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サン=サーンス 『動物の謝肉祭 白鳥』
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/911.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 2 月 18 日 17:27:34: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: ビゼー 『カルメン』 投稿者 中川隆 日時 2020 年 2 月 18 日 13:15:38)

カミーユ・サン=サーンス 『動物の謝肉祭 白鳥』



マイスキー の『サン=サーンス 白鳥』



サン=サーンス:《白鳥》マイスキー, ギリロフ 1987




Mischa Maisky, Violoncello
Pavel Gililov, Piano
1987年10月8-10日


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Mischa Maisky Carnival of the Animals - The Swan (Original Music Video)


«Julian Rachlin & friends» CHAMBER MUSIC FESTIVAL
directed by Jasmina Hajdany
©2005


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Mischa Maisky - The Swan (Carnaval des Animaux) - Saint-Saëns


Mischa Maisky, cello
with
the Verbier Festival Chamber Orchestra
conducted by Gábor Takács-Nagy.
Recorded at the Verbier Festival (Verbier, Switzerland), on July 27 2015.


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Camille Saint-Saëns: Le cygne (The Swan) / Mischa Maisky, Boian Videnoff - Mannheimer Philharmoniker


Mannheimer Philharmoniker
Mischa Maisky, cello
Boian Videnoff, conductor


Live from the Rosengarten Mannheim, 10. October 2019


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動物の謝肉祭


『動物の謝肉祭』(Le carnaval des animaux)は、フランスの作曲家カミーユ・サン=サーンスの作曲した組曲である。『動物学的大幻想曲』(Grande fantaisie zoologique)の副題を持つ。


全部で14曲からなり、元来は室内楽編成用として作曲されたものである。
1886年にチェリスト、シャルル・ルブーク(英語版)の催すプライヴェートな夜会のために作曲された。
初演は同年3月9日、オーストリアのクルディムにて、サン=サーンス、ルイ・ディエメのピアノ、ルブークのチェロ、ポール・タファネルのフルートなどにより非公開で行われた。


その後、同年内に2度非公開で演奏されたが、他の作曲家の楽曲をパロディにして風刺的に用いていること、プライヴェートな演奏目的で作曲されたいきさつなどの理由により、以降サン=サーンスは自身が死去するまで本作の出版・演奏を禁じた。


ただし純然としたオリジナルである「白鳥」だけは生前に出版している。

公開初演は作曲者死後の1922年2月25日、ガブリエル・ピエルネ指揮コンセール・コロンヌ管弦楽団によって行われた。その際オーケストラによって演奏されて以降、本作は管弦楽曲として世に知られるようになった。


現在では、プロコフィエフの『ピーターと狼』やブリテンの『青少年のための管弦楽入門』と並ぶ、子供向け管弦楽曲の代表的作品としても人気がある。時に自由な物語を添え、語り付きで演奏することがある。


楽器編成
オーケストラで演奏する場合と、オリジナルの室内楽として演奏する場合がある。前者では弦楽器は各パートに複数置かれる(ただし「白鳥」のみオーケストラ版の場合でもチェロはソロである)。


フルート(終曲でピッコロ持ち替え)
C管クラリネット(指定通りC管が使われることはめったにない)
グラスハーモニカ(稀少楽器であるためチェレスタやグロッケンシュピールで代用することが多い)
シロフォン
ピアノ 2
ヴァイオリン 2
ヴィオラ
チェロ
コントラバス


各曲


第1曲「序奏と獅子王の行進曲」 (Introduction et marche royale du lion)
Andante maestoso - Allegro non troppo - piu allegro 4/4拍子 ハ長調 - イ短調
ピアノの耳をつんざくような反復奏に始まる。ついで、勇壮な「行進」が弦楽器のユニゾンで奏される。全71小節。
ピアノ2, ヴァイオリン2, ヴィオラ、チェロ、コントラバス


第2曲「雌鶏と雄鶏」 (Poules et coqs)
Allegro moderato 4/4拍子 ハ長調
ピアノと弦楽器が鶏の鳴き声を模倣しあう。全35小節。
クラリネット、ピアノ2, ヴァイオリン2, ヴィオラ


