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6BQ5(EL84)シングルアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/152.html
投稿者 中川隆 日時 2021 年 12 月 04 日 07:20:02: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

6BQ5(EL84)シングルアンプ


真空管アンプ「カトレア」 6BQ5UL シングルアンプ
価 格 125,000円

小型の入門用シングルアンプ決定版。
MT管の6BQ5出力管を古典球の6C8Gでドライブしました。古典球とMT管の良いところが合体して、とても品が良く、聞きやすい音質になりました。
出力トランスは、オリジナルです、又、パーツも高級品を使用し完成度を高めました。

6BQ5UL回路図
http://www.cattlea.jp/up_img/amp/4/f_01.pdf


サイズ W330 x D230 x H160
回路構成 CR結合ドライブ
入力感度 1V 150KΩ
出 力 4W + 4W
使用真空管 6C8G  6BQ5  GZ-34
シャーシー アルミ
B電源回路 一回路
NFB回路 3db
納 期 1ヶ月

http://www.cattlea.jp/product/?no=4

すみれU 6BQ5
価 格 149,000円

少し高級バージョンのすみれU

図面
http://www.cattlea.jp/up_img/amp/69/f_01.PDF

回路構成 CR結合
入力感度 1V
出 力 4W+4W
使用真空管 6C8G 6BQ5 5Y3
シャーシー カナダオークオイル仕上げ
NFB回路 2db

http://www.cattlea.jp/product/?no=69



▲△▽▼


ペンションすももの木 _ 「カトレア」の交流点火の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/488.html

真空管アンプ「カトレア」 _ 交流点火の 300B ・ PP5-400 コンパチブル モノラルアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/113.html    

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コメント
1. 中川隆[-14872] koaQ7Jey 2021年12月04日 07:23:14 : GsebW1pNtY : OWJKeFZIcTZMVFE=[19] 報告
..武蔵野譜音 ...むさしのふぉん...(レトロな町並み.小江戸)(製作所.埼玉県川越市)...

EL84シングルアンプの販売を始めます。その理由はEL84シングルアンプのサウンドが大好きだからです。
https://cinecolling.ocnk.net/news-detail/570

2016年04月13日
〜続けて上書き中  

5万円+●千円のゴキゲン販売価格です。

画像のアンプ製品は音楽界で著名なミュージシャン達を多いに満足させています。

ビリー・ギボンズ、デヴィッド・ギルモア、エリック・クラプトン、エルトン・ジョン、エリック・ジョンソン(武蔵野譜音に提供された画像;上右)など多数のアンプユーザーがいます。

多くのレコーディングアーティストと音響技師はライブサウンドの増幅及び音楽再生には真空管の優位性を認めています。

(EL84パワーアンプは無線と実験 '89/3 伊藤喜多男先生の記事も思い出しました)
-----------------------------------------------------------
この度、EL84シングルアンプの販売を始めます。その理由は楽器用真空管アンプに多く採用されているEL84シングルアンプのサウンドが好きといぅことに他為りません。 

その理由は、倍音の乗った美しい音色を有するからです。 単に倍音が出れば良いといぅ訳では有りません。耳に心地よく美しぃ倍音(高調波)でなければいけないのです。

それは近接した周波数同士の隣接共鳴では汚く聴こえ、(共鳴する周波数同士が)離れ過ぎてもつながり悪く、空虚で余韻の美しさを味わえない、深みの欠如した響きになります。

ピアノで”ドレミ”を同時に弾くと汚く濁って聴こえ、”ドミソ”の和音では美しく聴こえることと同じです。 「ドミソ」「ファラド」「ソシレ」の和音は実に美しく、濁りのない共鳴が生じて透明感に充ちています。 骨格のしっかりしたパンチも再現できる為、ジャズやラテンのオンマイク録音の再生が楽しくてゝゝゝゝ仕方ありません。

以前より当試聴室では、手製のEL84シングルアンプを使用し続けてきました。300BアンプやKT-88、MOS-FETアンプも有りますが、一番お気に入りの音色はEL84シングルアンプがセカンドハーモニクス効果での美しい和音の表現力によって、他のアンプ等よりも数段も美しい(と、個人的に思ぅ)からです。

(同じEL84でも某社プッシュプル式では、シングルのよぅな美しさは聴こえません。シングルを聴ぃてしまうと、プッシュプルの混濁した粗さには、もぅ耐えられなくなってしまいます)

