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2025年10月21日00時45分 〜
記事 [政治・選挙・NHK298] 落ち目の維新が消滅に突進(植草一秀の『知られざる真実』)
落ち目の維新が消滅に突進
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2025/10/post-c95016.html
2025年10月20日 植草一秀の『知られざる真実』

最低最悪の政権が発足する見込み。

衆参両院の国政選挙で主権者国民から退場通告を受けた自民。

参院選比例代表選挙での得票が

2022年 785万票

から

2025年 438万票

に激減した維新。

落ち目の二勢力が連立政権を樹立するという。

公明が自民から離脱した主因は「政治とカネ」。

公明は金権腐敗の自民に対して企業団体献金の規制強化を求めた。

だが自民はゼロ回答。

さらに、裏金議員代表の萩生田光一氏を幹事長代行に起用。

国民世論を完全無視するスタンス。

これで公明は自民から離れた。

そこに入り込んだ落ち目の維新。

維新は「企業団体献金廃止」を掲げていた。

これを自民が呑むことを条件に接近したなら理解される。

ところが、維新が提示したのは議員定数削減。

企業団体献金禁止は27年9月までに協議するのだという。

10月20日午前、公明の斉藤鉄夫代表が外国特派員協会で記者会見した。

斉藤氏は維新が企業団体献金廃止を掲げず、議員定数削減を掲げたことを「すり替え」だと批判した。

正鵠を射ている。

同時に、維新が比例代表の議員定数削減を掲げたことについて、

「(比例区の部分は)少数意見をすくいあげることが目的だから。力、権力を持っているルーリングパーティーだけで、これを切るということを決めるのは、あまりにも乱暴」

と批判した。

これも正論。

維新の行動に腐臭が立ち込めている。

維新が「企業団体献金禁止」を掲げてきたことも極めて疑わしい。

自民が反対し、国民民主が全会一致が必要と叫び、企業団体献金禁止の法制化が実現しないと読んで「企業団体献金禁止」を掲げた疑いが濃厚。

維新こそ金権腐敗の真ん中にいる存在であると多くの国民が判断している。

大阪副首都の提案も大阪の主張に過ぎない。

およそ、全国民の利益を重視する提案を示していない。

公明が自民との連立から離脱した主因は「政治とカネ」。

その根幹は「企業団体献金禁止」である。

これがいまの政治に求められる一丁目一番地。

維新が自民にすり寄るなら「企業団体献金全面禁止」を条件にすること以外に選択肢はない。

これを指摘するのがメディアの役割。

ところが、日本のメディアは違う。

昨日指摘したが、NHKは『日曜討論』で「企業団体献金禁止問題」は「時間をかけて議論」と主張する人物だけを出演させた。

NHKは発言内容をすべてチェックした上で出演者を決める。

「企業団体献金禁止」こそ連立合意の最重要事項だと主張する人物を意図的に排除した。

併せて、財政政策対応には「財源措置の検討が必要」を主張する論者だけを出演させた。

NHKは完全に終っている。

単なる「大本営」に過ぎない。

こんな情報だけを流布される国民が最大の犠牲者だ。

国民に本当とウソを見分ける能力があれば救われる。

しかし、それがない。

暗黒日本がまだまだ続く。

UIチャンネル第600回記念放送
「混迷する日本政治と活路その活路
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続きは本日の
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記事 [政治・選挙・NHK298] チンピラたちが跋扈の醜悪…自民党議員はこんな政権で本当にいいのか(日刊ゲンダイ)

※2025年10月20日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大


※紙面抜粋


※2025年10月20日 日刊ゲンダイ2面

チンピラたちが跋扈の醜悪…自民党議員はこんな政権で本当にいいのか
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/379137
2025/10/20 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し


選挙で負けた政党(=民意)同士がくっつき「政治とカネ」を潰し、とにかく政権だけは握りたい(C)日刊ゲンダイ

 選挙で負けた党同士がくっついて、「政治とカネ」を潰し、国民不在の「目くらまし」政策で合意のデタラメ。民意無視も甚だしいが、その結果、復権するメンメンもおぞましい顔ぶれだ。

