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ワーフェデール・スピーカーの世界…
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投稿者 中川隆 日時 2020 年 9 月 19 日 11:25:51: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: ブリティッシュ・サウンドとは何か? _ 安物スピーカー スペンドール BCII から奇跡の音が… 投稿者 中川隆 日時 2017 年 2 月 12 日 17:29:17)

ワーフェデール・スピーカーの世界


Club SUNVALLEY-私のオーディオ人生-第4回
小池レコード店のワーフェデール Super12/RS/DD(30pダブルコーン)
by Y下 
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-004

 私のオーディオ人生のコラムも今回で4回目になります。42〜3年前の記憶を紐解くと、どうしても小池レコード店の小池氏を抜きにしては語れません。今までのコラムとは時代が逆行しますがご理解ください。今回のコラムは小学生以下の駄文になって申し訳ありませんが当時を思い出しながら書いてみました。

名古屋国際ステレオコンサート

 ステレオ(当時はオーディオでなくステレオと呼んでいた)に興味を抱き始めたのは、確か高校2年の頃と記憶しています。この当時は色んな場所でレコードコンサートが開かれていた。その中で毎月名古屋市中区の中区役所ホールで開かれていた名古屋国際ステレオコンサートだけが印象に残るレコードコンサートと記憶しています。曲目はジャズからクラッシックまでの名演奏家のレコードを解説付きで行なっていた。このレコードコンサートは大がかりなステレオ装置ではなく、ステージの上に左右のスピーカーを置いてレコードを聴かせてくれた。このレコードコンサートで一番印象に残ったのはリビング・ストリングスが演奏する引き潮である。このレコードは最後にかける定番でこの曲目に目を瞑って聴いているとあの波の音が生々しく聴こえてあたかも海辺にいるような錯覚に陥ってしまうぐらいリアルな音であった。これがステレオなのだ。こんなリアルな音は今までのコンサートでは聴いたことがないステレオは凄い!自宅で聴く松下の20cmのスピーカーとは全然違う。このコンサートの音は音が前に飛び出してくる。「俺もこんなステレオで音楽が聴けたら最高だろうな」と心で呟いた。いったいこのステレオ装置は何処のメーカー何だろう?コンサートが終了してステージの前に行ってみた。このコンサートを主催した年配の方と仲間らしき人と談笑しているのを横目でシステムを見てみた。見たこともないお粗末なプレーヤーと金色の色をした真空管アンプだけである。真空管アンプも何処のメーカーさえわからない、たったこれだけのシステムであの素晴らしい音が出るのは脅威にも思えたし興味も出てきた。スピーカーも30cmぐらいでこんな広いホールを鳴らしきるとは、凄いとしか言いようがない。しかも左右にスピーカーボックスを並べて低音から高音まで鳴るとは不思議でもあった。

小池レコード店

 このコンサートの主催者は新栄にある小池レコード店を始めて知った、主催者の小池氏は「暇があったら店に遊びにいりゃ〜」と盛んにPRしていたのを覚えている。

名前
小池弘道

2000年3月に故人となり享年90歳
故人になられて小池レコード店は店を閉じる

住所
愛知県名古屋市中区新栄


小池レコードの思い出

 皆さんも小池レコード店をご存知ある方もおられると思います。「あの店か、よく行ったことがある」とおっしゃられると思います。行かれた方はこれからお話する小池エピソードを読んで昔を懐かしんでください。コンサートで聴いたあの小池レコード店へ学校帰りに同級生と二人で冷やかしに行ったのが最初である。この店は一般的なレコード店とは違いレコードは店の前のみすぼらしいショーウィンドーに数枚のレコードが飾ってあるだけで現代のCDショップとはまったく違う異質な店であった。玄関のガラス戸を開けるとその奥に今で言う試聴室のような6畳の畳部屋があり、ここで小池氏の話を聞きながらレコードを買うのであるが、そう簡単には売ってくれない。まずは小池氏の話に同調しない限り門前払いとなる。

小池氏(親父)とお客の会話

 店に通されると中に先客とおぼしき方と口論に近い話し方でレコードの違いを小池氏は力説しているのを聞くことができた、しかも名古屋弁丸出しの会話である。

親父
「あんたレコード何枚ぐらい持ってりゃ〜す」
お客
「LPが50枚だ」
親父
「ステレオは何を持っとんの?」
お客
「プレーヤーはOO製でアンプはOO社、スピーカーはOOの2Wayで音楽を聴いとるわ」
親父
「あんたの持っとるレコードとステレオは全部パーだわ」

お客は真っ赤な顔をして憮然とした態度である。それに輪をかけて小池氏の新幹線講座が始まる。 

親父
「ええか、よぉ聞けよ、新幹線と東海道線は何が違う」
お客
「レールの幅も違うしスピードが違う」
親父
「あんたの持っとるレコードとステレオは東海道線だぎゃ、東海道線と新幹線とは違う、ええか、よぉ聞きゃ〜よ」
お客
「どこが違うんですか」
親父
「あんたの持っとる東海道線から新幹線のレコードを聴いたら、あんたの持っとるレコードもステレオも3分でパーだぎゃ、嘘だと思うならおみゃ〜さんのレコードをいっぺんかけてみょうか」

お客は自分の持参したレコードを1枚取り出して親父さんに渡した。レコード盤はペレス・プラードのLPである。小池の親父は鼻歌まじりでLPをジャケットから取り出してポンコツプレーヤーに乗せた。出てきた音楽は軽快なリズムに乗ったマンボの音楽である。音は中々良い音であまり不満を感じなかった。

親父
「今日来た学生さん達(私たちのこと)あんたらぁも、よぉ聞いときゃ〜よ、これが東海道線の音だぞ」

そう言いながら無造作に自分の手元にある輸入盤のレコードを取り出して、先程聴いていたペレスプラードのLPと小池の親父さんの輸入盤との聴き比べになった。輸入盤は同じラテンのLPでクレバノフ・ストリングスのマラゲーニャである。レコードに針を下ろしたとき、針音が国内盤とは違う音がする。親父さんはアンプのボリュームのツマミを回し始めた。出てきた音にびっくり仰天である。これがステレオなのか!トランペットとカスタネットがスピーカーの前から飛び出してくるではないか。しかも目の前で演奏しているような今まで聴いたことも無い音である。

親父
「これが新幹線の音だぎゃ、国内盤とは音が違うだろう、あんたが持ってりゃ〜たレコードもステレオもみんなパーだぎゃ、この音は生でも出えせん」

「生だとOOができるけど、この生はできないね、」
親父
「たわけ!学生のくせに何をトロイこと言っとる、おみゃ〜さん達みたいな勉強の出来ん奴はすぐにトロイことを考える、そんなことは大人になってから言うことだ」
お客
「今どきの学生さんは勉強よりそっちのことばかり考え取るのかねぇ」
親父
「ええか、おみゃ〜さんのとうちゃんは一生懸命働いて学校に授業料を払っているんだ、親孝行しょうと思ったら勉強せい」

この言葉に私は内心「うるせいジジィだ、何でこんなジジィに説教されないかんのだ」私は、今までこんな親父さん見たことも聞いたこともない変わった親父さんだと思えた。

お客
「輸入盤と国内盤の違いはわかった、たった今かけたレコードを売ってくれ」
親父
「このレコードは売らん、今度来た時に売るからそれまで頭を冷やして来ると、ええわ」
お客
「今度来るときには、このレコードを売ってくれよ」

今日、聴かされた音は今までに聴いたことも無い音である。小池レコード店のステレオは何処の製品を使っているのだろう、私はレコードよりこの装置に興味が益々募った。親父さんの話などうわの空である。一度ステレオ年鑑の雑誌を拝読して調べればすぐにわかる、しかし謎だらけの装置だ。親父さんには悪いが、レコードを買うふりして又この店に来よう、今度来るときは違う仲間を連れて行けば行きやすいはずだ。後日、学校帰りに違う仲間を連れて再度、小池レコード店へ直行した、玄関を開けると小池の親父さんはニコニコしながら「又おみゃ〜さんか、まぁ中に入りゃ〜」といつもの名古屋弁丸出しの口調である。小池の親父さんは開口一番に「ただで見る映画に感動するか?お金を払って見て初めて感動するのだ」完全に私の心を見透かした言葉だ。中に入ると今日も先客が一人いた、年齢は30代の方で小池レコードの輸入盤を何枚か購入されている感じで、もう買ったのかレコードを持っていた。私は小池レコードのシステムを穴が開くほどじっくり見た、ステレオ年鑑で見た写真を思い出しながらプレーヤーからチェックした。プレーヤーはガラードのオートチェンジャータイプでアンプはEL−34を使用したリークのポイント1、カートリッジは多分ピッカリングのように思えた。問題のスピーカーだがこのスピーカーは年鑑には載っていない。外観からするとワーフェデールの30cmのダブルコーンのような気がしたがよく似ている。私は親父さんに「親父さん、このスピーカーは何処のメーカーなの?」親父さんは「そんなこと聞かんでもええわ、こう言う音が聴きたかったらレコードを買わないかんわ」とはぐらかされてしまった。小池の親父さんは先客の人に「この前、わしの店で揃えたステレオはどうだ、わしのと同じ音がしているだろう」と先客と何やらヒソヒソ話を始めた。小池の親父さんは「スピーカーの裏蓋を絶対に開けてはいかん、開けると音が変わるから開けないように」と忠告していたのを耳にした。スピーカーの裏蓋を開けると音が変わるのだ、と思ったがよくよく考えたらスピーカーが何処のメーカーか分かってしまう、分かれば化けの皮がはがれる、よくもデタラメを言うものだ、このジジィは狸親父だ。後から聞いた話だけど、裏蓋を外して中のスピーカーを見たお客がいて大問題になったらしい、噂ではこのスピーカーは英国のOOとわかったけど、もう手に入らないスピーカーである、多分小池さんのスピーカーもここのメーカー製を使用しているのかも知れないがこれだけは最後まで謎であった。

 その後、小池レコード店には4〜5回お邪魔してレコードを買ったが、確かに素晴らしい音で音楽を聴かせてくれた、輸入盤と国内盤とは音が違うのだけど、ステレオのレベルが上がるとその差は大きく開かなかった。エレボイの3Wayにしてから久しぶりに小池レコード店に足を運んで、小池さんの音を聴かせて頂いたが、高校生時代の感動はなかった。あの親父さんの人柄の良さと人情味に溢れるサッパリした性格、相手対しての思いやりは今でも心に残っている。

 あれから30年以上の歳月が過ぎたある日、名古屋の小池弘道氏が亡くなられたと新聞で報道された、この記事を読んだ私は自分にとっては高校時代の良き思い出でもありステレオの出発点でもあった。

 今回は名古屋弁の会話が沢山出て来ます、名古屋弁の方言を少し述べさせ頂きます。

 おみゃ〜さん=お前さん
 聴かんでもええわ=聴かなくてもよい
 買わないかんわ=買わないと駄目
 ええか=よいか
 持ってりゃ、持ってりゃ〜す=持って来た、持ってるか
 だぎゃ=だろう
 タワケ=馬鹿
 トロイなぁ=馬鹿だなぁ
 遊びにいりゃ〜=遊びにおいで
 よぉ〜聞きゃぁ〜よ=よく聞けよ

名古屋弁でお話される方は国会議員の河村氏がいます、あの方のお喋りの方言が名古屋弁で言葉の最後に語尾の上がった喋り方になります。


 以前、映画で大ヒットしました(バック・ツゥ・ザ・フューチャー)を皆さんはご存知だと思います。この映画の主役でありますマーティーと博士がタイムマシンを使って過去未来と自由に行けるストーリーですね。もし可能であれば皆さんも私もオーディオは長い経験と実績を積んで音楽を聴いておられると存じます。例えば最初にオーディオ装置などを揃えて音楽を聴いていた頃の音は、どんな音だったのか誰もわからないですね。仮に現代の自分が過去の自分のシステムを聴きに行ったとしたら、どんな評価をされるのか、「あんまり良くない音だが自分の好みに合う感じだ」「よくもこんな音で音楽を聴いていられるな、ここを改善すれば良くなるのに」の2通りになるのかな?ただ本質的には現代の音とはがらりと変わらないような気がします。当時の音源はレコードとテープが主役でしたがCDに変わっても自分の感性は簡単には変わらないしスピーカーも過去のものと現代のものとでは極端に変わったとは思えませんから音の方向性は違うとは思えない。私も30数年前にオーディオをやめて再開しても同じような音のような気がしますけど、「あの頃、俺に良く似たおっさんが聴きに来たけど話が合う、しかも俺の装置のことは詳しい、この部分を改善するともっと良くなるよ」とアドバイスしてくれたけど、何であんなに俺の装置のこと詳しいのだろう。」しかもステレオの話しより俺の将来の人生観まで口説く言っていたのを覚えている、あのおっさんが言っていたなぁ「君は音楽に興味のない人と結婚したらきっと後で後悔する羽目になるぞ、小遣いをあまり貰えない鬼嫁だったら最悪だ、好きなステレオも自由に出来ない、今の俺がそうだからな」と怒りながら俺に忠告してくれたなぁ(未来から来た自分とは知らずに)
この文を俺の嫁さんが読んだらキレるだろうな、


 オーディオこそ本音と建前の世界かも?オーディオ雑誌を読むと評論家の先生達は決まって試聴した機器をさもこれが最高と美化して評価する記事が沢山載っている。「OOのアンプは今まで聴いたことのない素晴らしいアンプである。」とか「このスピーカーは従来のスピーカーとは一線を隔てた良いスピーカー」とベタ誉め的な記事を読むと、評論家の先生達はよほど酷いシステムで聴いているのかと疑ってしまう。評価していただくのは大変結構であるが何と比較しての評価なのか?がついてくる、本当に良いのなら評論家の先生達もこの機器を導入して聴いているはずなのに誰一人として使用していないのは、本音は良くないと思える、本当に良いものなら自然と口コミやネットで広がるはずではないか、建前ばかりを書くからみんなが困惑する。建前で買わされたマニアこそ大きな被害者だ、オーディオ機器は安い買い物ではないから建前より本音が知りたいのだ。評論家の先生達はメーカーの手先と思えば、本音は言えないから建前でしか書けないかも知れないこれではオーディオも迷える羊になってしまう。 しかも評論家の先生が推薦した半導体アンプなどの製品は、良いはずなのに最後はガラクタか粗大ゴミになってしまう、そう思えてくるのは私だけではあるまい。評論家の先生方達よ、「悪い事は言わん!ここだけの話、俺だけに建前じゃなくて本音を教えてくれぇ〜」


 キットで製作したアンプや自作で製作したアンプを完成させて最初の音出しは緊張感と不安がいっぱいである。果たしてどんな音が出てくるのか、アンプを製作した方全員がこの心境ではないだろうか。2台目の人でも10台目の人でもこの気持ちは一緒ではなかろうか、苦労して製作したアンプをスピーカーに接続して初めて音を聴く「う〜ん、中々良い音だな、前に製作したアンプとは多少違うけど、どっちが良いのかなぁ、今度の製作したアンプの方のが良いような気がするけど、」何回も聴き比べしてみると最後はどっちが良いのかわからない、皆さんも私と同じ気持ちではないでしょうか。迷いが出てくると頼みの綱が一人いる、それは自分の嫁さんしかいない、すぐに嫁さんを呼んで音を聴いて貰う、これはある夫婦の会話です。

主人
「今度作ったアンプだけど、前のアンプと比較してどっちが良いか聴いてみろ」
奥様
「そうね、今度のアンプの方のが聴きやすい感じがするからこっちのが良いね」
主人
「俺もそんな感じがするよ」
奥様
「そりゃ〜毎日音を聴かされていれば、すぐにわかる」
主人
「しかしお前は耳がいいなぁ〜、感心するよ」
奥様
「音は素人が聴くのが一番良くわかるからね」
主人
「そうだよなぁ〜お前は俺より耳がいい!音は素人に聴いて貰うのが一番だな、オーディオマニアは理屈ばかり言うから俺は嫌いだ、俺はお前を見直したぞ」
奥様
「音がわからなくなった時は私を呼んでちょうだい」
主人
「これからは師匠と呼ばせて貰うよ」
この夫婦の会話を聞けば良い音で鳴っていると思う

主人
「今度作ったアンプだけど、前のアンプと比較してどっちが良いか聴いてみろ」
奥様
「そうね、今度のアンプより前のアンプのが音が良いね」
主人
「そんな事はない、今度のアンプのが俺は良い音がすると思う」
奥様
「私は前のアンプの方のが音が良いよ」
主人
「お前は、せっかく苦労して作った、アンプの良さがわからんのか!」
奥様
「私は今のアンプより前のアンプの方のが良いと言っているのに」
主人
「お前は耳が悪い!せっかく作ったアンプにケチをつけるのか、素人のお前に音がわかってたまるか!」
奥様
「素人と言うのなら聴いてくれなんて頼むな!自分こそ音のことはわからないくせに」
主人
「何だとぉ、もう二度とお前なんかには頼まないわ」
奥様
「こちらこそお断りだわ、そんなものどっちが良いかは私には興味がない」
主人
「くっそー」
奥様
「音のことが、わからない奴はオーディオなんかするな!あんたの耳より私の耳のが良いに決まっている、何たって私の耳は地獄耳だからね」
主人
「お前の耳が地獄耳なら俺の耳はロバの耳だ!」????

(念のため、この夫婦の会話はY下ではありません)
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-004

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Club SUNVALLEY-私のオーディオ人生-第13回 by Y下 
ワーフェデール Super12/RS/DD(30pダブルコーン)
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-013

 第12回は私の愛用していますグッドマンとヴァイタボックスをご紹介させて頂きましたが音を文章にして公開するのは本当に難しい、今回はその続編になりますが私の試聴記はあまりあてにはならなかったと思われますが今回も珍しいユニットの試聴を兼ねたコラムですが退屈せずにお読みください。

なぜ?ヴィンテージスピーカーを選んだのか

 オーディオを再開した頃は別にヴィンテージには拘りはなかった、完成品のスピーカーシステムは高く正直に言って私にはお金がないため買えないのが本音である、システムも無の状態からのスタートではスピーカーだけにコストをかける事はリスクを伴うしオーディオ雑誌の広告欄に目を通すと0が一つも二つも多いハイエンドスピーカーばかりが世を謳歌している、またオーディオにヴィンテージと言う言葉があるとは知らなかった、私の記憶を紐解くと国産ではパイオニア、コーラル、海外ではグッドマンやリチャードアレンの20p等のスピーカーを知って育った私には最新の聞いたことのないスピーカーはタイムスリップしたような感覚すら覚える。どうせやるならユニットを買ってボックスに収容して昔のやり方ですればコストも削減できる、

 グッドマンスピーカーは当時は一世を風靡した有名なスピーカーで高校生の頃は憧れのスピーカーであった、ただそれだけの理由で英国のグッドマンのユニットを選んだ、それが巷で言うヴィンテージスピーカーとは知らず何の拘りもなかった、英国のグッドマンの音を聴き込んで行くと不思議と魅了された、それ以外の当時の英国のスピーカーにも不思議と興味を持つようになってきた、「古き良き昭和の時代」のサウンドを再現して楽しもう、できれば違うスピーカーも手に入れて自分だけの音で音楽を楽しめれば良いではないか、

ワーフェデールスピーカーの由来

 ステレオに興味を持つようになった時、当時のオーディオ技術誌にワーフェデールの特集が写真入りで紹介してあった、このスピーカーはイギリスの片田舎にワーフェ村とデール村がありこの名前を取ってワーフェデールになったと説明してあり当時の写真におばちゃんが手作りでスピーカーユニットを組み立てているのが載っていたのを記憶の片隅にある。

小池レコード店のスピーカー

 Y下のコラムに第4回に小池レコード店のエピソードを書かせていただきました、中部地区では大変ユニークなレコード店でしたがそこで聴く音は確かに一般的なサウンドとはかけ離れた音でもあった、またコラムでも小池レコード店のスピーカーは謎であると書きましたが事実色んなマニアに聞いてもわからないの答えが返ってくる、小池レコードのスピーカーとは?

