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2025年7月29日08時15分 〜
記事 [政治・選挙・NHK297] (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも 不気味な躍進 参政党のトリセツ(日刊ゲンダイ)

(1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも 不気味な躍進 参政党のトリセツ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/375346
2025/07/29 日刊ゲンダイ


参院選で14議席を獲得(C)日刊ゲンダイ

「日本人ファースト」を掲げ、参院選で飛躍的に議席を伸ばした参政党。主張や党運営には不気味な危うさが漂うが、任期6年もの間、国民はいやでも応でも彼らと付き合わされる。一体何者でどう向き合うべきなのか。参政党の監視を続ける選挙ウオッチャーによる「トリセツ」──。

  ◇  ◇  ◇

「参政党は国政政党としてふさわしいのか?」

 そんな疑問が浮かぶ異常事態が進行中だ。

 参政党は今回の参議院議員選挙で14議席を獲得。大躍進により、今年受け取る見込みの政党交付金は9億1400万円にまで跳ね上がった。

 しかし、新興政党にありがちな幼さや危うさが払拭できない。なぜなら7月22日に開かれた定例記者会見の現場で、神奈川新聞の記者を「虚偽の説明で排除」する大失態を犯しているからだ。

 同日付の神奈川新聞(電子版)によれば、排除されたのは石橋学記者。石橋記者は他の記者たちが事前登録なしで参加する中、党側から「事前登録が必要」と虚偽の説明を受けて退出させられたという。

 石橋記者は選挙期間中、神奈川選挙区で当選した参政党の候補者による「非国民」発言などを批判的に報じてきた。もし、それを理由に排除されたのであれば、報道に対する圧力であり大問題だ。筆者も一人の記者として参政党へ抗議文を送り、経緯の説明を求めた。

 すると同党は24日、公式サイトに「神奈川新聞記者の定例会見への参加制限について」とする文書を掲載。石橋記者が参院選期間中、「街頭演説で大声による誹謗中傷などの妨害行為に関与していた」などと主張し、「今回の会見でも混乱が生じるおそれがあると判断し、主催者として入場をお断りしました」と排除の理由を後付けで発表した。党側が虚偽の説明をしたことへの言及や反省は一切見られなかった。

 一方の石橋記者は沖縄タイムスの取材に対し「選挙の自由妨害罪に当たるような行為は一切なかった」と明確に否定。両者の言い分は真っ向から対立している。

 そもそも公党には、どんな立場の記者からの取材も受ける責任がある。それを引き受けずに不都合な記者を排除することは許されない。民主主義の大原則を脅かすものとして、誰もが危機感を覚えるべき事態だ。

 筆者も3年前、参政党から複数回にわたり不当な圧力を受けてきた。同党は「取材にお越し下さい」と案内を送っておきながら、受付で「撮影不可」と不当な要求をした。一度は撮影を許可したにもかかわらず「やっぱりフリーランス記者の動画撮影はNG」などと後から告げてきた。そんな愚行が繰り返された後、筆者は記者会見への出席も拒まれることになった。

 この事態は複数回にわたる抗議と他の記者たちからの援護によって解消された。しかし、「広報と報道の違いがわからない人たち」との印象は強く残っている。

 報道に圧力をかけることを参政党の伝統芸として許してはいけない。引き続き監視が必要だ。(つづく)


畠山理仁 フリーランスライター

1973年、愛知県生まれ。各地の選挙現場を訪れ、面白さを伝える「選挙漫遊」の提唱者。著書「黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い」で第15回開高健ノンフィクション賞。「コロナ時代の選挙漫遊記」など著書多数。Xアカウント @hatakezo

関連記事
躍進の参政党 “メディア排除”で問われる政党のあり方<報道特集>(TBS)
http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/750.html

http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/757.html

記事 [政治・選挙・NHK297] 自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も(日刊ゲンダイ)


自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/375398
2025/07/29 日刊ゲンダイ


茂木前幹事長(左)と萩生田元政調会長は出席すれど発言せず/(C)日刊ゲンダイ

 28日開かれた大注目の自民党「両院議員懇談会」。参院選大敗について石破首相(自民党総裁)は陳謝したものの、「政治空白を生むことがないよう責任を果たしたい」と続投の意思を改めて明言した。マスコミを締め出した意見交換の場では、石破首相の責任や退陣を求める厳しい意見が続出したというが、発言者64人、異例の4時間半におよんだものの、石破首相を辞めさせるどころか、むしろ続投の意を強くさせ、「石破おろし」は不発だった。