武蔵野譜音としてはパワーアンプ以外は、徹底的に汚い耳障りな歪みを低減したDCプリアンプを用い、(真空管パワーアンプに依って)極めて美しい倍音が乗った最上級な音色にてスピーカーを響かせよぅという嗜好です。

LPは勿論のこと、薄っぺらくて汚い不協和音の鳴り方でしかなかったCDが、セカンドハーモニックスの作用で澄みきって美しい音(ね)で響くよぅになるのです。

それは、ソプラノフォルテ・アコーステイックギター・エレキギター・ヴァイオリン・ピアノ・チェンバロ・フルート・トランペット・ドラムス・ベース(コントラバス)等ゝ、弦楽器・木管楽器・金管楽器・鍵盤楽器・打楽器etcが、鮮烈さと美しさ、しなやかさ、瞬発力を伴って聴こえるよぅになるのです。

(当試聴室で実際に御堪能ください)

〜中略〜

発売元の承諾を得て、クラシック向け・ジャズ/ラテン向けに音調し、音量調整も高音質アッテネーターにパーツ交換してあります。

音調のために重要なパーツとしてのドライバー段とパワー段のカップリングCは、絶縁試験は勿論のこと、容量も検査選別し、左右Chへのペアを組んでいます。 ドライバ管と出力管への結合時のインピーダンスの高低にもマッチする様、方向性を調べ決定しています。

真空管アンプとひとくちに云っても、ハイの落ちた曖昧模糊としたトーンのものや、煌びやか過ぎるものもあります。見た目のカッコイイ大型管を使ったパワーアンプにそのよぅなものが多くあると、今迄の経験でそぅ感じるのです。

EL84のよぅな小型管のほぅが機械的な妙な共振も少なぃのでしょう。小型の構造なので電子の飛び方も速く、美しく爽やかな音色なのです。味の素・いの一番で出汁を作っただけの素(掛け)ウドンのよぅな半導体パワーアンプの音では、昆布や鰹節の旨味サウンドが殆ど出なぃのが残念なことです。

しかしながら、EL84(武蔵野譜音・改造版)をバッファーとして高調波ディストーションを加え、半導体パワーアンプの音色を美しく滋味豊かに鳴らすことも良ぃでしょう。そのためにもレベル調整位置で音質劣化を及ぼさないアッテネーターを搭載したのです。

〜書き掛け中
https://cinecolling.ocnk.net/news-detail/570

2. 中川隆[-14871] koaQ7Jey 2021年12月04日 07:48:16 : GsebW1pNtY : OWJKeFZIcTZMVFE=[20] 報告
管球用トランス製造・販売のエイトリックトランスフォーマー 名古屋の手巻きトランス(真空管アンプ自作オーディオ)
http://www.eightrictrans.jp/

6BQ5/EL84 シングル 4W+4W パワーアンプ  
2019/1
http://www.eightrictrans.jp/6BQ5single1901.html

小型MTパワー管の代表格・6BQ5/EL84を使った
シングルアンプを製作しましたのでご紹介いたします。

6BQ5/EL84は、1950年代にオランダ・フィリップス社で開発されたミニチュア管のパワー管ですが、
小さなエネルギーで大きな出力が得られること、プッシュプルでは10W以上の出力を楽に出すことが出来るため、
またたくまに世界中のアンプメーカーが使用して、一大名球となった真空管です。
また現在でも変わらず製造・使い続けられており、とても信頼性のある球であるといえます。

今回は、この6BQ5/EL84を使用して、どなたでも真空管アンプを手軽に楽しめる
シングルA級アンプを製作いたしました。

アンプ全体のレイアウトはコンパクトにまとめて、シャーシはオークの無垢材を使用、表面はオイルフィニッシュとして、
明るく落ち着いた雰囲気に仕上げました。
オーク材は経年により琥珀色に変化しますので、使用するにつれてアンティークな雰囲気になっていきます。
シャーシ上面はオフホワイト、トランスはアーミーグリーン縮み塗装にて、周りの雰囲気に溶け込む自然な配色にしました。

電源トランス・出力トランスはもちろん、エイトリックトランス製・オリジナルの専用トランスを使用しています。
トランスは真空管アンプの音質を決める最大の要になりますが、
オーダーメイドアンプでは事前にお客様の好みの音質や、どのくらいの音量で聴くのかなどをお聞きして、
真空管と回路に最もマッチングの良いトランスを一つ一つ設計して、手巻きで特性や音質を調整して作っています。