第3曲「騾馬」 (Hémiones)
presto furioso 4/4拍子 ハ短調
アジアロバであろうと言われる。ピアノの上り下りする強奏の音階。全28小節。
ピアノ2


第4曲「亀」 (Tortues)
Andante maestoso 4/4拍子 変ロ長調
弦楽器がのそのそとユニゾンでオッフェンバックの『天国と地獄』の旋律をわざとゆっくり奏する。全22小節。
ピアノ、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス


第5曲「象」 (L'éléphant)
Allegretto pomposo 3/8拍子 変ホ長調
コントラバスがもそもそと軽やかにワルツを奏する。ベルリオーズの『ファウストの劫罰』から「妖精のワルツ」、メンデルスゾーンの『夏の夜の夢』から「スケルツォ」が重低音で組み入れられている。全52小節。
コントラバス、ピアノ


第6曲「カンガルー」 (Kangourous)
Moderato 4/4拍子、3/4拍子 ハ短調
装飾の付いた和音が上下して、飛び回るカンガルーを描写する。全20小節。
ピアノ2


第7曲「水族館」 (Aquarium)
Andantino 4/4拍子 イ短調
グラスハーモニカの入った幻想的なメロディーに、分散和音のピアノ伴奏が添えられている。全39小節。
フルート、グラスハーモニカ、ピアノ2、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ


第8曲「耳の長い登場人物」 (Personnages à longues oreilles)
Tempo ad lib 3/4拍子 ハ長調
おそらくは驢馬、アジアロバでない驢馬。のどかな驢馬の鳴き声をヴァイオリンが模倣する。サン=サーンスの音楽に嫌味な評価を下していた音楽評論家への皮肉と言われている。全26小節。
ヴァイオリン2


第9曲「森の奥のカッコウ」 (Le coucou au fond des bois)
Andante 3/4拍子 ホ長調
クラリネットがカッコウの鳴き声を模倣する。全43小節。ピアノ協奏曲第2番の第3楽章の一部から和声進行がそのまま引用される。
クラリネット、ピアノ2


第10曲「大きな鳥籠」 (Volière)
Moderato grazioso 3/4拍子 ヘ長調
弦楽器が反復奏する伴奏の上を、フルートが軽やかに飛び回る。全31小節。
フルート、ピアノ2, ヴァイオリン2, ヴィオラ、チェロ、コントラバス


第11曲「ピアニスト」 (Pianistes)
Allegro moderato 4/4拍子 ハ長調 - 変ニ長調 - ニ長調 - 変ホ長調 - ハ長調
わざとへたくそに、ピアノの練習曲を弾く。最後は明確な区切りもなく、そのまま次の曲へ入る。全30小節。
ピアノ2, ヴァイオリン2, ヴィオラ、チェロ、コントラバス


第12曲「化石」 (Fossiles)
Allegro ridicolo 2/2拍子 ト短調
自作『死の舞踏』の「骸骨の踊り」の旋律、ロッシーニの『セビリアの理髪師』から「ロジーナのアリア」(Una voce poco fa)、その他「大事なタバコ」(J'ai du bon tabac)、「きらきら星」(Ah vous dirais-je maman)、「月の光に」(Au clair de la lune)、「シリアへ行く」(En partant pour la Syrie)などのフランス民謡が組み合わされる。全74小節。
ピアノ2, クラリネット、シロフォン、ヴァイオリン2, ヴィオラ、チェロ、コントラバス


第13曲「白鳥」 (Le cygne)
Andantino grazioso 6/4拍子 ト長調
全14曲中最も有名な曲で、チェロ独奏曲として有名な曲。生前の公開演奏と楽譜出版が許された唯一の曲でもある。全28小節。


