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銀行準備制度「銀行は(発行した)預金貨幣の・%の日銀当座預金を保有しなければならない」
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1111.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 10 月 17 日 10:16:50: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: お金とは何か? 三橋貴明氏に教わる 投稿者 中川隆 日時 2020 年 8 月 21 日 05:16:47)


銀行準備制度「銀行は(発行した)預金貨幣の●%の日銀当座預金を保有しなければならない」


財政赤字の神話
2020-10-17 三橋貴明
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12632025722.html

『政府の財政赤字は、民間部門の貯蓄によってファイナンスされているのではない。政府の財政赤字は、それと同額の民間部門の貯蓄を生み出す。したがって、民間部門の貯蓄の量が制約となって、財政赤字が拡大できなくなるということは、あり得ない。(中野剛志)』

 何か、冒頭の箱の文章がやたら格好良かったので、こちらでも引用。まさに、ステファニー・ケルトン教授の新刊のタイトル「財政赤字の神話」そのものです。

 というわけで、中野先生の寄稿。

『日本は借金まみれだが…多くの国民に知らされない、1つの真実
 驚かれたかもしれません。しかし、これ(三橋注:冒頭の引用)は、貨幣の正しい理解から導き出される当然の結論なのです。

 ただし、信用貨幣論は、貸出しには資金量の制約はないけれども、「借り手の返済能力という制約はある」としていました。そうでなければ、銀行は借り手の審査もせずに、乱脈融資をやり放題という話になってしまいます。

 ということは、政府の借金も同じ話になるはずです。つまり、政府の財政赤字は、確かに民間部門の貯蓄量には制約されてはいない。しかし、政府の返済能力の制約はあるのではないか。

 では、政府の返済能力の限界は、どこにあるのでしょうか?(後略)』

 すでにご理解頂いているでしょうが、変動為替相場制の国家が「自国通貨建て負債」の返済不能になることはありません。いわゆる、財政破綻は「財務省も認めている通り」、日本では起きません。


 過去の例を見る限り、財政破綻になるケースは、以下三つ。

1.外貨建て国債(アルゼンチン、レバノンなど)
2.共通通貨建て国債(ギリシャ)
3.固定為替相場制の国の自国通貨建て国債(ロシア)

 かつてのロシアのように「対ドル固定為替相場制」を採っていると、例えばルーブル建て国債も「ドル建て国債」と同じになります。


 さて、中野先生の寄稿を読み、さらに昨日のZUU onlineの講演後の最初の質問により、ちょっと思いついたといというか、「考えて頂きたい」ことが出てきました。


 中野先生の冒頭の引用部分、「政府の財政赤字は、民間部門の貯蓄によってファイナンスされている」という誤解、あるいは「神話」がなぜ生じるかと言えば、人類の多くが「貨幣の量には一定の限界がある」と信じ込んでいるためです。すなわち、貨幣のプール論です。


 とはいえ、現実には貨幣は債務と債権の記録、すなわち「貸借関係」であるため、発行に際して「物理的な制約」はありません。

 無論、政府の国債発行という「貨幣発行」には、インフレ率という制約があります。(この辺りは、中野先生の寄稿の後半で解説されています) 


 では、銀行預金は? 論理的には、銀行は借り手がいる限り、「無限」に貨幣を発行することが可能ですが、もちろん「借り手の返済能力」すなわち「与信」が制約になります。

 それでは、なぜか日本国内に優秀な借り手、つまりは与信が十分な借り手が溢れかえっており、銀行に融資依頼が殺到する状況だったら?


 その場合でも、制約はあります。すなわち、銀行準備制度です。(90年代以降はBIS規制もありますが)

 銀行準備制度とは、日本の場合、

「銀行は(発行した)預金貨幣の●%の日銀当座預金を保有しなければならない」
 というものです。●%のことを預金準備率と呼びます。


 例えば、準備率が1%で、A銀行が1兆円の日銀当座預金しか持っていない場合、発行可能な預金の最大額は100兆円。つまりは、A銀行の貨幣発行は、与信や借り手の存在と無関係に「量的制約」があることになります。

 銀行が貸し出せる貨幣(預金)に量的制約がある、となると、貨幣のプール論が(民間では)成立することになります。与信が十分で、融資を受ける意欲が満々の企業が溢れかえっている状況で、銀行預金に量的制限が付くとなると、普通に金利は上がります。(銀行は、金利が高い、つまりは高く買ってくれる企業に貨幣を発行する(=貸し出す)ため)


 もちろん、現在は量的緩和の影響で日銀当座預金が膨れ上がり、銀行準備制度は有名無実化しています。いわゆる、超過準備が巨額で、金利は超低迷しているにも関わらず、そもそもデフレで企業の資金需要が乏しいため、銀行は苦しんでいるわけです。


 いずれにせよ、「貨幣のプール論」からなかなか抜けきれない理由の一つは、銀行準備制度が機能し、国内の資金需要が充分であった時代(バブル期まで?)の名残があるのではないのか? というのが、昨日、考えた仮説です。皆様のご意見をお寄せくださいませ。


 ところで、中野先生が寄稿で取り上げた「アメリカ連邦政府の債務上限」にしても、銀行準備制度にしても、共に「インフレ対策」であることは注目点です。

 ついでに、経済学の出鱈目な「クラウディングアウト論」も、同じく出鱈目な「財政赤字は民間の貯蓄でファイナンス」も、共にインフレ抑制効果があるわけですね。
 貨幣のプール論も、財政破綻論も、「ハイパーインフレーション!」も、全てインフレ抑制効果があります。

 要するに「人類」は、「インフレとデフレは真逆の経済現象である」ということを理解し、インフレ抑制が目的となっている各種の言論、そして「制度」を「人類」として修正する必要があるのだと思います。(この辺りの話は、次の経営科学出版のコンテンツ「真・貨幣論」でやるつもりです)


 そういう意味で、ケルトン教授の「財政赤字の神話」の帯にあるように、「経済学のパラダイムシフト」が起きている、あるいは起きつつあるのは間違いないのだと思います。 


 とにもかくにも、日本は早急に狂った「財政赤字の神話」を捨てさらなければなりません。さもなければ、我々に繁栄の未来はあり得ないのです。

https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12632025722.html  

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コメント
1. 中川隆[-7750] koaQ7Jey 2021年2月03日 20:24:36 : HOrFCQMYeE : QzVQOWd1WExGdnM=[18] 報告
【RE:明るい経済教室 #21】有名無実化した銀行準備制度、日銀当座預金と貸し出し限度額の果てしなき拡大[R3/2/3]


2. 中川隆[-5144] koaQ7Jey 2021年4月28日 15:42:25 : hXgPIRrCOI : QW03RVRmUlRTU2c=[24] 報告
預金、給付金で急増 銀行の預貸率が過去最低に
2020年6月22日


銀行の預金に対する貸出金の比率を表す預貸率が低下している。日銀によると、5月の国内銀行の預貸率は63.7%で、2カ月連続で過去最低を更新した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府が多額の給付金を支給したり企業が手元資金を厚くしたりしたため、預金が急増した。銀行も貸し出しを増やすが、預金の増加幅を下回る。

5月の国内銀行の預金平均残高は前年同月比6.2%増の772兆535億円だった。伸び率、残高とも...
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60652550S0A620C2EE8000/

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