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「北朝鮮核問題」ではなく「朝鮮半島統一回復」が主題と気づかぬ日本の政治家やメディアたちの精神を蝕んできた属国的戦後史
http://www.asyura2.com/18/senkyo245/msg/319.html
投稿者 あっしら 日時 2018 年 5 月 27 日 13:23:10: Mo7ApAlflbQ6s gqCCwYK1guc
 


 この期に及んでも、「日本は、朝鮮半島の平和構築さらには南北の融合を強く支援しなければならない国である。朝鮮(大韓帝国)を強圧的に併合し、敗戦(ポツダム宣言受け容れ)で朝鮮半島を切り捨てた歴史に照らした道義である。現在の朝鮮半島を巡る世界史的流れに背を向ければ、日本は将来に大きな禍根を残す。今はどの国も気を遣って声を上げていないが、どの国も、日本がどうするかその動きをじっと見ている。すでに遅いのだがぎりぎり今こそ、対北朝鮮の政策を転換しなければ、日本は国家としての名誉を未来永劫失ってしまう」と声を上げる政治家や識者がいないことにひどく驚きいらついている。

 私ごときがいくら声を上げても、さざ波さえ生まれない。それなりのポジションにいる人たちが声を上げなければ物事は動かない。

 メディアや政府の言動を通じて国際政治を見せられている一般国民は仕方がないとしても、政治を考えることを生業としている政治家や官僚そしてメディア記者たちが見せている今回の「朝鮮半島を巡る国際政治の動き」への対応には心底落胆させられる。

 日朝関係について、約束をほとんど履行せず、ウソを突き続けてきた日本の政治的支配的立場の人たちが、「北朝鮮にはウソをつかれっぱなしだから注意しなければならない」だとか「北朝鮮の言うことは当てにならない」と説明し、“北朝鮮の非核化(CVID)”を約束させるために国際協調で圧力を掛け続けていかなければならないと今なお主張している。

 さすがに、今月9日の日中韓首脳会談が終わったあたりから、外務省の元官僚や元防衛相の森本敏氏などの発言トーンは変わってきた。
 しかし、多くの政治家やメディア関係者は、このような一部識者の変化にも気づかぬようである。

 朝鮮半島問題に関するTV番組はできるだけ見るようにしているが、現在進行形の朝鮮半島を巡る国際政治の歴史的意味をそれなりに理解しているように見える言動をしているのは、松川るい自民党参議院議員(元外務省官僚)、田中均元外務審議官(小泉訪朝の仕切り)、宮本雄二元駐中国大使、森本敏元防衛相くらいである。
(田中均氏や宮本氏と同じ番組に出演していた藤崎元駐米大使はピンと来ていないみたいだった)

 メディアで発言する他の多くの人たちは、南北首脳会談で合意した「朝鮮半島の非核化」という文言について、「違うだろ、北朝鮮の非核化なんだよ」としたり顔で語り、「北朝鮮が核を放棄することはない」とか「南北が統一するとしても遠い先の話」と解説し悦に入っている。

 さらには、「朝鮮半島の非核化」が実現したら在韓米軍が撤退することになるので、日本の安全保障は、日本が最前線という厳しい状態になってしまうと嘆いてみせる。
 日本の安全保障のため、韓国に防波堤になれ外国軍隊を駐留させろというに等しい論を恥ずかしげもなく語っている。
 この論理は、明治維新後の朝鮮半島に対する政策の現代版や焼き直しとも言えるものである。

 百歩譲って、韓国を最前線にしておきたい気持ちは理解するとしても、それが通用しない現実が生まれようとしている世界史的な動きの前では虚しい遠吠えであり、それを理解しないまま外交を続ければ国策を大きく誤ってしまうことに気づくべきである。

 トランプ大統領のことを、政治や外交に素人(不勉強)で危ない、粗野で奇矯、なにをするのか予測不能などと評するひとが多いが、確かに、言動は品が悪く政治を剥き出しの交渉事にしている“弊害”は認めるが、選挙運動中の公約をできるだけ実行しようとし、巧妙な妥協で政策の継承性を維持していることを高く評価している。

 トランプ政権の政策に対する評価は別の機会があれば開陳したいが、外交については、長期に亘って動かなかったものを自分の政策で動かすという点だけでも卓越した能力を見せている。
 その一つが朝鮮半島政策である。

 4月中旬に米国で行われた日米首脳会談後の記者会見で語ったトランプ大統領の言葉に、朝鮮半島に対する思いが見て取れる。
 日本のメディアは、その部分を誤訳するか無視するかでやり過ごしたが、北朝鮮の圧政や暴政を非難した11月8日の韓国国会でのトランプ大統領の演説のなかにも、北朝鮮に対する暖かい配慮した文言があった。

(※トランプ演説の詳細は別途投稿するつもり)