 大メディアは単純な数合わせ報道ばかりだが、反旗の自民党議員は出ないのか。

  ◇  ◇  ◇

 日本維新の会との連立政権樹立で、自民党の高市早苗総裁が次期首相に選ばれることがほぼ確実になった。

 維新は19日、大阪市内で常任役員会を開き、自民党との連立をめぐる判断を吉村洋文代表と藤田文武共同代表に一任。自民と維新は20日にも連立政権の合意書に署名する見通しだ。連立に合意すれば、21日召集の臨時国会で行われる首相指名選挙で、維新は高市の名前を書く。高市首相の誕生である。

 もっとも、この連立は打算にまみれ、いつ転んでもおかしくない代物だ。両党の協議で、自民側は維新からも閣僚を出す「閣内協力」を求め、具体的な大臣ポストも提示したとされるが、維新側は副大臣・政務官も含めて閣僚を出さず、「閣外協力」にとどめる方針だ。代わりに遠藤敬国対委員長が首相補佐官として官邸入りすることが検討されている。

「同居はするけれど籍は入れない事実婚のような連立で、いつ破綻してもおかしくない不安定な政権スタートになりそうです。他党のことを“数合わせの野合”などとさんざん批判してきたくせに、とにかく早く一緒になりたいという利害一致を優先した結果、肝心の政策協議はおざなりになった。企業献金の全面禁止を強く主張していたはずの維新が、急に議員定数削減を旗印にし始めたのは、それなら自民ものめるという感触があった上で、協議を決着させるためのすりかえテクニックです」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)

「政治とカネ」の問題を棚上げ

 16日からの政策協議で、維新は物価高対策や企業・団体献金の廃止など12項目を連立条件として提示。その中でも当初は「副首都構想」「社会保障改革」の2本柱を「絶対条件」としていた。ところが、16日夜から突然、「国会議員の定数削減」が絶対条件だと言い出したわけだ。これが「改革のセンターピン」で「一丁目一番地」だというのである。連立政権入りを優先させるため、絶対条件を変えたとみられても仕方ない。

 維新の生みの親でもある弁護士の橋下徹氏も、19日に出演した「日曜報道 THE PRIME」(フジテレビ系)で、維新が議員定数削減を絶対条件として持ち出したのは「政治とカネの問題を棚上げするためですよ」と指摘していた。

「維新も『政治とカネ』の問題では、地方議員も含めたら不祥事は枚挙にいとまがない。つい最近も、国から公設秘書の給与をだまし取ったとして、維新に所属していた石井章・前参院議員が詐欺罪で在宅起訴されたばかりでしょう? 大阪府議から衆院に転じた大阪6区の維新議員も『政治とカネ』の問題が週刊誌に報じられている。与党になればますますカネの問題は厳しく追及されるから、あまり焦点にしたくないのではないか。そこは、裏金問題を蒸し返したくない高市執行部と思惑が一致したんじゃないですか」(自民党議員のベテラン秘書)

 こうして、「政治とカネ」の問題は置き去りにされ、議員定数削減などという取ってつけたような目くらましで連立合意。それで萩生田幹事長代行を筆頭に、自民党の裏金議員が大手を振って復権するのだ。石破政権で非主流派だった麻生派や旧安倍派がデカい顔をして政権中枢に居座る。自民の裏金問題に民意が「NO」を突きつけた直近の国政選挙の結果が、選挙で負けた政党同士がくっついて、なかったも同然にされるのだ。こんな不条理があっていいのか。

 政官財ズブズブで利権まみれの自民に企業献金の廃止などできるわけがないが、自分たちが掲げてきた政策を引っ込めてでも自民と一緒になる維新は、結局は同じ穴のムジナということだ。

首相指名選挙のためのなりふり構わぬ数合わせ


裏金議員が堂々復権(C)日刊ゲンダイ

「高市氏は、裏金議員を守るために定数削減をのむという。しかし、これは国会議員の身分に関わることで、本来は自民と維新の党首だけで決めていいことではありません。そもそも、維新はいつも『身を切る改革』と言いますが、吉村代表は大阪府知事であって、国会議員ではないのです。自分ではなく他人の身を切るだけだから気楽に言えるのではないですか。年内に定数削減を明記すると言いますが、そんな簡単な話ではありません。維新は50議席程度を削減すると言っていますが、それによって、地方や少数の声が国会に届かなくなる可能性が高い。自分たちの目先のエゴのために民主主義の根幹に手を突っ込むのは、あまりに拙速で乱暴です」(五十嵐仁氏=前出)