 このワーフェデールスピーカーユニットをゆずって頂いた西山氏も小池レコード店に通った一人で「ヴィンテージスピーカーのことなら俺に聞け!」と言える豊富な知識を持ち合わせた私よりレベルの高い先輩でワーフェデールのユニットも沢山お持ちで私の愛用しているステントリアンも持っているヴィンテージスピーカーのご本尊です。

 今回写真もお借りしてご紹介しますこのユニットが小池レコード店で聴かされたスピーカーユニットで英国のワーフェデール製、ユニット名はSuper12/RS/DD(30pダブルコーン)です。このスピーカーこそ謎であった小池レコード店が使っていたスピーカーである。(小池レコード店のタイプはこれのアルニコ版)

ワーフェデールSuper12/RS/DD

 このスピーカーはダブルコーンのタイプでボイスコイルにアルミリボン線を採用した当時としては珍しいスピーカーで周波数特性も30HZ〜18000HZまでこれ1本でカバーします。エッジは布製のロールエッジタイプで非常に敏感なユニットでもある、ワーフェデールは私にとっては懐かしいスピーカーの一つでもあり今回分けて頂いたユニットは1966年製の貴重なユニットでコーン紙はほとんど新品同様で40年以上も経過したこんなワーフェデールスピーカーがあるのかと思えるぐらいの素晴らしい保存状態の良いユニットです。

グリーンのフェルトが鮮やかなスピーカーで実装して音を聴くより見て楽しみたいスピーカーだ、


マグネットはフェライトタイプですが17000LINESの超強力マグネットを使っている。フレームはワーフェデールの独特な構造のアルミダイキャスト製を採用、重量は1本が約6kgもある。


正面から見たSuper12/RS/DDです。中心部にサブコーンのあるダブルコーンタイプのスピーカーでこれに良く似たスピーカーはグッドマンのAXIOM−301になりますが音色、音質とも鳴り方も響きも異なります。

ワーフェデールの音

 ユニットをタンノイのGRFタイプのフィンランドバーチで製作したボックスにこのユニットの取り付けることになった、このスピーカーはネットワークやアッティネーターも要らないから気分的に楽で鼻歌まじりの取り付けであるが一抹の不安があるとすればユニットの補正がきかないから手の施しようもない、どうせ上手くならなければ「何とかなるさ」の考えでタカをくくっていた、心の中で「ダブルコーンのスピーカーは全体的に無理があり2Way、3Wayのスピーカーシステムのが音は良い」これはオーディオの世界では定説であるが今持っているコアキシャルや3Wayのグッドマンより良い音がする道理がないし期待すること自体間違っている、

最初に出てきた音

 ワーフェデールスピーカーをRチャンネル側のみ実装して音出しになった、(使用アンプは店主日記でも紹介されたPP5−400)Lチャンネル側はヴァイタボックスDU−120である。最初はヴァイタボックスのみをマイスキーのバッハの無伴奏のチェロで試聴、中々渋い音で心地よく聴こえてくる「さすがにヴァイタだけあって落ち着いた響きだ」音のバランスはピラミッドバランスであまり不満もなく悪くもない、

 自分でうなずきながらプリアンプのバランスコントロールをR側に回して再度同じトラックをスタートさせた、出てきた音はダブルコーンとは思えない繊細かつ定位の良い渋い響きである。欲を言えばもう少し低域が丸まったふくよかな品位の高い音と豊かな響きを期待したのだがボックスの容積が小さいのでこのような音になるのか、ヴァイタボックスに比べて多少甲高な音になっている、スピーカーは適当にボックスに取り付けて即良い音を期待するのが間違いでもっと追い込む必要がある。勿論ユニットが古いので時間をかけてエージングをしないと本来の良さが出てこない、このスピーカーに関してはアンプのDF値が高いとスピーカーが追従できないのではないか、また手元にある米松合板とフィンランドバーチの違いもテストしてみたい、西山氏は400リットルぐらいの容積のあるスピーカーボックスだと低域が豊かになるのではないかとアドバイスして頂いた、

再度挑戦

 ワーフェデールを使いこなすには私なりに考えた、

1.
グッドマンのボックスのウーファを外してワーフェデールに交換して見る
2.
PP5−400のシングルアンプのDF値を下げてテストしてみる。
※ワーフェデールは振動板が敏感であるのでDF値が高いと追従できない
3.
吸音材をもう少し多めに投入するか少なくするかは聴きながら補正してみる。
フルレンジスピーカーを侮るな!

 早速、西山氏のアドバイスで作業に取り掛かり期待と不安で手直し完了になり音出しを待った、いつも聴くマイスキーのバッハの無伴奏チェロからの試聴になった、ボリュームをいつものポジションに合わせて全神経をスピーカーに集中した、

 出てきた音は今まで聴いたことのない素晴らしいの一言、マイスキーが眼前で演奏をしているような錯覚に捉われ臨場感あふれるサウンドで音楽のシャワーが部屋全体を包み込む響きである、次にかけたバッハのゴールドベルグ変奏曲のピアノ盤はピアノの音色、響きは感動もので演奏者の指先の動きまで伝わってくる。「アンプも楽器ならスピーカーも楽器だ」と叫んだ!私が持っている3つの英国スピーカーも個性があるがこのワーフェデールは特別な存在になりつつあり残り3つのスピーカーも自分の子供のように愛着があるから手放せない、

 じっくり聴いて行くとこの音は何処かで聴いたことのあるサウンドだ、そうだ!思い出したぞ、この音は昔高校生のころ通った小池レコード店で良く聴かされた音だ、「小池レコードのスピーカーはこれだったのか」西山氏にこの件を問いかけると「小池さんのスピーカーはワーフェデールですよ」と教えてくれた、たった30センチのダブルコーンのフルレンジが下手な2Way,3Wayスピーカーに負けないぐらい凄い浸透力で鳴るとは、このワーフェデールを一言で言えば「琥珀色のサウンド」という形容詞がピッタリ当てはまる。それだけ素晴らしいユニットだ、
難しいスピーカーこそ挑戦のしがいがある。

 スピーカーは自分が使えないからお蔵入りでは可哀そうだ、上手く鳴らないからと言って駄目スピーカーと烙印を押してしまうのは簡単だ、スピーカーは奥が深いし良いスピーカーこそ鳴らすのが非常に難しいと痛感した、まだまだ問題は山積みであるが時間をかけて解決するしかない、ワーフェデールSuper12RS/DD,グッドマンのAXIOM−80、タンノイのスピーカーも難しさにかけては天下逸品で自分の技量を棚に上げて簡単にこれは駄目だと決めつけるのは考えものである。

 良いユニットを上手く鳴らせばスピーカー同士の優劣はない、また価格が安いからと言ってそのスピーカーを見下すのは如何なものか、価格でそのスピーカーの価値観は決まらない、自分の好みに合えば価格など問題ではない、スピーカーこそ上手くならないから挑戦のしがいがあるのではないだろうか、理屈はそうだが正直に言ってスピーカーは神経衰弱になる。心の中で「もうスピーカーは買わんぞ!」と呟いた、このコラムを読む方なら「もうスピーカーの浮気は止めろ!」と聞こえてきそうだ、
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-013

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Club SUNVALLEY-私のオーディオ人生-第21回 by Y下 
ワーフェデール Super8−RS/DD (20pダブルコーン)
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-021

 ご無沙汰しております。第21回はハイテクカートリッジ対一世を風靡した老兵カートリッジの試聴になります。現代のハイテクカートリッジはずば抜けて凄いのかそれとも1960、70年代の兵(つわもの)カートリッジが良いのか独断と偏見で自分なりに答えを出したいと思っている。

 今回の表題は「老兵は死なず、ただ消え去るのみ?」ですがオーディオ機器に関しては消え去るのみにはならない、「復活あるのみ」第21回はコラムでご紹介しましたシステムを一部変更しての試聴になりますが個人的に判断する以上どうしても偏った答えになってしまうのと使用する機器によっては逆の結果が出る場合もあります。その辺を弁えて拝読して下さい。

MCカートリッジは昇圧トランスが決め手だ!

 以前のコラムに良い昇圧トランスがなければMCはやらないと書きましたが今回入手したトランスは私が聴いた限りでは三本の指に入る最高音質のトランスの一つです。

 ある雑誌の高名な先生がカートリッジはスピーカーユニットであり昇圧トランスはエンクロージャーと例えを言っていましたが私も同感です。いくら巷で良いカートリッジ(スピーカーユニット)でもお粗末な昇圧トランス(エンクロージャー)では本当の良さと魅力を十二分に引き出すことができない、

 今迄沢山の昇圧トランスを試聴してきましたがはっきり言って名前は伏せるがオリジナルと称するトランスや名ばかりの価格だけ高価なトランス類にはこれは良いと思えるトランスには一度もお目にかかったことがない、

 答えは簡単である。国産のトランスの場合は昇圧トランスのコア材はすべて国内で生産された同じような製鉄工場で作られ似たような材質のコアを使っているだけ、外観こそ違い中身は皆同じような代物だ、有名なMCカートリッジのオリジナル昇圧トランスも見栄えこそ良いがヨーロッパ、アメリカのトランスではなく所詮国産トランスであるからどれも似たような音である。

 ではどこのトランスが良いかこれは好みの世界になりますが私が試聴した限りでは「ウェスタンエレクトリックではWE−618B」「トライアッドトランス」「UTCトランス」この三つがベスト3だ、この3つのトランスを試聴しますとアナログの世界が激変するぐらい変わるのには驚く、ウェスタン、トライアッド、UTC、はともに業務用、軍事用トランスですからバラツキは少なく一般市販されているオーディオ用のMCトランスとは比較にならない高品質、高音質なトランスになる。

 今回入手したUTCトランスはアメリカ陸軍の通信用マイクトランスになります。多分有事の際に戦場での交信に使われたのではないかと思われるが戦闘中に交信している最中に上手く伝わらなくなれば生死に係わる。

 ※ウェスタンのWE−618Bもマイクトランスになりますが何でもWEなら良いと思うのは考えものだ、

 ※ウェスタンの製品は初期のタイプは自社で作られていたがそれ以降の製品はOEMで他社での製造になる。ウェスタンのトランスの場合はトライアッドにOEMで作らせていたのだがここのトランスも優秀である。

 UTCのトランスは大変信頼のおけるトランスでコアは多分パーマロイと思うが一部のアナログマニアの間では大変好評で高く取引されている。昇圧トランスに関してはコアが大きいほど低域の量感が増え安定感のある音になる。もしUTC、WE,トライアッドのトランスが手に入るようなら騙されたと思って手に入れて下さい。期待は裏切らないと思う、
 ※入手したUTCトランスは自分でケーシングして使用しています。

使用プレーヤー

 前回ヤマハのGTシリーズを使用したプレーヤーでしたが今回はプレーヤーケースから自作で製作しました。プレーヤーのケース台はホームセンターで購入した合板を寸法通りにカットして頂いて自分で組立ました。塗装はピアノブラック仕上げを採用、時間をかけて塗装をしてから最後はウレタン仕上げしました。プレーヤーケース蓋は透明アクリルの5mmを使い45度で止まる市販のヒンジを取り付け完成しましたが素人の作りでも自分では満足している。

 使用アームは前々回のコラムで飾り用のGRACE、G−565Fで実行長285mmのロングアームになります。昔は有名なSMEの3012を使った経緯がありますがあのアームは私が使用した限り「ちょうちんフグの錘」をぶら下げた遊び心はあるのですがパイプ共振があるためなのかガタがあるのか多少金属的な冷たい音が出ていた記憶を覚えています。確かSME−3012とマイクロトラックのウッドアーム304の二つをダブルアームのセットで聴き比べした時のその差に愕然とした、翌日SMEの3012はお払い箱、子供騙しのような作りは今でこそ興味がない、

 ヤマハのGTシリーズ、パイオニアのトンアームでPA−70を使ったタイプと今回自作したプレーヤーと聞き比べしますとGRACEのアームのためなのか苦労をして組立たせいなのか音のグレードがアップしたような気がします。

自作のプレーヤーでケースは集成材を使いピアノブラック塗装での仕上げになります。アームは有名なGRACEのG−565Fアームリフター付きでアーム台は自作で仕上げました材料は3mmの真鍮製になります。

写真では判りにくいですが5mm厚の透明アクリルカバーを付けました、アクリルカバーを付けないと遊びに来た孫に触られる恐れがある。また本体の前面、左右は真鍮のパネルを取り付けましたが何となく黒と金は仏壇のイメージになってしまった。

試聴用スピーカー

 スピーカーは最近購入しましたワーフェデールのSuper8−RS/DDで20pのダブルコーンタイプの一発での試聴になります。以前のコラムでワーフェデール社の30pの同シリーズを紹介しましたがボックスの容積不足と技量のなさのため最終的に失敗、その後「あのスピーカーユニットは三下り半」で追い出したが購入された方が鳴らしているのを聴いたが鳴らし方が悪いのかひどい惨めな音であったがこのユニットに対しての未練はない、

 今回は20pタイプですがボックスの容積は250リッターと十分すぎるぐらいあります。20pクラスのフルレンジならボックスの容積は70〜80リッターあれば十分ですがあえて初挑戦!ユニット実装後低域の量感が出過ぎのため吸音材の量やバスレフダクトの調整に苦労をしました、またユニットを長い時間エージングをしたお陰で期待した通りで20pとは思えないスケール感、緻密さ品位の高さはオーディオの概念を変えるぐらい見事に鳴り出したのは驚異だ、3WAY,4WAY等のクロスオーバーの繋がりの不自然さ、定位、バランス、音像全てにおいてフルレンジのがベターである。

 マルチでやっているハイエンド・マニアは馬鹿にするがスピーカーは20pで十分である。大橋氏が日記で書かれているようにスピーカーは「20pで始まり20pで終わる。」この名言は自作でスピーカーの苦労をしてきたマニアなら理解できるのでは、私もその通りだと思う、

今回のカートリッジ鳴き比べ使用機器

デノン
DL−S1
サテン
M8−45
SMEオルトフォン
オーディオテクニカ
AT−1 
B&O
SP−12
ソノボックス
SX−2
以上の6個を使って比較試聴しました、

アンプは マランツ#7 SV−91B、Y下バージョン

使用レコード
ヤン・ラングレンのジャズレコードでピアノの音が素晴らしくしかも奥行き感を伴ったアナログの最高録音
珍しいヨー・ヨー・マのバッハの無伴奏チェロ、この音を聴きますとデジタルCDでは出ないアナログ独特な温かみと深みのある音に感動すら覚える。

独断と偏見の鳴き比べ

 中学生のころに読んだ当時の雑誌の鳴き比べでほぼ互角は本当なのだろうか?不安と期待で鳴き比べて見た、まずはAT−1をヤン・ラングレンのレコードを使っての試聴だ、AT−1の音を聴くとやはり中域の厚みのある腰の強い鳴り方でヤン・ラングレンのピアノの響きとベースのはじく音が大変心地よく大人のジャズといった雰囲気が良く出ている。このカートリッジだけで聴いていると不満はまったくなく合格点を上げたくなるMMカートリッジだ、次にSMEオルトフォンに交換してUTCトランスを介しての試聴である。出てきた音はAT−1とは違いピアノのフェルト感が見事に再生された、音質、音色、音の躍動感と音楽性においてすべてオルトフォンに分があった、特に差が出たのはヨー・ヨー・マのバッハ無伴奏チェロだ、オルトフォンでしか聴けない奥行き感を伴った鳴り方は文句なしだ、このように比較するとあの当時の雑誌の批評は疑わしく騙された印象は免れないが冷静に考えると当時使用された昇圧トランスのレベルが低くかったのかそれともあの音の悪いトランス内蔵のSPU−GTタイプを使用したのかわからないがレベルの低いトランスでMCカートリッジを聴いてもその良さが感じ取れない、


 同じMCカートリッジでともに伝統のあるメーカーでありアナログマニアの間ではカートリッジと言えばSPUかDL−103ではなかろうか、今回はDL−103よりグレードの高いDL−S1を使ってヤン・ラングレンのジャズピアノの試聴の開始になった、出てきた音はずばりレコードの溝の全てを拾い上げる広告に偽りなしのカートリッジで価格も高いが出てきた音もそれなりにグッドだ、ただオルトフォンと比較すると残念ながら低域、中域のねばりはなくどちらかと言えばDL−103をグレードアップしたような鳴り方で現代的な音になっているが個人の主観としてはもう少し味付けのある個性があれば面白いのと多少CDを意識した音作りにも聞こえるが買っても損はしないと思う。

 オルトフォンは伝統のある腰の据わった鳴り方でじっくり聴いていると「シェル鳴き」を伴って聞こえるがこの「シェル鳴き」がオルトフォンの欠点でもあり利点でもあるのかも知れない。オルトフォンのSPUはGシェル、Aシェルに装着して聞くのがベストでこれを別のシェルに変えるとオルトフォンSPU本来の良さが後退する。今回使ったSMEオルトフォンはその昔ヤマハの店員から個人的に分けて頂いた古いタイプである。最近の新しいオルトフォンSPUは残念ながらその持ち味の良さが失われているのかオルトフォン愛好家は旧タイプを大切に使っている気持ちがわかる。針はそう簡単には減らないかわりにカンチレバー等の損傷には特に注意すべきだ、

オルトフォンもDENONも大変良いカートリッジだが何となくトランスの良さが前面に出てきているような気がする。

SMEオルトフォン、1971年ごろ日本楽器の店員からわけてくれた非常に珍しいSMEオルトフォンカートリッジ、

デンマークのB&OカートリッジでMMらしからぬ素晴らしい音楽を聴かせてくれた、
1965年発売のSATIN,M8−45Eカートリッジで当時の販売価格はオルトフォンより高い32,000円

前回のコラムでご紹介したオーディオテクニカのまぼろしのカートリッジAT−1
DENONのフラグシップモデルDL−S1カートリッジ、6N銅と純金による複合極細線発電コイル採用のハイテクカートリッジ


 同じMC同士の鳴き比べであるが先のオルトフォンとDENONの対決は私の好みとしてはオルトフォンに軍配が上がったが次に比較試聴するのは伝説のカートリッジメーカーのSATIN,M8−45Eになります。このカートリッジは1965年発売の大変高価なカートリッジでほとんど巷には出てこないのではないか、早速DL−S1との鳴き比べである。針をレコードに下ろした時点で針音が違うのがわかる。このM8−45Eもオルトフォン同様低域の厚みのある量感とテンションの高さがあります。大変音楽性に優れたカートリッジで聴いているだけで楽しくなります。このカートリッジは間接音で聴くタンノイのスピーカーとは相性があるような気がする。サテン音響でのリファレンススピーカーはタンノイを使って試聴を繰り返していたのではないだろうか、オルトフォンやサテンに代表される当時のヴィンテージカートリッジの音作りは女性に例えるなら日本女性の「ズングリムックリ」の多産型の健康体系でDL−S1や最近のハイテクカートリッジはスレンダーなモデルのような美人に当てはまるのではないか、私はどちらも好みになりますが皆さんは?

