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[近代史5] ウクライナ大統領ゼレンスキーの正体 中川隆
2. 中川隆[-13452] koaQ7Jey 2022年3月24日 23:45:46 : 7PVKZcCBCU : dWR2bzBCTWZtaHM=[1]
真珠湾攻撃に言及したゼレンスキー大統領が広島の原爆には言及できない理由
2022年3月24日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/21836

3月23日、ロシアに侵攻されているウクライナの大統領であるウォロディミル・ゼレンスキー氏が日本の国会でリモートにて演説を行った。

アメリカ議会での演説では真珠湾攻撃に言及したゼレンスキー氏だから、日本の演説では何に言及するのかと思って見ていたら、思ったよりも内容が薄かった。そして内容が薄かったことには理由があるので解説してゆきたい。

リメンバー・パールハーバー

日本の国会でリモート演説というのは前例がないことのようだが、この3月23日の日本での演説に先駆けてアメリカ議会で演説し、アメリカの支援を取り付けるためにアメリカ人に次のように語りかけた。

真珠湾を思い出していただきたい(原文:Remember Pearl Harbor)。1941年の酷い朝、アメリカの空はあなたがたを攻撃する飛行機で黒く染まった時のことを。

ただ思い出していただきたい。2001年の9月11日、あの酷い日に悪がアメリカの都市を戦場に変えようとしたことを。

日本の真珠湾攻撃と9.11の同時多発テロを並べて非難し、ロシアから侵攻されている今のウクライナは同じようなものだから支援してくれと訴えかけた。日本はビン・ラディン氏だということである。

日本人の大半はアメリカ人と話したことさえないにもかかわらずアメリカと日本の関係を知ったように思っているから分からないだろうが、この演説はアメリカ人の心を打つだろう。

アメリカ人と本気で政治の話をしたことのある人なら分かるが、日本人とアメリカ人は第2次世界大戦について同意できない。アメリカ人は日本について「あいつらは邪悪だったけどまあ今では反省しているようだから許してやるか」くらいにしか思っていない。アメリカ人は未だに世界中の国で戦争を行いながら、自分に非があるとは全く思っていない。ゼレンスキー氏の演説がアメリカ人の心を打つのも当然のことである。

真珠湾攻撃に言及したことの本質

日本人の一部は真珠湾攻撃を民間人への攻撃ではなかったことなどを理由に、真珠湾攻撃とロシアのウクライナ侵攻とを別ものだとして反発している。しかし本当の問題は、むしろ真珠湾攻撃とウクライナ危機が似通っていることである。

日本が真珠湾攻撃に追い込まれたのは、いわゆるABCD包囲網によって原油などの供給が断たれた状態で日本に無理な条件を飲むように要求されたからである。

アメリカ側は日本がその条件を飲むとは思っていなかった。むしろ無理な要求に激高して日本が開戦することを望んでいた。正確に言えばアメリカ側の要求を書いたいわゆる「ハル・ノート」を日本に渡したコーデル・ハル国務長官のことである。彼は日米が和解することのないように、近衛首相とルーズベルト大統領の会談を阻止している。

大半のアメリカ人はこのハル・ノートの存在も知らずに「日本は邪悪だった」と思っている。彼らは自国の戦争について何も知らない。ウクライナとロシアの歴史的背景も何も知らずにウクライナを支持している日本人は、事実を調べもせずに片方に肩入れすることの危険性を理解してほしい。

現在のロシアの状況

一方で現在ロシアが置かれている状況について何が言えるだろうか。何も知らずにウクライナを支持している陽気な日本人とはいえ、ウクライナで2014年に何が起こったかくらいは知っているはずだろう。

2014年、元々ウクライナには選挙で選ばれた親ロシア政権が居たのだが、これがアメリカやEUに支援された暴力デモ集団によって力づくで追放された。アメリカなどは当時の親ロシア政権が暴力デモ隊の要求に応じなければ制裁すると脅していた。

その後政権は追放され、アメリカの外交官であるビクトリア・ヌーランド氏によって選ばれたヤツェニュク首相による新政権が始まった。アメリカによって新政権の首相が据えられたのである。何故ヌーランド氏が選んだと分かるかと言えば、以下の記事で説明したように、政権から誰々を排除して誰を首相に据えろとヌーランド氏が言っている通話がYoutubeに暴露されたからである。

ガンドラック氏: 米国は半年以上戦争なしではいられないようだ
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/21064


何故それがロシアにとって問題かと言えば、その後アメリカの傀儡政権(こう言ってもどう考えても間違いではないだろう)がウクライナをNATOに加盟させると言い始めたからである。

それがアメリカの要望だったことは想像に難くない。ウクライナの政権は2014年以後完全にアメリカの言いなりになっている。例えばアメリカのバイデン大統領はかなり個人的な理由でウクライナのビクトル・ショーキン検事総長を解任させている。ショーキン氏の証言を以下の記事で取り上げているが再掲しよう。

ロシアのウクライナ侵攻でバイデン大統領が犯した一番の間違い
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/20314


当時バイデンは副大統領で、わたしを解任するまでウクライナへの10億ドルの補助金は渡さないと脅していた。

わたしが解任された本当の理由は、わたしがジョー・バイデンの息子であるハンター・バイデンが取締役を勤めていた天然ガス企業であるブリスマ社に対する広範囲な汚職捜査を行なっていたからだ。

このような経緯で2014年以降のウクライナは急速にNATOに傾斜し始めた。NATOはロシアを仮想敵国としており、ウクライナは最後の砦だった。

何故ならば、ウクライナはロシアと国境を接しており、しかも首都モスクワからかなり近い。ロシアが恐れていたのはウクライナがNATOの傘下に入り、モスクワに向けてミサイルが設置されることである。

ベルリンの壁崩壊以後、ロシアとの約束を破ってどんどん東側へ勢力を拡大してきたNATOだが、ロシアはそれを危惧しつつも耐えてきた。だがウクライナにロシア向けのミサイルが置かれることだけは許容できない一線だったのである。当たり前だろう。

ジム・ロジャーズ氏: 米国のウクライナ支援はロシアが米国直下のメキシコの反米を煽るようなもの
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/20487


ゼレンスキー大統領の核兵器保有発言

ここで話はようやく今のゼレンスキー大統領に戻る。大手メディアの報道ではロシアがいきなりウクライナに攻め込んだかのように報じられているが、引き金となった出来事があったのを何人の読者が知っているだろうか。

2月19日のミュンヘン安全保障会議でゼレンスキー大統領は「ブダペスト覚書」はもはや無効だと宣言した。何故西側のメディアに報じられていないのかまったくの謎だが、これが現在の戦争の直接的な原因である。

マスコミに踊らされて熱狂的にウクライナを支持している日本の人々は、当然ブダペスト覚書のことは知っているだろう。

1994年にハンガリーのブダペストで纏められたブダペスト覚書は、ウクライナに核兵器を放棄させる代わりにアメリカやイギリスにウクライナの安全保障を委ねるという意味の覚書である。ウクライナがこれを「無効」だと宣言することの意味は、ウクライナがその覚書に書かれた義務をもはや負わないというゼレンスキー大統領の宣言である。ゼレンスキー氏の演説内容の原文は英語だが興味のある人は読んでみると良い。

つまり、ゼレンスキー大統領は核兵器の保有を宣言したわけである。

ロシアが侵攻した理由

2014年以降アメリカの傀儡となったウクライナ政権が核ミサイルを保有するとすれば、向けられる先は当然ながらロシアである。

ベルリンの壁崩壊以後クリミア併合までは何も言わずに西側の勢力拡大を黙って見ていたプーチン氏の堪忍袋の緒が切れるのは分かりきっていたはずだ。ウクライナの大統領がそれを知らないはずがない。

ぜレンスキー氏はそれを承知でロシアを核兵器で挑発し、ウクライナ国民を危険に晒した。誰のためかと言えば、バイデン氏の個人的事情のために検事総長を解任したウクライナ政権が誰のために動くかは言うまでもないだろう。

だからゼレンスキー大統領が真珠湾攻撃に言及したのは当然のことである。彼は戦争を誘発する側にいる。だから戦争を誘発してきたアメリカの側の演説をするのは当然のことである。

一方で戦争に追い込まれた当時の日本や現在のロシアのことは一切理解していない。だから「制裁に参加してくれてアリガトウ」くらいしか言えないのである。ウクライナにとって日本は「制裁してくれれば便利な国」程度でしかない。

結論

彼らは追い込まれる側の立場を理解していない。自分たちが他人の安全保障を脅かしていることを理解していない。彼らとはゼレンスキー氏やNATOのことである。この両者は同じもので、彼らが加害者であり、ウクライナ国民は被害者である。ゼレンスキー氏とウクライナ国民を同一視してはいけない。

客観的に見ればどう考えてもNATOに非があるので、アメリカの共和党議員の中にも「NATOのせいでは?」と言い始めた人がいるが、以下の記事に書いたようにペンス元副大統領に黙らされている。

欧米諸国を席巻する反ロシア同調圧力
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/20889


彼らにとって自分たちが善で、相手は悪なのである。しかし自分たちの悪行については完全に意識の外である。

読者に言いたいのは、大手メディアに惑わされずに自分で調べてほしいということである。ウクライナについて意見を持つためには、少なくとも2014年の暴動やブダペスト覚書やビクトリア・ヌーランド氏については知っておく必要がある。

ちなみに日本でのゼレンスキー大統領の演説においては「スタンディングオベーション(約1分)」が予定に入っていたらしい。ゼレンスキー氏は正義なので、正義の演説には1分間のスタンディングオベーションをしなければならないということだろう。

日本の公安調査庁のホームページに名指しでネオナチ指定されているウクライナ国家親衛隊のアゾフ連隊など、ロシア側の言い分が一切報道されないことも含め、ウクライナに対する日本や西側の情報統制が完全に戦時のモードなので筆者はかなり引いている。ゼレンスキー氏支持は狂気的である。

アゾフ連隊: ウクライナ国家親衛隊に実際に存在するネオナチの暴力集団
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/21097


https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/21836
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/1525.html#c2

[近代史5] ロシアのウクライナ侵攻 _ すべては事前合意ができていた 中川隆
16. 中川隆[-13451] koaQ7Jey 2022年3月24日 23:47:51 : 7PVKZcCBCU : dWR2bzBCTWZtaHM=[2]
真珠湾攻撃に言及したゼレンスキー大統領が広島の原爆には言及できない理由
2022年3月24日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/21836

3月23日、ロシアに侵攻されているウクライナの大統領であるウォロディミル・ゼレンスキー氏が日本の国会でリモートにて演説を行った。

アメリカ議会での演説では真珠湾攻撃に言及したゼレンスキー氏だから、日本の演説では何に言及するのかと思って見ていたら、思ったよりも内容が薄かった。そして内容が薄かったことには理由があるので解説してゆきたい。

リメンバー・パールハーバー

日本の国会でリモート演説というのは前例がないことのようだが、この3月23日の日本での演説に先駆けてアメリカ議会で演説し、アメリカの支援を取り付けるためにアメリカ人に次のように語りかけた。

