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2013年4月12日00時04分 〜
記事 [政治・選挙・NHK146] 手口が酷似、「北朝鮮」と「大阪の橋下」 一体どうなっているのかこの国 (日刊ゲンダイ) 
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-8499.html
2013/4/11 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ


本当の力は大してないくせに脅しと撹乱作戦で何とか認めてもらおうと児戯の繰り返し

まったく厄介な国だ。また北朝鮮が挑発をエスカレートさせている。

「撃つぞ、撃つぞ」と、グアムまで届く中距離弾道ミサイル「ムスダン」をぶっ放す構えを世界中に見せつけている。

在ピョンヤンの各国外交官に「われわれは戦争に対応する準備はできている」と通告し、「4月10日以降の安全は保障できない」と退去を促した。実際、いつでも「ムスダン」を撃てる態勢らしい。もし「ムスダン」を発射したら、グアムまで届くだけに、アメリカも黙っていないだろう。

「戦争前夜」の危機を煽っている北朝鮮の狙いは、ハッキリしている。

「狙いは、アメリカの関心を引くことに尽きます。金正恩の本音は、アメリカに独裁体制を保障してもらいたい、です。なんとか、直接交渉のテーブルにアメリカを引っ張り出したい。戦争など望んでいないし、戦争をしたら体制が崩壊することは分かっている。アメリカのプロバスケ選手にも『戦争はしたくない』と吐露しています。ところが、オバマ大統領は北朝鮮の思惑を見透かして相手にもしない。それで、ますます、脅威を強めているのです」(元韓国国防省分析官で、拓大客員研究員の高永チョル氏)

要するに、母親に構ってもらえない幼児が駄々をこねているようなものだ。

◆橋下徹の正体が分かった「桜宮高校」への対応

本当は大した力もないくせに、相手を脅し、揺さぶることで存在を認めさせようとする――。

つくづく思うのは、北朝鮮の手口と、大阪の橋下徹市長(43)のヤリ口は、よく似ているということだ。

つい最近も、橋下市長は「口を出すなというなら、どうぞお好きにやって下さい」と、日銀総裁人事で自分に従わない「維新の会」の国会議員団に怒りを爆発させ、謝罪させている。

橋下市長はどんな男なのか。よく分かるのが、大阪市立「桜宮高校」の生徒が体罰を受けた翌日に自殺した時の対応ぶりだ。当初、橋下市長は〈試合中にビンタすることはある〉と体罰を容認していた。ところが、世間が体罰に批判的だと分かった途端、態度を一変。学校や教育委員会に対する攻撃をエスカレートさせていった。

「桜宮高校」の全職員70人の総入れ替えを要求し、廃校もあるとまくし立て、とうとう入試中止を決定してしまった。

そこには教育に対する理念のカケラもない。すべて政治的なパフォーマンスのためだ。

「橋下市長の手法は、まず極端なことをブチ上げて、存在を誇示するというものです。政治的なパフォーマンスは派手な方がいいから、どうしても極端になる。それで世間の注目を集めたら、少しずつハードルを下げていくというパターンです。しかも、批判を浴びると『嫌だったら選挙で落とせばいい』と開き直る。まったく幼児性が抜けていません」(政治評論家・本澤二郎氏)

◆「改憲」で政界を揺さぶる

相手を揺さぶることで、自分の存在を認めさせるという手法も、北朝鮮と橋下市長はよく似ている。橋下市長が「改憲」を強く打ち出しはじめたのも、政界を揺さぶるためだ。

「橋下代表が〈参院選で憲法改正は大きなテーマになる〉〈改憲勢力を3分の2にしたい〉と言い出したことで、政界は大きく揺さぶられ始めています。改憲が一大テーマになったら、自民も、民主も割れ、政界再編が起こる可能性がある。護憲政党の公明党が“連立政権”から離脱し、自民党は維新と連立するという選択肢も出てくるでしょう。橋下市長が投げた“改憲”というボールはクセ球ですよ。維新の会は、衆院で54議席という弱小野党なのに、一気に主導権を握る可能性が生まれています」(自民党関係者)

政治評論家の山口朝雄氏はこう言う。

「いま橋下市長は、このままでは自分の影響力はなくなってしまう、と強い危機感を持っているはずです。総選挙で54議席は確保したが、自民党が300議席という圧勝をしたため埋没してしまった。まったく国政で影響力を発揮できない状況です。7月の参院選も苦しい。週刊朝日に『賞味期限切れで焦る橋下市長』とバカにされて、〈民事、刑事の法的手段を取る〉とブチ切れたのも、痛いところを突かれたからです。北朝鮮ではないが、橋下市長は、生き残るためには、どんな手法でも使わざるを得ないのでしょう」

偶然なのか、マネをしたのか知らないが、北朝鮮と橋下市長の手口は、見れば見るほどよく似ているのだ。

◆安倍-橋下コンビが改憲する最悪事態

本当は大した力もないのだから、橋下市長のような男は相手にしないのに限る。最近はテレビで取り上げても視聴率が低いそうだ。

なのに、安倍首相は、9日も官邸で30分間、会談し「大阪を良くするために頑張ってください」とエールを送っている。橋下市長と会談するのは、今年に入って2度目だ。相手にすればするほど、自民党政権を揺さぶりかねないのに、大事にしているのは、よほど気が合うのだろう。安倍首相も同じレベルということだ。

それにしても、チンピラのような橋下市長に首長のイスを与えた有権者や、持ち上げてきた大手メディアの責任は重いというしかない。

「橋下市長は原発問題でも“脱原発”から“原発容認”へ発言が大きくブレている。言動が二転三転するのは、教育問題にしても、原発問題にしても、哲学がないからでしょう。テレビ芸人のように、その瞬間、何が受けるかを最優先している。だからか、橋下府政、橋下市政によって、大阪府民、大阪市民の生活が見違えるほど良くなったという話も聞かない。大新聞テレビは、橋下市長の本質をきちんと伝えるべきですよ。とくに、安倍首相と橋下市長がタッグを組んで憲法を変えたら、日本がどうなるのか、真相を報じるべきです」(本澤二郎氏=前出)

それでなくても、いま日本は「異次元の金融緩和」という実験によって、ガタガタになりかねない状況である。安倍―橋下コンビにメチャクチャな「改憲」をやられたら、地獄へ一直線である。



http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/370.html

記事 [政治・選挙・NHK146] 「テレビに出演した前防衛大臣が質問され 「日本の原発は、ミサイル攻撃にも耐えられるように作られている」」 兵頭正俊氏 
http://sun.ap.teacup.com/souun/10588.html
2013/4/12 晴耕雨読


兵頭正俊氏のツイートより。

https://twitter.com/hyodo_masatoshi

バカテレビが円安の恩恵をやっていた。

円安を喜んでいるのは、豪華客船でやってきた外国人の買い物客と日本の金持ちたち。

高級腕時計やドレスが売れているらしい。

1%のためのアホノミクスがよく表れている。

バカテレビがアホノミクスの恩恵で庶民にマイクを向ける。

「まだ実感が湧かない」 。

実感なんて永久に来ない。

選挙で騙して、TPP参加と消費税増税をやって、それから地獄の扉が開くから。

バカテレビが朝から北朝鮮の脅威を煽っている。

幼稚園の子供にマイクを向けて「北朝鮮からミサイルが飛んでくるのだけれど、怖くない? 」 。

いい光景だ。

子供は「……」 。

バカテレビには、子供に質問の意味がわかっていないことが、わからないのだ。

バカテレビに出演した前防衛大臣が質問されて、 「日本の原発は、ミサイル攻撃にも耐えられるように作られている」 。

嘘をつきまくって国民をだましたのが先の大戦の軍部であったが、遺伝子は見事に受け継がれているらしい。

犬HKを実質的には解雇された堀潤が、みんなの党から選挙に出る。

がっかりした。

まさか堀潤が対米隷属のPPP参加賛成とは思わなかった。

これなら犬HKとの確執も、堀潤の協調性のなさに一因があったのかもしれない。

この勝負、堀潤のオウンゴールで、犬HKの勝ちだな。

橋下徹が『週刊朝日』を訴える。

「賞味期限切れ」としては、なんとか話題を盛り上げて、参議院選挙に繋ぎたいのだろう。

しかし橋下徹の実態が自民党安倍派だと国民に分かってしまった。

風が吹くのも1回だけである。



http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/371.html

記事 [政治・選挙・NHK146] 小沢代表、飛び回る (見るべきほどのものは見つ) 
http://mamishigemoto.blog.fc2.com/blog-entry-193.html
2013-04-11 見るべきほどのものは見つ

小沢一郎事務所‏ のツイッターより
https://twitter.com/ozawa_jimusho

4月12日(金)生活の党小沢代表は、衆議院議員 村上史好先生の地元大阪に応援で入る予定!視察、車座懇談会といった日程となります。
また、14日(日)は参議院議員 森ゆうこ先生の応援で、地元新潟は佐渡に入る予定!
共に、多くの皆様にお会いできることを楽しみにしております。


小沢代表、村上議員と車座懇談会。
近かったら、ぜひとも参加したいものです。

小沢事務所も決まっているのであれば、時間、場所などの詳細を載せた方が良いと思います。
参加したい方も大勢いらっしゃると思うのですが。



http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/372.html

記事 [政治・選挙・NHK146] 沈み行く民主党が助かる道は、もう一度、小沢一郎代表、鳩山由紀夫元首相とヨリを戻し連携するしかない (板垣 英憲) 
http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/e/e8ceb76ff5a284675ec88afbb5b06182
2013年04月12日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」

◆小沢一郎代表を切り捨て、創業者の鳩山由紀夫元首相に逃げられた民主党(海江田万里代表、細野豪志幹事長、輿石東参院議員会長)がいま、蟻地獄の責め苦にあい、滅亡寸前にある。アベノミクス景気に支えられて内閣支持率70%台をキープして快調な安倍晋三首相の風圧に吹き飛ばされて,蟻地獄から脱出できず、ズルズルと沈み行くばかりである。

 しかし、総選挙が終わって4か月になろうとしているのに、なぜ、国民有権者の支持を得られないかの根本原因を見失っていることに、民主党首脳部は、まだ気づいていない。ここに、救い難さがある。

 実は、簡単なことなのである。「民信無くば立たず」という孔子の言葉を忘れている。要するに、菅直人元首相と野田佳彦前首相が、「マニフェスト違反」をして国民有権者を騙したのが、致命的なのだ。消費税増税法案を強引に国会で成立させたことだ。これは、もはや取り返しがつかない。であるならば、この2人は、議員バッチを外して、政界を引退すべきだったのである。

 もう1つは、いまの民主党は、国民有権者に「夢を配れなくなっている」ということだ。以前にも書いたけれど、ナポレオンの言葉を思い出していただきたい。ある人に「トップ・リーダーとはいかなる人物を言うのか」と聞かれて、「夢を配る人」と答えた。ナポレオンについて行けば、「大きな夢を実現できる」と言う意味である。戦国時代、豊臣秀吉が、「中国大返し」をする途中、姫路城に入り、つき従ってきた将兵に言った。「この城にある金銀財宝すべてを、みなに分け与える。これからは、どこへ去ろうとも構わない。ついてきたい者は、ついてきてもよい」と声を張り上げた。すると、大半の将兵が、走ってつき従い、「山崎」の戦場を目指したという。

◆ところが、いまの民主党は、国民有権者に対して「ウソ」をついた者が、何食わぬ顔をして居座り続けている。これでは、国民有権者の信頼、信用を回復できるワケがない。ましてや、同志である仲間を「嫌いだから」と言って排除し、平気で切り捨てるのでは、「義理も人情もない」集団だと思われており、多くの国民有権者を集めることはできない。

 そして、民主党には、鳩山由紀夫元首相が掲げた「友愛民主主義」をボロ雑巾の如く捨ててしまっている。いまは、大勢を集める「旗印」がない。政治理念も、政治哲学もなく、はっきり言えば、「魂」がない。ただの抜け殻である。これでは、政党とはとても言えないのである。だから、国民有権者に「夢を配る」どころではなく、絶望の淵に陥れるのみである。最悪なのは、民主党首脳陣が、この極めて単純なことに気付いていないことである。

◆週刊新潮が4月18日号で「参院選後は瓦解でミニミニ政党! 沈没秒読み『民主党』から逃げ出す『政治家』共に沈む『政治家』」という見出しで、民主党の近未来を予測している。

その参院議員選挙の投開票日まで、丁度100日を残すばかりとなっている。このまま座して死を待つか、支離滅裂に走り回って、ネズミの集団自殺と同様に断崖絶壁から海に飛び込むか。迷っている暇はない。

少しでも助かりたいのであれば、やはり、選挙のプロである小沢一郎代表を呼び戻すか、生活の党と連携するかしかない。併せて、「東アジア共同体研究所」を設立したばかりの鳩山由紀夫元首相とも連携して、いま一度「友愛精神」を旗印に掲げ直して、国民有権者に「夢を配る政党」として立ち上がるしかない。それができないならば、民主党は、アベノミクス旋風に吹き飛ばされて、粉々になって玉砕するしかないのである。

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
日本銀行OBを名乗る国際金融ブローカーが、BRICS首脳陣(ズマ大統領、プーチン大統領、シン首相、習近平国家主席、ルセフ大統領)相手に詐欺事件か?

◆〔特別情報@〕
日本銀行のOBを名乗る国際金融ブローカーが、BRICS首脳陣を手玉に取って、「お世話料」と称して、巨額のカネを詐取しようとした事件が、発覚している。これは、米国中央銀行「FRB」(連邦準備制度理事会)から通報を受けた金融関係者からの情報である。


http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/373.html

記事 [政治・選挙・NHK146] TPP、12日に日米合意 自動車、保険で共同文書 (東京新聞) 
           3月15日、TPP交渉参加表明のニュースを伝える大型モニター


http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013041101002001.html
2013年4月12日 01時48分 東京新聞

 政府は11日、環太平洋連携協定(TPP)交渉参加の前提となる米国との事前協議を12日に完了し、自動車や保険分野などの合意事項を盛り込んだ共同文書をまとめる方針を固めた。米政府は日本の交渉入りを近く米議会に通知し、90日間の承認手続きを経て7月の日本の交渉参加が決まる。

 合意内容は甘利TPP担当相が12日に会見して発表する。政府は関係閣僚会議を開いて今後の交渉方針を確認する見込み。打撃を受ける国内農業の強化策の検討も加速させる方針だ。

 協議で焦点となった自動車は、米国が日本車にかけている関税(乗用車2・5%、トラック25%)を当面維持することを日本が容認。

(共同)


http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/374.html

記事 [政治・選挙・NHK146] 福井県・JA県5連は『自民党TPP対策委員会』をお呼びして意見交換会を行ったらどうだろうか!? (神州の泉) 
http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2013/04/post-29f3.html
2013年4月12日 神州の泉


 『自民党TPP対策委員会』は3月6日、安倍晋三首相の統轄でプロジェクトチームとして発足した。TPP対策委員会PTである。爾来、一か月が経過した4月6日、このプロジェクトチームが意見交換会を行うとして、全国行脚に着手すると発表した。皮切りとして4月6日、北海道(道連)の要請に応じて旭川市で開催した。

 この旭川会場では、出席者から交渉参加の撤回や慎重な検討を求める声が相次いだと言うが、マスコミはその具体的な内容を一向に報じなかった。参加者からはまず間違いなくISDS条項(投資家対国家間の紛争解決条項)についての質問がメインになったと思われる。

 この会合以来、ネットで党TPP対策委員会の意見交換会に関するニュースを注視し続けているが続報はまだ見当たらない。6日にはあれほどテレビやラジオで、対策プロジェクトチームの全国行脚を宣言していたが、その後の動向が出てこないのはなぜだろうか。もしかしたら、旭川での意見交換会が対策委員会の惨憺たる敗北で終わっているのではないのかと勘繰ってしまう。

 自民党のTPP対策委員会の設立目的は、TPPの啓蒙にあるのではなく、反対論者に対し、いかに嘘をつき、いかに丸め込むかだけを主眼に置いているとしか考えられない。TPP対策委員会と銘打ってはいるが、これはアメリカに対しては何の意味も持たず、安倍首相が日米首脳会談に赴いた時点で大筋・大枠は決まっていて、そのことを国内ではひた隠しにしているというのが実情ではないだろうか。

 にもかかわらず、安倍首相や政府は交渉はこれからだと言わんばかりに国民を詐術にかけている。あと、彼らがやることは、郵政民営法案の是非をめぐって議論が巻き起ころうとした時、民営化万歳一点張りで反対論者を黙らせたときのように、TPP反対論者をあの手この手で封じ込める作戦がある。

 しかし旭川の会合以来、対策委員会の動きが止まってしまったかのように見えるのは、会合のディスカッションの様子を国民に知られたくないのと、そこで出された反対意見があまりにも強力なので、もしかしたら二の足を踏んでいるというところだろうか。

 何も知らない国民を手取り足取り教えて差し上げますよという建前上、実際にふたを開けてみたら、会場に来た参加者たちの方がTPPについてははるかに知っていて、知らないのはむしろ対策委員会側だったということだったのではないだろうか。これじゃ確かに目も当てられない体たらくで、全国行脚どころではないということになる。まあ、実際はどうだったのか分らないが、PCネットやモバイルが発達した今日、国民を舐めてかかるとえらい目に遭うのだ。

 そうこうしているうちに、福井県のJA県5連は定例会見で、5月13日に「環太平洋連携協定(TPP)の県民反対集会」(仮称)を開くことを明らかにした。次期参院選については「候補者に公開質問状を出し、TPPに対する姿勢を確認する」と述べた。集会は県JAグループや県森林組合連合会、県漁連など農林漁業関連の県内7団体でつくる「TPP交渉参加断固阻止対策県本部」が主催で、1千人規模になる見込みという。(福井新聞の該当記事参照)
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/economics/41721.html

 福井県のJA関係者は5月の集会でTPPを徹底的に論議し尽くして欲しい。そして大筋の意見集約ができたところで、自民党のTPP対策委員会を呼んで、意見交換会を開いた方がいいと思う。呼べばこのプロジェクトチームははせ参じると思う。なぜならマスコミで“全国行脚”だと大々的に表明しているから、今さら引くことはできないだろう。

 そもそもTPPの話が出たとき、参加するかしないかの段階が抜け落ちて、いきなり、“開国だ”とか“バスに乗り遅れるな”などと、初めに参加ありきの条件闘争から入っていること自体が、異常すぎる展開である。内容の徹底的な秘密主義を内包したままの提示段階で断る以外の選択肢はないはずだ。これを無視して早々と交渉参加表明をした安倍首相は稀代のペテン師と言えるのでは!?

