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[番外地8] 専門研究者のディビット・バーガミニや鬼塚英昭の調査・資料分析に比べると林千勝さんは素人同然 中川隆
11. 2020年9月04日 04:58:40 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[1]
歴史学でも刑事裁判でもソースが無いのが普通だろ
そもそも証拠隠滅でソースを処分してるんだから偶然でもなければソースは失われているんだ
戦争史ではディビット・バーガミニに匹敵する研究はその後出ていない
天皇の戦争犯罪の研究がタブーになったからさ
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/313.html#c11
[近代史4] スターリンはなぜ北海道占領計画を放棄したのか? 中川隆
1. 2020年9月04日 05:46:44 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[2]
北方領土「日本人が知らない」真実、占領の黒幕・返還交渉の矛盾…
粟野仁雄 2019/04/26
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E5%8C%97%E6%96%B9%E9%A0%98%E5%9C%9F%E3%80%8C%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E3%81%8C%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%8D%E7%9C%9F%E5%AE%9F%E3%80%81%E5%8D%A0%E9%A0%98%E3%81%AE%E9%BB%92%E5%B9%95%E3%83%BB%E8%BF%94%E9%82%84%E4%BA%A4%E6%B8%89%E3%81%AE%E7%9F%9B%E7%9B%BE%E2%80%A6/ar-BBWikav?OCID=ansmsnnews11#page=2
北方領土と日本の複雑すぎる関係

「今、日本でニュースになっているクリル列島(千島列島)の問題をどう思いますか。日本じゃ北方領土と呼ぶのだけれど……」

 1月末、モスクワでの首脳会談に合わせて旧島民たちの取材に訪れた筆者は、北海道根室市のラーメン店で、隣に座った若いロシア人男性に拙いロシア語でこう尋ねた。サハリンから商売に来ていた体格のよい男は、「北方領土ではないよ。あの島は絶対に我国の『南方領土』なんだ。でも日本はいい国だよ。仲良くしたいね」と笑った。

 安倍首相とプーチン大統領による日ロ首脳会談の度に取り沙汰される北方領土問題だが、3月15日、ロシアの『コメルサント』紙が「大きく交渉スピードが後退した」とプーチン大統領が発言していたことを報じた。足もとでは、5月上旬の対ロ協議を前に、河野太郎外相が国会答弁においてロシア側を刺激しない配慮を見せるなど、交渉の「難しさ」が伝わってくる。

 近づいたとか思うと離れるブーメランのような「北方領土」とは、日本人にとってどんな存在なのか。筆者が若き記者時代から関わったこのテーマについて、まずは地理や歴史などの基本事項を解説したい。

 背の低い白い灯台が立つ根室半島先端の納沙布岬。眼下の岩礁にはかつて作家の三島由紀夫を信奉する国粋主義団体「楯の会」がペンキで描いた「千島を返せ」の文字があったが、積年の波で消えている。沖へ視線をやると、水平線上にまっ平で樹木の1本もない不思議な水晶島が見える。貝殻島の「日本時代」からの古い灯台が見える。右には勇留(ゆり)島。いずれもロシアの実効支配下にある歯舞群島の1つだ。

「うわあ、ロシアが見えるなんて」-――。若いカップルが驚いていたが、寒がって車に引っ込んでしまった。夏のシーズンは濃霧で見にくいため寒い時期がいいのだが、この地域の冬の寒さは半端ではない。見えていた数隻の漁船は、あまりの近さに日本の船かと思いたくなるが、潜水でウニを採るロシアの船である。ここから日露の海上の「中間ライン」(固有の領土、領海を主張してきた国は国境とは言えない)はわずか1.7キロだ。

「ロシア人はウニなんて食べないから、みんな日本に売るんです。この寒いのによく潜るよ」とは食堂兼土産物店「請望苑」を経営する竹村秀夫さんだ。訪問者たちの「北方領土って、こんなに近かったんですか」の言葉に地元民は辟易しているが、北海道旅行も根室まで行く人は少ないから、それも仕方がない。

 北方領土は、北から択捉島、国後島、並列する歯舞諸島と色丹島の「4島」だが、沖縄本島より大きい最大の択捉島と2番目に大きい国後島が、全面積の93%を占める。国後島は根室市からも見えるが、標津町からはより近く、好天なら主峰の爺々岳も見える。

 北方領土をめぐる国際的な取り決めの柱は、(1)1855年の日露通交(和親)条約、(2)1875年の千島樺太交換条約、(3)1904年のポーツマス条約、(4)1951年のサンフランシスコ講和条約、そして(5)1956年の日ソ共同宣言だろう。日ロ間における北方領土を巡るターニングポイントについて、おさらいしてみよう。


開国時にロシアだけは

友好な態度だった

 1855年2月7日、江戸幕府はロシア帝国と「日露通好条約」を結ぶ。「日露和親条約」ともいう。ロシア語では「貿易と国境の条約」だが、日本語では「貿易」も「国境」も消え、和親だとか通好とか、わけのわからぬ言葉になる。

 このとき、ニコライ一世の訓令・プチャーチン提督と対峙したのが、幕府の川路聖謨(かわじ・としあきら)という旗本。NHKの元モスクワ支局長の石川一洋解説委員は、2月に鳥取県倉吉市に招かれた講演会で、川路について「優れた人でしたが、ロシアの交渉団が彼の写真を撮ろうとしたら固辞した。『私のような醜男が貴国に紹介されては日本の恥です』と言ったのです」と素朴な人柄を紹介した。川路は戊辰戦争で幕府軍に殉じて自決した。

 この時期、米国のペリー提督が軍艦を連ねて開国を迫るなど、欧米列強が「鎖国日本」を力でこじ開けようとしたが、石川氏は「ロシアだけは非常に友好的な態度で日本に接してきたのです」と強調した。確かにその通りだ。

 この条約で国境線が得撫(ウルップ)島と択捉島の間とされ、樺太は「日露混住の地」となるが、20年後の1875年、ペテルブルグ(今のサンクトぺテルブルグ)で締結された「千島樺太交換条約」で、樺太は全島がロシア領、千島列島すべてが日本領となる。日本は大政奉還から7年目の明治8年、ロシア側は革命で銃殺されるロマノフ王朝最後の皇帝ニコライ二世の父、アレクサンドル三世の時代だ。

 20世紀初頭、日露戦争で日本が勝利し、1905年に「ポーツマス条約」で樺太の南半分が日本領となる。これはロシア人にとって大変な屈辱だった。南樺太のロシア人は北緯50度以北へ追いやられ、代わりに日本の開拓団が多数樺太へ移住し、石炭生産、製紙産業、林業、農業、漁業などを繁栄させた。樺太や千島の日本人は、第二次大戦末期に日本本土の人たちが空襲などに苦しんでいた頃も平和を謳歌した。

 それが破られたのが、ポツダム宣言受諾後の1945年8月。日ソ中立条約を一方的に破ったソ連軍が、満州、樺太、北方領土へ侵攻したのだ。戦闘らしい戦闘もなかった北方領土では、樺太や満州のような悲劇は少ないが、金品を奪うソ連軍との諍いや、本土への脱走時に船が銃撃を受けるなどして、幾人かが命を落とした。

 その後、色丹島などでは2年間ほど日露混住の時代もあった。色丹島の混住時代に小学生時代を過ごした得能宏さん(85)は、「先生は怖がっていたけれど、ロシア兵が黒板のほうに来て、生徒の算数の間違いを直してくれた」と振り返る。

 最終的に4島から日本人すべてが追われた。根室や羅臼などに裸一貫で引き揚げた彼らの戦後の苦労は想像に難くない。


意外に知られていない

サンフランシスコ平和会議での失態

 ソ連の対日参戦は1945年2月の米、英、ソのヤルタ会談で密かに決められた。戦争を早期終結させ、米兵の犠牲を減らしたいルーズベルト・米国大統領の求めによるものだが、スターリン・ソ連書記長の談話録には「問題が起きているわけではない日本と戦争することに国民は納得しない」と、代償に領土拡大を求める巧みな会話が残されている。

 後にスターリンは、釧路と留萌を結ぶライン以北の北海道の北半分までも要求したが、米国が拒否した。実現していたら北海道は今頃、どうなっていたのだろうか。

 1951年、米国との単独講和だったサンフランシスコ平和条約で、日本は「クリルアイランズ(千島列島)」を放棄した。実はこのときに、現在に至るまで禍根を残す失態が生じる。批准国会で野党議員に「放棄した千島に国後や択捉を含むのか」と訊かれた西村熊雄条約局長が、「含む」と答えてしまったのだ。

 外務省はこの大失敗に触れられることを今も嫌がるが、和田春樹・東大名誉教授(ロシア史)は「どんなにつらくとも、放棄したことを認めて交渉すべきだ」と話す。外務省は、「サ条約にはソ連が参加していないから、ロシアのものとされたわけではない」としている。

 1956年、鳩山一郎首相とソ連のブルガーニン首相との間で「日ソ共同宣言」が締結された。今、盛んにニュースになっている史実だ。「平和条約締結後に、色丹島と歯舞諸島は日本に引き渡すとされた」が、「引き渡す」(ロシア語では「ペレダーチ」)とは、「返す」ではなく、「私の物ですが差し上げます」というニュアンスだった。

 結局、平和条約を結べないまま、世界は冷戦時代に突入。日本を自由主義陣営に引き込みたい米国のダレス国務長官が、「歯舞・色丹の返還を目指してソ連と平和条約を結ぶなら、沖縄を永久に占領する」とした有名な「恫喝」が大きな楔だった。

 そして、1960年の日米安保条約延長でソ連は態度を硬化し、「領土問題は解決済み」とされる。1973年、田中角栄首相がブレジネフ書記長に「両国間の未解決諸問題」に領土問題が含まれることを認めさせたが、その後進展はなかった。80年代にゴルバチョフ政権が誕生し、91年にソ連が崩壊、続くエリツィン政権ではロシアが一旦態度を軟化させたものの、日本は何度も好機を逃してきた(これについては、後述する)。

 日本人の最も身近にある国際問題の1つ、北方領土問題はこうした経緯を辿って来たのである。


忘れられがちな史実

本当の先住民は誰だったのか

 2月7日、筆者は大阪は中の島公会堂の「北方領土返還要求大会」に出かけた。入り口で「アイヌ民族抜きで交渉を進めることはおかしい」と抗議の横断幕を掲げる人たちがいた。

 北方領土史で忘れられがちなのは、「本当の先住民は誰だったのか」だ。筆者は1980年代、北海道で知り合いのソ連担当の公安関係者から、「ソ連の学者たちが北海道のアイヌ民族の存在を口実に、北方領土が古来、自分たちの領土だったことにしようとしている」と聞いた経験がある。アイヌはロシア側にも居ることをテコに、「日本人より先にロシアのアイヌが千島にいた」として、日本が主張する「固有の領土」を否定しようとし、「AS協会」という組織を立ち上げたと、といった話だった。

 詳細は省くが、国境という観念も希薄だったその昔、千島列島ではアリュート、樺太アイヌ、北海道アイヌら、様々な民族が狩猟生活や物々交換などをしていた。政府は、第二次大戦までは一度も外国の手に渡っていない「固有の領土」と強調している。 


ソ連の北方領土占領に米国が協力

なぜか後追いされない衝撃の事実

 2017年12月30日の北海道新聞に「歴史の常識を覆す」報道があった。タイトルは「ソ連の北方四島占領、米が援助、極秘に艦船貸与、訓練も」というものだ。

 概要は、1945年8、9月に行われた旧ソ連軍の北方4島占領作戦に、米国が艦船10隻を貸与していたというものだ。大量の艦船の提供だけではなく、ソ連兵の訓練も行ったといい、4島占領の背景に米国の強力な軍事援助があったことを示唆する内容だった。

 ヤルタ会談の直後、連合国だった米ソは「プロジェクト・フラ」という極秘作戦を実施した。米国は45年5月から掃海艇55隻、上陸用舟艇30隻、護衛艦28隻など計145隻の艦船をソ連に無償貸与。ソ連兵1万2000人を米アラスカ州の基地に集め、1500人の米軍人が艦船やレーダーの習熟訓練を行った。

 8月28日からソ連兵が攻め込んだ択捉、国後、色丹、歯舞の占領作戦には、米国に借りた艦船10隻を含む17隻が参加。ソ連軍は各島で日本兵の武装解除を行い、4島の占領は9月5日までに完了した。

 記事には、和田春樹・東京大学教授が次のような談話を寄せている。

「北方4島を含むソ連の対日作戦を米国が軍事援助していたことは、日本ではほとんど知られておらず、発見と言える。ソ連が勝手に行ったのではなく、米国をリーダーとする連合国の作戦だったことを示す」

 日本がポツダム宣言を受諾して降伏した後に、ソ連は日ソ中立条約を破棄して千島列島を南下、樺太からのソ連軍は米軍がいないことを確認して、択捉、国後島、歯舞群島、色丹島に侵攻したという「常識」を覆す話だ。

 ソ連が樺太南部と千島列島での作戦に投入した全艦船を調べた、ロシア・サハリン州戦勝記念館のイーゴリ・サマリン科学部長の論文を、同紙根室振興局が入手した。調査を主導した谷内紀夫前副局長は、「ボリス・スラビンスキーの著書『千島占領・一九四五年夏』(1993年)には、この経緯の一端が出ているが、話題にならなかった」と言う。

 記事を見た千島歯舞諸島居住者連盟の宮谷内亮一・根室支部長は、「驚いた。ソ連の占領に関わっていたのなら領土問題はアメリカにも責任がある」と話す。旧島民も初耳の人は多い。一方、連盟の脇紀美夫理事長(元羅臼町長)は、「日本が降伏しているのに攻めて占領したソ連に対して、当時、アメリカが強く非難したということは聞かないから、米国のソ連軍支援は十分考えられる」と話す。

 日本政府が「米軍の援助」を知らなかったはずはないが、冷戦下、米国とともに反ソ感情を煽るためにも都合の悪い事実だった。納沙布岬にある北方館の小田嶋英男館長も「ソ連は当時、連合国の一員なのでおかしくはない。引き揚げてきた人は国籍不明の船を見たとか、ロシアの船ではないと話していた。でも、ソ連軍の4島の占領にアメリカが関わった歴史を出さない方がいい、ということだったのでしょう」と推測する。

 事実は北海道新聞の報道後、釧路新聞と根室新聞が報じたが、全国紙は無視した。中央メディアも外務省などに問い合わせはしたはずだ。米国に追従する安倍政権に「忖度」したのなら、情けない話だ。現代史の中で語られる出来事は、今の政治に直結しているケースが多いため、こうしたことは多い。日露首脳会談のときだけ賑やかになる北方領土問題も、その実、4島をめぐる現代史の根本事実すら国民には知らされていない。 


一般人が島へ行くことはできるか?

「渡航禁止」にも矛盾はらむ外務省

 さて、こうした複雑な歴史を持つ北方領土だが、日本人が島を訪れることはできるのか。結論から言えば、行けないことはないものの、一般人が訪れるのはなかなか困難だ。

 時代を遡れば、1989年4月、北海道新聞がメディアとして戦後初めて北方領土、国後島の上陸取材を報じた。まだソ連時代でロシア人でも簡単には入れなかった。歴史的快挙だ。

 当時、筆者が親しくしていた札幌領事館のイワノフという副領事(日本語が堪能だった)は、「あんなところに大した秘密も何もないんです。日本のような発展した国の人に、あんな遅れた場所を見せたくないんですよ」と話した。

 残留日本人や韓国人などの取材でサハリンに通っていた筆者は、自然やロシア人の素朴さには魅かれたが、「何と後れた場所か、1世紀前に戻ったようだ」と感じていた。戦後初めて故郷を再訪した引揚者の女性も、「ロスケ(筆者注:ロシア人。必ずしも蔑称ではない)は何してたのよ。日本時代の方が進んでたわ」と呆れていた。

 ソ連社会の中で、極東地方はモスクワから見放された地域。筆者は「サハリン本島でこれなら、北方領土(同じくサハリン州)なんてどんなに原始的か」と感じていたので、イワノフ氏の話は納得できた。

 1992年に「ビザなし交流」が始まった。4島交流、墓参り、自由訪問などがあるが、誰でも行けるわけではない。元居住者(子孫を含む)、返還要求運動関係者、報道関係者、学者などの専門家に限定される。日本政府は一般人の渡航を自粛するように求めている。「旅券や査証を取っての上陸はロシアの領土であることを認めてしまう」というのが言い分だ。


ソ連に億単位のカネを払って

北方領土の海域で漁をさせてもらう

 とはいえ、北方領土や領海をめぐっては、政府とて「建前と本音」の狭間で矛盾だらけ。たとえば、一時期の中断を含めて1960年代から続く夏場の「貝殻島の昆布漁」は、ロシアに億単位の入漁料を払って北方領土の海域で昆布漁が続く。「日本固有の領土、領海」なら金を払うのは明らかにおかしいが、漁民救済の一助として止むを得ないのだ。

 旅券、ビザで上陸した北海道新聞の記事をきっかけに、1990年代はピースボートなど様々な団体が旅券を取って、サハリン経由で北方領土へ渡っている。政府とて、こうした行為を日本の法律で取り締まることはできない。

 1988年、アイヌ民族の男性が「国後のアイヌと共同事業をする」と言い、北海道水産部の制止を振り切って小舟で国後島へ渡った騒動があった。仲間と「ウタリ合同」というソ連との合弁会社を立ち上げて、色丹島海域で大量のカニを水揚げしてきた。北方領土を外国と認めてしまうことになる。結局、北海道海面漁業調整規則違反に問われ、国内法がソ連の実効支配海域に及ぶか どうかが最高裁まで争われたが、「及ぶ」と認定され、有罪となった。

 検疫も税関も無視だから、戻れば検疫法違反や関税法違反などに問われる可能性があった。しかし、そうすると「北方領土を外国と認めてしまう」ことになるためか、その男性の罪は問われなかった。政府としても「痛し痒し」だったのだ。

 日本人にとって「近くて遠い」北方領土――。返還を唱えるならば、まずはかの地を取り巻く状況がどうなっているのかを、日本人一人ひとりが深く知ることから始めるべきではないか。
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E5%8C%97%E6%96%B9%E9%A0%98%E5%9C%9F%E3%80%8C%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E3%81%8C%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%8D%E7%9C%9F%E5%AE%9F%E3%80%81%E5%8D%A0%E9%A0%98%E3%81%AE%E9%BB%92%E5%B9%95%E3%83%BB%E8%BF%94%E9%82%84%E4%BA%A4%E6%B8%89%E3%81%AE%E7%9F%9B%E7%9B%BE%E2%80%A6/ar-BBWikav?OCID=ansmsnnews11#page=2
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1016.html#c1

[近代史4] スターリンはなぜ北海道占領計画を放棄したのか? 中川隆
2. 2020年9月04日 05:47:42 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[3]
2019年08月15日
終戦直前 韓国・北朝鮮を生み出した関東軍とソ連軍の駆け引き
ソ連軍が近づくと関東軍は戦わず、民間人を見捨てて逃げ出した。

