって使えないのです。

 結局、福島の原発では、廃炉にすることができないというので、原発を売り込んだアメリカのメーカーが自分の国から作業者を送り込み、日本では到底考えられない程の大量の被曝をさせて、原子炉の修理をしたのです。今でもその原発は動いています。

 最初に耐用年数が十年といわれていた原発が、もう三〇年近く動いています。そんな原発が十一もある。くたびれてヨタヨタになっても動かし続けていて、私は心配でたまりません。

 また、神奈川県の川崎にある武蔵工大の原子炉はたった一〇〇キロワットの研究炉ですが、これも放射能漏れを起こして止まっています。机上の計算では、修理に二〇億円、廃炉にするには六〇億円もかかるそうですが、大学の年間予算に相当するお金をかけても廃炉にはできないのです。まず停止して放射能がなくなるまで管理するしかないのです。

 それが一〇〇万キロワットというような大きな原発ですと、本当にどうしようもありません。


「閉鎖」して、監視・管理


 なぜ、原発は廃炉や解体ができないのでしょうか。それは、原発は水と蒸気で運転されているものなので、運転を止めてそのままに放置しておくと、すぐサビが来てボロボロになって、穴が開いて放射能が漏れてくるからです。原発は核燃料を入れて一回でも運転すると、放射能だらけになって、止めたままにしておくことも、廃炉、解体することもできないものになってしまうのです。

 先進各国で、閉鎖した原発は数多くあります。廃炉、解体ができないので、みんな「閉鎖」なんです。閉鎖とは発電を止めて、核燃料を取り出しておくことですが、ここからが大変です。

 放射能まみれになってしまった原発は、発電している時と同じように、水を入れて動かし続けなければなりません。水の圧力で配管が薄くなったり、部品の具合が悪くなったりしますから、定検もしてそういう所の補修をし、放射能が外に漏れださないようにしなければなりません。放射能が無くなるまで、発電しているときと同じように監視し、管理をし続けなければならないのです。 

 今、運転中が五一、建設中が三、全部で五四の原発が日本列島を取り巻いています。これ以上運転を続けると、余りにも危険な原発もいくつかあります。この他に大学や会社の研究用の原子炉もありますから、日本には今、小さいのは一〇〇キロワット、大きいのは一三五万キロワット、大小合わせて七六もの原子炉があることになります。

 しかし、日本の電力会社が、電気を作らない、金儲けにならない閉鎖した原発を本気で監視し続けるか大変疑問です。それなのに、さらに、新規立地や増設を行おうとしています。その中には、東海地震のことで心配な浜岡に五機目の増設をしようとしていたり、福島ではサッカー場と引換えにした増設もあります。新設では新潟の巻町や三重の芦浜、山口の上関、石川の珠洲、青森の大間や東通などいくつもあります。それで、二〇一〇年には七〇〜八〇基にしようと。実際、言葉は悪いですが、この国は狂っているとしか思えません。

 これから先、必ずやってくる原発の閉鎖、これは本当に大変深刻な問題です。近い将来、閉鎖された原発が日本国中いたるところに出現する。これは不安というより、不気味です。ゾーとするのは、私だけでしょうか。


どうしようもない放射性廃棄物


 それから、原発を運転すると必ず出る核のゴミ、毎日、出ています。低レベル放射性廃棄物、名前は低レベルですが、中にはこのドラム缶の側に五時間もいたら、致死量の被曝をするようなものもあります。そんなものが全国の原発で約八〇万本以上溜まっています。

 日本が原発を始めてから一九六九年までは、どこの原発でも核のゴミはドラム缶に詰めて、近くの海に捨てていました。その頃はそれが当たり前だったのです。私が茨城県の東海原発にいた時、業者はドラム缶をトラックで運んでから、船に乗せて、千葉の沖に捨てに行っていました。

 しかし、私が原発はちょっとおかしいぞと思ったのは、このことからでした。海に捨てたドラム缶は一年も経つと腐ってしまうのに、中の放射性のゴミはどうなるのだろうか、魚はどうなるのだろうかと思ったのがはじめでした。

 現在は原発のゴミは、青森の六ケ所村へ持って行っています。全部で三百万本のドラム缶をこれから三百年間管理すると言っていますが、一体、三百年ももつドラム缶があるのか、廃棄物業者が三百年間も続くのかどうか。どうなりますか。

 もう一つの高レベル廃棄物、これは使用済み核燃料を再処理してプルトニウムを取り出した後に残った放射性廃棄物です。日本はイギリスとフランスの会社に再処理を頼んでいます。去年(一九九五年)フランスから、二八本の高レベル廃棄物として返ってきました。これはどろどろの高レベル廃棄物をガラスと一緒に固めて、金属容器に入れたものです。この容器の側に二分間いると死んでしまうほどの放射線を出すそうですが、これを一時的に青森県の六ケ所村に置いて、三〇年から五〇年間くらい冷やし続け、その後、どこか他の場所に持って行って、地中深く埋める予定だといっていますが、予定地は全く決まっていません。余所の国でも計画だけはあっても、実際にこの高レベル廃棄物を処分した国はありません。みんな困っています。

 原発自体についても、国は止めてから五年か十年間、密閉管理してから、粉々にくだいてドラム缶に入れて、原発の敷地内に埋めるなどとのんきなことを言っていますが、それでも一基で数万トンくらいの放射能まみれの廃材が出るんですよ。生活のゴミでさえ、捨てる所がないのに、一体どうしようというんでしょうか。とにかく日本中が核のゴミだらけになる事は目に見えています。早くなんとかしないといけないんじゃないでしょうか。それには一日も早く、原発を止めるしかなんですよ。

 私が五年程前に、北海道で話をしていた時、「放射能のゴミを五〇年、三百年監視続ける」と言ったら、中学生の女の子が、手を挙げて、「お聞きしていいですか。今、廃棄物を五〇年、三百年監視するといいましたが、今の大人がするんですか? そうじゃないでしょう。次の私たちの世代、また、その次の世代がするんじゃないんですか。だけど、私たちはいやだ」と叫ぶように言いました。この子に返事の出来る大人はいますか。

 それに、五〇年とか三百年とかいうと、それだけ経てばいいんだというふうに聞こえますが、そうじゃありません。原発が動いている限り、終わりのない永遠の五〇年であり、三百年だということです。


住民の被曝と恐ろしい差別


 日本の原発は今までは放射能を一切出していませんと、何十年もウソをついてきた。でもそういうウソがつけなくなったのです。

 原発にある高い排気塔からは、放射能が出ています。出ているんではなくて、出しているんですが、二四時間放射能を出していますから、その周辺に住んでいる人たちは、一日中、放射能をあびて被曝しているのです。

ある女性から手紙が来ました。二三歳です。便箋に涙の跡がにじんでいました。「東京で就職して恋愛し、結婚が決まって、結納も交わしました。ところが突然相手から婚約を解消されてしまったのです。相手の人は、君には何にも悪い所はない、自分も一緒になりたいと思っている。でも、親たちから、あなたが福井県の敦賀で十数年間育っている。原発の周辺では白血病の子どもが生まれる確率が高いという。白血病の孫の顔はふびんで見たくない。だから結婚するのはやめてくれ、といわれたからと。私が何か悪いことしましたか」と書いてありました。この娘さんに何の罪がありますか。こういう話が方々で起きています。

 この話は原発現地の話ではない、東京で起きた話なんですよ、東京で。皆さんは、原発で働いていた男性と自分の娘とか、この女性のように、原発の近くで育った娘さんと自分の息子とかの結婚を心から喜べますか。若い人も、そういう人と恋愛するかも知れないですから、まったく人ごとではないんです。 こういう差別の話は、言えば差別になる。でも言わなければ分からないことなんです。原発に反対している人も、原発は事故や故障が怖いだけではない、こういうことが起きるから原発はいやなんだと言って欲しいと思います。原発は事故だけではなしに、人の心まで壊しているのですから。

私、子ども生んでも大丈夫ですか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ。
 最後に、私自身が大変ショックを受けた話ですが、北海道の泊原発の隣の共和町で、教職員組合主催の講演をしていた時のお話をします。どこへ行っても、必ずこのお話はしています。あとの話は全部忘れてくださっても結構ですが、この話だけはぜひ覚えておいてください。

その講演会は夜の集まりでしたが、父母と教職員が半々くらいで、およそ三百人くらいの人が来ていました。その中には中学生や高校生もいました。原発は今の大人の問題ではない、私たち子どもの問題だからと聞きに来ていたのです。

 話が一通り終わったので、私が質問はありませんかというと、中学二年の女の子が泣きながら手を挙げて、こういうことを言いました。 

 「今夜この会場に集まっている大人たちは、大ウソつきのええかっこしばっかりだ。私はその顔を見に来たんだ。どんな顔をして来ているのかと。今の大人たち、特にここにいる大人たちは農薬問題、ゴルフ場問題、原発問題、何かと言えば子どもたちのためにと言って、運動するふりばかりしている。私は泊原発のすぐ近くの共和町に住んで、二四時間被曝している。原子力発電所の周辺、イギリスのセラフィールドで白血病の子どもが生まれる確率が高いというのは、本を読んで知っている。私も女の子です。年頃になったら結婚もするでしょう。私、子ども生んでも大丈夫なんですか?」と、泣きながら三百人の大人たちに聞いているのです。でも、誰も答えてあげられない。

 「原発がそんなに大変なものなら、今頃でなくて、なぜ最初に造るときに一生懸命反対してくれなかったのか。まして、ここに来ている大人たちは、二号機も造らせたじゃないのか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ」と。ちょうど、泊原発の二号機が試運転に入った時だったんです。

 「何で、今になってこういう集会しているのか分からない。私が大人で子どもがいたら、命懸けで体を張ってでも原発を止めている」と言う。

 「二基目が出来て、今までの倍私は放射能を浴びている。でも私は北海道から逃げない」って、泣きながら訴えました。

 私が「そういう悩みをお母さんや先生に話したことがあるの」と聞きましたら、「この会場には先生やお母さんも来ている、でも、話したことはない」と言います。「女の子同志ではいつもその話をしている。結婚もできない、子どもも産めない」って。

 担任の先生たちも、今の生徒たちがそういう悩みを抱えていることを少しも知らなかったそうです。

 これは決して、原子力防災の八キロとか十キロの問題ではない、五十キロ、一〇〇キロ圏でそういうことがいっぱい起きているのです。そういう悩みを今の中学生、高校生が持っていることを絶えず知っていてほしいのです。

原発がある限り、安心できない


 みなさんには、ここまでのことから、原発がどんなものか分かってもらえたと思います。

 チェルノブイリで原発の大事故が起きて、原発は怖いなーと思った人も多かったと思います。でも、「原発が止まったら、電気が無くなって困る」と、特に都会の人は原発から遠いですから、少々怖くても仕方がないと、そう考えている人は多いんじゃないでしょうか。

 でも、それは国や電力会社が「原発は核の平和利用です」「日本の原発は絶対に事故を起こしません。安全だから安心しなさい」「日本には資源がないから、原発は絶対に必要なんですよ」と、大金をかけて宣伝をしている結果なんです。もんじゅの事故のように、本当のことはずーっと隠しています。

 原発は確かに電気を作っています。しかし、私が二〇年間働いて、この目で見たり、この体で経験したことは、原発は働く人を絶対に被曝させなければ動かないものだということです。それに、原発を造るときから、地域の人達は賛成だ、反対だと割れて、心をズタズタにされる。出来たら出来たで、被曝させられ、何の罪もないのに差別されて苦しんでいるんです。

 みなさんは、原発が事故を起こしたら怖いのは知っている。だったら、事故さえ起こさなければいいのか。平和利用なのかと。そうじゃないでしょう。私のような話、働く人が被曝して死んでいったり、地域の人が苦しんでいる限り、原発は平和利用なんかではないんです。それに、安全なことと安心だということは違うんです。原発がある限り安心できないのですから。

 それから、今は電気を作っているように見えても、何万年も管理しなければならない核のゴミに、膨大な電気や石油がいるのです。それは、今作っている以上のエネルギーになることは間違いないんですよ。それに、その核のゴミや閉鎖した原発を管理するのは、私たちの子孫なのです。

 そんな原発が、どうして平和利用だなんて言えますか。だから、私は何度も言いますが、原発は絶対に核の平和利用ではありません。

 だから、私はお願いしたい。朝、必ず自分のお子さんの顔やお孫さんの顔をしっかりと見てほしいと。果たしてこのまま日本だけが原子力発電所をどんどん造って大丈夫なのかどうか、事故だけでなく、地震で壊れる心配もあって、このままでは本当に取り返しのつかないことが起きてしまうと。これをどうしても知って欲しいのです。

 ですから、私はこれ以上原発を増やしてはいけない、原発の増設は絶対に反対だという信念でやっています。そして稼働している原発も、着実に止めなければならないと思っていあす。

 原発がある限り、世界に本当の平和はこないのですから。

優しい地球 残そう子どもたちに

http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html#page2

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4) 微弱放射能でも癌になる

空間放射線線量率

日本国内での平均的な値とその範囲は;


屋外 :0.04(0.01〜0.08)μSv/h程度

屋内 :0.06(0.02〜0.12)μSv/h程度

水上 :0.006μSv/h程度

ジェット機内(高度1万メートル以上) :0.2(0.1〜0.35)μSv/h程度

これらの値より高い値が測定される場合

1. カリウム、ウラン、トリウムを含む放射性鉱物があるところでは測定値は
高くなります。しかし、日本ではこれらの鉱石はそれほど多く産出せず、
また多くは地中にあって地上に露出している場合は少ないため、あまり高い測定値は
今までに寄せられておりません。高い値でも0.5μSv/h程度です。


2. ジェット機内では宇宙線が強くなるために、数千メートル以上では高い値が
測定されます。この宇宙線の強さは緯度で異なりますが、ジェット機内での測定値は
高度1万メートルでは0.1〜0.35μSv/h位となります。

http://store.shopping.yahoo.co.jp/kenkouforesta/hrs2b.html

_______

飛行機の乗務員は乳癌や皮膚ガンが多い

NHK夜7時のニュース(2月5日)で飛行機に乗っているパイロットや客室乗務員は地上より高い(6-7倍)放射線をあびていると放送していました。
これは重要なニュースです。ニュースレター65号でもパイロットや乗務員は乳癌や皮膚癌の発症リスクが高いという研究結果が複数報告されているという調査を紹介しました(Daily Mail 2003/10/22)。


原因は高濃度の宇宙放射線に暴露される。時差の違いを頻繁に繰り返すことで体内時計に狂いが起きホルモンのバランスが狂うため。高度の高い空中では防護する役目を果たす空気が薄いため強い紫外線に暴露されるなどが原因と考えられている。

1,500人の乗務員を対象にしたアイスランドの研究は、1966年以前から雇用されている客室乗務員ではそれ以降に雇われた乗務員に比べて乳癌の発症率が5倍高いという結果を報告している。

スウェーデンの研究では皮膚癌の発症率が2〜3倍高く、乳癌の発症率が30%以上高い、という結果がでている。


アイスランドで行なわれたもう一つの研究は、1000人のパイロット/乗務員と2000人の一般の人を比較したものだが、やはり前者の皮膚癌の発症率が高いと結論を報告しています。頻繁に飛行機に乗る乗客については不明です。

http://www.sih.jp/news/kenkou/no58.htm


     ∧_∧
    (; ´Д`)     ∧_∧
    /     \   (    ) おぃ爆発したぞ 
.__| |下請 .| |_ /      ヽ
||\  ̄ ̄ ̄ ̄   / .|東電| |
||\..∧_∧    (⌒\|__./ ./
||.  (    )     ~\_____ノ|   ∧_∧
  /    ヽさっさと見てこい \|  (    ) 
  |     ヽ           \/     ヽ. 大丈夫だから
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原子力安全保安院          内閣

正社員は放射能が恐ろしくて、下請けが仕事をしているかどうかを点検しない。

連絡ミスというが、正社員の下請けイジメが原因。 むかついて、下請けが故意に連絡しなかったということだ。

こういう理由で、原発で大事故は必ず起きる。!!!

http://plaza.rakuten.co.jp/kosituu/diary/201005010000/


05. 中川隆 2011年3月16日 02:23:00: 3bF/xW6Ehzs4I : MiKEdq2F3Q

安全だと言われたら鉄火場だったでござる

指揮官だから「死んでくれ」と言わなければ行けない場面があるのはわかる。

でも、死にそうな場面で「安全だ」と言って投入するのはどーなの:

安全のはずが命がけ…怒る自衛隊・防衛省


放射能汚染の懸念が一層高まる事態に、自衛隊側からは怒りや懸念の声が噴出した。関係機関の連携不足もあらわになった。

3号機の爆発で自衛官4人の負傷者を出した防衛省。


「安全だと言われ、それを信じて作業をしたら事故が起きた。これからどうするかは、もはや自衛隊と東電側だけで判断できるレベルを超えている」。


同省幹部は重苦しい表情で話す。


自衛隊はこれまで、中央特殊武器防護隊など約200人が、原発周辺で炉の冷却や住民の除染などの活動を続けてきた。

東電や保安院側が「安全だ」として作業を要請したためだ。

炉への給水活動は、これまで訓練もしたことがない。爆発の恐れがある中で、作業は「まさに命がけ」(同省幹部)。


「我々は放射能の防護はできるが、原子炉の構造に特段の知識があるわけではない。安全だと言われれば、危険だと思っていても信じてやるしかなかった」。


別の幹部は唇をかんだ。

(2011年3月15日14時47分 読売新聞)


226 :名無しさん@十一周年:2011/03/15(火) 15:07:37.72 ID:96EIAkRZ0

自衛隊は人殺し組織だから、死んでで当然コロしていい存在

そういう思考の奴らが政権を握ってる。絶対許せない。


229 :名無しさん@十一周年:2011/03/15(火) 15:07:39.13 ID:oADYSq5u0

これはひどすぎるだろ

なんか菅が演説で「危険を省みず作業に当たっているみなさん…」とか言ってたが

「危険を知らされてないみなさん」だったとはね

79 :名無しさん@十一周年:2011/03/15(火) 15:04:03.60 ID:eLWEk3KD0

マジかよ、自衛隊員チェルノブイリ消火に当たった隊員と全く同じ境遇じゃないか。

あいつらも「安全」と言われて炉心中央区画まで入らされて、即死多数出したはずだぞ。

東電トンでもない事やらかしたな。

163 :名無しさん@十一周年:2011/03/15(火) 15:06:09.58 ID:KNC1CnPy0

すげえよなあ

一緒に仕事する身内に情報隠ぺいするんだぜ?

国民が真実を知る事なんてあり得ないってことがよくわかるわ


449 :名無しさん@十一周年:2011/03/15(火) 15:11:51.00 ID:uugBZUAR0


かなりの危険をともなう作業だが国のためにやり遂げて欲しい!

と言われれば、断れないのが自衛隊なのに騙して働かせるとか、どんだけ卑劣なんだ?

こいつらは。


505 :名無しさん@十一周年:2011/03/15(火) 15:12:50.33 ID:2gRf2Tkf0

自衛隊員には国民のために死ぬ覚悟は常にあるとおもう。

その覚悟に対して、せめて心の中だけでも伏してお願いするのが筋というものであって、騙して死地に赴かせるとか論外だ。

これって自衛隊員の使命感に対する最低最悪の冒涜だぜ。

696 :名無しさん@十一周年:2011/03/15(火) 15:16:29.41 ID:Zv0BJrDF0

というかさ、危険なら危険で、自衛隊としても編成とか装備を整えるわけよ

そういった必要はありませんと言っておいて、僕たちは逃げます

ことがおきたら、あーあ爆発しちゃったwww、まあ俺達は大丈夫だけど

これじゃあ切れるわな

というか、自衛隊員は東電幹部を捕まえて炉のそばに常駐させろよ

もう年なんだし、子供をつくることもないんだし、放射線浴びても構わないだろ

751 :名無しさん@十一周年:2011/03/15(火) 15:17:27.69 ID:Wkhc7Dt90


最初から戦地行けと言われて備えていくのと全く違うだろ

だいたい、これは

現 地 で 作 業 す る 人 間 に す ら 正 確 な 情 報 を 出 さ な い

てことだぞ

729 :名無しさん@十一周年:2011/03/15(火) 15:17:07.40 ID:yTuNgmii0


危険と分かっていれば それなりの装備とそれなりの覚悟で臨んだって事だろ

軍隊なんだから「国のために死んでくれ」って言えばいいのに、その覚悟を騙すのは許せん。


「君達は自衛隊在職中、決して国民から感謝されたり、歓迎されることなく自衛隊を終わるかもしれない。 きっと非難とか誹謗ばかりの一生かもしれない。御苦労だと思う。

しかし、自衛隊が国民から歓迎されちやほやされる事態とは、外国から攻撃されて国家存亡の時とか、災害派遣の時とか、国民が困窮し国家が混乱に直面している時だけなのだ。

言葉を換えれば、君達が日陰者である時のほうが、国民や日本は幸せなのだ。

どうか、耐えてもらいたい。」

(吉田茂 昭和32年2月、防衛大学第1回卒業式にて)

国家存亡の危機で国家が混乱してるよなあ。。。。

http://d.hatena.ne.jp/reservoir/20110315/1300170019


06. 中川隆 2011年3月16日 14:27:42: 3bF/xW6Ehzs4I : MiKEdq2F3Q

菅直人「撤退などあり得ない。東電は覚悟を決めてほしい」(キリッ

現場で被曝しながら働かされてるのは日雇いワープアでした

     ∧_∧
    (; ´Д`)     ∧_∧
    /     \   (    ) おぃ爆発したぞ 
.__||自衛隊・下請|_ /      ヽ
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原子力安全保安院          内閣


「原発奴隷」「原発ジプシー」 原発で働く下請け労働者の存在

699 :名無しさん@十一周年[sage]:2011/03/15(火) 00:07:16.68 ID:ZBmJqNxuO

90人くらい交代で10秒ずつ修理してるか無理だ

塩がこびりついてもうみんな規定量以上被ばくしてる

人手足りないんだ

しかも東北など被災しているところからの出稼ぎ組
みんな家族の安否すらわからね状況
もう家族には会えないな…

自衛隊の皆様も…修理もどる


789 :名無しさん@十一周年[sage]:2011/03/15(火) 00:18:14.08 ID:ZBmJqNxuO

人力で弁を開けています
一人8秒

みんな被ばくしてるわ
今現状塩で不可
濃度250倍こえ

686 :名無しさん@十一周年[sage]:2011/03/15(火) 00:44:42.64 ID:ZBmJqNxuO

塩が原因といってやれよ!
隠蔽しすぎだ
自衛隊撤退準備中
あとはおれら出稼ぎ組か…

638 :名無しさん@十一周年[sage]:2011/03/15(火) 01:01:25.57 ID:ZBmJqNxuO

作業中47万マイクロ                    ←400ミリ 
みんな被ばく
自衛隊、レーガン撤退



fasd484 :名無しさん@十一周年[sage]:2011/03/12(土) 21:28:09.94 ID:4H+avxtM0

業者の責任者だったので、担当現場の作業員が全員が退避するまで中に居ました。

爆発したのは、反応で出来る水素が、逃した時に爆発したものと思われます。 原子炉内の圧力を下げる措置中だったと思われます。

PCV D/W内を海水で満たせば、確実に温度を冷やし、溶融を防げると思いますが、各種のセンサーを殺す事となり、監視が盲状態になります。
また、海水を使えば、廃炉が決定的になると思います。


486 :名無しさん@十一周年[sage]:2011/03/12(土) 21:34:27.38 ID:4H+avxtM0
>>485
やり残した事があるんで、数日後に戻ります。
残してきた仲間にも、数日後に帰ると宣言して帰ってきました。

488 :名無しさん@十一周年[sage]:2011/03/12(土) 21:45:24.89 ID:4H+avxtM0
>>487
すでに被曝しています。

ただ、やられっぱなしってのは、技術者として、男としてなんだかなぁ・・・・・って感じなので、戻ります。

残ってる2、3、4号機を直す、一端を担いに行きます。


504 :名無しさん@十一周年[sage]:2011/03/12(土) 21:56:51.84 ID:4H+avxtM0

この2chを見ている関係者、諸兄
戻るなら、6号線は、いわき、楢葉と2F前で通行不能だ。
35号線を使うべし!
現場で合おう!御安全に!!

51 :名無しさん@涙目です。(埼玉県):2011/03/16(水) 00:36:34.33 ID:O3ffWIFt0

DGはディーゼルジェネレータ
1F-1とかってのは第一原発1号機 これも関係者で使う言葉
D/Wはドライウェル
R/Bは原子炉建屋
T/Bはタービン建屋
PCVは格納容器

この人は普通に関係者だと思うよ
職員

_______________

作業員の被ばく量引き上げ、福島原発事故で厚労省


 厚生労働省は15日、東日本大震災での福島第1原発事故で応急対策にあたる作業員に関し、放射線の被ばく線量限度を100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げる規則の特例を定めたと発表した。経済産業省などの要請に基づくもので、250ミリシーベルトへの引き上げは初めて。

これにより1回あたり15分程度だった作業時間が30分程度に増えるという。


 国際基準では重大事故時の被ばく線量限度は500ミリシーベルトとなっているが、会見した小宮山洋子副大臣は「労働者の健康を考えると今後さらなる引き上げは考えられない」とした。

 また同副大臣は、福島第1原発事故で半径20キロ外に避難した住民の検査などのため、全国の都道府県などに対し医師や放射線技師の派遣を打診していることを明らかにした。


__________




203 :名無しさん@涙目です。(長屋):2011/03/16(水) 04:51:05.03 ID:stf0w9pp0

人事だと思って無茶言いやがる


4 :名無しさん@涙目です。(北海道):2011/03/16(水) 00:16:32.76 ID:vAcmgjpg0

15分しかいられないのに30分働けってことだよな


7 :名無しさん@涙目です。(関西地方):2011/03/16(水) 00:17:24.12 ID:riVsH/1BP

考えられないというか考えたくない



25 :名無しさん@涙目です。(京都府):2011/03/16(水) 00:26:20.06 ID:tP6o+b6h0

一方原子力保安員は50キロかなたにいた

【速報】原子力安全・保安院の職員らが50キロ圏外に待避
http://hatsukari.2ch.net/test/read.cgi/news/1300199594/

75 :名無しさん@涙目です。(東京都):2011/03/16(水) 00:48:27.39 ID:9QNtWndT0

菅直人「撤退などあり得ない。東電は覚悟を決めてほしい」(キリッ

現場で被曝しながら働かされてるのは日雇いワープアでした



103 :名無しさん@涙目です。(福岡県):2011/03/16(水) 01:26:30.39 ID:SKm73B3L0

電力・電気はどこもそうなんじゃないのか?
一次二次三次・・・・それがイヤで電工辞めた俺

82 :名無しさん@涙目です。(長屋):2011/03/16(水) 00:50:39.96 ID:m8XzW3ph0

下請けにやらせんなと・・・
やっぱ何処も作業実施するのは下請けか


114 :名無しさん@涙目です。(愛知県):2011/03/16(水) 01:31:11.82 ID:CFVxdl6G0

被ばく量引き上げたって、作業員平気になるわけじゃないじゃねーか
むちゃくちゃすぎる




181 :名無しさん@涙目です。(東京都):2011/03/16(水) 03:26:59.32 ID:pDDd4W+60

さっき、専門家が「明らかに人員が足りないんですよ」って言ってたわ
世界中がやきもきするわけだ
最終的には自衛隊の仕事になるだろうけど


138 :名無しさん@涙目です。(大阪府):2011/03/16(水) 01:56:36.53 ID:7F4JzJ6T0

社員が納得の上でやってるもんだと思ってた
そりゃ高給当たり前やなと思ってた
なんだこりゃほんとになんだこりゃ('A`)


154 :名無しさん@涙目です。(dion軍):2011/03/16(水) 02:23:23.12 ID:b0m4UUnP0

ちょっと待ってくれ。保守点検修理現場作業緊急時の対応を協力会社と下請けにやらせてるんだったら大勢の東電社員は何の仕事してるん?


169 :名無しさん@涙目です。(愛知県):2011/03/16(水) 03:10:53.46 ID:XZZPLRA90

>>154
進捗管理や立会いじゃない? 

人数だって限られているんだから協力会社がないと死んじゃうよ。
大抵はグループに工事会社作って持っているはず。直にあたる作業もあれば下請けに回す作業もあると。

まぁ作業員はかわいそうだけど見舞金弾むから死んでくれって話。

ふざくんなって思うけどその犠牲で今まで経済が成り立ってきたからな。
恨むなら日本人全員を恨まないといかんくなる。(´・ω・`)




50 :名無しさん@涙目です。(関西地方):2011/03/16(水) 00:36:20.19 ID:Q2IJKHBV0

ねぇ、何で現場で作業してるのは、将来有る若者ばかりなん?


     ∧_∧
    (; ´Д`)     ∧_∧
    /     \   (    ) おぃ爆発したぞ 
.__| |新人 .| |_ /      ヽ
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原子力安全保安院          内閣


23歳の新人社員に冷却作業をやらせる東京電力、案の定被曝★2
http://hatsukari.2ch.net/test/read.cgi/news/1300100058/


協力会社作業員(19)が微量の被ばく 柏崎刈羽原発
http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010011301000705.html


やることやってるのは新卒だけどね
幹部は安全なところでモゴモゴ言ってるだけwwwwwwwwwwwwww

183 :名無しさん@涙目です。(東京都):2011/03/16(水) 03:28:26.97 ID:19uIvv3l0

>>177
東京電力!お前らは自分たちが安全な原発の管理をしていると宣伝-しているが、本当はアトックスなどの下請け会社の人々にシュラウ-ド交換やら計測やらの危険作業を実施させている事をCMで宣伝し-ろ!

俺は福島第一の見学で圧力をかけて作業させている東電の社員を目-撃して動画保管しているぞ!? >asahi8000 8 か月前


絶対中の奴だな



12 :名無しさん@涙目です。(チベット自治区):2011/03/16(水) 00:19:17.19 ID:uUys2brE0

マイナーな雑誌だけど漫画ゴラクで連載されてる

白竜ってやつに原発の下請けの実態が画かれてた
はじめはワロスwとかって流し読みしてたけどあながち間違いじゃないんだな
天王寺みちお見直したわ



198 :名無しさん@涙目です。(埼玉県):2011/03/16(水) 04:24:25.06 ID:DhXvp/yT0

死人に口なしだもんな
東電上層部は責任とってもこれまでの資産は残るしな
さすがに退職金は厳しいか


233 :名無しさん@涙目です。(千葉県):2011/03/16(水) 09:04:41.14 ID:Tml3vkaH0

日当百万にしろ
俺が出向く


235 :名無しさん@涙目です。(catv?):2011/03/16(水) 09:07:24.35 ID:FENpE2am0

>>233
日当は1万円です



200 :名無しさん@涙目です。(神奈川県):2011/03/16(水) 04:33:48.60 ID:MMw9l2RP0

http://job.j-sen.jp/hellowork/job_3373229/

募集職種 作業員(福島第1・第2原発)
仕事内容 *原子力発電所内の定期検査・機械・電気・鍛冶溶接及び足場作業
雇用形態 正社員以外

勤務時間 08:00〜17:00

日給 9,000円〜11,000円
基本給(月額平均)189,000円〜231,000円
皆勤手当 8,000円

休日: 土 日 祝 週休:毎週 年間休日:113日

募集年齢 不問
応募資格 不問
スキル・経験 不問
学歴不問
年齢不問
通勤手当あり
各種保険あり
マイカー通勤可能

育児休暇取得実績 無
通勤手当 支給なし
雇用期間 雇用期間の定めあり(4ヶ月以上)又は12ヶ月契約更新の可能性の有無あり



191 :名無しさん@涙目です。(愛知県):2011/03/16(水) 03:39:48.85 ID:/xiDrFEF0

安いもんだな・・・トヨタの期間工だってずっとマシだぞ・・・
あれ事故ある度に悪く言われてるが大概本人が安全管理怠って起きてるからな


207 :名無しさん@涙目です。(チベット自治区):2011/03/16(水) 04:58:19.15 ID:0Nv8gYGq0

真っ黒やん
技術も知識もない奴ですらおkってのは使い捨てますよってことの裏返し


239 :名無しさん@涙目です。(広西チワン族自治区):2011/03/16(水) 10:38:39.31 ID:grNXNWcCO

行く当てなくなったら行くつもりだったけど、行かないでよかった

http://workingnews.blog117.fc2.com/blog-entry-3751.html


     ∧_∧
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原子力安全保安院          内閣


正社員は放射能が恐ろしくて、下請けが仕事をしているかどうかを点検しない。

連絡ミスというが、正社員の下請けイジメが原因。 むかついて、下請けが故意に連絡しなかったということだ。

こういう理由で、原発で大事故は必ず起きる。!!!

http://plaza.rakuten.co.jp/kosituu/diary/201005010000/


07. 2011年3月17日 11:44:35: MiKEdq2F3Q

微弱放射能でも癌になる_2


空間放射線線量率


ジェット機内(高度1万メートル以上) :0.2(0.1〜0.35)μSv/h程度


ジェット機内では宇宙線が強くなるために、数千メートル以上では高い値が測定されます。この宇宙線の強さは緯度で異なりますが、ジェット機内での測定値は高度1万メートルでは0.1〜0.35μSv/h位となります。

http://store.shopping.yahoo.co.jp/kenkouforesta/hrs2b.html


飛行機の乗務員は乳癌や皮膚ガンが多い


NHK夜7時のニュース(2月5日)で飛行機に乗っているパイロットや客室乗務員は地上より高い(6-7倍)放射線をあびていると放送していました。

これは重要なニュースです。ニュースレター65号でもパイロットや乗務員は乳癌や皮膚癌の発症リスクが高いという研究結果が複数報告されているという調査を紹介しました(Daily Mail 2003/10/22)。

原因は高濃度の宇宙放射線に暴露される。時差の違いを頻繁に繰り返すことで体内時計に狂いが起きホルモンのバランスが狂うため。高度の高い空中では防護する役目を果たす空気が薄いため強い紫外線に暴露されるなどが原因と考えられている。


1,500人の乗務員を対象にしたアイスランドの研究は、1966年以前から雇用されている客室乗務員ではそれ以降に雇われた乗務員に比べて乳癌の発症率が5倍高いという結果を報告している。

スウェーデンの研究では皮膚癌の発症率が2〜3倍高く、乳癌の発症率が30%以上高い、という結果がでている。


アイスランドで行なわれたもう一つの研究は、1000人のパイロット/乗務員と2000人の一般の人を比較したものだが、やはり前者の皮膚癌の発症率が高いと結論を報告しています。頻繁に飛行機に乗る乗客については不明です。

http://www.sih.jp/news/kenkou/no58.htm

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少ない放射線でも健康に影響がある?

広島低量放射線被爆の健康被害について 2008/08/09 21:40

原子力潜水艦や原子力発電所からの冷却水漏れなんかよりも、大変気になっている記事がある。広島の原爆による放射線被曝の影響に関する調査で、これまで考えられていたよりもずっと少ない放射線量で健康被害が出ているかもしれない、というのだ。

低放射線も高いがん死亡率 非被爆者と比較調査


 広島で被爆した人のうち、浴びた放射線が少量で健康に影響が少ないとされた人でも、被爆していない人よりがんで死亡する率が高いことが、名古屋大情報連携基盤センターの宮尾克教授(公衆衛生学)らの研究グループの4日までの疫学調査で分かった。

 研究結果は、9月15日発行の日本衛生学会の英文雑誌で発表する。

 同グループは、放射線影響研究所(放影研)が調査している広島での被爆者約5万8000人のデータを、1971年当時の広島、岡山両県の住民で原爆投下時に0−34歳だった非被爆者計約194万人と同じ年齢構成などになるよう補正した。

 その上で、被爆者を被ばく線量によって極低線量(0.005シーベルト未満)、低線量(0.005−0.1シーベルト未満)、高線量(0.1シーベルト以上)に区分。

それぞれの各種がん死亡率を非被爆者のものと比較した結果、極低、低線量の被爆者は非被爆者よりも固形がん(白血病など造血器系を除くがん)で1.2−1.3倍高く、肝がんでは1.7−2.7倍、子宮がんは1.8−2倍高かった。

これまでの疫学調査では200ミリシーベルト(0.2シーベルト)未満の被曝では健康被害が見出されたことがなかった。ところが今回はその40分の1である0.005シーベルト未満という極めて少ない被曝でも健康被害が出ているかもしれないという。

0.005シーベルトというと、長崎県放射線技師会のサイト(リンク)の数値に従えば頭部レントゲン撮影1回分とさほど変わらない位の量だ。

それにしても、0.005シーベルトというのは小さすぎる。実は記事中の放射線量は初期放射線(原子爆弾の爆発で発生する放射線)のみであって、今回の研究はこれまで重視されていなかった残留放射線(爆発後に空気や土壌や建物から出続けた放射線)の重要性を喚起する目的もあるのだろう。仮に残留放射線を正しく算定できたとしたなら、極低線量群も0.005シーベルトよりずっと多い放射線に被曝していたのだと思う。

http://ahnan.blog19.fc2.com/?mode=m&no=104

がんの2%、CTが原因 医療被ばくで米チーム(東京新聞)

2007年11月30日 10時33分


 【ワシントン29日共同】放射線を利用するCTスキャンの使用頻度が米国で急増、将来のがん患者のうち約2%をこれらのCT検査による被ばくが引き起こす恐れがあると、米コロンビア大の研究チームが米医学誌に29日発表した。

 CT検査の3分の1は医学的に不要との統計もあるとして、不必要な使用を避けるよう警告している。

 チームによると、米国の医療現場でCTスキャンの使用回数は1980年の約300万回から2006年には約6200万回へと急増。断層画像を取得するのに何度もエックス線を照射するため、撮影1回当たり15−30ミリシーベルトを被ばく。一連の検査でこれを2、3回繰り返し、計30−90ミリシーベルト被ばくするという。

 チームは「CT検査の利益とリスクを比較することが大切だが、不要不急の検査や、放射線の影響を受けやすい子どもへの使用は控えるべきだ」としている。

http://www.asyura2.com/07/health13/msg/458.html

『LANCET』掲載論文と日本の現状


発表当時、日本の主要紙でも報道されて話題になった英国医学誌LANCETに掲載されたオックスフォード大疫学チームの論文は、日本の原爆被爆者の統計的癌罹患率データを基に組立てられた、国際放射線防護委員会(ICRP)のLNT(Linear Non-Threshold)モデル(1986年に全面的見直しが行われている。)に基いて放射線による発癌リスクの計算を行ったもので、日本を含めた15ヶ国の医療被曝による発癌実数を予測している。それによれば、日本を除く各国の発癌増加数は、0.5%から1.8%で、日本が3.2%と突出して高いという結論になっている。

近年は、さらにCT検査が増加し、この試算を敷衍すれば4.5%(実数11000件)になる。

日本では、この論文に対してベネフィットを強調する反発が噴出したが、利害関係の無い物理学関係者を始め、広域疫学統計としての閾値の無い線形モデルの妥当性は国際的に認められてきており、公益的疫学不在の日本医学会特有の、個体特質のみに視点を偏向させる体質が、今日も野放図な医療被曝を無反省に増大させ続ける一因となっている。

〈日本医学放射線学会でも、(日本は放射線科医の立場が弱く、主治医に頼まれると断りきれないという言い訳と共に)医師が安心のため安易にCT検査を依頼し、本当は適応でない検査が多く行われている事実が指摘されているが、ここでは、異様な程のCT普及率と、それに必然的に伴う減価償却利益については敢えて触れない。〉

この国は、HIV感染者数と共に、癌罹患率が未だに増加し続けている唯一の先進国である事の意味を重大に受け止めなければならない。

http://www.asyura2.com/07/health13/msg/462.html

CT使用頻度増大と放射線被曝の影響


CTの使用頻度が日本は異常に多いというLancet( 2004 Jan 31;363(9406):345-51.)の報告は日本で一時話題になったが、諸外国もやはりCT使用回数増加が顕著となっているらしい。日本で問題が先行していたこととなる。

単純フィルム写真に比べてCTは放射線量がかなり多く、populationレベルではその増加が著しいという事実がある。だが、日常臨床で感じることは CTやMRIなどの画像診断崇拝というのが患者にも医者たちにもあり、

「頭が痛いからCTとってくれ、子供が元気がないからCT・・・」

などという事態も生じ、裁判所でも「CTをとっていたら助かってたであろう」という妄想が一人歩きする事態をまねている。かくして、医者もCTをとらなかったら訴えられ敗訴し・・・という恐怖感とともに・・・CT使用が増大していく・・・

前置きが長かったが、放射線被曝の有害性に関しては数字で説明することが必要であったので以下のNEJMの報告は有益であろう・・・興味ある方は、原文を手に入れてみてくだされ


Computed Tomography ― An Increasing Source of Radiation Exposure
NEJM Vol. 357:2277-2284 Nov. 29, 2007 No. 22
http://content.nejm.org/cgi/content/full/357/22/2277


レントゲン検査からの典型的な臓器放射線量


歯科レントゲン 脳:0.005 (mGy or mSv)
胸部レントゲン(PA) 肺:0.01
胸部レントゲン(側面) 肺 0.15
マンモグラフィー(検診) 胸部 3
成人腹部CT 胃 10
注腸 腸 15
乳幼児腹部CT 20

http://pds.exblog.jp/pds/1/200711/29/42/a0007242_1416159.jpg


レントゲン検診での発ガンを疑う例

乳がん検診のくじ引き試験
Can Med Assoc J, v147,p1459,1992

カナダでの乳がん検診の効果を確かめるくじ引き試験
対象:40〜49歳の女性5万人、試験期間平均8.5年
触診だけの放置群、触診+マンモグラフィ、年3回の検診群

            放置群   検診群
     総死亡    :156人 − 159人
     乳がん死亡: 18人 ー  29人
           検診群のほうが60%増
http://www5.ocn.ne.jp/~kmatsu/gan.htm

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被爆には閾値は無い


LNT仮説とは


 LNT仮説(Liner Non-threshold Theory)とは「しきい値なし直線仮説」 です。この仮説あるいはモデルは広島・長崎の被爆者のいわゆる「生涯調査」(詳しくは広島・長崎の被爆者生涯調査を参照)から得られたもので

「放射線の影響は線量に比例して減少はするが、これ以下では影響が消失するという、「しきい値」があるという証拠は見つからない」

ということを示しています。すなわち、放射線はその量がいくら少なくても、それに応じた損傷が起きるため、安全な量は存在しないということになります。

放射線の中・高線量域では疫学調査や実験結果から膨大な量のデータが蓄積しており、その範囲では放射線の量と発がんには直線関係が成り立ちます。しかし、10から50ミリシーベルト以下では、わかっている領域から推定するしかありませんが、その場合どのようなモデルを使って推定するかが問題です。放射線の影響を研究している世界的に著名な学者達が、考えられる五つのモデルを検討した結果「LNT仮説が最も適切なモデルである」という論旨の論文を発表しています(1)。

疫学調査結果の信頼性は、調査集団の大きさ、調査期間の長さ、放射線量の推定の正確さ等いろいろな条件に左右されます。これらの点から見ると、広島・長崎の生涯調査は後に述べるいくつかの欠点はあるものの、数多い疫学調査の中では信頼性が高いものです。さらにこのモデルを支持するような基礎的な実験データも最近発表されました(2)。このようなことからLNT仮説は、日本もそのメンバーである国際放射線防護委員会(ICRP)でも採用されています。

 しかし、生涯調査をもとにしたLNT仮説は過小評価であるとの意見もあります。生涯調査が始まったのは原爆が投下されてから5年後でした。この時期までには感受性の高い人は既になくなっており、生き残った人は放射線に対する抵抗力の強い人だと考えられます。そのため結果的には、調査は抵抗力のある人たちを選んで行ったことになり、この調査結果を一般の人に当てはめると、放射線の影響を過小に評価することになるのではないかという疑問が持たれます。実際調査を行っている研究者の中にも、本当の放射線の影響はこれよりも大きい可能性があるのではないかと考えている人もいるのです。

さらには、この調査には残留放射能、内部被爆や放射性降下物(フォールアウト)が考慮されていません。そのために、直接の被ばくを受けなかったけれど肉親を捜しに市内に入った人、死体の処理などのために爆心地近くで長時間作業した人たちなどの被ばくが無視されています。これら入市者の中には急性障害の症状を示した人、がん死した人がいますが(3)、生涯調査からは除外されています。


LNT仮説の妥当性の検証(発表内容の紹介)


 シンポジウムではLNT仮説の妥当性が三つの面から検証されました。第一に「疫学調査研究」、第二に「線量率効果の研究」(同じ線量の放射線を一度にかけた場合と時間をかけて何回かに分けてかけた場合の効果がどのように変わるかの研究)、第三に「放射線に対する適応応答の研究」でした。疫学調査では、上に述べた広島・長崎生涯調査に対抗するものとして、調査規模や調査期間等に問題のある報告が、放射線影響協会から発表されました。第二の線量率効果では、放射線を何回にも分けてかけると、線量当たりの影響は約半分以下になるという結果が発表されました。

第三の適応応答では低線量の放射線をあらかじめ浴びると、一定時間後に高線量を浴びてもその傷害の程度は低くなるという適応応答と、放射線を浴びた細胞から浴びなかった細胞に、まだよく分かっていない遺伝子障害物質が伝達されるという「バイスタンダー 効果」についての発表がなされました。適応応答と免疫反応適応応答については生体の防御反応として非常に強調されました。

しかし、この反応は自然放射線のある環境で生きている生物には当然なくてはならないものです。放射線から傷を受けた時にその傷を治さないと生物は生きて行けませんから、なおすための酵素を懸命に作ります。その酵素がまだ有効な間に次の放射線がかけられ傷害が起きれば、傷が治しやすくなるというのは当然といえば当然のことです。この適応応答の持続時間は数時間長くても一日で、一生涯続くものもある免疫反応とは大きく異なります。しかも適応応答で治した傷が正しく治されるという保証は全くありません。従って人間が放射線の傷を治す能力があるので、自然放射線以上の被ばくをさせても良いということにはなりません。

 それは、感染症に対する行政の対応と比較すればすぐにわかることです。例えば、ポリオを考えてみます。ポリオウイルスは総ての人に病気を起こすわけではありません。大部分の人は、症状もなしに、あるいは軽い風邪をひいたような症状で治ってしまい、その後終生続く免疫を獲得します。脳炎などの重い症状にかかる人は、全体からみれば少数の抵抗力の弱い人です。だからといってポリオウイルスを環境にまき散らすなどとは誰も考えないでしょう。逆に、だれも感染しないようにするために、あらかじめワクチンをうって予防します。これはいわゆる文化国家といわれる国では何処でもおこなわれていることです。

放射線の場合は、これとは正反対に、適応応答という修復機構があるのだからと宣伝し、浴びる限度線量を引き上げようとしています。 これは免疫ができるのだからといって、ワクチンを接種して予防することなしに、ポリオウイルスをばらまくという発想にあたります。

LNT仮説と原子力政策


 放射線にしきい値がなく安全量がないという仮説は、原子力政策を進めたり、放射線や放射能を出す側にとっては非常に都合の悪いものです。

シンポジウムに出席していた元原子力委員の竹内哲夫氏からの

「裁判などで必要なので、科学者は早くこのしきい値線量の合意をうるべきだ」

との発言や、元原子力安全委員の松原純子氏、放射線影響協会の金子正人氏からなされた

「低線量の放射線障害をなおす能力のない人、あるいは低い人は全体の人口から見ると数パーセント以下にすぎない。

それにもかかわらずそのような人をも対象に入れたきびしい防護基準を設けることは国や電力会社にとっては大きな経済的負担となる。従って、切り捨てても良いのではないか。」


という意味の発言がその立場を象徴しています。

日本国内では、このLNT仮説を覆し、何とか

「これ以下では安全である」という「しきい値があるのだ」

と説得しようとする企てや宣伝が、電力会社や行政によって、執拗に続けられています。

原子力教育もその宣伝の重要な一環となっています。日本がそのメンバーである以上、ICRPの基準値には従わざるをえませんから、基準値を緩いものに変えてしまうのが手っ取り早い方法です。そのための国際的な働きかけを積極的におこなおうとする意図がこのシンポジウムで見えてきました。

このようにあからさまな意図を持つシンポジウムに参加している放射線影響の研究者はどのような立場をとっているのでしょうか?

上に述べた元原子力委員や元原子力安全委員の発言に対して研究者達から何ら反対する意見は出されずじまいでした。文部科学省は、原子力政策を進めている役所であり、同時に研究費を握っているところでもあります。研究者は研究費をカットされたら、仕事ができません。自分の研究が原発推進に利用されても当面の研究費をもらうためなら、妥協しているのでしょうか? 

それならば、私たち市民が声をあげて研究者や行政へ、要求を示していかなければならないと思います。

http://www.nuketext.org/topics2.html

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内部被曝について考える 矢ヶア 克馬( 琉球大学理学部)

1. 国際放射線防護委員会(ICRP)

1990 年勧告は、内部被曝について評価する資格がない


1-1. 国際放射線防護委員会勧告

以下は、国際放射線防御委員会の規準です。

吸収線量の考え方

吸収線量は、ある一点で規定することができる言い方で定義されている。しかし、この報告書では、特に断らないかぎり、1つの組織・臓器の平均線量を意味する。


(2.2基本的な線量計測量)

放射線防護上関心のあるのは、一点に於ける吸収線量でなく組織・臓器にわたって平均し、線質について加重した吸収線量である。(2.2.2 等価線量)

 国際放射線防御委員会の規準では吸収線量を、被曝した微小領域で本来規定すべきであるが、臓器当たりの平均量で評価することを規準とすると宣言しています。この方法は内部被曝を科学的に評価できるものではなく、著しく過小評価するものです。これを具体的に説明します。


1.2 内部被曝と外部被曝の違い

 図1に示すように、放射能が身体の外部にある場合と内部にある場合では、被曝の状況が根本的に異なります。

外部被曝


放射性物質(放射能)が体外にある場合には、飛程の短いアルファ(α)線やベータ(β)線は、放射線物質がすぐ近くにある場合を除いて、あまり身体には届きません。届いても皮膚近くでとまってしまいます。ガンマ(γ)線だけが身体を貫きます。この場合は、身体全体に当たると仮定してよい状況で、国際放射線防護委員会(ICRP)モデルを適用できます。すなわち、身体で受けとめたエネルギー量を体重で割ったものが吸収線量だと評価できます。また、身体との相互作用が希薄であるためイオン化(後述)は疎(まば)らであり、体内のどこにあるいはどれだけ密集してイオン化がなされるかということも確率的であり、遺伝子や染色体の損傷も線量に比例していると考えるのが妥当です。


図1 外部被曝と内部被曝の被曝状況の違い


内部被曝と高密度イオン化


 しかし、内部被曝の場合は事情が一変します。飛程の短いα線とβ線は身体の中で止まってしまうので、持っているすべてのエネルギーが細胞組織原子のイオン化等に費やされます。

 図2に示すように、特にα線は飛程が40 マイクロメートルで、その間に420 万電子ボルトを失います(電子ボルトはエネルギーの単位:電子を1 ボルトの電位差で加速して得られる運動エネルギーに等しい)。平均イオン化エネルギーは32.5 電子ボルト程度なので、たった40 マイクロメートルの間にほぼ10 万個( ≒ 4,200,000/32.5) のイオン化がなされます。イオン化とは、マイナスの電気量を持った電子が原子から吹き飛ばされ、原子がプラスの電気量を持つイオン(中性でなくなった原子や分子をイオンと呼びます)となることです。

その時、結合していた原子同士が切断されます。放射線が染色体DNA の鎖を切断すると遺伝子が損傷を受ける可能性があるのです。


図2 集中したイオン化とICRPモデル – ICRPモデルでは内部被曝の評価はできない-

1-3. 被曝の評価-こんなにも過小評価されている-


 ウランの場合はα線放射です。この場合、イオン化の程度は、α線の短い飛程内の隣り合う原子すべてをイオン化するという密集度です。つまり、ものすごく高密度のイオン化がなされます。

一方、図2の右図に示すように、もし、同じ10 万個のイオン化が例えば1キログラムの臓器全体で疎らに発生する場合には、イオン化はすべて孤立した状態で散在することになり、γ線の低線量被曝の状態と一致します(右図にはγ線被曝の状況を描いています)。この場合は文字どおり低線量被曝となりα線内部被爆の場合と比較すると、質量当たりの吸収エネルギーでは10 の9 乗(10億)倍もの差があります。


 国際放射線防御委員会の規準は、図2の左図に示されるような被曝状況が右図に示される被曝状況に置き換えられて評価されるのです。隣り合う原子がすべてイオン化されているような密集したイオン化状況はなにも見えてきません。


1-4. まとめ


 国際放射線防護委員会の規準では、α線およびβ線の内部被曝の評価は決してできません。γ線に照射される場合、すべてのγ線が同時にやってくるとは限らず、イオン化する場所も体のあちこちです。γ線の場合は時間的にも場所的にもイオン化は疎らです。それに対し、α線の内部被曝は同時に10 万個というイオン化を狭い場所(40 マイクロメートル内)に行うのです。そのため局所的には10 億倍も線量評価が違うのです。

科学的に内部被曝を正しく考察することを放棄したICRP「規準」で線量評価を行うと、「劣化ウラン弾の放射能は懸念するに当たらない」という判断を導き出すところとなります。

加えて、このような判断が放射線被害を真に予防する立場から離れると、「使用しても差し支えない」論拠となりうることも指摘します。

また、バスラ地区等で報告されている多量の発がん・がん死亡の原因についても、体内に取り込まれた劣化ウラン微粒子が「原因物質である可能性」を重視できず、「科学的に解明されていない」として、放射能物質を撒き散らす劣化ウラン弾が戦争で使用されたこと自体に対する批判の目を曇らせる作用を導いていることも否定できません。


 
1-5. 欧州放射線防護委員会(ECRR) 勧告


欧州放射線防護委員会(ECRR) は放射線の作用を分子、細胞レベルで具体的なメカニズムを通して評価しなければならないとし、ICRPが内部被曝を評価基準に採り入れていないことを批判しています。評価方法の体系に対してもICRP の非合理性を指摘しています。また、疫学調査等の統計判断の観点はあくまで「健康被害の予防に徹する」立場を取るべきだとし、ICRP 勧告を批判しています。

結果として、核時代にはいってからの人工的放射能の環境放出の結果もたらされた健康被害の評価も大幅に異なっています。ECRR の視点と方法は、幅広く深い思考の原理、哲学的根拠にふれながら展開されており、多少難しいところがあります。しかし、より科学的で、より鮮明な放射線被害予防の立場に立っており、是非広範な人々がこの勧告を知る必要があります。


内部被曝の科学的認識は核時代の人類自体と地球環境の保全のために、大きな意識の変化が必要であることを提起しています。ICRP の基準は改定される必要に迫られています。


2. 高密度イオン化と低レベル放射能-発がん率上昇をもたらす原因-

2-1. 異常再結合は高密度イオン化から


 イオン化が高密度であることの影響は、単に打撃が集中していることだけではありません。生物学的にも(物理的に見ても)切られた結合は元に戻ろうとします。しかし、集中してイオン化を受けた場合には元の相手と一緒になれない可能性が高まります。図3に、ちょん切られた原子同士が再結合するときの、イオン化が疎らである場合と高密度の場合の違いを示します。


図3 再結合 -イオン化が疎らなときと密なときの違い


高密度被曝の場合は再結合するときに相手を間違え、DNAの塩基配列が正しく修復されない確率が高まります。これが一発一発のα線で引き起こされるものですから、疎らにイオン化されたばあいと比較にならない危険度があります。もちろん、DNAが損傷を受けたとしても、遺伝情報やその発現のコントロールが影響を受けるのは一部の場合に限られますし、ヒトは発がんに対して2重3重の防御機構を持っているといわれます。しかし、多数のα線による内部被曝でできるDNAの異常のすべてを防御できるものではありません。

 α線発生源が体内に取り込まれた場合には、周囲のごく狭い範囲に強い影響を及ぼすことを正当に評価すべきです。この特質は、劣化ウランの微粒子が体内に侵入した場合には、多数のがん患者が発生する可能性を説明しうる充分な根拠になります。ウランが発がんを誘発する根拠は充分すぎるほどあると言えるのです。


 図4は、α線の飛ぶ距離と細胞の大きさのイメージ化です。細胞核にはDNAが詰まっています。α線が細胞核をヒットした場合、DNAに高密度被曝・イオン化を与えます。

DNAが間違った再結合をして、もしそれが細胞の異常増殖等の活動を引き起こしたらがんや腫瘍の発生と結びつきます。なお、DNAの損傷は、水分子のイオン化等を媒介として、間接的なプロセスで行われることも知られています。


図4 α線の放射と細胞、DNA


2-2. 低レベル放射能の危険


 もし、ウラン微粒子から(1秒当たりに)α線がものすごくたくさん打ち出されるならば、切られた原子同士が再結合しようとする暇無く、切られっぱなしとなります。その場合には細胞が死んでしまうと考えられます。

それに対し、ウランからのα線は“ 低レベル”といわれるように時間当たりにして少数のα線が打ち出されます。試算すると、直径5マイクロメートル(千分の5ミリメートル)のウラン微粒子の場合に打ち出されるα線は1日当たり1個程度となります。直径がそれ以下だと充分再結合の時間があります。ウラン微粒子が体内の一カ所に長時間とどまる場合は、劣化ウランは低レベル放射能だからこそ、細胞死が生じないレベルでDNAなどの物質を損傷すると考えることができ、発がんの危険がより大きいともいえます。


2-3. 原爆と内部被曝


 原爆の場合の、直接浴びた一次放射線はγ線、中性子線です。中性子線は電子を吹き飛ばしてイオン化させるのではなく、原子核にぶつかり、原子を放射能化します。この場合主としてβ崩壊の放射能となります。核分裂してできた原子はいずれも半減期の短いβ崩壊放射能です。

黒い雨などに含まれる放射能の大部分は半減期の短いβ崩壊です。爆発直後はものすごい放射線の強さがありますが、半減期が短いものが圧倒的に多いので、時間とともに減衰し、やがて治まりました。β線(電子線)はα線のばあいと同じように考察できます。α線放射もβ線放射もγ線の放射が伴いますので、黒い雨に打たれた人や、原爆が炸裂してまもなく爆心地に入域した人は内部被曝だけでなく、外部(残留放射能)からのγ線による被曝もともに健康を害したことと思います。しかし、内部被曝の影響の科学的評価がきちんとなされていたならば、今日の原爆症認定の非人間的な国家基準はもっと形を変えていたかもしれません。原爆症認定のプロセスにおいても、低線量・低レベル放射能の内部被曝がキーポイントとなります。


2-4. WHOの見解


 WHOの劣化ウランに対する考え方は、国際放射線防護委員会の規準そのものを言い換えたにすぎず、結果として非科学的な評価をしています。

WHO (World Health Organization)
Depleted Uranium( 劣化ウラン)
Fact Sheet No. 257 2003 年1月

…しかしながら、DU はほんの弱い放射能だから、大量の(数グラムの程度の)DUの埃を吸い込まないならば、被曝したグループで、検出できるだけの肺癌の危険は高まらないだろう。

他の放射線誘起の白血病を含むがんの危険は、肺がんの危険より非常に少ないと考えられる。

 WHOは昨年1月の劣化ウランと題する見解表明(ファクトシート257)で、現場の発がん率10 倍化を知りつつ、発がん率の上昇は劣化ウランとは考えられない(低線量被曝は発がんの根拠にならない)、としています。

その根拠の1つは、国際放射線防御委員会の規準にあります。根拠の2つ目は放射線科学の実験事実を根拠にしていると思います。すなわち

“ 低線量で内部被曝をさせても発がん率の上昇にはならない” と。

これについては、研究室で行う実験の限界を謙虚に評価すると,現実に起こっている「規模は大きいが比率は小さい」事象を代弁できないことに気がつくはずです。

 ある種のがんの発がん率が10 年間で10 倍化していても、10 万人当たりの比率にしてみれば10 人程度だったものが100 人程度に増加したもの、百分比では0.01% が0.1% に増加したというレベルです。このように低率で、しかも長期間かかって発現することが、どれだけ実験によりとらえられるでしょうか。実験室でそのまま再現するためには、何万匹もの実験動物を10 年を越える長期間にわたって飼育する必要があるのです。これまでの実験で捉えられていないとしても、100 万単位の人の中での発がんを否定する根拠には決してなりません。


 また、WHOは“ 水溶性劣化ウラン酸化物は体内に入っても短時間で排出されるので、放射線被害はとるに足りない” としています。

しかし、イラクの汚染地区の人々は、毎日、毎日劣化ウラン微粉末を体内に取り込んでいる可能性も高いと考えられます。いつでも体内に劣化ウランを蓄えていることになります。

このように生活環境が汚染された場合には、実験的にたった一回投与して排出されたというようなデータをそのまま楽観的に適用して現場の評価をしてよいものでしょうか。加えて極めて遺憾なことに、WHO は内部被曝を論究した論文を隠蔽したと伝えられています(英紙サンデーヘラルド)。


3. アメリカにおける原子力発電による低線量被曝


 2003 年10 月にハンブルグにおいて行われた劣化ウランシンポジウムで、Leuren Moret氏が提供した資料の一部を紹介します。ICRP規準では問題とされない原子力発電所から放出される低レベル放射能と小児の白血病等との関わりについてのデータであり、The Radiation and Public Health Project( 放射線と市民の健康プロジェクト)が行ったデータ収集です。劣化ウランの事象ではありませんが、内部被曝という関わりで重大な関連がありますので紹介致します。

3-1. ある種の病害発生と原子力発電量には相関がある


 図5にはアメリカにおける小児の歯中のストロンチウム- 90 含有量と原子力発電の全発電量に対する割合との関係を示したものです。

ストロンチウム- 90 含有量は原子力発電の稼働率上昇とともに直線的に増加しています。

原子核分裂の生成原子のうち、ストロンチウム- 90 は、通常のウラン- 235 による核分裂の場合では約7%生成されるといいます。半減期は28.8 年で核分裂生成原子としては半減期の長い方に属します。ストロンチウムは、化学的には、カルシウムと同じアルカリ土類金属で、骨に取り組まれやすいのです。

図5は原子力発電所から常時排出される「安全」と言われている排気、排水の中に放射性物質が含まれており、それが体内に取り込まれていることを示しているのです。体内に入った放射性物質は内部被曝を与えます。

図5  小児の歯中のストロンチウム- 90 含有量と原子力発電年間稼働率の関係

図6 ニューヨーク州サフォルク郡における小児がんと歯中のストロンチウム- 90 の関係

図7 新生児甲状腺機能低下症と原子力発電


 図6には、ニューヨーク州サフォルク郡における0〜4才児の小児がんと歯中のストロンチウム- 90 の関係を示したものです。図には小児がんの発生の年度を4年早めて表示されていますが、両者の増減は良く一致しています。

図6は、骨中のストロンチウム- 90 濃度を物差しとした原子力発電による核分裂で環境中に放出された放射能の量と、小児がんの発生量とが、4 年のずれで変化が良く対応していることを示します。体内に取り込まれた微量の放射能が、小児がんを誘発している可能性が示されているのです。


 図7は、全米60%の新生児中の甲状腺機能低下症と原子力発電所の発電量の関わりを示したものです。両者の関係は全く1つのカーブで表すことができ、完璧な相関があります。

さらに、図8にはカリフォルニアにおける自閉症の小児と原子力発電による発電量との関わりを示しています。自閉症小児数は、7,8 年ほどの遅れで、発電量に強く依存しています。


図8 カリフォルニアにおける自閉症児と原子力発電の発電量の関係


3-2. 内部被曝の特別の危険性を重視しよう


 原子力発電所からの排気に含まれる放射能は「低レベル」「自然放射能以下」等と言われ、問題にされないのが、アメリカや日本の「規準」です。

原発由来の「低レベル放射能」が直接的に小児がん等を引き起こしたという因果関係の証明はたしかにここではなされていません。ここに示されているのは、放射能の排出の指標と、ある種の疾患の発生率が、統計学的に高度に一致しているという事実です。前述のとおり、体内に取り込まれた微量の放射能が細胞の分子を強く傷つけることは物理的メカニズムとして明瞭です。

 以上のことから、内部被曝の特別の危険性を認めて取り組むことこそが科学的な態度といえるでしょう。ここでも、真に放射線被害を防止する立場に立つか否かが、「原因物質である可能性」を重視して対処するか、あるいは「科学的に解明されないかぎり」必要な措置はとれないとするか、科学の姿勢が異なってくることを指摘したいと思います。

(やがさき かつま・物理学)

http://www.cc.u-ryukyu.ac.jp/~kameyama/JSAOKleaflet2.pdf


08. 2011年3月18日 11:14:30: MiKEdq2F3Q

東電が14日夜撤退を政府に打診、菅直人首相は打診を拒否。


福島原発事故の処理が危機的な局面を迎えつつあるが、東電が14日夜の時点で、東電側が東電技術陣では対処不可能と判断し、全面撤退を政府に打診したが、菅直人首相はこの打診を拒否し、東電側に無理矢理、被曝覚悟の特攻隊的作業を無理強いしていたということが明らかになった。

よし、ここは国家・政府、つまり原子力発電の研究者や専門技術者、あるいは実行部隊としての自衛隊化学部隊に任せろ、と言うべきだった。覚悟のない、やる気のない民間の人間に特攻隊的作業を任せても、うまくいくはずがない。

菅直人が東電本社に乗り込んだことや、枝野官房長官の無責任な「安全宣言」的のらりくらりの記者会見、テレビに出演した東大教授たちの楽観論的コメント、仙谷由人官房副長官への登用、あるいはその後の「天皇メッセージ」の登場…等が、何を意味していたかは明らかである。つまり、菅政権内部が、かなり追い詰められていたことを意味する。

おそらく東電側は、技術的に「お手上げ」だったが、菅直人に怒鳴られて、仕方なく現場に残ることになったものと思われる。東電側のシドロモドロの会見や枝野官房長官の無責任な、つまり専門的知識もないのに、付け刃の、いい加減なことを適当に語る「おしゃべり会見」は、時間稼ぎでしかなかったのではないか。

早い段階で、米軍や自衛隊が、登場するべきだったと思われるが、いずれにしろ、東電の責任は免れないが、原子力発電の専門技術者と、国家レベルの使命感に燃えた自衛隊部隊、および米軍に現場を任せるべきだった。

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彡三ミミヽ       | ..|ヽ:.:.:.:冫': : :::/,,∠|    菅直人・・・・・
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武田邦彦 (中部大学)

福島の原子力発電所の情報を出しています.昨日から政府やNHK、解説者が放射線の読み方をごまかし始めました。きわめて危険なので、記事をアップしました


福島の原発が危機に陥っています。

日本は地震国で、今度の地震が相当大きいと言っても震度6程度の地震は普通に起こることです。「普通に起こる地震で原子力発電所が破損する」と思っている国民はいるでしょうか?

政府やNHKなどのマスコミは「原子力発電所は安全に作られている」という幻想を国民に与えてきたのです。 わたくしは4年程前、「日本の原子力発電所は地震によって倒れるようにて設計されている」と発言しましたが、ほとんど相手にされませんでした。でも、私は現実に原子力安全委員会で基準を確認し、それに対して発言を繰り返してきたのです。

でも、自主公開の原則を持つ原子力なのに、そんな議論はまったく伝わらず、まさか日本の原子力発電所が地震によって損害を受けることはあり得ないと、日本人は素直に信じていたのです。さらに、原子力発電所を抱えている自治体の首長や知事も「原子力発電所は大丈夫だ」といい、通産省の保安院も絶対に大丈夫だと繰り返してきました。

しかし、原子力発電所の地震基準を見ればわかるように地震が起きた時には「残余のリスク」という表現でもともと原子力発電所が壊れる可能性を強く意識しているのです。

・・・・・・・・・

これについてわたくしは原子力安全委員会でたびたび発言をし、原子力発電所が地震で壊れるという基準を作るなら、

1) まず地震で壊れるということを国民に知らせること、

2) 付近住民に逃げるためのオートバイと、ヨウ素剤を配ること、

3) このような地震基準を認める我々(委員)が原発の周辺の住民と同じだけ被爆するべきだ


とまで言ったのです。 安全委員会には常にマスコミが隣にいて NHK や朝日新聞はそのことをよく知っていますが報道しません。そして事故が起こると「原発は何をやっているのだ」というようなことを言うのです。

しかし、テレビを見てそのことに気が付いた人がいます。つまり、福島原発があんなに酷い状態になっているのに原子力保安院や先生方が冷静に対応しているからです。

冷静なのは「想定の範囲内」だからです。

つまり関係者は「地震で原子力発電所が壊れる」ということは承知の上なので、原子炉が壊れてもさほど驚かないということを意味しているわけです。

しかし国民には全く違うこと言ってきました。だから国民の中には震度6ぐらいの地震で原子力発電所は壊れるということは想像もしていなかったでしょう。 現実的には、チェルノブイリなどと違い軽水炉というのは、それほど危険ではないのですが、今回のように水位が下がったり、炉にヒビが入ったりすれば、相当大きな事故に発展する可能性があるのです。

・・・・・・・・・

まず、風上に逃げることです.被爆は風によって変わります。風下が危険です. また子供は甲状腺のガンの可能性がでますのでヨウ素剤が必要ですが、これはすぐには手に入らないと思います。

政府の言うことは当てになりません。

人間のやることですから想定外のことが起こることは当然です。まして今度のように地震で壊れることが想定の範囲内で行われている原子力発電所では、想定の範囲内で壊れたときに、周辺の住民がヨウ素剤を飲めるようにしなければなりません。

(平成23年3月12日 執筆)

http://takedanet.com/2011/03/post_b3c2.html

原子力発電所の緊急情報の第2弾として少し踏み込んだ解説をしておきます。

このブログの目的は「原子力発電所の近くに住んでおられる方、もしくはその風下にあたる人が、本当に安全か」ということです。

・・・・・・・・・

まず第1に重要なのは、福島の原子力発電所が「核分裂反応」が止まっているかどうかということです。

もし核分裂反応が止まっていなければ極めて危険で、避難する地域も20キロとか10キロというのではなく、福島県全体というような範囲です。

もしも核分裂反応が止まっていれば、炉の中に残っている放射性物質の熱だけが出ているわけですから、これは自然になくなってしまうということを意味しています。政府や原子力保安院からはまだ核分裂反応が停止しているかどうかについての説明がありません。もっとも肝心なことが発表されていないのです。


普通に考えると核分裂反応は止まっていると考えられますが、地震が起こって緊急に挿入する制御棒が入ったのか、それが心配です。核分裂反応が少しでも継続しているとすると、炉内の水が少なくなっていくと核分裂反応が進んでチェルノブイリのようなことになるからです。


繰り返しますが、政府はまず制御棒が順調に入り核分裂反応が止まっているのかとを発表すべきです。

しかし、今の政府にそれを要求しても無理でしょうから、わたくしが推察するところ、「核分裂反応は停止している」ように見えます。ただわたくしはテレビの報道を見て推定をしているだけなので、できれば政府が直接的に核分裂反応が停止していることを発表するのが一番いいと思います。

政府の発表は遅れるようでしたら、東京電力自体が核分裂反応について詳細に説明をしたほうがいいでしょう(データの発表が良い)。

・・・・・・・・・

仮に核分裂反応が停止しているとすると、後はそれほど難しいことありません。残っている放射性物質が過熱の原因になりますがそれは徐々に少なくなっていきます。

放射性物質で強い熱を出すものは半減期の短いものですが、半減期の短いものは1日もたつと減っていきます。従って少しずつ待っていればだんだん安全になっていくということを示しています。

東京電力はホウ素の注入を始めたようです。このことは東京電力が「お金より安全」を採ったということでとても良いことでした。

つまり、ホウ素を原子炉に入れるということは、福島の原子力発電所をあきらめるという意味があり、東京電力の幹部は原子力発電所を運転する事の経済性よりも、付近住民のことを考えていると思います。


従って、その点では国民は東京電力の対応を評価するべきだとわたくしは思っています。


・・・・・・・・・放射線・・・


原子力発電所から漏れている放射性は協会でだいたい1ミリシーベルトから0.1ミリぐらいとされています。

放射線としてはわずかな量なので、このくらいの変化が生じても別段、問題はありません。記者会見では変化が問題になっていますが、それは放射線と健康の関係を知らないからです。

人間が放射線によって障害を受ける最低の放射線は200ミリシーベルト付近ですから。現在の200倍ぐらいに相当しますので、人間に直接的に影響が及ぶということはありません。

さらに放射線で死ぬということを考えますと、1シーベルとぐらいですから、その点ではまだ1000倍程度の余裕があります。ちなみに、4シーベルトぐらいになると半分ぐらいの人が放射線で死にます。


現在の状態では、原子力発電所の横に1時間ぐらいいても大丈夫でしょう


・・・・・・・・・


それでも心配な人は福島の原子力発電所付近の風向きをに注目すべきです。


10キロとか20キロという避難地域はあまり意味がありません。まずは風向きだけです。それは、放射性物質というのが気体だったりもしくはミストといって非常に細かい粒子なので、すべてが風で運ばれると考えて構いません。

子供さんをお持ちの人は、甲状腺が痛む可能性があるのでヨー素剤を服用するのが良いでしょう。本来は原子力発電所のそばに住んでおられる方は普段からヨー素剤を用意しておくのが良いのですが、すでに事故が起こっていますので、国の方で準備してもらうしかありません。

また、40才以上の男性は少々の放射線を浴びてもほぼ大丈夫です。

・・・・・・・・・

いずれにしても、福島の原子力発電所の核分裂反応が停止していることが確かでしたら、東京電力が海水を注入し、ホウ素を用いたということで「経済的よりも安全を重視した」ということで、まずは一段落です。


付近の人は、あまり部屋の換気等はせず、外からの空気が家の中に入らないようにするということも必要でしょう。


・・・・・・・・・


最後にテレビで盛んに言っている炉の溶融をいうということについて解説をしときます。

「炉芯溶融」が危険なのは、核分裂反応が起こっている時に限られます。もし核分裂反応が起こっていなければ、炉心が溶融していても別にどうということはありません。またセシウムが観測されたので、炉心が溶融していると言っていますが、燃料棒に亀裂が入っても同じですから、現時点では炉心が融けたかどうかはあまり問題ではありません。

事態が深刻なだけに、センセーショナルな表現は控えるべきです.それより炉内の温度、圧力、漏れた放射性物質の量などのデータが欲しいのです。


私も原子力の専門家ですが、データが無ければ判断が難しいのです.単にマスコミ的に炉心溶融などと言わずに、冷静にデータを出してもらい、それで安全性や危険の回避を考えたいと思います。

(平成23年3月13日 執筆)

http://takedanet.com/2011/03/post_deb3.html


福島の原発事故で、今、一番の問題は「核爆発するか」ということだ。


一昨日から東京電力は「ホウ素」を原子炉に投入し始めた。情報が不足しているので、正確な判断ができないが、原理原則から言えば次の通りである.


現在の状態で「原子炉が爆発する」可能性は3つある。


1) 水素爆発: 露出した燃料に水が接触して水素を発生し、炉の外にでて酸素と結合して爆発する(化学反応)、

2) 水蒸気爆発:高温の物体に水が接して急速に水蒸気になり、その体積膨張で爆発する(物理的爆発)、

3) 核爆発  :燃料が溶けて固まり臨界状態に達して原爆のようなことになる、


水素爆発はすでに福島第一の1号炉で起こっている.水素爆発すると建屋が吹き飛ぶので、周辺の人はビックリするし、若干の放射線が漏れる可能性がある。


水蒸気爆発は炉の内部で起こる可能性が高いので、水素爆発よりやや危険側にある。


核爆発は原爆と同じだから、付近の人は大量に被爆するだろう.


・・・・・・・・・


福島原発は地震直後に連鎖反応は止まっていると考えられる.そして現在の発熱は核反応ではなく、放射性物質の崩壊熱と考えられる.


もし崩壊熱だけなら中性子の吸収は関係がないので、ホウ素はなんの役にも立たない。つまりホウ素は中性子を吸収するもので、崩壊を止めたりゆるめたりはできないからだ。


核爆発や原発はウランが核分裂する時にでる2.4ヶの中性子の連鎖反応を利用している.だから、ホウ素を加えるということはウランの核分裂を止めるためのものだからだ。


東電は、炉が使えなくなる危険を冒してホウ素を投入しているのだから、なぜホウ素を投入するかを保安院に報告して了解を取っているはずだ.


もしその了解が「核爆発を止めるため」というなら、それを真っ先に国民に知らせなければならない。そして国民は広範囲に避難をする必要がある。


・・・・・・・・・


このようなことを判断するときには「炉が溶融していることを政府が認めたか」などではなく、科学的な判断が可能なデータを直ちに公表することだ。


すでに福島の原発は事故を起こし、現在の状態をそのまま報告するのは東電と国の責任である.自分たちのメンツより国民の安全を考えて欲しい!!


テレビの解説者はホウ素の役割を知っているのに、理由を説明していない.原子力の専門家の方、勇気を持ってください。

(平成23年3月14日 執筆)
http://takedanet.com/2011/03/post_c209.html

福島の東京電力の原発は非常に難しい段階に入り、付近の人はとても不安なことと思います。

福島第1発電所は1号炉が水素爆発を起こし、続いて本日、三号炉が水素爆発、続いて2号炉も冷却水が回らなくなったようです.

3号炉の爆発で10人程の方が負傷したようですが、どのような作業をしておられたか、すぐにでも発表が必要でしょう.

ところで、原子力発電所で起こる爆発として水素爆発、水蒸気爆発、核爆発の三つを上げました。


水素爆発や水蒸気爆発は原発でなくても起こることですので、比較的理解しやすいのですが核爆発は特別なもの等で、ご心配と思いますので、少し解説を加えておきます。


・・・・・・・・・

ウラン同位体のうち、ウラン235と言われる元素は不安定で、ある状態で連続的に核反応し、爆発します。

核爆発のタイプは二つあります。一つは広島の原爆のように金属の塊が一度に爆発する形です。これは爆弾に使われます.

もう一つは、原子力事故として知られているのですが、水などに溶けたり混じったりしているウランが連鎖反応を起こし爆発するケースです。

金属の塊を爆発させるときには、純度の高いウラン235が必要で、普通では90%以上のウラン235が使用されます。これを兵器用ウランということがあります。

これに対して原子力発電所等で使われるウランはウラン235が3%から5%くらいで濃度が低く、そのままでは核爆発を起こしません。

ただ、このようなウランでも水の中にあると臨界に達します。これが逆に原発の原理ですが、原発は爆発しないように慎重に運転します。

つまり「原発」とは「緩やかな核爆発を起こすように制御している」と言っても良いのです.また、私自身は金属の場合や溶液の場合にどのぐらいの量のウランがあると爆発するか知っていますが、これは今回の原発事故と直接関係がない原爆を作る知識ですので、ここでは書かないことにします.ただ、溶液の時の方が数分の1で爆発することと、原発の中はそれを遙かに上回る量のウランがあることは確かです.

・・・・・・・・・

ところで、福島原発の中には発電用のウランが入っていますから原爆とまったく同じ爆発が起こるということはありません。しかし、ウラン235の濃度の低いもの臨界に達しますと高熱になり圧力が上がり、強い放射能を持った溶液が大量に発生します。

かつて東海村で起こったウランの臨界事故はこのタイプ(溶液の爆発)です。

もしも、プールのようなところで起これば、沸騰して飛びちり、近くにいる人は瞬時に全員死亡し、飛散した放射能を浴びた人も順次死ぬでしょう。

また、原子炉のように圧力容器中に入っていて制御できない形で臨界に達した時に、どのように爆発するかということについては私も今まで論文等を見たことがありません。

私は、第2次世界大戦の時代から冷戦の時代にかけてアメリカで起こった臨海事故を勉強したのですが、発電用のウラン程度の低い235の場合でも相当程度の犠牲者を出している場合があります。

福島の原子力発電所の場合、地震と同時に制御棒が入って有効に働いていると思いますが、電気が使えない状態でどのように処理されたのかデータの発表はありません.


・・・・・・・・・

そこで、今では「東京電力がホウ素を使った」ということが唯一の情報ですが、これは原子炉内で何らかの中性子の発生に異常があったということを示しています

炉内で臨海が制御できなくなったときに、全体としてどのぐらい危険かまだ何もわかっていない段階ではないかと心配しています。


・・・・・・・・・


もう一つは原子炉内にあると思われるプルトニウムの問題です。

プルトニウムの特性については、一般的には猛毒であると知られています。本当にどのくらいの毒性があるかはなかなかわかりにくく、わたくしもプルトニウムの毒性について調査しても一般に言われていることと違うデータもありました。

ただ、一般的にはプルトニウムは猛毒だと言われていますし、また、核反応をする量も少ないので、もしかすると、福島の原発の中に飛散すると危険な程のプルトニウムや核反応に寄与する量がある可能性があります。

ただこれもデータを見てみなければわかりません。


・・・・・・・・・

いずれにしても、原発の爆発事故では、水素爆発、水蒸気爆発、核爆発の三つがあるということは間違いありませんし、核爆発と言っても、金属の塊が爆発する場合と液状のウランが臨界に達する場合とでは様子は違います。

なにしろ、現在の福島原子力発電所では3号炉が水蒸気爆発して10名程度の方が負傷しても説明がないので、一体どういう作業をしているのかということすらはっきりしません。

おそらく、現在の福島原発の内部はかなりの放射能があるでしょうから、作業員の人も可哀想です.もう少し状況を説明して欲しいものです。

(平成23年3月14日午後 執筆)
http://takedanet.com/2011/03/post_a1c1.html

本日午前4時頃、東京電力から福島第二原発2号機に水を入れても炉内の水が増えないとの発表があり、その終わりに、

「すぐに、何か、その、危機的な状態に陥ることはないのではないかと考えている」

と言った.これでだいたいの事は分かった。


続いて午前6時頃、爆発によって2号機の格納器の下が破れたとの発表があったが、予定通りである.


・・・・・・・・・今後・・・


原子炉内の放射性物質が漏洩するのを防ぐことができなくなった。だから、周辺の放射線は上昇を続けるだろう.


ただ、これまでのように発電所側が必死になって「絶対に放射線を漏らさない」という切迫した状態では無く、「すでに漏れを止めることはできない」ということになり、判断は正常になるだろう.

その結果、放射線漏れは「かなり酷いが、破滅的ではない」という状態になったと私は考えている.

原発、経産省保安院、政府、専門家の中で交わされた会話は次のようなものだろう。


・・・・・・・・・


A「今、午前2時ですが、2号機に水を注入しても炉内の水位が上がらない」

B「まだ燃料の温度が高く、投入した水がすべて蒸発したのではないか?」

A「いえ、投入した水がすべて蒸発したとすると、圧力は700キロパスカルしか言っていないので、計算が合わない」

B「投入量は分かっているのか?」

A「水量は計算できます.だから、どこからか漏れていると思います」

C「現場では分かっていますよ。炉の下部から水が出ています。強い放射線ですので、炉からでた蒸気がサプレッション・プールで水になってそれが漏れています」

D「そうか、それでは放射線漏れは防ぐことができないな」

C「はい」

D「どうやって発表するか?」

B「最初から漏れているというのも何ですから、まず概略を発表して、2時間経った頃、損傷を発表することにしよう」


・・・・・・・・・


つまり、今日の未明に福島原発は「原子炉内部の放射性物質が外部に漏れることを防ぐことができなくなった。」ということだ。

また、おそらく現場の判断は冷静になるだろうから、核反応は抑制できる状態になり、後は崩壊を待つことになる.

放射線は徐々に福島から広く拡がっていくが、まず第一に風向きだ。鹿児島の新燃岳が噴火したとき、その灰は宮崎の方に「すじ」のように流れた。その写真を思い出して、風に注意することだ。

仙台、福島、東京などの放射線は上がるが、通常の人に放射線障害が出るところまでは行かないか、あるいは1週間ぐらいはかかると考えられる.

いずれにしても、「通常の放射線漏れの酷い状態」になったので、国民は対応をとりやすくなった。

私は本日、大阪から東京へ向かう.大丈夫だからだ。

(平成23年3月15日10時 執筆)
http://takedanet.com/2011/03/post_a1c1-1.html


放射線は目に見えない.でも火山の噴火では煙は見える。だから、福島原発からの放射線物質がどのように動くかを考える時に大変参考になる.

幸い、最近、噴火した鹿児島の新燃岳の噴火と灰の衛星写真があるので、まずはそれを参考にしたい。

この写真の左側で白い煙が出ているところが新燃岳であり、下に鹿児島湾、写真の中心が宮崎の海岸と日向灘だ。噴火の煙は「四方八方」に行くのではなく、風に流されて一方向に進む.このことが放射線でも重要だ。放射線物質はこの煙と同じように動く.

気象予報にコンピュータが使えるようになって久しい。下の図は新燃岳からの噴煙がどのように流れるかを計算したものである。

現実の状態より少し拡がっているが、それでもだいたいの傾向が分かる.新燃岳の噴煙の流れも大切だが、今回の福島原発からの放射線物質の行方とどこに居る人たちがどのぐらい被爆するかを知ることはさらに重要だ.一刻も早く計算結果を出してもらいたい.

また、それまではこの新燃岳の噴煙の写真を参考にして、家族の居場所を決めたら良いと思う.

(平成23年3月15日 執筆)
http://takedanet.com/2011/03/post_7f3d.html

東京を逃げ出すべきか?


福島原発の近くの人はもとより、東京に住んでおられる人も「本当にここにいて大丈夫だろうか?」と心配されているだろう。

本来なら政府が国民の側に立って次々と情報を出し、みんなが「どうしたら良いか」が分かるのが一番良い.でもそれは望めないので、ここで少しでもご参考になればと思って、今度は、おそらくドイツの人が急いで計算してくれたと思われるものを掲げる.

この計算は福島原発の風を参考にして放射線物質がどのように風にのって行くかを計算したものである。本来は気象庁が2日前に出すものだが、日本より外国が早かった.普通は「西風」が吹いているから、その時には放射線物質は太平洋の方に流れる.だから漁船などに警告を出さなければならない。

でも風は北風もある。日本の上空は偏西風なので少し上空に上がると東に流れるが、若干、南に流れることもある。

この図を見ると北風の時には東京を越えて静岡あたりまで汚染されている(出所があまりハッキリせず、一つの例と考えて欲しい。データ自身の信頼性はまだ不明だ。このようなシミュレーションを気象庁が早くやって公開して欲しい.まさか隠しているわけではないだろう).

でも、あまり驚かないで欲しい。というのは、今、福島で漏れている放射線物質は数100ミリシーベルトだから、それが移動した状態のことを考える.

まず、一日中、北風が吹くわけではないので、時間が限定されること、第二に遠くに来るので少し拡散すること、第三にもともとものすごい量の放射線物質ではないこと、である。

従って、私の家族に小さい子供がいたり、妊娠している人がいた場合、1,2日まって様子を見る。微量の放射線は今日中に東京、神奈川ぐらいまで来るだろうが、それはごく微量だろう.

その様子を見ても放射線障害になる可能性が低いからだ。私も今夜、もう一度データを解析してみるが、今日はそっと戸締まりして寝ても大丈夫である.

(平成23年3月15日 執筆)
http://takedanet.com/2011/03/post_04ac.html

放射線はどこまで行くか?

福島原発の問題は第2段階に入りました。

つまり、どこで爆発が起こるかというのはこれからも警戒しなければなりませんが、とりあえず原発で放射能物質が漏れることは確実になった事、それが400ミリ シーベルトと健康にかなりの影響を及ぼすようなようになった事です。この二つで第2段階に入ったと考えられます

ここで、今回は、放射線についての知識を深め、自ら判断できる情報を提供したいと思います。


・・・・・・・・・


一般に放射線と言っているものには2種類あって、


1) レントゲンのような「放射線」、つまり光や電子と同じように四方八方に飛び散って行くもの、

2) ガス(おならのようなもの)やミスト(霧吹きからの霧や煙のようなもの)


があります。学問的にはこの二つを分けて呼びますが、般的には「放射線」とか「放射能」とか区別します.この2つをいつも区別すると非常にややこしいので、このブログでも今まで一般的な言い方をしてきました。でも、福島原発の汚染から逃れるためには、この区別を簡単に理解しておかなければいけないと思います。


・・・・・・・・・


まず、福島原発の敷地の中に強い放射能物質があり、そこから放射線が出ています。この放射線は四方八方に散りますし、もともとそれ程強い光でもなく、また放射線が電子の場合には、空気中を進むと空気中のいろいろな物質にぶつかって止まります。福島原発の上空にいれば、このような放射線にさらされることもありますが、人間は地上にますので電子が地上を進むと建物にぶつかりますから遠くまで行くことはないと言っていいでしょう。


テレビの解説者が「放射線は四方八方に飛び、距離が離れればどんどん弱くなるから大丈夫だ。東京等には全く関係がない」等と間違ったことを言っているのは、福島原発からのもので「放射線」だけを問題にしているからです。

御用学者と言っても良いかもしれません。


・・・・・・・・・


それではチェルノブイリの時になぜ遠くの人が被害を受けたのかというと、実は「現場でチェルノブイリの処理に当たった人は放射線で死んだのですが、遠くの国民は「放射能を持った物質」で被害にあったのです。

この地図は、チェルノブイリの爆発の後、放射能物質がどのようにロシアの大地に飛んでいったか?という図です。

ちょっと見にくいのですが、チェルノブイリの原発は図の中心にあります。そこから強い放射能を持つ物質が飛んでいったのですが、図を見るとわかるように二つの方向があります。

一つは、チェルノブイリからポーランドの方に西側に進んだもので、おおよそ300キロぐらい飛んでいます。

もう一つは、チェルノブイリから東北東に流れたもので200キロぐらいのところと、500キロメートルに強い汚染が見られました。

ちなみに、福島原発から東京までの距離は約230キロですからチェルノブイリの図に自分のいる所にしるしをつけると、だいたい検討がつきます。

風が問題ですから全く同じ距離でも全然、汚染の程度が違います。例えば、チェルノブイリから200キロ西のところは相当強い汚染を受けていますが、200キロ東南東は全く汚染されていません。

風に乗って一筋になって流れますから遠くに離れても汚染は強いままにであまり弱くなりません。

また、所々に黒いところ(汚染の強いところ)があるのは、雨が降ると雲の中に含まれている放射能を持つ物質が落ちてくるとか、気流の関係などがあります。

でも第1には風の向きであることがよくわかると思います。


・・・・・・・・・


今は緊急時ですから人の批判をしても仕方がないのですが、よく理解するために、少し問題点を指摘しておきます。

実はこのようにチェルノブイリの例もあるので、原発に何かがあって放射能の物質が漏れた場合、どのようにそれが流れるかということは原発を建てるときに検討をしています。福島原発も古く立てられたものでもあり、さらに追加して増設されましたから、その時に気象データ等を詳細に検討されているはずなのです。

それを公開すれば、それだけで随分、危ない方向がわかると思っています。


・・・・・・・・・


チェルノブイリの例を理解するために、注意したいことが三つあります。


一つは、悪い方向のことですが、漏れた放射の物質が少なくても(福島の今)多くても(チェルノブイリ)、「どのくらい遠くに行くか」ということは変わらないということです。

つまり、原発のところで100だとして、それが50に減る場所は、もともと10でそれが5になるところと同じということです。

二つ目も悪いことですが、汚染物質は風に乗って流れます。例えば風速1メートル(そよ風)では、1秒間に1メートル程度ですから、1時間に3600メートルつまり3.6km、10時間で36キロとなります。東京に到達するのは2日半です。

わたくしが昨日、少し様子を見たいと書いたのはこのことを言っています。でもかなり早いと思う人も多いでしょう。

三つ目は良いことなのですが、チェルノブイリに比べると福島原発が持っている放射能物質の量自体は「多い」のですが、今のところ漏れている量は「少ない」のです。


従って、この三つを考えると一両日は少し様子を見るのが良いと私は判断しました。

ただ、茨城県の北のほうに住んでおられる方は早めに来ますので、東海村等で放射能を常時計っていますから、自治体はデータをどんどん公開して、住んでいる人が自分で判断できるようにするのがよいと思います。

(平成23年3月16日午前9時 執筆)
http://takedanet.com/2011/03/post_cd3c.html

気象庁:国民の方を向いてくれ!


世界の気象庁は情報を出してくれている(外電からそのまま。この記事の著作権はこの際人の命に関わるので使用を認めてもらいたい)。

・・・・・・外電・・・・・・


世界気象機関(World Meteorological Organization、WMO)によると、福島第1原発で爆発が起きた12日と13日の風は、それぞれ北東と東に向けて吹いていた。原発から太平洋に抜ける方向だ。「この時の福島県沖の気象状況から判断すると、放射性物質は陸地の方向には拡散しなかったとみられる」と、WMOの防災プログラムの責任者は語る。

米国海洋大気庁(National Oceanic and Atmospheric Administration、NOAA)のモデリング・プログラムを用いて放射性物質が飛散する可能性がある地域を予測した米国の気象学者、ジェフ・マスターズ(Jeff Masters)氏は、放射性物質のほとんどは日本の東北地方の太平洋岸にある福島第1原発から東の太平洋方向に拡散し、少なくとも5日間は太平洋上空を浮遊するとみているが、人体に有害となる放射性物質が7日間以上も大気中を浮遊し続けて2000マイル(約3200キロ)を超えて拡散する可能性は、ほぼないだろうとみている。

 一方、フランス気象局(Meteo France)予報部門のシリル・オノレ(Cyril Honore)氏はAFPの取材に、「日本は温帯に位置するため、風はおおむね西から東に向かって吹く。だが、気団(温度や湿度などがほぼ一定の空気のかたまり)や雲は何かに囲われているわけではないので、乱気流が起きれば垂直方向にも水平方向にも風の吹く方向に拡散していくだろう」と話し、放射性物質を含んだ微細なちりが福島第1原発から広範囲に広がる恐れがあると指摘した。」


(ここまで外電)


世界気象機構、アメリカ海洋大気庁、およびフランス気象庁はいずれもその任務を果たし、福島原発付近の風から汚染がどのように拡がるかについて「過去、現在、近い将来」についてコメントしている。


・・・・・・・・・日本の気象庁!!・・・・・・


天皇陛下が国民のことをご心配になっているのに、日本の気象庁は「過去、現在、近い将来」に福島原発の放射線物質がどのように流れるかについて、まったく発表をしていない。


日本には気象庁はなかったのか!


・・・・・・・・・


今のところ、福島原発からの放射線物質の漏洩はそれほど大きく無い.従って、半径50キロぐらいは危険があるが、それより遠い北側と西側には問題がない。東は海だから良いとして、南は引き続き原発の状態と風に注意をしておいた方が良い。

昨日から政府は「放射能が急激に上昇した」とか「ヘリコプターが放射線で近づけなかった」と言うだけで、線量を言わなくなった。

テレビも昨日から「高い方の放射線の値」の代わりに「低い方の放射線の値」を言い始め、値が「1時間あたりの線量」なのにあたかもそこにずっと住んでいても大丈夫のように言い始めた。

生活をしている人を相手に言っているのだから、少なくとも1ヶ月(約1000倍)のデータを言うべきだ。つまり、テレビが「10マイクロシーベルト」と言ったら「10ミリシーベルト」と考えて家族の安全を判断した方が良い。

ところで、私はまだ東京は大丈夫だから、昨日、名古屋から東京へ来ている.

・・・・・・・・私のスタンス・・・・・・


私のブログに対して「危機を煽っている」とのご批判があるが、私は「ありのままの事実と判断を示す」事に終始していて、最終的な判断は読む方に御願いしている.

「危機を煽る」とか「冷静になることを求める」などを考えると、自分の判断が入るので、それは入れていない。もし、私のブログを見てパニックが起こっても、それは事実によってパニックが起こるのだから、やむを得ないと思う.

もう一つ、私と政府やマスコミが違うのは、政府やマスコミは「今」のことだけを言っているが、私は「過去、現在」から見た「近い将来」に焦点を当てている.

その理由は皆さんが「どうしたら良いか」と判断する時には「今」ではなく「近い将来(1週間ぐらい先)」を考えると思うからである.

・・・・・・・・・

ところで、外電によると、


アメリカ人は80キロ圏内からの避難を勧告した。

フランスは日本に居住しているフランス人を退去させるためにエール・フランス(準国営の航空会社)に航空機の派遣を要請した。

ドイツ政府はドイツの航空会社に対して、成田着の航空機を関西空港に変更するように勧告した。

(平成23年3月17日 朝8時 執筆)
http://takedanet.com/2011/03/post_02f1.html

政府・マスコミ、ごまかし。危ない?!


政府とマスコミがごまかしを始めた。これはどうしてもすぐ多くの人が気がついて理解しておかなければならない。

それは「1時間あたりの放射線」と「そこに住んでいる子供が受ける放射線」の問題だ。実に危険なごまかしを始めた。

放射線の強さを「シーベルト」で示すが、これには「年間にあびるシーベルト」、「1時間あたりのシーベルト」、「白血病になるシーベルト」、「瞬時にあびるシーベルト」と4つある.

この複雑なことを利用して、昨日から政府とマスコミは歩調を合わせてごまかし始めた。子供をもつ親はその責任から、絶対に次のことを理解して欲しい。(今、私は計算中)

・・・・・・・・・

まず、法律で決められた「普通の人は一年に1ミリシーベルトまで(自然放射線を除く)」というのは、「1年間」だ。

政府発表やテレビで報道しているシーベルトは「1時間あたりのシーベルト」だから、1ヶ月少し(42日)住んでいるところの場合、それを1000倍する必要がある。

白血病になるシーベルトは約400ミリシーベルトで、これは1時間でも1年でもなく、そのままである。だから1時間400マイクロシーベルトのところに1時間いても大丈夫だが、1ヶ月あまり住んでいると白血病になる.

レントゲンを受けると「一度に600マイクロシーベルト」の放射線を受けるが、これは瞬時である.


