★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK146 > 505.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
TPPを国家百年の計という安倍首相の道化ぶり(永田町異聞) 
http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/505.html
投稿者 かさっこ地蔵 日時 2013 年 4 月 16 日 22:09:55: AtMSjtXKW4rJY
 

http://ameblo.jp/aratakyo/entry-11512392441.html
2013年04月16日 永田町異聞


多国間のTPP交渉に日本が参加するのに、なぜか米議会という閻魔大王の許可を得ねばならぬらしい。

大王にお目通りさせてもらうのに貢物が必要というわけで、日本政府は、これから先も自動車の不公平関税に耐え続ける約束を泣く泣く差し出した。

そのかいあって、米政府と合意文書を交わし、日本のTPP交渉参加を認めるかどうか米議会に諮ってもらえることになったが、「TPPは国家百年の計だ」と手放しで喜んでみせる安倍晋三首相は、とんだ道化を演じていることに気づいているのだろうか。

強大な軍事力を背景に、他国の関税や規制を都合よく取っ払わせて、自国のグローバル企業の海外戦略を後押しする米国の新帝国主義にねじ伏せられ、誰がどこから見ても、米国の言いなりとしか思えない日米の合意文書を発表した。

その4月13日、甘利経財再生相は記者会見で「参加が遅れた分だけ交渉相手国も多く、主たる交渉国である米国の注文も多い」と、言い訳がましい感想を述べたが、これも嘘っぱちだ。

民主党政権で参加への合意が交わせなかったのは、最初から米側の注文が多かったからであり、遅れたから注文が増えたわけではない。

そのことは、前政権で中枢部にいた政治家がよく知っている。

野田政権当時の民主党政調会長、前原誠司は、3月11日の衆議院予算委員会で、「あまりにも米国側の要求が不公平だったから交渉参加を表明できなかった」とTPP事前交渉の中身を披瀝した。

「車の関税をすぐにゼロにしないで猶予期間を設ける、安全基準は米韓FTAのように枠を設ける、保険ははじめは、がん保険等だけかと思ったら、学資保険の中身を変えるなどと、いろいろ言い出した」

日本においては、完成車に対する輸入関税はゼロだが、米国では乗用車で2.5%、トラックだと25%もの関税がかけられている。だから、ピックアップトラックで稼ぐフォードなどは日本のTPP参加に強く反対してきた。

日本政府と米通商代表部による事前協議は昨年2月以降、水面下で続けられ、乗用車への2.5%の関税を5年超、トラックの25%はなんと10年も残すことを米側は要求してきた。

こうした要求に対し、野田政権は「イエス」と言わなかったと前原は言う。ところが安倍政権はこれを受け入れ、このたびの下記の合意にいたった。

「米国の自動車関税がTPP交渉における最も長い段階的な引き下げ期間によって撤廃され、かつ最大限に後ろ倒しされること、及び、この扱いは米韓自由貿易協定(FTA)における米国の自動車関税の取り扱いを実質的に上回るものとなることを確認する」

これまでの参加各国のTPP交渉で「10年以内の関税撤廃」という方針がほぼ固まったという。それから判断すると、「最も長い引き下げ期間」「最大限に後ろ倒し」という文言によって、10年間、米国の自動車輸入関税は据え置き、あるいはそれに近い条件となることを日本側が呑んだと考えられる。

自動車での譲歩は本来なら、交渉の本番にそなえ、いざという時の取引カードとして大切にとっておくべきものだろう。その重要な武器を入り口で取り上げられたのでは、丸腰で戦いにのぞむようなものだ。

米側の言い分はこうだろう。とりあえず、うるさい米議会のお許しが出るように、自動車の件だけは譲歩してくれないか。あんたところのコメなどを高関税のままにするということになると、議会はよけい強硬になって、どうにもならない。だからそれは、今後の交渉のなかで話し合おうじゃないか。

