<■377行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可> <産経抄>グリーンなきクリーン、再エネの影 2025/8/24 5:00 https://www.sankei.com/article/20250824-SJYYGU6KUFKI3HAORFIPALOPDM/ 徳川家康はかつて松平の姓を名乗っていた。 武田信玄率いる甲州勢に劣勢を強いられた時、家康のこもる城に、敵からこんな歌が送られてきた。 <松枯れて竹たぐひなき旦哉(あしたかな)>。 松(松平)は枯れ、竹(武田)は栄えるぞ、と。 ▼周りがしんとする中、家老の酒井忠次は返歌で応じた。 <松枯れで武田首無き旦哉>。 松は枯れぬ。 そちらの首を心配してはどうか―。 城中はすぐ生気を取り戻したという。 清音と濁音、少しの違いで意味ががらりと変わる。 確かに言葉は難しい。 ▼清濁の両立もままあるようで、クリーン(清潔な)とグリーン(緑)はその好例だろう。 例えばクリーンエネルギーと聞けば、緑を傷つけない技術だと大半の人は思う。 ところが釧路湿原国立公園の周辺では、大量の太陽光パネルを並べるために緑の破壊が公然と行われている。 ▼国際的に重要な湿地の保全を目指すラムサール条約の登録湿地である。 重機が草木をなぎ払い、土が剥き出しになる。 穏やかならぬ映像が問題になっている。 登山家の野口健さんが小紙のコラムなどで発信し、他の著名人も批判の声を上げ始めた。 ▼太陽光パネルが各地で緑を押しのけつつある中、いわゆる 「再エネ」 は固定価格買い取り制度により、我々電気を使用する側が費用の一部を負担している。 緑を追い詰めているようで、落ち着かない。 パネルの多くは原料に有害物質が使われ、リサイクルは確立していない。 ▼クリーンだけでは片付かぬ技術でもある。 何より人工物が緑を脅かすのがエコと言えるのか。 企業のエゴもちらついて見える。 旗を振るだけでなく、事業の適否を見極めるのが国の役目だろう。 グリーンなきクリーン。 市井の感覚では、成り立つとは思えない。「規制条例案議論前の駆け込み建設散見」釧路湿原メガソーラー建設現場投稿の斉藤慶輔代表 2025/8/22 19:35 https://www.sankei.com/article/20250822-VAMWFC6LNVKNZG3EE3PXN45L2I/ 北海道の釧路湿原国立公園周辺で建設が相次ぐ大規模太陽光発電所(メガソーラー)を巡り、野生動物への影響や環境破壊への懸念から自身のX(旧ツイッタ―)に建設現場の動画を公開した猛禽(もうきん)類医学研究所(釧路市)の斉藤慶輔代表は産経新聞のインタビューに応じ 「国民の共有財産である野生生物が一事業者の営利を目的とする事業で多大な影響を受けている」 「百聞は一見にしかず」 「多くの人に知ってもらうために投稿した」 と意義を語った。 動画はアルピニストの野口健さんのXで取り上げられ、建設に反対する声は日増しに高まっている。 インタビューの詳報は次の通り。 ■反面教師になるように投稿した 工事が行われている釧路市内の現場は絶滅危惧種のキタサンショウウオが発見された場所で、検証は不十分だと専門家は指摘している。 国の天然記念物で絶滅危惧種のオジロワシの調査も本来は繁殖期にあたる2月中旬から9月下旬が適しているが、そうではない時期に行われており、事業者側の 「調べた」 という実績作りのように見える。 タンチョウも国の特別天然記念物で絶滅危惧種だが、有識者と称する釧路市内のNGOにヒアリングだけ行い、 「事業地の太陽光パネルを置くところには巣がない」 とお墨付きを得て、事前調査を全くしていない。 動画を投稿したのは、何が起きているのかを国民に知ってもらうためだ。 全ての国民の共有財産である野生生物、特に希少種が1事業者の営利を目的とする事業で多大な影響を受けている。 状況が分かるようにドローンを使って上空から撮影した。 百聞は一見にしかず。 「本当にこれでいいのか」 ということを多くの人に知ってもらうことが大切だ。 動画は悪い見本として、反面教師になるように投稿した。 多くの国民が知らないところで問題が起きており、法律に不備があることを知ってもらいたかった。 ■取り返しつかない「人間ファースト」 自然豊かな場所に整備されやすいメガソーラーは、現地で事前調査を行い、野生生物、特に希少種の有無をはっきりさせることが必要だ。 