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JBL D130
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 10 月 31 日 13:16:45: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 投稿者 中川隆 日時 2019 年 4 月 10 日 05:36:16)


JBL D130


JBL D130 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=JBL+D130


JBL D130 1948年発売
https://audio-heritage.jp/JBL/unit/d130.html

¥55,100(1台、1974年頃)
¥49,500(1台、1978年頃)
¥58,000(1台、1980年頃)
 
JBLの代表的な38cmコーン型ワイドレンジスピーカーユニット。

コーンには軽量タイプで浅型のコーン紙を使用しており、センターには中高域を受け持つアルミセンタードームを用いています。

ボイスコイルには直径10.2cmのアルミリボン線エッジワイズ巻大型ボイスコイルを採用しており、磁気回路にはアルニコVマグネットを用いた5.4kgの磁気回路を採用しています。

フレームにはアルミダイキャストフレームを採用しています。
別売りの38cm/30cm径用のフロントマウントキットを使用できます。

機種の定格

型式 38cmコーン型フルレンジユニット
許容入力 60W(連続プログラム)
インピーダンス 8Ω/16Ω
指向性 90゜
音圧レベル(新JIS) 103dB(1kHz)
ボイスコイル径 10.2cm
マグネットアセンブリー重量 5.4kg
磁束密度 12,000gauss
推奨エンクロージャー内容積 114L〜338L
奥行 143mm
重量(梱包時) 8.6kg
別売 フロントマウントキット MA15(¥3,000)
https://audio-heritage.jp/JBL/unit/d130.html


JBL D130H
https://audio-heritage.jp/JBL/unit/d130h.html
¥53,000(1台、1981年頃)
¥66,000(1台、1984年頃)
 
D130の磁気回路変更モデルにあたる38cmコーン型フルレンジユニット。
10.2cm径のアルミリボン線ボイスコイルや軽量カーブドコーン紙、低歪率の大型磁気回路、アルミセンタードームなどの技術を採用しています。


機種の定格

型式 38cmコーン型フルレンジユニット
許容入力(連続プログラム) 100W
インピーダンス 8Ω
音圧レベル 103dB/W/m
周波数特性 40Hz〜6kHz
fo 40Hz
ボイスコイル径 10.2cm
磁束密度 12,000gauss
エンクロージャー内容積 85リットル以上
奥行 143mm
重量(梱包時) 10.4kg
別売 フロントマウントキット MA15(¥3,000)
https://audio-heritage.jp/JBL/unit/d130h.html

JBL D131 1948年発売
https://audio-heritage.jp/JBL/unit/d131.html
¥49,400(1台、1974年頃)
¥44,500(1台、1978年頃)
 
ボイスコイルや磁気回路にD130と同様のものを採用した30cmコーン型ワイドレンジスピーカーユニット。

磁気回路には直径10cmのボイスコイルや5.4kgのマグネットなど、D130と同等のものを採用しています。
軽量コーンを強力な磁気回路でドライブすることで過渡特性を向上させ、ダイナミックレンジを拡大しています。

機種の定格

型式 30cmコーン型フルレンジユニット
許容入力 60W(連続プログラム)
インピーダンス 8Ω
指向性 90゜
音圧レベル(新JIS) 101dB(1kHz)
ボイスコイル径 10.2cm
マグネットアセンブリー重量 5.4kg
磁束密度 12,000gauss
推奨エンクロージャー内容積 114L〜338L
奥行 124mm
重量(梱包時) 7.3kg
https://audio-heritage.jp/JBL/unit/d131.html


▲△▽▼


JBL D130 1947(昭和22年)
D130 38cnフルレンジユニット ¥56,100(1966年当時)

現代にあっては扱いにくいが、堂々たるJBLサウンドの源流。
 これもランシングの手になる。

103dBの高能率を実現したアルミリボン線のエッジワイズ巻ボイスコイルと、メタルドームの共振を利用して聴感上の高域の不足感を補う構造は、後々、わが国のユニットに大きな影響は与えた。

勿論、ローコンプライアンスのユニットゆえに、200〜300リッタークラスのバスレフ型エンクロージャーか、バックロードーホーン型を必要とするが、解き放たれた音の実在感はJBLサウンドの源流である。

JBL 130A 1947(昭和22年)
130A 38cnウーファーユニット 
¥52,800(1966年当時)

  「130A」は、「D130」のセンタードームを取り去ったもので振動系とマグネットは同一。 後に登場するLE系のウーファーの方が、物理特性の面で優れるが、これはこれで十分な魅力を持つ。
 200リッター以上のバスレフ型で巧くチューニングをとれば、朗々と鳴る感じが心地よい。
 なお、 70年代後半のモデルからは、 アルニコマグネットの原材料の一つであるコバルトの供給が止まりフェライトに変わった。
http://history-of-stereo.com/w-jbl-03.html


 

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コメント
1. 中川隆[-10387] koaQ7Jey 2020年10月31日 13:36:19 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[25] 報告
有名なJBLのD130という15インチスピーカーを平面バッフルに入れて聴いていた

スピーカーの真ん中についているセンタードームが結構な勢いで鳴るので、ジャズの元気なソースには良いがあの共振は時々五月蠅く感ずる。

このホーズなら、明るく軽快なピアノのタッチとの相乗効果をもたらす分結果オーライというやつだ。

ただし、上質なホーンドライバーで2ウェイや3ウェイを組み始めると、どうしてもセンタードームの鳴きは邪魔になってくる。

弦楽器や女性ボーカルも時々ヒステリックな響きを出してくるが、こればかりは、元来がPA用やギターアンプ中心のクセの強い、業務用のスピーカーなのだから。

岩手のベイシーのように、130B〜2220Bあたりの紙のセンターキャップで
やっと音に落ち着きが出てくるのである。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500252511.html?frm=theme


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JBL 075 【クレッセント】2016-01-02

過去にD130を何度も買い換えてはウーハーとして使用してきた。

その際に中高域をどうするのかというのが最大の悩みでもあったわけだが、
175やLE85 にするか075にするかは当時、とても悩ましい選択でもあったのだった。


リングラジエーターと呼ばれる
JBL初のホーン・ツイーターが075である事は誰もが知っている事だ。
まして、パラゴンやオリンパスの使用された
歴史的なユニットでもあるが
個人的には、それほど大騒ぎするようなユニットではないと思う。

D130と共に、日本ではある層にだけ過大評価されてしまったスピーカーだったと思う。

勿論の事、075はランシングの設計ではないし、
その原型はJBLでなく、Lansing Man.から離れた
あるエンジニアの設立した会社で製作された
ものが、その原型ではないかと思っている。
それについては、英文の当時の資料を
精査してみたが、結論に至っているものではない。
(そちらは引き続きこのブログ本来の目的でもある
備忘録としての、”Lansin Note”に記録していくつもりだ。)
原型の話はともかくとして、075という
ツイーターは日本でだけ人気のあったツィーターである。
人気の秘密は、音以前にその美しい造形美のほうにあると思うのだが、
その人気程優れたツィーターでもないのは事実。

とにかくレンジが低い方へシフトされており3ウェイ等の高めのクロスを構成する
ツィーターとしてはハイは伸びきれずに使い難い。
ホーンドラバーの上の帯域を補填する目的で
せいぜい使えるのは、130やLE15A+375という古典的なドライバーを
用いた3ウェイで何とか使えるのがせいぜいだと思う。
オリンパスのS8Rを長く使用してきた事があり、
375と075の相性が良いのは理解している。
ただし、375だけだ。

375のプロ用の2440だとうまくいかない。
075はあの375の特有の周波数特性の中域が盛り上がり
中高域にピークを作った、実にクセの強い
古めかしいサウンドにだけは上手にはまる。
2440でも合わない、より平坦で上迄伸びた2441だと
全く合わない。苦労する筈である。

075というツイーターは、D130やD131といった
JBLの強力なフルレンジと合わせて、比較的低い帯域から使える
「フルレンジ専用のツイーター」と思った方が良いし、
設計者の本来の意図はそこにある。

3ウェイの高域を補うにはレンジが狭いし、歪みっぽい。
シンバルの音が良いなどと、歪みを勘違いしている向きもあるが
シンバルの基音はホーンドライバーの領域だ。
そのハーモニックスが075では出ないのだ。
スーパーツイーターとしては使いたければ
1inchの2420、2421を裸でツイーターとする方法もある。
ウエストレイクのようにだ。

スーパーツィーターを使うなら、同じJBLの2405や077でも良いし
国産の小型のツイーターをほんの少し足してやる方が良い結果となる事が
多々あるのだ。

075というユニットは、紙コーンのフルレンジの高域補正用にのみ使用するのが
まっとうな使い方なのだ。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500252787.html?frm=theme

2. 中川隆[-10386] koaQ7Jey 2020年10月31日 14:10:40 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[26] 報告
Mr.トレイルのオーディオ回り道
私がお勧めするJBLのSPユニット(中級編)2015年07月03日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/f38e233e91e5209ea2670a528792947c?fm=entry_awp

JBLスピーカーの入門編で昨日は「SP-LE8T」(LE8T)を紹介しました。JBLの名器中の名器と云っても差し支えないでしょう。LEの付く型番は「低域対策をした改善型」を意味します。当然元になったSPユニットが有ります。D130→LE15、D208(D216)→LE8Tに成ると思います。

LE8Tを使ったシステムは既に5セット程経験していますが、現在D208システムに挑戦しています。古い分だけ低域も高域も伸びていません。しかしオリジナルは高能率ユニットです。非常に反応の良いサウンドで、個人的には好ましく思います。低域は欲張らないで高域のみ20000Hz以上を確保してやれば素晴らしいバランスで音楽を楽しむ事が出来ると思います。

中級編はマルチウェイのシステムに成ります。低域にLE14かD130、LE15Aを使ったシステムで、中高域にコンプレッションドライバーのLE85を使ったシステムに成ります。

ランサー L-101辺りを想像していただければご理解が速いと思います。ブックシェルフタイプより少し大きめの箱に成ります。L-101はLE14Aと175DLHを組み合わせたSPです。LE-175とLE85は共に「1インチスロート」のコンプレッションドライバーですが、マグネットのサイズ(大きさ)が違います。LE175は1200Hz〜16000Hzの帯域をカバーします。LE85は500Hz〜18000Hzをカバーします。メーカーでは周波数特性は出していません。上述の周波数特性は個人的に使って見た結果私の感じた周波数特性です。ドライバーの内部には同じダイアフラムが使われています。当然マグネットのサイズで低域の再現能力が異なります。高域もLE85の方が良い様に聴こえます。実際にウーハーと組み合わせるとLE-175(175DLH)は「ツィーター」にしかなりません。SP-705Jでは中高域が奥まって聴こえます。#075とほぼ同じぐらいだと捉える事が出来ます。これに対してLE85は組み合わせるホーンで500Hzから使えます。LE85の推奨は800Hz位からでしょう。L-101も175DLHを中音が豊かなLE85に交換するともっと充実したサウンドとなると思います。(小型蜂の巣ホーンはそのままで)

ウーハーを何にするかでサウンドの傾向が決まります。LE14AやLE15A系ならば「重低音系」。D130系ならばハイスピードな軽い低音になるでしょう。聴く音楽で使い方が分けられます。

JBLのウーハーの最大の特徴は「小型の箱でもチャンと低音を出してくる事」です。バスレフ型をお勧めします。「密閉型では音のこもり」が抜けません。

https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/f38e233e91e5209ea2670a528792947c?fm=entry_awp



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平面バッフル 2011/8/14(日)

さて、材料は揃った・・・。

900×900のシナ合板。

900×600のシナランバ−コア合板。

どちらもネットで特価品を取り寄せた。

両方で¥3.000+送料。

それと、家にあった端材2本。

さあ、平面バッフルを作りましょう。

サイズは900×800. 傾斜角は80度。

この部屋で切り粉まみれになりながら作った、ALTEC 418B用の平面バッフル。

後の掃除の方が大変だった。(爆)

出来上がりはこんな感じ。

塗装はシェラック・ニス3回塗り。


以前より、モノラル用に418Bを活かさない手はないな〜と思いつつも、箱を作る気力もなく、たどり着いたのが平面バッフル。

良く言えば基本ですな。(笑)

サイズは900×800×21mmのシナ合板。

菅球王国Vol3に載っていたものを参考に。

近寄るとこんな感じ。

正直ここまでで力尽きた。

タンノイ1本、物置きに撤去したし・・・(笑)

こういう時に歳を感じますな。(爆)

ちょっと聴きでは、平面バッフルらしいストレスのない大変素直な音。

レンジは当然狭いものの、それなりにリアルな音を聴かせてくれる。

後日、ゆっくり聴いてみます。

また、おいおいと、こんなものも試してみましょう。

16cm用と20cm用サブ・バッフル。

さて、何を聴いてみましょうか?(笑)
http://blogs.yahoo.co.jp/ktnana614/5360532.html


平面バッフル A 2011/8/16(火)

さて、ALTEC 418Bを使った平面バッフル。

楽器用38cmフルレンジ。

スペックは45Hz〜8000Hz 能率100dB

この平面バッフルは800×900×21mm

カットオフは90HzなのでSPは床面近くに取り付ける。

聴いてみると、90Hz〜8000Hzなので意外とバランスは良い。

スコーンと抜けたストレスの無い音。レスポンスは抜群に良い。

ただ、良く聴くとやはり中高域が少々歪っぽい。
ただ、私にとっていやな歪っぽさでは無い・・・。

まあ、楽器用SPはそれで音作りをしているんだから、当たり前といえば当たり前ですわな。(笑)

では、この418Bを活かすために色々やってみましょう・・・。

その前に、この2日間、原点に戻っていろいろとやってみた。  

まず、聴いてみたのは基本中の基本。 ダイヤトーンP-610+平面バッフル。

残念ながら P-610MBではなく、P-610FB。(笑)
フェライトマグネットですな。

20年以上前、AVサラウンド用に4本使っていたもの。
MBを4本も買えなかった・・・。(泣)


実は、P-610をこの大きさの平面バッフルで聴くのは初めて・・・。

・・・いいな・・・ 何だかホッとする ・・・。

意外とスケールの大きな音がする。 16cm1本とはとても思えない。 

箱入りではこうはいかんのでは?

ジャズ・クラシックとも素直な感じで、特に不満は無い。

16cmにハマる方がいるのもうなずけますね〜。

次に聴いてみたのはこれ。 

JBL D216

D130の20cm版。8ΩがD208で、16ΩがこのD216.

かつて4Wayをやっていた時にミッドバスとしてミッドバスホーンに入れて使っていた。

D130との繋がりは抜群だった・・・
って当たり前か・・・(笑)

良くも悪くも(あ、悪くはないんですが・・・)D130のミニチュア版の音。

やはりP-610に比べると、ソロ楽器がぐッと前に出て来る。

Jazzとの相性は抜群。

418B D130 D216と聴いてゆくと、いずれも同一延長線上にある感じ。

パーンと中域の張った、とにかく前へ出て来る音・・・。

Bunjin Hallはこれのもっともっとグレードの高い音ですな。

でもこのD216、モノラルの濃さとあいまって、聴いてて気持ちがイイ。 
時々煩く感じることもあるけど・・・(爆)

お次はこれ。ご存じ LE-8T。

普段はサンスイのSP-LE8Tの箱に入っている。 25年前に中古で入手したもの。

良くみると満身創痍です。

これも4Wayをやっていた時、ミッドバスとして使っていましたね。

こちらは、LE15Aとの繋がりが良かった。


こちらは、D216と比べると重心の低い音、 やはり1ランク上の音がする。

イメージでいうとD216が175ならLE-8Tが375かな?

というか、大変バランスの良い音。 Jazz、クラシックとも充分に聴ける。

極端な言い方だが、P-610を高級にした感じ。

ただ、20cmでJazzを聴くなら、D216かな・・・と思う自分に笑えてしまう。(爆)
http://blogs.yahoo.co.jp/ktnana614/5389271.html

平面バッフル B 2011/8/17(水)

MONO専用として試作した平面バッフル。まずは基本に戻ってということで、


ダイヤトーン P610FB(フェライト) ・・・16cm
JBL      D216        ・・・ 20cm
JBL      LE-8T ・・・ 20cm


と順に聴いてみました。それぞれが持ち味があって、平面バッフルで聴く限りこれはこれで「有り」なんじゃないか?という世界。

私的にはJazzに特化するとすればD216の音色が気に入った次第。

ただクラシックも聴くので、P-610かLE-8Tかと言えば、深みがあって音が前に出てくるLE-8Tになるが・・・。

弦の音色はP-610とLE-8Tで遜色はないと感じた。

ただ、LE-8Tのこの音色は、私のステレオシステム(LE15A+375+蜂の巣+075)のミニチュア版そのもの。

面白かったのは平面バッフルで聴く限り、LE-8Tは4343とか4344系ではなく375を中心としたシステムの音に近かったこと。やはり侮れませんな・・・(笑)


D216とLE-8Tの比較。

左側 : LE-8T
右側 : D216

同じ20cmでもずいぶんと大きさが違う。

これがそのまま音の厚味に反映されている感じ。

そう言えば、D216+075のコンパクトなシステムが古いJBLのカタログに載っていましたね。

↑追記:いつも寄らせて戴いているカッシーさん
http://blogs.yahoo.co.jp/kashi_oyaji/37094971.htm

のブログに載ってました。『D42020』です。

で、ALTEC 418B。

最初はこのままでも良いか?と思っていたが、16cm、20cmでの音を聴いてみるとやはり高い方が物足りない。

しまった! 175DLH売り払うんじゃなかった!!); 思っても後の祭り・・・(笑)

いまの我が家にある手持ちのツィーターはといえば、以下の4種しかない。

YL SH18 ・・・ 絶対に音色が合わない
テクニクス 5HH17G ・・・ 力なさすぎってあたりまえ?(笑)
パイオニア PT-R7V ・・・ クロスが8000Hz以上なので除外
コーラル H-1 ・・・ 少なくとも邪魔にはならない音色

で、取り敢えずコーラル H-1を引っ張り出して来た。 懐かしい!!

かつて、親に買って貰った最初のSPがコーラルの10CX50という同軸型を平面バッフルに取り付けたもの。

これの、ツィーター部が少々やかましかったので、このH−1に繋ぎ換えた思い出があります。

イメージ 2オールドファンには懐かしい・・・(笑)

一応クロスオーバーは2500Hz以上。

実際には5000Hz以上位が良かった。

高い方は10.000Hzあたりから、だら下がりだが今回はまあ良いかと・・・(笑)


バッフルに穴を開けて取り付け・・・。 
やはりバッフルに取り付けた方が力が出るかと。(笑)

ネットワークはJBLのLX2400を使用。

クロスは2500Hzだったかな?

で、聴いてみました。

ツィーターのレベルを一杯上げて・・・。

結構イイ感じです。

418B1発よりレンジが伸びて、うるささも減少。

音が前に出てくるし、Jazzには良い感じです。

クラシックもまあ聴けないことはないレベル。 弦が以外と聴かせます。

D216よりはスケールの大きい分、「よっしゃ!」って感じ。

調子に乗って、ボーカルを・・・・聴くんじゃなかった・・・;

なんと、サシスセソが・・・弱い・・・。 というか子音が聞こえない。

慌てて近寄ってみると、そこでは聞こえる・・・高域ダラ下がりのせいではなく、聴取位置まで届かない・・・力負け・・・。

そりゃ、普段 075を聴いていれば、大概のツィーターは力負けしますわな。(爆)

かといって、いちいち 075を外して取り付ける訳には・・・。
どこかに 075か175DLH落ちてないかな・・・(爆)

で、苦肉の策。 インピーダンス無視。
もう1本のH-1をシリーズにして載せてみました。(笑)

サシスセソが大分聞こえるようになって来ましたが・・・。

075どれだけ強いねん!!って改めて感心。

2本使っても、まだ075には及ばない・・・。

こうなったら、秘蔵のFOSTEX FE103Σを
ツィーター代わりに引っ張り出して来ますか。

適当な後面開放BOXにでも入れて・・・。

でも、音色が合うかな〜(笑)

075 1本どの位かなとネットで検索してみたらなんと1本 3まんえんもする。
175DLHは言うに及ばず、とても手が出ません・・・。

それとも、後ろに置いてあるTANNOYのツィーター部だけを使おうかな。
クロスは2500Hzだし、ウーファー部の影響は出ないでしょう。

TANNOY+ALTECでTANTECとか・・・(爆)
いやいや、それならTANNOY単体で鳴らした方まとまりが・・・。(笑)

D216 2発使いも考えないではありませんが、やはりALTECの低域は捨てがたいし♪

うじうじ・・・うじうじ・・・(笑)

我が家のMONOシステム、まだまだ道は遠そうです。(泣)
http://blogs.yahoo.co.jp/ktnana614/5400636.html

3. 中川隆[-10385] koaQ7Jey 2020年10月31日 14:48:54 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[27] 報告

天才エンジニアのジェームス・バロー・ランシングは1945年アルテックを去り、1946年にジェームス・B・ランシングおこした。

1947年、彼は自己の技術的成果をフルに投入したD130をつくる。
この38cmシングルコーンのドライバーは実に35Hzから3kHzまでをカバーするというかってない広帯域ユニットであった。

このシリーズは、D131(30cm)、D130をクロスオーバー1200Hzで使用する130Aなどがあり、音響レンズ/ホーンとその高域ドライバーなど、JBLが発表した後継モデルのどのへんまでランシングが手がけたはよくわからないのだが、1949年ランシングは突然自殺してしまった。
http://www.gokudo.co.jp/Vanguard/Hartsfierd/room1.htm


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新生JBL社の傑作フルレンジユニット「D130」(15インチ径)の初期ヴァージョン。アルテック「515」とは、ボイスコイル径やフレーム形状など重要な部分で設計を異にする
「D130」の特徴をそのまま受け継いだ12インチ径フルレンジの「D131」。“JIM LANSING”という商標も誇らしげだ
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/11/01/25950-2.html


JBLストーリー 第3回:JBL社の創立と、独自のスピーカーユニット開発
2013年11月 1日/Stereo Sound ONLINE編集部 KN
後世にまで名を残す傑作「D130」の誕生!!
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/11/01/25950-3.html

 さて、すべてがクリアーになった新生JBL社は、1946年半ばから1947年にかけて、まったく新しいコンセプトのスピーカーユニットの開発に着手する。そして1947年に完成したのが、15インチ径フルレンジの「D130」(これをウーファー仕様としたのが『D130A』→後の『130A』)、12インチ径フルレンジの「D131」、ボイスコイル径1.75インチのコンプレッションドライバー「D175」+8セル・マルチセルラホーン「H1000」の組合せ——「D175H1000」の3モデルだ。

 ここで注目すべきは、クレームを付けられたアルテック社に対する、スピーカーエンジニアとしての反骨精神の表われ。というのも、ジム・ランシングが新たに開発したユニットは、アルテック社のそれとは異なる基本構造を有しているからだ。まるで、肝心なところはことごとく設計変更したかのように。アルテック社の主要ユニットといえば、前回も記したようにジム・ランシング自身が開発したものである。にもかかわらず、その基本構造をそのまま継承することなど、彼のプライドが絶対に許さなかったのだろう。

 たとえば「D130」フルレンジは、ボイスコイル径が、アルテック「515」ウーファーの3インチに対して、4インチに拡張されている。このようにボイスコイル径を広げれば、コーンの頂角は浅くなるが、高域のレンジを少し延ばすことが可能となる。これは、深々とした低音よりも、瞬発力に優れた歯切れのいい音を追求したためと思われる。

 このことは、ボイスコイルの極性を通常(当然アルテックも含まれる)とは逆に設定し(つまり絶対位相を逆にする)、音場感の再現性よりもメリハリの効いたサウンドを指向していることとも符合する。また、「D130」は軽量コーン紙を採用しているが、この製法の改良と、わずかにカーブを付けることで、強度を確保している点も見逃せない。つまり、アルテックの音づくりとは完全に決別し、JBL独自のサウンドを追求し始めたのだ。

 ちなみに、この「15インチ径ユニット=4インチ径ボイスコイル」というランシングの設計ポリシーを、JBLでは60年以上も経過した今日に至るまで貫き通している(一部の同軸2ウェイ型を除く)。これもアルテックに対する反骨精神の表われか。ここまで徹底すると、もはや“痛快”とさえいえる。また、絶対位相を逆にする設計方針も、1989年のProject K2 S9500の発売まで継続することになる。
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/11/01/25950-3.html

▲△▽▼

JBLはジャズ向き、タンノイはクラシック向き
と日本では言われていますが、それって嘘でしょ!そんな事無いよねと言う話です。

実際にクラシックのモニターにも多くのJBLが使われて来ましたし、米国でJBLをお使いの方はクラシックを聴かれている方が多いのです。

ハーツ・フィールドでもパラゴンでもクラシックは綺麗になります。

何処でジャズ向きと言われる様になったのか、有名なジャズ喫茶の店がJBLを使ったから、有名なオーディオ評論家の方が、ジャズがお好きだったから・・・色々理由はあるとは思います。

実際にJBLのD130と言うユニットはややジャズ向き、アコースティックな音より、PA的な音向きだとは思います。

でも175や375 150−4Cや130Aは非常にニュートラルなユニットで癖の無い音を出します。

JBLもLEシリーズになると鈍いコーン紙になってアンプのパワーも必要で鳴らし難くなりますが、初期のJBLは素直で感度の高い音を出します。

アルテックと比べると暗い、渋い音だとも言える位です。

まあタンノイもクラシック向きではなく、良い音でジャズを聴けます。特にシルバーの30cmは癖が無く、バスレフ箱で聴くと、良い響きでジャズを聴く事が出来ます。

初期のユニットは癖が無いので、使い方で何でも鳴ると思うのですが・・・・
http://plaza.rakuten.co.jp/romantei1925/diary/201004060000/


4. 中川隆[-10384] koaQ7Jey 2020年10月31日 14:57:13 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[28] 報告

D130の音は「軽い低音」、「反応の良い低音」とかいう様に表現される事が多いですが、非常にバランスが良いのです。

重低音は出ませんが「深みの有る低音」を出して来ます。またこの事は「音数」の多さにも繋がります。使って見てその良さが判ります。「深みの有る低音」は「重低音」に匹敵するくらい素晴らしい特徴です。音楽を「迫力」で奏でるのではなく「深みや奥行き」で奏でてくれます。

JAZZでは「軽く弾む」サウンドになるし、クラシックでは「重厚な弦楽器の質感」を表情豊かに出して来ます。

Mr.トレイルのオーディオ回り道
JBLのウーハーの変遷と失ったもの 2010年01月08日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/c0933e4a0ff3c62390e3cebd8ea361cb


JBLのウーハーの音質について時系列的に考えて見たいと思います。

LE-15A→プロ用#2215A→プロ用#2231A

と変遷して来ていますがその音質の違いを述べて見たいと思います。

LE15Aは1950年代の後半、1960年にはオリンパスに使われています。この頃は「プロ用」と云う認識はなく、10年間ほどはLE15Aと云う型番で作られていますが、この10年間に同じLE15Aでも音質は大きく様変わりしています。初期型のLE15Aではほとんど固有の癖は感じられなく、D130の低域側のレンジを延ばした印象です。それがSN#7000番以降では、若干固有の「粘る様な低音」がかすかに感じられます。SN#10000番くらいまでが16Ω仕様で、以後は8Ω仕様になっていると推測されます。#10000番台は入手した事がないのではっきりは云えませんが、#20000番台を聴くと「粘る様な低音」の癖が大きくなって、一般に云われる「LE15Aの音」になった様に思います。この時点で#7000番台以前とは大きな音質の差が出来ています。#7000番台を聴いてからは#20000番台は「バタ臭い音」に聴こえてしまいます。#70000番台になると更に「音質」は悪くなり、もっと「バタ臭さ」を感じますし、粘りも多く、分解能も音の品位も低下しています。

SN#70000番台辺りまでがウーハーフレームの塗装色が「灰色」です。(初期型はブルー)後期型の「黒色」は#80000番台辺りから始まるのでしょうが更に音質低下しています。

この後JBLではプロ用ユニットに移行して行きます。そのトップバッターが#2215Aです。モニタースピーカー#4320に採用されたウーハーです。その後、#4343では2231Aに変わっていきます。ここまではアルニコマグネットです。姉妹ウーハーとして#2205Aや2220Aが出て来ます。

これら#2215A、2205A、2220AのウーハーをSN#7000番台のLE15Aと比較しますと「ザックリ」とおいしい所の「質感」(オフの音)がなくなっています。LE15Aの後期型の「粘る様な質感」はなくなっていますが、「音数」が2/3以下になっているように感じます。低域のレンジを広げる為に「音数」や「質感」が大幅に低下していました。

その頃は、オーディオ雑誌やオーディオ評論家諸氏が「コンシュマー用よりプロ用が音質は良い」と云っておられた頃で、今実際に確認して見ると芳しくない内容でした。

過去に27年間JBL#4343(A)を使い続けて来ました。この#4343に使われているウーハーは#2231Aと云うものでした。#4343も使い続けて行くとコーン型とホーン型の2ウェイの様なもので、ミッドバスの質感とクロスオーバーポイントが不適切な為、「人の声」が上下に常に「ブレる」もので、コーン型の質感とホーン型の質感がうまく一体化しませんでした。

それらと決別出来たのはLE15Aの初期型やD130の初期型のウーハーと出会ってからです。プロ用ユニットが出て来た時は、「重低音」に魅了されましたが、重低音を出す為に「大切なモノ」を欠落させたウーハーになった様に思います。30年以上もほとんど毎日聴いて来ますと「自然な」音とは違う事に気付いて来ました。

D130の音は「軽い低音」、「反応の良い低音」とかいう様に表現される事が多いですが、非常にバランスが良いのです。重低音は出ませんが「深みの有る低音」を出して来ます。またこの事は「音数」の多さにも繋がります。使って見てその良さが判ります。「深みの有る低音」は「重低音」に匹敵するくらい素晴らしい特徴です。音楽を「迫力」で奏でるのではなく「深みや奥行き」で奏でてくれます。

JAZZでは「軽く弾む」サウンドになるし、クラシックでは「重厚な弦楽器の質感」を表情豊かに出して来ます。

https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/c0933e4a0ff3c62390e3cebd8ea361cb

5. 中川隆[-10383] koaQ7Jey 2020年10月31日 15:01:19 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[29] 報告
Mr.トレイルのオーディオ回り道
JBLのユニットについて 2009年09月21日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/0c1f9d646ed90612e70b03f935332de1


JBLやALTECはWEから続くオーディオユニットを作っています。オーディオの全盛期は日本では1970〜1980年代くらいだと思いますが、アメリカでは1950〜1960年代が「黄金期」の様だと認識しています。

https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/88/0a20f17d20a9e99f9e7c53da5b67b9cd.jpg

JBLのユニットでD130、LE15A、LE8TのユニットをシリアルNo毎に数セット購入して聴き比べをすると「古いものほど良い」と云う結果になります。1950〜1960年代のものがやはり良いという結果です。

https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/22/d0b9352ac1cf78ee3d9c910ec511fa56.jpg

今回LE15AのシリアルNo#1000番台を購入してそのサウンドを確かめ、中音の#375やLE85も製造年代を合わせたくなります。#075のみは既に16Ω仕様を確認していますので、こちらも8Ω品より「柔らかい」音がします。しかし、設計の古さは否めず、高域の伸び感が足りません。

#375も今なお「灰色#375」の人気が高いです。お値段も黒色#375の2倍近い価格で取引されています。ウーハーも150-4C(16Ω)も同様に非常に高い価格で推移しています。本当に良いものを知っている方は多いのですね。

https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/0c1f9d646ed90612e70b03f935332de1

6. 2020年10月31日 15:50:13 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[30] 報告
JBLヴィンテージを語る上で、フルレンジウーファーのD−130を掲載しなくてはならない。15インチ(38センチ)スピーカーを1個使うだけでフルレンジ再生が可能なこのユニットの成功によって、JBLは世に出ることが出来たと思う。その意味でも正に名器中の銘器である。


15インチフルレンジとはいえ、実際に使用するには高域が不足気味なので、 075や175DLHを加えたりしてシステムなどが組まれた。後の時代になると130Aと175DLHの組み合わせ番号001というものがあり、有名なところでは箱番号= C34(縦型のセミコーナー型)・C40(横型レクタンギュラー型)商品名ハークネスなどが有る。


15インチウーファーの名作130Aを、参考までに掲載する。これもヴィンティージシステムには重要な位置を占めたユニットです。
http://fukuroo3.com/jbl6.html

最初の写真は、典型的な16オーム仕様のJBL=C-36型です。
15インチの名作D130woofer入りで、075tweeterとの組み合わせ。
ネットワークはN2600です。

2005年の今になっても、この当時の高能率スピーカーの鳴りっぷりの良さは、近年の低能率スピーカーと比べると、音の出方からして段違いの魅力を持っている。近年のスピーカーシステムは変換器としての特性が優れているが、それだけでは惚れる魅力があるとは限らない。そんな特性ウンヌンよりも、音の魅力そのもので聴かせてくれるという製品は、人に愛され続けるだろう。


右端はC−40ハークネスで横長型のもの。日本では、この横長が良く見かけられた。

中と左はC−36で、この写真のC−36にはD131と075が入っており、ネットワークは N2400が使われています。

この系統は1950年代始めの箱番号C−31をはじめとしてC−40に至るまで様々な型番が製造された。内部ユニットの典型的な組み合わせとしては、ウーファが130Bと、中高音用として175DLHが使われることが多かったけれど、日本人は銘器D-130フルレンジウーファに憧れる人が多く、一番上の写真のように、D−130入りが多かった。


こちらはC−35で、内部ユニットはD−130フルレンジと075ツイータを使い、ネットワークはN-1200です。
このように、この箱形式のものは横置き縦置きなどの違いは有るが基本的には同じものです。バックロードホーンを採用しているのも共通項。内部ユニットは購入者の経済事情に応じてビルトインするというものです。


同じシリーズのC−34です。特徴は写真のとおりで、部屋のコーナー二カ所に据え付けて、低音増強をはかるように背面がカットされた形状のもの。内部ユニットはD−130フルレンジを一発だけという、極めてシンプルなもので、このタイプの起源的なシステムです。
http://fukuroo3.com/jbl10.html

7. 中川隆[-10382] koaQ7Jey 2020年10月31日 15:58:19 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[31] 報告

498:ジークフリート 2010/12/29(水) 10:17:16HOST:wb56proxy01.ezweb.ne.jp

我が家のD130。昨夜、紙臭さを取り除いてスマートに?まとめました!

で、タンノイ似?のしっとり&陰影タップリな鳴り方と、JBLらしく?中域がパリッと張り出した明るい鳴り方・・・

ワンタッチ切り替えの「ひと粒で二度おいしい」方式に。

D130は、ホーンドライバーに比べて中域が恐らく鈍いのでしょう。張り出すのを抑制すると、しんなり&とろ〜りといった感じになりました。


499:RW-2 2010/12/29(水) 10:46:37HOST:215.96.0.110.ap.yournet.ne.jp

>>」ト130は、ホーンドライバーに比べて中域が恐らく鈍い・・・

基本的にゃウーハーですからね。
小音量では中域のスピード感が落ちるよな感じはありますね。
大音量で鳴らせばさして気にならなくなりやんすが。
LE−8Tも高域の伸びたウーハーですがやはり高域の味付けが上手い。

40:SX3NW 2007/10/27(土) 11:02:03HOST:28.19.87.61.ap.yournet.ne.jp

ある高名な先生がクラシック向きとかJAZZ向きというようなSPは無い!
クラシックが良ければJAZZも良いのだ。良いSPはなんでも良いのだ〜!
と仰っておられました・・・

これにゃァ賛同出来へんかったなァ。やっぱ○○向きってあるもの。
D−130でジミヘン聴いても、ヴィヴァルディは聴きたくない(笑)
ボザークでカザルスは聴いても、キングクリムゾンは聴きたくない(笑)
そういう意味ぢゃD−130もボザークも与太SPってことなんだろな(爆)

689 :551:2009/12/12(土) 21:04:48 HOST:pc24003.amigo2.ne.jp

JBL130は友達の家で何度か聴かせてもらいましたが、なかなかのものですね。でも、あれをずっと聴いているとハーツフィールドあたりが欲しくなるかも、と私は恐いのでパスです。

(ハーツフィールドの音がいいかどうか聴いたことがないのでわかりませんが、形はすばらしい!)