・・・・・・・・・どのぐらいで何が起こるか・・・・・・


4シーベルト       死ぬ

400ミリシーベルト   白血病

1ミリシーベルト(1年) 法律で定められた限界

・・・・・・・・・・・・

1) 福島原発2号炉から放射線が漏れたときに枝野官房長官が発表した数値は1時間に400ミリシーベルト。

(もし、その場所に1ヶ月少し住んだら、400シーベルトになり死亡.その100分の1で死亡するから1日いたら死亡する)

2) 文部科学省が3月16日に発表した福島原発から20キロの地点(福島県浪江町周辺)の放射線は1時間330マイクロシーベルトであった(1時間あたりと思う)。

(そこに1ヶ月少し住んだら330ミリシーベルトになり、白血病になる数値・・・これをテレビでは「安全な放射線」と言っていた。)

3) 3月15日頃の東京の高い値は10マイクロシーベルトぐらいだった。

(東京に1ヶ月少し住むと、10ミリシーベルトで、1年間に浴びて良い値の10倍になる。1年ぐらい住むと子供はかなり危険。胃のレントゲンが1回で600マイクロシーベルトだから、1ヶ月で17回のレントゲンを受けることになる。安全とは言えない.)

・・・・・・・・・

【政府のトリック】


政府やマスコミは「福島原発から20キロのところの放射線は、330マイクロシーベルトだから、胃のレントゲンの2分の1」という言い方をしている。だから安全という.

しかしそれは「そこに1時間しかいない人」の事であり、住んでいる人ではない。だから、1ヶ月あまり住む人は330ミリシーベルトを浴びることになり、子供も親も白血病になるだろう.

すぐ待避しなければならない。決して「安全な放射線」ではないのだ。


・・・・・・・・・

今、私(武田)は少し動揺している.


もし文部科学省が16日に発表した値が正しく、私の計算があっていれば、政府は直ちに浪江町の人をもっと遠く(風上)に待避させる必要があるからだ。

でも、まったくその気配はない.なぜなのか?

私の計算が間違っているのか? それでは浪江町の少し南の人はどうなのだろうか?たとえばある地点で測定してみるとその3分の1の100マイクロシーベルトのところに住んでいる人は、3ヶ月住むと白血病になる.子供はさらに早いかも知れない。

もう一度、慎重に考えてみる.もしこの計算が本当なら大変だが、どこかに間違いがあることを願う.

原子力の専門の人、チェックしてください。もし、この計算が正しいと大変ですから。間違えていたらすぐ訂正します。でも重要な事ですから。

南無三! 私の勘違いであってくれ!

(平成23年3月17日 午前9時30分 執筆)

http://takedanet.com/2011/03/post_b9fc.html

どこがまでが危ないか:計算結果


緊急情報の(11)で、放射線による健康被害について、昨日から政府やNHKが間違ったことを言い始めたので、少なくとも緊急にそれを言っておかなければいけないと思い記事を書きました。

記事について多くの専門家、大学の先生、それに勉強中の大学生等からも、計算やデータが提供されました。ありがとうございました。


重要な事だったので、もちろん、自分としては正しいと思うことを書いたのですが、万が一と思ってチェックをしてもらいましたが、考え方、計算などは基本的な間違いはありませんでした。

・・・・・・・・・

その結果をまとめますと、


1) 原発の近くの町や、茨城県の北の地域、福島市等はすでにやや危険な状態にある、

2) 東京まで来ると今のところまだ危険な状態にはない、

3) データが部分的なので、全体的な見通しができない、

4) 健康な大人と、妊婦もしくは赤ちゃんとでは、放射線の感度が相当違うので、誰を基準にするかで危険度が変わってくる、

ということです。

・・・・・・・・・


ニコニコ動画の生放送でお話した通り、わたくしは政府の責任者としてではなく、「家庭のお父さん」として判断をしています。 家庭のお父さんという意味は、家には妊娠した人もいるでしょうし、赤ちゃんもいるでしょう。それから楽観的な見方もあるし、悲観的な見方もあります。

その中でわたくしは、やや頭の隅に赤ちゃんを考え、極端に悲観的ではなく、でも多少は「万が一」ということも頭に入れて計算をしています。

これは「事実をそのまま見る」ということとも相反することではありません。つまり、赤ちゃんは現実にいますし、原発の処理がうまくいけば汚染はなくなっていきます。逆に1ヶ月ぐらい続くこともあるのです。

そして私は福島に住むお父さんとして、「このままいった場合、子供を少し遠くにやったほうがいいかどうか」ということを考えたのです。

さらに、今日だけのことを考えるわけにも行きません。今日のデータだけを使うのではなく、おおよその今後の変化も加味しました。

・・・・・・・・・

重要なことですから。前提を細かく説明しておきます。


【第一】

まず、政府や NHKがどのように間違って言っているかというと、


1) 1時間あたりの放射線というを値は、わたくしたちにはほとんど関係がないのに、1時間あたりの放射線の値を言っていること、

2) それを全く関係のないレントゲンの場合などと比較していること、


です。 つまり、「1時間当たりの放射線が1ミリシーベルト」だったとします。これを仮に1秒あたりの放射線でいれば、0.3マイクロシーベルトになり、「全く問題のない放射線の強さ」になります。

逆に、1年あたりの放射線とすると、約9シーベルトになるわけですから、「全員が死亡する放射線の強さ」になります。

わたくしの注意点の第一は、政府や NHK が1時間当たりの放射線の強さを、それと関係ないレントゲンの量などと比較をしていることです。

1時間あたりの放射線の強さは専門家にはある目安になりますが、「自分がここにいてよいのか、子供をここにおさせていいのか」ということを考える時には無意味な数字だからです。

わたくしは今朝、その危険性に気が付いたわけです。


【第二】

一方、例えば、1ミリシーベルトのところ(1時間あたりでも1秒あたりでも)にいても、それは24時間ずっと外にいる時です。現実的には、冬場でもありますし24時間外にいるということはありません。どんなに長い間外にいてもせいぜい6時間ぐらいでしょう。

ですから例えば1ミリシーベルトという時にはそれを4分の1にして0.25シーベルトとして計算するのがよいと思います。

ただ家によっては換気の状態が違いますので、なかなか一概には言えないということがあります。かなり密閉性の良い家にいて、ほとんど外出しなければ10分の1ぐらいというデータもあります。

逆に、外から帰って来ても服の外に放射性物質がついているときに、それを綺麗に払わなければ被曝する時間は長くなるということになります。


【第三】

また、赤ちゃんや妊婦が普通の人よりどのくらい感度が高いかということはなかなか難しくて、一概に言えません。

おおよその目安は、赤ちゃんや妊婦は普通の人の10倍ぐらい安全性を見たほうがいいというところでしょう。赤ちゃんを育てている人はこのことがとても心配だと思いますので、今後も少し調べていきたいと思います。

今のところ、わたくしは家のお父さんとして、「自分はまあ大丈夫だけれども妊娠している女性もいるから、安全を見たほうがいい」というように考えています。


【第四】

最後に、今日のデータを使うか、今後1週間ぐらいに予想されることのうち「やや悪い方を使うか」という問題があります。

今日のデータだけを使えば、良いデータもあれば悪いデータもあります。また、今後1週間を考えると予想が外れることもあります。

しかし、福島原発の問題で冷却がうまく行き沈静化してしまえば、それはそれで良かったのではないかと思います。

危険を煽りすぎるという批判は必ずありますが、原発が上手く安全になったときだけのことを考えるのも問題です。

福島原発の容器が破裂して今の10倍ぐらいの放射線がでるようになったときのことを考えておけば、お父さんとしての責任は果たせるのではないかと思います。


・・・・・・・・・


そこで、計算に入ります.


一昨日からのおおよそのデータを参考にして、「赤ちゃんがいる家庭で、福島原発の容器が破裂して、放射線が10倍ぐらいになったとき。最低でも1ヶ月ほどは一日の4分の1は外にいる状態で、今のところで生活しても良いか」ということで計算します。


そうすると、


{元のデータ(1時間あたりのシーベルトの平均値)}*10(赤ちゃん)*10(容器破裂)*0.25(外にいる時間)*1000(1時間と一ヶ月少しの時間の比率)


=1時間あたりのシーベルトの平均値×25000


となります。読者の方で大人の人は計算の値を10分の1に、原発は今の状態より悪くならないと思う人は10分の1にしてください。

ここで原発が今より10倍の放射線の漏えいになるとしたのは、政府が「福島第一3号炉に水を追加するには17日が限度だ」とコメントした「限度だ」ということを今より10倍としました。(「限度だ」では計算できないから)


つまり、以下の計算は、


{今のところに1ヶ月以上は住むつもりで、赤ちゃんがいて、福島原発が今より少し悪くなる}


ということが前提です.

・・・・・・・・・


1) 浪江町の人

文部科学省が測定した時の放射線が最大で330マイクロシーベルト、最低が160マイクロシーベルトだったので、これをそのまま平均して考えると(一日平均、もしくは今までの累計はデータが手元にありません)、


毎時245マイクロシーベルト*25000=約6シーベルト

     計算結果:死ぬ。

容器が破裂しない場合:

245マイクロシーベルト*2500=約600ミリシーベルト

     計算結果:白血病になる。


2) 高萩市 14日22時から15日22時まで1日間


平均放射線 毎時約2マイクロシーベルト

計算:2*25000=50ミリシーベルト

  計算結果  法律の許容値の50倍。白血病の4分の1

3) 福島市  文科省データ  毎時20マイクロシーベルト
     (一日の平均値不詳)

計算  20*25000=500ミリシーベルト

  計算結果  白血病


4) 東京   いろいろなデータが毎時0.1から1マイクロシーベルトぐらい

計算   0.1or1*25000=2or25ミリシーベルト

  計算結果  法律の許容値の2から25倍程度。

        やや危険。


となります。


これは「危険を煽ることも、内輪に計算することもしない」場合です.


このように計算しますと、

1) 原発に近い人は風上の遠いところに移動した方が良い、

2) 福島、高萩ぐらいのところの人はやや危険で、原発が沈静化すれば良いし、容器が破損すると逃げた方が良い、

3) 東京はまだ少し余裕がある、


ということになります。


この計算結果は多くの方からの情報でまた修正しますが、福島、茨城の地域のデータでは時間あたり3マイクロシーベルトぐらいがでているので、赤ちゃんや妊婦の方は注意した方が良い、東京はまだ少し余裕があるという事になりました。

やや予想より厳しい結果になりましたが、これは赤ちゃん係数10、原発の悪くなる係数10が効いています.赤ちゃんや妊婦はデータをさらに調べます.また原発が悪くなる係数はそれぞれの予想によって考えてください。


(自衛隊のヘリコプターの測定値は毎時80ミリシーベルトぐらいだったが、昨日はさらに高かったと報告されている.80ミリシーベルトでは1時間から4時間で白血病などになる。自衛隊員も可哀想だ.)


(平成23年3月17日午後2時 執筆)
http://takedanet.com/2011/03/11_0ba1.html

逃げられない人のために


関西に実家等があってそこに逃げられる人は良いのですが、すぐに逃げるところと言っても心当たりがない人も多いと思います。そこで、ここでは原発の影響があるところにお住まいで、しかも逃げるところは簡単にはないという人のためのご参考に少し書いてみました。


・・・・・・・・・


その前に昨日あたりからメディアで言われている事で間違っていることを指摘しておかなければなりません。正しい知識がないと判断が間違ってしまうからです。


まず第1に今朝の NHK のニュースを見ていましたら、原発の放水がうまくいかなければ、さらに大量の放射能物質が出ると言っていたことです。

その一方では、「現在の放射線のレベルでは心配ない」ということが同時に繰り返してマスメディアから流されています。

この二つを明らかに矛盾します。片方では「注水に失敗すると原発から大量の放射線が出る」と言いながら、片方では「現在の放射線レベルでは大丈夫だ」といっても全く解決にならないからです。

原子炉に水を供給することが失敗したら大量の放射線が出るというのなら、現在の放射線レベルを元に判断をしても危険だからです。

つまり、原子炉に水を供給することが失敗したら、どのくらいの危険性があるかということを具体的に示す必要があります。それで初めて家族の安全が確保されます。

メディアの無責任といえばそれまでですが、メディアを非難しても仕方がないので、わたくしはそれを具体的な数値で示しています。


先回の緊急情報(11)で、わたくしが「10」という数字を示しているのは、これまでの事故例等を見ると、注水に失敗したら現在の10倍ぐらい放射線のレベルが上がる可能性があると考えているからです。

原子炉に水を投入するのを失敗したら、放射線レベルが10倍になるということは正確にはわかりません。しかし、せめてそれを専門家が言わなければ、普通の人がただ「原子炉に水を投入するのが失敗したら大量の放射線が漏れる」等と伝えてもらっても、それは情報にならないからです。

東京の放射線レベルは現在、低いのですが、わたくしがやや高めの数字を示しているのは、このことを加味しているからです。

わたくしは今の東京の放射線レベルは心配することはないと言っておりますが、しかし人によっては不安に感じる人もいます。

本当に原発に水を入れるのが失敗し放射性レベルが大きく上がっても、新幹線等が混んでいて赤ちゃん等を抱えている人はすぐには移動できないでしょうから、だいたいどのくらいのことになるかということを、わたくしの知識の範囲でお伝えをしています。

・・・・・・・・・


もう一つ極めて危険な報道があります。


これは NHK ではなく、民放の女性のアナウンサーでしたが、


「放射線レベルは低いので心配することはない。」


と大きな声で叫んでいました。

その番組で示された図は全く間違っている図で、アナウンサーが口にしている数字は「1時間あたりの放射線の強さ」であり、図に示しているのは「最終的にその人がどのくらいの被曝するか?」という値です。


女性アナウンサーは、


「10マイクロシーベルトだからこの図から言えばとても小さい。まったく問題ない」

と繰り返していました。このアナウンサーは放送を降りた方が良いと思います.人の命に関係することですから「私はアナウンサーだから知らない」ということではすまないのです。

1時間に10マイクロシーベルとということは、たった1時間しかそこにいない人ならその数字で良いのですが、生活をしていて1ヶ月あまり同じ場所にいたら、10ミリシーベルトになります。これは法律でも許されてないような大きな値なのです。


重要なことなので繰り返して説明します。


時間に10マイクロシーベルとというのは放射線の強さですから、1秒あたりで言っても、1ヶ月あたりで言っても良いわけです。

1秒あたりで言えばとても小さな値になりますし、1ヶ月あたりで言えば大きな値になります。

瞬間的にその場所を通り過ぎるのならば、1秒あたりでも1分あたりでもいいと思いますが、今多くの人が判断しようとしているのは、「ここに住んでいて良いのか」、「赤ちゃんは大丈夫か」ということです。

そうなると1ヶ月はそこにいますし、子供は感度が高いのです.

恐らくは東京にいるアナウンサーだから、原発の近くにいて不安に思っている人の気持ちがわからないのだと思います。

またその横にいた専門家は、それに気がついたようでしたが、間違いを指摘しませんでした。だれかに「危険を煽ってはいけない」と言われて、逆に危険なことを言っているということです。

・・・・・・・・・

昨日から今日、テレビを見て気が付いた大きな間違いはこの二つです。


楽観的に考えるのも悲観的に考えるのも問題で、事実を正確に掴み、責任を持って自分の行動を判断するには、このような間違いは絶対に自分の頭からのぞいておかなければなりません。

ところで、逃げることが難しい人がどのようにすればよいかということをお話しようとしたのですが少し長くなりましたので、次回にお話をしたいと思います。

(平成23年3月18日 8時30分 執筆)
http://takedanet.com/2011/03/12_4a35.html


逃げられない人のために  その2


まず第1には、福島の原発から出てくる放射線には何種類かあるということです。まず、原発の内部にある強い放射線が四方八方に飛んでいくというものから受ける被曝です。

飛んで来る放射線には2種類あって(学問的には3種類ですが、現在関係あるのは2種類です)、一つは光のようなもの。一つは電子です。

光は、「遠くの光が見える」ように遠くまで進みます。もう一つの電子はものすごく小さいのですが、それでも形を持っている「物質」ですからコンクリートのビルとかそういうものにぶつかるとそこで止まってしまいます。

空を飛んでいるヘリコプターはこの「光のような放射線と電子」の両方で被曝するのですが、原発の近くに住んでいる人は、原発との間に、小高い山とかビル等があれば、少なくとも電子の分だけは、被曝を受けないということになります。

原発から遠ざかれば安全だというのは、このことを言っています。

・・・

もう一つの放射線のもとがあります。

それは、原発の装置や敷地の中にある「放射能の高い元素」が空気中を飛んでくる場合です。

仙台とか東京等を遠くになると風に乗って飛んでくることになります。

これは放射線を持った物質なのでややこしい問題があります。放射線物質を吸い込みますと体の中に入りますので、体の外からではなく、中からも被曝することになります。

また、衣服につきますと、それが除かれるまで自分の体がその放射性物質から出る放射線で被曝することになります。これは外からです。

現在の状態では、福島原発から20キロ程度のところの人は避難していますので、ここで説明した最初の放射線はあまり考えなくてもいいということになります。

つまり、「自衛隊のヘリコプターが受ける放射線」と「原発から少し離れたところで住んでいる人が浴びる放射線」とは少し意味が違うということを理解しておかなければなりません。

・・・・・・・・・

仙台から東京あたりの間に住んでいる人たちは、福島原発からある程度、放射性物質からの放射線を浴びると考えていいと思います。

その場合、放射線と体の関係を少し知っておく必要があります。

・・・・・・・・・

人間の身体は放射線に対して防御する能力を持っています。従って、一旦、放射線に当たると、その時には身体の一部がごくわずかですが損傷します。

しかし、人間の体というものは、常に外部からの攻撃を防御することができるようになっています。例えば風邪のウイルスが体に入っても、体の抵抗力さえあればウイルスを撃退できるのと全く同じです。

つまり、放射線に当たったらもうそれで終わりと思っている人がおられるのですが、普通の病気と同じように一旦放射線にあたっても、自分の体の抵抗力と免疫力が高ければ、元の体に戻してくれます。

そうなると普通の病気と同じですからまず第1に体力をつけておくということが必要であることがわかります。

私がやや放射線に対して楽観的なのは、放射線が弱いということではなく、人間の体が治す能力があることによります。人間は他の動物に対しても放射線で受けた傷を治す力が強いのです.

・・・・・・・・・


そして第2には、「連続的に放射線を浴びない」ということです。

逆に「連続的に放射線を浴びる」ということは、風邪で言えば「風邪をひいているのに、まだ寒くて乾燥しているところ(ウィルスがいるところ)にいるようなものです。

放射線でも同じです。外部に出て放射線を浴びたと思ったら、そのあとは家の中に入り、しばらくじっとしていることです。それで回復をします。

風で飛んできた放射性物質は外を歩いているときに、自分の体の衣服につきます。多くの放射性物質は水で洗えば取れますので、洗濯機で洗ってとるということが必要です。

非常に厳密に言えば、1回汚染された服は着ない方が良いのですが(専門家でそんなことを言っている人もいますが、家庭生活では不可能です)、現実にはそうもいかないので、やはり注意して洗濯するというのがいいと思います。


下着が心配です。


だから、ちょうど冬の季節でもありウインドブレーカーのように風を通さないような衣服を上に来て出かけて、それを洗うということができればベストです。

外出を多くしなければならない人は、外から放射性物質を少しずつ家の中に持ち込むことになりますので、玄関先でそっと脱いで放射性物質が家の中にあまり入らないようにすることが大切でしょう。

また放射性物質は結構、拭いて取れるものですから床等の拭けるところはできるだけ拭くことも大切です。


・・・・・・・・・


原発に近いところ以外の放射線はほとんどこのような物質によってもたらされますので、家の中を密閉してその中にじっと入っていれば、被曝量は10分の1ぐらいにもなると言われています。

もちろん、ストーブ等をたいていれば一酸化炭素中毒等になりますから適度な寒気が必要ですが、その場合でも直接リビングルームに外の風が入ってこないようにあまり生活しない小さな部屋があったらそこから寒気するように気をつけるのも有効です。


・・・・・・・・・


「放射線で損傷したところは体が直してくれる」ことと、「放射線は空気中にある小さな物質から来る」という二つを組み合わせますと

1) 外出を控えること、

2) 外出するときにはウインドブレーカーのようなものを着ること、マスクや帽子をかぶること、

3) 帰宅したら玄関先でそっと脱いで洗濯すること、

4) 連続的に外出しないこと、

5) 外出した人が放射線物質を家の中に持ち込んできてその放射線で赤ちゃんが被爆するということがないようにすること


などが有効であることがわかると思います。


もちろん、何らかの手段で2,3日でも遠くに行くことができれば、その間は放射線で損傷した体はすこし元に戻ります.


このようなことを十分に注意すれば、原発に近い人は別にして、


「東京と福島との間に住んでいる人、仙台あたりの人は比較的安全になる」


ということができると思います。


・・・・・・・・・


これに関連した少し専門的なことに言及します。


400ミリシーベルトぐらいの放射線を浴びると多くの人が白血病になりますし、100ミリシーベルトぐらいでも免疫力の弱い人は白血病になる場合があります。

しかし、この100ミリシーベルトとか、400ミリ シーベルトというのは、比較的短い時間に被曝した場合のことです。

例えば1時間に100ミリシーベルトを浴びた人はかなり危ないのですが、1ヶ月間で100ミリシーベルトを浴びても、その間に自分の体が直していきますので安全サイドになります。

でも、1ヶ月の場合、どのくらい安全になるかは極めて複雑です。

女性と男性との問題、赤ちゃんとお年寄りの差等多くのことがありますでなかなか一概に1時間で100ミリシーベルトを浴びたらそれは1ヶ月でどのぐらいかということを具体的に示すことはできません。

そこで、このブログでは1時間に浴びた量で1ヶ月の打撃を示しています。つまり打撃を受ける上限を言っているということになります。

(平成23年3月18日 10時 執筆)
http://takedanet.com/2011/03/13_f800.html

福島原発に何が起きているのか 武田邦彦 2011.3.15

http://www.youtube.com/watch?v=zXBYLYSHJYw
http://www.youtube.com/watch?v=AFLD3La5ufc
http://www.youtube.com/watch?v=qZNVrSVzSp4

http://www.youtube.com/watch?v=JFS_9NhKtc0
http://www.youtube.com/watch?v=x1zddDft7dA
http://www.youtube.com/watch?v=ZiizjU02h7o

http://www.youtube.com/watch?v=4xdu_ERvX-I
http://www.youtube.com/watch?v=5ixVd-s0-cY

3/17 福島原発の現状と、今後予想される危険〜後藤政志さん
http://www.youtube.com/watch?v=etcASxPNzeU


09. 2011年3月18日 18:45:22: MiKEdq2F3Q

米“放射能パニック”隠蔽政府にヒラリー激怒「信用できない」2011.03.18

菅政権への不信感を強めるヒラリー国務長官(AP)

東京電力福島第1原発の事故を受け、米国内で「反日感情」が高まりつつある。東日本大震災直後は同情も多かったが、菅直人政権の原発危機への対応のひどさに、ヒラリー国務長官までが「日本は信用できない」と激怒。米メディアが「今週末にも、太平洋を超えて放射性物質が到達する」と報じたこともあり、西海岸はパニック状態になりつつある。


 「日本の指導者の欠陥が危機感を深める」


 ニューヨーク・タイムズ紙は16日、こんな強烈な見出しで、菅首相が臨機応変の対応力や官僚機構と円滑な協力関係に欠けるため、国家的危機への対処を大幅に弱くしている、と指摘した。

 今週に入り、米政府やメディアは総じて日本に厳しい。悲惨な大震災への同情はどこかに吹き飛んでしまった。

 米国在住のジャーナリストは「ホワイトハウスや議会で連日、日本の原発危機に関する会議や公聴会が開かれているが、『日本政府や東電は情報を隠蔽している』『混乱して無政府状態』といった反応ばかり。かなり緊迫している。これを放置すると、反日感情がさらに高まる」と警告する。

 事故発生直後、米政府は原子炉冷却に関する技術的支援を申し入れた。ところが、原子炉の廃炉を前提とした提案だったため、日本政府は「時期尚早だ」と受け入れなかったという。

 その後も、米政府は外交ルートを通じて、

「第1原発は大丈夫なのか?」

「本当のことを教えてくれ」

と打診したが、日本外務省は首相官邸の指示もあり、

「適時適切に対応している」

とお役所答弁。ところが、第1原発の危機は日に日に深刻化し、水素爆発や放射性物質漏れが発覚した。


 このためか、ヒラリー国務長官は


「日本の情報が混乱していて信用できない」

「米国独自の調査で判断する」


とテレビのインタビューで強い不快感を強調。在日米大使館は第1原発の半径80キロ以内に住む米国民に避難勧告し、東京の米大使館などに勤務する職員の家族約600人に、自主的な国外退避や日本国内の安全な地域への避難を認めると発表した。

 米メディアも17日朝から

「金曜日にも太平洋を超えて米国に放射性物質が到達するから危険」


と派手に報じ、欧州やアジアのメディアも


「天災が人災に発展」

「事実を隠蔽した」


などと報道。 米西海岸はパニック状態で、抗放射能薬が飛ぶように売れて、品不足状態だという。

 現在、ワシントンに滞在している国際関係学研究所の天川由記子所長は

「米政府は菅政権に対し『大量の放射能漏れを隠している』との懸念を持っている。

菅政権の対応の遅さと甘さは、米国民に『日本人は放射能漏れを起こした厄介者』と思わせかねない」


と語る。 菅政権は、日本を世界の孤児にする気なのか。

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110318/plt1103181529003-n1.htm

ヒラリークリントン国務長官は

『日本の情報は信用ならない』

とし、独自の判断基準で動くことを明らかにしており、米国議会・マスコミでは地震への『同情』から『反日感情』に変わりつつあります。


即ち、放射能汚染の実態を隠し、救助に向かった米軍兵士が被爆し、さらには今日、明日にも放射能が西海岸に到達するとの予想で西海岸でパニックが起こり始めていることに対して、アメリカは一斉に怒りだしているのです。

あるアメリカ高官は


『日本人が起こした事故で事実を政府が隠蔽し、それで日本人が死のうが後遺症に苦しもうが勝手だが、アメリカやその他の国民を巻き添えにすることだけは許さない。』


としており、反日感情が急激に高まってきています。


アメリカの情報部の判断では福島原発は既に臨界に達しており、いつ核爆発を起こしても不思議ではないとの判断に達しており、既に主要アメリカ人は日本から脱出するか、大阪に避難しており、いつでも関空から脱出出来る体制になっていると言われています。


更に、クリントン国務長官の怒り以上に、『息子』と形容するアメリカ人兵士達が放射能汚染にあったゲーツ国防長官の怒りの方がすごいと言われており、米軍は既に『日本人救出』から『米国人救出』に主要任務が変わっていると言われており、そのために旗艦であるブルーリッヂを含む13隻の軍艦を日本近海に展開するようにしています。

一部では破滅的汚染が世界中に広まる前に福島原発を複数の原爆で攻撃して破壊するべきという意見も複数国の間で検討されたとも言われており、もしこれが実行されれば東京を始め関東圏は一瞬にして焼け野原になります。

http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/


 早     /::::l:::l::、:::::、:::::ヽ::、::::::::::::\:::\::::::::ヽヽ::::::ヽ   駄
 .く      /:::!::::i:::!:::ヽ:::ヽ::::::ヽ::ヽ、::::::::::\:::ヽ:::::::ヽヽ::::::',   目 
 な.     /:l::::!::::ヽ!::ヽ:::::::ヽ:::::::\:::ヽ、::::::::ヽ:::ヽ::::::::!::i:::::::!  だ 
 ん   ハ:::l:::::、::::ヽ::::\:::::\:::::::\:::`ヽ、:::ヽ::ヽ:::::!:::!:::::l
 と   /:::::::l::::::!ヽ:ヽ::::、:::::ヽ:::、:\::::: \::::::\::::!::::ヽ:!:::i:::l:l  こ
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 し  j/:::l:::::!:、:::!::ト、:、:ヽ:::::`ヽ{、::::::\::::\{、::::::::::::::::i::!::l:l !   つ
 な    l:i:l::::i::i:、:l::lテ=-、:ヽ、_、::\_,≧ェュ、_、\:::::::::i::li::!::リ   :
 い   !ハト:{:!:i:トN{、ヒ_ラヘ、{ >、{ 'イ ヒ_ラ 》\::l::!:ト!!:l::l!     :
 と     ヽ i、ヽ:ト{、ヾ ̄"´ l!\   `" ̄"´  |::!:l::! j:ll:!
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危機管理 日本に不信 原発で各国報道 2011年3月18日 東京新聞 朝刊

 福島第一原発の事故をめぐり、米英など主要国のメディアでは、日本政府の危機管理能力を疑問視する見方が強まっている。政府の「隠ぺい体質」を指摘するメディアも多く、日本の安全神話に黄信号が点滅している。

◆米国 「指導力が欠如」


 【ニューヨーク=青柳知敏】福島第一原発事故の混乱を踏まえ、日本の危機管理能力に強い懸念を示す米メディアが増えている。政治指導力の欠如や情報の不透明さを指摘し、日米の対応の違いを強調する報道が目立つ。

 ワシントン・ポスト(電子版)は十六日、米国が原発から半径五十マイル(約八十キロ)圏に住む自国民に避難を求めたと速報。ワシントンで会見した米原子力規制委員会(NRC)のヤツコ委員長の発言が

「日本政府や東京電力の認識よりも原発のダメージがひどいことを示唆した」

とし、

「日本政府が公表している情報の適切さについて、矢継ぎ早の質問が飛んだ」

と伝えた。

 CNNテレビは同日、東日本大震災の取材で派遣された人気キャスター、アンダーソン・クーパー氏が東京から中継し、

「日本政府は原発事故に関する情報のすべてを民間の東京電力に頼っている」

と指摘した。同時に、避難エリアを独自に広げた米国の判断を「率直だ」と評価し、日本政府に情報の透明性の確保を求めた。 ニューヨーク・タイムズ(電子版)は

「日本の指導部の欠陥で危機が深刻化した」

との分析記事を掲載。計画停電で事前情報の遅れが混乱を拡大させたことについて


「菅直人首相や官僚は計画にタッチせず、すべて東電任せだ」


と批判した。同紙は与党・民主党について「経験不足」で「官僚も不信感を抱いている」とした。


 米メディアの取材は日系企業にも相次ぎ、ある機械メーカーは「日本からの輸入品の放射線は大丈夫なのか」と聞かれるなど、原発事故に質問が集中しているという。

◆英国 怒る福島の声掲載


 【ロンドン=松井学】英有力紙インディペンデントは十七日、福島第一原発事故に対する日本政府の対応は「大惨事に対処できていない」と指摘、日本国内のみならず、国際原子力機関(IAEA)や各国政府など世界的にも不満が高まっていると報じた。

 「私たちは見放されて死ぬのか」

「『安全だ』と言う政府を信じた自分に腹が立つ」。


朝刊無料紙メトロは、避難生活を送る福島県南相馬市の住民の怒りの声を一面で震える被災者の写真付きで掲載した。 英BBC放送は事故発生後、「首都圏から避難する必要はない」との専門家の見解を伝えるなど、比較的抑制された報道姿勢をとっていた。 

しかし、十六日夜放送の看板番組「ニュースナイト」では、日本政府の担当者に英国人記者が「どの段階で東京に避難勧告を出す想定なのか」とインタビュー。

政府側は

「想定する段階ではない」

「被ばくに敏感な日本国民が落ち着いている現状を見てほしい」

といった返答に終始し、記者が顔をしかめる場面を映し出した。 英紙ガーディアンの東京特派員は大阪発の記事で「放射能に一度汚染されれば、除去には時間がかかる」と懸念を示した。

◆ロシア 楽観論を糾弾


 【モスクワ=酒井和人】ロシアの有力経済紙「ベドモスチ」は十七日、福島第一原発での事故をめぐる日本政府の対応に


「日本人は、自分のメンツを保つためにどんな対価でも払おうとしている」


と酷評した。 同紙は菅直人首相らが根拠なく「放射能漏れの拡大はない」と楽観論を繰り返したと批判。旧ソ連時代のチェルノブイリ原発事故を引き合いに「政権の慎重さは信頼を損なう」とし国内外への正確な情報発信を求めた。


 また有力紙「コメルサント」は同日、日本のインターネット上では、事故対策に当たっている東電の職員が「最後の五十人」などと賞賛されているが、外国人の反応は「無駄な努力」と冷ややかだと伝えた。


 このほか、ロシアメディアでは、

日本側が公表する放射線の測定値が「低すぎる」との専門家の疑念や、日本へ支援に向かったロシアの専門家が不透明な理由で入国を遅らされたなどと、日本の「隠ぺい体質」を示唆する報道が目立ち始めている。


 一方、日本に近い極東では、一部テレビ局が地元での放射線の測定値を常時、公開するなどして、市民に冷静に行動するよう呼び掛けている。 ロ政権は今回の事故が原子力政策に波及することを懸念しメドベージェフ大統領らが原発の安全性を繰り返し訴えている。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011031802000025.html

外国人の国外退去を隠そうとした日本政府


 各国政府が日本からの国外退去を命じていることが、ついに大手新聞各紙で報じられるようになった。もはや隠せないほどひろがってしまった。 その中で私は18日の朝日新聞の記事に注目した。その記事は要旨こう報じている。

 17日までに大使館の一時閉鎖を正式に通報してきた国は外務省によると、イラク、バーレーン、アンゴラ、パナマ、クロアチア、コソボ、リベリア、レソトの8カ国である。しかし正式な通報はないものの事実上大使館を閉鎖している国は相当数あるという。

 この奇妙な記事が意味する事を私が解説して見せよう。


 影響力のない小国がいくら撤退したところで影響力はない。だから外務省は発表する。 しかし、米、英、仏といった主要国が大使館を閉鎖したらその政治的ダメージはどうか。 菅民主党政権はついに国際社会から見限られたということになる。 だから政府・外務省はたとえそのような動きがあっても、それを正式に認めようとはしない。おそらくかなりの数の大使館が通報なく避難をはじめているに違いない。

 主要国が正式に撤退を通報してこない裏に何があるのか。 それを推測させてくれるに十分な情報を私は偶然にも個人的つながりで入手した。

 日本政府が口止めしていたのだ。

 日本の原発事故について海外ではどう見ているのか。その事について私の知人の何人かからメールで情報が寄せられてくる。

 国内の報道との格差には驚くばかりだ。 放射能汚染に対する危機意識がまるで違う。


 日本政府の対応に対する不信は驚くばかりだ。


 そんなメールの中で、日本に進出しているドイツ外資会社の幹部の奥さんから次のようなエピソードを聞いたと教えてくれるメールが、某国在住の友人の一人から寄せられた。

 ドイツ大使館が在日ドイツ人に国外退避を呼びかけたところ、日本政府から


「国外退去をすすめた事実は公けにはしないで欲しい」


という要請がドイツ大使館に寄せられたというのだ。 これにはさすがにドイツ大使館も驚いたという。

 日本政府は国民に本当のことを知らせないのか、と。


 日本国民をいたずらに動揺させてはいけないという口実の下に、政府に都合の悪い事は隠そうとしているのではないか。

 そのような疑問が菅・枝野両名の言動には常につきまとっていたが、その動かぬ証拠を見つけた思いだ。


 一事が万事である。

 私の菅民主党政権に対する信用はとっくの昔に失せていたが、このエピソードを聞いてからは、菅民主党政権のあらゆる言動がウソ臭いと思うようになった。

 危機を食い止めることよりも、如何にして国民の批判が政府に向かわないようにする、その事にエネルギーを投入しているように思えてならない。

http://www.amakiblog.com/archives/2011/03/18/

福島原発事故 メディア報道のあり方 広瀬 隆

http://www.youtube.com/watch?v=veFYCa9nbMY
http://www.youtube.com/watch?v=wlVlmyyNxlw
http://www.youtube.com/watch?v=rpcuM1v90XE

・電源を回復させないと水が循環せず冷却できない。放水では焼け石に水。

・原子炉の下には複雑な制御棒や配管や配線がある。これはTV解説者は知らない。

・海水注入は水分が蒸発して大量の塩が出て配管やバルブに塩が固着して詰まっている状態。

・電源とポンプが回復しても冷却は困難。

・現地の東電スタッフは、既に生死に関わる量の被爆をしている。

・TV解説者はパニックを押さえる事ばかりで、本当の事を話していない。

・1機の原子炉が逝けば人間は近づけなくなる。つまり他も冷却が継続できなく結果6機が逝く。

・6機全てが完全に冷却できるには全て成功する必要があり、その可能性は低い。

・最悪の事態が起きたら1週間で日本全土が放射性物質で覆われる。雨が降れば地面に落ち水と野菜も汚染される。

・最悪を想定し、被害を最小限にする措置を検討する段階。

・セメントで固める事も検討し、全国のセメント屋に手配すべき。

・東電は無知なので対応能力はない。ド素人の保安員、政治家達が集まっても意味がない。スリーマイルの対応より悪い。

・現地には原子炉を設計した日立と東芝のスタッフを集めて対応するべき。

・「健康に被害がない」は嘘。放射線物質が飛んでいる状態。

・生活比較で現在言われている単位は『シーベルト/年』。発表しているのは『シーベルト/時間』。これを誰も指摘しない

・CTスキャンは『放射線』。飛んでくるのは『放射線物質』。放射線物質を吸い込めば、体内で長期間被爆する。

・400ミリシーベルトは年間被爆量の350万倍。

・福島県内は大量に汚染されている。

・『直ちに健康に影響は出ない』という表現は許しがたい。ガンは数年後にも出る。

・ドイツ人が解析した放射線の移動シミュを日本が公表すべき
(http://www.spiegel.de/wissenschaft/natur/bild-750835-191816.html)

・全国の原子力発電所がなくても大丈夫。真夏の最大使用時でも火力と水力だけで賄える能力がある。日本の原発17機全て止めた事もある(停電なし)。


_____________


「日本の家族は大丈夫なの?」


避難しない日本人に対し、「信じられない!」


ミサを終え、大司教に次いで退席する齋藤泰雄駐仏日本大使  

「不幸中の幸いで、体に別条はないし、水も電気も大丈夫らしいわ。でも心配なのは原発。福島だから・・・」


 私がそう言った瞬間、電話の向こうの彼女の息使いが変わった。


 「まだ、そこにいるわけ!?」

 「避難区域には入っていないから・・・」

 「・・・信じられない・・・」


 彼女に言わせれば、原発から約40キロ地点にある私の実家は、当然即刻避難してしかるべきエリア。

 「チェルノブイリの時には、ドイツの南だって汚染されたのよ。ご家族をパリに呼ぶことはできないわけ?」

 さすがに、ここまで言われると、NHKを介して知る情報に望みをつないできた筆者も矢も楯もたまらなくなり、そのあとすぐ、実家へのコンタクトを試みる。


放射能汚染どこ吹く風の日本の家族


ノートルダム寺院でのミサの様子 すると、それまでは、義妹の携帯メールだけが頼りだったものが、その朝は固定電話が2日ぶりにつながった。


 「今日はお天気がいいから、外に洗濯物が干せそうだし、久しぶりに散歩ができそうって言っていたとこ・・・」

 ポカポカとした日和まで伝わってきそうなその声に、私は愕然とした。問題の原発から20キロ圏内の避難民を受け入れている、つまり危険区域のすぐ隣町のこの家は、もしかしたらもう既に始まっているかもしれない放射能汚染について、全く無知のままだった。

 できるだけ外には出ない、肌を露出しない、雨には当たらない、表に置いてあった食品は口にしないといった最低レベルの注意事項くらいは当然知らされているはずと思っていたが、少なくともこの時点ではそれが全く徹底されていないのだ。

 被曝予防の措置に至っては論外。ヨードという響きすら、初耳というようなふう。その反応は、むしろここだけぽっかりと、何も知らされていないと感じられるほど・・・。その計り知れないギャップに、本当は相手を励ましたいはずのこちらの声が震えた。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5675?page=4

仏外務省によると在日フランス人は約9千人で、約5千人が東京とその近郊におり、現在は約2千人にまで減っていると発表しています。

即ち、すでに3,000人が東京から避難したことになるのです。

更に、フランス政府は、エールフランスに臨時便を出す命令を出していますが、これは日本に残っているフランス人を救出するためとしています。

枝野官房長官はしきりに安全発言を行っていますが、アメリカ原子力規制委員会のジャッコ委員長は、今回の福島原発事故に対して、「周辺の放射能レベルは緊急作業員にとっては致死量に至る可能性があり、原子炉への接近を困難にしている」と発言し、放射能漏れは、既に極限状態になっているとの認識をしているのです。

*この致死量とは7000から1万ミリシーベルトとなっており、アメリカ政府は既にこの水準に達しているとの認識をしているのです。

日本政府は一体いつまで実態を隠し通すのでしょうか?

アメリカ政府はすでにかなりの正確な情報をつかんでいるようで、この情報はロシア・フランスと共有しており、このためもあり、これら諸国の避難が早かったものです。

http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/?p=2

劇画のようなドタバタ劇とカウントダウン


消防ホースで水をかけるという作業ですが、肝心の水が届かず失敗に終わっていますが、こんなことをしては隊員の命を縮めるだけであり、一体何をしようとしているのでしょうか?

この『水かけ』を中止したのは、隊員が原子炉に近づくにつれ、放射能濃度を計る計器のアラームが鳴り響き中止となったものですが、これをみても如何にものすごい放射能漏れ・放出があるかわかります。

今の政権は国民向けには安全としきりに言い、命を懸けて対応にあたっている隊員にも安全と言っているのでしょうが、原子炉の状態をみれば問題ないとは言える筈もなく、ロクな防護服もなく、訓練も積んでいない隊員に『死んでこい』というのと同じです。

そしてこうしている間にも、燃料棒が2800度に刻一刻と近づいてきています。

http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/?p=2

                         (   ;;⌒`))
              人          ( ;;) ;;"(  )
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                           / /
                          /  / 10シーベルト
                         /    /
                       /    / 1シーベルト
                     /    ./
     ___A___        ___A__,/     / 100ミリシーベルト
    .(:::東電:::::::)      .(::::保安院::::)     ./
     )::::::::(         ,):::::::(      /
   /::::::::::::;\       イ:::::::::::; \   / 500マイクロシーベルト
  // |:::::::::::: l |    ///'|:::::::::::: l | ./
  | | .|:::::::::::: | |   / // .|:::::::::::: | | ./
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    U  .U 下請    U  .U

あり得る最大規模の原発災害の説明が緊急の課題  2011年3月16日付


 東北地方の大地震、大津波災害にともなって、10基ある福島原発の大事故が進行している。テレビに出てくる枝野官房長官をはじめ原子力保安院や東電さらに専門家などが「安心」といった直後に大爆発をしたり、高濃度の放射能漏洩が起きるなど、事態は毎日説明以上の大事故へとエスカレートしている。この連中の態度が、命をかけて奮斗している事故現場の作業員をはじめ、国民全体の心配とは無縁な緊張感のない姿に人人は怒っている。この国の指導的な連中が、国民の心配にどう応えるか、どう責任を負うかという社会的責任感などまるでない態度をさらしている。

 かれらは「日本の原発は安全だ」といい「いかなる地震にも耐える」などといって、金力、権力総動員であらゆる反対を押し切って原発の推進をしてきた。そして今度の大事故である。国民にウソをいってきたその体質が、事故がエスカレートしているいまも本当のことをいわず、それが政府不信を強めさせている。

 枝野や解説者が、どんな爆発が起きても、高濃度の放射能漏洩の事態になっても、その状態までの解説として「人体への影響はない」などといっているが、人人は「これからどうなるのか」とくに「あり得る最大の事態はどうなるのか」、それにどう対応すればよいのかに強い関心を持っている。台風予報をやり、地震予知をやり、火山予知をやって人人は備える。今進行している原発大災害について、政府はまるで予知情報を出さない。福島の原発事故現場に、放射能の心配があるとは伝えずに作業員や消防署員を送り込んで被曝させているが、国民が死ぬとわかっていてあえて放置するのは殺人行為と同じである。それは、「政府は国民の生命と安全を守るものだ」と見なしていないことを暴露している。

 今起きている原発事故について、もっとも心配されているのは、炉心の核燃料棒がとけ落ちて核分裂の再臨界を開始し、核爆発を起こして広島原爆の1万倍もの放射能が大気中に放出されることである。しかも福島第1原発の4基すべてが危機状況にあり、さらに第2原発も危ない。そうなればチェルノブイリ事故をはるかに越える大惨事となる。日本列島全体を廃虚にしかねないだけではなく、アジア近隣諸国、果ては世界中まで汚染しかねない。世界のメディアはそのように対応している。

 そこまでいかなければ幸いであるが、そこまですすんだ場合どう対応すればよいか、それについての正しい知識を提供することが、人人を危機のなかで希望を見いだす基本的な条件となる。風下を絶対に離れなければならないとか、原発からできるだけ遠くに離れなければならないとか、日本中の子どもたちにヨウ素をすぐ飲めるように準備するとかの必要がある。家屋内に閉じこもれというがそれを続けるには水や食糧、電気や灯油などはどうするかの対応がいる。

 また農漁業などの食糧生産、それらの物流など経済活動をどう継続するのか、医療態勢をどう保障するかなどがなければどうにもならない。東日本が打撃を受けているときに西日本はどういう役割を果たすかなど、そういうことにこそ政府の機能が働かなければ政府の意味がない。

 政治家も官僚も大企業もメディアも、市場原理、新自由主義改革などといってきた間に、国益をどう守るかなどまるでなく、万事アメリカのいいなりで国民の生命や安全は「自己責任」、そして自分らの損得ばかりという腐敗した体質が濃厚になってきた。大地震対応、とりわけ原発災害対応をめぐって、それで突っ走られたらたまったものではない。

http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/ronndann%20ariurusaidaikibonogenpatusaigainosetumeigakinnkyunokadai.html


政府発表には、何も期待するな。

NHKの御用学者の解説には、何も期待するな。


何が起こっても、「大丈夫です、家で待機してください。」しか言わないからw

モニタリングポストの数値は、「調整中」のままw

再臨界開始しても、「ただちに健康への影響はありません、安心してください」って言うぞ。

天皇、皇族一家も京都に逃亡済み。

東電の社長は名古屋に逃亡済み。

一般大衆は使い捨てのコマなんだよ。


10. 2011年3月19日 13:12:18: MiKEdq2F3Q

     年300万円    年400万円
年240万円    年500万円
 ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧        
(; ´Д`)(; ´Д`)(; ´Д`)(; ´J`)_∧
/    \    \    \   (    ) おぃ爆発したぞ 
| 下請 .| |自衛隊| |機動隊|米軍/     ヽ
||\  ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄  ̄/ .|東電| |  年収1500万円
||\..∧_∧           (⌒\|__./ ./
||.  (    )           ~\_____ノ|  ∧_∧
  /    ヽさっさと見てこい  .    \|  (    ) 
  |     ヽ                 \/     ヽ. 大丈夫だから
  |    |ヽ、二⌒)             / .| 内閣 | |
  .|    ヽ \∧_∧          (⌒\|__./ /
原子力安全保安院  
 年収1200万円               年収2億円


放射線に関して


Q 放射線の単位・シーベルト(Sv)の意味がよくわかりません。


A シーベルトとは、放射線が人体に及ぼす影響を含めた線量です。

単位としては、シーベルト単独よりその1,000分の1を意味するミリシーベルト(mSv)、
100万分の1を意味するマイクロシーベルト(μSv)が通常よく使われます。

※1ミリシーベルト(mSv)=1000マイクロシーベルト(μSv)


_______

Q 放射線の強さは距離に関係ありますか?


A 測定対象物から離れれば離れるほど、測定数値は小さくなります。
(およそ放射線量は距離の2乗に反比例します)


_______

Q放射線検知器では、1時間あたりの線量で表されており、1年間当たりの線量では表されていません。なぜですか?


A私たちが日常浴びている放射線の量を表す場合、  "1年間あたりどれくらいか"で表すことが多いようです。 これは放射線の人体や環境への影響を考える時に便利なためです。

しかしながら、私たちは実際に1年間同じ場所にいることはないので(厳密には、同じ場所でも年間を通して放射線の強さが全く同じわけではありません)、一般に放射線測定では、その場所の放射線の強さを短時間で測る測定器にとって、年間の放射線量で表示することは余り適当ではありません。

このため、一般に用いられている放射線測定器(サーベイメータ等)は、1時間当りの線量、すなわち、マイクロシーベルト毎時(μSv/h)またはミリシーベルト毎時(mSv/h)で表示されているのです。

測定値を年間の値に換算するためには、[1年間の放射線量]=[測定値]×[8760時間(24時間×365日)]となります。


_______

Q私たちは、年間どれだけの自然放射線を受けているのですか?


A大地や食物の中には、昔からラジウムやカリウムなどの天然の放射性物 質があり、それから絶えず放射線が出ています。また宇宙から地上に降りそそぐ放射線もあります。
 
この自然放射線は、世界平均で、1年間に2.4ミリシーベルト/(1人あたり)となっております

内訳:大地から0.46,食物から0.24,宇宙から0.38,空気中のラドンから1.3)

この数値は、地質が地域によって異なるために、地域により差があります。
日本人の場合は最近の原子力安全研究協会の調査では一年間で1.5ミリシーベルトと報告されています。ちなみにブラジルのガラパリ市街地では10ミリシーベルト(年間)ほどあります。


_______

Q場所によって自然放射線はどれくらい違いがあるのですか?


Aあくまで参考値ですが、

トンネルの中(約0.055μSv/h)、
市街地(大阪0.052μSv/h)、
タワー(0.040μSv/h)、
市街地(東京0.038μSv/h)、
海・河川(0.030μSv/h)

あたりが計測されます。


_______

Q医療ではどのくらい放射線を浴びるものでしょう?


A私たちは自然放射線以外に、医療のために放射線を受けることがあります。例えば、

胸部のエックス線コンピュータ断層撮影検査では約6.9ミリシーベルト、
胃のエックス線検診1回で約0.6ミリシーベルト

で、平均すると日本では年間2ミリシーベルト程度の「医療被ばく」を受けています。


_______

Q放射線量が高くなる場合は一般的にどんな時ですか?


A温泉水の中には、含まれている放射性物質の濃度が高い放射能温泉があります。 放射能温泉で高い値が測定されるのは、放射能温泉水の沈積物の上で測定した場合で、沈積物中に放射性物質(主としてラジウムやその壊れてできた放射性物質)が多く含まれている場合です。測定値は大小さまざまですが、高い場合は国内の温泉で通常の100倍位の値が測定されることがあります。

カリウム、ウラン、トリウムを含む放射性鉱物があるところでは測定値は高くなります。 しかし、日本ではこれらの鉱石はそれほど多く産出せず、また多くは地中にあって地上に露出している場合は少ないためあまり高い測定値は今までに寄せられておりません。

高い値でも0.5μSv/h程度です。

ジェット機内では宇宙線が強くなるために、数千メートル以上では高い値が測定されます。
この宇宙線の強さは緯度で異なりますが、

ジェット機内での測定値は高度1万メートルでは0.1〜0.35μSv/h位となります。


_______

Q放射線が人体へ影響するのはどのような形ですか?


A放射線の人体への影響は下記3つに大別されます。

・表面汚染:体の表面に放射性物質が付着することで、そこから放射される放射線をあびることで障害がおきます。

・内部被爆:放射性物質を呼吸時・飲食時に口や鼻からまた傷口等から体内に取り込んでしまうことにより体の内部から放射線をあびることにより起こります。(温泉等もこれの一種です)

・外部被爆:放射線を身体の外部から受けることで、この場合透過力の大きいX線、ガンマ線、中性子線は、身体組織全体に影響を与えますが、ベータ線は、透過力が小さいため、皮膚及び眼球への影響が主となります。


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Qどの程度の放射線を浴びると死亡しますか?


A受ける量に応じて必ず起こる影響(確定的影響)、

1000ミリシーベルトの放射線を全身に一度に受けた場合、吐き気や倦怠感が出てきます。

3000ミリシーベルトの放射線を全身に一度に受けた場合、約半数の人が死亡。

7000ミリシーベルトの放射線を全身に一度に受けた場合、すべての人が死亡すると言われています。」


部分的な被爆の場合、3000ミリシーベルトで毛が抜け、5000ミリシーベルト皮膚に赤い斑点できます。

受ける量が多ければ発生する確率が高くなる影響(確率的影響)について述べますと、

200ミリシーベルト以上で放射線を受ける量が増えるとガンにかかり易くなることがわかっております。


※200ミリシーベルト以下ですと、データに傾向が見られず、自然に発生するガンとは見分けがつきません。


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Q放射線はどれくらいまで浴びて大丈夫ですか?


A相対的な安全を目標とし比較的安全の確保を保証する線量

国際放射線防護委員会(ICRP.1977年・1990年勧告)は、放射線被爆による線量限 度と言われる線量の上限値を定めています。

放射線を取り扱う職業人で5年間で100ミリシーベルト
(年間平均で20ミリシーベルト、さらにどの1年についても50ミリシーベルトを越えてはならない)

一般の人で年間1ミリシーベルトまでとされています。

なお、この線量限度には、自然放射線による被ばくと医療行為による被ばくは含まれていません。


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Q原子力発電所等の災害対策はどうなっていますか?


A国の原子力災害対策特別措置法では、

事故発生の初動体制(通報義務等)が生じる事態を

「施設の敷地境界付近の放射線量が1時間当たり5マイクロシーベルト」

と定めており、政府はこの時点で関係省庁連絡会議を開きます。しかしながら、北海道、宮城、滋賀、京都、愛媛、福井、島根などの地方自治体は、これより低い放射線レベル(0.15〜1マイクロシーベルト)で警戒配備などの初動体制を取り始めております。

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Qチェルノブィリ事故、JCOの事故では住民はどのくらい被ばくしたのですか?
広島・長崎の原爆は、どのくらいの線量だったのですか?



・チェルノブイリ

住民の放射線量は放射線測定器を用いた測定結果などに基づき評価されており、主に30km圏内から避難した住民(11.6万人)が受けた放射線の量は、平均約33mSv(外部被ばく20mSv、内部被ばく13mSv)でした。


・JCO

JCO施設周辺に住んでいる大部分の方が受けた放射線の量は、1ミリシーベルト未満でした。
最大の方でも21ミリシーベルトと評価されています。


・広島原爆の場合、その線量は

爆心から500mの地点で約95シーベルト、
2kmの地点で約0.07シーベルトと推定されています。


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Q「放射能」とよく言いますが、「放射線」とは違うのですか?


A「放射線」とは「電磁波や高速の粒子」のことで、「放射能」とは放射線を出す能力」のことです。

主に、前者は、人が受けた放射線影響の度合いを表す単位のシーベルトを使い、後者は、放射能の強さを表す単位のベクレルを使います。「放射能」と「放射線」の関係は、電球と光の関係によく似ています。
電球の光にあたるものが 「放射線」とすれば、電球自身は放射能を出す「放射性物質」さらに電球が持つ光を出す能力(性質)が「放射能」となります。

また、放射線物質が、「放射線」を出すと放射性物質の「放射能」が弱くなっていきます。
この放射能(放射線を出す能力)が半分になるまでの時間を「半減期」といいます。


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Qラジウムとラドンって何が違うのでしょうか?


Aラジウムは、地底の中で天然の放射線を出している
放射性鉱石であり、固体です。

このラジウムがアルファ壊変によって生成されたガス体(気体元素)をラドンと呼んでいます。

http://www.sawadaya.org/geigerQ&A.htm


低レベル人工放射能の体内蓄積による肉体破壊


英国科学者がイギリスのセラフィールド使用済核燃料再処理施設周辺でのガン・小児白血病の発病率の観察をもとに、低レベル放射能の体内蓄積について警告している記事を紹介します。

「JANJAN:『ガンと放射能 英国科学者が警告 2007/05/18』(桐生広人) 」より引用。


イギリスの科学者は「人工放射能による被ばくとガン発生の関係は明らかで、ガンは環境病である」と警告する。


●ガンは放射能汚染がもたらす環境病

 「環境中に放出された低レベル放射能の健康影響は、政府の容認レベルよりも数百倍大きい、いくつもの証拠がある」、とする本『Wolves of Water(水の狼)』が、3月に英国で出版された。

http://www.llrc.org/wolvesindex.htm


 著者であるイギリスの科学者クリス・バスビー博士は、「人工放射能による被ばくとガン発生の関係は明らかで、ガンは環境病である。低レベルの放射能で起こる影響の存在を政府は商業利益を理由に隠し、真実を攻撃している」と言うのだ。


●放射能とガンの関係はだれでも知っている


 博士は1993年、イギリスのドーンレイ、セラフィールドの使用済核燃料再処理施設等の周辺でガン、特にセラフィールドのシースケールで高い小児白血病の発病率が観察された事から、これらの原因は核施設からの放射能である事を突き止めていた。

 セラフィールド周辺のプルトニウムを含む放射能の環境汚染はよく知られており、高いガンの発病率も観察されたが、「白血病やガンを引き起こす放射能レベルからすると汚染のレベルはあまりに低い」、として保健当局は放射能が原因とする住民の主張を拒んできた。


●子供たちのガンの高率な異常発生


 しかしながら、2004年にセラフィールドから南に140km離れた、北ウェールズの海岸沿いに住む子供たちにガンの高率な異常発生があるとする、地元のローカルテレビ局HTVの番組をウェールズS4Cが放送した。
<中略>


●低レベル放射能の体内蓄積が白血病を起こす


 実際、英国食品基準庁による放射能測定では、プルトニウム、セシウム、ストロンチウムなどが海岸の泥から検出され、これらの放射能はセラフィールドから来たことがわかっているが、そのレベルは非常に低い。

 低い放射能レベルとガンの関係について、「波しぶきに含まれた放射能が風に乗り、人がそれを吸入して体内で濃縮する。わずかな放射能でも細胞の被ばくは大きく、特に小児は大きな影響を受ける」からだとバスビー博士は説明する。


●放射能の影響は政府の容認レベルよりもかなり大きい


 ウエールズの保健当局は過剰な白血病発病率を認めたものの、一時的な現象としてその重大性と放射能との関係を否定した。

 これに対しバスビー博士は、当局の疫学研究には信じ難い間違いがあり、住民数を過剰に仮定し発病率を過小評価していると批判した。そして、放射能とガンとの関係を覆い隠す組織的な企みがあり、このたくらみが一般社会の「小児白血病は放射能が原因」という認識に対して、原子力産業を管理する公的機関がその関係性を否定する大きな原因となっている、と指摘する。

 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=156430
 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=156443

   汚染される海と空と、そして人!


原発周辺の海域で、ウインドサーフィンに興じる若者たち。  浜岡原発で事故が発生した場合には、特に地盤の弱さが指摘されている5号機1基だけで、300万人近いガン患者が生み出されると想定されている。そして、避難を強いられる人の数は3千万人に及ぶとも、3500万人に及ぶとも考えられている。しかし、事故によって多量の放射能が我々が暮らす社会に放出される以外にも、日常的に放射能はばら撒かれていて、原発周辺で暮らす者は絶えず吸い込んでいるのである。最近、環境中に放出された低レベル放射能の影響が問題視されている。その量はごく微量であり、人体や環境への悪影響はないと中電や静岡県がいくら説明しても、実際に影響がないわけがなかった。

 3、4年ほど前に、イギリスの科学者クリス・バスビー博士は、「人口放射能による被ばくとガン発生の関係は明らかで、ガンは環境病である。低レベルの放射能で起こる影響の存在を政府は商業利益を理由に隠し、真実を攻撃している」と警告している。環境中に放出された低レベル放射能の人体への影響、健康への影響とはどのようなものなのだろうか?

中部電力は地域の住民に対して、「浜岡原発は放射能をいっさい排出していません。だから、ご安心ください」と事実の隠蔽に終始してきたが、排気塔から日常的に低レベルの放射能を排出しているのを、最近ではほとんどの住民が知っている。原発のある町で生活している住民がもっとも知りたがっているのは、低レベル放射能が人体に及ぼす影響とはどの程度のものなのか、まさにこのことではないだろうか。

 「JanJanニュース」では、海外の住民被害の例をいくつか紹介していた。その一つの例として、イギリス第二の都市、バーミンガムの西約200キロに位置するスノードニア国立公園内にある原発のことが詳しく書かれていた。その原発は、北ウエールズ地方のスノードニア国立公園内にあるトローズネイズ湖のほとりに建っており、1965年の操業以来、運転に必要な冷却水に湖の水を使ってきた。イギリス国内の、その他の原発は日本同様に海岸線に建てられていて、唯一、内陸部に建てられ湖に冷却水を捨て続けてきた原発であった。

2006年、湖周辺で暮らす住民が異常に多くガンになった疑惑がテレビ局の調査で明らかにされた。たとえ放射能の排出は行なわれていても、海に捨てていればよほどのことがない限り国民に知られることはない。しかし、湖という限定された区域内に排出し続けたため拡散することはなく、おびただしい量の放射能を湖の泥土の中に蓄積することとなったのだ。


 老朽化と国立公園内にあることを理由に、1991年に運転を停止したトローズネイズ原発では運転中の大きな事故はなかったそうだが、冷却水の水源用として使用されていた湖は発電所から出る放射能の沈殿池となった。1988年の報告では、湖の底の厚さ30センチまでの中にはプルトニウム、セシウム、ストロンチウムなどの放射能が1トンの堆積物に平均で400万ペクレムも含まれていた。それは、イギリスの法律により管理されるように命じられている低レベル放射性廃棄物の10倍以上の濃度であった。放射能汚染された湖で遊んだり、魚を食べた近隣の住民がガンを発症したり、運転中の全期間を通じて放射能が排出されていたから、大気中に放出された放射能を吸って風下の住人らが被ばくしたのだった。

 現地では、湖の周辺と原発の風下地域でガンにより亡くなる住民が増えた、という噂がずいぶん前から広がっていたらしい。テレビ局のディレクターが、ウエールズの保健機関にガンの発生率について聞いても、患者の個人情報を勝手に見せるわけにはいかないとして情報公開を拒まれた、といったことが記載されていた。だからそのテレビ局は、2005年から戸別訪問して詳しく調べることにしたのであった。

その結果、40から50代で病気で亡くなった約半数がガンによって死亡したという驚くべき事実が明らかになった。最近の2、3年は白血病になる子供が増え、16歳で喉頭ガンになった若者もいる。ある主婦は夫と子供をガンで失い、43歳で亡くなった娘は白血病だったという。他の一家は、妻が3年前に乳ガンと診断され、翌年には夫が前立腺ガンと診断されたのだという。

 テレビ局の調査員は、トローズネイズ原発の影響があったと考えられている対象地域の402世帯を訪ねて情報を集め、88%の住民から回答を得たという。その結果、恐ろしいレベルのガン発生率を見いだした。その調査結果を前出のバスビー博士が分析すると、

2005年までの過去10年間の発ガン率は、すべてのガンで全国平均の2倍になることが明らかになったのだ。

それから、2003年から05年までの3年間は特に50歳以下の女性が大きな影響を受け、乳ガンは全国平均の15倍。60歳以下では4〜5倍だった。

その他には、白血病は全国平均の8倍。
すい臓ガンは5倍。
男性の前立腺ガンは2倍という報告がなされた。

湖の魚を食べた人に乳ガンが多く、それに魚を食べた人は、食べなかった人の2倍以上ガン発生率が高かったのだ。

ここで発生するガンはあらゆる種類が見られ、急速に進行するタイプのガンが多いのが特徴とのことだった。


イギリス南部のヒンクリーポイント原発の風下地域で、乳幼児の死亡率が高い時期があった。原発の風下にあたるスパーン川の河口にある7つの村や町の乳幼児死亡率が、内陸部の町に比べて3倍ほど高かったのだという。原発から危険な放射能が美しいヒンクリーの空と海に放出され、風下の住人がそれを摂取した結果だという報告が出されている。

わずかな放射能でも細胞に対する被ばくは大きく、特に乳幼児にとっての影響は計り知れないほど大きなものがあり、異常なほどの死亡率の高さに繋がったのだ。それから、2000年にはこの原発の周辺住民の乳ガンの異常な増加も報告されている。「海が危険な低レベル放射能を運ぶ」とクリス・バスビー博士は警告している。 市役所の近くに建つ「静岡県環境放射線監視センター」

 海が危険な放射能を運ぶとは穏やかではない。わが町にある浜岡原発でも、遠州灘に多量の温排水を放出している。それがために周辺の水温は7度も上昇し、海の生態系も大きく変わったと聞いている。排水口付近で奇形魚が釣れたという報告もあり、見慣れない魚がたくさん集まってきているという噂だ。クリス・バスビー博士の話は続く。

「乾燥した暑い日は、海岸に近づかないこと。放射能を含む土ぼこりが風で飛び、呼吸を通じて肺に入るから・・・・」

ヒンクリーポイント原発周辺の小児ガンの発生率の分布は、住居が海岸に近いほど高くなると言われている。

トローズネイズ湖のように、海底に堆積している泥土が放射能汚染しているのだ。浜岡原発が冷却水を常時放出している海域周辺は年間を通じて風が強く、暑い季節だけでなく冬場だってサーファーで賑わうサーフィンのメッカだ。博士の説だと、健康的にスポーツを楽しんでいる彼らが、もっとも低レベル放射能を浴びる確率が高いということになる。

 「原発に近いリゾート地は最悪のガンの群発発生地」というタイトルのレポートでも、「ヒンクリーポイント原発に近接しているサマーセットの町におけるガン発生率は平均の6倍に達する高さである」と述べられている。

調査チームは、ヒンクリーポイント原発から海洋へ排出される放射性廃棄物が海底に堆積され、引き潮によって干潟が露出する際、放射性の粒子が風によって舞い散り、住民によって吸入されるのだと考えている。リバプール大学の上級講師であり、人体組織における毒素の影響についての専門家であるヴィヴィアン・ハワード博士は、「1960年代から私たちは、放射性の粒子が陸地へとやって来るメカニズムを知っている。そして私たちは、今後数百年間この問題について悩むことだろう」とこのレポートで述べている。

 ドイツ政府の最近行なった研究では、原発の立地周辺で5歳以下の子どもが白血病にかかるリスクは、原発と居住地の距離が近いほど増加することを初めて科学的に立証した。研究者らは、小児のガンと白血病の相関関係のはっきりとした証拠が原発の近くで発見されたことを認めたのである。

浜岡原発の立地する町でも、原発の周辺では白血病の子供が生まれる確立が高いという話が長い間囁かれてきました。原発のある町で生まれ、その土地で20年余り暮らしていたからという理由で、結婚を断られた女性も実際にいます。結婚相手の親が息子に懇願したと聞いている。白血病を病んだ孫の顔を見たくないから、結婚相手の女性は、原発の周辺以外の土地から選んでくれと懇願された結果です。


 「イギリスやドイツなどで稼動している原子炉と、浜岡で採用している原子炉は根本的に違います」という中電の紋切り型の言い訳が聞こえてきそうです。それから、「浜岡原発では特に安全に注意しています」という言い訳もやめたほうが良いと思う。イギリスの原発も、安全には充分に留意して操業されていたはずだからです。

低レベル放射線被ばくによる人体への影響に関して、「一定量までなら害はない」との主張や、「低線量の被ばくは免疫を強め、健康のためになる」といった従来の馬鹿げた俗説は完全否定され、最近の研究では低線量でも発ガンのリスクは充分にあると結論づけています。

だから、どんなに微量であっても放射能は危険なのだ。その放射能が、いま現在でも排気塔から放出され続けていて空を汚し、冷却水として使用された水は海に垂れ流され、海を汚しているのです。
                                     2010年12月4日
http://hamaoka2009.ciao.jp/newpage46.html


「内部被曝」について


“ピカドン”と原爆にうたれて人間が即死に近い状態で死ぬ。あるいは数日のうちに死ぬ。これは、強い放射線にさらされて人体内部が細胞レベルで破壊されてしまうからである。もちろん、それ以外に強い熱でヤケドを負ったり、強い爆風で吹き飛ばされたりすることも致命的になる。極端な場合は、強い熱線で瞬間的に蒸発してしまうこともある。このような、人体外部からくる放射線でやられる場合を外部被爆と肥田はいう。東海村の臨界事故(1999)で死んだ2名は、まさに、この外部被爆の純粋な形である。

それに対して、放射性のチリや液体を体内に取り込み(呼吸、経口、皮膚から)体内に沈着した放射性元素が体内で放射線を放出することによって放射線障害を起こしたり、ガンを発病したりする。これを内部被曝という。


外部被曝と内部被曝は、いずれも放射線による細胞破壊であるという点では本質は同じなのだが、実際には、大いに異なる点がある。まず、本質は同じとは言いながら

(1) 外部被曝は、外部の放射線源から出た放射線は空気中を伝わってくるから、ガンマー線や中性子線は問題になるが、アルファ線はほとんど問題にならない(空気中数oで止まってしまうから)。ベーター線(電子線)は数mは進むので、線源との距離による。

それに対して、内部被曝は体内に沈着した放射性物質が放射線を出すのだから、μm(マイクロメータ、ミクロン)単位で(場合によってはもっと狭い分子の大きさ、nm ナノメートルの単位で)影響が出る。しかも、放射線が細胞内のたとえばDNAを直接破壊して突然変異の原因になるというような場合だけでなく、放射線が水分子を壊して活性酸素を作りだし、その活性酸素が細胞に悪影響を与えるというような、何ステップかを踏んでいる場合もある。生物生理としての濃縮などを考慮する必要もある。したがって、放射線のエネルギーが小さくとも悪影響はありうる。“放射線のエネルギーが大きいほど被害も大きい”という常識は通用しない。生物体は精緻な構造をもっていて、しかも、自己修復機能などが動的に働いている。低レベルの放射能は低レベルなりの壊し方をする、と考えておくべきである。

もうひとつ、重要な点は線量測定のことである。放射線の量である。

(2) 放射線は臭いも色もないので、その存在を確認するのは、特別な計器などを必要とする。放射線の量はガイガーカウンターのような計器で計る。ところが、それは、通常ではすべて外部被曝の線量を計ることになる。

内部被曝の線量を測定することは、極めて難しい。体内にμm単位で計器のゾンデを埋めることが難しいからである。つまり、内部被曝の現象は、理念的には明瞭だが、実証するのはとても難しい。
この線量の話は、許容量のことと密着する。どれくらいの放射線に照射されても大丈夫か、という量。これの算定の基礎になるのは、ひとつ自然放射線の量、もうひとつは広島・長崎での原爆被害の例。しかし、それらはいずれも外部被曝からでてくる線量である。

外部被曝から求めた許容量を、内部被曝にも適用できるか。これは、大問題で、決着が着いていない。


(3) 外部被曝から求めた許容量を、内部被曝にそのまま適用すると、多くの場合、“健康には影響ない”となる。呼吸などで体内にとりこむ放射性チリなどは、たいてい、ごく微量だから。
そもそも、アメリカをはじめとする原子力推進を考える国家や原発会社は内部被曝という考え方そのものを認めない。内部被曝を認めない場合、広島・長崎の原爆の被害者に関して、信じられないようなつぎのような見解が公式のものとなる。1968年に日米両政府が国連に提出した「原爆被害報告」である(前掲書p66)。


被ばく者は死ぬべき者は全て死に、現在では病人は一人もいない。

こういいう驚くべきアメリカの公式見解(これが虚偽であることは明らかである)を持ちつづけなければ、劣化ウラン弾などは使用できるはずがない。アメリカ政府について驚くのは、国内の原子力施設でもこの考え方を“愚直に”まもっているようにみえることで、ハンフォード(コロラド川流域)やオークリッジ(テネシー州)などの「マンハッタン計画」を実践した施設周辺での放射性物質の漏洩・汚染はひどいものである(これらについては、「中国新聞」の秀逸な特集核時代 負の遺産で知った)。アメリカ政府は自国民に対しても自国内で多数の被曝者をつくりだしている。

乳ガンの死亡率の上昇


アメリカで上のグラフと同様の統計がとられ、1950〜89年の40年間にアメリカの白人女性の乳ガン死亡者が2倍になったことが分かった。その原因を求められてアメリカ政府は、膨大な統計資料を駆使した調査報告書を作成し乳ガンの増加は、戦後の石油産業、化学産業などの発展による大気と水の汚染など、文明の進展に伴うやむを得ない現象である。とした。

グールドは、この政府の統計処理に疑問を持ち、全米3053郡が保有していたその40年間の乳ガン死亡者数を使い、増加した郡と横這いか減少した郡とに分類して、郡ごとの動向を調べた。その結果わかったことは、けして全米一様に乳ガン死亡者が2倍になったのではなく、1319郡(43%)が増加し、1734郡(57%)では横這いか減少していたのである。つまり、明瞭に地域差があるということである。

しかも、グールドは増加している1319郡について、増加要因を探し、じつに乳ガン死亡率が、郡の所在地と原子炉の距離に相関していることを発見したのである。

原子炉から100マイル(161q)以内にある郡では乳ガン死亡者数が増加し、以遠にある郡では、横這いか減少していたのである。(なお、原著からの直接の図が公開されていて、さらに、詳しい説明もついている。High Risk Counties Within 100 Miles of Nuclear Reactors )

アメリカの3053の郡のうち1319郡は原子力施設(原子力発電所と核兵器工場、核廃棄物貯蔵所)から100マイル以内に位置している。図の黒い部分。1985〜89年のアメリカの乳ガン死亡者のうち3分の2はその郡の住民である。

原子力施設から100マイル以上離れている地域では、おそらく、40年間の医療検診やガン治療の改善によって死亡者数は横這いか減少を示すという予想通りのことが起こっていた。ところが、原子力施設から100マイル以内では乳ガン死亡者が増加していたのである。

これによって、原子力施設から乳ガンの原因物質が排出されているという蓋然性が大きいことが示されたということは出来よう。いうまでもなく、その「原因物質」は放射性物質である、といいたいところだが、状況証拠は濃厚にあっても、そのものズバリを示したわけではない。

重要なことは、これらの原子力施設でなにか事故が起こっていた、というのではないのである。そのことが、とりわけ重要なのだ。日常運転をしていて「原因物質」が周辺に出てきている、と考えざるを得ないのである。これは、かなり絶望的なことだ。

ここでふたたび、許容量という考え方が曲者であることを強調しておきたい。原子炉からは放射性物質の排出をゼロにおさえることは原理的に出来ない。放射性の希ガスは少量でも周辺に排出してしまう(放射性のキセノンとかネオンは気体でしかも化学的に捉まえられないので、どうしても環境に逃げてしまう)。日常的な作業でも、大量の排水のなかには、薄められた放射性物質が含まれている。それに対しては、十分に薄いので「許容量以下」で“健康被害を心配する必要はありません”というおなじみのセリフが出ることになる。操作ミスや重大事故で環境に放射性物質が散逸した場合でも、同じセリフが可能ならくり返される。つまり、ここのキーワードは濃度なのだ。

だが、どうやら上の図のグールドの研究は、許容量以下で日常運転しているのに原子炉周辺は乳ガンの危険性が高いということを示していることになりそうである。

外部被曝と内部被曝のちがいが許容量についても出てくる。内部被曝の場合は、いくら少量で弱い放射線源でも危ないのではないか、という考え方がありうる。体内にとりこまれ、体の特定の場所に濃縮して蓄積されるものがあるからである(ストロンチウムは骨に、ヨウソは甲状腺にというふうに)。つまり、内部被曝の許容量はゼロであるという考え方である。

これはECRR(欧州放射線リスク委員会)が取っている立場である。それに対してICRP(国際放射線防護委員会)は許容量を設定しようとする立場である。後者は1928年の第2回国際放射線医学会総会で設置された委員会で、主流の考え方である。肥田は次のように述べている。

人類史上、最大の人体実験ともいわれる広島・長崎への原爆投下があっても、内部被曝そのものに関しては長い間、言及されることはなかった。近年、ようやく内部被曝の存在が注目され、国際放射線防護委員会(ICRP)の見解とヨーロッパの科学者グループ、欧州放射線リスク委員会(ECRP)が出した見解がはっきりと二つに分かれるようになった。前者は内部被曝も外部被爆と同様に許容量を定め、後者は内部被曝の許容量をゼロ以外は安全でないとしている。(p124)

ICRPはアメリカのエネルギー委員会の意向を受けて動いているのだが、もちろん、そう単純な話ではない。「ICRP1977年勧告」以来「放射線は合理的に達成できる限り低く」の考え方で、「同1990年勧告」はそれを踏襲している。「許容量」の問題は、原子力産業や放射線医学界などの意向とかかわる、政治的な思惑の錯綜する、素人にはよく分からない分野である。ICRPは新勧告を出そうとしており、「2006年勧告案」が示されているようだ。「しきい値」のことや、LNT説(線形性でしきい値なしの仮説)のことなどは(7.4)で扱っているが、「許容量」や「リスク論」には踏みこんでいない。

チェルノブイリ事故の影響

統計学者J.M.グールドがアメリカの女性の乳ガン死亡率が40年間で2倍になったことを説明するために前掲図に到達し、原子力施設が原因物質を出しているらしいという研究を出版・発表したのが1996年である。それに触発されて肥田舜太郎が作表した前掲グラフをみると1950年の1.7人から2000年の7.3人まで、4.3倍になっている(前掲書p115)。日本の方が、アメリカより明らかに乳ガン死亡率の増加が大きい(倍以上大きい)。

肥田はグールドと同じように、日本で原子力施設から100マイル(161q)の円を描いてみたそうである。すると、列島全体が多重の円で蔽われてしまうという。たぶん例外は沖縄と北海道東部ぐらいだろう。

上の地図はデフォルメされていて正確ではないが、感じはつかめるだろう。ようするに、グールドの考える100マイル基準で、“日本人はみな原子炉の近くに住んでいる”ということなのだ。ともかく、日本の乳ガン死亡率がアメリカの倍以上の割合で着実に増加してきたことは、グールドの100マイル基準の理論とよく合っているといえる。

次に紹介する「チェルノブイリの日本への影響」は、原子炉から出ている乳ガンの原因物質は放射性物質なんだ、と説得力を持って突きつける、もうひとつの実例である。

チェルノブイリ事故による放射能汚染が日本各地の広い範囲で確認された、と政府の放射能対策本部(本部長・河野洋平科学技術庁長官)が4日発表した。「放射能の強さは、ただちに健康へ影響を与えるものではない」としながらも、千葉市では、3日深夜から4日未明にかけて雨水1リットル当り1万3300ピコキュリーのヨウ素131の最高値を記録したのをはじめ、東京、神奈川、愛知、大阪、鳥取など15都府県で異常値を検出した。


放射性物質が体内に入ってから乳ガンを発症し死に至るまでに平均して11〜2年はかかるという。

日本の都道府県別の経年の乳ガンの死亡率が12人(10万人あたり)を超えているのは、つぎの6県だけである。青森・岩手・秋田・山形・茨城・新潟。次図は、この6県だけをプロットした乳ガン死亡率の経年変化である(肥田前掲書p118)。

(1.2)の最初のグラフと比較してみると分かるが、死亡率が6人を超えるのは1994年あたりで、全国平均も上の6県もそこまでは似たようなものである。がぜん違うのはそのあとの数年間(1996,97,98)のピークである。その数年間だけ死亡率が急に倍以上の12人を超えている。これは、チェルノブイリ事故からちょうど10〜12年であって、乳ガンの潜伏期間に相当していると考えられる。

これら6県に住む女性が不幸にもチェルノブイリからの濃厚な「死の灰」の通過地帯にあって、呼吸や水や農作物を介して放射性物質を体内に取り込んだと考えられる。その放射能は外部被曝の許容量からすると“なんら健康に影響はない”と言いうるようなものにすぎなくとも、内部被曝においては十分に乳ガンの原因物質になり得たということであろう。そう考えるのが、合理的である。

小論が乳ガン死亡率を取りあげているのは、肥田前掲書がそうしているからに過ぎず、原子炉やチェルノブイリの「死の灰」が特に乳ガンに悪い、ということではもちろんない。よく知られているように、小児の白血病や甲状腺ガンがチェルノブイリ周辺で急増して悲惨な様相を呈している(小児白血病については、(その7)で取りあげている)。

日本の乳ガン死亡率は上昇し続けている。アメリカでは元々は日本よりずっと高く20近かったが、1990年頃から下がって97年頃に日本の死亡率を下回った。アメリカは乳癌の発症率は依然として上昇しているが、死亡率は下がってきた。日本は発症率も死亡率も上昇している。なぜなのか。乳ガン検診の受診率を増やせば解決する問題なのか。どうも、そうは思えない。

乳ガンの原因として、サイトを眺め回ると、水道水・牛乳など経口の原因をあげるものがほとんどで、「近年日本における、和食軽視、食の欧米化が最大の原因と考えられていますが、 日本では乳ガンを発症する患者さんの絶対数が急速に増加しています」(良心的と思える、医師が発信している現在のガン治療の功罪から。)しかし、アメリカの乳ガン死亡率が下がりだしているのに、日本では増加を続けているという現実を前に、「食の欧米化」もないもんだ、と思う。「食の欧米化」が乳ガンの原因であることがたしかなことであるかのような言説がまかり通っているのは奇妙である。

グールドのアメリカの原子力施設近傍の例や、肥田舜太郎のチェルノブイリ事故の例は、放射性チリによる内部被曝が乳ガン死亡の原因(のひとつ)になっていることを根拠をあげて示していると思う。

http://www.ne.jp/asahi/kibono/sumika/kibo/note/naibuhibaku/naibuhibaku1.htm#10setsu


理想的な毒


放射能は見えない、臭わない、味もしない、理想的な毒です。

非常に強い放射能で即死するような場合は、細胞破壊とくに神経系がやられるのた致命的となると考えられている。

「爆心地の近くにいる人は即死に近い状態で死にますが、それは中枢神経が侵されることによります」


これに対して、弱い放射能の場合には、その場で直ちになにかの症状が現れることがないのが普通である。
その場ではなんの症状もなく、何年も何十年も経ってからガンが発症する、しかし、“そのガンの原因が何年も前の放射能であった”と確定的にいうことはけしてできない。ガンの原因は様々あるからである。

「強い放射能」の場合は症状が即座に現れるから、それが有害であることは議論の余地はない。放射能からの防護が問題になるし、放射能の強度の測定(モニタリング)が問題になる。それに対して「弱い放射能」は、即座の症状がないから、それが有害であるかどうかについて議論が分かれる。それどころか、「ごく弱い放射能は体によい」(ホルミシス効果)という説まで出るありさまである(ラジウム温泉・ラドン温泉などは日本人に人気があるが、近頃はやりの岩盤浴でも微弱放射能を使うようである)。

まず、いまとなっては古典的な反核運動の教科書と言ってもいいゴフマンとタンプリンの『原発はなぜ、どこが危険か』(原著1971 小山内宏訳ダイヤモンド社1975)を参照する。

われわれは、細胞が放射線障害を受けてガンや白血病が発現するのは、被曝後直ちに明白になるのではないということを知らなければならない。長い潜伏期間ののにちに、悲しくもサジを投げ出さざるをえないことを悟るのだ。電離放射線の破滅的効果のほんとうのこわさを認識し理解できていなかったことを悔いることになろう。われわれは、放射線ばかりでなく他の環境汚染についても、即座の効果を期待しがちである。われわれがそれを見通せないとき、安全性に対する誤った観念が立ち上がるのである。

これらの原子力の当局者の言わんとすることは、人がたとえば5ラド(50mGy)の被曝を受けたとき、すぐには死なないではないかというかのようである。ここで問題なのは、致死的な影響が生じているかどうかではない。われわれが心配し、また、原子力発電にたずさわっているすべての人が憂慮しなければならないことは、それとはまったく異なっている。

われわれは、被曝した人がすぐにあるいは次の週に死亡したりすることを予想してはいない。ガンや白血病は5年ないし10年後に発現し、遺伝的疾病はわれわれ以降の未来世代に発生する。人間の大きな悲劇として必ず惹起する。しかし、それにもかかわらず、目を閉じたまま(当局者たちは)、“なんの影響も観察されない”といっているのだ。


「即座の効果」といっているところが、ポイントである。即死する、急に体調をわるくする、嘔吐・吐血・脱毛などの目に見える「効果」が現れる、数週間のうちに倒れやがて死に至る等々。そういう「即座の効果」がなければ、“当局者たち”から「どうだ、なんでもないだろう」と言われば、「ええ、元気です!」と答えることになる。それが、30万人にのぼったという米国の“アトミック・ソルジャー”の若い兵士たちだった。

「即座の効果」と対になる語は「遅発性(晩発性)の効果」である。何年も何十年も経ってからガンが発症するというような場合を、遅発性というのである。ところが遅発性のガンの場合には、あるガン患者のガンの原因が何年も前の放射性物質であるのか、それとも他の理由(化学物質、喫煙の習慣、遺伝的理由など)によるのか、決定するのはむずかしい。多くの場合は不可能である。

個々の患者のガンの原因を特定することはできなくても、多数の集団を観察し統計的に処理すれば、疫学的にガンの原因を推測することは可能である。

弱い放射能がまちがいなく有害であるということを膨大な資料でうらづけて反論の余地なく証明したのは、

妊婦に対するX線診断が生まれた子供の小児ガンを5割も増加させていることを示した、イギリスの女医アリス・スチュワートである。彼女の最初の論文は1956年である。その簡単な数学モデルに抵抗感を示す学者がかなりあり、その結論がなかなか認められなかったという。1970年代半ばには確乎たる定説となった。


アンリ・スチュワートの重大な成果は胎児に対するX線照射はきわめて危険であることを証明して見せたことであった。この成果の意義は、

1.低線量であっても危険である場合が確かにあること。
2.胎児に対する放射線の危険度は、大人の場合の何十倍、何百倍も高いこと。
3.即座の危険ではなくとも、明らかに危険である事例であること。遅発性の症状。


などを挙げることができるであろう。 最後に、ゴフマンの総括を掲げておこう。

被曝しても健康な子供をもった母親の割合と、被曝してガン・白血病の子供をもった母親の割合がわかれば、放射線被曝によるガン・白血病の危険度を過剰率で表すことができる。

なお、日本の医療ではCTスキャンなどX線撮影を多用する傾向があり、2004年のランセット掲載論文(A.B.de Gonzalez et.al.「 Risk of cancer from diagnostic X-rays, estimates for the UK and 14 other countries」)を、読売新聞などが「日本の癌の3.2%はX線被曝によるもの」と報道し、注目された。

低線量

一般人の許容量 1mSv/年 というのは、1年間にひとつの細胞を放射線が5回ヒットするぐらいの被曝である、というのである(ただし1Sv=1Gyとしている)。

低線量の被曝が安全であるかどうかを論議する“立派な”学会に自分は何度も出て、私は学者が次のようにいうのを少なくとも10回以上は聞いている。

1mGyの放射線を瞬間的に浴びたときに発ガンの影響があることは認めたとしよう。しかし、その同量を1年間かけてゆっくり浴びた場合は、1秒間で浴びた場合の31536000倍もゆっくりと被曝するのでそれだけ安全である(1年=31536000秒)。

これを「低線量被曝の神話」と言ってもいいだろう。ガンの発症はあるひとつの細胞のなかのある特定の染色体異常が引き起こされることによって始まる。そこを「ヒット」する放射線がありその特定の個所が破壊され、しかも生体がその破壊を修復する、ないしその細胞を“殺してしまう”(アポトーシス)ことに失敗して、その細胞がガン化して増殖しはじめることで始まる。したがって、特定の個所がヒットされることが即ガン化につながるわけではない。細胞の増殖が活発であるほどガン化が発現しやすい。しかし多くのガンは数年〜30年も時間をかけて発現する。

われわれの計算のようにある細胞を5回ヒットするような被曝であれば、そのヒットが1秒間に生じるか1年間かけて生じるかで仮にその危険度に変化があったとしても、せいぜい5倍の違いでしかない。(均一にヒットが来るとして、初めの1秒間が終わった後の2ヵ月間ほどは“ゆっくり”の方はまだ0回ヒットということがあるから。)

ゴフマンはこのようにして「低線量被曝の神話」を素人にわかるような理屈でみごとに論破している。さらに議論を少し精密化して、“5回のヒットで危険度が5倍になるわけではない(変わらない)”ことを示して、1mGyを1度に浴びようが1年間かけて浴びようが危険度には変わりがないことを論証している。

細胞がヒットされ、細胞の中をベータ線が通過して電離作用などで細胞構造がミクロに破壊される。細胞の中でもガン化が始まりうるような個所は、細胞核内の染色体のある部分など、限られた特定の個所であろう。
直径20μmの細胞断面に、ベータ線がランダムに5回ヒットすると考える。この断面積は314(μm)2ですね。ガン化を誘発する特定の個所(ゴフマンは決定領域といっている)の面積を1〜2(μm)2あるいはそれ以下と見積もる。すると、その決定領域をヒットする確率は、5×(1〜2)÷314 ≒ 1/60〜1/30である。ゆえに、5回のヒットのうちで、決定領域を2度以上ヒットする可能性は非常に少ないと考えてよい。決定領域をヒットされたとしても1回だけということが圧倒的に多いのである。

1mGyの被曝を1秒間に受けても1年間かけて受けても、結局、決定領域を傷つけられるのは30個の細胞にひとつ程度だが、それも1回だけしか起こらないと考えてよい。すると、危険度には差違がないことになる。


ある程度の強度以上の放射線が生物にとって有害であることは厳然たる事実である。十分強ければ「即座の効果」(急性症状)が現れ、死に至ることもまれでない。ガン治療などに放射線を使用するのは、患部に絞った照射をおこなって、ガン細胞を破壊する手法である。

急性症状はなくとも、ある程度の強度があれば、放射線がガンの原因になることが広く認められている。

次は、ネット上に「放射線基礎医学」の講義レジュメを公開してくれている慈恵医大・青木学のサイトからいただいたもの。ここ(なお、この講義ではGy=Svと言い切っている。X線・ガンマ線では通常Gy=Svとする)

•早期障害(通常1〜2ヵ月) 赤血球減少、皮膚炎、浮腫、紅斑、放射線宿酔、不妊

•晩期障害(6ヵ月以上) 白内障、萎縮、免疫力の低下、機能低下、寿命の短縮、発ガン


われわれがここで扱おうとしているのは、こういう障害が起こるレベルより、さらに低線量の放射線を受けた場合のことである。だいたいの見当をつけるために、医療などでわれわれが出会う線量を表示してみる。


事例 単位は mSv

半数が致死 4000〜6000
脱毛、皮膚の紅斑 3000
悪心、嘔吐 1000
白血球減少 250
臨床症状の出る下限 100〜200
専従者限度/年 50
CT(1回) 7〜10
消化管透視(1回) 3〜
自然放射能/年(世界平均) 2.4
一般人限度/年 1
胸部レントゲン(1枚) 0.1〜0.6

(専従者限度は5年平均で20mSvでなければいけない。なお、一般人限度の場合もそうであるが、医療行為での被曝は加えない。「リスク」は承知でレントゲン撮影など医療行為をうけ、その利益とのバランスを考えているという解釈になる)

上の表でいう「臨床症状」とは、脱毛・嘔吐・白血球減少などの症状をさしている。ある量以上の放射線を浴びれば誰でもこの症状が現れる。また、放射線の量がすくなければ、これらの症状は現れない。その意味で、これらの症状を確定的影響ということがある。

この確定的な症状以外に、確率的影響といわれる症状もある。それがガンである。

放射線にあたった人が全員ガンになるのではなく、何人かの人が「確率的」にガンを発症するのである。ある程度の強度以上では、その確率は放射線の線量に比例して増加することは知られている。

上表でいう、100〜200mSv以下では、上の意味での臨床症状が確認されていない(確定的影響が確認されていない)。この低線量の領域で、それでは確率的影響(すなわちガンの発症)はどのように考えられるか。それについては、医師・学者の間で論議のあるところで、つぎのようないくつかの立場がある。


1.ある線量以下の被曝であれば、安全である。その値が「しきい値」(閾値 threshold value)であって、それ以下であれば生体に障害は生じず、繰り返し被曝してもしきい値以下である限りまったく安全である。
ただし、しきい値は部位によって異なる可能性がある。


2.被曝量と細胞が受ける傷とは比例関係にあり、どのような微少な被曝でもそれに比例した危険が生じている。前項に対して、しきい値が存在せず・比例関係を主張するので「LNT説」(the linear no-threshold model)と呼ばれる。


3.生きている細胞には「細胞周期」があり、最初のヒットで修復作用が働きはじめる。その修復が終了する前に次のヒットがあるかどうか、などの複雑な過程がありうる。そのため、被曝量−反応の間は比例部分とより複雑な反応曲線を示す部分の“二相”に分かれる。


4.生体の細胞は傷を受けるとそれを修復しようとする。そのためごく低線量の被曝ではかえって細胞が活性化し「ホルミシス効果」が現れる。ラジウム温泉、ラドン温泉などの効用の根拠となる。

■ 「しきい値論」は、かつては確定的症状以外を否定する論理として、原子力推進派によって使われていた。現在でも不勉強な推進派サイトではそのまま掲げられていることがある。「人類は太古から自然放射能に晒されているのに、まったく無害ではないか」という論が有名である。


■ 「LNT説」は確定的影響がでるような強度の放射線量とその症状の比例関係を、そのまま、低線量領域まで“外挿”して適用したものであると考えられる。この説を支持する学者が多いというだけでなく、ICRP(国際放射線防護委員会)がLNT説を採用していることもあって、これがいわば“世界標準”となっている。


■ 「二相説」はECRR(欧州放射線リスク委員会)が主張している。ECRRを主導していたバスビーの「Second Event theory」などが理論的な支えになっているようである。
しかし、別の意味で、次項の「ホルミシス」説も二相説の一種といえるかもしれない。


■ 「ホルミシス効果」を最初に唱えたのは、1978年当時ミズーリ大学のトーマス・D・ラッキー教授である。「生物に対して通常有害な作用を示すものが、微量であれば逆に良い作用を示す生理的刺激作用をいう」(ウイキペディアによる)。特に1980年代になって微量の放射線が細胞を活性化させるとして、さまざまな事例が挙げられている。ただ、都合の良いような例をあげただけという批判もあり、十分に説得力があるとはいいがたい。


放射線がいかに微量であっても細胞内に傷を作ることが、ホルミシス効果説の前提になっている。したがって、直接にLNT説などと敵対するというより、LNT説を打ち消すように働く細胞の能力をどう評価するかという問題である。

下の3例は、「原子力百科事典」(日本原子力振興財団という推進派のサイトだが、いちおう客観性をもたせるような書き方をしている)から引いた。自然放射能の高い地域の住民調査であるが、仮に周辺地帯より平均寿命が長いという結果が出たり、ガン患者が少ないという結果が出たりしても、それが自然放射能のホルミシス効果のためであると結論するわけにはいかない。逆の結果(平均寿命が短いなど)であっても、それの理由を自然放射能に結びつけるのは無理がある。

ガンの原因としては他の多くの要因があげられ、しかも、自然放射能・紫外線などよりずっと大きな寄与を考えるのが通説である。喫煙・食事・運動不足・遺伝・ウィルス・細菌・アルコール・環境汚染・食品添加物・汚染物質。したがって、これらの寄与要因のなかで、自然放射能の寄与を証明することは容易ではないのである。


•ブラジルの高自然放射線地域における住民の健康調査
•中国の高自然放射線地域における住民の健康調査
•インドの高自然放射線地域における住民の健康調査

現状は、上記の説のどれが正しいかを決する決定的な証拠がないというのが公平なところである。そこで、ICPRなどでは、結果的にもっとも安全な判断になるようにLNT説をとることにしているという。すなわち、どのような微量な放射線であっても生体に有害である、とするのである。放射線量に比例してガン化の確率は増加する。

ここで重要なのが人数×被曝線量という考え方である。1億人が1mSvの放射線を受けたとすると、積をつくって、1億 人mSvの被曝線量が存在する、というふうに考えるのである。これは、1億人の人間の細胞を総体と考え、それにひとり1mSvずつの被曝線量があったと見なしていることになる。

放射線が細胞をヒットし、そのヒットによって一定の確率で将来ガン化が誘導されると考えているのである。この細胞総体について考える発想を取れば、1億人がひとり1mSvの照射を受けた場合と1千万人がひとり10mSvの照射を受けた場合とで、将来ガン化が誘導される確率は同じであると考えられる。要するに、細胞1ヒットあたりのガン化確率が問題だから。

この人数×被曝線量について(この新しい単位について)、将来ガン化が誘導され死亡する人数を、見積もっておくのである。いろいろな見積りが提唱されているが、

ゴフマン(1981年) 1 人Sv あたり0.4人
ICRP(1990年) 1 人Sv あたり0.05人

が有名である。(1人Sv=1000人mSv である)

上の、1億人mSvなら、ゴフマンの見積りでは0.4×1億÷1000=40000人、ICPRの見積りなら、0.05×1億÷1000=5000人。1億人が年間許容量の1mSvを被曝した場合の、ガン死の見積り数である。(多すぎる見積もりと考えられるだろうか、少なすぎると考えられるだろうか。現実の日本ではガン死の割合は10万人あたり250人程度である(平成17年)。これは1億人あたりに直すと、25万人である。この25万人のうちの4万〜5千人をどう評価するか、ということだ。)

もう1例、JOC臨界事故の集団被曝の評価がどれぐらいか、「美浜の会」の試算を紹介しておく。死亡・重症の直接作業者を除いたJOC作業員、周辺住民(500mまで)、消防隊員、建設作業員、事故処理従業者などの被曝の総計が7617人mSvと算定されている。詳細はこちらを参照して欲しい。


ゴフマンの見積りでは7617×0.4÷1000=3.05
ICRPの見積りでは7617×0.05÷1000=0.38

となる。

これらの数字の妥当性については議論があって当然だし、実際あるわけだが、被曝のリスクを数量化する手だてとしてこの手法そのものは認められるべきだと、わたしは思う。

「しきい値」が存在する論拠としてあげられる自然放射能について、述べておく。“自然放射能と人類は(生物は)共存しているではないか、これは自然放射能が無害であることのなによりの証拠である”という主張のことである。

自然放射能(世界平均で2.4mSv/年とされる)が存在し、人類はそれと共存しているのは事実である。ただ、この事実から「自然放射能は安全である」という結論はみちびき出すことはできない、と思う。空気の層は宇宙線を防護しているから、飛行機旅行は地上にいるときよりいくらか過剰の自然放射能の照射を受けることになる。東京−ニューヨーク間の航空機往復で0.2mSvが見積もられるという。これで問題となるのは、飛行乗務員の被曝である。彼らにとっては生涯の乗務時間がどれほどで、地上生活に比べて過剰被曝がどれほどになるか、が切実な問題である。野口邦和(日大歯学部)の航空機乗務員の宇宙放射線被曝の現状(2000)によると、