「身を切る改革」というのなら、維新が独占している衆院大阪の19選挙区を1つか2つに減らしてもいいとでも言うのなら話は分かるが、自維は衆院の比例区を減らす方向で進めるという。

 これには、さすがに自民党内からも懸念の声が上がっている。「衆議院選挙制度に関する協議会」座長を務める逢沢一郎衆院議員は、自らのSNSで維新の吉村を名指しし、<身を切る改革、イコール議員定数削減ではない。現行制度で定数削減となると、大阪、東京じゃなくて地方の定数がさらに少なくなる。今与野党で「衆議院選挙制度に関する協議会」で議員定数を含めて、あるべき制度を議論中。この状況のなか、自民・維新でいきなり定数削減は論外です>とポストした。

 逢沢が座長を務める協議会は与野党各会派13人で構成していて、当然、維新の議員もメンバーに名を連ねている。来年春までに結論を得るために議論を重ねている最中なのだ。

総理になるため仲間を切り捨て

 そもそも、定数削減のような重大な事案を総務会にはかることなくトップ会談で決めてしまうなんて、悪しき自民の歴史でも例がないのではないか。高市がやっていることは、首相指名選挙で勝つためのなりふり構わぬ数合わせでしかなく、自分が首相になるためには自党の議員も切り捨てるということだ。自民党議員は、こんな連立政権で本当にいいのか。

 維新と連立を組めば、衆院選挙区を維新が独占する大阪をはじめとする関西の自民党議員の多くが選挙区を失う可能性がある。

 だからこそ、総裁選で小泉進次郎が勝てば「バックにいる菅元首相とのパイプで維新との連立が現実味を帯びてマズイ」と危機感を抱いた関西の自民党議員が必死で高市に票を集めた経緯がある。その結果、自分たちが支えた高市に切り捨てられようとしているのに、なぜ連中は黙っているのか。

 自民党にも良識派はいるはずだが、このまま与党でいられればいいと高市と維新の暴走を許すのか?

 維新にしても、19日の常任役員会でようやく一任取り付けなんて、今までの連立交渉は何だったのかという話で、まったくガバナンスがなっていない。維新の遠藤国対委員長が兼務で首相補佐官に就任するというのもメチャクチャだ。立法府の国会での調整役が、行政府のトップである首相の補佐をするなんて、三権分立の観点から見てどうなのか。

 そういう自維連立を何の疑問も抱かず受け入れるとすれば、もはやチンピラ政権というほかない。自民は数合わせのために、参院でN国党とも会派を組んだ。権力維持のためには何でもアリ。自民と維新のジイ政権とはよく言ったもので、国民不在のマスターベーションだ。

「高市執行部は、とにかく目先の首相指名選挙で勝つことしか考えていない。その後の戦略がまったく見えません。とりあえず総理になれればいいと考えているのかもしれませんが、その後はイバラの道です。維新だって本気で高市自民を信頼はしていないから、閣外協力という形で、片足を外に出しておこうとしている。超少数与党で、維新に逃げられたら内閣不信任案はいつでも通る状況なのです。自民党内の良識派も今は黙っていますが、いつ反旗を翻すか分かりません。自維連立は崩壊を内包したスタートです」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)

 自分が首相になるためには仲間を犠牲にする高市も、そんな総裁に唯々諾々と従う自民党議員も情けないし、単純な数合わせ報道ばかりしている大メディアもどうかしている。

 かくして国民不在の政治が続くのである。

http://www.asyura2.com/25/senkyo298/msg/315.html

記事 [政治・選挙・NHK298] 「高市自民・維新」の枠組みは最悪の組み合わせ 金子勝の「天下の逆襲」(日刊ゲンダイ)

「高市自民・維新」の枠組みは最悪の組み合わせ 金子勝の「天下の逆襲」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/379200
2025/10/21 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し


