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糖質制限を何年も続けると廃人になる
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/734.html
投稿者 中川隆 日時 2017 年 6 月 11 日 11:34:27: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 酒を飲むとバカになる 投稿者 中川隆 日時 2017 年 6 月 08 日 06:37:24)

糖質制限食は人体に危険!がん、糖尿病、心筋梗塞のリスク増大…リノール酸過剰摂取

糖質制限食の落とし穴


糖質制限食は、文字通り糖質を摂らない食事法ですから、ご飯やパンのほか、うどん、パスタ、ラーメンなどの麺類(十割そばは除く)など、日本人が慣れ親しんでいる主食を断たなければいけません。そのほかにも、イモ類をはじめとした炭水化物、アボカド以外の果物など糖質を含む食品はNGで、砂糖の多い清涼飲料水や菓子類は論外です。

 一方、主食代わりのたんぱく質、脂質をメインにビタミン、ミネラルなどは、十分な量を摂らなければいけません。魚、牛、豚、鶏、卵、大豆製品(豆腐、納豆、枝豆)、ナッツ類、キノコ、葉野菜、大根、バター、乳製品などです。調味料は、トマトケチャップは不可ですが、マヨネーズは可。少量の醤油も良いようです。サラダ油やごま油、オリーブオイルなどの植物油もOKとなっています。

 こうしてみると、主食がないつらさはありますが、肉や大豆製品、ナッツ、マヨネーズなど、おなかも気持ちも満たされそうな食材も多いので、実践している人が多いのもうなずけます。


 しかし、こうして広まりつつある糖質制限食には大きな落とし穴があります。それは必須脂肪酸のひとつ、リノール酸の過剰摂取の問題です。糖質制限食の食材は高リノール酸が多いのです。本連載で繰り返し訴えているのは、オメガ6脂肪酸(ほとんどがリノール酸)の摂り過ぎと、オメガ3脂肪酸(DHA、EPA、アルファリノレン酸)不足による、必須脂肪酸バランスの崩壊がさまざまな病気の原因となることです。


 サラダ油をはじめ、肉類、大豆製品、ナッツ類、マヨネーズは糖質こそ少ない、もしくは含まないものの、どれも「高リノール酸食品」です。

 下の写真は、糖質制限食の夕飯の典型例です。それぞれの料理の<重量、リノール酸量、オメガ3脂肪酸量>を算出しました。


・鶏肉と野菜炒め、サラダ油使用…300g、5.2g、0.7g
・葉野菜のサラダ、マヨネーズ大さじ2…24g、5.6g、1.0g
・冷奴、絹ごし半丁…150g、1.9g、0.3g
・アーモンド…20g、1.3g、0g
・カシューナッツ…20g、1.6g、0.01g

計514g、15.6g、2.01g


 厚生労働省発行の「日本人の食事摂取基準2010年版」によると、成人の一日当たりのオメガ6脂肪酸の摂取目安量は9〜11g、オメガ3脂肪酸の摂取目標量は2.1g以上とされていますので、この一食だけでそれぞれの必須脂肪酸の量はほぼクリアできています。

 しかし、問題は必須脂肪酸の摂取率です。オメガ6脂肪酸:オメガ3脂肪酸の摂取比率は、厚労省は4:1と掲げ、油の研究をしている専門家は1:1を推奨しています。この食事は7.7:1となっており、明らかにリノール酸過剰です。

 糖質制限で予防または治療できるとされている糖尿病、花粉症、アトピーなどは、リノール酸の過剰摂取が原因で起こる病気でもあります。ほかにも、リノール酸の過剰摂取は、がん、心筋梗塞、脳卒中、うつ病、認知症などの原因にもなります。

 健康のための糖質制限食は病気リスクの大きい高リノール酸食でもあるのです。大勢の方が取り組んでいる糖質制限食には、こんな落とし穴があるのです。

 こうしたリノール酸の為害作用(体に害を及ぼすこと)を抑えるのは、オメガ3脂肪酸のDHA、EPA、アルファリノレン酸です。サバ、アジ、サンマ、ブリ、などのDHAやEPAを多く含む魚とエゴマ油、アマニ油などアルファリノレン酸の多い油を意識して摂り、必須脂肪酸バランスを整えることを基本としない糖質制限食は、かえって危険であるといわざるを得ません。

 また、糖質制限食に限らず、高温加熱したリノール酸は認知症の原因とされる神経毒ヒドロキシノネナールを発生しますので、製造過程で高温加熱されたリノール酸を多く含むサラダ油やマヨネーズは禁忌としたほうがよいでしょう。
(文=林裕之/植物油研究家、林葉子/知食料理研究家)
http://biz-journal.jp/2016/06/post_15437.html


mec食(糖質制限)で癌の危険?

mec食(糖質制限)は癌予防に効果があるという研究論文もあるようですが、実は、WHO(世界保健機関)の專門組織「国際がん研究機関(IARC)」は「加工肉」と「赤身肉」の発癌性を認めているのです。

そして、WHOが公式発表とした「癌の原因」となる「116種類の要因」の中には「加工肉」が含まれています。


果たして、mec食で癌になるというのはウソ?ほんと?


MEC食とは、M・E・Cそれぞれにあたる食品を積極的に食べるというもので、肉(Meet)、卵(Egg)、チーズ(Cheese)がこれにあたります。

糖質制限食との大きな違いは、糖質制限食が「糖質の摂取量をなるべく減らす」という点に重点が置かれるのに対し、MEC食は「タンパク質と脂質をたくさん摂る」ということが前提になっています。

また、糖質制限食においては「野菜や大豆製品などをたくさん食べる」ということが推奨されることが多いですが、MEC食では「野菜は添え物程度に食べればいい」とされています。

糖質制限と癌発症の関連性


低血糖症と癌
出典:healthy88.com


糖質制限とガン発症の関連性を解明したのはジョンズ・ホピキンス大学のボーゲルシュタイン博士らにより、「サイエンス」誌に発表されました。

内容は「細胞外の糖質濃度が低いと、ガンが発生する」というものです。

ボーゲルシュタイン博士は、大腸ガンのすべての遺伝子を発見し、発ガンのメカニズムをあきらかにした人で、ノーベル賞を取るのではないか、といわれている世界的権威です。


低血糖がガンを発生させるワケ

なぜ、ガンは発生するか、という問題についてボーゲルシュタイン博士は、「低血糖がガンを発生させる」と、ひとつの結論を導きました。


KRAS、あるいはBRAFと呼ばれる発ガン遺伝子がガン化するとき、GLUT1(=グルコース輸送体)と呼ばれる遺伝子の発現が増えることを発見したのです。

そして、「GLUT1がより多く発現した細胞は、細胞内へのグルコースの取り込み量が増え、細胞外の糖質が低い状態でも生存し、そのうちの4%にKRASの遺伝子変異が認められた。これに対し、KRASに変異のない正常細胞はほとんど死滅する」というのです。


つまり、「血糖値が低いと、GLUT1の発現量の多い細胞だけが生き残り、そのなかの4%がガン化する」ということです。

また、「ガン細胞がグルコースから乳酸を代謝し、エネルギーを得る過程をブロックする3−ブロモピルビン酸(解糖系阻害剤)を用いると、KRASやBRAFに変異のある細胞の増殖を抑制する」としています。


このことも、細胞外の糖の濃度を下げると、細胞のガン化を促すことを示唆しています。

これらの研究は、糖質制限による厳格な血糖管理が、ガンを発症させる可能性についても考えなくてはならないことを教えてくれます。
http://ketuatusagetai.com/blog-6/tousituseigen/6-42/


糖質制限は、血液を酸性にする。 血液が酸性になればがんになりやすくなる。

糖質制限で、ケトン体の量が増えると血液が徐々に酸性に傾き始めます。

血液が酸性に傾くことを「アシドーシス」といいます。
糖尿病で起きるこの症状を「糖尿病性ケトアシドーシス」といい「糖尿病でケトン体が増えて酸性になった」という意味で名前が付いているほどです。

血液が酸性になるとがんが住みやすい環境に近づくことになります。

体の機能も全体的に低下します。

症状として空腹感、口渇、頻尿、吐き気、呼吸が苦しい、発熱、果実臭(アセトン臭)があります。

また、3か月〜半年ほど経てば、血液中のケトン体濃度が高くても、筋肉が速やかにエネルギーとして利用できるようになり腎臓で再吸収する力も上がることで尿や呼気に排出されなくなります。


糖質制限の落とし穴

低品質な動物性脂肪中心の食生活から考えられるリスク

また、糖質制限をすると、必然的に乳製品や肉や油中心の食事をとることになります。

肉類もすべてのものをオーガニックにすることは難しいとなると、汚染された低品質な安価な肉や卵なども当然口にする機会が多くなります。そうなると、不本意にも有害物質を同時に摂取してしまいます。

そのような食生活は悪玉コレステロール値が高くなりやすいとも言われており、
動物性脂肪や油分の摂取過多は、中長期的にみると血管が詰まって脳や心臓などの血管疾患を引き起こすリスクも考えられます。
特に疾患のあるかたや、高齢者はリスクが高いといえます。


痩せたのは筋肉痩せ

私たちの細胞は、糖質がないとエネルギーを作ることができません。

糖質制限するということは、エネルギーを作る材料を取り入れないということになります。

それでも私たちは、普通に体を動かしたりできます。
その理由は、体の中で「糖新生」と呼ばれる反応が起きて、糖質を体の中で作ってエネルギーの材料にしています。

その材料が、脂質とアミノ酸です。
私たちがエネルギーを作るためには、糖質の代わりに脂質とアミノ酸で糖質を作っているのです。

このときに、女性たちのダイエットに注意喚起しています。

女性は、自分の体にすごく敏感です。

脂肪がそこまで付いていなくても「◯kg太った!」「痩せたい!」と言ってダイエットを始めます。

この食事制限によるダイエットで真っ先に減るのは脂肪ではなく、筋肉と水分です。

「体温を上げると健康になる」の齋藤真嗣医師も書かれています。
筋肉は、タンパク質ですのでアミノ酸に分解されて糖分になり、ミトコンドリアでエネルギーを作る材料になるのです。

サルコペニア肥満 出典:高橋医院

そのため、筋肉が減ることで、手がほそくなったり、足がすらっとなったりするのです。

この筋肉痩せが原因で、生理痛や頭痛、体温が低下して冷えの症状が現れたり、そこからリバウンドして体重が増えると筋肉よりも脂肪の割合が増えてしまいます。

中年以降に「サルコペニア肥満」と呼ばれる、見た目は太っているようには見えなくても、よく調べると筋肉よりも脂肪の方が多いという状態になってしまいます。

これは、一般的なメタボよりも危険な肥満であるとされております。

このサルコペニア肥満予備軍が20代、30代女性に急増しているのです。


糖質制限は、これを促してしまう要因となっています。
http://macrobiotic-daisuki.jp/gan-toushitsuseigen-kankei-mondai-25793.html

2014年02月17日(月) 週刊現代

専門家が警告 大ブームの「食事は炭水化物抜き」が一番危ない 糖質制限ダイエットで「寝たきり」が続出中!

「即効性がある」とブームが続く糖質制限ダイエット。だが今、その安全性に警鐘が鳴らされ始めた。その時、体の中で何が起こるのか。手遅れになる前に知っておきたい、超人気ダイエットの真実。

体重と一緒に筋力も落ちる

「3年前に受けた人間ドックで『糖尿病予備軍』と診断されました。定年後は家にこもることが多くなって、体重も70kgから85kgまで増えた。階段の上り下りなど、ちょっと動くだけできついし、息もすぐに切れる。このままではまずいと思い、45歳の息子が『1ヵ月で4kgも痩せた』と喜んでいたダイエットを始めました」

こう語るのは渡辺吉孝さん(70歳・仮名)だ。取り組んだのは、今話題の「糖質制限ダイエット」。

書店には関連書籍がズラリと並び、メディアにも頻繁に取り上げられている。やり方はシンプルで、ご飯やパン、芋、果物などの炭水化物に含まれる糖質の摂取量を一日130g以下に抑えるというもの。炭水化物を極力減らせば、おかずはなんでも、好きなだけ食べていい。

もともとは糖尿病や重度の肥満患者に対する食事療法として考案されたものだが、いまや「手軽に痩せられるダイエット法」として、老若男女を問わず人気を集めている。人気の秘密は、糖質さえ制限していれば、あとは肉でもアルコールでも摂取OKという取り組みやすさと、目に見えて現れる効果にある。

炭水化物の糖分は体内で中性脂肪に変わり、人間のエネルギー源となる。炭水化物を絶つことで中性脂肪を減らして痩せる、いたって単純なメカニズムのダイエット法だ。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38359


専門家が警告 大ブームの「食事は炭水化物抜き」が一番危ない 糖質制限ダイエットで「寝たきり」が続出中!
2014年02月17日(月) 週刊現代


冒頭の渡辺さんも、ご飯や麺類などの主食をいっさい抜き、肉をメインとするおかずで腹を満たす食事を続けた。その結果、1年半で9kgのダイエットに成功したのだが、同時に大問題を抱え込んだ。渡辺さんが続ける。

「初めは調子が良かったんです。1ヵ月でお腹回りがスッキリしてきて、体重が5kg減りました。効果覿面だったことが嬉しくて、それから1年半、みっちり糖質制限をした結果、体重を85kgから76kgまで落とすことができました。

当然、体重が落ちれば身のこなしも軽くなるだろうと思っていました。ところが、次第に筋力が落ち、階段の上り下りが以前にまして苦しくなってしまったんです。そんなある日、庭の手入れをしていてトンと尻もちをついたら、それだけで尾てい骨が折れた。入院して検査をしたら、『骨密度が65%しかない。骨粗鬆症です。尾てい骨の圧迫骨折もそれが原因です』と診断されました」

3年前に人間ドックで測った骨密度は75%。ダイエットを経て、たった1年半で10%も落ちたことになる。

このまま長期入院すると寝たきりになるという主治医の判断で、渡辺さんは自宅療養に切り替えたが、いまだに足腰の筋力が戻らず、歩くことができないままだ。

今、このような糖質制限ダイエットによるトラブルが、あちこちで起き始めている。専門家の間でも、糖質制限ダイエットは危険だと警鐘を鳴らす声は大きくなる一方だ。

糖質制限は、なぜ危険なのか。糖尿病の世界的権威で、関西電力病院院長の清野裕医師が解説する。

「人間には一日170gの糖が必要とされています。そのうちの120~130gは脳で消費され、30gは全身に酸素などを運ぶ赤血球のエネルギー源として消費されます。糖質は、生命を維持するために欠かせない栄養素なのです。

糖質を制限してしまうと、代わりにタンパク質を構成しているアミノ酸を、肝臓が糖に作り変えるというシステムが働き始めます。タンパク質を糖に変えられるなら、肉を食べれば問題ないのではないかと思う方もいるでしょう。しかし、人体の維持に必要なエネルギーをタンパク質や脂質でまかなおうと思ったら、毎日大量の肉を食べなければなりません。数kgもの肉を毎日食べ続けることは現実的に不可能です。糖エネルギーが不足すると、それを補うために、体は自分の筋肉を分解してアミノ酸に変えていきます。結果、筋肉量がどんどん減っていってしまうのです」


認痴症まで一直線

渡辺さんの筋力が落ちた原因は、まさにこれだ。渡辺さんの場合は特に、3食とも主食を完全に抜くというハードな糖質制限を行っていたため、筋肉もどんどん失われていったのだ。なぜ、このような危険な食事制限がまかり通ってしまうのか。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38359?page=2


「実は糖質制限ダイエットには、はっきりした科学的根拠やガイドラインがないのです。だから、評判ばかりが独り歩きして、過剰なやり方が横行する。若い人や糖尿病患者が、医師の指導のもとで一定期間やるのはいいでしょう。しかし、65歳以上の高齢者は安易に手を出すべきではない。寝たきりになる危険性が非常に高いからです。実際、私の病院でも糖質制限で筋力が低下したと来院する高齢患者が増えています」(前出・清野医師)

糖質制限ダイエットが引き起こす問題は、筋肉量の低下だけではない。実は骨にも甚大な影響を及ぼす。

「渡辺さんのケースも、糖質制限が原因でしょう。

また、要注意なのは女性。骨粗鬆症は圧倒的に女性に多く、60歳代で2人に1人、70歳以上で10人に7人が悩んでいます。ダイエットは女性のほうが熱心だからでしょうか。糖質制限を始めて骨粗鬆症を加速させてしまったという中高年女性の患者が、すでに何人か駆け込んできています。筋力が低下したり、骨粗鬆症になってしまった高齢者は、ほんのちょっとの病気や怪我で入院すると、あっという間に寝たきりになってしまいます」(愛し野内科クリニック院長で糖尿病専門医の岡本卓医師)

忍び寄る「寝たきり」の恐怖—。自分の足で立つことができなくなった日から、一体どのような暮らしが始まるのだろうか。

一度失った体力を元に戻すのは容易ではない。多くの場合、みるみる足腰が衰え、家族やヘルパーの手を借りなければ日常生活が送れなくなる。食事、入浴など身の回りの世話はもちろん、いずれトイレも自力でできなくなってしまう。妻や子供におむつを取り替えてもらうのが、もっともつらいと明かす人も多い。

思うようにならない毎日にあなたは絶望し、もう誰とも話したくないと思い始める。そこまできたら、認知症までまっしぐら。やがて判断能力がなくなり、家族の顔も忘れ、孤独のうちに一生を終える—。

ダイエットが引き金となり、このような悲惨な終末を迎えることになってはたまったものではない。だが、これだけでは終わらない。糖質制限は、他にも寝たきりに繋がる病気を誘発すると言われている。

厚生労働省の国民生活基礎調査によると、65歳以上の高齢者が寝たきりになる直接の原因は、1位が脳卒中、2位が認知症、3位が衰弱・老衰で、4位が骨折となっている。

血液もドロドロになる

実は、寝たきりの原因1位の脳卒中も、糖質制限ダイエットと深い関わりがあるということが、最新の医療調査で明らかになった。実例を見てみよう。

荻原貞雄さん(69歳・仮名)は、現在、半身不随で療養型病院に入院している。そこに至った原因が糖質制限によるものだったのではないかと語るのは、荻原さんと長年の付き合いがあるかかりつけ医だ。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38359?page=3


「荻原さんは中肉中背で、特に肥満が気になるわけではありませんでした。一日5kmのジョギングが日課で、運動も十分やっていた。そのままの生活を続けていても健康に問題はなかったでしょう。

ところが'08年、ブームに乗って糖質制限ダイエットを始めたのです。荻原さんは半年で6kgも痩せ、かなり細い体つきになっていました。本人もその変化に非常に満足そうでした」

だが、ダイエット開始から4年目の夏、荻原さんは突然病魔に倒れた。脳卒中だった。

「頸動脈の血管エコー検査をしたところ、ひどい高脂血症が判明。血管の壁が1・8oの厚さになっている部分もあった。重度の動脈硬化が引き起こした脳卒中だったのです」

荻原さんの身に、一体何が起こったのか。かかりつけ医が続ける。

「一般的に、糖質制限をするとカロリーを補うために脂質やタンパク質を大量に摂るようになります。すると、血管に悪玉コレステロールが溜まっていく。その結果、血管が傷んだり老化が進んだりして、脳梗塞や心筋梗塞を起こす可能性がどんどん高まっていくんです。

特に肉類が大好物だった荻原さんにとって、炭水化物さえ抜けば、あとは何を飲み食いしてもいいという謳い文句は非常に魅力的だったのでしょう。トンカツや焼き肉、ステーキなど、がっつりした肉料理ばかり食べていたため、コレステロールが溜まりに溜まってしまったのです。

病院に担ぎ込まれた時点で半身は完全にマヒ。まさか気軽に始めたダイエットで半身マヒになるとは、思いもよらなかったでしょう。今となっては話すことも不自由で、後遺症を克服するメドは立っていません」

筋力低下、骨粗鬆症、動脈硬化が引き起こす脳卒中—さまざまな病気との関係が指摘される糖質制限。

「今、このダイエットを実践している人は幅広い年代に広がっています。今後さらに時間がたてば、間違いなく寝たきりになる人が続出すると予測されます」(都内病院・骨粗鬆症外来担当医)

見た目と健康、どっちが大事?

寝たきりどころか、最悪の場合、死に至ると警鐘を鳴らすのは、自身が糖質制限ダイエットを実践し、その結果危険な状態に陥った経験を持つ、Rサイエンスクリニック広尾院長の日比野佐和子医師(44歳)だ。

「ご飯からお菓子まで、炭水化物は一切とらず、その代わり好きなものを好きなだけ食べているうちに、瞬く間に15kg痩せました。『効果が目に見えて出る。だから、嬉しくてどんどん続けてしまう』—実はこれが糖質制限の怖いところなのですが、当時は私も、これほど楽なダイエットはないと思っていました。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38359?page=4


しかし、続けているうちに常に体がしんどく、眠気が抜けない状態が続くようになりました。そして36歳のある朝、目覚めると右半身がピクリとも動かなかったのです。救急車を呼ぼうと立ち上がろうとしても、右手と右足の感覚が一切ない。これは大変なことになってしまったと覚悟しましたが、幸い10分くらいで動けるようになり、自力で病院に行きました。MRIを撮った結果、微小な脳梗塞があることが分かりました。脳梗塞の前の段階、一過性脳虚血発作の症状でした。

今ならこのダイエットが腎臓や肝臓、血管など、さまざまな部位に障害を引き起こす可能性があると分かっていますが、当時は気づきませんでした。30代半ばだった私でさえ、そのような状態になったのですから、年齢が上がるほどリスクも上がる。高齢者であれば死に至ることも十分あり得るでしょう」

命の危険すら指摘され始めた糖質制限ダイエット。だが、「痩せる」という効果があることは否めない。「身体にやさしい糖質制限」という都合のいいダイエット法はないのか。食物学学術博士の佐藤秀美氏が解説する。

「高齢でも、体型がどうしても気になる、という人はたくさんいると思います。そういった人は、甘い菓子などの炭水化物の間食を辞めるだけで、大きな効果が得られるはずです。

高齢者にとって、タンパク質は何よりも重要で貴重な栄養素。糖質制限のやりすぎで、不足する糖を補うためにタンパク質を消費することは、絶対に避けるべきなのです」

筋肉だけでなく、臓器や皮膚や骨、血液に至るまで、人体のすべての細胞はタンパク質でできている。そして細胞は、1年後にはすべて新しい細胞に生まれ変わる。

「高齢者は消化吸収能力が落ちているため、男子高校生より体重1kgにつき必要な1日のタンパク質の量が多い。そうでないと、体が維持できないからです。そんな高齢者が糖質制限をすれば、内臓組織の原料となるタンパク質が不足し、体はどんどん老化します。だから原則的に、糖質を減らしてはいけない。やるとしても、おやつなどの間食を抜くだけにする。高齢になったら、糖質とタンパク質、両方のバランスをよく考えて食事をすることが望ましいのです。

大事なのは、ダイエットは何のためにするのか、ということ。見た目だけが少し良くなったとしても、肝心の健康を損なったのでは何の意味もありません。ぜひこのことを念頭に置き、自分の身を守っていただきたいと思います」(佐藤氏)

特に高齢世代は、ブームだからといって「糖質制限」に飛びつくと、寝たきりのリスクが劇的に高まることを忘れてはならない。

「週刊現代」2014年2月15日号より
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38359?page=5


2015-10
【炭水化物抜きダイエットの危険性!】糖質制限ダイエットを長期続けた結果は?

最近、炭水化物抜きダイエット(糖質制限ダイエット)を行ってる方が多いようですね。


専属トレーナーが付く高額のダイエットジムなどでも、糖質制限ダイエットを勧める所が多いようです。

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実は、炭水化物抜きダイエット(糖質制限ダイエット)にはかなりの危険性があるという事をご存じでしょうか?


炭水化物抜きダイエットの危険性について、お伝えさせて頂きます。


炭水化物抜きダイエットの口コミ!炭水化物を抜けば痩せる?


炭水化物抜きダイエットがとっても流行してますね。


炭水化物抜きダイエットは、簡単にできる他、炭水化物以外のものは食べていいとされているため、空腹感がそこまでないのも実行しやすいポイントです。


結論から言うと、炭水化物を抜けば絶対に痩せます。


炭水化物を抜くと、体に蓄積されている脂肪がエネルギーとして燃焼される事になります。


生命を維持するのには、エネルギーが必要ですよね?


炭水化物を減らす事は、体内の血糖値の上昇を抑えることができる事に注目して糖尿病の方のために提案されたのが、炭水化物抜きダイエットの始まりでした。


確かに、血糖値の上昇は炭水化物を摂取しない事によって抑えられますが、デメリットも多々あるのです。


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炭水化物抜きダイエット!炭水化物を摂らないデメリットとは?


炭水化物を摂らない事により


•痩せる事ができる
•インシュリンの上昇を抑えることができる


これらのメリットはあります。


ですが、デメリットも存在しています。


炭水化物を摂らない事のデメリットは、


•脳に栄養が回らなくなるため、集中力がなくなる
•体内のたんぱく質が分解される事により、疲れやすくなる
•肝臓に蓄えられている糖質が分解される事になるため、肝臓の機能が低下する


これらのデメリットが挙げられます。


また、最悪の場合は、体内のPHのバランスが崩れることにより、体が酸性に傾いてしまう事になり、昏睡状態に陥る場合も出てきます。


長期に渡り炭水化物抜きダイエットを行った結果は!?


長期に渡り炭水化物抜きダイエットを行うと、血液がドロドロになるという事も起こってきます。


体内のバランスが保てなくなってくるためです。


血液がドロドロになると、


•心筋梗塞
•脳卒中
•動脈硬化


などを起こしやすくします。


炭水化物を減らす事で、糖質以外の栄養素を多く摂ってしまう方と言うのは注意が必要でしょう。


炭水化物は、糖質と食物繊維で出来ています。


通常の場合は、一日のカロリーのうちの50パーセントは炭水化物が必要なのです。


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炭水化物抜きダイエットはリバウンドしないの?


炭水化物抜きダイエットは、炭水化物をまた食べ始めればリバウンドしてしまう事で知られています。


外食などが続くと、体重が戻ってしまったという方なども多いのではないでしょうか?


炭水化物を一か月間抜き、8キロ痩せた友人が私の周りにも何人かいますが、やはり取引先との食事などで食べてしまうと、すぐにリバウンドしてしまうそうです。


殆どの方がそう言われてたので、おそらくみんなそうなのではないでしょうか?


極度な炭水化物抜きダイエットを行い、後々体に影響が出てしまったという方も多くいらっしゃいます。


体が言うことをきかなくなってしまい、歩くのも大変な状態になってしまった方までいるようです。


そうなってからでは遅いですよね?


もちろん、痩せるのも重要な事ですが、極端なダイエットほど体に悪いものは無いという事です。


炭水化物を抜くと体臭が臭くなるって本当?


炭水化物を抜く事で、体臭や口臭がきつくなる事も知られています。


炭水化物を抜くと、体は脂肪を分解する事でエネルギーをえます。


その時に、ケトン臭というものが発生します。


ケトン臭こそが、体臭や口臭の原因に繋がるのです。


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上手に炭水化物と付き合ってダイエットする方法


それでは、上手に炭水化物と付き合ってダイエットする方法をご紹介します。


炭水化物抜きダイエットを行うのではなく、炭水化物を減らすダイエットがここ最近注目されています。


糖尿病の食事でもそうですが、炭水化物を減らして塩分も減らす食事が提案されています。


白米の代わりに、ビタミンBと食物繊維が豊富な玄米に変えたりするだけでも、全然違ってきます。


また、炭水化物を摂取する量を減らすなど、工夫をしていく事でダイエットにも繋がります。


炭水化物を摂取する事で、体のバランスがとられているという事を忘れてはならないでしょう。


夜だけ炭水化物抜きダイエットならOK?


夜だけ炭水化物抜きダイエットをしてみようかな?という方もいらっしゃるかもしれません。


夜だけ炭水化物抜きダイエットをするのは、体にも負担がかかりません推奨されるダイエット法でしょう。


朝、お昼にきちんと食べて夜は軽く済ますことで、より一層ダイエット効果も上がるはずです。


最初にサラダなどの野菜を食べて、その後メインディッシュを食べることで吸収を抑えることもできるので、試してみてはいかがでしょうか?


炭水化物抜きダイエットをされてる方に、「炭水化物抜きダイエット」を長期続けるのは危険である事を知って頂ければと思います。
http://www.idobata.link/entry/%E7%82%AD%E6%B0%B4%E5%8C%96%E7%89%A9%E6%8A%9C%E3%81%8D%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%92%E9%95%B7%E6%9C%9F%E7%B6%9A%E3%81%91%E3%81%9F%E7%B5%90%E6%9E%9C%E3%81%AE%E5%8D%B1%E9%99%BA%E6%80%A7

2015年12月3日
糖質制限で糖尿病が増える?
女性4,502人のデータを解析


食べるものに糖質を少なくする低炭水化物食は、血糖値を下げるかもしれないと言われています。しかし、その作用は結果として、糖尿病の発生を減らすことに結び付くのでしょうか。食習慣の聞き取り調査をもとにした研究が行われました。


◆妊娠糖尿病を経験した女性が対象

この研究は、1991年から2011年にかけて行われた追跡調査のデータのうちで、妊娠糖尿病と診断された女性を対象として、その後2型糖尿病が発生したかどうかを調べました。

2型糖尿病は生活習慣を主な原因とするタイプの糖尿病です。妊娠糖尿病は、妊娠によって血糖値が高くなった状態で、2型糖尿病の基準を満たさない場合もあり、出産後には正常に戻ることが多いとされます。

妊娠糖尿病の経験がある女性4,502人が対象となり、質問票で聞き取られた食事の内容と、その後の2型糖尿病発症の関連について、統計解析が行われました。

◆肉が多い低炭水化物食で糖尿病が増える?

次の結果が得られました。


2型糖尿病の多変量調整ハザード比は、スコアが最も低い五分位群と最も高い五分位群の比較で、LCDの総スコアについて1.36(1.04-1.78、Ptrend=0.003)、動物LCDスコアについて1.40(1.06-1.84、Ptrend=0.004)、植物LCDスコアについて1.19(0.91-1.55、Ptrend=0.50)だった。

食事内容が低炭水化物食のパターンに当てはまる度合いが高かった人は、2型糖尿病の発症が多くなっていました。

研究班は「妊娠糖尿病の病歴がある女性のうちでは、低炭水化物の食事パターンは、特に動物由来の食品からのタンパク質と脂肪の摂取量が多いときは、2型糖尿病のリスクがより高いことと関連する[...]」と述べています。

低炭水化物食が健康のために勧められるかどうかは、まだ検証の過程にあります。この研究のほかに、良い影響を報告した研究もありますが、安易に受け取るのではなく、さまざまな角度の情報をあわせて読み解く必要があるのかもしれません。


◆参照文献


Low-Carbohydrate-Diet Scores and Long-term Risk of Type 2 Diabetes Among Women With a History of Gestational Diabetes: A Prospective Cohort Study.

