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てんさい(い) gsSC8YKzgqKBaYKigWo コメント履歴 No: 100012
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[戦争b26] イラン戦争は英国系潰し、グローバリズムの破断策(田中宇)欧州経済を破壊するホルムズ封鎖の罠:トランプとイスラエルが仕掛ける新秩序への強制移行

田中宇の国際ニュース解説 無料版 2026年4月26日 https://tanakanews.com/

■要約

トランプとイスラエル(リクード系)は、あえて「弱いふり」をしてイランに馬鹿にされる状況を作り出している。これは、イランを油断させてホルムズ海峡や紅海の封鎖を長期化させ、英国系(グローバリスト)が築いてきた世界経済の基盤である「グローバリズム」と「シーパワー」を根底から破壊するための罠だ。

かつて米諜報界を支配していた英国系は、露中やイランを利用してイスラエルを包囲しようとしたが、リクード系はトランプと合体してこれに猛反撃。ウクライナ戦争で欧州を自滅させ、今度はイラン戦争を通じて欧州のエネルギー供給を断ち、英国系諸国を経済破綻へ追い込もうとしている。

軍事的にはイランを無力化済みだが、あえて停戦を維持して封鎖を続けさせる。これはコロナ禍や温暖化対策と同様、リクード系が仕掛ける「既存秩序の破壊と新秩序への強制移行」に向けた高度な諜報戦なのである。

■本文

トランプ米大統領は、停戦交渉でイランに振り回されている。4月25日、イランと米国の代表団が交渉地のパキスタンに再集合したが、イラン代表のアラグチ外相は米国側と交渉せず、パキスタンと話し合っただけで帰国してしまった。
イランは米国を馬鹿にしている。トランプやイスラエルは、怒ってイラン攻撃の戦争を再開するかと思いきや、停戦を維持している。
米マスコミは「米イスラエルは、イランの大型兵器類の半分しか破壊していない。イランはまだ大量の大型兵器を隠し持っている」と喧伝している。

ほらみろ、イランが勝っているじゃないか。米イスラエルは負けそうで追い詰められているから、イランに馬鹿にされても停戦を維持せざるを得ないんだ。トランプもネタニヤフももう終わりだ。ざまあみろ。米欧日の左翼リベラルやイスラム主義者たちが喜んでいる。

https://www.rt.com/news/638963-war-without-end-israel/
War without end? How Israel became trapped in its own security doctrine

そうなのか??。私には、トランプやイスラエルが「弱いふり作戦」で、意図的にこの状況を作っているように思える。ネタニヤフはこのタイミングで、2年前から隠してきた前立腺癌を発表した。自分を弱く見せている。
トランプは、マスコミを集めた大統領府での宴会中に撃たれそうになった。これまた、以前の暗殺未遂と同様、自然な事件なのかどうか疑問がある。ネタニヤフは癌だし、トランプは撃たれそうで弱っちい。そういう風に見せる意図でないか。

https://tanakanews.com/260421iran.htm
イラン強硬派政権を弱めた上で永続させる?

イラン戦争は、イスラエルがトランプを動かしてやらせている。イスラエル(リクード系)は911以来、世界最強の米諜報界(米覇権の運営担当組織、戦争機関)を支配していた英国系(グローバリスト)を追い出して乗っ取り、その諜報力を使って、トランプの返り咲きが決まった2023年からイラン傘下のレバノンのヒズボラやシリアのアサド政権を潰した後、本丸のイランへの攻撃を繰り返してきた。
ガザ戦争の巨大な人道犯罪も、これまでの英国系覇権が立脚してきた人道主義をシステム的に破壊する意図がある(人道主義を信奉するマスコミやリベラル派は英国系の道具)。
四半世紀続いたイスラエルと英国系の暗闘で、英国系はトランプ以前の時代に、中共やロシアを誘導してイランに兵器類を大量供給させ、イランやヒズボラがイスラエルを潰そうとする流れを作っていた。

https://tanakanews.com/260422israel.php
アラブ産油国の没落

イスラエルは2期目のトランプ政権と当選前から合体し(傀儡化というよりも、トランプが積極的に乗っている)、2023年以来、英国系とそれに動かされた中共、イラン、ヒズボラ、アサドなど、イスラエル潰しの構造全体を猛烈な勢いで破壊してきた。
2024年後半の、ヒズボラの破壊とアサドの転覆を見ると、イスラエルがそれ以前よりも大幅に強くなったことが見て取れた。イスラエルは、米諜報界とその下にいる米政権(トランプ)を乗っ取ったので強くなった。
本質はイスラエルとイランの戦争でなく、イスラエルと英国系の諜報的な果たし合いだ。イスラエルが勝ち、英国系が負けている。それはウクライナ戦争を見てもわかる(プーチンは、トランプやイスラエルと裏で組んで英国系を自滅させている)。