 DL−S1,オルトフォンとサテンの比較試聴ではサテンに軍配が上がる。その違いはSATIN,M8−45Eはオルトフォンの中高域の切れ込みがプラスされ歪感が少なく爽やかな響きになる。最高点を叩きだしたのはサテンM8−45Eだが出力インピーダンスの違いも有因しているかも・・・

 ※サテンのM8−45Eの出力電圧は1mmVしかないのでUTCのトランスを介しての試聴結果になりました。


 最後はMMカートリッジのSONOVOXのSX−2とデンマークのB&O社のSP−12(MI型)の三つの比較試聴になります。DL−S1とSX−2を聴き比べしますとSX−2はヴィンテージカートリッジの共通点である中域の密度のある鳴り方ですがDL−S1には一歩及ばない、B&OのSP−12はロケットのような外観ですがDL−S1を含めた国産のカートリッジにはない今迄聴いた事のないヨーロッパの上流階級の貴婦人的な優しい鳴り方、クラシックには合うがジャズだと品が良すぎて物足りない、同じデンマークのオルトフォンとは系統がだいぶ異なり大変面白いカートリッジで外観こそ気に入らないが手元に置いておきたいカートリッジの一つです。

カートリッジの聴き比べ最後に

 今回は6個のカートリッジの聴き比べでしたが私個人としてはMCならSATIN音響のM8−45E、MMならB&OのSP−12が良かったのですがシステムの構成が違えば評価は逆になる場合があります。また使用するアンプやスピーカーとの相性、使用する音源の差もありこれが絶対とは言い切れないのがオーディオの面白さがあるのではないだろうか、また古き良きステレオと呼ばれていた時代のカートリッジが現代でも立派に通用するのは凄いと思う。

 カートリッジの鳴き比べは自分がセットして自分だけが聴くのではなく仲間にセッティングして頂いて聴くやり方のがその違いは良く分かる。自分でセッティングしていると前の音を忘れてしまう恐れがあるから聴き比べは一人より沢山の方が居合わせて聴いて頂きたい、これはカートリッジだけでなくアンプ、スピーカーにも言えるから比較試聴の場合は是非このような聴き方をお薦めします。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-021

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Club SUNVALLEY-私のオーディオ人生-第22回 by Y下 
ワーフェデール Super8−RS/DD (20pダブルコーン)
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-022

 今回のコラムは私が最近購入した英国の名門スピーカーで20pダブルコーンスピーカーWharfedaleのSuper8−RS/DDをご紹介します。

フルレンジスピーカーの楽しみ

 このユニットは私が高校生の頃名古屋にあったヤマハのオーディオ売り場で見かた懐かしいユニットの一つです。私の記憶では20pのSuper8−RS/DD、GOODMANSのAXIOM−80は共にアルニコの赤いマグネットが実装された大変魅力的なユニットでウィンドーケースの中に展示してあったのを覚えている。

 当時のマニアはスピーカーと言えばユニット単体だけ購入してボックスを作って楽しんだ方も多いはず、スピーカーの原点はロク半もしくは8インチクラスのフルレンジユニットからスタートして最終的には4Way,5Wayのマルチに発展していくがそれでも悩みは尽きないと思う、

 最近のオーディオは20pクラスのスピーカーが脚光を浴びていると聞く、SUNVALLEY AUDIOさんも20pのフルレンジスピーカーでパンケーキが発売されますがマニアなら絶対買うべき、外観を見ただけでも良い音が出そうな雰囲気を持っている魅力たっぷりなスピーカーだ、

 オーディオの楽しみ方は人それぞれだが今回はイギリスのティストを感じさせるヴィンテージスピーカー、WharfedaleのSuper8−RS/DDの悲喜交々のプレゼンテーションです。

無理が通れば道理が引っ込む

 前回にも書きましたが大橋氏が店主日記で「スピーカーは20pで始まって20pで終わる。これはスピーカーで苦労されたことがあるマニアであれば十分理解出来る。本格派のマニアのシステムを沢山聴くことがありますが装置が大掛かりになればなるほど悩みとお金が増えて行く、音楽をじっくりと心ゆくまで味あうのであればやはり究極のスピーカーは原点に戻って20pクラスのフルレンジに止めを刺す。このクラスになると奥が深く音に対しての「ワビ・さび」の世界、いかに上手く鳴らすかがその人の感性と技量と耳が問われるのではないだろうか、

 今迄30pクラスのコアキシャルや3WAYのスピーカーユニットで楽しんできたが20pクラスこそ一番バランスのとれた音になるはずです。

 一般論として狭い部屋の場合は20pサイズしか置けないと思うがバランスを考えたらこれで十分、大きな部屋があれば大掛かりなスピーカーシステムをメインで聴いているはずでそのような方は20pクラスの場合はセカンドスピーカー的な使い方になって部屋の片隅に置かれて時々聴く程度になってしまう、

 そこで一つのアイデアが浮かんだ、20pクラスのフルレンジユニットは50〜70リッターぐらいのボックスで鳴らすのが普通だが250リッタークラスの大型のフロアータイプに実装してみたらどんな音になるのか、ひょっとして20pとは思えない30pクラスの重低音が出てきて体全体を包み込むようなスケール感のある鳴り方になるのか、オーディオこそやってみないと結果が生まれない世界、今回はオーディオの定説や概念を捻じ曲げて「無理が通れば道理が引っ込む」の考えを元に阿呆な発想と実験を兼ねたここだけの話、

おいらの偽タンノイ

 まずはスピーカーシステムの見て下さい。一瞬タンノイのGRFのように見える外観だが中身はタンノイではなくWharfedaleの20pダブルコーンを実装した偽タンノイです。ボックスの材質は高級なフィンランドバーチの採用とウォールナットのツキ板仕様、ボックスの大きさから見るとユニットは小さく見えるが「山椒は小粒でピリッと辛い」がピッタリな感じである。

タンノイのコーナータイプのデザインは素晴らしい!音が悪くても部屋のインテリアとしては最高である。


ネットを外すと20pのワーフェデールのフルレンジが小さく見えますがスピーカーはこのクラスで十分で今はこれが私のメインスピーカーになった


英国伝統のダブルコーンでセンターにアルミの振動板を使ったメカニカル2Wayと思われる。高域の分割振動を抑えるためサブコーンの周りにスポンジが取り付けてあり緑色のフェルトが美しい、こんな20pのスピーカーでも重低音が出て来るとはびっくりである。

 私は外観がタンノイ風だからタンノイと偽って人を騙す悪趣味的なタイプではない、またオーディオの教授や師匠、先生、先輩と呼ばれるお偉い方には足元にもおよばない低レベルのオーディオ苦労人である。

 自分が欲しい音をつまり「心地よい大人のサウンド」を出したいそれだけを追求している貧乏マニア、残念ながらお金がないからメーカー製の高価なものは何一つ買えずプレーヤー、真空管アンプ、スピーカーまですべて手作りになってしまう、「これがY下だけのサウンドだ!凄いだろう」とは間違っても言えないし思ってもいない、

失敗は成功のもと

 昔から言われている格言に「失敗は成功のもと」以前のコラムで紹介したワーフェデールSuper12/RS−DDは私の技量の無さで売り払って大正解、他で平面バッフルに実装して聴いたが自分が失敗した時よりも鳴らし方を知らないから気の毒な音であった、

 今度のユニットは死に気で鳴らさなくては気が済まない、上手く鳴らなければスピーカーの趣味はTHE・ENDにするつもりだ、不思議なものでスピーカーユニットを実装して良い音が出て手放しで喜んでいても時間の経過と共に気になる部分が見え隠れしてくる。此処まで来てしまうとオーディオは泥沼なのか底なし沼なのか、もがいてものめり込んで抜け出せなくなってくる。

 その点、有名なメーカーの既製品の完成されたスピーカーシステムだと失敗するリスクは極めて少なく鳴って当たり前だが完成スピーカーはメーカーお仕着せのサウンドになって面白みに欠けるのとユニット交換等の改造ができない遊び心がないのが不満である。
 話を戻そう、失敗に終わった理由は低域の量感はあるが中低域のふくよかさが出てこない、原因はボックスの内容積、吸音材の量と材質、バスレフポートの開口面積とポートの長さなどが考えられるが内容積は約400リッターもあるからこの部分では問題なさそうだ、次に考えられるのはバスレフの開口面積が足らなかったのではないかと思っても今となってはユニットがないから後の祭り、今回はバスレフの開口面積を可変しながら調整すれば成功間違いなしと構想が浮かんだがフルレンジスピーカーを上手く鳴らせるには相当な耳のレベルとテクニックが必要で難しいのが先に来る。

 今迄の経験でヴィンテージスピーカーを上手く調教するには響きの良いボックスを使って箱鳴りを上手く伴って鳴らす方法が良いみたい、

フロアータイプでの音出し

 サブバッフルにユニットを実装して音出しを開始、出てきた音は低域が誇張されて付帯音が付いて回る。これを一言で言うなら「ドンシャリ」だがこれはバスレフの開口面積が大きすぎる原因だ、早速バスレフの開口部に週刊誌を少しづつ入れて耳で聴きながら調整すると音はどんどん変化してくるのがわかる。手元にある週刊誌で皆さんが愛読されている(週刊実話)を5冊重ねると使った週刊誌が良いのか素晴らしいピラミッドバランスに変身したのだが、まだダブルコーン特有の高域の暴れとタイトな硬さが少しあるのが気になる。これを押さえ込まない限り不満は解消されない、ツィーターを付けて2Wayにすれば簡単に解決するがそれではフルレンジのメリットが無くなる。この問題を解決された大分県別府市に在住するお互いオーディオの苦労人でメル友のS迫氏にアドバイスをお願いしたら「高域の暴れは吸音材で解決できる。吸音材は羽毛ふとんの中身を使うと効果あり」と教えを頂き早速羽毛ふとんの中身を抜いて木綿の袋に入れて実行に移したらこれが大正解、見事に高域の暴れが取れタイトな音も解消、有り難いアドバイスに感謝している。

Wharfedale音

 アンプは私の愛用しているマランツ#7、メインアンプは英国の直熱三極管でマニアの間で名球と言われているPP5−400シングルアンプを使用、音源はいつも試聴で使っているデジタルCDでアンヌ・ケフェレックのピアノでバッハの小品集とマイスキーのバッハ無伴奏チェロ、冨田勲の源氏物語交響絵巻の3枚を使用、

 ケフェレックのピアノ曲の音はエンクロージャーのせいなのか20pとは思えない低域の量感とスケール感としっとり感が見事に出ているのにはびっくり、また源氏物語の冒頭の奥の方から音が展開して聞こえてくる明珍火箸の音や琵琶の音色はアナログレコードでは再現できない細かいニュアンスが十分聴き取れる。

 マイスキーのバッハのチェロも音像が大きくならず小ホールの特等席で聴いているようなホールトーンの効いた奥行き感のある鳴り方は大変グッドである
 アナログレコードの場合は過去の演奏家ばかりで新鮮味に欠けるのと録音の良し悪しが多すぎる。高いオリジナル盤なら音が良いと言うが1枚が5万円とか10万円で流通されていると聞くがそこまでアナログにはまる気は無い、こんな大金があれば私はオーディオに投資する。

 アナログ派は頭からCDは音が悪いと決めつけデジタルCD嫌いの方が沢山いますがそのような方に限ってアナログ機器には莫大な費用をかけるがCDPやD/A関連はお粗末な方が多い、上手く鳴らせばCDもアナログレコードと互角かそれ以上に良い音で鳴るからあえて私はアナログオンリーにならない、

スーパーマニアの評価

 私の友人で究極のオールウェスタンとウェストレックスのアンプで楽しんでおられる石川県の小松市に住むスーパーマニアの中さんが久しぶりに名古屋に来られて早速このスピーカーを厳しいウェスタンの耳で評価をして頂いた、

 中さん曰く「20pのダブルコーンとは思えない豊な響きと枯れた音色が魅力的だ、特にピアノと声楽が素晴らしく他のスピーカーではこの音は出ない、同じイギリスのタンノイとは音色的な傾向と出音は随分違うけどこれこそが紛れもない英国サウンドの音ではないだろうか」また「自分が使っているウェスタンに近い音色を持ち合わせているから今後はワーフェデールを見習ってウェスタンも同じようにしっとりとした(いぶし銀)のサウンドを出したい」とウェスタンレベルの目線で評価して頂いたがやはり当時のワーフェデールもHMV蓄音機やロンドンウェスタンの流れを汲む音色の一端が見え隠れするような気がする。今回の実験は恥ずかしながら100%とまでは行かなかったが多分80%ぐらい成功したと思っていますがスピーカーユニットとボックスの(DNA)が一致するまでは時間がかかりそうだ、

 スピーカーに関しては今迄色んな英国ヴィンテージスピーカーを購入して聴いてきましたが現代のハーベスやスペンドール等の同じ英国スピーカーのブックシェルフタイプはどちらかと言えばフロアータイプと比べるとこじんまり纏めた鳴り方で能率も低く個性のない無色透明なスタジオのモニター的な音が特徴ですが同じ英国のヴィンテージスピーカーは一応に能率が高くメーカーのサウンドポリシーが前面に出て個性が主張されているのが面白い、

たかが20pされど20p

 今回は特に手こずった、たかが20pされど20p、ユニットの取り付け方、大きなバッフル板を外して吸音材の交換、サブバッフルの加工とバスレフの調整、内部配線材の交換などで大変体力と神経を消耗したが巷の名器と言われるユニットはボックスにポンと入れただけでは良い音で鳴ってくれない、スピーカーと悪戦苦闘し悩みと苦しみを味わった者だけが名器の片燐を垣間見る事が出来るのではないだろうか、
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-022

 

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コメント
1. 中川隆[-11228] koaQ7Jey 2020年9月22日 09:27:52 : 2hqgblnG1E : b0xFZU54aklaajI=[10] 報告
Wharfedale.co.uk(本社:英)HP
About – WHARFEDALE
https://www.wharfedale.co.uk/aboutus/

Wharfedale 製品一覧 ワーフデール
https://audio-heritage.jp/WHARFEDALE/index.html

Wharfedale 販売代理店 ROCKY international
http://www.rocky-international.co.jp/wharfedale_index.html

ワーフェデール(WHARFEDALE)とは、イギリスのブラッドフォードとその近郊に本社を置く高級オーディオメーカーであり、専らスピーカー専業メーカーとして知られる。名称は創業地の地名に因む。

1932年、ギルバート・A・ブリックスによって創業。当初はラジオ用のラウドスピーカーなどのオーディオ機器を製作していた。1950年には2ウェイスピーカーを製作、その性能の良さを披露するためロンドンのフェスティバルホールやニューヨークのカーネギーホールにて、生演奏と自社のスピーカーシステムを聴き比べさせるデモンストレーションを行い、大きく知名度を得ることになる。

なお、ギルバート・ブリックスは1948年に著したスピーカー設計理論書でも知られ、自身も名うてのピアニストであった。

ワーフェデールは、その後に企業拡大し、1967年には「Denton」シリーズ、1981年には今日に至る主力ブランド「Diamond」シリーズをリリースする。日本では1950年代から三洋電機が輸入販売を行っていたものの、知名度に大きく劣り販売で苦戦を強いられた過去があり、何度か輸入が途絶えたり代理店が変わったりしているが、2002年よりロッキーインターナショナルがオーディオ製品の販売を担っており、オーディオファンから一定の支持を得ている。特に2010年に販売されたDIAMOND10.1は世界でヒットし、日本でも大きく名が売れるきっかけとなった。

海外ではホームシアター用スピーカーやイヤースピーカーなども販売している。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%87%E3%83%BC%E3%83%AB

2. 中川隆[-11227] koaQ7Jey 2020年9月22日 09:38:56 : 2hqgblnG1E : b0xFZU54aklaajI=[11] 報告
カリスマ音楽評論家 宇野功芳が 50年間使っていたワーフェデールのスピーカー


宇野功芳氏のこと(追補)
http://audiosharing.com/blog/?p=21833

2016年6月にに宇野功芳について、少し書いている。
宇野功芳氏のオーディオについて、もう少しわかったことがあるので書いておく。

コントロールアンプは「宇野功芳氏のこと」で書いているように、マランツのModel 7。
パワーアンプはQUADのIIである。

この組合せは、瀬川先生がModel 7を導入されたときと同じである。
宇野功芳氏は、青木周三氏のアドバイスにしたがって、
当時かなり高価にもかかわらず購入を決められている。
(若い世代の人に、青木周三氏といっても、誰ですか、といわれるんだろうな。)

スピーカーも青木周三氏のアドバイスによるものだそうだ。
スピーカーの中心となるのはグッドマンのAXIOM 80である。
ウーファーはワーフェデールのSuper 15、トゥイーターはSuper 3である。

自作のスピーカーということになる。
最初はすべてワーフェデールのユニットによる3ウェイ、
スコーカーはSuper 8で、ウーファーはSuper 12だったのを、
まずスコーカーをAXIOM 80に交換され、ウーファーを口径アップされている。

エンクロージュアはバスレフ型。
ネットワークについては不明。

アナログプレーヤーはトーレンスのTD126MKIIIに、SMEのトーんーアーム。
カートリッジは、これを書くにあたって参考にしている「音楽の空間(男の隠れ家増刊)」によれば、
シュアーのULTRA 500である。

CDプレーヤーの写真はなく、ただラックスマンと本文にあるだけだ。

「音楽の空間」にはこうある。
     *
青木さんはオーディオ評論家として一風変わっていて、分離の良すぎる音より、演奏会場のいちばんいい席で聴こえる音、実演に近い音をめざす人だった。それが宇野さんの志向にもぴったり合ったという。あるとき、別のオーディオ評論家が最新の器材をつないでくれたことがあるそうだが、さっぱりいい音が出ず、その評論家が「おかしいなあ」と首をかしげる結果に終わったそうだ。
     *
青木周三氏をオーディオ評論家とするのは少しばかり異を唱えたいが、
宇野功芳氏が志向されていた音の一端は伝わってこよう。

「音楽の空間」に載っているModel 7は、
中央の四つのレバースイッチのひとつ、右から二つ目がいちばん上に上げられている。
Model 7を使われている方、詳しい方ならば、
このスイッチが何なのかおわかりだから、これ以上は書かない。
http://audiosharing.com/blog/?p=21833

3. 中川隆[-11226] koaQ7Jey 2020年9月22日 09:45:12 : 2hqgblnG1E : b0xFZU54aklaajI=[12] 報告
カリスマ音楽評論家 宇野功芳が死ぬまで 50年間ずっと使い続けていた装置

スピーカー

Wharfedale スーパー3
Wharfedale スーパー15
Goodmans AXIOM80

エンクロージャー : テレビ音響製9立方フィートマルチホール型


プリアンプ : 米マランツ♯7
パワーアンプ : 英クォードU型モノーラル用2台


宇野功芳

上のアンプとスピーカーは いずれもモノーラル時代あるいはステレオ初期の名品である。 今のものに比べると、周波数レンジは狭いし分解能も悪いが、中音域の美しさ、豊かさ、気品は最高で、使用年数は実に五十年を超える。

他のプリアンプと聴き比べたが、マランツ♯7の音は冷たい位の気品が他のプリアンプとはまるで違う。 清水の舞台から飛び降りるつもりで買ったが、それが正解だった

QUAD II の音質の暖かさと柔らかさは無類である

QUAD II を QUAD のトランジスター・アンプに変えると、最初は楽器の細部のニュアンスが良く聞き取れて愉しめたが、すぐにうるさくなってしまう。 QUAD IIの暗く沈んだ音は何時間聴いても飽きない、疲れない。


青木周三
Marantz とマッキントッシュの真空管式パワーアンプは音が硬くて音楽を聴くのには向かない。メインアンプは QUADII以外には考えられない

Axiom80 は JBL の 30cmウーハーと組み合わせて、大型のエンクロージャーに入れると真価を発揮する。


____


クラシック音楽の世界に於ける音響的な部分に対する異常とも言える執着は、音楽ホールやオーディオ製品に強く反映している。いづれの場合でも、音楽の核心を確実に聴き手に届けると言うよりも聴き手に"快く感じさせる"ということに重点が置かれる。

