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グリーグ 『ペールギュント ソルヴェイグの歌』
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/932.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 2 月 22 日 15:19:44: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: ブルックナーの作品は日本の男のためにある _ 日本でのブルックナー人気は宇野功芳のカリスマ評論が唯一の原因 投稿者 中川隆 日時 2019 年 10 月 20 日 13:31:53)

グリーグ 『ペールギュント ソルヴェイグの歌』


エドヴァルド・ハーゲルップ・グリーグ 『ペールギュント ソルヴェイグの歌』


シセル・シルシェブーの『グリーグ ソルヴェイグの歌』


Sissel Kyrkjebø - Solveigs Song - 1991


London Philharmonic
at a TV-concert in 1991,


_____


Sissel Kyrkjebø: Solveig's Song


Concert "A bouquet of roses for the King and the Queen"
Norway, 21-jun-91
From: NRK, Norwegian tv
_______


Sissel Kyrkjebø - Solveigs sang - 1993 [CC]


______


Solveig's Song - Sissel Kyrkjebø (With English Subtitle)


_______


SOLVEIG S SONG Sissel Kyrkjebø


シセル(Sissel、1969年6月24日 - )は、ノルウェー出身の女性歌手。
もともと母国・ノルウェーで国民的歌手として人気があったが、近年は「クリスタル・ボイス」とも評せられる透明感溢れる歌声と安定した歌唱力が世界的に高い評価を受け、国際的に広く精力的な音楽活動を続けている。


もともとシセル・シルシェブー(Sissel Kyrkjebø)名義で長らく活動を続けてきたが、近年はファーストネームのみで登場する事が多くなった。


略歴
1969年6月24日、ノルウェー西岸に位置する第2の都市ベルゲンに生まれる。8歳の時に聖歌隊に入り、徐々に歌唱力を磨く。やがてその歌唱力がノルウェー内で評判となり、1985年、アルバム「シセル」でCDデビュー、一躍国民的人気歌手となる。


そして1994年、リレハンメル冬季オリンピックで同オリンピックのテーマ曲“Fire in your Heart”を歌うと共に、開会式と閉会式で「オリンピック賛歌」の冒頭部分を民族衣装姿でアカペラで独唱。その澄んだ歌声が評判となり世界にその存在を知らしめる。さらにプラシド・ドミンゴの目にも止まり、シャルル・アズナヴールを交えてのクリスマス・コンサートが行われるなど、実力派シンガーとしての評価を国際的に急上昇させていく。


更に、1997年には映画「タイタニック」のサウンドトラックで、ヒロインの回想場面で使用されるスキャットを担当するなどして、より存在感を大きな物としており、一方、それまで数多く発売されたアルバムによって、ジャンルもクラシックからポップス、ジャズと幅広く対応できる事も証明している。


日本においても、TBS系のドラマ「Summer Snow」の主題歌や、日産自動車のCMでその歌声はおなじみである。


2003年4月には六本木ヒルズでオープニングのコンサートを行い、2005年9月には京都の仁和寺で開かれた第18回JAL音舞台シリーズに参加している。


デンマーク人のタレントと結婚し、2児の子供を出産したのちは、本国ノルウェーをはじめとする北欧諸国とアメリカ以外では積極的にコンサート活動を行っていないが、来日を待つファンも多い。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%BB%E3%83%AB
 

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コメント
1. 中川隆[-13623] koaQ7Jey 2020年2月22日 15:21:06 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-141] 報告

ソルヴェイグの歌       劇音楽 ペールギュント
http://www7b.biglobe.ne.jp/~lyricssongs/TEXT/S1332.htm

詩: イプセン (Henrik Ibsen,1828-1906) ノルウェー
    Peer Gynt (1867)  Solveigs sang

曲: グリーグ (Edvard Grieg,1843-1907) ノルウェー   歌詞言語: ノルウェー語

Kanske vil der gå både Vinter og Vår,
og næste Sommer med,og det hele År,
men engang vil du komme,det ved jeg vist,
og jeg skal nok vente,for det lovte jeg sidst.

Ah


Gud styrke dig,hvor du i Verden går,
Gud glæde dig,hvis du for hans Fodskammel står.
Her skal jeg vente til du kommer igjen;
og venter du hist oppe,vi træffes der,min Ven!

Ah


たぶんまた過ぎ去るの 冬も春も
そして次の夏も、こうして一年が終わる
でもあなたはいつか私の元へ戻る、私は分かっているの
だから私は待つわ、あなたと約束したように

ああ


神様は守ってくれる、あなたがどこに行こうとも
神様は祝福してくれる、あなたが御許にひざまずけば
私はここで待つわ、あなたの帰る日まで
もしあなたが天国で待つなら、そこで会いましょう、愛しい人!

ああ


グリーグの作品中ではピアノ協奏曲と並んで最も有名な、ヘンリク・イブセンの戯曲に付けた劇音楽「ペール・ギュント」、奔放に、というかワガママに?生きる主人公ペールをひたすら待ち続けるソルヴェイグ(正式に発音するとソルーヴェイの方が近いらしいです)の悲しくも美しい歌がこれです。古今東西女性歌手には好んで歌われるナンバーで、日本でも一昨年亡くなられた本田美奈子さんが岩谷時子作の詞で入れていたものを聴かれた方もあるのでは。これは日本語の歌詞や編曲のスタイルに私にはちょっと違和感がありましたが、けっこう感動的なうたではありました。他に日本の歌手でも増田いずみさんや米良美一さん!までほんとうに多彩なラインナップで聴くことができます。

西欧でもフラグスタートやニルソンといった北欧出身の大歌手から、シュヴァルツコップやぜーフリートといったドイツの大御所まで幅広く吹き込んでいますし、ピアノ伴奏のグリーグ歌曲集の中にもよく収録されていたりするのですが、今回集中的に取り上げようと思ったのは劇音楽の全曲やハイライトとして纏められた録音の中で歌われているこの歌。「名曲名盤XX選」とかいう某社の雑誌でよくやる特集でも「ペールギュント」に関しては組曲版か、あるいは抜粋版を取り上げていても指揮者とオーケストラのことばかり言及されていてほとんど省みられることはないように思うのですけれども、この曲、けっこう凄い歌手たちを起用して録音されていることが多いので聴き比べてみると面白いのです。


