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サウンドパーツ 300B プッシュプル・アンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/114.html
投稿者 中川隆 日時 2018 年 10 月 08 日 20:03:59: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: ウェスタン・エレクトリック 300B を使ったアンプ 投稿者 中川隆 日時 2018 年 10 月 04 日 22:21:33)


サウンドパーツ 300B プッシュプル・アンプ

サウンドパーツ HP
http://www.soundparts.server-shared.com/index.html


サウンドパーツ/SOUND & PARTS

390-1702 長野県松本市梓川梓856-7
TEL 0263(78)5206

定休日 不定期
営業時間 AM10:00〜PM7:00


地図
https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%84/@36.227369,137.872773,15z/data=!4m5!3m4!1s0x0:0x47da8d108760cb99!8m2!3d36.227369!4d137.872773?hl=ja

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サウンドパーツ 300B プッシュプル Stereoアンプ
JJ300B付き 480000円/税別

サウンドパーツ 300B プッシュプル Monoアンプ
300Bプッシュプル・リミテッド ペア 70万円/税別


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300B/Push-Pullアンプ概要

・初段6SN7、ドライバー段6BX7/push-pullを構成…全段Push-Pull

・出力トランス/FINEMETコア+センターチョーク/100μカットコア(※)の豪華仕様

※ステレオ版のセンターチョークはボディ内蔵型EIコアになります
⇒ステレオ仕様は全電流値が整流管では不足しますのでダイオード両波整流(整流管と同じ方式)となります


・MONO構成 W370_×D250_ボディ×2台/重量@約18kg

・ステレオ構成W450_×D300_ 重量約22kg

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300Bと言えばシングル…と言うのでは、 300Bの持てる実力を生涯知らないで済ませることになります


WE社でも<91型>は小劇場向きローコスト品
プッシュプルの<1086/86型>こそ主力高級機でしたが…正直音質はやや鈍重でした

サウンドパーツでは WE300B だけで本数換算で1000本を軽く超えるアンプの製作実績があります

正直に云えばどの時代の WE300B アンプを聴いても、どこか本領を発揮していない…との印象を持っていました

WE300B に固有の独特の説得力はあっても、ナゼか『琴線』に響かず『重心』感にも乏しい…欲求不満なのです

独特のホールトーンだけでなくもっとクッキリと重心の下がった音なら…と云うのが望まれる≪WE300B像≫でした

それゆえサウンドパーツでは2013年まで、10年以上も300Bアンプを標準にしませんでした
ところが創業30年時に「ドライバー段プッシュプルチョーク」をあるきっかけから採用して自分の固定概念を反省したのです

以来、今では≪300BPush-Pull≫はサウンドパーツの旗艦アンプ、 とても高いご評価を得ています

ステレオ版でもMONO構成でも、最も300Bの良さを発揮しているアンプ…と自負します
http://www.soundparts.server-shared.com/


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サウンドパーツの真空管アンプ
http://www.soundparts.server-shared.com/prodct.html

サウンドパーツ WE300B シングルアンプ回路設計と製作
http://www.soundparts.server-shared.com/make300bse.html

サウンドパーツ製作アンプの回路図、サウンドパーツがアンプ設計や専用部品開発のヒントを得た回路図と背景
http://www.soundparts.server-shared.com/filebox.html


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私は、プリアンプもパワーアンプも真空管アンプを使用している。
大手メーカー製ではなく、サウンドパーツというガレージメーカーのものだ。

簡単にいえば腕のある職人が一つ一つ手作りしたものである。
トランスも、特注の完全手巻きによるもの。
配線は見事な手配線によるもので、回路も完全オリジナルである。

本当に良いモノは大量生産できないのである。

現在使用している真空管はプリアンプが6本(4本がフォノイコライザー部で、2本がプリ部)、パワーアンプが4本(2本が電圧増幅管、2本が出力管)である。

パワーアンプの真空管の少なさは驚きだろう。これ以上シンプルに出来ない2段構成なのである。
しかも完全プッシュプルで完全バランス回路である。

出力25wのアンプに100wクラスのアモルファス出力トランスを使用した大変贅沢なものである。
しかも、このトランスが完全手巻きによるものだ。
https://omsound.exblog.jp/15803511/


私の使用しているサウンドパーツ製プリアンプ LIVE5 に内蔵されているフォノイコライザーはプリアンプ部と含めて40万円である。

私はFMアコースティックの「FM222MKII」400万円弱のものと比較したが、気配の再現性でこのLIVE5に軍配を上げた。

これは衝撃としか言いようが無い。しかしこれが、会社と屋号の違いである。
http://omsound.exblog.jp/17980826/
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
1. 中川隆[-13392] koaQ7Jey 2018年10月08日 20:10:49 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-19081] 報告


Cafe Arvo (今年から閉店)

北海道 空知郡 南富良野町 字東鹿越

かなやま湖を臨む小高い丘の上の音楽・オーディオ喫茶です。

英米仏各国の趣の異なる大型スピーカーで、クラッシックやジャズをお楽しみください。


仏 Supravox (field type 2way system)

米JBL Everest DD66000

英Vitavox CN191(original model)
http://www.minamifurano.jp/eat.drink.gift.arubo.html
http://cafearvo.com/

Cafe Arvo Speaker Systems

仏 Supravox (field type 2way system)

現在では珍しいfield type (励磁型) スピーカーです。

長野県松本市のアンプ工房 サウンドパーツがアッセンブルしたway平面バッフルを壁に埋め込んでいます。

クラシックもジャズもこなすオールマイティーのシステムです。ジャズでは歯切れのいいリズム、クラシックでは艶やかなヴァイオリン、特に室内オーケストラでは軽く漂うような通奏低音が魅力です。

Supravox純正のTw ・TG1の調整がほぼ終わりました。おもにヴァイオリンがうまくなるように調整したのですが、すると声楽もよくなり、今ではこのシステムを聴く時間が一番長くなりました。

米JBL Everest DD66000

どちらかというとジャズ向きのシステムで、古いモノラール録音のものから最新のSACDまで楽しく聴かせてくれます。
一方、クラシックでもピアノやオルガン曲は得意分野です。

英Vitavox CN191(original model)

本来2wayのスピーカーですが現在のソースに対しては帯域が狭いので高域にはALE1750DE、低域はエレクトロヴォイス30Wを足して4wayマルチチャンネル、すべて真空管アンプで駆動しています。

主に大編成の管弦楽曲を鳴らしています。
http://cafearvo.com/ArvoSpeakerSystems.html


September 2013
サウンドパーツから新しいアンプが届きました。Supravoxを鳴らすためのものです。

これまで使っていたアンプも決して性能が悪いものではなく、むしろ専門誌などで評価の高かったものですが Supravox を鳴らすと、音色は満足いくものの低域の力強さがもの足りなかったり、音像があいまいで Supravox の性能を十分に発揮していないと感じていました。

そこでサウンドパーツの最新の回路による 300B の PPアンプの製作を依頼しました。

最初に鳴らしたときは高域、とくにヴァイオリンの響きがかたく、ピアノの左手の量感も不足していて、低域も十分に伸びきっていませんでした。

 それが毎日数時間1週間ほど鳴らしこむと弦の響きがやわらかくなり、ピアノのバランスはみちがえる、いやこの場合は聞き違えるでしょうか…ようになりました。さらに驚いたのはテストCDで 21Hzの超低音が聞こえたことです(決して低域を持ち上げたアンプではありません)。

音像に関しても、キングスシンガーズの6人の前後の位置関係が明確になりました。また SACDで聴くヨーヨーマのコダーイの無伴奏は圧巻でした。陳腐な表現ですが目の前でマが松脂を飛び散らすかのように弾いているのが見えるようです。

アンプもそうですが、そもそも Supravox もまだ十分にエージングされていないので、半年も経ったらいったいどのようになるか、非常に楽しみなシステムです。

Vitavox はほぼ満足のいく音で鳴っています。Supravox は今回のアンプでうまく鳴らせる目処がつきました。これが落ち着いたら今度はじっくりと JBL DD66000 を磨き上げていくつもりです。
http://cafearvo.com/2013September.html

November 2013
先日、学生時代に同じ室内オケで演奏していた仲間が遊びに来ました。当時の楽器はヴァイオリンが二人、ヴィオラ、クラリネットが各一人。(このヴィオラとクラは部内恋愛で結婚しました)皆それぞれ仕事が忙しく楽器からは遠ざかっているのですが、このヴィオラの友人だけはいまだに頑張っていて地元の市民オケで演奏を続けています。またこの男、諏訪内晶子の熱烈なファンで全国津々浦々彼女の追っかけをしています。それで彼が最初に希望した曲が諏訪内のブルッフの協奏曲でした。

なんでも諏訪内の音がディミニエンドしてオケに溶け込んでいくところが自分の装置ではうまく出ないんだそうです。それでヴァイタヴォックスで聴かせたところ「なるほど大きな装置ではこういう風に聞えるのか」と満足していました。

一方ヴァイオリンの内の一人の友人はジャズが好きで、三つの装置でいろいろ聴いた後、

「ヴァイタヴォックスは音に風格がある。
JBLはさすがというゴージャスな音がする。
しかし一番ジャズぽいのはスプラヴォックスだ」

とサウンドパーツの水谷さんが聞いたら大喜びしそうなコメントを残しました。

 それでも、みなが最後に口をそろえて言ったのは「結局は部屋がすべてだ、自分たちの住んでいる都会ではとてもこんな音量では聴かれないものな」ということでした。

ここは本当に音を出すには恵まれた環境だと思います。最初に設計に当たった時に音響コンサルタントの方が「遮音はどうしましょうか」と言ったときに「それは一切考慮しなくて結構です、大きな音で迷惑するのは熊、鹿、キツネくらいですから」と応えたものです。

 この季節、低い太陽の暖かい光が差し込む午後はブラームスの室内楽が聴きたくなります。
http://cafearvo.com/2013November.html

Cafe Arvo Listening Room
http://cafearvo.com/ArvoListningRoom.html

 この部屋を作るにあたっては、何よりもいい音で、かつ心地よく音楽にひたることのできる空間にすることを考えましした。そのために十分な広さ、特に高い天井を確保し、専門家に依頼して音響的にも十分配慮しました。

その結果、大編成の管弦楽曲のtuttiでも音が飽和することなくElectro Voiceの76cmウーハーやJBLの38cmダブルウーハーの性能を余すところなく発揮できていると自負しています。

また小編成の曲では適度の残響を伴いつつ楽器の分離が明瞭です。特にSupravoxで聴く声楽は発音が明確でヒアリングが上達したかような気がします。

 客席は9脚のリクライニングチェアだけです。スペース的にはもう少し入れることも可能ですが、何よりゆったりと音楽に浸っていただくためにあえて少なくし、かつすべての椅子をスピーカーに向けて配置しました。このようなレイアウトのため初めての方には少し入りにくく感じられるかもしれませんが、どうか気軽にお出でください。
http://cafearvo.com/ArvoListningRoom.html


July 2014
Vitavox を手に入れてちょうど12年になります。特に欲しいと思い狙っていたわけではなく、たまたま以前に通っていたショップが下取りしたもので、外観に傷一つなく、何より英国オリジナルだったことが購入の決め手となりました。

 さて手に入れたものの、鳴らすまでが一苦労でした。手持ちの石や球のアンプをとっかえひっかえつないでみました。 

いずれも彫の深い男性的な音はするのですが、いまひとつ納得できるアンプはありませんでした。

かつてサウンドパーツがヴァイタヴォックスのユニットを同店オリジナルのボックスにいれて販売していたこともあり、当時お店の主力製品だったドイツ球 F2a11のアンプを購入することにしました。彫の深い音はそのままに、それに力強さや、そこはかとない色気も加わり、音楽の表現が豊かになりました。

驚いたのは、ヴァイタヴォックスは能率が100dB/W近くもあり、それまで試したアンプでは残留雑音が気になったのですが、このF2a11 のアンプではスピーカーに耳を近づけても全く気にならないほどでした。

この組み合わせで1年ほどは満足して聴いていたのですが、次第にネットワークの存在が気になってきたためチャンネルデバイダーを使って2Way化しました。F2a11は低音用とし、高音用に新しいアンプをサウンドパーツの水谷さんに相談したところF2a11の弟分のE2dが音色的にも合うだろうとのことで、それを作ってもらうことにしました。水谷さんに聞いたところE2dシングルの出力は1W以下とのことでしたが、ヴァイタヴォックスのS2ドライバーは桁違いに能率がいいので、当時聴いていた12畳ほどの部屋では十分な音圧が得られました。

その後、今の店の広さではさすがに力不足となったため E2d のプッシュプルに替え、元のシングルは高音用のALEの1750用とし、さらにスーパーウーハーのエレクトロヴォイスの30Wに6550プッシュプルを奢り、現在はこの4チャンネル・マルチアンプで落ち着いています。
http://cafearvo.com/2014July.html


August 2014
 Vitavoxは4チャンネル・マルチアンプで駆動しているので、簡単にアンプをかえて音色の変化を楽しむことができません。

その点Supravoxは一台のアンプ(あるいはモラルアンプ2台)で鳴らしているので繋ぎかえは簡単です。

昨年英国製の300Bのパラレルシングルのアンプからサウンドパーツの300B PPにかえ、もうこれで十分と思っていたのですが、特にどこが不満ということではないものの、半年も聴いているとちょっと浮気心が起きてきました。そこで手元にあったKT88の球で新たにアンプを作ってもらうことにしました。このアンプは無調整でEL34と差しかえ可能です。

出来あがってきたのがこの春、300Bに比べすっきりとしたレンジの広い現代的な音がしました。

さて次はEL34に差しかえようと思っていたときに、サウンドパーツのHPでPX25シングルのアンプが目につき、たまたま手元に使っていないE2dのアンプ(以前Vitavoxのスコーカーに使っていたもの)があったので、水谷さんに、これをPX25に改造をお願いしたところ快く引き受けてもらえました。

 PX25はもともとは英国の真空管なのですが、今回は簡単に手に入るチェコのKR社の球を使いました。WEの真空管のガラスも透明感のあるきれいなガラスですが、このKR社の球は厚みがあって黒っぽい透明感があり、ボヘミヤンガラスの伝統を受け継いでいるのではと思うほどの仕上がりです。

いまはそのPX25で鳴らしているのですが、シングルアンプとは思えない分厚い低域に支えられた押しの強い音にびっくりしています。

出力は10Wもないと思うのですが能率の高いSupravoxでは不足を全く感じません。むしろKT88よりもずっと量感のある音がします。

かといって荒々しいというわけではなくヴァイオリやチェンバロが」艶やかに響きます。

特筆すべきは、なによりSupravoxが楽しいそうに歌ってくれます。

 水谷さんのアンプの本質はプッシュプルで歪みのない、心に沁みこんでくる音だとおもいますが、球それぞれの味を活かしたシングルアンプも素敵です。
http://cafearvo.com/2014August.html

May 2015
 冬期休業の間に Vitavox のドライバーのアンプのメンテナンスをお願いしました。その間 Vitavox を聴けないのは寂しいので以前ここに書いたことのある PX25 のアンプを試しに繋いでみました。試しにというのは、Vitavox のシステムは超低域のエレクトロヴォイスの30Wを米国系の6550のアンプで鳴らしているほかは、音色の統一を考えてドイツの真空管のアンプに揃えていました。そこに英国系の PX25 のアンプを入れるのにちょっと抵抗があったのです。ところがそれは全くの杞憂というか、むしろうれしい誤算でした。

 それまでの E2d は音色も良く、PX25 を聴くまでは何の不満も感じていなかったのですが、くらべてみるとややおとなしく優等生的な音でした。
カメラのレンズで例えると E2d はライカの優しさで、PX25 はコンタックスのように鮮やかでコメリハリのあるントラストがつきました。
それが弦楽器、とくにヴァイオリンで効果的でとても艶やかな音になりました。

 一方 tweeter を追加した Supravox も毎日イコライザのレベルを少しいじってはまた元に戻したりの試行錯誤を重ねて、ようやくまとまった音になってきました。
http://cafearvo.com/2015May.html


December 2015
 今年の3月頃に Vitavox の Sq.に使っていたドイツ球 E2d P.Pアンプを PX25.に替えて、その溌溂とした音色が気に入って、いままでずっとそれで聴いていました。

それまで使っていたドイツ球 E2d P.P. はサウンドパーツでセンターチョークを入れた回路に変更してもらった後、自宅でタンノイ・スターリングにつないで楽しんでいました。

今回この E2d を久しぶりに Vitavox のシステムにつないでみました。

入力感度は変わっていないはずなのにチャンネルデヴァイダーの設定を少し変える必要がありましたが、設定したあとは、やはり同じ素性の球というせいかつながりが滑らかになりました。PX25 は若々しい音でしたが、こちらは幾分年齢をとり落ち着いた感じです。センターチョークをつける前は優等生的でおとなしいと思っていたのですが、今回は年相応の色気も出てきたように思います。


 手元に JBL4343 に使っていたチャンネルデバイダー Krell の KBX があるのでこれを使って Supuravox のシステムを2チャンネルのマルチにしてみようと考えています。低域は現在フルレンジで使っている EL34、高域には PX25 を繋ぎます。

Krell の KBX はクロスオーバーが恐らく320Hz、Supravox は250Hzの設計ですが、その音程の差は短3度ほどで、まづ問題はないでしょう。細かいディップやギャップはアキュフェーズのグライコで調整します。
http://cafearvo.com/2015December.html

August 2015

http://cafearvo.com/2015August.html

上の写真のアンプはどこのメーカーのものかお分かりになりますか?
多分、同じメーカーのものと思われたのではないでしょうか。
実はすべて日本の違うメーカーのものです。これは1979年のステレオサウンドからコピーしたものです。まだステレオがブームだったころのもので大手家電メーカーまでがステレオ市場に進出していました。このころのアンプは多機能で、それゆえ各種スイッチ…トグルスイッチが多いのが特徴ですね…がパネルに所狭しと並び、大出力、低歪みを競い原音再生なんて夢みたいなキャッチフレーズを掲げていました。

 これから数年でブームは終わり、家電メーカーはステレオ市場から手を引き、それに振り回された専業メーカー、当時御三家と言われたP,S,T社にもつぶれた所や、つぶれなくてもそれまでの体勢で生存出来たところはありません。

 欧米のオーディオ機器には会社や製品名に設計者の名をつけたものがたくさんありますスピーカーではタンノイのGR.FountainやJames B.Lanising,アンプには綺羅星のごとく著名な設計者が名を連られています。古くはS.Marantzにはじまり、M.Levinson、N,Pass、J.Rowland等々。これらのメーカーは今でも個性的で魅力的な製品を作り続けています。

一方我が国の製品には、設計者の顔の見える製品はほとんどありません。

比較的知られているのは数年前に亡くなった上杉佳郎氏くらいでしょうか。ほかに決して居ないわけではなく、時々評判になりかける製品も出てくるのですが長続きせずいつの間にか消えています。これは雑誌…評論家、そしてディーラーの問題もあると思いますが、結局は売れなかったのが一番の理由でしょう。

いまから40年近く前にJBLの4343という大型スピーカーがバカ売れしたことがあります。中型冷蔵庫ほどもある大型のスピーカーです。日本の住宅事情を知っているJBL社の人が、なぜこれほど売れるのか首をかしげたと言います。

理由は簡単です。当時ステレオサウンド誌で人気のあった評論家 瀬川冬樹がべたほめしたのがその理由です。(この評論家は私も好きで、じつは私も4343を買った口ですが)

それはさておき、どのメーカーのアンプも同じデザインだったり、人気評論家のほめたスピーカーが特異的に売れるというのはどういうことでしょうか。
われわれ日本人の多くが自分の美意識に自信を持っていないこと、そしてもう一つはブームに乗せられやすい人種だと言うことではないでしょうか。

 沈みかけている船から退避させるのに各国の国民性をからかった有名なジョークがありますね。例えば

アメリカ人には「いま飛びこむと英雄になりますよ」
日本人には「もう皆さん飛びこみましたよ」


見事に核心をついています、われわれ日本人は周りと一緒でないと落ち着かないのでしょうね。この統一のとれた団体行動が戦後数年でGDP世界第2位に押し上げた原動力であったことは間違いのないところですが、趣味の世界ではもっと個性的に、自由に、自信を持っていいのではないかと思います。
http://cafearvo.com/2015August.html

November 2014
オーディオ機器のデザイン

 私は音楽を聴くときにはできるだけアンプ類を見たくありません。出来ればスピーカーも見えないに越したことはないのですが、こればかりはどうしようもありません。それゆえ、いかに音がよくても、あまりに奇抜なデザインなど、これが音楽を聴く道具か?というようなスピーカーには魅力を感じません。

 そんな中で「これなら眺めながら音楽を聴くのもいいな」と思うのが幾つかあります。

いずれも昔のもので、今や性能ではこれらを超えるものはいくつもありますが、ことデザインに関してはこれ以上のものはないと思っています。

 一つはトーンアームの SME3012 です。もう一つはプリアンプでマランツ7です。

この二つは、かつて大阪の河口無線の入り口わきのショーウインドウに飾ってあり、私は店の前を通るたびに、機能美とはこういうものを言うのだと飽かずに眺めていたものです。高校生にはとても手の届かない破格の値段とともに憧れの機器でした。

 スピーカーではJBLのオリンパスです。JBLではパラゴンやハーツフィールドの方に人気があるようですが、私は家具調のオリンパス、とくにフロントグリルの格子が好きでした。ランサー101も同じ格子で天板は大理石、これも洒落たデザインでしたが、やはり大きさ存在感からしてオリンパスが一番でした。

 当時大阪のにバンビというジャズ喫茶があって、南のほうの店の1階はパラゴン、2階にオリンパスが置いてあったように思います。いや北のほうの店の1階がオリンパスで2階がランサー101だったかな、何しろ遠い昔のことで記憶があいまいになってしまいました。いずれもマッキントッシュの275や240で図太い音を出していました。クラシック一辺倒でジャズは好みではなかったのですが、この音を聞くためにバンビにはよく通ったものです。
http://cafearvo.com/2014November.html

October 2015
 私はオーディオの専門誌はステレオサウンドを購読しています。かつては特集はもちろんコマーシャルの一字一句までじっくり読んだものですが、最近はぱらぱらと2,30分読んでそれっきりです。

これは決してオーディオに対する熱意が薄れたからではありません。機器の値段が余りに高すぎて白けるからなのです。

 いまから40年ほど前マーク・レヴィンソンが高額のプリアンプをひっさげて華々しく登場しました。安い方のJC1でも62万円。高い方のLMP2は100万を超えていました。

それまで高級アンプの代表だったマッキントッシュのプリでさえ30万円台でしたから100万円を超えるレヴィンソンのアンプの値段は衝撃的でした。
その後、才能のあるエンジニアが次々と出てきて、その多くはガレージメーカー的なところで大半は淘汰されましたが、今でも高額のアンプやスピーカーを作り続けているメーカーもあります。

 当時は就職したばかりで、そのような製品はとても買えたものではなく、それを横目で見ながらラックスとかヤマハでお茶を濁していました。
その後仕事も安定して、何とか今の装置を持てるようになりましたが、最近のいわゆるハイエンドの機器には手が出ません。

例えばMagicoのModel6というスピーカーは2200万円、コンステレーションオーディオのヘラクレスというアンプは2700万円です。ほかにも2000万円を超える機器はいくつかあります。これらは別格だとしても1000万近い装置はかなりあります。

 幸いなことに、私はアンプは別として最近のスピーカーは好きではありません。とくに音像重視のスピーカーが好きになれません。等身大の音像、正確な音を目指す余りに大事な「音楽性」を忘れているように思います。

オーディオの最終目標は家庭でコンサートホールの音の再生で、現在のスピーカーはそれを目指していると思うのですが、今のところ生さながらの音を出すスピーカーはありません。ならば原音とはほど遠くても私は音楽性のある装置を選びます。

 今持っている3つの装置全部合わせてもコンステレーションのアンプの値段には及ばないでしょう。それでも聞く音楽のジャンルに合わせてシステムを選ぶことで、ほぼ100%満足しています。いやそれどころか物理特性はともかく芸術性ではウン千万円の装置に勝っているのではないかと自画自賛しています。
これは決してイソップ物語の「酸っぱいブドウ」ではありませんよ。
http://cafearvo.com/2015October.html

2. 中川隆[-13391] koaQ7Jey 2018年10月08日 20:12:21 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-19081] 報告

300B SOUND & PARTS パワーアンプ(真空管)- 中古オーディオ 高価買取・販売 ハイファイ堂 2012-09-22

定価:250,000円 売価:150,000円(税込)


サウンドパーツ製の300Bアンプです。

ELECTRO HARMONIX の300B使用。

しっとりとしたサウンドが楽しめるので、クラシックや女性ボーカル、ピアノや弦の音が特に向いているように感じました。長時間聞いても疲れない、濃い音が魅力です。
https://www.hifido.co.jp/sold/?KW=&G=0105&LNG=J&O=80&L=10&C=12-68372-52002-00

3. 中川隆[-13358] koaQ7Jey 2018年10月26日 09:48:39 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-19549] 報告


オーディオ・マイスターの部屋


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サウンドパーツ/水谷 - 01/05/12 09:46:36

励磁の件がLPレコード愛好者にはちょっと難解な話になり、オーナーの戸惑われる顔がチラリ頭をかすめます。

正直理論的には多分ご意見通りと思われますが、相当以前に珍しく励磁型を主力としていたスピーカーメーカーのマクソニックの初代社長(例の日航機が雄鷹山で墜落した際亡くなったのは健康上から代わられた2代目の社長。その後解散すると云う運命的な会社です)が無線と実験誌に寄稿されて、励磁型には逆起電力の影響が無い…との理論が発表されている由、小生は10年以上前の月刊誌は処分しており、どなたかモノ持ちの良い方はその記事を探してください。

ひとつの対処方かもしれないのは中低域ユニットにはボイス/フィールドのほかに第三の線(名称は忘れました)が存在する場合が多く、信号はこのフィールドコイルにわずかに巻かれたコイル(ボイスコイルよりも巻き数は多く太い)と直列にボイスコイルに接続されています。今までは、電源のリップルやハムの打ち消しが目的とも考えていましたが、ご指摘の対策としているとも思います。機会があれば実験してみます。

理論はさておき、基本的に能率が良いのでパワーに全く不足が無い家庭…そもそも300Wのスピーカーを持ち込んで、せいぜい15Wも使わないのが家庭です。

設計のわずか5%で使って「良い音」と言うのは設計者に失礼?…での使用で、聴いて素晴らしい/ナゼか人を惹きつける魅力の前にはただ脱帽あるのみです。

確かにアキシオム80も古いので手法は同じですが、あの高域の勝った音質(復刻はなおさらですネ)とはかなり異なり、裸で床にころがした20cmでフルオケが聴ける…少なくともニュアンスは良く伝わるので、聴いた方の100%、買う買わないはどうでも、感心されるのは事実です。


ところで前述のマクソニックやJENSEN「A12」とドイツのシーメンス/クラングフィルム・SABA・ローレンツ等は全く異なる性格の音質で、ドイツものが小生には魅力的、高価にもかかわらずどこか欲求不満のスピーカーが原因で結局音楽からも離れてしまった方を何人も知っている上、メロディのみを追っかけて、「人が歌い/人が楽器を弾いている」ことをオーディオ的追究からも是非知って欲しいと念ずる小生としては、この世界では特に高価でもなし、おもしろいと思うのです。

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聴楽 - 01/05/11 22:34:43

WEについてすこし書かれています。 http://www.lucent.com/minds/transistor/history.html

励磁型についてお聞きします。 スピーカーのボイスコイルによる逆起電力が、励磁側のコイルに現れ、これは周波数が上がるほど大きくなると思います。 励磁コイル側の電源と配線のインピーダンスがあるため、励磁コイルの磁界に周波数特性が発生し周波数が上がると信号がさがるのではないでしょうか。(励磁コイルの電源電圧を上げるとレギュレーションが改善される為、励磁回路の周波数特性が上がり高域が上がってくる。) 高域で励磁回路の周波数特性の低下を補うために、スピーカーの振動系のメカニカル共振を利用しているのでは? 磁気回路の磁束密度とメカ共振の両面から、Qが高く高能率で、初期感度が高くストロークの短いユニットを使用している、これはAXIOM80などと同じ手法では。

また、スピーカーの動作の往と復で電源のレギュレーション特性が異なるため、磁気回路の2次歪が増えてしまうのではないでしょうか、2次歪が多いと抜けの良い音に聞こえる場合がありますね。

オーディオでキーとなる要素は、よくある歪、S/N、最大出力以外に、電源のレギュレーション、電気・メカの共振があります。


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サウンド・パーツ/水谷 - 01/05/10 19:34:25


励磁型のスピーカーに関しては単に電磁石にしたからと云って一般に云われるほど永久磁石よりも強い磁場が形成できると云うものでも無く、またコイルは発熱もしますからどこかに限界もあるようです。「磁気回路」と云うのも絡みますから、10何年もいじっているとそれらの構成要因がどう音質に影響するのかツボがわかってきました。いずれはもっとも手頃な25cmフルレンジを製造するのが夢ですから、良いコーン紙を作ってくれる人などの情報を集めています。

さて「初期エージング」で音質は変わりますが、どこがどのように変わるのかは正直判りません。例えば英国VITAVOX(ヴァイタボックス)社の新しい2ウエイ・ユニットを輸入、小生設計の底面開放箱に入れた2種の大型フロアシステムを製品化していますが、この未だに「深しぼり」のコーン紙で、その周辺をプレスしてエッジとする「フィクスト・エッジ」を採用する今時珍しいAK157というウーハは半年はまともな低音が出ませんし、その後エッジなどを触っても何にもわかりゃぁしませんからエージングは確かに必要なのですが…どこがどう変わるのでしょう?。

逆に1920年代後半からのドイツを中心とするフィールドスピーカーは「へたり」もありますから、独自の方法でメカ部分をまともな状態にすることの方が大切で、2日もすれば良い音質で鳴ります。明確にアメリカのものとは音質が違い、作りも実に巧妙でクラフツマンシップを感じます。昨日ドイツからの荷物が成田に着いたので、また修復などに悪戦苦闘の日々が始まります。その中にはノイマンのモニターなんかもあるので楽しみではありますが。

WEに関する歴史的背景は日常に追われ(大体1年間の休みは、毎年盆と正月込みで20日ほどです)どなたかに教えて頂きたいと思います。本来はAT&Tとベル研究所・WEは一体で、今から数年前にもやはり電話界の独占ということで独禁法で地域会社と本社に分割されましたから、当時もその3社でうまく「逃げた」のではありませんか?