生息が確認されたら、道路やダム建設の際に行われる環境アセスメント(環境影響評価)で行うような調査を実施し、影響はどれくらいあるのか、影響がないようにするにはどうしたらいいのかなどをしっかり検討すべきだ。 「人間ファースト」 でやりたい放題やってしまうと、取り返しがつかなくなる。 今回の建設工事は、調査が行われないまま着工されていることが大きな問題だ。 特に湿地の場合は、1度土を入れてしまうと取り返しがつかない。 工事を中止したとしても元には戻らないだろう。 希少種に関しては 「絶滅の危機に瀕している野生動植物種の保存に関する法律」 (いわゆる「種の保存法」) がある。 傷つけたり、殺したりしてはいけないし、売買も禁止だ。 生息地を保全することが必要だが、法律には保護区を作って対応することしか明記されていない。 これを変える必要がある。 建設現場は国立公園など保護区ではないので、種の保存法の適用にはならない。 このため建設自体は法令違反ではない。 しかし、開発をする場合は、事前に希少種の有無などをしっかり調べ、どうしたら保全措置が取れるかを考えるためのデータを収集した上で、行政や専門家と協議するという手順が必要ではないか。 ■9月議会で許可制の条例案議論 釧路市は、2025年9月の定例市議会で事業用太陽光パネルの設置を許可制とする条例案を議論する予定と聞いているが、既に駆け込み工事が散見されている。 再生可能エネルギーは政府が推している取り組みだが、生物多様性や自然環境を犠牲にしてまでやってもいいということが、罷り通るような風潮はよくない。 しっかりと優先順位をつけ、ゾーニング(区分)することが必要なのに、希少動物がいるような、一番やってはいけない場所から最初に手を付けている。 それを規制する法律を一刻も早く整備しなければいけない。 私は民意が一番力を持っていると信じている。 国民の声が大きければ、政治家や行政は耳を貸す。 世の中の多くの人は今、釧路で何が起きているか分からないし、知る余地もない。 そのため野生動物の専門家として、 「こういう状態です」 と発信している。 今回の投稿に対し、色んな人が声を上げて下さっている。 それぞれ自分ができることとして、(動画の内容を引用して再投稿する)リポストなどのアクションをしてくれている。 それこそが国民の声、民意の表れだと思っている。 できる範囲で、形として表していく。 その積み重ねが今の結果に繋がっている。 今は急を要する状況なので、そうした1つ1つのアクションがとても嬉しいし、心強い。 多くの人々が今、行われていることに異を唱えていることこそが、世の中を動かしていると思う。 「ノーモア メガソーラー宣言」北海道・釧路市が環境破壊懸念 クマの人里出没可能性も 2025/8/22 12:14 https://www.sankei.com/article/20250822-3745ES4CQVIPNKHWNJWZISOAOU/ 北海道の釧路湿原国立公園(釧路市など)の周辺で相次ぐ大規模太陽光発電所(メガソーラー)建設で環境への悪影響が懸念されるとして、釧路市が2025年6月に行った 「ノーモア メガソーラー宣言」 は、住みかを追われた野生動物が人里に出没し、被害をもたらす可能性に言及する。 市によると、ヒグマ、エゾシカ、キツネなどを念頭に置いているという。 宣言では、太陽光発電施設の建設が進行し、 「貴重な野生動植物の生育・生息地が脅かされる事態が懸念されている」 と指摘。 その影響によって野生動物が人里に出没する可能性があることで、地域住民の安全・安心に対する懸念が高まっているとした。 「自然環境と調和がなされない太陽光発電施設の設置を望まない」 と表明する一方、地域と共生する再生可能エネルギー事業を積極的に進めていくことも宣言した。 メガソーラーを巡っては福島市も景観悪化などを理由に令和5年8月に 「ノーモア メガソーラー宣言」 を打ち出した。 釧路湿原周辺にメガソーラー 計画含め27件 タンチョウに悪影響 市「建設制限したい」 動画 2025/8/22 11:56 https://www.sankei.com/article/20250822-JVQ7OIXSENJLLKVFMGTKBUKUVU/ 北海道の釧路湿原国立公園(釧路市など)の周辺で大規模太陽光発電所(メガソーラー)建設が相次いでいる。 