 自民党TPP対策委員会は国民を騙すために創設されたPTであるから、それは『政府は必ず嘘をつくプロジェクトチーム』と銘打った方が適切かもしれない。


http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/375.html

記事 [政治・選挙・NHK146] 本日、TPP交渉参加を正式表明――ついに日本はまるごと市場原理主義の格差社会へ (生き生き箕面通信) 
http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt/e/e6d069205bfba10808d09cfaa3b8e58c
2013-04-12 07:10:08  生き生き箕面通信


 甘利・経済再生相が本日4月12日、TPP(環太平洋経済連携協定)への交渉参加を正式に発表します。TPPの本質は、市場原理主義の貫徹というところにあります。市場原理主義の行き着く先は、「格差社会」であり、裕福な層はより裕福に、恵まれない層はより貧しくなる社会です。後世の歴史には、本日この日は日本が福祉国家から格差国家へ舵を切った日として評価され、歴史に残されるのでしょう。

 TPPは、高度の規制撤廃をめざすものです。具体的には、参加国にアメリカのルールを押しつけるものです。交渉とありますが、単に農業のあり方や医療、介護、あるいは保険の規制撤廃について屈服させられるだけでなく、アメリカ自身は自動車のアメリカへの輸出自粛などを求め、それを飲まされる得て勝手な”交渉”です。

 端的にいえば、日本の国柄をまるごとアメリカ化しようとするものです。それは、「市場原理主義で覆い尽くされた社会」です。

 先日のサッチャー元英国首相の逝去が大きなニュースになりました。多くの哀悼の声が寄せられました。中でも「英国病から英国を救ったアイアン・レディー(鉄の女)」という賛辞が目立ちました。英国病から救ったとされる手法は、当時アメリカでレーガン大統領が進めていた市場原理主義の経済政策をモデルにしたものでした。そして英国は、それまでの「ゆりかごから墓場まで」という輝かしい福祉国家から、一気に格差社会へ変貌、いまでもサッチャー氏に対する評価は英国国内で大きく分かれています。当時、アメリカでは、ノーベル経済学賞受賞者のミルトン・フリードマンが旗を振る市場原理主義がばっこしていました。

 それが英国に飛び火し、日本の中曽根首相(当時)の行政改革などにも大きな影響を与えました。日本では、その後の小泉政権で、1周遅れの竹中平蔵氏が新自由主義を横行させ、郵政民営化を実現しました。

 その新自由主義を押し返すはずだったのが、民主党への政権交代でした。ところが、新自由主義の流れは底流で生き続け、ついにTPPという格好の名目を見つけ、正式に復権するわけです。ミルトン・フリードマンは、1982〜86年の間、日銀の顧問に就任した経歴があり、日本での新自由主義の流れと歴史は知られている以上に根が深いといえます。

 私たちは、アメリカの属国として日本、そして不平等な格差社会を、後世に残すことになります。


       ◇

TPP 米との事前協議大筋合意
動画⇒http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130412/t10013859911000.html
4月12日 4時37分 NHK

TPP=環太平洋パートナーシップ協定を巡って、日本の交渉参加の最大の焦点となっていた、アメリカとの事前協議が大筋で合意に達し、政府は、最終的な文言調整を行ったうえで、12日、アメリカと合意文書を取り交わしたいとしています。

TPP=環太平洋パートナーシップ協定の交渉に参加するためには、すでに交渉に加わっている11か国の同意が必要で、政府は、まだ同意を表明していないアメリカなど4か国との事前協議を進めてきました。

このうち最大の焦点となっていたアメリカとの事前協議は、日米両政府が詰めの調整を行った結果、大筋で合意に達しました。

それによりますと、自動車分野では、アメリカは当分の間、関税の引き下げを見送る一方、日本は、書類上の審査だけで輸入を認める台数を2000台から5000台に増やすとしています。

また、保険分野では、アメリカ側が、日本郵政グループのかんぽ生命の業務範囲に懸念を示していましたが、日本側が、公正な競争の原則を守ることで、ほぼ決着しました。

さらに、食品の安全基準などは、各国の主体性を尊重することを前提に引き続き協議を進めるほか、日本の農産物の関税には一定の配慮をすることを改めて確認するなどとしています。

政府は、アメリカ側と最終的な文言調整を行ったうえで、12日に合意文書を取り交わしたいとしており、TPP関係閣僚会議で内容を確認したあと、TPPを担当する甘利経済再生担当大臣が記者会見を行って、内容を発表することにしています。

アメリカとの事前協議が大筋で合意したことで、政府は、日本の交渉参加にまだ同意を表明していないカナダ、オーストラリア、ニュージーランドの3か国との協議を急ぎ、7月からの交渉参加を目指すことにしています。


http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/376.html

記事 [政治・選挙・NHK146] 備忘録:アベノミクス・北朝鮮騒動の裏側で悪行の限りを尽くす霞ヶ関官僚の愚(暗黒夜考)
世間は「アベノミクス」「アベクロ」によるマーケットの激しい動きや、北朝鮮によるミサイル発射騒動にすっかり気を奪われているようであるが、そんな騒動の裏側で”国賊”たる売国官僚の横暴さ・愚行が繰り返されている。今回以下に取り上げた記事(いずれもゲンダイ)にて糾弾されているように、TPP参加交渉における”対米隷属”は無論のこと、”足りない”はずの国費を、霞ヶ関官僚どもが己自身の天下り先確保のためにネコババし”焼け太り”しているというのがその実態である。

本ブログにおいて、「そんな悪徳官僚こそ”可視化”すべき」ということをこれまでに度々コメントしてきたが、残念ながら日本に巣食う諸悪の元凶たる霞ヶ関官僚の”愚行””蛮行”を継続的に糾弾する媒体は「日刊ゲンダイ」以外にないというのが実情である。以下の記事内容について要点を確認していくと、TPP参加交渉については、野田政権の頃より経済産業省官僚の宗像直子が中心となって暗躍してきたものである。

そもそも日本政府が示している「全ての物品サービスをTPPの貿易自由化交渉のテーブルに乗せる」という方針は、宗像直子ら経産省がアメリカ側と取り纏めたものなのである。
つまり、自民党政権が復権して安倍晋三がそのリーダーシップを発揮したものでも何でもなく、安倍晋三も”官僚主導”という民主党の流れを踏襲しているに過ぎないということである。何が「決められる政治」かという話であり、単に「決めさせられた政治」に過ぎないという話である。

そして2点目にあるのが、国交省の前事務次官、宿利正史による天下り斡旋という事実の「有耶無耶逃げ切り劇」である。政府が官僚の天下り斡旋を監視するために設けた「再就職等監視委員会」なるポンコツ機関が何の意味もなさないことを如実に表すエピソードであり、大物官僚となれば何の罪にも問われないというトンでもない話である。続いて3つ目にあるのが、”官民ファンド”という器を悪用した官僚の犯罪同然の行為に関する内容である。

ここで確認できるのが、「一度設けた天下りポストは絶対手放さない」という悪徳官僚どもによるいつもの“焼け太り”の構図である。この話などはまさに、一般国民の生活などよりもアメリカに隷属することを何より重要視し、己自身は当然に特別な対価を受け取って当然という霞ヶ関官僚の歪んだ”選民思想”が垣間見れる話である。そして最後に登場するのが、野田”売国奴”政権にて、”振付師”として我が物のように政権運営をおこなった勝栄二郎・前財務次官の横暴さを如実に表す内容である。
先の補正予算にて財務省が独立行政法人『情報通信研究機構』に500億円という巨額の予算を積み増したが、これが勝栄二郎が社長に就任した通信システム会社「IIJ」に流れるという構図である。「すべての道は勝に通じる」「大物次官に政官挙げて“手土産”を持たせ、天下り先を儲けさせる構図は形を変えた贈収賄」との指摘はまさにその通りであろう。

かくして今日もまた、我々国民の目が届きにくいところで悪徳官僚による横暴で愚劣な蛮行が繰り返されるのである。本ブログでは引き続き、これら悪徳官僚の許されざる行為に対し、その素顔を晒すことを継続発信していく所存である。

※参考1「続・”TPPの黒幕”たる経産省女性官僚『宗像直子』 〜暗躍編〜」
http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/8b5cd1925ba23aabdecec625e37c8b38

※参考2「「復興予算」のネコババ劇にみる霞ヶ関官僚の本性 〜ご都合主義的「拡大解釈」と国民からの「搾取」〜」
http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/cea73513729967ab9ed22d69c9b1a119

※参考3「復興予算を食い物にする大手マスゴミ・経産省の愚 〜復興支援広告・原発輸出調査、まさにやりたい放題〜」
http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/555b4d9d240e717830d195267e8f5b93

(転載開始)
◆【TPP参加悲観論】国民も国会議員もダマしてきた亡国官僚
 2013年4月4日 ゲンダイネット
○最初から米国の言いなりだった
大新聞・TVは今頃になって、TPPの問題点を取り上げているが、ふざけた話だ。問題点はとっくに分かっていたのに、官僚の情報操作に乗っかり、見て見ぬふりを決め込んできたのである。東大大学院の鈴木宣弘教授(農学国際専攻)も「この間、TV局のスタッフがTPPのメリット、デメリットを並べようとしたら、メリットが見当たらなかったとか言うのです。もっと早く気づいて報道してほしかった」と呆れていたが、本当だ。TPPの真相はなぜ、覆い隠され、国民に伝わらなかったのか。

TPP交渉は2011年11月、野田首相(当時)がハワイで、「参加に向けて関係国と協議する」と表明したことが事実上のスタートだ。これは、実を言うと、大震災の直後から練られていたシナリオだ。内閣官房は大震災を“チャンス”と捉え、抜き打ち参加表明をもくろんだフシがあるのだ。

「世間が大震災一色になれば、TPPに関する情報を出さずに済む。国民的議論をさせないで、11月に滑り込み参加表明すればいい。参加の話は直前の10月ごろに急浮上させて強行突破すればいい」と、こんなプランを口にする官僚が実際、いたのだ。大マスコミの報道を見ていると、安倍首相が初めて参加表明に踏み込んだように見えるが、真相はまったく違う。

「野田首相のハワイでの表明のあと一部の官僚が秘密交渉を始めたのです。というより、この間の交渉は米国に参加を承認してもらうための事前交渉でした。何でもいいから参加したい日本に対して、米国は『それならまず、入場料を払え』と言ってきた。米国がこれまで規制緩和を求めてきた自動車やBSE、郵政の問題をまず解決せよ、ということです。この中には『米国車の最低輸入義務台数を設定せよ』というような理不尽な要求も含まれていた。しかし、それを国民に知らせたら、TPP反対論が湧き起こる。だから、内緒で交渉を重ねてきたのです」(鈴木宣弘氏)

<「国民を騒がせないことが仕事」>
交渉参加の入り口から、無理難題を吹っかけられ、それでもポチのごとく、シッポを振ってきたのが日本の一部の官僚なのである。TPPにメリットがないのは当たり前。最初から米国企業のための、米国企業による協定なのだ。この間、カヤの外に置かれていたのは国民だけではない。民主党の国会議員が交渉内容の開示を求めても、官僚は「情報収集とアイデアの交換をしているだけ」とスットボケてきた。

「この2年間、彼らはウソをつき続けてきたのです。国民や国会に何も説明しないまま、国を売るような協定のお膳立てを着々と進めてきたのです。民主党政権がなかなか正式参加表明ができなかったのは、国民の懸念が大きかったからではありません。米国が入り口で妥協しなかったからです」(鈴木宣弘氏)そのたびに頭を下げて、妥協する秘密交渉が何度も繰り返されてきたわけだ。

良識ある官僚は、そこまでして参加で突き進む官僚に「そんなことを国民に隠して、あとで日本がたいへんなことになったら、どう責任を取るのか」と迫ったこともあったという。しかし、「はき違えるな、我々の仕事は、国民を騒がせないことだ」と切り返された。自分を何様だと思っているのか、亡国官僚の卑劣な手法は許し難い。

◆冗談だろ!「違法認定」でもおとがめナシ
 2013年3月28日 ゲンダイネット
○前国交次官が天下り口利き

<2年前に告発見逃しのデキレース>
官僚の天下り斡旋を監視する政府の「再就職等監視委員会」が、12年3月の活動開始以来、初の違法認定だ。そんな不名誉なレッテルを貼られたのは、国交省の前事務次官、宿利正史氏(61)。

監視委によると、宿利氏は国交審議官だった11年2月、所管する財団法人「海技振興センター」の理事長に「常務理事が近く退任するかどうか」を問い合わせたほか、同年3月には、社団法人「日本民営鉄道協会」の理事長に退任を促すなどしたという。監視委は一連の口利き行為が天下りの斡旋を規制した国家公務員法違反に当たると判断。太田昭宏国交相に通知し、職員への周知徹底を求める意見を伝えた。

宿利氏は74年に東大法学部を卒業後、旧運輸省に入省した。国交省官房人事課長や大臣官房長、審議官を経て、11年9月に国交事務次官に就任。昨年9月に次官を退き、国交省顧問に就いた。省庁のトップだった大物官僚の行為が違法認定されるとは前代未聞だ。ただ、宿利氏本人も国交省内部もさぞ衝撃を受けているだろうと思ったら大間違いだ。

「そもそもコトが発覚したのは2年前の7月。国交省OBの内部告発があり、共産党議員が国会で質問したのです。それによると、当時、国交省では、玉突きの天下り、渡り人事が7ルートあり、仕切っていたのが宿利審議官だった。しかも、そのことを裏付ける告発者のOBと国交省幹部とのやりとりの録音データまで存在した。にもかかわらず、国交省は簡単な内部調査で済ませ、不問とし、宿利氏はめでたく事務次官に昇進したのです」(国交省担当記者)

その上、監視委が違法認定したところで、職員を懲戒処分するよう大臣に勧告できる対象は現職のみ。「すでに退官した宿利氏は何のおとがめもありません」(前出の担当記者)というのだ。監視委が今回の問題を本格的に調査し始めたのは昨年11月。つまり、宿利氏の退任後だ。国交省サイドも監視委に違法認定されても、宿利氏に大した影響が及ばないことは承知していただろう。

それでは、2年前にズサンな調査を行った国交省の現役職員の責任はどうなるのか。
「当時の国交省の調査は不十分と考えていますが、(調査した職員の)追及は我々の関与の及ぶ範囲ではない」(監視委)前次官の天下り斡旋が違法認定された――と大騒ぎしたところで、問題の前次官は責任を問われない。宿利氏も「アンラッキー」ぐらいにしか思っていないだろう。完全な逃げ切り勝ちだ。しょせんは「天下り規制に目を光らせていますよ」という霞が関のポーズ。つくづく官僚は狡猾(こうかつ)である。

◆天下りポスト延命 官民ファンド“衣替え”で官僚焼け太り
 2013年3月19日 ゲンダイネット
○地域活性化機構
<税金オモチャにやりたい放題の暴走>
イケイケドンドンの安倍政権で、官僚の暴走が加速している。
18日、官民共同出資ファンドの「地域経済活性化支援機構」が業務を開始した。中小企業の借金返済を猶予してきた「中小企業金融円滑化法」が3月末で期限切れを迎えるため、新たな支援組織が必要だというのが建前。実際は、JALを救済したあの「企業再生支援機構」を延命させるためである。

企業再生支援機構は5年間の時限組織として09年10月に発足し、現在4年目。ところが、震災復興にかこつけ、民主党政権で1年5カ月の延長を決め、今回さらに名称変更までして衣替えし、当初より5年長い2018年3月末までの温存が決まった。
「一度作った組織はつぶさないで天下り先にしていく。それが霞が関の常套手段です」(元経産官僚の古賀茂明氏)天下りポストは絶対手放さない。官僚お得意の“焼け太り”である。

この機構には少なくとも5人の官僚出身役員がいる。社外取締役に元中小企業庁長官と元検事総長。専務2人と執行役員1人は経産省と財務省からの出向者だ。役職員は合計180人で、役員以外にも20〜30人の官僚がいるとみられるが、機構の広報担当は「職員の出身母体の内訳は公開情報ではない」と言って口を閉ざした。

だが、機構の出資金231億円のうち130億円は政府出資、つまり税金だ。市中銀行から借り入れる事業資金にも政府保証が付いている。それなのに隠し事とはフザケている。そのうえ今回の衣替えで、支援する企業名は「非公表」になった。「信用低下を恐れて支援を受けることをためらう企業が多い」というのが理由らしい。そうなると支援に失敗して、資金が焦げ付いてもヤブの中だ。機構はやりたい放題である。

「非公表は絶対におかしい。本来、再生可能なまともな企業は、支援を受けることを公表してもらいたがりますし、むしろした方がいい。逆に、したがらないのは再生できない企業に多い。今後、機構はそうした危ない企業を次々支援していくつもりなのでしょう」(古賀茂明氏=前出)国民のあずかり知らないところで、官僚が天下りを死守し、税金をオモチャにしていく。こんなことが許されていいのか。

◆これは形を変えた贈収賄との声
 2013年3月8日 ゲンダイネット
○ネット選挙解禁にもこの人の影
<天下り先の株価はストップ高>
アノ男の笑顔が目に浮かぶようだ。通信ネットワーク運営会社「インターネットイニシアティブ(IIJ)」の株価が7日、後場にかけてグングン上昇。一時ストップ高となる前日比503円高の3205円までハネ上がった。

笑いが止まらないのが、前財務次官で“陰の総理”といわれた勝栄二郎氏(62)だろう。
何せ、先週2日に〈IIJが勝氏を社長に異例の起用〉と報じられて以降、IIJの株価は27%もアップ。勝氏のIIJ特別顧問への天下りが判明したのは昨年12月上旬のこと。直前の株価は2000円を境に行ったり来たりだったのに、あれよあれよと3000円台まで駆け上ったのだ。「とにかく、勝氏が天下ってから、IIJの買い材料は目白押し。今度の補正で財務省が独立行政法人『情報通信研究機構』に予算500億円をドンと弾み、『勝予算だ。独法からIIJにいくら流れるのか』とウワサされているし、1日に閣議決定された『マイナンバー制度』だってウマミ十分。全国の税務署などで新たなITインフラの構築が必要で、IIJの主な取引先は官公庁ですからね」(証券関係者)

与野党挙げて今国会での法案成立を急ぎ、この夏の参院選でほぼ解禁確実な「ネット選挙運動」も、勝・新社長にとってドデカイ商機となる。「IIJが今、力を入れているのは『クラウドサービス』。クライアントが自前のサーバーで管理していたデータを預かり、プロが管理、ネットを通じて利用させ、使用料を徴収する事業です。この分野でもIIJはサイバー攻撃へのセキュリティー技術がウリで、交流サイト(SNS)系の受注を伸ばしています。ネット選挙解禁により、選挙期間中のSNS利用が活発になるほど、クラウド需要は高まります」(ITジャーナリスト)

ほかにも政党・候補者の成りすまし対策や誹謗(ひぼう)中傷のチェックなど、ビジネスチャンスはいくらでも転がっている。だから、将来有望とみられてIIJ株はグングン上昇し、勝氏の笑い声が聞こえてきそうなのだ。「まるで『すべての道は勝に通じる』という感じです。悲願の消費増税を実現させた大物次官に、政官挙げて“手土産”を持たせ、天下り先を儲けさせる構図で、あまりにも露骨すぎます。これは形を変えた贈収賄ではないのか、と疑いたくもなりますよ」(政治評論家・本澤二郎氏)

大マスコミも黙ってないで、ちょっとは追及したらどうなのか。(転載終了)
http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/930f7d8cd80fe312a8ab2676187e5099

http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/377.html

記事 [政治・選挙・NHK146] 「小沢氏に接近する習主席と李総理」(EJ第3526号) (Electronic Journal) 
「小沢氏に接近する習主席と李総理」(EJ第3526号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/354915645.html
2013年04月12日 Electronic Journal


 尖閣諸島問題がこじれて多くの日本人が心配していることは、
中国軍が尖閣諸島に攻め込んでくることは現実的ではないものの
最大の貿易相手国である中国とのトラブルで、日本経済にとって
深刻な悪影響が及ぶのではないかということです。
 大和総研チーフエコノミストの熊谷亮丸氏は、日中関係悪化に
よる日本経済の悪影響について、次のように述べています。
―――――――――――――――――――――――――――――
 日中関係悪化に伴う日本経済の悪影響は大した話ではなく、
 最悪のケースでも470兆円程度の経済規模を有するわが国
 にとって、「蚊の刺した」程度の影響しかない。
              ──熊谷亮丸著「パッシング・
  チャイナ/日本と南アジアが直接つながる時代」/講談社
―――――――――――――――――――――――――――――
 熊谷亮丸氏によると、2013年度も2012年度のような状
態が続いたとしても、日本の国内総生産(GDP)を2012年
度と2013年度にそれぞれ、約0.2 %程度押し下げる程度の
影響しかなく、まさに「蚊の刺した」程度のダメージしか受けな
いというのです。
 しかし、逆に中国の方は、経済的に大きな打撃を受けるはずで
あると熊谷氏はいいます。それは次の3つです。
―――――――――――――――――――――――――――――
 1.国際社会で「チャイナ・リスク」への警戒感が高まり、中
   国向けの直接投資が減少する恐れがある。
 2.日本から中国向けの部品の輸出が止まってしまうと、中国
   は最終製品を作れなくなる可能性がある。
 3.日中の関係悪化で中国の経済がダメージを受けると、中国
   国内で政治体制が動揺する恐れが強まる。
                ──熊谷亮丸著の前掲書より
―――――――――――――――――――――――――――――
 このように、発足したばかりの習近平体制は日中の関係悪化に
実は困惑しているのです。しかし、中国はきわめて頑なであり、
安倍首相とのトップ会談に応じようとしないのです。
 3月30日に中国から中国人民対外友好協会の李小林会長が来
日したのです。李会長は李先念元国家主席を父に持つ中国の要人
で、1月に公明党の山口代表が中国を訪問したさい、習氏との会
談の労をとった人物です。
 それだけに、李会長が安倍首相と会談し、習国家主席との会談
の道が開けることを外務省筋は期待したのですが、李会長は「中
日現代書画名人展」の開会式を行うと、政治的な動きをいっさい
しないで、4月3日に帰国してしまったのです。
 安倍首相は、4月に麻生太郎副総理兼財務相を中国に派遣し、
習国家主席か、李克強首相と会談させようと外務省に指示したの
ですが、失敗に終わっています。
 次に外務省が動いたのは、4月6〜8日に中国海南省で開催さ
れた「ボアオ・アジアフォーラム」で理事長を務める福田康夫元
首相と中国代表の習国家主席との会談です。福田氏に関しては中
国側はこれを受け入れ、4月7日に福田・習会談が、約20分間
行われたのですが、習国家主席は日中関係に触れることはなく、
ごく一般的な話に終始したといわれています。
 もともと同じ自民党であっても安倍首相と福田康夫氏は疎遠で
あり、中国側が現職の副総理の麻生財務相を拒否し、政界を引退
した福田康夫氏を受け入れたこと自体が、現在の安倍政権を牽制
する一環であるといえるのです。
 それでは、習国家主席が日本の政治家でいま一番会いたがって
いるのは誰でしょうか。
 それは、小沢一郎生活の党代表なのです。「サンデー毎日」4
/21号によると、習近平氏は国家主席になる前から、再三にわ
たって小沢氏に電話を入れています。その最初の電話は、尖閣諸
島国有化騒ぎの後の昨年11月中旬にかかってきたのです。
―――――――――――――――――――――――――――――
 小沢先生、選挙の前に中国に来てください。お目にかかりた
 いのです。     ──習近平中国共産党総書記(当時)
―――――――――――――――――――――――――――――
 そのとき、日本語の話せない習総書記に代わって小沢氏と電話
で話したのは李克強副首相(当時)だったのです。既に述べてい
るように、李克強氏はかつて書生として小沢邸に住み込んでいた
ことがあるのです。これは大変なことです。既に国家主席に就任
することが決まっていた習総書記と、ナンバー2の首相に内定し
ていた李克強氏が、野党の党首に過ぎない小沢氏に直接電話を入
れ、ホットラインを築こうというのですから。
 しかし、そのとき小沢氏は一歩引いたのです。もし誘いに乗っ
て訪中すれば二重外交になると考えたからです。「次の機会にし
たい」と。そして、衆院選が行われ、小沢氏は惨敗します。
 ところが選挙結果が確定した12月下旬に、李克強首相から小
沢氏に2回目の電話が入ったのです。電話の目的は習国家主席の
次の言葉を伝えてきたのです。「今回の選挙は大変残念でしたが
小沢先生なら必ず復活できます。がんばってください」と。
 今年に入った2月上旬、「習・李」コンビはまた小沢氏に電話
しています。小沢氏は民主党の幹事長時代に来日した習氏を天皇
陛下と会見させています。これで習氏の総書記の座が約束された
のです。習国家主席、李首相ともに小沢氏には恩があるのです。
 実は、この動きには米国も同調しています。米国は小沢氏を警
戒していますが、中国の2トップと親しい日本の政治家は小沢氏
しかいないのです。そこで、小沢氏に何らかの権限を持たせ、中
国や北朝鮮との政治交渉に当ってもらえないかと考えているので
す。東アジアの和平を実現するための特使として、小沢氏の剛腕
を米中が期待しているといえます。
 中国は安倍政権とその中枢とは接触を避ける一方で、小沢氏を
担いで復活を支えるシナリオがあるようです。しかし、その前に
日本人は小沢氏にまつわる悪意のある誤解を解消する必要がある
と思います。            ── [新中国論/24]