バレエ『瀕死の白鳥』は、ミハイル・フォーキンがこの曲に振付を施した作品である。


チェロ、ピアノ2
本来はピアノ2台の編成であるが、1台のみで演奏されることも多い。


第14曲「終曲」 (Final)
Molto allegro 4/4拍子 ハ長調
カーテンコール。再度オッフェンバックの『天国と地獄』のフィナーレの旋律(ただし、今度は大幅に変奏されているので事実上ほぼオリジナルの旋律になっている)に乗せて、それまでの各曲の中の旋律が登場する。全91小節。
ピッコロ、クラリネット、グラスハーモニカ、シロフォン、ピアノ2, ヴァイオリン2, ヴィオラ、チェロ、コントラバス
https://ja.wikipedia.org/wiki/動物の謝肉祭


 

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コメント
1. 中川隆[-13687] koaQ7Jey 2020年2月18日 17:31:21 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-265] 報告
バレエ 『瀕死の白鳥』 (Умирающий лебедь)


アンナ・パブロワのバレエ『瀕死の白鳥』


Anna Pavlova as The Swan


The Dying Swan Anna Pavlova 1907 and Vera Karalli 1914



Anna Pavlovna Pavlova 1881-1931



Анна Павлова








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『瀕死の白鳥』 (Умирающий лебедь) は、ミハイル・フォーキン振り付けによるバレエ作品である。

カミーユ・サン=サーンスによる組曲「動物の謝肉祭」の「白鳥」を用いて、 湖に浮かぶ一羽の傷ついた白鳥が、生きるために必死にもがき、やがて息絶えるまで描いた小作品。 ミハイル・フォーキンが1907年にアンナ・パブロワのために振り付けたとされる。

アンナ・パブロワの代表的な作品であり、至高の出来と評価される踊りであったために、アンナ・パブロワの死後、彼女の名を汚さぬよう、またパヴロワと比較されてしまうのを恐れて、『瀕死の白鳥』 は以後同じロシアの偉大なバレエダンサーマイヤ・プリセツカヤが違う振り付けで踊るまで20年間誰も踊ることがなかった。

アンナ・パブロワは欧米だけでなく、飛行機での旅行のない時代に中南米をはじめ、インド、エジプト、オーストラリアなど繰り返し世界ツアーを行い、世界各地で瀕死の白鳥を踊っている。アンナ・パブロワは1922年に日本でも瀕死の白鳥を踊り、芥川龍之介もこのアンナ・パブロワの瀕死の白鳥を見て絶賛したという。

アンナ・パブロワの踊る瀕死の白鳥の映画フィルムは、劣化しかすれた非常に低品質なモノクロ画像ではあるが現代に残っていて、ビデオで市販もされている。

現代ではフォーキンの原振付けあるいは改定した振付けで瀕死の白鳥を踊るバレエダンサーは少なくない。
https://ja.wikipedia.org/wiki/瀕死の白鳥


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アンナ・パヴロヴナ・パヴロワ (露: А́нна Па́вловна Па́влова, Anna Pavlovna Pavlova, 1881年2月12日 - 1931年1月26日)は、20世紀初頭のロシアのバレリーナ。

サンクトペテルブルクの貧しい家庭に生まれる。戸籍上は退役兵マトヴェイ・パヴロフと洗濯婦リュボーフィ・フョードロヴナ・パヴロワの娘となっており、本名はアンナ・マトヴェーヴナ・パヴロワ (А́нна Матве́евна Па́влова)。しかしパヴロワ本人によれば、実父はマトヴェイとは別人で2歳のときに亡くなったといい、1913年の新聞報道ではユダヤ系銀行家ラザル・ポリャコフの私生児とも報じられ、真相は謎に包まれている。

9歳の頃、母親とともに 『眠れる森の美女』 の初演を観てバレエダンサーを志す[2]。帝室バレエ学校に学び、1899年に卒業する。卒業時の試験が優秀であったため群舞を経ずにコリフェとしてマリインスキー・バレエに入団した。色白・細長の顔に狭い肩幅、美しい足という理想的な体型を持っており、最晩年のM・プティパに才能を認められたため、貧しい家の出であったにもかかわらず順調な昇進を果たした。1903年、プティパによる改訂版『ジゼル』 で成功を収めたほか、バレリーナ昇進後の1907年には慈善公演でM・フォーキン振付の小品 『白鳥』[3]を踊って話題となった。後者はのちに 『瀕死の白鳥』 と呼ばれるようになり、パヴロワの代名詞のようになった。マリインスキーの若きソリスト、V・ニジンスキーと初めて踊ったのもこの頃である。