真珠湾を思い出していただきたい(原文:Remember Pearl Harbor)。1941年の酷い朝、アメリカの空はあなたがたを攻撃する飛行機で黒く染まった時のことを。

ただ思い出していただきたい。2001年の9月11日、あの酷い日に悪がアメリカの都市を戦場に変えようとしたことを。

日本の真珠湾攻撃と9.11の同時多発テロを並べて非難し、ロシアから侵攻されている今のウクライナは同じようなものだから支援してくれと訴えかけた。日本はビン・ラディン氏だということである。

日本人の大半はアメリカ人と話したことさえないにもかかわらずアメリカと日本の関係を知ったように思っているから分からないだろうが、この演説はアメリカ人の心を打つだろう。

アメリカ人と本気で政治の話をしたことのある人なら分かるが、日本人とアメリカ人は第2次世界大戦について同意できない。アメリカ人は日本について「あいつらは邪悪だったけどまあ今では反省しているようだから許してやるか」くらいにしか思っていない。アメリカ人は未だに世界中の国で戦争を行いながら、自分に非があるとは全く思っていない。ゼレンスキー氏の演説がアメリカ人の心を打つのも当然のことである。

真珠湾攻撃に言及したことの本質

日本人の一部は真珠湾攻撃を民間人への攻撃ではなかったことなどを理由に、真珠湾攻撃とロシアのウクライナ侵攻とを別ものだとして反発している。しかし本当の問題は、むしろ真珠湾攻撃とウクライナ危機が似通っていることである。

日本が真珠湾攻撃に追い込まれたのは、いわゆるABCD包囲網によって原油などの供給が断たれた状態で日本に無理な条件を飲むように要求されたからである。

アメリカ側は日本がその条件を飲むとは思っていなかった。むしろ無理な要求に激高して日本が開戦することを望んでいた。正確に言えばアメリカ側の要求を書いたいわゆる「ハル・ノート」を日本に渡したコーデル・ハル国務長官のことである。彼は日米が和解することのないように、近衛首相とルーズベルト大統領の会談を阻止している。

大半のアメリカ人はこのハル・ノートの存在も知らずに「日本は邪悪だった」と思っている。彼らは自国の戦争について何も知らない。ウクライナとロシアの歴史的背景も何も知らずにウクライナを支持している日本人は、事実を調べもせずに片方に肩入れすることの危険性を理解してほしい。

現在のロシアの状況

一方で現在ロシアが置かれている状況について何が言えるだろうか。何も知らずにウクライナを支持している陽気な日本人とはいえ、ウクライナで2014年に何が起こったかくらいは知っているはずだろう。

2014年、元々ウクライナには選挙で選ばれた親ロシア政権が居たのだが、これがアメリカやEUに支援された暴力デモ集団によって力づくで追放された。アメリカなどは当時の親ロシア政権が暴力デモ隊の要求に応じなければ制裁すると脅していた。

その後政権は追放され、アメリカの外交官であるビクトリア・ヌーランド氏によって選ばれたヤツェニュク首相による新政権が始まった。アメリカによって新政権の首相が据えられたのである。何故ヌーランド氏が選んだと分かるかと言えば、以下の記事で説明したように、政権から誰々を排除して誰を首相に据えろとヌーランド氏が言っている通話がYoutubeに暴露されたからである。

ガンドラック氏: 米国は半年以上戦争なしではいられないようだ
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/21064


何故それがロシアにとって問題かと言えば、その後アメリカの傀儡政権(こう言ってもどう考えても間違いではないだろう)がウクライナをNATOに加盟させると言い始めたからである。

それがアメリカの要望だったことは想像に難くない。ウクライナの政権は2014年以後完全にアメリカの言いなりになっている。例えばアメリカのバイデン大統領はかなり個人的な理由でウクライナのビクトル・ショーキン検事総長を解任させている。ショーキン氏の証言を以下の記事で取り上げているが再掲しよう。

ロシアのウクライナ侵攻でバイデン大統領が犯した一番の間違い
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/20314


当時バイデンは副大統領で、わたしを解任するまでウクライナへの10億ドルの補助金は渡さないと脅していた。

わたしが解任された本当の理由は、わたしがジョー・バイデンの息子であるハンター・バイデンが取締役を勤めていた天然ガス企業であるブリスマ社に対する広範囲な汚職捜査を行なっていたからだ。

このような経緯で2014年以降のウクライナは急速にNATOに傾斜し始めた。NATOはロシアを仮想敵国としており、ウクライナは最後の砦だった。

何故ならば、ウクライナはロシアと国境を接しており、しかも首都モスクワからかなり近い。ロシアが恐れていたのはウクライナがNATOの傘下に入り、モスクワに向けてミサイルが設置されることである。

ベルリンの壁崩壊以後、ロシアとの約束を破ってどんどん東側へ勢力を拡大してきたNATOだが、ロシアはそれを危惧しつつも耐えてきた。だがウクライナにロシア向けのミサイルが置かれることだけは許容できない一線だったのである。当たり前だろう。

ジム・ロジャーズ氏: 米国のウクライナ支援はロシアが米国直下のメキシコの反米を煽るようなもの
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/20487


ゼレンスキー大統領の核兵器保有発言

ここで話はようやく今のゼレンスキー大統領に戻る。大手メディアの報道ではロシアがいきなりウクライナに攻め込んだかのように報じられているが、引き金となった出来事があったのを何人の読者が知っているだろうか。

2月19日のミュンヘン安全保障会議でゼレンスキー大統領は「ブダペスト覚書」はもはや無効だと宣言した。何故西側のメディアに報じられていないのかまったくの謎だが、これが現在の戦争の直接的な原因である。

マスコミに踊らされて熱狂的にウクライナを支持している日本の人々は、当然ブダペスト覚書のことは知っているだろう。

1994年にハンガリーのブダペストで纏められたブダペスト覚書は、ウクライナに核兵器を放棄させる代わりにアメリカやイギリスにウクライナの安全保障を委ねるという意味の覚書である。ウクライナがこれを「無効」だと宣言することの意味は、ウクライナがその覚書に書かれた義務をもはや負わないというゼレンスキー大統領の宣言である。ゼレンスキー氏の演説内容の原文は英語だが興味のある人は読んでみると良い。

つまり、ゼレンスキー大統領は核兵器の保有を宣言したわけである。

ロシアが侵攻した理由

2014年以降アメリカの傀儡となったウクライナ政権が核ミサイルを保有するとすれば、向けられる先は当然ながらロシアである。

ベルリンの壁崩壊以後クリミア併合までは何も言わずに西側の勢力拡大を黙って見ていたプーチン氏の堪忍袋の緒が切れるのは分かりきっていたはずだ。ウクライナの大統領がそれを知らないはずがない。

ぜレンスキー氏はそれを承知でロシアを核兵器で挑発し、ウクライナ国民を危険に晒した。誰のためかと言えば、バイデン氏の個人的事情のために検事総長を解任したウクライナ政権が誰のために動くかは言うまでもないだろう。

だからゼレンスキー大統領が真珠湾攻撃に言及したのは当然のことである。彼は戦争を誘発する側にいる。だから戦争を誘発してきたアメリカの側の演説をするのは当然のことである。

一方で戦争に追い込まれた当時の日本や現在のロシアのことは一切理解していない。だから「制裁に参加してくれてアリガトウ」くらいしか言えないのである。ウクライナにとって日本は「制裁してくれれば便利な国」程度でしかない。

結論

彼らは追い込まれる側の立場を理解していない。自分たちが他人の安全保障を脅かしていることを理解していない。彼らとはゼレンスキー氏やNATOのことである。この両者は同じもので、彼らが加害者であり、ウクライナ国民は被害者である。ゼレンスキー氏とウクライナ国民を同一視してはいけない。

客観的に見ればどう考えてもNATOに非があるので、アメリカの共和党議員の中にも「NATOのせいでは?」と言い始めた人がいるが、以下の記事に書いたようにペンス元副大統領に黙らされている。

欧米諸国を席巻する反ロシア同調圧力
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/20889


彼らにとって自分たちが善で、相手は悪なのである。しかし自分たちの悪行については完全に意識の外である。

読者に言いたいのは、大手メディアに惑わされずに自分で調べてほしいということである。ウクライナについて意見を持つためには、少なくとも2014年の暴動やブダペスト覚書やビクトリア・ヌーランド氏については知っておく必要がある。

ちなみに日本でのゼレンスキー大統領の演説においては「スタンディングオベーション(約1分)」が予定に入っていたらしい。ゼレンスキー氏は正義なので、正義の演説には1分間のスタンディングオベーションをしなければならないということだろう。

日本の公安調査庁のホームページに名指しでネオナチ指定されているウクライナ国家親衛隊のアゾフ連隊など、ロシア側の言い分が一切報道されないことも含め、ウクライナに対する日本や西側の情報統制が完全に戦時のモードなので筆者はかなり引いている。ゼレンスキー氏支持は狂気的である。

アゾフ連隊: ウクライナ国家親衛隊に実際に存在するネオナチの暴力集団
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/21097


https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/21836
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/1509.html#c16

[近代史5] ロシア・ウクライナの歴史と現代史 中川隆
48. 中川隆[-13450] koaQ7Jey 2022年3月24日 23:49:03 : 7PVKZcCBCU : dWR2bzBCTWZtaHM=[3]
真珠湾攻撃に言及したゼレンスキー大統領が広島の原爆には言及できない理由
2022年3月24日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/21836

3月23日、ロシアに侵攻されているウクライナの大統領であるウォロディミル・ゼレンスキー氏が日本の国会でリモートにて演説を行った。

アメリカ議会での演説では真珠湾攻撃に言及したゼレンスキー氏だから、日本の演説では何に言及するのかと思って見ていたら、思ったよりも内容が薄かった。そして内容が薄かったことには理由があるので解説してゆきたい。

リメンバー・パールハーバー

日本の国会でリモート演説というのは前例がないことのようだが、この3月23日の日本での演説に先駆けてアメリカ議会で演説し、アメリカの支援を取り付けるためにアメリカ人に次のように語りかけた。

真珠湾を思い出していただきたい(原文:Remember Pearl Harbor)。1941年の酷い朝、アメリカの空はあなたがたを攻撃する飛行機で黒く染まった時のことを。

ただ思い出していただきたい。2001年の9月11日、あの酷い日に悪がアメリカの都市を戦場に変えようとしたことを。

日本の真珠湾攻撃と9.11の同時多発テロを並べて非難し、ロシアから侵攻されている今のウクライナは同じようなものだから支援してくれと訴えかけた。日本はビン・ラディン氏だということである。

日本人の大半はアメリカ人と話したことさえないにもかかわらずアメリカと日本の関係を知ったように思っているから分からないだろうが、この演説はアメリカ人の心を打つだろう。