≪画像および関連情報≫
 ●米中の剛腕復活を望む声/外務省関係者の分析
  ―――――――――――――――――――――――――――
  外務省の関係者は、中国側の狙いを推測する。習国家主席は
  人民解放軍と違い、尖閣諸島周辺の緊迫化を避けようと考え
  ているフシがあります。ところがトップ就任から間もないこ
  ともあり、軍を完全にコントロールできていない。海軍が共
  産党中央の意向を拡大解釈し、統制が不十分な現場レベルで
  非常識な挑発行為に及んだ、というのがレーダー照射事件の
  真相と思われます。習国家主席が事件直後に小沢氏と接触を
  図ったのは、日本側に水面下で釈明する機会をうかがったの
  でしょう。小沢氏が習国家主席とのパイプを明らかにしなが
  ら安倍政権への「メッセンジャー役」を引き受ければ、対中
  改善のキーパーソンとして復権の芽が出る。習国家主席にと
  って、小沢氏への「恩返し」にもなります。
            ──「サンデー毎日」4/21号より



http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/378.html

記事 [政治・選挙・NHK146] 日台漁業取り決め合意の功罪 (天木直人のブログ) 
http://www.amakiblog.com/archives/2013/04/12/
2013年04月12日 天木直人のブログ

 領土問題を棚上げにして漁業問題で妥協を図る。そうすることによって日台関係を改善する。この判断を私は評価したい。

 たとえその合意をまとめるために、尖閣沖の台湾漁船の漁業権を認めるという譲歩をし、その事によって日本の漁業者が不利益をこうむるという代償があったとしてもである。

 当然のごとく地元沖縄県の漁業関係が反発し、それに対して菅官房長官は11日午前の記者会見で「政府として責任をもって対応する」と述べて補償をする意向を示したという(12日朝日)。

 いつものように最後は税金を使ってカネの力で黙らせる。

 そのような芸のない安易な側面があったとしても、私はこの日台漁業取り決め合意を評価したい。

 しかし、そんな評価を損ねて余りある大きな外交的誤りを安倍政権はおかした。

 それは今度の日台漁業取り決めを、「中台連携にくさびを打ち込むものだ」と公言し、主要紙もそれを当然の如く書きたてていることだ。

 周知のように台湾問題は米中台の最大の政治問題である。

 周地のように、台湾を切り捨てて電撃的な米中国交化を発表した米国に対し、それまで台湾に義理立てして来た日本は裏切られた苦い経験を持つ。

 周知のように中国派と台湾派は日本の国内政治でもそのまま田中派と福田派の対立でもある。

 そして周地のように中国と台湾の関係は今でも中国と台湾の間で最大の政治、外交問題である。

 そんな中国と台湾の間に、「くさびを打つ」など平気で公言する安倍政権と外務官僚の感覚を私は疑う。
 
 そしてそれに無批判に追従するメディアを私はいぶかしく思うのである。

 台湾の馬英九総統は昨年8月に、領土問題を棚上げし、資源の共同開発を進めるという「東シナ海平和イニシアティブ」を提唱した。 それを私は歓迎し日本もその提案に乗れと主張した。

 しかし、日本政府が今度の日台漁業交渉を再開させようとしたとき、日本は中国側にもそれを呼びかけ日中台の三者協議を呼びかけた気配はない。

 呼びかけたにも関わらず中国がそれを拒否したというのなら話は別だ。責任は中国にある。

 だから今度の日台漁業取り決め合意を中国が批判する筋合いはない。

 しかし、もし日本政府が、当初から中国の参加を念頭に置く事なく中台分断を意図して台湾だけと交渉を始め、そして日本の漁民に犠牲を強いる形で合意を急いだとしたら間違いだ。

 安倍政権下での日中関係改善は当面は望めそうもない・・・


http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/379.html

記事 [政治・選挙・NHK146] 小沢一郎、「生活の党や民主党が勝つ可能性は低い」と自ら認める(kojitakenの日記)
2013-04-12
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20130412/1365725529

時間がないので小沢一郎に関する暇ネタでお茶を濁す(笑)

毎日新聞に小沢のインタビューが結構なスペースをとって掲載されたようだ。今時珍しい話である。全文引用はしない。一部のみ抜粋する。


特集ワイド:参院選へ、どう出る小沢一郎氏 国民はまだ改革を期待、非自民結集なら戦える? 毎日jp(毎日新聞) より


 −−陸山会事件がなく、民主党が小沢体制だったら、違う展開になっていた?

 小沢氏 マニフェストに掲げた政治主導やあらゆる改革は、僕がトップの立場にいれば前進させることができた。僕のことはおくとしても、一歩でも二歩でも努力していれば国民の民主党への期待は続いていた。昨年末の総選挙でも自民党を積極的に支持する票は増えていません。所得は下がり続け、年金問題は解決せず、雇用も不安定。国民の中にある「何とかしてほしい」という意識は民主党が失敗した後も生きていますよ。

そんなことを今頃言うんだったら勝手に民主党代表を降りたり、鳩山政権の時にも幹事長を降りたりしないで、責任ある行動をすべきだったな。ちなみに私が小沢への評価を一変させたのは、鳩山由紀夫を下ろしたが良いが自らも一緒に降りて新自由主義者の樽床伸二を担いだ時だ。相手の菅直人も松下政経塾に担がれたから代表選はネオリベ同士の対決になった。2011年の代表選も同じで、原発推進派の野田佳彦に対抗するのに、同じ原発推進派の海江田万里を担ぎ、小沢自らが「原発」を争点から外した。これら一連の小沢の行動を総括すると、「政争を娯楽として消費した」ようにしか私には見えない。

「小沢流」は、自らは決して頂点に立たず、「軽くてパー」な御輿を担ぐところに真骨頂があるが、それは失敗の責任をすべて御輿に押しつけることができるからだ。昨年の衆院選の時には党首討論を嘉田由紀子に押しつけて自らの意見の発信など何もしなかった。やるつもりもなかった「僕がトップの立場にいれば」なんてことを白々しく口にするなよな。

 −−安倍首相は環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への交渉参加を表明しました。自民党時代、日米構造協議などの最前線に立った経験からどう評価しますか。

 小沢氏 米国にとってTPPは構造協議の延長であり、「俺たちのルールに合わせろ」という話なんです。農業ばかりか医療、郵政、知的所有権などいろんな分野で日本にとって不利な規制撤廃を求められる。でも、米国と対等に議論できる力は日本にはありません。既に他の参加国は交渉を始めており、協定の中身は固まりつつある。今から変えることは不可能なのに、どうやって交渉しようというのか。参加には反対です。

TPP反対も小沢が旗幟を鮮明にしたのは民主党を離れてからだ。小沢自身が言及している日米構造協議でアメリカに一方的に譲歩した責任についてはもちろん一言も触れていない。

 −−憲法改正にも安倍首相は意欲的です。

 小沢氏 自民党の改正草案を読んだけれど、大きく変えたいのは国防軍の規定などを盛り込んだ9条だけで、他は付け足しの印象だ。きちんとした新国家像があって変えたいというのではないと思う。

これは単に「俺様の改憲は良い改憲、安倍晋三の改憲は悪い改憲」と言っているだけの話。

 −−今夏の参院選では、民主党が野党第1党を維持するのは難しいと言われています。

 小沢氏 自民党と、自民党にすり寄る政党が圧勝しますよ、間違いなく。第三極のイメージは「非自民」とほぼイコールだったのに、段々そうではないと分かってきた。TPP参加や憲法改正を掲げる日本維新の会などを国民が「自民党と一緒」と見れば、投票率が下がるかもしれない。とはいえ非自民の私たちや民主党が勝つ可能性は低いが。

 −−民主党との連携は進める考えですか。

 小沢氏 やはり民主党が「非自民」の旗を振らなきゃいけない。彼らが「本来の改革勢力として頑張ろう」というなら僕は何の異存もなく協力するし、他の勢力からも「非自民でいこう」という人が出てくると思う。そうなれば戦えるね。

ようやく橋下との連携を諦めたようだが、昨年まで小沢は見苦しいまでに橋下にすり寄ってきた。その反省は全く見られない。また、「非自民の私たちや民主党が勝つ可能性は低い」と自ら認めているようだが、その最大の責任者は小沢一郎自身である。

http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/380.html

記事 [政治・選挙・NHK146] 権力側の「不都合な真実」の隠蔽をどう見抜くか  天木直人 
http://blogs.yahoo.co.jp/hellotomhanks/63898443.html
★「天木直人氏の視点ー(2013/04/12)」★ :本音言いまっせー!


 民主主義が機能する大前提は国民が本当の事を知ることである。

 だからこそ権力側はあらゆる手段を使って「不都合な真実」を隠蔽する。

 その典型が「密約」であり、情報を国民から物理的に遮断するやり方
である。

 しかしこれは情報革命によって次第に難しくなってきた。

 それがばれた時の国民の反発も大きい。

 そこで「密約」にかわる隠蔽方法もまた権力側は同時に考え、策を
講じてきた。

 そのヒントをきょう4月12日の毎日新聞「発信箱」で、「被ばくの
『可視化』」という見出しで青野由利専門編集委員が書いていた。

 すなわち、原発事故直後に原子炉の水位や圧力、温度など数字の羅列
が公表されたがそれだけでは何が起きているか国民は見当がつかない。
被ばく情報も同じだ。

 情報は公開されているのに全体像はわからない。なぜ東電や政府は
可視化しないのか、というひとり言である。

 この事は福島原発事故に関する情報にとどまらない。

 いま目の前に繰り広げられている北朝鮮の危機に対する対応策も、
インターネット選挙活動の解禁法の功罪も、そのほか多くの国策は、
いくら情報がたれ流されても本当のところは何も分からない。

 つまり情報公開と「情報のたれ流し」とは別モノであるということだ。

 たしかにその通りである。

 しかし権力側の情報隠しには、もうひとつの巧妙なものがある。

 それは「不都合な真実」を公表する事はするが、それを小さく取り上げ、
あるいは一過性で封じ込めて、国民の間に気づかせないままに
やり過ごそうと仕向けることだ。

 たとえば砂川事件の判決で明るみになった田中耕太郎最高裁長官の
裏切りである。

 この国の「法の支配」が米国に占領されているという最大の
スキャンダルは確かにすべてのメディアが報道した。

 しかしそれで終わりだ。

 誰もそれ以上の解説をしない。

 いまの最高裁はどうなっているのか、などという追及は一切されること
はない。

 可視化を避けて生の情報を洪水のようにたれ流す事と同様に、さりげ
なくベタ記事で流したり、一度流して再び取り上げないことは、事実上
の隠蔽と同じである。

 それでいて、公表したじゃないか、悪いのは気づかない国民の方だ、
と開き直ることができる。

 密約よりタチの悪い隠蔽だ。

 本来ならそれを国民に代わって見つけ出し、噛み砕いて解説すべきが
メディアの役割なのに、そのメディアが権力者について情報隠しに加担
する。

 これが今の日本の現状である。

 それに対抗するには、皆で真実を追求する努力を行なって、それを
皆と共有することである。

 インターネットの発達はそれを可能にしてくれている。



http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/381.html

記事 [政治・選挙・NHK146] TPP交渉参加決定! あまりの嘘つき政権に、誹謗中傷する言葉すら浮かんでこない (世相を斬る あいば達也) 
http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/45c26ebff07690ab03c2ed3d058db492
2013年04月12日 世相を斬る あいば達也

 随分あっさりTPP交渉参加の日米合意が出来たものだ。今日にも、閣議で合意文書を決定、安倍が発表すると云う。民主党時代から、霞が関が着々アメリカと交渉していたのだな、でなければ、2,3ヶ月で合意などする筈もない。朝日新聞によると、早速日本郵政傘下のかんぽ生命のガン保険など、外資のガン保険と競争する新商品を出す予定だったのに、潰されたようだ。安倍晋三は日本の生命保険会社を守らず、アフラックスを守ると云うことだ。最近の右翼ってのは、米国を守るイデオロギーなンだね。マハティールがルックイーストで日本に学べ、日本よ、アジアを纏めろ!と発言した時代があった事さえ幻のように思える。

 マレーシアの政治家、医師であり、マレーシア第4代首相のマハティールは、22年間を首相を務め上げた。開業医から政治家に転じ、欧米諸国ではなく、日本の経済成長を見習おうという「ルックイースト政策」をはじめ、長期に及ぶ強力なリーダーシップにより、華人からマレー人によるマレーシアをつくりあげ、マレーシアの国力を飛躍的に増大させた。同氏がルックした当時の日本には見るべきものが数限りなく存在した。時代は異なるが、ポルトガルの宣教師たちも、日本社会の安定度に度肝を抜かれ、苦しく悲惨な民があっての宣教だけに、何処から布教の足がかりを見出すか苦労したようである。話は逸れてしまったが、月刊日本に面白い記事の一部があったので、以下に掲載しておく。

≪ マハティールに見捨てられる日本   稲村公望
(前略)

欧米流の発展とは別の道がある

ーーーところが日本は、マハティール氏が手本とした日本独自の手法を自ら捨て去っていった。

稲村 一九八〇年代にも日米の通商摩擦はあったが、それでも日本は独自の経済運営を維持していた。ところが、東西冷戦 が終結する一九八九年頃から、日本の規制や制度に対する批判が強まっていった。例えば、ジェームス・ファローズ氏は一九八九年五月に「日本封じ込め」と題 した論文において、「自己中心的な日本人には、かつては封建領主への、そして現在は会社にたいする忠誠心や家族の名誉心はあるが、欧米の価値観である慈善 心、民主主義、世界規模の兄弟愛はもち合わせていない。これが日本と欧米の決定的な道徳上の行動形態の違いである」と述べ、日本の文化、道徳的価値観、習慣のすべてを日本は変えるべきだと要求した。
 まさにこの時期に、日本の制度をアメリカ流に変えようとする試みとして日米構造協議が開始され、やがてそれは日米経済包括協議、年次改革要望書として受 け継がれていく。構造改革の名のもとに、日本の制度を破壊しようという目論見は、小泉政権時代に一気に加速した。そして今、TPPによって再び大掛かりな 日本の制度破壊の謀略が進められている。

── 日本に対するマハティール氏の失望感は、察して余りある。

稲村 日本はアメリカへの従属を深め、自らの国の運営を放棄して欧米流を礼賛してきたが、マハティール氏は欧米流の発 展とは異なる独自の発展の道を高らかに掲げた。彼は一九九一年に、二〇二〇年までの国家ビジョンを示し、「強い宗教的・精神的価値意識を持ち、最高水準の 倫理を持つ」ことを目標として掲げたのだ。
 これは、新自由主義者たちが期待する国家の対極にあるものだった。だからこそ、マハティール氏は孤高の戦いを続けなければならなかった。
 一九九〇年に彼は東アジア経済グループ(EAEG)構想を提唱した。先進国との通商交渉を東アジアが団結して乗り切ることがその第一義的な目的ではあっ たが、そこには価値観を共有する東アジア諸国間の交流を深め、欧米主導の経済秩序を転換させようという狙いがあったのではないか。自由競争を徹底させ、強 者が一方的に勝つような秩序ではなく、平等、相互尊重、相互利益の原則が貫かれる経済統合のモデルを作ろうという考え方だ。
 いまTPPによって、国家主権より大企業の特権が保護される時代が訪れる危険性が指摘されているが、マハティール氏はまさに欧米大企業による世界支配の 危険性をいち早く察知していた。彼は、一九九八年六月、東京で開かれたセミナーで「明らかに、わずかな巨大企業だけで世界を支配することは可能だ。それに 備えるかのように、大企業や大銀行は吸収・合併でより巨大化しつつある」と語っていた。

── マハティール氏は、再三にわたって日本がEAEGを主導することを要望したが、日本はアメリカの顔色を窺うばかりで、マハティール氏を失望させた。

稲村 その後、EAEGの枠組みの会議は、ASEANプラス日中韓として実現したが、日本はリーダーシップをとらな かった。その結果、マレーシアのみならずASEAN各国は中国への傾斜という道を選ぶ羽目になった。 以下全文は本誌4月号をご覧ください。≫(月刊日本HPより)

 これ以上望月氏の話を読みたいときは月刊日本を購読してください。マハティールや「ルックイースト」に興味がある時は、検索すると色々と考えさせられる情報に出遭うので、是非キーを叩いてみてください。もう今日の出来事で、日本はズブズブの泥沼に嵌ったようだ。自民党は、先の選挙公約を守るささやかな抵抗一つ見せず、勝ち誇ったような態度を取るのだろう。どういうことなのだ?舌の根も乾かぬうちに、息するように嘘を吐く安倍自民。それに歓喜で応える愚民の群れ、あぁ疲れて文章が浮かばない。今日は筆を折ることに……


http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/382.html

記事 [政治・選挙・NHK146] 市長より高給!月給90万円で「町おこしのプロ」公募した日南市の覚悟 (日刊ゲンダイ) 
市長より高給!月給90万円で「町おこしのプロ」公募した日南市の覚悟
http://gendai.net/articles/view/syakai/141891
2013年4月11日 日刊ゲンダイ


 宮崎・日南市が「町おこしのプロ」の公募を始めた。公募自体はどの自治体でもやっているが、驚いたのは破格の待遇。ナント、月給90万円! だ。年収1000万円超。サラリーマンの平均を大きく上回る。

 市が8日から募集を始めた役職は「テナントミックスサポートマネージャー」。昨年11月に国の認定を受けた「日南市中心市街地活性化基本計画」に基づいた具体的な企画、実施を担う推進役で、雇用期間は今年7月から17年3月末まで。月額90万円の報酬はトップの市長の月給を10万円も上回る。役所の人材がよっぽど枯渇しているのか、それとも別の事情があったのか。窓口の市商工観光課の職員はこう説明した。

「市はこれまでも、空き店舗対策などの商店街活性化策に取り組んできましたが、正直、目立った実績をあげることはできませんでした。そこで今回、思い切って能力のある人を外部から招こう――という方針になったのです。報酬を高めに設定したのは、今回の基本計画を何としても成功させたいという市の期待感でもあり、失敗できないという覚悟、『背水の陣』の表れでもあります」

 県都・宮崎市の南約50キロに位置する日南市。年間の日照時間が平均2200時間以上と長く、日本維新の会の東国原英夫衆院議員(55)が知事時代に売り込んだ「マンゴー」の産地としても知られる。しかし、人口約5万8000人のうち、65歳以上の高齢化率はすでに3割を突破。5割以上の「限界集落」にまっしぐらだ。

 町の救世主として難しい舵取りを担う「町おこしのプロ」である。応募資格も相当ハードルが高いのかと思ったら、意外と低い。「まちづくりに対し専門的知見と情熱を有する」とあるだけだ。気になったのは「市内に居住可能な人」という項目。当たり前とも思える事項がなぜ、「資格」に加えられているのか。

<インチキ東国原にコリゴリ>

「そりゃあ東国原前知事の影響でしょう。あの人は、『宮崎に骨をうずめる』と言って知事になったのに、東京と宮崎を往復してばかりで、揚げ句、たった1期で県民を見捨てた。あんな思いはもうコリゴリです。実は日南市も当時の東国原人気にあやかり、市内のテーマパーク『サンメッセ日南』に東国原知事をかたどったモアイの銅像を作りました。ところが、知事はあっという間に辞めてしまった。市は、今度こそ、本気で『どげんかせんといかん』と考える人材が欲しいのです」(日南市議)

 東国原は9日の衆院予算委で「子供たちの政治不信」についてエラソーに質問していたが、自分が不信を招いている張本人ということを忘れているのではないだろうな。



http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/383.html

記事 [政治・選挙・NHK146] TPP事前交渉「下駄の雪」日本が示す「属国の作法」 (植草一秀の『知られざる真実』) 
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/post-cbfd.html
2013年4月12日 植草一秀の『知られざる真実』

TPP交渉に参加するための日米事前協議がまとまるという。

すでに報じられている内容で事前協議が決定されるなら、日本は即刻TPP交渉に参加することを決定するしかない。

政府が暴走するなら、国会が交渉参加反対の決議を行うべきである。


大半のマスメディアは政府の御用機関に堕して、TPP推進の報道しか行わないが、真実が国民に知らされず、日本国民に不利益を与える日本のTPP参加が強行される事態を何としても粉砕しなければならない。

昨年の総選挙は国民をだまして巨大消費税増税の法律を強行に決定した野田佳彦民主党に対する断罪の選挙であった。

その結果として、おこぼれを頂戴したのが安倍晋三政権である。

総選挙比例代表選挙で自民党が獲得した得票は、全有権者のわずかに16.4%に過ぎなかった。

2割にも満たない民意で政権を獲得したのだから、あまり大きな顔をしない方が良い。

そして、この安倍民主党は、TPPに対して、基本的に反対の意思を表明して総選挙に臨んだのだ。

「聖域なき関税撤廃うんぬん」の呪文のような言葉を盾に、安倍首相は言葉を噛みながら言い訳をしているが、自民党は全国の選挙区に

うそつかない!
TPP断固反対
ぶれない!