経済にはいたって貪欲な日本人を侮ると痛い目にあうことも米国人は十分に知っている。軍事こそ在日米軍による占領状態を続けても、貿易では摩擦を繰り返してきた。だからこそ、規制緩和、市場開放を要求する構造協議を必死になって続け、小泉構造改革という果実も得たのである。そして最後の仕上げがTPPということなのだろう。

日本という国をアメリカ型ルールの押しつけで、ようやく社会まるごと再占領するチャンスが訪れたといえるのではないか。

自由貿易交渉で米側の要求に屈した身近な先例は米韓のFTAであろう。簡単に言うならFTAは2国間、TPPは多国間の協定で、いずれも物品だけでなく、金融、投資、政府調達、労働、環境など幅広い分野にわたって自由な経済交流にとっての障壁を取り除き、連携するのが目的だ。

韓国がどれだけ不利な条件をのまされたかは、米韓FTAの内容を仔細に分析すれば明らかだが、2012年11月に韓国メディアで報道された事実は、米韓FTAの実態を韓国国民が実感するのに十分すぎるほど衝撃的だった。

韓国政府は、CO2排出量が少ない軽・小型車の購入者に50万〜300万ウォンの補助金を支給し、排出量が多い中・大型車には逆に50万〜300万ウォンの負担金を課すという制度を2013年7月に導入する計画だったが、米韓FTAが禁じる「貿易の技術的障害」(TBT)に該当するという米側の指摘により、2年後に先送りした。

あえて言えば日本の「エコカー減税」に似た制度だが、CO2排出量の多い米国車が「負担金」を課せられるのを嫌がり、米国側がFTAのなかの条項を持ち出したかっこうだ。

その結果、韓国は、車の排出量や安全の基準について米国の方式を採用しなければならなくなった。つまり、環境や安全を自国の基準で守ることができなくなったのだ。

それにしても、この制度を「貿易の技術的障害」(TBT)とする判断がよくわからない。低炭素の自動車を普及させる政策は良いことであり、それが市場アクセスの障害だというのは、米自動車業界の自己中心的なソロバン勘定による屁理屈に過ぎない。

こういうことで、国の主権が制限されるとしたら、「自由貿易協定」という美名に隠された米国の新たな植民地政策と言っても差し支えないのではないか。これとほぼ同じような協定がTPPという名で結ばれようとしているのだ。

この「低炭素車協力金制度」に対し、米国側が米韓FTAの投資家対国家紛争解決条項(ISD条項)に基づき、制度の停止・変更、または損害賠償を求める訴えを起こす可能性も指摘されていた。

ISD条項は、ある国家が制定した政策によって、海外の投資家が不利益を被った場合に、世界銀行傘下の「国際投資紛争解決センター」という第三者機関に訴えることができる制度を定めている。

審理の焦点は「政策が投資家にどれくらいの被害を与えたか」という点に絞られ、「政策が公共のために必要かどうか」は考慮されない。

この条項は、米国、カナダ、メキシコの「NAFTA」(北米自由貿易協定)でも導入されているが、公益と投資家の利益が真っ向から対立し、矛盾を露呈している。

たとえば、カナダでは、PCB廃棄物を米国に運んで処理していたアメリカ系企業がカナダ政府の廃棄物輸出禁止措置で事業を継続できなくなった。企業はこの措置で不利益を被ったとしISD条項を盾にとって提訴した。仲裁廷はカナダ政府に賠償を命じた。

メキシコでは、アメリカの企業が、ある市で廃棄物処理施設の建設許可を得ていたメキシコ企業を買収した。 市民の建設反対運動が起きたため、市は建設中止命令を出した。 操業停止に追い込まれた米企業は提訴した。 仲裁廷は、市の対応が国際法に違反しているなどと認定しメキシコ政府に賠償を命じた。

