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米国との国交正常化で経済激変か? キューバの今を歩いた(マネーポスト)
http://www.asyura2.com/16/kokusai15/msg/155.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 8 月 28 日 16:30:15: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

             1950年代に製造されたアメ車が街を走る


米国との国交正常化で経済激変か? キューバの今を歩いた
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160828-00010000-moneypost-bus_all
マネーポストWEB 8月28日(日)16時0分配信


 最近の報道で安倍首相が9月の国連総会出席時にキューバ初訪問を検討している事がわかった。キューバが近年の外交史で大きく進展したのは昨年の米国との国交回復であろう。2015年7月、米オバマ政権は長年敵対的な関係にあったキューバとの国交正常化を発表した。これは米国、キューバ両国にとって1961年の国交断絶以降の大事件である。しかし、キューバのGDP(国内総生産)が米国のGDPの217分の1程度しかないという事実を考えると、このニュースはアメリカ以上に、キューバにとってより大きな意味があるイベントであろう。最近そんなキューバを訪れた。

 キューバの支配権をめぐり起きた西米戦争の終焉となる1899年から1959年のキューバ革命までの間、政治的にも、経済的にもこの国は米国の支配下にあった。米国の影響力はかなりのもので1926年には米国企業がキューバの主要産業である砂糖産業の6割を所有していたという。

 革命後、米国の資産が凍結され、冷戦時代が訪れ、世界の注目がキューバに集まったのは1962年のキューバ・ミサイル危機であろう。ソ連がキューバに核ミサイル基地の建設を計画している事が発覚、米国とソ連との間であやうく核戦争になりかけた時のことである。

 ソビエト連邦の盟友であったキューバは、1991年のソビエトの崩壊の後もキューバ独自の社会主義体制を貫いてきた。その過程において、キューバは、米国との経済的な交わりはなく、他のカリブの国々と比べ経済的に大きく出遅れる事になる。当時キューバは、ラテンアメリカで最も栄えた国の一つであったというから皮肉なものだ。

 今までの米国とキューバには国交はなかったものの、米国フロリダ州の南部に位置するキーウエストからハバナまではたったの168kmと、東京から静岡あたりの距離であり、正に近くて遠い国であった。国交のない両国間には定期便が飛んでいない為、日本からハバナへ訪れるには、カナダのトロント経由かメキシコのカンクーン経由が一般的である。

■アメリカ人観光客が押し寄せるのは時間の問題

 私たちの乗ったメキシコのLCC(格安航空会社)のインテルジェット機が常夏の国キューバの首都ハバナ国際空港に到着したのは、カンクーン空港離陸後1時間後である。空から島を見るとそれはトロピカルなカリブの他の島と同じように見えた。

 ハバナ国際空港の入国審査のブースにおいてあった写真撮影用のカメラが敵対国であった米国製であった事は、以前イランの首都テヘランを訪れた時に米国製のiPhoneがGPSを利用してペルシャ語で道の案内をしていた時の様に驚きと違和感を覚えた。

 特に何事もなく無事税関の外に出ると、そこは典型的な新興国の空港の風景である。家族や友人たちの帰国を待つ人たちでごった返していた。

 ハバナ市内に入ると街自体が歴史を感じさせる。なにか懐かしさを感じさせる街である。ハバナの街には1950年代の米国製のいわゆるアメ車が至る所を普通に走っている。まるでジョン・トラボルタとオリビア・ニュートンジョンが主役を演じた米国の1950年代を舞台にした映画『グリース』の世界だ。

 街を走る車は観光客向けであるものの、多くのキューバ人が日常の足として使っていると聞いた。外観はアメ車なのだが、内部のエンジン等は欧州製のものが入っているようだ。

 ノスタルジアを感じるのは車だけではない、ハバナの旧市街地の街並みを歩くとそこは1950年代に引き戻されたような錯覚を覚える。そんなハバナは南米で最も安全な街と言われている。実際夜中に歩いていても、他の南米の都市で覚える緊張感を感じない。とても明るいラテン系の都市だ。

