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シリアへの軍事侵略に荷担してきたトルコ政権の打倒を目指す軍事蜂起は失敗、偽旗作戦の可能性も(櫻井ジャーナル)
http://www.asyura2.com/16/warb18/msg/265.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 7 月 17 日 09:38:14: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

シリアへの軍事侵略に荷担してきたトルコ政権の打倒を目指す軍事蜂起は失敗、偽旗作戦の可能性も
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201607150001/
2016.07.17 01:35:31 櫻井ジャーナル


 トルコでレジェップ・タイイップ・エルドアン体制の打倒を目指すクーデターが試みられ、失敗したようだ。現政権はアメリカの好戦派、サウジアラビア、イスラエルなどと手を組み、アル・カイダ系武装集団やそこから派生したダーイッシュ(IS、ISIS、ISILとも表記)を使ってシリアを侵略し、バシャール・アル・アサド政権を倒そうとしてきた。そのプロジェクトを利用し、エルドアンの周辺はシリアやイラクで盗掘された石油を売りさばくビジネスで大儲けしているとも報告されている。エルドアン体制を支えているのは情報機関のMITで、自分たちにとって都合の悪い情報を隠すために言論を弾圧、政府の不正行為を摘発しようとした憲兵隊や検察も強権で黙らせてきた。国内で政権に対する反発が強まっていることは間違いないが、不明な点がまだ多い。

シリア侵略の拠点

 調査ジャーナリストのシーモア・ハーシュが2007年3月5日付けのニューヨーカー誌に書いたレポートによると、アメリカ/NATO、ペルシャ湾岸産油国(サウジアラビアやカタール)、イスラエルは遅くとも2007年にシリア、イラン、そしてレバノンのヒズボラをターゲットにした秘密工作を始めていた。

 ハーシュの記事が発表された2007年、ウェズリー・クラーク元欧州連合軍最高司令官(SACEUR)は、ポール・ウォルフォウィッツ国防次官(当時)が1991年に侵略プランを口にしていたと語っている。ウォルフォウィッツはシリア、イラン、イラクを5年で殲滅すると話していたという。クラークはまた、「アメリカの友好国と同盟国」によってダーイッシュが作られたとも語っていた。言うまでもなく、ウォルフォウィッツはネオコン/シオニストの中核グループに属している。

 2014年10月2日にはジョー・バイデン米副大統領がハーバード大学における講演で、シリアでの「戦いは長くかつ困難なものとなる。この問題を作り出したのは中東におけるアメリカの同盟国、すなわちトルコ、サウジアラビア、UAEだ」と述べていた。あまりにも多くの戦闘員に国境通過を許してしまい、いたずらにISを増強させてしまったことをトルコのエルドアン大統領は後悔していた」とも語っている。

 戦闘員や物資がトルコからシリアの侵略部隊へ運ばれている、つまり兵站線がトルコからシリアへ伸びていることは常識になっている。日本のマスコミも当然、知っているだろう。

 ハーシュが書いた別のレポートによると、リビアのムアンマル・アル・カダフィ体制が崩壊した後、リビア軍の倉庫から化学兵器を含む武器/兵器が持ち出されてトルコへ運ばれている。輸送の拠点になったのはベンガジにあるCIAの施設で、そうした事実をアメリカ国務省は黙認していた。2012年9月11日に襲撃されたベンガジのアメリカ領事館も拠点のひとつ。そこで、殺されたクリストファー・スティーブンス大使はその前日、武器輸送の責任者だったCIAの人間と会談、襲撃の当日には武器を輸送する海運会社の人間と会っている。輸送にはマークを消したNATOの輸送機が使われたとも伝えられている。

トルコの「秘密保護」

 トルコからシリアの侵略軍へ武器/兵器を運ぶことはトルコでも違法。そこで2014年1月にはトルコ軍の憲兵隊が武器/兵器を含む物資を法律に違反してトルコからシリアへ運ぼうとしていたトラックの車列を摘発した。