アキシオム80だって、どこかでやっている4本システムにしたらどうなるか?なんて考えるとやはり恐いですが。
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1186306900/

8. 中川隆[-10381] koaQ7Jey 2020年10月31日 16:03:25 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[32] 報告
平面バッフル


目の上のたんこぶというか いまだに欲しい物のひとつにJBL LE8T がある

JBLの有名なフルレンジユニットだ

そのユニットを平面バッフルにマウントして楽しみたい

バッフルの設計はあのウエスタンエレクトリック

由緒正しき設計のバッフル

そしてウエスタンと縁深いJBL

良い音が出ないはずがない


じつはこのバッフル、雑誌ステレオサウンドの姉妹紙サウンドボーイの1980年の創刊号の特集(サウンドボーイは廃刊になっています)

板取と寸法がのっています

友人の大工さんに板と角材を裁断してもらって作ろうかと思って はや26年

いやはや気の長い話

サブバッフルを作り三菱610、アルテック・パンケーキ、フォスター103などシングルコーンを味わいたい

まだLE8Tは入手していない
程度のいい個体が欲しい

コメント


from: iichi 2006/07/02 8:28 PM

LE8Tは、サンスイの格子ネットの箱に入れたのをM工業さんに借りて聴いてましたが、なかなか良いユニットですね。

プレーン・バッフルは、癖が無くて魅力的ですよね。

自分が気に入ったのは、リチャード・アレンですね。

場所を取るのが、なんとも問題ですがね。

密閉型やバスレフとくらべて低音が出ないという事です

3×5mの壁バッフルですか すごいですね

僕の最初の平面バッフルはスゥイングジャーナルにのっていた長岡鉄男の90×180cmの三菱P610Aを片チャンネル8本をパラシリにつなぎ高音は日立5HH17ホーンツィターの2ウェイ
はり倒される用な馬力のある音でした。

次はサイズを忘れましたが岩崎千明氏にならい現在ハークネスで鳴らしている
JBL D130を平面バッフルで鳴らしました。

平面バッフルは一度使うとトランジェントの良さで ヤミツキになります。

from: 山田 2006/05/30 7:58 PM
これだけ大きさがあるとけっこうな低音が出ますよ。
コタツ板くらいでは何か足りないような音です。

LE8Tでは聴いてないですが、私のは3x5mの一つの壁です。
はぎれの良い、歪の無い音ですね。
スペースさえあればお薦めですが・・・


from: cozynm 2006/05/30 8:26 AM

スピーカーの背面に負荷がないのでスピーカーの反応が速く立ち上がりのよいいきいきとした音です

スネアのバチッというような音は凄くよくなります

重低音はでません。


from: kenmihokenmiho 2006/05/29 11:57 PMへぇ〜〜〜!
平面バッフルのフルレンジ一発っていうのは、こんなふうなんですかぁ。
文章ではよく見ますが、こんな状態になるとは予想外でした。

こんなにバッフルが巨大とは。。。
いったいどんな音がするんでしょう。
箱状のスピーカーしか知らないボクには凄く新鮮な写真です。
http://hitorigoto.e-niimi.com/?eid=366792
http://hitorigoto.e-niimi.com/?eid=366771

9. 中川隆[-10380] koaQ7Jey 2020年10月31日 16:07:31 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[33] 報告

D130を詰めた200リットルのバスレフ箱(横置き用)
(上にちょこんと座る5cm径もなかなかの音)

旧型D130の特性


私の使ってるスピーカーはJBL D130で、1950年代に製造されたフィックスド・エッジ仕様のものです。これを200リットルのバスレフ箱に詰めています。

 D130は戦前の規格で設計されたワイドレンジ・ユニットで50Hz〜8kHzをカバーしてます。今でいうHi-Fiの規格からすれば不十分ですが、戦前の映画音声の規格だったアカデミー・カーブと比べれば必要十分な再生帯域です。

それとこのユニットは2kHzまで+3dB/octで右肩上がりする特性をもっています。

これはJBLの顧問をしテラークの録音エンジニアとしても活躍したジョン・アーグル氏が紹介するように「音が前に出る」イコライジングの方法なのだそうです。

103dB/W/mという高能率も伊達ではありませんが、ボーカルやギターを周囲の楽器から迫り立たせたい場合、この方法が用いられます。

 逆に高域の伸びは2kHz以上は急激にロールオフしますが8kHzまでは音が入れば反応します。スピーカーとはそういう面もあるので一慨に特性だけが全てというわけではありません。これが古いアカデミー・カーブに載った録音であれば、ワイドレンジ・ユニット一発で十分な帯域が得られるわけです。

 本題の電気録音時代のSP録音は、フラットな特性のスピーカーでは高域が出過ぎるため、イコライザーでカットするのが常なのですが、逆に音がこもった感じになります。これがD130のような古いワイドレンジ・ユニットで聴いた場合、普通のスピーカーで聴くとモゴモゴする音に艶と張りが甦ってきます。特に上記のラジオ用トランスとの組合せはビロードのような味わいで、東海林太郎やパリのミュゼット、ジャンゴのギターなど、生き生きした躍動感と繊細なニュアンスが合わせて聴けます。この演出過剰ともいえる特性はまさに舞台向けのものといえるのです。

 あと38cmもあってビッグ・マウスになるのではと懸念される向きもありますが、モノラルで聴く分には口の大きさがセンターキャップ、コーンの大きさは肩と同じなので、実物大の声が聞こえてきてとてもリアルです。

 もう少しお手軽にこの時代の音楽を楽しみたい方にはMicro Solution社のType-Sという5cm径の小型フルレンジがお薦めです。夜中に小音量で鳴らすと、ラジオ風にとてもバランスよく鳴ります。特に音声領域を綺麗に切抜いて再生してくれるため、普通のHi-Fiシステムを聞き慣れてる人でも、スクラッチノイズに煩わされないという利点があります。


JBL業務用2135の特性


JBL D130の業務用仕様である2135の特性を示しますが、初期フェンダーのギターアンプやロック・コンサートのPA装置(Wall of Sound)として活躍した経歴があり、その後もD130FやE130という具合に少しずつ改良されながらかなりの期間に渡って使われました。

2kHzを頂点にした山成りの特性はフラットではありませんが、これをバックロード・ホーンの箱に入れて低域を増強した特性は、長い間に渡ってステージ上で実用的だと考えられてきたようです。

D130のカタログでは1mWの入力でも30フィート先で52dBの音圧が得られるという謳い文句がありますが、そもそも遠くに音を飛ばすために高能率である以外に、音の明晰性を意識して中高域のブーストを施した工夫が経験的に施されていたと考えられます。

50Hz〜6kHzの帯域もリード・ギターやボーカルを再生するスピーカーとして十分だと言えます。これだけで聴くジャズ・ボーカルは深い味わいのある再生音が得られます。


一般に思い浮かべるロカビリーの音は低音がブカブカでエコーがきついという印象です。では50年代の録音機材が癖のある音調であったかというとそうではなく、RCA 44BXやNeimann U47などいずれもフラットな特性のマイクで収録され、Altec 604などのフラットなレスポンスのモニター・スピーカーで試聴していました。

しかしこれを家庭で聴く音量に合わせて山成りの特性のスピーカーで聴くと、ボーカルが張り出して見事にバランスが取れます。ジャズ・ボーカルも深い表現できれいに鳴ります。

結局、ステージのうえで大音響で鳴らして丁度良いバランスに合わせて録音されていたように考えられるわけです。それが50年代の録音・再生のスタンダードだったように思います。

実際にD130単発で再生したギター、ピアノ、ボーカルに関しては、空間性の再現を抜きにすれば最新の録音でも十分にリアルな音だと感じます。


 ほとんどの場合、一度ミキシングされたマスターテープのバランスはほとんど変更されずに使い続けられるために、フラットな特性のスピーカーでは録音ソースの期待したサウンド・キャラクターが正常に機能しているかはかなり不明です。実際にはかなり大音量で鳴らさないとバランスのとれたようには聞こえない(多くはドンシャリに聞こえる)と思います。過去の録音のリマスターCDも減るどころか増える一方ですが、マスタリング時のサウンド・キャラクターのサジ加減はレコード会社との沈黙の駆け引きとなり、多くはただデジタル変換されて古いバランスのままリリースされるようなので、古い特性のユニットを持っていて損は無いように思います。

 ちなみに日本では以下の放送規格品が戦後まもなくから低価格で量販されていた所為もあり、アメリカで50年代まで続いたPA機器の音響補正のノウハウが抜け落ちていたように思います。早すぎた技術といえるかも知れません。


実際の再生例

中央下がJBL D130を入れたバスレフ箱
左下がパイオニアPE-16Mを入れたバスレフ箱

 モノラルLPはオーディオ再生でも鬼門のひとつで、上記のような録音・再生の方法論の模索が続いた時期であることと相まって、直接音が主体のモノラル録音だからこそ一種のゴージャスさが必要かと思います。特にホールでのエコーが得られない家庭用システムには音の広がり感を演出するために、部屋の壁を利用したコーナー・ロード・ホーンや音響迷路を用いたラビリンス・システムなど、スピーカー自身に残響特性を持たせたものがモノラルLP時代には多く製作されました。そういう私は貧乏性なのでCD主体で単純なバスレフ箱で聴いてますが、モノラルのカートリッジから蒐集されてる人からみればヘタレの極みというわけです。

 とりあえずPA機器と放送機器との性格の違いを踏まえたうえで録音の問題に踏み込むと、アメリカ系が前者、ヨーロッパ系が後者の仕様が多いように思います。

私自身はPA機器の代表格であるJBL D130と、放送用モニターのパイオニアPE-16Mを使っています。実際には綺麗に割り切れる問題でもないので、ふたつを同時に鳴らしてバランスをとる場合もあります。D130とPE-16Mとでは能率が10dB違いますので、低域だけが膨らむということなくバランスが保てるようです。

 D130で聴く日本のポップスはエコーがきついのでリズムが流れますが、PE-16Mだとすっきりと納まります。

逆にジャズ・ボーカルはPE-16Mだと綺麗にまとまりすぎで、D130くらいグラマラスな鳴り方が好ましいです。

中間的なのはクラシックのソプラノの声で、胸声のふくよかさと頭声の澄んだ倍音とのバランスがどうしても片方だけではとれず、両方で補完しあうというのが実状です。いずれD130にはホーンなどを付けてシアター向けのマルチウェイ・システムにチャレンジする機会があるかと思います。


   Altec 802C+511B、JBL D130
   802Cは1200Hzでカット、D130はスルー
   (積み重ねただけなので美観は勘弁を)


 ようやくJBL D130に Altec 802C+511Bを加えて劇場用とコンサート用のPA装置の折衷的なシステムにしました。

802の前身801ドライバーはランシング氏のアルテック在籍中に開発したユニットで、いわば二世代目のユニットになります。

一方のD130はランシング氏がそれまでのMGM〜Altecのキャリアを一新した前向きに鳴るユニットです。

D130はネットワークをスルー、802CはJBLのN1200ネットワークでローカットをし、D130と802Cはステレオ・アンプをそれぞれのユニットにバイアンプで繋いでます。


 こういう組合せは同様のものにAltecが1970年代に売り出した楽器用スピーカー1204Bがあって、そのときは低域用には421AというD130と同じようなアルミ・センターキャップを配したギターアンプ用ワイドレンジ・ユニットが使われていました。ただユニットは1950年代のものなので、ちょっと緩めのビター・スウィートな鳴り方です。

 古いポップスには相性がよく、Altecのホーンの甘い音がボーカルを中心に広がり、続いてD130の支えるインストがアップテンポに切れ上がっていくという感じです。

一方でクラシックには相性があるようで、デッカ、コロンビアには合っていますが、グラモフォンやEMIは苦手でこの辺がクラシック向けでないという意見なのかもしれません。コーン型ツイーターのほうが合っているのかもしれません。
http://quwa.fc2web.com/Audio-01.htm

10. 中川隆[-10379] koaQ7Jey 2020年10月31日 16:09:21 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[34] 報告
17:31:23 : W18zBTaIM6

 ■映画観賞用(モノラル)

 DVD SONY DVP-S717D
 パワーアンプ Motiograph MA-7515
 スピーカー JBL D130
Altec 802C+511B
http://quwa.fc2web.com/Audio-02.htm


1940年代にデビューした汎用ワイドレンジ・スピーカーのJBL D130は70年代以降にはコンサートでボーカル用に使われたものです。再生帯域は100Hz〜8kHzまでですが、SP録音時代の古い録音だとこれだけで十分に歌ってくれます。

これにAltecの劇場用ホーンをボーカル物に強いという噂をつたって加えてみました。

映画音声用のホーン・スピーカーをダメ押しで被せる格好となります。

これがまた文句なしに凄い。

何が凄いかというと音のかじり付きが異常に速いのでボーカルが一歩前に出たように聞こえます。普通はインストに迫力を求めるとボーカルは薄っぺらになるのだが、なぜかそれが気にならないほど声の抜けだしが良い。この辺はビンテージの強みであります。ただ1950年代のユニットということでコンディションが安定しないのが難点でしょうか。
http://quwa.fc2web.com/Audio-024.htm


JBL D130とAltec 802C+511B
(積み重ねただけなので美観は勘弁を)


私の所有しているのはJBL D130とAltec 802C+511Bホーンです。

JBL D130は38cmながらフルレンジというだけあって、これ1発だけでもかなりの再生能力があります。帯域こそ8kHzまでですが、昔のジュークボックスはこの手の大型フルレンジ1発でダンスホールを満たしていました。今でもボーカルやギター用のPAスピーカーとして立派な現役を務めることができます。

しかしこれにAltecのホーンを足すと音がさらに一歩前に出る感じです。ノイズの多い古い録音でもむしろ入力された信号だけを深々と出すように明瞭度が高まります。

全体としてはコンサートの楽器用機材に近い構成なのですが、ユニットが50年代の家庭用のものなので少し甘めで聴きやすい音色になってます。しかし基本的なユニットのポテンシャルが高いのでボーカルの押出しなどは絶品です。
http://quwa.fc2web.com/index.html

一般にジャズ再生の王道は生音の迫力を伝えることにあるので、イコライザー処理を加えずに録音し、上のB図のような音調で再生するのがベストです。

JBLのD130とアルテック802Cとの組合せはそうしたサウンドの妙味を知らしめてくれました。

しかしこれは同じ近接録音と近接試聴という関係で、音圧だけの違いで聴いているときに成り立つものです。もちろん機器と録音の時代の整合性が合うということもあるかもしれません。
http://quwa.fc2web.com/Audio-07.htm

劇場用機器を飼い慣らす)


D130に802C+511Bを-10dBで重ねた特性
少し明るめの音調になると思う


 私自身は、サウンドトラックはたとえモノラルでも昔のしっかりした劇場用スピーカーで聴く方がいいと思います。

最初は昔のラジオ用スピーカーでも十分だと思っていました。しかし音抜けの良さといい遠近感の立体的な表現といい、劇場用スピーカーのアクの強さは映画音声に当に打って付けなのです。根が貧乏性というのもありますが、5.1chをミキシングしてでも、中途半端なサラウンドで聴くよりはきっちりした装置でモノラルで聴いた方が役者の演技が心に染みてきます。実際劇場用スピーカーは6畳間程度ならサラウンドにせずとも十分に広がりのある音が展開します。

例えばウッディ・アレンのような舞台被れした絶妙なツッコミやボケは、字幕を追って理解するものではなく高能率スピーカーの発する瞬間々々の音からでしか得られません。何よりも環境音の滑り出しが敏感で、演技者の身振りが画面に出ない部分でかなり聞こえてきます。この情報量がバカにならないほど凄いんです。普段でも色んな物音から話してる相手の気配というものが判るのですが、そういうリアルなやり取りが直感的に判るのです。

 JBL D130だけでもボーカル帯域は十分なのですが、これにAltec 802C+511Bを加えて劇場用と楽器用の折衷的なPAシステムになっています。

Altecの802の前身801ドライバーはランシング氏のアルテック在籍中に開発したユニットで、いわば二世代目のユニットになります。

一方のD130はランシング氏がそれまでのMGM〜Altecのキャリアを一新した前向きに鳴るユニットです。

D130はネットワークをスルー、802CはJBLのN1200ネットワークでローカットをしています。

こういう組合せと同様のものにAltecの楽器用スピーカー1204Bがあって、低域用には421AというD130と同じようなアルミ・センターキャップを配したギター用ワイドレンジ・ユニットが使われていました。AltecとしてはアップテンポでJBLにしては甘めの鳴り方です。

 このユニットたちには裏話があって、共にプロ用のニーズを満たしながら実は家庭用に売られていた、いわば羊の皮を被った狼でございます。

JBL D130を入れてる米松箱はAltec社の605Bという同軸2wayが入っていたと聴き及んでいます(JBLでいえばC37相当の箱になります)。


605Bはプロ用の604を家庭向きにしたユニット。

この箱も銀箱を横にしたような感じですが、どうみても箱の剛性が低くて低音はボワンと出る。

Altec 802C+511BのほうはHeathkitへのOEM製品で、本来はLegatoというシステムに付いてたものから流れてきたらしい。かといって完全なコンシュマー・ユースとは違い、コーン紙が同じで極端にマグネットが小さいというように、仕様が省略されるようなことはありません。加えてプロ・ユースで酷使された跡もありませんから、ほとんど未使用の状態で埃を被って保管されて50年間タイムカプセルに入ってたようなユニットです。

これらで聴く音は業務用のテンションを秘めながら少し甘めに抑えたビター・スウィートの感覚です。

ここでD130+802Cで聴いたモノラル映画音声のプレビューを参考に書きます。
http://quwa.fc2web.com/Audio-03.htm

11. 中川隆[-10378] koaQ7Jey 2020年10月31日 16:23:24 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[35] 報告
サンスイ SP-707J, SP-505J
Posted by audio sharing on 1973年3月20日 No comments
岩崎千明

スイングジャーナル 4月号(1974年3月発行)
「AUDIO IN ACTION SP-505J、707Jのシステム・アップ」より

 SJ試聴室に、山水JBLのシステムSP707J、505Jそれに新しいJBLのシステムL88プラスがずらりと勢揃いする。その様はまさにJBL艦隊ともいうべきか、戦艦707J、巡洋艦505J、駆逐艦L88プラスと威風堂々と他の居並ぶシステムを圧倒し去る。この山水JBLのシステムが高音ユニットを加えることによって、どれほどグレード・アップするかを確かめ試聴する目的で一堂に会したわけだ。

 これらのシステムSP505J、707Jは、発売された状態では、それぞれ30cmと38cmのフルレンジが箱に収まった形だが、トゥイーターを加えることにより数段高いグレードに向上し、名実ともに世界最高のシステムと成長し得る。

 こうした大いなる可能性こそ、これらのシステムの大きな魅力と源となっているのだが、そのためこのシステムの愛用者や購入予定を願う多くのファンから、いかなる道が最もよいのかという質問がSJ編集部へ発売以来あとをたたずに来ている。そこで今月は、これを読者に代って試みよう。

 まず、SP505J、価格88、000円。JBL・D123、30cmフルレンジが中型のフロアータイプのチューンド・ダクト型エンクロージュアに収められている。

 D123はJBLサウンドの発足以来ごく初期から戦列にあり帯域の広いことでは定評のあるフルレンジだ。低い低音限界周波数とアルミ・ダイアフラムから輻射される鮮麗な高音域はJBL特有の高能率のもとに迫力にみちたスムースな再生を可能にする。

 SP505Jは、高音用ユニットとしてLE20、075、175DLHの3つの中から選べるが、組み合わせるべきネットワークはそれぞれちがってLE20はLX2、075はN2400、175DLHはLX10と組み合わせることが考えられる。

 価格は、それぞれの組合せで大きく違いLE20(20、100円)+LX2(14、000円)、075(38、200円)+N2400(15、600円)、175DLH(82、000円)+LX10(10、200)となるからどれを選ぶかフトコロと相談をして可能性の近いものをねらうことになるが音の方もかなりの違いを見せ、結論からいうと刺激的な音をさけるのなら、LE20、ハードなジャズ・サウンドをねらうなら無理をしてでもLE175DLHをねらうべきだろう。つまり、本誌の読者なら少々がまんをしてでも将来175DLHを加えることを、ぜひ薦める。


●LE20とLX2を組み合わせる場合

 JBLの山雨度は実に不思議で使うものの好みの音を「自由」に出してくれる。LE20との組合せの場合、ソフトな品のよい迫力が、その特徴だ。繊細感に満ちたクリアーな再生ぶりはまさに万能なシステムというべきで、クラシックのチェンバロのタッチからコーラスのウォームなハーモニーまでニュアンス豊かに再現する。しかも、ジャズの力強いソロにも際立った鮮麗さでみごとにこなしてくれる。ロリンズ・オン・インパルスのシンバルが少々薄い感じとなるが、タッチの鮮かさはやはりJBL以外の何ものでもない。全体にバランスよく、完成された2ウェイ・システムが得られる。


●075とN2400を組み合わせる場合

 これは075の高能率な高音が、ちょっとD123のサウンドと遊離してしまう感じがあって、鮮烈なタッチのシンバルだけが浮いてしまう。D123のバスレフレックスの組合せから得られる深々とした低音がLE20の場合みごとに引き立て合うのに、075では、その特徴が075のよさを相殺してしまう感じなのだ。ピアノの高音のタッチがキラキラしすぎるし、ミッキー・ロッカーのシンバルワークだけが、ややきつくなる感じ。075はかなりレベルをおさえて用いるべきだが、そうなるとLE20とかわりばえがしなくなる。


●175DLHとLX10を組み合わせる場合

 なにしろ、ロリンズのテナーの音までが力強くなって、輝き方が違ってくる感じだ。本田のタッチのすさまじさも175DLHとの組み合わせで俄然、迫力を加えてくるし、何とベースのタッチの立ち上りまで変ってしまう。

 まあ結論として、やっぱり175DLHを加えないとジャズ・サウンドの迫力は完全ではないのだ。拡がりと余韻の豊かさが加わるのは、175DLHの指向性のよいためか。

 175DLHの場合、高音用とはいってもクロスオーバーが1200hz付近だから、中音まで変ってくるのは、あたり前だが、それにしてもテナーやピアノなど中音はおろかベースからタムタムなど低音のアタックまでがすっかり変わり、D123が見ちがえるように迫力を加えてくる。やはり、ハードなジャズ・ファンだった175DLHをねらうべきだろう。

 SP707JはおなじみD130の38cmフルレンジでJBL精神むき出しの強力型ユニットを、これまたJBLならではの大型バック・ロードホーンのエンクロージュアに収めたシステム。元来、C40ハークネスとしてJBLオリジナル製品があったが、72年度よりC40はカタログから姿を消してしまったので、SP707Jの存在意義は大きい。C40のシステムとしてはD130単体と、D130+075の2ウェイ、D130A+175DLHの2ウェイの3通りが選べたが、日本のファンの間では後者がよく知られている。価格176、000円は決して安くはないがJBLオリジナル製品から比べれば安いものだ。

 組み合わせるべき高音用ユニットとしては、075、LE175DLH、LE85ユニット・プラスHL91ホーン・レンズの3通りがある。さらに、それぞれユニットをダブらせて用い、クロスオーバーをかえて3ウェイにすることをメーカーでは言っているが、まずその必要はないと結論してもよかろう。つまり、JBLはよほどの音響エネルギーを必要とする場合でない限り、ホールや劇場などを除いては3ウェイの必要性はないと言ってよかろう。

 さて、それぞれのユニットの試聴結果は、投ずる費用に応じてハッキリとグレードの高さを知らされ、どれもがD130単体の場合に比べて、格段と向上する。一段とではなく、格段とだ、つまり、SP707Jはこのままの状態ではなく、上記の3種のユニットのどれかを選んだ2ウェイとして初めて完全なシステムとなると言いきってもよい。それも世界最高級のシステムに。フトコロと相談して、075との2ウェイにするのもよい。ゆとりがあれば是非ともLE85+HL91をねらうべきであるのは当然だ。

 075とN7000が38、200円+16、700円。LE175DLH+N1200は82、000円+26、800円。LE85+HL91とLえっ苦5は83、000円+23、200円+41、500と価格は段階的に大きくステップ・アップするが、その差が音の上にもハッキリと表われてくるのだから言うべきところがない。

●075とN7000を組み合わせた場合

 これが意外にいい。SP505Jでは何かどぎつくさえ感じられた075が、707Jとの組合せでは俄然生き返ったように鮮明な再生をかってくれる。さわやかささえ感じる。のびっきった高音はアウト・バックのエルビンのシンバルのさえたタッチを、軽やかに鳴らす。707Jの音の深さが一段と加わり、力強い低音がアタックでとぎすまされてくる。特に音場感の音の拡がりが部屋の大きさをふたまわりも拡げてしまうのには驚かされる。

 JBLの怖じナル003システムはD130と同じ075をN2400と組み合わせされているが、この組合せを試みたところ、中域の厚さが確かに増し、ロリンズのテナーは豪快さを加えるが、シンバルの澄んだ感じがやや失われるのを知った。どちらをとるかは聴き手の好みによるが、オリジナルの003システムの場合のN2400ではなく、7000HzのクロスオーバーのN7000を指定したメーカー側の配慮も、また充分うなずけるものであるのは興味深い事実だ。

 175DLHこそ、D130とならぶJBLの最高傑作であると20年前から信じ続けているのを、ここでもやはり裏付けされたようだ。175DLHはD130の中音から低音まですっかりと生き返らせ、現代的なパーカッシブなジャズ・サウンドにみなぎらせ、鮮烈華麗にして品位の高い迫力をもってあらゆる楽器を再生してくれる。

 アウト・バックのエアート・モレイラのたたき出す複雑なパーカッションは大きなスケールで試聴室の空気をふるわせる。特に、バスター・ウイリアムスのベースのプレゼンスある響きは、大型の楽器を目前にほうふつさせ、エルビンのドラムスとの織りなすサウンドをみごとに展開してくれる。

●LE85+HL91をLX5と組み合わせた場合

 175DLHの場合に比べて音の密度が格段と濃くなり、音のひとつひとつの粒立ちがくっきりと増してくるのはさすが。175DLHに比べ、価格のうえで50%アップになるが、その差は歴然とサウンドに出る。

 もし、ゆとりさえあればLE85といいたいが、175DLHとして世界最高のシステムとなり得るのだからLE85は音のぜいたく三昧というところだ。なお、LE85の場合はホーンとデュフューザーが大きく、バックロード・ホーン型エンクロージュアのうえにのせるかたちになる。この場合、ぜひ注意したいのはHL91のホーン・レンズの後方には、、必ず厚板で音が後に逃げるのをふさがなければ完全とはいえない。つまり、ホーンを板につけ、板の前にデュフューザーをつけるべきで、板の大きさはデュフューザーよりひとまわり大きいのが望ましい。メーカーでこの板を作ってくれることを望むところだ。

 最後に、JBLオリジナル・システムL88プラスについて、ちょっとふれておこう。好評のL88のグリルを変えた新型であるL88プラスは、M12と呼ばれるキット34、300円を買いたして、3ウェイに改造出来得る。このキットの内容はLE5相当の12cm中音用ユニットと、ネットワークのコンビである。接続はコネクターひとつだけで、88プラスの箱のアダプターをはずしてつけることにより誰にでも出来るが、このエクスパンダー・キットを加えると、音域はまさに拡張された感じで中音のスムースさを加え、バランスが格段と向上して豊麗さをプラスしてくれる。

 JBLというブランドのシステムに対する、ジャズ・ファンの期待と信頼は、他のオーディオ・システムに例がないほどである。それを製品の上で、はっきりとこたえたのが、D130であり、D123である。D130のみでアンプの高音を強めた用い方により、D130のシステムは、ジャズ・サウンドのもつ醍醐味を満喫するのにいささかも不満を感じさせない。ましてD123のシステムにおいておやである。アンプの高音を3ステップ上げた状態で、我が家においてただ1本のD130と見破った者は、メーカーのエンジニアを含めまだひとりたりもいない。

 それを、さらにオリジナルJBLのサウンドに向上させるのが、この2ウェイ化だ。ひとつ気になるとすれば、D130をベースとしたオリジナル・システムは003と名付けた075を加えたものだけである。

 あくまで、オリジナルJBLに忠実ならんとする者にとってはD130うウーファーに使うことを将来ためらう向きもあるかも知れない。あえてというなら、130Aを買い換えなければなるまいが、ジャズの楽器の再現を主力にするならば、D130によりリアルなプレゼンスを認めることは容易であろう。
http://audiosharing.com/review/?p=4939

12. 中川隆[-10377] koaQ7Jey 2020年10月31日 16:24:54 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[36] 報告

サンスイ SP-707J, SP-505J
Posted by audio sharing on 1973年10月15日
岩崎千明

スイングジャーナル別冊「モダン・ジャズ読本 ’74」(1973年10月発行)
「SP707J/SP505J SYSTEM-UP教室」より

 ジェイムス・B・ランシングが1947年米国でハイファイ・スピーカーの専門メーカーとして独立し、いわゆるJBLジェイムス・B・ランシング・サウンド会社としてスタートした時、その主力製品としてデビューしたのが38センチ・フルレンジスピーカーの最高傑作といわれるD130です。

 さらに、D130を基に低音専用(ウーファー)としたのが130Aで、これと組合せるべく作った高音専用ユニットがLE175DLHです。

 つまり、D130こそJBLのスピーカーの基本となった、いうなればオリジナル中のオリジナル製品なのです。

 こうして20有余年経った今日でも、なおこのD130のけたはずれの優れた性能は多くのスピーカーの中でひときわ光に輝いて、ますます高い評価を得ています。今日のように電子技術が音楽演奏にまで参加することが定着してきて、その範囲が純音楽からジャズ、ポピュラーの広い領域にまたがるほどになりました。マイクや電子信号の組合せで創られる波形が音に変換されるとき、必ず、といってよいほどこのJBLのスピーカー、とくにD130が指定されます。つまり、他の楽器に互して演奏する時のスピーカーとしてこのD130を中心としたJBLスピーカーに優るものはないのです。

 それというのは、JBLのあらゆるスピーカーが、音楽を創り出す楽器のサウンドを、よく知り抜いて作られているからにほかなりません。JBLのクラフトマンシップは、長い年月の音響技術の積み重ねから生み出され、「音」を追究するために決して妥協を許さないのです。それは、非能率といわれるかもしれませんし、ぜいたく過ぎるのも確かです。しかし、本当に優れた「音」で音楽を再現するために、さらに優れた品質を得るためには、良いと確信したことを頑固に守り続ける現れでしよう。

 5.4kgのマグネット回路、アルミリボンによる10.2cm径のボイスコイルなど、その端的なあらわれがD130だといえます。

 あらゆるスピーカーユニットがそうですが、このD130もその優秀な真価を発揮するには十分に検討された箱、エンクロージャーが必要です。とくに重低音を、それも歯切れよく鳴らそうというとホーン・ロードのものが最高です。(72年まではJBLに、こうした38cmスピーカーのためのバックロード・ホーン型の箱が、非常に高価でしたが用意されていました。)

 そこで、JBL日本総代理店である山水がJBLに代ってバックロード・ホーンの箱を作り、D130を組込んでSP707Jが出来上ったのです。

 つまり、SP707JはD130の優れた力強い低音を、より以上の迫力で歯切れよく再生するための理想のシステムと断言できるのです。

 あらゆる音楽の、豊かな低域の厚さに加えて、中域音のこの上なく充実した再生ぶりが魅力です。

 刺激のない高音域はおとなしく、打楽器などの生々しい迫力を求めるときはアンプで高音を補うのがコツです。

 SP505JはJBLのスピーカー・ユニットとして、日本では有名なLE8T 20センチフルレンジ型の兄貴分であり先輩として存在するD123 30センチフルレンジを用いたシステムです。

 D123は30センチ型ですが、38センチ級に劣らぬ豊かな低音と、20センチ級にも優る高音の輝きがなによりも魅力です。つまり、D130よりもひとまわり小さいが、それにも負けないゆったりした低音、さらにD130以上に伸びた高域の優れたバランスで、単一スピーカーとして完成度の一段と高い製品なのです。

 D123のこうした優れた広帯域再生ぶりを十分生かして、家庭用高級スピーカー・システムとしてバスレフレックス型の箱に収め、完成したのがSP505Jです。

 ブックシェルフ型よりも大きいが、比較的小さなフロア型のこの箱はD123の最も優れた低音を十分に鳴らすように厳密に設計されて作られており、この大きさを信じられないぐらいにスケールの大きな低域を再生します。

 このSP505Jも、SP707Jも箱は北欧製樺桜材合板による手作りで、手を抜かない精密工作など、あらゆる意味で完全なエンクロージャーといえます。

 JBLスピーカー・ユニットの中で、フルレンジ用として最も優秀な性能と限りない音楽性とを併せ備えた名作がこのLE8T 20センチ・フルレンジ型です。

 この名作スピーカーを、理想的なブックシェルフ型の箱に収めたものがSP−LE8Tです。かって、米国においてJBLのオリジナルとして、ランサー33(現在廃止)という製品がありましたが、そのサランネットを組格子に変えた豪華型こそSP−LE8Tです。

 シングルスピーカーのためステレオの定位は他に類のないほど明確です。高級家庭用として、また小型モニター用として、これ以上手軽で優れたシステムはありません。


個性あるSP707J・505Jへのグレードアップ
より完璧なHi-Fiの世界を創るチャート例


075の追加

 D130と075の組合せはJBLの030システムとして指定されており、オリジナル2ウェイが出来上ります。ただオリジナルではN2400ネットワークにより、2500Hzをクロスオーバーとしますが、実際に試聴してみると、N7000による7000Hzクロスの方がバランスもよく、楽器の生々しいサウンドが得られます。シンバルの響きは、鮮明さを増すとともに、高域の指向性が抜群で、定位と音像の大きさも明確になります。さらに、高域の改善はそのまま中域から低域までも音の深みを加える好結果を生みます。


LE175DLHの追加

 D130と並びJBLの最高傑作であるこのLE175DLHの優秀性を組合せた2ウェイは、D130の中音から低音までをすっかり生き返らせて、現代的なパーカッシブ・サウンドをみなぎらせます。鮮烈、華麗にして、しかも品位の高い迫力をもって、あらゆる楽器のサウンドを再現します。

 オーケストラの楽器もガラスをちりばめたように、楽器のひとつひとつをくっきりと浮び出させるのです。空気のかすかなふるえから床の鳴りひびきまで、音楽の現場をそのまま再現する理想のシステムといえます。

LE85+HL91

 LE175DLHにくらべ、さらに音の緻密さが増し、音の粒のひとつひとつがよりくっきりと明確さを加えて浮んでくるようです。LE175DLHにくらべて価格の上で20%も上るのですがそれでも差は、音の上でも歴然です。

 もし、ゆとりさえあれば、ぜひこのLE85を狙うことを推めたいのです。LE175DLHでももはや理想に達するので、LE85となるとぜいたくの部類です。しかし、それでもなおこの高級な組合せのよさはオーディオの限りない可能性を知らされ、さらにそれを拡げたくなります。魅力の塊りです。


HL91

 D130単体のSP707Jはこのままではなく、最終的にぜひ以上のような高音ユニット3種のうちのどれかひとつを加えた2ウェイとして使うことを推めたいのです。2ウェイにグレードアップしてSP707Jの魅力の真価がわかる、といってよいでしよう。

 D130だけにくらべ、そのサウンドは一段と向上いたします。いや、一段とではなく、格段と、です。

 2ウェイになることによってSP707Jはまぎれもなく「世界最高のシステム」として完成するのです。

LE20を加える場合

 D123のみにくらべ俄然繊細感が加わり、クリアーな再生ぶりは2ウェイへの向上をはっきりと知らせてくれます。ソフトな品の良い迫力は、クラシックのチェンバロのタッチから弦のハーモニーまで、ニュアンス豊かに再現
します

 しかも、JBLサウンドの結集で、使う者の好みの音を自由に出して、ジャズの力強いソロも際立つ新鮮さで、みごとに再生します。全体によくバランスがとれ、改善された超高域の指向性特は音像の自然感をより生々しく伝えるのに大きくプラスしているのを知らされます。

075を加える場合

 LE20にくらべてはるかに高能率の075はネットワークのレベル調整を十分にしぼっておきませんと、高音だけ遊離して響き過ぎてしまいます。D123の深々とした低音にバランスするには高音は控え目に鳴らすべきです。

 ピアノとかシンバルなどの楽器のサウンドを真近かに聴くような再生は得意でも、弦のニュアンスに富んだ気品の高い響きは少々鳴りすぎるようです。

LE175DLHを加える

 LE175DLHも075も同じホーン型だが、指向性のより優れたLE175DLHの方がはるかに好ましい結果が得られ中音域の全てがくっきりと引き締って冴えた迫力を加えます。楽器のハーモニーの豊かさも一段と加わり、中音の厚さを増し、しかもさわやかに響きます。

 075のときよりもシンバルのプレゼンスはぐんと良くなって、余韻の響きまで、生々しさをプラスします。

 クロスオーバーが1500Hzだから、中音まで変るのは当り前だが、中音の立ち上りの良さとともにぐんと密度が充実して見違えるほどです。

D123をLE14Aに

 高音用を加えて2ウェイにしたあとさらに高級化を狙って、D123フルレンジを低音専用に換えるというのが、このシステムです。LE14Aはひとまわり大きく、低音の豊かな迫力は一段と増し、小型ながら数倍のパワーフルなシステムをて完成します。