Diabetes Care. 2015 Nov 17 [Epub ahead of print]

[PMID: 26577416 ]
https://medley.life/news/item/56583782e10ef3050230980a


2016年02月22日(月) 週刊現代
やっぱり危ない!?
「糖質制限ダイエット」第一人者が急死した


糖質制限ダイエットについて京都大学大学院の森谷敏夫人間・環境学研究科教授はこう警鐘を鳴らす。

「糖質は摂らないほうが良いと言う医者がいますが、これは大きな間違い。そもそも医学部には栄養学を学ぶ機会がないので、食生活に関する知識が不足している医者が多いんです。ラットの実験では糖質を摂らなくても問題ない事が証明されているので、多くの医者は人間の体にも当てはまると言うのですが、それは無理がある。ラットと人間では脳の大きさが全然違うんですから。

言っておきたいのは、脳を動かすエネルギーは100%、『糖』だということです。炭水化物を食べずに、脳を正常に保つためには、一日に大量のたんぱく質や脂質を摂らなければなりません。数kgもの肉を食べ続けることは現実的じゃない」

とはいえ、痩せれば血糖値も下がり、健康になるのではないか。

「痩せたのは脂肪が落ちたからではなく、体内の水分が無くなっただけなんです。糖エネルギーが不足すると、それを補うために、筋肉を分解してアミノ酸に変えて脳に送ります。その時に水分を使用するので、体重が落ちるんです。でも脂肪は減っていない。

糖質制限ダイエットをしている人は、慢性的な眠気を抱えており、すぐ眠ってしまうのが特徴です。これは脳が極力エネルギーを使わないように指示を出すためなんです。動かないのが一番エネルギーを使いませんからね。

一方で筋肉量はどんどん落ちるので、骨がスカスカになり骨粗しょう症になる危険性もある」(森谷氏)

さらに愛し野内科クリニック院長で、糖尿病を専門に診ている岡本卓医師は、「糖質制限ダイエットは死を招く恐れまである」と忠告する。

「'06年に『ランセット』『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』という世界の二大医学誌に、糖質制限ダイエットを厳格に実行すると、体内に老廃物が溜まり、体が酸化し非常に危険な状態に陥るケースが報告されました。

スウェーデンの医師は、たんぱく質ばかりを摂ることで、悪玉コレステロールが溜まり、動脈硬化を招き、心筋梗塞や脳梗塞が増えたという結果を発表しています。

短期的にみれば体重も減るからいい数値が出る可能性がありますが、一年以上の長期にわたって実行する場合は、悪影響が出る可能性が高い」

実際に体の不調が表れた医師もいる。医療法人再生未来Rサイエンスクリニック広尾院長の日比野佐和子医師だ。

「私が糖質ダイエットをしたのは36歳の時でした。あっという間に15kgも痩せたので喜んでいたのですが、しだいに頭がぼーっとする状態が続くようになりました。

そしてある朝、目覚めると右半身が麻痺してまったく動かなくなったのです。しばらくしてなんとか動けるようになったので、病院に行きMRIを撮った結果、脳梗塞の一歩手前の一過性脳虚血発作を発症していることが分かりました」

検査の結果、たんぱく質や油分を摂りすぎることで、脂肪飽和になり、一時的に脳の微小血管が詰まったことが原因だと判明した。

「炭水化物以外なら、なんでも好きなだけ食べていいという言葉に踊らされるのは危険です。大切なのは糖質制限のやり方なんです。たとえばサラダから食べて、最後にご飯を食べるように、食べる順番を変えるだけで食後の血糖値の上昇を抑えることができる。

日本で認識されている糖質制限ダイエットは、とにかくご飯を含む炭水化物を一切食べないという間違った認識が独り歩きしている気がします」(日比野氏)

「特に高齢者の場合は、太っているからといって無理に痩せる必要はない」と語るのは、食物学学術博士の佐藤秀美氏だ。

「高齢者のほうが、消化吸収能力が落ちているため、若い人より内臓組織の原料となるたんぱく質を多く摂る必要があるのです。ですから炭水化物を摂らず、たんぱく質を糖質に変えていては、本来摂取されるべきたんぱく質が吸収されず、他の臓器に負担が出てくる。

それでも健康のために痩せる必要がある人は、いきなり糖質をまったく摂らないようにするのではなく、お菓子や甘い物などの間食を減らせばいいのです。数値に惑わされず、何のためにダイエットするのかをもう一度、考えてください。痩せることより、長生きすることのほうが重要なのです」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/47984

炭水化物を食べたほうがやせる!制限は人体に危険で太りやすく、常に眠気で脳機能低下
2016.06.18 構成=編集部 Business Journal

 糖質や炭水化物を制限した食事でダイエットすることが広く定着しつつあるが、その「常識」に正面から異議を唱える学者が話題となっている。京都大学名誉教授で、正しい食生活と体づくりを提唱しつつ、自らも実践して65歳となった今でも体脂肪9.8%を維持している、森谷敏夫氏だ。

 森谷氏は4月、


結局、炭水化物を食べればしっかりやせる! – 2016/4/20 森谷 敏夫 (著)
https://www.amazon.co.jp/%E7%B5%90%E5%B1%80%E3%80%81%E7%82%AD%E6%B0%B4%E5%8C%96%E7%89%A9%E3%82%92%E9%A3%9F%E3%81%B9%E3%82%8C%E3%81%B0%E3%81%97%E3%81%A3%E3%81%8B%E3%82%8A%E3%82%84%E3%81%9B%E3%82%8B-%E6%A3%AE%E8%B0%B7-%E6%95%8F%E5%A4%AB/dp/4537213809


を上梓し、賛否両論含め話題が沸騰している。昨年7月には『世界一受けたい授業』(日本テレビ)に出演し、同氏が考案した炭水化物を摂取してやせる「京大式ダイエット」を紹介し、大きな反響を呼んだ。

 森谷氏は、「炭水化物を取らなければやせるという考え方は、まったくの間違いで健康にも有害」と指摘する。

「炭水化物は、脂質の半分しかカロリーがありません。むしろごはんは腹持ちが良く、炭水化物のほかに、たんぱく質やビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素を含み、決して太りやすい食べ物ではありません」(森谷氏)

 では、なぜ炭水化物は「ダイエットの敵」のように扱われるのか。

「ただし、消費されなかった炭水化物の余剰分は、グリコーゲン(糖質のエネルギー)として体内に取り込まれ、肝臓や筋肉に保管されます。このグリコーゲンは、その質量の3〜4倍の水と結合して蓄えられるという性質を持っています。そのため、ごはんを食べすぎると、余剰分の量の3〜4倍体重は増えることになります。反対に、ごはんを減らせば、ほかの食事を減らした場合よりも体重が3〜4倍早く落ちる計算になります。

 これが、「ごはんを減らせばやせられる」という誤ったダイエット神話につながったと考えられます。しかし、この場合に減ったのは体脂肪ではなく、ほとんどが水分です。そのため、ごはんを減らした食生活を続けても、やがて体重の減りは鈍化し、食事内容によっては簡単にリバウンドします」(同)
炭水化物制限で減るのは体内に蓄積した水分だけ

 つまり、炭水化物を減らしても体脂肪が落ちるのではなく、グリコーゲンと共に蓄積される水分だというのだ。

「リバウンドしやすいというだけではなく、脳の唯一のエネルギー源となる糖が不足することで、脳は体の活動を低下させようとします。具体的には、眠気を催し、極力体を動かさないようにするのです」(同)

 眠気に襲われやすく仕事に集中できない、電車内では常に寝ている、体を動かすのが億劫だといった症状がある人は、もしかしたら炭水化物不足が原因かもしれない。
「単品の食品を取り続けたり、炭水化物など特定の栄養素の摂取を制限する食事は正しいダイエットではありません。これらは体重を落とすことのみに焦点を当てた方法で、体脂肪を落とせず、健康を害する可能性の高いものです」(同)

 やはりバランスの取れた食事と、適度な運動が大切ということだ。森谷氏は、正しい食事を前提とした上で、「炭水化物を正しく取ることでやせられる」と主張する。
「たとえば、お酒を飲んだ後などに、シメとしてラーメンやうどん、お茶漬けなどの炭水化物が欲しくなることがあります。これは、食事中に糖分が不足していたため、満腹感を得られていなかったことが原因です。糖分を取っていれば、脳は満腹感を得られます」(同)

 つまり、食事の際には、まずごはんを食べることで、その後に飲み食いする量を抑えられるというのだ。腹を膨らませるのではなく、脳に満腹感を与える。それが食べ過ぎを防ぐことにつながる。

 主食である炭水化物を我慢して懸命にダイエットに励んでいる方も多いようだが、それで体を壊しては意味がない。正しく炭水化物を摂取して、健康的にやせるこの理論、試してみてはいかがだろうか。
http://biz-journal.jp/2016/06/post_15530.html

糖尿病がどんどん悪くなる糖質制限
http://ojyokoita.blog.fc2.com/blog-entry-525.html

ちょっと心配になって来ましたね。マジで。

「誰も治らない」どころか、どんどん悪くなっているんですよ、糖質制限者の糖尿病が。

糖尿病というのは罹病期間が長くなれば長くなるほど悪化するので当然と言えば当然なんですが、こうまで私の予想が的中すると、ちょっと気の毒になってしまって、あまりコケにできなくなるので困りますね(笑)

この前、何気にドクターもやし教祖(江部康二)のブログを見ていたら、教祖は空腹時血糖値が120mg〜125mgぐらいの時もあり、暁現象も若干あると書いてありました。

恐らくこれは、順調にβ細胞が委縮しています。
つまり、その結果、基礎インスリンまでもが低下傾向にあるのです。


β細胞が機能不全を起こして委縮して行ったり、あるいはβ細胞が脱分化してα細胞に変異したりすると、相対的にα細胞が大きくなります。

そうすると、グルカゴンの分泌が亢進し、糖新生が亢進します。

糖新生が亢進して肝臓が糖を放出しても、β細胞は委縮してしまっていますからインスリンの分泌が追いつきません。

その結果、空腹時あるいは早朝空腹時においても血糖値が高くなってしまうのです。
(つまり、糖新生が制御できない。)
(糖尿病初期における空腹時高血糖は別の理由が多いのですが、それは今回省略。)

ここまで来ると、まず治らないです。

こうならないために、糖尿病初期の処置が最も重要なのです。

「β細胞の機能不全」と言っても、きょう始まって明日すべてが壊れるという訳ではありません。
長い月日、あるいは年月をかけジワリジワリと進んで行きます。
かと言って、放って置けば決して止まらず進行して行きます。

糖質制限の最も愚かな点は、目先の血糖値が下がって喜んでいるうちにβ細胞の機能障害は進行して行くところです。

気が付いた時には、もう遅いのです。


インスリン分泌不全は何故起こるのか?
http://ojyokoita.blog.fc2.com/blog-entry-493.html

β細胞の真実
http://ojyokoita.blog.fc2.com/blog-entry-476.html

糖質制限を数年間続けてラーメンを食べたら血糖値爆発
http://ojyokoita.blog.fc2.com/blog-entry-469.html

β細胞の機能回復は12週間で可能と判明!
http://ojyokoita.blog.fc2.com/blog-entry-487.html


恐らく今回の話が一番実感できるのは、糖質制限をやめ、私のブログを読んで糖尿病が治った方々ではないでしょうか?

いずれにせよ、糖質制限をやられている方々も、まだまだ元気で頑張ってもらわないと、私のブログネタがなくなってしまうので、お互い切磋琢磨して頑張りましょう!

と言っても、頑張り様がないとは思うんだけど(笑)


コメント


いつもお世話になります。
この記事を読んで本当に糖質制限をやめて良かったと思いました。

確かに糖質制限時代は食パン1枚食べても180をこえてた血糖値も筋トレ始めて1年と4ヶ月
今では楽勝で食べれるようになりました。

病院の先生はもう治る事はないと言いますがひそかに絶対に治してやると言う気持ちで筋トレ頑張っています。
2015/11/12 (Thu) 16:18 | モビリオ #- | URL | 編集


あのまま糖質制限をしていたら

こちらのブログを見つけて、糖質制限を止めて筋トレダイエットにより2型糖尿病を完治させた、山彦秋田55才です。

あのまま、糖質制限をしながらインスリン注射と飲み薬を継続していたら、今頃はどうなっていただろうと想像すると、ゾッとします。

確かに、筋トレダイエットはキツいし辛い部分も有りますが、1回30分くらいを週3回くらいならば、やる気が有れば誰でも可能かと思います。

死ぬまで、自分の努力はゼロで薬に頼ったり糖質制限食を続けるのは、本人の勝手だし自由選択ですが、とてももったいないと感じます。

筋トレダイエットで2型糖尿病を完治させると、当然な事ながら、以前のように暴飲暴食はしなくなります。
たまには御馳走を頂くありがたみを覚えるようになり、食欲もコントロール出来るようになります。

2型糖尿病は完治出来るのだから、手遅れにならないうちに頑張って欲しいです。
2015/11/12 (Thu) 17:33 | 山彦秋田 #- | URL | 編集


私は前回8月の時の空腹時血糖値が120程あったのですがヘモグロビン A1cが5.7だったので医師からは問題無いと言われたのですが、私的には以前より空腹時の血糖値が高くなっている(以前は110位だった)ので医師に空腹時血糖値が以前より高いけど大丈夫なのですか?と聞いたのですが大丈夫だと言われました、本当に大丈夫なのですかね?

最近では過去2ヶ月の血糖値の状態を表すヘモグロビンA1cの数値が良しでも食後血糖値が高いと動脈硬化を促進させるとあるので心配なのですが・・・
2015/11/12 (Thu) 20:29 | ジュリエッタ #- | URL | 編集


糖尿病の「完治」については、国際的な公式定義は残念ながらまだないと思います。米国内でおおむね同意された概念はありますが(欧州も大体これに即しています)。
--> http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2768219/

この論文については、日本語のわかりやすい解説があります。
--> http://good-looking.at.webry.info/201509/article_2.html

ただ、完治という言葉を医者が糖尿病に使いたがらない理由は、生活習慣病という性質上の問題と、治療法として確立されたものが少ないという2点よりも、むしろ再発率(relapse)の高さでしょう。 

あいにく既存の研究では、外科手術を施した患者の追跡調査しかないようなので(これとか--> http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23161525)この場合の再発率は、自助努力(生活習慣の改善)で寛解できた患者には当てはまらないと思われます。

食事管理+強度の運動で糖尿病が寛解された例は、世界各地の医療機関レベルで結構報告されてるんですけどね。2型糖尿病の患者数の多さに比べると、自力で治した人の症例数はまだまだ少ないんでしょう。

王城メソッド実践者の方々には本当に頭が下がります。どうか無理をされない範囲で、引き続き頑張って下さい。
2015/11/13 (Fri) 06:45 | Jo #- | URL | 編集


教祖様(江部康二)の予言

こんにちは、いつも楽しくブログを拝見させて頂いております。
昨日の教祖様(江部康二)のブログ記事がすごいです。

5年前に糖質制限を始めて心筋梗塞で倒れた方の話なんですが、かなり大食いな方のようです。

情報が少ないので断言は出来ないんですが、推測すると過食気味の酒飲みの方で、脂質異常症、高尿酸、肥満、高血圧もあると思われるんですが、それが原因で動脈硬化を引き起こしてるとおもうんですよね。

しかし教祖様はそこには一切触れずに過去の糖質過剰の所為にするばかりですwほんと怖いですw
にしても糖毒カルトにはまるニューメラシーに欠ける人も大概ですね。
2015/11/13 (Fri) 10:53 | ロンロン #- | URL | 編集


Re: タイトルなし

モビリオ さん、こんちは。

大丈夫です。
体型の変化とともに必ず良くなります。

というか、糖尿病が改善して行くから体型が変化するんですが。
2015/11/13 (Fri) 20:29 | 王城 恋太 #- | URL | 編集


Re: あのまま糖質制限をしていたら

山彦秋田 さん、こんちは。

本当にその通りですね。
手遅れになってから相談されても、私も困りますしね(笑)

私も糖尿発症前は週7日暴飲暴食をしていましたが、今では週1か2ぐらいですからね。
おかげで本当にお金を使わなくなったので助かります(笑)
2015/11/13 (Fri) 20:46 | 王城 恋太 #- | URL | 編集


Re: タイトルなし

ジュリエッタさん、こんちは。

その数値では、お医者さんが言う様に動脈硬化を心配するほどではないんじゃないですか?
ガンガントレーニングすれば抑えられるレベルだと思います。

そんなこと言い出せば、モヤシ教祖(江部康二)なんか+油漬けですから明日にでも死んでもおかしくないですよ。
2015/11/13 (Fri) 20:59 | 王城 恋太 #- | URL | 編集


Re: タイトルなし

Joさん、こんちは。

>王城メソッド実践者の方々には本当に頭が下がります。どうか無理をされない範囲で、引き続き頑張って下さい。

糖尿病のグータラを甘やかしては駄目です(笑)

たったの週3回の筋トレですよ。
しかもインターバルで休んでる時間がありますから、正味1回30〜40分ぐらいのものです。

こんなものがハードと抜かす奴は、本当のハードトレーニングというものを私が教えて上げますから、竹刀持参で直接指導に来て欲しいものです(笑)

何故完治できないか?、あるいは何故再発するのか?というのは、理由がハッキリしています。

グータラだから(笑)
2015/11/13 (Fri) 21:12 | 王城 恋太 #- | URL | 編集


Re: 教祖様の予言

ロンロン さん、こんちは。

凄いですね。
その内、先祖のせいにされそうですね(笑)

4億8千万歩譲って、過去悪かったとしても、糖質制限では何ら改善されないことがハッキリしましたね(笑)
2015/11/13 (Fri) 21:35 | 王城 恋太 #- | URL | 編集

瘦せ型糖尿病予備軍です。
食事は、婦人科的異常からメトフォルミン内服しつつ、栄養指導に準じて摂取しています。炭水化物適度に、脂質は控えめにって感じです。

よくネットで寿司2つで爆上げとか目にする方の食生活みると、ほぼ糖質とっていない方なんですよね。
ラードいりコーヒーとかバター丸かじりとか気持ち悪くて無理です。。
今はバランス良くたべ、A1cは5.2くらいでいますが、完治させたいので、筋トレをしてみたいと思います。
瘦せ型だから治りにくいカモですが、諦めません。

参考にさせていただきます!
2015/11/14 (Sat) 08:29 | ゆん。 #OumQaaPg | URL | 編集

暴食しなくなるのは同化できて糖が足りてくるからですか?
インスリン抵抗性が増してると暴食する?
運動すると良く食べる気がしますが・・

糖質制限もそうですけど、プロテインとか飲んでて尿素窒素とか異常に増えたりしないんでしょうか?

A1cといえば今の特定保健指導レベルの基準値はHbA1c:5.2% 以上 と厳しいですよね。
私は糖尿病ではないですが、A1cは5.3程、これだとひっかかります。
これを下げるのもやっぱり筋肉?
2015/11/14 (Sat) 14:15 | ky #mQop/nM. | URL | 編集


特定保健指導レベルのHbA1c5.2%以上というのはJDS値ですね。現在はNGSP値ですから5.6%以上になります。
2015/11/14 (Sat) 16:42 | こぶ平 #- | URL | 編集


こぶへいさん、こんにちは。
ありがとうございました。

教祖の古い過去記事みてたみたいです。
普通は6.2でも優なのに、保健指導、変わらず厳しいですね。

HbA1cを下げるのには抗酸化食品も必要なんじゃないかな、と思うんですけどね。
2015/11/14 (Sat) 18:27 | ky #mQop/nM. | URL | 編集


確かに厳しいですね。

割り込み失礼します、愚痴です。特定健康指導値は確かに厳しいですね。
小生もずっと5.8で指導受けてます。先日、職場での健康指導受診があり半年後の目標設定を看護婦に申告しなければならなかったのですが、小生はベンチプレス、フルスクワット、デッドリフトが100キロを挙げられるようになると申告しておきました。看護婦さんから「いやそう言うことじゃなくてですねー」と言われたのですか、小生は励みます(精進)。
2015/11/14 (Sat) 20:29 | 越後の健康豚 #- | URL | 編集


Re: タイトルなし

ゆん。さん、こんちは。

すし2個で血糖値爆発というのは、どこに出しても恥ずかしくない糖尿病、と言うか、かなり重症です。
糖毒系の人達は、それで改善できてると思っているので、ある面幸せです(笑)
それは改善ではなくて、悪化しているのです。

ま、しかし、逆に言えば、悪化しているのに幸せになれる糖質制限というのは、その点においては素晴らしいと思います。

ただ、心底馬鹿じゃないと途中で気付いちゃうんですよね(笑)
2015/11/15 (Sun) 23:47 | 王城 恋太 #- | URL | 編集


Re: タイトルなし

暴食しなくなるのは、どのぐらい食うとどうなるか?というのが、ある程度解って来るからじゃないですかね。
2015/11/16 (Mon) 00:07 | 王城 恋太 #- | URL | 編集
http://ojyokoita.blog.fc2.com/blog-entry-525.html

糖質制限を数年間続けてラーメンを食べたら血糖値爆発

という方からご報告頂きました。
http://ojyokoita.blog.fc2.com/blog-entry-469.html


『恥ずかしながら、元ドクターモヤシ教祖(江部康二)の信者でして数年間、糖質制限を続けていました。

2011年ごろですが、糖尿病には投与できない、あるいは高血糖をきたし糖尿病を誘発するという噂のある精神薬を飲んでいまして、たまたまラーメンいっぱい食べて3時間後ぐらいの血糖値が150でした。

普段から糖質制限してβ細胞は休みまくっているはずなのに、なんでや?と思い、教祖(江部康二)の元にいきました。HBA1Cは当然正常でしたが、ラーメン食ったら境界型とよくわからないことを言われました。

その後、なんとかその薬を飲まないようにセルフコントロールし、ダイエット目的で、高強度筋トレを始めて数カ月たったころ、王城先生のブログを見つけた次第です。

バーベルのビッグ3と懸垂のみ。各種目2〜3セット。
デッドかスクワットやると猛烈に疲れるので、オールアウトまでなかなか追い込めませんが、デッドは床からマックス130kgまでいきました。
ベンチは恥ずかしくてかけません。

で、筋トレ初めて1年半。糖質80g摂って1時間半後の血液検査で、血糖値105でした。(後略)』


おめでとうございます。
完治と言っても十分なレベルではないでしょうか。

あの高名なドクターもやし教祖(江部康二)に直接会われたというのは凄いですね。
あの方、写真で見るとポケットモンキーみたいで可愛らしいんですが、実物もやっぱりそんな感じなんですか?(笑)

「糖質制限でβ細胞を休ませる」というカルトの嘘八百に騙される人は多いですね。

本当に疲弊してるだけなら、人間の身体というのは1週間も休ませれば回復します。
実際には疲弊してるのではなく、機能障害が進行して行った結果ですからまずはこれを止めないことには「β細胞の回復」など夢のまた夢です。

それを証拠に、モヤシ教祖は十数年も休ませているのにいっこうに回復しませんし、このブログにコメントやメールを頂いた糖毒真理教脱会信者の方々は、ことごとく糖質制限で耐糖能が悪化しています。

β細胞の機能障害にせよ、インスリン抵抗性にせよ、「炎症」が深く関与しています。

そしてこの「炎症」は、「脂肪」によってもたらされます。

例えば「インスリン抵抗性」というのは、別の言い方をすれば「低レベルの全身性炎症で炎症性サイトカインの産生が増加している状態」と言い換えることができます。

だから病院では「痩せろ」と言われますし、「痩せろ」というのは「脂肪を減らせ」という意味です。

通常我々の身体は健康体であれば、食後には体内の遊離脂肪酸濃度は減ります。
インスリンが分泌され、中性脂肪になり、脂肪細胞が吸収するからです。

ところが、糖尿病になってポンコツになると、インスリンの分泌が低下したり、インスリンの作用が効きにくくなるので、逆に増えてしまいます。
こんな時に、高脂肪食を摂取すると、全身が脂まみれになります。

行き場のない脂肪は、各地で異所性脂肪や内臓脂肪を形成したり、炎症の原因となります。

「炎症」と言うと、我々は「バイ菌が侵入して炎症を起こす」みたいなことを想像しますが、β細胞の機能障害やインスリン抵抗性というのは、病原体が関与しない環境で生じる無菌性炎症という炎症反応で、痛風や動脈硬化などにおいてもこれが生じます。

この炎症は、インフラマソームという免疫経路を介して引き起こされます。
インフラマソームというのは、細胞内に異物が侵入した時にできるタンパク質の複合体で、これをシグナルとして炎症が活性化します。

脂肪、とりわけ飽和脂肪酸であるパルミチン酸は、このインフラマソームを活性化してしまい、インターロイキン1βという炎症性サイトカインを産生し、これを介しAMPKの不活化、ミトコンドリアの活性酸素種の産生亢進、インスリンシグナル伝達の障害を惹起し、結果的に耐糖能とインスリン感受性を障害してしまうという訳です。

以上のことから、デブ糖尿病における食事療法で一番重要なことは何か?と言うと、実は「アンダーカロリーの状態を常に守る」ということなのです。

脂肪の話してたのにカロリーなの?と、思われるかもしれませんが、デブの場合はカロリーなのです。

何故かと言うと、アンダーカロリーの状態でいさえすれば、少々脂肪を多く摂取してもエネルギーとして消費されるからです。

私が治療中の3か月間はカロリー制限を徹底していたのは、こういう理由からです。

但し、問題はあります。

カロリー収支の拮抗点など大まかには解っても厳密には解らないし、摂取したカロリーというのも同様です。
アンダーカロリーのつもりが実はオーバーカロリーだったということもあり得ます。

加えて、体重が減って行けば確実にカロリー収支の拮抗点は下がって行くので、厳密に言えばそれも考慮しなければ正確には解りません。

そこで食事療法の第2の鉄則があるのです。
それは、「脂肪摂取量を極力減らす」ということです。

そうしておけば、仮に知らず知らずの内にオーバーカロリーになったとしても、身体が脂まみれになることはありませんし、体脂肪など大して増えないからです。
(炭水化物を多く摂りオーバーカロリーなれば、グリコーゲンの貯蔵が増えるので体重は増えるが、それ自体で体脂肪は増えない。詳しくは、

糖が脂肪に変わるという話を世界一解り易く解説する
http://ojyokoita.blog.fc2.com/blog-entry-459.html

をご参照)

私が常々、「デブは自前でいくらでも脂肪があるので、必須脂肪酸以外の脂肪など摂る必要がない」と言っているのは、こういうことです。

必須脂肪酸の必要量など、1日わずか数g程度ですから、デブはほとんど脂肪など摂る必要がないのです。

こうして食事療法を突き詰めて行くと、結局はADA(全米糖尿病学会)や日本糖尿病学会が推奨する食事療法と似たようなものになります(笑)

ちなみにADAが推奨する飽和脂肪酸摂取量は、総摂取カロリーの7%〜10%未満です。

但し、糖尿病治療というのは、食事と運動はセットなのです。
どちらが欠けても効果は半減します。
場合によっては、効果が現れないこともあります。

そもそもキミら糖尿病なんだから、炭水化物食えば血糖値爆発するでしょう?(笑)


参考文献:
Fatty acid–induced NLRP3-ASC inflammasome activation interferes with insulin signaling
http://ojyokoita.blog.fc2.com/blog-entry-469.html

糖質・炭水化物を食べないのは危険!
肥満で悩んだら「栄養バランスの黄金比率」を重視!
2016.05.22 文=森真理/武庫川女子大学国際健康開発研究所講師、管理栄養士 Business Journal


 糖質制限や抗糖化など、最近、さまざまなダイエット法が健康に良いと注目を浴びていますが、本当のところはどうなのでしょうか。


 糖質は糖尿病の原因とされ、なるべく血糖値を上昇させない、糖質を制限するという食べ方が注目されています。その昔は、血糖値を上げないためにインスリンが十分に出せることが良いと考えられていましたが、今はインスリンを多く出し過ぎるのも身体にとってはリスクになるので、なるべく血糖値を低く保てるように、糖質を制限してしまったほうが良いと思われています。それが糖質制限ダイエットの基本的な考え方になっています。


 そして、抗糖化というのは糖が血中に長く存在することでタンパク質と結合し、その最終糖化産物が老化を促進してしまうことから、GI値(グリセミック・インデックス)の高い白米ごはんや、白パンなどの糖質の多い食品を避け、GI値の低い食品が推奨されています。


 では、この糖質や炭水化物は、身体にとって必要ない物なのでしょうか。


 それは明らかに違います。炭水化物、脂質、タンパク質は生きていく上で必要なエネルギーになることから、3大栄養素といわれていますし、それぞれに特徴があり、今の栄養学では、これらをバランス良く摂取することが重要とされています。


■「糖質・炭水化物=悪者」となった背景


 それでは、なぜ糖質や炭水化物がここまで悪者になってしまったのでしょうか。


 基本的に食べ物のなかった時代には、肥満者は存在しませんでした。エネルギーは使った分だけ食べるような食習慣だったと想像できます。そして、少しずつ飽食の時代となり、肥満が裕福の象徴だった時期もありましたが、逆に健康リスクにつながるという数多くの報告から、肥満が良くないという認識が定着しています。


 そして、肥満の原因はカロリーの摂り過ぎであるため、体重を減らすため1グラム当たり9キロカロリーと、もっともカロリーの高い脂肪をいかに摂取しないようにするかが、ダイエットの主流であった頃があります。


 しかし、脂質を制限してしまうと、今度は糖質の摂りすぎの問題が浮上してきました。逆に糖質を制限しすぎると、脂肪やタンパク質でエネルギーを摂取しなければならなくなり、食事のバランスが脂肪やタンパク質に偏ってしまうため、また別の問題が浮上してくるように思います。


 現に、糖質制限食を実践されている人で、動脈硬化のリスクが高くなるという海外での論文報告がありますし、高タンパク質食でもエネルギー過多の問題や、タンパク質が分解された後、体の毒素となるアンモニアを無毒化し体外へ排泄させるため、肝臓や腎臓への負担が懸念されます。


 要するに、エネルギーは必要な量を摂取すれば問題がなく、炭水化物、脂質、タンパク質は、それぞれの役割があるため、ある一定量は最低限でも必要で、それらを最適なバランスで摂取する事が理想だと考えます。
http://biz-journal.jp/2016/05/post_15179.html

日本人は炭水化物を制限してはならない

アメリカでのブームを経て、ここ数年糖尿病や肥満の改善、ダイエットの目的で、「低糖質食」や「低糖質ダイエット」が注目されています。

このダイエットは、糖質とも呼ばれる炭水化物を控えて血糖値の上昇とインスリンの分泌を抑える事で、やがて体が血糖に変えて脂肪が分解されたケトンをエネルギー源にする体質になり、脂肪を燃焼しやすい体になるという仕組みのようです。

現代人が何かと食べすぎなのは間違いありませんが、日本人と欧米人の歴史的な食文化の違いや身体の働きの特徴を考慮せず、安易に飛びつくと却って糖尿病になる危険を孕んでいるようです。


『日本人は炭水化物を制限してはならない』
https://www.amazon.co.jp/%E7%B1%B3%E3%81%A8%E7%B3%96%E5%B0%BF%E7%97%85-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E3%81%AF%E7%82%AD%E6%B0%B4%E5%8C%96%E7%89%A9%EF%BC%88%E7%B3%96%E8%B3%AA%EF%BC%89%E3%82%92%E5%88%B6%E9%99%90%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84-%E4%BD%90%E8%97%A4-%E7%AB%A0%E5%A4%AB/dp/4770502052


より引用

※※※※※※※※※※※以下引用※※※※※※※※※※※※※※※※


(前略)日本人に糖尿病が増えたのは、肉・牛乳や乳製品・卵などからタンパク質や脂肪を大量に摂るようになったために、炭水化物の摂取量が少なくなってしまったことに原因がある。

炭水化物の摂取量が減ると、身体のインスリン感受性が低下する。そのため、もっとインスリンを分泌せよと、身体は膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞に指令をだす。インスリンは体内に脂肪を貯めこむホルモンのため、インスリンの分泌が増えると、内臓に脂肪が貯まって身体は肥満する。

内臓脂肪によってインスリンの働きはさらに悪くなる(インスリン抵抗性)。身体はさらなるインスリン分泌を要求する。β細胞はこの要求に応えようと必死に努力するが、やがて疲れ果ててダウンしてしまう。これが糖尿病である。

日本人はもともとインスリンの分泌が少ない。日本人の膵臓のランゲルハンス島は小さく、さらにその数も少ない。日本人のインスリン分泌量は欧米人の1/2〜2/3 と言われている。これは日本人が古来、インスリンをあまり必要としない穀物中心の食生活を送ってきた生理的適応の結果である。

だから、私たち日本人は,米と雑穀を中心とする食生活で生き延びて来られたのだ。「ごはん(炭水化物)をたくさん食べればインスリンがたくさん要るのではないか」と誤解している人もいるだろう。

真実はその反対で、炭水化物中心の食生活ならインスリンは少量で足りるのだ。炭水化物をたくさん食べるとインスリンの働きがよくなるからである。だからこそ、日本人は1000年以上の長きにわたって、インスリン分泌が少なくてもなんの不都合もなく過ごしてきたのだ。

肉や脂肪をたくさん食べるようになると、必然的に炭水化物の摂取量が減少してインスリンの働きが悪くなる。そのため、インスリンの必要量が増える。もともとインスリン分泌能の低い日本人が、多量の肉や脂肪を食べていると、β細胞が身体のインスリン分泌要求に応じられなくなり、インスリンが相対的に不足して、やがて糖尿病になってしまうのである。

現在の欧米人は基本的に肉食で炭水化物の摂取量が少ない。したがってインスリン分泌の要求が高い。彼らのインスリン分泌能力は高いから、膵臓ランゲルハンス島はどんどんインスリンを分泌する。

インスリンは脂肪を貯めこむ働きがあるので、インスリンが多くなると肥る。腹まわりが180cmを肥えるかと思われる男女がアメリカにたくさんいるのは彼らが肉や乳製品をたくさん食べるからだ。

お腹に脂肪が貯まるとインスリンの働きがさらに悪くなる。そこで膵臓のランゲルハンス島が頑張ってもっとインスリンを分泌するようになる。これが高インスリン血症である。こうなると、インスリンは内臓脂肪を蓄積する性質があるため、ますます肥る。欧米の糖尿病患者の多くは肥満と高インスリン血症を経験している。
ところが、インスリン分泌能の低い日本人・アジア人は、肥満と高インスリン血症を経験することなく簡単に糖尿病になってしまうのだ。


身体のメカニズムを取り上げ、効果を理論的に謳っているような健康法も、その理論の前提条件や効果の範囲を認識し、歴史的な事実も踏まえたもっと広い視野で判断する必要があります。
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=266452


糖尿病が増えたのは肉や植物油や化学調味料を大量に摂る様になった最近だけ
糖尿病患者数は、図1のようにこの50年間で約35倍と著明に増加している。
https://www.ntt-west.co.jp/osaka-hosp/community/letters/vol_26.html


昭和20年代に1日平均摂取量 穀類500g、脂肪18g

現在はそれぞれ280g、60g


炭水化物の摂取量が半分になっているのに糖尿病患者の数は35倍に増えている

従って糖尿病と炭水化物の摂取とは全く関係ない


薄毛 炭水化物抜きダイエットは危険! 