延命だけを探る連立(C)日刊ゲンダイ

 自民党は公明党との連立を解消し、日本維新の会との連立に替える。確かに、自民党の196議席と維新の35議席を足し、参政党の3議席を加えれば過半数に達する。この動きで、日本の右傾化が急速に進むだろう。しかし、この新たな枠組みで、果たしてうまくいくのだろうか。

 結論から言えば、高市総裁を擁する自民党の政策と維新の政策を足した場合、論理的な一貫性もなく、最悪の組み合わせになりかねない。維新は「裏金政治献金の禁止」を掲げてきたが、それをごまかすために「議員定数削減」をいきなり持ち出し、問題をすり替える。議員定数は簡単に決着がつかないので、もめているうちに裏金・政治献金問題を忘れさせるつもりだ。

 そもそも維新の政策には大きな問題がある。彼らは産業政策がなく副首都構想やカジノくらい。そんなことに国税をつぎ込むのか? かろうじて大阪経済を支えているのは中国人観光客だが、外国人制限を打ち出す。支離滅裂だ。

 さらに、彼らは医療費3兆円削減で保険料引き下げを打ち出す。思い出してほしい。大阪では「二重行政の解消」と称して市立住吉病院を閉鎖し、保健所を次々と統合。結果、新型コロナウイルスの感染拡大時に大阪の死亡率は日本最悪になった。彼らは、大阪で起きた医療崩壊を全国化させるつもりなのだ。

 一方の高市氏も、アベノミクスの失敗に対する反省がない。彼女が掲げる産業政策は、アベノミクスの成長戦略の目玉であった官民ファンドだが、いまや赤字だらけで大失敗。さらに赤字国債に頼った減税を掲げて他党との連携を探るようになれば「高市円安」は止まらなくなる可能性が高い。

 維新は、前原グループや党内の東西対立を抱え、最近も3人が離党した。維新は閣外協力にとどめるしかない。自民党も内部は大阪府連やリベラルグループの反対を抱える。このまま両者が連立しても、日本の産業は衰退し、実質賃金の低下も続き、経済の衰退が加速することは間違いない。問題は、そうなればなるほど、高市氏は政治の極右化を強めていくしかないという点だ。

 彼女は「外国人による鹿への暴力」や「通訳がいないため外国人の犯罪は不起訴になる」といった、何の根拠もないフェイク情報を垂れ流す。とても首相にふさわしい人物とは思えない。最近、参議院で立花孝志氏の党と同じ会派を組んだが、今後フェイクファシズムに突き進んでいく危険性がある。かつて国会で「電波停止」に言及してメディアを抑圧したように、高市氏は苦しくなれば、同じことを繰り返しかねない。この「高市・維新」という枠組みの下で自民党の延命を許さないことが、今の日本にとって喫緊の課題である。


金子勝 慶大名誉教授

1952年6月、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。法政大学経済学部教授、慶應義塾大学経済学部教授などを経て現職。慶応義塾大学名誉教授。文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」などにレギュラー出演中。近著「平成経済 衰退の本質」など著書多数。新聞、雑誌、ネットメディアにも多数寄稿している。

http://www.asyura2.com/25/senkyo298/msg/316.html

記事 [政治・選挙・NHK298] 高市早苗氏、村山富市首相に「先の大戦、勝手に謝っては困る」 1年生議員のときに追及(産経新聞)
https://www.sankei.com/article/20251020-G6MKAQ3LJJBN5DDPZISQJSOB5M/






平成6年当時国会議員1年生だった高市氏の発言を産経新聞が掘り起こしてきた。

なるほど、・・・ 


松下政経塾では「詭弁を弄する」ことを教わり、鍛えてきたかのようだ。

高市氏の発言には「詭弁」が「てんこ盛り」。


憲法前文には次のような言葉で、新憲法制定で目指す日本の姿が記されている。

「・・・政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。・・・」

と。



以下に記事の全文を転載する。


自民党の高市早苗総裁は、衆院議員に初当選した翌年の平成6年10月12日の衆院予算委員会で、当時所属していた自由改革連合を代表して質問に立った。村山富市首相に対し、先の大戦について国民的議論がないまま侵略と認定することを批判。「勝手に代表して謝ってもらっちゃ困る」と厳しく追及していた。だが村山氏は翌年、「植民地支配と侵略」への「心からのおわびの気持ち」を表明する首相談話を発表した。予算委での主なやり取りは次の通り。