欧米路線を飛行する国際線航空機乗務員は、1年間に3mSvほどの被曝をする。

アジア路線やオーストラリア路線など低緯度地域を飛行する国際線航空機乗務員は、1年間に1.5mSvほどの被曝をする。

なお、日本より高緯度地域にある欧米諸国の国際線航空機乗務員は、1年間に5〜6mSvほどの被曝をすることがわかっている。


ICRPは1990年の勧告で、航空乗務員の被曝を「職業被曝」として位置づけるべきであることを明言している。

生物は地球史の長い時間の中で、自然放射能の増減を経験してきており、それからの“生存圧”を受けながら進化してきたものと考えられる。紫外線を防御する気体酸素が藍藻(30億年前〜)によって生成され大気中に放出され初め(20億年前〜)、オゾン層ができたのが4億年前とされている。それ以後、生物が陸上に生存可能になった。紫外線の有害性はよく知られているが、自然放射能も基本的には同様であると考えられるが、ただ、生物史において紫外線ほど決定的な役割を果たさなかった(?)というだけである。

自然放射能であろうと人工放射能であろうと、細胞内の遺伝子を損傷し、ガン化を誘発する点ではまったく区別はない。ガン化の確率はゼロではないのであり、避けうる放射能は避けた方がより安全である。

低線量被曝では触れないわけにはいかないのは、原子力施設からの排水・排気の稀釈の問題である。放射性物質を稀釈して環境に放出するならば、「健康に問題ない」というのが、原子力会社や官僚から繰り返しきかされる決まり文句である。これには色々な解釈がありうる。

•「即座の症状」あるいは「確定的影響」がないこと。その意味で“安心”して下さい、という主張。

•法定の許容量に比べて、○○分の1だから、問題ないという主張。

•微量な放射能だから、“無害”であるという主張。たとえば、「ラドン温泉の○○分の1」とか、自然放射能の○○分の1。


薄めて放出すればかまわないというのは、原子力推進派の身勝手な言い分であり、どんなに薄まっても放射能は有害であるという事実には変わりない。長寿命の放射性元素は、放出の時点で稀薄であっても、

(1)長期にわたるくりかえし放出、
(2)自然の流水・風などにより狭い地域に集まることがあること、
(3)生物による濃縮があること、

などが見過ごせない。これらの現象があるために、薄めて放出すると放出時点で“安全”なように思えても、長期間を経るとそれが巡り巡って危険な度合いにまで集まってくる可能性がある。それを、われわれは食べ物として摂取する危険性があるのである。


外部被曝と内部被曝

前節までは、低線量被曝といっても、X線照射のように「外部被曝」を主として考えてきた。(10.3)であつかったベータ線の照射についても、外部被曝をイメージしていた。自然放射能も同様である。じつは、ICRPの1990年勧告もこの立場にたっている。

だが、食べ物に含まれる放射性物質を経口摂取することは日常的に行われている(自然放射能の一部である)。人工放射能物質がそのようにして体内に取り込まれることは大いにありうることである。呼吸の際に、放射性のガス(ヨウ素など)や放射性の微粉末(劣化ウラン)を体内に入れることもありうる。体内にとりこまれた放射能物質(放射性ヨウ素)は、非放射性の安定物質(通常のヨウ素)とまったく同様にふるまうため、生体が求める栄養素や微量元素として体内の必要な個所へ行き、そこで生体の一部を構成する。構成しつつ原子核崩壊によってアルファ線やベータ線を出す。これが典型的な「内部被曝」である。

もう一つのタイプの内部被曝は、劣化ウランの微粒子(径数μm以下)が呼吸に伴って吸いこまれたような場合、気管支に付着したり、肺の器官(肺胞など)に付着したりする。この重金属粒子は体組織に取り込まれずに、気管支や肺の表面で放射線を出し続ける。もちろん、微粒子のサイズによっては体内に取り込まれることもありうる。このような、放射性の微粒子を“ホット・パーティクル”という。

1MeV程度のベータ線だと、生体内で4mm=4000μmぐらい進むことができる。つまり“飛程 range”のことである。アルファ粒子は生体細胞への相互作用(ダメージ)がもっと強く、238Uからでるアルファ粒子は4.27MeVであるが、これは約40μmしか進めない。細胞数個分である。その間に自分が持っているエネルギーを急激に周囲に与えてしまう。周囲はイオン化され化学結合が切られ、フリーラジカルが発生する。平均的イオン化エネルギーは32.5eVとされるから、その個数は

4.27MeV÷32.5eV = 1.31×105 = 13万個

これによって、細胞はダメージを受け、死ぬこともあるし、損傷を修理できる場合もある。DNAが損傷し、しかも自死(アポトーシス)せず細胞分裂する場合に、ガン化する可能性がでてくる。

いずれにせよ、こういう細胞に対する深刻なダメージが体内のごく狭い範囲に集中して生じる。これが内部被曝によるアルファ線やベータ線による被曝の特徴である。

これに対して、外部被曝の場合は、同じ当量の放射線を浴びても全身に平均化してまばらにダメージを受ける。ダメージが分散して生じるために、低線量であれば細胞による修復が(一般には)容易である。局所同士のダメージの密度は、体積比で効くから1010程度も線量評価が違ってくることになる。

劣化ウランの微粉末が体内に入ってガンになる、というようなケースは内部被曝で扱う必要があるのだが、アメリカ政府とその意向を受けたWHOは、信じがたいことに、劣化ウランの安全性の判定をICRPの外部被曝によって計算しているのである。

従って、その放射能は「その環境下のウラニウムの自然放射線レベルに比べて無視できる」( use of DU will make a negligible contribution to the overall natural background levels of uranium in the environment)として、もっぱら、重金属としての毒性についてのみ警告している。

外部被曝と内部被曝の違いをあげてみる。


•外部被曝は、X線やガンマー線のように透過力の強い放射線によって、体外にある線源からの照射を典型と考えている。アルファ線やベータ線は、特別に皮膚に接しているような事情がなければ、外部被曝としては通常は無視できる。(透過力が強いということは、生体組織との相互作用が弱いということである。同じエネルギーなら、生体組織へのダメージが大きいほど、透過力は弱い。すぐ止まるから。)


•外部被曝は、生体に“一様”に“平均的”に照射されるような場合に適用される概念である。「全身照射」という語もそういう状況を含意している。線源が体外にあれば“外部被曝”と言って差し支えないだろうが、実際には、ある平均化された一様な放射線束に照射されるという状況にたいして使われている。ICRPなどがそうである。


•内部被曝は、単に、体内に線源が入ったというだけではない。アルファ線やベータ線が、生体内のきわめて狭い範囲の細胞に集中的にヒットし続けるという点で、生体へのダメージのあり方が外部被曝とはまったく異なる。場所的に集中しているだけでなく、時間的にも継続してヒットされる。「細胞周期」の数時間〜十数時間がとくに“敏感”にダメージが生じるとされる。


•内部被曝はスポット的に効くので、それがガン化を誘発する可能性が高い。しかも、ある程度強い放射能の粒子であればその細胞を殺してしまうのだが(ガン化さえなされない)、非常に弱い放射能を持つ場合に細胞の遺伝子を損傷するが細胞を殺さないというガン化に都合のいい状態が出現する。その細胞が増殖する機会があれば、ガンが発現するのである。

ICRP(国際放射線防護委員会)の1990年の勧告は、放射線による障害について、外部被曝を基準にモノを考えていた。この勧告は、内部被曝について正当な位置づけを与えていない。


放射線防護上関心のあるのは、一点に於ける吸収線量でなく組織・臓器にわたって平均し、線量について加重した吸収線量である。(2.2.2 等価線量)

外部被曝の許容基準を内部被曝にそのまま適用することはできないはずであるが、ICRPはそれを行っている。すぐ上で述べたことだが、ここでも再言しよう。外部被曝の許容基準で、劣化ウランの可否を検討したのである。点線源ではなく、それを巨視的な領域(組織や臓器)にわたって平均して考えるべきだ、と明言している。これは、原爆投下直後に「残留放射能は皆無である」と全世界に「ファーレル宣言」したアメリカの原子力政策の根幹に由来するものである。内部被曝が外部被曝とはまったく異なる機制によって起こることは明らかとなっているが(マンハッタン計画と原爆実戦使用の当時にどうであったかはひとまずおいて)、それを認めれば、晩発性のガン化障害が重大な意味を持つことを認めることになる。そうなれば、アメリカの20世紀後半の核兵器と原子力政策の根幹が揺らぐのである。

この、ICRPの許容基準によって、劣化ウラン弾の使用が公認された。アメリカ政府の虚偽は、いまだ生きて、その毒素を振りまきつつあるのである。

このICRP勧告(1990)に対して、ヨーロッパのECRR(欧州放射線リスク委員会)は2003年に明確な批判を展開している。ヨーロッパがアメリカ(それに追随する日本)の原子力政策とは異なった立場にあることが、こういう理論的な面からも分かる。

 ECRRモデルは、ガンによる死者を61,600,000人、小児の死亡数を1,600,000人、そして胎児の死亡数を1、900,000人とする。加えて、ECRRは、全世界の核兵器の放射性降下物による被曝を受けた人びとのすべての疾病と健康状態を加え合わせて、10%の生活の質の低下をもたらしたと述べた。

ECRRの上の「勧告」は「最大許容線量」として、思い切った数字をあげている。

一般人0.1mSv、核関連者5mSv。ICRPの10分の1なのである。

自然放射能の平均値が2.4mSvなのだから、この許容線量の小ささがわかるだろう。アルファ線ただ一個が発ガンの原因になりうるのだから「放射線被曝は合理的に達成できうる限り低く保たれなければならない」のである。

このECRR勧告が出るのには、ヨーロッパにおける背景が2つあると思う。

ひとつはセラフィールド(英)の再処理工場周辺の例のように原子力施設周辺での小児白血病の顕著な増大があったこと。もう一つは、チェルノブイリ事故において、同様に小児白血病の増大があった。次表は、前者の例である。そして、該当のこどもたちの被曝量と発病の間を結ぶはずのICRPのリスク計算が数百倍以上おかしいという数値である。


核施設 発見年 ICRPとのリスク比 備考

セラフィールド(英) 1983 100〜300 再処理工場
ドーンレイ(英) 1986 100〜1000 高速実験炉、再処理施設
アルダーマストン(英) 1987 200〜1000 核兵器施設
ヒンクリーポイント(英) 1988 200〜1000 原子力発電所
クリュンメル(独) 1992 200〜1000 原子力発電所
ラアーグ(仏) 1993 100〜1000 再処理工場
ユーリッヒ(独) 1996 200〜1000 原子核研究所
ハーウェル(英) 1997 200〜1000 原子力研究所
バーセベック(スエーデン) 1998 200〜1000 原子力発電所
チェプトク() 2001 200〜1000

「ICRPとのリスク比」の意味は、ICRPが小児白血病が発症すると予測する被曝レベルの100倍〜1000倍も少ない被曝量で発病が発見されている、ということである。

ECRRは、ICRPの採用しているモデルが外部被曝によって細胞がヒットされることによってDNAなどの結合が破壊されるというもので、あたかも、「高分子材料」の脆弱化のモデルと変わらないと批判した(物理的モデルという批判)。生きている細胞は細胞周期にしたがって生命活動をしているのであり、それに対するヒットが持つ意味を生命活動のなかでとらえる必要がある、という(単独のヒットは“修復”が機能するが、数時間おいたヒットは修復機能そのものを壊す、など)。

外部被曝と内部被曝の質的な違いを前提としたECRRの論点は評価されるが、セラフィールドの場合について、被曝量のデータの検証が十分ではないという批判を今中哲二がしている(セラフィールド再処理工場からの放射能放出と白血病 )。


もう一つはチェルノブイリ事故のあとの小児白血病の問題である。山内知也の「ECRR2003勧告」の解説ECRR2003報告における新しい低線量被曝評価の考え方を参照する。“チェルノブイリ事故の影響(第12章)”というところから。

ギリシャにおける被曝線量は200μSvであったが小児白血病の増加は160%であった。ドイツでは100μSvであり48%の増加が認められた。ウェールズとスコットランドでは被曝線量は80μSvであったがその増加は200%以上であった。

ICRP−84では、X線による胎児期の産科での被曝によっては、約10000μSv(10mSv)の胎児線量で自然発生リスクを超える40%増加とされている。

この引用の意味は、アリス・スチュワートの研究以来の積み重ねのある胎児期のX線被曝は、1万μSvで疾病が40%増加であり、これはICRP−84がよりどころにしている数字である。ところが、チェルノブイリ事故のあとの事例では、わずか80μSvの被曝で200%以上の増加がみられた、というのである。

もし、ICRPの指針を頑なに守り、しかも、上のセラフィールドなどの被曝線量の測定値と両立させる考え方をとると、「ガン・リスクの生じるレベルの、わずか数百分の1の被曝しかしていないのだから、小児白血病の原因は原子力施設ではない」という主張となる。

白血病の小児たちは事実上、炭鉱労働者にとってのカナリアのようなものであり、放射能放出が、ガンという世界的病気の発生の原因になっていることを示唆している。世界中の政府が自ら学ばないならば、彼らの悲劇はもっと大きな不祥事となるだろう。

http://www.ne.jp/asahi/kibono/sumika/kibo/note/naibuhibaku/naibuhibaku7.htm

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                           / /
                          /  / 10シーベルト
                         /    /
                       /    / 1シーベルト
                     /    ./
     ___A___        ___A__,/     / 100ミリシーベルト
   (:::東電:::::::)     (::::保安院::::)    ./
     )::::::::(         ,):::::::(      /
   /::::::::::::;\       イ:::::::::::; \   / 500マイクロシーベルト
  // |:::::::::::: l |    ///'|:::::::::::: l | ./
  | | .|:::::::::::: | |   / // .|:::::::::::: | | ./
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    U  .U 下請    U  .U

風評被害を無くすために


これから、福島原発を冷やすのに成功して徐々に沈静化していった後、福島県の人は農作物や魚それに土地の価格等いろいろな面で風評被害を受ける可能性があります。 それが本当のことであれば、まだ対策乗っ取りようがありますが、風評被害であれば本当に悔しいと思います。

数年前、風評被害の専門家と一緒に講演をしたことがありますその方は今回のことでもテレビでお見受けいたしました。 彼の話ですと、風評被害が発生するには一にも二にも「本当のことを言わない事による」と言っておられました。

日本ではメディアが本当のことを言わないので、日本の風評被害はほとんどメディアが原因するという研究を示していました。

確かに「風評」ということ自体が、事実と違うことですので、事実と違うことを言っているとその次に風評被害に遭うということを意味しています。

・・・・・・・・・

今回の福島原発でわたくしは「メディアが伝えなかったり、大きく間違ったことを伝えている」ことに3つあると思います。


一つは付近住民の被爆について「かけ算をしない」ということです。

これはすでに、このブログでは説明しましたが、1時間に10マイクロシーベルトという放射線は「安全なレベルだ」ということを繰り返していますが、それは「1時間だけそこに住んでいる場合」に限られています。

1時間で10マイクロの場合、2時間いますと20マイクロ、10時間ですと100マイクロになります。
普通「生活する」ということはその場所に1ヶ月ぐらいいますから、例えば42日ですと1時間の1000倍の時間、放射線をあびることになります。

たしかに1時間に10マイクロの放射線は1時間だけなら問題はありません。それはテレビのいう通りです。しかしそこに住んでいるとそれを1000倍にしなければならず、10ミリシーベルトになります。

放射線の基準値は一般人(赤ちゃん、妊婦を含む)が1ミリシーベルトですので、この値は明らかに一般人が1年間にあびて良いとされている値の10倍になります。

福島の多くの地域は、すでにこの値を超えています。 それでもテレビは安全だと繰り返しています。このようなウソをついていると人は政府やテレビの情報を信じることができなくなりそこに風評が発生するということになります。

「基準値を超えても安全だ」という論理はかなりおかしいのですが、もし規制値を超えても安全であっても、「基準値を超えている」ということを言わなければ、将来また同じような風評がおこるということは十分考えられます。 基準値を信用しない専門家でも「現在は基準値を超えているけども健康に問題がない」と発言すべきなのです。それは個人の責任として言ってもいいことですが、基準値は国の基準として存在するわけですから。それを言わないのは専門家ではありません。 ぜひ本当のことを言って欲しいものです。

・・・・・・・・・


2番目は、「すでに市民が受けた放射線」は測定することができないということです。

原子力に従事する人は、放射線をあびますから、必ず線量計やフィルムをつけて自分があびた放射線を測定します。これは厳密に守られています。 それは、一旦放射線を浴びてしまうと体の中を抜け、「遺伝子の異常」などの形で残ります。しかし、遺伝子にどのくらい障害が残ったかを測定することができません。

福島原発でも、地震のあと、作業員が原発から退避するときにでも被曝した線量を測定してから原子炉を出たと証言をしています。いかにあびた放射線の量を測定することが健康に大切かが分かります.ところが、事故が起こって以来、原発の付近に住んでいる人は、どのくらい放射線を浴びたかを測定していません。
従って、推定した計算でその人がどのくらいの放射線を浴びたかを計算するしかないのです。

テレビでは、人の衣服の周りをカウンターのようなもので測定している画像が出ますが、これはその時に衣服についている放射性物質の量を図っているだけで、本人がどのくらい被曝したかということとは無関係です。

これも間違った報道が行われています。

すでに福島原発から放射能が漏れてから7日経ちます。7日ということは168時間ですから。1時間当たりの放射線の値に168を掛けなければなりません。

例えば、原発の周りは1時間に100マイクロシーベルト、福島市では20マイクロシーベルとぐらいが続きましたから、すでに付近住民は16.8ミリシーベルと福島市の人は2マイクロシーベルトの被爆を受けたことになります。

もちろん国の基準を超えていますので、健康に影響があるとしなければなりません。さらに、大人の場合は問題がないかもしれませんが、妊婦やお子さんは大いに心配しなければならないと思います.


おそらくこのことを報道しないのは、報道すると大騒ぎになるとか、線量計の数やフィルムバッチの数が足りないので、ここは隠しておこうということだと思います。 しかし、風評被害を止める意味でも事実をそのままいってそれに耐えるだけの精神力を政府は持ってもらいたいと思います。

・・・・・・・・・


三番目は、今後、福島原発がどのようなことになるかということを曖昧にしていることです。

確かにチェルノブイリやスリーマイル島の場合と違うので、今後どのくらいの放射能が出るのか、それともこのまま沈静化するのかわかりにくい面はあります。 しかし、この時こそ「原子炉の専門家」というのであれば、今後どのくらいのことが起こるのかということを明確に示さなければいけないと思います。

国や東京電力があれ程、懸命になって原子炉に水を注ぐ努力をしているのですから、仮に水を注ぐのが失敗した場合どうなるかということはすでにわかっているからです。 わたくしはすでにこのブログでおおよそ、このくらいの範囲になるだろうということとそれに基づく計算式を示しています。読者の方からは現実にその計算ができるホームページを作っていただいた方もおられます。 政府がやらないなら、わたくしたちで身を守らなければならないのですが、それはやがて福島県に風評をもたらすでしょう。 福島県の知事、もしくは福島の市町村の自治体の長は市民の側に立っているのですから、今後の風評被害を防止するという意味でもこの際、はっきりとした事実を市民の前に示した方がいいとわたくしは思います。

(平成23年3月19日 午前8時 執筆)
http://takedanet.com/2011/03/post_3cdd.html


原発 緊急情報 3月18日午後9時、放射線速報


9時の NHK の放送で放射線の測定結果が出たので、放射線速報を出します。
報道された放射線の値は高いのに NHK とそこに出ていた東大の先生が「健康に影響がない」と間違ったことを言っていたので、少し焦りました。

・・・・・・・・・

文科省の測定では、福島原発から北方30キロメートルで、3月17日は170マイクロシーベルト、18日は150マイクロシーベルトだった。もちろん、すべて1時間に被曝する量である.
従って、この2日間の平均的な放射線は(1時間いれば)160マイクロシーベルトであったと考えられます。

・・・・・・・・・

一般人が年間に被爆しても大丈夫な量は1ミリシーベルトとされていますから、1000÷160=6時間となり、福島原発の北側30キロにいる人は7時間だけそこにいたら一般人が1年間で浴びていいという。基準値を超えることになります。

これがなんで健康に影響がない数値といえるのでしょうか? 東大の専門家は何を考えているのでしょうか?

それは現在の基準がおかしいと心の中で思っていることと、本当のことをいうとパニックになる可能性があるので、東大の先生のような社会の主導者は本当のことは言わなくてもよいという気持ちがあると推定されます.

例えば、放射線の作業者は年間で50ミリシーベルトの放射線暴露が認められています(一般人の50倍)。また、一度に強い放射線を浴びたときより、弱い放射線を7時間浴びた時の方がダメージが小さいという知見もあるからです。

しかしそこが間違っています。

放射線の作業をする人は健康診断もしますし、放射線の測定値もしながら作業をします。また放射線のあるところで厳し作業をする人には「妊婦や赤ちゃん」はいません。

だから、作業者は50ミリシーベルトになっていて、一般人は1ミリシーベルトなのです。国の基準には、長い期間の検討もされ、また国際的なレベルも取り入れられています。

このように非常時のときに、これまでの基準を安易に変更してはいけないのです。詳しくは調査していませんが、現在 NHK 等で専門家として出ている人たちは、実はこのような基準を決める委員会に出ていた人達なのです。

事故が起こらない時には、厳しい基準を決めて原子力が安全なように見せかけ、事故が起こると「基準は本当は厳しすぎる」というのは余りにも無責任です

福島原発から北へ50キロ程に住んでいる人たちは、1日以内に一般人が1年で浴びても良いとされる。放射線を上回る可能性があります。

「あびても良いという放射線量を超える」ということは人によっては障害が発生する可能性があると考えて正しい判断です。

自治体の市長や町長さんはNHKにごまかされることなく、数字を直視し、基準を守り、自ら正しく判断し、自分の自治体に住んでいる人たちを待避させるべきです。

・・・・・・・・・

ところで、わたくしが心配していた福島市は、ここ3日で20マイクロ,17マイクロ、13マイクロと幸い、低めになっています.どうも風向きが少し南になってきたのでは無いかと思います。 明日はやや高気圧が太平洋に来て温かくなる予想ですので、その影響かも知れません.

でも、1000÷17(3日間の平均)=59時間(2日半)ですから、福島に3日以上居住している人はすでに1年間で許容される放射線に暴露されたことになります。

従って、もしも自治体が福島市の市民は1年間で許容される放射線以上に浴びてはいけないと判断するならば、そろそろ避難する必要が生じています。

幸いなことに、福岡から南の茨城栃木千葉東京埼玉神奈川等の放射線量は、かなり減ってきました。これから見ると風の向きが北東から日風もしくはやや南風に変わったと考えられます。
この地域はおおよそ0.1マイクロシーベルトを下回りましたから、当面の危険は少なくなったといえるでしょう。

・・・・・・・・・

昨日あたりから福島県を中心に、比較的高い放射線が観測されてきたことから、「強い放射線を浴びるなら危ないが、この程度の放射線を長く浴びるのなら大丈夫だ」というコメントを専門家がするようになりました。

わたくしのブログにも人間には放射線に対する防御力があり、強い放射線を短時間に浴びるよりも、間歇的に放射線を浴びれば、人体がその損傷を回復してくれると書きました。 しかし、一方で、わたくしは計算ではそれをあまり使っていません。 というのは、このような事故のときには、学問的にも定量的にもハッキリしていない解釈はできるだけ避けて、まず第1に今まで決めてきた数値を参考にするということではないかと思います。

放射線の基準は、あくまでも1年あたりこのくらい被曝してもいいとか、このくらいの総量なら白血病になる確率があるとか、そのように決まっています。

従って、1ヶ月の間に被曝するなら大丈夫とか、1年間ならそんな量は問題にならないというような新しい考えを持ち込むのは間違っていると思います。

・・・・・・・・・

最後に、昨日から今日にかけて多くの皆様から大変、有用な資料をいただきました。これらを有効に活かしてネットという武器を使いながら、できるだけデータや判断の方法を書いていきたいと思います。
メールの中には具体的な場所を示して、そこに何日ぐらい住んでいても大丈夫かという質問が多いのですが、残念ながらお1人お1人の計算をする時間がとれません。

できましたら簡単な計算ですから、付近で測定されているデータを1日ぐらい平均してそれを計算されることをおすすめします。

例えば、1マイクロシーベルトですと、それを1000倍してください。1マイクロシーベルトなら1000倍で1ミリシーベルトになり、一般人が平均的に1年間で被爆する限度になります。

またその値が10ミリシーベル(もともとの測定値が10マイクロシーベルト)を超えるようでしたら、付近の人や自治体と相談をして退避するかどうかを検討されたらいいと思います。

福島原発は次第に落ち着いているようです。だから、決して不安になることはありませんが、しっかり計算をしてご自分でご判断されることが重要かと思います。 申し訳ありません.

(平成23年3月18日 午後10時、執筆)
http://takedanet.com/2011/03/14_9fe6.html


東北地方太平洋沖地震 各地放射線量モニタリング情報
http://wiki.livedoor.jp/ok2222/


11. 2011年3月19日 21:04:21: MiKEdq2F3Q


政府は19日、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて実施した食品のサンプル調査で、福島県川俣町の酪農家が提出した原乳と、茨城県内の6市町村のホウレンソウから、食品衛生法の暫定規制値を超える放射性ヨウ素が検出されたと発表した。枝野官房長官は記者会見で

「直ちに健康に影響する数値ではない。冷静な対応をお願いしたい」と述べた。


 食品衛生法に食品の放射能汚染を規制する基準がないため、厚生労働省は放射線の専門家でつくる「国際放射線防護委員会」(ICRP)が健康被害を防ぐために設けた基準を放射性物質の食品安全基準として暫定的に採用。これを受けて、福島県と茨城県がそれぞれサンプル調査を実施した。

 その結果、福島第一原発から約47キロ離れた酪農家が16〜18日に生産した原乳から最高で1510ベクレルと、規制値の約5倍にあたる放射性ヨウ素が検出された。

 茨城県では高萩市、日立市、常陸太田市、大子町、東海村、ひたちなか市の農家のホウレンソウから最大で規制値の7・5倍の1万5020ベクレルの放射性ヨウ素が検出された。高萩市のホウレンソウからは、規制値を超える放射性セシウムも検出されている。

 これを受けて同県の橋本昌知事は19日、記者会見で地元農協などに露地栽培のホウレンソウの出荷自粛を求めたことを明らかにした。

(2011年3月19日19時59分 読売新聞)


________

2011年3月19日(土)

露地ホウレンソウの各産地数値 県環境放射線監視センター

県環境放射線監視センター分析結果によると、放射性ヨウ素の国暫定規制値1キロ当たり2000ベクレルに対し、

露地ホウレンソウの各産地数値は高萩1万5020、日立1万4500、常陸太田8830、大子6100、東海村9840、ひたちなか8420。

放射性セシウムの国暫定規制値1キロ当たり500ベクレルを超えたのは

露地ホウレンソウは高萩産の524。日立359、常陸太田374、大子478、東海村233、

ひたちなか140は規制値内。


__________

枝野官房長官は

「きのう午後5時半ごろ、福島県内の農場から採取された原乳から、食品衛生法上の暫定基準値を超える放射線量を検出したと報告があった。

また、19日午前11時、茨城県環境放射線センターの検査で、ほうれんそう6検体から、暫定基準値を超えたという情報があった。

厚生労働省において、19日未明、福島県に、また、19日昼に茨城県に対し、食品衛生法に基づき、検体の入手先や、流通先を調査し、結果によっては販売の禁止など、食品衛生法に基づく必要な措置を講じるよう依頼した。国として、福島第一原発事故との関連を想定しつつ、さらなる調査を行っていく。

そのうえで、調査結果の分析評価をしっかり行い、一定地域の摂取制限や出荷規制などの対応が必要かどうか、早急に検討してまいりたい。

なお、今回検出された放射性物質濃度の牛乳を、仮に日本人の平均摂取量で1年間摂取した放射線量は、CTスキャン1回分程度であり、ほうれんそうも、年平均摂取量で1年摂取して、CTスキャン1回分の5分の1程度だ」と述べました。


_________


CTスキャンの被爆量、想定より多かった 数十年後にがん発症リスク

2009年12月18日 18:35 発信地:ワシントンD.C./米国


【12月18日 AFP】CTスキャンを受ける際に浴びた放射線が原因で数十年後にがんを発症する可能性があるとする2つの論文が、14日の米内科学会誌「アーカイブス・オブ・インターナル・メディシン(Archives of Internal Medicine)」に掲載された。

 CTスキャンは、X線を照射し、検査対象の臓器や組織の3D画像をモニターに映し出す。

 米サンフランシスコ(San Francisco)の4病院が行った研究は、

現在の検査で通常照射される放射線量は、中央値でさえ、想定されていた値の4倍であることがわかったとしている。

CTによる1枚の冠動脈造影図の被爆量は、胸部レントゲン写真309枚に匹敵するという。

 同研究は、冠状動脈をCTスキャンした270人のうち、40歳の女性1人がCTスキャンが原因でがんを発症したとしている。

 もう1つの研究は、2007年に米国で行われた7200万回のCTスキャンが原因で、今後2万9000人ががん発症する可能性があると指摘した。

このデータには、すでに腫瘍(しゅよう)があった患者や終末医療の一環でCTスキャンを受けた患者は含まれていない。 研究者らは、


放射線の照射に起因するがんは、照射治療の20〜30年後に発症することがわかったと述べ、

「医療用CTスキャンの放射線量はこれまで認識されていたよりはるかに多く、防ぐことができるがんを年間数万例も生んでいる。照射量に関する規定を見直すべきだ」としている。(c)AFP


 早     /::::l:::l::、:::::、:::::ヽ::、::::::::::::\:::\::::::::ヽヽ::::::ヽ   駄
 .く      /:::!::::i:::!:::ヽ:::ヽ::::::ヽ::ヽ、::::::::::\:::ヽ:::::::ヽヽ::::::',   目 
 な.     /:l::::!::::ヽ!::ヽ:::::::ヽ:::::::\:::ヽ、::::::::ヽ:::ヽ::::::::!::i:::::::!  だ 
 ん   ハ:::l:::::、::::ヽ::::\:::::\:::::::\:::`ヽ、:::ヽ::ヽ:::::!:::!:::::l
 と   /:::::::l::::::!ヽ:ヽ::::、:::::ヽ:::、:\::::: \::::::\::::!::::ヽ:!:::i:::l:l  こ
 か  !:/!:::::!::::::!::ヽ:ヽ{:::\:::ヽ::::\:::\::ヽ:::::::ヽ!:::::::}!::::l::li|   い
 し  j/:::l:::::!:、:::!::ト、:、:ヽ:::::`ヽ{、::::::\::::\{、::::::::::::::::i::!::l:l !   つ
 な    l:i:l::::i::i:、:l::lテ=-、:ヽ、_、::\_,≧ェュ、_、\:::::::::i::li::!::リ   :
 い   !ハト:{:!:i:トN{、ヒ_ラヘ、{ >、{ 'イ ヒ_ラ 》\::l::!:ト!!:l::l!     :
 と     ヽ i、ヽ:ト{、ヾ ̄"´ l!\   `" ̄"´  |::!:l::! j:ll:!
  :      !::、::::i      l             u |:::/lj/l:!リ
  :        ヾト、:!u                 j!/ j|:::リ
          ヾ!    ヽ  ‐       u /イ´lハ/
            }ト.、  -、ー-- 、__      /' !:://
             リl::l゛、  `二¨´    /  |/:/
         rー''"´ト!::i{\       /  / !:/
        / ^ヽ  ヾ!  ヽ _,,、'´    /  j/

151 :名無しさん@十一周年:2011/03/19(土) 19:08:21.06 ID:CPHafgaA0


2.4 mSv 一年間に自然環境から人が受ける放射線の世界平均。

4 mSv 胃のX線撮影。

5 mSv 放射線業務従事者(妊娠可能な女子に限る)が法定の3か月間にさらされてよい放射線の限度。

7 - 20 mSv X線CTによる撮像。

50 mSv 放射線業務従事者が1年間にさらされてよい放射線の限度

100 mSv 放射線業務従事者が法定の5年間にさらされてよい放射線の限度
放射線業務従事者が1回の緊急作業でさらされてよい放射線の限度

CT程度ねw
これからまだ妊娠したい人は産地は気をつけてね。


6 :名前をあたえないでください:2011/03/19(土) 17:21:57.52 ID:Wr5yKKBi

放射線=体外被曝

放射能=体内被曝

体外被曝のCTが、体内被曝するとどうなるかわかってるのか???


48 :名前をあたえないでください:2011/03/19(土) 17:38:05.31 ID:FFA3cqxA

体外からうけるCTと体内からうけるCTと別にして考えないといけないよね

65 :名前をあたえないでください:2011/03/19(土) 17:49:30.19 ID:LHy/JkPO

放射線じゃなくて放射線を出す放射線物質を体内に取り込んでしまう可能性が高い
ってこが一番の問題であって。

ctスキャンなんて比較にならない被爆量だって。

原発の隔壁が吹っ飛んでそれがいま起こってるわけだから
風評というのはおかしい。世界中で報道してるのに。

202 :名無しさん@十一周年:2011/03/19(土) 19:11:18.08 ID:L746k5mpO

肺に吸い込んだら一生ものと聞いたけど(一切排出されないのか???)
口から取り込んだ場合どれくらいの割合が排出されるんだろう??


956 :名無しさん@十一周年:2011/03/19(土) 19:52:57.45 ID:esa66dSO0

内部被曝すると体の内部から毎回レントゲン採るようなもんだからな

10年20年後に高確率で奇形児白血病ガンの原因になる

もう関東産は食べられないな

43 :名前をあたえないでください:2011/03/19(土) 17:36:00.55 ID:WTrnZzp9

CT1回程度っていうけどがん患者でもCTとるかとらないかっていうのは結構慎重に考えるんだよ

CT2回とったらもうしばらくCTはとれない

200 :名無しさん@十一周年:2011/03/19(土) 19:11:10.89 ID:9hJvEthRO

枝野CTなめんなよ

漏れは年に五回CTやってるがどれだけ体調悪くなるかわかってんのか?

レントゲン技師の新生児奇形率わかってんのか?

明日から毎日福島県産のほうれん草だけ食ってみろ
なめた会見はいい加減にしろや


50 :名無しさん@十一周年:2011/03/19(土) 19:01:25.53 ID:axqFHYiH0

CTくらいなんで安全みたいにいうが、妊娠初期にCTやったら胎児おわるよ。


56 :名前をあたえないでください:2011/03/19(土) 17:41:31.22 ID:gHtqbhiW

空気も食品も個々には微量 全部合わせるどうなるのか

さらにレントゲンやCT検査もするとなるとどうなるのか

性質が悪いことに蓄積されるもんなんだろ きちんと知らせるべきだよ


24 :名前をあたえないでください:2011/03/19(土) 17:28:45.15 ID:FFA3cqxA

放射能汚染された牛乳を子供達が飲んで甲状腺癌が急増したのはチェルノブイリ原発事故であったwikiにも載ってる有名な事です

197 :名無しさん@十一周年:2011/03/19(土) 19:10:54.62 ID:KD4rGKh50
食べても、すぐには死なないから大丈夫らしいよ。

52 :名無しさん@十一周年:2011/03/19(土) 19:01:29.84 ID:MyU4oEtS0

今後あらゆる毒性のある成分が検知された時に使えそうな言葉だな

「但し、ただちに健康に影響がでるものではない」

155 :名無しさん@十一周年:2011/03/19(土) 19:08:28.33 ID:khkO6CoL0

「いずれ健康に影響が出る。」 と言っているのと同じだろ。


261 :名無しさん@十一周年:2011/03/19(土) 19:14:45.08 ID:qxHB4gZY0

>>詳しい人に質問!

@これって、微量だから食べてもおkとか言い張ってるけど
 放射性物質を体内に取り込む、いわゆる体内被ばくのリスクが上がらないの?
 その場合、微量だからおkなんて言えるの?すぐに対外に排出されるの?

A牛乳から検出って・・・その周辺の他の家畜の例えば食肉や卵なども、といった可能性はある?

301 :名無しさん@十一周年:2011/03/19(土) 19:16:52.65 ID:y1pGnwu90
>>261
放射性物質のモノによって異なるよ。


セシウム137

 :体内に取り込まれると血液の流れに乗って移動中にガンマ線を放出し続ける。  最終的には腎臓から排出される。体外に排出されるまで100日〜200日間。半減期は30.07年

ヨウ素131

 :体内に取り込まれると血液中→甲状腺に蓄積(ヨウ素は甲状腺ホルモンを作る原料なので)。 ベータ線被爆による甲状腺ガンのリスクが上昇する。半減期は約8.1日

ストロンチウム90

 :高エネルギーのベータ線を発生する。体内では骨に吸収されやすいので、骨髄で行われる造血機能に影響を及ぼす。半減期は28.8年。

524 :名無しさん@十一周年:2011/03/19(土) 19:31:51.12 ID:7dE52aY30

【放射能には、危機感無しでは真の対処は難しい】

放射能の本当の恐ろしさはその即座に自覚症状の無いところにある。

しかしそれは密やかに生命活動をするにあたって最も致命的な症状を体で引き起こす。 肉体を維持する為に必要な細胞分裂をするに欠かせないDNAの正常な情報を壊すのである。

単純に、飛来する放射能の濃度の問題だけじゃなく、それを浴び続けた時間も関係します。 比較的弱い濃度の放射能物質でも、日常で触れる濃度より高い放射能物質に長時間触れる事で、即座に症状が出なくとも、体内で徐々に症状は現れてくる。

個人差はあるが、1週間後、1カ月後、3カ月後、半年後、1年後などに潜伏して症状が現れてくる。直ちに症状が現れないからといっても、必ずしもそれが安全とは言えないのです。

レントゲン写真撮影時に浴びる放射線などでよく比較されますが、それは時間的には瞬間的に浴びたものである為、安全かどうかという尺度で見るには、本当の意味での比較とはならないのです。

また放射性物質にはその効力を失うまでの半減期がとても長いものがあり、人間の寿命から見たらいったん被爆したら一生ものなのである。

放射能を軽く花粉と同じ様な感覚で認識するのは、早計であるし、また安易な考え方である。そして放射能の存在を語るには説明不足である。 目に見えた明らかな症状の一時的な健康被害だけが放射線による被害という訳ではなく、染色体異常など後に深刻なものがあるのです。


609 :名無しさん@十一周年:2011/03/19(土) 19:35:53.63 ID:jnMGJVWk0

なんか最近のNHKは原発の報道に関してはオブラートに包むようになってきたなぁ・・・

地震や津波に関してはかなりダイレクトに報道してたのに。

原発に関しての最近のNHKの報道は、まるで政府をかばうように

「安心してください」

「大丈夫です」

を連呼するようになってきた希ガス


726 :名無しさん@十一周年:2011/03/19(土) 19:42:07.45 ID:eXElTWNx0
>>609
2号原発の燃料棒露出か4号原発の火災かを機に安全だとか、測定された放射性物質の放射線量をレントゲンと比べてわずかとか、あきらかに情報操作するようになったように感じる。

あの2号炉と4号炉の事故は、引き返せないくらいの出来事だったんだろうな。


___________


福島原発の状態は第3段階に入りましたので、緊急情報を少し止めようかと思ったのですが、ご質問が多いので、緊急情報として書きました。

福島原発の事故の第1段階は最初の頃水蒸気爆発が起こったりした時期で、変化は激しく、危険でした。 特に、その頃は放射線があまり原発から外へ出ていなかったので、東京電力は相当無理なことをして放射線が外に出ないように頑張るだろうと考えていました。

例えば、原子炉の中の圧力が上がった場合、圧力を低くすると、外部に放射線物質が漏れるので、東電の責任者はびびって、それができないと思う可能性があったのです。

そうすると、圧力が上がり原子炉が爆発する危険があると考えたからです。

ところが2号炉の格納容器が割れたために、発電所の中の放射線が一時400ミリシーベルトというものすごく大きな値なりました。これは良くないのですが、わたくしはこれを聞いて逆に安全になった、第2段階に入ったなと思いました。

というのは、東電の責任者が放射線を漏らしては行けないというプレッシャーから解放されるので、圧力容器が破裂する可能性が少なくなったからです。

そして、自衛隊が水を注入し始めた頃から第3段階に入ったと思います。すでに1号機から3号機は原子炉の中の燃料の問題、4号機は使用中の核燃料の貯蔵の問題になりました。

これらは水の補給がうまくいかなければ燃料が破損しますが、それには3、4日かかるでしょう。従って、行動する時間的余裕が出てきたということが言えます。


・・・・・・・・・


このような状態の中で多くの人が心配されていることが3つ程あります。


一つは明日あたりから天候が悪くなって関東地方に雨が降る可能性があるということです。放射性物質が空気中にある場合に雨が降るとそれが地表に落ちてきて人体に付着します。

チェルノブイリ原発の時に、汚染地域がポツポツと飛び地になっていたのはこの雨の影響も大きかったわけです。

そこでわたくしは気象庁が出している雲の動きを調べてみましたら、もし明日関東地方に雨が降った場合、その雲は放射線の少ないところ(ほぼ安定して日本海)から来ますので、少なくとも東京、横浜、大宮、千葉については問題はありません。

福島県及び茨城県と栃木県の北部、宮城県の南部については、すでに空気中にある放射性物質が落下するので、できるだけ雨の降っている時には外に出ない方がいいと思います。

どうしても雨にぬれた場合、家に帰ってできるだけ早く洗濯して汚れをとってしまうことが大切です。洗濯をした水は若干の放射線物質がついていると思いますが、それが下水に流れるのは仕方がないと思います。

現在の段階では環境を汚すのはやむを得ないので、それよりも人体に直接、触れることを防ぐことが大事だと思います。


・・・・・・・・・

第2に、政府やテレビは相変わらず時間当たりの放射線のことを言っていて、それとレントゲンとか飛行機の関係で「直ちには障害がでない」と言っています。しかし、もともと放射線は遺伝子に損傷を与えるもので、すぐには障害は出ません。

また、一般人の基準である1ミリシーベルト(これから先はシーベルトは省略します)を浴びても大丈夫だということを随分多くの人(政府、テレビ、専門家、一般の人がネットで)が書いています。

わたくしもどちらかと言えば個人的には放射線はもう少し高くても大丈夫ではないかと考えていますが、このような非常時では個人的な考えはあまり表に出すべきではなく、やはりいろいろな会議を経て決まった国の基準を守ることが大切だと思います。

でも、これほど「大丈夫」と強調されているので、少しデータを説明します.

女性のレントゲン技師など、放射線のあるところで仕事する人の被曝限界は長く議論されています。

いろいろな考えがありますが、最も標準的には女性で放射線を浴びるような仕事をしている場合、1ミリを超えたら仕事をさせない方が良いというのがこの仕事の関係の専門家がおおむね合意してるところです。

従って、1年に1ミリから数ミリぐらいが良いのでしょう.

次に、東京からニューヨークまで飛行機で行くと、かなりの被曝をすると言われますが、これについては航空関係者の間で議論があります。

おおよそ一般人の基準の1ミリに比べて、その5倍の5ミリ程度がが妥当であると考えられています。5ミリというと、例えば1ヶ月あまり同じところで生活する人は、1時間当たりの放射線は5マイクロになります。

福島県の多くのところは、時間当たり5マイクロを越えてますから。航空機で仕事をする人の基準値を超えるということになります。

三番目はチェルノブイリの事件のときに、スウェーデンで妊婦の影響を調べた研究があります。

チェルノブイリの時に、スウェーデンで観測された一番高い放射線は1マイクロとでした。ですから日本で言えば、福島県はもとより、茨城県と栃木県の北、宮城県の南方がそれにあたります。今のところ東京、横浜、大宮、千葉は、1マイクロを下回っています。

テレビや政府は1マイクロでは全く健康に問題がない(すぐには障害がでない)と言っています。しかし注意しなければならないのは、テレビや政府は「短期間に障害が出ない」と言っていることです。

スウェーデンの論文を読むと、妊娠しているときに1マイクロの放射線を浴びた子供は、頭の発達が少し遅れ、特に数学の力が落ちたというふうに報告されています。

ただ、子供の体の方は健康だと報告されています。

わたくしはこの論文を紹介するかどうか少し迷いました。妊娠しているお母さんにしてみれば、生まれてくる子供の頭の発達が遅れるということはとても衝撃的なことだからです。

もちろん論文ですから先端的なことであり、あるいは間違いもあるかもしれません。しかしこのような研究報告があることもまた事実なのです。

専門家は、事実を一般の人にそのまま報告する必要があります。実は妊婦についての影響はそれほどはっきりとしたレポートがないのです。その理由は妊婦が高い放射線のところでさらされることがないことと、放射線が低いところではかなり多数の例をとらないと学問的にはっきりしないからです。


・・・・・・・・・


このように女性のレントゲンを取り扱う人、飛行機に乗る人、そして妊婦等の例を見ますと、日本の基準、つまり一般人が1年間に1ミリという被ばく量は、それ程極端に低いわけではないとも考えられます。


今後研究が続けば、もう少し高いレベルでも OK かもしれませんが、個人で勝手に判断して、1ミリは低すぎるとこの段階で言うのは危険です。

とりあえず1ミリを一つの目安とし、航空機の仕事をする人の5ミリぐらいをご参考になってそれぞれご判断いただきたいと思います。


・・・・・・・・・

三番目は水道等の汚染です。

水道やその他の野菜が汚染されたという報告がありますが、これは当然のことです。すでに福島原発から遠く離れた福島市で20マイクロという放射線が報告されているわけですから放射能を持つ物質が広く拡散していることは間違いありません。

問題は程度の問題ですが、わたくしがもし家族に言うならば、飲み水はできるだけペットボトルで飲むこと、洗濯や掃除お風呂等は、水道を使っても問題がないと答えると思います。

また、野菜等は1日中、外にいるのですから、すでに7日間というと1時間あたり20ミクロンでも、3ミリを越えています.

すでに放射性物質が付着することが多いので、ある程度は洗わなければいけないと思います。野菜に付着している放射性物質のほうが水道に含まれているより少ないからです.

水道や野菜については現在のところデータが少なく、この程度しか言えません。放射線というのはできるだけ少なくしておくというのが大切ですから。もしペットボトルを買おうお金があれば飲み水だけでもペットボトルにしておいたほうがいいのではないかと思います。

また放射性物質の中には煮沸すればのぞけるものもありますが、細菌と違うので原則としてはとれません。

(平成23年3月19日 午後7時 執筆)
http://takedanet.com/2011/03/15_0205.html


12. 2011年3月20日 11:14:31: MiKEdq2F3Q


元放射線医学総合研究所主任・崎山比早子

1:58:36〜 (線量を聞いて)体が震えてくる。

「直ちに健康に影響を与える数値ではない。」にマジでブチギレ激怒。

http://www.ustream.tv/recorded/13419905


原子力資料情報室 崎山比早子氏による放射能の健康に与える影響
http://www.youtube.com/watch?v=ZkEZ_9DFqnI
http://www.youtube.com/watch?v=2MyIIoUa4a8


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法を破った国と専門家・・自衛しよう!

福島原発の方は小康状態に入ったが、福島県を中心に放射線がゼロになったわけではない。事故が起こってから今まで約7日間の時間が経っているので、一般の人が放射線の被曝を受けている。そこで、もし時間があれば今日は日曜日なので、家族で自分や子供が受けた放射線の量を計算しておくと安心もするし、今後の計画も立てることができると思う。


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私は長く原子力関係の仕事をしていたので、その間に「第一種放射線取扱主任者」の資格を持ち、業務をしていた。別に自分がどうのこうのということではないが、「武田は素人だ」という人もいるが、皆さんに安心してもらうために、第一種放射線取扱主任者は「日本人を放射線から守る資格」としては最高のもので、オールマイティに業務を行えることを断っておきたい.

このブログにも第一種放射線取扱主任者の方から多くのアドバイスをもらっていた。たとえ大臣といえども、放射線からの防御という点では第一種放射線取扱主任者の命令を聞かなければならない、そういう資格なのだ。


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放射線取扱主任者のもっとも重要な役割は法律にそって、日本人(もちろん日本にいる外国人を含む)を被曝から守ることである.専門家というのは事態が変わったから、普段と違うことを言っては行けない。もし政治的な配慮で超法規的措置が必要なら、それは政府が非常事態宣言をして、超法規的措置を執るべきであり、専門家が自らの判断で法律に背くことをしてはいけないのである。


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これまで長い研究と議論の結果、法律では次のことが決まっている。

まず第一には、「管理区域」という考え方である。

「管理区域」とは放射線の量がある程度高くなると、そこに出入りすると健康上の問題が生ずる可能性があるので、被曝量を測定したり、健康診断をしたりする必要のある区域である。

定められた放射線の量は、3ヶ月で1.3ミリシーベルトである(これから後はシーベルトを省略する)。

1.3ミリはマイクロシーベルト(マイクロ)でいうと、1300マイクロであるし、3ヶ月は時間で言えば、3×30×24=2160時間に当たる。つまり1300マイクロを2160時間で割れば、テレビ等で報道をしている1時間あたりの放射線の強さになる。

計算するとわかるかこれは1時間0.6マイクロに相当する。

この1週間、福島県のほとんどの場所の放射線の強さは1時間1マイクロを超えていたので、福島県は全体として「管理区域に設定」しなければならなかった。

これは法律(具体的な数値は規則)で定められていることなので、国会で法律を改訂したりしない限りは、たとえ総理大臣や知事でも変更することはできない。

ましてテレビのキャスターや1個人の専門家が管理区域の定義を勝手に変えて、「管理区域内でも健康に問題は無い」などということは法律違反である。

まして福島市は比較的高いときには20マイクロ、低い時でも10マイクロぐらいあったから、平均して例えば15マイクロだとする。

すでに7日間が立っているので、時間は、7×24=168時間で、その間1時間当たり15マイクロの放射線を浴びているわけだからすでに、市民は2.52ミリの被曝を受けたのである。

従ってすでに福島県知事や福島市の市長は、人の健康に重要な影響を及ぼ。放射線の法律に反し、福島市を管理区域に指定するのを怠っているということがいえる。

管理区域の設定は、意図的に放射線を出す場合(レントゲンなど)も、今回のように原発が事故を起こして放射線が出た場合でも同じである。人の健康に関わることだから原因が自分であれ東電であれ、こなしとも当たり前である。


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このブログを見ている皆さんは、自分の住んでいたところや、異動した人は、そこの放射線量を調べてそれに2160と168を受けて数値を出して欲しい。

例えば、3日間福島市に住んでいて、その後名古屋に避難したという人は、名古屋の放射線は無視して良いので、15×2160×(3/7)と15×168×)3/7)を計算する。

(3/7というのは、7日間のうち3日間が福島市にいたという意味である。直接、福島にいたときだけの時間を入れた方が良いかも知れない。)

そうすると、前者が約13.9ミリ(3ヶ月続いた場合)、後者が約1.1ミリ(7日間で終わった場合)(いずれも小数点2桁目を四捨五入)となる。

法律の定めるところによると、3ヶ月で1.3ミリを超えるところは、管理区域に設定しなければならないので、このような人は放射線の被曝量を管理し、健康状態をチェックしてもらうような状態にあったといえるだろう。

ちなみに東京でではおおよそ0.1マイクロ程度以下だったので、3ヶ月で約0.2ミリになる。これは管理区域に相当する放射線の強さより少ない。3ヶ月も続かないと仮定すれば、さらに低くなる

東京都民の健康を守るのは、東京都知事の仕事であるから東京都知事が1年以上続くとみて、東京を管理区域にするかそれとも2週間で事故の処理が終わり、放射線が元に戻ると考えれば、管理区域に設定する必要はないと考えられる。


・・・・・・・・・


管理区域というのは、いろいろな人がそこに出入りするので、そこに出入りする人の放射線の被曝状態を管理したほうがいいという場所を示している。

今回の福島市のような場合には、福島には妊婦も赤ちゃんも児童もお年寄りもいろいろな人が生活するので当然管理区域に設定しなければならないだろう。


・・・・・・・・・・


もう一つの指標は、質的に放射線を取り扱うような労働者がこのくらいをあびてもいいという一つの目安である。

もちろんこのくらい被曝しても良いという値は一般人の年間1ミリ の基準値よりも大きい。

つまり一般の人は、特別に放射線の被爆を管理されているわけでなく、また生活の制限もなく、さらには赤ちゃんや妊婦もいるわけだから、それだけ放射線の量は低く設定されている。

一方、「放射線の仕事をする」ということがわかっている人は、測定や健康管理ができるので少し高めに設定されている。

だから少なくとも今度の事故では、放射線の仕事をする人の被ばく量より少なくてはいけないことは当然である。

この量は、男性では1年間に50ミリ、女性は3ヶ月に3ミリである。

これを1時間あたりに直すと、’男性は5.7マイクロ、女性は1.4マイクロである。男性より女性の方が被曝量が少なく設定されているのは女性が妊娠している可能性があることによる。このような規定は、一般の作業や医療関係の作業等で若干の違いはあるがほぼこの数値と考えて良い。

そうすると、福島市の状態は「放射線の仕事をして測定をし、健康管理をするという条件のもとで認められている男性でも被爆が許されない放射線の強さ」なのである。

このような放射線の状態が続いているのに総理大臣、知事、市長であっても独自に判断してはいけない。法律違反で逮捕されるはずである。

まして、専門家やメディア等が「直ちに健康に影響のない医療」ということは絶対にできない。

ある読者が福島市に問い合わせたら、「一回のレントゲンであびる量が600マイクロだから問題がない」と答えたらしいが、そんなことは法律に書いていない。突然、福島市の職員が新しい基準を作るのは法律違反なのである。

日本は法治国家であるから非常時でもまずは法律を守らなければならない。


・・・・・・・・・


これらを求めると次のようになる。


法律では、一番低いのは一般人の1年間に1ミリ、次は、ある程度管理できる場所としての管理区域の3ヶ月で1.3ミリ、そして放射線の作業をすることがわかっていて、線量を測定したり、健康診断をする人の言動が女性で3ヶ月で3ミリと言うことになる。


これを1時間あたりで整理すると、


一般人        0.1  マイクロ

管理区域       0.6  マイクロ

放射線作業者(男性) 5.7  マイクロ

放射線作業者(女性) 1.4 マイクロ


となる。今までの7日間、家族がどこにいたかを表にして、いた場所の放射線を調べ、その放射線量と時間を掛けて、全てを足せば家族の被曝状態が分かる.


おおよそなら、福島県で5から10マイクロ、周辺の市町村では2から3マイクロ、東京近郊では0.1マイクロ程度の数値を使えば良いだろう

まずは計算してみて欲しい。

(平成23年3月20日 午前8時 執筆)
http://takedanet.com/2011/03/16_3882.html


全国の放射能濃度一覧
http://atmc.jp/

東北地方太平洋沖地震 各地放射線量モニタリング情報
http://wiki.livedoor.jp/ok2222/

放射線モニタリング _ 各地の放射線モニタリング状況
http://www46.atwiki.jp/earthquakematome/pages/196.html



13. 2011年3月20日 19:29:11: MiKEdq2F3Q


医療行為と放射線 違うものの比較

今回の福島原発の事故でいわゆる専門家の発言がいかにいかがわしいかことがはっきり証明されました。

例えば、福島市の放射線の汚染が1時間当たり20マイクロシーベルトという値がでたとき、専門家は一斉に「レントゲンでは1回で600マイクロシーベルトの被曝をする」などの例を出して20マイクロシーベルがいかに小さい数値で問題でないかのごときにコメントしていました。

しかし20マイクロシーベルトというのは1時間あたりですから、その家に1日いたら(外とほぼ同じ環境で)、それだけで24倍、さらに放射線漏れが1週間続いたら24の7倍ですから168倍になります。

これは、約3.4ミリシーベルトになり、一般人が1年に被爆する限度とされている1ミリシーベルトを遙かに超えます。また1日12時間は別のところにいたり、換気をしない部屋の中にいても1.7ミリシーベルトですから、「安全」とは言えません.


しかも、1年間の限度量などはコメントしている人たちが決めたものですから、無責任きわまりないと思います。


・・・・・・・・・


さて、今回は別の視点からこの問題を見てみます。


福島原発に近い農地で取れたホウレンソウからかなりの量の放射性物質が見つかり食品として不適切かという問題が生じました。

また、1回のレントゲンとかCTスキャンとの比較をして「安全だ」という専門家だけがテレビに登場しました。

しかしCTスキャンというのは医師のもとで行われる医療行為の一つです。医療行為は直接、医師が行う場合と、医師に準じた専門職がやる場合がありますが、いずれにしても、その人の健康状態などを見て監視のもとで行われるのです.

医療行為は通常の意味の「安全」でもなく、「健康に良い」分けではありません。

例えば、医師は必要に応じて足を切断することもあります。足を切断するのが「健康に良い」はずはないのですが、なぜ医師は足を切断するのでしょうか?

それは、医療行為で医師はその人の全てを考えてベストなことをするからです。このままではもっと悪化して命を失うというときには、あるいは医師は悩み、判断し、そして足を切断することもあるわけです。

だからといって、普通の人が足を切断していいというわけではありません。

つまり医療行為の際に被曝する放射線は全く一般と関係がないのです。もちろんCTスキャンをするときには、医師は患者さんを考え、被曝をできるだけ少なくし、その後も患者さんを観察することは欠かせません。

このような医療行為での被曝と福島原発から出た放射線で福島県に住んでいる普通の人に与える影響とは全く違うのです。


・・・・・・・・・


私の経験では、放射線の専門家はこのことを何回も教えられます。

たとえば、放射線の作業をする人はかなりの放射線をあびることが許されますが、その代わりに健康診断もするし、人生を通じて過去にどのくらい被爆したかという記録も提出しなければなりません。

さらに、作業するときには線量計やフィルムをバッチをつけて、一つの作業をした時にどのくらいの被曝をしたかということをしっかりと記録しておきます。

放射線の被曝の危険は、量も問題ですが、同時に被曝した量がわかっているということです。専門家は記録があるということによって安全を保てることを知っています.

福島県発ではメディアを中心として、原発の事故処理に当たっている人たちに対して「大変な放射線を浴びて苦労している」という報道が続きました。もちろんそれ自体は間違っていませんが、作業する人は被曝の量を厳密に計りながら作業をしているのです。

それに対して、福島県の人は被爆も量も分からず、健康診断もしていないのです。

わたくしが放射線の管理者として考えるならば、危ないのは福島原発で復旧作業をしている人よりも福島県に住んでいる普通の人の方が心配です。

放射線と人間の健康というテーマの専門と言われる方々が、これらの基礎的なことを、もう一度思い出し間違ったことを国民に呼びかけないようにして欲しいのです.

このことがあるので、今日の最初のブログに「被曝量を自分で計算しよう」というのを出したのです。

(平成23年3月20日 12時 執筆)
http://takedanet.com/2011/03/17_8eec.html

ほうれん草は食べられるか?


茨城県は2011年3月18日に福島県境に近い高萩市で採れたホウレンソウから、国が示した規制値の1キロあたり2000ベクレルの約7.5倍にあたる1万5020ベクレルのヨウ素131を検出したと発表した。

福島第一原発から約100キロ離れたところ絵ある.また同時に規制値を超す放射性セシウムも検出されたと報道された。

これに対して枝野官房長官は、


「被曝量は胸部CTスキャン1回分の5分の1程度である」

とし、

「ただちに健康に影響を及ぼす数値ではない」


と強調した。 官房長官は放射線の人体に対する影響の素人であるから、この後ろに専門家がいる. 千葉市の放射線医学総合研究所の環境放射線影響研究の専門家は


「このホウレンソウの数値を人体への影響を示す単位である「シーベルト」に換算した場合、0・24ミリシーベルトになる。

人体に影響があるのは一度に100ミリシーベルトを受けたときとされており、小鉢1人前のホウレンソウを100グラムと仮定すると、今回のホウレンソウは4200人分を口にしないと人体に影響を及ぼさない計算になる。」


と発言している.さらに、この専門家は


「妊婦や子供など、放射性物質の影響が大きいとされる人たちについても、摂取しても問題がないレベルだ」


と言う。


・・・・・・・・・


本当は「ベクレル」とか「内部被曝」についてかなり丁寧に説明してからの方が良いのだが、ことは緊急を要するので、それらは後に説明することにしてここでは「汚染されたほうれん草を食べても大丈夫か」ということだけを説明する。


この専門家の言うことはムチャクチャである。

おそらく国から研究費を丸抱えでもらっているので、国民を無視した発言をしていると考えられる。


・・・・・・・・・


まず、第1に放射性を持つ物質を食べた場合の健康への影響は詳しく調べられていて、この場合のヨウ素131のように放射線を出す元素(正確には同位体という)ごとに細かく決まっている。

またそれらが1種類の時とか、2種類の時についての研究されている。

その上で、規制値が決まっている。この手のものは同位体の数が多いので、同位体毎に詳しい「別表」があり、それで専門家は接種して良い限度を決める.

だから、規制値の7.5倍でも安全だなどという話は全くない。そうなると専門家はなにもできなくなる。


・・・・・・・・・


次に、ほうれん草で内部被曝することと、1年に100ミリシーベルととは、人の健康に影響するのがまったく違う。

でも、ここではこの専門家の通りに、もしも一般の被曝と比較するならば、一般人の1年間の限度は1ミリシーベルトである。

この専門家が言っている100が1になるのだから、まったく違う.

具体的にはほうれん草を小鉢一杯、42回食べたら、1年間の規制値になる。

つまり、このホウレンソウは1年に42回しか食べられない。

また、妊婦や子供だのについての内部被ばく量(限度)はハッキリ決まっていて、これも1年当たり1ミリで、こちらの方は単なる基準値ではなく、法律で定められている内部被ばく量の限度である。

従って、汚染されたホウレンソウの汚染度が少し高くなることがあり得る事を考えると、安全をみて1年に10回ぐらいに限定されるだろう.


・・・・・・・・・


放射線で汚れた農作物を捨てるというのは、それをつくった農家の人は断腸の思いだろう。また、経済的な損失も大きい。でも、農作物に対する放射線で汚染されたものの規制値を決めた限りは、それを守るのが順当である。また、医療行為の一つであるCTスキャン等と被曝量を比較するのは無意味で、いくら官房長官が素人と言っても政治家である.


国民の健康を守る見識がない。


すでにこの国の政府も専門家も、国民の健康を考えずに電力会社を助け、ひたすら


「国民がじっと我慢して放射線物質で汚れたホウレンソウを食べ健康害すること」


を望んでいるようだ。


当面、放射線で汚染された野菜は食べない方が良い。産地から出荷するのは「規制値以下のもので、良く水で洗浄して、汚染が採れることが分かっているもの」に限るべきだ。

消費者の防御としては、汚染野菜を買わないことしかない。仕方が無い。汚染しているのだから。

(平成23年3月20日 午後1時 執筆)
http://takedanet.com/2011/03/18_ba59.html


福島第一原発トラブル 武田教授 緊急提言!!
http://www.dailymotion.com/video/xhpvxl_yyyyyyyyyy-yyyy-yyyy_news

110319 増刊!たかじん 武田教授
http://www.dailymotion.com/video/xhpjow_110319-yy-yyyy-yyyyy_news
http://www.dailymotion.com/video/xhpjpj_110319-yy-yyyy-yyyyy_news


南ドイツ新聞 原発周辺のガンの危険性

安藤 多恵子/市民エネルギー研究所


ドイツ連邦放射線防護庁は原発周辺のガンの危険性、特に幼児の確率が高いという調査結果のレポートを発表した。以下の記事は南ドイツ新聞(SuddeutscheZeitung)の記事からの翻訳である。

原発周辺のガンの危険性(ドイツ連邦放射線防護庁)

  重大なのは16の原子炉がある周辺地域で幼児がガンにかかる確率が高いことが明らかになったこと


ドイツの原子炉がある場所の周辺では子ども(幼児)が白血病にかかる率が高い。

マインツ大学の研究者は、原子炉の5km 以内の周辺で37人の子どもが白血病にかかっている事実をつきとめた。

この調査は1980年〜2003年の間にされたが、この間の他の地域での平均は17人であるから20人多い。その研究者は「私たちの調査研究では、ドイツで、原発の近くに住んでいれば5才以下の子どもがガンまたは、白血病にかかる可能性が高くなっていることが確認された」と言っている。

調査グループに参加している研究者の1人は(「名前を公表したくない」と言っているが)9ページの図は、もっと多くの危険性のことが言える結果がでていることをあらわしていると言っている。実際、50km以内の地域で、ガンにかかる調査結果の研究が高まっていることを示している。この事実は、昔からあった原発周辺の危険度の議論を再び呼びおこしている。

これまでも専門家が原子炉のそばのガンの調査をしたが、とり分け krummel (クリューメル)が子どものガンを発生させるという発表は議論の対象になった。これまでの調査では研究者同志で結論が分かれたり矛盾した結論や解説があり、原因究明の意見が分かれ、決定できなかった。しかも調査方法についての批判もあった。だからドイツ連邦放射線防護庁は、今回のこの新しい調査に原発推進派も批判派も調査に関わるようにした。マインツの研究者たちは、調査の範囲規模を大きくした。その1つはドイツには子どものガンは登録されているが、この中の5才以下の子どもたちを引き出して、1980年〜2003年までガンにかかった子どもたちと原発の近くで育ってなお、ガンにかかった子どもピックアップした。距離の誤差は25m以下である(25mのメッシュで調査した)。

1980年〜2003年の間に1592人のガンにかかった子どもたちに対して、4735人の健康な子どもたちを検査対象グループとし、比較をつき合わせた。比較対象グループは、同じ時期(1980〜2003年)に同じ場所で育った子どもたちである。“Fall‐Controll‐ Studie”と呼ばれるこの調査方法は取り分け信頼がおけると考えられている。

子どもたちが原子炉に近ければ近いほどガンにかかるリスクは高く遠ければ遠いほどリスクは少ない。でも、ガンにかかる率が高くなったことに対しての責任が原発にあるとは言えない。というのは、放射線の量が医学的にみて低すぎるから。現在の科学のレベルでは、この結果は放射線生物学の観点からは説明できないので放射線の量との関連性に関しては証明はできていない。

しかし、原発との近ければ近いほどリスクが高いという関連性は証明された。しかも今回の結果は、クリューメルのような1カ所で沢山の白血病が発生したのではなく、全ての原発立地地区でこの結果がでたことである。

調査の確実性

この調査の名称はKiKK「原発周辺での子どものガン」である(“Kinderkrebs in der Umgebung von Kernkraftwerken”)。調査の対象は、1980年〜2003年の間の5才以下の子どもがガンにかかる原発周辺の市町村で調査、16基41市町村。ここでは5才以下の1592人の子どもがガンになり、その中の593人が白血病である。この時の比較対象となった4735人の子どもたちは同じ年頃、同じ男女比でしかも原発周辺地域の健康な子どもたちである。この比較グループは原発以外でのガンにかかる原因を調べるためにつくられた。

この調査研究の確かさの1つは25mのメッシュであることである。ドイツでは1980年〜2003年の間に13373人の子が5才以下でガンにかかった。そのうち29人の子は原発の5 km 以内に住んでいることでガンになったといえる。1年に1、2人のケースである。5893人の白血病のケースでいえば、その中の20人の子どもが5km以内に住んでいることによってかかった。これは1年に0.8ケースとなる。そうなると16の原発周辺地域の5 km 以内で37名の白血病のケースが実際にあったので、統計的平均は17名であったから、この結果は、ドイツでは明らかに原発周辺との関連が有ると言えることが判った。

どれ位の放射線量があったか?


ドイツの核施設周辺での許容量は0.3ミリシーベルト/年。

実際の汚染はこれよりも低い。

5 km 周辺の50才の人は、0.00009から0.0003200ミリシーベルトの間であった。

自然界の放射線は、1.4ミリシーベルトであり医学の放射線は1.8ミリシーベルトである。


誰が調査したのか?


国の機関(ドイツ連邦放射線防護庁)がやり、原発推進、反対の両者が関わった。マインツ大学の医学的生物学的測定科、伝染病の調査科と情報科の3つの学部と、kinderkrebsregister(子どものガン登録所)が行った。この調査研究は、12人の専門家グループが行った。調査結果は、150ページのレポートで発表されている。

原発周辺の信じられない危険(ドイツ連邦放射線防護庁発表)

  原発推進も反対も調査方法に同意、全く危険がないという地域での低線量被曝の実体
Werner Barten(ベルナー・バルテン)/南ドイツ新聞記者・医者


この健康へのリスクは、原発にたよることを否定してしまうほどのものである。3つのK、kinder(子ども)、krebs(ガン)、kernkraft (核の利用)は、原発周辺に住む人々、原発を推進する側の人々、政治家にとってこの3つに関する問題がおきると、微妙な動揺をさせれられるものである。

ドイツ連邦放射線防護庁が依頼したこの新しい調査によると、原発周辺地域では幼児(6才未満の子ども)がガンにかかり、とり分け白血病にかかる率が高いことが明らかになった。


今までも、このような疑いがあるという調査結果は何度か出てきてはいたが、今回は科学的に疑う余地がない、ゆるぎのない結果がでた。
 
どんな調査でも弱点はある。この調査でもある。しかしこの調査の計画とデータの処理の仕方はその専門家が見るとほとんどこの結果について欠陥を指摘することは全くといってよいほどできない。というのも、この調査には放射線防護庁が、原発推進側と反対側両方の立場の言い分を調査方法のkonzeption(同意)とデータ処理の両方に入れた。だからこそ、この調査が信頼できるものであるという事実はこの調査研究の結果が重大性をもつ。
 
なぜ、幼児が原発周辺でガンにかかるのかは誰も理解できない。科学者たちが言うには、これは、周辺住民の公式の放射線許容量の何千分の1のレベルであり、しかも、飛行機に乗ってあびる量よりも又、レントゲン照射の量よりも低く、さらには、地球上の自然界の放射線レベルと比べてもずっと低いのに、なぜ、このような結果になるのかは、ほぼ説明がつかない。

この幼児のガンの罹患率が高いという発表は、原発周辺地域が危険であるという警鐘を鳴らすには充分なものであるが、今、CO2を出さないといわれている原発を温暖化対策に使うことを推進しようとする人たちには大きく出鼻を挫いた。

この調査結果は原発を止めるに値するインパクトを持っている。と同時に、技術に対する一般的な恐怖感をもっと強くするだろう。この調査発表に対する反応は、原発の危険よりももっともっと大きいだろう。それはこの事実は、論理的に考える人にはイヤなことであろう。しかし、科学が原発についての危険を全て分かっているかそうでないということが明らかになってしまった。これまでの原発の危険に対する科学は、間違っていた。

危険性がないということを証明することは不可能である。キューリー夫人は、放射線がある、ペヒブレンデ(瀝青炭ウラン鉱)を手で持って扱っていた。彼女は、放射線の領域ではすぐれた研究者であったが、その危険性は過小評価していた。

「今まで知られていなかった原発の危険性はない」といってしまうこれまでの傲慢さは、この調査の結果で誰も持てなくなった。(了)

http://www.priee.org/modules/pico2/index.php?content_id=12

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身体除染の方法
http://www.remnet.jp/lecture/b03_01/02-03.html


ヨウ素剤 Q & A


 ヨウ素剤について一般的な知識をQ&A 方式でまとめてみました。


Q1)なぜヨウ素剤を飲むの?


A: 原子力施設に事故がおきた場合、いろいろな放射性物質が施設から放出されます。放射性ヨウ素もその中の一つです。放出された放射性ヨウ素は、呼吸や食物とともに体の中に取り込まれ、甲状腺に集まります。そのため甲状腺癌の原因になるおそれがあります。これに対し、前もってヨウ素剤をんでおけば、放射性ヨウ素が甲状腺に集まることを防ぎ、尿や便から排出されて、発癌の危険性(リスク)を低減することが出来ます。


________

Q2)どんな時にヨウ素剤をくばるの?


A: 事故の規模などから計算して、甲状腺の被ばく線量が100mSvをこえると予測されたときにくばられます。

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Q3)100mSv の被ばくを受けるのは大気中にどのくらいの放射性ヨウ素がある場合?


A: 大気中の放射性ヨウ素が4,200Bq(べくレル)/m3 の場合24 時間その空気を吸入することによって小児甲状腺の被ばく線量が100mSvとなると予測されます。


注ー1:チェルノブイリ事故で甲状腺がんになったのは主に子供でしたから、子供には予測被ばく線量が低い場合でもヨウ素剤を与える方が望ましといえます。


注ー2:小児が甲状腺癌になりやすいことを考慮してベルギーでは、0 から19 歳までの若年者、妊婦、授乳婦は10mSv、オーストラリア(0 から16 歳、妊婦、授乳婦)、ドイツ(0 から45 歳)、アメリカ(0 から18 歳、妊婦、授乳婦)では50mSv をえると予測されたときにヨウ素剤を服用します。WHO も若年者に対しては、予測線量が10mSv を超える場合に服用することを推奨しています。


注ー3:各国のヨウ素剤を配布する予測線量、配布場所などに関しては最後にまとめてあります。


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Q4)ヨウ素剤はどこでくばるの?


A: ヨウ素剤は各避難所などで配られます。


注ー1:配る場所は地方によって事情が異なりますから、一様ではない可能性があります。普段から保健所などに問い合わせておくと良いでしょう。


注ー2:平常時に、あらかじめ各家庭に配ることはしないと決められました。しかし、これはまだ検討の余地があるそうですから、自治体などで交渉してみるとよいでしょう。


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Q5)ヨウ素剤はいつ飲むのが効果的?


A: ヨウ素剤は放射性ヨウ素が体に取り込まれる以前、または直後にむのが効果的です。この時期にのめば甲状腺にたまる放射性ヨウ素の90%以上を抑えますが、放射性ヨウ素が摂取された後4 時間以内では抑制効果が50%に落ち、6 時間以降であれば効果はほとんどありません。

放射性ヨウ素は呼吸により気管支や肺から、また口から入ったものは消化管から吸収され血液の中に入ります。このように取り込まれた放射性ヨウ素の10 から30%は、24 時間以内に甲状腺に集まり、残りの大部分は尿から排出されます。


________

Q6)ヨウ素剤は何回飲むの?


A: 飲む回数は1 回とされました。それ以上服用することが必要と予測されるときには避難を優先させるそうです。


注:地震により原発事故が引きおこされたいわゆる原発震災などの場合、道路の崩壊や混乱で避難が出来なくなることも考えられます。しかしこのような場合は原災法では一切考慮されていません。また事故の規模もチェルノブイリ級の事故は日本では起こりえないと決められています!。

________

Q7)ヨウ素剤はどれくらい飲むの?


A: ヨウ素剤を飲む量は年齢によって異なります。その量を年齢別に表にまとめます。


年齢  ヨウ素量 ヨウ化カリウム量

新生児 12.5mg 16.3mg

生後1ヶ月から3歳未満 25mg  32.5mg

3歳以上13 歳未満 38mg  50mg

13歳以上40 歳未満 76mg  100mg

40歳以上は投与しない ー ー


•新生児から3 歳未満の小児については丸薬を細かく砕いてシロップに溶解して与えます。ヨウ化カリウムは、いったん水に溶かしてしまうと不安定になりますので、水溶液の状態で長く保存することは出来ません。

•現在日本に用意されているヨウ素剤は、ヨウ素量38mg、ヨウ化カリウム量50mgを含む丸薬1 種 なので、当面これを使用します。従って

•3 歳以上13 歳までは丸薬を1錠 (ヨウ素量38mg)

•13 歳以上の場合は丸薬を2錠(ヨウ素量76mg)


注:ヨウ化カリウムの製剤で30mg以上服用すれば、放射性ヨウ素が甲状腺へ集まるのを93%抑制することができるという実験結果を根拠にしています。


•40 歳以上にヨウ素剤を投与しないのは、放射性ヨウ素によって甲状腺がんの発生率が増加しないためと説明しています。ただし線量が5グレイを越えると予測されるときは放射線により甲状腺機能低下が起きるため40歳以上でも服用します。


________


Q8)ヨウ素を含む食品を食べると予防効果があるの?


A: ヨウ素は海産物特にコンブに多く含まれています。コンブ乾燥重量100gあたりには100から300mgのヨウ素 が含まれています。しかし、コンブを食べることによって短時間に大量のヨウ素を体内に取り入れるのは難しいようです。


各家庭にあるヨウ素を含むうがい薬や外用薬を飲むことについて:


 これは、安全性が確認されていませんし、ヨウ素含有量が少ないため、放射性ヨウ素が甲状腺に集まるのを防ぐ効果は少ないといわれています。


注ー1:コンブについていえば、10x10cm(10g)のコンブでだしをとると、だしの中に約16mgのヨウ素が出てきま す。

これを2 杯 めば30mgのヨウ素が体に入ります。

問題はコンブの種類によって含まれているヨウ素の量が違うので だしにとれるヨウ素の量も多い少ないがあることです。

乳幼児では一度に多くの水を飲めないので、ヨウドカリ剤を少量の水に溶かしてのませる必要があります。

________

Q9)ヨウ素剤を服用することによる副作用は?


A: ヨウ素剤を服用したときにおこる副作用は大きく二つに分けられます。


一つは多量のヨウ素が甲状腺機能を抑えて甲状腺機能低下症になることです。

二つ目は逆に甲状腺機能亢進症をおこすことです。これはヨード不足の地域で見られることで、ヨウ素を充分にとっている日本人にはほとんど見られません。

注ー 1:ヨウ素剤服用による副作用は非常に希です。国際原子力機関(IAEA)の資料では、一日あたり300mg(ここで決められた服用量の4 倍から8 倍量)のヨウ素を服用した場合でも100 万人から1000 万人に一人の確率で皮膚のかゆみや紅斑、甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症などの副作用がでるとしています。死亡する確率は10 億分の1 だそうです。ポーランドで小児1050 万人にヨウ素剤を与えて副作用は報告されていません。


注ー2:本来ヨウ素というものは人間の生命にとって無くてはならない甲状腺ホルモンを作るために必須の元素です。生体にヨウ素に対する拒否反応がある方が生命にとって危険であると考えられます。


________


Q10)なぜ、小児は放射性ヨウ素によってがんになりやすいの?


A: 小児は成長が盛んなために代謝も盛んです。甲状腺の細胞も盛んに分裂しています。本来放射線による傷害を受けやすいのは盛んに分裂している細胞です。代謝が盛んだということは甲状腺ホルモンの産生も高く、従ってヨウ素を沢山取り込むのです。その結果、放射性ヨウ素も多く取り込んでしまうことになり、放射線によって遺伝子に傷がつき後にがんになる危険性が高まるのです。


________


Q11)ヨウ素剤を服用させない方がよいと考えられる病気は何?


A: ヨウ素過敏症(ヨウ素を含む造影剤過敏症、低補体性血管炎、ジューリング疱疹状皮膚炎、甲状腺機能異常症等です。

  これらの疾患を抱えている人でも1回の服用であれば問題ないと考えられますが、普段からどうすればよいかを医師に相談して考えておきましょう。


________


Q12)どんな放射能でもヨウ素剤で取り込みを予防できるの?


A: ヨウ素剤によって体の中に取り込む放射能を少なくできるのは放射性ヨウ素だけです。ほかの放射性物質、放射線に対しては、 ヨウ素剤は全く効果はありませんので、図8に示したようにできるだけ取り込まないように注意するしかありません。


________


参考のために


 日本ではヨウ素剤は医師の処方箋がないと買うことが出来ないため、行政がヨウ素剤の家庭配布をしないと決めた場合、いざというときに手元にヨウ素剤が無い事がおこりえます。

特に原発立地県に住んでいて、20 歳以下の子供がいる家庭では行政をうごかすなどしてヨウ素剤を手元に置いておく方が安心です。

 行政は一般の人によくヨウ素剤の使い方を説明して、説明書とヨウ素剤を防災用具と一緒に保管してもらい、1 年に1 度の防災訓練の時に確認する等して注意を促せば、事故発生時に見つからないとか、誤って飲むなどの事故は避けることが出来るでしょう。

 ヨウ素剤は、決められた量を1 回服用する場合あまり心配ありませんが、長期間連続服用すると、甲状腺機能亢進症や、甲状腺機能低下症などを引き こすおそれがあります。その場合は直ちに服用を中止すれば元に戻ります。

http://www.nuketext.org/manual.html#qanda


「安定ヨウ素剤予防服用の考え方と実際」


まず、なぜ安定ヨウ素剤を投与するのか、ということです。

放射性ヨウ素を、住民、もちろん防災関係者も含めまして、我々が体内に摂取をしてしまうと、10〜30%ぐらいが甲状腺に沈着します。急性障害を起こして甲状腺機能低下症を起こさないような場合には将来的に甲状腺の発がんにつながるだろう、ということがまず基本的な考え方です(スライドNo.3)。

では、安定ヨウ素剤をあらかじめ飲んでおいてはどうでしょうか。つまり、体の中に放射性ヨウ素が入ってくる前に安定ヨウ素剤を飲んで、甲状腺に放射性のヨウ素が沈着しないようにしようというのが、安定ヨウ素剤を飲むという考え方です。これが結果的に甲状腺の被ばく線量を低減するという考えです(スライドNo.4)。

これを簡単に漫画で書いたものですが(スライドNo.5)、例えば放射性ヨウ素が体の中に入ってきた場合、先ほど10〜30%が甲状腺に沈着をするという話をしましたが、この放射性ヨウ素が体の中に入ってくる前、もしくは入ってきて非常に早期に安定ヨウ素剤を飲んでおくと、甲状腺に安定ヨウ素剤が充分含まれるので、その後から放射性ヨウ素が体の中に入ってきても、甲状腺の中に沈着しないで尿中に排泄されてしまうという考え方です。

ですからここで一番重要なことは、放射線事故があるたびに安定ヨウ素剤が売れたり、臨界事故でも安定ヨウ素剤が売れるという話が出てきますが、もちろん安定ヨウ素剤は万能薬ではありません。放射性ヨウ素を甲状腺に沈着させないために使う、それしか効かないということをまず理解していただくのが重要なことです。

もちろん安定ヨウ素剤につきましては、体の中に放射性ヨウ素が入ってきた早期の場合には、まだ完全に放射性ヨウ素が甲状腺に沈着をしない時間においては安定性ヨウ素が全体のヨウ素を希釈するということで、甲状腺が取り込む確率が減るという考えもありますので、非常に早期には恐らく効果があるだろうと考えられてきています。

ここに、1980年に『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』誌に発表された論文があります。これはどういう論文かといいますと、健康人にヨウ化ナトリウム(I−123)を非常に低い濃度、トレーサーレベルで、タイム0の時間に注射で、ワンショットで体の中に入れ、その前に安定ヨウ素剤を飲んだ場合、それから3時間後、6時間後に飲んだ場合、それぞれどれぐらいの割合で甲状腺にI−123が沈着されるのを阻害するのかという、ヒトを使った実験についてのものです(スライドNo.6)。

表でいうところの100というのはほとんど溜まらず、逆に、0はほとんどが溜まってしまうということです。要するに0を安定性ヨウ素を飲まないときの量として、比較をしたものになります。これで見てみますと、放射性ヨウ素が体の中に入ってくる数時間ぐらい前までに安定型のヨウ素剤を飲んでおけば、ほとんど甲状腺には放射性ヨウ素は溜まらないという結果になります。3時間後、6時間後になってくると急速に阻害率が落ちてしまいます。ですから、なるべく早く、またあらかじめ飲むというのは、恐らくこういうことをもとに言われていると考えていいのではないかと思います。

もう1つ同じ論文の中に、実際に安定ヨウ素剤をどれぐらい投与すればいいのかということがあります。同じような実験、これは私どもが論文の中に出ているデータをグラフにしたものですが(スライドNo.7)、例えばヨウ化カリウム(KI)を30mg、50mg、100mg飲んだときに効果に差があるのかというのを見たものです。これについては、実際ここにスタンダードプランは出ていませんが、30mg、50mg、100mgでは統計学的に差は出てきません。つまり、30mg以上飲むことで安定型のヨウ素剤の効果は出てくるということが示されています。原子力安全委員会の『原子力災害時における安定ヨウ素剤予防服用の考え方について』もこういうことを反映して、例えば成人の場合で40歳までの場合は、ヨウ素にして76mgという量が設定されているのは皆さんご存じのことと思います。

それから、今日はこのことを特に取り上げようということではありませんが、現在、原子力災害時における安定ヨウ素剤の投与の基準は各国によって多少ばらつきがあります(スライドNo.8)。例えば、IAEAとWHOでは多少の差があります。我が国では現在、飲み方と飲む量は違いますが、基本的に1歳の小児の甲状腺の等価線量で安定ヨウ素剤を投与することが決められています。

問題は、ヨウ素を含む製剤は時々副作用があるということです。これはチェルノブイリ原子力発電所の事故のときのポーランドでの安定ヨウ素剤の投与量について、またその副作用についてまとめたものです(スライドNo.9)。これで見てみますと、非常に軽いと言われている安定ヨウ素剤の副作用が、成人の場合、大体1万分の6(6×10−4)ぐらいあります。

さらに重篤な副作用になってくると、さらにそれよりも1,000倍ぐらい下がりますから、それほど高くないことがわかっていますし、実際に若年層ではほとんど報告がありません。それから、一部の人たちに嘔吐や下痢など、胃腸の症状が見られたという報告がありますが、はっきりと安定ヨウ素剤によるものかどうかは不明であると、この論文では述べられています。このように安定ヨウ素剤については、基本的に放射性ヨウ素にしか効かないということと、それから時々副作用があるということが現在では問題になっていますし、それを十分加味した上で安定ヨウ素剤の投与について決められているということです。

これが安定ヨウ素剤の基本的なことなのですが、それでは安定ヨウ素剤は日本ではどういう法的な位置づけになっているのでしょうか。これは時々自治体から、実は今年になってからも既に3件ぐらいの問い合わせが来ています。多くの問題点がありますが、一つは指定医薬品ということで、薬局や薬剤師による管理を必要とする薬剤であるということが、現在の法律では位置づけられています。それから、医師や歯科医師もしくは獣医師、または病院などの施設の開設者以外は保管することができません(スライドNo.11)。

自治体がどういう考え方をしているかというのは後で述べさせていただきますが、基本的にはこういう法的な位置づけがあるということです。よく言われているように基本的には処方箋で投与するものであるという、日本の法律的にはこういう位置づけをされているということです(スライドNo.12)。

もう1点、安定ヨウ素剤は劇薬指定を受けています。これは薬事法第44条で、毒性が強いものとして厚生労働大臣が指定をするということで、販売したり授与の目的で貯蔵したり陳列してはいけないということが書かれていますし、ここにこういうマーク(スライドNo.13右下のマーク)を付けるということもきちんと位置づけられています。インターネットを見てみますと、安定ヨウ素剤が買えるというのは皆さんご存じだと思いますが、東海村の事故のときに日本海側のとある地域でかなり安定ヨウ素剤が売れたというのをテレビが報道しています。

安定ヨウ素剤については、もちろん買うことがいけないというばかりではなくて、副作用がありますし、正しい使い方をしなければいけません。なぜ安定ヨウ素剤が売れたのかということ自体ですが、東海村の事故で日本海側の人が安定ヨウ素剤を飲む必要はまったくなかったわけですし、東海村でもなかったわけですが、実は安定ヨウ素剤についてはまだかなり誤解と間違った投与方法、間違った貯蔵方法が蔓延しているのが現状です。

いかにもこういう法律的なことを言うと、安定ヨウ素剤を買ってはいけない、投与してはいけないと思われてしまいますが、今までの原子力安全委員会の報告の中では、基本的に誤った飲み方はいけません、副作用は避けなければいけませんというようなことと、それから各戸配布するのではなくて、周辺住民等が避難した場所において安定ヨウ素剤を服用するということが述べられています(スライドNo.14)。特にこの場合にこういう副作用や投与についてですが、医療スタッフがいるところで、そこで派遣して投与することが望ましいというふうに原子力安全委員会ではきちんと述べています。

これについては、実はいろいろ問題点もあります。例えば、緊急避難的に医薬品を投与するという考え方もできるかもしれませんし、それから、ここでは医薬品として考えるのではなくて、資機材として考えてもいいのではないかというさまざまな考え方もありますが、現在のところ、皆さんもお気づきになっていると思いますが、どれもしっくりとしませんし、放射性ヨウ素が環境中に出た場合こういう位置づけだというようなきちんとした考え方はまだできていません。まだこれから整備が必要かなと私どもは考えています。

もう1点は、医薬品として認められるためには、ヨウ化カリウムをどのようなときに使ったらいいのかという、効能についての問題があります(スライドNo.15)。これは安定ヨウ素剤の使い方として、甲状腺腫に使ったり、第三期梅毒、喀痰が出ないとき・困難なときに使うということも出ていますが、現在ではこういう使い方、特に最後の2つにつきましては、こういう使い方を現実にすることはほとんどありません。これは東海村の事故の近くになりますが、平成11年に「適応外使用に係る医療用医薬品の取り扱いについて」ということで、厚生労働省の2つの課から各自治体の衛生部の担当者に通達を出しています(スライドNo.16)。

これを見てみますと、最近医薬品がいろいろ適応外に使われることがあって、これについてはいろいろ研究をしていますが、最近の考え方が少し変わってきて、いろいろな医薬品について適応外で使うことが可能であるとされてきています。つまりどういうことかといいますと、必ず効果がある場合ですとか、科学的根拠がある、それからきちんとした論文に科学的根拠が示されている等の場合には、どういう使い方ができるのかということについてきちんと申請を出します。この薬自体を使うということではなくて別の同種薬を外国から買わなければいけない場合もありますが、そうすることでそれを使えるような方向になってきているという一つの考え方です。

例えば、承認された効能又は効果について関係学会からの要望があって、医療上必要と認められる場合であったり、そういう要請があった場合には、臨床試験等の実施及びその試験成績に基づく必要な効能等の承認事項を一部変更申請を考えるような方向にしてくださいという、そういう考え方も実は出てきています(スライドNo.17)。

もう1つの考え方としては、適応外使用について、医学薬学上公知であると認められる場合には承認の可能性があるということで、外国、特にいわゆる先進国、ここでは「例えばアメリカ」という具体的な名前を出していますが、そういうところですでに効能が認められている場合や、科学的根拠があり当局にそういう申請を出した場合、また国際的にもきちんと信頼できる学術雑誌に掲載されたデータがある場合については、きちんと認可される可能性があるということも実は示されています(スライドNo.18)。

今お話ししたように多くの点に問題はありますが、もう少し法的に、それから学会等の考え方で、まだまだ改善する余地はあるのではないかということが考えられています。


それからもう1つ、どうしてほかのヨウ素を含む製剤を飲んではいけないのかということです。

実は、私ども放医研に随分電話の問い合わせがありまして、東海村の事故のときにヨードチンキを飲んだという方もいますし、それからうがい薬を飲んだ人、消毒用の石けんを飲んだ人もいます。それから、コンブをどれぐらい食べればいいのかですとか、自然食品の中に入っているヨウ素をどれぐらい食べればいいのかなど、実はいろいろな問い合わせが来ました。

実際、我々の身近にヨウ素を含んでいる薬はどれぐらいあるのかを少し調べてみますと、ヨードチンキがあったり、うがい薬があったり、消毒用石けんがあったり、それから皮膚・粘膜、傷の消毒をする薬があったり、ルゴールや軟膏など、実はたくさんあります(スライドNo.20)。

基本的にはここに書かれているものは飲むために作ったものではありませんし、ヨウ素を体の中に摂取するために作ったものではありませんので、飲まないほうがいい、飲むべきではないというのが基本的な考え方ですが、それでも飲んでしまう人がいます。では、なぜ飲んではいけないのかということを、あまりこういう機会に触れることがないので少し触れさせてください。

例えば、ヨードチンキの場合ですが(スライドNo.21)、組成を見ていただきますと、単体のヨウ素が入っていて、それからKIが入っていますが、エタノールが1l中に734mlという、ウォッカ並みの強さのすごいアルコールの量になっています。ウィスキーでもこの半分ぐらいです。ですから、ぜひこういう数字を覚えておいて、飲んだりしないでほしいのです。ヨウ素剤100mgのためには1ccを飲めばヨウ素としては足りる量です。ただ、70%以上がアルコールですから、非常に不快感があります。もちろん好きな人もいるのでしょうが、子供にこういうものを飲ませるわけにはいきません。

それからもう1つ、ここにヨウ素単体(I2)の他にKIが入っているので必ずしも酸化作用はそれほど強くはありませんが、ただヨウ素の単体自体は非常に酸化作用が強く、消化管を荒らしたりいろいろな作用があるので、日本では内服の適用という考え方は持っていないということです。

それから、うがい薬があります(スライドNo.22)。うがい薬に入っているヨウ素はポピドンヨードというもので、ポリビニルピロリドンとヨウ素の製剤で、ポリピニルピロリドンについては食品衛生法や日本薬局方で人体への摂取は認められていないということがあります。ちなみに、うがい薬の場合は飲むものではありませんが、ウィスキー程度の37%のアルコールが入っています。ここに書いてありますように、メントールやハッカ油が入っていますが、これも飲むものではありませんから、当然消化管や粘膜を刺激する可能性も非常に強くあります。ヨウ素製剤として、うがい薬を14.3ccも飲むのは結構大変なことで、とんでもないことだと思いますが、こういうことで飲むべきではありません。

それから、石けんを飲む人はなかなかいないと思いますが、実際に飲んだ方がいます。消毒用石けんについても、内服してはいけない理由は、やはりここにポリビニルピロリドンなど、飲めないような製剤がいっぱい入っていることもありますし(スライドNo.23)、それ以外の成分でも、ほとんどここに入っているものでは、日本薬局方、食品衛生法では、食品として我々が口の中に入れるものではないというものばかりで、これも当然のことながら飲むことはできないということになります。

それからいわゆる消毒用のイソジンです(スライドNo.24)。これについてもポピドンヨードが、つまりポリビニルピロリドンが入っています。それから、ここにマクロゴールというものが入っています。これも薬事法、食品衛生法上も内服することが認められていないので、飲むのに適さないということになります。

くどいようですが、ちなみに軟膏などでも、ポピドンヨードという、やはり飲むものではないものも多く含まれているということで、結論的には安定ヨウ素として100mgにするためには軟膏を10g食べればいいのですが、こういう飲み方も食べ方も適切ではありません(スライドNo.25)。ヨウ素の含有を数えるのもなかなか難しいので、安定ヨウ素剤をきちんと飲むということが基本的な考え方になります。

それからルゴール液についても、ハッカ油ですとか、それからフェノールが入っています(スライドNo.26)。ですから、これも飲むのには適さないですし、日本では食品添加物としても実は許可されていないものです。

以上、1つずつ説明させていただきましたが、正しい安定ヨウ素剤以外を飲むことは非常に不合理で、ほかの健康影響が出るということを説明させていただきました。

最後に、では安定ヨウ素剤を各戸配布すると万が一のときに迅速に投与できると思いますが、どうしてやらないのかということについて、アメリカの経験として、事前配布をしたところが現在はどういう考え方を持っているのかということについて話をさせていただきます。

1981年、アメリカでも多くの原子力施設があるテネシー州で、各家庭への安定ヨウ素剤の事前配布を経験しています。これは幾つかの論文ですとか他にも刊行されて出ているものですが(スライドNo.28)、2004年以降、新しい考え方も出てきたので、これについて簡単に説明させていただきます。

ご存じのように、テネシー州はあまり大きな州ではありませんが(スライドNo.29)、非常に原子力施設が多くて、オークリッジ等を訪ねられた方はわかると思いますが、外国人立入禁止などの地域が随分たくさんあります。私も一回行ったときに夜迷ってしまって、パスポートを見せろとか、ものすごく厳しい警備に遭ったことがありますが、そういう州です。

では、1981年にどんなことをしたのでしょうか。実は、テネシー州にある原子力発電所の防災訓練で、周辺8kmぐらいのところの各家庭に安定ヨウ素剤を配るのにどのぐらいの時間がかかるのか、どうやったら全員に行き渡るのか、これは訓練などで救護所に来た人に与えるのではなくて、実際に事故が起こったときにいかに住民に100%いくだろうかというシミュレーションをしてみました。そうしましたら時間がかかり過ぎて、とても100%の人に配ることができないという結果が出ました(スライドNo.30)。問題は、時間がかかり過ぎるということと、やはり取りにこない人などがいるということです。それからもちろん、安定ヨウ素剤についての理解が足りないということもいろいろあるということですが、とにかくそういうシミュレーションをしてみたら全員に配ることは難しいという結論に達しました。

そこで、あらかじめ各家庭に安定ヨウ素剤を配っておいたらどういうことになるだろうかというパイロットスタディを計画して、原子力発電所から8km以内の全家庭(5,591家庭)に3週間ぐらいかけて、安定ヨウ素剤と調査用紙を配ることを決めました(スライドNo.31)。

きちんと住民が対話ができる、つまり「対話の訓練を受けさせた」というふうにその論文には書いてありますが、38名の保健師や環境の専門家、救急医療のコーディネータや養護教員など、訓練を受けた人全員を丸一日教育をして、その人たちがこの期間にわたって各戸に安定ヨウ素剤を配布に回りましたが、実際には5,591の家庭のうち受け取ったのは66%にしかなりませんでした。そのうち直接配布できたのが3,000少し、それから留守等でいない人については保健所に取りにきてくださいということで配ったのが700弱あり、合わせて大体66%に配ることができましたが、これだけ時間をかけて66%しか配ることできなかった、ということです(スライドNo.32)。

ただ、その反省点と同時に、実際に安定ヨウ素剤を配ったときに何が一番いいことであったかというと、住民に対して安定ヨウ素剤と原子力防災の教育がすごくよくできたということで、何といってもマスコミの理解が全然変わってきたということです。安定ヨウ素剤を配ったということよりも、こちらに大きな視点が置かれたという結論が出ています。

それからもう1つ反省点として、2年後の1983年にテネシー州としての結論を出しました。それは、これだけ事前配布しようとしても66%にしか配れなくて、非常にお金がかかった、これだけ時間とお金をかけても66%にしかいきわたらなかったということで、費用の問題からこれからは安定ヨウ素剤の配布をやっても意味がないということです。その後は、安定ヨウ素剤を保健センターに置いておくので、自分で持ち帰りたい人は持ち帰ってほしいという制度に切り替えました。そうすると、1990年代ぐらいまでは20%ぐらいの家庭が保健所に取りにきて持っていきました。ところが、だんだん減ってきてしまい、2003年に何%持っていったかというと、5%しか取りにこなくなってしまったという事態が生じてきています(スライドNo.32)。

それでは、現在テネシー州では安定ヨウ素剤をどう考えているのかということですが、まず1点は、非常に各戸配布が難しいということで、最近アメリカではstockpilesという考え方が定着してきています(スライドNo.33)。

これは地域に備蓄するということで、各戸配布はしないということになります。やはり日本と同じように、避難してきた住民に対して保健師が配布をしますし、それから学校には備蓄はしません。それはなぜかというと、適切な指示を出せる人が学校にはいないからです。したがって、子供についてテネシー州の現在の考え方としては、安定ヨウ素剤を配るよりも避難を最優先させています。去年の11月現在ではこういう考え方になっているということです。

非常に雑多なことをいろいろ述べてきました。まず現在の安定ヨウ素剤については、こういう法的整備ですが、まだ不備な点もあり必ずしもしっくりこない点がたくさんあるということもありますので、こういう効能書きの追加ばかりではなく、位置づけをしっかりしたり、安定ヨウ素剤の製剤を考えたり、やはりそういうことをきちんとするべきかなと私どもは考えています。

第2点は、やはり必要なときにヨウ化カリウムを服用するということで、ほかの製剤やヨウ素、またはコンブを食べたりなど、ヨウ素剤が適切に体内に摂取できないようなものを服用するべきではないということについて、やはり教育をもう少しきちんとしておく必要があると思います。

それから各戸配布につきましては、各家庭での保管にはやはりまだまだ法的問題もありますし、法的問題ばかりではなくて、テネシー州の経験からもなかなかうまくいかないということがあります。テネシー州でも、日本でもそうですが、例えば66%の家に配られたものが、実際1年後に防災訓練をやって、安定ヨウ素剤を出しなさいと言われたとき、その66%の家からは多分半分も出てこないのではないでしょうか。そうすると、実際に投与できるのは30〜40%しかいなくなってしまいます。それではあまり意味がないだろうということもテネシー州の経験からは出てきています。

それから、もっと困ったことには、その論文には載っていませんでしたが、安定ヨウ素剤は66%の家庭に配布されたけれども、飲んでしまった人が10%ぐらいいたということです。つまり、いろいろ教育したけれども、すぐに飲んでも悪くないだろうと思われてしまったのです。前もって飲みなさいという教育ですが、いつか事故が起こったときのために、保管せずにすぐに飲んでおけばいいだろうという人も実はいたということなのです。つまり、前もって配っておくことでは、安定ヨウ素剤を適切に飲ませることはなかなか難しいということも彼らの反省点です。

我が国でも、例えば実際に救護所へ安定ヨウ素剤を持っていく訓練はしますが、実際にはその救護所に来た人だけにも安定ヨウ素剤を配っていませんし、実際の住民は、訓練に参加する人の例えば100倍も人口がいるわけです。そういう人たちに実際に安定ヨウ素剤を配るのにどれぐらい時間がかかって、何が問題点で、来ることができない人にはどうするのか、それから時間がどのぐらいかかるのかなど、住民みんなに飴玉を配って、何%の飴玉が口に入るのかということでも恐らくやってみないと、なかなか実効的な安定ヨウ素剤の服用はできないのではないかと私どもは考えています。

http://www.remnet.jp/kakudai/11/kichou.html

福島原発の放射線対策〜生活 [ 地震災害対策 ]


「原子力事故が起こったら」http://www.lohasworld.jp/yomimono/atomdez2.html


というサイトから抜粋してみました。

原子力発電所から気体のような状態で出る放射線から、被ばくを防ぐ必要があります。

室内:

ドアや窓を閉め、換気扇やエアコンなどを止める。
間を目張りして家屋を気密にする。気密状態なので火やガスは使わないでください。 電気が使えれば空気清浄器も有効。ただし、集塵機に放射能がたまる。

飲食:

ヨウ素剤を早めに服用。
ありとあらゆる容器に飲料水を溜める。
保存食をできるだけ多く確保する。
放射能雲が到着したあとは井戸水や水道の水を飲まない。性能の良い浄水器はある程度有効だが、これも浄水器自体に放射能が蓄積する。

・「内部被ばく」を防ごう!!

