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頭が逝かれた信者が多いダメスピーカー タンノイ オートグラフ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1107.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 11 月 04 日 10:28:14: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: タンノイで まともな音が出るのはモニターシルバーを入れた小型システムだけ 投稿者 中川隆 日時 2020 年 9 月 20 日 12:08:23)

頭が逝かれた信者が多いダメスピーカー タンノイ オートグラフ


ガス燈 GAS LIGHT
ヴィンテージオーディオ&CD/レコード専門店
https://www.gastokobe.com/location

兵庫県神戸市中央区元町通3-10-11 正翁ビル2F
TEL 078-332-0130

OPEN: 13:00~19:00 日・祝休
*臨時休業の場合がありますので、なるべく事前に(特に遠方のお客様は)お電話でご確認下さい


アクセス
JR元町駅西口(海側)から神戸(西)方面へ徒歩約5分
元町商店街の一つ山側の通り
(喫茶チェリーの隣ビル、1階美容院)
SWING JAZZのCD/レコードやクラシックの貴重盤を探究されてる方、ヴィンテージオーディオでお悩みの方、興味がありこれから始められる方など、ご来店お待ちしております


SPEAKER
https://www.gastokobe.com/speaker

タンノイ(レッド・シルバー)は、天を摩す巨人の森であり、芸術、文化の森であり、神秘なる森である。

タンノイの森にたどりついただけで、しめたものであるが・・・・・・。

この森の中から、何を選択するか--------は、その人の教養の深さと、センスを必要とするが、

上質なる名器を手にした趣味人のみが、名器との出合いがあろう。

例えば、ペルルミュテール(P)のモーツアルトのピアノソナタ(仏VOX / 6LP)のように、

何が真の名盤であり、自身の人生の糧になるかは、上質なる名器群がきっと語ってくれるであろう。

タンノイ コーナーヨーク、G.R.F.、オートグラフが名器(黄金の三兄弟)であることには違いないが、

同じ15インチのレッド、シルバーが入っていながら、エンクロージャーによって、音楽の表情、解釈、

姿が、こんなにも異なり、且つ、それぞれが完成された表現を発するスピーカーが他にあろうか。

個々に意味を内包していることに、真のタンノイファンは、驚き、快楽されておられることであろう。

レコード芸術再生の永遠の名器といえよう。

いろいろなる名盤(名演)が誕生したのが50年以上前である。

例えば、アンドレ・レヴィのバッハ無伴奏ソナタ(LUMEN / 3LP)

パリのモーツアルト(仏PATHE / 7LP)

TRIO OF FRANCE(仏PRETORIA / 1LP)

エネスコのバッハ無伴奏ソナタ(CONTINENTAL / 3LP)

ルフェビュールのバッハ(仏FBLP / 1LP)を

タンノイ レッド、シルバーが登場したのも50年前である--------。ここに真理があり符合する。

名器が真の名盤と連関するのは、人間の社会、思想、芸術、文化の奥深いところの根源的なるもの、

本質的なるものを捉え、それを明日に照らしだそうとする信念、哲学が内在しているが故に、

現代の新奇なものを越えて、なお魅力的なのであろう。

軽薄な時代が終焉し、精神性のある社会が、一刻も早く到来することを希求してやまぬ。

アメリカタンノイ オートグラフ プロフェッショナルについて

甘く、そして、しなやかに、

豪華にして高雅に、

欧米が栄え輝いていた1950年代を髣髴(ほうふつ)させ陶酔さす。

身体は大きいが、表情は可憐にして気高く、くちもとは自然にして、唇には生気が漂い、生身が眼前に立脚しているよう。

ビオロンの響きは、オーケストラに於いては、雄大に、独奏に於いては、孤高に美音を発し、眼前に舞台を演出し演じてくれる。

ある時は静謐(せいひつ)に、ある時は優雅に、ピアノに於いては、陰翳(いんえい)が深く、ピアニストの内面を抉(えぐ)り出し、

名演奏名盤であればあるほど、歌い舞い、受者を鼓舞さす。

スピーカー(ユニット)が、2個内包されているがために、1950年代の名車(12気筒のエンジンを搭載した)にのり、

ここちよい旅をしているようでもある。

いろんな顔を持ち、いろんな表情をし、ある仮面をかぶり、受者を迷宮の世界に案内し、人生を遊ぶ。

ホット&スイートJAZZが、おれにまかせろと言わんばかりに鳴り響き、恍惚の世界に誘惑し、時を忘れる。

タンゴに於いては、カナロが偉大なリーダーであったことを、そしてガルデルにおいては飛行機事故で世を去った損失と悲しみを教え、

耽(ふけ)させる。

又、日本が誇る藤沢嵐子と早川真平が、世界のタンゴ界に認められた所以が理解出来よう。

シャンソンとて待ってましたと言わんばかりに、ダミアの暗い日曜日が、受者の内面に迫る。

ティノ・ロッシの甘く囁く歌声が、そしてルシエヌ・ボワイエの歌声が、パリを誘(いざな)う。

幅広い表現を可能にしてくれる魅惑的なるスピーカーである。

常に、タンノイ レッドが得意とする気品を失うことなく・・・・・・・。

アメリカタンノイ インペリアル(15インチレッド&シルバー各2個入り)について

決してセンチメンタルには鳴らない。

官能よりも知性を好み、永遠の至高の感覚で、人間性と無窮(むきゅう)を語りかけてくる。

常に、簡潔に、されど音楽が持つ衝撃力は惜しみなく。

天才が些細な不正にも苦しむ純潔な精神、微々たる瑕瑾(かきん)をも見逃し得ぬ精妙な感性、完璧のみが至上の逸楽をもたらすことを、啓示してくれる。

高貴にして神聖なる魂は、虚偽と罪業(ざいごう)と醜悪の世界に窒息する様を・・・・・・、偉大なる芸術家が幸福であるためには、

俗衆の喝采を必要としないことを、”インペリアル”は教え、語り、諭すであろう。

バッハからブルックナーまで、ガーシュインからジョン・ケージまで、ドビュッシーから武満徹まで、声楽からオペラまで、ニューオーリンズからフリージャズまで、総てを受け入れてしまう幻のスピーカー。

その秘密、解析(かぎ)はそれぞれに2個(15インチレッドorシルバー)が内包されこだわりの構造がなせる技なのであろう。

こんな魅惑的なるスピーカーが、当時少数しか創られなかったことが、惜しまれてならぬ。

英国人が、アメリカ人の為に賢慮(けんりょ)を尽くし辿りついた舞台、インペリアル。

アメリカ タンノイ群評-----------。

   すでにオーディオ文化の遺産として揺るぎなき地位を確立している英国タンノイ オートグラフ、G.R.F.、コーナーヨーク(15インチレッド

   orシルバー入り)の話ではない。

   アメリカ タンノイと言うだけで、日本のクラシック音楽ファンに誤解され、敬遠され、充分なる理解を得ず(試聴されず)不当なあしらいを

   受けているアメリカ タンノイレッドorシルバーについて光明を与えねばならぬと考えているのである。

   一聴すれば(音楽、レコードが好きな輩には)解析(わかる)であろうが・・・・・・名器には、歴史と、隠れたる仕掛けが内包していることを。

   そして固定観念は危険であることを。発見と感動のない世界には、凡庸なる人生が待ち伏せしているだけだと。

   アメリカ タンノイレッドorシルバー達は、語りかけてくれるであろう。感動とともに・・・・・・。


TANNOY オートグラフ、コーナーヨーク、VLZ

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アメリカタンノイの魅力------------。

アメリカ東海岸のサウンドを希求する人間にとっては、見逃すことのできない存在であろう。

1954年ロングアイランド(ニューヨーク州)に設立されたるアメリカタンノイ社は、1973年まで数々の魅力あるスピーカーを産みつづけた。

日本上陸が遅れたが為に、当時殆どの人々は関心をもつことなく(出合いなく)現在に至っているのだが・・・・・・、

オートグラフプロフェッショナル(15インチレッド各2入り)、インペリアル(15インチレッド各2入り)を頂点として、ボザーク、KLHの音色に魅了されたる人間にとっては、アメリカタンノイのサウンドにすばやく反応されることでしょう。

オートグラフプロは別として、他は英国タンノイに比べ、低域は締りぎみで重く暗く(陰けいが深く)その上箱の響きが押えぎみのため、

JAZZが”いき”に鳴るのである。

中域から高域にかけては、タンノイユニットの特徴である金属的な肌合を有しているが故に、管楽器、ピアノがイメージ良く且上品に鳴り響く。

ヨーロッパへの希求性とヨーロッパからの遠心性がアメリカ文明の宿命であるかのようにして産まれたのが、アメリカタンノイ群なのであろう。

透徹されたる英国人の知性が、アメリカという大陸で華(はな)開いたる珍しき逸品と言えよう。

特に、スタンダードオートグラフ(レッド入り)チューダーオートグラフ(レッド入り)、オートグラフプロ(レッド各2入り)、インペリアル(レッド各2入り)の4種類は一聴に値するしろものであるばかりか、イギリスタンノイ黄金の三兄弟に無い魅力が内包されていることに、タンノイファン及びタンノイでJAZZを鳴らしてみたいと考えているファンは、一聴に値する魅力あるスピーカーと言えよう。

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日本人のタンノイファンにとって敬遠しがちの隠れた名器。

アメリカタンノイ群の復権あるいは深き淵よりの詩い------------。

通説としてタンノイの弱点と言われてきたピアノ、管楽器、打楽器が気品を失うことなく鳴り切るアメリカタンノイの魅力は、幅広い音楽を楽しむ人間にとって救いの神器となろう。

特に1950〜60年代に創られたる名器シルバー、レッド入り大型アメリカタンノイは、豊かな国(1950〜60年代)アメリカ人の要望を満足させた英国人の叡知の作であるだけでなく、後生の金字塔となり多くの音楽ファンを楽しませ続けるであろう。

1950年代にLP名盤が続出したごとく、1950年代に歴史的名スピーカー群が誕生した意味は大きい。

オートグラフプロ(レッド入り)及びインペリアル(レッド入り)が無冠の王者ならば・・・・・、スタンダードオートグラフ(レッド入り)、チューダーオートグラフ(レッド入り)は、流たくの清士であろう。

高貴を弑(しい)し、美を屠(と)り、理想を犯す、荒涼たる今の世にあって、黄金期のタンノイシルバー、レッドを搭載した大型スピーカーでの音楽鑑賞は比類なき精神の高揚となろう。

JAZZをここまで物語り表現しうるスピーカーはそう多くはない。

初期の上質なるマランツ#7と#9とのコンビで聴く大型タンノイ群は、宝珠(ほうしゅ)に似て、燃えたる美の王宮なり、遠来の王を迎えることの出来る人は、至上の歓喜を得ることのできる稀世の人となりえよう。

タンノイの固定観念に縛られている輩、行動を興さない輩には未来のイヴとの出合いはない。

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レコードとオーディオという二つの芸術が、相擁(そうよう)し、至高の交歓(こうかん)を遂げた幸福なる時代は、

もはや終焉(しゅうえん)してしまったのであろうか----------。

かつては上質なる機器からは、レコード内に於けるノイズを看取(かんしゅ)することなく、不思議にも良質なる音楽のみが、昇華され、

芸術的香気を、満喫させてくれる時代もあった。

すでに、名器をお持ちの趣味人は、日々このような場景に、満悦されておられることであろうが・・・・・・・。

弱音器をかけたような、忍び音(しのびね)の音楽は、最も素朴な人々と、最も洗練されたる人々を、同時に魅了させずにはおかない。

現代美術が、見るという行為によって始まるように・・・・・・、聞く側が、名器を産むのであろう。

レコードが円熟し切った時期と、オーディオが熟し切った時期が、対峙しあうかのように・・・・・同時代に誕生し、完結してしまったのであろう。

名器、名盤にはディオニューソスなる神が、宿っているとしかいいようのない現象が、名器から現前として発する。

真の音楽ファン、レコードファンであれば、レコードに針を下した瞬間、躍動と静止が、等価を保ちつつ、執拗に自己に投影を仕掛け、眩惑

しつづけるスピーカーに出会いたくはないか、それを可能にしてくれるスピーカーが、タンノイの黄金の三兄弟オートグラフ、G.R.F.、

コーナーヨーク(いずれもレッドorシルバーのユニットが内包されていなければ、意味をなさないが・・・・・・)と言えよう。

入口のカートリッチから厳選しなければ、この手の夢は実現しないだろうが・・・・・・。

追伸、巷では、ヴィンテージオーディオは、腐りかけの音が魅力があると言うが、創られた当時の状態に出来るだけ近づけた名器を聞くことのない輩の戯言(たわごと)にすぎぬ。ここに現状のヴィンテージオーディオの世の限界が潜(ひそ)んでいるのかもしれぬ。

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翼をもち、風を呼ぶ感性たれ-------------------。

生まれながらにして神秘の香(こう)に滲透(しんとう)された或る種の魂を内包したる人間は救われるが・・・・・・。

水晶体は我々の網膜の上に投射する映像や、空気が我々の鼓膜に伝達する震動のみを、唯一の現実として信じる人々は、眼あれど見えず、耳あれど聴こえぬ不幸なる輩に過ぎぬ。

五官が我々に啓示する外界の世界は現実ではなく、いわんや絶対でもないことを感動している人間のみが、一級の芸術作品との出合いに、融合できるのであろう。

神秘を信じる魂を有したる人間は、水晶体が屈折し得ぬものを見、空気が伝達し得ぬものを聴くことのできる賢者である。

その分、苦悩と葛藤と練磨を要求されつづけられるであろうが・・・・・・。

” 我が夢はその彼方にあり ” と呟(つぶや)く貴兄の多からんことを・・・・・・。
https://www.gastokobe.com/speaker

​Amplifier こだわりの美学
https://www.gastokobe.com/amplifier
マランツについて・・・・・、
例え、名真空管をもって挑んだとしても---------

EL - 34を果敢に探求しつづけてきた”ソール・B・マランツ”の姿勢には、かなわない。

単純ほど美しい。

簡素ほど心をうつ。

こだわりほど恐ろしい。

オーディオの最高の目標は”格式”と”格調”と”気品”である。

既存の意味と価値を研き出し、蒐集し、積み重ね、修飾し、装飾する。

そして、陶酔させてくれる。

正に、マランツ#7,8,9,10,10Bのための凱切(がいせつ)な措辞(そじ)である。

しなやかな張りつめた意識、神経のもと・・・・・レコード芸術という

絢爛(けんらん)たる非現実の織物を眼前にて紡がれる、あでやかに音は縫いとられてゆく、

宏荘(こうそう)にして斉荘(せいそう)---------

象徴にして棲蒼(せいそう)--------

生きようとする影が優雅な死の影のように眼下に落ちる。

禁断の果実に近づき深淵し、感嘆し、酩酊する。

工(たく)まれたるレトリックの凝縮、

幻惑的な装飾の技兩

マランツ#7,8,9,10,10Bならありうる。

集うことを許さぬタンノイ ”レッド” ”シルバー”と

正に、両雄である。


  機械は、バラのように、美しくなければならぬ。

  詩人が、言葉を支配するごとく・・・・・、名盤たちは、名器を支配する。

  高潔なる精神の持主であればあるほど、感じ(解す)るであろうマランツ群の魅惑(悦楽)。

  清雅(せいが)にして、鋭敏なる音色(音感)、稀有(けう)なる音人(貴人)ならではの音業(偉業)。

  幽韻(ゆういん)にして、幽思(ゆうし)---------。

  嫋嫋(じょうじょう)として、鬼(き)の長い旋律は、

  柔らかい青い影、淡紅(たんこう)と、灰色の諧調へと誘う。

  世に、これほどまでに渾然(こんぜん)として、微妙なる快楽があろうか。

  華やぐ外観の影に、見え隠れする、憂愁(ゆうしゅう)と、悲哀と、倦怠の色(音)は、

  棲涼(せいりょう)たる鬼気となって、音間に漂い、或る説明し得ぬ神秘なる世界に遭遇し、

  決定的なる色調(音調)を、帯(お)びるのであろう。

  これぞ正に、マランツ群ならではの措辞(そじ)といえよう。

 

******MARANTZ # 9 の新しい在庫商品(ペア2セット)2016. 10. 24現在******


*MARANTZ #9 ペア2セット(在庫3&4)入荷分、掲載しました。(2016.10.30現在)

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*MARANTZ #9 ペア2セット、近日中入荷予定。(2018.7.4現在)
(#1386, #1387 連番セット。他1セット。)


*MARANTZ #7 在庫あります。(2018.7.4現在)
(10800番台、10900番台、他。)

商品の値段等、お問い合わせは、「ガス燈」TEL 078-332-0130まで、
よろしくお願い致します。

(在庫状況は、掲載時と異なる場合がありますので、ご了承下さい。
尚、入荷予定商品の予約も可能です。)
https://www.gastokobe.com/amplifier


マランツのアンプについては

オールド マランツ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/635.html  

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コメント
1. 中川隆[-10249] koaQ7Jey 2020年11月04日 10:34:32 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[14] 報告
TANNOY Autograph - YouTube動画
https://www.youtube.com/results?search_query=TANNOY+Autograph


TANNOY Autograph
※日本国内発売時期不明
¥425,000(1台、1968年頃)
¥442,000(1台、1970年頃)

タンノイの創始者、ガイ・R・ファウンテン氏が1953年に設計したコーナー型バックロードホーンシステム。

ユニットには15inchの同軸2ウェイユニットが採用されており、初期はMonitor Silverで、その後Monitor 15"(Monitor Red)、15" Monitor Goldと搭載ユニットが変更されています。

エンクロージャーの構造は非常に複雑なホーン構造となっています。そのため量産は不可能に近く、月産2〜3セットしか生産されませんでした。
このエンクロージャーは350Hz以下30Hzまでを背面の折畳ホーンが受持ち、350Hzから1kHzまでをスピーカーの正面のショートホーンが受持ち、1kHz以上はホーントゥイーターが受持つという3つのホーン構造によって構成されています。



機種の定格

型式 2ウェイ・1スピーカー・オールホーン方式・コーナー型
使用ユニット 15inch同軸2ウェイ
周波数特性 30Hz〜20kHz
クロスオーバー周波数 1kHz
最大入力 50W
インピーダンス 8Ω
外形寸法 幅1090x高さ1490x奥行675mm

https://audio-heritage.jp/TANNOY/speaker/autograph.html



TANNOY 製品一覧
https://audio-heritage.jp/TANNOY/index.html

TANNOY スピーカーシステム(プレステージシリーズ1980年頃まで)一覧
https://audio-heritage.jp/TANNOY/speaker/index.html

TANNOY スピーカーユニット一覧
https://audio-heritage.jp/TANNOY/unit/index.html
2. 中川隆[-10248] koaQ7Jey 2020年11月04日 10:37:36 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[15] 報告
スピーカーエンクロジュア(BOX) ユートピア製品一覧 
TANNOY 25cm/30cm/38cm 専用 スピーカーエンクロージャー/BOX

■ AUTOGRAPH

口径 38cm 推奨ユニット TANNOY
サイズ H 1490×W 1090×D 675mm

クラシックマニアには最高のスピーカーBOXです。まるでコンサートホールの様な音楽を再生します。
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure.html

3. 中川隆[-10247] koaQ7Jey 2020年11月04日 10:44:25 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[16] 報告
タンノイ オートグラフは本来 1台のモノラルで使うスピーカーなので、2台組み合わせてステレオにすると音が濁る


59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/09(木) 14:12:19 ID:005A6FYY

オートグラフをステレオで使うのが間違い。音がボケるに決まってる。
本来の使い方である、モノラルで使ってごらん
http://mimizun.com/log/2ch/pav/1139323064/


218 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/06(金) 18:14

オートグラフは、モノラル時代に、モノラルで音の広がりを作る為の設計。あれをステレオで使うというのが、根本的に間違っています。 そりゃ、アンチタンノイが言うように、音が散漫になるよね。もともと音を広げているんだから。

399 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/19(木) 09:48

モノラル時代に音の広がりを強制的につけるためにああいった構造をとった、オートグラフ(でも、クリップッシュのコーナーでも、JBLのハーツフィールドでも、エレボのパトリシアンでもなんでもいいけど)をステレオで使おうとするのか、疑問。

ああいったスピーカーをステレオで使って、音がボケて低位が出ないのはアンチ君じゃないけど、あたりまえだよね。

理論とか構造じゃなくてさ、聴感だよ。

聴感上、モノーラルで広がりをつけるように作ったスピーカーな分けだから、それをステレオで使う時の聴感上のデメリットが大きいって事。

たとえば、Autographというビンテージスピーカーを正しく理解した上では、モノラルで使うのが正しいし、ステレオでビンテージスピーカーを使いたいのならば、ステレオに適したものがある。と、それだけの話だよ


406 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/19(木) 11:29

僕がGRFで比較した時は、ステレオだと音がにごってしまい悲しかった。モノーラルだと、不思議に音が広がるし、2台使用と比較して、音もクリアな感じになるし、良かったよ。

GRFの製造時期とあわせて考えて、そういうことか。と、理解できたよ。

http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/992/992992601.html


▲△▽▼

モノラル時代のスピーカーは指向性が広いので、ステレオのように正面で聴くのではなく、部屋の響きを織り交ぜて斜め横から聴くのが本来の姿である。

コーナーホーンと言えばスピーカーの王様のごとく高額な大型システムを思い浮かべるかもしれないが、1950年代に Electro-Voice のコーナーホーン箱が7種類あったなかで、Baronetは最も小さい末っ子。


 Baronet の高さ 50cm×幅35cm はこの時代のコーナーホーンの中でも最も小さいもので、逆に言えば、RCA MI-4400(ラビリンス箱)や Lowther TP1、あるいは広告だけだった JBL Hartsfield などの特別な存在を除くと、一般の人が手に入れられる8インチ用のエンクロージャーでは、もっとも複雑な構造をもつものともいえる。


Baronetは、Klipsch Horn社からFolded Corner Hornのパテント(US Pat. 2310243、2373692)の供与を受けており、おそらく Paul Wilbur Klipsch 自身が設計したコーナー型バックロードホーン箱である。

Klipsch 氏の特許は基本的にKホーンと呼ばれる低域キャビネットにあり、Patrician や Georgian に搭載されている。

本家の Kllipsch ホーンにはエレボイのユニットを搭載したバージョンもあったことから、両社は良い協力関係にあったといえる。Baronet、Aristcrat、Regency などはそれより小さいシリーズはショート・バックロードホーンであり、エレボイからの要請をうけて設計しなおしたと思われる。


 Klipsch氏は日本ではあまり有名ではないが、1940年にコーナーホーンを特許申請し、1935年に J.B.Lansing 氏が開発したシェラーホーンとは違い、家庭用で劇場並の迫力ある低音再生を可能にしたもの。

この方式の面白さは、低音再生を強制的な電気増幅や共振ではなく、実物大のアコースティックな響きで解決した結果、大容量のホールの感覚に近い空気感が得られるところにある。(逆に言えば、クラブ・ジャズのようなタイトな低音とは異なる) 

英米のスピーカー製造における Klipsch 氏の影響力は非常に大きく、1940〜50年代においてどのメーカーもコーナー型バックロードホーンが最も高級機種として羽振りをきかせていた。

ちなみにアメリカン・タンノイと呼ばれる機種は、米国で Klipsch 氏の特許があるので販売できなかったため製造されたもの。

コーナーホーンの多くが日本で有名ではない理由は、ひとつは家屋の規模の問題、もうひとつは物品税が高価なため、システムでのスピーカー輸入が阻まれた結果、バラ売りユニットの性能だけが幅を効かせて、エンクロージャーの性能まで思いが及ばなかったからであろう。


Hi-Fi初期の1950年代は、キット製品に人気があり、アンプをはじめエンクロージャーのマニュアルや図面を¢50〜$1で売っていた。

当時は Hi-Fi機器が電蓄から抜け出したばかりの時代で、例えば Decca 社の Decola のような一体型コンソールは超高級品であって、Hi-Fi 対応のパーツを掻き集めたバラ売りが最も経済的だった。


KD7キットの言葉を借りると

「Baronet はその名のとおり、Hi-Fiスピーカー用のエンクロージャーとして、小さなアパート、子ども部屋、避暑地の別荘など、重たく嵩張るものが歓迎されないどの場所でも良質な音楽の要求に応えます。

Baronet の造りは大きな容積のエンクロージャーではありませんが、再生音の高忠実性と周波数特性を犠牲にしません」とある。

当時の量販店の広告にも「省スペース(Space Saver)システム」という文字が躍るほどで、ミニマムなオーディオ・システムとしてBaronetは注目を浴びていた。

 Baronetの置き方はこのコンパクトな箱により、標準とされるコーナー&床置きはもとより、壁掛けやディスクトップの置き方も多くみられる。

私もモノラルならディスクトップがお勧めである(壁掛けは昔の校内放送の思い出が悪くあまり気乗りしない)。

エレボイ社のカタログには "for Close Lisning" と書いてあり、ややモニター的な聴き方に近いような気がするが、パーソナルに音楽を楽しむために、小音量でちょっとした読書コーナーを作るには最適である。

モノラル時代のスピーカーは指向性が広いので、ステレオのように正面で聴くのではなく、部屋の響きを織り交ぜて斜め横から聴くのが本来の姿である。
http://quwa.fc2web.com/Audio-103.html

上の図版でも女性の姿が目立つが、Baronetは大げさではなく音楽を楽しみたいユーザーに希求していて、シンプル=人間の生活中心の思想が現れている。

これはエレボイの看板「Temple of Tone(音響の神殿)」とは趣向が大きく違うものの、Baronetのもつ可能性を巧く言い当てているように思える。

 かの銀幕の大女優マレーネ・ディートリッヒも、ニューヨークのアパートでBaronet(それもフルレンジのみの初期型)を使っていたらしく、1997年のサザビーズ・オークションに、GE社の"Stereo Classic 7700"ステレオアンプ、ガラード社のRC型オートチェジャーとセットで出品された。

アパートの居間はグランドピアノを置くサロン風の部屋だが、よくヨーロッパの音楽家が比較的質素なステレオを自宅に置いていることの例に漏れず小粒なシステムながら、いずれも1950年代のビンテージである。

映画用の Altec ではなく、さりとてステレオ時代に躍進した JBLや ARでもなく、初期型の Baronetであるあたりは、彼女の活躍した時期を考えると、これがちょうど良かったのかもしれない。ゴージャスなジャズ・バンドを従えるよりは、ピアノに寄り添って静かに歌う彼女の姿とも重なる。
http://quwa.fc2web.com/Audio-103.html

4. 中川隆[-10246] koaQ7Jey 2020年11月04日 10:49:51 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[17] 報告
タンノイ オートグラフ

1953年に発売されたオーディオ界を代表する、そしてタンノイ社の最高傑作と言える銘機のオートグラフです。当時は家具調仕上げで、1955年に写真のように変更されました。ユニットは初期のものがモニターシルバーで、1957年にモニターレッドになりました。オーケストラの壮大さを、家庭に持ち込みたいとのコンセプトから生まれたスピーカーで、モノラルの時代に一本のスピーカーから、立体的に聴こえる音は、まさにコンサートホールにいるような雰囲気が味わえたのです。オールホーンシステムから聴こえるハーモニーの美しさ、壮大さ、気品の高さ、女性ヴォーカルの美しさ等、どれをとっても間違いなく一級品と言い切れるものです。

■構成:2ウェイ1スピーカー

■エンクロージャー:フロントロード+バックロードホーン、コーナータイプ

■外形寸法:横1,080×高1,529×奥行670mm

■重量:88.0Kg

http://mat-hifi.co.jp/tannoy/joomla_tannoy.autograph.htm


1953年、デュアルコンセントリック・ユニットを搭載した「オートグラフ(Autograph)」がニューヨーク・オーディオショーに発表、同時に発売されます。搭載されたユニットは全体に丸みのあるデザインとなり、銀色のハンマートーンの塗装のため、「モニター・シルバー」と呼ばれ、1953年〜1957年8月頃まで製造されています。型番はLSU/HF/15で、オリジナルと同じです。参考までに申し上げると、「モニター」の正式名称が付くのは、「モニター・レッド」からで、これも「モニター15」「モニター12」と呼ぶのが正式で、型名はLSU/HF15と記されています。

1957年8月から1967年にかけて製造されたモニターレッドとシルバーの違いはピンク色のハンマートーンで磁気回路を覆うカバーが塗装され、名称の元となったのはもちろん、マグネティックギャップの改良が施され、磁束密度の向上、耐入力upが図られている点で、初期モデルは飴色のセンターキャップ、後期モデルは黒色に変更されています。

さて、オートグラフの最大の特徴は、オールホーンシステムで、低域のホーンはバックロードタイプとし、ホーンロードを折り曲げることにより小型化していること、超低域再生のためにコーナーと床をホーンの延長、つまり仮想ホーンとして活用するため、左右に分割した「マルチセルラー・ホーン」を採用しています。

もともと、ガイ・R・ファウンテン氏はクラシック音楽ファンで、オーケストラの再生音がそれまでのスピーカーシステムでは不満でならず、特に低域のスケールアップを図るため、業務用のホーンシステムの技術を導入しようと考えたと言われています。
こうして、モノラルでありながら、スケールの大きい、あたかもコンサートホールに居るかの様な立体感とハーモニーの美しさを兼ね備えたシステムが出来上がり、直筆の署名(Autograph)をすべてに入れたところからも、自信の程が伺えるというもの。

ともすると「モッコリ」してしまうオリジナル・オートグラフの低域。しかし当時のスピーカーシステムとしては、これだけ低域まで伸びたものは劇場用を含めてもほとんどなく、コーナーに設置することにより、部屋全体がスピーカーシステムの一つとして働き、その再生する音に包まれる快感を一般家庭でも味わえるようになったという点では、特筆すべきことだったと思われます。

これは私見ですが、ステレオ化したオートグラフは、その考え方として、小さなヘッドフォンで重低音まで聴くことが出来るのと同じで、仮想巨大ヘッドフォンの様なものなのではないか、なんて考えています。

また、ガイ・R・ファウンテン氏がセパレートの2ウェイ方式ではなく、同軸型を選んだのは、当時の技術では位相管理が同軸型の方がし易かったことも無関係ではないでしょう。

加えてモノラル時代でもマルチマイクで収録しているため、金管楽器が突出して聴こえたり、あるいはマイクロフォンの性能が悪くてバスドラムのピークのある低域やコントラバスの伸びやかな低域をうまく拾えていないのを、電気信号をもとに一点音源で、まるでその場で楽器でも演奏しているかのように、音を再構築させる意図があったのではないか、と思えてなりません。

1953年のタンノイ・カナダに続いて1954年にはタンノイ・アメリカが設立され、1955年に北米大陸の販売拡充を狙って、エンクロージャーのデザインがそれまでの高級家具調から一新され、現在の形となります。

ちょうどモニターレッドが開発された1957年というのは、アメリカ・ウエストレックスの45/45方式によるステレオレコード、イギリスのデッカとサグデンによるVL方式によるステレオレコード技術が開発された頃。その際、チャンネル間の位相特性が問題となり、デュアル・コンセントリックがその再生においても優れている点がプロの間でも評判となって、アメリカではアルテック 604が、イギリスでは「モニター・レッド」(正式には「モニター15」)がスタジオでもモニター用として使われる様になります。

モニターレッドを搭載したオートグラフを1964年、かの剣豪小説家、五味康祐氏が輸入。「オーディオ巡礼」などの著書で一躍有名になります。

さらに1967年、インピーダンスが15オームから8オームになったモニター・ゴールドの時より、TEACが輸入代理店となり、本格的に輸入を開始するようになります。
しかし、1974年、工場が火災の為にユニット製造が不可能になり、旧・西ドイツのクルトミューラー社製のコーン紙による、HP(ハイ・パフォーマンス)Dシリーズに転換することになります。HPDシリーズが完成した1974年、ガイ・R・ファウンテン氏が引退してハーマンインターナショナル社に株を売却。同年、オリジナル・オートグラフの製造が中止となります。

けれども1976年TEAC社製エンクロージャーによるHPD385内蔵のオートグラフが新生・タンノイ社から発売されます。 1977年12月にガイ・R・ファウンテン氏が亡くなりましたが、1979年にはK3808搭載モデルを出し、その後タンノイ社は株をハーマンインターナショナル社から買い戻し、現在に至っているというわけです。

1983年には、それまでタンノイ社の承認を受けてTEAC社で製造していたレプリカ・オートグラフが製造中止となっています。

そして、2001年。新たにタンノイ本社が「オートグラフ・ミレニアム」と称した、現代にマッチした「オートグラフ」を発売しました。

http://members.jcom.home.ne.jp/k.kusunoki/audio/TANNOY/TANNOY.html


オートグラフ

モニターシルバー入り(1955年〜)
モニターレッド入り(1957年〜)
モニターゴールド入り(1964年〜)

TEAC製
HPD385入り(1976年〜)
K3808入り(1979年〜)

http://kyoto-deseo.jugem.jp/?eid=143

オートグラフ・レッド『1』 2006年02月12日

タンノイのお話世田谷のT氏は、タンノイオートグラフ・モニターレッドを所有されクラシックレコード・コレクションの底知れない遍歴が他を寄せつけない。
そしてジャズである。あまりの多彩なコレクションに、評論をなりわいとされているのかと、最初はちょっと引いてしまった。ご職業も年齢もつまびらかでないT氏の最近ひとつわかったことは、お酒が、オーディオと同じくらい好きとのことで慶祝。桜も七分のうちから上野の御山に遠駆け、多少の寒さはやせ我慢し、花見の宴を決行したお話には、季節の節目を楽しまれるいなせな江戸っ子を彷彿とさせるものがあった。そこに人柄をちらっとのぞかせたのである。

あるとき、写真で拝見したT氏の自作管球アンプは、希少な球のコレクションをあしらった大変見事な作品であった。なにぶんモニターレッドの所有者である。届いた写真から、いつか我が迫町の大先生の解説を得てその音色を想像してみたい名人の手すさび、不思議な管球の逸品であった。

オートグラフなど大型タンノイについて、真の音を究めた人は少ないと言われるが、ウーハーコーン紙が大きいコアキシャルタンノイは、温度湿度で音が定まらず、メフェストフェレスの見返り微笑という難物である。憑きモノと人には言われて、手をかえ品を替え攻略のためアンプを繰り出し、いつか聴こえる音を待つ。ちょっとやそっとの微熱では振り落とされて身が持たない。ところが妙なる音を聴いて掴まったら一巻の終わりという、ジョンブルのスピーカーだ。


タンノイの音『1』 2006年04月01日

タンノイのお話『タンノイ』の音はこうだ。といっても、それがどうもおかしい。何一つ実態が無い。寒くても暑くても、晴れても雨でも音が変わる。何層にも積み重なった音の記憶から四つの隅を決めて、きょうの音はこのへんかと、あきれてタンノイを見る。

富士の山にも、裏富士、赤富士、逆さ富士とあるように、タンノイにも四つ姿を認めるのはたやすい。

弦を濡れたように甘美に鳴らす、高域はそよそよと、中域はしっとり、低域はホール感たっぷりで、これを高松塚古墳の座標でいうと『玄武』。

中域から高域にかけてすぱっと切れ味のよい正宗の名刀のような音、低域も小股の切れ上がった粋の良さ、「マークレビンソン」で鳴らしたような音は『青龍』。

中高域はくっきりと力強く、低域はドシンバシン、タンノイなのに音が前に出てくるこいつは何者『白虎』。

夢に聴いた、生を越えたなまなましさ、低音はこもらず、グランカッサは壁をゆらし、ベースの音はくっきりと温かく、サラの声は生きているよう、シンバルは青く光り全ての音が前後左右に実在して鳴るのは『朱雀』。


タンノイの音『2』 2006年04月07日

タンノイのお話

作曲家と作詞家で、どちらが偉いのだろうか。これを断言した人にまだあったことがない。

『タンノイ』のことを考えたときに、ユニットとエンクロージャー(箱)で、どちらが偉いのか?というより、重要なのかを考えたが、箱よりユニットのほうが先に誕生したのかもしれない。タンノイの同軸ユニットに対し、幾つかのエンクロージャーの設計デザインがあるが、性能を追求した複雑な構造は高価になってあまり数が売れない。

一説によれば、タンノイ社は第二次大戦の末期に、始めにアルテック社の開発した同軸ユニットを密かに買い求めて『モニター15』のプロトタイプを造り、それが『モニター・ブラック』であるという。見ると、黒く塗られた38センチ・ユニットは、アルテック・ユニットそっくりだ。

それを改良されたのが『モニター・シルバー』で、このときにほぼ姿形は完成された。五味康佑さんが堪能したタンノイはさらにこの改良型の『モニター・レッド』である。

真空管アンプ時代のこれらの製品は、インピーダンスやダンピングファクターなど管球の性能を最大限考慮して設計されたが『モニター15』の名前のとうり、主だった販売のお得意さんは、一般のほか、「EMI」などレコーデイングスタジオや各国の放送局であった。タンノイは一時的に、アメリカのスタジオの6割を制覇したと物の本に書いてあるのが、タンノイフアンにとっては、すばらしい。スタジオの要請で、許容入力やインピーダンスの要望を取り入れた『モニター・ゴールド』が造られて、ここまでがタンノイ・フアンにとって第一期黄金時代である。このあとタンノイ社は工場の火事で自前の紙漉工場を失い、コーン紙を西独逸クルトミューラー製にしたり、マグネットをフェライトにしたり、アメリカ資本が入ってスタンスが変わったり、CDやトランジスタ・アンプを意識した設計になった事情で、大いに変貌していかねば時代に乗れなかったのか。

五味康佑さんのとりこになった『モニター・レッド』をオートグラフかGRFの箱に入れて、管球アンプでしみじみと聴けば、そこにタンノイの音の故郷が聴こえるのだろうか。

タンノイの音『3』 2006年04月09日

タンノイのお話タンノイの音は、音それ自体にタンノイが有るわけではない。まずせせらぎの音やバイオリンの音が先に有って、それを録音したものを、タンノイのスピーカーで再生すると、ほんのりタンノイの音が加味されて「タンノイの音は良いね」となる。

タンノイのスピーカーなら、みな『タンノイの音』なのだが、タンノイにもいろいろなユニットがある。

中古市場で高額に取引されるのはほぼモニター・レッドと、モニター・ゴールドで、この、製造終了になって手に入りにくい中古を、新品より高い値段で求めるのはいかがなものか、「ストラディバリウス」や「アマティ」の世界なのか。

当方の『レクタンギュラー・ヨーク』に入っていた『モニターゴールド15ユニット』を撮影した。

芸術的気品を感じるこのユニットは、直径38センチ、8Ω、アルニコ磁石。センターキャップの中に1キロヘルツより高音部を再生するホーンが仕組まれていて、一台のスピーカーに見えても2ウエイの同軸ダブルユニットであるのが有名だ。エッジ部分は最近のウレタンスポンジと違いハード・エッジといわれるもので寿命は永い。同軸であることの功罪はあるが、すべてを呑み込んで『タンノイの音』は鳴る。ただひれ伏すのみ。


タンノイの音『4』 2006年04月10日

タンノイのお話タンノイ社がいまだに2ウエイ同軸ユニットを改良し続け、他社が造らなくなったいまでも、次々と新製品をリリースしているのはおもしろい。低音と高音の二つのユニットを一つに複合させた同軸構造のメリットは、音源が一点から発してステレオ音像の定位が自然だといわれるが、人がタンノイの音を好むのは、まさか定位が良いからだけではない。基本設計を担ったガイ・R・ファウンテン氏がいなくなったいま、いつ、同軸ユニットが中止されてもおかしくはないが、次なる責任者が同軸構造を止めたときに、こちらの気分がタンノイから離れていく危惧があるのは、デュアル・コンセントリック(同軸構造)がなんらかの音色の約束の証になっているのかもしれない。

これまでも同軸ではないタンノイの大型装置がいくつもリリースされたが、なぜか名前すら思い出せないのが申し訳ないくらい、忘却の彼方に去っていったような気がする。伝説の『タンノイの音』は、同軸ユニットに依然としてこだわるフアンを悩ませ、あるいは嬉しがらせて人をとりこにしているが、そもそも『タンノイの音』とはメーカーが保障したものでもなく、誰もそれをなんとなく知ってはいるが口にすることができない奇妙な空気の振動なので、いわば色即是空、空即是色、さもなければヒマラヤの雪男や宇宙人のように不確かなもの。

幸いにして聴いた人だけが知っている。聴いたことの無い人は笑っている。騙されたと思った人は怒っている。失った人は泪している。ある意味、幸福と不幸が手を繋いでいる怪しいスピーカーかもしれない。


タンノイの音『5』 2006年04月11日

タンノイのお話

初めてコカコーラを飲んだとき、とても不味くて笑った。初めてビールを飲んだとき、ウッ、金返せ...と思った。はじめて赤ワインを飲んだとき、これはひどい、と思った。ところがタンノイだけは、最初から「これだ!」と思った。

まだこれだと思い続けているのが情けなくも嬉しい。

ところで、あるときラジオを聴いていたら、「英米人は雨の音を、数字を数える部位の脳みそで聴いておられ、日本人は言語をつかさどる脳みそで聴いているとわかりました」とんでもないことを学者が言っている。


「蛙が古池に飛び込んだ音を、だから情緒で認識することは彼等にはどうなんでございましょうか」

「ワビ、サビに該当する英語はありません」


ROYCEに登場するお客に此の話をすると、たいていの人は「うーん、そこから攻めてきましたか」と山賊の待ち伏せに驚いて笑うが、笑いごとではない。

KG氏から『リービ英雄氏』のお話をうかがったことがあったが、そのハイクの英訳を読んで、バイリンガルの日本人はどちらの脳をはたらかせるのか、またひとつ疑問が。
タンノイの音の好きな人と遭っていると、そこに一つの不思議がみえる。

タンノイの音を好まれる嗜好回路が煩悩のなかに開発されていて、前ふりのネゴシェーションがいらないことである。

縁ある人も無き人も、『ただ聴く澄明、水の滴るを』と、KG氏は壁に揮毫してくださった。

http://blog.goo.ne.jp/royce7799/c/f22b273ee9c64053e256a6ce724598fe/1

5. 中川隆[-10245] koaQ7Jey 2020年11月04日 10:53:30 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[18] 報告
第14回これがタンノイだ!
by Y下 
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-014

 第14回目のコラムはタンノイ特集「これがタンノイだ!」を紹介させて頂きます。オーディオマニアのみならずタンノイマニア、タンノイファンの憧れであるタンノイ、このタンノイに拘った「ヴィンテージ・タンノイ博物館」をご紹介します。日本でこのような歴代のタンノイスピーカーを展示してあるタンノイ博物館を私は今まで見たことも聞いたこともありません、今回は沢山写真を撮らせていただきましたのでここで聴くタンノイとホールの作りの良さを皆さんに見て頂きたいためにコラムでご紹介させて頂きます。では早速ご案内しましょう、

ヴィンテージタンノイ博物館

三重県まちかど博物館/タンノイ博物館(MUSEUM OF TANNOY)
https://www.bunka.pref.mie.lg.jp/matikado/da/detail?kan_id=835614
https://www.bunka.pref.mie.lg.jp/matikado/t/detail?kan_id=835614
http://hiroshi-t.com/TANNOY.pdf


 このタンノイ博物館の建物は総ヒノキ作りの注文住宅のモデルルームになっており外観は日本建築の良さを余すところなく作られております。建物は最近出上がったばかりなのか室内に入りますとヒノキの匂いがプンプン漂ってきます。「これぞ木の香りだ!」
 一般的な試聴室とは違う一軒の建物の中が一つのホールになっており部屋の広さがビックな36畳で天井高が何と7メートルもある吹き抜けになっています。オーナーの松橋氏はここを「ヴィンテージ・タンノイ博物館」と言っています。では写真を見ながらご紹介させて頂きます。

タンノイ博物館の試聴の部屋
 先ほども書きました広さは36畳で左右にタンノイのオートグラフが鎮座しています。部屋が広すぎるのでオートグラフが小さく見えてきます。オートグラフの横にはジャズファンが聴くためのJBLのエベレストが置いてあります。
 オートグラフの左右の間隔は約6メートルで音楽を聴く最適ポジションはスピーカーから約8メートル離れた場所になります。左側には生演奏用のグランドピアノがあり此処のホールで月に1〜2回はクラッシックの定期演奏会が行われておりこのホールを別名でSHOKO−HALLとも呼びます。またこのホールは2階もあり1階、2階を合わせて70名程の客席がご用意できるそうです。  このスピーカーはタンノイのオートグラフで実装していますユニットはモニターレッドになります。タンノイのモニターレッドとマッキントッシュMC−275の組み合わせは有名な剣豪作家の五味氏も愛用していました。オートグラフの横はJBLのエベレストですが何となく存在感が薄れてくるほどオートグラフの偉大さを痛感させられます。「何時かはオートグラフ」オーディオマニア、音楽マニアの夢ですね、 JBLのエベレストが小さく見えるほどオートグラフの偉大さを痛感させられます。

ホールの左右にオートグラフの小型版のオートグラフミニです。このエンクロージャーはユートピア製ですが一般家庭で聴くのならこれで十分、その横にはオートグラフの後継機と評価の高かったウェストミンスターが展示してあります。ウェストミンスターの上には10インチのモニターレッドが入ったVLZがさり気なく置いてあります。
ホールの2階から下を見下ろす写真になります。ここのホールは2階席もあり2階からもタンノイを見下ろしながら聴けるようになっています。この2階席で美味しいコーヒーを飲みながらオートグラフを聴けば加山雄三の歌のセリフで「僕は幸せだなぁ〜」の心境にもなる。
別室の2階の12畳の試聴室には有名なタンノイGRFメモリーが整然と置かれている。


同じ部屋にはタンノイランカスターとゴールドが入ったVLZも置いてある。隣の写真はタンノイのプロ用のロックウッド・メジャーになります。このスピーカーは放送局用のモニタースピーカーで移動がしやすいようにボックスの横に取手が付いているのとキャスターも付いています。
ランカスターの内部写真です。ボックスの周りに吸音材がびっしりと貼ってあります。ユニットはゴールドになります。


左側のスピーカーはタンノイでも非常に珍しい無指向性のスピーカーシステムで名前は忘れました。右の写真はユートピア製のタンノイGRFになります。
2階の廊下にこれまた有名なレキュタングラーヨークがさり気なく展示してありました。
2階から客席側の写真になります。試聴させて頂いた翌日はここでコンサートが予定されているので補助椅子が沢山並べられていました。
1階の右後方からのホールの全景です。オートグラフがホールを引き締めているのが手に取るように分かります。


タンノイを鳴らす真空管アンプ、マッキントッシュのMC−275とプリアンプはマランツ#7の組み合わせです。音源はレコードではなくCDになります。

一階ホールから見上げた天井で高さ7メートルの吹き抜けですが光熱費がかかりそうのような気がしますがこれだけの空間があればオートグラフが芳醇な響きで謳歌するのが良くわかりますね、

ここのタンノイ博物館の館長で松橋氏です。非常に温和な優しい方で初対面でも気さくな人柄で人情味の厚い好感の持てる方で年齢は団塊の世代で私より一つ若い館長です。この松橋館長は昔からスピーカーの浮気もせずにタンノイ一筋の超が付くタンノイマニア、いやタンノイコレクターと呼ぶのが相応しいかな?同じ英国党でも私とは正反対の性格「もっと見習わなければ」、タンノイを使っているマニアは本当に優しい方ばかりです。その点私は浮気者でひねくれ男ですから・・・・

タンノイ博物館のオートグラフの音

 これだけの広さがあればオートグラフも水を得た鯉のような気がしてくる。事実その音は想像を遥かに超えた素晴らしい音で館長の人柄が反映された雄大かつ緻密な響きです。このホールの木の香りと木造りのコンサートホールはベストマッチングではなかろうか、私が持参したコジェナーが歌うヘンデルのアリア集は雄大かつ緻密な音で「これがタンノイだ!」と唸らせた音楽性の高い音であった、クラッシックファンがタンノイを望むのは理解できる。その後に館長のお気に入りでワーグナーの歌劇を聞かさせて頂いたが大編成にも関わらず音に圧迫感がありません。家庭で聴くタンノイとは世界が違っていた、

あとがき
 タンノイを写真付きでご紹介させて頂きましたが、このタンノイ博物館は最近オープンしたばかりで4月からは入場料として一人1,000円だそうですがコーヒーとお茶菓子付きですから音楽喫茶に行くよりも安いのではないでしょうか、

 松橋館長と音楽談義、オーディオ談義に華を咲かせるのも良いのではないか、いつかはオーディオ雑誌などに取り上げられるのではないかと思います。是非一度、日本では此処にしかないヴィンテージタンノイ博物館を見学して下さい。場所は三重県になります、SUNVALLEY AUDIOのコラムを見たと言えば暖かく迎えてくれますから気楽に訪問して下さい。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-014

6. 中川隆[-10244] koaQ7Jey 2020年11月04日 11:01:15 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[19] 報告
口径38センチ(15インチ)のユニットではまともな音は出ない


TANNOY(タンノイ) 「Landsdown」12inモニターシルバー搭載スピーカーシステム | VintageAudio
2010/05/04 2015/06/01
https://vintage-audio.jp/?p=450

TANNOYの中でも珍しいシステムが入荷しましたので、ご紹介致します。

Tannoy Landsdown
12インチモニターシルバー搭載のスピーカーシステム「Landsdown」です。

「Landsdown」は1954〜61年頃まで製造されていたようです。1958年までが12インチのモニターシルバー、それ以降はモニターレッドが搭載されていましたが、今回はモニターシルバー搭載モデルです。当時の12インチ搭載モデルの中では最高級タイプです。(下記を参照下さい)