TPPにこのISD条項をねじ込めば、米国は自国企業と株主が訴訟を武器として利益をはかる仕組みをつくることができる。

TPP交渉の中身はつまびらかにされておらず、多国間の協定でもあり、米韓FTAやNAFTAと必ずしも同じようになるとは限らないが、これまでに米国が結んだ自由貿易協定の経過や実態を見る限り、主導権を握る超大国アメリカの企業に有利に運ぶことは避けられそうにない。

  新 恭  (ツイッターアカウント:aratakyo)

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2013年4月16日 22:20:52 : Y3nPO9hCj2
お笑いに入れてもらって呆けカマスぐらいなら罪も無いけれども

02. 2013年4月16日 22:43:08 : Y3nPO9hCj2
TTPが導入されて国保もなくなり病院にかかれなくなったら日本の弁護士並びに裁判所は役に立たないからTPP導入後大挙して押し寄せるアメリカのベンゴシに米国の裁判所に損害賠償裁判をアヘに対して提起してもらえばいい。
毒を飲んでも死ななかった丈夫な腸の持ち主昭和の妖怪の孫だからいくらでも金は持ってるだろう。
 おかしいコマーシャルに出ただけでタレントが其のコマーシャルの製品の品質保証の責任を取らせる国だから、国保を無効化した責任は追求できるのではないか。

03. 2013年4月16日 22:56:29 : zBYc960RaI
疑問なのは、これはアメリカとの合意だろ。
TPPの参加国はアメリカだけではない。
だから日本とアメリカとの合意内容に、他の国は拘束されないのではないか。
つまりTPPの合意と、アメリカとの二国間合意とは別のものではないのか。

04. 2013年4月16日 23:09:43 : cWIBtbognM
下痢の奴隷っぷりにはついていけない
売国あへは早く辞めてください

05. 2013年4月16日 23:11:30 : YxpFguEt7k
哀れなピエロ・安倍晋三氏。
もっと哀れな愚か者・B層。両者をつなぐホットライン、それが「マスゴミ」

06. 2013年4月16日 23:25:27 : Y3nPO9hCj2
アメリカ主導の合意だから、アメリカの決めた法則に今更日本が少しも口を挟み変更出来ないということでしょう。其れには先発組みの了承が要るということでしょう。アメリカとオーストラリアベトナムなんかの合意は標準化されて後から参加したカナダメキシコは既に出来上がった合意事項を只其れを受け入れるざるを得ないということでしょう。日本は最後に参加するのだから、アメリカとの間に縦令甘い条件を之取り決めを認めさしても其れは共通の取り決めにはならないでしょう。アメリカの担当者が、外の国家に対して、あなた達先発組みとの合意事項のままで統一条約は出来上がる、日本にわがままは認めさせないと明言しているではないですか。

07. 2013年4月16日 23:45:50 : KBaMotplgs
自動車や保険は「TPPと平行して別に審議」という報道もありましたね。もはや、「国益に反するなら交渉脱退」の公約も「空約束」になったと言い切って良いのではないでしょうか。

08. 2013年4月17日 01:20:52 : 05UhnFBHRM
話は早い、日本がアメリカの借金を合法的に返済させられる。自民党はわかっている、そして、その借金は日本国民が払い続ける。そこで、出てくる言葉がギリシャになってはいけないって誤魔化す。お人好しな日本人。TPPができればアメリカはやりたい放題。後10年で日本は崩壊するだろう。

09. JohnMung 2013年4月17日 04:39:44 : SfgJT2I6DyMEc : 8gcS7FIm5U

 いろいろ言うべきことはあるが、まさしく「いまと将来の日本国民をアメリカと国際資本・多国籍企業のルール下に縛り付ける」という日本全土・日本国民全員を対象とする「21世紀の日米(国際資本)地位協定」というべきものである。
 阿修羅閲覧者のみなさんは、このことの意味するところはお分かりでしょう。
 安保・日米地位協定の下で、沖縄県民がどれだけ苦吟と悲哀を舐めさせられてきたか、そのことに心ある日本国民が心を痛め怒りを抱いてきたか、を思えば、普通の日本国民なら、小学生にでも分かることである。