生息する希少生物への悪影響が懸念されるとして同市が 「ノーモア メガソーラー宣言」 をするなど地元で反発が強まり、今月2025年8月、環境省釧路湿原野生生物保護センターと近接する建設現場で樹木がなぎ倒される動画が公開された。 アルピニストの野口健さんがX(旧ツイッター)で「悲劇的な惨状」と批判するなど、環境破壊の危機感が広がる。 釧路湿原は特別天然記念物のタンチョウなど希少生物の生息地だが、周辺は平坦で工事がしやすく日照時間が長いことなどから、太陽光発電事業者側にとってメガソーラーの適地とされる。 湿原周辺は市街化調整区域で開発が抑制されているが、建築基準法の規制対象には当たらないため建設が相次ぐ。 市は実態把握のため、建設の際の届け出を求めるガイドラインを令和5年7月に施行。 届け出で確認しているメガソーラーは計画中を含めて27件に上るとしている。 希少生物の生育・生息地が脅かされる事態が懸念され、住みかを追われたヒグマなどの野生動物が人里で被害をもたらす可能性もあるとして、今年2025年6月に 「ノーモア メガソーラー宣言」 を行った。 2025年9月定例議会に建設を許可制にする条例案の提出を準備しており、同市環境保全課の担当者は 「建設を制限していきたい」 と説明する。 環境省釧路湿原野生生物保護センターと近接する建設現場は2025年6月に着工したといい、センターを拠点に希少猛禽(もうきん)類の保護に取り組む 「猛禽類医学研究所」(同市) の斉藤慶輔代表が今月2025年8月13日、約3分間の動画を公開。 動画では緑地の中で広い範囲に渡って土が露出し、重機が樹木をなぎ倒すなどの様子を伝えている。 斉藤氏は現場近くでタンチョウのつがいや親子の姿が確認されていると指摘。 「政府の再生可能エネルギー推奨を背景に自然環境を破壊してもいいという風潮がある」 と危機感を示し、 「現場で何が起きているのかを国民に知ってもらい、このままでいいか考えてもらうため動画を公開した」 と説明する。 建設を進める事業者は、取材には応じられないとしている。 釧路湿原メガソーラー「地元と連携し、開発阻止を。まだ手はある」細野豪志元環境相が見解 2025/8/21 18:42 https://www.sankei.com/article/20250821-BQCQVJTBERF57NTAL34DSR4DG4/ 北海道の釧路湿原国立公園周辺で大規模な太陽光発電所(メガソーラー)の建設が進む現状に、自然環境や動植物の生態への影響を危ぶむ声がSNSなどで上がっている。 自民党の細野豪志元環境相は2025年8月21日、音声メディア「Voicy(ボイシー)」を通じ、そうした現状にどう向き合うべきか、その処方箋について自身の見解を発信した。 ■「私有地の利用制限難しい」 まず、釧路湿原について 「タンチョウが飛び、自然が豊か」 「観光の名所で、貴重な野鳥の楽園だ」 と評価した。 「だが、平地で、北海道でも日照時間が長く、発電をすればコストも安いこともあり、国立公園の周辺も含めソーラーパネルがあちらこちらに設置されている」 と指摘し、こう語った。 「開発を何とか止めたいが、日本の場合は私有地の利用を一律に制限するのが難しい」 そこで、解決策の1つとしてかつて地元の静岡県の山あいで進められたメガソーラー開発に対し、 「県や国などに強く働きかけながら何とか止めるのに5年かかった」 といった自身の経験を振り返ったうえで、 「自治体がしっかりやるべきだ」 と訴えた。 具体策として 「開発手続きに瑕疵がなかったのか徹底的に検証し、仮に瑕疵があれば、厳密な運用を強く求めて、その開発の是非をもう1度しっかりと検証できるような枠組みを作ることしかないだろう」 と強調した。 ■大量のパネル、産業廃棄物に また、メガソーラーは一度設置されると、時間が経てば大量のパネルが廃棄されることにも触れ、 「廃棄パネルが産業廃棄物として埋め立てられている現実がある」 「この改善のため、国が新法を作ろうとしたが、実現していない」 と語った。 たしかに、メガソーラーには災害時、地域内で発電することで日頃の暮らしを維持するのに寄与するといったメリットもある。 細野氏も 「私自身、ソーラーパネルについて必ずしも否定的に考えているわけではない」 と述べた。 