  バーバラ・ボニー:ネーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ管(DG)
  シルヴィア・マクネアー:ジェフリー・テイト指揮ベルリンフィル(EMI)
  エリー・アメリンク:エド・デ・ワールト指揮サンフランシスコ響(Philips)
  バーバラ・ヘンドリックス:エサ・ペッカ・サロネン指揮オスロフィル(Sony)
  ルチア・ポップ:ネヴィル・マリナー指揮アカデミー室内管(EMI)

ポップの歌っているマリナー盤だけは手に入りませんでしたが、彼女の歌うこの歌を収録している彼女のベスト盤(Disky)でここだけは聴けましたので以下に比較試聴をば。

ボニー盤:某誌でも高く評価されペール・ギュントの定盤になっている盤でしょうか。本場のオーケストラのくすんだ音色にまだ新進歌手だった彼女の清楚な声が微妙なコントラストを示して実に美しい演奏です。ただ個人的にヘソまがりな私には他の盤の方が好みだったりします。彼女の歌を初々しいと取るか、ちょっとまだ硬さがあると聴くかで評価が違ってくるところでしょうか...

マクネアー盤:たいへんゆっくりとしたテンポでしっとりと歌います。「ああー」のヴォカリーズの最後のところなど実に美しい。貫禄という点でも技量という点でも今回聴いた5点の中でもずば抜けた歌唱ではないでしょうか。劇音楽は抜粋盤ですが普通取り上げられる第4幕の部分だけでなく、ペールが戻る直前の第5幕のシーンでのこの歌も収録してくれている(つまり2回聴ける)のも嬉しいところです。テイト/ベルリンPOの演奏も貫禄。ちょっと歌も含め垢抜け、立派すぎる感もありますが...

アメリンク盤:爽やかな演奏とでも言えばよいでしょうか。どちらかというとこの歌よりも終曲の「ソルヴェイグの子守唄」の方がこのスタイルにはよりしっくりしています。サンフランシスコ響といえばこの後にブロムシュテットの指揮で同じ曲の(ほぼ)全曲盤を録音しており、そちらの方が収録曲が多かったりしてこの盤は冷遇されているような感もありますが、アメリンクの歌のスタイルにピッタリの爽快さが美しいです。ブロムシュテット盤ではBluebellでアルヴェーン歌曲集を歌っていたスウェーデンのソプラノ、ヘッガンデルを起用してこれはこれで健闘していましたが、アメリンクと比較しては酷というものでしょうか。アメリンクはもっと若い頃にも録音していた記憶があるのですが(ロッテルダムフィルかどこかと)、ちょっと思い出せませんでした。

ヘンドリックス盤:意外と彼女は北欧歌曲をたくさん録音していたりするのですが(現在はスウェーデン在住なのだとか)、偏見かも知れませんけれどもちょっと濃密さが強すぎる感じ。この曲に見え隠れする演歌調の「耐え忍ぶ女」的な感じは一番よく出ていて面白いですけれどもちょっと好みが分かれるかも。サロネン/オスロPOの演奏もメリハリが効いていて良いのですが、録音のせいかあるいはオーケストラのせいか色彩感にちょっと乏しく聴こえてしまいます。まあ北欧の音楽自体あんまりカラフルに演奏するようなものでもなさそうなのでこれはこれでいいのかも。今回聴き比べた中では一番異色でしたが、それだけにインパクトがあります。

ポップ盤:個人的には彼女の歌声がソルヴェイグの歌には一番ハマっているように思えます。マリナーの伴奏もたいへんメリハリが効いて楽しいです。残念ながらドイツ語訳による歌唱のようですけれども私はそんなに気になりませんでした。ほんのりとした温かみがこの曲を包んでなかなか素晴らしいです。
ワガママな私が甘えるとしたらやっぱりこのキャラクターの声かなあ。彼女が早くに亡くなってしまったのは大変に惜しまれます。


対訳でもけっこういい加減なものが散見されましたので、できるだけノルウェー語に忠実に訳す努力だけはしてみました。もっとも付け焼刃の語学勉強ではどこまで忠実なのだか...

まあそれほど難しい詩でもありませんので、大きな間違いはないと思います。
なお最後の呼びかけのVenというのは英語でいうとFrendにあたりますので、直訳すると「我が友よ!」になりますが、日本でダンナを「友よ」と呼ぶ人はいないと思いますので「愛しい人」としています。

戯曲では第4幕の10場、夏の日にヤギを見張りながら表で糸を紡いでいる中年になったソルヴェイグがひとり歌う歌です。曲だけ聴くと冬の感じがするのですが、そこでの情景は穏やかな北欧の夏なのですね。それだけに寂しさが一層つのってきます。

しかも第4幕は、ペールがアフリカでやりたい放題やっている(ここに限らずどこにいてもやりたい放題ではあるのですが...)シーンが続きますのでそれらとの対比がとても鮮烈なのです。戯曲の解釈によればこれはペールの頭を一瞬よぎった望郷の念の表現だということで、実際の歌もソルヴェイグの女優でなく舞台裏のソプラノ歌手に歌わせるようです。

このソルヴェイグの歌、幕が変わって第5幕、ノルウェーの故郷に戻って来たペールを待っている彼女の小屋でもう一度歌われます。こちらは「ああ」というヴォカリーズの部分がなく、また歌詞も違っています。いずれこちらの訳詞もUPしたいと思っています。

( 2007.01.22 藤井宏行 )
http://www7b.biglobe.ne.jp/~lyricssongs/TEXT/S1332.htm

2. 中川隆[-13622] koaQ7Jey 2020年2月22日 15:23:12 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-140] 報告

ソルヴェイグの歌
作詞:ヘンリック・J・イプセン、作曲:エドヴァルド・H・グリーク
日本語詞:堀内敬三

冬は逝(ゆ)きて春過ぎて 春過ぎて
真夏も去りて年経(ふ)れど 年経れど
きみが帰りをただわれは ただわれは
誓いしままに待ちわぶる 待ちわぶる
あああ……


生きてなお君世に在(ま)さば 君世に在さば
やがてまた逢う時や来(こ)ん 時や来ん
天(あま)つ御国(みくに)に在すならば 在すならば
かしこにわれを待ちたまえ 待ちたまえ
あああ……

(原詩)
Kanske vil der gå både Vinter og Vår,
og næste Sommer med, og det hele År,
men engang vil du komme, det ved jeg vist,
og jeg skal nok vente, for det lovte jeg sidst.