Tannoy Landsdown 当時のカタログ 4
1956年のHiFi Years Bookでは。。。
・Tannoy Autograph(15in) £150.3
・Tannoy GRF(15in) £116.10
・Tannoy York(15in) £71.8
・Tannoy Landsdown(12in) £68.5

1960年のHiFi Years Bookでは。。。
・Tannoy Chatworth U(12in) £49.15
・Tannoy Canterbury(12in) £43.15
・Tannoy Landsdown(12in) £75
・Tannoy York(12in) £66
・Tannoy York(15in) £75
・Tannoy GRF(15in) £122
・Tannoy Autograph(15in) £165

写真をご覧頂くとわかりますが、丁度TANNOY AutographやGRFを半分にした様な、ロータイプです。スピーカーの高さって、試聴ポイント(通常は椅子に座って耳の位置)より下にユニットがくる様な設計のスピーカーシステムは基本的に家庭用となりますので、このモデルも家庭用高級タイプになります。また、キャビネットの構造は、バスレフタイプとなります。

結構勘違いされている方が多いと思うのですが、通常英国では家庭用スピーカーシステムとしては大型でも12インチ搭載モデルを使用していました。Tannoy AutographやGRFなどはある意味特殊用途で大きな広間などにおく場合に使われていました。その場合はキャビネットの構造もバックロードホーン型を採用しています。一般的な部屋の広さでスピーカーシステムからリスナーまでの距離が近い場合は、低域がリニアに出る、バスレフ型か密閉型なのです。余計なお話しですが、モニター(検聴用)スピーカーにバックロードホーン型なんて存在しないのです。低音域のリニアリティを求めるなら、バスレフ型か密閉型なんです。Tannoy AutographやGRFなどバックロードホーン型は家庭用PAに位置付けられます。スケール感や音場感には優れますが、リニアリティは無理な要求なのです。Tannoy AutographやGRFはメーカーのフラッグシップモデルだから良いと言うのは間違いです。リスナーの用途に応じて機材は選択するべきです。

だから、一般の家庭での音楽鑑賞用としてはTANNOYであればこの「Landsdown」が最も高級であり適当だと思います。そしてモノラル(1本)で使用する場合は、やはりモニターシルバーが良いですね。モニターレッドが悪い訳ではないのですが・・・TANNOYという会社は世の中の流行りに敏感なメーカーだと思います。一般的には1958年にステレオが始まったと同時に、モニターレッドにモデルチェンジしますが、モニターレッドはステレオ再生に最適化されたエネルギーバランスになる訳です。だから、逆にモノラル1本で使用する場合はモニターシルバーの方がバランスがいいのです。

組合わせるパワーアンプは、QUADUではありませんよ。通常はLEAK TL-12plusあたりが適当です。TANNOYにQUADUという組み合わせが国内では常識化されていますが、QUADUはESL専用アンプと考える方が普通でしょう。ESLはコンデンサー型スピーカーでその発音構造から考えても(勿論試聴しても)わかりますが、繊細ではあるけどダイナミック型スピーカーと比較すれば全くエネルギーバランスが異なります。スピーカーとアンプの組み合わせでは、それぞれのメリットとデメリットを補いあいマッチングを取るのですが、ESLの過度な線の細さや押し出し感の無さをQUADUは補うような音質(バランス)で作られているのですから、TANNOYの様なダイナミック型スピーカーに組合わせるとボケ気味の音になって正常なのです。しかも、TANNOYは当時の英国系の中でも、どちらかと言えば荒い音質のスピーカーに分類されるのですから・・・余計にボケて荒い音になります。そこで、まぁ一般的に使えるのがLEAKとなります。こだわるならモニターシルバー時代であればTANNOYのアンプやその他HiFi系のアンプとなり、いろいろ選択肢はありますが、QUADUだけは違いますよ。どうしてもQUADと言われるなら、QUADT型が良いでしょう。QUADTは「コーナーリボン」というGoodmansの12インチウーファーにリボントィーターを組み合わせたアコースチィカル社(QUAD社)のオリジナルスピーカーシステム用のアンプで、こちらは通常のダイナミック型スピーカー使用なので良いのです。ちなみに「コーナーリボン」も数台在庫あります。

Landsdown+LEAK TL-12plusでの組合わせは、やはり家庭用高級機の内容を伴ったサウンドです。ソースを選ばず、忠実度の高い鳴りをします。普通に聴けるいいシステムだと思いますよ。

TANNOYの1950年代のシステムをお探しの方、是非ご検討下さい。現在では非常にレアなシステムです、1本しかありませんので、お早めにお問い合わせ頂ければと思います。また、もっと大型がいいと言われる方にはGRF15inシルバーオリジナル(脚付)も1本在庫がありますのでお問い合わせ下さい。その他、TANNOYのアンプや各社HiFi系のアンプも多数在庫あり。


TANNOY(又はTANNOY系)のシステムも在庫あります。
・TANNOY ランカスター(密閉型) 15inモニターレッド 2台(STペアー)
 └スタジオ仕様 側面に取手付、背面板にB&Kの公正特性データー表付
・TANNOY ランカスター(バスレフ型) 15inモニターゴールド 数台 
・PYE HF-25SC 15inモニターシルバー 数台
 └ステレオ仕様で使用する場合はモニターレッドに入れ替えも可能

https://vintage-audio.jp/?p=450


岡山県 玉野市 Vintage Audio(ヴィンテージ・オーディオ)
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/458.html


詳細は

口径38センチ(15インチ)のユニットではまともな音は出ない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1020.html

1W(ワット)アンプで 38pウーハーは無理
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/968.html

7. 中川隆[-10239] koaQ7Jey 2020年11月04日 11:16:28 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[26] 報告
タンノイ オートグラフミレニアム が聴ける喫茶店


音楽カフェ Blossom :ブロッサム
http://www.cafe-blossom.jp/
https://www.facebook.com/cafeblossom1
http://cafe-blossom.blogspot.jp/

埼玉県 越谷市 東大沢5丁目15番3

TEL048-954-9005

営業時間:
午後2時30分〜8時30分(ラストオーダー) 午後9時30分閉店

貸切りランチは午後12時〜2時(要予約)
貸切ディナー(時間は相談、要予約)

定休日:火曜日・水曜日


アクセス

東武伊勢崎線「北越谷」駅東口より徒歩約11分。

バスご利用の場合は、「北越谷」駅東口2のりば:老人福祉センター(くすのき荘)行きにて キャンベルタウン公園入口(二つ目)下車徒歩3分。

1. 店の裏に2台分の駐車場があります。
 ご利用に際しては、事前に、お問合せ、御予約をお願い致します。

2. 徒歩5分の処にコインパーキングがあります。
 詳細は
https://www.repark.jp/parking_user/time/result/detail/?park=REP0009809&p=1&st=4&lat=35.8910841&lon=139.7909377&word=%25E5%259F%25BC%25E7%258E%2589%25E7%259C%258C%25E8%25B6%258A%25E8%25B0%25B7%25E5%25B8%2582&plc=%25E5%259F%25BC%25E7%258E%2589%25E7%259C%258C%25E8%25B6%258A%25E8%25B0%25B7%25E5%25B8%2582&pref=11&city=222&


地図
http://www.cafe-blossom.jp/map/index.html
https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%80%92343-0022+%E5%9F%BC%E7%8E%89%E7%9C%8C%E8%B6%8A%E8%B0%B7%E5%B8%82%E6%9D%B1%E5%A4%A7%E6%B2%A2%EF%BC%95%E4%B8%81%E7%9B%AE%EF%BC%91%EF%BC%95%E2%88%92%EF%BC%93/@35.9052375,139.787693,17z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x60189617136c57bb:0x7f00d794d925d164!8m2!3d35.9052375!4d139.7898817?hl=ja

ブレンドコーヒー 500円
紅茶 500円
http://www.cafe-blossom.jp/menu/index.html


(1) 建物はカナダより輸入。 イギリス風外観

(2) 音楽を楽しむために、遮音、内装材、床構造に配慮しました。 コンクリートベース+構造用合板+遮音マットの上に、直接ブラックウォルナットの無垢床材を貼っております。
床材床の鉄筋.

(3) 建物は2x6工法を採用し、外部との遮音を行うため壁の厚みは20cm程度と十分確保しました。壁材はスピーカ背面はオーク他の面は吸音壁と腰板の組み合わせ、音響を配慮した天井材を使用しています。

(4) 室内面積は、約30畳(50m2)。天井高さは 5.5m と充分確保しました。

オーディオ装置


英国製大型スピーカ、タンノイオートグラフミレニアム

レコードプレーヤはトーレンス TD520 に、SME3012トーンアームを取り付け、カートリッジはオルトフォン MC20Wを使用。


真空管式CRイコライザ+超低歪率フラットアンプ

プリアンプ : 真空管式CRイコライザ+超低歪率フラットアンプ

メインアンプ : 大型直熱真空管 845 を使用した三段直結アンプ。 
モノラルアンプ 2台 (上田順筰氏 特製)

レコード盤(1) 店主が長年にわたり収集したしたレコード盤。 管弦楽曲、ジャズバラード 等、約3,000枚のコレクションがあります。
お出しするパンは、全て当日焼いた自家製のパンです。
http://www.cafe-blossom.jp/owner/index.html


『音楽カフェBlossom』さんをお訪ねして丸2日が経つが、あの音体験は強烈である。

音楽カフェ Blossom BLOG
タンノイ オートグラフ ミレニアム 845シングル/EL156PP真空管メインアンプ
http://cafe-blossom.blogspot.com/2009/08/8.html

いや、音自体はクラシックでは包み込むようなおおらかさで、一方、録音の良いポピュラー系のディスクでは大型モニターを起源とするスピーカーらしい鮮やかさを見せはするが、「鮮烈で耳について離れない」という類の音ではない。音楽の好きな方が、気持ちよく、かつ音楽の生命感を失わずにという方向で、機器と空間との調和をはかってたどりついた音だ。

つまり、聴き手に押し付けをせず、心地よくくつろいでいただこうというホスピタリティーに富んだ音で、カフェというお店の性格に合った音である。記事の通り、機器のというより空間の次元が違いすぎて、我が家の装置と音を比べようとか、どのくらい差があるかなどという下心は最初から持ちようがないのだが、しかし、自宅で聴く音の聴こえ方が変わってしまっていることは否定できない。

今はスペンドールBCUで聴いているが、ステージがやはり縮尺モデルである。このスピーカーは、中型ながらオーケストラの響きをそれらしく聴かせると言われたもので、私自身もイメージで補いつつ擬似演奏会を楽しんでいたが、オートグラフ・ショック以来、ミニチュア・スケールのイメージがぬぐいきれない。この点は、隣家からの苦情を覚悟してボリュームを上げれば、幾分かは改善されるが、それにしても本質的な差は埋めようがない。

もう一点、高音、とくに弦の音に艶が乗りすぎる。この点も、「BCUは、実際以上に美しく聴かせるので、モニターには向かない」などと評する人も多かった元々の特徴なのであるが、これが少々邪魔になるのだ。(一昨日までは、これがたまらない魅力だったのに)

スターリングに戻せば、艶めきは控え目になり、縮尺が1/5から1/3くらいには修正できるかもしれないが、今はそうせずに、この艶をもう少し部屋の響きと調和させる方向を探ってみようと思う。

試みにいつもより聴取位置をギリギリまで後ろに下げて、キッチンの中に半分体を入れて聴いてみた。“空間が鳴っている”感じが出て、オートグラフの試聴感に近づいた。しかし、微細な繊維で織り込んだような、きめ細かな高音は聴き取りにくくなる。この、顕微鏡を覗くような“粒子の細かな、絹のようにやわらかな高音”は、オートグラフにないBCUの持ち味である。私の好きな、英国のスピーカーにしか聴けない美点である。これを捨ててはなるまい。
http://blogs.yahoo.co.jp/tatupulin/55747793.html

8. 中川隆[-10238] koaQ7Jey 2020年11月04日 11:22:44 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[27] 報告
楠 薫のオーディオ三昧
■ タンノイ・オートグラフ・ミレニアム ■
http://www.kusunoki.jp/audio/TANNOY/Autograph_Millennium/Autograph.html

タンノイについては別項、

タンノイ・スピーカーシステム
http://www.kusunoki.jp/audio/TANNOY/TANNOY.html

に 詳細を譲るとして、こちらでは、オートグラフの2001年限定モデル(6月末で応募締め切り)である、「オートグラフ・ミレニアム」 についてご説明します。

1974年にオリジナルの生産が終了、レプリカ・モデルとしてティアックが1979年まで生産、1981年に新生「タンノイ」と なって生産中止となり、約20年の歳月を経て復活した、オートグラフ。外見上のサイズはオリジナルとまったく一緒です。 色合いがちょっと濃い感じがします。しかし、中身はかなり変更されています。スピーカーユニットのコーン紙はもちろん、 磁気回路を強力アルニコマグネットにして、 ツィーターホーンを金メッキ・ラッピング仕上げに、さらにはエンクロージャー 素材をバーチ材積層合板とし、オリジナルよりも硬くてコツンという響きになっています。フロントホーンの表面はラッピング 仕上げでスムーズに、バックロードホーンの吸音材を増やして余計な振動を排し、スピーカー配線ケーブルはバン・デン・フル 製を使用。ネットワークも見直され、スピーカー端子はバイワイヤリング対応&アース端子付きになり、ジャンパー線が最初から 付属。バン・デン・フルを採用しています。 脚は3点ピンポイントが追加され、重量は101kgと、オリジナルの85kgよりも16kg 増えています。

能率:98dB(w/m.1kHz),連続許容入力:135W(RMS) ,最大許容入力:550W(瞬間) ,入力インピーダンス:8Ω , クロスオーバー周波数:1kHz ,周波数特性:20Hz〜22kHz ,エンクロージャー素材:樺材積層合板 ,エンクロージャー寸法: 1075×1525×658mm(W×H×D),内容積:515リットル ,重量101kg。
一番下段に、オートグラフ・ミレニアムのマニュアルを載せております。


タンノイ・オートグラフ・ミレニアムが2台並んだところ。実に壮観な眺めです。

1台のアップです。

オートグラフの名前の由来は、Guy Rupert Fountainの自筆署名(autograph)です。
背部はこんな感じになっています。コーナー型ですから、三角形なんですね。

背面の角面のアップです。一番下にはティアックのシールが貼られています。 その上には、「MADE IN GREAT BRITAIN」の文字が刻まれた銘板です。
シリアルナンバーが刻まれた銘板です。
向かって左側が「AUTOGRAPH MILLENNIUM SERIAL No.147」、右側が「AUTOGRAPH MILLENNIUM SERIAL No.148」 となっています。

スピーカー端子が今までと違い、WBT製で、アース端子まであります。バン・デン・フルのジャンパー・ケーブルが 付いているのも特徴。その上は左がTREBBLE ROLL OFF、右側がTREBLE ENERGYです。
底面です。スパイクが3カ所あり、フットベースをかませてやるようになっています。キャスターが4カ所付いているのですが、 そのままだとグラグラしてしまいます。スパイクの高さを上げてやると、このキャスターが浮くようになっています。

しかし我が家では、振動の面を考慮して、キャスターを外すことにしました。
キャスターを外したところです。キャスターがねじ込める様に、予め六角ネジが入っていたのですが、これも 取り外すことにしました。六角レンチで全部外したところ。

付いていたキャスターです。ごく一般的なものです。

フットベースです。3つ入っています。けっこう重たいのですが、材質は不明。

フロントグリルは、このように六角レンチで底からシッカリ止められているので、気軽に外すことは出来ません。

タンノイ「オートグラフ・ミレニアム」のマニュアルです。
http://www.kusunoki.jp/audio/TANNOY/Autograph_Millennium/Autograph.html

9. 中川隆[-10237] koaQ7Jey 2020年11月04日 11:31:44 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[28] 報告
オーディオ懐古録掲示板 - したらば掲示板
TANNOY Autograph
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1295264289/l50


1: サウンドオーディオ :2011/01/17(月) 20:38:09 HOST:p18188-ipngn100105osakachuo.osaka.ocn.ne.jp

英国オリジナルの箱とそうでない箱の判別は可能でしょうか?
オリジナルの特徴など分かる方いらっしゃいましたら教えて下さい。

5: 哲人 :2011/01/18(火) 19:26:10 HOST:p3176-ipbfp1304kyoto.kyoto.ocn.ne.jp

サウンドオーディオさん
オリジナルのオートグラフをお探しなのでしょうか?
私、2年前に、ジークフリートさんのご紹介でオーナーのご自宅に聞きに行った
事があります。個人的には好みの音でした。
記憶が確かではないのですが、Monitor Silverではなかったかと思います。
Redだったかもしれません。
ただ、手に入れるにはそうとな金額が必要だと、その時案内してくれました
オーディオショップの方が言っておりました。
私も欲しいスピーカーではありますが、おき場所が現在ありません。
頭の中だけで想像しております。

6: ジークフリート :2011/01/18(火) 19:55:02 HOST:wb56proxy12.ezweb.ne.jp 哲人さん。あの時のオートグラフはモニターゴールド入りのオリジナルなんですョ。(そのうち手放すみたいです)

別の場所でレッド入りやGRFのシルバー入りも聴きましたが‥‥部屋や使い方でかなり違いが出ますから、オリジナルにこだわるより、もっと重要なことがあるかもしれませんねぇ。

7: サウンドオーディオ :2011/01/19(水) 20:31:44 HOST:p18188-ipngn100105osakachuo.osaka.ocn.ne.jp >>4 薬漬けさん
やはり確定するには少し難しいということですかね。
購入するにも確証なしでは悩みます。
英国箱オリジナルは台数的にもかなり少ないものですしね。
私の考えているそれはご指摘とおりのAutographなんですが、タグ、ロゴシール共にありますし。
箱に5桁のシリアルが入ってますが、それもやはり確証する決定的なものではないですしね。
やはり鑑定は難しいですか。。。

8: 薬漬け :2011/01/21(金) 09:49:54 HOST:zaq3a551983.zaq.ne.jp
>>7
所有者の方が分かっていて、かつタグとロゴシールが確認できておられるのでしたら、あとはできれば
その所有者の方に、購入当時の資料を見せていただくのが(できるのであれば)ベストでしょうね。
(ただオリジナルも古い物だけに「流れ者」であるケースも多く、当初資料は難しいケースが多いです。)
後は、私の場合でしたら「信じるものは救われる」式の考え方ですが、あまり人様にご推奨していいやら…?

9: 哲人 :2011/01/21(金) 12:40:50 HOST:p3176-ipbfp1304kyoto.kyoto.ocn.ne.jp ジークフリートさん
その節はお世話になりました。
オートグラフのオーナーはお元気でしょうか?
齢を重ね、好きなシステムを愛でる生活に、行く良くは私もと思ってしまいました。

また、機会がございましたら、お誘いいただければと思います。

10: ジークフリート :2011/01/21(金) 15:12:07 HOST:wb56proxy06.ezweb.ne.jp


>>9 哲人さん、こんにちは。

あの先生、お元気ですョ!
あの時の光悦が気に入らず、ずっとフォノカートリッヂを探されてたんですが、結局、私と同じものを選ばれまして、もう一度聴いてみたいもんですが‥‥次は、哲人さんのオートグラフが完成したら、聴かせていただきたいですね〜。

11: 哲人 :2011/01/21(金) 15:46:00 HOST:p3176-ipbfp1304kyoto.kyoto.ocn.ne.jp ジークフリートさん
オートグラフを手に入れるなんて滅相もございません。
人様のを聞かせていただくのが最高です。

オートグラフが完成<
で思い出したのですが、確かオートグラフの図面持っていますね。
35年ほど前、自作マニアの間で往年の名機を自作するのがはやり、
FMレコパルだったと思うのですが、特集で木取り図とかを全て載せて降りました。
その本は大切に保管しております。
いつか自分で作りたいと思っていたのですが。思い出してしまいました。

本気で自作してみようかな?

12: SAT-IN :2011/01/21(金) 17:29:33 HOST:re0204.pfst.jig.jp オートグラフ自作なら此処が参考になると思います。
ttp://shinshu.fm/MHz/44.04/

13: ジークフリート :2011/01/21(金) 22:21:16 HOST:wb56proxy03.ezweb.ne.jp 哲人さん、こんばんは。材料が揃って、後は組み立てるだけとお聞きしていますから、楽しみにしてるんですョ〜。

ま、しかしパラゴン他が買えるくらいですから、モノホンオートグラフも買えるんじゃないですか?
ポケットマネーが寂しい場合は、会社の必要経費で!

でも、そろそろ「自分ちの音が最高!」て思えるようになるでしょう?

14: 哲人 :2011/01/22(土) 10:38:30 HOST:zaqb4dc08e8.zaq.ne.jp SAT−INさん
参考になりました。全て読んでしまいました。
ただ、1年以上かかりそうで、現状では手を付けることはかなり無理がありそうです。

ジークフリートさん
材料が揃って>はたぶんどなたかと間違えられていると思います。
オートグラフに興味はあるのですが、現状では物理的にも、金銭的にも無理があります。
最近、経理が厳しく、必要経費も削られていますし、監視の目が厳しいです。

僕の理想は、大型のシステムを、草原で鳴らすことですね。
建築の仕事をしていますと、リスニングルームの限界みたいなものを感じてしまい
何も無いだだっ広いところで聞くのが最高ではないかと思っています。

夢は夢として置いておいて、現状で十分満足しています。

15: ジークフリート :2011/01/22(土) 14:22:37 HOST:wb56proxy16.ezweb.ne.jp >現状で十分‥

哲人さん、羨ましい!
当方なんか三流スピーカー使ってるせいか?人間が下品なのか?もっともっと‥と餓鬼みたいなもんです。

また良い機会でもありましたら、オリンパスかハーツフィールドでも聴きましょう。

16: SAT-IN :2011/01/22(土) 16:28:21 HOST:re0204.pfst.jig.jp 哲人さま
どう致しまして、ただ貼っただけですから…

けもの道もヨロシク^^と言いたいところですが道を踏み外さず王道を歩んで行って下さい。

17: 哲人 :2011/01/24(月) 17:42:20 HOST:p3176-ipbfp1304kyoto.kyoto.ocn.ne.jp 本日、Yahooオークションを見ましたら、オートグラフオリジナルが
出てますね。現在40万円ですが、どこまで上るか楽しみです。
当然私は買えません。

18: 薬漬け :2011/01/24(月) 18:39:35 HOST:west50-p214.eaccess.hi-ho.ne.jp RESERVE(最低制限価格)がかかっているから、そう簡単には落ちないのでは。
モニターゴールド仕様ですか…。

19: 哲人 :2011/01/26(水) 16:00:15 HOST:p3176-ipbfp1304kyoto.kyoto.ocn.ne.jp オートグラフをこんな値では落とせないだろうと高をくくり
150万円で入れてみたら、140万円で最高落札者になってしまいました。
最低制限価格も越えたみたいです。
まさかと思いますが落ちたらどうしよう。
今から置き場所を考え出しました。
結果を乞うご期待。後2日もありますし、300万円近くまで上ると思います。

20: ジークフリート :2011/01/26(水) 20:49:40 HOST:wb56proxy19.ezweb.ne.jp 哲人さん。案外場所をとらないんじゃないですか?

壁や床の材質が肝心なところですがね。

21: 哲人 :2011/01/26(水) 21:17:21 HOST:p3176-ipbfp1304kyoto.kyoto.ocn.ne.jp ジークフリートさん
落ちたら落ちたで何とかします。
一時的に友人に預けるとか考えます。
壁や床等は本職ですので、問題なくできます。

でも、本当にこんな金額で落ちるんだろうか?
半信半疑です。
結果値が上ってホットするやらガッカリするやら。
現在自分自身と戦っております。

多分回りから白い目で見られるんだろうな。

手に入ったらベンツ売ります。

22: たそがれ :2011/01/26(水) 21:36:10 HOST:FLA1Aaj151.myg.mesh.ad.jp 140で最高入札者となって、150万で入れていると言うことは、149万まで
いたずら【吊り上げ】入札可能と言っているようなものです。
手の内は明かさない方がよろしいかと、思います。
書いてしまったので安全のため140万で再入札された方が賢明です。

23: 哲人 :2011/01/27(木) 08:04:52 HOST:p3176-ipbfp1304kyoto.kyoto.ocn.ne.jp たそがれさん
おかげさまで、150万円を越えました。
もう入札はしません。
本当にどこに置くか真剣に考えてしまいました。
今の自分には、手に余ってしまいます。

いろいろ悩んで楽しいひと時でした。

24: 哲人 :2011/01/27(木) 16:33:14 HOST:p3176-ipbfp1304kyoto.kyoto.ocn.ne.jp オークションのオートグラフ出品が取り消されて、再出品となりました。
今回の最低落札価格は600万円です。
これでは落札する人はいないのではと思われますね。
しばらく様子を見てみます。

真剣に考えて損した気分です。

25: 玉の井(処方箋漬け) :2016/04/08(金) 12:24:27 HOST:ai126174075011.26.access-internet.ne.jp
関東でオリジナルを聞けるお店・・・オーディオ屋さんではなく昔で言うところの名曲喫茶は
ありますでしょうか。シルバー、レッド、ゴールド関係なく。

26: アラン・ドロン :2016/04/08(金) 19:41:03 HOST:softbank219168067040.bbtec.net
オフ札幌伏古店でオートグラフあります。972000円です。
馬鹿でかいです。買う人いるのかなです。

その他、JBL4343、4344マーク2、アルテックの同軸型の大きいの
(型番は見ませんでした。)

いつも、4344マーク2が鳴っております。

27: 玉の井(処方箋漬け) :2016/04/11(月) 10:33:57 HOST:ai126174075011.26.access-internet.ne.jp
ドロンさん

HP見ました。売り場は広そうですね。AGのユニットは何なのでしょうね。

28: アラン・ドロン :2016/04/11(月) 17:27:05 HOST:softbank219168067040.bbtec.net
以前は、ひとつだけユニットが外されて裏面に伏せて(マグネット側)
が見えました。金色のフレームでしたが。

売り場は広いです。札幌では他店は、ブックオフ、若しくは、オフハウス
、ホビーオフ等とくっついていますが、伏古店は、ハードオフのみ
です。

なので、大型のスピーカーも余裕を持って置けます。
オフの中で日本一の広さかどうかは判りませんが。

多分、売り場のホームページは、新品ぽい店の置き方をした、大型の
スピーカーばかりのコーナーだと思います。

29: 玉の井(処方箋漬け) :2016/04/14(木) 10:47:18 HOST:ai126174075011.26.access-internet.ne.jp
オートグラフ、ヤフオ○に3点入ってますね。オリジナル箱はないですね。

30: アラン・ドロン :2016/04/14(木) 12:58:02 HOST:softbank219168067040.bbtec.net
ユートピアとかですか。

31: 玉の井(処方箋漬け) :2016/04/14(木) 15:40:39 HOST:ai126174075011.26.access-internet.ne.jp
ドロンさん

特に記載はないです。

オリジナルが出てくることはあるんでしょうか。
一度オリジナルに触れてみたいです。恐る恐る。

32: アラン・ドロン :2016/04/16(土) 08:42:04 HOST:softbank219168067040.bbtec.net
私には判らないですよ。間近で見てもオリジナルかそうでないか。
五味康祐氏のオートグラフは、今は、練馬区役所にあるそうですが。

あれは、間違いなくオリジナルですね。
年に2回、部屋を開放して鳴らしているそうです。

33: TM :2016/04/16(土) 16:41:29 HOST:191.206.170.210.ap.yournet.ne.jp 五味氏のオートグラフは石神井公園内のふるさと文化館分室で1回/月、試聴会を開いて
いる様です。練馬区役所のふるさと文化館で調べれば詳しい事が判ります。

34: 山間の自遊人 :2016/04/19(火) 21:04:09 HOST:fla01-120.wind.ne.jp 31、玉の井さん、水道橋駅近くの「マツシタハイファイ」で、ゴールドのオリジナルが置いてありました。(10日まで試聴出来ました)。
今は、レッド入りのオリジナルになった様です。HP&TEL情報、因みに価格は1千万とか!(ゴールドは640万で売れたそうな)。試聴も出来るし、許可を得れば触れるそうです。
参考までに。

35: 玉の井(処方箋漬け) :2016/04/20(水) 08:22:32 HOST:ai126166165154.48.access-internet.ne.jp
山間の自遊人さん、情報ありがとうございます。
ヘルニアの痺れが薄れてきたら早速触りに行ってきます。

36: 前期 :2016/04/20(水) 11:37:24 HOST:h219-110-132-208.catv02.itscom.jp オリジナルは聴いたことありませんが神戸瓦斯神田支店にあったレプリカは
一体この音のどこがイイの?という感じでした。まるで雑音拡大器。検聴に
は重宝したかもしれません。

37: すってんてん(借金漬け) :2016/04/20(水) 22:22:59 HOST:zaqdadcbfc4.zaq.ne.jp わかり松。

シルバー入りのブツでつね

38: 玉の井(処方箋漬け) :2016/04/21(木) 07:45:19 HOST:ai126166165154.48.access-internet.ne.jp
12inchRED入りコーナーランカスターなんていくらくらいするのでしょうね。

39: 前期 :2016/04/21(木) 10:32:51 HOST:h219-110-132-208.catv02.itscom.jp

>>37 すってんてんさん

よくご存じでアノ店潰れちゃいました。当方が何を言っても「これが本店
から指示されていることです」の一点張り。文字通り聞く耳持たずでした!

40: すってんてん(借金漬け) :2016/04/21(木) 15:10:14 HOST:zaqdadcbfc4.zaq.ne.jp ↑
御茶ノ水だけに・・・・・ヤッパシ

41: 古参 :2016/04/22(金) 01:11:25 HOST:i118-20-66-57.s61.a027.ap.plala.or.jp オートグラフのオリジナルってそんなに人気があるんだ。
知らなかった。
知人が自宅の居間に普通に置いてあるので、数多あるクラシックスピーカーのひとつくらいの認識しかなかったけど。
みなさん、あの箱鳴りして濁った低音がゴリゴリする音が好きなんですかね。
現在の綺麗な間接音がたなびくハイファイなスピーカーとは対極だと思いますけどね。
何を聞いてもオートグラフ色に染めるところがあるので、それが好きな人には好適かも。
正確に言うと、間接音がたなびかないということはなく、ふわっと音は広がりますがそれ以上に他の要素があるということですか。
件の主は、これもやはりオリジナルの7を中心にマランツの真空管とスチューダーのAとリムドライブのEMTで揃えていますから、やはりブランド志向はあるんですけどね。
人それぞれです。

正直な話、オリジナルが気になる人は、オリジナルしかないと思いますね。
レプリカとは音が全く違いますよ。
良し悪しではなく。

42: 古参 :2016/04/22(金) 01:23:03 HOST:i118-20-66-57.s61.a027.ap.plala.or.jp 大型スピーカーには共通事項かもしれないですが、
電源は、200Vのほうが良いですね。そこのオートグラフもそうでしたが。
海外のアンプならダイレクトに電源トランスに繋げられるので効率も良くなることでしょう。
オークグラフを聞いて自宅に戻ると古いJBLでもめっちゃハイファイに聞こえて困ります。
普段は、最新のものより線が太いなあと感じているのに。

43: すってんてん(借金漬け) :2016/04/22(金) 11:27:26 HOST:zaqdadcbfc4.zaq.ne.jp >普段は、最新のものより線が太いなあと感じているのに。

わかり松。

最新のものは滋養失調、下半身デブでつね
色白の・・・・・・・

44: くろねき :2016/04/22(金) 11:44:31 HOST:wb92proxy02.ezweb.ne.jp 皆さんこんにちは。

>>42
> オートグラフのオリジナルってそんなに人気があるんだ

探してらっしゃる方もおいでかもしれませんが、
そういえばヴァイタボックスやボザークではそういう話はあまり聞かないような。

やはりあの同軸マルチウェイユニットが同時代のものの中では独特であり、
しかも現代まで受け継がれているものだからでしょうか。
原点を聴いて確かめる、というのもあると思います。
やはりオリジナルが珍重され、年代区分などについて
マニアックに研究されているJBLのパラゴンなども
こうしたところがあるのかもしれません。

薬漬けさんのように、よく整備されたオリジナルには中々行き当たらない、
というのも興味を掻き立てるのかもしれませんね。
格式というのはそういうものだとも言われます。

> ブランド志向

というより、骨董的価値観もあるのでは?

骨董というと生臭くなりますが、言い換えれば産業考古学的価値観というか。
崇拝に走るとおかしくなりますが、来た道を切り開いてきた存在への敬意というか。
それで泡銭つかんだりヘンなの掴まされたりということも
あるやもしれませんがそれはそれです。

機械が無いと始まらない趣味なので、そういう切り口もあって然るべきと思います。
ちなみにこの掲示板自体も、基本的にはそういう切り口だったりしまつ。
どうかひとつお忘れなきよう(略)

45: 古参 :2016/04/22(金) 20:28:07 HOST:i118-20-66-57.s61.a027.ap.plala.or.jp >というより、骨董的価値観もあるのでは?

なんとか鑑定団の番組が大人気であるように、骨董というのは、薀蓄と一緒に珍重されるのは分かります。
そして法外な評価額が付けられると更に人気が高騰する。
ああいうのは、お小遣いでやりくりできる程度の値段が安いのは駄目なんですよね。
門外漢にとっては、掛け軸もブリキのおもちゃも理解できない世界ですが、彼らのプールに入っていると心地よいのでしょう。
たとえば、床柱。
これも薀蓄の塊で、日光杉の樹齢何百年のものが一本数百万します。
別のところに育った杉では駄目なんです。そして機械乾燥したものも駄目で、江戸川の水に10年漬けてヤニとりをしっかりしないといけない。
確かに、実際にその木を眺めると、確かに凄い気を発しているように気分になるので大切にしないといけないなと思います。

そういう意味で、アメリカ産の針葉樹の箱鳴りしやすい積層板で製作されたウェスタンエレクトリックや初期JBLの音は、
その箱で無いとオリジナルの音は出ないです。良し悪しではなく。
塗装やオイルフィニッシュもその当時の塗装で無いと音が変わってしまう。
きちんと丁寧に造ると返って強い癖が現れて、適度にルーズな納まりが良いことさえある。
パーティクルボードは一概に否定はできないものです。

海外の個性的なキャビネットは物凄く沢山あって、日本製の商品ように型番を消したらどのメーカーは分からないということは少ないくらい面白いですよね。
ただ、それらはそんなに法外な値段で取引されている訳ではなく、年式を考えると順当な印象を受けます。
日本国内だと特定のブランドに集中する傾向があるので、個人的には、ブローカーの見え透いた手には乗らないぞといつも思っているだけです。
海外で入手した数百円の品物がオークションに出すと物凄い値段になったりしているので。
そこまでしたくないな、といつも思いますね。
海外のオークションのほうがずっとリーズナブルな価格で調達できます。
今は、大陸の国の人たちの転売屋が凄いのでそうでもなくなりつつありますけどね。

46: d150 :2016/04/22(金) 23:37:57 HOST:zaqdadc7814.zaq.ne.jp 小生も瓦斯屋でレプリカを聴きましたが拙者の駄耳では辛い音でした。
音に潤いがない。 
知人の違う種類のオリジナルのタンノイ2機種は好ましい音に聞こえる。
楽器的な箱は凄く難しいと思った。

47: くろねき :2016/04/23(土) 00:19:46 HOST:wb92proxy07.ezweb.ne.jp そういえば、米国でホットロッドという特殊なクラシックカー趣味がありますが、
限界を知った上でどこまで鳴るか、という趣味的関心もあるのかもしれませんね。
タンノイをホットロッドにされてる訳じゃありませんが(汗)、
薬漬けさんのレスを拝見するとそう思います。

前にも書いたかもしれませんが、

>>44を書きながら
何とは無しに思い出していたのは、あれは小学校の頃だったか、
国語の教科書で読んだ「アクロポリスと石ころ」という随筆。

 book.asahi.com/reviews/reviewer/2011072700961.html

その収録書籍のレビュー↑。
実はつい先日、新装版が出たそうなので紹介してみますた。

内容はこうです。
ある美術家がギリシャ旅行の折、アクロポリスで拾ってきた石。
遠い昔、アクロポリスの一部を構成していたかもしれない石。
その石を手に取り眺めながら、遥か古代に想いを馳せる
日々が続いていたある日、書斎からその石が消えた。

なんと掃除に入った奥さんが、「何この汚らしい石」
と思って駐車場に棄てちゃったのだという。
「この馬鹿者が!」と激怒した美術家(随筆の筆者)、
駐車場の敷石の中にアクロポリスの石を探すも見つからない。
見つけようが無い。単なる石ころに紛れる大事な石。

しかし、そのときハタと気付いた。
考えてみれば、アクロポリスで拾ってきたあの石だって、
あくまでアクロポリスの一部を構成していた
“かもしれない”という程度の石なのであって、
当地にあってもそういう云われの無い“ただの石ころ”だったのかもしれない。
それを愛でて、やれギリシャの栄華よ、とか悦に入ってた自分って一体…?

そう思って内心苦笑したとき、駐車場の石が、
古代の歴史とかロマンとか大層なものをおっかぶせられていない
ただの石ころが、陽を浴びてイキイキと輝いて見えたとか。

拾った石ころとオデオでは直接比べられませんが、
「石ころを愛でるイタい人」にならないように注意したいでつし、
またこういう視点に立てば、マニア様が見向きもしない、
何のステータスも無いオデオ機器が実にイキイキして見えるかも?

48: 薬漬け :2016/04/23(土) 19:15:35 HOST:west61-p100.eaccess.hi-ho.ne.jp

>>41 >>あの箱鳴りして濁った低音がゴリゴリする音が好きなんですかね

おそらくですが…。そのオートグラフは「タガが外れている」まで行かずとも、筐体が相当くたびれて
いるのではないかと拝察します。

皆さんオートグラフは低域がダブダブで明瞭を欠くと思っておられる方が多いようですが、逆です。
低域はそれほどありませんので何らかのreinforce手段が必要ですし、然るべく鳴らした時の低域は
非常に明晰です。(上記の通り、元々がダブついていませんから)。低音楽器の音階は言うに及ばず、
気配までも余すところなく描写します。
比較するものがみな古い、ということであれば、オートグラフ・ミレニアムと比較するという手も
あります。完全に同一ではありませんが、バックロードと箱鳴りのミックスでタンノイはどういう音の
あり方(音そのものというより)を企図していたか、その片鱗には触れられると思います。

もし「箱鳴り=不明瞭」とお考えなら、ヴァイオリンとかを考えてみて下さい。あれなど「胴鳴り」の
塊であり、もしそれが不明瞭であるなら聴けたものではありません。
それに現在では振動を抑える一辺倒でなく、Kiso Acousticのように敢えて箱鳴りさせながら精緻な音を
演出するシステムも存在します。

ただ、ヴィンテージ・システムの場合は、時間の経過とともに何らかの措置が必要になるものです。
アンプは公知ですが、スピーカーエンクロージャーとてガチガチのシステムでない限り、一定の補正が
必要となる時期が来る場合はあります。
知人の方のオートグラフも、そういう時期に来ているのかも知れません。

49: 薬漬け :2016/04/23(土) 19:38:44 HOST:west61-p100.eaccess.hi-ho.ne.jp

>>47 くろねきさん、こんばんは。

そんなに大それた鳴らし方は、私にはできませんので、念のため…(汗)

それにしても、興味深いエッセイですね。例によりヘソまがりな誰かさんのこと(大汗)、ちょっと違う
視点で読ませていただきました。

やはり、「アクロポリスの石」であるかないかより、そう思えることにロマンを感じますね。
かつて大阪万博の時、米国パビリオンでは月の石を見ようと長蛇の列でしたが(エライ目に遭いました)、
あれとてそれ自体は何の変哲もない石。それが月から持って帰ったというだけであれほど注目された
訳ですが、それはやはりどこかに夢やロマンを感じさせるものがあったからでしょう。

オートグラフも、そういう意味では「作品」なのだと思います。ただの木材やビスが、一定の設計図の
もとに、かつ然るべき職人の手により組み上げられた時、それは素材を超越した存在となります。
そうなると、今度はオートグラフに使用された諸部品が気になったりする。こうした憧憬は、原対象に
よってア・ポステリオリにもたらされる普遍的現象だと思います。

むしろ、視点は「自分が純粋にそれに感動したか」どうかなのでしょう。そうであれば、それが例え
アクロポリスの石であっても、あるいは路傍の一つの石であっても、当人にはかけがえのない存在で
あるだろうと思います。その尺度はその人の内的な価値観に由来するものであり、傍が忖度する
ことでもないだろうと。
むしろ自分には興味がないのに、人の拾った石だからと気にして拾い直す愚は避けたいなと思います。
憧憬や感動は、どこまでも主体的なものなのですから。

50: 古参 :2016/04/23(土) 21:50:43 HOST:i118-20-66-57.s61.a027.ap.plala.or.jp >然るべく鳴らした時の低域は非常に明晰です。

そこのオートグラフの低音は明瞭ですよ。
それで、「ゴリゴリ」という表現をしたつもりでしたが。(笑)
ことほど左様に、人が違うと受取り方・感受性は違うという例かもしれません。

確かに明瞭ですが、本来はない不必要な音が加わっているので更に硬い音に聞こえます。
余韻が加わってぼやけるとか、モコモコするということは無いわけです。
硬質な音なので。

かの長岡式のバックロードホーンも、私にはホーン臭い、音程の分からない硬質な音にしか聞こえないけれども、そうではないという人も沢山いました。
でも、確かにあれでSLの音を再生すると、すぐそばに蒸気機関車があたかもリアルに通過しているように聞こえる。
密閉型の低能率スピーカーでは逆立ちしても再生できないリアル感はありました。
そういう音が好きだ。と言われたらよく分かります。

逆にAR-3aのどんよりしたうす曇の暗ーい音で聞くバイオリンが良いといのも分かります。
低音が重く引きずるようになるのは当時のアンプの能力のせいですが、当時はそういうアンプしかなかったので、それで音つくりをしていたのでしょう。
JBLのフロントロードホーン、あるいはバックロードホーンもやっぱりホーン臭さが加わるので、音程が分かりやすいとは言いがたかったですね。
確かに渡辺さんの言うとおり、コントロールできていない音なのです。
だから悪いと言っている訳ではないですよ。
好むか好まないかだけです。
私はウェスタンエレクトリックのシアタースピーカーの音は好きですし、パラゴンの箱鳴りのような音のスピーカーも嫌いではないですよ。
しかし、そのどれもとてもでないですが、低音の音程の明瞭な音とは感じられないです。

ヴァイオリンの話を持ち出すのは、話をすり替えて論理を破綻させるだけなので、やめたほうが良いと思います。
ぜんぜん違うカテゴリーの話です。
本来は音というのは、音速で伝わって一秒間に300メートルの速度で広がるので、
今聞いている音は、部屋の反射音を何回も繰り返してスピーカーから出た音と合成された固有の音でしかないです。
床の響きや壁の響きも加わります。照明器具の反射音も加わります。
スピーカーの箱の単品の音「だけ」合成されると考えるのは片手落ちです。

51: くろねき :2016/04/23(土) 22:08:55 HOST:wb92proxy04.ezweb.ne.jp 「本来はない」からといって一概に「不必要な音」と
断じられないのもこの趣味の奥深さですね。

> ヴァイオリンの話を持ち出すのは、話をすり替えて論理を破綻させるだけなので、やめたほうが良いと思います。
> ぜんぜん違うカテゴリーの話です。

↑ん???
何やらくの字の飛翔体が(略)

52: くろねき :2016/04/23(土) 22:23:14 HOST:wb92proxy05.ezweb.ne.jp そういえば、バイオリンの胴にユニットを仕込んだ
スピーカーシステムがありましたね。
数年前に発売されたものですが、やはりバイオリンの音が超リアルだったとか(略)

53: 古参 :2016/04/23(土) 23:25:21 HOST:i118-20-66-57.s61.a027.ap.plala.or.jp >「本来はない」からといって一概に「不必要な音」と
断じられないのもこの趣味の奥深さですね。

奥深いかどうかは別として(笑)、不必要な音と考えていない人の方が多いでしょうね。
そうでなければ、古いビンテージ品のスピーカーユニットとか箱をコレクションする人はいないはずですし。
なんとか○○のように、「自分のところは正当だ、他のは邪教だ」と言って排除するから話が複雑になります。
でも、そういう○○教に入信している信者が一番多いのがオーディオの世界だと感じます。
特に紐系(笑)。
まあ、他のカテゴリーにもいっぱいありますが。

個人的に興味があっても未だ使ったことがないのが、Klipsch La Scala
40年前のスイングジャーナルのページのはじっこに広告が載っていて気になっていました。
音は、ホーン臭さ満開なんだろうけど、形が面白いのでとても気になっていましたね。

54: アラン・ドロン :2016/04/24(日) 08:51:15 HOST:softbank219168067040.bbtec.net
ただいま、ブックオフオンラインショップで、ステレオサウンド別冊
大型スピーカーの至宝U---があります。

1150円です。たまにしかありませんので、欲しい方はお早めに。
2016.4.24 8時50分現在 在庫有り。
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1295264289/l50

10. 中川隆[-10236] koaQ7Jey 2020年11月04日 11:33:54 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[29] 報告
楠薫さんがタンノイを見限った理由

以前私が使っていたタンノイのスピーカーは、「タンノイ・ホール」と称されるほど、特徴のあるホール感タップリの音を聴かせてくれます。どんな音源を持ってきても、 タンノイの音に染めてしまうので、ある意味では安心して聴いていられるメリットがある反面、ウィーンフィルのムジークフェラインならではの音を楽しみたいと思った時、 あるいはアナログ・レコードではなく、CDならではの空間分解能に優れた、広がりのある音場を楽しみたい場合には、この「タンノイ・ホール」が邪魔してしまうことが ありました。

 デジタル録音以前のアナログ録音の時代は、各楽器の音を明瞭に収録するため、マイクロフォンを多数使用する「マルチマイク・セッティング」が中心でした。 しかしこれはともすると、トランペットとフルート、ヴァイオリンが、別々の場所からニョキッと顔を出し、本来、ホールで聴くことの出来る、見事に融け合った、 美しい響き、とはいきません。そこで特にスピーカーではユニットの持つ固有の音だけではなく、エンクロージャーの響きを上手に引き出すことによって音をブレンド・ 再構築し、あたかもホールの中で聴いているような雰囲気を醸し出す必要があったのです。

 言い方を変えれば、クラシック音楽を中心にアナログレコードを主にお聴きになる方には、それが媚薬のように効いてくるわけで、「CDの音が堅くて嫌だ」 「CDはキンキンしている」と感じていらっしゃる場合には、うってつけのスピーカーと言えましょう。  しかし、タンノイのスピーカーの特徴である同軸2ウェイ(デュアルコンセントリック)ユニットは1947年、ロナルド・H・ラッカムらが開発、 1953年、ニューヨーク・オーディオショーに発表されたAutograph(オートグラフ)に搭載、同時に発売された、50年以上も前の技術です。

新しいCD時代ならではの良さを楽しむには、一つのスピーカー・ユニットに低域を担当するウーファーと、高域を担当するツィーターを組み込むのは、 歪みの点でも不利です。そして不足する低域をエンクロージャーを共鳴させることで補う手法は、音像がどうしても大きくなりがちで、 ピンポイントの音像で音場描写を得意とするCDには、その良さが活きてきません。
http://k-d.jpn.com/audio/Sonus_Faber/Sonus_Faber_Stradivari/Sonus_Faber_Stradivari.html


さて、メインシステムですが、
オートグラフ・ミレニアム
http://k-d.jpn.com/audio/TANNOY/Autograph_Millennium/Autograph.html

を石のアンプで動かしたらどうなるか、 ということで

VIOLAのBravo
http://k-d.jpn.com/audio/VIOLA/Bravo/VIOLA_Bravo.html

を試聴。 その頃使っていた、

ユニゾンリサーチのS6
http://k-d.jpn.com/audio/Unisonreserch/S6/Unisonreserch_S6.html

のコクと色気、それに躍動感が及ばない様に思ったのですが、実はこれはLINNのLINN Klimax Kontrolとの相性が悪かったためで、

VIOLA Cadenza
http://k-d.jpn.com/audio/VIOLA/CADENZA/VIOLA_CADENZA.htm

VIOLA Symphony
http://k-d.jpn.com/audio/VIOLA/SYMPHONY/VIOLA_SYMPHONY.htm

の組み合わせでは、Klimax KontrolよりもさらにS/Nが良く、 チェロのアンプを手がけていた方々によるアンプだけあって、高域の少し線は細いものの、美しくみずみずしいサウンドは、 他に類を見ないほど。

 発作が起きて、二つともセットで購入してしまうことになりました。

 このアンプ、現代最高峰のアンプと言っても良く、オートグラフ・ミレニアムの欠点をも露呈することになってしまいました。

 これは設置した部屋のせいもあるのですが、オートグラフ・ミレニアムはコーナーにちゃんと ぴったり付けるようにしないと、十分な低域が出ません。しかも同軸2ウェイでは、高域が歪っぽくなり、澄んだ美しい透明な高域が出ないことがあります。