炭水化物抜きダイエットに成功したものの、体重と一緒に髪の毛まで減ってしまった、という話を耳にします。

抜け毛や薄毛は、老若男女を問わず、大きな悩みとなります

なぜ、炭水化物抜きダイエットが、薄毛を招いてしまうのでしょうか。

炭水化物抜きダイエットをおこなうと、体を維持するためにアミノ酸が分解されるため、たくさん摂っているつもりでも、タンパク質までも慢性的に不足してしまいます。

すると体は、少ないアミノ酸を生命維持に優先的に利用するので、髪の毛や肌などに充分な栄養が行き渡らなくなります。

タンパク質は、髪をすこやかに保つために欠かせない、最も重要な栄養素です。

さらに、ダイエットがもたらすストレスで自律神経が乱れ、頭皮の血流を妨げてしまいます。

また、炭水化物以外はOKの食事は、ともすれば高タンパク・高脂質に偏りがちになり、ホルモンバランスを乱す原因ともなります。

これらの原因が重なりあうことで、薄毛や抜け毛を誘発してしまう結果となるのです。


動物性タンパク質は薄毛を招く

動物性タンパク質肉や魚などの動物性タンパク質を過剰に摂取すると、血行不良やドロドロ血液などの原因となります。血液機能の低下は、抜け毛や薄毛の原因をつくります。
http://tansuikabutu-nuki-diet.net/syoujyou/usuge/

 

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コメント
 
1. 中川隆[-7548] koaQ7Jey 2017年6月11日 11:36:21 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

脳には、血液脳関門(ブラッド・ブレイン・バリア)という関所のような場所があり、異物が侵入できないシステムになっています。エネルギー源のうち、ここを通過できるのはブドウ糖だけ。脂質やタンパク質は分子が大きすぎて通れない。

ここから「脳のエネルギー源は糖質だけ」という誤解が生まれたと推測できます。

ところが、近年の研究で、脳の関門はブドウ糖以外にも、通過できる物質があることがわかってきました。

それが「ケトン体」です。

やっと主役が出てきました。これがケトジェニックダイエットのネーミングの元になっているもので、ヒトのカラダにとても有益に働く物質です。脳の関門を通過できるのですから、脳のエネルギー源になれることは確実です。

ケトン体は、脳だけでなく体内のあらゆる細胞でエネルギーとして使えることがわかってきました。「糖に代わるエネルギー」と言っても過言ではありません。そしてむしろ、人間の本来のエネルギー源はケトン体なのではないだろうか?という説まで飛び出してきているのです。
http://www.asyura2.com/15/health17/msg/571.html


「ケトン体」は正確には脂肪は糖分にはなりません。

糖分に似た働きのケトン体というものに、肝臓で変換された後、脳へ運ばれ、エネルギーをつくりだすのに利用されます。


マヌケな回答者mcc...のために教えて差し上げましょう。


お前が言っているケトン体だが、このケトン体は人で言えばほぼ極限状態(飢餓状態)の時や、糖が利用されない(糖尿病)の時に、脂肪から分解された脂肪酸が、肝臓におけるβ酸化という過程によって作られる。

そしてこれが、心臓や脳に運ばれる。

つまりケトン体によるエネルギーの産生は、糖尿病によってインスリンが分泌されず糖が利用できない場合などを除き、健常人では飢餓状態(絶食状態)という、他にどうしようもない時に産生されるわけだ。

そしてお前のもう一つバカなところは、

このケトン体、非常に生命を脅かす危険な物質で、糖尿病患者では有名な、糖尿病性ケトアシドーシスと呼ばれる、体内の血液pHが酸性に傾き、昏睡状態に陥る病態の原因物質である。

ということを知らないことだ。

つまり、ケトン体をエネルギー源にするような状況では、生命自体が非常に危険な状態と言える。


他にも説明したいことは山ほどあるが、こんなことも知らないで、よくもほざけたもんだな。

どっちが「無知」だったかわかったか?

お前のその足りない脳みそで、もっとよく勉強してから非難するんだな!
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14149485104;_ylt=A2RAqaaG8s9WADwAjfLaaAB8


2. 中川隆[-7547] koaQ7Jey 2017年6月11日 11:40:04 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

糖質制限食がダメな理由・・・・・古代人のミイラが語る・・・・

<・・狩猟民族より・・農耕民族の方が・・・動脈硬化が少ない・・・・>

(古代人のミイラを全身CTすることで得られた事実です)The Lancet, 6 April 2013

対象と方法:

Thomasらは、大きく異なる4つのヒト集団(古代エジプト人、古代ペルー人、アメリカ南西部のプエブロインディアンの祖先、アラスカ・アリューシャン列島の先住民族(Unangan)のミイラ137体について、全身のCTスキャン画像による血管の石灰化の有無の解析を行った。 ミイラの死因の多くは感染症とおもわれる。


なお、4つの集団の生活様式は異なり、古代ペルー人は主にトウモロコシ、サツマイモ、ジャガイモ、バナナなどを主に食べていた民族で・・Unanganはカヤックを用いた狩猟民族で、海産物として、アザラシ、アシカ、ラッコ、クジラ、魚、ウニ、貝、鳥、鳥の卵などを食べる狩猟採集する民族。

結果:
最も動脈硬化の人(石灰化を認める人)が少なかったのは、古代ペルー人の25%(13/51)、最も動脈硬化の人が多かったのはUnanganの60%(3/5)であった。

Unanganの25-29歳と思われる女性の頸動脈にはプラークの石灰化が認められた。

<私の考察・結論>:
1) 農耕民族の古代ペルー人は炭水化物摂取主体の食文化。「糖質非制限食」

2) 一方 Unanganが住んでいたアリューシャン列島では穀物摂取が非常に厳しい環境ですので・・究極の「糖質制限食」「炭水化物制限食」状態。

3) 「糖質制限食」を子供の時から行っていたUnanganの20代の若い女性は、明らかに動脈硬化が進行していた。

結論:少なくとも穀物「糖質」主体の食生活の方が動脈硬化を来さない。

健康の優先順位第一位は「動脈硬化=プラークを溜めない」であって、体重は2の次です。プラークの状況に無頓着で・・・体重が減って喜ぶのは・・真の健康の専門家ではない。

私のプラークと食事との関係の研究結果と一致します。

古代人の食習慣と動脈硬化に関する科学的なデータとして・・・このデータに勝る論文は、現状では有り得ません。まさしく・・・現代人にも通じる・・論より証拠の論文です・・。

まだ糖質制限食をされている方は・・くれぐれもご注意下さい。
http://majimaclinic22.webmedipr.jp/kanzenyobou/column2/29.html  




3. 中川隆[-7398] koaQ7Jey 2017年6月20日 22:03:21 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

現役医師が警告、「ソーセージ」がもたらす早死にの恐怖
2017.06.20 by ドクター徳田安春

「肉の食べ過ぎは危険」「加工肉は良くない」などの声は巷間よく聞こえてきますが「健康オタクの戯言」と聞き流すのは早計かもしれません。ハムやソーセージなどの「加工肉」の危険性について、日本人にはあまり影響がないとする報道もありますが、実際のところはどうなのでしょうか?


死に至る食肉

“Laws are like sausages, it is better not to see them being made.”
「法律はソーセージに似ている。製造過程はみないほうが良い」

これは「鉄血宰相」といわれたビスマルク(ドイツ)が述べたことわざです。見た目がキレイで美味しそうなソーセージは、ジャンク(くず)の様な肉や内臓を粉々にして、さまざまな化学物質を注入し、細長い棒の様な形のものに詰め込まれてあの様な完成品となります。立派な文章で書かれた法律も、利害関係の調整や取引などを経て完成されます。その過程にはドロドロとした密室のやりとりがあるのです。

ソーセージの製造過程を見たビスマルクは、マズそうなジャンク肉が、美味しそうな形と色の食品に変化していくことにびっくりしたのでしょう。ソーセージに害がなければ、確かにビスマルクの言うように、製造過程を見たり、問題にしたりする必要はないはずです。

しかしながらソーセージはカラダに悪い。ソーセージやハム、ベーコン、スパムなどの加工肉や牛肉や豚肉の赤肉を多く食べる人は早く死にます。このような研究結果が明らかにされつつあります。早期死亡の原因は、がん、糖尿病、そして心臓や血管、肝臓の病気などでした。

加工肉がカラダに良くない主な理由としては亜硝酸などの添加物の影響が挙げられています。また、赤肉の影響は、筋肉の赤い色素(ミオグロビン)に含まれているヘム鉄によるものと考えられています。一方で、亜硝酸添加物が含まれていない魚の摂取が多い人では長く生きる傾向を認めました。

しかしながら、赤肉や加工肉の有害物質はそれらだけではありません。これらの肉を食べると体内で発がん物質であるニトロソアミンがつくられます。また、これらの肉に含まれるカルニチンは腸内細菌によって分解されて大腸がんを起こす物質となります。

食肉は食肉祭で

人間への進化の過程での食生活を振り返ってみましょう。まず、人間に近い動物であるゴリラはベジタリアンです。チンパンジーは肉を食べはしますが、ごくたまにのみ食べます。アウストラロピテクスはほぼベジタリアンでした。人間が肉を食べるようになったのは、約一万年前からです。クロマニヨン人はトナカイの肉を食べてはいました。しかしながら、それは少量で稀なメニューでした。

人間の歴史ではどうでしょうか。古代ギリシャでの食肉は食肉祭としての特別なものでした。農業革命後から19世紀までのヨーロッパでも食肉は平均して週1回以下でした。肉の重量でみると年間一人当たり5〜10キロ程度でした。

現在の欧米人は年間一人当たり100〜150キロ程度の肉を食べています。つまり、昔の人と比べて現代人は10倍以上もの肉を食べているのです。毎日取り込まれる総エネルギー量の15〜20%が食肉由来となりました。

畜産業の拡大がもたらしたもの

このような食肉の増加により、地球上の畜産業は爆発的に拡大しました。地球上の動物バイオマス(生物量)のうち5分の1は家畜です。この惑星を征服しているのは人間かもしれませんが、バイオマスでみると家畜は人間の4倍量となっています。

食肉の問題は短命だけではありません。早期の性成熟の原因ともいわれています。女性の初経(月経開始)年齢が低下してきています。脂肪摂取が増えただけでなく、これらの肉にはさまざまなホルモン類似物質が含まれていることもその理由です。

畜産業は感染症の脅威にも関係しています。家畜の成長促進のために大量の抗菌薬(抗生物質)が餌のように与えられています。人間に対する抗菌薬の使用と合わせて、家畜への抗菌薬の使用により薬剤耐性細菌が蔓延するようになりました。

また、人獣共通感染症のリスクが増えています。もともとこれも人畜共通感染症と呼ばれていました。多数の豚の畜産場では、豚の体内でインフルエンザウイルスが遺伝子を交換できる環境となり、病原性の高い株のウイルスが登場するソースとなっています。驚くべきことには、畜産動物に投与された生ワクチンウイルスも遺伝子交換によって病原性を獲得している可能性も指摘されています。

畜産業は地球の健康にも良くありません。1キロの肉を作るためには11万リットルの水を必要とします。畜産動物は地球上に発生するメタンのうち3分の1の発生源となっています。メタンはCO2の23倍もの温室効果作用を持っています。また、窒素酸化物やアンモニアを発生させて酸性雨の原因の一つにもなっています。畜産業による地球温暖化効果は、人類の運送や交通に使用される化石燃料使用による効果よりも大きくなっています。

肉食の害は明らかになりました。これまでのような量での人間の肉食は健康にも地球にも良くありません。タバコ対策で世界が動いてきたように、赤肉・加工肉対策でも動くべきです。ビスマルクは「鉄血宰相」と呼ばれていましたが、鉄分やさまざまな有害物質が含まれている赤肉・加工肉の製造過程を見える化すべきときです。今は、ビスマルクのことわざに反する行動が望まれるのです。

文献:Potter JD. Red and processed meat, and human and planetary health. BMJ 2017; 357: j2190
http://www.mag2.com/p/news/253656


4. 中川隆[-7117] koaQ7Jey 2017年7月27日 12:25:03 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

糖質制限して肉食にすると認知症になる

肉とアルツハイマー病の関係

肉を食べ過ぎることで、アルツハイマー病を発症確率が高くなります。これは世界7ヶ国の高齢者1万5000人の方を対象にした、イギリスの認知症調査の結果から導き出された結論です。「肉を食べる人は、肉を食べない人より認知症になる確率が2割高い」肉を食べない人より、肉を食べる人は認知症になりやすいということが調査の結果わかったのです。


アメリカの調査でも「肉をたくさん食べる人の認知症発症確率は、ベジタリアンの2倍である」という結果が出ました。日常的に野菜を食べている人たちと比較して、肉料理を食べる回数が多い人たちは2倍も認知症になる確率が高くなっていたのです。肉の食べ過ぎは認知症を招くことになります。ここでお伝えした肉と言うのは、「赤身の肉」のことです。


・豚肉
・牛肉
・仔牛肉
・仔羊肉
・ハム・サラミ類
・ソーセージやベーコンなどの食肉加工品

これらの赤身の肉食品が認知症のリスクを高めます。ただ、鶏肉は認知症予防の効果がある食品として挙げられています。それでも、鶏肉よりは魚の方が認知症予防の働きが大きいとされています。

肉料理が好きという方は多いと思います。ですが、可能な限り肉料理を自制することも必要です。抗酸化作用がある食べ物を意識して食べるようにしてくださいそれが認知症予防になり、健康な体、脳を維持できる秘訣になります。
http://認知症予防.biz/category8/entry62.html


5. 中川隆[-6322] koaQ7Jey 2017年9月23日 06:10:56 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

2017.09.15
「炭水化物の摂取量の増加が全死亡率を上げる」という臨床研究が「ランセット」誌に掲載
http://healthpress.jp/2017/09/post-3235.html

 炭水化物(糖質)の摂取過多が、2型糖尿病をはじめとするさまざまな病気の原因であり、糖質摂取を控えるべきということをここでは書いてきました。特に日本糖尿病学会が推奨する60%の糖質摂取+カロリー制限は、食事療法としてはおかしいと私は考えています。

 しかし「エビデンスがな」いというのが、これまで糖質制限に反対する人々の言い分でした。特に「信頼性の高い前向きコホート臨床研究がない」「欧米人を対象にしたデータしかないから日本人ではわからない」と。

 ところが、2017年8月29日に「ランセット」誌のオンライン版に「炭水化物の摂取増加で死亡リスク上昇」という大規模研究結果が掲載されました。今回はこの研究について紹介します。

先進国から途上国まで18ヵ国で「糖質」について調査

 「PURE試験」と名付けられたこの研究では、高所得国(カナダ、スウェーデン、アラブ首長国連邦)、中所得国(アルゼンチン、ブラジル、チリ、中国、コロンビア、イラン、マレーシア、パレスチナ自治区、ポーランド、南アフリカ、トルコ)、低所得国(バングラデシュ、インド、パキスタン、ジンバブエ)の計18の国・地域で調査が実施されました。欧米の先進国のみで行われた過去の研究とは異なり、さまざまな経済発展程度の国々で幅広く調査を行ったのが最大の特徴です。

 研究では、これらの国々で、2003年1月1日時点で、35〜70歳の13万5335例を登録し、食事の摂取量を「食事摂取頻度調査票(FFQ)」により調査し、そこから2013年3月31日まで、平均値で7.4年間も追跡調査をしています。

 FFQで検討した栄養素は、糖質(炭水化物)、脂質(総脂質、飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸)およびタンパク質の摂取量で、摂取エネルギー比率に分類して検討されました。

 平均摂取量で炭水化物の摂取量は次の5群(46.4%、54.6%、60.8%、67.7%、77.2%)、脂質も5群(10.6%、18.0%、24.2%、29.1%、35.3%)、たんぱく質も5群(10.8%、13.1%、15.0%、16.9%、19.7%)に分類されました。

 その調査結論は、次の通りでした(Associations of fats and carbohydrate intake with cardiovascular disease and mortality in 18 countries from five continents (PURE): a prospective cohort study Lancet (London, England). 2017 Aug 28; pii: S0140-6736(17)32252-3.)。

@炭水化物の摂取量が多いほど全死亡リスクは増加し(60%を超える群では高かった)、逆に脂質の摂取量が増えると全死亡率が低下する相関が見られた。

A脂質は総脂質および種類別のいずれも摂取量が多いほど全死亡リスクは低下した。

B飽和脂肪酸の摂取量が多いほど脳卒中のリスクが低下し、心筋梗塞または冠動脈疾患との関連性は認められなかった。


炭水化物は摂取は少ないほど、脂肪は摂取は多いほど健康に良い

 これまでの医学・栄養学の常識では、以下のように考えられてきました。

 「脂質(特に動物性脂肪である飽和脂肪酸)の摂取がLDLコレステロールを上げ、生活習慣病を生み出す。したがって、総脂肪および飽和脂肪酸の摂取量を減らすことが、生活習慣病の予防につながる。脂質の摂取量を減らした分は炭水化物の摂取量を増やせばよい」

 これは1950〜1960年代に発表された研究報告に基づき作成されたアメリカのマクガバンレポート(1977年に発表された、アメリカ人の食事による改善方法が掲載されたレポート)などでも提唱されています。

 しかし、今回の研究報告は、それを真っ向から覆す内容です。実は今回の研究以前にもマクガバンレポートに合致しない臨床研究はいくつも報告されていますが、規模が小さい、あるいは、特定の国での観察研究であるなどとして信頼度は低いとされてきました。

 しかし今回の追跡研究は、様々な国の人々を長期間にわたって追跡したものです。だからこそ世界で1、2を争う臨床医学のトップジャーナルである「ランセット」誌に掲載されたのです。

 つまり「脂質の摂取を減らして炭水化物の摂取を増やしたら全死亡率と脳卒中のリスクが増える」。これがはっきりと示されたわけです。

炭水化物摂取量60%以上は避けるべきである

 では具体的にはどの程度の炭水化物を摂取したらいいのでしょうか?

 この研究では、炭水化の物摂取量が60.8%以上の群では、死亡率が上昇するという結果が出ています。日本人の多くは、このぐらいの糖質摂取量になっているのではないでしょうか? 「粉もん」が大好きな地域とか、小麦の麺で地域おこしをやっている地方自治体のみなさんなど、大丈夫でしょうか?

 ただし、この研究では46.4%あるいは54.6%の炭水化物摂取率が健康に良いという結果は示されませんでした。このことから研究者らは「糖質摂取量を大きく絞る糖質制限は推奨しない」としています。

 ちょっと笑ってしまいましたが、これはアンケートによる前向きコホート(追跡)研究の限界であるとも言えます。2003年から2013年にかけて普通に生活している人たちの食事内容を分類したものです。糖質制限が実践され始めている2017年の現時点と異なり、20%以下に糖質制限している人々のデータがほとんど存在しません。

飽和脂肪酸摂取量の極端な低下は危険ですらある

 この研究の画期的な点は、脂肪酸の摂取量(特に飽和脂肪酸)の少ない(カロリー比で10%以下)の人々をたくさん含んだ、初めての大規模研究であるということです。

 過去の北米およびヨーロッパ諸国の研究では、参加者の50%がエネルギーの10%以上を飽和脂肪酸で摂取していましたが、今回の研究では参加者の50%がエネルギーの7%以下、75%で見ても10%以下の飽和脂肪酸の摂取量しかなかったのです。

 これによって明らかになったのは「飽和脂肪酸を摂取エネルギーの10%未満に制限するべきである」とする現在の栄養ガイドラインは間違いであるということです。

 さらに低い飽和脂肪酸の摂取量(エネルギーの約7%未満)だと、有害である可能性すらあります(ただし、飽和脂肪酸の摂取量と臨床結果の関連性は非線形であり、ほかの栄養素とのバランスに影響される可能性があります)。

 また、飽和脂肪酸だけでなく、一価不飽和脂肪酸や多価不飽和脂肪酸の摂取量も全死亡率と逆相関し、主要な心血管疾患、心筋梗塞、および心血管疾患との相関はなかったのです。

 これらの結果は、社会経済的状況(教育、家計所得、家計、国の収入レベル、農村部と都市部の細分)を考慮にいれて調整しても変わりませんでした。

炭水化物摂取は60%を超えない、飽和脂肪酸摂取は10%を超えるべき

 長々と説明しましたが、このデータから導き出される結論は、「炭水化物摂取は60%以下にするべきであり、飽和脂肪酸摂取は10%以上摂取するべきである」ということです。

 日本糖尿病学会が推薦し続けている「炭水化物摂取量は必ず60%摂取し、脂質摂取量を減らしてカロリー制限すべきである」という食事指導に真っ向から反対するものです。

 以前にいた職場の2型糖尿病の方のお昼ごはんは「かけそば+稲荷ずし2個」のような炭水化物オンリーの食事内容でした。「なんでそんな危険な食事にするの?」と聞いたら、「カロリー制限を守るにはこのような糖質+糖質の食べ方しかない。動物性脂肪の飽和脂肪酸が体に悪いからできる限り避けるべきだと主治医に言われている」という返事でした。糖質制限を何度もお勧めしたのですが、「主治医と相談したが、せっかくカロリー制限でうまくコントロールできてるのだから、わざわざ危険を冒すべきではないということになった」という返事でした。

 今回のランセットの研究結果を読み、考えを変えてくれたらいいなと期待しております。


6. 中川隆[-6419] koaQ7Jey 2017年9月27日 08:38:25 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

「缶コーヒーは悪魔の飲み物」と医者が言う理由 牧田善二
http://diamond.jp/articles/-/142513
http://www.asyura2.com/17/hasan123/msg/731.html


知らず知らずに体の不調を生み出し、日々のイライラから肥満・老化・病気までを生み出すものの正体とは? 缶コーヒーをはじめ清涼飲料水は、私たちの体を蝕む悪魔の飲み物だった! 人体のメカニズムを解析する生化学や、世界中の最新論文を熟知し、20万人以上の臨床経験を持つ牧田善二氏の新刊

『医者が教える食事術 最強の教科書』
https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/447810221X/asyuracom-22/


から、内容の一部を特別公開する。

知らずに体の不調をつくっているものとは?
――いかにも健康に良さそうなものの正体

「今日も1日、頑張ろう」

 保険関係の企業に勤める30代半ばのA氏は、毎朝、会社が入っているビルに設置された自販機で缶コーヒーを買います。それを持って自席につき、飲みながらパソコンを立ち上げメールチェック。こうして1日を始めるのが日課になっているのです。

 A氏のように、缶コーヒーを欠かさないビジネスパーソンをよく見かけます。テレビで流されているCMでは、「すっきり目が覚め、爽やかな気分で仕事にのぞめる」といった印象づけを行っていますから、その影響を受けているのかもしれません。

 しかし、健康を大事に考えるビジネスパーソンにとって、缶コーヒーは悪魔の飲み物。口にするのは絶対に避けたほうがいいのです。

 缶に限らずペットボトルも同様ですが、そうしたものに入った「コーヒー飲料」は、カフェで売られているいれたてのコーヒーとはまったくの別物。「砂糖の塊が解けた液体」に過ぎず、健康に悪いことはあってもいいことなど1つもないからです。

 下の図0-1を見てください。よく見かけるコーヒー飲料の、1本あたりの糖質含有量を示してあります。

http://www.asyura2.com/17/hasan123/msg/731.html


「ボス ホームエスプレッソ ラテミックス 甘さ控えめ」という商品の場合、1本に65・1グラムの糖質(*)が含まれています。角砂糖にして、なんと16個分くらいに値します。 にもかかわらず、「甘さ控えめ」とうたわれています。この売り文句に惹かれて「これなら健康に良さそうだ」と判断している人も多いのではないかと思います。

*正確には炭水化物=糖質+食物繊維だが、食品中の食物繊維はわずかなので、ここでは糖質≒炭水化物とする。

 コーヒー飲料に限りません。下の図0-2にあるように、自販機やコンビニで売られている身近な飲料は、大量の糖質を含んでいるものが多いのです。


http://www.asyura2.com/17/hasan123/msg/731.html


 コーラなどの甘い清涼飲料水が糖分を多く含むことはわかるとして、注意が必要なのはいかにも健康に良さそうな商品です。代表的なところをあげただけで、ウイダーinゼリー・エネルギーに45グラム(角砂糖11個分)、ウェルチ オレンジ100に96グラム(角砂糖24個分)、C.C.レモンに50.5グラム(角砂糖12個分)といった具合に大量の糖が含まれています。

 本来、健康な人間の体内には約4.5リットルの血液があり、その中のブドウ糖濃度(血糖値)は空腹時90mg/dlです。つまり、その血液中には4グラム前後のブドウ糖が存在します。それだけあれば十分だから、この数値なのです。

 では、4グラムでいいところに、コーヒー飲料などを飲んで、いきなり大量の砂糖がドバーッと入ってきたらどうでしょう。人間の体がまったく想定していなかった、ばかげた事態が起きるのです。


「血糖値」が健康管理の最大のカギである
――日々のイライラから老化・病気まで生み出すもの

「血糖値」という言葉は、あなたもすでにご存じでしょう。会社の健康診断でも、「空腹時血糖値」や、ここ1〜2か月の血糖値の推移を見る「ヘモグロビンA1c値」が調べられているはずです。これら数値が高ければ糖尿病が疑われます。

 この血糖値、糖尿病に限らず、あなたの健康状態のすべてを決めると言っても過言ではないのです。

 第一に、「血糖値が高い状態が肥満をつくる」という事実があります。詳しいメカニズムについては新刊『医者が教える食事術 最強の教科書』で解説していますが、あなたが太るのは脂っこい食べ物をとったからではなく「血糖値が上がったため」です。逆に、血糖値を低く抑えることさえできれば、肉を食べようと、揚げ物を食べようとあなたは確実にやせていきます。

 太っている人が「やせなさい」と医者から言われるのは、肥満があらゆる病気の引き金になることはもはや疑いの余地がないからです。脳疾患や心疾患、がん、認知症など、怖い病気はみんな肥満と関係しています。

 一方で、糖尿病患者には、こうした病気の罹患率が高いことが明らかになっています。つまり、そもそも血糖値が高いこと自体が、体にあらゆる悪さをしているのです。

 これも詳しくは『医者が教える食事術 最強の教科書』で書いていますが、血糖値が高いことで免疫力が落ち、さらには「AGE」という悪玉物質が体の中でつくられ老化が進みます。血糖値が高ければ、血管も内臓も、皮膚などの外見もぼろぼろになってしまうのです。

 また、血糖値が安定しないことで、イライラ、眠気、倦怠感、吐き気、頭痛といった不快な症状も招きます。

 まさに血糖値は、健康管理における最大のカギと言えます。それを理解している人たちは、自分の血糖値に無関心ではいません。

 たとえば、海外のサッカーチームで活躍する、ある日本代表選手は、パフォーマンスを上げるために、「FreeStyle リブレ」という器具を用いて血糖値をコントロールしているそうです。

 リブレは本来、糖尿病の患者さん用に開発されたものですが、意識の高い人たちは自分の健康管理のために使いこなしています。つまり、知的なビジネスパーソンがエビデンスのある健康づくりに励もうと思ったら、「血糖値をコントロールする」というテーマを第一に掲げるべきなのです。そして、それには食事を大切に考えるしかありません。

現代人の多くが実は「糖質中毒」である
――血糖値スパイクが引き起こす不快感

 ところが、知的なはずのビジネスパーソンの多くが、飲む必要のない糖質たっぷりの飲料をとることで、朝から血糖値を盛大に上げています。

 血糖値を上げるのは、ひとえに糖質です。脂質やタンパク質などは上げません。だから、バターで焼いた肉をたくさん食べても血糖値は上がらないし、血糖値が上がらないから太ることもありません。

 一方、たった1本の飲み物が、血糖値を急激に上げ、肥満をつくり上げ健康を害してしまいます。そこには、大量の糖質が含まれているからです。

 糖質は炭水化物と言い換えることができます。実際に、糖質たっぷりの清涼飲料水には「糖質〇グラム」ではなく「炭水化物〇グラム」と表記されているものがほとんどです。だから気づきにくいのです。

 この糖質(≒炭水化物)は、ごはんやパン、麺類、果物、ケーキやせんべいといったお菓子、清涼飲料水など、ビジネスパーソンが普段から摂取しているさまざまな食べ物に含まれます。

 こうした糖質を含む食べ物を摂取すれば、例外なく血糖値は上がりますが、上がり方はさまざまです。下の図0-3を見てください。

http://www.asyura2.com/17/hasan123/msg/731.html

 ごはんやパンなど固体のほうが血糖値の上昇が緩やかです。それは胃の中での消化に時間がかかるからです。ところが、液体の場合、あっというまに胃をすり抜けて小腸へ届き吸収されるために、一気に血糖値が上がるのです。健康な人の血糖値は、空腹時で80〜90mg/dl(以下単位省略)前後です。そこでごはんやパンを含んだ食事をとれば、1時間後に120くらいまで上がり、やがてゆっくりと下降していきます。こうした緩やかなカーブならばいいのですが、液体で大量の糖質をとると、とんでもないことになります。

 液体の糖質は口にしてすぐに血糖値が上がり始め、30分後にはピークに達してしまいます。缶コーヒーを1本飲めば、糖尿病のない健康な人でも30分後には血糖値が140くらいまで急上昇します。これを「血糖値スパイク」と呼びます。

 血糖値スパイクが起きると、今度はジェットコースターのように一気に下降して、血糖値が低すぎる状態に陥ります。

 このときに、体の中で起きている変化について簡単に説明しましょう。血糖値がぐんと上がると、セロトニンやドーパミンといった脳内物質が分泌されて、ハイな気分になります。だから、「仕事前に気合いを入れるには缶コーヒーがぴったりだ」と誤解してしまうわけです。この、ハイな気分になるところを「至福点」と言います。

 一方で、血糖値が急激に上がったことを察知した体は、それを下げるために慌てて膵臓から大量のインスリンというホルモンを放出します。そして、血糖値が急激に下がります。

 血糖値が大きく下がると、ハイな気分から一転、イライラしたり、吐き気や眠気に襲われたりと不快な症状が出ます。すると、「またあのハイな気分になりたい」とばかり、血糖値を上げる糖質が欲しくなり、同じことを繰り返してしまうのです。

 これは、「糖質中毒」という脳がおかしくなってしまった非常に深刻な症状です。しかし、中毒に陥っている本人には、その自覚がまったくありません。

 実は清涼飲料水などのメーカーは、人の至福点について計算し尽くし、商品を設計しています。言ってみれば、糖質中毒患者を増やすことで利益を得ているのです。知的なはずのビジネスパーソンが、それにまんまとはまってはいけません。


7. 中川隆[-6047] koaQ7Jey 2017年11月06日 06:38:01 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

糖質制限すると食物繊維の摂取量が減って大腸がんになる

食物繊維には内臓脂肪を減らし、メタボリックシンドロームの解消につながることも2017年に公表された。ポイントは食事を制限するダイエットではなく、食べても脂肪が減ることにある。

 食物繊維の摂取量が減少した背景の一つには、「糖質オフ」という考え方もあるようだ。

青江教授は「主食を食べなければ、食物繊維の摂取量は減っていく一方だ」と警鐘を鳴らす。

「炭水化物には2種類ある。ご飯やパンなどの主食に含まれているでんぷんは取るべきだ。単純糖質の砂糖は制限してもよいだろう」。

毎日、最も簡単に食物繊維を取ることができるのは、主食のご飯。


食物繊維で大腸がんリスク減=メタボ解消でも注目
11/5(日) 17:04配信 時事通信


日本人の食物繊維摂取量の年次変化
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171105-00010000-jij-sctch.view-000


 日本人の食物繊維摂取量が減り続けている。特に穀類から取る食物繊維の減少が目立ち、これが腸内環境の悪化や大腸がんの原因になると指摘されている。

大妻女子大家政学部教授で日本食物繊維学会副理事長の青江誠一郎氏は

「摂取する食物繊維が減ると、排便の量が減る。腸内の毒素が大腸と触れ合っている時間が長くなる」

と分かりやすく解説する。

欧米型の高脂肪の食事に偏るのは問題があるとし、「そもそも食物繊維の含有量が少ないし、脂肪摂取により分泌された胆汁酸が大腸に漏れて発がん物質の元となる。総合的な観点から、大腸がんのリスクは高まる」と話す。