それによって、市販品を組み合わせただけでは得られない音の奥行き感や、自然な感じが得られて、
小出力でも音痩せしにくく、また大きな入力が入っても頭打ちにならず
しっかりとスピーカーを駆動することができます。


今回のアンプでは、出力管回路に特殊なNFBを掛けるため、それに見合った専用の電源・出力トランスを搭載しています。
市販品では実現不可能な回路ですが、当方ではアンプの回路設計と同時にトランスの設計製造ができますので、
パーツによって妥協せず、アイデアに一致した真空管アンプが製作可能になります。

アンプのデザインでとても大切な部分、ツマミも、一つ一つエイトリック工房で手作りしています。
今回は、黒檀の角棒から丸棒を挽いて、そこからツマミを削りだして製作しています。
ただし、すべて木材を使用すると音のヌケが悪くなるため、実際にボリューム軸に固定される内周部分はアルミを使用して、
外周のみ黒檀でカバーするデザインにしました。

シャーシ内部は各セクションに分けて、できるだけすっきりと配線を取りまとめ、
誰がみてもメンテナンスしやすいように備えてあります。
後にパーツの交換等を行う場合にも、目的のパーツのみを交換でき、他のパーツを掻き分けたり配線ミスの誘発をしないように勤めています。


今回の回路は、12AU7の2段増幅+6BQ5の、合計3段増幅の回路になっています。
前段12AU7を2段増幅で使用することで、この段のインピーダンスを適切に下げ、NFBを掛けた場合の1段増幅のみの場合のゲイン不足を解消して、
余裕をもって出力管6BQ5をドライブすることができます。
出力管6BQ5はこの球の本来の性能を引き出すために、5極管接続で使用、トランス2次側からのNFBを出力管のカソードに掛ける CNF回路 を使用して、
3極管接続やウルトラリニア接続の大幅な出力低下を起こすことなく低歪み・低インピーダンスでスピーカーをドライブします。

NFBについては、出力管カソードCNFと、通常のオーバーオールNFBを併用して、しっかりと掛けてあります。
正しいNFBが掛けられるかどうかでアンプの性能・音質は大幅に左右されますが、このアンプ回路にマッチングする専用出力トランスの搭載により、
安定したNFBと、温かくやわらかい音質をもつ6BQ5/EL84の能力を目いっぱい引き出しています。


使用真空管は、
出力管 6BQ5/EL84、 初段管 12AU7/ECC82、 整流管6CA4/EZ81

すべての真空管は、きちんと動作試験が行われた良品であれば、
無調整で差し替え可能です。


最大出力は、4W + 4W (ノンクリッピング)
物理的な周波数特性は、20Hz(−1db) 〜 20KHz(−1db)です。

出力管の特性が良いこともあり、バランスのよい帯域特性に仕上がりました。
あまり大きなドライブ力を必要とするスピーカーや、ガンガンバリバリ鳴らす曲には不向きですが、
しっかりとしたグリップ感/押し出し感があり、大型ST管を用いたシングルアンプに引けをとらない充実のサウンドです。
また、どこかの帯域に偏らず、一番大切な中音域がしっかり伝送されるように調整を行っていますので、
聴いていて疲れない・音の誇張感の少ない音質となっています。

静かな部屋で、ゆっくりと音楽を楽しむのに最適な真空管アンプです。

http://www.eightrictrans.jp/6BQ5single1901.html

3. 中川隆[-14870] koaQ7Jey 2021年12月04日 08:00:33 : GsebW1pNtY : OWJKeFZIcTZMVFE=[21] 報告
6BQ5/EL84 アンプ回路集
2017年11月13日
https://ameblo.jp/hirochan-amp/entry-12528102922.html

 6BQ5(欧州名EL84)は、私にとって非常に懐かしい真空管。
今から50年前(昭和42年)の、高校1年生の時、初めて作った大出力とも言えるステレオ・アンプが6BQ5です。

 小学校6年生から始めたラジオ作り、中学1年生から始めた真空管アンプ作り、当時は6Z-P1や、トランスレスの30A5、35C5などラジオ管の中古品を使ったアンプでした。中学3年の時に友人が6AR5のステレオ・アンプと6BQ5のステレオ・アンプを作ったのを聴かせてもらい羨ましく思った。

 そして、ついに高校1年の時に小遣いをためて6BQ5のステレオ・アンプを作った。スピーカーはアシダボックスのフルレンジ、6PHF1の平面バッフル、セラミック・カートリッジで聴いた時のステレオの音の感動は、いまだ忘れていません。