1935年頃ですと映写機メーカーのシンプレックス社と合弁で WESTREX社を立ち上げたのではないでしょうか?日本ではWE東洋支社が戦前からリース中心に全国85東京は23の劇場に装置をおいていたと、伊藤喜多男さん(故人でWEに勤務経験がある、真空管アンプファンには有名な人)の本にあります。

ちなみ伊藤さんが外神田の店で苦労して WE300B を入手し、アンプをつくったのは昭和27年とあります。どうしてこの真空管にある種の神話が多いのかは話が長くなるので割愛しますが、要はリースのトーキーアンプに使われたために真空管単品では絶対販売されず、映写技師などの話からその存在を知る一部のファンは入手を切望した…ということに尽きます。

現在 WE300B は電話1本でWE社による再生産品が入手できますが、実際にはもう再生産も終了しており、あと半年在庫があるか否かの状況です。

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サウンドパーツ水谷 - 01/04/25 10:25:32
電子メールアドレス:sound21@triton.ocn.ne.jp


 イコライザーアンプの件ではどのようなご評価を下していただけるのか、楽しみ(苦しみ?)です。ご意見は大変貴重です。

 ところでドイツの壁が崩壊して10年余、小生の知る限り日本人ではいち早く宮崎の江夏さんがレコード蒐集に尽力されましたが、オーディオではドイツのさる方が売り込んでくる4年前までは情報が入りませんでした。今では4月18日に松本にバイヤーさんと来られるまでに取引上も頻繁になってきており、一昨年にはクラングフィルム(SIEMENSの映画部門と考えていただいて良いと思います)の「オイロダイン」数セット販売もしています。

このルートで昨年秋に15インチウーハーの「ZETTON」を入手し、今月中旬の小生主催イベントに10インチ/4インチと組み合わせた3WAYオールコーン・システムを完成させて、ご披露しました。ツィータを除いてはマグネットが「励磁型」つまり電磁石で磁力を得るもの、アンプのスィッチ投入前にはスピーカーの電源オンが必須です。ユニットは1927年製から概ね30年代のもので、錆びは有っても健康上の問題はメインテナンスで解決しました。

 ここで理論を申すと大変なので製作の目的を云いますと、まず今のスピーカーからは比較にならない応答性と自然感ですが、それよりも小生自身最近は何故ピアノ/ヴァイオリンそれに人の声までをジュラルミンやアルミの振動板とラッパの組み合わせで聴かねばならないのか疑問に思っていたのが大きな動機です。結果は全員から(オーディオにウルサイ連中ばかり)絶賛されました。「ゼットン」ではなくゼッサンです。

 今は店内に在りますが6月2〜3日は三重県長島町の「オーディオショップHIRO」で試聴会もやります。他の楽しい企画もあり、「MJ無線と実験」5月10日発売の「お知らせ」欄で紹介もされますが詳細は同店のHPやメールでお問合せください。ソフトご持参でぜひ聴いてくだされば「目からウロコ」以上のショックを受けられる思います。なお、サウンドパーツには東京新宿からのほぼ1時間1本のバスがJRと時間も変わらず往復では6千円以下で好都合、松本インターで降りますと迎えに参り、約10分で到着です。事前に念の為必ずご確認の上お越しください。

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水谷秀夫 - 01/02/28 10:51:58
電子メールアドレス:sound21@triton/ocn.ne.jp

 LPレコード愛好会では「異色」の小生(長野でサウンドパーツを経営)ですが、昭和21年滋賀県生まれのほぼ40年もオーディオに関心を持っている一人、ショウバイとしてオーディオをやっている立場からコレクターのお知り合いも多く、そんな意味で参加させて頂いています。

 音楽少年・軽音楽・ミュージカル・ポップス・そしてジャズ…という順で今はもっぱらクラシックのソフトを購入することが多いのですが、何せ盆と正月を含めて年間20日くらいしか休めぬ身とあらばLPのコレクターは諦めるほかありません。

もっぱら管球アンプの製作から全般に関わるほか、最近ではまだ少数ながらドイツから輸入する旧共産圏のスピーカーをメインテナンスしてファンにご購入頂いています。これら1930年〜50年代のスピーカーの魅力は音楽愛好家も「はまる」方が多く楽しい限り、ことほどさようにスピーカーは進歩よりむしろ悪くなってきた歴史、誤解を恐れず申すならLPとCDの差です。

 一般に小生の分野ではLPに代表されるソフトに入っている「情報量」…安直に使われる表現で小生は好まないのですが「好感度」と云うのも媚びているようで…の最大限の再生を問題として追求します。ところがコレクターの方は指揮者や演奏者、はたまた名録音・名演奏が大問題です。

従ってオーディオで表現できるのは「こんなモンだ」で妥協、例えば歌手の実在感、自分のイメージするピアノに代表される楽器の音、ホールの残響感、うしろのコーラスの人数が数えられそう…と云うことまではあまり追求なさらない方が多いようです。

音量を上げればウルサイ、一日聴いていれば疲れる…等も「オーディオはこんなモンだろ」で片付けてしまうわけです。

 小生から申せば、それはレコードの実力の半分のみ(と云ってヒトをたぶらかすのがショーバイ?)決してカネをかければ良いと云うものでもなく、まずスピーカーのセティングからでも入れる世界、その道のセンセイ方が難しいように語ってきただけの世界です。音楽が好きなひとりとして、オーディオ的悩みのご相談に乗りたいと考えています。



水谷さんからのメール

 ご熱心に旧盤をご蒐集のようす、同じご趣味の方に宮崎県都城市の江夏俊太郎氏が居られます。確か昭和33年のお生まれながら、レコードは10万枚にも達するようで、メールもお持ちです。貴方様のホームページをお教えしたところ、マニアでは有名なHPだとのお返事を頂きました。ご親交をご希望なら先方にお聞きしていつでもご紹介します。

 その江夏さんに3年ほど前に頼まれたのがキッカケで(今回ご入手された51年製のレコードがどのようなカーブかは存じませんが)6種類…その後78回転も含めると8種…の再生カーブが選択できるイコライザーアンプをご注文で製作し、或るお店にはOEM供給もしていて1セット・/月のペースで出ています。


 再生カーブ……コロンビア,RCA,LONDON,RIAA,AES,NAB(=LP),78EU,78USA 以上ですが、ご希望でロールオフとターンオーバーとを別に切り替えるように製作することで、ご自分の好みに演出することも可能です。

また製作するには折角電源も作るのだから…と云う訳で一般のプリ機能を持たせることも可能です。

当店のプリ製作は400セット以上の実績から、多くのノーハウと部品調達の合理化からローコストながらも本格的な出力トランスを使用して回路の簡略化に成功しており、CDすらプリを通した方が良い結果と評価されるに至っています。

価格は全部手作りですので一部は手塗装ですがその分安く、イコライザーアンプが12万円、プリ機能追加で18万円です。

プリ機能の追加では前述の出力トランスが3.6万円、松下特注ボリュームが1.6万円(わずか2センチ角の小型ですが国産最高級のものです)もするので、部品ゆえの価格、圧倒してマッキン・マランツそれに失礼ながらラックスを凌駕しています。

逆に申せば、正直プリはこれで十分なのです。このプリで99%のアナログディスクの再生が可能です。江夏さんによれば、同等機能のプリで最も安いのは何とか云うメーカーの68万円(イコライザーのみ)だそうです。ご検討ください。


水谷 秀夫 - 01/02/10 10:28:15
電子メールアドレス:sound21@triton.ocn.ne.jp

LP保有枚数: JAZZを含む1000枚
LP歴: 35年


経歴の如くクラシックに関しては素人も同然です。

ただ、「サウンドパーツ」…真空管アンプ屋の経営者としてではなく、会員の皆さんのオーディオ装置全般のアドバイザーで多少なりともお役に立てればと思います。本当に(カネではなく)ベストの装置では、アナログディスクは一般にご想像されるよりもはるかに楽しいものです。
http://www.geocities.co.jp/MusicHall/9903/audio.html

4. 中川隆[-13351] koaQ7Jey 2018年10月26日 16:07:06 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-19555] 報告


パワーアンプ タヌキ親父の部屋 2012-06-08
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パワーアンプなので当然セパレートアンプである。セパレートアンプになってから17年ほど経つ。一体型のプリメインアンプは20年ほど使用したが、セパレート型となった今では一体型には限界があったなあと感じてしまう。ただ、一体型アンプはいずれも半導体アンプであったので真空管アンプの場合は分からないが・・・。

初めてのセパレート型はプリアンプが半導体でパワーアンプが真空管であった。
本当はプリアンプも真空管にしたかったのだが当時は良いモノが見当たらなかったのと、SNという点で半導体に劣る真空管でプリはどうなんだろう・・・、という疑念があったのだった。その後のプリアンプについては以前書いたのでそちらを参考にしていただきたい。

さて、パワーアンプでなぜ真空管なのかといえば、「圧倒的に自然でリアルであるから」に他ならない。横の広がりはもちろんのこと、深い奥行きは真空管ならではである。ただ、ここで注意していただきたいのだが、一般的に販売されている真空管アンプすべてに共通するわけではないのでご理解いただきたい。

真空管のアンプではOTL回路で無いかぎり出力トランスが必要となるが、市販のメーカー品ではこれがプアであるのだ。
プアで無い場合は巻き線技術が伴っていないのだ。
最高のトランス技術とシンプルな回路、熟練を要する手配線による組み立て。これらすべてが整って最高の真空管アンプが完成する。

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「E130L」これがこのアンプの製品名である。使用している真空管の名を取って、そのまま名前にしているのである。
長野県にあるガレージメーカー、サウンドパーツのオリジナルである。

画像右に見える立方体に注目していただきた。これが出力トランスである。
左の電源トランスと同じ大きさである。125mm四方で高さが150mmもあるのである。
これが、購入当時御歳78という職人による手巻きなのである。

私は本当に良いものは大量生産できないという心情から、この出力トランスにもその職人技を感じずにはいられないのである。
コンピューター巻きによるトランスは大量生産には向く。しかし、極めて高い性能を追求することは出来ない。
手仕事だからこそできる職人技なのだ。

このトランスと、サウンドパーツオリジナル回路。しかもこの回路、いまどきまったく新しい回路でたったの2段構成というこれ以上ないシンプルさ。そのため部品点数は極めて少なく、純度の高い増幅が期待できるのである。

果たして出てきた音は、これ以上ない自然でリアルなモノ。上から下までしっかりと伸びた音は真空管でいわれるナローレンジでは全く無い。音場は広大で奥行き深く展開する。そのリアルな音にはオーディオにまったく興味の無い方でも魅了する音楽を聞かせるのである。

私は今でもこれ以上のアンプを聞いたことが無い。本当に出会ってよかったパワーアンプである。

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これがトッププレートの出力管であるが真空管の寿命を長く伸ばすため、真空管ラジエターを使用している。
真空管ラジエター(放熱フィン)については

「オーディオアクセサリー」コラム
https://omsound.exblog.jp/15372775/

を参照いただきたい。

このE130Lという真空管は300B同様の高信頼管でメーカー保証10,000時間である。
これを定格の70%以下で使用しているので20,000時間以上は持つでしょうとのこと。
実際、20年以上使用されている方もいるようだがノントラブルだそうだ。
私も15年以上使用している。もちろんノントラブルで真空管の交換も無い。

真空管下部のメタリック部分は素材を長持ちさせるアルミ箔テープである。
このテープについてはまたいつか記述したい。ということで、さて今日は何を聞こうか・・・。
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E130Lパワーアンプ タヌキ親父の部屋 2012-10-18
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私が現在使用しているE130Lというパワーアンプはサウンドパーツというガレージメーカー製だ。
本当に良いものは大量生産できないという持論からたどり着いた逸品である。
職人による手巻きトランス、手配線による組み立ては今やメーカーでは絶対に出来ないクオリティである。

真空管アンプの音を決めると言っても過言ではないトランスは大量生産品には無い、広がり奥行き、広いダイナミックレンジ、分解能、繊細感など、挙げればきりがないほどすべてが凌駕している。
1日に1つしか巻けないトランスは、まさに熟練の職人による“作品”なのである。

また、部品に至ってはコストを心配することなく選べるわけで、抵抗はデール社製の無誘導メタルクラッド、カップリングコンデンサはInfini-Cap(インフィニ・キャップ)、配線材はベルデン軍用テフロン線、綿巻き線を場所により使い分けている。
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写真中央円筒形のグリーンに見える部品はコンデンサにグリーンカーボランダムのテープを巻いているのだ。これは私が後から巻いた。グリーンカーボランダムとは炭化ケイ素と呼ばれる半導体で、手短なものでは紙ヤスリのグリーンのあれである。実はこれ、電磁波を吸収し熱に変換する力を持っている。決していい加減なものではなく、かつて[無線と実験]という本の中で、実際に使用した場合としなかった場合でオシロスコープにて波形をチェックして効果が確かめられているものである。使用する場所はコンデンサが良いようである。電解コンデンサの頭にくっ付けると良いようだ。このE130Lには電源部の電解コンデンサを除くと、電解コンデンサは僅か2個しか使用されていない。しかし私はこの電解コンデンサには別のテープを貼り付けている。実は、フィルムコンデンサ6個にも貼り付けている。さらに言うと、回路のいたる所に同じ素材が貼り付けてあるのだ。それは、以前紹介した、AVALON−LSやインシュレーターでおなじみのライフサウンド製のアルミ箔テープである。現在は販売していないようだが、原理はAVALON−LSやインシュレーターと同じで、振動モードを整える加工がしてあるテープである。電子の流れが効率良くなることに比例して部品の寿命も圧倒的に延びるのである。現在この商品はM3Aシリーズとして引き継がれているので、ぜひともお薦めする。
 さて、内部写真を見ていただくとお分かりかと思うが、いたってシンプルである。まさに、シンプル・イズ・ベストで、回路で言うと僅か2段構成である。おそらく、世にある真空管アンプの中で最もシンプル回路であろう。部品点数も極めて少ない。上画面左中央(下拡大写真参照)の電源部周りのシルバーやブルーのコンデンサ類は後から私が付けたので、本来はこの部分ももっとスッキリとしている。このコンデンサは、交流の高域におけるノイズを除去させるため付けてある。いずれも超高周波用だ。
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もともと真空管アンプは半導体のアンプに比べて部品点数は圧倒的に少ない。真空管アンプの値段のほとんどは外に見えている部分なのである。メーカー品などで、たまに数百万円等というアンプもあるが、そのようなアンプは部品代以外のところが大きいということだ。ゴールドムンドのように筺体をロレックスの筺体を製作している工場で作れば高価になるのである。オーディオは趣味の世界でもあるのであえて否定はしないが・・・。私には必要ない。ちなみにこのアンプは40万円である。良心的な値段である。合計8個のトランスの製作費だけでも仕入れで30万円近くするのである。もしメーカーなら150万円は下らないだろう。さらに、これにまともなケースを付ければおのずと値段はどこまでも高くなるのである。もちろん、外見は良いに越したことはない。ただ、パワーアンプは黒子で良いと思っている。なので、特別気にもならないのである。
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E130L パワーアンプ その2 タヌキ親父の部屋 2013-06-12
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 当ブログで最もページビューの多いE130L関連。今日はこのパワーアンプについてもう少し詳しく話したい。


 長野県は松本にあるサウンドパーツが販売しているE130Lとは、真空管の名称で、その真空管の名前がそのまま製品名になっている。現在は「Love Three」と名前を変え、若干の変更が加えられている。出力トランスもE130Lのアモルファスからファインメット(最高級バージョン)へ変更されている。ファインメットといっても、市販されているファインメットとはクオリティが全く違うものなので早計な判断はしないようにしていただきたい。
 私の使用しているアモルファスの出力トランスは職人による手巻きで、当時日本に数名しかいないとされていた逸品であったが、17,8年前で77歳だったことを考えると、もう巻けなくなってしまったのかもしれない。ただ、ファインメットもとてもそれなりの手間が掛っているものなので甲乙付け難い。
 回路内容は2段構成の完全バランスプッシュプルである。現状のモノは完全バランスによる入力も可能だ。徹底的に無駄を省いたそのオリジナル回路は数個の発振防止のための抵抗とカソード抵抗、コンデンサは電源部を入れてもステレオで16個しか使われていない。ここまでシンプルなアンプは無いであろう。E130Lは1960年代のオーディオ用NOS管で、メーカーの保証は10,000時間である。これはWE(ウエスタンエレクトリック)の300Bと同等である。これを定格の80%(改良前は50%だった)で駆動している。セオリーで言えば倍近く持つ。1日3時間コンスタントに聞いて約18年は持つ計算だ。最近交換しているので、まだ15年以上は問題ない。ちなみにミニチュア管はE80CCである。これもメーカー保証で10,000時間は持つ。使用されている真空管は出力管4本、電圧増幅管2本(いずれもステレオで)の計6本である。これで、25W×25Wの出力をたたきだす。前にも当ブログで申し上げたが、十分すぎるくらいの出力だ。ハムノイズなどは100dbのスピーカーで聞いても気にならない。高出力半導体アンプのヒスノイズと比べても少ないだろう。

 シンプルな回路にはクオリティの高い部品が必要だ。100W以上のトランス類に抵抗はデールの無誘導メタルクラッド、フィルムコンデンサはインフィニキャップ(現状はミュージキャップ)スイッチはEAO、RCAインレットは真鍮削り出しである。ガレージメーカならではのこだわりである。いずれも信頼性と音質の高さは最善にして最良のものである。
 ちなみに、このアンプのように同じ出力管を購入する際、「マッチドペア」なるものを購入されるオーディオファイルは多いだろう。これは、プレート電流値のあったものを言っているのだが、使う電圧、出力トランスで変化してしまうものなので大した意味を持たない。このE130Lのアンプは出力トランスの抵抗値を利用して電流値がチェックできるようになっているので、本当の「ペア」が分かるのである。
 音質はとにかくナチュラルの一言に尽きる。広がり奥行きは申し分ない。自然な低域高域に加え、定位の安定性は“・・・らしさ”の究極である。アコースティックギターの繊細な響きは類を見ない。

 何度も言うことになるが、本当に良いものは大量生産できない。シンプルな回路であるが、制作段階で各所非常に手間暇かけて作られている。「モノ作り日本」を代表するものであるが、非常に価格が安いのである。ここは、非常に申し訳ないと思っているし、大変ありがたいことであると思っている。これも、日本の職人の良いところだ。

 本当に早い段階で良いものに巡り合えてよかった。
by omirabakesso| 2013-06-12 14:20| オーディオ
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真空管の差し替え タヌキ親父の部屋 2012-07-20
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私は、プリアンプもパワーアンプも真空管アンプを使用している。
大手メーカー製ではなく、サウンドパーツというガレージメーカーのものだ。
簡単にいえば腕のある職人が一つ一つ手作りしたものである。

トランスも、特注の完全手巻きによるもの。
配線は見事な手配線によるもので、回路も完全オリジナルである。

本当に良いモノは大量生産できないのである。
現在使用している真空管はプリアンプが6本(4本がフォノイコライザー部で、2本がプリ部)、パワーアンプが4本(2本が電圧増幅管、2本が出力管)である。

パワーアンプの真空管の少なさは驚きだろう。これ以上シンプルに出来ない2段構成なのである。
しかも完全プッシュプルで完全バランス回路である。
出力25wのアンプに100wクラスのアモルファス出力トランスを使用した大変贅沢なものである。
しかも、このトランスが完全手巻きによるものだ。詳しくはパワーアンプの項を参照願いたい。

 さて、今日は真空管のお話。
一部のオーディオファイルならお分かりかと思うが、真空管は規格が同じものと差し替えが出来て、音の変化を楽しむことが出来るのだ。私も、その例にもれず差し替えを楽しんでいる。プリアンプはお金の都合でまだ差し替えていないが、パワーアンプの出力増幅管を差し替えている。

https://omsound.exblog.jp/iv/detail/?s=15803511&i=201207%2F20%2F79%2Fa0277279_143946.jpg

もともと付いていたのは、真ん中のKB/FD製13D3である。KB/FDは聞きなれないと思うが、ロチェスター工場でBRIMARによって製造されたものである。音質の方向は、良く言うピラミッド構造で、どっしりとした低音に支えられた安定感のある音。深い音場とトルクのある音質は実在感のあるものである。一番右のCV1068は本家BRIMARのもので、さすがにこの2本の違いは認められなかった。差し替えるのではなく、サブとして購入したのである。CVナンバーは通常、軍用の真空管となっている。耐震性や耐久性に優れていると言われているが、値段は民生用と変わりが無い。もっとも音の違いが認められたのは、外見も違うE80CCとの差し替えであった。このタングスラム(TUNGSRAM)製のE80CCは@8,000円もする高価なものである。13D3の倍以上である。音はその分良いのか、と言われると自信を持って良いとは言い難い。E80CCの特徴は、抜けの良い音だろう。反対に、力強さという面では13D3には劣る。ではどちらがより“らしい”か、と言われるとどちらも“らしい”のである。これは好き嫌いである。私は、どちらも好きであるので、しばらく使用しては差し替えて変化を楽しんでいる。いわゆる、真空管アンプの楽しみの一つである。今度、お金に余裕が出来たらプリの方もやってみたい。
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プリアンプ タヌキ親父の部屋 2012-05-17

あまり古い話から始めても意味が無いので15年くらい前から。PRIMARE 928というアンプをご存じだろうか。

これは、PRIMARE 設立の第一弾として928シリーズとして販売されたプリアンプである(写真左下)。

http://omsound.exblog.jp/iv/detail/?s=15329300&i=201205%2F17%2F79%2Fa0277279_12545796.jpg

おおよそアンプらしからぬ素晴らしいデザインと、抵抗式アッテネーターの重厚な感触のボリュームはまさに持つ喜びを与えてくれるアンプであった。B & O の技術者のアドバイスを受け製作されたこのプリアンプは、色付けの無いとても精緻な音がした。これ以上何を求めようかとと思っていた。

ところがである!
人は、「知らなければ良かった」と思うことがしばしばある。まさにそれである。
現在まで約10年使い続けているのがこの PRIMARE 928 の牙城を崩したサウンドパーツの「LIVE5」(写真下)である。

http://omsound.exblog.jp/iv/detail/?s=15329300&i=201205%2F17%2F79%2Fa0277279_12532712.jpg
http://omsound.exblog.jp/iv/detail/?s=15338905&i=201205%2F18%2F79%2Fa0277279_13155182.jpg

オーディオファイルがやれ高音だの低音だのと講釈を述べるが(私も)、そんなことはどこ吹く風。そこには、ただ自然な音楽が存在するのみであった。
その帰り、奥さんと相談の上即購入を決めてしまった。待つこと1週間(完全受注生産のため)、ぴたりとおさまった外観はお世辞にも良いデザインとは言えず何ともさびしい限りだが、出てきた音は。。。

なんと芳醇な良い音だぁ・・・・。

初めはエコーでもかかっているかと思ってしまった。
それほど PRIMARE 928 は微細な音が出ていなかったのだった。

これは PRIMARE 928 に限ったことではない。私はこれまで様々なアンプをオーディオ店に足を運び聞いてきたが、こんな経験は初めてであった。これ以来わたしは LIVE5 を超えるものに出会っていない。

このアンプは、サウンドパーツオリジナルの回路で構成されていて、過去の回路の焼き直しではない。ここが重要である。

現代の真空管アンプは、そのほとんどが過去の回路の焼き直しである。
さらに重要なトランスがある。このトランスが素晴らしい。
その当時、日本に数人と言われた技術者による完全手巻きのものだ。
さらに、このプリにはフォノイコライザーも付いている。実はこれがこのプリの一番の要なのであった。
http://omsound.exblog.jp/15329300/


プリアンプ 2 タヌキ親父の部屋 2012-05-18

このサウンドパーツ製プリ LIVE5 に使用されている出力トランスは5Hz〜50000Hzまでフラットな極めて優秀なトランスである。通常トランスは奇数次歪率を嫌ってカットするが、これはカットしていないらしい。なぜなら、自然界には存在するから。もちろんこれによって耳につくようなことは無い。これを手巻きによって作っているのである。当時、御歳80歳を超える賢人である。あれから10年近くたっているのでご健在かどうか心配である。
さらにもう一つ、極めて優秀なフォノイコライザーを内蔵しているのである。

もちろんMCトランスも内蔵している。パーマロイコア78%の1インチタイプのもので、メーカー品ならこれだけで数十万円はするだろう。

さらに、驚くなかれこのクオリティーのインダクターを使用した LCR型なのである。

メーカー品なら数百万円もするコニサーのアンプくらいしか知らない。
市販品の多くのCR型プリなら数個の抵抗で済むところを、数万円の原価がかかるコイルを、ステレオで4個も使用しているのである。

さらにコンデンサーはデンマークのJENSEN(ヤンセン)製の銅箔/オイルコンデンサーをふんだんに使用している。なんと贅沢な。。。

このフォノイコライザーから紡ぎだされるアナログ音楽は言いようもなく自然で、奥行き、広がりが石のアンプとは比べようがありません。

ここもPRIMARE 928のヘッドアンプを使用した音とは雲泥の差でした。
ということで、プリもスピーカーに続きこれを超えるものが見当たらないので、現在落ち着いています。
http://omsound.exblog.jp/15338905/

フォノイコライザー タヌキ親父の部屋 2013-06-22

私の使用しているフォノイコライザーはサウンドパーツ製プリアンプ LIVE5 に内蔵されている。下記画像は以前プリアンプ2でも紹介したLIVE5の内部である。

http://omsound.exblog.jp/iv/detail/?s=17980826&i=201306%2F22%2F79%2Fa0277279_11382130.jpg

 白ラインで囲まれた部分、上部4本の真空管(茶色の真空管ラジエターが付いている)と、左に見える4つの銀色円筒形と、その右上の2つの円筒形部分がフォノイコライザー部分である。回路はLCR型である。
 ここでLCR型の説明をば・・・。

一般的に市販のフォノイコライザーはNF型もしくはCR型である。中でもNF型がほとんどで、おそらく99%以上であろう。NF型とはNFつまり、ネガティブフィードバックのことで、パワーアンプで言われるNFBのことである。つまり、よく言われる通り、ノイズが出にくく、容易にカーブ特性が出せるなどの如何にも市販に向いた回路なのである。しかし、私はどうしてもネガティブフィードバックが掛ったものは綺麗な音になりすぎるきらいがありやはり好きになれない。
 ではCR型はというと、C(コンデンサ)とR(抵抗)でカーブ特性を作る非常にシンプルな回路である。非常にシンプルゆえ使う部品のクオリティがとても重要になってくるのである。つまり、部品の選別が肝である。NF型とは違い電気信号が一度しか通らないので各パーツ選びが重要なのである。一般的に自作派やガレージメーカーの製品に多く見られる回路である。私としてはNF型より好きである。
 さて、最後にLCR型であるが、LCR型はCR型にプラスしてコイルを使用する回路である。LCR型は定インピーダンス回路となるためノイズにとって有利となり最も自然な増幅を可能とする。では、なぜメーカーはLCR型を採用しないのか。理由は簡単である。製造コストに難があるのである。

1.イコライザーの前後段増幅において非常に小レベルなノズの増幅器が必要となる。
2.L素子(インダクター)のクオリティが重要となる。
3.電磁シールドが必要となる。

特に、良いインダクターを作れるところが無いのである。

まあ、全体がNF型やCR型に比べコストが掛るうえに技術(ノウハウ)が必要となってくるので、頭が良いだけでは出来ないのである。

私が知る限るで、一般市販品でこのLCR型を採用しているものがあるのはコニサーだけだ。

コニサー製品のすべてが採用しているかは定かでないが、LCR型を採用している型番は失念した。たしか数100万円はした。しかし、コニサーは確か半導体とハイブリッドだったと思う。

コニサーに関してはネットでも情報が極めて少ないので、聞いたことがあるオーディオファイルもすくないに違い無い。私は聞いたことがあるが、確かに良い音だった記憶がある。しかし、いかんせん価格が高すぎるのである。その試聴時は、アンプとフォノイコライザーだけで1千万円を軽〜く超えていた。これでは、頭の片隅にも置けない。

 私の使用しているフォノイコライザーはプリアンプ部と含めて40万円である。

一般的なハイエンドフォノイコライザーとしてはプリも含まれるので破格の値段だ。
しかし、単純に値段で判断しないでもらいたい。職人の技(わざ)は値段だけでは判断できないものである。

聞いて、耳で判断してもらいたい。
数100万円のフォノイコライザーが霞むであろう。

私はFMアコースティックの「FM222MKII」400万円弱のものと比較したが、気配の再現性でこのLIVE5に軍配を上げた。

これは衝撃としか言いようが無い。しかしこれが、会社と屋号の違いである。
職人の技なのである。これは作品である。

 本当に良いものは大量生産できない。改めて感じるLCR型フォノイコライザーの驚異である。
http://omsound.exblog.jp/17980826/


プリアンプ 3 “ボリューム” タヌキ親父の部屋 2012-07-25

 プリアンプとは音量を調整するアンプである。まさか、プリアンプのボリュームを最大にして、CDプレーヤーのデジタルボリュームで音量調整している方はいるまい。
もしかしているのだろうか・・・。はっきり言ってこれはやめた方が良い。
入力の微小信号をカットするというのは極めて非効率的で、音質劣化は免れない。この話は後日ということにして、今日はプリアンプのボリュームについて。

 プリアンプのボリュームは以前書いたとおり、そのほとんどが Aカーブの可変抵抗を利用している。中にはデジタルアンプのデジタルボリュームや、抵抗式アッテネーター、巻き線型トランスによるボリュームが付いている機器もある。

ここでは一般的な150度開度のAカーブボリュームを使用しているプリアンプのお話。プリアンプを見るとき、ボリュームはかなり重要である。なぜなら、私達が音楽を聴くとき、そのほとんどの音がボリュームによって失われているからである。

例えば100KΩのボリュームの場合、時計の針12時の位置でアンプ出力の15〜25%程度の抵抗値、残り85〜75KΩのボリュームを通ることになる。言ってみれば、85〜75%がボリュームによって失われているのだ。

いかにここの部分が大事かお分かりかと思う。
だから、抵抗式アッテネーターを作る場合、良い抵抗を奢るのはこのためである。川上に当たるCDプレーヤーやBDプレーヤー、TVなどいくら高価なものを揃えても、このボリュームがプアならすべて良い音が失われることになる。
100万円のCDプレーヤーを購入するなら、良いボリュームを入れた方が良いのである。

私が使用しているサウンドパーツ製プリアンプ“LIVE5”はアルプス製の RK-50 を使用している。

http://omsound.exblog.jp/iv/detail/?s=15842087&i=201207%2F25%2F79%2Fa0277279_14264422.jpg

(写真右のもの)真鍮の削り出しによる精密加工だ。直径は50mm、厚みは40mm近くある。価格は1個36,750円もする。ボリュームだけの値段である。
このボリュームは適度なトルクと、回した時の感触が何とも言えない高級感がある。もちろん高級なのは感触だけでは無い。これを使用したことによる音質の差となって表れる。まさしくベールを取ったようなクリアさと、聴感上のSN比の向上である。音の前後左右、上下の広がりに差が出る。

写真左側のボリュームはアルプスのミニデテントボリュームだ、これは左右のバランスに用いている。音楽信号では無いので、ここではこれで十分である。
価格は1,000円程度だ。もし、出来ることならご自分のアンプをちょっと覗いてみてほしい。どの程度のボリュームを使用しているかで、そのアンプの真価が分かるものである。
http://omsound.exblog.jp/15842087/

真空管 タヌキ親父の部屋 2012-05-21

今、私のシステムは、プリアンプ、パワーアンプ共に真空管アンプである。

様々なアンプを聴き比べた結果である。
値段も、数万円から一千万円以上もするアンプまで聞き比べた。
その種類は、大手メーカー製からガレージメーカーと呼ばれる自作に近いものまで。
そして最後に行き着いたのが、真空管のガレージメーカー製アンプである。

求めた音は、どこまで自然か。また、実際のコンサート等で体験するような自然な音楽鑑賞に浸れるかということ。
これは、自然音、人の会話等などを捉えた音の出方も同様なことがいえる。
科学的に真空管より石のアンプがすぐれているといったことより、聞いて自然な音かということの方が私にとっては重要である。
自然とは、言うまでも無く“らしい”かである。どこまで“らしく”再現されているかである。
その結果行き着いたところが大手メーカー品には無い、ガレージメーカーの真空管アンプだったのである。

そして、CDプレーヤーもアナログ部に真空管を使用した良いものは無いかと探してみたが、残念ながら現在発売中のものでは良いものが無かった。やはり、真空管という素子の問題ではなく、その他の部分も重要なのである。当たり前だが・・・。

もうひとつ、このサウンドパーツのアンプの優れたところにトランスがある。
もちろん完全特注品であるが、技術と人の職人技が詰まっているものなのだそうだ。
私が購入した10年以上も前にすでに78歳ということだったので、今は御存命かどうか。。。その方の手巻きによるこのトランスが音を決めている一つの要因であることも、また間違いが無いのである。

「本当に良いものは大量生産できない。」というのが私の持論であるが、このトランスも1日1個程度だそうだ。
日本にもいまや数名程度というトランス巻の最高の職人だそうだ。このトランスがあってこそ、真空管が生きるということだ。
逆に言うと、トランスは真空管の要であるということ(OTLアンプは除く)。

https://omsound.exblog.jp/iv/detail/?s=15365970&i=201205%2F21%2F79%2Fa0277279_1503899.jpg


上の写真はパワーアンプである。詳細はまた別の機会にするとして、トランスである。
とくに右側の縦に並んでいる2つのトランスは出力トランスである。125mm四方で高さが150mmもある。
出力25wのアンプにこの大きさの78%アモルファス手巻きトランスを奢っている。さらに職人の手巻きと聞くと、何とも感慨深いものである。まさに出会ってよかったと思える逸品である。
https://omsound.exblog.jp/15365970/

5. 中川隆[-13350] koaQ7Jey 2018年10月26日 16:07:53 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-19555] 報告

真空管プリアンプ 2015年03月16日
https://ameblo.jp/toyovax/entry-11996124266.html


もうオーディオ装置は買わない!と家内にタンカを切っていた
にも拘らず、また真空管のプリアンプを買ってしまった。

実は数ヶ月前にはこっそり入手し、隠してあった。
長野県の「サウンドパーツ社」のプリアンプだ。


このラボのアンプ類はオーナーの水谷氏が設計・製作して作られている。
私はもう30年以上の付き合いになるし何台か設計製作して貰った。
特に300Bppのパワーアンプは音は勿論、アンプに取り付けてあるトランスなどの部品と真空管の姿も大変気に入っていて、今も大切に使っている。

私の感想だがもう氏の製品は作品の部類に入っていると思える。


数年前に「Love Five」と言う名の渾身の一台、プリアンプが仕上がったとの評判を聞き、欲しくなってしまった。
それがこの写真の物だ。

https://ameblo.jp/toyovax/image-11996124266-13232433826.html


洋間で鳴っているもう一組のシステムはどちらかと言うと大きな編成が得意だ。
機器の個性を活かして私好みにチューニングしている。

しかし和室には自慢のタンノイのヴィンテージスピーカー「コーナーランカスターin Red15」が鎮座している。
以前はコーナーヨークの完全オリジナル「コーナーヨークin Black」を所有していたが不意と売ってしまい大変後悔していた。
縁あってこのランカスターが来てくれたので再びイブシ銀のヴァイオリンの音を奏でたい。
1960頃イギリスで作られた物だとは思うが当時日本には輸入されていなかった。

15インチのモニターレッド入りのこの5角形の箱を良い音で鳴らしたいものだ。


水谷氏製作のWE300Bをプッシュプルで使ったトランス結合パワーアンプとこのプリが絶妙のハーモニーを聞かせてくれるのは間違いないだろう。

何度見ても美形だ。球は色々と紆余曲折を経て色々なメーカーも差し替えたりしているしCDプレーヤーとの統一感が無いのは仕方ない。

マニヤチックな話をするとユニットに合わせてトランスは15Ω出しにしている。

https://ameblo.jp/toyovax/image-11996124266-13232433829.html

このプリのバージョンも色々とある。フォノや昇圧トランスなども内蔵したフルバージョンなどもあったりマニヤックだ。

分厚いアルミのケース、木製のオリジナルツマミ、シャンパンゴールドの高級感溢れる色、ウムムム・・・、マタマタ時間が直ぐに過ぎて行く。

この装置のセットでは諸般の事情からCDのみを聞く事にしている。
しかもモーツァルトとバッハが殆ど、と言う変則的な聞き方。

CDプレヤーにはどうも力が入らないのは何時もの事として此方のシステムのチューニングも今から楽しみ一杯だ。
https://ameblo.jp/toyovax/entry-11996124266.html

6. 中川隆[-13349] koaQ7Jey 2018年10月26日 16:09:10 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-19555] 報告

2012/03/13 GRF邸の巻
http://wankata.cocolog-nifty.com/music/2012/03/grf-93e4.html

先週の土曜午後、GRF邸を再び訪問する機会に恵まれました。
実は GRFさんは、常用にされているエアータイト製のプリアンプ ATC-2 に代わる新型プリ、サウンドパーツ製の“Basic Line”ラインアンプを導入されていて、なかなか高評価でしたので、これを聴かせていただくことにしていたのです。


AIRTIGHT ラインコントロール・アンプ ATC-2
希望小売価格 \518,400 (税込)
http://tannoy.exblog.jp/17279708/
http://www.airtight-am.net/products/atc2.html

そこにご友人のOさんが、是枝さんのパワーアンプに相性が良い、同じ是枝さん製作のプリアンプを持ち込まれて比較試聴しようという話になったのです。
Oさんが来られる前は ATC-2 と新型アンプを繋ぎ替えて聴いてみたのですが、小生にとって新型アンプの音は純粋過ぎて音楽に魂が宿らないように感じました。
モニター使用には変に色付けがない方が好ましいでしょうが、どうも小生には古き良き時代の音が性に合っているようです。
エアータイト製のアンプの色付けは小生にとっては心地よいものだと感じました。

(3月14日追記)
ここでOさんが持ち込まれた是枝さんのプリアンプに繋ぎ変えました。
外部電源ユニットは Oさん自作なのですが、最終調整は是枝さんにお願いされたとのことで、是枝さんのパワーアンプとの組み合わせはいかような音楽を聴かせてくれるのか?というのがポイントでした。

結論から言いますと、この特注プリの性能は、明らかに数十年前から稼動しているエアータイトの音を凌駕しているように感じました。
メーカーが揃っているからじゃないかと思われるかもしれませんし、確かにそうかも知れません。

小生にとってはサウンドパーツの無味無臭の音よりも魂のこもったエアータイトの方が好みということを割り引いて考えても、この是枝アンプの組み合わせは、正にこのユニコーンで音楽を奏でるにはベストの組み合わせではないかと思いました。
http://wankata.cocolog-nifty.com/music/2012/03/grf-93e4.html


デーンちゃん Audio Phile-webコミュニティ
バンザーイ \(≧∇≦)/\(≧∇≦)/\(≧∇≦)/\(≧∇≦)/ キャァ♪ 2012年04月27日
http://community.phileweb.com/mypage/entry/2633/20120427/30487/

ついに、ついに、ついに・・・
届きましたー!!!♪ ヘ(゚∇^ヘ)(ノ^∇゚)ノ ヘ(^∇゚ヘ)(ノ゚∇^)ノ ♪

サウンドパーツさんのプリアンプ、Basic Lineです。

必要な機能だけでいいのでパーツに良いもの奢ったプリアンプをずーっと探してまして・・・

KBLの情感に訴えかけるような濃〜いのもアリだとは思いますし、ジャズや特に女性ヴォーカは艶やかでエロくて絶品です。

でもねぇ・・・なんか自分は違うなぁと、ずーっと思ってて溜めてまして・・・

今回タイミング良くお店の30周年記念企画でアホみたいに(すみません(笑))安く提供されてたので、ドキドキしながらお願いしたのが2ヶ月前・・・

やっと届いたそのアンプは・・・・


どこが○○円やねん!

http://community.phileweb.com/images/entry/304/30487/1L.jpg?1335530768
http://community.phileweb.com/images/entry/304/30487/2L.jpg?1335530768
http://community.phileweb.com/images/entry/304/30487/3L.jpg?1335530768

シャンパンゴールドのつや消しアルミヘアライン筐体、ヴォリュームはアルプスの超高級 RK50 でぬめーっとした質感でかつての NEC の銘プリ A-10 の様なツマミ、天板を開ければでっかくしっかりしたトランスに徹底した手配線、端子も手抜きは無くとても○○円とは思えない質感、ホントにこんな値段で良いんでしょうか・・・?