 ところで、現在安倍自公政権が交渉参加に向けて躍起とやっているTPPについては、安倍晋三と自民党の「出来心」とかではなく、「最初から騙すつもりで巧妙に仕掛けてきた「確信的犯罪」行為といってしかるべきである。

 安倍晋三と自民党は、総選挙の直前まで、野田民主のTPP交渉参加に異を唱え、反対するJA等との懇談会等で連携するかにみせてきたのだ。
 そして、総選挙が始まると、都道府県レベルでは、TPP交渉参加に反対であるかに装って、票と議席を掠め取ったのである。(福島では原発再稼働に反対するかのようにみせかけて、票と議席を掠め取ったのである)
 これが「自由」と「民主」を党是とするはずの自由民主党のやり口なのである。

 総選挙で大勝した後もひどかった。股座膏薬の公明党と示し合わせて、次々に公約ずらし・公約破りをやり始めたのだ。
 とりわけ酷かったのは、「聖域なき関税撤廃条項を前提とする限りTPP交渉には参加しない」と問題をすり替え、対米はもとより党内の茶番劇をやってみせたことだ。

 後は略すが、これらの過程をバカメディアが提灯持ちして、露払いと世論操作・誘導をしたことも忘れてはならない。

 ペテン師・大嘘つきの安倍晋三と安倍自公売国政権は、打倒あるのみ!

 ”「安倍政権、自民党は売国奴。米国の子飼い。確実に騙された」とJA筑前あさくらの組合長が非難!”
 http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/474.html
 投稿者 暖佳 日時 2013 年 4 月 15 日 20:45:58: GWAjUoTrVafQo

 ”帯広で自民党TPP懇談会 (北海道放送)-「厳しい意見」「怒号飛び交う」”
 http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/475.html
 投稿者 JAXVN 日時 2013 年 4 月 15 日 20:59:50: fSuEJ1ZfVg3Og

 ”北海道9市のTPP説明会は、政府にとって極めて不都合な結果になったのでは!?(神州の泉)”
 http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/498.html
 投稿者 JAXVN 日時 2013 年 4 月 16 日 19:38:08: fSuEJ1ZfVg3Og

 下記に添付されている内田聖子氏のブログ記事をぜひ読まれたい。

 がっち氏も「アジア太平洋資料センター(PARC)事務局長の内田聖子氏が、TPPの日本政府の発表と米国のアメリカ合衆国通商代表部(USTR)のリリース(原文)とを正確に比較して、日本政府の発表には、USTRに書かれている都合の悪い個所を書かず、またUSTTRに書かれていないものを書いていると指摘している。」

 ”必読!!『嘘とごまかしの政府発表―TPP日米事前協議内容を検証する』 (かっちの言い分)”
 http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/476.html
 投稿者 笑坊 日時 2013 年 4 月 15 日 21:30:28: EaaOcpw/cGfrA

 ”「TPP交渉という売国過程まで、官僚に任せるところに、自民党の実態がよく表れている。:兵頭正俊氏」 (晴耕雨読)”
 http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/480.html
 投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 4 月 16 日 00:21:00: igsppGRN/E9PQ

 ”なめきられる日本  田中 良紹”
 http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/436.html
 投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 4 月 14 日 12:45:00: igsppGRN/E9PQ

 ”早くも息切れを示し始めたアベノミクスマジック (植草一秀の『知られざる真実』)”
 http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/488.html
 投稿者 笑坊 日時 2013 年 4 月 16 日 10:20:43: EaaOcpw/cGfrA


10. JohnMung 2013年4月17日 04:46:57 : SfgJT2I6DyMEc : 8gcS7FIm5U

 アンカーNo.9>との関連で、下記の内容を以下に、貼り付けておきます。
 途中から、内田聖子氏のブログ記事があります。「TPPの日本政府の発表と米国のアメリカ合衆国通商代表部(USTR)のリリース(原文)」とがどのように違うかを確認しておきましょう。

