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「カネがすべて」中国人のエゲツナイ商売 現地進出の社長が激白
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投稿者 中川隆 日時 2012 年 7 月 22 日 08:31:13: 3bF/xW6Ehzs4I
 

大阪・北新地で飲食店などを経営する社長が8年前、不況下の日本を脱出し、中国で日本料理店を始めた。店は現地駐在の日本人ビジネスマンらでにぎわい繁盛したが、その過程で目の当たりにしたのは、中国人らのよく言えば大胆でダイナミック、悪く言えば「カネがすべて」のエゲツナイ商売のやり方だった。「彼らには倫理観なんてものがこれっぽっちもない」。さまざまな場面で遭遇した“中国流スタンダード”は聞きしに勝るものだった。(高田清彦)

 この社長は、北新地で情報サービスや飲食店経営を手掛ける「KIC」社長の今井利充さん(64)。不況下の日本での商売にある程度見切りをつけ、平成16年、中国江蘇省の無錫(むしゃく)に「胡蝶(こちょう)」という日本料理店をオープンさせた。

 無錫は上海に近い内陸の工業地帯で、日本をはじめ多くの海外企業が進出。駐在の日本人ビジネスマンも多く、日本料理の店も市内に60軒ほどあった。

 ところがほとんどが中国人の経営で、米や調味料、調理の仕方が悪く、現地の日本人に言わせれば「味は最低」。そのことを知人の企業関係者から聞いた今井さんは実際に現地を視察し、「日本の本当の味を提供すれば、十分商売になる」と確信、市の中心部に店をオープンさせた。
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/120721/mcb1207210831008-n1.htm

店はテーブル席を中心に70〜80席。日本人スタッフ2人と中国人の従業員20人弱で始め、カレーグラタンやハンバーグ、トリの唐揚げ、サシミなどの和洋食を提供。母国の懐かしい味を求めてくる現地駐在の日本人ビジネスマンらで連日にぎわった。

 ところが、中国での商売や生活は一筋縄ではいかなかった。日本では考えられないようなことが平然と起き、「毎日がカルチャーショック」。

 最初に洗礼を浴びたのはオープン前年、視察に訪れたときだった。深夜、空路到着した上海浦東国際空港で無錫行きのバスを待っていると、一台のタクシーが近付いてきた。そして運転手がこう言う。「無錫行きのバスは途中で事故を起こした。タクシーで行くしかないからこれに乗れ」。初めての中国。不安になりながら乗ったものかどうか迷っていると、そのうちに当のバスが何事もなく入ってきた。

 すぐにウソをつかれたと分かった。ところがその運転手、バツが悪そうな表情をするのかと思いきや、平気な顔。他人をだましても当然、自分は悪くない…という態度は、その後、中国で暮らして嫌と言うほど見せつけられた。

 ワイロは当たり前、カネがすべて…というのもまた中国の“常識”だ。オープンに向けて店の建築工事を進めていたときのことだ。スプリンクラーを設置する必要から、今井さんは役所に行き、水道管の位置を尋ねた。すると、「道をはさんだ向かい側から引け。水道管はそこにしかない」との返答。それだと工事費がかさむ上、工事中は道路の通行を止めるから、補償費もいる。「困ったことになった」と思ったが、役人に現金を渡して頼んでみたところ、態度が一変。ニコニコしながら、工事現場近くの水道管の位置を教えてくれた。
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/120721/mcb1207210831008-n2.htm

労働ビザをもらいに役所に行ったときも同じだった。担当の役人は「君は料理をするわけではないだろう」だの、「中国人の労働機会を奪うことになり、中国にとってメリットはない」だの言って、1週間通ったが許可を出してくれない。そこで上役に金を渡してみた。次の日、窓口に行くと担当の役人はニコッとして「ニーハオ、ポンヨウ(朋友=友だち)」「アッハッハー」と、昨日までと同じ人物とは思えないほどの変わりよう。もう十年来の友人扱いで、もちろん許可も出してくれた。

 商標権や知的財産権を何とも思わない現実も目の当たりにした。日本の企業が製品をブラックボックス化(内部構造などが分からないようにすること)して中国に持ち込んだが、半年後に同じ製品が出回るようになった。真似をした中国企業に商標権の侵害を抗議したところ、相手は逆に「おれたちはすごいだろう」と胸を張る始末。さらに「あなたたち日本人も昔、米国の車をバラしたりして同じことをやっていただろ。どこが悪い」と開き直られたという。

 真似をすることに罪悪感がないのが中国。飲食店も流行った店はすぐ真似をされる。今井さんは現地の飲み屋のママさん連中から「一緒にカラオケラウンジをやらないか」と誘われたが、断った。「店が軌道に乗れば、ノウハウから従業員、掃除のおばちゃんまでみんな引っこ抜かれ、何食わぬ顔で同じような店を隣に出されるのが分かっているから。手段なんて関係ない。やったもん勝ちなんですよ、彼らは」。
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/120721/mcb1207210831008-n3.htm

今井さんはその後、無錫市内の日本人街に店を移した。2階建てで、1階が厨房とカウンター、テーブル席、2階が座敷という大きな店だったが、一時ほど企業進出の勢いがなくなり、駐在の日本人が減ったことなどから、店もヒマになった。

 そんなある日、他の仕事もあって従業員らに任せていた店に久しぶりに戻って驚いた。何と5、6人の従業員が近くの寮を勝手に引き払い、店内の座敷に住み込んでいたのだ。床に荷物を置き、雑魚寝し、食器の洗い場を風呂代わりに使っていた。店がヒマで座敷も使わなくなったし、ここに住めばタダだ、とでも思ったのだろう。あきれる今井さんをヨソに彼らは悪びれた様子もなかった。

 ほかにも、従業員が売り上げをちょろまかしたのでクビにしたが、翌日も平然と店に出てきた▽グラスや食器を洗うシンクでモップを洗っていた−といった光景も目にした。まさに何でもあり。いや、実(じつ)さへ取れば、細かいことは気にしないというべきか…。

 そんな彼らにあきれ、驚き、怒りを覚える一方で、日本人にないものを持っているという点で関心もし、学ぶところも多いと感じた。「彼らは確かに繊細さはないが、バイタリティーや一途さを持っている。ビジネスや商売はダイナミックで思い切りがいい。“ゆとり”の中で育ってきた日本人が中国と競争してもこのままでは絶対勝てない。ハングリーさが違う」
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/120721/mcb1207210831008-n4.htm


こんなこともあった。中国産の電球は品質が悪く、すぐ点かなくなるので、今井さんが「日本の電球はこんなことはない」と不満を漏らすと、従業員がこう言った。「社長、中国人はいったい何人いてると思う。長持ちする電球だったら、作っている人たちが困るでしょ」

 今井さんは言う。

 「彼の言ったことは日本と中国・アジアでの人々の意識の違いを語る上で象徴的だと思った。日本人は商品やサービスに完璧さ、レベルの高さを求め、それが今も世界標準と考えているところがあるが、海外、特に東南アジア向けの展開では“安くてこのレベルでいい”という発想が必要。そうでないと中国などには対抗できない。だれも日常の消耗品に完全なものを求めていない。日本の価値観は今やガラケー化(世界標準から外れ孤立化)している」

