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元都議の後藤雄一氏 「豊洲問題は都の隠蔽体質の集大成」 注目の人 直撃インタビュー(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/16/senkyo215/msg/291.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 10 月 31 日 14:00:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

   


元都議の後藤雄一氏 「豊洲問題は都の隠蔽体質の集大成」 注目の人 直撃インタビュー
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/192676
2016年10月31日 日刊ゲンダイ


  
   歴代3知事に住民監査請求(C)日刊ゲンダイ


 混迷極める豊洲問題で、歴代の都知事と市場長に住民監査請求したのが元都議の後藤雄一氏だ。東京・世田谷区で40年近く続くパン屋を営みながら、オンブズマンとして活動。「行革110番」の会派名で都議を2期(2001〜09年)務め、都庁の役人から恐れられていた。都が抱える“病巣”を最もよく知る人物のひとり。洗いざらい語ってもらった。

■都庁で続く「どうせバレやしない」

――豊洲の“消えた盛り土”問題について、どうみていますか。

 今回の一件は、起こって当たり前で、驚きません。これまでの都の公共工事などの進め方と照らし合わせても、そんなに不自然なことではありませんね。

――昔からこんなにズサンだったのですか。

 例えば、私は04年、都が進めていた伊豆七島の式根島での浚渫工事問題を追及しました。都は、式根島の漁港付近で掘り返した「砂まじりの岩」を、島から東方10キロ沖に投棄する契約を地元建設会社と結んだにもかかわらず、実際は漁港からわずか200メートルほどの地点で投棄していた。沖に出ないで、近くで投棄してカネを浮かせていたのです。島の住民からの告発を受け、都に情報開示請求したり、現地の海を潜るなど徹底的に調査すると、都の職員は事実を認めました。住民監査請求の結果、港湾局から地元建設会社に約940万円を返還させました。

――都はなぜこんな“ごまかし”をするのでしょう。

 似たような話は他にもあります。07年に伊豆大島に「し尿処理施設」がない問題も追及しました。ジェット機が離着陸するほど多くの人が行き来する島なのに、いくら探しても処理施設が見当たらない。どうも、島の北部の池に、し尿を捨てていたようで、現地を視察すると、臭いが外に漏れないよう、池の表面にコールタールが張ってあった。島は火山島で、し尿は土壌から海水に染み込む。周辺には海水浴場もあるのに、都は隠蔽していたのです。やっている工事、やっていない工事、役人は全部知っているのに「オレたちは関係ない。どうせバレやしない」と考えている。長年、「黙っていればわからない」と続けてきて、感覚がマヒしている。豊洲の問題も“根っこ”は同じで、都の隠蔽体質の集大成と言っていい。

――都は専門家会議や技術会議など、有識者から「盛り土せよ」との提言を受けていたはずです。

 有識者は都から報酬をもらっていて、形だけの会議が少なくありません。私が都議だったころ、ある会議の後に有識者のひとりと偶然会ったので、詳しく話を聞こうとしたら、「もういいんだよ」と素っ気ない対応でした。「会議に出席して日当をもらって帰ればいい」という感覚なのでしょう。

――とはいえ、豊洲の問題では専門家会議も技術会議も、盛り土の必要性を訴えていました。

 確かに、豊洲は問題があまりにも大きすぎたので、有識者も真面目に議論していたと思います。食品を取り扱う市場であるうえ、有害物質のベンゼンが環境基準の最大4万3000倍も検出されましたから。しかし、役所側が「ええわ、ええわ」で議論を骨抜きにしてしまったということでしょう。

■歴代3知事に住民監査請求

――今月3日に行った住民監査請求では、役人である市場長だけでなく、石原、猪瀬、舛添の歴代3都知事も対象にしています。やはりトップの責任は重い。

 そもそも、住民監査請求で問えるのは「財務会計上の行為」に限られます。つまり、“カネ”に関することのみです。豊洲の問題で問えるのは、「契約者」「支出負担行為者」「支出命令者」の3者です。今回、「命令者」に該当する人物はいない。「負担行為者」は市場長だと考えられます。そして、豊洲の土地に市場を建設するハンコを押した「契約者」は、当時の石原都知事です。土壌汚染対策法上、対策工事後2年間、土壌のモニタリングをしなければなりません。同時進行で建設することに問題はないものの、最終的に農水大臣の「安全」という“お墨付き”を得る必要があります。問題はそのモニタリング期間中に、環境基準を超えるベンゼンが検出されてしまったことです。


  
   チェックすべき都議も“やりたい放題”だった(C)日刊ゲンダイ


 今の都議会には“うるさい人”がいない

――そうなると、なぜ石原元知事の責任になるのか。

 建物下の空間の床部分には薄いコンクリを張っていると言いますが、安全を確保するため将来的に補修しなければなりません。契約者である石原さんは、補修についての責任を負う。そして、より明確な責任があるのは舛添前知事です。

――舛添前知事の責任とは何でしょうか。

 舛添さんは、2年間のモニタリングを待たずに、11月7日の開場を決めた。基準値を超えるベンゼンが検出された以上、開場時期は遅れ、事業者にかかる負担はその分だけ重くなります。開場時期をロクな科学的根拠に基づかず決めた舛添さんは、事業者が負うコストを補償する責任があります。3億円ほどの価値がある別荘を持っているんですから、売ってもらわないといけませんね。

――役人、都知事の無責任体質は目に余りますが、チェックすべき都議会議員はどうなんでしょう。

 ハッキリ言って、都議は“やりたい放題”です。監査請求で一部の資金を返納させましたが、公用車を公務ではない選挙運動などに“使い放題”の人もいた。議会などに出席した際に自治体から支払われる「費用弁償」もそうですが、結局、みな“小遣い”が欲しいんです。「もらえるものはもらっておけ」という感覚なんです。

――だから、肝心のチェック機能が働かなかった。

 都議がちゃんとチェックしていれば、豊洲の問題がここまで深刻になることはなかった。少なくとも、HPの表記(盛り土あり)と現実が違っていたわけですから、気付いた時点で指摘すればよかった。一部の都議は現実を把握していたと思いますが、声は上がらなかった。私が落選したのは09年でしたが、その1年前に土壌汚染対策工事が始まった。私が都議を続けていられれば、告発が寄せられていたかもしれません。

――都の情報公開のあり方については?