画像引用:https://www.jiji.com/news/handmade/topic/d4_mili/sov808-jlp02617204.jpg

瀬戸際の駆け引き

現在の私たちは朝鮮半島の真ん中で北朝鮮・韓国に分かれた地図を当たり前に見ています。

だが1945年夏の朝鮮半島は現在とはまったく違う世界で、その後数が月の偶然によって韓国と北朝鮮が誕生した。

ほんの少し違っていれば半島すべてが共産主義の朝鮮民主共和国になったかも知れないし、一つの大韓民国だったかも知れない。

またソ連の領土の一部や、中華民国や共産中国の「朝鮮自治区」になっていた可能性がかなり在った。

全ては日本陸軍関東軍とソ連軍のかけひきによって進み、たまたま両軍が止まったのが地図上の「38度線」でした。

この38度線も関東軍の将校らが、たまたま地図上の線を目安に、ここを防衛線にしようと決めたのに過ぎませんでした。


始まりは1941年から45年の対米戦で、圧倒的優勢な米軍に対処するため、中国大陸や半島から優秀な将兵を太平洋戦線に移動させた。

優秀な人は太平洋に移動し玉砕したので終戦末期に大陸に残っていた兵士は、あまり戦力にならないと考えられたような人達でした。

こういう事情だったので関東軍上層部はソ連と戦う自信がなく、攻めてきたら逃げるという作戦を立てました。


日本の軍中枢である大本営は敗戦を確実視し、100万人以上いた日本人移民を全員見捨てて、関東軍だけが日本に帰国せよと命令しました。

1945年8月9日にソ連が日ソ不可侵条約を破棄して、日本軍が居ない場所を狙って前進してきました。

関東軍はあらかじめ少し後退していて、ソ連軍も日本軍が居ない場所だけ前進するという暗黙の合意が成立していました。


全ては僅かな偶然で決まった

ソ連軍はドイツを倒すため欧州戦線に全力を投入していて、極東の日本軍には勝てないとスターリンは考えていました。

欧州戦線のソ連軍を極東に移動させるには数か月かかり、その間日本軍と交戦してはならないと指示していました。

戦力としては極東ソ連軍の方が関東軍より優勢だったが、1939年のノモンハン事件では同じく劣勢だった日本軍に苦戦したからでした。


ノモンハンの戦闘で日本軍は弾薬が尽きても刀や槍で襲い掛かり、兵器や人数では圧倒的に優勢だったソ連軍の方が大きな損害を出していました。

関東軍は安全に撤退するため100万人の日本人移民には「ソ連軍と戦いに行く」と言って騙し、朝鮮半島まで撤退しました。

軍に見捨てられた日本人移民はソ連軍と中国軍らに襲われるのだが、これは本題ではないので省略します。


関東軍は将兵らの動揺を抑えるために、軍人の家族だけをこっそり38度線まで移動させ、8月15日までに主力部隊は38度線まで撤退しました。

関東軍は朝鮮半島南部を最終決戦の地と定め、もしソ連軍が38度線を越えて進軍したら、全軍が民間人とともに玉砕する計画でした。

と同時に関東軍はアメリカ軍が早く上陸するよう催促し、結局米軍は8月25日にソウルに到達しています。


ここで重要なのは「8月15日」は日本軍が勝手に停戦しただけで、ソ連軍が襲い掛かる脅威は続いていたのです。

関東軍はソ連軍を騙す事もしていて、広島長崎の原爆投下後に「日本の半分をソ連軍に引き渡す」という密約をしていました。

この約束は結局果たされず、自分が生き残るために日本を裏切ったのか、ソ連軍を足止めする高度な駆け引きだったのかは不明なままです。


中国や満州や北朝鮮に取り残された日本人100万人以上は、現地で大変な目に遭い、ソ連軍に捕らえられた日本兵のほとんどがなくなりました。

そしてたまたま関東軍が停止した38度線以南を米軍が占領し、そこが韓国になりました。

ソ連は北朝鮮を独立させる気はなかったが、韓国との対抗上なりゆきで北朝鮮を建国した。
http://www.thutmosev.com/archives/80699739.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1016.html#c2

[近代史4] スターリンはなぜ北海道占領計画を放棄したのか? 中川隆
3. 2020年9月04日 05:48:39 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[4]

北方領土 _ ロシアは最初から1島たりとも返すつもりはない 
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/180.html

http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1016.html#c3
[番外地8] 専門研究者のディビット・バーガミニや鬼塚英昭の調査・資料分析に比べると林千勝さんは素人同然 中川隆
12. 2020年9月04日 06:45:05 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[5]
太平洋戦争の研究はディビット・バーガミニと鬼塚英昭の二つしかないんだよ。
天皇の戦犯問題やアメリカとの内通はタブーにされたんで、以降は誰も研究できなくなったんだ。
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/313.html#c12
[番外地8] 専門研究者のディビット・バーガミニや鬼塚英昭の調査・資料分析に比べると林千勝さんは素人同然 中川隆
13. 2020年9月04日 06:46:00 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[6]

Mononofu2010
下に林千勝さんの話を「妄想」とか「くだらない」他、否定している人がいたが、林千勝の言説・書籍の元になっているのは、近衛、ウイルソン、ルーズベルトら本人及び周囲の当事者達が残した「一次資料」ですから、反論したいならそれら自体を否定する根拠を示さなければ、相手にもならない。


77 7
それは人畜無害のどうでもいいソースだよ
歴史学では「一次資料」なんか問題にもされない
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/313.html#c13

[リバイバル3] ロンドン・ウエスタンの世界 中川隆
39. 中川隆[-11528] koaQ7Jey 2020年9月04日 06:52:15 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[7]
【1418】120407 M氏邸訪問(序):漢の隠れ家(英米ウェスタン5way:W4発)・・・(^^;
https://mtt2.blog.fc2.com/blog-entry-1478.html

さて、かめきち邸から程なくM氏邸に到着・・・何と、オーディオルームは、ご自宅敷地にその専用ルームが離れとして建っている・・・で、M氏にご挨拶しつつ、早速その中へ・・・

入り口で靴を脱ぎ、1段上がろうとすると・・・壁の厚みが凄い事に気が付いた・・・おそらく、30cmはあると思われる壁・・・かなりしっかりした防音施工がされているみたい・・・

で、部屋に上がってなるほどと・・・

まず、こちらが、システム全景・・・いやいや、正に漢の隠れ家!羨ましい(^^;

【こちらがメインシステム】
https://blog-imgs-44-origin.fc2.com/m/t/t/mtt2/20120624070551aed.jpg

おっと・・・機材の詳細をφ(..)メモってませんでした(^^;

で、少し右側の画像がこちら・・・

【右手にサブシステム】
https://blog-imgs-44-origin.fc2.com/m/t/t/mtt2/2012062407055021e.jpg

画像右手の窓・・・アンプの乗ったラックが置いてありますが・・・手前のアルミの枠・・・

それが、内窓・・・そう!・・・このラックが置いてあるのは、実は吸音層・・・

ってことは・・・部屋全体がこの厚みの吸音材と壁に包まれているということ・・・

何でも、お若い頃は、バンドを組んで演奏をされていたそうで、そのための防音室ということだったのですね・・・壁にベースが何本も飾られています・・・

で、部屋に入って直ぐ、その分厚い吸音層をに気付いたので、かなりデッドな部屋なのかな?って思ったのですが・・・部屋での会話の感じからは、全然そういった感じは無くて、適度な反射のある、話し易い感じの空間でした・・・

えっ?何で、システムの画像を載せておいて、防音室の話かって?・・・ハハハ、機材のφ(..)メモをしてなくて(汗・・・とりあえず、書けるとこだけ・・・

一応・・・箱のようにも見えていますが、ウーファー4発と中央寄りの上の口径の小さいの(スコーカー?)が付いているのは、平面バッフルです(^^;・・・で、ウーファーのユニットは、かめきち邸と同じくロンドン・ウェスタン・・・

で、天井の梁から鎖でぶら下げられている一番大きな四角いホーンは、金属製で、ドライバが、同じくロンドン・ウェスタンだと思います・・・

このホーンの中の、マルチセルのホーンは・・・ドライバは・・・(^^;

多分、その下の縦のスリットのホーンは・・・ケリーツイータでしょうね・・・

ってわけで、かめきち邸と同じく5wayってことで・・・ただ、ウーファーの本数が半分なのと、ホーンが適度な大きさ・・・そう、SPシステムとしてはこれぐらいのサイズが限界ですよね?(^^;・・・

で、これらを駆動するアンプ群・・・最上段は・・・上から2段目は・・・3段目は・・・

4段目の右がプリアンプ?・・・左はマッキントッシュのCDPと上がタスカムの録音機(CD-R)・・・

そうそう、画像を撮り損なったんですが、手前のリスポジの後の壁面は、一面ソフトラックになっていて、その大半がジャケット写真も付いたCD-R・・・枚数は、何百枚もありそうでしたが・・・何とそれは、お持ちのレコードからこの録音機(CD-R)で焼いて、ジャケットも作成されたアーカイブで・・・

いやいや、その気の遠くなるような作業・・・想像するだけでびっくり(@@;

っと、その下5段目右が・・・左がアキュフェーズの・・・でも、多分、ウーファーのドライブは、このアキュフェーズかと思います・・・(^^;

で、一番手前・・・ごっついマウントに乗ったプレーヤーが、ヤマハのGT-2000ですかね・・・で、その下の木製ラックの下・・・ああ、チューナー?が、見えてますが・・・これを跨ぐラックの足・・・手前の床より下へ伸びてますよね・・・(^^;

そうなんです・・・この部分、床に穴が開いてて・・・プレーヤーは下の床(基礎)に直接乗っているわけでして・・・地面にドッシリって感じですね・・・(^^;

それと・・・先に出てきたサブシステム・・・吸音層の窓の間に入った・・・

【サブシステムのアンプ】
1418‐03サブシステムのアンプ.jpg

このラックの上が、サブシステムのアンプ・・・2042

メインSP右のウーファーの前に置かれたのが・・・

【サブシステムのSP】
https://blog-imgs-44-origin.fc2.com/m/t/t/mtt2/201206240705484fb.jpg

これが、サブシステムのSPで、754という20cm(また間違い(^^;)754Aという30cmのフルレンジの入った後面解放の箱で・・・(^^;

手前の床に伏せてあるのが・・・たしかこれが、前に使われてたアルテックのウーファーユニットだったかと・・・

で、M氏は、このシステムを、3年ほどで集められたんだとか・・・

っと、この世界、数の限られたものを探して入手されるので、結構時間がかかり・・・ましてや、アンプも含めて組み上げて音を出すまでには、数年単位でかかるようで・・・ま、それゆえ、途中までアルテックのユニットで鳴らされてたと・・・

っというわけで、M氏邸のシステムのご紹介・・・って、画像だけで、ほとんどかけてませんが・・・

いよいよ、明日は、このシステムのサウンドのお話へ・・・

いつものごとく、余り期待せずに、お楽しみに!

デハ ^^)/~

[2012/06/24 07:00]

コメント

もし754が私の知ってるものなら30pのユニットだったと思います。

ウエスタン728よりも20pの755よりで聴きやすいユニットでフルレンジよりの音は知る人ぞ知る名品です。

それおも上回る名品は中津川で見た750です。
こんど中津川へ行ったら750を聴いてみたいと思っています。
[2012/06/25 22:58] URL | 大佐


大佐、おはようございます。
月末輻輳で、レスが遅くなってスミマセンm(_ _)m
754は、ご指摘の通り、12インチの30cmのスピーカーだそうで・・・
またまた聞き間違いをφ(..)メモっちゃってたみたいで、スミマセンm(_ _)m

ちなみに、M氏邸のは、754のAタイプだそうです・・・
754Aは紙のコーンで、日本の地方の映画館には754Aだけの小屋があったとか・・・754Bと言うのもあって、こちらは船舶や屋外用に使われたフェノールのコーンで、エッジはゴムだったなんてお話も・・・(^^;

いやいや、せっかくのお話も、間違ってちゃ、それこそ話しになりませんね・・・すみませんm(_ _)m
[2012/06/26 08:28] URL | Mt.T2
https://mtt2.blog.fc2.com/blog-entry-1478.html


【1419】120407 M氏邸訪問(1):システムの特徴と音の違い?・・・(^^;
https://mtt2.blog.fc2.com/blog-entry-1479.html

さて、かめきち邸で、巨大な5Wayシステムを聞かせていただいた後、かめきちさんの車で、ほんの10分あまりの距離のM氏邸へと伺った・・・

M氏邸のオーディオルームは、ご自宅とは別棟で、元は楽器の演奏用に作られたため、分厚い吸音層に包まれた防音室となっていました・・・その内部は、実質約12畳くらいでしょうか?・・・

その内部は、まさに漢の隠れ家のような空間で、一人でドップリと音楽に浸ったり、ご友人達とミニライブを楽しむように音楽を聞ける素敵な空間でした・・・

その部屋に入って、まずはシステムを拝見している間に、美味しいコーヒーを入れていただいて・・・それじゃあ、早速曲をってことで・・・

まずは、レコードをかけられた・・・曲は・・・非常に生々しい演奏・・・ブルース?・・・女声ボーカルが入って・・・すみませんm(_ _)mどなたなのか知りませんm(_ _)m・・・

ですが、やっぱり、物凄く細かな音が近くて鮮度感がめっちゃ高く感じる・・・

ここは、かめきち邸と近い印象ですね・・・やっぱ、このドライバと、大きさは違ってもこのホーンの独特の聞こえ方のような気が・・・

ただ、距離感は、かめきち邸とは全然違いますね・・・こちらは、かなり前へ出てくる感じで、σ(^^)私の知ってるホーンシステムのイメージに近い気が・・・

で、低域の印象は、かなり違う気が・・・ベースの太さと響き方・・・量感が違う・・・

と言うか、低域が豊かで、柔らかく(緩いんじゃなく音程も弦の振動も聞こえるんだけど音色が柔らかい感じで)部屋に満ちる感じに・・・一方、かめきち邸は、レンジは更に低くまで出ている気がしますが、タイトで、軽く抜ける感じ?・・・

っと、同じプレーヤーをお使いとのFさんが、カートリッジはなんですか?と聞かれたら・・・シェルには、オルトフォンと書かれているが、中身はエンパイヤで、オルトフォンのシェルに入っている特注の業務用なのだそうで・・・どこかのスタジオで使われていたものらしい・・・(^^;

続いては、45回転のレコードで・・・ベースメインのトリオ?・・・曲はサマータイム・・・

いやいや、冒頭のベースがカッコいい・・・ピアノも渋い・・・あら?フルートが・・・おお、やっぱこの帯域は独特の生々しさ・・・ああ、シンバルもめっちゃ気持ち良い・・・

あ、ピアノとベースはやっぱり独特の柔らかさ?ああ、暖か味と言うのが合うかな?・・・間近で、演奏者の胴体を感じるイメージ・・・この傾向は、ウーファーのアンプによるのか?部屋の性格か?(^^;

っと、ここでかめきちさんから、かめきち邸で聞いたソースに近いイメージの曲をかけましょうと言う事で・・・多分、高橋美智子のウルトラパーカッションから・・・

おお!・・・低域のトランジェントがめっちゃ高いですね!・・・打楽器のアタックの瞬間の音の立ち上がりが、非常に早く、なんと言っても強い・・・

と、かめきちさんが、設計者が同じなので、音の傾向は、同じだと思いますとのこと・・・

う〜ん・・・全く同じ曲ではないので、難しいですが・・・ホーン型で無いSPと比較した場合の音の出方の違いは、似ているかもしれませんが・・・全体の漠然としたイメージでは、やはり大きく違う気がしますね・・・

例えば、金属振動板の音がそのまま耳まで飛んでくるような独特の解像度と鮮度感のようなところ・・・とにかくパルシブな打楽器とかのアタックの立ち上がりと、低域の制動なんかは似てる・・・

でも、中音域の広がり方、奥行き感や、低域の抜けと集束の早さみたいなところは、結構違った印象な気がしますね・・・(^^;

こう言う音の曲は、途中でもう良いって感じになるけど・・・不思議とならない・・・それどころか、どんどん引き込まれていく・・・でも、音楽じゃなしに音を聞いてることもあるけど・・・音質はいい方がいいってことが分かってきた・・・

で、お次は、チェットベーカー・・・子供がからんでいるジャケットのやつ・・・

やっぱり、中音域中心に、物凄く澄んだイメージ・・・透明な空間・・・

トランペットの張りのある音色がスパンと飛んで来る・・・バリトンサックスが軽くて透明感タップリな、それでいて濃い音が印象的・・・ベースの低い方は、この部屋の特徴かもしれない・・・それにしても音がめっちゃ近くで聞いてるような感じ・・・

ってわけで、かめきち邸と、同じ英米のウェスタンの5Wayでも、システムの構成と部屋によってその印象が大きく違うなと感じたところで・・・今日は時間切れ・・・

ということで、つづきは明日・・・いつものごとく、余り期待せずに、お楽しみに!

デハ ^^)/~

[2012/06/25 07:00]
https://mtt2.blog.fc2.com/blog-entry-1479.html

【1420】120407 M氏邸訪問(2):Jazzバーのかぶりつき席でご機嫌サックスを・・・(^^;
https://mtt2.blog.fc2.com/blog-entry-1480.html

さて、M氏邸の漢の隠れ家のようなオーディオルームにて、かめきち邸からすると、かなり現実的なサイズのロンドンウェスタンを中心とした5Wayシステムをきかせていただいているわけですが・・・

やはり、同じロンドンウェスタン中心のシステムとは言え、アンプや部屋が違うと、印象はかなり違うようで・・・っと、それよりも、やっぱり、そのサイズの違いを決定付けているホーンが違うと言うのが大きいのかな?(^^;

まあ、片や一辺1m50cmはあろうかと言う巨大な木製ホーンに対し、一辺が1mに満たない金属のホーンですから・・・

【M氏邸のシステム】1418-01
https://blog-imgs-44-origin.fc2.com/m/t/t/mtt2/20120624070551aed.jpg

っと考えると、ふわっと全体的に大きな空間を印象付けるかめきち邸の巨大システムに対し、M氏邸のシステムは、その強烈なエネルギーを、この空間に一気に放出する感じで・・・

対比すると、かめきち邸のサウンドは、サイズなりの開放感や広がりを感じ、木製ホーンの優しさ、暖かさを感じるのに対して・・・M氏邸では、正にこのサイズの、四角い金属の開口部から、その見た目の印象どおり、カチッとしててエネルギーも凝縮した感じで、これを全力でこちらへぶつけてくるような印象がある・・・ホンマか?見た目だけで言って無いか?・・・ハハハ(^^;

ま、勿論、家一件分に相当する高価なプロ用ユニットの音のクオリティのまま・・・強烈に澄んだ濁りの無い背景に、細かな音まで余さず、耳まで届く間に、あたかも空気の存在が、全く邪魔していないかのようなダイレクトな音の伝播の印象はそのままに・・・

これに負けず劣らずの素早い立ち上がりと制動の効いた、トランジェントの高い低域が、全く違和感なく繋がっているのは、驚異的としかいいようがない・・・

特に、この中低域〜低域の音の出方、方向性、クオリティが感じられる再生は、未熟な知見のσ(^^)私には、現代SPには感じれない気がするんですが・・・

っと、まあ大体、これが、M氏邸で最初数曲聞かせていただいた時点でのイメージかな・・・?(^^;

で、しばし、このM氏邸の音を特徴付けているホーンの話から・・・英国ウェスタンの特徴や入手のご苦労などのお話や、その音を特徴付けるポイント・・・ウーファーのダンパーのお話など・・・

と、M氏が、以前も訪問されている大@神戸さんに、印象を尋ねられ・・・前より音が滑らかになったとのコメントがあって・・・以前は、ウーファーが、半分アルテックだったのが、昨年、残りのウェスタンが揃って、片チャン4発、左右で8発全部がウエスタンになって、低域の出方が大きく変わったとのお話をひとしきり・・・

と、それじゃあ次はこれを・・・と、大@神戸さんの持参CDから・・・ベイシーのライブを・・・

おお、凄く背景というか・・・ライブハウスの騒音が入った、その場の空気感満載の録音・・・ピアノは少し奥で、ドラムが手前?ホーンセクションはグッと前に出てくる感じで・・・

まるで、お店の中にトリップしたような雰囲気タップリ・・・やっぱ、このドライバとホーンのダイレクトなサウンドと言うか、音の鮮度感と抜けはいいですね!ご機嫌です!

じゃ、次はピアソラかけようとかめきちさんが・・・

おお、重み?迫力?のあるベース・・・ちょうど部屋を満たすような量感・・・全体のバランスは、このベースがドッシリ支えるピラミッドバランス・・・バンドネオンが切ない憂いある音色で・・・後のピアノも凄くせつなさを増すような渋い音色で・・・

ちょっと暗いんで、2曲目へと・・・

おお!ベースの土台にバンドネオンのメロディーが、気持ちを騒がせるような、不安な感じに・・・哀愁を感じる綺麗な響きのバイオリン・・・

と、それじゃあ、メインの最後にこれをと・・・ジョニーグリフィンのハッシャバイを・・・

【ジョニーグリフィン】
1420-01ジョニーグリフィン.jpg

おおー、凄い濃さ!・・・ホンとJazzバーのステージ前の席で聞いている感じ・・・サックスのエネルギー感が、断然高い・・・うしろのドラムやベース、ピアノも、それぞれ音の存在感がありつつ・・・いやいやこのサックスの生々しさったら!・・・演奏の力の入り方がこちらにグイグイ伝わって来る・・・

なるほど!・・・大@神戸さんが、前回来られたときに聞かれて、感動されたと言うのが良く分かりますね・・・目を瞑ると、目の前にステージが・・・

っと、大@神戸さんが・・・前はもっと危しさがあったのが、スッキリとして音が1歩近付いたような感じになったとのコメントが・・・

まさに、ウーファーがオールウェスタンになって大きく変わったところだとのこと・・・

いやいや、Jazzには、ピッタリのサウンドを、ライブを体験するかのように聞かせていただいた!(^^;

じゃ次は、754を・・・っと、残念、今日はここで時間切れ・・・

ってわけで、つづきは明日・・・いつものごとく、余り期待せずに、お楽しみに!