プロ用の厳しい性能を居間に響かせる
新しい音響芸術の再生をめざすマニアへ


プロフェッショナル・シリーズについて

 いよいよJBLのプロ用シリーズが一般に山水から発売されます。プロ用は本来の業務用としてギャランティされる性能が厳しく定められており、コンシューマー用製品と相当製品を選んで使えば、超高級品として、とくに優れたシステムになります。

 例えばD130と2135、130Aと2220A、075と2405、LE175DLHと2410ユニット+2305ホーンで、それぞれ互換性があります。

 しかし、一般用としてではなくプロ用シリーズのみにあるユニットもありそれを用いることは、まさにプロ用製品の特長と優秀性を最大に発揮することになります。

高音用ラジアル・ホーン2345と2350

 ラジアル・ホーンは音響レンズや拡散器を使うことなしに、指向性の優れた高音輻射が得られるように設計され、ずばぬけた高能率を狙ったJBL最新の高音用です。

 ホーンとプレッシュア・ユニットとを組合せて高音用ユニットとして用います。プレッシュア・ユニットにはLE175相当の2410、LE85相当の2420があり、さらに加えて一般用として有名な中音ユニット375に相当するプロ用として2440が存在します。

 2410または2420をユニットとしラジアル・ホーン2345を組合せた高音用は、従来のいかなるものよりも強力な迫力が得られ、とくに大きい音響エネルギーを狙う場合、例えばジャズやロックなどを力いっぱい再現しようという時に、その優れた能力は驚異的ですらあります。

 ラジアル・ホーン2350は、2390と同様に500Hz以上の音域に使用すべきホーンで、音響レンズつきの2390に匹敵する優れた指向特性と、より以上の高能率を誇ります。

 本来、中音用ですが、2327、2328アダプターを付加すれば、高音用ホーンとして使えます。

 この場合は、LE85相当の2420と組合せてカットオフ500Hz以上に使えるのです。拡がりの良い、優れた中音域を充実したパワーフルな響きで再現でき、従来のJBLサウンドにも優る再生を2ウェイで実現できるのです。

 2350または2390+2327(2328)アダプター+2420ユニットというこの組合せの高音用はJBLプロ用システムの中に、小ホール用として実際に存在しています。

 この場合の低音用はSP707Jと全く同じ構造のバックロード・ホーンに130Aウーファー相当の2220Aが使用されネットワークはN500相当の3152です。

2205ウーファーに換える場合

 プロ用シリーズ特有のパワーフルな低音用ユニットが、この2205で、一般用にLE15Aの低音から中音域を改良したこのウーファーは150W入力と強力型です。

 プロ用ユニットを中高音用として用いた場合の低音専用ユニットとして2205は注目すべきです。SP707JのユニットD130を2205に換えたいという欲望はオーディオマニアなら誰しも持つのも無理ありません。

 2205によって低音はより深々とした豊かさを増し、中域の素直さは格別です。とくに気品のある再生は、現代JBLサウンドの結晶たる面目を十分に果しましよう

2220と2215ウーファー

 SP707JのD130はフルレンジですが、プロ用シリーズの38センチウーファーとして2220があり、130A相当です。100Wの入力に耐える強力型で、130Aに換えるのなら、ぜひこの2220を見逃すわけにはいきません。またLE15Aのプロ用として2215があります。

 以上2205と2220ウーファーは、末尾のAは8Ω、Bは16Ω、Cは32Ωのインピーやンスを表します。2215Aは8Ω、Bは16Ωです。

 プロ用の高音ユニットは全て16Ωなのでもし正確を期すのでしたら、ウーファーも16Ωを指定し、プロ用の16Ω用ネットワークを使うべきです。
http://audiosharing.com/review/?p=4615

13. 中川隆[-10376] koaQ7Jey 2020年10月31日 16:26:50 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[37] 報告

オーディオ彷徨(岩崎千明)

 JBLが変わったのか、私自身が変わったのか、近頃はJBLの新しい製品(プロダクツ)に接しても、昔ほどの感激はなくなってしまった。

 JBLでも私でもなく、変わったのは世間かも知れない。世の中が物質的に豊かになり、めぐまれたこの頃だ。私自身もその中にあって忙しくなり、音楽に対する接し方が、かつてとは違ってきたのかも知れない。いや、確かに自分は変わった。若かったあの頃とはすべて違う。

 昔は、買いたくても、それに憧れても、容易には自分のもにはならなかった。いまは、欲しければ、すぐにでも手元における。いや、欲しいとまでいかなくても、単に「あれば良い」という程度でも買い込んでしまう。欲しくて欲しくて、それでも買えなくて毎日、毎日、そのスピーカーをウインド越しに眺め、恋いこがれてそれでも容易には買えなかった。だから手に入れたときは、感激も強く、その感激にひたりながら聴いた音は生涯忘れられっこない。

 今は、そういう環境が欲しいけれど、すぎし過去は現実の問題としても不可能だ。来てしまった道はもう戻れっこないし、昔、苦労して辿り、足を引きずって歩いた道が、やたらなつかしい。

「あれを鳴らしたら、いいかも」と熱の上ったところで入手しても、堅いボール紙の包装さえとかずに部屋の隅に転がし、忙しさにまぎれて幾日か経ってしまう、というのが常だ。封を切るのももどかしく、箱の底に顔を出したユニットをなでまわした頃がなつかしい。

 若かったあの頃が、うらやましくさえある。物質的な豊かさは、精神を貧しくしてしまうというのは、たぶん真理だろう。

 しかし、それにしても、JBLも変わった。L−26ディケイドが猛烈に売れ、世界的にすごい人気となると、L−26をシリーズ化し、L−16普及型からL−36高級品を加えるという。

 この三種が従来のランサー・シリーズにとって替って、ブックシェルフ型の主力となろう。スタジオ・モニターとして従来からの4320もまたシリーズ化されてクロスオーヴァーを変えた。スタジオ・モニターも新たに大型の4350が新たなるJBLのブランド・イメージ的背景を担って登場した。ひとたび引っ込めたアクエリアス・シリーズが再び、角柱型のアクエリアスを大型化した形でアクエリアスQとして登場した。たぶんH・K(ハーマンカードン)製だろうが片側三〇〇Wの大出力アンプがプロ用のアンプの戦列に加わった。こうした一連の動きをみると、最近のJBLもまた変りつつあるし昔とは変わったと思う。

 現代は、古き良きものがそのままの形で保たれたままでいることを拒否しつくすのか。


 D130が名ばかりのジュウタンを敷いた8畳の洋間、というより板張りの部屋で鳴り始めたのは57年の11月末だった。

 ひと晩中、ウェストミンスター・レーベルの「幻想」を鳴らし続け、初冬のおそい朝が白みがかって、寒くて、毛布を引張り出した。

 D130は、プレーン・バッフルの、たった一メートルたらずの角板にとりつけられたままだったが、自作の6L6GPPの、30Wのアンプで床を響かせた低音は、這い上ってくる感じで体を振るわせた。

 D130がこうして手元にあるのは、僥倖みたいなものだった。

 池田山の奥の接収家屋にいた、アメリカ空軍高級将校の居間の本箱に取り付けられていたD130の音は、最初その広い洋間に足をふみ入れたときに、本物のグランドピアノの姿を探しまわった視線の記憶と共に生々しい。

 ステレオに改造してくれないか、と人づてに依頼され、スピーカーをパイオニアの15インチ二本にとりかえて、余ったD130。大きくうなずきながらオーディオフィデリティのレコードのステレオの音に満足した老軍人が「ウォンチュー? OK、プレゼント!」と上きげんの気前良さがあったからこそ、名前と姿の良さとに惹かれていた願いにも近い憧れが満たされたのだった。重くて、五反田の駅のまだせまい階段の途中で、手を持ちかえ、持ちかえ、自慢気にむき出しのままのD130は、そうでなくても人の目を惹いたが、自分の部屋で音を出すまでのもどかしく、長かった帰路の道すがら。

 このD130のおかげで、プリ・アンプは再三、作り変え、12SL7から12AX7に、それもやっと手に入れたフィリップス製ECC83にたどりつき、トーン回路なしのイコライザーだけに、ヴォリュームとローカット・フィルターと、12AU7のカソードフロアーつきになった。一番の難点は、今までのグッドマンでは何の気にもしなかったモーターゴロが、どうにもならぬくらい目立ったことで、それはまさにコーン紙の大ゆれという形で眼についた。ストラヴィンスキーの「春の祭典」からさらに「兵士の物語」に、それからファリャの「三角帽子」にと、D130になってから、聴く音楽も、不思議なことに小編成の器楽曲に移ってきた。

 もっとも、それは、その頃、昭和30年前後に、そうしたレコードに新しい録音の優れた、いわゆる楽器の音の分離のよいのが多かったためかも知れない。

 そう、そのD130が一番力を発揮したのはピアノであった。多分、今日の標準では高音がずい分足りなかったはずなのに、ピアノのタッチのきわ立った音、フルコンサートの床を圧するような低弦の響き。それは、今までのスピーカーには到底なかったパワフルなエネルギーを、直接体に感じさせた。

 それに、もうひとつ、その頃、すでにハイファイ録音を実現していた、リヴァーサイドや、ブルーノートのデキシーランドが、無類に力強く鳴った。もっともデキシーランドでは、グッドタイム・ジャズのボブ・スコービーのフリスコ・ジャズ・バンドや、ファイアハウス・プラス・ツーの方が、音はずっとクリアーで輝かんばかりの高音や、低音の豊かで圧倒的な響きはただ音だけでさえそれに酔いしれるほどだった。

 D130は、そのころやっと這いまわっていた長男が、センターのアルミ・ダイアフラムを指先でつついて大きく凹ませてしまってその時ばかりは声も出なかった。苦労して、セロテープの接着力によってなんとか元に戻したが、凹んだ跡には泣くに泣けず箱に入れることを思い立ったが、これがまたひとすじ縄ではいかなかった。2・5cm厚の堅いラワン板を見つけてきて、昔、家具を作る手伝いをしたというトーキー屋仲間に頼んで作ってもらった箱は、50×90×120とかなり大きく、カタログからみつけたC−34風の密閉箱であった。しかしこのぶ厚い箱をもってしても、D130の高能率、高エネルギーが補強でガンジガラメの箱をビリつかせた。後蓋の補強板をよけてあけた2cm径のいくつかの穴が20個ぐらいになったら、やっとビリつきがおさまり、バスレフ的なゆたかな低音の響きと変わってくれた。

 しかし、この時すでにはっきりと悟ったのは、ピアノの力強さは、貧弱な平面バッフルにかなわないという事実だった。

 だから今でも、JBLにおいては、バスレフに入れたハイエフェシェンシー系を私はかたくなに拒む。4320も含め。

 D130は、手元にはむろん一本しかない。パイオニアをやめたときに手元に残った38cmのPAX−15BというD130的外観上のフィーリングを持ったスピーカーをステレオ用として使おうと試みたが、形は似ても、音はまるで違って、とうていステレオとはいかず苦心の末終ってしまった。

 D130が一本だったためと、例えばグッドマン・アキシオム80やワーフデル・スーパー12の当時手元にあった他のいかなるスピーカー二本によるステレオとをくらべても、D130の格段に大きいエネルギーと、リアルな楽器の再現性には及びもつかないのに、ステレオはあきらめてしまった。62年、昭和37年になるまで、ステレオはおあずけになってしまった。

 62年に入手した、AR−2とADCポイント4によって、やっとステレオを実現するまでJBL・D130はそれ一本で充分だった。いかなる音楽を楽しむのにも自作の箱に入ったD130一本の方が、はるかに魅力ある音を、響かせていた。

 この原稿を書くのに、古い自作の箱を思い出し、物おきから引っぱり出してみたが、前縁がホンの心持ち、上にそっているだけで、昔と少しも変わらず、陽の光の中に懐しい姿を露わした。湿気とカビで白木の板は昔の悪戦苦闘のあとが所々、色濃く変色していたが、何もかも昔のままで、スピーカーのない大きな取付け穴だけが懐かしくも虚しかった。このD130はその後、アルバイトが高じて半年ほど没頭したフェンダー・アンプの故障修理の際に、断線していたD130Fと、乞われるまま交換して貸して、そのままにまぎれてしまった。手元には断線したD130Fが、一本残っただけであった。

 そのフェンダー・アンプを使う当時のロック・サウンドの有名グループのミュージシャンの所に何度も足を運んだが、そのD130は遂に二度と戻ってこなかったし、そこでJBLと私は中断した。

 175DLHを加えて、2ウェイにしようかなという夢もまったくはかない夢でしかなくなった。

 当時、家庭も、子供も捨ててしまった自分自身の、その日暮しの人生の、明日も定かではない生活の底で、それはあるいは幻の自覚の上だけかも知れぬたったひとつのささえ。それを断たれてしまったのであった。

 オーディオは、JBLのなくなったのと共に我が身から崩れ去ってしまったのかと運命をはかなんだ。


 D130が私に残してくれたものは、ジャズを聴く心の窓を開いてくれたことであった。特にそれも、歌とソロとを楽しめるようになったことだ。

 もともと、アルテック・ランシングとして44年から4年間、アルテックにあってスピーカーを設計したジェイムズ・B・ランシングは、映画音響の基本的な目的たる「会話」つまり「声」の再現性を重視したに違いないし、その特長は、目的は変わっても自ら始めた家庭用高級システムとハイファイ・スピーカーの根本に確立されていたのだろう。

 JBLの、特にD130や130Aのサウンドはバランス的にいって200Hzから900Hzにいたるなだらかな盛り上がりによって象徴され予測されるように、特に声の再現性という点では抜群で、充実していた。

 ビリー・ホリディの最初のアルバムを中心とした「レディ・ディ」はSP特有の極端なナロウ・レンジだが、その歌の間近に迫る点で、JBL以外では例え英国製品でもまったく歌にならなかったといえる。

 JBLによって、ビリー・ホリディは、私の、ただ一枚のレコードとなり得た、そして、そのあとの、自分自身の空白な一期間において、折にふれビリー・ホリディは、というより「レディ・ディ」は、私の深く果てしなく落ち込む心を、ほんのひとときでも引き戻してくれたのだった。

 AR−2は、確かに、小さい箱からは想像できないほどに低音を響かせたし、二つの10cmの高音用は輝かしく、現在のAR−2から考えられぬくらいに力強いが、歌は奥に引込んで前には出てこず、もどかしく、「レディ・ディ」のビリーは雑音にうずもれてしまった。JBLを失なってその翌々年、幸運にも山水がJBLを売り出した。

 D130ではなく、ずっと安いこともあって、LE8Tを、二本買い入れた。
 それで、AR−2と並べて、歌はLE8Tでないと、どうにもならないのを改めて知らされた。

 聴くのは、もうジャズが主体となり、時折、プロコフィエフとフォーレであり、ファリャであった。ただ、ストラヴィンスキーは、なぜかジャズとのすぐあとに聴いても違和感なしに接し得た。

 夫の戻るのを願いつつ家を建てて、それも狭いながらわがままきわまる間取りで、二階には十二畳強の洋室ひとつという家が出き上った時に、妻は二人の子をつれて去った。

 その時には、本当にビリー・ホリディを知っていてよかったと心底思った。そして、D130でなくてもよいけれどもそれはJBLでなければならなかった。

 C53に入ったしE8Tは、歌において、充分満足できたし、レンジも広く気に入ったに違いないが、D130とくらべてJBLサウンドというには、あまりに違った形でしか私に迫ってこないのが物足りない、というより、どうにも我慢できないのであった。

 D130のサウンドでなければ、あのパワフルなエネルギーでなければ、私のオーディオは元に戻ったという気が全然しないのだった。

 たまたま家にきたN君が断線したまま置きざりのD130をみつけて修理をすすめ、それを新品に変えてもう一本のD130と共に、つまり二本の新しいD130をクルマにつんで翌々日にはきてくれた。彼が神様のようにさえ思えた。
 片方は平面バッフル、片方は箱という変則的な形であったがD130がこうしてステレオで鳴り始めた。

 67年の暮だった。

 D130が再び我が家で鳴り出した。

 それも、別れた妻の最後の亭主孝行ともいえる十二畳の多分誰にでもいばれるくらいのリスニング・ルーム風の作りの部屋で、私の手で鳴り始めた。乗り始めたクルマとD130のジャズとで、この頃のひとりボッチの私の二十四時間はそれなりに結構楽しく過ごせたと思う。が、なにか生活にポッカリと空いてしまった穴はバッフルからD130を外した穴のようでもあったが、D130は私の心のうちに夢を育ててくれたのだ、もう一度、オーディオヘの熱い息吹きとやる気を起させた。

 D130という15インチ・フルレンジ・スピーカーは、J・B・ランシングが独立した時の主力製品であった。本来フルレンジなのだから当然、一本のみで、そのまま音楽再生用として充分使用できるわけだが、それがデビューした50年代直前の頃の、つまりLP初期での条件としては充分でも、今日のというよりも、50年代後半以後のレコードに対しては、やはり高音域では物足りない。

D130自体五千Hz以上ではかなり急激に出力が低下し、八千Hz以上ではさらに急激に減衰してしまう。だから今日の録音水準を考えるとそのまま一本でフルレンジ用とするには物足りず、高音調節(トーンコントロール)で相当のハイ・ブーストをしなければならない。しかしそういう状態で使うなら、フルレンジ用としてセンター・ダイアフラムを持った単一の振動板による音響輻射のため、マルチ・スピーカーよりも音像の定位がシャープではっきりと確立している点が他にかけがえのない大きな利点となる。

これは音源として周波数対位相特性のよいためだし、そういう良さをそなえた16cmなど小口径フルレンジと少しも変わらない。その上、大型コーンのため音響変換器(アコースティックトランスデューサー)としての能率の高さ、エネルギーの絶対的な大きさという点では格段の良さを発揮する。つまりジャズやロックの再生のような、間近な楽器の再現性の上では、同じ音像定位がいいといっても小口径スピーカーの比ではない。ジャズにおいて優秀な理由である。

 ところでこうしたD130の本来の良さは何にあるかというと、大きくいってそれまでのスピーカーに比べ、アルテックを通して得たに違いない映画のサウンドの基本たる「人声の帯域の充実」という点と「入力に対応する音響出力のリニアリティの良さ」の二点にしぼられ、これはそれ以後のJBLの圧倒的良さの伝統ともなる。その技術は、強大なるマグネットと、4cmという大口径ヴォイスコイルによる強力なる駆動力と、それを実現するためヴォイスコイルが磁気回路のヨーク幅の半分しか巻いてないので、過大入力に対してもクリップがごくなだらかで、大音量時の直線性が抜群にいいためだ。そうしたD130の本来の良さを充分に認めようとせず、

「高音が出ないから高音用(トゥイーター)を加える」

というのは、音像定位の優秀性を捨て去るようなものである。私自身、D130をただ一本で再生していた期間が十年近くと長いが、その問、トーンコントロールで高音を補正したままだ。高音用をつけたいという気が起きなかったのは入手し難い理由もあるが、特に日本の家屋のように間近で聴く場合、それ以上に音像の定位の良さが欲しかったからだ。D130はできれば2ウェイでなくて一本での良さをもっとよく知るべきだと痛感しているから、よく人にすすめるのだ。

 とはいうものの自分自身はユニットの魅力にとらわれた。


 山水がJBLを扱うようになって、JBLの優れたユニットが割に容易に入手できるようになって、まっさきに狙いをつけたのは、高音用の175DLHだった。

 175DLHは、まるで、出来損いのタケノコみたいだった。遠い宇宙のどこかの星に生えているかもしれない金属性のタケノコだ。

 この妙な恰好は、ホーンの前に付加された音響レンズのためだ。

 音響レンズとはJBLのつけた呼び名だが、それはまさに凹レンズのように、その後からの高音エネルギーを、このレンズの前方に90度の範囲に拡大し、その時の仮想音源はまるでレンズの前面の中心にあるかのようだ。

 175DLHの音響レンズ以前に、こうした着想はなかった。デュフェザー拡散器と呼ばれるものは、スピーカー前面にハの字型に開いた縦長の細い板をおいて、音波をその板に反射させ回折することによって音波を左右に拡散する方法は昔からあったが、パンチング・メタルをホーン開口の前面に重ねて、その小孔群による拡散作用を利用したのは175が初めてである。

 175以前は、ホーンで指向性を拡散しようとする場合、マルチセルラ・ホーンという方式を採用していたが、これは拡散性と寸法とが比例して、形が寸法的に大型になる。パイオニア入社以前に、映画館の音響設備の仕事をしていた関係で、映画館のスクリーンの裏に設置する大型システムの高音用として使われるマルチセルラ・ホーンを以前から持っていて、アダプターをつけ、アルテック802Dユニットを装着して使った時期がある。

ウーファーは当然シアター用の標準機としての515BをつけたA7のそれを用いたが、そのマルチセルラ・ホーンは、たしかに指向性が拡がるものの、その拡散された音波の仮想音源は、マルチセルラ・ホーンの開口からかなり奥まった点になり、ウーファーの振動板位置にくらべて、聴取距離がホーンの方が遠くなる。そのため、楽器の再現性において、音程により、高音ほど奥に引き込んでしまう欠点が気になった。それを補うには、マルチセルラはウーファー箱よりずっと突出して配置しなければならない。A7においてもウーファーの前ショート・ホーンは、ホーンとしての効果よりも、ウーファー振動板が、高音用のホーンの仮想音源点たるホーンネックと、聴き手から等距離に配置する必要があったからである。その点、マルチセルラはA7の箱をもってしても、ホーンを前方に約70cmは突出して配置することが要求されるし、そうなればホーンは天井から吊るす以外にこの十四畳の部屋で使う道はない。

 それにマルチセルラ・ホーンは300Hzカットオフの大型のため、中低域での音が良く、クロスオーヴァー以下の音がよく鳴るが、音像が大きくなり勝ちで、再生レヴェルをよほど下げないと、不自然なくらいに大型の音像を結び、ピアノなどではスケール感がよく出るが、アルト・サックスやトランペットなども、楽器が大型化したように感じられるのだった。特に歌はひどく、歌が大きく響き、50cmほどの大きな唇(くち)になって困った。

 175DLHを気に入った最大の長所は、何よりもこの点にあった。つまり175DLHによる音像の大きさが、今までのマルチセルラのようにふやけずに、小さく焦点を結ぶという感じであった。

 低音用のスピーカーとの配置にしても、175DLHはそれ自体の最前端の位置に音源を感じさせるので、ごく普通の、箱に組込んだユニットの上に高音用を乗せるだけでよい。振動板位置を等距離に合わせるというための努力を意識せずにすむ。

 こうしてマルチセルラが175DLHに変わったことによってそれまでよりマイナスになったのは、ピアノのコンサート・グランドのスケールのある響きと音像が得られなくなったことだ。また175DLHの方は、ステージの奥行と広さの感じが出るが、オーケストラの大編成の和音がゆったりした感じに欠けるのも気になった点だ。

 しかし、他のあらゆる点で、175DLHははっきりと家庭用としての良さを発揮した。例えば、高音域のレンジの広さ、高音の立上りの良さは、ほぼ同一サイズのアルテックの802Dの時よりも数段の差をみせた。

 特にジャズを聴こうとするとき、どうしても間近に鳴るソロ楽器の音をクリアーに出したいと願うと、アルテックのマルチセルラ・ホーン+802DよりもJBL・175DLHの良さがぴったりだった。

 175DLHによって、音像の鮮明な焦点と、音のひとつひとつの立上りの良さを実感として体験したのだった。

 175DLHの特徴のあるパンチング・メタルを重ね合わせた音響レンズは、たしかに指向性を拡散するのに大きな力を発揮した。このパンチング・メタルの間隔をたもち、かつ、音波がホーン内部に反射するのを防ぎ、しかも、ホーンの開口以後に適当な音響抵抗として作用させて、不完全ながらホーン延長として動作させる、という一石三鳥以上の働きをこの音響レンズに受けもたせているのだ。

 ところがこのドーナツ型のフェルトはパンチング・メタルの周辺だけでなく、かなり全面的にホーン開口に蓋をするような形でフェルトが入ることになった結果、ホーン前面へ出てくる音波を、開口付近で吸音減衰させることになり、そのまま能率を低下させながら、ホーンの高音のどぎつさを家庭用としてやわらげているといえる。この音響レンズはこのようにJBL独特の技術で長所に満ちているが、問題点もないわけではない。

 音響レンズをつけたもうひとつの有名なホーンは中音用ユニット375に組合せるべき537−500と呼ばれる中音ホーンと、その音響レンズで、この場合、175DLHと構造的に同一で寸法のみ四倍ぐらい大きくなっている。

 375+537−500も従って、175DLHとほぼ同じ特長と問題点があるということができるのだが、それにしても原形の175DLHがJBLのオリジナル2ウェイの高音ユニットとして果した役割は大きいし、そのままJBLの以後の成功に直接結びついていることは確かだ。

 ところでこうした175の良さは、私自身初めから知っていたわけではなく、初めは形の変わった高音用ユニットなので、その外観的なデザインから受けた迫力に惹かれて手元で鳴らすうちに判ったわけである。何よりも先に、その外観の特徴的な風格が、つまりデザインに期待を持てたし、サウンドはその期待にそむかなかったのだ。何よりも象徴的なのは175DLHが、JBLのマークである!印の形そのままだということ、いや逆かな、175DLHの横顔をそのままJBLのマークとして用いていることが、175DLHのJBLユニットの中の位置というか価値を示しているということである。JBLのサウンドが好きになったら必ずマーク!が気に入るし、そうすると175DLHが欲しくなる、というルートが自然に拓けるのであろう。


 175DLHがN1200ネットワークによって鳴り出してくれると、こんどはいよいよ、ウーファーの箱が気になってくる。JBLにはC35という縦型のバスレフ型、これはワク型の足がついたものでサランは黒っぽい落着いた風格のものと、それに当時改めたばかりのアルミの引抜きの脚をつけたバスレフ、C37があった。

 両方とも同じ寸法の内容積をもっているが、すでに述べたように、バスレフ型の過渡特性の悪さ、つまりスピーカーの基本共振以下に選ばれた箱自体の共振によって周波数特性を半オクターブ低域に拡げるというバスレフ型は、そのまま箱の共振が立上りで時間的な遅れや、立下りにおいて尾を引くという傾向がつきまとう、という点から気に喰わない。楽器の間近な再現ではドラムやメロディ楽器に対してかなりはっきりした立上りのよい響きを要求することになる。

 そのため、バスレフ型では不満足なのだ。D130の二本目の支払いが終わり、175DLHの二本の支払いのめどがついた時点で、山水/JBLにこんどは箱を依頼した。

 家庭用の箱として手頃の大きさのバックロード・ホーンのC40である。
 大きさはC37とほとんど同じ大きさで奥行きのみ少し深く、とうていバックロード・ホーンとは思えぬ小ぶりのC40。

 平面バッフルに次いで、バックロード・ホーンは、立上りや立下りは優秀な特性だ。C40はしかし、山水もまだ注文したことがないとの由で、それではどんなものか判らないが、ともかく注文してとりましょうということであった。四十一年の暮だった。

 四カ月ほどでC40が我が家にやってきた。まだみたことも触れたこともないからといって山水のJBLセクションのメンバーがぞろりと揃ってやってきて、箱の中をあけて構造をみたり、寸法をはかったりして、楽しみながらC40の中にD130を取りつけた。

 C40に入れたD130の低音は、力が強いけれど妙に低音にくせがあって、一定の音程でどすんどすんと響いた。たしかに低域のエネルギー感は満ちているが、低音限界はあまり低くない感じであった。

 高級品ほど鳴らし難いのは常だ。あまりに期待と違う結果に、かえってファイトを駆り立てられることになった。

 どうあってもD130でいい低音を出してやるぞ。

 そこでまずオーソドックスに考えて、低音をいろいろ変えられるように、N1200をやめてマルチ・アンプ駆動を試みた。

 これなら低音アンプそのものの定数を変えて、例えばダンピング・ファクターを選んでみるとか、低音のブーストを図るとか、その周波数を変えたり、ブーストの上昇を変えたりと試せるわけで、それによって高音域まで影響されることはないよう、チャンネル・デヴァイダーでアンプ入力で分けてしまおう。

 C40は開口の周囲の長さと、ホーンのカーブから計算して90Hz以上にしかホーンとしては効かない。そこでホーン型として高能率を期待できるのはその少し下、80Hzぐらいなもので、それ以下は単なるバッフルとしてしか作用しないのだから、もともと低域レンジとしては大きな箱にしてはあまり低域まで出ず、大型バスレフの方が低音まで少なくともオクターヴ下まで出るだろう。

だからアンプでブーストしてみようというわけだ。苦心して自作のデヴァイダー・アンプとトランジスターのハイパワー・アンプとでやっと鳴り始めた低音は、明らかに箱全体が共振して出てくる超低域ではほぼ50Hzまでは楽に鳴ってくれる。箱自体の共振が65Hzほどで、それはハイパワー・アンプで無理やり鳴らすと、轟くように出てくれる。

 JBLのプリSG520のワイドレンジの周波数特性はこうして低域から高域まで、つまりC40と175DLHによって活かされてきた。

 しかしN1200にすると40/40WのJBL・SE400ではどうしても低域はたよりなくなってしまう。そこでパワー・アンプをなんとか良質のものでハイパワーを物色し、当時すでに100W/100Wを実現していたおそらく唯一のアンプ、マランツのモデル16を選んだ。マランツは球のプリ、モデル7のみが手元にあったが。パワー・アンプはモデル16が初めてであった。しかしすでに米軍人のあちこちでよく聴いていたので、ためらうことはなかった。

 ところでマランツ16を用い出してから、試しにということでN1200をLX5にしてみると、なんとウーファーの鳴り方にかなりの差がでてきてLX5の方がD130の輝きある中城がより鮮かになる。オリジナル001システムは175DLHとN1200と130Aウーファーだが、それはD130とりもずっとおとなしい響きだ。LX5にするとD130がより広い帯域において大きなエネルギーを輻射しているのが気に入って、この時からN1200からLX5に替えてしまった。

 さて、175DLHは前述の通り、高域において音響レンズのため、音色的におとなしくされているが、それは音響レンズそのものを外してみるとよく判る。以前の175DLHは音響レンズをとり外せたので試しやすい。ところがレンズを外すと当然のことながら指向性が鋭くなる。鋭くなるのはまあ、いいとして、なによりも困るものはホーンの穴の奥から音が出てくるという感じで、ウーファーの音源と距離的にずれて気になる。

 特にシンバルを聴くと、ドラムは前で鳴り、シンバルは奥に引込んだ感じが強く、ドラマーの定位が変になって困る。トランペットやトロンボーンは、金管でホーンそのものと似て気にならないのだが、サックスのユニゾンなどと、特に女性の歌は響きが奥からやってくるという感じでどうにも我慢ならない。

 それでHL91というホーン・レンズをマークした。このホーンはDLHとほとんど同じだが、レンズはこれまた新しい構造だ。

 スラント・プレートと名付けられた斜めに傾斜した板が並び、正面はホーン開口まで切込んでいるが、その切込みの奥、つまりホーン開口にぴたりと仮想音源が焦点を結んだ感じは175DLHの音響レンズよりも鮮明だ。しかも175DLHのホーンそのものの音、つまり音響レンズによる音のうすまりが全然ないままで指向性が拡散されるという感じだ。そこではっきりと知らされたのは音響レンズがいかにホーン型の高音をソフトに衣がえさせてしまっていたか、という点であった。

 これは、ある意味では「家庭用」という大前提のため、特に昔のオフ・マイク録音のソースの側を考えれば当然かも知れないが、今日のオン・マイク録音のソース側を考えれば、175の音をソフトに仕立て上げる必要性はないといってよかろう。そこで試しに使ったHL91からひとつのステップを企てた、つまり175をHL91プラスLE85と変えよう。

 LE85は、かつて175DLHの強力型として存在した275のマイナー・チェンジ型で、275が指定カットオフ周波数が800Hzであったのに対してLE85は500Hzと使いやすくなっている。

 175は1200HzだからLX5と組合せるのは間違いといわれるかも知れないが、家庭用としてあまり大音量でなければ、ユニット自体の許容範囲が500Hzなので使用は差支えない。

 175DLHにくらべLE85プラスHL91は、それこそ高域の力強さ、輝き、繊密さという点で価格差以上の開きがあり、少なくとも楽器の音を間近に再生することを目的とするならLE85でなければならないと断言した。

 C40の豊麗な低域はLE85で見事にバランスが実感されるという感じであった。


 昭和43年にジャズ・オーディオと名付けたジャズ喫茶を始めたが、このメイン・システムとして、C40をそのままそっくり自作したバックロード・ホーンに入れたD130とLE85プラスHL91で鳴らした。プリはSG520、パワー・アンプはティアックのAS−200のパワー部を流用した。SE400よりハイパワーで、低域にこの60W/60Wのティアックの方が力強かったからだった。

 東京のジャズ喫茶は当時、まだ音がひどく、私の考えるまともなサウンドでジャズを聴かせてやろうと気おって始めたファンと自分自身のための溜り場だった。

 LE85は二年をたたずしてまた手を加えることになる。別に不満があったわけでもないが、常に未知なる音を追いかけたくなるのがオーディオファンなのだ。

 HL91ホーンを375用のスラント・プレート型拡散器のホーン537−509に替えようというわけだ。LE85のスロートは1インチだから、375用2インチヘのアダプターをなんとか作ると、それを介して375用のホーンをLE85で鳴らすわけだ。

 これは思いがけず大成功であった。中音域から中低域にいたる音域がぐっと充実してはっきりと中域の厚みが加わった。

 この改造は今は、2427という2インチ−1インチ・アダプターで容易に実現できる。

 この場合もLE85は500Hzクロスオーヴァーの状態だが、音色的にはまるでクロスオーヴァーを下げて300Hzにしたくらいに差が出たし、明らかに良い方に音を向上でき得た自信がある。

 この自信がそれ以後のホーンをいろいろと変えて音の向上へ結びつける方向を開いたものであった。

 ただLE85のダイアフラムは二度破損した。チャンネル・アンプとして300Hzクロスオーヴァーで試した時期が一時あり、この時にオーヴァー・ドライブしたためだ。ジャズ喫茶ではいつもフル・ヴォリュームでがんがんと音を出していたのと、クロスオーヴァーが低くて、ユニットに音響負荷が加わらなかったための過大振幅でエッジに相当するタンジェンシャルがばらばらになったのだった。

 LE85は何回かの破損を経て、プロ用が発表になった際LE85プロ用としての2420と交換した。2420はLE85よりハイエンドで明らかに高域を強調した音で、ジャズ・サウンド向きといえようか。

 さらにそのプロ用の良さというか違いをもっと追いかけたくなって、375のプロ用2440をついに買い入れた。ついに! 375は2ウェイとしては無理だったが、2440はハイエンドで明らかにかなり強められて2ウェイでも充分聴けるという見込みのもとに2440への道を踏み切った。

 2ウェイ構成ができるという点を見こして375のプロ版2440を用い出したこと。これを537−509によって鳴らしていたが、さらに飛躍的向上を目指して指向性のよい2350ホーンを考慮したのだが、たまたま見付けた木製ホーンの2397ホーンの寸法図を頼りに同じ構造のホーンを自作実験したことはすでに「ステレオ」誌(一九七三年十月)に記した。

 しかし、自作ホーンということでなにか自信がなくて、2440との2ウェイ・システムそのものを正当評価できなかった。

 むろん、いち早く2397を注文したが、入荷待ちのその折、2350を使ってみようかなと莫然と考えていることに気付いた。他人ごとみたいで変な話だが、2350は安くはないし大体あまりに大きすぎるのと、それ以上に気になるのはこの種の扇形(セクトラル)ホーンは仮想音源の位置がセクトラルのかなめに来るので、ウーファーを同一面(聴取位置に対し)に配置しようとすると、ウーファーの箱をアルテックA7みたいに箱の前面からかなり後退させる必要が生じる。

家庭用として、スピーカー・システムの位置が聴き手から遠くない場合こうした高音用の振動板位置をどうしても等距離におかなければならないのだ。家庭用として「巨大」といえるほどの中高音ホーン2350は、ハークネスと組合せるにはあまりに不適当なのだ。しかし、その電気特性の示す優秀性は、私にとって魅力的でありすぎた。あとのことはなんとかなるだろうと、2350を購入してしまった。

 2350はスロート・アダプター2328と組合せなければならないが、このアダプターのせいか2350と組合せた2440はハイエンドが激減してしまう。2350の広指向性を得るためにか、ユニット自体のマグネット回路を貫通した形のショート・ホーンをスタガーするためにか、2328アダプターは内側が球状となっている。ここで音響エネルギーが四方八方に乱反射するのが理由なのかも知れぬ、2350は2440の本来の高域の輝かしさをすっかり失ってしまった。