欧米の知見が先行

 日本で水溶性食物繊維を多く含む大麦β-グルカンの効用が注目され出したのは、2000年代に入ってからだ。米国でオートミールなどに加工されるえん麦が研究され、米食品医薬品局(FDA)がえん麦に含まれるβ-グルカンに動脈硬化を予防する効果があることを認めた。次いで欧州でも、欧州食品安全機関(EFSA)が大麦のβ-グルカンには、血中コレステロール値の正常化と血糖値の上昇を抑える効果があることを認めた。

 日本では大麦はビタミンとの関係で注目されていたが、食品数はどんどん減った。「日本人は昔から、麦ご飯など大麦を食べてきた。なぜ、動脈硬化や血糖値に関する効果を伝えなかったのか」という声も聞かれたという。現在は大麦β―グルカンを含む機能性表示食品の種類も増え、農林水産省の研究機関も大麦の品種改良に力を入れ始めた。

食物繊維で大腸がんリスク減=メタボ解消でも注目


もち麦は消化管から全身に働く


胃・小腸・大腸の3段階で機能

 大麦β-グルカンによる効果は具体的にはどういうものか。青江教授は「食物繊維は消化・吸収されないので消化器官を通過する間に、胃、小腸、大腸の3段階でずっと働く」と強調する。例えば、朝食に大麦の1種であるもち麦のご飯を食べると、腹持ちが良いので満腹感が持続し、昼食での摂取カロリーが減ることが研究で実証されている。

小腸では「食物繊維はネバネバしているので、糖質や脂質の吸収を遅くしたり、あまり吸収しないようにしたりする。栄養分が急激に体に入ることを抑制し、食後の血糖値を上がりにくくしたり、コレステロール値を正常化したりする作用がある」

 大腸にβ―グルカンが届くと、腸内細菌の「餌」になる。β―グルカンを好む腸内細菌にはビフィズス菌やバクテロイデス菌など体にとって有益な菌が多い。「これらの菌は短鎖脂肪酸という悪玉菌を抑える酸を出すので腸内環境が良くなる」。さらに血流によって体を回り、全身に作用する。「短鎖脂肪酸はいわばセンサーだ。この酸がたくさん体の組織にやって来ると、脂肪の分解を促したり、エネルギー消費を高めたりする働きがある」


メタボ対策にも有効

 食物繊維には内臓脂肪を減らし、メタボリックシンドロームの解消につながることも2017年に公表された。ポイントは食事を制限するダイエットではなく、食べても脂肪が減ることにある。

「インスリンは余剰な糖を脂肪に変える。血糖値が急に上がらないと、インスリンの分泌が緩やかになり、余剰な糖を脂肪として貯めないようにする」と説明する。

 食物繊維の摂取量が減少した背景の一つには、「糖質オフ」という考え方もあるようだ。

青江教授は「主食を食べなければ、食物繊維の摂取量は減っていく一方だ」と警鐘を鳴らす。

「炭水化物には2種類ある。ご飯やパンなどの主食に含まれているでんぷんは取るべきだ。単純糖質の砂糖は制限してもよいだろう」。

毎日、最も簡単に食物繊維を取ることができるのは、主食のご飯。
「大麦の中でも、もち麦が入っている方がより効率的だ。特にもち麦はβ-グルカンが多い」として、もち麦を推奨する。


食物繊維で大腸がんリスク減=メタボ解消でも注目


大妻女子大家政学部教授で日本食物繊維学会副理事長の青江誠一郎氏


1回の食事なら朝食

 主食として、もち麦を米に混ぜて炊けばよいので手間はかからない。スープに入れてリゾット風にしてもよい。最近はレトルト食品も充実している。水溶性食物繊維の多い食品のランキンキング表がある。

100グラム当たりの含有量で1位はラッキョウ(18.6グラム)、2位はエシャロット(9.1グラム)でトウガラシ(5.4グラム)も8位にランクされている。

ただ、落とし穴がある。これはあくまで100グラム当たりの数値だ。「ラッキョウやトウガラシばかり食べるわけではない。1食で食べる量は微々たるものだろう」と青江教授。

1食当たりで見れば、もち麦の方が効果はある。水溶性食物繊維のイヌリンを含むゴボウ、アルギン酸を含むコンブなどを副菜として食べるのも良い。しかし、1食品から摂取できている水溶性食物繊維の量は多くて0.2グラムで、もち麦の1.0グラムとは差がある。

 もち麦を用いた主食について、青江教授は「朝食と夕食の2回食べるのが、理想的。1回だけなら朝食がよい。食物繊維の効果が持続するので、昼食にはラーメンでもカレーでも好きなものを食べても腸内環境に対するマイナスの影響はない」と話している。


8. 中川隆[-5736] koaQ7Jey 2018年1月01日 11:40:59 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

妊娠中に炭水化物抜きダイエット…子どもが肥満、動脈硬化、高血圧になる恐れ
1/1(月) 7:10配信 読売新聞(ヨミドクター)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180101-00010000-yomidr-sctch


 手軽で効果的にやせられる方法として人気がある炭水化物抜きダイエット。しかし、妊娠中の女性が極端に糖質制限をすると、おなかの赤ちゃんの健康に、将来にわたって悪影響を及ぼす可能性があるという。海外の研究でわかってきた糖質制限のリスクについて、早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構の福岡秀興・招聘(しょうへい)研究員が語った。(構成・梅崎正直)
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妊娠中に炭水化物抜きダイエット…子どもが肥満、動脈硬化、高血圧になる恐れ


厚労省「人口動態調査」より


「小さな赤ちゃん」が多い日本

 日本では「小さく産んで大きく育てる」ということが流行のようになり、1980年代以降、2500グラム未満で生まれる低出生体重児の割合が増え続けました。経済協力開発機構(OECD)のデータでは、90年代までに欧米各国を上回りました。今は9%を超え、突出して高くなっています。背景に、妊娠中の母親の摂取カロリー、多くの栄養素の摂取量が少な過ぎる傾向があります。

 妊娠糖尿病などの合併症を防ぐために、摂取カロリーのコントロールが必要な場合はありますが、極端な制限は母子の健康に悪影響を及ぼします。とくに、妊娠中に炭水化物の摂取が少ない場合、胎児の将来の健康に問題が起きやすいという研究結果が、海外から報告されています。
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妊娠初期の炭水化物不足で…子どもの体脂肪が多くなる

 英国のサウサンプトンで母子に対して行われた研究では、妊娠初期の炭水化物摂取量と、生まれた子どもが6歳、9歳のときの体脂肪量の関係が調べられました。その結果、母親の炭水化物の1日の摂取量が少なかったケースほど、子どもの体脂肪量が多くなる傾向がはっきりしたのです。つまり、妊娠初期に糖質を制限し過ぎると、子どもの肥満につながる可能性が指摘されました。

 同じく英国のエディンバラでは、1967年からの2年間、妊娠中毒症を防ぐため、妊婦に穀類を食べることを制限し、たんぱく質を多く摂取する指導が行われました。その結果、出生児に高血圧が多発したことが分かっています。
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妊娠中に炭水化物抜きダイエット…子どもが肥満、動脈硬化、高血圧になる恐れ



栄養状態が遺伝子の機能に影響

 糖質に限らず妊娠中の摂取エネルギーが少なかった場合、子どもに動脈硬化が進むことも示されています。前に挙げたサウサンプトンの研究によるのですが、1日の摂取が2150キロカロリー未満で子ども9歳時の体重が30.5キロを超えたグループは、2530キロカロリーを超えて同じく30.5キロを超えたグループと比べ、子どもの血管内膜の肥厚が進んでいました(図)。それだけ動脈硬化が進んでいることを示しています。

 このように生活習慣病リスクが高くなるのは、糖質の摂取を極端に抑えることにより、遺伝子の機能に大きな変化が生じるためだとみられています。妊娠中の糖質制限が必要な場合は、医師の厳密な管理が必要です。やみくもに炭水化物を遠ざけることには、大きなリスクがあることを知ってほしいと思います

健康な赤ちゃんを育むため、バランスのいい食事を

 妊娠中もスリムで、産んだ後も体形が元に戻りやすくしたい――と、体重が増えないようにする人が多いようです。赤ちゃんが小さいとお産が楽だと思い込んでいる人もいますが、それは違います。体重が少ない赤ちゃんの出産の際はトラブルが起こりやすく、私たち産婦人科医は、すぐに対応できるように帝王切開の備えをして、心音のモニタリングもより厳密に行います。大変神経を使うのです。

 妊娠中でなくても、若い女性の摂取エネルギー不足は、卵巣機能にダメージを与えますし、将来は骨粗しょう症や動脈硬化のリスクが高くなります。

 とにかく、今の状況では「妊婦さんはもっと食べて」というのが、私たち医師の本音。さらに言えば、バランスのいい食生活をしてほしい。ごはんを中心として、多様な栄養素がとれる和食にするのもいいでしょう。そして母子ともに健康に過ごしてほしいと思います。


9. 中川隆[-5735] koaQ7Jey 2018年1月01日 11:42:53 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

2017年10月20日
炭水化物抜きダイエットの落とし穴とは?
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20171019-OYTET50008/?from=yh

「食べる楽しみ」は「生きる楽しみ」の一つ、ですよね

炭水化物抜きダイエットの落とし穴とは?


炊き立ての新米ごはんに辛子明太子。いくらでもおなかに入っちゃいますが、糖質量とエネルギー量には要注意です

 先日、初めて岩手県の釜石市を訪れました。

 新花巻駅からJR釜石線の各駅停車に乗り換えて2時間。青空の下、単線列車はススキと稲穂の間をゆっくりと走ります。深緑の里山を背景に、風になびく黄金色の稲穂を眺めていると、雲の影が稲穂の上を動いていくのが見えました。車窓の風景がまるで絵画のようなので、「これが、宮沢賢治が思い描いた理想郷『イーハトーブ』なのかも……」とぼんやり考えていたら、陸中大橋という駅で本物の蒸気機関車「SL銀河」とすれ違ったのです!

 それを見て、「やっぱりここはイーハトーブだ」と確信しました。そして、収穫目前の稲穂を眺めながら、食いしん坊の私が思い浮かべたのは、光り輝く炊き立ての新米です。

 炭水化物は、消化吸収できる「糖質」と消化されない「食物繊維」に分けられます。

 最近、ダイエット法としても目にすることが多い「炭水化物抜き」というのは、「主食に含まれる糖質を抜く」という意味で使われることが多いようです。

 とはいえ、仮に私が糖尿病になったとしても、主食の炭水化物を完全に抜くことはできないと思います。薬と食事療法全体で糖尿病をコントロールできるのであれば、炭水化物の中でも大好きな白いごはんを外すことはないでしょう。

 在宅訪問栄養指導をしていると、「大好きな料理を食べられないくらいなら、死んだ方がまし」と言う方がいます。その気持ち、とてもよく分かります。「食べる楽しみ」は「生きる楽しみ」に深くつながっているのですね。

なぜ、野菜中心なのに痩せないのでしょうか

【落とし穴その(1)】「炭水化物が多い野菜は意外に多い」
 ある友人から「炭水化物抜きダイエットをしているのに、全然痩せないんだけど、どうしてだろう」と相談されました。このような相談は医療や介護の専門職からも多く、どうやらみなさん「壁」にぶち当たっているようです。

 「炭水化物抜きダイエット」とは、ごはんやパン、麺類などの糖質を多く含む食品は可能な限り控え、もしくは一切取らず、野菜類と肉・魚介類、豆類、卵や乳製品をしっかり摂取するというものです。中には、この方法で劇的に体重を落とせた方もいるのですが、「ほとんど体重が変わらない」と訴える方もいます。

 ある友人は、炭水化物を抜く代わりに、野菜でおなかをいっぱいにしていたそうですが、よく聞いてみると「カボチャが好きで、サラダによく入れるのよね」とのこと。カボチャは、とても糖質が多い野菜です。そう伝えると、「えっ!そうなの? どうりで腹持ちがいいと思ったわ」と納得していました。

 「炭水化物が多い野菜」とは、カボチャ、トウモロコシ、レンコン、芋類、ユリネ、豆類(大豆以外)などです。これらの食品は、「糖尿病食事療法のための食品交換表第7版」では米やパンなどと同じカテゴリーに分類されているほどです。糖尿病の方は、これらの食品を食べる時には、主食の量を少し控えるなどして調整する必要があるのです。

【落とし穴その(2)】「かえってエネルギーを取りすぎているかも?」
 炭水化物抜きダイエットの一番の魅力は、「主食は食べず、おかずだけ食べる」という「分かりやすさ」ではないでしょうか。「おかずはどれだけ食べてもいいらしいよ」と自信満々に教えてくれる方もいますが、それはおすすめできません。

 例えば、仕事内容が主にデスクワークの成人男性(40代)に必要な1日のエネルギー量は、体格にもよりますが1日2500キロカロリー程度です。ごはんの目安は1食250〜300グラム程度です。仮に1食のごはんが250グラム(茶碗1.5杯程度)だとすると、エネルギー量は420キロカロリー。これをもし「鶏のからあげ」に置き換えてみると約5個分。つまり5個未満でないと総エネルギー量は同じになってしまいます。からあげをうっかり食べすぎてしまうと、「ごはんの代わり」どころか、ごはんを食べるよりエネルギーを多く取ってしまうことになりますね。

 つまり、「主食を食べない」という安心感が、「うっかり食べすぎ」につながる恐れがあるということです。どんなに主食を抜いていても、体が必要としているエネルギー量よりも多く摂取した分は、体脂肪に変えられてしまいます。

 「なにをどれだけ食べればいいのか」が分からないまま、安易に炭水化物抜きダイエットをするよりも、食事量全体を6〜7割程度に抑えて、間食や外食をなるべく控え、時間をかけながら体重の変動を見守る方が、ダイエットの近道になるかもしれません。(塩野崎淳子 在宅訪問管理栄養士)


10. 中川隆[-5451] koaQ7Jey 2018年3月12日 19:45:18 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

ご飯はこうして「悪魔」になった〜大ブーム「糖質制限」を考える
現代社会の特殊な価値観と構造
磯野 真穂 文化人類学者 国際医療福祉大学大学院講師
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49908?utm_source=yahoonews&utm_medium=related&utm_campaign=link&utm_content=related


先日ツイッターを見ていたら、ラーメンの写真とともに「こんなの食べるなんて狂気の沙汰!」という投稿が流れてきた。糖質制限を推奨するジムに通い肉体改造に努めていることが投稿者のフィードからわかる。

1ヵ月前には、「白米は太る!」と断言するバリバリの糖質制限キャリアウーマンに出会った。彼女はどうやら「やせること=健康になること」と考えているらしい(ちなみに彼女はどこからどうみても肥満体型ではない)。

10年前に私は、過食嘔吐を繰り返す24歳の女性にインタビューをした。彼女には、「油ものはOKだがご飯ものは絶対ダメと」いう時期があり、その理由は「糖質は血糖値をすぐ上げ身体に悪く、そして太りやすいから」であった。

その時の私は気づかなかったが、彼女はいまや大ブームとなった糖質制限の先駆けだったのである。

「ご飯」とは何か──命の糖質

私の専門である文化人類学は、人間の多様な生き方を、長期にわたるフィールドワークの中で明らかにしていく学問である。

その視点から眺めると、糖質制限はかなり特異な現象であるといえる。食は人間の多様性が如実にあらわれる場所であるが、一方で主食にあたる食べ物にとりわけ大きな価値が置かれることはほぼ共通しているからだ。

たとえば文化人類学者のオードリー・リチャーズは、ローデシア1北西に居住するベンバの下記のようなやりとりを、驚きを持って記録している[1]。


私の目の前で焼いたトウモロコシを4〜5本食べたあと、かれらはこういった。
「おお、腹が減って死にそうだ。俺たちは今日一日何も食べていない。」(47)

1ザンビアとジンバブエを合わせた地域の名称


ベンバが空腹なのは、かれらが大食だからではない。かれらが空腹なのは、かれらにとっての腹を満たせる食べ物がトウモロコシではなく、「ウブワリ(ubwali)」だからである。

ウブワリとは熱い湯と雑穀を3対2の割合で溶いたペースト状の食べ物であり、これがかれらの生活を支えている。


右上のものがウブワリ(wikimedia.org)

かれらはウブワリと共に、日本語でいうおかずに当たる「ウムナニ(umunani)」も口にするが、ウブワリが食事の中心にあることには変わらない。ウブワリだけでは物足りないが、ウムナニだけでは食べた気がしないのだ。

またウブワリは、ウブワリそのものだけでなく、食事全体のことも指す。このことからもかれらにとってウブワリの重要性がわかるだろう。

ベンバにとってのウブワリは私たち日本人にとってのご飯である。「ご飯」「飯(めし)」は字句通りにとれば、炊いた米のことであるが、それは同時に食事そのものを指すし、飲みの席での役割は食事を〆ること、すなわち終わらせることだ。昭和生まれの人であれば「米を食べないと食った気がしない」というフレーズを一度は聞いたことがあるだろう。

ウブワリやご飯のように食事の核を担う糖質2と、それに味と彩りを与える少量のさまざまな料理という組み合わせは世界に広くみられる人々の食事のあり方である[2]。

もちろん気候が寒冷といった理由により、穀物をほとんどとらない民族も存在するが、相当数の人々が糖質によって命をつながれ、そしていまもつながれていることは間違いがない。

2厳密には、炭水化物は糖質のみでできているわけではない。たとえばご飯には糖質のほかに、食物繊維、ビタミン、たんぱく質、脂質なども含まれている。ここでは話をわかりやすくするため、糖質で統一している。

糖質は「悪魔」だったのか?

しかし糖質制限の流行により、糖質の地位はかつてないほど地に落ちた。

糖質制限派のメッセージは過激なほどに明快である。『炭水化物が人類を滅ぼす』『日本人だからこそ「ご飯」を食べるな』といった本のタイトルに始まり、糖質制限の第1人者である江部康二氏の著書『主食をやめると健康になる』[3]の帯のメッセージは「ご飯・パンの糖質が現代病の元凶だった!」である。

これら書籍に目を通すと、糖質を中心とした食事の怖さがこれでもかというほど並び、しかもその多くが医師という権威ある人々によるものであるため、ふつうにご飯を食べていたら病気だらけの悲しい未来しか待っていないように思えてくる。

たとえばこんな具合だ。


穀物という神は、確かに1万年前の人類を飢えから救い、腹を満たしてくれた。その意味ではまさに神そのものだった。

しかしそれは現代社会に、肥満と糖尿病、睡眠障害と抑うつ、アルツハイマー病、歯周病、アトピー性皮膚炎を含むさまざまな皮膚疾患などをもたらした。

現代人が悩む多くのものは、大量の穀物と砂糖の摂取が原因だったのだ。人類が神だと思って招き入れたのは、じつは悪魔だったのである。(『炭水化物が人類を滅ぼす』(夏目睦著)[4])

厚生労働省が1947年(昭和22年)に出した『国民栄養の現状』[5]によると、日本人の1日の栄養摂取は、全体の72%が穀類から、11%が芋類からであり、1日のカロリー摂取のかなりの部分を糖質制限ダイエットで積極的に制限される炭水化物に依存していることがわかる。

また、それより10年前の1936年(昭和12年)に発刊された『栄養読本』[6]には、日本人の栄養摂取量の85%は炭水化物であり、さらにそのほとんどが米であることが、日本人は1日3回白米を食べるという記載、労働者に至っては一日5合の米を食べるという記載からうかがえる[6]。

もっと時代をさかのぼり江戸時代にいたっても、80%の人々がその量の差はあれ1日3回白米を食べており[7]、それほど裕福ではなかっただろう農村地帯3でも、1食当たり2〜3合の米とキビの混ぜご飯を食べていたという記録が残っているという[8]。

ここから明らかなように、白米に代表される糖質は、日本人が追い求め、そして実際に日本人を生かしてきた食べ物である。しかし21世紀に入り、その糖質を悪魔と呼ぶ人が現れた。当時の人がこれを聞いたら目をぱちくりさせるに違いない。

3飛騨高山の農村地帯の例


〔PHOTO〕gettyimages

原始時代と糖質制限

糖質はなぜここまで悪者になってしまったのか?


糖質制限派の主張できわめて興味深いのが、その絶対的な根拠を原始時代に求めていくところである。

著者により多少のずれはあるものの、大枠で共通する糖質制限派の主張は次のようなものだ。


人類は700万年近くを狩猟・採集で過ごしており、その間、人類は高タンパク・高脂質の食事をとっていた。糖質が食事の中心になったのはわずか1万年前のことであり、人間の身体は糖質を大量に摂取するようにはデザインされていない。2型糖尿病、肥満、心疾患といった生活習慣病の大元は糖質過多の食事にある。

私は、糖質制限により体重が減ったとか、2型糖尿病が改善されたという人々の体験やデータ自体に疑問を持っているわけではない。糖質制限は実際にそのような効果を多くの人にもたらしてきたのだろう。

しかし注意したいのは、その事実が、原始時代の人々が糖質をほとんど食べていなかったとか、原始時代の食生活が人間にとってもっとも理想的であるといったことの証明にはならないということである。

実際、進化生物学が専門のマーリーン・ズック(Marlene Zuk)[9]は、原始時代に正当性の根拠を求める糖質制限派の主張を、「パレオ・ファンタシー」(Paleo Fantasy:原始へのあこがれ)と名付け批判的に論じている。

まずズックは、初期人類であるネアンデルタールやアウストラロピテクス・セディバの歯に穀物を採集・調理していた痕跡があることを挙げ、私たちの祖先が肉食中心だったというパレオ派の主張に疑義を唱える。

加えて、人類は時代や場所に応じて様々な食べ方をしているため、ある時代の人類が同じ食べ方をしていたという見方にはそもそも無理があるし、仮に一部の狩猟採集民が肉ばかりを食べて生きていたとしても、そのことと、かれらにとって肉食が最適かどうかは別の話しであると述べる。

さらに、「農耕が始まってから1万年余しか経過していないため、人間の身体は糖質過多の食事に適応できていない」というパレオ派がよくなす主張に対しては、「1万年は十分な時間である」と喝破する。

チベット人が標高数千メートルの高地で生活できるようになったり、乳製品を効率よく消化することのできる、進化したラクターゼ活性持続遺伝子を持つ人々が現れたりしたのはこの数千年であることからわかるように、人間の身体はもっと短いタイムスパンでも変化しうるからだ。

人類はある時期環境に完璧に適応した健康な生活を送っていたが、時代が下るほどにそこから離れていったというパレオ派の考えは、進化についての誤解であるというのがズックの主張である。

また進化生物学者の言葉を待たずとも、原始時代に回帰する糖質制限派の主張に無理があることは、素人の私たちにも予想がつきそうだ。

もし糖質を中心に食べることが、人類という種にまったくそぐわないものであれば、栄養摂取の8割強が炭水化物からであった昭和初期の人々は次々と生活習慣病を発症していただろう。

しかし生活習慣病にかかるのはかれらではなく、糖質からの栄養摂取がそこから2割近く落ち込んだわれわれなのである[10]4。この矛盾を私たちはどう説明したらいいのだろう。

4平成26年国民栄養調査によると同年の炭水化物エネルギー比率は59.0%である。


これについては第1人者の江部氏[3]が奇しくも著書の中で明快に説明している。


明治や戦前の日本人は、総摂取カロリーの7〜8割が米飯(主に白米)だったにもかかわらず、2型糖尿病がほとんどありませんでした。当時の日本人の日常生活における運動量は、現代人の10倍近かったと思います。 結論としては、運動量が現代人くらいだと、白米を一定量以上食べると、とくに女性の場合は2型糖尿病のリスクになるということです。

つまりここから言えることは次のことではないだろうか。


現代人、特に運動量のあまりない女性が白米をたくさん食べると2型糖尿病のリスクがあがる。白米を減らす、あるいは運動量を増やすとこのリスクを下げることができそうだ。

運動量が多ければよいのであれば、糖質がすべての元凶であるという糖質制限派の主張には齟齬が生じてくるといえよう。


なぜ糖質制限はブームになりえたのか?

糖質制限の根拠に原始人を持ち出すことは、2型糖尿病の人々に効果を示した食事法5を一般に広げる上でかなり有効であったといえる。

私たちの中に眠っている700万年前の原始の能力が、糖質をカットすることにより目覚め、体重は落ち、健康になり、集中力も上がるという糖質制限派の主張は魅力的だし、ロマンがある。

しかし私はこの食事法が「人間本来の食事」「人類の健康食」6といった言葉と共に、万人にとって素晴らしい食であるかのように広がってゆくことに危惧を覚えている。


5糖質制限食は2型糖尿病患者に一般的に適用される食事療法ではない。一部の施設において実施され、効果を示した食事法である。
6いずれも江部氏の『主食をやめると健康になる』[3]からの抜粋である。

日本社会は、肥満が問題になる一方で、やせすぎの若年女性の多さとそれゆえの健康被害が懸念される国でもある。

もともとそれほどご飯を食べていなかった標準体型の女性が、もっとやせたいと願って「人間本来の食事」である糖質制限を実行することは、そもそも人間本来のあり方なのだろうか? 成長期の子どもがネットで糖質制限のことを知り、それを実行することはよりよい成長を導くのだろうか?

糖質制限が2型糖尿病の人々を超えて多くの人に受け入れられたのは、「食べたいけどやせたい」という現代人特有の欲望をなんといっても満たしてくれたことにある。

そして、「食べたいけどやせたい」という欲望は、やせていることが評価される社会でなければ生まれえない。食料不足の危機がある社会では、身体に脂肪を蓄えられることがステータスになるため、食べてもやせるという、現代人をひきつける糖質制限の特徴は魅力にはならないし、そのような社会では栄養不足によるやせの方がよっぽど深刻であるからだ[11]。

たくさんの食べ物があふれ、貧しい人でも簡単に太ることができ、やせることが無条件に美しさ、カッコよさ、聡明さ、自己管理能力の高さと結びつく、人類史稀に見る社会状況にフィットすることにより糖質制限はブームになった。

しかしその事実は、生理学的な説明と、原始への憧れにより巧みに覆い隠されている。糖質制限はほんとうに「人類の健康食」なのだろうか? それは限られた時代の、限られた地域の、限られた人々にとっての健康食ということはないだろうか?

普遍化の裏側にあるものは、現代社会のきわめて特殊な価値観と構造であることに目を向けて、いまいちど糖質制限の功罪を考えてみたい。


11. 中川隆[-5450] koaQ7Jey 2018年3月12日 19:46:21 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]
白米を食べるとやせる!? バブル期に誕生した真逆ダイエットとは
ご飯はこうして「悪魔」になった【2】
磯野 真穂 文化人類学者 国際医療福祉大学大学院講師
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50738

3000億円規模の「糖質制限」市場

すでに2000億円から3000億円規模の市場に成長したといわれる糖質制限。コンビニで手軽に買い求められるだけでなく、外食店でも麺抜き、ご飯抜きが可能になるなど、その勢いはとどまるところがない。もはや糖質は、この食事法を厳格に実践する人々にとって、自らの健康を揺るがす「モンスター」と化したといえよう。

しかし遡ることいまから30余年前、1980年から21世紀を回るくらいの時期にかけ、糖質制限と正反対の食事法があったことを覚えている人はどのくらいいるだろう。

その食事法の名前は「鈴木式」。創始者は、鈴木その子氏である。

鈴木氏は、晩年に近くなると、その独特の風貌からメディアではキワモノ扱いされることが多かった。このため彼女の原点が在野の料理研究家であることを知る人は意外と少ないのだが、この鈴木その子氏こそ、医学と栄養学の見地および自身のレストランである「トキノ」での実践を元に、独自の食事法である「鈴木式」を作り上げた人物である。

氏が、その成果をもとに1980年に発刊した『やせたい人は食べなさい―減量常識を破る奇跡の鈴木式』[1]は、瞬く間にベストセラーとなり、その後ミリオンセラーを達成した。

私の手元にある本著は、発売から6年後の72刷版。表紙の袖には次の2つの体験談が紹介されている。


1週間でウエストが細く……
「食いしん坊で、たくさん食べるのに、なぜ太らないの?」
と、友人たちに羨ましがられる私ですが、本書を読んでその理由がわかりました。そこで、あらためて「鈴木式」を実行したら、身長164センチ、体重51キロの私が、わずか1週間で、体重が2キロ減り、ウエストが2センチ細くなりました。

6か月で20キロ減量成功
入社以来14、5年で体重が30キロも増え、99キロに肥満した私は、内臓のすべてを害して、最低6か月の入院加療を宣告された。肥満で死ぬとは信じられず、美食の楽しみをあきらめきれなかった。そんなとき鈴木先生を知り、指導を受けて、病気は治り、体重が6か月で20キロ減、ウエストも30センチ細くなった。

当時一世を風靡した鈴木式。いったいどのような食事法なのだろう?