 これが逆に弦楽器では、眩のこすれる際の、生々しさをうまく出してくれるのですが、ジャズを 鳴らした際の、シンバルの「シャーン」と余韻を伴い、超高域まで伸びていく美しい音色や、デジタル録音のS/N が良く、ホールの余韻をふんだんに取り入れた優秀な録音を再生となると、どうも最新の スピーカーの方に分があります。

 もちろん、下手な録音の場合は、最新のスピーカーでは、録音のまずさも露呈してしまいますので、 ある一定レベルのサウンドを保証する意味では、タンノイのスピーカーは素晴らしいものがあります。  タンノイのスピーカーは、ユニットだけでなく、そのエンクロージャーの独特の響きでもって 音を再構築し、スピーカーで新たなライブの音を作り出す、と言うのが特徴です。ですから、 タンノイ・ホールと称されるほどの個性的な独特の響きは、そのサウンドを好きになれるかどうかが、 一番の問題でしょう。

 個人的な好みを申し上げるのなら、タンノイの音は「凄く好き」です。しかし、もう少し色彩感を 出して欲しい。セッティングの問題ではあるのですが、低域ももっと出て欲しい。

 こんなかなり贅沢な望みを満足させてくれたスピーカーが、Sonus FaberのStradivari Homageでした。現代のスピーカーの中で、クラシック音楽を中心に、ジャズなどの最新デジタル録音を楽しく 聴くことが出来るスピーカーは、他にもいろいろあるかと思いますが、VIOLAのアンプが生きてくる組み合わせで、となると、このスピーカーをおいて他にないように思います。
http://k-d.jpn.com/audio/audiohistory/AudioSystem2005/history2005.html

11. 中川隆[-10235] koaQ7Jey 2020年11月04日 11:48:50 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[30] 報告
蓄音器の音を目指したタンノイ オートグラフ _ ホーンだけ真似しても…


あの独特の輝かしく艶のある弦の響き。
包み込まれるような豊かな低音感……。


タンノイのスピーカーが奏でる音楽を聴くことで、精神的な充足感と魂の昂揚とを感じ、満ち足りていた……


と記した五味康祐氏の文章に触発され、タンノイ・ファンになった人も多いはずだ。

"いぶし銀"とも称される独特の高品位で艶やかな弦の響き。比類ない音で多くのファンを魅了し続ける英国の名門ブランド タンノイ


創立以来80年余の歴史の中で、傑作の誉れ高きAutographをはじめ、GRF、York、Westminster、RHR、Kingdom、Canterbury、Stirlingなど、数々の名器を輩出。今日でも数多くの根強いファンを擁している英国の名門スピーカー・ブランド「TANNOY」

http://blogs.yahoo.co.jp/mini4312/56871879.html


英国オクターブオーディオ社 「オートグラフ」復刻版キャビネット 


• 形式:コーナー置バック・ロード・フルレンジ・ホーン型

• 内部構成:エポキシ充填バーチ合板

• 外装仕上:ムク突き板貼/チーク・オイル仕上

• タイプ:    コーナー置フロント・バック・ロード・フルレンジ・ホーン型

• 内部構成:   エポキシ充填バーチ合板

• 外装仕上:   ムク突き板貼/オイル仕上

• 寸法:     152.5(H)x108.5(W)x66.6(D)cm

• 重量:     約90kg

• 適合ユニット: 15インチ・同軸型ユニット (モニター・シルバー/レッド/ゴールド/HPD)

• 価格:  ¥3,990,000/ペア

http://www.soundbox.co.jp/Autograph.html

タンノイ・スピーカーシステム 


1926年、ガイ・R・ファウンテン(Guy Rupert Fountain 1900年〜1977年12月)はタンタル合金を主成分とする、電解整流器「Tantalum alloy」を開発。「ガイ・R・ファウンテン社」を設立(後のタンノイ社)、Tannoyという商標で生産、発売を開始することになります。

1933年、タンノイ社は2ウェイ・スピーカーを開発。ただし当初はアメリカマグナボックス社製のウーファーを搭載していて、タンノイオリジナルのウーファーを搭載するようになったのは、1936年からです。

1947年、ロナルド・H・ラッカムらと、デュアル・コンセントリック・ユニットを開発します。アメリカのアルテック社が開発した同軸2ウェイの604にヒントを得、自社製マイクロフォン開発の校正用音源として試作されたのがそもそもの始まりと言われています。高域はコンプレッションドライバーによるホーン型、低域はコーン型ダイレクトラジエーターとして二つを同軸上に一体構造とさせて、シングルマグネットに二つのボイスコイル用ギャップを刻み込むという手法が用いられました。

そして1947年9月に大戦後初めて開かれたオーディオショー、「オリンピア・ロンドン展」に出典。14kHzまでの広帯域、低ノイズを誇るデッカのffrrシステムに適したスピーカーとして、デッカの「デコラ」に採用されます。

初期のデコラはモノラル仕様でしたので、真ん中にデュアルコンセントリック、両脇にダイレクト・ラジエーターが二つ付いていました。出力段には直熱三極管のPX4が搭載。ステレオ時代になるとスピーカーはEMI、出力段はEL34に変更されています。


1953年、デュアルコンセントリック・ユニットを搭載した「オートグラフ(Autograph)」がニューヨーク・オーディオショーに発表、同時に発売されます。搭載されたユニットは全体に丸みのあるデザインとなり、銀色のハンマートーンの塗装のため、「モニター・シルバー」と呼ばれ、1953年〜1957年8月頃まで製造されています。型番はLSU/HF/15で、オリジナルと同じです。参考までに申し上げると、「モニター」の正式名称が付くのは、「モニター・レッド」からで、これも「モニター15」「モニター12」と呼ぶのが正式で、型名はLSU/HF15と記されています。


1957年8月から1967年にかけて製造されたモニターレッドとシルバーの違いはピンク色のハンマートーンで磁気回路を覆うカバーが塗装され、名称の元となったのはもちろん、マグネティックギャップの改良が施され、磁束密度の向上、耐入力upが図られている点で、初期モデルは飴色のセンターキャップ、後期モデルは黒色に変更されています。


さて、オートグラフの最大の特徴は、オールホーンシステムで、低域のホーンはバックロードタイプとし、ホーンロードを折り曲げることにより小型化していること、超低域再生のためにコーナーと床をホーンの延長、つまり仮想ホーンとして活用するため、左右に分割した「マルチセルラー・ホーン」を採用しています。

もともと、ガイ・R・ファウンテン氏はクラシック音楽ファンで、オーケストラの再生音がそれまでのスピーカーシステムでは不満でならず、特に低域のスケールアップを図るため、業務用のホーンシステムの技術を導入しようと考えたと言われています。

こうして、モノラルでありながら、スケールの大きい、あたかもコンサートホールに居るかの様な立体感とハーモニーの美しさを兼ね備えたシステムが出来上がり、直筆の署名(Autograph)をすべてに入れたところからも、自信の程が伺えるというもの。

ともすると「モッコリ」してしまうオリジナル・オートグラフの低域。しかし当時のスピーカーシステムとしては、これだけ低域まで伸びたものは劇場用を含めてもほとんどなく、コーナーに設置することにより、部屋全体がスピーカーシステムの一つとして働き、その再生する音に包まれる快感を一般家庭でも味わえるようになったという点では、特筆すべきことだったと思われます。

これは私見ですが、ステレオ化したオートグラフは、その考え方として、小さなヘッドフォンで重低音まで聴くことが出来るのと同じで、仮想巨大ヘッドフォンの様なものなのではないか、なんて考えています。

また、ガイ・R・ファウンテン氏がセパレートの2ウェイ方式ではなく、同軸型を選んだのは、当時の技術では位相管理が同軸型の方がし易かったことも無関係ではないでしょう。

加えてモノラル時代でもマルチマイクで収録しているため、金管楽器が突出して聴こえたり、あるいはマイクロフォンの性能が悪くてバスドラムのピークのある低域やコントラバスの伸びやかな低域をうまく拾えていないのを、電気信号をもとに一点音源で、まるでその場で楽器でも演奏しているかのように、音を再構築させる意図があったのではないか、と思えてなりません。

1953年のタンノイ・カナダに続いて1954年にはタンノイ・アメリカが設立され、1955年に北米大陸の販売拡充を狙って、エンクロージャーのデザインがそれまでの高級家具調から一新され、現在の形となります。

ちょうどモニターレッドが開発された1957年というのは、アメリカ・ウエストレックスの45/45方式によるステレオレコード、イギリスのデッカとサグデンによるVL方式によるステレオレコード技術が開発された頃。その際、チャンネル間の位相特性が問題となり、デュアル・コンセントリックがその再生においても優れている点がプロの間でも評判となって、アメリカではアルテック 604が、イギリスでは「モニター・レッド」(正式には「モニター15」)がスタジオでもモニター用として使われる様になります。

モニターレッドを搭載したオートグラフを1964年、かの剣豪小説家、五味康祐氏が輸入。「オーディオ巡礼」などの著書で一躍有名になります。

さらに1967年、インピーダンスが15オームから8オームになったモニター・ゴールドの時より、TEACが輸入代理店となり、本格的に輸入を開始するようになります。しかし、1974年、工場が火災の為にユニット製造が不可能になり、旧・西ドイツのクルトミューラー社製のコーン紙による、HP(ハイ・パフォーマンス)Dシリーズに転換することになります。HPDシリーズが完成した1974年、ガイ・R・ファウンテン氏が引退してハーマンインターナショナル社に株を売却。同年、オリジナル・オートグラフの製造が中止となります。

けれども1976年TEAC社製エンクロージャーによるHPD385内蔵のオートグラフが新生・タンノイ社から発売されます。 1977年12月にガイ・R・ファウンテン氏が亡くなりましたが、1979年にはK3808搭載モデルを出し、その後タンノイ社は株をハーマンインターナショナル社から買い戻し、現在に至っているというわけです。

1981年、N.J.クロッカー社長、T.B.リビングソトンらはハーマンインターナショナルから株を買い戻し、タンノイ社が復活したのを記念に、それまでクラシックモニターで使われていたK3838のバージョンアップ版、K3839Mを搭載した、かつてのオートグラフの流れを受け継ぐ容姿を誇るG.R.F.Memoryを発売。その後も改良を重ね、現在に至っています。

1961年からは10インチ・ユニットを製造、IIILZとして発売。1967年にMk IIとなります。タンノイ社が復活して2年後、10インチ、25cmユニットを搭載した「スターリング」が発売となります。

1982年に発売した「ウェストミンスター」も、「ウェストミンスター・ロイヤル」と発展し、これに「エジンバラ」を加えた4モデルを中心にその後も生産が続けられています。

1983年には、それまでタンノイ社の承認を受けてTEAC社で製造していたレプリカ・オートグラフが製造中止となっています。そして、2001年。新たにタンノイ本社が「オートグラフ・ミレニアム」と称した、現代にマッチした「オートグラフ」を発売しました。

話はそれますが、タンノイはウエストミンスター等々、地名に関連した名称を付けるのがお好きな様で、 Ardenはシェークスピアで有名になった、イングランド中部の地方の名です。

Cheviotはイングランドとスコットランドの間に広がる丘陵地帯で、羊毛が盛んな土地柄。羊の料理が美味です。

DevonもDevon種牛(乳&食用牛として有名)というのがあるくらいでして、イングランド南西部の州の名称です。

Berkeleyはアメリカ・カリフォルニア州の都市で、カリフォルニア大学の所在地として有名。せっかくだったら、 Berkshireにすれば、イングランド南部のブチ豚(正確には黒ベースの白まだら豚)の産地だったのですが……。ということからおわかりの様に、価格の高いものからA→E(Eaton)までのラインナップとなっているわけです。

現在、オリジナルのオートグラフを最も素晴らしい音で聴かせてくれるのところとしては、長野県原村の 「ペンション・ムジカ」 が挙げられるかと思います。

http://www.p-musica.net/audio_main.html


メインアンプは広島の音楽家(フルート演奏家)のお手製で、WE-262B-349A-284Dのモノラル構成。

ステレオプリアンプはカンノ・スーパーパーマロイ・トランス結合式タイプSPU、

プレーヤはガラード401、

カートリッジはオルトフォンSPU-G、

昇圧トランスはカンノSPU30、

CDプレーヤーはフィリップスLHH1000

という組み合わせで鳴らしています。さすがにマランツ#1&#2の組み合わせによる、低域まで伸びて凄みがあり、スケール感十分で、箱鳴りまで良くコントロールされた鳴り方とはいかないかも知れませんが、サッと吹き抜ける高域の美しさといったら、20年以上20軒以上ものオートグラフを聴いてきましたが、最右翼と言って良いでしょう。低域は決して出過ぎず、モコつかず、見事なコントロールでした。ペンションですから、宿泊可能。お願いすれば誰でも聴けるというのも嬉しいですね。

http://members.jcom.home.ne.jp/k.kusunoki/audio/TANNOY/TANNOY.html


タンノイの歴史
今から、60年前の1947年に、タンノイのデュアルコンセントリック方式のモニターブラックと呼ばれる同軸型2ウェイスピーカーが生まれました。勿論、その頃はSPレコードの時代です。6年後の1953年に、ネットワークを独立させたモニターシルバーと呼ばれるユニットになり、オートグラフと呼ばれる専用キャビネットと一緒に発売されました。まだSPの時代です。二年後の1955年には、GRFと呼ばれるコーナー型のキャビネットも発売されました。1957年には12インチのシルバーも出てきました。

1958年になり、ステレオ時代を迎えるにあたり、モニターレッドシリーズにアップグレードされました。性能をました真空管時代にマッチするように、最大許容入力も従来の25Wから50Wに増大され、能率も2db上がった94デシベルになりました。その頃の型番は15" Monitor Red LSU/HF/15-L と呼ばれ、最後のLはローインピーダンスを意味しています。15オームなのに何故ローインピーダンスかと云えば、その頃の真空管アンプは、まだハイインピーダンス時代でした。レッドモニターは、1967年まで続き、真空管黄金時代を過ごします。1960年代の録音には、モニターレッドが一番合うと呼ばれるている所以です。


トランジスターアンプの出現は、本当の意味のローインピーダンスの8オームのモニターゴールドと呼ばれるユニットにアップグレードされました。1967年のことです。デュアルコンセントリックスピーカーが開発されてから20年後のことでした。それでも、いまから40年もの前の話です。タンノイと同じ歳に生まれた団塊と呼ばれる私たちは、生まれてから小学生入学までが、モニターブラッック、小学生時代が、モニターシルバー、10代がモニターレッドで、二十歳のときにモニターゴールドが出現したことになります。

1974年になって、コーン紙製造工場を火事で失ったタンノイ社は、西ドイツのコーン紙を購入して強度不足をリブで補強して重くしたHPDシリーズに変わりました。HPDとはハイパフォーマンスドライバーの略です。能率は少し下がり92デシベルで、その分低音方向にワイドレンジかされました。それが、HPD特有の音の重さになっています。

そのHPDシリーズになってから、日本ではティアックが輸入代理店となり大々的な展開が始まりました。アーデン、バークレイ、チェビオット、デーボン、イートンの五種類のキャビネットが出され、同時にタンノイ社の承認をもらって、オートグラフとGRFのキャビネットの再生を試みました。本格的にタンノイ社の監修を受けたキャビネットは、HPDの特性に合わせ、しっかりとしたキャビネットに入れられ、オリジナルより幾分重い音がするようです。しかし、30年以上経った国産のキャビネットは、充分に枯れていい音を出し始めているようです。

タンノイ社の名前の由来は、マグネットの材質、Tantalum-Lead Alloyから来ています。1926年にGuy R. Fountain氏がタンノイ社を設立したときに命名されました。その意味から、世界的なコバルト不足によりアルニコのマグネットが手に入りにくくなり、フェライトタイプ(Anisotropic Barium Ferrite magnets)に代わってしまってからのユニットには、私自身余り魅力を感じられません。

後年、アルニコタイプに戻されましたが、エッジの材質やコーン紙の自体の音色、ツイーターとのバランス等で昔の音は戻っては来ません。

申し訳ないのですが現在のタンノイ社のSPを使う理由が余り見つけられないからです。私自身は、モニターゴールドが最適だと感じています。HPDのコーン紙を、モニターゴールドのコーン紙に換えるのは、ネットワークの音色の問題が残りますが、エッジを国産の他の材質に換えるよりはるかに懸命な方法だと言えましょう。

モニターシルバーの時代は、モノラルでしたから、ステレオペアーとしては揃っていません。ステレオを想定していないモノラルの時代ですから、ステレオペアーにすると微妙に左右では異なっています。その意味では、モニターレッドの時代からステレオを意識した造りになってきました。コーナー型のキャビネットは、モノラルで広がりを得るために設計されています。ステレオ時代になってから、レキュタンギュラー(四角)型のキャビネットが普及しはじめました。ランカスターと呼ばれる、12インチ向けのバスレフ箱と15インチ向けの密閉型とレキュタンギュラーヨークと呼ばれる15インチ向けのバスレフ型です。コーナーヨークも左右にバスレフスリットを持つ形です。

バスレフ型のキャビネットは、ポートから音が抜けるせいか柔らかですが、密閉型のキャビネット・IIILZやチャトワース・そしてランカスターはキャビネットの材質を薄く造り、響かせて使う音づくりがされています。しっかりしたパワーのあるアンプが要求されますが、少し硬質な響きも、キャビネットが振動されて出てくる響きには納得されます。この手のキャビネットは、どうしてもオリジナルのキャビネットが必要です。反面、バックロードがかかるホーン型は、構造上からくる音の性質上、それほど、オリジナルに固執する費用は無いようです。良く作られた国産キャビネットやレプリカでも、バックロード特有の響きが再現されています。

私自身のGRFは、国産の物です。造りから行って、TEAC社が製造を依頼していた進工舎製だと思われます。しっかりした造りと、見事な塗装は、30年以上経った今でも輝きを失っていません。その長き時間を共有して来たエンクロージャーには、特別な感慨も生まれてきます。自分の成長に合わせて苦労を分かち合ってきたキャビネットを愛情を持って30年、40年という長き時間を共有していくことこそ、オーディオの喜びでもあるからです。

http://tannoy.exblog.jp/6836550/

オートグラフはタンノイ社の創始者、ガイ・R・ファウンテン氏が設計し、1953年のニューヨークのオーディオフェアで発表されました。 内部構造が複雑でかつ、六角形のため量産は不可能だったようで、伝承的な技術によって、月産2〜3セットの規模で生産されていました。

11/64 Printed in England の記載のがあるので1964年に発行されたと思われるAutographのカタログには;


- このユニークなエンクロージャーにより、よく知られたホーシステムの特性、すなわち優秀な低域の放射と過渡特性を、従来のホーンシステムに見られる特定の歪の影響を伴わずに実現しています。


- システムの能率は非常に高く、大きなリビングルームでの使用でも3ワット(ピーク)以上の出力を必要としません。


-全く新しいホーンロードシステムを採用した結果、大編成オーケストラ、コーラルの再生においては音の広がり、幅を、室内楽、ソロ ボーカルでは音楽を楽しむために必要な親密さ(intimacy)を表現します。

http://cafe-blossom.blogspot.com/2009/07/1.html


タンノイの同軸2ウェイ・スピーカー

 
タンノイの同軸2ウェイスピーカーはタンノイ自身はデュアル・コンセントリックと呼んでいますが、単にウーハーとツイーター(というよりスコーカー)を同軸に配しただけでなく、ウーハーとツイーターの音の位相が完全に一致するように作られているというのが特徴だそうです。


@ デュアル・コンセントリック:最初にこのデュアル・コンセントリックが発表されたのは1948年で、このときは永久磁石ではなく励磁型(電磁石)で、1950〜51年にDeccaとEMIからスタジオ・モニターとして受注して、本格的に生産を開始したようです。励磁型は1952年にはアルニコの永久磁石を使うタイプに改良されています(したがって実際にまとめてDeccaとEMIへ供給されたものは永久磁石を使用したモニター・ブラックかモニター・シルバーからではないかと思います)。

私も励磁型のスピーカーというのは一度だけ見たことがあります。親父が天皇陛下の敗戦宣言を聞いたという代物です。)本格的に市場に出回るようになったのは1950年代のモニター・ブラックが発売された時からでしょうか。下記にその断面図を示します。

モニター・ブラック(1952年頃) モニター・レッド(1956年) ウエストミンスター・カンタベリーのユニット(2000年)

こうやって見ると基本構造は50年近く全く変化がなく、一番の違いは図面の書き方が上手くなったと言っても良いくらい。

A 歴史:1950年ごろから全く基本構造に変化がないというのは(もちろんいろいろな改良は加えられていると思うが)ローサー(Lowther)と並んでスピーカーの化石とでも言ったら良いか。しかもモニター・レッド以降消耗部分(コーン、エッジ、コイル等)については全て修理可能との事。ここに挙げたものは全て、1個のアルニコ・マグネットをウーハーとツイーターで共用している。この結果図面を見て御分かりの通り共用が設計上の相当な制約になっていて、また製造上も相当複雑な加工になると思う。

私の持っているスターリング/HEはアルニコのシングル・マグネットではなく、フェライトの2マグネットで、これにより効率は98〜99DBから91DBと犠牲にされたが、ウーハーとツイーターの磁気回路の設計上の制約が軽減され、大幅なコストダウンと大量生産が可能になったのではないかと思う。その結果もっと安価なものにもデュアル・コンセントリックが採用されるようになった。


スターリング/HEのユニットの構造


B 構造上の特徴:このタンノイのデュアル・コンセントリック・スピーカーは2ウェイシステムとしては非常に奇妙な格好をしている。まずウーハーのコーンの形状がツイーターのホーンを兼ねている為、他スピーカーと比べると奥が深く、しかも奥からエクスポネンシャルに広がっている。もう1つはウーハーがそのままツイーターの開口部になるため開口部が12インチ(30cm)とか15インチ(38cm)になってしまって、これではウーハーは中高音に相当な乱れがあり、ツイーターは高音が出にくいのは容易に想像できる。実際にこのデュアル・コンセントリック・スピーカーはウーハーとツイーターのクロスオーバー周波数を1KHzから1.7KHzと相当に低いところへ持ってきている。

C キャビネットに関する考察:タンノイほど同じユニットを異なるキャビネットに入れて、その価格に差があるスピーカーシステムはないともう。初期にはユニットだけの供給、モニター・レッド、VLZ当たりからエンクロジャー入りも売り出されたが、モニター・ゴールド当たりまでユニット単体も供給された為、色んなエンクロジャーに入ったものを見かける。特に10インチの小型であるVLZは日本にファンが多く、エンクロジャー入りに比べるとユニットだけなら約4割で売られていたため国産のエンクロージャー入りも多い。またこのスピーカーの特徴は同じユニットを異なるエンクロジャーに入れて相当な価格差があるということである:


1956年のHiFi Years Bookでは。。。

・Tannoy Autograph(15in) £150.3
・Tannoy GRF(15in) £116.10
・Tannoy York(15in) £71.8
・Tannoy Landsdown(12in) £68.5

1960年のHiFi Years Bookでは。。。

・Tannoy Chatworth U(12in) £49.15
・Tannoy Canterbury(12in) £43.15
・Tannoy Landsdown(12in) £75
・Tannoy York(12in) £66
・Tannoy York(15in) £75
・Tannoy GRF(15in) £122
・Tannoy Autograph(15in) £165

http://vintage-audio.jp/?p=450

スピーカーはユニットが鳴るのではなくエンクロージャーと共に鳴るとでも言ったら良いのか、エンクロージャーの重要性を示すものだと思う。タンノイのエンクロージャーは国産の同じ程度の大きさのものに比べると30〜40%程度軽く、かつエンクロージャーに触ると結構振動が伝わってくる。国産の大型スピーカーシステムは現在では随分少なくなったが、その方向がリジッドにリジッドにという方向で、どんどん重くなる進んできたことと比べると興味深い。

D音の特徴: 弦の音が美しいというのは万人が見とめるところ。口の悪い人は低音はぼやけていて、高音は伸びない、刺激的な音がしない代わりに、ピアノ、パーカッションの鋭い音は再現できない、つまりHi−Fiと言うよりサロン・スピーカーというが、事実その通りだと思う。例えばノーチラス805と比較して、日本オーディからお借りしたレスポンス・チェッカーで測定した結果を見てもその通りである。それで何が魅力かというと定位が良いことと、柔らかくしなやかで、美しい音、大抵の音楽が安心して聞けるということではないかと思う。

http://www.asahi-net.or.jp/~zh7y-tkyn/tannoy.htm


オートグラフのエンクロージャーは背面が三角型にカットされたコーナー型で、全帯域が3つの異なるホーンで動作するオールホーン構造となっています。

350Hz以下は複雑な音響迷路を持つバックローデッドホーンが受け持ち、
350Hzから1kHzまではスピーカー前面のショートホーンが、
1kHz以上はホーン型トゥイーターが受持っています。

さらに、エンクロージャーを部屋のコーナーにつけて設置するよう設計されているため、壁面と床がイメージホーンを形成し、バックローデッドホーンの延長として低域を補強する効果を生み出しています。

http://audio-heritage.jp/TANNOY/speaker/autograph3.html


オートグラフっていうスピーカーは、フロントロードとバックロードホーンを持つ、ダブルホーンという構造をしているのです(゜゜) そして、僕はダブルホーンを一度作ったことがあるのです。


フロントホーンは志向性が強すぎて、極端にレンジがせまく、
バックロードは、機能してるんだか、してないんだか( ̄▽ ̄;)
しかも、バランスが悪くて、自立できないという、幻のダブルホーン。


でも、いろいろ工夫はしてあるのです(゜゜)特にFカーにヒントを得て、作ったバックロードを強化するためのディフューザー。

F1カーにこのパーツをつけることで、マシンの下側の空気を外に吸い出すことができるのです。
それによって、Fカーはダウンフォースを強く得ることができるのです(゜゜)
その、ディフューザーの空気を吸い出す力を使って、バックロードのパワーをあげてやる作戦だったのです(゜゜)


この複雑に折れ曲がったホーン(゜゜)
低音の強化のためのホーンは折れ曲がっていてもいいのです。
なぜなら、折れ曲がることで高音の音波を減衰させ、低音だけを強化できるからなのです。

さらにこのホーンの距離が長いほど、低音は強化されていくので、折れ曲がることで収納スペースを小さくしつつ、
長い音の道を確保することができるのです。


まず、オートグラフはフロントとバックロードのダブルホーン(゜゜)
簡単に説明すると、上のような感じなのです(゜゜)

ぼくがオートグラフの顎と呼んでいる部分、これはバックロードのホーンにおける、拡張メガホンの一部を担っているのです。だからあんな形をしているのです。顎の上の部分より、下の部分に傾斜をつけるためにあんな形をしているわけです。

てっきりあの顎の上の部分がポケットみたいになっているから、そこも音に関係してくるのだろうと深読みしていたのですが( ̄▽ ̄;)


そして、オートグラフのバックロードはこんな単純なものではないのです。たった、これだけでは、長さのある音道を確保できないのです。


このあとバックロードに流れた音波は第一バックロードを通過した後、三角柱にぶつかって、左右二手に分かれます。

そして、これがさらにオートグラフの腹の部分にあたる、正面の板にぶつかり、後ろへと跳ね返されるわけです。


さらにこの音波が後ろに用意された壁にぶつかり、前へ跳ね返されます。


これでやっとスピーカー後方からの音は、スピーカーのエンクロージャーの外へ出るわけです。

ふう(^^; 長い道のりですね。でも、この折れ曲がり方、パラゴンに似てるなあって思いました。
銘機といわれるスピーカーは音の原理原則からずれていないから、似ている部分が出てくるのかなあって思います。


しかも、単に外へ出るだけではないのです(゜゜)
単に出るのではなく、出口は三つの窓に仕切られていて、そこから排出されるわけです(゜゜)

この三つの窓、この仕切りは…

ディフューザーではないか!(゜口゜)

僕のバックロード強化のためのディフューザー作戦は間違ってなかったんだ!
何十年も前のスピーカー。その道の職人が考え出したわざと、素人の僕が考えたことが一致した奇跡の瞬間だ!(゜口゜)

やっぱりディフューザーには、バックロードを強化する力があるんだ!

僕が思うに、この仕切りは、バックロードからの音がかたよらないように排出するとともに、ディフューザー効果によって、音を外へ強力に排出する効果を持っているのです。

http://ameblo.jp/hisahisa1969/entry-10585276256.html

バックローディング形スピーカーの特徴


バックローディング形スピーカーはバスレフ形以上に背面の音を積極的に使うスピーカーです。バックローディング形はスピーカーユニットの後ろにラッパのホーンをつけたような感じになっています。

振動版の背部がホーンに接続された状態で低音域はこのホーンを通して、中音、高音域はスピーカーの前面から出る仕組みになっています。

この形式は、低音域の能率が非常に高く歯切れのよい音が得られるのが特徴ですが、構造が複雑になっていて、さらに容量が大きくなってしまうわけです。バックロード・ホーン形のスピーカーはフルレンジが適していると思います。フルレンジスピーカーでもウーハーに負けない程の迫力ある低音が売りのスピーカーだと私は思います。

エンクロージャーの設計


バックローディング形のスピーカーの内部はラッパのホーンが折り曲がって入っている考えるといいわけです。そして、このホーンをいかに長くするかで音がかわってくるのです。

私は、適当にいろいろ折り曲げて無理やりホーンを長くしたりしましたが、音は相当変わってきます。特に低音の伸びが変わったと思います。エンクロージャーを大きくし、ホーンを長くするのがいいのではないかと思いました。

自分で適当に設計しても、それでもそこそこ良い音が得られました。バックロードホーンという形事態すばらしい物だからだと思います。


実験にはダンスマニアベース#0の曲で低音がどのくらい綺麗にでるのか試すことにしました。バックローディング形の方は全体的にベース音がよく聞こえました。全体的にも特に問題はありませんでしたが、ドラムの音が若干弱いような気がしました。ですが、綺麗に音がでていました。

一方バスレフ形の方は、全体的に乾いたような音がしました。周りの音にベース音がかきけされているような感じでしたが、ドラムの音は強くしっかりと出ていました。バックローディング形のスピーカーに比べてクリアさが少しかけているような気がしました。

ということで実験の結果、今回使用したスピーカーはバックローディング形の方が綺麗な音が再現できたような気がします。


木とダンボールの違いは・・・。

木とダンボールで実際にどのくらい音が違うか試してみたところ、はるかに木の方が音はよかったです。ダンボールで製作した場合はエンクロージャーが丈夫でないためにエンクロージャーが共振してしまいます。
木の時は共振が減るので音ははるかにクリアに聞こえます。響きがきれいでした。

http://ww51.tiki.ne.jp/~shigefumi/audio/sp/sp.htm


井上先生は、タンノイのウェストミンスターを呼ぶとき、スピーカーではなく、「ラッパ」という言葉を使われていた。井上先生のタンノイのイメージは、「世界のオーディオ」に書かれている「私のタンノイ観」が参考になる。

     ※

タンノイの音としてイメージアップされた独特のサウンドは、やはり、デュアル・コンセントリック方式というユニット構造から由来しているのだろう。高域のドライバーユニットの磁気回路は、ウーファーの磁気回路の背面を利用して共用し、いわゆるイコライザー部分は、JBLやアルテックが同心円状の構造を採用していることに比べ、多孔型ともいえる、数多くの穴を集合させた構造とし、ウーファーコーンの形状がエクスポネンシャルで高域ホーンとしても動作する設計である。

したがって、38cm型ユニットでは、クロスオーバー周波数をホーンが長いために1kHzと異例に低くとれる長所があるが、反面において、独特なウーファーコーンの形状からくる強度の不足から強力な磁気回路をもつ割合に、低域が柔らかく分解能が不足しがちで、いわゆるブーミーな低域になりやすいといった短所をもつことになるわけだ。

しかし、聴感上での周波数帯域的バランスは、豊かだが軟調の低域と、多孔型イコライザーとダイアフラムの組み合わせからくる独特な硬質の中高域が巧みにバランスして、他のシステムでは得られないアコースティックな大型蓄音器の音をイメージアップさせるディスクならではの魅力の弦楽器音を聴かせることになる。

つねづね、何らかのかたちで、タンノイのユニットやシステムと私は、かかわりあいをもってはいるのだが、不思議なことにメインスピーカーの座にタンノイを措いたことはない。タンノイのアコースティック蓄音器を想わせる音は幼い頃の郷愁をくすぐり、しっとりと艶やかに鳴る弦の息づかいに魅せられはするのだが、もう少し枯れた年代になってからの楽しみに残して置きたい心情である。

     ※

井上先生にとって、幼いときに聴かれていた、1-90に始まりクレデンザに至る、蓄音器の音をイメージさせる音をもつ佳き時代のスピーカーを、「ラッパ」と呼ばれていた。

http://audiosharing.com/blog/?p=739
http://audiosharing.com/blog/?p=740

井上先生だけでなく、瀬川先生も長島先生も、タンノイの一連のスピーカーシステムを、蓄音器の音に通じる共通の響きをもつものとして捉えられていた。長島先生は、ステレオサウンド 41号に書かれている。

     ※

タンノイのスピーカーユニットの場合、他のスピーカーユニット少し異なっていて、最初から、エンクロージュアの効果が計算の中に入れられてユニットがつくられているように思われる。しかも最初に計算したエンクロージュアの効果が普通のスピーカー用エンクロージュアの考え方と少し異なったアコースティック蓄音器を原点とする考え方の中にあったように思われるのである。

http://audiosharing.com/blog/?p=747


蓄音器の音に通じる音の響きをもつタンノイの中にあって、オートグラフは、その意味でまさしく頂点にふさわしい構造と音と響きをもつ。 以前、オートグラフをベートーヴェン、ウェストミンスターをブラームスにたとえもしたが、このふたつのスピーカーは、構造的、設計面で、ひとつ大きく違う点がある。

コーナー型であるかどうかである。

オートグラフはコーナー型、それもコーナーホーン型である。

ウェストミンスターは、リア型を90度の角度を持たせることなく、通常のスピーカー同様、フラットにした、タンノイ的にいえばレクタンギュラー型で、コーナーに置くようには設計されていない。

http://audiosharing.com/blog/?p=803


393 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/18(水) 21:44

昔、中学生の頃くそ生意気にも友達とウェストミンスタ−を聞いた覚えがあります。
上杉アンプとSPU(プレ−ヤ−忘れました)でトッカ−タとフ−ガをかけてくれました。

なぁ〜んなく頭に音が浮かんで来ますが中学生向きの音ではなかったので今もう一度ききたいんですがオ−トグラフは聞くのは無理です。

Kさんティアックいわく現代のオ−トグラフのウェストミンスタ−とオ−トグラフって何処がどの様に違うんですか?

いつかはウエストミンスターがホシイです。独特な雄大さで余裕たっぷりの表現はウエストミンスターならではです。

396 名前:K :2001/07/18(水) 23:16
>>393
ウェストミンスターとオートグラフの最大の違いは、ウェストミンスターは普通に壁に平行にスピーカーエンクロージャーを置くことを基本としているのに対し、オートグラフはコーナー置きを基本としているということでしょう。

ウェストミンスターをお聴きになった方はおわかりになるかと思いますが、超低域は出ていません。なんと、foだけで判断すると、25cmユニットのスターリングとほぼ同じなのです。

オートグラフと同様、両サイドにバックロードのホーン部の開口があるので、コーナー置きをすれば、後述するオートグラフのような原理で、低域再生能がupするのではないかと思っているのですが、まだ試したことはありません。

オートグラフはと言うと、コーナー置きを基本としているため、両サイドの低域用ホーンの延長として壁面が働き、部屋自体をホーンの一部として使うようなものですから、うまくツボにはまれば、かなりの超低域の再生が可能です。

ただし、壁面や部屋の影響をモロに受けますし、コーナー置きが基本なので、内振りの角度も決められてしまっているようなものですから、自由度が少なく、セッティングに骨が折れます。

398 名前:K :2001/07/18(水) 23:42
>>395
>独特な雄大さで余裕たっぷりの表現はウエストミンスターならではです。

オールホーンならではの、スケールの大きい豪快な鳴りっぷりは、さすがです。
ホーンの宿命で、超低域は出ないにもかかわらず、音楽に包まれる快感を得ることが出来る、素晴らしいスピーカーだと思います。

私もウェストミンスター・ロイヤルが欲しかったのですが、岩手県一関市のジャズ喫茶ROYCEと同じシステムになるのは嫌だなぁ、なんて思っていたところに、オートグラフのミレニアムが出ると聞き、思わず飛びついてしまいました(^^;

ところが、部屋が最初からオートグラフ用にコーナーに置けるなら良かったのですが、コーナーはドアか作り付けの本棚や机が占居しており、どうにもなりません。オートグラフを生かすのなら、家を作り直さないといけない状況となり、ひょっとするとこれはとんでもない買い物をしてしまったかも知れない、と、少々後悔していたりします(^^;

http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/992/992992601.html

スピーカーシステムを、床に直置きし、ウーファーと床とできるだけ近づける置き方では、低域のレスポンスは理論的には2倍になる。さらにこの状態で、壁が1面加われば、さらに2倍に、もう一面加われば、もう2倍と、デシベルで示せば、無響室での測定結果よりも18dB上昇することになる。

床と2面の壁が交差するところが部屋のコーナーである。18dBものレスポンスの上昇が得られるコーナー効果は、あくまでも壁と床が理想的な状態であれば、の話であり、実際の部屋では、良好な部屋で最大で12dB程度だといわれている。一般的な部屋では6〜8dB程度ときいている。

つまりコーナー型スピーカーは、このレスポンスの上昇分を見込んで、無響室での周波数特性は、
低域がなだらかに下降させるが望ましいわけだ。

http://audiosharing.com/blog/?p=804

一般的なスピーカー(アリソンの試作品)の無響室での周波数特性は、約50Hzまではほぼフラットで、それより下はなだらかに下降し、20Hzでは−20dBのレスポンス。
このスピーカーをコーナーに設置すると、その影響が、1kHz近くにまで現われている。
250Hzぐらいに数dBのディップができ、小さなやま(ピーク)、それより上の帯域で2つできている。

低域特性は、というと、250Hzのディップ以降、レスポンスは上昇し、100Hzあたりで3dBほど、50Hzあたりが上昇のピークで、約7〜8dBほど上昇している。50Hz以下の周波数ではレスポンスは下降し、30Hzでほぼ0dB、20Hzでは−5dBと、それでも無響室での特性と比較するとあきらかに低域のレスポンスは拡大しているのがわかる。

製品化されたアリソンのスピーカーシステムは、無響室での特性は、300Hzあたりからなだらかに下降、150Hzあたりで下降カーブはすこし平らになり、50Hzより下の帯域でまた下降しはじめる、という周波数特性。

これがコーナーに設置することで、50Hzまでほぼフラットで、それから下の帯域は下降するもの、20Hzでのレスポンスは−11〜12dBと、無響室での特性より8dBほど上昇している。またコーナー設置の影響も、それほど上の帯域には出ておらず、130Hzあたりにわずかな凹みがみられる程度なのは、最初からコーナーに置くことを考慮した設計だからだろう。

井上先生が、ステレオサウンド 37、38、39号で製作された、タンノイ・コーネッタの周波数特性──無響室、コーナー設置──が、38号に載っている。コーナー効果による低域のレスポンス上昇は、最大で10dBを超えている。

http://audiosharing.com/blog/?p=805


適切に設計されたコーナー型スピーカーシステムであれば、しっかりした壁と床を確保できれば、低域のレスポンスを改善できるといえる。

たとえレスポンスの上昇が6dBだとしても、これを電気的に補整するためには、パワーアンプにそれだけの負担がかかる。6dBアップだと、4倍の出力が求められる。そして、当然ウーファーには、それだけのストロークが求められる。

いまのように数100Wの出力のあたりまえになり、ウーファーのストロークも充分にとれるのであれば、電気的な補整も実用になるが、タンノイのオートグラフが登場した時代は、真空管アンプで、出力は大きいもので数10W。ユニットのほうも同じようなもので、モニターシルバーの最大許容入力は25Wだ。

だから、低域のレスポンスを伸ばすには、コーナー効果の助けを必要とした。

http://audiosharing.com/blog/?p=806

オートグラフは、しかもコーナーホーン型スピーカーシステムである。コーナーに設置し、壁を、低音ホーンの延長として利用する。ホーン型スピーカーは、ホーンが長いほど低音再生能力は、下の帯域まで伸びる。つまり壁、床が堅固で、響きのいい材質でつくられていても、左右のスピーカーの間隔が狭ければ、終に真価は発揮し得ない(はずだ)。

ほんとうは断言したいところだが、オートグラフ、もしくは他のコーナーホーン型スピーカー、ヴァイタヴォックスのCN191やエレクトロボイスのパトリシアン・シリーズを、私が理想的と考える部屋で鳴らされているのを聴いた経験がないし、さらに狭い部屋、広い部屋でどのように低域のレスポンスが変化するのか、その測定結果も見たことがないから、推測で述べるしかないのだが……。

おそらくコーナーホーン型スピーカーは、左右のスピーカーの間隔が3m程度では、おそらく設計者の意図した低域レスポンスは望めないだろう。5mくらいは、低域の波長の長さからすると、最低でも必要とするであろう。それだけの広さと、それに見合うだけの天井高さも求められる。そして、くり返すが、良質の材質による堅固な造りの部屋でなければならない。

コーナーホーン型スピーカーシステムは、なんと贅沢なものなのかと思う。

http://audiosharing.com/blog/?p=807

オートグラフを、五味先生はどのくらい間隔で設置しておられたのか。「西方の音」所収の「タンノイについて」で、

「私はタンノイ二基を dual concentricunit として、約五メートル間隔で壁側においている。壁にはカーテンを垂らしている。ワルキューレやジークフリートはこの五メートル幅の空間をステージに登場するのである。」

と書かれている。やはり5mの間隔を確保されている。

そういえば、いま五味先生のオートグラフ他、オーディオ機器のすべては練馬区役所で保管され、これらの機材を使ってのレコードコンサートが、ほぼ定期的に行なわれている。私も一度行ったが、そのとき、区役所の担当者の説明では、この部屋を選んだ理由は、「五味先生がオートグラフの設置されていた間隔が、ちょうどこのぐらいたったからです」と。

だが、あきらかに狭い。5mはどうみてもない。

五味先生と親しかった方が、「このくらいの間隔」だと指示したとことだ。なぜ、五味先生本人が書かれている5mよりも、短くなるのだろうか。不思議な話もあるものだ。

http://audiosharing.com/blog/?p=808


タンノイ・オートグラフは、1953年のニューヨークオーディオショウにて発表されている。 1953年は、まだステレオLPは登場していない。 オートグラフはモノーラル時代の、つまり1本で聴くスピーカーシステムである。

翌54年にはヨーク(これもコーナー型、ただしバスレフ)、55年にはオートグラフからフロンショートホーンを省き、いくぶん小型化したGRFが出ている。いうまでもないことだが、GRFもコーナー型だ。

ヨークは、のちにコーナーヨークと呼ばれるようになったのは、1960年代にはいり、一般的な四角い箱のレクタンギュラーヨークが出て、はっきりと区別するためである。GRFにも、ご存知のようにレクタンギュラー型がある。

ヨークを小型化したランカスター(1960年発売)も、コーナー型とレクタンギュラー型とがある。


ステレオLPの登場・普及、それにARによるアコースティックサスペンション方式のブックシェルフ型スピーカーの登場、スピーカーのワイドレンジ化ということもあいまって、コーナー型のスピーカーシステムは次第に姿を消していくわけだが、オートグラフが登場した頃は、イギリスだけでなく、アメリカにおいても大型の高級スピーカーシステムの多くはコーナー型が占めていた。


オートグラフはフロアー型のなかでも大型に属するスピーカーシステムだ。しかもコーナー型で、複合ホーン型。

この手のスピーカーシステムを、ほんとうにスタジオモニターとして開発・設計されたといわれても、ステレオが当り前の世代には、にわかには信じられないことだ。

http://audioidentity.blog.so-net.ne.jp/2011-04-18


タンノイのデュアルコンセントリックのオリジナルモデル(つまりモニターシルバーの前にあたる)は、1947年に生れている。

もともとタンノイのスピーカーユニットは、当時製造していたマイクロフォンの校正用音源として生れたものから発展してきたものだときいている。いわば、この時点から、その時代におけるワイドレンジを目指していたものであり、タンノイの解答が、高域にコンプレッションドライバーによるホーン型を採用し、ウーファーのコーン紙をカーブさせることで、中高域のホーンの延長とするデュアルコンセントリック型である。
デュアルコンセントリックが発表された年の9月、ロンドンで、第二次大戦後初のオーディオショウが開催され、注目を浴びることになるのだが、偶然というべきか、タンノイのブースの前に、デッカのブースがあった。

デッカは、すでにSPレコードで、高域の限界再生周波数を従来の8kHzから14kHzあたりまでに拡張することに成功していた。デッカの、このシステムこそがffrr(full frequency rahge recording)であり、第一弾としてすでに発売されていたのが、アンセルメ/ロンドン・フィルによる「ペトルーシュカ」だ。デッカのffrr、この広帯域録音システムを開発したのは、同社の技師長アーサー・ハディであり、この技術の元となったのは、第二次大戦初においてドイツの潜水鑑を探索する水中聴音兵器のトレーニング用レコード製作の委嘱である。12kHzまでの広帯域録音が要求されたものらしい。


タンノイとデュアルコンセントリックとデッカのffrrが、1947年のオーディオショウで出逢う。そして、デッカのデコラ(モノーラルのほう)への採用が決り、デッカの録音スタジオスタジオモニターとしても採用されていく。

http://audiosharing.com/blog/?p=3845

言葉のうえでは、オートグラフとウェストミンスターは、どちらも15インチの同軸型ユニットを使用、エンクロージュアはフロントショートホーンとバックロードホーンの複合型、と同じだ。

ウェストミンスターを最初にみたとき、ランカスター、ヨークにコーナー型とレクタンギュラー型が、バックロードホーン型のGRFにもレクタンギュラー型があったように、ついにオートグラフにもレクタンギュラー型が登場した、というふうに受けとられたかもしれない。

オートグラフを手に入れたくても、理想的なコーナーをそのために用意することがかなわない。それであきらめていた人にとっては、レクタンギュラー・オートグラフは、待ちに待ったスピーカーシステムだったもかもしれない。

しかし、ウェストミンスターは、レクタンギュラー・オートグラフではない。ウェストミンスターは、あくまてもウェストミンスターであって、オートグラフではない。

オートグラフはコーナー型ゆえに、エンクロージュア後部は90°の角をもつ。
ウェストミンスターの後部は、通常のエンクロージュア同様、フラットになっている。
コーナー・エフェクトによる低音の増強を嫌ってのことである。

ウェストミンスターは、その後、ウェストミンスター/R、ウェストミンスター・ロイヤル、ウェストミンスター・ロイヤル/HEと改良されていくときに、エンクロージュアの寸法も多少変更されている。

カタログ上では初代ウェストミンスターはW1030×H1300×D631mmだったのが、ロイヤルからW982×H1400×D561mm、ロイヤル/HEはW980×H1395×D560mmとなっている。
内容積もそれにともない521ℓから545ℓ、530ℓとなっている。

細かい差はあるけれど、ウェストミンスターとほぼ同じ500ℓをこえるエンクロージュアを、バスレフ型、もしくは密閉型で作れば、かなり自然に低域を伸ばすことができる。

そのためか、ウェストミンスターの大きさだけから判断して、うまく鳴らせばかなり低いところまで再生できる思われる方がおられるようだ。

菅野先生は、ウェストミンスターよりも、よくできたブックシェルフ型のほうが周波数特性的には低域が延びている、と言ったり書かれたりされているし、実際に何人かのオーディオマニアの方から、あんなに大きいの、なぜ低音が出ないんですか」と相談を受けたことがあると話されていた。

エソテリックによるタンノイのカタログには、現在のウェストミンスター・ロイヤル/SEの周波数特性は、18Hz〜22kHzとなっている。

http://audioidentity.blog.so-net.ne.jp/2011-04-25-1


18Hz〜22kHzとあっても、それがどのレベル差の範囲でおさまっているのかは、エソテリックが出しているカタログには載っていない。タンノイのサイトで調べると、18Hz – 22kHz -6dB、とある。同じく15インチの同軸型をバスレフ・エンクロージュアに収めたカンタベリー/SEの周波数特性は、28Hz – 22kHz -6dBとなっている。

カンタベリーのエンクロージュア・サイズはW680×H1100×D480mm、内容積は235ℓ。容積的にはウェストミンスターの、ほぼ半分程度だ。どちらも同じ-6dBということだから、カタログ上ではウェストミンスター・ロイヤル/SEのほうが低域が下まで延びていることになる。

ウェストミンスターは1982年に登場した。ステレオサウンドの試聴室で何度となく聴く機会があった。翌日の取材の準備を終えた後、夕方、試聴室でひとりで聴いたこともあった。そのときの印象から言えば、ウェストミンスターの低域は、カタログ・スペックほど延びてはいない。もっと高い周波数までという感じがする。

菅野先生は、(たしか)60Hz以下の低音は諦めている設計だと言われていたのを思い出す。中低域から、この周波数あたりまでは、独特のプレゼンスをもつ量感の豊かさがあって、低音「感」に不足を感じるどころか、堂々たる風格で響いてきたアバド/ブレンデルによるブラームスのピアノ協奏曲は、いまも思い出せるほどだ。その響きに不足は感じない。