 今井さんは日本人相手の商売が次第に行き詰まったため、店は中国人に任せて湖南料理に業態を替え、自身は平成18年、ベトナムに進出。ホーチミンに同様の日本料理店をオープンし、他のビジネスにも乗り出している。

 「日本の細やかな商品やサービスは東南アジアでも望まれている。日本人は自分たちが持つそうしたDNAをうまく生かし、競争意識を持てば十分勝負できる」。今井さんは中国、ベトナムでの体験をもとに切実にこう訴える。
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/120721/mcb1207210831008-n5.htm


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コメント
 
01. 2012年7月22日 10:47:59 : HNPlrBDYLM
【中国人に聞いた Vol.3】中国で成功する企業・失敗する企業


今後さらに増加するであろう中国へ進出する日本企業。しかし、中国に進出するも毎年約200社にも及ぶ企業が中国から撤退している事はあまり語られていない。中国進出するときには華々しいものの、その後の失敗の理由について日本で進出コンサルティングをしている中国人2 件に実際に聞いてみた。


中国に限らず、海外進出する日本企業は増えてきているが、毎年世界中で500社ほどの日本企業が海外から撤退している。そのうち200社位が中国からの撤退だ。中国に進出する企業が多いので、失敗する企業が多いのは当たり前だが、話していると中国だから失敗したというよりも、そもそも海外進出する際の準備が不足しているということが言えると感じた。

一言でいえば、「郷に入っては郷に従え」を実践出来ていない。

----多くの日本企業が中国進出に失敗していると言われていますが、実際のところどうなのでしょうか。

●中国人2 件との人脈が出来ない

例えば、中国に飲食店を出店する際、中国ではその地域の官僚は基本的に代金を支払わないことが多いです。その際、無理に支払わせようとすると誰もお店にお客さんが来なくなります。というのも、その官僚がその店に行くなと言いふらすからです。そして、そのことを聞いた人たちはその通りにします。なぜなら、それに逆らうとよいことが起こらないからです。自分も同じようになってしまわないように自分自身を守るのです。

逆に、その地域の有力者や官僚に気に入られることが出来ればお店はとても繁盛します。これは、先ほどの逆でこの店に行くようにと薦めてくれるからです。そして、それを聞いた人たちはその店にいかないわけにはいかなくなるのです。行かないとよくないことが起こるからです。日本人であれば、広告を打って大量に人を集めて売り上げを上げようと考える人が殆どだと思いますが、それよりも人脈を生かした営業をすることの方が中国では重要なのです。

つまり、いきなり中国に行って何かしようとしても難しいのです。どんな人とめぐり会えるのかが重要なのです。その人脈構築はすぐに出来るものではありません。日本では、ビジネスの仕組みや慣習が出来上がっているので簡単にビジネスを始めることも出来て、ちゃんと計画を立てればそれなりにやっていくことが出来ますが、中国では仕組みや慣習が出来上がっていないのでそういうわけにはいかないのです。その部分で日本企業は今までの感覚とだいぶ違う印象を持つでしょうね。中国進出コンサルティング会社が沢山ありますが、その人脈を持っている会社なのかどうかを確かめる必要もあると思います。

あと、営業手法で言えるのは、日本のテレアポは中国では全く通用しないという事です。上記で説明したように、中国では強力な人脈を持てるかどうかにかかっている部分が大きいです。そのため、どんなに自分たちのニーズを満たしている製品やサービスで低価格であってもビジネスにはなりにくいのです。例えば、同じ商品であっても、知っている人から多少高額でも買う傾向があります。すべてがそうだということはありませんが。人脈は自分のビジネスを継続し発展するときにも必要です。それは日本人にも理解できると思います。多くの企業や経営者との人脈は大きな情報源ともなりますし、自分自身の成長にもつながります。実際に会って話してみて、実際に付き合ってみてその人が信用できる人なのか等を確かめた上でないとビジネスは上手くいきません。それが中国でのビジネスの特徴です。

日本企業はそもそもそのことを知らなかったり、本当の意味で理解できていないことがよくあります。


●『情』を大切にしない

中国は意外と「情を大切にすると上手くいく国」です。ビジネスライク的な部分ももちろんありますが、人と人との関係が日本以上に重要視されるのです。だから、何らかの恩恵を受けたのであればそれを必ず何らかの形で返すということが絶対必要なのです。そうすることで多くの人々と出会うことが出来て良い人脈を構築することが出来るようになるのです。よく日本でも聞きますが、『中国人2 件は知らない人には冷たいが、一度仲良くなると家族のようになる』ところがあります。それが中国の良いところであり、それを活かすことが中国で成功する秘訣なのです。日本企業は日本での感覚でビジネスをしてしまう傾向があってそれが上手に人脈を構築出来ない原因になっているような気がします。

●中国人2 件を上手く使えない。任せられない。

失敗する日本企業の多くは日本人が陣頭指揮をとって中国国内でビジネスを展開する場合が多いです。やはり、中国のことは中国人が一番よく知っているのです。例えば、中国人の場合インセンティブ制度にした方がよいということは中国人でないと分かりません。また、中国人からしても日本人のやり方についていけないという事もあります。日本人はどうしても中国人のことを信用できないようです。だから、何でも自分の思った通りにやりたがります。そして失敗するのです。日本に限らず中国で成功する企業は信用出来る中国人に任せるということをしています。これは日本に進出する外資系企業でも同じなのではないでしょうか。欧米人のやり方に日本人はついていけるでしょうか。同じ仕事でも日本人の上司と外国人の上司では全然違うのではないでしょうか。それは中国人にとっても同じことなのです。

 

また、中国人を信用していないなと感じるのは、日本企業には絶対に損をしない仕組みで事業しようとすることがあるという事です。中国人のことを知らないからそうなると思いますが、ではなぜ知ろうとしないのかと疑問に思います。そんなやり方でビジネスをする企業が日本も含めたどの国にあるんだろうかと思います。中国を必要以上に怖がってビジネスにならないのです。


●日本での成功体験を捨てることが出来ない

日本での成功体験が強い企業ほど、中国で失敗します。その理由は上記で述べた通りです。中国は日本とは違う国です。日本のやり方は中国では成功出来ないと考えた方がいいです。もし、今のやり方でやりたいというのであれば日本国内にとどまるべきです。無理に海外進出して傷口を広げる必要はありません。

 


なぜ、日本国内では「郷に入っては郷に従え」が実践できているのに、海外ではそれが出来ないのか。中国人からすれば、日本人はどこに行っても同じような人たちなのかもしれない。日本の中で「郷に入っては郷に従え」は比較的簡単なのかもしれない。だから、外国の中に飛び込んで行くと日本人は今までにない文化の差を感じてしまうのだろうか。日本人は文化の差に適応できないというのが実情ではないか。

----では、日本企業はどのようにすべきだと思いますか?