呼吸や食べ物で体内に放射性物質を取り込む「内部被ばく」。体内に放射性物質が蓄積されると、長期間にわたって放射線の影響を受けることになる。
水道の水や井戸水、屋外にある野菜などの食物は、自治体の調査や指示があるまで念のため食べないよう気をつける。
事故後2ヶ月くらいは保存食料でがんばりましょう。

水は深い水系の湧き水か、雨水の入り込まない深井戸から確保します。
食料が底をついても葉もの野菜、牛乳、鶏卵などは避ける。
根菜類は安全性が高いと思います。

母乳も濃縮されやすいため、粉ミルクを与えましょう。粉ミルクを溶く水にも注意!
妊娠3ヶ月以内での被爆は幼児ガンの発生率を15倍も増加させるといわれています。

服装:

服装は皮膚の露出をなくす。
放射能雲に巻き込まれている時とその後しばらくは、屋内でも何枚も重ねた 濡れタオルをマスクにして、直接空気を吸わないようにする。
濡れタオルを何枚も重ねたマスク、水中眼鏡、帽子、手袋その他できるだけ肌を覆うような服装、それも気密性の高いものを用意する。

外出:

 外ではマスクをしたり、タオルやハンカチを水でぬらして口と鼻を覆う。気密性の高い格好を!長靴や手袋、マスク。水中眼鏡。フードか帽子かフルフェイスヘルメット。 または、雨合羽等で装備して外出する。

 帰宅の際は野外で衣服を着替え脱いだものは袋に入れ、屋外に廃棄する。外から自宅へ戻った場合、衣服を着替えたうえで顔や手を洗う。シャワーが浴びれるならシャワー。先ほどのTVニュースで被爆された人が服は袋に入れ検査員に渡し5分シャワーを浴びて洗い流し、服を着たそうです。その人の被爆量は2倍だそうです。

・放射能雲に巻き込まれている間は外出は控える。

・雨や雪のときは外出しない。

雨や雪が降っている時は注意!!雨や雪は放射能微粒子をため込むので、非常にリスクが高い。 最初2ヶ月は子どもは絶対に外へ出さない。2ヶ月を過ぎてもしばらくは砂場や芝生の上で遊ばせない。

・避難

もし、避難するとしたら、より事故現場に近い人たちのために、家の戸口を開放しておきましょう。

汚染されていない水道水や持ちきれない食料を用意しておきます。
疲れ果ててたどり着いた避難民にとって何が必要か考えましょう。一人一人が助け合う気持ちが、生きていく希望を与えてくれるエネルギーです。

[持っていくもの]
  
非常食、飲料水、着替え、ラジオ、電池、携帯、ヨード剤、マスク、ハンカチ、雨合羽、ゴム長靴、ガムテープ、ゴム手袋、お金、保険証、懐中電灯、ビニール袋、タオルなど

[逃げる方向]
    
たとえば、放射能雲があまり広がらず、伊那谷に直進してきた場合は木曽や諏訪方面に、広い幅をもって汚染された場合は長野方面に逃げることになります。まず情報を集めてから進路を決めたほうが無難です。

[避難方法]
  
おそらく自動車は使えない。避難者が多いと自動車はすぐに動けなくなり、むしろ交通の妨げになります。自動車が動かなくなったら、自動車を脇に止めキーをつけたままにする。自転車、バイクも有効な手段ですが、たとえ徒歩でも遅れずに避難をはじめれば、放射能の通過路から脱出するのにそんなに急がなくても計算上は十分間に合います。

[雨天の場合]  
 
雨天の場合はとどまったほうが安全な場合が多いが、場合によっては避難しなければならないかも・・。その場合、できるだけ濡れないようにすることが重要!放射能雲に巻き込まれたら近くの家屋に避難し、放射能雲が通過するまで待つ。(ラジオや市民グループの情報を利用しましょう)

http://plaza.rakuten.co.jp/syunomiya/diary/201103120003/

以下、真偽はわかりませんが一応


福島原発の放射線対策1〜緩和食物 [ 地震災害対策 ]


被爆しないためにヨウ素、ヨードを飲めと言まれます。無機ヨード剤を服用することで癌発生率が下がるそうです。ヨウ素が甲状腺に入り、被爆を軽くしてくれます。

 被爆前に食べて下さい。薬局でも手に入りにくいですが、身近な物は昆布です。昆布だし、とろろ昆布など。ワカメや味噌も有効なようです。でも一番いいのはサプリなどでしょうか。「サプリ ヨウ素」と検索すれば、通販している所がいろいろあります。

体内蓄積できないようなので、定期的に食べてください。


※甲状腺疾患でヨード制限されている方は、絶対に大量にヨードを摂らないように。

※うがい薬などでの代用引用はやめてください。逆に嘔吐下痢不快感を起こし体に良くないです。

・事故が起こったらすぐに昆布・とろろ昆布を一日50g食べ始め、4日目は20gに減らすそうです。子供はこの半分。

備蓄量は一人500g。昆布は古くなると酸化するので、エージレスか何かと一緒に密封して保管する。「食品と暮らしの安全」より。


 大人に比べ、子どもは放射能に10倍弱く、乳児胎児は100倍弱いので、子供優先で取らせます。

【ヨウ素を含む食品】


海藻類:昆布、ワカメ、ひじき、のり

魚:いわし、さば、かつお、鮭、ぶり、メロン、パイナップル、寒天、大豆、あずき、バター、鶏卵、食用でもヨウ素を体内に取り込むことによって、 放射線の甲状腺汚染を緩和。


★みそも効果があるようです。

・味噌の効力と健康
http://www.nowden.co.jp/info/tips/infobox017.html

・みそ博士の元気いっぱい:味噌の話 放射能
http://misohakase.tea-nifty.com/blog/2008/02/post_7912.html


以下、上記HPより抜粋。


放射線照射後も傷んだはずの粘膜細胞の再生が認められるのです。

秋月医師は昭和20年、長崎原爆で病院勤務中被爆した。その病院がたまたまミソとショウユとワカメが大量に保存してあった。食糧不足のおり毎日ワカメの味噌汁を飲んでいたためか、患者と医師、従業員に原爆症が出なかったことが評判となり、たちまち近隣諸国に広まった。

チェノブイリ原発事故前後のミソの輸出量の比較をすると明らかに、ベルギ−・ドイツ・オランダ・イギリス・フランスなど欧州で増加。特にベルギ−は39トンから150トンと輸出量が増加している。


★もし、ヨウ素を過剰摂取してしまったら!

大豆製品:味噌・醤油・納豆・豆腐などで過剰摂取による中毒症を自然に防げます。

http://plaza.rakuten.co.jp/syunomiya/diary/201103120002/

被爆には昆布だし味噌汁


様々な憶測が飛び交いますが、被爆には昆布だし味噌汁で充分放射性物質のヨードの侵入を防げます。だから、安心して和食を食べてください。

核実験が実施され、様々な憶測が飛び交い、被爆したらヨウ化カリウムやヨードチンキがよいということで、ネットで購入する騒ぎですが、普段から海草を食べる習慣がある日本人は自然に防げるだけのヨードを摂取しているので、心配無用。

そもそもなぜヨードが必要かというと、体内のヨードが足りなくなると外からヨードを吸収しようとするため、放射性ヨードがあればそれを取り込んで、甲状腺がんが発症する原因となります。

しかし体内に充分なヨードがあれば、摂取する必要がないので放射性物質のヨードが存在しても体内に侵入することはありません。


1日に必要なヨード摂取量は0,1ミリグラム、これは


昆布だし2ミリリットル

昆布の佃煮0,1グラム

ひじき0,3グラム

わかめ・のり1グラム


で充分まかなえます。


逆に1日3ミリグラム以上摂取すると甲状腺障害をおこすので要注意。

私が薬剤師なりたてのころ、大ベテランの先生は広島で被爆体験をしたそうですが、後遺症もなく私たちがついていけないくらいお元気でした。

「毎日海で、貝や海草をとって食べていたのがよかったみたい・・・。」

そのときの先生の生の体験が、今でも耳に残っています。

なによりもの証拠です。

http://www.shu-herb.co.jp/kanpou/2006/10/post_92.html



<放射線対応策 概要>

福島の原発が完全に安全と分かるまで、最悪の事態を想定して、できるだけ外出を避けるべき。


外出するときはカッパなどを来て皮膚の露出を避けて、水で濡らしたマスクかタオルを口に当てる。

放射線を含んだホコリを吸い込まないのが大切。

雨には絶対に当たらない。

家に帰ったら服をポリ袋にいれる。

水が出ればシャワーをしっかり浴びる。



原子力事故が起こった時にはすぐに昆布・とろろ昆布を一日50g食べはじめ、4日目には20gに減らすそうです。

子供はこの半分。

備蓄量は一人500g。

昆布は古くなると酸化しますので、エージレスか何かと一緒に密封して保管しておきます。

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=247332



14. 2011年3月21日 23:22:27: KyojaJ8m2U
原発奴隷・・・原発反対論者がのねつ造を信じるやつがまたぞろ増えてきた。そもそも素人にできる仕事じゃないよ!

15. 中川隆 2011年3月22日 10:51:40: 3bF/xW6Ehzs4I : MiKEdq2F3Q

原発 緊急情報(22) どうすれば良いか 

福島原発の状態が少し見えてきましたので、関東地方から東北の南部に住む人がどうしたらいいのかいうことを整理しました。

今、住んでおられるところで生活をしても良いのか、汚染されたものを食べて良いのか、何時、逃げなければならないのかを、まず数値で示します。


数値だけでは難しくなるので、4回目ぐらいから「やさしく文章で書いた解説編」もつけますが、根拠がハッキリしていないといけないので、数値を先にします。


また、1回で整理できないと思いますので、“その1”では「どのくらいの放射線まで大丈夫か」を、ほうれん草、水、海水からの取り込みのような内部被曝(体内)も入れて整理をしました。

・・・・・・・・・


まず第1に表を示しました。国際基準、国内の法律(放射線障害を防止する法律と規則(本当の名前は長い))、それにテレビの専門家がコメントしたものです。


「どのぐらいの放射線が問題か」というのは、1時間だけあびる人、1日の人、1ヶ月ぐらいは続くと思う人、1年は続くと思う人によって違いますので、2つの欄を作りました。


私はこれまで「1年ぐらいは続く」という前提で数字を出してきました。最初は空気中、それから食品、土、海水などに放射性物質が散って行きますから、それがおおよそ放射線が少なくなるのは1年ぐらいかかる(そう考えた方が良い)と思ったのです。

でも楽観的な人や外国産の食材だけを使う人、水道を飲まない人などもおられますから、1ヶ月で放射線が無くなるという環境の人は1ヶ月の欄を見てください。すでに放射線が観測されて1週間以上経ちましたので、1週間の欄は削除しました。


(何かのことで表が入りませんので、表は次の記事に入れます)

この表で最も中心は、日本の原子力基本法に基づいて作られた放射線障害の法律の下にある放射線障害防止規則の数値によっています。

放射線障害防止規則は長い間使われてきた規則で放射線を取り扱う仕事に就いている人の健康を守るためのものです。

今回の福島原発の事故では、自分の意志で仕事をするのではなく、いわば無理やり被曝しているケースですが、放射線に関する仕事をしている人も、無理やり被曝してしまった人も同じ人間ですから、健康を守るという点では同じ数値が基準として使えると考えました。

また、表の1行目の一般人の目安は国際勧告で共通的に言われているものです。日本もこれに従っていますし、日本にいる外国人もこの基準です


国際勧告では、かならずしも1ミリシーベルト/年でなくても良いけれど、あまり離れないようにと各国に勧告しています。さらに、仕事をしていて管理されている人の10分の1にはしなければならないと言っています

テレビなどでは「1ミリシーベルトは単なる目安だ」と言っていますが、それはこの勧告で「あまり離れないように」ということを受けています。


ただ、10分の1ですから、正確に言うと「男性は1ミリから5ミリの範囲」、「女性(妊婦を含む)は1ミリ」ということです。また妊娠する可能性のない女性(子供を除く)が男性と同じか、少し違うかは議論が終わっていません。

2行目の管理区域の数値は、個人の問題では無く職場とか自治体が関係する人を守るためにやらなければならないことです

つまり、0.6μS/hを越える怖れのあるところは、職場や自治体が管理区域を設定し、その人の「被曝した記録をとること」と、「健康診断をすること」が求められています。

今の福島市などは明らかに管理の義務のある放射線ですから、福島市は(現実にできるかどうかは別にして)、市民にフィルムバッチを配り、健康診断をする地域です(専門家として単に法律を説明しているだけです。私は現在、福島市長ではないから)

また、この表では妊婦の内部被曝、つまりホウレンソウ等を食べたり、水を飲んだりした時の体内の被爆の限度を示しています。

「限度」ですから、法律的にはこれ以上、被曝させると管理者の罪になる数値です。

女性は妊娠しているかどうか一般的にはすぐわかりませんので、女性作業員は妊娠している可能性のある人を取っています。小さい子供もこれに準じて良いでしょう

また、ここではテレビの専門家がこの程度なら安全だと言っている数値を掲げました。

わたくしはこのような数字には法律的な根拠はなく、個人的な判断だと思いますが、ほとんどのテレビに出る専門家が口をそろえて言っていますので、ここに示しておきました。

ただ、テレビの専門家の話をしっかり聞いたのですが、たとえば「100ミリシーベルトまで大丈夫」と言っておられる方とか「長期間では問題だが、短期間では・・・」などと解説しておられます

それが1年か、1ヶ月かがハッキリしないので、ここでは1ヶ月に100ミリで計算しました。1年で100ミリでも他の数値とかけ離れているのは確かです

また、専門家の人が国際勧告や日本の法律と違うことを発言されている真意は私には分かりません。


・・・・・・・・・


以上のことから、体の外からの場合、国際勧告に従いたいと考える人、仕事の基準でも良いと考える人がいるでしょう。その場合は、男性は放射線が1年間続くと思っている人は5.7、1ヶ月で終わると思っている人は.68.4まで大丈夫です


女性は2.3から27.6を限度とすると良いと思います。食品からなら妊婦で0.5から6.0の間ということが判ります

これに対してテレビの専門家の方が正確だと考えられる人は、140ぐらいから1700ぐらいまで大丈夫です

これらの数値と次の“その2”に出す予定の「どのぐらい被曝するか」を比較すると判断ができます。

ちなみに、「規制値」の列の単位はmSがミリシーベルト、yは年、mは月で、たとえば3mは3ヶ月を示しています。

まず、急ぐのは福島県の職場や自治体は、もし0.6μS/hから7.2μS/hを越えるような怖れのある地域なら早期に「管理区域」を設置し、そこにいる人の被曝を測定するためのフィルムバッチを配り、健康診断の準備をした方が良いと思います。


(平成23年3月21日 夜11時執筆を追記して翌朝8時アップ)

http://takedanet.blogzine.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2011/03/22/photo.gif

http://takedanet.com/2011/03/221_2525.html
http://takedanet.com/2011/03/post_7515.html

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関東・東北各地がすべて放射能温泉になった。

関東・東北の人は一刻も早く逃げよう!!!!!


1.0マイクロシーベルト/h の放射線を何カ月も浴びると必ず癌や白血病で死にます。 胎児は知恵遅れになります。

放射能被曝許容値
http://takedanet.blogzine.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2011/03/22/photo.gif

放射能温泉のシーベルト値
http://www.aomori-hb.jp/ahb2_08_h07_term.html


増富ラジウム温泉 不老閣岩風呂の横にある超冷泉: 1.804 μSv/h
増富ラジウム温泉 不老閣岩風呂: 0.419 μSv/h
増富ラジウム温泉 不老閣内風呂: 0.273 μSv/h
湯の島ローソク温泉 浴室の湯: 0.43 μSv/h
湯の島ローソク温泉 源泉水 : 0.83 μSv/h

http://kadoyasan.com/kiseki01.html


三朝温泉 岡山大学医学部三朝分院熱気浴室: 0.743μSv/h
三朝温泉 菩薩の湯: 0.467μSv/h
三朝温泉 株湯飲泉: 0.113μSv/h

http://www.urap.org/_forum/ashi/FreeStudy/misasa/misasa.htm


モッタ海岸温泉: 0.3μSv/h
http://www2s.biglobe.ne.jp/~yoshimo/onsen/motta/index.html

7 :名無しさん@いい湯だな:2011/01/10(月) 12:03:10 ID:dEuYJJih0

昨日新潟は阿賀野の村杉温泉に行ってきた。 共同浴場はお湯も熱くきれいで気持ちいい。
ロシア製のガイガーカウンター持って薬師堂の近辺や足湯をうろうろ
0.13μsv/hくらいのカウント
これって高いの?低いの?

267 :ラジウム温泉バカ:2010/01/21(木) 13:30:35 ID:pw0Fw9ak

昨年のラジウム温泉での、ガンマ線数値をお伝えします。

 (お湯表面5〜6CMで、インスペクター社製 ガイガーカウンタで測定)

お湯にラジウムが溶出していると評価していいとおもいます。

三朝温泉では、株湯が最も高く、0.40〜0.60μSv/h。
        その他は低く、0.12〜0.19μSv/h

村杉温泉、足湯で計測すると、0.13〜0.19μSv/h

ローソク温泉、風呂場の2つのお湯で低いほうは、0.13〜0.17μSv/h
                 高いほうは、0.15〜0.19μSv/h
              1号泉(飲用)で、0.20〜0.26μSv/h

るり渓温泉、放射能泉との表示のある浴場で、0.15〜0.19μSv/h

この数値は、あくまでもガンマ線であり、ラドンガスのようなアルファ線を測定したものではなく、エネルギー量も不確定ですが、アルファ崩壊と共にガンマ線も出ていると評価していると考えてください。

http://love6.2ch.net/test/read.cgi/onsen/1097579872/l50

玉川温泉の放射線 2005年8月。

実際に玉川温泉に計測機器を持ち込み計測した結果、

温浴テントあたりで0.22μSv/h(マイクロシーベル)、

多くの方が岩盤浴をされているあたりで0.26μSv/h、

最も高いのは●●のあたりで0.98μSv/hでした。

ごく一部分の数値の高い部分を除いた平均値は、0.25μSv/hとなり、これは8時間の滞在で、2μSv=0.002mSv(ミリシーベルト)となり、1週間で0.014mSvとなります。

ちなみに最も数値の高い部分ですと、8時間で7.8μSv=0.0078mSv、1週間で0.054mSvとなります。

http://holmic.net/index2.html

空間放射線線量率

日本国内での平均的な値とその範囲は;

屋外 :0.04(0.01〜0.08)μSv/h程度
屋内 :0.06(0.02〜0.12)μSv/h程度
水上 :0.006μSv/h程度

ジェット機内
(高度1万メートル以上) :0.2(0.1〜0.35)μSv/h程度

これらの値より高い値が測定される場合

1. 温泉水の中には、含まれている放射性物質の濃度が高い放射能温泉があります。
放射能温泉で高い値が測定されるのは、放射能温泉水の沈積物の上で測定した場合で、
沈積物中に放射性物質(主としてラジウムやその壊れてできた放射性物質)が多く
含まれている場合です。測定値は大小さまざまですが、高い場合は、
国内の温泉で通常の100倍位の値が測定されることがあります。


2. カリウム、ウラン、トリウムを含む放射性鉱物があるところでは測定値は
高くなります。しかし、日本ではこれらの鉱石はそれほど多く産出せず、
また多くは地中にあって地上に露出している場合は少ないため、あまり高い測定値は
今までに寄せられておりません。高い値でも0.5μSv/h程度です。

3. ジェット機内では宇宙線が強くなるために、数千メートル以上では高い値が
測定されます。この宇宙線の強さは緯度で異なりますが、ジェット機内での測定値は
高度1万メートルでは0.1〜0.35μSv/h位となります。

http://www.sawadaya.org/geigerQ&A.htm

尚、ジェット機内では 1〜2 μSv/h という文献も有ります

http://honpoku.com/dayori/2010/01/post-28.html
http://d.hatena.ne.jp/satohi/20070114/1194277692

飛行機の乗務員は乳癌や皮膚ガンが多い


NHK夜7時のニュース(2月5日)で飛行機に乗っているパイロットや客室乗務員は地上より高い(6-7倍)放射線をあびていると放送していました。
これは重要なニュースです。ニュースレター65号でもパイロットや乗務員は乳癌や皮膚癌の発症リスクが高いという研究結果が複数報告されているという調査を紹介しました(Daily Mail 2003/10/22)。


原因は高濃度の宇宙放射線に暴露される。時差の違いを頻繁に繰り返すことで体内時計に狂いが起きホルモンのバランスが狂うため。高度の高い空中では防護する役目を果たす空気が薄いため強い紫外線に暴露されるなどが原因と考えられている。

1,500人の乗務員を対象にしたアイスランドの研究は、1966年以前から雇用されている客室乗務員ではそれ以降に雇われた乗務員に比べて乳癌の発症率が5倍高いという結果を報告している。

スウェーデンの研究では皮膚癌の発症率が2〜3倍高く、乳癌の発症率が30%以上高い、という結果がでている。


アイスランドで行なわれたもう一つの研究は、1000人のパイロット/乗務員と2000人の一般の人を比較したものだが、やはり前者の皮膚癌の発症率が高いと結論を報告しています。頻繁に飛行機に乗る乗客については不明です。

http://www.sih.jp/news/kenkou/no58.htm

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マッヘ・ベクレル

 (1) ラドン(Rn-222)の時: 1 ME = 13.3 Bq/L = 0.359 nCi/L
 (2) トロン(Rn-220)の時: 1 ME = 11.7 Bq/L = 0.316 nCi /L

http://www.geocities.jp/qqbjj485/Q-soft/Q-unit/Q-unitR.htm

放射能温泉の温泉水のマッヘでの比較


池田ラジウム鉱泉(島根県)8号泉 6640マッヘ ; 特別養護老人ホーム さわらび苑, 飲泉可
池田ラジウム鉱泉(島根県)3号泉 183マッヘ ; 放泉閣 内湯, 飲泉可

増富ラジウム温泉 不老閣岩風呂(49号泉)730マッヘ
増富ラジウム温泉 不老閣岩風呂 飲泉用 196マッヘ
増富ラジウム温泉 不老閣内風呂 10.4 マッヘ

猿が城温泉(鹿児島県)  711マッヘ , 飲泉可

湯の島ローソク温泉(岐阜県) 556マッヘ ;12.5℃, 湧出量 1.15L/min , 飲泉可

三朝温泉(鳥取県) 最高693マッヘ
三朝温泉 旅館大橋 ラジウム80マッヘ 、トリウム450マッヘ
三朝温泉 木屋旅館 35.1マッヘ, 71.5℃, 飲泉可
三朝温泉 清流荘 35.1マッヘ, 57℃, 飲泉可
三朝温泉たまわりの湯(旧 菩薩の湯) 38.5マッヘ/10.9マッヘ/28.9マッヘの3つの混合泉

村杉温泉(新潟県) 薬師乃湯3号井 204.7マッヘ ;全旅館に引き湯, 26℃, 湧出量 483L/min
村杉温泉 薬師乃湯1号井 54.7マッヘ;薬師乃湯と村杉共同露天風呂, 25.2℃, 91.8L/min, 飲泉可

栃尾又温泉(新潟県)下の湯(霊泉の湯) 51.4マッヘ ; 37℃, 湧出量 102L/min, 飲泉可


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「少しの放射量であれば人体に有用である」なんて大嘘:


ホルミシスという言葉をご存知でしょうか。

「放射線は被ばく量に伴い直線的に人体に悪影響を与える」という理論の反証として米国のラッキー教授が「少しの放射量であれば人体に有用である」との理論を提唱した。

この理論は微量の放射線はホルモンのように人体に有効に作用するということから「ホルミシス」と名づけられた。

 この効果については、末期ガン患者のメッカとなっている秋田県玉川温泉(蒸気に放射性物質ラドンを含む)の岩盤浴や岡山大学医学部の御舩教授のグループが37年間にわたる統計の研究から、三朝地域(放射性物質ラジュウムの原産地)のガン死亡率は全国平均の2分の1であるとの発表から有効と宣伝されてきました。

 財団法人電力中央研究所原子力電力研究所放射線安全研究センターにおいては低線量放射線が生物の免疫力を活性化させるメカニズムの解明や医療分野への応用のための研究を進めています。

 私が一番興味を惹かれたのは東京理科大学生命科学研究所客員研究員高橋希之氏の「放射線ホルミシスを考える」である、

同氏はこの論考の中で

「被ばくで起こる生体応答(放射線適応応答を含む)には様々なものがあり、その中にはその条件において有益に作用する現象は確かにある。そして、それを応用することでヒトの治療に役立つものもある。しかし、一般論的に少しの放射線は体によいとか少しの放射線は受けた方がいいというのは間違いだ。」

と結論付け今まで有効の材料として使われていた各種のデータに鋭いメスを入れている。


上記の三朝地区のガン死亡率も前出グループの六年後の調査データでは胃ガンを除いて大腸ガンなどの減少は見られず逆に男性では肺ガンが増加していると報告されていることを明らかにした。

また胃ガンについては放射性物質を含まない別府温泉でも減少が報告されていることよりホルミシスの効果は薄いとしている。

今のところホルミシス効果が期待できるのは慢性リンパ性白血病と非ホジキンリンパ腫の治療だけとのこと。

 「病は気から」という「どうしても治したい」「何が何でも生きたい」という執念こそが「ホルミシス効果」かも知れない。

 温泉が胃ガンに効くというのも、そのリラックス効果がストレスからくる潰瘍を抑えてくれるからでは。そこんところを温泉にでもつかりながらじっくりと考えてみたい。
http://iwachan.asablo.jp/blog/2008/09/20/3776116

三朝ラドン温泉地区の住民の肺癌死亡率 は他地域の1.5倍

ラドンを吸い込むと癌が治るどころか肺癌になる:

ヒト疫学データからの検討 −三朝温泉地域住民のデータ−


おそらく日本でもっとも有名なホルミシス効果のデータは、10年以上前に発表された三朝温泉地域住民の疫学データだろう(図6 Mifune M et.al. Jpn. J. Cancer Res. 83, 1-5, 1992)。

三朝温泉のある鳥取県三朝町住民の1952-1988年の間のがん死亡率で、ラドン温泉のない近くの町の住民(対照地域住民)のがん死亡率と比較している。三朝町住民では非常に大幅にがん死亡が低いことがわかる。

このデータが発表(1992年)されてからは、三朝温泉の地域はがん死亡率が低いという評判になり、今でもこのデータは宣伝に使われている。

しかし同じ研究者グループが数年後に同じ地域で同じ調査を行ったところ、図7のような結果となった(Ye W et.al. Jpn. J. Cancer Res. 89, 789-796, 1998)。

ここではがん死亡率は胃がん以外では低下していない(胃がんの死亡率に関しては他の一般温泉(大分・別府温泉)においても低下していることから、放射線の関与は否定されている)。それどころか男性の肺がんは有意ではないが増加している。

著者らは前回の報告と、調査期間と地域が少し異なっているとしながらも、前回の調査の問題点として、データ収集に問題があったこと、三朝地域でのがん死亡件数を小さく見積もっていた可能性などを指摘している。

つまり三朝温泉地域ではがん死亡率は低くないことが明らかになったのだが、しかしこの事実はそれほど知られていない。温泉業者はこれを好まないからだ。そして相変わらずホルミシス効果として学会で語られることさえある。


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放射能被曝許容値
http://takedanet.blogzine.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2011/03/22/photo.gif

全国の放射能濃度一覧
http://atmc.jp/

全国の雨の放射能濃度一覧
http://atmc.jp/ame/

全国の水道の放射能濃度一覧
http://atmc.jp/water/

東北地方太平洋沖地震 各地放射線量モニタリング情報
http://wiki.livedoor.jp/ok2222/

放射線モニタリング _ 各地の放射線モニタリング状況
http://www46.atwiki.jp/earthquakematome/pages/196.html

放射線測定情報
http://housyasen.uh-oh.jp/



16. 2011年3月22日 17:02:45: EGaQ73B5yp
>>15

おい、中川隆

おまえが延々と投稿しているコメントは、
いったいおまえ自身の意見なのか?
それともどこかからコピーしてきたものなのか?

引用元が正しく記載されていないから、判断もできない。
だからどこまで信頼できるのかもわからない。
それゆえ、おまえの投稿は、ほとんどゴミなんだよ!

どこかのブログなどからの転載なら、まず冒頭に
引用元の名称とURLを示して、それから、
どこからどこまでが引用転載なのか、その範囲を示せ。

それができないなら、投稿する資格なんぞないから、
投稿をやめてしまえ!
他人に読ませたいと思っているなら、自分の意見と、
どこかから持ってきた引用文なり転載文なりの
典拠をちゃんと記せ! 
それができないオナニーなら、投稿するな!



17. 中川隆 2011年3月22日 20:12:05: 3bF/xW6Ehzs4I : MiKEdq2F3Q

上記投稿はすべてコピペですが、引用元HPが既に無くなっているものはリンクを貼っておりません。 悪しからず。

まあ、僕は自分の為に資料集を作っているだけで、アホに読んで貰う気はないんですけどね。

                                 lこんにちは、カエルの血だす!!
                                 ヽ、,,,__  ______ノ
                    _,, ィェ 、,,,,,__             ノノ
               _,, ィ ''"~壬丑圭圭圭~"''ャ 、,,_
           _,, ィ '"壬圭圭午丑圭圭圭圭圭圭圭~"''ャ 、,,_
       _,, ィ '"壬圭圭圭午圭丑圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭''ャ 、,_
    _,, ィ '壬壬壬壬壬午ヱヱヱヱエエエエヱヱヱヱヱヱヱヱヱヽ、
   イ壬方シン亠''''''""~'三(ハ,-、i! _,,-    ,,_ )ヽ≡ヽ≡ヽ≡ヽ≡ヽ~''-ヽ
  /-'''""≡/≡/≡/≡/≡_i`!、!.i! ィ_・ュ  ィ・シ三 \三\≡\三=--'''"
  `'''-==---------ー'フ''"⌒~"ヽi!     ィ、 j  i、   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            / ◆,,,,,,,,_◇入   ー=ァ ノ )
            〉' ◇  !、 ヽ、 ヽ、_____/゙/`┌──,──┐
            | `ー、,,, >テ>-、 /(人)'____,゙ |. .冰( ; . . .....:|
           /|  ) ◆1|:::〈._o)2|   ̄ 3|    4|
          | 〈. .    |...〉丶;| .゚゚.j,゚゚ |`;ω;´|
          |; }王王ヲ  |:_王{  | `ヒi. |`;ω;´|
          |     \;|__ / |  r-ヽ |`;ω;´|
                           / /
                          /  / 10シーベルト
                         /    /
                       /    / 1シーベルト
                     /    ./
     ___A___        ___A__,/     / 100ミリシーベルト
   (:::東電:::::::)     (::::保安院::::)    ./
     )::::::::(         ,):::::::(      /
   /::::::::::::;\       イ:::::::::::; \   / 500マイクロシーベルト
  // |:::::::::::: l |    ///'|:::::::::::: l | ./
  | | .|:::::::::::: | |   / // .|:::::::::::: | | ./
  | | /:::::::::::/| | /  .// ../:::::::::::/| |/
  U |::::::::::/ U    U  |::::::::::/ .| |
    |::::||:::|/| |∧_∧.| | |::::||:::| ,U
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   , .| /.|: |   /   /   .| / | |
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    U  .U 下請    U  .U

国民を「虫けら」のように扱いながら、菅直人は、政権延命のために、米国に対しては卑屈極まりない態度をとっているらしい:


菅総理 原発事故に怒るオバマ氏に不手際を詫びるとの証言


2011年03月21日16時00分


菅直人首相は3月15日早朝、福島の原発事故に際して東京電力本店に乗り込み、

「撤退などありえない。覚悟を決めて下さい」

とまくし立てたが、16日の自衛隊の注水活動には撤収命令を出した。菅首相はなぜ、常軌を逸した行動に走ったのか。アメリカの民主党ブレーンの驚くべき証言を得た。


「菅総理はオバマ大統領に追い詰められて焦っていた。今回の事故に一番、腹を立てたのが来年の大統領選で再選を目指すオバマだ。クリーン・エネルギー推進を掲げて原発を多数設置する計画を目玉政策にした矢先の事故で、原発への危機感が世界的に高まってしまった。最悪のタイミングだ。

オバマはすぐに腹心のデーリー首席補佐官を“菅の見張り役”に任命し、初期からオペレーションに口出しした。

これは未確認情報だが、菅はオバマに電話をかけ、不手際を謝罪したそうだ」

他国の事故対応で危険を冒して活躍している米軍には賛辞が送られるべきだが、そこには米政府の事情も複雑に絡んでいたわけである。

菅首相は、15日中には

「米軍機による冷却剤散布」

「そのための山形空港の供用」

をすばやく決めた。もし、菅氏が怒れるオバマに恐れをなし、国民の安全より何より、まず「アメリカのいう通りに」と考えて東電職員を盾にしようとしたとすれば、「外国人献金」どころではない国家反逆行為だ。

※週刊ポスト2011年4月1日号


東電が14日夜の時点で、東電側が東電技術陣では対処不可能と判断し、全面撤退を政府に打診したが、菅直人首相はこの打診を拒否し、東電側に無理矢理、被曝覚悟の特攻隊的作業を無理強いしていたということが明らかになった。

菅直人が東電本社に乗り込んだことや、枝野官房長官の無責任な「安全宣言」的のらりくらりの記者会見、テレビに出演した東大教授たちの楽観論的コメント、仙谷由人官房副長官への登用、あるいはその後の「天皇メッセージ」の登場…等が、何を意味していたかは明らかである。

つまり、菅政権内部が、かなり追い詰められていたことを意味する。

http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20110318/1300391974

814 :名無しさん@十一周年:2011/03/20(日) 16:00:10.87 ID:jabcWpN20


特攻隊に志願した50人の英雄の内訳


東電工業 20人
東電環境エンジニアリング 17人
東芝 7人
日立製作所 6人
東京電力 0人 ←これって何回見ても残念です

14 :名無しさん@涙目です。(catv?):2011/03/21(月) 19:32:47.65 ID:n4A/dgs10
     年300万円    年400万円
年240万円    年500万円
 ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧        年収1500万円
(; ´Д`)(; ´Д`)(; ´Д`)(; ´J`)_∧
/    \    \    \   (    ) おぃ何か爆発したぞ
| 下請 .| |自衛隊| |機動隊|米軍/     ヽ
||\  ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄  ̄/ .|東電| |
||\..∧_∧           (⌒\|__./ ./
||.  (    )           ~\_____ノ|   ∧_∧
  /    ヽさっさと見てこい  .    \|  (    ) 大丈夫だから・・・
原子力安全保安院              \/      ヽ. ってキャバクラなんか行ってないで
  |    |ヽ、二⌒)              / .| 内閣 | | 東電お前も行けよ!!
年収1200万円ヽ\∧_∧         (⌒\|__./ /
             厚労
    被曝線量の上限上げといたから    年収2億円
        年収1200万円

1 :うしうしタイフーンφ ★:2011/03/21(月) 17:33:48.67 ID:???0


★福島第1原発:英雄でも何でもない…交代で懸命の復旧作業


 東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発では東電だけでなく原子炉メーカーや下請け企業の作業員らも懸命に復旧作業を続けている。

水素爆発や構内火災で一時は約50人にまで減った作業員を、一部の海外メディアには「フクシマ・フィフティーズ」と英雄視した報道もあるが、実際は多くの作業員が交代で危機回避に取り組んでいる。

近く現場に入るという下請け会社の30代の男性社員が毎日新聞の取材に応じ

「不安はあるが、少しでも(事態の)沈静化に協力したい」

と話した。【袴田貴行、日下部聡】


 東電によると、原子炉建屋内は20日午前も照明が消えたまま。 安全性を考慮して放水時は放水だけ、電気工事の際にはその作業だけを行い、19日現在の従事者は約500人。

一方、3号機周辺の放射線量は19日午後2時の3443マイクロシーベルトが、
放水後の20日午前3時40分に2758マイクロシーベルトに下がったものの依然高い。

20日午前5時現在、以前の制限値だった100ミリシーベルト以上の放射線を受けた作業員は7人。

このため東電は交代要員集めを進めている。


 取材に応じた下請け会社の30代男性社員は


「東電から元請けに話がきて、そこから1次、2次と下請けに要請があった。私も準備が整い次第向かう」


という。


「今後も原発で働きたいから」


 それでも現場行きを決めたのは「原発の仕事をしてきた職業人としてのプライドより、沈静化した後のこと」だという。

「これからもこの仕事で食べていきたいという気持ち。断ったら後々の立場が悪くなるというか。

今の会社で、またこういう仕事を続けていきたい気持ちなんで、少しでも協力し、
会社の指示にできることは従って(やっていきたい)」と淡々と話した。

http://ninja.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1300696428/801-900


18. 2011年3月23日 02:23:57: MiKEdq2F3Q

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          |; }王王ヲ  |:_王{  | `ヒi. |`;ω;´|
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    U  .U 下請    U  .U


菅直人を青ざめさせたアメリカの脅迫(?)とは:


米軍専門家400人準備とウイラード太平洋軍司令官訪日


現在アメリカ軍の核兵器専門家7名が日本に派遣され、福島原発の状況分析に当たっており、一両日中にウイラード太平洋軍司令官が訪日し、派遣準備が完了した核兵器、生物兵器専門家400名の派遣を日本政府に通告することになったようですが、混乱する日本政府を無視する形で米軍が福島原発の《処理》にあたることになるかも知れません。


世界的危機であるという意識をアメリカや世界中の国は持っていますが、日本政府はまともな情報をアメリカのみならず世界に出そうとしておらず、世界が日本政府に対して『最後通告』を出す日が近づいてきています。

米軍には冷静な対応を求めるしかありませんが、日本人にとり悲劇的な結末を避ける為にも日本政府は大至急真実を公表し、世界に支援を求めるべきだと言えます。

日本に残された時間はウイラード太平洋軍司令官にかかっています。

http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/?p=7


福島原発を水爆を使って処理されたら菅直人のアホぶりが永遠に語り継がれるもんね。 仕方なかったんだよ。(納得)

アメリカによる水爆投下を恐れた(?) 菅直人と海江田は遂にやってしまいました :

福島原発:東電全面退去打診 首相が拒否…水素爆発2日後


 東京電力福島第1原発の高濃度放射能漏れ・爆発事故で、東電側が14日夜、同原発の職員全員を退去させる方針を政府に打診していたことが分かった。現地での作業継続は困難と判断したとみられ、自衛隊と米軍にその後の対応を委ねる構えだったという。

菅直人首相は打診を拒否し、東電側も一部職員を残すことになったが、東電はその時点で高濃度の放射線被ばくが避けられない原子力災害に発展する可能性を認識していたことになる。

 複数の政府関係者によると、東電側が14日夜、「全員退去したい」との意向を枝野幸男官房長官と海江田万里経済産業相にそれぞれ電話で申し入れた。両氏は認めず、首相に報告した。首相は15日午前4時過ぎ、清水正孝・東電社長を官邸に呼び、「撤退はあり得ない。合同で対策本部をつくる」と通告。その後、東京・内幸町の東電本店を訪れ、


「東電がつぶれるということではなく、日本がどうなるかという問題だ」


と迫ったという。 政府当局者は14日夜の東電側の打診について「全員を撤退させたいということだった」と明言した。

 一方、東電側も首相への不満がくすぶる。東電によると、同原発では協力会社と合わせ計4000〜5000人が働いているが、現在、現地に残っているのは約300人。発電所の制御や復旧などの作業にあたっている。

 東電関係者によると、15日早朝に首相が東電本店を訪れた際、事故対応に追われる社員が会議室に集まったが、首相は「こんなに大勢が同じ場所にいて危機管理ができるのか」と非難した。

東電関係者は「『撤退は許さない』というのは『被ばくして死ぬまでやれ』と言っているようなもの」と漏らした。


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海江田万里経済産業相 東京消防庁の隊員へ

「俺たちの指示に従えないのなら、お前らやめさせてやる」

・放水は当初4時間の予定だった。その後状況を勘案し、必要に応じ再度放水することにしていた。しかし、連続して7時間放水し続けるよう執拗に要求された。結果として、7時間放水することになったが、そのため2台ある放水塔車のうち1台がディーゼルエンジンの焼き付きにより使用不能となった。

・東京消防庁にて海から放水塔車までの給水ホースの設置ルートを800メートルの最短距離で、設定していたが、遠回りにするように執拗に要求された。

・「俺たちの指示に従えないのなら、お前らやめさせてやる」の発言もあった。

http://www.inosenaoki.com/blog/2011/03/post-8bab.html

指導力ない政府、せせら笑う米国、問われる民族魂    2011年3月18日付


 福島第一原発の破局的な危機が進行している。使用済み燃料貯蔵プールの水がなくなり、大量の放射能が放出される危機である。そうなれば、敷地内は放射能まみれとなって立ち入り不可能となり、他の5基も操作不能の暴走状態となる。チェルノブイリ原発事故を上回る大惨事となりかねない。この危機に対する政府の対応は、まるで指導力がなく、統治能力を喪失している。万事アメリカ頼みできた売国政治が、国民の生命、安全を守る意志も能力も喪失した姿である。

 現場では東電職員、下請企業の労働者、さらに消防隊員、警察官、自衛官が放射能まみれで命がけの対応をつづけている。現場で前面に立つべきは、読売の正力松太郎と中曽根康弘をはじめとする歴代の原子力を推進してきた自民党であり、それを継承して現在も推進の旗を振ってきた菅政府であり、原子力保安院など経産省官僚、東電ほか電力会社の経営者、テレビで緊張感のない解説をしている専門家、それ以上に原発をつくった原子力メーカーである。

 沸騰水型原発はアメリカのゼネラル・エレクトリック(GE)社の設計で、東芝などが下請でつくったものである。元元原発は、アメリカが第二次大戦中に原爆材料であるプルトニウムを生産する際、原子炉で発生する熱を発電に利用したことからはじまっている。それをアメリカのエネルギー戦略と核戦略の都合から日本に建設させた。GEは莫大な特許料を巻き上げ、大事な部分はブラック・ボックスでわからぬようにしてきた。その機械が大事故をしているのに、メンテナンス責任を持つメーカーが、前線に立って責任を果たすのではなく、知らぬ顔をしているのは異常なことである。
 この原発の構造について、一番知悉しているのは開発し売りつけたアメリカである。さらにこの事故の進展について、日本からの情報に加えて、地上の人間の顔までわかるという高性能な偵察衛星や無人偵察機などを駆使して、日本の当局よりはるかに正確に把握していることは明らかである。そして大惨事を想定しながら、アメリカ大使館の西日本への移動をはかったり、在日米軍家族の国外退避をすすめたり、独自の判断で半径80`までの範囲で在日アメリカ人の退避を指示したりしている。聞こえるのは「愚かな日本人だ」というせせら笑いである。

 さらに震災は日本経済に大打撃を与えているが、このなかで株価が乱高下し、円高が進行している。それはアメリカのヘッジファンドが投機を仕掛けているからである。売りを仕掛けて株価を下げ、下がったところで大量に買い占めるなどを繰り返して、日本企業の安値買い取りをやっている。強欲アメリカ金融資本は、未曾有の大災害を日本市場支配のチャンスとみなしている。それは規制全面撤廃のTPPで日本を支配するチャンスと見なしていることは明らかである。火事場泥棒のたぐいである。
http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/rondan%20sidouryokunaiseihuseserawaraubeikokutowareruminzokudamasii.html


19. 中川隆 2011年3月23日 11:12:49: 3bF/xW6Ehzs4I : MiKEdq2F3Q

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|.....||__|| (     )  どうしてこうなった・・・
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|    | ( ./     /
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|.....||__|| ( ^ω^ )  どうしてこうなった!?
| ̄ ̄\三⊂/ ̄ ̄ ̄/
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|.....||__|| └‐、   レ´`ヽ   どうしてこうなった!
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|.....||__||         /`ヽJ   ,‐┘   どうしてこうなった! 
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|    | ( ./     /      `) ) ♪


609 :名無しさん@十一周年:2011/03/19(土) 19:35:53.63 ID:jnMGJVWk0

なんか最近のNHKは原発の報道に関してはオブラートに包むようになってきたなぁ・・・

地震や津波に関してはかなりダイレクトに報道してたのに。
原発に関しての最近のNHKの報道は、まるで政府をかばうように

「安心してください」
「大丈夫です」

を連呼するようになってきた希ガス


726 :名無しさん@十一周年:2011/03/19(土) 19:42:07.45 ID:eXElTWNx0
>>609
2号原発の燃料棒露出か4号原発の火災かを機に安全だとか、測定された放射性物質の放射線量をレントゲンと比べてわずかとか、あきらかに情報操作するようになったように感じる。

あの2号炉と4号炉の事故は、引き返せないくらいの出来事だったんだろうな。


593 :名無しさん@十一周年:2011/03/23(水) 10:33:15.08 ID:Y0fSH4+c0

あれだけ体内被曝は危ないからマスクしてね、帰ってきたら服は洗ってシャワーで体流してねと言っていたテレビが しばらくしたら放射性物質が検出された野菜を食べることを暗にすすめててワロタ。

___________


791 :山師さん:2011/03/21(月) 22:05:47.10 ID:rG/yi0vU

あの政府発表の”直ちに人体に影響無い”という言い回しはやめてもらいたいね。

昔工場等でアスベストの工事していた人も”直ちに”は影響出ていなかった。
後で肺がん、肺気腫等で苦しむことになった。

訴える相手がいるならまだましだけど、たしかアメリカの空母の被覆工事していた日本人は(アメリカはその時点で危険性を知っていた)何の補償も受けれなかったんじゃなかったかな。


797 :山師さん:2011/03/21(月) 22:17:09.51 ID:uRzuCbPV

アスベストつながりで、これは仮説だそうだが、アスベストの発ガン原因は、含まれている微量のラジウムなどの放射性元素かも知れないのだそうな。

アスベストが肺組織に突き刺さると、物理的にも化学的にも安定で、動かず溶けずでその位置にとどまり続ける。

放射性物質がほんの僅かでも、ホットスポットを形成し、同じ細胞群だけを内部被曝し続けることになる。


799 :山師さん:2011/03/21(月) 22:22:14.69 ID:uRzuCbPV

内部被曝一般を考える場合も、ホットスポット効果を無視できないと思う。


805 :山師さん:2011/03/21(月) 22:31:10.89 ID:rG/yi0vU

アスベストの例を出しましたが、アメリカでその危険性発見から使用禁止になり、だぶついた在庫を処分するために、日本政府に圧力をかけ、日本企業に売りつけました。それを受け入れた日本政府は信用できません。

__________


     年300万円    年400万円
年240万円    年500万円
 ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧
(; ´Д`)(; ´Д`)(; ´Д`)(; ´J`) ∧_∧
/    \    \    \     (    ) 逝かなきゃクビな
| 下請 .| |自衛隊| |機動隊 |米軍  /     ヽ
||\  ̄ ̄ ̄ ̄   ̄  ̄ ̄  ̄  ̄ / .|東電| | 年収1500万円
||\..∧_∧             (⌒\|__./ ./
||.  (    )             ~\_____ノ|  ∧_∧
  /    ヽさっさと見てこい   .     \|  (    ) 
  |     ヽ                   \/     ヽ. 大丈夫だから
  |    |ヽ、二⌒)               / .| 内閣 | |
  .|    ヽ \∧_∧           (⌒\|__./ /
原子力安全保安院  
 年収1200万円               年収2億円

【原発問題】保安院検査官、事故発生後、原発から撤退していた 西山英彦審議官「人間が暮らすには不便が多かった」


1 :おはようございます(*´ω`*)ノ行ってきます@残業主夫φ ★:2011/03/23(水) 07:09:40.15 ID:???0

★安全性に問題…保安院検査官、原発から一時撤退

 東京電力福島第一原子力発電所の事故に絡み、経済産業省原子力安全・保安院の検査官が事故発生後に約1週間、同原発を離れていたことが分かった。  西山英彦審議官は22日の記者会見で、一時撤退した理由について

「安全性に問題があり、人間が暮らすには不便が多かった」

と述べた。

 検査官は各地の原発に赴いて、原発の運営を監督している。保安院によると、今回の事故では検査官7人が同原発で業務に当たっていたが、15日に現地本部が福島県庁に移った際、ともに県庁へ移動。22日に、検査官2人が同原発内の施設に戻った。

 西山審議官は、

「食料をどう運ぶかという問題もある。組織的な後方支援体制が取れなかった」

と説明。

「最前線で実態を見ずに東電側にアドバイスできるのか」

と問われると、

「そこは選択の問題。色んな困難を考えて当時は出たが、再配置した」と答えた。

(2011年3月23日01時34分 読売新聞)

306 :名無しさん@十一周年:2011/03/23(水) 09:01:47.00 ID:zF46SipEO

記者「福島の原発は危険?」

西山「危険じゃないです」

記者「今、原発にいるの?」

西山「今はいません」

記者「じゃ逃げてるんだ」

西山「え…いや…」

記者「いいじゃん、みんな逃げてるんだから。逃げるのは悪い事じゃないよ。西山さんも逃げてるんでしょ?」

西山「安全性に問題があり、人間が住むには不便が多かった」

記者「みなさーん西山さんは逃げまくってますよ」

西山「逃げまくりじゃないです」

45 :名無しさん@十一周年:2011/03/23(水) 07:24:55.70 ID:uu6tNYim0

現場で下請けの派遣に作業を強制させ、自衛隊と消防のせいにして50km避難した原子力保安院

住民には20km避難しろと言いながら自分達は50km避難した原子力保安院

50才代で年収1200万 プラス退職金2億貰う原子力保安院

派遣は日給1万
http://www.news30over.com/archives/2675764.html


88 :名無しさん@十一周年:2011/03/23(水) 07:34:20.80 ID:lQzvumfR0
>>45
派遣作業員は天下り下請けの天下り孫請け・・
で日給7000円無かったぞ


90 :名無しさん@十一周年:2011/03/23(水) 07:34:58.28 ID:aEIYSQai0
不安院のヤツらは残らず原子力に無知だな

異動で配属されただけの無知無能
勉強する気なし
仮に勉強しても覚える前に異動

組織的にも人間的にも腐っている


141 :名無しさん@十一周年:2011/03/23(水) 07:46:53.26 ID:R4qdJE/W0

しかし、いくら専門知識がないからって、この言い訳はないだろう。

悪意か、無自覚にはわからないが、現場にいる人間を見下してこういう釈明をしたとしか考えられない。 この経歴の人ならもっとマシな言い訳が思いつくだろうに、ヅラのこと以外にも頭を使って考えろよ。

西山英彦

1980年 東大法学部卒業 通産省入省
1984年 ハーバードロースクール修了
2001年 通商政策局課長
2006年 大臣官房総務課長
2009年 通商産業政策審議官


224 :名無しさん@十一周年:2011/03/23(水) 08:15:54.35 ID:F/I3wkIB0

こいつって、会見で憮然とした表情で最初の頃出てた奴?
 
自分ら無関係みたいな横柄な感じで腹たった。あんな津波対策もない欠陥原発認可してきた反省とか、微塵も感じられない態度だったな。責任ちゃんと追及しないとな! 

役立たず、反省なしの石潰し、

http://ninja.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1300831780/

政府発表には、何も期待するな。

NHKの御用学者の解説には、何も期待するな。

何が起こっても、「大丈夫です、家で待機してください。」しか言わないからw

モニタリングポストの数値は、「調整中」のままw

再臨界開始しても、「ただちに健康への影響はありません、安心してください」って言うぞ。

天皇、皇族一家も京都に逃亡済み。

東電の社長は名古屋に逃亡済み。

一般大衆は使い捨てのコマなんだよ。


____________


533 :名無しさん@十一周年:2011/03/23(水) 10:25:05.71 ID:Ms4RtxR9O

東電から金もらった御用学者しかマスコミには出ません。
電力会社は大スポンサーなので

______

この専門家の言うことはムチャクチャである。

おそらく国から研究費を丸抱えでもらっているので、国民を無視した発言をしていると考えられる。

すでにこの国の政府も専門家も、国民の健康を考えずに電力会社を助け、ひたすら 「国民がじっと我慢して放射線物質で汚れたホウレンソウを食べ健康害すること」 を望んでいるようだ。

http://takedanet.com/2011/03/18_ba59.html


上に述べた元原子力委員や元原子力安全委員の発言に対して研究者達から何ら反対する意見は出されずじまいでした。文部科学省は、原子力政策を進めている役所であり、同時に研究費を握っているところでもあります。

研究者は研究費をカットされたら、仕事ができません。

自分の研究が原発推進に利用されても当面の研究費をもらうためなら、妥協しているのでしょうか? 

http://www.nuketext.org/topics2.html

【原発崩壊】”安心”、を連発する御用学者を覚えておこう。


東工大・松本義久准教授、「放射能汚染された食品、食べても大丈夫」(テレビ朝日)


松本義久 東京工業大学准教授
所属:原子炉工学研究所/物質工学部門
専門:放射線・化学物質影響科学/放射線科学/分子生物学

テレビ朝日系列の番組「スーパーモーニング」に、松本義久氏は連日出演し、放射性物質が検出された野菜や牛乳について専門家の立場から安全性を主張した。

松本氏は、暫定基準より高い放射線量が検出された野菜や牛乳について、


「あのレベル量ならばホウレンソウだったら、《300年分》の量を食べれば身体に何らかの影響が出る程度。

私なら子供や家族みんなで福島産の野菜も牛乳も美味しくいただく。

水道水も安全。洗濯物も外に干しても大丈夫。

放射性物質は人間の場合は遺伝しない

放射能は水で洗えば10分の1以下に落ちる。

そもそも野菜の測定方法は、収穫して軽く土を落とした状態で測定するため、実際に食べるときの放射線量とは異なるから」


・・・などなど、まったく安全なレベルなので心配する必要はまったくありません、と話した。

http://www.asyura2.com/11/genpatu7/msg/599.html


【原発崩壊】”安心”、を連発する御用学者を覚えておこう。

[10]ジャマイカヤ 11/03/22 12:39 New! *VN6oTjkuQI* ITk2OWlsO2


●松本義久 東工大準教授
放射能があろうと、野菜、牛乳は安全とめちゃくちゃ言っている。

●関根直人、班目春樹 東大教授
福島原発は安全安全と崩落当初からNHKで言い続けてきた。

●水野倫之 NHK解説委員
「ただちに」を連発して福島原発崩落を擁護している。

●NHK科学文化部 山崎記者
当局の情報を伝達するだけの馬鹿。

●西山英彦審議官(原子力安全・保安院)
マスコミ説明しているが、通産官僚で原子力の素人。


[3], 11/03/21 21:00 E-a0eW6
斑目は原子力安全委員会の委員長だね。
最悪の御用学者だ。

http://bbs.enbbs.jp/politics/1300695805.html


495 :名無しさん@十一周年:2011/03/23(水) 10:19:24.44 ID:1JBtzD2a0
>>1
国の暫定基準値っていうのが世界標準と比べてどうなのか知りたいなー

日本って、こういう基準値が必要以上に厳しいとか聞いたことあるけど
東北の酪農業潰してもしかたながい、くらいのレベルなんかね本当に


506 :名無しさん@十一周年:2011/03/23(水) 10:20:50.60 ID:U0xb9SrXO
>>495

●世界の基準値

WHO基準      1ベクレル(Bq/L)
ドイツガス水道協会 0.5ベクレル(Bq/L)
アメリカの法令基準 0.111ベクレル(Bq/L)

●現在の日本の暫定基準値

ヨウ素131  300ベクレル(Bq/L)
セシウム137 200ベクレル(Bq/L)


509 :名無しさん@十一周年:2011/03/23(水) 10:21:09.75 ID:MmrfccNL0

この分だとそろそろ国の安全基準が引き上げられるだろう
現場作業員の被ばく限度が引き上げられたのと同じように

できるだけ放射能汚染の少ない食料を選びながら食べるような感じになるしかないんだろうな

生鮮食料のほとんどは国内で調達するしかないし

汚染国汚染国民として差別されるw

海外「これは差別じゃない 区別だ」

日本「ぐぬぬww ぐぬぬww( ゚ェ゚)・;'.、ゴフッ 」

http://ninja.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1300839922/501-600


    
361 :コピペ:2011/03/22(火) 21:36:44.51 ID:iEWDExBm


長年、日本は370ベクレルを上限として、これ以上の値が出た輸入品は全部突っ返していた http://www.mhlw.go.jp/houdou/0111/h1108-2.html


でも保安院のお偉いさんと専門家が話し合って2000ベクレル(通称:暫定基準値☆)まで大丈夫ということに(今月)


2万ベクレル超えの野菜が発見されたが、ただちに影響はなく、洗って食べれば問題ないということになった ←←←今ここ


☆暫定基準は2011年3月17日に通知されたもので、飲料水では世界基準の20-30倍の放射能を許容する。

http://toki.2ch.net/test/read.cgi/baby/1300714017/

_______


ショート警報  かけ算のできない東大教授

福島原発事故の最初の段階に福島市で1時間に20マイクロ(シーベルト、後は省略)の放射線が観測されました。 これに対して、テレビに出ていた東大教授が、

「1回のレントゲンで600マイクロだから、それの30分の1。まったく問題がない。」


と発言しました。 東大教授は「かけ算」ができないのです。

20マイクロは1時間あたりですから、30時間たつと600マイクロになります。従って、福島市に住んでいる赤ちゃんは1ヶ月に24回のレントゲンを受けることになります。。


・・・・・・・・・


本日、似たような事が民放でありました。民放のある解説者がほうれん草の汚染について解説をし、


「ほうれん草の汚染が基準値を超えているといっても、100ミリなるまでに80キロ程のホウレンソウを食べなければいけない。」


といってほうれん草の安全性を強調していました。もともと100ミリ等という基準値はありませんし、ホウレンソウ等の食品中の放射性物質の規制が厳しいのは、原発から放射線が漏れるような時にはほうれん草だけが汚染されているわけではないのです。

また、ホウレンソウの中にはヨウ素だけではないので、30年の半減期を持つものが多く、ヨウ素の半減期を言っても意味がないのです。この解説者の言うことを信じれば、放射線の疾患になる人が出てくるでしょう.規制値は規制値なのです。

東大の先生が「かけ算ができない」とすれば、この解説者は「足し算ができない」といえます。


・・・・・・・・・


このところ情けない解説が続くので原子力の技術者としてのわたくしの信念を申し上げます。わたくしたち原子力に携わる技術者は原発から出る放射線を絶対に基準内に収めなければなりません。むしろ、基準値よりも10分の1ぐらいに減らして十分に安全な状態で原子炉を運転し、エネルギーを供給することこそが、わたくしたち技術者のプライドなのです。

この期に及んで、放射線の規制値の解釈をごまかし、被曝する量があたかも少ないようなことを言う原子力関係者がいることは本当に恥ずかしいことです。

http://takedanet.com/2011/03/post_7405.html

枝野幸男氏は、住民の避難エリアを20キロに定めたまま、拡大しようとしない。しかし、20キロエリアでは、原発事故発生後、コンスタントに100μSv/h(マイクロシーベルト/時)以上の放射線濃度が観測されている地点がある。 

この地点の年間放射線量は、1Sv(シーベルト)に近い水準に達する。

原子力関連事業に携わる専門家の年間被ばく限度量は、0.05Svと定められており、この地点の年間放射線量は、この上限の20倍にあたる。当然のことながら、健康被害が懸念される放射線量である。 諸外国は避難エリアを80キロメートル以上に設定した。観測されている放射線量を踏まえれば、当然の措置である。


 問題は、菅−枝野体制が、避難エリアを20−30キロから拡大しない理由である。

その理由は、単純明快で、政府と電力会社の賠償責任額が拡大することにある。

政府と大企業の支出を拡大させないために、国民の生命と安全を犠牲にする選択をしているのだ。

放射能で汚染された、安全基準を大幅に上回る食品を購入したくないという消費者に、「これを買って食え」という権限が内閣にはあるのか。基準値以上の放射能が計測される農産物を購入しないという消費者が増えると農家が困るから、そのような行動を取らないでもらいたいとの政府の主張が聞こえてくるが、これもはなはだ筋違いだ。

放射能に汚染された食物が売れなくなるのは当たり前の話である。消費者を責める神経がどうかしている。消費者が放射能に汚染された農産物を買わなくなれば、当然、農家が困るが、その農家に対しては、損失を100%補償する責任が国と電力会社にあるのだ。

農産物の価格は、供給が著しく減るために、恐らく大幅に上昇するだろう。消費者は本来の価格よりも高い価格で農産物を買わなければならなくなる。 本来、この農産物価格上昇に伴う家計の支出増加も、政府と電力会社が補償する必要がある。政府と電力会社の間違った原子力発電推進政策が存在しなかったならば、農産物の価格上昇は生じていないからである。


現在の菅−枝野体制の行動は、すべてが、


「政府と電力会社が、自分たちの費用負担を最小にすることを目的に、政府と電力会社を救済する」


ためのものになっている。 それが、

明らかに危険がある地域から住民を避難させない行動、

明らかに危険がある農産物を買って食えと国民に命じる行動

をもたらしている。

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-38e5.html

173 :名無しさん@十一周年:2011/03/23(水) 00:11:50.15 ID:Ec91LiPm0

聞いていても聞こえない振りをする民主党。

30km圏内の屋内被災者に対して

「被災者の方たちには死んでいただく」 by 仙谷

自主的に避難した県外被災移住者に対して

「自己責任でやっていただく。政府に関係のないこと」by 仙谷

電話が通じず孤立している被災地の避難者たちに対して

「要請ベースで対応している。今現在要請がないので何の対応もしない」by 仙谷

乱暴副長官になるが 責任は一切取りません。by 仙谷


枝野「アーーううーーああーーううーー問題ない!」


国は面倒を見ません。
でも増税はします。
地方交付金も削減します。

さあ あとは地方自治体のみなさん。
自己責任でやってください。

オールジャパンです!
明るい日本を作るんです!
私は決死の覚悟でとりくんでいます!

「僕は原子炉に凄く詳しい」

by 殺人鬼・菅

______________
______________


低線量放射線の影響に関するスターングラス博士の説


 スターングラスは低線量放射線のリスクが高いことに関して、その時々のある時期に社会的な関心を招くようないくつかの仮説を唱えてきている。その主要なものは以下の如くである。


 (1) 放射線の線量が非常に低い極低線量域では生物への線量と効果とは直接的関係ではなくなり、線量が低い方が効果はかえって大きくなる(1972年)。

 (2) 低線量放射線の健康リスクはICRPなどが主張する値より大きく、例えば乳児死亡の倍加線量は 450ミリレムである(1972年)。

 (3) 米国や中国の核爆発実験のフォールアウト(放射性降下物)によって乳幼児の死亡率が増加した (Science誌1963年、ハンフォードシンポジウム1969年等で発表)。

 (4) フォールアウトによる胎児期の被曝により知能低下(学習適正検査の成績低下)が生じた(1979年アメリカ心理学会で発表)。

 (5) スリーマイル島原子力発電所の事故によって放出された放射能によって胎児死亡率が増加した(1979年、イスラエルで講演)。

 胎児期被曝と知能低下との関係に関しては、1980年代に広島・長崎の原爆被曝者のデータ(高線量率、高線量1回被曝)から胎児期被曝によって知能指数の低下が起こること、その線量効果関係には閾値があることなどが認められ、ICRPの1990年勧告(Publ.60)にもその事実が記載されている。

http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-02-07-04


放射線の妊婦(胎児)への影響


本論文は、チェルノブイリ原発事故が発生した後にスウェーデンで生まれた子供たちのデータを使った実証研究で、以下の発見を報告しています。


・原発事故当時、妊娠8-25週目を迎えていた子供達は、中学校における学術テストの得点が(統計的に)有意に低い

・数学での得点が特に低くなっており、認識能力へ何らかの影響が生じている可能性がある

・スウェーデン国内で放射線量が多かった地域で生まれた子供たちの得点が、全国平均よりも約4%ほど低くなっている

・しかし、学術成績以外の健康への悪影響は観察されなかった


スウェーデンは、チェルノブイリから約500マイル(800km)離れています。当時のデータに基づく放射線拡散のシミュレーション(リンク)を見ると、確かにこの地も放射線に襲われていることが確認できますが、汚染量は比較的軽微にとどまっています【註】。


実際に、当時のスウェーデン政府も放射線が人体に影響を与えるものではないとアナウンスしていました。しかし、Almondらの研究は、このような軽度の放射線被曝であっても、妊婦(胎児)に影響が生じる危険性があることを示唆しています。


【註】スウェーデン国内で記録された最も高い放射線量は 1マイクロシーベルト/時

で、これはチェルノブイリから約1000マイル(1600km)離れたNjurundaという町で検出されました。

http://news.livedoor.com/article/detail/5426008/

放射能被曝許容値
http://takedanet.blogzine.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2011/03/22/photo.gif


20. 2011年3月23日 23:07:09: MiKEdq2F3Q

意味わかるよね:


917 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2011/03/23(水) 21:03:44.10

原子力:CIA系情報:来日中の米国原子力専門家団は


「冷却作業が成功しなければ、日本側は来週、深刻な決定に直面せざるをえない」


と日本側に伝えた模様。

http://twitter.com/#!/magosaki_ukeru/status/50502060067667968


21. 2011年3月24日 16:59:19: cNTQxcUeqA
相変わらず偏屈な投稿の仕方だなあ。(苦笑)

22. 中川隆 2011年3月25日 03:20:00: 3bF/xW6Ehzs4I : MiKEdq2F3Q

放射線の外部被爆と内部被爆との本質的な違い


内部被爆の場合は低量放射線被爆でも癌や白血病になります。

内部被爆にはしきい値は存在しません:


1979年に発生した米国スリーマイル島原発2号炉(TMI−2、PWR、96万kW)事故から、今年の3月28日で18年が経過した。今年の2月、TMI周辺でガンが増加しており、その原因は事故時に放出された放射能であろう、という論文が発表された。

TMI事故の調査にあたった大統領委員会の報告では、周辺住民の最大被曝量は、自然放射線による年間被曝量レベルである、1ミリシーベルト程度とされている。

http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/TMI/JHT9704A.htm


内部被爆はこういうホットスポットが原因でおきる様ですね:

797 :山師さん:2011/03/21(月) 22:17:09.51 ID:uRzuCbPV

アスベストつながりで、これは仮説だそうだが、アスベストの発ガン原因は、含まれている微量のラジウムなどの放射性元素かも知れないのだそうな。

アスベストが肺組織に突き刺さると、物理的にも化学的にも安定で、動かず溶けずでその位置にとどまり続ける。 放射性物質がほんの僅かでも、ホットスポットを形成し、同じ細胞群だけを内部被曝し続けることになる。

799 :山師さん:2011/03/21(月) 22:22:14.69 ID:uRzuCbPV

内部被曝一般を考える場合も、ホットスポット効果を無視できないと思う。


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タバコに放射性物質 日経サイエンス


植物のタバコには低濃度のポロニウム210が蓄積する。その大部分は肥料に含まれている天然の放射性元素から生じたものだ。

喫煙者が吸入したポロニウムは肺の“ホットスポット”に定着し,がんを引き起こす原因となりうる。

ポロニウムはタバコの煙に含まれる発がん物質として主要なものではないだろうが,それでも米国だけで年間に数千人がこのせいで死亡していると考えられる。

http://www.asyura2.com/09/health15/msg/331.html


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チェルノブイリ原発事故で放射能汚染に晒されたベラルーシで5年半医療活動を行った松本市長 菅谷昭氏の福島第一原発事故についてコメント

http://www.nicovideo.jp/watch/sm13936110?mypage_nicorepo


私ずっと常々というか最初からこの件に関しては、とにかく核の事故という、放射線の事故というのは最初からある意味では最悪の事態を想定したかたちで先手、先手として手を打っていく事が大事じゃないかといことは、私が5年半の経験をもとに日本に帰ってきてからそう思っておりました。

一つは20キロの避難ですけれど、できれば30キロまで広げたほうがいいのではないのかなということを申し上げ、あわせて予防的に無機のいわゆるヨード剤を投与しておいたほうがいいんではないのかなということも申し上げましたし、場合によっては避難ではないのですけれど、やはり50キロ位、チェルノブイリの場合だと30キロゾーンは人が住めないわけですけれど、できれば50キロ位までの範囲っていうのは注意したほうがいいのではないかなと。

それからまた特に乳幼児とか妊産婦に対してはヨード剤の予防投与ということは、これはまさに内部被爆の問題なんですよということを申し上げきたんですね。


どうしても政府を含めて皆さん方は外部被爆のことだけを取り上げているので、そうではなくて皆さん3つの点に注意してください。

一つはマスクをしてください。

なぜマスクをするかというと、汚染されていて、これに浮遊している放射性の降下物が鼻から気道ですね、気管をとおして肺に入ってそれが吸収されて血液の中入って体に蓄積されるということですね。

それから二つ目は肌は露出してはいけないということ。

これは皮膚からですよね。いわゆる吸収されて体の中に入ちゃいけない。

もう一つは口から入るっていうこと、この三つなんですね。

 ですから経気道的、経皮、皮膚ですね、それからもう一つは経口的なんですよ。この三つが経路になっているんです。 ですからできるだけここに取り込まないようにってことを言っているのです。


 取り込まれたらどうなるかっていうと、その放射性物質が放射性ヨードであり、セシウムであり、ストロンチウムであり、プルトニウムであって、それらが入ると大変なことになりますよ。


 これは今じゃなくって5年、10年、30年セシュウムとかストロンチウムの半減期が30年ですから、放射性ヨードの半減期は1週間ですけれども、そういうようにですね、取り込まないようにって言っているにもかかわらず、今回のほうれん草の場合でも日本の基準で2000ベクレル/キロですよね。

そういうなかでもってそれを要するに食べてもいいかって言われたら、できるだけ口にしないほうがいいだろうっていうのは、

これは現地行った者としては、本当に言いたいのは子ども達やあるいは妊産婦、胎児の命を守るという意味でいったら5年とか10年、チェルノブイリでもって甲状腺がんの子どもが増えたのが5年後なんですよね。 5年後から出てきているんですよね急激に。


そしてその事故前の時の子どもの発症率というのは100万人に1人か2人でこれはチェルノブイリのとこも同じなんですよ。 それが汚染地になるとそれが100倍になったり、ひどい時には130倍ですね、ゴメリ市なんか。


だから将来のことを考えれば、これは本当に申し訳ないけれど、作っている方々に。しかしこれはそんな事を言っても色々ありますけれど、風評ではなくて事実として、これはやはり押さえておかなければいけないと私は思って、パニックでなくて国民も冷静に聞いてくれて、そして今の時期は食も少しひかえてもらうということ、そのためにも早くに放射性ヨードをやらないと、もう入ってしまったら終わりなのです。


 私はですから前から予防適応しておいた方がいいですよって、みんな今政府においては後手後手ですよね。 避難している人たちも放射性ヨードっていうけれど、もう避難しているわけですから、避難中に被爆して入ってしまえばいくら後でやっても遅いのです。

 そういう事がちっともわかっていないってことが、きわめて残念だってことを申し上げたいですね。

外に放射性物質を出さないってことは最大限やってほしいのだけれど、私はもう一つもう一番最悪であった土壌汚染ということは、これまさに環境汚染。水も汚染ですしそれから食物も汚染、これ出てしまったんですね。

 ですから次は経路汚染、経口的になるからだから取り込まないようにするってことは当たり前のことなんですけれど、それが抜けちゃっていることで「安心、安心」って


放射線1回浴びることは、そんな問題ではないですよね。 あれは外部被爆なんですよね。皆さんだって検査された時にエックス線浴びるわけですよね。それは1回だけですよね。

そうじゃないんです。入ったものは沈着して抜けない、

そして今やこれからのことは、いわゆる放射能沈着という表現しますけれども、放射線降下物、フォールアウトですから、今舞っているのが下に降りますから、落ちると土壌が汚染されます。

 当然土壌とそれから水だって汚染されます。一方で葉物ですよね。葉っぱの上にやはり降下するわけじゃないですか放射性物質が。で、それを牛や羊が食べるわけじゃないですか。そうするとそれが放射性物質が今度はお乳の中にでるわけですよね。

 そのお乳を人間が飲むわけですよ。これがいわゆる食物連鎖というわけですよね。

 またその土壌の中に落ちたというようになると、そういう食べた牛やヤギが糞とかおしっこを出します。ここに放射性物質が溜まりますから、それがまた地面、土壌を汚染するこれ悪循環、これ食物連鎖やってるわけです。

 また汚染された土壌からは今度はセシウムのような物がですね。今度は葉物じゃなくてようするに根菜類ですかね。根からまた吸収されますから、特にセシウムなどは消化管からほとんどが吸収されるってこともわかっているわけですから、それから放射線なら甲状腺に集まってしまうわけですから、ですからそういうことが事実としてとらえてですね、やはり報道していくのは国からもいかないと、

単に「冷静に行動してください」とか、なんと言いますかね数的なもので被爆がこうでじゃなくて5年、10年日本でやはり、だからもし将来ですね、悪性の新生物が日本で増えてきたような状況の時にはいったい誰が責任とるんでしょうかね。


できれば大人はまだいいですけれども、これから生まれてくる子どもや、あるいは小さい子供というのはそういうことの無いようなことをしてあげなければいけない。


 例えば事故の時にポーランドでは、事故から4日目なんですけれども、国の命令ですよね。
 それで乳牛に新鮮な牧草を与えることを全国的に禁止しているんですよね。

 それから100ベクレル/リッターということは100ベクレル/キログラム以上の汚染ミルクを子どもやあるいはまた妊娠、授乳中の子どもが飲むことを禁止しているとか、4歳以下の子供は原則として粉ミルクを飲ませる。

 この時は急きょ粉ミルク不足の分はオランダから緊急輸入をしている。

 それから子どもや妊娠、授乳中の女性はできるだけ新鮮な葉菜類、葉物は摂取を控えるように指示している。こういうふうに対策をとったんですね。

 ですから今回の場合に、これが1000ベクレルですから、ほうれん草なんか4000ベクレルですから、そういう意味では、子どもたちの命、将来のことを考えれば、この場は政府が最大限に保証してあげるということで、しばらく汚染の状況が安全のところまで行くまでは、それはミルクもそうですね。

 これは1987年ということで、1986年が原発の年ですけれど、1987年ヨーロッパの食品の放射能の限度というか安全許容量を出しているのが、有名なネイチャーという雑誌に出ているんですけれども、これは乳製品だと、これはバターとかミルクとかチーズとかアイスクリームとかは

セシウムは1000なんですね。
ヨウ素が500なんです。
ストロンチウムが500、
プルトニュウムが20ベクレル/キロです。

 乳製品以外の食品というものがありまして、これはそれ以外のものですね。これが

セシウムが1250、
ヨウ素が3000、
ストロンチウムが3000、
プルトニウムが80。


 それから飲料水が

セシウムが800、
ヨウ素が400、
ストロンチウムが400、
プルトニウムが10

ということで。 また家畜の飼料は、セシウムが2500と、このように一応基準は設けてあります。

 多分これに準じて日本の場合もこうやってあるんだろうと思いますが、きちっとしたものは無いんですけれどね。

 各国違います。しかし大体この一つの基準というのはあるわけで、どれがいい、どれが悪いんじゃなくて、チェルノブイリだってあそこの30キロゾーンでなくて100キロ以上離れたところで、ホットスポットって言いまして、ある場合には雨の状況で、日本は雪ですけれど、それによってはフォールアウトが、ある所に集中的にポンポンと点状に落ちる。だからそういう所で生産されたものというのは当然汚染されるわけです。

 そういう意味で今回私も意外だったのは、茨城の方で高濃度って何故かって、これは当然大気汚染であちこちに汚染された大気があるわけですから、その中に雨が降って雨の粒の中に、私が前に言ったように「雨とか雪は注意した方がいいですよ」と言ったら、雪が降ってしまいましたけれど、そういうのはやはり放射性降下物も含まれて落ちるわけですから。


 そういう所、残念ですけれど、そういう所の場合は可能性はあるということを、一応私は、皆さんをパニックではなくて「こういう事実がありますよ」ということを知っておいてもらった上でもって冷静に対応してもらうって、こういう表現をしていかないと、

ただ単にエックス線で当てて1回でこうだとか、そういう外部被曝のことを言われるので、これは私は、菅総理大臣が自ら国民に向かって「こうなんだ」って、とにかく子ども達や、あるいは妊産婦を含め胎児たちの命を守るんだと、将来のことを考えて、ということを言わないと、私はいけないと思っております。

 だから、実際に言えるのは甲状腺のがんに関して放射性ヨウ素がこんなに高いのに、昨日の長野県の、今日の報道を見ていますと、その4000ベクレルじゃないですけれども

「ほうれん草を洗わないで500グラム食べても安全だ」

というそういう県からもしメッセージを出しているようでしたら、これが事実であれば大変な事を言っているなということで、やはり相談にのる人も慎重な答をしていかないと、安心安全と言っても新聞の社説によっては、安心安全冷静ということは、もっと具体的に出してもらわないと私わかりませんよというのは、私はあの通りだと思うんです。


 内部被曝の問題は一切出してないし、食物連鎖の話も一切出してないです。

 しかも5年10年先のこと出してないですね。

http://www.city.matsumoto.nagano.jp/aramasi/sityo/kaiken/teirei20110322/index.html



23. 2011年3月29日 20:22:48: MiKEdq2F3Q


    /~~ヘ/⌒⌒ヽ/~~~⌒ヽ/~~ヽ/⌒⌒ゝ /~~⌒⌒ヽ/~⌒`〃⌒~ヾ/⌒⌒
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      |      セシウムよりプルトニウム温泉最高だね!!


アスベストや喫煙による発ガンの本当の原因


岡山大の研究でアスベストの発ガン機構をあきらかにしマスコミにも公表した。

にかかわらず無視のような状態であり、このような重大なニュースを報じないのはマスコミの原子力への自己規制ではないかと思われます。

 肺に付着しているアスベストにラジウムが高濃度に濃縮しアルファ線が強烈に組織を照射することが発ガンの原因との結論です。

「・・・、海水の数百万倍の濃度に達するラジウム濃度を持つことである。その結果、ラジウムとその娘核種による局所的だが強力なα線被ばく(ホットスポット被爆)が長期に渡って引き起こされ、このことが複雑な発がんメカニズムの中で最も重要な役割をしていることが示された。

肺組織のDNAは重大な損傷を頻繁に受け、悪性中皮腫細胞を含むいろいろなタイプの腫瘍細胞を生じ、がんを発生すると結論づけられた。」


なお、喫煙も同様なメカニズムで発ガン原因になると書かれています。

ラジウムは天然にあるウラン238やトリウム232などの壊変により絶えず生成されています。

タバコはタールが原因と思っていましたが、タール中の鉄分に濃縮してくる放射能が原因とは・・・。


アスベストなどが原因とされる肺悪性腫瘍の発がんメカニズムを解明


 本学地球物質科学センターの中村栄三教授らは、アスベストなどが原因とされる肺悪性腫瘍が、局所的な強力α線被ばくによることを解明し、発表しました。


 中皮腫を含む肺のいろいろな悪性腫瘍は、ある種の繊維や粒子への曝露により引き起こされるといわれていますが、その発生メカニズムは十分に理解されておりませんでした。

中村栄三教授らは、肺中の含鉄タンパク質にラジウムが蓄積され、それがホットスポットとなって局所的な内部被ばくを引き起こし、悪性中皮腫やほかの悪性腫瘍の原因となることを解明しました。


 この論文は、

Proceedings of the Japan Academy, Ser. B, Physical and Biological Sciences 7 Vol.85(7月28日発刊)に表題

「Accumulation of radium in ferruginous protein bodies formed in lung tissue : association of resulting radiation hotspots with malignant mesothelioma and other malignancies」


として掲載されています。

 リリース詳細:http://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/soumu-pdf/press-090727.pdf

 リリース資料:http://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/soumu-pdf/press-090727-1.pdf

http://senmaya.at.webry.info/201009/article_5.html


ラジウム温泉で癌が治るのに、原発の放射線被爆では反対に癌になるのはラジウム温泉水に含まれるラドンと原発からの放射性降下物 に含まれるヨウ素・セシウムの半減期の違いにあります。


ラジウム温泉水に含まれるラドンの半減期はたった 3.8日

原発からの放射性降下物 に含まれる

ヨウ素131 の半減期は 8.06日

セシウム 137 の半減期は 30.0年

http://www.ies.or.jp/japanese/mini/mini_hyakka/33/mini33.html

半減期が短いラドン水なら癌が治りますが、ヨウ素・セシウム水では同じ放射線量でも逆に癌や白血病になってしまうのです。

被爆レベルは発病期間に影響しますが、通常は、 白血病は被爆後12年前後、 癌は20−25年後に発病すると言われております。 これがマスコミに良く出てくる東大教授が言う「今すぐに健康に及ぼす影響はない」という言葉の意味です:


1979年に発生した米国スリーマイル島原発2号炉(TMI−2、PWR、96万kW)事故から、今年の3月28日で18年が経過した。今年の2月、TMI周辺でガンが増加しており、その原因は事故時に放出された放射能であろう、という論文が発表された。

TMI事故の調査にあたった大統領委員会の報告では、周辺住民の最大被曝量は、自然放射線による年間被曝量レベルである、1ミリシーベルト程度とされている。

http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/TMI/JHT9704A.htm


ロシアの科学者 アレクセイ・ヤブロコフ博士


「チェルノブイリ事故の最終的な死者の推定について私の調査では100万人近くになる」

旧ソ連で1986年に起きたチェルノブイリ原発事故について、人や環境に及ぼす影響を調べているロシアの科学者 アレクセイ・ヤブロコフ博士が25日、ワシントンで記者会見し、福島第1原発事故の状況に強い懸念を示した。

博士の発言要旨は次の通り。


チェルノブイリ事故の最終的な死者の推定について、国際原子力機関(IAEA)は「最大9千人」としているが、ばかげている。

私の調査では100万人近くになり、放射能の影響は7世代に及ぶ。


セシウムやプルトニウムなどは年に1−3センチずつ土壌に入り込み、食物の根がそれを吸い上げ、大気に再び放出する。

例えば、チェルノブイリの影響を受けたスウェーデンのヘラジカから昨年、検出された放射性物質の量は20年前と同じレベルだった。 そういう事実を知るべきだ。

日本政府は、国民に対し放射能被害を過小評価している。「健康に直ちに影響はない」という言い方はおかしい。直ちにではないが、影響はあるということだからだ。

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    | : 灸 |    | 123-4567 |                |
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24. 2011年3月30日 07:21:39: MiKEdq2F3Q


アメリカ人とユダヤ人がサル人間を嘲笑ってるね:

軍事機密盾に国民見殺し

 
−第五福竜丸事件と同じ嘘と捏造−     


  東京電力・福島第一原発事故による放射能汚染は周辺県の野菜や牛乳、飲料水、さらには海水にまで及んでいる。放射能の汚染は拡大の一途をたどっているが、政府や専門家は国民の不安や憤激を抑えるために、「直ちに健康への影響はない」などとマニュアル化された発言をくり返している。そして、このようなウソ偽りが国民の不審と怒りをさらに広げている。これは、広島・長崎に原爆を投下したアメリカと売国政府が戦後、放射能をめぐって、マスコミと御用学者を動員してくり返してきた「日本国民見殺し」政策の帰結である。

 「タバコより安全」という珍論


 宮城県仙台市で発行されている新聞『河北新報』(3月21日付)は東北の被災者が心配している放射能汚染の問題に答える形で、川島隆太・東北大加齢医学研究所教授の見解を掲載した。「被ばく量、普段と同じ/報道・発表、科学的に正確」という見出しで、川島教授は「絶対安全」の「タイコ判」を押している。

 川島教授は、「現在、福島原発事故に伴う放射能は、宮城県の場合、1時間に0・2〜0・3マイクロシーベルトの所が多い」ので、このままの状態が丸1年間続いたとしても「被ばくする量」は、「普段自然に浴びている放射線量と同じ」だから安心するようにいっている。

 そのうえ、「確率論で言えば、現在のレベルの放射能を1カ月間浴び続けるよりも、たばこを1箱吸う方が皆さんの寿命を縮めます」という屁理屈で、タバコよりも放射能の方が安全という珍論を押し出している。

 川島教授はさらに、「茨城や福島でホウレンソウ、牛乳から放射能が検出された」というが、「仙台では生鮮食品がとても入手しにくく、捨てるのであればぜひわけていただきたい」「私は50歳をすぎましたが、これらのホウレンソウをばくばく食べ、牛乳をごくごく飲んでも、私の寿命に影響がないことを知っていますので」と、低次元の茶化しで市民を侮蔑して恥じない。

 「脳トレ」で有名になり、任天堂ゲームの監修者として莫大な利益を得た川島教授は、基準値を超えた濃度で汚染された食物も安全だから、仙台市民は積極的に食べるべきだと説教するまでになっている。


 “死の灰あびた魚問題ない”と


 このことは1954(昭和29)年3月1日、アメリカのビキニ環礁における水爆実験で死の灰をかぶったマグロ漁船・第五福竜丸の乗組員、同海域で延縄操業をしていた約700隻もの漁船が、水揚げしたマグロの放射能汚染や放射能雨をめぐって、マスコミと専門家がとった態度を思い起こさせる。

 そのとき、『朝日新聞』(3月19日付)は「“お魚恐怖”は無用/東大教授が太鼓判」との見出し記事で、中泉正徳・東大教授が「放射能がまるで伝染病のように考えられているが、私の見たところでは東京の魚河岸市場の汚さの方が危い。これからは赤痢やチフスの心配があるから注意した方がいいでしょう」との談話を掲載した。

 この記事は、東大病院放射線科に「“焼津でとれたマグロやカマボコを食べましたが…”という心配性の人が一五名も押しかけていた」ことを揶揄(やゆ)するもので、同科が次のように言明したことを記している。

 「第五福竜丸が持ってきたマグロやサメは“死の灰”をかぶったために、表皮の部分に強い放射能を帯びているのだが、海中にとけこんだ“死の灰”や原子爆発によって放射能を持った海水中のプランクトンなどを食べた魚があったとしても、広大な海の水で濃度が薄くなっているから、極めて微量である。それに骨の部分には長時間に放射能は残るが、肉の方は新陳代謝が激しいため放射能が残っていることは極めて少ない。こんな魚を連日食べるのなら別だが、一、二匹食べたところで体に有害な放射能が入るとは思われない」

 当時、大阪大学の朝田常三郎教授は「いまの程度の放射能雨なら永久に飲んでも害はないと思う。ラジウム泉を飲むつもりで飲みなさいとすすめたいくらいだ」といってのけた。

 当時も、放射能で汚染された海域では、捕れた魚は海洋の食物連鎖で濃度が蓄積しており、それを食べることで、外からの測定値の数倍もの内部被爆をすることは科学的な常識であり、その危険性を明確に伝えるのが学者の使命であったはずである。

 だが、占領期にアメリカに留学するなどの恩恵を受ける学者たちはその使命を果たす良心を失っており、アメリカの原子力委員会が「実験水域外で捕れた魚は害がない」と声明したことを国民に伝える役割を担った。

 『朝日新聞』は4月10日付で、当時「水産学の専門家」とされた桧山義夫・東大教授の「放射能におびえる“無知”」という一文を掲載。「今の程度のものでは、かなりの大きさの池にインキを何滴かこぼしたくらいのもので、これが動いている水に消散するという表現が、もっともわかりやすかろう。大洋の水の量の大きさと、その包容力の大きさを、海に育まれているわれわれは知るべきだ」と宣伝した。

 こうした論調が、日本人の生命や健康には目もくれず、見殺しにしても良いとするものであったことは、今日明らかである。


 輸出用マグロは検査を指示


 当時、来日した米原子力委員会衛生安全局長のアイゼンバッド博士は、日本国内向けのマグロ検査が表皮だけであったことは容認する一方で、横浜港で輸出用冷凍マグロの精密検査を命じた。それはマグロの表皮だけで終わらせるのではなく、その口を調べ、次いでエラ、腹部、最後に切り口から胴中にガイガー計数機を突っ込ませるというものであった。

 アイゼンバッドは「輸出用についてはこの検査方法を行うよう」にと、立ち会った厚生省関係者に指示してさっさと帰国した。

 このことは、放射能で汚染された海草、海水、灰または爆死した小魚などエサ類の危険性を充分把握しながら、「日本人を虫けら扱いして殺そうとするものだ」と、民族的な怒りを買った。

 原爆傷害調査委員会(ABCC)からモートン所長らアメリカの医師が第五福竜丸の乗組員の調査と称して焼津にやって来た。だが被爆した漁民をモルモット扱いにして必要な調査をしただけで、なにも伝えなかった。モートンはそのとき「23人の漁夫は、2、3週間、長くてもせいぜい1カ月もしたら治るだろう」といってのけた。

 第五福竜丸は国際的に禁止されているにもかかわらず、アメリカが公海上に設定した「安全」とされる「危険区域」の外で操業していた。

 当時、アメリカでは上下両院合同原子力委員会でジョン・バストア委員長が「ビキニ水爆実験で日本人漁夫が受けた負傷は大したことはなく、あとあとまで悪影響を残すようなことはないだろう」と発言。コール同委員長にいたっては、「日本人漁船および漁夫が受けた傷害についての報道を誇張されているが、これら日本人が漁業以外の目的で実験区域へ来たことも考えられる」と、スパイと見なし敵視する状況であった。

 こうして、漁船員であった久保山愛吉氏が原爆症のために苦しみながら息をひきとり、他の乗組員22人もその20年前後に共通してガンを患い死亡するか、手術などで苦しんできた。アメリカは今にいたるまで、久保山氏の死因を「輸血による肝炎」と公言している。

 岡崎勝男外務大臣はこのようなアメリカの仕打ちに対して、「公海上にアメリカが航行禁止の危険区域をつくったことは、国際法違反とはいえない」と、その蛮行を弁護したうえで、「水爆実験は自由国家の仲間入りした日本としては、これに協力するのは当然である」と売国ぶりを露わにし、国民の憤激をいっそう高めた。
 その政府がその後、マグロ検査を中止したときの理由は「放射能が多いのは内臓であり、食用の肉質の部分は安全であり、放射能の中心は亜鉛で毒性が低い」というものであった。

 このように放射能をめぐっては、政府、マスコミ、御用学者が結束してウソとねつ造を平気でやってきた。それは、核兵器(その構造と放射能の影響)が、アメリカの最高の軍事機密であったからである。

 アメリカが広島、長崎に原爆を投下し、占領してすぐやったことは、原爆についての言論はもとより、その医療についても禁止したことであった。被爆した多くの市民が原爆症で苦しんでいるとき、ファーレル准将は外国特派員に向けた公式の声明で「原爆放射能の後障害はありえない。すでに、広島・長崎では原爆症で死ぬべきものは死んでしまい、(1945年)9月上旬現在において、原爆放射能のために苦しんでいるものは皆無だ」といい放った。

 そして、日本の科学者が身の危険を冒して調査した資料、さらには医学資料もすべてアメリカ本国に持って帰り、原爆に関する情報を独占し、それを日本側に通報したことはなかった。

 このたびの福島原発の大災害に直面して、良心的な科学者に求められているのは、こうした屈辱的な状況に甘んじる潮流を断固として批判し、国民の根本的な利益を守る側から、現場で蓄積した科学的な真実をそのまま発信することである。

http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/gunjikimititatenikokuminnmigorosidaigohukuryuumarujikentoonaji.html


25. 中川隆 2011年4月03日 10:45:25: 3bF/xW6Ehzs4I : MiKEdq2F3Q

軍事専門家の常識


万一、日本が中国に占拠された場合、日本列島ともども中国軍を殲滅する

つまり,中国の占領軍も1億2000万の日本人も一挙にこの世から抹殺するというのがアメリカの既定の方針だ:


日本がもし、ソ連や中国と結んだら、アメリカの勢力圏は太平洋の西側に押し戻され、第二次大戦前の状況に戻ってしまう。そのような可能性をも考えて、アメリカは手を打っている。

 86年には、米軍が三沢基地に対戦車地雷を運び込んだ可能性があると知って、陸上自衛隊は衝撃を受けた。三沢基地がソ連の戦車で攻撃されることは、その限られた輸送能力から見てありえない。唯一あり得るのは、米ソ戦となった場合、日本が米軍基地に戦車を突入させて、中立を宣言するというシナリオだ。アメリカはそこまで考えていたのである。

 さらにアメリカは昭和40年代から、日本全国の重力分布図を毎年改訂しているという。これは弾道ミサイルを正確に打ち込むために不可欠のデータである。

万一、日本がソ連に占拠された場合、列島ともどもソ連軍を殲滅するというシナリオも存在していたのである。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h11_1/jog084.html


今回は殲滅するものがソ連軍から福島原発に変わっただけだね:


原子力:CIA系情報:来日中の米国原子力専門家団は


「冷却作業が成功しなければ、日本側は来週、深刻な決定に直面せざるをえない」


と日本側に伝えた模様。

http://twitter.com/#!/magosaki_ukeru/status/50502060067667968

_________________

<東電まとめ>


・建設する時点で津波は最悪でも5.7mと甘く見積もっていました
(東北電力は9m)

          ↓

・3年前に地震に備えろと言われたけど無視してたら案の定ダメでした

          ↓

・9ヶ月前に非常設備がボロだったの気づいてましたけど法定点検めんどくさいので放っておきました

          ↓

・非常用設備だけど外に普通に置いてたので津波に流されました

          ↓

・準備してた非常バッテリーも数時間しかもちませんでした

          ↓

・そんなことやってる間に女川と東海第二は安全に停止していました

          ↓

・急遽代替の発動機を取り寄せたんですが、確認不足でプラグが合わず、使えませんでした

          ↓

・東電の株価に影響がでると思ったのでアメリカやIAEAには大丈夫と言ってしまいました
          ↓

・1号機が爆発したことで水素爆発が他の機にも起こりうることは分かっていましたが、なにかするのは面倒なので放っておいたら3号機 の爆発でポンプ機が4台いっちゃいました
          ↓

・ポンプ機の見張り番を一人に任せていましたが、彼がパトロールに行ってる間にポンプ機の燃料が尽きてしまい、2号機の水位が0に なって、最終的には爆発しました

          ↓

・面倒なので電車込みで停電実施してたけど、官僚に怒られたので仕方なく対処しました
          ↓

・面倒なので被災地諸共まとめて停電実施したら、千葉とか茨城とかの被災地の知事たちに怒られちゃいました

          ↓

・停電は嫌なので役員自宅と社宅は計画停電から除外しました。ついでに総理のお膝元も除外しておきました

         ↓

・記者会見はフランス語で行います

          ↓

・作業は下請け、現地消防に任せて東電社員は全員県外に避難しました

          ↓

・2号機内部圧力の桁を一桁読み間違えてたけど、しばらく誰も気付きませんでした

          ↓

・中性子が出てたけど、一桁計算ミスだから、とばっくれました

          ↓

・本店−福島第1間の電話用専用回線を誤切断して8時間以上不通になっていました

          ↓

・自衛隊の放水がもたついたせいで外部電源を引き込めませんでした、今夜はぐっすり寝ます
          ↓

・6400本もの廃燃料の貯蔵プールの冷却装置が故障してることに6日後に気付きました

          ↓

・放水は暴徒鎮圧用1台で済むかと思ってましたけど全然駄目だったので、 引き上げさせたハイパーレスキューを翌日にまた要請し直しました

          ↓

・もうダメポなので、現場社員を全員退去させ、後は警察と自衛隊に押し付けちゃおうと思ったら、首相に怒られちゃいました

          ↓

・見栄えのするコンクリートポンプ車は東電が手配したことにしようとしましたが、中国にこの非常時に何やってんだと怒られちゃいました

          ↓

・プルトニウムは漏れていないはずなので、プルトニウムについて測定しません

          ↓

・圧がヤバイのでバルブ開けようかなーと思ってたら、自然に下がってラッキー。でも実は容器割れてるみたいです

          ↓

・モニタリングポストが壊れてるのに気が付かないことにして、ヤバイ数値は見なかったことにしようとしましたが、東海第二原発のモニタリングポストが再起動したので即バレしちゃいました
         ↓

・水入れても水量が上がらないなーと思っていたら、タービン建屋へダダ漏れてました

          ↓

・被爆怖いので下請けに合羽だけで長靴も履かせず行かせたら、やっぱり被爆して死にかけちゃいました
          ↓

・線量計は胸に付けてたので160mSVでしたが、被爆したのは足。2〜6SVまで一気にいっちゃいました

          ↓

・割れてるかも?とは思ったけど、言い逃れできないレベルまでは割れてないと言い張ることにしちゃいました

          ↓

・タービン建屋やばいなーって数値は確認済みでしたが、逃げられちゃうので下請けには教えませんでした

          ↓

・あまりにうるさいので試しに2号機のタービン建屋計ったら、29億ベクレルとか1Sv/hとか出ちゃいました

          ↓

・1号機水溜りの測定生データ出したら、再臨界してるだろってばれちゃいました

_________________

IAEA(国際原子力機関、本部はスイスのジュネーブ)が土壌汚染について測定したところ、福島県で「IAEAが勧告している避難しなければならない地点」が見つかったことを日本政府に通告したというニュースが流れた。聞きたくないニュースだった。

日本には政府がある。IAEAが土壌汚染を測る前に日本政府か自治体、もしくは原子力機構や、東電が測って、日本国民に知らせ、あるいは待避させて欲しかった.
http://takedanet.com/2011/03/post_19ec-1.html

これが御用学者の詭弁 (無数にある体内被曝による被害例は隠して絶対に言わないんだね):


福島原発事故の医学的科学的真実: 稲 恭宏博士 緊急特別講演
http://www.youtube.com/watch?v=PQcgw9CDYO8

東電のカネに汚染した東大に騙されるな!