Gud styrke dig, hvor du i Verden går,
Gud glæde dig, hvis du for hans Fodskammel står.
Her skal jeg vente til du kommer igjen;
og venter du hist oppe, vi traffes der, min Ven !


ノルウェーを代表する作曲家グリーク(Edvard Hagerup Grieg…写真)の組曲『ペール・ギュント』のうちの1曲(op.55-4)。
 もとは、同国の文豪イプセンが1867年に書いた全5幕の詩劇で、1876年2月24日に首都クリスチャニア(現オスロ)の劇場で初演されました。その劇中音楽を担当したのがグリークで、のちに作曲者自身によって組曲として再構成・発表されました。
 身勝手でほら吹きの放蕩児ペール・ギュントは、世界を放浪したはてに、老いさらばえ、無一文になって帰郷します。盲目になりながらも彼を待っていた若き日の恋人ソルヴェイグは、彼を許して迎え入れ、ペール・ギュントは安らかな永遠の眠りにつく――という物語です。

 『ソルヴェイグの歌』は、ペール・ギュントの帰りを待ちわびるソルヴェイグが独唱するもの。「ああ……」の旋律は、ノルウェーの古い羊飼いの歌から採ったものだといわれます。

 『ペール・ギュント』は、官能性の高い『アニトラの踊り』『アラビアの踊り』を除けば、清澄なメロディが基調になっていますが、そのなかでもとりわけこの曲は、北欧の澄んで冷涼な空気を感じさせるようなメロディで、日本でも愛好者の多い曲です。
(二木紘三)




コメント
グリーク作曲のソルヴエイグの歌は、清純な乙女心を表現した素晴らしい歌ですね。
「女心の歌」や「カタログの歌」と真反対です^^。
投稿: 三瓶 | 2007年7月18日 (水) 00時15分

ペールギュントは大好きな曲です。とりわけソルウェーグのうたは、いいですね。高校の音楽の時間に、各人前に出て教師のピアノ伴奏で歌わされましたので、翻訳歌詞もよく覚えています。ちょうど20年前、北欧5カ国(デンマーク、アイスランド、ノルウエー、スウェーデン、フィンランド)を回りました。その時、ベルゲンのグリークの生家を訪ね、グリーク銅像(グリークは病弱で、確か身長は150センチぐらいしかない)の頭を撫でてきました。フィンランドではシベリウスの肉声入りのフィンランディアのLPを手に入れてきました。いいですね。
投稿: 山田計一 | 2007年7月18日 (水) 12時00分


 女の歌とは言えど、暗くて苦しかった、不良少年時代の歌。真夜中に川べりを彷徨していたとき、橋の上に出て夜空に向けて熱唱したことがある。眼下では真冬の月が流れに砕けて、いつまでも同じところに躍っていた。

 その直後である、偶然行き遇った別の不良少年と、ナイフでわたりあったのは。あの少年は、いまどうしているだろうか。シャワーを浴びながら太ももに残る傷跡に自分の手が触れたり、女に傷跡のわけを訊かれたりするとき、わけもなく持て余して濫費した、自分でも得体の知れぬエネルギーのことを想い出す。ソルヴェイグはあんなに意志強く、ひとつの恋に生き続けたのに。

投稿: ロストジェネレーション | 2008年6月18日 (水) 12時13分


大貫妙子さんの歌唱で、「みんなのうた」に登場したことがあります。
その際の歌詞は、

湖の入江にたてば波がつぶやく
“ここにはもう少女のころの君はいない”と
風に舞って水に落ちた白い帽子
ぬれた服をしぼってくれたやさしい夏


会いたいのはあなたよりも
そばかす気にしていた日のわたし

少年は鳥になれず大人になって
わたしは水鏡の中 わたしをさがす
誰にもただ一度だけの夏があるの
それは恋と気づかないで 恋した夏


というものでした。
なんとも物悲しく切ない詩と曲調だったのを記憶しています。
投稿: takama | 2009年9月 5日 (土) 02時21分


Cover Piano&Vocal 【みずうみ】大貫妙子(From Peer Gynt Suite No. 2, Op. 55 "Solveig's Song"Edvard Grieg)ピアノ弾き語り




 『G線上のアリア』『アヴェ・マリア』『タイースの瞑想曲』などにも通じる、深い西洋的哀調と気高さを感じます。

 ペール・ギュントをひたすら待ちわびるソルヴェイグの姿は、ギリシャ神話の英雄オデュッセウスの妻のペネロペイアを彷彿とさせます。古代ギリシャ史上名高い「トロイア戦争」(BC13世紀?)に遠征したイタケーの王オデュッセウスは、10余年にも及びこう着状態が続いていた同戦争を、「トロイの木馬」の知略で一晩にしてギリシャ(アカイア)勢に勝利をもたらしました。

 しかしこれがトロイア(イーリオス)勢に加担した美の女神アフロディーテや海神ポセイドンの恨みを買い、オデュッセウスは運命の風に翻弄され続け、さまざまの神話的な国を放浪することになったのでした。

 その間長い歳月が経過し、終いには美貌の妻ペネロペイアのもとに40人もの求婚者が押し寄せました。しかしギリシャ神話中最も貞淑な妻だったペネロペイアは、それを巧みに断り続け、ひたすら夫オデュッセウスの帰りを待ち、20年後遂に念願の再開を果たしたのです。