音楽評論家であり、指揮者でもある宇野功芳という人は若い人にカリスマ的人気があるらしい。

その人のオーディオの"主治医"の青木周三と言う人は

「分割の良すぎる音より、演奏会場の一番いい席で聴こえる音、実演に近い音」を目指す人だという。

分離が良くない、つまり各声部の音がお団子状に固まって聴こえると言うことはどの様な音楽にとってもプラスの条件ではない、

特に多声的な音楽に対しては致命的なマイナス条件なのだがその様な装置で聴けばゲシュアルトやモンテヴェルディのマドリガルはつまらない曲だと思えるのが当然だ。

しかし元々そんなものは価値のないものだと思っているとすれば自分の装置が真実を伝えて居ないことに気付かずに終わるであろう。


 そして、分離の良すぎない音、つまり、分離の悪い音が良い演奏会場の条件だと言うことになってしまう。

宇野功芳という人は

「名ホールとは演奏を美化する。これが第一条件だ、

舞台上の残響に身を包まれて演奏しているとホールが自分を助けてくれている、という喜びで体を満たしホールに任せる気になる…・・

強い和音が鳴った後に残る長い残響はいつまでもその中に浸っていたいと思う程で……」

と述べている。


私は宇野功芳がクソミソに言う日比谷公会堂や東京宝塚劇場(昔の)でシンフォニー オブ ジ エア、ウィーンフィル、ボストン響、イタリアオペラの数々を聴くことが出来た。

それらの体験は確実に音楽の世界に引き入れてくれたのである。今にして思えば、優れた演奏家は美化される必要がないと言うことだったのだと思う。

美化とは或る意味で歪曲なのだから(それは宇野功芳本人も認めている)なのだ。

昔からタイル張りの風呂場で唄を歌うと、上手になったような気がすると言われてきた。現在のカラオケサウンドもそういう錯覚に基づいているのだ。

残響の長いホールというものは演奏家が自己陶酔に浸る分にはいいのかも知れないが、肝腎の聴衆が音楽の核心を掴むことを妨げる、ということに気付くべきなのではないだろうか。

80年代以降、いわゆる"音響の良いホール"が全国各地に出来たのだが、正にそれに符節を合わせるようにクラシック音楽人気が凋落してきているのは偶然ではないだろう。
http://www.amadeo.jp/kyuukyoku.html


>宇野功芳のオーディオの"主治医"の青木周三と言う人は
「分割の良すぎる音より、演奏会場の一番いい席で聴こえる音、実演に近い音」を目指す人だという。

>分離が良くない、つまり各声部の音がお団子状に固まって聴こえると言うことはどの様な音楽にとってもプラスの条件ではない、


つまり、宇野功芳さんはフルトヴェングラーやブルーノ・ワルターが指揮する19世紀のドイツ音楽にしか合わない装置を特に選んで使っているという事なのですね:


クラシックの核心: バッハからグールドまで 片山 杜秀 (著)

「1970年代以降、マーラーの人気を押し上げた要因の一つは音響機器の発展があずかって大きいが、フルトヴェングラーに限っては解像度の低い音、つまり『音がだんごになって』聴こえることが重要だ。

フルトヴェングラーの求めていたサウンドは、解析可能な音ではなくて分離不能な有機的な音、いわばオーケストラのすべての楽器が溶け合って、一つの音の塊りとなって聴こえる、いわばドイツの森のような鬱蒼としたサウンドだ。したがって彼にはSP時代の音質が合っている。」


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山之内 正の週刊 AVラボラトリー
音楽評論家・宇野功芳氏の試聴室再訪 − 音が激変した理由とは?
2013年 07月 17日 (水曜日)
http://www.infranoise.net/%E9%9B%91%E8%AA%8C%E6%8E%B2%E8%BC%89%E8%A8%98%E4%BA%8B/


先日、音楽評論家 宇野功芳氏の自宅試聴室を再訪した。

宇野氏と私の共著『音楽と音の匠が語る目指せ! 耳の達人 』(音楽之友社刊)の企画で互いの試聴室を訪ねたのは昨年の秋だったと思う。 ところが、

「最近、再生システムの音がガラリと変わったので、山之内さん、ぜひもう一度聴きに来て!」

とレコード芸術最新号の誌面でご指名があった。それを読んだ私がディスクを何枚か持参し、9ヶ月ぶりに訪問したのである。

宇野功芳氏の愛用システムは数十年変わっていないが、今回プレーヤーとプリアンプ間のラインケーブルを交換した宇野氏の再生システムはどの製品も使用歴数十年以上と、年季が入っている。

マランツ#7、Quard II、ワーフェデールという組み合わせはアナログレコード時代から不変で、CD登場後にスチューダーのD730とラックスマンのD7を追加。

ワーフェデール製ユニットを収めたスピーカーは途中でミッドレンジをグッドマンに変えるなど小さな変更はあるが、こちらは半世紀以上愛用しているという。

再生音については前掲の本に詳しいが、全帯域で分解能が高く、音の速さもよく揃っているので、演奏のニュアンスがよく伝わり、低音と高音のバランスも良好。

空間表現は最新のシステムほど得意ではないが、音数や基本的な情報量では遜色がなく、演奏評にはとても適していると思う。

前回の訪問時に唯一気になったのは、D730 では中高域がやや硬めの音色になることで、それが目立ちにくいラックスマンの D7 をメインにすることをお薦めした。

「音がガラリと変わった」という冒頭の感想は、機器を入れ替えたためではない。

D730 と #7 の間のラインケーブルをインフラノイズの LIBERAMENTE に変え、D730につないでいた同社のクロックジェネレーター GPS-777 との配線も LIBERAMENTE のクロックケーブルに入れ替えたら、音が大きく変わったのだという。

D730 にはインフラノイズのクロックジェネレーター GPS-777 がつながっている。

クロック用ケーブルもインフラノイズの LIBERAMENTE に新調


「以前はD730の音を長時間聴いていると疲れやすく、ある種のうるささがありましたが、ケーブルを変えたらそれが気にならなくなりました」

と宇野氏は説明する。また、システム導入以来ずっと #7 のトーンコントロール機能で低音を 1ステップ下げて聴いていたのが、ケーブルを交換した後はノーマルの位置でちょうど良いバランスになったという。これも実に興味深い話だ。

#7 のトーンコントロールが数十年ぶりにノーマル位置に戻った。

これまでは1ステップ絞った位置で聴いていたという実際にケーブル変更後のシステムで CDを再生してみた。

宇野氏が大阪フィルを振った《フィガロの結婚》序曲(EXTON OVCL-107)を聴くと、以前は硬さが気になっていたオーボエが他の楽器と自然に溶け合う音色に変わり、低弦の旋律と内声のリズムは以前よりも明快な音で耳に届き、細部まで動きがクリアだ。

トーンコントロールをノーマルの位置に戻したことで低音の量感は増しているはずなのだが、中低音はこもるどころか、前よりもすっきりとした響きを獲得している。これはたしかに大きな変化である。

佐藤久成のヴァイオリン独奏(『オード・エロティーク』 Years & Years Classics YYC 0004)は、以前聴いたときに感じた余分な圧力が一掃され、本来の自然なアタックが蘇っている。ブレースやフレージングが以前よりなめらかに感じられるのもその影響だろうか。


次に、最近私が試聴会などで使っている優秀録音盤のなかから何枚か試聴。

まずはレーゼルのピアノ独奏によるモーツァルトのピアノ協奏曲(モーツァルト:ピアノ協奏曲第19番&第27番 KING RECORD KIGC12)を聴いた。ドレスデンのルカ教会で収録された注目の新録音で、上方に抜ける柔らかい残響と、力みのない音色で緊密な響きを作り出すピアノとオケの見事なアンサンブルが聴きどころだ。

演奏の特徴を忠実に引き出すだけでなく、録音会場の広々とした空間など、立体感の表現にも開放的な伸びやかさが感じられる。

同じシステムなのに以前とはかなり印象が変わった。


次に、グールドが演奏する《ゴールドベルク変奏曲》の石英ガラス CD(StereoSound SGCD02)を聴いた。

数え切れないほど聴いた演奏なのに、いま初めて聴くような鮮度の高い音が澄んだ音色で浸透し、グールドのハミングはもちろん、ブレスまでもリアルに再現、スピーカーの奥にグールドが座っているような臨場感がある。宇野氏も

「これまでは彼の声がない方がいいと思っていたけど、これで聴くと嫌じゃないね。演奏のニュアンスもとてもよくわかる」

と感心していた。


そのほか、ムラヴィンスキー&レニングラードフィルのチャイコフスキー《悲愴》など数枚のディスクを聴き、以前に比べて中高域のきつさが影をひそめる一方、明らかに音色がクリアになっていることを確認した。


「いまのバランスが凄く気に入っている」

という宇野氏の目下の心配事は、「これ以上音が良くなったら困る!」ということ。

なんとも贅沢な悩みだが、その気持ちはよく理解できる。

音の基準が変わったら演奏の評価基準にも影響が及ぶのは避けられないからだ。

しばらくは機材やケーブルを変えず、いまのバランスを維持した方が良いのでは?というのが私のお薦めだ。
http://www.infranoise.net/%E9%9B%91%E8%AA%8C%E6%8E%B2%E8%BC%89%E8%A8%98%E4%BA%8B/


インフラノイズ (ブランド名 ORTHO SPECTRUM) HP
http://www.infranoise.net/about-us/
http://www.infranoise.net/products/


『「音楽」と「音」の匠が語る 目指せ!耳の達人』 宇野功芳・山之内正 共著 (2013.6.21)

音楽評論家=宇野功芳さんとオーディオ評論家=山之内正さんの2人が、クラシック音楽をより深く楽しむ、というテーマの対談だ。

宇野さんは音楽評論家として半世紀を超えて活躍してきた。

フルトヴェングラーとかクナッパーツブッシュへの偏愛はご存じの通り。

山之内さんは、雑誌『Stereo』などで活躍している。

お互いのリスニング・ルームを訪問するのも楽屋話的な面白さ。

宇野さんの装置について、山之内さんが「年季の入ったものだが、古びた音ではない」と言うのも、なかなか人柄を感じさせますね。


宇野によれば、演奏の良し悪しは最初の30秒を聞けばわかるという。

鑑定人が陶器をぱっと見たときに価値がわかるという感覚だ。

録音が良いというのと、音楽の本質が伝わるかどうかは、別の話。

音のバランスが良ければ、音楽も演奏も十分伝わる。

演奏家の個性もわかるし、もちろん曲の良さもわかる。

昔の旧式なラジオで聴いても十分満足できて感動できたのだから。


山之内は、録音や再生に共通する目的は、ただの音ではなくて演奏であり、その向こうにある作品を聴くことだと言う。

実際には、録音や再生でゆがめられてしまったり、指揮者や演奏家が前面に出てきて、作品にたどり着けない要素がある。

それらを超えて、本来の作品の姿が聞こえてくるのが理想だと。


オーケストラの響きは耳だけで聴いているわけではない。床や椅子からの振動を骨伝導によって身体全体で音を聴いている。耳では聴こえないような低い音(暗騒音)から空間の大きさや遠近感を無意識に感じ取っているのだ。

音から伝わる情報の量と質は再生装置や環境によって大きく変わる。

音域ごとに音の大きさが揃わないという問題がある。

もうひとつは音色や応答性の問題だ。

音色を忠実に再現できない装置でオーケストラを聴くと、フルートやオーボエなど特定の楽器の音色がきつくなったり、逆に沈みがちになってしまう。

応答性(音の立ち上がりと減衰)に問題があると、消えるはずの音が余分に残ってしまう。


再生装置を評価するとき、山之内はまずバランスを聴くそうだ。

オーケストラでいえば、弦楽器と管・打楽器、弦の中では低弦と高弦のバランスを重視する。

ハーモニーが聞こえて来ないと音楽はわからない。

ひとつひとつの音がすべてクリアに出てくるというのは、コンサートで体験する現実の響きとは違うと。


さらに、空間表現がどれだけリアルかということ。

音像の大きさや距離感などが、コンサートホールで聴いているような感覚になるかどうか。

スピーカーが置いてあっても、もっと奥から音が出て、その存在が感じられないこと。

音の立ち上がりが大事。

周波数的に盛り上がっていても、音の立ち上がりが鈍いと、よく聞こえない。

楽器の音色というのは、音の立ち上がりの部分で判別される。


録音技術は飛躍的に進化したが、特に空間再現という点では、実演と録音の間のギャップはまだまだ大きい。

実際の演奏会場では聴き手の周囲すべての方向から残響が耳に届き、楽器の響きや空間の大きさを感じさせる。

聞き取れるかどうかの限界に近い弱音とかオケのフォルティシモの大音圧、どちらも家庭では再現が難しいものだ。
http://www21.ocn.ne.jp/~smart/Mimi-130621.htm


再生音はどこを目指すか


私は生の演奏が好きである。様々な音楽をオーディオだけでなく、生でも聴く。ロックや民謡、浪曲から、クラシック、ジャズまで。音楽芸術が好きなのである。

生の音を聞き、自分のオーディオの音とを比べる。

違和感があれば、どこが違うのか追求する。

録音する際、エンジニアによって音は変わっているということは百も承知である。しかし、広く色々な音楽を聞くうちに、何となく基準となるものが出来上がっている。


私が感じる実際の音楽の特徴は次のようなものだ。


1.音量が大きくても、あまりうるさいという感じはしない。

2.音の出方は前では無く、左右後方、上方に広がる。ホールであれば、エコー成分が良く聞こえる。

3.楽器の音は、オーディオでいわれるほど分離感はなく、全体から聞こえる。

4.聞き疲れしない。

5.ホールなどでは、小さな音でも良く聞き取れる

6.意外と刺激的な音はしない。


どうだろう。

もう一つ、マイクを通した音は聞きづらいことがあっても、オペラやクラシックなどマイクを通さない音は意外と聞き取れることを感じたことはないだろうか。

未経験の方は是非クラシックの演奏会へ行ってみてもらいたい。

小さな音でも良く聞き取れるのである。何が違うのか。

私はこれを“聴感上歪”に起因すると考えている。

物理学など、科学によって求められた低歪の現代のオーディオ機器。

本来歪など無いはずなのに、音量を上げるとうるさい、と感じる方は多くいらっしゃるだろう。

私はこれを聴感上歪と呼んでいる。

つまり、オーディオで音楽を聴く場合、音量を上げてもうるさくならない音。

簡単にいえばこれが、一番重要である。

聴感上の歪が無いのである。

高音から低音まで綺麗に再生されて、それでいてうるさくない音。

ある程度の音量でも会話ができ、音は前にではなく、左右後方上方に広がり、エコー成分(または気配など)が綺麗に再生されること。

スピーカーの存在が消えるなど、オーディオのクオリティが上がれば自然にこのようになっていく。


人間の耳はまだまだ未科学である。科学で、絶対と思って作った製品が必ずしも実際の音と同じように聞こえないのは、エンジニアならだれでも分かっているはずである。

1930年代の頃は原音重視であった。アメリカやドイツは国の威信かけて開発していた。

私は、オーディオ機器はこの時点でほぼ完成してしまったと思えるのである。

そして、現代の技術を加えれば、真空管式アンプやフィールド型スピーカーが最も原音に近い再生音が出るというのは私にとって揺るぎが無い事実なのである。
http://omsound.exblog.jp/15834589/


___________


要するに、オーディオ評論家の宇野功芳さんは仕事上、自宅のマンションの6畳のリスニングルームで毎日6時間、7時間 大音量で音楽を聴かなければならないので、以下の条件を満たす機器しか使えないという事でしょう:


クラシックしか聴かない
リスニングルームは6畳
疲れる音は ×
音楽の陰影が巧く表現できないと ×
低音が出て、スケールが大きな音で、音場感も良くないと ×
楽器の音色が正確に再現できないと ×
故障が多いものは ×


即ち、

音が硬いトランジスター・アンプ や マランツ・マッキントッシュの真空管式パワーアンプは ×

故障が多いマランツの真空管式パワーアンプは ×

低音が出ない小型スピーカーや QUAD の静電型スピーカーは ×

クラシック音楽の陰影が表現できないJBLやアルテックやマッキントッシュのスピーカーは ×


従って、QUAD II型アンプ と ワーフェデールかグッドマンの 3 way スピーカー以外は最初から対象外になってしまうのですね。

4. 中川隆[-11225] koaQ7Jey 2020年9月22日 09:53:36 : 2hqgblnG1E : b0xFZU54aklaajI=[13] 報告
宇野功芳の音盤棚
unauの無能日記H
https://www.kinginternational.co.jp/uno/000024.shtml

 2006年7月、キングインターナショナルから、ぼくの唯一の弟子である有山麻衣子の「幻のコンサート」(KDC6001)が発売されたが、この無名のソプラノ歌手のCDが売れに売れ、2007年3月には4000枚を超えたとの報が入った。4000枚。これはおどろくべき数字である。CDの帯には《女神が導いたかのような天使の歌声》というキャッチ・フレーズが書かれているが、今の世にヴィブラートのないピュアな声が受けたのかもしれないし、昔の文部省唱歌やなつかしい童謡の数々が心を癒したのかもしれない。もう一つ、インフラノイズによる超高音質録音も大きな力になったのであろう。

 あまりのフィーバーぶりに2007年には2枚目のCDが企画された。有山麻衣子はぼくが跡見学園女子大学合唱団の常任指揮者をつとめていた頃の学生で、4年間指導したが、類稀れな美声の持主なので、卒業後はぼくが歌謡曲シリーズをつづけているプロの女声アンサンブル、フィオレッティに賛助出演させることにした。そして2度目の「幻のコンサート」録音ではフィオレッティの若手メンバー2人を加え、トレフォリーネという女声三重唱団を結成、それをメインに有山のソロ8曲を入れて1枚のCDに仕上げようと考えたのである。インフラノイズの録音も有山の独唱も前回以上にすばらしく、トレフォリーネもなかなかの出来ばえだったので発売できると喜んでいたのだが、三重唱のCD化は時期尚早という強い意見がメンバーから出てボツになってしまった。トリオはともかく、そのことによって有山麻衣子の名唱「さくら」「嬉しい雛まつり」「かもめの水兵さん」「みかんの花咲く丘」「めんこい仔馬」「夜のルムバ」「森の水車」「想兄譜」が日の目を見ずに消え去ってしまったのは実に心残りの極みである。

 ところで前回の「幻のコンサート」がCD化されたとき、有山はまともな再生装置を持っていなかった。自分のCDが出るというのにそれでは仕方がない、というので、ぼくはオーディオに詳しい友人と秋葉原を歩きまわり、彼女のためのスピーカーとアンプを探し求めた。値段が手頃で音質の良い品というのはなかなか見つからなかったが、その友人がすすめてくれたデンマークのダリというメ−カーの超小型スピーカー「Menuet」と、マランツのプリ・メイン・アンプPM6100を求めることにした。

ぼくはもともとマランツのアンプの音がクラシック向きで好きだし、ダリは初めて耳にしたが、手のひらに乗るような小型スピーカーなのに、ヴォリュームを上げても音が割れず、中音が充実、低音も大きく張り出し、高音の透明感も十分に満足できる。すごい世の中になったものだ、と感心した。しかし友人がいうには、こういう小型で安価なスピーカーのグレードは驚異的に進歩したが、自分のようにもっと高級な品を求めようとすると、昔に比べてずいぶん音質が悪く、スピーカーが買えなくて困っているという。

eeb7e4b96b28a0e12244c344914e3ca7_m※画像はイメージです。

 それはともかく、秋葉原で選んだアンプと2台のスピーカーは全部で15万円ぐらいだったと思う。有山の部屋で鳴らしたが、「第九」のコーラスのフォルティッシモがオーケストラを伴って部屋全体を満たしたときは本当にびっくりした。ピアノのソロもすばらしい。彼女もすごいですね、と大満足。もちろん「幻のコンサート」も上々。これで1、2ヶ月エイジングをすればスピーカーも柔軟性を増していっそう良くなるはずだ。ちなみに、プレーヤーはぼくが予備に持っていたラックスマンのD500X'sを貸すことにした。ぼくが必要になったときは、前記マランツのアンプと対になったCDM1を買えばよい。この組み合わせは安価なわりに音質が優秀で、大いにおすすめしたい。もっともラックスマンは高級品なので音はやや落ちるだろうが、なんといっても再生装置の音を決めるのはスピーカーである。