もう・・・・


チョーかっちょイイ!!!♪ o(>▽<*)(*>▽<)o ♪(アタシ的には)


レス一覧


いいものを見つけられたようですね! 素晴らしい! 
僕もプリを探しているところなのでとても羨ましいです。
某セッティングで有名な方が使われているようです。
その記事を発見した当時、僕もポチリたくて堪らなかったのですが、流石にそのとき安直にポチるわけにはいかず(-_-;)
一時だけ、本当に安い値段ででていましたから、まさにラッキーチャンスでしたね。
by2Hくん at2012-04-27 22:06


望んでいた機能全て搭載したシンプルプリアンプです。
そうです、例のブログ『GRFのある部屋』で一目惚れして安直に(笑)逝ってしまいました(爆)
手に取ってみるとあの値段はありえないですよ。
そして、いや〜やっぱりすごいですよこれ。
何がすごいかって・・・
レビューはもうちょっとお待ちください(笑)
byデーンちゃん at2012-04-28 23:53


真空管アンプのガレージメーカーで30年も生き残るって事はそれなりの技術があって、かつファンも支え続けたからだと思います。
しかも HPであれだけ独自性を謳っていて、ブログで紹介されたSP平行セッティングのGRFのある部屋さんが発注&ショップオーナーと共同改良されたとあれば変なものではないはず・・・と思いまして・・・
byデーンちゃん at2012-04-29 00:12


いやほんとに言っては悪いですが、ガレージメーカーって箱にお金かけられないから無骨だったり安っぽかったりイメージ悪かったのですが、チョーかっこいいです。
音の方も凄いんです。
何が凄いかというと・・・

すみません、いろいろ実験してみてからレビューしたいと思いますのでしばしお待ちください(笑)
byデーンちゃん at2012-04-29 06:18
http://community.phileweb.com/mypage/entry/2633/20120427/30487/


経過報告です 2012年05月07日
http://community.phileweb.com/mypage/entry/2633/20120507/30694/

導入したプリアンプ、めっちゃええです(≧∇≦)o
お店の人の言うように鮮度抜群、情報量UPで非常に生々しく自然です。
望んでいた透明感、上も下も伸びやかで気持ち良いです。
そして期待していたcelloとのコンビは果たして・・・

ぶぉ〜〜〜ん!!!ぶぉ〜〜〜ん!!!(」゜□゜)」


思わず大笑い!

倍音が全部聴こえるというか、部屋中ものすごい響きがあふれかえって・・・
低域出過ぎ、響き過ぎ、もこもこ(・へ・;;)うーむ・・・・
KBLとのコンビではちゃんベースがぶるんっ!って締まって響いてたのに・・・
よく言われる石プリと真空管パワーは良いけど逆は難しい、となってしまいました(|||_|||)ガビーン
思うにプリが色付けがなく他の機器やアクセの色付けに過敏なのではないかと。
実際電ケー替えるとかなりケーブルやプラグの音が乗ってくるのがわかりやすくなります。
そして相性なんでしょうね。
試しにラステームのデジアンに繋いだら嘘のように低域締まって普通に聴こえます。
まぁもちろん楽しい音ではないですが。
そして遅れて試聴用のエントリークラスのパワーアンプが届きました。

http://community.phileweb.com/images/entry/306/30694/1L.jpg?1336383627


純正コンビですから相性が悪いはずはなく、今までの石コンビの生々しさとは全然違って、何と自然で滑らかでかつ生々しいことか!
ベクトルが全然違う感じです。
別に石アンプを否定するつもりはないですし、今までのもこれはこれでありだとは思います。
比較すると今までの石コンビは積極的に音作りをしている、今回の真空管コンビは入ってる音そのまま出す、と言う感じでしょうか?
あとは好みなんでしょうね。
チェロの音作りは心掴まれて添い遂げようと思ってたのですが・・・
ちょっとこれではまとめられない感じなので・・・泣く泣くお嫁に出すことになりました。
これでチェロコンビの夢は宝くじでも当たらない限り儚く消えてしまいました・・・(ρ_;)

まぁ古い海外ハイエンドだと将来メンテに不安ですし、実を言うと破壊王様2号が誕生することになりまして・・・(6 ̄  ̄)ポリポリ
国産のちゃんと作り込んであって、コスパも良く、メンテもしっかり対応できるところのを探してたんです。
そこでかのブログで紹介されてたので、ピンときまして今回のテコ入れになったと言う訳です。
先日聴かせていただいたサトリアンプの方が生々しさと言う点ではある意味上かもしれませんが、アタシ緊張してドキドキしちゃうんです。
サウンドパーツさんのは生々しいけど緊張感が無くすーっと沁み入る感じで自然なんです。
あくまで私見ですが。
それとやはり低域が締まってるんですけど不思議に柔らかくて(表現が難しくて違ってたらごめんなさい)何か物足らないんです。
まぁサトリはお店での試聴だけですし、今回のはパワーがエントリーなので単純に比較はできないのはご了承ください。

というわけで、早々に発注することになりまして、来月あたまにはアンプ揃いそうです。
http://community.phileweb.com/mypage/entry/2633/20120507/30694/


加減・・・じゃない? 2013年10月08日
http://community.phileweb.com/mypage/entry/2633/20131008/39484/

先日の和室のユニコーンさんの訪問、もちろんユニコーンや平行法のT4をお聴かせいただくのが一番の目的だったのですが、実はもう一つ確認したいことがあったんです。
前からどうしようか悩んでいたのがプリアンプ。


これはサウンドパーツさんが創業30周年を記念してコンパクトなBasicプリを採算度外視で非常にお安く提供されていたものです。
もちろんあの値段ではありえない性能で、倍以上の値段してもおかしくないシロモノです。
色付けなく鮮度高く情報をそのままパワーアンプに送るという感じです。
当時課題にしていた透明感と高域の伸びやかさをクリアしてくれて、非常に満足していたんです。
ただ人間って・・・ねぇ?(笑)

このままの傾向で変な色付けなく、もう一歩踏み込んだ表現力が欲しくなってきました(^。^;)。
だから今さら他のメーカーのプリアンプを考えるつもりはなかったんです。
と、和室のユニコーンさんはこれの上(お店のオリジナルプリアンプは現在1機種しかありません)のプリ・Love Fiveをお持ちで、ユニコーンの部屋でご使用なさっています。
しかも左右セパレート&クロス、アッテネータ等細部を改造して特注されているとのこと。
そして先日の訪問・・・

完全にノックアウト!(°□°;)

もうあれは送り出しやユニコーン、是枝さんアンプだけではなく、プリの表現力の違いも大きいと確信。
回路的にはそれほど違いはないそうなので、一番大きいのはやはりトランスではないかと?
和室のユニコーンさんもBasicを所有されていたこともあるのでそう仰ってました。
アタシはどちらかというとデザイン的には高級感はないけどコンパクトな今の形の方が好み。
買い替えるお金も気もないので、トランス交換って可能か聞いてみたらできますとのこと。
しかも見積もりは今のトランス下取りで部品代と交換工賃だけで儲け無し。
いつもながら良いんでしょうか?(-ω-;)ウーン
そして昨日届いたので聴いてみました。

どっひゃー!!!オォォーーー!! w(゚ロ゚;w(゚ロ゚)w;゚ロ゚)w オォォーーー!!

これですこれっ、これが欲しかったんです!
低域の沈み込み、厚み、なめらかさ、途中で消えていたホールトーン・響きが長くなり、ものすごい音場感!
そしてニュアンスすごく細かくなり各楽器の表現力全然違います。
今まではなんだったんでしょ?
やはりプリの影響は(も)大きいです。
いや、当然ユニコーンの部屋にかなうはずはありませんよ。
ただあの傾向に少し近づいたことは確かです。
そして聴いていくとある点が浮き彫りに・・・

低域のレスポンス、スピードが全然違う(6 ̄  ̄)ポリポリ
まぁ元々ベートーヴェン・コンサート・グランド(T−3G)は低域が遅れ気味なのはわかってましたからしょうがないです。
あの全く遅れない低域は無理です。
あらためてユニコーンが凄いスピーカーだというのが確認できました。
買えませんけど・・・(笑)

ということで、わずか数諭吉でものすごくグレードアップしました。
これは足し算引き算ではなく二乗ではないかと?(≧∇≦)o

言い過ぎ?柱| ̄m ̄) ウププッ

あ〜早くSP位置調整したいよ〜

レス一覧

デーンちゃん、こんばんは

>色付けなく鮮度高く情報をそのまま
水谷さんの印象そのままに音も感じてられるのかと、ビックリしました。

私は駆け出しの営業マンだった頃、松本市にいました。サウンド・パーツさんはその当時確かお子さん達の健康の為と家族で安曇野に越してきたんです。
事務所の目の前に取引先があったので、それにかこつけてよく長居をしていました。

私が遭ったオーディオ人の中でも群を抜いてキレイ好きな人で、家の水回りに対するこだわりは建築中の現場まで見せてもらった思い出があります。
残念ながらアンプを使う機会は未だありませんが、あのお人柄ならばこんな音。と結びつく納得の音なのでしょうね。
それと、ボッタクリとは無縁の価格設定もそのままですね、清潔感一杯の値段です。

改装でグレードアップして良かったですね。
少しご無沙汰だったので、近況も知れてよかったです。
また、よろしくお願いします。

byLoge at2013-10-08 18:14


こんばんは

とっても良心的なお店さんですね>>サウンドパーツさん

プリは大切。 オクでも常に出物を観てるジャンルです。 ^^;

春になったらゆっくりSP位置の調整ですね。
イメージをふくらませておくと調整が早いかも?!

byKurashiki at2013-10-08 18:21


デーンちゃんさん、こんばんは。

いきなり「全開!」なレビュー、ありがとうございます(笑)
各機器全てが大事ですが、特にプリは変わりますね。
人物の外見は変わらないのにその中身だけが入れ替わって目の前にいるような錯覚を起こしたりとかします。
果たしてどのような音楽が奏でられているのか? 聴かせていただきたいものですね。

仕事の都合で遠出が難しいのが…(泣)

拙宅は入手を諦めていたあるモノが手に入ることになりました。
現状よりも良くなるかどうかは分かりませんが、これで行こうと思っています。
入手できない前提で考えていた代案にも魅力を感じてはいるのですけれどね。

byfuku at2013-10-08 22:36


Logeさん、こんばんは

そうですか、水谷さんとお顔見知りだったんですね。
実直で真摯な姿勢は製品からもうかがえます。
どうだ、という感じがなくて一種の仰る様な清潔感や清涼感を感じます。
和室のユニコーンさんがブログでご紹介されていて、こういう出会いとなりました。
大事に使っていきたいと思ってます。

byデーンちゃん at2013-10-08 22:38


Kurashikiさん、こんばんは

>プリは大切。オクでも常に出物を観てるジャンルです。^^;
いや、アタシも実はプリ大好きなので、買い替えないと言いつつ常にオク見てます(笑)
基本の形、方向性を決めるのはココが肝ですもの。
でも宝くじ当たって逝ってもcelloコンビぐらいかな?^_^
冬に雪避難で相方が実家に帰る時がチャンス、です(@ ̄ρ ̄@)

byデーンちゃん at2013-10-08 22:46


ストラさん、こんばんは

どちらかと言うと無味無臭系のアンプに、血が通って躍動感増して、音がすごく立体的になりました。
相方からも「今までのベスト更新だね」とお墨付きをいただいておりますm(_ _)m
できれば冬の間にSP位置まで最終調整したいです。
そうすれば春以降に来ていただいてもある程度お聴かせられると思います。

byデーンちゃん at2013-10-08 22:53


fukuさん、こんばんは

やはりプリは整える基地でした。
そして結局どれも大事だというオチになってしまいますね(笑)
CD聴きながら感動と同時に「ぶっ!」って何度も噴き出すぐらい「なんじゃこりゃぁ」状態です☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
fukuさんにも聴いていただいてダメ出しして欲しいです(@ ̄ρ ̄@)

>拙宅は入手を諦めていたあるモノが手に入ることになりました。
またまた面白いブツが降臨なのですね。
2Hくんさんが引越しされても、そちらは熱いですね(笑)
また四国ツアー組まないといけませんね。

byデーンちゃん at2013-10-08 23:11


デーンちゃんさん、こんばんは。

プリアンプのトランス交換で更に狙った方向へ行かれたようで良かったですね。
やはり微小な信号を扱うプリのクオリティはシステム全体にかなり影響を与えるんでしょうね。
良心的なメーカーさんのようで、応援したくなりますね。

ユニコーンの低域は遅れが感じられなくて速い印象でしたね。
それでいて量感も充分で・・・あの構造で不思議です。

byKYLYN(キリン) at2013-10-08 23:24


KYLYNさん、こんばんは

プリを何台も所有する人の気持ちはわかります。
わかりやすく変わりますからね。
アタシは無理、と言うかもうこれで十二分です。
安いのはありがたいのですが、もう少し儲けていただかないと潰れると困ります(笑)

ユニコーンは聴いて一瞬で思考を停止しました。
考えても謎が深まるだけですし、出るもんは出るんですよ(^.^)

byデーンちゃん at2013-10-08 23:42


あの和室のユニコーンさんの管球式プリは、そういうことだったのですね。こだわりの手作りのアンプだとは聞いていましたが。

フタをとってしまっているので中味が丸見えなのですが、なかはスカスカ(笑)。ラインアンプだけなのでほんとうになかはからっぽです。おそらく一段増幅で、入出力にトランスを使用した極めてシンプルなノンNFBアンプ。それが製作者の信条なのでしょうね。

それだけにトランスはすごく大事ですヨ。

トランスは、コア材やシールド材などの素材の吟味ばかりではなく、巻き線などの手間ヒマかけた作業も大事。お酒造りと同じです(爆)。

byベルウッド at2013-10-09 10:47


ベルウッドさん、こんにちは

仰る通りこれ以上簡単にできないぐらいシンプルなノンNFB1段増幅で、部品点数も少ないです。
これがあの鮮度や透明感に繋がっているのだと思います。
トランスもいろいろ探しまわって、今は引退した個人の技術者に一つ一つ磁束漏れ等計測しながら作ってもらってるみたいです。
以前のものと比べると圧倒的な差があります。
時間あったら作ってる現場を見に行きたいですね〜(笑)

byデーンちゃん at2013-10-09 12:36


デーンちゃん 出力トランスの交換ですね。一番効くところですね。私のは、無理言って、真空管も別けて左右別々にして貰っています。入力トランスもそれに伴い、二つですね。この辺りは、水谷さんは変わらぬと言っていますね。ここまでくるのに、何回も行き来しています。水谷さんに感謝しています。

byGRF at2013-10-13 18:35


和室のユニコーンさん、こんばんは

先日の訪問ではありがとうございました。
プリに手を入れられているのはブログを拝見して知ってましたが、どういった傾向なのかはやはり聴いてみないと、と思ってました。
出力トランス交換、効きましたね〜あの雄大な低域が出てきました。
例のオルガンも、鍵盤を押さえた時の風が少しこちらに届くようになりました。
もちろんユニコーンの様に「ぶわっ!」と強くはないですが(笑)
仰ってた無色透明なアンプに魂が宿った感じです。
来年にはパワーのドライバー球プレートチョークを検討しようと思いますが、新しい箱はもう買うことはないと思います。
じっくり育てていきたいと思います。
自分もそれほど若いわけではありませんし・・・(爆)

byデーンちゃん at2013-10-13 19:02
http://community.phileweb.com/mypage/entry/2633/20131008/39484/


新パワーアンプ! 2015年08月21日
http://community.phileweb.com/mypage/entry/4365/20150821/48525/

8月のとある日・・注文していたパワーアンプが我が家にやってきました。


サウンドパーツ LoveThree 
ステレオ構成パワーアンプ
完全バランスプッシュプル
ファインメット63VA出力トランス採用
ドライバ―専用プレートチョーク仕様
ウルトラリニア接続
使用真空管:E80CC×2本 E130L×4本(どちらもタングスラム)
出力:18W+18W?

・・・・なんとなくすごそうですw


プリアンプ LoveFive を導入した時の音は、特に中音域から低音域の情報量の増加など劇的な変化がありました。、
以前のプリアンプであるSPL-UHEでは、クラシックは良いのですが、ジャズのベースやドラムスの音に締りがなく不満がありましたが、LoveFiveの導入により改善がはかれました。
LoveFive+EAR861の奏でる音は優美で伸びやかで今までで最良の組み合わせと満足していましたが、LoveFiveと純正の組み合わせであるLoveThreeはどのような音を聴かせてくれるのかと期待してしまいます。


さっそく聴いてみました。

最初はまずジャズ、Art Pepperの[Art Pepper Meets The Rhythm Section]から”You'd Be So Nice To Come Home To”
[Art Pepper Meets The Rhythm Section]は私がはじめて購入したジャズのアルバムで、1957年の録音としては音質が良い名盤中の名盤です。
まず気づいたのが、LoveFive+EAR861と比較して中低音において情報量が増えた感じに聴こえ、アルトサックスは少し細身で硬質な感じですが伸びやかさがある印象。
現状においてはEAR861の方が全体を雰囲気よく再生するが、LoveThreeは高域がきつめで高音と中低音のバランスがとれていないように聴こえました。

次はジャズボーカル・・Laura Fygiの[Bewitched]から”It's Crazy”
これはいい感じ、ローラ・フィジーのハスキーなスモーキーボイスにノックアウトされました。

次はクラシック・・・
モーツァルト ”交響曲第39番 変ホ長調 K.543 Bruno Walter:Columbia Symphony Orchestra 1959年12月2日録音”
LoveFive+EAR861の時よりもヴァイオリンの音色がきつくでる気がします。中低音は情報量多くいい感じでした。

バッハ ”無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番 BWV1006 Henryk Szeryng 1967年録音”
やはりヴァイオリンの高域の音色は硬質に出てしまいますが透明度はあり伸びやかさという点ではとてもいい感じです。


他にも色々と聴いてみましたが共通していえるのは、高域がきつく出るが透明度があり伸びやかなこと、中低音の情報量が増えた感じで今まで聴こえてこなかった音が聞こえてきたことでした。
まだエージングもしていない状態なのでこれからエージングが進んで少し高域が落ち着いてくることに期待です。


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レス一覧

初めまして。パワーアンプの真空管の保護カバーを外されると、音が柔らかくなります。私は、プリの上蓋も外しています。こちらはもっと聴きます。音の抜けが良くなります。水谷さんのアンプは、安心して使えますね。タンノイとのマッチングはばっちりです。

byGRF at2015-08-22 02:09


GRFさんはじめまして。
レスありがとうございます。

まだただ繋いだだけなので色々調整をしなければと思ってます。教えていただいたパワーアンプ真空管の保護カバーとプリアンプの上蓋はさっそくはずして試してみたいと思います。
タンノイとのマッチングがばっちりだと言えるよう調整を頑張ります。

byバックロード at2015-08-22 21:20


バックロードさん、こんにちわ

RIRAです

すてきなアンプが届いたようですね〜
私にとっては不確定要素が多く、なんかすごそうと 興味津々です

保護カバーは、私も真空管アンプを買ったとき
何となくもったいなくて付けていました

スピーカのサランネットのような、保護用らしいのですね〜

byRIRA_ at2015-08-23 15:51


バックロードさん、こんにちは

アタシは初めての真空管パワーアンプということで、球転がしできるEL34版にしましたが、E130Lの方が水谷さんのイチオシみたいですね。
最初は少し不安定との事ですが、その後いかがでしょうか?
ウチは入れ替え前のセッティング(制振シート等)のままで鳴らしたら響きが吸われた経験があります。
チューニンググッズ等一度ガラガラポンしてから設置をオススメします。
(既にやられていたらスルーしてくださいm(_ _)m)

byデーンちゃん at2015-08-24 09:22


RIRAさんはじめまして。
レスありがとうございます。

文系脳の自分ではどうすごいのかわからないのですが、なんとなくすごそうですねー。音の傾向は素直で透明度があり情報量が多く使いこなしによっては・・すごそう・・になりそうです。

保護カバーは真空管を割りそうでつけたままにしていたのですが、音が良くなるのでしたらはずすしかないですねw

byバックロード at2015-08-27 17:48


デーンちゃんさんこんにちはー。
レスありがとうございます。

球転がしができるEL34版もとても魅力的でどちらにするか迷いましたが、面倒くさがりやの自分では球交換はあまりしないだろうということでE130L版にしました。
E130Lは使用当初ヒーターが暖まる頃からスピーカーから「キューン」というようなノイズの出るものがあるとのことですが、今のところうちのアンプはそのようなことはないようです。
ファーストインプレ時はなにもアクセサリーを使用しない状態でおこなったところ、高音域が多少硬めの音がしましたが、その後ゴム系のインシュレーターをプリアンプにかましましたところ少し音が柔らかくなりました。
あまりアクセサリーを持っていないので効果のあるものを少しずつ手にいれていきたいと思っています。

byバックロード at2015-08-27 20:46
http://community.phileweb.com/mypage/entry/4365/20150821/48525/


新型プリアンプの導入 GRFのある部屋 2012年 02月 24日
http://tannoy.exblog.jp/17234409/
和室のユニコーンは、是枝さん謹製の5933p.p.アンプで駆動されています。

CD とパワーアンプの間を結ぶ、ボリュームとして、パッシーブ・アッティネッターと、もう、25年以上愛用している A&M社の ATC-2 のプリアンプの両方を使い分けていました。
一つには、CD の出力が大きいことと、プリアンプを入れると、音質的はよいこともあるのですが、音場が狭まります。
反対にアッティネターだけだと、小編成の室内楽やリートなどの声はいいのですが、オーケストラだと大音量の迫力が無くなり、音楽の幅が小さくなったりします。

http://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=17234409&i=201202%2F24%2F99%2Ff0108399_1434562.jpg

去年、是枝さんのアンプが入ったとき、ハートレーを鳴らしている松本のサウンドパーツさんのこれも特製アナログ用アンプの Love Five を繋いで聴いたことがあります。
すると、帯域といい音場感といい申し分なかったのですが、GRFの部屋用なのでこちらで使うわけにはいきません。
この和室では、レコードのイコライザーは必要ないので、CDプレーヤーと DSD への録音機能をだけを持ったシンプルなプリをサウンドパーツの水谷さんに作って貰おうと思いました。

http://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=17234409&i=201202%2F24%2F99%2Ff0108399_15254798.jpg


水谷さんのホームページを見たら、なんと新しい構想の下で、Basic なプリアンプを作られるとのこと。

趣旨を読んだらそれこそ私の需要にぴったりでした。
余計な物をそぎ落とし、その代わり必要なところには、思い切ってよい部品を投入するという、理想的なプリです。
そして、通常のタイプで、何と!定価が118,000円とのこと。
これはお買い得です。早速、連絡をしました。
水谷さんも、早速取りかかるとの快諾を頂きました。
特別注文は、ボリュームの交換と将来に備えた入力のバランスの追加だけでした。

途中、Basic のプリと言っても最小限の見栄えも必要だと言うことで、アルマイト処理をしたり、入力トランスをより高級品に換えたり、至る所に水谷さんらしいこだわりが追加され、予定より一月ほど遅れましたが、今週、ようやく到着しました。

梱包を空けて驚きました。とても、10万円台のアンプには見えないからです。
この機能と作りなら、通常最低でも25万円ぐらいしないと合わないと思います。


Commented by SEIBO at 2012-02-24 20:46
なかなかかっこ良いプリですね。プリはほんとに音が変わりますね。


Commented by TANNOY-GRF at 2012-02-24 20:56
なかなか、よさげでしょう?実は音がいいのですね。
期待通りと言えばその通りなのですが、、、。
http://tannoy.exblog.jp/17234409/


新型プリアンプの音質 GRFのある部屋 2012年 02月 25日
http://tannoy.exblog.jp/17236848
早速繋いでみました。
Love Five もそうですが、水谷さんの作られるアンプは、皆、S/N 比がいいのが特徴です。
雑音が一切しないので、音が透明なのが特徴と言えば言えるのですが、そこに、何らかの色を期待している人には、拍子抜けするほど何もないのです。
しかし、そこには音楽が静かに鳴っています。安心しました。

水谷さんご自身は、それが当たり前だから何も言われないのですが、実際にアンプを作られた方なら、透明な水のような音を出すのがどれほど難しいか解っていると思います。
プリアンプに求められる機能は、入力切り替えと音量の調整です。
音量の調整だけだったらアッティネターでも事は足ります。
シールドがしっかりとしていれば、S/N 比もいいですね。
アンプになれば、電源ノイズや真空管のノイズも乗る場合があります。
また、そのようなS/N 比の悪い真空管アンプがどれほど多い事か!

http://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=17236848&i=201202%2F25%2F99%2Ff0108399_419538.jpg

ご本人は、あまり宣伝するのは、人前で我が子を褒めるような物で、恥ずかしがっていますが、敢えて、特徴を訊いてみました。

・音場の広がりや奥行き方向の広がり感に優れ、情報量の多さも抜群。
NON-NFB の真空管アンプで有りながらボリューム位置が適度で使い易い。

・カナダ/HAMMOND 社の業務用のライントランスを用いた、シネマ時代にプロ現場で多用された真空管式ラインアンプの復活版。
300Ωの低インピーダンス出力。

・電源投入直後の急な初動電圧の発生がゼロ。
パワーアンプをプリアンプの後で電源ONする作業は必用ありません
(真空管プリは要注意です)

・入力選択にMBB(メイク・ビフォー・ブレイク=ショーティングタイプ)の切替時のノイズの無いリレーを使用し、余分な配線の無い構成。

・リレー回路以外は全て「からげ配線」の徹底した手配線。

・オプションで真空管アンプでは当店のみのバランス入力に対応できる。
PC オーディオやDSD 機器の出力に対応でる。

・出力もRCAアンバランス・XLRバランスの2系統を常備。
使い方次第で2台のパワーアンプの切替も可能。

・別売のフォノ・イコライザーアンプのCR型の<Basic EQ>、LCR型の<Basic LCR/EQ>アンプに電源供給できる。

・真空管1球(6H6n)のみの単純な設計。長寿。堅牢なボディ。
通常なら実現できない C/P の良さは「30周年記念」製品としての位置付けから。

控えめながら、ご自分のアンプの特徴をしっかり捉えられていると思いました。


私の感想は、何よりも優れているのは、その透明感と S/N の良さ、色づけの無さ、そして音場感の自然さです。

力感を残したままで、SP間の音場が完全に埋まります。
今まではSP間の中にステージが作られていたのが、SPの外側まで拡がります。
二階席から見下ろすように聴いていたリスニングポジションが、ホールの中央の空中に浮きます。マイクの位置により近づいた感覚です。
残響音の美しいこと!大変満足しました。

そして、何よりも、コストパフォーマンスが抜群です。
この音質を、この価格で出されては、他の真空管メーカーはお手上げでしょう。
生き残るのは、それこそ、一握りのアンプ設計者だけになるほどのインパクトです。
オプションの アルプス RK50 ボリュームを付けて貰いました。
これは、必需品ですね。
「30周年記念」なので大特価ですが、本来は25万円以上でしょうね。
お薦めです。

http://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=17236848&i=201202%2F25%2F99%2Ff0108399_1402029.jpg

アッティネッターの方も、アルプスの HQPRO を使用して、以前、水谷さんに作っていただいた物です。

Commented by TANNOY-GRF at 2012-02-25 05:07
チューバホーンさん、ウフフです。CD専用にこちらもぜひ導入して下さい。
筐体の違いも音に現れています。UNICORN の音が、一段とリアリティを増しました。いつでも聴きに来て、どうぞヒントを盗んでいって下さい(笑)!

Commented by seibo at 2012-02-26 00:16
貧乏性の僕はこのプリと5933パワーでハートレーやGRFを鳴らすとどんな音かつい想像してしまいます。そっちもきっといい音で鳴るのでしょうね!


Commented by GRF at 2012-02-26 06:16
seiboさん 吝嗇な私も同じ事を考え、昨晩実行しました。余りの違いに唖然です。先日、岡山できいたハートレーの音になりました。
Love Five もアップデートしなければならないようです。
余りの音の違いに聞き惚れ、気がついたらソファーで寝てました。
至極の時でした、、、、。


Commented by YK at 2012-02-27 03:57
それにしても、なんて良心的な製品なのでしょうか?
誠実という言葉がふさわしいですね。
姿形は私の好みとは違いますが、こういう誠実な製品が10万円足らずで手に入るとは驚きです。サウンドパーツさん、あんまり儲からないと思います(笑)
Commented by TANNOY-GRF at 2012-02-27 10:42


製品の価格に占める部品代を三分の一以下とすると、製造費を入れるとその倍になります。
これがいわゆる工場出荷価格ですね。
それに、流通コスト、販売経費を加えていくと、実勢価格はコストの三倍以上になります。
この製品は、その意味では、工場出荷価格以下での価格ですね。
生産コストが出ればいいという、直販でなければ出来ない価格構成です。
産直野菜みたいなものでしょうか?消費者にとっては、とても美味しいですが。
http://tannoy.exblog.jp/17236848


アンプの相性 GRFのある部屋 2012年 03月 11日

ハートレーの方にも繋いで聴いてみましたが、こちらはサウンドパーツさんの、ファインメットによる 6550p.p.なので、木に竹を繋いだような音になり、上手くいきませんでした。面白いモノです。

http://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=17298582&i=201203%2F12%2F99%2Ff0108399_015983.png

和室の方は、是枝さんのパワーアンプなので、同じ是枝さんのプリが合うのですね。
低音が良い ATC-2 を繋ぐと、今度は高音の抜けがいまいちです。
新型プリは、高音と音場はいいのですが、少しだけ音が薄くなります。
素直な音なのですが、他のNFアンプに比べると柔らかな音になります。
でも、音の広がりや音場感はとてもいいので、これを常用にしていくつもりです。
プリアンプは難しいと言いますが、S/N 比だけでしたら、しっかり電源を作れば問題はありません。
音場感とか音色は、中の配線の仕方でも大きく変わります。
電源は正統的にお金を掛ければ比例して良くなる部分です。
電源インピーダンスが重要になってきます。

また、新型をGRFの部屋に持っていき、同じサウンドパーツさんの LiveFive と比べると、音の静かさや、上品さが違います。
音の定位は新型の方が単純なだけいいのかも知れませんが。音色が違います。
Mullard の ECC82 と専用に開発した出力トランスの音の差でしょう。
価格が違いますから仕方がありませんが。
音の差を埋めるために、プリとメインを結んでいる MIT のケーブルを MI-350 の最高級品から、MI-330 のショットガンタイプに替えてみました。
音にいい意味で、活力が出ました。いい音ですね。
ハートレーの方は、ベーシックの MI-330 ですから、もう少し早く気がつくべきでした。だからオーディオは面白いのですが、、、。


Commented by デーンちゃん at 2012-03-13 08:10
おそらく色付けの無いプリですと躍動感やエネルギー感は不足すると思われるので、クライオブレーカー直で電源ケーブル・コネクタの選定をせねばと予想しているところです。
TL3N との組み合わせは非常に楽しみです。


Commented by TANNOY-GRF at 2012-03-13 10:06
このアンプは、無色透明です。
特に、デーンちゃん(さん)のところに行くバージョンでは、相当性能は向上している筈です。
使いこなしは、電源とケーブルの選定ですね。色づけが無い分、相当変わりますから。
昨晩は、夕方から深夜までいろいろな曲を、MI-330 の旧いケーブルで楽しみました。幾分、荒さもある方が、聴きやすいのは、良くあることですね。
TL3N はどの DAコンバーターと組み合わせるのですか?