 こちらが情報公開請求すると、都側は積極的に情報を出してきますよ。しかし、不都合な部分はみな(黒塗りで)隠す。今、報道でよく指摘されているような“のり弁”資料はいくらでもありました。かつて、情報公開の担当者に「隠すなら裁判にかけるよ」と伝え、実際に法廷の場で「あなたはこう言いましたね」と担当者に質問すると、「一切言っていません」の一点張り。でも、この担当者はすごくいい方で、以前からやりとりをしていたんです。本当は法律にのっとり、情報を出したかったんでしょうけれど「上から(隠すよう)指示がきた」と嘆いていた。都には、それだけ「隠したいことが多い」ということでしょう。

――都の隠蔽体質は根が深いですね。

 “うるさい人”がチェックしていれば変わるかもしれませんが、今の都議会には“うるさい人”はいませんね。いたらもっと早く豊洲の問題は露見していたはずです。私のような“うるさい人”がいなくなって、役人も安心しているかもしれません。

――どうすれば隠蔽体質は変わるのでしょうか。

 一般の方でも、都の役人を追及することはできます。コツを教えましょう。役人が何か言ってきたら、「紙ある?」と聞くんです。「紙」とはすなわち、「根拠」を指しています。役人の“答弁”は地方公務員法や条例に基づいていなければなりません。役人の発言に対し「根拠となる条例や規則があるはずだよね。教えて」と聞くと、大抵「調べます」と逃げる。そこからさらに問いただすと、役人は答えに窮することが多い。法律に基づいて戦えばいいのです。本来、これは議会の役目なんですけどね。

(聞き手=本紙・小幡元太)

▽ごとう・ゆういち 1949年、東京都世田谷区生まれ。72年、成蹊大経済学部卒。サラリーマン生活を経て、78年ベーカリーウッドペッカー開店。85年「世田谷行革110番」を結成、税金の無駄遣いの徹底追及を始める。01年の都議選(世田谷選挙区)で無所属で初当選。政治団体「行革110番」として都議会に議席を得る。05年再選。09年落選。





















 

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コメント
 
1. 2016年10月31日 14:09:05 : jCzgimD4ZI : yNGNphbtPDg[3]
ふつう、こういう土建関連工事のごまかしは
暴力団やヤクザの得意わざなのだが、
都庁の連中は暴力団以上の悪行を続けてきたわけですね。

都庁は伏魔殿と同時に高給暴力団の本部ってことですね。


2. 2016年11月01日 14:23:29 : IJjjrLkBu1 : Tp0IihGPIW0[1156]
  役人と言っても上から下まであり、その内決裁権を持っているのは極少数であろうが、彼らが強固な既得権の岩盤を築き、順送りしている構造である。
   かくして、新任知事などはベテラン幹部にすれば新規採用者のようなものであり、遊説にはファーストクラスのチケットでも購入して与えれば、都税の歳出チェックなどには思いも至らずに知事室で幹部職員の言いなりに知事の公印を押していたのだろう。
   石原や舛添元都知事も、予算の歳出事務に関しては全く関与していなかったようであり、言われるがままであり、億円単位の遊説に幹部職員がぞろぞろと随行して来ることにも全く疑問を持たなかったようである。
   知事や議会側というのは、税の使途について決定する部門であり、そこが行政部門と一体化してしまっては血税の使途のチェックは不能であり、例えば知事遊説のついでに多くの幹部職員が、いわば海外旅行気分で贅沢を満喫したとしても、そういうものか、と前例に倣うだけであったのだろう。
   知事や議会という主権者サイドと公僕である執行部門には歴然と境界を付けなければならず、多くの国では日本ほど議会側と行政側が一体化していることは無く、接触は固く戒めているのではないか。
   腐敗とは膨大な血税を預かっている部門に必然的に起こり得るのであり、その腐敗の少ない国とは、議会と行政が一体化しておらず、歳出のチェックが議会によって出来ている国であることは間違い無い。
   知事というのは自治体の表看板であり、議会で決議された納税者総意を中央に代表として示す役割があるところ、議会が行政事務をしっかりチェック出来ていなければ住民総意が得られず、知事が中央に代表として自治体の総意を示すことが出来ないのである。
   末端職員の人事権をも幹部が担い、真摯な歳出事務を心掛けている職員が重要な地位に就けないということも問題であり、既得権の順送りに都合の良い職員ばかりが重用される結果、幹部級職員が、都のみでは無く各自治体の放漫財政にも深く関与していると言えるだろう。
   議会は住民総意をまとめる事に尽力し、知事は議会の決定に忠実に、表看板として内外に自治体の方針を公言するに務めるべきであり、幹部職員は、実務上の経緯や情報の説明を、議会と知事に報告する任務に徹するのが役割りと認識すべきである。
   

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