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参政党躍進の理由をどう見るべきか 二極化・格差社会の真相
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/375417
2025/07/29 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
日本社会で大事にされていないと感じているのか…(参政党の街頭演説で気勢を上げる人たち)/(C)共同通信社
参議院の一大勢力となった参政党。有権者の心を掴んだらしい「日本人ファースト」のキャッチフレーズには、しかし激しい批判も寄せられる。
いわく、ヒトラーが台頭した時代のドイツみたいな排外主義だ。人間にファーストもセカンドもない。今や外国人労働者なくして社会が回らない現実を知らんのか、コンビニや飲食店、介護の現場を見るがいい。
不安と言うが、外国人による犯罪件数はむしろ減っている。そもそも総人口に占める外国人の割合はたったの3%程度、何を大騒ぎしているのかーー等々。
どれもこの上もない正論だ。だが参政党やその支持者らをいくら非難しても何も改まらない。
映画監督の想田和弘氏が、うまいことを書いていた。あの言葉は日本社会で大事にされていると感じている人には響かない、支持者らは「あなたのことを大事にします」というメッセージとして受け取ったのではないか、対抗するには彼らを本気で大事にする政策を実行するしかない、というのである(「週刊金曜日」7月25日号)。
同感だ。この国では普通の人間がないがしろにされ過ぎている。ただ、この先の筆者の考え方は必ずしも同じではない。
想田氏は書く。「日本人ファースト」が響く人々は、本来は自分に回るべきリソースやケアが奪われていると感じるのだろうが、それは違う、外国人は「苦境を説明するためのスケープゴートにされているだけだ」と。
おおむね同意。しかしそればかりでもないはずだと、筆者は思う。インバウンドは日本経済を支えてくれているのだぞ、とは多くの識者に共通する物言いだが、中には常軌を逸した傍若無人ぶりを見せつけてくる観光客が珍しくない実態も軽視されてはならない。
インバウンド観光の振興は日本政府主導の国策だ。まるで植民地の光景ではないか。
マンション価格暴騰の主因のひとつに、中国人の投機があることも言うまでもない。よほどの金持ち以外はマンション購入など夢のまた夢。参院選でストレートな規制や課税による対策を公約に掲げたのは参政党と、やはり“大躍進”した国民民主党だけだった。
ドイツではメルケル時代に大量の移民を受け入れた結果、社会不安が広がり、ネオナチじみた「AfD(ドイツのための選択肢)」が第2党となるに至った。安易かつ観念的なコスモポリタニズムは民主主義の破壊に直結すると知るべきだ。
斎藤貴男 ジャーナリスト
1958年生まれ。早大卒。イギリス・バーミンガム大学で修士号(国際学MA)取得。日本工業新聞、プレジデント、週刊文春の記者などを経てフリーに。「戦争経済大国」(河出書房新社)、「日本が壊れていく」(ちくま新書)、「『明治礼賛』の正体」(岩波ブックレット)など著書多数。
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