Commented by デーンちゃん at 2012-03-13 11:37
CEC のガチな組み合わせで DA1N・BNCスーパーリンクです。
他の接続とは比べ物にならないぐらい次元が違う音が出てきます。
DA1Nのクロックは10ppm と今では精度高くないのですが、クロック同期でこんなに違うものかと驚いています。
某ページのSV192S とMC-3でクロック同期させた感じと同じだと思います。


Commented by TANNOY-GRF at 2012-03-13 12:08
そうですか!いずれにしても、SACD が要らないCDの音を聴いているのですね。
アナログレコードしか聴かれない方々に本当は聴いて貰いたいですね。
http://tannoy.exblog.jp/17298582/

サウンドパーツ新型プリ GRFのある部屋 2012年 07月 13日
http://tannoy.exblog.jp/17757231/
四月頃、同じサウンドパーツさんのシンプルなプリをご紹介しましたが、以前から持っている同社のプリとの微妙な音の差が気になって、シャーシーを木製パネル付きからアルミの厚手パネルに変更になったのを機に、アップグレードして新しいプリの出来上がりを待っていました。

先週の一連のユニコーンの試聴は、この新型プリを使って行いました。
誰もが、驚いた最低音の再現は、SPだけの力ではなく、このプリに寄るところも大きかったのです。
今回は、フォノイコライザーが無い、ラインアンプだけのタイプですので、中を見るとトランス類が隙間無く詰まっていたイコライザー付きのタイプと比べると、拍子抜けする程中はがらがらです。
それでも、入力の切り替えや録音端子の充実、入力出力とも定評あるトランスでの構成、この出力トランスの差が、シンプルプリとの一番の差なのかもしれません。

http://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=17757231&i=201207%2F14%2F99%2Ff0108399_9171021.jpg

試聴機は、アッティネッター方式で、微妙な音量の差を選んだりできず、最少に絞ったときに音量に制限があったので、いつもの RK50 のボリュームの方を頼んでみました。しかし、ボリューム角度と、ボリュームの構造の差から、試聴機のような晴れ晴れとした音がでなかったのです。

そこで、無理を言って水谷さんに標準のアッティネッター方式に戻していただきました。
そう、あの時の音はこのプリの音なのです。ボリュームだけで相当変わりました。

水谷さんのお話しだと、このプリは大変好調だそうで、バックオーダーを抱えるぐらいだそうです。長い間使える本当に音の良いアンプが、認められているのですから、嬉しい話です。水谷さんの姿勢と頑固さが生み出す信頼の音ですね。

このアッティネッターだと、音質的には小音量の時に、沢山の接点を通ることになります。音質的には、パイ型が理想的なのですが、大変高価ですし大きさも考慮しなければなりません。しかし常用の帯域での使い勝手大変良くなります。ボリュームですと、九時半ぐらいがいちばんおおいのですが、アッティネッターですと11時前後になりますしそのあたりの微調整が効く領域です。

具体的には、このプリは、最低域の再現性に特徴があります。出力トランスの特性の差が出てきますね。水谷さんの使用しているトランスは、入力系が WE618B の再現を目指しているそうです。出力トランスは音は良いけど断線等の心配があったWE197A の信頼性を上げて作られているそうです。

http://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=17757231&i=201207%2F14%2F99%2Ff0108399_9143969.jpg

今回、ユニコーンのユニット交換して、初めて聞こえてきたこのプリの低域再現性に驚いています。使用変更時にはその差が良くわかりました。この様にスタックするのは良くないのですが、差し替えると音の差が良くわかります。同じサウンドパーツの以前のタイプとは、当然音は近似しています。


Commented by GRF at 2012-07-15 23:31
新しいプリは、回路上は、シンプルプリとほとんど変わりません。
電源と入出力トランスが、いつものタイプになっただけです。
それで、どこが違うのだと問われそうですが、まったく違うとしかいいようがありません(苦笑)。
http://tannoy.exblog.jp/17757231/


あまり古い話から始めても意味が無いので15年くらい前から。PRIMARE 928というアンプをご存じだろうか。

これは、PRIMARE 設立の第一弾として928シリーズとして販売されたプリアンプである(写真左下)。

http://omsound.exblog.jp/iv/detail/?s=15329300&i=201205%2F17%2F79%2Fa0277279_12545796.jpg

おおよそアンプらしからぬ素晴らしいデザインと、抵抗式アッテネーターの重厚な感触のボリュームはまさに持つ喜びを与えてくれるアンプであった。B & O の技術者のアドバイスを受け製作されたこのプリアンプは、色付けの無いとても精緻な音がした。これ以上何を求めようかとと思っていた。

ところがである!

人は、「知らなければ良かった」と思うことがしばしばある。まさにそれである。
現在まで約10年使い続けているのがこの PRIMARE 928 の牙城を崩したサウンドパーツの「LIVE5」(写真下)である。

http://omsound.exblog.jp/iv/detail/?s=15329300&i=201205%2F17%2F79%2Fa0277279_12532712.jpg
http://omsound.exblog.jp/iv/detail/?s=15338905&i=201205%2F18%2F79%2Fa0277279_13155182.jpg

オーディオファイルがやれ高音だの低音だのと講釈を述べるが(私も)、そんなことはどこ吹く風。そこには、ただ自然な音楽が存在するのみであった。

その帰り、奥さんと相談の上即購入を決めてしまった。待つこと1週間(完全受注生産のため)、ぴたりとおさまった外観はお世辞にも良いデザインとは言えず何ともさびしい限りだが、出てきた音は。。。

なんと芳醇な良い音だぁ・・・・。

初めはエコーでもかかっているかと思ってしまった。
それほど PRIMARE 928 は微細な音が出ていなかったのだった。

これは PRIMARE 928 に限ったことではない。私はこれまで様々なアンプをオーディオ店に足を運び聞いてきたが、こんな経験は初めてであった。これ以来わたしは LIVE5 を超えるものに出会っていない。

このアンプは、サウンドパーツオリジナルの回路で構成されていて、過去の回路の焼き直しではない。ここが重要である。

現代の真空管アンプは、そのほとんどが過去の回路の焼き直しである。
さらに重要なトランスがある。このトランスが素晴らしい。
その当時、日本に数人と言われた技術者による完全手巻きのものだ。
さらに、このプリにはフォノイコライザーも付いている。実はこれがこのプリの一番の要なのであった。
http://omsound.exblog.jp/15329300/


このサウンドパーツ製プリ LIVE5 に使用されている出力トランスは5Hz〜50000Hzまでフラットな極めて優秀なトランスである。通常トランスは奇数次歪率を嫌ってカットするが、これはカットしていないらしい。なぜなら、自然界には存在するから。もちろんこれによって耳につくようなことは無い。これを手巻きによって作っているのである。当時、御歳80歳を超える賢人である。あれから10年近くたっているのでご健在かどうか心配である。

さらにもう一つ、極めて優秀なフォノイコライザーを内蔵しているのである。

もちろんMCトランスも内蔵している。パーマロイコア78%の1インチタイプのもので、メーカー品ならこれだけで数十万円はするだろう。

さらに、驚くなかれこのクオリティーのインダクターを使用した LCR型なのである。

メーカー品なら数百万円もするコニサーのアンプくらいしか知らない。
市販品の多くのCR型プリなら数個の抵抗で済むところを、数万円の原価がかかるコイルを、ステレオで4個も使用しているのである。

さらにコンデンサーはデンマークのJENSEN(ヤンセン)製の銅箔/オイルコンデンサーをふんだんに使用している。なんと贅沢な。。。

このフォノイコライザーから紡ぎだされるアナログ音楽は言いようもなく自然で、奥行き、広がりが石のアンプとは比べようがありません。

ここもPRIMARE 928のヘッドアンプを使用した音とは雲泥の差でした。
ということで、プリもスピーカーに続きこれを超えるものが見当たらないので、現在落ち着いています。
http://omsound.exblog.jp/15338905/


私の使用しているフォノイコライザーはサウンドパーツ製プリアンプ LIVE5 に内蔵されている。下記画像は以前プリアンプ2でも紹介したLIVE5の内部である。

http://omsound.exblog.jp/iv/detail/?s=17980826&i=201306%2F22%2F79%2Fa0277279_11382130.jpg

 白ラインで囲まれた部分、上部4本の真空管(茶色の真空管ラジエターが付いている)と、左に見える4つの銀色円筒形と、その右上の2つの円筒形部分がフォノイコライザー部分である。回路はLCR型である。
 ここでLCR型の説明をば・・・。

一般的に市販のフォノイコライザーはNF型もしくはCR型である。中でもNF型がほとんどで、おそらく99%以上であろう。NF型とはNFつまり、ネガティブフィードバックのことで、パワーアンプで言われるNFBのことである。つまり、よく言われる通り、ノイズが出にくく、容易にカーブ特性が出せるなどの如何にも市販に向いた回路なのである。しかし、私はどうしてもネガティブフィードバックが掛ったものは綺麗な音になりすぎるきらいがありやはり好きになれない。
 ではCR型はというと、C(コンデンサ)とR(抵抗)でカーブ特性を作る非常にシンプルな回路である。非常にシンプルゆえ使う部品のクオリティがとても重要になってくるのである。つまり、部品の選別が肝である。NF型とは違い電気信号が一度しか通らないので各パーツ選びが重要なのである。一般的に自作派やガレージメーカーの製品に多く見られる回路である。私としてはNF型より好きである。

 さて、最後にLCR型であるが、LCR型はCR型にプラスしてコイルを使用する回路である。LCR型は定インピーダンス回路となるためノイズにとって有利となり最も自然な増幅を可能とする。では、なぜメーカーはLCR型を採用しないのか。理由は簡単である。製造コストに難があるのである。

1.イコライザーの前後段増幅において非常に小レベルなノズの増幅器が必要となる。
2.L素子(インダクター)のクオリティが重要となる。
3.電磁シールドが必要となる。

特に、良いインダクターを作れるところが無いのである。

まあ、全体がNF型やCR型に比べコストが掛るうえに技術(ノウハウ)が必要となってくるので、頭が良いだけでは出来ないのである。

私が知る限るで、一般市販品でこのLCR型を採用しているものがあるのはコニサーだけだ。

コニサー製品のすべてが採用しているかは定かでないが、LCR型を採用している型番は失念した。たしか数100万円はした。しかし、コニサーは確か半導体とハイブリッドだったと思う。

コニサーに関してはネットでも情報が極めて少ないので、聞いたことがあるオーディオファイルもすくないに違い無い。私は聞いたことがあるが、確かに良い音だった記憶がある。しかし、いかんせん価格が高すぎるのである。その試聴時は、アンプとフォノイコライザーだけで1千万円を軽〜く超えていた。これでは、頭の片隅にも置けない。

 私の使用しているフォノイコライザーはプリアンプ部と含めて40万円である。

一般的なハイエンドフォノイコライザーとしてはプリも含まれるので破格の値段だ。
しかし、単純に値段で判断しないでもらいたい。職人の技(わざ)は値段だけでは判断できないものである。

聞いて、耳で判断してもらいたい。
数100万円のフォノイコライザーが霞むであろう。

私はFMアコースティックの「FM222MKII」400万円弱のものと比較したが、気配の再現性でこのLIVE5に軍配を上げた。

これは衝撃としか言いようが無い。しかしこれが、会社と屋号の違いである。
職人の技なのである。これは作品である。

 本当に良いものは大量生産できない。改めて感じるLCR型フォノイコライザーの驚異である。

2013-06-22 by omirabakesso
http://omsound.exblog.jp/17980826/


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新型プリアンプの音質 GRFのある部屋 2012年 02月 25日
https://tannoy.exblog.jp/17236848/

早速繋いでみました。Love Fiveもそうですが、水谷さんの作られるアンプは、皆、S/N比がいいのが特徴です。
雑音が一切しないので、音が透明なのが特徴と言えば言えるのですが、そこに、何らかの色を期待している人には、拍子抜けするほど何もないのです。しかし、そこには音楽が静かに鳴っています。安心しました。

水谷さんご自身は、それが当たり前だから何も言われないのですが、実際にアンプを作られた方なら、透明な水のような音を出すのがどれほど難しいか解っていると思います。プリアンプに求められる機能は、入力切り替えと音量の調整です。音量の調整だけだったらアッティネターでも事は足ります。シールドがしっかりとしていれば、S/N比もいいですね。アンプになれば、電源ノイズや真空管のノイズも乗る場合があります。また、そのようなS/N比の悪い真空管アンプがどれほど多い事か!

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ご本人は、あまり宣伝するのは、人前で我が子を褒めるような物で、恥ずかしがっていますが、敢えて、特徴を訊いてみました。

・音場の広がりや奥行き方向の広がり感に優れ、情報量の多さも抜群。NON-NFBの真空管アンプで有りながらボリューム位置が適度で使い易い。

・カナダ/HAMMOND社の業務用のライントランスを用いた、シネマ時代にプロ現場で多用された真空管式ラインアンプの復活版。300Ωの低インピーダンス出力。

・電源投入直後の急な初動電圧の発生がゼロ。パワーアンプをプリアンプの後で電源ONする作業は必用ありません(真空管プリは要注意です)

・入力選択にMBB(メイク・ビフォー・ブレイク=ショーティングタイプ)の切替時のノイズの無いリレーを使用し、余分な配線の無い構成。

・リレー回路以外は全て「からげ配線」の徹底した手配線。

・オプションで真空管アンプでは当店のみのバランス入力に対応できる。PCオーディオやDSD機器の出力に対応でる。

・出力もRCAアンバランス・XLRバランスの2系統を常備。使い方次第で2台のパワーアンプの切替も可能。

・別売のフォノ・イコライザーアンプのCR型の<Basic EQ>、LCR型の<Basic LCR/EQ>アンプに電源供給できる。

・真空管1球(6H6n)のみの単純な設計。長寿。堅牢なボディ。通常なら実現できないC/Pの良さは「30周年記念」製品としての位置付けから。

控えめながら、ご自分のアンプの特徴をしっかり捉えられていると思いました。

私の感想は、何よりも優れているのは、その透明感とS/Nの良さ、色づけの無さ、そして音場感の自然さです。力感を残したままで、SP間の音場が完全に埋まります。今まではSP間の中にステージが作られていたのが、SPの外側まで拡がります。二階席から見下ろすように聴いていたリスニングポジションが、ホールの中央の空中に浮きます。マイクの位置により近づいた感覚です。残響音の美しいこと!大変満足しました。

そして、何よりも、コストパフォーマンスが抜群です。この音質を、この価格で出されては、他の真空管メーカーはお手上げでしょう。生き残るのは、それこそ、一握りのアンプ設計者だけになるほどのインパクトです。オプションの アルプス RK50 ボリュームを付けて貰いました。これは、必需品ですね。「30周年記念」なので大特価ですが、本来は25万円以上でしょうね。お薦めです。

f0108399_1402029.jpg

アッティネッターの方も、アルプスのHQPROを使用して、以前、水谷さんに作っていただいた物です。
by TANNOY-GRF| 2012-02-25 04:17| オーディオ雑感

Comments

Commentedby TANNOY-GRF at 2012-02-25 05:07

チューバホーンさん、ウフフです。CD専用にこちらもぜひ導入して下さい。筐体の違いも音に現れています。UNICORNの音が、一段とリアリティを増しました。いつでも聴きに来て、どうぞヒントを盗んでいって下さい(笑)!

Commentedby seiboat 2012-02-26 00:16 x

貧乏性の僕はこのプリと5933パワーでハートレーやGRFを鳴らすとどんな音かつい想像してしまいます。そっちもきっといい音で鳴るのでしょうね!

Commentedby GRFat 2012-02-26 06:16 x

seiboさん 吝嗇な私も同じ事を考え、昨晩実行しました。余りの違いに唖然です。先日、岡山できいたハートレーの音になりました。Love Fiveもアップデートしなければならないようです。余りの音の違いに聞き惚れ、気がついたらソファーで寝てました。至極の時でした、、、、。

Commentedby YKat 2012-02-27 03:57 x

それにしても、なんて良心的な製品なのでしょうか?誠実という言葉がふさわしいですね。姿形は私の好みとは違いますが、こういう誠実な製品が10万円足らずで手に入るとは驚きです。サウンドパーツさん、あんまり儲からないと思います(笑)

Commentedby TANNOY-GRF at 2012-02-27 10:42

製品の価格に占める部品代を三分の一以下とすると、製造費を入れるとその倍になります。これがいわゆる工場出荷価格ですね。それに、流通コスト、販売経費を加えていくと、実勢価格はコストの三倍以上になります。この製品は、その意味では、工場出荷価格以下での価格ですね。生産コストが出ればいいという、直販でなければ出来ない価格構成です。産直野菜みたいなものでしょうか?消費者にとっては、とても美味しいですが。
https://tannoy.exblog.jp/17236848/

7. 中川隆[-13381] koaQ7Jey 2018年10月31日 17:21:57 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-19747] 報告


2015.03.01 号外その4 信州オーディオ 潜入記
http://hkatahkata.hatenablog.com/entry/2015/03/01/160757

信州オーディオ。

やばい扉を開けてしまったのかもしれません ( ̄◇ ̄;)

先日わざわざ東京まで出かけ、オイロダインという珍しいアンティーク励磁型SPの音をを聴いてきました。さすが東京、すごいマニアの方がいらっしゃるものだと感心して帰ってきました。

ところがオイロダインで検索していると、なんと地元にオイロダインの第一人者がいらっしゃる?という情報を見つけました (°_°)

なんでこんな田舎に?という疑問はさておき、メールで視聴希望をお伝えしたところ快く承諾していただいたので仕事帰りにお邪魔してきました。

そこには・・・

オイロダインがいっぱい \(^o^)/


http://hkatahkata.hatenablog.com/entry/2015/03/01/160757

オーナーさんは、なんでも雑誌「管球王国」から依頼を受けてオイロダインの記事を連載されたこともあるとのことで、私のような初心者では説明を聞いてもさっぱりわかりません (´▽`)。

それでも興味深かったのが、オイロダインは戦前から制作されていたのではなく、ドイツが敗戦した1945年の夏(だったかな?)以降に制作され始めたということ、モデル末期には励磁型ではなくアルニコのマグネットタイプに変わったということ、ドイツ本国ではその価値があまり評価されずにその多くが廃棄され、それに目をつけた日本のマニアが沢山輸入したこと(100セット程度はあるそうです。信州にも10セットは入っていて、人口比率的にはかなり多いそうです)、その後ドイツでも評価が高まり買い戻されていること、などです。(記事のコピーを沢山いただきましたw)

オーナーの方は都会から引っ越されてきた方かな?などと勘ぐっていましたが、話を聞いてみると地元の方でした。それも私の勤めている会社の取引先の社長さんでした (*´∀`*)。

知らなかった・・・ 

こんな珍しいスピーカーもありました。東ドイツSchulz社製の小型フルレンジスピーカーです。

f:id:hkatahkata:20150218201359j:plain

アンティークSPなのに、これがまた現代的な解像度の高い生々しい音を出すんです。コーンの部分にフェルトが貼られています。なんとなくケブタやエンジェルファーに繋がるものを感じ親近感を覚えましたw。暖かくなったらオーナーさんの自宅で視聴会も行われるようですので、是非行ってみたいと思っています。

(もう口コミで予約がいっぱいだそうです。ご迷惑になってはいけないので、情報はこのくらいにしておきます。どうしても聴きたい方は自力でたどり着いてくださいw)

その後、色々と話をしていると、安曇野にフランス製の励磁型SPを販売している会社があり、その会社と提携してJAZZの演奏会を開催しているとお聞きし、こちらにもお邪魔してきました。

知る人ぞ知る「サウンドパーツ」さんです。もちろん私は知りませんでした(^O^)


http://hkatahkata.hatenablog.com/entry/2015/03/01/160757


場所は松本インターから車で15分ぐらいのところです。私の家からは1時間ぐらいかな?


http://hkatahkata.hatenablog.com/entry/2015/03/01/160757

おフランス製(らんさぁさん当たりw)の励磁型ユニットを用いたSPシステムです。なんと励磁電源はスイッチング電源でした(・□・;)

音質はというと、励磁型らしく各楽器の音が混ざらないで鮮明に聴こえてきます。情報量が多く、音場も深くて音離れも良い。低音が明瞭なんですよね。ぼやけずにどこまでも伸びる。これはマグネット式のSPからは聴けない音です。

女性ボーカルやピアノなどはクラっとくる魅力的な音ですw。でも面白いものでやはりフランス的な音がします。柔らかで華やか(´▽`)。長時間聞いても聴き疲れしませんでした。feastrexとはかなり違う傾向の音です。

私の好みとしては、もう少しスピード感が欲しいとも思いましたが、やはり励磁型のSPは良い。

http://hkatahkata.hatenablog.com/entry/2015/03/01/160757

励磁型のユニットです。


http://hkatahkata.hatenablog.com/entry/2015/03/01/160757

かなりの台数が売れたというプリアンプです。

水谷社長、ありがとうございました。

やはり音質の決め手はSP。なんとか励磁型のSPを手に入れることができないものだろうか?・・・

などと考えながら家に戻ってきて自分のシステムの音を聴いてみると、これがまたオカルト現象なのか良い音で鳴るんですよねヽ(*´∀`)ノ。音の繊細さでは上回っています。

805Dも頑張ってますw。励磁型のスピード感と音場の奥行、音の張りと分解能の良さを目指して、もう少し弄ってみますかw。
http://hkatahkata.hatenablog.com/entry/2015/03/01/160757


8. 中川隆[-9525] koaQ7Jey 2019年6月17日 19:16:24 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2953] 報告
サウンドパーツ
http://www.soundparts.server-shared.com/index.html

<DAコンバーター>

<KLANG-KUNST>が5年を費やして完成した基板100枚の製作ライセンスを受けたDAC
お貸出し後のご購入…と言うお客様本位の販売形式を採っています

≪KLANG-KUNST≫ 開発基板搭載

現在の製作延べ台数18台/30台限定
本気でご購入をご検討の方に限り画像の実機をお貸し致します
音の表現力とスピード感に溢れる…が全オーナーのご評価です

独クラングフィルムの研究者が主唱する≪KLANG-KUNST≫の開発によるDAコンバーターをご好意により限定販売します


<KLANG-KUNST>
足掛け5年に亘る期間と多額の開発費を要したDAC基板100枚中30枚を譲渡頂き
サウンドパーツのイズムから最小限のコストで製作するものです

標準機(USB/光/RCAデジタル入力) ¥218000(消費税別)

DSD対応/25000円やバランス出力対応/15000円機もオプションでOK、

1年間は無償で保証します
http://www.soundparts.server-shared.com/index.html


クラング・クンスト DAコンバーターなどの製品情報
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10069

9. 中川隆[-8855] koaQ7Jey 2019年8月12日 18:28:38 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3879] 報告

サウンドパーツ WE300B シングルエンド/ステレオ構成のアンプを作る
http://www.soundparts.server-shared.com/make300bse.html

WE300Bシングルアンプ回路設計と製作@
 
 最近の専門誌の製作記事の多くには失望させられることが増えました。

著作者の権威とは、多くの経験と見識に満ち、「その道でメシを食っていない」高度なアマチュアであって、専門誌はその作品の披瀝で読者の興味を惹くものです。

現実はどうでしょう? 

専門誌の編集者がタレント的に作った「馴れ合い」の数人の、実に経験の浅い方の試作会の様相を呈し、編集側の要望もただ安く作れ…だけに固執しているそうです。

それでは著作者の権威も何もありません。内容の格調を感じさせる記事は極端に減り、当然読者は減る一方です。

その中でも長年に亘り見識ある記事を書いておられる少数派の方とはご面識もあるのですが。

全国の真空管自作ファンが僅か10名ほどの著作者の記事だけを信じてアンプを自作したり、キット製作でお茶を濁している現実がある一方、「どげんかせんといかん」と各地に真空管ファンの集いが出来ているのは大変好ましく、それらの集いを良識と品位のあるリーダーが牽引されているのは実に喜ばしいことです。

決して一部の「親分肌」の方たちに席巻されたり、時に招かれる特定著作者の方に偏らず、逆に著作者の方に強い刺激とアマチュアの見識の高さを見せつけて欲しいと願います。

 一方真空管アンプキットは『音楽再生』は形だけのプラモデル的製品ばかり、他方ではワカル者からみれば法外な価格のアンプも売られてギョーカイは品位を失っています。

浅薄さはオーディオ界を貶めるもので、ファンは法外な価格=高級品とのイメージ先行から脱却してほしいと思います。高価なものにはウソも無い――と云うのも現実です。

 そこでかなり前に連載し、ちょっとした理由からその連載を勝手に消してお叱りを受けた300B/SE(シングルエンド)アンプの製作について、新たな見方から我流に解説します。

この連載の発端は或るお客様(S氏…とします)がお知り合いから譲渡されたキットを改造したいとのご希望からで、その改造範囲で当方が提案した回路が根幹となります。

そのキットの音質に関して真空管アンプには全く無縁だったS氏が「この音何とかならないか…」と頂いたのがキッカケではありますが、当方はメーカーで普段はご相談に応じることは控えていますので念のため。

連載は途中に寄り道し「余談」も入る上、いつ<充電>のため休むか、いつ終えるのかは判りません。

 正直私は『また300B/SEか…』と思っている人間です。満7年時にウエスタンの91型のコピーを2年に亘って120台ほど製作・販売、同年に限定10セット+試作1セットの300Bパラプッシュアンプも製作し、このパラプッシュは阪神淡路大震災で壊れた1組を除けば全部健在です。シングルとパラプッシュを合計しただけでも球数300本近くなりますが、『Live U』というMONOプッシュを長く販売してきた実績もあるので、300Bアンプの製作数を球の本数に換算すれば1000球に相当するアンプを作ったことになります。。

 <91型>はご本家ウエスタン・エレクトリック社の唯一の300Bシングルエンドのアンプで、電圧配分にも忠実なコピー(オリジナルの初段はヘッドアンプなので省略)に徹底したのが特徴でした。

他に製作した多くのWE300Bを使ったアンプも、今ならこうしたかも…と云う部分がありますが、その後の考察や音楽表現力を求める姿勢の変化なので仕方ありません。

 この20年間以上、専門誌に300B症候群的な記事が常時溢れていて食傷気味なのは私だけではないでしょう。それゆえ『300Bだけが真空管じゃあるまいし』と反駁する思いもあるのです。

専門誌がイタズラに作ってしまったその風潮は、先日ヤフオクで落札された<WE300Aペア>の金額にも表れています。何と2本で801000円!! 気ちがい沙汰(放送禁止用語?)です。

…余談ながら私が習った先輩からは「3極管にペアと云う考えは無い」と云っていました。EP/IP曲線が異なればそれは別のタマ、僅かなバイアス電圧の変動に大きく電流値が変る多極管にはペアが必用でも、バイアス値よりも使用電圧の設定に大きく影響される3極管は、同じ動作ポイントなら特性が揃っていて当然だから…ペアになってしまうのです。

2本が80万円もする300Aの値打ちを云々する立場にはありませんが、ソコまで価値を付けた球なら出力トランスには最低でも@20万円のもの(そんな金額の、正当なOPTなど存在しない?)を使われるのでしょうし、それ相応のオーディオシステムとアンプ製作の腕をお持ちなのでしょう。私なら製作は幾ら大枚を頂戴してもお断り…作ったアンプに80万円相当の球を差し込んで2年以内に壊れようものなら製作者が疑われ、恐らく2本分80万円の損害保証をさせられるでしょう。おおコワ、さわらぬ神に祟りなし。

 例えがワルくて恐縮ながら、300Bばかりを礼賛するのはMモンローが嫌いで吉永小百合が好き…と云っているような気もし、食わず嫌いの妙な憧れを300Bに抱き過ぎるのも滑稽です。

良い多極管にシッカリ予算を投入して作ればとても豊穣な音のアンプも出来ますし、それなりに物量を投入して「コレぞ300Bの音」と信じていても実際にはドライバー回路の音を大きく反映しているからです。それほどドライバー球の選択と使用法も失敗しないための大切な要素です。

 でもこれほど300Bと騒ぐワケ…それを冷静に分析すればなるほどシングルアンプなら作る意欲も湧くか…と思い当ります。WE300Bは高価ですが2本なら何とかなりそうです。球が高いのですから真剣にアンプを作ろう…と云う気にもさせて…それなりに音の良さそうなOPTや部品を選びます。比較的簡単に8W以上の出力が出ますから家庭では必要かつ十分です。

そこで私も考えを改め、折角なら本当に300Bが持てる実力を出来る限り出してくれそうなシングルエンドのアンプを作ってやろう…と云うのが今回の目的です。

 恐らくWE300Bの多くはタンスに大切にしまわれたままになっているでしょう。
サウンドパーツのお客様にも過去25年以上の保有者だけでも数えきれないほど居られ、それ以降今に至るまで25歳トシをとられてもまだ1000本以上がタンスに眠っていると予想します。

中には300Aの保有者も居られるので、いっそそれをヤフオクに出して80万円也で手放し(ヤナギの下にどじょうは2匹居なくて、その後高価な出品額の300Aは総スカンのようですが)、欧州旅行にでも行ってホンモノのクラシックを聴いて来られる方がパートナーのため…と提案したいほどです。

 さて、からかうのもホドホドにして本題に入りましょう。

 300Bはプレート損失(プレート電圧×プレート電流の最大定格)40Wのタマで、WEご本家の91型が実質プレート電圧350V×プレート電流80mA=28Wという設定は70%の超余裕設計です。

この本家本元の使い方以上の酷使(LUX/MB300などは酷使しています)さえしなければ恐らく30年は軽くモチます。そのLUXでも頂部が大きく黒ずんでもまだ平気です。
つまり過去にWE球でヘタった例を知らないものですから、70%の使用法なら創業30年の経験から30年以上でも大丈夫…と証明できます。

従って「大切なタマだから…」と91型用法を下回る「余裕を持った設計…」と云う考えはあまり意味を持ちません。60%の用法でも前述の70%の用法と事実上寿命は変わらないと思われ、逆に「もっと良い音があるのでは?」と欲求不満がつのるだけです。

300Bの本当に良い音を聴きたければ本家本元「お墨付き」の用法を採用した方が実力を知ることになります。

従って今回の連載はこれを基本に設計するのが大前提です。もし31年目に壊れても、それまでホンモノの音を聴いて来たのならが納得…というものです。

 さて下図は最近の専門誌に掲載されたキットの回路です。

http://www.soundparts.server-shared.com/make300bse.html

   
 
 記事の解説を読んで総轄すれば「魅力ある音」で、2〜3Wを超えた辺りで歪率1%を超え、6Wで5%〜8Wなら10%…というもの、5%も歪むと誰でも実際には聴き苦しくなります。

著者はこの解説記事を引き受けて本当は困ったろう…と想像します。2〜3Wで1%を超え…というトコロで既に著者の苦しい思いが伝わります。キット価格は中国球付き21万円だそうです。

この回路は間違ってはいませんが、明らかにスイング不足です。逆説的に言えば大きく歪率を改善できる余地があります。

今回は他社製品の批判が目的ではありませんがなぜスイング不足か? なぜ小出力で歪むのか…次回からの解説でお判りになるでしょう。


 WE300B・SEの設計と製作A

 300B/SEアンプを作る前に、アンプの正しい設計のための大原則の幾つかについて、最近は述べられることがありませんので解説します。

<入力電圧とパワーの関係>

 300B/SEなら高域の歪がわずかに耳障りとなるギリギリが8Wほどです。このポイントで歪率3%を少し切る程度でしょう。

 一般にアンプの入力電圧はオーディオの世界では<0dB=0.775V/RMS 1kHz>の時にフルパワーに達することと決められています。

入力信号が実効値0.775V≒ピーク1Vの時に最大パワーに達するようにパワーアンプは設計しなさい…と云う大原則です。

そうでないとプリから何Vもの大きな出力を入れないとパワーが出ないアンプや、僅かにボリュームを上げただけでスピーカーを破るほどのパワーが入る…など作り手任せの勝手な基準になるからです。

元々0dBでの「信号伝送」と云う取り決めが『大原則』で、ムカシはチューナーとか録音機の出力も0dB/0.775Vで「送り/受ける」と決められていたのに、SONYとPhilipsから出たCDプレヤーから2V以上の基準ができ滅茶苦茶になってしまったのです。…マランツ7・マッキン22プリのフォノ・イコライザーからCDに切り替えると、大きくボリュームを絞る…と云う状況はこの時から起きました。

「RMS=実効値」と云うのは、直流は一定電圧で山と谷が無いのと同じように交流の山の部分で谷間を埋めた値を示す値です。

交流波形のピーク部分を表すのが「ピーク値」、エネルギー値=RMS/実効値はピーク値を√2で割った数値ですから電圧では約0.71倍です。

もっと判り易い例では、家庭に来ている電圧が100V…と云うのはRMS/実効値=仕事量のことでピーク値は波形の山ですから141V来ています。

音楽信号はピーク値で云うときも実効値で云うときも有るので使い分けます。xxV/ピーク…とか○○V/RMSの出力…などと表現します。

パワーは電圧の二乗ですからピークパワーはRMSの2倍、『ミュージックパワー』ばピークパワーのことで、アンプの出力は仕事量としてのRMS表示が原則です。スピーカーに入る信号はRMSの2倍のピークパワーに注意しなければなりません。

 300B/SEも大原則の0dB入力時にRMS/8W超に達するものとして設計します。無論もっと大きな電圧を入れれば歪みながらも出力は増え、半導体アンプとは異なって急激に大きく歪むことはありません。

しかし仮に半導体のアンプで最大400W…と記してあれば、それも入力0dBの時に達するワットですから、そのアンプが8Wの時には0.775Vのたった2%(400W×2%=8W)時と言うことになります。現実に同じオーディオ装置でその2台を使い分けることは無いでしょうが、使う時には大出力アンプは高感度過ぎて使いにくいコトから半導体大パワーのアンプの多くには「入力用固定アッテネーター」をつけて万が一に備えると共に使い易くしています。

ボリューム以外に<−20dB>などのレバースイッチが付いているのがその例です。−20dB=10%のことで、つまり大パワーアンプは入力でいきなり感度を落さないと家庭で使うには不便であることが判ります。このスイッチをONしておけば過大入力は不可能なので0dBが入っても40W以上にはならない理屈です。でも折角のプリの信号をいつも抵抗で10%に落とすなんて愚の骨頂とも言えます。

逆説的に云えば、このスイッチを入れっ放しで使うなら、家庭で400Wのアンプを使う必用性など無い…と云えます。パワーは音質とは無関係ですから「力がある」…など専門店や専門誌に踊らされているだけです。

 でも300B/SEのアンプも入力信号0dBに達しないと最大パワーにならない…と云うのでは、ソコソコ能率の良いスピーカーを使っていても、20W以上のパワーのアンプと同居する時には感度が低い印象を与えるので不利です。そこで今少し入力感度を良くして、0.3〜0.5VRMS…つまりピークで0.5V前後の入力で最大パワー8Wに達するように作っておくのが一般的です。

<利得の考え方>

 では300Bから比較的歪の少ない8Wを取り出すにはどのように設計するのでしょうか?