寄付講座だけで、東電は東大に5億円も流し込んでいる。

一方、長崎大学は、その買収的な本性に気づき、全額を東電に突き返した。水俣病のときも、業界団体は、東大の学者を利用して世論操作を行い、その被害を拡大させてしまっている。いま、同じ愚を繰り返してはならない。/


 なんと5億円! 寄付講座だけでも、これほどの大金が、東京電力から東京大学大学院の工学研究科にジャブジャブと流し込まれている。これは、東大の全86寄付講座の中でも、単独企業としてあまりに突出した金額だ。

(詳細データ
http://www.u-tokyo.ac.jp/res01/pdf/20110301kifu.pdf
本記事のコメントも参照せよ)


 東大だけではない。東工大や慶応義塾大学など、全国のあちこちの大学の大学院に、東京電力は現ナマをばらまいている。これらの東京電力のカネの黒い本性は、2002年の長崎大学大学院で暴露された。そもそも東京電力が、自分の管区とはほど遠い長崎大学に手を伸ばしたことからも、手口の異様さがわかるだろう。

 長崎大学医学部は、戦前の官立六医大の一つという伝統を誇り、その大学院医学研究科を2002年4月から医歯薬学総合研究科へと発展させることになった。ここに突然、東京電力が、9000万円で講座を寄付したい、と言い出した。テーマは、低線量放射線の人体影響。そのうえ、その趣意書からして、原発推進とも受け取れる表現が踊っていた。これに対し、当時の学長、池田高良(まさに被曝腫瘍が専門)は、趣意書の書き直しのみで、カネの受け入れを強行しようとした。

 このため、学内外から猛烈な反対論が沸き起こり、夏には混乱の学長選となった。おりしも、東京電力は、福島第一原発三号機で、炉心隔壁のひび割れの事実を伏せたまま、97年にむりに交換し、二千人近い作業員にかなりの被曝をさせ、その後もこの事実を隠蔽し続けていたことが、ようやく発覚した。もはや、なぜ東電が被曝後遺症を扱う池田学長に唐突に大金の話を申し出たのかは明白だ。かくして、代わって斎藤寛(公害問題が専門)が学長に当選。長崎大学は、9月に臨時教授会を開き、東京電力の寄付講座受け入れを取りやめ、すでに大学側に振り込まれていたカネ全額を東京電力に突き返した。

 1956年に水俣病が発見された際、地元の熊本大学は、ただちに現地調査を行い、有機水銀が原因であることを特定し、チッソに排水停止を求めた。ところが、日本化学工業協会は、東大教授たちに水俣病研究懇談会、通称「田宮委員会」を作らせ、連中が腐った魚を喰ったせいだ、などという腐敗アミン説をでっち上げ、当時のマスコミも、この東大教授たちの権威を悪用した世論操作に乗せられて、その後も被害を拡大し続けてしまった。

 いままた、同じ愚を繰り返すのか。「核燃料70%の損傷」を、燃料棒292本の7割、204本のそれぞれにほんの微細な傷があるだけ、などという、アホな詭弁解説をまともに信じるほど、いまの国民はバカではない。なんにしても、テレビで口を開くなら、まず、東京電力から受け取った黒いカネを、全額、返してからにしろ。

 テレビもテレビだ。公正、中立、客観を旨とする以上、解説を学者に頼むなら、原発賛否両方の学者を公平に呼べ。調べるプロなら、連中のウラ事情ぐらい調べておけ。

http://www.insightnow.jp/article/6430

商売というのは「独占」するとたまらなく儲かるわけです。たとえば「倭寇」というのがあるんだが、アレは私貿易だ。いくら私貿易で業者が儲かっても、政府には一銭も入りませんね。そこで倭寇を取り締まって「朱印船」で貿易を独占すると、政府はウハウハ儲かります。長崎の出島というのもそうですね。あちこちの大名が勝手に貿易やっていたんじゃ、幕府は儲かりません。出島によって貿易を独占する事で、幕府だけがウハウハに儲かります。全体の規模が縮小しようが、そんな事はどうでもいい、自分だけ儲かればいい、というのが、権力者の論理です。

そういう見方で電力政策を眺めてみると、なぜ、政府が懸命に原子力を推進してきたのか、というのがよく判る。東電が使う宣伝費が年間300億、東大に渡しているカネが5億円。それでも電力事業を独占できれば、安いもんだw 電力の製造を独占する事によって、電気代は世界相場の3倍になるが、どーせ負担するのは国民だし、利権は独占資本と官僚、政治家で山分けです。なんせ「原料」のウランだとかプルトニウムとかがご禁制の品なので、他の人には扱えないw

石油や天然ガスは誰でも買えます。誰でも買えるエネルギーで簡単に発電されたんじゃ、利益を独占できない。なので、どうしても原子力を発電のメインに据える必要があったわけだ。で、マスコミも総会屋並みにオコボレにあずかっているので、原発の悪口は書かない、と。まぁ、世の中そういうもんです。

http://shadow-city.blogzine.jp/net/2011/03/by_fd53.html#more

福島原発が事故を起こした後、テレビでは東大教授が「このぐらいの放射線なら安全だ」と繰り返していました。当時の福島市と東京では放射線の強さは、約200倍でした。


ところが、事故直後、東大の中では文書が回り、


「換気を止めること、ドラフト(化学実験などで使う空気が漏れない装置で、これを使うと外気が研究室に入る)」

を停止するよう命令があったことを昨日、確認しました。

テレビでは「レントゲンが600マイクロシーベルトだから、福島市の20マイクロシーベルト(毎時)は30分の1だから心配ない」と発言した、当の東大教授が、その200分の1のところで生活をしている自分の大学では「換気扇を止めろ」と指示したのです.

私は教育者ですが、教育しても人間の品性が高まらないことにがっかりしていますが、またそれを感じる今日この頃です.

http://takedanet.com/2011/03/42_20e0.html


533 :名無しさん@十一周年:2011/03/23(水) 10:25:05.71 ID:Ms4RtxR9O

東電から金もらった御用学者しかマスコミには出ません。
電力会社は大スポンサーなので

______


この専門家の言うことはムチャクチャである。

おそらく国から研究費を丸抱えでもらっているので、国民を無視した発言をしていると考えられる。

すでにこの国の政府も専門家も、国民の健康を考えずに電力会社を助け、ひたすら 「国民がじっと我慢して放射線物質で汚れたホウレンソウを食べ健康害すること」 を望んでいるようだ。

http://takedanet.com/2011/03/18_ba59.html

上に述べた元原子力委員や元原子力安全委員の発言に対して研究者達から何ら反対する意見は出されずじまいでした。文部科学省は、原子力政策を進めている役所であり、同時に研究費を握っているところでもあります。

研究者は研究費をカットされたら、仕事ができません。

自分の研究が原発推進に利用されても当面の研究費をもらうためなら、妥協しているのでしょうか?

http://www.nuketext.org/topics2.html

791 :山師さん:2011/03/21(月) 22:05:47.10 ID:rG/yi0vU

あの政府発表の”直ちに人体に影響無い”という言い回しはやめてもらいたいね。

昔工場等でアスベストの工事していた人も”直ちに”は影響出ていなかった。
後で肺がん、肺気腫等で苦しむことになった。

訴える相手がいるならまだましだけど、たしかアメリカの空母の被覆工事していた日本人は(アメリカはその時点で危険性を知っていた)何の補償も受けれなかったんじゃなかったかな。


797 :山師さん:2011/03/21(月) 22:17:09.51 ID:uRzuCbPV

アスベストの発ガン原因は、含まれている微量のラジウムなどの放射性元素かも知れないのだそうな。

アスベストが肺組織に突き刺さると、物理的にも化学的にも安定で、動かず溶けずでその位置にとどまり続ける。 放射性物質がほんの僅かでも、ホットスポットを形成し、同じ細胞群だけを内部被曝し続けることになる。


799 :山師さん:2011/03/21(月) 22:22:14.69 ID:uRzuCbPV

内部被曝一般を考える場合も、ホットスポット効果を無視できないと思う。


805 :山師さん:2011/03/21(月) 22:31:10.89 ID:rG/yi0vU

アスベストの例を出しましたが、アメリカでその危険性発見から使用禁止になり、だぶついた在庫を処分するために、日本政府に圧力をかけ、日本企業に売りつけました。それを受け入れた日本政府は信用できません。


_________


308 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2011/03/31(木) 19:22:03.94

東大の放射線科の中川恵一は適当な医者だな

福島の原子炉事故後 国民の生活はなんら変わりませんて!

あんた!! 悪いが土壌のプルトニウムをふりかけにして今晩、飯を食ってくれ

何でも」東電から東大に沢山の金が流れてるらしいよね
もちろん悪いことは流さないでくれってことだな
本当に悪い医師だよ。 極悪ぶりは、ミドリ十字のあの医者に酷似


322 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2011/03/31(木) 21:15:34.09
>>308
東大はね、毎年莫大なお金を東電からせしめてるの。
水俣病のときも莫大なお金をもらった東大の教授がチッソは原因ではないと擁護したの。
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/eco/1301296708/l50

【原発推進】御用学者のリスト


●関村直人(東大)

NHKでずっぱり→2号機爆発あたりでクビ?
→ポンプ車成功で再登場→3号機の黒煙はケーブル被覆が燃えた


●中川恵一(東大)
放射線をあびてもDNAの修復能力で大丈夫


●東大病院放射線治療チーム (team_nakagawa)

「ホウレンソウは洗う前に測っていれば、数字はもっと低い」→「洗っていませんでした」

「ヨウ素は煮沸すれば減る」→「実験したら減りませんでした」

「半減期があるからもっとリスクは小さい」(半減期はベクレル/シーベルト換算式に考慮されているはず)

●諸葛宗男(東大)
いまの汚染のレベルは、現場に1時間立っていても、レントゲン検査の10分の1

●小宮山宏(東大元総長)
東電の監査役にして、原発推進のために地球温暖化脅威論を煽った。

●岡本孝司(東大)
進展している、大丈夫しか言わない

●早野龍五(東大大学院理学系研究科教授)
過去のツイート消しちゃった

●松本義久(東工大)
茨城のほうれん草は、メチャメチャ食べて300年続けたら、人体にも影響があるレベルです

. テレ朝の野次馬テレビでアナウンサー「乳児にも300ベクレル以上の水飲ませてもいいのですか?」
. 松本義久  「全然大丈夫です!」

. 同じ日、厚生労働省は100ベクレル以上は乳児に飲ませないでと警告。
学べるニュースに出ており熱弁


●有富正憲(東工大)
1号機の煙は爆破弁の成功です

●衣笠善博(東工大教授)

●澤田哲生(東工大の赤メガネ)
アメリカのプリンストン大学の原子力の権威がこれはヤバイ的な発言をしたのを聞いて、すぐさま

「この人は現場も見てない、テレビ画面見てるだけで何も分かってないんですよ」

とさんざにコケにしてた。


●物理学界のスーパースター・大槻義彦教授 大槻教授のブログ
さて問題の原発事故ですが、私の見解は一言、

『これだけの、有史以来最大の大地震、大津波でよくぞこれだけ持ちこたえてくれた』、
というものです。(中略)ことここにいたっても私は強調します。
                『車は安全ではありませんが必要です。
同じように原発は安全ではありませんが必要です』と。

●石川迪夫(日本原子力技術協会前理事長(現最高顧問))                     スリーマイルの数倍ですよ。わはは。@報ステ

●斑目春樹(東大教授、原子力安全委員会委員長)                          SPEEDI試算の公開を妨害

●浦島充佳(慈恵医科大学准教授)
 今回の福島の事故でもガンが増えるということは無いと思います。

●長谷川雅幸(東北大学名誉教授・東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター研究教授、元女川原子力発電所3号機におけるプルサーマルの安全性に係る検討会議 座長)

●北村正晴(東北大学名誉教授・東北大学未来科学技術共同研究センター教授)

●藤原充啓(東北大学大学院工学研究科量子エネルギー工学専攻助教)

●大竹政和(東北大名誉教授)

●山名元(京都大学原子炉実験所教授)

●山口彰(大阪大)
NHKによく出てくる。こないだまで東海村動燃の技術者だった人。
3号機炎上中でも、IAEAで原子力の推進しよう

●村上秀明(ミヤネ屋 大阪大学教授)
210ベクレルでも1700リットル×2×10飲める

●伊藤哲夫(近畿大学原子力研究所、ミヤネ屋)
 年間100ミリシーベルト浴びるまで一切問題ない
ほうれん草生で食べても牛乳飲んでも絶対大丈夫

●神谷研二(広島大)
日本の数値は非常に厳しいです。基準値を1年間食べ続けても問題ない。

●星正治(広島大)
おまえら、心配しすぎで健康を損なうぞ

●秋葉澄伯(鹿児島大)
暫定基準値越えても大丈夫!とか言ってたし

●宮健三(法政大客員教授)

●鈴木篤之(原子力安全委員会委員長)

http://blogs.yahoo.co.jp/kabushikisobatenbo/19432428.html


________________

1991年の湾岸戦争から12年が経った今日、湾岸戦争時に劣化ウラン弾が大量に落とされた地域の一つのイラク南部バスラでは、ガン発症数が約10倍、ガンによる死者数が約20倍となっています。
http://www.haheisashidome.jp/sozyou/sozyou_3.htm

劣化ウラン弾の使用を正当としました。これはICRPの基準を根拠とした意見です。しかし現実はどうでしょうか?現場では奇形児・白血病の発症が増加し、発ガン率が10倍にもなったのです。
ICRPを基準に日本の原子力安全基準は作られている
http://blog.livedoor.jp/jazzim/archives/2728921.html

私はその内部被曝を百回以上もして、癌になってしまいました。
http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html

数年前のイラク戦争において、劣化ウラン弾を使用した戦場で作業した米国の兵士が、帰国後、結婚して生まれた子供に奇形児が多くみられ、今、アメリカの社会問題になっています。

その劣化ウラン弾の作業現場をガイガーカウンター(放射線測定器)で測定すると、3マイクロシーベルトを示しました。 この、3マイクロシーベルトという数値の放射能をある期間被曝した米国の兵士が、アメリカに帰国後、赤ちゃん授かったのですが、痛ましい姿(手の指が欠如している奇形)で生まれてきました。
http://www.ganbanyoku.org/radium.htm

チェルノブイリ原発事故その10年後 1〜3
http://www.youtube.com/watch?v=rKFsAewRA8U&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=lNkd_d-Andw&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=4Q2UwVYWkcM&feature=related

●避難しなかった自給自足の農家は大人は頭痛、子供は先天性障害。

●大人にも子供にもポリープが直腸を塞いでおり、慢性的かも。

●後始末をした作業者は脳萎縮と視力の低下、そして亡くなった。

●住民に免疫能力低下。それは核のエイズ。

●200KM離れた村の子供では、23%が白内障、失明。そして84%が不整脈。

●大人でも体内でいくつか酵素を作れなくなり、食べられる物が制限。

●子供は37ベクレル以上を食べるな。

●子供は年1回の検査を受けるべき。汚染地域は数ヶ月毎に検査。

●薬を飲んでウトウトするばかり。出て行けたのは金持ちばかり。避難できなかった。

●事故後を監視するためのカメラマンは記憶障害。現場では足の裏にヒリヒリ感。


チェルノブイリ原発事故・終わりなき人体汚染
http://www.youtube.com/watch?v=rCX1A3yJLqI&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=gFOxGGdzfn8&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=oHg23DkfZDA&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=tsE0CqvuifE&feature=related


●当時3歳、背中にコブが出来て死亡。

●長期の汚染→ナチュラルキラー細胞の異常→頭痛や疲労感。 白血病やガンへ進む?

●事故後の作業員は、聞く能力はあるが、意図しない言葉で話す。当初はストレスが原因だと思われたが、脳の神経細胞が放射線によって死滅していたと判明。

●汚染が低い地域でも、体内に放射性物質は蓄積し、汚染のひどい地域と変わらない。

 原因は食物連鎖。土は1068ベクレル、牧草は15544ベクレル、そして牛、人へと濃縮した。


26. 2011年4月04日 19:56:56: MiKEdq2F3Q


1986年4月、当時のソ連のチェルノブイリ原子力発電所4号機が爆発しました。

その時に、多くの放射性物質がロシアやベルラーシの人たちや大地を汚染しましたが、これに対して、当時の IAEA (国際原子力機関)は精密な調査を行い、報告書を提出しています。

それによると、チェルノブイリ原発の事故では、


1)放射性物質の被曝による障害者は、存在せず、


2)将来にわたってはっきりと原発の事故の障害者であるということがわかる人はでない、


と報告しました。


ところが、事故から5年ぐらい経つと、普段ですと1万人に1人も出ないという小児甲状腺ガンが多く見られるようになりました。そのグラフを下に示します。

1986年に事故が起こり、それから4年間はほとんど患者さんは発生していませんが、1990年つまり事故から4年たって患者さんが10万人あたり20人もでました。

さらに、その92年には40人、94年には60人と増大しました。今では、チェルノブイリ原発から出たヨウ素131が子供の甲状腺にたまり、甲状腺がんを引き起こしたということははっきりとわかっています。

さらにチェルノブイリ原発事故から10年経った頃、今度は妊婦の体に異常が出てきました。

すでに事故から10年たっていますので、その頃、妊娠する女性というのは、事故当時少女だった人が多いのです。例えば12才の頃に被爆し、22才で妊娠して異常が見付かるということが明らかになってきました。

つまり「妊婦に障害がでる」というのはわかりやすいのですが、まさか、10才の女性が被曝して、その少女が15年後に妊娠したときに障害がでるなど、まったく予想ができないからです.

チェルノブイリの事故からすでに25年を経ますが、まだこの先どのような健康障害が出るかというのははっきりわかりません。


・・・・・・・・・


わたくしが言いたいのは、放射線で被曝すると甲状腺ガン等になるということを強調したいのではありません。ここでは、「100ミリシーベルトまで安全」と行っておられる先生の「学問」というのはどういうものかをハッキリさせたいのです。

なぜ、そんなことが緊急かと言うと、福島原発の事故が起こって以来、東大教授やお医者さんが多く登場し、「心配ない、心配ない」といっておられます.

生意気なことをいうようですが、わたくしから見れば、その東大教授やお医者さんは「学問」の本質を理解されていないように思うのです。


・・・・・・・・・


チェルノブイリの時には、すでに、広島・長崎の被曝例や、研究途中での被曝事故等についての健康障害はかなり詳細にわかっていました。データはかなり合ったのです.

また、チェルノブイリ事故で健康障害が出ないという報告書を書いた IAEA には、世界の最もすぐれた原子力及び放射線と健康に関する学者が集まっていました。

「多くのデータ」と「優れた人」が集まって「間違った結論」を出したのです.

http://takedanet.com/2011/04/481_ecc3.html

2度の原子爆弾を投下された日本は、世界唯一の「被爆国」として世界に知られている。原発の原料であるウラン、プルトニウム、そして放射能がもたらす脅威は、チェルノブイリやスリーマイルを見るまでもなく広島、長崎市民が嫌というほど経験している。

 原子力発電は、第二次大戦中、原爆を開発するアメリカがプルトニウムを精製する過程で出る膨大な熱量を発電に応用したものであり、主な目的は軍事利用である。世界で唯一、それをまともに投げつけられたのが日本人であり、広島、長崎であった。ところが、政府もマスコミも、学者たちも広島・長崎の経験にはまるで「箝(かん)口令」を敷いたように一切触れないという奇妙さ。それは、被爆という日本民族の歴史的な経験を封殺し、切り離すことで日本中に原発を林立させてきた日米政府の政治的思惑を如実に物語っている。

 「起こるべくして起こった事故。原爆の恐ろしさを知っていれば、日本中に原発を建てることがいかに気違い沙汰であるか誰でもわかる。アメリカに媚びて原爆の経験をひた隠して、“原発は安全”だとだましてきたツケが今になって噴き出している」。

 14歳のとき、長崎市内で被爆した婦人(83歳)は冷静にそう語る。


 「放射能で苦しんだこともない政治家、学者、アナウンサーたちが、自分は安全なところにいて“まだ安全”だの“人体に影響はない”だのと好き勝手なことをいっている。この国を指導する人たちは金で飼い慣らされて平和ボケして、本当のことがなんなのかもわからず、国民を守る意識すらもなくなっている。原発事故よりもそっちの方がよっぽど怖い」と語気を強めた。

 「今回の地震や津波の被害はひどいものだが、それでも生き残った人たちさえいれば復興はできる。だが、放射能は、生き残った人間の体を生涯にわたってむしばんでいく。それは原爆を経験した私たちがよく知っている。被爆国でありながらそれを隠してきた国の責任は大きい」と話した。

 66年前の8月9日、長崎市上空に投下されたプルトニウム型原爆は、TNT火薬2万1000dの巨大なエネルギーを放ち、爆発の瞬間最大30万度ともいわれる巨大な火球を出現させ、瞬時に全市が「熱炉」と化した。市内の3分の1が全焼し、14万人の市民が瞬時に焼き殺され、あるいは重傷を負って死んでいった。


 「みんな人間の死に方ではない。津波どころではない生き地獄だ。男、女、子ども、年寄りも区別がつかない黒焦げの死体が散乱し、息のあるものも水を求めて川へ飛び込んで死んでいった。

その後も、無傷の人たちが白血病や原因不明の奇病でバタバタと死んでいく。医者も原因がわからず、薬も食べ物もない。7人兄弟のうち、長姉は臓器に次次とガンを患い、2年前に両乳房のガンで苦しみながら他界した。

妹は、40代で白血病を発症して幼い娘や息子を残して亡くなり、弟も60代で肝臓ガンで亡くなった。

“戦争が終わって平和になった”といわれるが、私たちには苦しみのはじまりでしかなかった。それが原爆であり、放射能だ。それを知りながら我欲に駆られて原発をつくってきた政府や電力会社こそ痛みを味わうべきだ」と話した。

 今も続く民族絶滅作戦 原発大災害重ね

 被爆後の市内に家族を捜しに入った婦人は、

「母に連れられて市内に入ると、ぞろぞろと人間に見えないほど焼けただれた人たちが幽霊のように歩いて行く。首がない赤ん坊を背負って必死で逃げていく母親もいたが、だれも教えてあげる余裕もない。私たちも死体をまたぎながら市内へ入った。

原爆がなにか、放射能がなんなのかもわからないまま数日を過ごし、その後、数週間、家族全員が下痢が続き、脱毛がはじまった。母はそれからずっと病床に伏すようになり、最後は白血病と肝臓ガンを併発して九年後に亡くなった」


という。


 放射能障害は、急性の障害以外に、被曝線量が比較的少量で急性の症状がまったく出ないか、あるいはそれがまったく消滅したあとにでも白血病のようなガンが発生すること(晩発性障害)、また突然変異が子孫にあらわれること(遺伝障害)が明らかになっている。

放射能影響研究所の調査でも、被爆から2〜10年の間に白血病が急増(非被曝者の1・8倍)。10年後からは、膀胱、乳房、肺、卵巣、甲状腺、大腸、食道、胃、肝臓、皮膚などの固形ガンが年年増加する傾向にあり、現在もまだ増え続けている。


 「白血病は、はじめに寒気がして咳が出るなど風邪と同じ症状になり、免疫力がないのでそのまま弱って死んでいく。なんの情報もなく、だれも放射能の影響とは思わないので当時は“肺炎”と診断されていた。私の同級生も次次に死んでいって“明日は我が身”の心境だった。

主人も50年もたって体中に紫の斑点が出て、白血球が減り、最後は動脈瘤で亡くなった。兄弟5人のうち3人がガン、2人が白血病で死んだ。まともな死に方をした人は1人もいない」と語った。


 「テレビは毎日、被災地で“悲しい”“どうしようもない”と同情を誘う報道ばかりするが、貧乏な国民から義援金をとるだけとって国は何をしているのか。そもそも原発は人災であり、国策で推進してきた国の罪は重い。長崎でも松浦(県北部)に九電が原発をつくろうとしたことがあるが、みんな原爆を知っているから大反対して中止させた。原発が安全だとか、クリーンだとか信じるものは長崎にはいない。これからまだ原発を運転するというのなら、許可を出す総理大臣や官僚が真っ先に放射能をあびて消火作業をしてこい」と怒りをぶつけた。


 被爆二世の婦人は自らも乳ガンの治療中であることを明かし、


「母は10年前に大腸ガンで、父は43年前に胃ガンで、胎内被曝の姉は、45歳で胃ガンと悪性リンパ腫でみんな死んでいった。

戦後の日本は、アメリカの奴隷になって、一部の人間がもうけるだけで、あとは知ったことではないという政治が続いてきた。今回の原発事故でも、東大の学者も国会議員も自分たちがやってきた政治の結末をその目で直視してくるべきだ。国民には義援金だの手弁当でボランティアしろというが、自分たちの責任だけは棚上げ。戦争中の“大本営発表”と何一つ変わっていない」と語気を強めた。


 爆心地から1`以内の長崎商業で被爆した婦人は、母親が全身ヤケドで苦しみながら亡くなり、自分も脱毛、歯茎からの出血が続き、甲状腺や心臓を患ってきたことを語り、

「私たちは原爆の廃虚に残されたが、多くの犠牲のうえに生かされたことへの感謝、なにもなくても身代わりに死んでいった母や兄弟のことを思いながら、焼け跡の泥水を飲み、雑草を食べてでも生き続けた。“子や孫には二度と自分たちのような経験をさせぬ”という戦後出発は、日本全国同じだったはずだ」

と語った。


 「でも、日本政府はアメリカのいいなりになって戦争責任を放棄してきた。戦争中は、国民には“ほしがりません勝つまでは”といわせ、“一億総玉砕”といって殺しておきながら、自分たちはアメリカに従って国を食いつぶしてきた。

アメリカも日本人を人間扱いせず、被爆者はモルモット同然の扱いだった。

今回は、地震と津波による被害だったが、この政治を変えなければ日本人は原爆以上の惨憺(たん)たる地獄を見るようになると思う。アメリカは日本を植民地としか思っていない。この災害を機に日本人が目を覚まして、アメリカ式の利己主義を捨てて、国を立て直すために力をあわせなければいけない」と語った。


 別の婦人被爆者は、「被爆後の長崎は、原子野と呼ばれるほど壊滅的な状況だったが、その焼け跡のなかで芋やカボチャを育てたり、豊富な海の幸があったからこそ立て直してこれた。電気や金がいくらあっても、食料がなければ人は死に絶える。国は、“食料は輸入すればよい”といってきたが、日本の戦後復興の経験を今生かさなければいけないはずだ」と強調した。

 多くの被爆市民が思い起こしているのは、瞬時に十数万の命を奪った被爆の経験であり、国民を殺すに任せた日本の戦争政治、虫けらと見なして日本人皆殺し作戦を敢行したアメリカの占領政策が今も継続されていることへの怒りである。

 原発災害が日本全国を壊滅させる事態に直面している今、320万人の犠牲を出した戦争、被爆の経験、そして戦後復興の苦労を伝え、これからの日本社会を根本的に立て直す論議を全国的に巻き起こすことが求められている。

http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/hibakutaikenmusinobaikokuseijiaratameyo.html


国民見殺しの対応 米軍の軍事機密守るため


 C 原発災害への対応は、戦後政治を象徴している。もともと原発は、アメリカが原爆開発のマンハッタン計画の途上、原子炉でウランを燃やしてプルトニウムをつくる際、生まれる膨大な熱を発電に利用したのがはじまりだ。日本には、1950年代末からCIAのエージェントだった正力松太郎(読売新聞社主)と中曽根康弘がアメリカの要請で誘致し、はじめからアメリカ従属の構図でスタートしている。日本は世界でも有数の地震大国だ。そんなところに五四基も原発を建てたらどうなるのか、それを承知のうえで進めている。それよりもアメリカのエネルギー戦略、核戦略が優先だ。

 万事アメリカのいいなりで、その下で利権をあさり、「あとは野となれ」の見殺し政治だ。国民の生命と安全を守るという意志も能力もないということが暴露された。原子力政策にそれが象徴的にあらわれている。


 A 原子力についてはアメリカが特許を占有し、日本のメーカーは莫大な特許料をアメリカに払う関係だ。福島第一原発の沸騰水型原発はアメリカのゼネラル・エレクトリック(GE)社の設計で、東芝や日立などが下請でつくっている。日立の原発技術者が「自分たちにはわからない部分がある」といっていたが、特許があるためアメリカからの技術提供がなければ修復一つできない。今回の事故でも、1号機は丸ごとGE製なので、急きょ運んできた東芝の発電機では電圧などが違うため対応できなかったという。


 F 現場で修復させる責任があるのは、なによりもまず原子力メーカーだが、GEの技術者は現場に行かない。東電の下請社員や消防、自衛隊など専門知識のない人ばかりが放射能にまみれて応急処置をしているという異常さがある。


 A 日本の原発の状況について、日本よりもアメリカの方が知っている。もともとアメリカの技術独占だし、日本側から送られる情報、さらに無人偵察機や、地上にいる人間の顔まで識別できる偵察衛星もあるから、事故の経緯もリアルタイムですべてわかっている。予測もできる。だが、何一つ教えずに冷ややかに眺めている。


 D 原発には、アメリカの核戦略の上で重要な軍事機密が詰まっている。日本政府がウソばかりいう裏には、アメリカにとって第一級の軍事機密を守るという意識がある。実際に9・11テロの後、アメリカでは原発についての機密防衛をかなり強めており、日本もそれに見習っている。原子炉建屋の見学もさせなくなり、学者にも圧力をかけているから事故が起きても箝口令が敷かれている。原子炉内の構造も、使用済み核燃料プールの存在も爆発が起こってからはじめて教える。みすみす国民を見殺しにしてでも、アメリカの顔色をうかがって機密を隠し通す。そこが核心だ。そのためには「放射能をいくら浴びても大丈夫だ」などと平気でいえる。


 B 与謝野経財相は、この段階にきても「原発は重要なエネルギーであり、見直しはあり得ない」といっている。中曽根に見込まれて日本原子力発電社員から政治家になった人物だが、ここまできて原発推進をいうのだから度はずれた売国性だ。


 A この地震列島に原発を作って40年もたてば、地震災害に巻き込まれることはほぼ100%予測できることだ。フランスやイギリスでは地震による原発災害をもっとも恐れ、活断層を避けて用心深くやっているが、日本は活断層などおかまいなしに54基も建てた。日本の原発政策は、世界の常識から見てありえないものだ。


 B 地震学会では、日本が大地震の活動期に入っていることをかなり前から警告している。駿河湾から四国沖にかけての東南海巨大地震の可能性はほぼ確実といわれる。そうなれば浜岡、伊方原発を直撃する。これをやったら山口県も吹き飛ぶ。過去の例でも、東南海で巨大地震が起これば、翌年に東京で直下型の地震が起きているし、新潟中越地震も阪神大震災に連動したものだといわれている。今回の地震に刺激されて、他の断層も動きはじめる可能性が非常に高い。日本中の原発はすべて停めなければ、日本中が壊滅することになる。


 A 枝野や原子力安全・保安院にしても、テレビのアナウンサーにしても、解説する専門家にしても、この大惨事に感情が動いていない。まるで危機感がなく、自分たちが原発を推進してきた結果であるにもかかわらず痛みがない。これまでの隠蔽体質を改めるのではなく、放射能が漏れ出したら、今度は国民を守る安全基準をごまかし、ウソにウソを重ねて国民を見殺しにする方向で進んでいる。


 C 原爆投下によって苦しんできた広島・長崎の被爆者たちが、深刻な経験を重ねて怒っている。「放射能の苦しみを知っているから他人事とは思えない」「核の被害、放射能の恐怖は広島・長崎で実証済みのはずだ。それを無視して日本政府は日本中に原発をつくってきた。またウソをいって国民を見殺しにしている」「ABCC(原爆傷害調査委員会)でもアメリカは調査はするが治療は一切せず、被爆者をモルモットにしてきた。それが65年たったいまも続いているのだ」と語られる。

 アメリカは第二次大戦で「日本人は人間ではない。サルか、虫けらだ。殺せば殺すほど貢献する」といって兵士を煽り、広島・長崎への原爆投下、都市空襲、沖縄戦をやり、女、子ども、年寄りなど非戦斗員を無差別に殺す日本民族絶滅作戦をやった。原爆投下後も日本に対して原爆被害の調査を禁止し、写真などの資料は没収する一方で、被爆者の膨大なデータを集めてその後の核開発の材料にしてきた。今回の原発災害へアメリカの対応や、アメリカに媚びて「大本営発表」をする日本政府をみても、第二次大戦から続く日本民族根絶やし作戦がいまも続いている。


 B 原発を推進してきた「あとは野となれ」の売国政治は戦後の日本社会に共通している。戦後の工業体系そのものがアメリカ依存で作られてきた。エネルギーも石炭から石油へ、原子力へのエネルギー転換で、自給力を絶つことで国としての自立性を奪ってきた。食料もそうだ。それが文化も教育にも導入され、学者も政治家も官僚もみんなアメリカ依存にされた。金融面でも、米国債の買い取りなど相当な額をアメリカに貢いでいる。この原発大災害は、その対米従属政治の結末だ。起こるべくして起こった人災といえる。ここまできて、本当に日本をつぶしてしまうのかどうかが切迫した問題になっている。

http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/higasinihondaisinsaimegurukisyazadankai%20dokuritunihonhesengoseijidaitenkannwo.html


 原爆によって母と幼い弟を失った婦人被爆者(78歳)は、「福島原発の爆発を見たとき、きのこ雲を思い起こした。また第二、第三の被爆者が生まれると直感した。また若い人たちが私たちの苦しみを味わうのだと思うと悔しくてたまらない。国が主張してきた安全神話は崩れているにもかかわらず、官房長官もいまだに“安全だ”としかいわず、国民の側に立って政治をする人がいない。アメリカは日本中に米軍基地を置いて、莫大な思いやり予算をとっていながら、90`圏外に避難して眺めているだけ。なにもかも被爆当時とそっくりだ」と話した。

 「被爆後、脱毛、喀血など原因不明の病気でみんな苦しんでいたが、医者も手の施しようもなく、藁にもすがる思いで市民はABCC(米原爆傷害調査委員会)へいった。だが、アメリカは丸裸にして体の隅隅まで調査してデータをとるが、一切の治療はせず、薬の一つも渡してくれない。完全なモルモットだった。

原爆投下の翌日も調査のために超低空飛行で避難地の頭上を飛び交い、寝ている私からもニヤリと笑うパイロットの顔が見えた。

アメリカという国は“まさか…”と思うことを平気でやる国だ。日本の原発はアメリカから日本に押しつけられたものだが、今回の事故は3発目の原爆を落とされたに等しい。放射能被害にさらされている被災地も大変だが、同情している場合ではない。全国各地に原発はあり、このままでは日本中が同じ目に遭うということだ」と切迫感を口にした。


27. 2011年4月07日 21:13:37: MiKEdq2F3Q

原発政策を誘導した米国核政策必見ドキュメント

第二次大戦後の日本の原子力政策は、米国によって半強制的に植え付けられたものである。米国が植え付けの主体であるが、この過程で、日本人のエージェント(=米国代理人)が、極めて重要な働きを演じた。

 日本人でありながら根ざす根本が日本にはない、米国の使命を帯びた人間が、戦後日本を誘導し続けてきた。

 そのために、日本は「真の独立」を達成できぬまま、現在に至っている。

 戦後日本の原子力政策を誘導した第一の人物が正力松太郎である。正力松太郎は読売新聞の事実上の創設者であり、日本テレビ放送網を創設した人物だが、同時に日本の原子力利用を誘導した人物でもある。

 正力松太郎の実像については、米国の外交文書の公開に連動する形で、徐々に明らかにされ始めているが、米国からの使命を帯びて、戦後日本が米国の属国であるように誘導してきた第一の人物と言ってよいだろう。

 早稲田大学教授の有馬哲夫氏などの研究により、ようやくその実像を日本国民が知り得るようになり始めている。


 拙著『日本の独立−主権者国民と「米・官・業・政・電」利権複合体の死闘』に記述したように、戦後日本を米国の支配下に置くために、米国は戦犯釈放者を重用してきた。正力松太郎もその一人であり、正力はCIAのコードネーム「PODAM」を保持していたことも明らかにされている。

 米国が描き、日本で実演されてきた戦後日本の原子力政策の根幹は次の三つである。

@戦勝国が核を独占し、日本の核利用を米国の監視下に置くこと

A米国の対日政策の基本を「反共政策」とし、原子力を反共の目的のためにも利用する

B日本の反米化、反核行動の激化を回避する


 戦後直後のGHQの対日占領政策は、これとは著しく異なっていた。マッカーサー総司令官配下のGS(民政局)が占領政策の中心を担い、徹底的な民主化政策が採用された。

 ところが、冷戦が勃発し、トルーマン大統領によるソ連封じ込め政策が展開されると同時に、日本の民主化政策は大転換した。日本民主化の「逆コース」である。GHQでは、G2(参謀2部)が実権を掌握し、日本の反共化を推進するために、多くの謀略が実行されていった。

 日本に秘密警察組織が再生され、旧軍人が秘密警察組織および新たな軍隊である自衛隊に徴用されていった。

 それでも、国内の民主化要求は根強く、日本の延縄マグロ漁船である第五福竜丸が米国の水爆実験により被曝すると、反核、反米運動はさらに活発化する傾向を示した。

この状況下で米国からの使命を帯びて活動したのが、正力=読売グループである。正力は米国からの指令を受けて、「原子力の平和利用」のプロパガンダ流布に全精力をあげたのである。米国からの「原子力平和利用」使節団を読売新聞が招聘するとの策を弄し、日本における「反核・反米」活動の沈静化を推進していった。

 その延長上に、東海村の原子力施設設置があり、福島県での原子力発電所建設があった。「原子力の平和利用」のプロパガンダ採用の真意は、核兵器を含む原子力利用への風圧を緩和するために「平和利用」の表現を「方便」として用いた点にあると言ってよいだろう。

 原子力利用に批判的な学者を摘出し、弾圧するとの行動は、1950年代に公安調査庁や警察庁などによって確立された手法であり、テレビメディアはいまもこの種の「思想リスト」による色分けに基づいて、テレビ番組のコメンテーター起用を行っている。

 今回の原子力事故は原子力利用の困難さを改めて証明する事象である。この事故を踏まえて、日本は原子力に依存しないエネルギー確保に向け、エネルギー政策を根本から変更することを検討するべきである。

 万全を期していたはずの原発で、スリーマイル島事故を上回る深刻な事故を引き起こしたのである。日本では、政府とマスゴミが一体となって、「安全宣言」を繰り返しているが、主要な世界の報道機関は、原子力重大事故に対して政府とマスゴミが「安全広報・報道」を展開する「狂気の国日本」としてしか評価をしていない。

 ただ、そのなかで、世界の原子力ビジネスを推進する米・英・仏の巨大原子力シンジケートが、日本での反原子力利用ムーブメントが一気に拡散しないように、さまざまな行動を展開しているだけである。

 福島では高濃度放射能汚染水が大量に海洋投棄され続けている。この最重大行為を、どの報道機関も最重要ニュースとして報道しない。

 福島原発での作業員死亡の情報も、長い間、隠蔽され続けていた。詳細を調べれば、驚くべき事実が判明するだろう。

 福島原発での作業員の労働環境について、厚生労働省は、労働者の労働環境および雇用契約等が、各種労働法制から逸脱するものでないかの監督責任を負っているにもかかわらず、厳重なチェック体制を敷いていない。

 日当数十万円での労働者の勧誘が適正なものであるのかどうか、直ちに詳細な検証が求められている。

 放射能事故に責任を負っているのは政府と東電である。政府と東電の責任者が誰一人として福島原発の現場で指揮をせず、金の力で違法な労働力がかき集められているようなことがまかり通るのでは、日本は法治国家=近代国家とは言えないだろう。

「ふじふじのフィルター」様が、極めて有用なNHKスクープドキュメントのYOU TUBE映像を紹介くださった。正力松太郎が具体的にどのような行動をしたのか。米国がどのように日本の原子力政策をコントロールしてきたのかが、よく分かるプログラムである。福島原発事故に直面したいま、すべての日本国民がこのプログラムを視聴し、原子力政策を再検討しなければならない。

原発導入のシナリオ 〜冷戦下の対日原子力戦略〜NHK
http://www.youtube.com/watch?v=k0uVnFpGEms
http://www.youtube.com/watch?v=C5gA18Q5UZ0&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=rQuvSIvu6gk&feature=related


米の放射能人体実験 次々崩れた機密の壁
http://homepage.mac.com/ehara_gen/jealous_gay/plutonium_experiment.html


http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-a5c2.html



28. 中川隆 2011年4月09日 10:38:21: 3bF/xW6Ehzs4I : MiKEdq2F3Q

    /~~ヘ/⌒⌒ヽ/~~~⌒ヽ/~~ヽ/⌒⌒ゝ /~~⌒⌒ヽ/~⌒`〃⌒~ヾ/⌒⌒
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/~~ヽ  /      ∧〜∧   (.;´∀`)   ∧〜∧       (.´∀`;)   温泉でマターリ
/ 〃ヾ ./       (.;´∀`) (( ー----‐ )) (.;´∀`)    ( (( ー----‐ )) \_______
( /~~ヽ / ∬  ( (( ー----‐ ))       (( ー----‐ )) )      ~
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     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ____|\____|\____|\________
      /
      |      ラドンよりプルトニウム温泉最高だね!!

ホルミシス効果は特別な条件下でしか成り立ちません。

原発推進の御用学者が必ず持ち出す


三朝温泉のある鳥取県三朝町住民の1952-1988年の間のがん死亡率が他地域の半分だった


という論文は再調査で完全に否定されています。 実際にはラドンを吸い込む影響で、三朝町住民で肺癌になる人は他地域の1.5倍もありました。

半減期が短いラドンでもこれだから、半減期が半永久的なセシウムやプルトニウムを吸い込んだら…、 おお怖。


ラドンの半減期はたった 3.8日
ヨウ素131 の半減期は 8.0日
セシウム 137 の半減期は 30.0年


セシウムよりさらに恐ろしいプルトニウム: プルトニウムは肺に蓄積する

α線はとても近くの物体にしか届かない(ほとんど塵ぐらいの大きさです)。しかし、一般に被曝を想定する場合では、臓器や組織単位なんです。被曝された範囲にどれだけの影響が出るか、を考えた場合、実際の場合と臓器単位に換算モデルと比較すると、(放射性物質が体内を移動すること考慮しても)100万倍以上の開きがあるんです。

加えて、プルトニウムは肺に蓄積されます。肺の自浄作用によりある程度は除去されますが、非常に長い間人体を被曝し続けるものと思ってください。自浄されないプルトニウム量は1/4ほどで、徐々に血液の中に入り、リンパ節や肝臓、骨などに集まり、排泄されずに長くとどまると言われています。半減期は骨で20年、肝臓で50年と言われています。

またヨウ素であれば8日で半減期がきますから、体内に取り込む前の段階で減少が期待できるのですが、プルトニウムの半減期は24,000年です。体内で安定物質に変化するどころか、取り込んだ人が亡くなってもその周辺を汚染し続けるのです。僕らの世代だけでなく、孫やその孫まで害が及びかねない。これがプルトニウムの怖さのひとつです。

肺がんの原因は煙草ではなくプルトニウムだった?

「角砂糖何個で日本全滅」などと言われるプルトニウムですが、実は疫学的にプルトニウムがどれほど危険かは証明されていません。調査に何十年もの時間と莫大なコストがかかるためです(このことがプルサーマル原発の設立の一助となりました)。

しかし、眞鍋攝医師によって、核実験と肺がんの相関が指摘されています。こちらの「肺がん」の項を参照してください 。簡潔にまとめると、核実験を行った数十年後、肺がんが世界中で特異的に上がる。特に喫煙者に顕著である。喫煙者は肺に入った異物の排出機能が低下しているため、プルトニウムが排出できず蓄積し、肺がんを引き起こすのではないか。というものです。

劣化ウラン弾の使用に伴い発ガン率が10倍上がったと言われています。

http://blog.livedoor.jp/jazzim/archives/2755613.html


放射線被曝に関して、がんだけではなく様々な病が表れるので、対策の意味も含めて、どんな病があるのかを紹介したい。

「もうひとつの核なき世界」堤未果著 小学館 2010年12月4日 発行

先天性の障害 37p

イラクのバスラにあるがんセンターで小児科医をするシャワード・アル・アリ医師は、イラク戦争がもたらした最大の被害は「がん」だと言う。

 「それも普通のがんではありません。普通のがんは一度に一カ所から発病する。ところが今イラクで急増しているのは、一人の人間の体のあちこちから同時に種類の違うがんが発生するという現象なのです。

 たとえば一人の患者が、肺がんと乳がんと血液のがんを一度に発症する。そして、親のどちらかでもがんに侵された場合、生まれてくる子どもは先天性の障害を持つケースが多い」

湾岸戦争症候群 149p〜


二〇〇三年十一月二十二日。ジャパン・タイムズ紙は独立系の民間研究機関「ウラニウム医療研究センター(UMRC)」の所長・アサフ・ドラコビッチ博士による「湾岸戦争症候群の実態」についての記事を掲載した。ドラコビッチ博士は当時アメリカ国内で問題になっていた「湾岸戦争症候群」の治療研究を担当、その結果、帰還兵たちの体が高レベルの放射能に汚染されている事実を発見した軍医だ。
 皮肉なことに博士はこの事実を明らかにするやいなや、アメリカ政府からの圧力で軍医の職を解雇された。

 のちに博士は自らの論文「診断未確定の疾病および放射能戦争」の中で、ウランの研究をする科学者たちの多くが、権力側からの不当な脅迫や圧力を受けていることについて告発している。

 同論文で報告されているのは以下のような調査結果だ。


 「劣化ウランによる体内被曝は湾岸戦争から九年経って、現地で放射性の粉塵を吸い込んだアメリカ、カナダ、イギリスの湾岸戦争帰還兵の腎臓や肝臓、肺などから見つかっている。コソボの土壌サンプルからは、五ミクロン以下の放射性粒子がミリグラムあたり数百個発見された。

 湾岸戦争は、大気中に最低でも三百五十トンの劣下ウラン粉塵を放出した。その結果〈湾岸戦争症候群〉という複雑で進行性のある多器官系疾病を引き起こしている。症状としては、通常の生活に支障をきたすほどの疲労や筋肉骨格関節痛、頭痛、精神神経疾患、情緒変化、錯乱、視覚の問題、歩行異変、記憶喪失、リンパ節症、呼吸器官機能障害、性的不全、尿路形態機能変質などである。

 これらの症状の病因についての現在の理解は全く不十分だ。二〇〇二年以降にカブール、スピンガル、ジャララバード、トラボラなどの地域でも調査を行ったが、住民には〈湾岸戦争症候群〉と同じ症状が出ていた」

「内部被爆の脅威」肥田舜太郎/鎌仲ひとみ著
ちくま新書 2005年6月10日発行


 
ぶらぶら病 51p


「ぶらぶら病」寝込むほどではないが、具合が悪い状態が続く病気。
 55p〜

二〇〇五年の今年、生き残っている約二十七万の披ばく者の多くは二つ、三つの病気を待ちながら、様々な不安や悩みを抱えて生き続けている。

 彼らの多くは披ばくの前は病気を知らず、健康優良児として表彰までされたのが、披ばく後はからだがすっかり変わり、病気がちで思うように働けず、少し働くとからだがだるくて根気が続かずに仕事を休みがちになった。医師に相談していろいろ検査を受けても、どこも異常がないと診断され、当時、よく使われたぶらぶら病の状態が続き、仲間や家族からは怠け者というレッテルを貼られたつらい記憶を侍つものが少なくない。事実、「からだがこんなになったのは原爆のせい」とひそかに思いながら披ばくの事実を隠し続け、誰からも理解されずに社会の底辺で不本意な人生を歩いた被ばく者を私は何人も診ている。

 110p〜
『広島・長崎の原爆被害とその後遺―――国運事務総長への報告』
2−2 被害の医学的実態

(2)後障害

(g)原爆ぶらぶら病(当時はまだ症候群とは呼んでいなかった)

 原爆症の後障害のうちで、とくに重要と思われるものに「原爆ぶらぶら病」がある。被爆後三十年をこえた今日まで、長期にわたって被爆者を苦しめてきた「原爆ぶらぶら病」の実態は、次のようなものである。


 1.被爆前は全く健康で病気ひとつしたことがなかったのに、被爆後はいろいろな病気が重なり、今でもいくつかの内臓系慢性疾患を合併した状態で、わずかなストレスによっても症状の増悪を現わす人びとがある(中・高年齢層に多い)。〔中略〕


 2.簡単な一般検診では異常が発見されないが、体力・抵抗力が弱くて「疲れやすい」「身体がだるい」「根気がない」などの訴えがつづき、人なみに働けないためにまともな職業につけず、家事も十分にやってゆけない人びとがある(若年者・中年者 が多い)。


3.平素、意識してストレスを避けている間は症状が固定しているが、何らかの原因で一度症状が増悪に転ずると、回復しない人びとがある。


4.病気にかかりやすく、かかると重症化する率が高い人びとがある。
 以上に示すように「原爆ぶらぶら病」はその本態が明らかでなく、「被爆者の訴える自覚症状」は、がん固で、ルーチンの検査で異常を発見できないばあいが多い。〔後略〕


性的不全 同書51p〜


彼女の相談したかったことというのは、夫婦生活のことで、ある時期から夫の要求に100パーセント応えきれなくなった自分の体調の不甲斐なさの原因を調べて、それまでのように円満に夫婦生活を送れる「女」に変えるにはどうしたらよいかを相談したかったというのである。

 ・・・略・・・

 ある時から夫の気持ちの高ぶりに応えて自分も燃え、頂上へあと一息というときに急に気持ちが萎えて、下半身から力が抜けてしまうのだという。熱くなっている背中にいきなり水をかけられたよう、と書いている。

 実は、彼女は原爆後、半年ぐらい経った頃から、時々、急にからだがだるくなり、手足の力が弱くなって立っているのが辛く、どうしても座らなくてはいられなくなることがあった。半日ぐらいでよくなることもあるし、何日聞か続くこともあった。医師に話したこともあったが、気のせいだと取り上げてもらえなかった。

心の問題


「新版 原発を考える50話」西尾漠著
 岩波ジュニア新書 2006年2月21日発行


はじめに〜

 いつ発病するかと心配がつづくことこそ、放射線被曝に特有のおそろしさです。そして病気は、必ずしもがんに限られません。消化器や呼吸器などのさまざまな病気が事故後に増えているとの報告があります。

 病気を心配する人について報告書は、「誤った情報に基づく放射線に対する恐怖こそが病気のもとになる」と言っています。「誤った情報」に接しているはずもない人間以外の動物や植物にもさまざまな病気・異常が増えている現実から、この主張はおかしいことがすぐにわかるでしょう。

 でも、どれだけかはともかく、実際に恐怖から病気になることもありうると思います。病気にかかるかもしれないという心配だけではありません。先祖代々守ってきたお墓や家をすて、牛や豚や大を残し、だれも住めなくなった故郷の村から見知らぬ土地に避難した人びとの心の傷、家族や友だちの命が奪われたとき、残された人びとの心の傷は、ふさぎようもないものでしょう。苦しみから逃れようとアルコール依存症になったり、自殺をしたりする人が多く出ていることも報じられています。

 それは、事故の影響ではないのでしょうか。むしろ事故の大きな影響のひとつと考えるべきではないでしょうか。

 治療のしようの無い病が発症すると、周りが暮らしや心を支えていくしかない。今後、もし、このような症状が表れたら、報告を行い、誤解のない周囲の対応が求められる。

http://kojimataka.jugem.jp/?eid=86


原爆症


原爆症とは、原子爆弾による被災によって生じた健康障害の総称。

発症は被爆直後の場合が多いが、10年、20年経った後に発症することも少なくない。60年以上経った現在でも、新たに発症するケースが見られる。また、直接被爆をしていなくても、原爆投下直後に救援等のため被災地に入ったことによっていわゆる「入市被爆」したり、放射性降下物を含んだ「黒い雨」を浴びたり、さらに母胎内で被爆して生まれた子供にも発症した。

広島市、長崎市では被爆直後は健康に見えた人の容態が突然悪化し、死亡したケースが数多く確認されている。多くの場合、体にだるさを感じた後、目が見えなくなったり、節々に痛みを感じたりしたのち死亡した。

放射線は骨髄等の細胞周期の短い細胞に大きな影響を与える確率が高いため、白血病等の血液癌を引き起こすことはよく知られている。また、被曝の数十年後の発癌の確率が高まる。


原爆症の三つの区分

@ 熱線・爆風による創傷や熱傷

A 放射線被曝による急性放射線障害

B 放射線被曝による晩発性障害(白血病、白内障、瘢痕性萎縮による機能障害など)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E7%88%86%E7%97%87


原爆後障害

1. ケロイド:通常の熱傷と異なり、原爆ケロイドは醜く、隆起する(カニの甲羅などと呼ばれる)。爆心地から2 km以内のヒトに多くみられた。被曝後4からみられ、6-14ヶ月で顕著となった。長期に渡る瘢痕は運動障害を残した。


2. 白内障:眼のレンズの細胞の増殖帯は、レンズ後極部にあり放射線により増殖帯が障害を受ける。3-10ヶ月の後に、後極部の混濁が生じる。


3. 白血病:白血病の発生は、被爆者に早期に認められた悪性腫瘍である。最初の白血病は、被曝後2年で認められた。急性骨髄性白血病(AML)、急性リンパ性白血病(ALL)、慢性骨髄白血病(CML)の3種が挙げられた。慢性リンパ性白血病(CLL)の増加はみられなかった。


4. その他の固形癌:前述の(比較的早期に認められた)白血病以外に、甲状腺癌、乳癌の発生が多い事が明かとなった。その他、肺癌、胃癌も被爆者に発生率が高い事が報告されている。その他、重複癌の発生がみられる。

http://blog.livedoor.jp/garjyusaiga/archives/52157475.html

戦後、多くの被爆者は『だるい、根気がない、つかれやすい』などの 『原爆ブラブラ病』と呼ばれた症状で苦しんだそうです。当時の検査では異常が見つからず、病気ではないと言われますが働くことができず、「なまけ者」と責められたり、病名のつかない症状で長く苦しんだりした人もたくさんいたそうです。

http://www.sendai-c.ed.jp/~baba-syo/genbakusyou.htm

胎児に対する影響

低線量放射線の影響に関するスターングラス博士の説

 (4) フォールアウトによる胎児期の被曝により知能低下(学習適正検査の成績低下)が生じた(1979年アメリカ心理学会で発表)。

 胎児期被曝と知能低下との関係に関しては、1980年代に広島・長崎の原爆被曝者のデータ(高線量率、高線量1回被曝)から胎児期被曝によって知能指数の低下が起こること、その線量効果関係には閾値があることなどが認められ、ICRPの1990年勧告(Publ.60)にもその事実が記載されている。

http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-02-07-04

放射線の妊婦(胎児)への影響

本論文は、チェルノブイリ原発事故が発生した後にスウェーデンで生まれた子供たちのデータを使った実証研究で、以下の発見を報告しています。

・原発事故当時、妊娠8-25週目を迎えていた子供達は、中学校における学術テストの得点が(統計的に)有意に低い

・数学での得点が特に低くなっており、認識能力へ何らかの影響が生じている可能性がある

・スウェーデン国内で放射線量が多かった地域で生まれた子供たちの得点が、全国平均よりも約4%ほど低くなっている

・しかし、学術成績以外の健康への悪影響は観察されなかった

スウェーデンは、チェルノブイリから約500マイル(800km)離れています。当時のデータに基づく放射線拡散のシミュレーション(リンク)を見ると、確かにこの地も放射線に襲われていることが確認できますが、汚染量は比較的軽微にとどまっています【註】。

実際に、当時のスウェーデン政府も放射線が人体に影響を与えるものではないとアナウンスしていました。しかし、Almondらの研究は、このような軽度の放射線被曝であっても、妊婦(胎児)に影響が生じる危険性があることを示唆しています。


【註】スウェーデン国内で記録された最も高い放射線量は 1マイクロシーベルト/時
で、これはチェルノブイリから約1000マイル(1600km)離れたNjurundaという町で検出されました。

http://news.livedoor.com/article/detail/5426008/


数年前のイラク戦争において、劣化ウラン弾を使用した戦場で作業した米国の兵士が、帰国後、結婚して生まれた子供に奇形児が多くみられ、今、アメリカの社会問題になっています。

その劣化ウラン弾の作業現場をガイガーカウンター(放射線測定器)で測定すると、3マイクロシーベルトを示しました。 この、3マイクロシーベルトという数値の放射能をある期間被曝した米国の兵士が、アメリカに帰国後、赤ちゃん授かったのですが、痛ましい姿(手の指が欠如している奇形)で生まれてきました。

http://www.ganbanyoku.org/radium.htm

極端な出生奇形


「その地域の胎児達は彼等のDNAの完全性というもっとも高い代価を支払うことを要求されている」

ーーーRoss B. Mirkarimi(武器制御調査センター)の1992年5月のレポート「湾岸地域とくにイラクでの環境と人間の健康への衝撃」よりーーー


 私は最近大量の恐ろしい出生奇形の写真を受け取りました。それはイラクで進行しているところのものです。はっきり言って、私はこのようなものを嘗て見たことがありません。私はあなたにこのページ及びこれらの写真をコピーして出来るだけ沢山の人に紹介して下さることをお願いしたいのです。

http://www.tgk.janis.or.jp/~blessing/REKKAURAN/lekkaulan.html


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福島原発の放射線対策

@) 内部被曝を防ぐ

原子力発電所から気体のような状態で出る放射線から、被ばくを防ぐ必要があります。


室内:

ドアや窓を閉め、換気扇やエアコンなどを止める。
間を目張りして家屋を気密にする。気密状態なので火やガスは使わないでください。 電気が使えれば空気清浄器も有効。ただし、集塵機に放射能がたまる。


飲食:

ヨウ素剤を早めに服用。
ありとあらゆる容器に飲料水を溜める。
保存食をできるだけ多く確保する。
放射能雲が到着したあとは井戸水や水道の水を飲まない。性能の良い浄水器はある程度有効だが、これも浄水器自体に放射能が蓄積する。

・「内部被曝」を防ごう!!

呼吸や食べ物で体内に放射性物質を取り込む「内部被ばく」。体内に放射性物質が蓄積されると、長期間にわたって放射線の影響を受けることになる。
水道の水や井戸水、屋外にある野菜などの食物は、自治体の調査や指示があるまで念のため食べないよう気をつける。事故後2ヶ月くらいは保存食料でがんばりましょう。

水は深い水系の湧き水か、雨水の入り込まない深井戸から確保します。
食料が底をついても葉もの野菜、牛乳、鶏卵などは避ける。
根菜類は安全性が高いと思います。

母乳も濃縮されやすいため、粉ミルクを与えましょう。粉ミルクを溶く水にも注意!
妊娠3ヶ月以内での被爆は幼児ガンの発生率を15倍も増加させるといわれています。


服装:

服装は皮膚の露出をなくす。
放射能雲に巻き込まれている時とその後しばらくは、屋内でも何枚も重ねた 濡れタオルをマスクにして、直接空気を吸わないようにする。
濡れタオルを何枚も重ねたマスク、水中眼鏡、帽子、手袋その他できるだけ肌を覆うような服装、それも気密性の高いものを用意する。


外出:

 外ではマスクをしたり、タオルやハンカチを水でぬらして口と鼻を覆う。気密性の高い格好を!長靴や手袋、マスク。水中眼鏡。フードか帽子かフルフェイスヘルメット。 または、雨合羽等で装備して外出する。

 帰宅の際は野外で衣服を着替え脱いだものは袋に入れ、屋外に廃棄する。外から自宅へ戻った場合、衣服を着替えたうえで顔や手を洗う。シャワーが浴びれるならシャワー。先ほどのTVニュースで被爆された人が服は袋に入れ検査員に渡し5分シャワーを浴びて洗い流し、服を着たそうです。その人の被爆量は2倍だそうです。


・放射能雲に巻き込まれている間は外出は控える。

・雨や雪のときは外出しない。

雨や雪が降っている時は注意!!雨や雪は放射能微粒子をため込むので、非常にリスクが高い。 最初2ヶ月は子どもは絶対に外へ出さない。2ヶ月を過ぎてもしばらくは砂場や芝生の上で遊ばせない。

http://plaza.rakuten.co.jp/syunomiya/diary/201103120003/


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A) 原爆症に効く食べ物


東北や関東にお住まいの方は万が一の被爆に備え、後遺症が出ない手だてを準備しておく必要があるのでは無いでしょうか。

有効と考えられるものは、以下が上げられます。

@海苔、わかめ、昆布など「ヨード」を含む食品を毎食摂取する。

体内をヨードで満たしておけば、被爆した際も、放射能がヨードと結びつき排出を促します。食品からの摂取が難しければ、薬局でヨード剤を求めても良いでしょう。

A主食を玄米にする。

玄米に含まれる「フィチン酸」にはすぐれた解毒能力があります。玄米常食者は熊本県水俣市においても「水俣病」にかからなかったことでも有名ですし、広島・長崎の爆心地から2km前後にいた方々も、原爆症になったかたがほとんどいないといわれるほどです。

B味噌や納豆と言った大豆発酵食品を摂取する。

大豆発酵食品に含まれる「ジビコリン酸」はストロンチウム90などの放射性物質を体外に排出する効果があります。チェルノブイリ原発事故の後、日本から納豆や味噌が送られたのは有名です。また、この後、ヨーロッパでは日本製の味噌が飛ぶように売れたそうです。

C天然塩を摂取する。(急性放射能障害の場合?)

天然塩は体内の造血細胞を促進する力が大きいため、放射能被爆には効果が高いそうです。

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=247531


砂糖はなるべく摂らない。
塩も急性放射能障害の場合を除いてはあまり摂らない方が良いみたいですね:

癌のエサになるものは食べない事


それは白砂糖と精白した小麦粉を原料とするパン、うどん、パスタ等です。白砂糖や精白した小麦粉(白米も)は体内で消化されブドウ糖としてエネルギーの原料として全身に配達される訳ですが、このブドウ糖が細胞内、ミトコンドリアでエネルギーに変わる為には酸素とミネラルビタミンが必要となります。白砂糖などはすでにミネラルビタミンは除外され単なる空のカロリーです。

この空のカロリーは無酸素でもエネルギーになることができるので一時的に疲れがとれたように感じます。特に脳は欲しがります。そしてこの無酸素のエネルギーをエサに生きるのが癌細胞のようです。(すでにノーベル賞受賞の博士が発表)癌になられた方はこの白砂糖や精白した小麦粉を原料とする加工食品と食べないようにする事が一番目のアドバイスです。


・ オーガニックの全粒小麦粉でつくられたパン等はOKです。

・ 少々の黒砂糖(完全に黒砂糖)もOK

・ 蜂蜜は精製、熱処理した品が売られていますのでこれも白砂糖と同じく食べない事をおすすめします。(無精製で熱処理していない蜂蜜か黒砂糖をゲルソン療法では使っていました。)

現代医学のがん治療はがん細胞の代謝スピードを上げない為に


塩、禁止です。

特に塩化ナトリウムは最悪です。細胞の内と外のミネラルバランスの観察から癌のほとんどの方にみられるのはカリウムが少なくナトリウムが多い状態です。

細胞内にカリウム、外にナトリウムというバランスが狂い細胞内にナトリウムが過剰になってしまうと、細胞分裂スピードが早くなります。癌細胞の分裂スピードはなるべくゆっくりできれば止めてしまいたい訳です。その為には塩つまりナトリウムをとる事は禁止すべきです。そして反対にカリウムを多く食べる事が必要です。
生野菜・果物など無農薬の作物を毎日手に入れる事ができるアメリカ、南米諸国、ヨーロッパなどの人々はカリウムを安心してとり入れることができるので幸福です。私は今日まで癌の方の食事相談は3千数百人の方にさせていただきましたが、この塩禁止!を守れる人程回復、延命率はとても高いと言えます。時々、自然塩なら使ってもいいですか?という質問をいただきますが私はノーとお答えします。

体内の過剰なナトリウム少ないカリウムのバランスを逆転させるには少なくても1年から3年間位はカリウム優勢の食事をする事が必要だと感じます。その後癌も消え、腫瘍マーカーも正常に戻ったならば自然塩を少々使い始めてもいいかな・・・と思います。無農薬、有機栽培の作物を食べることが出来たならばその中に自然にナトリウムは存在します。塩気という味がしないだけです。


そもそも日本中がミネラル欠乏になりこの様に癌やさまざま難病が増えた原因の一つはこの専売公社によって売られた塩化ナトリウムであると私は思っています。

最初から自然塩を使い自然塩を使った味噌、しょう油、つけものという生活をしていたならば、これ程多くの癌患者さんに成ってはいないだろうと推測します。

http://www2.ocn.ne.jp/~mutenka/kenkou/ganyobou.htm

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B) 原爆症に効くドクダミ(十薬)


爆心からの距離700メートル2人、1,000メートル2人、1,500メートル1人、1,800メートル1人、2,300メートル1人、2,500メートル1人、即ち1,000メートル以内は4名となっている。使用した患者11名のうち距離の不明なものは三名であった。
この報告された11名には死亡者はいないが、それは、効果があって生存している方からの報告が主体となっているからであって、無効または死亡した人の報告は集まらなかったものと思われる。生存者は皆効果があったということである。


症例(1)姉17歳、妹14歳


共に1,000メートルの街路上で被爆したが、幸い大きな火傷、外傷はなかった。
姉は即日、鼻出血と共に高熱を出し、3日間意識不明であったという。覚めてから母親に毎日ドクダミを服用させられ、約1年つづけた。

現在、広島大学原医研の外科に看護婦として勤務しているが、妹は元気であったので、ドクダミものまずにいたが、九月初旬、突然発熱、脱毛、下痢、咽喉頭炎、下血などの放射能症を発し、12月下旬には死亡したが自分はドクダミ服用の効果があって、現在まで元気に生きていられると思います。

大学でも一般の医師達はこの方面に無関心ですが、先生は、このような民間薬のことを理解して下さることは有り難いと思いますので、お電話致しました、というのである。


症例(2)久米登氏談(『広島原爆医療史』より)

原爆症についてこういう実例があります。


「私の姪が基町の連隊区司令部(700メートル)に於いて下敷きとなり、はい出て3日目に帰ってきました。そのとき相当弱っていまして、すぐ豊田郡安登村に疎開しましたが、そこの医者は、薬はあるがドクダミをお茶代わりにどんどん飲んだ方が良いと言ったそうです。

その後、歯鮫炎、脱毛、発熱がありましたが、田舎で食べた新鮮な野菜とドクダミを飲んだお蔭で元気になり、現在では結婚して子供が1人おります。

ところがその妹が、コンクリートの建築の銀行集会所(240メートル)の室内で電話交換手をしていましたが、岩国の海軍病院に入院し、経過は良いといわれていたのが、8月11日には発症し、8月17日には死亡しました。病院に収容されたものが死亡し、田舎の医者にみてもらったものが元気なんです。やはり田舎で養生したのが良かったのでしょう」とこのように言っています。

ところが、この死亡した姪を含め同じ職場の9人はすべて岩国病院に入院し、白血球数が算定されてあったわけです。(『広島・長崎の原爆災害』83頁)。

即ち被爆後6・7日目の白血球はすべて400〜150であり、その後約1週間後には9人共に死亡しているという最重症例の中に入っています。

私はこのように被爆後6・7日目で白血球数が500以下というような重症例にはドクダミ煎茶だけでは効果はなかったのではないかと思います。

救われた姪のように3日後から服用したことがよかったように思われます。それによって放射能障害が軽かったので救命されたのでしょう。


 症例(1)も3日後から服用している。

http://web.mac.com/two_shi/Ogawa_Arata_Shin-Lon/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E7%88%86%E5%BC%BE%E5%82%B7%E3%80%81%E7%89%B9%E3%81%AB%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E7%97%87%E3%81%AE%E6%B0%91%E9%96%93%E7%99%82%E6%B3%95%E3%80%8C%E4%BC%9D%E6%89%BF%E3%81%AE%E8%8B%B1%E6%99%BA%E3%80%8D.html

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C) 原爆症に効く鍼灸(勿論、灸より鍼の方が効果は遥かに上です)

癌症の放射線治療と鍼灸


スウェーデンの研究では、鍼灸を使うことで、癌患者に対する放射線治療で発生する嘔吐や悪心などの副作用に対して、有用であるというのがありました。このうち215人は針灸治療も受けたところ、37%が悪心、7%が嘔吐したのに対して、そういった治療を受けなかった62人は悪心を感じた人が63%、嘔吐したのは15%おり、明らかに差が出たということです。

http://mdfujita.sblo.jp/article/44120984.html


放射線治療の後遺症


患者さんは60代の主婦の方です。30年前に子宮癌の治療で手術と放射線療法を受けましたが、長年その後遺症に悩んでこられました。ご家族の紹介で去年(平成11年)から当院のはり治療を受けています。

問、では病気の経過からお話ください。

答、昭和44年に子宮ガンという事で診断を受けて、すぐに手術を受けました。だいぶ進んでいたらしく「リンパまで削 るから」と説明されました。手術の後コバルト照射の治療を受けていたのですが、段々と吐き気がしてきて食欲も無くなってきたので、検査してみたら輸血による血清肝炎になっていました。そのため一時コバルト治療を中止し、肝炎を治してからコバルト治療を再開したのですが、今度は治療の副作用で直腸に潰瘍ができ、下痢と下血を繰り返すようになりました。それで貧血を抑えるため、人工肛門にする事を勧められ手術をしたのですが、その後も下痢は続いたうえ腸閉塞も併発して腹痛もひどかったので、今度は腸を切る手術をしました。ようやく痛みは治まったのですが下痢は止まらず、自律神経の影響か高血圧になってしまいました。

問、大変苦しい状態でしたね。最初に来院なさった時、顔色が悪くてほんとに土気色だったのと、とにかく足が大変冷たかったのを覚えています。冬ではないのに氷のように冷たかったですね。下腹部から鼠頚部にかけて潰瘍の後が硬く固まっていて、足に血液が十分に循環していなかったのは明らかでしたから、胃腸の力を高めながら、一方で潰瘍の周囲をはりで囲むように治療して、じっくりと緊張をゆるめていく治療を繰り返していきました。

私から見ると、まず足がとても暖かくなった事、そして顔色が良くなりましたね。今ではずいぶんと血色が良くて、元気そうに見えます。御自身でははりの治療を受けて、以前との違いをどう感じていますか?


答、確かに以前は手足も冷たく、また肝炎のせいか顔色も黒ずんでいたのですが、まずそれが改善されました。それに以前の一番の悩みはすぐに下痢をする事だったんです。いつ下痢になるかと思うと落ち着かなくて、それが心配で外に出る事もおっくうで、無気力になっていたのですが、それがなくなりました。いまでも下痢は無くなったわけではないのですが、以前に比べると自分でコントロールできているという感じで安心していられます。夜もよく寝られるようになり、いつも感じていた慢性的な疲労感もなくなりました。それにコバルト照射によって傷んだ腰骨(仙骨)を削る手術をした後からずっと残っていた足のしびれがなくなり、階段も楽に上れるようになりました。あと人工肛門にした後から気になっていた直腸から出る粘液のようなものもおさまりましたし、子宮がんの手術の後から続いていた性器が飛び出す感じも無くなりました。

問、腸に力がついてきたのでひどい下痢もなくなってきたし、顔色も良くなった。胃腸が安定してきたので夜も熟睡できるようになりますから疲労感も無くなってきた、という事だと思います。そして潰瘍の後遺症で硬く引きつっていた組織がはりの治療でゆるめられ、骨盤全体に血液が良く回るようになったので、足の痺れはなくなったし、下腹部の不快な症状も消えていったのでしょう。本当にずいぶんと楽になってきて良かったですね。

http://www.am.il24.net/~izumido/gan.htm


(4)二次放射能障害によるもの


姉夫婦、妹夫婦の4人が死去したが、毎日屍体探しのために呉市から通っているうちに、二週後から下痢がつづき、どこの病院でも治らなかったが、築田多古著『実際的看護の秘訣』という本に出ている脊部灸(肺兪、肺兪、腎兪)によって治った。

(5)急性放射能障害の場合


70歳老婦人、被爆後2週間頃から発熱、脱毛、全身斑点、下血、特に子宮出血がひどかったという、意識もうろうの状態であったという。

一夜、夢の中で姑様が観音様のように尊い人の姿で現われ、お灸をすえたら救かるというのである。どこをお灸したらと夢の中で尋ねたら、足の裏を見せてここだというのであった。翌朝、意識が少しもどり、娘にここに灸をすえてくれと言って頼んだが、爾来、出血はとまり、発熱も治って来はじめたというのである。数カ月この足の裏の経穴に灸をすえ、元気になって現在(昭和50年)も健康であるという。

本人にその灸の場所を見せてもらったが、それは腎経の湧泉という経穴であった。その当時、瀕死の重態であったことは、主治医の佐藤先生に関けば分かるという。どうも、他の医師は信じてくれませんが、先生なら信じてくれそうだからお話ししますというのである。

この湧泉穴は、腎臓や生殖器に関係する経穴であるが、東洋医学でいう腎経というのは、膀胱、生殖器の機能にも大きな関係をもっているものである。それはまた、骨や脳脊髄神経とも関係を持ちながらも毛細血管出血にも深い関連をもっている。

狭心症や呼吸困難の発作のときにも、救急療法としてよく用いられる経穴である。放射能障害の重態のときにこの一つの経穴のみで治癒に向かいはじめたことはまさに驚くべきことである。

http://web.mac.com/two_shi/Ogawa_Arata_Shin-Lon/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E7%88%86%E5%BC%BE%E5%82%B7%E3%80%81%E7%89%B9%E3%81%AB%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E7%97%87%E3%81%AE%E6%B0%91%E9%96%93%E7%99%82%E6%B3%95%E3%80%8C%E4%BC%9D%E6%89%BF%E3%81%AE%E8%8B%B1%E6%99%BA%E3%80%8D.html

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D) 原爆症に効く温泉


1) 奈女沢温泉(釈迦の霊泉)
http://www.shakanoreisen.com/


2) 温泉津(ゆのつ)温泉 元湯 (泉薬湯)
http://www.yunotsu.jp/oyu/index.htm

3) 島根県 千原温泉
http://www.chihara-onsen.jp/

4) 島根県 有福温泉
http://bus-spa.blog.ocn.ne.jp/blog/2009/04/index.html


5)大分県 別府 小倉薬師温泉・神丘温泉
http://onbunken2009.web.fc2.com/B-60-Ogurayakusi/okanoyu.html
http://www.ringwander.ne.jp/~tetsusei/op03/b48.html

詳細は

癌に効く温泉・・アトピーに効く温泉
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/357.html


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    | : 灸 |    | 123-4567 |                |
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放射能被曝許容値

原発 緊急情報 どうすれば良いか
http://takedanet.com/

放射能被曝許容値
http://takedanet.blogzine.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2011/03/22/photo.gif


飲料水

●世界の基準値

WHO基準      1ベクレル(Bq/L)
ドイツガス水道協会 0.5ベクレル(Bq/L)
アメリカの法令基準 0.111ベクレル(Bq/L)

●現在の日本の暫定基準値

ヨウ素131  300ベクレル(Bq/L)
セシウム137 200ベクレル(Bq/L)


魚・野菜


ドイツ放射能防護学会が日本人向けに緊急メッセージ
http://icbuw-hiroshima.org/wp-content/uploads/2011/04/322838a309529f3382702b3a6c5441a31.pdf


幼児は4ベクレル、成人は8ベクレル以上の野菜を食べるな


・日本政府の基準 魚・野菜1999ベクレル


29. nekonotama1 2011年4月19日 22:49:57: tiXg8kA1YOTGA : FsmwW6uY3E
多くの人々が原発等で働き、病気になり死んでいます。
でもまだ日本では直接他人を殺すことが無く、多少は救われます。

アメリカでは貧しい若者を軍隊がリクルートしています。
そして多くの若者がイラク・アフガン等で傷つき死んでいます。
またそれ以上はるかに多くの現地の人々が彼らに殺されています。

他の国でも同様です。

何故でしょうか。

貧富の差が大きくなって格差社会といわれて久しいですが、一部の人々に富が集中するようなシステムが出来上がっているからだと思います。

政治家・経済人・官僚・学者・マスメディア等一部特権階級による「自分たちさえよければ」という考え方で世の中の不公平が増し、貧困が作られています。

これら悲惨な状況をなくし、よりよい社会を作るため私たち一人ひとりがよく考え正しいと思われる行動を行いたいですね。


30. 中川隆 2011年5月12日 23:42:36: 3bF/xW6Ehzs4I : MiKEdq2F3Q


福島原発事故収拾を任された英雄たちの真実

7次・8次下請け労働者もザラ 11/05/12 | 12:13


 今も深刻な事態の続く、福島第一原子力発電所。放射線量の高い過酷な環境下で、電源復旧やがれき撤去などに日々、数百人の作業員が従事している。
 
 欧米メディアなどで「フクシマの英雄」と称賛される彼らの中には、当事者である東京電力の社員だけではなく、実は多くの下請け労働者が含まれている。


 「原発はもはや協力(下請け)会社なしには回らない」。


多くの関係者が口をそろえる。
 
 日本の商業用原発の作業員のうち、電力会社の社員は1万人弱なのに対して、下請け労働者は7万5000人(2009年度、原子力安全・保安院)。福島第一でも、1100人強の東電社員に対して下請け労働者は9000人を超える(同)。
 
 元請け会社こそ、原子炉建設を担った日立製作所、東芝や電設工事の関電工など名だたる大企業だが、

「実際に作業員を送り込んでいるのは7次、8次下請け会社であることもザラ」(関係者)

だとされる。

 ただ、原発作業のような危険業務を、多重下請けで担うことができるのだろうか。多重下請けは管理責任が不明確となり、労災発生につながりやすいとされるが、今回もすでに3人の下請け労働者が被曝している。
 
 東電は彼らの作業現場での高い放射線量を事前に把握しながらも、注意喚起を怠っていた。また本来必須であるはずの放射線量の管理責任者も、被曝時、不在だった。

 ほかにも福島第一では、作業員の命綱とされる放射線測定器(ポケット線量計)すら事故後一時は全員に行き渡らない状況にあった。

「明白な規則違反。非常時とはいえ、ずさんすぎる」(労働行政関係者)。


こうした東電の下請け依存は、いつから始まったのか。「1960年代の配電工事部門の請負化がきっかけだった」と昭和女子大学の木下武男特任教授(労働社会学)は語る。
 
 60年代半ばまでは、柱上変圧器や建柱作業も東電社員が直接施工していた。だが感電死など社員の労災が問題視され請負化が進んだ。原発労働に関しても当時、労働組合から

「被曝量が多い作業は請負化してほしい」

と要望が寄せられたという。


70年代には「秩序ある委託化」が経営方針として打ち出されている。

 同時にこれには「地元対策」の側面もある。

 
 「4次、5次下請け以下になると、ほとんどが社員数人の地元の零細企業。お互いに仕事を投げ合い、地元におカネを流す仕組みができている」(関係者)

とされる。公共事業での「丸投げ」が難しくなった昨今、電力会社は地元に“仕事”を落としてくれる数少ないお得意様だ。

ピンハネ率は実に8割、労災申請を妨げる「力学」


 通常、原発作業の現場を取り仕切っているのは、2次、3次下請けの正社員たちだ。

「被災したが、人手不足と聞き職場に戻った。同僚が福島第一で作業している。早く替わってあげたい」。

2次下請けの正社員として働く20代の男性は力を込める。


 男性は4次、5次以下の下請け労働者とともに仕事をしているが、


「定期検査のときなどは20代から60代の作業員が数十人来て、ウチの会社のベテランが管理するが、レベルは低い。給料も驚くほど安い」


という。


 事実、震災前にハローワークに出されていた地元零細企業の福島第一の求人では、日給9000円から。学歴、年齢、スキル・経験などは、すべて「不問」とされている。これは下請け労働者に対して直接指揮命令する「偽装請負」であり明白な違法行為だが、同時にほぼ「無条件」で集められた出入りが激しい労働者に十分な安全教育をなしうるのかも疑問だ。


 「地元の先輩に、誰でもできる即金の仕事と紹介されて連れていかれたのが原発だった。健康診断も採用面接もなく、安全教育といえば初日に見せられたビデオぐらいだった」。

かつて、ある原発で働いていた男性(33)は振り返る。

 「日給も9500円と安く、当初の話と違ったが、それ以上に雇用契約書もなければ、社会保険も未加入だった。ケガでもしていたらと思うとゾッとする」。

 
 「末端の労働者が日当1万円というのは、30年前から変わらない水準だ」。


原発労働者を追い続けてきた、フォトジャーナリストの樋口健二氏は語る。樋口氏によれば15年前の段階で、東電は一人7万円の日当を出していたという。ピンハネ率は実に8割超に至る。


 
 「末端労働者はホームレスや失業者など社会的弱者が多くを占める」(樋口氏)

とされる。その最たるものが未成年者だ。


 88年、関西電力高浜原発で少年3人が作業員平均約5倍の被曝量となる危険作業に従事させられていた。原発管理区域内では未成年者の労働は禁じられているが、少年の住民票を偽造し、斡旋したのは京都府内の暴力団員だ。

 4次下請けの彼らだけで3割超をピンハネしていた。また08年にも東電、東北電力の3原発で15歳から17歳の少年6人が働かされていたことが判明している。

 こうしたずさんな職場管理にもかかわらず、放射線起因疾病での労災認定数は08年度までの32年間で48件(原子力資料情報室調べ)と極めて少ない。これは

「日本では労災対象となる具体的な疾病の例示が、白血病など5種と厳しく限定されていた」

(原子力資料情報室スタッフの渡辺美紀子氏)ため。


09年に2種加えられたがまだ限定的だ。


 加えて労災申請を阻む業界特有の事情もある。関東で労災申請にかかわった専門家は語る。「申請したらその発注者から二度と仕事が回ってこないのは、どの業界でも同じ。それでも、たとえば建設業なら他社にいくらでも当たれるが、電力業界では発注者は東電のみ。彼らににらまれたら関東圏では事業を続けられない」。
 
 そのためか、今回の事故後も下請け会社の関係者は一様に口が重い。実際、


「現場では箝口令が敷かれている」(前出の20代原発作業員)。

 厚生労働省は今回の事故後、緊急時の作業員の被曝上限を100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げた。圧倒的な力関係、多重下請け構造を残したままでは、不安を訴える労働者の声はかき消されかねない。
 
 事態収拾まで長期化が見込まれる中、末端労働者の使い捨てを前提とした就労形態を徹底的に見直す必要がある。

(週刊東洋経済2011年4月23日号)


31. 中川隆 2011年5月21日 13:45:16: 3bF/xW6Ehzs4I : MiKEdq2F3Q

原発作業員が告白「給料は暴力団にピンハネされ、嫌だと言えば脅される」

週プレNEWS 5月20日(金)20時52分配信

 埼玉県加須市にある旧騎西高校。ここには福島原発のすぐそばの双葉町町民約1200名が避難している。長らく福島第一原発の下請け会社で働いていたBさん(65歳)もそのひとり。そのBさんが、原発の実態にまつわるこんな話を聞かせてくれた。

 Bさんの話によると、原発の現場には暴力団が根深く関わっているという。

原発労働は、


<電力会社〜元請け(財閥系企業やゼネコン)〜下請け〜孫請け〜親方〜日雇い労働者>


という順にヒエラルキーが下がっていき、4次、5次以下の下請けの親方といえば大半が暴力団関係者らしい。しかも、そうした親方に雇われると、作業の危険度や給料の天引き率が加速していくという。

「(一時報道された給料)1日40万円なんて下請けには絶対無理。もらっても1日1.5万円から1.8万円くらいがせいぜいだろう。たっぷり上に抜かれるよ。

福島の定検のときなんて暴力団は現場に来ないで海辺で遊んでる。家だって邸宅に住んでてね。仕事に来ない労働者に対して脅しをかけるという話もある。

今回、福島に向かう作業員のなかにも、親方から電話が入って怖くて断れないから現場に行く人も多いはずだよ」

 80年代から原発労働に携わってきた川上武志氏(60歳)は、伊方や福井県美浜原発でこんな現場を見聞きしたという。


「ホームレスの労働者が危険な作業区域に回されて、被爆量が高いから宿舎はタコ部屋とか船の中とかに隔離されているという話を聞いたことがあります。

2、3日だけ危ない現場に入れられて、何もなかったように、もともといた公園に戻される。

しばらくして被爆の後遺症が出たとしても、彼らは訴える術も知らない。そういう人寄せの作業を暴力団は担っているようですね」

(取材/長谷川博一)


48 :Mr.名無しさん:2011/05/07(土) 18:49:42.60

私は先月27日で東電福島第一原子炉のメンテナンスを請け負ってました

健康上の関係で退職いたしました、

東電はデタラメな企業です、

線量計のほとんどが故障

免震建屋は鉛入りのシートを轢いてシャワー設備もお湯も無い、

アルファー米と言う水を入れて15分の食事とツナ缶、朝はビスケット2枚と野菜ジュース1本

紙で出来た放射線防御服、ゴミ手袋3枚、


もう500人の下請け作業員が逃げた

現在は東電の社員、女性9人男性27人、下請け69人、

女性はもう生殖器が破壊された
男子も精子に異常が見られる、


放射線量も3000シーベルト以上、
水棺を目指す1号機
格納容器に亀裂がある、最悪な2号機、
何時爆発してもよい3号機、
使用済み燃料棒が怖い4号機、


もうこれ以上無知な作業員は来るなと言いたい。


121 :名無しの歩き方@お腹いっぱい。:2011/05/14(土) 00:18:24.82

四月の末に逃げた作業員は100人以上、

始めて知った放射線の量300ミリシーベルト、

説明会では最大でも30ミリシーベルトと下請けの人材派遣社員から聞いていた、

マッタクのデタラメだった、


オカシイと思ったのは作業場に入って2日目、

私たちのグループだけ早朝、線量計を持った職長が来るが数分で他の作業場に行ってしまう

毎日、の被爆量がさっぱり解らなかった、

3号棟の瓦礫に高濃度放射線が700ミリシーベルト、時間で人生が終わる、

安全管理はマッタク無い

靴下3枚、安全靴、手袋三枚、防塵マスク、

飯は冷え切った「エビフライ弁当」

お湯が無いからヌードルも食えない、

賃金も会社によってマチマチ、

名古屋来た27歳は資格も無くて24000円の日当、

静岡の30歳位の溶接工が20000円

俺は小型移動式クレーン講習と整地運搬、溶接も半自動なら出来る、日当45000円


建屋から離れた場所でクレーン付きトラックに鋼板を積んで仮設タンク製造の作業所まで運ぶ

これで実働5時間、

昼は東電の駐車場で昼ね、

現実は休日はマッタク無い、夏にナレバ枯渇するだろう、

俺も5月の給料を貰ったらココを去る、


被爆するのは下請け

東電の社員が全てをヤレバ、

131 :Mr.名無しさん:2011/05/14(土) 14:29:47.89

24時間拘束されて実働は2時間だからと2万円しかもらえないとかふざけてるだろ

作業中以外は被爆しないとでも思ってるのか?

東京ですら被爆してるのにさ

http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/male/1304066336/


わずか数時間で「通報基準」の7倍!100倍を超えた作業員も!