〔PHOTO〕gettyimages

やせたいのならご飯を食べろ

鈴木式で特筆すべきは白米の扱いである。糖質制限派が「悪魔」と称することすらある白米であるが[2]、鈴木式ではその白米を1日3回食べることが必須となる。

しかもその量はハンパではなく、女性であれば1食180〜240グラム、男性であれば300グラムが推奨される。これは、糖質制限派の中でも緩やかな論を展開する医師の山田悟氏が勧める1回の白米量70グラムを優に超える量だ[3]。

これだけでもすでに驚きであるが、鈴木式はそれだけにとどまらない。やせ気味の人には饅頭やアメのような脂質が低く、糖度の高い食べ物をおやつと夜食として食べることが勧められるのだ。糖質制限ブームの最中にあっては、自らデブと病気を招いているといわれても仕方のない食事法である1。

いったいこの食事法の背景にはどんな理論があるのだろう。糖質制限と対照的な部分に着目しつつ、そのエッセンスをいくつかとりあげてみたい2。

1「生野菜を食べすぎるな」、「水分の摂り過ぎを控えよ」というように、ダイエットにいそしむ人が嬉々としてとりいれそうな手法も鈴木式は次々と否定する。
2鈴木式の紹介に関しては、初作の『やせたい人は食べなさい―減量常識を破る奇跡の鈴木式』とその続編である『新・やせたい人は食べなさい:奇跡の鈴木式・スーパーダイエット』を参考にした。


ブドウ糖はたっぷりと補給すべし

糖質制限はインシュリンの過剰分泌を抑え、血糖値の変動を緩やかにすることに力点が置かれる。一方、鈴木式は、体温を保ったり、血液を流したり、呼吸をしたりと、24時間活動し続ける身体に十分なエネルギー補給をすることに力点が置かれており、この違いが両者の袂を分かつ。

鈴木式が最も危惧するのは、やせようとして糖質を過度にカットした結果、活動するためのエネルギーが足りなくなり、筋肉や内臓といった組織を作りあげる体タンパク質がエネルギー不足を補うために分解されることである。

鈴木氏はこれを車に例える。糖質はガソリン、体タンパク質はエンジンや外枠、タイヤなどボディに当たるものであり、ガソリンが足りないからといってボディを分解してガソリンにしたのでは、車体にガタがくるだけで本末転倒であると警告する。

したがってまず私たちは、活動するためのエネルギーを十分に身体にとりいれなければならない。その点で、血中に入ってすぐにブドウ糖に変換される糖質は身体にとってもっとも効率のよいエネルギー源となる。

鈴木式がやせ気味の人に1日3回の白米に加え、2回の間食を勧めるのは、24時間活動するためのエネルギーを十分に補充することで、車でいうボディがエネルギー作りのために分解されるのを防ぐことにあるのだ。

さらに鈴木氏は「エネルギーが足りなくなれば脂肪が燃えるから問題ない」という考えを頭から否定する。24時間動き続ける脳と自律神経の主たるエネルギー源はブドウ糖であるため、脂肪で代用することはできないからだ。

ここまで書くと「脳はケトン体もエネルギーにすることを知らないのか?」という批判が糖質制限派から聞こえてきそうである。

実際、肝臓で作られるケトン体について鈴木式は一切ふれていない。このため鈴木氏は、ケトン体について知らなかったことが推測されるのだが、たとえ知っていたとしても、糖質摂取を推奨したと思われる理由がある。

それがエネルギーを作るために内臓に負荷をかけるなという鈴木式第2のポイントだ。

内臓に負荷をかけるな

糖質制限では、糖質をとらずとも肝臓で行われる糖新生によりブドウ糖が作られるため、ブドウ糖不足に陥ることはない。また肝臓で行われる糖新生にかなりのエネルギーが使われるため、それが体重減少の一因となることが解説される[5]。

しかし鈴木式ではまさにこの点が憂慮点となる。なぜなら鈴木氏は、糖新生で肝臓が使われ、その際にできた老廃物を排出するために腎臓が使われることを、肝臓や腎臓への「負担」として問題視するからだ。

糖質であれば、老廃物をためることなく素早くエネルギーを作り出すことができるのに、なぜわざわざ遠回りをし、他の臓器に負担をかけてエネルギーを作らねばならないのか?エネルギー生成は糖質摂取でまかない、肝臓や腎臓にはそれらにしかできない仕事をしてもらった方が、健康な身体作りができる、というのが鈴木式の発想である。

一方鈴木式は、糖質制限で問題とされるインシュリンの過剰分泌、血糖値の大幅な変動、食後高血糖については一切ふれていない。また鈴木式の理論をそのまま糖質制限に引き継げば、インシュリンを作り出す膵臓に過度な負担をかけるという見方ができそうであるが、この点についての言及もない。

これは1980年代に手に入る知識の限界に加え、この2つの食事法の原点が違うことにあるだろう。糖質制限が、糖尿病の治療に端を発する一方で、鈴木式の原点は、摂取カロリーをひたすら落としてやせようとした結果、健康を害し快適な生活が送れなくなった人たちの健康を取り戻すことにある。

糖質制限が血糖値の揺れに着目する一方で、鈴木式が活動のために効率的なエネルギー摂取に着目する理由は、もともとの目的の差異にあるといえるだろう。

タンパク質と脂質はまずご飯から

とはいえ、鈴木式は糖質さえあればほかの栄養素はいらないといっているわけではない。白米からでは補えない栄養素を副食で適切に補うことが強く推奨される。

この点は、糖質以外の栄養素をバランスよくとることを勧める糖質制限とかぶるのであるが、鈴木式は内臓に負担をかけない低タンパク質・低脂肪の副食を推進する点で糖質制限と異なる。

これは鈴木式が、ご飯に始まり、野菜や豆といった食べ物に含まれるたんぱく質と脂質に着目することに起因する。

たとえば鈴木氏は、1回の推奨量であるご飯240グラムには、牛乳200CCに含まれるたんぱく質と同量の12グラム強が含まれ、豆腐一丁には約10グラムの脂肪が含まれることを紹介する。

つまり意識してタンパク質や脂肪をとらずとも、ご飯中心の食事から成人に必要なたんぱく質と脂質はきちんと摂取できるため心配には至らないということなのだ。


鈴木式と糖質制限、奇妙な類似

このように食べ方のみならず理論において真っ向対立する鈴木式と糖質制限であるが実は類似点も多い。

たとえば、多くのダイエット法が一過性のものであることに対し、両の食事法はそうではない。またカロリー計算は不要と言い切る点、当時の権威に対して真っ向対立し、激しいバッシングを受けながらも成功事例を積み重ね地位を確立してゆくプロセスなども酷似する。

そして数ある類似点の中でも特筆すべき点が、双方の食事法が提示する「全体的な健康観」である。ここでいう全体的な健康観とは、生活習慣病から子どもの問題まで、人生に起こる様々な悩みや不調に効果が期待できるといったホリスティックな健康観を、両の食事法が提供していることを指す。

たとえば鈴木氏は、自らが考え出した食事法は、高血圧、腎臓病、心不全、生理不順の解消、安産の実現、さらには子どもの家庭内暴力にまで力を発揮すると述べる。

なんとそこには糖尿病の改善事例も報告されており、鈴木式を4ヵ月実行したことで食後血糖値392が正常値の140にまで下がり、さらには悩まされていた吹き出物も消えたという35歳の女性の事例が報告される[6]。

これは糖質制限にも同様にみられ、たとえば第一人者である江部康二氏の著書には、脳梗塞、脳出血、心筋梗塞、生活習慣がかかわっているとされるがんの予防効果が期待できると書かれ、事例には花粉症、尿漏れ、脂肪肝といったさまざまな不調が改善したという声が紹介される[5]。

同様に2016年に出版された『糖質制限が子どもを救う』(三島学著/江部康二監修)には、冷え症、アトピー、不登校が解消したことに始まり、糖質制限により子どもの学力がアップしたという事例までもが報告され、大人のみならず子どもへの効果が謳われる3。さらにはがんの予防のみならずがんの治療にも効果が期待できると発言する医師もいる。


3子どもへの糖質制限については、すべての推奨派が賛同しているわけではない。制限派の医師の一人である山田悟氏は子どもへの糖質制限には反対の立場をとっている。

全く正反対の食事法でありながら、その効果として期待できるものはほぼ同じであり、さらにこれが事例によって支えられているという事実を私たちはどのように受け止めるべきなのであろう。

まず科学という視点からこの食事法を捉えることは保留したい。研究の成果が蓄積されているのは圧倒的に糖質制限であるが、糖尿病の治療に効果があるという結果の蓄積はあるものの、がんの予防から子どもの不登校にまで効くというデータはそろっていない。

ただその事実をもって、糖質制限で示される様々な成功事例を否定することは避けるべきだ。私たちは何が事実か、真実かを決める際に科学的根拠を持ち出しがちであるが、疫学統計をもとにした科学的根拠は、あくまでもサンプル全体の傾向を示しているだけであり、傾向から外れたところにあるものがなぜ外れたのかを説明する力はないし、ましてはそれらを嘘あるいは偶然として片づける力はない。

そしてこれは同様に、鈴木式にも当てはまる。研究の蓄積が乏しいからといって、鈴木式の成功例は嘘や勘違いであるということはできないし、糖質制限の事例はほんとうで、鈴木式の成功事例はまがいものという結論を引き出すこともできない。私たちはどちらの成功事例にも真実があるとみるべきであるし、失敗事例においてもそこになんらかの真実があると見るべきなのだ。

つまり糖質制限も鈴木式も、やせるということにおいて力を発揮しただけでなく、やせるだけにとどまらない効果を発揮した人が数多く存在する食事法なのである。

サイエンスの限界

対照的でありながら酷似する2つの食事法から私たちが学ぶべきことなんであろう。私はそれは、人間という存在の不思議さ、わからなさに対する謙虚さではないかと考える。

同じ国の中でも数十年遡るだけで、いまとは全く正反対の食事法が発見され、そこで同じような成果を実感した人がいる。

さらに世界を見渡せば、私たちのように米を主食にしてきた民族がいる一方で、イヌイットのように肉がメインの民族もいる。ところが南半球に行くと、パプア・ニューギニア高地の人々のようにイモ類に摂取カロリーのほとんどを頼る民族がいる。そしてある食事法の推進者から見れば、確実に健康を損ねるような食べ方をしている人々が、一同早死にというような末路を辿ることなく、生活を営んできたという歴史が存在する。

またそれだけでなく、食には、生物としての命をつなぐという役割のほかに、他の人とのつながりを作るという役割がある。結婚式や、季節の行事など、私たちは特別な場面で特定のものを口にしたり、あるいは通常の食事をはるかに超える量を食べたりすることがあるが、そのような場面での食の目的は、食べ物を通じて、自分を取り巻く人々、環境とのつながりを作り出し維持することにある。

数々の健康被害をもたらすとされるアルコールが多くの民族において欠かせない飲料となっているのがそのよい例であろう。私たちが社会的な存在であり、一人では生きていけない以上、社会的紐帯を作り出すという食の役割を過小評価すべきではない。

このような形で人間の食の多様性とその社会的役割を見てゆくと、サイエンスの旗を掲げて人間の食のあるべき姿を語ることは不可能であることがわかるだろう。日本人にとってのベスト、人類にとっての健康食という形で、ある食事法が一般化され始めたとき、その食事法は「科学」ではなく、「思想」になるのだ。

その思想に伸るか反るかは自由である。

しかし一つの食事法を実践する過程で、これまで何の気なしに食べていた食べ物あるいは栄養素に対して恐怖や敵意が埋め込まれ、そのことが、社会的な存在としての私たちのあり方を狭めたり、ある特定のビジネスに誘導されたりすることにつながらないかは注意すべきである。もしそうなっていたら、そこで示される全体的な健康観は幸せの皮をかぶった囲い込みであろう。

寄って立つところを強力に与えてくれる先導者は、メンタルやフィジカルなど、何かに不安を抱える人々にとってたいへん魅力的な存在に映る。そしてその人の言葉に従うことで安心感が得られる場合も多い。しかし学問の専門性が細分化されたいま、どんなに優れた専門家であっても私たちの人生の専門家になることはできない[7]。そして食は私たちの人生の根幹にかかわる問題なのだ。

そのように考えると、私たちが食に不安を抱えた際に頼るべき専門家は、力強い言葉で私たちの代わりに選択をしてくれる専門家ではなく、私たちの多様な人生に伴走する形で専門知識を用い、その時々に応じてベストな答えを引き出すことをサポートしてくれるプロフェッショナルであるといえるだろう。

一見、弱そうな専門家がもしかしたらもっとも強いことだってあるかもしれない。


1. 鈴木その子, やせたい人は食べなさい―減量常識を破る奇跡の鈴木式. 1980, 東京: 祥伝社.
2. 夏井睦, 炭水化物が人類を滅ぼす〜糖質制限からみた生命の科学〜 2013: 光文社新書(電子書籍版).
3. 山田悟, 糖質制限の真実―日本人を救う革命的食事法ロカボのすべて. 2015: 幻冬舎.
4. 鈴木その子, 新・やせたい人は食べなさい:奇跡の鈴木式・スーパーダイエット. 1990: 祥伝社.
5. 江部康二, 主食をやめると健康になる. 2012: ダイヤモンド社(電子書籍版).
6. 鈴木その子, カロリーなんか忘れなさい<完全版>―食べて・やせる・鈴木式健康法. 2001, 東京: 祥伝社.
7. Giddens, A., モダニティと自己アイデンティティ : 後期近代における自己と社会. 2005, 西東京: ハーベスト社.


12. 中川隆[-7687] koaQ7Jey 2018年4月03日 06:42:36 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-9817]

糖質制限ダイエットがおすすめできない理由
脂質制限ダイエットとどちらが効果的?
佐藤達夫 (食生活ジャーナリスト)
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/12359


最も重要な栄養バランスはPFCバランス

今年の1月のこのコラム「お正月太り解消ダイエットのコツ」(http://wedge.ismedia.jp/articles/-/11507)で、「糖質を制限してもやせない」と書いたら、「そんなはずはない」というご意見や「くわしく知りたい」というご要望があったので、今回はこのことについて書いてみたい。


まずは「糖質」の説明から。

たくさんある栄養成分の中で、カロリーを持っている(私たちにエネルギーを供給できる)ものが4つある。
たんぱく質(Protein)と脂質(Fat)と炭水化物(Carbohydrate)、そして、同等に扱っていいかどうかは別にしてアルコールの4つ【※1】。
アルコール以外の3つをつい最近までは「三大栄養素」と呼んでいたが、今は「熱量産生栄養素」と呼ぶようになった(三大栄養素のほうがわかりやすいとは思うのだが・・・・)。

いろいろな場面で「栄養バランス」ということがよくいわれるが、「栄養バランス」の一番の基本は、このたんぱく質・脂質・炭水化物のバランスである。
これをPFCバランスという(このことばは覚えておいてソンはない)。
たんぱく質:脂質:炭水化物のカロリー比が15:25:60くらいになるような食生活を「バランスのいい食生活」という(数値には幅がある)。

糖質制限ダイエットというのは、この「最も基本的な栄養バランス」の重要な要素の1つである炭水化物の中の糖質(この2つの違いは次項で)を制限してしまうので、健康にいいはずがない!
唯一、もし「ものすごく糖質を過剰摂取している人」であれば(自分ではなかなか判断できないが)、その人が糖質を少し減らすのは理にかなっている。
ただし、現在、日本人のPFCバランスは(もちろん平均での話だが)この「好ましいバランス」に近い。
なので、一般的な日本人は、糖質を制限するとPFCバランスが崩れるほうに作用するので、けっして好ましいことではない。

栄養的にそれほど詳しくはないビジネスパーソンも、まずはこのことを頭に入れておかなくてはならない。

【※1】
たんぱく質:肉類・魚類・乳類・卵類・大豆類など。
脂質:油脂類。
炭水化物:ご飯・麺・パンなどの主食類。
アルコール:カロリーだけはあるが他の栄養成分はない。

炭水化物=糖質+食物繊維


次に、糖質と炭水化物の違いについて述べる。
「炭水化物制限ダイエット」なるものもあるので、混同している人もあるだろうが、炭水化物=糖質、ではない。
炭水化物=糖質+食物繊維である。

食物繊維というのは、口から入っても消化・吸収されず、肛門から(便として)排泄される成分。
食物繊維は消化・吸収されないのでカロリーはなく、炭水化物の中でカロリー源となる成分を糖質という。
食物繊維は、かつては「消化・吸収されないのだから、何の役にもたってない」という評価であったのだが、近年、「胃や小腸や大腸を通過する過程で様々な働きをし、生活習慣病の予防に役立っている」と、ガラッと評価が一変した栄養成分だ。

多くの人は「炭水化物制限ダイエット」と「糖質制限ダイエット」の区別ができてないと思うのだが、もしこの2つを区別している人がいたら、糖質制限ダイエットよりも炭水化物制限ダイエットのほうが、健康に悪影響を与えるリスクが高い。

このコラムで何度も書いているが、体重は「摂取カロリー=食べ物・飲み物など」と「消費カロリー=運動・体温維持など」の差で増減する。
ただし、消費カロリーのほうは、なかなか、大きくは増えない。
つまるところ、体重を減らすためには、消費カロリーつまり食べ物や飲み物を減らすしかない。
そこでダイエットのために「糖質制限」あるいは「炭水化物制限」という発想になる。

しかし、糖質(炭水化物)を制限しても、そのぶんだけ(カロリーのある)脂質やたんぱく質を増やせば、「摂取カロリーのトータル」は少なくならないので、体重が減ることはない。
もし、糖質(炭水化物)を減らして、脂質やたんぱく質を増やさなければ(摂取カロリーのトータルが少なくなるので)体重は減る。
しかしこの場合でも、PFCバランスが大きく偏るので、健康を損なうリスクが極めて高い。

糖質制限と脂質制限とに「減量効果の差」はない

これは何も「糖質制限ダイエット」だけに限ったことではない。
「油脂を制限する」という脂質制限ダイエットでも同じことがいえる。
つまり、脂質を減らしても、そのぶんだけ他の栄養素が増えれば体重は減らない。
そしてやはり、PFCバランスが偏るので、健康を崩すリスクは高くなる。

糖質制限ダイエットと脂質制限ダイエットのどちらが効果的かを、多くのデータを比較・検討した学術研究がある【※2】。
科学的にかなり信頼性の高い研究だが、これによると「糖質制限と脂質制限による減量効果に大きな差はない」となっている。
体重が減るかどうかは、「何を制限するか」ではなく、「トータルの摂取カロリーと消費カロリーの差」によって決まる、としごくまともな結論になっている。

こう見てくると、「いくら減らしてもPFCバランスが崩れないもの」はアルコールだけである。
糖質制限もだめ脂質制限もだめ、いいのはアルコール制限だけ・・・・なんとも味気ない結論になりそうだ。
しかし、諦めるのはまだ早い。

【※2】
『佐々木敏の栄養データはこう読む!』(女子栄養大学出版部発行)p237〜247


あれもダメこれもダメ・・・・じゃどうすればいいんだ!?とお嘆きのビジネスパーソンへ朗報。
同じ研究で、「糖質制限・脂質制限にかかわらず、ダイエットを始めると(いずれの方法でも)少しだけ体重は減る」ということもわかったのだ。
どうやら、ヒトというものは「あるダイエット法を始めると、それ以外のことでも体重を減らす行動をとる」ようなのだ。


ということは、もし体重を減らしたいなら、糖質制限だろうが脂質制限だろうが「とにかく始める」ことが重要である。

まずは「記録すること」から始めよう!

ここからは私の見解だが、「自分が本当にダイエットに取り組めているかどうか」は自分ではなかなかわからない。
それを客観的に知る確実な方法は「記録する」こと。
まずは、自分が飲食した物を「確実に記録すること」から始めよう。

昔なら「記録する」ためには、手帳を持ち歩いたり、寝る前にすべてを思い出して書き留めたりするなど、けっこう面倒なことであった。
でも、今は事情が異なる。
食事のたびにスマホに記録すればいい。

最も簡単なのは写真撮影。
“インスタ映え”など考えず、「撮影もれ(デザートなど)」のないようにすることが大事。
あるいは、ダイアリーやメモアプリを使う。
慣れてきたら「何を」と「どれだけ」を記録したい。

【例】
○月○日 朝 トースト(8枚切り1枚)、ジャム(1さじ)、ゆで卵(1つ)、野菜ジュース(350g)

最初のうちは「何を」だけでよい。
つまり( )の中は不要。
慣れてきたら「どれだけ(つまり量)」も記録しよう。
「記録をとるだけで痩せる」という研究もあるほどだから、きょうからさっそく始めよう!


13. 中川隆[-7842] koaQ7Jey 2018年4月08日 13:19:18 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-10030]
2017-10-05
"「糖質制限」論争に幕?"で引用された論文は糖質制限を勧めてなどいない
http://oishiku-protein.hatenablog.com/entry/lancet_article_in_tk


検証よみもの-食事法

先日、東洋経済オンラインで以下の記事を読みました。


「糖質制限」論争に幕?一流医学誌に衝撃論文
「炭水化物は危険、脂質は安全」の波紋
江部 康二 : 高雄病院理事長
http://toyokeizai.net/articles/-/190605


記事を読むと「医学系の一流ジャーナルであるLancetに」「糖質制限を肯定する”衝撃論文”が発表された」という主張です。 内容を疑わしく思い、Lancetに掲載された元論文を入手して読んでみたのでそれについて書きます。

これね。
www.ncbi.nlm.nih.gov

※論文の電子版は、大学等の研究機関に所属している場合はその大学が権利を購入していれば大学図書館等からアクセスできます。一般の利用者は個人でジャーナルに購読料を払って読むか、国立国会図書館で無償で入手できます。

結論としては「一流ジャーナルであるLancetに」「炭水化物の摂取量が多すぎると死亡率ないし心臓疾患の発生率が上がるという論文が発表された」は正しい情報だけど、「糖質制限を肯定する」の部分は完全なる虚偽です。消防署の方から来ました、レベルの話でちょっと本気でびびる。こんな話がオンラインとはいえ雑誌に載り、医師の個人名で発表されるんだな、情報社会こわい。

途上国の栄養ガイドラインについての話だよ

まず当該論文が何を明らかにするために、どんな調査をしたかをざっくり説明します。主に論文2ページ目の”Added value of this study”の欄から引用すると、
•現在の国際的な栄養ガイドラインでは「脂肪摂取量を少なくすること(カロリー摂取量の30%以下)」や、「飽和脂肪酸の摂取量をカロリー摂取量の10%以下にして、代わりに不飽和脂肪酸をとること」を勧めている
•これらのガイドラインが根拠としているデータは米国およびヨーローッパにおける調査データであるが、米国やヨーロッパでは栄養の過剰摂取に注意が払われている
•このガイドラインを、栄養失調が一般的であるような国(注:要は貧しい国)でもそのまま使えるかは疑問である

という話で、要は「貧しくて炭水化物摂取の割合が非常に高い国の人たちの栄養を考えるときに、食べ過ぎの欧米人のデータを使って『脂肪の摂取量を減らしましょう』と言うのは正しいの?明らかに炭水化物をとりすぎている人たちに対しては、脂肪の摂取等が勧められるべきだったりしないの?」というのがこのチームが明らかにしたいことです。それらを検証するために、東洋経済の記事でも書かれているように、5大陸18カ国13万人の膨大な食事データが調査されています。

引用原文


Current guidelines recommended a low fat diet (<30% of energy) and limiting saturated ratty acids to less than 10% of energy intake by replacing them with unsaturated fatty acids. The recommendation is based on findings from some American and European countries where nutrition excess is of concern. It is not clear whether this can be extrapolated to other countries where undernutrition is common. Moreover, North Americans and European populations consume a lower carbon hydrate diet than populations elsewhere most people consume very high carbohydrate diets mainly from refined sources.

で、調査の結果がどうだったかというと、こちらは9ページ以降の”Discussion”から引用すると、
•従来言われてきた「脂肪の総摂取量をカロリー摂取量の30%以下、飽和脂肪酸をカロリー摂取量の10%以下」という方針と反する結果が出た(注:脂肪の総摂取量、飽和脂肪酸の摂取量が高いグループで死亡率や心臓病の発生率が下がった)
•炭水化物の摂取量が多い人(注:カロリー摂取量の60%以上、その分、脂肪やタンパク質の摂取量が少ない)は、炭水化物を減らして脂肪の摂取を増やした方がメリットがある(注:死亡率が減る)と思われる
•われわれの調査の中で収入が少ない国、収入が中程度の国では非常に炭水化物の割合の高い食事(60%以上)が取られていて、特に白米や白いパンなどの精製された原料が多かったが、これら精製された原料は死亡率や心臓病の発生率を上げると従来の研究で示されている
•だから炭水化物の代わりに脂肪やタンパク質(注:炭水化物より高価)を取ることが可能な場合(経済的に可能で、かつ入手できる環境の場合に)においては、炭水化物を少なくしようという栄養指導が正しいと思われる

としています。(補足すると、食事に気を使っている人は他にも健康のための取り組みをしていのかもとか、炭水化物の摂取割合の高さはシンプルに貧しさを反映してしまっているのかも等も議論されています。)

引用原文


Our findings do not support the current recommendation to limit total fat intake to less than 30% of energy and saturated fat intake to less than 10% of energy. Individuals with high carbohydrate intake might benefit from a reduction in carbohydrate intake and increase in the consumption of fats. (中略) Moreover, our study most participants from low-income and middle-income countries consumed a very high carbohydrate diet ( at least 60% of energy), especially from refined sources ( such as white rice and white bread), which have been shown to be associated with increase risk of total mortality and cardiovascular events. Therefore, recommending lowering carbohydrate might be particularly applicable to such settings if replacement foods from fats and protein are available and affordable.

極端な糖質制限については論文中で明確に否定されている

さらに同じくDiscussionからですが、論文著者は極端な糖質制限について明確に否定しているので引用します。

•炭水化物の摂取量がカロリー摂取量の50%以下の場合に死亡率等が上がらなかったことは、極端に炭水化物の少ない食事が良いと示すものではない

•重要なことだが、一定量の炭水化物の摂取は運動による短期的なエネルギー需要を満たすために必要なので、ほどほどの炭水化物の摂取(カロリー摂取量の50-55%等)は、非常に高い摂取量や非常に低い摂取量より適切であると思われる

ちなみに日本人の平均がどれくらいかというと、厚労省の国民健康・栄養調査を見ると58-59%くらいです。なので、炭水化物を取りすぎの自覚がある人は少し控えて、その分、肉や脂肪からエネルギー摂取するというのは正しそうです。


www.mhlw.go.jp

引用原文


However, the absence of association between low carbohydrate intake (eg, <50% of energy) and health outcomes dose not provide support for very low carbohydrate diets. Importantly, a certain amount of carbohydrate is necessary to meet short-term energy demands during physical activity and so moderate intakes (eg, 50-55% of energy) are likely to be more appropriate than either very high or very low carbohydrate intakes.

で、そもそも論なんですけど、この論文を発表したチームと同じチームが同じタイミングでもう1報論文を出していて、それがこれ


www.ncbi.nlm.nih.gov

こっちは「果物、野菜、豆を食べると死亡率や心臓病の発生率が下がる」という話をしています。まあ炭水化物だよね。ちなみにこっちの結論は、これまで400gから800g/日の摂取が勧められてきたけどこれは貧しい国の人には結構大変な水準であり、われわれは375g/日で従来の研究同様に死亡率や心臓病発生率を下げる効果があることを示せたが、貧しい国の人々にとっては400g/日が375g/日にほんの少し減るだけで大きなインパクトがあるだろう、とかそういう話をしています。

ここまで読んでいただけるとわかると思うんですけど、東洋経済の記事を書いた医師は引用した論文を読んでいないか、読んでいて意図的に内容を捻じ曲げたか、論文を徹底的に誤読しているかのいずれかであると思われます。

第三者の視点では「肉と性格では」という指摘も

ついでにもう1つ、面白かったので同じLancetに掲載された第三者のこの研究に関するCommentを紹介しておくと


www.ncbi.nlm.nih.gov

こちらでは上記の2つの論文を出したPUREチーム(PURE: Prospective Urban Rural Epidemiology、例の18カ国13万件調査)の北米とヨーロッパ以外を含む大規模調査の功績を認めつつ、

•動物性食品(牛肉、羊肉、乳製品を含む)はPUREの調査した地域のほとんどにおいて、飽和脂肪酸と一価不飽和脂肪の主要な摂取源である

•飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪、動物性タンパク質の全てが死亡率と逆相関したということは、実際には単に「肉と乳製品の摂取量が生存率と相関する」というだけなのでは?

•この質問に答えるためには、PUREチームは動物性食品の種類別の摂取量と死亡率の関係を調査する必要がある

•微量栄養素の欠乏はPUREの調査対象の多くの国で重要な問題になっている

•動物性食品は亜鉛や吸収可能な鉄分、ビタミンK12、ビタミンB12を豊富に含むが、これらの摂取は炭水化物を多く摂取する国々では最適化されない(注:炭水化物の割合が多い分、動物性食品の割合が少ないため、十分に摂取できない)

•従って、栄養豊富な肉を食べることが1つ以上の栄養の欠乏をカバーした、とPUREの結果(飽和脂肪酸等の摂取量割合が高い群で死亡率が低減した)を説明できる可能性がある

という指摘等がされていて、要は「もっと細かく見ないと何とも言えないね」みたいな話がされています。

引用原文


Animal products (including beef, lamb, and dairy) are the major sources of saturated fatty acids and monounsaturated fatty acids in most populations studied in PURE. Since saturated fatty acids, monounsaturated fatty acids, and animal protein were all inversely associated with mortality, is the real finding simply that meat and dairy intakes were associated with increased survival? To answer this question, PURE team needs to complete a thorough analysis relating intakes of different animal products to mortality. Micronutrient malnutrition is an important problem in many of the countries included in PURE. Animal products are rich sources of zinc, bioavailable iron, vitamin K2, and vitamin B12, which might be suboptimal in populations consuming high carbohydrate diets. Therefore, one potential explanation for the PURE results is that nutrient-dense meats corrected one or more nutrient deficiencies.

それからちょっと面白かったのが、

•Conscientiousness(以下、真面目さと訳します*1)が長寿をもっともよく説明する因子である

•例えば日本では、真面目さが「高い」「中程度」「低い」で被験者を3群に分けたときに、「低い」群に比べて「高い」群は54%、「中程度」の群は50%死亡率が低かった調査がある

•真面目な人は健康に結びつく様々な行動をとる、例えば、医師の指示にしたがったり、薬をきちんと飲んだり、睡眠習慣が良かったり、アルコールや薬物の乱用をしない

•何より、真面目な人は食べるべきとされた食品を食べることがより多く、食べてはいけないとされた食品を食べることがより少ない

という話がされていて、栄養教育の進んだ国じゃないと真面目でも何食べていいかわかんないよねとか続くんだけど、長生きはパーソナリティ次第、というの結構面白い話だなと思いました。逆に考えると、トンデモ医療に遭遇したときにこういうタイプほど影響が大きいのかもしれない。

引用原文


Conscientiousness is among the best predictors of longevity. For example, in a Japanese population, highly and moderately conscientious individuals had 54% and 50% lower mortality, respectively, compared with the least conscientious tertile. Conscientious individuals exhibit numerous health-related behaviors ranging from adherence to physicians’ recommendations and medication regimens, to better sleep habits, to less alcohol and substance misuse. Importantly, conscientious individuals tend to eat more recommended foods and fewer restricted foods.

おわりに

ということで、Lancetに糖質制限を推奨する論文が出た、なんて情報は完全に虚偽でした。なんでこんなことするのかな、一般人は英語で書かれた学術論文なんて読みもしないだろうから簡単に騙されると思ってるのかな。ひどいよね。

f:id:shepherdess:20171005173551p:plain

ちなみにこれTipsですけど、健康本を書いてテレビに出たりして「アメリカの◯◯大学の最新の研究によって私の提唱する健康法が正しいと証明された」とかそれ系のことを言う医師は信用しないのが良いと思います。本当に人々の健康や長寿に貢献する圧倒的な健康法があったとして、ちゃんとした医師は

•健康法の実施結果のデータを取って

•論文にまとめてちゃんとした論文誌に発表して

•その健康法が世界のスタンダードになるようにする

と思うんです。だからそれを紹介する本を書いたときも「私が◯◯(論文誌)に発表した論文では・・・」と言う話をするはずで、そうでなく「最新のアメリカの研究では・・・」等と言うことは結局その健康法が「データで立証できない仮説止まりの話」ということではないでしょうか。

仮説を思いつくのは自由ですが、「臨床経験豊富な医師が思いついた仮説だから正しいだろう」「一般人が思いついた仮説だから誤りだろう」というスタンスは明確に誤りで、誰が思いつこうが検証されていない仮説は仮説であり、実証された事実とは異なるので、ただの仮説があたかも事実のように流布されるのはひどい話だなーと思います。以上です。
http://oishiku-protein.hatenablog.com/entry/lancet_article_in_tk


エビデンスもなしに眉唾な内容の本を出している連中は、ちょっとでも都合の良さそうな論文が出てくると大はしゃぎするよな。

江部康二氏は二枚舌。糖質制限で総死亡が増える論文については「(それほど糖質は制限されていないから)糖質制限食の論文ではない」。じゃあこの論文だってそうじゃん。江部氏は近藤誠枠だと思っていたほうがいい。


じゃあ、何で日本人の寿命は長いんだよ。

その論文に日本人が入っていないこと、日本人の寿命が長いことから、日本人が糖質とりすぎで寿命縮んでるとは考えづらい気がする。もう少しデータがほしい。


参照されている論文のタイトルと要約では心臓血管の疾患/死についてだけ書かれているように読めた.人間は心臓血管疾患だけが原因で死ぬわけではないと思うのだが


糖質で6割って三食パスタ食うくらいのイメージだからな。この研究はむしろ普通の日替わり定食食っててもリスクは上がらないのを示してる。米・パン・麺でお腹を膨らしてるとリスクがあるって当たり前の話。


端的に言って、この記事を真に受けると大腸がんになるはず。慎重に原典を読むことが必須。とくに便通に自信がない人は注意を。


論文本文確認したが、一応炭水化物の過剰摂取と動物由来の脂肪の不足は貧困と結びついている可能性は否定できないってエクスキューズは入っているのな

これ貧しい人たちはどうしても炭水化物過剰食物繊維不足の食事になるというあたりの影響を排除できてないでしょ/現代の炭水化物摂取における問題は食物繊維不足でしょう


糖質というより炭水化物の塊のような食品は安い物が多いので、貧困でそういうものばかり食べている人が寿命が短くなっている可能性はないのだろうか


糖質制限がかえって死亡リスクを高めるという結論に関しては、前向きコホート研究でもメタ解析でもごろごろ研究あるみたいだけどなw 東洋経済ほんとにひでえわw


論文に対するこの記事は糖質制限派の方が肩入れして書いてる感じする。栄養素は毒物じゃないんだから、過剰に取らなければ危険なんてことないのに、ただ炭水化物は危険と書けば一般の方に誤解される。

炭水化物6割以上は死亡のリスク増っていうけど、食事摂取基準を基にすれば炭水化物の目安は全体の約6割だから、過剰摂取による弊害ってだけで、糖質制限を肯定するというよりバランスのいい食事がいいってだけなんじゃないの?
http://h.yea.tokyo/%E5%AD%A6%E3%81%B3/2017/10/08/%E7%B3%96%E8%B3%AA%E5%88%B6%E9%99%90-%E8%AB%96%E4%BA%89%E3%81%AB%E5%B9%95-%E4%B8%80%E6%B5%81%E5%8C%BB%E5%AD%A6%E8%AA%8C%E3%81%AB%E8%A1%9D%E6%92%83%E8%AB%96%E6%96%87-%E5%81%A5%E5%BA%B7-%E6%9D%B1.html


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炭水化物の摂取増加で死亡リスク上昇/Lancet
提供元:ケアネット公開日:2017/09/08


 炭水化物摂取量の多さは全死亡リスク上昇と、また総脂質および脂質の種類別の摂取は全死亡リスクの低下と関連する。さらに総脂質および脂質の種類は、心血管疾患(CVD)、心筋梗塞、CVD死と関連していないが、飽和脂質は脳卒中と逆相関していることが確認された。カナダ・マックマスター大学のMahshid Dehghan氏らが、5大陸18ヵ国で全死亡および心血管疾患への食事の影響を検証した大規模疫学前向きコホート研究(Prospective Urban Rural Epidemiology:PURE)の結果、報告した。主要栄養素とCVDや死亡との関連性については、これまでのデータのほとんどが栄養過剰の傾向にある欧州や北米の集団からのもので、他の集団にも当てはまるか不明であった。著者は、「今回の結果を踏まえ、世界的な食事ガイドラインを再検討すべきである」と提言している。Lancet誌オンライン版2017年8月29日号掲載の報告。