 その兆候は懇談会の冒頭からあった。会場となった自民党本部8階のホールに空席が目立ったのだ。

 懇談会の対象は党所属衆院議員と参院議員。参院は、先日の選挙の当選者と落選者の両方が含まれる。少なくとも300人以上が対象のはずだが、「会場にいたのは実感として150人くらい」(中堅議員)。議決権のない懇談会を「ガス抜き」の場と見てパスしたのか、麻生太郎最高顧問ら重鎮が仕掛けている「石破おろし」に冷ややかな向きが少なくないのか。いずれにしても迫力に欠けた。

 加えて、発言者は中堅・若手ばかりだった。ベテランでは船田元衆院議員や復党した鈴木宗男参院議員が擁護論を展開した一方で、「石破おろし」を主導する側では、茂木敏充前幹事長と萩生田光一元政調会長は出席していたが発言せず、西村康稔元経産相と高市早苗前経済安保相は姿さえ見せなかった。

「ベテラン勢が中堅・若手をリモコンで操って、本人たちは表で発言するでもなく裏でコソコソしているようでは、『石破おろし』はトーンダウンしていくんじゃないか」(別の中堅議員)

醜悪な権力闘争はまだまだ続く


会場は空席が目立った(C)日刊ゲンダイ

 さらに、石破首相を退陣させても「次」の展望が見えていないことも、「石破おろし」が大きなうねりにならない理由だ。高市氏や小泉進次郎農相らの名前は挙がるが、「衆目の一致する『ポスト石破』候補はいない」(ベテラン議員)。衆参で少数与党だから、新総裁が確実に新首相に選ばれるわけでもない。

 極めつきは、世論の動向だ。週末(26、27日)に実施された朝日新聞の世論調査で、石破首相について「辞める必要ない」(47%)が「辞めるべきだ」(41%)を上回った。驚くのは自民党支持層に限ると「辞める必要ない」が70%に達していることだ。毎日新聞の調査では、内閣支持率が5ポイント上昇(24↓29%)、「次の首相にふさわしい人」のトップが石破首相だった。

「世論調査がね。びっくりした」(別の中堅議員)という声も懇談会出席者から聞かれた。石破首相も世論を味方につけようとしているのか、懇談会後の報道陣の取材に「国民世論とわが党の考え方が一致することが大事だ」と力説。「続投方針に変わりはないか」との質問にも即座に「ございません」と強気だった。

 とはいえ、28日の懇談会で「ガス抜き」が完了したわけではない。「反石破」の猛毒ガスはなお充満している。次は議決権のある両院議員総会が開かれる可能性が出てきた。醜悪な自民党の権力闘争はまだまだ続く。

  ◇  ◇  ◇

 石破首相の後押しになるか。前代未聞の「#石破辞めるな」と題した激励集会が25日の夜、官邸前で繰り広げられた。●関連記事【もっと読む】『前代未聞「#石破辞めるな」デモに500人! 狭まる党内包囲網の裏で描かれる「続投」のシナリオ』で詳報している。

http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/758.html

記事 [政治・選挙・NHK297] 参政党躍進の理由をどう見るべきか 二極化・格差社会の真相(日刊ゲンダイ)

参政党躍進の理由をどう見るべきか 二極化・格差社会の真相
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/375417
2025/07/29 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し


日本社会で大事にされていないと感じているのか…(参政党の街頭演説で気勢を上げる人たち)/(C)共同通信社

 参議院の一大勢力となった参政党。有権者の心を掴んだらしい「日本人ファースト」のキャッチフレーズには、しかし激しい批判も寄せられる。

 いわく、ヒトラーが台頭した時代のドイツみたいな排外主義だ。人間にファーストもセカンドもない。今や外国人労働者なくして社会が回らない現実を知らんのか、コンビニや飲食店、介護の現場を見るがいい。

 不安と言うが、外国人による犯罪件数はむしろ減っている。そもそも総人口に占める外国人の割合はたったの3%程度、何を大騒ぎしているのかーー等々。

 どれもこの上もない正論だ。だが参政党やその支持者らをいくら非難しても何も改まらない。

 映画監督の想田和弘氏が、うまいことを書いていた。あの言葉は日本社会で大事にされていると感じている人には響かない、支持者らは「あなたのことを大事にします」というメッセージとして受け取ったのではないか、対抗するには彼らを本気で大事にする政策を実行するしかない、というのである(「週刊金曜日」7月25日号)。

 同感だ。この国では普通の人間がないがしろにされ過ぎている。ただ、この先の筆者の考え方は必ずしも同じではない。

 想田氏は書く。「日本人ファースト」が響く人々は、本来は自分に回るべきリソースやケアが奪われていると感じるのだろうが、それは違う、外国人は「苦境を説明するためのスケープゴートにされているだけだ」と。