アメリカ人と本気で政治の話をしたことのある人なら分かるが、日本人とアメリカ人は第2次世界大戦について同意できない。アメリカ人は日本について「あいつらは邪悪だったけどまあ今では反省しているようだから許してやるか」くらいにしか思っていない。アメリカ人は未だに世界中の国で戦争を行いながら、自分に非があるとは全く思っていない。ゼレンスキー氏の演説がアメリカ人の心を打つのも当然のことである。

真珠湾攻撃に言及したことの本質

日本人の一部は真珠湾攻撃を民間人への攻撃ではなかったことなどを理由に、真珠湾攻撃とロシアのウクライナ侵攻とを別ものだとして反発している。しかし本当の問題は、むしろ真珠湾攻撃とウクライナ危機が似通っていることである。

日本が真珠湾攻撃に追い込まれたのは、いわゆるABCD包囲網によって原油などの供給が断たれた状態で日本に無理な条件を飲むように要求されたからである。

アメリカ側は日本がその条件を飲むとは思っていなかった。むしろ無理な要求に激高して日本が開戦することを望んでいた。正確に言えばアメリカ側の要求を書いたいわゆる「ハル・ノート」を日本に渡したコーデル・ハル国務長官のことである。彼は日米が和解することのないように、近衛首相とルーズベルト大統領の会談を阻止している。

大半のアメリカ人はこのハル・ノートの存在も知らずに「日本は邪悪だった」と思っている。彼らは自国の戦争について何も知らない。ウクライナとロシアの歴史的背景も何も知らずにウクライナを支持している日本人は、事実を調べもせずに片方に肩入れすることの危険性を理解してほしい。

現在のロシアの状況

一方で現在ロシアが置かれている状況について何が言えるだろうか。何も知らずにウクライナを支持している陽気な日本人とはいえ、ウクライナで2014年に何が起こったかくらいは知っているはずだろう。

2014年、元々ウクライナには選挙で選ばれた親ロシア政権が居たのだが、これがアメリカやEUに支援された暴力デモ集団によって力づくで追放された。アメリカなどは当時の親ロシア政権が暴力デモ隊の要求に応じなければ制裁すると脅していた。

その後政権は追放され、アメリカの外交官であるビクトリア・ヌーランド氏によって選ばれたヤツェニュク首相による新政権が始まった。アメリカによって新政権の首相が据えられたのである。何故ヌーランド氏が選んだと分かるかと言えば、以下の記事で説明したように、政権から誰々を排除して誰を首相に据えろとヌーランド氏が言っている通話がYoutubeに暴露されたからである。

ガンドラック氏: 米国は半年以上戦争なしではいられないようだ
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/21064


何故それがロシアにとって問題かと言えば、その後アメリカの傀儡政権(こう言ってもどう考えても間違いではないだろう)がウクライナをNATOに加盟させると言い始めたからである。

それがアメリカの要望だったことは想像に難くない。ウクライナの政権は2014年以後完全にアメリカの言いなりになっている。例えばアメリカのバイデン大統領はかなり個人的な理由でウクライナのビクトル・ショーキン検事総長を解任させている。ショーキン氏の証言を以下の記事で取り上げているが再掲しよう。

ロシアのウクライナ侵攻でバイデン大統領が犯した一番の間違い
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/20314


当時バイデンは副大統領で、わたしを解任するまでウクライナへの10億ドルの補助金は渡さないと脅していた。

わたしが解任された本当の理由は、わたしがジョー・バイデンの息子であるハンター・バイデンが取締役を勤めていた天然ガス企業であるブリスマ社に対する広範囲な汚職捜査を行なっていたからだ。

このような経緯で2014年以降のウクライナは急速にNATOに傾斜し始めた。NATOはロシアを仮想敵国としており、ウクライナは最後の砦だった。

何故ならば、ウクライナはロシアと国境を接しており、しかも首都モスクワからかなり近い。ロシアが恐れていたのはウクライナがNATOの傘下に入り、モスクワに向けてミサイルが設置されることである。

ベルリンの壁崩壊以後、ロシアとの約束を破ってどんどん東側へ勢力を拡大してきたNATOだが、ロシアはそれを危惧しつつも耐えてきた。だがウクライナにロシア向けのミサイルが置かれることだけは許容できない一線だったのである。当たり前だろう。

ジム・ロジャーズ氏: 米国のウクライナ支援はロシアが米国直下のメキシコの反米を煽るようなもの
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/20487


ゼレンスキー大統領の核兵器保有発言

ここで話はようやく今のゼレンスキー大統領に戻る。大手メディアの報道ではロシアがいきなりウクライナに攻め込んだかのように報じられているが、引き金となった出来事があったのを何人の読者が知っているだろうか。

2月19日のミュンヘン安全保障会議でゼレンスキー大統領は「ブダペスト覚書」はもはや無効だと宣言した。何故西側のメディアに報じられていないのかまったくの謎だが、これが現在の戦争の直接的な原因である。

マスコミに踊らされて熱狂的にウクライナを支持している日本の人々は、当然ブダペスト覚書のことは知っているだろう。

1994年にハンガリーのブダペストで纏められたブダペスト覚書は、ウクライナに核兵器を放棄させる代わりにアメリカやイギリスにウクライナの安全保障を委ねるという意味の覚書である。ウクライナがこれを「無効」だと宣言することの意味は、ウクライナがその覚書に書かれた義務をもはや負わないというゼレンスキー大統領の宣言である。ゼレンスキー氏の演説内容の原文は英語だが興味のある人は読んでみると良い。

つまり、ゼレンスキー大統領は核兵器の保有を宣言したわけである。

ロシアが侵攻した理由

2014年以降アメリカの傀儡となったウクライナ政権が核ミサイルを保有するとすれば、向けられる先は当然ながらロシアである。

ベルリンの壁崩壊以後クリミア併合までは何も言わずに西側の勢力拡大を黙って見ていたプーチン氏の堪忍袋の緒が切れるのは分かりきっていたはずだ。ウクライナの大統領がそれを知らないはずがない。

ぜレンスキー氏はそれを承知でロシアを核兵器で挑発し、ウクライナ国民を危険に晒した。誰のためかと言えば、バイデン氏の個人的事情のために検事総長を解任したウクライナ政権が誰のために動くかは言うまでもないだろう。

だからゼレンスキー大統領が真珠湾攻撃に言及したのは当然のことである。彼は戦争を誘発する側にいる。だから戦争を誘発してきたアメリカの側の演説をするのは当然のことである。

一方で戦争に追い込まれた当時の日本や現在のロシアのことは一切理解していない。だから「制裁に参加してくれてアリガトウ」くらいしか言えないのである。ウクライナにとって日本は「制裁してくれれば便利な国」程度でしかない。

結論

彼らは追い込まれる側の立場を理解していない。自分たちが他人の安全保障を脅かしていることを理解していない。彼らとはゼレンスキー氏やNATOのことである。この両者は同じもので、彼らが加害者であり、ウクライナ国民は被害者である。ゼレンスキー氏とウクライナ国民を同一視してはいけない。

客観的に見ればどう考えてもNATOに非があるので、アメリカの共和党議員の中にも「NATOのせいでは?」と言い始めた人がいるが、以下の記事に書いたようにペンス元副大統領に黙らされている。

欧米諸国を席巻する反ロシア同調圧力
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/20889


彼らにとって自分たちが善で、相手は悪なのである。しかし自分たちの悪行については完全に意識の外である。

読者に言いたいのは、大手メディアに惑わされずに自分で調べてほしいということである。ウクライナについて意見を持つためには、少なくとも2014年の暴動やブダペスト覚書やビクトリア・ヌーランド氏については知っておく必要がある。

ちなみに日本でのゼレンスキー大統領の演説においては「スタンディングオベーション(約1分)」が予定に入っていたらしい。ゼレンスキー氏は正義なので、正義の演説には1分間のスタンディングオベーションをしなければならないということだろう。

日本の公安調査庁のホームページに名指しでネオナチ指定されているウクライナ国家親衛隊のアゾフ連隊など、ロシア側の言い分が一切報道されないことも含め、ウクライナに対する日本や西側の情報統制が完全に戦時のモードなので筆者はかなり引いている。ゼレンスキー氏支持は狂気的である。

アゾフ連隊: ウクライナ国家親衛隊に実際に存在するネオナチの暴力集団
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/21097


https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/21836
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/472.html#c48

[近代史5] 「ママ、死にたい」自慰行為強要、わいせつ画像拡散…氷点下の旭川で凍死した14歳女子中学生への“壮絶イジメ” 中川隆
409. 中川隆[-13449] koaQ7Jey 2022年3月25日 00:02:14 : 7PVKZcCBCU : dWR2bzBCTWZtaHM=[4]
旭川市北○中学校人事異動!!N教頭の行方は!?
2022/03/24


http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/591.html#c409
[近代史5] ウクライナ大統領ゼレンスキーの正体 中川隆
3. 中川隆[-13448] koaQ7Jey 2022年3月25日 00:24:18 : 7PVKZcCBCU : dWR2bzBCTWZtaHM=[5]

2022.03.25XML
 歴史は因果の連鎖であり、ひとつの出来事を理解するためにはその鎖をさかのぼる必要がありますが、その作業を続けていくと切りがありません。そこで節目を探し、そこから始めることになるのです。

 現在のウクライナ情勢は2014年2月にバラク・オバマ政権がネオ・ナチを使って行ったクーデターによって作り出されました。ウクライナ東部のドンバス(ドネツクやルガンスク)における戦闘もその時から始まっています。

 クーデターの3カ月後、​ヘンリー・キッシンジャー​はワシントン・ポスト紙に投稿した論評でロシアの歴史は9世紀から13世紀まで存在したゆるい連合体「キエフ公国」から始まると指摘、ロシアとウクライナの関係が特殊だと説明します。現在の戦略的の意味にとどまらず、そうした歴史を考える必要があると言うことです。

 2015年になると「次期アメリカ大統領」はヒラリー・クリントンで内定したという噂が流れました。2015年6月にオーストリアで開かれたビルダーバーグ・グループの会合へジム・メッシナというヒラリー・クリントンの旧友が出席していたことも根拠のひとつでした。

 ヒラリーはオバマの政策を引き継ぎ、ウクライナを利用してロシアと対決する道を進んで戦争に近づくと見られていました。そしてキッシンジャーが動きます。2016年2月10日に彼はロシアを訪問してプーチン大統領と会談、米露の関係修復に動きます。そして大統領候補として浮上したのがドナルド・トランプでした。このトランプの勝利で最悪の事態は避けられたと言えるでしょうが、ネオコンの圧力を跳ね返す能力はありませんでした。

 2014年のクーデターは1990年代にネオコンが始めた旧ソ連圏制圧作戦の一環であり、唐突にクーデターが引き起こされたわけではありません。NATOを東へ拡大させ、ユーゴスラビアを先制攻撃して解体したのですが、これは時間をかけた「バルバロッサ作戦」のように見えます。

