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“彼ら”の認識力と構想力、そして日本について
http://www.asyura2.com/0401/dispute16/msg/794.html
投稿者 あっしら 日時 2004 年 3 月 31 日 23:13:47:Mo7ApAlflbQ6s
 


気分転換が終わりほぼましたので、ほったらかしにしてしまったテーマに戻ります(笑)
(これまでのやり取りの経緯は末尾にリストアップしています)


■ 「マイナス族」(“彼ら”)の現状認識

まっくすさんの「基本スタンス: 世界はもはや"彼ら"の「インフレ指向」を経済行動原理として必要としていない」( http://www.asyura2.com/0401/dispute16/msg/718.html )へのレス:

まっくすさん:「私には「マイナス族」の現状誤認(あるいは惰性的、無意識の錯誤)が世界を危うくしているように見えます。現状はどうでしょうか?世界は既にものが余っています(供給過剰)。金も余っています(デフレの常態化)。この環境下で「マイナス族」は何がもっと欲しいのでしょうか?現状の地位を失うことを恐れているのでしょうか?それとも復讐を恐れているのでしょうか?

私は、こうしたマイナスからプラスへという一方通行の行動原理を「インフレ指向」と呼んでいます。かような人々が世界を一手に取り仕切っているからこそ、今も経済社会は「インフレ指向」(資本を増やす、利益を増やす、金を貸し出せば利子によって増える、等々)のもとに運営されているとしか思えません。」

“彼ら”のここまでの現実認識・見通し・対応策は実にみごとだと思っています。
第一次世界大戦から現在まで大局として“彼ら”の利に適う歴史を積み重ねてきたはずです。
(しまったと思っていることがあるのかなと考えても思い浮かびません。すべて見通しの良さなのか、なかには誤りを“修正能力”の高さで補ったものもあるのかはわかりませんが)

“彼ら”は、間違いなく10年後の世界をきちんと構想しているはずです。

そして、そのなかには、「インフレ指向」が通用しない世界になるという見通しに基づくものもあると思っています。

なぜなら、“彼ら”は「マイナス族」であるがゆえに、世界を手の内に入れたら“プラス”(“マイナス”も)が消滅することは理解していると推察するからです。

その一方で、「マイナス族」が利を引っ張り込む対象である「プラス族」が消滅した世界に対応できる能力を果たして保有しているのかという疑念を抱いています。

論理学として処理してしまえば、「そのような能力はあるはずがない」ということになります。
経済論理としても、それをエロスが満ちた世界にすることは誰であっても無理です。

“彼ら”が、「マイナス族」ではなくなったのに「マイナス族」の価値観と論理を世界に適用すれば、世界のエロスレベルは急激に低下することになります。

どのような形態であれ、そのような世界を支配し続ける能力が“彼ら”にあるのか?
この問いが、これからの世界が“彼ら”のシナリオ通りに進んだとしても突きつけられることになります。

このあたりは、今後、折りをみながら具体的な説明に挑んでいきたいと思っています。


※ “彼ら”の見通しのすごさは次の書き込みを参照してください

『【世界経済のゆくえ】世界経済にとって70年代はどういう時代だったのか』
http://www.asyura.com/sora/dispute1/msg/787.html

『【世界経済のゆくえ】経済支配層は70年代に何を考えたのか』
http://www.asyura.com/sora/dispute1/msg/788.html

『【世界経済のゆくえ】産業資本的利益育成から金融資本的利益収穫へ』
http://www.asyura.com/sora/dispute1/msg/789.html

『【世界経済のゆくえ】80年代以降の金融資本的収穫を支える価値観と経済政策』
http://www.asyura.com/sora/dispute1/msg/791.html

『【世界経済のゆくえ】日本経済が突きつけたマネタリズムへの“最後通牒”』
http://www.asyura.com/sora/dispute1/msg/792.html

『【経済問題を認識する視点】『世界同時大不況』を歓呼の声で迎える人たち』
http://www.asyura.com/2002/bd17/msg/534.html

まっくすさん:「私が”彼ら”と同じテーブルでお話できるとしたら、次のようなことを言ってみたいです。

「ものも金も余っている現実を見てください、それはあなた方の大いなる功績だ。でも戦争や過当競争は得ではありません。むしろ、あなた方と異なる背景や資質をもつ人々を、すべて同じ土俵で管理しようとするからうまくいかないのです。世界統一通貨、大いにけっこう。でも各国、各民族にはそれぞれ独自性があります。多様性は人類というシステムが、任意の条件下でいっせいにクラッシュしないための担保のようなものです。なるべく、そのまま残しておいたほうがお互いにとって得だと思います。それに、いくらお金を膨らましても、地球資源は有限です。担保は有限でお金だけ無限大というのは原理矛盾です。だから、クラッシュを回避する意味でも、あなた方の負担を軽くする意味でも、ローカル社会には独自のローカル通貨を運用する権限を委譲するのが合理的ではないでしょうか」

このように言うと、私が"彼ら"を批判しているように思われるかもしれませんが、批判は批判でも「理屈は通っている」はずです。」


まっくすさんの主張(願い)は“彼ら”に受け入れられると思います(笑)

それが、私が「“彼ら”の制度的ゴールであり真の意味での世界支配の始まりである「新世界通貨」( http://www.asyura2.com/0401/dispute16/msg/716.html )で書いたドルに代わる新国際通貨体制です。