 トランプ政権のみならず歴代の米国政権が、核開発を前面に押し出す強硬な対北朝鮮政策を採ってきたのも、真意というより、朝鮮戦争で戦火を交え冷戦時代にアジアでの東西対立のイコンとしてきた朝鮮半島という歴史を踏まえたうえで政策変更するための国内向けポーズである。

 重油や軽水炉の提供・「体制保証」の約束を盛り込んだ「米朝枠組み合意」も、演出された“核危機”を経て行われたものである。

 昨夕の投稿で、「昨夜放送のNHK「時事公論」で、米国の世論調査を紹介し、15年のオバマ大統領時代の「イラン核交渉」に賛成する人は49%にすぎなかったのに対し、今年5月の世論調査で、「北朝鮮核交渉」には71%ほどが賛成し期待を寄せているそうである。

 核を政策推進のネタに利用する米国特有の瀬戸際作戦は国内世論的に大きな効果があることがわかる。

 イランと北朝鮮での支持の差は、心情的(大使館占拠事件や反イスラムなど)なものもあるが、核兵器をつくろうとしている国と核兵器&ICBM保有国という現実的脅威の違いが最大の要因だろう」と説明した。

 米国政権が外交で妥協的な政策を推進したいと考えたら、“核の危機”をぶち上げるのが何より効果的な手法なのである。

 62年の「キューバ危機」も、米ソが合作で“核戦争の危機”を演出し、米国の対キューバ政策と対ソ政策の変更を実現した。
 「キューバ危機」の肝は、反カストロ気分が強く武力によってでも倒せという雰囲気が満ちているなかで、米国がキューバに軍事介入しないと約束したことにある。(対ソでも、キューバ危機を、トルコに配備した中距離ミサイルを撤去するきっかけにした)

 このところ話題になっている「リビア方式」による大量破壊兵器廃棄劇も、カダフィ政権が核開発を進めていたわけではなく、狂犬カダフィと罵ってきた相手と国交回復するための道具として行われたと思っている。
そういう意味では、北朝鮮の非核化でボルトン大統領補佐官が吠えトランプ大統領が適用を否定した「リビア方式」というのはあながち間違っているわけではない。

 歴代の日本政府は、このような米国政権の外交手法(核危機を利用した瀬戸際作戦)に引きずられてというかそれに乗っかる方が居心地が良く得と判断したのか、属国でしかないのに同じ政策を大上段に振りかざしてきた。

 日本ではほとんど理解されていない歴史だが、「レーガン−ゴルバチョフ会談」に象徴される冷戦解消過程ですでに、朝鮮半島の平和構築と統一回復が画策されていた。

 その政策の現実化の一つが、日朝国交正常化推進を約束した90年自民党と社会党(当時)のいわゆる金丸訪朝団である。そして、中国をはじめいわゆる東側諸国は、韓国を承認し、UNへの南北同時加盟も実現した。その一方で、日米は、クロス承認の国際合意を履行せず、今なお北朝鮮との国交正常化を果たしていないのである。

 ほんとうにこの期に至ってさえ、ある割合の日本人が、北朝鮮金王朝なんか米国が武力で倒せばいいと考えている(期待している)ようだ。

 しかし、米国政権は、表面的な言動とは異なり、歴史的に自らが大きな責任を負っている朝鮮半島の南北分断を解消しようと考えている。

昔の投稿からの引用で恐縮だが、

「日本は韓国を「捨てた」わけではない:安倍首相の奇妙な外交は、韓国を中国に追いやることで南北統一を促進するという歪な策」
http://www.asyura2.com/14/senkyo168/msg/615.html
投稿者 あっしら 日時 2014 年 7 月 17 日 04:13:12: Mo7ApAlflbQ6s

のなかで、

「 米国支配層は、よく耳にする北朝鮮に対する表面的な言動とは異なり、遅くともオルブライト国務長官(当時)が訪朝した90年代後半には「南北和解(南北統一)」に政策転換している。
 ブッシュ政権による“悪の枢軸”発言に代表される北朝鮮敵視政策も、安倍首相の異様な「従軍慰安婦」問題蒸し返し劇と同じように、北朝鮮の脅威を煽ることで、日本などに北朝鮮との関係性正常化を急がせている(日本では成功しない世論形成手法)とみることができる。
 詳細は別の機会に紹介するつもりだが、21世紀を迎えた日本政府の政策決定に大きな影響を与えてきた「アーミテージ報告書」でも北朝鮮問題は取り上げられている。

 2000年の第一次報告書には、「● 朝鮮半島における和解の推進。日米両国政府は半島問題に関する日米韓の三カ国協議を引き続き推進し、協力を一層拡大することを求めるべきである」と書かれ、07年の第二次報告書には「統一朝鮮への不可避の移行は、北東アジアの戦略バランスをつくり変えるであろう。統一の過程が2020年までに成就にいたる可能性は高い」とまで書かれている。」