デハ ^^)/~

[2012/06/26 07:00]


コメント

ホーンの材質って
おはようございます。
ホーンって、材質で随分と音の性質が
変わってきますね。JBLでもしかり。
仰るように、金属製の方が音が飛んで
くるように感じますね。音離れがいい?
音速が早い(なわけはないですね)
拙宅のシステムと志摩にあるJAZZ
喫茶のよく似た構成のSPで体験
しました(笑)
[2012/06/26 07:44] URL | 吉田兼好


Re: ホーンの材質って
吉田兼好さん、おはようございますm(_ _)m
やっぱそうなんですか・・・ホーン体験自体少ないですし、ましてや同じ形状で材質の違うホーンを聞くなんて、やったことがないので、材質と音の関係までは、全然?です・・・それに今回は、ホーンの大きさもずいぶん違いましたから余計に?です(^^;
でも、振動体にくっついた躯体の延長のようなものですし・・・ホーン自体も相当鳴るでしょうから、音色には材質の影響もあると言うのは想像できますが・・・飛び?音離れ?についてはちょっと分かりませんでした(^^;
この時は、サイズと形状、部屋の関係で前面にエネルギーが飛んでくる感じなんだと思ってました・・・
やっぱ、材質もあるんですかね(^^;
[2012/06/26 08:53] URL | Mt.T2


London Western 2080-Aは希少なユニットで基本的にALTEC 515Aと同じですが
イギリス流のチューンされたヨーロッパの音がすするので良いユニットですね

このてを一度聴くと515Bなどは聴けないでしょう。
The Kerry Dancers (Riverside) Johnny Griffinがどう鳴るかは2080-Aが一番重要な鍵を握っているんですよね!
[2012/06/26 11:36] URL | 大佐


大佐、こんにちは。
残念ながら、以前のアルテックのユニットと半々に使われていた時の音は聞いて無いので、どのように変わったのかは分かりませんが、音の抜けと言うか通りは良いのに、空気の密度が高まったような、ライブハウスの室内の雰囲気が非常に生々しくて、更に、そこに浮かび上がるサックスの、ちょっと抑えつつも熱っちっちの演奏がご機嫌でした!
こう言う静かに熱い空気感が出るのって、演奏にグイグイ引き込まれていくので、とっても気持ちいいなと・・・(^^;
[2012/06/26 11:57] URL | Mt.T2


それでは、どうなるか解りませんが
道のりがちょっとかかりますが
拙宅の駄音と、JAZZ喫茶の音を
聴き比べてみます??
送り出し機器と低音、高音のユニットは違いますが、中音のユニットは同じ375でホーンのみ木製と金属製です。
AM:拙宅、PM:JAZZ喫茶
とすればいけそうな感じです。
[2012/06/26 16:58] URL | 吉田兼好

Re: それでは、どうなるか解りませんが
吉田兼好さん、こんばんは。
月末輻輳で、先程帰宅しました・・・レス遅れてスミマセンm(_ _)m
比較、面白そうですね・・・別途SNSの方ででも連絡します。
やっぱり、ホーンの音をもう少し知るためにも、ブルーライツにもう一度聞きに行かないと駄目な気がしてきました・・・ただ、ちょっと先にとんでもないものを聞いちゃったのかな?という気もしてきたりして・・・(^^;
[2012/06/26 23:58] URL | Mt.T2
https://mtt2.blog.fc2.com/blog-entry-1480.html


【1421】120407 M氏邸訪問(3):同じ英国ウェスタン、音の出方の違い?・・・(^^;
https://mtt2.blog.fc2.com/blog-entry-1481.html

さて、お部屋に入った当初、かめきち邸のシステムを現実的な静にしたシステム?なんて、視覚から安直に思っていたわけですが・・・確かに、ユニットの持っている性能と言うか、品位については、同じ血が流れている事は、ひしひしと感じるのですが、そのサウンド面での印象は大きく違う気が・・・

まず、一番の違いは音の出方・・・かめきち邸の巨大システムが、そのサイズから、とんでもない音圧が飛び掛って来るのじゃないかと身構えていると、巨大なスピーカーの少し後方を中心に、思いの外ふわっと広がるサウンドステージ・・・

ま、無理矢理こじつければ、部屋の空間に凝縮されずに音が、思いのまま、ソースの表現する空間のまま広がり、録音時の演奏と、演奏者、楽器の音の雰囲気と、空間の雰囲気をサイズも含めて感じさせてくれるような感じ・・・

対して、M氏邸の音の出方は、まだ、どちらかと言うと、σ(^^)私の知るオーディオシステムの音の出方に近いかな?・・・

ただ、あくまでもどちらかと言うと・・・と言う前置きの上でのことで、単純に言うと、部屋のサイズに凝縮された感じの部分で、部屋の影響を受けていることを感じると言う点で、どちらかと言うと、σ(^^)私の知るオーディオの音に近いというだけ・・・(^^;

で、実際の音の出方は、元のソースの持っている新鮮で強烈な音楽のエネルギーを、上下左右の床壁天井に覆われることで、正面の壁のサイズでそのままリスポジ方向、ドバッとぶつけてくる感じ・・・

ゆえに、その音域ごとのエネルギーバランスも印象としては、随分違って感じられるが・・・かめきち邸の大きなエアボリュームに解き放たれた音のエネルギーを、M氏邸の部屋のエアボリュームに囲み込むと考えると・・・なるほどと思える・・・

かめきち邸では、低域、高域共に開放され、中域の鮮度と解像感を中心にそのまま前方向へ開放される感じに対し・・・

M氏邸では、左右4発計8発少なくしてもなお、高いレスポンスの低域のエネルギーは、サイズダウンした部屋を思いのままに満たしつつ、中域、中高域は、天井床壁に囲まれ、太く濃く熱くこちらに向ってくる・・・と言うか、天井床壁で構成される巨大ホーンのまん前で、ピラミッドバランス的なそのエネルギーを浴びている感じ・・・

って、わけ分からんイメージを書いても・・・同席された皆さんさえも、そうかな?なんて思われる、ちょっとσ(^^)私なりの変わった捉えたかも?・・・いや、やっぱ、まだ、英国ウェスタン中心の独特?なサウンドの世界に度肝を抜かれて、混乱したままなのでしょう・・・(^^;

と言うわけで・・・って、どう言うわけか分かってませんが・・・(^^;

その演奏のエネルギーを、部屋のサイズのまま太く濃く暑くぶつけてくるシステムで、ジョニーグリフィンのご機嫌な演奏を楽しんだ後・・・

今度は、サブシステムの方を聞かせていただくことに・・・

【サブシステムのSP】1418-04
https://blog-imgs-44-origin.fc2.com/m/t/t/mtt2/201206240705484fb.jpg

かめきち邸で聞かせていただいた、小さい方の4189のシステムとは、ユニットが一回り大きな30cmの754Aで、アンプも、2040に対して、こちらは2042とのことで・・・

【サブシステムのアンプ】1418-03
1418‐03サブシステムのアンプ.jpg

って、σ(^^)私には、その違いが、どのような違いを生み出すのか、全く想像もできなくて・・・(^^;

っと、じゃあ、同じ大貫妙子をということでピュアアコースティックから、突然の贈り物を・・・

ああ、何とも爽やかに優しく語りかける・・・ちょっと声が若返ったか?・・・ホンの少し中高域に中心がある間で・・・なんとも心地よく声が前に出てふわっと広がる・・・

勿論、後面開放と思いきや、開いていなかった・・・ちょっと予想外・・・

独特の開放感と、なんとも言えないストレスの無い音の出方・・・す〜っと、それこそ身構えず、リラックスして歌いかけてくれているようだ・・・素晴らしい!

と、ここでこのサウンドの主役のSPの話や、もう一方の立役者?のアンプのお話が・・・

で、次は、これを聞かせてくださいと出てきたのは、寺島靖国監修のJazzBar2001から、ケニーバロントリオのフラジャイルがかけられた・・・

スティングの名曲・・・なんとも綺麗で居心地の良いメロディーを・・・寺島さん監修のわりに、そんなに強調感の無い普通の録音・・・システムの能力でめいっぱい、ソースに入っている音が出ているはずな割には・・・でも、曲と演奏は良いですね!・・・

何でも、なかなか上手く鳴らない曲なんだそうで・・・やっぱり、鳴らない方一般的なのかも?・・・σ(^^)私のイメージでは、もっとシンバルが目立ってベースと対峙するくらいに鳴るシステムだと、それなりの雰囲気に聞こえた気が・・・

じゃあ、もう一度、メインシステムの方で聞いてみましょうか?ってことになって・・・

っと残念・・・今日はここで時間切れ・・・

ってわけで、つづきは明日・・・いつものごとく、余り期待せずに、お楽しみに!

デハ ^^)/~

[2012/06/27 07:00]
https://mtt2.blog.fc2.com/blog-entry-1481.html

【1422】120407 M氏邸訪問(終):英国ウェスタンでライブ物を楽しむ!・・・(^^;
https://mtt2.blog.fc2.com/blog-entry-1482.html


さて、M氏邸のウェスタンのサブシステム・・・フルレンジの754Aを箱に入れ、2042のアンプで駆動するという、スペシャルな構成・・・これで聞く、大貫妙子は、5歳ほど若返った?気がして・・・

っと、上手く鳴らないとの話題のある寺島靖国さん監修のJazzBar2001から、フラジャイルを聞いてみると・・・先の大貫妙子をあれほどに鳴らすシステムで、この鳴りようでは、鳴らないのが正解じゃないかと思える感じ・・・(^^;

じゃあ、メインシステムの方で聞いてみましょうかと言う事になり、再び再生・・・

ああ、なるほど・・・中高域から上のシンバルの帯域がしっかり出てくると、それらしく鳴って来た・・・ピアノが随分艶やかに鳴り始めた・・・結構、この帯域で雰囲気が変わるんだ・・・ま、でも、良く鳴るというにはちょっと辛い感じ・・・

と、曲は良いんだけどねえ・・・CDの悪い所がそのまま出てしまう感じなんだけど、LPで聞いたら、きっと凄くいいだろうな・・・なんてコメントも・・・

いやあ、気が付くと、既に無条件に、英国ウェスタンのシステムで聞いて、感じよく鳴るか鳴らないかを基準にして聞いている・・・これで鳴らないのは、録音が・・・なんて(^^;

と、ここで、かめきちさんが所用で中座・・・で、M氏から、かめきちさんとの偶然の出会いから、英国ウェスタンの世界へ入った、奇遇なめぐり合わせのお話など・・・

で、次はこれを聞かせてくださいと・・・大さんが持参のCDを・・・

【ライブアットザきりきりぶらうん】
1422-01ライブアットザきりきりぶらうん.jpg

おお、このCD・・・もう手に入らないんですよ・・・いやあ、やっぱ弄ってないストレートな録音ですねえ、この鮮度感がたまりません・・・やっぱりこの鮮度感と音の肌触りは、このドライバとホーンの存在が大きそうだなあ・・・

特に、σ(^^)私の好きなギターの弦の色んな細かな音が、演奏が見えるかのように全部聞こえて来る感じは、たまりませんねえ・・・って言うか、ここがスカッと出無いとノリがよく無いですよね・・・

おお!会場の拍手が・・・この拍手ぐらいの立ち上がりが、楽器の音に欲しいですねとのコメントが・・・でも、やっぱり、良いとこも悪いとこも歩けど、生の方がいいなあ・・・(爆

と、これはライブなんで鳴ると思うんですけどと・・・出されたCDから2曲目を・・・

【ケニーバロントリオ】
1422-02ケニーバロントリオ.jpg

ふ〜ん、やっぱり随分ダイレクトな録音?・・・ピアノの音が先の寺島レコードとは違って、生々しい感じが強く出ますね・・・シンバルが気持ちいですね!・・・

こちらは、先のライブアットザきりきりぶらうんのように録りっぱなしに近い感じではなくて・・・聞きやすくしてある・・・会場の拍手も、立ち上がりを余り意識しない・・・と言うか、通常CDでは煩く、ごちゃごちゃなりがちなところを丸めちゃってる気もする・・・

と、もう一度レコードを聞かせてくださいとノリクエストで・・・ミスティを・・・

おおぉぉ!・・・困るなあ、こんなに濃くて、エッジの強調感を全く感じない、音の密度で感じる立体感・・・粒状感を感じない・・・濃くて滑らか・・・

っと、ここで、所用から戻られたかめきちさんと、カートリッジの話に・・・このカートリッジは、業務用の特注のもので・・・無垢のダイヤから針が作られてて・・・針の寿命も長いのだそうで・・・それから、プロ機のアームの話・・・針圧を確かめるべく、デジタルの針圧系で測ったら、小数点以下3桁まで正確だったとか・・・

それじゃあ、最後に、もう1曲だけと・・・

【北村英二】
1422‐03北村英二.jpg

ふ〜ん・・・このCD-R、M氏がレコードから録音されもので・・・リスポジの後の壁面には、このアーカイブが何百枚も・・・(@@;

その労力を想像すると、気が遠くなりそうだが・・・音を聞いて納得(^^;

元は、ダイレクトカッティングのレコードだそうですが・・・いやいや、凄いクオリティ・・・滑らかで濃く、ご機嫌なノリの演奏が、ドップリ楽しめる!・・・

でも、このCD-R、凄いですね!ドラムの鳴りっぷりがめっちゃご機嫌・・・スネアのドスドスってのがホンと気持ちよく聞こえる・・・ま、何よりクラリネットが良いのは勿論なんですけど・・・

っというわけで、かめきち邸のサウンドにぶっ飛んだ感覚から、M氏邸のサウンドは、サイズ的にも、音の出方的にも(英国ウェスタンとホーンの別世界サウンドの骨格はそのままに)、聞き慣れたイメージに近い印象で・・・少〜し、現実世界の感覚からでも地続きで捉えられる感じに戻ったところでお終いということに・・・

いやいや、ホンッと貴重な体験をさせていただいて・・・おまけに、とっても興味深いお話もたくさんいただいて・・・ま、ちょおっとσ(^^)私の知識不足で、せっかくのお話の充分消化出来てないのが申し訳ありませんが・・・m(_ _)m

今回の衝撃体験を、どのように自分の中に取り込んで、拙宅システムをどんなサウンドにまとめていけるかを、ボチッと考えながら取り組んで行きたいと・・・

って、実際は、帰って、拙宅の音を聞いて、ドンだけ落ち込んだか!・・・(^^;

この刺激が切れてしまったら、是非また直接のおさらいをさせてください・・・今回は、ホント、楽しく貴重な時間をありがとうございました・・・m(_ _)m

ってわけで、この訪問のお話は、これにてお終い・・・明日は・・・

多分、気を取り直して、拙宅サウンドでのお遊びの話かな?

いつものごとく、余り期待せずに、お楽しみに!

デハ ^^)/~

[2012/06/28 07:00]


コメント

ウエスタン系で旨く鳴らないのは寺島レコードの音作が原因でしょう。

先日、寺島レコードのCD TERAMURA YOKO MOODSを聴きましたが下品な音作りに、がっかりしました。

所詮JAZZ喫茶系のオーディオレベルな録音・・・ てめえ達の装置で聴くように音作りされた感が聴き手に音楽の内容よりも自分たちが聴きたい音を優先したクソ録音・・・

昔、寺島靖国の本で紹介されたLPを集めて良いLPにも出会えたので少しは期待したのですが、寺島さんが音に口だししない方が良いのでは無いかと思います。

[2012/06/28 12:43] URL | 大佐


大佐、こんにちは。
あらら、またまた辛いことを・・・(^^;
どれもいまいち上手いこと鳴らんなあと思ってるうちのシステムでも、おっ、ちょっと欲しいとこ出るやん!って思うことがありますから、寺島さんの快感な部分をかなりクローズアップしてるんでしょうね(^^;
あるがままを軽々と、切れ味鋭くドバッとも、繊細にも出せるウェスタンのシステムでは、その音作りの裏側まで聞こえちゃって興醒めって感じましたが・・・
鳴りきらずに悶々としているシステムで、まやかしだとしても、ちょっとだけご機嫌にさせてくれる音作り・・・寺島さんの、ここええやろ?ってのが分かりやすくて、σ(^^)私は案外好きだったりします(^^;
特に、このJazzBarのシリーズは、いろんなCDからの寄せ集めですので、オリジナルのCDも聞くと、両方楽しめていいかな?なんて(^^;
ふか〜く楽しむには、オリジナルの方のレコード(オリジナル盤でなくても)を、英国ウェスタンのシステムで聞ければ幸せだろうなとは思いますが・・・限られた人しか聞けませんし(^^;
それより、モノの質の次元が違うと分かってはいても、うちのシステムを、ウェスタンのような音が出るように手なづけられたらなあ・・・なんて思ってしまいます(^^;
[2012/06/28 13:13] URL | Mt.T2
https://mtt2.blog.fc2.com/blog-entry-1482.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1074.html#c39

[番外地8] 専門研究者のディビット・バーガミニや鬼塚英昭の調査・資料分析に比べると林千勝さんは素人同然 中川隆
14. 2020年9月04日 07:49:01 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[8]

刑事裁判で証拠とされるのは9割は証言ですね。
証言の信頼度を判断するのが検察や裁判官の仕事だからね、
歴史学も同じで、「一次資料」云々ではなく、様々な観点から証言や資料の信頼度を判断するのが歴史家の仕事です。
林千勝さんは完全なド素人で、そういう判断をする能力が完全にゼロなのです。
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/313.html#c14
[番外地8] 専門研究者のディビット・バーガミニや鬼塚英昭の調査・資料分析に比べると林千勝さんは素人同然 中川隆
15. 中川隆[-11527] koaQ7Jey 2020年9月04日 08:05:18 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[9]
刑事裁判で証拠とされる 9割は証言ですね。証言の信頼度を判断するのが検察や裁判官の仕事だからね、
重要な証拠が「一次資料」として残る事はまずありません。 真っ先に証拠隠滅されますからね。
林千勝さんが出した「一次資料」は人畜無害などうでもいいものばかりです。

歴史学も同じで、「一次資料」云々ではなく、様々な観点から証言や資料の信頼度を判断するのが歴史家の仕事です。
林千勝さんは完全なド素人で、そういう判断をする能力が完全にゼロなのです。
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/313.html#c15

[リバイバル3] 起業するより多国籍企業に投資する(現物株を買う)方がギャンブル度は遥かに低い 中川隆
31. 2020年9月04日 08:13:30 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[10]

2020年09月04日
開業するなら元手がかからない業種が良い

店を構えて失敗したら1千万円単位の負債になる

経費がかかる起業は失敗できない

ひと頃ほどではないがコロナ不況で起業や開業を目指す人が多く、ネットには成功談が溢れている。

不思議なもので起業を目指すようになると起業で成功した人の体験談がやたら目に飛び込んできます。

それも「月収100万円を達成しました。もっと早く始めれば良かったです」のような調子いい人ばかり目立つ。

実際はどうかと言うと、正社員だった場合は年収が増える人はほとんど居ないという現実があります。

これは人それぞれですが全員を平均化すると、3分の2以上は独立前より年収が減少します。

起業前が派遣やアルバイトだった場合は年収200万円程度なので、ハードルはグッと下がります。


それでも起業して経費を引いた年収が200万円以上となると、過半数には達していない筈です。

独立した場合は売り上げ-経費が収入で、売り上げが多く経費が少なければ莫大な利益を手にできる。

例えばブロガーとかユーチューバーはスマホだけでやってる人も居るので、月の経費は数千円の人も居ます。


これが例えば個人タクシーや貨物配送だったら、車に関する経費が自分持ちなので年間100万円から数百万円にもなります。

それが店舗を借りた飲食店だったら、店の維持費と従業員代で1000万円を超えてしまうでしょう。

飲食店ができては潰れる理由がこれで、売り上げがあっても経費で全部飛んでいきます。

元手がタダなら何度でもやり直せる

経費が掛かり過ぎると赤字になるが、廃業しても多くの場合個人の借金として残ります。

有名人の失敗談のように、開店したが赤字で数千万円の負債を抱え込んでしまいます。

飲食店の問題は店舗が必要なことで、運転や配送の問題は車が自分持ちである点です。


これが雇われ店長や雇われ運転手なら、個人事業主であっても貰った金はぜんぶ自分の収入になります。

開業や起業する時重要なのは、経費つまりコストが掛からない業種を選択する事です。

店や事務所が必要な業種と、自宅でできる業種では売り上げが同じだったら利益は数倍違ってきます。


店を借りて開店して初日の売り上げゼロだったら、さっそく夜逃げの準備に取り掛かる段階です。

でも自宅で創作物をネット販売だったら、「ま、しょうがないか」で済み、生活費はバイトすれば良い。

多額の元手を掛けて失敗したら取り返しがつかないが、元手がタダなら成功するまでいくらでも繰り返せる。
http://www.thutmosev.com/archives/83805877.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/826.html#c31