 ぼくは1990年前後にオーディオ誌『サウンド・トップス』にオーディオの試聴記を連載していた。曰く、「音楽家が聴く最新オーディオ製品」。毎月、同社の試聴室に足を運び、新製品の聴き比べをするのだが、ラックスマンのプレーヤーもその試聴時、いちばん気に入ったので購入したのだ(その後、このD500X'sはD7に改良され、今はそれを使っているが、現在ではもう手に入らない)。

『サウンド・トップス』のスピーカー試聴で最も気に入ったのはイギリスのハーベスHLコンパクトで、ぼくは何人の人にこの製品をすすめたか分からないが、買った人はみな大絶讃だ。音は生々しく、硬くなく、中音の充実感満点、前記ダリのMenuetをさらに良くしたような音質だったが、その後、マイナー・チェンジして音質改良。そこまでは良かったが、現在は今流行の音に変えてしまったようで、まことに残念。今流行の音というのは高音から低音までムラのない透明な音で、中音が張り出していないため、厚みのある充実感が出ない。その友人は必死になって昔のハーベスを探しているが、なかなか見つからないらしい。彼は仕方がないからB&WかJBLの高級機にしようか、といっているが、ぼくは懸命になって、あわてるなと説得しているのである。

2007年11月記 [宇野功芳]
2018年5月30日
https://www.kinginternational.co.jp/uno/000024.shtml


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宇野功芳については

宇野功芳の音盤棚 unauの無能日記
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1080.html

宇野功芳 ブルーノ・ワルターと我が音楽人生
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/529.html

作曲家フルトヴェングラーとは何であったのか?
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/482.html

5. 中川隆[-11224] koaQ7Jey 2020年9月22日 10:11:23 : 2hqgblnG1E : b0xFZU54aklaajI=[14] 報告
赤帯マグネットに駄作なし - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2017年11月21日
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/4aa33f096b5cefcbf988374d23fe9287


オーディオの華といえば「姿かたち」といい、その機能からいって「スピーカーに尽きる」ことに誰も異論はあるまい。野球でいえばエースであり4番バッターである。

ここがしっかりしていないと組織的にガタガタになる(笑)。

たとえば「しょぼいアンプに豪華なスピーカー」 VS 「豪華なアンプにしょぼいスピーカー」のいったいどちらが絵になるのか、もう言わずもがなだろう。

これまで、SPユニットに対してああでもない、こうでもないと長いこと彷徨ってきたが、事(こと)ここに至ってようやく二つに収斂してきた。

一つは「昔のJBLサウンド」であり、もう一つは「古き良きブリティッシュサウンド」だ。両極端のようだが、実は音質に似通ったところがあると思うのは自分だけだろうか。

さて、ずっと愛でてきた口径30センチのユニットのうち「D123」(JBL)、「AXIOM150マークU」(グッドマン)、そして「フィリップス」の花の3姉妹のうち、ご承知のようにフィリップスを嫁に出したので何だかポッカリと心に隙間ができてしまった。

その空白を埋めるかのようにオークションで目に入ったのが「ワーフェデール」(イギリス)のユニット(口径30センチ)だった。

「ブリティッシュサウンド」ファンにとって「ワーフェデール」と聞いただけで胸がときめく。

先年亡くなられた音楽評論家の「宇野功芳」氏が3ウェイシステムのうちウーファーにワーフェデールを、中音域にAXIOM80を使っておられたことを思い出す。

そのブリティッシュサウンドの代表格ともいえるワーフェデールだが、出品タイトルには「水彩画のような気品あるイングランド・トーン 英Wharfedale12インチ〜希少なアルニコ赤バンのフルレンジタイプ〜」とあった。

    

解説文にはこうある。ちょっと長いが引用させてもらおう。

イギリス Wharfedale社の12インチ ( 30cm )、フルレンジ (ウーハ−)、Super12系のユニット。前期の赤帯のアルニコ・マグネットを背負った希少なユニットです。pair での出品になります。

さすがに、このクラスのユニットになると、重量のあるがっしりとしたフレームが採用され、作りに手抜きは見られません。フルレンジがベースになっているようですが、センターキャップの大きさからボイスコイル直径を想像するに、ウーハ−として使用した方が無難なようです。

ただ、もともとの作りがフルレンジであるだけに、このサイズとしては、高域も比較的よく伸びています。(アメリカ系によく見受けられるワイドレンジ・ウーハ−といった感じです。)したがいまして、クロスもかなり広範囲で選ぶことができますので、2way構成も可能だと思います。

また、ツイーターについても、Super 3やSuper 5が一般的でしょうが、その他、広い範囲から選ぶことができると思います。(フルレンジに近い作りですので、一般的なフルレンジ+ツイーターといった使い方もできます。)
当方では、同じWharfedale社のSuper 5 ツイーターと、クロス3,000Hz前後、ツイーターのローカットのみ、−6dB/Oct.で2way を組んで、後面開放の箱で聴いておりました。

音質的には、水彩画的といいいますか、ウェットでありながらさらっとした音質が魅力的だといえます。自らをあまり主張し過ぎない、当時の、気品あるイングランド・トーンといえるかもしれません。

後期のフェライト・マグネットのユニット(Super12系)と比較すると、切れ味では及びませんが、アルニコ特有の中域の充実とともに、音の柔らかさ、しなやかさでは優れているように感じました。(ツイーターをSuper 3にすると、こちらは強い音質のツイーターですので、また印象が変わるかもしれませんが。)

以上のとおりだが、これだけ熱の入った解説文を記載されるほどだから出品者は相当の愛好家だとお見受けした。

何といってもAXIOM80に代表されるように「赤帯マグネットに駄作なし」で、とてもいい音がしそうですねえ。

実は1年半ほど前にワーフェデールのツィーター(口径10センチ)を手に入れて今でも愛用中である。これも赤帯マグネットだが、図体に似合わぬ大きなマグネットが付いている。

周知のとおり、音の切れ味はマグネット(磁束の量)で決まる。

      

通常のツィーター(金属のダイヤフラム)にはとうてい望めない弦の響きが大いに気に入って、わが家ではダントツの存在感を示しているが、今回のユニット(口径30センチ)を購入して2ウェイにすると「ワーフェデールの純正の組み合わせ」が期待できる。

そう思うと「矢も楯もたまらず」即決欄をポチッ(笑)。
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「好事魔多し」 ⇒ 「禍福は糾える縄の如し」 - 「音楽&オーディオ」の小部屋
2017年11月23日
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/58f727f33cbe37c8e00d6321bce6334a


前回からの続きです。

オーディオ仲間によると「ワーフェデールは古き良きブリティッシュサウンドの代表格ですね」とのことだが、その口径30センチのユニットをオークションで無事ゲットして順調に我が家に到着。

   

さっそく予備の専用のバッフルの穴あけに取り掛かった。簡単な塗装と合わせて2時間ほどかかって完成後の画面がこれ。

    

専用のエンクロージャー(自作:底板にARUを取り付け)には「鬼目ナット」を埋め込み、ネジ穴を合わせて3種類のユニットをバッフルごと入れ替えができるようにしている。

画像の左から「D123」(JBL)、「ワーフェデール」、そして「AXIOM150 マークU」(グッドマン)。

JBLとグッドマンの音は熟知しており、何ら不満はないがワーフェデールからどういう音が飛び出すのかハラハラ・ドキドキ・ワクワク〜。

インピーダンスが前二者は「16Ωと15Ω」だが、ワーフェデールは「8Ω」なのでネットワークの交換が必要になる。

ここで鳴らし方に4つの選択肢が出てくる。

1 フルレンジで鳴らす。オーディオは「音源が一つ」が理想なのでこれが王道である。

2 フルレンジで鳴らしたままローカットしたツィーターを追加して鳴らす。

3 クロスオーバー4000ヘルツ前後(12db/oct)のネットワークを使って2ウェイシステムを構築する

4 低音域だけネットワーク(4000ヘルツでハイカット)を使ってハイカットし、高音域は別途に良質のコンデンサーでローカット(6db/oct)する。この方式は、コンデンサーの容量次第で高音域の音量調整を自由にできるメリットがある

それぞれ一長一短だが、今回は4でいくことにした。1〜3はゆっくりと時間をかけて後日検証することにしよう。

そういうわけで、まずはネットワークの交換(インピーダンス:8Ω用)から始まった。

前回のブログで述べたようにツィーターは同じワーフェデールの口径10センチのユニットなので、今回はまさに「純正の組み合わせ」といえる。

      

ちなみにツィーターのローカット用のコンデンサーには「ブラック仕様」(ウェスタン製)を2個パラって計7μF(マイクロファラッド)前後とした。            

簡単な結線を済ませて、出てきた音を聴いたとたんに「これは素晴らしい!!」(笑)。

出品者様(元の持ち主)が「水彩画のような気品あるイングランドトーン」と評されていたがまさにその通り。

どちらかといえば淡い色調の細身の音ですっきり感が漂う、そして控えめな自己主張の中に何ともいえない気品が満ち溢れており、弦楽器はことさらに艶があって瑞々しい。自分が理想とする「爽やかな風のように吹き抜けていくサウンド」としては満点に近い。

この音を聴くと、グッドマンは濃い色調の油絵みたいに映るし、JBLは現物に忠実な写実的な絵画を思わせる。

いずれも好き好きだが、自分にはワーフェデールが一番相性が良さそうで、これは永遠のシステムになりそうだ。

ところが「好事魔多し」(笑)〜。

そのうち、左のチャンネルから弱音時にガサゴソと小さなノイズが発生するではないか!

いい音がするユニットほど繊細なツクリなので故障しやすいことはAXIOM80の例を見るまでもない。ひたすら故障しないことを目的として作られる工業製品とスピーカー製品との一番の違いはそこにある。

したがって、スピーカーには「ハイリスク ハイリターン」がつきものだ。

すでに出品者に対して「非常に良い評価」(オークション)を済ませているのだが、改めて「片方の1本からノイズが発生します。いかがしましょうか」と、持ち掛けたところ予想した通りとても誠実な方だった。

すぐに返信が来て、次の3つの選択肢を提示された。

1 「契約の解除」 2 「同一ユニットのスペアがあるので交換」 3 「入札額の半分を返還する」

もちろん、2の「スぺアとの交換」を選んだのだが、出品者様が仰るには「ほんのちょっとしたノイズならバッフルへの取り付け角度を変えたら治る場合がありますから試してください」。

そういえば、あのデリケートな「AXIM80」でも似たような経験があったので、バッフルへの取り付け角度を上下逆にしたところすっかりノイズが収まってしまった。これにはうれしい悲鳴。

さっそく出品者様に連絡した。

「お説の通りにしたら治りました。おそらく輸送中の影響でコーン紙に歪みが出ていたのでしょう。かなり繊細なユニットですね。しかし、今後に不安が残りますし音質的には大変気に入りましたので、よろしかったらスペアの分も適価で譲っていただけないでしょうか?」

たいへん虫のいいお願いをすると、次のようなご回答をいただいた。(要旨)

「まずは一安心といったところでしょうか。Wharfedale のクロスエッジは柔らかめですので、12インチとなると、こういうことも起こるんでしょうね。柔らかめのエッジは、Wharfedale 社がエッジに関してはHigh Sensitivityを何より重視していた会社だったからだと思います。

さっそく明日スペアの方を送付しますのでマッチングを試してみてください。お値段はそれからのご相談ということにしましょう。」

もちろん異存はない。ほんとうに稀にみる誠実な出品者様だった。

ちなみに前回のブログを読まれたメル友の「お二人」さんから、相次いでご連絡があって「出品者は〇〇県の〇〇様でしょう。自分も希少なユニットを落札したことがあります。続編がとても楽しみです。」。

ビンゴ!(笑)。どうやら「スピーカー好き」の間ではたいへん著名な方のようだ。

それにしても、ちょっとした故障らしきもののおかげで予備のユニットまでもが手に入ることになったのだから、うれしさもひとしおである。

これこそまさに「禍福は糾える縄の如し」(笑)。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/58f727f33cbe37c8e00d6321bce6334a

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SPユニット「ワーフェデール」の後日談 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2017年12月09日
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/11a3e2f44061b67509efd988f0c8af7d

先日、首尾よくオークションで手に入れた「ワーフェデール」のユニット(口径30センチ)だが後日談を述べてみよう。

    

その前に簡単に経緯を述べておくと、2本手に入れたうちの1本にかすかにノイズが発生し、出品者側(仮に「T」さんとしておこう)から、謝罪の意味を込めて信じられないほどの格安で新たな1本を譲ってもらった。

ほんのわずかな瑕疵なのにと、ご厚意に恐縮の至りだったが、いずれにしろこれでユニットが3本体制となった。

毎日じっくりと試聴しながらワーフェデールはこれまで使ってきたユニットのうちでもトップクラスとも言えるほどで、「やはり赤帯マグネットは素晴らしい。これでようやく理想とする音に出会った。」と、小躍りしているが、オーディオ仲間たちからも絶賛に次ぐ絶賛を浴びている。

となると、さらに欲が出てきた。「もう1本あるとペアが組めるなあ、そうすると希望する仲間に譲ってあげることができる!」

そこで、Tさんに交渉してみた。「たいへん厚かましいお願いですが、残りの1本も適価で譲っていただけないでしょうか。」

すると、「残る1本はボイスコイルのタッチがあってノイズが出ています。ユニットの裏側からスポンジを差し込んで調整中です。半年ほどこの状態を保てればおそらく良くなると思います。そのときはバッフルに取り付けるときに、プラス・マイナスの端子を上側にするといいでしょう。そういうことでよければ〇円でいかがでしょうか。」

これまたほんとうにありがたいお話だった。一も二もなく応諾して、商談成立。すると、Tさんから「スポンジを装着したまま送付しますのでご参考になさってください。」

ほどなく到着したのがこれだった。

   

スポンジの「はさみ方」といっても、聞いただけではどうにも腑に落ちなかったが「百聞は一見に如かず」でようやく納得がいった。なるほど、ボイスコイルのタッチ対策としてこういう矯正方法もあったのかと「目からうろこ」だった。

Tさんに対して無事到着のお礼とともに、「スポンジの件、ブログを通じて広く紹介させてもらっていいでしょうか?」と、お伺いを立てると次のようなご返信があった。

「この方法は、私のオリジナルでもありませんので、どうぞ、ご遠慮なく。自分の気に入ったスピーカーがボイスタッチで鳴らせないでいる趣味家さんにとって、朗報となれば、私も趣味家の一人としてうれしく思います。

ただ、3点ほど補足しておきます。

☆ あくまでも最終的にだめなら専門家に依頼ですよ。(ダメ元の精神で。)

☆ フィックスド・エッジの場合は、コーン紙の方が変形する場合が多いので不向きです。(ロール部分が柔らかければ可能です。)

☆ 持ち上げたい点がフレーム位置の中間にある場合は、その点の左右の2カ所のフレームを使ってスポンジを挟みます。

以上のとおり、Tさんのご理解によりこうして「スポンジのはさみ方」が日の目を見ることになってたいへんありがたい限り(笑)。

とはいえ、世の中の大半のユニットはフィクスド・エッジである。

フィクスド・エッジの場合は周知のとおり頑丈なツクリなのでボイスコイルへのタッチなどはほとんど有りえず、このスポンジ方式はおそらく無用の長物だろう。

そのかわり、音声信号への応答性が悪くどうしても音がこもりがちになって冴えない音になるのがフィクスド・エッジの宿命である。

あの繊細極まりない音を拾える「AXIOM80」は、そもそもエッジが無いツクリだし、ワーフェデールにしても極めて柔らかいロールエッジの持ち主なので、そういうユニットしか繊細な再生は望みようがないのが現実である。

ただし、一方ではエッジが不安定なのでボイスコイルのタッチが生じやすいのも事実なので、見方を変えると、(ボイスコイルのタッチは)「名誉の勲章」とでもいうべきもので繊細な再生ができることの証みたいなものだといえよう。

以前のブログで「SPユニットのツクリはハイリスク・ハイリターン」だと述べたが、そういう意味なのである。日本語で言い換えると「虎穴に入らずんば虎児を得ず」だ。別に鬼の首を取ったように言うつもりはないが(笑)。

その一方、通常の2〜3ウェイシステムはフィクスド・エッジを使ったユニット(口径30センチ以上)の反応の鈍さを補うために、500ヘルツあたりから金属のダイヤフラムを使ったドライバーの出番となるのが一般的だが、これらはどうしても弦楽器の再生が金属的で乾いた響きになってしまうのが通例だ。

その点、柔軟なエッジを持つワーフェデール(フルレンジ型)は4000ヘルツあたりまで持たせても反応が鈍くならないので、赤帯マグネットの威力ともどもこれが愛用する一番の理由である。

以上、作者の特権で勝手に思うところを断定的に述べさせてもらったが、例によって勘違いや思い込みがあることだろうが、どうか悪しからず〜(笑)。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/11a3e2f44061b67509efd988f0c8af7d

6. 中川隆[-11223] koaQ7Jey 2020年9月22日 10:17:42 : 2hqgblnG1E : b0xFZU54aklaajI=[15] 報告
「音楽&オーディオ」の小部屋 2017年12月14日

前回のブログと合わせて登場したアンプとスピーカーの組み合わせを整理してみると、

☆ 「PX25」シングルアンプ ⇔ 「ワーフェデール2ウェイ」

☆ 「171A」プッシュプルアンプ ⇔ 「オールJBLの変則3ウェイ」

☆ 「WE300B」シングルアンプ ⇔ 「AXIOM80」

いやはや、こうなると「三つ巴の戦い」というのか「三すくみ」の状態というのか。

広辞苑によると「三すくみ」とは、「ナメクジは蛇を、蛇はカエルを、カエルはナメクジを喰うとあるところから、3者互いに牽制し合っていずれも自由に行動できないこと」とあるので、こちらの方が表現としては適切だろう。

さて、この3つの組み合わせの中でどれが一番「いい音」だろうかと自問自答してみた。

どんなに高価で優秀なスピーカーであっても音楽ソースによって向き不向きがあり、およそ完璧なスピーカーというものはこの世には存在しない。たとえばボーカルの再生に限っては口径10〜20センチくらいのスピーカーが一番いい。歌手の口元がカバのように大きくならないから(笑)。

そこで、「いい音」かどうかは別にして一番「好きな音」となると少しばかり逡巡するがやっぱり「PX25アンプ ⇔ ワーフェデール」になるのかなあ。

ジャズ大好き人間なら一も二もなくオールJBLの「変則3ウェイシステム」にするのだが、根がクラシックファンなので・・・。

ワーフェデールは水彩画のような雰囲気の音の中に何といえない品の良さが漂っていて、ちょっと筆舌に尽くし難い。

ただし、「品の良さって何?」と問われると、ちょっと言葉に詰まってしまう。

どうしても感覚的な表現になってしまうのが辛いところだが、ただ一つ確実に言えることは「聴く人間を内省的にさせて秘めたる感情を揺さぶってくるような音」ということぐらいかな。
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「音楽&オーディオ」の小部屋 2017年12月30日
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/7ac900dd846906519083950d2597b737