 たしかに中低域での豊かさという魅力は惜しいのだが、2350はたから家庭用における2ウェイ用のホーンとしては不適当だ。

 そこで、ふたたび537−509の音響レンズを外した形で、指向性の拡散をなんとか得られないかと試してみた。パラゴンの例を試験的にいろいろとやってみたが、反射のためのゆるい大きな球面さえあれば、中高音ホーンを左右に離して内側に向けて配置させる方法はいろいろとおもしろい資料(データ)を蓄積できる。

 ただ、あまりに多角的なファクターが多すぎて、どの程度離すべきか、どの程度の球面に反射させるべきか定かではなく、自信を持てる鳴らし方はおそらく数ケ月いや半年ぐらいの試聴を経なければ結論が出まい。

 しかし、パラゴンを参考にぜひ永く試みたい方法で、興味を惹く。

 ところで、そんなことをくり返している時やっと待ちに待った2397が手元にきた。本物を見て、これを模して自作したホーンがいかに不完全であるかを思い知った。2397は内側を五分割しているついたてが飛行機の翼の断面のように流線形でエキスポーネンシャル・ホーンを形成していたのである。予想していたアルテック511Bホーンのような単なるついたてではなくて、精密なるマルチセルラ・ホーンとなった完壁なJBL製品だった。

 511Bよりひとまわり大きくペッタンコなホーン2397と組合せた2440は繊細な、鮮明な高音ユニットとなった。今までのいかなるホーンよりも2440はハークネスとのいかにもバランスもよく、木製ホーンらしく鮮かさの中に品の良いやわらかさをたたえているのである。

 LX5相当といわれる3115ネットワークとの組合せで鳴るこのユニットは、少々品が良すぎるくらいだが、それはプロ用ネットワーク特有の、高音用のレヴェルをかなりおさえられているせいかもしれない。

 2397は当然のことながら、ハークネスとの組合せに際してはセクトラルの部分を前方につき出すような形で配置するが、2440の重量が木製ホーンにはるかに優るので設置しやすく、いかにも機能的で、見た眼も非常にシャープで音もすがたも2350の比ではない。

 なんといっても嬉しいのは2397ホーンになって、スクラッチがきわだって目立たなくなった点だ。スクラッチだけではない。一番好きなレコードであるビリー・ホリディの「レディ・ディ」が本来持っているSPのシャーシャー・ノイズまでも、低くおさえられて聴ける点だ。ビリーの若々しい生(うぶ)でひたむきな声が、いっそう可憐さを増したことには何にもましてたまらなく嬉しい。今までいかなるテクニックでも達せられなかったレディが若返ったのである。

 とはいっても2397、こんなに気に入っているのだが、これが決して最終的な形とはなるまい。マランツ16、ケンソニックP−300、ダィナコ400と大出力アンプを鳴らすたびに、その低音の迫力と、加えて高音の良さも微妙に変わるし、最近加えられたテクニクスのSU−6600によって、また、高域の微密さを加えた。そうなればなるで高音ユニットに2405を加える以前に何かを替えることになるだろう。何かはまだ私にも判らない。それが何か定かになるまでがまた限りない楽しみだ (一九七四年)
http://www.audiosharing.com/people/iwasaki/houkou/hou_23_1.htm

14. 中川隆[-10375] koaQ7Jey 2020年10月31日 16:29:09 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[38] 報告
40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その1)

ブランド名としてのJBLときいて、思い浮べるモノは人によって異る。

現在のフラッグシップのDD66000をあげる人もいるだろうし、

1970年代のスタジオモニター、そのなかでも4343をあげる人、

オリンパス、ハークネス、パラゴン、ハーツフィールドといった、

コンシューマー用スピーカーシステムを代表するこれらをあげる人、

最初に手にしたJBLのスピーカー、ブックシェルフ型の4311だったり、20cm口径のLE8Tだったり、

ほかにもランサー101、075、375、537-500など、いくつもあるはず。


けれどJBLといっても、ブランドのJBLではなく、James Bullough Lansing ということになると、多くの人が共通してあげるモノは、やはりD130ではないだろうか。

私だって、そうだ。James Bullough Lansing = D130 のイメージがある。

D130を自分で鳴らしたことはない。実のところ欲しい、と思ったこともなかった。
そんな私でも、James Bullough Lansing = D130 なのである。

D130は、James Bullough Lansing がJBLを興したときの最初のユニットではない。

最初に彼がつくったのは、

アルテックの515のセンターキャップをアルミドームにした、といえるD101フルレンジユニットである。

このユニットに対してのアルテックからのクレームにより、James Bullough Lansing はD101と、細部に至るまで正反対ともいえるD130をつくりあげる。

そしてここからJBLの歴史がはじまっていく。

D130はJBLの原点ではあっても、いまこのユニットを鳴らすとなると、意外に使いにくい面もある。

まず15インチ口径という大きさがある。

D130は高能率ユニットとしてつくられている。JBLはその高感度ぶりを、0.00008Wで動作する、とうたっていた。

カタログに発表されている値は、103dB/W/mとなっている。

これだけ高能率だと、マルチウェイにしようとすれば、中高域には必然的にホーン型ユニットを持ってくるしかない。

もっともLCネットワークでなく、マルチアンプドライヴであれば、低能率のトゥイーターも使えるが……。

当然、このようなユニットは口径は大きくても低域を広くカヴァーすることはできない。

さらに振動板中央のアルミドームの存在も、いまとなっては、ときとしてやっかいな存在となることもある。

これ以上、細かいことをあれこれ書きはしないが、D130をベースにしてマルチウェイにしていくというのは、 思っている以上に大変なこととなるはずだ。

D130の音を活かしながら、ということになれば、D130のウーファー販である130Aを使った方がうまくいくだろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=5424

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その2)

タイムマシーンが世の中に存在するのであれば、オーディオに関することで幾つか、その時代に遡って確かめたいことがいくつもある。

そのひとつが、JBLのD101とD130の音を聴いてみることである。

D101はすでに書いてように、アルテックの同口径のウーファーをフルレンジにつくり直したように見える。

古ぼけた写真でみるかぎり、センターのアルミドーム以外にはっきりとした違いは見つけられない。

だから、アルテックからのクレームがきたのではないだろうか。

このへんのことはいまとなっては正確なことは誰も知りようがないことだろうが、
ただランシングに対する、いわば嫌がらせだけでクレームをつけてきたようには思えない。

ここまで自社のウーファーとそっくりな──それがフルレンジ型とはいえ──ユニットをつくられ売られたら、まして自社で、そのユニットの開発に携わった者がやっているとなると、なおさらの、アルテック側の感情、それに行動として当然のことといえよう。

しかもランシングは、ICONIC(アイコニック)というアルテックの商標も使っている。

だからランシングは、D130では、D101と実に正反対をやってユニットをつくりあげた。

まずコーンの頂角が異る。アルテック515の頂角は深い。D101も写真で見ると同じように深い。

それにストレート・コーンである。

D130の頂角は、この時代のユニットのしては驚くほど浅い。

コーンの性質上、まったく同じ紙を使用していたら、頂角を深くした方が剛性的には有利だ。

D130ほど頂角が浅くなってしまうと、コーン紙そのものを新たにつくらなければならない。

それにD130のコーン紙はわずかにカーヴしている。

このことと関係しているのか、ボイスコイル径も3インチから4インチにアップしている。

フレームも変更されている。

アルテック515とD101では、フレームの脚と呼ぶ、コーン紙に沿って延びる部分が4本に対し、

D130では8本に増え、この部分に補強のためにいれている凸型のリブも、

アルテック515、JBLのD101ではコーンの反対側、つまりユニットの裏側から目で確かめられるのに対し、

D130ではコーン側、つまり裏側を覗き込まないと視覚的には確認できない。

これは写真では確認できないことだし、なぜかD101をとりあげている雑誌でも触れられていないので、 断言はできないけれど、おそらくD101は正相ユニットではないだろうか。

JBLのユニットが逆相なのはよく知られていることだが、それはD101からではなくD130から始まったことではないのだろうか。
http://audiosharing.com/blog/?p=5431

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その3)

D101とD130の違いは、写真をみるだけでもまだいくつかある。

もし実物を比較できたら、もっといくつもの違いに気がつくことだろう。

何も知らず、D101とD130を見せられたら、同じ会社がつくったスピーカーユニットとは思えないかもしれない。

D101が正相ユニットだとしたら、D130とはずいぶん異る音を表現していた、と推察できる。

アルテックとJBLは、アメリカ西海岸を代表する音といわれてきた。
けれど、この表現は正しいのだろうか、と思う。

たしかに東海岸のスピーカーメーカーの共通する音の傾向と、アルテックとJBLとでは、このふたつのブランドのあいだの違いは存在するものの、西海岸の音とひとくくりにしたくなるところはある。

けれど……、といいたい。

アルテックは、もともとウェスターン・エレクトリックの流れをくむ会社であることは知られている。アルテックの源流となったウェスターンエレクトリックは、ニューヨークに本社を置いていた。アルテックの本社も最初のうちはニューヨークだった。あえて述べることでもないけれど、ニューヨークは東海岸に位置する。

アルテックが西海岸のハリウッドに移転したのは、1943年のことだ。
1950年にカリフォルニア州ビヴァリーヒルズにまた移転、
アナハイムへの工場建設が1956年、移転が1957年となっている。

1974年にはオクラホマにエンクロージュア工場を建設している。

アルテックの歴史の大半は西海岸にあったとはいうものの、もともとは東海岸のメーカーである。
つまりわれわれがアメリカ西海岸の音と呼んでいる音は、アメリカ東海岸のトーキーから派生した音であり、アメリカ東海岸の音は、最初から家庭用として生れてきた音なのだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=5433

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その4)

一方のJBL(そしてランシング)はどうだろうか。

ランシングは1902年1月14日にイリノイ州に生れている。

1925年、彼はユタ州ソルトレーク・シティに移っている。西へ向ったわけだ。
ここでコーン型スピーカーの実験・自作をおこない、この年の秋、ケネス・デッカーと出逢っている。

1927年、さらに西、ロサンジェルスにデッカーとともに移り、サンタバーバラに仕事場を借り、3月9日、Lansing Manufacturing Company はカリフォルニア州法人として登録される。

この直前に彼は、ジェームズ・マーティニから、ジェームズ・バロー・ランシングへと法的にも改名している。

このあとのことについて詳しくしりたい方は、2006年秋にステレオサウンドから発行された「JBL 60th Anniversary」を参照していただきたい。

この本の価値は、ドナルド・マクリッチーとスティーヴ・シェル、ふたりによる「JBLの歴史と遺産」、それに年表にこそある、といってもいい。

それに較べると、前半のアーノルド・ウォルフ氏へのインタヴュー記事は、読みごたえということで(とくに期待していただけに)がっかりした。
同じ本の中でカラーページを使った前半と、そうではない後半でこれほど密度の違っているのもめずらしい、といえよう。

1939年,飛行機事故で共同経営者のデッカーを失ったこともあって、1941年、ランシング・マニファクチェアリングは、アルテック・サーヴィスに買収され、Altec Lansing(アルテック・ランシング)社が誕生することとなる。

ランシングは技術担当副社長に就任。

そして契約の5年間をおえたランシングは、1946年にアルテック・ランシング社からはなれ、ふたたびロサンジェルスにもどり、サウススプリングに会社を設立する。
これが、JBLの始まり、となるわけだ。

(ひとつ前に書いているように、1943年にはアルテックもハリウッドに移転している。)

とにかく、ランシングは、つねに西に向っていることがわかる。
http://audiosharing.com/blog/?p=5447

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その5)

D101は資料によると”General Purpose”と謳われている。
PAとして使うことも考慮されているフルレンジユニットであった。

よくランシングがアルテックを離れたのは劇場用の武骨なスピーカーではなく、家庭用の優秀な、そして家庭用としてふさわしい仕上げのスピーカーシステムをつくりたかったため、と以前は言われていた。

その後、わかってきたのは最初からアルテックとの契約は5年間だったこと。
だから契約期間が終了しての独立であったわけだ。

アルテックのとの契約の詳細までは知らないから、ランシングがアルテックに残りたければ残れたのか、それとも残れなかったのかははっきりとしない。
ただアルテックから離れて最初につくったユニットがD101であり、ランシングがアルテック在籍時に手がけた515のフルレンジ的性格をもち、 写真でみるかぎり515とそっくりであったこと、そしてGeneral Purposeだったことから判断すると、 必ずしも家庭用の美しいスピーカーをつくりたかった、ということには疑問がある。

D101ではなく最初のスピーカーユニットがD130であったなら、その逸話にも素直に頷ける。けれどD101がD130の前に存在している。

ランシングは自分が納得できるスピーカーを、自分の手で、自分の名をブランドにした会社でつくりたかったのではないのか。

だからこそ、D101とD130を聴いてみたい、と思うし、もしD101に対してのアルテック側からのクレームがなく、そのままD101をつくり続け、このユニットをベースにしてユニット開発を進めていっていたら、おそらくD130は誕生しなかった、ともいえよう。
http://audiosharing.com/blog/?p=5500


115. 2013年9月03日 02:51:33 : W18zBTaIM6

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その6)

JBLのD130というフルレンジユニットとは、いったいどういうスピーカーユニットなのか。

JBLにD130という15インチ口径のフルレンジユニットがあるということは早い時期から知っていた。

それだけ有名なユニットであったし、JBLの代名詞的なユニットでもあったわけだが、じつのところ、さしたる興味はなかった。

当時は、まだオーディオに関心をもち始めたばかり若造ということもあって、D130はジャズ専用のユニットだから、私には関係ないや、と思っていた。

1979年にステレオサウンド別冊としてHIGH-TECHNIC SERIES 4が出た。
フルレンジユニットだけ一冊だった。

ここに当然のことながらD130は登場する。

試聴は岡俊雄、菅野沖彦、瀬川冬樹の三氏によって、1辺2.1mの米松合板による平面バッフルにとりつけられて行われている。

フルレンジの比較試聴としては、日本で行われたものとしてここまで規模の大きいものはないと思う。おそらく世界でも例がないのではなかろうか。

この試聴で使われた平面バッフルとフルレンジの音は、当時西新宿にあったサンスイのショールームでも披露されているので実際に聴かれた方もおいでだろう。
このときほと東京に住んでいる人をうらやましく思ったことはない。


HIGH-TECHNIC SERIESでのD130の評価はどうだったのか。

岡先生、菅野先生とも、エネルギー感のものすごさについて語られている。
瀬川先生は、そのエネルギー感の凄さを、もっと具体的に語られている。

引用してみよう。
     *

ジャズになって、とにかくパワーの出るスピーカーという定評があったものですから、どんどん音量を上げていったのです。すると、目の前のコーヒーカップのスプーンがカチャカチャ音を立て始め、それでもまだ上げていったらあるフレーズで一瞬われわれの鼓膜が何か異様な音を立てたんです。それで怖くなって音量を絞ったんですけど、こんな体験はこのスピーカー以外にはあまりしたことがありませんね。菅野さんもいわれたように、ネルギー感が出るという点では希有なスピーカーだろうと思います。

     *

このときのD130と同じ音圧を出せるスピーカーは他にもある。
でもこのときのD130に匹敵するエネルギー感を出せるスピーカーはあるのだろうか。
http://audiosharing.com/blog/?p=5502

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その7)

凄まじいユニット、というのが、私のD130に対する第一印象だった。

HIGH-TECHNIC SERIES 4には37機種のフルレンジが登場している。

10cm口径から38cm口径まで、ダブルコーンもあれば同軸型も含まれている。

これらの中には、出力音圧レベル的にはD130に匹敵するユニットがある。

アルテックの604-8Gである。

カタログ発表値はD130が103dB/W/m、604-8Gが102dB/W/m。

HIGH-TECHNIC SERIES 4には実測データがグラフで載っていて、これを比較すると、D130と604-8Gのどちらが能率が高いとはいえない。

さらに残響室内における能率(これも実測値)があって、D130が104dB/W/m、604-8Gが105dB/W/mと、こちらは604のほうがほんのわずか高くなっている。

だから、どちらが能率が高いとは決められない。

どちらも高い変換効率をもっている、ということが言えるだけだ。

だが、アルテック604-8Gの試聴のところには、D130を印象づけた「エネルギー感」という表現は、三氏の言葉の中には出てこない。

もちろん記事は編集部によってまとめられたものだから、 実際に発言されていても活字にはなっていない可能性はある。

だが三氏の発言を読むかぎり、おそらく「エネルギー感」が出ていたとしても、D130のそれとは違うニュアンスで語られたように思える。

ここでも瀬川先生の発言を引用しよう。

     *

ジャズの場合には、この朗々とした鳴り方が気持よくパワーを上げてもやかましくならず、どこまでも音量が自然な感じで伸びてきて、楽器の音像のイメージを少しも変えない。そういう点ではやはり物すごいスピーカーだということを再認識しました。
     *

おそらく604-Gのときにも、D130と同じくらいの音量は出されていた、と思う。
なのにここではコーヒーカップのスプーンは音を立てていない。
http://audiosharing.com/blog/?p=5504

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その8)

D101では、コーヒーカップのスプーンは、音を立てただろうか。

おそらく立てない、と思う。

アルテックの604シリーズの原形はランシングの設計だし、604のウーファーは、やはりランシング設計の515相当ともいわれている。

その604ではスプーンが音を立てなかったということは、同じく515をベースにフルレンジ化したD101も、スプーンは音を立てない、とみている。

以前、山中先生が、ウェスターン・エレクトリックの594を中心としたシステムのウーファーに使われていたアルテックの515を探したことがあった。

山中先生からHiVi編集長のOさんのところへこ話が来て、そらに私のところにOさんから指示があったわけだ。

いまでこそ初期の515といってもわりとすぐに話が通じるようになっているが、当時はこの時代のスピーカーユニットを取り扱っている販売店に問い合わせても、まず515と515Bの違いについて説明しなければならなかった。

それこそステレオサウンドに広告をだしている販売店に片っ端から電話をかけた。
そしてようやく515と515Bの違いについて説明しなくても、515がどういうユニットなのかわかっている販売店にたどりつけた。
すぐ入荷できる、ということでさっそく編集部あてに送ってもらった。

届いた515は、私にとってはじめてみる515でもあったわけで、箱から取り出したその515は、数十年前に製造されたものと思えないほど状態のいいモノだった。
それでHiViのOさんとふたりで、とにかくどんな音が出るんだろうということで、トランジスターアンプのイヤフォン端子に515をつないだ。

このとき515から鳴ってきた音は、実に澄んでいた。

大型ウーファーからでる音ではなく、大型フルレンジから素直に音が細やかに出てくる感じで、正直、515って、こんなにいいユニット(ウーファーではなくて)と思ったほどだった。

もしD130で同じことをしたら、音が出た瞬間に、たとえ小音量ではあってもそのエネルギー感に驚くのかもしれない。
http://audiosharing.com/blog/?p=5510


40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その9)


D130は、凄まじいユニットだと、ステレオサウンド別冊HIGH-TECHNIC SERIES 4を読んだときに、そう思った。

そしてHIGH-TECHNIC SERIES 4のあとに、私は「オーディオ彷徨」を読んだ。

「オーディオ彷徨」1977年暮に第一版が出ているが、私が手にして読んだのは翌年春以降に出た第二版だった。

「オーディオ彷徨」を読み進んでいくうちに、D130の印象はますます強くはっきりとしたものになってきた。

岩崎先生の文章を読みながら、こういうユニットだからこそ、コーヒーカップのスプーンが音が立てるのか、とすっかり納得していた。

D130よりも出来のいい、優秀なスピーカーユニットはいくつもある。

けれど「凄まじい」と呼べるスピーカーユニットはD130以外にあるだろうか。

おそらくユニット単体としてだけみたとき、D130とD101では、後者のほうが優秀だろうと思う。
けれど、音を聴いていないから、515や604-8Gを聴いた印象からの想像でしかないが、D101には、D130の凄まじさは微塵もなかったのではないだろうか。
どうしてもそんな気がしてしまう。

D130の生み出すにあたって、ランシングはありとあらゆることをアルテック時代にやってきたことと正反対のことをやったうえで、それは、しかし理論的に正しいことというよりも、ランシングの意地の結晶といえるはずだ。

素直な音の印象の515(それにD101)と正反対のことをやっている。
515は、アルテック時代にランシングがいい音を求めて、優秀なユニットをつくりるためにやってきたことの正反対のことをあえてやるということ──、

このことがもつ意味、そして結果を考えれば、D130は贔屓目に見ても、優秀なスピーカーユニットとは呼びにくい、どころか呼べない。

だからD130は人を選ぶし、その凄まじさゆえ強烈に人を惹きつける。

1 Comment 坂野博行 8月 13th, 2011REPLY))

私は高校生の頃604-8Gの魅力を知り、これこそが自分にとってのベストSPではないか!と思いながらも、大学時代、偶然目の前に来た中古のD130に手を出してしまいました。

D130は、乗りこなせたら素晴らしだろうな、と感じさせることにかけては1番のユニットでしょう。しかしこのことは、もうこれで、と思えるほど御せた状態に並大抵では、ほぼ到達できないことの裏返しとも言えそうです。

当時はともかく、現在では欠陥品と呼ぶ人がいてもおかしくありません。
自分でも使い続けていることが不思議なくらいですが、『次に聴く時はもしかしたら・・』と期待させる強さを持っていることは確かです。そう、モノが持つ意志の強さ、みたいなものです。
http://audiosharing.com/blog/?p=5513

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その10)

私は、ステレオサウンド別冊HIGH-TECHNIC SERIES 4を読んだあと、そう経たないうちに「オーディオ彷徨」を読んだことで、D130を誤解することなく受けとることができた。
もちろん、このときD130の音は聴いたことがなかったし、実物を見たこともなかった。

HIGH-TECHNIC SERIES 4の記事をだけを読んで(素直に読めばD130の凄さは伝わってくるけれども)、一緒に掲載されている実測データを見て、D130の設計の古さを指摘して、コーヒーカップのスプーンが音を立てたのは、歪の多さからだろう、と安易な判断を下す人がいておかしくない。

昨日書いたこの項の(その9)に坂野さんがコメントをくださった。
そこに「現在では欠陥品と呼ぶ人がいておかしくありません」とある。

たしかにそうだと思う。現在に限らず、HIGH-TECHNIC SERIES 4が出たころでも、そう思う人がいてもおかしくない。

D130は優秀なスピーカーユニットではない、欠点も多々あるけれども、欠陥スピーカーでは、断じてない。

むしろ私はいま現行製品のスピーカーシステムの中にこそ、欠陥スピーカーが隠れている、と感じている。このことについて別項でふれているので、ここではこれ以上くわしくは書かないが、第2次、第3次高調波歪率の多さにしても、その測定条件をわかっていれば、必ずしも多いわけではないことは理解できるはずだ。

HIGH-TECHNIC SERIES 4での歪率はどのスピーカーユニットに対しても入力1Wを加えて測定している。

つまり測定対象スピーカーの音圧をすべて揃えて測定しているわけではない。

同じJBLのLE8Tも掲載されている。

LE8Tの歪率はパッと見ると、圧倒的にD130よりも優秀で低い。

けれどD130の出力音圧レベルは103dB/W/m、LE8Tは89dB/W/mしかない。14dBもの差がある。
いうまでもなくLE8TでD130の1W入力時と同じ音圧まであげれば、それだけ歪率は増える。
それがどの程度増えるかは設計にもよるため一概にいえないけれど、単純にふたつのグラフを見較べて、こっちのほうが歪率が低い、あっちは多すぎる、といえるものではないということだ。

D130と同じ音圧の高さを誇る604-8Gの歪率も、だからグラフ上では多くなっている。
http://audiosharing.com/blog/?p=5537


116. 2013年9月03日 03:01:36 : W18zBTaIM6

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その11)


空気をビリビリと振るわせる。ときには空気そのものをビリつかせる。

「オーディオ彷徨」とHIGH-TECHNIC SERIES 4を読んだ後、私の裡にできあがったD130像が、そうだ。

なぜD130には、そんなことが可能だったのか。

空気をビリつかせ、コーヒーカップのスプーンが音を立てるのか。

正確なところはよくわからない。

ただ感覚的にいえば、D130から出てくる、というよりも打ち出される、といったほうがより的確な、そういう音の出方、つまり一瞬一瞬に放出されるエネルギーの鋭さが、そうさせるのかもしれない。

D130の周波数特性は広くない。むしろ狭いユニットといえる。

D130よりも広帯域のフルレンジユニットは、他にある。

エネルギー量を周波数軸、時間軸それぞれに見た場合、D130同等、もしくはそれ以上もユニットもある。

だが、ただ一音、ただ一瞬の音、それに附随するエネルギーに対して、D130がもっとも忠実なユニットなのかもしれない。だからこそ、なのだと思っている。

そしてD130がそういうユニットだったからこそ、岩崎先生は惚れ込まれた。

スイングジャーナル1970年2月号のサンスイの広告の中で、こう書かれている。

     *

アドリブを重視するジャズにおいては、一瞬一瞬の情報量という点で、ジャズほど情報量の多いものはない。一瞬の波形そのものが音楽性を意味し、その一瞬をくまなく再現することこそが、ジャズの再生の決め手となってくる。

     *

JBL・D130の本質を誰よりも深く捉え惚れ込んでいた岩崎先生だからこその表現だと思う。
こんな表現は、ジャズを他のスピーカーで聴いていたのでは出てこないのではなかろうか。
D130でジャズで聴かれていたからこその表現であり、この表現そのものが、D130そのものといえる。
http://audiosharing.com/blog/?p=5542

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その12)

JBLのD130の息の長いスピーカーユニットだったから、初期のD130と後期のD130とでは、いくつかのこまかな変更が加えられ、音の変っていることは岩崎先生自身も語られている。

とはいえ、基本的な性格はおそらくずっと同じのはず。
ステレオサウンド別冊HIGH-TECHNIC SERIES 4(1979年)で試聴対象となったD130は、いわば後期モデルと呼んでもいいだけの時間が、D130の登場から経っているものの、試聴記を読めば、D130はD130のままであることは伝わってくる。

同程度のコンディションの、製造時期が大きく異るD130を直接比較試聴したら、おそらくこれが同じD130なのかという違いは聴きとれるのかもしれない。

でも、D130を他のメーカーのスピーカーユニット、もしくはスピーカーシステムと比較試聴してしまえば、D130の個性は強烈なものであり、いかなるほかのスピーカーユニット、スピーカーシステムとは違うこと、そして同じJBLの他のコーン型ユニットと比較しても、D130はD130であることはいうまでもない。

そのD130は何度か書いているようにランシングがJBLを興したときの最初のスピーカーユニットではない。
D101という、アルテックのウーファー、515のフルレンジ版といえるのが最初であり、これに対するアルテックにクレームがあったからこそ、D130は生れている。

ということは、もしD101にアルテックのクレームがなかったら、D130は登場してこなかったはず。

となれば、その後のJBLの歴史は、いまとはかなり異っていた可能性が大きい。
かりにそうなっていたら、つまりD130がこの世に存在してなかったら、岩崎先生のオーディオ人生はどうなっていたのか、いったいD130のかわり、どのスピーカーユニット、スピーカーシステムを選択されていたのか、そしてスイングジャーナル1970年2月号のサンスイの広告で書かれた次の文章──、

この項の(その11)で引用した文章をもう一度引用しておく。

     *

アドリブを重視するジャズにおいては、一瞬一瞬の情報量という点で、ジャズほど情報量の多いものはない。一瞬の波形そのものが音楽性を意味し、その一瞬をくまなく再現することこそが、ジャズの再生の決め手となってくる。

     *

この文章(表現)は生れてきただろうか──、そんなことを考えてしまう。

おそらくD101では、D130のようにコーヒーカップのスプーンのように音は立てない、はずだからだ。

そう考えたとき、ランシングのD101へのアルテックのクレームがD130を生み、そのD130との出逢いが……、ここから先は書かなくてもいいはず。
http://audiosharing.com/blog/?p=6917


40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その13)

D130は厳密にはJBLの出発点とは呼びにくい。

実質的にはD130が出発点ともいえるわけだが、事実としてはD101が先にあるのだから、D130はJBLの特異点なのかもしれない。

そのD130の実測データは、ステレオサウンド別冊HIGH-TECHNIC SERIES 4に出ている。

無響室での周波数特性(0度、30度、60度の指向特性を併せて)と、残響室でのピンクノイズとアナライザーによるトータル・エネルギー・レスポンスがある。

このどちらの特性もお世辞にもワイドレンジとはいえない。
D130はアルミ製のセンターキャップの鳴りを利用しているため、無響室での周波数特性では0度では1kHz以上ではそれ以下の帯域よりも数dB高い音圧となっている。
といってもそれほど高い周波数まで伸びているわけではなく、3kHzでディップがあり、その直後にピークがあり、5kHz以上では急激にレスポンスが低下していく。

これは共振を利用して高域のレスポンスを伸ばしていることを表している。
周波数特性的には0度の特性よりも30度の特性のほうが、まだフラットと呼べるし、グラフの形も素直だ。

低域の特性も、38cm口径だがそれほど低いところまで伸びているわけではない。
100dBという高い音圧を実現しているのは200Hzあたりまでで、そこから下はゆるやかに減衰していく。

100Hzでは200Hzにくらべて約-4dB落ち、50Hzでの音圧は91dB程度になっている。
トータル・エネルギー・レスポンスでも5kHz以上では急激にレスポンスが低下し、フラットな帯域はごくわずかなことがわかる。

周波数特性的にはD130よりもずっと優秀なフルレンジユニットが、HIGH-TECHNIC SERIES 4には載っている。

HIGH-TECHNIC SERIES 4に登場するフルレンジユニットの中には、アルテックの604-8GやタンノイのHPDシリーズのように、 同軸型2ウェイ(ウーファーとトゥイーターの2ボイスコイル)のものも含まれている。

それらを除くと、ボイスコイルがひとつだけのフルレンジユニットとしてはD130は非常に高価もモノである。

HIGH-TECHNIC SERIES 4に登場するボイスコイルひとつのユニットで最も高価なのは、平面振動板の朋、SKW200の72000円であり、D130はそれに次ぐ45000円。このときLE8Tは30000円だった。
http://audiosharing.com/blog/?p=6920

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その14)


スピーカーユニット、それもコーン型ユニットの測定はスピーカーユニットだけでは行なえない。
なんらかの平面バッフルもしくはエンクロージュアにとりつけての測定となる。

IECでは平面バッフルを推奨していた(1970年代のことで現在については調べていない)。

縦1650mm、横1350mmでそれぞれの中心線の交点から横に150mm、上に225mm移動したところを中心として、スピーカーユニットを取りつけるように指定されている。

日本ではJIS箱と呼ばれている密閉型エンクロージュアが用いられる。

このJIS箱は厚さ20mmのベニア板を用い、縦1240mm、横940mm、奥行540mm、内容積600リットルのかなり大型のものである。

ステレオサウンド別冊HIGH-TRCHNIC SERIES 4で、後者のJIS箱にて測定されている。

IEC標準バッフルにしても、JIS箱にしても、測定上理想とされている無限大バッフルと比較すると、バッフル効果の、低域の十分に低いところまで作用しない点、
エンクロージュアやバッフルが有限であるために、ディフラクション(回折)による影響で、周波数(振幅)特性にわずかとはいえ乱れ(うねり)が生じる。

無限大バッフルに取りつけた状態の理想的な特性、つまりフラットな特性と比べると、JIS箱では200Hzあたりにゆるやかな山ができ、500Hzあたりにこんどはゆるやかで小さな谷がてきる。

この山と谷は、範囲が小さくなり振幅も小さくなり、周期も短くなっていく。

IEC標準バッフルでは100Hzあたりにゆるやかな山ができ、400Hzあたりにごくちいさな谷と、JIS箱にくらべると周期がやや長いのは、バッフルの面積が大きいためであろう。

どんなに大きくても有限のバッフルなりエンクロージュアにとりつけるかぎりは、 特性にもバッフル、エンクロージュアの影響が多少とはいえ出てくることになる。

ゆえに実測データの読み方として、複数の実測データに共通して出てくる傾向は、
いま述べたことに関係している可能性が高い、ということになる。
http://audiosharing.com/blog/?p=6928

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その15)

HIGH-TECHNIC SERIES 4に登場しているJBLのユニットは、

LE8T(30000円)、D123-3(32000円)、2115A(36000円)、D130(45000円)、2145(65000円)の5機種で、

2145は30cmコーン型ウーファーと5cmコーン型トゥイーターの組合せによる同軸型ユニットで、いわゆる純粋なシングルボイスコイルのフルレンジユニットはLE8T、D123-3、2115A、D130であり、これらすべてセンターキャップにアルミドームを採用している(価格はいずれも1979年当時のもの)。

LE8Tは20cm口径の白いコーン紙、

D123-3は30cm口径でコルゲーション入りのコーン紙、

2115Aは20cm口径で黒いコーン紙、D130は38cm口径。

2115AはLE8Tのプロフェッショナル・ヴァージョンと呼べるもので、コーン紙の色こそ異るものの、磁気回路、フレームの形状、それにカタログ上のスペックのいくつかなど、 共通点がいくつもある中で、能率はLE8Tが89dB/W/mなのに対し2115Aは92dB/W/mと、3dB高くなっている。

この3dBの違いの理由はコーン紙の色、つまりLE8Tのコーン氏に塗布されているダンピング材によるものといって間違いない。

LE8Tはこのことかが表しているように、全体に適度にダンピングを効かしている。

このことはHIGH-TECHNIC SERIES 4に掲載されている周波数・指向特性、第2次・第3次高調波歪率からも伺える。

周波数・指向特性もLE8Tのほうがあきらかにうねりが少ないし、 高調波歪率もLE8Tはかなり優秀なユニットといえる。

高調波歪率のグラフをみていると、基本的な設計が同じスピーカーユニットとは思えないほど、LE8Tと2115Aは、その分布が大きく異っている。

2115AにもD130と同じように5kHzあたりにアルミドームの共振によるピークががある。

D123-3にもやはり、そのピークは見られる。

さらにこのピークとともに、第2次高調波歪が急激に増しているところも、D130と共通している。

ところがLE8Tこの高調波歪も見事に抑えられている。

LE8Tのこういう特徴は、試聴記にもはっきりと出ている。
http://audiosharing.com/blog/?p=6939



117. 2013年9月03日 03:08:40 : W18zBTaIM6

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その16)

ステレオサウンド別冊HIGH-TECHNIC SERIES 4で、菅野先生は2115Aについて、こう語られている。

     *

オーケストラのトゥッティの分解能とか弦のしなやかさという点では、LE8Tに一歩譲らざるを得ないという感じです。ところがジャズを聴きますと、LE8Tのところでいった不満は解消されて、むしろコクのある脂の乗った、たくましいテナーサックスの響きが出てきます。ベースも少し重いけれど積極的によくうなる。そういう点で、この2115はLE8Tの美しさというものを少し殺しても、音のバイタリティに富んだ音を指向しているような感じです。

     *

瀬川先生は、こんなふうに、2115AとLE8Tの違いについて語られている。

     *

2115の方がいろいろな意味でダンピングがかかっていないので、それだけ能率も高くなり、いま菅野さんがいわれたような音の違いが出てきているんだと思うんです確かに。2115は緻密さは後退していますが、そのかわり無理に抑え込まない明るさ、あるいはきわどさすれすれのような音がしますね。どちらが好きかといわれれば、ぼくはやはりLE8Tの方が好ましいと思います。

(中略)そもそもJBLのLEシリーズというのは、能率はある程度抑えても特性をフラットにコントロールしようという発想から出てきたわけですから、よくいえば理知的ですがやや冷たい音なんです。ですからあまりエキサイトしないんですね。
     *

LE8Tは優秀なフルレンジユニットだということは実測データからも読みとれるし、試聴記からも伝わってくる。

D130はマキシマム・エフィシェンシー・シリーズで、LE8Tはリニア・エフィシェンシー・シリーズを、それぞれ代表する存在である。

だからD130はとにかく変換効率の高さ、高感度ぶりを誇る。そのためその他の特性はやや犠牲にされている──、

おそらくこんな印象でD130はずっとみてこられたにちがいない。

たしかにそれを裏付けるかのようなHIGH-TECHNIC SERIES 4での実測データではあるが、私が注目してほしいと思い、これから書こうとしているのは、周波数・指向特性、高調波歪率ではなくトータル・エネルギー・レスポンスである。
http://audiosharing.com/blog/?p=6941

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その17)


ステレオサウンドは44号で、サインウェーヴではなくピンクノイズを使い、無響室ではなく残響室での周波数特性を測定している。

44号での測定に関する長島先生の「測定の方法とその見方・読み方」によると、
36号、37号でもピンクノイズとスペクトラムアナライザーによる測定を行なっている、とある。

ただし36号、37号では無響室での測定である。
それを44号から残響室に変えている。
その理由について、長島先生が触れられている

     *

(残響室内での能率、リアル・エフィシェンシーについて)今回はなぜ残響室で測ったのか、そのことを少し説明しておきましょう。スピーカーシステムの音はユニットからだけ出ていると思われがちですが、実はそれだけではないのです。ユニットが振動すれば当然エンクロージュアも振動して、エンクロージュア全体から音が出ているわけです。そして実際にリスナーが聴いているスピーカーシステムの音は、スピーカーからダイレクトに放射された音、エンクロージュアから放射された音、場合によっては部屋の壁などが振動して、その壁から反射された音を聴いているわけです。