[番外地8] 専門研究者のディビット・バーガミニや鬼塚英昭の調査・資料分析に比べると林千勝さんは素人同然 中川隆
16. 2020年9月04日 08:23:41 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[11]
証言だけでは証拠にならないから検察や裁判官が総合判断しているんだよ。
歴史ではそれが研究者の仕事だ。そもそも使い物になる一次資料なんか存在しないんだよ。
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/313.html#c16
[番外地8] 専門研究者のディビット・バーガミニや鬼塚英昭の調査・資料分析に比べると林千勝さんは素人同然 中川隆
17. 2020年9月04日 08:34:16 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[12]
僕は専門家の学説を紹介しているだけだと言ったろ。
林千勝さんは専門家ではなくド素人で、与太話しかできないからね。
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/313.html#c17
[番外地8] 専門研究者のディビット・バーガミニや鬼塚英昭の調査・資料分析に比べると林千勝さんは素人同然 中川隆
18. 中川隆[-11526] koaQ7Jey 2020年9月04日 10:44:38 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[13]
専門研究者のディビット・バーガミニや鬼塚英昭の調査・資料分析に比べると林千勝さんは素人同然だという事です。

そもそも天皇の犯罪の証拠を残す筈もないから、一次ソースなんか存在しないんだよ
俺は専門家の学説を紹介しただけだ
俺が専門家である必要はない

刑事裁判で証拠とされる 9割は証言ですね。証言の信頼度を判断するのが検察や裁判官の仕事だからね、
重要な証拠が「一次資料」の文書として残る事はまずありません。 真っ先に証拠隠滅されますからね。
それから事件当事者の証言はれっきとした「一次資料」になります。書類になった「一次資料はそもそも証言内容を集計しただけのものなので価値はかわりません。

林千勝さんが出した「一次資料」の書類は人畜無害などうでもいいものばかりですね。
日本軍に都合の悪い文書は終戦直後にすべて燃やされているし、敗戦が濃厚になった時点で知られては困る文書の改竄・捏造を行っているので、そういう「一次資料」の書類が信用できる訳ではないのですね。

歴史学も同じで、「一次資料」云々ではなく、様々な観点から証言や資料の信頼度を判断するのが歴史家の仕事です。
林千勝さんは完全なド素人で、そういう判断をする能力が完全にゼロなのです。
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/313.html#c18

[番外地8] 専門研究者のディビット・バーガミニや鬼塚英昭の調査・資料分析に比べると林千勝さんは素人同然 中川隆
19. 2020年9月04日 10:49:45 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[14]
 資料については、一次資料と二次資料の区別が重要である。テーマになる人物本人が書いたもの(作品、書簡、日記など)、テーマになる事件・できごとの当事者が書いたもの(調書、目撃証言、当時のビラなど)。それに対して二次資料というのは、一次資料を材料にして書かれた研究などである。たとえば『ドストエフスキー研究』や『ロシア経済史』のようなものである。

 テーマの設定によって同じ本が一次資料になったり、二次資料になったりする。たとえばバフチンの『ドストエフスキーの詩学』という本がある。バフチンをテーマに選ぼうとする学生にとってこの本は一次資料である。だがドストエフスキーについて卒論を書くつもりの学生にとっては二次資料である。同様にウェーバーの『ロシア革命論』。ためしに、いくつか資料を挙げて、それがどのようなテーマなら一次資料として、どのようなテーマなら二次資料として利用可能か考えてみよ(教師は授業でやらせてみる)。

 次の点が重要である。二次資料はたとえなくとも論文は書ける(ひじょうに困難だが)。だが一次資料がなければ論文はぜったいに書けない。一次資料がどうしても入手できないテーマについては卒論執筆を断念するべきである。逆に質、量ともに豊富な一次資料が入手できた場合、そのテーマは有望株である。

 一次資料も二次資料も時間と労力の許すかぎり、たくさん集めること。読み切れなくともよい。
http://www.kyy.saitama-u.ac.jp/~etakagi/activity/m001020.html
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/313.html#c19

[お知らせ・管理21] 2020年09月 困った時、意見、提案、相談などなんでも。管理人が24時間以内に必ず見るスレ 管理人さん
6. 2020年9月04日 11:11:38 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[15]
ホント、病気だな

要措置入院
http://www.asyura2.com/13/kanri21/msg/610.html#c6

[番外地8] 専門研究者のディビット・バーガミニや鬼塚英昭の調査・資料分析に比べると林千勝さんは素人同然 中川隆
20. 中川隆[-11525] koaQ7Jey 2020年9月04日 11:26:55 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[16]
​ @Mononofu2010
そもそも天皇の犯罪の証拠を残す筈もないから、一次ソースなんか存在しないんだよ
俺は専門家の学説を紹介しただけだ
俺が専門家である必要はない

刑事裁判で証拠とされる 9割は証言ですね。証言の信頼度を判断するのが検察や裁判官の仕事だからね、
重要な証拠が「一次資料」の文書として残る事はまずありません。 真っ先に証拠隠滅されますからね。
それから事件当事者の証言はれっきとした「一次資料」になります。書類になった「一次資料はそもそも証言内容を集計しただけのものなので価値はかわりません。

(一次資料というのは、一テーマになる人物本人が書いたもの(作品、書簡、日記など)、テーマになる事件・できごとの当事者が書いたもの(調書、目撃証言、当時のビラなど)。それに対して二次資料というのは、一次資料を材料にして書かれた研究などである。たとえば『ドストエフスキー研究』や『ロシア経済史』のようなものである。)

林千勝さんが出した「一次資料」の書類は人畜無害などうでもいいものばかりですね。
日本軍に都合の悪い文書は終戦直後にすべて燃やされているし、敗戦が濃厚になった時点で知られては困る文書の改竄・捏造を行っているので、そういう「一次資料」の書類が信用できる訳ではないのですね。

歴史学も同じで、「一次資料」云々ではなく、様々な観点から証言や資料の信頼度を判断するのが歴史家の仕事です。
林千勝さんは完全なド素人で、そういう判断をする能力が完全にゼロなのです。
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/313.html#c20

[番外地8] 専門研究者のディビット・バーガミニや鬼塚英昭の調査・資料分析に比べると林千勝さんは素人同然 中川隆
21. 2020年9月04日 12:45:23 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[17]
資料の信頼度と一次資料かどうかは何の関係も無いよ
歴史家というのはそういう信頼度を判定する仕事だ
嘘であっても資料価値が有るというのが文献学の立場なんだ
嘘が有ったらダメだと言っていたら古事記や日本書紀には価値が無い事になる
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/313.html#c21
[番外地8] 専門研究者のディビット・バーガミニや鬼塚英昭の調査・資料分析に比べると林千勝さんは素人同然 中川隆
22. 2020年9月04日 12:48:43 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[18]

知恵遅れの相手しても仕方ないんだけど

資料の信頼度と一次資料かどうかは何の関係も無いよ
歴史家というのはそういう信頼度を判定する仕事だ
嘘であっても資料価値が有るというのが文献学の立場なんだ
嘘が有ったらダメだと言っていたら古事記や日本書紀には価値が無い事になる
中国の毎年のGDP統計も価値が無い事になる
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/313.html#c22

[リバイバル3] 絶対に買ってはいけない アルテック VOICE OF THE THEATER A5・A7 中川隆
28. 中川隆[-11524] koaQ7Jey 2020年9月04日 13:07:06 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[19]
London Western 2080-Aは希少なユニットで基本的にALTEC 515Aと同じですが
イギリス流のチューンされたヨーロッパの音がすするので良いユニットですね

このてを一度聴くと515Bなどは聴けないでしょう。

The Kerry Dancers (Riverside) Johnny Griffinがどう鳴るかは2080-Aが一番重要な鍵を握っているんですよね!
[2012/06/26 11:36] URL | 大佐


大佐、こんにちは。
残念ながら、以前のアルテックのユニットと半々に使われていた時の音は聞いて無いので、どのように変わったのかは分かりませんが、音の抜けと言うか通りは良いのに、空気の密度が高まったような、ライブハウスの室内の雰囲気が非常に生々しくて、更に、そこに浮かび上がるサックスの、ちょっと抑えつつも熱っちっちの演奏がご機嫌でした!

こう言う静かに熱い空気感が出るのって、演奏にグイグイ引き込まれていくので、とっても気持ちいいなと・・・(^^;
[2012/06/26 11:57] URL | Mt.T2

https://mtt2.blog.fc2.com/blog-entry-1480.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1071.html#c28

[リバイバル3] ジャズ喫茶は音楽がわからないアホが道楽でやるもの 富山誠
33. 中川隆[-11523] koaQ7Jey 2020年9月04日 14:02:07 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[20]
【1422】120407 M氏邸訪問(終):英国ウェスタンでライブ物を楽しむ!・・・(^^;
https://mtt2.blog.fc2.com/blog-entry-1482.html


さて、M氏邸のウェスタンのサブシステム・・・フルレンジの754Aを箱に入れ、2042のアンプで駆動するという、スペシャルな構成・・・これで聞く、大貫妙子は、5歳ほど若返った?気がして・・・

っと、上手く鳴らないとの話題のある寺島靖国さん監修のJazzBar2001から、フラジャイルを聞いてみると・・・先の大貫妙子をあれほどに鳴らすシステムで、この鳴りようでは、鳴らないのが正解じゃないかと思える感じ・・・(^^;

じゃあ、メインシステムの方で聞いてみましょうかと言う事になり、再び再生・・・

ああ、なるほど・・・中高域から上のシンバルの帯域がしっかり出てくると、それらしく鳴って来た・・・ピアノが随分艶やかに鳴り始めた・・・結構、この帯域で雰囲気が変わるんだ・・・ま、でも、良く鳴るというにはちょっと辛い感じ・・・

と、曲は良いんだけどねえ・・・CDの悪い所がそのまま出てしまう感じなんだけど、LPで聞いたら、きっと凄くいいだろうな・・・なんてコメントも・・・

いやあ、気が付くと、既に無条件に、英国ウェスタンのシステムで聞いて、感じよく鳴るか鳴らないかを基準にして聞いている・・・これで鳴らないのは、録音が・・・なんて(^^;

と、ここで、かめきちさんが所用で中座・・・で、M氏から、かめきちさんとの偶然の出会いから、英国ウェスタンの世界へ入った、奇遇なめぐり合わせのお話など・・・

で、次はこれを聞かせてくださいと・・・大さんが持参のCDを・・・

【ライブアットザきりきりぶらうん】
1422-01ライブアットザきりきりぶらうん.jpg

おお、このCD・・・もう手に入らないんですよ・・・いやあ、やっぱ弄ってないストレートな録音ですねえ、この鮮度感がたまりません・・・やっぱりこの鮮度感と音の肌触りは、このドライバとホーンの存在が大きそうだなあ・・・

特に、σ(^^)私の好きなギターの弦の色んな細かな音が、演奏が見えるかのように全部聞こえて来る感じは、たまりませんねえ・・・って言うか、ここがスカッと出無いとノリがよく無いですよね・・・

おお!会場の拍手が・・・この拍手ぐらいの立ち上がりが、楽器の音に欲しいですねとのコメントが・・・でも、やっぱり、良いとこも悪いとこも歩けど、生の方がいいなあ・・・(爆

と、これはライブなんで鳴ると思うんですけどと・・・出されたCDから2曲目を・・・

【ケニーバロントリオ】
1422-02ケニーバロントリオ.jpg

ふ〜ん、やっぱり随分ダイレクトな録音?・・・ピアノの音が先の寺島レコードとは違って、生々しい感じが強く出ますね・・・シンバルが気持ちいですね!・・・

こちらは、先のライブアットザきりきりぶらうんのように録りっぱなしに近い感じではなくて・・・聞きやすくしてある・・・会場の拍手も、立ち上がりを余り意識しない・・・と言うか、通常CDでは煩く、ごちゃごちゃなりがちなところを丸めちゃってる気もする・・・

と、もう一度レコードを聞かせてくださいとノリクエストで・・・ミスティを・・・

おおぉぉ!・・・困るなあ、こんなに濃くて、エッジの強調感を全く感じない、音の密度で感じる立体感・・・粒状感を感じない・・・濃くて滑らか・・・

っと、ここで、所用から戻られたかめきちさんと、カートリッジの話に・・・このカートリッジは、業務用の特注のもので・・・無垢のダイヤから針が作られてて・・・針の寿命も長いのだそうで・・・それから、プロ機のアームの話・・・針圧を確かめるべく、デジタルの針圧系で測ったら、小数点以下3桁まで正確だったとか・・・

それじゃあ、最後に、もう1曲だけと・・・

【北村英二】
1422‐03北村英二.jpg

ふ〜ん・・・このCD-R、M氏がレコードから録音されもので・・・リスポジの後の壁面には、このアーカイブが何百枚も・・・(@@;

その労力を想像すると、気が遠くなりそうだが・・・音を聞いて納得(^^;

元は、ダイレクトカッティングのレコードだそうですが・・・いやいや、凄いクオリティ・・・滑らかで濃く、ご機嫌なノリの演奏が、ドップリ楽しめる!・・・

でも、このCD-R、凄いですね!ドラムの鳴りっぷりがめっちゃご機嫌・・・スネアのドスドスってのがホンと気持ちよく聞こえる・・・ま、何よりクラリネットが良いのは勿論なんですけど・・・

っというわけで、かめきち邸のサウンドにぶっ飛んだ感覚から、M氏邸のサウンドは、サイズ的にも、音の出方的にも(英国ウェスタンとホーンの別世界サウンドの骨格はそのままに)、聞き慣れたイメージに近い印象で・・・少〜し、現実世界の感覚からでも地続きで捉えられる感じに戻ったところでお終いということに・・・

いやいや、ホンッと貴重な体験をさせていただいて・・・おまけに、とっても興味深いお話もたくさんいただいて・・・ま、ちょおっとσ(^^)私の知識不足で、せっかくのお話の充分消化出来てないのが申し訳ありませんが・・・m(_ _)m

今回の衝撃体験を、どのように自分の中に取り込んで、拙宅システムをどんなサウンドにまとめていけるかを、ボチッと考えながら取り組んで行きたいと・・・

って、実際は、帰って、拙宅の音を聞いて、ドンだけ落ち込んだか!・・・(^^;

この刺激が切れてしまったら、是非また直接のおさらいをさせてください・・・今回は、ホント、楽しく貴重な時間をありがとうございました・・・m(_ _)m

ってわけで、この訪問のお話は、これにてお終い・・・明日は・・・

多分、気を取り直して、拙宅サウンドでのお遊びの話かな?

いつものごとく、余り期待せずに、お楽しみに!

デハ ^^)/~

[2012/06/28 07:00]


コメント

ウエスタン系で旨く鳴らないのは寺島レコードの音作が原因でしょう。

先日、寺島レコードのCD TERAMURA YOKO MOODSを聴きましたが下品な音作りに、がっかりしました。

所詮JAZZ喫茶系のオーディオレベルな録音・・・ てめえ達の装置で聴くように音作りされた感が聴き手に音楽の内容よりも自分たちが聴きたい音を優先したクソ録音・・・

昔、寺島靖国の本で紹介されたLPを集めて良いLPにも出会えたので少しは期待したのですが、寺島さんが音に口だししない方が良いのでは無いかと思います。

[2012/06/28 12:43] URL | 大佐


大佐、こんにちは。
あらら、またまた辛いことを・・・(^^;
どれもいまいち上手いこと鳴らんなあと思ってるうちのシステムでも、おっ、ちょっと欲しいとこ出るやん!って思うことがありますから、寺島さんの快感な部分をかなりクローズアップしてるんでしょうね(^^;
あるがままを軽々と、切れ味鋭くドバッとも、繊細にも出せるウェスタンのシステムでは、その音作りの裏側まで聞こえちゃって興醒めって感じましたが・・・
鳴りきらずに悶々としているシステムで、まやかしだとしても、ちょっとだけご機嫌にさせてくれる音作り・・・寺島さんの、ここええやろ?ってのが分かりやすくて、σ(^^)私は案外好きだったりします(^^;
特に、このJazzBarのシリーズは、いろんなCDからの寄せ集めですので、オリジナルのCDも聞くと、両方楽しめていいかな?なんて(^^;
ふか〜く楽しむには、オリジナルの方のレコード(オリジナル盤でなくても)を、英国ウェスタンのシステムで聞ければ幸せだろうなとは思いますが・・・限られた人しか聞けませんし(^^;
それより、モノの質の次元が違うと分かってはいても、うちのシステムを、ウェスタンのような音が出るように手なづけられたらなあ・・・なんて思ってしまいます(^^;
[2012/06/28 13:13] URL | Mt.T2
https://mtt2.blog.fc2.com/blog-entry-1482.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/403.html#c33

[番外地8] 専門研究者のディビット・バーガミニや鬼塚英昭の調査・資料分析に比べると林千勝さんは素人同然 中川隆
23. 2020年9月04日 14:42:41 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[21]

77 7
@Mononofu2010
知恵遅れの相手しても仕方ないんだけど

歴史的名著をプロパガンダ小説
東京裁判で東条英樹の登場場面の貴重な動画を YouTubeのナレーション

だとか逝かれてるんだな。 林千勝の「一次資料」とかいうのは無価値などうでもいい資料だろ。
ここにはこういう知恵遅れしかいないのか?
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/313.html#c23

[リバイバル3] グッドマン MAXIMスピーカーシステム 中川隆
1. 2020年9月04日 14:53:12 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[22]
英国の小型スピーカーの歴史 GOODMANS MAXIMとLS3/5A [AUDIO]
https://rasenkan.blog.ss-blog.jp/2011-01-24


1964年にGoodmans社から歴史的なスピーカーが発売になります。Goodmans MAXIMです。

5インチウーファーと同程度の口径のコーン型ツィータを備えたこのスピーカーがオーディオの歴史の中で重要と思われる点は、初めてシステム化(キャビネット、スピーカーユニット、ネットワーク等が最初から纏められた形)されて商品化されたスピーカーといわれていることです。

同時に、2WAYに帯域分割をして全帯域を再生する最初の小型ハイファイスピーカーである点です。 W140 x H260 x D180mm、外容積わずか6.5リットルは、当時の家庭用ハイファイスピーカーの主流の製品が20〜30cmウーファーの時代に、驚くほど小型でした。同時期にユニット単体で販売されていたAXIETTE8という20cmフルレンジスピーカーの標準箱は約50リットルの容積を必要としていたことを考えると、ハイファイ用途として使えるスピーカーとして、当時のMAXIMがいかに小型だったか判ると思います。

このスピーカーは、Edward James Jordan氏のGoodmans社における最後の開発といわれています。Jordan Watts社が1963年設立なので時期的には適合しそうです。

MAXIMはBBCでLS3/Mという型番で、小型可搬モニタースピーカーとしての採用例も有るようです。また、小型のトランジスタアンプと組み合わせて、アクティブスピーカー化もされています。おそらく、この時点でBBCは小型モニタースピーカーの利便性の高さに気が付いたのではないでしょうか?