「封印された内部被曝」福島第一原発衝撃の実態


「ここを見てください。上段のAというのが作業後、下段のBが作業前の数字です。通常ならABともほぼ同数。3ケタに収まるはずのものが何倍にもなっている。もう20年近く原発で働いていますが、こんな数字、見たことないです」

 震災発生時、福島第一原発4号機にいた落合一範さん(40・仮名、以下同)。彼が指差した先には、5368という数字が書かれていた(写真上)。

「これはホールボディカウンター *1(以下、WBC)という機器で測った体内の放射線量です。単位はcpm(カウント)で、1分間で5368回、放射線が照射されている、という意味です。

738cpmを超えると周辺自治体に通報され、1500cpmを超えると『精密検査を受けてきてくれ』と言われ、病院行きになります。その基準をはるかに超えているんです」


「通報基準」の7倍---記憶を手繰り寄せるうち、落合さんはもっと恐ろしい事実に気づかされた。


「被曝したのは間違いなく3・11---震災の日でしょう。

当日、私は同僚と4号機の定検(定期検査)をしていました。ドライウェル(原子炉格納容器)の厚みや傷みを測るUT検査、ダクトなどの溶接部分のチェックが主な仕事です。定期点検のために運転を停止していた4号機での作業なので、汚染の可能性は低い。だから、我々は『B服』と呼ばれる軽めの装備で作業をしていました。ブルーの作業着にヘルメット、手袋、安全靴。マスクはしません。ちなみにA服は通常の作業着。C服はタイベック(簡易防護服)に防毒マスク、靴下を2枚重ねてはきます」


 そんな最中、巨大地震が発生する。通常は手足、髪など体の表面の放射線量を測定しないと原子炉建屋の外に出られないが、測定機器は故障。作業員たちは我先にと敷地内のバス停まで走った。

*1 人体内の放射性物質から出されるガンマ線の量を外側から調べる大型の計測装置。イスに座って計測するタイプとMRIのように横たわって計測するタイプがある。自然放射線の影響をなるべく受けないよう、鉛や鉄で覆われた室内で使用される

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/4496

「B服はマスクをしないので、内部被曝したのだとしたら、この時でしょう。

ただ、点呼を受けた後、私はすぐ避難しました。それ以後、福島第一原発には立ち入ってません。時間にして数時間の滞在です。最初の地震で格納容器が壊れ、大量の放射能漏れが起きていたとしか考えられません。確かに、1号機の建屋にはあの時、穴があいていましたから・・・」


震災翌日の3月12日、高温の燃料棒と水が反応してできた水素が爆発。1号機の建屋上部が吹き飛んだ[PHOTO]東京電力提供 落合さんが語気を強める。


「実はWBCでの検査を受けたのは4月6日。震災から約1ヵ月も後なんです。

まさか内部被曝しているなんて思ってなかったから、気にもしてなかった。その後の福島第一の惨状を見て『もう原発では働けないな』と思って、『解除』(原発での作業員登録の解除)することにしたんです。

解除するには、WBCで作業後の体内放射線量を測定しなければならない。その過程で内部被曝が発覚したというわけです。

 WBCでは、体内に取り込まれた放射性物質が何なのかまでは分かりません。例えば、原発周辺で大量に検出されているヨウ素131なら半減期は8日。すでに数値は半分以下になっているはずです。ならば、被曝直後はいったい何cpmだったのか・・・」

 彼が記者に差し出した書類を見ると、責任者名のところに「柏崎刈羽」という文字が書かれていた。


壊れた福島第一原発事務本館。IDカードや財布など貴重品を原発内に置いたままにしている作業員も多い


「福島第一原発に3台ほどあったWBCは震災で壊れてしまったんです。だから、原発作業員を辞めようと思ったら、WBCがある新潟(柏崎刈羽原発)に行って、測ってもらわなきゃいけない。

書類にあるように一緒に受けた8人中7人が基準値オーバーしています。中でも私の数字が突出して高い。

地震直後に被曝したと思っていますが、もしかしたら、私が原発の20〜30km圏内に位置する南相馬市内に避難していたからかもしれません。累積被曝した可能性がある。なぜなら、福島県外に逃げた同僚は約1700cpmだったからです」

 そして同じ日に、福島第一原発構内で仕事をしていた作業員もまた、落合さんと同じ不安を口にするのだった。

自宅待機となった作業員


 櫻木潤さん(30)は福島第一原発で働き出して3年目の若手作業員。
被災場所は1号機の原子炉建屋内だった。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/4496?page=2

「機材搬入口の大きなシャッターが波打ち、天井からボルトがバラバラと落ちてきた。『こりゃまずい』と思った瞬間に今度は照明が落ちました。

粉塵であたりが真っ白になる中、手で口を押さえながら、なんとか表に出ると、地面が隆起し、割けていた。走ると危ないので、早足で旧事務本館と呼ばれる詰め所に向かいました」


原子炉や使用済み核燃料プールの安定冷却に不可欠な外部電源を建屋に引き込むべく、奮闘する作業員たち[PHOTO]東京電力提供  

落合さん同様、点呼が終わると櫻木さんも帰宅するよう命じられた。ドーンという津波の衝撃を感じたのは、自宅へ向かう車の中で、だった。


「あの壊れ方を見る限り、1号機の原子炉が無傷とは考えにくい」

 東電は想定外の津波により電源が途絶え、そのために震災翌日の1号機の水素爆発が起きたと説明してきた。が、地震直後にすでに、1号機の原子炉は損傷を受けていたのではないかと、二人の作業員は話すのである。衝撃の証言は続く。


「私は3月11日を最後に福島第一原発には行っていませんが、現在も働き続けている同僚が、信じられないことを言っていました。

震災後、2週間ほど浪江町(福島県双葉郡、原発から10km圏内)に避難していたある作業員が、仕事を再開すべく、東海村(茨城県那珂郡)に移った。

そこで作業前の検査としてWBC検査を受けたところ、基準値の実に100倍以上となる、8万cpmというとんでもない数字が出たというんです」

 大量の内部被曝が発覚したその作業員は、自宅待機を命じられたという。

3日で基準値の50倍


 文字通りのケタ違いの数字をすぐには受け入れられずにいた本誌に、さらにこんな話が寄せられた。南相馬市在住の田中大さん(30)が証言する。

「知人が事故後の福島原発で働いていたのですが、やはり数万単位の内部被曝をしていました。

3月半ばから3日間、5号機付近で電源の復旧工事をしたんです。

暴走していた1〜3号機から少し離れているし、5〜6号機は点検のため震災時は停止していた。まさか内部被曝しているなんて思わず、会社に言われるまま、柏崎刈羽原発まで行ってWBCを受けたら『4万cpm出た』と言うんです。


 知人は『経過を見ましょうと言われただけで、何の説明も治療もなかった』と怯えていました。甲状腺にヨウ素が貯まらないようにするヨウ素剤を渡されたそうですが、これ、作業前に飲まないと意味ないですよね?」(田中さん)

 矢ヶア克馬・琉球大学名誉教授が警鐘を鳴らす。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/4496?page=3

「これだけのデータでは何とも言えないが、仮に測定効率が1%でバックグラウンド(自然放射線)が差し引かれているとすると、8万cpmは極めて多量。相当量の被曝をしていると思います。

WBCは人体を通過するガンマ線しか測定できない。アルファ線やベータ線を発する放射性物質が体内にあっても、カウントできないので、核種(原子核の種類)によって違いますが、測定値の3倍から5倍は被曝していると考えるべきです。1秒間に1300ベクレル被曝する計算となり、嘔吐などの急性症状が出てくる人もいるでしょう。


解除(原発で作業するための登録解除)用の申請書。4名とも体内の放射線量が作業前の7〜19倍に すぐ医者に診てもらって、措置すべきです。

後年、影響が出て来る可能性がある。おそらく、呼吸の際に放射性物質を吸い込んでしまったのでしょう。

ガス防護マスクを装着させないで、危険区域で作業をさせたのではないか。労働者の安全を軽視する東電の責任は非常に重い。雇い主は将来にわたって健康管理をしなければなりません」

 元放射線医学総合研究所主任研究官で医学博士の崎山比早子(ひさこ)氏が続ける。


「内部被曝をした場合、有効な対処法はないのが実情です。早い時期にカリウムを摂取すると、セシウムの排出が増えたという動物実験の結果はありますが、人間では効果がみられなかったと報告されています。

尿や便の検査を4日間ほどすれば、ヨウ素やセシウムなどの割合はある程度、推定できます。これだけ高い値が出た場合は、当然、尿検査や便の検査などをするべきです」

 注目すべきは、前述したように震災によって福島第一原発のWBCが壊れた影響で、内部被曝した3名とも柏崎や東海村でWBC検査を受けていることだ。

すなわちそれは、現在も最前線にいる作業員たちの内部被曝値を、誰も把握していないことを意味する。東京電力総務部広報センターはこう回答した。

「数万cpmという数字が出たことは事実です。今後、健康診断や治療を実施する予定です。

これまで、男性は3ヵ月に一度、女性は1ヵ月に一度、WBCによる検査を行っておりましたが、(原発の事故により)作業員の数が急増し、整理できていないというのが正直なところです。

また、福島第一原発には4台のWBCがございますが、壊れているのではなく、放射線が高いところに設置されている関係上、正確な数値が計測できなくなっています。今後は外部被曝を含め、管理に努めます」


作業を終え、休む作業員たち。食事はレトルトが中心でフロにも入れない。防護服のまま寝る過酷な環境だ[PHOTO]愛媛大学・谷川武教授提供 落合さんが憤る。

「原発の20km圏内で行方不明者の捜索が始まったのは震災の1ヵ月後でした。

警察も自衛隊も寄り付かなかったのは、東電から放射能汚染が酷いと聞いていたからではないのか。

内部被曝の調査も発表もしないのは、補償の範囲が広がるのを怖れているから、としか思えない。

すぐに、現場作業員と原発周辺に住み続けている人々をWBC測定にかけるべきです。4月22日から20km圏内は立ち入り禁止となりましたが、20〜30kmの計画的避難区域には、どんどん人が戻ってきている。


 水は出る、電気も来ている、家もある。店もどんどん、再オープンし始めています。放射能は目に見えないから、一見、復興しているように見えるんです。だからこそ、目に見える数字で危険性を知らせなければならないと思います。これ以上、人災を拡大させないでください」

 もはや、一刻の猶予も許されない。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/4496?page=4

内部被ばく:県外原発で働く福島出身作業員から相次ぎ発見

2011年5月21日 2時36分 毎日新聞


 東京電力福島第1原発の事故後、福島県外で働く同県出身の原発作業員から、通常ならめったにない内部被ばくが見つかるケースが相次いでいる。

大半は事故後に福島県に立ち寄っており、水素爆発で飛散した放射性物質を吸い込むなどしたとみられる。周辺住民も同様に内部被ばくした可能性もあり、福島県内の一部自治体は独自に検査を検討している。
【日下部聡、石川淳一、町田徳丈、袴田貴行、池田知広】


 ◇事故後立ち寄り…内部被ばく4766件

 経済産業省原子力安全・保安院の寺坂信昭院長が16日の衆院予算委員会で明らかにしたデータによると、3月11日以降、福島第1原発を除いた全国の原子力施設で、作業員から内部被ばくが見つかったケースが4956件あり、うち4766件はその作業員が事故発生後に福島県内に立ち寄っていた。柿沢未途議員(みんなの党)の質問に答えた。

 保安院によると、体内からの放射線を測定できる機器「ホールボディーカウンター」による検査で、東電が内部被ばくの目安としている1500cpm(cpmは1分当たりに検出された放射線量を示す単位)を上回った件数を電力各社から聞き取った。1人で複数回検査を受けるケースがあるため、件数で集計した。1万cpmを超えたケースも1193件にのぼった。

 いずれも福島第1原発近くに自宅があり、事故後に家族の避難などのために帰宅したり、福島第1、第2両原発から他原発に移った人たちとみられる。

 柿沢氏によると、北陸電力志賀原発(石川県)で働いていた作業員は、3月13日に福島県川内村の自宅に戻り、数時間滞在して家族と共に郡山市に1泊して県外に出た。同23日、志賀原発で検査を受けたところ5000cpmで、待機を指示された。2日後には1500cpmを下回ったため、作業に戻ったという。

 取材に応じた福島第2原発の40代の作業員男性は第1原発での水素爆発以降、自宅のある約30キロ離れたいわき市で待機していた。その後、検査を受けると2500cpmだった。「大半が(半減期の短い)ヨウ素で数値は(時間の経過で)下がると思うが、不安だ」と男性は話す。

 同県二本松市には「市民から内部被ばくを心配する声が寄せられ」(市民部)、市は乳幼児や屋外作業の多い人などを選び、県外のホールボディーカウンターで内部被ばくの有無を測定することを検討している。


 ◇内部被ばく◇

 呼吸や飲食などで放射性物質を体内に取り込み、体内から放射線を浴びること。

体外からの外部被ばくに比べ継続的で危険が高い。体表から10万cpmを超す線量を検出すれば放射性物質を洗い落とす「除染」が必要とされるが、東電は内部被ばくの恐れがあるとする目安を、ホールボディーカウンターで1500cpm超の場合としている。

大量の内部被ばくはがんになるリスクを高める一方、時間と共に排せつされ、排せつも含めた「半減期」は成人ではヨウ素131で約7日、セシウム137で約90日。


 ◇扉ゆがむ棟「そこで食事すれば体に入って当然」…福島第1の作業員


 福島第1原発で作業拠点となっている免震重要棟は、3月に起きた1、3号機の水素爆発で扉がゆがみ、放射性物質が一時入り込みやすくなっていたという。40代の作業員男性は

「そこで食事しているから(放射性物質は)体に入っているでしょう」


とあきらめ顔だ。「『ビール飲んで(尿で体外に)出しゃいいよ』って感じですよ」


 ◇空気中線量高く機器測定不能に


 今月現場に入った作業員男性(34)は内部被ばくの検査態勢の不十分さを懸念する。

「周りのほとんどは検査を受けていない。特に20代の若手が不安がっている」。


東電は3カ月に1回の定期検査のほか、恐れのある時の随時検査を定める。だが今月16日現在、検査したのは全作業員の2割程度の約1400人、このうち結果が確定したのは40人にとどまる。

最も高い線量を浴びた作業員は240・8ミリシーベルトで、うち39ミリシーベルトは内部被ばくだった。

 東電によると、同原発のホールボディーカウンター4台は空気中の放射線量が高すぎて正確に測定できず、使えるのは福島第2原発といわき市の東電施設、柏崎刈羽原発の3カ所のみ。今後増設するとしているが、内部被ばくした場合、作業に従事できないのが通例だ。県内のある下請け会社社長は「このままでは福島の作業員が大量に失業する可能性がある」とも懸念する。

http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/514.html


32. 中川隆 2011年5月22日 11:29:21: 3bF/xW6Ehzs4I : MiKEdq2F3Q


最高で日当5万円。大阪・西成あいりん地区で“原発作業”求人が人気?
[2011年05月21日]


5月9日、新聞各紙に次のような見出しが躍った。

《日雇い労働者 宮城の運転手募集で福島原発に 大阪・西成》


大阪市の60代男性が、同市西成区にある「西成労働福祉センター」(通称“センター”)に掲示されていた宮城県女川町でのダンプカー運転手の求人募集に応募したところ、実際は福島第一原子力発電所内で給水作業員として働かされたというのだ。

西成の労働者のための労働組合「自由労働者連合」評議会議長の松原秀晃氏が語る。

「この男性がセンターで見た求人票は、就労時間は8時から17時で日当1万2千円。

そのうち宿代と食事代として一日2千円が引かれるというもので、原発での仕事とは一切書かれていなかった」


この募集を出した岐阜県の下請け会社は、この件について「被災地の作業依頼が殺到したことによる単純ミス」と回答している。

この一件は仕事先が福島第一原発と知らされず、半ばダマす形で人を募集していたが、ひょっとすると西成には原発労働の求人がほかにもあるのかもしれない。

そこで日雇い労働者が多く集まるセンターへ向かったところ、いきなり衝撃的な光景に出くわした! なんと、ある労働者が、別の労働者に

「原発の仕事、20日で100万円でどや?」

と声をかけていたのだ。当然、センターを通さない非公認(闇)の求人である。声をかけていた男性に話を聞いた。

「神戸の業者が4月半ばに来て、原発の仕事があるから人を集めてくれへんかと頼まれた。

一日4時間労働で日当5万円。20日間やから計100万円や。

声をかけると、行きたいという者もおれば、怖くてとんでもないというのもおる。みんな揺れてるわ(笑)」

ほかにも、西成のあるNPO法人の玄関先に

「日当1万9千円、福島での作業員募集」

という掲示が出たこともあったという。


ある年配の労働者からは、こんな話を聞くことができた。


「名古屋におる(ホームレスの)知人も原発に誘われたらしいで。

4時間働いて日当5万円。西成と同じや。

そいつは70歳を超えてるんやが、人集めの男からは

『年齢が高ければ高いほどええ』

『ホームレスなら、それはなおのこと都合ええわ』


と言われたそうな」


放射能の恐怖はあるものの、労働者の気持ちは揺れているという。センターで仕事を探していた70代のおっちゃんがこうボヤく。

「去年までは掲示されている仕事から選ぶことができたが、今年になってからは、仕事があったら内容なんて関係なしに行くしかない。わしは40年ここにおるけど、いまほどの不景気は初めてや」


実際、この日のセンターの掲示板には、日当1万円の土木作業員と日当4869円のガードマン募集の2枚しか求人票はなかった。


求人が少ないなか、通常の日当の倍以上が提示される原発作業。30代のある若い労働者は「行きたい」と語っていたが、その一方で「もう少し様子見をしたい」と話す労働者はこう続けた。

「問題は、もし何かあったときに訴えることができる業者かどうか、それを見極めたい。いまは、どこの業者が募集してるのか、相手の顔がわからんからなあ」

いまだ見えない原発事故の収束。現場の人手不足は深刻になっているのかもしれない……。

(取材/ボールルーム)

http://wpb.shueisha.co.jp/2011/05/21/4631/


偽りの求人 4日間線量計なし…原発作業男性「被曝しているか不安」


 大阪市西成区・あいりん地区の男性労働者2人が求人内容と異なり、福島県の福島第一原子力発電所敷地内などで就労した問題で、5、6号機近くで給水作業にあたった男性(62)が読売新聞の取材に応じた。


男性は最初の4日間は線量計もないまま防護服を着て作業、当初示された日当も他の作業員よりかなり少なかったといい、「だまされた気分だ」と憤った。

 男性によると、

「宮城県女川町で10トンダンプの運転手」

とする岐阜県大垣市の建設会社「北陸工機」の求人に応募。愛知県愛西市の元請け建設会社「日起建設」の案内で3月20日朝、原発事故に対応する作業員の活動拠点「Jヴィレッジ」(福島県広野町、楢葉町)に到着した。すぐ原発敷地内に連れて行かれ、防護服で作業準備などを始めた。


 「女川じゃない。話が違う」と日起の社員に訴えたところ、「帰ってくれていいぞ」と言われたが、車もなく、帰りようがないため、働くことにしたという。


 日当は、下請けの北陸工機側から支給額1万円を2000円増額すると持ちかけられた。日当の交渉を続けながら、北海道や秋田県から来た作業員3人と停止中の5、6号機付近で、タンクローリーの水を貯水タンク内に注入する作業を続けた。2人1組となり、6時間交代で発電機を回すなどしたという。

作業中は食事をとれず、トイレに行くことも出来なかった。

危険性の説明もなかった。

同24日に線量計を渡されたが、「どれだけ被曝(ひばく)しているのか不安で仕方なかった」と話す。


 4月4日まで敷地内で、その後21日までは敷地外で働き、結局、募集時の倍の約60万円支払われたが、男性は「福島県での仕事と聞けば、もう少し考えた。不安な中で作業させられ、だまされた気分」と語った。

「行き違いだった」元請け代理人


 元請けの日起建設の代理人弁護士は読売新聞の取材に対し、

「北陸工機には、原発近くで働く作業員を確保してほしいと依頼した」

と説明。日起本社から出発する際、作業員には「Jヴィレッジに向かう」と伝えたといい、「福島原発と明言しなかったかもしれないが、作業内容は了解済みだと思っていた。だましたわけではなく、行き違いだった」としている。

(2011年5月10日 読売新聞)
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20110510-OYO1T00221.htm

2 :名前をあたえないでください:2011/05/22(日) 09:57:20.95 ID:XRriFfDI

一日4時間労働で日当5万円! 20日で100万円!

ただしこれらの金額は斡旋業者(主に893)が総盗りで
実際にもらえるのは日給3000円でございます

15 :名前をあたえないでください:2011/05/22(日) 10:27:39.48 ID:Ng5HCVYM

変な会社やったら、まともな防護服支給されやんのと違う?

18 :名前をあたえないでください:2011/05/22(日) 10:42:07.55 ID:v/Sszrov
>>15
防護服って、ポリエチレン繊維のタイベックスか酢酸ビニル製の雨合羽みたいなやつよ

すみやかに使い捨てにする事が重要な分けで
ぶっちゃけホームセンターで売ってるレインコートと実質何も変わらない

東電は元々フィルムバッチをあまり使わないから故障の可能性のある電子線量計を1チームで1個持っているのが通常

ぶっちゃけ建屋外は放射線管理区域に指定されていないので汚染ガレキの撤去の場合は、線量計もなしにやらされる可能性も十分ある。

少なくとも、法律上は放射線管理区域でない以上は問題ないですしね。


16 :名前をあたえないでください:2011/05/22(日) 10:39:19.28 ID:9vl2mQLv
>>15

防護服は原発入りするときに東電が全員同じの用意するだろ

22 :名前をあたえないでください:2011/05/22(日) 10:49:47.05 ID:v/Sszrov
>>16
それは不可能

一番細かい所を言うと、使い捨てのゴム手袋

JISの基準は医療用を想定して抜き取りでのピンホール検査をしているのだが
原子力グレード扱いされて通常時に使用されているのは、全数ピンホール検査済み

しかし、これは検査ラインの都合上、それだけの規模の検査ラインを持つ製造元は国内で一社だけ

その会社は、原発の定期検査等の年間スケジュール対応+αしか生産能力がなく
毎回、計画外停止→緊急点検が起きるたびに、市中在庫を買占めに走っても足りなくて騒いでいる始末。

今回は、女川、福島第一、福島第二、東海第二、浜岡が計画外の数量を必要と
しているので、根本的に供給が足りない状況にあります。


具体例としてゴミ手袋を上げたけど、防護服もマスクも同様で

通常では原子力グレード扱いされない奴を無理やり使うか

「放射線管理区域外なので、なしでもいいよね?合法だし」


で押し通すか

「使ってないと国民がうるさいので、汚染された防護服を使いまわし」をやるか
が現実的な選択肢になります。


19 :名前をあたえないでください:2011/05/22(日) 10:42:21.61 ID:UC4ztcfG

そもそもあんな薄っぺらな防護服でγ線防げるのかね?

24 :名前をあたえないでください:2011/05/22(日) 10:52:32.92 ID:v/Sszrov
>>19
防げない

防護服の目的は、皮膚に放射性物質が付くのを抑えて
作業後はすみやかに廃棄して、作業員を放射性物質を隔離するのが目的。

「破れなくて、放射性物質が通過しない、安い」が必要条件

ゴツイの着るよりも、汚染されたら捨てて次のに着替えたほうが良い


http://toki.2ch.net/test/read.cgi/wildplus/1306025560/


385 :名無しさん@涙目です。(catv?):2011/05/21(土) 06:34:06.36 ID:2p0ApXRf0

例え原発事故処理で月100万稼いでも、数年後の莫大な治療費を考えると完全に破産級の赤字。

家族や借金のために高賃金で原発へ働きに行ったのかもしれんが、結果的に家族や親戚に超迷惑がかかる罠。

癌や白血病になったら自殺するしか道はない。

病気になっても国は一切金は出さんし、例え東電や国相手に裁判起こしても判決が出るのは二十年後。 現場の作業員には絶望の未来しかない。

403 :名無しさん@涙目です。(catv?):2011/05/21(土) 06:55:30.39 ID:zOm8tEo+0
>>385
月100万どころか40万くらいなもんだろ

東電は労働者個別に福利厚生や被爆による将来的な保障なんかしたくないので全部丸投げ

下請けや派遣は断れる立場じゃないし金もいいのでピンハネして単純労働力集めるだけ

将来的に何かあったところで東電はウチじゃないで済まして下請けや派遣にかぶせる

こう考えると下請けとかも可哀想だが中抜きしまくってるし一番酷いのはそれで働く現地作業員

こんなのがまかり通ってる事が異常なんだが
まあ日本中どこでも行われていることなんだよな


422 :名無しさん@涙目です。(神奈川県):2011/05/21(土) 07:26:08.47 ID:Kc9QeeF80

よっぽどの正義漢か金の亡者じゃなきゃ進んで働かないだろ

ウシジマくん的には借金の回収不可能な奴がこういう所に押し付けられてそう

423 :名無しさん@涙目です。(埼玉県):2011/05/21(土) 07:28:46.47 ID:Z1it6fCF0
>>422
ホームレスかき集めてるんだと思うよ
作業中で死んだ人はホームレスだったらしいし

424 :名無しさん@涙目です。(チベット自治区):2011/05/21(土) 07:29:05.25 ID:4Vh+b9n00

川内村の自宅に戻り、数時間滞在して郡山市に1泊した人 = 5000cpm内部被爆

いわき市で待機していた人 = 2500cpm内部被爆

1か月間、電源ケーブルの設置作業をした作業員 = 3万cpmを超える内部被爆

近隣住民 = ??? 


484 :名無しさん@涙目です。(dion軍):2011/05/21(土) 08:22:57.25 ID:U4up3fx+0
> 県内のある下請け会社社長は

「このままでは福島の作業員が大量に失業する可能性がある」


とも懸念する。 使えなくなったら

はい、さようなら

ってことか。どんだけブラックなんだよ

635 :名無しさん@涙目です。(dion軍):2011/05/21(土) 16:36:19.60 ID:HfAtMgjG0
>今後増設するとしているが、内部被ばくした場合、作業に従事できないのが通例だ。
>県内のある下請け会社社長は「このままでは福島の作業員が大量に失業する可能性がある」とも懸念する。


作業で被爆せざるを得なかったんだから補償してやれよ・・・東電も国もひでー


587 :名無しさん@涙目です。(関西):2011/05/21(土) 11:20:36.00 ID:cx8ijdAPO

近所に福島じゃないけど、原発に作業員送ってる会社あるわ。

ボロ事務所の人材派遣会社で、しょっちゅう会社の名前が変わってる。

駐車場にはヤクザベンツが放置されてて、事務所には誰もいなくて、いつも留守にしてるようだ。

222 :名無しさん@涙目です。(関西):2011/05/21(土) 03:49:16.36 ID:cx8ijdAPO

四次、五次の下請けにヤクザ派遣を使ってるからこそできる戦術だよ。
普通の会社では絶対にできない。


33. 2011年6月15日 19:18:28: MiKEdq2F3Q

日当9000円――なぜ原発で働く人の賃金は安いのか 6月14日(火)11時28分配信



原発労働者による労災申請数は少ない(出典:東京電力)


  原発で働く下請け労働者の賃金は、高くない。震災前、ハローワークに出ていた求人票には「日当9000〜1万1000円」と書かれていた。被ばくの危険性が伴うのに、なぜ原発労働者の賃金は安いのだろうか。『週刊東洋経済』の現役記者が、その理由を明らかにした。


 いまだ深刻な状態が続いている、東京電力の福島第1原発。放射線量の高い環境の中、電源復旧やがれき撤去などのために、東京電力の社員と下請け労働者による作業が続いている。

 事故後、ハローワークのWebサイトに「福島第1原発でのバイト募集」が掲載され、このように書かれていた。「原子力発電所の清掃、修復工事の補助」「防護服や保護具などをつけて一日3時間ほどの作業」「賃金は時給1万円(3日3万円)」――。

 では事故前にはどのくらいの賃金が支払われていたのだろうか。原発で働く労働者の取材を続ける『週刊東洋経済』の風間直樹記者が、何重にもわたる下請け構造を明らかにした。


・下請け労働の構図


 東京電力の福島第1原発で事故が起きる前、地元のハローワークにはこのような求人が出ていた。「福島原発 仕事内容は原子力発電所内の定期検査・機械・電気・鍛冶溶接及び足場作業」と。日給は9000〜1万1000円。原発の労働はさまざまな問題を抱えているのにも関わらず、賃金は決して高くない。むしろ「安い」と言っていいだろう。

 原発で働くにあたって、どういう条件が必要なのだろうか。求人欄を見てみると「学歴不問、年齢不問、応募資格不問、スキル経験不問」と、すべて「不問」と書かれている。まさに「身体ひとつで原発に来い」といった感じの内容だ。また事故後、他の原発の求人を見ても、内容はほとんど変わっていない。

 多くの関係者は「原発は下請け会社なしでは回らない」と語っている。原発において、電力会社の社員と下請け労働者の比率はどうなっているのだろう。2009年度のデータ(原子力安全・保安院)によると、日本の商業用原発の労働者のうち電力会社の社員は1万人弱なのに対し、下請け労働者は7万5000人。原発では、下請け労働者が圧倒的多数を占めている。福島第1原発でも、東電社員1100人ほどに対し、下請け労働者は9000人を超えていた。

・偽装請負が続いた理由


 下請け労働の構図を見てみると、まず東電の下に元請会社がある。この元請会社をみると東証一部上場の大企業が並んでいる。ただ実際に、原発に労働者を送り込んでいるのは、1次〜8次の下請けの会社。求人票に掲載されている会社を調べてみると、ほとんどが社員数人の零細企業。原発で作業をする上で特殊な能力があるわけでなく、ごく普通の人たちが作業をしているのだ。

 さらに取材を進めていくと「なるほどな」と思うことがあった。そもそも電力会社というのは公共的な色が強いため、コンプライアンスにはうるさい……はず。なのに、東電の下には8次下請けまで存在していた。東電が行っていたことは偽装請負(契約上は業務請負であるのに、実際には人材派遣になっている状態)で、限りなく違法行為に近いのだ。

 なぜ東電は、こうした違法行為を行っていたのだろうか。地元には原発に人を送り込むだけの零細企業がたくさん存在している。こうした会社が、お互い仕事を投げ合い、地元にお金を流すスキームをつくりあげていたのだ。

 現在、公共事業の仕事が減っている。また、いわゆる“丸投げ”でお金を抜くことが難しくなっている。そうした環境の中で、電力会社は地元にお金を落としてくれる、数少ない“お得意様”になっているのだ。

 通常、原発作業の現場を取り仕切っているのは2次、3次下請けの正社員だ。2次下請けの正社員20代の男性に話を聞いたところ「原発では4次、5次以下の下請け労働者たちと働いている。特に定期検査のときには20〜60代の労働者がたくさん来るが、彼らがどこの会社に属しているのか分からない」などと語っていた。4次、5次以下の下請け労働者の賃金を聞くと、ハローワークに書いてあった数字(9000〜1万1000円)とほぼ同じだった。

 東電が行っていることは偽装請負に該当するわけだが、なぜこのことが問題視されなかったのだろうか。その理由の1つに、行政が摘発できなかったことが挙げられる。関係者に聞いたところ「労働基準監督署(労基署)が現場作業をしているところに入る場合、抜き打ち検査を行うのが当たり前だ」という。労基署の検査は厳しくて、突然やって来て、書類を確認し、労働者を集めて話を聞いたりする。なぜ抜き打ちをするかというと、会社が都合の悪いものを隠してしまうから。

 しかし原発の中は危険なので、予告監督せざるを得ない。管理者の指示に従いながら、検査しなければいけないのだ。このように“手入れ”がしにくい職場なので、長年、不正が隠されてきたのだ。


・原発で働いていた証明書がない


 現場で働く7次、8次下請けの労働者に話を聞くことができた。原発で働くに至った経緯を聞いたところ、ハローワークなどで申し込んだ人もいるが、地元の先輩や知り合いからの紹介という人が多い。

 ある男性は「地元の先輩から『誰でもできる即金の仕事だ』と紹介され、連れて行かれたのが原発だった」と話していた。この男性の場合、採用面接や健康診断もなく、安全教育は初日に見せられたビデオだけ。雇用契約書もなければ、社会保険も未加入……。考えてみれば、この男性は“原発で働いていた証明書がない”ことになるのだ。

 原発では、“労災申請ができない力”が強く働いている。建設業ではよくある話であるが、そこで働いている労働者が労災申請をすれば、発注者から2度と仕事が回ってこなくなる。ただ建設業であれば、数が多いので他の職場を当たることができる。

 しかし電力業界では発注者は東電のみ。東電ににらまれれば、その地域で働くことができなくなるかもしれない不安がある。なので他の産業に比べ、“労災申請ができない力”が強いのだ。原発ではずさんな管理が行われていたのにも関わらず、労災震災は2008年度までの32年間で48件しかない。

 1988年、関西電力の高浜原発で少年3人が、労働者平均の約5倍の被ばく量となる危険な作業を行わされていた。原発(管理区域内)では未成年者の労働が禁じられているが、少年は住民票を偽造され働かされていた。その少年を斡旋したのは、京都府内の暴力団員。少年たちは4次下請けで働いていたが、暴力団に3割ほどピンハネされていた。

 30年前と比べ、原発で働く労働者の賃金水準はあまり変わっていない。報道写真家の樋口健二氏によると「15年前、東電は1人7万円の日当を出していたが、ピンハネ率は8割を超えていた」という。なぜ賃金水準が変わらないかというと、下請け構造があるから。

 下請けというのは各段階でお金を抜いていく。たくさんある下請けの構造を変えない限り、原発で働く労働者の賃金は変わらないだろう。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110614-00000017-zdn_mkt-soci

原発ではどんな人が働いているのか? 底辺労働者の実態に迫る

福島第1原発の事故を受け、多くの人は「原発は怖い」と感じているだろう。しかし原発でどんな人が働いているのかは、あまり知られていない。原発を追い続けてきた報道写真家・樋口健二氏が、労働者の実態を明らかにした。


 東京電力福島第1原発の事故を受け、多くの人は「原発は怖い」と感じているだろう。しかし原発で働く労働者の実態はあまり知られていない。

 “宇宙服”のような作業着を着て、マスクをする労働者たちは、一体どんな仕事をしているのだろうか。38年間、原発を追い続けてきた報道写真家の樋口健二氏が、労働者の実態を語った。

 高度経済成長期、日本はものすごい勢いで成長していった。しかしその一方で、公害問題が起きていた。海も、空も、あらゆるところを汚しまくっていた。私は四日市などで公害問題を取材していたが、「もうこれでやめよう」と思っていた。ところが、日本中に公害があることが分かった。そして公害問題を追いかけていくうちに、原発にたどりついたのだ。

 私は、原発というのは「公害の扱いにしなければいけない」と思っている。なぜ公害の扱いにしなければいけないかというと、原発で働く労働者が救われないからだ。

 1989年4月1日までは「原発労働者に1日1ミリシーベルト以上あびさせてはいけない」ということになっていた。また3カ月で30ミリシーベルト以下としていた。しかし閣議で「年間被ばく線量の限度は50ミリシーベルト」と決まった。私は労働者を150人ほど取材してきたが、50ミリに達した人はほとんどいなかった。それでも健康被害に苦しんでいる人はたくさんいるのだ。

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1106/10/news038.html


本当の悲劇が始まる


 原発での労働形態はどのようになっているのかをご存じだろうか。まず原発があって、その下に元請け(財閥系)、下請け、孫請け、ひ孫請け、親方、日雇い労働者と続く。東電の社員は基本的に原発の中で作業をしないが、事故後には入っている。なぜか? それはマスコミが労働者の被ばくに注目したので、自分たちが入らざるを得なくなったのだろう。

 また外にあった緊急用の発電機が壊れてしまったので、これを修理しなければいけない。これが動かないと、冷却水が回らないので、東電の社員が原発で作業をしているのだ。

 今、労働者はとんでもないところに突っ込まれている。緊急作業時ということで、被ばく線量の上限を250ミリシーベルに設定した。私は、この環境で作業をしている人たちは5年〜10年後に全員死んでしまうと思っている。本当にそう思っている。

原発では労働者が人海戦術で働いている


 また東電は事故を収束させると言っているが、誰が作業するのだろうか。私は、事故を収束させるのには、東電の社員が入るしかないと思っている。しかしそうなれば、東電の社員がいなくなるので、結局は下請け労働者が作業をしなければいけなくなるのだ。つまり、本当の悲劇はこれから始まるのだ。

 下請け労働者たちはどのような仕事をしているのだろうか。私が取材したところ「放射能除染作業」が最も多く、その仕事内容は雑巾で床をふきまくるというもの。このほか「ランドリー(洗濯)」「パイプ補修」「パイプ掃除」「スラッジ(ヘドロ)かい出し」「廃棄物処理・運搬」など300種類以上の仕事がある。

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1106/10/news038_2.html

原発に、黒人がいたのだ


 原発の労働形態を見ると、東電の下に下請けや孫請け、ひ孫請けなどが作業をしているが、なぜマスコミは下請けのことを「協力企業」と呼ぶのだろうか。また末端には日雇い労働者がいるが、ここには暴力団が食い込んでいる。なのにマスコミは「仲介業」という言葉を使っている。原発というのは日本の底辺労働者を使い、彼らを“ぼろ雑巾”のように捨ててきた歴史があるのだ。

 この底辺労働者というのは、農漁民、被差別部落民、元炭鉱労働者たちが多い。また最近では、大阪の寄せ場にいる人たちをだまし、原発に連れて行ったことが明らかになった。


 原発で働いてきたのは日本人だけではない、実は黒人もいたのだ。1977年7月、私は敦賀原発を取材した。早朝、原発に行ったところ、たまたま黒人と出会い、彼らの写真を撮影した。写真を撮ったので、電力会社側も認めざるを得なくなった。担当者に「黒人は何人来ているんですか?」と聞いたところ、「60人」と答えた。多くの黒人たちは、米国のGEの下請けを通じて、観光ビザで2〜3週間ほど働いていたのだ。

 その後、神奈川県出身で衆議院議員の故・草野威さんの秘書から連絡が来た。「草野が国会質問をしたい。そのために樋口さんに協力してほしい」と。そして草野さんと一緒に敦賀原発を回り、さらにGEの下請けが東京に拠点を構えていたので、そこに行って「原発で黒人が働いている」という裏づけも得た。

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1106/10/news038_3.html


草野さんは国会で「黒人が被ばくしているかもしれない。これはやがて国際問題にも発展するのではないか」などと質問した。しかし旧通産省などの局長は「それは知りません」「来ているわけがない」などと答えたので、草野さんは黒人の写真を出さざるを得なくなった。写真を提出したところ、共同通信を通じて、全国の地方紙に掲載された。私が撮影した黒人の写真を見て、局長たちも認めざるを得なくなったのだ。

 私が撮影したのは「米国系の黒人」。埼玉大学の教授は「福島原発に250人、島根原発に100人の黒人が来ている」とも言っていた。

 日本の電力を支えてきたのは底辺労働者と黒人たち。この事実を多くの人は知らない。私は「原発での被ばく労働者をなくさなければいけない」と思っている。そのためには原発をなくすしかないのだ。

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1106/10/news038_4.html


「私も、被ばくした」――蓮池透が語る、原発労働の実態

北朝鮮による拉致問題で、メディアの前にたびたび登場した蓮池透さん。しかし彼が東京電力で、しかも福島第1原発で働いていたことを知っている人は少ないだろう。今回の大惨事を、蓮池さんはどのように見ているのか。前後編でお送りする。


 北朝鮮による拉致問題が注目されたとき、被害者家族として“時の人”となった蓮池透さん。しかし彼が東京電力で、しかも福島第1原発で働いていたことを知っている人は少ないだろう。 蓮池さんは原発でどのような仕事をしてきたのだろうか。


多くの人が原発で働き、被ばくしている 蓮池透さん


 私は1977年から2009年まで、東京電力で働いていた。その間、原子力発電所や核燃料リサイクル業務を担当。最初の赴任先は福島第1原発で、そこで3年半ほど計測制御装置の保守管理などを行っていた。例えば原子炉の水位や圧力、中性子などを計測していた。

 その後、本店に配属され、再び福島第1原発に戻った。2年半ほどいたが、そのときには発電所全体の安全統括を担当。定期検査の結果を旧通産省に報告したりしていた。

 もちろん原発の中で、いろんな労働者がいたことは知っている。下請けとして1次、2次、3次、4次……一体何次まであるのか分からないくらい、たくさんの人が原発で働き、彼らが被ばくしている事実を知っている。原発は定期的に検査を行うが、そのとき東芝や日立などと作業契約を結ぶ。しかし東芝や日立の人が契約書にサインするわけではなく、そこからいろんな会社に作業が流れていくのだ。

 東電の人間が原子炉内で作業することはなく、あくまで「管理員」という立場。どういう作業が行われているのかを、最終的にチェックしている。簡単に言えば自分たちがお願いした作業が、ちゃんとできているのかをチェックするのが主な仕事だ。

 作業員名簿にはいろんな人たちの名前が掲載されている。しかしそれはリストがあるだけで、その人がどういう人なのか――ハッキリ言って分からない。街中で電柱の作業をしている人を見かけることがあるが、そこでも東電の人間が直接手をくだすことはない。電柱工事についても「管理員」という立場で、作業がちゃんとできているのかをチェックしているだけだ。

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1106/07/news010.html


私も、被ばくした


 私は福島第1原発に、計7年ほどいた。そして、被ばくもした。通算で90〜100ミリシーベルトほど、あびている。もう私の命もあまり長くはないかもしれない。

 現場では放射線量をたくさんあびた人間は「女の子しか生まれない」という噂がある。私も子どもが3人いるが、全員女の子。もちろん噂話のレベルだが、このほかこんな実話がある。作業員は放射線の異常を知らせるアラームメーターが鳴ると仕事ができなくなる。なのでアラームメーターを外に置いて作業していた。昔は頻繁に、こうしたことが行われていた。

 新入社員で原発に配属されると、先輩から「鍛えてやる」と言われた。そしてアラームメーターなどを持って、放射線量の高い場所に連れていかれるのだ。私は福島第1原発1号機にある廃棄物処理建屋というところに連れていかれた。配管をまたいだとたんに、アラームメーターから「ビーッ」という音が鳴った。このように新入社員は“みそぎ”のようなものを受けさされるわけだが、今振り返ってみると「随分無駄な被ばくをしたなあ」と感じている。

 私が入社したころはトラブルがあって、原発はほとんど動いていなかった。原子炉に直結している配管にヒビが入っていて、その配管を交換しなければいけなかったのだ。その作業を誰かがしなければいけないのだが、そのとき米国のGEは、たくさんの黒人を連れてきた。当時、黒人には放射線量をどのくらいまであびることができるのかといった制限がなかったので、彼らを連れて来たのだろう。

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1106/07/news010_2.html

「事故は起きない」という“神話”は崩壊した


 福島第1原発で事故が起きたわけだが、いまでも周辺の放射線量は高い。私は主に3号機を担当していたが、今では見るも無残な姿。個人的には残念で、かつ心配な気持ちが強い。

 福島第1原発から海を見ると、波は穏やかなことが多いので、まさか、あれほど巨大な津波が襲ってくるなんて想像もできなかった。1つの原子炉で炉心損傷が起きる確率は年間で10のマイナス6〜7乗、つまり100万年、1000万年に1回程度と説明されていた。

 今振り返ってみると「なんだ、この数字は?」と思うのだが、当時は「炉心損傷なんで起こり得ない」と思っていた。しかし今回の事故で、その“神話”は崩壊した。工学的に炉心損傷は起こりえないわけだが、さらに安全性を高めるために、東電はアクシデントマネジメントという方策をとった。10年ほど前のことだったと思う。
 このアクシデントマネジメントというのは原子炉を冷却する電気系統が使えなくなったときに、消防用の消火水を原子炉の中に注入したり、原子炉格納容器から蒸気を抜く「ベント」をしたりするもの。この対策をとることによって、原子炉での炉心損傷が起きる確率が10のマイナス6〜7乗から、さらに20〜30%安全性が高くなると言われていた。

 原子炉の安全設計というのは「多重防護」といって、何重もの対策をとっているのが特徴だ。徐々に事態が悪化していくというシナリオがあって、第1の壁が破られれば、第2の壁が守る。それが破られれば第3の壁があり、それが破られれば第4の壁があるといった感じ。原子炉は多重に防護していて、もちろん運転マニュアルもあった。何かトラブルが生じればこういう操作をする、悪化すればこういう操作をする、さらに悪化すればこういう操作をする――。このような段階的なマニュアルがあったわけだが、今回の事故は何段階もあるバリアが全く機能しなかった。通常運転から最悪の状態に一気にジャンプアップしてしまったことが、大きな問題だ。

 炉心損傷は起こりえないはずだったが、より安心・安全のために行っていたアクシデントマネジメント。今回、事故が起きたとき、消防用の消火水を注入し、ベントをした。ところが、水がなくなった。マニュアルには「原子炉に海水を注入する」などと書かれておらず、海水を注入するということは、東電の財産を捨てることを意味する。「海水注入が55分間中断した、しない」という“すったもんだ”の話があったが、そもそも海水を注入するというマニュアルはなかったのだ。

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1106/07/news010_3.html


ベントをすれば、格納容器の圧力は下がり、爆発する可能性は低かった。ところが1、3、4号機では原子炉建屋が水素爆発した。原子炉建屋が水素爆発することを、東電は全く想定していなかったのではないだろうか。格納容器内の水素濃度が高くなったときには、それを下げる術はある。ところが原子炉建屋が水素爆発するというシナリオは誰も考えていなかったはずだ。

 東電は「なぜ建屋が水素爆発したのか?」という問いに答えていない。私は、このことがとても気になっている。また「格納容器をベントしなければいけなくなったときに、なぜ格納容器の中の圧力が上がったのか」――このことも全く説明していない。今後、このことは明らかになっていくだろうが、どうも情報の出し方がスムーズでなく、かつ一元化されていないことが問題だ。

 民主党の細野首相補佐官をメインにして、東電、原子力安全・保安院、原子力安全委員会、文部科学省が一緒になって会見している。最長5時間の会見もあった。私は「情報の一元化をすべきだ」と訴えてきたが、あの会見は場所を一元化しただけで、情報は全く一元化されていない。

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1106/07/news010_4.html

「原発に未来? ない」


北朝鮮による拉致問題で、被害者家族として活動した蓮池透さん。かつて東京電力、しかも福島第1原発で働いた経験を持つ蓮池さんは、今回の大惨事をどのように見ているのだろうか。


 東京電力の福島第1原発はいまだ危険な状況が続いている。北朝鮮による拉致問題で被害者家族として活動した蓮池透さんは、かつて東京電力、しかも福島第1原発で働いた経験を持つ。発電所全体の安全統括などを担当していた彼は、今回の大惨事をどのように見ているのだろうか。

原子力政策は見直すべし 蓮池透さん


 東京電力福島第1原発で事故が起き、2カ月が経過して、ようやく「メルトダウン」という言葉が出てきた。もし事故が起きた3月11日に「メルトダウンした」と発表していたら、日本は大変なことになっていたはずだ。だから東電は「メルトダウン」という言葉を使わなかったのだろう。

 毎日のように原発事故のニュースを見ていて、「もういいや」「もう飽きた」という人もいるのではないだろうか。多くの人が原発事故のニュースに“鈍感”になってきたタイミングで、東電は「メルトダウンしていた」と説明したのだ。

 工学的にメルトダウンが起きる確率は10のマイナス6〜7乗と言われてきたが、それが1度に3機も起きてしまった。これほど大規模な事故が起きてしまった以上、今後の原子力政策はきちんと見直さなければいけない。
 私が最も心配しているのは、菅首相がいつも思いつきでこの問題を語っているのではないか、ということ。例えば菅首相は浜岡原発の運転停止を命令したわけだが、それを聞いて「なんなんだ!?」と思った。「今後30年以内に巨大地震が発生する確率は87%。だから浜岡原発は危ない」という気持ちは分かるが、なぜ浜岡原発を停めて他の原発は停めないのだろうか。菅首相は「国民が騒いでいるから、浜岡原発を停めておけ」といった思いつきで、語っている気がしてならないのだ。

 今後、原発を増設することは難しいだろう。ただ一度に原発を停止してしまうと、日本のエネルギーの需給関係はめちゃくちゃになってしまう。また日本経済はどうしようもなくなってしまうだろう。ドイツのように、日本の原発もフェイドアウトするしかない。何年後かに原発依存度を低くしていかざるを得ないわけだが、フェイドアウトしていく分を他のエネルギーで賄わなければいけない。代わりのエネルギーは水力なのか、火力なのか。水力は開発しつくしているし、火力はCO2などの問題がある。

 菅首相は「1000万戸の屋根にソーラーパネルを設置する」と、また思いついたことを言っている。原発をフェイドアウトしていくのであれば、新エネルギーに対してもっと予算をつけなければいけない。もっと効率の良い太陽光パネルや風力発電所を作りながら、同時に原発を減らしていかなければいけない。

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1106/08/news013.html

原発に、将来はない


 私は福島第1原発事故が起きる前から「今後、日本の原発はどうなるんだろう?」と思っていた。今、青森県の六ヶ所村で再処理工場※(1)を動かそうとしている。その工場から出てくる「ガラス固化体」※(2)というゴミをどこに捨てるのか。このことは、まだ決まっていない。

※再処理工場:日本全国の原子力発電所で燃やされた使用済み核燃料を集め、その中から核燃料のウランとプルトニウムを取り出す工場。

※ガラス固化体:液体状の高レベル放射性廃棄物をガラス原料とともに高温で溶かして、ステンレス製の容器(キャニスタ)に入れて冷やし固めたもの。

 青森県六ヶ所村に原発のゴミを貯蔵することはできるが、あくまで一時的なもの。政府は「最終処分場を建設できる自治体は手を挙げてほしい」と公募していて、これに市町村が手を挙げれば、それだけで1億円くらいが入ってくる。ただ今回の事故が起きる前に、手を挙げたところはなかった。事故が起きた今、「ウチの町に最終処分場を作ってください」という市町村は出てこないだろう。原発のゴミを捨てる場所がなければ、下流からどんどんふんづまりになっていって、使った燃料を出せない状況になってしまう。

 使った燃料を出せなくなれば、新しい燃料を入れることができなくなる。ということは“発電ができない”事態になってしまう。私の自論は「原発を増やしていくのはいいが、そのためには最終処分場をきちんと作ってからやってくれ」だ。しかしこれはもう無理だ。

 地元の人に“原子力文化”のようなものを根付かせるには、少なくとも10年はかかる。「邪魔なモノだけど仕方がない。地元住民の雇用にもなる」「いろんな交付金も出る」といった理由を挙げ、地元の人に理解してもらうのには10年ほどかかる。なぜなら何もないところに、いきなり原発のゴミを持って来ることは不可能だからだ。この最終処理の問題を解決しない限り、原発に将来はない。

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1106/08/news013_2.html

原発内での作業員が心配だ


 原発内で作業員が被ばくしているが、とても心配だ。今回の事故で、被ばく線量限度の250ミリシーベルトを超えた作業員も出ている。内部被ばくというのは、ものすごく恐ろしいもの。原発作業員は「タイベック」という白色のつなぎを着ていればアルファ線やベータ線を防ぐことはできるが、内部被ばくをしてしまうとアルファ線、ベータ線、ガンマ線すべてをあびることになってしまう。

 福島第1原発では現在、内部被ばくのチェックをしていないだろう。なぜなら内部被ばくを計測できるホールボディカウンターがある建物が、津波でやられていると思うから。もし津波でやられていなくても、ホールボディカウンターという機械はとても敏感で、周囲の放射線量の数値が高ければうまく動かない。今、原発周辺の放射線量はとても高いので、ホールボディカウンターは使えない状態になっているはずだ。

 東電は、ホールボディカウンターで計測した数値を公表しようとしていない。原発で働いている作業員は、できるだけ早くホールボディカウンターで内部被ばくをチェックすべきだ。東電に「内部被ばくの数値を公表せよ」と言っても「これは個人情報にひっかかるので……」といった話になるかもしれない。しかし、この数値は公表すべきだ。

政府はけしからん

 政府は、年間許容被ばく量を20ミリシーベルトに設定したが、これには「けしからん」と思った。何を根拠にかというと、文部科学省は国際放射線防護委員会(ICRP)※の声明をもとにしたという。最近になって「目標を1ミリシーベルトにする」と発表したが、大人、女性、子ども……みんなが20ミリシーベルトというのは、やはりおかしい。

※文科省はICRPの「非常事態が収束した後の一般公衆における参考レベルとして、1年間で1〜20ミリシーベルトの範囲で考えることも可能」とした声明をもとに、暫定的な目安を発表した。

 国や自治体による放射線量の発表は、信頼できない。自分で線量計を購入し、子どもたちが遊んでいる公園などを計測する人が増えてきているようだ。福島市や飯舘村などに行った人に聞いたところ「国が発表している数値よりも、放射線量は3倍ほど高い」と言っていた。赤ちゃん、子どもが心配だ。政府はできるだけ早く、避難を含めて検討すべきだろう。

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1106/08/news013_3.html



34. 2011年6月18日 01:55:44: MiKEdq2F3Q

放射能あびて、250円の弁当食って、日当1日6000円。過酷すぎる『原発労働記』


『原発労働記』堀江邦夫/講談社文庫


原発が生み出すのは「電気」じゃない。あれは莫大な「お金」を生み出すための装置なのだ。ならば、せめてそのために働いている人の給料ぐらい良くしてあげてよ! と言いたくなるほど劣悪な労働の実体を暴いた命がけのレポート。

以前、ちょっとした理由で関東近県の貯水ダムを見学してまわったことがある。ダムに行くと、たいていどこでも見学者向けの資料館が併設されており、ダムの仕組みや、ダムがいかに人々の暮らしに役立っているかを解説した展示が、これ見よがしにかかげられていた。

巨大土木としてのダムには心をときめかせつつ、どことなく違和感もぬぐえなかった。なぜなら、どの説明展示にも奇麗事しか書かれていないからだ。

それでも、ダムはまだマシな方だ。同じような展示スタイルは原子力発電所でも見られるが、こちらは問題がもっと深刻だ。原発を運営する側──電力会社は、口を揃えて

「原発は安全で、コストが安く、クリーンなエネルギーです」

とアピールしてきた。でも、ひとつも根拠のないお題目だったことを、福島第一原発が証明してしまった。なんでこんなことになってしまったんだろう。

いまからおよそ30年前に、みずから原発労働者の中に身を投じた人物がいた。その人物、ドキュメンタリー作家として活躍していた堀江邦夫は、政府や電力会社、関係団体など原発推進側が過剰に安全性をアピールする一方で、それ以外の側からは頻繁に危険性を訴える情報が出てくることに、いらだちを感じていたという。そのいらだちの元を確かめるために、作家の身でありながらわざわざ原発の中に労働者として入り込んでいったのだ。

作家から原発労働者となった堀江は、1978年9月28日から1979年4月19日までのおよそ約半年のあいだ、美浜原発、福島第一原発、敦賀原発という3ヶ所を渡り歩いてきた。そこで見聞きしてきたことの記録が、「原発ジプシー」(1979年/現代書館)というタイトルで刊行された。原発の内部では何がおこなわれているのか? 本当に原発はクリーンなのか? そうした疑問に対して、著者自身の実体験を元に書き記された「原発ジプシー」は、日本の原発事業が“それなりに”運営されていた当時でさえも、あまりにショッキングな内容でかなりの注目を浴びた。

現在では入手困難となった「原発ジプシー」だが、それを一部改稿、改題して発売されたのが、今回、講談社文庫として刊行された『原発労働記』だ。元本からは労働者仲間の詳細や、彼らが抱く心情といった部分を削除しているが、著者本人が体験した労働の実態については、ほとんどそのまま収録してあるという。わたし自身「原発ジプシー」の噂は知りながら、なかなか入手できずにいたのだが、今回の復刊でようやく読むことができた。…

http://www.excite.co.jp/News/reviewbook/20110613/E1307904552759.html?_p=1

そこには、想像をしていた以上に劣悪な現場の実体が書かれており、愕然とさせられた。原発運営の杜撰さに、怒りを通り越して悲しくなった。

労働者は、メンテナンスのために分離加熱器や低圧タンクに入らされる。その中は窮屈で、息苦しく、おまけに放射線被曝の危険性もある。著者は

「原発の設計には、定検作業が考慮に入れられているのか」

との疑問を抱く。どう考えても、人間が中に入って作業することを前提に設計されていないのだ。ここは本当に人間が働く場所なのだろうか?


それでも、せめて労働以外の部分で人並みの待遇をしてもらえるならいい。けれど、美浜原発の朝礼で著者はこんな言葉を聞かされる。


「本館一階の食堂は電力(関電)さんの社員用であって、私たちが利用できるのは、昼の一二時半から三〇分間と決まっている。ところが、それが守られていないと電力さんから注意された。充分に気をつけてほしい」


孫請け以下の労働者は、偉い偉い電力様と食事を同席してはいけない、というわけだ。

作業中に浴びることを許される放射線量の上限は、たびたび変更(上方修正)される。本来なら、計画線量が上限を越えそうになった労働者は、その作業からはずすべきものだ。けれど、それでは作業効率がわるいので、計画線量の方を上げてしまうのだ。どこかで聞いたような話だ。

就業時間中に病人やケガ人が出ても、当時の福島第一原発(東電)では滅多に救急車を呼ばなかったという。なぜなら、救急車を呼んでしまうと、事故があったことを新聞社に嗅ぎつけられるからだ。だから病人やケガ人は会社の車で病院へ運ばれる。

そもそも、労働者がケガをしたとしても、下請け会社がそれを上の電力会社に報告することは滅多にない。下請け会社が治療費を全額負担して、事故があった事実をもみ消してしまうのだ。


下手に労災なんか使うと「事故が公になり、東電に迷惑をかけることになる。そうなれば会社に仕事がまわってこなく」なる、


というのがその理由だ。

原発って、誰のためにあるのだろう。仕事にあぶれた労働者のためか? でも、賃金は仲介業者にピンハネされて、驚くほどに安い。原発のある土地のためか? でも、美浜原発のそばにある村人は言う。

「この村の者(もん)のなかには、原発のおかげでこの道路ができたんだ、よかったって言う人もいますけど……、電気だって、みーんな遠くのほうに送られちゃってるし……。まあ、自動車のホコリくらいじゃないですか、わたしらが関電さんからもらったものは……」


ならば、送られてきた電力を使っている都市のためにあるのか? 

でも、原発はなくても電力は足りている、という試算もいまはたくさん出てきている。…

http://www.excite.co.jp/News/reviewbook/20110613/E1307904552759.html?_p=2

さあ、そうなると、本当に原発を必要としているのは誰だろう。残る対象は……。

事故を隠蔽したり、被曝したり、仲介業者に給料ピンハネされたり、地震があったり、電力会社が威張り散らしていたり……、この本は30年も前の出来事を記録したものであるはずなのに、いま現在の原発労働の実態をレポートしているようにも読める。

つまりは、地続きなのだ。

原発とそれを取り巻くビジネスは、何年も前からずうっと同じ体質のまま運営されており、何も変わっていない。むしろ悪化してさえいる。その延長上に、あの福島第一原発の事故があるのだ。

原発労働に従事する前に、原発の故障に関する資料をもらいに科学技術庁へ行った著者が、「年々、原発は動かなくなっているんですねえ」とつぶやくと、担当官は鼻白んだ口調でこう言ったという。

「なにを言ってるんですか、あなたは。ちょっとしたトラブルでも、ちゃんとストップする──これこそが原発の安全性を証明してるんですよ!」

自分の仕事に誇りを持つのは結構なことだが、その根拠となっている安全性がぜーんぜん証明されなかったことを、2011年のわたしたちは知っている。

http://www.excite.co.jp/News/reviewbook/20110613/E1307904552759.html?_p=3


35. 2011年6月20日 22:29:48: MiKEdq2F3Q


福島第1原発:作業員30人特定できず…被ばく線量検査


 東京電力福島第1原発の復旧作業に従事した作業員を対象に東電が進めている被ばく線量検査を巡り、厚生労働省は20日、3月中に従事した約3700人のうち30人前後の下請け作業員の身元が特定できていないと発表した。東電が線量計の貸し出し台帳に記載された作業員名を協力企業に照会したところ「そのような社員はいない」との回答だったという。厚労省は「管理がずさんで遺憾だ」として同日、作業員を特定して検査するよう東電を指導した。【井上英介】


 ◇3月に従事

 厚労省労働基準局計画課などによると、3月中の緊急作業従事者は3639人で、このうち3514人の被ばく線量の暫定値が東電から20日までに報告された。残り125人は同日現在も内部被ばく線量の測定を受けておらず、このうち近く検査を受ける者や病気などで当面受けられない者を除く69人について、東電は協力会社を通じて検査を受けるよう呼びかけている。

 厚労省によると、東電は震災発生時から4月半ばまで線量計貸し出しの紙台帳で作業員を管理。福島第1原発の免震重要棟など計2カ所で線量計を貸し出す際、線量計の番号と社名、氏名を作業員に手書きで記入させていた。だが、69人のうち30人前後は書かれた会社に氏名を問い合わせても該当者がおらず、残りは協力会社からの回答待ちという。

 「該当者なし」の作業員からはいずれも線量計が返却され、外部被ばく線量も記入されており、限度(250ミリシーベルト)を超えた者はいないという。4月半ば以降はバーコードなどで管理されているが、それ以前に作業員を把握する手段は紙台帳以外になく、東電は複数の協力会社に問い合わせしたが身元が分からないままという。

 労基局計画課は「該当者がいない理由は不明だが、台帳も線量計も東電の管理で、ずさんというほかない」と話している。

毎日新聞 2011年6月20日 20時52分(最終更新 6月20日 21時16分)


36. 2011年6月20日 23:10:41: MiKEdq2F3Q

作業員の内部被曝 ずさんな放射線管理が生んだ“人災”

産経新聞 6月20日(月)19時32分配信


 福島第1原発の事故処理を行う中で、被曝(ひばく)限度の250ミリシーベルトを超える作業員が相次いでいる。その多くが全面マスクなどで防げたはずの内部被曝だった。東京電力のずさんな被曝対策が浮き彫りと成っている。

 「きわめて深刻な事態だ」。東電・政府統合対策室事務局長の細野豪志首相補佐官は20日の会見で、被曝限度を超えた作業員が計9人に上ったことについて、こう語気を強めた。

 東電によると、被曝限度を超えた作業員9人は、いずれも内部被曝が外部被曝の放射線量を上回った。

 国際医療福祉大の鈴木元教授(放射線病理学)は「これほど内部被曝が出てくるとは予想外だ」と東電の放射線管理体制のずさんさにあきれる。適正に全面マスクを付けて作業を行っていれば防げた内部被曝だったからだ。

 内部被曝は外部被曝と異なり、体内に放射性物質がとどまり放射線を出し続ける。わずかな量でも被曝線量は高くなり、より慎重な対応が求められる。だが、作業員の被曝対策をめぐっては、これまでも東電の管理体制の不備がたびたび指摘されてきた。

 事故直後には、線量計がすべての作業員に行き渡らず、一部は線量計を持たず作業に従事。長靴を履かずに作業していた男性が、高濃度の汚染水に足を入れ被曝する事故も発生した。

 最近も、マスクと眼鏡の隙間から放射性物質が入り被曝していたことが判明。眼鏡を付けたまま装着できるマスクを準備できたのは6月に入ってから。作業中の喫煙、内部被曝を予防するヨウ素剤の飲み忘れなど枚挙にいとまがない。

 鈴木教授は「長期間作業を続けていると感覚がまひしてくる。東電は作業環境を整えるとともに、作業員への教育も十分に行う必要がある」と話している。(原子力取材班)


37. 2011年7月01日 16:24:29: MiKEdq2F3Q

1300人と連絡取れず=4月以降の原発作業員

−被ばく量、最高で150ミリ・東電

 東京電力は30日、4月以降に福島第1原発で収束作業に当たった作業員のうち、内部被ばくの評価が終わった2242人の被ばく量をまとめ、厚生労働省に報告した。被ばく量が最も多かったのは100ミリシーベルト超〜150ミリシーベルト以下の1人だったが、現時点で協力企業の作業員1295人と連絡が取れていないという。

 東電によると、4月から同原発で作業したのは東電社員565人と協力企業作業員3760人の計4325人。このうちホールボディーカウンター(WBC)で検査を受け、内部被ばく量の1次評価が終わったのは2242人だった。既に検査していたり、検査予定を調整中の人を除くと、協力企業の作業員1295人と連絡が取れないという。

 東電は、3月から同原発で作業をしている協力企業作業員の被ばく量調査でも32人と連絡が取れていない。同社は4月15日以降、本人確認をした上で個人線量計を渡していると説明。協力企業を通じて作業員と連絡を取っているが、企業側からの回答が遅れているケースや、既に退職しているケースもあるという。

 厚労省は東電に対し、30日までに4325人全員の被ばく量を報告するよう求めていたことから、改めて検査を急ぐよう指示。7月13日までに残りの作業員について報告するよう求めた。(2011/07/01-00:25)

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011063001054

20 :既にその名前は使われています:2011/07/01(金) 00:15:29.81 ID:R2kff5eP

つい3日前まで69人だったのにw
なんで桁変わってんだよw

27 :既にその名前は使われています:2011/07/01(金) 02:08:35.44 ID:Ht/Jcser

69人とかじゃなかったっけ?
いつのまに1300人とか記録更新してんだよ東電


68 :既にその名前は使われています:2011/07/01(金) 14:10:51.44 ID:KRRNVBpv

ぶっちゃけ、死んだからだろ
1300人も連絡が取れないのは


7 :既にその名前は使われています:2011/06/30(木) 23:55:09.28 ID:vrJZE81q

ばらしちゃうと

コードネーム複数使い分けて限界値超えて繰り返し作業してる人が多いから適当な名前その都度使ってるから連絡とれんのよ

8 :既にその名前は使われています:2011/06/30(木) 23:55:52.92 ID:VOAhVD43

違う 補償問題がめんどくせーからあやふやにしてなかったことにした

作業した証明のような物も渡してないだろうし、使い捨て作業員乙としか言いようがない

そして政府の鬼畜っぷりは異常

9 :既にその名前は使われています:2011/06/30(木) 23:56:35.72 ID:lNybaRQ3
つまり原発事故の死者1300人隠蔽ですか

10 :既にその名前は使われています:2011/06/30(木) 23:56:49.23 ID:2g0ZqKM7

被爆量がオーバーするから名前変えて働かせる
というかもっと働きたいから別人になりすますというのが当たり前になっている
日雇いは被爆線量を計測しない(規定時間しか働かないから計測不要という趣旨らしい)

ちなみに死んでも公表されないから「そんな職員存在しません」で終わる

12 :既にその名前は使われています:2011/06/30(木) 23:58:25.41 ID:5D4M4MmF

変な派遣会社やヤクザ通して人出を集めてたんだろう。
逃げたんじゃなくて東電が作業員の出入りを把握してないんだろうな。


21 :船長 ◆1rc/ds6b9g :2011/07/01(金) 00:16:06.36 ID:mKOGBsD9

昔、東電の孫請けで働いてたけど うちから更に下請け呼ぶときは
ヤクザが資本の会社とか、元ヤクザが親方の連中呼んでたね。
結構人の出入りも激しい感じだったからそういう人達なんかな。


25 :既にその名前は使われています:2011/07/01(金) 01:53:00.84 ID:r468Ktof

割と真面目に言うなら、4次下請け辺りの連絡が付かないんだろう
この辺より下で一時的に雇って〜って人を作業終了後に探す場合で、電話が通じなかったら手紙を送って連絡待ちってな事態になるからね

通常は放射線管理手帳ってのを働く前に発行するんだが、これを作るのに免許証とか住民票が必須になるから、繰り返し入るって手はほぼ使えない

抜け道はあるけど、リスクが高いからやる企業なんて無いと思う
発行機関にも発行依頼元にも本人確認の義務あるし、登録情報も残るからね

http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/ogame/1309445465/


38. 2011年7月02日 00:28:57: MiKEdq2F3Q


東京電力は30日、福島第1原発で4月から働く作業員4325人のうち、1295人と連絡が取れず、被ばく検査を行っていないことを明らかにした。

ほぼ3人に1人で、厚生労働省は13日までに被ばく状況を報告するよう東電に指導を行った。


 東電によると、6月25日までに放射線量を測定したのは2242人と、ほぼ半数にとどまった。 残る半数が被ばく検査を済ませておらず、連絡が取れない1295人はすべて東電の協力会社の作業員。東電や厚労省は、会社を退職して所在がつかめなかったり、氏名が分からないケースなどがあるためと説明している。

 一方、被ばく検査した作業員で、通常時の年間限度にあたる50ミリシーベルトを超えたのは10人。最高は111ミリシーベルトで、協力会社の社員だった。厚労省の担当者は「4月になってもこれだけ高い数字が出るのは異常だ」と話している。

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011070190022243.html

91 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 21:00:04.62 ID:qP162MjHO

1295人が行方不明とかオカルトすぎる


26 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 20:47:09.93 ID:LS3vhzBp0

そりゃそーだろ、どこに誰が配置されてるのか東電が管理できるはずない。
現場作業員は孫請け以下の求人会社が集めてきた寄せ集めであんな小難しい機械の設置どころか、配管もやったことのないド素人が日替わりでやってるんだから。

318 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 21:49:18.15 ID:uZiCkg1S0

東電の仕事は主に管理で実際の作業は下請け、ところが下請けの管理がまともにできてない

下請けでも4次請けくらいまではまとも
7次や8次請けくらいになるとヤクザの口入れ屋の紹介した作業員だったりする


25 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 20:46:47.44 ID:Z41dAr01O

東電ずさんすぎるだろ
人の命を何だと思ってるんだ
関係企業じゃなく東電社員が福島原発行けばいいのに

736 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 23:20:55.85 ID:7mKJkhrH0

これはわざと管理してないんだろ?
規定の被曝量に達すると作業ができなくなるから
作業員は別の所へ流れていく
電力会社は分かってて見逃す
阿吽の呼吸


507 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 22:31:01.13 ID:UMrqNnmH0

東電が被ばく検査なんか初めからやるわけない。
もともと、後腐れない使い捨てとして雇ってんだから。
まあ、福一で働いてたという証明なるものすら渡してないよ。
散々ピンはねされたカネ渡してるだけで。

741 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 23:22:07.39 ID:jLuNvH7i0

もしも癌とかで死んでも、わかんないわけだ。
責任もないのね。 あちゃー信じられないわ。

742 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 23:22:22.80 ID:UMrqNnmH0

この人たちが、福島第一で働いてた痕跡なんて、きれいさっぱりデータ上もないだろうねえ。
はじめから、そういうことになってんの。後々の賠償金負わないために。
東電の協力会社がなけなしの報酬を現金で渡して、さあ、お互いこれで関係なしだ、でお終い。
協力会社は人も組織もドロンしてしまいましたとさ。


101 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 21:02:26.01 ID:tDIgKZ89O

1295人の大内さんが日本の何処かに・・・


102 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 21:02:44.88 ID:pB39xZtK0

被爆調査を行ったら大変なことになるからな
捨て石要員だもの


513 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 22:31:47.23 ID:odikGnaQ0

「記録が無い(取れない)ので被爆状況の詳細はわかりません」
で押し通したいんだよ

187 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 21:19:50.06 ID:7XlWt8Bc0

作業員は積算線量の制限で仕事が無くなるのがイヤだから被爆検査したくない
東電は検査結果が悪くて放射線障害が出たら作業者に保障しなければならないから被爆検査したくない

お互いの利害が一致→結果的に東電(゜д゜)ウマー

194 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 21:21:15.10 ID:e5j22CRk0

3月の20日ごろに海外ニュースで作業風景の写真や映像を公表しないのはホームレスを使ってるのかって笑い話的に言っててムカッとしてたけど事実だったのね・・・

日本政府ムチャクチャ


29 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 20:47:45.42 ID:/5DiShwn0

最初は69人だかじゃなかった?
だんだんバレてったってことかな
本当怖いわこの会社


30 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 20:47:55.69 ID:+SRAk3Ma0

わざとやってるんだよ

43 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 20:51:03.24 ID:v+yqCU4a0

東電は原発作業員を直接雇わないで下請け孫請けといった怪しい業者に死んでも
大して問題ならないよう人を引っ張ってきてもらっている。

要するに自分達が直接雇えば医療費や労災費をもの凄く積む必要性が出てくるから、それを避ける為にヤクザ業者に頼んで人身売買をやっている。

このような犯罪テロ企業を存続させることはマジで危険極まりない。


90 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 20:59:49.65 ID:qw5uYRCyO

下請け孫請け3次請け4次請け…こうやって何重にもすることで責任の所在が不明確になる。


93 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 21:00:21.20 ID:v+yqCU4a0

東電の格言


@検査無しのところに法律無し

A直接雇わなければ100%責任無し

B政治家と官僚そして御用学者を買収すれば全て正義

C下請け作業員が死亡しても別会社の為、関係ない

D国が圧力掛けてきた場合、買収が効くか効かないを検討するべし

E国が折れない時は必要最低限度のことはやるがそれ以外は無視するべし


378 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 22:01:45.88 ID:v+yqCU4a0

最近、偽装臓器売買で医者とヤクザが捕まった。あれと東電とヤクザの関係は
同じだろ。東電はヤクザに死んでも構わない人を揃えればそれなりの報酬を
与えるといったことを原発が始まってから続けてきたんだろ。要するにこれは
行政も暗黙の了解でやってきたということさ。だから東電と政府はグルだから
どっかで手を打つだろう。だがこれを許したら駄目だけどな。


384 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 22:03:02.49 ID:/B3PGxll0

役所とかに生活保護の申請に行くと、働けるなら大阪の西成に行けって、片道切符をくれるんだよ。

そこには住所不定の日雇い労働者が3万人もいて、早朝から沢山の手配師が仕事の斡旋をしている。 手配師が用意した車に乗れば、勝手に原発とかに連れて行ってくれるわけさ。

95 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 21:01:08.02 ID:jkiufvWH0

原発で奴隷の苦しみをさせられた後は、派遣元を即刻首にさせられて廃人かぁ。すごいなー

もうこの国はつぶれていいよね


103 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 21:02:45.27 ID:1oKYD+C70

原発ジプシーなんてどうなろうと知ったことではない、ってこったな。

350 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 21:55:53.81 ID:AUslmNYa0

311以前はこの"原発奴隷"の話するとトンデモ扱いされてたらしいなw

542 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 22:37:55.68 ID:YqIt9xa60

原発ジプシーや原発労働のルポライティングや問題の指摘は、たくさんあるわけだが、日本国民が聞く耳を持たないんだからしょうがない。

福島や浜岡はあれだけ危ない原発だって指摘してた平井憲夫さんだって、結局、生前は理解されることなく死んだろ。

共産党だって、原発事故このかた、赤旗などで色んな問題点を指摘してるが、
全体としてみた場合、「日本人に聞く耳がないので無意味」となる。

単にそれだけ。派遣労働問題だって、原発問題だって、結局、この国の大多数が
変革を望まないし、聞きたがらなければ、人権団体や知識人が警鐘ならしたって、どうにもならん。


106 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 21:03:25.47 ID:61SPngQA0

巨大企業の闇だな
過去数十年間の間人知れず死んでいった人はきっと数知れないほどいるんだって簡単に想像できる産業が原子力発電・・・

みんなその屍の上で原発の電気むりやり買わされている

107 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 21:03:39.54 ID:90FrkymN0

そら6次や7次孫請けまであるんだろう?
最初に送り込んだ手配師までたどるのは至難の技だ。
こういう中抜きで成り立ってきたんだよ、末端の原発労働は。

108 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 21:03:55.56 ID:Dt3wRuPu0

何次下請だろうが、労災は元請の責任だよ。


533 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 22:36:09.25 ID:F2ELaj+g0
>>108
> 何次下請だろうが、労災は元請の責任だよ。

でも東電も把握してなくて、どこにも書類が残ってないなら、働いた本人も原発で作業したこと証明できないから労災なんて無理だろうな。

111 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 21:04:29.87 ID:r6U8fTN30

知ってた。ていうか労基署は今まで何十年もなにしてたんだw


749 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 23:23:22.62 ID:gVAEN7vo0

お前ら、わかってないな。

「労務管理をきちんと行い、身元がしっかりした人間だけしか原子炉に投入するな」

なんて話になったら、この国は原発を使えなくなるんだぞ。 もし、国や警察が、東電を、いや東電だけで無く原子炉を持ってる全ての電力会社に、労務管理をきちんとするように摘発したら、原子力は事実上終焉する。

154 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 21:12:08.06 ID:DSKFk61D0

まぁ、こういう原発ジプシーを調達できなかったら、そもそも作業できなくなるわけで。 いかに非人道的、いかに土人国家であっても、当面、「こういう労働力」が使えないと原発が収束しないんだから、やめさせるわけにもいかんだろ。

身元がまっとうな労働者しか使えないとなれば、原発になんて、誰も行かないぞ。
すると、汚染水が処理できなくて、結局は福島問題は詰む。 だったら、非人道的であろうと、原発ジプシーほうりこむしかないだろ。

302 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 21:42:46.58 ID:VB8c6+CR0

つうかね。線量管理をしなくても良い、捨て駒のような作業員が使えることが
前提の日本の原子力産業だから、今さら驚くほどでもない。
巡り巡って、そういう体質が「福島事故」の間接的な原因にもなってるわけで。

666 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 23:05:40.96 ID:ZRRefC0J0

まともにきちんと人を雇って、保証やら労務管理やったら原発なんてコスト高すぎてやっていけないんだろ


796 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 23:32:06.02 ID:Yb+NVCCU0

マトモな人材にマトモな給料を払って、癌や病気になったときはきちんと補償
してたら、原子力はペイしない。 マトモじゃない日雇いをはした金で雇って、被曝線量なんかもわからず、放射線障害が出ても勝手に野垂れ死んで頂戴ね、というシステムだからこそ、今までも安く原子力で発電できてきたわけで。


155 :名無しさん@12周年:2011/07/01(金) 21:12:28.97 ID:hiMgQ/dTP

21世紀だっていうのに人間の命をこんなふうに使って
成立する原発っていうのはもうやめようよ。


39. 2011年7月03日 00:00:09: MiKEdq2F3Q


フクシマ第1原発への「人材ハケン」を仕切っておるのは、「東」は住吉、「西」は弘道会の3次団体とのことだ。


あと、それとは別に、被災地での瓦礫撤去作業も、ヤクザにとっては、美味しいシノギになっておるんだそうで、西成以外にある数ヵ所の飯場(土工寄宿寮)から、40-50人が駆り出されておるが、


大阪では、こうした手配師のピンハネは、1日1人あたり「500円」が相場なんだが、この「震災関連」だと、一挙に10倍にもハネ上がって、「5000円」も抜いておるんだってなあ。

やっぱ、ヤクザってのは抜け目ねえっていうか、嗅覚が鋭いっていうか、「カネになる」ってことになると、ここぞとばかり、ピャーッと食らいつくよなあ。やっぱ、ヤクザはオモロイよなあ。  しかし、こうしたウラの動きってのは、必ず、
オモテと連動しておるからな。

だから、政治家とか、元請けなんかは、モノ凄いボロ儲けだと思う。知らぬは、目隠しされたバカなコクミンばかりで(笑)、


「いいか、震災復興は、予算が要るんだ。 だから、消費税増税は不可避なんだぞ!」って、大蔵ショウの連中に脅されて、「ハイ、わかりました!」と、
ヌケヌケとヨイショしマクる御用ガクシャ連中だよなあ。

http://toshiaki.exblog.jp/


40. 中川隆 2011年7月18日 20:19:36: 3bF/xW6Ehzs4I : MiKEdq2F3Q

「捨てられた日本国民」

政府は本当のことは教えない。国民がパニックになるから、だって。


政府は知っている。

「3月15日に東京でチェルノブイリの時の何百倍もの放射性物質が検出されたこと」

「年間20ミリシーベルトでなく、10ミリシーベルトでガンが増加すること」

「子供には内部被曝が外部被曝の数万倍の影響があること」

「実際にはプルトニウムやストロンチウムが放出されていること」。

 実は福島の子供は今すぐ疎開すべきなのだ。しかし、政府は今が安全だと思わせられれば、それでいい。将来のことは知ったことではない。枝野官房長官はオフレコでこう話す。


「班目さんはいい人。吉田所長(福島第一原発)は勲一等か国民栄誉賞もの。子供に関しては少しくらい被害が出ると思っていたけど、出ていないんだ」。


この程度の認識。まさに国民を下に見た「棄民国家だ」
隠しきれるものではないのに


「3月15日、東京ではヨウ素やセシウム、テルルといった放射性物質が、1立方メートルあたり数百ベクレル(Bq)検出されていました。これは'86年のチェルノブイリ原発の事故時、日本に降った量の何百倍、何千倍という濃度です。

 しかし、このデータを公表しようとしたところ、上司から『パニックを煽る』と言われました。行政も数値は把握していたと思いますが、おそらくそうした『パニックを止めよう』という力がいろいろと働いたのだろうと思います。名前は明かせませんが、私の同僚でも、検出したデータを公表しないよう言われた人たちが何人もいます」


 これは5月23日に参議院の行政監視委員会において、参考人として招致された小出裕章・京都大学原子炉実験所助教の発言である。

 この日、同委員会には小出氏の他、地震学者の石橋克彦・神戸大名誉教授、後藤政志氏(元東芝の原子炉設計者)、孫正義・ソフトバンク社長ら、4人の「脱原発派」の識者が参考人として招致されていた。

 ところが、この注目すべき委員会の様子は、テレビ等では一切、放送されなかった。NHKも、中継したのは「原子炉への注水を止めたのは誰なのか」との議論が続いていた衆院復興特別委員会で、この「脱原発」委員会は完全に無視した。マスコミでは、翌日の朝刊で一部の新聞が短い概要を取り上げたくらいだ。


これこそが、現在の「政府」「東電」「テレビ・新聞」の本質である。福島第一原発における最悪の事故を、一貫して過小評価して印象操作をしてきた人々は、都合の悪いモノは決して、国民に見せようとしない。

 実際には23日の委員会では4人の論客によって、原発事故に対する政府や東電の対応、これまでの原子力政策に対して厳しい批判が繰り返された。


「今回の事故では人為的ミスが重なっている。シビアアクシデント(過酷な事故)が起きる可能性を『小さい』と言って無視してきた、原子力安全・保安院の責任は大きい。もし次に原発事故が起きれば日本は壊滅する。安全が確信できない限り、原発は段階的に止めていくしかない」(後藤氏)


「日本は、ヨーロッパであれば絶対に原発を作らないような場所(地震多発地帯)に原発を作っている。日本の原発は、すべて地震付き≠フ原発であることを忘れてはならない」(石橋氏)

「政府の放射線量の公表数値は、γ線の数値だけになっている。私は、α線とβ線も計れるガイガーカウンターを持っているが、それで東京都内を計ると、公表数値の2倍くらいの数値になる。政府はウソをついていないが、本当のことも言っていない」(孫氏)

 どの参考人の意見も、原発漬け≠フ日本の状況に対し、大いに疑問を持たせる内容だ。そして、福島の事故の深刻さを十二分に窺わせるものだった。

 しかし繰り返すように、この貴重な委員会での証言は、この国の中枢にいる人々にほとんど無視された。国民には、余計な情報は見せない、聞かせない---。

 それが事故発生以来、一貫している政府・東電、及び一部の御用学者・御用マスコミの姿勢である。

 東京電力は事故発生から2ヵ月以上も過ぎた5月15日、福島第一原発の1号機がメルトダウンしていたと公式に認めた。すると、続いて24日には「2号機、3号機もメルトダウンしている」と公表。さらに25日になると、「1、2号機では原子炉格納容器に7~10cmの穴が空いている」と、驚愕すべき情報をさらりと後出し≠オた。

 参院行政監視委員会に参加した前出・後藤氏は、東電に対する怒りを露にする。


「原子炉がメルトダウンしているか、それに近い状態だというのは、最初から明らかだったんです。いまさら何を言っているのか。東電はどういう判断をしていたのか。当初言っていたように『燃料棒の一部損傷』だと本当に信じていたのか。それともメルトダウンの可能性を発表せず、事故をできるだけ軽く見せたいとでも思っていたのか」


 後藤氏によれば、3月12日前後の段階で原子炉のメルトダウンが始まっていたとしたら、溶融物に水をかけることで大規模な水蒸気爆発が起こり、まさに壊滅的≠ネ被害が出る可能性があったという。


「そんな危機的な時に、東電は『これはチェルノブイリとは違います』などと言っていました。とんでもない話で、実は極めてギリギリな状態だったんです。重大な情報を伏せた上で壊滅的な爆発が起き、急性被曝で多くの人が避難できずに死んでいたら、まさしく犯罪です。殺人行為です。東電はそれほど恐ろしい危機的な状況下で、情報を隠していたのです」(後藤氏)


多くの専門家が指摘していたメルトダウンの可能性を、当然、政府も知らなかったはずがない。しかし、政府は東電の説明を鵜呑みにする形で、同調して「危険はない」と言い続けた。

 だがそうしているうちに、最初「国際基準でレベル4か5」と政府が主張していた規模は、なし崩しに「レベル7」(チェルノブイリ級)に押し上げられた。

一般市民の被曝許容量の「年間1mSv以内」は、いつの間にか「20mSv」に引き上げられ、水道水や野菜の基準値も引き上げられた。

 一方で、東京都内や関東近郊では、大気中の放射線量を「18~20m」などという鳥の目線≠ナ計測し、実は数値が地表より低く出ていることを説明しなかった。


汚染の可能性がある魚の調査では、頭や内臓を抜き取って測定をし、安全≠アピールした。


 政府・東電のやることなすこと、すべてがウソとゴマカシで塗り固められていると言っても過言ではない。小出助教が国会で指摘した通り、彼らは「パニック」を怖れたのか。だが、その国民を見下した情報隠蔽・印象操作により、現実にはどんどんと放射能汚染が広がっている。

賠償額が拡大するのが怖い

 政府がまだ、以下のような「重大情報」を隠しているのをご存知だろうか。


●食道ガン、肺ガン、肝臓ガン、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫は、放射線の累積線量とともに有意に増加する傾向が認められ、その増加は累積10~20mSvから現れている。

●全悪性新生物(ガン)の死亡率は、累積線量とともに有意に増加する傾向を示し、死亡率の増加は累積10mSvから認められ、累積20mSvからは、さらに高まっている。

 これは、医師と弁護士双方の資格を持つ自民党の古川俊治参院議員が、『原子力発電施設等放射線業務従事者等に係る疫学的調査』と題する研究報告書の内容をまとめたものだ。

 この報告書は文科省が管轄下の財団法人・放射線影響協会に調査を委託し、原発作業員らの健康状況や死亡要因を追跡調査し、昨年3月にまとめていたもの。簡単に言えば、「累積の被曝線量が10mSvを超えるとガンになる人が増える」ことを示している。

 つまり文科省は、こうしたデータがあるのを知りながら、大人も子供も区別なく、「年間の被曝許容量20mSv」に引き上げてしまったということだ。

「政府や文科省が決めた、『年間20mSvまで』という被曝の許容量は、何の科学的根拠もない異常な数値だということです。特に、成長期にある子どもたちの放射線感受性は成人の2~3倍になります。一刻も早く、許容量を年間1mSv以下に戻さねばなりません」(古川参院議員)

 他にもこんなデータがある。放射線医学総合研究所が、原発事故後の3月25日に出していた、「甲状腺等価線量評価のための参考資料」と題するペーパーだ。


これは、ヨウ素やセシウムなどの放射性物質を体内に取り込んでおきる「内部被曝」についての資料で、


「3月12日から23日までの12日間、甲状腺に0・2μSv(マイクロ=1000分の1ミリ)/時の内部被曝をした場合」(甲状腺等価線量)、どうなるかを示している。


 そのデータは、恐るべきものだった。


「1歳児(1~3歳未満)→108mSvの被曝」

「5歳児(3~8歳未満)→64mSvの被曝」

「成人(18歳以上)→16mSvの被曝」


 なんと、たった0・2μSvの内部被曝をしただけで、乳幼児は100mSv超に相当する、大量被曝をしたことになるという。

「このデータは3月25日には報告されていたものですが、何度も強く要請することで、最近になってようやく政府機関が出してきた。

1~3歳児にとって、甲状腺への内部被曝は外部被曝の数万倍以上の影響があると考えなければならない。とんでもない数字ですよ」(民主党衆院科学技術特別委員長・川内博史氏)


 冒頭の小出氏の国会証言を思い出して欲しい。3月15日は福島第一の3号機が大規模な爆発を起こした翌日で、この日、東京の一部では、20の内部被曝に相当する放射性物質が降り注いでいたという。

 とすれば、もしその日、屋外で放射性物質を吸い込んでしまった子供がいたら、「基準は1mSvか20mSvか」などという議論がまったくムダなほど、取り返しのつかない大量被曝をしてしまった可能性を否定できないではないか。政府や関係機関がその可能性をきちんと公表していれば、いくらでも避ける方法があったというのに。

 これは紛れもなく、日本政府による大規模な「棄民」に他ならない。大津波で家族や友人を喪いながらも、理性は失わなかった東北の被災者。交通網のマヒや停電に遭遇しても、冷静沈着に黙々と長い家路を歩き通した関東・都内の住民。そして不平も言わず、むしろ積極的に節電に協力した日本国民・・・。

 政府はそんな健気な日本人を、「パニックになる」など見下して情報を隠し、放射能汚染から身を守るチャンスを奪ったのだ。

 世界有数の民主主義国家だと思っていた日本は、実は戦前・戦中の「大本営」時代と何ら変わっていなかったのかもしれない。前出の川内氏は、政府の態度にこう疑問を呈する。


「大人も子供も関係なしに年間20mSvという基準を決めたのも、東電の賠償問題を気にしてのことではないかと言われています。被曝量の限度を年間1mSvのままにしておくと、賠償範囲が膨大なものになり、とても対応できないからだと。でも今守るべきは、第一に国民の健康、そして子供たちを助けることではないのでしょうか」

 現実には今この時点においても、放射能汚染はどんどん拡大している。もともとダダ漏れ≠セと言われてはきたが、原子炉が3つもメルトダウンし、容器に穴が空いていることが確定した以上、これまでの汚染、そしてこれからも続く汚染は、まさにチェルノブイリ超え≠ノなるであろう最悪のシナリオを考えなければならない。


一刻も早く内部被曝の調査を

 これから怖いのは、「内部被曝」だ。放射線障害に詳しい琉球大学名誉教授の矢ヶ崎克馬氏はこう語る。

「チェルノブイリを例に取れば、原発から半径300kmの地域では、事故の約5年後から子供の甲状腺障害が急増しました。そして10年後にはおよそ10人に一人の割合で病気に罹ってしまった。さらに、そのうちの1割以上がガンを発症しています。割合で言えば1000人のうち、15人くらいの子供が甲状腺ガンになってしまったのです」


 このチェルノブイリの「半径300km」を日本に当てはめれば、東京もスッポリと範囲内に収まってしまう。政府は「チェルノブイリとは違う」と言い続けているが、それは、いつもの「今が安全だと思わせられればそれでいい」という、無責任な見方に過ぎない。

「政府の発表する放射線量からして、果たして正しいのかどうか疑わしい。欧米の科学者の中には『福島はチェルノブイリの5倍くらいの放射性物質を出している』という見解もあるのです」(前出・矢ヶ崎氏)

 また北海道がんセンターの西尾正道院長も、こう警告する。


「チェルノブイリでは、10代で放射線を浴びた人が30代で子供を産んだら、奇形児や知的障害を抱えた子供が生まれた、という例が多数報告されています。

医療従事者の中で、被曝する職場環境にいる人は個人線量計を付けていますが、それらの人達でも年間平均被曝量は0・21mSv。文科省の年間20mSvという基準はその100倍です。個人線量計も配布せずに職業被曝の限度と同じにするとは恐ろしい。

しかもこれは外部被曝だけの話。内部被曝も通常より大幅に増えているので、合算した評価で対応する必要があります」


 西尾氏は政府が公表している放射性物質の数値が、セシウムとヨウ素が中心であるのも疑問だという。実際には放出されているはずのプルトニウムやストロンチウムなどの数値は、ほとんど公表されていない。


「プルトニウムは政府が公表しているγ線の20倍の悪影響があるし、ストロンチウムは新陳代謝が活発な子供が骨に取り込むと、骨の成長の妨げになる。子供たちを、いま原発周辺の地域にいさせては絶対にダメなんです。安全性を確保できる場所へ脱出させるべきだと思います」(西尾氏)


 しかし、政府には「福島の子供を疎開させる」というような発想は、まったくない。この2ヵ月、放射能漏れについて「ただちに健康に影響はない」と言い続けてきた枝野幸男官房長官が、能天気かつ誇らしげに、オフレコで語った内容がすべてを象徴している。


「班目(春樹・原子力安全委員長)さんはいい人。発言はブレるがウソは言っていない。あの人が委員長でよかった。(福島第一原発の)吉田昌郎所長は、秋まで政権が続いていれば勲一等か国民栄誉賞ものだ」


「甲状腺の被害は、まったく出ていない。子供に関しては少しくらい被害が出ると思っていたけど、全然出ていないんだ。いずれ政府の判断が正しかったかどうか、結果が出ると思う」


 枝野長官が気楽に言うように、政府にとっては「ただちに」被害が出ていなければ問題ない・・・というのが共通認識なのだろう。したがって、「一刻も早く内部被曝の調査をすべき」という声が上がっても、一向に動こうとはしない。そして放射性物質の半減期により、時間経過につれ測定できる線量は低くなる---。


一方、菅首相や原子力安全委員長の班目春樹氏、原子力安全・保安院の寺坂信昭氏、そして東京電力は、事故対応の初動の不手際を巡り、延々と責任の擦り付け合いをしている。

 だが原発事故は「進行中」だ。3つの原子炉が同時にメルトダウンして、いまだ空気中や大地、そして海へと莫大な量の放射性物質が垂れ流されており、それを止める術も見出せない。

 なのに、彼らの中では危機から国民の命を守ることより、保身をかけた罵り合いが最優先なのだ。まさしく「棄民国家」である。


 前出・小出氏は、参院の委員会での証言の最後に、ガンジーが言い遺した「社会的な罪」に言及した。

「理念なき政治」
「人格なき学識」
「道徳なき商業」
「人間性なき科学」

 すべて、政府・東電、そして原子力ムラの関係者に当てはまる言葉だ。しかし、国民の命を守ることを放棄してしまった彼らに、そんな真っ当な意見は届きそうにない。自分の身は自分で守る。国民にはそれしか選択肢はない。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/7191
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/7191?page=2
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/7191?page=3
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/7191?page=4
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/7191?page=5
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/7191?page=6


41. 2011年7月26日 21:20:46: MiKEdq2F3Q

<原発作業員>被ばくでがん 労災10人


毎日新聞 7月26日(火)2時31分配信


拡大写真

白血病と診断された後にもかかわらず、被ばく可能性のある作業に従事可能な「Y」(イエス)の印が押され、その後「N」(ノー)に訂正された嶋橋伸之さんの放射線管理手帳=池田知広撮影

 ◇9人は100ミリシーベルト以下


 東京電力福島第1原発事故で収束作業にあたる作業員が緊急時の上限250ミリシーベルトを超えて被ばくするケースが相次いだが、過去にがんを発症して労災認定された原発作業員10人のうち9人は累積被ばく線量が100ミリシーベルト以下だった。遺族からは福島第1原発の作業員を案じる声が上がる。 

 厚生労働省によると、10人は作業中に浴びた放射線を原因として労災認定された。内訳は白血病6人、多発性骨髄腫2人、悪性リンパ腫2人。累積被ばく線量が最も高かった人は129.8ミリシーベルト、残り9人は100ミリシーベルト以下で、最も少ない人は約5ミリシーベルトだった。

【動画】50ミリの息子白血病死 母の怒り
http://video.mainichi.co.jp/viewvideo.jspx?Movie=48227968/48227968peevee405906.flv?inb=yt

 中部電力浜岡原発の作業員だった嶋橋伸之さんは91年に白血病で亡くなった。29歳だった。神奈川県横須賀市に住む母美智子さん(74)は、体重80キロだった嶋橋さんが50キロにやせ衰え、歯茎からの出血に苦しんでいた姿が忘れられない。

 嶋橋さんは下請け会社で原子炉内計測器の保守点検をしており、累積被ばく線量は8年10カ月間で50.63ミリシーベルトだった。

 死亡の半年後に戻ってきた放射線管理手帳は、赤字や印鑑で30カ所以上も被ばく線量などが訂正されていた。白血病と診断された後も被ばくの可能性のある作業に従事可能なことを示す印が押され、入院中に安全教育を受けたことになっていた。安全管理のずさんさに怒りがわいた。

 「福島の作業員は命を惜しまずやっているのでしょう。でも、国や電力会社は家族の心も考えてほしい。『危ない』と聞いていれば伸之を原発になど行かせなかった」と美智子さん。

「何の落ち度もない労働者が亡くなるようなことはあってはならない。上限値はすぐに下げるべきだ」と訴える。

 そもそも原発での被ばく労災が表面化することはまれだ。市民団体「福島県双葉地区原発反対同盟」の石丸小四郎代表(68)は震災前、福島第1原発の作業員6人の被ばくによる労災申請を支援し4人が認定されたが、実名を公表したのは2人だけ。「原発の恩恵を受けているとの思いがあり、狭い地域社会の中で補償支給を知られたくない人が多い」と指摘する。

 がん以外の場合には認定自体に高いハードルがある。福岡市の元溶接工、梅田隆亮(りゅうすけ)さん(76)は79年2〜6月に中国電力島根原発(松江市)と日本原子力発電敦賀原発(福井県敦賀市)で働いた。

その後、突然鼻血が出るなどの症状が表れ、慢性的な倦怠(けんたい)感が続いた後、00年に心筋梗塞(こうそく)で倒れた。

被ばくが原因ではないかと疑念を深め、08年に労災申請したが、認められなかった。累積被ばく線量は8.6ミリシーベルト。

再審査を請求している梅田さんは「原発労働者が事業者の都合にいいように扱われている。このままでは自分のようなケースがどんどん生まれてしまう」と懸念する。

 被ばくによる労災認定に明確な基準があるのはがんでは白血病のみ。

「年平均5ミリシーベルト以上の被ばく」と「被ばく後1年以上たってから発症」の2点。

他のがんは厚労省の検討会が判断する。【池田知広、関谷俊介、袴田貴行、西嶋正信】


42. 2011年7月26日 21:23:52: MiKEdq2F3Q

□嶋橋伸之

1993年5月、静岡県労働基準局磐田署に労災申請、実名での最初の認定。(認定2件目)。

中部電力浜岡原発勤務、計測装置点検作業。81年3月から89年12月まで8年10ヶ月勤務して、50.63ミリシーベルト被曝、慢性骨髄性白血病により91年10月20日死亡。29才。94年7月労災支給。

□大内久

1999年9月30日、JCO東海事業所臨界事故。

16〜20シーベルト(16,000〜20,000ミリシーベルト)被曝。35歳。死亡。

□篠原理人

同上。6〜10シーベルト被曝。39歳。死亡。


□横山豊

同上。1〜4.5シーベルト被曝。54歳。生存。

JCO東海事業所臨界事故で水抜きの突撃隊が作られたが、
当時、「針が振り切れた」というのは100ミリーシーベルトを超えたことをさした。

□長尾光明

2003年1月、福島県富岡署に労災申請
福島第一、浜岡原発、ふげんで被曝労働、77年10月から82年1月まで4年3ヶ月従事。70ミリシーベルト被曝。

多発性骨髄腫。2004年1月労災支給。
すべての情報開示と完全な補償を求め雇用主の石川島プラントや東電に話し合いを申し入れたが拒否され、04年10月7日、「原子力損害の賠償に関する法律」に基づき4400万円の損害賠償を求める裁判を東京地裁に提訴。

2007年12月死亡。82歳。2010年 2月、最高裁上告棄却。敗訴確定。


□喜友名正(きゆな ただし)

淀川労働基準監督署に労災申請。
泊、敦賀原発など全国7ヶ所の原発で97年9月から6年4ヶ月間、非破壊検査に従事。99.76ミリシーベルト被曝。

悪性リンパ腫により2005年3月死亡。53歳。

2005年10月、遺族は労災を申請。2006年9月却下。

2007年、不服申し立てにより厚生労働省で「りん伺」(上級官庁に伺いを立てる)決定。 2008年10月労災認定。

http://hatsukari.2ch.net/test/read.cgi/news/1311662284/


43. 2011年7月27日 21:03:38: MiKEdq2F3Q

854 :名無しさん@涙目です。(神奈川県):2011/07/27(水) 17:57:08.50 ID:Bn6GFaCz0

内部被爆するとDNAが障害を受けて前癌状態の異型細胞が出てくる。

異型細胞は弱くて増殖できないものが多いが何度も分裂を繰り返していくうちに増殖力の強い悪性細胞が出てくる。

これが癌細胞。それまでに10年。20年、確率と時間の問題。

胎児、子供はもっと早い。

http://hatsukari.2ch.net/test/read.cgi/news/1311662284/801-900

矢ケ崎克馬 内部被曝

2011年5月17日、福島県・郡山市で行われた「内部被曝の危険性について」の講演

http://www.youtube.com/watch?v=a97kwraJhas
http://www.youtube.com/watch?v=FWE0eY2eZYo
http://www.youtube.com/watch?v=C4O-Xv9fFR8
http://www.youtube.com/watch?v=MgXdOWMgPJI
http://www.youtube.com/watch?v=ukQMdOBBE3M
http://www.youtube.com/watch?v=dwZnzd34AVU
http://www.youtube.com/watch?v=3I_cpTYu5_4
http://www.youtube.com/watch?v=9VBa6bN6e70

被爆判定基準からの内部被爆隠し


 国際放射線防護委員会 ICRPの吸収線量の定義とは、吸収線量は有る一点で規定できる良い方で定義されているが、この報告書ではとくに断らない限り、1つの組織・臓器内の平均線量を意味するものとして用いる。


「吸収線量をどういう様に勘定するか?ですね、近辺を状態をきちっと測るのが基本ですが、臓器全体で影響するとしており、被曝の具体性を捨てさって、単純化と平均化をしてる。」

 内部被曝の無視

  被爆者の内部被曝を無視することを体系化


 原子力推進が目的

  勧告の要約14には、”経済的・社会的要因を考慮して合理的に達成できる限り・・・”

  放射線防護が目的ではない


 「基準そのものが、健康第一ではない」

特に自然科学はですね、具体的に物事を見て、その物事が時間的には、どういう風に発展していくか、隣にあるものとどういう関係を持ちながら相互作用をしていくか、具体性を見ないと科学にはならない。ところが、ICRPは・・」

    ICRPの危険性

 具体制の捨象 単純化・平均化


  (1)科学することを排除

ECRRなどを無視する 笑い飛ばす→検討しない
原爆症認定集団訴訟の結果→見て見ぬふり

 福島原発→「直ちに・・・被害はない」


  (2)事実より教条→御用学者

被曝者に→「あなたは放射線を受けていません」

  国民の安全より統治: 大本営発表


「京都大学なんかで
 非常に原則的な発表をしてる原子力研究者なんかが50になっても今なお、助教、助手」

「結局ね、こういう科学をしない集団というものは、お上の言うことを聞いて、その通りにする。

 ICRPの基準に書かれている事をそのままオウム返し。

 そういう事しか出来ない、科学という事をしない人達が歴とした(れっきとした)大学のお偉い先生に成ってしまう。 ということを私はあえて申し上げる。」

「私が、原爆症認定集団訴訟のときに、初めて被曝問題にあたって、文献を見たときに、びっくり仰天。

 こんな出鱈目な、科学という名前を語って、やっていいものか?っていう怒りに
 奮闘しそうなったそのプロセスをちょっとご紹介したいと思ったのですが、時間がもう来ていると思いますけれども、ちょっと それをご紹介致します。」


ICRP基準は、健康を護るために放射線防護では無い。

功利主義であり、勧告の要約14には

”経済的・社会的要因を考慮して合理的に達成できる限り・・・”