 1991年12月にソ連が消滅した後、アメリカの有力メディアは旧ソ連圏を破壊するべきだとするプロパガンダを展開しますが、当初、そうした圧力にビル・クリントン政権は抵抗していました。

 しかし、国務長官がウォーレン・クリストファーからマデリーン・オルブライトへ1997年1月に交代すると状況は一変、1998年4月にアメリカ上院はNATO拡大を承認します。そうした動きを懸念したひとりが「封じ込め政策」で有名なジョージ・ケナンでした。​NATOの拡大がロシアを新たな冷戦に向かわせると彼は警告​しています。

 しかし、事態はケナンが懸念した方向へ動いていきます。1999年3月にNATOはユーゴスラビアを先制攻撃、スロボダン・ミロシェヴィッチ大統領の自宅を破壊しただけでなく、中国大使館も爆撃しました。そして2001年9月11日にニューヨークの世界貿易センターとバージニア州アーリントンの国防総省本部庁舎(ペンタゴン)が攻撃され、人びとがショックで呆然としている間にアメリカ国内ではファシズム化が進行、国外では侵略戦争が始まります。ネオコンが実権を握りました。その後アメリカが行った侵略戦争は本ブログで繰り返し書いて通りです。そして2014年2月のクーデター。

 キッシンジャーのウクライナ情勢に関する論評が発表された翌月、ウラジミル・プーチン大統領の側近として知られているセルゲイ・グラジエフは、強大な軍事力を持つ勢力がロシアとの戦争を狙っていると指摘しました。まずドンバス、次にクリミアを奪いにくると彼は主張、ビクトリア・ヌランドがオデッサでウクライナのエージェントがロシアと戦争することを望んでいると語ったともしています。ロシアに残された選択は「戦争か不名誉か」だ彼は考えていました。

 こうした背景を理解しなければ、なぜプーチン大統領が2月21日にドンバスの独立を承認、2月24日にロシア軍はウクライナに対する攻撃を始めたのかが理解できないでしょう。ネオコンやその手下である欧米エリートはロシアが「不名誉」を選ぶと考えたのかもしれませんが、そうならないとケナンやキッシンジャーは懸念していました。

 ロシア軍は巡航ミサイル「カリブル」で航空基地やアメリカ国防総省の生物兵器研究開発施設が破壊されたと言われています。その直前、2月17日頃からウクライナ東部ではウクライナ側からドンバスへの攻撃が激しくなり、18日、19日とエスカレートしていました。

 作戦が始まるとロシア軍は文書の回収に力を入れ、​3月に予定されていたドンバスに対する攻撃計画に関する証拠や生物兵器の研究開発に関する証拠を発見したと発表、その文書も公開​しています。

 そうした文書によると、ボロディミル・ゼレンスキー大統領が1月18日に出した指示に基づいて作戦を作成、ニコライ・バラン上級大将が1月22日に指令書へ署名したということです。そしてドンバス攻撃の準備が始まり、2月中には準備を終えました。作戦の開始時期は3月になっていたようです。

 また、ロシア軍の核生物化学防護部隊を率いているイゴール・キリロフ中将は3月7日、ウクライナの研究施設で回収した文書から同国にはアメリカのDTRA(国防脅威削減局)にコントロールされた研究施設が30カ所あると語っていますが、そうした施設の一部は存在をアメリカ大使館も認めていました。

 ロシア国防省によると、ウクライナの研究施設で鳥、コウモリ、爬虫類の病原体を扱う予定があり、ロシアやウクライナを含む地域を移動する鳥を利用して病原体を広める研究もしていたと言います。

 ウクライナの研究施設に保管されていたサンプルが証拠隠滅のために破壊されているとロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は繰り返していますが、ロイターによると、ロシア軍がウクライナへの軍事作戦を始めた直後に​WHO(世界保健機関)はウクライナの保健省に対し、危険性の高い病原体を破壊するように強く勧めた​と伝えています。

 ロシア軍に文書を回収されたこともあると思いますが、​3月8日にはビクトリア・ヌランド国務次官が上院外交委員会でウクライナにおける生物化学兵器について質問され、兵器として使用できる危険な病原体を「研究」する施設が存在することを認めました​。

 3月18日開かれた国連安全保障理事会の緊急会合では、ロシア軍がウクライナで回収した文書に基づき、アメリカの生物化学兵器の研究開発について議論されました。

 アメリカはロシアが提出した情報に「偽情報」というタグをつけ、その主張にイギリス、アイルランド、フランス、アルバニア、ノルウェーが同調しましたが、中国、ブラジル、メキシコ、インド、ガーナ、ケニヤ、ガボンはロシアが提供した情報を重要だと認識、調査するべきだとしています。

 3月13日にポーランドとの国境から25キロメートルほどの場所にあるヤボリウ基地をロシア軍は巡航ミサイル「カリブル」で攻撃しました。約1000キロメートルを飛行、ターゲットを正確に捉えています。​ここはNATOの兵站基地​で、​ウクライナ軍や傭兵1000名ほどが携帯式対戦車ミサイル「ジャベリン」などを使った訓練を受けてる​と伝えられています。

 3月18日にロシア軍は超音速(マッハ10)ミサイル「Kh-47M2キンジャール」でウクライナ西部にあるデリャテンの地下武器庫を、また沿岸防衛システムの「K-300Pバスチオン-P」でオデッサ地域の無線監視センターをそれぞれ破壊したとも発表しました。

 アメリカの国防総省はロシアが超音速ミサイルを保有していると思えないとしていますが、実際にロシア軍が保有、使用したとするなら、アメリカ軍の装備が全て時代遅れになってしまうと言われています。

 外交問題評議会(CFR)が発行している定期刊行物​「フォーリン・アフェアーズ」の2006年3/4月号に掲載されたキール・リーバーとダリル・プレスの論文​では、アメリカ軍の先制第1撃でロシアと中国の長距離核兵器を破壊できるようになる日は近いとされていましたが、ロシアが超音速ミサイルを持ったなら、アメリカの長距離核兵器は全て破壊されてしまう可能性があります。

 現在、アメリカはロシアに対して経済戦争を仕掛けていますが、ロシアは外国への依存度が低く、アメリカの「制裁」は西側、特にEUへ大きなダメージを与えると見られています。アメリカはロシアの主要金融機関7行をSWIFT(国際銀行間通信協会)から排除しましたが、ロシアはすでにこうした事態を想定し、SPFS(金融メッセージ転送システム)を稼働させています。

 ジョー・バイデン政権の経済制裁は抜け穴だらけと言われていますが、本当にロシアや中国と経済戦争を始めたなら、アメリカ、EU、そして日本は深刻な事態になります。「自爆攻撃」と揶揄されるのはそのためです。

 ​3月21日にバイデン大統領は世界が「新秩序」へ移行しつつあり、アメリカはその新秩序を先導すると語りました​。新しい時代に入ることは間違いないでしょうが、バイデンが言うようにはならない可能性が高いでしょう。

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202203250000/
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/1525.html#c3

[近代史5] ロシア・ウクライナの歴史と現代史 中川隆
49. 中川隆[-13447] koaQ7Jey 2022年3月25日 00:24:49 : 7PVKZcCBCU : dWR2bzBCTWZtaHM=[6]

2022.03.25XML
 歴史は因果の連鎖であり、ひとつの出来事を理解するためにはその鎖をさかのぼる必要がありますが、その作業を続けていくと切りがありません。そこで節目を探し、そこから始めることになるのです。

 現在のウクライナ情勢は2014年2月にバラク・オバマ政権がネオ・ナチを使って行ったクーデターによって作り出されました。ウクライナ東部のドンバス(ドネツクやルガンスク)における戦闘もその時から始まっています。

 クーデターの3カ月後、​ヘンリー・キッシンジャー​はワシントン・ポスト紙に投稿した論評でロシアの歴史は9世紀から13世紀まで存在したゆるい連合体「キエフ公国」から始まると指摘、ロシアとウクライナの関係が特殊だと説明します。現在の戦略的の意味にとどまらず、そうした歴史を考える必要があると言うことです。

 2015年になると「次期アメリカ大統領」はヒラリー・クリントンで内定したという噂が流れました。2015年6月にオーストリアで開かれたビルダーバーグ・グループの会合へジム・メッシナというヒラリー・クリントンの旧友が出席していたことも根拠のひとつでした。

 ヒラリーはオバマの政策を引き継ぎ、ウクライナを利用してロシアと対決する道を進んで戦争に近づくと見られていました。そしてキッシンジャーが動きます。2016年2月10日に彼はロシアを訪問してプーチン大統領と会談、米露の関係修復に動きます。そして大統領候補として浮上したのがドナルド・トランプでした。このトランプの勝利で最悪の事態は避けられたと言えるでしょうが、ネオコンの圧力を跳ね返す能力はありませんでした。

 2014年のクーデターは1990年代にネオコンが始めた旧ソ連圏制圧作戦の一環であり、唐突にクーデターが引き起こされたわけではありません。NATOを東へ拡大させ、ユーゴスラビアを先制攻撃して解体したのですが、これは時間をかけた「バルバロッサ作戦」のように見えます。

 1991年12月にソ連が消滅した後、アメリカの有力メディアは旧ソ連圏を破壊するべきだとするプロパガンダを展開しますが、当初、そうした圧力にビル・クリントン政権は抵抗していました。

 しかし、国務長官がウォーレン・クリストファーからマデリーン・オルブライトへ1997年1月に交代すると状況は一変、1998年4月にアメリカ上院はNATO拡大を承認します。そうした動きを懸念したひとりが「封じ込め政策」で有名なジョージ・ケナンでした。​NATOの拡大がロシアを新たな冷戦に向かわせると彼は警告​しています。

 しかし、事態はケナンが懸念した方向へ動いていきます。1999年3月にNATOはユーゴスラビアを先制攻撃、スロボダン・ミロシェヴィッチ大統領の自宅を破壊しただけでなく、中国大使館も爆撃しました。そして2001年9月11日にニューヨークの世界貿易センターとバージニア州アーリントンの国防総省本部庁舎(ペンタゴン)が攻撃され、人びとがショックで呆然としている間にアメリカ国内ではファシズム化が進行、国外では侵略戦争が始まります。ネオコンが実権を握りました。その後アメリカが行った侵略戦争は本ブログで繰り返し書いて通りです。そして2014年2月のクーデター。

 キッシンジャーのウクライナ情勢に関する論評が発表された翌月、ウラジミル・プーチン大統領の側近として知られているセルゲイ・グラジエフは、強大な軍事力を持つ勢力がロシアとの戦争を狙っていると指摘しました。まずドンバス、次にクリミアを奪いにくると彼は主張、ビクトリア・ヌランドがオデッサでウクライナのエージェントがロシアと戦争することを望んでいると語ったともしています。ロシアに残された選択は「戦争か不名誉か」だ彼は考えていました。

 こうした背景を理解しなければ、なぜプーチン大統領が2月21日にドンバスの独立を承認、2月24日にロシア軍はウクライナに対する攻撃を始めたのかが理解できないでしょう。ネオコンやその手下である欧米エリートはロシアが「不名誉」を選ぶと考えたのかもしれませんが、そうならないとケナンやキッシンジャーは懸念していました。