オークションで運よく手に入れた「ワーフェデール」(イギリス:口径30センチ)のユニットはまるでヨーロッパの貴族社会を思わせるような上品極まりない音質で大いに楽しませてくれた。

周波数レンジの過不足などのオーディオ的な問題をあれこれ詮索するような音ではなく、ただひたすら「音楽」に没入できるユニットだといえよう。

当初は同じワーフェデールの中高音域ユニット(コーン型)を使って2ウェイで聴いていたものの、クラシック以外のジャンルも聴きたくなったので現在はテクニクスの「EAS−25HH22」(4000ヘルツ〜:12db/oct)と組み合わせて聴いているが、まったく不満はない。

    

金属のダイヤフラムを使ったユニットとも立派に共生できるのでかなり柔軟性のあるユニットだと思う。

これで、中型システムとして「AXIOM80」「変則JBL3ウェイ」そして「ワーフェデールの2ウェイ」の3つになったが「いずれ あやめ か かきつばた」で、バラ色の日々を過ごしている(笑)。
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「音楽&オーディオ」の小部屋

オーディオ意欲が減退する SP ユニット 2018年09月15日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/9c795a8b4ace56ec3221fc45bceb3fd9


口径30センチのSPユニット「トライアクショム」(グッドマン)が我が家にやってきたのは忘れもしない8月31日のことだった。

         

それから2週間、このユニットとじっくり向き合ってきたがおよそ欠点らしい欠点が見当たらないのに驚いている。いや、けっして自慢するつもりはありません。ありのままの感想です(笑)。

オーディオ機器の中でもスピーカーやアンプなどは「あちら立てれば、こちら立たず」みたいなところがあって、長所と引き換えに短所には片目をつぶるのが「我が家における常識」だった。他家でどうかはいざ知らず・・。

とりわけ「音像定位」と「周波数レンジ」はなかなか両立せず、たとえばフルレンジは音像定位にとって理想的だが周波数レンジではどうしても劣るし、2ウェイとか3ウェイシステムは周波数レンジは確保しやすいが音像定位の面でどうしても劣る。

どちらを優先するかはそれぞれの好み次第だが、このトライアクショムは「同軸3ウェイ」だけあって「音像定位」と「周波数レンジ」が両立している。もちろん口径30センチのユニットだから重低音を期待するのは無い物ねだりというもの。

生演奏とは違って電気回路を使ったオーディオ機器に100点満点を期待するのは愚かなことだと、ずっと割り切ってきたつもりだがその常識がまさに覆されんとしている(笑)。

ただし、一方では困ったことが起きている。

これまで我が家では「一つのエンクロージャーで3つのSPユニット」を入れ替えながら楽しんできた。

          

左からJBL「D123」、グッドマン「AXIOM150 マークU」、ワーフェデール「赤帯付きマグネット」だが、それぞれに捨てがたい味があって日替わりメニューのように重宝してきた。

今回、これに4番目のユニットとして「トライアクショム」が加わったわけだが、この出現で他の3つのユニットの出番がまったく無くなってしまったのである。

まあ、気分転換という面では存在価値があるかもしれないが「いい音」の基準とされるあらゆるポイントで凌駕しているのだからどうしようもない。

ちなみに、そもそも「いい音って何?」という方に、とあるオーディオメーカーの主張を載せておこう。異論がある方もいると思うがどうか「ワンオブゼム」として受け止めていただきたい。

「原音に近づく正しい音とは」

1 ボリュームを上げてもうるさくない音で会話が楽にできる。

2 音は前には出ない。後方に広がり自然に消える。

3 音像は左右後方に定位し、左右フラットに定位しない。

4 小さな音でも明瞭度が下がらない。

5 スピーカーの近くでも離れても後方でも音質、音圧の変化をあまり感じない(音は空気の波紋である)

6 音は思っている程、迫力、パワー感のあるものではない。

7 試聴上、歪(物理特性ではない)が小さくなると音像が下がり、音階、楽器の音色が正しくなる。

8 長時間聴いても疲れない。連室でも音が邪魔にならない。

以上のとおり。

しかし、欠点が見当たらないユニットも考えもので、オーディオ意欲が減退して張り合いを失うのも事実である。

これははたして贅沢な悩みなのだろうか(笑)。
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ゲットした「究極のSPユニット(口径30センチ)」2018年09月06日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/efa3150409eedb9f02cffb5bc0137fef

先日のブログ「一つのエンクロージャーで3つのSPユニット(口径30センチ)を愉しむ」シリーズを連載したことを覚えておられるだろうか。

グッドマンの「棺桶型エンクロージャー」を改造し、3つのユニットをそれぞれ簡単に入れ替えが利くようにしたもので、その再掲画像がこれ。

     

左から「JBLのD123」、「グッドマンのAXIOM150マークU」、そして「ワーフェデールの赤帯マグネット付き」だが、出てくる音質にそれぞれ捨てがたい味があって日替わりメニューのように入れ替えて楽しんでいたが、いよいよ新たな決定版の登場でそれにも終止符を打つ時がやってきたようだ。

長年探し求めていた幻の「TRI AXIOM 」(以下「トライ・アクショム」)(グッドマン)がオークションに出品されたのだ!

             

解説文を見てみよう。

「Goodmans Tri Axiom Model T88 12インチ( 30センチ同軸 3way ) 16オーム アルニコマグネットです。

TRI AXIOM としては初期のもののようでおそらく1960年代後半頃と思われますが定かではありません。

これ以降のものはたまに見るんですがこれと同じものをほとんど見たことがなく十数年前に入手し使っていました。

エッジに補修跡があります、動作には特に問題ありませんが、あまりに細かいところはご容赦ください。しばらく使ってなかったのでツィーター用のアッテネーターはガリありですが回していれば取れてくると思います。」

以上のとおりだが、通常の口径30センチのユニットではせいぜいダブルコーン方式(2ウェイ)までだが、「トライアクショム」は同軸3ウェイとしてツィーターまで付いているのがミソである。

あの中高音域の艶やかさに定評のあるグッドマンだからさぞや素晴らしい音質だろうとはおよそ想像がつく。また、実際に所有しているオーディオ仲間からも「べた褒め」で、耳にタコができるほどその凄さを聞かされてきた。

やはり執念というものは恐ろしい、とうとう「トライアクショム」を見つけ出したのだから〜(笑)。

こういう希少な逸品ともなると、お値段を問う気にもならず「即決」(もちろん常識の範囲内だが)で落札した。さっそく自宅に届いたユニットを並べてパチリ。

           

輸送中の事故も無く致命的なダメージもないようだ。マグネットの形状が明らかに「アルニコ」タイプなのでひと安心。これが「フェライト」タイプになると平べったい形状になる。

そもそも「アルニコ」と「フェライト」とで音質にどのような違いがあるかは有識者の間でも論争があるところだが、我が経験ではこれまで「フェライト」タイプで気に入った音が出た試しがない。

早くバッフルに取り付けて音出しをしたいのでさっそく工作に取り掛かった。こういうこともあろうかと余分なバッフルを2ペアほど準備していたが、本体に取り付けるためのネジ穴合わせ、直径30センチの穴のくりぬき、そして塗装などたいへんだった。

午前9時から作業に取り掛かって、ようやく音出しができるようになったのが昼食をはさんで午後2時頃のことだった。猛暑の中の玄関先での作業だし、やはり老骨には少しこたえた(笑)。

先日お見えになったオーディオ仲間が一連の「SPユニットの工作」を見て「とてもそこまでは”やる気が起こらん。」と仰っていたが、やはり相当な熱意の後押しがないと無理のようですぞ。

          

ご覧のように、グッドマンにはおあつらえ向きの純正の「ARU」(背圧調整器)がエンクロージャーの下部に付いているので「おかしな音」の出ようはずがないが、こればかりは実際に聴いてみないと分からない。

それくらい、周辺機器とのマッチング次第でスピーカーの音は変わるが、取り分けグッドマンのユニットは繊細なのでアンプを選ぶことでも有名である。

さあ、いよいよ待望の音出しだ!

以下、続く。
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「トライ・アクショム」 VS 「アクショム80」2018年09月09日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/79b8c46396c68e1860ea86f10c76601a

前回からの続きです。

かねてから憧れの的だったSPユニット「トライ・アクショム」(グッドマン)を手に入れ、所定の作業も完了していよいよ音出しへ〜。

              

こういう瞬間は何とも言いようがない不安と期待が交錯する。おそらくオーディオ愛好家ならこの「はらはらドキドキわくわく」感がきっとお分かりのはずだろう(笑)。

日常生活ではめったに味わえない緊張の一瞬だが、じっと耳を澄ましてみるとノイズはしない代わりにやたらにハイ上がりの音が出てきた。慌てて付属のツィーターのレベル調整器を最低にしたところ、見事にバランスの取れた音が出てくれた。まずはひと安心で、後はじっくりと音楽鑑賞に浸った。

つまるところ「トライ・アクショム」は低音とか高音がどうのこうのというよりも「気品のある音」に尽きるようだ。

けっして舞台で大見得を切るような音ではなく、まるで渋〜いイギリスのゼントルマンを思わせるような音だが、こういう音じゃないと伝わらない音楽があることもたしかだ。

そういえば、同じ「AXIOM80」愛好家のSさん(福岡)から次のようなメールが届いた。

「おめでとうございます。私は、トライアクショムがグッドマンユニットの中においてアキシオム80と双璧だと思います。20年ほど前に、知人がイギリスから持ち帰ったトライアクショムSPをQUAD‖+22アンプで聴かせて貰いましたが、その時に受けた衝撃からブリティッシュサウンドの虜になった事を思い出します。

優雅な猫脚のキャビネットに入ったそのトライアクショムは、その後に肥後細川家次代当主の護光さん宅へ嫁いで行きました。もしも、単体ユニットで音楽を完結させたいのであれば、トライアクショムは史上最高のユニットなのではないでしょうか。〇〇さんは、またまたオーディオの歴史的遺産を手に入れられましたね。羨ましいかぎりです。」

Sさん、無断引用お許しくださいね。

ただし、こういう音が出てくれると他の3つのユニットの出番が当分回ってきそうにないのが悩みの種だ(笑)。

翌日、例によって近くにお住いのフルートの名手「Y」さんに来ていただいて試聴していただいたところ、一聴するなり「音の傾向はAXIOM80(以下「80」)と随分似通ってますね。」との第一声。

「そうなんです、爽やかな雰囲気が実に似てますね。これでもツイーターのレベルは最低に抑えているんですよ。」

次から次にいろんな試聴用のCDをかけたが、Yさん持参のCDの中に「佐藤久成」さんの演奏があった。

先年、亡くなられた「宇野功芳」さん(音楽評論家)が高く評価されていたヴァイオリニストだが、それに関連して話題になったのが可憐な「有山麻衣子」さんの歌声。

これも宇野さん一押しの歌手である。「プロの歌手からは絶対に得られない声」と解説にあるが、まったく心が洗われるような清純そのものの声である。

           

以後、これをテスト盤にしてアンプとの相性探しを愉しんだ。

         

左が「WE300B」(1988年製)シングルアンプ(以下「WE300B」)、右側が「6A3・300B兼用」シングルアンプ(以下、「6A3・300B」)である。

後日のためにアンプの概要を記しておこう。

「WE300B」アンプの前段管は「171」(トリタンフィラメント)、整流管は「274A」(STC)、インプット&インターステージトランスは「UTC」、出力トランスは「PSMプロダクト製」の手巻きによるもの。

次に、「6A3・300兼用」アンプの前段管は「AC/HL」(最初期版:英国マツダ)、整流管は「CV378」(細管:ムラード)、インプット&インターステージトランスは無名の国産もので、出力トランスは「タムラ」(特注品)。

なお、この「6A3・300B」アンプは半年ほど前にアンプ製作歴が40年以上になるKさん(大分市)にお願いして「インターステージトランス」(国産)を組み込んでもらったところ、音の解像力が見事に向上して我が家のエース級に昇格した経緯がある。

総じて我が家の真空管アンプの救世主は「インターステージトランスにある」といっても過言ではないほど。

さて、Yさんのご感想といえば「WE300Bでは有山さんがいかにも18歳の乙女らしい声がしますが、6A3では22歳くらいの少し艶めかしい声がします。どちらがいいとか悪いとかはちょっと判断がつきませんね。」

結局、原音に忠実な音となるとWE300Bアンプに軍配が上がり、音に色気を付け加えて聴きやすい音となると6A3アンプになるということで、いずれも甲乙つけがたし。

ただし、自分の場合は「音に色気が有ること」が「好きな音」の一番の判断基準になっている(笑)。

最後に、原点を確認する意味で「AXIOM80を聴いてみましょうかね」と、スピーカーを交換したところ二人ともアッと驚いた。

音響空間がまるで枠を取り払ったように際限なく広がったのである!

「音の透明度」の向上が如実に感じ取れたので、二人して「こういうシンプルなソースになるとAXIOM80の独壇場になりますね。編成が大きくなるとトライ・アクショムの出番ですから、これら二つのセットがあるともう鬼に金棒!」と、感嘆したことだった。

「トライ・アクショム」と「アクショム80」の両方を毎日愉しめるなんて、もうオーディオ冥利に尽きますわいなあ(笑)。
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魅惑のSPユニット(口径30センチ)の愉しみ 2018年08月02日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/84bbe3e0a68f2541bad87747f0963ffe

前々回のブログで述べたように「AXIOM80」を自作のエンクロージャーに移し替えてから始まったSPユニットの「玉突き異動」に大いに楽しませてもらっている。

最後に行き着くところはグッドマン指定のエンクロージャーにどのユニットを納めようかということになった。

候補は3つあって、いずれも口径30センチの旧いユニットになる。

1 JBLの「D123」(初期型グレイ:16Ω)

2 ワーフェデールの赤帯マグネット付きユニット(8Ω)

3 グッドマンのAXIOM150マークU(15Ω)

これまで口径10センチから38センチのユニットまでいろいろ使ってきたが、耳が肥えた人は口径20センチクラスのスピード感を愛でる人が多いが、自分の場合は口径30センチが好き。

前述の3つはそれぞれブランドによる音の特徴があって「D123」は浅いカーブの形状のコーン紙による反応の速さに優れ、グッドマンはクラシック向きの雰囲気感の再現性に優れ、赤帯マグネットは丁度両者の中間あたりに位置する。

このエンクロージャーはバッフルと本体のネジ穴を鬼目ナットで合わせているので、自由自在にユニットの入れ替え可能である。つまり、一つのエンクロージャーでスピーカー3台分が楽しめることになる(笑)。

ただし、いずれもフルレンジとして聴けないことはないが、高音域がちょっと物足りないので相性のいいツィーターを組み合わせる必要がある。

まずは「D123」を装着してみた。クロス1200ヘルツのネットワークを使った2ウェイ方式である。「JBLのD123+パナソニックのホーン型ツィーター」。

          

これで2日間ほど聴いてみたが明るくて澄んだ音には大いに共感を覚えたものの、クラシックにはもう少し湿り気と情感が欲しいところ。

一抹の未練を残しながら今度はワーフェデールの「赤帯マグネット型2ウェイ」に入れ替えてみた。

         

高音域担当のコーン型ツィーターに1200ヘルツは無理なので、クロスオーバー4000ヘルツのネットワークに変更。

「非の打ちどころがないとはこういう音をいうのだろうか。これ以上欲張ると罰が当たるかもしれない。」と、思うほどの素晴らしい音に感激した。

丁度29日(日)にご近所にお住いのYさんに来ていただいたので、聴いていただいたところやはり赤帯マグネットの音の素性の良さに感心されていた。

「これをウェストミンスターに入れてぜひ聴いてみたいですね、どんな音がするんでしょう。」

「ああ、それなら予備軍としての赤帯マグネットをもう1ペア持ってますよ。無理を言って静岡県のTさんに譲っていただいたものです。惜しいことにボイスコイルのタッチがあってノイズが出ていますが、丁度いい修理屋さん(長野県)が見つかったところです。取り付け用の補助バッフルもすでに作ってありますよ。」

   

これで楽しみがまたひとつ増えたことになる(笑)。
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魅惑のSPユニット(口径30センチ)の愉しみ〜その2〜 2018年08月04日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/1eb0debac31b9b0227ccd76f545b2eae

日頃から懇意にさせていただいているメル友の「I」さん(東海地方)は現在、母屋を改造中とのことでしばらくメールが途絶えていたが、久しぶりに近況報告をいただいた。

「前略。〇〇邸のAXIOM80の木製ホーンが取れてしまったのは少々寂しい気がしますが、システムはますます進化をしているようですね。

ARUについては、どこかの本で「無限大バッフルと同じ効果がある」という解説を見た記憶があります。私も小型ボックスで効果を感じたことがあります。いずれJBL130Aウーファーボックスにも応用したいと考えていますが、でかくて手を付けるのが億劫で・・・

今は、オーディオをいじれる環境にないため、ブログでいろいろな人の記事を拝見しています。ジャズファンのブログも見だしました。

私は「オーディオは人それぞれ」というのが基本なので、ブロガーが何を書かれていても、割と素直に読ませていただくのですが、ことジャズになると話は変わってきます。

贔屓のジャズメンの違いです。

〇〇様には私のジャズの好き嫌いを申し上げても何ら差し支えるものは無いと思って申し上げます。差し支えましたらお詫びいたします。

例えばピアニスト!

当方の贔屓は、年代順にいいますと、バッド・パウエル セロニアス・モンク ビル・エバンス もう少し足すとして ウイントン・ケリー マッコイ・タイナー くらいです。

ジャズブロガーの方で、私の好みとダブル場合ももちろんありますが、なんでこのピアニストをと思うこと多々ありです。その方が多い!