 イランのテレビ局プレスTVの記者だったセレナ・シムは問題の兵站線を調べていなのだが、トルコからシリアへダーイッシュの戦闘員を運び込むためにWFP(世界食糧計画)やNGO(非政府組織)のトラックが利用されている事実を2014年10月までにつかみ、それを裏付ける映像を入手したと言われている。シムはMITからスパイ扱いされて脅され、10月19日に「交通事故」で死亡した。その年の11月にはドイツのDWがトルコからシリアへの物資輸送を報道している。

 昨年5月になると、憲兵隊が侵略軍向けの物資を運んでいるトラックを摘発する様子をジュムフリイェト紙が映像付きで報道、10月21日にはトルコの国会議員エレン・エルデムらは公正発展党の事件への関与を指摘する報告書を公表し、アダナの検察当局はサリンがトルコからシリアへ運び込まれたとする情報を調べ始めたとしている。エルデムらによると、捜査記録には化学兵器の材料になる物質がトルコからシリアへ運び込まれ、そこでダーイッシュが調合して使ったとしているという。この事実を公表した後、エルデム議員らは起訴の脅しをかけられた。

 憲兵隊が違法な物資輸送を摘発した事実を伝えたジュムフリイェト紙のジャン・ドゥンダル編集長とアンカラ支局長のエルデム・ギュルを昨年11月26日に逮捕され、その2日後に摘発を指揮したウブラフム・アイドゥン憲兵少将、ハムザ・ジェレポグル憲兵中将、そしてブルハネトゥン・ジュハングログル憲兵大佐が逮捕された。編集幹部のふたりには今年5月、懲役5年以上の判決が言い渡され、編集長は裁判所の前で銃撃されている

 エルドアンは首相時代に軍幹部、弁護士、学者、ジャーナリストなどを大量摘発しているが、その後も言論の弾圧は強化され、5月31日には元ミス・トルコのメルベ・ビュユクサラチに対し、エルドアン大統領を侮辱したとして禁固14カ月、執行猶予5年の判決が言い渡されている。

経済の破綻

 シリア侵略の目論見が大きく狂い始めたのは昨年9月30日のことだった。ネオコンはロシア軍が怖じ気づいて軍事介入してくることはないと高をくくっていたようだが、空爆を始めたのだ。アメリカなどはアル・カイダ系武装集団やダーイッシュを攻撃するといいながら実際は攻撃せず、シリアのインフラを破壊していたと言われている。それに対し、ロシアは本当にアル・カイダ系武装集団やダーイッシュを攻撃、要衝をシリア政府軍が奪還しはじめた。

 そうした中、昨年11月24日にトルコ軍のF-16がロシア軍のSu-24を待ち伏せ攻撃で撃墜した。その際に脱出した乗組員のひとりを地上にいた部隊が殺害しているが、その殺害を指揮したとされているアレパレセラン・ジェリクはNATOの秘密部隊の一部とも言われている「灰色の狼」に所属していた。その後もジェリクはトルコ領内で自由に行動、逮捕されたのはしばらくしてからだ。アル・カイダ系武装勢力やダーイッシュのメンバーはトルコで自由に活動していると伝えられている。

 内部告発支援グループのWikiLeaksによると、この撃墜は10月10日にエルドアンが計画しているのだが、撃墜の当日から翌日にかけてポール・セルバ米統合参謀本部副議長がトルコのアンカラを訪問、トルコ軍の幹部と討議していたのも「奇妙な偶然」だ。ロシア軍機の撃墜をトルコ政府の判断だけで実行できないだろうと考える人は少なくない。

 この撃墜でロシア政府は屈服すると侵略勢力は思ったのかもしれないが、そうした展開にはならなかった。ロシア軍はミサイル巡洋艦のモスクワをシリアの海岸線近くへ移動させて防空体制を強化、さらに最新の防空システムS-400を配備し、約30機の戦闘機を「護衛」のために派遣してシリア北部の制空権を握ってしまったのだ。さらに、アメリカが供給している対戦車ミサイルTOWに対抗できるT-90戦車も配備した。イスラエルからシリア領空へ入り、侵略軍を支援するために空爆が繰り返されているが、その戦闘機に対してS-400が使われていないことに不満が高まっているようだが、それでもS-400を配備したインパクトは小さくなかった。

