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進次郎農相のハイテンション売り口上がアダに…放出備蓄米が想定外の大人気で「7.20参院選」まで持たない
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/372500
2025/05/29 日刊ゲンダイ
好事魔多し(C)日刊ゲンダイ
弾が尽きるのも時間の問題だ。随意契約で放出する備蓄米への申し込みが殺到し、農水省は27日夜、新規受け付けをいったん中止。申請開始から2日も経たず“札止め”とは、小泉進次郎農相の客寄せ効果は恐るべしだが、好事魔多し。このペースで「5キロ2000円」の安いコメが出回れば、夏の参院選の頃には、まさかの大誤算を招きかねない。
店頭に並んだ途端に即、完売必至
大臣就任から1週間余り、進次郎氏の姿がTVに映らない日はない。バナナの叩き売りのように5キロ2000円を連呼し、備蓄米への注目はガ然、集まった。26日に随意契約の申し込みが始まると、対象の大手小売りはわれ先にと安いコメを求め、想定を上回る約70社が問い合わせ、2022年産は瞬く間に上限の20万トンに達した。きょうから引き渡しを始め、来週にも店頭に並ぶ見通し。これだけ備蓄米の関心が高まれば、店頭に並んだ途端に即、完売必至だろう。
残り10万トンの21年産は、中小スーパーや米穀店に対象を絞る。人気の22年産を優先して大手に配り、おこぼれの21年産は中小・零細に回すとは、進次郎らしい弱肉強食の新自由主義的な対応ではある。21年産の店頭価格は「5キロ1800円」を目指す。さらなる割安設定で儲けが出るのかと思いきや、心配ご無用だ。
備蓄米の売り渡し価格は、22年産が60キロあたり1万1010円、21年産は同1万80円。5キロ換算はそれぞれ917.5円、840円となる。仕入れ値は店頭価格の半分以下と、うまみたっぷり。しかも輸送費まで国が負担するから、まさに“あご足つき”の好条件である。
「精米や袋詰めのコストを差し引いても、マージンが高すぎる印象です。小売業者からコメは利幅が低く、だから店頭価格を下げられないと聞いていただけに、破格の取引条件。申し込みが殺到するのも納得です」(経済評論家・斎藤満氏)
早ければ6月中にも在庫が尽きる
国民全般に行き渡るか(備蓄米の精米作業=3月撮影)/(C)共同通信社
問題は、安いコメが国民全般に行き渡るかだ。今年7月から1年間のコメの国内需要は推計633万トン。今回の放出量はその約5%に過ぎない。入手困難で妙なプレミアがつけば、転売目的の買い占めも懸念される。28日の衆院農水委員会で転売対策を聞かれると、進次郎氏は「転売しないようにと付して売り渡す。後はどのような手段を講じるか、さまざまな検討が必要」と言うにとどめた。結局は民間任せで、実に心もとない答弁だ。
安いコメが手に入らないことへの不満が高まれば、進次郎氏は「需要があれば無制限に出す」と豪語した手前、早晩さらなる備蓄米放出を迫られる。しかし在庫は残り30万トン。スッカラカンになったら、海外から毎年77万トン輸入するミニマムアクセス米の活用も検討しているが、「政府在庫は現状41万トン、うち主食用は7万トン」(農水省農産政策部企画課)だ。もはや弾はほとんど残っていないのだ。
「参院選まで持てばいい、とコメが安くなる現実を有権者に見せつけるはずが、想定外の備蓄米人気で早ければ6月中にも在庫が尽きかねません。7月20日予定の投開票日の頃には、再び高いコメしか店頭に並んでいない可能性もある。場当たり対策が凶と出て、自民の選挙対策には逆効果となり得ます」(斎藤満氏)
コメ担当大臣の「もってけ泥棒」と言わんばかりの売り口上が災いすれば、ハイテンションの大誤算だ。
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新たに放出される備蓄米「古古米」「古古古米」は果たしておいしいのか? 創業90年の老舗米穀店に聞くと…関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。
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