けれど、カタログ・スペック通り18Hzという非常に低いところまで十分なレスポンスが感じられたかというと、決して、そうとはいえない。でも、だからといってよく出来たブックシェルフ型スピーカーシステムのほうが、レスポンス的にはウェストミンスターよりも、もう少し下の帯域まで延びている印象はあるが、そのことが音の風格につながっているか、となると、また別問題だ。

http://audiosharing.com/blog/?p=4019

エソテリックのサイトではなくタンノイのサイトで、ウェストミンスターのスペックを見ていて気づくのは、CROSSOVER Frequency(クロスオーバー周波数)のところに、200Hz acoustical, 1kHz electrical とあるところだ。

1kHzに関しては説明は必要ないだろう。内蔵のネットワークによる。

200Hzは、ウェストミンスターのエンクロージュアの構造によるもので、200Hz以下はバックロードホーンが受け持つ帯域となる。オートグラフは、250Hz以下をバックロードホーンが受け持つ、とカタログにあったと記憶している。

ウェストミンスターにしてもオートグラフにしても、このバックロードホーンの開口部はエンクロージュアの左右に設けられており、面積にするとかなり広い。スピーカーユニットに同軸型を採用し、音源の凝縮化をはかっているのに、200Hz(もしくは250Hz)以下の低音に関しては反対の方向をとっているといえる。

これが、ほかのスピーカーシステムでは得られないオートグラフ(ウェストミンスター)ならではの音の世界をつくっている要素になっているわけで、オートグラフでは20Hzまでバックロードホーンによるホーンロードがかかっているように、カタログからは読みとれる。

ただいかなる条件下において20Hzまでホーンロードがかかっているのかというと、はっきりしない。おそらく実際に堅固なコーナーにきちんと設置して、しかも壁の一辺が十分な長さを持っているときに限るのではないか、と思う。

正直、この辺になると実際にコーナー型(それもコーナーホーン型)のスピーカーシステムを、自分の手で、しかも部屋の環境を変えて鳴らした経験がないため、推測でしかいえないもどかしさがあるが、コーナーホーン型が理屈通りに壁をホーンの延長として使っているのであれば、間違いはないはずだ。

結局、このところがオートグラフとウェストミンスターの、(少なくとも私にとっては)決定的な違いである。

ウェストミンスターの低域が-6dBではあるものの18Hzまでレスポンスがあるのは、タンノイがスペックとして発表している以上、疑うことではない。ただそれはレスポンスと測定できることであって、果してウェストミンスターのバックロードホーンが、18Hzまでホーンロードがかかっていることの証明にはなっていない。

http://audioidentity.blog.so-net.ne.jp/2011-04-28

菅野先生が、ウェストミンスターは60Hz以下の低音は諦めている設計だと言われた理由も、菅野先生に「なぜウェストミンスターは、あんなに大きいの低音が出ないのか」と相談された方がそう感じた理由も、ウェストミンスターのバックロードホーンが受け持つ、この構造ならではの量感の独特の豊かさが、実のところ、それほど低い帯域まで延びていないためだと思っている。

ウェストミンスターが、もしオートグラフと同じコーナーホーン型であったら、あの豊かで風格を築く土台ともなっている低音は、もう少し下まで延びていく、と考える。
でもウェストミンスターはエンクロージュアの裏側をフラットにして、コーナーに置くことをやめている。コーナー・エフェクトによる低音の増強・補強を嫌った、ともいえる。

その結果として、ウェストミンスターはオートグラフよりも、使いやすくなったスピーカーシステムといえる。堅固なコーナー、しかも5m前後の壁の長さを用意しなくてもすむ。設置の自由度もはるかに増している。

ステレオサウンドの試聴室ではじめてウェストミンスターを聴いたときも、五味先生のオートグラフとの格闘の歴史を、何度もくり返し読んでいただけに、拍子抜けするほどあっさりと鳴ってくれたのには、驚いた。これがスピーカーの進歩かもしれないけど、反面、物足りなさも感じていた。

オートグラフでは、まず設置の難しさがある。
それだけに理想的なコーナーと壁を用意できれば、あの当時のスピーカーシステムとしては低域に関してもワイドレンジだといえる(はずだ)。

ウェストミンスターは、そんな設置の難しさはない。それだけに低域に関しては、ワイドレンジとはいえないところがある。

このことは、私にとって、以前「タンノイ・オートグラフ」で書いたこと、オートグラフはベートーヴェンで、ウェストミンスターはブラームス、ということにつながっていく。

http://audioidentity.blog.so-net.ne.jp/2011-04-28-1


59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/09(木) 14:12:19 ID:005A6FYY


オートグラフをステレオで使うのが間違い。音がボケるに決まってる。
本来の使い方である、モノラルで使ってごらん :p

http://mimizun.com/log/2ch/pav/1139323064/

218 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/06(金) 18:14

オートグラフは、モノラル時代に、モノラルで音の広がりを作る為の設計。あれをステレオで使うというのが、根本的に間違っています。 そりゃ、アンチタンノイが言うように、音が散漫になるよね。もともと音を広げているんだから。

399 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/19(木) 09:48

モノラル時代に音の広がりを強制的につけるためにああいった構造をとった、オートグラフ(でも、クリップッシュのコーナーでも、JBLのハーツフィールドでも、エレボのパトリシアンでもなんでもいいけど)をステレオで使おうとするのか、疑問。

ああいったスピーカーをステレオで使って、音がボケて低位が出ないのはアンチ君じゃないけど、あたりまえだよね。

理論とか構造じゃなくてさ、聴感だよ。

聴感上、モノーラルで広がりをつけるように作ったスピーカーな分けだから、それをステレオで使う時の聴感上のデメリットが大きいって事。

たとえば、Autographというビンテージスピーカーを正しく理解した上では、モノラルで使うのが正しいし、ステレオでビンテージスピーカーを使いたいのならば、ステレオに適したものがある。と、それだけの話だよ


406 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/19(木) 11:29

僕がGRFで比較した時は、ステレオだと音がにごってしまい悲しかった。モノーラルだと、不思議に音が広がるし、2台使用と比較して、音もクリアな感じになるし、良かったよ。

GRFの製造時期とあわせて考えて、そういうことか。と、理解できたよ。

http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/992/992992601.html

12. 中川隆[-10234] koaQ7Jey 2020年11月04日 11:49:40 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[31] 報告
タンノイ モニター シルバー 15インチ

  ●デュアルコンセントリック方式
  ●低周波数―40Hz
  ●最大許容入力―25W
  ●インピーダンス―15Ω
  ●クロスオーバー周波数―1000Hz

◎1953年から1957.8年までの間に製造されたもので、後継機のモニター・レッドとの音の違いは中域の音の違いにあります。


モニターレッドは音域を上と下を伸ばして、ステレオ時代に対応している音作りですが、

モノラル時代のモニター・シルバーは中域の音の密度がまったく違いますね。この辺が大きな魅力ですね。質感が違ってきます。

今では入手できる本数も限られていますので、たいへん高価になっていますが、このあたりのスピーカーになってくると手ごろな値段のものを探すより、状態の非常に良いもの、ペアのマッチングのとれたものを選択することが大切です。モノラル時代のスピーカーですのでこのペアのマッチングは重要です。

http://www.cricket-record.jp/product/389


過去にも現代にも私個人としては沢山のオートグラフを聴いて来ましたがT田氏のオートグラフはかの有名なモニターシルバー搭載の究極のオートグラフである。タンノイのモニターシルバーは日本では40〜50セットしかなく非常に珍しいレアーなユニットでこのユニットを使用したオートグラフは中々見ることも出来ないし聴くのも簡単ではない、
タンノイのユニットはデュアルコンセントリックと言うユニットでホーンツィーターが貫通型になって一つのマグネットで低域と高域を受け持つ独特な構造になっているが、考え方を変えればマグネットが二ついらないからケチなやり方のような気がしないでもない、

 今回、試聴したモニターシルバーは1953年にオートグラフに取り付けてニューヨークのオーディオショーに初めて公開された珍しいユニットであり、フレームが銀色のハンマートン塗装を施した見た目にも綺麗なユニットで製造は1953〜1957年ごろまで製造されたらしい、正式名は「LSU/HF15」になります。それ程台数的には沢山作られていないのが現状でこのユニット単体だけでも非常に高価になっています。

モニターシルバーが生産終了後にモニターレッドに変わりました、モニターレッドは1958年〜1967年迄でその後はモニターゴールドに引き継がれて行きました、モニターゴールドも1967年〜1974年で生産が終了しています。 

 イギリスのヴィンテージスピーカーではパルメコ、グッドマン、ワーフェデール、ヴァイタボックス、ローサ、ローラ等の沢山のメーカーがありますがタンノイを除いて当時のスピーカーはボックス付きは少なかったと思います。

タンノイだけはオリジナルエンクロージャーに入った状態で市販されていましたからタンノイに限っては遊び心があまりなくしかも自作のボックスではオリジナルと比較してあまりにも音が違うので自作するマニアは少なかった記憶があります。

 タンノイのユニットでシルバー、レッド、ゴールドと年代別に試聴した経験を述べますと

シルバーは低域も高域も欲張らない多少ナローな響きになり

レッドになると低域と高域が少し伸ばしたような音になります。その分中域が薄くなる感じです。

ゴールドになると現代のソースに適した現代的な音作りになります。

これは好みと言えば好みですが・・・・・

 早速オートグラフを試聴させて頂きました、使用機器の説明は以下のようなラインナップになります。


CDプレーヤー 不明
プリアンプ A社の半導体アンプ
メインアンプ 自作の管球式45PP アンプ
スピーカー  タンノイモニターシルバー38cmデュアルコンセットリック
スピーカーボックス 進工舎製


 
 いつものようにチェロの独奏からコジェーナの歌声が流れ始めた、前回のウェスタンサウンドに近い音色と響きを伴った音である、タンノイスピーカーなのに中域のコクと密度のあるビンテージ特有の押し出しの強い音だ、室内楽、独奏、声楽にはこの45PPアンプの良さがもろに出ている。

 巷ではオートグラフはバックロードホーンのため多少低域が遅れて出てくると言われていますが測定器で測定すれば遅延時間は確認できるかも知れませんが人間が聴く以上はほとんど無視しても良いのではないでしょうか、その遅れの分かる高度な耳を持った人なら別ですけれど・・・私は耳が悪いので遅れはわかりません、

 このモニターシルバーの音色は私が所有しているグッドマンとは違う音色でどちらかと言えばヴァイタボックスに近い感じです。英国のスピーカーはシットリ感が前面に出てきて多少暗いサウンド志向のような気がします。

 昔からこの45と言う球は小編成などの室内楽にはぴったりである。全員がうっとりと音楽にハマっているのが良くわかる素晴らしい響きだ、T田氏が求めているのはこのような音なのかも知れない、

 この後、私が持参したバッハのバイオリンソナタも見事に鳴らしきるオートグラフの実力をまざまざと見せ付けられた、スケール感はさすがにオートグラフです。これが最初に感じた印象だ、
 
今回の試聴で感じたのはこれだけの素晴らしいシステムですからプリアンプは半導体を使用せず是非とも管球式のプリアンプを使っていただきたい、メインアンプが真空管ですから半導体のプリアンプは合いません、それでは半導体のメインアンプにすれば解決かと思われますが、はっきり言って半導体のアンプではタンノイが鳴りません。また半導体のプリアンプはツルンとした音でゾリゾリ感がなく奥行き感も乏しくなります。

http://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-007.html


136 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/30(土) 22:05

タンノイは

レッド>シルバ>ゴルド

で良いのですか。

141 名前:おなかすいた :2001/07/01(日) 00:37

ブラック>シルバー>レッド>ゴールド

だべ


143 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/01(日) 00:55
>>141
あたり!

321 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/14(土) 01:46

ウエスタンのSPの良さは材質によるところが大きいと聞きますが(例えばヨークの鉄やホーンなど)しかしアルテックには、ほとんど採用されていません。タンノイも1号機から半世紀が経っていますがやはり、古い物の方がコストが掛かっているのでしょうか?

初期のユニットと今のユニットを比べて材質的、構造的に良くなっているところ悪くなっているところなど、Kさんの思うところが聞いてみたいのですが。


324 名前:K :2001/07/14(土) 08:52
>>321
>やはり、古い物の方がコストが掛かっているのでしょうか?

アルニコマグネットは、高価だとききます。
超初期のブラック・モニターについては、ちょっとどうだったかは存じません。

>初期のユニットと今のユニットを比べて材質的、構造的に良く
>なっているところ悪くなっているところなど、

モニターレッドと較べて、ユニットを叩いてみた時の変な共鳴は無くなっています。
コーン紙もガシッとしていて厚みがあり、叩いた時にレッドだと少し高めの「コーン」という響きですが、G.R.F.Memoryやウェストミンスター・ロイヤルでは、「ドス」と低めで余計な響きが付いてきません。

おそらくは耐入力UPと、特に低域再生の改善を図ったら、こういうふうになったのではないかと思います。

ただ、タンノイの場合、ユニットの「余計な響き」というのも計算に入れて、たとえばオートグラフなどは設計されているように思えるので、特性的には最新機種が良いのかも知れませんが、再生したときのタンノイ独特の味わいとかは、昔の機種の方があるのではないでしょうか?


372 名前:K :2001/07/17(火) 12:46

1974年にアッセンブリー工場が火災に遭い、以後、クルトミューラー社にコーン紙の製造等を依頼。この時よりHPDシリーズがスタートします。1976年ティアック社がオートグラフを復活させますが、最初はHPD385を搭載していました。しかし、1979年タンノイはプロ用として開発したK3808をオートグラフに搭載する旨、ティアック通達しています。その理由として

 1)コーン紙の剛性が高く、foが30Hzとホーンロードがかかりやすいこと。

  → ティアック製のエンクロージャーの欠点として、うまく響かないというのが指摘されていたことが影響しているかも知れません。


 2)後面フレームが開放型となっているので、ホーンロードがかかりやすくなった。


 3)許容入力が120W(連続)となった上、能率も94dB/Wとupしている。

  →クラシック音楽愛好者には、真空管アンプで聴いている方が多いというのが、ハーマンの日本のマーケット調査で明らかになったことが、能率upと関係しているかも知れません。

 4)音質調整機構がプレゼンスエナジー、トレブルエナジー、トレブルロールオフの3点となったため、音楽のジャンルや部屋の状態に合わせて最適にセットできる。


の4点を挙げているそうです。(ステレオサウンド1980年SUMMER No.55)

「モニター・レッド」というモデル自体、オートグラフに搭載されるのはもちろん、本来は「モニター15」の名称が示すように、同社の同軸型15インチ・モニタースピーカー・ユニットだったわけで、コンシューマー用のモデルは巨大なエンクロージャーで、しかも造りが凝っていたのですが、プロ用は、スタジオに合わせてオーダーメイド、あるいは幾つかのエンクロージャーのパターンを用意して、それに組み込むような方法をとっていた様です。


また、プロ用のシリーズは、「モニター・ゴールド」を納入していた放送局やスタジオからの要請で、トランジスター時代に適した高耐入力モデルを作ることになったのがきっかけと伺っていますが、細かいことはわかりません。

HPDシリーズが1979年を境に3※※※ナンバーに次々と変更になっていますが、これはアルニコが高価で入手が困難なため、フェライトマグネットに変更(この頃、同じハーマングループのJBLも次々とフェライトマグネットになっています。ハーマングループとの関係も示唆されます)され、それを期にプレステージ・シリーズは、3※※※ナンバーに変わって行きます。


1981年以降、タンノイ社が自社株を買い戻して復活した後も、フェライトマグネットが主流でしたが、カンタベリー15やウェストミンスター・ロイヤルにアルニコを採用モデルが搭載され、以後、プレステージ・シリーズを中心に、アルニコ・マグネットが復活の兆しを見せています。オートグラフ・ミレニアムにもアルニコが採用され、私としてはとても嬉しい限りです。


411 名前:K :2001/07/19(木) 13:44

オートグラフは確かにモノラル時代に開発され、ステレオとして発売した後、ガイ・R・ファウンテン氏自身、

「ステレオの時代に(オートグラフが)生き残れないかと思っていたが、同軸2ウェイのお陰で、他の(その頃の)スピーカーよりも定位が良く、むしろステレオ時代になって世の中に認められた気がする」

というような記事を1960年代半ばのイギリスの雑誌(雑誌名失念)に載せていたそうですから、よくよくそこのところはわかっていたのでしょう。

ちなみにモニター・レッドは当時の最高のモニタースピーカーを目指してモニター・シルバーをベースに開発されたものですが、当初は録音スタジオなどに小型のエンクロージャーに納めて納入されていたそうです。ですから、オートグラフ専用のスピーカーではありませんでした。

しかしその性能を生かして音楽を楽しむスピーカーシステムにするべく、ガイ・R・ファウンテン氏は、オートグラフにこだわったところが、また、素晴らしいと思います。モニター・ゴールドの時にもコーナータイプを止めようと言う話もあったそうなんですが、オールホーンにこだわり、低域が出ないというホーンシステムの欠点を補う意味でも、コーナータイプの方が良いのだ、と力説したそうです。

ガイ・R・ファウンテン氏にとって、ピンポイントの音場表現よりも、ホーンロードに木を多用して共鳴させ、音像はやや大きくなっても豪快に鳴るスピーカーシステムが「音楽的に良い」と感じたんだと思います。その上、当時の技術では、なかなか20Hz再生が難しかったわけですから、20Hz再生が出来るというだけでも、オートグラフは存在価値があるモデルだったのだと思います。

1981年、タンノイがハーマングループから独立、復活を遂げますが、その際にもどういう商品構成でいくか、だいぶ議論があったそうです。当時はBBCモニターが躍進してきていて、ロジャース、スペンドール、ハーベースの御三家に加え、KEFなどもコンピューター解析を利用した、位相管理を重視した製品作りが行われていました。タンノイの営業担当者はそういった時流に乗った製品開発を望んだそうですが、社長をはじめとするメインスタッフは、「タンノイという看板がある限りは、ガイ・R・ファウンテンの遺志を継ぐ製品作りをしていく」との意見だったとのこと。

ただ、オートグラフを作るには、それなりの高度な木工加工技術を有するエンジニアが必要で、ガイ・R・ファウンテン時代からのスタッフとして一人は居たそうですが、商品として作り続けるには熟練工一人だけでは駄目だ、ということで、急造チームでも製造可能な、G.R.F.Memoryになったといういきさつがある様です。

これには、3ウェイのスピーカーの商品開発を新たにすると、膨大な開発費用と、最低2年以上の開発期間が必要ということで、「KEFと同じ路線で勝負しては、後塵を拝し続けるばかりだ」という副社長の意見も影響していたのかも知れません。

それにしてもこの頃のタンノイは、何故だかKEFを最大のライバル視していた様です。おそらく1977年発表、翌年発売のModel 105がよほど衝撃的だったんでしょうね。(^^;

ま、いろんな意味で、タンノイのスタッフ達は自分たちのアイデンティティーというものを、しっかり理解していたのだと言えましょう。


415 名前:K :2001/07/19(木) 16:26

タンノイとKEF(BBCモニター)の関係について、面白いことを聞きましたので、書きます。

1950年代より、BBCのD・E・L・ショーターを中心に、1960年のFM放送に向け、モニタースピーカーの開発が行われておりました。この開発に協力し、製造を担当したのがKEFの社長レイモンド・クック。LS5/1Aと言う、EL34プッシュプルの専用アンプが付属した、2ウェイ3スピーカーシステムを1960年に完成させています。その後、微細なモデルチェンジをして、完成度を高めて行きます。

1967年にモニターゴールドを搭載、モニタースピーカーを発売したタンノイ社でしたが、モニター・レッドで好評を博したタンノイのモニタースピーカーも、このLS5/1Aには及ばなかったのか、次々と取って代わられたそうです。

英デッカのモニタースピーカーも、1965年頃にはモニター・レッドから、LS5/1Aにとって代わられたそうで、さすがに心中穏やかではなかったでしょうね。

そういうわけで、モニターレッドはけっこうモニタースピーカーとして活躍したのですが、モニターゴールドは、どちらかと言うと、オートグラフなどタンノイのコンシューマー用スピーカーとして活躍したモデルだったそうです。

そうそう、BBCモニター御三家と言う場合は、ロジャース、スペンドールは正しかったのですが、あと一つがハーベースではなく、「チャートウェル」を入れなければならないそうです。1963年にBBC技研に入社した、ハーウッドの弟子のデイヴィッド・W・ステビングスが1974年にBBCを辞して創設したのが、チャートウェル・エレクトロ・アコースティック・リミッテッド社で、1976年にLS5/8を完成。これはロジャースのOEMで製造されることになり、さらにこれからアンプ部を取り除いたモデルが、PM510として1980年、ロジャースから発売されることになります。

この1980年は実は大変な年で、1966年設立のB&W社が銘機801を発売している年なんですね。よくよく見ると801は、KEF105にそっくりですね(^^;
私はこの形を見ていると、「親亀の背中に小亀を載せて、さらに(?)その上に孫亀載せて〜」って歌(?)を思い出してしまいます。

またこの年は、ショーターの後を受けてBBC技術研究所の主任研究員だったH・D・ハーウッドがBBCを辞してハーベース社を設立、Monitor HLを発売した年でもあります。

1981年にハーマンから独立したタンノイって、本当に大変な時期に新たな出発をしなければならなかったんですね。

ちなみに1971年、最初のBBCモニターの称号を手に入れたのは、上記のKEF社。
更にスペンドール(BC IIが有名)、ロジャースと続きます。ロジャースは1978年発売の小さなBBCモニターLS3/5Aが有名。これはBBCのピーター・デンビーにジム・ロジャースが協力、開発したものだそうです。


416 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/19(木) 16:34

チャートウェルはロジャースに吸収合併されています。

あと、ハーベスの会社規模はROGERSやSPENDORに並べるには、はるかに小さいです。創立者のハワード氏もBBCモニターの開発には大きな役割をはたしています。


418 名前:K :2001/07/19(木) 16:55
>>416

1979年までは、「チャートウェル」ブランドでLS5/8が輸入されていましたが、そうですか、吸収合併されてしまいましたか。元々、チャートウェルは独自にユニット製造などを手がけていたわけではない様ですし、設計中心のメーカーだった様ですから、さもありなん。ひょっとしたら、社長が交代してしまったのかも知れませんね。

>あと、ハーベスの会社規模はROGERSやSPENDORに並べるには、はるかに小さいです。

確かにそうですね。東京の下町にある町工場みたいだったと、叔父が申しておりました。

「ハーウッドのおっちゃんと奥さん、それに若いのが2人くらいで、届いた部品を取り付けていた」

そうですから、ま、生産量も知れたものでしょう。


>創立者のハワード氏もBBCモニターの開発には大きな役割をはたしています。

何しろ、チャートウェルを設立したデイヴィッド・W・ステビングスの師匠ですからね。スペンドールもロジャースも聴いていますが、やはり私にはハーベースの音のバランスが一番好きです。Monitor HLの箱の鳴らし方は、どこかタンノイのIII LZにも通じるような気がします。

http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/992/992992601.html

13. 中川隆[-10233] koaQ7Jey 2020年11月04日 11:50:24 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[32] 報告
音が分からないアホ評論家が諸悪の根源


昔々、五味康祐なるオーディオ評論家がいて(剣豪作家の五味康祐と同一人物。)この人が現代のオーディオ評論家の元祖ではないかと思う。この人はタンノイとJBLを日本のオーディオファンに紹介した大変な功労者である。もっともドルが360円、ポンドが500円していて、月給が1万円とか3万円の時にスピーカー1個当たり10万円とか20万円していて、買えた人は余ほど金持ちの幸運な人だけだったと思うが。

この人の晩年はひどい難聴に悩まされていたようで、補聴器をあててオーディオを聞き評論をやっていた。何せ本職が剣豪作家なので文章が上手く、思わず読まされてしまうが、誉められたメーカーの人は黙っていたが、けなされたメーカーの人はかんかんになって怒っていた、直接噛み付くとしっぺ返しに何を書かれるか判らないし。

やはりオーディオ評論家は耳が悪くなったら自主的に引退すべきではないか。少なくともプロとしてのオーディオ評論家は毎年耳の健康診断をやって、その結果を公表すべきだはないか。

http://www.asahi-net.or.jp/~zh7y-tkyn/comment.htm

633 名前:カンチレバー細すぎ! :2001/08/13(月) 11:04

タンノイの大家、故五味康祐先生はタンノイのオートグラフレッドが奏でる音楽に神の姿を見、音楽の真実をつかんでいらっしゃいました。

635 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/08/13(月) 11:13
>>633
五味さんは当時確か難聴だったのですよね。
文章を読んでいると確かに面白いし、表現力も抜群ですが、装置の評価に関しては私はちょっと疑問を持っています。


643 名前:カンチレバー細すぎ! :2001/08/13(月) 11:36
>>635
五味先生の難聴問題は、これもさんざん言われてきたことです。

五味宅で鳴っていた音に関してもいろいろと証言があり、ステレオサウンドで活躍されていた故岡俊雄さんのように「スペックうんぬんがアホらしくなる銘品」といった表現で絶賛されている方もいれば、ウワサで聞こえてくる寸評のように「ハイ上がりで耳に痛い音だった」というものもあります。

五味先生自身、高い方があまり聞こえないことは書いておられて「耳にドルビーがかけてあるのさ」とうそぶいておられたようです。

これらから総合して考えると五味先生宅で鳴っていた音はハイ上がりではあっても決して常軌を逸したバランスではないと思われます。(五味先生宅では、健常者の娘さんが音の判断役として装置の試聴につきあっていたことからも、そう思われます)

同時に五味先生の選ばれた機種についても、もうひとつよく問題とされる舶来趣味うんぬんとは関係ないところで納得のいく物ばかりだと思います。


五味康祐の音楽とオーディオに関する著作の紹介のページ
http://www.audiosharing.com/people/gomi/gomi.htm


五味康祐氏愛用システム試聴会レポート
http://blogs.yahoo.co.jp/audiofan1943/30181334.html

五味康祐亡き後、オーディオ装置やレコードなど資料一式を練馬区役所が引き取り、分類整理し公開の事業を行っているとのこと。かの有名なオートグラフの状態はだいぶひどかったようだ。片方のスピーカーはまったく鳴らなかったとのこと。タンノイ本社に問い合わせたりしたが、結局自然治癒だったそうだ。

30畳ほどの会議室にシステムは設置されている。写真でも分かるように、オートグラフの存在感は抜群である。オートグラフ様は、恐れながら、自宅のスターリングと、同質の音だなと感じました。やや硬質の音色であり、中高音に独特の輝きがある。弦などはまさにぴったりの感があり一段と美音が鳴り響く。

CDに慣れた耳にはスクラッチノイズが初めは気になる。弱音はエアコンに邪魔されて聞き取れないが。

演奏曲の中ではブタベストSQのベートーヴェンが抜群であった。録音年は1951、52頃とのことだが、もちろんモノ

等身大のスケール感で、生々しいヴァイオリンが聞けた。エネスコのヴァイオリンも同様だが一段と情熱的な演奏が眼前に見える


ケンプのピアノはどうか。演奏を含めて、ちょっと緩くないか?

モラヴィッツのピアノは、録音で名を馳せたものだが、期待はずれ。

原因はよく分からないが、オーディオ的には全くのミスマッチ。低音がボーボーと言って音楽にならない。


【使用機器】
レコードプレーヤ:EMT930ST

カートリッジ:EMT TSD-15

プリアンプ:McIntosh C-22

メインアンプ:McIntosh MC-275

スピーカー:TANNNOY AUTOGRAPH (1964)

http://www21.ocn.ne.jp/~smart/Gomi090830.htm


まあ、あの脂ぎって固い音の McIntosh
アンプを使っているというのは音がわからないという事ですから…


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僕は五味康祐のタンノイの音を、氏の屋敷で聴いたことがある。

高校3年の夏休み、予備校夏季講習でたまたま隣席だった女子ふたり組と友だちになり、そのひとりが五味康祐の一人娘だったのだ。以来、お互いの学園祭を訪問するようになったりしたのだが、ある時、五味屋敷を訪れる機会が巡ってきた。ロック好きだった彼女は、父のオーディオ名機で、レッド・ツェッペリンやフリーやザ・フーやピンク・フロイドを中学生の時から聴いていたのである。

あるじが留守の書斎横リスニング・スペースに、巨大なタンノイは鎮座していた。(ちなみに、その頃、氏の執筆は自宅書斎ではなく都心の某ホテルがメインだった)その他の機器も、見るからに本物の最高級品だった。

恐れ多くも、その名機で「Led Zeppelin III」を聴かせていただいた。もちろんアナログ盤で。

鳴った音は・・・・・、

よく分かりませんでした。普通によかったけど「驚愕サウンド」という印象もなかった。

Commented by AZM at 2010-10-26 14:31 x

Tannoyのスピーカーで良い音だなーっと思ったことはただの1回もない.....っていうか、最もキライな音ですね。見た目は結構好みにもかかわらず.....。
だからずいぶんプラシーボかけました。好きになるー好きになるーって......でもだめでしたね。

とくに教会等でワンポイントでレコーディングされたものとか(ものによりますが)、ジャズのライヴ、R&Bなんかがだめ。黒人系が全般的にアウトですね。パーカッシヴな類の音が死んでしまうから。音がなまなましく迫ってこないんですよ。弦楽器を奥まったところで品よくまとめるのはうまいかもしれませんが。

http://shirosato.exblog.jp/14836663/

タンノイを知ったのは、多くの方々同様、五味康祐氏のオートグラフが最初である。女性の背丈に近い大きさは、写真で見ても迫力があった。同氏の著作「西方の音」で語られるクラシック音楽の素晴らしさは、何度読み返しても飽きなかった。しかし、オートグラフの大きさと価格は、私の生活と遠く掛け離れたものとしか思えぬ存在だった。

そのタンノイがコンシューマ用の機種を出した、という朗報を耳にしたのは1976年のことだった。ArdenからEatonまで、英国の地名になぞらえて、ABCDEと頭文字を揃えたネーミングもしゃれていた。しかし、すぐに買うことは叶わなかった。3年後の1979年、シリーズがMKUになり、折からの円高で価格も下がった。ここで、思い切って上から2番目のBerkeleyUを入手。「スケールならArdenだが、ユニットの長所を素直に引き出しているのはBerkeley」という評論家のレビューを参考にしての決定だった。

タンノイ BerkeleyUをしばらくの間 スペンドールBCUと併用した。38cmユニットの威力で、低音は良く出たが、ボックスの奥行きが浅いせいか、音場の深さ(奥行き)に乏しい印象で、本当には満足できなかった。弦楽器の高音の繊細な衣擦れ感もスペンドールBCUに及ばなかった。

このBerkeleyUは、YAMAHAの初代DSPセット一式を導入する際の下取りで、テレオンに引き取られていった。しかしタンノイへの憧れは頭から離れない。「タンノイらしい音を所有したい」という思いは私の中に長くくすぶることになった。それから20年後、家具のように見事なスタイルを持つプレステージ・シリーズのStirlingとめぐり合い、ようやくタンノイの味わいを手にしたという感慨を得た。

どんなスピーカーを聴いていても、意識の片隅には常にタンノイがあった。“英国・TANNOY”は、私にとって、やはり特別なスピーカーである。

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私の亡くなった叔父がオートグラフとGRFを所有していたので、この2機種は嫌と云う程聞きましたが、1度も良い音だなと思った事は有りませんでした。

あの独特の低音の出方がモニターSPを聞き慣れた耳には不自然でなりませんでした。
あの音の出方が好きな方だけが浸れるタンノイの世界なのかも?

そんな中でユニットの大きさと箱のバランス、響き具合が一番よく唯一、タンノイの中で私が欲しいと思ったSPがこのスターリングでした。

2009/11/13(金) 午後 5:40
http://blogs.yahoo.co.jp/tatupulin/56818396.html

五味先生の著作の中に登場するS氏は、齋藤十一氏のことである。

昭和27、29年ごろ、五味先生、瀬川先生、菅野先生は、齋藤邸のリスニングルームでタンノイの音を、はじめて体験されている。 瀬川先生は、ステレオサウンド刊「世界のオーディオ TANNOY」に、その日のことを書かれている。

     ※

 はじめてタンノイに音に感激したときのことはよく憶えている。それは、五味康祐氏の「西方の音」の中にもたびたび出てくる(だから私も五味氏にならって頭文字で書くが)S氏のお宅で聴かせて頂いたタンノイだ。

 昭和28年か29年か、季節の記憶もないが、そのときのS氏のタンノイは、コーナー型の相当に大きなフロントロードホーン・バッフルで、さらに低音を補うためにワーフェデイルの15インチ・ウーファーがパラレルに収められていた。

そのどっしりと重厚な響きは、私がそれまで一度も耳にしたことのない渋い美しさだった。雑誌の編集という仕事の性質上、一般の愛好家よりもはるかに多く、有名、無名の人たちの装置を聴く機会はあった。それでなくとも、若さゆえの世間知らずともちまえの厚かましさで、少しでも音のよい装置があると聞けば、押しかけて行って聴かせて頂く毎日だったから、それまでにも相当数の再生装置の音は耳にしていた筈だが、S氏邸のタンノイの音は、それらの体験とは全く隔絶した本ものの音がした。

それまで聴いた装置のすべては、高音がいかにもはっきりと耳につく反面、低音の支えがまるで無に等しい。S家のタンノイでそのことを教えられた。一聴すると、まるで高音が出ていないかのようにやわらかい。だがそれは、十分に厚みと力のある、だが決してその持てる力をあからさまに誇示しない渋い、だが堂々とした響きの中に、高音はしっかりと包まれて、高音自体がむき出しにシャリシャリ鳴るようなことが全くない。

 いわゆるピラミッド型の音のバランス、というのは誰が言い出したのか、うまい形容だと思うが、ほんとうにそれは美しく堂々とした、そしてわずかにほの暗い、つまり陽をまともに受けてギラギラと輝くのではなく、夕闇の迫る空にどっしりとシルエットで浮かび上がって見る者を圧倒するピラミッドだった。部屋の明りがとても暗かったことや、鳴っていたレコードがシベリウスのシンフォニイ(第二番)であったことも、そういう印象をいっそう強めているのかもしれない。

 こうして私は、ほとんど生まれて初めて聴いたといえる本もののレコード音楽の凄さにすっかり打ちのめされて、S氏邸を辞して大泉学園の駅まで、星の光る畑道を歩きながらすっかり考え込んでいた。その私の耳に、前を歩いてゆく二人の先輩の会話がきこえてきた。


「やっぱりタンノイでもコロムビアの高音はキンキンするんだね」

「どうもありゃ、レンジが狭いような気がするな。やっぱり毛唐のスピーカーはダメなんじゃないかな」


 二人の先輩も、タンノイを初めて聴いた筈だ。私の耳にも、シベリウスの最終楽章の金管は、たしかにキンキンと聴こえた。だがそんなことはほんの僅かの庇にすぎないと私には思えた。少なくともその全体の美しさとバランスのよさは、先輩たちにもわかっているだろうに、それを措いて欠点を話題にしながら歩く二人に、私は何となく抵抗をおぼえて、下を向いてふくれっ面をしながら、暗いあぜ道を、できるだけ遅れてついて歩いた。

http://audiosharing.com/blog/?cat=3&paged=5

S氏のタンノイのピラミッド型のバランスの良い音を、私はどうもまだ物心つく以前に、いつも耳にしていたような気がしてならない。そのことは、S邸で音を聴いている最中にも、もやもやとはっきりした形をとらなかったものの何か漠然と心の隅で感じていて、どこか懐かしさの混った気持にとらわれていたように思う。そしていまとなって考えてみると、

やはりあれは、まだ幼い頃、母の実家であった深川・木場のあの大きな陽当りの良い二階の部屋で、叔父たちが鳴らしていた電気蓄音器の音と共通の響きであったように思えてならない。

だとすると、結局のところタンノイは、私の記憶の底に眠っていた幼い日の感覚を呼び覚したということになるのか。

http://audiosharing.com/blog/?p=747

懐かしい音といい音は違うんだけどね。


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タンノイオートグラフがなぜ、数あるスピーカーの中で今でもこんなに人気があるのだろうか?

 音がいいからに決まっているだろ!

という声が聞こえてきそうだが、これほど人気になっているのは、やはり五味康祐氏を抜きにはあり得なかったと思う。五味康祐氏の書かれた文章に共感し、同時に自分自身がイメージするそのオートグラフの音を聴いている。実際に五味氏が聴いた音とは異なるのかもしれない。しかし、読者の方々は自分のイメージするオートグラフの音が魅力的で、今でもオリジナルのエンクロージュア品が高価格で取引されているのだと思う。

しかし、ティアック製の承認品はまだしも、その他メーカー製のエンクロージュアまでタンノイオートグラフとして平気で売られているのはどうかと思うが...

私が魅力を感じたのはK3808の入ったオートグラフだったし、使っているのはオリジナルではなく、HPD385Aなので、オリジナルエンクロージュアにはあまり興味がない。しかも、オリジナルエンクロージュアのオートグラフを聴く機会が2度ほどあったが、うまく鳴らなかったのか、魅力を感じなかった。その後、何度かオートグラフ(モニター・ゴールドやレッド、ミレニアム)を聴いたが、一度として満足出来るほど、うまく鳴っている音を聴いたことがない。

ということは、初めて聴いたときと、マークレヴィンソンの組み合わせ(LNP2L+ML3)で聴いた2回しか、よそでいい音のオートグラフを聴いたことがないのだ。

20年以上使ってきて、今更その魅力はどこか?と自問自答しようにも、長く連れ添った奥さんのようなもんで、

 ほっとする。安心していられる。落ち着く。

くらいしか思い浮かばない。

http://analo9love.seesaa.net/article/134092842.html


38 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/12/07(木) 10:47

音質重視だったらオートグラフって選択はないんじゃないの? 

音が古すぎるよ。古い音でも気に入っているんならいいけど、大きいから低音も出るはずだって頭から信じ込んでいて苦労している見当違いな人も多いみたい。

オートグラフは、60Hz以下の低音は不足しているよ。BHだから。
アンプに関係なく。


44 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/12/07(木) 23:22

3m強のバックロードホーンと、コーンをツィータホーンの延長として使い、さらにフロントロードホーンがあるいわばオールホーン型のスピーカー。

確か100kg以上の重さと140cm以上の高さがあるはずです。元はモノラル時代に、部屋のコーナーに配置することで、部屋の壁まで低音ホーンの延長として使い、当時とかく不足がちだった低音を補う設計だったとか。低音は十分に出ると思いますが・・・。

音は聴いて気に入れば使う価値あると思いますよ。

45 名前:名無しさん :2000/12/07(木) 23:52
>>44

低音が出ている、出ていない、の押し問答を繰り返していても仕方が無いな。

オートグラフの測定結果はWebに無いんかな。

46 名前:名無しさん :2000/12/08(金) 07:33

そそ。低音はグラフの場合低音感としかいえません。そりゃしかたない。
でも、古い音というのは嘘。それは鳴らし方次第だべ。

49 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/12/09(土) 06:03

>でも、古い音というのは嘘。それは鳴らし方次第だべ。


まあ趣味だから、音が気に入っているんなら文句はないんだけど、どう鳴らしたって音は古いよ。

オートグラフってのは、長大なバックロードホーンと薄い板を鳴らすことなんかで、わざと残響を作り出しているんだよね。ソースに含まれていないホールエコーみたいなのを、人工的に付加して鳴らすわけだ。だから何を鳴らしても、細かい音やソースによる録音の違いは出てこない。みんな、強いスピーカーのキャラクターで塗りつぶしたように鳴る。

周辺機器の性能が低い頃は、細かい情報がスピーカーに到達するまでに消えてしまったから、この方法はある程度有効だった。今のピュアオーディオの考え方では、ホールトーンはソースに含まれているからソースに忠実に再生さえすれば、ホールの雰囲気は十分出ると考える。

今の情報量の多い周辺機器で、オートグラフを鳴らしたらどうなるか。

変な残響がいっぱいの、トンネルか洞窟で大勢がわめいているようなひどい音になるよ。その残響がオートグラフの本質だから当然だ。こうしないためには、昔と同じような、情報量の少ないアンプを使えばいい。古典的な真空管アンプとかね。そうすれば、聞きやすくはなる。

結局どうやったって、昔の水準の音にしかならないよ、悪いけど。

http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/974/974534537.html

要するに、オートグラフでLPレコードを聴くと、疑似残響音が加わってSPレコードと同じ様な音に変わるんです。

そのボケて濁った鈍い音を心安らぐと感じる日本人が多いのがオートグラフ人気の秘密ですね。

鈍い人間は自分と同じ様に鈍い物にだけ安心感を抱くんですね(納得)。

14. 中川隆[-10232] koaQ7Jey 2020年11月04日 11:51:10 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[33] 報告
いくら騙してもまだ騙せる日本人

オートグラフの中古品を高値で買い漁る日本人を当て込んで、タンノイは2001年には500万円もするレプリカまで出しました:

タンノイ・オートグラフ・ミレニアム 


1974年にオリジナルの生産が終了、レプリカ・モデルとしてティアックが1979年まで生産、1981年に新生「タンノイ」となって生産中止となり、約20年の歳月を経て復活した、オートグラフ。

外見上のサイズはオリジナルとまったく一緒です。色合いがちょっと濃い感じがします。しかし、中身はかなり変更されています。

スピーカーユニットのコーン紙はもちろん、磁気回路を強力アルニコマグネットにして、 ツィーターホーンを金メッキ・ラッピング仕上げに、さらにはエンクロージャー素材をバーチ材積層合板とし、オリジナルよりも硬くてコツンという響きになっています。

フロントホーンの表面はラッピング仕上げでスムーズに、バックロードホーンの吸音材を増やして余計な振動を排し、スピーカー配線ケーブルはバン・デン・フル製を使用。ネットワークも見直され、スピーカー端子はバイワイヤリング対応&アース端子付きになり、ジャンパー線が最初から付属。バン・デン・フルを採用しています。

脚は3点ピンポイントが追加され、重量は101kgと、オリジナルの85kgよりも16kg 増えています。

能率:98dB(w/m.1kHz),
連続許容入力:135W(RMS) ,最大許容入力:550W(瞬間) ,
入力インピーダンス:8Ω ,
クロスオーバー周波数:1kHz ,
周波数特性:20Hz〜22kHz ,

エンクロージャー素材:樺材積層合板 ,
エンクロージャー寸法: 1075×1525×658mm(W×H×D),
内容積:515リットル ,
重量101kg。
価格 \2,500,000(1本)

http://members.jcom.home.ne.jp/k.kusunoki/audio/TANNOY/Autograph_Millennium/Autograph.html
http://www.phileweb.com/news/d-av/200012/11/1065.html

オートグラフ・ミレニアムは2001年(平成13年)に英国タンノイ社により受注限定生産されたスピーカシステムです。


オートグラフ・ミレニアムとオリジナルのオートグラフの主な相違点については、受注生産告知の際、ティアック(株)により以下が説明されています。

( 今回、英国タンノイ社で復活されたオートグラフ・ミレニアムは、オリジナルより分解能を向上させる為、以下の変更を行っています。)

オリジナルオートグラフとの相違点


スピーカー・ユニットのコーン紙、及び磁気回路(強力アルニコ・マグネット)a

スピーカー・ユニットのコーン紙とエッジです。エッジについては仕様書にツインロールエッジとの記載があるだけですが、現在市販されているウエストミンスター・ロイヤル等に使用されているユニットと同様にコットンクロスをツインロール状に成形したハードエッジで、強度と耐久性を高めるため特殊フェノール樹脂を含浸させ、表面を特殊コーティングをしたもの様です。

コーンは可成り深い感じでウエストミンスター・ロイヤル同様長い高域用ホーンとマッチングさせてあるように見えます。

http://cafe-blossom.blogspot.com/2009/07/2.html

-  スピーカー・ユニットのコーン紙、及び磁気回路(強力アルニコ・マグネット)- b

上図はTEAC(株)のカタログに記載されている現在のPRESTIGE SERIESの中の;


■ウエストミンスター・ロイヤル
■カンタベリー
■ヨークミンスター
■ケンジントン

に使用されている DUAL CONCENTRICユニットの構造図です。


-- ご覧の通りツイーターホーンの周りに大きな磁石が配置されています--

TANNOY社発行の THE HISTORY OF THE DUAL CONCENTRIC から磁石関連の部分を見てみますと;

この構造はChief EngineerであったMr.Ronnie H Rackhamにより考案され1947年に誕生した" 15" Monitor Black "ユニットに採用された。

磁石は1947年から1978年まではニッケル、アルミ、コバルト、鉄の合金を鋳造したものを使用していた。

1977年の後半になり、この磁石は効率が非常に高いというわけではなく、かつ、コバルトの入手が困難となりLondonのWest Norwood及びScotlandのCoatbridgeでの安定した製造を継続するのが困難になったため、 タンノイは効率の高い異方性バリウムフェライト磁石を使用する新たなDUALCONCENTRICを開発する決定を行った。 新磁石を採用した最初の製品はBuckingham及びWindsorであった。

しかしながら、鋳造金属を使用した磁石を採用したDUAL CONCENTRICは他のいかなるタイプのスピーカでは決して得られない高い性能の音質を持つとの声が多く、1988年にこれらの声に応えるべく技術面の検討を行い、鋳造金属を使用した磁石の使用は磁束の変調を最小にするとの結論を得た。

この結論に基づき高度な要求を持つユーザーに対応すべく、コバルト、アルミ、セレン、第一鉄(ferrous iron、酸化鉄の一種)の合金で作られた新しい金属磁石であるALCOMAX 3を使用する新バージョンのDUAL CONCENTRICの設計、商品化が行われた。

この新バージョンのDUAL CONCENTRICはWestminster,Westminster Royal及びCanterburyに採用されている。

とあります。

ティアック(株)のアルニコマグネットALCOMAX-V搭載のデュアルコンセントリックのカタログには;

ユニット駆動の決め手となるマグネットには、従来のアルニコ・マグネットの3倍の磁気エネルギーを持つ強力なアルニコ・マグネット(ALCOMAX-V)を搭載しています。駆動力の大幅な向上により、より忠実で応答性の高い動作を実現。音の解像力が格段に増し、音楽のディテールを克明にとらえます。

とあります。

オートグラフ・ミレニアムの仕様書には ”アルニコマグネット"と書いてあるだけですが、最新の鋳造金属を使用した磁石を使用し、磁気回路もオリジナルとは異なるものになっていると思われます。

http://cafe-blossom.blogspot.com/2009/08/3.html

ツイーターホーン,フロントホーンの仕上げは写真のとおりです。

TANNOY社発行の THE HISTORY OF THE DUAL CONCENTRICにはWESTMINSTER ROYAL の高域用ホーンについて 

”他のDUAL COBCENTRICより長いツイタ―ホーンの採用に伴い磁石も長くなり,磁気回路も長くなっておりこの非常に複雑なキャビネットのフロントローディングとのマッチングもさらに向上している。”

との記述があります。

オートグラフ・ミレニアムの高域ホーンもかなり長いものです。

フロントホーンの仕上げはミレニアム独特のものです。使用している板は高密度パーチ合板のようで、たたくとコツコツという音がします。相当堅く、重い板のようです。

http://cafe-blossom.blogspot.com/2009/08/4.html


- スピーカ配線ケーブル
- ネットワーク

TANNOY社発行の THE HISTORY OF THE DUAL CONCENTRIC の"顕著な改良 - SIGNIFICANT IMPROVEMENT"の項に以下の記述があります。

1985年からタンノイはネットワークにPC基盤とウェハースイッチを使用をしないとの決定をした。相当突っ込んだ研究の結果、部品の配置及び機械的構造はハイパワーに対応するネットワークに極めて大きな影響を及ぼすとの結果を得た。

これに関し、外部からの影響を慎重に取り除いた環境での試聴テストも実施され、タンノイの研究開発部門は以下の結論を得た。

- Printed Curcuit Boardの使用は音質を損なう
- Star earthing は極めて重要である。
- マイクロフォニック雑音を防ぐためには各部品はしっかりと固定されなければならない
- 摺動型スイッチは音質を大幅に低下させる
- 金メッキ部品での電気的コンタクトは音質面で効果がある
- 接続ケーブルは音質に影響する

1985年のSuper Gold Monitorから上記の結論のネットワークへの適用を開始した。


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オートグラフミレニアムのネットワークはハイパスフィルターとローパスフィルターが独立しています。

写真はハイパスフィルターです。ハードワイヤリング、部品の配置、部品の固定、接続ケーブル様子、タンノイ独特のハイパスフィルター用トランス等が見えます。

ローパスフィルターは非常に大型のコンデンサーを採用し、フロントロードホーンの裏側(下)に配置されています。一度当店のスピーカのチェックのため、ティアック(株)のサービスの方に当店のミレニアムのフロントホーンを外してもらったことがあり、その際にローパスフィルターを見て、立派なのに驚いたことがあります。

http://cafe-blossom.blogspot.com/2009/08/5.html


- スピーカ端子(バイワイヤリング対応アース端子付き)

写真はミレニアムのスピーカ端子です。ご覧のようにタンノイの指定に従いバイワイヤリング接続をしていますがアースは使用していません。理由は当店の845モノラルアンプにはアース端子を用意しなかったためです。 845モノアンプを計画した2000年時点ではスピーカアースは想定外でした。

付属の説明書はバイワイヤリング接続でアンプのアース端子またはシャーシに直接アース線で接続することを推薦しています。 緑の端子がアース用です。

http://cafe-blossom.blogspot.com/2009/08/6.html

- サランネット

写真では良く分からないと思いますが、縦、横に細い糸で枡目を作りその間を太目の繊維が間隔をあけて縦に走っているあまり見たことのないサランネットが使用されています。

スピーカの音決めにはこのサランネットが大きく作用しているようで、サランネットを外して聴いてみると,短時間では音が明瞭になった感じがしますが、長時間聴いていると疲れる感じです。

ミレニアムの音はスピーカが消える(オーディオ装置から音を聞いていることを感じさせない)音作りと私には思えますが、サランネットが音、視覚両面で大きく働いていることは間違いありません。

又、サランネットの枠は下からボルトで固定されており、サランネットを外して使用することは考慮されていないと思われます。

スピーカのデザインポリシーは色々あると思いますが、ミレニアムは ”ここにスピーカがあるぞ”という自己主張をしません。そして音楽で部屋を満たしてくれます。

常識からすると大きすぎることもあるかと思いますが、オーディオに詳しくないお客様の中には、ミレニアムを最初スピーカだとは認識しない方もいらっしゃいます。

ここにも設計者のポリシーと自信の程がうかがえます。

http://cafe-blossom.blogspot.com/2009/08/7.html

-  脚、ベース(3点ピンポイント)

スピーカの設置場所で音が大きく変化することは良く知られています。
また、スピーカの音は時間とともに変化することも周知の事実です。
それに比べるとやや認知度が低いかと思われますが、私の経験では部屋の音も時間と共に変化します

 - 概して新築当初は良い音がしません。

これらを考慮すると新しい部屋に新しいスピーカを入れてから音が落ち着くまで少なくとも3〜5年はスピーカの位置を時々移動させ各々の時点での最良の設置場所を探すということことになります。

ところでタンノイの様な歴史(実績)のあるスピーカ - 15”Monitor Black"が誕生したのは1947年のことです - がうまく鳴らない場合は謙虚に

うまく鳴らないのは

自分の使い方が悪い -
部屋が悪い、
音が良くなるまで我慢できない、
設置が悪い -


と考えるのが妥当でしょう。 

もしスピーカが悪いのなら50年以上の永きにわたり、基本的構造を変えず常に改良を(たまには改悪も?)重ねてきたTANNOY DUAL CONCENTRIC が世界中のファンから支持され続けるわけがありません - 消えていってしまったスピーカの形式はたくさんあります。

大型スピーカはしっかりした床にぐらぐらしないように設置するのが基本でしょうから、当然3点支持ということになります


- オートグラフは三角形ですから3点支持に最適です。

さて、最良の設置場所を決めるのに100Kg以上もあるスピーカをどうやって移動しますか?