 ロシア軍は巡航ミサイル「カリブル」で航空基地やアメリカ国防総省の生物兵器研究開発施設が破壊されたと言われています。その直前、2月17日頃からウクライナ東部ではウクライナ側からドンバスへの攻撃が激しくなり、18日、19日とエスカレートしていました。

 作戦が始まるとロシア軍は文書の回収に力を入れ、​3月に予定されていたドンバスに対する攻撃計画に関する証拠や生物兵器の研究開発に関する証拠を発見したと発表、その文書も公開​しています。

 そうした文書によると、ボロディミル・ゼレンスキー大統領が1月18日に出した指示に基づいて作戦を作成、ニコライ・バラン上級大将が1月22日に指令書へ署名したということです。そしてドンバス攻撃の準備が始まり、2月中には準備を終えました。作戦の開始時期は3月になっていたようです。

 また、ロシア軍の核生物化学防護部隊を率いているイゴール・キリロフ中将は3月7日、ウクライナの研究施設で回収した文書から同国にはアメリカのDTRA(国防脅威削減局)にコントロールされた研究施設が30カ所あると語っていますが、そうした施設の一部は存在をアメリカ大使館も認めていました。

 ロシア国防省によると、ウクライナの研究施設で鳥、コウモリ、爬虫類の病原体を扱う予定があり、ロシアやウクライナを含む地域を移動する鳥を利用して病原体を広める研究もしていたと言います。

 ウクライナの研究施設に保管されていたサンプルが証拠隠滅のために破壊されているとロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は繰り返していますが、ロイターによると、ロシア軍がウクライナへの軍事作戦を始めた直後に​WHO(世界保健機関)はウクライナの保健省に対し、危険性の高い病原体を破壊するように強く勧めた​と伝えています。

 ロシア軍に文書を回収されたこともあると思いますが、​3月8日にはビクトリア・ヌランド国務次官が上院外交委員会でウクライナにおける生物化学兵器について質問され、兵器として使用できる危険な病原体を「研究」する施設が存在することを認めました​。

 3月18日開かれた国連安全保障理事会の緊急会合では、ロシア軍がウクライナで回収した文書に基づき、アメリカの生物化学兵器の研究開発について議論されました。

 アメリカはロシアが提出した情報に「偽情報」というタグをつけ、その主張にイギリス、アイルランド、フランス、アルバニア、ノルウェーが同調しましたが、中国、ブラジル、メキシコ、インド、ガーナ、ケニヤ、ガボンはロシアが提供した情報を重要だと認識、調査するべきだとしています。

 3月13日にポーランドとの国境から25キロメートルほどの場所にあるヤボリウ基地をロシア軍は巡航ミサイル「カリブル」で攻撃しました。約1000キロメートルを飛行、ターゲットを正確に捉えています。​ここはNATOの兵站基地​で、​ウクライナ軍や傭兵1000名ほどが携帯式対戦車ミサイル「ジャベリン」などを使った訓練を受けてる​と伝えられています。

 3月18日にロシア軍は超音速(マッハ10)ミサイル「Kh-47M2キンジャール」でウクライナ西部にあるデリャテンの地下武器庫を、また沿岸防衛システムの「K-300Pバスチオン-P」でオデッサ地域の無線監視センターをそれぞれ破壊したとも発表しました。

 アメリカの国防総省はロシアが超音速ミサイルを保有していると思えないとしていますが、実際にロシア軍が保有、使用したとするなら、アメリカ軍の装備が全て時代遅れになってしまうと言われています。

 外交問題評議会(CFR)が発行している定期刊行物​「フォーリン・アフェアーズ」の2006年3/4月号に掲載されたキール・リーバーとダリル・プレスの論文​では、アメリカ軍の先制第1撃でロシアと中国の長距離核兵器を破壊できるようになる日は近いとされていましたが、ロシアが超音速ミサイルを持ったなら、アメリカの長距離核兵器は全て破壊されてしまう可能性があります。

 現在、アメリカはロシアに対して経済戦争を仕掛けていますが、ロシアは外国への依存度が低く、アメリカの「制裁」は西側、特にEUへ大きなダメージを与えると見られています。アメリカはロシアの主要金融機関7行をSWIFT(国際銀行間通信協会)から排除しましたが、ロシアはすでにこうした事態を想定し、SPFS(金融メッセージ転送システム)を稼働させています。

 ジョー・バイデン政権の経済制裁は抜け穴だらけと言われていますが、本当にロシアや中国と経済戦争を始めたなら、アメリカ、EU、そして日本は深刻な事態になります。「自爆攻撃」と揶揄されるのはそのためです。

 ​3月21日にバイデン大統領は世界が「新秩序」へ移行しつつあり、アメリカはその新秩序を先導すると語りました​。新しい時代に入ることは間違いないでしょうが、バイデンが言うようにはならない可能性が高いでしょう。

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202203250000/
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/472.html#c49

[近代史5] ウクライナ大統領ゼレンスキーの正体 中川隆
4. 中川隆[-13446] koaQ7Jey 2022年3月25日 00:43:03 : 7PVKZcCBCU : dWR2bzBCTWZtaHM=[7]
※LIVE 3/24 16:00〜『ひとりがたり馬渕睦夫 #73』ウクライナ紛争―歴史の教訓


http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/1525.html#c4
[近代史5] ロシアのウクライナ侵攻 _ すべては事前合意ができていた 中川隆
17. 中川隆[-13445] koaQ7Jey 2022年3月25日 00:43:49 : 7PVKZcCBCU : dWR2bzBCTWZtaHM=[8]
※LIVE 3/24 16:00〜『ひとりがたり馬渕睦夫 #73』ウクライナ紛争―歴史の教訓


http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/1509.html#c17
[近代史5] ロシア・ウクライナの歴史と現代史 中川隆
50. 中川隆[-13444] koaQ7Jey 2022年3月25日 00:44:25 : 7PVKZcCBCU : dWR2bzBCTWZtaHM=[9]
※LIVE 3/24 16:00〜『ひとりがたり馬渕睦夫 #73』ウクライナ紛争―歴史の教訓


http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/472.html#c50
[近代史5] ロシア・ウクライナの歴史と現代史 中川隆
51. 中川隆[-13443] koaQ7Jey 2022年3月25日 00:49:46 : 7PVKZcCBCU : dWR2bzBCTWZtaHM=[10]
※LIVE 3/21 16:00〜『ノンフィクション作家 河添恵子 #48』バイデン家と再燃するウクライナ・ゲート〜深い闇は真実か⁉


http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/472.html#c51
[近代史5] ロシアのウクライナ侵攻 _ すべては事前合意ができていた 中川隆
18. 中川隆[-13442] koaQ7Jey 2022年3月25日 00:50:05 : 7PVKZcCBCU : dWR2bzBCTWZtaHM=[11]
※LIVE 3/21 16:00〜『ノンフィクション作家 河添恵子 #48』バイデン家と再燃するウクライナ・ゲート〜深い闇は真実か⁉


http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/1509.html#c18
[近代史5] ウクライナ大統領ゼレンスキーの正体 中川隆
5. 中川隆[-13441] koaQ7Jey 2022年3月25日 00:50:24 : 7PVKZcCBCU : dWR2bzBCTWZtaHM=[12]
※LIVE 3/21 16:00〜『ノンフィクション作家 河添恵子 #48』バイデン家と再燃するウクライナ・ゲート〜深い闇は真実か⁉


http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/1525.html#c5
[近代史5] ウクライナ大統領ゼレンスキーの正体 中川隆
6. 中川隆[-13440] koaQ7Jey 2022年3月25日 00:53:14 : 7PVKZcCBCU : dWR2bzBCTWZtaHM=[13]
2022.03.24XML
ネオ・ナチが敗走、市民が西側メディアにとって都合の悪い事実を語り始めた
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202203240000/

 西側の有力メディアはウクライナの戦況について、「勇敢な市民が邪悪な侵略軍に立ち向かい、勝利する」というダビデとゴリアテ的なハリウッド風の話を流しているが、ネオ・ナチの親衛隊は敗走、ロシア軍は作戦通りに支配地を広げているようだ。

 ロシア軍の支配地域が拡大するにつれ、ネオ・ナチへの恐怖から解放された人びとが口を開き始めた。​マリウポリから脱出できた住民のひとりはカメラの前で市内の状況を説明​している。

 市街戦で住民が死亡することを避けるため、ロシア軍はマリウポリからザポリージャをつなぐ市民の脱出ルートを設定、そのプランをICRC(赤十字国際委員会)へ通知している。3月5日午前11時から脱出が始まる予定だったが、ウクライナ兵に阻止された。親衛隊は住民が脱出することを嫌い、外へ出ようとする人びとを銃撃したとしている。

 親衛隊の中核、「アゾフ大隊(またはアゾフ連隊)」だが、証言した男性によると、若い女性はアゾフ大隊のメンバーが隠れている地下室へ連れて行かれレイプされているとも語っていた。またマリウポリ空港の地下にはSBU(ウクライナの治安機関)の「図書館」と呼ばれる秘密刑務所があり、拷問も行われていたとする証言がある。

 ロシア軍がウクライナを攻撃し始めた直後、西側メディアは「目が青く、ブロンドのキリスト教徒」、要するに北欧系の難民は助けなければならないと叫んでいたが、西側メディアが言うところの「医療天使」に所属する弁護士、ジャナディ・ドラザンコはウクライナのメディアに対し、部下の医師たちに対し、ロシア人捕虜は全員去勢するよう命じたと語った。ロシア人は人間でなくゴキブリだからだという。

 さすがにこの発言ば問題になり、ドラザンコは取り消すが、これは彼らの本音だろう。第2次世界大戦当時にもウクライナの「民族主義者」は同じように考えていた。その民族主義者の中で最も反ロシア感情の強い人びとがステファン・バンデラの周辺に集まり、OUN・Bを結成したのである。その流れを汲んでいるのがウクライナのネオ・ナチだ。

 カメラの前で証言した人物も西側メディアがロシア軍が攻撃したと伝えていた産婦人科病院は医師や看護師などスタッフ、そして患者は追い出され、戦闘員が入って要塞化されていたとしている。劇場を破壊したのはアゾフ大隊だとも語っている。

 病院についてはオンライン新聞の「レンタ・ル」もマリウポリから脱出した別の人物から同じ証言を得ている。その記事が掲載されたのは現地時間で3月8日午前0時1分。マリウポリからの避難民を取材したのだが、その避難民によると、​2月28日に制服を着た兵士が問題の産婦人科病院へやってきて、全ての鍵を閉め、病院のスタッフを追い払って銃撃ポイントを作った​としている。証言内容は同じだ。