1908年、パヴロワはマリインスキーの舞踏手20名を率いて墺、独、瑞などを巡演した。同じ頃バレエ・リュスの旗揚げを企てていたS・ディアギレフは、看板ダンサーとしてニジンスキーとパヴロワの組み合わせを考え、こちらは1909年6月にパリにおいて 『レ・シルフィード』 公演として実現した。

パヴロワは徐々に海外巡演に興味を示すようになり、マリインスキー劇場に籍をおきながら別の団体とともに英国、米国で踊っていたが、1910年、さらなる海外公演のため2年間の休業を申し出たところ認められず、マリインスキーとの契約は破棄された。


訪日時のパヴロワ

1911年、自前のバレエ団パヴロワ・カンパニー (Pavlova Company) を作る。翌年ロンドンに移住し、イギリスを中心に世界を巡演した。1922年 (大正11年) に全国8都市で行われた訪日公演では西洋舞踏を初めて日本に広く知らしめ、のちに日本においてバレエが定着・普及するきっかけを作った。このため、エリアナ・パヴロワ、オリガ・パヴロワ (オリガ・サファイア) とともに日本バレエ界の恩人「三人のパヴロワ」の一人に数えられている。


死去

パヴロワは1931年1月、風邪をこじらせたまま巡演に出発し肺炎となった[2]。症状はさらに悪化し、オランダのハーグ到着後に胸膜炎と診断された。外科手術を勧められたが、手術をすれば舞踏手としては再起不能になると告げられたためにこれを拒否し、闘病の末に亡くなった。50歳の生涯だった。パヴロワが出演を予定されていた公演は通常通り行われ、『瀕死の白鳥』 の曲が流れると共にパヴロワがいつも踊っていた軌跡をたどるようにスポットライトが無人の舞台を照らし、観客はパヴロワの早い死を悼んだという。パヴロワの名を汚さぬよう、またパヴロワと比較されてしまうのを恐れて、『瀕死の白鳥』 は以後同じロシアの偉大なバレエダンサー、マイヤ・プリセツカヤが違う振り付けで踊るまで20年間誰も踊ることがなかった。

パヴロワの遺体はロンドンで火葬されたが、遺族によって2001年に、1944年に亡くなった夫のビクター・ダンドレの遺灰と共にモスクワのノヴォデヴィチ墓地に改葬された。
https://ja.wikipedia.org/wiki/アンナ・パヴロワ


2. 中川隆[-13686] koaQ7Jey 2020年2月18日 17:33:39 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-264] 報告


バレエ『瀕死の白鳥』


настасия Волочкова - Умирающий лебедь


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Майя Плисецкая. Умирающий лебедь.



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Ульяна Лопаткина. К. Сен-Санс. "Умирающий лебедь"



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The Dying Swan


Svetlana Zakharova's gala performance in 2010.


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Uliana Lopatkina - Dying swan


X International Ballet Festival Mariinsky - Gala in Mariinsky Concert hall


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Svetlana Zakharova The Dying Swan Ballet Gala a La Scalla 30 10 20151 xvid

3. 中川隆[-13685] koaQ7Jey 2020年2月18日 17:39:10 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-263] 報告

サンサーンスは3歳で作曲してモーツァルトの再来といわれ、ケンブリッジ大学から音楽博士の称号を贈られ、音楽以外も博識で詩、天文学、数学、絵画にも秀でたレオナルド・ダヴィンチのような人です。

フランス人の強固なプライドがあり目線の先には先人アブネックがいて、パリで紹介されたベートーベンがあった。

だから彼とセザール・フランクは交響曲を書き「国民音楽協会」をつくった。
それほど器楽の世界にベートーベンは君臨したし、彼はその脈絡の中でのエリート中のエリートであり、そういう人が「保守派」になるのは世の常です。