●もっと中国人を知ろうとすること

まず、日本人は中国のこと、中国人のことを知らな過ぎます。中国は進出して数年で大きな利益が上がるような国ではありません。既に言ったように、中国では人脈や中国人2 件との関係構築が上手くならないと成功できません。しかし、その人脈や関係構築というものはすぐに出来るものではありません。正直なところ、すぐに構築できるものは日本人でなくても中国人2 件でも韓国人でもアメリカ人でも出来ます。失敗する多くの企業が出来ないのが人脈であり、時間をかけ、中国に腰を下ろして事業を行う、というスタンスの継続なのです。日本での商品・サービスが中国で上手くいかないことが分かったのならば、中国人2 件のニーズに合う商品・サービスを開発しなければなりません。日本企業は、そういうことが少ないと思います。一度ダメだったらそれでおしまい。それが日本企業です。でも、中国で成功している企業は、ダメだったらどうすればよいのかということを徹底的にやっている企業だと思います。その努力が文化の差を埋めるのだと思います。実際、現在中国で存在感のある企業は10年以上も市場調査に時間をかけたりしています。

中国に進出する際には全くのゼロの状態から会社を起こすくらいの気持ちを持って行かなければならないと思います。会社を起こしたときの気持ちを中国進出の際にも持ち続けることが出来るかどうかです。

●日本企業は『しょうがなく』中国進出をしている。これが一番マズイ!

今まで色んなことを言ってきましたが、これらの多くの原因となっている根本的な原因は、日本人の意識にあると思います。日本企業の本音は「出来れば日本国内だけで売上と利益を出したい」ということです。出来ることなら、日本で完結したい。出来れば、海外に出ていかないで会社を存続させたい。でも、日本市場はこれから縮小していくから日本だけにしがみついていては、この先会社も小さくなるしかない。だから、しょうがないけど海外進出しようということをすごく感じます。この意識がなくならない限り多くの日本企業は中国に限らず海外のどの国でも成功は難しいと思います。


日本市場が縮小している。消費税が増額される。今後の日本経済はどう考えても明るくない。今後、倒産する企業もさらに増加してくるであろう。以前なら、「景気回復はいつごろになりそうか」なんて言葉が聞かれていたが、今では「今後のさらなる不景気にどう立ち向かうか」という言葉の方がよっぽどしっくりくる。出来ることなら、日本で。その気持ちも分からなくもないが、世界中がグローバル化していく中でこのままで良いはずがない。私たちは日本に住んでいるが、世界の中の日本に住んでいることを忘れてはいけない。

http://blogs.bizmakoto.jp/global_reseach/entry/4154.html

絶対に言ってはいけないこのセリフ 2012/04/24


中国に董事長として赴任することになったという知人から、どうしたら中国の現地従業員をうまく働かせることができるかと聞かれた。私は、かつて中国企業を買収し100名以上の中国人従業員をマネジメントした経験がある。そのときは、ずいぶん苦労をした。

 どうしたら上手く中国人の部下をマネジメントできるかというのは、とても難しい問題である。突き詰めると、結局は中国人をトップに据えて任せた方がいいという結論になってしまいがちだ。我々日本人には理解しがたい中国人のプライドや面子の問題があるからである。ただ、自身の経験から、どうすると中国人と上手くいかなくなるか、中国人の部下を怒らせてしまうか、ということについては十分に経験している。それをあらかじめ知っているだけでも、ずいぶんと結果は違うのではないかと思う。

場面1:みんなの前で叱って「面子をつぶすこと」

 これをやってしまったことがある。従業員全員にそのミスについて詳細を共有しておこうとしただけで、ずいぶんやわらかく説明したつもりだった。しかし、その中国人従業員は会社を辞めると同時に競争相手企業に転職し、徹底的、かつ執拗に当社の顧客を奪っていった。私に面子をつぶされたと感じた彼は、きっと今でも私のことを恨みに思っているのだろう。

 何か中国人従業員が仕事で失敗した場合、みんなの前で叱ったり、その過ちをケースとして皆に失敗をしないことと諭したりするのは最悪だ。面子をつぶされたと感じた中国人は、大げさにいえば末代まで恨む。こうなってしまったら、まず関係修復は不可能だ。

 日本では、時間が忘れさせるとか、水に流すと言った考え方がある、それは、中国にはまったくない。それがどれくらい執拗かというとこんなエピソードが中国にはある。900年近くも前のこと、南宋の宰相だった秦檜(しんかい)将軍の話である。彼は隣国である金との和平を進め講和を結ぶが、その過程で軍閥を弾圧し、さらには権力保持のために恐怖政治を敷いた。このため、その名は売国奴として後世にまで語り継がれ、杭州の岳王廟にある秦檜夫妻の像に唾を吐きかける人は今でも絶えない。日本には、死ねばどんな悪人でもその罪が許されてしまうという考え方があるが、中国にはそのようなものはない。だから、自分は覚えていなくても、相手の中国人は心の中でずっと恨み続けていたりするのだ。  

場面2:そんなこと常識だろうと「自分で考えさせる」

 最悪な言葉は「そんなことは当たり前だろう」「常識で考えてくれ」「大学を出ているのだから自分でなんとかしろ」「言わないとわからないのか」などだ。場面1で指摘した面子を傷つけるだけではない。こう言われると、中国人従業員は、自分の利益を中心に勝手に考え行動し始めるのだ。

 かつて私は、まとまった会社の運営費用を中国人総経理に渡したことがある。そのとき、「この金を上手く運用してください。現地の総経理なのだから常識で考えてくれればいいと思います」と言ってすべてを彼に委ねてしまった。会社には、予算があり、董事会でもその予算についてしっかり議論した後だったので、その総経理はしっかり予算通り進めてくれると考えていた。

 すると、3カ月ぐらい経って「すでにお金がなくなってしまいました。再度、まとまったお金を送金してください」との連絡がきた。6カ月分以上の資金だったはずなので「予算通り進めていれば足りなくなるはずは絶対にない」と問い詰めた。すると総経理はキョトンとしているではないか。調査してみると、すでに最初の2カ月で6カ月分の金を使い切ってしまったのだ。「これは背任だ」と思い首にしようとしたが、まわりの中国人経営陣に止められた。「彼は、職務を果たしたまで」「売れ行きが大きくなってきたから、在庫を増やしどんどん資金を使っただけのこと」「彼にとっては最良の判断だった」と。

 「なぜ、報告や相談を私にしなかったのですか」と問い詰めると、「なぜ、報告をしなければならないのですか。私に委ねたはずです」と反論してきた。「会社には予算があって、会社のことを考えて行動しなければ」と言うと、通訳も中国人経営陣が全員キョトンとした顔になってしまったので、もうこれ以上は追及するのをやめた。

 任せず、しっかりと管理をするのは私の仕事だったのだ。予算を守り、計画になかった出費については事前に報告をするべきというのは、日本人の論理でしかない。

場面3:「言い返す」

 「もう少し待遇を良くしてください」と突然、社員代表の中国人従業員が私の所に直談判してきた。私は、「給与も先月上げたし、職場の改善、食堂の改善、トイレの改善、次々と良くしていっている」「もう十分に待遇を良くしているはずだ」と反論した。

 すると、「食堂は、我々の必ずしも好みのものが出ません。それに値段が高い」。で私は、メニューを決めたのは彼らだったのでカチンときて「そんなに気に入らなければ、自社の食堂を使わなければいい」と言った。すると、彼らは「そんな食堂は意味がない。だいたい・・・」とこの言い合いが延々と続いた。どんどん論点がずれてきて、そもそも彼らは、どの点を改善して欲しかったのか、それすら聞けなかったのである。