写真の赤の矢印で示したのはオートグラフミレニアムに付属のベースです(ピアノの固定に使うベースの様なもの-金属の様です)。このベースに乗る様にスピーカの底面の角、三か所にスピーカの脚がついています。

スピーカ位置を移動するときは、スピーカをちょっと持ち上げてベースを外すと(写真ではよく見えないかと思いますが)白の矢印で示したキャスターが有効となり、スピーカをゴロゴロと移動することができます-ピアノと同じです)。位置が決まったらスピーカをちょっと持ち上げて脚の下にベースを入れて固定するとキャスターが浮いた状態になります。

白の矢印で示したキャスターはスピーカが固定されて、床からキャスターがちょっと浮いているところです。

設置場所は当然スピーカの分解能に影響します。

タンノイはオートグラフ・ミレニアムのユーザは最良の設置場所を求めてスピーカの位置をあっち、こっちに移動すると考えているようです - 我慢強く使いこなしてくれれば、必ず良い音がするとのメッセージでしょう。

http://cafe-blossom.blogspot.com/2009/08/8.html

56 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/12/10(日) 00:55

さすがに、オリジナルのオートグラフは性能が古典的過ぎるんで、少しリファインして、現代的な音にしてるみたいね。

「オリジナルより分解能を向上させる為」と書いてあるね。

オリジナルは、音がまぜこぜで固まって鳴るからなあ。


・ドライバの駆動力向上
・エンクロージャー補強(重量増強・木材材質改善)
・ネットワーク改良

    等々・・・・・・ まあ、妥当なところだろうな。

オリジナルのネットワークは、たしかバイポーラとか使ってあったと思う。
今なら、もちろんフィルムを使うよね。これだけでも、だいぶ透明感が大幅アップするはずだね。

オリジナルを使っている人も、ネットワークの部品を現代風にすれば、多少はリファインできるかも。
でも、その前にウレタンエッジがとっくに死んでいるかなあ?
ウレタンの寿命が10年と言っていたから。

http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/974/974534537.html


339 名前:K :2001/07/15(日) 00:37

新しいオートグラフ・ミレニアムは、板が響いてくれません。ですから、私が旧オートグラフで培ったノウハウを発揮することが出来ません。ケーブルで音を整えるという手法が通用しないばかりか、最新のユニットだけあって、ケーブルの音の粗さまでも、キッチリ出して来るので、とてもやっかいです。

それに、ユニットは300時間としても、エンクロージャーまでエージング終了するのは、1000時間を超えるでしょう。なんともやっかいで気難しいスピーカーを購入したものです。

449 名前:K :2001/07/22(日) 15:15

タンノイスピーカーを鳴らすコツとヒントを徒然なるままに書き記してみました。

梅雨から夏場にかけては、かなり「もったり」した音になります。特に口径の大きいユニットは最悪で、38cmともなると、冬場の数倍水分を吸って重たくなったコーン紙がレスポンスの悪さを呈します。その点、古いモニターレッドは比較的薄くて硬いコーン紙でしたので、夏場でもそれほど音がダレることはないようです。また、エンクロージャーも水分を吸って振動しにくくなっていますので、夏場はしょっちゅう鳴らしてやらないと、みるみる音が悪くなっていきます。

鳴らす音量ですが、一日の中で時にはエンクロージャーの板が振動しているのが解るくらい、入力を入れてやった方が鳴りが良くなる様です。やはりエンクロージャー自体を鳴らさなければならないタンノイのスピーカーの宿命なのでしょう。

これは何もタンノイシステムに限ったことではないようですが、長時間小さな音量で鳴らしてやるより、いったん完全にみんな電源まで切ってやった方が、エージングが進みやすい様です。特に透明感がグッと上がってくる感じがします。

最新のHEモデルよりも前のユニットを搭載しているモデルでは、単線系のスピーカーケーブルが本当に相性良い様です。撚り線でも、あまり細いのではなく、太めのものを使用した、スペース&タイムのケーブルも相性が良いようです。これは切り売りで幾つか種類が出ています。安いものだと\1,300/mくらいです。

リスニングポイントは、ユニットの軸線上で正三角形を作って、部屋の広さにもよるでしょうが、それより20〜30cmくらい後方です。ちなみにウチではちょうど応接セットのテーブルの上なものですから、試聴に来た方々は、不思議にほとんど皆、テーブルの上に座って聴くようになります。

タンノイのの1970年代前半までのスピーカーユニットは、ハードエッジでしたが、エンクロージャーの板が柔らかくて、むしろエンクロージャーを鳴らして音造りをしていた感があります。

1981年以降から最新のHEより前のモデルは、むしろユニットの低域再生を改善させ、エンクロージャーの共鳴はそれ以前よりも控えめにして音造りをしていた様に思います。

そして最新のHEモデルですが、低域の再生よりも歯切れ良さ、シャープさを追求し、多少低域再生力が落ちても仕方がないというような作りのような気がします。

特にオートグラフ・ミレニアムでは、よっぽど大きな信号を入れてやらないと、箱が鳴り出しません。これはHEでユニットの低域が落ち始める周波数が上がったことと、使用している板が、実に硬く、オリジナルと違って、叩くと「カツン」という感じの音がするものに変更されているせいかと思われます。

「もったり」した低域にならない代わりに、確かにシャープで力強い鳴りっぷりなのですが、昔のオリジナル・オートグラフの様な大きなうねりのような低音に包まれる快感を味わうのは、よっぽど条件がそろわないと難しいでしょう。

>>447 の6)に挙げたお宅からEARのプリ(864B)とメイン(861)を借りてきました。

先日オリジナル・オートグラフで少し低域が持ち上がり気味かな、なんて思って聴いていたのですが、新しいミレニアムでは、これがピッタリ。もともと、EARのメインアンプは少し低域の出力が上がり、ゆったり目に聴こえるのですが、これが新しいオートグラフでは、ちょうど低域の再生が落ち始めるあたりに、アンプが補うような形でサポートする様です。しかも、俄然、板の響きが良くなりました。驚いたことに、解像度は是枝300Bプッシュプルに負けないくらい、しっかり描き出してくれます。
ただ、少し引っ込んだ感じがするので、個人的には是枝300Bの方が好みです。

でも、同席したEARのオーナーが仰るのには、「タンノイの場合、ステージとの距離感は、こんなものでしょう」とのこと。

「部屋のコーナーにスピーカーを置いて、聴くリスニングポイントは、たいていは部屋の中央やや奥、というふうになるかと思います。そうした場合、あまり音が前に出て来すぎると、演奏者の中に頭を突っ込んで聴いているような感じになり、演奏会場の椅子にゆっくり腰掛けてきいているという、タンノイらしい本来の音と違って来ます」

なるほど、と思いました。

http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/992/992992601.html

音楽カフェ Blossom :ブロッサム

埼玉県越谷市東大沢5丁目15番3

オーディオ装置

タンノイオートグラフミレニアム

レコードプレーヤはトーレンス TD520 に、SME3012トーンアームを取り付け、カートリッジはオルトフォン MC20Wを使用。.


プリアンプは、真空管式CRイコライザ+超低歪率フラットアンプを使用。

メインアンプは大型直熱真空管 845 を使用した三段直結アンプ。 モノラルアンプ 2台

http://www.cafe-blossom.jp/


ふとしたことで「音楽カフェ Blossom 」を見つけた。そこは家と同じタンノイスピーカーでこれも家と同じトーレンスの520でレコードを鳴らしているようだ。しかも球のアンプで…私にとっては夢のような場所である。

しかもスピーカーは何と「オートグラフ・ミレニアム」という。家のウェストミンスターをも上回るこの巨大スピーカーは、展示場では聴いた事はあるがちゃんとセッティングされた音は一度も聞いたことが無かった。

店主の笑顔を見て私は「この方は本物だ…」と直感した。球と音楽に命を捧げている方だろう。

私はピールと自家製パン。長男はケーキセットを注文して少し店主とお話したら早速店主は「何かリクエストは?」と聞いてきた。待ってました。

「管弦楽の大音量のものなら何でも…」と答えると店主は1枚のレコードを取り出し針を下ろした。

モーツァルトのピアノ協奏曲第25番が始まった。演奏は何とグルダ

これは紛れも無く伝統のタンノイの音である。アーデンやGRFの延長上で頂点を極めたオートグラフの音だった。私はミレニアムとして再生産されたこの近代的なオートグラフはもっとシャープで現代のCD再生にも間口を開いたものだと考えていたが、この音は違った。どちらかと言うとこもった昔ながらの音であった。これは真空管アンプの影響も強いのだろう。845という電球のような大きな球の温もりが相等出ているような懐かしい音だった。

思えば私も昔は頑なに球にこだわりマランツの♯7とmodel-9で球の世界にどっぷりつかっていたが、♯7が5年前に壊れマッキンのC-33に代わり、3年前遂にトラブル続きのmodel-9からジェフ・ローランドのmodel−8という大型トランジスタアンプに代えてしまい球から惜別した。そして2年前透明でハイスピードだかやや冷たいトランジスタの音をカバーする為にヤマハの音場処理アンプを入れて何とか満足するものになっているが、それでも球の持つ独特の味わいは決して出せない。

私はこの音を聴きながら2つのことを思った。「真空管はやはりいいな」と「トランジスタも悪くないな」という相反するようなことだ。

球の持つ「温もり」は掛け替えの無い素晴らしい世界だがあのグルダの演奏にはもっと細やかな響きの遊びがあったと思う。恐らくpianoforteの再生装置で同じ録音のCDを聴けば全く違った演奏になるのではないだろうか?

http://blog.goo.ne.jp/ensemble-arakawa/e/7e95adb1bfecea97d53628f5c907d861

15. 中川隆[-10231] koaQ7Jey 2020年11月04日 11:52:15 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[34] 報告
タンノイはLPレコードの音をSPレコードの音に変える魔法のスピーカ


3 名前:タンノイっていいよねー :2001/06/20(水) 12:55

スターリング持ってます。聞いててほっとします。

タンノイファンクラブでマターリと語りましょうよ。

www.geocities.co.jp/Hollywood/4518/


116:Matt

タンノイはウーファーをホーンの延長として使うという発想で、これは大昔は他のメーカーもやっていたようです。

問題はタンノイのマグネットは大体弱く、ホーンドライバーもそのままでは弱いドライバーに特有の、山形の周波数特性になってしまいます。これを電気的に平坦にしています。 だからといって否定するものではありませんし、同軸であるというメリットも大いにあります。

ただ個人的には、パンチ力がなく、過渡的な信号への応答性が悪いと感じて、あまり好きではありません。

128:Matt

私は最終的にタンノイがだめだというのでは決してありません。実際に、販売店で音楽を聞いてさえ、感動することがありますが、JBLを販売店で聞いて感動することは余りありません。

結局、最終的に音が好きか嫌いかという問題とは関係ありませんし。ただ、タンノイは原音再生というところを目指していないという点はあると思います。

130:ビックリマスダ

結局は擬似的に、いかに本物の様に聴けるかと言う事だと思います

ソースに入っている音だけを聴きたいのならヘッドホンしか有りません、数メートル離れて、たかだか15インチのスピーカーのユニットだけでオーケストラを再現するのは無理です、そのための手段として箱も鳴らし床も揺すり壁の反射も利用して実際の音像を再現しようとしているのだと考えています。タンノイはこの考え方にマッチしたスピーカーだと思います。

原音再生がどんな物なのか解りませんがタンノイも実在感の無い音の再生は目指していないと思います。


871:RW-2

オートグラフ、ウエストミンスターやパラゴンらは'原音再生'という意味の音声変換機としては一番懸離れたところにあるSPシステムでしょね。

どちらかと言えばまやかしの音場創造機であって、律義な表現としてはクラシックには向かんでしょ。ただし'幻音創生'という趣向では無二の存在です。

クラシックを聴くうえで一番正確なのは密閉型のダイレクトラジエター式でしょか。ホーン型や共鳴型(バスレフ含)では必ず帯域にピーク、ディップが生まれますし、超低域はこうべを垂れやんす。音圧が落ちようとだらだらと超低域まで伸びている方がクラシックには宜しい。それがもたらす「気配」が出るかどうかでだいぶ音楽の表情に差が生まれやんすから。


131:カニ

擬似的に聴くのにスピーカーからしなくても部屋など周囲の環境で着色されてしまう。そのあたりが時代に合わなくて、輸入元も見捨てた理由じゃないですかね。


都会>地方>田舎>今では、伝説で売る始末。


と、各地の販売店で言ってますけどね。ただ脚色過多で元の情報が不明確になってしまう点が美点だといえば、納得もするんですけどね。

132:試聴などするつもりはない

バイアスという言葉がある。
電気店の店頭で試聴するときの心理状態と、自宅のリスニングルームで、深夜に音楽鑑賞をしているときの心理状態は、バイアスが違うのである。

深々とした夜の静寂と闇に身をゆだねる時・・・そんな時には、タンノイの古色ある音がしっくりくる。もっと言えば、現代的な「鮮明すぎる音は場違い」なのである。

これから精神活動のレベルを低下させていこうとする深夜、タンノイの控えめな音は場をわきまえた紳士の振る舞いなのだ。これは、もちろんレベル・ハイエンドの話。わかる人にしかわからない。

伝説だけで商売が出来る?
客はそんなに馬鹿ではない。

133:寝物語

印象派の絵画を見て、ボケているから価値がないと君は言うのか。
ボケ具合に価値があるのを知るのが教養だ。
ホーンツイーターの鮮明と、箱鳴りのたなびき。その絶妙の味わいが見事。これこそタンノイという絵描きの仕事だ。


137:ビックリマスダ
カニさんの様に部屋の着色を嫌うのでしたら無響室で聴けば良いですよ、部屋は音を着色するのではなくて、出ている音のどの部分を吸収しているか、反射しているかです、出ている音に他の音を附加する物では有りません、いかに自然な演奏環境を擬似的に再現出来るかです。

私は大規模なコンサートホールなんてとても良い空間とは思いませんが?
教会とかお城の部屋とかが好きですホールでも小型の物ですね・・・


138:ぽんさん
>>137
タンノイですと、どのソフトを聴いても教会とかお城の部屋になっちゃいませんか?
ビックリマスダさんの無響室は極端な話だと思うのですが、私もワンパターンで鳴ってしまうスピーカーは好みではありません。


145:タンノイはリアル

私は生録をした経験が有る。30年ほど前は、カセット・デンスケを持って地元の大ホールに通ったものだ。

ところが家にかえってその音を聴いて驚いた。ワンワン、唸ってばかりいるような、ボケボケのサウンドだったからだ。

私たちがコンサートに行って音楽を聴くとき、目から迫力のステージの模様が飛び込んでくるので、音も鮮明だと錯覚していることに気がついた。

大ホールで聴く本当の音は、録音したとおりのボケボケのサウンドだったのだ。
その経験が有るから、タンノイの音がいかにリアルなステージを再現しているか今では良く分かるのだ。

タンノイがボケているという人は、かぶりつきのライブハウスの音を基準にしている。
大ホールの音の再現性で言えば、タンノイは大変リアルである。ロックを聴いても、

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1110765266/

          ____
        /      \
       // ヽ      \
      / /    \     ヽ
     || へ  / ヾ_    |
     | イ●丶  ィ●ア|   |
     | |  ̄ )    ̄ |   |
.  |  | |  丶       |    | アホ日本人にはホーンが一番効くわね
.  Π  | 丶  ー→   ノ   リ
   | |   \ \___ /    /
   | |_   )ノリ )   ∠彡//
  /スノ   /  |_/ |\
  L_ノ   / >  | /  >202
ホーン自体クセの共振ピークがホーン臭い音の原因で、これを潰すために補正回路が必要。だがこれを入れるとさらに位相が回り、位相が徹底管理された海外製ハイエンド機のような広大音場とピンポイント定位が両立する臨場感は原理的に絶対得られない。

巨大なホーンを家で鳴らすマニアが廃れたのは家屋事情の他にこれがある。

タンノイはがウーファーが大径になる程に中抜けが酷い。
昔から指摘されていた事だが15インチより10インチの評価が高いのはこの理由だ。


307 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 19:26:51 ID:B3rZE9/j

タンノイ好き(38p使用)ではあるが、ホーンツイーターより時々いやな音がでる。
タンノイの持病かなとも思う。

それとも30年もののぼやけた球アンプで鳴らせば気にならないのかな。
クオードですか。温かい切れこみのない音の様ですから。


397 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/07(月) 21:52:17 ID:Mt9QoSeY

タンノイは以前弦がすばらしいと誰かが言ったが繊細さはあるが、弦はあまり良く鳴らないと思う


398 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/08(火) 09:04:04 ID:JVJhFe6z

タンノイは弦が酷い
金管は良く鳴く
それが印象

http://toki.2ch.net/test/read.cgi/pav/1173758367/

4 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/20(水) 14:03

タンノイって、分解能が悪くって、音がブカブカ、モカモカでした。
今もそうですか。
素直なスカットした音が好きですが、今のタンノイならでるでしょうか。


5 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/20(水) 14:22

俺も10,20代の時は偉そうにそんな事言ってたけど最近良さが解かる様になってきたな-(女遊びが飽きてきたからか?)

おじん向きといえばそうなんだが(若い奴が惚れてたら不健康?)解かる様な時がいずれか来るよ。


6 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/20(水) 15:05
>>5
自分が好きになったのだから他の人もそうなるはず、というのはあなたの幻想です。タンノイに限らずそう思います。そもそも「解かる」という言葉は不適当で、「タンノイの音色を楽しむ」くらいに書いて欲しいのです。

あのマターリとしたサウンドが良いと感じる人はいると思いますが、音楽を選ぶんですよね。私は35歳で、ハイスピードな現代オーディオが苦手な人間ですが、タンノイは好きになれませんでした。

7 名前:ブロス :2001/06/20(水) 15:23

タンノイのどこが良いのか、理解に苦しむ、あの同軸SPの考え自体が間違っとる!。
理論的に、高域と中高域の位相が整合できない欠陥SP。

あんなSPをありがたがって使っている上杉研も落ちたものだ。
40年前の五味のオートグラフから進歩していない、化石SPだ。


33 名前:ブロス :2001/06/21(木) 10:33

タンノイの同軸SPは、ツィーターフォーンの延長上にウーファのコーンが有るため、丁度紙製のフォーンを付けたフォーンツィーターのように鳴きが凄いのです。シャーシャーパカパカ(あなたの様に・・・)

当然クロスオーバー付近での位相は滅茶苦茶で、整合なんてとても合わせられません。フォーンの一部であるウーファコーンが振動しているため、なおさら難しい。

ですから、30年くらい前には、パイオニアもPAX−38と言った同軸SPを作りましたが、今は止めています。ジェンセンもセンターポールくりぬきの同軸は、ウーファの磁界が取れない理由で止めております。

このように理論以前に、タンノイの同軸はすこぶる悪いのであります。

38 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/21(木) 18:09

TANNOYはハコを鳴らすスピーカーです。


39 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/21(木) 21:29
>>38
全くそのとおり。
金がかかった贅沢なエンクロージャーをふんだんに鳴らして初めてバランス取れるような音を、あの同軸ユニットは出してる。

ただ企業としてはそれだけではやってけないから、安物も出してるんで、TDシリーズとかじゃ、本当のタンノイは語れない。また、最近のマーキュリーとかはコストかけられないのを逆手にとって、同軸でない安いユニット使って、まったく違う音を出してるから、あれはあれでおもしろいけどね。


42 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/22(金) 06:29

タンノイらしさが味わえるのは最低でもGRFメモリー以上の機種、
それ以下は名前だけの単なる製品そろえで問題外。


44 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/22(金) 08:42

タンノイはタンナイ・スピーカー、特性をフラットにせよ。
癖をなくせ。ネットワークもドロドロ音の元凶。
眼を覚まさなければ、人生棒にふる。

45 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/22(金) 09:09
>>44
ちゃんと調整されたタンノイ上位機種でクラシック聴いてみな!
フラットでない特性も、癖も、さらにはボンボンの箱鳴りも、極めて音楽表現にプラスになってること分かるって!

でもそれは、クラシック聴く人で、しかも音のいいホールでのコンサートに行ったことのある人しか理解できないだろうから、今時、特性フラットとか逝ってるキミには分からないかもね。


46 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/22(金) 10:24

クラシックっていっても、それはタンノイに合うクラシックってことになるよね。あまりに守備範囲が狭い。


48 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/22(金) 10:40

「ボンボンの箱鳴りが音楽表現にプラスになる」てのが、私にはとても付いていけない世界なのです。

タンノイにあうクラシックてのはおそらくあなたが聴いているクラシックだろうね。それを聞いたほうが早いよ。


49 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/22(金) 10:55
>48
そりゃ、あんたのアンプがしょぼいから。(ぷ

50 名前:45 :2001/06/22(金) 11:15

タンノイのプレスティージシリーズは的確なセッティングの元で、制動力のあるアンプで鳴らしたとき、極めてクラシック向けの音楽表現ある音を出してくれる。
どうも45の意味が理解できていないようだからもう一度言うけど、クラシックのいいホールで聴く音というのは、オケの出す音とホール鳴りとが混然と混じり合って、マスとしてのいい音楽が鳴り響くのだよ。タンノイの箱鳴りはその感じを極めて良く出してくれる。

それに、聞こえてくるコントラバスやチェロの音というのは、かなりの部分が弦の出す音を胴体で共鳴させてる音、つまり箱鳴りであることを忘れてはいけない。

箱鳴りを再現するには箱鳴りをうまく利用するのが一番自然だ。
そこのノウハウがタンノイはすばらしいのだ。
日本人にはなかなかマネできないところだね。

まあ、「時代遅れ」と言われれば、それまでだが……。


52 名前:48 :2001/06/22(金) 12:49

箱鳴りによる疑似コンサートホール効果を、たとえそれがどんなに素敵なものであっても、音楽表現と呼ぶのには抵抗があるな、自分には、ということです。

別に箱鳴りに頼らなくても、ちょっとまともな録音だったら必要にして十分なアンビエント音響情報はソースに既に入っているから、それを素直に再生することで満足できてるんだな。


61 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/26(火) 22:37
>>48
激しく同意。
君のアンプはしょぼくないと思うよ。
俺のGOLDMUNDでも同じ感想だ。

ソースにプラスαの付けたしを行うSPを使うということは、ソースの情報を充分に引き出せていないからだよ。CDでもLPでも、良いソースには充分な情報が入っている。弦楽器の箱鳴りもソースに入っている。百歩譲ってSPが楽器と同じ機能を持つ必要があったとしても、何で箱鳴りだけSPで付け足して、弦の擦れる音を付け足さないのか? 

弦楽器の音のほとんどが箱鳴りだから、箱鳴りの音が最もソースに多く含まれているのではないか? なぜ箱鳴り「だけ」を付け足す?

生演奏を良く聴き、かつ生演奏の再現をオーディオに求める人は、絶対にタンノイを使わない。

タンノイは、所謂「オーディオの音」が好きな人向けのSP。タンノイのSPを何度か聴いたことがあるけど、リラックスできる音だと思った。でも生演奏とは全く違う音。「クラシック音楽」に向いているとは思うが、「クラシックコンサートの再現」には全く向いていないということ。

そこを勘違いすると、>>45のような典型的なタンノイバカになってしまうんだ。


85 名前:うーん :2001/06/28(木) 19:16
>>50

 50の文章読んでなんとなく納得させられる気がしないでもないのですが、でも
やっぱり納得できない。

 楽器やオーケストラが胴なりやホールの響きを加味して音楽が形成されるのはもっともことなんだけど、それとスピーカーの箱なりは別では?

 箱なりで固有の音色が加わったりしちゃうから、雰囲気は似ていてもまったく生とはかけ離れた音色(音楽)になってしまうんじゃないでしょうか?

 もちろん、50は生に忠実な再生を求めていらっしゃらないとは思いますけど。
だけど、

>箱鳴りを再現するには箱鳴りをうまく利用するのが一番自然だ。

 という理論は???です。


88 名前:50 :2001/06/28(木) 21:36
>>85
タンノイのオートグラフが開発された時代を考えてみて下さい。1950年半ばです。その時代のタンノイが持っていたオーディオ技術で無理なくオーケストラを再生するために作られたのがオートグラフです。

タンノイのユニット自体はキツイ音で鳴ります。DSPはもちろん、まともなトーンコントロール回路さえ無いに等しかった50年代半ばに、キツイ音のするユニットでオーケストラの響きを出すには、楽器的響きがするエンクロージャーに入れ、全体を鳴らして調和させるのが最も自然、かつ効果的方法だったわけです。

「割れ蓋に閉じ鍋」の最たるものですが、タンノイ社のノウハウが結果として素晴らしい響きのスピーカーシステムを作り上げたわけです。現在でもタンノイのスピーカーの存在理由はそこにあると思います。

特性とか理論を重視する人には、タンノイを使う理由はありません。もっとそう言う人向けのスピーカーがティールとかエグルトン・ワークスから出ているそうです(藁)。ちゃんと調整されたタンノイプレスティージシリーズの奏でる、耳をくすぐるようなバイオリンの響きや、浪々と鳴るチェロやコントラバスを聴いてみて下さい。そうすれば「正確ではないが、自然で美しい音」がどんなものか分かってもらえると思います。

もちろん、「それが好みでない」と感じるのはあなたの自由です。タンノイは「好き」・「嫌い」で語るべきスピーカーだと思います。


95 名前:うーむ :2001/06/28(木) 22:26
>>88

スターリングやエジンバラでは私には“自然”というよりもむしろ“不自然”(造られた低音)と感じました。

98 名前:通行人K :2001/06/28(木) 23:13
>>95
>スターリングやエジンバラでは私には“自然”というよりもむしろ“不自然”(造られた低音)と感じましたので。

この感じ方は正しいと思います。

タンノイは、ウェストミンスター・ロイヤルも、オートグラフ・ミレニアムも、みんな「創られた独特の低音」を持っています。ホーンロードのかかったウェストミンスターやオートグラフは、やはり独特の箱鳴りがあって、それがともすると耳に付きます。


116 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/29(金) 23:56

G.R.F聴きましたが、確かに木のホールの雰囲気を加えたような音がしますね。

でも、どの演奏でも同じホールに聞こえてしまうようで、私はダメです。ムジークフェラインで聴いた、あの鮮烈でダイナミックレンジの広い音が出てこないのです。

最近のスピーカーの方が、その辺りの雰囲気は良く出ます。


117 名前:50 :2001/06/30(土) 00:19
>>116
タンノイは独特の響きを元の音に加えてしまうスピーカーなのでどの演奏でも同じホールに聞こえてしまうのは仕方ないことです。確か菅野沖彦氏だったと思いますが

「タンノイホールで聴いている感じの音になる」

という意味の発言をされていますが、そのとおりだと思います。タンノイホールの響きがあなたにお気に召さないということならば、他のスピーカーを選ばれた方がいいと思います。

118 名前:116 :2001/06/30(土) 01:36

私はタンノイの音よりウィーンフィルの音が好きなので、別のスピーカーを選択した方が良さそうですね。


120 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/30(土) 02:16
>>117
タンノイホールって何だ? おまえアホか?

ウイーンフィルとベルリンフィルの音色の違いも出せないようなSPのどこがいいんだ?

121 名前:50 :2001/06/30(土) 02:24
>>120
誤読もいいかげんにしましょう。そんなこたあ、一言も書いておりません。

ウイーンフィルの音にタンノイの響きが付加され、
ベルリンフィルの音にタンノイの響きが付加される

と言っているのです。


122 名前:120 :2001/06/30(土) 02:43
>>121
バカもいいかげんにしましょう。

ウイーンフィルはムジークフェラインのホール鳴りを考慮して音作りをして、
ベルリンフィルはフィルハーモニーホールのホール鳴りを考慮して音作りをしてる

だから、ホール鳴りも表現できないSPは論外と逝ってるのです。


127 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/30(土) 04:15

タンノイはいいよ。DACを何にしようとアンプを何にしようと同じような音がするからね

CDPやアンプに金をかける必要がないよ。何しろタンノイの音しかしないから。
そういう意味ではすごくお買い得なスピーカーだね。


133 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/30(土) 21:05

深く深−いタンノイの世界。

俺もスタ−リング早く欲しい。。。置く場所が無い。。。。。
あれなら今流行の輸入物より長く深−いお付き合いが出来そうですが。


134 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/30(土) 21:14

タンノイに深さなんかないよ。
幻想だね、幻想。

167 名前:K :2001/07/02(月) 10:49

ホールの中で聴いているような、ふくよかで包まれるようなサウンドがお好きで、タンノイの音を聴いたことがあって、その傾向がお嫌いでないのなら、出来ればプレステージ・シリーズが良いかと思います。その上で、室内楽を聴くか、オーケストラ曲を聴くかで大きくシステム構築が分かれます。

次に出せるお金。やはり金額の高いものは、安いものより個性が強いのですが、良い点も多々持っていると思います。

室内楽がほとんどならば、資金的余裕があるなら現状ではターンベリーを選びます。

そこまでお金が出せないのなら、スターリングです。

プレステージ・シリーズ以外のモデルに関しては、ケースバイケースだと思います。

オーケストラ曲をお聴きになるのなら、やはりオートグラフが一番かと思います。

ただ、スペース的な問題、コーナーにちゃんと付けられるか等の理由で使用できない場合があり、その場合はウェストミンスター・ロイヤルが良いのですが、もっとワイドレンジで低音が出て欲しい、比較的いろんなジャンルを聴くという場合は、KINGDOM15をお奨めしています。

クラシックもジャズも比較的オールラウンドに聴けて、なおかつタンノイのプレステージ・シリーズらしい音をお求めの方には、G.R.F.Memoryをお奨めしています。

けっこうアンプを選ぶので、心配でしたら、アンプをお店に持参して、実際に聴いてからお決めになる方が良いかと思います。


170 名前:K :2001/07/02(月) 11:57

>スタ−リングが欲しい(多分買うと思いますが)僕はあのスピ−カ−でも>色んな音楽を聴きたいのですがやはり聴く音楽のジャンルは限定されてしまうのでしょうか?

プレステージ・シリーズの、あの独特のふくよかさと、響きの良いホールで聴いている感触、そしてチェロなどの胴鳴りの雰囲気を出すという点では、傾向が違ってきますので、スターリングに魅力を感じるなら、スターリングにすべきだと思います。

ちなみに友人に譲った初代スターリングが、今、エアータイトのATM300とJPSのケーブルで見違えるようにジャズからクラシックまで聴けるようになったので、もの凄く感謝されています(^^;

もし私が10年前、こういったノウハウを持っていたら、きっと手放さなかっただろうと思います。

177 名前:K :2001/07/02(月) 16:37

モノラル後期〜ステレオ初期の録音は、マルチマイクロフォンで音を鮮明にとってやる、比較的残響が少ない録音が主流で、マイクを充てたところが図抜けた感じで聴こえ、ホールの中で聴いている各楽器が溶け合ったバランスとはかけ離れたものでした。低域は録音直後のテープの状態ですら伸びが不足していて、当時のスピーカーのレヴェルが低かったせいもあり、オンマイクならではのスピード&ダイレクト感のある再生はある程度は出来たので、ジャズなどの再生はけっこうイケたのですが、クラシック音楽は、まだまだ、という状態でした。

クラシック音楽を愛するガイ・R・ファウンテンはホールの中でオーケストラを聴くようなスケール感と低域の量感、各楽器がブレンドされ、余韻に包まれるような聴き方したかったので、苦労の末、ああいったオールホーンの、しかも少し低域がモッコリ盛り上がり、少し遅れる欠点はあっても、「らしく聴かせる」スピーカーシステムを造ったわけです。

その後録音技術が進み、十分なダイナミックレンジと周波数特性、そして分解能を有するようになった現在では、たった2〜6本で、しかもオフマイク気味に録音しても十分演奏の細部までわかる様になってきました。むしろこの方が位相の問題からもベターであることが録音エンジニアの間でも一般概念となってきました。スピーカーも同軸2ウェイでないと位相合わせが出来ないということはなくなり、コンピューター解析を利用して、セパレートタイプでもビシッと位相のあった製品がどんどん出てくる様になりました。

そうなると、オートグラフのようなスピーカーの場合は、録音が最新のもので、音が良ければ良い程、スピーカー側での色づけがむしろ邪魔になってきます。

ですから、少ないマイクロフォンでちょっとオフマイク気味に録音した最新のデジタル録音を中心に聴く方には、タンノイのようなスピーカーは、その独特の響きが煩わしく感じるかと思います。その場合は、同じタンノイでも、キングダムや新しいディメンジョンシリーズなどが適切かと思います。あるいは録音時のモニターで使っているB&Wの方が良いかと思います。


一方、「名演奏家」と言われた方々のレコードを聴くことが中心な方には、まだまだ「タンノイらしいサウンド」と言われるプレステージ・シリーズが良いかと思います。

>聞く部屋の残響ってどの様に考えたらいいの?

基本的にはプレステージモデルは余計な響きを嫌いますから、少しデッドな方が良いかと思いますが、私が一番良いと感じたのは、九州の湯布院の方の所で、少し山小屋風。パインの板で周囲を囲み、天井はよく会議室などで見られる吸音素材、床は厚さ3cmの桜材で、ちょっとライブに響いていました。


196 名前:192 :2001/07/03(火) 18:05

さて、Kさんなら、TANNOYのBlack、Silver、REDの外観は見た事があると思います。(写真か実物か問わず)

Black、Silverの頃はのシンプルなフレームは、Goodmansのものと同じです。Goodmansは英国最大のスピーカーメーカーであり、他社へのOEMも非常に多く、生産台数は圧倒的です。

TANNOY製品もGoodmansにOEMを依頼していたか、部品の供給を受けていたと考えるのが自然です。他の例をあげれば、Goodmansは米国ラファイエットラジオ、Knightラジオ、英国VitavoxなどにOEMをしています。


197 名前:192 :2001/07/03(火) 18:18

タンノイ独自のウーファーとありますが、コーン紙の型って、めちゃくちゃお金がかかるんですよ。たとえば、JBLのD123というスピーカーがありますが、これと、JensenとWestrex(型番は知らないのですが)と、全く同じ形のコーンを使っているものがあります。型の共用かどこかのOEMですね。

古いGoodmansの業者向けの広告で、

「うちは、どんな形のコーンも、どんな配合の紙でも準備できます。」

というのが、あります。となると、Tannoyのウーファーというのも、タンノイ仕様のGoodmansの紙なのかもしれません。後に(HPDでしたっけ?)からドイツのクルトミュラーコーンに変わりますね。


198 名前:K :2001/07/03(火) 18:38

私は英国タンノイ社の営業担当者と直接話したことがありますが、

「あの火災が起こる前までは、すべて自社で生産していた。ユニットの紙の配合は、秘密だったからね。火災さえなければ、クルトミューラーにお願いすることはなかった。ハーマン・グループの傘下に入ることもなかった」

と言うようなことを言っていました。営業の方だから、東洋から来た私のような一見さんに真実を話す必要はないということで、嘘をついていたとも思えないのですが……。

もし、形状が似ているとすれば、型造りはグッドマンに依頼し、実際に自分の所で製造していた、ということは考えられませんか?


200 名前:K :2001/07/03(火) 18:55

「設計プランの幾つかを社長の所に持っていき、最終設計図は、社長自ら描いた」


と言っていたことを思い出しました。となると、コーン紙の金型が同じ、ということも考えにくい様な……。

でも、当時のコーン紙の金型がべらぼうに高価だったとしたら、グッドマンのをそのまま使い、フレームやボイスコイル等でオリジナリティーを出していた、とも考えらますね。ま、グッドマンに金型造りをお願いしていた可能性は、いずれにしてもありますね。


201 名前:K :2001/07/03(火) 19:11

>英国の会社は、お互いに部品のやり取りをしていますから、

真空管の製造なんて、もっと凄いですよね。フィリップスはOEMでMullardやテレフンケンなどにも造らせていますから。

もっとも、フィリップス・ブランドで「自社生産」をうたっていた真空管も、よくよく調べてみると、下請けの町工場で造っていた、なんていうのも、ザラでしたから、Mullardで造っている方が、マシだったのかも知れません。あのEL34の音、どんなに頑張っても、中国やロシア製では到達できないと思います。

そう言えば、誰だったか忘れちゃったのですが、映画館のアンプが壊れて、東洋ウエストレックス(でしたっけ(^^;)に修理依頼したところ、なんとMullardのEL34が、代用品として三極管結合で付けられていてビックリした、なんておっしゃっている方が居ましたね。

202 名前:192 :2001/07/03(火) 19:23

そうそう、球は凄いですね。EL34なんて、英国製だけでも、いったい何種類あることやら…

松下がPhilipsにOEMしていたのは、6BQ5でしたっけ?

凄い話ですね → 東洋Westrex。

まあ、あの会社は、勝手にWestern部品を国産メーカーに発注したりしていたようなので、かなりアヤシイですよ。

Goodmansの有名なOEM先で思い出しましたが、ESLを出す前のアコースティカル(すなわち、今のQUAD)にも出していました。

紙やダンパーの設定は違うのだと思いますが、外観は、まんまAxiom22だったりします^^;


216 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/06(金) 11:41

ヒノの親父が、今のタンノイはGoodmansの工場で生産している。といっていたけど、どうなんだろうね?

TEACあたりも金をだして、Harmanから株を買い戻したけど、工場に関しては、一度焼けちゃって、難しいだろうしね。

確かに、新生タンノイの工場として、TANNOYマークのついたビルの写真は見たことがあるけど、そんなもの、どうとでもなるしね。

TANNOYって、TANNOYとModaunt Shortと、あと何社かでグループを作っていましたよね?


217 名前:K :2001/07/06(金) 17:58
>>216
>ヒノの親父が、今のタンノイはGoodmansの工場で生産している。
>といっていたけど、どうなんだろうね?

まだそんなことを言っているんですねぇ。(^^;
ヒノ製オートグラフの音が悪いと言うと、必ず口にするのがそのセリフ(^^;;

私が更に、

「レッドを入れても、お宅のオートグラフじゃ、あんまり良い音しないねぇ」

とチャチャを入れたところ、烈火のごとく怒って、「ティアック製のエンクロージャーしか聴いたことのないヤツに何がわかるか!」と言われ、二度と敷居をまたげない身となってしまいました(^^;;;

確か、TDシリーズの時だったと思いますが、グッドマンの研究者と共同研究やっていますから、製造も部分的にお願いしちゃっているかも知れません。

タンノイがクルトミューラー社のコーン紙を使うようになってから堕落したと言う人に対して、

「そりゃぁ、あんたの様に1960年代のLPしか聴かん人間には、昔のモニターレッド以外はクズにうつるだろうさ。

でも、最新のデジタル録音のCDを昔のオートグラフと今のG.R.F.Memory、どちらで聴くと訊かれたら、俺は新しいMemoryにするね。それを堕落と言うなら、それでも構わない。どちらを選ぶかは俺自身だし、もしユーザーのことを考えないで製品開発していたとしたら、会社はつぶれちゃっているか、俺のようなユーザーは見向きもしなくなっているだろうね」

といいうようなことを申しておりました。

私も同感で、タンノイというメーカーが、このデジタルの時代に信念を持って製品作りをしていれば、たとえ組み立て工場がグッドマンでも、セレッションでも、はたまたバイタボックスの共同工場でも、どこでも構わないと思います。

ただ、オートグラフのようなプレステージシリーズの場合は、設計も大切ですし、組み立てる場合は、それなりに熟練した方達が携わっていないと困ります。だからと言って、タンノイの工場で組み立てたものでないとタンノイでない、なんて言うつもりは毛頭ありません。

出てきた音が、タンノイならではのサウンドを持ち、工作精度もかなり高くて私を満足させるものであったら、それは私にとって、やはり「タンノイ」だと思うのです。


>TEACあたりも金をだして、Harmanから株を買い戻したけど、
>工場に関しては、一度焼けちゃって、難しいだろうしね。

でも、「今度のはKEFにも負けない最新設備だ!」と、自信ありげでしたけど(^^;

>確かに、新生タンノイの工場として、TANNOYマークのついたビルの
>写真は見たことがあるけど、そんなもの、どうとでもなるしね。

叔父が申しておりましたけど、けっこう立派な工場だそうです。で、

「確かにそこで全部のユニットを製造するには、ちょっと足りないかもしれない。
JBLと共同で、東南アジアに低価格帯の製造拠点を持ったという噂もある」

と申しておりました(^^;


>TANNOYって、TANNOYとModaunt Shortと、あと何社かでグループを
>作っていましたよね?

セレッションの研究施設は素晴らしいそうで、傘下に収めてから、小型モデルをたくさ
ん出すようになりましたよね。それはそれで良いことだと思います。

218 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/06(金) 18:14

僕のIIILZ(英国から取り寄せた本物。日本で売られたIIILZの多くは国産箱らしい)の裏板の響きとか凄いですよ。

良いにせよ悪いにせよ、この響きがIIILZというシステムの音に大きな影響を与えているわけで、違う材料で箱を作っても、全然違う音になってしまう。もちろん、その「ちがう」が、より良いである可能性もあるわけだけどね。

219 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/06(金) 18:19

それにしても、ヒノの親父 健康なユニットの紙を変なオリジナルに交換してしまうのは、やめてくれないかなぁ…

鹿革エッジもそうだけど、数年後にはリセールバリューすらないゴミになっちゃうよ。


225 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/07(土) 00:26

タンノイプレステージシリーズには、同じモデルでも多くの種類(TW・TWW・HW・HEなど)ありますが、音的にはどう違うのですか?
一番初期のモデル(つまみでレベル調整するタイプ)が音の厚み等は優れているのでしょうか?

例えば、価格が同じなら初期とTWどちらが買いですか?


226 名前:K :2001/07/07(土) 01:12
>>225
>例えば、価格が同じなら初期とTWどちらが買いですか?

CDで比較的新しいデジタル録音をよくお聴きになる方には、新しいシリーズ、たとえばHEとかをお奨めします。初期モデルは、例えばスターリングではIIILZにどこか似た、箱鳴りをうまく使って響きを創っているところがありました。ですから、低域は少し締まりがなく、分解能もHEなどに較べたら、少々劣っています。分解能がない分、音が固まりになりやすく、そういった意味で厚みが増している様にきこえないでもないです。

初期とTWを較べても、TWの方が低域の締まりが良く、分解能も上がっている様に聴こえます。私はそれを飛び越して、初期の次はTWWを購入しました。

449 名前:K :2001/07/22(日) 15:15

タンノイスピーカーを鳴らすコツとヒントを徒然なるままに書き記してみました。

梅雨から夏場にかけては、かなり「もったり」した音になります。特に口径の大きいユニットは最悪で、38cmともなると、冬場の数倍水分を吸って重たくなったコーン紙がレスポンスの悪さを呈します。その点、古いモニターレッドは比較的薄くて硬いコーン紙でしたので、夏場でもそれほど音がダレることはないようです。また、エンクロージャーも水分を吸って振動しにくくなっていますので、夏場はしょっちゅう鳴らしてやらないと、みるみる音が悪くなっていきます。

鳴らす音量ですが、一日の中で時にはエンクロージャーの板が振動しているのが解るくらい、入力を入れてやった方が鳴りが良くなる様です。やはりエンクロージャー自体を鳴らさなければならないタンノイのスピーカーの宿命なのでしょう。

これは何もタンノイシステムに限ったことではないようですが、長時間小さな音量で鳴らしてやるより、いったん完全にみんな電源まで切ってやった方が、エージングが進みやすい様です。特に透明感がグッと上がってくる感じがします。

最新のHEモデルよりも前のユニットを搭載しているモデルでは、単線系のスピーカーケーブルが本当に相性良い様です。撚り線でも、あまり細いのではなく、太めのものを使用した、スペース&タイムのケーブルも相性が良いようです。これは切り売りで幾つか種類が出ています。安いものだと\1,300/mくらいです。

リスニングポイントは、ユニットの軸線上で正三角形を作って、部屋の広さにもよるでしょうが、それより20〜30cmくらい後方です。ちなみにウチではちょうど応接セットのテーブルの上なものですから、試聴に来た方々は、不思議にほとんど皆、テーブルの上に座って聴くようになります。

タンノイのの1970年代前半までのスピーカーユニットは、ハードエッジでしたが、エンクロージャーの板が柔らかくて、むしろエンクロージャーを鳴らして音造りをしていた感があります。

1981年以降から最新のHEより前のモデルは、むしろユニットの低域再生を改善させ、エンクロージャーの共鳴はそれ以前よりも控えめにして音造りをしていた様に思います。

そして最新のHEモデルですが、低域の再生よりも歯切れ良さ、シャープさを追求し、多少低域再生力が落ちても仕方がないというような作りのような気がします。
同席したEARのオーナーが仰るのには、「タンノイの場合、ステージとの距離感は、こんなものでしょう」とのこと。

「部屋のコーナーにスピーカーを置いて、聴くリスニングポイントは、たいていは部屋の中央やや奥、というふうになるかと思います。そうした場合、あまり音が前に出て来すぎると、演奏者の中に頭を突っ込んで聴いているような感じになり、演奏会場の椅子にゆっくり腰掛けてきいているという、タンノイらしい本来の音と違って来ます」

なるほど、と思いました。

http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/992/992992601.html

16. 中川隆[-10230] koaQ7Jey 2020年11月04日 12:00:40 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[35] 報告
タンノイはスピーカではなく色々なアンプの違いを愉しむ為のスピーカ


49 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/12/09(土) 06:03

オートグラフってのは、長大なバックロードホーンと薄い板を鳴らすことなんかで、わざと残響を作り出しているんだよね。ソースに含まれていないホールエコーみたいなのを、人工的に付加して鳴らすわけだ。だから何を鳴らしても、細かい音やソースによる録音の違いは出てこない。みんな、強いスピーカーのキャラクターで塗りつぶしたように鳴る。

今の情報量の多い周辺機器で、オートグラフを鳴らしたらどうなるか。

変な残響がいっぱいの、トンネルか洞窟で大勢がわめいているようなひどい音になるよ。その残響がオートグラフの本質だから当然だ。

こうしないためには、昔と同じような、情報量の少ないアンプを使えばいい。古典的な真空管アンプとかね。そうすれば、聞きやすくはなる。

http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/974/974534537.html


TANNOY(タンノイ) [Autograph]管球式アンプ 

1950年代タンノイも自社スピーカーシステムと組み合わせる為の管球式アンプ(プリアンプ・パワーアンプ)を製造していました。TANNOYとQUADが純正みたいに言っている方が多いですが、モニターレッド搭載システム辺りまでは、TANNOY社製アンプが、本来純正の組み合わせなのですよ。


 ・プリアンプ TYPE HF.C/VA/200 (1956〜1958年)【初期型】

 ・パワーアンプ TYPE HF/200AC/12L (1958〜1959年)


特に1950年代の英国製HiFi系アンプの能力(帯域特性・歪み特性・S/N特性)は非常に優れています。高級機になればなる程その傾向が強いのです。だから、かなりクリアーでシャープな音質になります。レストア直後は、音が硬すぎるという印象を持つ人も多いのです。ただ、それで正常なのです。レストア直後にも関わらず、まったりしたボケ気味の音質だった場合は、それは完全な修理が行われていない可能性もあります。各メーカーの音作りやシリーズ(グレード)により、若干の傾向の違いはありますが、概ねそんな感じになります。現在において、部品が劣化した状態のアンプの音を基準に考えたら駄目なのです。部品が劣化し特性が出ていないのですから、ボケボケの音質になって当然なのです。

今回のTANNOYのアンプも当時の英国系高級HiFiらしいサウンドです。派手な色付けない、極めて端正なサウンドです。

英国系の高級HiFi機材(アンプやスピーカー)って、高級機になればなる程色付けの少ないクリアーで端正なサウンドになっていきます。水を飲んでいるような感覚です。だから、コメントに苦労するんですよね。悪く言えば特徴的な音質ではないのです。HiFi(高忠実度)ですから・・・ね。機材に色が付いていては、ソースに対して高忠実度再生になりませんからね。

オーディオの音質の骨格はスピーカーとアンプによってほぼ決定されますが、これも高級機なればなる程、それぞれの相性を求めてきます。TANNOYのアンプは、TANNOYのスピーカーによくマッチします。どこがどうとかという話ではなく、ほんとスムーズに音が出てきます。バランスもいいのです。当然といえば当然ですね!これがTANNOYの考えていた音質なんですから・・・

今ここに試聴用として12インチシルバーが搭載された「Landsdown」があり、それで試聴していますが・・・LEAK TL-12Plusでは若干音の線が細くなり上ずった感じになるのですが、TANNOYのアンプではそれが全くありません。重心が下がり音に厚みが増した感じです。バランスが良くなりました。しかも、クリアーなサウンドで、J-pop等Vintage機材では苦手とされるソースも見事に朗々と鳴らしてくれます。てか、J-popが鳴らないVintage機材はどこか故障していますよ。

http://vintage-audio.jp/?p=650


オリジナルエンクロージュアのオートグラフを聴く機会が2度ほどあったが、うまく鳴らなかったのか、魅力を感じなかった。その後、何度かオートグラフ(モニター・ゴールドやレッド、ミレニアム)を聴いたが、一度として満足出来るほど、うまく鳴っている音を聴いたことがない。

ということは、初めて聴いたときと、マークレヴィンソンの組み合わせ(LNP2L+ML3)で聴いた2回しか、よそでいい音のオートグラフを聴いたことがないのだ。

20年以上使ってきて、今更その魅力はどこか?と自問自答しようにも、長く連れ添った奥さんのようなもんで、

 ほっとする。安心していられる。落ち着く。くらいしか思い浮かばない。

http://analo9love.seesaa.net/article/134092842.html


プリアンプは半導体を使用せず是非とも管球式のプリアンプを使っていただきたい、メインアンプが真空管ですから半導体のプリアンプは合いません、それでは半導体のメインアンプにすれば解決かと思われますが、はっきり言って半導体のアンプではタンノイが鳴りません。また半導体のプリアンプはツルンとした音でゾリゾリ感がなく奥行き感も乏しくなります。

http://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-007.html

組合わせるパワーアンプは、QUADUではありませんよ。通常はLEAK TL-12plusあたりが適当です。

TANNOYにQUADUという組み合わせが国内では常識化されていますが、QUADUはESL専用アンプと考える方が普通でしょう。ESLはコンデンサー型スピーカーでその発音構造から考えても(勿論試聴しても)わかりますが、繊細ではあるけどダイナミック型スピーカーと比較すれば全くエネルギーバランスが異なります。

スピーカーとアンプの組み合わせでは、それぞれのメリットとデメリットを補いあいマッチングを取るのですが、ESLの過度な線の細さや押し出し感の無さをQUADUは補うような音質(バランス)で作られているのですから、TANNOYの様なダイナミック型スピーカーに組合わせるとボケ気味の音になって正常なのです。

しかも、TANNOYは当時の英国系の中でも、どちらかと言えば荒い音質のスピーカーに分類されるのですから・・・余計にボケて荒い音になります。

そこで、まぁ一般的に使えるのがLEAKとなります。こだわるならモニターシルバー時代であればTANNOYのアンプやその他HiFi系のアンプとなり、いろいろ選択肢はありますが、QUADUだけは違いますよ。どうしてもQUADと言われるなら、QUADT型が良いでしょう。QUADTは「コーナーリボン」というGoodmansの12インチウーファーにリボントィーターを組み合わせたアコースチィカル社(QUAD社)のオリジナルスピーカーシステム用のアンプで、こちらは通常のダイナミック型スピーカー使用なので良いのです。

Landsdown+LEAK TL-12plusでの組合わせは、やはり家庭用高級機の内容を伴ったサウンドです。ソースを選ばず、忠実度の高い鳴りをします。普通に聴けるいいシステムだと思いますよ。

http://vintage-audio.jp/?p=450

709 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/08/22(水) 13:12

タンノイをお持ちの方は大体真空管アンプをお使いのような気がします。
技術的、音響的、音楽的に観て何故真空管アンプが似合うのでしょうか?