「どの行為が侵略か」
高市氏「首相は、7月、9月と2度の所信表明の中で、先の大戦への反省、それから過去の侵略行為や植民地支配といったものに触れ、8月の全国戦没者追悼式では、私たちの過ちによって惨憺(さんたん)たる犠牲を強いられたアジアの隣人たちという言葉を使ったが、具体的にはどの行為を指して侵略行為と考えているのか。また、首相の言う過ちとは具体的に何を指すのか、法的な根拠のある過ちだったのかどうかもお答え願う」

村山氏「私は、侵略的行為や植民地的支配という言葉を使わせていただいたが、やはりあの戦争の中で日本の軍隊が中国本土をどんどんどんどん攻め込んでいった、それから東南アジアのいろいろな国に攻め込んでいった、そういう行為を指して侵略的な行為、こういうふうに申し上げている」

高市氏「それでは、法的根拠のある過ちということではないか」

村山氏「法的というのは何法に対して言っているのか、よくちょっと理解できない」

高市氏「大戦当時は首相も一応若者だったと思うが、国民として侵略行為への参加の自覚があったか」


村山氏「私は1年間兵隊にいた。それで、幸か不幸か、外地に行かずに内地勤務でずっとおったわけだ。しかし、あの当時のことを思い起こすと、私もやはりそういう教育を受けたということもあり、そして国のために一生懸命頑張ろうというような気持ちで参加をさせていただいた」

「英霊にも謝罪を」
高市氏「つまり、侵略行為への参加という自覚はその当時持っていなかったということなのだが、首相という地位にある人は、50年前の政権の決定を断罪し、その決定による戦争を支えた納税者や尊い命をささげられた人々のしたことを過ちと決める権利があるとお考えか」

村山氏「私は、兵役に服して、そして国のために一命をささげて働いてこられたすべての人方に対して誤りだったというようなことは言っていない。しかし、これはまあ歴史がそれぞれ評価する問題点もたくさんあるかと思うが、しかし、当時の日本の軍閥なりそういう指導者のやってきたことについては、これは、今から考えると、やはり大きな誤りを犯したのではないかということを言わざるを得ないと私は思う」


高市氏「今のように、当時の軍閥ということで侵略行為そのものの責任の所在をある程度明らかにされたわけだが、それなら、アジアの人々に対してのみならず侵略行為に加担させられた英霊に対し、また軍恩(連盟)や遺族会の皆さまに対しても、この場で謝罪の意を表明していただけないか」

村山氏「だから、私は慰霊祭にも集会にも行って、そして率直に今、国の立場と、国の責任と考えていることを申し上げたわけで、私自身がそういう方々にここで謝罪をしなきゃならぬという立場にあるかどうかというのは、もう少し慎重に考えさせてもらいたいと思う」

「謝る権利あるのか」
高市氏「それにしてはアジアに行かれたとき随分謝罪的な言葉を発し、日本国を代表して謝っているのかと私は感じていたのだが、日本に過ちがあった、過去に過ちがあったと首相が言う。その責任は、もちろん過ちがあったとすれば日本国全体が負うものだが、国内的にはそれではその責任の所在というのは誰にあるのか、個人名を挙げてお答えいただきたいと思う」


村山氏「これは誰にあると個人名を一人一人挙げるわけにはいかないが、当時の、軍国主義と言われた日本の国家における当時の指導者は全てやっぱりそういう責任があるのではないかというふうに言わなければならぬと思う」

高市氏「その50年前の当時の指導者がしたことを過ちと断定して謝る権利が、現在、50年後にこの国を預かっている村山首相にあるとお考えか」

村山氏「私は、今日本の国の首相として、日本の国を代表してアジアの国々に行けば、そういうふうに被害を与えた方々に対しては、大変申しわけなかったと、やはりその反省の気持ちを表すのは当然ではないかと思う。それはやはり日本国民全体が反省する問題として私は受けとめて、過ちは繰り返さないようにするというぐらいの決意はしっかり持って、平和を志向していく方向に努力していきたいというような意思も合わせて表明することは、当然ではないかというふうに思っている」