ところが一般的に能率というと、スピーカー正面、つまりフロントバッフルから放射される音しか測っていないわけです。これは無響室の性質からいっても当然のことなのですが、能率というからには、本来はスピーカーがだしているトータルエナジー──全体のエネルギーを測定した方が実情に近いだろうという考え方から、今回は残響室内で能率を測定して、リアル・エフィシェンシーとして表示しました。

(残響室内での周波数特性、トータル・エネルギー・レスポンスについて)今回のように残響室内で周波数特性を測定したのは本誌では初めての試みです。従来の無響室内でのサインウェーブを音源にした周波数特性よりも、実際にスピーカーをリスニングルーム内で聴いたのに近い特性が得られるため、スピーカー本来の性格を知る上で非常に参考になると思います。

(中略)この項目も先ほどの能率と同様に残響室を使っているため、スピーカーシステムの持っているトータルエナジーがどのようなレスポンスになっているかが読み取れます。

     *

ステレオサウンドでの測定に使われた残響室は日本ビクター音響研究所のもので、
当時国内最大規模の残響室で、内容積280㎥、表面積198u、残響時間・約10秒というもので、壁同士はだけでなく床と天井も平行面とならない形状をもっている。
ただ、これだけの広さをもっていても、波長の長い200hz以下の周波数では部屋の影響が出はじめ、 測定精度が低下してしまうため、掲載されているデータ(スペクトラムアナライザーの画面を撮った写真)は、200Hz以下にはアミがかけられている。
http://audiosharing.com/blog/?p=6943


40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その18)


ステレオサウンド 44号は、41号から読みはじめた私にはやっと1年が経った号。
いまと違い、3ヵ月かけてじっくりステレオサウンドをすみずみ(それこそ広告を含めて)読んでいた。

実測データも、もっと大きな写真にしてくれれば細部までよく見えるのに……、
と思いながらも、じーっと眺めていた。

同じスピーカーシステムの周波数特性なのに、サインウェーヴで無響室での特性と、ピンクノイズで残響室でスペクトラムアナライザーで測定した特性では、
こんな違うのか、と思うものがいくつかあった。

どちらも特性も似ているスピーカーシステムもあるが、それでも細部を比較すると違う傾向が見えてくる。

とはいうものも、このころはまだオーディオの知識もデータの読み方も未熟で、データの違いは見ることで気がつくものの、それが意味するところを、どれほど読み取れていたのか……。

それでも、このトータル・エネルギー・レスポンスは面白い測定だ、とは感じていた。

このトータル・エネルギー・レスポンスについては、 瀬川先生もステレオサウンド別冊HIGH-TECHNIC SERIES-3(トゥイーター特集号)で触れられている。

     *

(トゥイーターの指向周波数特性についてふれながら)残響室を使ってトゥイーターのトータルの周波数対音響出力(パワーエナージィ・レスポンス)が測定できれば、トゥイーターの性格をいっそう細かく読みとることもできる。だが今回はいろいろな事情で、パワーエナージィは測定することができなかったのは少々残念だった。

ただし、指向周波数特性の30度のカーブは、パワーエナージィ・レスポンスに近似することが多いといわれる。

     *

サインウェーヴ・無響室での周波数特性よりも、私がトータル・エネルギー・レスポンスのほうをさらに重視するきっかけとなった実測データが、ステレオサウンド 52号、53号で行われたアンプの測定データのなかにある。
http://audiosharing.com/blog/?p=6948


40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その19)


ステレオサウンド 52号、53号でのアンプの測定で注目すべきは、負荷条件を変えて行っている点である。

測定項目は混変調歪率、高調波歪率(20kHzの定格出力時)、それに周波数特性と項目としては少ないが、パワーアンプの負荷として、通常の測定で用いられるダミー抵抗の他に、ダミースピーカーとJBLの4343を用いている。

歪が、純抵抗を負荷としたときとダミースピーカーを負荷にしたときで、どう変化するのかしないのか。

大半のパワーアンプはダミースピーカー接続時よりも純抵抗接続時のほうが歪率は低い。
けれど中にはダミースピーカー接続時も変らないものもあるし、ダミースピーカー接続時のほうが低いアンプもある。

歪率のカーヴも純抵抗とダミースピーカーとで比較してみると興味深い。
このことについて書き始めると、本題から大きく外れてしまうのがわかっているからこのへんにしておくが、52号、53号に掲載されている測定データが、この項と関連することで興味深いのは、JBLの4343を負荷としたときの周波数特性である。

4343のインピーダンス特性はステレオサウンドのバックナンバーに何度か掲載されている。
f0で30Ω近くまで上昇した後200Hzあたりでゆるやかに盛り上り(とはいっても10Ωどまり)、その羽化ではややインピーダンスは低下して1kHzで最低値となり、こんどは一点上昇していく。

2kHzあたりで20Ωになり3kHzあたりまでこの値を保ち、また低くなっていくが、8kHzから上はほほ横ばい。
ようするにかなりうねったインピーダンス・カーヴである。

ステレオサウンド 52号、53号は1979年発売だから、このころのアンプの大半はトランジスター式でNFB量も多いほうといえる。
そのおかげでパワーアンプの出力インピーダンスはかなり低い値となっているものばかりといえよう。
つまりダンピングファクターは、NFB量の多い帯域ではかなり高い値となる。

ダンピングファクターをどう捉えるかについても、ここでは詳しくは述べない。
ここで書きたいのは、52号、53号に登場しているパワーアンプの中にダンピングファクターの低いものがあり、これらのアンプの周波数特性は、抵抗負荷時と4343負荷時では周波数特性が大きく変化する、ということである。
http://audiosharing.com/blog/?p=6958

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その20)

ステレオサウンド 52号では53機種、53号では28機種のアンプがテストされている。
この81機種のうち3機種だけが、負荷を抵抗からJBLの4343にしたさいに周波数特性が、4343のインピータンス・カーヴをそのままなぞるようなカーヴになる。

具体的な機種名を挙げると、マッキントッシュのMCMC2205、オーディオリサーチのD79、マイケルソン&オースチンのTVA1である。

D79とTVA1は管球式パワーアンプ、MC2205はソリッドステート式だが、この3機種には出力トランス(オートフォーマーを含む)を搭載しているという共通点がある。
これら以外の出力トランスを搭載していないその他のパワーアンプでは、ごく僅か高域が上昇しているものがいくつか見受けられるし、逆に高域が減衰しているものもあるが、MC2205、D79、TVA1の4343負荷時のカーヴと比較すると変化なし、といいたくなる範囲でしかない。

MC2205もD79、TVA1も、出力インピーダンスが高いことは、この実測データからすぐにわかる。

ちなみにMC2205のダンピングファクターは8Ω負荷時で16、となっている。

他のアンプでは100とか200という数値が、ダンピングファクターの値としてカタログに表記されているから、トランジスター式とはいえ、MC2205の値は低い(出力インピーダンスが高い)。

MC2205の4343接続時の周波数特性のカーヴは、60Hzあたりに谷があり400Hzあたりにも小さな谷がある。

1kHzより上で上昇し+0.7dBあたりまでいき、10kHzあたりまでこの状態がつづき、少し下降して+0.4dB程度になる。

D79はもっともカーヴのうねりが多い機種で、ほぼ4343のインピーダンス・カーヴそのものといえる。

4343のf0あたりに-1.7dB程度の山がしり急激に0dBあたりまで下りうねりながら1kHzで急激に上昇する。

ほぼ+2dBほどあがり、MC2205と同じようにこの状態が続き、10kHzで少し落ち、また上昇する。

1kHzでは0dbを少し切るので、周波数特性の下限と上限の差は2dB強となる。
TVA1はD79と基本的に同じカーヴを描くが、レベル変動幅はD79の約半分程度である。

こんなふうに書いていくと、MC2205、D79、TVA1が聴かせる音は、周波数特性的にどこかおかしなところのある音と受けとられるかもしれないが、これらのアンプの試聴は、岡俊雄、上杉佳郎、菅野沖彦の三氏によるが、そんな指摘は出てこない。
http://audiosharing.com/blog/?p=6962

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その21)

ステレオサウンド 52号、53号で行われた4343負荷時の周波数特性の測定は、いうまでもないことだが、4343を無響室にいれて、4343の音をマイクロフォンで拾って、という測定方法ではない。
4343の入力端子にかかる電圧を測定して、パワーアンプの周波数特性として表示している。

パワーアンプの出力インピーダンスは、考え方としてはパワーアンプの出力に直列にはいるものとなる。
そしてスピーカーが、これに並列に接続されるわけで、パワーアンプからみれば、自身の出力インピーダンスとスピーカーのインピーダンスの合せたものが負荷となり、その形は、抵抗を2本使った減衰器(分割器)そのものとなる。

パワーアンプの出力インピーダンスが1Ωを切って、0.1Ωとかもっと低い値であれば、この値が直列に入っていたとしても、スピーカーのインピーダンスが8Ωと十分に大きければ、スピーカーにかかる電圧はほぼ一定となる。つまり周波数特性はフラットということだ。

ところが出力インピーダンスが、仮に8Ωでスピーカーのインピーダンスと同じだったとする。

こうなるとスピーカーにかかる電圧は半分になってしまう。
スピーカーのインピーダンスは周波数によって変化する。
スピーカーのインピーダンスが8Ωよりも低くなると、スピーカーにかかる電圧はさらに低くなり、8Ωよりも高くなるとかかる電圧は高くなるわけだ。
しかもパワーアンプの出力インピーダンスも周波数によって変化する。

可聴帯域内ではフラットなものもあるし、 低域では低い値のソリッドステート式のパワーアンプでも、中高域では出力インピーダンスが上昇するものも多い。

おおまかな説明だが、こういう理由により出力インピーダンスが高いパワーアンプだと、スピーカーのインピーダンスの変化と相似形の周波数特性となりがちだ。

TVA1では1kHz以上の帯域が約1dBほど、D79では2dBほど高くなっている。
たとえばスクロスオーバー周波数が1kHzのあたりにある2ウェイのスピーカーシステムで、レベルコントロールでトゥイーターを1dBなり2dBあげたら、はっきりと音のバランスは変化することが聴きとれる。

だからステレオサウンド 52号、53号の測定結果をみて、不思議に思った。

そうなることは頭で理解していても、このことがどう音に影響するのか、そのことを不思議に思った。

この測定で使われている信号は、いうまでもなくサインウェーヴである。
http://audiosharing.com/blog/?p=6968

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その22)

マッキントッシュのMC2205はステレオサウンド 52号に、オーディオリサーチD79とマイケルソン&オースチンのTVA1は53号に載っている。

つづく54号は、スピーカーシステムの特集号で、この号に掲載されている実測データは、周波数・志向特性、インピーダンス特性、トータル・エネルギー・レスポンス、 残響室における平均音量(86dB)と最大音量レベル(112dB)に必要な出力、
残響室での能率とリアル・インピーダンスである。

サインウェーヴによる周波数特性とピンクノイズによるトータル・エネルギー・レスポンスの比較をやっていくと、44号、45号よりも、差が大きいものが増えたように感じた。

44号、45号は1977年、54号は1980年、約2年半のあいだにスピーカーシステムの特性、つまり周波数特性は向上している、といえる。
ピークやディップが目立つものが、特に国産スピーカーにおいては減ってきている。
しかし、国産スピーカーに共通する傾向として、中高域の張り出しが指摘されることがある。

けれど周波数特性をみても、中高域の帯域がレベル的に高いということはない。
中高域の張り出しは聴感的なものでもあろうし、単に周波数特性(振幅特性)ではなく歪や位相との兼ね合いもあってものだと、54号のトータル・エネルギー・レスポンスを見るまでは、なんとなくそう考えていた。

けれど54号のトータル・エネルギー・レスポンスは、中高域の張り出しを視覚的に表示している。
サインウェーヴで計測した周波数特性はかなりフラットであっても、ピンクノイズで計測したトータル・エネルギー・レスポンスでは、まったく違うカーヴを描くスピーカーシステムが少なくない。
しかも国産スピーカーシステムのほうが、まなじ周波数特性がいいものだから、その差が気になる。

中高域のある帯域(これはスピーカーシステムによって多少ずれている)のレベルが高い。
しかもそういう傾向をもつスピーカーシステムの多くは、その近くにディップがある。
これではよけいにピーク(張り出し)が耳につくことになるはずだ。

ステレオサウンド 52、53、54と3号続けて読むことで、周波数特性とはいったいなんなのだろうか、考えることになった。
http://audiosharing.com/blog/?p=6980


40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その23)

ステレオサウンド 54号のころには私も高校生になっていた。
高校生なりに考えた当時の結論は、電気には電圧・電流があって、電圧と電流の積が電力になる。
ということはスピーカーの周波数特性は音圧、これは電圧に相当するもので、電流に相当するもの、たとえば音流というものが実はあるのかもしれない。
もし電流ならぬ音流があれば、音圧と音流の積が電力ならぬ音力ということになるのかもしれない。

そう考えると、52号、53号でのMC2205、D79、TVA1の4343負荷時の周波数特性は、
この項の(その21)に書いたように、4343のスピーカー端子にかかる電圧である。

一方、トータル・エネルギー・レスポンスは、エネルギーがつくわけだから、エネルギー=力であり、音力と呼べるものなのかもしれない。

そしてスピーカーシステムの音としてわれわれが感じとっているものは、音圧ではなく、音力なのかもしれない──、こんなことを17歳の私の頭は考えていた。

では音流はどんなものなのか、音力とはどういうものなのか、について、これらの正体を具体的に掴んでいたわけではない。

単なる思いつきといわれれば、たしかにそうであることは認めるものの、 音力と呼べるものはある、といまでも思っている。

音力を表したものがトータル・エネルギー・レスポンス、とは断言できないものの、音力の一部を捉えたものである、と考えているし、この考えにたって、D130のトータル・エネルギー・レスポンスをみてみると、(その6)に書いた、コーヒーカップのスプーンがカチャカチャと音を立てはじめたことも納得がいく。
http://audiosharing.com/blog/?p=6982


40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その24)

ステレオサウンド別冊HIGH-TECHNIC SERIES 4には、37機種のフルレンジユニットが取り上げられている。
国内メーカー17ブランド、海外メーカー8ブランドで、うち10機種が同軸型ユニットとなっている。

HIGH-TECHNIC SERIES 4には、周波数・指向特性、第2次・第3次高調波歪率、インピーダンス特性、トータル・エネルギー・レスポンスと残響室内における能率、リアル・インピーダンスが載っている。

測定に使われた信号は、周波数・指向特性、高調波歪率、インピーダンス特性がサインウェーヴ、トータル・エネルギー・レスポンス、残響室内における能率、リアル・インピーダンスがピンクノイズとなっている。

HIGH-TECHNIC SERIES 4をいま見直しても際立つのが、D130のトータル・エネルギー・レスポンスの良さだ。

D130よりもトータル・エネルギー・レスポンスで優秀な特性を示すのは、タンノイのHPD315Aぐらいである。

あとは同じくタンノイのHPD385Aも優れているが、このふたつは同軸型ユニットであることを考えると、D130のトータル・エネルギー・レスポンスは、帯域は狭いながらも(100Hzあたりから4kHzあたりまで)、ピーク・ディップはなくなめらかなすこし弓なりのカーヴだ。

この狭い帯域に限ってみても、ほかのフルレンジユニットはピーク・ディップが存在し、フラットではないし、なめらかなカーヴともいえない、それぞれ個性的な形を示している。

D130と同じJBLのLE8Tでも、トータル・エネルギー・レスポンスにおいては、800Hzあたりにディップが、その上の1.5kHz付近にピークがあるし、全体的な形としてもなめらかなカーヴとは言い難い。

サインウェーヴでの周波数特性ではD130よりもはっきりと優秀な特性のLE8Tにも関わらず、トータル・エネルギー・レスポンスとなると逆転してしまう。

その理由は測定に使われる信号がサインウェーヴかピンクノイズか、ということに深く関係してくるし、このことはスピーカーユニットを並列に2本使用したときに音圧が何dB上昇するか、ということとも関係してくる。

ただ、これについて書いていくと、この項はいつまでたっても終らないので、項を改めて書くことになるだろう。

とにかく周波数特性はサインウェーヴによる音圧であるから、トータル・エネルギー・レスポンスを音力のある一部・側面を表していると仮定するなら、 周波数特性とトータル・エネルギー・レスポンスの違いを生じさせる要素が、音流ということになる。
http://audiosharing.com/blog/?p=6984

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その25)

JBL・D130のトータル・エネルギー・レスポンスをみていると、ほぼフラットな帯域が、偶然なのかそれとも意図したものかはわからないが、ほぼ40万の法則に添うものとなっている。

100Hzから4kHzまでがほぼフラットなエネルギーを放出できる帯域となっている。

とにかくこの帯域において、もう一度書くがピークもディップもみられない。
このことが、コーヒーカップのスプーンが音を立てていくことに関係している、と確信できる。

D130と同等の高能率のユニット、アルテックの604-8G。

残響室内の能率はD130が104dB/W、604-8Gが105dB/Wと同等。

なのに604-8Gの試聴感想のところに、コーヒーカップのスプーンについての発言はない。

D130も604-8Gも同じレベルの音圧を取り出せるにも関わらず、この違いが生じているのは、トータル・エネルギー・レスポンスのカーヴの違いになんらかの関係があるように考えている。

604-8Gのトータル・エネルギー・レスポンスは1kから2kHzあたりにディップがあり、100Hzから4kHzまでの帯域に限っても、D130のほうがきれいなカーヴを描く。

ならばタンノイのHPD315はどうかというと、100Hzから4kHzのトータル・エネルギー・レスポンスはほぼフラットだが、 残響室内の能率が95.5dB/Wと約10dB低い。
それにHPD315は1kHzにクロスオーバー周波数をもつ同軸型2ウェイ・ユニットである。

コーヒーカップのスプーンに音を立てさせるのは、いわば音のエネルギーであるはず。音力である。

この音力が、D130とHPD3145とではいくぶん開きがあるのと、ここには音流(指向特性や位相と関係しているはず)も重要なパラメーターとして関わっているような気がする。
(試聴音圧レベルも、試聴記を読むと、D130のときはそうとうに高くされたことがわかる。)

20Hzから20kHzという帯域幅においては、マルチウェイに分があることも生じるが、
100Hzから4kHzという狭い帯域内では、マルチウェイよりもシングルコーンのフルレンジユニットのほうが、 音流に関しては、帯域内での息が合っている、とでもいおうか、流れに乱れが少ない、とでもいおうか、 結局のところ、D130のところでスプーンが音を立てたのは音力と音流という要因、それらがきっと関係しているであろう一瞬一瞬の音のエネルギーのピークの再現性ではなかろうか。

このD130の「特性」が、岩崎先生のジャズの聴き方にどう影響・関係していったのか──。

(私にとって、James Bullough Lansing = D130であり、岩崎千明 = D130である。
そしてD130 = 岩崎千明でもあり、D130 = Jazz Audioなのだから。)
http://audiosharing.com/blog/?p=7169


119. 2013年9月03日 03:21:24 : W18zBTaIM6

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その26)

D130の特性は、ステレオサウンド別冊 HIGH-TECHNIC SERIES 4 に載っている。

D130の前にランシングによるJBLブランド発のユニットD101の特性は、どうなっているのか。
(これは、アルテックのウーファー515とそっくりの外観から、なんとなくではあるが想像はつく。)

1925年、世界初のスピーカーとして、スピーカーの教科書、オーディオの教科書的な書籍では必ずといっていいほど紹介されているアメリカGE社の、C. W. RiceとE. W. Kelloggの共同開発によるスピーカーの特性は、どうなっているのか。

このスピーカーの振動板の直径は6インチ。フルレンジ型と捉えていいだろう。

エジソンが1877年に発明・公開した録音・再生機フォノグラフの特性は、どうなっているのか。

おそらく、どれも再生帯域幅の広さには違いはあっても、 人の声を中心とした帯域をカバーしていた、と思う。

エジソンは「メリーさんの羊」をうたい吹き込んで実験に成功している、ということは、 低域、もしくは高域に寄った周波数特性ではなかった、といえる。

これは偶然なのだろうか、と考える。

エジソンのフォノグラフは錫箔をはりつけた円柱に音溝を刻む。
この材質の選択にはそうとうな実験がなされた結果であろうと思うし、もしかすると最初から錫箔で、偶然にもうまくいった可能性もあるのかもしれない、とも思う。

どちらにしろ、人の声の録音・再生にエジソンは成功したわけだ。

GEの6インチのスピーカーユニットは、どうだったのか。
エジソンがフォノグラフの公開実験を成功させた1877年に、スピーカーの特許がアメリカとドイツで申請されている。

どちらもムービングコイル型の構造で、つまり現在のコーン型ユニットの原型ともいえるものだが、この時代にはスピーカーを鳴らすために必要なアンプがまだ存在しておらず、 世界で初めて音を出したスピーカーは、それから約50年後のGEの6インチということになる。

このスピーカーユニットの音を聴きたい、とは特に思わないが、 周波数特性がどの程度の広さ、ということよりも、どの帯域をカヴァーしていたのかは気になる。

なぜRiceとKelloggは、振動板の大きさを6インチにしたのかも、気になる。
振動板の大きさはいくつか実験したのか、それとも最初から6インチだったのか。
最初から6インチだったとしたら、このサイズはどうやって決ったのか。
http://audiosharing.com/blog/?p=7187

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その27)

RiceとKelloggによるコーン型スピーカーユニットがどういうものであったのか、 少しでも、その詳細を知りたいと思っていたら、ステレオサウンド別冊[窮極の愉しみ]スピーカーユニットにこだわる-1に、高津修氏が書かれているのを見つけた。

高津氏の文章を読みまず驚くのは、アンプの凄さである。
1920年代に出力250Wのハイパワーアンプを実現させている。
この時代であれば25Wでもけっこうな大出力であったはずなのに、一桁多い250Wである。

高津氏も書かれているように、おそらく送信管を使った回路構成だろう。

このアンプでライスとケロッグのふたりは、当時入手できるあらゆるスピーカーを試した、とある。

3ウェイのオール・ホーン型、コンデンサー型、アルミ平面ダイアフラムのインダクション型、 振動板のないトーキング・アーク(一種のイオン型とのこと)などである。

これらのスピーカーを250Wのハイパワーアンプで駆動しての実験で、ライスとケロッグが解決すべき問題としてはっきりしてきたことは、どの発音原理によるスピーカーでも低音が不足していることであり、その不足を解決するにはそうとうに大規模になってしまうということ。

どういう実験が行われたのか、その詳細については省かれているが、ライスとケロッグが到達した結論として、こう書かれている。

「振動系の共振を動作帯域の下限に設定し、音を直接放射するホーンレス・ムーヴィングコイル型スピーカー」
 
ライスとケロッグによるコーン型スピーカーの口径(6インチ)は、 高域特性から決定された値、とある。エッジにはゴムが使われている。

しかも実験の早い段階でバッフルに取り付けることが低音再生に関して有効なことをライスが発見していた、らしい。

磁気回路は励磁型。
再生周波数帯域は100Hzから5kHzほどであったらしい。

実用化された世界初の、このコーン型スピーカーはよく知られるように、GE社から発売されるだけでなく、ブラウンズウィックの世界初の電気蓄音器パナトロープに搭載されている。

以上のことを高津氏の文章によって知ることができた。

高津氏はもっと細かいところまで調べられていると思うけれど、これだけの情報が得られれば充分である。
Rice & Kelloggの6インチのスピーカーの周波数特性が、やはり40万の法則に近いことがわかったのだから。
http://audiosharing.com/blog/?p=7991

15. 中川隆[-10374] koaQ7Jey 2020年10月31日 16:31:56 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[39] 報告
なぜ逆相にしたのか(その1)

ジェームズ・バロー・ランシングが、アルテックとの契約の5年間を終え、1946年10月1日に創立した会社はランシング・サウンド・インコーポレッドインコーポレイテッド(Lansing Sound Incorporated)。

最初の製品は、15インチ口径のD101で、ランシングがアルテック時代に設計した515ウーファーと写真で見るかぎり、コーン中央のセンターキャップがアルミドームであるぐらいの違いである。

見えないところでは、ボイスコイルが、515は銅線、D101は軽量化のためアルミニウム線を採用している違いはあるものの、D101は515をベースとしたフルレンジユニットであろう。

D101につけられていたアイコニック(Iconic)という名称と、 会社名に「ランシング」がつけられていることに、アルテック・ランシングからクレームが入り、アイコニックの名称の使用はとりやめ、 会社名もジェームズ・B・ランシング・サウンド・インク(James B. Lansing Sound Inc.)へと変更。

そして47年から48年にかけて、D130を発表する。

D101とD130の外観は、大きく違う。515のフルレンジ版のイメージは、そこにはまったくなくなっている。
http://audiosharing.com/blog/?p=1386


なぜ逆相にしたのか(その2)

D101はアルテック・ランシングの515をベースにしているから、おそらくユニットとしての極性は正相だったのではなかろうか。

いちど実物をみてきいて確かめたいところだが、いまのところその機会はないし、これから先も難しいだろう。
それでも、写真を見るかぎり、あれほど515とそっくりのフルレンジとしてD101を設計しているのであるから、 磁気回路はアルニコマグネットを使っているが外磁型、ボイスコイル径は515と同じ3インチ仕様。

D130はアルニコマグネットを使っているのは515、D101と同じだが、こちらは内磁型。
ボイスコイル径4インチへと変更されている。
さらにコーンの頂角にも大きな変更が加えられている。

515は深い頂角だった。D101も深い。ところがD130では頂角が開き、これにともないユニット全体の厚みも515、D101よりもずっと薄くスマートに仕上げられている。

コーンの頂角は、その強度と直接関係があるため、頂角が深いほど振動板全体の強度は確保できる。
頂角を開いていけば、それだけ強度は落ちていく。
にもかかわらずD130では浅い頂角ながら、コーン紙を指で弾いてみると強度に不安を感じるどころか、十分すぎる強度を確保している。しかもわずかにカーヴがつけられている。

515(おそらくD101も)は、ストレートコーンである。

515(D101)とD130のあいだには、コーン紙の漉き方・製法に大きなちがいがあるといってもいいだろう。
これからの変更にともない、フレームもD101とD130とでは異ってくる。
D101のフレームは515のそれを受け継ぐもので脚の数は4本、D130では倍の8本になっている。
http://audiosharing.com/blog/?p=1387

なぜ逆相にしたのか(その3)

D101からD130への変更点のいくつかは正反対のことを行っている、といえる。
そしてボイスコイルの巻き方が逆になっている。

つまり逆相ユニットに仕上がっている。

スピーカーユニットが逆相ということの説明は不要とも思っていたが、最近ではスピーカーの極性についての知識を持たない人もいるときいている。

簡単に説明しておくと、スピーカーユニットの+(プラス)端子にプラスの電圧をかけたときに、コーン紙(振動板)が前に出るのであれば、そのスピーカーユニットは正相ということになる。
逆にコーン紙(振動板)が後に引っ込むスピーカーユニットは逆相である。

JBLのスピーカーユニットは、ごくわずかな例外を除き、ほぼすべてが逆相ユニットであり、これは1989年に登場した Project K2 で正相になるまでつづいてきた。

この逆相の歴史のスタートは、D101からではなく、D130から、だと思う。
D130と同時期に出てきたD175(コンプレッションドライバー)も逆相ユニットである。

D175以降JBLのドライバーは、D130と同じように、反アルテックといいたくなるぐらい、ダイアフラムのタンジェンシャルエッジの切り方が逆、ボイスコイルの引き出し方も、アルテックでは後側に、JBLでは前側に出している。

なぜ、ここまで反アルテック的な仕様にしたのか。
アルテックからのクレームへの、ランシングの意地から生まれたものだというひともいる。

たしかにそうだろう。でも、それだけとは思えない。
http://audiosharing.com/blog/?p=1389


なぜ逆相にしたのか(その4)


ウェスターン・エレクトリックの、ふたつの有名なドライバーである555と594A。

555が登場したのが1926年、594Aは10年後の1936年。

このあいだ、1930年にボストウィックトゥイーターと呼ばれる596A/597Aが登場。
そして594Aの前年に、ランシング・マニファクチャリングから284が登場している。

2.84インチのボイスコイル径をもつこの284ドライバーは555とは大きく構造が異り、594Aとほぼ同じ構造をもつ。

555も596A/597Aも、ドーム状の振動板はホーンに近い、つまりドライバーの開口部側についている。
昔のスピーカーに関する技術書に出てくるコンプレッションドライバーの構造と、ほぼ同じだ。
それが284、594Aになると、現在のコンプレッションドライバーと同じように後ろ向きになる。

いわゆるバックプレッシャー型で、磁気回路をくり抜くことでホーンスロートとして、振動板を後側から取りつけている。
この構造になり、振動板の交換が容易になっただけでなく、フェイズプラグの配置、全体の強度の確保など、設計上の大きなメリットを生み出し、現在でも、ほぼそのままの形で生き残っている。

この構造を考えだしたのは、おそらくランシングであろう。

ステレオサウンドから出ていた「世界のオーディオ ALTEC」号で、池田圭、伊藤喜多男、住吉舛一の三氏による座談会「アルテック昔話」のなかでは、この構造の特許はウェスターン・エレクトリックが取っているが、考えたのはランシングであろう、となっている。

この構造がなかったら、アルテックの同軸型スピーカーの601(604の原型)も生れなかったはずだ。
もし登場していたとしても、異る構造になっていただろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=1391


なぜ逆相にしたのか(その5)

ウェスターン・エレクトリックの一部門であるERPI(Electrical Research Products Inc.)は、ランシング・マニファクチャリングに対して、284と594Aが酷似していること訴え、ウェスターン・エレクトリックは、ランシングが284に同心円状スリットのフェイズプラグを採用したのを問題とし、同社のドライバーに関する特許を侵害しているとして通告している。

フェイズプラグの問題は、ランシング・マニファクチャリングのジョン・ブラックバーン博士の開発による、同心円状のフェイズプラグと同じ効果が得られる放射状スリットのフェイズプラグを採用し、型番を285と改めていることで解決している。

ただ、この問題は、同種のフェイズプラグがすでにアクースティック蓄音機の時代にすでにあったことがわかり、1938年にランシング・マニファクチャリングは、同心円状のフェイズプラグをふたたび採用。
284は284Bとなり、これと並行して801を開発している。

801は1.75インチのボイスコイル径をもつフィールド型のドライバーで、フェイズプラグは同心円状スリット。
801の磁気回路をアルニコVに置換えたのがアルテックの802であり、そのJBL版がD175である。

フェイズプラグに関しては、わずかのあいだとはいえゴタゴタがあったのに対して、バックプレッシャー型のドライバーに関しては、理由ははっきりしないが、結局のところ特許関係の問題は起こらなかった、とある。

やはりランシングの発明だったからなのか……。
http://audiosharing.com/blog/?p=1392


なぜ逆相にしたのか(その6)

バックプレッシャーの構造を考えだしたのは、やはりランシングだと私は確信している。
だから、あくまでもそのことを前提に、この項については話を進めていく。

ウェスターン・エレクトリックの555とランシング・マニュファクチャリングの284以降のバックプレッシャー型と、その構造を比較していくと、その構造の理に適った見事さと、大胆な発想に、ランシングの天才的な才能を感じることができる。

あの時代、どうして、こういう逆転の発想ができたのだろうか。
そして、ランシングはこの逆転の発想、ときにはややアマノジャク的な発想を得意としていたようにも思えてくる。
しかも完成度の高い製品に仕上げている。

D101とD130の違いにしても、そうだ。
D130で開発で行ったことの源泉に近いものは、すでに284開発時にもあったのでは……。

だからユニットの極性を逆相にした、とは正直思っていない。
あえて逆にした明確な理由があるような気がしてならない。

それを解く鍵となるのが、振動板の形状と、そのことに関係してくる振動板の動きやすさの方向性ではないだろうか。
http://audiosharing.com/blog/?p=1393


なぜ逆相にしたのか(その7)

コーン紙は、その名が示すように円錐(cone)状だ。
こういう形状のものが前後に動く場合、どちらの方向に動きやすいかといえば、頂角のほうである。

つまりコーン型スピーカーでいえば、コーン紙が前面に動くよりも、後へのほうが抵抗が少なくすっと動く。

コーン紙の動きに関して、前後の対称性はすこし崩れていることになる。
ただ実際にはエンクロージュアにスピーカーユニットを取りつけた場合には、後への動きにはエンクロージュア内の空気圧の影響を受けるために、前後どちらの方へが動きやすいかは一概にはいえなくなるが、振動板の形状(向き)が、動きやすさに関係していることは事実である。

コンプレッションドライバーの振動板は、ほとんどがドーム型である。
バックプレッシャー型であれば、振動板の頂点は、コーン型スピーカーと同じく後を向いている。
単純に考えれば、後への方が動きやすい。

ここにコンプレッションドライバーの構造が、要素として加わる。

コンプレッションドライバーの場合、振動板の直径よりもスロートの径のほうが小さい。
しかも振動板とフェイジングプラグとがごく接近して配置されている。
振動板とフェイジングプラグとのあいだに存在する空気の量は、ごく少ない。

これにホーンがつくわけだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=1394

なぜ逆相にしたのか(その8)

昔ながらのホーンがコンプレッションドライバーの前につくことで、スロート近辺の空気圧はひじょうに高いものになっているといわれる。
つまり、この圧力分だけ振動板が前に動くためにエネルギーが、まず必要になってくる。

圧力をこえるエネルギーに達するまで振動板は動かないのではないだろうか。

たとえば指をはじくとき、人さし指を親指でおさえる。
そして人さし指に十分な力を加えていって解放することで、人さし指は勢いよく動く。
親指での抑えがなければ、人さし指はすぐに動くものの、そのスピードは遅くなる。

いわば親指によって人さし指にエネルギーが溜められていた。
この「溜め」こそが、ホーン型スピーカーの魅力のひとつになっているように、
以前から感じていたし、そんなふうに考えていた。

溜めがあるからこそ、次の動作(つまり振動板が前に動くの)は早くなる。立上りにすぐれる。

これが逆相になっていたらどうなるだろうか。
http://audiosharing.com/blog/?p=1420


なぜ逆相にしたのか(その9)

バックプレッシャー型のコンプレッションドライバーの構造図を頭に思い浮べていただきたい。
ダイアフラムが前(ホーンに向って)に動くのと、後ろに動くのとではどちらが反応がはやく動くであろうか。

ドーム状のダイアフラムの頂点は後ろを向いている。
それにホーンがついている分だけの空気圧がある、などを考えると、ダイアフラムが後ろに動くことが、前に動くよりもスムーズに素早く動くように思う。

つまり位相は逆相になってしまうが、入力信号の最初の部分(半波)に関しては、
バックプレッシャー型のコンプレッションドライバーは後ろに動いた方が自然な動作のようにも感じる。
後ろに下ったダイアフラムは入力信号の次の半波によって前に出てくる。

この前に出てくるときの移動距離(振幅量)は、正相と逆相では違ってくる。
正相になっていれば入力信号の半波分(+側の信号)の振幅だけに前に動く。
逆相だと最初の半波の分だけ後ろに下っていて、前に出るときは次の半波分の振幅がそこに加わり、このときのダイアフラムの正相よりも前に移動する距離(振幅量)は長くなる。
それだけ前に出てくる空気の量にも違いが出てくる。

正相であればまずダイアフラムが前に出て後ろに下る、この距離が逆相よりも長くなる。
すこしわかりにくい説明になっていると思っているが、正相でも逆相でも入力信号が同じだからダイアフラムの振幅量に変化はないわけだが、その向きに違いが出てくる、ということをいいたいわけだ。

もちろん入力信号1波で動く空気の量そのものに、正相でも逆相でも違いはないけれど、その方向に注意を払ってこまかくみていくと、疎密波の密の部分と疎の部分の空気量に違いが出てくる。
つまりダイアフラムが前に出ることで密の波がうまれ、後ろに下ることで疎の波ができる。

入力信号が0から+側にふれてマイナス側にふれて0にもどるとき、正相だとまず0から+側のピークまでの密の波が出て、+側のピークから−側のピークまでの疎の波が出て、−側のピークから0までの密の波が出てくる。

逆相では0から+側のピークまで疎の波が出て、+側のピークから−側のピークまでの密の波が出て、−側のピークから0までの疎の波が出てくる。

ダイアフラムの向きは正相だと前・後・前、逆相では後・前・後。
疎密波で表せば、正相だと密・疎・密になり、逆相だと疎・密・疎となる。
http://audiosharing.com/blog/?p=6456

なぜ逆相にしたのか(その10)