そこにベートーベンを崇拝しない、だから交響曲にこだわらないドビッシーとラヴェルが出現してフランス音楽の歴史を根底から変えてしまう。

僕は極めて良くできた交響曲3番を聴くとエリートの悲哀と不毛を感じてしまうようになりました。音楽というよりむしろ歴史観ですね、それで3番から遠ざかるようになってしまったと思います。そのことは彼の桁外れの才能を前にしては、いつも申し訳なく思います。

この3番という交響曲、そんなに愛してたのに、どういうわけか僕の心はすきま風だ。

好きな方は多いだろうし申し訳ないが、書いたように細部は非常に優れたところがあるものの、全体として聴後の印象はフランス3大交響曲の幻想、フランクのニ短調と比べると格落ち感がある。

立派に知的に書けた曲なんだけど、感情の表層を心地良く撫でてくれるが、あれこれ小道具が満載な割に体の芯があったまらずポップスみたいに通り過ぎてしまう。

無責任なようだが新世界と同じく僕にとってはもう特に聴くことはない思い出のなかの音楽だ。

https://sonarmc.com/wordpress/site01/2018/04/10/サンサーンス-交響曲第%ef%bc%93番ハ短調-作品%ef%bc%97%ef%bc%98/

4. 中川隆[-13684] koaQ7Jey 2020年2月18日 17:43:36 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-262] 報告

クラシック音楽 一口感想メモ
カミーユ・サン=サーンス(Camille Saint-Saëns,1835 - 1921)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/サン・サーンス

ドイツ的ながっちりとした作風で聴きやすい。ユーモアのある作品もあるが、作風が保守的で品格を重んじていることが、成功作では素晴らしい造型につながり、失敗作では心が躍らない地味なつまらなさになっている。

交響曲

第1番変ホ長調 作品2(1851年)
3.5点
シューマンの影響が濃いように聴こえる。とても爽やかで心地よく、気持ちいい曲だ。期待をいい意味で裏切られる。まだ素朴で未熟感も無くはないが、ほぼ気にならない。曲の魅力度合いや密度など、シューマンの交響曲と同レベルに聴こえる。スッキリとしたブルックナー的な開放感やスケール感があり、むしろ厚ぼったい後年の作品より魅力的なくらいだ。名旋律はないが、十分に旋律に魅力がある。これは掘り出し物である。

第2番イ短調 作品55(1858年)
2.5点
1楽章も2楽章も3楽章も地味さが気になる。悪くはないが、煮え切らず、盛り上がらない。耳を捉えるよい旋律もない。内容も厚ぼったい聞きにくさが出てしまっている。なんともいえないつまらなさ、心が踊らない後味の悪さがつらい。

第3番ハ短調 作品78「オルガン付き」(1886年)
4.5点
後期ロマン派のような肥大化したロマンチシズムに覆われているが、サンサーンスらしいまとまりの良さが歯止めとなっている、ロマン派の交響曲の傑作。凄みのある内容は「全てを注ぎ込んだ」という作曲者の言葉が伊達じゃないと感じさせる。スケールが大きくて壮麗で雰囲気に気持ちよく音楽に浸る事が出来るし、オルガンが格好いい。

ヴァイオリンと管弦楽のための作品

ヴァイオリン協奏曲第1番イ長調 作品20(1859年)
3.3点
1つの楽章の中に3つの楽章の要素を持っている曲であり、幻想曲のようなタイトルの方がしっくりくる。全般にメロディーにも甘さと強く情感に訴える艶めかしさがある。音に酔える感じで言えば、ヴァイオリン協奏曲のなかでかなり上位である。かなり華があり表情豊かであり、楽しめる。これは掘り出し物。