18ヵ国の13万5千例以上を約7年半追跡

 研究グループは、2003年1月1日〜2013年3月31日に、高所得国(カナダ、スウェーデン、アラブ首長国連邦)、中所得国(アルゼンチン、ブラジル、チリ、中国、コロンビア、イラン、マレーシア、パレスチナ自治区、ポーランド、南アフリカ、トルコ)、低所得国(バングラデシュ、インド、パキスタン、ジンバブエ)の計18の国・地域において、35〜70歳の13万5,335例を登録し、食事摂取量を食事摂取頻度調査票(FFQ)により調査した後、中央値7.4年(IQR:5.3〜9.3)追跡した。

 主要アウトカムは、全死亡(total mortality)および主要心血管イベント(致死的CVD、非致死的心筋梗塞、脳卒中、心不全)。副次アウトカムは、心筋梗塞、脳卒中、CVD死、非CVD死であった。

 炭水化物、脂質(総脂質と種類別[飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸])およびタンパク質の摂取量を、エネルギー比に基づき5分位で分類し、摂取量と各評価項目との関連について多変量Cox frailtyモデルを用いハザード比(HR)を算出した。


全死亡リスクは、炭水化物の摂取量が多いほど増加、逆に脂質では低下

 追跡期間中に、死亡が5,796例、主要心血管イベントの発生が4,784例記録された。炭水化物は、摂取量が多いほど全死亡リスクが高く、最低5分位群(エネルギー比中央値46.4%)に対する最高5分位群(同77.2%)のHRは1.28(95%信頼区間[CI]:1.12〜1.46、傾向のp=0.0001)であった。CVDまたはCVD死のリスクとの関連は確認されなかった。

 一方、脂質は総脂質および種類別のいずれも、摂取量が多いほど全死亡リスクは低かった。最低5分位群に対する最高5分位群のHRは、総脂質が0.77(95%CI:0.67〜0.87、傾向のp<0.0001)、飽和脂肪酸は0.86(95%CI:0.76〜0.99、傾向のp=0.0088)、一価不飽和脂肪酸は0.81(95%CI:0.71〜0.92、傾向のp<0.0001)、多価不飽和脂肪酸は0.80(95%CI:0.71〜0.89、傾向のp<0.0001))であった。

 また、飽和脂肪酸は、摂取量が多いほど脳卒中のリスクが低い関連が認められた(最高5分位群 vs.最低5分位群のHR:0.79、95%CI:0.64〜0.98、傾向のp=0.0498)。総脂質、飽和および不飽和脂肪酸の摂取量は、心筋梗塞またはCVD死のリスクと有意な関連はみられなかった。

 なお著者は、FFQは絶対的摂取量を測定した調査ではないことや、食事摂取量の調査がベースライン時のみで、またトランス脂肪酸の摂取量は未測定であることなどを研究の限界として挙げている。

▲△▽▼


上記を纏めると

東洋経済の記事を書いた医師 (江部康二 : 高雄病院理事長) は引用した論文を読んでいないか、読んでいて意図的に内容を捻じ曲げたか、論文を徹底的に誤読しているかのいずれかであると思われます。


結論としては

「一流ジャーナルであるLancetに」「炭水化物の摂取量が多すぎると死亡率ないし心臓疾患の発生率が上がるという論文が発表された」

は正しい情報だけど、

「糖質制限を肯定する」の部分は完全なる虚偽です。

消防署の方から来ました、レベルの話でちょっと本気でびびる。こんな話がオンラインとはいえ雑誌に載り、医師の個人名で発表されるんだな、情報社会こわい。

Lancetに糖質制限を推奨する論文が出た、なんて情報は完全に虚偽でした。なんでこんなことするのかな、一般人は英語で書かれた学術論文なんて読みもしないだろうから簡単に騙されると思ってるのかな。ひどいよね。
http://oishiku-protein.hatenablog.com/entry/lancet_article_in_tk


糖質制限教の教祖 江部康二 高雄病院理事長 は嘘と改竄捏造の常習犯だった
スーパー糖質制限の嘘八百 2016/07/12
http://ojyokoita.blog.fc2.com/blog-entry-648.html


先日、糖質バカさんのブログを読んでいたら、聞き捨てならん、いや見捨てならんものを見つけてしまいました。

鳩山邦夫氏の訃報についてDr.糖尿モヤシ教祖が書いた記事のコメント欄がただひたすら凄かった
http://toshitsubaka.blog.fc2.com/blog-entry-179.html

この記事の中で引用しているモヤシ教祖のブログ記事、

鳩山邦夫氏の死去及び糖質制限食の有効性・安全性に関して。
http://toshitsubaka.blog.fc2.com/blog-entry-179.html

の中の、以下の記述です。


3)
@米国糖尿病学会は、2007年まで
 糖尿病の食事療法において 糖質制限食は推奨しないとしていました。

A2008年、「食事療法に関する声明2008」において、「減量が望まれる糖尿病患者には
 低カロリー食、もしくは低炭水化物食によるダイエットが推奨される」と、
 1年の期限付きで、糖質制限食の有効性を認める見解を記載しました。

B2011年、肥満を伴う糖尿病患者に2年間の期限付きで
 糖質制限食の有効性を容認しました。

C2013年、「食事療法に関する声明2013」において期限や限定なしで、
 糖質制限食を容認しました。

(中略)

3)により、米国糖尿病学会が、6年間をかけて、肯定・否定含めて、様々な多数の研究論文を検証して、 糖質制限食を容認したプロセスがわかります。

つまり、米国糖尿病学会は、2013年、糖質制限食の有効性と安全性を正式に容認しました。

ここにおいて、日本糖尿病学会がどのような見解を出そうと世界的には、糖質制限食の有効性・安全性は担保されたと言え、この論争に関しては勝負はついたということです。


米国糖尿病学会のサイトを読んだことがある人なら、「よくもまぁ、こんな大嘘を堂々と書けるものだ。」と、あきれ返ることだと思います。
信者が阿呆なのを良いことに、デタラメ、捏造やりたい放題です。

このカルト教団がやっていることは、米国糖尿病学会が全体として何を言っているのか?ということには何の理解も関心もなく、ただ都合の良いように解釈できそうな文節を抜き出し、都合の良いように捏造解釈しているだけです。

考えようによっては、朝日新聞の捏造記事よりタチが悪いと言えます。

で、この嘘に関しては、過去記事においても度々指摘して来ましたが、いまだにこんな大嘘を垂れ流しているのは社会悪にしかなりませんから、今一度ハッキリさせておきましょう。

まず、

糖質制限の嘘八百!米国糖尿病学会は本当は何と言っているのか?
http://ojyokoita.blog.fc2.com/blog-entry-524.html


でも述べました様に、米国で「ローカーボ」と言うと、普通の食事から単に炭水化物量を減らすというだけで、スーパー糖質制限とはかなり違います。

カルト教団公式ブログによれば、スーパー糖質制限というのは、毎回の食事の糖質量(炭水化物量ではなく糖質量)を20g以内に抑え、総摂取カロリーの比率を「糖質12% 脂質56% タンパク質32% 」とするものらしいです。

無論、「飽和脂肪酸は素晴らしい!ケトン体万歳!」と、ブログ全般で書かれています。

米国でこの考えとほぼ同じものと言うと、「ケトジェニックダイエット」と呼びます。

とは言え、「ケトジェニックダイエット」と限定すると、米国糖尿病学会の公式サイトには、ただのひと言も出て来ませんから、ここで話が終わってしまいます(笑)

それだと、この記事が続きませんし、面白くもない結果になるので、ここは一つ、カルト側へのハンディキャップとして、その辺はうやむやにして話を続けます。
阿呆相手だと、ハンディもいちいちこちらが考えないといけないので大変なのです(笑)

では、まず最初に、

B2011年、肥満を伴う糖尿病患者に2年間の期限付きで
 糖質制限食の有効性を容認しました。

という寝言を見てみましょう。

これは、米国糖尿病学会の Standards of Medical Care in Diabetes 2013 のMedical Nutrition Therapy(医学的栄養療法)のセクションのENERGY BALANCE, OVERWEIGHT, AND OBESITY(エネルギーバランス、過体重、肥満)の章に出て来ます。

原文では何と書いてあるかと言いますと、

For weight loss, either low-carbohydrate, low-fat calorie-restricted, or Mediterranean diets may be effective in the short-term (up to 2 years).
(体重減には、ローカーボ、低脂肪カロリー制限、地中海式ダイエットが2年までの短期間において効果的です。)

For patients on low-carbohydrate diets, monitor lipid profiles, renal function, and protein intake (in those with nephropathy) and adjust hypoglycemic therapy as needed.

そして次の文では、ローカーボダイエットを行う患者については、脂質プロファイル(総コレステロール値、LDLコレステロール値、HDLコレステロール値、中性脂肪値等)、タンパク質摂取量、腎機能を監視し、必要に応じて低血糖に対処する必要がある、と言っています。

更に同セクション、MACRONUTRIENTS IN DIABETES MANAGEMENT(糖尿病管理における主要栄養素)では、

Saturated fat intake should be <7% of total calories.

飽和脂肪酸摂取量は、総摂取カロリーの7%未満にすべきである。

と言っています。

飽和脂肪酸摂取量を総摂取カロリーの7%未満にして、総脂質摂取を56%にするなんてことは、普通の食事からは不可能ですから、米国糖尿病学会のガイドラインに従う限り、2013年の時点ではスーパー糖質制限など、お話になっていない訳です。

ちなみに、2型糖尿病の予防に関する推奨事項では、

定期的な運動とカロリー制限、脂肪摂取を控えることは2型糖尿病のリスクを減らします。

2型糖尿病リスクのある人は、14g/1000kcalの食物繊維摂取と、炭水化物摂取の半分を全粒穀物にすることを推奨します。

等と書かれています。

ほんじゃぁ、現在はどうなっているのかと言いますと、カルト教団によれば、米国糖尿病学会は期限や限定なしで糖質制限食を容認しているはずです。

Standards of Medical Care in Diabetes—2016
http://care.diabetesjournals.org/content/39/Supplement_1/S4

を見てみましょう。

糖質制限を容認どころか、ケトジェニックダイエットはおろか、「ローカーボ」の記述まで無くなってしまいました(笑)

これでは私も引用のしようがありません。

医学的栄養療法のセクションには何が書かれているかといいますと、「女性の1日のカロリー摂取量は1,200–1,500 kcal、男性は 1,500–1,800 kcalにした方がいいよ。」とか、炭水化物、脂肪、タンパク質、ナトリウムと、それぞれの栄養素について記述があります。

何が書かれているのかと言いますと、別段目新しいことはなく、「精製された炭水化物よりも全粒穀物の方がいいよ。」とか、「飽和脂肪酸摂取量を減らす。」(オメガ3等の必須脂肪酸摂取は推奨)等です。

ちなみに、「心疾患の予防」セクションでも「飽和脂肪酸を減らせ」と言っています。

こんなはずではないので、こうなったら米国糖尿病学会の糖尿病患者・一般人向けのサイトを見てみましょう。

米国糖尿病学会
http://www.diabetes.org/

とは言え、ここでもこんなことが書かれています。

The goal for people with and without diabetes is to eat less than 10% of calories from saturated fat.
For most people, eating this is about 20 grams of saturated fat per day.

糖尿病のあるなしに関わらず、飽和脂肪酸摂取量は総摂取カロリーの10%未満を目指すべきで、g換算すると、おおよそ1日に20g程度らしいです。

「7%未満」という2013年頃の記述に比べれば幾分緩和されましたが、それでもかなりキツイ数字です。

と言いますのも、一方で米国糖尿病学会はオメガ3系等の不飽和脂肪酸の摂取は推奨していますが、不飽和脂肪酸を多く含む食材にも飽和脂肪酸は含まれますから、注意していないと「総摂取カロリーの10%未満」は、なかなか守れないのです。
(例えば、1日の総摂取カロリーが1500kcalの人なら、1日の飽和脂肪酸摂取量は17g未満です。)

米国糖尿病学会の勧告に従い、スーパー糖質制限を行うとすれば、糖質12%、飽和脂肪酸10%で、残りの78%は何を食えばいいのでしょうか?(笑)

これでスーパー糖質制限を実際にやろうとすれば、1日2回茹でたササミ、1回は青魚、毎回オメガ3-6-9系の脂肪酸をガブ飲みするしかやり様がありません(笑)
間違っても牛肉、豚肉、加工肉など食えないです。

更に、カルト教団が「素晴らしい!」とオシッコちびっているケトン体については、米国糖尿病学会は何と言っているのでしょうか?

米国糖尿病学会はケトン体について何と言っているのか?
http://ojyokoita.blog.fc2.com/blog-entry-534.html

という記事の中でも紹介しました通り、米国糖尿病学会は、

Moderate or large amounts are a danger sign.
They upset the chemical balance of your blood and can poison the body.
Never exercise when your urine checks show moderate or large amounts of ketones and your blood glucose is high.
These are signs that your diabetes is out of control.
Talk to your doctor at once if your urine results show moderate or large amounts of ketones.

中程度、あるいは大量のケトン体は危険な兆候です。
それらは血液のケミカルバランスを狂わし、身体を害します。
尿中に中程度または大量のケトン体があり、高血糖の場合は運動を行ってはいけません。

これらは糖尿病が制御不能であることを意味します。
ケトン体が検出された場合は、直ちに主治医に相談して下さい。


と言っています。

つまり、カルト教団が喧伝する、

米国糖尿病学会は、2013年、糖質制限食の有効性と安全性を正式に容認しました。

ここにおいて、日本糖尿病学会がどのような見解を出そうと世界的には、糖質制限食の有効性・安全性は担保されたと言え、この論争に関しては勝負はついたということです。

というのは、真っ赤な嘘。

「勝負はついた」というのは、ある面、勝負はついたと言えますが(笑)、カルト教団がどんな大嘘をつこうとも、糖質制限の有効性・安全性を担保する糖尿病学会など世界のどこにも存在しませんし、ましてスーパー糖質制限を容認する糖尿病学会など世界のどこにも存在しません。

寝言は寝て言え、という話なのです。
http://ojyokoita.blog.fc2.com/blog-entry-648.html

つまり、糖質制限教の教祖 江部康二 高雄病院理事長 は詐欺師である事が証明されました。


14. 中川隆[-10473] koaQ7Jey 2018年4月19日 07:52:13 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-11224]

丸7年間「フルーツしか食べない男」が死ぬ覚悟で自らを実験台にした理由
[2016年09月21日]


■中野瑞樹(なかの・みずき)

和歌山県出身。子供の頃に観た『野生の王国』(TBS系列)がきっかけで砂漠緑化の研究者を目指し、京都大学農学部に進学。在学中にアメリカ国立海洋大気局にて客員研究員として従事。01年から4年間、東京大学工学部(経営工学系)で教員勤務。

04年よりフルーツの魅力を伝えるべく、フルーツセミナーを開始。09年9月からフルーツ中心に果実だけの食生活実験を始める。

現在、「身体を張るフルーツ研究家」「フルーツの伝道師」「現代の木食」として、講演や研修など多方面で活動中。

最新情報はブログにて
http://ameblo.jp/fruit-mizuki/
http://wpb.shueisha.co.jp/2016/09/21/72199/4 


フルーツを中心に果実だけしか口にしない男・フルーツ研究家の中野瑞樹氏(40)

自らの体を張る、話題のフルーツ研究家・中野瑞樹(みずき・40)氏をご存知だろうか…。

なんとフルーツを中心に果実だけしか口にしない男だ。この6年と11ヵ月の間、ごはんひとつぶも、パンひとかけらもお肉も魚も、水もお茶もお酒も一滴も口にしていないとのことで、それでいて健康体を維持しているという。

フルーツが総合栄養食であるとの仮説の下、たくさん食べた続けた結果、人間の体にどういう反応が起きるのかを自らを実験台にして挑んでいるのだ。なぜ、そのような極端な食生活を送るに至ったのか? その具体的な成果は? 奇人変人にも思える、中野氏の覚悟ある人生に迫ってみた。

−フルーツだけの生活をスタートしたのはいつからですか?

中野 2009年の9月28日です。やろうと決めたのは2009年の5月です。ですので、4ヵ月以上かけて準備をしました。

−準備とは?

中野 お肉はその前、2006年の3月に止めていたんですが、肉以外の魚介類とかは普通に食べていました。やきそばやお好み焼き、カレーとかも普通に食べていましたし、ビールも飲んでいました。フルーツだけの食生活に入るにあたって、その前にフルーツ以外の食べ物への欲求、執着を取らないといけないと思い、それに4ヵ月かかりました。

−具体的にはどうやって執着を無くしていったのですか?

中野 山にこもることができるなら、それでよいのですがそうはいかない。で、日本はちょっと歩くとあちこちからいい匂いがしてくる(笑)。これがきつい。なので、ひとつひとつ自分に言い聞かせるように食べ納めをしていきました。「今日でもう最後だぞ。いいな」って感じです。ビールやアイスクリームも好きで…。特に故郷の和歌山にしか売ってない、子供の頃に大好きだった抹茶ソフトクリーム(グリーンソフト、玉林園)。わざわざ帰って食べ納めをしてきました(笑)。

最後のほうでは、スーパーや飲食店街をまだ食べたいものが残ってないかをチェックして歩いたり…。三大珍味のトリュフをまだ食べてないことに気がついて、わざわざ専門のレストランに行って食べたこともありました。それが完全に無くなって、このフルーツだけを食べる生活をスタートしたのです。だから今では、目の前でステーキを食べられてもビールを飲まれても、全く我慢していないので平気です。

−つまり、その準備に4ヵ月もかかったわけですね…。

中野 いや、正確に言うと実際にはもっと長いですね。スタートする6年前の2003年から朝食はフルーツのみでした。徐々にフルーツだけで生活できるように体質を変えていったわけです。なので、いきなり明日から突然フルーツだけで生活するといったことは絶対にマネしないでほしいのです。

理由は、腸内環境がフルーツに順応したものでないと栄養が足りなくなりますので。牛や馬が牧草だけでも大丈夫なのはそんな食生活に適応した独自の消化機構 や腸内環境があるからなんです。時間をかけて少しずつ腸内環境を変えていく必要があるので要注意です!


日本で最もきれいな体かもしれません


−誰もやったことのないことを確かめるために、自ら実験台になる気持ちはどうですか?

中野 私には師匠も指導してくれる先生もいません。全くの自己責任。ひょっとして、このことが原因で死ぬかもしれない。なので、死ぬ覚悟で始めたのは事実です。そうして、2009年の3月に、水やお茶も全く飲まず、ただ完全に果実だけを食べる生活を決意し、同年9月より実行に移して今に至っているわけです。完全果実生活を続けて、2500日を過ぎ、9月末で丸7年になります。

−具体的にフルーツしか食べない1日はどんな感じですか?

中野 朝起きて一番の食事は、お腹を膨らませるというよりは、水分を補給し、のどを潤(うるお)すことを目的に、水分が多く含まれるフルーツを取るようにしています。例えば、夏場だとスイカや梨や桃。冬場だとみかんなどです。在宅日か外出日かで、量はかなり変わります。忙しい日は、日中、仕事の合間にフルーツをつまんで食べるだけです。

ちなみに朝食、昼食、夕食という概念はないですね。喉が渇いたり、小腹が空いたら、こまめにフルーツを食べています。あとは、私が「キラフル丼」と呼んでいる、フルーツやトマトなどの果実野菜を細かく切った果実の盛り合わせを食べています。葉野菜や根野菜などは果実ではないので、一切食べません。忙しい日なら1回、終日在宅している時なら2回程度、この「キラフル丼」を食べています。

仕事で外出する時は、ペットボトルの代わりに水分が摂れるようにスイカをカットしたものとか、冬だとみかんを持って外出します。時間がない時はスーパーでカットフルーツを買うこともあります。

−水を全く飲まないのは大変じゃないですか?

中野 確かに大変ですけど、そもそも「純粋に果実だけを食べて、身体がどう変化するのか」を調べる実験をしているわけですから、水分も果実以外、極力入れたくないわけです。先ほどからフルーツと言っていますが、正確に言うと私が口にしているものは、フルーツだけでなはく果実と塩です。

果実というのは植物の実と種の部分のことです。日本では、果実のうち、水分が多めで甘いもの、あるいは甘酸っぱいものをフルーツと呼んでいます。りんご、みかん、柿、スイカ、メロン、いちごなど、スーパーのフルーツコーナーで見かけるものです。また樹木になる果実である、りんご、梅、栗、カシューナッツ、アボガドなどを果物と呼びます。野菜のうちで、トマト、きゅうり、なすびなど果実系野菜は果菜類と呼ばれます。

−そうだったんですね…。実際、その生活を6年間も続けられて、体にはどんな変化が?

中野 まず痩せてきました。フルーツを食べると、太るとか、中性脂肪が上昇するとか言われますが、全く逆です。どんどん痩せていきました。東大教員として勤務していた2003年頃は身長172p、体重が70kgありました。その後、朝食だけフルーツに変え、完全果実食を始めた09年9月28日には体重62.1kgだったので、6年間で8kgほど痩せました。現在は季節による変化はありますが、体重は50弱から54kg、ウエストは60から67cmの間です。ちなみに、血糖値も至って正常です。

冬眠前の熊の気持がよくわかりました

−そもそも興味を持ったきっかけと、フルーツだけを食べて生活しようと思ったいきさつを教えてください。

中野 きっかけは、私が東京大学(経営工学系)に教員として勤務していた頃(2003年)に『FIT FOR LIFE』という本に出会ったことです。80年代にアメリカで出版された本で、健康のため野菜とフルーツをしっかり食べましょうという内容です。その中に「フルーツは完全食である」と書かれてあるんです。私はその言葉を見た時、雷が落ちたかのような衝撃を受けました。

学生時代(京都大学農学部)、砂漠緑化の研究していたんですが、それを食い止めるのにボランティアとか研究のレベルでは砂漠化や森林破壊のスピード(毎年、北海道と九州合わせた土地の緑が消失) が速すぎて追いつかない。そこに経済、お金が関わる仕組みを作らないと解決しないと思ったんです。

そこで、世界中の公的機関が勧めるように、健康増進のために毎日しっかりフルーツを食べれば儲(もう)かるので、世界中の生産者さんたちがもっと実のなる樹を植えてくれます。緑が増えれば、地球温暖化対策にもなります。70億人でフルーツを食べること、それが解決策だと確信しました。

−なるほど、それで周りにもフルーツを勧めようと思われたわけですね。

中野 はい、本を読んだ1年後には、こじんまりとフルーツのセミナーを始めました。初回スタートは2004年の10月でした。会場費だけいただいて、ほんの少人数で始めました。とにかく、ひとりでも多くの人にフルーツの良さを伝えたいという思いから、週に1回くらいのペースで。しかしこの時点での私の食生活は、朝食をフルーツにするぐらいで、昼、夜は普通の食事をしていました。

−では完全に全食フルーツに変えるようになったのはどういう経緯から?

中野 いくら私がセミナーで「フルーツがいいですよ」と言っても、自分がフルーツを人より少し多く食べているくらいでは、説得力が弱いなと思ったのがきっかけですね。また、健康に良いことは理解してもらえるんですが、食べ過ぎたらダメだと思われるてる人が大変多かったのも理由です。例えば、太る、糖分が多いので血糖値が高くなり糖尿病になる、身体が冷える…等です。

私は「健康な人なら、少々食べ過ぎても大丈夫ですよ!」と言いたいのはやまやまでしたが、実際のところ私自身、食べ過ぎて一体どうなるのかわからない(笑)。なぜなら、誰もそんな実験をしたことがないからです。つまりエビデンス(実証)がないんです。

他の物も食べていては、果実以外の影響かもしれない。また一体、フルーツをたくさん食べた場合、人間の体にどういう反応が起きるのかを誰かが調べないといけない。私も科学者、研究者のはしくれです。じゃあ私がやってやろう、自分の身体を実験台にしてやってみようと思ったたわけです。ちなみに7年間、添加物を摂っていないので、日本で最もきれいな体かもしれません(笑)。

本当にどんどん痩せていきます!

−誰もやったことのないことを確かめるために、自ら実験台になる気持ちはどうですか?

中野 私には師匠も指導してくれる先生もいません。全くの自己責任。ひょっとして、このことが原因で死ぬかもしれない。なので、死ぬ覚悟で始めたのは事実です。そうして、2009年の3月に、水やお茶も全く飲まず、ただ完全に果実だけを食べる生活を決意し、同年9月より実行に移して今に至っているわけです。完全果実生活を続けて、2500日を過ぎ、9月末で丸7年になります。

−具体的にフルーツしか食べない1日はどんな感じですか?

中野 朝起きて一番の食事は、お腹を膨らませるというよりは、水分を補給し、のどを潤(うるお)すことを目的に、水分が多く含まれるフルーツを取るようにしています。例えば、夏場だとスイカや梨や桃。冬場だとみかんなどです。在宅日か外出日かで、量はかなり変わります。忙しい日は、日中、仕事の合間にフルーツをつまんで食べるだけです。

ちなみに朝食、昼食、夕食という概念はないですね。喉が渇いたり、小腹が空いたら、こまめにフルーツを食べています。あとは、私が「キラフル丼」と呼んでいる、フルーツやトマトなどの果実野菜を細かく切った果実の盛り合わせを食べています。葉野菜や根野菜などは果実ではないので、一切食べません。忙しい日なら1回、終日在宅している時なら2回程度、この「キラフル丼」を食べています。

仕事で外出する時は、ペットボトルの代わりに水分が摂れるようにスイカをカットしたものとか、冬だとみかんを持って外出します。時間がない時はスーパーでカットフルーツを買うこともあります。

−水を全く飲まないのは大変じゃないですか?

中野 確かに大変ですけど、そもそも「純粋に果実だけを食べて、身体がどう変化するのか」を調べる実験をしているわけですから、水分も果実以外、極力入れたくないわけです。先ほどからフルーツと言っていますが、正確に言うと私が口にしているものは、フルーツだけでなはく果実と塩です。

果実というのは植物の実と種の部分のことです。日本では、果実のうち、水分が多めで甘いもの、あるいは甘酸っぱいものをフルーツと呼んでいます。りんご、みかん、柿、スイカ、メロン、いちごなど、スーパーのフルーツコーナーで見かけるものです。また樹木になる果実である、りんご、梅、栗、カシューナッツ、アボガドなどを果物と呼びます。野菜のうちで、トマト、きゅうり、なすびなど果実系野菜は果菜類と呼ばれます。

−そうだったんですね…。実際、その生活を6年間も続けられて、体にはどんな変化が?

中野 まず痩せてきました。フルーツを食べると、太るとか、中性脂肪が上昇するとか言われますが、全く逆です。どんどん痩せていきました。東大教員として勤務していた2003年頃は身長172p、体重が70kgありました。その後、朝食だけフルーツに変え、完全果実食を始めた09年9月28日には体重62.1kgだったので、6年間で8kgほど痩せました。現在は季節による変化はありますが、体重は50弱から54kg、ウエストは60から67cmの間です。ちなみに、血糖値も至って正常です。


冬眠前の熊の気持がよくわかりました

−特に冬、体重が減って大変だと聞きましたが…

中野 はい、日本の冬は寒すぎるので、体温維持のため体内の脂肪をいっぱい燃やすせいか、夏よりもうんと痩せます。ナッツ類を食べなかった一昨年の冬は、体重が45kgにまで減ってしまい、ウエストも60pを切ってしまいました。この時はさすがにやばいと思いました(笑)。

なので、冬場などはフルーツだけではダメ。栗などで補い、体重維持に努めないといけないことがわかりました。確かに、冬眠する前の熊もどんぐりや木の実をお腹いっぱい食べますよね。そんな熊の気持がよくわかりましたよ(笑)。

−ということは、フルーツを食べ過ぎて太るというのは間違いだと…。

中野 間違いです。私を見ておわかりのように、フルーツだけだと本当にどんどん痩せていきます(笑)。今まで誰もそれをやってなかったから、そんな誤った見方がみんなに広まってしまったんだと思います。あと、冬は痩せて大変なんですが、逆に夏の暑さには強くなりますね。こまめに水分の多いフルーツを食べているせいか、暑くて体の調子が悪くなるとか熱中症のような症状は一切ないです。
(取材・文・撮影/日野和明)

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7年間「フルーツしか食べない男」が激痩せしても精力アップ、驚異の健康生活とは…
[2016年09月22日]


自らの体を張る、話題のフルーツ研究家・中野瑞樹氏(40)をご存知だろうか…。

なんとフルーツを中心に果実だけしか口にしない男だ。この6年と11ヵ月の間、ごはんひとつぶも、パンひとかけらもお肉も魚も、水もお茶もお酒も一滴も口にしていないとのことで、それでいて健康体を維持しているという。

フルーツが総合栄養食 であるとの仮説の元、たくさん食べた続けた結果、人間の体にどういう反応が起きるのかを自らを実験台にして挑んでいるのだ。なぜ、そのような極端な食生活を送るに至ったのか? その後編!

−フルーツを食べすぎると糖尿病のリスクが上がると言われるのは…。

中野 フルーツが糖尿病の原因だとか、糖尿病を悪化させるというのも全くの間違いです。現在のところ、健康診断でも私の血糖値は正常です。 国連WHOも、糖尿病予防のために毎日のフルーツ摂取を勧めています。日本糖尿病学会も、糖尿病患者であってもフルーツはビタミン、ミネラル補給に大切な食品なので一定量(一日80kcal)を摂ることを推奨しています。

フルーツで糖尿病を治療されていたドクター(故、外園久芳医師)もいらっしゃいました。そもそもフルーツが糖質が多いと思われていることが誤解です。いちご7%、もも9%、メロン10%、みかん11%、りんご13%、バナナ21%、ご飯37%、食パン44%、チョコレート52%、ドーナッツ59%です。

また、食後の血糖値の上昇度合いを示す指標のひとつに「GI」というのがあるのですが、フランスパン95に対して、グレープフルーツ25、リンゴ38、バナナでも52しかありません。中でも、糖尿病に良いと分かっているのは温州みかんです。温州みかんを旬の時期に3〜4個(M寸)以上食べられている方は、糖尿病になるリスクが57%下がるという研究結果が今年3月、国立農研機構により発表されました。

−ちなみに、冬場に痩せすぎて困る他、大変なことは?

中野 先ほど、私が口にしているものは果実と塩だと言いましたが、フルーツに塩分は含まれていないので、フルーツのみの生活を始めて1ヵ月もすると、塩分が欲しくてたまらなくなりました。なので、途中から塩だけなめていました。よく野生動物のドキュメントなんかを見ていると、牛やカモシカが土や岩の中の塩をなめているシーンを見ることがあるんですが、草ばっかり食べている彼らが塩を欲しがる気持もものすごくわかりました(笑)。

−熊だけでなく、牛やカモシカの気持にも共感されたわけですね。塩分はどうやって摂取を?

中野 今は、スイカの皮の部分をぬか漬けにして食べるなどして塩分を摂るようにしています。スイカの外皮は、凍らせて解凍すれば柔らかくなります。とってもおいしいです。白いところは味はしませんが、しゃきしゃきして食感がたまりません。浅漬けなどもお勧めです。

−スイカの皮でぬか漬けという発想もスゴい(笑)。では、完全フルーツ食は体に良い変化をもたらしているんですね?

中野 いろんなことが起こりました。まず骨密度が一般の人よりも3割増しになっていて、検査した医師が驚愕されていました。そうなるメカニズムはよくわかっていませんが、フルーツにはクエン酸などが含まれます。クエン酸はカルシウムを水に溶けやすくする働きがあり、そのことが関わっているのではと推測しています。
あと、健康診断の時、腎臓の数値が良いと病院の先生がびっくりしていました。お肉などを摂ってないので老廃物が少なく、腎臓への負担が少ないからかもしれません。

その他には、肌がスベスベになりました。というのも、ボウボウだったすね毛も果実食に変えてから約2年ほどで抜けてしまったからです。また、嗅覚、味覚、触覚がとっても敏感になります。電車の中で、臭いをきつく感じることが増えたので、大概マスクを着けるようにしています。何か動物に近づいたような気分になれます(笑)。

10代と変わらず「もうギンギンですわ」

−非常にスリムな体型なのですが、運動した時のスタミナはどうですか?

中野 体力がついて疲れにくくなっています。たまに知人と山に登りますが、他の人がゼーゼー言っているのに私は平気です。体が軽くなったこともあるんでしょうが、息切れはしなくなりましたね。また一度、ちゃんと運動ができるのかということを調べるため、あるTV番組から密着取材されたことがありました。

朝から何段もある階段を登ったり、山を歩いたり、30秒で腕立て伏せやスクワットが何回できるかとか、深夜にはフィットネスクラブでロードランナーやらバイクなどいろんなテストを受けましたが、普段は運動をほとんどしてないのにほとんど平均以上の点数が出ました。医師も驚いてましたね。1日中、こまめにみかんを食べていたためなのか、後日、ほとんど筋肉痛にもなりませんでした。

−意外な結果ですね。その一方で頭のほうの働きにはどんな影響が?