高市氏「私自身も、アジアの人々、それから先の大戦で犠牲者になられた多くの日本の人々に対して、政治家として、本当に大変なことでしたと、これから前向きにともに過去を反省しながらやっていきましょうという気持ちを表すことには何ら異存はないが、首相自身が日本国を代表して謝る、反省の意を表明するというのは結構なのだが、果たしてそこに至るまでの国民的な議論があったかどうか。それから、何をもって侵略行為と言うのか、何が過ちなのか、この辺が明確に見えないと、勝手に代表して謝ってもらっちゃ困ると私は思うわけだ。どうにもその辺が、あまり時間もないのでこれ以上突っ込まないが、私には理解しがたいことだ」


記事の転載はここまで。



「・・・具体的にはどの行為を指して侵略行為と考えているのか。・・・」

これは誘導尋問。


そもそも、日本国憲法は、政府の行為による戦争全体を侵略行為、すなわち先の大戦を侵略戦争と捉え、再び起こしてはならないとの反省に立脚している。

全体を侵略行為と捉えているのに「どの行為」と聞くのは愚かしい。

「・・・首相の言う過ちとは具体的に何を指すのか、・・・」

政府の行為による侵略戦争により、アジアの隣人たちに「惨憺たる犠牲を強いた」ばかりでなく、日本国民だけでも300万人超の犠牲者を出してしまったこと以外に何があろうか。

そのことが「日本政府の行為」として行われた。

その程度のことも認識できていないとは・・・。

しかし、認識できていないはずはないので、「過ちの否定」、そのことを歴史修正主義と断罪しなければならない。

「・・・法的な根拠のある過ちだったのかどうか・・・」

日本に、他国を侵略してはいけないという法律はあったのかという質問なのだろうか?。

「天下の愚問」というべきや。


そんな質問をするような御仁が将来政権を担うことがあるかもしれないことを憂慮し、憲法前文にまで

「・・・政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。・・・」

と書くに至ったのだろう。

さらにこれ。

「・・・50年前の政権の決定を断罪し、その決定による戦争を支えた納税者や尊い命をささげられた人々のしたことを過ちと決める権利があるとお考えか」

「権利の有無」の問題にすり替えられてしまっている。

あるのは、「・・・政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意・・・」した憲法を守り、護る、義務と責任だ。

しかも、

国民を赤紙一枚で問答無用で徴兵し尽くし、国民の私財は貴金属だけではなく鍋釜まで徴用していた事実に目をつぶり、自らの意思で侵略戦争に加担しかのように言うのは、「歴史の捏造」であり、「問題のすり替え」でしかない。

いつの間にか、国民が率先して「侵略戦争を始めた政府」を支えたことにされ、侵略戦争の遂行を支えた「納税者」、「尊い命をささげた人々」の責任になってしまっている。

右翼とは所詮はこういうものなのか。

一億総懺悔という責任転嫁の入り口・・・。

一部の国民が侵略戦争を支持していたことをもって、国民の多くがそうであったかのように言う「詭弁」を紛れ込ませている。

英霊という言葉もここでは語彙も曖昧さを利用。

英霊という言葉の中に、被害者と加害者をごちゃまぜにしていることに注意が必要だろう。

そして、英霊という言葉で、強制的に徴兵された一般国民が、あたかも自らの意思で尊い命を「ささげた」ことになっているという、詐欺的論法。

高市氏は、要するに、

日本は悪いことをした(かもしれない)けれども、いいこともしたのではないかと言いたいのだろうが、これが歴史修正主義者の限界。

「・・・これから前向きにともに過去を反省しながら・・・」

と、

「ともに・・・」などというのは、典型的な「どっちもどっち論」。

そして、

「・・・その責任は、もちろん過ちがあったとすれば日本国全体が負うものだが、・・・」

と、一億総懺悔、そして国民への責任転嫁。

その主張に根拠はない。

しかも「・・・あったとすれば」と・・・仮定の話にすり替えるところも・・・。


祭儀に、

「・・・あまり時間もないのでこれ以上突っ込まないが、私には理解しがたいことだ。」

ちゃっかり、「はい論破!」と勝利宣言を紛れ込ます姑息さ。


とても総理の器に非ず。

そんな御仁が日本の総理大臣になった。

恐ろしか・・・。








http://www.asyura2.com/25/senkyo298/msg/317.html
記事 [政治・選挙・NHK298] 議員削減すれば庶民の声はますます国会に届かず 維新のお家芸「論点ずらし」にごまかされてはいけない ラサール石井 新・東憤西笑(日刊ゲンダイ)