それでも、 「メガソーラー設置開発が進むと、景観も激変する」 「湿原という貴重な場所が侵食されるといった問題も出てくる」 「やはり(いずれは)大量の廃棄物が出て、有害物質も含まれているわけだから、きちんと管理され、リサイクルされてはじめて本当の意味でソーラーパネルが環境と整合性のある形にしていくということが極めて重要だと思っている」 と語った。 また、 「静岡での場合は開発前だから止められた」 「釧路湿原周辺の場合は、止めることが正直、なかなか難しくなってきているが、まだ手はあるかもしれない」 「地元の自治体や財界などと阻止したい」 「地元の国会議員らとも連携し、やれることが何かを探りたい」 と結んだ。 細野氏は、民主党政権の野田佳彦内閣で環境相を務めた。 東日本大震災に伴う東京電力福島第一原発の事故後、処理水問題などに対応した。 「森の伐採がエコなのか」釧路湿原のメガソーラー開発に危機感 登山家・野口健さんに聞く 2025/8/22 18:21 https://www.sankei.com/article/20250822-WATTV5QNT5NDLFAGJWPHH76M24/ 北海道の釧路湿原国立公園(釧路市など)周辺の大規模太陽光発電所(メガソーラー)建設に危機感を表明したアルピニストの野口健さんが産経新聞のインタビューに応じ、 「森を伐採することがエコ(環境にやさしい)なのか」 と批判した。 インタビューの詳報は以下の通り。 ■どこでも地元は悲鳴 メガソーラーの問題は、どこに行っても地元の人たちが悲鳴を上げている。 僕の事務所に 「一緒に何とかしてほしい」 と訴えが来るようになり、平成31年に東京で 「全国メガソーラー問題中央集会」 を開催し、全国で起きている問題について話し合った。 SNSなどで何度もメガソーラーを取り上げてきたが、今回は圧倒的に反応が大きく、びっくりしている。 「釧路湿原」 はインパクトがある上、色々な人の不満、不安が溜まりに溜まっていたのではないかと思う。 業者は法令に則って進めており、止めることは難しいと思うが、(現場動画を公開した)猛禽(もうきん)類医学研究所の斉藤慶輔代表から連絡を頂き、声をあげようとなった。 (タレントの)つるの剛士さんも釧路に来てくれることになったので、できれば現地で記者会見をしたい。 斉藤さんとは釧路で全国大会をやりたいと話している。 民間団体だけではインパクトが弱いので、 「ノーモア メガソーラー宣言」 をした釧路市とも連携する形にしたい。 森を伐採し、地形を変えてしまうことが、本当にエコなのか。 ドイツでは施設建設で木を伐採するなら、6倍の森を作るなど極めてハードルが高い。 日本はそういう法整備をしないまま、メガソーラーの整備が進んでしまった。 原発事故が1つのきっかけになったと思うが、様々なルール、制限を設ける必要がある。 ■パネル放置の危機感 外資企業が手掛ける施設では、耐用年数を超えた廃棄パネルを片づけてくれるのかという部分も見えない。 発電した電気を電力会社が買い取る現行の制度は半永久的なものではないと思っていて、電力会社が 「もう買い取らない」 となって儲からなくなった時、パネルが放置されるのではないかという危機感がある。 メガソーラーがいけないと言っているわけではなく、法整備をしないまま荒波の勢いで更に広がってしまった時、どうなるのかという話だ。 皆で一緒に考え、国民的な議論になれば、国も動かざるを得ない状況になる。 閲覧数1850万回超 釧路湿原メガソーラー巡る野口健さん投稿「反応圧倒的に大きい」 2025/8/22 12:46 https://www.sankei.com/article/20250822-WQWIUFFYDFPFLEJMFTNFRWT2ZY/ 北海道の釧路湿原国立公園(釧路市など)の周辺で建設が相次ぐ大規模太陽光発電所(メガソーラー)を巡り、環境破壊の危機感から反対が強まっている。 アルピニストの野口健さんはX(旧ツイッター)で建設現場の動画を取り上げて 「こんな事が果たして許されるのか」 と批判し、自身が計画する現地視察への同行や連携を著名人らに呼び掛けた。 投稿は閲覧数が急上昇し、反響を呼んでいる。 