710 名前:K :2001/08/22(水) 19:23
>>709

ハーマングループを離れてから出したプレステージ・シリーズは、石のアンプでもけっこううまく鳴ります。QUAD 606などはその最右翼かと思います。さらにALCHEMISTのAPD24A&25Aなども相性が良いアンプだと思います。KRELLはA級増幅でパワーもあり、ドライブ能力も凄いアンプを世に送り出していますが、初期のKSA50はけっこうG.R.F.Memoryとは相性は良かったのですが、Model 600は8Ωで600Wものパワーを誇るのに、寸詰まりの低域で、がっかりさせられてしまいました。

それで、ふと思いついたのですが、タンノイの特にプレステージ・シリーズは、オートグラフなどのヴィンテージオーディオから連綿と続く独特のサウンドを持っており、オートグラフやIII LZなどが開発された頃は、真空管アンプがまだまだ主流でした。ですから、ユニットは確かに新しくなったとはいえ、コンセプトとしては古くからのものをひきずっているわけですから、その当時、すでにほとんど完成の域に達していたタンノイのスピーカーシステムは、古い真空管アンプとの方が40年以上も経た現在でも、今もって相性が良いのだと思います。

石のアンプでも、ALCEMISTのAPD25Aの様にトランスがあるものはとても相性が良いことを考えると、出力トランスを搭載してダンピング・ファクターがあまり高くない(10以下のものがけっこうある)真空管アンプは、確かに低域の制動性が悪いのですが、適度にエンクロージャーを響かせて音作りしているタンノイのスピーカーには、むしろそれがメリットになっているのではないかと思っています。

これは、ダンピングファクターが確か1000くらいあったModel 600では相性がイマイチだったことの裏付けになっているようにも思えます。初期のKSA50は100は超えていたと思いますが(300〜400程度?)、Model 600程ではなかったので、そこそこ鳴ってくれたのではないかと思っています。

また、タンノイ・ファンは、基本的にはホールの中で響いている感じを大切にしますので、たとえ録音の上では直接音が鋭く刺激的に録音されていても、音にベールを被せてしまう、という批判があったにせよ、しなやかでみずみずしく、ふくよかな真空管サウンドの方が好みなんだと思います。

時にタンノイの同軸2ウェイのツィーターは、鋭く金属的な音になってしまうことがあり、そういう傾向を回避する意味でも、真空管アンプはタンノイ・スピーカーに寄与しているのではないかと思っています。

711 名前:月よりの使者?けっこう仮面 :2001/08/23(木) 20:37

 「音作り」というのが敵視されることがあり、タンノイのような箱を鳴らすスピーカやトランス/結合コンデンサを使いまくる管球アンプは過去の製品呼ばわりされることがあります。

「みずみずしい、というのは偶数次高調波歪がたれ流しになっているだけだろう」

てな具合に。 でも、音は収録した段階で既に色がついているんですよ。マイクの種類、位置により違う音がします。マイクアンプや録音でも変わりますし、それ以前に会場や(ライブなら)客の入りでもう変わります。K先生がタンノイと管球アンプを愛好するのも録音趣味・演奏趣味が背景にあるんじゃないかと勝手に分析している次第です。

714 名前:K :2001/08/23(木) 23:13

私が結局タンノイと真空管の組み合わせになるのは、ご指摘の通り、私が自ら演奏をし、録音もやるせいもあるかと思います。自分が演奏側に回ってみるとわかりますが、演奏している時に演奏者が耳にする自分の音って、ピークだらけの荒々しくてバランスもへったくれもなく、うるおいなんて皆無の音だったりします。しかしある程度離れた所で聴くと、ホールの残響がうまく丸みを与え、うるおいのある、美しいフルートの音色になってくれたりします。風呂場で歌うと、上手くなったように聴こえる様なものですね。

録音する場合には、再生側での劣化や解像度不足も考え、指揮者のポジションほどではありませんが、そこそこ分離も良く、かつ、あまりライブになりすぎないように、でも、ちゃんと綺麗に残響を録れる場所を選びます。そうすると、どうしてもマイクロフォンの周波数のピークの部分もあったりして、も高域がピーキーに聴こえたり、潤いのない荒っぽい音に聴こえたりします。そう言う時にタンノイ&真空管アンプは、本当にそういったアラを見事に隠してくれます。

ちなみにこれをJBLの4343で再生すると、とても聴いていられません(^^;
だから、けっこうオンマイクで録って、JBL4343でちゃんと聴ける演奏をするジャズプレーヤーって、ほんと凄いものだと感心したものでした。


730 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :01/08/27 17:06 ID:c1Z2OqvI

田舎にアーデン(アルニコ)が有る。問題はアンプ。何で鳴らそうか?
昔のラックスは相性が良かったけど、今のラックスはストレートになってしまって、必ずしもタンノイとは合わないような気がする。

731 名前:K :01/08/28 10:33 ID:sPyiG9wk
>>730
確かにSQ38Dを聴いた感じでは、少しストレートという感じがしないでもないですね。
ならば、中古で昔のラックスを手に入れるというのはいかが?
ヤフオクなどでけっこう出ていたりします。

新しいところでは、ユニゾン・リサーチのsimply 2(18万)はいかがでしょう?
昔のラックスを思わせる、ちょっと柳腰風の、美しいサウンドが特徴です。

個人的にはC.R.ディベロップメンツのRomulus 6L6PP(28万)などが、ちょっと耽美的と言われるかも知れませんが、浮遊感まで見事に再生してくれる、好きなアンプだったりします。


112 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/29(金) 08:32

タンノイファンには球アンプ使ってる人多いと思うけどそれら以外に良かった例外的なアンプを教えて下さい。

114 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/29(金) 21:59
>>112
ジェフで鳴らすとイヤな音がしなくなる。
ついでに低域も少しは締まる。
ホールトーンも、はにゃ〜んと聞こえる。

131 名前:Kさんおしえて :2001/06/30(土) 11:29
>>114
のジェフは合わないんでしょうか?
最新アンプでおすすめはあるのですか?

132 名前:居座っちゃった? K :2001/06/30(土) 17:10

ジェフの音は確かに綺麗だと思います。解像力もあって、ホールトーンも素晴らしい。
でも、特にプレステージ・モデルのG.R.F.Memoryより上の、38cmユニットを駆動するには、少し柳腰風。ただしこれはメインがModel 10、プリがSynergy IIでの感想。


ゴールドムンドのMimeisis 28はタンノイらしいふくよかですぅーっと弛緩する低域と異なり、私の感覚とは違う路線の緊張感のある中低域が特徴。 McIntoshに少し似ていなくもない、ビロードのような感じで、好きな人にはたまらない感触なんでしょうが、私の好みではありませんでしたので、販売店の方が超強力に推したものの、却下。


で、ステラヴォックスPW1。これがゴールドムンドと同じ所で作っている割に、意外にもシャープで力がみなぎっている感じがして、あまりクセがなく、良い感じでした。今、石のアンプで、価格もそこそこ(買値で42万円)となると、これかなぁ?


C.R.ディベロップメンツのWoodham 300Bは、美しさと伸びやかさで勝負するなら、ジェフを凌ぐと思います。浮遊感の美しさをこれくらい出すパワーアンプは他にないでしょう。組み合わせるプリは、同社のKaster Proがベスト。ただ、個人的にはやっぱり低域のドライブ感がもう少し欲しいです。

そういう意味では、ちょっと前のモデルのArtemisの方が良かった様に思います。
ちなみにその前のRemusは低域の締まりがイマイチでした。


FMアコースティックFM411は、あまり文句の付けようがないのですが、遊びの部分、弾ける感じがありません。でも、美しさと楽器の質感を脚色せずに出すという点では、最右翼かも知れません。しかし、いかんせん、価格が320万! 価格交渉しても286万でしたので、購入するには至りませんでした。

あとそうそう、何だか音がこじんまりしてしまったのが、購入意欲を減退させた一因でした。プリがFM155だったせいもあるかも知れません。


マークレビンソンNo.334Lも全体的には悪くはないのですが、低域が出ませんでした。
これは、ダンピングファクターが高くてスピーカーをしっかり止めるために、余計に響かず、聴感上、低域が出ていないように感じるからかも知れません。理論上はこちらが「正しい音」なのかも知れないのですが、個人的に「これで鳴らすなら、スピーカーはウィルソン・オーディオのSystem 6か、ATC SCM150Pslだな」と思ったので、却下。


パスラボのX600は、同社のプリ、X1プリと組むと俄然、本領発揮します。ちょっと低域は肥大気味かな、と思わないでもないのですが、不思議とタンノイの音を邪魔せず、みずみずしい高域も、プリがX2だと線の細さだけが目立ってしまいますが、X1なら良い感じです。

以上は、G.R.F.Memory、あるいはAutograph Millenniumと組み合わせて試聴した個人的
な感想です。

560 名前:中村主水 :2001/08/02(木) 02:17
 
 現在カンタベリー15(HEになる前の型)を使ってクラシック(オケもの中心)をよく聴きます。パワーアンプの買い替えを検討中なので、ご教授ください。

 タンノイの音楽を濃厚に聴かせる部分に惚れていますが、ここへいわゆるハイスピードアンプを組み合わせると、楽音の立ちあがりが改善され、より演奏者の意図が表現されるのではないかと考えるようになりました。ゴールドムンドあたりはどうかと思うのですが、いかがなものでしょう? 


562 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/08/02(木) 07:52
>>560中村主水様

タンノイに俗に言う”ハイスピ−ド”アンプを組み合わせるとの御意見ですが大阪日本橋の逸品館のオリジナルアンプで鳴らすと不思議な体験をされるでしょう。

アンプが”ハイスピ−ド”(?)過ぎるとエンクロ−ジャ−が鳴らないためタンノイの良さが完全に死んでしまいます。ユニットだけ鳴ってるタンノイは聞けませんね。


563 名前:K :2001/08/02(木) 13:26
>>560 中村主水 さん

>タンノイの音楽を濃厚に聴かせる部分に惚れていますが、ここへいわゆるハイス
>ピードアンプを組み合わせると、楽音の立ちあがりが改善され、より演奏者の意図
>が表現されるのではないかと考えるようになりました。

私もそう考え、10年ほど前、サイテーションというハーマンカードンのアンプを使ったことがありました。確かに、中高域のスピード感は増し、素晴らしいと思ったのですが、いかんせん、低域が出ませんでした。


私はMarantzの古いmodel 1&5が非常に相性が良いと思いました。たぶん、ダンピングファクターが適度に低い真空管アンプの中で、無帰還あんぷでなく、そこそこNFBがかかっているのが良いように思います。

479 名前:K :2001/07/26(木) 09:10

>プライマー200シリーズのブリ+パワー+CDが細身に調教してくれて、
>そこそこに鳴ってくれている様に思います。

プライマーですか!これなら低音が出過ぎることはないですね。スピーカーコントロールも良いようだし。
ただ、逆に、低音が出ない可能性があります。

石のアンプはダンピングファクターが良すぎるので、スピーカーを余計に振動させないという点では、最新のエンクロージャーが響かないタイプのスピーカーなら良いようなのですが、逆にタンノイのような、エンクロージャーを響かせて音造りをしているものでは、低域が出ないかも知れません。

私はかつて、サイテーション・シリーズという、ハーマンカードンのダンピングファクターがかなり高いアンプも使っていましたが、これがまったく低音が出ませんでした。

で、「黄金の組み合わせ」というウエスギアンプに換えたら低音が出るようになって、換えた当初は大喜びでした。ま、そのぬか喜びも一ヶ月程度で終焉し、今度は低音が出過ぎる弊害を味わうことになるのですが……。

いずれにしても、スピーカーを手に入れてからが勝負、ですね。


474 名前:K :2001/07/26(木) 00:16

>パワーアンプがU-BROS3に変わり、細かなセッティング変更を行いましたが、
>会社の独身寮の四畳半という事もあってか、ゆるんだ低音の制御が出来ず使いこなせませんでした。


私もウエスギアンプをいろいろ使ってみたのですが、結局ウエスギではその低域をコントロール出来ず、シェルターというメーカーに走ってしまいました。で、それでも満足が出来ず、いろんなお宅を訪問して、相性の良さそうなアンプを探し回ることになってしまいました。

ところが、たいていが「人に勧められたから」とか、「雑誌に載っていたから」ということで選ばれ、「まぁ、こんなものでしょう」ということで終わりにしている方がなんと多いことか。買ってみたものの納得せず、ショップに泣きついたら「こちらのアンプにしてみたら?」と言われてそれに換えても結局解決せず、買い換え買い換え、ローン地獄にはまって行った方もいらっしゃいました。

446 名前:K :2001/07/21(土) 23:46

タンノイのコクのある音がお好きならそれほど難しいことではないのですが、その独特のコクや懐の深さを生かしながら、キレを求めると、何だかビールの宣伝みたいになってしまいますけど、そういう場合は、私は真空管アンプの組み合わせをお奨めしています。

中でもMarantz model 7&8の組み合わせは、質感を出来るだけ正確に伝えながら、低域をしっかりコントロールしてくれるので、ダレが少なく、良い結果を導いてくれるかと思います。中古ならけっこう安く手に入りますし、本当はオリジナルが良いのですが、なかなか程度の良いものを探し当てることは難しく、レプリカの真空管を換えたりして使いこなすのが一番かと思います。

そして、エアータイトという日本のメーカーのATM300、これ、けっこうイケます。ラックスの方達が独立して創ったメーカーですが、ラックスの先入観をうち砕いてくれるほど、ストレートな鳴りっぷりが見事です。しかもCDダイレクト入力があり、便利です。ただ、300Bのシングルアンプですので、オートグラフの様に能率が98dBもあれば問題ないでしょうが、95dBを切るとちょっと厳しいかも知れません。


スピーカーケーブルは銀線ではなく、銅線の単線が相性が良く、CDプレーヤーはSTUDERなどの音が分厚くかつ前に出てくるタイプが良いかと思います。

タンノイの古いタイプで分解能と音場の描出能を求めるのは、ある程度までは可能かも知れませんが、プレステージシリーズで例をとるなら、一つ前のTWWですら、どんなに頑張っても、ウィルソン・オーディオのSystem 6には絶対に敵いません。ソナスファーベルのアマトールにすら勝てません。

もしあるレヴェルまで持っていこうと頑張るとするなら、CDにはリンのIKEMIやCD12、プリにはせめて石のアンプでコニサー、真空管ならソニックフロンティアかコンバージェントオーディオ、メインにはRed Rose Model 2 or 1もしくは特注になりますが是枝300Bプッシュプルアンプを持ってきて、しかもインターコネクトケーブルもスピーカーケーブルも銀線タイプ、特にスピーカーは単線の銀線か、キンバーケーブルの銀線タイプという具合に、超ド級システムとなってしまいます。

確かにこれだとそれなりに高分解能で鳴ってくれますが、スピーカーをSystem 6を持ってくれば、もっと良く鳴ってくれるでしょう。

これから新たに買おうと思っている場合は、昔のコッテリとした音が良ければ、中古を選ぶべきだと思います。新しいHEタイプは昔のようなコクのある鳴り方はしてくれません。かといって、System 6の様な完璧なビシッとした眼前に広がる音場を呈してもくれません。そういう意味では中途半端なんですけど、今我が家で鳴っているオートグラフ・ミレニアムは、「こいつ、本当にタンノイかよ!?」というくらい、弾けた鳴り方をしています。これは是枝300Bプッシュプルアンプのスピーカー制動力が見事なことと、我が家のモデルはワイヤリングがウェスタンのもの単線綿巻線を使用していること、バンディングは太番手包縛糸とワックスによる結線という、プラスチックを使わない方法を採っているお陰と思っています。プリのコニサーもS/Nの悪さを除けば、素晴らしいアンプかと思います。

最新のタンノイで高分解能で楽しみたい場合は、先に挙げた超ド級システムの中のスピーカーケーブルを単線でなく、撚線タイプのキンバーケーブルにすると良いみたいです。

317 名前:K :2001/07/13(金) 23:03

いや〜、本当にタンノイって気難しい、なかなかこちらの思うように鳴ってくれな
いスピーカーなのですよ。先日まで使っていた、Red Rose Music のModel 5は、「銀線の音が乗り過ぎじゃないの? おまけに蛍光灯のノイズに弱い様ね」と、蜜月はわずか1週間。

次のコニサー4.0は、みずみずしい音と楽器の質感の正しさでは群を抜いていますが、「S/Nの悪いプリね。私のような能率の良いスピーカーには合わないわ」と、たった1週間で足蹴にされる始末。

お気に入りはCD12と、メインアンプがなんと、是枝さんというオーディオ評論家が創った、300Bプッシュプルアンプ。これって、メチャクチャ高価なんですよねぇ。しかも是枝さんの一品ものだし。

プリはMarantz model7がかろうじて当確ラインすれすれ。あとはCRディベロップメンツのカスター・プロの結果待ちという状態。Red Roseから新しく出ると言う噂の石のプリアンプには少し興味があるけど…。

EARから出た新しいプロ用プリアンプならV20でS/Nの良さは魅せてくれたから良さそうな気がするが……。

スピーカーケーブルも、あんなにアルテック604-8Kでは素晴らしかったJPSも、「透明感の足りないケーブルね」と、そっぽを向かれる始末。長崎からφ2.5mm銀単線ケーブルを取り寄せてみたり、友人宅のハーベースで良かったS/A Labs High End Horse3.5を取り寄せる手配してみたり、もう、大変なんです(^^;

471 名前:K :2001/07/24(火) 22:07


RHRはオールホーンの欠点でもある、低域の伸びが不足します。コーナーで内振りを大きくすればある程度は解決するかも知れませんが、根本的にアンプで補ってやらないと、難しいかも知れません。

低域を制動させるには、ダンピングファクターの比較的高めな、NFBを少し多くかけているアンプを選ぶと良いかも知れません。Marantzのmodel 2,5,8,9はそれほど多くNFBをかけてはいませんが、それでも現在多くなりつつあるノンNFBタイプに較べれば多く、トランスの能力も加わり、低域が膨らみすぎる感じにはならず、OLD タンノイで、低域の膨らみに困っていらっしゃる方にはお奨めのアンプです。

それに較べてRHRやウェストミンスター・ロイヤルは、基本的にはコーナーに置きを考えたタイプではないので、根本的にオートグラフのような低域の伸びは望めないかと思います。ですから、アンプ側で補う必要があります。

NFBが少ないアンプで少しウーファーの制動は悪くなりますが、よく響かせてやるようにすれば、聴感上、低域が伸びているように感じることが出来、デメリットを差し引いても、十分、メリットがあるように思います。

あるいは、McIntoshのアンプのように、その素晴らしいトランスの性能を存分に生かし、低域が伸びやかで独特のコクのある、ビロードのようなサウンドがマッチする様に思います。

ちなみに、エアータイト(A&M)のATM300は、NFBを0〜6まで3段階に変更できる優れもので、スピーカーの特性に合った選択が出来、重宝しています。


129 名前:50 :2001/06/30(土) 08:54

マランツの真空管、マッキン、クオード等で鳴らしたり、鳴らしている人の音を聞いたりしたことがありますが、

マランツだと端正で標準的な音、
マッキンだと弦が耳をくすぐるような美音、

クオードだとかなりレンジは狭まってちょっとキツイところもあるが、シブくて聴き込むと何とも味のある音で鳴っていました。

この3種は好みもあるけど、定番的アンプだと思います。

130 名前:戻ってきたK :2001/06/30(土) 10:11
>>129

ちょっと追加するなら、McIntoshのアンプは低域が伸びるのですが、締りがないと感じるかも知れません。パンチ力を望むのも、少々無理。

Marantzはそっけないと感じるかも知れませんが、楽器の持つ質感を一番正確に表してくれますし、タンノイ独特の箱鳴りはあまり目立たず、引き締まった感じがしますので、私個人的には一番好きなサウンドです。

クォードは低域が寸詰まりに感じるかも知れませんが、一番エネルギッシュで古いモノラル録音盤を聴くのには一番かも。


138 名前:K :2001/06/30(土) 23:39

どのモデルか、組み合わせるCDプレーヤー、室内楽かオーケストラ曲かどうかで、違ってきます。

現行のスターリング(トールボーイ型)では、C.R.ディベロップメンツのKalypso 10th Anniversary(定価\198,000)か、ユニゾンリサーチのSR1(Hi-brid Stereo Integrated Amplifier MOS-FET/ECC82×2 80W+80W 定価\150、000)が価格的なバランスからも良いかと思います。

初期のスターリング、コルクをフロント・バッフルのタイプは、低域のコントロールを必要としますので、私はマランツの#7と#8の組み合わせをお奨めします。

G.R.F.Memoryになりますと、最初期のコルクを貼ったモデルでは、やはり#7と、友人が持ってきたマイケルソン&オースチンのTVA1がちょっと鳴りっぷりが良すぎる感じがなきにしもあらずですが、今のところベストと思っています。

以上はアナログプレーヤーはトーレンス126、CDがルボックスB225での組み合わせです。


オートグラフ・オリジナルを鳴らす場合は、今のところ、マランツ#1&#2を超えるものを知りません。
メインアンプが#5でもけっこうイケルのですが、イマイチそっけな気がします。#2のコクのある、しかしシッカリスピーカーをドライブするサウンドはさすがです。

五味康祐先生と同じシステムで鳴らしている方を4軒ほど回ったのですが、みな、低域のコントロールに苦慮されており、石神井の五味先生宅にお邪魔したときには既に先生は他界されていましたので、かつての音を偲ぶにとどまりました。


新しいオートグラフ・ミレニアムは、CDプレーヤーがSTUDER A730では良さが発揮出来ません。LINN の CD12を選ぶべきです。高解像度でクセが少なく、ステージがドーンと広がって聴こえるので、古いオリジナルとは違った楽しみ方があると思います。オリジナルオートグラフにはA730の方が良いように思います。

で、組み合わせるアンプですが、うすうす、お気づきになった方がいらっしゃるかも知れません。Red Rose MusicのModel 5が、今のところ、圧倒的に良い様です。しかも、真空管をMullardのEL34に交換したものが。

Model 1&3の組み合わせで鳴らすよりも、もっと空間が広がって、荒々しさがないのに力強く、浮遊感まで見事に再生してくれます。

アナログプレーヤーは、今のところEMT927とトーレンスのプレステージモデルくらいしか比較していませんが、かけるレコードが60〜70年代が中心なせいか、EMTの方が私には好みです。ちなみにRed Rose Musicにはプリがありませんので、マランツの#1のプリを流用しています。そういったことも多少関係しているかも知れません。

ウェストミンスター・ロイヤルを最高に素敵に鳴らしていらっしゃるのは、岩手県一関市(ジャズ喫茶ベイシーのある所)のジャズ喫茶、ROYCEだと思います。オリジナル・マランツ#7&是枝重治先生(管球王国で執筆されている方)お手製300Bプッシュプルアンプという組み合わせです。

ROYCE 岩手県一関市
http://www.geocities.co.jp/MusicHall/3707/royce.html
http://community.phileweb.com/mypage/entry/2022/20090504/11719/

オリジナル・オートグラフを、あの箱鳴りを感じさせずに実に爽やかに、美しく、颯爽と鳴らしている最右翼は、長野県原村のペンション「ムジカ」です。

メインアンプは広島の音楽家のお手製で、WE-262B-349A-284Dのモノラル構成。ステレオプリアンプはカンノ・スーパーパーマロイ・トランス結合式タイプSPU、プレーヤはガラード401、カートリッジはオルトフォンSPU-G、昇圧トランスはカンノSPU30、CDプレーヤーはフィリップスLHH1000です。

先ほど挙げた#1&#2で鳴らすオートグラフと傾向は違いますし、古のオートグラフらしくなくて、物足りなく思われるかも知れません。でも、個人的にはこういう行き方もアリかと思っています。


334 名前:K :2001/07/14(土) 21:40


まず、すでに何回も私がその名前を出している、岩手県一関市山目十二神140-4 ROYCE 0191-23-4665 ここはジャズ喫茶です。ウェストミンスター・ロイヤルをMarantz#7と300Bプッシュプル、845
シングルアンプで鳴らしています。ここのお店の凄いところは、アンプをいろんな人から借りて、それでも満足いかず、アンプ製作者を呼んで、
「このアンプのこういう音と、そちらのアンプの、こんな感じの音が出るアンプを作ってほしい」
と、具体例を挙げてアンプを作らせ、
「このレコードにはこういう感じで音が入っている。それがまだ出ていない。直してくれ」
と、徹底的にパーツ、配線まで換えさせて理想の音に近づけて行ったのです。ですからオーナーのイメージ通りの音がしっかり出ていると思います。

クラシック音楽なら長野県原村のペンション・ムジカ。ここはHPがあります。
http://musica.maxnt.co.jp/
どんなシステム構築をされているか、細かく紹介されています。
ただ、ムジカはご主人を亡くされ、奥さんが今一人で頑張っていらっしゃいますから、忙しいシーズンには、オートグラフ聴き放題というわけにはいかないかも知れません。

ここの凄いところは、とにかくオートグラフの「ぼよよ〜ん」とした低域の響きが、本当にしないんです。寸前の所でかわしているんです。そしてさわやかでみずみずしい颯爽とした弦楽器の音が聴きものです。


それから、ちょっと誤解を招いているフシもありますので、ここで改めて申し上げておきますと、タンノイを購入したから良い音で鳴るとか、タンノイだったらみんな良い音で鳴っているわけではありません。
私が50軒以上のタンノイのスピーカー、オートグラフでも20軒以上鳴らしているお宅にお邪魔して聴かせていただいておりますが、私が本当に「凄い!」と思ったのは、タンノイ全体としても、5〜6軒です。

おっしゃるとおり、ぼわ〜ん、ぼよ〜んと箱が鳴って、ピントはボケているし、位相がズレて聴くに耐えないお宅がけっこうあったのは事実です。でも、「幸福なタンノイ」を目指して、お互い情報交換し、切磋琢磨していらっしゃる方の音は、やはり違います。

309 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/13(金) 16:25

タンノイではグラモフォンのペルゴレージ「スターバトマーテル」アバド盤のメゾソプラノとアルトの歌い手をきちんと分離して再生出来ないと思う。確かに音は美しいとは思うが、音楽の観賞用として、そういう再生力では問題があると思う。


311 名前:K :2001/07/13(金) 18:55
>>309
>タンノイではグラモフォンのペルゴレージ「スターバトマーテル」アバド盤のメゾソプラ
>ノとアルトの歌い手をきちんと分離して再生出来ないと思う。

ふぅむ、それは不幸なタンノイですね。ちゃんとしたアンプで、しっかり振り角までチェックしてチューニングされたタンノイなら、むしろもっと難しいと思われる、ジョスカン・デ・プレ作曲「ミサ・パン・リングァ」演奏:タリス・スコラーズ(Gimell CDGIM009)の、十数人中ソプラノの左の二人の声の微妙な違い、体を左右に揺れ動かしているその様子までわかるかと思います。

ま、私なんかよりも、岩手県一関市のウェストミンスター・ロイヤルでジャズを鳴らしている
ROYCEというジャズ喫茶で、Waltz for Debby Bill Evans Trio(RIVERSIDE VDJ-1536)を
お聴きになると良いですよ。

地下鉄の騒音が、左から右の奥に2回、その反対に抜けるのが1回、なんて具合に、本当に手
に取るようにわかるかと思います。


タンノイは、ある意味では、チューニングが非常に難しいスピーカーです。単にポンと置いたら鳴るスピーカーではありません。エンクロージャーをある程度響かせながら、同軸2ウェイは、90°のサービスエリア内で、シビアに定位させないといけないので、ちょっとした机や椅子の影響も受けやすいのです。
ましてやコーナータイプのオートグラフは、コーナー付けが基本ですから、最初から内振りの角度が決められているようなもの。

そういう困難を克服して、クープラン作曲「モッテト集」 演奏:Feldman,Poulenardら(Harmonia mundiHMC901150)の二人の女性の歌声の掛け合いが、時として顔を見合わせながら、またある時にはちょっと背伸びするように上向きに発声している様まで手に取るようにわかるようになった時の嬉しさというのは、また、格別なものがあります。

そもそも、私が最初のタンノイ製品、スターリングを購入するきっかけになったのが、
「秋葉原のとあるお店の前を通り過ぎた時にたまたま流れていたバイロイトのワーグナーの音楽。それがタンホイザーだったか何であったかは忘れたが、声のリアルさと、テノールの歌手がクルリと振り向いた様まで手にとるようにわかった時の衝撃は今でも忘れない。」

と言うような具合で、定位の良さと声質のリアルさに衝撃を受けて発作が起きて購入したくらいなんですから、ちゃんと追い込めば、ある程度までは到達することが可能だと思います。
もっとも、それが再現できるようになるまでの苦労を考えたら、確かにエンクロージャーが響かず、サービスエリア角度が広いウィルソン・オーディオのSystem 6の方が楽でしょうけどね。

447 名前:K :2001/07/22(日) 01:18
題:タンノイを鳴らしていて個人的に良いと思ったシステム


1)ESOTERIC P-1,D-1 → SHELTER Model 404-2
→ C.R.DEVELOPMENTS Artemis →カンタベリー15


アナログプレーヤー:トーレンス126 
カートリッジ:オルトフォンMC20 Super 
トランス不明
インターコネクトケーブル:モガミ(プリ・メイン間自作)

スピーカーケーブル:ベルデン(型番ちょっと不明)
 

和室に置かれたシステムで、これくらい見事になっている組み合わせはないかと思います。 スピーカーの下に厚さ3cm御影石の板を入れたのが正解だった様です。ボーカルも、カルテットも見事で、CDを中心に聴いているのに耳障りな高域がありません。解像力もかなりなもので、かといってちゃんとタンノイトーンを出している、不思議なシステムです。

2)REVOX C221Mk 2 → エアータイトATM-1 → スターリング TW

 インターコネクトケーブル:JPS Superconductor 2(プリ・メイン間)
 スピーカーケーブル:JPS Superconductor 2

 私がエアータイトというブランドのアンプを聴いて、これは良いかも知れない、と思ったお宅。
 CDしか聴きませんが、これが悔しいくらい、タンノイらしさを失わずに、見事な鳴りっぷりでした。ATM-1はCDダイレクトが可能なアンプなので、あえてプリを使っていないそうです。

 ケーブル類は私の音を聴いて、お気に召したらしく、速攻で注文されていました。2ヶ月後、再びお寄りしたところ、「いやぁ、ジャズも聴けるようになったんですよ」と、嬉しそうでした。
 繊細な室内楽も素晴らしかったと思います。

3)STUDER D730 → Marantz model 1 → Marantz model 5 → G.R.F.Memory TWW

アナログプレーヤー:EMT927 
カートリッジ:オルトフォンSPU A/E
昇圧トランス:Triad HS-1

インターコネクトケーブル:JPS Superconductor 2(すべて)
 
スピーカーケーブル:JPS Superconductor 2
 

これは私が2000年3月まで使っていたシステムです。クラシックからジャズまでオールマイティーに鳴らすにはこれしかない、という感じで組んでいます。ポピュラーやロックは聴きません。 ジャズは1960年代が中心なので、これで十分という感じでした。

4)トーレンス126&オルトフォンMC20 Super2 → Marantz model 7
→ 300Bプッシュプルアンプ& 845シングルアンプ


 ケーブル類はプリとメインの間がJPS Superconductorです。他はちょっと不明。

 改めて書くまでもない、岩手県一関市ジャズ喫茶ROYCEのシステムラインナップ。とにかく豪快にかつ高分解能に鳴ります。「アルテックA7を緻密にしたような感じ」とは、とあるジャズ評論家のお言葉。なるほど、と思いました。徹底的に手を入れた手作りメインアンプの勝利でしょう。

5)糸ドライブ自作砲金プレーヤー → アーム・カートリッジ EMT
→ 昇圧トランス UTC・WE
LPプレーヤー ガラード301 → プリアンプ マッキントッシュ C22
→ マッキントッシュMC60 →タンノイオートグラフ・モニターレッド・箱ユートピア

 ユートピア箱でなかなか良かった例です。1960年代もしくはそれ以前のモノラルを中心におかけになるシステムなので、現代のレコードをかけると、ちょっと低域が膨らみすぎの様な気がします。しかし、1960年代前半のオペラなどを聴くと、本当に素晴らしい印象でした。

6)EMT 927 オルトフォンSPU A → WE 618昇圧トランス
→ CONVERGENT AUDIO TECHNOLOGY SL1

Ultimate & EAR 864B → Marantz model 9 & EAR 861 
→ オリジナルオートグラフ・モニターレッド


 まぁ、よくぞここまで仕上げた、という感じの音です。豪快さと繊細さを併せ持ち、古いレコードから新しいレコードまで、堪能することができました。個人的にはベンツマイクロのカートリッジとフォノアンプで奏でたEARの美しくて精悍なサラブレッドの馬の様なサウンドが印象的で、今の私の求めるサウンドの方向性を決定づけたシステムでもあります。 

 

7)ペンション・ムジカ
 http://musica.maxnt.co.jp/ をご覧下さい。

 プレーヤはガラード401 オルトフォンSPU-G → 昇圧トランス:カンノSPU30
→ カンノ・スーパーパーマロイ・トランス結合式タイプSPU
→ WE-262B-349A-284Dのモノラルパワーアンプ

 CDプレーヤーはフィリップスLHH1000


 改めて言う必要もないかと思いますが、これほど清々しい弦楽器と膨らみすぎない低域を聴かせるオートグラフはないでしょう。もう、脱帽の一語に尽きます。 

  450 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/22(日) 21:08

お金の無い若者や初心者にこれいいよ!っていうお手ごろなアンプありませんか?


451 名前:K :2001/07/22(日) 22:43
>>450
まず、タンノイのスピーカーは何をお使いになるか、です。

タンノイのタンノイたる所以のスピーカー、プレステージシリーズをお使いいただけるとして、新型のトールボーイタイプのスターリングを念頭に入れて検討してみます。

で、アンプは価格を抑える意味合いからもプリメインタイプを選びます。となると、>>447 でお書きしたエアータイトのATM-1 (\360,000)がお奨めかと思います。

繊細さとパワー感を併せ持ち、スピーカーコントロールもかなりなものかと思います。何よりも、低域のダブツキがかなり抑えられつつ、低域の伸びが良いというのは、特筆すべき点でしょう。

もう少し価格を下げたいのなら、C.R.ディベロップメンツのKalypso 10th Anniversary(\198,000)か、ユニゾンリサーチのSR1(Hi-brid Stereo Integrated Amplifier MOS-FET/ECC82×2 80W+80W \150、000)あたりが良いかと思います。Kalypsoは小気味よく軽快で、繊細さも併せ持ったアンプです。
一方、SR1は、ちょっと線が細いかも知れませんが、スケールの大きさをちゃんと出してくれるので、スターリングに使用している友人は、けっこう気に入っているみたいです。

452 名前:K :2001/07/23(月) 02:14
タンノイ用システムを安くあげる方法を考えてみました。

タンノイにはなぜだか真空管アンプが合う様で、今までパスラボの方を除いて、どうも石のアンプでちゃんと鳴っていたのを耳にしたことがありません。あ、ユニゾンリサーチのSR1はプリ部が真空管で出力がMOS-FETですから、ハイブリッドでしたね。これは良い感じでした。

で、真空管アンプを使用することを大前提として、何とか安く上げる方法を考えてみました。


SOUNDというメーカーのValve 100(\80,000)は、6L6GCを使用した8Wのプリメインアンプです。ICLが値上げしてしまったので、唯一、10万を切るモデルです。

実際にはタンノイと組み合わせていないのですが、B&W 805と組み合わせてみた感じでは、タンノイを鳴らすには、ちょっと力不足になる可能性はあります。ただ、相手が能率の悪いB&Wでしたから、タンノイで93dBもあれば、けっこういけるかも知れません。雰囲気は非常に良かったので、もし機会があればお試しになってみると良いでしょう。

で、これも実際はタンノイでは試していなくて、アルテック604-8Gの友人宅で試してみたのですが、エアータイト(A&M)のキット・ブランドである、アコースティック・マスターピースのKT88シングル・ステレオパワーアンプM101が、けっこう合うかと思います。キットと言っても、半田付けが済んだ半完成品モデルが1万円プラスの\128,000ですから、ビス止めを数カ所行う必要がありますが、お手頃価格かと思います。定格出力は8Wですが、我が家のATM300も8Wながら、ユニゾンリサーチのSR1よりもパワー感があるほどですから、十分、いけると思います。

しかも有り難いことに、他の製品版と同様、CDダイレクトに対応でき、プリアンプも別売でC101(キット価格\98,000)が用意されていて、最初はメインアンプだけ、余裕が出来たらプリを購入してセパレートで使うと言うことも出来ます。


720 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/08/24(金) 20:22

是非タンノイで聞いてみたい想像しただけでウキウキするアンプってありますか?
僕が行きつけのお店にあったカウンタ−ポイントSA−4は良さそうでしたが。


721 名前:K :2001/08/24(金) 21:07
>>720
私は友人宅のG.R.F.Memoryでプリ、メインともカウンターポイントの組み合わせで聴きましたが、カウンターポイント、非常に良かったですよ。ジャズがあんなふうに鳴ってくれるとは、私も意外でした。

さて、タンノイと相性が良くて、ウキウキする様なサウンドで鳴ってくれるアンプの一つに、Marantzの
オリジナル#7と#8Bの組み合わせがあります。

これを聴くまでは、私はタンノイのスピーカーでジャズなんて絶対に聴けないと、盲信していたのですが、この組み合わせで聴いてからというもの、それは誤りであることが身にしみてわかりました。

また、カンタベリー15とEARのV20の、妖艶な組み合わせも捨てがたいものがあります。

他には最近聴いてビックリしてしまった、AIR TIGHT(A&M LIMITED)のATM-1というのもあります。これはCDダイレクトが付いているので、プリ無しで聴くことが出来ます。国際的にはATM-2の方が出力が片チャンネル80Wも出るので人気がありますが、個人的にはちょっと荒っぽくて、単調な気がするので、繊細で弾むような鳴り方をするATM-1の方が好きです。

さらに同社のATM-300は芯のある立ち上がりの鋭い低域と、みずみずしくてフレッシュな高域が見事。オートグラフ・ミレニアムだけでなく、アルテックの604-8Kにも相性が良くて、今、我が家ではそちらとの
組み合わせで使用しています。


485 名前:K :2001/07/27(金) 16:06

S/A Labs High End Horse3.5のケーブルをつなげるました(^^)v

そしてその成果ですが、大笑い。今まで、「鳴らない」と文句ばかり言っていたタンノイのオートグラフ・ミレニアムですが、なんと鳴りすぎるくらい、鳴る様になっちゃいました(^^;

確かにジャズなどを鳴らすには、JPSのSuper Blue 2は良かったし、低域が肥大せずに、高域まで
一本、ビシッと芯が通っていたのですが、クラシック音楽を聴く場合は、特にタンノイのスピーカ
ーを使って「高解像度」かつ「伸びやかな低域」で聴こうとしたら、S/A Labs High End Horse3.5
の方が、断然、気持ちよく聴くことが出来ます。

低域は伸びる伸びる、ホーンの板も、よく響きます。そして何よりも、LINNのCD12の、ステージにオーケストラの演奏者がビッシリ密集して並んでいる感じが出てくるようになり、「現代版・オートグラフ」ならではのサウンドを楽しむことが出来ます。

おそらくこの音は、旧タンノイ派からは、「ソナス・ファーベルじゃああるまいし、小綺麗で分解
能良く、色気たっぷりに鳴らしてどうする!」とお叱りを受けるかも知れません。また、ウィルソン・オーディオのSystem 6派からは、「分解能ではウチに敵わないんだし、高分解能で聴きたかったら、タンノイなんて問題外」と言われそうです。

でも、EARのV20で鳴らした時の音を聴いてしまうと、もう、後戻りは出来ません。

CD12のお陰もあるのでしょうが、凛として清々しく、透明感(これはSPケーブルのお陰?)
あふれるタンノイサウンド……。

どこかで聴いたことがあるようだと思ったら、なんとあの、長野県原村のペンション・ムジカの清
々しさに相通じるものがあるんです。もう少し、我が家の方が、低域は出ていますし、V20なら
曇らずに、スッと出てくれます。分解能では、圧倒的に我が家の勝ちです。

時代が変われば変わったで、オートグラフで鳴らす音楽の楽しみ方も、新たな展開を見せてくれる
ものだと、感心した次第です。

それにしても、V20で良いとなると、コニサーや是枝300Bプッシュプルアンプが、宙に浮い
てしまいます。コニサーが160万。是枝300Bが168万。合わせたものが、55万円少々のプリメインアンプに敗れてしまったと言うのは、なんとも皮肉な話です。

516 名前:K :2001/07/28(土) 14:55

現時点での我が家のシステムは、下記の通りです。

CD12 → Red Rose Music Silver 1(インターコネクトケーブル)
→ EAR V20 → S/A Labs High End Horse3.5(スピーカーケーブル)
→ オートグラフ・ミレニアム

http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/992/992992601.html

EAR V20プリメインアンプ
http://www.heinz-company.jp/earv20.html


916:薬漬け

レプリカのパワーで有名なのはマッキン(MC275)とマランツ(#8・#9)でしょうが、何れもレプリカを企画するに当たり、特にトランスの質を確保できるかが大問題となったようです。 で、両社ともご苦労されたようですが(トランス以外の回路では、マランツは非常にオリジナルに忠実、マッキンは多少デフォルメしています)、
ただ、当時と異なり、トランスの質を完全に往年のものと合わせることは、難しかったように仄聞します。

それが音にでているか(往年の音を再現できているか)…。残念ながら…、というのが大方の意見のように思います。


7. 942:RW-2

マランツ9はプロフェッショナルユースですから。

「あんなクリチカルなアンプは電源ポンと入れてレコード聴き始める家庭オーディオで使うと真価が発揮できない」

と、あるオーディオ界の重鎮が仰っておりやんしたよ。


8. 943:薬漬け
>>942

ナルホド。 ところで9は確かにプロフェッショナルユースタイプもあったようですが、あれは内部の部品や基盤が民生用と一部異なっていたように記憶しますが、違っていたでしょうか?
それとも9自体がプロフェッショナルユースを前提にしてましたっけ?
(確かに通常バージョンでレコーディングスタジオなどでも使われていたようですが。)

その重鎮の仰ることはよく分かります。まあ小型ドライバー片手に音楽聴いていて、「アレ?昨日より音が滲むぞ?」と思うや否や、ササーッとアンプに近づき、蓋外してシコシコとドライバーでバイアス調整して、「これでヨロシオマ」と定位置に戻る、というタイプが本当は一番相応しいのかも。
(要はお前さんがそこまでマメに出来るか??ハア、何とも…(大汗))

9. 847:薬漬け

今、借り物のマランツ7をチェックしてますが、フォノイコ部はやはり流石というか、聴かせます。

これだけならウエスギ(UTY−5)〜ウェストミンスターで十分なんですが、一方で、ライン段になると、他のアンプ(Rec Out扱い)やフォノイコを繋いだときに、7のフォノイコでドライブした場合に比べてやや不満が(少し音が眠たくなりますね)。
7のフォノイコは誰もが言うように妖艶かつ“危ない”一歩手前のテンションを聴かせるんですが、ライン段は“安全運転”のようです?

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1110765266/


401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/10(木) 08:54:19 ID:pVCeh6Vb


アンプは定番?のマランツ#7、#9が良いですかね?


( 中川隆 注 : Marantz と McIntosh の管球式パワーアンプは音が固いので音楽を愉しむのには向きません。 Quad U の方が遥かにまともですね。 Marantz や McIntosh の管球式パワーアンプを推薦する評論家は音が全くわからないと考えた方がいいです。)

403 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/19(土) 20:31:01.11 ID:vL2Sa9nW

300Bが一番だよ

http://toki.2ch.net/test/read.cgi/pav/1173758367/


Western electric 124 amplifier _ すべてのアンプの中で最も艶やかな音の WE350B プッシュプルアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/133.html

ウェスタン・エレクトリック 300B を使ったアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/107.html

一番音が良いパワーアンプは VT-52 シングルアンプ?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/440.html

英国の気品 PX4 シングルアンプ 
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/443.html

EAR の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/480.html

ペンションすももの木 _ 「カトレア」の交流点火の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/488.html

チューブ オーディオ ラボ の格安真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/487.html


まあ、スピーカが幾ら酷くても、マランツ#7 と Western electric 124 amplifierで鳴らせば、ゾクッとする程いい音になるもんね。 しかし、何が悲しくてタンノイなんか買うんだろうね。

17. 中川隆[-10229] koaQ7Jey 2020年11月04日 12:01:19 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[36] 報告
聴感が麻痺するとタンノイの良さがわかる様になる


352:ビックリマスダ

オーディオの評価とか感想って難しいです。オーナーの好みで、決まりって感じですし、その状態で聴いてると、どんな音でも馴れてしまう?と言う人も居ます。
ビンテージのフルレンジの愛好家も知り合いに居るのですが?何回か聴きましたが、その音が良いとは思いませんが、本人は最高と言います、私には高域も低域も不足なのに、その人には高域は天井を突き破って延び、低域は私のミンスターよりも出ていると言います。

これってどう考えれば良い物なのか?なんでも良いのか?
なんかなーその人達は、その音質が好みなんだから仕方が無いってかんじですかね?


