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困惑と期待と諦め…トランプ勝利で日本経済界に衝撃走る(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/16/hasan115/msg/539.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 11 月 10 日 18:11:15: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

             冨田哲郎JR東日本社長と榊原定征経団連会長(C)日刊ゲンダイ
 

困惑と期待と諦め…トランプ勝利で日本経済界に衝撃走る
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/193552
2016年11月10日 日刊ゲンダイ


 米大統領選で共和党のトランプ氏が勝利したことで、日本の経済界には「英国の欧州連合(EU)離脱よりショックだ」(自動車業界関係者)と衝撃が走った。トランプ氏は環太平洋経済連携協定(TPP)への反対や在日米軍駐留経費の日本側負担増などに言及してきただけに、「(当選後は)現実的な政策を取ることを期待する」(榊原定征経団連会長)と祈るばかりだ。

 トランプ氏勝利の背景については、「米国民の変革への期待の表れ」(冨田哲郎JR東日本社長)との見方が多い。ただ、日本商工会議所の三村明夫会頭は「保護主義の台頭は世界の経済活動の停滞を招く」と指摘し、日本をはじめとして諸外国との協調関係を継続するよう求めた。

 反TPPの姿勢に対しては、「TPP見直しは経済の停滞と日米間の航空需要の減退が懸念される」(ANAホールディングスの片野坂真哉社長)などと懸念する声が相次いだ。たとえオバマ政権が来年1月までの残りの任期中に米議会でTPP承認を得ても、トランプ氏が大統領就任後に破棄する可能性が大きい。米国抜きではTPPは発効しないため、経済同友会の小林喜光代表幹事は早くも「悲観せざるを得ない」と諦めの表情だ。

 伊藤忠商事の岡藤正広社長が「そろばん勘定と人の感情に熟達したリーダー」と評価するように、トランプ氏の実業界で培った手腕に期待する声もある。しかし、同氏が北米自由貿易協定(NAFTA)の見直しを主張したこともあり、自動車用シート材大手セーレンの川田達男会長兼最高経営責任者が「工場のあるメキシコと米国との関係が心配」と話すなど、日本の経済界には先行きへの不安が広がっている。

 

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コメント
 
1. 2016年11月10日 19:06:58 : C4nhwMcfAc : pXB8iz5IT_Y[40]
対米輸出が収益の多くを支える自動車業界に、大艱難が待ち構えている。特に影響を受けそうなのがトヨタ自動車だ。トヨタは1960年代に本格化した対米輸出で大きく成長し、1970年代末期にはアメリカ・ビッグスリーを経営危機に追い込んだ。中でもクライスラーは、倒産寸前のところまで行った。

この問題を緩和するため、対米輸出自主規制と言う「管理貿易」を導入し、アメリカに現地生産工場を次々と開設、操業している。日本からの輸出車は、高価格の「レクサス」ブランドを新たに設けて、これを中心にした。これにより、以前より少ない輸出台数でありながら、膨大な利益を出す源泉となっている。

トヨタは対米輸出するたびに、「輸出戻り税」を手にすることができる。まさに「濡れ手に粟」だ。それにより、これまでハイブリッドカーや水素ガスカーなど、膨大な開発費用のかかる車種を投入してきた。

ところがアメリカ大統領選挙でトランプ氏が当選し、これまでの「トヨタの繁栄の構図」が崩れようとしている。トランプ氏は、日本からの輸入車に高い関税を掛けることを主張している。もし、この公約が実現するならば、レクサスの輸出は大幅に減少するだろう。

トランプ氏は、メキシコからの安い輸入車にも高い関税をかけると公約している。メキシコは安い労働力の魅力から、アメリカのビッグスリーが自動車生産で進出しており、これに日本メーカーも続いているのだ。トヨタは出遅れたが、それでもメキシコに進出すると決めていた。これの中止もありえるだろう。

トヨタの危機感は相当なものである。トヨタは、日本国内生産の年間300万台を維持することが重要命題である。そのために他社のシェアを喰ってきた。ところが日本国民の貧困化が進み、自動車が維持できない層が増え、持っても軽自動車までと言う世帯が増えてきた。当方もたまに日本に帰っていたが、帰国するたびに軽自動車が増えている印象を受けた。

このこともあって軽自動車部門を強化するため、ダイハツを100%子会社にしたのだろう。だが、それは成長ではない。崩壊を食い止める程度の効果しかない。その軽自動車は、日本の衝突安全基準には合格できても、北米と欧州の基準には合格できない。(註 唯一、三菱アイ・ミーブだけが合格している。)

ダイハツ・タントは、軽自動車では考えられない車内の広さを誇るが、外国には出せない。外国に出すのなら、左ハンドル車の開発が不可欠だが、そのためには衝突安全基準合格の大前提がなくては不可能だ。

ダイハツの軽自動車分野における国内シェアは、スズキを凌ぎ1位である。それにスズキが同グループに加われば、独占禁止法の問題が出てくる。それどころか、軽自動車制度の維持も難しくなってくる。(註 欧米は日本の軽自動車制度は、非関税障壁であると1980年代から非難している。)

保護貿易を唱えるトランプ氏の大統領就任で、日本の軽自動車制度が槍玉に上がるのは避けられない。トヨタは、日本国内市場についても、トランプ氏の攻撃対象にされると思われる。

しかしトランプ氏から見れば、これまで日本の自動車メーカーは、アメリカ国内でどれだけの台数の自動車を売ってきたのかと、問題にするのは当然だと思います。それが当たり前になっていた。一方の日本国内では、1年に何台のアメリカ車が売れているのか。確かに左側通行の日本で左ハンドルの自動車を売っているのだが、単に台数だけを比べれば、不満が爆発するんじゃないかな。


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