中野 すっきりして頭の回転も良くなります。これは当然で、脳の唯一のエネルギー源はブドウ糖。フルーツを食べることで、脳は速やかにブドウ糖を取り入れることができます。海外研究では、フルーツに含まれているポリフェノール類が脳機能を高めるという論文はいくつもあります。あと、アルツハイマーのリスクも下げる効果もあります。リンゴやイチゴがアルツハイマーのリスクも下げたり、進行を遅らせるといった研究論文もあります。

−確かに仕事や勉強している時、甘いものを食べると頭がすっきりする効果も…。

中野 とはいうものの、甘いものをケーキやお菓子で摂るのはカロリーが高すぎます。リンゴなんてチョコレートのカロリーの1/10ぼどです。イチゴなんてモヤシと一緒ですよ。だから、お菓子などをフルーツに置き換えることでカロリーを減らすことができて、健康につながるというわけです。

−ちなみに、大きな声では聞けませんが精力のほうはどうですか?

中野 精力はアップしていますね。そういう時になれば、(声を潜めて)もうギンギンですわ(笑)。10代の頃と変わりません。とにかくとても元気です(笑)。スイカをたくさん摂取している人は、シトルリンの効果で精力効果が期待できる血中アルギニン量が10%以上高いという研究報告があります。

またアメリカの研究では、オレンジやベリー類をしっかり食べるとEDに効果があるという研究報告もあります。私の知り合い(50代の男性)でも、毎日みかんを食べることでEDが治った方もいます。先ほど「味覚、臭覚、触覚がアップする」と言いましたが、言い換えると、敏感になって、あの時の感度も上がるということ。とにかく男性こそフルーツですよ(笑)。

「人付き合い」よりも「研究」を取った男

−これも聞きづらいのですが、排便にも変化はあるんですか?

中野 フルーツは消化が早いので、食べたらすぐに出る感じですね。色は食べたフルーツ色に着色されます(笑)。例えばスイカなら赤っぽく、みかんなら黄色っぽくなります。フルーツだけなら臭いは全くありません。ただ、ナッツ類をたくさん食べると、ナッツの脂質を消化できず白くなりますし、臭いがします。消化が悪くおなかも張るので、ナッツ類は控えて栗に変えました。栗だとナッツほど臭いませんね。

−完全フルーツ食のコストについてはどうでしょうか? 結構な金額になりそうですが…。

中野 確かに高くつきます。食べたことがないフルーツを店頭で見かけると買います。しかし、日常食としては、安い時期だと1千円から1500円 くらい に収まります。一番安くつくのが、値段の割に重量のあるスイカが出回る夏場です。スイカやメロンは、種以外は全部食すのでかなり安上がりです(笑)。外食にも行かないし、お菓子やコーヒーも摂らないので、トータルでは安上がりです。1日の食費が1年間で最も高くつく季節は温州みかんが終わった後の2月、3月あたりです。とにかくあんまりフルーツがないんです。イチゴはまだ高いですし。なので、1日2千円ぐらいかかります。

−最後に、他の人とは随分変わった生活を送られているわけですが、飲み会に行った時やデートの時はどのように?

中野 だんだん誘われなくなりましたね(笑)。大半の飲食店にはフルーツがありませんから、行っても何も飲食できずただ座っているだけですから。まぁ、そんな私を見ていて悪いと思ったのか、みんなだんだん誘わなくなってきました。親戚の結婚披露宴にも呼んでもらえませんでした(笑)。つまり、私はそんな「人付き合い」よりも「研究」を取った男なんです。人生でどっちかを天秤にかけて「研究」を選んだんです。

私は食事の前にフルーツを摂る「先フル」を勧めています。食物繊維のお蔭で食べ過ぎを抑えてくれるし、整腸作用も期待できます。ビタミンやミネラルのお蔭で新陳代謝は上がるし、摂りすぎた塩分を排出してくれるカリウムも豊富です。私の影響で東京や大阪で先フルを始めたお店も出てきました。私が通えるフルーツを食べられる飲食店を増やしたいです(笑)。

−結局、中野さんにとってフルーツとは?

中野 ひと言でいうと「愛」です。フルーツは自ら食べごろになると、赤や黄色に色づき、香りを出し、柔らかく甘くして人や動物に食べて欲しいと訴えているんです。あらゆる食べ物の中で唯一食べさせたがっているのがフルーツです。私たちがもっとフルーツを食べれば儲かるので、生産者さんたちが実になる植物を植えてくれます。そうすることで地球の緑は増えます。木も増えるので地球温暖化対策にもなります。70億人の誰もが関わることができます。

きれいになりたい、おいしいものを食べ続けながら生涯健康でいたいという個人的な欲求(エゴ=EGO)を満たすために、毎日フルーツを取り入れるだけで、「EGO」の角がとれて「ECO」になります(笑)。「EGO」+「フルーツ」=「ECO」。フルーツは次の世代にきれいなバトンをつなぐ鍵です!
http://wpb.shueisha.co.jp/2016/09/22/72200/
 


15. 中川隆[-10484] koaQ7Jey 2018年4月19日 14:28:21 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-11254]

ご飯、うどん・・・ 炭水化物減らすダイエット 60代後半で老化顕著に 
糖質制限ご用心 2018年03月15日

 糖質制限ダイエットは老後にしわ寄せも──。ご飯やうどんなどの炭水化物を減らした食事を長期間続けると、高齢になってから老化が早く進み、寿命も短くなるとの研究を東北大学大学院がまとめた。糖質制限は「内臓脂肪を効率的に減らす」と話題になっているが、マウスを使った試験では人間の年齢で60代後半からの老化が顕著だった。研究内容は名古屋市で15日から始まる日本農芸化学会で、17日に発表する。(立石寧彦)

東北大大学院が報告

 同大学院農学研究科のグループは、食事の量を減らさず炭水化物の量を制限し、その分をタンパク質や脂質で補う「糖質制限食」について、摂取と老化の影響を分析。マウスに日本人の一般的な食事に相当する餌を与えた場合と、糖質制限食を与えた場合を比較した。ビタミンやミネラルは同じ量を与えた。

 一般的な食事を与えたマウスは多くが平均寿命よりも長生きしたが、糖質制限食では平均寿命まで生きられなかった個体が多かった。死んだ個体は平均寿命より20〜25%ほど短命だった。また、糖質制限の個体は見た目も同齢の一般食の個体と比べて背骨の曲がりや脱毛などがひどく、老化の進度が30%速かった。

 同科の都築毅准教授によると、現時点で詳しいメカニズムははっきりしていないが、「糖質制限食の個体は、血液中に多く存在するとがんや糖尿病の発症が早くなる可能性が高まる物質が多くなっていた」と、食事による違いを指摘する。

 さらに、若い時期は影響が目立たないために健康そうに見えるが、加齢が進んで人間の年齢換算で60代後半になると、外見的な老化が進行し、皮膚の状態の悪さがはっきりしてくるという。

 同グループは「長期の糖質制限はマウスの皮膚や見た目の老化を促進し、寿命を短くする」と結論付けた。都築准教授は「極端な食事スタイルは健康維持に有益ではないと発信し、誤った食生活を見直すきっかけにしてほしい」と期待する。

「同時に運動」 効果的 全農が提唱

 そもそも、炭水化物は太る原因なのか──。糖質制限が話題となる一方で、米飯を中心とした健康づくり活動も活発だ。

 JA全農は、スポーツクラブを運営するルネサンスと「おにぎりダイエットプログラム」を共同開発。おにぎり中心の食事とトレーニングを組み合わせて、無理なく体重を減らせるため「米はダイエットの敵ではない」として、2016年から成果を広めている。

 プログラムでは、年代や性別などから1日の消費カロリーを計算し、食べるおにぎりの個数を決定。筋力トレーニングやランニングと組み合わせた結果、16年の調査では1カ月で7割が500グラム以上減量。17年は1カ月で7割が腹囲を1センチ以上減らせた。

 おにぎりはパンや麺類などの他の炭水化物と違い、コレステロールを含まないため、同量ならばご飯の方がカロリーは低いという。東京・大手町のJAビルでJA全中が運営する「ミノーレ」では、炊き立てのご飯を入れて提供する弁当が人気だ。売り上げは09年のオープン当時の1日250個から、550個と倍以上に増えている。大盛りを頼む人も多いという。
https://www.agrinews.co.jp/p43551.html


マウス同様、類人猿も人類も元々植物食なので糖質制限は合わないのですね。


16. 中川隆[-12659] koaQ7Jey 2018年5月29日 08:34:25 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-14542]

実は分かってた、本格的な糖質制限を続けた人たちの寿命は短かった   2018/04/02
http://blogs.itmedia.co.jp/sakamoto/2018/04/low-carbohydrate.html

日本農業新聞が、糖質制限で老化顕著にという報道をしてから、糖質制限ダイエットの弊害が注目を集めています。東北大学大学院 都築毅准教授らが行ったマウス実験で、糖質制限食が老化を早めていたと言います。果たしてこの指摘は妥当なんでしょうか?糖質制限ダイエット、リスクは分かっているのでしょうか?そんな疑問を解消すべく調べてみると実は、もうほぼ決着がついていることが分かりました。実は、本格的な糖質制限ダイエットを継続すると、少なくとも糖尿病でない人については寿命が短くなっているようです。また推奨される糖質制限の具体像も見えてきました。

私は、医学とか栄養学の専門家ではありませんが、多様な意見をまとめた記事があまり世にないため、総合的な判断の材料ともなるべくまとめをご紹介します。

日本農業新聞記事の元論文は、マウス実験で、江部氏はマウスとヒトは違うと反論
https://www.agrinews.co.jp/p43551.html

日本農業新聞 - ご飯、うどん・・・ 炭水化物減らすダイエット 60代後半で老化顕著に 糖質制限ご用心 via kwout

日本の糖質制限ダイエットを主導する江部 康二 高雄病院理事長は、このポイント、マウス実験ではヒトの健康への影響は分からないと糖質制限「老化説」に大問題があると否定しています。

http://toyokeizai.net/articles/-/214390

糖質制限「老化説」が抱える根本的な大問題 | 健康 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準 via kwout

実は、ヒトでの大規模調査論文2本でほぼ判明、本格的な糖質制限を続けた人たちのの、寿命は短かった
マウス実験以外で、糖質制限の健康影響が分かってないのかと思い調べると、実は、もう論文が二つでており、医学ジャーナリストの大西惇子氏の記事が日経Goodayに掲載されていました。

http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/14/091100031/032400299/?P=3&cs=arw_n

糖質制限ダイエット:糖質制限ダイエットは本当に安全か? (3ページ目):トピックス:日経Gooday(グッデイ) via kwout

1つ目は発表済みの論文データを解析したもので、国立国際医療研究センターの能登洋氏らによる解析によると

糖質の摂取割合が低い低糖質群(総摂取熱量の30〜40%)と高糖質群(60〜70%)を比較したところ、総死亡のリスクは低糖質群の方が31%高く、低糖質・高たんぱく質の集団と高糖質・低たんぱく質の集団を比較した場合も、低糖質・高たんぱく質群の死亡リスクが30%高くなりました。

と、低糖質食が死亡リスクを上げるという解析がされています。分析対象のほとんどは糖尿病でも冠動脈疾患でもほぼなかった人々でした。

また、米ハーバード公衆衛生大学院のTeresa Fung氏らが心臓病、がん、糖尿病ではない女性を26年間、男性を20年間追跡した結果に基づく論文では

高糖質食(総摂取熱量の60%程度)の人々と、低糖質食(35〜37%)の人々を比較したところ、総死亡リスクは低糖質食の方が12%高く、さらに低糖質+動物性食品群では23%高くなりました。低糖質+動物性食品群では、循環器疾患による死亡のリスクが14%、がん死亡のリスクも28%高くなっていました。一方、低糖質+植物性食品群では、高糖質群より総死亡のリスクが20%、循環器疾死亡のリスクも23%低くなりました。

というデータがでています。低糖質、高タンパク質でも動物性タンパク質を多くとった群の死亡リスクが上がるようです。

これらを元に大西淳子氏は

糖尿病ではない一般人にとって、糖質制限食は、余命短縮に結びつく可能性が示唆されました。特に、糖質を極端に制限し、肉をたくさん食べ、バターやマヨネーズを好んで摂取する食生活では、リスクが大きくなると考えられます。

とまとめています。

無難なのは、「ゆる糖質制限」食
一般的な食事の半分に糖質を抑える、本格的な糖質制限ダイエットのリスクが見えてきましたが、かと言って、糖質をじゃんじゃん取ったほうが長生きできるということではありません。特に、現代の日本人は体をあまり動かさなくなっており、日本人の糖尿病有病者と糖尿病予備群はそれぞれ1,000万人、合計で2,000万人といわれるほどです。糖質摂取を減らさねばならない人はかなりの割合いることでしょう。

糖尿病学会理事長で東大教授の門脇孝医師は、研究者個人として糖質制限食を推奨しており

門脇医師が推奨するのは、平均的な体格の男性で1日の糖質量を150g以下(=白米茶碗2.7膳分)のゆるやかな糖質制限。

だそうです。これは、短期間でやせる糖質制限ダイエットで行われる厳しい糖質制限の1日30〜60g程度や、スタンダードな制限という80〜120gと比べると多くなっています。ただ、日本人の平均的な糖質摂取量は270gだそうなのでかなり抑えているともいえます。

門脇医師の勧める食事は、NHK ガッテン! で2016年に紹介された ガッテンおすすめ!糖質制限ダイエット メニュー に近そうです。一食あたりご飯半膳という食事は、外食でも定食にサラダか何か一品足して、ご飯を減らすことで達成できそうな分量です。

肉と脂肪ならどんどん取っていいという糖質制限の魅力は薄れますが、ハンバーガーのパンを肉にするという方向ではなく、ポテトでなくサラダをつけてゆっくり食べるのがいいという方向で徐々に胃袋と脳を慣らしていく。そんな少しの変化に食事のあるべき姿がありそうです


17. 中川隆[-13414] koaQ7Jey 2018年7月10日 08:54:09 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-16399]

日本を作った「イネ」。そのすごい力とは?
2018年07月05日 稲垣栄洋(植物学者)
https://shuchi.php.co.jp/the21/detail/5343?


日本の人口密度を支えた「イネ」のパワー


「人類の歴史は、植物の歴史でもある」……。植物学者の稲垣栄洋氏はそう指摘する。確かに人類は植物を栽培することによって農耕を始め、技術を高め、文明を生み出した。そして、そこから生まれた富を争って戦争が始まった。また、イネ、コムギ、コショウ、トウガラシといった植物は、人々の食生活や文化をも変えてきた。

では、植物から見ると歴史はどのように見えるのだろうか。中でも日本人にとって極めて身近な「コメ」について、

稲垣氏の著書『世界史を大きく動かした植物』
https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%8F%B2%E3%82%92%E5%A4%A7%E3%81%8D%E3%81%8F%E5%8B%95%E3%81%8B%E3%81%97%E3%81%9F%E6%A4%8D%E7%89%A9-%E7%A8%B2%E5%9E%A3-%E6%A0%84%E6%B4%8B/dp/456984085X


を元に解き明かしていただいた。


イネはコムギの数倍の生産性を誇る

イネはもとをたどれば東南アジアを原産とする外来の植物である。しかし、今ではコメは日本人の主食であり、神事や季節行事とも深く結びついている。日本の文化や日本人のアイデンティティの礎は稲作にあると言われるほど、日本では重要な作物となっているのだ。

どうしてイネは日本人にとってこれほどまでに重要な存在となったのだろうか。

イネは東南アジアなどでも盛んに作られているが、数ある作物のうちの一つでしかない。食べ物の豊富な熱帯地域では、イネの重要性はそれほど高くないのである。

日本列島は東南アジアから広まったイネの栽培の北限にあたる。

イネはムギなどの他の作物に比べて極めて生産性の高い作物である。イネは1粒の種もみから700〜1000粒のコメがとれる。これは他の作物と比べて驚異的な生産力である。

15世紀のヨーロッパでは、コムギの種子をまいた量に対して、収穫できた量はわずか3〜5倍だった。これに対して17世紀の江戸時代の日本では、種子の量に対して20〜30倍もの収量があり、イネは極めて生産効率が良い作物だったのである。現在でもイネは110〜140倍もの収量があるのに対して、コムギは20倍前後の収量しかない。


「コメと味噌汁」は栄養学的に優れている

さらにコメは栄養価に優れている。炭水化物だけでなく、良質のタンパク質を多く含む。

さらにはミネラルやビタミンも豊富で栄養バランスも優れている。そのため、とにかくコメさえ食べていれば良かった。

唯一足りない栄養素は、アミノ酸のリジンである。ところが、そのリジンを豊富に含んでいるのがダイズである。そのため、コメとダイズを組み合わせることで完全栄養食になる。ご飯と味噌汁という日本食の組み合わせは、栄養学的にも理にかなったものなのだ。

かくしてコメは日本人の主食として位置づけられたのである。

一方、パンやパスタの原料となるコムギは、それだけで栄養バランスを満たすことはできない。コムギだけではタンパク質が不足するので、どうしても肉類などを食べる必要がある。そのため、コムギは主食ではなく、多くの食材の一つとして位置づけられているのである。
稲作に適した日本列島

さらに日本列島はイネの栽培を行うのに恵まれた条件が揃っている。

イネを栽培するには大量の水を必要とするが、幸いなことに日本は雨が多い。

日本の降水量は年平均で1700ミリであるが、これは世界の平均降水量の2倍以上である。日本にも水不足がないわけではないが、世界には乾燥地帯や砂漠地帯が多い中で、水資源に恵まれた国なのである。

日本は、モンスーンアジアという気候帯に位置している。モンスーンというのは季節風のことである。アジアの南のインドから東南アジア、中国南部から日本にかけては、モンスーンの影響を受けて雨が多く降る。この地域をモンスーンアジアと呼んでいるのである。

5月頃にアジア大陸が温められて低気圧が発生すると、インド洋の上空の高気圧から大陸に向かって風が吹き付ける。これがモンスーンである。モンスーンは、大陸のヒマラヤ山脈にぶつかると東に進路を変えていく。この湿ったモンスーンが雨を降らせていくのである。

そのため、アジア各地はこの時期に雨季となる。そして、日本列島では梅雨になるのである。

こうして作られた高温多湿な夏の気候は、イネの栽培に適しているのである。

それだけではない。冬になれば、大陸から北西の風が吹き付ける。大陸から吹いてきた風は、日本列島の山脈にぶつかって雲となり、日本海側に大量の雪を降らせる。大雪は、植物の生育に適しているとは言えないが、春になれば雪解け水が川となり、潤沢な水で大地を潤す。

こうして、日本は世界でも稀な水の豊かな国土を有しているのである。


「田んぼを作る」のは簡単ではない

もっとも、雨が多ければイネを栽培できるというほど単純なものではない。イネを栽培するためには、水をためる田んぼを作らなければならないのだ。ところが、これが簡単ではなかった。

日本の地形は山が急峻であることで特徴づけられる。山に降った雨は一気に平野へ流れ込み、増水してあちらこちらで水害を起こす。そのため、日本の平野部は人の住めないような湿地帯が広がっていたのである。そうかと言って高台に住んでいれば、雨水は一気に流れ去ってしまうから、田んぼに使う水を確保できない。雨が多くても、実際に田んぼを拓き、イネを栽培することは簡単ではなかったのである。

田んぼを作るには、山から流れる川の水を引き込んで、田んぼの隅々にまで行き渡らせることが必要である。こうして、大きな川から小さな川を引き、小さな川から田んぼに水を行き渡らせて、田んぼに水をためることによって、山に降った雨は一気に海に流れ込むことなく、地面を潤しながらゆっくりと流れるようになったのだ。

「何もない」景色に隠された途方もない努力

途方もない労力と時間を掛けて、人々は川の氾濫原を田んぼに変えていった。日本の国土にとって、田んぼを作る歴史は、激しい水の流れをコントロールすることに他ならなかったのである。

「田んぼはダムの役割がある」と言われるが、それは単に水をためているからではなく、急な河川の流れをなだらかにして、ゆっくりと流れながら大地を潤し、地下水を涵養することから、そう言われているのである。

戦国時代の日本では、同じ島国のイギリスと比べて、すでに6倍もの人口を擁していた。その人口を支えたのが、「田んぼ」というシステムと、「イネ」という作物だったのである。

ただ、私たち日本人にとって田んぼという風景は当たり前すぎて、田んぼしかないところは「何もない」と表現されてしまう。そして、田んぼが埋め立てられてコンビニでもできれば、「何もなかったところに店ができた」と言われてしまう。

しかし、そこに田んぼがあるということは、血のにじむような先人たちの努力があったということなのである。


18. 2018年10月01日 03:34:52 : JUMv71HvKw : LlNfLQg0x7s[2] 報告
うーむ・・・
最近変な糖質制限アンチがネットを荒してるけど
糖質制限を実際にやってみると体調よくなるし、アンチの主張はウソだとすぐに分かるんですよね・・・

まぁ糖質制限されたら糖質で商売してるひとたちが困るから
こうしてネットで大暴れしてるんでしょうけど・・・

19. 中川隆[-13564] koaQ7Jey 2018年11月10日 09:21:55 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-20410] 報告
カロリーの大部分を炭水化物から摂取する人たちが世界で一番健康だった :
「世界で最も健康な心臓」を持つボリビアの先住民族の食事に関する5年間に渡る医学的調査が結実:2018年11月5日
https://indeep.jp/what-suggestins-of-indigenous-population-tsimane-diet/


食事の支度中のアマゾンの先住民族チマネ族

南米ボリビアに「チマネ族」という先住民族がいます。

私は今回のニュースリリースで初めて知った人たちなのですけれど、調べてみると、すでに、このチマネ族という人たちは「地球上で最も健康な体を持つ人たち」として知られているようです。

特に「心臓と血管の疾患と無縁の人々」ということで、数年前から医学関係の研究者たちの間で注目されている人たちだったようです。

そのチマネ族についての、米カリフォルニア大学サンタバーバラ校と、アメリカ保健福祉省や国立衛生研究所などとの共同プロジェクトとして、その「保険と健康に関しての調査」が行われていたのですが、数日前に、その研究の結果が大学のウェブサイトに記事として掲載されていました。

場合によっては興味深い内容かもしれないその記事をご紹介しようと思います。

研究は 5年に渡り現地で調査が続けられたもので、その最大のテーマは、

「彼らは何を食べているのか」

ということでした。

「心臓疾患や糖尿病と無縁の彼らの基礎を作る食事は何か」

ということを徹底して調べたのです。

いわゆる日本やアメリカを含めた主要国での、「健康に良い食べ物」というような概念はありますが、そのようなものと合致しているのか、ということを調べたといっていいです。

かなり長いものですので、まずは本文をご紹介しようと思いますが、結果を書いておきますと、チマネ族は栄養摂取の品目が実に少ないのですが、


「そのカロリーの大部分を、炭水化物から摂取している」

ということになっていたのでした。

ただし、この炭水化物には、精製されたコメや小麦粉などの単純な炭水化物はほとんど含まれておらず、「プランテン」というイモのようなバナナのような、熱帯では多くの地域で主食となっているものが主流です。

それでも、炭水化物は炭水化物。しかも「それを大量に食べる」ようで、カロリー摂取量はかなりのものなのです。

日本などでは、よく栄養に関して、

・たくさんの種類の品目を食べる

・野菜をたくさん食べる

などというようなことも言われますが、その逆ともいえるような生活で、これが「世界で最も健康な人たち」を作っているということになっています。

まずは、そのカリフォルニア大学サンタバーバラ校のニュースリリースをご紹介します。


Food for Thought
UC Santa Barbara 2018/11/02

食物に対しての考察

アマゾンに住む先住民族たちの食生活から、私たちは、西洋の食生活が健康や健康にどのように影響するかを垣間見ることができる。

心臓の健康という観点から見ると、ボリビアのアマゾン地域に住む先住民族であるチマネ族は理想的な人々だ。知られている限り、彼らは世界で最も心臓病になる率が低い。

彼らは、血圧も総じて低く、肥満率、コレステロールレベルも優良で、さらには、2型糖尿病の発生率も最小限のレベルだ。

そして、彼らの場合、加齢と共にこれらの数値が悪化していくということもないように見える。

今回、私たちは、チマネ族の心臓と血管の健康を、彼らの食生活の観点から考慮してみた。そして、彼らのような先住民族の社会もまた、グローバリゼーションと、市場の力にさらされるようになるにつれ、どのように影響を受けるのか。

心臓の健康と食事

このブロジェクトはもカリフォルニア大学サンタバーバラ校の人類学者、トーマス・クラフト(Thomas Kraft)教授と、マイケル・ガーヴェン(Michael Gurven)教授によって行われた。これは、アメリカ国立衛生研究所が支援するプロジェクトの一環だ。

ガーベン教授は以下のように言う。

「以前から、チマネ族が最も健康な人々であることが研究によって示されていましたが、なぜそうなのかということを理解することは大変に興味深いことでした」

この研究で明らかに最初の候補となることは、

「彼らは何を食べているのか?」

ということで、そして、

「彼らは心臓の健康に最も良いと私たちが考えているようなものをを食べているのだろうか?」

ということだ。

「チマネ族の食生活の詳細な分析を行い、現代の典型的なアメリカ人たちの食生活と比較し、そして、アメリカなどにおいて、心臓にとって健康だと主張されている食生活と比較したのです」と、ガーベン教授は言う。

これまでも、パレオや、日本の沖縄などの食生活は健康上のメリットがあるものだとして推奨されることがあったが、チマネ族の場合もそのように心臓の健康にいいものを彼らが積極的に食べているのか。

彼らはよく食べる

アメリカ疾病管理予防センター (CDC)とアメリカ保健福祉省によりおこなわれた「全国健康栄養調査」で採用されたのと同じ測定方法を用いて、過去 24時間に食べたか、あるいは飲酒したものについて、1299人のチマネ族と 229人のモセテン族に、それぞれ複数回のインタビューをした。

そして、栄養推定値とすべての品目と、その量に関して推定するさまざまな方法を用いて、彼らの 1日の食物摂取量の詳細な内訳を描き出した。

それによると、チマネ族の 1日の平均摂取カロリーは 2,433 - 2,738 キロカロリーと高カロリーであり、これは、炭水化物の摂取量が多いこと、および高タンパク、そして脂肪の摂取量が少ないことに特徴づけられた。

チマネ族のエネルギー摂取のそれぞれの割合は、

・炭水化物からのカロリー摂取が 64%

・タンパク質からのカロリー摂取が 21%

・脂質からのカロリー摂取が 15%

という内訳だった。

さらに、チマネ族は、平均的なアメリカ人と比較すると、多種多様な食品を食べて「いない」ことも特徴だ。

彼らのカロリーの約 3分の 2は炭水化物(複雑な炭水化物)、特にプランテン(熱帯やアフリカで主食として食べられているバナナのような形をした果実)とキャッサバに由来している。

他に、カロリー摂取の 16%は 40種以上の魚から、そして 6%は野生の果実や木の実からのものだった。

市場などで購入したものは 8%だけだった。

このように、チマネ族の食事は多様性は低いが、しかし、研究者たちの調査では、チマネ族には微量栄養素欠乏症などの兆候はほとんどみられなかった。

彼らには、カルシウムといくつかのビタミン(ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK)が不足していたが、心臓血管の健康につながるカリウム、マグネシウム、セレンの摂取量は、平均的なアメリカ人の摂取レベルをはるかに上回っていた。

食物繊維の摂取量は、平均的なアメリカ人のほぼ 2倍だった。

この研究は 5年間にわたって続けられたが、その期間の中で、チマネ族の摂取する総エネルギー量と炭水化物の摂取量が特に市町村に近い場所にあるチマネ族の村では、大幅に増加するのが見出されていた。

これは、流通の発達が、アマゾンの先住民族たちんが住む地域にまで拡大していることが原因だ。

それと共に、食品添加物(ラード、油、砂糖、塩)の消費量も大幅に増加した。

数量と品質

結論 : 炭水化物を多く含む高カロリー食は、少なくとも身体活動的な生活習慣と結びついた場合は、心血管疾患のリスクの低下と関連する。

チマネ族の成人は 1日平均 1万7000歩あるく。平均的なアメリカ人が 1日に歩く数は 5,100歩だ。

しかし彼らでも、移住などにより、現在の食事のような食生活(植物繊維が豊富で、脂肪が少なく、塩分と砂糖を使用しない食生活)から離れることは重大な健康上のリスクとなる。

実際、ボリビアでの人々の栄養摂取状態の変遷は、ボリビアの人々の体脂肪および体質指数の上昇傾向と一致している。チマネ族も、そのような状態になれば、心血管疾患の低い罹患率は存続しない可能性がある。

ガーバン教授は、食事やライフスタイルを変えることのによる危険性を避けることは、チマネ族のような民族集団には不可欠なことだと言う。

彼らだけではなく、南米やアフリカ、東南アジアの他の先住民族たちも同様の状況に置かれている場合が多い。

先住民族たちの中でも、肥満、2型糖尿病、心臓病の割合は、伝統的な食事をしなくなっている先住民グループの中で高いことが見出されている。例えば、アメリカの先住民族や、オーストラリアのアボリジニなどがそうだ。

そして、チマネ族においても、そのような変化が近づいている。

クラフト教授は、こう言う。

「今は重要な時期です。昔に比べて道路が整備され、川においてもボートでの物流が頻繁となっているため、先住民族が以前のように孤立することがなくなっているのです。早いペースで彼らの食生活は変化しています」

食事に加わる砂糖と脂肪

世界で最も健康だったチマネ族だが、プロジェクトの医療チームは、チマネ族の間に糖尿病患者が発生しているのを見始めている。

これもまた、研究の期間の中で、チマネ族の生活に入り込んだ「精製された砂糖」と「脂肪」を彼らが定期的に摂取するようになり、次第にその摂取量が増加したためだと考えられている。

チマネ族が、砂糖と食用油を大量に購入する能力を持つことにより、これらの製品の消費量が 300%増加すると研究者たちは計算している。

それまでの彼らの生活にはなかった、揚げ物や、砂糖をたくさん使った食事が増加していく可能性があるのだ。

なお、現在のチマネ族の高い炭水化物の摂取は、「(心臓の健康という意味から考えて)前例のないものではない」とクラフト教授は述べている。

「たとえば、日本の沖縄は、心臓血管疾患の率が低い地域として有名ですが、彼らの食事は約 85%が炭水化物として出されます。しかし、その共通の特徴は、ほぼ全面的に複雑な炭水化物であることです。それは沖縄の食事であるサツマイモです。そして、ここチマネ族では、それがプランテンとキャッサバにあたるのです」

全体として、今回の知見は、単一の食事の方法論が健康への鍵を提供するものではないことを示唆している。それはとても複雑なものだ。「この研究は、心臓血管の健全性と両立する食事の多様性を明らかにしました」とクラフト教授は語る。


ここまでです。

なお、このクラフト教授の最後の、「この研究は、心臓血管の健全性と両立する食事の多様性を明らかにしました」という言葉は、もっとわかりやすく書くと、どのようになると思われますか?