日本を耕す 自民党

のポスターを貼り巡らせて総選挙に臨んだ。


コメ、麦、乳製品、牛肉、砂糖原料の五品目の聖域化

自動車等の数値目標排除

国民皆保険制度堅持

食の安全・安心確保

ISDS条項の排除

政府調達・金融での日本の特性維持

の6点を確約した。

例外品目の関税が一部維持され、国民皆保険制度は残存するだろう。

しかし、この二つ以外は踏みにじられる流れになっている。

完全なる公約違反である。


しかも、TPP交渉への参加は、すでに決められていた既定路線である。

日米首脳会談で、センシティビティの存在を認めることが既定路線で、この既定路線に合わせて、国民をいかに騙すかという視点で、さまざまな言い回しが「工夫」されてきたのである。

極めて悪質な「詐欺まがい」の手法だ。

主権者はこうした手口を駆使する安倍政権に、NOを突き付けるべきだ。

その最大の機会は7月の参院選だ。

その前に、山口で参院補選がある。4月28日が投開票日だ。

安倍晋三氏の地元での参院選だ。

有権者は原発、辺野古、TPP、そして憲法を念頭に置いて、日本の針路を誤らない選択を示すべきだ。

安倍政権にNOの意思を表示したいと思う有権者は、当選可能性のある候補者に投票を集中させねばならない。この投票が分散すれば、安倍政権の思うつぼになる。


日米の事前協議で、米国の自動車関税の維持とかんぽ生命に新商品を認めないことが決められたと伝えられている。

その一方で、五品目の関税を維持することは確定していない。

日本がTPP交渉に参加する前に、すでに完全な不平等条約になっているではないか。

このような交渉で日本の国益など守れるわけがない。

国会開会中であるから、政府を厳しく問い質し、直ちに交渉参加見送りを国会で決議するべきだ。

米国が自動車の関税維持を事前交渉で明示するなら、日本は農産物5品目の関税維持を事前交渉の段階で明示することを求めるべきである。

また、米国の保険業界の要請を丸呑みしてかんぽ生命の新商品を認可しないのも、自民党の公約にも違反する。一方的な日本の譲歩であり、不平等条約そのものである。


3月15日の記者会見で安倍晋三氏はきれいな言葉を羅列していた。しかし、抽象的な美辞麗句をいくら並べたところで、具体的な交渉において、国益を守るための実質的な確約を取らなければ、何の意味もない。

これを「巧言令色鮮し仁」と呼ぶ。

安倍首相は3月15日の会見で次のように述べた。

「実際には、今後の交渉によって我が国のセンシティブ品目への特別な配慮など、あらゆる努力により、悪影響を最小限にとどめることは当然のことです。」

「先の衆議院選挙で、私たち自由民主党は、「聖域なき関税撤廃を前提とする限り、TPP交渉参加に反対する」と明確にしました。そのほかにも国民皆保険制度を守るなど五つの判断基準を掲げています。私たちは国民との約束は必ず守ります。」

「国益をかけた交渉はこれからです。私はお約束をします。日本の主権は断固として守り、交渉を通じて国益を踏まえて、最善の道を実現します。」

これらの言葉はもっともなものだが、現実が伴わなければ何の意味もない。

というより、こうした美辞麗句は害悪でしかなくなる。

交渉に入る前から譲歩を強制されるなら、交渉には入るべきでない。


http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/384.html

記事 [政治・選挙・NHK146] かんぽ生命の新商品参入、認可する考えない=麻生金融相(ロイター) 
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYE93B00V20130412
2013年 04月 12日 10:24 JST 


[東京 12日 ロイター] 麻生太郎財務・金融相は12日朝の閣議後会見で、日本郵政グループのかんぽ生命保険のがん保険参入など、新たな医療保険の認可について「適正な競争関係が確立されているかや、業務の適切な遂行体制が確保されたと判断できるまで、少なくともその認可を行う考えはない」と述べた。

担当相は「かんぽ生命によるがん保険、単品医療保険の申請などについては、郵政民営化法や保険業法の中で、保険会社との適切な競争関係や、業務の遂行体制を審査することになっている」と前置きしたうえで「日本郵政のかんぽ生命株式の保有割合を含め、競争関係に影響を及ぼし得るすべての事情を十分に考えないといけない」と理由を説明。認可には「しばらく、数年間はかかるだろう」との見通しを示した。

日本が環太平洋連携協定(TPP)交渉に参加するにあたり、日本で高いシェアを持つ米国の保険会社は、かんぽ生命の業務拡大に懸念を示しているが、担当相は「たまたま(交渉参加と)日が重なっただけ。(今回の判断が)TPPと直接関係するわけでない」と説明した。

さらに担当相は、ゆうちょ銀行の住宅ローンなど新規業務についても「基本的に同じ」との考えを示した。

(ロイターニュース 基太村真司:編集 内田慎一)


http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/385.html

記事 [政治・選挙・NHK146] 小沢、堀茂樹対談4/5(1)堀茂樹の前説明 小沢、堀茂樹対談4/5(2)世界を見る (もうすぐ北風が強くなる) 
小沢、堀茂樹対談4/5(1)堀茂樹の前説明
http://bator.blog14.fc2.com/blog-entry-1708.html
2013-04-12 もうすぐ北風が強くなる


   ちょっと硬派な対談 Live Talk  2013年4月5日 (金)17:00〜
   http://4472752.at.webry.info/201304/article_9.html


小沢一郎の超硬派対談「政治とは生活である」

http://www.ustream.tv/recorded/30904279

生活の党代表・小沢一郎 衆議院議員 と堀茂樹 慶應義塾大学教授 対談
Youstream 文字起こし<未定稿> 「銅のはしご」氏から

   第1部 堀茂樹教授による前説 

 今日は,小沢さんをお迎えして対談を,じっくり討論をする。私が何で小沢さんに興味があるのか等々をお話しします。
 ほんとに,人生何が起こるか分からないですねえ。
 日本の政治家の方とトーク・セッションをやるなんて事は,ついこの前まで考えた事もないし。 ここ最近何人かの政治家の方と会って話しておりますけれども,ないですね。普通の市民なんですね。
 むしろ私,フランスに長く居りましたから,フランスの政治家と会ったり2,3話したりはあるが,日本では全くそういう経験はない。

 私が小沢一郎と言う政治家に興味を持ったのは,年月を遡っても,ここにいる皆さんより浅いかと思います。或いは皆さん方と同じじゃないかと。
 基本的には,私は1990年代の初めの湾岸戦争の時と,2003年でしたかイラク戦争の時に,小沢さんが取られた態度。これを矛盾しているという人も多いが,私はまったく矛盾しているとは思わない。
 極めて意趣敏感していて,論理的だと注目していたことは事実です。

 しかし,本当に小沢一郎と言う政治家について知りたいと思ったのは,2009年の春から始まった「西松事件」「陸山会事件」。

 これを私は御多分にもれず朝日新聞の購読者でありまして,朝日新聞で見たりテレビで見たりして,これはいったい何が起こっているんだ,と。
 日本はおかしいんじゃないか,と素朴にですね。多くの方はそう思われたとおもうんですが,私は非常に疑問に思いまして,何故ここまで執拗に,しかもアンフェアーにですね,小沢一郎って言う政治家を叩くのか,と。

 とりわけ社説,朝日,読売,毎日,日経,産経ね,社説が酷くてですね。朝日新聞と産経新聞が,これ,小沢一郎叩きでは一致するんですね。
いったい何が起こってるんだ,と。
 私が頭の中に思い描いていた日本の政治の風景とはどっか違ってるんじゃないか,と。
 間違ってるんじゃないか,というふうに思ったのが,切っ掛けです。

 御存知かと思いますが,「西松事件」は事件として成立しなかった訳ですね。
 検察が「陸山会事件」に切り替える形で,事件が続いて行き,そして御承知のように,あの検察審査会,謎のですね,日本の民主主義の――民主主義って呼んでいいのか,この政治システムの中に,風景の中に,何か暗黒のゾーンがあってですね,
 そこで民意で決まったって言って,強制起訴される,というような事があり,幸い弘中さん(=弘中惇一郎ひろなか じゅんいちろう)という辣腕弁護士が活躍されたんだと思いますけれども,小沢さん,無罪が決まりまして。

 この事件の内容を知っていればですね,言うまでもない事ですが,あまりにもバカバカしい。

 本当に,冤罪中の冤罪だ。

 しかしそれが(事件として)通ってしまって,小沢一郎という政治家のイメージが,極めて泥を塗られた形になって,そして,紆余曲折あって今に至っていると思います。
 それで,私は小沢一郎さんに興味を持って,そして初めてですね,まあ前に一つ読んだ事ありましたけれども,改めて有名な『日本改造計画』から,この『小沢主義 オザワイズム 志を持て、日本人』集英社文庫に至るまで,或いは様々なインタヴュー等を読みました。
 貪り読みました。

 それから,小沢さんについてはですね,礼讃の本もありますけれども,まあそりゃあ,小沢たたきの文章ってのは膨大にあるんですね。夥しくあります。
 雑誌Willなんてのは,何ですか,何度も2回3回4回に亘ってですね,妙な記事を載せるという形で,執拗にシステマティクに,小沢叩き,バッシングてのはあって,それもだいたい,凡そ手にはいる限り,図書館に行った事もありますけれども,読んだ。
 そうすると,これはおかしな事が起こっている。

 そして小沢一郎という政治家及び,小沢一郎のやろうとしている政治を巡って,これを検討すると日本のこんにちの政治,日本の社会,というものの在り方について,光を当てる事が出来る。
 そこから色んなものが見えて来るという印象を持ったわけです。

 そして朝日から産経まで一致して大政翼賛会的に,小沢一郎という人の政治力を弱めるというキャンペーンと言わざるを得ないものをやった。
 長きに亘ってやった。3年に亘ってやった。

 しかし,見て読んでみると,必ずしもマスコミだけじゃない,マスメディアだけじゃないんですね。
 所謂言論人,知識人,この方達もですね,そうとうおかしな事を言ってますね。

 ちょっとメモしただけでもですね,膨大にあるんですけれども,勿論言うまでもなく,京都大学名誉教授・中西輝政さんは「小沢一郎というのは危険な悪魔的政治家である。」2007年にWillに書いて,2009年にもう一度出る,と。これに止まらず色んな事を言ってる方ですね。
 私の慶應義塾大学SFCの同僚でもあるが,有名な文芸評論家の福田和也さん,2009年に文芸春秋で松原隆一郎さんと対談し「小沢一郎というのは独裁者で,スターリンを彷彿とさせる」と。
 かつて労働運動の山岸さんがヒトラーに譬えたって事があって,謝ったという話しなんかありますけれども,そんな事も言われている。
 或いはNHKのテレビで政治学者・北海道大学の山口二郎さん「小沢さんは何のために政治やってんのか,それが見えない」と仰ってる。これは,今日のテーマにしたいと思っている。

 いやあ,そんな事はない,何のためにやろうとしているか,はっきり物を言ってる,と私は思うんですが,こういう批評は多いですね。

 それからさきほどの(=説明した)対談では,松原隆一郎さんでも,ですよ,民主党政権が政権交代前の前の年, 自民党と組んで政府を作ろうとした事は(大連立構想)は一悶着ありました。
 そん時に小沢さんは「民主党は政権担当能力がない」と記者に対して断言していたと,こういうふうに書かれるんですね。でも,世間でそう思われてるんですね。

 ところが,ちゃんと調べてみないのか,学者なら。ちゃんと調べてみれば,小沢さんは少なくとも,もしかしたら腹の中ではそう思ってたかも知れませんが,記者に対してそんな不用意な事を言う人じゃないですね。「民主党は政権担当能力がないというような事を言われている。これを挽回するために」ってな,話しを,実は,しているんですね。

 これもそれも夥しい,噂話のようなものが伝わって行ってる訳ですね。

 そして私は,たとえば宮台真司さんだとか,内田樹さんだとか,いずれにしても優れた人だったと思いますが,その人たちの口を通してですね(いかにも悔しそうに)まーあ,いい加減な事が言われているんですね。
 信じられないですね。

 宮台さんは,過去,機会ある毎に仰ってるので持論なんだと思いますけれど,宮台真司さんによると「かの民主党政権の時の民主党の松下政経塾的人々は,政策論の人である」と。小沢系は政治過程論である,と。政治過程論は,ぶっちゃけて言うと要するに政略であるとか或いは国会でのネゴシエーションであるとか,そういう事を指してると思います。
 「政治過程のプロである小沢一郎は,政策へのこだわりが弱く,政策にこだわる議員を青二才と切り捨てたがる」これはね,ちゃんと責任を持てる引用なんですね。そして小沢さんは「一貫しているのは,安全保障政策で,米国中心から国連中心にシフトして普通の国になるという事だけです」 これもですね,こんな乱暴な話しじゃないと思いますが,「それだけは一貫している。他はブレまくりです」と「政策なき政治過程のプロであり,つまり政策に無頓着な勝ちたがりです」

 こいうふうに、ちゃんと文字で出してんですね。

 それから,有名な姜 尚中(カン サンジュン)さん。姜尚中(カン サンジュン)さんによると『日本改造計画』「かつて読んだ印象で言うと,小泉改革は,小沢さんの計画を実施しようとしたに過ぎない」と。「小泉・竹中改革というものは,小沢氏の『日本改造計画』で言っていた事の実現だったんだ」というふうに解釈しておられる。これは1つの解釈なんですね。

 ちょっと驚くのは,内田樹さん。この方も非常に含蓄のある良いエッセイを沢山書いてらっしゃる方なんだけども,小説家・高橋源一郎と対談して,これはね,内田さん知らないんじゃないかと思うんだけどもね,小沢さんに関して「あの人も政治理論はほとんどない人なんだけれども,動物的な野性の勘がある」「日本における政治的な流れの作り方が直観的に分かっている」と。

 私は,今日,話してみますけれど,小沢一郎ほど,日本のこんにちの政治風景の中で,知的な,論理的な,言ってる事がゆっくり喋られてもそのまま,文章になる政治家っていないと思うんですね。

 動物的な勘の話しじゃないだろうと思うんですがね。
 そう言うでしょ,そうすると,(対談相手の)高橋源一郎さんが「理念なんかない事の強さでもある」こう言うんですね。
 「政治理念がない人だ」って言う。それで内田樹さんが「小沢一郎は自分の後継者を育てない」何でかって言うと「自分の野性の勘でやっている事だから言語化出来ないんだ。だから仕方ないんだけどね」こういうイメージですね。
 これサイトSight2009年の対談なんですよね。その雑誌の司会者(渋谷陽一氏)は「小沢さんてのは非常に古いタイプのルサンチマンの政治家である」と。こう言ってる訳ですよ。

 私の持った印象。小沢一郎さんの書物を読み,インタヴュー本をみ......インタヴュー本も沢山あるんです,聞き書きの物とか沢山あります。これを読んだ印象は,まったく違うし,それから小沢さんの実際の政治行動ですね。

 勿論,小沢さん政治家ですから,思想家じゃないので,政治の実践が大事ですね。
 また後で話題になるかも知れませんが,書物も言説も,政治家の言説或いは政治家の著書ってものは,ひとつのパフォーマンス。パフォーマンスとは見せ掛けをやる,あの意味じゃなくてperformance「遂行的行為」ですね。つまり,それ自体が行動であるという事。
 自分はこっちにいて,何かを説明してるんじゃなくて,著書を出せば,それはその政治家の「行動」になる訳です。
 言葉も現実の一部ですからね。
 ですから,そういう本なんだけれども,これを読んで思う,私の持ったイメージ。私が確信を持ってこうだろうと思った事がありまして,私も間違ってるかも知れません,勿論。

 しかし,今引用した,ほんの一部に,氷山の一角に過ぎませんけれど,しかもね,宮台真司とか内田樹とか姜尚中,日本では所謂代表的な言論人であり知識人な訳でしょ,一応。
 それ,何でこんな事書くか,分からない,私は。非常に不審を覚えた訳です。
 いったいどうなってんだ,と。
 日本の言論空間すら,いい加減なもんなんじゃないかと,問題を,意識を,持ったんですね。

 で,今日は,こんな機会を与えて頂いて,今大学でも運営関係の事をいっぱいやらされて,もう忙しい。
 2年前位から矢鱈とツイッターをやっていたら,それで大勢の人に読んで頂いて,そしてまあ非常に印象的な,つい自分でも,ニヤリとしてしまうのはですね,私が色々ツイートしてる事を,勿論小沢さんの事だけや生活の党の事だけツイートしてる訳じゃないですね。
 それ以外の事でつぶやいたものについては「全部保存している」とか,「非常に感銘を受けた」とか応答して下さる方もかなりおられる。

 だけども,しばしば「他の事は良いんだけど,なぜ小沢?」って書いてある。(笑いながら)「なぜ小沢を支持するの,あなたが」と書いてある。
 この間もそういう事があり,「わたくしが,自分自身が良いと考える政治路線を体現してるのが小沢一郎さんなんだからだ。別に,小沢さんを崇拝して,信者だから小沢さんの言ってる事すべて正しいと思ってる訳じゃないんですよ」というような返事をしたり,まあこれは,ちゃんと本を書かなきゃダメだとか,そういうふうに思っております。

 ただ,(皆さん)御存知でしょう。
 小沢さん,『日本改造計画』の続編を用意してらして,もう相当出来上がってる。ただ.世界は激動の時代ですから,それに合わせてどういうふうに纏めるかと,推敲してらっしゃるんじゃないかと思いますが,小沢さんの本が出るという話しがありました。1年半くらい前ですかね。

 小沢さん本人が,ちゃんとした政策論を,ちゃんとしたものを出されるんじゃ,私が勝手な解釈で言っても仕様がないなと思いまして,そのまんまにしておったんですが,
 ここへ来て,生活の党の議員とか,支援している市民の会・今日主催してくれた市民の会の大木さんだとか,何人かの方からプッシュをされまして,私がボーッとしてる間にトントン拍子で小沢さんのほうと話がついて,そして今日のような機会を頂く事になりました。

 個人的には嬉しい,と言うか,楽しい,と言うか,ワクワク(笑いながら)どういう事になるかなって。そんなふうに思っている。

 今日,時間も限られてますから......私は外国の思想の歴史のような事が,基本的に自分のやって来た事なので,具体的な経済の話しをしても私の無知が晒されるだけだと。
 でも最近,経済も,マクロ経済とか教科書(笑いながら)読んだりしているんですけれども。

 理念的な所ですね。事柄の,政治と言う行為,営み,これは何ぞや,と。
 それから小沢さんにとっては政治とは何ぞや,と,いう所を聞いてみよう。
 そして,思う所があれば私も発言させて頂いて,皆さんにも聞いて頂いて,と言う事をやってみようというので,今日.参った次第です

 「喬木に風強し」という言葉があって,小沢一郎さんってのは,ホントに風を受けてね,よーく今でもへこたれないで立ってらっしゃると思いますね。

 本当にそれには,どういう気骨をしておられるかと思いますね。殆ど,弁慶みたいなもんじゃないですか。
 弁慶が,矢を,もう,どんどん射られて,それでまだ倒れないという。それには感心して,私は正直なところ,小沢さんの人物にも非常に興味があって,歴史に残る方だと思いますね。
 そう思っておりますが,今日はそれはそれとして,妥協なく,質問してお話しを伺うと言うだけでなく,討論をしてみたい。

 もうじき,いらっしゃると思います,国会から駆けつけて来られるという事で。  (開始後26:20経過)

◇ 参考

「喬木に風強し」 ; 抜きんでて優れている人は,往々にして人に妬まれたり,何かに付け批判されたり,災厄を受けること。

    堀茂樹教授前説(続き)と小沢一郎氏登場まで 

   「意は似せ易く,姿は似せ難し」
   第1部  堀茂樹教授による前説(続き)< 開始後26分21秒くらいから >  

堀 茂樹 ; いちばん最新の本,書物ということになると,これなんですね。(『小沢一郎 『 小沢主義 オザワイズム  志を持て、日本人 』集英社文庫2009年12月20日 第1刷 この文庫を掲げて)
 2006年の9月に出ているんですね。(集英社インターナショナルより刊行) それからも色んな発言はしてらっしゃいますけども,2006年ですからつまり2009年の政権交代のしばらく前ですね。
 この時期には,たとえば,夕刊フジだったかな。コラムで,小泉時代も色々な論評を出しておられました。それも本になってます。それもなかなか面白い本です。
 その本は確か,菅直人さんとの共著の形で出ていたと思いますが,隔世の感があると思いますが,そういう本もあります。

 色々本がありますが,この『 小沢主義 オザワイズム  志を持て、日本人 』などは...... ほんとはね,小沢さんに直接申し上げたいんだけどね,非常に文体が良いんですね。
 まったくレトリックがない。込み入った事が,ほとんどないです。気の利いたセリフは,ないです。洒落た事が書いてある訳じゃ,ないです。
 しかし,真正面から,淡々と,しかし確信を持って,普通の言葉で書かれてますね。
 で,そういう意味ではね,文章の姿が良いと思いました。私,一応言葉の専門家ですからね。確信を持って,そう思いました。

 小林秀雄の有名な,名高い科白に「意は似せ安く,姿は似せ難し」っていうのがあるんですね。
 「意」と言うのは意味の「意」でありまして,言ってる事の内容ですね,たとえば思想ですね,たとえばイデオロギーですね。
 こういうものは人から聞いたものを,自分が言ってるかのように言う事も出来ると。似せ易い,と。
 「しかし,姿は似せ難し」という言葉がありました。「姿」って簡単に言うと,これは文体ですね。文章のトーンですね。述べ方ですね。これは,似せ難い,と。
 別の,有名なビュフォンって人の言葉で「文は人なり」 あれはまあ,スタイルですね。「文体は人なり」が元々の言葉なんですが,
 文体は人格を,その人の知的人格を表すっていうのかな。いや,知的だけじゃないかも知れません。倫理的な道徳的な人格の側面も入って来るかもしれません。
 そういうものを,文章は,表わす,と。
 
 その意味では,私は,この本,小沢さんの他の本も同じなんですけれども,これを読んだだけでですね,この人は本物だと分かるだろう(笑いながら)って言うのが,私の直感・確信なんですが,そういう本になっているので。
 しかも非常に,一般向けに書かれてるので,易しいんですね。平易なんですね。小難しい事はひとつも書いてありません。
 で,カッコ良い言葉なんかひとつも使ってないですね。そこが,小沢さんらしいですね。
 そういう所で本当に私は,そういう意味で,感銘をした本です。平易で,真っすぐで,衒いなし,と。しかも,含蓄があって,豊かである,と。

 これはね,こういう本を政治家は出すべきじゃないかと,思います。
 学者の本じゃないですね。学者である必要はひとつもない。
 理論に拘泥してみたり,そう言うものじゃなくて,大政治家に相応しい本だと,私は思って,この書物も読んだ。
 これ今,文庫本になってるので,多くの特に若い方に読んで頂きたいものだと思います。

 平易な文章なので,うっかりすると含蓄が読み取れないかも知れないと思いますね。 実は,ものすごく大変。
 当たり前の事を,単純に,何て言うんですかねえ,非常に,この確信を持ってですね,書かれていて,良い本だと思っております。
 だから,この本について私の感想を申し上げた所で,(向かって右手ステージ袖を見ながら) 小沢さんいらしたそうなので,ではいよいよ登場して頂こう。ワクワクですね。え? もうちょっと延ばせ?