 ロシア軍がウクライナに対する攻撃を始めたのは2月24日だが、その前からドンバス(ドネツクとルガンスク)の周辺には親衛隊のほか、アメリカの傭兵会社アカデミー(ブラックウォーター)などが派遣した戦闘員、さらにウクライナ軍の兵士を訓練するという名目でアメリカの特殊部隊員が入っていたと言われていた。

 また、​CIAは2015年からウクライナの特殊部隊員をアメリカ南部で訓練しているとも伝えられている​。ドンバス側の発表によると、今回の戦闘でアメリカ人「教官」3名、マイケル・ホーカー大尉、ローガン・シュラム中尉、クルーズ・トブリン中尉の死亡を確認したという。

 アゾフ大隊はドンバスのマリウポリを拠点にしてきたが、すでに半分はロシア軍が制圧したと伝えられている。マリウポリにいた戦闘員の相当数はロシア軍が包囲する前に脱出したが、アゾフ大隊のメンバーは残ったようだ。追い詰められたアゾフ大隊は住民を人質に立てこもっているという。

 この武装集団は2014年5月、「右派セクター」が中心になって編成された。右派セクターを2013年11月に組織した人物がドミトロ・ヤロシュとアンドリー・ビレツキー。右派セクターは2014年2月のクーデターで中心的な役割を果たした。

 ウクライナはNATO加盟国でないが、ヤロシュは2007年、NATOの秘密部隊ネットワークに組み込まれている。その当時、アメリカNATO大使を務めていた人物がクーデターを指揮することになるビクトリア・ヌランドだ。

 アゾフ大隊の創設を資金面から支えていた人物はイゴール・コロモイスキー。ウクライナ、キプロス、イスラエルの三重国籍を持つシオニストの富豪だ。この人物だけでなく、アメリカの「ユダヤ系富豪」がウクライナのネオ・ナチのスポンサーを務めてきた。

 第2次世界大戦の終盤からアメリカ支配層の一部はナチスの幹部や協力者の逃亡を助け、保護、訓練、工作に使うこともあった。その後継者も育成している。そうしたネットワークを通じて世界各地、例えばブラジル、クロアチア、スペイン、アメリカ、フランス、ギリシャ、イタリア、スロバキア、チェコ、イギリス、スカンジナビア諸国、そしてロシアからメンバーを集めている。ウクライナでは10代の若者1万5000人ほどを集めて訓練してきたとも言われている。

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202203240000/  
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/1525.html#c6

[近代史5] ウクライナ大統領ゼレンスキーの正体 中川隆
7. 中川隆[-13439] koaQ7Jey 2022年3月25日 01:00:11 : 7PVKZcCBCU : dWR2bzBCTWZtaHM=[14]
2022.03.14XML
公然とロシア侵略を進めてきた米英にとって止めの一手がウクライナのNATO化
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202203140002/

 ウラジミル・プーチン露大統領がドンバス(ドネツクやルガンスク)の独立を承認する2日前、ウクライナの政治家、オレグ・ツァロフは「​大虐殺が準備されている​」と題する緊急アピールを発表していた。ボロディミル・ゼレンスキー大統領がごく近い将来、ドンバスで軍事作戦を開始するという情報をキエフから得たというのだ。

 それによると、この地域を制圧した後、キエフ体制に従わない住民を「浄化」するという内容で、西側からの承認を得ているともしていた。この作戦と並行してSBU(ウクライナ保安庁)はネオ・ナチと共同で「親ロシア派」の粛清を実行することにもなっていたとされている。戦闘が始まった後、ロシア軍はウクライナ軍が残した文書を回収、​3月にドンバス(ドネツクやルガンスク)をウクライナ軍は攻撃する計画だった​ことが判明したという。こうした計画をドンバスやロシア政府が察知していた可能性はある。

 ロシア政府は軍事作戦を始めた際、ゼレンスキー政権に対し、クリミアとセバストポリがロシア領だと認めてNATO加盟をウクライナは断念し、非武装化(攻撃的な軍事施設や兵器を持たない)して中立を宣言するように求めた。そして「非ナチ化」も目標のひとつにしている。

 現在のウクライナ体制は2014年2月にバラク・オバマ政権がネオ・ナチを使ったクーデターで作り上げた。それ以来、ネオ・ナチはウクライナで大きな影響力を維持している。そのクーデターを現場で指揮していたのが国務次官補だったビクトリア・ヌランドであり、ホワイトハウスで担当していたのが副大統領を務めていたジョー・バイデンだ。現在、ヌランドは国務次官、バイデンは大統領をそれぞれ務めている。ウクライナとナチズムとの関係は本ブログでも繰り返し書いてきたので今回は割愛するが、この問題を避けてウクライナ情勢を理解することは不可能だ。

 ロシア軍はウクライナに対する攻撃を巡航ミサイル「カリブル」の発射で始めた。ハリコフ、クラマトルスク、ドニプロ、マリウポリ、ザポリージャ、そしてキエフで爆発音が聞かれたと伝えられているのだが、アメリカ軍がウクライナに保有していた生物兵器の研究開発施設も攻撃のターゲットだったとする分析がアメリカで流れた。

 ウクライナにアメリカが生物化学兵器の研究施設を保有していたことは現地のアメリカ大使館も認めていた。一時削除されていたが、隠しようがない。しかも​ヌランド国務次官は3月8日、上院外交委員会でウクライナにおける生物化学兵器について質問され、そうした研究施設が存在することを否定しなかった​。

 そのWHOはロシア軍がウクライナへの軍事作戦を始めた直後、​ウクライナの保健省に対し、危険性の高い病原体を破壊するように強く勧めた​とロイターは伝えている。WHOはウクライナにあるアメリカ軍の研究施設で危険度の高い病原体を扱っていることを知っていた。

 ウクライナでアメリカの生物兵器の研究開発施設を建設するという話が流れたのは2013年のことだった。アメリカ国防総省がハリコフ周辺にレベル3のバイオ研究施設を作ろうとしていると訴えるリーフレットがまかれたのだ。実際、建設されたとされている。このほかドニプロ、ミコライフ、リビフ、ウジホロド、テルノポリ、ビンニツヤ、キエフにも施設があり、研究員は外交特権で守られていたという。

 こうした施設は「エコヘルス連合」も」運営に参加しているとされているのだが、この構図は武漢病毒研究所(WIV)と似ている。アンソニー・ファウチが所長を務めるNIAID(国立アレルギー感染症研究所)は2014年からコロナウイルスの研究費としてピーター・ダスザクの「エコヘルス連合」へ数百万ドルを提供、その一部はWIVの研究員へ提供されていたと伝えられているのだ。エコヘルス連合はWHO(世界保健機関)にアドバイスする立場にもある。それだけでなく、NIAIDの上部機関である​NIH(国立衛生研究所)からWIVへ研究費として370万ドルが提供​されていたとも伝えられている。

 ロシア軍は自国の安全が脅かされることを容認しないとしてウクライナを攻撃した。核弾頭を搭載できる超音速ミサイルだけでなく、生物化学兵器やネオ・ナチの問題もある。アメリカはモスクワを5分程度で核攻撃できるミサイルをウクライナに配備し、危険度の高い生物化学兵器を研究開発する施設を建設、第2次世界大戦でロシア人を惨殺したナチスの後継者にウクライナを任せている。そのナチスにはウクライナのステファン・バンデラ(OUN・B)も含まれている。

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202203140002/
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/1525.html#c7

[近代史5] ロシア・ウクライナの歴史と現代史 中川隆
52. 中川隆[-13438] koaQ7Jey 2022年3月25日 01:01:13 : 7PVKZcCBCU : dWR2bzBCTWZtaHM=[15]
2022.03.24XML
ネオ・ナチが敗走、市民が西側メディアにとって都合の悪い事実を語り始めた
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202203240000/
 西側の有力メディアはウクライナの戦況について、「勇敢な市民が邪悪な侵略軍に立ち向かい、勝利する」というダビデとゴリアテ的なハリウッド風の話を流しているが、ネオ・ナチの親衛隊は敗走、ロシア軍は作戦通りに支配地を広げているようだ。

 ロシア軍の支配地域が拡大するにつれ、ネオ・ナチへの恐怖から解放された人びとが口を開き始めた。​マリウポリから脱出できた住民のひとりはカメラの前で市内の状況を説明​している。

 市街戦で住民が死亡することを避けるため、ロシア軍はマリウポリからザポリージャをつなぐ市民の脱出ルートを設定、そのプランをICRC(赤十字国際委員会)へ通知している。3月5日午前11時から脱出が始まる予定だったが、ウクライナ兵に阻止された。親衛隊は住民が脱出することを嫌い、外へ出ようとする人びとを銃撃したとしている。

 親衛隊の中核、「アゾフ大隊(またはアゾフ連隊)」だが、証言した男性によると、若い女性はアゾフ大隊のメンバーが隠れている地下室へ連れて行かれレイプされているとも語っていた。またマリウポリ空港の地下にはSBU(ウクライナの治安機関)の「図書館」と呼ばれる秘密刑務所があり、拷問も行われていたとする証言がある。

 ロシア軍がウクライナを攻撃し始めた直後、西側メディアは「目が青く、ブロンドのキリスト教徒」、要するに北欧系の難民は助けなければならないと叫んでいたが、西側メディアが言うところの「医療天使」に所属する弁護士、ジャナディ・ドラザンコはウクライナのメディアに対し、部下の医師たちに対し、ロシア人捕虜は全員去勢するよう命じたと語った。ロシア人は人間でなくゴキブリだからだという。

 さすがにこの発言ば問題になり、ドラザンコは取り消すが、これは彼らの本音だろう。第2次世界大戦当時にもウクライナの「民族主義者」は同じように考えていた。その民族主義者の中で最も反ロシア感情の強い人びとがステファン・バンデラの周辺に集まり、OUN・Bを結成したのである。その流れを汲んでいるのがウクライナのネオ・ナチだ。

 カメラの前で証言した人物も西側メディアがロシア軍が攻撃したと伝えていた産婦人科病院は医師や看護師などスタッフ、そして患者は追い出され、戦闘員が入って要塞化されていたとしている。劇場を破壊したのはアゾフ大隊だとも語っている。

 病院についてはオンライン新聞の「レンタ・ル」もマリウポリから脱出した別の人物から同じ証言を得ている。その記事が掲載されたのは現地時間で3月8日午前0時1分。マリウポリからの避難民を取材したのだが、その避難民によると、​2月28日に制服を着た兵士が問題の産婦人科病院へやってきて、全ての鍵を閉め、病院のスタッフを追い払って銃撃ポイントを作った​としている。証言内容は同じだ。

 ロシア軍がウクライナに対する攻撃を始めたのは2月24日だが、その前からドンバス(ドネツクとルガンスク)の周辺には親衛隊のほか、アメリカの傭兵会社アカデミー(ブラックウォーター)などが派遣した戦闘員、さらにウクライナ軍の兵士を訓練するという名目でアメリカの特殊部隊員が入っていたと言われていた。