 恣意的・欺瞞的な作業を行った官僚やその管理者である上司及び関係閣僚に対して、国家賠償請求ができるような制度を設けるべきであると強く思います。

 ”必読!!『嘘とごまかしの政府発表―TPP日米事前協議内容を検証する』”
 作成日時 : 2013/04/15 21:03
 http://31634308.at.webry.info/201304/article_15.html

 アジア太平洋資料センター(PARC)事務局長の内田聖子氏が、TPPの日本政府の発表と米国のアメリカ合衆国通商代表部(USTR)のリリース(原文)とを正確に比較して、日本政府の発表には、USTRに書かれている都合の悪い個所を書かず、またUSTTRに書かれていないものを書いていると指摘している。下手な解説をするより、長文であるが是非読んでいただきたい。いかに日本政府が嘘とごまかしで、日本国民を騙しているかわかる。今後、日本の社会がどうなるかわからない程、影響が大きいことが強烈に懸念される。

 生活の小沢代表が、今の政府ではTPPの交渉に耐える政治家がいない。だからTPPは今性急に交渉に参加すべきではないと言っていたが、正にその状態になってきた。日米同盟の強化の担保に、日本を守っていた免疫ともいうべき関税、規制を全て無効にされて、米国からの無理な参入(侵入)に無防備にさせられてしまうことが現実となってきた。日本が重篤な病気に掛ったら、後で責任を取ってもらいたいのは自公を選んだ国民である。政府はひたすら、都合の悪い事実は国民に隠している。またマスコミもこのような真実を知っておりながら、口を噤んでいる。この事実を心ある国民は周りに発信すべきである。また来たるべき参議院選挙でNOを突きつけなければならない。

 ここから内田聖子氏のブログ記事

 2013年4月15日月曜日
 http://uchidashoko.blogspot.jp/2013/04/tpp.html 
 注)上記にはUSTRのプレスリリース本文やUSTRのプレスリリース付属文書(非関税措置)のほか、下記の注釈が含まれている。
★注1:
http://www.ustr.gov/sites/default/files/04132013%20Japan%20OVERVIEW%20factsheet%20FINAL_1.pdf
★注2:
http://www.ustr.gov/sites/default/files/04132013%20Japan%20NON-TARIFF%20MEASURES%20factsheet%20FINAL.pdf
★注3:http://www.cas.go.jp/jp/tpp/pdf/2013/130412_gouibunsyo.pdf
★注4:http://www.cas.go.jp/jp/tpp/pdf/2013/130412_syokan.pdf

 ”嘘とごまかしの政府発表―TPP日米事前協議内容を検証する”

 2013年4月12日、日米両政府はTPPに関する「事前協議」に関する合意文書をそれぞれ発表した。3月15日の安倍首相のTPP交渉参加表明以降、加速化されてきたといわれるこの事前協議だが、何としてでもTPPに入りたい日本と、その日本の足元をみて「高い入場料を払わせる」と意気込む米国という構図はすでにはっきりとしていた。

 私自身は、事前合意の発表をするという予告を聞いた際、「まさか本当のことを発表するわけがない。なぜなら、もしすべてを発表してしまったら日本がとことん身ぐるみをはがされ、TPP交渉に参加する前に丸裸の状態になることが明るみにでるから」と考えていた。

 そして発表がなされた後、日本政府の発表内容、米国USTRのリリース(英文原文)、そして各種報道を読み比較をしてみたところ、驚くべき事実がわかった。日本政府の合意公開資料は、USTRがリリースしたプレスを都合よくつまみ食いしたものなのだ。しかも、ねつ造ともいえる内容が含まれている。
まずUSTRが発表したプレスリリースである。