 後で、これが深刻な問題に発展する。そもそもは、競争相手の企業が給料を上げたが、その上げ幅に比べて当社の給与が10%ほど低かったのでせめて、数%でも上げて欲しいという要望だったのだ。日本と違って、中国人同士は、よく給与明細を見せ合う。他社の給与についてもほぼ知っていると考えてよい。だから、他社と比べて少しでも給与が低いと転職してしまう。特に営業マンの転職は激しい。

 結局、どっと従業員が競争相手に流れてしまった。あの時私は、くだらない反論をするのではなく、しっかりと相手の言い分を聞くべきだった。それをしていれば防げた事態だった。

 中国人との会話では、言い返したり、反論をしたりするのは得策ではない。永遠と反論が続き、論点がどんどんずれていってしまう。こうした場面は、商談、特に見積もり商談でも見られる。中国人は必ず見積もりに対して値切ってくる。そのときに日本側はしばしば「その値切りは不当なものだと」反論をする。これは賢いやり方ではない。頭から反駁するのではなく、いくらにすれば納得するのか、お互いいくらの利益が享受できるのか、反論ではなく、確認作業をするべきなのだ。話が難しくなった場合は、一度、席を外すのもいい。反論の連鎖を避けるべきだからだ。

 最後にもう一つ。最悪の捨て台詞は「日本人だったら」の一言である。この言葉を発したら、あなたの中国でのビジネスは全て終わる。けれども、日本人経営者は中国でのビジネスで問題が起きるたびに「日本人だったら」と思っているのではないか。だから、とっさのときに最悪の言葉が出てしまう。

 相手を変えようなどというのは不遜だろう。自分の気持ちや考え方を切り替える以外に、中国で「上手に」やっていく手段はない。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20120412/390745/


中国では、公文書より面子がモノをいう 2012/03/30


中国で取引を成功させるために必ず理解しておくべきことは、「面子(メンツ)」の重要性だ。

 中国では「売掛金が回収できない」「すぐに会社をやめてしまう信用ならない担当者が多い」といった話をよく聞く。一方で、長年、契約書もなく口約束で多額の重要取引を問題なく成功させているケースもある。この違いはどこからくるのだろうか。

 「製品を買っていただきありがとうございます。支払いはこの条件で。この内容をハンコ付きの契約書にまとめていただけませんか」。中国ビジネスの初心者だったころ、私はいつも食い下がるように中国側の相手にお願いをしていた。すると決まって、こう言われたものだ。

 「そんなに欲しければ何枚でも作りますが、こんなものに何の役にも立ちませんよ」と。「では、政府とか公的な証明のある書類にしてもらえませんか」とお願いすると、「意味があるとは思えませんが、地方政府の書類ならお金を支払えば簡単に作れます」との返答。何だか釈然としないが、とりあえず作成をお願いした。出来上がってきた地方政府発行の書類をみると、右下に紅い星マークをあしらった××政府のハンコが燦然と輝いている。

 けれども肝心の支払いは、一向に実行されない。「政府のお墨付きをもらった契約書まであるんですよ」と食い下がるが、先方は「代金を半額にしてもらえないか」という返事を繰り返すだけ。すでに納品した製品は「気に入って使っている」という。それでも約束の代金は支払わないというのだ。

 しつこく請求するが、「支払えないものは、支払えない」「製品は返品するから取りに来てくれ」と身も蓋もない返事。先方はもう製品を使い始めているわけだから、返してもらってもそれはすでに中古品。売っても新品の半額にもならない。そのようなわけで必死で粘り、ようやく3回分割で払ってもらうことにした。

 で、まずは最初の金額を回収。次は3カ月後だったが、支払い期限を過ぎても振込はない。あわてて請求すると「3回目は支払えないので、これで終わりにしてほしい」との突然の申し入れを受ける。それは困ると言えば「だったら2回目も払わない」と開き直られる始末だ。結局、3回目は支払ってもらえなかった。そして彼の言う通り、地方政府お墨付きの書類は何の役にも立たなかった。

 この問題について懇意にする中国人ビジネスマンに相談したところ、「製品と現金は交換でないと絶対にダメ。2/3も払ってもらえたのはいい方よ」と慰められた。要するに、こういうことだ。支払いが終わるまではまだ「値切り交渉期間中」で、契約書があるから「終わった話」と思っているのはこちらだけ、支払いが完了してやっと交渉はクローズ(完了)と理解するべきなのだ。

 彼らの感覚では、まったく代金を支払わないのは泥棒や詐欺だが、代金をとことん値切るのは「買い物上手」なのである。そして強引な値引きは、非難されるどころか商売上手とポジティブに評価されることすらある。最近は中国企業も考え方を変えてきており、約束した契約通りに事が運ぶケースが増えたように思う。それでも旧来でいう「商売上手」な相手は、油断できないほどたくさんいる。

 そんな相手に負けないほど商売上手になるにはどうしたらいいのか。それは、中国で最も重要なもの、もしかしたら命より大切なものをうまく使うことだろう。すなわち、「面子」である。

 例えば、相手が重要だと思っている人を相手との交渉の「仲介役」として巻き込む。もし取引で値切られそうになったら、その仲介役を引き合いに出し、「値切られたらその人にお礼ができなくなる」とか、「期日までに支払ってもらえないなら、代わりにその人に支払ってもらえるよう相談してみる」とやる。するとあっさり問題は解決したりする。交渉の際は仲介役に同席してもらい、「この取引は自分にとっても重要なものなんでね、よろしく」くらいのことを言い添えてもらえれば、申し分ない。

 中国人にとって、面子はとても大切なものなので、相手の面子を潰してまでも値切ったりはしない。契約書の内容は守らなくても、面子は必ず守るのである。

 日本にも「面子」という価値観はある。しかし、日本でそれが重視されるのは、企業や組織内においてである場合が多い。そのことは、日本ではどんな会社や組織に属しているか、どんな肩書きなのかが重要視されることと無縁ではないだろう。まさに、日本のビジネスマンは会社のエージェント、だから会社からの評価や面子を最も気にするのかもしれない。

 一方、中国では「会社を超えた個人同士のつながり」こそが大切なのである。だから、名刺などあまり重要視しない。肩書きや名刺を複数もっている場合もある。会社と別のビジネスの話を平気でし出す人も多い。名刺の肩書きより、誰の紹介なのか、どんな人物がその人の背後にいるのか、どんな人物と付き合っているのかといったことのほうがよっぽど重要なのである。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20120321/387396/?ST=china


02. 2012年7月22日 11:04:03 : HNPlrBDYLM

中国人の性格 〜本当は外国人が気になって仕方がない〜

2012年01月05日(木) コメント:0 トラックバック:0

 中国人と言えば、「中華思想」という言葉からも連想されるような自分たちが中心だという考え方をしていると思うのですが、実は意外にナイーブで、海外の目を非常に気にしていたり、欧米人が羨ましかったりするようです。

 とりあえず、中国語で交渉すれば相手の本音を引き出せる ニイハオは中国を尊重していることのサイン 加藤 嘉一 2011年10月20日(木) 日経ビジネスオンライン(登録要)から。