ヴァイオリン協奏曲第2番ハ長調 作品58(1858年)
2.8点
初めての協奏曲。1楽章はなんという垢抜けなさであろう。華やかなソロは派手だが、なんというか自分の中から出てきたものというより、雰囲気に流されて書かれたものに聴こえる。2楽章は憂いを帯びた曲だが、これまた初々しさがよい。表情は多くつけられており悪い曲ではないし意欲的だが、個性が足りない。3楽章は連続して続く。これも華があるが個性が足りない。1流作曲家と呼ぶに足レベルにはまだ達していない感じがする。

ヴァイオリン協奏曲第3番ロ短調 作品61(1880年)
3.8点
2楽章のメロディーの美しさが印象的で非常に素晴らしい。管弦楽が厚くて充実感のある交響的な響きでありながらヴァイオリンが全面に出て活躍する楽しさ、メロディーの豊富さや力強さが素晴らしい。サンサーンスの良さが出ている曲。

序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調 作品28(1863年)
3.8点
序奏もロンド主題も耳から離れない印象的なもの。エキゾチックな雰囲気の中でヴァイオリン独奏が大活躍するのが楽しい。


ピアノと管弦楽のための作品

ピアノ協奏曲第1番ニ長調 作品17(1858年)
3.0点
1楽章はピアノは派手だが、曲としてはこれという目立つ良さが無い、二流感のある曲。2楽章も派手であり、チャイコフスキーの協奏曲のような管弦楽と対比されたピアノの活躍がある。一流ではないにしても侮れない良さがある。3楽章は深みに欠けるものの、やはりピアノの活躍を楽しめる。

ピアノ協奏曲第2番ト短調 作品22(1868年)
3.8点
どの楽章も華やかであり、ピアノが前面に出て活躍し、ピアノ協奏曲の醍醐味を十分に味わえる。ロマンチックな情緒や激しさなど、手堅い感じは残りながらも素敵なメロディーや表現に富んでいて楽しい。

ピアノ協奏曲第3番変ホ長調 作品29(1869年)
3.0点
1楽章は独奏が派手だがあまり内容が無い。2楽章はまあまあ。3楽章は派手なピアノで、やや通俗的な感があるが、エネルギッシュさを楽しめて割と良い。

ピアノ協奏曲第4番ハ短調 作品44(1875年)
3.8点
全体的にはシューマンの影響を感じる。1楽章は地味だが、柔らかくて控え目ながらもピアノもいい活躍の良作。2楽章はシューマンのよう。キャッチーで華がある。3楽章は名人芸を披露されて楽しい。

ピアノ協奏曲第5番ヘ長調 作品103「エジプト風」(1896年)
3.5点
爽やかで田園的なところもある絵画的な1楽章。2楽章のエキゾチックな主題を初めとした豊富なメロディー。3楽章のノリの良さ。どの楽章も華やかで楽しい気分で聴ける。

幻想曲「アフリカ」作品89(1891年)
2.8点
アフリカ的なエキゾチックなメロディーの動機を使いながら、華やかなピアノが大活躍する曲。サンサーンスの中でもピアノの活躍度は高い。たいした曲ではないが、聴き映えはする。


チェロと管弦楽のための作品

チェロ協奏曲第1番イ短調 作品33(1873年)
2.8点
壮年期の力作として情熱的にきっちり書かれているし、渋くて格好いいし充実感がある。さらに短くて聴きやすいかもしれない。しかしながら、響きもメロディーも堅すぎて、案外表情に乏しい感じがしてしまい、あまり楽しめない。

ロマンス ヘ長調 作品36(1874年)

アレグロ・アパショナート 作品43(1875年)
3.0点
情熱的なチェロ独奏を伴う協奏曲の小品。艶のあるチェロの渋くてかっこいい音色を楽しめる。何か凄さのある曲という印象ではないが。

チェロ協奏曲第2番ニ短調 作品119(1902年)
2.8点
1番と違いほとんど演奏されないそうだ。古典的な完成度では劣るのかもしれないが、自由自在なチェロ独奏の楽しさなどの刺激的な楽しさがあり、自分のようなライトなファンには1番以上に楽しめると思った。