 ですからねえ,私ザックバランな人間なんでね。
 今,小沢さんは本当に苦境でしょうね。
 年末の選挙は,やっぱり生活の党(未来の党)としては,私は失敗だったと思いますなあ。(数語聞き取れません)でもツイッターでも言いましたけれども,戦略的には,失敗した,と思います。
 しかし,ここで倒れない所が,さすが小沢一郎だと思っておる次第です。

 お見えになったそうなので,登場して頂きます。

(開始後32分30秒くらい。  堀教授,椅子から立ち上がる。聴衆・拍手。女声・「小沢さーん」聴衆・大きな拍手。  お二人はステージ中央で両手を取り握手。 大きな拍手の続く中,小沢一郎さん,実はほとんど泣きそうな表情。 小沢一郎さんに続き堀茂樹教授が椅子に掛ける。 聴衆のためのフラッシュ撮影の時間が設けられて,さかんにシャッター音が響く。
 小沢一郎さん,左手で涙をぬぐう。笑い泣きされている。それを見て聴衆から暖かい笑い。)

司会者 ; 対談に移ります。

堀 茂樹 ; 小沢さん,どうもきょうは,ありがとうございます。
いらして頂いて。

小沢一郎 ; はい。よろしくお願いします。(少しまだ涙声)
 
堀 茂樹 ;きょうは対談と言う事で,自分としてはちょっと僭越な気がするんですが,妥協なく,お話しをさせて頂きたいと思います。

小沢一郎 ; はい。(笑)

堀 茂樹 ; よろしくお願いします。

小沢一郎 ; はい。どうぞ,よろしくどうぞ。

堀 茂樹 ; それからね,私は,小沢先生と呼ばないですよと言う話しにしてあるんですね。小沢さんってことで呼ばせて頂くので,よろしくお願いします。
 ーーーーーーーーーーーーー
 小沢、堀茂樹対談4/5(2)へ続く。


       ◇

小沢、堀茂樹対談4/5(2)世界を見る
http://bator.blog14.fc2.com/blog-entry-1711.html

  堀茂樹vs小沢一郎 Live Talk /小沢一郎の世界視線 <未定稿> 「銅のはしご」氏から
  http://4472752.at.webry.info/201304/article_14.html

(33分50秒あたりから51分10秒くらいまで)

ちょっと硬派な対談 Live Talk 【3】
 2013年4月5日 (金)17:00〜 

小沢一郎の超硬派対談「政治とは生活である」

生活の党代表・小沢一郎 衆議院議員 と堀茂樹 慶應義塾大学教授 対談

   第2部 A  堀茂樹 vs. 小沢一郎

堀 茂樹 ; きょうは対談と言う事で,まあ自分としてはちょっと僭越な気がするんですが,妥協なく,お話しをさせて頂きたいと思います。

小沢一郎 ; はい。(笑) (両手でしっかとマイクを持ちながら肯く)

堀 茂樹 ; よろしくお願いします。

小沢一郎 ; はい。どうぞ。よろしくどうぞ。(聴衆に向かっても礼)

堀 茂樹 ; それからね,私は,小沢先生と呼ばないですよと言う話しにしてあるんですね。小沢さんってことで呼ばせて頂くので,よろしくお願いします。
 ではきょう,先ほど登場して頂きますまでに,この『 小沢主義オザワイズム  志を持て、日本人 』(集英社文庫をテーブルの上に立てる)について,ちょっと私の感想を述べたり,

小沢一郎 ; ああ。ああ。はい。

堀 茂樹 ; どうして私が小沢さんに興味を持つようになったか,生活の党を支持するようになったか,というような事の経緯等。
 それから,世間の風説ですね。それについての少しコメントをさせて頂いておりました。  

 で,この『小沢主義』という本は,2006年にお出しになったと思いますが。

小沢一郎 ; はい。(まだ,両手でしっかとマイクを持ちながら)

堀 茂樹 ; この本についてはですね,先ほども言ったんですが,私は,本当に文章の姿が良い,と。内容もさることながら,勿論ですが,姿が良いと。
 そこに感銘を覚えた。私これでも言葉の専門家なんですよ。

小沢一郎 ; ああ,はい。(照れ笑いしつつ)

堀 茂樹 ; くだらない,衒(てら)ったレトリックや言葉遣いが,一切ないですね。真っ直ぐな本だと思いまして,非常にそういう意味で感銘致しました。

小沢一郎 ; ありがとうございます。(礼。静かな声で)

堀 茂樹 ; で,こういう事なんですが。私,日本の大政治家,政治家の方とこんな事話すの初めてだと。先ほども言いましたよね
いちばん,取っ掛かりから,大政治家と話す事になってしまってですね(笑いながら)。(話す事に)なった訳ですが。
 日本のね,日本の政治担当者の方は,私,市民として聞いていると,意見,見解を述べられる時に,あまり,世界が今どういう情勢にあるかというような,大局観のある,世界に視野を持った,視野を広くして世界を考慮した上での話しってのは,なかなかね,聞けないと思っておるんですね。

小沢一郎 ; はい。(きっぱりとした声で)

堀 茂樹 ; で,しばしば小沢さんはそういう事を仰っているという事を知っておりますので。まずは,2013年に入ったこの現代の世界の情勢。全体としてどんなふうにお感じになって,捉えておられますか。

小沢一郎 ; 政治家としての,まず前提から言いますと,これは政治家だけじゃなく日本人も皆なそうなんですが,あまりハッキリと自分の主張を言わないですね。
 何となく曖昧なぼやかした言い方するんで,それがちょっと。
 日本人同士は分かるんですけども,世界という,今お話しありましたからですが,ほかの国の人との時は「まあこう言えば分かってくれるだろう」とか「俺の気持ち分かってくれよ」とか,という類いの日本人的な意思の疎通というのは,まったく出来ないんですね。
 ですからやっぱり,ハッキリこう自分の考え,意見ってものを。

堀 茂樹 ; 社会的コンテクストが違いますからね。

小沢一郎 ; はい。はい。(うなずきながら) ですから日本の特有な,ある意味で文化ですけれどね。これは通用しないと言う事だと思います。
 ここから,政治家も国民も直して行かなくちゃいけないだろうと思います。

 ま,それはそれとして。今の時代というのは,要するに経済的にも政治的にも,だんだん,だんだんアメリカ,パクス・アメリカーナ,アメリカの百年の中心とした支配から,だんだんアジアに移りつつあるという事と言われますよね。
 僕は,経済や或いは政治もそうでありますけれども,ある意味で文明史的な転換期にあるんじゃないかと,いう感じをしてんですよ。

堀 茂樹 ; はい。

小沢一郎 ; 人類の歴史を長く見てみますと,ずうっとアジアと言いますか,エジプトもありますけれども,(アジアが)中心になって歴史が形づくられて来た訳ですね。
 それが長い間続いて,17世紀ですか18世紀ですか,産業革命が起きて。  <1770年代から1830年代にかけてと仰るつもりだったのでは>

堀 茂樹 ; はい。いわゆる産業革命はもうちょっと後ですがね。

小沢一郎 ; 18世紀頃からですよね。
 ですから,それ以降,経済力と,そして従って政治的な力も欧米に移りましたけれども,欧米っちゅうかヨーロッパに。アメリカの百年を足して見てもですね,わずかせいぜい2〜300年の歴史なんですね。

堀 茂樹 ; なるほど。はい。

小沢一郎 ; ですから,元に帰ったと言えば帰ったんですけど。アジアの方に移って来ている,と。
 それでありながら,しかし同時にまだアジアが安定していないという,今非常に微妙な時期だと思うんです。 
 ですから,そういう時に,特に北東アジア。まあ中近東だのパキスタンやアフガニスタンやイラクだイランだって言うこともありますけれども,
 それ以上にやっぱり,日本の位置する極東・北東アジア,これに中国,朝鮮半島。で,ロシアも国境接してますけれども,ここが非常に僕は,不安定要因を持ってるんじゃないかと。

堀 茂樹 ; はい。発展しているだけに。

小沢一郎 ; はい。ただ,政治的形態も違うし,ある意味で文化。文化共通な所もありますけど,かなり違っている。経済的発展の度合いも違っている。それぞれの国がですね。
 だからその意味で非常に不安定ですから,日本はこれまでのように,特に戦後を捉えれば,アメリカの傘の下で,アメリカの言う通り,やってくれば,政治的な負担はしなくて済むし,経済的なメリットを分けてもらえるという関係で来たんだと思うんですけど,
 それがアメリカ自身の経済的な衰退という事もありますけれども。やはり中国という本来の大国がまた頭を擡げて来たという事になりますんで。

 最初,日本バッシングbashingって言いましたけど,俗にパッシングpassingと言われるように,日本素通りなんですね,全ての問題。
 北朝鮮でさえ日本を相手にしていないという状況で,このまんま,今何だかんだ言われておりますが,非常に微妙な,もしかして大きな紛争になるかも知れないという中で,非常に日本の政治が,まあ混乱していると言うよりも「幼い」。

堀 茂樹 ; 幼いですねえ。幼いですよねえ。日本の民主主義はね「生徒会民主主義」のような気がするんですね。
 つまり,最終的には日本国で決めた事が,どこかに承認してもらわないと全部ひっくり返ってしまうと。
 そこに1つの限界のような,民主主義の未成熟な,自立しない民主主義の状況があるんじゃないかと思って。

小沢一郎 ; はい。

堀 茂樹 ; で,ちょうどこの2006年に書かれた本『小沢主義オザワイズム」の中に,小沢さんが「現代は,大正末期に似ている」っていう事をお書きになってるんですね。
 大正末期って言うと1926年位です。1929年に世界大恐慌でしたし,1931年満州事変ですよね。1933年は,ヒットラーの台頭です。
 それを見ると,リーマンショックが起こりましたし,今2013年で,もし1930年代と似ているとすると,うっかりするとね,本当に危険なんじゃないかと私は思ってまして。

小沢一郎 ; ええ。ええ。

堀 茂樹 ; だから,今ちょうど仰ったように,日本国が素通りされるような状態ってのは,これは何とかしなきゃいかんのじゃないかと。

小沢一郎 ; ええ,ですから,仰るように,大正末期から戦前の昭和史ですね。戦争,敗戦というふうに移って行った。
 結局,日本が中国であれ或いは特にアメリカと意思疎通がきちっと出来ないままに独り善がりでヒステリー起こして戦争に突入しちゃった訳ですね。
 ですから今もですね,その時の日本人の情緒的な,心情的に情緒的に振れるという国民性というのは,まだ直ってないと思いますね。
 基本的に,似たような状況だと思うんです。
 ですから,その意味でもリーマンショック起きましたけれども,また,僕は
ユーロといのが,とても治まらんだろうと思ってんです。

堀 茂樹 ; はい,はい,はい。

小沢一郎 ; 経済的にもおかしくなる。中国もおかしくなる。勿論インドやその他もですが。
 そうすると,政治的に不安定な極東,北東アジアが,経済的にもおかしくなると,僕はもう間違いなく争乱って言うか動乱になりかねない。
 今でさえ,何だかんだ,北朝鮮って言われてますがね。そこがね,僕は非常に,ずっと前から,機会ある度に言ってるんですが非常に心配ですね。

堀 茂樹 ; 今も仰いましたし,しばらく前に小沢さんは「ユーロは危ないよ」と仰ってるのを(感心した)。
 私,自分の専門の方の関係がフランスの方にありますから,人類学者のエマニュエル・トッドという友人がいまして,世界的に有名な奴なんですけれども,彼は本当にですね......彼,最近オピニオン・リーダーとしても大変,中心的な人物になって来たんですが。
 この人は,実はついこの間までは,「ヨーロッパ・レヴェルでプラグマチックな保護主義をやる」っつったんですね。
 つまりイデオロギーのような,原理主義的な自由貿易は止めて,(でも)自由経済なんですよ,飽くまで自由経済の枠の中で,プラグマチックな保護主義という系統の考え方があるんだから,それをやれって言ってたんですね。

小沢一郎 ; はあ,はあ。(感心して)

堀 茂樹 ; ところが,今日(こんにち)ではユーロの危機がありまして,殆どヨーロッパの国家がこれまでは一応対等な関係の連合だったのが,殆ど
ヒエラルキーのようになってですね,ドイツの独り勝ちで,2番目にフランスがあって,それでずっと来てスペインや何かは酷い目に遭ってる。ギリシャなんかは下の方だと,こういうヒエラルキーになってしまったと。
 そして彼は,フランスに対しては,2年地獄を見る覚悟でユーロから出るべきだって言ってるんですね。

小沢一郎 ; はあああ。(感心して)

堀 茂樹 ; こういう考え方も,存在はし始めている。

小沢一郎 ; はああ。ふうん。

堀 茂樹 ; で,一面ですね,その考え方を言う人達の勢力が所謂偏狭なナショナリスト。(彼等)も,それを言ってるんですね。

小沢一郎 ; はあああ。

堀 茂樹 ; ただし引用したエマニュエル・トッドという人は,そういう人では全くなくって,開かれた社会の支持者なんだけれども,政権運営,政治の運営ってのはプラグマティクじゃなきゃいけないので,地獄を見る覚悟で出た方が良いって言われてまして。勿論フランス人は皆賛成してる訳じゃないですけれども,そんなふうな状態になっている。
 ほとんど,ユーロを支えるために経済をやっている。
 ユーロってのは通貨なので,通貨が経済を支えなければ意味がないんだけれども,逆になってるじゃないかと。
 それ程まあ深刻な様なんですね。

小沢一郎 ; ええ。うーん。

堀 茂樹 ; だから,前から小沢さんがユーロが危ないって仰ってるのはね,非常に系慧眼なんじゃないかと。

小沢一郎 ; いえいえ......(照れ笑い)

堀 茂樹 ; 日本の政治家でそういう見通しを語る方はいないですね。

小沢一郎 ; 僕は,経済・金融の専門家でもないし,その事は分からないですが,政治家としての目で見ると,みんなフランスであれ,イタリアであれ,スペインであれ,ギリシャであれ,生活水準のレベルアップが,どんどん,どんどんして来た訳ですね。
 その一つが国の財政の問題になって来てる訳で。
 ただこの生活のレベルアップして来た,水準が高くなった生活を,民主的手法でね,レベルダウンさせるのは,僕は不可能だと思ってるんですよ。

堀 茂樹 ; はあああ。(痛く感心して)

小沢一郎 ; だから,色んな所で,イタリアでも,仰るようなユーロをやめちまえと言う勢力が,意見が,強くなって来るんですよ。
 或いはまたフランスでも何処でもデモが起きてますよね。
 だからそういう意味で,僕は,生活水準を「まあまあ,こういう事なんだから」っちゅうて説得してダウンさせる事は,給料とか,年金とか,医療とか,それを説得してダウンさせるって事は,民主的手法では,不可能に近いと思うんです。

堀 茂樹 ; はああ,なるほど。

小沢一郎 ; そうすると行きつく所まで行っちゃって,もう,破産と,国家が。いう所まで行かないと,「そんじゃしょうがないね」って,皆なが,ならない限りは,僕は直らないと。
 ですから,多分ユーロはこのまんまだと,何処まで行っても巧くは行かないんじゃないかっていうふうに,僕はずっと思ってた。

堀 茂樹 ; ユーロ問題も論じたいんですけれども,今,生活(水準)を下げるって事ではね,1つだけ付け加えておきますと,経済的にはドイツの独り勝ちですが,ドイツ人は給料下がっても耐えるんですねえ。
 ところが他の国の国民はまた別の国民性を持っているので,そうは行かない,という様な事も色々齟齬が起こって来る原因になっている訳ですね。
 色々ある訳ですが,そういう中で,世界の中の日本ですよね。

小沢一郎 ; はい。

堀 茂樹 ; 日本だけが何か......私,本当に嘆かわしいと思うのは,日本の“開国”って言うような事を声高に言ってる政治家でも,見ているのは殆ど,日本のほんの近辺か,日本とあとアメリカしか見てないですね。
 ぜんぶ世界全体を見て話しをして頂きたいと言うので,ちょっと今そういう事をお伺いしたんですが。

小沢一郎 ; はい。

堀 茂樹 ; こういう中で,世界の中の日本としてちゃんとやって行くと,悲惨な事にならないようにして行くと,いうために,
 恐らく,私だいぶ小沢さんの本を読まして頂きましたから,小沢さんは議会制民主主義の確立が非常に重要だと仰ってると思うんです。

小沢一郎 ; はい。(数度頷きながら)

堀 茂樹 ; これは,議会制民主主義を定着させたいと強く念願される背景ですね,理由,その意味,こういう事についてお話し頂ければと思うんですが。



http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/386.html

記事 [政治・選挙・NHK146] 消費税をやめれば日本は復活します‐ビル・トッテン(アシスト会長)(日経BP)
「消費税をやめれば日本は復活します

ビル・トッテン アシスト会長の「消費増税以外の道」

2013年4月12日(金)

 2014年4月にも税率引き上げが予定される消費税を見越し、政府は大胆な金融緩和策でインフレ目標2%の達成、デフレ脱却を目指す。しかし「消費税こそ日本のデフレの元凶。消費増税は再び日本経済を壊す」とビル・トッテン氏は警告する。別の選択肢とは。

ビル・トッテン
株式会社アシスト代表取締役会長。1941年米カリフォルニア州生まれ。72年に日本初のパッケージ・ソフトウエア販売会社アシストを設立。著書に『課税による略奪が日本経済を殺した 「20年デフレ」の真犯人がついにわかった!』(ヒカルランド)、『アングロサクソン資本主義の正体 ―「100%マネー」で日本経済は復活する』(東洋経済新報社)、『日本は悪くない』(ごま書房)など多数。

(聞き手は秋山 知子)

(トッテンさんは以前から、日本のデフレの元凶はバブル崩壊でもリーマンショックでも少子高齢化でもない、消費税にあるとおっしゃっています。近著の『課税による略奪が日本経済を殺した 「20年デフレ」の真犯人がついにわかった!』(ヒカルランド)では、消費増税という選択肢を取らずに日本経済を復活させるためのソリューションを提唱されていますね。
 ただ現在予定されている消費増税は、2%のインフレを達成した後に税率を上げるわけで、そこが過去2回(1989年消費税導入、97年税率引き上げ)とは違うと思いますが。)

トッテン:2%のインフレになったら消費税を上げるとは、日本政府は何をしたいんですか? 経済を活性化して、景気が良くなったらまた悪化させたいの?