このスピーカーは現在の小型スピーカーと異なり、耐入力が非常に小さく8〜16W(資料によってばらつき有り。時期によって製品仕様が異なるためか?)しかありません。現在のトランジスタアンプでの駆動は気をつけたほうが良いでしょう。

日本でも、テクニクス1等、同種のスピーカーが発売されています。日本同様、住宅事情の厳しい英国でこういった小型スピーカーが生まれたのは興味深いことです。


1972 年にMAXIMの後継モデルとも言える小型スピーカーが出ます。それがDouble MAXIMです。キャビネットのサイズはW180 x H450 x D190mmとMAXIMと比べると2倍強のサイズになり、ユニットは名前の通り5インチウーファーのダブル。ツィータはコーン型からドーム型に変更になっています。箱はMAXIM同様、密閉箱です。

DSC01574.JPG
https://rasenkan.c.blog.ss-blog.jp/_images/blog/_470/rasenkan/DSC01574.JPG


GOODMANS DOUBLE MAXIM と ROGERS LS3/5A

DSC01575.JPG
https://rasenkan.c.blog.ss-blog.jp/_images/blog/_470/rasenkan/DSC01575-a81dd.JPG


2本のウーファーの間にウレタンを配置し、ユニット間の相互干渉を抑える工夫が見て取れます。ウレタンは劣化しているので、交換が必要ですね。

ウーファーは初期型のMAXIMのように巨大なマグネットを背負ったものではなく、通常のマグネットサイズです。後期生産タイプのMAXIMはマグネットサイズが小さくなっているので、それと同じくらいかもしれません。キャビネットの中には高密度のウレタンが充填されています。

私はこのスピーカーを所有しているのですが、流石に小型密閉箱で低音はあまり出ませんが、なかなか魅力的な音が出ていて、小型スピーカーとしての完成度もかなり高いと思います。このDouble MAXIMもMAXIM同様BBCモニターとしての採用実績があったようです。

1974 年に、皆さんもご存知の小型スピーカーの名器が誕生します。BBC研究所のLS3/5Aです。おそらくは、MAXIMやDOUBLE MAXIMの採用実績から、BBC内部で小型のモニタースピーカーの標準化の要望が出たのでしょう。KEF製の新開発スピーカーユニットを採用したこのスピーカーは、ROGERS, SPENDOR等のBBC研究所ゆかりの会社だけでなく、前述のGoodmansなど多くの会社でライセンス製造され、現在も多くのファンの多い小型スピーカーの傑作モデルです。

続きます?


コメント


管球マニア
すみません、BBC研究所のLS3/5Aはそもそも野外録音用のトラック・バンのなかでモニターするためでスタジオ用のBC-1なんかとはもうぜんぜん違います。まるで音楽用の放送モニターのように考えて名機扱いされてますが笑止千万です。
by 管球マニア (2011-02-28 01:22)

YAS
管球マニアさん、コメント有難うございます。

LS3/5Aの3が可搬型モニターの系統をあらわすことも、LS3/5AがMUSIC MONITORでは無いことも、常識ですし、上記の私のエントリーも、過度にLS3/5Aを持ち上げたりしてませんよね?(というより、私は過度にLS3/5Aが名機扱いされている状況には違和感を感じている方なのですけど。)

昔、こんなエントリーも書いています。
http://rasenkan.blog.so-net.ne.jp/2008-09-09

BBCモニターのスタジオ用で、BC-1を例示されるのも、ちょっと違うような気がします。勿論、その系統であるし、使用実績もあるのですが、MUSICモニターの上位機種として使われたものでは有りませんからね。
by YAS (2011-02-28 12:17)

真空管マニア
すみません、BBCモニターの記事がありました

http://www.g4dcv.co.uk/ls35a/pics/recopal/Jarticle1.html
by 真空管マニア (2015-01-26 11:59)

YAS
非常に有名なページですね。
by YAS (2015-01-27 12:34)

https://rasenkan.blog.ss-blog.jp/2011-01-24
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1076.html#c1

[リバイバル3] グッドマン MAXIMスピーカーシステム 中川隆
2. 2020年9月04日 15:13:26 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[23]
LS3/5A雑感 [AUDIO]
https://rasenkan.blog.ss-blog.jp/2008-09-09


LS3/5Aは、英国国営放送BBCの古いモニタースピーカーです。3は可搬型モニターを意味する数字です。3/5A以前は、そもそも小型のモニタースピーカーというものがほとんど無いのですが、民生用のGOODMANSのMAXIMのアンプ内蔵のモニター仕様のものなどが使われていたようです。

スピーカーユニットは一貫してKEFの物が使われていましたが、セットとして製造したメーカーには、Rogers, Goodmans,Spendor, Harbeth, KEF, RAM, Audiomaster, Chartwell等があります。(現在は、Richard Allan, Stirlingが、かつての仕様に近い形で生産していますが、現行Rogersのものと同じく、スピーカーユニットは同じではないでしょう。)

ネットワークやスピーカー端子の部品パーツの詳細まで仕様に規定されていなかったので、メーカーや製造時期によって使われているパーツが異なります。したがって、メーカーは時期によって音質が違ったのは間違いないのですが、同じメーカーでも時期によって仕様が異なる(おそらく、音も違う)事から、単純にメーカーによる音質差といえるかどうか… 私には判別できません。それに、現在手に入るものがすべて中古品ということを考えると、音の違いがオリジナルに起因するものか、経年変化の具合によるものか、保証できるものでもありません。(10数年前、当時、現役で生産中だったHARBETH, ROGERS, SPENDORあたりを雑誌で比較視聴している雑誌記事はありましたが。)

どのみち、どこどこの3/5Aが… みたいな無責任な発言には、踊らせられない方が良いような気がします。 私が所有しているのは、初期型15オームのROGERSと、最終生産版のバイワイヤリングタイプのROGERSの在庫処分品の2ペアです。前者は中古で5万円くらいで購入。後者は、新品で12万円くらいで購入しました。(ほか、当時のROGERS JAPAN解散時に放出したユニットとネットワーク一式。)

バイワイヤタイプは、私の実家で、音楽&TV用としてQUAD66シリーズと接続されて活躍しています。LS3/5Aのナチュラルな音質はTV用として使っても非常に好ましい音質です。QUADとの組合わせも、定番ではありますが、良いですね。高域の抜けや低域の量感は無いので、派手な演出のある映画をみる時に、効果音の再生という面では、少々物足りなさも感じます。

まさしく、LS3/5Aの本質はそういうところにあると思うのです。ナチュラルで中庸で突出したところが無い。そのトータルのバランスは、他ではなかなか得にくいものだけれども、解像度や帯域といったオーディオ的な快楽の部分を求めるには、不足感もある。ある意味、聴き手や音楽を選ぶスピーカーともいえるでしょう。

オーディオ的快楽からは、ちょっと遠いところにあるので、初心者向きの装置ではないような気がします。言い換えると、ある枠内では万能に近いですが、枠をちょっと出た瞬間、色々と不足感が出てきます。それが良い点でもあり、欠点(というか、限界)なのでしょう。ケーブルやセッティングの差を完全に表現する(と、いってる人が居た)なんて、さすがに大げさすぎます。

もし私が、1〜2ヶ月程度、住まいを離れて生活する必要があり、ちょっとしたオーディオセットを持っていく余裕があるのならば、高い確率でLS3/5Aを選ぶと思います。その中庸さは、色々な音楽を聴く目的にも、平均的に好ましいからです。でも、それ、期間がそれ以上だとちょっと辛いかもしれない。不足感に我慢できなくなるような気がするからです。

復刻版が40万円と、少々高い事を考えると、中古市場価格は今後もアップするのかなぁ?しかし、今後、一層、故障品の素人修理品とか、問題のある中古品が市場に出回るような気もするので、これからLS3/5Aを欲しいと思う人は、注意深く。雑誌の特集記事を読んでその気になっただけの人なら、LS3/5A以外のスピーカーで、もっと幸せになれる人のほうが多いと思います。

たまたま、自分が手に入れた/持っているからといって、伝説のスピーカーに仕立て上げる人が居るので(苦笑 まあ、せめて、音を聴いてから、考えてください。

コメント
oshow
YAS さん はじめまして

oshowと申します。
odex扱いのnaimとRogersを使い続けて20余年の者です。

”まさしく、LS3/5Aの本質はそういうところにあると思うのです。
中略
雑誌の特集記事を読んでその気になっただけの人なら、LS3/5A以外のスピーカーで、もっと幸せになれる人のほうが多いと思います。”

ブログ拝読しましたが全くもって仰るとおりと思います。
モニター用途として人声確認の為に使用されていたモノを
BBCのお墨付きがあったばかりにそれだけが一人歩きをして、
それに群がる者たちが性能ではなく希少価値とリセールバリューのために
伝説やら歴史を語りだしたといえます。

20余年使ってきていますがこのスピーカーの市場価値が理解できません。
とはいってもRogersLS3/5Aを使っているといえばオーディオのベテランと見られることは理解できています(笑)。

ま、私がこのスピーカーの価値が理解できるのは手放したあとの、
先方から頂いた金額でしょうけどね(笑)。

失礼します。
by oshow (2020-08-17 23:14)

YAS
oshow さん、随分古い記事にコメントありがとうございます。

価格については、あまりあれこれ言う気はありません。英国生産で頑張っているstirling broadcastのLS3/5Aは40万円をこえますが、日本の経済成長が諸外国と比べてストップしている影響あり。過去の倍額になっているのは、かつて安物タンノイと馬鹿にしていたスターリングが今やがちょっとした値段になっているのと同じだと感じています。中古市場の高騰に関しても、最近はどうか知りませんが、一時期は海外からの買い付けも多かったようです。
by YAS (2020-08-23 23:32)
https://rasenkan.blog.ss-blog.jp/2008-09-09
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1076.html#c2

[お知らせ・管理21] 2020年09月 困った時、意見、提案、相談などなんでも。管理人が24時間以内に必ず見るスレ 管理人さん
9. 2020年9月04日 16:49:42 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[24]
パレオリベラルを削除するのが一番早いね
http://www.asyura2.com/13/kanri21/msg/610.html#c9
[近代史4] イギリスのスピーカー 中川隆
6. 2020年9月04日 19:49:22 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[25]
グッドマン MAXIMスピーカーシステム
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1076.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/111.html#c6
[近代史4] 中川隆 _ アンティーク・オーディオ関係投稿リンク 中川隆
16. 中川隆[-11522] koaQ7Jey 2020年9月04日 19:52:48 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[26]
絶対に買ってはいけない アルテック VOICE OF THE THEATER A5・A7
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1071.html

史上最高のモニタースピーカー アルテック 612A(銀箱)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1072.html

ロンドン・ウエスタンの世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1074.html

グッドマンの最上位機種 Axiom 22
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1075.html

グッドマン MAXIMスピーカーシステム
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1076.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/109.html#c16

[お知らせ・管理21] 2020年09月 困った時、意見、提案、相談などなんでも。管理人が24時間以内に必ず見るスレ 管理人さん
11. 2020年9月04日 19:54:58 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[27]
要措置入院
http://www.asyura2.com/13/kanri21/msg/610.html#c11
[番外地8] 専門研究者のディビット・バーガミニや鬼塚英昭の調査・資料分析に比べると林千勝さんは素人同然 中川隆
24. 2020年9月04日 21:20:25 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[28]
知恵遅れの相手しても仕方ないんだけど
当時の関係者の証言は一番信頼度が高い「一次資料」だよ
文章になったものは大抵改竄・捏造しているから信用できないと言われている
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/313.html#c24
[番外地8] 専門研究者のディビット・バーガミニや鬼塚英昭の調査・資料分析に比べると林千勝さんは素人同然 中川隆
25. 中川隆[-11521] koaQ7Jey 2020年9月04日 21:28:35 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[29]
知恵遅れの相手しても仕方ないんだけど
当時の関係者の証言は一番信頼度が高い「一次資料」だよ
文章になったものは大抵改竄・捏造しているから信用できないと言われている
特に天皇関係の資料は徹底的な改竄がなされていると証言されている
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/313.html#c25
[近代史5] 自粛警察が日本をコロナから救った 中川隆
14. 2020年9月04日 21:57:32 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[30]
なぜ善良な日本人が「マスク警察」として周囲を攻撃するようになったのか
沙鴎 一歩 2020/09/04

感染が下降傾向のいまは、社会を正常に戻す絶好のチャンス
「新規の感染者数に下降傾向が見えてきている」。西村康稔・経済再生相が8月31日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症の状況についてこう説明した。


西村氏のこの説明の根拠は、厚生労働省に対策を助言する専門家組織「アドバイザリーボード」の分析結果によるものだ。

アドバイザリーボードは8月24日、6月からの感染拡大について「7月27日から29日以降、緩やかな下降がある。7月末にピークとなったとみられる」との分析結果をまとめている。下降に転じた理由については「感染が広がりやすい接客を伴う飲食店の営業時間の短縮や、他人と距離をとるソーシャルディスタンス行動の浸透による可能性がある」としている。

感染が下降傾向のいまは、感染対策に疲れた果てた私たちの心と社会を健康で正常な方向に向かわせる絶好のチャンスだ。

ポケットからヨレヨレになったマスクを取り出して顔に着ける…
3密の回避、ソーシャルディスタンス、緊急事態宣言と感染対策を推し進めれば進めるほど、人の心と心との距離も遠くなる。感染拡大を防ぐことは重要だが、感染対策が行き過ぎれば、社会・経済活動だけではなく、人の心にも悪影響を与える。私たちは病んだ心を元気にすることも真剣に考えるべきだ。

社会全体が感染対策について過剰反応をしているのではないだろうか。たとえばマスク。マスクがないと店にも入れない。まともに人と会話もできない。マスクを着けずに歩いていると、周囲から白い目で見られる。そこで仕方なくポケットからヨレヨレになったマスクを取り出して顔に着ける。

こうした暗黙の協調を強いる「同調圧力」が強まっている。さらに、新型コロナ禍では「自粛警察」「分散型社会」「ウィズコロナ」といった言葉が次々と生まれた。そうした言葉に理解を示さない人は、強い非難を集める。

「ウイルスの次にやってくるもの」はなにか
「手を洗えば新型コロナウイルスに感染する確率は下がる。でも、心の中にひそんでいて、流れていかないものがある。それは人から人に伝わっていく『恐怖』だ」

8月25日付の毎日新聞の社説はこう書き出し、感染対策が人の心に及ぼす悪影響を問題視している。この毎日社説は1本の大きな扱いで、見出しは「コロナの時代 つながりの再構築 『お互いさま』を広げたい」である。

毎日社説は書く。

「日本赤十字社がユーチューブにアップした動画にある言葉だ。恐怖が広がれば『人と人が傷つけあい、分断が始まる』と訴える」

この動画は沙鴎一歩も目にした。「ウイルスの次にやってくるもの」というタイトルのアニメーションで、人々の間に恐怖が広がり、「ウイルスが広まったのは、あいつのせいだ!」と攻撃しあう様子を描いている。そのうえで最後は「だから励ましあおう。応援しあおう。人は、団結すれば、恐怖よりも強く、賢い」と呼びかけている。

人には自らの命を守ろうとする防衛反応がある。目に見えない病原体に対しては、その防衛反応はより強く働く。そこをよく自覚して行動すれば、過剰反応を防ぐことができるはずだ。

マスクをしない人をとがめる「マスク警察」の歪んだ思考
さらに毎日社説は指摘する。

「新型コロナは他者への差別や偏見を生み、社会に亀裂をもたらしている。感染した人や家族を非難する声は収まらない。自分の『正義』を振りかざし、マスクをしない人をとがめる『マスク警察』の現象は今も続く」「背景に浮かぶのは、感染への不安ばかりではない」

「『ステイホーム』や『ソーシャルディスタンス』で他者とのつながりが希薄になった。個人が次第に孤立していったことが分断に拍車をかけている」

「社会の亀裂」「孤立」「分断」。毎日社説が指摘するように、私たちは過度な防疫が人の心を深く傷付けることがあることを自覚すべきだ。

毎日社説はこんな調査結果を取り上げる。

「大阪大などの研究者による国内外の意識調査は興味深い。各国400〜500人を対象に行われ、『感染するのは本人が悪い』と答えた日本人は3〜4月時点で約11%に上った。1〜2%台にとどまる米国、英国、イタリアと比べ突出して高い」

新型コロナにはだれでも感染する。感染症に対する無知が「感染するのは本人が悪い」という歪んだ思考を生んでしまうのだ。

毎日社説は「一人一人が感染を広げない自覚を持つべきだという考えは大事だ。だが、個人が孤立を深める中、その意識が過剰になれば、他者を責める声が大きくなる」とも書く。その通りである。

松江市の高校には「コロナをばらまいている」と非難が殺到
8月30日付の読売新聞の社説は「コロナと中傷 感染者を責めるのは理不尽だ」との見出しを掲げ、書き出しからこう訴える。

「新型コロナウイルスは誰でも感染する可能性がある。感染した本人や周囲の人、通っている学校などへの理不尽な中傷や差別をなくしたい」

新型コロナはだれもが感染し得るものだ。読売社説は具体的に事例を挙げて主張を展開する。

「サッカー部員らの集団感染が起きた松江市の高校には、『学校をつぶせ』などと非難の電話が殺到した。インターネット上に生徒の写真が転載され、『コロナをばらまいている』と書き込まれた」

「批判にさらされ、『眠れない』などと心身の不調を訴える生徒もいるという。感染への不安が生んだ行動かもしれないが、行き過ぎた反応だと言わざるを得ない」

「ラグビー部で50人超の感染者が確認された奈良県の天理大では、関係ない学生が中学校や高校から教育実習の受け入れを拒否されたり、アルバイト先から出勤を見合わせるよう求められたりした」

「地元の天理市長が『不当な差別であり、社会の分断につながる』と冷静な対応を求めたのは当然である。感染症を巡っては、ハンセン病やエイズ患者が差別や偏見にさらされた歴史がある。こうした過ちを繰り返してはならない」

過剰反応は社会を壊してしまう。感染症は社会の病でもある。私たちは悲惨な過去をあらためて学び直す必要がある。

医師や看護師に誹謗中傷を浴びせる行為は断じて許されない
読売社説は指摘する。

「国立成育医療研究センターが6〜7月に行ったネット調査では、回答した7〜17歳の子供の3割が『自分や家族が感染しても秘密にしたい』と答えた。感染したことを責められるのではないか、という恐れが根底にあるのだろう」

「秘密にしたい」という気持ちはよく分かる。しかし、新型コロナウイルスにはだれもが感染する恐れがある。まずは大人がそこをよく理解していかなければ、子供の心は閉ざされたままだろう。

読売社説は主張する。

「国内の感染者数は累計6万人を超えている。どんなに防止策をとっても、感染を完全に防ぐのは難しい。感染した人を責める言葉は、自分にも降りかかる可能性があることを認識すべきだ」

まったくその通りだ。新型コロナと同じ風邪やインフルエンザの気道感染の実態を見れば、よく分かるはずである。

最後に読売社説はこう訴える。

「感染者や医療従事者を攻撃する書き込みがないか、ネット上を監視している自治体もある。心ない言葉で傷つく人を出さぬよう、手立てを尽くさねばならない」

新型コロナ患者を救うおうと休みもなく懸命に働く、医師や看護師に対し、誹謗中傷の言葉を浴びせる行為は断じて許されない。

https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%e3%81%aa%e3%81%9c%e5%96%84%e8%89%af%e3%81%aa%e6%97%a5%e6%9c%ac%e4%ba%ba%e3%81%8c-%e3%83%9e%e3%82%b9%e3%82%af%e8%ad%a6%e5%af%9f-%e3%81%a8%e3%81%97%e3%81%a6%e5%91%a8%e5%9b%b2%e3%82%92%e6%94%bb%e6%92%83%e3%81%99%e3%82%8b%e3%82%88%e3%81%86%e3%81%ab%e3%81%aa%e3%81%a3%e3%81%9f%e3%81%ae%e3%81%8b/ar-BB18HwJn?ocid=ientp
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/137.html#c14

[リバイバル3] フランスの音を聴く 中川隆
19. 2020年9月04日 23:00:31 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[31]

EMIT, オーダックス, ポリプロピレン
http://home.att.ne.jp/delta/myrobalan/emitaudaxpp.html


 ネットワーク製作時の試聴風景。どこかのオーディオ屋のようで部屋の美観も何もありはしない。オーディオファイルというとかっこいい気がするものの、 オーディオギーク(オタク)という感じ。左のスピーカーは参照用のハーベス・モニターHL。真ん中の列の上に乗っている黒いのがインフィニティのインフィ ニテシマル3 で、このシリーズ3のみ黒いダイキャストの箱に入っている。