その他の協奏的作品

「ミューズと詩人」(La Muse et le poete)作品132(1910年)
3.3点
ヴァイオリンとチェロの二重協奏曲の構成。耽美的で豊穣な音楽的充実感、自然な筆致、ヴァイオリンやチェロの扱いや2本の絡ませ方の巧さ、イメージの豊さなど、なかなか優秀な曲である。「ミューズと詩人」は出版社が名付けた題名だそうだが、2本の楽器の織りなす詩的なイメージの豊富さから受ける印象を的確に表しているのでまさにピッタリだと思う。

管弦楽作品

交響詩「ファエトン」(Phaeton)作品39(1873年)
3.3点
運動会の音楽のようなダイナミックなノリの良さで親しみやすく楽しめる。ギリシャ神話を題材にしているのにふさわしい雰囲気もある。凄さはないにしても、十分に品質の高い佳作。

交響詩「死の舞踏」(Danse macabre)作品40(1874年)
3.5点
小品の名作。舞踏性と怪奇的な描写的な音が面白い世界を作り上げている。アイデアがたくさん投入される。リストによりピアノ独奏用に編曲されたが、この曲のアイデアを果敢に音にする姿勢や派手な音の動きはかなりリストっぽいと思う。

交響詩「ヘラクレスの青年時代」作品50(1877年)
2.5点
随分と力の入っており、沢山の素材をつぎ込んで書かれているように聞こえた。しかし、音楽が堅くて、頭で書いた印象が拭えない。

アルジェリア組曲(Suite algerienne)作品60(1879年 - 1880年)(4曲)

『スパルタクス』序曲 (1863年)
2.0点
所々で後の展開に期待を持たせるが何も起きず。あまり面白くない。

室内楽作品

組曲「動物の謝肉祭」(Le carnaval des animaux)(1886年)
4.5点
パロディをうまく使いながらのユーモラスな動物の描写と楽器の使い方、ピアノのユニークな大活躍ぶりがとても愉しい曲である。有名な「白鳥」は豊かな詩情をたたえた美しく完璧な旋律の名作。水上の優雅な白鳥の泳ぎを見事に連想させる。


ピアノ四重奏曲変ホ長調 (1853年)
3.0点
作品番号なし。1楽章はメランコリックな感情を全面に出した曲であり、少なからず地味なサンサーンスの室内楽では異色である。2楽章も感傷的であり、傷ついた心を表しているかのよう。3楽章は少し前向きな感情になり、室内楽らしいアンサンブルの楽しみを感じられ、所々に感傷的な感動もある。作品番号なしの若書きではあるが、積極的な若さも出ていて、むしろ作品番号ありの変ロ長調より魅力的。

ピアノ四重奏曲ロ長調 作品41(1875年)
3.3点
全般的にわたり念入りに作り込まれてしっかりと書かれた曲という印象がとにかく強い。心を奪われるかと言われるとそうではないが、4楽章は奪われるものがある。やはりモチーフの積み重ねだけでなく、よい旋律があることは重要であると感じる。ただ、内容の密度の濃さは巨匠だなあと感心してしまう。無骨で分厚いピアノとつくり込みぶりはブラームスを彷彿とさせる。4楽章が良いため聴後の印象がよい。

ピアノ三重奏曲第1番ヘ長調 作品18(1869年)
3.0点
1楽章がつまらなくて先行き不安になる。しかし2楽章はドイツものにはない独特の流麗さを深みのある緩徐楽章に活かしおり、雰囲気がよいので楽しめる。3楽章はユーモラスで新鮮。なかなか面白い。4楽章の快活さもフランスらしい洗練があって悪くない。全体にピアノ三重奏曲のバランスの取り方は割と良い。

ピアノ三重奏曲第2番ホ短調 作品92(1892年)
3.5点
1楽章が憂愁をたたえていて感動的であり特に秀逸。他の楽章もなかなか優れている。どこかこなれていない感のある1番よりもアンサンブルも音楽の緊密さも音楽的な深みずっと上であり、巨匠的と言えるレベルの作品に仕上がっている。