消費税というのは、消費に対する罰税でしょ。

 日本経済の約7割は消費です。そして投資が28%。でもその投資も大半が消費需要に応えるための先行投資。つまり日本経済の約9割は消費で動いています。

 消費増税した場合、GDP(国内総生産)の9割を支える消費はどれだけの影響を受けるでしょうか? 2%のインフレに加えて消費税率が5%から10%に上がる。さらにこの3カ月で円が2割安くなった。日本はエネルギーのほぼ100%、カロリー(食料)の60%を輸入しなくてはいけないから、エネルギーが20%、食料は12%高くなります。これではいくら論理的に考えても、経済は良くならない。そういうことで経済が良くなると考えるのは「ドアホ」でしょ。

(しかし、これまで何年も円高デフレが続いて、GDPが停滞し続けていましたが、円安になった時期は多少なりとも株価が上がって景気も上向きましたが。)

トッテン:日本国民で、株から収入を上げている人はどれぐらいいますか。大部分の庶民は株を買ってないでしょう。

 日本の場合、純輸出はGDPの1%に過ぎない。円安にすると1%分の経済は良くなる。でも輸入している60%のカロリー、100%のエネルギーは高くなる。「経済が良くなる」などと言わずに、「日本経済団体連合会の輸出企業と富裕層の減税のために、一般庶民の消費税を上げなくてはならない」と言うのなら分かります。

物価が上がるのに合わせて、賃金も上げてくださいという企業への施策も検討されていますが。

トッテン:でもロイターの企業調査では、「賃上げに前向き」と回答した企業はわずか1割だったから、その施策はあまり期待できません。」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20130410/246436/?mlp

「(トッテンさんは、消費税を廃止し、その代わりに土地に対する「地価税」、通貨や株式などの取引に対する金融取引税などの導入を主張されています。
 また、消費税であれば逆進性(収入の低い層ほど税負担率が高くなる)をなくすために、収入に応じて税率を0%から200%まで段階的に変える累進消費税を提案されていますね。まず、地価税は固定資産税とは違うんですか。)

トッテン:違います。例えば、この会社が入っているビルのオーナーは、建物については固定資産税を払っているが、土地については払っていない。

(土地については、地主が固定資産税を払っていると思いますが。)

トッテン:でもそれは地価に対して微々たる金額です。土地の値段は、近くに地下鉄の駅ができたとか、百貨店ができたとか、地主の努力に全く関係なく上がっていく。働いている人からは所得税を取り、企業からは法人税を取るのだから、努力せずに土地の値段が上がった地主にもそれに見合う税金を課するという考え方です。地価をつり上げると税金も高くなるので投機的取引も抑制できます。

(もう1つは、外国為替取引や株式取引など金融取引への課税ですね。)

トッテン:昨年調べたのですが、1日に売買されている円は約90兆円です。1年間に換算すると日本のGDPの数10倍、日本の貿易額の200倍以上。何のために、誰が円を売買してますか。明らかに貿易のためではない。要はバクチ(博打)です。

 例えば2011年の8月から11月までに、日本政府は円高を抑止しようと12兆円もの介入をしました。でも相手は1日に90兆円の売買です。全く意味がない。

 今、消費税率を5%から10%に上げることで政府が見込んでいる税収の増加は13.5兆円です。その一方で、円高の抑制に全く効果のない介入に12兆円を使っている。だから、そういう博打には加勢しないで、税金を取ればいいのです。ドイツやフランスなどEUの11カ国は、債券や株の取引に課税する「トービン税」の導入を既に決めています。

(為替取引に課税したら、投機的な取引が抑えられますか。)

トッテン:投機的な売買をしようとしても利益がなくなるということです。彼らはほんのわずかな値動きで売買している。そこで、例えば取引額の0.5%の税金を取れば、彼らにとっては利益がなくなる。それでも為替相場で振り回されるよりはよっぽどましでしょう。博打がなくなったら、円の値段は日本の経済の力に見合う水準に落ち着いてくるでしょう。

 投機的取引をする博打の人たちは不安定な環境のほうがいい。しかし真面目な経営者にとっては、経営環境は安定しているほうがいいでしょう。

 例えば、NAFTA(北米自由貿易協定)ができてから米国の製造業はどんどん人件費が安いメキシコに行った。その次にはメキシコよりも安く作れる中国が伸びてきたので、どんどん中国に先行投資して工場を作った。でも中国の賃金が高くなったからまたメキシコに切り替えている。先行投資は10年、20年しないとペイしません。短い間に、条件の変動で方針を次々切り替えざるを得ないのは、経営者にとって情けないことです。

 政府は、通貨売買という博打に対抗するために12兆円を無駄にするけど、原発事故で故郷を追われた何万人もの福島の人にはお金を使わない。一方で、タイに進出して洪水に遭った企業とタイ人の従業員にはすごく補償してあげている。きっと政府はできるだけ日本の空洞化を進めたいんでしょうね。」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20130410/246436/?P=2
「(円安が定着したら、国内に雇用が戻ってくる可能性はありますね。日本で作って輸出できるぐらいの円安になれば。)

トッテン:日本人の賃金がそれだけ下がればですね。でも、もし僕だったら海外に作った工場を、円安になったからといって日本には戻しません。その円安は博打が決めているから、いつどうなるか分からない。自分の会社の経営を博打の気まぐれに任せるなんて、経営者失格でしょ。

 僕は何度も本に書きましたけど、日本国内の失業者300万人全員を時給850円で政府が雇ったとしても、年にたった5兆円しかかからないんです。政府が「公共事業」で失業者を雇ったらいい。

(公務員が300万人増ですか…。とはいえ現状、日本は公務員の比率が世界的に見ても少ないんですね。5%ぐらいですか。)

トッテン:OECD(経済協力開発機構)諸国の中では圧倒的に少ない。アメリカの公務員で一番多いのは軍人ですけどね。

(別に公務員でもいいですが、若い人の雇用を増やさないと。家の近くの都立高校に行っている人に聞いたら、そこの卒業後の進路で一番多いのはフリーターだというんです。ちょっとがっくりしてしまって。これまでのように円高デフレがずっと続いていくよりは、円安で株価が上がって雇用も増えていく、というほうに期待したいのですが。)

トッテン:しかし、コンピューターやロボットは進化しているし、経営者はやはり人件費を減らしたい。日本の高度成長期には、社会のため国民のために働いた経営者がたくさんいたけど、今の経営者は利益のためだけに働いているから、雇用が良くなることはあり得ないと思います。

 あの頃の経営者は、自分の会社が国の仕組みの1つであることを分かっていました。国の協力がなかったら会社を作れないから、まず国の役に立とうとしたでしょう。3月15日に、確定申告で一番税金をたくさん払った人はそれを自慢していましたよ。今、税金をたくさん払ったことを自慢する経営者はいますか。

(いないでしょうね。株主が許さないでしょう。)

トッテン:だからこの先、企業が雇用を大きく増やすことはあり得ない。

 これからの雇用で一番有望なのは農業分野だと思います。日本で専業農家はたった180万人で、そのうち6割は65歳以上です。農地はたくさん余っている。だから300万人の失業者を政府が雇って、農業をやってもらうといい。土地の生産性が高い有機農業がいいでしょう。

(有機農業については、トッテンさんは以前から京都のご自宅で家庭菜園をされていますし、社員にも勧められていますね。)

トッテン:自宅では野菜、果物、蜂蜜を自給していて、1週間前からは6羽飼っている鶏から卵も取れるようになりました。8年前は農業の素人だったけど、昨年は家で収穫した果物を毎日食べました。

 現代人の仕事の大半はいずれコンピューターやロボットが代替するようになるから、人間に残る仕事は農業になっていくと思います。」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20130410/246436/?P=3
「(消費税だけでなく、近著ではTPP(環太平洋経済連携協定)の問題点も指摘されています。TPPはもちろん農業だけの話ではないですが、例えばTPP参加をきっかけに国内農業の競争力を高めようという機運もありますが。)

トッテン:TPPの最大の問題は、あまりに多くの重要なことが明らかにされていないことです。例えば、TPPで関税はゼロになります。ところがアメリカは以前から自国の農業にものすごい額の補助金を払っている。それは全く減らさずに、他国には関税をやめなさいと言っている。農産物のダンピングを許す協定なのです。

(日本のスタンスとしては、日本と海外の農産物にある程度価格差があるのは前提として、でも日本のものは品質がいいからそこでさらに企業努力してコストを下げればTPPでも対等に戦える、というものに思えますが。)

トッテン:それはそうかもしれません。でも、大規模化・機械化して農薬を大量に使って、短期で生産性を上げる産業的な農業は、長期的には土地の生産性を殺していくんです。

 インターネットでいくらでも調べられるけど、アメリカやオーストラリア、ロシア、インドといった大規模な農産物の輸出国はこの10年以上、徐々に輸出高が減ってきている。温暖化と水不足もあるけど、土地の生産性がどんどん悪くなってきているからです。もともと規模の小さい日本の農業がさらに淘汰されたところへ、ほかの国が日本に食料を輸出できなくなったらどうなりますか?

(食料輸入ができなくなったら、大変なことになりますね。)

トッテン:日本の農業や農家よりも、日本の食べ物を欲しい人を保護するべきだと思いますね。

 もう1つ、TPPの要求の1つに、食品のパッケージに遺伝子組み換えの表示をする必要はないという議論があるのは知ってるでしょ。遺伝子組み換えを好きな人はあまりいないのに、その内容を消費者から隠すと言っている。ただ、アメリカの中央政府は表示の必要はないとしているけど、州政府は必ずしもそうじゃない。昨年11月にカリフォルニア州は遺伝子組み換え表示を義務づける法律を作ろうとしました。反対する企業が巨額の政治献金を投入して法案を潰しましたが。

(TPPでは、表示義務が非関税障壁に当たるという議論ですね。)

トッテン:遺伝子組み換え表示が自分たちの利益の邪魔をすると。進出先の国の政策によって不利益を被るという企業は、ISD条項を利用して国際機関に仲裁裁判を起こすことができます。

 また、日本政府はTPPに参加したらGDPは3兆円伸びるという試算をしていますね。だけどTPP参加国への日本からの輸出額はこの20年間ずっと減少しています。なのに、今この協定に入ったらどうしてそれだけ伸びるか、その数字はどこから来ているか説明がされていない。

 さらに経団連はTPP参加を後押ししている。経団連は輸出企業が多いのに、この20年間日本からの輸出が減っているアメリカ市場や、輸出先市場としては小さいブルネイやチリやペルーやニュージーランドなどをなぜ選ぶのかということです。しかも変な条件つきで。ここが理解できないところですね。

 今TPPについて国民の間に何も議論がないでしょう。トービン税にしても、ほかの国はできるのにどうして日本はできない?

 地価税や累進消費税、金融取引税は、庶民はいいけど金持ちは嫌がる。だから実現は難しいのかもしれません。でも理想が分かっていたらそこへ向かうために何をやるべきかの議論ができるでしょう。そして、なぜできないかの理由を政府は明確にすべきと思います。」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20130410/246436/?P=4

「あの」日経がビル・トッテン氏のインタビュー記事を載せた事にまず驚きました。しかも、アクセスランキングでは現在(4/12 17時)トップになっています。日経としてはアリバイ作りのつもりだったと思いますが、思わぬことになったということかもしれません。
http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/387.html

記事 [政治・選挙・NHK146] 小沢代表、14日(日)のスケジュールが分かりました (見るべきほどのものは見つ) 
http://mamishigemoto.blog.fc2.com/blog-entry-194.html
2013-04-12 見るべきほどのものは見つ

今回は詳細が発表されました。
佐渡の皆様、応援よろしくお願い致します。
森ゆうこ議員を、再び国会に送り出して下さい。


小沢事務所のツイッターより
https://twitter.com/ozawa_jimusho

『参議院議員 森ゆうこ国政報告会』
14日(日)14:30〜
佐渡島開発総合センターにて開催されます。
生活の党 代表 小沢一郎も応援参加!
多くの佐渡の皆様にお会いできることを楽しみにしております!


http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/388.html

記事 [政治・選挙・NHK146] 屋山太郎「民主党政権で中国を前にして土下座外交は全く意味がないことを国民は知った」 特定日本人「 」(2ch)
   ↑特定日本人のイメージ(※正確な国籍不明♪)

1: ハイイロネコ(岐阜県):2013/04/08(月) 08:25:56.76 ID:V91dKBsO0

評論家・屋山太郎 「第2極」の台頭が見えてきた

民主党政権の致命的な失敗は、
選挙で公約した官僚制度改革(天下りの根絶)に一切手をつけず、
「しない」と公約した消費税の引き上げを決定したことだ。増税を覚悟していた

国民も多くが、「その前にやることがあるだろう」と反発したのは当然だ。
労組の連合と組んでいたのでは公務員改革などはできない、
と政治の素人も民主党を見限ったのである。

それ以上の打撃は中国寄り路線が引き起こした恐怖感だ。

鳩山由紀夫首相は「中国と仲良くするため米国とは距離を取らせていただく」と述べ、
普天間の代替飛行場は「国外、少なくとも県外」と断言した。

小沢一郎氏(時の党幹事長)は600人の訪中団を引き連れて“朝貢外交”を展開し、
「日本周辺には第7艦隊だけで十分」と言ってのけた。

冷戦中には自民党内でも語られていた日米中の正三角形外交論は木っ端みじんに砕かれた。
軍事大国化した中国を前にして叩頭(土下座)外交は全く意味がないことを国民は知った
のである。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130408/stt13040803080000-n2.htm


2: ターキッシュバン(チベット自治区):2013/04/08(月) 08:29:47.21 ID:t0UYfgza0
一歩下がれば3歩踏み込んでくるのが特亞だからな。



5: アンデスネコ(やわらか銀行):2013/04/08(月) 08:32:15.69 ID:wMRGAzJr0
俺は民主党が誕生したときから

見限っていた
ていうか恐ろしいテロ組織ができたと

恐怖に震えていた

あらゆるネットを通して
その恐怖を訴えてたが
アホの国民や2ちゃんねらーが
マスコミに洗脳されて民主党にいれた


57: スペインオオヤマネコ(東京都):2013/04/08(月) 11:44:50.70 ID:2R67y/7+0
>>5
誕生した時絶望したよ。
しかし予想したより凄まじく日本を破壊しまくってくれて
その絶望もまだまだ甘かったと思ったわ


9: キジトラ(静岡県):2013/04/08(月) 08:37:31.02 ID:KnH3ripp0
土下座からもう一歩踏み込まないとなw


10: アメリカンショートヘア(埼玉県):2013/04/08(月) 08:37:50.47 ID:PYXYLyATT
等しく重要なのは言うまでもないと思うだが?w


12: バリニーズ(SB-iPhone):2013/04/08(月) 08:38:30.91 ID:r5d7U9ibP
民主党政権で唯一良かったことは

お灸をすえるつもりがお灸をすえられたでござるの巻

を、アホたちが身を持って体験できたことだけだからな


16: 黒(関東・甲信越):2013/04/08(月) 08:41:23.75 ID:t4Tgu5vWO
>>12
ほんとこれに尽きる


17: ブリティッシュショートヘア(大阪府):2013/04/08(月) 08:43:50.33 ID:5I6eIqm40
>>12
「与党なんてどこが担当しても同じ」というのは嘘で
売国政党を選挙で選んだら国民は酷い目に遭うのを
身をもって体験したことだろね


24: マヌルネコ(兵庫県):2013/04/08(月) 08:53:45.98 ID:fJckthR+0
>>12
あと安倍ちゃんが強かになったことだな


35: スペインオオヤマネコ(チベット自治区):2013/04/08(月) 09:33:07.01 ID:+VBwjEA80
>>12
振り子の反動が一気に来たってのもあるな


14: アメリカンカール(大阪府):2013/04/08(月) 08:38:58.01 ID:Aj2auoId0
相手を自分たちと同じと思うことが間違え
それは自分を絶対だと強く信じ込む度合いが大きいアマちゃんほど掛かりやすい病理


20: ハイイロネコ(埼玉県):2013/04/08(月) 08:47:19.31 ID:2AVDzwfD0
民主党とかマスゴミが持ち上げすぎて気持ち悪かったんで
選挙では絶対入れない事にしてたけど
思ってたより何百倍も酷いやつらだったよな

特に総理になってしまったあのキチ○イ2人・・・


26: キジ白(青森県):2013/04/08(月) 08:56:32.51 ID:M61Cs+gh0
これはその通りだろ
中国や韓国のバケの皮を剥がしたのは民主党の功績だよ、結果的には


28: ハイイロネコ(韓国):2013/04/08(月) 09:04:23.53 ID:gyKcAN1K0
>>26
左翼野党なんて口だけいい事言ってる無能だったという現実を
誰もがわかる形で国民に向けて証明した

これであと20年は左翼が政権取る事はないな


29: ヨーロッパヤマネコ(埼玉県):2013/04/08(月) 09:10:24.38 ID:nWElK3C70
平和ボケ日本人を舐めんじゃねえぞ
自民政権が潰れて維新もしくじったらまた民主が政権取るよ


31: 縞三毛(関東・甲信越):2013/04/08(月) 09:23:46.02 ID:iidCTLbg0
尖閣ビデオは衝撃的だったな
その後の暴動含めて中国人の野蛮さが物凄く伝わった


40: マンチカン(石川県):2013/04/08(月) 10:21:49.67 ID:zw0fRnvk0
これは本当にそう。民主党がそれを一番痛感しないといけないのに海江田は
全然理解してないから困るw


50: チーター(東京都):2013/04/08(月) 11:11:26.18 ID:6Sfy9RyJ0
鳩山由紀夫や小沢一郎が僅かな時間とはいえ
日本の命運を握っていたとか怖過ぎるだろ

中国・朝鮮寄りの人間は思想を検査してしかるべき行政機関に収容するとか
しないといけないだろ


51: マヌルネコ(チベット自治区):2013/04/08(月) 11:16:47.10 ID:HmwkD2Qc0
本当のド素人は政治そのものに興味が無い。
政府は例外なく叩く。


52: 黒(静岡県):2013/04/08(月) 11:23:13.89 ID:H5TnVYtB0
小沢の言う「個人の自立・国家の自立」には共感できるとこがあったのに
習近平に天皇陛下を差し出した時点で見限った。

あれが小沢の没落を決定付けた原因になったと思う。

反左翼的思想の持ち主でありながら右翼側をドン引きさせ、結局信者のみが残った。
もう歳だし政界の中心になることはないだろう。


53: アメリカンワイヤーヘア(東京都):2013/04/08(月) 11:24:48.01 ID:FJ7j3rCt0
中共を信じる日本人がいまだにいることに驚きだわww

56: トラ(新疆ウイグル自治区):2013/04/08(月) 11:37:48.46 ID:LqxPlqlX0
余計に調子乗っただけだったな

http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news/1365377156/

http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/389.html

記事 [政治・選挙・NHK146] 「ISD条項を認めるのであれば、憲法76条や41条、99条など多くの条文に違反することになる:岩上安身氏」(晴耕雨読) 
http://sun.ap.teacup.com/souun/10593.html
2013/4/12 晴耕雨読


https://twitter.com/iwakamiyasumi

以下、連投。 2013年4月11日(木)16時頃〜、岩月浩二弁護士インタビューの模様を実況ツイートします。

岩上「岩月先生がTPP、またISD条項の危険性に気づかれたきっかけは何でしょうか?」

岩月氏「弁護士制度が危ういのではないかと最初感じました。実際、日弁連とも話をしましたが、なしのつぶてでした」

岩月氏「ISD条項がTPPの要になっている。たかだか4カ月くらいしか勉強していないが、多くの問題があった。大変恐縮なのですが、本来は憲法学者や日弁連のしかるべき立場の人が言うべきことです」

岩上「ISD条項の本来の目的は、途上国の司法制度の不備を理由として、途上国の司法を排除することを目的とする制度だと。このISD条項を認めるのであれば、憲法76条や41条、99条など多くの条文に違反することになる」

岩上「岩月先生がおっしゃるには、憲法21条や25条、27条には、『但し、外国投資家の利益を害する場合はこの限りではない』という但し書きが必要になると」

岩月氏「外国投資家ができるだけ儲かる仕組みにしていく。そのためには、外国のルールを訴えることが手っ取り早いが、これは、戦後の国際秩序と完全に矛盾します。投資家に内政干渉を強制させる制度」

岩月氏「国連憲章では、内政干渉が認められていません」

岩上「資本が徹底的に有利になり、国家が空洞化していくような……」

岩月氏「クーデターに近いですね」

岩月氏「ものすごい速さで、投資家に有利な制度が進行している。最近では、投資をする前から、外国人投資家に対して、公平で公正な待遇をしなければならない。その中身も、投資家にいいように進化している」

岩月氏「1995年頃までは、(ISD条項を使った事例は)年間にあって1件か2件でした。NAFTAで初めて、先進国同士がISDを結び、訴訟が活発になってきた」

岩月氏「1番最初の事件は、カナダ政府がアメリカ企業に訴えられた『Ethyl事件』です」

岩上「ここで使われた論理が『間接収容』というもの」

岩月氏「例えば、町並みを少し整えるために、都市計画の規制を強化するとき。当然所有権の行使が阻害されるが、憲法21条『公共の福祉に反しない限り』という文言によって訴訟を起こされることは通常考えられない」