 最初は中国人とのコミュニケーションとの取り方について。


 プロの通訳に橋渡しを委託し、正確なコミュニケーションを図ろうという考え方は正しいと思う。日本人と中国人が、お互いに中途半端な中国語あるいは日本語で交渉し、意思疎通すらままならないという具合では商談は進まない。語学力が表現力に乏しい初歩のレベルにあるならば、通訳を介するのがベターな選択肢だ。

 とはいうものの、習得した中国語で対中交渉に挑む、即ち、相手の土俵で勝負するスタイルに勝るものはないと筆者は考える。相手の言葉で会話をするということは、相手の懐に入り込むことを意味する。相手のいちばん話しやすい母国語で話してもらうことで、はじめて本音を引き出せる。

 加えて、中国の人たちは「自分が相手から尊重されているか」を異常に気にする。メンツを重んじたり、プライドが高かったりするように見えるのはそのためだろう。私たち外国人が一生懸命に中国語を話すこと、もしくは話そうとする姿勢は「中国の文化を重んじてくれているんだな」という好印象を与える。個人レベルの信頼関係を築きやすくなる。


 「自分が相手から尊重されているか」を異常に気にするというのは、自信のなさの裏返しなのかも。

 発音や四声が標準的であるかどうか、語彙や文法が正確であるかどうかはあまり気にしなくていいというのが筆者の経験則である。そもそも「完璧な中国語」を追い求める必要は全くない。というか、不可能に近い。

 中国は広大で、人も多い。ゆえに、どの土地に赴いても方言がある。その多くは地元の人間以外聞き取れないものだ。現在に至っても、内陸部や田舎の出身で、標準語もままならないという人が少なくない。だからこそ国民は、「普通語」という標準語を義務教育課程で学ぶ。そうしなければ、中国人同士ですら意思疎通ができないのである。

 標準語が普通に話せる大部分の国民も、みな地元のなまりを残して話持ちつつ表現している。発音を少し聞けば、どこの出身者かはだいたい判断できる。標準中国語の発祥地と呼ばれる黒竜江省出身者の一部やアナウンサーの一部を除いて、完璧な標準語を話せる人はほとんどいないのが現状だ。そんな境地を外国人が求めること自体、そもそも非現実的なのである。筆者は個人的にこの点を、中国語コミュニケーションの醍醐味だと思っている。

 この現実は、私たち外国人にとってはチャンスだ。多少無理やりでも、発音が悪くても、中国の人たちは全く気にしない。発音が下手な中国人はごまんといるからだ。中国人同士でコミュニケーションを取る際も、「お互いの言っていることが理解できればそれで十分」と開き直っている。


 訛りは信頼性を落とすは中国語では問題なしということでしょうか?

 ただ、そこで書いたように訛りをむしろ好感するという場面もあるはずです。一生懸命日本語を話してくれる外国人にも、やはり同様に好感を持つ人は多いでしょう。


 あと、日本人は発音にうるさいで書きましたけど、完璧主義者のせいでますます話せなくということもありそうな日本人には心強い情報。

 それから、交渉はふっかけは英語の例でしたけど、相手だって知りたい情報なら発音が下手かどうかなど、二の次になってしまいます。


 Tさんは、言葉に詰まったり、上手く表現できなくなったりすると、2つの手法をつかって会話の流れをせき止めないよう工夫していた。1つは、胸元から手帳とペンを取出し、漢字やアルファベットで記して伝える手法。もう1つは、酒の入った杯を持ち上げ、「飲みましょう!」と場の雰囲気を盛り上げる手法である。

 筆者が判断しても、言いたいことの95%以上をしっかり伝えていた。宴会終了後、日本人同士、タクシーの中で軽く話をした。言葉は日本語であった。

 筆者が「中国語、全然いけるじゃないですか! すごいコミュニケーション力でしたよ。でも分からなくなったら僕に聞いてくれればよかったのに」と言うと、Tさんは、「いやあ、もう気合だけでしたよ。衰えた部分は違う部分でカバーするしかないですからね。加藤さんに頼ることは簡単だけど、それじゃあ相手の気持ちをつかめないと思いました。できる限り自分の力で向き合いたかった」とすがすがしい表情で答えてくれた。


 筆者から見て、Tさんは中国ビジネスの現場に向いている模範的なプレイヤーである。日本人が何をするにも陥りがちの「完璧主義」から良い意味で脱却している。国境や価値観を越えたコミュニケーションにトラブルや不確定要素はつきもの。プリンシプルは堅持しつつも、柔軟に、包容力を持って挑むという鉄則を Tさんはしっかり身につけていた。


 ああ、完璧主義の話が記事にも出ていました。


 もう一つ加藤嘉一さんと言うか、上の続きで英語で交渉することで尊敬を勝ち取る 中国人の“欧米崇拝”を逆手に取る 2011年10月27日(木)(登録要)。


 「中国人って英語うまいよな」

 こうお感じになったことのある方、おられないだろうか。筆者はいつもそう感じる。大学に進学し、社会人になる人間は一通り英語をマスターしている。中国の大学には、「4級」「6級」と呼ばれる大学生のための英語試験がある。これに合格しないと卒業できない、という国家規定がある。内容的には受験英語の延長だが、特に「6級」はかなり難易度が高く、簡単には突破できない。

 「受験英語のレベルで満足してはだめだ。一定の英語力を身に着けていない者は大学を卒業させない」というこのルールを、日本の大学でも適用したらどうだろうか。


 午前5時。北京大学。筆者がいつものようにキャンパス内を走っていると、至る所で英語を音読する声が聞こえてくる。イヤホンを耳に、教材を両手で掲げ、発音や読解のトレーニングをしているのだ。中国の大学は基本的に全寮制で、4人1部屋という場合が一般的である。朝5時だと、寝ている学生も少なくない。ルームメートに迷惑がかかるから外へ出ていく。午後11時には消灯になってしまうから、速攻で寝て、翌日の朝に備える。英語に飢えながら、日の出を待つのである。


 発音はともかく、私の会った中国人は皆英語ペラペラでした。すげーなーと思いましたけど、やっぱ努力してますね。

 まあ、英語以外も普通に熱心でしたし、日本語も発音は悪くても余裕で意思疎通の人が多かったです。中には3ヶ月しか日本語をやっていないという人もいて、驚愕しました。

 前どっかで中国人を採用する日本企業の話を紹介しましたけど、人口が多い中での優秀な人が日本に来ることが多いせいかな?とも思いますが、素晴らしいことには違いありません。

 「英語を話すことは格好いい」
 「社会契約など、グローバルスタンダードを重んじることこそが現代的だ」
 「欧米に留学して、初めてビジネスマンとして自立できる」

 その裏返しであろうか。「欧米のものはすべていい。中国のものはすべてだめだ」みたいに無意識に判断する人が少なくない「中国語でビジネスをやっているようでは駄目だ」「中国はいまだにコネ・ビジネスだ。封建時代から何も進んでいない」「ずっと中国にとどまるようでは人生が腐るよ」などと、自国(の体制、国情、ビジネススタイル、国民性など)を過度に卑下する傾向がよく見られる。特に1970年代、80年代以降に生まれた世代に顕著だ。