そして、“彼ら”は、ローカル通貨を使用する国々から「こんな面倒な通貨制はやめて、すっきり世界通貨になって欲しい」という声が湧き上がるよう“策動”すると思っています。
(それがほとんどの国から望まれるようになるというのは、民族的独自性がさらに薄れた世界になっているということでもあります)


■ 日本論

まっくすさん:「また、世界は「プラス」「マイナス」二項対立の単純な場所でもありません。たとえば、奇妙なことに、プラス族のなかにもマイナス族の成果を消化し、適応してしまった民族が存在します。わが日本です。

それがなぜなのか明確な回答を持ち合わせていません。しかし、ひとつだけ強く感じているのは、天皇の存在がキーだということです。おそらく日本は、出発点が空虚(ゼロ)なのです。経済タームで言い換えれば、「デフレ、インフレ中立的」とでも言いますか。」

ともに講談社学術文庫なのですが、「シュリーマン旅行記清国・日本」((1325)・H.シュリーマン (著)・ 石井 和子(訳)・840円)と「日中戦争見聞記 1939年のアジア」((1608)・コリン.ロス (著)・金森誠也/安藤勉(訳)・1050円)はヨーロッパ人の日本論として面白いと思います。
前者はトロイア遺跡発掘前のシュリーマンが幕末期(1865年)、後者はナチスドイツに併合されたオーストリアの新聞記者が日中戦争真っ只中で日米戦直前の1939年のそれぞれの日本を旅行しものにした日本論です。
面白いのは、両方とも日本と中国を訪れ比較的に考察していることです。(後者には朝鮮論も含まれています)
両書籍の概要などは、後日、推奨書籍として議論版で紹介したいと思っています。

日本の空虚(ゼロ)性は、「日中戦争見聞記 1939年のアジア」でも違う表現ながら感じ取られているようです。

日本は、権力と権威が長期にわたって安定的融合的に分化した稀有な国家(共同体)だと思っています。
(権力と権威の分化はキリスト教世界でも見られましたが、カソリック世界のそれは不安定で対立的なものでしたし、ギリシア正教世界のそれは安定的融合的なものでしたが近代以前に消滅しました。ギリシア正教の流れを汲むロシアも、ロシア革命で終焉を迎えました)

権威は、様々な様式と形式でそれを誇示しようとされるものだとしても、実体があるわけではないのですから空虚(ゼロ)と言えます。その権威が、まさに実体である権力の上位として存在しているのですから、日本の出発点は空虚なのでしょう。
般若心経が好まれるのも空虚性の現れかもしれません。
「日中戦争見聞記 1939年のアジア」のロスは、日本人は魂だけの存在であるといった表現をしています。そして、そのような日本が世界の列挙に伍し世界に冠たる知性の国中国を新東亜秩序に組み入れんとしていることに、抑えようのない知的好奇心を隠さずその秘密を見出そうとしています。

プラス・マイナス論で言えば、日本は、前近代世界基準のプラス共同体で、近代世界基準ではプラス・マイナスが混交した国家だと思っています。政治(軍事)を除外した近代経済基準では最大プラス国家だと言えます。
(国家という枠で考えれば、米国が最高の「プラス」です)


このようなことからも、日本が柔軟でかつ力強い選択肢を提示できる立場であることに同意します。

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★ やり取りの経緯

まっくすさん:「日米の「愛人関係」>Re: ネバダ・レポートの評価」
http://www.asyura2.com/0401/dispute16/msg/684.html


あっしら:「「愛人関係」の継続には異論はありません」
http://www.asyura2.com/0401/dispute16/msg/685.html

まっくすさん:「Re: 「愛人関係」の継続には異論はありません」
http://www.asyura2.com/0401/dispute16/msg/689.html

あっしら:「支配層と庶民層」
http://www.asyura2.com/0401/dispute16/msg/693.html

まっくすさん:「あっしらさんへ=続・日米の「愛人関係」」
http://www.asyura2.com/0401/dispute16/msg/695.html


あっしら:「Re:続・日米の「愛人関係」」
http://www.asyura2.com/0401/dispute16/msg/701.html

まっくすさん:「Re: Re:続・日米の「愛人関係」」
http://www.asyura2.com/0401/dispute16/msg/703.html


あっしら:「“彼ら”との対話機会が訪れることを願っています(笑)」
http://www.asyura2.com/0401/dispute16/msg/705.html

まっくすさん:「トピックの「選択と集中」」
http://www.asyura2.com/0401/dispute16/msg/707.html

あっしら:「“彼ら”の制度的ゴールであり真の意味での世界支配の始まりである「新世界通貨」」
http://www.asyura2.com/0401/dispute16/msg/716.html

まっくすさん:「基本スタンス: 世界はもはや"彼ら"の「インフレ指向」を経済行動原理として必要としていない」
http://www.asyura2.com/0401/dispute16/msg/718.html

あっしら:「「“貨幣”の力を信じる心性」と「“生きた存在”の力を信じる心性」」
http://www.asyura2.com/0401/dispute16/msg/724.html

まっくすさん:「貨幣の信用力(通用性)の担保は「ひと」である」
http://www.asyura2.com/0401/dispute16/msg/729.html

まっくすさん:「「暴力」を貨幣の担保とするかぎり「合成の誤謬」を解消できない」
http://www.asyura2.com/0401/dispute16/msg/749.html


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