これは実際には、

「健康に良い食事というのが何だかわからなくなってしまいました」

という意味がそこに含まれていると私は見ています。「多様性」というのは、結局は、「健康的な身体を維持している食事が、想定外だった」ということと一致しているはずです。

何しろ、彼らチマネ族の食生活の基本は、「炭水化物をカロリーたっぷり、たくさん食べる」というものなのですから。

言ってみれば、宮沢賢治さんの「雨ニモマケズ」の、

「一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べ」

というような世界ですかね(一日に四合は大食いレベルの食べ過ぎですが)。

ただ、チマネ族の炭水化物は、プランテンとかキャッサバなどの、いわゆる「複雑な炭水化物」というものであり、現在の私たちが摂取している精製されたコメや小麦粉とは違います。

プランテンというのは、馴染みがないものですけれど、プランテン - Wikipedia には以下のようにあります。


熱帯地方の主食であり、主食としては世界第10位に位置する。味や食感を含めてジャガイモと同様に扱われ、未熟なものは蒸す・茹でる・揚げるといった調理法が採られる。赤道地帯のアフリカやアンデス地方では、一般的な主食である。

アフリカでは 7000万人以上の炭水化物の必要量である25%以上が、プランテンとバナナによって賄われている

プランテンの前で食事をとるボリビアの子どもたち

・telesurenglish.net

宮沢賢治さんは、玄米4合という非常識な大食いでしたが、このプランテンも 1本が 200から 300キロカロリー程度のものが主流だとすると、チマネ族の人たちも結構、本数を食べていそうで、「チマネの宮沢賢治」なら、

「一日にプランテン8本とキャッサバと少しのナマズを食べ」

というような食生活なのだと思われます。

興味深かったのは、今回の研究の「結論」の以下の部分です。


結論 : 炭水化物を多く含む高カロリー食は、少なくとも身体活動的な生活習慣と結びついた場合は、心血管疾患のリスクの低下と関連する。

これはつまり、


「体をよく動かしているのなら、高いカロリーの食事をした方が、心臓と血管の健康のためには良い」

と書かれてあるわけです。

栄養とカロリーの世界も混沌としてきている感もあります。

なお、私自身は、以前書いたこともあるかもしれないですが、グルテン不耐性というような妙なものであることに気づいた時(数カ月前のことです)から、小麦粉を完全にとらない生活が続いています。

それに加えて、理由についての詳細を記すのは避けますが、お米も今ちょっと食べていなくて、つまり、炭水化物を著しく摂取していない生活になってしまっています。

そして、このような生活の中で初めて気づくのが、

「炭水化物の偉大さ」

なのです。

糖質と植物繊維が同時に摂取できて、腹持ちも良く、エネルギー効率もいい。

私は、精製された砂糖の摂取はわりと否定しますけれど、糖質は全然否定しないどころか、糖質が人類(というより地球の生命の細胞)の根源的な栄養素だと考えていますので、炭水化物をとらない生活の中で糖質をとるというのがいかに大変かわかるのです。

炭水化物以外で、炭水化物と同様の糖質をとるのは大変なんです。

私自身は、場合によっては、ずっと炭水化物をとらない人生を送ることになってしまうのかもしれないですが、普通の健康な方々には、炭水化物を目の敵にしないでいてほしいという気持ちがあります。

ただ、今回のチマネ族の食生活の報告からわかるのは、炭水化物だとかタンパク質だとかビタミンだとかの問題よりも、単に、

「いかに加工品を食べていないか」

というところにあるようには思います。

食事や食物に関しては主義や主張も多く存在しますでしょうし、どれが良い食事の方法なのかということについては、人それぞれの確信に基づけば、それでいいのではないかとは思っています。そんなことで人と争ったりする必要はないです。

食べ物のことごときで人と争っていては、チマネ族に笑われます。
https://indeep.jp/what-suggestins-of-indigenous-population-tsimane-diet/

20. 中川隆[-10417] koaQ7Jey 2019年5月17日 10:26:45 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1885] 報告

極端な糖質制限、寿命に影響か=動物実験が示唆−東北大
5/17(金) 7:23配信 時事通信

 内臓脂肪の減少などに効果がある糖質制限も、極端な制限を長期間続けると老化を早める可能性がある−。

 東北大大学院農学研究科の都築毅准教授(食品機能学)らの研究グループが、動物実験を通じてこんな結果をまとめた。糖質制限は手軽なダイエット法としても人気があるが、都築准教授は「専門家の管理下で行うべきだ」と警鐘を鳴らしている。

 都築准教授らは寿命が1年程度の実験用マウスを3グループに分け、それぞれ(1)標準的な栄養割合の餌(2)脂肪の多い餌(3)炭水化物を減らし、たんぱく質を増やした糖質制限食−を与えて飼育。糖質制限食は炭水化物によるカロリーが全体の2割程度と、人間が1日3食とも主食を取らない状態に相当する厳しい制限とした。

 その結果、糖質制限食を食べたマウスの寿命は標準的な餌のグループと比べ8〜9週短いなど、他の2グループと比べ短かった。飼育開始から約1年後に記憶力を測ったところ、標準的な餌のグループの半分程度に低下していた。

 糖質制限をしたマウスの腸内では悪玉菌が増える一方、善玉菌は減少しており、老化に影響を与えた可能性がある。人間も短期の糖質制限で腸内細菌のバランスが崩れることが分かっており、都築准教授は「人間でも十分に起こり得る」と推測する。

 都築准教授は、糖質制限は糖尿病対策などに有益としつつ、「医療の一環として専門家が介入してやるべきもの」と指摘。「短期間は問題ないが、ずっと続けると悪影響の可能性がある」と忠告した。

 研究成果は静岡市で開かれる日本栄養・食糧学会で、19日に発表される。

21. 中川隆[-14838] koaQ7Jey 2020年1月05日 14:40:20 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1832] 報告
2020年01月05日
アフリカ南部における中期石器時代の根茎の調理
https://sicambre.at.webry.info/202001/article_9.html

 アフリカ南部における中期石器時代の根茎の調理に関する研究(Wadley et al., 2020)が公表されました。日本語の解説記事もあります。植物は遺跡では残りにくいため、先史時代に関しては植物採集よりも狩猟の方が注目を集めています。しかし、過去の研究から、植物食が狩猟採集民において重要な食資源となり得たことは間違いありません。植物でも、根茎や球根などの地下植物はヒトにとって重要な炭水化物源となり、調理すると消化性が向上し、毒性が減少します。火を使用する前の地下植物の残骸はまだ確認されていません。イスラエル北部のフラ(Hula)湖畔にある、下部旧石器時代のアシューリアン(Acheulian)遺跡として有名なジスルバノトヤコブ(Gesher Benot Ya‘aqov)では、78万年前頃の根茎が発見されています(関連記事)。その他にもアフリカ南部の遺跡では地下植物が発見されています。

 本論文は、南アフリカ共和国のボーダー洞窟(Border Cave)の中期石器時代層における根茎の調理の痕跡について報告しています。この根茎は、5BS層と4WA層で発見されました。年代は、少なくとも17万年前までさかのぼります。根茎を洞窟まで運べるのはヒトだけだと考えられます。これらの根茎は炭化しており、調理が示唆されます。ボーダー洞窟の中期石器時代前期の年代は、歯のエナメル質の電子スピン共鳴法によると、5BS層は177000年前頃に始まり、その直下の4WA層は150000年前頃に始まり、99000年前頃までには終わっていた、と推定されました。

 本論文は、ボーダー洞窟の根茎をその形態から全てヒポキシス属に分類し、その中の1種(Hypoxis angustifolia Lam)である可能性が高い、と推測しています。ヒポキシス属の根茎は栄養価が高く、必須ビタミンとミネラルも含まれます。また、ヒポキシス属の根茎は生でも食べられますが、調理すると柔らかくなり、さらに食べやすくなります。ヒポキシス属はボーダー洞窟周辺も含めてさまざまな土地で繁茂し、サハラ砂漠以南のアフリカやインド洋の複数の島にも分布しています。

 ヒポキシス属の根茎は、デンプン質の栄養価が高い食料となり、広範囲に分布することから、遊動的な初期のヒトにとって信頼できる主食源になった可能性があります。30万年前頃のアフリカ東部のヒト集団は、すでに数十km以上の広い活動範囲を有していた、と推測されています(関連記事)。ヒポキシス属根茎のようなデンプン質の栄養価の高い植物は、すでに火を制御できるようになっていたであろう中期石器時代の遊動的なヒト集団にとって重要な食資源になり、その遊動性を可能にした一因になった、と考えられます。


参考文献:
Wadley L. et al.(2019): Cooked starchy rhizomes in Africa 170 thousand years ago. Science, 367, 6473, 87–91.
https://doi.org/10.1126/science.aaz5926

https://sicambre.at.webry.info/202001/article_9.html

22. 中川隆[-12974] koaQ7Jey 2020年3月06日 19:20:27 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[560] 報告
脳の老化を防ぐなら 食事は低炭水化物
テック&サイエンス 2020年03月06日

40代後半から起きる加齢による脳の働きの低下。これを防ぐ方法がある。ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校は、脳の老化は炭水化物の摂取量を減らすことで回避できるといういう研究結果を明らかにした。医療系ニュースサービス「メディカル・エクスプレス(MedicalXpress)」が伝えている。

研究者らは、脳の老化を調べるために18〜88歳の約1000人を対象に調査を行った。彼らの脳をMRIでスキャンしたところ、加齢とともに脳の各領域間でのネットワーク機能の不安定、認知機能の低下、さらに肝臓や、筋肉脂肪細胞などでインスリンが正常に働かなくなる状態(インスリン抵抗性)が高まっていることが判明した。


また前糖尿病および2型糖尿病の被験者には、グルコースを効率的に代謝する能力を神経細胞が阻害している現象が見られた。

さらに研究では、食事における脳の安定性を評価した。被験者らは2つのグループに分けられ、片方には標準的な食事を摂取してもらい、もう一方には肉や魚、サラダは食べるが、糖、穀物、米、デンプン質の多い野菜を含まない低炭水化物の食事を一定期間摂取させた。

すると標準的な食事を摂ると、主にブドウ糖が体全体の代謝の「燃料」となるが、低炭水化物食ではブドウ糖ではなく主にケトンがエネルギー源となることが明らかになった。

このほかにも、脳の老化現象はすでに47歳で現れ、60歳では最も急速に進行していることが判明した。50歳未満の若年者では、低炭水化物食の摂取により、脳全体の活動が活発になり、脳の各領域間でのネットワーク機能の安定もみられた。

https://jp.sputniknews.com/science/202003067249225/

23. 中川隆[-12865] koaQ7Jey 2020年3月09日 11:44:08 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[672] 報告

洋風の食事は脳の活動を阻害する=研究者
テック&サイエンス 2020年02月20日

1日の摂取量として糖分や脂肪の多い「洋風」の食事は、制御の利かない食欲を招き、そのことが脳の海馬の領域の破壊につながると研究者は指摘する。研究結果が『Royal Society Open Science』誌で発表された。

糖分と脂肪の割合が高い食事が脳に与える影響を明らかにするため、オーストラリアのシドニーにあるマッコーリー大学の専門家は、英国と米国の研究者らと共同で研究を行なった。

実験には20歳から30歳までの110人が協力した。彼らは若くて健康で、肥満傾向になく、慢性疾患を患っておらず、ある程度健康的な食事を摂っていた。実験参加者らはランダムに2つのグループに分けられた。1つのグループは管理下に置かれ、日常生活と同じ材料での食事を摂り続けた。もう1つのグループは、1週間の間、ファーストフードやベルギーワッフルといった菓子など、「洋食」を摂り続けた。

実験の初日と最終日には、食前と食後に参加者には単語の記憶テストが行なわれた。また、何種類かの食べ物の味見をしながら、高糖度の食べ物の内からどれを食べたいと思うかの評価が行なわれた。研究者らはその際、ニューロイメージング法を使用し、実験参加者の脳内でどのようなプロセスが生じるか観察を行なった。

実験では、わずか1週間で「洋食」を摂っていたグループの実験参加者に、記憶テストの結果が悪化する傾向が示された。

しかし、それ以上に研究者らを驚かせたのは、これらの参加者が朝食後、満腹だったにも関わらず、とても喜んで菓子やファーストフードをたいらげたということだった。脂肪や炭水化物が多い食事は、通常の満腹感を得ることを困難にし、慢性的な過食と肥満、それに起因する疾病を発症させるポジティブフィードバックを生じさせる。
https://jp.sputniknews.com/science/202002207120843/

24. 中川隆[-12761] koaQ7Jey 2020年5月04日 13:25:58 : owBDVMWD72 : SWV6ak1UeDZPWFE=[9] 報告
2020年05月04日
可能な限り炭水化物の摂取を控える「ケトンダイエット」を続けるとなぜインフルエンザのような症状が出るのか?

https://gigazine.net/news/20200504-why-fatigue-nausea-after-ket-diet/


「ケトンダイエット」は、炭水化物を摂取せずにカロリーのほとんどを脂質から得るという食事法です。ケトンダイエットは糖質制限ダイエットの1つとして人気がありますが、吐き気・頭痛・疲労感などのインフルエンザに似た諸症状を示すことが知られています。ケトンダイエット中になぜインフルエンザに似た症状が生じるのか、健康と運動の関係性を研究するポーツマス大学のアンドリュー・スコット氏が解説しています。

Keto diet: here's why some people experience fatigue, nausea, headaches after starting it
https://theconversation.com/keto-diet-heres-why-some-people-experience-fatigue-nausea-headaches-after-starting-it-135911

スコット氏によると、ケトンダイエットは「炭水化物の摂取を減らすと、脂肪などの炭水化物以外の物質をエネルギーに変換するようになる」という1920年頃の研究がもとで、「ケトンダイエット」という名称は脂肪を消化する際には肝臓でケトン体が生成されることに由来しています。ケトンダイエットは考案された当時は摂取する栄養素の比率を「脂肪分90%・タンパク質6%」にするというものでしたが、現在では1日の炭水化物の摂取量を20g未満にすればケトンダイエットとして見なされるとのこと。

近年では糖質制限ダイエットの1種として人気のあるケトンダイエットですが、スコット氏はタスマニア大学などのオーストラリアの研究チームが発表した論文を挙げて、「多くの人がケトンダイエットのさなかに吐き気、便秘、頭痛、疲労感などの諸症状を経験しています」と指摘。これらの諸症状はインフルエンザの症状に似ていることから、「ケトンインフルエンザ」と呼ばれていると解説しました。

ケトンインフルエンザの諸症状は、それぞれ異なる原因から生じているというのがスコット氏の見解です。スコット氏は頭痛については「炭水化物の離脱症状が原因」と説明。炭水化物から生成されるグルコースは脳などの中枢神経系の主要なエネルギー源であるため、炭水化物の供給量が減るとそれらの器官の機能低下が生じ、結果として頭痛が発生すると述べました。

一方、吐き気については、「脂肪の大量摂取が原因」とのこと。脂肪は消化と吸収に長い時間がかかるため、大量摂取すると気分が悪くなることが知られています。


疲労感については、「セロトニンが原因」とスコット氏は言及。ケトンダイエットは炭水化物を控えることによって、体内のインスリンの分泌量が低下します。体内のインスリンレベルが低下すると血中で遊離するトリプトファンと呼ばれるアミノ酸が増加して、脳内でセロトニンが合成されます。スコット氏によると、セロトニン濃度が高まるとセロトニン神経系が刺激されて、疲労感が生じるとのこと。

また、炭水化物は体が活用しやすいエネルギー源であるため、炭水化物の摂取を控えることは体にとってのストレスにつながるとスコット氏は指摘。ストレスがかかると副腎皮質からコルチゾールというホルモンが分泌され、その分泌量によっては免疫機能が低下して風邪などの感染症にかかりやすい体質になってしまう可能性があると語りました。


さらに、炭水化物が豊富な食品は、ビタミン・ミネラル・食物繊維を多く含むという傾向があります。日本の厚生労働省は食物繊維について、「成人男性は20g以上、成人女性は18g以上」という推奨摂取量を設けていますが、スコット氏は「ケトンダイエットでは炭水化物を控えるため、この推奨摂取量に届かない可能性があります」とコメント。食物繊維不足によって便秘が生じると語りました。

加えて、ビタミン・ミネラルの不足も問題です。糖質量ゆえにケトンダイエットでは避けることが推奨されているオレンジをスコット氏は挙げて、「オレンジなどのビタミンCを多く含む食品を摂取しなければ、感染症のリスクが高まります」と述べました。

以上のように、スコット氏はケトンダイエットのさまざまな問題点を指摘した上で、「魚や果物、野菜、鶏のささみなどの脂身の少ない肉をバランス良く摂取し、加工食品を食べないようにすることが体重管理や減量に効果的です」「運動は、心肺機能と筋力を向上させ体重管理に役立つというだけでなく、心血管の健康状態を改善して2型糖尿病のリスクを下げるという効果もあります」とコメントしています。

https://gigazine.net/news/20200504-why-fatigue-nausea-after-ket-diet/

25. 中川隆[-12744] koaQ7Jey 2020年5月10日 03:04:59 : YdtmKUr5ts : bVlMQTBhdzF3WVU=[3] 報告
2020年05月09日
オーストラリアにおける6万年以上前の植物性食料の利用
https://sicambre.at.webry.info/202005/article_15.html


 取り上げるのが遅れてしまいましたが、オーストラリアにおける6万年以上前の植物性食料の利用に関する研究(Florin et al., 2020)が公表されました。早期現生人類の進化と拡散における植物性食料の役割は、肉食が注目されてきたこともあり、過小評価されてきました。植物性資源の広範な利用と処理は、農耕出現直前の後期更新世〜早期完新世になって典型的になった、と考えられてきました。しかし、早期現生人類(Homo sapiens)の植物性食料の利用に関する証拠は近年蓄積されつつあり、中期石器時代のアフリカ(関連記事)や49000年前頃までさかのぼるニューギニアの事例(関連記事)などがあります。

 早期現生人類の食資源をめぐる議論は、その拡散経路とも関連しています。早期現生人類のアフリカからの拡散経路としてユーラシア南岸説が有力とされており、沿岸資源の重要性が指摘されていますが、まだ確定したとは言えない状況です。本論文は、オーストラリア北部のマジェドベベ(Madjedbebe)岩陰遺跡で発見された炭化植物化石を検証しています。マジェドベベ遺跡では多数の人工物が発見されており、その年代は65000〜53000年前頃と推定されています(関連記事)。これは、サフルランド(更新世の寒冷期にはオーストラリア大陸・ニューギニア島・タスマニア島は陸続きでした)への現生人類の拡散時期がじゅうらいの有力説よりずっとさかのぼることになるため、大きな注目を集めました。

 マジェドベベ遺跡の植物化石は大きく、果物やナッツの種皮・根と根茎・ヤシ科茎組織・他のさまざまな植物断片に4分類されます。これらの分類集団の中で、属もしくは種の水準で5分類群に区分されました。この中には、たとえばカンラン科やタコノキ属などの種が含まれます。早期現生人類の痕跡以前には炭が少ないことから、マジェドベベ遺跡の65000〜53000年前頃の早期現生人類は多様な植物を調理して食べていた、と推測されますが、果物には生食されたものもあるかもしれません。

 このように、マジェドベベ遺跡の65000〜53000年前頃の早期現生人類は植物から炭水化物・脂肪・タンパク質などさまざまな栄養素を摂取しており、果物やナッツは容易に入手できる高栄養価の植物性食資源です。ただ、ヤシや根茎など他の植物の中には、栄養摂取にさいして処理が必要なものもあります。こうした複雑な処理も含む広範な植物の食資源としての利用は、サフルランドにおける既知の確実な証拠に少なくとも23000年先行します。オーストラリアにおける6万年以上前までさかのぼる植物性食料の利用は、アジア南東部やニューギニアにおける後期更新世の事例と一致しており、これが早期現生人類の食性において基本的だったことを示唆します。ウォレス線を越えた早期現生人類は新たな動植物相に遭遇し、利用していきましたが、それらの一部には複雑な処理の必要なものもあり、それは早期現生人類の認知能力により可能になった、と本論文は指摘します。

 本論文は、このように早期現生人類による6万年以上前までさかのぼるサフルランドへの拡散と、拡散における植物性食料の重要な役割を強調します。ただ、マジェドベベ遺跡の年代に関しては、疑問も呈されています(関連記事)。また、アフリカやユーラシア南部の6万年以上前の石器群との類似性などから、本論文はマジェドベベ遺跡の人工物の製作者が早期現生人類であることを大前提としていますが、これらの遺跡群では人類遺骸がほとんど発見されていないので、その担い手をすべて早期現生人類と判断するのは時期尚早のように思います。もし、オーストラリアあるいはもっと広くサフルランドに6万年以上前に人類が拡散していたとしたら、可能性はかなり低いかもしれませんが、現時点では種区分未定のホモ属であるデニソワ人(Denisovan)も想定しておくべきではないか、と思います(関連記事)。


参考文献:
Florin SA. et al.(2020): The first Australian plant foods at Madjedbebe, 65,000–53,000 years ago. Nature Communications, 11, 924.
https://doi.org/10.1038/s41467-020-14723-0

https://sicambre.at.webry.info/202005/article_15.html

26. 中川隆[-12709] koaQ7Jey 2020年5月13日 13:34:42 : bdtAPQH1aM : cWpqa0tHQTNSakE=[17] 報告
コメは肥満予防の鍵か=日本の研究チーム 2019年05月03日


日本の研究チームが、米を多く摂取する地域では肥満率が顕著に低いとの結論を出した。サイト「EurekAlert」に研究内容が掲載された。


136カ国で調査したところ、1人あたり1日150グラムの米を消費する国では肥満度が低く、1日平均14グラムの国では肥満度が高かった。

同志社女子大学の今井智子教授は「米を主食として食べる国では肥満者の割合が低いことが示唆されている。そのため、米をベースにした日本食やアジア料理は肥満を予防する助けになるかもしれない。世界的に肥満度が上がっているため、西欧諸国でも肥満対策のためより多くの米を食べることが推奨されるべきだ」と述べた。

27. 中川隆[-6864] koaQ7Jey 2021年3月07日 11:29:22 : DXEy2Mr6T6 : QmJaNVc2U0tTbWs=[13] 報告
「白米好きの日本人」を襲ったヤバい病気の正体 大正期には1年で「約3万人」もの命が奪われた
新 晴正 2021/03/07


白米ばかり食べる日本人を襲った「ある病気」の正体とは? 作家の新晴正氏による『謎と疑問にズバリ答える! 日本史の新視点』より一部抜粋・再構成してお届けする。

米を主食にする国々の中でも、日本人ほど品種や炊き方にこだわる人々も少ないと言われている。わたしたちが普段食べるうるち米だけでも、のべ440品種以上が登録(平成29年度)されているというから驚く。

 最近は健康面を考えて白米に玄米や雑穀を混ぜて炊く家庭も増えているが、やはり食べておいしいのは白米だけで炊いたご飯、すなわち白ご飯だ。炊きたての白ご飯に味噌汁とぬか漬けの一品でもあればあとは何もいらない、という人も少なくない。

かつては「ごちそう」だった白ご飯
 そんな日本人になじみ深い白ご飯だが、一体いつごろから食べられているのか調べてみると、意外なことがわかった。実は一部の大都市圏を除き、常食するようになったのは明治時代に入ってからなのだ。

 たとえば江戸時代、江戸に住む人たちに限っては長屋暮らしの八っつあん熊さんたちでも日に3度、白ご飯を食べていたが、一歩江戸の郊外に出ると、米農家であっても作った米の大半が年貢として取られてしまうため、白ご飯を食べることができたのは祭礼の日などに限られた。まさに「ハレ」の日のご馳走だったのである。

 したがって大方の日本人は白米を常食するようになってまだ百数十年しかたっていないのだ。本稿ではそんな白米食の歴史と、なぜ江戸っ子だけが白ご飯を食べることができたのか、そしてそれによって生まれた「江戸患い」と呼ばれた白米食の弊害についても語ってみたい。

 玄米を精米して食べるようになったのは奈良時代のことらしい。精米によってビタミンという栄養を含んだ胚芽部分やぬか層を捨ててしまうことになるのだが、もちろんそんな知識は当時の人たちにはない。胚芽やぬか層が残っていると、たんに食べたときに味や食感、消化も悪くなるからそうしただけのことである。

 しかし、この精米作業はなにぶん重労働なので、庶民は玄米を軽く精米したものを蒸して食べる「強飯(こわいい)」を長く常食してきた。白米は貴族など一部の特権階級に限られていたらしい。

 室町時代に入ると農業技術の進歩や新田開発もあって、全国的に米の生産量が増大する。しかし、庶民が日常的に白米を食べるまでにはまだ至っていない。それが少しずつ改善してきたのは江戸時代になり、世の中が安定して米の生産量が一段と増大するようになってからである。

 中国から足踏み式精米が伝わり、精米作業が大幅に省力化されたことも大きかった。それまでは餅をつくように臼と杵で精米していたのだが、これは大変な重労働であった。

 その点、シーソー式の足踏み精米なら労力は半減するうえ従来より大量の玄米を短時間で精米できた。さらに江戸も中期になると、水車を動力にして精米する技術が広がり、精米がより簡単に、より大量にできるようになったのである。こうして精米された白米は、大消費地である江戸にどんどん流れ込んだ。

白米ばかり食べる人を悩ます「江戸患い」とは?
 江戸っ子は元来が見栄っ張りである。おかずを削ってでも白ご飯を食べることを好んだ。水道で産湯をつかったことと、日に三度白ご飯を食べられることが、何よりの自慢だったという。

 これは江戸が急造都市で肉体労働者が多かったことと無縁ではないだろう。日々、肉体労働に汗を流すと、どうしても塩気の多いおかずが欲しくなり、そうしたおかずには分づき米で炊いたご飯よりも断然白米で炊いたご飯のほうが相性は良かった。

 もう一つ、江戸っ子に白ご飯が好まれた理由に、当時の食習慣が関係していた。当時の家庭はどこでも炊飯は朝一回きりで、昼も夜も朝炊いた残りを食べた。そうなると玄米に近い分づき米だと、夜ともなればご飯がプーンと不快なにおいを放つようになる。夏場なら尚更だ。それが嫌で極力白米を選んだわけである。

 ところが、大好きな白米を買うと、それほど稼ぎがあるわけではないので、おかずを買うまでの余裕はない。そこで自然、ご飯だけをたくさん食べることになる。

 その結果、ビタミン不足が原因で中枢神経が侵されて足元がふらついたり倦怠感や心不全、いらいらなど様々な脚気症状を招いてしまった。この病気は参勤交代で江戸に暮らす勤番侍に多かったことから「江戸患い」とも呼ばれた。

 日本史上、「脚気」が原因で亡くなったと思われる有名人は少なくない。徳川将軍家などは3代家光、5代綱吉、13代家定、14代家茂とまさにオンパレードである。

 なかでも14代家茂の場合は特にかわいそうだった。家茂は20歳かそこらで長州征討のさなかに病死するのだが、相思相愛だった夫人の皇女和宮もその後32歳の若さで亡くなっている。夫婦そろって脚気が原因とみられている。

脚気は「贅沢病」だった?
 近年の研究では、豊臣秀吉も脚気で亡くなったとする説が有力視されている。晩年の秀吉が悩まされていた、下痢や失禁、精神錯乱などはまさにビタミン不足によるものだという。してみると、秀吉が晩年になって甥の秀次に切腹を命じたり、朝鮮出兵を言い出したりしたことも、脚気のせいだったと考えると、少しは同情したくなるのだが、これは筆者だけだろうか。

 この脚気は、いったん患うと数日で亡くなることも珍しくなかった。飽きやすく何をしても長続きしない人のことを嘲って「三日坊主」というたとえがあるが、この言葉は本来、脚気を患ってたった3日で亡くなってしまい、坊主(僧侶)を手配しなければならなくなった、という意味だとも言われている。真偽は定かでないが、それほど江戸の人々にとっては怖い病気だったということである。

 脚気が江戸患いとも言われ、勤番侍に罹患する者が多かった。これは、国元では滅多に食べられない白ご飯が江戸ではいくらでも食べられることに感激し、在府中に白ご飯ばかり食べ続けたからである。

 したがって、国元に戻っていつもどおりの玄米に近い分づき米に雑穀や大根などを混ぜて炊いたご飯(「かてめし」という)を食べていると、いつのまにか体調不良がケロッと治ってしまった。このことから「贅沢病」と言われたりもしたという。

 こうしたことを江戸時代の人々は体験的に知っていたのである。とりわけ江戸っ子たちにぬか漬けやそばが好まれたが、ぬかは精米時に玄米から取り除いたものだし、そばも現代ではビタミンをたっぷり含んでいることがわかっている。こうした食べ物から、精米で捨ててしまったビタミンを無意識のうちに補っていたわけである。

 この脚気という厄介な病気は、江戸時代が終わって、明治、大正時代になっても日本人を悩ませ続けた。特に明治から大正時代にかけては江戸時代よりもはるかに多くの患者を出し続けたとみられており、肺結核と並んで二大国民病とも言われた。

 脚気による死亡者数がピークとなった大正12年にはなんと2万6796人もの人々が1年間に亡くなっていた。

 明治・大正期に脚気が蔓延した大きな理由は、「軍隊」にあった。明治の世となり、政府は西欧列強に追いつくため「富国強兵」と「殖産興業」をスローガンに掲げたことはご存じのとおり。

 特に富国強兵策として明治6年に「徴兵令」を公布し、全国の農村から若者を集めた。その際政府は、若者たちに対し軍隊に入れば1日6合の白米を食べさせると約束したのである。

 この条件は当時の農村の若者たちにとっては実に魅力的だった。御一新を迎えるまでは年貢年貢で締め付けられ、ほとんど白ご飯を食べられなかっただけに、それが毎日腹いっぱい食べられるとあって農家の次三男坊は喜んで軍隊に飛び込んだ。そして、白ご飯を食べまくった。このことが脚気患者を著しく増やす原因となった。

 日清戦争(明治27年)では約20万の兵を動員したが、その2割までが脚気患者だった。これは公式に認定された数字で実数はもっと多いとみられている。しかも、患者の大半は陸軍の兵であった。海軍のほうはビタミンの存在にこそ気づかたよいていなかったものの、偏った栄養摂取が脚気の原因であると考え、早くから兵食改革に乗り出していた。そのことが功を奏したのである。

 一方の陸軍は、脚気は伝染病の一種で空気感染によって起こるという東大医学部が唱えた説を頑なに支持していて、その後も兵らに与える食事に対しなんら対策を講じなかった。

脚気を食い止めなかった森鷗外の失敗
 その結果は10年後の日露戦争でもはっきり表れた。戦病死者3万7200余人のうち、脚気による死者は実に約75パーセントに当たる2万7800人を数えた(『医海時報』明治41年10月)。

 この数字から逆算すれば脚気にかかった陸軍兵士の総数は30万人を超えていたとみられている。一方の海軍はこの日露戦争での脚気の罹患者は87人で、亡くなったのは3人にとどまっている。

 ここにきてさすがの陸軍も兵食改革に着手するかに思われたが、世の中全体が戦勝ムードに浮かれていたこともあり、改革どころか陸軍幹部の責任も一切問われなかった。その責任を負うべき中心的人物に、当時は陸軍省医務局の幹部だった森鷗外(のちの文豪)がいたことは記憶にとどめておきたい。

 その後、明治43年になり、農芸化学の鈴木梅太郎博士が、ぬかの中からビタミンを抽出することに成功する。しかし、鈴木博士は医学者ではなかったため医学界からは何年も黙殺された。これも脚気患者を増やす一因となった。

 日本人の永い永い脚気との戦いにようやく終止符が打たれたのは大正時代も末期になってからであった。
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E7%99%BD%E7%B1%B3%E5%A5%BD%E3%81%8D%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA-%E3%82%92%E8%A5%B2%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%83%A4%E3%83%90%E3%81%84%E7%97%85%E6%B0%97%E3%81%AE%E6%AD%A3%E4%BD%93-%E5%A4%A7%E6%AD%A3%E6%9C%9F%E3%81%AB%E3%81%AF1%E5%B9%B4%E3%81%A7-%E7%B4%843%E4%B8%87%E4%BA%BA-%E3%82%82%E3%81%AE%E5%91%BD%E3%81%8C%E5%A5%AA%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%9F/ar-BB1ejC8c?ocid=msedgntp

28. 2021年8月29日 21:46:02 : 81WT6IEYHk : OTBkZzJUY0I0ckU=[33] 報告
【ゆっくり解説】冷えた炭水化物を毎日食べた結果!冷やご飯の健康効果について
2021/08/29




冷えた炭水化物を毎日食べた結果!冷やご飯の健康効果についてゆっくり解説します!

目次
0:00 炭水化物にダイエット効果?
1:53 そもそも炭水化物って悪なの?
5:53 冷えた炭水化物の健康効果について
10:49 レジスタントスターチはどう摂取したらいいのか?
29. 中川隆[-16708] koaQ7Jey 2021年8月29日 22:03:29 : 81WT6IEYHk : OTBkZzJUY0I0ckU=[35] 報告
「糖質制限」で末期がん患者の8割が改善 衝撃の研究結果
週刊ポスト2016年12月2日号

「三大治療」と呼ばれる手術、抗がん剤、放射線によるがん治療は日進月歩だが、「末期がん患者の8割が改善された」という衝撃の研究結果が発表された別の治療法がある。意外なことにそれは、最新技術とは一切無縁の食事療法だった。

 主食のご飯やパン、麺など炭水化物に多く含まれる糖質の摂取量を減らす食事法「糖質制限」は、糖尿病患者などに効果があることで知られるが、がん患者への効果を示すエビデンスはこれまで存在しなかった。

 そんな中、糖質の摂取量をゼロに近づける“究極の糖質制限”になると、がん治療にも効果が見られたという臨床研究データが発表された。大腸がんや乳がんなどステージIVの末期がん患者を対象に、世界初の臨床研究を行なったのは多摩南部地域病院外科医の古川健司氏(医学博士)である。古川氏が語る。

「がん細胞は炭水化物から合成されるブドウ糖を栄養源としています。しかも正常細胞の3〜8倍のブドウ糖が必要。ならば、それを断つことでがんの進行を抑制できないかと考え、2015年1月に研究を開始しました。

 19人の末期がん患者に抗がん剤などの既存の治療と、糖質制限による食事療法を3か月続けたところ、予想以上の効果が出た。がんの症状が消失した完全寛解が5人、がんが30%以上消失した部分奏効が2人、進行を制御した例が8人、一方で病状が悪化した例は3人という結果でした。完全寛解率28%、部分奏効や進行制御も含めた病勢コントロール率(治療効果のあった患者割合)は実に83%に達しました」

 患者の大半は三大治療では治る見込みが薄かった末期患者であることを考えると、驚異的な数字といっていいだろう。

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