出力管は一定のスイング電圧を要求します。スイング電圧はドライブ電圧と同じで、大きな信号をプレートから取り出すために指定のドライブ電圧をグリッドに入れてやります。

これはその球のバイアス電圧と一致します。つまりバイアス電圧とはスイング電圧のための入り口の高さのようなもの、固定バイアス(Fixt Bias)の時にはグリッドにはマイナス電圧を、自己バイアス(Self Bias)ならカソードにプラス電圧を作ります。

指定のバイアス電圧をスイング=ドライブするためにはバイアス電圧以上の大きな信号電圧を増幅段で稼がないと300Bは最大電圧を少ない歪率で出せません。

 ここで300Bのデータをご覧ください。マキシマムで使うのはコワいし200〜300Vのデータで作るのは2A3みたいで勿体無い…表は単なるデータですからメニューは自分で決めねばなりません。

       
 
 この表で<プレート電圧>はバイアス電圧を差し引いた実効値値のこと、パワーは球のプレートに於ける値、セカンド(二次)〜サード(三次)高調波はdB値が大きいほど歪が少ないことを表します。

この表でWE91型で採用されているものが今回の設計値です。

 <プレート350V・バイアス-71V・負荷抵抗(OPT)2.2kΩ>

…で、示された歪率の時に球出力9.6Wであることが判ります。つまり71Vドライブしたら得られる値です。 負荷抵抗が小さく…8Ω出力へのステップダウン比も小さい…つまりOPTによる音作りを避けることができて良い音質が期待できます。

従ってアース電位0Vに対し71V+350V≒420Vをプレートに掛けないと歪の少ない8Wは得られません。

 一方先に述べた原則論では、バイアス電圧71Vはアンプの入力信号が0dBの時に300Bのグリッドに送り込めるピーク電圧とする必用があります。前に述べたとおりもう少し感度を良くしてピーク電圧0.5Vで設計する方針ですから入力から300Bまでの利得を130〜150倍にし、しかも70V以上の歪の少ない信号を300Bに入れないとダメ…と云うことになります。

 以上で設計の要素が決まりました。

70V以上もの大きなスイング電圧の要求が300Bの持つ宿命です。深いバイアス電圧を持つ球ほど増幅段の設計は音を決定づける大きな要素になります。

91型は元々が光学録音再生用のプリ段を持ったアンプです。利得の大きなWE310A×2段でプリ部とドライブ回路を持つ構成、現代アンプでは91型の初段の310Aは不要です。

知っておく必要があるのは、多極管ドライブの最大の欠点は13kHzくらいから急速に高域の落ちる特性です。

WEはNFBで上手く特性を取っているものの、オーディオアンプでは310Aの1段ドライブですからそれは感度落ちなどムリが生じます。

折角皆さんお好きな「直熱三極出力管」の良い特性を生かすにはドライバーに多極管は用いたくない…と云うのがホンネです。周波数特性の良い『オール三極管構成』で作るところに醍醐味があるのです。

 ここで前回示したキットの回路をご覧ください。増幅段は6SN7で2ユニット入りの球ですが、1ユニットの利得は理想でも20倍ほど、仮に2ユニット並列でも内部抵抗が半分になるだけで利得が大きく増えるわけではありません。

回路図の6SN7 と300Bとは直結なので、300Bのカソード電圧182Vから6SN7のプレート電圧110Vを差し引いたバイアス電圧は72V、これは確かに91型のセオリー通りなのですが、感度から見ればスイング電圧の不足は明らかです。


 WE300B/SEの設計と製作B

<初段管を決める>

 初段を何にするか…選択肢が多過ぎて困ります。

音の良い球にしたいのは誰しも同じ思いですが、2段目以降を考えると利得はそれほど必用ありません。

設計条件は0.5V入力程度でフルパワーを目指すのですから、スイング電圧75V程度として150倍あれば良く、初段の「稼ぎ過ぎ」は逆に困るのです。
したがって初段はせいぜい15〜20倍とし、2段目は10倍〜15倍程度に選ぶのが妥当です。

 真空管の係数にひとつに<μ/増幅率>があります。この数値がそのまま真空管の増幅度…ではありません。<μ>次の計算に用いる係数に過ぎないのです。

  真の増幅度=μ×{RL÷(Rp+RL} RLとは負荷抵抗 Rpとは真空管の内部抵抗)

 フツーの回路で大まかに云えば真の増幅度はμの50〜70%くらいと考えてよく、代表的な球はB電圧を250V程度としたときに次の目安となります。

末尾の数字はこの球がどれほどの出力電圧が取れるか…を表す目安です。

元々このデータはRCA発表の「CR結合データ」つまりプレート抵抗と次段のグリッド抵抗(正しくはグリッドリーク抵抗)とを直流カットのため「カップリング=結合コンデンサー」で結んだ時のもの、ラジオ技術社<オーディオ用真空管マニュアル>にも掲載され、著作者の多くが参考にして回路設計をするバイブルのような存在…からの抜粋です。

  12AX7 μ100   53〜70倍  ピーク最大電圧25〜37V
  12AU7 μ17〜20 13〜14           18〜33V
  12AT7 μ60    35〜40          35〜40V
   6SN7  μ20    15〜16          38〜53V
   6SL7  μ70    37〜50          38〜54V


 倍率はカソードにバイパスコンデンサーを付けた時(=電流帰還を掛けない)の値で、全て双3極管ですが1ユニットのデータです。

このデータだけだと出力最大電圧は12AX7や6SL7が多く取れて具合が良いように見えますが、このように大きい電圧を得るために大きな値のプレート抵抗を必要としている背景があり、余り現実的な数値ではないことを理解しておく必要があります。つまりプレート抵抗を大きく取ると次段のグリッドはそれ以上の大きな値を選択しなければならないので何かと具合が悪いのです。

 もっと大きな出力電圧を得るには電源電圧250Vを上げます。300B/SEの場合、2A3の電源電圧300Vに比べれば楽に400V以上の電源電圧が得られますからそれは容易です。

この数字が重要な意味を持っていることにも気付かされます。それはキットによくある初段と2段目との直結です。直結にすると2段目の各部電圧から初段のプレート電圧を差し引く動作になります。

真空管は1本1本の動作規定があっても実際には良くも悪しくも大変ラフであり、また経年変化で電流が落ちてくるときもあります。初段と2段目とに限らず「直結」はアンプが完成したときだけ設計通りに動作しますが、経年で変化したり球を交換すれば異なる動作になる場合もあるので定期的にチェックを要し、安心して長期に使えるものではありません。

「直結」でたった1個のコンデンサーを省略できても、たとえばスピーカーが2ウェイ以上のシステムなら中高域のユニットには当然低域カット用のコンデンサーが在る…などの矛盾もあるワケです。アンプ内のコンデンサーには製作者しだいで遥かに良品が使えます。直結で2段目以降の電源供給電圧が制約されて思うようなドライブ電圧が得られず、それを避けて大きな電源電圧を求めれば市販の電解コンデンサーの耐圧を超える余計な対策や特殊部品が必要になるなど、難しいことが増えます。

 このデータに話を戻しましょう

初段の球は、バイアス電圧(=カソード電圧)が低い2段目の球のドライブのため15〜20Vの信号電圧を送り込めば良いのですから上記候補球はこの点は全てOKです。
でも2段目の利得も考えると初段に大きな利得は必用がありません。従って候補は12AU7と6SN7となります。

6SN7は6J5が2ユニット入ったタマ。大まかにはWE262B/347とも6CG7/6FQ7/12BH7とも類似、5692は高信頼球です。実際には12AU7とは定数がチョット異なるだけの類似球、ここではキットなどに多く採用され入手も比較的容易で一般的な6SN7を使うことにします。

 余談ですが、ルックスからMT管を嫌ってGT管を選ぶ方は著作者の方にも多いのですが、真空管の発達の歴史から見ればそれは偏見です。

確かにGT管は外観は堂々としていて好ましいのですが、プレート面積はMT管と同等で意外と小さく電極の支え方もプアです。シールドしにくいので外来ノイズを拾うこともあり、MT管のように電極を支えるピンがそのまま端子となっているのと違ってガラス管内からリード線を引き出して端子尖端でハンダしているので、ハンダ不良がノイズや接触不良の原因となることも多く体験しています。

振動がノイズの原因となる「マイクロフォニック」はほとんどの場合カソードの振動で、上下のマイカの支持方法でも明らかにGT管の構造は不利です。このことはパワーアンプ初段もプリアンプでも重要です。

またGT管やST管は余りに種類が少なく選択肢が限定されます。
 
 ここでWEが発表している262A(262Bもほとんど同じです)の、含蓄の多いデータをご覧ください。このデータは原則論そのもので、理解すると今の専門誌に掲載される多くの回路が何か大切ものを忘れている気がします。

 Amplification Factorは利得倍率、Plate Resistanceは262の内部抵抗でプレート電流が小さいと当然ながら内部抵抗は大きいことにも注目、Load ResistanceはRLつまりプレート負荷抵抗のことです。

出力はミリワット表示ですが大きければ出力電圧も高く取れます。セカンド/サード・ハーモニクスは2次高調波/3次高調波歪のことで、値が大きいほど歪が小さいことを表します。

初段はなるべく歪の少ない設計が求められます。データは6SN7とも類似する部分が多いので動作の傾向がつかめます。

 初段の音は2段目・3段目でどんどん増幅されるのですから、B供給電圧が大きく取れても、意味なくプレート電圧を高くする必要はありません。

今回の設計では入力信号0.5V前後から15〜6倍してくれれば良い…と云うことはプレートで歪の少ない信号電圧が10Vも出てくれれば十分なので下記データのプレート電圧112.5Vと云う部分に注目します。

球にもよりますが、初段がプレート電圧100Vを割ると音が少し暗く重くなり…つまり高域の延びを感じなくなります。また140Vを超えると低域が薄くなる傾向があります。

専門誌の著作記事が面白くないのはこの辺りの著述をもっと著作者の思いを入れて述べないからで、それは著作者の方に聞くと編集でかなり文面をカットされてしまうようですから、面白さを欠いている犯人は編修者かもしれません。

 下表で112.5V〜135Vと云う設定が在るのは初段として見る限り「わが意を得たり」、このデータを見るたびに音とプレート電圧に関係を「WEさんはよく判ってらっしゃる」と感じてしまうのです。


http://www.soundparts.server-shared.com/make300bse.html 
    
 
 ここで初段のカソード電圧の設定について、私の経験をお話しします。
それはバイアス電圧が大き過ぎると何となく音に躍動感が無くなる…と云う傾向で、飽く迄個人の感覚です。

そこで初段はバイアスを適当に小さく取ることも大切な気がします。アンプとしては理論上ミニマム1Vあれば良いのです。

カソード電圧=スイング電圧ですから、予想される入力信号電圧(この場合は1V未満)に対して大きなバイアス電圧を設定すると…水深の深いのに僅かに起きた波を増幅させる…からだと思っています。

もしバイアス電圧を許せる限り低めに取ると、アンプが最大出力に達する時に入力信号もバイアスに対しても十分に大きくスイングするのでイキイキするような気がするのです。

このことはプリのラインアウトに使うタマにも共通します。ただ、余りにギリギリでは歪率に影響しますから「程度問題」です。

 そこで上表の112.5Vを採用した場合にも−3.0V/2.8mAのデータに注目します。倍率15.5倍・内部抵抗15kΩです。

この「内部抵抗」と云う数値は、私のように専門教育を受けていない人間には計算方法が判りませんからタマのメーカー発表値に従うしかありません。

「内部抵抗値」を知るために考えられる方法は単段で動作回路を組み、プレートの出力を結合コンデンサー経由で1MΩ以上の大きな抵抗で受けて適当な信号入力と出力電圧を測っておき、次にその抵抗を可変抵抗に替えて、先に測定したのと同じ条件で信号電圧が先の結果の丁度半分になるような抵抗値が「内部抵抗」に近いと考えます。出力を受ける抵抗を十分大きくして開放に近い動作から、抵抗値を下げてピッタリ半分の電圧にになった時、内部抵抗と負荷抵抗が並列になっていると予想できるからです。

 実際には真空管の回路を考えるときにイチイチそのような係数を実験から見出すのは大変厄介で意味もなく、回路設計は多くのデータから常識的にやれば良いのです。

そこで私は球を単純に抵抗と考える<プレート電圧÷プレート電流>を回路設計上の球の≪内部抵抗≫と考えて回路設計しています。

するとこのWEデータに於いては、発表の15kΩに対して私の計算値は112.5V÷0.0029A=38.8kΩにもなって、メーカー発表「内部抵抗」の2倍以上になるのですが、RLは大きいほど歪が減る…とデータは云っているのですから問題はありません。。

同じ表で、例えば最も電流値の多い使い方をしたいなら、マキシマム・データの112.5V÷0.004A=28kΩと云うふうに回路計算するのです。WEデータでは13.4kΩですがこの我流計算値を使う方が問題がないことを経験から見出しています。実際にRL=rpつまりメーカー発表値の内部抵抗と同じ抵抗値のプレート抵抗にすると、とても歪っぽい印象で聴けたものではありません。

 ちょっとハナシが反れますが、例外としてはマッキン275の12BH7のプレート抵抗が400V近いプレート電圧時にたったの12kΩと云う例があります。これはプッシュで打消し効果を狙った上にNFBを考てのこと、プレート電圧を極端に高く設定することで出力管に必要な大きなドライブ電圧を送り込み、出力管自体は異例なほど大きなカソードNFBを掛けて利得はほとんど無い「電力変換」のみとさせるだけで、前段の12BH7で大出力時に要求される大きなスイング電圧を得てしまおうとする使い方です。凄いコトを考えた設計ですが、プッシュに大量NFBとう回路設計だから可能なもので300B/SEではとても採用できない手法です。

 また私はトランス結合とかプリOPT出力の計算の時は<プレート電圧÷プレート電流×0.6>をトランスの一次インピーダンスのミニマムの値としています。このことは300Bなど3極管とOPTの負荷インピーダンスの計算時に述べる予定ですが、あの「負荷曲線」から最適負荷を求める面倒さを避ける、いわば『簡易計算法』が<実質プレート内部抵抗の0.6倍>となることに気付いたのです。

このことは多くの製作経験と試行錯誤から得た、トラ結での優れたデータを得るに必要な要素です。

 初段の設計方針の結論として負荷抵抗RLの計算は、メーカー発表の「内部抵抗」は参考と割り切り、球を単純抵抗とした<プレート電圧÷プレート電流>を使うのが回路設計も容易で歪率が少ないと云う点でも優れていますから、今後この値で計算を進めることにします。

http://www.soundparts.server-shared.com/make300bse.html


 さて上表の右半分はプレート抵抗の選び方で、<R=rp>とは負荷抵抗=プレート抵抗を内部抵抗と同じにした時のものです。

前述の通り「内部抵抗」は球を抵抗とみた数値…つまり単純にプレート抵抗での電圧降下も1rpにつき112.5V…と云うことになりますから、供給B電圧は単純にプレート電圧の2倍の225Vにしなさい…と云うことになります。表では単純に<R=2rp>とか<R=5rp>を「提案?」していますが、これはプレート電圧を112.5Vに固定した時の値なので、1rp増えるごとにB電圧を112.5Vづつ上げろ…という意味なので簡単に実現できません。<R=5rp>と云うとB電圧は112.5V×5倍+元のプレート電圧=675V…もの高圧を求めていて、それは理想でも「理論」に過ぎません。歪率改善のためには得られるだけ大きなB電圧を得て、できるだけ大きなプレート抵抗を使うのが良い…と云うことを示唆するデータを提示したよ…とWEのデータは云いたいワケです。

 ただここで重要なコトも学びます。それはWEさんの主張するデータによれば、プレート負荷抵抗RLが内部抵抗rpを下回ることはアタマっから想定外でデータの発表すら無いと云うことです。

このコトを言い換えれば、もしB電圧の2分の1(R=rp)を超えるプレート電圧を設定すると、<RLプレート抵抗>が<rp内部抵抗>よりも小さいことになる…のですから、歪増加と云う点からも避けるべきなのです。

もしお手元に最近の専門誌の真空管アンプ回路図があれば、著作者がどのようなB電圧とプレート電圧の関係にしているか…興味をもって見てください。案外「設計真意不明」が多くあります。

折角のB電圧を習慣的に前段用<π型フィルター>として抵抗とコンデンサーで構成する「デカップリング」回路でドロップさせ、結果としてプレート抵抗を小さい値にしたり、供給B電圧の2分の1を遥かに上回るプレート電圧を設定している例が実に多いのです。


 WE300B/SEの設計と製作C

 <2段目=ドライバー管の動作を決める>

 やや唐突ですが、ここで2段目の通称「ドライバー段」の設計に移ります。

初段管と出力管の設計はそう難しいものではありません。でも2段目は違います。特に大きなスイング電圧を要求する300Bでは色んな条件があります。

300Bはμ=3.85倍…つまり単純に前段までの音を3倍以上も増幅するのですから、300A×2本に大枚80万円をはたいても「前の音」を3倍も増幅して聴かせている音…とも云えるのです。

つまりシングルエンドのアンプだから…と云っても出力管1本で音が決まるハズも無く、同じようにOPT(出力トランス)とか整流管・限られた部品・ハンダの種類だけで決まるのでもありません。

そこが自作の愉しみ…と云うワケですが、ネットに溢れる不真面目で無責任な議論は全てを針小棒大の如く述べ、今ハヤりの表現をすれば『上から目線』のあたかも100年も1万本も真空管アンプを聴いて来たかのような記述もあって大嘘だらけ、既成概念に溢れた「頭上のハエ」も一杯いるみたいです。世の中辛口でモノを述べると『上から目線』と叱られそうですからウッカリ言えませんが…。

 さて、2段目までの歪が多ければ歪っぽい音、暗ければ暗く・明るい音なら明るく…正直に出力するのも<直熱三極管>殿の持つ宿命、ドライバー段を妥協したり安直に考えると後悔します。

製作経験ではWE349/3結やEL34/3結、果てはWE421Aによるドライブから誰もが試みるドライバートランスの使用まで、実に多くのパターンのSEアンプを作りました。
どれもがそれなりの特徴を持ちますが、意外に「音」で苦労するのがドライバートランス、特に一次側に電流を流すタイプは何を試みても独特のキャラクターを感じてしまいます。

それがオーナーのお好みかどうか…と云うのが運命の分かれ道です。この記事ではフツーのCR結合回路の解説が目的ですので、トランス結合は後日に回します。
 
 蒸留水のように味も素っ気も無い、スピーカーからはミュージシャンの感情など伝わって来ない平板な音しか出ないアキュフェーズやエクスクルーシブに代表されるな高価な半導体アンプや、LUXあたりのKT88とか50CA10に高過ぎる電圧を掛けた高帰還型で性能だけを謳う低域の薄〜いアンプから、始めてチョイと出来の良いWE300B/SEを聴くとある種のショックがあります。

それがとても音楽的でシングルとしてはパワーも有るので意外とどのスピーカーも上手く鳴らし、声やピアノなどの再生もアキュやエクスの比では無く優れてナマナマしいからです。

そのことを、まるでヒヨコから孵った時に初めて接する人間を親と間違うように、WE300B/SEだけが唯一無二の真空管アンプであるかのように思われて吹聴され、ワル乗りの専門誌で「これでもか〜これでもか」と年間何度も製作記事掲載を繰り返して「良い良い」と過去20年以上も吹き込まれたら、純真無垢なファンは誰もが300Bを真空管アンプの最高峰だと思っても仕方ありません。

でもそのアンプがドライバー段の音も大きく反映しているのは勿論、300Bそのものの「用法」やOPTの性格が加わると実は「300Bシングルアンプ」には一つとして同じ音はありません。

300Bをつかったアンプの全部が良いワケなどあり得な〜〜い…のです。

まして300BのメーカーがWE以外にも多く存在する現在は「寿命3万時間」のWEと同じ性能だと云われても、1日4時間・年間250日聴いて1千時間ですから30年先にウソと判って文句は言えない、どうやら特性もWE発表値とは随分異なるようですから音も違って当然です。本当なら<300B>ではなく<299.5>とか<300.5>の名称にすべきではないか…と思いますが、本家本元が優しい会社なのか異議など誰も云わず、懲りずに益々300B同族が増殖しています。例えば<WE300B>の音に<KR300B>は近くても、<KR300B>にも独自の魅力が有る…と冷静に考えたいと思います。


 ≪閑話休題≫

 300Bをスイングするためにドライバー管に要求されることは

 ・想定する300Bの基本動作であるバイアス電圧71Vに余裕をもってピーク80V程度の信号電圧を送り込む。

 ・利得10〜15倍を得る。


 この2点であり、なるべく歪の少ない方法が望まれます。幸い300Bはコト<WE91型>の回路をみる限り400kΩ近いグリッド抵抗を使っています。これは直熱三極管では異例とも云うべき大きさ、回路設計では大変有り難い優秀なタマです。RCA50がグリッドリーク抵抗に10kΩ以下を指定しているのに比べても突出して「丈夫」、2A3なら最大グリッド抵抗の発表値は500kΩですが、これはマユツバもイイとこで100kΩでもグリッド電流が流れてしまう球がほとんどです。

グリッド電流が流れてグリッド電圧がアース間で+になってもカソードのバイアス値はほとんどそのままですからプレート電流が増えます。放置すると始めの内は自己バイアスなら電流は下げ方向に働こうとはするもののグリッドのプラス化はドンドン進んで、結果としてバイアス電圧はプラス方向に進んで電流が増える悪循環が起き「最大プレート損失=最大定格」を超えてプレートが赤熱⇒暴走…となって球を痛め、最悪の時は壊れます。サウンドパーツが出力管用にグリッドチョークを作る理由がこれです。

 さて初段に6SN7を使ったので2段目には前に述べた候補はあるものの、フツーに2段目も6SN7の1ユニットを使いたいのが当然です。従って2段目も6SN7の1ユニットを使うことにします。

前回のデータで、6SN7は概ね15倍の利得が有ります。

80V近い信号出力を得るには下表のデータを参考にするともっと大きなB電圧を得て、プレート電圧も大きくする必用があります。

 そのデータをご覧ください。やはりRCA発表のCR結合データをラジオ技術「真空管マニュアル」から転載します。


http://www.soundparts.server-shared.com/make300bse.html
 
     
 
 このデータの見方は次の通りで、真空管を語る時には良く出てくる表現でもあるのでシッカリ理解すると設計することが面白くなります。

 Ebb  B供給電圧…つまりプレート抵抗に加える電源側の電圧

 Rp=プレート抵抗(フツーはRLと云います)。この場合はMΩ…0.047=47kΩなど3例を示す Rg=次段のグリッド抵抗値 Rk=カソード抵抗 Ib=プレート電流 

 Ec=グリッド電圧/RMS⇒この値はRk/Ω×Ib/mA÷1000(電流の単位をミリアンペアからアンペアにする)…でも求められます。 

 Eb=プレート電圧⇒プレート電圧は、例えば表の左端の例を取ると Ebb/B電圧100V-47k×Ib/1.05mA=Eb/50.6V…としても求められます。

 Esig=入力信号電圧/RMS

 Eout=入力信号が上記の場合の例の際、プレートから得られる信号電圧/RMS A=利得倍率=Eout÷Esig KF=歪率

  
  表の段落の最下部分の記載は使用例の最大値を示しています。Esig/Maxの際のEout/Max⇒その際の利得倍率と最大例を許容している歪率を示します。

  つまり、表の左端の例では0.95V/RMSが信号に入った時にはプレートに12.5V/RMSの信号が発生し、その時は13.1倍の利得が有り、その数値は歪率3.9%の際のものである…と云うことです。

  音楽信号はピーク値ですから、この√2倍となります。

  100Vと250Vの電源部の各3例の、プレート抵抗と次段のグリッドリーク抵抗との関係や、その利得倍率などに特に注意してよ〜くデータを見ると、プレ ート電圧と信号出力電圧の関係が判ってき  ます。このコトに深い洞察力を持てば自ずから真空管の本来持つ動作と、ひいては回路設計に大きな興味が生じるのです。

 
 この表から2段目の6SN7の動作を探ります。

電源電圧100Vの動作例は無視して250Vの例で、最も大きなスイング電圧を得られる動作は表の最下項に記された<Eout>から、プレート電圧47kΩの52.5Vと100kΩの53Vで事実上同じです。

 300Bをスイングするとして、その動作例を表から抜き出しますと

 ・プレート抵抗47kΩ  300Bのグリッド抵抗270kΩ カソード抵抗2.2kΩ プレート電流2.4mA バイアス5.28V(カソード2200Ω×2.4mAで計算できる)プレート電圧137V

 ・プレート抵抗100kΩ  300Bのグリッド抵抗470kΩ カソード抵抗3.9kΩ プレート電流1.31mA バイアス5.11V プレート電圧119V

設計するアンプは大切なWE300Bを使うのですから、当然当店のグリッドチョーク<GCH-60>の使用が前提です。

<GCH-60>の定格は

 抵抗値9kΩ、インピーダンス250kΩ@30Hz/2.2MΩ@1kHzで、30Hz時の最大許容入力60V/RMSつまりピーク84Vで、1kHz時にはピーク100V以上でも問題の無いコトを確認しています。

従ってプレート抵抗100kΩ時に要求される300Bのグリッドリーク抵抗に470kΩのデータはグリッドチョークにもそのまま適用できますが、実際にはもっと安全圏のプレート抵抗47kΩのデータの方が好ましいと考えます。

 一方プレート電圧と<Eout>の関係を見ると、次の球のグリッド抵抗が『十分に大きな値』ならプレート電圧137Vの約38%の交流出力電圧が実効値=RMSで得られることも判ります。

表の他のデータから予想しても6SN7のように内部抵抗がある程度低い球なら、プレート電圧の35%〜40%の実効値出力が得られそうです。逆に云えば次段のバイアス電圧の2.5倍〜3倍のプレート電圧が確保できれば求めるドライブ電圧が得られそうです。このプレート電圧と次段のドライブ電圧との「比例関係」に気付くことはアンプ設計の過程で記憶すべき発見です。

このページの下の方にある連載冒頭のキットの回路図を思い出して下さい。6SN7の2ユニット並列でもプレート電圧は110Vと云う設定で本当に300Bがドライブ出来るのでしょうか?

 実際にはピーク電圧で80Vが欲しいのですから80V÷√2≒57Vつまり60Vほどの実効電圧を得れば300Bがスイングできる…と予想しても差し支え無いでしょう。60Vの実効信号電圧を得るにはプレート電圧はこの約3倍の170〜180Vを得られれば十分余裕ある設計になりそうです。
 
 ここで思い出して頂かねばならないのは、WE262Aの動作例で述べた歪の少ない設計手法⇒⇒

・プレート電圧の最低2倍はB供給電圧が欲しい。

・出来れば球の内部抵抗の1倍以上のプレート抵抗にしたい。

 …と云う条件です。では6SN7の1ユニットの動作を表すEp/Ip曲線を見ましょう。
        
表の軸縦がプレート電流mA、横軸がプレート電圧でグラフ内の数値はバイアス電圧です。

単純に横軸180Vのラインを見ると、電流は2.5mA程度から上の方が線が立っていて良さそうです。仮に2.5mAとの交差点を見るとバイアスは−7.5V程度、5mAなら−6Vほどです。

しかしココで重要な計算をする必要があります。それは6SN7の「プレート損失」のチェックです。
        

 この表は抜粋なので判りにくいのですが、データの3行目の5.0(※7.5)の数字の単位がプレート最大損失=最大定格/Wを表します。

しかしこのデータは詳細に調べると<6SN7GTB>に代表される高規格球のもので、末尾に何も付かない<6SN7>は半分の2.5Wmaxですから要注意です。

 しかもカッコ内に内部ユニットを2ユニットとも使うなら2ユニットの合計で7.5W以下でのオペレーションにしなさい…との規定もあります。

ここでは初段の使い方を低めに設定するので2段目には同じ球の第2ユニットを使うとして、最大4Wを上限としましょう。

つまり180Vのプレート電圧を必用とする一方で、電流との積は4Wを下回らないとヤバいのですから4W÷180V=22mA以下(フツーの6SN7なら13mA以下)、それでも十分余裕はあります。

 余裕があるならもっと電流を流す方が良いだろう…と考えるととんでもない間違いをします。

ナゼならもう一つの重要な要素を忘れてはなりません。それは3極管は電流を増やそうと思えばバイアスを下げなければならないからです。バイアス電圧=スイング電圧です。

300Bのグリッドに80Vを送り込むにしても6SN7は利得は15倍が限界です。そこで80V÷増幅倍数15≒5.3V…つまり6SN7自身のバイアスが、もし5.3Vを割り込むと初段からの信号電圧が門前払いとなって受け入れられず、結果は重要な2段目として300Bに十分大きいスイング電圧を送り込めません。

ここでついでに初段も検証しておけば、初段も15倍するとして、2段目のバイアスを6V程度に決めても初段は最初に想定した0.5V以上のバイアス電圧を確保すれば良い…ことになるので何ら問題はありません。

 再びEp/Ip表を見た時、−6Vよりも深いバイアスでプレート電圧180Vのラインを読むと5mAまでの好きな電流値を選べることが判ります。

ここでも大きなポイントがあります。仮にプレート抵抗の両端に、球の内部抵抗と同じ電圧の最低180Vを与えるとしてプレート抵抗値を計算すると180V÷0.005A=36kΩ…となります。これは今回の回路設計ではプレート抵抗としてミニマムの抵抗値と考えます。ナゼならWE262Aで学んだように、プレート抵抗を内部抵抗に比べて大きな値にすればするほど歪が減る…という結果が得られるのです。そのためには電源部から安直に電圧を降下させてしまうB回路のフィルター回路そのものの設計が絡むことは後に説明します。

 以上でドライバー段の大まかな計算がまとまりました。

つまり-6Vよりも大きなカソード電圧と、プレート電圧180V(アース間ならバイアス電圧6Vを加算して186V)以上を与えると300Bを少ない歪率で余裕をもってドライブできそうです。

でもドライバー球の「音」も大きな要素、何度も繰り返しますが後段の300Bで4倍近くもドライバー段以前の「音」を増幅されるのです。

経験から申せば、このプレート電圧180V…と云うのは6SN7/同GTB/5692の「音楽的な音」として許せるプレート電圧の上限ギリギリです。

その意味は、プレート電圧が200Vを超えるようなオペレーションの傾向としては、低域が薄くて高域寄りになって行く傾向があるからです。

設計上もっと大きなプレート電圧を与える方が良さそうではあっても、アース間にて200Vを少し下回る辺りが許せる「好い音」である限界と考えて下さい。

コレは飽く迄個人的主観ですが、自分用ではなくヒト様にアンプをお届けして来た実績から得た「経験値」であり、単純に電気回路だけを追究している技術屋さんが設計する回路とは主観…立ち位置が異なる、音楽優先姿勢からの主張です。
仮にドライバー段にWE349・6V6・EL34等々の3結を使う場合でも250Vで設計すると、アンプそのものにドライバー段のキャラが色濃く着き、面白くありません。それらの使用に於いてももフシギと実質プレート電圧は200V±20Vが良く、球をパワーチューブと同じ使い方をすべき部位でもありません。それはカソード電圧が高くなることにも要因が隠されているような気がします。

 このようにプレート電圧の設定は「音決め」に大きく関与しますから、出力管も含めてどのような球でも製作後に必ず多少は調整すべき項目なのです。

アマチュアの方がアンプや出力管の音質を述べる際、わずか1台か2台作ったり聴いたりしたから…と云ってあたかも「あらゆる想定を試みた…」かのように述べたり、他からの「伝聞証拠」を自身の意見のように吹聴するのは『口害』です。無論我々プロは尚更…で、アンプのどの部分にも多くの可能性や未体験の音があり、その意外な素晴らしさに喜んだり嘆いたりするものです。