 こうした軍事的な対応よりトルコを苦しめることになったのは経済関係。ロシアとのビジネスが細ったことからトルコの経済状況は急速に悪化、夏のバケーション季節を目前にして、トルコ国内ではエルドアン政権に対する怒りが高まっていた。ロシアからの観光客が激減した場合、深刻な影響を受けることになる。そこでトルコ政府はロシアとの関係修復に動いていたが、そうした中でクーデターが試みられたのは興味深い。また、夏の入り口で比較的小さなグループによるクーデターが試みられたのはエルドアン政権にとって好運だったとも言える。

クーデターの目的

 エルドアン体制は私利私欲のためにシリア侵略に荷担、盗掘石油の販売で大儲けしているが、その一方でシリアやロシアとの関係を破壊したことでトルコ経済は破綻している。難民をEUへ流入させ、恐喝しているが、それで解決はできないだろう。そうした中、エルドアンを排除すべきだと考える軍人が出て来ても不思議ではない。

 そうした状況にあることをエルドアン政権も熟知していたはず。彼の権力基盤は情報機関であり、情報の収集と分析は本業だ。例えば、インドネシアで1965年9月30日にあったようなことはありえる。その時はまず小集団の若手将校が6名の将軍を誘拐のうえ殺害してジャカルタの主要箇所を占拠、この混乱を利用してスハルトがスカルノを排除して実権を握ったのである。自立の道を進もうとしていたスカルノをアメリカの巨大資本は敵視していた。

 これをコミュニストによるクーデタ未遂事件だと主張する人もいるが、CIAは1957年からスカルノ体制を倒す目的で沖縄、フィリピン、台湾、シンガポールなどで戦闘員を訓練、兵站基地も設置した。そして1958年、スカルノが日本を訪問しているときにインドネシアで最初の蜂起が決行されている。反乱グループの中心は旧貴族階級と地主で、スマトラ島を拠点としていたインドネシア軍の将校が参加していた。この蜂起は失敗、そして非同盟諸国会議につながる。

 その一方、アメリカの支配層は自分たちの手先として貴族階級出身の若者に目をつけ、アメリカの大学へ留学させ、訓練/育成していく。彼らは後に「バークレー・ボーイズ」とか「バークレー・マフィア」と呼ばれるているようになる。クーデターを計画していたのはアメリカの支配層だった。

 スカルノが実権を握ってから、親米派による大量虐殺が始まり、30万人から100万人が殺されたと言われている。その虐殺でバークレー・ボーイズは中心的な役割を果たし、そこにイスラム勢力も参加している。

 

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コメント
 
1. 2016年7月18日 11:02:19 : AjQhzeKiuM : pLobiX9oqpU[1]
 
USケリー国務長官のモスクワ訪問と今回のトルコクーデターの画策が連動していよう。

米ロ間での交渉の内実は公表されていないが、シリアでの大きな秘密の合意はなかったと想像する。

ケリー氏の訪ロについては、偽餌でのルアー行為を目論んでいるとの事前の論評があったが、そのような類の外交行動であるとロシアは見ていたかと思われる。

仮に何らかの公表に値する合意(クルド独立の明確な否定を意味する文言の存在)があったならば、トルコ軍部の大勢は頓挫したクーデターを黙認の形で支持したように思われる。トルコの安全を脅かさないという米ロの確たるシリア合意のない中で、シナリオが作動してししまった、そう見ている。

USとしては、トルコにより親米的な政権を得てシリア解決に向けて対ロ交渉を有利に進めたいのだろうが、自分で蒔いた種とはいえ、クルド対応が今となってはトルコとUSとの関係悪化をさらに加速するように思われる。


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