※2025年10月21日 日刊ゲンダイ12面 紙面クリック拡大

議員削減すれば庶民の声はますます国会に届かず 維新のお家芸「論点ずらし」にごまかされてはいけない ラサール石井 新・東憤西笑
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/379185
2025/10/21 日刊ゲンダイ


企業団体献金の廃止が喫緊の課題だったのに…(C)日刊ゲンダイ

 3年前の参院選の頃、私がよく言っていた「自民党が嫌だからといって、維新に投票するのは、地震が来たからといって、ビルの屋上から飛び降りるようなものだ」というジョークは、要するに維新は自民の補完勢力、いくら表向きでは自民の批判をしていても、結局は同じだという意味だった。あれから3年経って、その悪夢が現実になった。

 公明党に去られた高市自民党は国民民主や維新に秋波を送り、国民がぐずぐずしている間になりふり構わず維新にしがみついた。

 維新も維新だ。いざ連立ができると分かったら、あれほど厳しく追及していた政治とカネの問題、とくに企業団体献金の廃止をサッサと引っ込め、世間の目をそらすために「議員定数の削減」を言い出し「これだけは譲らない」とまで付け加えた。おいおい、そんなことおとといまで全然言ってなかっただろう。維新のお家芸「論点ずらし」だ。まあちゃんとしたお家でもなければ芸でもないので、こんな表現ももったいないのだが。

 ごまかされてはいけない。しかも今度の国会で決めるなど言語道断だ。そんな茶番にホイホイ合意するなど高市自民も節操がない。どれだけ総理大臣になりたいんだ。

 いや、議員定数削減といえば、皆さんは「そう言われれば、議員は多すぎるかな。削減すれば税金が浮く」と思うかもしれないが、比例区の50人を減らせば、組織ではなく、本当に皆さん国民の声を反映する議員が減ってしまう。

「おまえらが自分らの仕事を減らしたくないからだろう」とおっしゃるかもしれないが、そんなケチなことは言ってない。庶民の、とくに地方からの声がますます届かなくなるのだ。

 そうでなければ、こんな弱小政党の社民党の私の事務所に、連日、市民運動、農業従事者、労働組合から陳情が来るわけがない。その窓口がさらに減ってしまうことになる。

“ヴィラン政権”に超党派で対抗

 そもそもこの問題は選挙区制度とセットで考えなければならず、いきなり50人減らすなど乱暴すぎる。きっちり国会で話し合う問題を、連立の条件に政党同士が合意し合うなどあり得ない話だ。

 それ以外にも維新が自民に申し入れた12の項目には、よく見れば問題が多い。社会保障制度の改革も、後期高齢者の医療負担を1割から3割に増やす、OTC類似薬(花粉症やアトピーの薬、膏薬、ロキソニンなど)を保険適用から除外するなど、お年寄りや病人に全く優しくない改革だ。

 さらに、原発再稼働、核融合炉建設、防衛力強化、敵基地攻撃能力の整備、憲法改正、ととても賛成できない恐ろしい言葉が羅列する。

 しかも高市氏はN国党やら参政党にも協力を打診している。万が一これらが全て連立すれば、ヒーロー映画で言うヴィラン政権の誕生だ。

 先日、社民党は日本共産党と懇談し、この右傾化ファシズムになるやもしれぬ力に対抗すべく軌を一にした。我々は、まだまだ少数の、言うならサンダーボルツだが、これから仲間を募り、超党派でヴィランに対抗する、アベンジャーズを作っていきたい。


ラサール石井 参議院議員

1955年生まれ。大阪市出身。渡辺正行、小宮孝泰と結成したお笑いトリオ「コント赤信号」で人気に。声優、俳優、司会者、脚本家、演出家、コラムニストとして活躍。第23回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。2025年、参院選に社民党から立候補し当選。副党首に就任。

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