=============================

 日米協議の合意の概要  平成25年4月12日 内閣官房TPP政府対策本部

1.日本が他の交渉参加国とともに、「TPPの輪郭」において示された包括的で高い水準の協定を達成していくことを確認するともに、日米両国が経済成長促進、二国間貿易拡大、及び法の支配を更に強化するため、共に取り組んでいくこととなった。

2.この目的のため、日米間でTPP交渉と並行して非関税措置に取り組むことを決定。

対象分野:保険、透明性/貿易円滑化、投資、規格・基準、衛生植物検疫措置等

3.また米国が長期にわたり懸念を継続して表明してきた自動車分野の貿易に関し、

(1)TPP交渉と並行して自動車貿易に関する交渉を行なうことを決定。対象事項:透明性、流通、基準、環境対応車/新技術搭載車、財政上のインセンティブ等
(2)TPPの市場アクセス交渉を行なう中で、米国の自動車関税がTPP交渉における最も長い段階的な引き下げ期間によって撤廃され、かつ、最大限に後ろ倒しされること、及び、この扱いは米韓FTAにおける米国の自動車関税の取り扱いを実質的に上回るものとなることを確認。

4.日本には一定の農産物、米国には一定の工業製品といった二国間貿易上のセンシティビティが両国にあることを認識しつつ、TPPにおけるルール作り及び市場アクセス交渉において緊密に共に取り組むことで一致

====================================

1.合意文書は米国からの一方的な「通達」

 上記2つの政府が出した文書を読み比べて、まず気づくのはその「トーン」の違いである。USTR側が出した文書は、明らかに米国から日本への「要求」という基調で書かれており、日本がそれにどこまで応じたか、ということに文書の主旨は尽きる。もちろん各政府は自らのプレゼンスを最大に行なうため若干のトーンの違いはあるだろうが、今回の2つの文書は、そのような「微妙な立場の違い」という説明ではすまされないほど強者と弱者の違いは明瞭だ。対等平等な合意文書というには程遠い、いわば「日本が宿題を米国に出し、それを添削してもらった」ようなものだ。

 一方日本政府の発表文書には、もちろんそのようなトーンは消されている。2月の日米共同声明でも同じだったが、あくまで「対等な日米」を演出しようとする意図が読みとれる。

2.項目が十分に反映されていない

 日米での事前協議の内容について、日本政府の発表した「概要」は、明らかに、意図的に国民からの批判を避け都合よく項目が取捨選択されている。

 USTR文書では、具体的な項目として「自動車」「保険」が立てられているのだが、日本政府の概要では、「自動車」の項目はあるが「保険」はない。USTR文書では約9行にもわたり記述されているにもかかわらず、その項目は削除され、保険については「その他の非関税障壁」という中の一つとしてふれられているだけである。

 また例えばさまざまな項目内で、USTR原文ではかなり詳細に記述されているにもかかわらず、意図的な省略が目につく。

3.意図的な項目の削除

 USTRがあげた日本に求める非関税措置の項目リストは以下のものだ。

 ・保険
 ・透明性
 ・投資
 ・知的財産権
 ・規格・基準
 ・政府調達
 ・競争政策
 ・急送便
 ・SPS(植物検疫)

 しかし日本政府の「概要」では、「知的財産権」「政府調達」「急送便」が抜け落ちている。

 知的財産権は、TPP交渉でももっとも妥結困難なヘビー・イシューであり、薬価や商標権、著作権など私たちの暮らしに大きくかかわる分野である。

 「政府調達」については、TPPに入れば例えば公共事業などの入札に外国企業も参入できることになり、これも地域経済や中小企業にとって大きな影響がある。さらに「急送便」は日本郵政の国際急送便事業と対等な競争条件を外国企業が確保できることが求められている。

 そもそも、非関税措置問題というのは、農産品などの関税品目とは異なり、幅広い分野・品目、サービス、規制が対象となる。TPPの怖さというのはむしろこの非関税措置がどれだけ「開放」させられるのか、という問題に尽きるといってもいい。私たちも事前協議において、牛肉や自動車、保険といったあらかじめ危険視されてきた品目以上に、どれだけ多くの非関税障壁が米国から「問題」とされるのか、強い関心をもって注視してきた。