そして音が万一気に入らない時には、そのアンプが正しい設計か否かも大いにアヤシむことです。

どのようなアンプであっても正しく動作しているコトが最低の条件です。

アンプが完成して音が出たら終わり…ではなく、アンプの完成は音の調整では「始まり…」そのものです。

キットでもその外観に惑わされることなくまず回路も見れば、お粗末な部分は一杯あって球や電圧について設計者がどこまで理解しているのかは疑問、購入には二の足どころか三の足も踏みます。

 何せWE300Bのプレート電圧を350Vに絞った動作例だけでも、最初に表でお示しした通り6例もあるのです。無論筆者も全部の音など知る由もなく、その検証など生涯ムリですから「WE様」唯一製品化した91型シングルのオペレーション例を信じて作るのをオススメする所以です。

でも勘違いしてはならないのは、同社では「91型」は小劇場用のローコスト製品としての 位置付けに過ぎず、実物を見ると配線材から使用部品まで比較的ローコストなものを使用しているのです。


 WE300B/SEの設計と製作D

 <電源部を考える>

 ここでいきなり全回路をご覧ください。


http://www.soundparts.server-shared.com/make300bse.html

この回路図は回路設計は当方で、実機製作とそれに基づく微修正後の回路の作成はS氏の手になります。各部電圧等の設計との誤差は5%以内に収まりました。

真空管…特に増幅段に関しては<RCA/CR結合データ>でも『50%の誤差でも概ね動作は変わらない』そうですから、ドライブ電圧の能力は電圧比例で変化しても動作そのものは意外とラフでから問題はありません。

 S氏はお知り合いから300B/SEキットの完成品を譲り受けました。元のオーナーは音質にご不満なのですから当然S氏もご納得は行かず、悩まれた末に当方にキット付属の回路図を送って来られてサデッションして欲しいとのご依頼頂いたのです。
KIT添付の回路図は敢えて掲載しませんが、初段と2段目を直結とした、KIT製品に関心のある方にはお馴染みのもので、回路として見たときに多くの矛盾が見て取れるのが惜しいです。

 サウンドパーツはこれでもメーカーですから、製作時間を束縛されるそのようなご相談には本来深入りしません。いい加減な忠告や進言は後日に尾を引く懸念もあります。

でもソコは人間…S氏に上手く乗せられてしまったのですが、ほぼ当方設計の通りに製作されたことは敬服できます。

多くの経緯を経てやっと下図に示した回路図に至りました。

http://www.soundparts.server-shared.com/make300bse.html


 ところで誤解されないようお断りしますが、この連載をルル述べてきたのは飽く迄シングルアンプを設計する基本を、300Bを例にこの機会にサウンドパーツ流に解説しているに過ぎません。

 誤りは無いとは思うものの「交流理論」に基づく学者的解説ではなく、ご注文頂いて当方にて製作している300B/SE回路でもありません。

本来はKITという、誰が作っても一定の成果が保証されるはずの製品が、<300B>と云う著名な真空管の名を冠しただけでAKB48的人気でWE球を用いなくても高価に売られます。

音質よりも「売らんかな」を優先してアマチュアの自作ファンを欺いているので、その納得の行かない部分を同じ材料なら「私ならこうする…」と云う独断的な解説をしています。

KITは回路だけではなく…例えばアースポイントの取り方などもイイ加減で、KITと云う名で「逃げて」います。ハムが出ても「直熱管には常識」と非常識な言い逃れをするのですから呆れます。

それはごく一部の例外を除いて全くのウソ、少なくとも高能率スピーカーの50センチ前でハムを感じるなら改善の余地があ

  ※掲載記事に沿って2013年2月に実機に基づき訂正された回路図です

    今後2段目のプレート抵抗を56〜47kΩに変更して、少しプレート電圧を高めに設定の予定です

    増幅段のヒーターも現実には電源トランスのヒーター端子2ヶ所とB巻線のセンタータップを33Ωの抵抗2個で結んでいます
 

<整流>

 電源部に整流管を使う理由は「真空管アンプはかくあるべし」という既成概念とルックスから来るものです。

設計通りの電圧と電流が得られるなら整流管はそれなりに便利ですが、ソケットが合うからと云って自由に交換できる…と思うとヤケドします。

傍熱整流管を使うとヒートアップ・タイムが稼げるメリットがあります。

今回のように直熱出力管を使うアンプに直熱整流管を使うと、ヒートアップ時間がほぼ同じなので整流管からB電圧が加わると同時に電流のほとんどを消費する出力管にも電流が流れ、コンデンサーに必要以上の電圧は加わらないのですが、傍熱出力管のアンプに直熱整流管を用いると、マッキンMc30/Mc60に例はあるものの、ダイオードの両波整流と変わらないので大きなメリットはありません。

 整流管の良いトコロは「両波整流」であり、冷静な回路設計ではデメリットの方が多いと思います。

その理由はフィラメント/ヒーターの消費電力と変換効率、ダイオードによる両波整流も同じように優れています。

 余談ですが専門誌では「ケンカ中」の某国製の整流管とか真空管をベタホメしたり、それを装備したアンプに高評価を与えたりしています。

最初だけ良くて2〜3年で球の天頂部や側部に黒点や妙な焼け跡がつくのが某国球の実態でこれはハッキリ異常です。往年の良い真空管でも長く使うと確かに天頂と側面の一部は少し茶っぽくなるもののそれは正常、黒い斑点が着くことなどはあり得ず明らかに内部金属が劣悪で短命の証拠です。

私個人としては、世の中で最も早く良いタマが入手できなくなるのは整流管だと考えています。最も一般的で高性能なGZ34は良いものが既に少なくて高価です。

ステレオ構成のアンプでは電流容量が整流管1本では不足する上、劣化とともに電流が落ちてしまう整流管をフィールドスピーカーに使わない理由も将来を危惧するのが理由です。

整流管は

・劣化する…整流管は回路の電流容量にもよりますが、当然経年で劣化します。多くは出力管より短命で消耗品と言え、私には274B刻印に10万円を投資する意味が理解できません。整流管が劣化してエミッション電流が流れると、それは整流管で得られる電流と逆の方向なので、整流管はエミッション電流をプラスした電流を回路に供給しようとします。その結果はムリをして電流を出そうとするので急速に劣化が進む…と云う結果になります。

厄介なのは、整流管の劣化が判るのは本当にダメになって音に影響が出るようになってからです。時にはチェックしませんと寿命までアンプは正常と思い込んでしまうワケです。

・エネルギー・ロスがある…ヒーター・フィラメントのロスがあります。最終型のGZ34で5V×1.9A〜5U4/5Z3系なら5V×3Aはロスであり、電源トランスの発熱源ともなります。

 また理論上のAC電圧×√2倍で得られるDC電圧は、何のロスも見込まない無負荷時であり、実際は最大許容電流値の80%消費くらいの時の経験値として

 ダイオードは交流の1.3倍程度の直流電圧

 5U4/GZ34で1.2倍
 5R4/5Y3系で1.1倍
 274に至っては1.05倍〜1.1倍 

 …コレは飽く迄目安ですが、これほど大きな内部損失の影響がありますから出力管の動作ポイントは整流管の交換で容易に変化します。。

 今まで5U4を使っていたアンプに274を使ったら低域の重心が増して…などと云う記述の理由が、同じ交流から得られる直流電圧の差です。たとえば5U4から400Vを得ていたものが274への差し替えで350Vしか得られなければ回路設計は根本的に変わりますから当然音も変化、やや低域寄りになるでしょう。それなら274でも400Vを得られるよう電源トランスの交流タップを別に付けておいたら……ブラインドテストをしたら誰も変化には気付かない…と思います。

チマタには「神話」が溢れていて、それを一蹴すると非難されそうですが、音質が鈍重になった…という方も多く知っています。

まして電流容量は5U4の250mAに対し274/5R4では150mAですから、上記のようなステレオ構成の300B/SEではホントは274の電流不足からもっと電圧が落ちてしまいます。

 さて整流管を使う方法は2つ、整流管の直後をコンデンサー接地する『コンデンサー・インプット』と、チョークを直列に入れてからコンデンサーで接地する『チョーク・インプット』があります。

 コンデンサー・インプットでは、整流した直流はそのコンデンサーが充電するまでの間は短いとは云えアースと短絡状態に陥ることから、整流管には大きなストレスが生じます。その充電時間はコンデンサー容量が大きいほど長いので整流管を痛めないようコンデンサーの容量が規定されています。274=4μF・5U4=40μF・GZ34/5AR4=60μFなどです。でも実際の91型アンプを見ると274を20μFとして使っています。コレは恐らく91型が電解コンデンサーを「2階建て」つまりアース間とで20μFを直列にしたものを更に2重(並列)構成しているからで、直列では10μFなのですが、更にそれを並列にして20μFとなります。

フィルムやオイルコンは「静電容量」ですから充電時間は瞬時で整流管の負担は大きい、でも電解コンデンサーならやや緩慢に充電されるから球を痛める要素が緩和される…からだと思われます。

 チョーク・インプットでもチョークを通ってからコンデンサーに充電されることに変わりはありません。でもチョークコイルには抵抗値がありますので整流管はショート状態にはならない…いわば保護回路です。従ってチョークコイルの抵抗値の規定があります。最も大きな抵抗値を要求しているのがやはり274で75Ωです。もし274などをチョーク・インプットとして使う時、許容電流の大きなチョークを使うと抵抗値はたった30Ω…というケースもあります。その時には抵抗を40Ω程度直列にして抵抗値を増やす必用がある…と云えます。

今回の提示回路に、どのような整流管でも問題ないように整流管の直後に75Ωを入れてあるのはそれが理由です。

 なおチョーク・インプットで取れる電流値は、理論上は電源トランスの交流電圧の0.9倍ですが、実際にはチョークの抵抗値とも絡みますので0.83〜0.85倍と見ておけば良いでしょう。

無論チョーク・インプットに使うチョークは『十分大きな値』が指定なのですが、一般にチョークのヘンリー表示は規定電流時のヘンリー数が記してあるので、電流値に余裕があればヘンリーも大きくなるのがフツーです。そこで実際には5Hと記されたチョークを使っても、次のコンデンサーが40μF程度ならチョークインプットとして動作する場合もありますが、常識的には7H程度以上で抵抗値も60Ω以上あるものを選びます。チョーク・インプットではチョークも電源トランスも唸る傾向があることにも注意します。伏せ型の電源トランスでは常識的に装備前にボルトの締め付けを確認する必要があるでしょう。

なお、シングルアンプの製作においてチョークインプットのみでリップルが大きく取れることはほとんどありません。もう1段チョークか抵抗でパイ型フィルターを組むのが賢明です。

 以上の計算で、同じ電源トランスを使っても両波整流のコンデンサーインプットなら、フツーはトランスのAC電流と同じDC[電流が得られます(表現はトランスメーカーで異なります)。

同じトランスからチョークインプットなら得られる電圧が理論値0.9倍なのは「損」のように思いますが、コンデンサーインプットの約1.5倍程度の電流が得られますからエネルギーは同じです。

ブリッジ整流はAC電流の約0.7倍と計算します。最近一部でナゼかもてはやされる「片波/半波整流」は電源トランスによほどシッカリしたものを使わないと、直流がトランスに流れるのでウナリや振動が出ます。またAC電流値の3分の1程度の電流しか得られない…と考える方が良いでしょう。単純に考えれば「片波/半波整流」はトランスの巻線が片側接地されるのだけがメリット、両波も同じでセンタータップが接地されます。取れるDCが両波は波形の+側への単純折り返しなのにブリッジはパルスであり、「片波/半波整流」は波形を一つづつ飛ばします。その分をコンデンサーの充電・放電で補うので、コンデンサーの音色が大切になります。私個人の考えですが、トランスの巻線が接地しているのは交流信号の「帰路」として観た時には大きな要素で、ブリッジや倍電圧整流はその点で面白くありません。

両波はトランス巻線がブリッジの2倍必要でセイタクだと云うデメリットがありますが、最初から取れるDC波形が美しい上にコンデンサーの充放電の動作に大きく依存しない電源です。

 真空管の大先輩から伺ったハナシによると「実は真空管で一番難しいのが整流管」だそうです。

多くは両波整流管ですから同じ管内に2個のプレートがあります。もしフィラメント/カソードとその周囲を囲んでいるプレートの精度がイイカゲンだと整流の波形の高さが異なります。それはリップルとなって効率も落ちます。一方多くの整流管の最大定格はAC500Vからの整流=DC化です。AC500Vは実効値なのでピーク電圧は約700Vです。2つ封入されたプレートの一方に交流のプラス波形700Vが掛っている時、もう一方のプレートにはマイナス波形の700Vが掛っていますから、その電圧差は1400Vを超えます。そこで整流管の最大耐圧は多く1450Vと記されているのです。

1450Vもの電圧差がガラス管の中で僅か数ミリで向き合っているので、当然に真空度も高くなければならず、それは出力管の比ではないそうです。

このように整流管は恐ろしいほど厳しい定格で成り立っていますから、目視でも良く見る必要があります。274のアンドン型プレートの中に「逆V時型」に吊られたフィラメントは丁度中央に位置しなければなりません。欧州の<U18/20>とか<FW4-500>等を見ると、プレート・フィラメント間が極端に狭く、余りの作りの良さに惚れ惚れしますが、米国製はラフです。

 直熱整流管のフィラメントは見ていれば判るほど、動作させれば熱で伸びます。そのフィラメント伸びを頂部のコイルスプリングや釣りバネで支えて逃げてあるものは、プレートが頂部から見た時に縦向きとして使うことで整流管の水平使用ができます。末尾に<Y>と付くものは水平使用にも耐える耐震構造だそうです。

 RCA83は水銀整流管で、DC化効率も1.2倍を少し上回るほど高効率です。

ただ最初だけは注意が必要で、使用する向き…多くは直立…でフィラメントのみ1時間程度余熱します。フィラメントの余熱で徐々に溜まっていた水銀が霧化し、球内は白くて見えなくなってやがて再び透明になります。それを終えて後にB電圧を加えても既に内部の水銀蒸気で満たされている状態が出来ているので問題なく使えます。その後電源を切ると冷えるまでに球の底部に水銀が溜まって次回使う時に発熱で正しく霧化します。83を使うアンプの多くは「余熱」スイッチを付けて高圧をいきなり印加しないようにしますが、実はそれは球を交換した場合だけで良いのです。…という根拠は、多くのバルブチェッカーに採用されているのが高圧用がRCA83、バイアス用が5Y3なのです。この場合83は試験機内で横方向に寝かせて取り付けてあり、試験機の盤面を水平か前側を下にして縦に使っても内部の水銀は水銀蒸気となる前の蒸発粒子の粗い時にプレートやフィラメントには触れませんから問題ありません。試験機を側面を下にして使えば83は多分壊れます。水銀蒸気がフィラメントに触れると一瞬紫色に輝いて後、フィラメントのコーティングカーボンが剥離して2度と使えなくなります…私に限らず、多くの失敗した者が申すのですから間違いありません。バルブチェッカーに83の余熱スイッチなんて無く、昔日の軍では蹴飛ばしたり放り上げたり乱暴な扱いを受けています。 このように一番最初のみ使用を誤らなければ問題ないのですが、多くはアンプの完成と同時に底を上にしたままチェックしますからその時にダメにするか、その時ダメにならなかった時には正立させたときに必ずダメにしてしまいます。

 つまり83整流管付きアンプを裏返しでチェックする時には5Z3と差し替えて行うか、最低30分の余熱が必用です。


 電源部からプレート用に高圧を供給する時に誤って解釈されているのは、電源部のコンデンサーの持つ意味です。

「リップルの少ない直流を得る」ことだけが目的と思われ、最近は半導体のリップル除去回路でチョークを略すものも増えています。

でももっと大切な目的が有ります。それは…

『プレート回路の帰路』

 でもあることです。

各段の真空管で増幅された信号はプレート抵抗(当然出力トランスも含む)の両端に発生し、増幅された交流信号として取り出されます。

取り出す信号はプレート〜接地間に生じたものであり、そのためにはプレート負荷抵抗のB側が交流的に接地していなければなりません。その役をコンデンサーが担っています。

当然コンデンサーには質の高いものが必要ですが、一方では出来る限り低域まで伸ばす必要がある…つまりコンデンサーは「低域時定数」でプレート抵抗と絡んでいます。

増幅段に用いるプレート抵抗の多くは大変大きな値の抵抗ですから、増幅段のB側を接地するコンデンサーはそれほど大きな値は必用ありません。
でも出力管のプレートにつながるOPT/出力トランスの実測抵抗値は低い値を示すので無視できません。

その抵抗値が大型コアでロスの少なさを強調したものなら100Ω程度の抵抗値しかありません。

もしチョーク後でOPTに直結されるコンデンサーに、粋がって旧来のオイルコン10μFを使った…とします。この場合の低域カット周波数は

 159÷(0.1kΩ×10μF)=159Hz

 …つまり、低域は約160Hzで既に3dBも落ち、それ以下はもっと落ちてしまいます。それ以下の低域はチョーク〜整流管を通じてトランスのセンタータップからアースに落ちるのです。従ってこの場合最低でも40μF以上の値、極端には大きなμFほど自然な低域が得られる…と考えても良いことになります。

 さてこのアンプで増幅段へ行く供給電圧にドロップ用の抵抗を入れないのはナゼでしょうか?

それはこの回路ならOPTに行くB電圧は大きな容量の電解コンデンサーとチョークでプリアンプの電源並みにリップルの無いものとなっているからです。

十分リップルが取れてさえいれば増幅段が仮に2段で構成されていてもπ型フィルターの必要性は全くなく、今まで申したように供給電圧は高いほど、その分プレート抵抗を大きな値にして歪率の小さな増幅段が設計できるのですから、チョーク後のコンデンサーの+側から増幅段にも直接供給しても良い…と云うよりも遥かに理想的な供給方式となります。

 注意するのは、前述の通りコンデンサーはプレートで得られた信号を取り出すために接地するのも大きな使命ですから、どの段に電圧を供給する場合でもこのコンデンサーから直接格段のプレート回路に「枝分かれ」するように送ります。そうでないとプレート〜プレート間の配線の持つ僅かな直流抵抗が干渉を生みます。コンデンサーから各部独立で供給すれば、その配線が持つ僅かな抵抗値はプレート抵抗の一部となるだけ、一切の干渉がなくて電源部が前の段との間でもつ「低域時定数」が無くなるのでブロッキング発振などの恐れも皆無となります。

 さきほどオイルコンデンサー…つまり油含浸箔コンデンサーについて少し述べました。

PCB/ポリ塩化ビフェニールは有毒物質ですから、幾ら当時のコンデンサーの音が良かった…などの風評から「何でもあり」のオーディオとは申しても使うコトは犯罪ですから止めましょう。

私がガキの頃、豆腐のような形状のオイルコン(恐らくPCB入り?)を電気技師だった父親からもらって分解したことがありました。何マイクロファラッド(μF)かは記憶しませんが、油を抜くと茶色の薄紙が錫箔と密着して巻かれてあるだけで、幅7〜8センチ×長さ10mほどの端っこに表裏二つ電極から薄い金属がガラス端子の内側に接続されていました。無論その時は何も感じず、面白くもないので捨てただけです。PCBで手はベタベタになり、ひょっとしたらその後にアトピーになった原因だったかもしれません。余談ですがそれが原因と云うのはアヤシクとも、アトピーは数年前に奇跡的に治るまで何十年も私を苦しめました。

 問題はオイルコンの構造です。電極は金属箔の7〜8センチ×10mと云う大きな面積のわずか7〜8センチの部分にしか付いていません。アンプの電源で使うだけならは「蓄電器」であれば良いので、それでも動作だけなら不都合はありませんが、この構造から想像しただけでも高域での伝達特性が良いとは思えません。仮にそのオイルコンが10μFとして、現代のフィルムコンデンサーなら同じ構造でも長い方の10mの側に電極が付けられます。僅かに電極をずらせてぐるぐる巻きにしてから両端に出ている金属箔に「ハンダ溶射」してリード線を出す構造です。同じ10μFであっても高域特性は段違いだと誰でも想像できます。

これが一部ファンに珍重され、スピーカーネットワークなど音声回路の低域カット用に旧いられるオイルイコンの音の悪さの原因です。大音量では何とかなっても、微弱信号では全く情報量が欠落する欠点があります。

そこで211や845などのアンプでよく見かけるオイルコンは少なくとも現代のフィルム型のオイルコンならともかく、30年以上も前のものを用いると高域の魅力は薄れます。


 WE300B/SEの設計と製作E
 
 <出力管まわりの設計>

 いよいよ300Bそのものの解説となるワケですが、実際にはそのオペレーションはこれまでの段階でほとんどお話ししているので語ることはほとんどありません。

300Bは自己バイアスの時には最大プレート損失40W/100mAですが、固定バイアスではマックス70mAの規定があり、常識的にプレート損失も9割を超えてはなりません。これは全ての球に言えることです。

自己バイアスの<91型>ではカソード抵抗に880Ωを用い、80mAと規定しますのでバイアス計算では880Ω×0.08A=70.4Vです。ではこれが本当のバイアス電圧でしょうか?

WEのマニュアルには300BのフィラメントをDC点火するとき、フィラメントの基準電圧を3.5Vと見て計算するように…との記述があります。

 私も先輩にバイアス電圧を仮に70Vと設定したとき、DC点火するとフィラメント1番に+5V/4番に0Vを掛けてDC点火するので、それぞれのバイアスは65Vと70Vとみなせることから、当然65Vの側にやや多めの電流が流れ、従って精度の高い熱温度計で観測すると1番側のフィラメントの方が4番側よりも温度も高くなっている…と教えられました。

 でもコレは全くウソだったことを後日知ります。

その実験はこうです。

DC点火の際、電流容量があればハムバランサーはなるべく小さな値の固定抵抗2個で構成します。仮に20Ωを1番と4番に付けてその中点にカソード抵抗880Ωを付けてアースに落とします。

実験をしたときにはプレート電流はピッタリ80mAでした。1番ピン(フィラメント5V側)と4番ピンの間にはハムバランサー40Ωによって125mAが流れています。プレート電流もカソード抵抗に向かって流れますから、この場合は80mAのピッタリ半分の40mAが加算されますので125mA+40mA=165mAが流れ、1番ピンから880Ωには20Ωの抵抗で3.3Vの電位差が生じます。

一方4番ピン側からは125mAと逆方向にカソード抵抗に向かって40mAが流れますから125mA−40mA=85mAが流れ、同じように880Ωに向かって1.7Vの電位差があります。つまり3.3V+1.7Vでフィラメント5Vと計算は合います。これはプレート電流がピッタリ半分づつフィラメントに流れていると想定した理想数値なのですが、何と現実もその通りになったのです。

 つまり先輩がプラス側からの方が電流が多いと言ったのは全くのデマであり、空想にに過ぎなかったのです。実はこの現実は後日UV211や845のように10Vのフィラメントでも確認できました。

211球は1000V/自己バイアスでも約50Vと300Bよりもバイアスが浅く、正直のところ両フィラメント端子から全く同じ電流値が流れたことにはびっくりしました。20VのフィラメントのGM70も全く等しい電流値でした。

ここで気付くのが880Ωの自己バイアス抵抗には別途に3.3Vの電圧がバイアス値として存在することです。僅かとは云えこの分だけ電流帰還が掛ることになるのです。このことはバイアス抵抗にバイパスコンデンサーを付けるよりもフィラメント1番/4番に2端子からアースにバイパスコンデンサーを付ける方が少しでもゲインが多くなることになります。

 もし固定バイアスで製作したとき、ウエスタンの云うフィラメント固有のバイアス値3.5V(前述では3.3Vになることを証明)も計算しておきませんと、単純にマイナス71Vを与えたのでは3.5V分電流が減ります。

 300Bのように5Vなら余り気にすることはありませんが、<GM70>のようにフィラメントが20Vもあるものは大問題です。しかもこの球は電流も大きいのでほとんどが固定バイアスで製作することになります。

ではこの場合のフィラメント固有のバイアス値は幾らか…と申しますと300Bがフィラメントの66%ですからほぼ13.5Vになるのも事実です。固定バイアスー90Vを作れば規定の電流が流れるか…と思えば、自己バイアスとして13.5Vが既に掛っているので、バイアス電圧は76.5Vが得られるよう設計しておく必要があるのです。

 負荷抵抗RLは次の機会に述べます。

http://www.soundparts.server-shared.com/make300bse.html

10. 中川隆[-8854] koaQ7Jey 2019年8月12日 18:29:24 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3880] 報告

資料室→→往年のアンプ回路から学ぶ
http://www.soundparts.server-shared.com/filebox.html


この資料室では

・プロ機器の真空管アンプ回路図
・サウンドパーツ製作アンプの回路図
・サウンドパーツがアンプ設計や専用部品開発のヒントを得た回路図と背景
・その他あまり公開されていない興味ある図面・画像・サウンドパーツで機器から起こした回路図

 ――などを順次掲載します.


 米国ウエスタン・エレクトリックやWESTREXのアンプの回路図の多くは資料が公開されていますが、ここではメインテナンスを通じて提供された回路図を転載致しました。他の回路図はドイツから入手したものやお客様からご提供頂いたものです。

 誠文堂新光社/浅野勇氏著/監修の「魅惑の真空管アンプ正編・続編」とラジオ技術の各誌から許可なく一部回路図を転載させて頂いておりますが、真空管アンプのヒストリーをご理解頂くには格好の著書でもあります。

 今ご活躍の著者の製作記事のコピー製作に走る方が多い昨今、それらとは異なる見地から今後の真空管アンプのご研究を促すという意味でお役立て頂ければと思います。


・シングルアンプの出力管にグリッドチョークを用いる例

シングル出力段にグリッドチョークを用いる例は浅野勇著「魅惑の真空管アンプ」の巻頭/古典回路解説に複数の例が紹介されています。グリッド電流の流れ易い古典3極管のグリッド回路には直流抵抗が小さくてインピーダンスの大きなグリッドチョークが必須と云えますが、それは高価で当時は特性面でも期待できなかったドライバートランスよりも小型さとコスト面で優れていたのでしょう。RCA50/250のようにグリッド抵抗10kΩ以下…との制約があるように3極管はグリッド電流が流れ易いもの、直流抵抗の低いグリッドチョークは大切な古典3極管に必須とも云えます。WE300Bは比較的グリッド電流が流れにくい球ですが、メーカー発表データに疑問があるのは2A3で、Max0.5MΩを鵜呑みにして設計すると、時には100kΩでもグリッドに2V以上が発生、最悪の場合は電流が増え続けてバイアス値が下がる悪循環を起こしてプレート電流の暴走となり、プレートが赤熱するものもあります。

 グリッドチョークはグリッド電流そのものは防止できませんが、直流抵抗の少ない分だけバイアス電圧に影響が無いので暴走には至りません。

 下記のうちHMVアンプの応用例はプッシュプル用のプレートチョークから位相反転している例で、実に巧妙ながらもグリッドの保護と言う点からは意味が無く、採用を躊躇します。プレートチョークの利点は電源電圧が低くても十分なプレート電圧が得られる、ひいては大きな利得も得られることで、グリッドチョークを併用すると再生周波数の両端が落ちる場合がありますから、併用は十分測定をしなければ失敗します。

 それにしても浅野勇氏は多くの文献から数限りない回路に深い洞察をしておられたに相違ないのですが、「魅惑の真空管」では真空管の使用例だけに的を絞っておられます。著作書の目的からはそれも仕方ありませんが、古典的アンプ全体の回路回析や、それら資料の公開と研究成果も発表して欲しかったと思います。旧いものの中にはコストの制約を受けずに凝った回路のものも多く、それも「ひとつのロマン」であり、技術者の苦労が偲ばれます。

 サウンドパーツの回路は「シンプル・イズ・ベスト」を標ぼうしていますが、もし次々に新たな真空管が開発登場する時代に生まれていれば多分同じコトをして真空管を徹底活用するとか、「これでもか!」的回路の遊びも楽しんだでしょう。現代は例えば出力トランスなど格段に良い特性のものがあるので、入力信号に対してアンプは如何に「増幅する電線」に徹するか…が大切と考えており、その意味でピュアオーディオに徹するという原点に常に位置したいのです。

・出力管に多極管を用いてグリッドチョークでさらに大きな利得を得る

  ※この回路図ではアンプ全体のアースが漏れています

    
http://www.soundparts.server-shared.com/filebox.html


・タンノイ(あのTANNOY?)での例でAFTと記すもののグリッドチョーク・スグにコピーを作れるアマチュア志向の回路 

    

     


・マーシャルのアンプでは入力段にも出力段にもグリッドチョークを入れています 

   
   


・HMVのPX25プッシュプルはドライバー段プレートチョークで位相反転⇒PX25の贅沢なアンプの例は下記のDECCAに軍配!
 
   


サウンドパーツが出力管にグリッドチョークを用いるきっかけとなったDECCAのPX25プッシュプルアンプ 

 このコンソールは大変豪華な作りで、中でもチューナーの周波数切替のイルミネーションは電源オンと共にウットリ見とれる素晴らしさです。今となって惜しいのはアナログが10インチ盤しか使えないことです。勿論回路も技術の賜物として外観に負けていません。

 フォノ入力トランスの2次側からイコライザー回路を経て出力段に至る見事なまでの全段プッシュプル構成。増幅はL63(6J5)に統一してメンテを容易にし、出力管PX25にグリッドチョークを使用しています。PX25のグリッドがグリッドチョークによって磁気結合していると、前段までの信号は出力管の両グリッドに同じ振幅で与えられ、同時に貴重なPX25もグリッドチョークの小さな抵抗値によりグリッド電流が原因の暴走から保護できます。グリッドチョークに抵抗を並列に入れているのは低域時定数が不安定になるのを回避する目的で、大きなヘンリーのグリッドチョークは超低域が不安定になりがちなので低域端を抵抗値で調整したものです。

    

・同じくダブルプッシュプルWE133Aパワーアンプの回路…コレはグリッドチョークとは無関係のWプッシュの例です

    

 WE133Aアンプは電源部が別体のミキサー内蔵用アンプですが、軽度のNFBも掛けて20〜20KHzを保証、WE124系と同じ出力トランスをわずか8Wのアンプに奢り、内部配線材ひとつを取り上げても大量に作られた124シリーズのどれとも比べものにならないコストの掛け方、1086と同じパラフィン含浸綿巻線と内容にこだわっています。

 余談ですが、よく見ないと回路図だけではお気付きにならないでしょうが、かの有名なWEのカップリング用オイルコン(例の縦長の35_×10_×80_H程度のアレです)はNFBには用いられているものの、カップリングは0.03μFのマイカです。同様に129ラインアンプでもカップリングはサンガモ辺りの小型オイル、前述の角ばったWE製コンデンサーはNFB回路で、察するにWEは音質的にはあのコンデンサーは採用したくなかったのかも知れません。86型は採用しているのですが。

 133Aは出力管は349A、個人的にはWEアンプ中で最も音質面で優れる好ましいアンプと思っています。ホールトーンを重視するアンプ群の中でも端正で情報量も多く、まさにモニターたる性格です。124シリーズのように社内QC運動によりビス1本から部品に至るまでコストを重視の時代が到来し、アンプそのものもPA向けになって行ったのとは一線を画します。ただテレフンケンV69と同様インプットトランスを使用して(このアンプのためだけに618Bインプットトランスは2次側にセンタータップが在ります)のダブルプッシュ方式は600Ωの伝送系が可能なプロ機では簡単でも一般的なプッシュプルアンプへの応用は不可能です。そこでサウンドパーツでは<入力反転チョーク>を開発する道を選んだのです。グリッドチョークならインプットトランス固有の音質面での色づけや特性の影響はほとんどありません。ちなみに入力反転チョークは1:1の2巻線ファイラ巻きのトランスと原理は同じですから特性は極めて優秀、いわば1次側の無いトランスです。オーディオ自作派にはコイルを嫌う向きもありますが、マイクロホンやMCカートリッジからスピーカーに至るまで音響はコイルのお世話にならずして増幅系を構成できません。その意味ではコンデンサーも然りで、直結アンプにこだわってもスピーカーのネットワークやイコライザーにはコンデンサーを使わない訳には行きません。

 プッシュプルアンプの位相反転をP-K分割型とかリークムラード型で片付けようとすると、真空管の微妙な特性差や経年変化を考えると、その動作は見かけの「安直」さとは程遠い調整が必要な難しいものだと言わざるを得ません。

 133AアンプやテレフンケンV69の音質を聴いてこの回路の音の良さを知ると、今更ながら現代アンプのほとんどに採用されているプッシュプル反転回路は考えたくなくなり、あのキレの悪さとか平板な音の原因ではないか?との疑いがあります。NFBに「おんぶに抱っこ」で誤魔化しているのがP-K分割/リークムラード反転回路とも云えます。

 デッカ<デコラ>の出力段グリッドチョークの働きとか多極管のUL接続の持つ裸特性の良さまで考察を進めたとき、当店のプッシュプルアンプに採用する『完全バランスプッシュプル』に帰結するのは自然な流れ…と云えます。


⇒ここにWE1126Aラインアンプを追記します。回路的には133Aを更に理想的に追究した…と云えますがパワーアンプではないところが残念です。回路図では見辛いのですが2段目にはプッシュプル用グリッドチョークを用いて、初段5極管による(極論すれば上下の出力が必ず狂っている)プッシュの信号出力をグリッド「磁気結合」によって再合成、グリッドチョークのみが可能です。

 蛇足ですが、アンプと云えばオイルコンばかりのプアな電源と、3極管シングルアンプ至上主義の方には考え付かない回路構成なのが133Aや1126の構成です。WE至上主義でもあるそれらの多くの方々は、133Aなどの魅力有る音質を確認や想像することも無いままご自分に都合の良いアンプのみをピックアップします。時代と共に進化するWE本家そのものの回路追究精神は無視することが多いのです。当時どのようなパーツや部品が作られたか(電解コンデンサーの例のように)時代考証的な発想と並行して真空管の発達と回路を考察する必要があり、そこから音質を想像するのも愉しいことです。

   


