食品中の放射性セシウム検査のまとめ（１２月１１日発表)―基準超ありも無しと発表する厚労省―
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2019/12/12(木) 19:52:33 めげ猫「タマ」の日記
食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています（１）。また、厚労省以外の発表もあります（２）（３）。１２月１１日に１１月８日までの食品中の放射性セシウムの検査結果が１ヵ月以上の遅れで発表になりました（４）。まとめてみたので、お買い物のの参考に頂ければ幸いです。先回に続き今週もしっかりセシウム入り食品が見つかっています（５）。しかも基準超です。牛肉を除く厚労省発表分の検査結果の概要は以下の通りです。
①検査数９５３件中１１件の基準超え
②平均は、１キログラム当たり７．２ベクレル、最大６７０ベクレル（山梨県産野生キノコ（ショウゲンジ））。
事故から８年９ヶ月以上が経過しましたが、危険なセシウム汚染食品が見つり続けています。
事故から８年９ヶ月以上経て、見つかり続けるセシウム汚染食品
※１ 牛肉を除く
※２ 単位については（６）を参照
※３ 基準超は全て野生キノコ
図―１ 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ（２０１９年１２月１１日発表）
色分けは以下の通りです。
赤マーケットから基準値（７）超えの食品が見つかった県
橙出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄基準値超えの食品が見つかった県
従前や今回のデータを解析すると
・基準超ありも無しと発表する厚労省
・岩手・宮城産サワラからセシウム、福島産１６４件連続ＮＤ
・福島産ヒメマス寿司が復活、ヒメマスの検査結果がありません。
・過去最高を記録した福島県棚倉町産ナメコのセシウム
等の特徴があり、福島産は「安全」とは言えません。
１．基準超ありも無しと発表する厚労省
厚生労働省は今回のデータには「基準超過なし」と発表しました。
「基準超過なし」と発表する厚生労働省
※（４）をキャプチャー
図―２ 「基準超過なし」と発表する厚生労働省
でも、山梨産の野生キノコ１１件で基準値の１キログラム当たり１００ベクレル（７）を超えるセシウムが見つかっています。最大は基準値の７倍近い同６７０ベクレルです（９）。
基準超のセシウム汚染食品が見つかっても、「基準超過なし」発表されます。
２．岩手・宮城産サワラからセシウム、福島産１６４件連続ＮＤ
岩手および宮城県産サワラからセシウムが見つかったと発表になりました（１０）。以下に検査結果を示します。
隣県ではみつかっても福島産からは見つからないサワラのセシウム
※１（１）（２）を集計
※２ 福島産は全てを福島県が検査
※３ NDは検出限界未満（見つからない事）を示す。
※４ 日付けは捕獲日
図―３ サワラの検査結果
図に示す様に岩手、宮城だけでなく茨城、千葉産からはセシウムが見つかっています。一方で福島県が検査した福島産サワラからは見つかっていません。厚生労働省や福島県の発表（１）（２）を数えると１６４件連続で検出限界未満（ND)です。
宮城県産マダイからセシウムが見つかったと発表がありました（１１）。以下に検査結果を示します。
※１（１）（２）を集計
※２ 福島産は全てを福島県が検査
※３ NDは検出限界未満（見つからない事）を示す。
※４ 日付けは捕獲日
図―４ マダイの検査結果
図に示す様に宮城産だけでなく岩手、茨城、千葉産からはセシウムが見つかっています。一方で福島県が検査した福島産マダイからは見つかっていません。厚生労働省や福島県の発表（１）（２）を数えると１３５件連続で検出限界未満（ND)です。
宮城県産スズキからセシウムが見つかったと発表がありました（１２）。以下に検査結果を示します。
※１（１）（２）を集計
※２ 福島産は全てを福島県が検査
※３ NDは検出限界未満（見つからない事）を示す。
※４ 淡水を除く
※５ 日付けは捕獲日
図―５ スズキの検査結果
図に示す様に宮城産だけでなく茨城、千葉産からはセシウムが見つかっています。一方で福島県が検査した福島産スズキからは見つかっていません。厚生労働省や福島県の発表（１）（２）を数えると１６７件連続で検出限界未満（ND)です。
サワラにしてもマダイにしてもスズキにしても、隣県ではセシウムが見つかっているのに、汚染源がある福島産から見つからないとは、海は繋がっているのにおかしな話です。サワラ、マダイ、スズキ等の福島産農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表（１）を見ると福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター（１３）が実施しています。中立性に疑問があります。
福島産は他よりも低く出る検査で「安全」とされ出荷されます。