 敗戦後の日本は、占領期に政治理念的なところを骨抜きにされ、その結果、主体的に国際政治を考える精神性や身構えをずるずると劣化させていった。

 宗主国である米国に追随することで、経済成長を遂げ、その成果を近隣諸国への経済支援に使えばアジアにおける日本の地位も守られるという考えである。

 米国の保護国=属国というポジションでなければ、大東亜戦争を引き起こし、アジアにあれだけの犠牲と悲劇をもたらしたあげく敗戦した日本は、もっと真剣に歴史に向き合い、日本が採るべき政策を必死に模索したはずである。
 そうであったら、対中国国交正常化で米国に先を越されることもなかっただろう。(米国も気を遣ってか、条約レベルの国交正常化は日本が先に実現した)


 70年以上経ってもというか70年以上も属国のままぬるま湯的な世界で生きてきたゆえにというか、「朝鮮半島の統一回復」という百年に一度とも言える近代史の大きな転換を目の当たりにしても何をすべきなのか何をしたらいいのかさえわからない情況に陥っているのが日本(支配層)なのである。


※関連参照投稿

「恥を知らない言論の放恣な行為:北朝鮮が米国追随の中国をボロ糞に批判:「北朝鮮危機」は年内(平昌五輪前)に解決へ転換!」
http://www.asyura2.com/17/kokusai20/msg/675.html
投稿者 あっしら 日時 2017 年 9 月 23 日 02:42:48: Mo7ApAlflbQ6s gqCCwYK1guc

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[最近の投稿]

「大詰めを迎えた日朝交渉:2・9安倍―金与正(平昌)会談で再開された日朝首脳級交渉」
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「大詰めを迎えた日朝交渉:「拉致問題」解決に向け大きく舵が動いた5月7・8日大連「中朝首脳会談」」
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「大詰めの日朝交渉:“帰国したい人だけ帰国”「拉致問題解決法」を青山繁晴氏やビートたけしに発言させ世間の反応を窺う安倍官邸」
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「トランプ大統領が6・12米朝首脳会談をキャンセルしたワケは優柔不断で主体性のない安倍首相への気遣い!」
http://www.asyura2.com/18/senkyo245/msg/220.html

「6・12米朝首脳会談復活説は明日27日「安倍電撃訪朝」のシグナル!?:いずれにしろ日朝国交正常化の猶予は最大4ヶ月」
http://www.asyura2.com/18/senkyo245/msg/285.html

「当時の官房長官である福田康夫元首相が語る「日朝交渉失敗要因」と「日本の約束破り」」
http://www.asyura2.com/18/senkyo245/msg/288.html


 

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コメント
 
1. 2018年5月27日 14:34:18 : quMKleKEOA : apQvoj4eROs[750]
これは朝鮮人・韓国与党の物の見方ですな

南北統一してくれれば日本政府は北朝鮮を韓国並みに優遇した金ばら撒きは
できなくなるので、
森元や小泉や安倍にとっては大きな利権が失われるんだろうけど


2. 2018年5月27日 15:11:33 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-2278]
米国のクロス承認の不履行と北朝鮮が核保有→武装に至るプロセスとの相関関係。この辺についても日本のメディアはほとんど指摘していない。日本は拉致問題だけにしか関与していないのに恰も核問題で過去に自らが深く関与し何度も裏切られたようなウソの物言いに終始している。この点の欺瞞性ははっきりさせておかないといけない。

3. 2018年5月27日 17:27:45 : THxRaFThdU : KSYzJY5Pey8[2]
「どの国も、日本がどうするかその動きをじっと見ている」のどの国って韓国と北朝鮮のことでしょ?

「トランプ大統領が安部首相に配慮した」とか、いろいろと妄想で自分の思考の幅を狭くはしてないか?
そもそも「歴史に照らした道義」なんていいだしたら、その原因(犯人)を探っていけば色々な国や人物にその原因(犯人)の要素を見出すだけでただ片手落ちになるだけ。
日本が取りうるのは今の日本国民にとっての最適な状況を作り出すこと。
過去の「道義」に従うことが最適な状況もあるが、例えば戦後発展の「道義」であるアメリカを出しおいて韓国のように(?)北と交渉することもいかがなものかという状況もあるだろうね。


4. 22A[280] glGCUUE 2018年5月27日 19:53:50 : LKXRYf922A : cCBGkda1vHE[2093]
メディアによっても違うよ。朝日新聞は「朝鮮半島の非核化」と言っている。産経新聞は北朝鮮の非核化を強調し,また在韓米軍の撤退に懸念を表明している。
さらには南北朝鮮が統一されて強力な「反日国家」ができることが悪夢のようだね。
「38度線が対馬のすぐ北まで下りてくる。」もう,いい加減にしてほしい・

もちろん6か国協議の共同声明では,「朝鮮半島の非核化」と明言されている。
当然ながら,北朝鮮の核保有のみならず,アメリカが韓国に核兵器を持ち込むことも禁止されるのだ。


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