 筆者からすれば、上記のマインドセットは行き過ぎていると思う。(一方で、中国と外国との間に敏感な外交事件が発生した場合には、盲目的に外国を批判し、中国政府側に立って議論をする。この辺りに、昨今高揚するナショナリズムが表れている。中国と外国の間に、一種の越えられない壁が存在すると感じざるを得ない)。

 社会主義市場経済という独創的ではあるがゆがんだ政治経済システムの下で、中国人には、自国の政治・経済を必要以上に毛嫌いし、外国のそれを必要以上に崇拝する傾向があるようだ。このマインドセットが英語に対する極端なまでの“崇拝”に反映されている、というのが筆者の見方である。


 括弧内に載っているナショナリズムが日本の見方でしょうが、自国は駄目だマインド(日本も得意です)も盛んなようで、意外に思われるんじゃないかと。


 屈辱的としか言いようがない点を挙げよう。
 「日本人って英語が下手だよね。特にあの発音。ジャパニーズ・イングリッシュというか、あんまり聞き取れない。日本人とは英語を話さないほうがいいよ」

(中略)

 だからこそ、英語が話せる、あるいは得意な日本人は、自ら進んで英語で中国人とコミュニケーションを取るべきだ。相手の先入観を真っ向から覆すことで、逆に尊敬の念が得られる。“逆説の戦略”である。


 「相手の尊敬を勝ち取れば、ビジネスはスムーズに進む」

 相手に尊重されるにはどうしたらいいか。中国という広大なアウェーで闘うためには常にこのポイントを模索しなければならない。その意味で、英語に堪能な日本人ビジネスパーソンは、率先して英語を使い、交渉の共通語にしてしまえばいい。相手の度肝を抜けばいい。相手は態度を翻し、尊敬の念を抱き、「自分も負けないぞ」とあらゆる策を練ってくるであろう。
http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-1344.html


中国人労働者は優秀なのか? 〜アップルの評価と日本企業の良さ〜

2012年02月17日(金) コメント:0 トラックバック:0

 中国の労働者が優秀だという話をすると信じられないだろうし、怒ってここで読むのを止めちゃうような気もしますが、実際そう言っている人もいるようです。

 これが前半の話です。


 一方で同じ中国人労働者でも雇い主によって、優秀さが大きく違うということもあるようです。 

 日本人にとっては日本の優秀さを認識させるちょっとうれしい話である反面、それゆえに問題が起きているという憤りを感じる話でもあります。

 こちらは後半でやります。


 まず、前半。

 ニューヨーク・タイムズに出ていた記事を紹介したアップルの隆盛と雇用喪失 (登録要 ダイヤモンド・オンライン 2012年2月3日 岸 博幸)によると、アップルが製造部門を中国などのアジア諸国にアウトソースした理由について以下のようなものだそうです。


 ここで重要なのは海外にアウトソースした理由です。通説的に考えれば、グローバル化が進む中で、米国よりも労働賃金の格段に安い中国に製造部門が流出したとなります。

 しかし、この記事では、IT企業の製品にとっては労働賃金よりも部品の調達、数百の企業から部品や労働力などを調達して組み合わせるサプライチェーンの確立・管理のコストの方が圧倒的に大きく、そうした点で米国よりも中国が優れているから、製造部門が中国に流出していると述べられています。

 実際、記事の中では元アップル幹部の証言として、

「中国の工場では、一晩で3000人の習熟した労働者を集めてくれる」
「中国なら、ラバーのパッキンが急に1000個必要になっても、隣の工場にある。ネジが百万個必要になっても1ブロック先の工場にあるし、その仕様を少し変更する必要があるなら、3時間でやってくれる」

 といったコメントを引用しています。

 すなわち、同じ習熟度の労働者を比較した場合の労働賃金の安さも当然ありますが、それに加えて、

・熟練した労働力(技術者、工場労働者)の豊富さ
・関連する部品の工場などの産業集積
・サプライチェーンや工場のオペレーションの柔軟さ

 といった点で米国が中国より劣ることが、アップルのようなIT企業の隆盛にも拘らず米国内で雇用が増えない原因となっているのです。


 「1ブロック先の工場にある」などは結構大事です。

 昨年のタイの大洪水ですが、工場の海外への転出も難しいという指摘がありました。

 それは工場は単独で成り立っているわけでなく、周囲にそれに関わる様々な会社があるから操業できるのだからという理由です。

 工場地帯としてセットで移転する、あるいは既に至れり尽くせりの状況の整っている地域に移転するなどじゃないのかもしれません。


 あと、「熟練」のところはまあ、優秀じゃない人が儲けられないというのは、悪いけど仕方ないと思います。

 で、日本人からすると優秀に見えない中国人が優秀なのか?と言うと、アメリカでは中国系アメリカ人の進学が白人よりはるかに良いようですし、十分にあり得る気がします。


 そういう部分を考えると、日本が経済成長するには? 〜輸出、製造業信仰からの脱却〜で製造業は安いところ、安いところに移動するという話を書いたものの、もしかすると限界があるかもしれません。

 遠い先の話ですが、製造業の移転はアジア内でストップし、やがてその最後の地域で賃金が上昇し、日本の「競争力」もいくらか回復かもしれません。

 まあ、「遠い先の話」と書いたように、それまで待っている余裕はないと思いますが。


 未来の話でない今の中国の話に戻ります。

 現在、日本も中国で多くの工場を持っていますが、昨年たいへん困った事態が起きていたようです。

 H&M、ZARA、そしてユニクロのどこを選ぶ? 日本企業から中国人労働者が消えた理由 加藤 嘉一 2011年11月17日(登録要、日経ビジネスオンライン)によると、以下のとおりです。


最近、中国に展開する日本企業の工場から中国人労働者が集団的にヘッドハンティングされ、消えている現象について指摘した。中国の企業、特に民間企業が意図的に高めの賃金を提示し、さまよう労働者たちを誘惑しているのだ。

 行政府である国務院で、労働、社会福祉、地方経済などを担当する部門の高級官僚(以下Pさん)は「解決はなかなか難しい」とため息をつき、「日本企業がヘッドハンティングの標的になっている理由は何だと思うか」と、逆に筆者に聞いてきた。

(中略)

>常識的に考えてヘッドハンティングは、ターゲットとなる労働者を尊重し、優秀だと認識しているからこそ起こる現象です。しかも集団的に行われている。日本企業の工場で働く労働者が優秀で、ポテンシャルに富んでいる、場合によっては即戦力になりうる、と中国企業が理解しているからこそ起こる現象でしょう

(中略)

 「加藤さんの意見におおむね賛成だ。私も労働や社会保障を担当する中央の役人として、日頃から全国各地を回り、地方経済の等身大の姿を掌握しようと努めてきた。日本企業の評判が非常に高い。動きが鈍いとか、現場での統率力に欠けるとかいうマイナス面もしばしば耳にする。しかし、それ以上に、契約はきっちり守る、信頼関係を築くために努力を惜しまない、地方社会との絆を大切にする、という側面について中国企業は謙虚に学ばなければならない」