なんでやねんピアニスト達 オスカー・ピーターソン マル・ウォルドロン ハンク・ジョーンズ レッド・ガーランド トミー・フラナガン チック・コリア キース・ジャレット フレッド・ハーシュ等々 何度聞いても魂に響いてこないピアニストの皆さん・・・

薄暗いジャズ喫茶の壁際の席の体験が、当方のジャズライフ及びオーディオライフを今だに支配しているということでしょう。」

以上のとおりだが、当方はジャズに疎いもののパウエル、エヴァンスなどの「自己埋没型」のピアニストの良さは大いにわかるつもりです(笑)。

ところで、文中の「オーディオは人それぞれ」という言葉には大いに勇気づけられた。

実を言うと、日頃からいろいろ好き勝手にブログを書きなぐっているが、あまりの(オーディオに対する)「執拗」さに「この人ちょっとおかしいんじゃない」と、読者から奇異の目で見られているのではないかという意識が常に頭の片隅につきまとっている。

別に変人扱いされても実害はないのだが、少なくとも外聞に無関心ではおられない性質(たち)なのでまったく気にならないといえばウソになる。

したがって、「オーディオは人それぞれ」と気楽に読み流していただくと、当方もそれこそほんとうに気楽になります(笑)。

そういうわけで、またもや同じ傾向のお話を。

さて、前回のSPユニット弄りでは「ワーフェデールの2ウェイ」がバッチリうまくいったのでひと安心だが、やはり気になるのはJBLの「D123」である。

やや乾き気味の音がクラシックにそぐわないとアッサリ廃嫡したが、何とか復活できないものか。実はこういうことを考えるのが、もう楽しくて楽しくて・・(笑)。

そこで、現用中のネットワークがスイッチ一つで「2ウェイ → 3ウェイ」に変更できるので試行錯誤をやってみた。3ウェイの場合のクロスオーバーは「500ヘルツ&4000ヘルツ」である。以下、後日のために実験結果を記録しておくことにしよう。

第1案

〜500ヘルツ → JBL「D123」

500ヘルツ〜4000ヘルツ(スコーカー)→ グッドマンのミダックス

4000ヘルツ〜 → ジェンセンのホーン型ツィーター

手っ取り早く画像の方が分かりやすい。

   

これまで、3ウェイ方式はスコーカー(中音域担当)の調整が難しくて何となく敬遠していたが、実際にやってみると位相調整さえうまくいけば「音のたるみ」が少なくなって予想以上の良さを感じた。

D123(口径30センチ)をクロス500ヘルツでハイカット(−12db/oct)するメリットがたしかにあるようで、このクラスの大きさの箱ならむしろこちらの方が正解かもしれない。

ますます欲が出て今度はツィーターだけ取り換えてみることにした。   

以下続く。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/1eb0debac31b9b0227ccd76f545b2eae

魅惑のSPユニット(口径30センチ)の愉しみ〜その3〜 2018年08月07日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/f367e71a1bedb9e993d0cc2111ed9dd4

前回からの続きです。

「SPユニット(口径30センチ)を愉しむ」シリーズも早くも3回目となった。当初はこんなに続けるつもりはなかったが、「理屈」をグダグダこねるよりも「実践編」の方がグ〜ンと(アクセスが)好評のようでして〜。

どうやら「文章を読む」よりも「画像を見る」方が好きな人が多いらしい(笑)。

前回で示した第2案は次の画像のとおり。

         

この3ウェイの構成を述べておくと、

〜500ヘルツ → JBL「D123」

500〜4000ヘルツ → グッドマンの「ミダックス」(スコーカー)

4000ヘルツ〜 → テクニクス「EAS−25HH22」(以下、「EAS」)

今回の特徴は「EAS」の起用とホーンを取り外したことにある。このEASは1000ヘルツから使える優れものだが、4000ヘルツ以上で使う場合は付属のホーンを外した方がよりクリヤーになって良かった。

ただし、そのままでは音がきつ過ぎるので丸い木製の球を置いて音を拡散してみた。

   

これで、第一案よりもずっとよくなったがまだ十分ではない。やはり弱点はグッドマンのミダックスにある。このスコーカーは500ヘルツ以上を担当しているが、能力自体は700ヘルツ以上からしか使えないのでちょっと無理をさせている。

出てくる音に明らかにその兆候が表れていて、500〜1000ヘルツあたりの音の押し出し感が弱いために全体的に「線の細い」音になっている。ただし、このくらいは好き好きの範疇ではあるが・・。

そこでスコーカーだけ代えて、グッドマンの楕円形ユニットを登場させたのが第3案。

        

もともとフルレンジ用なので500ヘルツ以上の使用はお手の物のはず。ただし、ウーファーの「D123」の音圧レベルが102dbと高いので、その辺がちょっと見劣りするが仕方がない。

ただし「EAS」がすっかりおとなしくなって拡散用の「木製の球」が不要になったのは不思議。

ツィーターとスコーカーは切っても切れない縁があって面白い。

この第3案でアンプをいろいろ試してみた。

すると「6A3シングル」は低音域が出すぎてアウト。「PX25シングル」は比較的低音域が薄いのでどうにか対応できた。

一番良かったのは「71Aシングル」(レイセオンのST管:赤ラベル)だった。前段管に例のヴァルボの「△△△」(ドイツ:バリウム昇華型フィラメント)を使ったやつ・・。何しろ出力1ワット前後だから前二者に比べて低音域がやや薄めだがそれが逆に長所となった。中高音域の抜けの良さは言うまでもないところ。

     

プリアンプのボリュームをぐ〜んと上げられることで低音域と高音域のバランスが見事に取れた。

アンプはスピーカーに助けられ、スピーカーはアンプに助けられの「持ちつ持たれつの関係」であることを改めて痛感した。

それにしても何と「バランスのいい音」だろう。汗水流して獲得した音は格別のようでして!(笑)
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/f367e71a1bedb9e993d0cc2111ed9dd4


魅惑のSPユニット(口径30センチ)の愉しみ〜その4〜 2018年08月09日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/84a1647a9e334db28286e31856f17d3c

このシリーズもいよいよ「その4」へと佳境に入っていく。お天気も暑いがブログも熱い(笑)。

前回の第3案「JBL・D123の3ウェイ」に味をしめて、「柳の下の2匹目のどじょう」を狙ってみた。

「ワーフェデールの赤帯マグネット」を3ウェイに使ってみたらどんな音が出るんだろうか・・・。

思い立ったが吉日ですぐに行動に取り掛かった。そのためにはスコーカーとツィーターにきちんとした箱とバッフルを作ってやらねばいけない。

そこで日曜日(5日)の午前中、猛暑の中を玄関先で「木工作業」に取り掛かった。ドライバドリルとジグソーの大活躍である。

木屑が辺りに飛び散るので家内が嫌〜な顔をしながら「後できちんと片付けておいてね!」、「フン、そんくらいのこと言われんでもわかっとるわい。」(笑)。

素人のずさん工事で採寸ミスがあったりして散々だったが半日ほどかかってどうにか完成した。

         

スコーカー(グッドマンのユニット)の箱は後面開放にし、ツィーター(ワーフェデール)は平面バッフルにして分けてみた。音像定位に有利なのでユニットの配列を「縦一文字」にするのが何よりの狙いだった。

これで胸をワクワクさせながら聴いてみると、ウ〜ン・・・。

2ウェイのときの素晴らしさが鮮明に記憶に残っているので、どうも音の響きにイマイチの感あり。

3ウェイでは音の密度感が増した感じはするものの、肝心の「音の響き」が少なくなってはどうしようもない。そもそもイギリス系のユニットは人間の耳にとってことさら敏感な1000ヘルツあたりまでは振動板の違うユニットを組み合わせないように作られているのかもしれない。

ワーフェデールは2ウェイで聴くに限るようだ。

このことを胸に刻んで、さあ、最後はいよいよグッドマンの「AXIOM150マークU」(以下「マークU」)の登場だ。

    

今回の「魅惑のSPユニット」シリーズの掉尾を飾る真打の登場である。

画像左からJBLのD123、真ん中が「マークU」、その右が「ワーフェデールの赤帯」だが、ご覧のとおりアルニコマグネットの大きさが並外れており、重量は他のユニットの1.5倍ほどある。

このマグネットで悪い音の出ようはずがない!(笑)。

イギリスのユニットなので頭から3ウェイは除外して2ウェイ方式のネットワーク(クロスオーバー:4000ヘルツ)により聴いてみた。

たしかグッドマン指定のクロスオーバーは5000ヘルツだったと記憶しているので準拠しているはず。

   

4000ヘルツ以上を受け持つツィーターはワーフェデールの「コーン型ツィーター」(赤帯マグネット)である。

いやあ、参った!

さすがに旧き良き時代のグッドマン、気品があって深々とした響きがクラシックにはもってこいの音である。

人生の酸いも甘いも噛み尽くしたような老成した音と言っていいかもしれない。ワーフェデール(口径30センチ)が淡いパステルカラーの水彩画のような音だとすれば、この音からは明らかに濃厚な油絵の匂いがする。

「もう言葉は要らない、あとはただひたすらモーツァルトに耳を傾けるのみである!」と、書いたら格好のつけすぎかなあ(笑)。
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魅惑のSPユニット(口径30センチ)の愉しみ〜その5〜 2018年08月14日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/54dfcf595d156d78471fb7fcf04c286f

連日の猛暑により「ブログにも夏休みをいただこう」というわけで、たっぷりと英気を養わせてもらって5日ぶりの投稿となった

さて、「魅惑のSPユニットの愉しみ」シリーズもとうとう5回目となった。

          

画像左からJBLの「D123」、グッドマンの「AXIOM150マークU」、ワーフェデールの赤帯マグネット」と、いずれも口径30センチの面々で、一つのエンクロージャーでこれら3つのSPユニットを入れ替えながら愉しむという企画だったが、頭で考えるのと違って実際にやってみると想像以上に新しい発見があった。

そのうちの一つが「3ウェイ」方式と「2ウェイ」方式の比較だった。我が家のオーディオ環境ではという限定付きの話になるが、イギリス系ユニットは3ウェイには向かないということが分かった。

そこで疑惑の目を向けたのがJBLの「D123」である。アメリカ系のユニットだが、もしかしてこれも2ウェイの方が向いているのかもしれない。

よし、「D123」に「175ドライバー」を組み合わせて2ウェイにしてみようか。同じJBL同士である。すぐに取り掛かって、ものの10分とかからずに完成。

             

ネットワークのクロスオーバーは1200ヘルツである。

ワクワクしながら音出ししてみると、想像した以上にGOOD!

イギリス系の音ばかり聴いていると、ときどき無性にJBLを聴きたくなってしまうが、澄み切った秋の青空を思わせるような爽快な音で躍動するJBLサウンドに感激〜(笑)。

そこで調子に乗って、ワーフェデールにも「175ドライバー」を組み合わせてみた。

         

興味津々だったが、これは明らかにアウト。両者の響きが合わず、木に竹を接いだような感じでやはりアメリカとイギリスのお国柄の違いがもろに出た。ワーフェデールには純正の「コーン型ツィーター」がベストのようだ。

これで結局「魅惑のSPユニットの愉しみ」シリーズの組み合わせ結果は次のとおりとなった。

1 JBL「D123」+「175ドライバー」

2 ワーフェデール「赤帯マグネット」+「コーン型ツィーター」

3 グッドマン「AXIOM150マークU」+「コーン型ツィーター」

まあ、順調なところかな(笑)。

なお、1のJBLの組み合わせで思い出すのが往年の名器「ランサー101」である。

            

これは「LE14A」(口径36センチ) + 「175ドライバー」の2ウェイ方式だが、もしJBLで本格的にクラシックを聴こうと思ったらこれに限るという話を知人から聞いたことがある。

おそらく、我が家の1の音と「よく似た音だろうなあ」という気がしている。

「ランサー101」について、ネットの記事を詳しく読んでみると「エンクロージャーのトッププレートに大理石を採用することで最低共振周波数を大幅に下げることに成功している。」とあった。

そこで思いついたのが「AXIOM80」を容れている自作のエンクロージャーである。板厚わずか1.5センチなので共振させるにはもってこいだが、もう少し重量を増やしてやると量感が増えるかもしれない。

加える重量の最適バランス点があるのだろうが、そこで実験的に載せてみたのが075ツィーターである。削り出しのステンレスホーン付きなので重さは10kgぐらいある。

          

これで実際に聴いてみると心なしか量感が増えたような気がする。

「ツィーター」を「重し」代わりに載せる例はおそらく世界広しといえども我が家だけだろうが(笑)、まあ、いずれ適当な庭石を見つけることにしよう。
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7. 中川隆[-11215] koaQ7Jey 2020年9月23日 07:58:44 : VumBhQdrYQ : a1FlQUZBTWNFVUE=[40] 報告
「音楽&オーディオ」の小部屋
ここだけの話にして欲しいのですが・・ 2020年09月23日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/ad107d1a479a509fc37b820ddac9a3f8


先日のことだがオークションにワーフェデール(英国)の口径38センチ(15インチ)のユニットが1本出品されていた。

お値段は「13,800円」と超安いうえに、音がメチャいいとされている「赤帯マグネット」付き!

我が家のウェストミンスター(箱)に使えそうなユニットなので落札したいところだが、なんといってもペアとしてあと1本欲しいところ。

そこでヨーロッパのSPユニットに関して独自の輸入ルートをお持ちの「T」さん(東海地方)に伺ってみた。

「現在オークションにワーフェデールの口径38センチのユニットが1本出品されてます。落札したいのですが、ステレオ用としてあと1本欲しいところです。

そこで、T様のルートから同じ口径38センチが手に入る可能性はありますでしょうか。まことに勝手のいいご相談ですが、いかがなものでしょうか。」

すると、ご親切にも次のような返信があった。

「お元気ですか。

ご照会の件ですが、当該のオークションも覗いてみましたが、アルニコの15インチタイプはなかなか見つけられないと思います。

15インチはどちらかというとアメリカ人好みのようで、イギリス国内では、Wharfedaleに限らず、15インチのユニットそのものが、あまり見受けられないように思います。
ご期待にそえず申し訳ありませんが、これに懲りず、また何かありましたら、いつでもご照会なり、ご相談なりしてください。 では、失礼いたします。」

というわけで、手に入れるのが難しいとなればオークションの出品物を諦めざるを得ない。1本だけではどうしようもないしねえ〜。

さて、ここで何が言いたいのかといえば、イギリスでは15インチ(38センチ)のユニットがあまり見受けられないということ。

たしかにグッドマンやワーフェデールなどの有名どころにしても、15インチがあることはあるがめったに見かけないし、タンノイもあることはあるが使えるのはせいぜい往年のモニター・シルヴァー、レッドあたりまでだろう。

後日、この件を「北国の真空管博士」にご注進したところ次のようなコメントがあった。

「そうなんです。イギリスは口径30センチのユニットが圧倒的に多いです。音のスピード感と繊細な表現力と適度な量感をマッチングさせるとなると口径30センチのユニットがベストと考えているのでしょう。

私もそう思います。したがって、あなたのユニットの選択は間違っていないと思いますよ。口径38センチのユニットを思いどおりに動かすのはたいへんです。タンノイの昔のユニットがなぜいいかというと、コーン紙の重さが軽いのも一因でしょう。」

口径38センチのユニットはそれなりの魅力もあるのだが、どうしても空気を押し出す量と抵抗、そしてコーン紙の重さを考え合わせると、音声信号に対する追従性に問題が出てきそうに思えて仕方がない。

そういうネックがあるので我が家のユニットはウェストミンスター内蔵のユニットまで含めてウーファー系はすべて「口径30センチ」に留めている。

もちろん我が家で常用している小出力の「3極管シングル」アンプとの絡みもあるので一概には言えないが、これまで使ってきた口径38センチのユニットはJBLの「D130」やタンノイなどすべてオークションに放出してしまった。

この画像はウェストミンスターに内蔵しているワーフェデールの赤帯マグネット付きのユニット(口径30センチ)だが、これでも低音域にいっさい不満が無い。

   

そういえば、タンノイの創始者「G.R.ファウンテン」氏が愛用していたのは「オートグラフ」ではなく、口径25センチの「イートン」だったことはよく知られている。

これがイギリス人の良識あるオーディオ観といっていいだろう。

自分もタンノイは「VLZ・イン・オリジナル・キャビネット」「インパルス15」「ウェストミンスター」と使ってきたものの、一番バランスが良かったのは最初に使った「VLZ」だった。今となっては手放さなきゃよかった(笑)。

まあ、「口径38センチ」のユニットが好きという方もいるので、こればかりは好き好きだし、さらには箱の容量とかパワーアンプの出力との兼ね合いもあるので一律には論じられないが肝心の「お耳のセンス」の方は「?」だと内心秘かに思っている。

もちろん、いろいろと差し障りがあるのでこれは「ここだけの話」にしていただくと大いに助かります(笑)。

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8. 中川隆[-9897] koaQ7Jey 2020年11月17日 05:47:55 : 5htgNXVXzs : emptNUhCTi9ZcGs=[3] 報告
「音楽&オーディオ」の小部屋
信頼と安心のブランド 2020年11月17日
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これまで、「自分の好きな音で大好きなクラシック音楽を聴きたい」との一心で、幾多のオーディオ愛好家と接しながらノウハウを真似たりご高説を拝聴してきた。

実にありがたいことだし大いに参考にさせてもらってきたが、それぞれの感性も違うし耳の構造も違うことから、一方的に鵜呑みにすることなく自分なりに咀嚼し消化することが大切だったと今にして思っている。

とはいえ、自分の耳に全幅の信頼を寄せているわけでもないので最終的に頼りになるのは常用しているオーディオ機器の「ブランド」かなとも思う今日この頃。

どなたにも衣食住の全般にわたって、「これさえ使っていればひとまず大丈夫」という「信頼と安心のブランド」が何かあるに違いないが、趣味のオーディオもその例に漏れない。

端的に言えば性能と精神安定剤が両立したようなもの、ですかね(笑)。

そこで、長年にわたって使ってきた中でその「信頼と安心のブランド」をさしあたり2点ほど挙げてみよう。ただし、あくまでも個人的な嗜好の範囲での話だからどうか真に受けられませんように〜。

1 赤帯マグネット付きのSPユニット

何といってもクラシックを聴くならイギリス製のスピーカーに尽きると思っているが、それも「赤帯マグネット」付きのユニットにはこれまで期待外れが一つもなかった。

SPユニットの性能のおおかたは「強力なマグネット」と「コーン紙」の軽さで決まると単純に考えているが、そのマグネットのうちでも色が「赤帯付き」になっているものを好んで使ってきた。なにしろ音声信号に対する反応が抜群でそのスピード感が凄まじい。

ちなみに、現用中の物はワーフェデールでは「スーパー12」「スーパー10」「スーパー3」だし、そしてグッドマンでは言わずと知れた「AXIOM80」だ。

次の画像の「スーパー10」(ワーフェデール)は口径25センチにもかかわらず「スーパー12」よりも、もっと大きくて強力な赤帯マグネットが付いている。

度々試聴に来てもらっているオーディオ仲間から「コーン型ユニットなのに音が飛んでくるようです。まるでホーン型みたいな鳴り方をしますね」といつも感心していただいている逸品。

まあ、結局自慢話に近くなるのでこのくらいにして次に行こう(笑)。

2 真空管「STC」ブランド

真空管ではイギリス勢の「STC」「GEC」「ムラード」などの銘柄はすべてハズレがなくて満足のいくものばかりだった。そういえば、古い年代のものばかりでいわゆるヴィンテージものになる。

アメリカ勢となると、言わずと知れた「WE」(ウェスタン)、「レイセオン」あたりかな。

ちなみに、こんなことを書くと顰蹙を買いそうだが「古典管の知識が無いままにアンプづくりをしている人が多過ぎる」と、ある専門家が嘆いていた。

古い文献には「古典管の使い方がきちんと詳述されているのに一向に研究しておらずあまりにも自己流が多すぎる」とのこと。そもそも英語が読めないと無理な話になるのだが(笑)。

余談はさておき、これらの中で現在最も恩恵を受けているのは真空管の「STC」(Standard Telephones & Cables)ブランドである。

別名、ロンドン・ウェスタンとも呼ばれ、ウェスタン社がロンドンに設けた支店のようなものだが、ある真空管専門家から伺った話では本家本元の「ウェスタン」よりもツクリがいい球があると驚嘆されていたほどだ。

もともと通信用の真空管なので故障しないように丈夫に作ってあり、使用者は軒並み「そろそろ飽いてきたので他の真空管に代えたいのだけれど、まったく故障しないし、劣化しないので困る」という嘆き(?)もちらほら聞く。

真空管は所詮は消耗品だが「丈夫で長持ち、そして音もすこぶるいい」となると、まさに「鬼に金棒」だ〜。

ちなみに我が家の「STC」の使用例を挙げてみよう。

左から「CV569」(=ECC35=6SL7)で「6098シングル」の前段管に使っているが、これ以外の球を使うと途端に音に一枚ベールがかかったように曇るのでたいへん重宝している。

左から2番目が「4274A」で整流管として「WE300Bシングル」アンプに使用している。これ以外の球を使うとたちどころに透明感が失われるので絶対に外せない。

ほか、順に「3A/109B」「3A/107B」「3A/110B」でいずれも「PX25シングル」アンプの前段管としてそれぞれ「μ=ミュー」(増幅率)の違いに応じて使い分けしている。

すべての球が故障知らずでおそらく我が命尽きるまで大丈夫でしょうよ。

「秋深き 真空管の次の持ち主は 誰?」と、ときどき物思いに耽ることがある今日この頃(笑)。

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9. 2020年11月20日 06:53:12 : S5bGioZVpw : LjkueHFzZmNmeFU=[3] 報告
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必要悪の代表選手「ネットワーク」2020年11月20日
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「必要悪」という言葉がある。「広辞苑」によると「悪ではあるが、社会の現状からいって、やむを得ず必要とされるような事柄」とある。