 私の独断ですが、詩劇『ペール・ギュント』の作者イプセンは、このエピソードを主な下敷きとして同詩劇を書き上げたのではないでしょうか?ソルヴェイグは、結局夫のもとを去っていくイブセンの代表作『人形の家』のノラとは対極的な女性像です。
投稿: Lemuria | 2009年9月10日 (木) 23時58分


takama様もコメントされていますが、わたしもこの歌がNHK「みんなのうた」で放映されていたことを思い出しました。takama様のコメントには題名がなかったので、YouTubeで検索しましたら、当時のサイトがありました。懐かしくなって、聴き入りました。題名は『みずうみ』(作詞 山川啓介 歌 大貫妙子)です。

 詞はtakama様の書かれているように、少女期を脱した女性が過去の自分を具体的に回想する内容ですが、『ソルヴェイグの歌』の永遠の愛を歌ったものとは異なりながら、曲想にマッチしているように思います。また、大貫さんの歌唱法が、彼女の普段の歌い方とことなり、抑え勝ちに素直に歌っているところがアッピールしたのではないでしょうか。バックの湖の風景も歌に溶け込んでいるように思います。聴いていると、本当にこの歌が『みずうみ』の底から湧き上ってくるように感じられるのは、わたしだけでしょうか。
投稿: ひろし | 2009年9月28日 (月) 15時44分


以前から好きなので、カウンターテナー歌手の「ソルベイグの歌」を時々CDで聴いています。中性的な清純な歌声で原語です。
ソルベイグは、どうしようもない息子をいつまでも信じて待つ「母」のようです。
それに対してペール・ギュントは、ソルベイグと言う恋人がいながら簡単に他の女性に心を移し、すぐに飽きて捨てる。そして放蕩の限りを尽くした果てにソルベイグという「母」のもとに帰り永遠の眠りに付く…。男の人にとって、こんな都合の良い話があるでしょうか…。だから筋はあまり深く考えず、歌そのものを聴いています。

「ああ……」と母音のみで歌われるヴォカリーズの部分も好きです。ご解説によると、古くからある羊飼いの歌から採られたとか…。
ひろしさんが書いていらっしゃる大西妙子さんのも聴いてみましたが、ヴォカリーズの部分の旋律が変えられ、そこに歌詞が付けられているんですね。そのせいかだいぶ印象が変わってしまうのですが、「みずうみ」もなかなか素敵でした。
投稿: 眠り草 | 2010年9月26日 (日) 11時06分


高校1年の時の音楽の授業で、教師が「ローハイド」と「ソルヴェイグの歌」のレコードを流した後、生徒にどちらが好きか挙手させました。
私は迷わず、「ソルヴェイグの歌」に挙手しましたが、他の男子生徒は全員「ローハイド」でした。

その後一人ずつ前に出て、挙手した曲の楽譜を渡され、教師のピアノ伴奏で歌わさせられました。
男子生徒にとって「ローハイド」は地声で行けるのですが、「ソルヴェイグの歌」は無理な話です。

結局、「♪ア〜アアアアアア〜」のところで、悲惨な雄叫び状態になりました、嗚呼嗚呼〜。

それ以来、この歌は人前では決して口ずさみません。
そして、私の名誉の為に付け加えるならば、「ローハイド」を歌った生徒も大多数は英語の歌詞が滅茶苦茶でした。
その他、この教師は生徒に作曲の宿題を出して、歌わせたりしていました。
盗作紛いのメロディや、上手く歌えた生徒にもう一度歌わせたら全く別の曲になってしまったり、字余りの曲になったり・・・と、
今考えると音楽の授業と言うより、レクリェーションのようでした。
半世紀ほど昔のノンビリした時代でした。
投稿: コーデリア | 2010年9月30日 (木) 00時05分


「わが母の教えたまいし歌」とともに、この歌を聴くと涙が出ます。心が洗われる名曲です。
日本の歌曲では「初恋」が同じ心情の歌でしょうか。
投稿: 三瓶 | 2010年10月 1日 (金) 19時20分


時々ですが、一人で声を出して思い切り歌いたいときは、このページを開いて、思いつくまま歌わせて頂きます。でも思うように声が続かず、歌うことはやめてしまい、知らず知らず二木先生の解説を夢中になって読んでいる自分に笑ってしまいます。いつも有難うございます。

ぎっしり知識が詰まっていてすべて記憶できなくても、好きな曲の解説だけは、しっかり頭に入っているようです。

最後の欄に出てきた曲ですが、驚きました。すらすらと歌詞が出てきて、嬉しかったです。おもえば多感な十代の後半に、習ったことは記憶してるのですね。
高校の音楽の先生は、東京の音楽学校を出られたお綺麗な先生でした。授業が終わるとごく自然に「魔王」を流暢に弾いて下さいました。その後は私たちは厚かましく、あれこれリクエストしても、嫌な顔もせず言葉数は少なかった先生ですが、暖かい心で接して下さいました。

今もそれらの曲に出会うとき、自然にあのピアノの周りに集まった短い時間を思い出して、感傷に浸って「ためいき」をつくときは、過ぎた年数は忘れています。
確か高校の音楽の時間、東京の音大を出られた若い綺麗な先生でした。
投稿: mitsuko | 2015年3月13日 (金) 09時25分


およそ半世紀前、高校の音楽の教科書に載っていました。“名曲である”との解説がつけられていました。そのころはわかりませんでしたが、今は“全くその通り!”と思っています。さらには、堀内敬三の名訳は(原詩は解りませんが)この曲と一体化して見事だと思います。(特に二番の歌詞は胸に迫ります)究極のラブソングではないでしょうか。