超軽量の美濃漉き和紙コーンを使った芸術品、世界最高峰のロクハン アシダボックス 6P-HF1
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/956.html

 さて、そんな6BQ5ですが、昔はメーカー製のステレオ・アンプには多く採用されていました。他の出力管と比べるとgmと能率が高いため、小さなドライブ電圧でもシングルで5W位、プッシュプルだと軽く10W以上の出力のアンプを作ることが出来ます。

同じ特性の真空管ですが、最大定格を大きくした球に7189、7189Aがあります。

 今回は、これまで製作したシングル・アンプの回路の紹介と、今後、製作を計画しているプッシュプル・アンプの回路案を紹介します。

6BQ5(EL84)シングル・アンプ(3例)

イメージ 1

 下記の2例は5極管接続のシングル・アンプ、出力トランスは、ノグチトランスのPMF-6Wを使用していますが、東栄変成器のOPT-5Sや、春日無線変圧器のOUT-54B-57等も安価に作るのなら手頃です。
 6BQ5の自己バイアス時のカソード抵抗は135Ωとなっていますが、ここでは150〜160Ωとし、若干、電流を押さえています。そのため電源トランスはB電流100mAでOK。(できれば120mA以上が望ましい)
なお、初段のプレート抵抗を100KΩ、カソード抵抗を1KΩとし、12AX7、12AT7、12AV7、5965などがそのまま挿し替えが出来るようにしました。初段のパスコンを省略していますが、6BQ5の感度が高いので、これで十分。

※訂正: 下記の回路図で出力管が6BQ7となっていますが6BQ5
 が正しい表記です。

イメージ 2

下記の回路図はカソードNFBとした回路例。
NFBはカソードNFBだけでも十分な周波数特性が得られます。

イメージ 3

下記の回路は3極管結合のシングル・アンプ回路例。
ここでは電源トランスのB電流が80mAとやや少ないため、カソード抵抗を330Ω(規格表の動作例では270Ω)とすることでプレート電流を少なめにしていますが、それでも十分な出力が得られます。
なお、B電源部の平滑回路にはチョークトランスを使用したほうがハムの点では有利。ここでは抵抗で代用していますが、ハムは、ほとんど聞こえませんでした。NFB無しの無帰還アンプですが、NFBをかけると周波数特性が良くなります。しかし、個人的には3極管接続の場合には無帰還でも十分だと思っています。出力トランスの1次側Zpは、3.5KΩ〜5KΩでOKです。

イメージ 4

 今後、機会をみてプッシュプル・アンプの製作を予定しています。下記の5極管接続pp回路では安価に仕上げるため、電源トランスにノグチトランスのPMC-190Mを使用としているため、プレート電圧が若干低く、プレート電流も少なめにしてありますが、これで10W位の出力でしょうか・・・
できれば電源トランスは250Vタップで250mA位の物が無難。出力トランスも20W以上の物が良いと思います。
ドライブは12AX7を1本だけ使用した直結のPK分割による位相反転回路です。非常にシンプルですが、これで十分、後は必要に応じて高域補正を入れるのも良いと思います。

イメージ 5

こちらは3極管結合のプッシュプル・アンプ。
ppですが、電源部にはチョークトランス(5H〜10H)を使用したほうがハムの点では良いでしょう。

イメージ 6

---- お願い ----
このブログでは、同じ回路のアンプの製作を、おすすめしているものではありません。また、アンプの試聴結果は、個人的な感想です。したがって、このブログ内記事の回路図等は、参考にしないで下さい。同じ回路のアンプを、お作りになるのは自由だとは思いますが、全て自己責任の上、製作くださるよう、お願いいたします。投稿者としての責任は一切持ちません。真空管アンプ製作は、高電圧等による感電死や、火災、火気事故、シャシー加工時での怪我など、注意が必要です。安全第一で楽しいアンプ作りをしましょう。

 プッシュプル・アンプは前に紹介したリード社製のサイドウッド付きのアンプケースYT-370の新品(現在は製造中止品です)があるので、これに組み込んでみようかと考えているのですが・・・コントロール・アンプとしても使いたいし・・・どうしよう・・