 「それに、日本企業で働く労働者の能力は平均して非常に高い。マナーができていて、忠誠心を持っている。働くとはどういうことか、企業人とは何を意味するか、時間を守る、同僚と協調する、上司の言うことは聞くなど、当たり前のことが徹底して教育されている。相当な時間と労力をかけて研修をしているのでしょう」

 筆者はここで口を挟んだ。
 「だからこそ標的になるのですね。日本企業で働くブルーカラーたちのレベルが平均的に高いからこそ、優秀だからこそ食われるのですね。何とも皮肉な」
 複雑な気持ちになる話です。

 最近、中国で労働者が不足し始めているという報道もちらほらありますし、事態はより深刻化するかもしれません。

 「なんて忠誠心のない、だから中国人は……」と思うかもしれませんが、社畜という言葉の通用しない国では、より待遇の良いところに人を奪われるのは仕方ない気もします。


 もう少しここから引用しますが、日本企業の優秀さを伝える話。


 Pさんが「加藤さん、このエリアは私もよく来るんですが、面白い光景をお見せしましょう。先日、我々が議論した労働者の問題を現場で比較するんです。これから3店のアパレルメーカーを回ります」

(中略)

 お店(引用者注:ユニクロ)を出て、脇にそれた辺りで、店内の流れをながめながら、Pさんの話に聞き入った。
 「私たちが店内に入ろうとしたところで、男性従業員が快く迎えてくれた。それを見た他の従業員全員がこちらを振り向き、挨拶をしてきた。ZARAの入り口にも人が立っていたが、彼は仕事をしていなかった。我々が入って行っても見向きもしなかった」

 「ユニクロの店員は適度な距離感を持ってお客さんと接していた。常にこちらの表情や仕草を注意深くウォッチするが、無理に近寄ってきたりはしなかった。私たちがリラックスして、自由に買い物できるようにするためだ。必要な時だけ手を貸すスタンスが、教育によって徹底されていた。それに比べて、H&Mの従業員は、とにかく買ってほしいの一点張りで接近してきた。セールスマンだらけだ。客はゆっくり商品を見ることもできない。落ち着かない」

 筆者は黙って聞いていた。
 「貴国を代表するユニクロさんに入るたびに思うんです。サービス精神やホスピタリティーがあまりにも行き届いているがゆえに、客である私たちが逆に恐縮してしまう。あそこまでお客さんのことを親身に考え、真摯に接してくれる従業員の顔を見ると、買ってあげたい、ここで商品を買いたい、そう思わずにはいられなくなるんですよ」


 どの記事かは忘れましたが、実は日本はサービス業こそ海外でチャンスがあるのだという意見がありました。

 それを裏付ける話ですね。
http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-1504.html


03. 2012年7月22日 11:22:38 : HNPlrBDYLM


               ,.ノヽ.
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          /.:/.:.:./f愆   f愆!.リ.:.|
       /.:/.:.:.(j、   ,    /.:リ    うんちっ♪
        V{.:人.:人   ラ    7./
         , r‐‐<ノ`ヽ.
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宮脇淳子が語り尽くす!中国講座
http://www.nicovideo.jp/watch/1342420489
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【宮脇淳子】中国は何故かくもずうずうしいのか?[桜H24/5/21]
http://www.youtube.com/watch?v=MZoWnKT6jTA

『美女には、お気をつけ遊ばせ@』宮脇淳子 AJER2012.4.12
http://www.youtube.com/watch?v=EnXQyQjczO8
http://www.youtube.com/watch?v=WTMCtiJ7XN8

【宮脇淳子】『真実の中国史を知って日本の未来を開こう!』
http://www.youtube.com/watch?v=4RGkGasjIyQ
http://www.youtube.com/watch?v=OjgvWs7VscA&feature=results_video&playnext=1&list=PL8C3FDA878C19E546
http://www.youtube.com/watch?v=r6nbH9dWTvk&feature=results_video&playnext=1&list=PL8C3FDA878C19E546
http://www.youtube.com/watch?v=kWDw6RXS9uc&feature=results_video&playnext=1&list=PLC6B1F5321CAAB599

宮脇淳子 中国人の歴史観
http://www.youtube.com/watch?v=LbPa5K6dbnM
http://www.youtube.com/watch?v=fRwTI-FSRwc
http://www.youtube.com/watch?v=d1y94OhNbk4

宮脇淳子 中国人とのつき合い方
http://www.youtube.com/watch?v=41VbTFFcISQ
http://www.youtube.com/watch?v=8sP3-ja_ohI
http://www.youtube.com/watch?v=stqRl5rVw5g

さくらじ#21 宮脇淳子と語る真実の中国史
http://www.youtube.com/watch?v=SEuE0sDu_dc

さくらじ#31 宮脇淳子再び登場!
http://www.youtube.com/watch?v=tUY_Siu-BFk

【宮脇淳子】中国問題に対峙するために[桜H23/1/13]
http://www.youtube.com/watch?v=3YG14i4iRsw&feature=results_video&playnext=1&list=PL396E05FB042F1908

【宮脇淳子】平成24年・日中関係を占う[桜H24/1/9]
http://www.youtube.com/watch?v=wJ7dAMYr7jE


04. 2012年7月22日 20:37:21 : ZA5RK4ptJY
欧米人のえげつない商売についても考えねば片手落ちというものでしょう

05. 2012年7月23日 10:30:51 : OJDjZvr0Tc
中国人は転職することで自分の価値を上げて行くもの。

転職して給料が下がることはまずない。

日系企業の賃金が相対的に安いのは彼らは授業料の意識ああるから。

授業料払って学んだらそれを生かすというのは当然のこと。

日本の常識は世界の非常識。


世界最大の医薬品会社の人事部長.....女性だが、彼女曰く。

【私たちは10年後米国と同等の給与になります】

だから、転職しない。

しかし、一方グローバルでの人事評価も付きまとう。

だから、仕事に必死。

ステージを与え公正に評価する。

そこで人が育ち企業風土が形成される。

但し、末端社員は別問題。

やめて結構。問われるのは現場の職長の管理能力。

だから、現場レベルの管理も必死。

彼らもグローバル人事の対象。

中国人でありながらタイや日本も管理する為赴任する。

人事部長曰く。【世界の工場の製品の均質化のため】

日本のトップにこのような発想はあるか?


06. 中川隆 2012年7月23日 23:58:28 : 3bF/xW6Ehzs4I : HNPlrBDYLM
本当にアホだねえ。


”中国人は転職することで自分の価値を上げて行くもの。
転職して給料が下がることはまずない。


それは頭を使わない単純作業しかしていないから。

自動車メーカの社員が半導体メーカーに転職したら、またゼロからやり直さなければいけなくなるから、給料は永遠に前の会社と同じ水準にはならない。


”日本の常識は世界の非常識。

アメリカの製造業が壊滅したのを知らないの?