 おおむね同意。しかしそればかりでもないはずだと、筆者は思う。インバウンドは日本経済を支えてくれているのだぞ、とは多くの識者に共通する物言いだが、中には常軌を逸した傍若無人ぶりを見せつけてくる観光客が珍しくない実態も軽視されてはならない。

 インバウンド観光の振興は日本政府主導の国策だ。まるで植民地の光景ではないか。

 マンション価格暴騰の主因のひとつに、中国人の投機があることも言うまでもない。よほどの金持ち以外はマンション購入など夢のまた夢。参院選でストレートな規制や課税による対策を公約に掲げたのは参政党と、やはり“大躍進”した国民民主党だけだった。

 ドイツではメルケル時代に大量の移民を受け入れた結果、社会不安が広がり、ネオナチじみた「AfD(ドイツのための選択肢)」が第2党となるに至った。安易かつ観念的なコスモポリタニズムは民主主義の破壊に直結すると知るべきだ。


斎藤貴男 ジャーナリスト

1958年生まれ。早大卒。イギリス・バーミンガム大学で修士号(国際学MA)取得。日本工業新聞、プレジデント、週刊文春の記者などを経てフリーに。「戦争経済大国」(河出書房新社)、「日本が壊れていく」(ちくま新書)、「『明治礼賛』の正体」(岩波ブックレット)など著書多数。

http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/759.html

記事 [政治・選挙・NHK297] 石破首相はいつまで居座るのか…政治日程から読み解く「退陣カレンダー」(日刊ゲンダイ)

石破首相はいつまで居座るのか…政治日程から読み解く「退陣カレンダー」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/375347
2025/07/29 日刊ゲンダイ


ますます続投の意志…(C)日刊ゲンダイ

「石破おろし」の包囲網は狭まっているが、当の本人はますます続投の意志を強くするーー。

 醜悪な権力闘争が激しくなっている自民党だが、衆院選、都議選、参院選と3連敗の責任は免れず、いずれ石破首相は退陣不可避とみられている。では、いつまで居座るのか?

 政府と自民党に関連する今後の政治日程は次の通りだ。

28日 両院議  員懇談会
8月1日 臨時国会召集
  4日 衆院予算委員会で集中審議
  6日 広島原爆の日
  9日 長崎原爆の日
  15日 終戦の日
  20〜22日 横浜市でアフリカ開発会議(TICAD)
8月中  参院選総括
9月末  党役員任期

「石破さんは戦後80年の節目への思い入れが強い。なぜあの戦争を始めたのか、避けられなかったのか、ずっと考えてきた。終戦の日には首相としてのメッセージを出したいだろう」(首相周辺)

本人は「行きつくところまで」


トランプ関税政策に意欲…(C)ロイター

 終戦の日を終えた8月中旬以降に退陣表明か? しかし……。

「TICADは日本が主催で首相が議長を務める。対中包囲網などを念頭に今後のアフリカとの関係は重要で、石破首相はこの会議を重視している」(官邸関係者)

 ならばTICAD後の8月下旬となるのか。自民党の森山幹事長は8月中には参院選の総括を行うとしている。9月末に党役員の任期も来るし、参院選を総括して「この先は新しい総裁に」とするのは“きれいな”区切りにもなるが……。

「いえいえ。米国の相互関税は15%に引き下げられたとはいえ、さまざまな業界が影響を受ける。首相は支援策として補正予算案を秋の臨時国会に提出する意欲を持っていることを想定している」(前出の官邸関係者)

 そうなると、例年9月か10月に開かれる臨時国会も石破首相が召集することになるのか。

「補正予算と言っても、成立させられるのかどうか。野党の協力を得られるのか。さすがに臨時国会召集まで引っ張るのは難しいのではないか」(自民党関係者)

 トランプ関税について石破は26日、NHKの番組収録で「合意に達したが実行するのはこれからなので、責任を持たねばならない」と言った。石破首相は近しい周辺に「行きつくところまで行く他ない」とも語っている。リコールで引きずり降ろされるまで、退陣しないつもりなのか。

  ◇  ◇  ◇

 自民党は大敗した参院選を総括する「両院議員懇談会」を28日午後に開催する。石破首相は続投を表明しており、その意図を説明する見込み。ただ、党内では退陣を求める声が大きく、懇談会は大荒れ必至だ。●関連記事【もっと読む】『自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も』で詳報している。

http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/760.html

   

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