 キューバは観光で外貨の獲得を狙っており、外国人の旅行者を多く見かけるが、その中にまだアメリカ人と出会う事はなかった。英語のネイティブスピーカーの外国人を見かけるとそれは英国人かカナダ人であった。だが、多くのアメリカ人観光客がこの小さな国に押し寄せるのも時間の問題である事は間違いない。

■格差を拡大させるキューバ系アメリカ人からの援助

 ハバナで出会った国営の旅行会社に勤める現地のガイドの話によると、彼の1か月の基本給は15米ドル程度だという。彼は資格で後10米ドル分まで増えるものの、それでも十分な生活はできない。今回キューバでガイドをしてくれた38歳のトニーは、国営の旅行業社で働くが、彼の月間の給与は25米ドル程度だそうだ。

 1か月に必要な米、鶏肉、豚肉等の配給を受けることができるそうだが、どう考えてもそれだけで暮らしていけるとは思えない。彼の生活の糧となる収入のほとんどは観光客からもらうチップだという。

 多くの国でガイドたちはチップで収入の大半を得ていると聞くが、このように給与水準の低い国では、チップの持つ意味合いはとても大きい。彼の場合、両親から受け継いだアパートがあり、そのアパートの価値は10万米ドル程度だと話してくれた。彼は、そのアパートの一部屋を旅行者へ貸し出して収入を得ている。

 ハバナの旧市街の外国人向けのレストランでは、5人メンバーのバンドがサルサを演じ、2人の男女のダンサーが情熱的に踊ってくれる。演奏の終わりには自分たちのバンドのオリジナルCDを売りにテーブルに営業に来る。1枚5米ドルである。この1枚のCDを作る費用は1米ドルもしないだろう。利益率は少なくとも8割、1枚4米ドルの儲けだ。加えてダンサーも客からのチップを求めテーブルに挨拶にやってくる。原則社会主義の国で立派に資本主義が機能している。

 このように観光客と接点のあるキューバ人と接点のない普通のキューバ人の間では、生活のレベルに大きな格差が出てくる。その格差をより大きくするのが、キューバ系アメリカ人からの援助で、米国にはキューバから亡命・移民した人が約200万人いると言われる。

 2009年からオバマ政権によるキューバへの送金できる金額に対する規制が緩和されてからその送金がキューバ経済に与える影響力が高まってきた。ハバナコンサルティンググループはその額は40億米ドル程度ではないかと推定している。これは世界銀行の予想による2013年のキューバのGDPの771.5億米ドルの5%程度に相当する。キューバで稼げる額の何十倍も所得がある在米キューバ人は、本国の家族や親戚へ送金を行っている。

■骨董屋から出て来た1958年の株券



1950年代のキューバン・テレフォン・カンパニー社の株券。株式市場復活の日は近い?


 基本的なインフラについてもキューバは問題を抱えている。私達は今回キューバでの旅で4か所のホテルに宿泊したが、そのうち1か所ではWi-Fiが、2か所ではエレベーターが故障していた。

 ホテルの受付嬢に聞くと、1つのホテルではエレベーターは明日修理されると聞いたが、3日経ってもエレベーターは修理されず、Wi-Fiも滞在中に使えることはなかった。後日ガイドにその話をすると、キューバでは慢性的にエンジニアが不足している為だという。

 ハバナ市内の骨董屋に入った時の事である。そこには革命前のコカ・コーラ(現在キューバでは敵国のコカ・コーラは売られていない)の鉄板のサインが250米ドルで、また、当時キューバで営業していたと思われるウェルズ・ファーゴ銀行のサインも70米ドルで売られていた。アメリカの資本主義がその昔、この国に存在していた歴史の証である。

 私はふと、株券は売ってないかと聞いてみた。これは長年金融業界で働いてきたプロとしての勘である。今でこそ電子化されてしまっているが、昔は株主であることを証明する株券という紙切れが世界中に存在した。するとその店のオーナーは、「少し待て」と言って奥に入っていった。