Youtubeではいろんな歌手がこの曲を歌っているのを見る(聴く)ことができますが、歌手それぞれで全く違う歌に聞こえます。それだけこの歌はむつかしいのでしょうね。そのような中で、イプセンとおなじノルウェイのソプラノ歌手マリタ・ソルバーグがベルリンフィルをバックに野外音楽堂で歌うこの曲は一番好きで、絶唱だと思い毎日聞いています。
投稿: ばってん | 2016年12月25日 (日) 15時04分
http://duarbo.air-nifty.com/songs/2007/07/post_209f.html
3. 中川隆[-13621] koaQ7Jey 2020年2月22日 15:25:54 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-139] 報告

エドヴァルド・ハーゲルップ・グリーグ(Edvard Hagerup Grieg [ˈɛdʋɑɖ ˈhɑːɡərʉp ˈɡrɪɡ]、1843年6月15日 - 1907年9月4日) は、ノルウェーの作曲家である。
現地語での発音は「エドヴァル・グリッグ」に近い。

また語末のgが無声化してしばしば/k/と発音されるドイツ語読みの影響で「グリーク」と表記されることもある。

グリーグはノルウェーの民族音楽から着想を得て、国民楽派の作曲家として注目された[1]。

民族音楽からの深い影響は『ペール・ギュント』第1組曲の第1曲「朝」の冒頭がノルウェーの民族楽器であるハリングフェーレの共鳴弦を端からつま弾いた時の旋律から始まっていることからもうかがうことができる。

生涯

グリーグは、スウェーデン統治下のノルウェーで、ベルゲン市街の家に5人兄弟の第4子(兄1人、姉2人、妹1人)として生まれた。父方の曾祖父アレクサンダーは1779年にノルウェーに帰化したアバディーンシャー出身のスコットランド人で、一族の苗字は本来Greig(グレッグ)であった。

1858年、ヴァイオリニストのオーレ・ブルに才能を見出され、3年半の間ライプツィヒ音楽院で作曲とピアノを学ぶ。

1863年から3年間、デンマークのコペンハーゲンに居住し、作曲家ニルス・ゲーゼに学んだ。ここで、交響曲(作品番号なし)、ピアノ・ソナタ(作品7)、ヴァイオリン・ソナタ第1番(作品8)など初期の作品が作られた。また、従妹でソプラノ歌手のニーナ・ハーゲルップ(Nina Hagerup, 1845年 - 1935年)と出会い、1867年に結婚した。後の歌曲は、ほとんどニーナのために作曲された。

1867年には、クリスチャニア(現オスロ)のフィルハーモニー協会の指揮者に就任し、民謡蒐集家リンネマンや、国民的詩人ビョルンソンと親交を持つ。『十字軍の王シーグル』のための劇音楽が作曲され、グリーグの重要な作品である『抒情小曲集』の第1集を出版した。

1877年から1880年まで、ベルゲン東方のハダンゲル(ハルダンゲル)地方に住んだ。次第に、民族音楽、民族楽器へ傾倒していく。

1884年にベルゲン近郊のトロールハウゲン(妖精の丘)に住家を建築、ベルゲン出身でデンマークにて活躍した劇作家ルズヴィ・ホルベアの生誕200年のためにピアノ組曲『ホルベアの時代から』(翌1885年に弦楽合奏に編曲)を作る。

1901年、次第に健康状態が悪化する。『抒情小曲集』第10集を出版する。1905年のノルウェー独立を見届けたあと、1907年、ベルゲンで没した。

兄ヨーンも、ライプツィヒ音楽院で学び、チェロを演奏したが、職業的音楽家にはならなかった。兄のために作曲したチェロ・ソナタがある。


人物像

グリーグはとても小柄であった。生前は卓越したテクニックのピアニストとしても著名で、自作を携えヨーロッパをたびたび演奏旅行している。晩年のアコースティック録音およびピアノロールが残されており、現在もCDで入手できる。

生地であるノルウェーの旧首都ベルゲンの自然と海をこよなく愛した。死後に火葬され、遺言によりトロールハウゲンの住居の下にある湖を望む岩壁に墓が設けられ、一部の遺灰は湖に撒かれた。

なお、作品番号の付されていない習作である交響曲は、同じノルウェーの作曲家ヨハン・スヴェンセンの交響曲を聴いて封印したというエピソードがある。

グリーグは終世、手のひらに乗るぐらいの小さな蛙の置物や子豚のぬいぐるみを大切にし、寝る時も一緒だったらしい。演奏会の時は、あがらないように、ポケットの中で蛙の置物をそっと握りしめたそうである。なお、この蛙の置物と子豚のぬいぐるみはグリーグの家(現在のエドヴァルド・グリーグ博物館)に展示されている。


作品

「グリーグの楽曲一覧」も参照
https://ja.wikipedia.org/wiki/グリーグの楽曲一覧

グリーグはピアノのために数多くの小品を作曲しており、「北欧のショパン」と呼ばれることがある。また、ピアノとヴァイオリンのために3曲のソナタを書いた。

数あるグリーグの作品の中で、ヘンリク・イプセンの戯曲『ペール・ギュント』への付随音楽と、ピアノ協奏曲イ短調が日本において最も有名である。ピアノ協奏曲は「悲劇」をイメージさせるBGMとして、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」やバッハの「トッカータとフーガ ニ短調」などと共によく利用され、作曲家や曲名がわからなくても曲を聴けば誰でも聴いたことがあるという代表曲である。

しかしグリーグの本領は、『抒情小曲集』と多数の歌曲に代表される小品に遺憾なく発揮されている。ピアノ曲や歌曲を管弦楽や弦楽合奏に編曲した作品も多い。

オペラ

『オーラヴ・トリグヴァーソン』(作品50、未完) 管弦楽組曲版 作品50aとピアノ曲版 作品50bがある
『アーンリョット・ゲッリネ』(スケッチ)

劇音楽

『十字軍の王シーグル』(作品22、1872年/1903年改訂)
『十字軍の王シーグル』組曲(作品56、1892年)
『ペール・ギュント』(作品23、1875年/1885年、1888年、1891年、1902年改訂)
『ペール・ギュント』第1組曲(作品46、1888年)
『ペール・ギュント』第2組曲(作品55、1892年)