このイスラエルの台頭をふまえた上で、今回のイラン戦争、とくに停戦後の交渉難航の動きを見ると、米イスラエルが負けているふりをしつつ、イランによるホルムズ閉鎖や、フーシ派による紅海封鎖を扇動している観がある。
その目的は、英国系が立脚してきた経済のグローバリズム(世界単一市場)や、地政学的なシーパワー(地中海からインド洋、東シナ海までの、英国系の米覇権機関による一体支配、ユーラシア包囲網)の破壊だろう。

https://www.zerohedge.com/geopolitical/against-us-dominance-europes-hormuz-mission-and-illusion-geopolitical-power
Against US Dominance: Europe's Hormuz Mission And The Illusion Of Geopolitical Power

イランはハメネイ殺害後、好戦派の革命防衛隊が現実派の聖職者や実務者を押しのけて権力を握ったが、米イスラエルは革命防衛隊が潰れない限りイランと和解しない。
国内の反政府派による政権転覆の可能性は低下しており、防衛隊政権は延命し、ホルムズ閉鎖はずっと続く。グローバリズムやシーパワーの破断がひどくなり、英国系の世界体制が壊れ衰退していく。

軍事的には、諜報界が弱いふり作戦でマスコミに「イランはまだ大型兵器の半分を持っている」とリーク報道させたことと裏腹に、米イスラエルは、諜報力を駆使してイランの大型兵器のほとんどを破壊したと考えられる。
イスラエルは、もうイランが軍事的脅威でないので、イランを攻撃する必要がない。だからトランプが停戦を延長している。

英国系は、米諜報界をリクード系に乗っ取られるまで、冷戦型の体制で世界を支配し、米欧G7としてロシアと中共を敵視していた(露中敵視の名目でG7やNATOを結束させていた)。
だがリクード系に乗っ取られていく中で、英国系は、表向き露中敵視を続けつつも、巻き返しのためにロシアや中共に隠然と接近し、露中がイランなどを支援してイスラエル(リクード系)をへこます流れを作ろうとした(シリア内戦とか)。

リクード系は、英国系と露中の隠然同盟の形成を阻止するため、ウクライナを露敵視国に転換するマイダン革命を起こしてロシアのクリミア併合を誘発し、英米欧とロシアが恒久対立する構図を作った。ロシア敵視はウクライナ戦争に発展し、英国系は対露和解できなくなった。
イラン戦争の前にウクライナ戦争を起こしたことは、リクード系による英国系潰しの策として重要だった。ウクライナ戦争でリクード系はプーチンに入れ知恵し、ロシアはウクライナで苦戦している演技を続けた。
追い出されて諜報力が低下した英国系(英欧やマスコミ)はプーチンの演技に引っかかり、頑張ればロシアを潰せると勘違いして全力でウクライナを支援した。
実際は、ウクライナの軍事戦略を立てているのも米諜報界のリクード系で、ウクライナは兵器や人材(徴兵された人々)を無駄に消費した。裏でリクード系と組んでいるロシアは、ウクライナの兵器庫の場所を知っていて破壊し続けた。

英国系は、弱体化した2010年代から中共にも接近し、習近平の一帯一路に呼応して、中東を迂回する中央アジアからカスピ海、コーカサス、トルコ、欧州へのシルクロードの交易路を整備しようとした。
だがこれも、2023年からイスラエルの巻き返しに遭った。イスラエルは、トルコと裏で協力し、トルコがコーカサス(アゼルバイジャン)や中央アジア(カザフスタン)との関係を強化し、英国系と中共によるシルクロード支配に対抗した。

https://tanakanews.com/250702armenia.htm
コーカサスをトルコに与える

トルコとイスラエルは表向き今にも戦争しそうな対立ぶりだが、実際はアゼルバイジャンの石油ガスがトルコを経由してイスラエルに輸出され続けており、トルコはイスラエルの覇権拡大に協力して見返りを得ている。
この構図自体が、リクード系による英中隠然同盟潰しの策になっている。英国系の巻き添えで潰されたくない習近平はリクード系に立ち向かう気がなく、もうイランに頼まれても支援せず傍観している。

https://responsiblestatecraft.org/turkey-israel/
A fake threat exposes a very real crisis between Turkey and Israel