イメージ 7

では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。

https://ameblo.jp/hirochan-amp/entry-12528102922.html

4. 中川隆[-14382] koaQ7Jey 2021年12月30日 14:29:39 : Px2cu61Sds : ektmNVFpdEpWdDI=[8] 報告
真空管アンプ基礎講座:「300B」「845」など代表的な出力管を知ろう
飯田有抄(真空管解説:岡田 章)
2021年12月30日
https://www.phileweb.com/review/column/202112/30/1462.html


真空管アンプの魅力といえば、球に灯がともる美しさ。そして、その球によって音が決まる要素が大きいという神秘であろう。ここでは、音の決め手として大きな要素となる真空管アンプの「出力管」に焦点を当てて、主要な球とその先祖のお話と歴史、またそれらの球から真空管アンプを選ぶ指標までを探ってみたい。“球博士”こと岡田 章さんを講師としてお迎えし、“真空管女子”の道まっしぐらのクラシック音楽ファシリテーター/音楽ライター・飯田有抄さんにレポートしていただこう。


■真空管を使えばシンプルなアンプができる

真空管のほのかな光や、薄いガラスの美しさ、どこか温かみのある響き。そうした魅力に、昨今また注目が寄せられている。筆者もその幻想的な佇まいに惹かれ、1年ほど前から真空管アンプを使用している。

真空管愛好家の岡田 章さんによれば、「管球式のアンプは、最小で2本の真空管とトランスを通って音を出せるので、ある種ダイレクトで歪みの少ない響きを楽しめます。そのシンプルで素直な音質が、音楽の心や温かさを伝えてくれると感じる人が多いようですね」とのこと。

今回は入門レベルの筆者でもよく分かるように、代表的な出力管とそれらのご先祖にあたる貴重なヴィンテージ管の歴史、そしてアンプの選び方まで、岡田さんにたっぷりと語ってもらった。その全貌をまとめてみよう。

■直熱型三極管:代表選手は「300B」

真空管にはさまざまな種類があることは、皆さんもよくご存知だろう。球の大きさも形もさまざまだ。まずは大きく2種類に分かれる。三極管と多極(四極・五極)管だ。

三極管はもっとも歴史が古く、「フィラメント」「プレート」「グリッド」という3つの電極から成る。フィラメントから出てプレートへ流れる電子の量を、グリッドが調整するという仕組み。現在も出力管として使用される代表的なものとして、岡田さんが教えてくれたのは「300B」「845」「211」「2A3」と呼ばれる4つの球だ。

三極管の基本構造

「300B」は、真空管アンプといえばだいたいこの形がイメージされるほど、広く知られる“憧れ”の球。比較的柔らかな響きが特徴的で、音楽ジャンルを問わず、真空管の良さを端的に味わうことができる。日頃からクラシック音楽を聴く筆者も、実は300Bの出力管アンプを使用しているが、ピアノソロからフルオーケストラまで、響きをつぶさに再現してくれて満足度が高い。癖がなく、どんな音源も安心して再生できる。

音の良い直熱三極管の代表。特にシングル動作では出力は8W程度とやや小さいが独特の真空管らしい柔らかく繊細で素直な音色が発揮される

「音楽をしっかり鑑賞したい人にとって、間違いのない球。音質の理想的な基盤として知るにはとてもいいですね。でも逆を言えば、真空管の世界を段階的に追求してみたいという人にとっては、いきなりアガリに到達してしまうので、“これ以上”を求めようとすると難しい。コストが100倍くらいかかってしまいます(笑)」と岡田さん。

なるほど、考え方によってはいきなりゴールに到達してしまうので、管球ワールドそのものをじわじわと探訪したい人には、先々のお楽しみ・目標地点としても良いかもしれない。音楽ソースの情報を間違いのない安心クオリティで楽しむことを狙いとするなら、お薦めできる出力管だ。

ウェスタン・エレクトリックが1930年代初頭からWE211Dに替わる自社のトーキー劇場用アンプ(WE86A)の出力管として開発したWE300Aの改良管。内輪な動作の方が音は澄んで良い(編集部注:2018年よりカンザスシティに新工場が設立され、再生産もスタートしている)

■軍事用から劇場用へ。安定した300Bの安定した品質が評価される

なぜ300Bはそこまで安定感があるのだろう。実はこの球のご先祖は、ウェスタン・エレクトリック社が1917年に製造した「VT-2」という球だ。これは軍事用に力を入れて開発されたもので、飛行機からの無線通信や音声増幅のために用いられたものである。軍用だからコストに糸目はつけられなかった。プラチナを使用した大変高価なものだった。岡田さん所有の実物を見せてもらったが、現在の300Bよりも丸くて小さく、可愛らしい形をしている。