管弦楽曲・協奏曲

ピアノ協奏曲 イ短調(作品16、1868年/1907年まで数次の改訂)
ノルウェー舞曲(作品35、ピアノ連弾版:1881年/ハンス・ジットによるオーケストラ編曲版:1888年頃)
『オーラヴ・トリグヴァーソン』組曲(作品50a、未完のオペラから管弦楽編曲)
抒情組曲(作品54、抒情小曲集第5集から4曲をオーケストラ編曲:1904年)
交響的舞曲(作品64、ピアノ連弾版:1896年/オーケストラ版:1898年)
交響曲 ハ短調(作品番号無し)
序曲『秋に』(作品11)
古いノルウェーのメロディと変奏(作品51)


弦楽合奏曲

2つの悲しき旋律(作品34、2つの歌曲(作品33-3, 33-2)を編曲:1883年)
組曲『ホルベアの時代から』(作品40、ピアノ独奏版:1884年/弦楽合奏版:1885年) ※俗に『ホルベルク組曲』とも呼ばれる。
2つの旋律(作品53、2つの歌曲(作品33-12, 21-1)を編曲:1890年)
2つのノルウェーの旋律(作品63、2つのピアノ曲(作品17-22, 17-18)を編曲:1895年)


吹奏楽曲

リカルド・ノルドローク追悼の葬送行進曲(1866年/1867年、1899年改訂)


ピアノ独奏曲

ピアノ・ソナタ ホ短調(作品7、1865年)

抒情小曲集(ピアノ独奏曲、全10巻/合計66曲)
第1集(作品12、1864年 - 1867年)
第2集(作品38、1883年)
第3集(作品43、1886年)
第4集(作品47、1885年 - 1888年)
第5集(作品54、1891年)
第6集(作品57、1893年)
第7集(作品62、1895年)
第8集(作品65、1896年)
第9集(作品68、1898年 - 1899年)
第10集(作品71、1901年)

ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード(作品24、1876年)
オペラ「オーラヴ・トリグヴァーソン」による2つの小品(作品50b、未完のオペラから編曲)

ピアノのための7つのフーガ
スロッテル 作品72 (1902-03年)


室内楽曲

ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ長調(作品8、1865年)
ヴァイオリン・ソナタ第2番 ト長調(作品13、1867年)
ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ短調(作品45、1887年)
チェロ・ソナタ イ短調(作品36、1883年)
弦楽四重奏曲(第1番)ト短調(作品27、1878年)


歌曲

『君を愛す』(作品5-3、1864年 - 1865年)
『白鳥』(作品25-2、1876年)
『王女』(作品番号なし、1871年)
『モンテ・ピンチョより』(作品39-1、1870年)
『ソルヴェイグの歌』(作品22、1876年)『ペール・ギュント』の中の1曲。
『春』(作品33-2、1880年)
『傷ついた心』(作品33-3、1873年 - 1880年)
『世の中はそうしたもの』(作品48-3、1889年)
連作歌曲集『山の娘』(作品67、1896年 - 1898年)


合唱曲
男声合唱のためのアルバム(作品30、1877-78年)
4つの詩編(作品74、1906年)
https://ja.wikipedia.org/wiki/エドヴァルド・グリーグ

4. 中川隆[-13620] koaQ7Jey 2020年2月22日 15:26:41 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-138] 報告

クラシック音楽 一口感想メモ
エドヴァルド・グリーグ(Edvard Hagerup Grieg、1843 - 1907)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/グリーグ


北欧らしい雰囲気を随所に感じさせるとともに、親近感を感じる温かみと歌心のある音楽であり、ファンが多い。だが、個人的には素朴すぎるところ気になってしまい、有名作曲家の中では苦手な方である。


劇音楽
『ペール・ギュント』(作品23、1875年/1885年、1888年、1891年、1902年改訂)

『ペール・ギュント』第1組曲(作品46、1888年)
5.0点
超有名な「朝」をはじめ、4曲とも有名曲である。一度聴けば忘れないような印象的で大変親しみやすいメロディーの素晴らしさは、見事というほかない。とにかく楽しくていい曲ということに尽きる。素朴なオーケストレーションは聴きやすい。有名曲が多いわけではないグリーグだが、この組曲に最大級の傑作を集められたこと自体が、彼のネームバリュー向上に貢献したとも言えるだろう。

『ペール・ギュント』第2組曲(作品55、1892年)
3.8点
3曲目までは、いかにも第1組曲の選に漏れた2軍の曲集という冴えない感じである。親しみやすいアレンジだが面白くない。しかし、3曲目で作った雰囲気から入る4曲目のソルヴェイグの歌の透明な悲哀の純粋な美しさに感動させられて胸がいっぱいになり、最初の方の不満は吹き飛んでいく。

管弦楽曲・協奏曲

ピアノ協奏曲 イ短調(作品16、1868年/1907年まで数次の改訂)
5.0点
美しくて華やかでインスピレーションにあふれたグリーグの代表作。メロディーやピアノの使い方、管弦楽に感じるの瑞々しさは非常に魅力的。特に1楽章と2楽章は秀逸。しかし個人的には若書き感がどうしても気になってしまい、曲に浸りきれないのが残念である。

交響曲 ハ短調(作品番号無し)
2.5点
ベートーヴェン以来の伝統を受け継ぐドイツロマン派の色が濃い交響曲。あまりにカタいため、グリーグの良さがすっかりスポイルされている。北欧風を匂わす、そこそこ美しい箇所はふんだんにあるものの、浸れないまま次の場面に移って、ありきたりなゴツいドイツ風になってガッカリというのを繰り返す。グリーグに交響曲が向いていなかったのは明らかだ。大作曲家の書いた交響曲としては失敗作かもしれないが、とはいえ北欧マイナー交響曲の一つ思って聴く分には、特に前半は十分に聴く価値はあると思う。3楽章や4楽章はドイツ臭すぎてオリジナリティが無く、正直萎える。