 数分も経たないうちに彼が持ってきたのは、何とキューバン・テレフォン・カンパニー社の1958年の株券である。その後の調査で同社が米国上場の大手通信会社ITT社が大株主であった事実は確認できた。この歴史の証人を見ていると、この国がその昔資本主義の国であった事がよくわかった。

 米国との国交回復によって、この小さい国に経済大国米国の資金が流れ込む事になろう。それにより、キューバの遅れたインフラは米国資本によって再構築されていく。その過程でキューバに株式市場が生まれるのも意外と遠い将来ではないのではないかと思っている。キューバは今後大きな変化が見込まれる国として、世界で興味深い国の一つである。


文■岡元兵八郎:1963年宮崎県生まれ。上智大学外国語学部比較文化卒業後、1986年ソロモン・ブラザーズ・アジア証券入社(機関投資家担当米国株式セールス部門に配属)。1990〜1995年はソロモン・ブラザーズNY本社勤務。1997年からは外国株式セールスの責任者となる。2001年より日興ソロモン・スミスバーニー証券、外国エクィティ部マネージング・ディレクター。2004年から2013年までシティグループ証券外国エクィティ部マネージング・ディレクター。2013年末からSMBC日興証券。新興国や途上国投資の啓蒙活動を行い、ブラジル、UAE、パキスタン、モンゴル、イラク、南アフリカなどの運用会社、証券会社、証券取引所の経営者達との親交も厚い外国株のエキスパート。著書に『外国株一筋26年のプロがコッソリ教える 日本人が知らない海外投資の儲け方』(ダイヤモンド社)がある。


 

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コメント
 
1. 2016年8月28日 20:29:21 : Wnc6oSvgYA : @SAV2f9Nl3c[220]
抱き込んで 作る新たな 裏庭を

2. 2016年9月23日 09:04:57 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-8190]
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Domestic | 2016年 09月 23日 05:28 JST
首相、キューバに到着

首相、キューバ議長と会談

 ⁅ハバナ共同⁆安倍晋三首相は22日午後(日本時間23日未明)、キューバの首都ハバナの国際空港に到着した。同国トップのラウル・カストロ国家評議会議長と会談する。両首脳は経済連携の拡大を図る方針で一致。首相はキューバが北朝鮮と友好国であることを踏まえ、核、ミサイル、拉致問題解決へ協力を求める。日本の首相がキューバを訪れるのは初めてで、歴史的訪問となった。

 首脳会談に先立ち、首相はラウル氏の兄で1959年のキューバ革命の指導者、フィデル・カストロ前国家評議会議長と会談した。

 キューバを巡っては、昨年の米国との国交回復を受け、各国が経済関係の強化を急いでいる。

〖共同通信〗

http://jp.reuters.com/article/idJP2016092301000630
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3. 2016年10月16日 17:03:42 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-7830]
2016年10月16日(日)
米 キューバ制裁さらに緩和
ラム酒・葉巻 持ち込み拡大

 〖ワシントン=洞口昇幸〗米政府は14日、対キューバ経済制裁を17日から緩和し、金融や貿易、旅行に関する規制をさらに緩めると発表しました。これにより米国人旅行者が、キューバ名産のラム酒や葉巻を個人消費用に持ち込める量が拡大されます。米大統領の権限によるキューバへの制裁緩和は今回で6回目。

 オバマ米大統領は14日の声明で、民主主義と人権でキューバ政府との見解の大きな相違が残されているとのべつつ、「(米国の)関与が両国の利益と価値が前進する最良の方法だと考える」と述べています。

 発表によると、米国人とキューバ人の医療分野などでの共同研究を許可。科学研究や宗教活動に関するキューバ人への奨学金、助成金を認めます。

 キューバ国内の金融機関での口座の設置を解禁。またキューバ人が一部の米製品をオンラインで購入できるようになります。

 米国とキューバは昨年7月に双方で大使館を再開し、54年ぶりに国交を回復。オバマ政権は米議会に対キューバ禁輸措置の全面解除を求めていますが、議会側は人権問題などが進展していないとして応じていません。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-10-16/2016101606_02_1.html


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