 色々 な機会に様々なスピーカーを聞いてきて気づいたことがあります。それは素材の面から言うと、低音側を再生するユニットの振動板材量としてはベクストレンと ポリプロピレンがどうも好みらしいということ。高音側を受け持つツイーター・ユニットとしては、ひとつにはフランスのユニットメーカーであるオーダックス 製のシルクドームのような倍音がきれいだということです。これは具体的には HD12と13という二機種だったのですが、薄いシルクの振動板に粘着性のダンプ剤が塗り付けて あるソフトドーム型であり、このポリプロピレンとオーダックスのシルクというのはどちらもイギリスの BBC が製作したモニタースピーカーの系統で耳にしたもの(ハーベスモニター HL、チャートウェル=ロジャース LS5/8、5/9)でした。素材自体に加えてその用い方がいかに重要かということは後で言いたいのですが、ともかく部品としてはまずそれらのもの、それ にアメリカのメーカーだったインフィニティの初期のスピーカーが良かったということがあります。インフィニティはこれまた BBC モニターの系統と同じポリプロピレンを低音側に使い、一方で高音用としては EMIT と名づけられたリボン型のユニットを採用しています。EMIT は極薄のフィルムにボイスコイルをフォトエッチングし、両側から強力なマグネットで挟む構造をしており、オーソドックスな金属箔によるリボンや片側だけの マグネットのものとは違って静電型のように透明で繊細な音を持っています。アコーディング・プリーツ状のテフロンカーテンを伸び縮みさせるハイルドライ バーとも混同されがちですが、ハイルドライバーのはっきりとした、やや即物的な音とも出方が異なります。
 そこで自作派としては、ポリプロピレンのユニットをウーファーに使って、ツイーターとしてはオーダックスのシルク・ドームとリボンの EMIT のどちらがいいか確かめてみたいという気持ちになりました。

インフィニティの改造

 まず一つの方法として、インフィニティのインフィニテシマル3(0.3)という小型の優れたスピーカーを手に入れ、ネットワークを改造するという方法を 試してみました。これはその方法で素晴らしい音を出しているショップがあったからなのですが、市販のスピーカー・システムというものはコストの制約から電 解コンデンサーや鉄芯入りのコイルといったあまり音色の良くないものを使わざるを得ず、ハイエンド製品の走りだったインフィニティですらそのような部品を 上手に組み合わせて使っていたということがあります。それと、これは一種の信仰の問題かもしれませんが、ネットワークの回路は「もしユニットの性能が十分 に良いならば」部品点数が少ない6dB/oct の緩いスロープのフィルターで作った方が良いという考えもありました。回路に使う部品というものは、たとえそれがどんなに高価で性能の良いものであっても 何らかの色づけ=劣化があるからです。
 システムのエンクロージャーは元のアルミダイキャストのもの(シリーズ1、2は引き抜き材と樹脂+木)をそのまま使いました。ダイキャストの箱はあまり箱鳴りを感じさせなかったからです(独特の低音で鳴っているとい う人もいます)。

infinitesimal3.jpg
Infinity Infinitesimal 0.3 1982

 参考にできたネットワークの回路は、インフィニテシマルのシリーズ1〜3までの三種と、同じユニット構成のカーステレオ用のシステムが一つ、それにRS7という3ウェイのシステム用のものがありました。この中で6dB/oct のものはインフィニテシマルのシリーズ1とカーステレオ用のものの二種類で、後は12dB/oct スロープです。インフィニテシマル1はウーファー側がワトキンス型のダブルボイスコイルになっているために変則的ですが、ウーファー側のコイルが1mH でそれに3.5Ωの抵抗が並列接続されています。ツイーター側のコンデンサーは1.5uF です。ウーファー 側で大 きめのコイルに抵抗がパラってあるということは、比較的低い周波数からレベルを落として行きながらも、一定周波数から上のスロープを鈍らせる(浅くする) 効果があるようです。これはウーファー側の中高域での盛り上がりを抑える狙いなのかもしれません。この回路で音を聞くと中域が少し痩せてすっきりした音に なります。シリーズ3の元々の回路もこれにさらにコンデンサーと0.3mHのコイルがもう一つ加わっていますが、同じような傾向の音に聞こえます。一方で カーステレオ用のものはウーファー側0.4mHのコイルだったようです。

infinitesimalfil1.jpg infinitesimalfil2.jpg
 インフィニテシマル3のネットワーク(Infinity Infinitesimal 0.3 dividing network)。左が元々のもので、右が改造したもの。ウーファーの複雑な回路はやめ、ツイーター側の音圧調整の抵抗も省いてある。また、余分な接点は 増えるものの、ツイーター側は1次と2次のスロープをスイッチで切り替えられるようにしてみた。最終的には2次の方が合っていたのでそちらに固定しても良 い。B&Wに使われて有名なムンドルフのサプリーム・シリーズのコンデンサーは大変高価だ。小さい方のコイルは写真よりも基板から離して設置して ある。このように部品のクオリティを上げ、回路を単純化するのは あくまでも音色の改善のためであって、周波数特性が規定の幅に収まったものを出したいメー カーとしてはこういう手は使えない。アマチュアだからこその楽しみだ。

 今回は色々試聴をしてみた結果、1次フィルター(6dB/oct スロープ)の場合はウーファー側0.4mH〜0.47mH、ツイーター側2.2uF 〜2.67uF の組み合わせにしたものがもっとも自然な音になりました。最終的にはムンドルフの2mmφの線径で巻かれた0.47mH のコイルと同じくムンドルフのシルバー/オイル・タイプの2.2uF に決定し、あえてレベル調整の抵抗は入れませんでした。このように部品点数が2点しかないような回路だと、その一つひとつのパーツの持つ音色が大きく影響するようになります。コイルの方はお金をかければ銀のフィルム・タイプもあるようですが、.99より純度の高いものや音 色の素直な PCOCC は手に入らず、市販のものの中からムンドルフをチョイスしたわけです。ジェンセンのものも試しましたが、ムドルフの方がおとなしくて太い音、ジェンセンの 方が高域にやや華やかさが乗るように聞こえました(線径の面からは一見逆のようですが)。したがって特性上は矛盾するのですが、ムンドルフを使うときは一 つ小さな値にすると聴感上ジェンセンの音に近づくような感じになります。フォ ステクスはその中間ぐらいでしょうか。他には IT エレクトロニクス製のものも出てますが、以前トリテックとの提携で出ていたものを除けば試したことはありません。そしてコイル全般に言えることですが、コ ア入りのものよりも空芯の方が音が伸びやかで自然です。直流抵抗分の増大とコストの面から市販のスピーカーシステムではコア入りが多いですが、比べるとコ ア入りは全般に音が少し痩せ、歯切れよくにぎやかになるようです。

 コンデンサーは色々試してみましたが、最終的には昔からのお気に入りであるドイツの IT エレクトロニクス社製オーディン・キャップシリーズの中から錫箔の KPSN と、B&Wでおなじみのムンドルフのシルバー/オイルのタイプの一騎打ちとなりました。どちらもポリプロピレンをベースにした箔巻きですが、前者 は錫箔、後者は銀箔にオイルが含浸させてあります。ムンドルフの方が高価ですが、損失は前者の方が一桁少ないようです。音色はどちらも高域が繊細に延びて ディテールが出ますが、KPSN の方がやや細身でクリア、かつはっきりしているのに対して、シルバー・オイルの方はシルキーでしっとりし、独特の雰囲気を持っています。好みですが、値段 分の差があるかどうかは人によると思います。

capacitors.jpg
 コンデンサー(上から)ムンドルフ・シルバー・オイル [Mundorf Supreme Silver & Oil capacitor]、IT エレクトロニクス オーディン・キャップ KPSN [IT Electronics Audyn-Cap KPSN]、抵抗(下二つのうち上から)デール無誘導巻線型 NS-5 [Dale NS-5]、デール・メタルクラッド NH-25 [Dale Metal Clad NH-25]。

 音 量を調節することなどに用いられる抵抗ですが、メーカー製のものはたいていセメント抵抗です。これは巻線抵抗をセラミックのケースにセメントで塗り固めた ような構造です。しかし自分が今まで使ったものの中ではアメリカ(現在はメキシコ工場)のデール(Dale)製の5Wのものが評判通りで使えました。セメ ント抵抗と同じ巻線型ですが無誘導巻きになっており、さらにその上には放熱用のアルミケースに封入されたメタル・クラッドの抵抗もあり、25W のものはさらに繊細さが出るようです。他にも良い抵抗はあるかもしれませんが、同じような巻線型ではホーロー抵抗が安く、ちょっと固めの輝きが乗る感じが しましたが、実験用には悪くありませんでした。

 さて、1次スロープのフィルターで組んでみた後でさらに実験を重ねたところ、ひとつ気づいたことがあります。それはどうやっても、緩い6dB/oct スロープのフィルターでは各楽器の分離が今ひとつすっきりしないということです。ムンドルフのシルバー/オイル・タイプのキャパシターを使うと、えも言わ れぬやわらかな、弦では周りの空気に音が浸み込むようなシルキーなテクスチュアが感じられ、一種麻薬的な魅力を覚えます。しかしオーケストラの合奏などで 楽器が増えてくると、とくにフォルテで少しうるさい感じがするときがあり、何だろうと思っているとあるとき、楽器間のセパレーションが悪くて位置がはっき りしてしないことに気づいたのです。どうやらクロスオーバー・ポイントの下方で各ユニットの重なりが大きいためにそうなっているようです。 かといってクロス点を開くと間の抜けた艶消しの音になってしまいます。オリジナルのネットワークにあったような、 ウーファー側のコイルを大きくして抵抗を並列につなげるような工夫をしていないので(音色の面でなるべくシンプルにしたいのです)、中域が少しせり出して きていることも関係があるかもしれません。
 そこで元々の哲学には反しますが、ツイーター側を2次スロープ(12dB/oct )にしたフィルター回路でも追い込んでみることにしました。耐入力を上げるためではありません。結果、ウー ファー側は同じ0.47mH コイルのままで、ツイーター側のみコンデンサーを4uF(2.2uF のムンドルフと1.8uFの KPSN )にし、0.1mH のコイル(ムンドルフの線径1.4mmのシリーズ)に0.5Ωの抵抗(デール NH-25)を並べたものをスピーカーと並列に入れた回路に決定しました。結果は EMIT で陥りがちな線の細い音を脱し、楽器の分離も良い状態に持ち込めました。前述した通りウーファー側のコイルに特別な細工はしていないため、このウーファー の元来の性質である中域のはっきりしたバランスも持ち込まれましたが、悪くはないと思います。ただ、1次ス ロープのときに感じたようなやわらかくシルキーな魅力は半減し、よりくっきりとしています。ひょっとすると錫箔のコンデンサーを加えたことによる表情の違いかもしれませんが。
 しょうがないので、邪道だとは分かりつつも2回路の切り替えスイッチを一つかませて、キャビネットの裏から 6dB と12dB のフィルターを選べるように工夫しました。

Infinitesimalschematic.jpg
Schematic Diagram of Infinity Infinitesimal 0.3 Modified Network

 クロスオーバー点をもっと上にすることで6dB/oct のスロープのまま楽器の分離を改善する方法も考えられますが、振動板質量から解放されたせっかくのEMIT の受け持ち帯域が減ってしまう上にウーファー側の分割振動域を活用することになり、コーン・ウーファー+スーパーツイーターになってしまうのも残念な気がします。結局問題は、シンプルな回路ゆえに、この帯域を強調してこっちを下げるというような音色上の微調整がやりにくいということです。ヴァイオリンがもう少し艶が乗って張り出すと色気があって良いなということがあったにしても、そこだけいじるわけには行きません。艶にかかわる帯域は強調されると耳に痛くなる帯域です。2〜3KHz と8KHz あたりの出方をうまくコントロールできると良いわけで、3 次フィルター(18dB/oct )とマルチユニットで臨めば調整代(しろ)が増えてやりようがありますが、単純なシステムでは不可能です。そして単純こそが純粋にもなり得るわけで、ユ ニットの性質を活かした直球勝負というのがこのシステムの狙いだったわけです。ユニットから開発できるといいのですが。

 とは言いつつ、結果としておとなしいバランスの音ながら、繊細で高域の反応性が良いシステムに組むことができました。ネットワークのスロープ切り替えは 最終的には2次で聞くことがほとんどになり、スイッチを外して直結にしてもいいかなと思っています。このインフィニテシマルのスピーカーに、KEF の B139 楕円ユニットをドロンコーンで低音補強したもの(前の記事で触れた自作品)をスーパー・ウーファーとして接続したシステムが今最も良く聞く基準の再生装置 となっています。

du125hd13.jpg
 ロ ジャーズのスタジオ3用ユニット(DU125) とオーダックスのツイーター HD13(TW034)の組み合わせでハードメープルの箱に入れてみた。箱の材質が良くなかったことも響いたのかネットワークがなかなか難しく、当初試みた緩いスロープ のものではうまく行かなかったため、結局 BBC モニターで使われるような18dB/oct の複雑な回路を組まざるを得なくなった。LS5/9やハーベスの HL モニターのような色気と穏やかさの共存をねらったのだが。

オーダックスのドームとポリプロピレンのウーファーによる自作 

 さて、もう一つの実験として、オーダックスのシルク・ドームのユニットを使ってどこまで納得できるシステムが組めるかというものがあります。ベンチマークとしてはずばり、ハーベスモニター HL です。それなら最初から自分のモニター HL があるからそれでいいではないか。たしかにおっしゃる通りです。さて、オーダックスのドームは以前に作った大型の4ウェイのシステムでモニター HLと同じ HD12を試しましたので、ここではロジャースの LS5/8や5/9などに使われたより大きな口径の HD13(1.5インチで、型番は TW034)を使いました。ロジャースのこれらのシステムも大変良い音色でしたので、試してみるまで1インチの HD12とどちらが良いか分かりませんでした。結論を先に言ってしまえば12の方がちょっと繊細できつさが出にくく、線が細いながら滑らかな音に仕上げやすいように思います。大変似た系統の音なのですが。

tw034x0.jpg
Audax TW034 X0 フランス製のツイーターで、BBC モニターの LS5/8 や LS5/9 に用いられた HD13 と同じもの。ハーベスモニター HL 用の HD12 の 1.5 倍のサイズながら、構造と材質がほとんど同じなのか周波数特性の形もそっくりで、HD12 のグラフをそのまま下へと引き伸ばしたような凸凹を持っている。音色も良く似ているが、13 の方がエネルギーが強いように感じられ、下側を上手にカットしないと子音のきつい音になりがち。それでもトータルで弦の音が繊細であり、よくできたユニットだと思う。同じような外観のヨーロッパ製ユニットはたくさんあるが、ソフトドーム型は個々に音色が違う。

 ウーファーとしてはロジャースの LS2用の14センチのポリプロピレン(R125)も考えました。これと同じようなものではハーベスのモニター ML(日本には入っていません)用のものやチャートウェルのものがあり、モニター MLは後期モデルではフレーム・バスケットがアルミダイキャストになっていて鉄板プレスのものよりもしっかりしていそうでした。しかし手持ちの LS2のものはエッジと振動板の接着が片方はがれかかっていたのでやめ、代わりに同じくロジャースのスタジオ3用の ユニット(DU125)を手に入れました。ノルウェイの SEAS というユニットメーカーが作っているダイキャスト・バスケット入りの乳白色ポリプロピレンのものです。そして同じバスケットに入っていてマグネットが小さいウィーン・アコースティック S1 用のもの(T14RC)と、センターキャップが銅のフェイズプラグになっていてマグネットが大きな ProAc Response SC1用のもの(T14RCY/PH)も用意しました。この二つはどちらもTPX(メチルペンテンポリマー)系の透明な振動板で、SEAS では XP と呼び、ウィーン・アコースティックでは XPP と名付けていて、XPP の方はポリプロピレンとの複合素材だと説明しています。着色はされていませんが、ハーベスのダッドリー・ハーウッドがタイプWのモニター HL で採用したのに近い材料だと思います。
 ProAc のようにセンターキャップがなくてフェイズプラグにしてあることのメリットは、ボイスコイルの温度変化とキャップの反射による波形の影響を受け難いことだ とされますが、一方で振動板センター付近の強度はキャップ付の方があるため、一長一短だと思います。
 それと、これは後述しますが、インフィニティ RS-7用のポリプロピレンのユニットも調達しました。これはインフィニテシマル・シリーズ3と同じものです。
 エンクロージャーはハードメープルの3cm 厚の集成材で作り、内部にフェルトの吸音材を一層貼付けました。結果的にこの選択はあまり良くないものだったと分かりました。ソナスファベルのミニマとい うイタリアのスピーカーが側板に単板集成材を使って大変良い音を出していたので(木材はウォルナット)、同じように単板の集成材でやってみたのですが、 ハードメープルという材料は硬いせいもあって共振すると高域に華やかな色が乗るようです。単板ならウォルナットやマホガニーといったよりやわらかい木材にするべきだったのでしょう。ピアノでもそれらを寄り合わせて合板にしているのだし、初めから良いバランスだと分かっていたアピトン合板で行くべきでした。

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 SEAS製の低音ユニット。左がプロアック用 T14RCY/PH (ProAc W14CY1-O)、右がウィーン・アコースティック用 T14RC (Vienna Acoustics 710041697)。この中でウィーン・アコースティック向けのユニットのみマグネットが小型のものとなっている。同じような違いはインフィニティのイ ンフィニテシマルのシリーズにも見られ、シリーズ1と2はロジャースやプロアックとほぼ同じサイズの大きなマグネット、シリーズ3はウィーン・アコース ティックと同じサイズの小型のものとなっている。マグネットが大きくなると、同じ低音を出すためにはエンクロージャーも大きくしなければならないが、それ 以外でも高域に向 かってレベルが若干上がる傾向が見られる。ネットワークの設計時にはこのことを考慮しておかねばならない。

 まず低音ユニットの振動板材料による音の違いですが、乳白色のポリプロピレンは中高域がやや張った傾向になりやすい明るく素直な音で、PVA のダンプ剤を塗らない分だけベクストレンよりも高域が延びています(LS3/5a用の KEF B110とロジャース・スタジオ3用の R125 を同じ回路で比較)。それに対してTPX系の材料はポリプロピレンよりも軽く、内部損失はあるとのことですがより固いためもあるのか、ポリプロピレンより もさらに高域が伸びているように感じます(グラフ上はマグネットの違いの方が大きいぐらいであまり差はなさそうですが)。ただしその伸びた部分の音質は チーンという感じの独特の音の輝きがわずかに加わり、半透明のポリプロピレンよりもすっきりしていて細身に感じます。したがって使用にあたってその帯域を フィルターで落とし込む場合は材料本来の良さが出難いとも言えます。実際にうまく行ったフィルターは12dB/oct か18dB/oct のものでした。一方で、インフィニティのインフィニテシマル(3)に使われるウーファーでやってみると、ツイーター 側はどうやっても18dB/oct で行かざるを得ないものの、ウーファー側のハイカットは6dB/oct の単純なコイル一個でバランスを取ることができました。結局製作にあたっては TPX 系は使うことなく、ポリプロピレンのインフィニティを採用することになってしまいました。同 じポリプロピレンでもロ ジャースの DU125 は1次フィルターではハイを切りきれませんでしたので、振動板材質のせいだとばかりも言えないのかもしれませんが。それと今回の実験ではハードメープルの 箱を使ったことで華やかさが増しているので、もう少し素直なキャビネットなら素子の値などは違っていたかもしれません。

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Schematic Diagram for the system built with Infinitesimal woofer and Audax HD13 tweeter

 また変えるかもしれませんが、今回取り組んだネットワークは、ウーファーのハイカット・コイルが0.8mH 一個、ツイーター側が18dB/oct で、4.7uF と8.3uF のコンデンサがスピーカーに向かって直列に入り、その中間点からアースに向かって0.35mH のコイルと68Ωの抵抗を並列で落とすというものになりました。コンデンサーは KPSN、音圧調整の抵抗はなしです。コイルに対して抵抗でバイパスする手法は LS5/9の後期型ネットワークに学びましたが、音を聞いて結果が良かったので採用しました。もちろん R も C も値はウーファー側に合わせて変えてあります。このようにすると、本来の設計で目指されていたローカット側のカーブに対して、ウーファーのハイカット側はずっと緩いカーブで出会うわけですから、元々の手法の意味が別のものになってくるとも言えます。
 余談ですが、コイルと抵抗を並列にしたときの働きは、周波数が上がるにつれてコイルの抵抗が増し、高い音が通り抜け難くなってきたときに、抵抗値との割 合に応じて抵抗側に信号が逃げることを意味します。つまり高域側でのカットオフが緩まるわけです。今回のようにアース側に落とす回路ではその逆数になるので、低域側でのカットが緩まります。同時に全体の音圧も下がります。そ の度合いは周波数ごとにコイルに生じる抵抗を計算し、それと並列抵抗の合成値をスピーカーとの比率にかけてグラフにプロットして行けば分かります。しかし 実際には残りのコンデンサー二つと合わさってフィルターを形成していますので、それら相互の共振の度合いからカーブを求めねばなりません。本格的に設計す るには、やはりコンピューターの助けを借りる必要があるでしょう。
 