この項を書き始めたとき、JBLが逆相なのは、ボイスコイルを捲く人が間違って逆にしてしまったから、それがそのまま採用されたんだよ、と、いかにもその時代を見てきたかのようなことを言ってくれた人がいる。

本人は親切心からであろうが、いかにも自信たっぷりでおそらくこの人はどこから、誰かから聞いた話をそのまましてくれたのであろうが、すくなくとも自分の頭で、なぜ逆相にしたのか、ということを考えたことのない人なのだろう。

私はJBLの最初のユニットD101は正相だと考えている。

逆相になったのはD130から、であると。

これが正しいとすれば、最初にボイスコイルを逆に捲いてしまったということはあり得ない説になる。

ほんとうにそうであるならば、D101も逆相ユニットでなければならない。
私は、こんなくだらない話をしてくれた人は、D130の前にD101が存在していたことを知らなかったのかもしれない。

また、こんなことをいってくれた人もいた。

振動板が最初前に出ようが(正相)、後に引っ込もうが(逆相)、音を1波で考えれば出て引っ込むか、引っ込んで前に出るかの違いだけで、なんら変りはないよ、と。

これもまたおかしな話である。

振動板の動きだけをみればそんなことも通用するかもしれないけれど、スピーカーを音を出すメカニズムであり、振動板が動くことで空気が動いている、ということを、これを話してくれた人の頭の中には、なかったのだろう。

そして、すくなくともこの人は、ユニットを正相接続・逆相接続したときの音の違いを聴いていないか、 聴いていたとしても、その音の違いを判別できなかったのかもしれない。

スピーカーを正相で鳴らすか逆相で鳴らすか、 音の違いが発生しなければ、この項を書くこともない。

けれど正相で鳴らすか逆相で鳴らすかによって、同じスピーカーの音の提示の仕方ははっきりと変化する。

一般的にいって、正相接続のほうが音場感情報がよく再現され、 逆相接続にすることで音場感情報の再現はやや後退するけれど、かわりに音像がぐっと前に出てくる印象へとあきらかに変化する。

これは誰の耳にもあきらかなことであるはず。

正相接続と逆相接続で音は変化する。
変化する以上は、そこにはなんらかの理由が存在しているはずであり、そのことを自分の頭で考えもせず、 誰かから聞いたことを検証もせずに鵜呑みにしてしまっては、そこで止ってしまう。
http://audiosharing.com/blog/?p=8974


なぜ逆相にしたのか(その11)


正相接続・逆相接続による音の違いはどこから生れてくるのだろうか。

いくつかの要素が考えつく。
まずフレームの鳴き。
何度かほかの項で書いているように、ボイスコイルにパワーアンプからの信号が加わりボイスコイルが前に動こうとする際に、その反動をフレームが受けとめ、とくにウーファーにおいては振動板の質量が大きいこと、それに振動板(紙)の内部音速が比較的遅いこともあって、コーン紙が動いて音を出すよりも前にフレームから音が放射される。

逆相接続にすればフレームが受ける反動も大きく変わってくる、

そうすればフレームからの放射音にも違いが生じるはず。

反動によるフレームの振動はエンクロージュアにも伝わる。
エンクロージュアの振動モードも変化しているであろう。

こういうことも正相接続・逆相接続の音の違いに少なからず関係しているはず。

これを書いていてひとつ思い出したことがある。
アクースタットのコンデンサー型スピーカーが登場したとき、どうしても背の高い、この手のスピーカーはしっかりと固定できない。
ならば天井から支え棒をするのはどうなんだろう、と思い、井上先生にきいてみたことがある。

「天井と床がつねに同位相で振動している、と思うな」

そう井上先生はいわれた。

同位相で振動していれば支え棒は、つねに一定の力でアクースタットの天板(そう呼ぶには狭い)を押えてくれる。
しかし実際には同位相瞬間もあれば逆位相の瞬間もあり、90度だけ位相がずれている瞬間もありだろうから、 支え棒が押える力は常に変動することになる。

この力の変動はわずかかもしれない。
でも、こういった変動要素は確実に音に影響をおよぼす。
それに支え棒そのものも振動しているのだから、支え棒の位相がスピーカー本体や天井に対してどうなのか。

井上先生は、さまざまな視点からものごとをとらえることの重要さを教えてくれた。
http://audiosharing.com/blog/?p=8977


なぜ逆相にしたのか(余談)
ジェームズ・バロー・ランシングがアルテック・ランシングを辞めたのは、

「家庭用の美しいスピーカーをつくりたい」からという理由だということに、以前はなっていた。

ただこれについての真偽はのほどはさだかでなく、ランシング本人の言葉とは断言できないし、アルテック・ランシングとは、最初から5年契約だったことは、はっきりとした事実である。

となると「家庭用の美しいスピーカーをつくりたい」からというのは、なにかあとづけのことのようにも思えてくる。

D130が最初のユニットであれば、「家庭用の美しいスピーカー」という理由も、確たる証拠がなくてもすなおに信じられる。

だが事実はD130の前にD101が存在する。

その最初のフルレンジユニットD101とアルテック515は、写真でみる限り、ほぼそっくりであることはすでに書いたとおりである。

となると「家庭用の美しいスピーカー」というのがランシングが本当に語っていたとすれば、おそらくD101に対してアルテック・ランシングからのクレームがきたからではないのだろうか。

もしもアルテックがD101を黙認していたら、JBLの歴史はどう変っていたのだろうか。
もしかするとJBLというブランドは、これほど長く続かなかったかもしれない。

アルテック・ランシングに対するジェームズ・バロー・ランシングの意地があったからこそのJBLなのかもしれない。
http://audiosharing.com/blog/?p=1419

16. 中川隆[-10373] koaQ7Jey 2020年10月31日 16:33:39 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[40] 報告

JBL C40 Harkness 1957年発売 \142,000(1台、1967年頃)

バックロードホーン方式・フロア型
外形寸法 幅950×高さ730×奥行500mm

リアローディングホーンを採用したフロア型スピーカーシステム。

C40はC34の横型モデルとして設計されたもので、リアローディングホーン(バックロードホーン)方式を採用しています。
また、ステレオ再生をより忠実に行うため、左側用と右側用のエンクロージャーがありました。
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/c40harkness.html

JBL C34 1952年発売

バックロードホーン方式・コーナー型
リアローディングホーンを採用したコーナー型スピーカーシステム。
C40 Harknessの縦型モデルです。

外形寸法 幅603×高さ1,010×奥行594mm
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/c34.html


D−130 は 15インチフルレンジとはいえ、実際に使用するには高域が不足気味なので、 075や175DLHを加えたりしてシステムなどが組まれた。

後の時代になると130Aと175DLHの組み合わせ番号001というものがあり、有名なところでは

C34(縦型のセミコーナー型)
C40(横型レクタンギュラー型)商品名ハークネス

などが有る。
http://fukuroo3.com/jbl6.html

最初の写真は、典型的な16オーム仕様のJBL=C-36型です。
15インチの名作D130woofer入りで、075tweeterとの組み合わせ。
ネットワークはN2600です。

右端はC−40ハークネスで横長型のもの。日本では、この横長が良く見かけられた。

中と左はC−36で、この写真のC−36にはD131と075が入っており、ネットワークは N2400が使われています。

この系統は1950年代始めの箱番号C−31をはじめとしてC−40に至るまで様々な型番が製造された。

内部ユニットの典型的な組み合わせとしては、ウーファが130Bと、中高音用として175DLHが使われることが多かったけれど、日本人は銘器D-130フルレンジウーファに憧れる人が多く、一番上の写真のように、D−130入りが多かった。


こちらはC−35で、内部ユニットはD−130フルレンジと075ツイータを使い、ネットワークはN-1200です。

このように、この箱形式のものは横置き縦置きなどの違いは有るが基本的には同じものです。バックロードホーンを採用しているのも共通項。内部ユニットは購入者の経済事情に応じてビルトインするというものです。


同じシリーズのC−34です。特徴は写真のとおりで、部屋のコーナー二カ所に据え付けて、低音増強をはかるように背面がカットされた形状のもの。

内部ユニットはD−130フルレンジを一発だけという、極めてシンプルなもので、このタイプの起源的なシステムです。
http://fukuroo3.com/jbl10.html

17. 中川隆[-10372] koaQ7Jey 2020年10月31日 16:37:35 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[41] 報告


国産のD−130用レプリカ・エンクロジュアも出ていますが…

ユートピア製 JBL レプリカ・エンクロジュア
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure.html

■ C-34HARKNESS 横型 ¥350,000(税込定価)/1本

口径 38cm 適応ユニット JBL
サイズ H 730×W 950×D 500mm
C-34BOXを横型にしたもので場所があれば専用の4本の脚が付き、大変に素晴らしい逸品です。
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure/17_11.html

■ C-34HARKNESS 立型 ¥350,000(税込定価)/1本

口径 38cm 適応ユニット JBL
サイズ H 1000×W 600×D 595mm
38cmとドライバーを収納するスタンダードなリアロードホーンスピーカーです。
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure/17_10.html


因みに、当時のJBL製エンクロージュアは裏板もチップボード製であり、合板などは採用していません。

JBLエンクロージュアの基本はチップボードが本来の箱ですから、カリフォルニア気候仕様なんですね。そして、あの柔らかい材質がユニットのエネルギークッションになっているのだと、私は想像しています。

JBLのチップボードは音質第一で、堅牢性は重視されておらず、ポロポロと崩れます。不必要に裏蓋外しを繰り返せば、たやすく壊れます。

日本でJBLのレプリカを作っているところでは、非常に頑丈に出来ており、ガチガチに作られているそうです。そういう立派な?作りのエンクロージュアは、オリジナルJBLのような箱鳴りはしないという話を聞きました。

JBLの本来のエンクロージュアはチップボードであって、保存状態が良ければチップボード製が本来の音を出します。
http://fukuroo3.com/paragoninfo.html

33 :名無しさんお腹いっぱい:01/11/26

昔のJBL の箱はチップボードの箱でした
JBL の工場でも外部の人間には見せ無かったらしいです
チップの配合や接着材などシークレットにしていたようで箱もよく鳴っていました。

箱の鳴らし方がポイントじゃ無いでしょうか
私としては企業の力を感じて、とてもかなわないと思いました。

17 :名無しさんお腹いっぱい

今風のカチカチの箱に入れると、鳴りません。

昔のユニットはある程度、というか相当分箱なりを前提に設計されているものが多いです。

1970年代以前のアルテックとかJBLのオリジナル箱って、もうめちゃくちゃペナペナだったの知ってるでしょ、ここのみんななら。


18 :名無しさんお腹いっぱい:01/11/20

小型カチカチではやはりツマラナイ音だろうな。
だからDFが小さい管球アンプのほうが低音感がでるので採用となるわけだ。

21 :名無しさんお腹いっぱい:01/11/20

私は本当のオールードオリジナル箱を聞いたことが有るが、本当に良かった!
普通のオリジナル箱とは別物でしたよhttp://mimizun.com/log/2ch/pav/1005465647/

18. 中川隆[-10371] koaQ7Jey 2020年10月31日 16:38:53 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[42] 報告
私にとってJBLのD130というスピーカーは、異相の木だと書いた。

私にとってJBLのD130は、つねにハークネスとともにある。

この異相の木を、どう鳴らしていくか、

平面バッフルに取り付けて、という手もあるけれど、やはりハークネスしかない。

ハークネスにいれるユニットとして130Aもあるわけだが、私にとってハークネスにはD130、D130にはハークネスで、これから先もずっと、 私がくたばるまで、これは変ることがない。

ハークネスはバックロードホーンである。CWホーンである。
D130をバックロードホーンで鳴らす。

基本的には私はワイドレンジ志向だから、D130だけで鳴らすことはどうしても高域の不足を感じてしまう。なんらかのトゥイーターをもってくる必要があるわけだが、075ではなく、LE175DLHをもってきたい。075よりも175DLHのほうが、望む音が得られるという予感が、175DLHの姿をながめていると感じられる。

基本的にはD130とL175DLHとの2ウェイで聴く。
それでも時には、D130をソロで鳴らしたい──、
きっとそう思うはずである。

だから2ウェイでもD130のソロ(つまりフルレンジ)でも、簡単に接続が切りかえられるようにはしておきたい。

それが異相の木としてD130を迎え、異相の木としてD130を聴くために、私には必要なことだと、いまはおもえるからだ。

実はバックロードホーンという形式も、私にとっては異相の木的な存在に近く、D130の異相の木としての性格を際立たせるために、より濃くしていくためにも不可欠の要素といえよう。
http://audiosharing.com/blog/?p=9238

19. 中川隆[-10370] koaQ7Jey 2020年10月31日 16:40:22 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[43] 報告
JBLのフルレンジユニットの歴史をふりかえってみると、


最初に登場したD101、

そしてJBLの代名詞ともいえるD130、

その12インチ・ヴァージョンのD131、

8インチ口径のD208


があり、ここまでがランシングの手によるモノである。

これらに続いて登場したのがD123(12インチ)だ。

D123はD130(D131)とは、見た目からして明らかに異る。
まずコーン紙の頂角からして違う。そしてD130やD131にはないコルゲーションがはいっている。

JBLのスピーカーユニットで最初にコルゲーションを採用したユニットが、D123だ。
しかも岩崎先生によると、D123にはもともと塗布剤が使われていた、とのこと。

さらに裏を見ると、フレームの形状がまったく異る。
ラジカル・ニューデザインと呼ばれているフレームである。

同じ12インチ口径でもD131が4インチのボイスコイル径なのに対し、D123は3インチ。
磁気回路もD130、D131の磁束密度が12000に対し、D123は10400ガウスと、こちらもやや低い値になっている。

同じ12インチのD131と比較するとはっきりするのは、D123の設計における、ほどほど感である。

決して強力無比な磁気回路を使うわけでもないし、ボイスコイル径もほどほど。
フレームにしてもスマートといえばスマートだが、物量投入型とはいえない。
なにか突出した技術的アピールがあるユニットではない。

井上先生はD123はいいユニットだ、といわれていたのを思い出す。

このD123はランシングによるモノではない。
では、誰かといえば、ロカンシーによるユニットで、間違いないはずだ。

ロカンシーがいつからJBLで開発に携わっていたのかははっきりしないようだが、1952年のLE175DLHはロカンシーの仕事だとされている。
ということは1955年登場のD123もロカンシーの仕事のはず。
http://audiosharing.com/blog/?p=8208

20. 中川隆[-10369] koaQ7Jey 2020年10月31日 16:53:55 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[44] 報告

その頃フルレンジのLE−8Tや、D−130を国産のBOXに入れたスピーカーが流行っていました。そこで御茶ノ水の「オーディオユニオン」で進巧舎のBOXに入れたものを購入しました。

JBLはプロ仕様で製品化したものを、型番や多少仕様を変えてコンシュマー用にも出しています。D−130も元々はPAや楽器用のプロ用でした。能率は滅法高く、センタードームの採用でトーンコントロールを使えば上限は1万Hzぐらいまで出ます。

このスピーカーはジャズのためにある、と言っても過言ではない、それもピアノトリオには抜群の威力を発揮します。フルレンジですから、定位はバッチリでその音色といい、軽やかでリズミカル、よく弾むしなやかさとパワーに即応答するレスポンスの良さは飛びぬけていました

唯一の泣き所は当然ながら重低音が出ないこと(勿論高音も厳しいですが、ジャズのトリオを聴く限りにおいては不満はありません)

オーケストラものでは音がダンゴ状になること

です。私はクラシックも聴きますので、シンフォニーのffなどでは量感に乏しく音も一塊で役者不足の感を否めません。


元々JBLのスピーカーはクラシックの再生は得意ではありません。
L−101のバイオリンは余りに太く、馬力がありすぎて、繊細感に欠けるものですし、分解能もそんなに良くない、クラシックも聴けるようになった、と言われ始めたのは4343出現以後ではないかと思います。

陰影の多いクラシックは少し音が湿っていた方がニュウアンスがよくでる、逆にジャズは音がカラッとしていないと欲求不満になる、これはスピーカーの能率とも関係があってジャズ向きは例外無く能率がいい、何か実際の音楽をスピーカーに閉じ込めてしまった様で面白いとは思いませんか?
http://www7a.biglobe.ne.jp/~jacke842nov/html/jbl/koment.html

JBL オリンパス(1960年発売)
1960年代のJBLの音は、現代のものほど特性が平坦でなく、クラシックの繊細な響きを表現しにくかったようで、ジャズといえばJBL、クラシックでJBLは疑問という評価はこの頃の製品のことを指しているのだと思います。
http://blogs.yahoo.co.jp/audio_agent/49895990.html


JBLランサー(1965年頃の発売)
音はやはりジャズ向きのようです、ヴィンテージJBLはやはりジャズなんでしょうか、クラシックのような繊細なストリングを求めるとうまくいかないようです。しかし、ジャズの図太さを求めるとこの上ない名機となるようです。
http://blogs.yahoo.co.jp/audio_agent/46031976.html


JBLがウレタンエッジを採用し始めたのは1970年代からではなかったか、と思います。良くも悪くもウレタンです。クラシックも聴けるようになった代わり、あの弾むようなべースの音は影を潜めてしまいました、と同時にJBL独特のジャズっぽさも消えて音が没個性化されたような気がします。

昔のランサー101に代表される不織布のエッジに変わってウレタンが採用されるようになってクラシックも聴けるようになりました。

しかしこのウレタンは弱点もあります。10年近く経つとウレタンがボロボロに崩れてしまうことです。

JBLの音、と言えばL−101に代表される太く、逞しく、迫力満点の音、そしてD−130の軽やかで、弾むようなリズミカルな音といずれもジャズに特化したような音が一番印象的です

スピーカーにも得意不得意があってよく、万能というのは反面独特の個性を失っているのかもしれません!            
http://www7a.biglobe.ne.jp/~jacke842nov/html/jbl/koment.html

21. 中川隆[-10368] koaQ7Jey 2020年10月31日 17:06:26 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[45] 報告

JBL ビンテージSPの紹介
http://soundtrail.blog57.fc2.com/blog-date-200811.html

使っているSPはビンテージユニットウーハーボックスを中心に、ビンテージユニットを組み合わせたコンポです。

1)オリンパス箱+LE15A+#375+HL88(蜂の巣)+#2405 を基本にオリジナルなユニットを追加した3ウェイマルチアンプシステム(物量を最も投入したシステム)

2)フロントロードWウーハー箱+D130(16Ω)×2発+#375+HL90(お化けホーン)+#2405 の3ウェイユニットを基本にユニットを追加したネットワークシステム。
HL90-1.jpg

3)バックロード箱+D130(16Ω)+#375+HL89(ゴールドウィング)+#2405 の3ウェイユニットを基本にユニットを追加したネットワークシステム。

自宅-5

これらのユニットはビンテージですので当然新品は有りません。中古品を集めて仕上げていますが程度の良いユニットを厳選して使っています。
http://soundtrail.blog57.fc2.com/blog-date-200811.html


D130 を使った自宅システムの得意なジャンル 2012/11/06

自宅システムは見ての通り、

JBLのD130 + #375 + ゴールドウィング + 175DLH + #2405

のユニットを基本にしています。
その基本ラインに

ハイルドライバー + デッカとビクターのリボンツウィーター

を追加しています。
皆さんはどんなサウンドを想像されるでしょうか? 
「バリバリのJAZZサウンド」(音が前に飛び出して来る)を想像される方が多いと思います。

実際JBLの基本ラインだけならその様なサウンドになると思いますが、私はクラシックを楽しんでいます。

音のキレ・ヌケ、繊細感等はJBLのユニットのおかげでシャープな質感を得ていますが、最も得意とするジャンルは「弦楽器」のストリングスだと思います。

トレモロの浮遊感はこのシステムで無いと出ない質感だと思います。また弦楽器奏者が多い事もこのシステムならではです。

その質感を担っているのが自作のアンプです。

プリはマッキンC22をコピーした自作品ですが、内部配線を特殊な銀線にすべて交換しています。その為SN比は最高級Tr型アンプと遜色有りません。(内部配線でノイズを拾っている場合が多いが、このアンプはシールドアースをとことんやっている)

パワーアンプのWE101Dpp-2号機はプリアンプのシャープで繊細な質感をそのままに、ウォームさを加えてドライブしています。

WE101Dは元々オーディオ用の球では有りません。プッシュプルにしてもせいぜい1.4W/ch程しかパワーが取れません。最近の能率90dbぐらいのSPではまったくの出力不足で使い物になりませんが、SP-707Jシステムは能率101dbを越えるシステムですので音量に不満は有りません。

現状でもプリアンプのボリュームは9時〜10時の方向で使っています。

更に上げれれば音数がもっと増えると思います。

WE101Dの球に拘るのは、その質感の良さとメーカーでは作れないアンプだからです。メーカーで作るには球の確保がまず出来ません。現在では球の確保が難点です。幸い20本程集める事が出来ましたので3台のWE101Dのアンプを作れました。まだ是から、この球を使ったプリアンプの作成に情熱を持って準備をしています。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2012/11/post_9c96.html

22. 中川隆[-10367] koaQ7Jey 2020年10月31日 17:08:48 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[46] 報告

ジェームス・バロー・ランシングはどんな音量で聴いていたのか?


ランシングは1902年生れ。

ランシングと同世代ののアメリカの人たちが、家庭で音楽を聴くときはなんだったのだろうか。

アメリカでは1920年にAM放送が始まっている。
これ以前となるとアクースティック蓄音器ということになる。
ディスクはいうまでもなくSPである。
アクースティック蓄音器は、アンプ、スピーカーを搭載して、いわゆる電蓄になる。
ここでもまだディスクはSPである。

1939年、アメリカでFM放送が開始される。
1948年、コロムビアが長時間レコード,つまりLPを発表する。

1949年まで生きていたランシングにとって、家庭で音楽を聴くための手段としてあったのは、上に挙げたものということになる。

D130はLP以前に登場したスピーカーユニットである。
D130で家庭で音楽を聴くということは、SPだったり、ラジオ(AMとFM)ということになり、この流れの中で音楽を聴き、音量を聴き手は設定していた、といえよう。

となるとアクースティック蓄音器での音量というのが、1902年ごろに生れたアメリカの、家庭で音楽を聴いてきた人にとっての、ひとつの基準となっている。
そう考えることはできないだろうか。

アクースティック蓄音器といっても、卓上型のさほど大きくないものから、クレデンザのような大型のものまである。
アクースティック蓄音器の音量は、蓄音器そのもの大きさとほぼ比例関係にある。

アクースティック蓄音器はあまり音量が大きいものではない、というイメージを漠然ともっている人は、クレデンザを聴けば、音量の意外なほどの大きさに驚かれるかもしれない。

とはいっても電気蓄音器になり現在のように数100Wの出力が安定して容易に得られるようになり、ボリュウムのツマミを時計回りにまわせば、アクースティック蓄音器しか聴いたことのない人は心底驚くほどの音量を実現している。

アクースティック蓄音器には音量調整がないわけだから、仮にもっと大きな音量が可能だとしても、家庭で音楽を聴くにふさわしい音量としている、とも考えられる。

蓄音器で鳴らすのはSP。
SPは、現在のハイビットのプログラムソースと比較すれば、ずっとダイナミックレンジは狭い。
16ビットのCDと比較しても、アナログディスクのLPと比較しても狭い。

音量の設定は人それぞれではあるが、それでも聴きたいディスク(プログラムソース)に記録されているもっとも小さな音が聴こえるようには、最低でも音量を設定する。

その最低音量から上は、聴く音楽によっても、聴く部屋の条件、聴く(鳴らす)人の好みによっても、その日の気分によっても変ってこようが、すくなくとももっとも小さな音は聴きとれるようにはしよう。

そうすればダイナミックレンジが広いほど、最大音量も必然的に大きくなってくる。
SPではダイナミックレンジもそう広くないから、最低音量をハイビットのソースやCDと同じにしても、 最大音量は控え目な音量となる。
http://audiosharing.com/blog/?p=10032
http://audiosharing.com/blog/?p=10026

D130とアンプのこと(音量のこと)

この項は、ランシングがD130で、どのくらいの音量で聴いていたのか、についてである。

1940年代のアンプの出力はそれほど大きくはない。
けれどD130の能率は高い。(出力音圧レベル 103dB )
だから相当な大音量まで問題なく出せたわけで、アンプの出力によって音量が制約されることは、ほとんど考えられない。
音量の設定に関しては、自由であったはず。

ならばランシングは、どのくらいの音量で聴いていたのか。
手がかりは、まったくない。

なのに、なぜ書くのか、何を書くのか、ということになるのだが、ひとつだけヒントとなることがある。

ステレオサウンド別冊「HIGH TECHNIC SERIES-1」である。
井上先生が、「内外代表パーツ200機種によるマルチウェイ・システムプラン」を書かれている。

そこにJBLの130AにLE175にHL91ホーンを組み合わせた2ウェイの組合せがある。

エンクロージュアはバックロードホーン型の4530で、
アンプは
コントロールアンプにラックスのCL32、
パワーアンプはダイナコのMKIIIとStereo70で、
ラックスキットのエレクトリッククロスオーバーネットワークA2002を使い、マルチアンプドライヴというシステムである。


130AはいうまでもなくD130のアルミ製のセンターキャップを紙製に替え、ウーファーとしてモディファイしたユニットである。

こういう組合せであるから、スタジオモニターとしてのJBLの音ではない。

「比較的に小音量で鳴らすときにはハイファイというよりは、ディスクならではの蓄音器的なノスタルジックな響き」

と表現されている。このことが意外だったので、ずっと憶えていたわけである。
http://audiosharing.com/blog/?p=9940


たとえばQUADのESL。
ピーター・ウォーカーがESLを開発した1950年代、どのくらいの音量で音楽を聴いていたのかは容易に想像がつく。

当時のQUADのパワーアンプはKT66のプッシュプル構成のII。
出力は15W。しかもESLだから、スピーカーは低能率。

(中川隆 註: ESL57は高能率です
ESL57 許容入力:定格15W
ESL57 出力音圧レベル:100dB−70〜7,000Hz
         93dB−50〜10,000Hz)

おのずと最大音量と制限されるわけだが、おそらくピーター・ウォーカーは、それで音量が不足とは思っていなかったはず。

控え目な音量で、音楽を聴くのであれば、ESLとIIと組合せでも音量的な不満は生じない。

D130となると、そこが違ってくる。
だから、ランシングがどのくらいの音量で音楽を聴いていたのかは、ランシングとともに音楽を聴いたことのある人に訊く以外に、正確なことはわからない。

ただ確たる根拠もなくおもうのは、意外にもそれほど音量は大きくなかったかもしれない、ということ。

私がステレオサウンドにはいったころ、Nさんというジャズの熱心な聴き手の先輩がいた。
彼はJBLの2220を、ステレオサウンド 51号の記事で製作したエンクロージュアにいれ、中高域は2440と2397ホーンによる2ウェイというシステムだった。
最初のころ、パワーアンプはマッキントッシュのMC2300。
Nさんの住むマンションには何度も何度も行った。 音を聴かせてもらった。
http://audiosharing.com/blog/?p=9943

Nさんが、MC2300から次にどういうパワーアンプへとうつられたかについては別項にてすこしふれている。

Nさんはあるところでウェスターン・エレクトリックの350Bのプッシュプルアンプを聴いて、それ以来、ウェストレックスのA10の回路をベースとしたアンプづくりへと、大きくシフトした。

そのNさんのところで、350Bと同じくウェスターン・エレクトリックの349Aのプッシュプルアンプを聴いた。
伊藤先生が無線と実験に発表されたアンプそのものである。
出力は8W、回路構成はウェストレックスのA10そのまま、使用真空管に違いがあるだけだ。

このとき鳴ってきた音は、いまでもはっきりと憶えている。
スピーカーは変っていない。2220に2440の2ウェイ。
MC2300で鳴らしていたときには、しっとりとした音は、このウーファーとドライバーの組合せからは出てこないんだなぁ、と短絡的にも思いたくなるほど、 私が求めている音、好む音とはベクトルが違っていた。

それが、なんともいい音で鳴ってくれる。これならば、クラシックも聴ける、というよりも、この音が欲しい、とすら思えるほどの変りようだった。

音量は控え目だった。 良質の蓄音器を思わせる音だった。
低域も高域もそれほどのびていない。はっきりいえばナローレンジの音なのに、MC2300で鳴らしたときよりもナローであることを意識させない。

無線と実験に載っている349Aのプッシュプルアンプの周波数特性はそれほどよくない。
このアンプもまたナローだった。
http://audiosharing.com/blog/?p=9945


マッキントッシュのMC2300は出力にオートフォーマーをしょっている。

一種のバンドパスフィルターでもあるわけだから、 一般的な、出力トランスやオートフォーマーを持たないパワーアンプと比較すれば、MC2300の周波数特性も多少は狭いといえても充分な周波数特性は確保しているし、349Aアンプは可聴帯域で、低域も高域も下降し始めているのだから、このアンプと比較すればずっと広帯域のパワーアンプ、しかも出力も300Wとひじょうに大きい。

8Wと300Wの出力の差は、そのままアンプの規模の違いにもなっている。
349Aはモノーラル構成、MC2300はステレオ仕様という違いもあるのだが、 重量、容積ともにMC2300は物量投入のパワーアンプであり、349Aのアンプはかわいらしい感じすらする小型のアンプだ。

しかも349Aのアンプは、ウェストレックスのA10の回路そのままだから、出力トランスの2次側からのNFBはかかっていない。
出力段の349AもNFBループには含まれていない。

そういうアンプが、それまでのイメージをくつがえす音を鳴らしてくれた。
その音は、まさに井上先生がいわれている

「比較的に小音量で鳴らすときにはハイファイというよりは、ディスクならではの蓄音器的なノスタルジックな響き」

なのだった。

8Wはパワーアンプの出力としては小さな数字ではあるものの、D130系のユニットにとっては、音量の制約は気にすることのない必要十分な出力なのだが、349Aのプッシュプルアンプで鳴らすJBLのユニットは、むしろ大音量で鳴らされるよりも小音量で鳴らされることを望んでいるかのような鳴り方に、私の耳には聴こえた。
http://audiosharing.com/blog/?p=9948

23. 中川隆[-10366] koaQ7Jey 2020年10月31日 17:10:48 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[47] 報告
JBL D130 システムに一番合うアンプは Western electric 124 amplifier で間違い無いです:

Western electric 124 amplifier _ すべてのアンプの中で最も艶やかな音の WE350B プッシュプルアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/133.html


それ以外では

一番音が良いパワーアンプは VT-52 シングルアンプ?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/440.html

欧米製300Bアンプ : Audio Nirvana 300B トランス結合、真空管整流 シングルアンプ (アメリカ)
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/120.html

ウェスタン・エレクトリックの出力管 300B を使ったパワーアンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/118.html

EAR の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html

3万円のドイツ製プロ用パワーアンプ thomann S-75mk2 と数百万円のハイエンドアンプとでは電源ケーブルを変えた位の差しか出ない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/983.html

24. 中川隆[-10365] koaQ7Jey 2020年10月31日 17:11:59 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[48] 報告
JBL D130 にはドライブ力が強い最新のトランジスタアンプは合わない


1666 O.M.さん(アマチュアコントラバス奏者) Thu Apr 7 04:07:48 JST 2016

▪ 古典的なユニットは、WRアンプとは合わない

WRアンプと組み合わせるスピーカーについて当方が経験したことを投稿いたします。

当方は後述のように川西先生がリファレンスにしておられる B&W 805 MATRIX を導入し、JBL D130、LE175を処分することを決断しました。

当方はオーケストラ等でコントラバスを弾いいておりまして、JBL D130、LE175は「コントラバスの音を再現するのに此れに勝るユニットはない」というオーディオとコントラバスの大先輩の主張を受け入れて揃えたものでありました。

導入直後は確かに、分厚い中低音に、ホーンの厚い中高音にしびれました。

しかしすぐにどうしても「耳につく不快な音」に気がつき悩むことになります。

またヴィオラやピアノの左手がどうも落ち込んでいます。

サイン波を入れても音圧がガタガタで特に 1,000Hz〜2,000Hzに凹みがあります。

結果的にこれは過制動による歪んだ音だとわかりましたが、それがわかるまでに数カ月かかりました。

過制動だと判明するまでの道のりが本当に長く苦しかったです。

ネットワークが悪いかと思って高価な素子を買い求めたり、ホーンドライバを買い換えようか、高域用のツイータを導入しようかと悩んだりと落ち着かない日々でした。

川西先生に相談しようにも何が不満なのかうまく表現できません。

とうとう当方のイライラが爆発してWRアンプが悪い!と川西先生に怒りをぶち撒けました。

しかし、このことで結果的に正しい解決の道が開けました。


川西先生より3台のアンプを送って頂きまして解決策を探っていきました。

比較試聴していきますと、JBL は高出力になるにつれて解像度が上がるのですが歪みは決して消えません。

その後一般的な管球アンプを入手してみると、あんなに悩んでいた歪みはすっと消え去り素直な鳴り方です。

しかし音の粒が大雑把です。

なんというか「古い音」とでもいうのでしょうか、
これがスタンダードなJBLの音なんだと納得いたしました。

これらのいわゆる古典的なユニットは管球アンプの特性に合わせた設計である、
という結論に達しました。

録音されたものを適切に再生させようと思うならば現代的な設計のスピーカーを用いて WRアンプで鳴らすのが最善であると分かりました。


▪805matrixと WRアンプはやはり最高であった!

そうなるとしても、当方はしっかりした低音が欲しい。
大型のスピーカーが必要ではないかと考えました。

川西先生がリファレンスとされているスピーカーはブックシェルフ型です。

いくらこのスピーカーで低音も十分出ていると言われてもにわかには信じられません。

しかし B&W の MATRIX で 805 より大型の 802、801 という選択肢も難しい。

802 は川西先生もおっしゃるように中途半端な感がします。

801 は巨大過ぎて躊躇します。
丁度良品が市場に出ていたので思い切って 805 MATRIX を導入することといたしました。

80 5MATRIX 導入当初はウーハーが熟れていないのか低音がすかすかでこれは大失敗だったかと思ったものの、急速に音が変わっていきました。

数日鳴らし込んだ 805MATRIX の音は、当方が今まで聴いてきたブックシェルフ型スピーカーのイメージを覆します。

和音の響きという縦のラインと、音と音の繋がり、進行感という横のラインがこれまで聞いたことがないくらいに自然です。

フルオーケストラの5弦コントラバスの響きさえも十分再現されています。
この低音の再現性の高さは正に川西先生が掲示板で何度も書いておられることです、やはり川西先生は正しかったのです!