アメリカの常識では金融詐欺業以外はうまくいかないのさ。

”末端社員は別問題。やめて結構

製造業は末端社員をいかに気持ちよく仕事をさせるかで結果が決まってしまう。

社長や重役は馬鹿でもチョンでも務まる。

”中国人でありながらタイや日本も管理する為赴任する。

日本語も読めないアホが日本に来ても仕事になる訳ないだろ。
日本の強さの秘密が日本語にあるという常識がわかってないね。
日本の会社で会議を英語でやる様になったら、その会社にはもう未来はない。


”【世界の工場の製品の均質化のため】

要するに、頭を使えない中国人には日本製品の過剰品質が迷惑なだけだろ。
そうすれば、中国人の給料も日本人と同じにできるからねwwwwwwwwww


グローバリズムというのは19世紀の帝国主義を言い換えただけのもの。

リカード理論が大昔の時代錯誤で幼稚な理論だというのに早く気付けよ。


これからは自由貿易を止めて、国内でできるものはすべて国内で作る時代になるのさ。


07. 中川隆 2012年9月07日 20:03:43 : 3bF/xW6Ehzs4I : HNPlrBDYLM

コスト高騰と過当競争で賄賂の捻出も困難に――

ついに限界?中国ビジネスに音を上げる経営者たち

景気が鈍化する中国で、中国ビジネスに音を上げる経営者が続出している。「この先、中国で商売するのは困難だ――」、そんな悲観論が労働集約型の製造業のみならず、ホテルや飲食などのサービス業からも上がっている。中国ビジネスに旨みはなくなってしまったと訴える、上海の飲食業界をクローズアップした。

倍々ゲームのコストと
過当競争に上がる悲鳴
 中国人Wさんは最近、浙江省で長年経営していた飲食店を閉じた。最大の理由は2010年以降、3倍にも跳ね上がった人件費である。それに続くのが賃料の高騰だ。ここ数年で2万元から3万元へと5割増しになり、そのうえ原材料価格も上昇した。

 コストの上昇は販売価格にも連鎖する。どうしたって単価を引き上げないことには、バランスが取れない。早速、メニューの表示価格を改訂しようと取りかかるが、ところがこれがそう簡単にはいかない。

 周辺の同業者がどんどん値下げ攻勢を仕掛けて来るのだ。しかも、日本で見るような1割引き、2割引きというようなものではない。いきなり「半額」あるいは「それ以下」をぶつけてくるのだ。

「もはや客の奪い合い。同業者は半額に近いディスカウントを可能にするクーポン券を発行して客を囲い込む。こんな環境でまともな商売ができるわけがない」と、Wさんは白旗を振る。

 他方、中国の飲食業経営は行政がらみの費用負担にも泣かされている。

 消防局は「これも問題、あそこも問題」と店舗の構造上の問題を指摘する。その基準は「厳しくて守れない」という業者泣かせのもので、解決するには賄賂を贈るしか方法はない。

 衛生局は「果物を扱うなら専用の部屋を作れ」という基準を突きつける。ガラス張りの専門のスペースを確保するなら、果物をカットしてもいい、というのだ。


質検局は「仕入れた原材料を見せろ」とやって来る。ある店舗では、仕入れたウーロン茶に国家質量監督検験検疫総局が品質の安全性を認定する「QSラベル」が貼られていなかったことを理由に、罰金1万元が課された。

 飲食業に従事する多くの経営者は異口同音に言う。

「私たちだってルールに則って経営したい、けれども中国のルールはあまりに厳しすぎる」

泥棒に警察は知らん顔、
十年来の従業員も信用ならず
「中国でビジネスなんかやってられませんよ!」

 開口一番こうぶちまけるのは、上海で日本料理店を経営する日本人経営者Sさんだ。ストレスの理由はいくつもある。

「これ、見てください」、と筆者にスマホを差し向けるSさん。そこに映し出されていたのは、バールでレジをこじ開ける泥棒の姿だった。スポーツ刈りで首にはタオルをぶら下げが、いかにも悪人面のこの泥棒は、レジの中から1000元の札束を抜き出し、ポケットにねじ込んだ。隠しカメラは一部始終をしっかりと捉えていた。

 しかし、カメラがいくら克明に捉えていても、何の助けにもならなかった。「駆けつけた公安(警察)はまったく無関心でした」とSさんは語る。

 被害金額1000元。日本円にしたら1万2000円程度の被害など、捜査するだけムダというわけか。公安とは、市民の利益を守り、被害者を救済するための存在であるはずだが、結局、被害金額の多寡でしか動かないのが実情のようだ。

 また、この店舗では、もうひとつ大きな変化が起きていた。筆者もお馴染みだった従業員たちが、まったく「知らない人たち」になっていたのだ。十年来ご奉公の“まじめな中国人”と認識していた「××さん」も「○○君」の姿もなかった。Sさんは「全員クビにしたんですよ」と耳打ちする。


なんでも、他都市での開店準備のために、2週間程度、店を店長に任せて離れていたところ、従業員が全員グルになって経営者をハメようとしたのだそうだ。Sさんは多くを語ろうとはしなかったが、恐らく賃上げ要求で「要求が通らないなら辞めてやる」とでも言ったのだろう。

 うっかり「不在」にすれば、従業員の共謀はおろか、まるごと店を乗っ取られかねない。「信じられるのは自分だけ」は中国ビジネスの鉄則。自分が現場を離れたときはそれが最後――そんなことを示唆する事例である。

いきなりの退去宣告
立ち退きという見えない地雷
 他方、土地利用計画というのも、店舗ありきのビジネスにとって目には見えない大きな地雷だ。出店する土地とその周辺が計画地域に指定されていると、いつ何時立ち退きを迫られるかわからない。飲食業のみならず、サービス業全体にとって頭の痛い問題になっている。

 Sさんも例外とは言えず、ついに店舗の「立ち退きXデー」が到来した。

「この店が営業できるのは今年5月までだ、といきなり宣告されたんです」

 Sさんの店が立地する場所は緑地計画が進められるという理由で、5月までに立ち退くようにとお達しがあったというのだ。ひどい場合はコストをかけて内装工事が完了した直後に「立ち退き命令」が来る、というケースすらある。

 通知に従い、Sさんは大慌てで別の出店地を探し出し、新物件のオーナーと賃貸借契約を交わした。しかしその後、当局から来たのは「あの話は3年先になった」という通知だった。今、Sさんを待ち構えているのは、代替地のオーナーとの間に発生する「法外な違約金」の処理問題だ。


グローバル化の洗礼で
“賄賂経済”にも限界
 中国当局のやり方は今に始まったことではない。遵守することなどは不可能な厳しい法律を作って、「目こぼし」のための賄賂を要求するのは、改革開放30年来の伝統だ。中国人であろうが日本人であろうが、多くの経営者が長年これに泣かされてきた。

 しかし、ここに来て賃金、賃料、原材料の高騰で、経営維持もいよいよ限界に達した。過去には、安価で豊富な労働力と、そこから生み出すことができた贈賄が、こうした問題を解決して余りある利益を経営者にもたらしてきたが、それももはや過去のものとなってしまった。

 中国各地では賃上げを求めて、集団的抗議活動が活発化している。当コラムでも前回書いたが、どの業界でも生活維持のために従業員は賃上げ要求に必死なのだ。

 しかし、経営者ももはや「賃金を上げたくても上げられない」状況に陥っている。その経営者を窮地に追い込むのは、上述してきたように、他ならぬ行政である。

 中国ビジネスは儲かるどころか、逆方向への回転がいよいよ鮮明になってきた。中国人すらも“脱出”を試みる今、その先行きは極めて不透明になっている。

http://diamond.jp/articles/-/24412



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