354:前期高齢者
>>352

ビックリマスダさん

古レンジファンのお友達のところで以下のディスクを再生してみてください。

MJ Technical Disc Vol.1 MJCD-1001「耳でわかるシステム診断」トラック50-65

案外「俺は全部聞こえる」と仰るかもしれませんが、そうなると最早オカルトの世界です。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1110765266/


308 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 21:07:17 ID:B3rZE9/j

知人のオートグラフ持ちは常に不満を漏らし、日々格闘している。

「満足している」とか「弦の艶・・・・」なんて聞いたことがない。

謙虚であり、その態度からこれが真のマニアと尊敬する。

付記するが、その音は素晴らしい。だが現代的ではなく。残響音のきつい音であり、好みは分かれ、現代人向けではない。 特にB&W系の好きな人は気持ち悪くなるだろう。

345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/02(水) 11:01:14 ID:5QWd9TB3

タンノイ15インチ20年鳴らしてるが、まだ高音がややきんきんし滑らかさに欠ける。

ひょっとして、高音の繊細な、まるで羽毛のような音がでるのは30年かかるのかな。

タンノイの良さは原音再生ではなく、適度な残響音のある(教会録音など)LPを適度な残響音を付加して再生するするところにある。 はまると、あなたの部屋(演奏会場ではなく)でも素晴らしい響きがする場合がある。 これがタンノイ好きの原点かな。

http://toki.2ch.net/test/read.cgi/pav/1173758367/


249:ビックリマスダ

最近感じているのはタンノイは箱に時間が掛かると思っています、
ユニットは一年も立てば調子が出て来ますが、箱は最低3年位からズーット良く成ってくる感じを受けていますがど

12:10年たって本音を聴く

新品のタンノイ買ってから、何年になるんだろう。 10・・・年?ぐらいになるような・・・気がしないでもない。

毎日1時間ぐらいBGMの様に音楽を鳴らしている。それで、やっと最近セクシーな音になってきた。

デリカシーがあって、とろける様な雰囲気を、サラリとこなせる様になってきた。それでいてソースの粗は今でも素直に出す。だからアンプやソースに手抜きは出来ない。タンノイは鋭敏で潜在能力が高い。

タンノイの真髄を味わう、ほんの入り口地点に、10年目にして、ようやく到達したらしい。

36:そのとおり

10年か・・・そうですよね。
タンノイはエージングに時間がかかる。
2年や3年でタンノイは語れません。


183:エージングという魔物

タンノイを買ったとき販売店は間違いを言った。
「3年でエージングができます」。

でも、10年以上たった今もエージングは進行中だ。
最近でもシンフォニーはまだ硬い。だからグレードアップなどと言うものは嫌いだ。
今買い換えたら、また、エージングに10年以上かかる。時間の損失が大きすぎる。
だから、スピーカーにはこれ以上金をかけずに、余生を送りたい。

逆に言えば、
良いスピーカーを早くから選択し、以後買い換えることなく一生を過ごす幸せ者になりたかった。


209:屋根裏のおっさん
>>183
貴方は非常によい体験をしました。タンノイでもJBLでもエージングは何時までも読くのです。50年前の気難しいシルバー大権現様に従えていますがまだまだ変わっています。

あるスピーカー修理のオジサンから聞いたのですが線香花火のように振動板が尽きる前が一番美味しいところだそうです。そうなるとこれから益々期待が持てるではないですか。

おっさんは田舎ですが屋根裏の5畳で聞いていますが38cmさんの言うとり部屋の影響は半分以上ありますね。定位、バランス等殆んどは其処を改善すれば向上します。其れにつけてもJBL並みの耐入力が欲しいね。


184:ひまじん
>>183
確かに、スピーカーのエージングには時間が掛かります。
JBLもタンノイも相当時間が掛かるのでしょうが、10年以上は掛かりすぎのようですね。

音が硬いのは、スピーカーの問題だけではないかもしれません。
私もクラシックの弦楽器が重なるところできつくなる(硬い感じ)のは、スピーカーかと思っていたんです。

つい、2〜3日前にプリアンプとパワーアンプの間に、CD用のライントランスを入れて見たのです。私自身もこんな事で音が良くなると思っていませんでしたし、邪道とすら思っていましたが、驚いた事に硬さがとれてしまったのです。

2種類のトランス、マランツLT−1とオーディオテクネLT−8310で試して見ましたが、どちらも効果がありました。
好みの問題もありますが、費用を掛けずに音質改善するには面白い試みだと思います。音色的には、LT−8310が良いと思いました

これから、幸せになれるかもしれません。お試しあれ!

189:ひまじん

38cmさん、スーパー・スーパー・パーマロイは聴いた事はありませんが、スーパー・パーマロイのライントランスは使用中です。オーディオテクネ LT−8310; USA 1インチ スーパーパーマロイコアー使用、15kΩ:3.75kΩ(2:1)、周波数特性 10〜50kHz±1dB以内、重量750g、外形寸法 W10.0×H5.0×H8.0cm

小型ですが、なかなか高性能です。いいトランスです。うるさい歪感がとれて、非常に滑らかになりました。よく出来た、真空管アンプの様な音になり、音楽を聴くのが楽しみになりました。

190:38cm

現実問題として、製品化してるメーカーは日本にあります。

http://www5b.biglobe.ne.jp/~chosho/ 
です。山形県です。超高性能は、近くに有るのです。聞けば解かります・・・


191:リキッド

私は球の音が嫌いなので、透明度が高く、滑らかな液体を思わせるような、球の音の様になるトランスは合いません。マランツのトランスは艶が乗らないので合いますが、気分によって入れたり外したりしています。
どちらかといえば入れない方が多いですが。

192:ビックリマスダ

なんか私は部屋のスピーカー後ろ壁を無垢のパインに張り替えてすべて解決した感じです

音がとにかく綺麗に成りました、スピーカーの後ろ壁の影響力はスゴイですよ。

一面の補強と張り替えで20万以下と思います、機器とかスピーカーの音がどうこう以前の問題だと思いました。スピーカーのエージングは一生物ですよね10年20年これも楽しみです。タンノイの様に箱を鳴らす物は特に乾燥とか音の振動によるエージングで可也変化していくと思っています。


193:38cm

部屋の問題

部屋は50%、スピーカーは25%、ソースは15%、アンプは残りのバランスでしょうか。かどがたちますがそんな所では無いでしょうか。
-諸問題をアンプで解決しようとすると、大変です。無駄に金もかかります。


194:ビックリマスダ

機器にいきなり何百万も掛けて、部屋は畳じきの6畳ですとか、結構有りますよね?
趣味なんですから、それでも良しなのでしょうが、それで、やれコードだイコライザーだSACDだと言われても、何とか部屋にもお金を掛けてくださいと言いたくなります。

オンガンが、それらしく響けばたいしたものですよ・・・・


212:屋根裏のおっさん

タンノイが鳴らしずらいのは偏にあのショートホーンにあるのです。

ホーンドライバーは本来皆多少はきつい音がするものです。ましてあの短さゆえ尚更です。では如何したら良いか。トランスを挿むのも方法ですが根本な解決にはなりません。システムにトランスなど無い方が好いとお思いの方もかなりおいでのようです。やはりバランスを下げるしかありません。いわゆるハイ上がりなのです。きつければさらにバランスを下げなければならないのです。

如何したら下がるのか。入り口から出口までハイ上がりになる原因を一つずつ解決していくのです。

高純度の線材、ステンレス、メツキ、金属インシュレーター、堅いラツク、等等。
更にアンプの種類、部品、内部定在波。

ハイ上がりには簡単になってしまいます。
常に其処を注意するだけでも相当聴き易くなります。お断りしておきますがその材料が悪いものだとは申してませんヨ。

213:黄金のアンコール

私もタンノイ使っていますが、出力トランスが無いアンプで、高純度の線材を使い、金属製のインシュレーターを多用していますが、音はきつく感じません。サランネット無しで、ネットワークのレベルコントロールはフラットの位置にしてあります。といいますか、フラットの位置できつさがなく、かつ充分に伸びきった高音を両立するように調整してきました。レベルコントロールがフラットの状態が、ネットワークが一番シンプルになり、スピーカーの性能を一番発揮できると思うからです。しかし、この方法は、部屋に手を入れることが必要になりますので、一番大変な方法です。

低域に関して、ボトムエンドまでしっかり出すように調教しないと高域がでしゃばります。低域の質感が良くない状態だと、高域を下げるようにバランスさせなければならないでしょうが、それだとバランスはとれても、スピーカーの潜在能力を充分に発揮した状態ではないのです。


214:黄金のアンコール

高域を下げてバランスをとるのは簡単ですが、ぶかぶかでない、しっかりした解像度を伴った低域が出るように、部屋でのスピーカーのセッティングを工夫し、組み合わせるアンプやプレーヤを選んでいくのです。

純度の低い線材、出力トランス、インシュレータに金属を避け木材を多用するのは、中域が膨らみますが、両端は必ず丸まりますし解像度は落ちます。ラックに軟らかいものを使うなんて、私には考えられないことです。かなり堅牢なラックを使っても、振動に関してはラック無しで、丈夫な床に直置きの方がずっと良くなります。床と機器の間に高硬度のインシュレーターを挟めばもっと良い。

215:黄金のアンコール

リジッドに追い込めば追い込むほど、アンプやプレーヤーなど、前に繋がれる機器のクオリティが低ければ、それが露見します。タンノイというのはボケボケだと思って誤解している人が多いですが、実際には何をやってもものすごく敏感です。

216:屋根裏のおっさん
>>214
一般的に申したことですょ。
貴方に私の装置の音が分かるのですか。ぶかぶかで中域の張り出した音だと。
桜の木のラツクとスピーカーは鉄のアングルの上に載せてますよ。
カートも最近のもの。アンプもそう。乾いた音でタイトに鳴ってますがね。

スピーカの内部も定在波減らすように改造し見る影も無いよ。アッテネーターなどと言う無粋な物は付いていませんわ。50年前のものの割にはがんばって最新のソフトもこなしてるがね。あんたに言われる筋合いないわ。

217:黄金のアンコール

高域がきつくなりやすいタンノイ。でもきつさが明らかに感じられるタンノイは、低域の再生に問題があってきつくなっている場合も結構多いのです。決して、高域のドライバーとホーンだけの問題だけではないということが言いたかったわけです。

その問題を解決しないでただ単純に高域のレベルを下げることで、せっかくの潜在能力を半ば殺しているようなタンノイを数多く聴いてきたから書いたまでで、あなたの装置のことを言っているのではありません。

218:屋根裏のおっさん

だからあんたは世間しらずなのよ。
低域よりにするのがバランスでしょう。低域の再生を伸ばす事とはちょっと違うでしょう。

金属を多様してプラスチツクの鏡みたいに歪めて伸ばしてスカスカの音聴いてももしょうがないでしょうが。

その様な音は散々きかされてきたわい。きついと言うから経験上申したまで。


220:タンノイ遣いの端くれ

屋根裏のおっさん様の言うことにも一理あります。
私のタンノイは中高域がキツメにでたのです。エージング不足かと思っていましたが、プリとメインを繋ぐピンコードを変えてみたのです。旧は太い高級コード、バーゲンで買ってきました。新は普通の太さの中級グレードの物です。
そうしたら、中域の不自然感が完全になくなりました。

旧タイプのコードは高級品でしたので、品質に疑いはまったく持っておらず、いっそ、タンノイの方を買い換えようかと思っていたぐらいです。でも、そのコードに問題があったのでした。その経験が有ってタンノイには癖の無い製品をまずは、あてがってみる。この姿勢になりました。個性的なアクセサリーや使いこなしは、それからでも、遅くありません。


221:屋根裏のおっさん

参考までに申し添えておきますが密度があるからきついのですよ。
皆それだから苦労しているんだわね。無理に伸ばして薄くなればきつさも和らぐ。

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1110765266/

18. 中川隆[-10228] koaQ7Jey 2020年11月04日 12:01:54 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[37] 報告
タンノイは日本でしか売れない御上りさん向けボッタクリ・スピーカ

■Westminster ROYAL/SE 2,362,500円(1本・税込)
■Canterbury/SE 1,312,500円(1本・税込)
■Turnberry/SE 357,000円(1本・税込)
■Stirling/SE 315,000円(1本・税込)

http://www.esoteric.jp/products/tannoy/index.html

186 名前:K :2001/07/02(月) 23:41

タンノイのプレステージ・シリーズは、もう古い過去の遺物なのかも知れません。

先日、B&Wから新たなフラッグシップモデルを出すということで、親しくしている同社のエンジニアに電話で訊いてみた際、タンノイのオートグラフ・ミレニアムについて伺ってみたところ、

「It should be aware of going against a time.」

つまり「時代遅れなことを悟るべきだ」てな感じで、相手にすらしていないという様な雰囲気でした。

http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/992/992992601.html


294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 10:25:05 ID:d1GZxggf

残響は、今なら、エフェクターを使えば、自由に制御できるんだが、当時はそんなもの無かったから、擬似残響付加スピーカーは貴重な存在だったんだよねー。

エフェクターの普及とともに、姿を消していったんだ。

http://toki.2ch.net/test/read.cgi/pav/1173758367/

141:カニ

レキシコンという会社のエフェクターを使うとディレータイムやリバーブが自由自在なんです。

初期反射音の時間をずらすことによって、大きなホールから小さなホール、
高域減衰周波数を変えることによって内装材の変化もシュミレートできます。

レキシコンの製品があればタンノィのような固定エフェクトは不要です。

143:ビックリマスダ

カニさん私ヤマハのリバーブレーター持っています、
色々なホールのデーターが入っていてすきなリバーブが掛けられます、
自分の指揮しているアマオケの演奏のCDを作る時は使用します

今の売られているCDでもリバーブは可也使われています、
カニさんがどうしてタンノイにその様なイメージを持たれたのか解りませんがタンノイのスピーカーからはリバーブもエフェクトも有りませんが?

箱鳴りイコール、エフェクトでは無いですよ、それに状態の良い部屋が有ってこそそんな感じを受けるのだと思いますが?

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1110765266/

394名無しさん@お腹いっぱい。 02/11/24 21:40 ID:???

「日本でしか売れない海外製品」ってあるんでしょうか?


395名無しさん@お腹いっぱい。kk02/11/24 22:02 ID:???

TANNOY
JBL
McKINTOSH

それに、近い将来にはGoldmund

http://hifi.denpark.net/1030538393.html


:名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/11(土) 12:07:41 ID:O2xA4jMI

オートグラフは、最初の頃はカタログモデルだけど、のちは、特注品扱いになったので、ゴールド時代でも、ゴールドの入ったオートグラフはメーカーに頼めば作ってくれたと思うけど。

私が、90年代にイギリスに行ったときは、所謂プレステージモデルは、全部、特注品扱いだった。日本はTEACが大量発注して英国と違う売り方をしているから、小売店の店頭に並んでいる。

http://mimizun.com/log/2ch/pav/1139323064/

タンノイオートグラフでオリジナルエンクロージュアの場合、アホみたいな高値が付く。

先日(今も?)、オートグラフのオリジナルがオークションに、出品されていたが、見ただけで悲しくなる状態だったのに、かなりの数入札されていた。

オリジナルが生産終了したのは、約40年前。

エンクロージュアの平均寿命はよく分からないが、オートグラフのような複雑な構造は、初期性能を維持することが難しく、案外寿命が短いような気がする。

ウチのオートグラフはTEAC製エンクロージュアでHPD385Aの入ったものなので、1976〜78年頃作られているが、それでも30年以上経っている。

このオートグラフのエンクロージュアもかなりガタがきていて、ネジが利かないところや、ネジ自体の酸化もチラホラある。その後登場するK3808入りのオートグラフも、かなり状態の悪いものを何台か見てきた。

そんな状態だからこそ、それ以上前のオリジナルで程度の良いものが、果たしてどれだけあるのか疑問になる。

実は悲惨な状態なのにオリジナルというだけで、神格化してしまい、それで”いい音”だと思い込んではいないだろうかと。

もしも五味康祐さんがあそこまでタンノイを支持しなかったら、オリジナル以外はダメだと言わなかったら、今ほどオートグラフのオリジナルが高価になったとは思えない。

同様にレプリカモデルが氾濫することもなかっただろう。


私自身、オリジナルのオートグラフが欲しいと常々思っていたが、とてもこのようなメンテは出来ない。

また、何度かオリジナルのオートグラフを聴いて、その音がいいと思った経験がなく、実はTEAC製の方が自分に合っているような気もしていた。

http://analo9love.seesaa.net/article/183851704.html

425:神々のたそがれ

よき時代の海外製品

テキトーすぎるところ。JBLタンノイ共に左右ユニット違いとか多すぎ。
銘板2405ツィターは077のアクリルスタビに黒塗装(2405はアルミ)
馬蹄用にフランジ付けたもの、一緒に注文したのに銘板形状違い

タンノイは左右フレーム形状違い。3回経験
切り替わり時期は混在する。無駄の無い合理的主義。


426:RW-2

 某国産。新規購入。悲惨な目の最大は片側アルニコマグ片側フェライトマグ。
 怒髪天衝きやんした。メーカーに文句垂れたら性能は同一と取り入ってもらえず即刻売り飛ばし。ナメとんのか〜。

 某J○L。新規購入。ネットワーク覘いてみたら片側酸金R、片側セメントR。
 怒髪天衝きやんした。購入店に文句垂れても取り入ってもらえず即刻売り飛ばし。
 おいこりゃ、ナメとんのか〜。

舶来品は同時期同工場生産でも生産ラインでパーツが違うことがままある。よってパーツによって音作りなんかはしていない。同規格同数値(容量)であればOKさ!
ラインにパーツ無くなったらどっかで安いパーツを工場長が仕入れてくる。安いほどピンハネ出来る。工務店(大工さん)が住宅新築中に釘が足りなくなったら慌てて近くのDIY店で釘買ってくるのと同じでやんす。見えないところはなんでもイイのさ。


428:ジークフリート

フレーム違いとかは舶来にはよくありますが、肝心な音だけは「不揃いなスピーカー達」じゃガックリきますね。バカ売れした頃のJBLがソレ?


429:神々のたそがれ

そうそう、舶来品ではホーンなんかも開口部の間口が目で見て左右が違うなんて言うこともありますね。スピーカー箱も左右で数センチ高さが違うこともありました。
国産では考えられません。良品の許容範囲が違うのでしょう。

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1110765266/

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/28(木) 22:31:42 ID:fQc6TYoL

オリジナルオートグラフを図面起こしの為に進巧舎の職人が数セット バラしたところ、全機所々部材がまちまちで、品質管理といった部分では英国タンノイはかなりアバウトであったと言えそうだ。

オリジナルを神格化する向きもあるが、進巧舎の箱もそこそこ真面目に作られたものと思える。


202 :AutoG:2006/02/12(日) 11:39:33 ID:1dkv9qHJ

英国製オリジナルオートグラフは受注生産で職人がデッドコピーで製作。
図面がなく、百に余る寄木なども規格がまちまちで日本の職人が何台か分解してみたところ1台1台全部違っていたという。

生産管理などがおおらかな時代で、モノラルだから2本ペア(ステレオ)で同じ音がしなければ云々という時代ではなかった。工場の火災等がきっかけでハーマングループ傘下になった時点で途絶えていた同機を日本側(ティアック、進巧舎)が規格化し、音道等の寸法に狂いが出ぬように底板と天板にホゾ溝を設けて(強度にも貢献)レプリカの試作の段階で英国に送り、審査の後に『認証』添付を許された。ここで問題はf0の低いHPDはもともとバスレフに適した設計で(アーデン、バークレーに搭載)ある点、材質の一部にラワン(フィリッピンマホガニー、軽くて丈夫、おそら側板に使用したと思われる)を用いたた点、(後期同機は3808でfoが上がりより適したかたちになったが、フェライトに変更。さっぱりした音になった)以上2点はマイナス要素である。
前述したが自分のはゴールド(foはHよりやや高くレッドより低く、中間的)にして、箱鳴りは好まないので相当のデッドニングを繰り返し試聴しながら施した。

「オリジナルはオリジナルでなければ出ない音」があるという五味氏の記述はあるが、おそらく、当時の生産管理ではペアーで同じ音のオリジナルは1組もないのではなかと推測するのである。

 糞とか粗大ゴミとか、下駄箱とか、言葉を極めてオリジナルを神格化するのは如何なものか。オリジナルと比較にならぬ数のレプリカで楽しんでいる音楽愛好家が多数いるのである。

http://mimizun.com/log/2ch/pav/1139323064/

366 名前:K :2001/07/16(月) 20:58

タンノイの純正箱以外では、ティアック、ユートピア、ヒノのエンクロージャーによるオートグラフを聴いていますが、ティアックはあまり響かず、ユートピアは響きに独特のピークがあって、オリジナルより低域が持ち上がったように聴こえ、ヒノはその後は改善されたとききますが、私が聴いたのはバックロードホーンのこもった感じが一番凄くて、ちょっと買う気にはなれませんでした。

http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/992/992992601.html

タンノイの日本での人気の秘密

 
久しふりにオーディオをやりだして、何が売られているかわからないで、オーディオ雑誌を買ってみた。

それぞれの機種について、各2ページ程のコメットがついてついている。ところが読んでみると全て同文で(としか読めない)全てすばらしい音がして、全て特徴ばかりで欠点は一切ないとかいてある。

雑誌社と評論家は、飯を食って行くためにはメーカーを敵に回さないようにという配慮が強く働いた結果ではないかと思うが、プロなら何とかもう少し表現のやりようがないものだろうか。今までは雑誌以外何が売られているか情報源がなかったが、インターネットであらゆる情報が飛び交うようになり、こんなことをやっていたらオーディオ評論家は誰にも相手にされなくなって、インターネットで消滅する職種の最右翼ではないだろうか。

オーディオの盛んな、イギリスかアメリカの雑誌をインターネットで買ってどうやっているのか調べてみたい。

TNT-Audio - Internet HiFi magazine(英語)
http://www.tnt-audio.com/int.html

これはイタリア人がやっているインターネット・オーディオ・マガジン、スポンサーをつけると紐付きになるので、それをを防ぐ為全て自費でやっている。

いろいろ調べてみたが、どうも欧米には技術的な解説や新製品の技術的紹介をやる人はいるが、オーディオ評論家なる怪しげな人種はいないようである。なぜ日本だけこのような人種が幅を利かせているのか?考えてみると欧米のオーディオの全盛時代は1950年代、ひっぱても1960年代の前半まで。日本の全盛時代は1970年の末から1980年代初頭までという後進性に問題が有りそう。

つまり大部分の日本人は欧米の言語でかかれたものを読めないから(読みたがらないから)、日本語に翻訳されれた、いい加減な私見を混ぜたものが信じられて奇妙な権威を持つようになったということか?あるいは自分で判断しないで、有名な人の権威にすがりたがるという国民性が原因か?

http://www.asahi-net.or.jp/~zh7y-tkyn/comment.htm

392名無しさん@お腹いっぱい。sage02/11/24 20:53 ID:???

当時は店でアブソリュートとかステレオファイルを拾い読みしてたから、 日本のオーディオ・ジャーナリズムがいかに腐った物かは知っていた。 VTL、スフィンツ、スペクトラル、オーディオリサーチ、ミュージック・リファレンス 、コンラッド、マグネパンとか良いものでも、日本じゃみんな売れない。

393名無しさん@お腹いっぱい。kk02/11/24 21:21 ID:???

時々ヨーロッパのオーディオ雑誌見ていても向こうで評価の高い製品と こちら評価の高い製品ギャップは感じる。けど、オーディオの場合食べ物みたいな部分があってアメリカ人にうけて日本人に受けないものがあるのは仕方ない部分あるのでは。いちがいにジャーナリズムの問題だけでなく住宅環境もあるし。


405+-0sage02/11/25 01:59 ID:???
>>393
>いちがいにジャーナリズムの問題だけでなく住宅環境もあるし。

住宅環境はあるけど、上にあげた例はみんな、日本に輸入されて自分で聞いたり、所有してて、良いと思った物だよ。向こうの雑誌の鵜呑みじゃないよ。

日本のハイエンド雑誌は、ステサン1紙と言って良いが、輸入オーディオ協会に加盟している会社の製品が優先的に紹介されるのはなぜ?(協会加入以外は昔は広告は出ても製品紹介すらされなかった。)

コンポーネント・オブ・ザ・イヤー に突然登場して、消えていく製品は一体何?

どうしてパーペクチャルのP-3AよりST-2がベストバイなの?

カーグラは車の良いところ、悪いところちゃんと評論するでしょ。

ステサンはよいしょばっかり。それ見て客は買う、

オレが今住んでいるところは、田舎だから、いまだにマッキン・JBLよ、

こんなでかい機械が日本の住宅事情に合ってるのか?、

日本の住宅事情に合ってるのはイギリスとかヨーロッパの2ウェイSPだぜ

http://hifi.denpark.net/1030538393.html

22 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/12/06(水) 01:52

オートグラフやパラゴンやパトリシアンって1950年代、日本が貧しい時代、アメリカの金持ちのためのスピーカーだから。今、金ができて買う人を否定できんよ。

手巻のロレックスやライカなんかと同じ。
セイコーやEOSにしろ!とはいえない。


28 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/12/06(水) 02:49

オートグラフとかの家具調大型スピーカーに憧れるのって、数十年前からオーディオやってた、あるいは興味があったおじいさん達が殆どでしょう?
若い時分は高嶺の花だったが今は買えるようになったという。そういう人達は音場、イメージングなんて要素を重視してないだろうし。

20代30代でオートグラフやウェストミンスターロイヤルを本気で欲しいって思ってる人っているのかな? ごく少数でしょう。

でもMJとかSSは相変わらずそういう製品のオーナー紹介ばっかりでつまらんな〜。
インターネットがこんなに普及していなかった4〜5年前はそういう記事見て古典スピーカーが良いと信じ込んでしまった若い人も結構いたのかな。

29 名前:名無しさん :2000/12/06(水) 02:57

歳より、何処に住んでいるかの方が大きいかもね。
地方在住者の方がタンノイとか多そうではある。

31 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/12/06(水) 03:07

>地方在住者の方がタンノイとか多そうで

パーソナルに楽しむより、リビングに置いて来客者に自慢するのに分かりやすいから?
まあ、畳みの大きい部屋に似合いそうだけど。


32 名前:名無しさん :2000/12/06(水) 03:09

地方に住んでると、最新オーディオにお目にかかれない。
これホント。だから、地方ではJBL、タンノイが人気です。

34 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/12/06(水) 03:13
>29
地元の販売店の高級品コーナーは古典スピーカー中心、パソコンも英語も苦手でインターネットなんてつい最近まで縁がなかった、って人がSSの記事と販売店のオヤジに影響されて買っちゃってたケースが多そうですね。

36 名前:名無しさん :2000/12/07(木) 07:25

それは都市圏じゃ入れるべき家が狭いからじゃん。

38 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/12/07(木) 10:47

>それは都市圏じゃ入れるべき家が狭いからじゃん。

いくら大きいSPが置けたとしても、音質重視だったらオートグラフって選択はないんじゃないの? 音が古すぎるよ。古い音でも気に入っているんならいいけど、大きいから低音も出るはずだって頭から信じ込んでいて苦労している見当違いな人も多いみたい。

やっぱり地方では情報不足でJBLやタンノイ(オートグラフに限らず)を買う人は多いんじゃないかな。

http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/974/974534537.html


672 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/08/18(土) 08:57

タンノイの大型機種の中古価格相場は安い気がします。高級機を購入して売りに出すと値下りはかなりあるんでしょうか。 まぁタンノイは余程の事がないと売りには出さないでしょうが。


673 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/08/18(土) 09:02

そうですね。オリジナルオートグラフの様に既にヴィンテージの価値が認められている場合、逆に値段は上がっていっていますが、ウェストミンスターとか新世代の大型機はスターリングに較べ、値落ちが激しい様に思いますね。


674 名前:K :2001/08/18(土) 18:34
>>673

これは、最近の傾向として、小型でスペースを取らないスピーカーが主流となってきて、これだけ大きなスピーカーを置ける人が限られていることも関係しているかと思います。また、B&Wなどが新機種を出してけっこう人気が高く、それまではクラシック音楽ならタンノイと考えていた方々が、そちらへ流れて行っているようにも思えます。

そういった現状を鑑みて出したのがディメンション・シリーズなのですが、イマイチ、評判は良くないようですねぇ。

タンノイファンからは「タンノイらしからぬ音」と言われ、タンノイがあまりお好きでない方々からは、「やっぱり同軸2ウェイだから分解能が悪くてサービスエリアが狭いし、なんだかんだ言っても、独特のタンノイトーンがする」などと言われています(^^;

http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/992/992992601.html

オートグラフをステレオで聴くには、左右のスピーカーの間隔が3m程度では、おそらく設計者の意図した低域レスポンスは望めないだろう。

5mくらいは、低域の波長の長さからすると、最低でも必要とするであろう。

それだけの広さと、それに見合うだけの天井高さも求められる。そして、くり返すが、良質の材質による堅固な造りの部屋でなければならない。

http://audiosharing.com/blog/?p=807


210 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/12(日) 12:38:01 ID:fasqiE1a

オートグラフをいれる部屋は天井が高いほうが言いというのも同意。

バックロードの通り道からも推測できるし、オートグラフの場合、スピーカーの間に定位というより、スピーカー間のやや上空にオーケストラが並び、本来の劇場的音場効果がでる。

それを実現するには、広い部屋と高い天井があると良い。

http://mimizun.com/log/2ch/pav/1139323064/


460 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/24(火) 04:58

タンノイってSP間隔広くとるといい音出るよね

462 名前:K :2001/07/24(火) 08:37
>>460
>タンノイってSP間隔広くとるといい音出るよね

エンクロージャーを響かすスピーカーなので、その響きを互いに邪魔しない距離が必要になるのではないでしょうか?

また、ツィーターのサービスエリアが90°前後と狭いために、リスニングポイントはけっこう狭く、スピーカー間隔を広くとった場合は、内側に振ってやると、定位が良くなります。

http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/992/992992601.html

19. 中川隆[-10227] koaQ7Jey 2020年11月04日 12:03:02 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[38] 報告
JBLとTANNOY


310:ビックリマスダ

最近JBLとTANNOYが良く売れているそうです、団塊の世代がオーディオを買う時に最近のスピーカーは知らないので、頭に浮かぶ憧れのスピーカーなんだと思います。

311:パルジファル

 現行品では「憧れのスピーカー」って言えるようなものがほとんど無いですしね。


661:たそがれ

オートグラフ人気は、当地再燃中のようです。
中古ショップでは入荷するとすぐ売り切れ、現在3台予約待ちだそうです。
予約って?所有者が逝くのを待つようなお察しの程!?

195:うさぎ小屋の住人

今は、皆が分相応になって、i−Podなんかで音楽聞くような時代になったんです。
いずれ、ピュアーオーディオ業界は、庶民を相手にしなくなり、金持ちだけで商売するようになります。もうなってますけれど。そう、格差社会の出現です。

貧しき者は、リサイクルショップのジャンク(ゴミ)をあさり、PSE法とやらで、ささやかな楽しみも潰されました。
金持ちは、捨てサンを読んで、庶民の手の届かないハイエンド機器を買いあさり、すぐに飽きて捨てる。貧乏人は、ステサンも買えないので本屋で立ち読みするそんな時代なんです。

タンノイとJBLは、貧しき者の憧れなんですね。

タンノイとJBLのオーナーは、音はともかくとして、この製品を大いに賛歌しなければなりません。

伝説を後世に語り継がなければなりません。いざ進め・・・・!


14:ひまじん

いまだに、JBLとTANNOYの迷信が語り継がれている。

JBLがジャズ向きと言うのは、古きジャズ喫茶で好んでオールドJBLのスピーカーを使ったイメージが今日まで語り継がれている。

TANNOYがクラシック向きと言うのは、五味康祐さんがオートグラフを好んで使ったことから語り継がれている。

オーディオマニアという方々は、実に保守的でなかなか考えを変えようとしない。

40:パルジファル

名器を作れるようなメーカーには、その叡智と技術を駆使した「夢を持てるような」物作りに励んでもらいたいですね。大衆に媚びを売るようなことはして欲しくない。 JBLなどは、会社が大きくなりすぎて、利益優先の大衆受けする安物が主力製品になってしまいました。残念です。

 かつての、ハーツフィールド(今聴いても素晴らしい!)に匹敵するようなものも作ってくれませんかねー。


41:>>40

JBLは残っているのはブランド名だけで、会社自体は消滅しています。
それにユニットは、ほとんど中華製。(他、タンノイや有名海外メーカーも同じ)

現在の老舗オーディオメーカーに期待する物は何ひとつありません。明日にでも、貴重で残り少ないヴィンテージ物を探しに行くことをお勧めします。

13:ビックリマスダ

タイノイファンですが、JBLとTANNOYが、そんなに人気が有るとは思っていません、結構マイナーでは?

とくにタンノイは日本でしか売れないとか聞いていますが・・・

3:いちぶ

昔、タンノイのブックシェルフを購入しました。しかしトランペットなどの高音がきつ過ぎて、すぐ手放してしまいました。今はヤマハNS1000Mを聞いています。


2:ばん

JBLのコントロール1を車で使ってます。音は正直大したことありません。
自分の世代ではJBLって異常な人気がありましたが・・・。今はどうなんでしょうか。
USAでは元々、日本ほど人気のあるブランドではないと聞いたこともありますが。

タンノイも神格化されてましたねぇ、昔は。
今は随分と安いシリーズもあるからそうでもないでしょうけど。英会話の先生がイギリス人だったんで聞いたけど全然知りませんでした。ダイソンはよく知ってましたけどね(^^)/。

個人的には、タンノイの古典的なタイプの方のSPは、箱鳴りのような付帯音が気になってあまり好きではありません。


4:koyama

イギリス人には、タンノイと言っても通じないでしょう。
向こうでは正確には「タノイ」と発音すれば通じます。

でもあまり向こうはハイファイオーディオ店が無いんですよね...。
それに比べたら、日本は世界一のオーディオ天国です。ハードオフを始めUSED市場も充実したますしね。日本人に生まれてよかった。

5:Fox

30年ほど前にJBL L-26というスピーカーを聴いていました。あの頃のJBLは確かにエネルギッシュな音を出していました。JAZZ喫茶はどこに行ってもJBL、自分では買うことが出来ない大型システムの音を聴きたくて新宿や吉祥寺によく通いました。


261:ひまじん

タンノイ伝説、JBL伝説で商売出来るのは、悪徳業者ぐらいでしょう。
タンノイもJBLもすでに伝説で飯が食えないから、製品も随分変わってきてますよ。

伝説をいまだに信じているのは、骨董品マニアであって、オーディオマニアとは違う人種なのでしょう。

でも聞いた話では、機器はもの凄く高価な物を集めているが、ソフトは少ししか持っていなかったそうです。

女性のブランドバックの収集と同じ心理なのかもしれません。ルイビトンとかエルメスとか言うのと同じ話なのかもしれません。

でも、偽物を本物といつわるのは、詐欺ということでしょう。

262:パルジファル

 JBLが近年多用している安物のホーン&ドライバーを聴くと全く哀しい限りだ。
 質を落としてまでそれを使用するのは、AV向けの単なるファッションか。

 その点、かつてのホーンドライバーは、今聴いても十分楽しめる。
 小生が使用しているのは、JBL創業の翌年、1947年に発表されたモデルだが、恐らく死ぬまで使えるのではないかと思う。


263:JBL ツール

私もジムランと言われた頃の「オールドJBL」の大ファンです。
D130,LE15Aや#375+HL88、LE85、#075等を現在メインで使用しています。
JBLのウーハーもドライバー、ネットワークも古いS/No程「音の品位・密度」が良いんですよ。

現在のJBLの製品にも良い物が有ります。メーカーが力を入れて作った物は良い出来です。ただ惜しむらくは、SPも過去50年間で普及していますので、往時程の需要がなく、また時代の移り変わりでニーズも変化していますので、企業である限り「存続」を意識せざるを得ない事だと思います。

自分の機器も古いものが多いですが、最新の機器に「サウンド」「音楽性」「再生レンジ」「ダイナミックレンジ」で負けているとは思いません。オーディオショーで最新の機器の片鱗を聴きますが、「古きよき時代」の商品は今では考えられない「コスト」をかけて作られています。良い筈です。

インフレの為往時の価格は現在たいした額では有りませんが、それこそ「往時」ではSP1セットで家1軒が替えてしまったのですから・・・。

これからもオールドJBLと付き合っていくと思います。これを越える物はす有りません。


568:へなちょこ

同軸ユニットの魅力って尽きないですよね〜、高音の延長線上に低音があると言う感覚
狭い部屋でも抜群な定位感

独特な音作りをしているのか?箱も一緒に鳴っているのか?
オーケストラで強い音になると弦の音がギューンと唸る瞬間があって鳥肌の立つほど心地良かったりまたタンノイに戻りたくなってる今日この頃、あの音はタンノイでしか聴けない音なのかも?

センターキャップの無くなった現在のタンノイの音はど〜かな〜?
網目の奥で渋く輝くホーンツィーターの佇まいが好きだったけど・・・

569:ジークフリート

現代タンノイと往年のタンノイでは、かなり音が違いますが・・・ユニットの作りや箱の違いはもちろんですが・・・

一番違うのは、「狙い」と「志し」かもしれませんね〜。


571:ビックリマスダ

同軸の良さって一番有ると感じます、
弦楽器の独奏で、どんな重音を弾いても同じ所から聴こえる気持ちよさですかね・・・
音質は好みの分かれ目か?箱鳴りの為かスケール感も広がりますし。


572:へなちょこ

タンノイの箱って粘土でチューニングしてあると聞いた事がありますが本当ですか?
古くなって砂の様にぽろぽろしたり、ボコッって剥がれ落ちたりしないんですかね〜?

576:へなちょこ

粘土は本当だったんですね
熟練した技術者が粘土を使って一台一台神業的にチューニングしているのでしょうね〜・・・
凄いな〜!(^^)!。

783:あらい

最近のJBLは自社開発でユニットを作るのをひかえてるのか商売にならないのだと思いますが。なんか魅力ある商品なくなった感ありますね。

パラゴンに絶頂な魅力と個性あるスピーカは、その後K2ではあまり魅力感じなくなりました。デジタルに変遷した頃。あれだったら、B&Wのノーチラスだと自分はおもいました。

マイナーな意見ですが、JBLタンノイのビンテージ品のよさを受け継ぐような個性的商品が出せなくなったのですかね。

787:薬漬け

2代目Kingdomは是非聴いてみたいですが、それ以外の現代品で、タンノイ、JBLともに惹かれる製品があるかというと…難しいですね。

私の場合、JBLは4333Aという、4343等と比べちとマイナーなモニターで普段聴いているのであまり多くは語れませんが、確かに最新鋭の機器とオーラを比べても、何とも言えないところに悩ましさを感じます。愛用機ということを差し引いても。

タンノイもご同様、プレステージ・シリーズの先駆のウェストミンスターを使っているものの、後継機のロイヤルに色気がでるかというと、そういう訳でもない。むしろ棲み分けではないですが、VLZ(モニターゴールド)に、個性と好感を感じてます。

喩えが変ですが、一戸建てがメーカーハウスが増えてそれぞれは綺麗になったものの、どちらかというと田舎の古民家の佇まいに惹かれるというか…。ちょっとひねくれてますかね。


832:ジークフリート

まぁ、タンノイ一つだけをずーっと聴いていると、フツウの音になってしまって、特徴も意識しなくなるという気持ちもわかりますが・・・なんだか寂しいといいましょうか、それじゃあタンノイじゃなくても同じなんじゃないの?とか考えてしまいますね〜。


834:薬漬け
>>832
まあ、タンノイらしさはあると思いますよ。ただ往年の“燻し銀”というレッテルがあまりに長きにわたりすぎた…ということでしょうか。(だから、今も「レッド」以前をお持ちの人にとっては“燻し銀”はそのまま現役の形容となるのでしょう。この辺は往年の黄金期がどうしても残像として残るのでしょうね。 オートグラフ、ハーツフィールド、ヴァイカウント…。)

872:前期高齢者

それにしても最近のJBLはまともとは言いがたいユニットも沢山作っていますね。
あそこも商売上手になったような・・・・


874:ジークフリート
>>872
現代JBLも洗練されて行ってるのでしょうけど、80年代にJBLを諦めた身としては、なんだかどんどん疎遠になって行くように思えます。

しかし、元祖JBL?を鳴らすようになって、メインシステムには無い楽しみ方も出来て、JBLも捨てたもんじゃないナ?と思えるようになってまいりましたョ〜。


875:世直し奉行

80年以降のJBLが洗練???

拙者は80年以前のJBLが好きだす。

JBL捨てません!!!ビバJBL!

同軸2WAYタンノイも同様だす・・・


876:前期高齢者

↑同感ですね。独断と偏見で言うと4343で「不毛のワイドレンジ」に走ったのがイケナカッタ?

最近また2way(+super tweeter)のコンセプトに戻りつつあるようですね。

オデオ・システムなんてものは上手くいかないワイドレンジレンジよりナロウレンジでその中の振幅歪を極小にする、

というのがAltecやJBL,Tannoyのもともとの思想じゃなかったでしょうかね?
どうしてもワイドレンジを狙うなら先般レポしたMgico "Q5"みたいなことをやらないと無理じゃないかと・・・・

878:ジークフリート
>>876
4ウェイの43シリーズというのは、広帯域化を図ったというよりも、プレイバックモニターとして必要な耐入力を確保するための4ウェイだと思いますョ。 JBLの歴史上で後世に大きな影響を及ぼした広帯域化は、LE(低感度)シリーズを作ったことでしょう。


880:前期高齢者

必用な耐入力の確保なら4wayではなくDouble Wooferにしないといけません。
Westlakeが先鞭をつけましたね。NHKでさえジャズ採りスタジオのモニタとして設置されている写真をみたことがありますので、そういうことかと。

ただまあ全体に最早JBLはモニタとしての使用からは遠ざかりつつあるようです。現実問題として録音スタジオや放送局でJBLをPlay back standardにしているところはないのではありませんか?

884:たそがれ

JBLスタジオモニターシリーズは、スタジオでのモニター使用と言うよりはホームユースでスタジオの音をといった感覚で流行したのかも知れません。あの時代のプレイバックモニターは天井近くにWウーハーでビルドインされていました。代表格はウエストレイク製アルテックユニット604+ウーハーです。

確かに昔は43シリーズは、スタジオでは持っていましたが主に某スタジオでは検聴室にありました。

ミッドバス2121系の受け持ち再生帯域は狭いので、出しゃばると違和感が出るので、ご遠慮がちに調整が良いです。

886:世直し奉行

4343Aと4343B、AとBの違いは大きい。 Bからオーディオの衰退が始まりました!?。

CD出現が追い討ち・・・・多分???

呼応するかの如く、懐古のSP(アルテック、JBL、タンノイ)が人気モノにS○誌が斜陽に・・・

887:ジークフリート

>>884 確かに昔は43シリーズは、スタジオで持っていました・・・

#43シリーズは80年頃に#44シリーズが発売されるとともに、本国の業務用カタログから外れました。

その時発売された#4344からは、日本のマニア向け企画商品ということなのでしょうねぇ。

しかし、#4343〜#4344〜#4344U〜#4348という流れのなかで、#4343の弱点(ミッドバスユニット、ユニットの工作精度、箱の剛性、ネットワーク等)がちゃんと改善されて行った辺りは、「流石JBL!解ってるねぇ」てなカンジですね。(ま、#4344てのは、#4343の後継機ではなく#4345のジュニア機として発売されたものですがね)


25:ひまじん

ビックリマスダさんは、名指揮者としても有名ですが、音楽における20Hzの必要性があるとお考えでしょうか。私は、楽譜は良く分かりませんが、超低音や超高音といわれる音符が書かれているのでしょうか。

私は、最近メインの38cmウファー3ウェイをほとんど聴かず、16cm2ウェイのスピーカーで聴いていますが、オーケストラを聴いても低音不足と思わないのです。 むしろ、超低音をカットしたいと思うのです。フジ子・へミング(p)のライブ録音のCDを掛けると、ペダルを踏む音が床を伝わる音が超低音として入っているのです。そして、少し聴いていると気持ち悪くなるんです。

ジャズにおけるドラムスの音やベースの音も超低音とは違うと思うのです。ベースの音階がハッキリ聴こえれば良いのではないのでしょうか。

26:ビックリマスダ

ひまじんさん
私は低域は必要と思います、聴こえないスーパーツイーターとは違います20Hz以下は聴こえないと言っても その帯域以下は身体で感じますからね。ベースの最低音は40Hz位ですが太鼓やピアノの振動は有りますしパイプオルガンも20Hzは有りますから。

そんなに低音は無くても音楽は楽しめると思います、楽音の音域はどのスピーカーでも押さえていると思いますから、とくにオーケストラだと低域はチェロとベースでオクターブ違いで厚いですから不足は感じないと思います。
低音好きってのが居るのですよね、先日来られまして色々話しました、これも面白いです。


29:am_fan

楽器をを忠実に再生する場合、パイプオルガン、大太鼓、コントラバス・・・
これらの楽器には必要な再生周波数(20hzh前後)として含まれています。

人間の感じられる音は耳だけではなく、皮膚や身体全体を含めた器官で音圧として感知され、耳からは電気信号として変換され大脳に伝わりで音像として認識されます。

つまり音は主感的で人に寄って感じ方が異なること。低域の音は音量を絞ると聴きづらくなり、歳ともに高域の信号が聞き取りにくくなります。低域音が人によっては不快と感ずる場合がありますが、楽器ではない音と認識される場合だと思います。

弦楽器のバイオリンは24Khz付近まで、再生されます。
しかし聴覚として認識できる周波数は17Khz前後で、20Kh以上の再生は不要かと問われても心理的な効果を問われると必要とも不要とも言いきれません。視覚に比較して音の脳で処理される情報量がすくないことです。また人間の聴覚程、曖昧で繊細なものもないと思います。

最近では余り見られませんがアンプのボリュームは対数表示されてるものがあります。つまり人間が感じる音の1倍、2倍、3倍はアンプ側では10倍、100倍、1000倍・・を意味しています。

sp選び(調整等)も人それぞれ自分自信が納得したものにすれば良いのではないでしょうか?