野口さんは2025年8月14日の投稿で、猛禽類医学研究所(釧路市)の斉藤慶輔代表が公開した動画に関して 「本当に酷すぎる」 「この凄まじく愚かなメガソーラー計画に限らず日本中で悲鳴が上がっている」 と発信した。 2025年8月18日には俳優・ファッションモデルの冨永愛さんの 「何で貴重な生態系のある釧路湿原にメガソーラー建設しなきゃならないのか誰か教えて欲しい」 という投稿にリプライ(返信)し、現地視察の同行を呼び掛けた。 この投稿は2025年8月22日正午の時点で閲覧数が1850万を超え、タレントのつるの剛士さんもリプライで 「是非私もお供させてください」 と賛同した。 野口さんは取材に 「何度もメガソーラーを取り上げてきたが、今回は反応が圧倒的に大きい」 「色々な人の不満、不安が溜まりに溜まっていたのではないか」 と語った。 ミュージシャンの世良公則さんも2025年8月18日、Xで斉藤氏の動画に言及し 「どこが地球環境に優しいのか」 などと批判した。 釧路湿原メガソーラー強まる反対 冨永愛さんやつるの剛士さん…野口健さん呼びかけが反響 2025/8/20 11:47 https://www.sankei.com/article/20250820-RRR7UJ6CRNDZTBO5GEHU3OOHRE/ 北海道の釧路湿原周辺で設置が相次いでいる大規模太陽光発電所(メガソーラー)について、環境破壊を引き起こしているとして反対の声が強まっている。 アルピニストの野口健さんがX(旧ツイッター)を通して著名人らに連携を求める投稿は、閲覧数が急上昇するなど大きな反響を呼んでいる。 野口さんは2025年8月18日、俳優・ファッションモデルの冨永愛さんの 「何で貴重な生態系のある釧路湿原にメガソーラー建設しなきゃならないのか誰か教えて欲しい」 という投稿にリプライ(返信)し、 「釧路湿原のメガソーラー計画に対し一緒にアクションを起こしませんか」 「一緒に釧路の現場を目にしませんか」 と呼び掛けた。 更に、 「今なら辛うじて間に合うのではないかと」 「現場から声を上げればその声は日本中に届きます」 などとするこの投稿は2025年8月20日午前11時現在で閲覧数が1700万を超えるなど反響を呼んだ。 この投稿には、タレントのつるの剛士さんがリプライし、 「是非私もお供させてください」 と賛同。 野口さんは 「2025年9月下旬に釧路入りを計画していますが、一緒に現場から声を上げて下されば100万馬力です」 と応えた。 ミュージシャンの世良公則さんは2025年8月18日、Xで釧路湿原周辺のメガソーラー建設問題を取り上げ、 「どこが地球環境に優しいのか もう取り返しのつかない状況 国民が電気料金の約13%毎月支払っている再エネ賦課金 それがこれらを支えている」 と投稿した。 野口さんは、この投稿を取り上げた記事を引用する形で 「釧路湿原のメガソーラー建設予定地への視察を計画していますが、世良さんもご一緒して下さったらこのメッセージ、更に広がりをみせます」 「皆で連携して訴えていかなければ変えられない」 と投稿し、連携を呼び掛けている。 実業家の前澤友作さんもXで問題に触れ、 「今年2025年の3月に訪れた釧路湿原」 とする動画を投稿した上で、 「イヌワシやタンチョウも見れた」 「静寂で荘厳な自然の残るこの場所になぜメガソーラー建設?ここである必要あるの?」 と疑問を呈した。 釧路湿原周辺のメガソーラー建設を巡っては、周辺が平坦で日照量が多いことから、太陽光パネルの設置が相次いでいるが、ラムサール条約登録湿地の釧路湿原の環境を破壊する恐れがあるとして懸念の声が上がっている。 メガソーラー懸念訴える野口健さん投稿に反響 連載で「山や森を削ってまで必要か」と訴え 2025/8/19 14:05 https://www.sankei.com/article/20250819-CPHSGYB4FJAIDGEBHU37M7L2R4/ アルピニストの野口健さんが2025年8月18日、X(旧ツイッター)に投稿したメッセージが反響を呼んでいる。 メガソーラー(大規模太陽光発電所)による環境破壊への懸念を改めて訴えたもので、投稿ではメガソーラーの問題を取り上げた産経新聞のコラム 「直球&曲球」 を紹介している。 野口さんは 「私の環境活動の中でも山林を無意味に切り開くメガソーラー開発に対しては大きな危機感を覚えております」 と投稿。 