 それだけ重要な内容であるのだから、1項目でも落とすことは、国民に対する嘘であり許されることではない。にもかかわらず、日本政府は先の3つの項目を意図的に削除したとしか考えられない。おそらくさらなる事前協議で妥協しなければいけない内容を少しでも少なく見積もりたかったのだろうが、USTRのリリースと比べれば一目瞭然である。姑息な手段というしかない。

 そしてUSTR文書の最後には、このような1行がある。

「両国の合意があれば、これら問題以外にも付け加えることができる」。  もちろん、日米が対等に「合意」などできるわけがないので、これは米国側からの「脅し」である。「これだけで済むとは思うなよ」と、最後に念押しまでされているのだ。そして、当たり前だが日本政府発表では、このような「可能性」は一切ふれられていない。

4.「日本の農産物への配慮」など合意文書には一言もない

 最大の問題は、日本政府発表の「4.日本には一定の農産物、米国には一定の工業製品といった二国間貿易上のセンシティビティが両国にあることを認識しつつ、TPPにおけるルール作り及び市場アクセス交渉において緊密に共に取り組むことで一致」とある点だ。私はUSTR原文とこの概要をつきあわせ、大変に驚いた。原文には、このような内容が書かれた部分は1行たりとも存在しないからだ。

 むしろ、原文では、「高い基準を満たすための日本の準備」という項目のもと、「二国間協議を通じて、米国は、@日本がTPP交渉に参加するならば、現在の11ヶ国によって交渉されている高水準の協定を実現すべく準備すること、Aこれに対し日本は2月22日の共同声明においても、すべての物品を交渉の対象にすること、他の交渉参加国と共に、高水準で包括的な協定を実現することを日本は明確にした」と書かれている。要するに「TPP交渉はすべての物品が対象である」と断言されているのである。

 これらの下りもすべて、日本政府の概要からは丸ごと削除されており、その代わりに、「日本の農産物などのセンシティビティがあることを認識しつつ」などという真逆なことが書かれているのである。


 結論からいえば、こうした行為は文書の「ねつ造」という。

 しかしいろいろと周辺を調べると、こういう仕掛けであることがわかった。

 USTRのプレス文書の中に、補足資料として、駐米日本国大使・佐々江賢一郎氏とUSTRのマランティス代表代行の間で送り交わされた書簡が1通ずつ存在する(注4)。マランティスから佐々江宛てに返された書簡の最後のパラグラフに、このように記述されている。

「日本と米国は,日本には一定の農産品、米国には一定の工業製品というように、両国ともに二国間貿易上のセンシティビティが存在することを認識しつつ、TPPにおけるルール作り及び市場アクセス交渉において共に緊密に取り組んでいくことを楽しみにしています」。

 つまり、マランティスからのこの言葉を、「日米事前協議内容」に無理やりにつぎはぎし、日本国内で議論となっている「聖域」問題をごまかそうとしたのである。

 一般通念上、「合意文書」として正式にプレスリリースされた本文を適切に訳さず、付属の文書から都合よい部分だけを引用し、それを本文の「概要」とすることは、当たり前だが「改ざん」「ねつ造」である。一つ一つの文言はあっていたとしても、文脈は壊され、意図も不明瞭になる。そもそもマランティスの書いた最後の文面は、限りなく「リップサービス」に近いニュアンスであるし、仮にセンシティビティが存在することがわかっていても、本文において「すべてを関税ゼロにする」と明記されているのである。

 この部分をわざと削除し、代わりにマランティス発言をつぎはぎした日本政府の罪は重い。まさに急ごしらえの条件交渉を譲歩しまくった結果、あまりに多くの「敗退」の連続であり、何とかそのボロを隠ぺいすべくあわてて文書をつぎはぎしたに違いない。 