1917年、第一次世界大戦末期の米軍用として開発された元祖出力管。WE-300A/Bの先祖。航空機の無線通信機の発振(5W)・変調に使った

第一次大戦後、1920年代にはラジオ放送が開始し、1930年代には劇場でトーキー映画が流行した。また時を同じくしてSPレコードの電気吹き込みも可能になった。ウェスタン・エレトリックはVT-2を土台とし、オーディオ専用の球を総力をあげて開発。それがWE-300A/300Bという球となった。ウェスタン・エレクトリック社の英国系の会社STCは、「4300B」という300Bと見た目もそっくりな球を作った。またRCAでは1920年代末にナス型の「UX-250」を製造し、電蓄や業務用に使用されるようになった。

1930年代半ばにトーキー映画の劇場用として開発されたWE-300Aを改良したWE-300Bの英国STC版。WE-300Bと同様、1970年代まで一般には市販されなかった
1929年、低周波(オーディオ)専用として米国Westinhouse社で理論的に設計された最初の出力管(シングル4.6W、プッシュプル12W)。フィラメント電圧(7.5V)はVT-2の名残

このように、まずは軍備品として誕生し、そして映画・ラジオ・レコードといったエンターテインメント産業の隆盛とともにあった300B系の真空管は、安定した高いクオリティで作り続けられたのだった。

■パワフルな送信管系三極管、「845」と「211」

さて、300Bとともに出力管として活躍している三極管に「845」と「211」がある。姿形は300Bよりも大きく、フィラメントの材質が異なるため、かなり明るく光を放ち、音質もパワフルだ。845も211も見た目はそっくりだが、どちらかといえば211は無線用として米軍で大量に使用されていた。

211をオーディオ用に改良したのが845である。845は1000V近い電圧が必要になるため、扱いは易しくないが、三極管でそれだけのパワーを持つ球は他にない。もともとは放送局で使用されていたが、現代はオーディオ用として普及している。岡田さんによれば、211の方が歪みの少ない素直な音として感じられる場合があるそうだ。

煌々と輝くトリエーテッドタングステンフィラメントが特徴。使用には高度の技術が必要だが、直線性が素晴らしくシングルで最大30Wも得られる

この2本の真空管のご先祖にあたるのが1918年頃に作られた「CW-1818」という球で、元祖中型出力管として地上無線局で使用されていた。

1918年、ウェスタン・エレクトリック直熱型三極管VT-4、WE-211A。元祖中型出力管(750V、50W級)、地上無線局の出力・変調用。後のVT-4C/211(GE)、UV-845(RCA)の直系の先祖(フィラメント電圧10V、ベースが同じ)

三極管ではもうひとつ、「2A3」という球もよく知られている。こちらも300Bと同時期に誕生したが、比較的安価で、電蓄やラジオに使用されてきた。RCAが最後に手がけた三極管である。300Bに比べれば、多少高音域が出しにくいとのこと。

RCA系の音の良い直熱型三極管の代表。シングルで3.5W、プッシュプルで15Wが得られ、フィラメント電圧は2.5Vと低く、交流点火でもハムが出にくい
https://www.phileweb.com/review/column/202112/30/1462.html

■多極管:より高能率なビーム管、五極管
https://www.phileweb.com/review/column/202112/30/1462_2.html

さて、シンプルな構造の三極管に次いで後から登場してきたのが四極管や五極管といった多極管である。現代のアンプで活躍している代表的なものにはビーム管「KT88」と五極管「EL34」がある。

英国系キンクレス四極管(KT)シリーズのビーム管。米国系ビーム管に比較し、豪快さに加え、伝統の渋みが特徴。現行管のペア精度は高い

ビーム管は、四極管にビーム形成電極を加えて、電子の流れをビーム状に集め効率をあげた球。イギリス生まれのKT88はその代表的なもので、見た目は太くて音質も元気。マッキントッシュなどアメリカのゴージャスなアンプで使用し、それをJBLのスピーカーと組み合わせるのはまさに王道。出力を強めたKT90、KT120、KT150などがあり、現在はロシア等で製造されている。出力がKT88の半分程度の「6L6-GC」も有名。

2010年頃にロシアのTUNG-SOLブランドが発表したプレート損失60Wに耐えるように設計されたKT88系の増強版。音色は英国KT88を踏襲
2013年末に発表されたKT88系のプレート損失70Wの高出力管。斬新な縦長の卵型バルブと電極構造で、ビーム管特有の低出力時の歪みも改善