 また、​CIAは2015年からウクライナの特殊部隊員をアメリカ南部で訓練しているとも伝えられている​。ドンバス側の発表によると、今回の戦闘でアメリカ人「教官」3名、マイケル・ホーカー大尉、ローガン・シュラム中尉、クルーズ・トブリン中尉の死亡を確認したという。

 アゾフ大隊はドンバスのマリウポリを拠点にしてきたが、すでに半分はロシア軍が制圧したと伝えられている。マリウポリにいた戦闘員の相当数はロシア軍が包囲する前に脱出したが、アゾフ大隊のメンバーは残ったようだ。追い詰められたアゾフ大隊は住民を人質に立てこもっているという。

 この武装集団は2014年5月、「右派セクター」が中心になって編成された。右派セクターを2013年11月に組織した人物がドミトロ・ヤロシュとアンドリー・ビレツキー。右派セクターは2014年2月のクーデターで中心的な役割を果たした。

 ウクライナはNATO加盟国でないが、ヤロシュは2007年、NATOの秘密部隊ネットワークに組み込まれている。その当時、アメリカNATO大使を務めていた人物がクーデターを指揮することになるビクトリア・ヌランドだ。

 アゾフ大隊の創設を資金面から支えていた人物はイゴール・コロモイスキー。ウクライナ、キプロス、イスラエルの三重国籍を持つシオニストの富豪だ。この人物だけでなく、アメリカの「ユダヤ系富豪」がウクライナのネオ・ナチのスポンサーを務めてきた。

 第2次世界大戦の終盤からアメリカ支配層の一部はナチスの幹部や協力者の逃亡を助け、保護、訓練、工作に使うこともあった。その後継者も育成している。そうしたネットワークを通じて世界各地、例えばブラジル、クロアチア、スペイン、アメリカ、フランス、ギリシャ、イタリア、スロバキア、チェコ、イギリス、スカンジナビア諸国、そしてロシアからメンバーを集めている。ウクライナでは10代の若者1万5000人ほどを集めて訓練してきたとも言われている。

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202203240000/  


▲△▽▼


2022.03.14XML
公然とロシア侵略を進めてきた米英にとって止めの一手がウクライナのNATO化
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202203140002/
 ウラジミル・プーチン露大統領がドンバス(ドネツクやルガンスク)の独立を承認する2日前、ウクライナの政治家、オレグ・ツァロフは「​大虐殺が準備されている​」と題する緊急アピールを発表していた。ボロディミル・ゼレンスキー大統領がごく近い将来、ドンバスで軍事作戦を開始するという情報をキエフから得たというのだ。

 それによると、この地域を制圧した後、キエフ体制に従わない住民を「浄化」するという内容で、西側からの承認を得ているともしていた。この作戦と並行してSBU(ウクライナ保安庁)はネオ・ナチと共同で「親ロシア派」の粛清を実行することにもなっていたとされている。戦闘が始まった後、ロシア軍はウクライナ軍が残した文書を回収、​3月にドンバス(ドネツクやルガンスク)をウクライナ軍は攻撃する計画だった​ことが判明したという。こうした計画をドンバスやロシア政府が察知していた可能性はある。

 ロシア政府は軍事作戦を始めた際、ゼレンスキー政権に対し、クリミアとセバストポリがロシア領だと認めてNATO加盟をウクライナは断念し、非武装化(攻撃的な軍事施設や兵器を持たない)して中立を宣言するように求めた。そして「非ナチ化」も目標のひとつにしている。

 現在のウクライナ体制は2014年2月にバラク・オバマ政権がネオ・ナチを使ったクーデターで作り上げた。それ以来、ネオ・ナチはウクライナで大きな影響力を維持している。そのクーデターを現場で指揮していたのが国務次官補だったビクトリア・ヌランドであり、ホワイトハウスで担当していたのが副大統領を務めていたジョー・バイデンだ。現在、ヌランドは国務次官、バイデンは大統領をそれぞれ務めている。ウクライナとナチズムとの関係は本ブログでも繰り返し書いてきたので今回は割愛するが、この問題を避けてウクライナ情勢を理解することは不可能だ。

 ロシア軍はウクライナに対する攻撃を巡航ミサイル「カリブル」の発射で始めた。ハリコフ、クラマトルスク、ドニプロ、マリウポリ、ザポリージャ、そしてキエフで爆発音が聞かれたと伝えられているのだが、アメリカ軍がウクライナに保有していた生物兵器の研究開発施設も攻撃のターゲットだったとする分析がアメリカで流れた。

 ウクライナにアメリカが生物化学兵器の研究施設を保有していたことは現地のアメリカ大使館も認めていた。一時削除されていたが、隠しようがない。しかも​ヌランド国務次官は3月8日、上院外交委員会でウクライナにおける生物化学兵器について質問され、そうした研究施設が存在することを否定しなかった​。

 そのWHOはロシア軍がウクライナへの軍事作戦を始めた直後、​ウクライナの保健省に対し、危険性の高い病原体を破壊するように強く勧めた​とロイターは伝えている。WHOはウクライナにあるアメリカ軍の研究施設で危険度の高い病原体を扱っていることを知っていた。

 ウクライナでアメリカの生物兵器の研究開発施設を建設するという話が流れたのは2013年のことだった。アメリカ国防総省がハリコフ周辺にレベル3のバイオ研究施設を作ろうとしていると訴えるリーフレットがまかれたのだ。実際、建設されたとされている。このほかドニプロ、ミコライフ、リビフ、ウジホロド、テルノポリ、ビンニツヤ、キエフにも施設があり、研究員は外交特権で守られていたという。

 こうした施設は「エコヘルス連合」も」運営に参加しているとされているのだが、この構図は武漢病毒研究所(WIV)と似ている。アンソニー・ファウチが所長を務めるNIAID(国立アレルギー感染症研究所)は2014年からコロナウイルスの研究費としてピーター・ダスザクの「エコヘルス連合」へ数百万ドルを提供、その一部はWIVの研究員へ提供されていたと伝えられているのだ。エコヘルス連合はWHO(世界保健機関)にアドバイスする立場にもある。それだけでなく、NIAIDの上部機関である​NIH(国立衛生研究所)からWIVへ研究費として370万ドルが提供​されていたとも伝えられている。

 ロシア軍は自国の安全が脅かされることを容認しないとしてウクライナを攻撃した。核弾頭を搭載できる超音速ミサイルだけでなく、生物化学兵器やネオ・ナチの問題もある。アメリカはモスクワを5分程度で核攻撃できるミサイルをウクライナに配備し、危険度の高い生物化学兵器を研究開発する施設を建設、第2次世界大戦でロシア人を惨殺したナチスの後継者にウクライナを任せている。そのナチスにはウクライナのステファン・バンデラ(OUN・B)も含まれている。

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202203140002/
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/472.html#c52

[近代史5] ロシアのウクライナ侵攻 _ すべては事前合意ができていた 中川隆
19. 中川隆[-13437] koaQ7Jey 2022年3月25日 01:01:38 : 7PVKZcCBCU : dWR2bzBCTWZtaHM=[16]
2022.03.24XML
ネオ・ナチが敗走、市民が西側メディアにとって都合の悪い事実を語り始めた
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202203240000/
 西側の有力メディアはウクライナの戦況について、「勇敢な市民が邪悪な侵略軍に立ち向かい、勝利する」というダビデとゴリアテ的なハリウッド風の話を流しているが、ネオ・ナチの親衛隊は敗走、ロシア軍は作戦通りに支配地を広げているようだ。

 ロシア軍の支配地域が拡大するにつれ、ネオ・ナチへの恐怖から解放された人びとが口を開き始めた。​マリウポリから脱出できた住民のひとりはカメラの前で市内の状況を説明​している。

 市街戦で住民が死亡することを避けるため、ロシア軍はマリウポリからザポリージャをつなぐ市民の脱出ルートを設定、そのプランをICRC(赤十字国際委員会)へ通知している。3月5日午前11時から脱出が始まる予定だったが、ウクライナ兵に阻止された。親衛隊は住民が脱出することを嫌い、外へ出ようとする人びとを銃撃したとしている。

 親衛隊の中核、「アゾフ大隊(またはアゾフ連隊)」だが、証言した男性によると、若い女性はアゾフ大隊のメンバーが隠れている地下室へ連れて行かれレイプされているとも語っていた。またマリウポリ空港の地下にはSBU(ウクライナの治安機関)の「図書館」と呼ばれる秘密刑務所があり、拷問も行われていたとする証言がある。

 ロシア軍がウクライナを攻撃し始めた直後、西側メディアは「目が青く、ブロンドのキリスト教徒」、要するに北欧系の難民は助けなければならないと叫んでいたが、西側メディアが言うところの「医療天使」に所属する弁護士、ジャナディ・ドラザンコはウクライナのメディアに対し、部下の医師たちに対し、ロシア人捕虜は全員去勢するよう命じたと語った。ロシア人は人間でなくゴキブリだからだという。

 さすがにこの発言ば問題になり、ドラザンコは取り消すが、これは彼らの本音だろう。第2次世界大戦当時にもウクライナの「民族主義者」は同じように考えていた。その民族主義者の中で最も反ロシア感情の強い人びとがステファン・バンデラの周辺に集まり、OUN・Bを結成したのである。その流れを汲んでいるのがウクライナのネオ・ナチだ。

 カメラの前で証言した人物も西側メディアがロシア軍が攻撃したと伝えていた産婦人科病院は医師や看護師などスタッフ、そして患者は追い出され、戦闘員が入って要塞化されていたとしている。劇場を破壊したのはアゾフ大隊だとも語っている。

 病院についてはオンライン新聞の「レンタ・ル」もマリウポリから脱出した別の人物から同じ証言を得ている。その記事が掲載されたのは現地時間で3月8日午前0時1分。マリウポリからの避難民を取材したのだが、その避難民によると、​2月28日に制服を着た兵士が問題の産婦人科病院へやってきて、全ての鍵を閉め、病院のスタッフを追い払って銃撃ポイントを作った​としている。証言内容は同じだ。

 ロシア軍がウクライナに対する攻撃を始めたのは2月24日だが、その前からドンバス(ドネツクとルガンスク)の周辺には親衛隊のほか、アメリカの傭兵会社アカデミー(ブラックウォーター)などが派遣した戦闘員、さらにウクライナ軍の兵士を訓練するという名目でアメリカの特殊部隊員が入っていたと言われていた。

 また、​CIAは2015年からウクライナの特殊部隊員をアメリカ南部で訓練しているとも伝えられている​。ドンバス側の発表によると、今回の戦闘でアメリカ人「教官」3名、マイケル・ホーカー大尉、ローガン・シュラム中尉、クルーズ・トブリン中尉の死亡を確認したという。

 アゾフ大隊はドンバスのマリウポリを拠点にしてきたが、すでに半分はロシア軍が制圧したと伝えられている。マリウポリにいた戦闘員の相当数はロシア軍が包囲する前に脱出したが、アゾフ大隊のメンバーは残ったようだ。追い詰められたアゾフ大隊は住民を人質に立てこもっているという。