 さすがにこのことはマスメディアも問題視しており、4月13日付の朝日新聞でも、「米国の本音は米政府が12日に発表した合意文書にあらわれている。日本政府が発表した合意文書と大きく違う内容なのだ。自動車や保険などで日本が譲歩したことはくわしく書かれている。だが、日本の農産物に配慮することについては一切ふれられていない」と記載されている。さらに同紙では、マランティスやUSTR側の意向として「すべての品目で関税ゼロをめざす」というコメントも合わせて掲載しているのだ。

 まさにこれが、米国の本音であり、事前協議の本質である。

 それを知っておきながら、国民を欺こうとする、ここまで愚かな政府を持ったことに、怒りを通り越してあきれ果てるが、しかし、徹底的にこの「嘘とまやかし」を糾弾していかなければならない。

 私は、政府に対して、ここに記述した内容について公開質問状などを提出したいと思っている。多くの方々の参加を求めるようなしかけも工夫したいと思うので、その際にはぜひご協力をお願いしたいと思います。


11. 2013年4月17日 06:24:26 : 5XedPOZ9ZY
日本なんてどうなったっていいんだ!って吼えたのって、甘利じゃなかった?


12. 2013年4月17日 09:27:03 : rrhrFN6JLd
車だけで言えばアメ車や韓国車は日本人は買わないだろう。安い日本車に乗っているほうがよっぽどまし。

13. 2013年4月17日 11:02:32 : cepTD8bPqE
米国と1対1ならまだ日本はごねられるが、多国間のTPPでは米国の衛星国が多数決に加わるので、日本の希望は通らない。

またTPPは輸出合戦なので、米国によって強制的にドル安円高にされ、日本の産業は品質で優っても負けることは目に見えてる。日本企業は軒並み外資傘下にされるだろう。
地獄絵図が待っている。


14. 2013年4月17日 11:39:51 : vgQVMWdybs
 やっぱり、無知無能な安倍晋三では、日本は保たない。
日米で、「TPP参加合意」の発表文章が違うなどとは!
安倍晋三は何処まで腰抜けなのか!
ゲリ腹男では、何もできないということ。
オバナ大統領に、「何でも言う事を聞くから、トイレに行かしてくれ」と頼み込んだのではないか!

15. 2013年4月17日 11:41:39 : vgQVMWdybs
>14
 訂正:オバナ→オバマです。

16. 2013年4月17日 13:29:42 : hOlEebSCRA
安倍政権を倒す運動に入る時期ですね!


17. 2013年4月17日 21:46:45 : a6wwtNWIJ2
05,上手い表現だ。笑ってる場合ではないが。

18. 2013年4月18日 23:27:37 : 5FxpAQJyAE
このアホの下痢三は、いつ背中に刺青をいれられたんや。政治家失格の烙印を押されてもなお、政治家を続けたかった、気弱でうじうじした性格の三代目。背中にアメリカの星条旗が靡いていると自慢してどうする。入れるなら、大和魂と義理人情でしょ。馬鹿が、ハーレーと黒ジャン着てどうする?お前、何人なんや?

19. 2013年4月19日 00:53:38 : ggiJgzHxEc
前原誠司は国会の予算委員会で
「余りにも米国側の要求が不公平だったから交渉参加する事が出来なかった」と
TPP事前交渉の中身を披瀝した
私が嫌いな政治家は数々あれど前原はその中の一人ですが、予算委員会において
前政権の政調会長として知りえた情報をもっともっと駆使し自民党を追求して
ほしい、前原の政治人生何ひとつぱっとしなかったが唯一この予算委員会での
筆問はよかった
民主等は政権をとる前のあの元気さをとりもどしてほしい
そしたら又日も昇るでしょう
いまはまったくきりょくがかんじられない3852

  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK146掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

アマゾンカンパ 楽天カンパ      ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK146掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