KT88のご先祖にあたるのは、なんと黒い金属製真空容器に収まった元祖6L6。岡田さんに見せてもらったが、ひんやり冷たくずっしり重い。劇場での連続使用に開発されたのが1622。これらは1930年代半ばに誕生している。この系統は当初からパワフルで高能率、大出力なのだ。

RCAが開発したオリジナルビーム管の直系で、豊かでパワフルな音色で、プッシュプルで最大55Wだが、ウルトラリニア接続など30W以下を推奨
1930年代半ばに開発されたビーム管(四極管)の元祖6L6の劇場用連続使用管。高効率、大出力、金属製真空容器が特徴。のちに同一電気特性でパワーアップした5881や6L6-GC、2倍容量の6550及びその英国版KT88も製造された

五極管は、三極管よりも2枚多くのグリッドを持ち、安定した電流特性を得られる球である。その最終型と言えるのがEL34だ。こちらも劇場用やモニター用に改良が重ねられ、その後オーディオメーカーが製造を続けてきた。やはりこちらもパワフルで高性能。ご先祖にあたるのは、オランダのPhilipsやドイツで1940年代末に開発されたEL60である。9本のピンを持った脚が特徴的。

欧州系5極出力管の最終形となった高性能管。プッシュプルでは歪みが少なく正確でクリアな音色が特徴。優れた構造設計によりばらつきが少ない
1926年にドイツPhilipsが発明した五極管の直系となる五極出力管で、1940年代末に電子の流れをもとに設計された高性能管。五極出力管の最終形となるEL34の先祖。9ピンロクタル管で、多用途に使用するためG3が別に引き出されていた。それをEL 34も踏襲している

多極真空管には他にもラジオ等でも使用される「6BQ5」や、テレビ用あるいは自作派の入門用として安価に売られた「6BM8」などが誕生するが、真空管の開発は1960年初頭には一旦終わりを迎えた。60年代には33回転のLPレコード、ステレオ録音が登場し、時代はトランジスタへと移行して、さらにハイファイを目指すようになっていったのだ。

EL34と同じ頃に同一思想でEL34のほぼ2分の1の出力管として設計され、音質傾向も似ていることが特徴。6BQ5は米国名。欧州、米国、日本で大量に製造された改良品も多い
ヨーロッパ設計のTV用で、1960年頃に開発・市販され、米国、日本でも多用された電圧増幅用三極管と小出力五極を一緒にした複合MT管。その後オーディオ用の小出力用としての適性が認められ、1970年頃には、日本の自作派の入門用として知られるようになった

■球とアンプ選びのポイント

さて、代表的な球と歴史が分かったところで、実際に球やアンプを選ぶ際のポイントについてもまとめてみよう。

Point1.生産国による球の特徴

例えば同じ300Bの球でも、メーカーによって音の特徴が異なる。岡田さんによると、生産国別にも特徴があり、ロシアはバランスがよく忠実な音質、比較的安価。チェコは豊かな響きを実現する。中国は高音域が得意で綺麗に鳴らす。アメリカは迫力のあるサウンドが得意とのことだ。

Point2.シングルアンプかプッシュプルアンプか

アンプにはシングル/プッシュプルの形式がある。シングルアンプは、出力管が2本ついており、ステレオのLとRに1本ずつ。出力は小さいが、小さな音から大きな音まで、素直で繊細な響きを生むことがメリット。出力は小さいため、高能率型スピーカーの方が好相性と言われるが、リスニング環境が甚大でなければ十分。

真空管とアンプの回路方式の組み合わせ。それぞれの球の特質を生かし、三極管はシングルアンプに、多極管はプッシュプルアンプに採用する傾向がある。しかし近年は、三極管を使った先進設計の大出力アンプも見られる

一方、プッシュプルアンプはLとRでそれぞれ2本ずつ使用。2つの増幅回路を逆方向につないで歪みを打ち消す仕組みを持っている。ただしバランスが崩れると逆に歪みの原因となるため、設計力が問われる。出力が大きくとれるため、現代の低能率型スピーカーも鳴らしやすい。多極管を使う場合は、プッシュプルによってその性能がより良く引き出される。