クラシック、ジャズ、タンゴ、ロック、ポップス等々全てにおいてコントラバス、
エレキベースの音がくっきり聞こえ全く問題を感じません。

ピアノの低い音の金属巻きの弦を叩いたズンとした響きもあります。
グランドハープも所有しておりますが、その生音と比べても遜色ありません。
目の前で吉野直子さんが演奏している感じです。

ホーンじゃないと分厚い中高音は得られないと思っていましたが全くホーン以上です。
歪みなく繊細でしっかりとした音圧です。
バイアンプで駆動しツイータの音量を相対的に大きくするとJBL のホーンで頑張って出そうともがいていた音が出てきました。奏者の息遣い、細やかな指の動きがはっきり見えます。

定位感もびっくりします。スピーカーがすっかり消えています。

実際のところ JBL も B&W も音の方向性は違いがありません。

世の中では前者は音が前に出る、ジャズ向きだ、後者は音が後ろに広がる、クラシック向きだなどと言われたりしており当方もそう思い込んでいました。

実際に使ってみると当方が JBL のユニットを使って鳴らした音の延長上に B&W の音がありました。JBL も B&W も当時の技術の制約の中で生の音を再現するために
ユニットを開発していたわけで、JBL も真空管アンプを使えば B&W と音のベクトルは全く同一です。


またタンノイのスターリング(TW)も試しましたが、スピーカーの癖のようなものは感じますが、特にクラシック向きという印象はありませんでした。

ただ WR アンプでは 805 程には上手く鳴っている感じは致しません。

JBL のように何か鳴らしにくい要素があるのかもしれません。


805 MATRIX ですと、出力の違う WRアンプで聞いても音は全く同じです(もちろん個体差による極僅かな音の違いはあるような気がしますが誤差の範囲内でしょう)。

5W でも 100W でも再生された音のクオリティは同じく高いです。

JBL の古典ユニットのように W数で解像度が変化するということはありません。

最も安価な E-5H でも何ら問題ないわけです。

どんなジャンルの音楽を聴こうとも、アンプもスピーカーも正しい方向に向かって適切に作られたものを選べば良いだけであって、その一つの方向が WRアンプであり、B&W MATRIX シリーズであるということでしょう。

ジャズ向きだとか、オーケストラ向き、室内楽向きなどというスピーカーはなく、またスピーカーのグレードアップなどというのもなく、WR アンプを基軸におけば、あとはつないだスピーカーの音が生と比べて適切かどうかを基準にすれば良いのではないでしょうか。

川西先生は出力の違うアンプを貸し出してくださいます。

もし比較試聴して音が違った場合はスピーカーに問題があるのかもしれません。

805MATRIX にサイン波を入れてみて驚きました。なんと50Hzまでも音圧が落ちずに
出ているではないですか! サイン波で性能が図れる訳ではありませんがこの数値だけでも805MATRIX は少なくともコントラバスの再生には問題がないように思われます。

そもそもコントラバスは低音楽器というよりは倍音楽器と認識したほうが
しっくりくるかもしれません。弦の振動で震えた駒が表板を叩くことで発生する
豊かな倍音が重要です。基音の周波数を基準に考える必要はないかもしれません。

この小さな805MATRIX でここまで再現されるのであれば、ウーハーの追加された801、802 もどれだけの再現性があるのか興味があるところです。

しかし、これらはユニット数が増えるのでどうしてもチェロが下に、ヴァイオリンが上にくるような定位における違和感が生じるだろうと想像出来てしまいます。

店頭で聞いた最新の B&W の大型スピーカーをそこにあるメーカーのアンプで鳴らしたのを聞いた時にはそういう違和感が大きかったのです。

805 は 805 なりに大変バランスのよい完成されたスピーカーだと思います。

805 MATRIX と WRアンプを組み合わせて音楽を楽しんでいると、スピーカーの B&W の開発者とアンプの川西先生の、生の音を再現したいという熱い思い、熱い執念が出会って見事に実を結んでいるのだと深く実感いたします。

オーディオで求めるものは人それぞれですが、もし生を基準にした再生音を求めるならば、第一候補は川西先生がリファレンスに用いている 805 MATRIX が最良の選択であり、さもなくば現代において素直に設計されたスピーカーを使用するのが良いだろうと思われます。

オーディオ装置などは単なる道具ですので、当方の経験したように懐古的なものや
根拠がはっきりしないのに高額なものなどに惑わされないようにして正しい方向のものを選べば良いでしょう。WRアンプは間違いなくそういうものです。


____


1669川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Thu Apr 14 2016

O.M.さん、詳細で単刀直入なご投稿ありがとうございます。

 O.M.さんが使用されていたスピーカーは、ずっと B&W の CDM1 だとばかり思っていました。そして暫く音信が途絶えておりました。

 去年の文化の日の頃でしたか、久し振りにお便りがありました。それは、お持ちの ΕC-1 と Ε-10 のアップグレードのお話でした。2年ほど前にΕ-10 のプロトタイプをお貸し出しし、WR アンプを気に入って頂きご購入頂いたのを思い出しました。

 しかしよくお話を伺うとどうもチャンデバを使ってマルチ駆動をされているようで、ローチャンに Ε-10、ハイチャンにはもっと以前にご購入頂いた WRP-α9/A をお使いになっている事が分かり、結局、WRP-α9/A の安定化電源化も含めてアップグレードをして頂く事になったのでした。

 ところが「どうせアップグレードするならΕC-1 に EQ 基板を載せて LP も聴けるようにしたい」とご希望が脹らみ、結果的に大手術となりました。そのご報告はWR掲示板の 163 6と 1642 に詳述されていますので、改めてお読み頂ければ幸いです。

この時に「WRアンプの音は革命的だ!」と言う名誉あるご感想を頂いたのです。


 実はこの頃に既にヘッドアンプのご注文も賜っており、それは年末ギリギリに納入させて頂いたのでした。この絡みで純粋MCカートリッジが見直されています。また、MMの再生音にも劣るCDの音を改善すべく、プレーヤーも32bitDACを積んだものに買い換えられています。

 このように短期間で O.M.さんは急速な坂道を登られたのです。それが何処かに歪となって皺寄せが来るとは夢にも思っていませんでした。詰まり音が良くなったら、又それだけ粗が目立って来る事になり易いのだと思います。今まで隠れていた欠点が表に出てくる可能性があるのです。

 11月の末頃には、ローチャンとハイチャンの繋がりが悪い、と言うようなお話をチラホラされています。この時に初めて私は O.M.さんが D130+LE175+D91 をお使いになっていると認識したのです。

12月に入ってからこの問題が大きくクローズアップされて来ています。

既に、チャンデバは止めて LE175 の方をコンデンサーでカットする方法に変わっていましたが、そのコンデンサーの質で音がコロコロ変ると仰っています。そこで、私が ASC を推奨して


> ツイータのハイパスのコンデンサーですが、川西先生ご推奨の ASC がやっと届きまして、
> この違和感がすっきりと解決できました!

と一度は満足されています。

 この後、ヘッドアンプ導入によるMCカートリッジの音について色々感想を寄せて頂いたのですが鉄心入り MCカートリッジの音が

> ジャズベースが鉄芯だと一旦PAを通した音に聞こえてきました。

と仰っていたので、最初は誇張かと思っていたのですが、今思えばスピーカーの問題が顔を出していたのかも知れません。

確かに、鉄心入りMCは純粋 MC に比べてそう言う傾向が多少はあるのですが、その時「PAを通した音」と言う表現に多少違和感はありました。

 2月に入ってハイパスのコンデンサーで随分悩まれたようです。エージングの問題、耐圧の問題等で音がかなり変ると言うのがご不満のようでした。今思えばそう言う事で音に大きな変化がある場合は、別に本質的な問題が隠されている事が多いのです。

 中高域に違和感があるとカットオフ周波数を下げたくなるものです。その為にはコンデンサーの容量を増やさなくてなりませんが、そうそう思い通りの容量のコンデンサーが手に入る訳ではありません。勢い、コンデンサーの並列接続になります。

 コンデンサーはそれぞれ直列にインダクタンス分を持っていますので、不用意に並列接続すると高周波領域に共振峰ができ、システムに何らかの問題があると、それが音質に微妙に影響してくるのです。WR アンプのパスコンにも昔から1Ωの抵抗を直列に入れています。

 O.M.さんもこれで暫く悩まれたようですが、並列にされた2つのコンデンサーそれぞれに直列に0.5Ωから2Ω位を入れるようにアドバイスさせて頂いたのです。その結果、

> この音を聞けば、昨日までの音は奇妙奇天烈であったのは一目瞭然です。
> バイオリンのパワーに負けず、ビオラやチェロの粘っこい音が難なく聞き取れます。
> 当然ピアノの左手もしっかりしており、低音の太い金属弦の粘っこい感じ、
> 高音はキンキンせずにカンカンなる感じが出ています!
> これはすごい。正にこの方向の音が欲しくて右往左往しておったのです。

と言うレポートを頂き私は一安心したのです。それから3月の半ば頃までは便りがなく満足されているのかなと思っていたのですが、また問題が発覚したようでした。

それはウーハーとツイターを別々のアンプで鳴らすと、本来はもっと良くなるはずなのに耳に着く違和感があって改悪になると言う問題でした。

音楽がちぐはぐに聴こえると言う事でした。

 ウーハーを鳴らしている Ε-10H の音と、ツイターを鳴らしている WRP-α9/A (Ε-5H 相当)の音がかなり違うと言うご不満でした。

WRP-α9/A の方が膜が掛かったようになると言う事でした。

私は5W以下で鳴らすなら、Ε-5H とΕ-50H の音はそんなに変わらないと常々申し上げていますし、今回のアップグレードの時もそれを確認して発送していますから、これは何かあるなと薄々思い始めていました。しかし、未だスピーカーのダンピングの問題だとは気付いていませんでした。


 それ以降、こちらのΕ-10Hプロト、WRP-ΔZERO(Ε-50H相当)、100W機(Ε-100H相当)を次から次とお貸し出しし様子を見させて頂きました。

それに依ると、Ε-10HよりΔZERO、ΔZEROより 100機とドンドン分解能が上がると言う事でした。

この時に、音の表現を形容詞などで表現すると誤解の元になると痛感し、なるべく具体的に表現するように努めるべきであると悟ったのです。こちらで鳴っている音と余りに違うレポートを頂くと、何を頼りにそれを判断すれば良いか分からなくなるのです。

 この頃に頂いたご感想の一片を記しますと


> 届いたアンプでは、音の次元が違います。これはすごい。
> 当方のアンプもつなぐスピーカーが805matrix だとこのような素晴らしい音で鳴るのでしょうか。
> まったく信じられません!


と言うように、ハイパワーアンプなら結構良く鳴るものの、ご所有の α9/A やΕ-10H では、とても上手く鳴らせないと言う内容です。

この頃は他に何かあると思いつつも、まだネットワークの問題も気になっていて、スピーカーのインピーダンス上昇の問題も考慮し、打ち消しの為の直列素子を入れるように進言したりしましたが、少し効果はあったものの本質的な解決には至りませんでした。

 この頃になると O.M.さんもアンプの問題もさる事ながら、真空管時代に開発された JBL の問題点に気付き始めて居られたのでしょう。

真空管アンプと高帰還アンプ、又大きな箱に入れないと低音が出ない昔のスピーカーと小型エンクロージャーに入れてハイパワーで鳴らす現代のスピーカーの違い等々について、色々調査されたようです。

 D130+LE175 を聴いて衝撃を受けた時、鳴らしていたのは真空管アンプだった事も思い出されたのでしょう。

一度は真空管アンプで鳴らす必要性と、既に JBL を諦めて 805 MATRIX を探す気にもなられていたのだと思います。それから5日程音信が途絶えていました。

 真空管アンプを入手し、805 MATRIX も注文したと言うメールが突然ありました。

真空管アンプは3結シングルのミニパワーアンプでしたが、次のようなレポートが添えられていました。


> JBL とWRアンプでは高出力に比例して解像度は上がります。100Wの解像度はαZEROをはるかに
> 凌ぎます。しかし、しぶとく残り続ける「うまく鳴っていない感じ」があります。

 しかし、3結で鳴らすと

> これが管球アンプだとこの鳴らない感じがすっと消えているのです。
> 解像度は一気に落ちているのに、耳触りはとても自然です。

と言う風に仰っています。

真空管アンプだとずっと付き纏っていた違和感がスッと消えるようです。

どうも、WRアンプだと無理に JBL の穴を叩いているようです。しかし、次のようにも仰っています。

> 管球アンプの解像度はMMとMCのような違いがあります。いや、もっとあるかもしれません。
> WRアンプの解像度を聞いてしまうと全く笑ってしまう大雑把さなんです。
> しかし管球アンプですとユニットの発音の様子が全く異なり、総体的にこれが
> 当時のスタンダードな再生音であると納得できるような質感です。

 生の音を求めて近代的なスピーカーを高帰還アンプで鳴らすのと、昔ながらのゆったりした音を楽しむのと両極端を経験された事になります。

この音の違いの要因はアンプの出力インピーダンスの違いだと思います。

昔ながらのスピーカーはやはり当時想定された目的で使うべきなのでしょう。

無理に定電圧駆動するとコーン紙の振動が制動され過ぎてしまう為に、一部に耳障りな音が残ると考えられます。

D130 がアルニコを使っているのも裏目に出た感じです。

察するに昔の真空管アンプでも、それなりにダンピングが効いた音が出るように図られていたのだと思います。

 振動学的には、臨界粘性減衰係数に、系の粘性減衰係数が近付くと減衰振動は振動的でなくなり、単調減衰になってしまいますが、このような系は反応が鈍くなりますので、切れのある軽い音にはならないのです。

電気振動でも言えて、方形波特性を余り鈍らせるとアンプの音は硬直して来ます。
制動不足でリンキング状態になると音は荒れますが、少しアンダー気味で低い山が1つ見える程度が良いとされています。

 しかし、805 MATRIX が到着すると、

> 805MATRIX 届きまして、衝撃です!
> JBL と合わせて、もう必要のないものとなりました。

O.M.さんは生楽器の音を再現する為のオーディオを目指して居られますので、当然の結果となったのです。どのように衝撃だったかは次に示す文章から見て取れます。

> E-10H で駆動していますが、805 を慣らしきってやろうという先生の熱い思いがビシビシと
> 伝わってきます!第一印象だと低音が薄いかな?と思いやはり失敗だったかなあと思ったものの、
> しばらく聞いていると音がこなれてきたのか、バランスがよく感じてきました。

 ハイパワーアンプに比べてご自分のものは大きく見劣りがするとお感じになっていたはずですが、805 MATRIX ならものの見事に鳴ったようです。

音のバランスが聴くうちに良くなったのは、やはり長い間眠っていたスピーカーのエージングが進んだ為ですが、耳が小型スピーカーに慣れたこともあると思います。さらに、

> この小さな筐体SPでピアノがこんなに満遍なく聞こえるのは奇跡ですね!
> 掲示板や先生のメールに書いてある左手の最低音が聞こえるという記述はさすがに
> 言い過ぎだろう、聞こえていても蚊の泣くような微かな響きでしょうと思っていたのですが、
> まさかまさかこんなに聞こえるとは!


と仰っていて、私が Feastrex で体感した時と似たような衝撃を受けられたようです。この音が認識できると本当に幸せな気分になるから不思議です。

そして、やっとO.M.さんは納得の行く音を手に入れられたのです。

> 全体の音楽性は明らかに805 です。時間軸に沿って響きが繋がっていく感じに破綻がありません。
> 定位感もすごいです。よそ様のところでのJBL で相当大音量で試聴距離も離れて聞いた時にSPが
> 消えている感覚がありましたが、自宅では近接で歪みが多く耳につくのかいまいちです。
> それに比べればこの805はとても素晴らしい!スピーカーを意識することが全くない!
> やっと色々な呪縛から解放されました。

 この成功は B&W805 MATRIX でなければ得られないのではありません。

又 B&W805 MATRIX に WR アンプを無理に合わせている訳でもありません。

その証拠にサトウさんの追試でもっと小型で安価な DENON の USC-M3E を繋いでも「これだけでも十分立派な鳴りです。」と仰っています。

D130では過制動になり違和感が残りましたがその理由ははっきりしています。

現代のスピーカー、特にヨーロッパ系のものなら全く問題はないと思います。
どうぞ安心して、WRアンプをお求めになって下さい。
http://west.wramp.jp/datawr35.html

25. 中川隆[-10364] koaQ7Jey 2020年10月31日 17:14:04 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[49] 報告

817 :神々のたそがれ:2010/06/23(水) 18:06:04 HOST:FLA1Aad032.myg.mesh.ad.jpMC
D130の注意点フィックスドエッジは、入手する時は必ず太陽や強い光に透かして
見ます。

亀裂が多いものがあります。

【美しすぎるD130】の場合E130のコーンで張り替えたものに出くわします。

指でコーン紙をはじいた音と表面のざらざら感で判るのですが、なんか目利きが必要だと骨董品のようですね。

150-4Cは入手難!お高い商品

819 :RW-2:2010/06/23(水) 18:25:54 HOST:109.170.203.61.ap.yournet.ne.jp

>>。レ美しすぎるD130】の場合E130のコーンで張り替えたもの・・・

E130コーンは出所不明のオリジナルを謳ったモノよりずっと宜しいのだす。
ヘタったD130コーン(エッジ含む)よりずっと吉だす。

裏見ればE130とスタンプが押してありますのですぐ判ります。悪どい業者は毛羽立てて消します(だははは)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/11602/1261060674/


95:RW-2 2010/09/08(水) 20:54:20HOST:113.223.1.110.ap.yournet.ne.jp

フルレンジの代表的銘機はやはりP−610とLE8Tにトドメを刺すでしょね。

銘機とはまず数が出ていること。そして所有した方々が、それぞれに音、性能、
形(デザイン)、使い勝手、歴史など各々別々の価値観をもって評価している
ことが重要でしょう。

松下のゲンコツやD130あたりも差し障りがないでしょね。

アキショム80あたりになると逸品でしょか。見て触って聴いてる方は少ないでしょ。
それに聴いて好き嫌いがはっきり分かれるユニットでしょうから。


105:薬漬け 2010/09/12(日) 16:58:38HOST:zaqdadc3740.zaq.ne.jp

確かに、アキショム80は律儀に鳴らすと、それはそれは正確な音を出しますね。
(確か音楽評論家の宇野功芳さんも、検聴システムではミッドレンジに80をお使いのご様子と仄聞しています。やはり音色の「正確さ」を出せるとされたのでしょうね。)

でも、ひねくれた私はどうも、何らかの歪が乗っかった「麻薬音」に惹かれます。(苦笑)
正確律儀な音を出すユニットは、世間様にはある程度の数がありましょうけれども、媚薬的な音を出して人を人生の奈落の底に落とす?ユニットというのは、いかにユニット数あれどたぶんこれぐらいのもの…。
奈落の底に落ちたくはないけれど、覗きたくはあります。(大汗)

カミさんには普通であってほしいけど、たまに会う女性はちょっと小悪魔の方が面白い。(ド大汗)


106:ジークフリート 2010/09/14(火) 21:46:37HOST:wb56proxy13.ezweb.ne.jp

薬漬けさん。ハチマルはかなり細かいところまで再現は出来ますが、正確かと言われればそうでもなくて、やはりコーン紙やベークライトの音が結構出ているんですよね。

ただ、そういった薬か毒か?という部分が全く無くなってしまうと面白くないし、恐らくベークライトの共振音が醸し出している「細密感」?が無くなると、もうハチマルとは言えない。

匙加減一つで毒にも薬にも・・・この辺りがハチマル使いの腕の見せどころかと思いますョ〜。


当方のD130初期タイプもかなり毒を吐きますけど、ちょっと面白くなってきたところですよ。

(センタードームのアルミホイルが音楽の奥行きと響きを偽造?)


107:ディラン 2010/09/14(火) 22:43:14HOST:FLH1Adl055.kyt.mesh.ad.jp

D130は単体使用ではないですよね?175、075等と。

しかし、センタードーム云々というくだりはひょっとして単体使用?ですか?

とすると箱<平面バッフルですか?

38cmのフルレンジなんて有り得んと思っていたのですがALTECバイフレックス420Aを嬲りだしてビックリしてます。

私の場合は8cmのツイーターにコンデンサーを噛ましましてますから単体使用では有りませんが。単体使用でもひょっとして鳴らしこめば聴けるかもしれませんが9862のワイドレンジに慣れているので生っぽさがチョットね。

クライバーンのブラームス1番などピアノの響きとバックのオケが絶妙なバランスです。

108:ジークフリート 2010/09/15(水) 00:58:52HOST:wb56proxy10.ezweb.ne.jp

C36バスレフ箱入りで、075と2.4khzクロスのJBL推奨組み合わせです。
コレを使い始めてから弦楽四重奏等を漁っておりますよ。


110:薬漬け 2010/09/15(水) 22:43:45HOST:zaqdb733a88.zaq.ne.jp

結局、自らに美味しい「毒」を求めているのでしょうね。アブナイアブナイ。(汗)
D130のセンターキャップが醸し出す音色は未体験ですが、どんな“色”
なのでしょうね。興味津々。

111:ジークフリート 2010/09/16(木) 01:46:53HOST:wb56proxy09.ezweb.ne.jp

ディランさん。420Aがメカニカル3ウェイということは、+ツイーターで・・・ヤハリ4ウェイがお好きなんだ!

しかし・・・古レンヂにしては開発時期が比較的新しいだけに、おっしゃるとおり音の繋がりの点でも上手く造られているのでしょうね。(D130やハチマルはしっかり?2ウェイの音です。)

薬漬けさん。センタードームのアルミホイル臭さを上手く利用すると、バイオリンやギター辺りで渋みを伴った爽やかさが出るんですが、その度合いをコントロール出来るようになりました!

曲や気分に合わせて、ちょこっと修正も?ってな感じです。

120:ジークフリート 2010/09/20(月) 08:00:29HOST:wb56proxy01.ezweb.ne.jp

休日の朝、毒抜きJBLで聴くイザベル・ファウスト(バッハの無伴奏)・・・清々しい響きです!

D130は5khz以上で猛烈な共振がありますから、ネットワークで抑えているとは言え、その裾野が出ないようにコントロールしているつもりです。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1280755643/

26. 中川隆[-10363] koaQ7Jey 2020年10月31日 17:21:08 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[50] 報告
JBL(James B. Lansing)製品の型番

•1927年に創業したJBL社は、誕生後間もなくはアルテック社に吸収されたり、ウェスタンの下請けをやったりしていましたが、46年に一本立ちして、社長のJames B. Lansingが先頭に立って、次々に新製品を開発しました。

かの名器D130の発売は、それまでのウェスタン、アルテックへのOEM供給により培った当時としては高度な技術により、世間をあっと言わせたものです。

現在に至るまで、数多くの製品を送り出していますが、ここではその製品型番について、備忘のために記述しておきます。


•まず、全体として述べておくべきことは、JBLには完成品とユニットとがあり、後にコンシューマー用とプロ用の区別ができたことです。これらについて順を追って述べていきます。


• 先ず第一に取上げるのが、完成品です。

初期にウェスタンの下請けで作成した名器「アイコニック」があるのを別にすれば、製品番号は当初はユニットと共通でした。

記録に残る最初の製品は、D1004/D1005であり、38センチウーファー2本と175DLHを組み込んだものです。これについての記述が、一関ベィシーの菅原さんの著書にあるので参考になります。
http://homepage1.nifty.com/ModernJazzNavigator/book/bt3.htm


その後のD30085の頃から、製品には愛称が付けられ、これは例えば「ハーツフィールド」と呼ばれる人気商品でした。オット、過去形は良くないか。設計者の名前を冠したこの製品は、現在でも美品なら300万円近くで、中古品が取り引きされています。その後も、「レンジャーパラゴン、同ミニゴン」、「ハークネス」と製品化が続き、評判となった木工技術の極致とされる美麗な組み格子が印象的な「オリンパス」、「サヴリン」、「アポロ」が発売されたのが、60年のことでした。


•その後の製品は、時代の流れで、大き目の家具調のものから、ブックシェルフ型に移行し始め、基本的に共通の「ランサー」という呼称に番号を付加したものとなり、「L33」(60年発売)などと呼ばれるようになりました。「ランサー」の呼称は長く使われ、82年の「L250WX」まで使用されました。

現在では、一貫性のある呼称へのこだわりはあまり見られず、適当にS、Ti等の記号を使ったり、山シリーズでエヴェレストやプロジェクトK2等という型番もあります。以上が完成品の型番の概要です。


• 次が、ユニットです。ここでユニットとしては、箱も含めておくべきでしょう。というのは、製品価格が高かったこともあり、またDIYの国柄からでもあり、箱が独立して製品として売られていたからで、後記する「推奨組み合わせ」との関係からも重要だからです。


•そこで先ず、スピーカーユニットですが、これはD(ドライヴァー、駆動器)という接頭記号が使われました。

前記したように最初の製品は、38センチフルレンジのD130でした。この時点では箱は密閉式を考えており、いわゆるバスレフ式はまだ世の中には普及していません。ウーファーも、中高音も、ホーンに装着することが普通であったためでしょうか、後のように低、中、高音のユニットに呼称の差はなく、D131、D175等と呼ばれていました。

• 最初は、フルレンジですが、前記したように最初の製品は、38センチフルレンジのD130でした。未曾有の10センチヴォイスコイルと極浅型コーンにより、「1ミリワット以下でも音が出る」という宣伝文句もあってか、その能率の高さが大評判になりました。

この形式では、30センチのD123があり、Nelsonもかって愛用しました。

これらに共通するJBLの特徴は、その時点では冒険であった大口径のアルミ・センタードームの採用でした。これにより、高域再生限界を広げることが可能となりました。そしてフルレンジでは書き落とすことの出来ない型番が、LE-8(T)です。ウェスタンや、アルテックの同口径の755型に、能率では譲るものの、再生帯域と音質でこれらを凌ぐ性能と人気を誇りました。


•そして、ウーファーです。

D130を改造して作ったウーファーは、130Aと命名されており、この「13」が38センチ、「12」が30センチ、「11」が25センチ以下となっています。そして、より低域再生を重視した「linear efficiency series(LE)」の出現後は、製品番号に口径のインチ数を採用するようになり、LE15A/14Aなどと命名されました。

ちなみに、Aは公称インピーダンスが8オーム、Bが16、Cが32を示す細分化記号ですが、出力トランスとの関係で高インピーダンスでよかった、真空管時代の名残です。

また、バスレフ初期には、パッシヴ・ラジエーター方式にも力を入れており、各口径にPRの記号を冠した製品を出しています。これは磁気回路を持たないユニットで、コーン紙中心部に数枚の金属板をネジで加除するようになっていました。ウーファーが振動して箱の中の空気を揺すると、ある周波数でパッシヴ・ラジエーターが共鳴して低音を出すのです。この枚数を加減すると、最低共振周波数を調整することができました。このような路線での開発は、70年代のプロ業界への進出と時を同じくして、停止状態に入りました。


• 次に、ホーン・ドライヴァーに移ります。正しくは、ホーンは拡声のためのラッパ状の器具であり、ドライヴァーはそこに装着する発音器です。従って、ホーンだけでは、あるいはドライヴァーだけでも音は出ません。

ドライヴァーは、当初3桁番号が付され、375等と呼称されました。

「3」は4インチ・ダイアフラムで2インチスロートのもの(重量11キロ)を示し、「1」は2インチダイアフラム(重量4キロ)を示します。

「2」は、「1」の強化版であり、ことほど左様に175の高音は可聴上限までは伸びていません。この強化版は、LE期に入ってからはLE85(以前の275にあたる)のように呼称されて、家庭用では最高峰の製品でした。

ホーンでは、当然Hを頭文字として、例えばH5038Pといった型番が使用されました。

別に、1217-1290,537-509などという暗号のような(入り口と出口の口径ではないか)型番も一部にありました。分類的には、コーニカル、ラジアル型が多く、最近になってバイラジアル等も採り入れられています。

JBLは「音は良いが、理論を無視した」に近いホーン設計を得意としており、レンズ(L)を付けたり、有孔板を重ねたりした小細工も売り物で、それらには「HL」という組み合わせ番号も使用された。ウーファーと同様に、70年代以降の新規開発はあまりありません。K2におけるアクリルホーンは、久々の新規物とききました。


• 次は、トゥイターです。

得意のホーン形式のものでは、当初は、上記175と同時期に発表された075しかなかったようです。これは、異例の2.5キロヘルツから使えて、10キロヘルツ近くまで再生できました。更に、ジャズで重要なシンバルの音が魅力で、現在も、2402の型番で発売されています。

広帯域化の波に乗って、やっと70年代に20キロ辺まで出る077が出ました。これは、プロ用2405の民生版といえるもので、中心部の拡散器をアクリル材にした、味のある製品でした。一般的なコーン型ツイターでは、LE25等の型番があり、これは口径を採用した呼称です。


•さて、箱です。

前記したように箱も単売されていました。つまり分割して買えるという利点があった訳です、例えばハーツフィールドでは、手許不如意であれば、先ず箱とコーン型ユニットを取敢えず買っておいて、しばらく聴くことができました。そして、余裕の出来たところで、ホーン型に換装すれば良いんですヨ、という売り方もしていたようです。そのとりあえず買う「途上品」を称して、「poorman's Hartsfield」といったそうです。

著名なオリンパスの箱は、C50というように、箱はCを頭文字とする型番を持ています。組み合わせ表を別掲しましたが、箱毎に入れるべきユニットが決まっていました。今でも、JBLの木工技術に惚れて、中古を探す人が多くいます。C50なら、ユニット入りで7、80万円位しています。


•そして上記の箱の販売を支えるものが、推奨組み合わせの選定です。

JBLが発売している、20近いユニットとネットワーク(ユニットの分担を設定する)の推奨組み合わせが、例えば「001は130Aと175DLHの組み合わせ」というように、30通りくらい推奨されています。

さらに、その表では、その時に使うべき箱までが、指定されています。現在の、いわゆるティールらの計算方法の無かった時期であり、どんな決め方であったか不明ですが、そこは後光のさすJBLであり、疑うことは失礼であったのです。このような発売の仕方は、他のメーカーはあまりやっていないことです。ファンは、この表と値段表とを見て、夜も眠れぬ(^^;機種選定を楽しむ(に苦しむ)という仕掛けです。


•JBLは、70年代に入って、プロ用機器の開発を本格化させており、これにも完成品とユニットがあります。


•プロ用完成品の最初の製品が、4310と4320であり、日本でも一世を風靡しました。

「1」はコーン型による、「2」はホーン型による製品であることを示しています。

73年には、38センチ・ダブル構成の、超弩級の4350を発売し、この時に、前記した超高音が出せて、指向特性の良い2405が登場しました。翌74年には、3ウェイで4333が、4ウェイで4341が発売されて、「3」が3ウェイ、「4」が4ウェイを示す記号となりました。

次の変化が80年代で、従来のラジアルホーンの欠点を改良したホーン技術が出始め、他社に倣ってバイラジアルホーンが開発されました。高音再生の容易化がこれを使うと実現するので、2ウェイへの先祖帰りとなる4430等が発売されました。この場合の「4」は、新規の2ウェイを示す4です。今では型番も、44を通り過ごし、4600,4700へと進展しています。


•プロ用のユニットは、実に整然とした命名に従っています。

ドライヴァーは基本的に2000番台を占めます。2100がフルレンジ、2200がウーファー、2300がホーン、2400がホーン・ドライヴァーとトゥイターとなっています。

ネットワークは3000番台、箱は4500番台となっています。

そして同じプロ用でも、楽器用は一頃Kシリーズと呼ばれ、更に今ではEシリーズと呼称されています。公称インピーダンスについては、今はHが8オーム、Jが16オームを示しています。


•以上、JBL製品の型番について記述しました。一昔前に、元気だったサンスイが日本でJBL製品の販売を本格化させるまでは、日本では福音電気等々の国産メーカーしか、ファンには知られていませんでした。最初にJBLのカタログを見た時は、従って皆がヨダレだらだら状態であったことを懐かしく思い起こします。冷静な人達は、「音色が余りにも直裁で味が無い」とか、さらには「使っている素材は変らないのに、べらぼうな値段を付けてケシカラン」等々とおっしゃっていました。


•Nelsonが最初に買ったJBL製品は、D123と175DLHでした。その後も時に入手したことがあり、最近もヤマハの名器0506を引退させて、2405に交換したばかりです。

それにつけても、この会社の工業デザインの重視は先見の明があったと思わざるを得ません。現在でも、中古品市場で高額のJBL製品が流通していますが、その理由の一部には、その優れたデザインによるところが大きいのだと思います。
http://homepage1.nifty.com/ModernJazzNavigator/audio/a1.htm

27. 中川隆[-10348] koaQ7Jey 2020年11月01日 00:33:19 : YN5YJy44ys : Q3BteHJMWEVER1E=[21] 報告
JBL D131〜D120〜E120 2020-07-07
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12609470176.html?frm=theme

J・B・LansingがA・Lansing社を退社独立後に起こした際の
モデルは、今でも非常に有名な”D-130”だと信じている方は多いが
実は記念すべき最初のモデルは15インチの”D-101”である。

D-101は、ALからのクレームですぐに製造中止となった幻のモデルだ。
実物はおろか現物の写真すら滅多にみかけない希少な製品だ。
以前、eBayで出品された当該写真を見たことがあるが、
オークションに出品されることなど数十年に一度程の確率。
Lansingによる、幻の超絶エキステンデッド・ドライバー、
そしてD-130、D-131の兄貴分である。

かつては自分が副社長をしていたALから、クレームを言われ、
まさかのイジメに耐え、気を取り直し第2弾として発表されたのが、
15インチのD-130である。
そしてその12インチヴァージョンのD-131が同時期(?)に登場する。


ギター小僧にとってもJensenのP12N等とともに
憧れのドライバーがD-130や12インチのD-120なのだ。
特にD-120はもっとも使い易いサイズと性能で
フェンダーのあの2発使いのツインリバーブは雲の上の存在。


そのD-120の一世代前のモデルがD-131ということになる。
そのD-131は兄貴分のD-130と違い70年前半には姿を消す。
D-130は紙のコーン紙を延長したものをプレスしエッジとした
いわゆるフィクスド・エッジでスタートし、そのエッジにヴィスコロイドを塗布したもの、
そして最終的にはクロス製のフリー・エッジへと変遷していく。


ところが、D-131だけはフィクスド・タイプのまま製造中止となる。
プロ用の2130があると言われるが、2130のエッジはクロスのフリーだ。
当時、サンスイは輸入していないが、D-131は製造中後にD-120にとってかわられた。
(サンスイが製造中止のD-131の後継機として、
D-120をコンシュマーのカタログに載せていれば
型番の整合性がくっきりとしてくる。)

だからプロ用が発表された際の2130は、
D-120のプロ仕様と考えるべきだ。

10インチの2120(後のE-110)のコンシュマー版は、ギター小僧にはこれまた
おなじみのエキステンドドライバーの、D-110ということだ。
そうなると、JBLのエキステンド系はウーハーのD150、D-130、12インチのD-120
10インチのD-110と全てのサイズとその型番が”D-1xx”で整合性がとれることに気づく。
8インチのD-216はD-80だ。

10インチドライバーは創業時にその姿はないものの、最初からD-131は12インチの12をとり、
上二桁を12で始まるD-120とすればややこしくはならなかった。
ギターアンプやステージでお友達のD-120以降の系譜はD-131の直系として
ジャズ好きなオーディオ愛好家をも熱狂の渦へと巻き込みつつ、
長年にわたり、ひっそり愛用されていたというわけだ。

https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12609470176.html?frm=theme

28. 中川隆[-10347] koaQ7Jey 2020年11月01日 06:03:02 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[1] 報告
Paragon prototype ( D130 / 075 / N2600 ) Jazz 動画
https://www.youtube.com/watch?v=MhTmhdeGud8

◇最初期・博物館級◇ JBL C44 PROTO-TYPE PARAGON 1
https://www.youtube.com/watch?v=mGUKoS3_-CI
https://www.youtube.com/watch?v=yVC2G8rJBmk

◇最初期・最高峯◇ JBL C44 PARAGON パラゴン (ボーカル音源)
https://www.youtube.com/watch?v=pXFfSWPIdiI

◇最初期・最高峯◇ JBL C44 PARAGON パラゴン (150-4C 動作確認映像)
https://www.youtube.com/watch?v=27V5PwkZzdA

MVI_3723.MOV◇最初期・最高峯◇ JBL C44 PARAGON パラゴン (スタンダード音源)
https://www.youtube.com/watch?v=X3A7uDIuTkE

JBL D44000 C44 PARAGON Early Model (VOCAL)
https://www.youtube.com/watch?v=iLP8SI_4xF8&list=PLsq9Y2_0YqgwTuCufVM9iZ219hDuBQMNC

JBL D44000 C44 PARAGON Early Model (JAZZ)
https://www.youtube.com/watch?v=TEEquzGbUwc&list=PLsq9Y2_0YqgwTuCufVM9iZ219hDuBQMNC&index=2

最初期パラゴン JBL PARAGON D44000 earlisest model Kenrick スペシャルモディファイ
https://www.youtube.com/watch?v=0MZdsH5SM1k

最初期JBLパラゴンD44000 Paragon earlisest model ケンリック・スペシャル
https://www.youtube.com/watch?v=TwGHMmX2f-Y

PARAGONのプロトタイプ


へ〜、こんなの知りませんでした。パラゴンのプロトタイプですって。

D130 と 075 の2ウェイなんですね。

中央の曲面に反射させる事が一番大切なアイデアだったのは解りますが、低音のホーンを内包する事との兼ね合いで決まった曲面だと思っていました。

もし此方が最初だとすれば、D130 の為の容量さえ取れれば良いといった緩い条件で決まった曲面に後から低音ホーンを無理矢理押し込んだ訳ですね。

結果とすれば量産型の方がずっと整理されていて格好も良いと思います。
でもウーハーの為の容積はどう見たって少ないし、500hzで繋ぐのには 375 のホーン開口は小さい気がしていました。

こうした無理の説明にはなります。なるほどねぇ、こんな事ってあるんですねぇ。
http://kawa.weblogs.jp/things/2015/08/paragon%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%88%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%97.html

パラゴンのプロトタイプ2

http://kawa.weblogs.jp/.a/6a0120a66c5c01970c01b7c7c64168970b-pi

こんなのも出て来ました。

此方は3ウェイで量産型と同じですが、ドライバーのホーン出口を支える脚がありません。
メトロゴンにも似て見えます。

もし、此方が後だとすれば、最初に有った脚が一度なくなって、量産型では復活した事になります。

もし此方がオリジナルだとすれば、この後ホーンの出口を支える脚が追加されて、量産型になった。その後一度3ウェイで出来た形で2ウェイが可能か試作をしてみたなんて解釈も可能です。こっちの方が素直かな。

そもそも低音ホーンをあんなに曲げると高域は落ちてしまわないか、500hzまで出ているのだろうか、ウーハーの容積は足りているのだろうか、あんなに小さなホーンではドライバーに500hzまで任せるのは無理じゃないだろうか。あちこちに無理がある気がします。

パラゴンってあんまり興味が無かったんですけどね。
不思議なスピーカーの経緯の前後が少し気になりました。
http://kawa.weblogs.jp/things/2015/08/%E3%83%91%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%88%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%972.html

パラゴンのモト


パラゴンに関する画像を捜していたら、こんな写真が出て来ました。


http://kawa.weblogs.jp/.a/6a0120a66c5c01970c01b8d15035da970c-pi
http://kawa.weblogs.jp/.a/6a0120a66c5c01970c01bb086aa94f970d-pi


低音ホーンの開口を左右に振り分けると真ん中に丸い膨らみが出来ます。
ここいらが原型と考える方が自然に思えます。

D130 と 075 による2ウェイ版は3ウェイでパラゴンの形が出来た後のトライだったのではないでしょうか。

何故後からそんな事をする必要があったのか。

JBLは一つのキャビネットに色々なユニットの組み合わせが出来る様にしていました。

最初にキャビネットを買って順次ユニットのグレードアップが出来ますよ。

D130 と 075 で始めて高い 375 は後から足す事も出来ますよ。

そんな提案を考えていたのではないでしょうか。

オリンパスやハークネスにも色々なユニットの組み合わせがあったし、 ハーツフィールドを20センチフルレンジ一発で始める提案も有ったと思います。

だとするとウーハーキャビネットの容積は最初から覚悟の上だったのか。
ラ・スカラもあんなもんか。あれで足りてるのかなぁ?