・プッシュプル出力トランスのB+/センタータップに直列に<センターチョーク>を挿入した例。

 <Loveシリーズ>パワーアンプの全て採用しているのが出力トランスへの「センターチョーク」です。ここに掲載しているのは数多い例の中でも余りに有名なアンプ、使われている真空管そのものも憧憬の的です。 

でもこの「センターチョーク」回路を採用したアンプは近年発表例が無く、まして過去のメーカー製品には全く採用された例がありません。

 サウンドパーツのこの回路に関する考え方は次の通り、チョークの動作解析の詳細は避けますが「素人的」と一笑に付して頂くことは勝手でもこの方式の採用での音の変化は笑えません。WE古典機共通のこの回路、解析結果を教えて頂ければ嬉しく思います。

 …出力トランスは当然その特性の範囲で1次で作られた信号を2次側に変換します。ただ電源側にはコンデンサーが控えており、B+回路に回り込んだ音声信号を交流的に接地すべきそのコンデンサーとの間で低域時定数が発生します。その意味で電源はリップル低減だけが目的ではなく十分低い時定数でキレイな直流を送ってくれなければ出力トランスで発生した限界低域よりも上の周波数をも一部コンデンサーで接地してしまいます。シングルアンプでは出力トランスのDC抵抗値と電源部の出口のコンデンサーとで低域時定数が成立しますので、トランスの抵抗値が大きいか電源出口のコンデンサーを大きな容量にすればトランスの特性通りの低域が出力されます。

 一方プッシュプルトランスはどうでしょうか? 旧来のトランスによくある「単巻き」では巻き始め(仮にP1)と中点(B+)との間の抵抗値は中点と巻き終わり(P2)の間との抵抗値よりも小さく、電源出口のコンデンサーが十分大きければOPTの巻線抵抗値の差とでシングルと同じように低域時定数が成立します。一方オイルコン時代のコンデンサー容量そのものが大きく取れない時代には、周波数特性の良い2〜5H程度のチョークをOPTのセンタータップとコンデンサー間に入れることで先ほどのOPTの抵抗差にチョークの抵抗を加えて、低域時定数を再生周波数の低域側に影響を与えない数値にまで追い込んだのです。その後WE86アンプからは電解コンデンサーが採用され(8本が林立します)、容量値が大きく取れることになって低域時定数が容易に下げられ、センターチョークの必要性がなくなったと思われます。

 現代トランスの多くはファイラ巻き…つまり複数線並列巻きで、P1〜B+〜P2間に直流抵抗の差はほぼ皆無です。トランスは電源との関係において「フロート」しています。これも考え方としては正解のひとつだと思います。ただヒアリングでは良いコアのトランスを持ってきて十分低域は出るものの低域の楽器の奥行き方向の定位感があまりイメージできません。これは半導体アンプは勿論、真空管のNFBアンプを常用している方には理解してもらいにくい現象です。それらのアンプでは楽器の音も人の声もスピーカーにベタッとして離れず、ステレオは左右の分離だけで奥行き方向の「定位感」が希薄です。

 でも前述のようにここをセンターチョーク式として周波数特性に優れたチョークをセンターに付加して電源との時定数を確立すれば低域のシッカリ感が違ってきます。どなたでも聴けばドラムやベース、ピアノの左手に奥行方向の音像定位が明確になるのが判ります。従って意識して電源部との間で低域時定数を作ったプッシュプル回路も成立する訳で、その良い例がWEの古典回路だと考えます。<Love One>に採用のトランスはイマドキの市販品には珍しくなった「単巻き」ですが特性面では優れていますので、回路にセンターチョークを加えています。奥行きの定位表現も十分でこのファイラ巻き全盛時代でによくぞメーカー(橋本電気)が作ったと思います。

 一方<Love Three>ではOPTのファインメットに対し、高価な100ミクロン・コアのセンターチョークを使用し、ファインメットと音的には絶妙の組み合わせとしています。低域の性格を在来のプッシュプルアンプのやや甘い音質から高域では滑らかさを、全体では立ち上がりの鋭さとスピードのあるものとしています。それゆえにエコー感も奥行き表現も有るのです。全ては下記回路に代表され、WE86型までほとんどのプッシュ、さらには99型/100型(高圧アンプでオイルコン電源ゆえの処置)に至るまでWEがこだわり続けた「センターチョーク方式」の賜物です。

 ただ、サウンドパーツの方式では多極管ウルトラリニア回路にセンターチョークを採用した結果、A級動作を超えて働こうとすると信号の大小で当然電流値が変化し、その結果センターチョークはチョーク本来の脈流を排除する方向に動作します。つまり定電流回路として動作しますのでA級動作範囲を大きく取り、<Love Three>ではもっと大きなパワーを欲するときにはチョークをショートAB級への変えられるスイッチを付けています。またE130Lではスクリーン電圧が最大250Vとの制約があるのでチョークは2コイルファイラ巻きの高級品で、同一信号でプレートもスクリーンもスイングしないと正しく動作してくれないことを確認、この方式の採用は試作段階で大変苦労しました。


 <回路図中のL1がセンターチョークです>
   


 <回路図中のL1=136-A.Retがセンターーチョークです>
   


 サウンドパーツの現行製品の基本回路

http://www.soundparts.server-shared.com/filebox.html

 この回路の優位性をご認識頂きたいためにルル述べてきたのが正直なところです。

リークムラード型プッシュプルやP/K分割回路しか知らない方にはこの音質を予想すらできないと思います。

 前述のWE133AやテレフンケンのV69アンプではでは音質的に優れていても業務用のアンプとして主に600Ωの伝送系に対応するように作られているのは仕方ありません。

 これをサウンドパーツのプッシュプルアンプでは、ごく一般的な家庭用オーディオのプリアンプ等どのような出力に対しても幅広い入力インピーダン特性をもつ『入力反転グリッドチョーク』としていることが大きく異なります。この方法は過去に全く採用された例が無い点ではサウンドパーツの『特許』とも言える使用法ですが、いまどき高い特許申請をしても真空管アンを売ってそのコストが回収できるものでもありません。

また3極管を使ったWEアンプだけが採用した『センターチョーク』を多極管ウルトラリア接続でも使っています。従って回路ではAクラス動作領域を広げないとパワーが取れません。センターチョークは「定電流回路」で、大パワー領域に入る信号に応じて電流が変化するAB1級での設計は無意味なのです。

 下記したサウンドパーツの基本回路図では、出力段プレートから初段カソードへのFNBの例も記入していますが、これは製品では採用していません。でも現代スピーカーで軽度のNFBも必要と考える方のために加えておきました。近年は出力トランスの2次側から初段へのNFBがほとんどですが、ダブルプッシュでは上下のプレートから直接初段のカソードにNFBを掛けます。WE133Aのように直流カット用のコンデンサーを用いず、ごくわずかに電流も返すことで周波数としては0HzからNFBを掛けていることになり、初段のバイアスの変化が無いように設計します。DCカットのコンデンサーを入れないことで信号回路との低域時定数の干渉を無くすことが出来ます。

 飽くまで下図はあらゆる要素を織り込んで記しているだけで、多極管でもウルトラリニア回路の特性は抜群ですからNFBの必要はありません。初段のグリッドや入力反転チョークのCTタップ〜アース間に入る抵抗の意味はココでは解説を略します。

 この回路を見て音質が悪いハズが無いとはお考えになりませんか?

出力段のUL接続では多極管の性格が極めて3極管に近くなります。シングルアンプでも初段/出力段に3極管を用いた2段アンプは多少ラフな設計をしても歪みは少なく設計出来ますから、プッシュでも全2段構成は大変有利です。しかもそのようなシングル2段構成を『水面に映したような』プッシュプルとすることで、どの段を見てもプッシュによる歪みの打ち消し効果があるのです。実際には音を良くするためのノーハウは更に有るとはいえ、誰が作っても失敗しない回路にはそれぞれの真空管・出力トランス・電源の構成・採用部品の音質がより濃く反映されて当然です。つまり全ての部分「本当の」音がモロに出てきます。回路による欠点に隠されいた多くの要素が音に反映されるのです。

 <※の抵抗はNFB用で当店製品には採用しませんが、どうしてもNFを掛けたい方のためのご参考です>

   

 今後はマッキンやマランツの回路例などの回路図を掲載て行きますのでご期待下さい

http://www.soundparts.server-shared.com/filebox.html

11. 中川隆[-8853] koaQ7Jey 2019年8月12日 18:30:19 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3881] 報告

サウンドパーツの真空管アンプ
http://www.soundparts.server-shared.com/prodct.html


音楽を聴くことのみ徹底追究したサウンドパーツのアンプ

≪サウンドパーツの音質に対する考察≫

『音が良い』アンプやスピーカーと言っても「音」に基準など無く、好みが人それぞれで異なる以上「良い音」は無数に在ります

私たちプロとは「買って頂く」立場なので
専門誌の著作のように「音が良い」を毎号どの記事も繰り返す「万人受け」は通じず
一人一人のオーナーが満足されるものを作らねばならない宿命を持ちます

でも著作にはある種の権威づけだけで、事実はアマチュアに飛びついて貰えるような予算の制約などもあるので
実際に本当に音楽愛好者に満足して貰えるようなアンプやスピーカーは作れず、市販キットもその延長線に在ります

コストを切り詰めても、根幹を成す出力トランスなどにはそれなりの予算も必要なので、著作で作るコピー製品には限界があります

一方、AUDIOを自認するにはヴィンテージならマッキン/マランツ/JBL/タンノイ/アルテック
現代ならアキュやエクスクルーシブやB&Wを持たねば何となく他から認められない…との感覚があるようです

つまり日本中に溢れるこれらの機器に大枚を払えば標準以上の『良い音』のハズです

リッチな方ならスグにも揃えられるそれらは、本当に音楽を奏でてくれるのでしょうか

マネキン肌・演奏者は横一列に並んでいるだけ・感情面で伝わってくるものが無い
そんな音楽なら高級ラジカセでも再現できるのです

日頃からより良い音を求めて精進し、多くの方のご意見とかオーディオ仲間からのアイディアにも耳を傾け
無数の実験と時間を経て多数のオーナーのご満足を得られるまでに至ったサウンドパーツの製品

真剣に良い音楽ソフトを聴けば、聴くほどに真価を発揮します

音楽ソフトには今まで聴いたことない部分や表現が含まれていたのです
他の製品との比較される「修羅場」を何百もクリアしてご愛用頂き
今のサウンドパーツが存在しています

一方で専門誌が自作派の「受け」を狙ウ目的だけで作った<直熱三極管>ブーム

古典真空管には職人の魂を感じるような素晴らしいものもありますがそれはコレクターアイテム

何でも三極管なら優れている…と思うのは大間違いで音が淡泊なだけの球も多く
時代の要求で性能を追求して生まれた多極管も用法を工夫すれば実に音楽表現に優れるものがあります

ところが大出力を得る目的で作られた著名メーカー製プッシュプルは往年のマッキン/マランツのコピーばかり…

マッキン/マランツの真髄は「凝った出力トランス」なのですからコピー製品は『似て非なるもの』に過ぎません

しかもアメリカ的発想は性能とパワー競争だけの音楽性を競ったものとは言い難く
何台買い、何台作ろうとも『満足』にはほど遠いのです


サウンドパーツは83年に真空管/パーツ専門店として富山市で創業

32年間のアンプ製作数は1300台も軽く上回り、中でもプリアンプが半数近くを占めます
全ては一人で製作する手配線のアンプ、主力アンプのトランスも経験豊富なメーカーの手になる専用特注品です

画像はプリアンプ<Love Five>フルバージョンの内部です

http://www.soundparts.server-shared.com/prodct.html


茶色いコンデンサーの幅は約30ミリで数年前に生産を終えたPanasonic製アルミ箔型、金属膜がメッキと同じ蒸着型とは音のクォリティがまるで違います

長い経験から音質面で十分配慮しスペースにも考慮した部品の使い分け、カラゲ配線、ハンダも鉛フリーの銀・銅を含む特注品

≪家庭で音楽鑑賞を愉しむのにピッタリの良いアンプをとは……≫

アンプ自作マニアに製作例が多い≪三極管シングルアンプ≫は比較的少ない投資で簡単に作れるので人気が有って当然です

サウンドパーツも『シングルアンプこそ最良の管球アンプ』という三極管シングルアンプに傾倒した時期があり
WE300Bシングルアンプは著名な『91型』回路だけでも130台以上を作りました

シングルアンプは球の個性を試すには絶好であり素直な音質も魅力です

でもアマチュアが「製作意欲」を満足させるための手段としてはシングルが最高でも
メーカーがその音質=楽器や声を本当にナマナマしく=再現させ、音楽リスナーのために作るにはもっと上の質を狙わねば存在意義がありません

他方メインテナンス業務でWEやKlangfilmなど映画・スタジオ業務用アンプの音質にも惹かれるものがありました

それはアンプ設計者・製作者の立場から見た回路や部品、優れた特性への興味もさることながら
「声と楽器」の再生に関して名俳優やミュージシャンを納得させ、一方では聴衆を魅了した音色だったと容易に想像できます

黄金時代の映画界は、例えばMGMではミュージシャンとダンサー8000人を丸抱え…というカネ掛け放題

音声機器にも現代オーディオ界など足元にも及ばない予算を掛けることが許されました

俳優やミュージシャンから『これは私の声ではない』『俺の楽器の音ではない』と言われるような器機は淘汰されます

そんなアンプやスピーカーこそ、特性だけを誇る現代AUDIO製品よりも「声と楽器」をナマナマしく聴かせるのです

サウンドパーツが初期の数年にハマった3極管シングル(SE)アンプ

今は貴方がハマっておられるかもしれませんが敢えて申します

それは
良い性格のトランスと部品で構成さえすれば
家庭で十分なパワーもあり音の立ち上がりやキレも良いものです

つまりシングルアンプは回路が単純で稀少な古典三極管へのこだわりという点では一つの選択肢

但し原回路のヒストリーを考察しないで専門誌の著者の作品や旧泰然とした回路にコダワルと音も『旧い』ものになります

『旧い』の定義とは…中域が充実して聴きやすくゆったりとして声が良い…という程度のもので「当然」です

サウンドパーツの<KR/PX25シングル>は当店唯一の直熱三極管のシングルアンプ
最新技術を盛り込んだ100μコアトランスを採用

シングルはコアの磁化が起きるのでファインメットはフツーの2倍のコア材でも低域では不利

かといってフツーの300〜350ミクロン・コアでは音は鈍重で「情報」として重要な小音量時がまるでダメ

完成品として大きなコスト差の無い100ミクロンコアの採用で低域も良く高域は実に爽やか…


大容量コンデンサーによる電源部

フィラメント点火はスイッチング電源(エネルギーロスが小さいので発熱でも有利)
グリッドチョークによる出力管の長寿化や音質の向上
…そこまで腐心してこそシングルアンプは存在価値があります

ではサウンドパーツのプッシュプルアンプの音質はどうでしょうか

 多くのプッシュプルアンプは音質が「マネキン肌」で演奏者は横に並んでいるだけ…と云う印象

演奏者の意気込みとか臨場感は伝わらず、リスナーはメロディを追うだけになります

原因は…「多重負帰還」・高い動作電圧・AB1級動作・中味のプアなトランス等々…
それらの欠点を知り尽くしたサウンドパーツのアンプは
演奏者の意気込み・奥行き方向に広がる音場表現・微妙なニュアンス・伝わってくる感情…を体感して頂けます

シングル構成のアンプよりも上手く、スピード感でも勝るのです
サウンドパーツの<Pushi-Pull>の音は<自然食>…つまり会話の邪魔にならず音量を上げてもウルサクない

名演奏や歌声に時間の経過を忘れ、アレもコレもと聴きたくなる…気持の高揚があります

 ナゼ他の多くのプッシュプルアンプと差があるのか?
WEモニター用<133A>/Telefunken<V69a>やKlangfilmのプッシュプルを原点としているからです

この2台に共通するのが初段も出力段もプッシュプルで構成する『ダブルプッシュプル』という回路

理論上も歪は極端に少なく、ヒアリングでも奥行きの表現が上手くて大変自然な音色があります

当時の出力トランスや回路技術から負帰還=NFBも軽度に掛けて特性を良くしています
最大パワー付近まで全く騒がしくなくて≪楽器やヒトの声の再生≫が一味も二味も違います

サウンドパーツがご家庭でフツーに使える同じ考え方で同じ回路のアンプを製作するためには
入力反転用チョークと云う部品の開発が必要でした

入力反転チョークを使うとシンプルな構成で特性も音も良いPush-Pullアンプがとても簡単に作れます

サウンドパーツ開発のこの部品は、自作マニアへの方も多く採用され「良さ」と簡単さが実証されています

 ファインメットに代表される新材料トランス・コアや巻線技術、それに使用部品も当時より格段に優れる現在
「良き時代」のプロ機の『思想』はそのままで更に優れたアンプが作れるのです
50年代後半のオーディオ黎明期マランツ・マッキンは「消費者向け」特性/パワー重視の大量生産品

楽器の音と声の再生…と云う観点では明確に映画界・スタジオ用などのプロ用アンプには劣ります

音楽表現に優れるサウンドパーツのパワーアンプは全て『ダブルプッシュプル』NON-NFBアンプです

さらに下記の回路図をご覧ください

http://www.soundparts.server-shared.com/prodct.html


サウンドパーツが2013年春から採用のプッシュプル

⇒プレート固定抵抗がプッシュ用チョークとなり、コレ以上シンプルな回路はない!
新採用のドライバ―段用プッシュプル専用プレートチョークは音の伸び・奥行の定位感と躍動感が素晴らしい

※出力管用GCH-60を固定抵抗にしても有効です

データ上も当然ながら全く歪感の無い音楽の楽しさを実感させるもの
シンプルな回路構成中に唯一<足し算>をしているのが出力トランスへのセンターチョーク

A級動作を完璧にするセンターチョークはWEの技術
今のアンプに生かしても奥行表現などでは有効です

市販プッシュプルの欠点とは

そのほとんどが<リークムラード型>という回路で構成されています

少々解説明が長くなりますがここで判り易くその宿命的欠陥を解説しましょう
パワーアンプは原則として1Vの音楽信号が入った時に最大パワーになるよう設計します

どの出力管も多くの使用例があり、300Bなら60〜80V・EL34なら25〜35Vのドライブ電圧を要します

単純にはアンプの信号入力を300Bなら60〜80倍、EL34なら25〜35倍に増幅してやれば最大パワーに達します

ところが<リークムラード型>は必ず増幅2段で構成しますから250倍〜1000倍もの有り余る利得となり
そのままでは超高感度アンプとなることからNFB/負帰還で前述の必用な倍率まで落します

NFBはアンプのダンピングを良くしたり、特性改善に一定の効果があります
またNFBを掛ける前の「裸特性」が歪みの多いものであってもかなり是正します
実際<リークムラード型>は初段がシングルで、それは歪を生じる要因にもなります

そこで2段目のプッシュプル「位相反転段」で、ワザと逆位相に歪ませて初段と歪の打消しを図っています

でもそれは理想的動作であり、アンプ完成初期だけ完璧に動作しても経年で狂ってしまうのがほとんどです

また安直な設計から元々その歪打消し効果そのものがイイ加減なことも多いのです
しかしNFBは、ほぼ上手く是正しますから大変好都合なのです

では何も云うことは無いじゃないか…オっとそうは上手く行きません
NFBと云う技術には音質からみて失うものも多くあって「交流理論」だけでは成立しないのです

それは「余計に稼いで/多く返す」ために情報量も減ってしまうコト…測定では判らない要素です

「情報量」には奥行きの要素・演奏の周囲の情報・本信号に付随している微信号が含まれています

アンプのダンピング特性が良ければ音の切れ味が良くなる…と云うのはウソです
DF/ダンピングファクターは多ければ良いのではなく、スピーカーとの相性の要素です

例えばウーハに必然の高域カットのコイルを入れたらその抵抗分で計算上DFは大きく落ちます

数値だけが一人歩きする余り意味のないもの、大型スピーカーなら1ケタ台の数値が適正でしょう

結局<リークムラード型>は安直な設計を許す「毒を以て毒を制す」…方法です
NFBは特性の改善に効果的でも≪音を良くする≫…要素ではありません

サウンドパーツの<完全Wプッシュプル>は

初段球に適切なゲインの球を選んで出力管のスイング電圧を得ると同時に位相反転もやってしまいます

初段からプッシュプルですから歪はシングルに比べて格段に少なく、大振幅時ほど効果があります

しかも出力管用グリッドチョークを併用しますので、その磁気結合から得られる特性は
初段のプッシュプル動作に多少の偏差が生じたとしても出力管には均等なプッシュプル信号を送り込みます

多極管の出力管はUL/ウルトラリニア結合として三極管並みの良い裸特性の部分で使っています

初段球には三極管を用いますから、2段構成では出力管との間で歪の「自動打消し作用」も働きます

出力トランスには二次巻線抵抗値の小さなものを特注してDFを適正値にしています
以上からアンプに入力された情報は「何も足さない・何も引かない」的に大切に増幅されています

素材に良い構成部品を選び、動作ポイントを熟慮と経験値から「良い音」を探すのです

その結果は安直設計⇒NFB…とは異なるナマナマしさの溢れる音質となり
歪み成分も少ない大変聴き易いものとなるのです

それは印刷とスクリーンで見る景色が異なるように、奥行きと実在感の表現の差となって表現されます

  ≪Love Music≫シリーズ・アンプ 

パワーアンプは

プッシュプルには≪Love One≫と≪Love Three≫があります

さらに≪Love Three≫シリーズはボディ共通で出力管にPX25/EL34/E130Lの3種や6550/KT88も選べます

≪Love Three≫には現在最高の出力トランス…FINEMET大型コア出力トランスを標準で搭載

奥行き表現に優れた<完全A級・センターチョーク内蔵>モデルが標準です
一聴すれば判る一般のプッシュプルアンプとは全く異次元の音楽表現力を有しています


プリアンプは
最新の≪Love Five≫に至るまで3世代の歴代プリ・ベストセラー製品としてこだわりがあり
プリ製作600台超の実績から≪Love Five≫はサウンドパーツのプリアンプ『最終到達点』と考えています

「LCR型イコライザー」はアナログ盤の再生の最良の方式、心臓部のインダクター(コイル)が他では作れません

CD/DAC用に本格的なバランス入力もある真空管プリアンプも世界中に存在しません


増幅系の入り口に位置するプリアンプ

プリでスポイルされた音はシステム全体からは当然出ないのです

いつもパワーアンプに信号を送り続ける心臓部<ライン部>に高級スーパーパーマロイ・コア出力トランスを採用

真空管たった1段で構成されるので他のプリのような2段NFB型やSRPP出力機とデジタル臭の無さでは段違い

しかも出力トランス方式は出力の低インピーダンス化と真空管の持つエネルギー圧縮化で「力と自然感」を両立させます

サウンドパーツのアンプに他の真空管アンプの「真似」は存在しません
真空管には、真空管固有の音の良い電圧/電流配分と云う重要な要素があります
専門誌の著作の多くも「ベストの電圧/電流配分…」というコトに着目し詳しく述べている例はありません

まして市販アンプの設計を見ると、余りに無頓着で熟慮した痕跡は皆無に近いのです

WE300BとかPX25等々…優秀な出力管がその前段の音を『増幅』している意識が無いとイイ音などありません

サウンドパーツの1200台製作実績と云う圧倒的な経験から得られたノーハウは
「真空管の最良の用法」と電源部への考察です

実際には無用な最大パワーを少し犠牲ににしてでも最適の球のオペレーションで動作させる…

同じ真空管を使っても『真空管アンプはどれも同じ』では決してありません

『音楽を聴く道具』を提供することを絶対の信条としています
≪オーディオ≫はヒトによっては蒐集であり、珍しかったり高価な機器の保有も自慢の対象となります

美しくて希少で高価なものを持ちたい…心理を否定しませんが
音楽鑑賞はリッチな方の特権ではありません

このイズムはサウンドパーツの極めて「原価率」の大きな価格構成にも反映させています

オーディオ・ファンの原点として音楽の再現性を最大の目標としていることだけは変えないで欲しいのです

本当に音楽の好きなヒトが望むものは音楽シーンの再現が限りなく「らしい」こと
製作者自身、音楽を聴くときに「求めるもの」が在って、聴けば好きかそうでないか…の判断は明確で

他に納得の行くものが無いので自身作るほかなく
いつのまにか40年以上自作し、29年以上プロとして追究して来た帰結の製品として現行製品があります

製作者として好きなジャンルはJAZZ60%クラシック40%、楽器ならピアノ・サックス・圧倒的にヴォーカル≪声≫…です

ここ数年前から微力ながら「コレは…」と思うミュージシャンを支援/応援しています


<パワーアンプ>

サウンドパーツのプッシュプルアンプは<Love Threeシリーズ>として3種があります

KR製 PX25

Tungsram  E130L
Svetlana EL34WC

の搭載機を選べます

どのプッシュプルも使用する球の最も「美味しい」部分…つまり電圧と電流配分を優先し、パワーだけを追究してはいません

またE130LもEL34も「ウルトラリニア結合」という裸特性が極めて三極管に近い動作の無帰還アンプで音がイキイキしています
音質面で多極管が古典三極管に劣る…と云うのは専門誌や多くの盲信から出た根拠のない説・流言で
多極管の美点を求めて電圧・電流配分などを追い込み、回路を究めた記事やアンプは無く、サウンドパーツでは
淡泊で美しいことに終始しがちな直熱三極管の音に「豊穣さ」や「色気」を加えた感じを得ています

特にE130Lは東欧で音声用に開発された、特性的にはEL34とKT88の中間的な存在で世界で唯一サウンドパーツだけがアンプとしています

E130Lの呼称は、この球が1万時間の高信頼管であることを表し、音質はEL34の華麗さに低域のエネルギー感を加えたものです

E130Lアンプは僅かな改造でいつでもEL34/KT88/6550などのアンプに改造が可能
EL34のアンプはそのままでKT88/6550に差し替えでき、どのアンプも現在の健康度をテスターでチェックできる端子があります


画像はE130L球 同じボディでKR/PX25もEL34も構築でき、EL34アンプは6550などと無改造で互換性があります

画像は初期出荷のものです

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回路がシンプルゆえにワイアリングも単純に見えます

実際には配置を凝縮し端子板を上手く使っているのでそのように見えるのです
青いコンデンサーは米国Musicap、アルミ箔膜にメタライズを密着させた理想のもので音質は滑らかそのものです

右のコイル2個は<センターチョーク>でA級定電流動作を選択した時に奥行き感や音の明瞭感が加わる独自のものです

最新のプッシュプルの回路がこれ

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<Love Three>には市販アンプには無い≪ファインメット≫コア出力トランスと
100ミクロンカットコア出力トランスのバージョンが選べます

この豪華な仕様からは考えられないお求め安い価格です

生き生きした躍動感とエッジの効いた低域に爽やか高域、何と言ってもナマナマしいのが特徴です

ファインメット・コアは全体を通じての品の良さ・声などの自然感と情報量が最大の特徴

100μ(ミクロン)コアはキレ味と低域のバランスが特徴です

いずれのトランスも創業時からお取引のある<テクトロン>製

他の部品も25年以上の長いお取引先の強い協力体制の下サウンドパーツ製品のクォリティと価格が維持できています


 <Love Three>E130L/EL34> 

新たに開発したドライバー段用プッシュプルチョークを標準装備するバージョンが新価格となりました

<ファインメット63VA出力トランス>

PX25/440000円 EL34/360000円 E130L/370000円

※ドライバ―段に高信頼球E80cc採用…オプション設定6000円高

出力トランスのコアとは…

サウンドパーツのオリジナル出力トランスには最高級と云われる2種のコアを採用しています

ファインメット・コアは約23μ厚のアモルファスを鍛造して焼きなまし18μ厚にしたもの

その結果、更にヒステリシス特性が「立った鋭い特性」となり
応答性が他のコアに比べて格段に優れ、巻線技術でもロスが少なく情報量の多さが自然感を伴います

その表現力と低域表現やツブツブの情報量は目を瞠るものがあります
高価ゆえに、良さを知っていてもファインメット出力トランスを他のメーカは採用しません

サウンドパーツがロープライスで販売しているのでとても太刀打ちできないのです

今までEL34の良さを知らずに軽んじていた方も低域の良さ・楽器と声の再現性の良さに驚かれるしょう

ピアノでは指が鍵盤を叩く「ゴトゴト」とハンマーが弦を打つ音がキッチリ分離して判り
爽やかな高域はペットやバイオリンや声楽も澄みきって伸び伸び表現し、痛快ですらあります

全ての楽器の奥行き方向の存在感・実感を伴うライブの雰囲気は最高です
スタジオ録音では室内のエコー成分と基音とが明確に分離して心地良く愉しい
それはWプッシュプルに<センターチョーク>回路という極めて贅沢な構成を採用した恩恵です

この回路の原点はWE製の旧いプッシュプルアンプですが、現代アンプに採用した例はありません

≪Love Three≫では使用する真空管の「音色の良い部分」を得るための電圧/電流に腐心しています

意味の無いパワー重視や必要以上の特性を求めると失うものも一杯あるのです
逆に言えば、特性とパワー重視で設計されたアンプでは未体験の音質がソコに存在します

サウンドパーツのパワーアンプの表現力の高さは最近急速に認められ、多くの受注を頂戴して「ご支持」頂いております

お手持ちの球やKT88/6550での製作等も特注品としてお受けしております
http://www.soundparts.server-shared.com/prodct.html

12. 中川隆[-8813] koaQ7Jey 2019年8月17日 05:59:53 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3929] 報告

サウンドパーツの管球プリアンプ
http://www.soundparts.server-shared.com/index.html


長年に亘り大きなご信頼を得ているサウンドパーツの管球プリアンプ
LCR型フォノイコライザーでのアナログ盤鑑賞は音楽に浸れ、もっとボリュームを上げたい衝動に駆られます

サウンドパーツで最もご愛用の多い製品です

≪Love Five≫


<Love Five>に採用のボリュームについて

4月受注分からアルプス/RK501ボリュームの販売システム変更から大幅コストアップと日数を要し
プリの価格を30000円値下げし、ステップ型の<Eizz>製に変更しました

Eizzボリュームは中国製ですが優れた1/2カーボン抵抗と精密なロータリースイッチを組み合わせており

現行品はネットにあるマチュア評価以上の「及第点」を与えられることを1年間の使用で体験・確認しています

今後Alps/RK501が再び使用できる状況になり、ご希望があれば価格差で交換をお約束します…多分その必要性はありませんが

その後取引先電気商社を通じ<RK501>が入手できるようになりました
ただ、Eizzボリュームの45000円高となり、8月末から納入されます
そこでAlps<RK501>ボリュームはオプション設定となります

ご注文時に<RK501>をご指定の場合は後日Eizz⇒RK501交換とさせて頂きます
EiZZ/ATTの特徴はフツーのボリュームなら12時位置で入力の11〜15%の出力なのに対し
3時に位置まで回しても12%出力であること⇒つまり回し始めから細かな音量調整ができます

このことは大音量でお聴きになる場合、ツマミを大きく回す「心理的抵抗」はありますが
入力側から僅か数個の抵抗だけしか通過しない⇒音質劣化が少ないメリットがあります

 


アナログ盤再生の心臓部・フォノイコライザーに究極の方法≪LCR型≫を登載
MCトランスも標準で内蔵

本格バランス入力/バランス出力を持つなど、真空管プリとして世界でも例の無い機能を持ちます

アナログ盤の持つ表現力や奥行き感の表現は、良い無帰還構成の真空管プリアンプでは別格の世界です

インダクター(L=コイル/C=コンデンサー/R=抵抗)にRIAAカーブと同じ減衰特性を持たせるので他方式とは自然観が違います

盤の再生には「決めて」とも言えるMCトランスを内蔵しています

技術的な解説は省きますが、専用MCトランスをプリ内に内蔵するとほとんど全てのカートリッジへの適合が可能になります

映画界の音響を支配したWE社の、あの<618Bトランス>の音色を徹底解析し、さらに高域の改善を図ったものです

イコライザーは2段・そしてライン部は1球単段+トランス出力・・・という極端にシンプルな構成は世界にも例がありません

しかも『無帰還』なので情報量の多さは勿論,「奥行き感」では圧倒します
細部にわたって30年改良を続けた集大成プリ、貴方も知らない「アナログ資産」の持てる凄さを99%引き出します

LCR型は完璧な磁気シールドのコイル@2万円×4個が必要 他方式に比べ10〜50倍のコストを掛けます

専用コイル製作は「職人ワザ」(高インピーダンス型)で、世界に例がなく、サウンドパーツだけが製作を依頼しています
600台以上の実績は、この方式が音の再現性で最も優れていることの証明
1台1台の手作りで年間20〜30台の製作が限界です

 

プリ製作に必要なトランス・インダクターは写真左のようにパーマロイの円筒にシリコンゴム漬けされた状態で納品されます

それに30φの<蓋>をしてテープ絶縁⇒パーマロイ二重シールド⇒テーピング⇒38φ二重ケースと全体で四重のシールドをします

ここまでに別の作業もあり
写真右のインダクターやトランスの完成品約30個(プリ3台分に相当)の製作には慣れても1日半が必要です

プリアンプの扱う信号電圧レベルは微小ゆえにコア・インダクターは小型であることも重要

達人・名人と言える製作技術者からは、この面倒な封入作業を当方で行うコトが条件で供給されます

イコライザーをLCR型に『こだわる』からこそ、敢えてこのような作業も厭わないのがサウンドパーツです

プリのリアパネル内側です

フロントパネルも同様の事前配線をしてからでないと、機能の多いプリでは追加加工が難しく、無論ミスは許されません
※この場合オーナーのご希望で<Phono>入力にバランスも選べるオプションが設定されています

フロントパネルは白っぽく見えますが美しいシャンペンゴールド・梨地仕上げ
ツマミは木曽の名工の手作り、パネルの美観を保つよう高さのあるものにして良い感触を得ています
管球プリでは例の無いバランス入力を標準装備・RCA出力+バランス出力の2系統出力
電源は<Love Five専用/長寿スイッチング電源>にチョークと大容量電解コンデンサー⇒磁界の影響を廃してとても静かです