ホルムズ海峡は地理的にアジアの方を向いており、ペルシャ湾の石油ガスを中国印度日本などアジアに送る経路として有名だ。
だが今回のホルムズ閉鎖が長期化すると、石油ガスが不足して最も困るのは、アジア方面でなく英国系の欧州だ。欧州諸国は、このままだと燃料を配給制にせねばならない状態だ。
日本は米国から石油ガスを買う。中国や印度はロシアから買う。ロシアもトルコも、裏でリクード系と組んでいるので、欧州への石油ガスの流れを妨害する策を続ける。

https://www.zerohedge.com/political/sweden-will-consider-ways-limit-energy-use-if-iran-war-continues-government-says
Sweden Will Consider Ways To Limit Energy Use If Iran War Continues, Government Says

これまで、新型コロナの都市閉鎖の経済自滅策や、地球温暖化対策の超愚策(無根拠な人為説を軽信し、石油ガス石炭を無意味に敵視して不安定な自然エネルギーに依存する)で、世界経済が意図的に破壊されてきた。
それらは、全世界の経済をまんべんなく破壊しているように見えて、実のところ西欧や英国や豪NZなど英国系の諸国を集中して破壊した。新型コロナも温暖化対策も、リクード系が仇敵の英国系を自滅させるために展開した諜報戦略だったと考えられる。
ウクライナ戦争もその流れだ。そして今回のイラン戦争も、リクード系が英国系を自滅させる策になっている。

https://www.cnbc.com/2026/04/23/oil-markets-prices-fuel-shortages-iran-war-iea-chief.html
‘We are facing the biggest energy security threat in history,’ IEA chief tells CNBC

プーチンは、イラン戦争が新型コロナのような世界経済の破壊をもたらすと予測的に指摘している。
リクード系とつながっているプーチンは、全体像を把握しているだろう。イラン戦争は新型コロナと同様、世界経済の中でもとくに英国系の諸国を破壊する。
高市化した日本は、英国系からリクード系に転換する流れを開始した。日本の官僚機構やマスコミ学術界や左翼などは、まだゴリゴリ軽信な英傀儡で、高市を誹謗中傷し続けているが、いずれ様相が変わっていく。

https://www.zerohedge.com/geopolitical/putin-issues-some-frank-thoughts-unpredictable-iran-war
Putin Issues Some Frank Thoughts On 'Unpredictable' Iran War

この記事はウェブサイトにも載せました。
https://tanakanews.com/260426iran.htm

http://www.asyura2.com/25/warb26/msg/524.html

[戦争b26] UAEのOPEC離脱、サウジ中共の急落(田中宇)UAEのOPEC離脱とサウジ・中共の凋落:イスラエル主導の新秩序が世界を塗り替える

田中宇の国際ニュース解説 無料版 2026年4月29日 https://tanakanews.com/

■要約

UAEのOPEC離脱は、サウジ主導の体制が終焉し、イスラエル(リクード系)主導の新秩序が確立した象徴だ。サウジはイラン戦争とホルムズ閉鎖で石油の信頼性を失い、その国際的影響力は不可逆的に急落した。2023年まで絶頂だった習近平の中共覇権も、イスラエルの急速な巻き返しを前に傍観を強いられ、この2〜3年で急速に失われている。

プーチンは諜報界出身の巧みさで、トランプやイスラエルと裏で結託し、リクード覇権化の流れに乗っている。世界は、中国・サウジ主導の多極化から、米露印UAEなどの「リクード隠然支配」へと転換した。UAEは増産で印度と相互依存し、イスラエルはフーシ派をたらし込んでサウジを脅かしている。

日本も高市化でリクード系へ乗り換えたが、習近平がトランプらに譲歩すれば、再びハシゴを外されかねない。既存のメディアが気づかぬ間に、世界は剥き出しの実利が支配する多極型へと強制移行している。