と書いてる。 受忍強要であり、基準値は設けても”そこまでは安全である”という意味ではない。人が亡くなっても我慢しなさいということ。

汚染牛肉食ったり、ホコリ吸い込んだりしての内部被爆は桁違いに危険だからな。東京や埼玉も安心とはとても言えん。

0・2μSvの内部被曝で100mSv超の外部被曝と同等


文科省所管の独立行政法人である放射線医学総合研究所(放医研)が、原発事故後の3月25日に出していた、「甲状腺等価線量評価のための参考資料」と題するペーパーの内容


これは、ヨウ素やセシウムなどの放射性物質を体内に取り込んでおきる「内部被曝」についての資料で、

「3月12日から23日までの12日間、甲状腺に0・2μSv(マイクロ=1000分の1ミリ)/時の内部被曝をした場合」(甲状腺等価線量)、どうなるかを示している。

 そのデータは、恐るべきものだった。


「1歳児(1~3歳未満)→108mSvの被曝」

「5歳児(3~8歳未満)→64mSvの被曝」

「成人(18歳以上)→16mSvの被曝」


 なんと、たった0・2μSvの内部被曝をしただけで、乳幼児は100mSv超に相当する、大量被曝をしたことになるという。

「このデータは3月25日には報告されていたものですが、何度も強く要請することで、最近になってようやく政府機関が出してきた。

1~3歳児にとって、甲状腺への内部被曝は外部被曝の数万倍以上の影響があると考えなければならない。とんでもない数字ですよ」

(民主党衆院科学技術特別委員長・川内博史氏)

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/7191?page=3


44. 2011年7月28日 16:51:19: MiKEdq2F3Q

2011年7月27日衆議院厚生労働委員会「放射線の健康への影響」について参考人陳述 

今の菅政権の対応では、福島中通り、他ホットスポットにいる子供達は、大人になる頃までに確実に癌になります。


児玉龍彦氏は東京大学アイソトープ総合センター長
http://www.nicovideo.jp/watch/sm15140556


45. 2011年8月06日 21:26:46: MiKEdq2F3Q

ピンハネ率93%

核燃料プールに潜る外国人労働者-重層的下請構造で使い捨てられる福島原発労働者

2011年08月06日11時51分


一昨日(8月4日)、日弁連主催の「原発労働問題シンポジウム」に参加しました。とても内容の濃いシンポジウムでしたが、なかでも福島原発労働者からの相談活動を事故前から日常的に取り組まれている福島県いわき市の渡辺博之市議による「原発労働問題〜現場からの報告」は、驚きの連続でしたのでその要旨を紹介します:

 福島第1原発の労働者の多くが宿泊する福島県いわき市で市議会議員をやっています渡辺博之です。


【画像】
http://ameblo.jp/kokkoippan/image-10977201393-11398099045.html


 上の図は私が作成した「原発の重層的下請構造の構図」です。

 東京電力から日立や東芝などプラントメーカーなどへの発注のほか、「東電御三家」と呼ばれている「東電工業」「東京エネシス」「東電環境」という2次下請の企業に発注されます。この「東電御三家」の下に、3次下請となる「常駐下請」の企業がそれぞれ20社ぐらいずつぶら下がっています。

 さらに、その下請として、地元の専門業者が4次下請となります。4次下請は、パイプやバルブ、電気など、それぞれ固有の技術力を持っている業者で、ある程度地元では知名度がある企業です。

 この4次下請の専門業者が、5次下請となる「派遣会社」――「派遣会社」と一応呼んではいますが実態はまともな派遣会社からすれば一緒にしてくれるなと怒り出すような違法な「人夫出し業者」と言うべきものです――この人夫出し業者(派遣会社)を経由して、必要なだけの作業員をかき集めているのです。

 さらに、人を集めることができなければ、その下に、6次、7次の下請となる人夫出し業者(派遣会社)から作業員を集めることになり、場合によっては20次下請ぐらいまでの重層的な人夫出し業者(派遣会社)がからんでくることもあります。

 5次下請以下の人夫出し業者(派遣会社)になると、下請の順位はその都度入れ替わったりしますし、派遣会社から派遣会社への多重派遣というのも日常的に行われてます。

 実際の労働者は、5次以下の下請となる人夫出し業者(派遣会社)に雇われていたとしても、書類上は「常駐下請(3次か4次下請)」の社員ということにされています。しかし、給料は実際に雇われている4次下請以下の人夫出し業者(派遣会社)から受け取ります。

 東電からは労働者の日当が多い場合1人10万円ぐらい出ていますが、この重層的下請構造の中で中間搾取され、4次、5次下請労働者で日当8千円ほどにされ、さらに末端の原発労働者では私が知っている中で最も低い日当は6千500円程度でした。底辺の原発労働者の実態は、日当10万円から9万3,500円も中間搾取され、ピンハネ率は93%で9割を軽く超えているのです。

 原発労働者には、大きく分けて技術者とそれを支える簡易作業労働者がいます。技術者は継続して雇用されるわけですが、簡易作業労働者は必要なときだけ雇用されるという不安定な状態に置かれます。

 とりわけ簡易作業労働者が大量に必要とされるのは、原発の定期検査のときです。原発1基の定期検査で、4千〜5千人が必要とされるわけですが、たとえば福島原発の立地町の一つである双葉町のすべての労働人口でも4千人程度ですからとても足りませんので、いわき市など周辺地域からも多くの労働者が駆り出されることになるのです。そして、必要なときだけ多数の原発労働者を集めるために重層的下請構造が利用されているのです。

原発下請労働者の社会保険未加入問題

 こうした重層的下請構造の中で、福島原発事故が起こる前から、私のところには多くの原発労働者から様々な相談が持ち込まれてきました。一番多い相談は、健康保険や雇用保険などの社会保険未加入問題です。一例を紹介すると、失業して生活ができないと相談に来た30歳代の方ですが、原発下請労働者として1年間働いていたにもかかわらず、雇用保険未加入で失業給付を受給していませんでした。失業後も雇用保険に加入できるので失業給付の受給手続きをすすめたのですが、その方は「これから先も原発で働くかもしれない。手続きをすれば、会社から悪く思われ再び原発で働くことができなくなる」と拒否されました。その方は健康保険証も持っていませんでした。

 また別の原発派遣労働者の方は、社会保険未加入問題について話をすると、「最初から社会保険に加入しないという条件で原発で働かせてもらっているのに、文句を言う奴はとんでもない」と語るなど、仕事がなかなか見つからない人にとって、社会保険に加入させてもらえなくても仕方がない、原発労働の多重派遣の中で賃金が中間搾取されても仕方がない、働けるだけまだましということにされてしまっていて、貧困問題は原発労働においても劣悪な労働者状態を蔓延させる要因になっています。


 こうした相談を受けて、東京電力に対し、原発下請労働者の社会保険未加入問題の実態調査と改善を求める申し入れなどを昨年2月にも実施しましたが、東電側は「下請・孫請会社の調査は難しい」、「プライバシーの問題もあり実態把握が困難である」などと繰り返すばかりで問題解決をはかろうとする姿勢は一切見られません。


危険手当までもピンハネされているのでは


 福島原発事故が発生してからは、事故収束のために賃金のほかに危険手当が支給されるようになりましたが、3〜4月は1日の危険手当が10万円弱でしたが、5月以降は危険手当が1万円程度の人と、5百円〜千円程度の人、まったくもらえない人もいるなど、「危険手当までもピンハネされているのではないか」と語る労働者もいるほどで、原発ジプシーと呼ばれる他県の原発から来た労働者なども危険手当が出ないので帰ってしまう人も出ています。事故発生で放射線量が高く危険が多いのに危険手当も満足に出ないのでは福島原発で働こうという労働者が不足するのは当然ではないでしょうか。この労働者不足にもつけこんで暴力団など反社会的団体の跋扈を許すことにもなっています。そして技術者も不足し、素人が作業をせざるをえない状況も生まれているのです。

東電による徹底した労働者の口封じ 「マスコミに話したら仕事やめてもらう」

 現場の仕事によって被曝線量が多い所と少ない所があるので、それを考慮して仕事を変更しながら進めたりする必要があるのに、仕事が固定化されています。そうした問題があるのに、原発下請労働者は「何があっても訴えません」という念書を書かされた上で働かされています。また、徹底した箝口令が布かれています。東電は原発下請労働者に対して、「マスコミに匿名で話をしたら、誰が話したか分かり、仕事をやめてもらうことになるぞ」という脅しをかけることで徹底した労働者の口封じをはかっているのです。

複雑な重層的下請構造は 暴力団など反社会的団体の介入許す温床

 また、複雑な重層的下請構造は、暴力団など反社会的団体の介入を許す温床にもなっています。福島原発事故前にも、ヤミ金で返済不能になった人や多重債務者などを原発労働者として無理矢理に働かせることなどがありましたが、事故後はさらに暴力団の介入が激しくなっています。作業現場では私物が盗まれるなどの問題が多くなり、まじめな労働者が安心して働けない状況にもなっています。「働く人数が少なくなってもいいから暴力団関係者がいない方が作業が進む」と私に訴える労働者もいるほどです。

原子炉・使用済み核燃料プールで 潜水作業させられる外国人労働者

 それから、原発における労働者使い捨ての象徴とも言える外国人労働者の問題があります。外国人労働者は、原発の定期検査のとき、水が入った原子炉や使用済み核燃料プールに潜水して修繕箇所の事前チェックをさせられているのです。私は実際に福島原発で働かされていた外国人労働者のプール潜水作業を手伝っていたという日本人原発労働者から直接話を聞きました。プールの中は水が青く光っているなどして外からだけではなかなか修繕箇所などが見づらく、人間が実際にプールにもぐって事前チェックをする必要があるそうです。この危険な潜水作業を外国人労働者にやらせていて、潜水作業後は、放射性物質を体外に出すという目的で利尿作用のあるビールを飲ませるそうです。外部の人間が原発構内を視察する場合などには、外国人労働者は目につかないようにしているそうです。あくまで噂話ですが、原発労働者の間では、そうした外国人労働者は囚人が連れてこられているのではないかとまことしやかにささやかれているそうです。外国人労働者が原発でこうした使われ方をしていることは、私自身、多くの原発労働者から実際に聞いていますので、日本の多くの原発で現在も日常的におこなわれていることだと推測しています。

 国際的にも最悪で深刻な福島原発事故のもとで原発労働者のこうした重層的下請構造と無権利状態、使い捨て労働に拍車がかかっています。過酷な状況のなかで被曝しながら働いても、原発下請労働者には何の補償もない現状を即刻あらため、中間搾取をやめさせ、相応の手当を払うなど労働条件の向上が必要です。

 福島第1原発を廃炉にする作業は今後数十年かかると言われています。技術者を全国から集めるためにも、東電は相応の緊急災害手当を支給するとともに、末端の労働者にも届いていることをすぐに確認すべきです。(福島県いわき市・日本共産党市議会議員・渡辺博之氏)

http://news.livedoor.com/article/detail/5765447/
http://news.livedoor.com/article/detail/5765447/?p=2


46. 2011年8月09日 23:32:15: MiKEdq2F3Q

原発作業員が告白「給料は暴力団にピンハネされ、嫌だと言えば脅される」


埼玉県加須市にある旧騎西高校。ここには福島原発のすぐそばの双葉町町民約1200名が避難している。長らく福島第一原発の下請け会社で働いていたBさん(65歳)もそのひとり。そのBさんが、原発の実態にまつわるこんな話を聞かせてくれた。

 Bさんの話によると、原発の現場には暴力団が根深く関わっているという。原発労働は、<電力会社〜元請け(財閥系企業やゼネコン)〜下請け〜孫請け〜親方〜日雇い労働者>という順にヒエラルキーが下がっていき、4次、5次以下の下請けの親方といえば大半が暴力団関係者らしい。しかも、そうした親方に雇われると、作業の危険度や給料の天引き率が加速していくという。


「(一時報道された給料)1日40万円なんて下請けには絶対無理。もらっても1日1.5万円から1.8万円くらいがせいぜいだろう。たっぷり上に抜かれるよ。福島の定検のときなんて暴力団は現場に来ないで海辺で遊んでる。家だって邸宅に住んでてね。仕事に来ない労働者に対して脅しをかけるという話もある。今回、福島に向かう作業員のなかにも、親方から電話が入って怖くて断れないから現場に行く人も多いはずだよ」


 80年代から原発労働に携わってきた川上武志氏(60歳)は、伊方や福井県美浜原発でこんな現場を見聞きしたという。


「ホームレスの労働者が危険な作業区域に回されて、被爆量が高いから宿舎はタコ部屋とか船の中とかに隔離されているという話を聞いたことがあります。2、3日だけ危ない現場に入れられて、何もなかったように、もともといた公園に戻される。しばらくして被爆の後遺症が出たとしても、彼らは訴える術も知らない。そいう人寄せの作業を暴力団は担っているようですね」

週プレNEWS 5月20日(金)20時52分

http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1312620814/501-600


47. 2011年8月15日 23:47:51: PlXINF0k4k
真実の報道に感謝いたします
こんな国に生まれたことを悔やみます。

48. 中川隆 2011年9月01日 20:40:27: 3bF/xW6Ehzs4I : MiKEdq2F3Q

文部科学省委託調査報告書

原子力発電施設等放射線業務従事者等に係る疫学的調査(第W期調査 平成17 年度〜平成21 年度)

平成22年3月 財団法人 放射線影響協会

はじめに

わが国における原子力・放射線利用は、安全の確保を前提に、原子力発電、医療および学術研究での放射線利用等、国民生活を支える様々な分野において定着してきた。しかし、放射線防護の観点から、放射線が生物に及ぼす影響、特に低線量域放射線が人体に及ぼす健康影響については国民の関心が高く、かねてより国民への正しい情報の発信と正しい理解の促進が求められているところである。近年、生物には低線量域放射線に特有の細胞応答機能が備わっていることが知られるようになる等、低線量域放射線の作用機序をはじめとして、基礎研究が急速な進展を見せているが、低線量域放射線の被ばくを受ける人体への健康影響については未解明の点も多く、これを直接的に観察する疫学的調査の役割は決して小さくない。

わが国には、全国的な規模での一元的な被ばく線量登録管理制度があり、原子力発電施設等の放射線業務従事者の正確な被ばく線量の記録等が、(財)放射線影響協会放射線従事者中央登録センターに遺漏なく登録・保管等されている。そこで(財)放射線影響協会は、放射線業務従事者の個人被ばく線量を利用して、低線量域放射線が人体に与える健康影響について科学的知見を得ることを目的に、文部科学省(当時科学技術庁)の委託を受け、1990 年度(平成2 年度)から、原子力発電施設等放射線業務従事者等に係る疫学的調査を開始し、2004 年度(平成16 年度)(5 年を1 期_______とした場合の第V期)までの調査結果を2005 年度(平成17 年度)に報告した。

本報告書は、調査期間をさらに5 年間延長して2009 年度(平成21 年度)までの調査結果をとりまとめたものである。この第W期調査までの結果は総合的に、

「低線量域の放射線が悪性新生物の死亡率に影響を及ぼしている明確な証拠は認められなかったと言える。」

と評価された。 近年公表された15 ヵ国合同解析、英国放射線業務従事者の調査結果では、白血病を除く全がんについて統計学的に有意のリスクの存在することが報告されているが、喫煙を含め交絡因子の関与の程度が不明確である。しかし、わが国のこの放射線疫学調査では直接的に喫煙等の生活習慣情報にもとづく調整が可能なサブグループを有することが特徴であり、さらに観察を継続することにより貴重な科学的知見を提供するものと期待されている。

したがって、低線量域の放射線が人体に及ぼす健康影響について、より信頼性の高い科学的知見を得るためには、長期にわたる調査継続による統計力の増強と、交絡因子の影響を排除した条件での新たな評価が是非とも必要である。そのためには、今後ともこの放射線疫学調査を継続していくことが強く望まれ、諸賢兄姉のご支援を切にお願いする次第である。

T.第W期調査の概要

1.調査目的

(財)放射線影響協会では、1990 年度(平成2 年度)から文部科学省(旧科学技術庁)の委託を受けて、原子力発電施設、原子力研究開発施設等の放射線業務従事者等を対象とした疫学的調査(以下、放射線疫学調査と略記。)を実施している。この放射線疫学調査は、未解明の点が多い低線量域放射線の健康影響について、科学的知見を得ることを目的としており、(財)放射線影響協会放射線疫学調査センターがその実務を担当した。

この報告書は、前回の第V期調査(2000 年度(平成12 年度)〜2004 年度(平成16 年度)から、さらに調査期間を5 年間延長し、2009 年度(平成21 年度)までの第W期調査結果をとりまとめたものである。

2.調査方法


2.1 追跡方法等

この放射線疫学調査の対象者数は、原子力発電施設等において放射線業務に従事するため、1999 年(平成11 年)3 月31 日までに原子力事業者等から(財)放射線影響協会放射線従事者中央登録センターへ登録され、実際に放射線業務に従事した日本人の男女合計約27 万7 千人である。

放射線従事者中央登録センターから提供された調査対象者の個人識別情報をもとに調査した住所情報にもとづいて、市区町村長から調査対象者の住民票の写し等の交付を受けて生死を確認した。また厚生労働省から人口動態調査死亡票(CD-R転写分)の提供を受け、住民票の写し等により確認した死亡者を照合することにより死因を調査した。

放射線業務上の被ばく線量は、2007 年度(平成19 年度)までの年度別個人線量を放射線従事者中央登録センターから提供を受けた。調査対象者のうち、2009 年(平成21 年)3 月31 日までに、男女合計約21 万2千人の生死を確認できた。残る約6 万5 千人は住所情報を収集できなかった等の理由により生死を確認できていない。

2.2 解析方法

この放射線疫学調査の解析対象者は、前向きに生死を確認できた男性、すなわち一旦住民票の写しの交付を受け、その後の生死を確認できた男性約20 万4 千人である。

解析の対象となった放射線業務従事者について、前向き観察期間(1991 年(平成3 年)〜2007 年(平成19 年))における、主として悪性新生物の死亡率と放射線業務上の被ばく線量との関連を検討するため、「外部比較」および「内部比較」1を行った。

「外部比較」では、解析対象者の死亡率が、全日本人男性死亡率(20 歳以上85歳末満)に比べて高いか否かを検討するため、年齢、暦年で調整した標準化死亡比(SMR)を求めた。SMR は、観察死亡数と、全日本人男性死亡率から算出した期待死亡数との比である。またSMR が 1 に等しいかどうかについて両側検定を行い、p 値が0.05 未満の場合に有意であると判断した。

なお、外部比較では、放射線被ばくによる発がんの最短潜伏期を考慮しなかった。

「内部比較」では、解析対象者を年度別被ばく線量の累積値(以下、「累積線量」と略記。)により10、20、50 および100mSv を区切りとする5 群に分類した。年齢、暦年および最新の住民票の写し等の市区町村にもとづく地域で調整し、累積線量の増加にともなって死亡率に増加する傾向があるかどうかについて片側検定を行い、p 値が0.05 未満の場合に有意であると判断した。この場合の期待死亡数は、累積線量群別の死亡率が、線量群を無視した解析対象者全体の地域別・暦年別・年齢5 歳階級別死因別死亡率と同率であるとして求めた。

なお、解析にあたり、非新生物疾患については最短潜伏期を考慮せず、新生物については放射線被ばくによる発がんの最短潜伏期を、白血病では2 年、その他の新生物では10 年を仮定した。部位別悪性新生物については、多数の検定を繰り返して行うと偶然有意となることが考えられるので、解析対象の16 部位を検定回数とした多重比較(Bonferroniの方法)を行った。悪性新生物(固形がん)および非新生物疾患については、喫煙による交絡の可能性を検討するため、15 ヵ国国際共同研究方法等を参考にそれぞれ喫煙関連疾患、非喫煙関連疾患に分けて解析した。


本報告書で用いた用語の解説


p 値

統計解析により得られた結果より、さらに偏った結果が起こる確率を p 値という。あらかじめ定めておいた小さな確率(これを有意水準と呼ぶ)よりも、得られた p 値が小さければ有意と判断する。この疫学調査では、有意水準を5%としたので、p 値 が0.05 より小さい場合に有意と判断した。

有意

有意であるとは、ある結果が単に偶然に起きたとは考えにくいということであり、有意でないとは、ある結果が偶然でも起こりうるという意味である。通常、統計的有意性の判断は、p 値と有意水準によって行われる。p 値が有意水準よりも小さいときに有意であると判断し、p 値が有意水準よりも大きいときに有意ではないと判断する。


悪性新生物

「がん」とも呼ばれ、他の組織に浸潤あるいは転移し、身体の各所で増大する病気。


固形がん

白血病などの血液系腫瘍と異なり腫瘍血管で栄養され,腫瘍細胞のほかに線維芽細胞や細胞外基質(支持組織)からなる腫瘍塊をいう。


交絡因子 (confounding factor)

今、知りたいと考えている要因(この疫学調査では放射線)と結果(この疫学調査では死亡)との関係をゆがめる第3 の因子のことを交絡因子という。放射線とがん死亡との関係を考える場合、喫煙等が交絡因子と考えられる。


多重比較法

統計的検定では計算により求めた統計量(検定統計量)が出現する確率を、予め定めた有意水準(一般には5%あるいは1%)と比較して有意性の判断を行う。有意水準を5%とすることは、95%は正しいが5%は間違っている可能性があり、統計学的に有意な結果は、偶然によっても20回に1 回は起こり得ることを意味している。このため、多数の検定を繰り返して行う場合には、検定回数に応じて有意水準が増加してしまうことが問題とされており、これを防ぐために全体の有意水準を保つことを目的として検定の基準を厳しくする方法を多重比較法という。

調査集団

本調査では、1999 年(平成11 年)3 月までに中央登録センターに登録された者約34.3 万人のうち、実際には放射線業務に従事しなかった者等を除いた約27.7 万人を調査集団とした。

低線量域(低線量・低線量率)

原子放射線の影響に関する国連科学委員会 (UNSCEAR: United Nations Scientific Committee on the Effects of Atomic Radiation)の2000 年報告書では、

合計線量が線量率の如何に関わらず200mGy 以下を低線量とし、

また線量率が合計線量の如何に関わらず(約1時間の平均で)0.1mGy/分以下の場合を低線量率としている。


低LET 放射線

LET(linear energy transfer の略、線エネルギー付与)とは、荷電粒子が物質中を通過する際、物質原子との衝突により、単位距離あたりにその物質に付与するエネルギーを表す。

但し、LET(線エネルギー付与)の用語は非荷電粒子にも用いられている。この低LET 放射線とは、LET(線エネルギー付与)の低い放射線のことであり、X 線、γ線およびβ線がこれに属している。

標準化死亡比(SMR:Standardized Mortality Ratio)

ある集団の観察死亡数と、その集団が基準集団と同じように死亡したと仮定した場合の死亡数(期待死亡数)の比を標準化死亡比(SMR)と言い、以下の式で計算される。

SMR=(観察死亡数)/(期待死亡数)

3.調査結果

3.1 解析対象者の特性

前向きに観察した解析対象者(男性:203,904 人)の観察人年は222.7 万人年で、一人当たりの平均観察期間は10.9 年であった。この観察期間内の死亡数は14,224人、このうち悪性新生物の死亡は5,711 人であった。

また2007 年(平成19 年)12 月31 日現在、解析対象者の平均年齢は54 歳で、出生年の最頻値は1950 年代であった。

被ばく線量に関しては、一人当たりの平均累積線量は13.3mSv であった。


3.2 外部比較

全死因のSMR(95%信頼区間)は1.01(0.99- 1.03)で有意差は認められなかった。

非新生物疾患のSMR は0.95(0.92- 0.97)で有意に1 より低く、疾患別(10 疾患)のSMR にも有意に1 より高いものは認められなかった。

慢性リンパ性白血病を除く白血病のSMR は1.00(0.84- 1.18)で有意差は認められなかったが、白血病を除く全悪性新生物のSMR は1.04(1.01- 1.07)で有意に1 より高かった。

部位別悪性新生物(16 部位)のSMR は、肝臓、肺の悪性新生物が有意に1 より高かったが、他に高いものはなかった。
なお、外因死のSMR は有意に1 より高かった。


3.3 内部比較

累積線量の増加にともなって、慢性リンパ性白血病を除く白血病の死亡率には有意の増加傾向は認められなかった(p=0.841)。一方、白血病を除く全悪性新生物の死亡率には有意の増加傾向が認められたが(p=0.024)、肺の悪性新生物を除くと有意の増加傾向は認められなかった(p=0.171)。

全死因、非新生物疾患および外因死の死亡率には、累積線量にともなう有意の増加傾向は認められなかった(全死因; p=0.136、非新生物疾患; p=0.609、外因死;p=0.087)。また非新生物疾患の疾患別(10 疾患)の死亡率にも、有意の増加傾向は認められなかった(いずれの疾患もp≧0.05)。

部位別(16 部位)の悪性新生物では、食道、肝臓および肺の悪性新生物の死亡率に、累積線量にともなう有意の増加傾向が認められた(食道; p=0.039、肝臓;p=0.025、肺; p=0.007)。また非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫に有意の増加傾向が認められた(非ホジキンリンパ腫; p=0.028、多発性骨髄腫; p=0.032)。
多重比較法では、これらすべての悪性新生物は有意ではなかった(食道; 調整後p=0.471、肝臓; 調整後p=0.333、肺; 調整後p=0.106、非ホジキンリンパ腫; 調整後p=0.365、多発性骨髄腫; 調整後p=0.406)。

喫煙関連の悪性新生物の死亡率には、累積線量の増加にともなう有意の増加傾向が認められた(p=0.009)。

しかし、喫煙関連の悪性新生物から、肺の悪性新生物を除くと有意の増加傾向は認められなかった(p=0.108)。

また非喫煙関連の悪性新生物の死亡率には、累積線量の増加にともなう有意の増加傾向は認められなかった(p=0.830)。

一方、喫煙関連および非喫煙関連の非新生物疾患の死亡率には累積線量にともなう有意の増加傾向は認められなかった(各々p=0.369、p=0.808)。


4.考察

4.1 外部比較の結果について

慢性リンパ性白血病を除く白血病の死亡率は、全日本人男性死亡率(20 歳以上85 歳未満)との有意差は認められなかった。

白血病を除く全悪性新生物の死亡率は、全日本人男性死亡率に比べ有意に高かったが、これは肝臓、肺の悪性新生物の死亡率が有意に高いことが寄与しているものと考えられ、喫煙、飲酒等の生活習慣等による影響の可能性を否定できない。

非新生物疾患の死亡率は、全日本人男性死亡率に比べ有意に低く、疾患別(10疾患)の死亡率においても有意に高い疾患は認められなかった。

非新生物疾患の死亡率を観察期間別にみると、近年では全日本人男性死亡率との有意差は認められなくなりつつあるが、観察期間を通じた死亡率が有意に低いのは、健康労働者効果の影響が考えられる。また白血病を除く全悪性新生物は、相対的に健康労働者効果の影響を受けにくいことを示唆する結果が示されている。

4.2 内部比較の結果について

慢性リンパ性白血病を除く白血病の死亡率に、累積線量の増加にともなう有意の増加傾向は認められなかった。

白血病を除く全悪性新生物の死亡率には有意の増加傾向が認められた。

しかし、白血病を除く全悪性新生物から、肺の悪性新生物を除外した場合には、累積線量にともなう有意の増加傾向は認められなかった。

また悪性新生物(固形がん)を喫煙関連および非喫煙関連の悪性新生物に分類した調査では、累積線量の増加にともなって、喫煙関連の悪性新生物の死亡率に有意の増加傾向が認められた。

しかし、喫煙関連の悪性新生物から肺の悪性新生物を除外した場合および非喫煙関連の悪性新生物の死亡率には有意の増加傾向は認められなかった。

このようなことから、累積線量にともなって白血病を除く全悪性新生物の死亡率に有意の増加傾向が認められたのは、喫煙等による生活習慣等の交絡による影響の可能性を否定できない。

一方、非新生物疾患についても悪性新生物(固形がん)と同様に、喫煙関連疾患、非喫煙関連疾患に分類して調査したが、双方の死亡率には累積線量にともなう有意の増加傾向は認められなかった。

喫煙関連の悪性新生物と喫煙関連の非新生物疾患で、死亡率と累積線量との関連が異なるのは、喫煙による影響(リスク)は、悪性新生物が非新生物疾患より大きいことに起因していることが考えられる。

食道、肝臓および肺の悪性新生物の死亡率、また非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫の死亡率に、累積線量にともなう有意の増加傾向が認められた。


なお、多重比較法では、これらすべての悪性新生物は有意ではなかった。
この放射線疫学調査では、一人当たりの平均観察期間が10.9 年と短いため、これらの悪性新生物の死亡率は、累積線量との有意の関連を偶然示した可能性についても否定できない。特に、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫は、死亡数が少なく不確実性が高いと考えられ、また欧米の放射線疫学調査においても累積線量との有意の関連を示す事例は多くない。

5.総合評価

第W期調査までの結果を総合して評価すると、以下のことから、低線量域の放射線が悪性新生物の死亡率に影響を及ぼしている明確な証拠は認められなかったと言える。

外部比較では、慢性リンパ性白血病を除く白血病の死亡率は全日本人男性死亡率(20 歳以上85 歳未満)に比べ差は認められなかった。

また白血病を除く全悪性新生物の死亡率は、全日本人男性死亡率に比べ有意に高かったが、生活習慣等の影響の可能性を否定できない。

内部比較では、累積線量の増加にともなう慢性リンパ性白血病を除く白血病の死亡率に有意の増加傾向は認められなかった。

また白血病を除く全悪性新生物および喫煙関連の悪性新生物の死亡率に、累積線量の増加にともなう有意の増加傾向が認められた。

しかし、これらの悪性新生物から肺の悪性新生物を除いた場合には、有意の増加傾向は認められなかった。

非喫煙関連の悪性新生物の死亡率に、累積線量にともなう有意の増加傾向は認められなかった。

これらの事実を勘案すると、今回認められた白血病を除く全悪性新生物の死亡率と累積線量との有意な関連は、生活習慣等の交絡による影響の可能性を否定できない。


6.今後の課題


今回の調査では、平均観察期間は約11 年であり、解析対象者約20 万4 千人のうち死亡者数は約7%と少ないため、この対象者について観察期間を更に延長する必要がある。また生活習慣等の交絡による影響の可能性を否定できないことが示唆されているため、交絡因子の関与についての調査も必要である。したがって、低線量域放射線と健康影響について、より信頼性の高い科学的知見を得るためには、今後ともこの放射線疫学調査を継続する必要がある。


U.第W期調査

1.調査目的、体制等

1.1 調査目的

放射線による健康への影響については、原爆被爆者、放射線治療を受けた患者等の研究データから多くの科学的知見が得られている。とりわけ、広島・長崎の原爆被爆者についての疫学研究成果は、原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)、国際放射線防護委員会(ICRP)等に、放射線の健康影響に関する重要な基礎的知見を提供している。しかし原爆被爆者のデータは高線量率放射線を瞬時に受けたものであり、低線量・低線量率(以下、「低線量域」と略記。)の放射線による健康影響については、科学的に未だ解明されたとはいえない状況にある。このため、欧米では原子力産業施設従事者を対象とした疫学調査を行い、低線量域放射線の健康影響についての知見を得る努力が払われてきている。

一方、わが国では、原子力・放射線の利用が普及し、原子力発電、医療分野等の社会の様々な分野において定着している。そこで、放射線の健康影響に関しての社会的関心も高いことから、科学的知見を蓄積し、客観的な情報を国民に提供することが重要である。このような状況に鑑み、文部科学省(当時、科学技術庁)は、低線量域の放射線が健康に与える影響に関する科学的知見を得るため、1990 年(平成2 年)11 月から、(財)放射線影響協会(以下、「当協会」と略記。)に委託して、原子力発電施設、原子力研究開発施設等に従事した放射線業務従事者および従事している放射線業務従事者を対象に疫学的調査を実施することとした(以下、「放射線疫学調査」
と略記。)。

3.2 死因別死亡数

調査対象者の生死を、前向きに2009 年(平成21 年)3 月31 日まで追跡した結果、解析条件に適合する2007 年(平成19 年)12 月31 日までの死亡数(男性)は14,224 人であった。死因別では、非新生物疾患、全悪性新生物の死亡数は各々6,310 人、5,711 人であった(表3.2-1〜表3.2-2, pp.39- 40)。なお、女性死亡数は33 人であった(表3.2-3, p.41)。


3.3 外部比較

解析対象者(男性、203,904 人)の死亡率を全日本人男性死亡率(20 歳以上85歳未満)と比較した死因別の標準化死亡比(SMR)および95%信頼区間を求めた(表3.3-1〜表3.3-2, pp.42- 43、図3.3-1〜図3.3-2, pp.44- 45)。
なお、外部比較では、放射線被ばくによる発がんの最短潜伏期を考慮しなかった。


全死因

全死因のSMR (95%信頼区間)は1.01(0.99- 1.03)で、全日本人男性の死亡率に比べて有意差は認められなかった。

非新生物疾患

非新生物疾患のSMR は0.95(0.92- 0.97)で、全日本人男性の死亡率に比べて有意に低く、疾患別にみても有意に高い疾患はなかった。

全新生物

良性および性質不詳の新生物を含めた全新生物のSMR は1.04(1.01- 1.07)で、全日本人男性の死亡率に比べて有意に高かった。


白血病を除く全悪性新生物

白血病を除く全悪性新生物のSMR は1.04(1.01- 1.07)で、全日本人男性の死亡率に比べて有意に高かった。


部位別の悪性新生物

慢性リンパ性白血病を除く白血病のSMR は1.00(0.84- 1.18)で、全日本人男性の死亡率に比べて有意差は認められなかった。

肝臓、肺の悪性新生物のSMR は、各々1.13(1.06- 1.21)、1.08(1.02- 1.14)で、全日本人男性の死亡率に比べ有意に高かった。

非ホジキンリンパ腫および多発性骨髄腫のSMR は有意に低かった。


外因死

外因死のSMR は1.10(1.06- 1.15)で、全日本人男性の死亡率に比べ有意に高かった。


3.4 内部比較

解析対象者(男性、203,904 人)について、累積線量の増加にともなって死亡率に増加する傾向があるかどうかについて検定した(表3.4-1〜表3.4-2, pp.46- 49)。なお、新生物を解析する場合には、放射線被ばくによる発がんの最短潜伏期を、白血病では2 年、その他の新生物では10 年を仮定した。


全死因

全死因の死亡率は、累積線量とともに増加する有意の傾向は認められなかった(p=0.136)。


非新生物疾患

非新生物疾患の死亡率は、累積線量とともに増加する有意の傾向は認められなかった(p=0.609)。

また疾患別の死亡率にも、累積線量とともに増加する有意の傾向は認められなかった(いずれの疾患もp≧0.05)。

全新生物

良性および性質不詳の新生物を含めた全新生物の死亡率は、累積線量とともに増加する有意の傾向を示した(最短潜伏期10 年; p=0.031)。


白血病を除く全悪性新生物

白血病を除く全悪性新生物の死亡率は、累積線量とともに増加する有意の傾向を示した(最短潜伏期10 年; p=0.024)。


部位別の悪性新生物

慢性リンパ性白血病を除く白血病の死亡率は、累積線量とともに増加する有意の傾向は認められなかった(最短潜伏期2 年; p=0.841)。

食道、肝臓および肺の悪性新生物の死亡率は、累積線量とともに増加する有意の傾向を示した(いずれも最短潜伏期10 年、食道がん; p=0.039、肝臓がん; p=0.025、肺がん; p=0.007)。また非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫の死亡率も、累積線量とともに増加する有意の傾向を示した(いずれも最短潜伏期10 年、非ホジキンリンパ腫; p=0.028、多発性骨髄腫; p=0.032)。

これらの部位別悪性新生物について検定回数を16 部位とした多重比較の結果では、これらすべての悪性新生物は有意ではなかった(食道; 調整後p=0.471、肝臓;調整後p=0.333、肺; 調整後p=0.106、非ホジキンリンパ腫; 調整後p=0.365、多発性骨髄腫; 調整後p=0.406)。


外因死

外因死の死亡率には、累積線量とともに増加する有意の傾向は認められなかった(p=0.087)。


3.5 喫煙関連疾患および非喫煙関連疾患に係る検討


喫煙は、悪性新生物、心臓病および脳卒中等、多くの疾病の原因と関連することが知られている。低線量域放射線が悪性新生物の死亡率に及ぼす影響は極めて小さいと考えられているので、発がんに関連する喫煙、飲酒等の生活習慣等は潜在的に交絡因子となり得る可能性がある。

今回の調査結果では、累積線量の増加にともなって、白血病を除く全悪性新生物の死亡率に有意の増加傾向が認められ(p=0.024)、また肝臓の悪性新生物および喫煙と強い関連のある肺の悪性新生物の死亡率に、有意の増加傾向が認められた(各々p=0.025, p=0.007)(表3.4-1, pp.46〜48)。

しかし、白血病を除く全悪性新生物から、さらに肝臓または肺の悪性新生物を除外した場合には、有意の増加傾向は認められなかった(表3.5-1, p.50)。

欧米の放射線業務従事者を対象とした疫学調査には、悪性新生物(固形がん)、および非新生物疾患を、各々喫煙関連疾患、非喫煙関連疾患に分類し、喫煙による交絡の影響の可能性について検討している事例がみられるので、この放射線疫学調査においても15 ヵ国国際共同研究等の方法21)22)23)を参考に同様な検討を行った(補遺-3, p.98)。

ここでは、悪性新生物(固形がん)および非新生物疾患を、各々喫煙関連疾患、非喫煙関連疾患に分類して解析した結果の要点を記す(表3.5-2〜表3.5-3, pp.51-52)。

喫煙関連の悪性新生物の死亡率は、累積線量の増加にともなって有意の増加傾向を示した(p=0.009)が、非喫煙関連の悪性新生物の死亡率には有意の増加傾向は認められなかった(p=0.830)。

また喫煙関連の悪性新生物から、肺の悪性新生物を除くと有意の増加傾向は認められなかった(p=0.108)。

一方、喫煙関連および非喫煙関連の非新生物疾患の死亡率には、累積線量の増加にともなう有意の増加傾向は認められなかった(各々p=0.369、p=0.808)。

http://www.rea.or.jp/ire/pdf/report4.pdf


公的な報告者では執筆者は依頼者に都合の悪い事は書けないので、結論だけ取って付けた様になってしまっているのですね。 しかし、研究内容まで誤魔化す訳にはいかないので、本文を素直に読めば真実が分かってくるものです:

低線量被曝データはあった…なぜ誰もそれに言及しない?

週刊SPA! 8月26日(金)12時6分配信

★夜討ち朝寝リポーター神足裕司のコラムKohtari’s News Columnこれは事件だ


 見えない恐怖が続いている。放射能は無味無臭で見えない。見えないのだから、政治が悪い。トップの菅直人首相が悪い。いや、信用できないから辞めていただこう。いや、できる限りのことはした(菅首相)。こんな不毛な応酬が続く。これでいいのか? そんな国会中継のTVをつけていたら、こんな声が聞こえた。

 「今までICRP(国際放射線防護委員会)も含めてですね、全然データがないんです」

 8月1日、参議院復興特別委員会で質問に立った古川俊治議員の声だった。そして、こう続いた。

 「実際、長崎、広島、原爆の問題。その後チェルノブイリが1回あっただけです。60年前ですね。その頃の科学的知見は十分ではなかった。チェルノブイリではなかなかモニタリングができなかった。ほとんど世界にデータがないんです。何もわかってないのが現状」

 その通り! と相槌を打った。だから、政府、経産省、原子力委員会、東電は、いたずらに「ただちに健康に影響はありません」と繰り返すのでなく、データを公表し、正確にはわからないと告げ、避難については個人の判断にゆだねるべき、と思ってきた。

 ところが、古川議員からは意外な言葉が飛び出した。

 「22万7000人ばかりを調査した、立派な調査があります」

 それは、文科省の委託を受けた財団法人放射線影響協会が作った「原子力発電施設等 放射線業務従事者等に係る疫学的調査(第IV調査)平成17年度〜平成21年度」である。原発で働く人を対象にした追跡調査。世界で同様の調査は行われているが、戸籍制度がしっかりしている日本のものが、実は最高に優れているという。

 その資料を持ちだして、古川議員は何を問おうというのか。

 「放射線従事者の方々は長期被曝しておられます。一般の方々と比べた場合、癌のリスクは1.04倍になります。明らかに偶然では説明できない差をもって、放射線従事者のほうが、癌がたくさん発生してるんですね」

 原発などで働く放射線業務従事者の通常の放射線被曝限度は、1年で50ミリシーベルト(以下mSvと略)、5年で100mSvと定めている。であれば、少なくとも限度以内では安全、と思う。ところが、1.04倍。100人に4人は癌の発症が増える。

 古川議員はさらに決定的な数字を突きつける。

 「この放射線従事者の方々の平均の被曝線量は累積で13.3です。20ミリ以下ですね」

 そして、労災認定の例を挙げる。

 「過去に癌を発症して労災認定をされた方は10人いますが、最も少ない人は5ミリの被曝だったんですよ。政府が被曝との因果関係を認めてるわけですよ」

 5mSvの労災認定とは、中部電力浜岡原発で働いていた孫請け会社元社員・嶋橋伸之さん(当時29)が慢性骨髄性白血病で91年に死亡し、94年に認定されたものだ。嶋橋さんの放射線管理手帳によれば、約8年10カ月で累積被曝線量は50.93mSv。従事年数で累積線量を割れば、約5.6mSvとなる。

 では、文科省が決め、内閣参与の東大教授が涙ながらに辞任した「校庭利用限度20mSv」は?

 「1年経過後に白血病を発症する生徒の皆さん、みーんな補償することになりますよ」(古川)

 最も大きな問題は原子力安全委員会が持っていた緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム「SPEEDI」を5月2日まで公表しなかった点だ。

 細野首相補佐官(当時)が「(公表すれば)パニックになるから」と言ったことを指摘し、古川議員は「被害を知らなかったとすれば無能だが、故意に隠したなら刑事責任を問われる」と責めたてた。

 菅政権が無能かどうかなど問題ではない。原発事故への対応は犯罪だった。これが核心である。


【医師である古川議員が指摘する隠された問題】

 参院議員会館へ古川議員を訪ねた。医学博士でありながら司法試験に合格し、弁護士も務めることで話題になった有名人だ。 議員は、放射線影響協会がまとめたデータと政府が安全指針とするICRPのテキストを並べ、「19年間調査した立派な資料です」と、国会答弁と同様に言った。

 いわば、政府は国際基準よりずっと詳細なデータを持ちながら、低線量被曝のデータに弱いICRPばかりを根拠にしてきた。

 古川議員は「普通の議員では、放影協会のデータは、読み解くことができない」とも言う。

 議員は、120ページにおよぶ平成22年度の調査書を繰りながら、放射線による有意な(偶然ではない)癌発生との関連を「タバコと飲酒のせいにしている」と憤る。

 放射線をたくさん浴びた作業員は喫煙と飲酒量が多いという馬鹿げたグラフがあるのだ。

 59ページには「累積線量との関連が認められた食道、肝臓および肺の悪性新生物(癌のこと:筆者注)に、喫煙等の生活習慣が交絡している可能性も否定できない」とある。

 つまり、放射線と癌の関係は低線量でも認められるのに、それを生活習慣のせいにしている。

 それこそ、無知か故意かはわからないが、閣僚たちは原子力村がねじ曲げた結論を基に、「健康への影響はない」と言い続けているのだ。

 古川議員は議会で被災地域の約20万人のうち3割、6万人が癌で亡くなると断言した。20mSvの被曝なら約960人が、10mSvなら約480人が亡くなる。増えた分はSPEEDIを隠した政府の責任だ。

 菅首相は「(SPEEDIを)知らなかった」と応えた。

 今後の福島県の調査で数十年後癌患者が増える、その補償をどうする、との問いに海江田経産相は驚くべき答弁をした。

 「訴えてください」と言ったのだ。

 議論がかみ合っていなかった、とは私も感じた。だが、それは政府側が自分の頭で考えず、原子力専門家の意見を鵜呑みにしているからだ。医師でもある古川議員は非常に重要なことを言った。

 従来ないとされていた低線量被曝の影響データは、実は日本にある。あるのに国は目を留めず、この日のやり取りは、どの新聞もTVも取り上げていない。


■低線量被曝データが存在?

 福島原発事故以降、放射性物質拡散と低線量被曝の危険性について政府は、国際放射線防護委員会(ICRP)の基準を元に、安全との見解を示してきた。だが8月1日、参議院復興特別委員会で自民党の古川俊治議員が放射線影響協会の資料を示し、低線量被曝の国内調査結果が存在すると主張。それまで同件の国内調査結果はないとされていた  


04. 2011年8月28日 18:01:35: od2rEwswAA

世界的にみれば,原発労働者の疫学データはいくつも論文になっている.

そしてそれらは,低線量被曝,内部被曝の危険性を警告している.

それらの存在は政府側も知っているはずだ.例えば先日までパブリックコメントを受け付けていた食品安全評価(案)がBusby(2009)が引用されていた.

しかし,そういった危険性を主張するデータは悉く「信頼に足りない」とされている.しかも,その根拠は明確にせず,だ.

一方で,100mSvまでは安全と言えそうな論文は「信頼に足る」のだそうだ.
前述の危険性を主張するデータを却下し,安全性を主張するデータを採用する根拠は全く記載されていなかったが.


それでいて,件の評価(案)のQ&Aには

「安全側の立場から見て100mSvは妥当」と堂々と記載している.

低線量被曝の危険性を示すデータを採用しない理由は「交絡要因がある」とかの難癖と言っていいものだった.

つまり,「別の原因の可能性も捨てきれないから採用しない!」んだと.


警察が,無人の住居から出てきた不審な男を「泥棒かどうかわからないから」逮捕しないのか?

怪しいなら逮捕して取り調べするだろうが.
無罪ならばそれでいいじゃないか(冤罪の話とかは別だからね).
危険かもしれない低線量被曝を放置していい根拠にはなりえない.

安全側の意味をはき違えていませんか?
既得権益側が「安全側」だと勘違いしてませんか?
ガンになったら「訴えて下さい」などという首相に国を預けられるのか?
「海江田を選んだからには何かあるはずだ」との小沢支持者の発言はよく見るが…
俺にはまったく理解できない.

http://www.asyura2.com/11/genpatu15/msg/872.html


上記の文部科学省委託調査報告書の内容は要するに、タバコを吸ってる人は低量放射能であっても肺癌で死ぬ率が増えるという事ですね。


放射性物質はタバコに次ぐ肺癌の原因のNo.2 ですからこれは当たり前の話なのですが:


オックスフォード大学保健経済研究所保健経済学のAlastair Gray教授らは,
英国の肺がん死に屋内ラドンが及ぼす影響を調査した結果,毎年約1,100例が
屋内ラドンによる肺がんで死亡しているが,現在の政府の対策はラドン濃度の高い少数の世帯のみを対象としたもので,全体の95%を占める低濃度ラドンによる死亡は見過ごされていると発表した。

同教授らは,英国では毎年1,100例の死亡がラドンに起因したものと推定。

これは肺がん死全体の約3.3%を占めている。

Gray教授らは,英国に比べてラドン濃度の高い国は多いため,今回の知見は他の多くの国々にも当てはまるとしている。 英国の家屋内のラドン濃度は平均21ベクレル(Bq)/m3であるが,EUでは55Bq/m3であることを考慮すると,EU内の肺がん死の約8%,つまり毎年1万8,000例はラドンによる肺がんで死亡していることが示唆される。

http://www5.airnet.ne.jp/shimin/sub300-igakutopics-bk09-5.htm#y5

低濃度でも肺ガンリスク  ラドン濃度規制へ  2006年5月16日朝日新聞夕刊より


ラドンの問題は当初、ウラン鉱山労働者の肺ガン研究で浮上した。

欧州では90年代の国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告を基に、 屋内の大気1立方メートルに含まれるラドン放射線量として200〜400ベクレルを対策基準値に決めている国が多い。米国は148ベクレルだ。

日本は基準値を設定していない。風通しのいい木造家屋では、石やコンクリートの家屋に比べ屋内にとどまるラドンが少ないからだ。 政府の調査でも、940家屋で平均15.5ベクレルと欧州より低濃度だった。

しかし、最近、肺ガンリスクは低濃度でもそれなりに増えるらしいと分かってきた。 13の研究をまとめた総合解析では、100ベクレル上がるとリスクが8〜16%増えると推定された。

こうした状況を受け、WHOは指針作りに着手。ジュネーブで3月に開かれたラドンプロジェクトの会合には23ヶ国から専門家60人余りが集まった。

http://plaza.rakuten.co.jp/osame/diary/200605230000

半減期がたった 3.8日のラドンでもこれですから、半減期が 30.0年のセシウムでどうなるかは明らかですね。


ホルミシス学派が宣伝するヒトの疫学データとその問題点

よく引用されるのは1992年に発表された研究で,三朝温泉の住民のがん死亡率が,対照地域の住民のそれに対して統計的に有意に低いというものである。

しかし,この研究を行ったグループが1998年に発表した再調査の結果は,これを否定するものであった。

全がんの死亡率は対照地域と変わらず,有意に低いのは男性の胃がん死亡率だけで,有意ではないが男性の肺がん死亡率は高まってさえいたのである。だが,現在でも,

ネット上の情報は,原子力百科事典ATOMICAをはじめほとんどが最初のデータをそのまま紹介している。

http://www.csij.org/archives/2010/01/post_59.html

男性の肺がん死亡率は1.5倍、女性は1.0(?)倍

この違いは女性でタバコを吸う人が少ないからですね。

タバコを吸ってる人は低量でも被曝したら必ず肺癌になると思った方がいいです。


昔は癌でも胃癌と子宮癌が一番多かったんですが、

冷蔵庫が普及してから胃癌は急減。
内風呂が普及してから子宮癌も急減。

反対に肺癌だけはどんどん増えて行きました。 原因は明らかですね。

アメリカやソ連や中国が核実験をやる様になってから放射性物質が肺に固着して肺癌になるのですね。 タバコによる発癌のメカニズムも段々解明されてきています:

タバコに放射性物質 日経サイエンス


植物のタバコには低濃度のポロニウム210が蓄積する。その大部分は肥料に含まれている天然の放射性元素から生じたものだ。

喫煙者が吸入したポロニウムは肺の“ホットスポット”に定着し,がんを引き起こす原因となりうる。

ポロニウムはタバコの煙に含まれる発がん物質として主要なものではないだろうが,それでも米国だけで年間に数千人がこのせいで死亡していると考えられる。

http://www.asyura2.com/09/health15/msg/331.html

アスベストや喫煙による発ガンの本当の原因


岡山大の研究でアスベストの発ガン機構をあきらかにしマスコミにも公表した。

にかかわらず無視のような状態であり、このような重大なニュースを報じないのはマスコミの原子力への自己規制ではないかと思われます。

 肺に付着しているアスベストにラジウムが高濃度に濃縮しアルファ線が強烈に組織を照射することが発ガンの原因との結論です。

「・・・、海水の数百万倍の濃度に達するラジウム濃度を持つことである。その結果、ラジウムとその娘核種による局所的だが強力なα線被ばく(ホットスポット被爆)が長期に渡って引き起こされ、このことが複雑な発がんメカニズムの中で最も重要な役割をしていることが示された。

肺組織のDNAは重大な損傷を頻繁に受け、悪性中皮腫細胞を含むいろいろなタイプの腫瘍細胞を生じ、がんを発生すると結論づけられた。」


なお、喫煙も同様なメカニズムで発ガン原因になると書かれています。

ラジウムは天然にあるウラン238やトリウム232などの壊変により絶えず生成されています。

タバコはタールが原因と思っていましたが、タール中の鉄分に濃縮してくる放射能が原因とは・・・。


アスベストなどが原因とされる肺悪性腫瘍の発がんメカニズムを解明


 本学地球物質科学センターの中村栄三教授らは、アスベストなどが原因とされる肺悪性腫瘍が、局所的な強力α線被ばくによることを解明し、発表しました。


 中皮腫を含む肺のいろいろな悪性腫瘍は、ある種の繊維や粒子への曝露により引き起こされるといわれていますが、その発生メカニズムは十分に理解されておりませんでした。

中村栄三教授らは、肺中の含鉄タンパク質にラジウムが蓄積され、それがホットスポットとなって局所的な内部被ばくを引き起こし、悪性中皮腫やほかの悪性腫瘍の原因となることを解明しました。


リリース詳細:http://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/soumu-pdf/press-090727.pdf
リリース資料:http://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/soumu-pdf/press-090727-1.pdf

http://senmaya.at.webry.info/201009/article_5.html


49. 2011年10月29日 09:57:06: MiKEdq2F3Q

チェルノブイリの専門家が緊急伝授。放射能汚染から身を守る“除染食”のススメ


チェルノブイリ原発事故で国土の大部分が汚染されたベラルーシから、ひとりの研究者が来日した。ベラルーシにあるベルラド放射能安全研究所のウラジーミル・バベンコ副所長だ。

 ベルラド研究所はチェルノブイリ原発事故後に設立された民間の研究施設である。同研究所では体内放射能の検査データ約40万人分、放射能を体外に排出する食品の情報など、原発事故被曝国として約20年間積み重ねてきた膨大な研究データを持っている。

 今回、バベンコ氏は福島第一原発事故を受けて、2003年にベラルーシで出版された一般向けの著書『自分と子どもを放射能から守るには』の日本語翻訳版の出版(日本語版のタイトルも原書と同じ)に合わせ、緊急来日した。

 バベンコ氏は、まずベルラド研究所の設立経緯について、「官僚主義の抵抗」や「政府の発表する放射線計測データが信用できない」ため民間で計測し、対策を立てる機関が必要だったと語った。その話は、まるで今の日本の状況そのものの内容だ。

 そして、彼らとベラルーシ国民の一番の敵は保健省(日本における厚生労働省)だと言う。

「(放射能の体内への蓄積について)ベラルーシ保健省は、『体重1kg当たり400ベクレルまでは大丈夫』と発表しました。なぜ、そうした見解を出したのか理解できないが、政府はこの数字を600ベクレルでも1万ベクレルでも大丈夫と言っていたかもしれない」

 ほかにも、政府の信じられない措置として、汚染地域に住む住民が食品や食材を持ち込み、汚染を測定できる放射能地域センターを次々に閉鎖したことも挙げた。

「1993年に370ヵ所設立されたが、96年には15ヵ所、現在はほとんどない。なぜ閉鎖されたのか。それは測定結果が集まれば集まるほど、食品が非常に汚染されていることが明らかになってきたからです。その数値を見たベラルーシ政府は、『情報がなければ問題もない。ならば、住民が知ることになる放射能地域センターは閉鎖しよう』と決めたのです」

 こうした政府の姿勢では、自分の身は自分で守るしかなかった。そこでベラルーシでは、食べ物から体内に取り込まれる放射性物質を最小限にして、内部被曝を減らそうという努力がなされてきた。

 日本の食品暫定基準値(1kg当たり放射性セシウム500ベクレル以内)も、政府は安全だというが、果たしてどうか。現在流通している検査済みの食品は不検出から500ベクレル以内までの幅がある。検査を通ったからといって100パーセント安全とは言い切れないのだ。

 バベンコ氏の著書には、そうした経験から得た食品の除染方法が記されている。そこには原発事故後の今の日本で知っておくべきことが詰まっている。そこで、すぐにでも実践できる食品除染の方法を見ていきたい。

 最初は野菜。野菜と果物はとにかく「洗って、むいて、また洗う」ことが大切だ。まず表面を流水でよく洗い、放射性物質を取り除く。その後、葉物野菜ならば外側の3、4枚の葉は捨てる。長ねぎも表面の皮1枚ははぎ取る。そのほかの野菜も皮の部分に放射性物質が多く取り込まれているので皮をむく。普段は皮をむかないキュウリやナス、トマトなどの皮もむこう。ヘタの部分も大きくカットする。そして、最後に再び流水で洗う。

 キノコは特に放射性物質が沈着しやすいことがわかっているため、調理には十分注意が必要だ。キノコの種類によっても違うが、傘の部分に放射性物質が多く付着していることが多いので、傘の表面を薄くそぎ落とす。そして、数時間、塩水にさらしておく。このときに酢やクエン酸を加えると除染効果は高くなる。最後は野菜と同様に流水で洗う。手間はかかるが、目に見えない放射能と闘うのだから仕方がない。

 肉や魚からも放射性物質を取り込む可能性は高い。特にセシウムは動物の内臓系に取り込まれやすく、ストロンチウムは骨組織に沈着する。

 まず肉だが、塊の肉は薄切りやブツ切り、ひき肉にして2%の塩水にさらす。このときにビタミンCや酢を加えると効果が高くなるばかりか、肉の栄養分の流出も食い止めてくれる。そして、その状態でひと晩置く。時間がないときはゆでる方法もある。沸騰したお湯で8〜10分間ゆでるのも可。ゆで汁には放射性物質が溶け出しているので必ず捨てる。

 魚もまずはよく洗い、骨にストロンチウムが沈着している可能性があるので、セシウムが蓄積されやすい内臓とともに取り除く。さらに放射能を減らすには、肉と同様に塩水につけるか、ゆでる。エビや貝類にもストロンチウムの沈着が心配されるので同様の処置をしよう。ある研究では、ストロンチウムは水洗いで10〜30%、3%の食塩水で30〜70%が除去されたという。とにかく洗うことを習慣づけるしかない。

 日本の主食となる米については、放射性物質は玄米の外側の籾殻(もみがら)部分に多く付着しているので、精米することで大部分が取り除ける。ちなみに、日本の農業技術研究所の研究によると、玄米を白米にするとストロンチウムは80〜90%が除去され、セシウムは65%が取り除かれるそうだ。

 神奈川県や埼玉県などでセシウムが検出されたお茶も、飲み方を工夫することで放射性物質を減らすことができる。中国ではお茶の作法として、飲む前に一度お茶の葉に熱湯を注いで湯を捨てる「洗茶」といういれ方がある。日本茶でも、まずこの「洗茶」をして、その1杯目を捨てることで放射性物質の除去を期待できる。

 このほかにも、バベンコ氏の著書には除染食の調理方法やレシピなども多く紹介されている。

 バベンコ氏は講演のなかで、体内に入ってしまった放射性物質の排出を促(うなが)すペクチンという物質についても詳しく説明していた。

「ペクチンは多くの野菜や果物に含まれており、研究の結果、オレンジの中心部分に一番多く含まれていることがわかりました」

 しかし、ベラルーシはオレンジを栽培するには寒く、リンゴ由来のペクチンサプリメントを作ることになったという。もちろん、日本でもペクチンを含むサプリメントは市販されている。

 ほかにも、ストロンチウムが体内に入って骨組織に沈着しないようにする方法として、鶏卵を固ゆでにして殻をむき、その殻を粉末状になるまで砕き、一日に2gずつ摂取する方法も紹介していた。こうすることでストロンチウムが沈着しやすい骨組織の隙間を埋めてくれるのだそうだ。

http://www.asyura2.com/09/health15/msg/415.html


50. 2011年10月29日 18:29:05: MiKEdq2F3Q

ベルラーシ共和国はロシアの西隣にある国で、首都はミンスク。
チェルノブイリ原発事故による大気と土壌汚染によりロシア、ウクライナと並んで小児甲状腺癌の発症率が高い、高汚染国です。

これらの国の小児甲状腺癌は事故によって大量に放出されたヨウ素131(半減期8日)などの放射性ヨウ素による甲状腺の被曝が最大の要因であるとみられているので福島原発とすべて同じであるとは言い切れませんが現在も、ベルラーシでは生活面において放射能が人間に与える健康障害への影響対策に力を入れているとのこと。


具体的に紹介されている調理方法は日本の食卓でもすぐに実行できそうな方法なので、以下、抜粋引用して注釈をつけ整理しながら紹介させて頂きます。

食品に含まれる放射性物質を減らす調理法は?ーーーーーーーー

乳製品

生クリーム、バター、チーズ等水分が少なく発酵させた物は放射性物質が少ない。そのまま食べても良い。

ヨーグルトの乳精(ホエー/ヨーグルトの上澄みの水分)は危険。


肉類

中くらいの大きさに切り分け、塩水に酢を加えたものに10〜12時間漬け置き。
肉を茹でる場合は、8〜10分沸騰させた後、最初の茹で水を捨てる。
(放射性物質が茹で水に出ているため)


野菜

必ず皮をむく。皮をむくだけでセシウム137が20〜50%減る。

キノコ

カサの裏側などは放射性物質を取り込みやすく、逃しにくい形状をしているので
3%食塩水の水を変えながら20時間漬け置き。放射性物質90%減少。


野菜の種類別対処方法は?ーーーーーーーーーーーーーーー

野菜全般
流水でよく洗う。温水がなお良し。

キャベツ
表面の葉を3〜4枚取り除く。これにより放射性物質が75%減少。

根菜類
地上に出ている茎や葉を取り除く。
流水でよく洗い、皮をむいて、さらに洗う。
じゃがいもの芽や、表面の凹部分は取り除く。


穀物
表面を覆っている胚芽は脱穀して取り除く。


野菜のマリネ(漬け物)
浸透圧で野菜から放射性物質が出るので、漬け汁を捨てる。

*ストロンチウムが入り込みやすい野菜
ほうれん草、小松菜、大根の葉、ツルムラサキ、菜の花、チンゲンサイ


放射性物質を取り込みにくい性質の野菜類ーーーーーーーーーー

(取り込みにくい順)


1.キャベツ

2.キュウリ

3.ズッキーニ

4.トマト

5.タマネギ

6.パプリカ

7.ニンニク

8.じゃがいも

9.人参

10.大根

11.大豆

放射性物質を取り込みにくい性質の果実類ーーーーーーーー

(取り込みにくい順)

1.リンゴ

2.ナシ

3.アンズ

4.イチゴ

5.さくらんぼ

6.ラズベリー


(注)イチゴ、ラズベリーは皮をむかずに食べ、表面に凹凸があるため、表面に着いた放射性物質を洗い流しにくいという別の機関からの指摘があります。

http://hi-kimidori.cocolog-nifty.com/tohoku/2011/06/post.html


調理方法によって食品から放射能を除去するにはどうしたらいいのでしょう。


 その方法をご紹介する前に、言っておかないといけないことがあります。

 それはあまりにもひどく汚染されたものは、いくら調理方法に工夫をこらしても、やはり放射能が残ってしまい、食べられない、ということです。

 例えばゴメリ州のある地域では、1キロあたり32万ベクレルが検出されるキノコが採れます。これを調理して10分の1に減らすことができても、3万2000ベクレルになるだけです。これでは食べられません。

 このようなことをふまえたうえで、この本を読み進めてください。


・・・・・・・

 植物系の食材の場合。


 野菜や果物はよく流水で洗いましょう。

・キャベツ 表面の葉を3、4枚取って捨てる。これだけでこのキャベツから検出されていた放射能を40分の1にまで減らすことができます。

・ニンジンなどの根菜 地上部分に出ている茎や葉を取り除く。これだけで放射能を15分の1から20分の1にまで減らすことができます。

 よく洗って皮を剥き、さらに洗ってください。

 ニンジンやカブなどは茎がついていた部分(根っこの上の部分)も1センチから1.5センチ切り取ってください。

・穀物 表面を覆っている殻は脱穀して取り除く。これだけで放射能を10分の1から15分の1にまで減らすことができます。

・野菜を酢漬け(マリネ)にするとさらに放射能が野菜から流れ出て行きます。しかしその漬け汁は捨てること。


(日本人への応用。野菜や果物を何かに漬けて保存すればいいと思います。水分の多く出る漬物もいいと思います。でも漬け汁や出てきた水分は捨ててください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/9cdd28c3bb9abcd03b434e98fa63a509


 健康的なよい食生活によって放射能性物質が人間の体内へ与える影響を弱めることができます。

@ 放射能に汚染されていないことを前提として、より多く食べたほうがいい食品は「リンゴ」「グースベリー(西洋スグリ)」「スモモ」「黒スグリ」「イチゴ」「さくらんぼ」「セイヨウミザクラの実」です。

A 子どもが「種実類(ひまわりの種、カボチャの種など)」をかじっていても、それを止めてはいけません。

 畑になっている「豆類」を取って食べていてもよしとしましょう。


B 「レモン」「オレンジ」「モモ」「クルミ」をより多く子どもに食べさせましょう。

C 果肉入りの「野菜ジュース」や「果物ジュース」を飲ませましょう。
 その中でも赤い色をしたものがいいです。「トマトジュース」「グレープジュース」「ざくろジュース」など。

D 子どもには毎日必ず「ココア」を飲ませましょう。


 
E 体の中のヨウ素、カリウム、鉄分を増やすために「豆のスープ」や「そば粥」「米のお粥」「燕麦(オートミール)のお粥」を食べましょう。
 いろんな種類の野菜を使ったサラダに「ひまわり油」を使ったドレッシングをかけましょう。

F おかずやスープ、サラダなどに「パセリ」「ディル」「青ねぎ」を刻んでたくさんふりかけましょう。

 「ホウレンソウ」や「海藻類」をできるだけたくさん食べるように努力しましょう。

G お菓子は体によいものを子どもに与えましょう。特にいいものは「ゼフィール」「マルメラード」「パスチラ」です。なぜなら多くのペクチンをふくんでいるからです。

 おやつに「干しアンズ」「干しブドウ(レーズン)」「プルーン」を与えましょう。なぜなら子どもに必要なミネラル分が多いからです。


 
 最後にとても大切なのは、子どもは定期的に体内から放射能を除去する必要がある、ということです。


 そのためには1年に2−4回、「ビタペクト」のような高ペクチン剤を摂取することです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 (訳者から)


 上記のお菓子「ゼフィール」「マルメラード」「パスチラ」についてですが、私が知っている限りでは、日本では売っていません。

 順に解説すると「ゼフィール」は果物のピューレに砂糖、卵白、ゼラチンなどを混ぜて固めたお菓子です。

「マルメラード」はマーマレードのロシア語表記なのですが、日本人が想像するマーマレード(オレンジから作ったジャム)とは違います。固形マーマレードというもので、ジャム状ではありません。オレンジに限らずいろいろな果物(ナシやスイカまであります。)から作って固めたマーマレードで、手でつまんで食べられます。

「パスチラ」はリンゴのピューレやベリー類の果肉に砂糖(または蜂蜜)、卵白をいれて固めたお菓子です。

 さて、こうして見てみると、どうしてベルラド研究所がこの3種類のお菓子を勧めているのか分かります。一つは卵白がたくさん使われていること、それからマーマレードはペクチンが豊富に含まれていることです。

 つまり、こういう名前のお菓子が日本になくても、卵白をたくさん使った食品や、メレンゲを使ったお菓子、マーマレードを食べると同じような効果が得られる、ということです。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 上記でご紹介した卵白について、このパンフレットを作成したベルラド研究所のバベンコさんに確認の質問をしてみました。

 卵白自体は蛋白質を多く含み、子どもの成長のためよいものですが、ペクチンのような放射能排出作用は持っていない、ということでした。

 じゃあ、どうして卵白をたくさん含んだお菓子を子どもに食べさせるよう勧めているのかというと、どうせおやつにするなら、体に悪そうな添加物が入ったお菓子より、体にいいお菓子をあげるほうがよく、さらにペクチンがたくさん含まれているもののほうがいい。

 そういう条件でベラルーシで一般的によく売られている商品を見てみると、一番健康的なお菓子だったのが、上記の3種類のお菓子だったそうです。(でもパスチラはあまり売っていませんね。)

 日本では売ってなくて残念です。 でも代わりになるものがたくさん日本にもあると思います。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/66d8a830f9f715a8534cd17c746c9350

 土壌改良も大切ですが、放射能を組織内に取り込みにくい農作物を育てるのも一つの方法です。 その例を示します。

 野菜類で放射能を「取り込みにくい」ものから順に挙げます。

 キャベツ、キュウリ、ズッキーニ、トマト、玉ねぎ、パプリカ、ニンニク、ジャガイモ、食用(テーブル)ビート、ニンジン、大根、丸い形の豆(英語で言うとPea)、大豆、長い形の豆(英語で言うとBean)、スイバ(ほうれんそうに似ている野菜)


(訳者からの注意)

 つまり、この中で一番放射能を「取り込みにくい」のが、キャベツ。

 一番「取り込みやすい」のがスイバ、ということになります。

間違えないようにしてください。

 これらはベラルーシでよく栽培されている野菜です。日本でたくさん栽培されている野菜でも、ベラルーシでは気候が合わず、栽培されていない野菜についてはこの本にはデータがありません。

 次に穀物類で放射能を「取り込みにくい」ものから順に挙げます。


麦の実、
秋蒔きのライ麦の実、
麦の茎、
ジャガイモ、
燕麦の実、
秋蒔きのライ麦の茎、
大豆の茎や葉、
飼料用ビート、
とうもろこしの茎や葉、
燕麦の茎、
丸い形の豆類の茎や葉、
アブラナの茎や葉、
クローバー、
種実のつく多年草、
ルピナス、
天然の干草用牧草地や牧場に生えている草類。


(訳者からの注意)
 
 つまり、この中で一番放射能を「取り込みにくい」のが、麦の実。

 一番「取り込みやすい」のが、天然の干草用牧草地や牧場に生えている草類

ということになります。間違えないようにしてください。


 これも日本でたくさん栽培されている米について、ベラルーシでは気候が合わず、栽培されていないためデータがありません。


 放射能を「取り込みにくい」果実類。

リンゴの実、
ナシの実、
アンズの実、
イチゴ、
サクランボ、
ラズベリー、
白スグリ。


 あまり食用にはしませんが、ナナカマドの実も汚染度が少ないです。

 逆に放射能を「取り込みやすい」果実類。


赤スグリ、
黒スグリ、
西洋スグリ(グースベリー)。
ビルベリー(ブルーベリー)、
クランベリー、
クロマメノキ、
コケモモ


も放射能を取り込みやすいので、汚染地域に生えているものは食べないようにしましょう。

(訳者から)

 以上のような情報を知ると、「もうブルーベリーは食べられない。」
などと考える人が出てきます。しかし、これはベラルーシで放射能に汚染された地域に生えていた場合のデータです。 またハウス栽培されている場合ではデータの数値が違ってくるでしょう。
 
 さらに栽培している側からすれば、逆に最初の1年は放射能をとても取り込みやすい植物をわざと植えて、その後その植物は処分。(処分の方法も考えないといけませんが。)その土壌に含まれる放射能を減らしたうえで、次に放射能を取り込みにくい植物を栽培すれば汚染度を大幅に減らすことができます。

 あるいは同じ場所で放射能をとても取り込みやすいものと、取り込みにくいものを交互に植えた畝で栽培する方法もあります。

 そして取り込みやすい植物のほうへ放射能がいくようにします。その後取り込みやすいほうは処分。取り込みにくいほうは食用にすれば、汚染度を大幅に減らすことができるはずです。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/8293655302efdbc574fd32087588abca

「自分と子供を放射能から守るには」食育編



基本は放射能汚染されていない食品を選ぶこと、特に子供たちが食べる物の放射能は、1キログラム当たり37ベクレルを超えないようにしましょう。

総被曝線量を年間一ミリシーベルト以下とするためには、子供には最高でも37ベクレルまでにするのがよいとベルラド研究所は、勧めています。




@ ミルクは放射能を蓄積しやすい飲み物ですから常に注意しましょう。

でもバターやクリーム、チーズなどの脂肪分には

セシウムが残りにくいことを知りましょう。




A子どもには毎日「ココア」を飲ませましょう。(ただし砂糖は無しかごく控えめに)

ココアには、ポリフェノール、ミネラル、繊維質が多く含まれており、

体内の放射能を尿を通して排出させる効果があるとされています。



Bより多く食べたほうがいい食品は

「リンゴ」「モモ」「イチゴ」「サクランボ」

「レモン」「オレンジ」「スモモ」「クルミ」です。



これらの果物は、セシウムを体内に排出させるペクチンが多く、またミネラルも多く含まれています。ポイント:カリウムやルビジウムを摂取することによりセシウムを臓器へ取り込みにくくします。

同様にカルシウムはストロンチウムを、鉄分はプルトニウムを取り込みにくくします。



C豆類はセシウムが蓄積されやすいので汚染されていないものを食べさせましょう

「種実類(ひまわりの種、カボチャの種など)」は、

子供が食べても神経質にならないように。

種実類は鉄分やその他のミネラルが豊富です。




D果肉入りの「野菜ジュース」や「果物ジュース」を飲ませましょう。

その中でも赤い色をしたものがいいです。「トマトジュース」「グレープジュース」など。

ジュースは、放射能を尿を通して体外に排出させやすくします。

特に赤い色のジュースは、ルビジウムやベータカロチンが豊富です。



Eヨウ素、カリウム、鉄分を多く含む食品、「豆のスープ」や「そば粥」

「米のお粥」「オ−トミールのお粥」を食べましょう。







Fいろいろな種類の野菜を使ったサラダに「ひまわり油」を使った

ドレッシングをかけましょう。ひまわり油は、鉄分の他に多価不飽和脂肪酸が豊富です。




Gおかずやスープ、サラダなどに放射能汚染されていない「パセリ」「ディル」

「青ネギ」を刻んでたくさんふりかけましょう。カリウムがセシウムの侵入を少なくします。



H放射能に汚染されていないことを前提として、「ホウレンソウ」や 「海藻類」をできるだけたくさん食べるようにしましょう。



Iペクチンを多く含むものを子どもに与えましょう。またミネラル分が多い

「干しアンズ」「干しブドウ(レーズン)」「プルーン」を与えましょう。

ただし、ペクチンを含むジャムやドライフルーツは高カロリーです。カロリーの総摂取量にご注意ください。


J肉や魚を食べる場合は、塩水に12時間程つけてから調理すると放射能が減ります

(塩水は塩分2%程度のものを2,3度交換しながら)。



注:医師からカリウムなどの摂取を制限されている時は医師の指示に従いましょう。



情報提供:ベラルーシのベルラド研究所発行のパンフレット『自分と子どもを放射能から守るには』より。翻訳:辰巳雅子「ベラルーシの部屋ブログ」http://blog.goo.ne.jp/nbjc/」を基に、さらにベルラド研究所のアレクセイ・ネステレンコ氏からも直接助言を受けてこのパンフレットを作成しています。

http://yashiochildren.wordpress.com/2011/09/15/%E3%80%8C%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%A8%E5%AD%90%E4%BE%9B%E3%82%92%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%81%8B%E3%82%89%E5%AE%88%E3%82%8B%E3%81%AB%E3%81%AF%E3%80%8D-%E9%A3%9F%E8%82%B2%E7%B7%A8/

自分と子どもを放射能から守るには
ウラジーミル・バベンコ (著), ベラルーシ・ベルラド放射能安全研究所 (著)

http://www.amazon.co.jp/%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%A8%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%82%92%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%81%8B%E3%82%89%E5%AE%88%E3%82%8B%E3%81%AB%E3%81%AF%EF%BC%88%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E7%89%88%E7%89%B9%E5%88%A5%E7%B7%A8%E9%9B%86%EF%BC%89-%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%99%E3%83%B3%E3%82%B3/dp/4418113185


放射能と日常 日常で放射能に向き合う
https://sites.google.com/site/fangshenengtorichang/home


今もう一度、「内部被ばく防護策 for キッズ、ガールズ&ボーイズ」


現在の空間線量の値は今飛んでいる線量の値ではなく、地面にこびりついている放射線物質が空間線量の値を示していると言われています。

(もちろん、今でも福島第一原子力発電所からは放射能物質が放出されていますので、注意が必要です。先日も10シーベルト超える線量の地点があることが発表されました。)

ホットスポットや実際の線量値は多くの行動している個人、グループ方々によって発見されました。

そして、現在、個人やグループによって内部被ばくが市民に及んでいることが発見されています。内部被ばくが分かってきたこと、とても悲しいです。

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内部被ばくは空気にの中のホコリによっても起こります。

いろんな核種があることが分かってきていますので、食べ物を経由しないホコリによる被ばくを改めて用心しようと思います。

空気中のホコリから体に入る内部被ばくのルートは、目、口、鼻(呼吸)、傷口、皮膚です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

以前、一度ご紹介したから
「考えました! 内部被ばく防護策 for キッズ、ガールズ&ボーイズ」

をご紹介します。考えてくださったのは、@NahokoTakatoさんです。
線量の高い地域にお住まいの方向けではありますが、
夏場を想定した防護方法を具体的に書いていますので、再度ご紹介します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


(以下)

内部被ばく予防についてはいろいろ出ていると思うのですが、瓦礫撤去ボランティアさん向けに書いたように、細かく考えてみました。これまで諸先生方にご指導いただいたことをもとに、いろいろな防護法をシチュエーション別に出してみます。
また、放射性物質も複数あってそれぞれ特徴はありますが、いずれにしても見分けがつきませんので、放射性物質ぜーんぶ要注意、ということで(-_-;)
一応「福島県での生活」を想定しています。


想定1:夏場、子どもたちが外で遊ぶ場合

測定器で遊具などを測定し、高い数値のところには近づかないという条件

@マスクは必ずしてほしい!でも、子どもは長時間マスクをするのは嫌がります。そうなったら、屋内での遊びに切り替えた方がいいですね。

A切り傷、擦り傷がある時はバンドエイドでふさいだり、夏場でも長袖を着せたりして露出しない方がいい。でも、被ばくを気にしすぎて熱中症になったらシャレになりませんので注意。いつもよりこまめに水分補給が必要になりますね。水筒はふたを開けずにすむストロー付きがベター。一口目は飲み込まずに、口の中をゆすいでね。

B転んで擦りむいた!という時は、傷口から放射線物質が入るのを防ぐため、すぐに水で洗い流したい。でも、近くに水がないということもあるので、飲み水兼用で水筒は持っていたいですね。どうしても水がない!という時は、除菌シートとかウェットティッシュで拭き取りたい。

C髪の毛に付着するのをなるべく防ぐために帽子はマスト。熱射病を防ぐためにも。

D雨天時は外で遊ばない。でも、雨天でも学校は行かなくちゃならない。傘をさすのが難しい年齢の低学年はカッパ上下と長靴がいいと思います。ちびっ子は、上向いて口開けて、雨を飲んだりしないでね(^_^;)

Eカッパは着たくない!という年齢だったら、傘と長靴はマストでしょう。どちらも洗いやすいもの。カッパや傘は教室に持ち込むならビニールで密封したい。

F 雨天でも晴天でも屋内に入る時は靴の泥やホコリを落とすのはもちろん。しかし、そう考えると大勢が出入りする学校の玄関は、下駄箱と廊下の間にもう一つ内玄関がほしいかも!

G家に入る前に、まず服に付着したのを除去したい。とにかく屋内は「安全圏」にしておきたいので。玄関にフィルター付きの小型掃除機を常備しておいて、家に入る前に全身に付着したのを吸い取っちゃいたい。あるいは、濡れたタオルで全身を拭くのがいい。髪の毛に付着したのも拭き取りたい。使ったタオルは水洗いしましょう。

Hすぐに服を脱がせる。その際、舞い上がったものを吸い込まないようにする。
Tシャツなどを脱ぐ時は顔面に密着するので特に、口、鼻、目から入らないように注意する!たとえば、湿らせたタオルで頭と顔全体を覆ってからTシャツを脱ぐとか。

Iお母さんの全身に付着した放射性物質も同じように除去しましょう。いくらお子さんをきれいにしてもお母さんに付着していたら全く意味なし!お父さんが仕事から帰ってくる時も同じように除去してから家に入るようにしましょう。ハグはその後に!

J鼻をかみ、うがいをし、手、足、顔など露出していたところを水洗いしてから、おやつタイムにしましょう!

ポイントはやっぱり
吸い込まない、取り込まない、ほっとかない!

想定2:夏場、女性が出かける場合

数値の高そうなところは近づかないという条件


@帽子を被れば髪の毛に付着するのをある程度防げそう。つばの広いものとかいいかも。

A日傘をさすのもあり。少しでも被ばくを低減させるため。ただし、布製の傘は放射性物質が除去しにくいので、ツルツルのナイロン製がベターでしょう。

Bサングラスもあり。直接目に入るのを少しでも減らしたい。

Cウェットティッシュとかビ○レのサラサラパウダーシートで露出していた部分を拭いて、汗と一緒に放射性物質も拭き取りたい!

D一番の問題は、メイクした顔。呼吸する口と鼻があって、目からも入りやすいのに、1日に何度も顔は洗えない!でも、屋内に入るなら、まず化粧室で顔をクレンジングシートでも、ウェットティッシュでも、乳液をつけたコットンでも、とにかく一度顔を拭いてしまおう。さっぱりしてからファンデーションをつけ直す。汗や皮脂でテカテカしていると、なんとなく放射性物質が顔面に居座ってそう…。なので、汗、皮脂と一緒にバイバイ!

E拭き取ったシートやティッシュは、ビニールに入れて密封して捨てよう。

F屋外での飲食は避けたい。どうしてもという場合、飲み物はふた&ストロー付きがベター。マスクをしてても、一口目はできれば飲み込まないようにしたい。でも、どこでもペッなんてしないでくださいね。場所を考えましょう。というわけで、屋外で飲食はしない方がいいです。

Gマスクはやっぱりしましょう!湿らせたガーゼをマスクの内側に入れるとより放射性物質をカットできるけど、ガーゼがないからってティッシュを濡らして入れたら窒息しそうになるので気をつけて!最近、ガーゼマスクが復活の兆しですが、どうなんでしょうか。今度試してみたいと思います。


ポイントはやっぱり吸い込まない、取り込まない、ほっとかない!

特に若い女性は気をつけましょう!

可能であれば、汚染の少ない地域に行く方がもちろんいいです。

男性、特に40歳前の若い方は同じように気をつけましょう!


これから新たに避難区域になる場所も増えるかもしれません。
今現在も原発からの放射性物質は微量でも出続けていて、あらゆるものが想像以上に汚染されていて、呼吸をする毎にそれを少しずつ吸い込んでしまいます。
内部被ばくを低減させる最大限の努力をすべきと思います。


原発はまだ収束していませんし、放射能は地表に積もったり、舞い上がったり、雲と一緒に移動したりして、遠く離れた所でもホットスポットになるかもしれません。福島県以外でもこうした内部被ばく防護は心がけた方がいいように思います。

これから結婚する、結婚しなくても子どもほしいという方は特に…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

キーワードは吸い込まない、取り込まない、ほっとかない!です。

http://eminakae.exblog.jp/13184475/


51. 中川隆 2012年3月30日 18:49:46 : 3bF/xW6Ehzs4I : MiKEdq2F3Q


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元東電社員だった方の話


僕は福島原発、第一原発から15キロ真西に住んでました。標高は550ぐらいあったんで、津波は全く問題なく、家も束石方式の基礎の古い家に住んでたんで、平屋の、で、屋根も軽くて、ちょうど本震が来たときは薪の仕事をしとって、で、一服しようかなと思って、3時前だけど、まあ、いっかなと思って、ココアを、薪ストーブに火入れて、ココア飲んで、で、たまたま午前中にデジタル放送のテレビの難聴区域だったんで、光ファイバーみたいなのを大熊町が引いてくれて、その工事が終わって、で、別にテレビとか、全然見たくないんだけど、子供とかがいるんで、テレビ見れるようにしたんですけど、で、ぱっとテレビつけたら、どーんと緊急地震速報が出て、で、これだと思って、すぐ外出て、で、ココア持ってたんだけど、薪割り台のとこに置いて、で、2分、3分弱ですか、本震があって、その間、山がもう、ごーってずっとうなってて。で、ココア、ほとんどこぼれました。そのぐらい。でも、立ってられて、別に這いつくばって腰抜けるようなほどでもなくて、薪ストーブにちょうど火入れたばっかりだったんですけど、中の煙突がちょっと外れたぐらいで、ひっくり返りもせず、何の被害もなかったです。



で、次の日、爆発したんですね、1号機が。その爆発までは、僕はもう、地震、津波、炉心溶融というのはもう予測してたんで、で、嫁はちょっと離れたとこに、たまたまちょっといたんで、迎えに来てくれて、土曜日、で、常葉町っていう35キロのところに嫁の実家があったんで、そこに逃げて、で、2日ほどして、まあ、子供もまだ小学校2年生の女の子なんで、もうちょっと逃げようかって話になって、さらに嫁の親戚筋をたどって、栃木県の那須、70キロぐらいですね。まで逃げて、で、そこに3週間ぐらいいたんですかね。で、高知県の県庁が県営住宅の無料開放を宣言してもらったんで、もともとナカムラのほうに、朋輩がおったんで、僕、サーフィンやるんですけど、サーフィンブラザーズがいて、県営住宅あれば、余計行きやすいかなと思って、4月の頭にこっちまで逃げてきました。



実際、じゃあ、放射線、どのぐらい浴びたのかなってぱっと計算したんですけど、20ミリシーベルトありました。放射線量率って単位時間当たりのマイクロシーベルトとか、ミリシーベルトで表示されてますけど、僕は一応、原子力、学校合わせると20年いて、国の日本原子力研究所ってとこで大学の原子炉工学コースのさらに短時間濃縮コースみたいのを半年ぐらいトレーニングを受けた人間なんで、ちょっとした線量率の計算とか、あと、どのぐらい積算で浴びるのかって簡単な計算方法はもう自分でできるんで、で、こっち来て、落ち着いて、計算したら20ミリシーベルトを大体浴びてて。



結局、具合悪くなりました。はっきり言うと。栃木の那須に逃げて、すぐ、だから、4日目ぐらいからもう鼻水、どろどろの鼻水が出て、で、鼻血もとまんなくて、のども痛い。これが低線量障害ってやつなんですね。



だから、実際、100ミリまで行かなくても、恒常的に常に浴びてれば、何らかの障害というのは出てきて、で、国も政府も、当然、原子力安全委員会も、東電も、全く問題ないって言い方してますけど、全く問題あります。というのが1つ、僕の生の証言です。



一応、今日あんまりコピーしてこなかったんですけども、単位時間当たりの線量率をどうやって積算にするのかという計算式を書いたメモ、すごい汚い字なんですけど、書いてきたんで、欲しい方はどうぞ持ってってください。



で、0.24マイクロシーベルトパーアワーって書いてありますよね、新聞に。1時間当たり0.24マイクロ、それを1年間ずっと浴び続けると、2ミリシーベルト、1年間当たり浴びるんです。



ICRPって国際放射線防護委員会が勧告してるのは、一般公衆の被曝線量限度ってのは1ミリシーベルト、わかりますか。その20倍をたった1カ月もたたない3週間ぐらいで浴びちゃったんです、僕は。



で、僕はもう今年47歳なんで、そんなにもう細胞分裂もしてないからいいんですけれども、子供、子供はもう細胞分裂、活発で、自分の原本のDNAをコピーして体でっかくしてるわけですから、壊れたDNAをコピーすることによって発がん率ってのは高まりますんで、まあ、子供もすぐこっちまで避難させたっていういきさつなんですけれども、そんな、ちょっと生々しい感じの話になっちゃんですけど。



で、もう1つ言わせてもらうと、僕は10年前に東電やめたんですね。で、何でやめたかって皆さん、聞いてくるんだけど、理由はね、ほんとに簡単なこと。もう、うそ、偽りの会社、ひどい会社。で、偉くなれるのは東大の原子力出てきた人間、技術系だったら、もしくは東大の法学部出てきた人間が社長とかになりますから。

で、もう、そういうエリート官僚主義の最先端行ってるとこなんですね。最先端っていうのかどうかわかんないんだけども。

で、うそばっかついてて、例えば、あるものが壊れましたと、このハンドルが壊れました、壊れた理由は、例えばこうやって日に出しといて、紫外線で劣化して壊れたっていうのが普通の理由なんだけれども、それを経産省、昔でいうと通産省、で、今でいうと保安院と原子力安全委員会に説明するにあたって、自分たちが説明しやすい、しかも、結果ありきでつじつまが合うようにストーリーをつくって、それで保安院に報告してプレス発表するわけです。それを専用のテレビ回線を使って、トラブルをちゃんと収束するまでの間、テレビ会議で延々と、昼夜を問わず、1週間缶詰とか、2週間缶詰は当たり前の中で、どうやって壊れた、ハンドルが壊れた原因を役所で説明しようかってことをやってるわけです。



で、僕はもう17のときからサーフィンやってて、レゲエの神様のボブ・マーリーが大好きで、で、そのせいで、そういううそ、偽りに気がついて、僕は会社いるときにバランス崩しちゃってですね、そういう世界にいたから。いつも自然と触れてて、レゲエが大好きで、ビールも大好きで、で、友達といい波乗って、おいしいビール飲むっていう生活と、その東電のその組織の中での役割っていうギャップですよ、真逆ですから、はっきり言って。



で、それでバランス崩して、もうやめたいって表明して、やめるのに3年かかりました。3年です。もう引きとめに引きとめて、で、最後、もう、僕ちょっと労働組合の仕事とかも少しやってたんで、労働組合の委員長と面談になって、引きとめの面談になって、で、何で、キムラ、やめるんだと、そのほんとうの理由を教えてくれと労働組合の委員長に言われたときに、僕、こう言ったんです。



はっきり言って、10年前ですよ。原子力発電とか、原子力エネルギーというのは斜陽、終わってるって。



だって、わかりますよね。皆さん、ほんとに意識が高い人たちだから、プルトニウムの241番が放射能の力が弱まる、半分になるまで2万4,000年かかるんですよ。今この瞬間使ってるエネルギーのために2万4,000年先の子孫にごみを、負の遺産を受け渡すことの解が出てないわけじゃないですか、答えが。なのに、発電し続けてることのその矛盾、だから斜陽なんですよ。



そしたら、労働組合の委員長、こう言いました。キムラ、おまえ、頭が狂ったんだな、気が狂ったんだな。

僕は、あんたが気が狂ってるんだよってはっきり言ってあげました。そしたら、すごい怒って、おまえみたいなやつはもうやめろと、そう言われて、やめられて。



で、またその後におもしろい話があるんですけど、僕はね、原子炉の認可出力ってあるんですよ。例えば福島第一の1号機だったら、1,380メガワットなんですよ、原子炉の出力は。1,380メガワットを電気にすると、460メガワットで、東京ディズニーランドを1日動かすのに必要な電気は570メガワット。だから、福島第一の1号機じゃ東京ディズニーランドは動かないんです。足りないの。



でね、電気の出力ははかれるんですよ、ちゃんと。オームの法則みたいなやつで。「オーム」ってやつ。なぜかオームなんですけど。



で、1,380メガワットをはかってるんですけども、間接的に、だけど、認可出力が1,380メガワットだから、絶対に超えちゃいけないんです、それは。1時間に1編コンピューターを使って計算して、打ち出しして、保安院に報告するんです。



で、1,380メガワットを1メガでも超えちゃいけないんです。で、誤差っていうのは2.5%なんです。ということは、27メガワットプラマイ誤差があるんですけど、だから、うちらは技術者の判断で、それは誤差範囲だからっていうことで下げるんですよ。1,381にならないように、僕が計算機に、大型コンピューターにアクセスして、裏技なんですよ、これは。アクセスして、超えそうなときに係数を掛けるんですよ、0.995とか。1に対して。それで認可出力を超えないように、打ち出しが、そういう操作をしてたんですよ、僕は。



で、それができるのは東京電力の中でも、4,000人原子力従事者がいるんだけども、社員だけでも、その中でも2人か3人、そんな技を持ってたんで、なかなかやめれなかった。全くやめさせてくんない。



何でかっていうと、やっぱりこうやってね、内部告発みたいなことするわけですからね。あれは間違ってるよって。だって、僕、人並みぐらいには正直な人間ですもん。だから、知りたい人にはこうやってちゃんとアナウンスして、ほんとうの情報だけ、さっきの単位時間当たりの線量率をどうやって年間にかえるのかとか、そういうことも全部レクチャーしますんで。



そういうことを危惧して、東電は僕に、会社やめるときに、850万円退職金上乗せしてくれたんです。そのときに、本店に呼ばれて、副社長に、キムラ君、わかってるよね。何がわかってんだろうって思ったけど、わかってますって。わかってるよねって言われたら、わかってます、わからないとは言えないんで、じゃあ、もう帰っていいよって言われて、面接2分、それで850万上乗せしてくれて、で、1,300万もらって、まあ、親が事業やってたんで、全部そっちに回しちゃって、今はそんなお金持ってないんであれなんですけども。まあ、そんなおもしろい話が1つあって。



で、あんまり、第一の1号機も燃料の全体の燃料の7割が溶けちゃって、で、最近はちょっとデータ見てないんですけれども、原子炉の圧力とかも上がってるし、格納容器内の放射線量率も上がってるし、で、ヨウ素の131番っていうのが減ってない、最近ちょっと減ってきたみたいなんですけども、つい最近までは確実に再臨界になってました。だって、皆さん勉強してるから、ヨウ素の131番というのは放射能の力が半分になるのにたった8日間ですよね。なのに、もう8日たって、もう1カ月近くになってるのにヨウ素131がどんどん増えてる、それ自体がもう再臨界して、臨界にならなければ、ヨウ素というのはできないんです。絶対に。中性子、ぼーんとウラン235番が受けて、割れて、ヨウ素の131番っていうのができるんですよ。原子力っていうのはそういうもんなんで。で、そのうちのアインシュタインの相対性理論の話になっちゃうんですけど、そのうちのほんの1グラムとか、0.何グラムが熱になって、で、水を温めて、蒸気にして、その蒸気をタービンに回して、タービンに直列につながって発電機を回して電気ができるんです。それが発電システムなんで。

で、絶対にヨウ素の131番は中性子が出て核分裂しない限りは、絶対に出ないんです。だから、再臨界してて、そういう、ほんとは再臨界してるのに、原子力安全委員会、認めないでしょう。東電、認めないでしょう。政府も認めないでしょう。これはね、再臨界はしてたんです。つい最近まで。これはもう事実です。プロがほんのちょっと原子炉の物理とか知ってる人間であれば、だれでもわかること。それがまず1つ、うそね。

で、さっき言った、例えば0.24マイクロシーベルトパーアワーというのは安全だとかっつってるのもうそ。うそです。

それが僕は今日、皆さんに伝えたかったことです。で、高知は結構離れてるんでいいんですけど、ドイツの気象局が出してる放射線の、放射能の分布予測、スピーゲルっていうんですか、わかんないですけど、それを見て、北東の風が日本を全体を流れてくるときは、絶対に子供を雨に当てないでください。あと、女の人、これから子供をまだ産む人は出さないでください。それは、おんちゃんらはいいですよ。おれとかも含めて。

何でかっていうと、セシウムの137番というのがあります、今度。それの放射能が半分になるのが30年かかるんです。で、何が危ないかっていうと、セシウムの137番というのは筋肉にたまりやすいんです。男の人は比較的筋量が多いんで、筋肉に薄く、体の中に取り入れたとしても薄く広がっていきます。だけど、女の人は乳腺と、あと子宮、どうしても筋肉がないんで、そういった器官に濃縮しやすいです。そうするとやっぱり乳がんの発生率とかがちょっと上がってしまう可能性があるので、そんなことは知ってれば防げることなんで、で、どうしても外に出なきゃなんないときは、布マスクの中にガーゼ入ってるじゃないですか。それをぬらして、で、マスクして外に出る。

あと、ヨウ素が出てる限りは、ヨウ素はやっぱり昆布とか海草類にヨードとしてたまるので、そのヨウ素なんです。で、髪の毛から吸収されやすいです、人間は。だから、帽子をかぶって、直接雨に触れないようにするっていうのが1つ防げる方法です。

全然そんなことだれも言わないですよね。政府も。だけども、これだけは僕は言いたかったんで、今日、ナカムラから来てみました。

あんまり話が長くなっちゃうとあれなんで、最後に1つだけ。

何かチェルノブイリの30キロ圏内にあるすごいきれいな泉を守った長老たちがいるらしいんです。どうやって守ったかっていうと、僕、こんなに原子力のこと勉強して、物理のこととかもある程度勉強したけども、目に見えない力ってのも絶対あるんです。その30キロ圏内にあった泉を守った長老たちは、逃げなかったんです。逃げずにその泉をどうやって守ったか。祈りです。だから、そう言っちゃうと信じる人も信じない人も、どのぐらいの割合でいるかわかんないけども、もしちょっとでも信じてもらえるんだったら、朝、まず、福島第一が穏やかに眠りにつきますようにって祈りと、あと、出てしまって、僕たちが使った放射能じゃないですか。電気のもとだから。それが、愛と感謝の思いによって消滅して、無毒化するようにという祈りで、何とかみんなで力を合わせて、次の世代に伝えてもらえたらなって思います。

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これから何が起きるのか?


私は311フクイチ事故直後から、

「みんなが想像してる千倍以上恐ろしいことが起きる」

と言い続けてきた。 ほんの1グラム環境に漏れても大変なことになる放射能が数トンの単位で地上に拡散したのだ。それは広島原爆を数百個も同時に爆発させたほどの凄まじい放射能汚染が起きることを意味するのだから、政府マスコミ電力が吹聴してるような大本営発表ですむはずがなく、まさに日本民族存亡、日本国家崩壊の危機が訪れたと考えねばならない。

 私は30年以上前から反原発運動にかかわり、長い時間をかけて世界各地の核実験の影響や放射能事故を調べ、たくさんの被曝事例を知っていた。放射能被曝障害をデタラメに甘く考えるアホ学者も多いが、過去の被曝事件を少しでも調べれば「放射能が体にいい」などの妄言が、どれほど陳腐、無知蒙昧で唾棄すべき愚劣な発言か誰でも理解できるはずだ。

 フクイチ・メルトダウン爆発事故で放出された放射能総量は約8トンで、ほぼチェルノブイリ事故に匹敵するものであった。ならばチェルノブイリで起きたことが、そのまま日本で再現されるのは当然のことだ。


 チェルノブイリで、いったい何が起きたのか?

 この事故で、ソ連政府も後継のロシア政府も、未だに事故による死者総数は33名と言い張っている。だが、ウソで固めたことしか言わないソ連、ロシアの公式声明を真に受ける者は人類に皆無だろう。たぶん当のロシア政府関係者や国民の誰一人信じていない。身近に放射能による莫大な死者を見せつけられてきたはずだから。

 国連機関を装ってはいるが実質、原子力産業の代理機関であるIAEAですら死者4000名と評価していて、これも原子力産業に乗っ取られたICRP国際放射線防護委員会は数万名程度の死亡と評価、信頼性の高い欧州核医学研究機関ECRRは140万人の死者が出たと主張し、これを裏付けるようにウクライナ政府の下部機関も自国だけで、すでに150万人の死者が出たと公表した。 だが、これらの数字すら膨大な死者数の氷山の一角にすぎないのである。

 ウクライナ・ベラルーシ現地で被曝者の救援に当たってきた分子生物学者の河田昌東は、被曝が原因と認定される疾病は全体の一割にも満たないと断言している。

 これまでICRPが被曝病と認めたのは癌・白血病だけだが、実際に人が死ぬのは心臓病・脳梗塞・糖尿病・多臓器不全など多岐にわたっていて、通常の病気と区別はつきにくく被曝との因果判定は不可能であって、大半の疾病や死亡は原因不明のまま放置されると指摘している。

 ICRPの被曝評価は、内部被曝が完全に無視され、外部被曝によるガン白血病に限定された原子力産業擁護の目的に沿った政治的なものであって、実際には内部被曝の影響はICRP評価の600倍に上るというのが矢ヶ崎琉大教授ら内部被曝研究者の常識なのである。

 我々は、フクイチ事故後、チェルノブイリ救援にあたってきたドイツの女医の言葉を噛みしめる必要がある

http://vogelgarten.blogspot.com/2011/10/das-leise-sterben.html

 【インタビュアー: 汚染地域で生きること言うことを、どのように想像したらいいのでしょうか?