弦楽合奏曲

組曲『ホルベアの時代から』(作品40、ピアノ独奏版:1884年/弦楽合奏版:1885年) ※俗に『ホルベルク組曲』とも呼ばれる。
3.5点
バロック音楽の様式を借りている。古臭い様式とグリーグの個性が上手くブレンドされて高い効果を挙げており、単なる擬古典的な内容ではなく、明るい詩情があり、独特の新鮮で清新な魅力を放つ作品となっている。ピアノ版より弦楽合奏版の方が良い。ピアノ版は古いクラブサン音楽に似ていることが分かる点では面白い。


ピアノ独奏曲

ピアノ・ソナタ ホ短調(作品7、1865年)
3.0点
グリーグらしい音の動きによる叙情性や温かみは多くの場面で発揮されており、それなりに魅力がある音楽である。しかし、4楽章制のピアノソナタらしい大規模さの効果が乏しい。この素材を小曲集としてまとめた方がよかったのでは、という気がする。初期作品であり、書法もこなれていない。

抒情小曲集
ピアノ独奏曲の小品集。独立した曲として名曲と呼べるのは少ないが、曲集として聴くとなかなか多彩で楽しめる作品が多い。

第1集(作品12、1864年 - 1867年)
3.3点
1分から2分の小品が並んでいる。新鮮で若々しい感情、爽やかでありながらも、叙情的というに相応しい感情を込めた音楽はなかなか良い。初期の名作群に通じる叙情性の優れた発露と北欧の民族的な音感がここにも見られる。

第2集(作品38、1883年)
3.5点
1集から16年を経て音楽的にはるかに深みが出ており、なかなかに楽しめる曲集になっている。特に1曲目が美しい。

第3集(作品43、1886年)
3.5点
1曲目と6曲目は叙情小曲集の中でも有名。特に6曲目の「春に寄す」は音響効果が絶大な伴奏と素朴な美しいメロディーにより、美しい抒情性の極みのようなレベルに到達した曲であり、素晴らしい。この曲集も透明感のある叙情が素朴かつ詩的に表現されており、グリーグの良さがよく現れている。

第4集(作品47、1885年 - 1888年)
3.5点
音楽的な成熟を深めており、ピアノの書法も洗練と充実がより進んでいる。凄い名曲は無いのだが、個性的で一つの世界を形作っている曲が並んでおり、通して聴く場合の楽しさはなかなかのレベルである。

第5集(作品54、1891年)
3.5点
一歩踏み込んだ精神的深みや、曲の構想の大きさが印象的。それがどの曲にも感じられるため、全体の統一感があるとともに、曲集を通して聴いた場合のずっしりとした満足感につながっている。若い瑞々しさが減ってきているが、独特の叙情的な感じは十分に感じられるし、民族的な面白い音使いがみられて楽しい。ただ、全体にやや暗い雰囲気が多い印象もあり、爽やかさが足りない。

第6集(作品57、1893年)
3.5点
全体的な感触としては5集に近い。ただし、5集ほど統一した深さとずっしりとした重さはなく、その代わりに曲の個性の印象は少し強い気がするのと、陰鬱さがやや減ったところがよい。最後のモノローグのような曲が強い印象に残った。

第7集(作品62、1895年)
3.8点
全ての曲が詩情豊かでメロディーに魅力がある名作。曲の対比も効果的で、次の曲がよく聞こえる配置になっている。成熟しており、後期ロマン派が獲得した多様な明確で耽美的な表現力が活かされている。

第8集(作品65、1896年)
3.3点 ただし「トロルドハウゲンの婚礼の日」は4.5点
5曲目までは、モノローグ的な物語を沈鬱に語るような雰囲気の曲が多い。気が滅入りそうになる。それにしても最後の「トロルドハウゲンの婚礼の日」は最も人気があるのも当然の曲。婚礼というめでたい日の描写が大変優れている。人々のせっせと働いて準備をして、婚礼を進める情景が目に浮かぶようだ。ワクワクするような活気がある。忘れられずに頭の中で何度もメロディーがリフレインする。場面展開も非常に優れていて、大成功している。

第9集(作品68、1898年 - 1899年)
2.8点
小さな曲ばかり。それにも関わらず第8集と似たモノローグ的で陰鬱な活気のない曲、ロマン派的な潤いがない曲が多いため、あまり楽しく聞けない。

第10集(作品71、1901年)
3.3点
そこそこの曲と9集のようなイマイチな曲が混ざっているが、概ね悪くない曲が多い。それなりの発想の良さを感じる。最後の清澄なワルツでこれまでの紆余曲折を清算し全てが救われる感じがして感動的である。

室内楽曲

ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ長調(作品8、1865年)
3.0点
オーソドックスな中に心温まるような親愛なる感情や個性的な音感を見せたり歌心をさりげなく発揮する個性が、若書きだがよく出ている。楽しめる曲なのだが冗長な感がある。

ヴァイオリン・ソナタ第2番 ト長調(作品13、1867年)
2.5点
2楽章や郷愁をさそうメロディーが良い。3楽章も所々良い箇所がある。1番よりバランスが良くて自分の型が出来あがっているのが分かるのだが、曲の魅力はむしろ少し落ちると感じる。

ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ短調(作品45、1887年)
3.5点
非常に情感豊かな曲で初期に書かれた2曲とは全く雰囲気も音楽の作りも違う。暗い情熱を微かに湛えて瞑想的な1楽章。感傷的な夢見るような雰囲気から情熱に向かう2楽章。3楽章は情熱を全面に出して、ロシア的な粘っこい暗さや冬の厳しさを感じさせる。

チェロ・ソナタ イ短調(作品36、1883年)
3.5点
大胆さが印象的。高音域から低音域まで幅広く使い、時にはテクニカルに時には存分に歌わせながら、力強い音楽を作っている。兄のために書いた曲だそうだが、小綺麗にまとめるよりも、チェロのポテンシャルを引き出して、弾き甲斐のある曲を書こうとしたことが伺える。グリーグらしい叙情や歌心も発揮されており、なかなかの魅力作。