■本文

UAE(アラブ首長国連邦)がOPECからの離脱を発表した。OPECは、世界最大級の産油能力を持つサウジアラビアが主導する産油国カルテルだ。UAEは2023年ごろまでサウジの子分だった。
UAEは、イスラムとアラブの盟主でもあるサウジがやれないイスラエルとの親密な関係を担当していたが、その後しだいにイスラエルに本気で取り込まれてサウジ離れを進めた。
(2010年代から米国で、台頭したリクード系と、オバマ政権=英国系との暗闘があり、サウジとUAEは、反イスラエル=英国系と親イスラエルの両方に賭ける必要があり、役割分担していた)

https://www.nbcnews.com/business/energy/uae-quits-opec-oil-iran-talks-rcna342465
United Arab Emirates quits OPEC as Iran war raises Gulf tensions

今回のOPEC離脱は、イラン戦争を機に、UAEがサウジの子分からイスラエルの子分に鞍替えする流れを完結したという意味がある。UAEの離脱は、トランプやイスラエルが黒幕だろう。

https://www.zerohedge.com/energy/first-many-uae-exits-opec-iran-chaos-triggers-nationalistic-realignment-among-producers
First Of Many? UAE Exits OPEC As Iran Chaos Triggers Nationalistic Realignment Among Producers

UAEはOPECを離脱せず内部で反抗する手もあった。UAEは、離脱によって公然とサウジに反旗を翻した。これは、イラン戦争によって、サウジの石油輸出可能量が急減し、サウジ国際影響力が不可逆的に急落したことを示している。
サウジの力が復活しないということは、イランによるホルムズ閉鎖(もしくは中東の石油ガスの信頼性の低下)が長期化するということでもある。

https://www.rt.com/business/639211-uae-withdrawal-opec-energy/
Key OPEC member to leave bloc

ホルムズ閉鎖が今後すぐに終わっても、再閉鎖があり得るとか、イエメンのフーシ派が紅海の航行を妨害し得る状況が続く限り、サウジ(などペルシャ湾岸)の石油ガスの信頼性は蘇生しない。

https://tanakanews.com/260422israel.php
アラブ産油国の没落

米国とイランは、交渉している感じを出しているが、実のところ入口論で揉めているだけで交渉していない。イランによるホルムズ閉鎖は続き、イランから中国への石油輸出を米軍が止めているイラン封鎖も続く。

https://www.zerohedge.com/geopolitical/collateral-damage
Collateral Damage

イランの外相が訪露してプーチンに仲裁を頼んでも、口頭でのねぎらいを受けるだけで実質的な前進はない。プーチンは、イスラエルやトランプとこっそり結託している。
新たに出現したこのリクード覇権体制に、UAE(や印度や高市)は入っている。習近平はビビっている。人々は、この新体制に気づいてない。ホルムズは開かない。

https://www.zerohedge.com/geopolitical/iran-offers-new-proposal-reopen-strait-trump-open-sealing-deal-phone
IRGC Leaders 'Trapped' Like 'Drowning Rats' By US Blockade, Will Soon Face Uprising Over Coming 'Gasoline Shortages Next'

イランの政権内では、好戦派で対米交渉拒否の革命防衛隊と、国会議員や外相ら対米交渉を求める現実派が対立し続けている。イラン議会で提案が発せられており、対立の存在は事実のようだ。
トランプは「イランの政権崩壊が近い」と言っている。政権内の現実派と、反政府の市民運動(モサド支援)が革命防衛隊を政権崩壊させたら、ホルムズが開くのか??
多分それはない。ホルムズが開いてペルシャ湾とサウジ原油が信頼性を取り戻す流れがあるなら、UAEは曖昧戦略を維持したままで、OPECを離脱しない。

https://www.zerohedge.com/geopolitical/iran-believes-it-can-outlast-us-based-munitions-markets-midterms-while-trump-not-open
Iran To Send Revised Proposal To US In 'Days' As 'Tank Tops' Loom, Trump Claims Iran "Informed Us They Are In State Of Collapse"