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 Infinity Infinitesmal 0.3 woofer (902-4962 / 733TNG) 写真は eBay で手にいれたRS−7用のユニットで、フランジの外側が黒ではなくグレーに塗装されている。型番は両者とも同じく 902-4962 / 733TNG となっており、インピーダンス・テスターで計っても全く同じカーブ、音も同じであった。このユニットは大変音色が良く、特性的にもクセが少ないのか、 6dB/oct のフィルターでたいていうまく行く。フルレンジで使ってもいいという人もあるようだ。同じ Infinitesimal でもシリーズ1と2(0.1/ 0.2) に使われているものに比べるとマグネットが小さく、ボイスコイルもワトキンス型のダブル・ボイスコイルになっていない。シリーズ1には同じポリプロピレン ながらグレーっぽい不透明なコーンのものが初期モデルとしてあり、その方が音がいいと言う人もいる。

 オーダックスのツイーターは、うまく使うと独特の艶がありながら耳にやさしく、しかも高域の繊細さが出るように仕上げられます。これは HD13 よりも HD12の方が微妙にきれいな響きにしやすいようです。13の方はちょっと間違うとキンとしたきつさを見せるところがあり、ネットワークの調整をしっかり やらねばなりません。そして上手く行ったときの音はインフィニティの EMIT とは違い、非常にリアルに聞こえる「作られた音」なのかな、と思うところがあります。セレッション等の昔のユニットが持つ魅力的な癖というほどではないで すが、生っぽく聞こえるよく選ばれた音の形です。ユニットメーカーがどこまで意図しているかは知りませんが。そしてハイエンドの細やかさ、ヴァイオリンの 擦れるシュッとした音の成分などが非常に繊細に出るので高域の再現 性が良いのかと思いますが、一方で、一聴して高域がさほど出てないようにセッティングした場合でも、むしろリボン型の EMIT の方が細かな情報を伝えているようにも聞こえます。振動板が軽いせいでリニアに反応して立ち下がりも良いためか、何げないオフな高域でありながら、その静 けさの中に細かな音が含まれていることに気づくことがあるのです。ただ、どっちがいいかとなると、正確なのはリボン系の EMIT で、音色のきれいなところがうまく寄せ集められた感のあるオーダックス・ドームも大変気持ちの良い音なので捨てがたいというところでしょう。

 ソフトドーム・ツイーターというものは、一見同じように見えるものでも機種によって独特の音色を持っています。そういう意味では残念ながら楽器だと言わ ざるを得ないでしょう。ソフトドームに限らずハードドームでも、リボンやホーンでも結局音色は持っていますが、やわらかい材料で作られたソフトドームはと くに楽器のような鳴り方をします。しかしヴァイオリン同様、名器からは素晴らしい音が奏でられるものです。一方でリボン系はときにさらっとしていて色っぽ くないように聞こえるときもありあす。プレーヤーやアンプ等、組み合わせる機械に影響されますので敏感ということになり、オーディオ機器として追求した場 合は EMIT の方が優れているということになるのでしょうけども、個人的にはハーベスのドームの方を聞きたくなることも多いです。

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LS5/9 Schematic Diagram

 ネットワーク、これがスピーカー製作において最も重要なことのひとつだということは強調しておかなければなりません。せっかくの良いユニットでも、つなぎ方が悪ければただ刺々しいちぐはぐな音にしかなりません。その 点ハーベス等 BBC モニター系統のスピーカーのいくつかは大変うまくバランスを取っています。彼らは大分前から設計時にコンピューターを導入しているようです。最終的な音合 わせは耳で行うものですが、回路の組み合わせはそれこそ無限にあるので、ユニットの特性に合わせて最初にだいたいのところを何パターンか計算しておけば労 力がぐっとはぶかれるはずです。実際に設計してみれば各素子の数値は決して計算値通りには行きません。ユニットのインピーダンス変動に合わせ、出力の変動 に合わせ、音色の癖に合わせて色々と変えて行きます。ただし、その計算公式からずれた値についても、ソフトウェアを上手く組めばある程度計算はできるで しょう。フィルターというものは L(コイル)と C(コンデンサー)の組み合わせで作りますが、2次(12dB/oct)以上のスロープになれば一つのユニットに対して複数の素子を使います。計算公式は それらの値が一番良いカーブを描くように決められているわけですが、最初の素子でぐっと低いところから落とし、次とその次はお互いに近い値にして最初の素 子からは大分離して、などと変則的なカーブも描けます。素子の並ぶ間隔にしたがって肩特性(共振し合う度合いによる Q 値の変化)も変わってきて、位相特性や過渡特性に変化が出ますが、それも昨今の精密なコンピューターをもってすればあらかじめ計算ができます。複雑な補正 用の等価回路などもはじき出すことができるでしょう。彼らは1973年に UC バークレーで開発されたオープンソースのソフトウェア、SPICE を使ったようですが、現在はそれぞれに社内で発展型のものを持っているのかもしれません。原始的ながら私も、個々に紙で計算してグラフにプロットして行く ということは試したことがあります(もう定年されたかもしれませんがフォステクスに和田さんという方がおられ、以前変則的で複雑な計算方法を色々教えてい ただいたことがあり、感謝しております)。

 結論としては、こうしたコンピューターと音楽を知っている耳との組み合わせで、イギリスの技術者の何人かは大変優れた回路を生み出しているようだ、とい うことです。自作した方が高いクオリティのものを自由に作れると思って作業を始めてみても、いい加減に組み合わせているだけだとなかなか良い音になりませ ん。やってみて初めて、ほう、 と感心するプロの技もあるわけです。
 参考にした回路としては、ハーベス・モニター HL、ロジャース LS5/9、プロアック・レスポンス SC1などがありました。どれも2次以上、主に18dB/oct のスロープを用いたものです。

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 ネットワークの製作にあたっては、ワニ口クリップのコードで様々な部品をつなぎ変えて音を聞く。18dB/oct の複雑な回路ともなると、終いには自分でも何だかわけが分からなくなる。

 そしてネットワークについて一つ分かったことがあります。少し前にも書いた通り、構成する素子は少ない方が部品による音の濁りも少なくなる、だからシン プルな回路の方がいい、そのことの正しさは変わらないのですが、18dB/oct のような複雑な回路の場合、複雑なだけに調整も大変ながら、裏を返せば音色を整えるためにいじれる部分も多くなるということです。6dB/oct の一次スロープでは、そのスロープのあり方は一通りでしかなく、どこから落ち始めるかしか決められませんが、部品を増やすと複雑なカーブを描いて減衰させ られるのです。これによって音色の調整ができます。周波数特性上は理想値は一つしかないように思われるかもしれませんが、ユニットに起因する凸凹は最初か ら避けようがありませんので理論通りには行かず、選択できる値も色々と出てくるというのが実情です。その際に複雑な回路は自由度が多いのです。そして、緩 いカーブの一次フィルターだと両方のユニットが重なって音を出す部分が多くなるため、ユニットの素性いかんでは音に濁りを感じることがあります。その点、 急峻なカーブで落とすと、通る部品による音の濁りの分を補って余りがあるほどに透明な音が出ることがあります。必ずしも6dB/oct のスロープがベストだとも言えないわけで、頭で考えた通りに行かないのはこういうところにも現れてくるわけです。
 
 結局ポリプロピレン系のウーファーにオーダックスのシルク・ドームを組み合わせたシステムでは、本家の BBC モニターの製作会社がやっているような(高域側)3次フィルターのものに落ち着きました。値は前述した通りですが、キャビネットの鳴きが加わったことも あったものの、そうしないときれいな音色にはできなかったのです。中でもハーベス・モニター HL のようにウーファー側のハイカットコイルをちょっと大きめ(2.8mHほど)にして下から落として行くという手法は参考になりました。元来計算値よりもク ロス点を開いて使うことはよくあるのですが、ポリプロピレン系のこうしたユニットを使ったシステムでは、インフィニティもそうであるように、中高域の張り 出しをコントロールしているかのように見える手法を目にすることがあります。そしてそのインフィニティのスピーカーではネットワークを高品質な部品で自作 した方がいい結果が得られましたが、ドーム系の今回のシステムでは、正直なところイギリスのメーカー製を超えたとは言いがたいところもありました。単体の 部品クオリティよりもバランスこそが命というのがこういったシステムの性格だからだと思います。すべてがすべてのシステムでバランスが良いわけではなく、 KEF も105だとか、スペンドールの BCUだとか、あるいはロジャースの何だかとか、個人的な好みの問題でもありますがどうしてこのバランス、いうものもあります。でもトータルでやはり彼らの耳は大したものです。

http://home.att.ne.jp/delta/myrobalan/emitaudaxpp.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/863.html#c19

[リバイバル3] ハーベスで初代 HLコンパクト唯一つだけ人気が出た理由 中川隆
28. 中川隆[-11520] koaQ7Jey 2020年9月04日 23:01:13 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[32]

EMIT, オーダックス, ポリプロピレン
http://home.att.ne.jp/delta/myrobalan/emitaudaxpp.html


 ネットワーク製作時の試聴風景。どこかのオーディオ屋のようで部屋の美観も何もありはしない。オーディオファイルというとかっこいい気がするものの、 オーディオギーク(オタク)という感じ。左のスピーカーは参照用のハーベス・モニターHL。真ん中の列の上に乗っている黒いのがインフィニティのインフィ ニテシマル3 で、このシリーズ3のみ黒いダイキャストの箱に入っている。

 色々 な機会に様々なスピーカーを聞いてきて気づいたことがあります。それは素材の面から言うと、低音側を再生するユニットの振動板材量としてはベクストレンと ポリプロピレンがどうも好みらしいということ。高音側を受け持つツイーター・ユニットとしては、ひとつにはフランスのユニットメーカーであるオーダックス 製のシルクドームのような倍音がきれいだということです。これは具体的には HD12と13という二機種だったのですが、薄いシルクの振動板に粘着性のダンプ剤が塗り付けて あるソフトドーム型であり、このポリプロピレンとオーダックスのシルクというのはどちらもイギリスの BBC が製作したモニタースピーカーの系統で耳にしたもの(ハーベスモニター HL、チャートウェル=ロジャース LS5/8、5/9)でした。素材自体に加えてその用い方がいかに重要かということは後で言いたいのですが、ともかく部品としてはまずそれらのもの、それ にアメリカのメーカーだったインフィニティの初期のスピーカーが良かったということがあります。インフィニティはこれまた BBC モニターの系統と同じポリプロピレンを低音側に使い、一方で高音用としては EMIT と名づけられたリボン型のユニットを採用しています。EMIT は極薄のフィルムにボイスコイルをフォトエッチングし、両側から強力なマグネットで挟む構造をしており、オーソドックスな金属箔によるリボンや片側だけの マグネットのものとは違って静電型のように透明で繊細な音を持っています。アコーディング・プリーツ状のテフロンカーテンを伸び縮みさせるハイルドライ バーとも混同されがちですが、ハイルドライバーのはっきりとした、やや即物的な音とも出方が異なります。
 そこで自作派としては、ポリプロピレンのユニットをウーファーに使って、ツイーターとしてはオーダックスのシルク・ドームとリボンの EMIT のどちらがいいか確かめてみたいという気持ちになりました。

インフィニティの改造

 まず一つの方法として、インフィニティのインフィニテシマル3(0.3)という小型の優れたスピーカーを手に入れ、ネットワークを改造するという方法を 試してみました。これはその方法で素晴らしい音を出しているショップがあったからなのですが、市販のスピーカー・システムというものはコストの制約から電 解コンデンサーや鉄芯入りのコイルといったあまり音色の良くないものを使わざるを得ず、ハイエンド製品の走りだったインフィニティですらそのような部品を 上手に組み合わせて使っていたということがあります。それと、これは一種の信仰の問題かもしれませんが、ネットワークの回路は「もしユニットの性能が十分 に良いならば」部品点数が少ない6dB/oct の緩いスロープのフィルターで作った方が良いという考えもありました。回路に使う部品というものは、たとえそれがどんなに高価で性能の良いものであっても 何らかの色づけ=劣化があるからです。
 システムのエンクロージャーは元のアルミダイキャストのもの(シリーズ1、2は引き抜き材と樹脂+木)をそのまま使いました。ダイキャストの箱はあまり箱鳴りを感じさせなかったからです(独特の低音で鳴っているとい う人もいます)。

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Infinity Infinitesimal 0.3 1982

 参考にできたネットワークの回路は、インフィニテシマルのシリーズ1〜3までの三種と、同じユニット構成のカーステレオ用のシステムが一つ、それにRS7という3ウェイのシステム用のものがありました。この中で6dB/oct のものはインフィニテシマルのシリーズ1とカーステレオ用のものの二種類で、後は12dB/oct スロープです。インフィニテシマル1はウーファー側がワトキンス型のダブルボイスコイルになっているために変則的ですが、ウーファー側のコイルが1mH でそれに3.5Ωの抵抗が並列接続されています。ツイーター側のコンデンサーは1.5uF です。ウーファー 側で大 きめのコイルに抵抗がパラってあるということは、比較的低い周波数からレベルを落として行きながらも、一定周波数から上のスロープを鈍らせる(浅くする) 効果があるようです。これはウーファー側の中高域での盛り上がりを抑える狙いなのかもしれません。この回路で音を聞くと中域が少し痩せてすっきりした音に なります。シリーズ3の元々の回路もこれにさらにコンデンサーと0.3mHのコイルがもう一つ加わっていますが、同じような傾向の音に聞こえます。一方で カーステレオ用のものはウーファー側0.4mHのコイルだったようです。

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 インフィニテシマル3のネットワーク(Infinity Infinitesimal 0.3 dividing network)。左が元々のもので、右が改造したもの。ウーファーの複雑な回路はやめ、ツイーター側の音圧調整の抵抗も省いてある。また、余分な接点は 増えるものの、ツイーター側は1次と2次のスロープをスイッチで切り替えられるようにしてみた。最終的には2次の方が合っていたのでそちらに固定しても良 い。B&Wに使われて有名なムンドルフのサプリーム・シリーズのコンデンサーは大変高価だ。小さい方のコイルは写真よりも基板から離して設置して ある。このように部品のクオリティを上げ、回路を単純化するのは あくまでも音色の改善のためであって、周波数特性が規定の幅に収まったものを出したいメー カーとしてはこういう手は使えない。アマチュアだからこその楽しみだ。

 今回は色々試聴をしてみた結果、1次フィルター(6dB/oct スロープ)の場合はウーファー側0.4mH〜0.47mH、ツイーター側2.2uF 〜2.67uF の組み合わせにしたものがもっとも自然な音になりました。最終的にはムンドルフの2mmφの線径で巻かれた0.47mH のコイルと同じくムンドルフのシルバー/オイル・タイプの2.2uF に決定し、あえてレベル調整の抵抗は入れませんでした。このように部品点数が2点しかないような回路だと、その一つひとつのパーツの持つ音色が大きく影響するようになります。コイルの方はお金をかければ銀のフィルム・タイプもあるようですが、.99より純度の高いものや音 色の素直な PCOCC は手に入らず、市販のものの中からムンドルフをチョイスしたわけです。ジェンセンのものも試しましたが、ムドルフの方がおとなしくて太い音、ジェンセンの 方が高域にやや華やかさが乗るように聞こえました(線径の面からは一見逆のようですが)。したがって特性上は矛盾するのですが、ムンドルフを使うときは一 つ小さな値にすると聴感上ジェンセンの音に近づくような感じになります。フォ ステクスはその中間ぐらいでしょうか。他には IT エレクトロニクス製のものも出てますが、以前トリテックとの提携で出ていたものを除けば試したことはありません。そしてコイル全般に言えることですが、コ ア入りのものよりも空芯の方が音が伸びやかで自然です。直流抵抗分の増大とコストの面から市販のスピーカーシステムではコア入りが多いですが、比べるとコ ア入りは全般に音が少し痩せ、歯切れよくにぎやかになるようです。

 コンデンサーは色々試してみましたが、最終的には昔からのお気に入りであるドイツの IT エレクトロニクス社製オーディン・キャップシリーズの中から錫箔の KPSN と、B&Wでおなじみのムンドルフのシルバー/オイルのタイプの一騎打ちとなりました。どちらもポリプロピレンをベースにした箔巻きですが、前者 は錫箔、後者は銀箔にオイルが含浸させてあります。ムンドルフの方が高価ですが、損失は前者の方が一桁少ないようです。音色はどちらも高域が繊細に延びて ディテールが出ますが、KPSN の方がやや細身でクリア、かつはっきりしているのに対して、シルバー・オイルの方はシルキーでしっとりし、独特の雰囲気を持っています。好みですが、値段 分の差があるかどうかは人によると思います。

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 コンデンサー(上から)ムンドルフ・シルバー・オイル [Mundorf Supreme Silver & Oil capacitor]、IT エレクトロニクス オーディン・キャップ KPSN [IT Electronics Audyn-Cap KPSN]、抵抗(下二つのうち上から)デール無誘導巻線型 NS-5 [Dale NS-5]、デール・メタルクラッド NH-25 [Dale Metal Clad NH-25]。

 音 量を調節することなどに用いられる抵抗ですが、メーカー製のものはたいていセメント抵抗です。これは巻線抵抗をセラミックのケースにセメントで塗り固めた ような構造です。しかし自分が今まで使ったものの中ではアメリカ(現在はメキシコ工場)のデール(Dale)製の5Wのものが評判通りで使えました。セメ ント抵抗と同じ巻線型ですが無誘導巻きになっており、さらにその上には放熱用のアルミケースに封入されたメタル・クラッドの抵抗もあり、25W のものはさらに繊細さが出るようです。他にも良い抵抗はあるかもしれませんが、同じような巻線型ではホーロー抵抗が安く、ちょっと固めの輝きが乗る感じが しましたが、実験用には悪くありませんでした。

 さて、1次スロープのフィルターで組んでみた後でさらに実験を重ねたところ、ひとつ気づいたことがあります。それはどうやっても、緩い6dB/oct スロープのフィルターでは各楽器の分離が今ひとつすっきりしないということです。ムンドルフのシルバー/オイル・タイプのキャパシターを使うと、えも言わ れぬやわらかな、弦では周りの空気に音が浸み込むようなシルキーなテクスチュアが感じられ、一種麻薬的な魅力を覚えます。しかしオーケストラの合奏などで 楽器が増えてくると、とくにフォルテで少しうるさい感じがするときがあり、何だろうと思っているとあるとき、楽器間のセパレーションが悪くて位置がはっき りしてしないことに気づいたのです。どうやらクロスオーバー・ポイントの下方で各ユニットの重なりが大きいためにそうなっているようです。 かといってクロス点を開くと間の抜けた艶消しの音になってしまいます。オリジナルのネットワークにあったような、 ウーファー側のコイルを大きくして抵抗を並列につなげるような工夫をしていないので(音色の面でなるべくシンプルにしたいのです)、中域が少しせり出して きていることも関係があるかもしれません。
 そこで元々の哲学には反しますが、ツイーター側を2次スロープ(12dB/oct )にしたフィルター回路でも追い込んでみることにしました。耐入力を上げるためではありません。結果、ウー ファー側は同じ0.47mH コイルのままで、ツイーター側のみコンデンサーを4uF(2.2uF のムンドルフと1.8uFの KPSN )にし、0.1mH のコイル(ムンドルフの線径1.4mmのシリーズ)に0.5Ωの抵抗(デール NH-25)を並べたものをスピーカーと並列に入れた回路に決定しました。結果は EMIT で陥りがちな線の細い音を脱し、楽器の分離も良い状態に持ち込めました。前述した通りウーファー側のコイルに特別な細工はしていないため、このウーファー の元来の性質である中域のはっきりしたバランスも持ち込まれましたが、悪くはないと思います。ただ、1次ス ロープのときに感じたようなやわらかくシルキーな魅力は半減し、よりくっきりとしています。ひょっとすると錫箔のコンデンサーを加えたことによる表情の違いかもしれませんが。
 しょうがないので、邪道だとは分かりつつも2回路の切り替えスイッチを一つかませて、キャビネットの裏から 6dB と12dB のフィルターを選べるように工夫しました。