岩月氏「しかし、間接収容という考え方では、個々の所有権が損害を受けたといって、自治体を訴えることができる」

岩月氏「鳩山政権の施政方針演説には色々な批判もあったが、私は単純に感銘を受けた。それは、『経済のための人から、人のための経済へ』という言葉があったからです」

岩月氏「私は31年弁護士をやっているが、誰の相談にも応じるという姿勢でやってきました。最近の裁判事例で、お金を払えないケースが増えている。また、労働時間が過密で、打ち合わせの時間が取れない」

岩上「ISDというのは市場奴隷制だと言われていますよね?」

岩月氏「投資家にとって都合の悪いものをできるだけ排除するものですから、リアルな世界に住んでいる人の収入は減り、労働条件は悪くなるでしょう」

岩上「力ずくの奴隷ではなく、気づけば国家によって保護されることのない奴隷のような存在になるということですね。非常に恐ろしい」

岩月氏「法的な措置ですから、後戻りできない」

岩月氏「3人の仲裁人は、国民に対して何の責任もない。国民主権ではなく、投資家主権。これはクーデターだと思いますが、それに対しては何も言われない」

岩月氏「まず憲法学者が言って当然でしょう。国際法の学者も言って然るべき。国際法が、国連憲章から世界銀行を中心に見る視点へと変わりつつある。今後そう形成されようとしている」

岩上「憲法を論じるとき、基本的人権を侵されるとなると、理解しやすいからそこには反応する。9条の議論もそうです。ところが、新たに突きつけられたものに対しては、不勉強で不意打ちなため、怖じけることがある」

岩月氏「それはあると思います。教科書に載っていない、蓄積がないところで問題を論じるのは、学者としては怖いと思います」

岩上「日弁連の中にも国際委員会というものがありますが、そういう方たちはアメリカ寄りだと聞いたことがあります。日本国内の利益を守る人たちが少なくなっているのか、あるいは頼りなくなっている」

岩月氏「今は弁護士自体の所得が下がっています。どちらかというと(人権系の弁護士よりも)ビジネス系の弁護士の発言権が強くなっている」

岩上「民法が変えられようとしているという話があります。これはどういうことなのでしょう?」

岩月氏「中核は、外国人に分かりやすいかどうか。また、契約法をアメリカ法の発想に変えるということ」

岩月氏「契約の概念を非常にアメリカナイズされた内容に変えようという提案」

岩上「明治以来、西洋文明を色々租借して国の形を作ってきた。しかし、民法は継続性があり、膨大な積み上げがある」

岩上「これをガラッと変えるという話になれば、交通ルールが急に変わるような話で、あらゆるところで衝突が起こる。悪いことをした認識がなくても違法だといわれかねない。かなり唐突です」

岩月氏「民法改正については、東大の内田先生が中心になり、法務省も後押しをしている」

岩月氏「貿易について、アメリカでは大統領に交渉権がありません。今までは『大統領貿易促進権限(TPA)』というもので権限が与えられてきたが、2007年に失効している」

岩月氏「恐ろしいことに、2002年の『貿易促進権限法』は、『国際貿易の拡大は、米国の国家安全保障にとって必須のものである』という文言から始まっている」

岩上「さかのぼって日米安保から碇が下ろされていたと」

岩月氏「日本は国家賠償は、アメリカが物品と役務で賠償すればいいといったので、実質的には公共事業として痛まずに行ってきた」

岩月氏「それが今になって、アメリカに『借りを返せよ』と言われている。それがTPPですし、日米安保です」

岩上「日米安保とTPPがセットであると。一緒にして考えないと意味がない」

岩上「昨日、柳澤協二氏へインタビューに行いました。イラク戦争を反省され、アメリカに追随していくことが果たしていいのかと疑問をもたれている。冷戦の間は優しくしてくれたおじさん(米国)が、今収奪しようとしていると」

岩上「さらに、日本を盾にした軍事戦略を計画している」

岩月氏「軍事と経済が一体なんです。アメリカはこれらを一体にして突きつけてきている」

岩月氏「おそらく、アメリカの最盛期は90年頃。今は財政破綻している」

岩上「90年以降、アメリカは必要のない戦争をし、巨大な軍事国家となった。それは(当然)崩壊する」

岩上「TPPを日米安保と一体で考えるとなると、アメリカは冷戦まで太らせてきた日本と抱きつき心中しようとしているようなもんですよね?」

岩月氏「その通りです。自分が潰れる前に日本を潰そうとしている」

岩月氏「一番強調しておきたいのは、韓国の法務省などが、米韓FTA締結前にISD条項を認めるとどうなるか真剣に検討した資料があります。その中で法務省が、ISD条項を非常に真剣に憂えている」

岩月氏「そして、この条項を使われる限りは、あらゆる政府・地方政府の不作為が提訴の対象となると考えなければならない、という結論を出している。だから、なんとかISDを入れない協定を結ぼうとした」

岩上「つまり、ISDで実際に訴えられて敗訴する場合もあるというだけではなく、投資家の利益を第一に考えるという状況が日常化すると怖れているわけですね」

岩上「韓国政府がエコカー減税をやろうとしたが、米国企業に訴えられるのではないかと考え、先延ばしにしていた。しかし国民には違う理由を言っていた」

岩月氏「韓国法務省は『萎縮効果』といっていますね」

岩上「韓国はなぜ跳ね除けられなかったのでしょうか?」

岩月氏「……それは難しい。私には分かりません」

岩上「オバマが直接圧力をかけたり、交渉官が安全保障を盾に脅したりしたという報道があります」

岩上「憲法99条『公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う』。これに、外資の利益を最優先にするという但し書きが入ることになる。まさに属国ではないですか」

岩月氏「法的な枠組みで絞り上げようとしている。本来は認めないという態度を貫くべき」

岩上「国益が損なわれるだけではなく、国民主権、民主主義が奪われる」

岩月氏「奪われます」

岩上「Metalclad社のケースをお話いただけますか?」

岩月氏「有害廃棄物処理場をめぐって争われたケースです。もともとは、メキシコ政府が、国内企業に処理場の建設許可を出していた。

Metalclad社は、そのメキシコ企業に出資し、廃棄物処理事業を請け負った。しかし、水質汚濁の懸念から、処理場建設反対運動が起こった。

市当局は、市からの許可を得ていないとして建設中止を求めたが、Metalclad社は、連邦政府からの許可があるとして、処理場を完成させた。

しかし、住民の妨害行為によって操業ができず、Metalclad社は2000万ドルの賠償を求めて提訴し、1700万ドルの賠償を得た。国と地方自治体の判断が違うというのが、このケースのポイントです」

岩月氏「日本人投資家と外国投資家が同じ商売をしているとき、外国投資家の財産に関しては、国際投資仲裁に訴えを起こすことができるが、日本人はできない」

岩月氏「NAFTAにおけるISD条項を使った訴訟は45件ある。メキシコがアメリカを訴えたのが1件、カナダがアメリカを訴えたのが14件です」

岩上「今我々がいるのは名古屋、愛知です。2010年、トヨタがリコール問題をめぐって、アメリカでいじめられました。アメリカは企業をいじめるんですよね」

岩月氏「(企業に)根性があれば、アメリカでも戦えると思いますよ」

岩月氏「医療でいうと、今日本では混合診療が禁止されているが、こんな制度はアメリカにはない。これは投資家にとっては、『公平で公正』ではない。確実に裁判になると思います」

岩月氏「解雇による社会権の侵害、労働者としての働く権利の侵害を韓国法務部は深刻に見ていた」

岩上「これは、そうなっていくということですか?」

岩月氏「はい」

岩月氏「薬価の高騰によって、健康保険の中身が貧しくなっていくでしょう」

岩上「コメと国民皆保険は守りますといっていますが、先ほど言ったようにオバマ側は空手形」

岩月氏「以前、『弁護士が多ければ社会がよくなるか』と言うアンケートをアメリカの弁護士協会が行った。結果はノーが51%。また、信用できる職業のアンケートでは、公務員が5割くらいなのに、弁護士はたった18%」

岩月氏「ロナルド・レーガンの乗組員が東電を訴えていますが、片や、アメリカの弁護士が、イラク戦争などで、劣化ウラン弾によって被曝した米兵の訴訟を起こしているかというとそんなことはない」

岩月氏「ビジネスを主眼に考えると、劣化ウラン弾の使用すら認めないアメリカ政府と戦うよりも、東電を訴えた方が賠償を取りやすいと考えたのでしょう」

岩上「北朝鮮がミサイルを撃つといってきているが、SM3やPAC3では日本中を守ることなどできない。また日本中に原発が立地している。こういう攻撃で米軍基地が被弾し、被曝などしたら訴えられるのでは?」

岩月氏「訴えられるでしょうね。『トモダチ作戦』で訴えられるのですから、戦闘では当然あるでしょう」

岩上「北朝鮮よりも訴えやすい日本政府が対象となる可能性がある」

岩月氏「アメリカが、これまでWTOも、NAFTAも、米韓FTAもそうですが、国内でどう履行するのかを考える過程で、連邦法・州法に反する条項は無効だと。議会は、米国内には効力が出ないという姿勢です」

岩月氏「現実にカナダが14件も訴えていますから、その判決の中身を見ないと実際の判断はできませんが、米国議会はそういう姿勢だということです」

岩月氏「(日本側が)暴れる覚悟でやらなければ、これは絶対に不平等条約です」

岩上「日本の資本家で、自分たちは儲かるんだといっている人もいますが…」

岩月氏「大勘違いですね」

岩月氏「『主権回復の日」を祝うという話がありますが、時代錯誤もはなはだしい。そのときからアメリカに押さえられているのに」

岩月氏「今まで沖縄に押し付けて、(本土の国民が)味わわなかったことを、今度は日本全国で負担しなければならない」

岩上「日米安保やTPPをどう振り払っていくことができるのでしょうか?」

岩月氏「それは、『主権回復の日』を祝うということと全く反対の精神をどう国民に広めていくのかということでしょう」

岩上「国内法や地方自治であれば、国民の意思があります。一番失ったら困るのは当然民主主義です」

岩月氏「地方自治という問題をどれだけ重く見ていくのか」

岩月氏「特に、基礎自治体の考え方。自分たちの生活圏をどう作っていくのか。それをもうすこし考えていくことが、グローバリズムのアンチテーゼとしては一番強いのではないでしょうか」

岩上「金儲けを阻害することが一番不当であるというのが……」

岩月氏「そうです。それがISD条項です。おそらくWHOも機能しないでしょう」

岩上「製薬会社などのお金で成り立っている」

岩月氏「2月20日のレジュメを作ったあとに、オバマ大統領が無権代理人であることに気づきました。それほどまでに私たちは馬鹿にされている。(抵抗のためには)知ること、疑うことが大事です」

岩上「韓国は条約を批准してしまいました。しかし、それをなんとか覆そうとする動きがあります」

岩月氏「全世界の国民同士の連帯の運動であると思います。(覆すことは)可能であると信じます」

以上で、実況ツイートを終了します。



http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/390.html

記事 [政治・選挙・NHK146] 「孤高の闘い」か。「衆をたのんだ暴走」か  鈴木邦男
カメラマン・福島菊次郎氏についてはこれまで何度も新聞やテレビで特集が組まれてきたのでよく知っている。その反権力の意志の強さには脱帽である。

特定の出自をもつ人たちを「殺せ」、「死ね」と拡声器で怒鳴ったり、プラカードを掲げたりしてデモをする集団がいるが、鈴木邦男氏と私の考えは違う。こうした殺人などをそそのかす行為は立法によって排除すべきである。
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@93歳の過激な闘い

竹中労さんは言ってます。「弱いから群れるのではない。群れるから弱いのだ」と。
又、映画監督の森達也さんは言ってます。「主語が複数になると述語は暴走する」と。
「私」や「僕」ならば謙虚に反省も出来るし、自分の頭でキチンと考えて話せる。でも、「我々は」となると、すぐに他人を糾弾する。「我々は○○を許さないぞ!」と叫ぶ。中には民族差別的なデモをやる人がいる。
まず〈個人〉として、考えるべきですよ。個人で闘うべきですよ。それが出来てから初めて〈連帯〉が出来るのです。
自分がないのに「群れ」の中に入ってしまっては、その人は「群れ」の中の部品でしかありません。
強い国家があれば強い国民が出来るのではありません。強い国民だけが、強い国家を作れるのです。福沢諭吉は言ってます。
「一身独立し、一国独立する」と。
そんなことを強烈に感じた2日間でした。
3月30日(土)、「強い個人」を見ました。3月31日(日)、群れの中で怒号する「弱い個人」を見ました。そのレポートです。

3月30日(土)、烏山区民センターに行きました。「オウム信者は脱会しなさい」と訴える垂れ幕がかかっています。
烏山には以前、アレフとひかりの輪の本部があったんですね。そこもやめて、「一般人」になれということか。
でも、もうあんなことはやらない。反省と賠償をしている。そこもやめて、「一般人」になったら、かえって危険だろう。
それと、烏山といえば、川西杏さんがいる。ここで不動産屋をしている。過激な歌をうたっている。会えるかな、と思ったら、いなかった。
そうだ。この日は、川西さんよりもさらに過激で、さらに年長のカメラマンに会いに来たのだ。
長谷川三郎監督の映画「ニッポンの嘘=報道写真家・福島菊次郎90歳」の上映と、本人のトークがある。それを見に来たのだ。
上映は午後2時からと6時からの2回だ。第1回目、第2回目上映が終わって、福島菊次郎さん、監督の長谷川三郎さん、上映会呼びかけ人の上田要さんのトークがある。
月刊『創』で、福島さんと私の対談企画があり、「今日は無理かもしれないけど、挨拶だけでも行った方がいいよ」と篠田編集長に言われて、烏山区民センター3階集会室に行ったのだ。
午後4時に着いた。第1回目の上映が終わって、トークが始まった。1時間ほどで終わる。
編集長と一緒に控え室に行く。ここで対談をやるのかと思ったら、「僕は右翼には随分と写真展を壊されているんだ。恨みがある」と縷々話し出す。
まいったなー。こっちは全く関係がないのに。「志のある右翼は、みな福島さんを尊敬してますよ」と言った。
でも、国家権力や、それと一体となった右翼の暴力はどうしても許せないという。
写真展をつぶされただけでなく、(誰かは分からないが)、襲撃されて重傷を負ったり、家を放火されたりもしている。大変だ。「家を放火された」なんて、私と同じじゃないか。
その話もしたんだけど、「僕は執念深いんですよ」と言う。右翼とは、すぐに心を開いて対談なんかしないぞ、ということらしい。
もし対談をやるんなら、キチンと話すことを決めて、真剣にやりましょう。と言う。「はい、分かりました」と言いました。


A「法を犯してもかまわない!」と福島さん

映画のタイトルは「ニッポンの嘘=報道写真家・福島菊次郎90歳」だが、今年の3月15日で93歳になった。じゃ、タイトルも93歳にしたらいい。行動するカメラマンとして日本最高齢だろう。
そして、最過激だ。年を取るほどに過激になるなんて、いいことだ。素晴らしい。
私も昔からその名前は聞いていた。その闘いぶりは聞いていた。
この映画のポスターには福島さんの信念というか、モットーが書かれている。

〈問題自体が法を犯したものであれば、報道カメラマンは法を犯してもかまわない〉

凄い。実際、何度も捕まっている。
そのキャリアは、終戦後のヒロシマに始まり、三里塚闘争、安保、東大安田講堂、学生運動、水俣、ウーマンリブ、祝島、そして3.11以降のフクシマ。
レンズを向けてきたのは激動の戦後・日本。真実を伝えるためには手段を選ばない。
防衛庁を欺き、自衛隊と軍需産業内部に潜入取材して隠し撮り。それを発表。
防衛庁から呼びつけられ、「約束を破った。許さない」と詰め寄られる。防衛庁にいいことを言って取材許可を取ったようだ。
約束を破ったことに対し、全く謝らない。反省しない。こう言う。

「何を小さなことを言ってるんだ。国民との約束を破り、憲法を破って自衛隊を作ったのはお前たちではないか!」

防衛庁では、これに対し、何も言えない。「問題自体が法を犯したものであれば、報道カメラマンは法を犯してもかまわない」という福島さんの信念に従ったまでだ。
もしかしたら防衛庁が訴えるかもしれない。「約束」を破ったとして。福島さんも、それを待っていたようだ。そして裁判の場で自衛隊の憲法問題を論じる。
しかし、そうなっては困るので防衛庁は、あきらめた。
しかし、この写真を発表後、福島さんは暴漢に襲われ、家を放火される。
まさか防衛庁がやらせたわけではない。でも、そこまでやられたら、普通なら、ひるむ。それに福島さんは奥さん、それに子供もいるのだ。
それなのに、ひるまない。執念、攻撃性は更に進化する。
25万枚以上の、圧倒的な真実(写真)は、権力によって隠された「嘘っぱちの」日本の姿を我々に示す。

〈表に出ないものを引っぱり出して、たたきつけてやりたい〉と福島さんは言う。
3月30日(土)は、午後4時に会場に行って、トークを聞いた。それから控え室に行った。対談はまだ無理だろうから、ちょっと挨拶して帰ろうと思った。急ぎの原稿もあるし。
でも、福島さんと話をしたら、話し込んでしまった。話が終わらない。それに長谷川監督とも話したし、2回目の映画の間も話し続けていた。
それからトークを聞いて、「打ち上げ」まで付いて行った。93歳なのに元気にビールを飲む。
夜の12時になってやっと解散。私は、結局、8時間も福島さんと一緒にいたことになる。貴重な一日でした。終電を乗り継いで、やっと我が家に辿り着きました。
福島さんとは控え室でずっと一緒だった。いろんな人が訪ねてくる。昔、活動していた人。支援者の人。ファンの人。いろんな人に会ってサインして、写真を撮っている。大変だ。
サインしたら、「福島さんの好きな言葉を書いて下さい」と要求するファンがいた。そこまで要求するなよ、と思ったが、「私は日本語を信用してませんから。本に言葉は書きません」と言う。
それでいいならと、その言葉をそのまま、本に書く。律儀な人だ。もう93歳なんだから、「やだよ」の一言で済むのに。
それから、受付の人が、「あのー、お孫さんだという人が訪ねて来てますが」。「オレオレ詐欺じゃないの?」と茶化す人がいる。
名前を聞いて、「ウーン、いたかもしれないな」。生まれて初めて、このおじいちゃんを訪ねて来たらしい。本物の孫のようだ。手を取り合って再会を喜んでいた。
再会といっても、この青年が赤ん坊の時に会っただけで、青年にとっては初対面だ。娘さんは3人いるんだね。その子供だから孫だ。
娘さんは、映画の中でも、こんな暴走・過激老人について、「誇りに思ってます」と言っていた。さんざん苦労をさせられただろうに、尊敬している。
いいなー。私も、娘がほしい。突然訪ねてくる孫もほしい。
他に、こんな人もいた。「私も3月15日で、同じ誕生日ですよ」という女性だ。私が取り次いだ。
「ヘエー、じゃ、同じ年?」。「そんなはずないでしょう」。70歳位の年の差のようだ。そして、「あっ、鈴木さん」と言われた。「ロックの会でよく会ってるじゃないですか」。
ウーン、覚えてない。若年性健忘症だ。


Bこれでは日の丸がかわいそうだ

では翌日のレポートだ。3月31日(日)、ノイエホイエさんに言われて2時半に新大久保の駅に行く。
この日、「民族排外デモ」があるので、それに対し、〈抗議の意志〉を示すために行ったのだ。
今、大久保や大阪の鶴橋などで、「ヘイトスピーチ」の集会・デモが行われている。
在特会が中心になり、「朝鮮人は死ね!」「韓国人は首を吊れ!」といったプラカードを掲げ、デモをする。
とても信じられない話だが本当だ。「良い韓国人も悪い韓国人もどちらも殺せ」「朝鮮人、首吊レ、毒飲メ、飛ビ降リロ」と罵詈雑言を書いている。
こんなデモが何故、許されるのか。
たとえば、(ただのいたずらでも)「○○を殺す」「○○を襲う」とネットに書き込んだら、それだけで逮捕される。
ところが、こんな威圧的、暴力的なデモをやり、殺人を煽動しながら、「特定個人への攻撃ではないから」と、野放しだ。
こんなままでいいのか、と各方面から批判が出ている。
前に取り上げたが、3月14日、参議院議員会館では、こうした「民族排外デモ」に反対する集会が行われ、300人が集まった。「排外・人種侮蔑デモに抗議する国会集会」だ。参議院議員の有田芳生氏たちが呼びかけたのだ。
集会には、議員、大学教授、弁護士さんの発言があった。又、『ネットと愛国』の安田浩一氏、森達也氏、一水会代表の木村三浩氏、そして私も発言した。
中には、「デモを規制すべきだ」「こんなデモを許可するのはおかしい」という声もあった。たとえ「個人」を特定しなくても「殺せ!」と言ってる。取り締まるべきだと。
しかし、一水会の木村氏は反対して言った。法律や警察に頼るべきではないと。
「下品なデモ」「反社会的なデモ」は取り締まれと言うと、我々のデモだって取り締まられるかもしれない。「これは反政府的だ。下品だ」なんていって弾圧されたらたまらない。
私もそれには同じ考えだ。デモはたとえ不愉快でも、無制限にやらせたらいい。その上で、反対するデモをやり、論戦させる。
大久保の「排外デモ」について、不愉快に思ってる人は多い。でも、「同じ次元で喧嘩したくない」「すぐに終わる。放っておけばいい」と思ってる人が多い。
しかし、なくならない。ますます勢いを増している。「東京にオリンピックを呼ぼう」と言ってるのに、「外国人は帰れ!」デモが行われていては、開催する資格はないだろう。
やはり、声を上げるべきだ!と何人かが呼びかけた。
ちょっと怖そうな名前の「しばき隊」もいる。強く抗議するという意味らしい。
又、おとなしく、沿道から抗議する「プラカード隊」もいる。私は「そっちに入って下さい」と言われた。「直接、闘うよ」と言ったんだけど…。
「彼らが言論でやるなら言論でやる。彼らがゲバルトで来るのならゲバルトでやる」などと「国会集会」で威勢のいいことを言っちゃったし。
「ザ・コーブ」の時のように、彼らの前に行って、「論争」を呼びかけようと思った。ボコボコにぶん殴られるかもしれない。それでもいいと思った。実際、あの時は、ハンドマイクで殴られたし。
しかし、大久保では、沿道にビッチリ、警察官がいて、道路に出れない。
又、隣りには有田芳生さん、池田香代子さんたちがいる。私だけ暴走して、迷惑をかけては申し訳ない。そう思い、ジリジリしていた。


