ウクライナ国内で活動するNATO諸国の顧問団をロシア軍は標的にする可能性大
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2026.01.02 櫻井ジャーナル
ウクライナの航空機型ドローン168機をロシア軍の防空システムが12月31日に撃墜したとロシア国防省は発表した。そのうち61機はブリャンスク州上空、25機はクラスノダール州上空、23機はトゥーラ州上空、16機はクリミア共和国上空、そして12機はモスクワ州上空で破壊されたという。
12月28日から29日にかけての夜にはモスクワ北西部のノブゴロド州にある大統領公邸に向けて91機のドローンが発射されている。12月29日に撃墜されたドローンの航法装置をロシア軍は調査、飛行計画を含むファイルを取り出すことに成功、その最終目的地がロシア大統領官邸内の施設の一つであったことを突き止めたという。そのデータはアメリカ側に提出されるとされている。
ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は29日の大統領公邸に対する攻撃について「典型的なロシアの嘘」だと主張している。「偽旗作戦」だというのだが、その根拠は例によって示されていない。
「偽旗作戦」という用語が広く知られるようになる切っ掛けは、アメリカの軍や情報機関の好戦的な反ロシア派、つまりライマン・レムニッツァー統合参謀本部議長、カーティス・ルメイ空軍参謀長、エドワード・ウォーカー少将、ウィリアム・クレイグ准将、あるいはアレン・ダレスCIA長官らが計画したノースウッズ作戦が発覚してからだろう。

このグループはソ連に対する先制攻撃を国民に容認させる雰囲気を作るため、ソ連によるテロ活動を演出することにした。キューバのグアンタナモにあるアメリカ海軍の基地をキューバ側のエージェントを装って攻撃、グアンタナモ湾に浮かぶアメリカの艦船を爆破して責任をキューバに押しつけて非難、またマイアミを含むフロリダの都市やワシントンDCでの「テロ工作」も展開しようとしていた。
さらに、アメリカ人が操縦するミグ・タイプの航空機で民間機を威嚇して船舶を攻撃するほか、民間旅客機の撃墜も演出しようとしていた。フロリダ州にあるエグリン空軍基地においてCIAの管理下、民間機のコピー機を作り、その一方で本物の航空機は自動操縦できる細工、選ばれた人びとを乗せたコピー機を本物として離陸させ、途中で無人の本物と入れ替えてコピー機はエグリン基地へ帰還、無人機はフライト・プランに従って飛行、キューバ上空で救助信号を出し、キューバのミグ戦闘機に攻撃されていると報告、その途中で自爆するというシナリオになっていた。
この計画を実行するようにレムニッツァー議長はケネディ大統領を説得しようとした。その際、キューバへアメリカ軍が軍事侵攻してもソ連は動けないと主張しているが、大統領は拒否し、1962年10月にはレムニッツァー議長の再任を拒否、ダレスは解任された。
レムニッツァーのようなケースでは、通常、そのまま退役になるのだが、そうならなかった。その時にレムニッツァーへ欧州連合軍最高司令官にならないかと声をかけてきた人物がいるのだ。シチリア島上陸作戦以降、彼を出世街道へ乗せたイギリス軍のハロルド・アレグザンダー元帥が口添えした結果である。アレグザンダーはイギリスの貴族階級に属し、イギリス女王エリザベス2世の側近として知られている。
ソ連に対する先制核攻撃を計画していた好戦派はキューバへ軍事侵攻してソ連の反撃拠点を潰そうとするが、これは失敗に終わる。好戦派がキューバ侵攻に執着した理由として、核戦争を始めた際にキューバがソ連の反撃基地になる可能性があると懸念していた可能性がある。
戦略爆撃機やICBMで圧倒されていたソ連としては中距離ミサイルで対抗するしかなかった。中距離ミサイルでアメリカ本土を狙う最適地はキューバ。後にソ連はキューバへ中距離ミサイルを運び込んでいるが、アメリカ側はそれを予想して革命政権を潰しておきたかったのだろう。
こうした偽旗作戦をロシアが実行したとウクライナ側は主張したのだが、裏付ける根拠はない。CIAの元分析官であるラリー・ジョンソンは攻撃がウォロディミル・ゼレンスキーとドナルド・トランプが会談している最中に引き起こされたと指摘、話し合いでの解決を壊したい西側情報機関の支援を受けて実行されたと推測している。
アメリカの政府機構にはトランプの政策に反対しているネオコンのような勢力が存続している。CIAの少なくとも一部はそう考えているはずだ。最近の動きから判断すると、イギリスのMI6も関係していた可能性が高い。今のところウクライナの外をロシア軍が攻撃することはないだろうが、ウクライナ国内にいる西側諸国やNATOの顧問団を標的にする可能性は高いとされている。
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【櫻井ジャーナル(note)】
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題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。