もう一度 D130 と 075 のパラゴンをよく見てみると、D130 は裏に穴の空いたバスレフで、後から内部に複雑な低音ホーンを作るのは難しそうです。

後で 375 を買い足せるというよりは、375 無しでもパラゴンが買える、廉価版って事を考えていたのかなぁ。
http://kawa.weblogs.jp/things/2015/08/%E3%83%91%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%83%A2%E3%83%88.html

29. 中川隆[-10307] koaQ7Jey 2020年11月01日 20:16:42 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[49] 報告
岩崎氏の「ランシングの死」推論 2020-06-03
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12601412070.html


段ボールに入ったままの古いジャズ、オーディオ雑誌を整理して出てきたもの。
故・岩崎千明氏が雑誌に執筆されたエッセイ、評論集。


先日、D120(E-120)や、2130の事を書いていた折にこの本の事を思い出し、
ダンボールの箱から引っ張り出してみた。
1976年「ジャズランド」(廃刊)という雑誌に定期連載されていた
エッセイの中に、「ジェームズ・バロー・ランシングの死」というタイトルの
一文を思い出した。

パイオニア / HPM-100

その中で、パイオニアのブックシェルフ・SPの広告にロカンシーの姿が。
JBLの中期以降を牽引してきたスピーカー・エンジニアのロカンシーが
後年、パイオニアに顧問として招聘された際に設計したブックシェルフの
ウーハーが、JBLのD-123と酷似していると・・。

D-123は彼の設計であり、同じ口径でランシングの設計したD-131と

社内で両者は比較・検討され性能的にもD-131を上回ったD-123の出現に

誇り高きエンジニアとしての敗北感を味わい、

自殺の原因となったのではなかろうかと、推理されていたのだった。

D-123はLE-15Aと同様に、B・ロカンシーの設計である。
(ただD-123の原型はウエスタンではないかと思っている。
当時、新進気鋭のロカンシーがウエスタンに社外スタッフとして
関わっていてもおかしくない。)

D-123は薄型のエキステンド・レンジのドライバーで、
用途はスタジオや、狭い部屋などの壁に埋め込んで使うウォール・スピーカー。
ゆえにコーンの頂角も扁平のように浅く、ドライバーそのものの奥行きも
異様に浅い。
高域に有利とされたコルゲーション付の薄く軽いコーンで、レンジは広く
ローもハイもD-131に比較すれば、ワイドレンジである。
低域も豊かで小さな箱でも低音不足を感じない。
D-131を聴いた後だと、音は柔らかくて聴きやすく
ソースはあらゆるジャンルをそつなくこなす優等生的なサウンド。
D-131や後年のE120のような鋭敏な立ち上がりはないが、
そうした分、一般ユーザーへの配慮がなされている。
アンプをや部屋を選ばないところも魅力。

有名な4311の低域ドライバーは、
このD-123にランサプラスという質量を調整する塗布材を
コーティングしウーハー仕様にしたものである。
そのせいで、低域が遅くなってしまったわけだ。


前置きが長くなったが、岩崎氏の推理雑誌の読者向けとしては

興味深いものがあるが、残念ながら、正しくない。

D-131 vs D-123 という比較で行けば勝負にならないし、用途が違う。
かたやD-131が4番打者なら、D-123は守備もうまい代打中心のアベレージヒッター。

D-123はコストを抑えられ商品としても魅力だが、
ランシングの追求してきた理想とはベクトルが異なる。
これからやってくる大量生産と営利を鑑みれば
大衆向け商品として魅力的だ。

しかしであるD-123の出現にショックを受けたランシングが
自殺したという無茶な推論は残念ながら的外れである。
ランシングの自殺は経営難によるもので、
自殺後に保険金が支払われ会社は存続しその後の隆盛へと
繋がっていくのである。
そもそも誰が見たって、純粋にD-123がD-131より優れているとは思わない。

ただし、D-123がJBLを代表する、単体ドライバーとしては傑出してはいない
(特にJBLとして)が、けっして悪いスピーカーではない。
それは言っておきたい。
最初にJBLの単体ユニットを手にするなら入門用としても、
お薦めのスピーカーだ。
(ヴォイスコイルを飛ばさぬよう大入力さえ気をつければ。)

ちなみに、D-131はフィクスドタイプエッジのままで早くに生産を終了する。
そして残念なことに、現存するD-131(古いフィクスド D-130も同様に)は、
エッジ部分とコーン紙が経年劣化でパリパリと破れる寸前のものが
多く、程度の良いものはまず入手不可能。
その後継機はクロスの2山のロールエッジ化された、
ギターアンプで大好きな、件のD-120とプロ用ラインアップの
2130、E-120と発展していく。
E-120はコンサート会場などで広く使われていた最終後継機種だ。

こうしてランシング自殺の謎に関して
岩崎千明氏の生前の推察は、話題としては興味をそそられるものの、
残念ながら推理そのもの自体は、正しくない。

最初に立ち上げた会社としてレジェンドとなった、
経営悪化のランシング・マニュファクチャリング時代は
その後をウエスタン〜アルテックが負債の面倒を見た当時とは状況が異なる。
ランシング・マニュファクチャリング社を吸収合併し、
自身が副社長を勤めた、そのアルテック・ランシング社を飛び出したランシングが
アルテックに泣きつくわけにはいかなかった。
いわば四面楚歌の状況であったであろうことは容易に想像がつく。

ゆえにランシング自殺の原因については、自殺はあくまで経営上の問題であろう。
当時の資料を読み漁ってみたが、たぶん多大なる累積欠損、買掛金の遅延などの多重債務、
資金繰りは相当にきつかったと推察される。

先にも書いたが、その自殺の結果、保険金と残された役員のビル・トーマスの卓越した

経営手腕でよみがえり、JBLはファンに愛される歴史的メーカーの礎を築いていく。

https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12601412070.html

30. 2020年11月01日 20:43:29 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[50] 報告

Wes Montgomery-Four On Six (1965)-Guitarra de Jazz.




ウエスとJBL D120(2130) 2020-05-29
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12600382378.html

ギターアンプの心臓部には、JBLのエキステンド・ドライバーの
D-120(2130)が良く似合う。

兄貴分のD130はコンサートクラスのSRだが、ヴォーカルやリードギターの
ステージ・モニターにも、これと075のプロ用の2402の2ウェイによる、
ステージモニターが定番だ。


ギターの巨人 ウエス・モンゴメリーの映像をこうして眺められるは幸運だ。
実際の手元が良く分かる。
ピックを使わないウエスだが、リラックスしつつ、いとも簡単そうに
弾いているが、演っていることは結構高度なのだ。
オクターブ奏法とグイグイ引っ張る力強くグルーヴィーなトーン。
ロックギターを卒業し、ジャズギターを習い、聴き始めた頃からの
チャーリー・クリスチャンと並ぶ、憧れのギターの巨人でもある。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12600382378.html
31. 中川隆[-10306] koaQ7Jey 2020年11月01日 20:58:03 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[52] 報告

JBLのフロアータイプでコンパクトなL-45(C-45) Flair。
その、L-45のサランネットは多孔質系ウレタン製のものを用いている。
当時のJBL社デザインの流行でもあり、
サランネットの造形一つとっても曲線を用いた自由なデザインが可能となった素材だ。

最初の7〜8年まではこれで良い。
(湿気の多い東京地方は特に酷かったが、北海道だけは通年湿気が少ないせいか

長持ちするようである)
ところが7〜8年以上も経過すると、ウレタンが加水分解し硬化するか、

多くはボロボロと崩れてはじめ、枠を残し消滅してしまう事態となる。

我が家のものもサランネットに使われていた、
ウレタンフォームが加水分解しボロボロと崩れはじめ、
最後には跡形もなく崩れ落ち、
骨格のサラン枠だけとなってしまった。
(おそらく当時のサランが現存するものは、
米国本社内に展示してある個体以外
世界中でもほぼ皆無なのではなかろうか。)

そしてサランネットに最初からついていた
あの件のJBLのエンブレムだけが枠と供に残ったという事なのだ。
2ヶあったうちの1ヶもどこかへ紛失し、1ヶだけ偶然に今残っていた。


▲△▽▼


カリフォルニアの青い空/It Never Rains In Southern California/Albert Hammond





カリフォルニアの青い空【JBL湿気厳禁】2018-08-24
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500258505.html?frm=theme

かつて、JBLの音色の代名詞のように使われたフレーズが「カリフォルニアの青い空」
JBLのスピーカーは、明るく乾いたキレの良いリアルな音が魅力。
ところがそれは米国内で使用か、日本でも湿気の少ない乾燥した地域や、
湿度の低い季節、例えば秋から冬にかけてなどの条件付きで青い空が見える。

日本の気候の場合、梅雨があければ熱暑で、
湿気が80%の室内にあるスピーカーこそ悲劇。
特に極端な乾燥気候のアメリカの西海岸のスピーカーは、とんと湿気に弱い。
具体的に湿気の影響が、音にもはっきりと出るのはJBLの紙のドライバー。

この時期、真っ当に使うなら理想は除湿器だ。
だが、そうもいかない場合は、エアコンの除湿機能を24時間ONにしておく。

これもまだ人が生活する空間や専用のリスニングルームならまだ良いが、
納戸に物置、倉庫に保管となると、コーンが吸湿し、放置すればコーン紙、ダンパー、エッジなどにカビや紙の劣化が一段と早まる。
ウレタンエッジなども、数年でベトベトし加水分解が始まる。

プロ用の音響機器のメンテ、輸入販売をしている友人の借りている
マンション倉庫は、一年中除湿器を部屋ごとに回しっ放し。
紙のスピーカーやダイヤフラムに、リコーンの部品や基板などは、
それだけ神経を使う。

JBLだと薄いコーン紙は、湿気の影響を受けやすい。
梅雨のようにべたっとしていると、音は前に出ないわ、音色は暗いわで憂鬱になる。
これほど音に敏感に出てしまう事に、鈍感過ぎないかとも思う。

小型のブックシェルフも影響はあって、ブックシェルフの4301やL-26あたりのウーハー部のコーンも湿気の多い環境だと、寂しく暗い音しか出ない。

過去に体験済みだから言えるが、回避するのは先に言ったようにエアコンの除湿機能をを常時入れておくしかない。
まして使わないからと言って、押し入れや、物置、除湿器もない倉庫へ
押し込んでおくなどはもっての他。

ケーブルと呼ぶ、たかが電線の音の違いで一喜一憂する前に、
コーン紙は繊細な部品。

日本の湿気がJBLなどの米国製スピーカーの音を悪くしてしまうか、
対策を考えてみるべきなのだが、ブランド所有感で満たされて、
音の劣化には気づかない人は、結構な数みてきている。
冷静になって初期の乾いた空気感を伴う、スコーンと抜けた音を思い出して欲しい。

湿度の下がる、冬近くの季節になれば、再び元へと戻るが、冬が終われば又元の木阿弥だ。

特に初期からある歴史的なドライバーほど、湿気には敏感。
コーン紙にカビが生えてきたなど、もってのほかだ。


イメージ 3


カリフォルニアの青い空(It Never Rains In Southern California)は
1972年のアルバートハモンドのヒット曲。

邦題からすれば、カリフォルニア賛歌のようだが、
実は南カリフォルニア=ロサンジェルスへスターを夢見てやってきたテレビや映画俳優を目指す男が結局のところ、仕事もうまく行かずに、田舎へかえりたい。
というような邦題ほど爽やかなではない歌詞。

「夢のカリフォルニア」とは姉妹Songのようなものだが、あちらはまだ前を向いているが、こちらは描いた夢は現実の前に消えてしまったネガな心情を吐露している。

せっかく日本でも大ヒットしたわけだから、良い気分のままに、
カリフォルニアの青い空だけを頭に描き、楽しく聴けば良いのでる。



イメージ 2

南カリフォルニアは雨が降らないという本来のタイトルだが
年間通して降水量などたかが知れている。
砂漠の街だから仕方ないが、この乾燥気候のもたらす音色こそは、
JBLやA・Lansingの音の象徴。

https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500258505.html?frm=theme



▲△▽▼



一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.1 2020-04-23
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591741919.html?frm=theme

宿主のないJBLのロゴの銘板(エンブレム)が一つだけ残っている。


サランネットの片隅で、ひっそりとそれでいて、
どうだ!とばかりに輝くあのロゴエンブレムである。



学生や社会人になりたての青年達に、このJBLエンブレムのスピーカー

は、フェンダーのギターアンプ同様に、高嶺の花だった。

翻って思い出すなら学生時代にバイトしながら無理して買い求めた、
ギターアンプでもおなじみのD130FやD-120シリーズ、
その、15 inchのD-130一発でスタートを切ったJ・B・Lansing遍歴。

そしてだ、ジャズを聴くならば絶対的に譲れなかったのが、
ミッド〜ミッド・ハイ(中高域用)にホーンを奢ったものという条件。
仕事が忙しくジャズも音機械も触れる機会から遠ざかった中、
何とか余裕ができた折をみて購入してきたブックシェルフ、

SP LE-8T、L88や4301に続く、
拘りの”ミッドレンジに、ホーンを備えたシステム”。


社会人になってからやっとの思いで購入したもので、
初のミッド・レンジにホーンドライバー付の2ウェイ・システム。

それがJBL L-45 Flairだ。
JBL L-45にはJBL得意の各種のドライバーを組み合わせるシステム・チャートが用意され
型番の後に組み合わせる、001から始まるシステムチャートNo.がつく。

L-45にもC45というエンクロージャーをベースとし、
低域ドライバー(ウーハー)や中高域ドライバーそれにホーンを
自由に組み合わせる事ができた。


下記はL-45でのチャートである。

001 130A + 175DLH
030 D130 + 075
S1 LE14A+ 175DLH
S4 130A + 175+HL91
S7 LE15A+ LE85+HL91 *
S8 LE15A+ 375+HL93+075 *
(*すぐに廃番)

こうして、予算や好みに応じた、
様々なバリエーションがあったのだ。
この組み合わせだけで、それは夢のようなものであり、
どれをチョイスするかといった悩みも
実は楽しい時間でもあった。



この



さて、この豊富なラインナップの中より、どれを選択するか・・。







        "ERIC DOLPHY IN EUROPE"



エリック・ドルフィーのソロがまさに鳥肌もの。

コペンハーゲンの地元ミュージシャンとのライブ録音。

3枚のLPをCDへ収めた優れもの。

バスクラリネットの咆哮にドラムスの鋭い立ち上がり、

眼前で聴いているようなリアルな空気感を再現できるか。

ヴォリュームを上げて聴きたい。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591741919.html?frm=theme



一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.2 2020-04-24
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591994617.html?frm=theme

” LIVE IN TOKYO ” BILL EVANS

過去の薬物問題で来日の実現が遅れに遅れたビルエバンス

70年代やっと来日が実現し、あのリリカルで繊細なタッチと

思いのほかダイナミックなピアノトリオの姿に一層興奮をした。

このアルバムは郵便貯金ホール(東京都・港区芝)でのライヴ

当然ながら、自分もこの会場での聴衆の一人であった。


( 一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.2前回の続き)


では写真のJBLのエンブレムは何だ。

それはJBLのフロアータイプでコンパクトなL-45(C-45) Flair。
その、L-45のサランネットは多孔質系ウレタン製のものを用いている。
当時のJBL社デザインの流行でもあり、
サランネットの造形一つとっても曲線を用いた自由なデザインが可能となった素材だ。

最初の7〜8年まではこれで良い。
(湿気の多い東京地方は特に酷かったが、北海道だけは通年湿気が少ないせいか

長持ちするようである)
ところが7〜8年以上も経過すると、ウレタンが加水分解し硬化するか、

多くはボロボロと崩れてはじめ、枠を残し消滅してしまう事態となる。

我が家のものもサランネットに使われていた、
ウレタンフォームが加水分解しボロボロと崩れはじめ、
最後には跡形もなく崩れ落ち、
骨格のサラン枠だけとなってしまった。
(おそらく当時のサランが現存するものは、
米国本社内に展示してある個体以外
世界中でもほぼ皆無なのではなかろうか。)

そしてサランネットに最初からついていた
あの件のJBLのエンブレムだけが枠と供に残ったという事なのだ。
2ヶあったうちの1ヶもどこかへ紛失し、1ヶだけ偶然に今残っていた。



JBLはサンスイ電気を代理店としたおかげで、

日本でも爆発的な人気と不動の地位を獲得した仕掛け人となったわけである。

Altec LansingやEV,Jensenなどが一般消費者に浸透せず、

今ではSRなど業務用、楽器用PAの世界以外、

蚊帳の外となり凋落の一途をたどった経緯を知るものにとっては、

洒落たデザインと技術力と物量投入され完成度の高い製品を備えながらも

日本では未知なメーカーとしてのJBLをここまで押し上げることになった、

サンスイの当初の目論見は見事に的中したわけである。



JBLのディストリビューター(日本国内独占販売代理店)となった、
サンスイ電気が当時刊行していたJBLの販促マテリアル類は、

潤沢な予算に支えられ、販売店用プロマテからコンシュマー向け

フライヤーに至るまで精緻で絢爛豪華。

依頼されたデザインスタッフもアートワークとして一流の仕事であり、

写真の豪華冊子(カタログ)の金のかけ方も半端でなかった。

表紙の紙などエンボス仕様のものを使っている。

こんな立派なものを、気前良くただで配っていたサンスイ電気も今はもうない。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591994617.html?frm=theme


一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.3 2020-04-25
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12592293251.html?frm=theme      

             ブルースの真実   Oliver Nelson 

ドルフィー〜エバンス〜ヘインズ といったお気に入りのジャズマンが参加した

怖ろしく緻密で完成度の高い作品。

こういった統制された規律の中においても、個々の個性を生かした計算と

それら集合体の相乗効果としての、想像を超える高みへと到達した傑作だ。



(続き)
さて、ホーンの2WAYシステムは、大いに悩んだ末、130A+175/HL91 

のS4システムを選んだが

L-45の中でもっともバランスが良かったのが、
このS4システムだったと今でも確信している。


ただミッドドライバーのLE-175は、磁気が弱いせいか音が甘く、
立ち上がりに不満が募り、
(ここでやめていればよかったのだが・・。)

その後、L-45はそのままに並行し、
アポロのLE15A+強力な磁気回路のLE85、
さらにオリンパス S8Rの、LE15A+375/075へと
この後舵を切っていく。
狸の乗る泥舟に乗ってしまったというわけだ。

終活準備で整理していた際、見つけとっておいたものが懐かしい、
奇跡的にたった一つだけ残っていた、たった一つのJBLのエンブレム。

L45についていたもの。


我が泥沼スタート地点の記念メモリアル。
自分には長い道のり、どれだけ回り道をし、
なおかつ頂上アタックがままならなかった。
思えば遠くへ来たもんだの、
終活前のお疲れ様の金メダルということだ。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12592293251.html?frm=theme
32. 中川隆[-9941] koaQ7Jey 2020年11月15日 07:07:22 : WBwhDwKyTw : MGZIdEtpL1hETS4=[14] 報告
JBLの人気・ロングセラーvol.2【四天王】vol.2
2015-06-21
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500251892.html

LE8T

スピーカー・ユニットでは
前述のLE8Tなる実質18cm口径の8inchフルレンジ・ドラーバーが
最も有名なところで、今でも中古市場で人気、タマ数も多く
愛用者も多い。
LE8Tの愛好者は控え目な人が多いようで、
オーディオマニア得意の”機械自慢”をするどころか
この小さなフルレンジスピーカーを
伴侶のような思いで、ひっそりと鳴らす
生粋の音楽ファンが多いような気がする。
ユニットのサイズの割に大きな箱が必須アイテム。
それが可能ならば、豊かなでろうろとした低域に
特有の中域で奏でるバイオリンの色艶に、
得意のピアノにクラシックファンまでもが
飛びついたのだった。

D130

このLE8Tとともに人気があったのが
JBLでは創設後の第2弾スピーカーでもある
D130という楽器用のフルレンジが有名で
こちらもファンは多く、JBLでの
技術の集大成でもあり、ランシング設計の
晩年最後の遺作とも言えるユニットでもある。
こちらは、15inchと口径が大きすぎて
高域はまるきし出ないが、
175などのホーンドライバと組んでの
2ウェイで古い録音なら十分熱い音が聴ける。
とはいえ、元来楽器やPA用のクセの強いユニット
であるだけに、この音にはまった人限定である。
好きな人は好きという個性の強烈なユニットで
実力以上に、過去にネットで人気先行してしまったせいか、
いざ手に入れても使いこなしに手を焼き
特有のクセがダメな人が手放す事が多いから、
中古でもそこそこ流通している。
これが好きになったらあとは、
十分な広さの部屋と、大音量の出せる環境は必要だ。
ランシングの設計で、ALのA5のような骨太の凄味はないものの
古い録音のジャズにピントはどんぴしゃと合う。
ジャズやブルーズ御用達でもある。


スタジオ・モニター #4343
そして最後の一つは、スタジオ・モニター4343の系譜であろう。
4312と同じくJBLでは有名人だ。

スタジオモニターという名前の付け方も上手かった。
プロっぽい印象を最初に与え、スピーカーは片チャンネルあたり4本もついている。
奥行きの浅い場所をとらない四角い箱に、日本人の大好きなブルーバッフル。
プロの現場で、4wayで現実にプレイバックするとは、考えられないが
家庭に持ち込んだ時に、小音量でもワイドレンジで、緻密で濃い音色に
JBLにしては、調教されたマイルドな音が
ジャズ以外の音楽ファンにも受けたのである。

当時、現在の団塊中心に飛ぶように売れた大型ブックシェルフ(?)でもある。
こんな大きなスピーカーが売れまくったこと自体オーディオバブルの象徴で、
現実に部屋に入れれば相当圧迫感がある。冷蔵庫が2台あると思えばよい。

しょせん専用の部屋でもない限り、不遇をかこつけた、4343が可哀そうでもある。
もっとも今現在、イヤホン派の団塊ジュニアには見向きもされない。
オーディオが過去のものになっていった象徴的な風景である。


ここに挙げたものはJBL好きなら定番中の定番で
他にも魅力あるものは多数あるが
こにあげた、四天王はとりわけ思い出が詰まる
機種であることに異存はないはずである。
消耗品の多いオーディオ製品でも
化石だシーラカンスだといわれながらも
世紀を跨いで君臨してきた今は老いた名優達と言えるわけで
JBL製品の層の厚さと狂信的なファンの思い入れを
受け入れるに十分な資質を持って生まれた来た
工業アート製品かもしれない。
いずれオーナーの死によって、愛器とは別れることになるであろうが、
大切に使われるのが天命と思い傅けば本望であろう。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500251892.html

33. 中川隆[-9889] koaQ7Jey 2020年11月17日 11:40:07 : GmJ0HtwMbI : NzRCRVhEMHdYY1E=[11] 報告
Mr.トレイルのオーディオ回り道
ウーハーでそのスピーカーのサウンドが決まる 2019年11月07日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/3d7506d368a4b3279e1aac571efdec33


色々とオーディオの実験をして来ています。スピーカーのサウンドはだいたいウーハーユニットのサウンドで決まります。

上述写真 RCA箱フロントロードシステムには最初JBL#2205×2発で使っていました。#2205のユニットでも過不足なく鳴っていたのですが、オリンパスシステムの方で使っていたシリアルNo#7000番台のLE15Aを下側だけ交換して見ましたら、聴き慣れた「オリンパスシステム」のサウンドになってしまいました。LE15Aの重低音がそのまま出てきて、オリンパスシステムと聴き間違うほどでした。(中・高域はほぼ同じユニットを使っている)

オリンパスシステムと同じサウンド傾向では面白くありませんので、後日、D130×2発(16Ω仕様)にしました。やはりD130の「吹っ飛んでくる低音」がこの箱には合います。

D130×2発のサウンドを聴いて、身体に浴びせかけるサウンドを聴いたら#2205には戻れませんでした。#2205は#2215と#2220の中間にいて、「中途半端」なサウンドに感じました。D130からは音の波で肌が耳かきの羽毛でくすぐられる様な感触。(1発の場合)、2発の場合、身体に音がぶつかった衝撃を浴びます。

またJBLの1973年以降の「PROユニット」はそれ以前の「コンシュマーユニット」に対し、「コストダウン」されたサウンドになったのを感じました。「雰囲気音」がごっそり無くなっています。

https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/3d7506d368a4b3279e1aac571efdec33

34. 中川隆[-9888] koaQ7Jey 2020年11月17日 11:55:24 : GmJ0HtwMbI : NzRCRVhEMHdYY1E=[12] 報告
Mr.トレイルのオーディオ回り道
JBLの低域ユニットではD130が好きですね 2019年04月03日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/f0a7f6b24f7496ce7fedd5bf3697f947


オリンパスシステムが非常に良いサウンドを出しても手放さなかったD130のシステム。その訳は「軽く弾む低音がする」からだ。これに「低音の音の厚み」が加われば他のユニットでは追随できないだろうと思っていた。それが今出て来始めている。だから聴くのが楽しくて仕方がない。それも、まだNo1グレードのケーブルで電源ラインも信号ラインも「活性化中」だから、更に良くなっていくのが判っている。

45年前のアンプを使ってどうなるかな?と実験で入れたパイオニアのC3+M4。プリアンプ単体で考えれば、自作管球プリの方が音質やSN比は上だろうと思うが、敢えてパイオニア純正の組み合わせにしている。ただC3もM4も「オリジナル」と云う訳ではない。「音質アップ」のノウハウをこの15年追及して来た。その結果「電源ケーブル」と「ラインケーブル」を自主開発して、CD等のソース機器に入っている情報をすべて取り出して余裕のあるケーブルグレードにしたと自分では推定している。

SP間にラックやTV等が有るが、それらに関係なく音が詰まって来て、音が面で出て来る一歩手前まで来ている。多分「活性化」が完了すればオリンパスシステムと同じ様に「音が面で出て来る」はずだと思っている。スケール感も非常に大きくなっている。

部屋的にも10畳の空間が有り、オリンパスシステムの7.5畳より音の広がりやヌケが良い。聴いていて心地よく弾む低音の質感が良い。D130は軽く弾む低音が魅力だ。いつまでも聴いていられる心地よさが有る。オリンパスのLE15ではちょっと重たい低音なので、体力が無い時は苦痛に思える時がある。

https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/f0a7f6b24f7496ce7fedd5bf3697f947

35. 中川隆[-9887] koaQ7Jey 2020年11月17日 12:06:10 : GmJ0HtwMbI : NzRCRVhEMHdYY1E=[13] 報告
Mr.トレイルのオーディオ回り道
JBL #D130ウーハーのサウンドについて 2018年11月27日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/5139360356eafec01ec7291d9e32eb5e


自宅のSP-707J+αシステムで使っているJBL #D130 38pウーハーのサウンドについて述べて見たいと思います。

D130は1948年発売で1980年代まで生産され、ユニット単体で販売されていました。自宅システムで使っているのは、比較的前期(16Ωコルクガスケット仕様:1950〜1960年代)に作られたユニットです。

オーディオの足跡に記されている仕様

D130の定格

型式: 38cmコーン型フルレンジユニット
許容入力 : 60W(連続プログラム)
インピーダンス: 8Ω/16Ω
指向性: 90゜
音圧レベル(新JIS): 103dB(1kHz)
ボイスコイル径: 10.2cm
マグネットアセンブリー重量: 5.4kg
磁束密度: 12,000gauss
推奨エンクロージャー内容積: 114L〜338L
奥行: 143mm
重量(梱包時): 8.6kg

良く見ると、この38pのユニットは「フルレンジユニット」なんですね。センターのアルミキャップの処で高域を出すように作られているようです。それでも高域は8000〜10000Hzぐらいが関の山でしょう。

驚くべきは「能率」が103dbも有ると云う事です。3dbで±2倍(1/2)になりますので、これだけ能率が良いとアンプの出力は非常に少なくて済みます。今年LUXMAN M-06αを使っていた時、いつも聴く音量ならば、「0.05W/ch以下」でした。

このD130は非常に反応の早い、軽い低音を出してきます。最低再生周波数は40Hz程度だと思います。現代のウーハーの様に30Hz以下を出す様には作られていません。その代わり「深みのある音」を出して「音楽再生」をサポートしています。

D130は30年以上に渡って作り続けられたユニットですので、作られた年代で「コストダウン」されて来ている様だと思われます。シリアル番号の少ない数値程「コストダウン」が少ないと感じます。個人的に使えるのは「16Ω仕様」までだと思っています。8Ω仕様ではかなり音質ダウンしていると感じました。

現在の若い方達(50歳以下)には、縁の薄いユニットかも知れません。「幻のユニット」と言われる方もいます。現在では状態の良いユニットは少なくなっています。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/5139360356eafec01ec7291d9e32eb5e

Mr.トレイルのオーディオ回り道
表現力の大部分はスピーカーユニットで決まる 2018年11月29日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/1c7fd374ce55726c50256603123f859b

ステレオの「表現力」の大部分はスピーカーユニットの性能で決まると私は考えて居る。昨日、一昨日とJBL:D130とLE15のことを書きましたが、同じ型番のユニットでも作られた年代で「月とスッポン」の質感の違いが有る。同じ型番・規格なので同じ系統のサウンドで有っても「性能」の違いは「質感」や「癖」の違いとなって出て来る。

特に、500Hz以下を受け持つウーハーの「質感」は非常に大事だ。ここが基音となって倍音が載って来る。出てくる音の70%以上、エネルギー感の80%以上は500Hz以下の帯域で決まる。エンクロージャーの方式やサイズ・材質もユニットの性能を引き出す為に重要な点だ。

同じ型番でも30年以上に渡って作られている訳で、その年代ごとに音質が違う。だから、それを聴いた方も判断が違う。雑誌に投稿された記事でも、そのSPの年代によって評価が違って来て当たり前である。直接サウンドを確認して購入されることをお勧めする。

中域や高域を受け持つユニットでも同じ事が言える。その時代時代でコストダウンされているかどうかでサウンドも変わって来る。またオーディオメーカーは「短命」な処が多い。その時代でなければ買えないユニットも有る。また使い方が良く判っていない場合(未成熟)も有る。それらを自分の感性で磨いて行くのも必要だろう。「お金」さえ出せば何とかなる部分とどうにもならない部分が有る。長い期間、この趣味を続けて行くと自ずと見えてくるものが有る。問題意識を持たない方の40年と、問題意識を持って対策してきた方の40年では比べるべくもないだろう。

https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/1c7fd374ce55726c50256603123f859b

36. 中川隆[-9848] koaQ7Jey 2020年11月17日 17:38:17 : GmJ0HtwMbI : NzRCRVhEMHdYY1E=[56] 報告
Mr.トレイルのオーディオ回り道
JBLのユニットの音質 2017年04月23日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/fc54c54e3935f2d7bfb162044412a2f4

JBLのスピーカーは「オリジナル状態」で使う事が当たり前だと考えている方が多い。ごく一般的にはそれで良いと思う。しかし、同じ型番のユニットでも20年〜30年もかけて作られている事は知っていて欲しい。

以前LE15AやD130をシリアル番号(製造番号)で追っかけて試聴した事が有る。それぞれ初期型(1940〜1950年代)、前期型(1960年代)、中期型(1970年代)、後期型(1980年代)と製造され続けていた。

実際にそれらを試聴して見ると、基本的な性格は残っているが、それぞれが全くの別物くらいに「音質」は違う。少なくとも製造番号が若いほど「音質」グレードが上がる。8Ω仕様になった時点で大幅な音質ダウンをしている。やはり良いのは初期型・前期型の16Ω仕様のユニットで有った。シリアルNoが若い程「癖のない」サウンドになって来る。

JBLオリンパスは菱格子のサランネットを持ったSPシステムで、当時モダンなスタイルで人気が有った。しかし山水電気が輸入を始めた時期は1970年代。この時点で使って有るユニットはかなりのコストダウンをされていたと推定する。そのまま使っても必ずしも良いサウンドになるとは思えない。ユニットを初期型や前期型に交換して使えば本来の設計上の音質になると思う。またエンクロージャーも見えない部分でコストダウンされている事だろう。

私のオリンパス箱はS6仕様のC50箱。(1960年頃のモノ)そこに初期型のLE15を組み合わせている。LE15Aではない。LE15・LE15Aは5種類の製造番号の違うユニットを実際に購入し、付け替えて比較試聴をしてLE15(ブルーフレーム)に至った。1970年代のオリンパスのS7R、S8Rに使われているLE15Aは#20000番前後以降で有ると推察している。それは「粘る様な低音」になっている。初期型のLE15は初期型のD130の様な音の出方をするものです。この辺のユニットの特徴を理解せずに「JBLオリジナル」至上主義はナンセンスです。

https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/fc54c54e3935f2d7bfb162044412a2f4

37. 中川隆[-9763] koaQ7Jey 2020年11月20日 11:19:56 : S5bGioZVpw : LjkueHFzZmNmeFU=[21] 報告
Mr.トレイルのオーディオ回り道
JBL 3大ホーンシステムについて 2019年12月11日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/d87140880ff34cbc0181558602703345

100年以上前のRCA Wフロントロード箱(D130×2)にJBL#375+HL90の組み合わせ。ウーハーにLE15Aや2205×2等試しましたが、D130×2発のサウンドに決まり。音の波を肌で感じるサウンドが特徴。音を浴びる様な聴き方が出来ます。HL90ホーンはJBL純正の使い方でOK。音の深みとキレのあるサウンドが特徴。このホーンで聴くシンバル音は絶品です。現在は息子にお守りしてもらっています。

「蜂の巣ホーン」の名で有名なHL88。見た目ほど扱い易くはない。うまく鳴らすと蜂の巣ホーンを中心に「円形の放射パターン」を出してくる。現在の「音楽部屋」のメインスピーカーである。現在は狭い処に無理やり押し込んでいるのでホーンと壁の距離が取れない。早く左右に広い使い方をしたいと思っている。

自宅システムで使っているJBL:#375+HL89(ゴールドウィングホーン)。見た目ではJAZZを大音量で鳴らしている様に思われるかも知れないが、私はこのホーンから「弦楽器の質感」に拘って鳴らし込んでいる。下手に鳴らすとフィンのアルミの材質の音が出る。このホーンの設置はHL90と同じ原理でセットしています。#375ドライバーを空中に浮かして使用する事が大事です。

他にも#2350ホーンや木製ホーン、#2380ホーン等も使いましたが、#2350ホーンをうまく鳴らすと蜂の巣ホーンの様に円形の放射パターンの音の広がり方に出来る。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/d87140880ff34cbc0181558602703345

38. 2021年4月17日 12:54:00 : RSLdzPRb1s : Y0wwMFV6MDlreDI=[20] 報告
Date: 5月 31st, 2013
終のスピーカー(その2)
http://audiosharing.com/blog/?p=10851


JBLのハークネス(Harkness)といえば、
横型のバックロードホーンエンクロージュアC40の愛称(通称)であり、
ユニット構成にはD130を一本おさめた使い方から、
D130をベースに高域の拡張をはかるか、
D130のウーファー版130Aをベースとした2ウェイでいくかで、
正式な型番は変ってくる。

JBLのSpeaker System Component Chartによれば、
130Aと175DLH(もしくはLE175DLH)の組合せ(ネットワークはN1200)は001、
D130と075の組合せ(ネットワークはN2400)は030であり、
C40のエンクロージュアにおさめた状態では、
130A + LE175DLHではD40001となり、D130 + 075ではD40030となる。

JBLのSpeaker System Component Chartには、D130 + LE175DLHという組合せはない。
私のところにもうじきやって来るHarknessには、
おそらく、というか、ほぼ間違いなくD130が入っている。
高域用は075ではなくLE175DLHだと思われる。

そして、このHarknessは、JBLの輸入元であった山水電気が日本に最初に輸入した「Harkness」である。
岩崎千明の「Harkness」である。

http://audiosharing.com/blog/?p=10851

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