２．福島産ヒメマス寿司が復活、ヒメマスの検査結果がありません。
福島でもヒメマスが採れます（１４）。そのヒメマスを使ったヒメマス寿司が復活したそうです（１５）。
福島産ヒメマス寿司復活を報じる福島のローカルＴＶ局・ＦＴＶ
※（１６）をキャプチャー
図－６ 福島産ヒメマス寿司が復活を報じる福島のローカルＴＶ局・ＦＴＶ
心配なので、検査結果を調べたら出て来ません。
検査結果が出てこない福島産ヒメマス
※（１７）を引用
図―７ 福島産ヒメマスの検査結果
それでも福島県は福島産は検査で「安全」を確認していると主張しています（１８）。
福島産は検査されていなくても検査で安全とされ出荷されます。
３．過去最高を記録した福島県棚倉町産ナメコのセシウム
福島県棚倉町産ナメコから１キログラム当たり１６ベクレルのセシウムが見つかったと発表がありました（１９）。以下に推移を示します。
過去最高を記録した福島県棚倉町産ナメコのセシウム
※１（１）（２）を集計
※２ NDは検出限界未満（見つからない事）を示す。
※３ 日付けは収穫日
図―８ 福島県棚倉町産ナメコの検査結果
図に示す通り、事故後の最高値です。
福島産はセシウムが上昇するものがあります。
＜余談＞
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・一ヶ月以上の遅れで発表される検査結果
・基準超があっても「基準超過なし」と発表され検査結果
・他より低く出る検査で「安全」とされ出荷される福島産
・検査していなくても検査で「安全」とされてる福島産
・セシウムが上昇することがある福島産
(=^・^=)は不安なので
「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ３原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
福島産リンゴのＰＲはラジオで行われました（２０）。福島はリンゴの季節です。福島県須賀川市の特産品にリンゴがあります。同市産のリンゴはサクサクとした歯ごたえがたまらなく良い感じで、高品質です（２１）。福島県は福島産は「安全」だと主張しています（２２）。でも、福島県須賀川市のスーパーのチラシには福島産リンゴはありません。
他県産はあっても福島産リンゴが無い福島県須賀川市のスーパーのチラシ
※（２３）を引用
図―９ 福島産リンゴが無い福島県須賀川市のスーパーのチラシ
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-3110.html
(１)報道発表資料 ｜厚生労働省
(２)農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(３)野生鳥獣の放射線モニタリング調査結果 - 福島県ホームページ
(４)食品中の放射性物質の検査結果について
(５)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ（１２月５日発表)―福島産マアジは６１４件連続ＮＤ、隣県ではセシウム―
(６)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(７)食品中の放射性物質への対応｜厚生労働省
(８)(４)⇒１ 自治体の検査結果⇒検査結果（PDF：4MB）
(９)(８)⇒Ｎｏ２３０５～２３０８、２３１１～２３１５、２３１７、２３１９
(１０)(８)⇒Ｎｏ２７（岩手）、Ｎｏ９６（宮城）
(１１)(８)⇒Ｎｏ９３
(１２)(８)⇒Ｎｏ９５
(１３)農林水産部 - 福島県ホームページ
(１４)【お魚探検日記】 福島県 沼沢湖のヒメマス。
(１５)金山名物「姫ます寿司」８年ぶり復活！！ ２６日から販売 | 福島民報
(１６)2019年12月11日(水) 17:00 金山町特産「姫ます寿司」が”約８年ぶり”に復活！ JR只見線の全線再開を後押し〈福島県〉
(１７)福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報⇒魚介類⇒は行⇒ひ⇒ヒメマス、ヒメマス（養殖）で検索
(１８)水・食品等の放射性物質検査 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(１９)(４)⇒２ 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒検査結果（PDF：837KB）⇒No.３９９
(２０)トピックス | JAふくしま未来
(２１)須賀川市産 りんご 好評です（ふるさと納税）/須賀川市公式ウェブサイト
(２２)食の安全に関する取組 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(２３)須賀川西店 | お店を探す | ヨークベニマル
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。