Point3.出力トランスとの相性

アンプには出力トランスと電源トランスという大きく重い箱がついているが、出力トランスと球の相性はもっとも大切で、音質の大きな決め手になるそうだ。鉄製のコアに、コイルが巻きつけられている仕組みだが、コアの素材や、コイルの巻き方によって音質が異なる。アンプビルダーによって球に合わせた設計がなされている。現代のアンプは、2Hz〜20kHzの幅位広い帯域に対応できる設計だ。

球の差し替えやヴィンテージ管は要注意

トランスとの組み合わせは非常に重要なので、球を差し替えたい場合は念のためメーカーに確認するのが安心だ。基本的に同じ名前の真空管であれば差し替えは可能だが、同じ300Bでも出力に改良が加えられたものもあるという。場合によっては真空管の寿命が縮まったり、トランスが焼けてしまうこともあるので要注意。

その意味で、ヴィンテージ管には簡単には手を出さない方が賢明だ。この取材で貴重なヴィンテージ管を見せてくれた岡田さんだが、それぞれ寿命が不明であること、プッシュプルアンプではバランスがとりにくいことなどから、現行品を使うことが最善だと教えてくれた。

最終的には、自分がどんな目的で、どんな好みで使用したいのか、自分の耳で判断することが一番大切だと岡田さんは言う。
https://www.phileweb.com/review/column/202112/30/1462_2.html


■試聴で音の違いを体験! 三極管の艶やかさと多極管の余裕
https://www.phileweb.com/review/column/202112/30/1462_3.html

実際に球とアンプ形式の違いを音で確認してみた。使用したスピーカーは、 低能率型84dB(ソナス・ファベール「Lumina I」)と、高能率型93dB(クリプシュ「R-51M」)の2種類。

低能率タイプのスピーカー
Sonusfaber「Lumina T」能率:84dB(価格:108,900円/ペア税込)
高能率タイプのスピーカー
Klipsch「R-51M」能率:93dB(価格:39,800円/ペア税込)

アンプは出力管に多極管6BQ5のシングルアンプ(トライオード「Ruby」/出力3W)、300B使用のシングルアンプ(トライオード「TRV-A300XR」/出力8W)、そして多極管KT88のプッシュプルアンプ(トライオード「TRV-88SER」/出力35W)の3種類である。試聴した音源はコダーイ作曲の「ハーリ・ヤーノシュ」組曲第4曲「合戦とナポレオンの敗北」で、打楽器や金管楽器の活躍する華やかなオーケストラ作品である。


【低能率型スピーカー+6BQ5】(Lumina I+Ruby)
一番軽やかな組み合わせ。晴朗でクリアな響きが思いのほか心地よい。若干低音の弱さと、高音のシャンシャンするような響きは気になった。

【低能率型スピーカー+300B】(Lumina I+TRV-A300XR)
低音がグッと感じられ、全体的に太く滑らかな印象。音場が一気に広がった。

【低能率型スピーカー+KT88】(Lumina I+TRV-88SER)
金管楽器の華やかさなど、全体的に作品の派手なキャラクターが生きる。ひとつひとつの音の輪郭がはっきりするような印象で、定位がクリアになった。300Bアンプと比べると余裕はあるが、音質のテクスチュアはやや大味な印象に。

「三極管アンプ、シングルアンプは出力が小さいといっても、ひ弱に聴こえるわけではありませんね」

【高能率型スピーカー+6BQ5】(R-51M+Ruby)
スピーカーの違いがはっきりと分かった。金管楽器やタンバリンの響きが鮮やかに。やはり低音にやや物足りなさを感じたが、気分転換に音楽を聴くには申し分のない音質。
【高能率型スピーカー+300B】(R-51M+TRV-A300XR)
楽器ごとの音色の違いが鮮やか。特に木管楽器と金管楽器のキャラクターの違いが見事に再現される。エレガントで立体感に溢れ、音楽鑑賞として楽しい時間が過ごせる。
【高能率型スピーカー+KT88】】(R-51M+TRV-88SER)
能率の低いスピーカーよりも余裕が出たため、耳に刺さるような強さではなく、ふくよかで豊かな音になった。太く派手なキャラクターは変わりなく、明るく強めの響きが好きな人にはたまらないだろう。

高能率型スピーカーと組み合わせると、音がラクに鳴る印象

奥深く魅力満載の真空管の世界。まずはご自分の耳と感性で、好みのものを選んでみてはいかがだろうか。

本記事は『季刊・analog vol.73』からの転載です。

https://www.phileweb.com/review/column/202112/30/1462_3.html

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