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Schematic Diagram of Infinity Infinitesimal 0.3 Modified Network

 クロスオーバー点をもっと上にすることで6dB/oct のスロープのまま楽器の分離を改善する方法も考えられますが、振動板質量から解放されたせっかくのEMIT の受け持ち帯域が減ってしまう上にウーファー側の分割振動域を活用することになり、コーン・ウーファー+スーパーツイーターになってしまうのも残念な気がします。結局問題は、シンプルな回路ゆえに、この帯域を強調してこっちを下げるというような音色上の微調整がやりにくいということです。ヴァイオリンがもう少し艶が乗って張り出すと色気があって良いなということがあったにしても、そこだけいじるわけには行きません。艶にかかわる帯域は強調されると耳に痛くなる帯域です。2〜3KHz と8KHz あたりの出方をうまくコントロールできると良いわけで、3 次フィルター(18dB/oct )とマルチユニットで臨めば調整代(しろ)が増えてやりようがありますが、単純なシステムでは不可能です。そして単純こそが純粋にもなり得るわけで、ユ ニットの性質を活かした直球勝負というのがこのシステムの狙いだったわけです。ユニットから開発できるといいのですが。

 とは言いつつ、結果としておとなしいバランスの音ながら、繊細で高域の反応性が良いシステムに組むことができました。ネットワークのスロープ切り替えは 最終的には2次で聞くことがほとんどになり、スイッチを外して直結にしてもいいかなと思っています。このインフィニテシマルのスピーカーに、KEF の B139 楕円ユニットをドロンコーンで低音補強したもの(前の記事で触れた自作品)をスーパー・ウーファーとして接続したシステムが今最も良く聞く基準の再生装置 となっています。

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 ロ ジャーズのスタジオ3用ユニット(DU125) とオーダックスのツイーター HD13(TW034)の組み合わせでハードメープルの箱に入れてみた。箱の材質が良くなかったことも響いたのかネットワークがなかなか難しく、当初試みた緩いスロープ のものではうまく行かなかったため、結局 BBC モニターで使われるような18dB/oct の複雑な回路を組まざるを得なくなった。LS5/9やハーベスの HL モニターのような色気と穏やかさの共存をねらったのだが。

オーダックスのドームとポリプロピレンのウーファーによる自作 

 さて、もう一つの実験として、オーダックスのシルク・ドームのユニットを使ってどこまで納得できるシステムが組めるかというものがあります。ベンチマークとしてはずばり、ハーベスモニター HL です。それなら最初から自分のモニター HL があるからそれでいいではないか。たしかにおっしゃる通りです。さて、オーダックスのドームは以前に作った大型の4ウェイのシステムでモニター HLと同じ HD12を試しましたので、ここではロジャースの LS5/8や5/9などに使われたより大きな口径の HD13(1.5インチで、型番は TW034)を使いました。ロジャースのこれらのシステムも大変良い音色でしたので、試してみるまで1インチの HD12とどちらが良いか分かりませんでした。結論を先に言ってしまえば12の方がちょっと繊細できつさが出にくく、線が細いながら滑らかな音に仕上げやすいように思います。大変似た系統の音なのですが。

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Audax TW034 X0 フランス製のツイーターで、BBC モニターの LS5/8 や LS5/9 に用いられた HD13 と同じもの。ハーベスモニター HL 用の HD12 の 1.5 倍のサイズながら、構造と材質がほとんど同じなのか周波数特性の形もそっくりで、HD12 のグラフをそのまま下へと引き伸ばしたような凸凹を持っている。音色も良く似ているが、13 の方がエネルギーが強いように感じられ、下側を上手にカットしないと子音のきつい音になりがち。それでもトータルで弦の音が繊細であり、よくできたユニットだと思う。同じような外観のヨーロッパ製ユニットはたくさんあるが、ソフトドーム型は個々に音色が違う。

 ウーファーとしてはロジャースの LS2用の14センチのポリプロピレン(R125)も考えました。これと同じようなものではハーベスのモニター ML(日本には入っていません)用のものやチャートウェルのものがあり、モニター MLは後期モデルではフレーム・バスケットがアルミダイキャストになっていて鉄板プレスのものよりもしっかりしていそうでした。しかし手持ちの LS2のものはエッジと振動板の接着が片方はがれかかっていたのでやめ、代わりに同じくロジャースのスタジオ3用の ユニット(DU125)を手に入れました。ノルウェイの SEAS というユニットメーカーが作っているダイキャスト・バスケット入りの乳白色ポリプロピレンのものです。そして同じバスケットに入っていてマグネットが小さいウィーン・アコースティック S1 用のもの(T14RC)と、センターキャップが銅のフェイズプラグになっていてマグネットが大きな ProAc Response SC1用のもの(T14RCY/PH)も用意しました。この二つはどちらもTPX(メチルペンテンポリマー)系の透明な振動板で、SEAS では XP と呼び、ウィーン・アコースティックでは XPP と名付けていて、XPP の方はポリプロピレンとの複合素材だと説明しています。着色はされていませんが、ハーベスのダッドリー・ハーウッドがタイプWのモニター HL で採用したのに近い材料だと思います。
 ProAc のようにセンターキャップがなくてフェイズプラグにしてあることのメリットは、ボイスコイルの温度変化とキャップの反射による波形の影響を受け難いことだ とされますが、一方で振動板センター付近の強度はキャップ付の方があるため、一長一短だと思います。
 それと、これは後述しますが、インフィニティ RS-7用のポリプロピレンのユニットも調達しました。これはインフィニテシマル・シリーズ3と同じものです。
 エンクロージャーはハードメープルの3cm 厚の集成材で作り、内部にフェルトの吸音材を一層貼付けました。結果的にこの選択はあまり良くないものだったと分かりました。ソナスファベルのミニマとい うイタリアのスピーカーが側板に単板集成材を使って大変良い音を出していたので(木材はウォルナット)、同じように単板の集成材でやってみたのですが、 ハードメープルという材料は硬いせいもあって共振すると高域に華やかな色が乗るようです。単板ならウォルナットやマホガニーといったよりやわらかい木材にするべきだったのでしょう。ピアノでもそれらを寄り合わせて合板にしているのだし、初めから良いバランスだと分かっていたアピトン合板で行くべきでした。

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 SEAS製の低音ユニット。左がプロアック用 T14RCY/PH (ProAc W14CY1-O)、右がウィーン・アコースティック用 T14RC (Vienna Acoustics 710041697)。この中でウィーン・アコースティック向けのユニットのみマグネットが小型のものとなっている。同じような違いはインフィニティのイ ンフィニテシマルのシリーズにも見られ、シリーズ1と2はロジャースやプロアックとほぼ同じサイズの大きなマグネット、シリーズ3はウィーン・アコース ティックと同じサイズの小型のものとなっている。マグネットが大きくなると、同じ低音を出すためにはエンクロージャーも大きくしなければならないが、それ 以外でも高域に向 かってレベルが若干上がる傾向が見られる。ネットワークの設計時にはこのことを考慮しておかねばならない。

 まず低音ユニットの振動板材料による音の違いですが、乳白色のポリプロピレンは中高域がやや張った傾向になりやすい明るく素直な音で、PVA のダンプ剤を塗らない分だけベクストレンよりも高域が延びています(LS3/5a用の KEF B110とロジャース・スタジオ3用の R125 を同じ回路で比較)。それに対してTPX系の材料はポリプロピレンよりも軽く、内部損失はあるとのことですがより固いためもあるのか、ポリプロピレンより もさらに高域が伸びているように感じます(グラフ上はマグネットの違いの方が大きいぐらいであまり差はなさそうですが)。ただしその伸びた部分の音質は チーンという感じの独特の音の輝きがわずかに加わり、半透明のポリプロピレンよりもすっきりしていて細身に感じます。したがって使用にあたってその帯域を フィルターで落とし込む場合は材料本来の良さが出難いとも言えます。実際にうまく行ったフィルターは12dB/oct か18dB/oct のものでした。一方で、インフィニティのインフィニテシマル(3)に使われるウーファーでやってみると、ツイーター 側はどうやっても18dB/oct で行かざるを得ないものの、ウーファー側のハイカットは6dB/oct の単純なコイル一個でバランスを取ることができました。結局製作にあたっては TPX 系は使うことなく、ポリプロピレンのインフィニティを採用することになってしまいました。同 じポリプロピレンでもロ ジャースの DU125 は1次フィルターではハイを切りきれませんでしたので、振動板材質のせいだとばかりも言えないのかもしれませんが。それと今回の実験ではハードメープルの 箱を使ったことで華やかさが増しているので、もう少し素直なキャビネットなら素子の値などは違っていたかもしれません。

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Schematic Diagram for the system built with Infinitesimal woofer and Audax HD13 tweeter

 また変えるかもしれませんが、今回取り組んだネットワークは、ウーファーのハイカット・コイルが0.8mH 一個、ツイーター側が18dB/oct で、4.7uF と8.3uF のコンデンサがスピーカーに向かって直列に入り、その中間点からアースに向かって0.35mH のコイルと68Ωの抵抗を並列で落とすというものになりました。コンデンサーは KPSN、音圧調整の抵抗はなしです。コイルに対して抵抗でバイパスする手法は LS5/9の後期型ネットワークに学びましたが、音を聞いて結果が良かったので採用しました。もちろん R も C も値はウーファー側に合わせて変えてあります。このようにすると、本来の設計で目指されていたローカット側のカーブに対して、ウーファーのハイカット側はずっと緩いカーブで出会うわけですから、元々の手法の意味が別のものになってくるとも言えます。
 余談ですが、コイルと抵抗を並列にしたときの働きは、周波数が上がるにつれてコイルの抵抗が増し、高い音が通り抜け難くなってきたときに、抵抗値との割 合に応じて抵抗側に信号が逃げることを意味します。つまり高域側でのカットオフが緩まるわけです。今回のようにアース側に落とす回路ではその逆数になるので、低域側でのカットが緩まります。同時に全体の音圧も下がります。そ の度合いは周波数ごとにコイルに生じる抵抗を計算し、それと並列抵抗の合成値をスピーカーとの比率にかけてグラフにプロットして行けば分かります。しかし 実際には残りのコンデンサー二つと合わさってフィルターを形成していますので、それら相互の共振の度合いからカーブを求めねばなりません。本格的に設計す るには、やはりコンピューターの助けを借りる必要があるでしょう。
 
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 Infinity Infinitesmal 0.3 woofer (902-4962 / 733TNG) 写真は eBay で手にいれたRS−7用のユニットで、フランジの外側が黒ではなくグレーに塗装されている。型番は両者とも同じく 902-4962 / 733TNG となっており、インピーダンス・テスターで計っても全く同じカーブ、音も同じであった。このユニットは大変音色が良く、特性的にもクセが少ないのか、 6dB/oct のフィルターでたいていうまく行く。フルレンジで使ってもいいという人もあるようだ。同じ Infinitesimal でもシリーズ1と2(0.1/ 0.2) に使われているものに比べるとマグネットが小さく、ボイスコイルもワトキンス型のダブル・ボイスコイルになっていない。シリーズ1には同じポリプロピレン ながらグレーっぽい不透明なコーンのものが初期モデルとしてあり、その方が音がいいと言う人もいる。

 オーダックスのツイーターは、うまく使うと独特の艶がありながら耳にやさしく、しかも高域の繊細さが出るように仕上げられます。これは HD13 よりも HD12の方が微妙にきれいな響きにしやすいようです。13の方はちょっと間違うとキンとしたきつさを見せるところがあり、ネットワークの調整をしっかり やらねばなりません。そして上手く行ったときの音はインフィニティの EMIT とは違い、非常にリアルに聞こえる「作られた音」なのかな、と思うところがあります。セレッション等の昔のユニットが持つ魅力的な癖というほどではないで すが、生っぽく聞こえるよく選ばれた音の形です。ユニットメーカーがどこまで意図しているかは知りませんが。そしてハイエンドの細やかさ、ヴァイオリンの 擦れるシュッとした音の成分などが非常に繊細に出るので高域の再現 性が良いのかと思いますが、一方で、一聴して高域がさほど出てないようにセッティングした場合でも、むしろリボン型の EMIT の方が細かな情報を伝えているようにも聞こえます。振動板が軽いせいでリニアに反応して立ち下がりも良いためか、何げないオフな高域でありながら、その静 けさの中に細かな音が含まれていることに気づくことがあるのです。ただ、どっちがいいかとなると、正確なのはリボン系の EMIT で、音色のきれいなところがうまく寄せ集められた感のあるオーダックス・ドームも大変気持ちの良い音なので捨てがたいというところでしょう。

 ソフトドーム・ツイーターというものは、一見同じように見えるものでも機種によって独特の音色を持っています。そういう意味では残念ながら楽器だと言わ ざるを得ないでしょう。ソフトドームに限らずハードドームでも、リボンやホーンでも結局音色は持っていますが、やわらかい材料で作られたソフトドームはと くに楽器のような鳴り方をします。しかしヴァイオリン同様、名器からは素晴らしい音が奏でられるものです。一方でリボン系はときにさらっとしていて色っぽ くないように聞こえるときもありあす。プレーヤーやアンプ等、組み合わせる機械に影響されますので敏感ということになり、オーディオ機器として追求した場 合は EMIT の方が優れているということになるのでしょうけども、個人的にはハーベスのドームの方を聞きたくなることも多いです。

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LS5/9 Schematic Diagram

 ネットワーク、これがスピーカー製作において最も重要なことのひとつだということは強調しておかなければなりません。せっかくの良いユニットでも、つなぎ方が悪ければただ刺々しいちぐはぐな音にしかなりません。その 点ハーベス等 BBC モニター系統のスピーカーのいくつかは大変うまくバランスを取っています。彼らは大分前から設計時にコンピューターを導入しているようです。最終的な音合 わせは耳で行うものですが、回路の組み合わせはそれこそ無限にあるので、ユニットの特性に合わせて最初にだいたいのところを何パターンか計算しておけば労 力がぐっとはぶかれるはずです。実際に設計してみれば各素子の数値は決して計算値通りには行きません。ユニットのインピーダンス変動に合わせ、出力の変動 に合わせ、音色の癖に合わせて色々と変えて行きます。ただし、その計算公式からずれた値についても、ソフトウェアを上手く組めばある程度計算はできるで しょう。フィルターというものは L(コイル)と C(コンデンサー)の組み合わせで作りますが、2次(12dB/oct)以上のスロープになれば一つのユニットに対して複数の素子を使います。計算公式は それらの値が一番良いカーブを描くように決められているわけですが、最初の素子でぐっと低いところから落とし、次とその次はお互いに近い値にして最初の素 子からは大分離して、などと変則的なカーブも描けます。素子の並ぶ間隔にしたがって肩特性(共振し合う度合いによる Q 値の変化)も変わってきて、位相特性や過渡特性に変化が出ますが、それも昨今の精密なコンピューターをもってすればあらかじめ計算ができます。複雑な補正 用の等価回路などもはじき出すことができるでしょう。彼らは1973年に UC バークレーで開発されたオープンソースのソフトウェア、SPICE を使ったようですが、現在はそれぞれに社内で発展型のものを持っているのかもしれません。原始的ながら私も、個々に紙で計算してグラフにプロットして行く ということは試したことがあります(もう定年されたかもしれませんがフォステクスに和田さんという方がおられ、以前変則的で複雑な計算方法を色々教えてい ただいたことがあり、感謝しております)。

 結論としては、こうしたコンピューターと音楽を知っている耳との組み合わせで、イギリスの技術者の何人かは大変優れた回路を生み出しているようだ、とい うことです。自作した方が高いクオリティのものを自由に作れると思って作業を始めてみても、いい加減に組み合わせているだけだとなかなか良い音になりませ ん。やってみて初めて、ほう、 と感心するプロの技もあるわけです。
 参考にした回路としては、ハーベス・モニター HL、ロジャース LS5/9、プロアック・レスポンス SC1などがありました。どれも2次以上、主に18dB/oct のスロープを用いたものです。

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 ネットワークの製作にあたっては、ワニ口クリップのコードで様々な部品をつなぎ変えて音を聞く。18dB/oct の複雑な回路ともなると、終いには自分でも何だかわけが分からなくなる。

 そしてネットワークについて一つ分かったことがあります。少し前にも書いた通り、構成する素子は少ない方が部品による音の濁りも少なくなる、だからシン プルな回路の方がいい、そのことの正しさは変わらないのですが、18dB/oct のような複雑な回路の場合、複雑なだけに調整も大変ながら、裏を返せば音色を整えるためにいじれる部分も多くなるということです。6dB/oct の一次スロープでは、そのスロープのあり方は一通りでしかなく、どこから落ち始めるかしか決められませんが、部品を増やすと複雑なカーブを描いて減衰させ られるのです。これによって音色の調整ができます。周波数特性上は理想値は一つしかないように思われるかもしれませんが、ユニットに起因する凸凹は最初か ら避けようがありませんので理論通りには行かず、選択できる値も色々と出てくるというのが実情です。その際に複雑な回路は自由度が多いのです。そして、緩 いカーブの一次フィルターだと両方のユニットが重なって音を出す部分が多くなるため、ユニットの素性いかんでは音に濁りを感じることがあります。その点、 急峻なカーブで落とすと、通る部品による音の濁りの分を補って余りがあるほどに透明な音が出ることがあります。必ずしも6dB/oct のスロープがベストだとも言えないわけで、頭で考えた通りに行かないのはこういうところにも現れてくるわけです。
 
 結局ポリプロピレン系のウーファーにオーダックスのシルク・ドームを組み合わせたシステムでは、本家の BBC モニターの製作会社がやっているような(高域側)3次フィルターのものに落ち着きました。値は前述した通りですが、キャビネットの鳴きが加わったことも あったものの、そうしないときれいな音色にはできなかったのです。中でもハーベス・モニター HL のようにウーファー側のハイカットコイルをちょっと大きめ(2.8mHほど)にして下から落として行くという手法は参考になりました。元来計算値よりもク ロス点を開いて使うことはよくあるのですが、ポリプロピレン系のこうしたユニットを使ったシステムでは、インフィニティもそうであるように、中高域の張り 出しをコントロールしているかのように見える手法を目にすることがあります。そしてそのインフィニティのスピーカーではネットワークを高品質な部品で自作 した方がいい結果が得られましたが、ドーム系の今回のシステムでは、正直なところイギリスのメーカー製を超えたとは言いがたいところもありました。単体の 部品クオリティよりもバランスこそが命というのがこういったシステムの性格だからだと思います。すべてがすべてのシステムでバランスが良いわけではなく、 KEF も105だとか、スペンドールの BCUだとか、あるいはロジャースの何だかとか、個人的な好みの問題でもありますがどうしてこのバランス、いうものもあります。でもトータルでやはり彼らの耳は大したものです。

http://home.att.ne.jp/delta/myrobalan/emitaudaxpp.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/687.html#c28

[番外地8] 専門研究者のディビット・バーガミニや鬼塚英昭の調査・資料分析に比べると林千勝さんは素人同然 中川隆
26. 2020年9月04日 23:12:16 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[33]
​ @rice hayashi
元々ルーズベルトのニューディール派は全員共産主義者で反ウォール街だし、アメリカ人には共産主義者が多かったんだよ。 近衛文麿が周りに共産主義者を集めたと言っても、当時の日本のエリートの大半もアメリカ人同様に共産主義者だったんだから、普通に人材を集めれば当然そうなるんだな。
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/313.html#c26
[番外地8] 専門研究者のディビット・バーガミニや鬼塚英昭の調査・資料分析に比べると林千勝さんは素人同然 中川隆
27. 中川隆[-11519] koaQ7Jey 2020年9月04日 23:19:44 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[34]
​ @rice hayashi
元々ルーズベルトのニューディール派は全員共産主義者で反ウォール街だし、アメリカ人には共産主義者が多かったんだよ。 近衛文麿が周りに共産主義者を集めたと言っても、当時の日本のエリートの大半もアメリカ人同様に共産主義者だったんだから、普通に人材を集めれば当然そうなるんだな。

昭和天皇は日本の共産主義者をやっつける為に、米軍に日本空襲をやってもらったと言われているんだ。
革命を起こされると困るから、米軍に日本の共産主義者を徹底的に叩いてもらったんだ。
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/313.html#c27

   

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