UAEのOPEC離脱は、中共の中東覇権が終わったことをも示している。アラブの春やシリア内戦やJCPOA(イラン核問題の解決策)など、2010年代に台頭したリクード系との暗闘に英国系(オバマとか)が負けた後、英国系は多極化を容認して中共にすり寄り、国連など国際社会の中心が隠然と中国に移動し始めた。同時に、リクード系と中共の暗闘が始まった。
英国系は、中共が、政治力を強めるために党内民主主義(集団指導体制)を捨てて習近平の独裁に移行することを黙認した。習近平は、中央アジアから中東に覇権を拡大していく一帯一路の策を展開した。

https://tanakanews.com/221230china.htm
中国が非米諸国を代表して人民元でアラブの石油を買い占める

OPECはもともと、戦後の世界経済の成長(石油消費増)が本格化した1960年代に、世界最大級の産油量を持つサウジが産油諸国(発展途上諸国)をまとめ、国際政治上の発言力を増すために作った組織だ。
1970年代には、中東戦争でアラブと敵対したイスラエルを制裁するためにOPECが石油危機を誘発したが、その後のOPEC(とサウジ)は米国側から入り込まれて傀儡化していた。

https://tanakanews.com/221221Saudi.htm
中露が誘う中東の非米化

ドル崩壊の具現化だった2008年のリーマン危機後、BRICSサミットが開始され、世界の多極化や非米化が始まった。
2016年に、ロシアやブラジルなど非米側の産油諸国が、もともと米国側だったサウジ主導のOPECと合流して「OPECプラス」になった。石油を消費する側も中国など非米諸国が中心になった。
2016年の「プラス化」は、OPEC(やサウジ)の「非米化」だった。同時期の2015年から、若いMbS皇太子がサウジの権力者となった。世界の(米国主導の金融バブルでなく)実体経済とエネルギーの需給体制を、中国とサウジが主導する非米型・多極型の新体制が形成され始めた。

https://tanakanews.com/230317saud.htm
サウジをイランと和解させ対米従属から解放した中国

中共の中東(非米側全体)に対する覇権の絶頂期は2022-23年だった。2023年3月に習近平がイランとサウジの和解を仲裁し、2023年夏にBRICSが拡大してイランとサウジとUAEがBRICSに加盟した。
エチオピアなどがBRICSに入り、アフリカの盟主が米英仏から中露にすり替わり始めた。以前から多極化を指摘していた私は、中共が作った多極型世界が長期的に続くと予測した。

https://tanakanews.com/230106oil.php
多極化の決定打になる中国とサウジの結託

だが、そうではなかった。リクード系(イスラエル)は、トランプと談合して返り咲きを内定した後の2023年10月に、英国系が大戦終結時に定めたイスラエル封じ込め策であるパレスチナ建国を残虐な方法で抹消していくガザ戦争を開始した。
それを皮切りに、イスラエルは急速に台頭し、2024年秋、自国と隣接するシリアとレバノンにいたイラン系の勢力(ヒズボラとアサド政権)を次々と潰した。
イランは、2010年代から、英国系(オバマのJCPOA)や中共(格安原油と兵器類のバーター取引)によって、イスラエルの仇敵として強化されていた。それが2024年以降、イスラエルの急速な巻き返し、イランの退却へと逆転した。

https://tanakanews.com/260102likd.htm
リクード系の覇権拡大

その逆流の極まったところが今回のイラン戦争だ。そして気づいてみると、習近平の中共はイランを支援せず傍観したままで、パレスチナ問題への言及もなくなり、一帯一路についての喧伝もしなくなっている。
リクード系の米諜報界が黒幕と疑われる中共(人民解放軍)上層部の反逆疑惑も続き、習近平は国内政治的にも危なくなっている。

一帯一路の主力的な範囲だったカザフスタンやアゼルバイジャンに対しては、2023年以降、イスラエルに誘導されたエルドアンのトルコが影響力を拡大している。
イスラエルは、中共を押しのけて中央アジアやコーカサスに入っている。中央アジアもコーカサスも旧ソ連だが、プーチンのロシアは、イスラエルが入ってくると抵抗せずに譲歩している。

https://tanakanews.com/250126azeri.php
アルメニアを捨てアゼルバイジャンと組んだイスラエル

リクード系(米諜報界)がウクライナ戦争でロシアの優勢と英欧の自滅をもたらしてくれたので、見返りにプーチンはイスラエル覇権の拡大を容認している。
プーチンは、暗闘するイスラエルと中共の両方と仲良くしている。イランの現実派もすがってくる。トランプとも表向き対立しつつ裏で結託し、リクード覇権化の流れに乗っている。諜報界の出身であるプーチンの巧みさが存分に発揮されている。