C「日本人の品格を貶める」と『レコンキスタ』

初めて見たが、聞きしに勝る醜悪なデモだった。ヘイトスピーチ、民族侮蔑、差別…のオンパレードだった。とても口に出せない言葉がプラカードに大書されている。
それと、沿道の人々からの反対の声が多い。これは驚いたし、勇気づけられた。
「仲良くしよう」とゼッケンを付けた人も多い。
又、「排外デモ」の後を追いかけて抗議する人々もいる。
抗議する人の方が圧倒的に多い。これはいいことだ、と思った。国民の健全な意志が出てきたのだ。
一水会の機関紙「レコンキスタ」(4月号)は、1面トップで「排外デモ」反対が書かれていた。

〈われわれは日本人の品格を貶める「ヘイトスピーチ」には与しない!〉

と。これはいい。サブタイトルは、

「わが国の美風に反する憎悪の連鎖を止めろ!」

だ。一水会代表の木村三浩氏が書いている。堂々の論文だ。小見出しはこうだ。

@法的規制には反対だ
A政治の季節といわれたころの闘争形態
B実効性を伴わない便所の落書き
C矮小化せず気宇壮大な理念を実践すべき

だ。

右翼・民族派は決して、排外主義ではない。そのことを、はっきりと言っている。
4月2日(火)、ロフトプラスワンで孫崎享さんとトークをしたので、この「ヘイトスピーチ」デモについて話し合った。
又、一水会の若者が新聞を持って来ていたので紹介した。多くの人が買ってくれた。
又、4月4日(木)には、私は「日本外国人特派員協会」に呼ばれたので、「我々は、こうした民族排外主義とは無縁だ」と強調した。
この時の報告は、次週に書くが、写真だけは、載せておこう。
それにしても、よく、私なんかを呼んでくれたと思う。
だって、今までここで講演した人といえば、三島由紀夫、田中角栄、ダライ・ラマ…と〈世界史〉に残る人々ばかりだ。そこで喋ったのだ。
テーマは「従軍慰安婦問題」だ。そして、日本の「右傾化」についても私は話をした。
安倍総理大臣が河野談話の見直しの必要性について言及した。今後、日本政府は、従軍慰安婦問題を含む歴史問題にどう取り組み、アジア近隣諸国とどう向き合うべきか。それについて語ってくれと言うのだ。
初め2人だったが、この後、3人になった。和田春樹さん、西尾幹二さん、そして私だ。
3人の間で、かなり激しい論戦も行われた。又、外国の特派員からの鋭い質問も出た。
私にとっては、生まれて初めての体験だった。試練でした。
西尾さん、和田さんの話はとても有意義で勉強になりました。お二人の前では私はただの「前座」でした。でも、又、じっくりと話を聞きたいと思いました。ゼミか雑誌の対談ででも。と思いました。


http://kunyon.com/shucho/130408.html
http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/391.html

記事 [政治・選挙・NHK146] TPP 19道県が農林水産業試算 乳製品「全滅」(東京新聞) 
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013041202000113.html
2013年4月12日 東京新聞 朝刊


 政府が環太平洋連携協定(TPP)に参加した場合を想定し、十九の道県が地元の農林水産業への影響を独自に試算していることが本紙の調べで分かった。全道県で生産額は減少。千葉、茨城などでは牛乳・乳製品で、生計を立てられる農家がゼロになることを意味する「全滅」と判定されるなど、大きな影響が出ることが浮き彫りになった。十九道県で計一兆六千億円減る計算で、他の二十八都府県も含めれば、総額で三兆円減少するとした政府試算を上回る可能性が高い。 

 政府は三月十五日、安倍晋三首相がTPP交渉参加を表明した際、農林水産業への影響試算を公表。十九道県は、これを受けて独自に試算を行った。

 政府試算と同様に、交渉参加十一カ国との関税が即時撤廃されて、米国などから安い農産品が輸入されるという前提で計算。ただ、地域の生産量や競争力をほとんど考慮していない政府試算と違い、各道県が県内の状況に合わせて独自に評価した。

 農林水産物の減少額を最も多く想定したのは北海道の四千七百六十二億円で、道の農業産出額の約47%に達する。鹿児島、宮崎、茨城、栃木、千葉、岩手を含めて計七道県が約三〜四割にあたる一千億円以上減少するとした。

 政府試算は各品目がTPP参加により生産が減少する率を一つの数字に統一して計算した。例えば牛乳・乳製品は減少率45%と計算したため、消費者の人気や品質の差が与える影響が、数字からは見えなかった。

 減少率を個々に割り出した十九道県の調査では、茨城、栃木、千葉など十一県は牛乳・乳製品を「全滅」と判定。外国から安い価格の加工乳が入り、そこから乳製品をつくるようになるため、壊滅的なダメージが出ると予測されている。

 一方、政府が70%減とする豚肉は、生産額日本一の鹿児島が減少率を45%としたのに対し、滋賀や高知は「全滅」と試算した。



http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/392.html

記事 [政治・選挙・NHK146] 脅威を煽る安倍政権 PAC3配備は薄汚い政治利用だ (日刊ゲンダイ) 
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-8507.html
2013/4/12 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ


防衛相はマル秘情報をテレビでアピール

これを「政治利用」と言わずして何と言うのか。

北のミサイル危機に便乗して、全国11カ所ものPAC3(地対空誘導弾パトリオット)配備に走った安倍政権。薄汚い魂胆がミエミエだ。

◆敵に手の内を明かす笑えないマンガ

Xデーとして身構えたもののミサイル発射がなかった10日午後。手持ち無沙汰になってしまったからか、小野寺防衛相は東京・市ケ谷の防衛省敷地内に配備された2台のPAC3を視察した。それも記者やテレビカメラをゾロゾロ引き連れて、である。PAC3の部隊長に「事態は緊迫している。いつ命令が出てもしっかり対応できるようお願いする」と指示する様子もバッチリ撮らせていた。

「防衛体制は万全」という国民向けPRだろうが、ちょっと待って欲しい。今回、安倍政権は自衛隊に「破壊措置命令」を出したことを非公開にしてきた。過去のケースと違って北朝鮮が発射予告を出していないため、「手の内を見せられない」と秘密裏の発令となったのだ。

だったら、この命令にのっとったPAC3の配備状況だって“非公表”じゃなきゃおかしい。防衛大臣がわざわざメディアを通じて“敵”に手の内を明かしてどうする。マヌケな話で、まるでマンガだ。

軍事評論家の前田哲男氏はこう言う。

「降って湧いた北朝鮮ミサイルの脅威を『国難キャンペーン』として最大限利用しようという安倍政権の狙いが透けて見えます。参院選に向け『改憲』『国防軍』に連なるムードづくり。そして、国民の財産を守るためにはPAC3は高い買い物ではないというアピールです。PAC3の迎撃範囲は半径数十キロ程度。本気で日本列島をくまなく防衛するとなれば11台では十分ではない。ミサイル防衛強化で軍事予算を増やさざるを得ないという布石にしたいのでしょう」

実際、安倍政権は今年2月末に成立した補正予算でPAC3などミサイル防衛・監視費用605億円を積み増した。名目が「緊急経済対策」だったため、「なぜ軍事予算が経済対策なのか」と批判を浴びたものだ。今回のミサイル危機は渡りに船。脅威を煽(あお)ることで、バカな国民も防衛予算拡大に納得だと、安倍はニンマリしているに違いない。

「北のミサイルを利用した軍拡ムードに、かつてなら野党から慎重な声が上がったでしょう。今や高支持率の安倍政権を前に国会の論戦にすらなりません」(前田哲男氏)

国民は安倍の汚れた思惑に早く気づくべきだ。


http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/393.html

記事 [政治・選挙・NHK146] 想像以上に凋落する民主党(東洋経済オンライン) 
海江田民主党代表は、民主党の新たなビジョンを発信できていない(撮影:尾形文繁)


http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130412-00013651-toyo-bus_all
東洋経済オンライン 4月12日(金)10時45分配信


 民主党は4月9日、平野達男前復興相ら、離党届を提出した現職の参議院議員3人のうち、2人を除名・会派離脱とする方針を固めた。これで参議院は85議席となり、自民党との差が2に縮まる。いよいよ参議院の第1党の座も危うくなってきた。

 一方、好調の安倍首相は3月22日、都内の会合で「野党は10年、待ってもらいたい」と述べたという。自民党の石破幹事長はさらに強気で、「これから20年は与党で」と話している。10年だと2〜3回、20年なら6〜7回、総選挙があり、勝ち続けなければならないが、「無力野党」の現状を見て、それも可能、と自民党は思い始めたのだろう。

 「無力野党」の中でも、民主党の凋落ぶりは想像以上だ。

 2009年に野党に転落した自民党は、10年の参院選での衆参ねじれ実現が2年半後の政権奪還につながった。民主党も今夏の参院選で自民党独走を阻止しなければ再浮上の道はないが、改選となる現職議員や公認内定者の中から離党や出馬辞退、他党への鞍替えが続出している。再浮上どころか、自壊の危機だ。

 だが、党の指導者たちの動きは鈍い。海江田代表はアベノミクスに対抗して野田前首相の口癖だった「分厚い中間層の復活」を唱えるが、空念仏のように聞こえる。

 振り返ると、09年の民主党の政権奪取は国民の期待感が最大のエネルギーだった。路線や政策への関心だけでなく、国民の期待感を選挙の勝利につなげるリーダーの存在が大きかった。04年、07年の参院選、09年の総選挙の勝利は、それぞれ岡田氏、小沢氏、鳩山氏が代表のときだ。いま岡田氏は党内で逼塞、小沢氏は離党、鳩山氏は政界引退の身だ。

 逆に敗北した10年の参院選と12年の総選挙で党首だった菅氏と野田氏が党内にとどまって、いまだ「党の顔」のような役割を果たしている面がある。これでは国民の期待感を呼び戻せない。民主党再生には「失敗の教訓」から何を学ぶかも重要だが、ゼロからの再出発に当たって、かつての「成功の体験」を今後、どう生かすかも隠れたポイントだろう。

塩田 潮


http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/394.html

記事 [政治・選挙・NHK146] TPP交渉参加、6割評価=時事世論調査 「評価する」は自民党支持層が最多の74.3%
時事ドットコム:TPP交渉参加、6割評価=時事世論調査
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013041200629

 時事通信が5〜8日に実施した4月の世論調査によると、安倍晋三首相が環太平洋連携協定(TPP)交渉への参加を表明したことについて「評価する」と答えた人は61%で、「評価しない」の21.6%を大きく上回った。

 自民党支持層では「評価する」が74.3%に上り、「評価しない」は14.6%にとどまった。交渉参加表明は「聖域なき関税撤廃を前提とする限り交渉参加に反対」との自民党の衆院選公約に反するとして農業団体などが批判しているが、同党支持者の多くは参加表明を支持していることが浮き彫りになった。

 「評価する」は、自民党支持層のほか公明党支持層(67.4%)や日本維新の会支持層(60%)で多かった。民主党支持層は55.6%。「評価しない」は、共産党支持層(57.1%)や社民党支持層(40%)で目立った。

 調査は成人男女2000人を対象に個別面接方式で実施し、1310人から回答を得た。 (2013/04/12-16:06)
http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/395.html

記事 [政治・選挙・NHK146] 米国とのTPP交渉が終わり、いよいよ米国の従属国日本が始まる。 (かっちの言い分) 
http://31634308.at.webry.info/201304/article_12.html
2013/04/12 23:10 かっちの言い分

TPPの7月の総会に出席するには、4月の中旬ぐらいまでに11カ国との2国間協議が終わらなくてはならないと報道されていたが、最も懸案の米国との2か国協議がまとまった。これで総会に出席し、9月の最終総会でTPP参加の目処を得た。

合意内容は、当初から懸念された農産物の関税は棚上げ協議のまま、本来の目玉であった自動車やトラックの関税は、当面現行と同じとされた。特にISD条項が怖い米国の保険分野では、日本郵政の「かんぽ生命保険」の新商品はしばらく出すことが出来ないという制約を付けられた。

先日、麻生財務大臣がこの件を話したとき変だなと思ったが、ちゃんと裏があった。保険分野は、かんぽに政府出資が残るうちは新商品を出さないということだ。財務省をバックにかんぽが業務を拡大することに対し、米国の保険会社は問題視してきた。

この件などは、ISD条項で米国の保険会社が正当な業務が妨害されているとして日本を訴えることもあり得る。また国民皆保険は、米国の保険会社によっては医療保険参入の最大の障壁である。これについては情報が表に出て来ないので、どんな会話がなされているかはわからない。

農産物も棚上げ協議ということは、要するに難航してまとまらなかったということで、後でやはりダメということは十分あり得る。それでは他の国に示しがつかないからだ。牛肉の検疫体制も含めた食品の安全基準は今後協議するとある。これは正に、狂牛病の検査年齢を引き上げるということは自明である。

日本国が独自に決めた食の安全の基準がなし崩しにされる。当然、遺伝子組み換え食品も大手を振って導入されてくるだろう。また残留農薬の基準も対象とされている。日本が独自に基準を設け表示させることの規制は、TPP参加国である輸出国からは、やるなと言われるだろう。

なんのことはない、日本の最大の輸出産業である自動車の関税はそのままで、単に米国が得意な輸出産物のためのダシにされるということである。そのお返しが、日米同盟という名の米国従属である。米国も守ってやるやるといいながら、どこまでやってくれるかわかったものでない。


http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/396.html

記事 [政治・選挙・NHK146] 参院岩手、野党協力を=小沢氏 (時事通信) 
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013041200877


 生活の党の小沢一郎代表は12日、大阪市で記者会見し、自民党が参院選岩手選挙区で、民主党に離党届を提出した平野達男前復興相を支援せずに独自候補を決めたことに関し、「各党がばらばらに(候補を)立てれば自民党に負けるに決まっている。協力しなければならない」と述べた。

 小沢氏は、自らのお膝元である岩手で独自候補擁立を目指しており、民主党など他の野党からの支援に期待を示した発言とみられる。「岩手が話題になったので、これをきっかけに連携の機運ができればいい」とも語り、他の選挙区での野党共闘にも意欲を示した。
 (2013/04/12-20:07)
http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/397.html

記事 [政治・選挙・NHK146] 陳腐な政治手法。の巻  雨宮処凛
生活保護を受けている人がパチンコに何十万円つぎ込もうがその人の勝手である。パチンコですってしまったとしても、自業自得である。それによって生活保護費が補填される訳ではないから食うものも食わずにしばらくは生活しなければならない。生活保護費をどう使うかはあくまでも本人自身の自己責任の世界なのである。そこに「パチンコでの浪費を禁じる」などと行政が生活保護費の使途について介入する余地はない。
--------

 前回の原稿に書いた、「生活保護や児童扶養手当の受給者がパチンコなどで浪費することを禁じ、市民に情報提供を求める条例」が、3月27日、兵庫県小野市の市議会本会議で可決された。

 条例に反対した市議は共産党一人。

 この条例について、あなたはどう思うだろうか。

「情報提供を求めるのはちょっとやりすぎかもしれないけど、ギャンブルに貴重な税金が使われるなんてあっちゃいけないこと。だからしょうがないのでは」なんて意見が多いかもしれない。もちろん、私自身も支給された生活保護費などがギャンブルに使われることがいいとはまったく思っていない。

 だけど、こういった条例が賛成多数で可決されてしまう空気に対しては、ちょっと待った、と思うのだ。

 理由はいろいろある。「監視」が促進されるような空気が形成されることへの懸念。生活保護受給者に差別的な視線が向けられることが更に進むという人権の問題。一方、受給者のギャンブルなどを発見したら情報提供するのが「市民の責務」とされていることにも違和を感じるのは私だけではないはずだ。

 また、「パチンコをする」ことは法的には「不正受給」にはあたらないという問題もある。結局、「倫理」とか「モラル」という漠然としたものに回収されていくわけだが、「パチンコ」が許されないとなると、どこまでがOKなのか、その線引きは難しい。「問題とされる行為」の幅が一気に広がる可能性もある。

「あの人はお酒を買っていた」「煙草を買っていた」「外食していた」「スーパーで肉を買っていた」「生活保護を受けているのに身なりが派手」などなど、文句のつけようはいくらでもあるだろう。しかし例えば、家族の誰かの誕生日などといったイベントの時に、「お酒を飲むこと」はそんなにいけないことだろうか?

 社会の中で、「みんなで監視し、その人の振る舞いに対してあらゆる文句をつけてもいい人」が生み出されること。これってよく考えると、恐ろしいことではないだろうか? なんだか21世紀の話とは思えない。

 この問題に関して一番言いたいのは、明らかに褒められたことじゃない事象や「悪いこと」に対して「悪い」というのは、ものすごく簡単なことだということだ。声高に言えば言うほど、当人は「正しいことをした」という正義感が手軽に得られる。そしてそれは、どんどんエスカレートしていく傾向がある。また、政治家などにとって、「誰から見ても褒められたことじゃない行為」に対してバッシングするという手法は、もっとも手っ取り早く支持率を上げられる行為でもある。有権者は、「確かにそれは悪いことだ。あの人はいいことを言っている、頑張ってる」と思うだろう。「悪い誰か、何か」に対して自らも怒りの声を上げれば、ガス抜きだってできるし正義感も満たせる。それに何か問題があるの? という意見もあるだろう。しかし、そういった、人の負の気持ちを刺激してエネルギーを動員するような政治手法から、私たちは何かひとつでも「得た」ものはあるだろうか?

 郵政民営化を叫んだ小泉政権で深刻化した格差、貧困。公務員バッシングに象徴されるような既得権益批判。そして今は、「生活保護受給者」までもが「既得権益」にカウントされている。そのこと自体が「この社会の底が抜けている」最大の証拠にもかかわらず、「社会全体の底上げ」はマトモに議論されずに「褒められない振る舞いをしている人」を監視して叩き、溜飲を下げるような世の中。こんなのって、明らかに病んでいる。

 陳腐な政治手法。この条例案が出てきた時に、最初に浮かんだ言葉だ。

 少なくとも私は、政治家などが「頑張ってる自分」をアピールするために、もっとも弱い立場の人たちを踏みにじることに、絶対に加担したくない。はっきり言って、そんなことは誰にでもできる。子どもだってできる。地道に福祉の充実などに取り組む政治家より、声高に生活保護受給者をバッシングする政治家の方が目立って支持を得てしまうなら、「マトモな政治家」はどんどん居場所を失っていくだろう。今、起きていることは、そういうことだと思うのだ。

 もうひとつ、ギャンブルやお酒といった問題は、「依存症」とも深くかかわっているという視点が抜け落ちている点も非常に気になる。ヨーロッパなどのホームレス支援、生活困窮者支援では、依存症へのケアが手厚いことは有名だ。しかし、なぜか日本の場合、「だらしない奴だ」の一言で片付けられ、放置されているケースのなんと多いことか。

 前にも書いたと思うが、私自身も条件反射的にバッシングの空気に乗りそうになる時がある。そんな時に心がけているのは、「このバッシングに参加した果てに、どういう事態が想像されるのかを三段階くらい先まで考えて一旦冷静になる」ということだ。

 そうすると、バッシングをしている人たちの様々な思惑も見えてくる。どういう意図があって、何を目指しているのかが、時に驚くほどに鮮明になる。

 政治は時に、人の苛立ちを利用する。

「どんなに頑張っても報われない人が一定数生み出される社会」である今のこの国には、多くの人の苛立ちが渦巻いている。

 ある意味、「バッシングに参加する人」を非難しても仕方ない。「当たり前に報われる社会」に変えることも大切なことだが、それと同時に人々の苛立ちに寄り添うことからしか、この手の問題の解決の糸口はないような気もする。

 なんだかとても時間がかかりそうな話だが、ひとつの条例から、この国の「歪み」がこれ以上ないほどの形で浮かび上がってきたのだ。


http://www.magazine9.jp/karin/130410/
http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/398.html

   

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