「先人が守り続けてきた山河を守りたい」 「確かに何一つ犠牲にしないエネルギーというものはないのかもしれませんが、メガソーラーは犠牲があまりに大きすぎる」 と訴えた。 閲覧数を示すインプレッションは65万を超えており、大きな話題となっている。 投稿では 「些か前の原稿になりますが、メガソーラーについて私の考え方を述べさせて頂いています」 として、野口さんが産経新聞に連載しているコラム 「直球&曲球」 を4本紹介。 このうち、2017年7月27日の連載では 「山を削り日本各地で森林伐採し、美しい景観を壊してまでメガソーラーは本当に必要なのだろうか」 と疑問を呈した。 ■山や森を削ってまでメガソーラー必要か 2017年8月24日のコラムでは、伊豆高原のメガーソーラー計画を取り上げた。 その中では景観の問題に加え、生態系への影響を懸念している。 ■どうしても疑念を持たざるを得ない 2018年8月16日の連載では、太陽光発電に関するドイツの法規制を 「施設建設による森林伐採においては、その6倍もの植林を行わなくてはならない」 と紹介。 日本でも 「景観を含めた環境面、また豪雨による土砂災害を防ぐためにもドイツ並みの法整備が急務である」 と指摘した。 ■ソーラーパネルの法整備が急務 2022年7月7日のコラムでは 「政府による『節電要請』は国家の根幹でもあるエネルギー政策の敗北を意味する」 として、 「世界有数の地熱資源と地熱発電技術を有している日本で地熱発電の割合を高めない手はない」 との考えを示した。 直球&曲球 野口健 命守るため「地熱発電」推進を 2022/7/7 10:00 https://www.sankei.com/article/20220707-IYJHT6MP75IF3EKNZ6JTPS5EYQ/ 2022年4月上旬、2年半ぶりにヒマラヤを訪れたが、驚いたのはエベレストのベースキャンプ手前の氷河が解け出し、大きな川になっていたことだ。 シェルパたちも 「このままではベースキャンプが使えなくなる」 と嘆いていた。 そしてつい先日、ネパール当局が正式にエベレストのベースキャンプの移動計画を発表した。 ヨーロッパアルプスでも同様に氷河の急激な融解が深刻な事態を招いている。 気候変動により世界レベルで氷河が融解しているのだ。 洞爺湖サミット(平成20年)や別府で開催された第1回アジア・太平洋水サミット(平和19年)でも 「気候変動による氷河の融解」 が訴えられたが、多くの専門家たちの予想よりも遥かに速いスピードで事態は進行している。 気候変動への取り組みについて、あの原発事故以降、社会がトーンダウンするのを感じてきた。 温暖化対策の切り札のひとつとして 「原子力発電所」 の存在があった。 平和21年、鳩山由紀夫首相(当時)が国連気候変動首脳会合で 「温室効果ガス1990年=平成2年比25%削減」 を打ち出した。 これを受けて政府は、原子力発電の割合を5割に引き上げるエネルギー基本計画をまとめた。 しかし、その原発が事故を起こしてしまい、温暖化対策は白紙に戻った。 老朽化で停止していた火力発電所を慌てて再稼働させ、全国各地で山林を大規模に伐採して太陽光のメガソーラー発電所が建設された。 これでは白紙どころか逆行していると言わざるを得ない。 世界有数の地熱資源と地熱発電技術を有している日本で地熱発電の割合を高めない手はない。 「原発の大半が停止しても電気は足りたじゃないか」 という意見もあるが、 「老朽化した火力発電所を無理やり動かしている」 「いつ停止してしまうのかギリギリの状態」 「満席のジャンボジェット機が海面すれすれを飛んでいる綱渡りの状態」 とはある火力発電所所長の言葉だ。 政府による 「節電要請」 は国家の根幹でもあるエネルギー政策の敗北を意味する。 「電気より命が大切だ」 という声もあったが、 「その命を守っているのが電気」 ということを忘れてはならない。 ◇ 【プロフィル】野口健 のぐち・けん アルピニスト。 1973年、米ボストン生まれ。 亜細亜大卒。 25歳で7大陸最高峰最年少登頂の世界記録を達成(当時)。 エベレスト・富士山の清掃登山、地球温暖化問題など、幅広いジャンルで活躍。 新刊は『父子で考えた「自分の道」の見つけ方』(誠文堂新光社)。
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