https://tanakanews.com/260203russia.htm
中東に再招待されるロシア

対照的に習近平は、リクード系を恐れて様子見に徹しているうちに世界の流れから取り残され、気がつくとこの2-3年で覇権が急速に失われている。
2023年には、中国とサウジで世界の石油ガスを支配するかのような勢いだったのに、2026年の今では、イラン戦争によってサウジが急落し、イスラエルの子分に転向したUAEがサウジを見放してOPECから離脱する展開になっている。イランから中国への原油も止まっている。
(高市化で英国系からリクード系に転向した日本は、トランプの米国に石油ガス不足を補ってもらっている)

https://tanakanews.com/260211japan.htm
日本が高市化した意味

イスラエルは2022年から、印度、UAE、米国と経済的に組む「I2U2」を開始している。UAEと印度は、この枠組み内で協力している。
UAEは日産500万バレルの産油能力を持ち、OPEC内でサウジアラビア、イラクに次ぐ産油量になっている。

https://thesvi.org/from-i2u2-to-hexagon-of-alliances-assessing-parallels-between-india-and-israel/
From I2U2 To Hexagon Of Alliances: Assessing Parallels Between India And Israel

これまでのUAEは、OPECの減産決定に従って300万バレル程度まで減産していたが、今回の離脱後はOPECと関係なく増産できるようになる。印度の石油輸入量は日産500万バレル程度なので、UAEと印度は相互依存してやっていける。
UAEの油田の大半はホルムズ海峡の内側にあるが、UAEはホルムズ海峡を迂回する国内パイプラインを持っており、ホルムズ閉鎖を回避できる(今のところ、産油能力の半分しか送れないが)。

https://www.zerohedge.com/energy/opecxit-jpm-ubs-react-uaes-shock-departure-oil-cartel
OPECxit: JPM, UBS React To UAE's Shock Departure From Oil Cartel

サウジも、油田があるペルシャ湾内から紅海岸のヤンブまでの国内パイプラインがあり、ホルムズ海峡を迂回できる(こちらも産油能力の半分しか送れない)。
UAEと異なり、紅海に積み出したサウジ石油を運ぶタンカーは、紅海の入口にあるイエメン沖でフーシ派から攻撃される懸念がある。
フーシ派は、イランの傘下ということになっているが、最近はイスラエルと秘密裏に交渉している疑いがある。イスラエルは、イエメンの対岸にあるソマリランドに空軍基地を持っており、そこからフーシ派を攻撃できる。その状態をテコに、イスラエルはフーシ派を脅しつつたらし込んでいる可能性がある。

https://www.aljazeera.com/news/2026/4/15/israel-appoints-first-ambassador-to-somaliland
Israel appoints first ambassador to Somaliland

もともと、ソマリランドに空軍基地(空港)を作ってあげたのはUAEだ。イスラエルは、UAEと組んで中東の国際政治を操作している。
サウジがホルムズ海峡を避けて紅海から石油を輸出しても、イスラエルがフーシ派を動かしてタンカーに脅威を与え、サウジ石油の信頼性を再破壊できる。
サウジは、紅海から安全に石油を輸出するために、イスラエルの言いなりになるしかない。

https://tanakanews.com/260109somali.php
多極化後の中東の覇権争い

世界の石油ガス分野は、かつての米英サウジOPEC覇権体制から、中国サウジ主導でロシアやイランも引き入れたOPECプラスの非米型・多極型の10年ほど(2013-23年あたり)を経て、今の米露印UAEなどイスラエル隠然支配(中国サウジの凋落)へと転換している。
中共主導の多極型世界は10年しか続かなかった。それとも、イスラエル隠然支配も10年で終わり、中共覇権が戻るとか、そういうことになるのか??。もしくは、イスラエルと中共が和解談合するとか。

https://tanakanews.com/260123board.htm
トランプの平和評議会はイスラエル覇権機関

イスラエルはサウジをへこませた。それは確実性が高いが、対照的に、イスラエルがどのくらい中共をへこませているのかは、今のところよく見えない。
習近平が、イスラエルやトランプにものすごく譲歩して仲良しになってもらえば、中共はある程度の覇権を再獲得できるかもしれない。
その場合、日本が再びハシゴを外され、高市が早期に失脚し、自民党の中共傀儡派が復権することになる。かもしれない。

この記事はウェブサイトにも載せました。
https://tanakanews.com/260429uae.htm

http://www.asyura2.com/25/warb26/msg/527.html

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