生きるですって? 何よりも人々は死んで行くのです。静かに死んでいきます。
主に癌が原因ですが、あらゆる病気で人々は死んでいきます。

ストロンチウムも大きく起因しています。例えばエネルギー交換が不可能となって心筋がやられます。

ベラルーシーで行った診察は、子供達が2歳、3歳、4歳にして急性心不全で死んで行くことを証明しています。癌だけではないのです。腎臓不全、肝不全や多くは血液製造障害が原因で人々は死んでいきます。これらは「チェルノブイリ・エイズ」という名称で知られ、生き延びられるチャンスはほとんどありません。】

 いったい、本当の死者は、どれほどなのだろう?

 その答は、原子力産業が莫大なカネをばらまいた政府、産業界や学問界には存在しない。ただ操作されない自然な人口統計のなかにあるはずだ。放射能の影響のあった地域に起きた人口の変化だけが真実を語ってくれるはずなのである。

 ところが、ソ連政府は1986年の事故後、3年間の人口動態統計を隠してしまった。これには驚いたが、WHOの人口動態統計にソ連の3年間は空白になっている。つまり、ソ連では、統計すら廃棄せざるをえないほど恐ろしい事が起きたのである。 しかし、何もかも焚書することもできず、漏れ伝えられた情報もいくらか残っている。そのうち人口動態を推理可能な重要なものが以下のグラフである。


 このグラフの示すものは何か? 事故が起きた1986年から8年後の1994年に極端な平均寿命の低下が起きている。しかし、それ以前は、なだらかな右肩上がりのグラフによって順調に平均寿命が延びていることが分かる。

 この激しい凋落の理由について、ロシア関係者や御用学者たちは、91年に起きたソ連政府の崩壊を都合良く解釈し、これによって男たちが絶望しウオッカを飲み過ぎて寿命を縮めたなどとアホ臭いデタラメ解釈を公然と押しつけてきた。 これを京大・今中哲治のような左派御用学者でさえ主張したのには本当に驚かされた。

 彼らの主張の根拠は、汚染被害の激しかったベラルーシではこうした凋落が小さいこと。1600キロと遠く離れたカザフスタンでも同じように凋落傾向があった。あんな遠くにまで放射能が飛散したはずがないというものだった。

 しかし、ベラルーシはチェルノブイリ事故で崩壊したソ連から分離独立したとはいえ、実は事故のあまりの惨禍に恐れをなしたソ連政府関係者が、独立させることで事故被害の後始末と補償をロシアから切り離す目的でウクライナとベラルーシを傀儡政権によって独立させたことが常識なのであって、とりわけベラルーシは利権官僚が傀儡独裁政権を結成してチェルノブイリ被害を含む統計データを捏造してきたことが広く知られている。

 またカザフスタンが1600キロ離れて被曝がなかったというのも、とんでもない詭弁であって、同じくらい遠いトルコも激しい汚染に見舞われ、たくさんの被曝死者を出しているし、ヨウ素・セシウム汚染は遠く地中海沿岸諸国や日本や北米でさえ驚くほどの濃度が検出されてきたののである。 ましてカザフスタンはソ連の核実験場として有名で、中国のゴビ核実験場にも近く、被曝の影響を多重に受けて相乗作用が働いている可能性を容易に想像しうるはずだ。

 また、フクイチ事故の放射能が1万キロも離れた北米大陸を汚染し、アメリカの著名医学雑誌が1万4千名の死者が出たと正式論文を掲載しているのである。

http://www.prnewswire.com/news-releases/medical-journal-article--14000-us-deaths-tied-to-fukushima-reactor-disaster-fallout-135859288.html


 1万キロ離れたアメリカで、わずか数ヶ月のうちに14000名の被曝死者が出たことが事実なら、日本では、いったいどれほどの人々がすでに死亡し、これから死亡するというのだろう?

 これを、上のロシア平均寿命グラフから大ざっぱに推測してみよう。

 本来ならOECD諸国平均の順調な右肩上がりグラフがロシアにおいても期待されるはずであった。ところが94年、女性で74歳だった期待水準に比べて71歳、3歳も低下し、男性も65歳より57歳になって8年も低下していて、平均8%低下を意味していると考えられよう。

 ロシアの人口が1.5億人だったので、1.5億×8%=1200万人 が実質的に寿命を失ったことになる。しかも、これは94年だけの話だ。事故以来の毎年の期待寿命からの乖離を積み重ねれば実に恐ろしい数字が出てくる。これはチェルノブイリ事故の、期待される寿命に対する失われた余命、延べ総死者数がロシアだけで数千万人に迫る可能性を意味するのではないか?

この厳密な計算は難しいが、読者には直感的に判断願う。これが酒を飲み過ぎたせいだと? 

バカも休み休み言え!

私は、これと同じことが、これから日本で起きると主張してきたのだ!


 これから、恐ろしい数の人々が死んでゆく。仮に日本人の寿命が1割低下したとすれば、期待される余命を人口に換算するなら、やはり数千万の単位になる。放射能が飛散した全世界で失われた命の総数は、おそらく億に達するであろう。

 事故後25年を経たベラルーシの現状は凄まじいものだ。生まれてくる子供のうち、健全な者は20%しかいない。それも見かけだけの話で、多くは知的低下を来している。 日本も必ず同じようになるはずだ。まともに生まれてくる子供たちは、ごく一部にすぎない。そして大半の子供が知能低下を来すはずだ。

 広島長崎の被曝データを検証した米軍ABCCの後継機関である放射線影響研究所は、さらに恐怖のデータを示している。

http://www.rerf.or.jp/radefx/uteroexp/physment.html

 それは、胎児で5ミリグレイ(≒シーベルト)被曝した場合、4.4%が重度知的障害児として誕生するというものだ。たぶん、半数以上が軽度の知能低下を来すだろう。 1962年核実験の影響を調査した米海兵隊の統計では、62年生まれのIQが無被曝年度兵に比較して10以上低かったと「被曝国アメリカ」という本に記載されている。

 福島周辺、おそらく東京都内ですら、3月の妊婦の被曝量はミリシーベルトの単位に達していたはずだ。稼働原発事故の初期は莫大な短寿命核種で汚染されるからだ。日本政府が放射線測定を始めたのは、そうした短寿命核種が消えた4月以降のことであった。 これも政府関係者があまりの凄まじい線量と被曝を隠蔽する目的で意図的に計測しなかったことは明白だ。

 したがって、これから真の地獄が認識されるようになる。知的障害は出生直後には分からない。数年してはじめて分かるものだからだ。

http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-46.html

チェルノブイリ事故では、はじめ何も起きなかった・・・・


 ソ連政府も高度汚染危険地域の住民を移住させた後、「健康には問題ない」と公表し、事故発生以来、大きな健康障害もなかった。

 近くの住民も「あの騒ぎはなんだったんだ?大丈夫じゃないか。」と笑い飛ばし、たかをくくって原発事故を忘れてしまい、普通の生活を送っていた。政府も安全と吹聴しただけで、避難以外に特段の対策もなかった。人々は普通にミルクを飲み、森に行ってキノコを採集して食べた


 5年経過。子供たちの様子がおかしい。甲状腺癌が増え始めた。

 10年経過して農作業中に突然鼻血が出始めた。白血病だ。

 15年経過して固形癌が増加。(なぜか、患者数の追跡調査はここで打ち切り。)

 20年経過してリクビダートル(原発事故処理作業員)の半分が死亡した。

 ほとんどの人たちが被曝の意味すら知らなかった。「放射能は危ない」という漠然とした知識だけはあったが、その具体的な症状、結果は誰も想像すらできなかった。放射線を扱う医師の多くも、レントゲン操作の経験からも、たいしたことは起きないと断定した。ICRPが原発事故による影響は外部被曝だけを問題にするよう指示したから、ソ連政府も内部被曝についてまるで無関心だった。

 事故直後から瀕死の病人や老人たちが次々に死亡したが、人々は、事故のパニック、混乱によると考え、当然と受け止めた。

 鼻血が出る人が多く、風邪がなかなか治らなくなった。皮膚病に罹る人が増えた。糖尿病に罹る人が激増した。首のリンパ節が腫れた。

 やがて人々を下痢と倦怠感が襲った。男たちが心臓病で突然死しはじめた。朝、自宅を出て数歩歩くとばったり倒れて死亡する若者が続出した。

 子供たちは集中力を欠き、成績がふるわなくなった。ぼーっとしてるだけで動かず、積極性のない子供が増え、それは大人にも増えていった。

 遠く離れた日本や韓国でも夏頃から同じ現象が起きた。それは「突然死」と呼ばれ、若者が一晩中扇風機をつけたまま寝て、朝起きたら死んでいたというものだ。

 それはチェルノブイリ事故の起きた1986年の夏以降に出現し、翌年からは報告されていない。死因の大半は「心不全」であった。

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%89%87%E9%A2%A8%E6%A9%9F%E3%81%AE%E9%83%BD%E5%B8%82%E4%BC%9D%E8%AA%AC


 「チェルノブイリで起きたことは福島でも起きる」


 ウクライナ医学アカデミーのコンスタンチン・ロガノフスキー氏はこう話す。

「私がテーマにしているのは、チェルノブイリ事故によって放出された放射線が及ぼす中枢神経への影響と、被曝者のストレス、PTSD(心的外傷後ストレス渉障害)などです。対象としているのは原発作業員、避難民、汚染地域の住民などで、とくに力を入れているのは、事故当時に胎児だったケース。いま23歳から25歳となっていますが、彼らが5〜6歳の頃から私はずっと追跡調査をしています」


 ロガノフスキーはチェルノブイリ原発事故のとき、まだ医学部の4年生だったが、卒業後、このセンターに就職して、以来25年間、研究を続けている。氏の妻もここで小児科医を務めていて子供の被曝について調べているという。

 チェルノブイリで起きたことと福島であったことはよく似ている。事故後、最初にヨウ素が放出され、その後セシウムやストロンチウムが検出されるという流れもまったく同じですから。違いは福島には海があって、ここには河しかなかったことぐらいでしょう。したがってチェルノブイリ事故の後、住民や作業員に起きたことを見ていけば、これから福島でどういうことがあるか、わかるはずなのです。

 「チェルノブイリは、広島に落とされた原爆のケースに比べれば被曝線量は低い。しかし深刻な内部被曝の被害者は多数います。甲状腺がんや神経系の病気の増加や、言語能力、分析能力の低下も見られました」

 「言語能力には脳の2つの部位が関係しています。ブローカ野とウェルニッケ野です。いずれも左脳にあります。脳の中でも最も重要な部位の一つといえるでしょう。私はここが損傷しているのではないかと考えています」

 ロガノフスキー氏らの研究チームが11歳から13歳までの被曝した子供たち100人を被曝していない子供たち50人と比較したところ、とくに左脳に変化が生じていることがわかった。氏は「母親の胎内における被曝体験が精神疾患を引き起こしたり、認知能力の低下をもたらしたりする」と述べ、脳波の変化と知能の低下も見られたと指摘する。

「被曝していないグループの知能指数の平均が116に対して、被曝したグループは107。つまり10程度ぐらいの差がありました。私の妻もrural-urban(地方・都会)効果を加味した調査、つまり地方と都会の教育格差を考慮した形の調査を実施しましたが、結果は同じで被曝者のほうが同程度低かったのです」

 (註、米海兵隊も最大級核実験年の1962年に誕生した海兵隊員の知能調査を行ったところ、無被曝年誕生兵に比べてIQが10低いことを報告した・・・被曝国アメリカ)

 「ノルウェーは旧ソ連の国々を除くとチェルノブイリ事故の被害を最も受けた国です。この研究結果でも胎内で被曝した成人グループの言語能力は被曝していないグループに比べ低いと指摘していました」

 「長崎大学医学部の中根充文名誉教授によると、原爆生存者の中に統合失調症の患者が増えており、胎児のときに被曝した人の中でもやはり患者が増えているという。ただ中根さんはこの病と被曝が関係あるという証拠がまだないと話していました。1994年のことです。統合失調症は左脳と関連があるといわれており、私たちも長崎大のものと同じような内容のデータを持っています」

ウクライナだけで20万人いろというチェルノブイリ事故の処理に当たった作業員たちの中にも、精神を病む人が出ていると、ロガノフスキー氏は言う。

「精神障害者は少なくありません。そのなかにはうつ病、PTSDが含まれています」
「私たちはエストニアの作業員を追跡調査しましたが、亡くなった作業員のうち20%が自殺でした。ただエストニアはとくに自殺は悪いことだとされている国なので、自殺した人間も心臓麻痺として処理されることがあり、実数はもっと多いのかもしれません」

精神的な病に陥るのは何も作業員に限ったことではない。京都大学原子炉実験所の今中哲二助教が編纂した『チェルノブイリ事故による放射能災害』によると、ベラルーシの専門化が調べた、同国の避難住民の精神障害罹患率は全住民のそれの2.06倍だった。また、放射能汚染地域の子供の精神障害罹患率は汚染されていない地域の子供の2倍だったという。

 ロガノフスキー氏は被曝によって白血病やがんの患者が増えるだけでなく、脳など中枢神経もダメージを受けると考えているのだ。それは15年にわたる様々な調査・研究の成果でもある。その他にどんな影響が人体にあるのだろうか。氏は様々な病名を挙げ続けた。


「作業員に関して言えば圧倒的に多いのはアテローム性動脈硬化症です。がんも多いのですが、心臓病や、脳卒中に代表される脳血管の病気も増えています。白内障も多い。目の血管は放射線のターゲットになりやすいからです」


「チェルノブイリ事故の後、その影響でドイツやフィンランドでダウン症の子供が増えたという報告がありました。しかし、IAEA(国際原子力機関)やWHO(世界保健期間)はその研究に信憑性があると認めていません。ただ、私たち専門家の間ではなんらかの遺伝的な影響があると考えられています。小児科医である私の妻はチェルノブイリ事故で被曝した人々の子供や孫を調べましたが、事故の影響を受けていない子供と比較すると、はるかに健康状態が悪いことがわかりました。つまり被曝の影響は2代目、3代目、つまり子供やその子供にも出る可能性があるということです」


放射線の影響についてもっとはっきりしていることがある。それは「性差」で、氏によれば、「女性のほうが放射線の影響を受けやすいのだ」という。


「それは間違いありません。うつ病、内分泌機能の不全は女性のほうがずっと多い。チェルノブイリには女性の作業員がいたが、私はそういう点からいっても女性はそういう場で作業をやるべきではないと思っています」


 では、これから福島や日本でどんなことが起こると予想できるのか。ロガノフスキー氏は慎重に言葉を選びながら、こう話した。


「女性に関しては今後、乳がんが増えるでしょう。肺がんなどの他のがんの患者も多くなると思います。作業員では白血病になる人が増加することになるでしょう。ただ病気によって、人によって発症の時期はまちまちです。たとえば白血病なら20年後というケースもありますが、甲状腺がんは5年後くらいでなることが多い」


「チェルノブイリの経験から言うと、まず津波、地震、身内の死などによるPTSDを発症する人が多数いるでしょう。放射能の影響を受けるのではないかという恐怖心から精神的に不安定になる人も出ます。アルコール依存症になったり、暴力的になったりする人もいるかもしれません」


「私たちにはチェルノブイリでの経験があるし、たくさんのデータも持っているので、いろいろな面で協力できると思ったのです。そこで知り合いの医師たちを集めて、キエフの日本大使館に出向きましたが、門前払いされました。

チェルノブイリ事故が起きたとき、ソ連政府のアレンジによって、モスクワから心理学者や精神科医などからなる優秀なチームが避難所にやって来ました。彼らは地元ウクライナのスタッフと協力して被災者のケアに当たってくれたのです。福島ではそういうことがなされているのでしょうか。

ウクライナは裕福な国ではありませんが、チェルノブイリでの豊富な経験があります。私たちは今回、日本政府からお金をもらおうとして行動していたわけではありません。無償で協力しようとしただけなのです。拒否されるとは思わなかったので、とてもショックでした。

ロガノフスキー氏は、日本政府の姿勢に対して不信感を持っている。それは援助を断られたからだけではない。


「当初、発表された福島原発から漏れた放射性物質の量は実際とは違っていました。国と国の交流に大事なことは正確な情報を公開することです」

では、日本政府が定めた「年間20ミリシーベルト、毎時3.8マイクロシーベルト」という被曝限度量については、どう考えているのか。


「一般人は年間1ミリシーベルト、原発関連で働いている作業員は20ミリシーベルトが適性だと思います。これが国際基準です」


つまり、日本政府の基準を鵜呑みにしては危ないと考えているのだ。さらにロガノフスキー氏は低線量の被曝でも健康被害はあると指摘する。


「値が低ければ急性放射線症にはなりませんが、がんに罹りやすくなるなど長期的な影響はあります。そういう意味では低線量被曝も危険です」


これが、ロガノフスキー氏が長年、行ってきた低線量被曝が健康を害するかどうかの研究の結論である。氏は「ノルウェーでも同じ結論を出した学者がいる」と話す。

http://www.globe-walkers.com/ohno/interview/loganovski.html

http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-45.html


 1986年4月に発生したチェルノブイリ原発事故によって何が変わったのか? 

 もっとも巨大な変化といえば、それは戦後世界に君臨した鉄の帝国、ソビエト連邦が1991年に崩壊したことであった。 これによって半世紀続いた「冷戦」が終わりを告げることになり、国家の命脈となる対立軸、競争相手を失ったアメリカが、欲に釣られデリバティブによる金融暴走によって自滅の道を歩むことになった。 このとき、人口1.5億、影響下の社会主義圏人口は3億人、数千回も世界を滅ぼす軍事力持った巨大帝国が、自らの腐敗によって倒壊したのである。


 ソビエト連邦は、名前の通り中央政府の一元管理でなく、各共和国の連合体との位置づけだが、実際には各共和国は100%、秘密警察に監視され、共産党中央、政府の軍事支配下に置かれていた。

 しかし、硬直した官僚制度が利権の縄張り争いに明け暮れ、お粗末な政策にうんざりさせられ続けた国民の勤労意欲は大きく低下し、農産物が豊作でありながら大半を腐らせて食料危機に陥るなど、まともな国家運営すらできず、デフォルト状態の経済危機による共産党体制の低迷のなか、閉鎖的な利権体質に危機意識を抱いていたゴルバチョフ政権スタートの一年後にチェルノブイリ原発事故が起こった。

 最高幹部に君臨したはずのゴルバチョフに対し、事故発生による巨大な放射能漏洩危機の情報は、政府機関からではなくスエーデン政府と欧州マスコミからもたらされた。その後も、関連部門から上がってくる情報は「事故は適切に処理された、被害は軽微」という責任回避報告しかなく、彼はソ連体制の閉鎖体質がどれほど深刻なものか思い知らされることになった。

 首相ですら知り得なかった真実の情報が事故現場の民衆にもたらされるはずはなく、「パニック抑止」の名目で、危険情報はすべて隠蔽され、人々は何一つ真実の危険を知らされず、避難命令に右往左往し、取り返しのつかない被曝を重ねることになった。 数年後、人々は、チェルノブイリ原発事故が何をもたらしたのか、次々に死亡する人たち、子供たちの地獄のような有様や自分の体の絶望的不調で思い知るところとなった。

 「お上意識」の傲慢、冷酷な官僚による口先だけの「安全デマ」や人命軽視、利権優先の姿勢をソ連民衆は自らの運命によって思い知らされることになった。やがて民心は離反し、政府はあらゆる信頼を失なって政権や共産党支配の秩序が根底から崩壊していったのである。

 ゴルバチョフはグラスノスチ(情報公開)ペレストロイカ(民主改革)によって体質改革を試みたが、長年、特権の座布団にぬくぬくと居座り続けた利権集団である官僚グループの激しい抵抗に遭い、あらゆる改革も失敗を重ねることになった。むしろ改革は逆進し、官僚独裁体制の強化が図られ、ゴルバチョフ自身が追放されそうにすらなった。
 
 こうした状況下で、かつて帝政ロシア国家が、クリミア戦争、日露戦争敗北による国家不信によって消滅した時と同じように、国民の政治不信、行政への不満が渦巻き、官僚が政策を発令しても、誰も見向きもしないという極度の組織崩壊に陥り、もはや政権の威信は地に堕ち、国家としての統制が困難になったのである。

 とりわけ、情報を与えられないことで何の対策も取れず、結果として膨大な人的経済的被害を被った地方政府の中央に対する不信が激化し、納税拒否や指令遂行拒否などが続くことで、中央政府は、もはや地方政府を制御できる状態でなくなってしまった。

 ベラルーシ、ウクライナなど被災地方国では、中央政府を見限って独立の機運が高まり、時を同じくして東ドイツ崩壊を突破口に東欧社会主義圏全体がソ連体制を見限ることになり、雪崩のような国家崩壊が進行していった。 この当時の東欧ソ連情勢は、まさに朝から晩までテレビに釘付けになるほど緊迫したもので、我々は、未来永劫続くかに見えた巨大軍事帝国の崩壊が、これほどあっけないものであったことに驚かされたとともに、わが日本、そして米国政権すら、ある日突如として崩壊する可能性を肌身で知ったのである。

 事故の凄まじい被害に恐れをなしたソ連政府は、莫大な補償を回避し、被害を隠蔽して責任を逃れる手段として、ソ連帝国の規模を縮小し、もはや統制のきかないウクライナとベラルーシをソ連邦から分離独立させることを考えた。 これは、中央政府の息のかかった傀儡政権を樹立して、パイプラインなどの利権を保全したままウクライナ政府に事故処理義務を押しつけ、補償や被害を握りつぶす作戦であった。

 その後、ロシア体制になって、燃料や食料などのライフラインをロシアに制御されている弱点を突かれ、両国とも再びロシアによる傀儡官僚に支配されることになり、事実上、かつての官僚利権体制が復活しつつあるが、「チェルノブイリのくびき」を抱える両国が再びロシアに併合されることはないだろう。

 人類を数千回も滅ぼせる核兵器を保有する鉄の巨大帝国、ソ連という巨大組織がいとも容易に崩壊していった最大の理由は、チェルノブイリという人類史上希有の破局、国家存亡の危機に際して、官僚による利権の争奪戦場のようになっていた国家機構が、臨機応変に対応できる能力を失っていたということに尽きるだろう。

 クリミア・日露戦争の敗北によるロシア帝国の崩壊は、軍部を掌握していた特権階級が特権意識と利権要求を剥き出しにし、大衆の命を奴隷のように使い捨てにするだけで能力を失っていたことが民心の決定的な不信と離反を招き、政府を信頼する者がいなくなってしまったことが最大の原因だが、まったく同じことがソ連でも起きたのである。原発事故は数千万の命と巨大な資産を崩壊させる、まさに巨大戦争なのであって、民衆はソ連国家が自分たちを守らないで官僚利権だけを守る体質を思い知らされた。

 国民から信頼を失った政府は、存続することが不可能なのである。
 チェルノブイリ事故が巨大なソ連体制を崩壊させたことを書いている意図は、もちろん、この歴史的教訓を理解せぬまま、当時のソ連と同じ絶望的失態を繰り広げている日本政府の運命を説明するためのものである。

 フクイチ事故は、まさに巨大な戦争の勃発であった。これに対し、日本政府はソ連と同様の隠蔽、責任回避のみをもって対処してきた。国民の不安、不信に誠実に対応する姿勢は皆無であった。
 東日本震災とともに、放射能が降下した地域の住民は、明日が見えない状況のなかで、子供たちの未来に見え隠れする恐怖が消えないのに、政権は安全デマだけで事態を沈静化させようとしている。
 もはや、それをまともに信じる者もいない。今はインターネットによって自由に正しい情報を得ることのできる時代なのである。政府が、マスコミを利用し、権威者を総動員してウソにまみれた安全デマを垂れ流し続けても、人々は自分の運命にかかわる真実を知ってしまっている。

 フクイチ事故の経過を、我々は毎日、憤激と慟哭の思いで見つめ続けているわけだが、チェルノブイリ事故当時の報道を知っている者にとって、フクイチ事故の経過が、まるでコピーのように再現されていることで、日本政府の運命がソ連政府に重なって見える人が少なくないであろう。

 少なくとも、3月以降、現在に至るまで、日本国民の大半が民主党政権が決して国民を守らず、産業界と官僚機構だけを守っている現実を、これでもかと思い知らされてきた。 少しでも現実に責任を負うことを知り、子供たちの快適な未来を用意してあげようと願う人たちにとって、もはや日本政府に期待するものは皆無といっていい。 我々は、その崩壊と新しい革命的再編を願うしかない状況である。新しい救世主はどこにいるのかと・・・・

 日本政府は、子供たちの未来にとって決定的に有害無益であって、もはや国民にとって排除追放の対象でしかない。大勢の母親たちは、我が子を守るために政府を見限るしかない現実なのである。 おそらく日本国民の8割以上が、今、そうした思いを噛みしめているであろう。したがって次の総選挙で民主党政権が歴史的瓦解を起こすのは確実だが、その代わりに国民にとって真の利益、子供たちの安全な未来を導く新しい政権の受け皿が存在しないことが歯がゆい状況だ。

 もう一度言う、原発事故は巨大な戦争勃発と同じ意味を持つ。フクイチ事故は太平洋戦争よりも桁違いに多い死者をもたらすだけでなく、資産破壊も比較にならないほど巨大だ。 政府は、事故賠償と収束費用をわずか数兆円程度と見積もっているようだが、お笑いの超過小評価であって、そもそも日本に原発を導入した時点で、正力松太郎や中曽根康弘は、原発事故による損害額は国家予算を超えるとの認識があり、このため渋る電力会社を説得するため、事故時の賠償を国家が担保するという法律(原子力損害賠償法)を制定したのである。

 太平洋戦争では8000万人中約500万人が死亡したが、フクイチでは、今後30年間で、おそらく数千万人以上の死者が出るだろう。太平洋戦争では北方領土などの土地を含む日本固有資産の数割が破壊され消滅したが、フクイチ事故では、おそらく福島県だけでなく、東北・関東の大半を含む資産が消滅してしまうであろう。

 我々が見ている現実は、毎日、静かに進む戦争に負け続け、大本営発表のウソしか公表しない政府とマスコミの姿であり、権威を嵩に着てウソしか言わない学者たちの姿である。

http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-44.html


52. 中川隆 2012年4月28日 17:52:09 : 3bF/xW6Ehzs4I : MiKEdq2F3Q


最新の被曝と健康の論文をご紹介します。 武田邦彦(平成24年4月26日)

この研究は広島長崎で被曝した人8万6千人あまりの方を対象として行われていて、被曝量は高い線量から1ミリシーベルト以下の微量な被曝をした人も対象になっています。

そしてこの論文の中心的な結論は、


1)広島長崎の被曝でガンがかなり多いこと、

2)低い線量の被曝でも発がんが見られること(低線量被曝は危険)、

3)被曝量とガンの発生はほぼ比例すること(私はあまり用語が適当ではないと考えて使いませんが、いわゆる「直線仮説」が成り立っているということです)、

4)いわゆる閾値(これ以下は大丈夫という被曝量)という限度はなく、強いて言えば0ミリシーベルトであること、


などです。「被曝したら被曝量に比例してガンが増える」という論文はこれだけではありませんが、「1年100ミリシーベルト以下の被曝で、ガンが増えるなどという知見はない」と言い続けた専門家が間違いであったことも同時にこの論文で確認し、ハッキリすると思います。



もっともこの論文以外にも、低線量で健康障害を起こしたという論文は昔から多く、「被曝は大丈夫」というのは、「知見がない」のではなく、「論文は多くあるが、私の考えは違う」ということなのです。つまり簡単に言えばウソだったのです。

・・・・・・・・・

ところで、日本は科学技術立国といいながら、実際には科学的に奇妙なことが次々と社会で「常識化=空気的事実」となる原因は、


1)理科系文科系が分かれていること、

2)論文の多くが英語で書かれ、日本人の目に触れないこと、

3)利害関係者が英語の文章を故意に誤訳すること、


などです。この場合は2)に当たります。

科学が国によらず人類の宝であることから、英語で書かれるのは仕方がないことですが、同時に日本語でも流布されないといけないと思います。でも日本は後進性があるので、「英語で書かれた論文でないと採用の時の参考にしない」というような大学がまだ多いのです。

英語で海外の論文に投稿し、それを日本語と日本的に直して国内学会誌にだすと「2重投稿」ということで厳しくおしかりを受けます。でも、日本の科学の成果を日本人が十分に役立てることはとても大切です。それを実質的にできないようにしている今の学会、大学などの考え方にたいして私は納得できないでいます。

2011年の大震災と原発事故以来、御用学者という言葉が定着しましたが、この新なる原因はすでに20世紀の初めにマックス・ウェーバーが指摘しているように「職業としての学問」(生活やお金のために学問を道具として使うこと)が定着してきたからでもあります。その典型が「東大教授」です。

日本の学会で利権が固定し、


1)研究費を国が握る、

2)勲章を国が決める、

3)研究費の配分を東大教授が決める(京大、東北大などの御用学者も参加する)、

4)役所は大学の予算配分を東大に厚くして、その見返りに御用学者になってもらう、

ということが行われています。

http://takedanet.blogzine.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2012/04/27/bandicam_20120219_214627034_2.jpg

このグラフは日本(上)、アメリカ(下)の大学ごとの予算ですが、日本は東大がダントツで、数ヶの大学に予算が集中的に行っていることがわかります。それに対してアメリカは広く「ばらまき状態」です。

日本では「ばらまき」は悪く、「集中」は良いと言われますが、そんなことはありません。「集中」はどうしても腐敗を招きます。腐敗した学問と、少しの無駄はあるけれど腐敗しない学問では、腐敗しないことが大切です。

http://takedanet.com/2012/04/post_26aa.html

http://www.youtube.com/watch?v=mBciYLkJfcg


53. 中川隆 2012年4月30日 10:56:10 : 3bF/xW6Ehzs4I : MiKEdq2F3Q

被爆と健康:決定版!!・・・広島・長崎の被爆論文がでました


日本人が「大規模」に被爆し、その健康に関するデータが「長期間」にわたって得られるのは、不幸なことですが広島・長崎のものです。そして、その総合論文が今年(2012年)、放射線影響研究所からでました。被爆と健康に関する研究ではもっとも権威のある機関でもあります。


福島原発で多くの人が被爆している最中ですから、本来ならこの論文は毎日のようにテレビ、新聞で報道され、解説されているはずですが、論文内容が「政府に都合が悪い」ということで、ほとんど報道されていません。

なぜ、この論文が政府に都合が悪いかというと、


1) 「これ以下なら安全」という「閾値(しきいち)」がないことを明確に示していること、

2) 低線量被爆でも「被曝量と病気の発生」には比例関係が認められること(直線近似が成立すること)

3) 福島の小学生が被爆した、20ミリシーベルトで子供がガンになる可能性は100人に2人程度と高率になること、


が明らかになったからです。現時点で専門家でこの論文の結論と異なることをいうことはできないでしょう。科学者や医師は事実に忠実ですから。

もともと、日本の法律で「被曝限度は1年1ミリ」と決まっていたり、チェルノブイリの時に1年5ミリ以上の地域が強制退去地域になっているのは、断片的ですが、この論文と同じ知見がかなり多かったことによります。もちろん「1年100ミリ以下はデータがない」などは完全なウソです。子供の健康のことですから、これまで間違っていた専門家はすぐにでもこの論文を読んで、訂正と謝罪をしてください。

・・・・・・・・・

論文内容は少し専門的になりますが、ご紹介します。

学術雑誌名:Radiation Research(英文)

論文題目:「原爆被爆者の死亡率に関する研究、第14 報、1950−2003、がんおよび非がん疾患の概要」

概要:   1950 年から2003 年まで約10万人の健康状態を調査し、死因についての被爆の影響を明らかにした。がんによる死亡(総固形がん)の過剰相対リスクは被曝放射線量に対して「全線量域で直線の線量反応関係」を示し、「閾値は認められず」、リスクが有意となる最低線量域は0−200ミリシーベルトであった。

具体的には、30 歳で1シーベルト被曝して70 歳になった時のがんの死亡は、被曝していない場合に比べて42%増加し、また、被爆の時の年齢が10 歳若くなると29%増加した。

従って、20歳で被爆すると83%の増加になり、ほぼ2倍になる。がん以外の疾患では、循環器疾患、呼吸器疾患、消化器疾患でのリスクが増加した。

解説:   個人が被爆した量と死因別の放射線リスクを総合的に解析した初めての報告である。対象は、被爆者で個人線量が推定される86,611 人、調査期間中に50,620 人(58%)が死亡し、そのうち総固形がん死亡は10,929 人であった。低線量率で若干の緩和がみられるが、直線関係を否定するものではない。

この論文で言う「過剰相対リスク」とは、相対リスク(被曝していない場合に比べて、被曝している場合のリスクが何倍になっているかを表す)から1 を差し引いた数値で、被曝による相対的なリスクの増加分を表している。

(注)放射線影響研究所は、広島・長崎の原爆被爆者を 60 年以上にわたり調査してきた。その研究成果は、国連原子放射線影響科学委員会(UNSCEAR)の放射線リスク評価や国際放射線防護委員会(ICRP)の放射線防護基準に関する勧告の主要な科学的根拠とされている。

Radiation Research 誌は、米国放射線影響学会の公式月刊学術誌であり、物理学、化学、生物学、および医学の領域における放射線影響および関連する課題の原著および総説を掲載している。

・・・・・・・・・

政府機関、自治体、御用学者、ご用専門家、テレビ、新聞はあまりあてになりませんが、国民の健康を守り、子供を守るという見地から、大学、医師会などに所属する良心的な方は、積極的にこの論文の結果(おそらくもっとも総合的で、現時点で正確なデータと考えられます)を尊重し、政府に対して被曝の防止(福島の除染、拡散防止、汚染食材や瓦礫の搬出防止など)をするように力を発揮してください。

またテレビ、新聞もうっかり政府の誘導に乗った1年でしたが、本来の報道の目的である、「やや政府に批判的で、事実を伝え、視聴者や読者を危険から守る」ということに戻り、この論文を多くの人が知るようにしてください。

その時、論文を書いた研究者ではなく(研究者は社会に対して倫理的責任を負わない)、科学者、啓蒙家が解説をするのが適切です。
http://takedanet.com/2012/04/post_25e2.html


54. 中川隆 2012年8月16日 02:09:47 : 3bF/xW6Ehzs4I : HNPlrBDYLM

チェルノブイリ事故・低線量被爆の症例


ベラルーシの医師&チェルノブイリ救済NPO代表から直接聞いた話


*******低線量被ばくの症例*******

1.頭部のトラブル

 ・頭痛・めまい・精神不安・集中力の低下・記憶力の低下

 ・頭がボーッとする・髪の毛が抜ける

 →チェルノブイリの子ども達は、髪が少ない・伸びない

2.関節痛

3.目のトラブル

 ・腫れ ・痛み ・ヒリヒリ ・熱くなる ・ものもらい

 ・視力低下 ・白内障

 →チェルノブイリでは、子どもでも発症例あり

4.目の下のクマ

 →甲状腺異常の初期症状でもある

5.鼻の粘膜トラブル

 →粘膜が弱ることで起きる

 ・鼻血 →循環器系の病気の疑いもあるので軽視しない!

 ・鼻水 ・鼻腔に絡みつく鼻水(タン)

6.耳のトラブル

 ・耳鳴り ・中耳炎

7.口内炎

 →免疫力の低下が原因か?

8.咳・タン・喉のトラブル

 ・長く続く ・喘息様 ・タンが絡みつく

 ・喉のチクチク ・イガイガ ・ヒリヒリ ・赤くないのに痛い

9.首のトラブル

 ・付け根 ・リンパ ・塊 ・腫れる

10.甲状腺の腫れ

11.リンパ腺の腫れ

12.むかつき・吐き気・嘔吐

13.腹痛・下痢

 →消化器系トラブルの可能性

14.心臓痛・胸部痛

 →不整脈・心臓疾患の危険性

15.アレルギー・喘息の悪化

 ・時期がずれる ・長引く ・強く出る

16.皮膚のトラブル(湿疹・傷の治りが悪い)

 ・雪焼けの様な日焼け ・服の上からの日焼け ・紫斑

17.排尿トラブル・膀胱炎

 ・頻尿 ・おねしょ →甲状腺異常・脳機能障害の疑いもあり

 ・おもらし

18.発熱トラブル(高熱・微熱)

19.生理不順・性器のトラブル

20.突発的な疲労感

 →元気なのに、突然見舞われる症状

 ・突然の眠気 ・突然の脱力

 
http://www.asyura2.com/12/genpatu26/msg/524.html


55. 2012年9月09日 09:16:59 : HNPlrBDYLM

『衣食住・・・日本文化を見直そう』

食物によし悪しなし! 柴田流健康長寿の14か条  健康リスクを回避する、食肉生活のススメ (PRESIDENT )へのコメント  
http://www.asyura2.com/09/health15/msg/550.html


56. 2013年8月05日 22:34:14 : W18zBTaIM6

福島原発事故から9ヶ月後に出生率減少
アルフレット・ケルプラインhttp://donpuchi.blogspot.de/

57. 2013年9月22日 11:24:08 : W18zBTaIM6

◆安倍晋三の答弁(2006年12月時点)を要約すると以下の様になります。


1-5
Q(吉井英勝):海外では二重のバックアップ電源を喪失した事故もあるが日本は大丈夫なのか
A(安倍晋三):海外とは原発の構造が違う。日本の原発で同様の事態が発生するとは考えられない

1-6
Q(吉井英勝):冷却系が完全に沈黙した場合の復旧シナリオは考えてあるのか
A(安倍晋三):そうならないよう万全の態勢を整えているので復旧シナリオは考えていない

1-7
Q(吉井英勝):冷却に失敗し各燃料棒が焼損した場合の復旧シナリオは考えてあるのか
A(安倍晋三):そうならないよう万全の態勢を整えているので復旧シナリオは考えていない

2-1
Q(吉井英勝):原子炉が破壊し放射性物質が拡散した場合の被害予測や復旧シナリオは考えてあるのか
A(安倍晋三):そうならないよう万全の態勢を整えているので復旧シナリオは考えていない

質問 http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a165256.htm
答弁 http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b165256.htm


58. 2013年9月22日 11:26:52 : W18zBTaIM6

★原発事故責任者の1人と自覚が無い安倍首相
 団藤 保晴 | ネットジャーナリスト、元新聞記者

 安倍晋三首相が原発の新増設に積極的な姿勢を示しています。
福島原発事故に自分は何の責任も無かったと錯覚しておいでです。

いや6年前、第1次安倍内閣で大地震で炉心溶融など検討もしていないとしました。

毎日新聞の《安倍首相:「国民的な理解を得て」…原発新増設に前向き》などメディア報道は噴飯モノの極みです。

公明党が新増設を渋っているとか、事態の本質ではありません。
2006年の衆議院、吉井英勝議員の質問主意書と安倍首相の答弁書が鮮やかに事情を語ってくれます。


 この質問主意書は福島原発事故で核心になった「大規模地震時の原発のバックアップ電源」問題を取り上げています。

1981年、スウェーデンのフォルクスマルク原発の事故で

「バックアップ電源が四系列あるなかで二系列で事故があったのではないか」

「日本の原発の約六割はバックアップ電源が二系列ではないのか。仮に、フォルクスマルク原発1号事故と同じように、二系列で事故が発生すると、機器冷却系の電源が全く取れなくなるのではないか」

「停止した後の原発では崩壊熱を除去出来なかったら、核燃料棒は焼損(バーン・アウト)するのではないのか。
その場合の原発事故がどのような規模の事故になるのかについて、どういう評価を行っているか」


と迫りました。

 当時の安倍首相が提出した答弁書は木で鼻をくくったも同然です。

「我が国の原子炉施設は、フォルスマルク発電所一号炉とは異なる設計となっていることなどから、 同発電所一号炉の事案と同様の事態が発生するとは考えられない」

「地震、津波等の自然災害への対策を含めた原子炉の安全性については」
「経済産業省が審査し、その審査の妥当性について原子力安全委員会が確認しているものであり、 御指摘のような事態が生じないように安全の確保に万全を期しているところである」。


燃料焼損と炉心溶融のような事態については

「経済産業省としては、お尋ねの評価は行っておらず、原子炉の冷却ができない事態が生じないように安全の確保に万全を期しているところである」


 これを見れば、安倍首相が福島に視察に行って、まずすべきは自らの不明を詫びて土下座しての謝罪です。

それがなされなかったどころか、福島から帰京したら《今後の原子力政策について

「新たにつくっていく原発は、40年前の古いもの、 事故を起こした(東京電力)福島第1原発のものとは全然違う。何が違うのかについて国民的な理解を得ながら、それは新規につくっていくことになるのだろう」

と述べ、新増設に前向きな考えを示した》では、普通は人間性が疑われます。

原子力専門家の安全へのチェックが甘かったのはどうしてか、政治がどうして見過ごしたのか、政治が為すべき点は無かったのか

――福島原発事故の問題点を政治家の視点から見直し真摯に検証すれば、最新原発だから安全などという愚かな視点は出てきません。
Yahoo! News
http://bylines.news.yahoo.co.jp/dandoyasuharu/20121231-00022898/

▽関連リンク

● 巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問主意書…吉井英勝
 http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a165256.htm

●質問主意書への答弁本文…安倍晋三
 http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b165256.htm


59. 2013年10月21日 09:07:10 : W18zBTaIM6

女性セブン 2013年10月24・31日号


 食品の放射能汚染で最初に知っておくべきなのは、調理法で放射能や毒性物質をゼロにはできないということ。それゆえ、まずはこれまで述べたように、汚染されていない食品を見つけることが大切だ。

「その上で『最後の砦』となるのが台所です。少しでも汚染を減らすために、家庭でできる調理法があるのです」

 と話すのは食政策センター ビジョン21の安田節子代表。野菜や魚は調理前に必ずしっかり洗うこと。これがすべての基本となる。

「セシウムやストロンチウムは水溶性なので水洗いするだけでかなり落とすことができます。野菜はゆがいて水にさらせば50〜80%もの放射性物質を除去できます」(安田さん)

 えびやかになど甲殻類は塩水で洗うと効果が大きい。えびは塩水で70%のストロンチウムを除去できたというデータもある。

 なお、中国産の冷凍食品を解凍する際は、水洗いしてから一度ゆでこぼすと表面に付着している残留農薬や殺虫剤がとれやすくなるという。

 魚介類の肝には放射性物質や重金属などの有害物質がたまりやすい。中国産うなぎの肝から国際基準値を超える濃度のカドミウムが検出されることも多々ある。

「魚介類の肝やはらわたなど内臓は必ず取り除いて調理します。ストロンチウムがたまる骨も取り除き、決して食べないことです」(安田さん)

「『蒸す』『揚げる』『炒める』は放射性物質を閉じ込めてしまうのでNG。牛肉は煮込み料理にして、魚は煮付けにすることでセシウムやストロンチウムを除去することができます」(安田さん)

 牛肉の場合、オーブンで半焼けにして13%、よく火を通して28%のセシウムが除去できるのに対して、煮込み料理にすると約50%除去できるという。まさに「煮る」が最強なのだ。

「ただし、煮汁は食べないように気をつけましょう」(安田さん)


60. 中川隆 2014年11月17日 22:15:39 : 3bF/xW6Ehzs4I : b5JdkWvGxs

買い物で注意する食品! 2013-12-01 21:24:20
http://blog.goo.ne.jp/mokushiroku666/e/c97b03ba18c3826be0189ac1c6cd4fe8?fm=entry_related

要注意・放射能汚染食品!


注意をする食材は、外食の米、露地栽培のキノコ、神奈川から宮城までの太平洋側の都県の川魚、神奈川から北海道までの太平洋側の魚です!


ただ、空間線量が0.11マイクロシーベルト(1時間)を超えるところにお住みで、昨年の3月、4月にあまり注意をしないで子供を被曝させていた場合は、

外食の米、

露地栽培のキノコ、

神奈川から宮城までの太平洋側の都県の川魚、

神奈川から北海道までの太平洋側

の魚は買わないことです!

これは、重大な警告です!

■魚介類・海草類

【魚】

回遊魚(カツオやマグロなど)は、しばらく買うのを控えてください!

北太平洋やオホーツク海から流れてくる冷たい「親潮(千島海流)」と、福島原発から放出された放射能汚染水が福島県沖で合流し、四国、九州へと流れ込んでいますので、小さい魚(動物)から大きい魚(動物)へと、放射能は生物濃縮されています!

大手スーパー店頭調査結果として、メバチマグロ、ブリ、カツオ、ゴマサバなどの回遊魚の放射能汚染は、ひどいようです!

中には鯖の缶詰からも検出されているようです!

缶詰などの加工食品はブラックボックスなので、危険極まりないといえます!

カツオ、サンマ、サケ、本マグロの放射能汚染がひどく危険です!

また広範囲に気を付けるべきものとしては、


・太平洋側の魚介類 (マダラ・ヒラメ・カレイ・クロダイ・スズキ・モツゴ・ア イナメ等)


・本土全体の山菜類(タケノコを含む)

【長期間、産地に気をつけるもの】
・東北、関東の淡水魚としては、ワカサギ、鮎、イワナなどが挙げられます!

【海藻類】

海藻は、汚染されやすい食物ですから、全体に注意が必要です!
福島沖〜千葉沖までの昆布、わかめ類は、絶対に購入禁止です!

東京電力は、福島第1原発の港湾内でとったアイナメから、魚類では過去最大値となる1キログラム当たり74万ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表したが、驚くべき数値です!

このような数値の魚を食べますと、重大な放射能被爆をしてしまいます!

関東地方の淡水魚(ワカサギ・イワナ・ヤマメ・フナなど)は、食べてはいけません!

ブリは、スズキ目アジ科に分類され、北西太平洋に生息して回遊性する大型肉食魚ですから、生体濃縮しています!

サカナの汚染状態・原発事故から2年あまりがたち、サカナの汚染は増々深刻な状況と成っており、もはや魚介類や海藻類は食としては適さない危険食料と成っています!

放射能汚染全体は、太平洋側の神奈川沖から北海道まで広がっており、さらにハワイの方まで広がっています!

【放射能】鹿児島県の「かつお」からセシウム(グリーンコープ生協)

■畜産物

【肉類】

 牛は、全国へ移動していますので個体識別を参照!
国産という表記だけでは安心はできません!

ブランド肉推奨だけど産地ロンダリングあります。

全国に、汚染牛や豚が移動しています!

「国産品」というあいまいな表記の商品は、きわめて危険です!

【長期間、産地に気をつけるもの】

【牛乳】

大手の牛乳メーカーを避けて地元の牛乳を選び、もし大手を選ばざるを得ない場合は、牛乳は止めてください!


■野菜・果物類

【長期間、産地に気をつけるもの】
・ブルーベリーやキウイフルーツなど(東北、関東)
・レンコン、里芋など(東北、関東)
・常緑樹の果樹 ミカン、柚子など(東北) 
・木の実 栗、クルミなど(東北)
・ハーブ類(東北、関東)
・乾物類 切り干し大根など(東北)
・山菜類 タケノコを含む(本土全体)

【放射能】山口県の「オレンジジュース」からセシウム(みかん)

【放射能】福岡県の給食用の「梅干し」からセシウム検出

【放射能】福岡県の給食用の「梅干し」からセシウム検出

【福岡県の給食用の「梅干し」からセシウム検出

■穀物

【米】

日本人の主食ですからね!

米はできるだけ原発から遠い生産地を選ぶことです。

岩手、秋田、新潟、長野、山梨、愛知は、残念ながら危険です!

宮城県は、同県栗原市の旧沢辺村で収穫された自家消費用のコメから食品の新基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超える186〜208ベクレルの放射性セシウムが、検出されました!

福島県は、コメの全袋検査で、須賀川市の農家が出荷した1袋から、食品の新基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超える110ベクレルの放射性セシウムを検出!

■怪しい産地表示品は避ける

原発事故以降、福島県産食品は種類を問わず不人気のためスーパーやデパートなどは、妙な「産地名」表示で「ごまかして売ってしまえ」派と「以前より細かく表示して買ってもらおう」派に二極化しています!

これは、犯罪です!

「太平洋産」や「国産」という表示は、風評隠しや放射能隠しです!


もちろん、スーパーやデパートに流通している以上、福島産の食品であっても、放射線量調査を受けて基準値をクリアしていますが、基準値そのものに不信感をもっている消費者は多く、検査もごくわずかのサンプル検査ですから、避けてください!

■産地表記の無い惣菜を避ける

■加工食品

【放射能】静岡工場の「和風オニオンドレッシング」からセシウム。

【放射能】魚の缶詰から、続々とセシウム。

【放射能】魚の缶詰から、続々とセシウム。

缶詰から、1キロあたり 22ベクレル が検出された!

■外食

放射能汚染食品を売って、表彰されているのか?

だろう!

福島産の米を買い求める消費者は少ないでしょうから、多くは外食に安値で流れています!

外食のコメ、コンビニのコメは、安い福島産のブレンドで放射能まみれですから、要注意です!

業務用も、低価格が受けて引き合いが殺到していますので、避けてください!

複数産地のコシヒカリをブレンドすれば「国内産コシヒカリ100%」の表記が可能となり、流通サイドにとっては福島産と明示しないで済むといいますから、業界の利益追求の行為に背筋が冷たくなります!

あらゆる外食産業が「食べて応援」というスローガンを逆手にとって、安価な仕入れ値で卸せることをいいことに、積極的に福島県をはじめとする汚染地域の食材を積極的に活用していますので、ボイコットしましょう!

■お菓子

スナック菓子は原材料の産地が明記 されていないケースが多いので、注意が必要です。

また、卵殻カルシウムはストロンチウム汚染の可能性がありますので、「Ca入り」としているお菓子は、必ず避けましょう!


61. 中川隆[6472] koaQ7Jey 2017年1月30日 10:43:35 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[6926]

ローリングストーン日本版 2017年01月28日

『ホンマでっか!?TV』の武田邦彦、濃縮ウランの研究者から"反原発"になった理由



『ホンマでっか!?TV』の武田邦彦は、濃縮ウランの研究者で、かつては原子力ムラのエリートだった。そんな武田が"反原発"になった理由は何っだったのか。

連載|SAVE HUMANITY:武田邦彦 工学博士/中部大学総合工学研究所特任教授

武田邦彦といえば、『ホンマでっか!?TV』での歯に衣着せぬ発言を連発する姿を思い浮かべる人が多いだろう。彼は濃縮ウランの研究者で、かつては原子力ムラのエリートだった。そんな武田が"反原発"になった理由は何っだったのか。内閣府原子力委員会および安全委員会の専門委員をも務めた男の、核心的な原子力論とは。

―武田さんは元々、濃縮ウランの研究をなさっていたんですよね?

そうですね。原発の原料を研究していたっていうことです。1990年には日本原子力学会特賞も獲って、待遇も良かったんですが、45歳の時に原子力ムラの嘘が嫌で辞めました。嘘というのは、原子力は危険なのに、安全だと思わせるための嘘です。それでも、私はその後、原子力委員会や原子力安全委員会の専門員をやったりしてきました。それは、そうした委員会の上のほうにはちゃんと原子力が危険だと思っている人もいて、そういう人たちが"武田みたいな原子力に批判的なヤツも使わなきゃいけない"って後ろ盾をしてくれたらからです。ですが、事故以降はそういう人がいなくなり、完全な裏切り者扱いで声もかかりませんけどね(苦笑)。

―原子力は危険だとおっしゃいましたが、具体的に言うと?

簡単に言えば、原子炉を止めることができないということです。福島の事故が起こった時、NHKは"原子炉は止まりました"って言っていましたが、実際は走り続けたわけです。だから冷やさなければいけなかった。それで、今も8億ベクレルも毎日放射性物質が出ているんです。もっと言えば、止まってないから福島は爆発したんですから。

―確かに。

もう一つ、原子力には解決せざるべき欠陥があります。それは、人間がどのくらいの放射線を浴びたらどうなるかがわからないということです。特に、被ばくした人の子供がどんな影響を受けるかが明らかじゃないんです。だからといって、それがわかるまで原発をやらないとなると、100年〜200年は稼働できない。専門家同士の国際会議でも"放射能による子孫への影響はある"という前提で議論しているんですが、一般市民には子孫への影響については言わないことになっているんです。

―そうやって嘘をついたり隠したりするのは利権のためですか?

いや、保身のためです。原子力関連の人間が、せっかく努力して東大を出て、原子力で名を成したのに"俺はここでダメになるのか?勲章がそこにぶら下がってるのに"っていうことなんですよ。

―自分カワイさということですか......。

みんなそうです。武士の魂がなくなっちゃったんですね。だけど、しょうがないなと思うんです。原発の所長さんに会ってご飯を食べることもあるんですが、彼らはみんなサラリーマンなんですよ。サラリーマンが原発の所長をしていてはいけないんです。僕はウラン濃縮研究所にいたんですけど、そこでもしょっちゅう問題は起こっていました。例えば、研究所の従業員がウランを濃縮する濃縮塔の上から落ちたことがあった。そしたら誰かが、"救急車を呼びましょうか?"って聞いてきた。救急車を呼んだら翌日の新聞には"ウラン濃縮研究所で事故!"と、ウランの中に人が落ちたような記事が出てしまう。そう思うと、普通のサラリーマンだったらタクシーで運びますよ。そして親しくしている医者に連れて行けばマル秘で終わる。だけど僕は"救急車を呼べ"と言ったんです。僕らは市民のために研究しているのですから。これは格好つけているわけじゃなく、僕の考えなだけです。ところが、そういう原発所長はいなかった。東京電力である程度までいって、原発の所長になったら、次は重役です。そりゃ余計なことは言いませんよ。自分の人生をダメにする判断なんて誰もできないですよ。でも、原発の所長はサラリーマンじゃダメなんです。僕みたいな比較的特殊な考えを持っていないと。

―では、福一の事故の健康への影響をどんな風に捉えていますか?ここにも嘘が潜んでいるんだとは思いますが......。

事故に関しては2号機が爆発しなかったので、軽度で済みましたが、放出した放射性物質がすごく多い。広島原爆とよく対比されますが、僕は200倍と言っています。量にして100京ベクレルです。これは、頭の上に降ってきたら日本人全員が16回死ぬ量です。不幸中の幸いだったのが、福島原発は太平洋側にあったということです。そしてあの時、西風だったから9割は海のほうへ行った。あれが新潟の原発だったら大変なことになっていたと思います。

―ええ。健康への影響はどんなふうに?

放射線の被ばくによる害は、主に2つあります。致命的ガンと重篤な遺伝性疾患。遺伝性疾患です。ガンの場合、潜伏期間が5年から20年なので、今の段階ではわからないのが当たり前なんです。ああいう事故では、即死しませんから。ガンの場合、潜伏期間20年だと5歳で被ばくしたら、25歳くらいからガンが出る。チェルノブイリでは随分そうした事例がありました。

―福島でも小児甲状腺がんは既に増えていると言われていますが、その実態は?

小児甲状腺がんの発生率は普通10万人に3人くらいですが、今の福島では10万人で150人を超している。発症率で言えば通常の50倍くらいです。と、ここまでは言えますが、まだ潜伏期間を過ぎてないので、あとはわからないんです。今わかっていることは一つしかない。国立がん研究センターの見解によれば、原発事故前の被ばくの限度=1年1ミリシーベルトの被ばくで交通事故と死亡数がほとんど同じ、数で言うと10万人あたり6.6人が死ぬということです。


Photo by Pallava Bagla/Corbis via Getty Images

―ということは、年間100〜250ミリシーベルトの基準で働く福島の原発作業員は、被ばくの影響が出る可能性は高いと?

ええ。実際にけっこう亡くなっているのではないかと思います。被ばく線量に比例して影響が出ますからね。1年1ミリシーベルトだったら交通事故くらい。100ミリシーベルトならその100倍か、成人男子だったらそれを5で割るくらいになります。しかも作業員は防護服を着ていると言いますが、あれは何も防護していません。放射線は鉛じゃないと防護できないのに、彼らが着ている防護服はペラペラのプラスチック製なんですから。放射能を含んだ粉が付かないようにするWチリ付着防止服Wでしかないんですよ。放射性物質を付けて家の中へ入ることは防いではいますが、それ以上の意味はありません。

―武田さんは、原発再稼働にも反対していますよね?

地震のある所で原発は動かせないに決まっているんです。なのに嘘をついて動かしていた。その嘘をはずしたら、誰も動かしたくないというのが本音です。震度6以上の地震が来る可能性があるような場所で原発を作っているのは、世界で日本と台湾だけです。台湾は日本の真似をしてやっているけれど、2025年までに全廃することが決まっています。それが当然の判断です。

―ただ、廃炉にするにも、その方法すら見つかっていないわけですよね。

廃炉のやり方は簡単です。燃料棒は、取り出して地下300メートルに埋めればいいんです。原子炉も放射能で汚れているから、そのまま穴を掘って土の中に埋めてしまえば終わりです。まぁ100年も置いておけば、地上で野菜でも何でも植えられるようになりますよ。100年、その土地が使えなくなるのは仕方がない。そういう性質のものなんですから。でも、諦めがつかないのか、W核燃料しまう所がないWってグズグズ言って、いちばん危ない状態で地上に置いてあるんですから。

―では今年(2016年)、その行方が話題になった高速増殖炉もんじゅは?

もちろんやる必要なんてまったくないです。あれは完全にお金の問題でしかないので。原子力の国家予算って約4000億だったんです。今、僕は委員会から離れたから確かなことは言えないけれど、今でも同じくらいのはずです。で、その4000億円のうちの2400億円を研究開発に出しているんですよ。僕が委員会にいた当時、W安全関係にもっと金を使えWと言ったんです。そうしないと事故が起こるから。でも、ほかの委員会の人たちはW安全関係に金を使ったら事故が起こる可能性を認めることになる!Wと言っていました。完全にヤクザの理論ですよね。原発の危険を認めることになるから、安全対策には金は使わない。開発あるのみ。その悪しき慣習のひとつが、もんじゅなわけです。

―そして、その原発は日本が核武装する可能性を示唆したものであり、原発というかたちであれ核を保有することが他国からの攻撃の抑止力になっているという理論も原発推進派にはありますが、武田さんはそこも否定していますよね。

核はいらないです。今の時代で日本に核攻撃してくる国なんてありませんから。僕は思想的には右翼で、靖国神社の講演会の最高人数記録を持っているような人間なんです。だけど、僕は今の憲法を支持しています。今の憲法には自衛をしちゃダメだとは書いてないわけだから、自衛はすればいいんです。それで、世界各国が全部自衛したら戦争は起こらないですからね。そもそも、万が一他国が攻撃してきたとしても、日本はもう少し軍事予算を増やせば迎撃できる技術は十分備えられますから。だから、日本が核武装する必要はないいと思っています。


KUNIHIKO TAKEDA
武田邦彦 1943年東京都生まれ。工学博士。
1966年、東京大学教養学部基礎科学科を卒業後、旭化成工業に入社。
旭化成工業ウラン濃縮研究所所長、芝浦工業大学工学部教授、名古屋大学大学院教授を経て、現在は中部大学総合工学研究所特任教授。内閣府原子力委員会および安全委員会の専門委員、文部科学省科学技術審議会専門委員を歴任。

レギュラー番組に『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ)など、近著に『原発と日本の核武装』、(詩想社)『エコと健康の情報は間違いがいっぱい!』(廣済堂出版)などがある。
http://takedanet.com/

ローリングストーン日本版2017年WINTTER版掲載
http://blogos.com/article/207742/


62. 中川隆[7782] koaQ7Jey 2017年4月16日 06:19:59 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8272]

携帯電話使用で脳腫瘍リスク増大、研究結果が公開…子供の脳、深部に電磁波が影響
http://biz-journal.jp/2017/04/post_18726.html
2017.04.16 文=水守 啓/サイエンスライター Business Journal


■隠蔽されてきた携帯電話と脳腫瘍の関連性

 3月2日、米サンフランシスコのCBSニュースは、携帯電話と脳腫瘍の関連性について詳述した秘密文書が、カリフォルニア裁判所の命によって公開された事実を報じた。2016年、カリフォルニア大学バークレー校公衆衛生大学院の家庭・地域保健センター長ジョエル・モスコウィッツ博士が、カリフォルニア公記録法を盾にして、カリフォルニア州政府に対して訴訟を起こし、「携帯電話と健康」と題された文書が公開されたのである。

 その文書の作成時期は2014年4月とされ、「草稿・非公開」と印が押されていた。だが、モスコウィッツ博士によると、元原稿は7年前に書かれ、その後、数度アップデートされながらも、決して公開されることのなかったものだという。

 番組内で訴訟に踏み切った理由を問われたモスコウィッツ博士は、次のように答えている。

「私はこの文書が日の目を見ることを望みました。なぜなら、携帯電話からの電磁波にはリスクがあるという懸念がカリフォルニア州公衆衛生省内部にはあり、そのリスクを軽減させる方法について、それはいくらかの情報をもたらしうるからです」

 その文書は、携帯電話の長期使用は脳腫瘍や他の健康問題のリスクを高める可能性があると指摘し、携帯電話の電磁波は近くの細胞と組織に影響を与えると認めていた。子供に対する警告部分では、電磁波は子供の脳に対しては大人の脳よりも深部に到達すると説明していた。さらに、携帯電話に対する電磁波ブロック商品が実際に機能する証拠はないとしていた。

 このニュースを取材したNatural Newsのマイク・アダムス氏によると、カリフォルニア州政府が少なくとも7年間、この文書を市民の目から隠してきた背景には、携帯電話からの電磁波によって損害が引き起こされる証拠を長期に及んで隠そうとしてきた、産業界のロビイストたちによる圧力があったと思われると指摘している。

■受信状況が悪いと、電磁波の影響強まる

 その文書に記されていた情報をもう少し紹介すれば、「いくらかの研究調査が見いだしたこととして、ある種の脳腫瘍は、携帯電話を10年以上使用し続けた場合に生じやすく、その部位は携帯電話を普段使用する側の側頭部とほぼ一致する」という記載もあった。

 また、携帯電話から受ける電磁波の影響度は、主に電磁波の強さ、使用頻度、使用時間、耳までの距離に依存するが、受信状況が悪い時、例えば、電車、自動車、バスの中での使用中や、基地局がスイッチする際などにも強まるということを警告していた。

 そして、リスクを軽減する最善策として、携帯電話を体からできるだけ離し、使用時間を減らすことが促されていた。具体的には、ヘッドセットを利用したり、スピーカーフォン・モードを使用して、本体を体から離すことが有効だとしていた。

 また、通話していなくとも携帯電話から電磁波が発せられているため、使用しない時は体から離しておくことや、受信状況の悪い時は、できるだけ使用しないようにすることなども記されていた。

■何十年も前から電磁波と磁気の作用は懸念されていた

 ところで、戦後、植物の成長過程をフィルムに収めていた写真家・撮影監督のジョン・ナッシュ・オット氏(1909-2000)は、光や色温度が植物に与える影響に関心を持った。そして、テレビの普及が進んだ1960年代、テレビから漏れ出る電磁波が植物の生長に甚大な影響を与えることを発見した。

 また、対象を植物からネズミに変えて行った実験では、テレビから漏れ出る電磁波を浴びたネズミは次第に攻撃的となり、その後無気力と化し、ついには動けなくなってしまうことを確認した。これは、パソコンや携帯電話を多用するようになった現代人が、切れやすく攻撃的となることや、無気力、鬱、引きこもりの傾向を示しつつある現状を予言するような結果であった。

 また、オット氏は、がん患者15人に、テレビなどの電子機器をまったく利用せず、室内照明も避けて毎日外に出て日光を浴びるように生活してもらったところ、14人の患者のがん進行が止まったという結果を得た。

 その結果と自身が過去に行ってきたさまざまな研究成果を合わせ、オット氏は、動植物や人間は、フルスペクトルの自然光を浴びることで健康を維持できると確信するに至った。オット氏の結論を評価するには今後の検証が求められるものの、当時、彼の研究は一般には注目されるに至った。だが、学者や産業界にはあまり真剣に受け止められることはなかった。

 実は、このように産業界にとって不都合な、民間人による調査報告は、繰り返し表沙汰になっては、専門家によって無視され、忘れ去られてきた。例えば、電子レンジで調理された食品を摂取し続けることで生じる健康リスクや、特定の音楽が動植物に与える健康リスクなども熱心に研究され、注目すべき結果が得られてきたのだが、それらも同様にして忘れ去られていった。

 1936年、アルバート・ロイ・デイヴィス氏(1915-84)は、永久磁石のN極とS極とでは性質が異なることを発見した。簡単にいえば、N極に曝された生物は野性的になり、S極に曝された生物は繊細で知性的になる。そして、S極に影響を受けた動物は、小さく、弱く、繊細になるものの、成長・加齢の速度を落とすため、結果的に寿命を最大50%延ばせることを発見した。

 このような研究成果は、一部の研究者らの間では有名ではあるが、現在でも一般には知られていない。共同研究者であったウォルター・C・ロールズ・Jr.氏も2009年に他界したが、生前、あることに対して精力的に警告を発していた。

 それは、N極から発生するのと同様の磁気エネルギーが、交流電源を使用したラジオ局やレーダー・アンテナばかりか、携帯電話からも発せられているという事実である。特に固定電話や携帯電話の受話器内の多くの磁石は脳のほうに向けられており、逆向きにするようにメーカーに改善を求めていたのである。

 現在、携帯電話各社がロールズ氏の警告を受け入れ、改善を行ってきているのかどうかは不明であるが、今一度、電磁波と、性質の異なる磁気の作用について、見直してみる必要があるのではなかろうか。


63. 中川隆[-10611] koaQ7Jey 2019年4月24日 22:10:53 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1460] 報告
外国人労働者に廃炉作業させる破廉恥 近隣各国はどう見るか 2019年4月24日

 東京電力が18日、福島原発などの作業のために、4月から始まった新たな在留資格「特定技能」の外国人労働者の受け入れを決めた。東電は3月28日に開いたゼネコンなど協力会社数十社を対象とした会議「安全衛生推進協議会」で、特定技能の労働者の原発への受け入れについて説明した。「建設」「産業機械製造業」「電気・電子情報関連産業」「自動車整備」「ビルクリーニング」「外食業」が該当するとし、なかでも廃炉作業にあたる「建設」が主になるとしている。東電は、再稼働をめざす柏崎刈羽原発(新潟県)でも受け入れる方針だ。

 特定技能は外食、宿泊など14業種を対象に日本語能力と技能の試験に合格すれば最大5年間働くことができる制度で、東電は原発での作業は「建設」の業種にあたるとしている。

 法務省はこれまで、福島第一原発内で東電が発注する事業について「一般的に海外で発生しうるものではない」とし、技能実習生の受け入れは「国際貢献」という趣旨から不可としてきた。だが特定技能について東電は、「法務省に問い合わせた結果」にもとづき「新資格は受け入れ可能で、日本人が働いている場所は分け隔てなく働いてもらうことができる」と判断したとしている。

 昨年5月には、「技能実習制度」で来日したベトナム国籍などの実習生6人を、放射線教育もおこなわないまま福島第一原発でがれきなどを焼却する施設の建設工事に従事させていたことが明らかになり、問題となった。6人は、東京の元請ゼネコンの下請企業が受け入れた実習生だった。

 また昨年3月には、ベトナム人実習生が、盛岡市の建設会社に雇用され、同社が請け負った福島県郡山市での除染作業に従事していたことが明らかとなっている。会社との雇用契約書には「除染作業」は記載されておらず、作業内容や放射能の危険性についての説明もなかった。

 法務省は「福島第一原発の敷地内で技能実習生が働くこと自体は、制度上違反ではない」「技能実習としてこれ(除染作業)をおこなわせてはならないという旨の法令上の規定はない」との対応をとった。そもそもベトナムには原発がなく、原発関連の技能移転などありえない。

 除染作業などの原発関連作業自体は、技能実習制度の対象となる職種ではない。技能実習制度は、途上国への技能移転による国際協力を目的とするという建前がある。事故を起こした原発での作業自体は、そうした技能移転の趣旨にそぐわず、職種として対象とならないのは当然だ。それにもかかわらず、これまで技能実習生による原発関連作業への従事が数数の抜け道をもうけて黙認されてきた。それを今後は公然とまかりとおらせる方向だ。

 昨年8月16日、国連人権理事会(本部ジュネーブ)で有害物質や廃棄物の管理・処分と人権への影響を担当する特別報告者ら3人が、東電の福島第一原発事故を受けて除染などをおこなう作業員が放射線被曝と重大な搾取の危険にさらされていると指摘し、数万人にのぼる労働者を保護するため、日本政府に緊急に対応をとるよう求めた。

 特別報告者は声明で「除染などのために雇われた労働者には、移民労働者やホームレスが含まれていると伝えられている」とし、「被曝のリスクに加え、経済的な理由から危険な労働条件を受け入れざるをえない状況や適切な訓練や防護措置がとられているかについて非常に懸念している」とした。

 福島の除染などにかかわった労働者は厚生労働省の調べで2016年に約4万6000人だった。放射線従事者中央登録センターは16年までの5年間で約7万6000人の労働者が雇われたとしている。特別報告者は「いくつかの大手企業に雇用契約が与えられ、何百もの中小企業に下請に出されている。こうしたとり決めが労働者を集めるブローカーに使われ、労働者の権利を侵害する労働条件につながっている可能性がある」と指摘した。

これに対して外務省は「政府として真摯に対応してきた。一方的な申し立てにもとづく声明は、いたずらに不安をあおり混乱を招く」と反論し、改善の姿勢は示さなかった。

 東電はこうした国際的にも問題になっている不都合な現状にはふたをしたまま、福島原発事故処理に外国人労働者の大量投入をはかろうとしている。震災から8年が経過しながら事故処理は収束する兆しが見えず、果てしもない金銭と人員の投入を余儀なくされている。こうした日本人でもなかなか行きたがらない現場にアジア各国から低賃金な労働力を呼び寄せ、こともあろうか原発爆発事故の尻拭いの現場に従事させ、金銭と引き替えに危険にさらそうとしている。そして、事故処理もままならぬ者が、一方では再稼働を推進し、後は野となれ山となれの狂った行動に及んでいる。
https://www.chosyu-journal.jp/shakai/11544

64. 中川隆[-15273] koaQ7Jey 2021年11月15日 08:15:43 : WByHHcQUzE : c1RmRy5mVXdmMkU=[23] 報告
原子力発電は本当に危険なのか?
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/148.html

北海道停電で露呈した「原発を稼働しないリスク」
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/261.html

太陽光発電は国家経済を破綻させ環境も破壊する
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/144.html

風力発電は環境を破壊するだけでなく低周波音で風車病・睡眠障害を引き起こす
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/145.html

バイオマス発電のウソ 森林伐採しCO2増加を招く
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/322.html

調査報告/原子力発電所における秘密
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/363.html

原発廃炉作業は放射能に強い中国人移民に任せるのが正解
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/520.html

反原発運動は中国・朝鮮工作員が扇動していた
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/702.html

菅、枝野、北沢が妨害しなければ福島原発事故は起きなかった
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/747.html  

太陽光発電・風力発電等の再生可能エネルギー発電は国家経済を破綻させ環境も破壊する
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/435.html

バイオマス発電の為に放火による森林火災が世界中で激増
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1038.html

電力自由化 地方では弊害
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/962.html

新電力の契約プランによって「突然電気代が10倍になった」などのトラブルが多発
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1573.html

菅、枝野、北沢が妨害しなければ福島原発事故は起きなかった
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/424.html

放射能汚染地帯から子供たちを避難させなかった人々
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/986.html

地球温暖化はデマだった?
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/137.html

極悪の殿堂、東京電力
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1561.html

東電福島第一原発汚染水の太平洋への放出の影響
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1630.html

65. 保守や右翼には馬鹿し[51] lduO54LiiUWXg4LJgs2Ubo6tgrU 2023年3月09日 15:15:22 : V5ZTuVXe12 : OEE4eFdlM3V1S1k=[2] 報告
3・11から学ぶこと - 内田樹の研究室
2023-03-09 jeudi
http://blog.tatsuru.com/2023/03/09_1455.html

 3.11の時、東京電力福島第一原発では炉心溶融、建屋爆発が連続発生し、事故はチェルノブイリ原発事故と同レベルの過酷事故と認定された。以後再稼働することなく廃炉作業が続けられている。廃炉作業にどれほどの歳月と費用が必要なのかもまだわからない。経産省は2016年に22兆円と計算したが、2019年には民間シンクタンクが最高81兆円の試算を示した。政府のこの種の試算はだいたい後になって大幅に上方修正されるのが通例であるから、いずれ81兆円を超えても私は驚かない。
 日本列島は、全世界のマグニチュード6以上の地震の20%が周辺で発生する世界有数の地震多発地帯である。世界標準を超えるレベルの安全基準を採用するのが当然だと私は思うが、原発を建てた人たちはそうは思わなかったらしい。
 東電の旧経営陣3人が業務上過失致死傷で起訴された裁判で、東京高裁は「巨大津波の襲来を予測することはできず、事故を回避するために原発の運転を停止するほどの義務があったとはいえない」と判断して、一審に続いて全員に無罪を言い渡した。
「想定外」だったからどれほどシリアスな事故を起こしてもとがめることはできないというのは法理としては通るかも知れないが、常識では通らない。万一事故が起きたら広範囲の土地が半永久的に居住不能になるほどのリスクのあるテクノロジーを扱うときに、「想定外のことが起きたのだから自分には責任がない」という言い訳をすらっと口にできるような人間はそもそもそのような危険なシステムの管理者になるべきではない。そのような危険なテクノロジーを扱う技術者に最も求められる知的資質は「起こる可能性のある最悪の事態」についての想像力だからである。
 たしかに「最悪の事態」に備えて安全性を配慮すれば、その分だけコストは高くなる。けれども、こう言ってよければ、それはたかが銭金の問題である。リスクを低く見積もったせいで失われるものと、リスクを高く見積もったせいで失われるものは桁が違う。ほとんど天文学的に違う。
 私はこういう致命的な計算違いを犯す人間を「リアリスト」と呼ぶことに同意できない。こういう致命的な計算違いをした人間は、仮に法的な処罰を逃れ得たとしても、以後社会人としては「まるで使い物にならない」というスティグマを刻印されることを甘受すべきだろう。彼らはそれほど邪悪な人間ではなかったかも知れないが、犯罪的なまでに無能な人間ではあったのだから。
 福島の事故が過酷事故になった主因としては、津波に対する施設防護が脆弱であったこと、電源を高台に確保しておかなかったこと、全電源を失った場合の注水手段が確保されていなかったことなどが指摘されている。防潮壁も電源の分散も注水システムの整備もどれもそれなりのコストさえかければ整備できるものである。技術的に難しいものではないし、事故以前にもそういう安全設備の配慮をすべきだと主張した人もたくさんいた。
 2006年には過去の海外の原発での電源喪失の事例を挙げて、そのリスクを重く見るように訴えた質問書が内閣に出されたが、当時の安倍晋三首相はわが国ではそのような事例の「前例がない」ことを根拠に全電源喪失のリスクはないという木で鼻をくくったような答弁で応じた。だが、「これまで起こらなかったことはこれからも起こらない」というのは推論として間違っている。
 この時の答弁の中で「原子炉の冷却ができない事態が生じないように安全の確保に万全を期している」という定型句を政府答弁は5回繰り返した。実際には「原子炉の冷却ができない事態」が生じた。だが、その点を衝かれても、政府は「万全を期す」というのは「万全であればいいな」という主観的願望のことであって、「万全である」という客観的な保証のことではないと言い逃れるつもりだろう。
 福島の原発事故は半ば「人災」だと私は思う。天変地異は自然現象であるから、人間には制御できない。でも、自然現象のリスクを予測して、それがもたらす被害を最小化することはできる。
「起こり得る最悪の事態を想定してそれに備える」ということが日本人はほんとうに苦手である。それよりは「目論見がすべて成功して、巨大な利益が転がり込む」という皮算用で盛り上がることを喜ぶ。五輪も、万博も、カジノも、リニアもどれもそうである。それが失敗した時に何が起きるかについては誰も何も考えない。
 たしかに、「最悪の事態」というのは、それを事前に想定すれば防げ、想定しなければ到来するというほど簡単なものではない。最悪の事態を事前に想定しても、最悪の事態が到来することはある。でも、被害を最小化する努力をしておけば、被害はその分だけは抑制される。当たり前の話である。
 私たちが3.11から学ぶことがあるとすれば、その教えに尽くされると思う。だが、日本人はそれさえ学んでいない。
http://blog.tatsuru.com/2023/03/09_1455.html

66. 中川隆[-11866] koaQ7Jey 2024年1月05日 06:41:29 : sIL7lkzC4M : OGVEcllHOFJvbzY=[3] 報告
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2024.01.04XML
相変わらず政府や大企業の発表を垂れ流すだけのマスコミ
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202401040000/

 石川県の能登半島で震度7の地震があり、志賀原子力発電所や柏崎刈羽原発の状況を懸念する声がある。政府や電力会社は安全上の問題は起きていないと発表、マスコミはその話を「報道」しているが、裏をとれているとは思えない。政府や電力会社の状況に関する「評価」を垂れ流しているだけだろう。

 2011年3月11日に福島県沖で起こった地震により、東京電力福島第1原発で炉心が溶融する事故が引き起こされた際、政府、電力会社、マスコミは事実を隠蔽し、結果として被害を拡大させた。

 医療法人の徳洲会を創設した徳田虎雄の息子で衆議院議員だった徳田毅は事故の翌月、2011年4月17日に自身の「オフィシャルブログ」(現在は削除されている)で次のように書いていた:

 「3月12日の1度目の水素爆発の際、2km離れた双葉町まで破片や小石が飛んできたという。そしてその爆発直後、原発の周辺から病院へ逃れてきた人々の放射線量を調べたところ、十数人の人が10万cpmを超えガイガーカウンターが振り切れていたという。それは衣服や乗用車に付着した放射性物質により二次被曝するほどの高い数値だ。」

 メルトダウンで内部が破壊されると温度と圧力は急上昇、放射性物質は環境中へ放出されはじめた。12日の午後2時半頃にベント(排気)したとされているが、双葉町ではベント前に放射線量が上昇していたと伝えられている。そして午後3時36分に爆発した。

 徳田は12日の水素爆発の際、2km離れた双葉町まで破片や小石が飛んできたとする情報を明らかにしているが、アメリカのNRC(原子力規制委員会)もそうした破片が存在していると認識していた。

 ​NRC新炉局のゲイリー・ホラハン副局長は2011年7月28日に開かれた会合で、発見された破片は炉心にあった燃料棒のものだとする推測を明らかにしてい​る。マンチェスター大学や九州大学の科学者を含むチームは原子炉内から放出された粒子の中からウラニウムや他の放射性物質を検出していた。


 また、​双葉町の町長だった井戸川克隆によると、心臓発作で死んだ多くの人を彼は知っている​という。セシウムは筋肉に集まるようだが、心臓は筋肉の塊。福島には急死する人が沢山いて、その中には若い人も含まれているとも主張、東電の従業員も死んでいるとしている。事故の直後に相当数の人が放射性物質が原因で死んでいる可能性が高い。

 当官房長官を務めていた枝野幸男によると、3月15日未明に東電の社長だった清水正孝から全員撤退を打診する電話があったという。実際、現場ではそうした動きがあったようだが、それを非難することはできない。「死」を意識しなければならない状況だったのだ。

 東電の内部にもプラント制御に必要な人員を残すという意見があり、結局、全員撤退ということにはならなかったようだが、その代償を現場の人びとは払わされることになったはずだ。その際、マスコミの記者は素早く撤退したと言われている。

 しかし、そうした状況であるにもかかわらず、政府は安全宣伝を繰り返していた。枝野官房長官は「直ちに影響はない」という表現を繰り返している。

 例えば3月16日の記者会で、住民に屋内退避を要請している20キロ近辺での放射線数値について、直ちに人体へ影響を及ぼす数値でない、短時間、外で活動しても、数日単位で滞在しても、人体に及ぼす 数値でないと述べている。

 また、3月23日の記者会見で、福島県産の野菜について、放射線量の「最大値の野菜を10日間食べたと仮定しても、1年間の放射線量の2分の1にとどまる。ただちに健康被害が出ることはないし、将来にわたって健康に被害を与える放射線量を受けることはない」と主張していた。

 2019年12月に中国湖北省の武漢で始まったCOVID-19(2019年-コロナウイルス感染症)騒動では各国政府、医薬品メーカー、有力メディアだけでなくWHO(世界保健機関)も非科学的な偽情報を撒き散らし、恐怖を煽り、危険な遺伝子導入剤(COVID-19ワクチン)を人びとに接種させようとしてきた。大多数の国はその危険性を認識、接種にブレーキをかけたが、例外的に接種し続けているのが日本に他ならない。

 能登半島の地震、そして原発への影響は明らかでない。それをまず認識しなければならないのだが、マスコミはこのケースでも政府や巨大企業の主張を垂れ流している。この人びとは何も反省していない。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202401040000/

67. 中川隆[-11774] koaQ7Jey 2024年1月16日 19:02:44 : LMMpnR0Jls : YTYxRktUbjMvN2M=[8] 報告
<■237行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
すべての原発を即時停止せよ 安全の根拠ない再稼働基準 情報の後出しと隠蔽が体質化 原発列島に自然からの警告
2024年1月16日
https://www.chosyu-journal.jp/shakai/28804

再稼働に向け動き出していた志賀原発

 元日に発生した能登半島地震では、北陸電力・志賀原発が立地する石川県志賀町でも最大震度7の揺れを観測し、あわや福島原発事故の再現かと思わせる原発立地町直撃の地震となった。マグニチュード7・6の地震発生直後、志賀原発原子炉建屋下では震度5強を観測。北陸電力も政府もすぐに「異常なし」と発表したが、後から変圧器の故障、大量の油漏れ、外部電源の一部喪失などの「異常」が次々に小出しで発表されている。北陸電力によれば、現在までに放射能漏れなどの事象は発生していないとされるが、多重防護の一部を欠いた状態のなかで群発地震が継続しており、予断を許さない。地震想定や、原発再稼働の前提となる安全基準の信頼性は根底から崩れており、志賀原発の再稼働撤回のみならず全国の原発を即座に停止し、次なる大規模地震に備えることが急務となっている。

「異常なし」でも「実は…」が続々と

 1月1日午後4時10分の地震発生直後、NHKをはじめとするテレビ各局は「志賀原発は異常なし」とする電力会社の発表を速報で流した。しかし、志賀町の最大震度7は、2011年3月11日の東日本大震災で福島県を襲った震度(6強)を上回っており、「原発が無傷で済むレベルではない」と誰もが直感する揺れだ。さらに能登半島北部では、海底が数b隆起して陸地化する現象が海岸線の85`にわたって発生【地図参照】。国土地理院が示したデータでは、海岸線の隆起は志賀原発の北7`地点にまで迫っていた。

 志賀原発は、福島第1原発と同じ沸騰水型(BWR)の1号機、改良沸騰水型(ABWR)の2号機の2基がある。1号機は1993年7月、2号機は2006年3月に運転を開始した比較的若い原発だが、2011年の福島原発事故後の全原発停止によって稼働を停止。2号機については、2014年から再稼働に向けた新規制基準の適性審査が進んでいた。福島第1原発と違い地震時に原子炉は動いていなかったが、使用済み核燃料貯蔵プールには計1657体の核燃料が保管されていると推定される。

 原発が稼働していなくても、貯蔵プールに常時水を送り核燃料を冷却しつづけなければならない。冷却機能が止まれば、数時間で燃料棒が損傷し、放射能漏れを起こす恐れがある。また、電源喪失で冷却水が供給できなくなったり、海岸線隆起で海水がとり込めなくなれば冷却機能が失われる可能性があった。

 当初は「異常なし」とした北陸電力だが、その後の発表・訂正で徐々に実態が明るみに出ている。

 1日、記者会見した林芳正官房長官は、「現時点では(志賀原発に)異常は確認されてない」としながら、記者の追加質問に対して「変圧器に火災が発生したが、すでに消火済み」とのべた。

 さらに同日、原子力規制庁の会見では、地震の影響で外部から原発に電気を送る一部系統が使用不能になっていること、2号機で外部から電気を受けとる変圧器付近で「爆発したような音と焦げ臭いにおいがあった」と報告があったが、それは火災ではなく、地震の揺れで変圧器内部の圧力が高まったため消火設備が起動したものと公表。

 さらに1号機でも変圧器周辺で油漏れが確認され、電源の一系統が使用不能となり復旧のメドは立っていないが、他の系統から電力を供給しているため問題なしとした。

 また、核燃料貯蔵プールで地震の揺れによって冷却水(放射能を含む)が1号機では95g、2号機では326gが飛散して床面にこぼれ、冷却水を供給するポンプが一時的に停止したが、午後4時49分に復旧し、核燃料を貯蔵している使用済み燃料プールの冷却に問題はないとした。

 翌2日には、高さ4bの防潮壁が数a傾いたこと、1、2号機の廃棄物処理建屋の接続部分のカバー約15bが脱落していたこと、2号機の使用済み燃料貯蔵プールに2・5bのケーブルカバーなどが落下していたことが公表された。

油漏れは当初の6倍 揺れも想定上回る

 当初は「発生しなかった」(1日)、「水位計に有意な変動は確認されなかった」(2日)と説明していた志賀原発への津波到達については、3日に「約3bの水位上昇が観測された」に変わり、10日には、地震発生後1〜3bの津波が複数回到達していたことが明らかになった。北陸電力は、津波ではなく「水位上昇」と表現している。

 変圧器損傷による油漏れについても、当初は漏れ出した油は「約3500g」と発表していたが、5日には漏洩量は約六倍の約2万gにのぼっていたと訂正した。2万gといえばドラム缶(200g)100本分に相当する量だ。また北陸電力は「全量を回収済み」としていたが、10日にも新たに海面に油が漏洩していることが発覚した。10日までに計2万3000g余りの油が漏れ出たことになる。今も全貌は明らかではないが、北陸電力は油に放射能は含まれていないとしている。


1日の地震で油漏れを起こした志賀原発の変圧器(撮影:北陸電力)

 さらに志賀原発で観測された揺れの加速度が、一部で想定を上回っていたことが10日に開かれた原子力規制委員会の定例会合で明らかになった。原発には施設や設備ごとに揺れやすい周期が異なり、あらかじめ各構造物ごとに揺れの大きさを示す加速度(ガル)を想定する。福島原発後の原発再稼働に向けて設定された新規制基準では、耐震設計に用いる地震動の加速度をおよそ1000ガル(大規模地震の目安)前後に設定している。

 だが、今回の能登半島地震では、志賀原発がある志賀町の観測点での最大加速度は、東日本大震災に匹敵する2828ガルにのぼった。1000ガル以上も計7地点で確認された。志賀原発1、2号機の原子炉建屋の基礎部分でも揺れが想定を上回り、1号機では東西方向の0・47秒の周期で918ガルの想定に対して957ガルを観測したという。規制庁は原子炉建屋などに異常はないと説明しているが、北陸電力が規制庁に報告したのは9日で、みずから公表はせず、関係自治体に説明もしていなかった。

 また規制庁は、原発の約30`圏内に約120カ所あるモニタリングポスト(空間放射線量の測定器)のうち、輪島市や穴水町など原発の北側20〜30`付近にある15カ所で、地震発生以降、測定不能の状態にあると発表。空間線量の実測値は、原発事故時に住民避難の判断根拠となるものであり、計測できなければ避難時期やルートも決められない。このモニタリングポストの欠測(故障)も20カ所にのぼることが10日になって明らかになった。道路が寸断されているため、原因の特定ができず、一部では復旧の見通しが立っていないという。

 北陸電力からの重要情報の後出しや訂正があいつぐため、経産省は10日までに、北陸電力に対して正確な情報発信をおこなうよう指示するという事態にもなった。

 現在までのところ、原子炉が停止中だったこともあり、福島原発のような過酷事故には至っていないが、地震そのものが想定を大きく上回る規模で発生し、断層による地割れ、海面隆起、交通網寸断、停電などの多重災害において原発情報はすべて後出しになり、「異常なし」は異常がないのではなく、パニックを防ぐための政治的アナウンスに過ぎないといえる。

 一部では、主電源が喪失し、核燃料プールから水が漏れ続けているとの報道もあり、今後どのような重大事象が明るみに出るのか、予断を許さない状況が続いている。

 いくつもの断層が集中する能登半島周辺では、1700年以降、何度も大地震に見舞われており、そのような地域に原発を立地する無謀さを自然が警告しているとみなさなければならない。

過去に臨界事故隠蔽も 原子炉下には断層

 志賀原発での重大事故と情報隠蔽には、有り余る前科がある。1999年6月の定期検査中に一号機で臨界事故(意図せずに核分裂反応を起こし、大量の放射線や熱を発生させる事故)を引き起こしたが、北陸電力は「発表すると2号機(建設)の工程が遅れる」などの理由でデータを改ざんし、必要な記録を隠滅。対外的な報告を一切せず、8年後の2007年3月に明るみに出るまでひた隠しにしていた。

 事故が発覚したのは、全国の電力会社でデータ改ざんが明らかになったことを契機に原子力安全・保安院が一斉点検を命じ、北陸電力の全社員アンケートで1人の社員が告白したからだった。このときすでに志賀原発2号機は稼働を始めていた。

 このような情報隠蔽は、原発建設を推進する電力会社、原発メーカー、立地自治体、政府を含む“原子力ムラ”の常套手段であり、「原発安全神話」を流布する側にとっては体質化して久しい。重大事故では、浜岡原発(中部電力)、女川原発(東北電力)、東京電力の福島第2原発、柏崎刈羽原発では核燃料の制御棒が脱落する事故が起き、福島第1原発(東京電力)でも7時間半にわたる臨界事故が発生していたが、電力会社は30年近くも隠ぺいしていた。また、2007年の新潟県中越沖地震で震度7相当の揺れに襲われた東電柏崎刈羽原発では、基礎杭に損傷が見つかったと東京電力が公表したのは地震から14年後のことである。

 今回の能登半島地震を受け、原子力規制委員会(山中伸介委員長)は、再稼働に向けた審査が進む志賀原発二号機について「(今回の地震が)新知見かどうかを確定させるまでに年単位の時間がかかる。審査はそれ以上かかると思う」との見通しを示している。この期に及んで再稼働を前提にした審査を続ける姿勢を崩してはいない。

 志賀原発では、2014年に北陸電力が2号機の再稼働を目指して原子力規制委員会に適合性審査を申請。2016年3月には原子力規制委員会の専門家チームが、原子炉建屋直下にある断層【図参照】を「活断層である可能性は否定できない」と評価した。新規制基準では、重要施設の直下に活断層がないことを求めている。断層にずれが生じれば事故につながりかねないため、12万〜13万年前以降に活動したことが否定できなければ再稼働はできず、廃炉を迫られることになる。

 だが、政府や財界が経済的利害から既存原発の再稼働を熱望するなかで、昨年(2023年)3月、原子力規制委員会は専門家チームの報告を覆して、「敷地内に活断層はない」とする北陸電力の主張を妥当とし、「活断層問題はクリア」とのお墨付きを与えた。委員の1人は「(北陸電が示した)膨大なデータに基づいて評価し直したところ、活断層ではないと判断できる非常に説得力のある証拠がたくさん得られた」とのべていた。

 これが弾みとなり、昨年11月、経団連の十倉雅和会長(住友化学)が志賀原発を視察して「一刻も早く再稼働できるよう心から願っている」と訴えるなど、政財界が総力を挙げて再稼働に向けて動き出していた矢先に迎えたのが今回の能登半島地震だ。

 すでに周知のように、能登半島には先端にも根元にも巨大な断層が幾重にも走っており、志賀原発だけでなく、隣接する福井県には日本原電の敦賀原発(1基停止中)、関西電力の美浜原発(1基稼働中)、大飯原発(2基稼働中)、高浜原発(2基停止中、2基稼働中)が林立し、全国で最も原発が集中する「原発銀座」と呼ばれる地域だ。この地域全体にも何本もの断層が連なっており、75年前の1948年6月の福井地震(マグニチュード7・1、最大震度6、死者3769人、負傷者2万2000人以上)をはじめ、近年も近隣では2004年の中越地震、07年の中越沖地震、20年には福井県嶺北でもマグニチュード5、最大震度5の地震などが頻発している。

 また今回の能登半島地震では、本震だけでなく、マグニチュード3・5以上の群発地震が連日のように続いており、日本列島で起きた過去の地震と比べてもその回数は抜きん出て多く、今後いつまで続くのかはわかっていない【気象庁作成のグラフ参照】。

 すぐにでも原発を停止し、廃炉を進め、未曾有の地震に備えて核燃料を厳重に防護しなければならないのが常識であり、再稼働を前提にする発想そのものが気狂い沙汰といえる。規制する気の無い原子力規制委員会は「原子力推進委員会」と改名しなければならない。

 今回の地震は、地下に断層があるかないか、それが活断層であるか否かなどに関係なく、人間がソロバンをはじいて計算した想定を帳消しにするほどの被害を広範囲にもたらすことを改めて教えた。再稼働という一部の経済的利害を追求する目標に基づいてつくられた新規制基準そのものが、自然を無視した恣意的かつ非科学的なものであることをシビアに突きつけている。

 今や誰も「原発を建てて安全な場所」と責任をもって認定できないのが現実であり、「想定外」では済まされない。意図的に見ないことにしている「万が一」のいつ起きてもおかしくない原発災害によって失われるのは途方もない人々の生活と生命である。

絵空事だった避難計画 自治体に責任丸投げ

 さらに、改めてあらわになっているのは、福島原発事故の教訓から自治体に策定が求められてきた「避難計画」と被災の現実との大きな乖離だ。

 福島第1原発事故後、発足した原子力規制委員会は、原発再稼働のためにこえるべきハードルとして「新規制基準」と「原子力災害対策指針」(防災指針)の2つを策定した。そのうち防災指針は、事故発生に備えてとるべき被曝対策を定めるもので、原発の周辺地域ごとに策定される「避難計画」がその中核となっている。福島原発事故までは、「事故は絶対に起きない」という安全神話に依存して避難計画はまともに策定されていなかった。

 ただし、防災指針における避難計画は、原発を管理運営する電力会社ではなく、周辺自治体の責任で策定するものとされており、原発の防護措置の一つであるにもかかわらず、規制委員会による安全審査の対象外とされている。あくまで国の原子力防災会議による了承手続きがあるだけで、自治体への責任丸投げというのが実態だ。

 新たな防災指針では、避難計画を策定する対象地域を原発30`圏内に拡大(それまでは8〜10`圏だった)しており、能登半島西岸に位置する志賀原発の30`圏内は、激震地の輪島市、穴水町、七尾市など八市町に約15万人が暮らしている。能登町や珠洲市は30`圏外だが、半島の先端にあるため、原発災害のさいは原発に向かって逃げることをよぎなくされる。

 防災指針によると、原発事故発生時には5`圏内の住民がまず避難し、5〜30`圏内の住民は屋内退避を経て、一定の放射線量(毎時20マイクロシーベルト)をこえたら、あらかじめ確保した避難先に向けて避難を始めるとされている。

 だが今回の地震では、まず第一に避難経路を決めるための指標となる空間放射線量を計測するモニタリングポストが20カ所で故障。携帯電話も使えなくなり、停電のためテレビ電波も入らず、情報手段が途絶した。これでは放射線量もわからず、避難に関する情報も住民は知ることができない。


1日の地震で崩落した道路(石川県志賀町)

 さらに、避難路となる道路は、24路線54カ所の国道、県道、高速道路が通行止めとなった。原発事故時の「基本的な避難ルート」とされていた金沢市と能登半島を結ぶ自動車専用道「のと里山海道」は、複数カ所で陥没し、一時的に全面通行止め。他の一般道でも発災から1週間たっても、崖崩れによる寸断、路面の亀裂や陥没、崩落などが修復できず、10日現在で3000人以上が孤立状態に置かれている。

 現地に物資が供給できないということは、現地住民が域外に避難することも物理的に不可能ということであり、地震と同時に起きる原発事故での住民の陸上避難は絵空事であることが浮き彫りになった。

 さらに地震直後、珠洲市長は「市内の6000世帯のうち9割が全壊またはほぼ全壊だ」と災害対策本部会議で窮状を訴えた。この時点で防災指針にある「屋内退避」は机上の空論であり、このような原発事故の防災指針・「避難計画」は現実とかけ離れていることが浮き彫りになっている。自治体が膨大な時間と労力をかける計画策定や避難訓練などもアリバイに過ぎず、「安全神話」醸成のためのパフォーマンスに過ぎなかった。

 現在も能登の被災地では、住居の崩壊や大規模火災、道路寸断、通信遮断、水や電気などのライフラインの途絶、燃料や物資不足、さらに豪雪による低体温症、感染症蔓延などの未曾有の被害のなかで、被災者や支援するボランティアたちの極限状態が続いている。国による早急な救援が必要だが、さらに原発災害が加わっていたら果たしてどんな事態を招いていたか――。救援・救助もおろか、住民の自主避難もできず、能登半島全体が孤立と阿鼻叫喚の渦に飲まれていたことは想像に難くない。

 この期に及んで「地震に耐えた」と慢心し、とり返しの付かない過酷事故を引き起こすまで再稼働マインドから抜けきれない「原発ゾンビ」を退場させ、地震列島の現実に立った正気を政治にとり戻すことが急務となっている。
https://www.chosyu-journal.jp/shakai/28804

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