http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/371.html
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赤いキリン（コンクリート・ポンプ車）が4号機爆発後、原子炉ウェルに注水していることは、
コメント欄で何度か指摘してきたが、重要な事実なので画像も含めて投稿しておこう。
Fig.1 爆発1週間後の4号機 [1]
Fig.2 4号機 （東電資料）
Fig.3 4号機 （東電資料）
最初の画像は、2011年3月20-24日に無人機により空撮された例の"非常に鮮明"な画像の一つ。
赤いキリンを使い始めたのは3月22日なので、その直後だろう[1]。
キリンが長い首を伸ばして、屋根越しに原子炉ウェルに放水している様子がはっきり写っている。
東電にとって絶対に公開してほしくなかった画像の一つだろう。
その次の２つの画像は東電発表のものだが、やはり首を屋根の上まで伸ばしている。
このほかにも、同時期に原子炉ウェルに放水している写真がいくつかある。
Fig.4 4号機 (Flickr Creative Commons)
この図は、キリンが使用済み燃料プールに直接、注水しているところである。
（あるいは、先端に取り付けたカメラで撮影中か、水のサンプルを採取しているのかもしれない）
燃料プールは爆発で大きく口の開いた側壁のすぐそばにあるのだから、このように注水すれば
よいわけで、わざわざ首を伸ばして不安定な姿勢で屋根越しに注水する必要は全くない。
キリンではなく普通の放水車でも十分に水が届くだろう。
Fig.5 4号機 SFP、Well, DSP (東電資料)
これは、4号機の使用済み燃料プール、原子炉ウェル、機器貯蔵プールの断面図である[2]。
燃料プール、原子炉ウェルの間には仕切りがあり、水は自由に行き来できない。
原子炉ウェルを水で満たすには、燃料プールに注水してもだめで、直接ウェルに注水が必要だ。
当時、燃料プールが干上がったら大変だと大騒ぎしていたが、燃料プールに注水していないことから、
燃料プールの冷却システムには最初から問題がなく、燃料溶融の心配はなかった可能性が高い。
東電が公開した4号機燃料プール内部の画像でも、燃料が溶融損傷した跡は全く見られなかった。
東電は6月になって、原子力ウェル、DSピットから燃料プールへ仕切りのすき間を通って
水が流れ込み、運よく燃料溶融を回避できたと発表したが、これは眉唾ものである[3]。
仮にそうだったとしても、爆発わずか1週間後に原子力ウェルに直接注水していた事実は
不可解である。
これを説明できる理由はただ一つ、原子炉内の燃料が暴走してウェルの水が沸騰し、
燃料露出・溶融を防ぐために注水が必要だったということだ。
4号機原子炉に燃料があったことは、自衛隊のサーモグラフやTBS/JNNのライブカメラ画像など
いくつもの動かしがたい事実があり、ほぼ間違いないが、この赤いキリンによる注水もそれを裏付ける
有力な証拠である[4]。
そしてその理由として兵器用プルトニウムの生成が強く疑われることはすでに述べたとおりだ[5][6]。
ウソを重ねて国民に知られたくないことを隠そうとしても、このようにどこかで矛盾する事実が
明らかになりバレてしまう。
悪いことはできないものだとつくづく思う。
(関連情報)
[1] 「外国で公開されている福島第一原子力発電所の高精細画像--(非常に鮮明です)」
（阿修羅・梵天 2011/4/3）
http://www.asyura2.com/11/genpatu8/msg/430.html
[2] 「1F4原子炉ウェルおよび機器貯蔵プールへの注水について - 東京電力」 （東電 2011/6/20）
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_110620_02-j.pdf
[3] 「４号機プールの謎決着＝原子炉上部側から水流入−燃料損傷回避（時事ドットコム）他」
http://www.asyura2.com/11/genpatu13/msg/162.html
[4] 「東電よ、観念して４号機爆発の原因を公表しなさい」 （拙稿 2013/7/2）
http://www.asyura2.com/13/genpatu32/msg/365.html
[5] 「槌田敦氏 『4号機原子炉で天然ウランに中性子を照射し、軍用プルトニウム239の生成実験をしていた』」
（拙稿 2016/1/29）
http://www.asyura2.com/15/genpatu44/msg/752.html
[6] 「DSピットの発熱体、象の足、大物搬入口の損傷、、、4号機は依然として謎だらけ
核兵器製造疑惑はますます濃厚」 （拙稿 2016/8/30）
http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/389.html
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