七重奏曲変ホ長調 作品65(1881年) (トランペット、弦五部、ピアノ)
3.5点
トランペット、ピアノ、弦楽の構成。ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲1番を連想する構成である。ドイツ的な堅さのあるがっちりとしたまとまりが主体だが、トランペットが中心となって開放感や軽いエスプリを演出している。こじんまりとしていながら華があり聴きやすい。どの楽章もそれなりによく出来ている。

弦楽四重奏曲第1番ホ短調 作品112(1899年)
3.0点
マイナー曲であるが、案外渋くてしっかりした曲であり、けっして悪く無い。地味ではあるが、後期ロマン派らしい耽美的な情緒と、ドイツ的なガッチリとした骨格の太い構築感を感じる。華はあまり無いが、地味すぎることはない。ブラームスが時にみせる根暗なジメジメした感じはある。また、とりとめのない方向感の掴みにくさが大きな欠点となっており、短くないこの曲を聴くのに苦痛を感じるのが不人気の原因か。

弦楽四重奏曲第2番ト長調 作品153(1919年)
3.5点
全3楽章。83歳の作品。音楽が崩れていく一方の時代に、この曲は特に1楽章は非常に古風で端正な形式と和声を持っている。しかし、単なる古臭い古典の模倣ではなく、耽美的なロマンチックさを内包しており、長い時の流れと時代の移り変わりと自身の老いを想うような気分を持っている。その晩年らしい純化された精神世界がなかなか感動する。結構地味ではあるが、隠れた名曲だと思うし、サン・サーンスの音楽は何気に弦楽四重奏に向いていると思う。

ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ短調 作品75(1885年)
2.0点
1楽章はピアノの練習曲かと思うほどピアニスティックで驚く。2楽章はメランコリーの表現が個性的。3楽章は長くて音が多いのだが、ちっともいい曲でない。全体的に珍曲に近い曲という印象である。

ヴァイオリン・ソナタ第2番変ホ長調 作品102(1896年)
2.3点
音がふわふわとしていて優雅であり、フランス的である。しかしメロディーは冴えないし、音に重みが無さすぎるし、あまりいい所がなく、いまいちである。3楽章がメロディーに多少の説得力があり、伴奏がタイス瞑想曲に似た夢みる感じで少し評価できる程度。

チェロ・ソナタ第1番ハ短調 作品32(1871年 - 1872年)
2.8点
チェロの機能の活用に関してはかなりのレベルに感じる。低音域が多い。雰囲気が次々と移り変わる。表情豊かともいえるしまとまりがないとも言える。いずれにせよ、いろいろな事をやっていて優秀だが、芸術性が高いという印象でない。

チェロ・ソナタ第2番ヘ長調 作品123(1905年)
3.0点
30分の大作でありかなりの力作。ピアノが大活躍であり、チェロも渋めではあるが機能を生かしたスケールの大きさを見せている。メロディーは印象には残らないものの全体に漲る迫力と作曲者の力の入りように驚く。渋くて男臭い雰囲気が支配的。

オーボエ・ソナタ ニ長調 作品166(1921年)
3.5点
お洒落で都会的だったり、メランコリーな気分になったりと、表情豊かな曲。六人組の音楽に近い所があり、老人とは思えない創造力である。

クラリネット・ソナタ変ホ長調 作品167(1921年)
5.0点
1楽章は今までの長い人生を回想するような無邪気な童心に帰ったような透明な音楽で、大変強く心に響いて泣きそうになる。2、3、4楽章も優秀な素晴らしい曲。最後にまた1楽章の冒頭のメロディーをそのまま回想する部分が人生の締めくくりを感じさせてまた泣ける。86歳のおじいちゃんが書いた大傑作。

バスーン・ソナタ ト長調 作品168(1921年)
3.0点
夢の中に入っていくような1楽章の最初が印象的。回想的な3楽章もなかなか良い。しかし同時期のクラリネットソナタと比較すると普通の曲。


https://classic.wiki.fc2.com/wiki/サン・サーンス

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