 この武装集団は2014年5月、「右派セクター」が中心になって編成された。右派セクターを2013年11月に組織した人物がドミトロ・ヤロシュとアンドリー・ビレツキー。右派セクターは2014年2月のクーデターで中心的な役割を果たした。

 ウクライナはNATO加盟国でないが、ヤロシュは2007年、NATOの秘密部隊ネットワークに組み込まれている。その当時、アメリカNATO大使を務めていた人物がクーデターを指揮することになるビクトリア・ヌランドだ。

 アゾフ大隊の創設を資金面から支えていた人物はイゴール・コロモイスキー。ウクライナ、キプロス、イスラエルの三重国籍を持つシオニストの富豪だ。この人物だけでなく、アメリカの「ユダヤ系富豪」がウクライナのネオ・ナチのスポンサーを務めてきた。

 第2次世界大戦の終盤からアメリカ支配層の一部はナチスの幹部や協力者の逃亡を助け、保護、訓練、工作に使うこともあった。その後継者も育成している。そうしたネットワークを通じて世界各地、例えばブラジル、クロアチア、スペイン、アメリカ、フランス、ギリシャ、イタリア、スロバキア、チェコ、イギリス、スカンジナビア諸国、そしてロシアからメンバーを集めている。ウクライナでは10代の若者1万5000人ほどを集めて訓練してきたとも言われている。

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202203240000/  


▲△▽▼


2022.03.14XML
公然とロシア侵略を進めてきた米英にとって止めの一手がウクライナのNATO化
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202203140002/
 ウラジミル・プーチン露大統領がドンバス(ドネツクやルガンスク)の独立を承認する2日前、ウクライナの政治家、オレグ・ツァロフは「​大虐殺が準備されている​」と題する緊急アピールを発表していた。ボロディミル・ゼレンスキー大統領がごく近い将来、ドンバスで軍事作戦を開始するという情報をキエフから得たというのだ。

 それによると、この地域を制圧した後、キエフ体制に従わない住民を「浄化」するという内容で、西側からの承認を得ているともしていた。この作戦と並行してSBU(ウクライナ保安庁)はネオ・ナチと共同で「親ロシア派」の粛清を実行することにもなっていたとされている。戦闘が始まった後、ロシア軍はウクライナ軍が残した文書を回収、​3月にドンバス(ドネツクやルガンスク)をウクライナ軍は攻撃する計画だった​ことが判明したという。こうした計画をドンバスやロシア政府が察知していた可能性はある。

 ロシア政府は軍事作戦を始めた際、ゼレンスキー政権に対し、クリミアとセバストポリがロシア領だと認めてNATO加盟をウクライナは断念し、非武装化(攻撃的な軍事施設や兵器を持たない)して中立を宣言するように求めた。そして「非ナチ化」も目標のひとつにしている。

 現在のウクライナ体制は2014年2月にバラク・オバマ政権がネオ・ナチを使ったクーデターで作り上げた。それ以来、ネオ・ナチはウクライナで大きな影響力を維持している。そのクーデターを現場で指揮していたのが国務次官補だったビクトリア・ヌランドであり、ホワイトハウスで担当していたのが副大統領を務めていたジョー・バイデンだ。現在、ヌランドは国務次官、バイデンは大統領をそれぞれ務めている。ウクライナとナチズムとの関係は本ブログでも繰り返し書いてきたので今回は割愛するが、この問題を避けてウクライナ情勢を理解することは不可能だ。

 ロシア軍はウクライナに対する攻撃を巡航ミサイル「カリブル」の発射で始めた。ハリコフ、クラマトルスク、ドニプロ、マリウポリ、ザポリージャ、そしてキエフで爆発音が聞かれたと伝えられているのだが、アメリカ軍がウクライナに保有していた生物兵器の研究開発施設も攻撃のターゲットだったとする分析がアメリカで流れた。

 ウクライナにアメリカが生物化学兵器の研究施設を保有していたことは現地のアメリカ大使館も認めていた。一時削除されていたが、隠しようがない。しかも​ヌランド国務次官は3月8日、上院外交委員会でウクライナにおける生物化学兵器について質問され、そうした研究施設が存在することを否定しなかった​。

 そのWHOはロシア軍がウクライナへの軍事作戦を始めた直後、​ウクライナの保健省に対し、危険性の高い病原体を破壊するように強く勧めた​とロイターは伝えている。WHOはウクライナにあるアメリカ軍の研究施設で危険度の高い病原体を扱っていることを知っていた。

 ウクライナでアメリカの生物兵器の研究開発施設を建設するという話が流れたのは2013年のことだった。アメリカ国防総省がハリコフ周辺にレベル3のバイオ研究施設を作ろうとしていると訴えるリーフレットがまかれたのだ。実際、建設されたとされている。このほかドニプロ、ミコライフ、リビフ、ウジホロド、テルノポリ、ビンニツヤ、キエフにも施設があり、研究員は外交特権で守られていたという。

 こうした施設は「エコヘルス連合」も」運営に参加しているとされているのだが、この構図は武漢病毒研究所(WIV)と似ている。アンソニー・ファウチが所長を務めるNIAID(国立アレルギー感染症研究所)は2014年からコロナウイルスの研究費としてピーター・ダスザクの「エコヘルス連合」へ数百万ドルを提供、その一部はWIVの研究員へ提供されていたと伝えられているのだ。エコヘルス連合はWHO(世界保健機関)にアドバイスする立場にもある。それだけでなく、NIAIDの上部機関である​NIH(国立衛生研究所)からWIVへ研究費として370万ドルが提供​されていたとも伝えられている。

 ロシア軍は自国の安全が脅かされることを容認しないとしてウクライナを攻撃した。核弾頭を搭載できる超音速ミサイルだけでなく、生物化学兵器やネオ・ナチの問題もある。アメリカはモスクワを5分程度で核攻撃できるミサイルをウクライナに配備し、危険度の高い生物化学兵器を研究開発する施設を建設、第2次世界大戦でロシア人を惨殺したナチスの後継者にウクライナを任せている。そのナチスにはウクライナのステファン・バンデラ(OUN・B)も含まれている。

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http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/1509.html#c19

[近代史5] ウォール街・CIAが支援するネオナチ 中川隆
6. 中川隆[-13436] koaQ7Jey 2022年3月25日 01:04:44 : 7PVKZcCBCU : dWR2bzBCTWZtaHM=[17]

2022.03.14XML
公然とロシア侵略を進めてきた米英にとって止めの一手がウクライナのNATO化
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202203140002/

 ウラジミル・プーチン露大統領がドンバス(ドネツクやルガンスク)の独立を承認する2日前、ウクライナの政治家、オレグ・ツァロフは「​大虐殺が準備されている​」と題する緊急アピールを発表していた。ボロディミル・ゼレンスキー大統領がごく近い将来、ドンバスで軍事作戦を開始するという情報をキエフから得たというのだ。

 それによると、この地域を制圧した後、キエフ体制に従わない住民を「浄化」するという内容で、西側からの承認を得ているともしていた。この作戦と並行してSBU(ウクライナ保安庁)はネオ・ナチと共同で「親ロシア派」の粛清を実行することにもなっていたとされている。戦闘が始まった後、ロシア軍はウクライナ軍が残した文書を回収、​3月にドンバス(ドネツクやルガンスク)をウクライナ軍は攻撃する計画だった​ことが判明したという。こうした計画をドンバスやロシア政府が察知していた可能性はある。

 ロシア政府は軍事作戦を始めた際、ゼレンスキー政権に対し、クリミアとセバストポリがロシア領だと認めてNATO加盟をウクライナは断念し、非武装化(攻撃的な軍事施設や兵器を持たない)して中立を宣言するように求めた。そして「非ナチ化」も目標のひとつにしている。

 現在のウクライナ体制は2014年2月にバラク・オバマ政権がネオ・ナチを使ったクーデターで作り上げた。それ以来、ネオ・ナチはウクライナで大きな影響力を維持している。そのクーデターを現場で指揮していたのが国務次官補だったビクトリア・ヌランドであり、ホワイトハウスで担当していたのが副大統領を務めていたジョー・バイデンだ。現在、ヌランドは国務次官、バイデンは大統領をそれぞれ務めている。ウクライナとナチズムとの関係は本ブログでも繰り返し書いてきたので今回は割愛するが、この問題を避けてウクライナ情勢を理解することは不可能だ。

 ロシア軍はウクライナに対する攻撃を巡航ミサイル「カリブル」の発射で始めた。ハリコフ、クラマトルスク、ドニプロ、マリウポリ、ザポリージャ、そしてキエフで爆発音が聞かれたと伝えられているのだが、アメリカ軍がウクライナに保有していた生物兵器の研究開発施設も攻撃のターゲットだったとする分析がアメリカで流れた。

 ウクライナにアメリカが生物化学兵器の研究施設を保有していたことは現地のアメリカ大使館も認めていた。一時削除されていたが、隠しようがない。しかも​ヌランド国務次官は3月8日、上院外交委員会でウクライナにおける生物化学兵器について質問され、そうした研究施設が存在することを否定しなかった​。

 そのWHOはロシア軍がウクライナへの軍事作戦を始めた直後、​ウクライナの保健省に対し、危険性の高い病原体を破壊するように強く勧めた​とロイターは伝えている。WHOはウクライナにあるアメリカ軍の研究施設で危険度の高い病原体を扱っていることを知っていた。

 ウクライナでアメリカの生物兵器の研究開発施設を建設するという話が流れたのは2013年のことだった。アメリカ国防総省がハリコフ周辺にレベル3のバイオ研究施設を作ろうとしていると訴えるリーフレットがまかれたのだ。実際、建設されたとされている。このほかドニプロ、ミコライフ、リビフ、ウジホロド、テルノポリ、ビンニツヤ、キエフにも施設があり、研究員は外交特権で守られていたという。

 こうした施設は「エコヘルス連合」も」運営に参加しているとされているのだが、この構図は武漢病毒研究所(WIV)と似ている。アンソニー・ファウチが所長を務めるNIAID(国立アレルギー感染症研究所)は2014年からコロナウイルスの研究費としてピーター・ダスザクの「エコヘルス連合」へ数百万ドルを提供、その一部はWIVの研究員へ提供されていたと伝えられているのだ。エコヘルス連合はWHO(世界保健機関)にアドバイスする立場にもある。それだけでなく、NIAIDの上部機関である​NIH(国立衛生研究所)からWIVへ研究費として370万ドルが提供​されていたとも伝えられている。

 ロシア軍は自国の安全が脅かされることを容認しないとしてウクライナを攻撃した。核弾頭を搭載できる超音速ミサイルだけでなく、生物化学兵器やネオ・ナチの問題もある。アメリカはモスクワを5分程度で核攻撃できるミサイルをウクライナに配備し、危険度の高い生物化学兵器を研究開発する施設を建設、第2次世界大戦でロシア人を惨殺したナチスの後継者にウクライナを任せている。そのナチスにはウクライナのステファン・バンデラ(OUN・B)も含まれている。

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202203140002/
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