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昭和天皇の大喪の礼。葬列は武蔵陵墓地に向かった (c)朝日新聞社
「生前退位」今後の課題は? 退位した天皇の葬儀はどうなる? 女系・女性天皇は?〈AERA〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160908-00000238-sasahi-soci
AERA 2016年9月12日号
逝去を待たずに天皇が退位し、皇太子が新天皇になる──。シンプルなことのようだが、近代日本では直面したことのない事態。退位した天皇の葬儀はどうなるのか? 次に議論が必要な課題は何なのか? 専門家に疑問をぶつけた。
昭和天皇逝去の際は、国の儀式として「大喪の礼」、皇室の儀式として「大喪儀」が行われた。
皇室典範第25条は「天皇が崩じたときは、大喪の礼を行う」と定めるが、退位後の天皇の逝去について規定はなく、国の儀式はおそらく行われない。皇室の葬儀について定めた「皇室喪儀令」も日本国憲法の施行にあたり廃止され、現在、規定や式次第はない状態だ。
しかし、静岡福祉大学の小田部雄次教授(日本近現代史)によれば、宮内庁は慣行として皇室喪儀令を参照している。
「太上天皇の崩御についても皇太后同様、『大喪儀』が行われるのでは」
それでも、天皇の逝去に比べ、プロセスはシンプルだ。生前退位が法律で規定されれば、天皇の葬儀自体が行われなくなる可能性もある。現天皇はすでに、火葬や陵の縮小など葬儀簡略化の希望を表明。宮内庁も意向に沿う決定をしており、火葬場の建設費用などは発生するものの、残された家族や国民の負担、経済の停滞は結果として抑えられることになるのかもしれない。
次に議論が必要なのは何だろうか?
皇室典範第1条には「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」とあるが、皇室には秋篠宮以来、06年の悠仁親王誕生まで男子が生まれなかった。小泉内閣では「皇室典範に関する有識者会議」が置かれ、女系天皇が検討された。
関西大学の高作正博教授(憲法学)は言う。
「先延ばしは解決につながらない。女性天皇、女系天皇、女性宮家の復活なども含めて、生前退位に関する法改正を行う機会に合わせて議論すべきだ」
日本大学の百地章教授(憲法学)は「各問題は個別に議論すべきだ」としたうえで、至急対処が必要だと指摘する。
「将来的に皇位継承権を持つのは悠仁親王だけになる。本人と保護者の了解を得て、旧宮家の男系の未成年の男性を皇族に迎え、新しい宮家をつくってはどうか。『皇位継承者が男系男子』は憲法上の原則で、歴史的に重要。王朝は男系で見るもので、天皇が女系に変わるということは王朝の交代を意味します」(百地教授)
一方で高作教授のように、
「男女平等を宣言する憲法14条がありながら、男性しか皇位につけないのは矛盾。現行憲法にあわせた議論をすべき」
という考えもある。東京大学の三谷太一郎名誉教授(日本政治外交史)は言う。
「問題は大きく多岐にわたり、一度には解決が難しい。まずは生前退位に絞り、内閣と国会は必要な法改正に速やかに着手してほしい」
(アエラ編集部)
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