画像はオプションで2アーム対応(Phono MC/MM独立)のものです
※通常版はPhono1系統にてMC/MM切替
380W×250D(背面端子まで)×110H(脚部込み


★ LCR型フォノイコライザー搭載/フルバージョン<Love Five>プリアンプ

EiZZ ATT採用 400000円/税込み432000円 

<入力系>
フォノ入力1/MC&MM対応/3〜120ΩのMCカートリッジ対応
CD入力2⇒RCA 入力1系統/XLRバランス入力1系統・AUX 入力2系統
MCトランス内蔵・LCR型EQ搭載・EiZZ 24ステップアッテネーター

<出力系>
出力インピーダンス600Ω以下
録音出力/プリ出力 XLRバランス/RCAノーマル出力を背面スイッチにて選択
半導体パワーアンプ・ビンテージアンプにも問題なく接続できます


★ 50年代盤重視タイプ

上記フルバージョン+LP/NAB/DECCA/Columbia盤に対応
EiZZ ATT採用 440000円/税込み 475200円

フルバージョン機に1950年代のRIAA規格前の盤の再生を可能とするため、2個のインダクターを追加しています
世界で唯一のLP対応LCR型フォノイコライザー搭載プリアンプです

★CR型フォノイコライザー搭載機

280000円/税込み 302400円

アナログ盤がメインのソースではないものの、時には聴きたいという方のバージョン
LCR型に学んだバランスの良さ・情報量は他方式のプリよりも遥かに優れた表現力があります
EiZZ 24ステップアッテネーター/XLRバランス入力が標準

・オプションMCトランス内蔵⇒+40000円(税別)

★ハイ入力専用ライン・プリアンプ

EiZZ ATT採用250000円/税込み 270000円
EiZZ 24ステップアッテネーター/XLRバランス入力付きが標準
単なるアッテネーターボックスと違ってエネルギーを持たせてパワーアンプに信号を送る方式は情報量がフシギと優れています

http://www.soundparts.server-shared.com/index.html


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≪Love Music≫シリーズ・プリアンプ
http://www.soundparts.server-shared.com/prodct.html


最新の≪Love Five≫に至るまで3世代の歴代プリ・ベストセラー製品としてこだわりがあり
プリ製作600台超の実績から≪Love Five≫はサウンドパーツのプリアンプ『最終到達点』と考えています

「LCR型イコライザー」はアナログ盤の再生の最良の方式、心臓部のインダクター(コイル)が他では作れません

CD/DAC用に本格的なバランス入力もある真空管プリアンプも世界中に存在しません

増幅系の入り口に位置するプリアンプ

プリでスポイルされた音はシステム全体からは当然出ないのです
いつもパワーアンプに信号を送り続ける心臓部<ライン部>に高級スーパーパーマロイ・コア出力トランスを採用

真空管たった1段で構成されるので他のプリのような2段NFB型やSRPP出力機とデジタル臭の無さでは段違い

しかも出力トランス方式は出力の低インピーダンス化と真空管の持つエネルギー圧縮化で「力と自然感」を両立させます


プリアンプ≪Love Five≫

――情報量が自慢/多くのバリエーション――

≪Love Five≫

今年4月にデザインを一新して、多くの皆さんから強いご支持を頂戴しています
アナログ再生派には理想のイコライザー…LCR型フォノイコライザー搭載機でも40万円を切り
しかもMCトランス内蔵・バランス入力対応・バランス/RCAの2系統出力・超高級ボリューム

実は輸出でもご好評、プリ出荷600台超のノーハウが生きる最高級プリです

 コンパクトながらも信頼度抜群の部品を使用した最高級真空管プリアンプです 
真空管プリアンプの多くがマランツ7型/マッキントッシュC22型のコピーか類似回路なのに対し
アナログ派には最高級LCR型フォノ・イコライザーを搭載
ライン部(送り出しアンプ部)は今では珍しい出力トランスを搭載するプロ仕様です
出力トランスは15〜70000Hzの広帯域で、本来のエネルギーを削がずに圧縮してパワーアンプに送ります


 プリアンプとは 

プリアンプは意外にご理解されていない部分もありますので少し詳しく述べましょう

プリアンプ/コントロールアンプは次のセクションで構成されます

・<RIAAカーブ>で録音されたアナログレコードを補正するフォノイコライザー(EQ)回路   
  
・フォノEQの出力やCDやチューナーなど外部からのハイ入力を選択し音量をコントロールする部分

・パワーアンプに選ばれたソースを送り出すラインアンプ(またはフラットアンプと呼ぶ送り出し)回路


※<RIAAカーブ>とはアナログレコードに音溝を刻む時、低域は振幅が大きく高域は小さいのでそれを補正しておき
アンプでの再生時には逆補正して録音時の再生音に戻します。各レコード会社が独自の補正をしていましたが
1955年に国際的(日本は翌年にJISで規定)に統一した約定の頭文字を取って<RIAA>と云います

CDやFMを聴くだけならフォノイコライザー部分は必要がありません

またトーンコントロールとは、回路で最初からブースト分の利得を上乗せしておき
必要が無い時には上乗せ分を抑えておく回路ですから音質上も影響があり「シンプル思想」とは相容れません
経験から申してもトーンコントロールを使用すると或る種の罪悪感的意識もありますから採用しません

ラインアンプ部はボリュームで入力レベルを調整した後にパワーアンプに送り出す信号を
長いケーブルなどを使用されてもその影響をなるべく受けないよう
またパワーアンプが最大パワーに達する≪0dB≒ピーク約1V≫の信号電圧を、歪無く送る必要があります
しかもボリューム以降の増幅段では、ラインアンプのノイズはそのままパワーアンプで増幅されますので
ノイズも極小で半導体アンプも含めてどのようなパワーアンプにも対応する能力を要求されます


新<Love Five>では6H6nと云う強力ドライバー球+高級パーマロイ出力トランス――と云う構成

出力トランスは低いインピーダンスでの「送り」が可能で、プリに多い電源部の「揺れ」の影響も受けません

放送用などプロ仕様よりも性能の良い出力トランスは増幅信号を削ぐことなく低いインピーダンスで送ります

米国製78%Ni含有スーパーパーマロイ出力トランスは、インダクター効果でデジタル系の音も聴き易く
抜群の周波数特性を誇るだけでなく音質には透明感と共に強さを感じるエネルギー感があります

出力トランスの採用で<Love Five>はRCA出力とXCRバランス出力の2系統を標準装備します

アナログ派のためのEQ段はC/Pに優れたCR型と音質上最高とされる<LCR型>が選べます
その詳細は下記の項に詳しく解説しています


 (1)アナログを中心にお聴きになる方…最高級機の「LCR型」を 
 ♪アナログを最優先される方は「LCR型イコライザー」搭載のフルバージョン機をご採用下さい

「CR型」なら数個の抵抗で済む部分に1個2万円のインダクター(コイル)をステレオで4個用います

 その最大の特徴は他の方式に比べて「自然でリアル」と云う点で圧倒的なご評価を頂いています

奥行きの表現は元より俗に「演奏者の熱気が伝わる」とはこのことか…とも思われ
スクラッチノイズも不思議と気になりません
サウンドパーツの採用する「LCR型」は20kΩの高インピーダンス型で回路ロスの最も少ない方式

 LCR型搭載機では『MCトランスから音質を保証』する目的でMCトランス内蔵を標準とし
更にアルプス電気の最高級ボリューム「RK50型」も標準採用しています
ボリューム以降のフラットアンプも下記の「ハイ入力専用機」と同じ構成です

フルバージョン/408000円(本体378000円)の仕様

<入力系>フォノ入力1/MC&MM対応・CD入力2(RCA入力1系統/XLRバランス入力1系統)・AUX入力2系統

MCトランス内蔵・LCR型EQ搭載・RK50 ボリューム
<出力系>録音出力 プリ出力 XLRバランス/RCAノーマル出力を背面スイッチにて選択


CR型EQ搭載機…RK50ボリューム付き/XLRバランス入力付き/286000円(本体264820円)

・オプションMCトランス内蔵40000円高
ハイ入力専用ラインアンプ部のみ…RK50ボリューム搭載/XLRバランス入力付き219000円(本体202900円)

・バランス入力なし203000円(本体188000円)

 (2)CDもアナログもお聴きになる方…「CR型」イコライザー搭載機を 
往年のあの「名機」達を必ず上回る音質です
真空管プリではサイテーションが採用して当時のアナログ通人を唸らせた「CR型」イコライザーを採用
サウンドパーツが基本としたのはテレフンケンの真空管マニュアル掲載の回路でした
イコライザー回路は「LCR型」ほどこだわってはいなくても
他のプリよりも数等優れる独自の「低インピーダンスCR型」です


 マッキン・マランツ等市販プリのほとんどがNFB型、真空管にはEcc83/12AX7を用いますが
Ecc83は1段で60倍ものゲインが有って60倍×2段は「稼ぎ過ぎ」、その分はNFBで調整されます
平面的で『人肌』よりも冷ややかで物質的なマネキン肌を感じるのがNFB型
NFBは歪みの減少効果を謳うものの情報量の欠落も感じ、「サシスセソ」が強まる傾向を否めません
音楽には必要な奥行き感の表現力はLCR型を知ると至ってプアです

 <Love Five>のイコライザー段にはEcc85/6AQ8を用いています

この球の魅力「内部抵抗が低くゲインは大きい」という特徴を最大限生かしています
マランツ/マッキンが採用する音質面ではイマイチのカソードフォロワー段も省略できます
 フルバージョン機は最新の高級オーディオ機すら採用に躊躇する高価な<ALPS/RK50>ボリューム
更に最新鋭の小型ステップ式抵抗直列型の優秀なローコストバージョンを加えました
左右の偏差も少なく音質も十分優れています

 (3)CD優先の方に…XLRバランス入力の機能が付加できます 
♪CD等「ハイ入力専用機」⇒⇒CDの情報量が増えるだけでなくデジタル臭やキツさが一掃

 CDなどのデジタル臭をその大切な信号内容のロス無しに真空管増幅でもっとエネルギーを与え
優秀な出力トランスで300Ωの低く強力な「送り出し」をするのが
伝送にも大へん良い結果を生むと考え、多くの実績でそれは広く認められました
出力トランスは米国製高級コア材料の[スーパーパーマロイ]採用のサウンドパーツ


自慢の特注品

15Hzから70kHz以上までフラット(0dB時)という理想的な特性です
「美味しい信号1ボルト」をパワーアンプにロスなく送るのが至上命題のプリでは
外見だけが立派な直流を流す大きなコアとニッケル45%程度のパーマロイ/トランスよりも
米国製ニッケル78%スーパーパーマロイ/トランス+優秀なアルミ箔コンデンサーとの組み合わせが
器機のデジタル臭を排して高効率で「微に入り・細に亘る」情報を伝達するのです
全ユーザーが情報量の増加と聴き易さ=真の音楽表現力を認められる…データには出てこない真実です

※78%ニッケル=スーパーパーマロイ/コアはDCを流すと磁化されますのでコンデンサーでDCをカットします


 ♪オプション/「バランス入力」機能とは

高級CD/DACからのXLRバランス出力に対応できる管球プリでは世界で唯一の優れた機能
「2ホット/3ホット」のいずれの出力にも対応できます

バランス入力再生は情報量の増加と高域の爽やかさ、奥行表現も加わって音量を上げるのが心地よく
デジタルが不得手とするトランペット・バイオリン・ソプラノの高域での印象が各段に良くなります


<Love Five>プリアンプは

「アルプスRA50型」高級ボリュームと新開発のステップ式直列抵抗型ボリュームを選べます

一般にボリューム開度角150度…つまり「12時」の位置は実際には僅か15〜25%程度の抵抗値

つまりどの入力を選んでも100kΩのボリュームなら75〜85kΩもの抵抗を必ず通ってきます

高級なCDプレヤーをプアなボリューム付きプリで聴くよりも、高級ボリューム付きプリを選ぶべきです
http://www.soundparts.server-shared.com/prodct.html

13. 中川隆[-8812] koaQ7Jey 2019年8月17日 06:04:48 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3930] 報告

しかし、サウンドパーツの水谷秀夫さんはホームページを見ても

センス ゼロ
美的感覚 ゼロ
整理整頓する能力 ゼロ
空気が全然読めない

が特徴です。

だからいくら頑張っても田舎で燻ったまま有名にも一流にもなれなかったのですね。


14. 中川隆[-8809] koaQ7Jey 2019年8月17日 08:09:37 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3933] 報告

サウンドパーツ Love Five プリアンプ vs. AIR TIGHT ATC-2 プリアンプ


『GRFのある部屋』

6畳間のユニコーン + マランツ CD34 + A&M ATC-2 プリアンプ + 是枝パワーアンプ
6畳間のユニコーン + マランツ CD34 + サウンドパーツ ラインアンプ + 是枝パワーアンプ
6畳間のユニコーン + マランツ CD34 + 是枝プリアンプ + 是枝パワーアンプ

の比較試聴


サウンドパーツ ラインアンプ の音は純粋過ぎて音楽に魂が宿らない。
色付けの有るエアータイト製のアンプの方が心地よい。
サウンドパーツの無味無臭の音よりも魂のこもったエアータイトの方が良い。


2012/03/13
単身赴任解消記念オフ(GRF邸&チューバホーン邸の巻)

先週の土曜午後、GRF邸を再び訪問する機会に恵まれました。
今回も和室に置かれているユニコーンを聴かせていただきました。
実はGRFさんは、常用にされているエアータイト製のプリアンプ ATC-2 に代わる新型プリ、サウンドパーツ製の“Basic Line”ラインアンプを導入されていて、なかなか高評価でしたので、これを聴かせていただくことにしていたのです。

そこにご友人のOさんが、是枝さんのパワーアンプに相性が良い、同じ是枝さん製作のプリアンプを持ち込まれて比較試聴しようという話になったのです。

Oさんが来られる前はATC-2と新型アンプ(サウンドパーツ ラインアンプ)を繋ぎ替えて聴いてみたのですが、小生にとって新型アンプの音は純粋過ぎて音楽に魂が宿らないように感じました。
モニター使用には変に色付けがない方が好ましいでしょうが、どうも小生には古き良き時代の音が性に合っているようです。
エアータイト製のアンプの色付けは小生にとっては心地よいものだと感じました。

(3月14日追記)
ここでOさんが持ち込まれた是枝さんのプリアンプに繋ぎ変えました。
外部電源ユニットはOさん自作なのですが、最終調整は是枝さんにお願いされたとのことで、是枝さんのパワーアンプとの組み合わせはいかような音楽を聴かせてくれるのか?というのがポイントでした。

結論から言いますと、この特注プリの性能は、明らかに数十年前から稼動しているエアータイトの音を凌駕しているように感じました。
メーカーが揃っているからじゃないかと思われるかもしれませんし、確かにそうかも知れません。

小生にとってはサウンドパーツの無味無臭の音よりも魂のこもったエアータイトの方が好みということを割り引いて考えても、この是枝アンプの組み合わせは、正にこのユニコーンで音楽を奏でるにはベストの組み合わせではないかと思いました。

Oさんは思わずニンマリされましたが、反対にGRFさんは困った顔つきでいました。
なぜならこのプリアンプは、Oさんの常用されているものなので、Oさんが帰るときには外されてしまうからです(笑)
http://wankata.cocolog-nifty.com/music/2012/03/grf-93e4.html


▲△▽▼

2012年 02月 24日 新型プリアンプ(サウンドパーツ ラインアンプ)の導入 GRFのある部屋
https://tannoy.exblog.jp/17234409/

和室のユニコーンは、是枝さん謹製の5933p.p.アンプで駆動されています。オーケストラの低音も過不足無く鳴らす音は、聴いた人が一様に驚かれます。中にはユニコーンの中に、低音用SPが入っているのではと、スカートの中をのぞく不心得者もおる始末です(笑)。送り出しは、工藤氏特製のCD34改ですから、通常のチューンアップではなく、レーシングカーのチューンなので、通常のCDプレーヤーではとても太刀打ちできません。25年前でもレーシングカーが公道を走っているような物です。

その間を結ぶ、ボリュームとして、パッシーブ・アッティネッターと、もう、25年以上愛用している A&M社の ATC-2 のプリアンプの両方を使い分けていました。

一つには、CD34改の出力が大きいことと、プリアンプを入れると、音質的にはよいこともあるのですが、音場が狭まります。

反対にアッティネターだけだと、小編成の室内楽やリートなどの声はいいのですが、オーケストラだと大音量の迫力が無くなり、音楽の幅が小さくなったりします。

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去年、是枝さんのアンプが入ったとき、ハートレーを鳴らしている松本のサウンドパーツさんのこれも特製アナログ用アンプの Love Five を繋いで聴いたことがあります。すると、帯域といい音場感といい申し分なかったのですが、GRFの部屋用なのでこちらで使うわけにはいきません。ハートレーを購入した、八王子の双句さんが、私のプリとほぼ同じの LCR の EQ付きの Love Five を売りに出されていました。それには、F2a-11p.p. が付いており、両方一緒でないとお売りにならないだろうと思って遠慮していました。昨年の5月の連休に家に遊びに来られる前に連絡すると、何と、私のところできいて気に入ったチューバホーンさんが、Taoさんと一緒に買いに来るとのこと、これには複雑な気持ちでした。

仕事では、良いものは必ず真似されます。真似する方は、成功するのは解っていますから、リスクを負わず、大々的に宣伝だけすれば、真似された方の実績も利用できることになります。それに近い感じで、失礼ながらあまりメジャーではないサウンドパーツさんの、実績を知っていて、それも新品ではなく中古を買われるのでは、製作者にはあまりメリットがないなと、自分のことは棚に上げて思いました。また、自分がそのチャンスを人に教えたばっかりに、自分のところには来なくなった後悔に似た感情におそわれたからです。やはり美味しい物は人には教えない方が、賢いやり方なのでしょうね(爆)。

この和室では、レコードのイコライザーは必要ないので、CDプレーヤーとDSDへの録音機能をだけを持ったシンプルなプリをサウンドパーツの水谷さんに作って貰おうと思いました。パワーアンプのファインメットへの改造の折にもその話をしました。あわよくば、シンプルな機能だけのプリアンプがでたら声かけて頂くところまでお願いしてあったのです。

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忙しさにかまけて、年末まで注文するチャンスがありませんでした。昨年末に、アムステルダムで購入してきたRCOのハイティンクの実況録音盤を聴いていると、やはり音場がより出るプリアンプが欲しいと思いました。

水谷さんのホームページを見たら、なんと新しい構想の下で、Basicなプリアンプを作られるとのこと。趣旨を読んだらそれこそ私の需要にぴったりでした。余計な物をそぎ落とし、その代わり必要なところには、思い切ってよい部品を投入するという、理想的なプリです。そして、通常のタイプで、何と!定価が 118,000円とのこと。これはお買い得です。早速、連絡をしました。水谷さんも、早速取りかかるとの快諾を頂きました。特別注文は、ボリュームの交換と将来に備えた入力のバランスの追加だけでした。

途中、Basicのプリと言っても最小限の見栄えも必要だと言うことで、アルマイト処理をしたり、入力トランスをより高級品に換えたり、至る所に水谷さんらしいこだわりが追加され、予定より一月ほど遅れましたが、今週、ようやく到着しました。梱包を空けて驚きました。とても、10万円台のアンプには見えないからです。この機能と作りなら、通常最低でも25万円ぐらいしないと合わないと思います。
https://tannoy.exblog.jp/17234409/

椀方さんの帰阪記念に GRFのある部屋 2012年 03月 10日
https://tannoy.exblog.jp/17296143/

今日は、長年の単身赴任を終えて、ようやく大阪に戻られる椀方さんが、帰阪前に一杯やろうと言うことで、一升瓶を抱えてきて頂きました。その余興にと、先日来、お話ししている新型プリ(サウンドパーツ ラインアンプ)と常用のそして、電源部はOさん自作の是枝さんのプリアンプを聞き比べしようという、かなり無理な企画を用意してお待ちしていました(笑)。

結果は言うまでもなく、是枝さんのパワーアンプに組み合わせるのですから、純正の組み合わせが圧倒的に良かったです。また、電源部が強化されたプリですから、音の力強さがまったく違ってました。逆にOさんにとっては、違わなかったらどうしようかという、はらはら物だったのですが(笑)。

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あえて増幅度を抑え気味にして、音のリニアリティを良くして、初段にSRPPを持ってきた、是枝さんらしい凝った回路になっていますが、大容量のコンデンサーを投入した、電源部も最終的には是枝さんのチェックが入っているそうです。電源の強化は、音にすぐ現れます。大変スケールの大きな、深い音が鳴り響き、演奏の強弱の差が、はっきりと解り、マーラーの交響曲などは、如何にフレーズの中で、音色や音量を変えているかが、見事に解ります。費用も構成もシンプルな新型プリとはまったく違うダイナミックな音で驚きました。

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比べて、健闘しているのが、常用の ATC-2 で、力強さも、深い音も結構鳴らすのには、改めて感心しました。このプリは、S/N もよいので、もし中古でも見付かれば大変お買い得ですね。ただ、プリとは思えないほど、大きく重いですから、パワーアンプが小型だと、バランスが合わないかもしれませんね。

大きさは、新型プリ(サウンドパーツ ラインアンプ) ぐらいがいいのですが。この新型プリは、自然な音場と色付けの無い素直な音が特徴ですね。

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椀方さんも、勿論、Oさんも音の違いに、ビックリしたり、喜んだりで有意義な余興になりました。間にチューバホーンさんのお宅を訪問されてから、暗くなってからチューバホーンさんも加わって、狭い和室で4人座り、日本酒タイムになりました。学生時代の下宿を思い出させる雰囲気でいいですね。ユニコーンの音は、1メートルの至近距離で聴いても、音場が崩れなく、コンサートホールにワープする不思議な音です。この素晴らしいスピーカーがもう、手に入らないのは本当に残念です。椀方さんは、今日もUNICORNさんを訪問されるので、ますますの感を深くされるでしょうが。
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アンプの相性 GRFのある部屋 2012年 03月 11日
https://tannoy.exblog.jp/17298582/

昨日は、椀方さんをゲストに迎えて、阿佐ヶ谷のチューバホーンさんと高円寺のOさんで、一升瓶と四合瓶を空ける盛り上がりで、午前中はまだいい気持ちでした(笑)。皆さん、それなりの朝を迎えられたのではないでしょうか(爆)。

Oさんは、お家に車を置いて来たので、昨日の是枝アンプが、そのまま残っていました。五時近くになって、Oさんが撤収に来ました。

そこで、一緒にハートレーの方にも繋いで聴いてみましたが、こちらは反対にサウンドパーツさんの、ファインメットによる 6550p.p.なので、木に竹を繋いだような音になり、上手くいきませんでした。面白いモノです。

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和室の方は、是枝さんのパワーアンプなので、同じ是枝さんのプリが合うのですね。

低音が良い ATC-2 を繋ぐと、今度は高音の抜けがいまいちです。

新型プリ(サウンドパーツ ラインアンプ) は、高音と音場はいいのですが、少しだけ音が薄くなります。素直な音なのですが、他のNFアンプに比べると柔らかな音になります。でも、音の広がりや音場感はとてもいいので、これを常用にしていくつもりです。

プリアンプは難しいと言いますが、S/N比だけでしたら、しっかり電源を作れば問題はありません。音場感とか音色は、中の配線の仕方でも大きく変わります。電源は正統的にお金を掛ければ比例して良くなる部分です。電源インピーダンスが重要になってきます。

また、新型(サウンドパーツ ラインアンプ) をGRFの部屋に持っていき、同じサウンドパーツさんの LiveFive と比べると、音の静かさや、上品さが違います。
音の定位は新型の方が単純なだけいいのかも知れませんが。音色が違います。Mullard の ECC82 と専用に開発した出力トランスの音の差でしょう。
価格が違いますから仕方がありませんが。音の差を埋めるために、プリとメインを結んでいるMITのケーブルをMI-350の最高級品(友人からお借りしています)から、MI-330のショットガンタイプに替えてみました。音にいい意味で、活力が出ました。いい音ですね。ハートレーの方は、ベーシックのMI-330ですから、もう少し早く気がつくべきでした。だからオーディオは面白いのですが、、、。

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取り外したMI-350 Shotgun Terminatorです。そろそろ畳も交換時期かな?


Commentedby デーンちゃん at 2012-03-13 08:10
こんにちは
このところの新型プリの調整楽しく拝見させていただいております。
ポン置きで鳴るわけではないのは何でもそうですね。
思い通りにならなくてもクレームはつけませんので(笑)
ただ傾向は期待してしまいます。
おそらく色付けの無いプリですと躍動感やエネルギー感は不足すると思われるので、クライオブレーカー直で電源ケーブル・コネクタの選定をせねばと予想しているところです。
TL3Nとの組み合わせは非常に楽しみです。
とりあえず聴いてみてから、なんですけど(笑)
待ってる今が一番妄想が膨らんで楽しいかもしれません。

先日コミュニティでも話題になりましたが、修理を依頼したお店に「前の音に戻してくれ」とクレームを付けたお客がいたそうです。
嫌なめんどくさい世の中になったものです。

Commentedby TANNOY-GRFat 2012-03-13 10:06 x
デーンちゃん(さん)、恋人と逢う前みたく、わくわくしながら待っているときが一番楽しいですね。一緒になれば、いろいろと使いこなしも考えなければなりませんし(笑)。

このアンプは、無色透明です。
特に、デーンちゃん(さん)のところに行くバージョンでは、相当性能は向上している筈です。
使いこなしは、電源とケーブルの選定ですね。色づけが無い分、相当変わりますから。

昨晩は、夕方から深夜までいろいろな曲を、MI-330の旧いケーブルで楽しみました。幾分、荒さもある方が、聴きやすいのは、良くあることですね。TL3NはどのDAコンバーターと組み合わせるのですか?


Commentedby デーンちゃん at 2012-03-13 11:37
CECのガチな組み合わせでDA1N・BNCスーパーリンクです。
他の接続とは比べ物にならないぐらい次元が違う音が出てきます。
DA1Nのクロックは10ppmと今では精度高くないのですが、クロック同期でこんなに違うものかと驚いています。
某ページのSV192SとMC-3でクロック同期させた感じと同じだと思います。


Commentedby TANNOY-GRFat 2012-03-13 12:08 x
そうですか!いずれにしても、SACDが要らないCDの音を聴いているのですね。アナログレコードしか聴かれない方々に本当は聴いて貰いたいですね。
https://tannoy.exblog.jp/17298582/

▲△▽▼


『GRFのある部屋』
6畳間のユニコーン + A&M社 ATC-2 プリアンプ + 是枝パワーアンプ


あの独特の無指向性のフルレンジのSPからと巧みなバックロード構造からの奏でる音と量感音域は確かにいいのですが、
問題は駆動する是枝パワーとサウンドパーツ社のプリがあまりにもきれいすぎて「潔癖症」の音質と重箱を突くようでなんでも、聞こえない音まで出てくる始末。

それがいいだなんて、ちょいおかしい。
美しい奏でる音なら許せるのですがきれいではだめなんです。


鈴木と北川の二人組 2015/08/17

噂によりますと、鈴木は62歳、北川は69歳、この二人がひとつのハンドル名『GRFのある部屋』を共用している、というのです。

3階建ての自社ビルの中に2部屋あり、6畳間のユニコーン(CDオンリー)、後ろの部屋は30畳強はある部屋にあのGRFがコーナー(アナログオンリー)にT−4(平行法、CDオンリー)はリスポジソファから先1m強先に置いてあるその他いくつかのその昔のSP連が複数あります。

音は出て「なんぼ」の世界ですが、このユニコーンは解像度が良過ぎて、すべての楽器が鮮明という異次元の音でもあるのです。

あの独特の無指向性のフルレンジのSPからと巧みなバックロード構造からの奏でる音と量感音域は確かにいいのですが問題は駆動する是枝パワーとサウンドパーツ社のプリがあまりにもきれいすぎて「潔癖症」の音質と重箱を突くようでなんでも、聞こえない音まで出てくる始末。

それがいいだなんて、ちょいおかしい。

美しい奏でる音なら許せるのですがきれいではだめなんです。

それとリスポジがキッチン用の椅子であることでやや見下ろす感じです(ユニコーンが低いせいもあり)。

コンサートでいう中二階から観た聴いた感じでしょうか・・・それも有りでいいのですが、問題は音源が上に伸びない、つまり途中で音が沈むという感じです。

奥行きも壁べったりのため(6畳間を横長に)奥行きが寸詰まりです。

そのためガラスのよくある家庭のやや大きい「水槽の中での演奏を」聴いている感じです。

悪く言えば箱庭。

それに輪をかけるのが、どのCDでも同じ音質、これはいただけない、最悪! 

そして、ジャズは掛けてくれない、こちら持参のCD(クラ)も掛けてくれない、
つまり悪いとこは聴かれたくないということであり、これは他の人でもそれは同じことを聞いております。

T4、GRFも有りますが、欠点を観られたくない聴かれたくないという、ほんと演技がうまい雲助ですネ! 

このような音を初めて聞く人は、言葉巧みな戦術に入り込む恐ろしさです。


ユニコーンSPはとてもいいSPなんですが、やはり駆動側の問題が多分にあるのは聴いていても大いに感じます。

それに気が付かない北川は、やはり「お山の大将」が抜けきらないのでしょう。
http://27415664.at.webry.info/201508/article_15.html

15. 中川隆[-8806] koaQ7Jey 2019年8月17日 08:12:31 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3936] 報告

AIR TIGHT のプリアンプについては

AIR TIGHT 300B シングル ステレオ アンプ _ オーディオ販売店の評価は最高なんだけど…
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/134.html

16. 中川隆[-8802] koaQ7Jey 2019年8月17日 11:25:28 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3940] 報告
という事で

AIR TIGHT のアンプはマランツ、マッキントッシュの系統のアンティーク風アンプで EAR や Octave の様な独創性が全く無い平凡な設計

AIR TIGHT よりサウンドパーツの安物アンプの方が S/N比や物理特性は遥かに上

しかし、サウンドパーツは中性的で色気が全く無い無味無臭な音なので AIR TIGHT の濁った音を好む人が多い

17. 中川隆[-14918] koaQ7Jey 2019年11月14日 22:13:05 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-2010] 報告


2019年08月25日
松本オーディオの会、ドイツオーディオ事情、新先生、サウンドパーツ
https://open.mixi.jp/user/8290003/diary/1972742603


サウンドパーツの水谷代表主催で長年続けておられる松本オーディオの会にお誘いいただけて参加させていただきました。

いろいろと収穫が多かったので、順番に紹介いたします。

内容はこのようです。

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全体的に、水谷代表が予め発表を選別なさっているためか、LEVELの高い作品ばかりで、どれも販売も出来そうな音質でした。

今回使われたスピーカーはサウンドパーツがフランスからユニットを輸入されて、アッセンブルされている励磁型のスープラボックスという現代スピーカーです。

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歯切れのよい、ダイナミックないい音がしますので一度聴いてみてください。
個人的にはこの2ウェイで十二分で、これも京都の寺院に納められるそうです。

当地でKLANGの会を主催されて、管球王国にドイツ・クラングフィルムの歴史を連載されている当地の小林さんが20日かけてドイツ、フランスのオーディオマニア宅を訪問したり、クラングフィルムなどのスピーカーを仕入れてこられたそうです。

そこで出会ったドイツオーディオマニア邸の一部の写真です。

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クラングフィルムのオイロパ・クラルトンをステレオでお使いのお宅です。

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この写真だけでも驚きますが、実はこれはシステムのごく一部。
左右にそれぞれこのホーンが帯域を替えてさらに2本づつ、計6本の威容です。


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これだけでも立派ですけど、これは大型ホーンスピーカーの裏側にまわって2段のドライバーウーハーを写した写真にも驚くばかりです。


ドイツではアインシュタインも、オクターブも、アバンギャルドもぜんぜん流行っていないそうです。アジア向けではないかと言われていました。
むしろアキュフェーズからTRIO時代までの日本トランジスターアンプが人気とはうれしいやらなにやら。

真空管も過去の性能の悪い製品との見方で、スピーカーはこのような戦前のものでも、アンプは日本のトランジスターアンプが多いそうです。
国民性からは理屈的に高性能であることが認識出来ないと使わないのだとか。


管球王国 新先生のステレオ誌マークオーディオユニットを使った自作スピーカー。

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スピーカーはいなばの「猫カツオ」という餌の箱です。

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これに送り出しはDAP、アンプはAmazonで7千円程度の中国デジタルアンプで十二分だそうです。

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先生は最近はWestern Electricや真空管に固執することなく、柔軟に楽しまれているそうです。
このスピーカーがまたいい音で、SP盤の電気復刻をDSDレコーディングしたものから、現代音源まで違和感なく聴かせてくれました。
吸音材はコピー用紙がいいそうです。


これらは今回の自作品。

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自作DACもこんな念の入りようでした。

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14時から開催の松本オーディオの会は懇親会を挟んで23時過ぎまで盛り上がりました。

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翌日は松本市のロイヤルオーディオに寄って、こんなスピーカーユニットそのものを自作する催しを見たり

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サウンドパーツの水谷代表邸に寄って、音質に納得出来ない平蔵の自作300Bプッシュプル真空管アンプを手直しいただいてとてもよい音質になりました。

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前段のWE310の動作ポイントの定数にミスがあって、電圧が足りなかったことと、コンデンサーを国産からヴィシェイにして抜けのよい、力感溢れる、ダイナミックな音になりました。

水谷代表からも、「これなら松本オーディオの会に出してもおかしくない音質!」と太鼓判をいただけました。

最近思うのですが、餅屋は餅屋。
アンプはその道のプロに。ルームチューンはそのチューングッズ材を開発されている方に実際に部屋に来ていただいて聴いてチューニングいただくなど、専門専門の知識、経験をお借りした方が早く、確実だということを学びました。
https://open.mixi.jp/user/8290003/diary/1972742603

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