けっして明るい前向きなイメージをもたらす言葉ではなく、どちらかと言えば「後ろめたい存在」といえる。

社会的にもいろいろあるが、実は「オーディオ」にも「必要悪」がありまして(笑)。

極端な話、「生演奏」と比べるとオーディオ機器はすべて必要悪みたいな存在だが、それではまったく話にならないのでシンプル・イズ・ベストの観点からいくと、さしずめ「スピーカー・ネットワーク」(以下、「ネットワーク」)あたりはその必要悪の代表選手ではなかろうか。

「ネットワークって何?」と訊かれても一言で説明するのは難しいが、簡単に言うと周波数帯域(人間の可聴帯域は20〜2万ヘルツとされている)を低音域、中音域、高音域などの所定の帯域に分割し、その音声信号を各SPユニットに送り届ける役目を持った道具とでもいおうか。

興味のある方はググってもらうことにして、とにかくこれを“付ける”と音が悪くなるのはたしかで、これ以外にもそういう機能を果すチャンネル・デバイダーという代物もあるがこれも所詮は音を悪くする部品の塊りなので使わないに越したことはないと思っている。

フルレンジ型のスピーカーをひたすら愛する人たちがいるが、それを使う理由の一つとして「音を悪くするネットワークを使わないで済むから」という答えが必ず返ってくる。実は自分もその一人だが、悲しいことに「分かっちゃいるけど止められない」(笑)。

ちなみに、タンノイの同軸型ユニットだって2ウェイなので当然の如くネットワークが使ってある。

手元の改造前のウェストミンスターの仕様は「クロスオーバー1000ヘルツ、12db/oct」となっており、以前、裏蓋の16個のネジを取り外してじっくり観察したことがあるが、見るからに音を悪くしそうな細い銅線を沢山巻いたコイルや抵抗、コンデンサーが沢山使ってあった。

もちろん、いい悪いは別の話でメーカー側の「音づくり」の一環なのでこればかりは部外者があれこれ口を挟む余地はないが、自分は大嫌いだったのでためらうことなく取り外した。

フルレンジ型スピーカーの再生帯域に物足りない人が、2ウェイ、3ウェイ型のSPシステムに移行していくわけだが、そのメリットは十分あるもののネットワークを使うマイナス部分をどれだけ意識すればいいのかと、ときどき思うことがある。

オーディオは常にプラス部分とマイナス部分の差し引きで考えるクセをつけた方がいいように思えて仕方がない。なぜなら自分が散々繰り返してきたような「高価な授業料」につくことの歯止めになるから(笑)。

とはいえ、ネットワークはオーディオを楽しむうえで絶対に避けては通れない課題なので、いかに音質への悪影響を最小限に留めるか、使う部品の銘柄などを含めて多大のノウハウがあって実に奥が深い世界だと思う。

研究に研究を重ねた方たちも沢山おられるし、正直言ってとても自分ごときが偉そうに語る資格はない。

以上、前置きが随分長くなったが、ようやくここから我が家の実例に入らせてもらおう。

4系統のシステムのうち、ネットワークらしきものを使っているのはこの1系統だけ。それも少々変わった使い方をしている。

まず、箱の上に載せている「スーパー10」(ワーフェデール:口径25センチ)をいっさいコイルとコンデンサーを使わず「フルレンジ」として鳴らす。

普通の音楽ソースならこれで十分だが、このシステムは「オーケストラ」と「重量級のジャズ」用なのでやむなく低音と高音を補強している。

低音域「スーパー12」は定評のある「ムンドルフ」のコイルを使って300ヘルツあたりでハイカット(−6db/oct)し、高音域のJBL「075」はマイカコンデンサー(絶縁体として雲母を使ったもの)で8000ヘルツあたりでローカット(−6db/oct)しており、これらを2台の真空管アンプで駆動している。

これで「ネットワーク」の悪影響を最小限に食い止めた積りだが、音質としても今のところたいへん満足している。

ただし、どなたにもお薦めするのはちょっと自信が無いのであくまでも自己流ということにしておきましょう(笑)。
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10. 2020年12月28日 08:45:20 : FfxVCL44z5 : MFdUYzd3bmx1cS4=[2] 報告
「音楽&オーディオ」の小部屋 2020年12月28日
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ワーフェデールのSPユニット「スーパー12」の購入

口径25センチの「スーパー10」だが、オークションで落札してみるとほぼ新品同様だったのには驚いた。

別に使う当てもなくマグネットが「重量級の赤帯」ということで乗り気になっただけだが、いざ手に入れてみると、さてどうしようか。

試しに、裸で「ウェストミンスター」(改)の上に載せてフルレンジで鳴らしてみたところ、「コーン型」ユニットなのに「まるでホーン型のように音が飛んできますね」(仲間談)。これも強力なマグネットのおかげでしょう。

サブウーファーも同じワーフェデールの「スーパー12」(口径30センチ)だし音色が合っているのも強み。

とにかく「スピード」感が抜群で、ジャズさえもいとも簡単にこなしてくれるのはありがたい。

このユニットが無いと我が家の「ウェストミンスター」(改)は間違いなく崩壊する(笑)。
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11. 2021年6月22日 11:21:30 : PXcKNBzFzE : ZUhaNTZyelVoUGc=[6] 報告
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オーディオで一番楽しいのは
2021年06月22日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/3d1460e30c4fbc9a58a0ad9979ee365b


鬱陶しい梅雨時の気分を追い払いたいとの出来心で取り掛かった「JBL」ユニットの導入だったが、意外な展開をみせてようやく「ジ・エンド」へ。

振り返ってみよう。

JBLのおかげで「低音域担当」からめでたく「フルレンジ」へ昇格となったのがワーフェデールの「スーパー10」(口径25センチ)。

うまく既成のエンクロージャーに収まった。

当初から、どこといって不満の無いサウンドであらゆる音楽ソースをこなす万能選手、「これは参ったなあ!」とばかり、丸1日心ゆくまで楽しんだが、そのうちやっぱりいつものように欲が出てきた。

本格的な低音は無理としても、もっと中低音域に「ふっくら感」があるといいんだけどねえ・・。

原因ははっきりしている。

画像をご覧の通り、SPボックスの板厚が4cmもあって響き(木の共鳴音)があまり良くない。

そもそもイギリス系のユニットはエンクロージャーの響きをうまく活用するように作られている。

たとえば、ずっと以前のブログ「スピーカーボックスによる板厚の違い」は今でも過去ブログでたびたび登場するほどの人気記事だが、AXIOM80について2台の箱で実験したことがある。


左側が自作の箱(板厚1.5cm)、右側が前述の「板厚4cm」の箱だが、圧倒的に自作の箱の方の響きが良かった。

居合わせた仲間も納得だったが、板厚による音の違いはメチャ大きい。我が家がSPボックスの自作に拘る所以である。

というわけで、「AXIOM80」(オリジナル)が入っている自作のボックスにもし「スーパー10」を入れたらどういう音が出るんだろう・・・。

いったん思いつくともう止まらない(笑)。

思い切って、我が家の至宝「AXIOM80」を取り外して(いつでもすぐに復帰できるようにしている)、「スーパー10」を取り付けた。

ワクワクしながら耳を傾けてみると、「AXIOM80よりも上かもしれないね、このサウンドは!」

自己陶酔は「はしたない」のでこの辺で止めておこう(笑)。

オーディオで一番楽しいのは間違いなく「スピーカー弄り」に尽きますね。なぜなら根本的なサウンドの変化が期待できるから。

繰り返すようだが、定評のあるアンプを使っても思い通りのサウンドが出ないときのスピーカー側の原因は「ユニット」と「箱」の責任が半分づつあると思えるほど「箱」の役割は大きい。特に「板厚」!

言い換えると、箱を改造あるいは自作しないと思い通りのサウンドは手に入らないというのが今回の実験、いや50年近い経験を通じて得られた我が家の教訓です。

とはいえ「どうしても自分の気に入った音で好きな音楽を聴きたい」という熱意に裏打ちされた旺盛な「チャレンジ精神」が必要ですよ!

それに手間の方が滅相もないほどかかるので明らかに「素(す)隠居」向きですね、これは。

ちなみに「隠居」にも二種類あって「楽隠居」(お金持ち)と「素隠居」(貧乏人)とがありますから念のため〜(笑)。

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12. 2022年2月11日 17:18:01 : 8fbxFIojGM : N1RjM3BBSXg1Yy4=[42] 報告
Warfedale Super 8
http://www7b.biglobe.ne.jp/~ballds/spF3.html


1970年代に公表されたBBCのモニター・スピーカー開発の資料を参考にした新しい傾向のスピーカーが出てきて、かなり全体の雰囲気が変わってしまったイギリスのスピーカーですが、それ以前の民生用スピーカーでは、イギリスを代表するメーカーの一つだった、ワーフェデ−ルのかなり年代物のフル・レンジです。 最近では一般的にあまり知られていないようですが・・・。 以前はとってもイギリス・テイストを感じさせてくれるスピーカーが出ていました。

なんだかんだ言っても、やっぱりこれもVintageものの部類に入りそうです。 その当時聴いた経験のありそうなお店の人によれば、モノラル時代の名器と言っておられました。その方によれば、上の写真の黒い布袋(年代物で硬くなってボロボロ寸前の様子ですけどね)が大事だと言っていました。確かに、グッドマンのAXIOMもこんな布の袋に入っていたのを見たような気がします。 また、別の先輩からはこの当時、イギリスのメーカー、タンノイもワーフェデ−ルもグッドマンもユニットを作っていたのは同じ所(グッドマン)だから似た音がするそうです。 確かに去年の暮れに聴いた50年代のタンノイのレッド・モニターに高域の音の出方がそっくりです。 いくら、そのとき入っていた箱が小さいのと大分エッジ・ダンパーが硬くなっているので低音が出にくくなっていたとは言え、相手は15インチなので、もっと低音は出てはいましたが、高域はよく似た音の出方です。 タンノイも中域がちょっと薄くなる感じがありましたから、この頃のイギリス製スピーカーの特徴なのかもしれません。
なんと表現していいか分からないのですが、クラシックを聴いた時、特に弦楽器の音が柔らかさを伴いながら、近距離で聴いた時の弦楽器独特の刺激のある音がします。 完璧な音ではないけれど、ちょっと響かせて聴くとクラシック音楽に独特の味付けでとても好ましい音で鳴ってくれます。 それも、小編成でもオーケストラでも同様な感じを受けます。 ただ、やはり口径の小ささのため、大出力を受け止めるだけの能力はなく、一定以上の音量やスケールの大きさは望めないようです。 但し、トランジスター・アンプのM300でのテストしかしていませんので、「845」等の大型管で鳴らした場合や5極管のPP等で鳴らしたらどうなるか、ちょっと試してみたい気がします。 相性から言えば、「300B」等の柔らかめで響きのある真空管が合いそうな気がします。 先日以前使っていた300Bアンプを分解してしまったので、まだ試しておりません。
最近、4033Xのアンプでも鳴らしてテストをしたんですが、中域はかなり張りと艶のある音が出ました。 ここでも管楽器との相性がいいですね。 金管は当然ですが、木管でもかなり張りがあっていいですね。 弦楽器は傍熱管故か高域の抜けが少し悪い感じがあり、ヴァイオリン等ちょっと硬質的な艶となります。 この場合、大きな編成は合いませんでした。 これは、全く4033Xアンプの音が出ているようです。 でも、楽器によってはちゃんと柔らかく鳴ってくれます。 同じチョン・キョンファの演奏でもストラドを弾いた演奏では少し金属的なきつい響きを感じがしますが、ガリネリウスを使っての演奏では、ちゃんと柔らかさがでています。 これって、ちゃんと出ているのかも・・。 QUADのESLのように、少し部屋の中で響いた音を聴くと、きつさが反対に輝きになるかもしれません。 でも、今の部屋では、響かせる広さ(容量)がありません。 う〜ん、残念。  う〜ん、やっぱりオーディオは難しい。
<追加試聴 : 2003年12月>
M300の調子が悪くなってきたので、最近QUADの真空管アンプを入手しました。 目指した音はお互いかなり違うとは思いますけど、年代的にも一致しているので相性は悪くないと思っています。 まだ現在調整中ですが、50年代後半から60年代にかけてのDECCAでの録音盤などかなり楽しめるのではと期待しております。 昨年暮れから今年にかけ、1000円版のBEST100/50を最終的には50枚以上集めてしまいました。 いい音で鳴ってくれれば最高なんですが。 今のところ、大分音に艶が出てきましたが、どちらかと言うとしっかりした音で、ピアノや管楽器はとても輝きがありますし、そして管弦楽にも向いています。 三極管シングル・アンプでは、ひ弱さを時々感じたワーフェデ-ルの音味をすっかり変えてしまう感じです。 小編成の弦楽中心では、もうちょっとふわっとした雰囲気が出てくると最高かもしれませんが、チェロのソロは迫力があっていいです。 また、バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ等も少し硬質さはありますが、線の太い音で再現してくれます。 この線の太さ(音の厚み)というのは、安心感があってゆったりと聴ける雰囲気で快適です。 厚みがあるゆえにジャズを聴いても中高域はかなりいけます。 音楽によっては柔らかさのでるアンプと切り替えて聴けるようにするといいかもしれません。
現在は7月に入手したVT52PPアンプを中心に聴いています。 大分エージングも進んだ様でかなり柔らかさがでてきました。 ただかなり細身のかっちりした音が持ち味なので、今のところ大編成には向いていないようです。 今度、ライン・アンプを作ろうと考えているのでそこで、音味を変えてみたいと思っています。


仕様: 20cm フルレンジ・スピーカー
入力インピーダンス: 15オーム
出力音圧レベル: 93〜95dB位 


755Eを入れていた箱に収めて鳴らしたところ、こちらのほうがベスト・マッチで、バランスがいいのでしばらくこれで鳴らそうと思っています。 755Eで感じた低音での問題も特に出ていません。 箱鳴りも良い方向に相乗効果が出ている感じがします。

http://www7b.biglobe.ne.jp/~ballds/spF3.html

13. 中川隆[-12850] koaQ7Jey 2022年11月26日 04:58:55 : BKoaz9PTTs : TnkxcU5tS0hZemM=[4] 報告
「音楽&オーディオ」の小部屋
「赤帯マグネットに駄作なし」は本当か
2022年11月26日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/c4b4ef93168e9ad2c5c29efe979bc39c

前回のブログ「見かけなんかでほどほどでいい・・・」でグッドマンの「赤帯マグネットのユニット」を話題にしたところ、さっそく今朝(26日)の過去記事ランキングに「赤帯マグネットに駄作なし」が登場していた。

このブログの読者は油断できないし、少しの隙も見せられない、過去記事と矛盾したことを書くとバッシングを浴びせられそうだと頭の中で警戒警報が鳴り響いた(笑)。

で、一読してみたが「あれ〜、こんなこと書いてたのか・・」とすっかり忘却の彼方だったが、取り立てて矛盾も無さそうだしほっとひと安心。

書いた本人が忘れているくらいだから読者にはなおさらのことだろう。

「鉄は熱いうちに打て」ということで「再掲」(改変済)させてもらおう。

オーディオの華といえば「姿かたち」といい、その機能からいって「スピーカーに尽きる」ことに誰も異論はあるまい。野球でいえばエースであり4番バッターである。

ここがしっかりしていないと組織的にガタガタになる(笑)。

たとえば「しょぼいアンプに豪華なスピーカー」 VS 「豪華なアンプにしょぼいスピーカー」のいったいどちらが絵になるのか、もう言わずもがなで前者に決まっている。

これまで、SPユニットに対してああでもない、こうでもないと長いこと彷徨ってきたが、事(こと)ここに至ってようやく一つに収斂してきた。

それは「古き良きブリティッシュサウンド」だ。

さて、ずっと愛でてきた口径30センチのユニットのうち「D123」(JBL)、「AXIOM150マークU」(グッドマン)、そして「フィリップス」の花の3姉妹のうち、ご承知のようにフィリップスを嫁に出したので何だかポッカリと心に隙間ができてしまった。

その空白を埋めるかのようにオークションで目に入ったのが「ワーフェデール」(イギリス)のユニット(口径30センチ)だった。

「ブリティッシュサウンド」ファンにとって「ワーフェデール」と聞いただけで胸がときめく。

先年亡くなられた音楽評論家の「宇野功芳」氏が3ウェイシステムのうちウーファーとツィーターにワーフェデールを、中音域にAXIOM80を使っておられたことを思い出す。

そのブリティッシュサウンドの代表格ともいえるワーフェデールだが、出品タイトルには「水彩画のような気品あるイングランド・トーン 英Wharfedale12インチ〜希少なアルニコ赤バンのフルレンジタイプ〜」とあった。

    

解説文にはこうある。ちょっと長いが引用させてもらおう。

イギリス Wharfedale社の12インチ ( 30cm )、フルレンジ (ウーハ−)、Super12系のユニット。前期の赤帯のアルニコ・マグネットを背負った希少なユニットです。pair での出品になります。

さすがに、このクラスのユニットになると、重量のあるがっしりとしたフレームが採用され、作りに手抜きは見られません。フルレンジがベースになっているようですが、センターキャップの大きさからボイスコイル直径を想像するに、ウーハ−として使用した方が無難なようです。

ただ、もともとの作りがフルレンジであるだけに、このサイズとしては、高域も比較的よく伸びています。(アメリカ系によく見受けられるワイドレンジ・ウーハ−といった感じです。)したがいまして、クロスもかなり広範囲で選ぶことができますので、2way構成も可能だと思います。

また、ツイーターについても、Super 3やSuper 5が一般的でしょうが、その他、広い範囲から選ぶことができると思います。(フルレンジに近い作りですので、一般的なフルレンジ+ツイーターといった使い方もできます。)

当方では、同じWharfedale社のSuper 5 ツイーターと、クロス3,000Hz前後、ツイーターのローカットのみ、−6dB/Oct.で2way を組んで、後面開放の箱で聴いておりました。

音質的には、水彩画的といいいますか、ウェットでありながらさらっとした音質が魅力的だといえます。自らをあまり主張し過ぎない、当時の、気品あるイングランド・トーンといえるかもしれません。

後期のフェライト・マグネットのユニット(Super12系)と比較すると、切れ味では及びませんが、アルニコ特有の中域の充実とともに、音の柔らかさ、しなやかさでは優れているように感じました。(ツイーターをSuper 3にすると、こちらは強い音質のツイーターですので、また印象が変わるかもしれませんが。)

以上のとおりだが、これだけ熱の入った解説文を記載されるほどだから出品者は相当の愛好家だとお見受けした。

何といってもAXIOM80に代表されるように「赤帯マグネットに駄作なし」で、とてもいい音がしそうですねえ。

実は1年半ほど前にワーフェデールのツィーター(口径10センチ)を手に入れて今でも愛用中である。これも赤帯マグネットだが、図体に似合わぬ大きなマグネットが付いている。

周知のとおり、音の切れ味はマグネット(磁束の量)で決まる。

      

通常のツィーター(金属のダイヤフラム)にはとうてい望めない弦の響きが大いに気に入って、わが家ではダントツの存在感を示しているが、今回のユニット(口径30センチ)を購入して2ウェイにすると「ワーフェデールの純正の組み合わせ」が期待できる。

そう思うと「矢も楯もたまらず」即決欄をポチッ(笑)。

とまあ、以上のとおりでした。

このユニットは今や我が家の花形として「ウェストミンスター」に内蔵されて八面六臂の大活躍をしております。

故障するのが怖くてスペアとして同じものを1ペア追加購入したほど惚れ込んでいて、やっぱり「赤帯マグネットに駄作なし」は、本当ですぞ(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/c4b4ef93168e9ad2c5c29efe979bc39c

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