弦楽四重奏曲(第1番)ト短調(作品27、1878年)
3.5点
全ての楽章が切れ目なく演奏される。冒頭がいきなり強烈な厳しい響きでとても驚いた。それ以降もときどき耳を突き刺すような響きが現れる。それと対比するような柔らかくて温かみのあるグリーグ節の主題も随所に見られて、場面によっては素敵だなと感じる。ダイナミックな場面でもグリーグらしい魅力を随所に感じる。中身がぎっしり詰まったなかなかの力作で、30分を超える全編にわたり楽しんで聴ける。ただ、室内楽的に聞こえない。管弦楽団の縮小版として書かれている印象だ。それと場面の切り替えによる変化がきつ過ぎて、ついていくのが大変。ただ、切り替わった先の音楽が良いので、すぐに落ち着くことができる。なお弦楽四重奏曲の2番は2楽章までしか書かれていない。
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/グリーグ

5. 中川隆[-13619] koaQ7Jey 2020年2月22日 15:58:59 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-137] 報告
ボニー


Barbara Bonney; "Solveig's cradle song"; No. 26; Peer Gynt; Edvard Grieg



Barbara Bonney--soprano-
Neeme Järvi--conductor
Gothenburg Symphony Orchestra
1987
6. 中川隆[-13618] koaQ7Jey 2020年2月22日 16:06:49 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-136] 報告

ボニー

Barbara Bonney; "Solveig's Song"; Peer Gynt; Edvard Grieg



Barbara Bonney--Soprano
Neeme Järvi--Conductor
Gothenburg Symphony Orchestra
1987

_________


Barbara Bonney "Solveig's Sang" Antonio Pappano Edvard Grieg



Antonio Pappano Conductor
Music Director, Royal Opera House, Covent Garden
Music Director, Accademia Nazionale di Santa Cecilia
7. 中川隆[-13617] koaQ7Jey 2020年2月22日 16:08:31 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-135] 報告

ボニー

Barbara Bonney; "Solveig's Songs"; No.19; 23; 26; Peer Gynt; Edvard Grieg




Barbara Bonney--soprano-
Neeme Järvi--conductor
Gothenburg Symphony Orchestra
1987
8. 中川隆[-17505] koaQ7Jey 2021年8月03日 16:54:17 : CjD9jeTjEo : VWhHU2hmd0Y5RG8=[18] 報告
Ninon Vallin _Grieg : "Solveig's Song" ソルヴェイグの歌
2013/07/31




Ninon Vallin (1886 - 1961)
78rpm / Columbia, W-263
on England Columbia #121 Gramophone



EMG MkXb plays 'Chanson de Solveig' (Grieg) by Ninon Vallin (soprano)
2012/06/28



piano accompanied by Mme d' Aleman, ODN 123665




Ninon Vallin Solveig's Song






Der Klang vom Theater (ドイツ〜劇場の音と音楽)
中学校のヒロインと再会して結婚できた気持ち
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-541.html

その存在を初めて知ったのは、今から40年も前になるだろうか

師匠のお客さんがお持ちだと聞いたことがある
でも姿形を見る事は無かった

自分は18歳の時、とある女性歌手のレコード(SP盤)を聴いてヴィンテージオーディオの世界にどっぷり浸かった

初めて買ったヴィンテージスピーカーはモノラルだったし、その歌手のレコードさえ聴くことが出来れば他に特段の魅力を感じる事もなく、したがってオーディオはステレオである必要も無かった

それから干支がひと回り過ぎる頃、オイロダインを買ってステレオの魅力を知り徐々に交響曲・オペラを真面目に聴き始めた

そうこうしている間にも、そいつを何度か見かける事はあった
一度は見知らぬ方のブログで、写真を見るのも初めてだった
またある時は、専門店の「SOLD OUT」のリストの中に

ショックだったのはアメリカのオークションに出て、買おうとしたら発送はできないと断られた事もあった

今日のタイトルは決して大袈裟ではなく、高嶺の花子さんに何度もアプローチしようとして一歩踏み出せない自分を捨てていたらゴミ箱から溢れてきた
そんな情けない自らのオーディオ史そのもののストーリーだと思っている

再会は全く偶然だった

以前に「SOLD OUT」リストで見かけた店のHPを何気なく見たところ、なんとほんの1ヶ月くらい前にまたまた入荷して、なのに既に「SOLD OUT」に載っているではないか!
大ショックですよ

あまりに悔しいからそれから数日は毎日その売り切れた写真を見て歯軋りしていた

そしたら、なんと言う事でしょう
新入荷に載っているではないですか!!
しかも、外装は特別仕様のヴァージョンだった

金額も知らずに、その夜のうちに「購入の意思を伝えるメール」を打った。心配だったから開けて朝には九州まで電話した



秋元康 曰く

「夢は全力で手を伸ばした指先の、その1mm先にある。あきらめなければいつか届く」


バトー(公安9課) 曰く
「幸福は三度扉を叩き、不幸もまた三度警告を鳴らす」


高橋みなみ (元AKB48総監督)
「努力は必ず報われる」

なんだか、よく意味がわからなくなったけど、それくらい奇跡的な幸運だったし嬉しかった

コロナ渦でもあり納品を迷ったが、6月初旬、海峡を渡り高速に乗って店主ご夫妻の自身の手で日本の半分を揺られてそれは我が家に無事到着した

言葉も無かった
VALLINをずっと聴いた、それだけで良かった

http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-541.html
9. 中川隆[-17504] koaQ7Jey 2021年8月03日 16:59:18 : CjD9jeTjEo : VWhHU2hmd0Y5RG8=[19] 報告
ソルヴェイグの歌

Amelita Galli-Curci - Peer Gynt : Solveig's Song (Grieg)
2013/08/24




Galli-Curci's acoustic recording of "Solveigs Song". Victor recording, March 5, 1917





Amelita Galli-Curci - Peer Gynt : Solveig's Song (Grieg)
2010/08/29




Electrical recording of "Solveig's Song". Galli-Curci made an acoustic recording of this in 1917 and both are lovely. Victor recording, March 16, 1928.

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