30:ビックリマスダ

うんうんなかなか共感いたします。大きな音を望むとアンプは大変なんですね・・・

59:パルジファル

 近くの専門店の常連は、JBLの音は「ワラジの裏」のようだと言います。その気持ち、解らなくもない。 しかし、その人たちは恐らく状態の良いJBLを聴いた事がないのでしょう。

 自称オーディオマニアのお金持ちが、名器といわれるようなスピーカーを買って「名器と言えども、こんな酷い音か!」と、次々と買い換える。 いい音は、カネのチカラだけでは手に入らない。雑誌やインターネットでその方法を教えてもらえるワケでもない。

 タンノイの高級機を買った人が、透明感のある自然な音が鳴らないと言って、オーディオを悟ったつもりでいる。 自分が求める音がどんなものかも解らないまま、その「名器」を選んだのは自分なのに。

 名器収集家に、「あなたは、どのスピーカーが一番好きですか?」と尋ねると、「どれもがそれぞれ魅力的で決められない。」と言う。 いろんなものの魅力を理解できるのも素晴らしいことではありますが、結局、自分の音を確立できていないのではないか思う。

 「お買い物の楽しさ」を「オーディオの楽しさ」と勘違いしているのではないかと思えるような人を少なからず見かける。 買い揃えた時点でもう終わり。それとも際限なくお買い物を続けるのでしょうか。

60:声

金が有れば、際限なく買い物を続けるね。
金が無いから、悟りを開くように努力する。
宗教も、人生がままならないからこそ、生まれたもの。
祈。


61:感謝

>>。ヨお買い物の楽しさ」を「オーディオの楽しさ」と勘違いしているのではないかと
>>思えるような人を少なからず見かける

そう云う人がいなければ、業界の利益が上がらないはず。皆が無駄なく賢い買い物をする様であれば、オーディオ業界は衰退しオーディオなんて趣味は、とっくの昔に廃れていることでしょう。
その人々に我々は感謝しなければ、いけないのかもしれません。

62:名器好き

オーディオは音楽の手段が、目的化した趣味とも言いえますね。
だから、色々な楽しみ方が存在すると思います。

「良い音がわからない」といって次々買い換える人。でもそれも立派な趣味かも知れません。音楽と違い、いつも同じ”音”ではアキますから。

でも好みがはっきりしていて、装置を換えない人が、趣味的にレベルが高い人とは限りません。とんこつラーメンが世界一といわれても、異論のある人のほうが多いでしょう。

一度、名器というものを疑ってみることが大事です。名器の根拠は?たぶん、オーディオ雑誌で書かれているから、ベテランのオーディオマニアがそう言っているから、ということが多いでしょう。

JBLやタンノイの名器は、世界的に見て、日本や日本に影響された極東の一部の国だけに通用する不思議な現象です。(一部のコレクターは別として)

だから、粗大ゴミ化したそれらの「名器」を、独自のルートで欧米から仕入れ日本に持ち込み、かなりの差額で、かせぐブローカーもいます。もちろん、欧米のオーディオマニアにそれらの良さがわからないともいえますが、それならば、現地では有名で、それにより利益が上がらず日本に入ってきてない他のメーカーにも、たくさん「名器」が存在します。


http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1110765266/

20. 中川隆[-10226] koaQ7Jey 2020年11月04日 12:06:32 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[39] 報告
ウェストミンスター vs. AXIOM80


福岡県にお住まいのKさんから電話があって、突然ですがお昼頃にお伺いして音を聞かせてもらえないかというお話。

「どうぞ〜」とひとつ返事。Kさんはまだ40歳前後の方で真空管アンプの自作派。とてもご熱心で自ら「音キチ」と自認され、各地のオーディオマニアを身軽く訪問されて耳を鍛えておられる。

丁度システムも全面的に改造した直後だし、いい機会だと今回はいろいろ比較しながら一緒に試聴してみた。

その前に現在の我が家の2系統のシステムについて確認。

第1システム

  低域用アンプ    → ケンウッド「01−A」2台
  低域用スピーカー  → フォステクスSLE20W〜3本
  中高域用アンプ  → 真空管PX25シングル
  中高域用スピーカー → アキシオム80


第2システム

  低域用アンプ   → ケンウッド「01ーA」
  中高域用アンプ  → 真空管PX25シングル〔別)
  スピーカー    → タンノイ・ウェストミンスター 


共通

CDトランスポート → ワディア270(クロックリンク)

DAコンバーター → ワディア27ixVer3.0

※ このDAコンバーターの出力を分配器で4つに分けてアンプ側へ供給している。

☆ 最初の試聴


第一システムと第二システムの聴き比べ。たまたま駆動するアンプが同機種になったのでまずはスピーカーの公正な比較といっていいだろう。


「ウェストミンスターのほうがまるでレコードの回転数が遅くなったみたいに聞えます。

音の反応スピードが違います。

単体で聴くと違和感がありませんが、アキシオムを聴いた後ではもうウェストミンスターに戻る気になりませんね。」

「ウ〜ン、そうだろうね。やっぱりエッジレスの威力はスゴイいよ。ウェストミンスターは現在、テレビを観るときぐらいしか使ってないんだ。」

(タンノイ・ファンさん、ゴメン〜)


☆ 二番目の比較


今度は第一システムに焦点を絞って、アキシオム80を駆動する真空管アンプの比較。

片やPX25シングル・ステレオアンプ

片やWE300Bシングル・モノアンプ×2台

「WE300Bのほうが断然いいです。高域のヌケが違います。

ヴァイオリンの音色に艶があってしなやかです。実にいい音ですね〜。

知り合いのHさんがこういう音が好きなので次回に是非連れてきます」

「そうかなあ。PX25も捨てがたい味があると思うけどなあ。
ステレオ・アンプとモノ×2台の物量の差が出たのかもしれないね。」

(PX25の真空管自体はWE300Bよりも上だと思うが、我が家のアンプのトランスが貧弱なので本来の魅力を発揮し切れていない)


☆ 三番目の比較


今度はWE300Bシングル・モノアンプに絞り込んで出力管同士の比較。

      

片や1950年代の「WE300B(オールド)」

片や近代管のゴールデンドラゴンの「4300BC」

     

「WE(ウェスタン)が300Bの再生産を止めたせいか、値段が高騰してます。オールドともなると途方もない値段がしてます。大切に使ったほうがいいですよ」


「エッ、再生産を中止したの?そりゃたいへん。これからは簡単にスペアが当てに出来ないなあ。それじゃあゴールデンドラゴン〔中国製)の4300BCを持ってるので比較してみようか」

両者では値段がまるっきり違っていて先入観が入るとまずいので、片チャンネルに4300BC,もう片方にはWE300を別々に挿し込んでKさんにブラインドテストで試してみた。

テスト盤(ソニーロリンズの「サキソフォン・コロッサス」モノラル)にじっと耳を澄ましていたKさんが軍配を上げたのは何と左チャンネルの4300BC!

「音の隈取りがひときわ鮮明です。右チャンネルの方は空間にフワっとした浮遊感があっていいのですがどちらをとるかと言われれば左チャンネルです」

「WE300Bのほうが奥ゆかしくて上品さがあるのでクラシック向き、

しかし音の鮮度は4300BCの方が一枚上なのでジャズ向きかな。

やっぱりオーディオは値段じゃないなあ〜」


オーディオの比較実験をやってると実に時間の経つのが早い。12時半頃にお見えになって16時半までの4時間、スリルと緊張感があってたいへん密度の濃い時間だった。

システムの大幅な改造以降、アキシオム80を駆動するアンプをいずれWE300Bアンプで試してみなければ、という思いがずっとアタマの片隅にあったのだがこういう機会でもないとなかなか思い切りがつかない。

今日は大収穫〜。 夜になってKさんから次のメールが届いた。


「今日は色々考えさせられました。

タンノイとグッドマン(アキシオム80)の音の立ち上がりの差には驚きました。

あの差はタンノイが可哀相ですね。

いゃ〜あグッドマンが良すぎるのでしょう、恐ろしいスピーカーです。

私もグッドマンが欲しいです。

ジャズもクラシックもイケてますが、特に弦楽器の音は素晴らしいです。

グッドマンの良さが解らないオーディオマニアは初心者か耳が悪いと断言してよいと思います。

低音の20cm3発ウーファシステムのエネルギーも凄いです。やはり低音には球アンプより石アンプの方が駆動力がありますね。

良い経験をさせて戴きありがとうございました。」

http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/774dcca9443f075290271542ee59e264

21. 中川隆[-10225] koaQ7Jey 2020年11月04日 12:09:17 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[40] 報告
英国ヴィンテージスピーカー グッドマン、タンノイ、ヴァイタボックスの音色と音質

今回はグッドマンスピーカーと私が愛蔵しています英国ヴィンテージスピーカーの全容を写真付きで公開したいと思います。

グッドマンを鳴らす真空管アンプ

 グッドマン3Wayを鳴らすには現代の半導体アンプでは鳴らない、このようなヴィンテージスピーカーは真空管アンプで駆動するのがベストである。

このスピーカーに合わせて試作した出力管はチェコで生産されていたKRのPX−25ナス管を清水の舞台から飛び降りる気持で大奮発して購入したのはよいがこのPX−25は古典球ではなく現代の技術で製作されたらしいから鳴らすまでは未知数である。

 いよいよグッドマン3Wayシステムのユニットを実装しました、

ネットワークは予め製作しておきましたのでスピーカーシステムは完成、

さぁ?英国のスピーカーはどんな音色と音質なのか未体験ゾーンに突入であるが試聴する音源は安物のCDプレーヤーで出力をダイレクトにメインアンプに接続しての試聴方法です。


スピーカーは自分の個性が主張できる


今まで色んなマニアの能書きを聞かされて耳にタコが出来たがよ〜く話を聞いていくと単なる個人の主義主張にしかならない、世のオーディオマニアは能書きは一流、音は三流になっているのが多い、もっと素直な気持ちになれば音も素直な音になるのにと思うこともある。

オーディオの世界は不思議なもので20年30年経っても良い音がでなければ死ぬまで出ないと思う、どこかで方向を転換すれば道が開けるはずだが・・・・良い音を出そうと思ったら耳より性格を治す事と言いたい

 又スピーカーに限らずオーディオもそうだが他人まかせの評価を鵜呑みにせずにじっくり聴きこんで決めないと必ず後悔する。


グッドマンスピーカーの音

 グッドマンスピーカーとアンプを接続して少しづつ音量を上げてみる、

出てきた音は言葉では言い表わせない音である。

アメリカのスピーカーとはまったく違う音である、

一言で言うと地味な多少暗さを伴った響きで個性の強い音色でもある。

ホーンスピーカーなのにホーン臭さがなくアルテックのA5、A7とは明らかに音作りが違う、

この答えではグッドマンスピーカーは理解できない、ここで比較対照できるスピーカーがなければ答えにならない、

 皆さんがお持ちのタンノイスピーカーと比較してみた、

比較対照は私の友人が愛用しているタンノイのオートグラフで内蔵ユニットはモニターシルバーである


 タンノイのモニターシルバーの音は上質な木作りのコンサートホールの響きでゆったりとして雰囲気を大切にした音、

それに対してグッドマンは宮殿のホールで聴くエレガントな響きになる、

タンノイもグッドマンも同じヴィンテージスピーカーである以上は音の傾向として似たような色感だ、どちらも優劣を付けられないレアなスピーカーでもある。

タンノイもグッドマンも音の共通点は品位があり中域に厚みとコクをプラスした音になっている。(これが英国の伝統あるサウンドなのか?)

現代のタンノイスピーカーはこれに多少繊細感がプラスされ上も下も伸ばした音になっているが人によっては中域がうすいと言う人もいる
(この部分が日本人好みかも)

音のコクとか味は少なめな感じで料理で言えば薄味的な印象と感じとれるがタンノイが好きなマニアなら気にもならない、

タンノイもグッドマンも同じ英国製ですから極端には音の方向性は違わない、なぜだろう?

ヴィンテージマニアにこの点を指摘したら

「タンノイはグッドマンにOEMで作らせていたから似たような音」

「タンノイもグッドマンも同じである」

と言われる「やっぱり」昔も今も同じなのか、そう考えると必死にタンノイを探さなくてもグッドマンでも十分ではないか、


 同じグッドマンでもAXIOM−80を聴いたことがあるが多少高域が煌びやかになるぐらいで大きな差はないが過去に聴いた記憶を紐解いてこちらの3Wayタイプと比較すると中音ホーンの抜けの良さや緻密さではAXIOM−80とは異なる音色です。


 グッドマンはもう過去の古いスピーカーになってしまったが、今このスピーカーを聴くと現代のスピーカーとは見劣りは感じられないぐらい良いユニットなのだが一般的には手に入りにくいのとユニットを実装して音楽を楽しむマニアが減少したのも原因ではなかろうか、

中古ショップに出ているグッドマンもあってもAXIOM−301か80ぐらいでその他のユニットはあまり見かけない、売れた本数が少なかったかも知れない、

VITAVOX,DU−120


VITAVOX(ヴァイタボックス)は戦前からある有名なスピーカーでロンドンウェスタン直系のスピーカーメーカーと聞いている。

シアター用が専門ですが家庭用にも素晴らしいシステムも出していました、

特に有名なのはVITAVOX191コーナーホーンとバイトンメィジャーがあります。

191コーナーホーンはタンノイのオートグラフと二分するぐらい素晴らしいのが特徴で家具の調度品にはピッタリ当てはまるデザインでもあります。

昔私がエレクトロボイスの3Wayでオーディオを楽しんだ時に京都のジャズ喫茶「ヤマトヤ」にこの191コーナーホーンが鎮座してあった、

音は芳醇な響きで非常に奥ゆかしく鳴っていたのを記憶しています。

この音を初めて聴いた時「オーディオは聴かせてくれる音」これこそ自分が求めていた音だったのかも知れません、その夢は30数年経っても忘れられないぐらい私に強烈なインパクトを与えてた、

VITAVOXと聞くだけで私にとっては未体験な音に感じる不思議と謎の多いスピーカーである。

今回ご紹介するDU−120はVITAVOXではコアキシャルスピーカーユニットでこのタイプ以外にDU−121もあるがこちらはフェライトのマグネットの2本しか発売されなかった、

このスピーカーの詳細を少しご説明します。

ユニットは多分1950年の後半から1960年の前半に発売されたものでマグネットは大型のアルニコマグネットを搭載、ツィーターは特殊なポリエステルフィルムの振動板になっておりツィーターの音だし部分はアルミのパンチングで保護されている。

クロスオーバーは2000HZで低域側をカットせずにそのままスルーになっている、

ネットワークはコンデンサー1本だけで高域のみのカットになっています。

この時代の同軸はネットワークを使用せずにコンデンサーのみでのカットが結構ありましたが私に言わせればケチな方法と思う、本格的に使うならネットワークもアッティネーターも必要ではないだろうか、

その点タンノイのユニットは高いだけあってしっかりしているがあのネットワークを収容してあるケースがプラモデルのイメージと重なるので少しマイナスだ、


 ヴァイタボックス12インチのコアキシャルスピーカーでフレームをよ〜く見ますとタンノイのモニターレッドによく似ています。マグネットは強力なアルニコマグネット


 スピーカーユニットの中心にツィーターが飛び出している。
ツィーターの振動板はポリエステルフィルムで珍しい振動板でもある。

 マグネットカバーにVITAVOX−DU120のシールが貼ってある。
スピーカーからの引出し線は私が一部改造した部分です。

ヴァイタボックスの音

 グッドマンのウーファーを外してこのユニットを実装しての試聴になりました、

出てきた音は「何んだ!こりゃ〜」

こんなスピーカーの音は今まで聴いたことがない!

ひどいのも限度がある、低音がまるでなく中高音はカミソリを振り回したような鋭い響きで音楽を聴くには耐えないスピーカーではないか、

これがVITAVOXの音なのか!

今回の購入は大失敗かも?言葉が出ない絶句である。

昔はエレボイのスピーカーで苦汁を味わされて泣かされた経験が蘇ってきた、

このスピーカーこそ名器ではなく迷器であるが考えようによっては良いスピーカーこそテクニックと苦労が必要ではないだろうか、上手く鳴らせば感動ものであるが今の時点では落胆の言葉がぴったりだ、

DU−120の改造

 このスピーカーを宿らせるにはこのままの状態では不可能のなで大手術が必要だ、病院に行ってユニットに点滴を打てば治る問題ではない、手術をすればきっと当時の音が必ず宿るはずの気持ちで早速改造に取り組んだ、

改造はこれに合わせたネットワークを自作するのとボックスを新たに特注で作ってもらう事、吸音材の量を調整しながら耳で確認する方法しかない、

ボックスはグッドマンは米松合板を使用していたから今回はフィンランドバーチで作っていただくことに決定した、

改造後のVITAVOX.DU−120

 ボックスが完成してユニットを取り付けて音だしで固唾を飲んでヴァイタの音を待った、

出てきた音は最初に聴いた音とは似ても似つかない実に渋い音である。

この時代のスピーカーの開発者は多分この世にはいないと思う、このスピーカーの本当の音などは私にもわからない、知っているのはスピーカーの開発者と当時携わった方だけだと思う、

何十年も前のスピーカーに使用してあるカットオフ用のオイルコンデンサーははっきり言って塵である、オイルコンデンサーが当時の状態を維持しているはずはない、

こんな塵コンデンサーでもオリジナル崇拝者は使っていると聞く、はっきり言って良い音を出す以前の問題では・・・・


これはアンプにも言える、私に言わせればビンテージアンプもそうですが今の時代からすればパーツはすべて当時の状態ではないのにマニアはオリジナルを尊重している、これは一種の宗教のようなもので不思議なマニアが沢山いる、


グッドマンスピーカーとの比較

 同じ英国の伝統あるスピーカーなのに音の傾向はずいぶんと違う、

グッドマンはどちらかと言えばふくよかさが前面に出していたがこのヴァイタボックスはより古典的なドライな音色を持っているがボックスの材質も違えば容積も違うから「これがヴァイタの音だ!」とは断言できない、

クレデンザ、HMV,ウェスタンと発展してきた音響技術の延長線上にあるような大変地味な音でかの有名な191コーナーホーンの音に似た奥ゆかしく暗い響きを伴っている、

大橋氏が日記に書かれた「石作りの教会で聴く音」と表現されていますが的を得た答えだと思う
http://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-012.html

22. 中川隆[-10224] koaQ7Jey 2020年11月04日 12:10:51 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[41] 報告
20代の頃に五味康祐さん(故人、作家)の著作「西方の音」に多大の影響を受けて以降、しばらくはタンノイ一辺倒だった。もちろんクラシックが好きだったこともその一因。
最初に購入したのがあの有名な「VLZ」(オリジナル・イン・キャビ:25センチ口径)で、それで満足しておれば良かったものの、ついつまらぬ「欲」を出してしまい「インパルス」(38センチ口径)、そして「ウェストミンスター」へと手を広げてしまった。

実際に音を聴いて惚れ込んで購入したのなら納得もし長続きもしたのだろうが、多分に空想に耽った夢物語の延長だったものだからいわば「砂上の楼閣」みたいなもので、早晩描いていたイメージが崩れ去るのは時間の問題だった。

何と言ってもあの中低音域のぼんやりとした音に我慢がならなくなった。もちろんそれが“いい”という人も沢山いるので、あくまでも好みの問題に帰するのだが自分なりにもっと量感と分解能が両立して欲しいと切実に願った。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/3599142c61255810420996c4a3fe0724

23. 中川隆[-10223] koaQ7Jey 2020年11月04日 12:11:59 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[42] 報告
タンノイさんを敬遠する理由 2015年12月17日 | オーディオ談義
「AXIOM80」愛好家による試聴会も一段と佳境に入って、いよいよタンノイ・ウェストミンスターの箱に入れた「フォリップスのユニット」の試聴に入った。

その結果を述べる前に、オリジナルのタンノイさんのユニット(HPD385:口径38センチ、同軸2ウェイ)をなぜ外したかという理由を述べておかないと「画竜点睛を欠く」というものだろう(笑)。

ジャズを聴くのならJBL、クラシックを聴くのならタンノイとおおかたの相場は決まっているが、どうして世のタンノイファンの顰蹙をかうような行為を仕出かしたのか。

元はといえば熱心なタンノイファンだった。「VLZ」(オリジナル・イン・キャビ)から始まって「インパルス15」そして「ウェストミンスター」とグレードアップしてきたが、そのタンノイさんの音にいつしか就いていけないようになってしまった。今となってみると、「VLZ」が一番まともな音で鳴っていたような気がする。

「いい音」と「好きな音」は違うので、あくまでも好みの違いという観点からその理由を述べてみよう。また、これは我が家の「ウェストミンスターTW」という型式に限られた話なので念のため。

まず、弦の音色がちょっと硬すぎる。もっと余韻たっぷりに、ふわっと柔らかい響きが出てくれないと困る。我が家のシステムは「弦の音色」が第一優先事項である。次に中低音域がぼんやりしていて音階がはっきりしない。ネットワークに使ってある部品(特にコイル)がイマイチのようでそのせいかもしれない。総じて全体的な「雰囲気」で聴かせようとするスピーカーだが、自分のポリシーとは相容れない。

もちろん、この雰囲気の世界が好きという方も沢山いるだろうから、それはそれで良しということになる。

まあ、そういうわけでHPD385の代わりにJBLのD130ユニットや「AXIOM80」(復刻版)など入れ替わり立ち代わり変遷してきたわけだが、どうやら現在のフィリップスのユニット(アルニコ・マグネット)に落ち着いた。

この箱にはやはりフルレンジのユニットが合っているようだ。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/8f2471a499d6695863c10fc377090dec


SPユニット「AXIOM300」の到着 2015年12月04日 | オーディオ談義
「ネット・オークション」に英国のヴィンテージ・スピーカーの名門グッドマン社の「AXIOM300」がようやく登場した!

グッドマンはユニットだけで肝心の箱を作らなかったので、日本ではそれほど著名ではないが、本国イギリスではタンノイさんより格上と位置付けられているメーカーである。

稀少なアルニコ・マグネットで口径30センチのダブルコーンのフルレンジ・スピーカー。

オーディオ仲間からも「滅多にオークションに出ることはありませんが、もしAXIOM300が出たら絶対に買いですよ。」と、耳にタコができるほど散々聞かされてきたほど(笑)。

迷うことなく落札。競争相手もおらず、入札者は自分だけだったので出品価格でゲットできた。

「AXIOM300」の後継機種となる「AXIOM301」を持っているが、これはフェライト・マグネットでコーン紙が厚くててやや重たいのでどうしても音のスピード感がイマイチである。まあ、悪くはないんだが・・・。


現物を見てみると、想像以上に傷みが激しかった。エッジの外周にもところどころ綻びが見える。これでは誰も入札しなかったはずだと納得(笑)。

それにしてもコーン紙が薄くて実に軽い。明らかに音声信号に対する応答性の素性の良さが窺い知れる。そして重たい。アルニコマグネットの重量感はいい音質の保証みたいなものである。

さっそく、修繕に取り掛かって1時間ほどでどうにか完了。まあ、言ってみれば応急措置でいずれはSP修理専門店に出すことになるだろう。

とにかく雑音がするかどうかが最大のポイントなので、裸のユニットのままで真空管アンプに繋いでしばらくテレビの音を聴いてみた。

まったく異常なしだったのでこれなら大丈夫とばかり、ためらうことなくウェストミンスターの箱に入れているフィリップスのユニットとの交換作業に取り掛かった。

いつもの手慣れた作業で2時間ばかりで終了。             

胸をワクワクさせながら本格的な試聴に入った。先ず歌謡曲をかけてみた。「ええ音やなあ!」と感心した。

音がこなれているというのが第一印象でこれまで使ってきたフィリップスが「うら若き乙女の音」だとすると、これはお色気たっぷりの熟女の音といえるだろう。しかも上品さも兼ね備えている。さすがにグッドマンで「AXIOM80」と、どこか似たところがある。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/5277e68eaee4217d53b8191e6e8fe4ab

☆ グッドマンのユニットとタンノイの箱は相性が悪い

今回の試聴会はウェストミンスターの箱に入れたばかりのグッドマンのユニット「AXIOM300」(口径30センチ:ダブルコーン、アルニコマグネット付き)がハイライトだったが、クラシック音楽向きでとても品が良くていい音なのだが、一緒に聴いていると、ちょっとおとなし過ぎる印象を受けた。

前回のブログで、この音について熟女のお色気といった表現をしたが、もっと「元気はつらつ」さが欲しい気がする。熟女は熟女でもいろんな年代があるのでねえ(笑)。

よく考えてみると、グッドマンのユニットは「ARU」(ユニットの背圧を調整する器具)付きで鳴らすのが前提になっており、非常にクリチカルな鳴らし方が求められるが、それをタンノイさんの箱に入れて鳴らそうなんて考えるのが土台無理だったかもしれない。

そもそもイギリス本国で強力なライバル関係だった両社だが、グッドマンにしてみると自社のユニットをタンノイの箱に入れてうまく鳴らそうなんてつゆほども考えなかったに違いない。

やはりグッドマンのユニットは同社指定のこじんまりとした箱に容れてやるに限るようだ。同社のポリシーそのものがスケール感ではなく、緻密な再生の方を求めているように思える。

こういうことは、はじめに気が付いておけば「無駄な作業をしなくて済んだものを」だが、実際に試行錯誤してみないと思いつかない。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/54c6a03947cba3cf284eacf58d624265


去る7日(月)に半日かけて入れ替えた我が家のSPユニットたち。      

これがフィリップスの口径30センチのアルニコ・マグネットタイプだが、これをウェストミンスターの箱に取り付けてみた。          

次に、SPユニット「AXIOM300」ユニットをグッドマン指定の箱に取り付けて、両者の完成後の画像がこれ。
            

今日(11日)が金曜日だから早くも5日目になるが、ようやく「こなれた音」が出てくれて各ユニットが落ち着くところに落ち着いたという感じ。

一番変わったのが「AXIOM300」でウェストミンスターの箱に入れていた時よりももっと奥行き感があって豊かな音が出てきたのにはほんとうに感激。

やはりグッドマンとタンノイさんは水と油だ。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/8adf3b2733f6d6f8c62d297df6b62ffa

24. 中川隆[-10222] koaQ7Jey 2020年11月04日 12:13:10 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[43] 報告
AXIOM80愛好家の集い〜第11回〜 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2016年03月29日

オーディオ界では旧くて新しい話として次の2説が根強く存在している。

「ほんとうにいいシステムならクラシックにもジャズにも両方対応できてうまく鳴ってくれるはずだ。」

その一方では

「クラシックは教会やコンサートホールで直接音と壁や床などに反射した間接音が微妙にブレンドされた音を鑑賞するもの。

しかし、それとは違ってジャズは直接音を聴くように出来ている音楽だからこの二つはまったく別物。

したがってシステムも分けてそれぞれ専用にして聴く方がいい。」

どちらの説に与(くみ)しても一向に構わないし、いいも悪いもないが、いったいこの両説のどちらが正しいのか、その妥当性に一つの示唆を与えるのがスピーカーのタンノイ・オートグラフの存在ではないかと思う。

音が膨らみ過ぎてジャズはからっきし聴けないスピーカーだが、クラシックとなるとオーディオルームがたちまちコンサートホールに変身するという逸品である。

わざと寝ぼけたような音を出して雰囲気感をことさらに強調するのだから、ここまで徹底するともう降参するしかない(笑)。


ただし、国内に出回っているオートグラフは大半がティアックなどの国産品の箱なのがちょっと物足りない。やはりオリジナルで聴いてみたい・・・。

オリジナルのオートグラフといえばすぐに思い浮かぶのが五味康祐さん(故人)だが、内蔵されているユニットは「レッド」だ。

ところが、このたび「レッド」よりも1世代前の稀少な「シルヴァー」が内蔵されているオリジナルのオートグラフがはるばるイギリスから、とあるオーディオショップに入荷されたというのだ。


お客のSさんから伺った情報によると、オリジナルの「タンノイ・オートグラフ」(ユニットはモニター・シルヴァー)のお値段のスタート価格は850万円とのこと。

「高いことは高いですけど、お得な買い物になるでしょうね」と申し上げた。なにしろ世界遺産に匹敵するほどの代物だから年数が経てば経つほど値上がりするのは間違いない。仮に20〜30年愛用して持ち主が亡くなるときはおそらく倍以上の値段になっていることだろう。そのときは遺族へのいいプレゼントになる(笑)。

S財閥なら不可能な話でもないので「どうですか」とお薦めすると、「いやあ、そんなことをすると家庭崩壊ですよ」と仰ったが、もしかしたら・・・。

いずれにしろ、「一生に一度しか聴く機会が無いでしょうから、近々聴きに行ってみます。」とのことだった。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/864b6d961ddfe9109d927e67b3eb2db2
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/cbc8fdee11e091090bf2f265e55a3db8

25. 中川隆[-10221] koaQ7Jey 2020年11月04日 12:14:25 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[44] 報告
16 : でしべる 2015/02/24(火) 12:03:07

HPD−385とHPD−385Aの相違点ご存知の方いらっしゃいませんでしょうか。


19 : 薬漬け 2015/02/24(火) 18:02:23
>>16 
本体には差はなく(両機種ともマグネットはAlcomax5の筈です)、主にネットワークの改良によるものと思われます。

両者のメルクマールは、

オリジナルの385ではスピーカーターミナルがモニターゴールド後期型のようにネットワークと一体となっているのに対し(色以外は見た目そっくりです)、

385Aではスピーカーターミナルがネットワークから独立しています。

このユニットはどうもいい印象がないのですが、ユニットに責任があるのか、それとも試聴時に着いていたエンクロージャー(もちろんタンノイ純正のレクタンギュラーヨークとかですが)が悪かったのかは定かではありません。

(モニターゴールドもこのいわゆるオイル仕上げのチーク材による後期オリジナル箱ではいい印象がありません…。)
おそらくはポテンシャルのあるユニットだとは思うのですが。


20 : でしべる 2015/02/24(火) 20:17:25

HPD−385Aは付属の専用ネットワーク改良版でスピーカーユニットの違いは無いのでしょうね^^

付属の専用ネットワークを含んだ型番と考えると納得できます。

HPD−385いい印象が無いけど、悪い印象も無いでしょうかね。
なんてったって泣く子も黙る?クルトミューラーコーン紙ですから〜
世界のタンノイ、腐ってもタイノイ^^;


21 : 薬漬け 2015/02/25(水) 09:35:48
>>20 
もちろん悪い印象は無いですよ。
非常にオーソドックスな鳴り方をするユニットだという認識は持っています。

ただ、先先代のモニターレッドのシャープさ、先代のモニターゴールドの煌びやかさに比して、少々地味なところが損をしているのかも知れませんね。

それと、エンクロージャーのシリーズがハーマン傘下での“簡易型”に代わったところも、このユニットの運の悪いところだったのかも知れません。


23 : RW-2 sage 2015/02/25(水) 15:44:29

>世界のタンノイ、腐ってもタイノイ^^;

TR時代の大パワーにマッチするような設計になってますね。補強リブを入れたり。

クルトミューラーのコーン紙は薄いですからね。

ビクターも表や裏にコブコブを付けてましたでしょ。
コーン紙が補強されますとエッジやボイスコイルもロングトラベル型が使えるわけです。
代償として能率が下がったのは仕方ありません。


24 : 薬漬け 2015/02/25(水) 18:14:07
>>23 
能率は悩ましいですねえ。

モニターブラックが92dB、シルバーも同様の92dBのようで、

レッドになった時に94dBに上がりますが、ゴールドになって92dBに戻るようですね。
(出力はブラック20W、シルバー25W、レッド50Wですが、ゴールドは50Wで同じです。)

で、HPDですが、資料により 91dBか 92dBか混乱がありますが(出力は85W)、これはどうも HPD385aから新JIS法に依ったため測定ベースが変わったのが原因のようです。

それを踏まえて、HPD385 は 92dB で HPD385a が 91dB となりましょうか。

これで行くと、レッドは真空管全盛期を反映して高能率とは言えそうですが、それ以外はそう大きくは変わらないような気がしますが…。
(もちろん対数ですから1dBでも大きいといえば大きいですが…。)


25 : RW-2 sage 2015/02/25(水) 18:40:11

あらら、能率は低かったのですね〜。聴感上シルバーはもう少し高いと思ってました。


26 : VOH 2015/02/26(木) 23:43:23

HPDですが初期のネットワークがスピーカーターミナルと一緒のタイプはツイーターのボイスコイルが白っぽい絹巻き線と言われている物が使われています。

HPDのAタイプになるとその後一般的に使われている赤いボイスコイルの物になるようです。

ゴールド以前のタンノイは絹巻き線が使われています。

タンノイのユニットは個人の感想としましてマグネットカバーの色と同じような
音質傾向を感じます。


シルバー・・・元祖いぶし銀。

レッド・・・スパイシーなピリッとした味がある。

ゴールド・・・うるおいがあり個人的にはゴールデンバランス。

HPD・・・ベージュやグレーっぽいカバーもありますが正にそのような落ち着いた音色で逆に色々な要素含んでいるともいえます。


ゴールド以前は中域から上の反応が良く楽しい音で HPDは逆に中低域の音色が出やすいので音の陰影は勝る傾向にあると思います。

アメリカのハイエンドアンプのメーカーでも HPDをモニタースピーカーとして使っているメーカーもありますのでトランジスタの色々なアンプで使いごなしの楽しみがあるのは案外HPDかもしれません。

以上はまったく個人的な感想ですので人により感じどころは違うと思います。


27 : でしべる 2015/02/27(金) 08:34:48

ツィーターの仕様が違うのですね、耐入力向上の為でしょうか。

マグネットカバーの色と音質傾向が似ているのは面白いです。
HPD−385Aは、落ち着いた味のある音なのですね^^
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1423704997/


155 : ディラン 2015/05/25(月) 21:09:10

昨日の視聴のスピーカーはケンジントンだったのですが無垢のウオルナッットの美しいキャビネットでした。
ユニットの周りにバスレフポートが上下に数本開いていて珍しく思いました。
音は本当に変わってしまって居ました。オートグラフミニを進化させた様な。

家のモニターレッドが逆立ちしてもあの音は出ません逆もまた。

カタログを頂いたのですがウエストミンスターなんか惚れ惚れしますね〜。

158 : 薬漬け 2015/05/26(火) 00:54:17
>>155

あの音は新・アルコマックスになってから共通するトーンのように思えます…。
古臭い言い方ながら、正調HiFi 調といいますか。

少し高域がぎらついた質感に感じます。
凄く綺麗なんだけど、ある意味音に“翳り”が乏しい…。
眩しすぎるというか。

往年のアルニコ(チコナル)の質感ともまた違いますね。

上にも書いたように旧・モニターシリーズ、なかんずくレッドとゴールドには独特の艶がありますが、一方で翳りがある。

どこか眩しいけれども眩しすぎはしない。そこはやはり「燻し銀」です。

ウエストミンスターを挟んでかなりの差があります。

かなり昔、ウエストミンスター・ロイヤルが出たとき、試聴に行きました。そして出てきた音に凄い違和感を覚えたことを覚えています。
(オートグラフ初体験の時は「違うな」とは思っても違和感迄は感じませんでした。)

いま、試聴に行ったらどんな感慨が待っているのか…。今は怖じ気づいて行く気になれません。


146 : 薬漬け 2015/05/24(日) 22:09:40

モニターレッドは渋いとは言うものの、何がしか音は輝かしい側面を持っているように思えます。

この辺が、ある意味ウエストミンスターと違うところ…。

ウエストミンスターはどこまでも渋いですから。

今のタンノイ、特にアルコマックスに戻った機種(最近のは聴いていませんが)も記憶ではやはり輝かしさに特徴を持っているように思えますので、ウエストミンスターはその意味では新旧にはさまれた希少種かも知れません。

特にブラームスを聴く時…。

誰かが

「オートグラフはベートーヴェン、ウエストミンスターはブラームス」

と喩えた趣意が分かります。オートグラフではやや眩しすぎるところがある。


今日は、アバド=BPO のブラームス交響曲第二番。

オートグラフに定番、U-BROS1と11、SPU-G オールド。

このディスクに関してはウエストミンスターに分があるかな、と思いながら聴いていました。


147 : 薬漬け 2015/05/24(日) 22:42:59

最近オートグラフに関してちょっと調べたいことがあり、直接タンノイ社に問い合わせてみました。

タンノイ社の回答は何時も結構早く、今回もそうでしたが、少しがっかりでした。

「オートグラフは如何せん年月の経ちすぎた機種なので、当社にも極めて限られたデータしか残っていない。構造体に細部の変遷はないはずだ。」

「オートグラフに使用されたサランネットも特殊なものと思うが?」

「サランネットはそれ自体は音に有害な影響を与えるものではない。それが多孔性のものである限り、貴方はオリジナルに拘るアドバンテージは無い」。

確かに時が経ちすぎたのでしょうか。(それとも邪魔くさかった?!(汗))
かつて金属の混編ネット(オートグラフ)や、パンチングメタル(RHR)など、凝りに凝ったサランネットを考案してきたタンノイの回答としては、寂しいものでした。

それにサイトが少し変わったのでしょうか、前はデュアル・コンセントリックの「先祖」のコーナーが TANNOY Professional の処にあったのですが、どうも見つけられない…。
時代は変わる、でしょうか。

148 : 前期 2015/05/25(月) 10:02:48
>>147
そうですね、会社が存続しているだけでも立派なことでタンノイも含めて各社経営系列も変わっているようですし。
ビンテージ機器の価値がますます高くなるかもしれません。


162 : ジークフリート 2015/05/28(木) 20:21:08

昔、無人島へ一組だけ持って行けるならハークネスだ!と言ったのは、喫茶「ジャズオーディオ」をやっていた頃の岩崎千明ですが・・・


163 : 薬漬け 2015/05/28(木) 22:50:50

ハークネスは「無人島」人気?があるんですね。確かベ○シーの店主氏も同じようなことを書いておられたような記憶が。


167 : ジークフリート 2015/05/30(土) 12:57:13
〉163
ベイなんとかて喫茶店のオヤジは、「ジャズオーディオ」に入り浸っていたくらいで、岩崎千明の弟子みたいなもんですからねぇ。

しかし、かく言う岩崎千明自身、ハークネスの175ドライバーに飽き足らず、LE85に替えたりとかして・・・無人島で一生ハークネスだけだと、さぞかし退屈したんだろうナ?と。

往年のタンノイでは、別格のオートグラフを除くと、GRF が代表機種だと言う説もあり、名前からして「確かに!」てな感じもするワケですが、タンノイ党の薬漬け先輩が、そんなGRFを所有していないのが、ドーモ不思議です。
(レクタンギュラーGRFの方がシブいかも)

169 : 薬漬け 2015/05/30(土) 14:52:48
>>167 
やはり「系譜」は「系譜」なんですねえ。ジャズは特にそうなのでしょうかね。

ところで GRFですが、意外に“縁が無い”機種なんですよ。
オリジナル個体はあまり見かけないし(ちなみに私はあまり喫茶店に行く性癖がありません)、自分でもあまり関心が向かない。ウエストミンスターとオートグラフを比べていた状態からは仕方なかったとも言えますかね。

ただ唯一、大先輩がシブイと仰ったレクタンギュラー GRFは、近所のお店でよく遭遇します。
(何を隠そう今も委託品があります(笑)。けっこう持っていた方はいたようで。)

一度聴かせていただいたものはレッドのオレンジキャップでしたが、渋いというよりちょっと濃密に過ぎた…

箱(アメリカタンノイ)の個体の癖か、はたまたアンプの個性だったのか、
ものすごくメロウな音に戸惑ったことはありました。

第二号機にはちょいとシャープ目の感じを…と思っていた耳にはミスマッチだったですね。

いずれにせよ、コーナー型正調GRFとなると今のオートグラフを押しのけないと無理な訳で、どうせそうするくらいなら…(略)

170 : ジークフリート 2015/05/31(日) 23:32:15
〉169
アメリカタンノイの?

GRFと言ってもネットの取り付けも違うし、箱の材質も違うみたいですねぇ。
(なぜか下駄箱並みな作りのジェンセンを連想)

171 : 薬漬け 2015/06/01(月) 00:40:47
>>170 
アメリカタンノイの箱は余り鳴かないようですね。

ただし製作は英国でなされたようで、それを米国の代理店が売っていた代物のようです。程なくして無くなったようですが。
ジャズには好ましいとのコメントを見たことがあります。
(近所のお店のくだんの GRF も、ジャズやヴォーカルで本領を発揮するような感じはありました。)

それにしても、やはりフロントホーンのない正調 GRFと、ダブルホーンのオートグラフ。

同じバックロードホーンタイプとはいえ、かなり鳴り方の性格はちがうのかな、と。


172 : RW-2 sage 2015/06/01(月) 11:26:01

>バックロードホーンタイプとはいえ、かなり鳴り方の性格はちがうのかな


そこを考えるならオートグラフ/GRF VS ウエストミンスターじゃないでしょか。

片やコーナー型。ミンスターは一般型。

コーナー型は文字通り部屋コーナーに設置すると壁がホーンロードの延長になってのワイドレンジ方式。

ミンスターは超低域は出ませんが、その上の低域量感型。
時代とともに変遷したわけですね。

197 : 薬漬け 2015/06/15(月) 01:10:53

昨日某所で、モニターシルバー入り米GRFを聴く機会がありました。

ところがどうも精彩がない。

最近私もオートグラフ(モニターレッド)をたまに聴く程度で、あまりシルバーの相手をしていなかったので、こんな音だったか?と一瞬戸惑いましたが、やっぱりどうも違う。

ラインナップはオーソドックスです。

トーレンス124にSPU-Gold-GE、マランツ7+8B。

もう少し高域が出ていてもいいのに、余りに渋すぎる。ハテ。

私はたまたま、コーガンのチャイコフスキーVn協奏曲と、路線を変えてイーグルスの HellFreezes Overを持って行っていて、後者からは例により Hotel Californiaでしたが、前者はまだマシだったものの(同席のオジサンは「演奏に」いたく感動)、Hotel〜はやはり精彩を欠いていました。

どうも気になるので本日は休養日と決めていたものを、シェルターを抜け出し実家へ。
ちょっとラインを構築中のため、ReferenceにTitan、EAR834〜Mimesis2aと、まあ7に近い切れ味は出せる前段にマランツ9で、気になった Hotel California を。

一応はホッとしました。4333A のような鋭さよりは、ややゴリッとした、艶消しのような渋い艶のかかった、それでいて結構 Hi-Fiな音が音場を満たしました。

確かに箱(当方はコーナーヨーク)は違えど…。

またパワーも 8Bか 9かの差はあるものの、どこからあの音の差(性格的な差に近いと言いますか)が出てきたのか…。

結構、線材やセッティングその他、細かいことの積み重ねがもたらした結果かもしれませんが。


200 : ジークフリート 2015/06/15(月) 11:35:39
>>197
ラインナップはオーソドックス

他所でシックリ来る良い音が聴けるなんてのは、まず無いでしょう。

まともな装置が揃っていても、せいぜい可能性の片鱗が聞ければマシな方だと思いますよ。
(ましてや、シーラカンス揃いの場合は、ホントに生きているかも怪しいとか)


219 : 薬漬け 2015/07/18(土) 20:42:14

ある場所で、オートグラフのオリジナルを聴かせていただきました。

“因縁の”モニターゴールド・ヴァージョン。かつてこれを聴いて熱が冷め、ミンスターに寝返ったときと同じ構成ですが、しげしげ見せてもらうと、前回のものとちょいと違う。

一番の違いは「箱」でした。

いわゆる中期型の、あまり「響かない」箱…叩くとコツコツと、乾いた音がするタイプです。

その音の質感から拙宅のコーナーヨーク、レクタンと同時期のようでした。

鳴りだすと間違いなく前回のオリジナルと印象が異なります。

これを最初から聴いていたらその後の機器は相当違っていたのかも知れません。

結構歌います。ただしゴールドの弱点も分かっているので、そのソフトをかけたら、案の定それは歌ってはくれませんでしたが…。しかし総評はいい感じ。

流石にオリジナル、か。面白いなあと思い、晩に悪友に興味津々だな、と話をしたら彼

「ふーん、お前も面白くねえ奴だなあ。もっと逆らえよ」。

「逆らえとはなんだ?」

「大体、オリジナルの音って何だ?
それぞれの設置環境の違い、組立てからして手作業だから同じ音など一個体としてある筈もなし。お前が一番よく判っているだろ。

オリジナルが鳴っているからオリジナルの音だと思っているお目出度い御仁ならともかく。

お前すでにレクタンとヨークのオリジナルがあるんだろ。だったら今度は、お前のオートグラフからそのオリジナルに“匹敵”ないし“凌駕”する音を出してやってこそ、オーディオ冥利だろ。

俺の周りにもオリジナル至上主義はいる。
お前と違うのは後期オートグラフと中期の区別が出来ていないこと。だから


『中期までがまともな音、後期は材料をケチったせいで響き過ぎ。

筐体がやや小ぶりなGRFが後期版で往々に高評価になるのはオートグラフほど鳴かないから。

むしろ国産のエンクロージャー、S社やU社は構造体は後期に倣っているが、材質は中期のものに準じている。だからさほど鳴かない。

「箱が鳴かないから国産はダメ」といっているお前らは中期を知らないだけ』


と言ってやっている。

オリジナルに興味があるなら探してやってもいいけど、遊びとしては面白くないんじゃない?
どうせやるなら、今のオートグラフからオリジナル真っ青の朗朗とした音楽が鳴った方が、達成感があって面白いだろ。だから、世間並みのことを考えずに逆らえと言ったんだ」。

彼は私より使い方の個性が強いのは分かっているので、この位は言うのは驚きませんが、しかしこれはこれで面白い意見でした。

また、国産の板材が中期を模範としていたのもお恥ずかしい話、気が付きませんでした。(確かに叩いた音の質感は似ています。)

言われるとやはり虫が起きます。「よーし、また報告する」と勇ましく電話は切ったものの…。

まだ片付けの途上とは流石に言えませんでした(略)


220 : 前期 2015/07/18(土) 21:00:26
>>219
なるほど、オートグラフほどの名機ともなると一台一台手作りに近く個体差も大きいかもしれませんね。何やら乗り手に合わせて作るf1マシーンのような感じでしょうか。
こりゃ使い方も半端じゃないですね。


221 : 薬漬け 2015/07/18(土) 22:06:40
>>220
やはり大型システムは唯々諾々とは鳴ってはくれませんね。(苦笑)

ウエストミンスターも、何だかんだで数年かかりました。(家を建て替えたこともありましたが。)

オートグラフの方も、程々に鳴られて「これでよござんしょ」てな顔をされるようなことにならないように、気を付けたいです。(汗)
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1423704997/

26. 中川隆[-10220] koaQ7Jey 2020年11月04日 12:15:56 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[45] 報告
236 : 薬漬け 2015/08/23(日) 22:46:55
某所で聴いたオートグラフは、モニターゴールドでしたが、それゆえというべきか、非常に音の回り込む、臨場感のある鳴り方を呈しました。

あの「音の洪水」的な低域の奔流は拙宅のモニターレッドではなかなか聴けない音でした。

一方、ある店主が語ったところ、

「オートグラフのユニットをゴールドにすると、ゴージャスでたっぷりと鳴るが、緻密さには欠ける。

レッドにするとシャープで緻密綿密には鳴るが開放的な鳴り方にはならない。

いろいろ試してきたが、遂に例外は無かった」と。


例外を追ってみたくなりました。

ちょっと部屋が体をなしてきたのを機に、今までIIILZ専門だったマイケルソン&オースチン TVA-1を移動。

カウンターポイント SA-5000 にオルトフォン SPU-Referenceでヨッフム=バンベルクsoのジュピター第4楽章。

TVA-1 は高域がやや硬質ですが低域は結構たっぷりしていて、これがモニターレッドの緻密さにやや芳醇な響きを付加してくれるかな、SA-5000も音場型だし…というわけです。

試聴してみたところ、「…」感想はこんな感じ。うーむ、音がイマイチ。

レッドの精彩もあまりないし、ゴールドのゴージャスさも出ているとは言えない。結局のところ、二兎を追うものは…にハマってしまったようです。(苦笑)

TVA-1の相性が良くなかったのか(あまり大型タンノイをKT88で鳴らしたことはありません)、コードのアクが強かったか、それとも他に?サテ。

とまれ、やはり先人のトライアルは貴重でした。


241 : ジークフリート 2015/08/25(火) 20:31:51
>>236
薬漬け先輩が書いておられるレッドとゴールドの違いは、再生帯域の広さの違いが当然のように表れているように思います。

そもそも、想定のアンプも異なるところですが・・・エンクロージャーの方は、どちらのユニット想定とかはなかったのでしょうかね。


237 : 前期 2015/08/24(月) 10:03:00
>>236
確かに同じSPでもアンプによって音は変わりますね。

拙宅にもたまにマニア達が聞きに来ますが 4320(もどき)の音の感想は球派と
石派に二分されるのが面白いところです。

いずれも若いころは楽器を演奏していた実力派で

ポピュラー系は球派、クラ系は石派

で例外がないのが不思議ですが、結局音のどういう部分に注目して聴くかで評価は違ってくるようです。

239 : 薬漬け 2015/08/25(火) 01:01:57
>>237 
クラ系が石というのは、なんとなく分りますね。
細かい音まで聞き分ける…オケの団員などでしたらそうなるのでしょうか。

ポップスが球派というのは…。

しかしそういえば、ギター小僧は最近は球アンプ派が多いと聞きます。

(おかげで私たちのアンプ用のヴィンテージ球が枯渇しているのですが…とほほ(略))


240 : 前期 2015/08/25(火) 18:00:43
>>239
>アンプ間で大ゲンカ・・・・・

これってあるんですよね!

石アンプ「どや、ワテのほうが正確な音やろ」

球アンプ「アンタの音は色気がない。皆アタシのほうが魅力的と言うの」
???????


244 : 薬漬け 2015/08/26(水) 08:24:20
>>240 
モニターレッドは、音が緻密な分、結構石のアンプも合いますね。

今はもっぱらExclusive M5 で試しています。
(石の場合は、です。相対的には球がやはり多いですが。)


片やモニターゴールド…。
あの音の豊潤な広がりを活かすには、やはり球でしょうか。

それぞれユニットにも言い分があるでしょうから。(笑)

245 : 薬漬け 2015/08/26(水) 08:30:39

ユニットの性格は、まさにお示しの通りで、まあドン・キホーテをやらかしたと言いますか(汗)。

確かに拙宅のオートグラフはレッド前提ですから、苦しかったのは事実でしょう。

片や TVA-1 は IIILZ でベストマッチに鳴るように、そちら向きですし。

敢えて合わせましたが、やはり水と油とは言わないまでも、得手不得手は出たようです。


276 : 薬漬け 2015/09/05(土) 23:20:56

先日、行きつけのお店でモニターシルバー(米GRF)を、WE124で鳴らしました。

球はデフォルト 274Bのところが 5U4G、348Aのところが RCAの 6J7。出力球は 350Bです。

LP12 とマッキン C22 オリジナルを経由。これで聴くと、入力トランス 618C のキャラクターも乗ってなかなか艶っぽいのですが、微妙に音色が古い。

(因みにHi-Inputはトランスは関係ないと諸兄に教えられてきましたが、お店のエンジニアで 124 現物と Western Electric の回路図を持つ方は

「実はハイ入力も入力トランスと繋がっている。1次か2次に入れているかは個体によるが、繋がれているのは確か。当初見たとき何故こんな面倒臭い配線をかけているのか理解ができなかった」

と教えていただきました。しかしこれで、ハイ入力も入力トランスの違いで音の性格が変わることが腑に落ちました。)

そこで 5U4G を 274B 刻印球に。

理屈からいえばより一層古い球ですが、これが不思議に現代的な清明な響きに変化。

「これだと前段も変えると?」

私「まさか 348A?」

店主笑って「 348Aはそう変わらないな。無理にWEで揃える必要はない」。

エンジニア「 6J7G のST管もいいかも」。

で、後日私が探してきたのが Brimarの Foreign Made。

メッシュで精密な造り。欧州製か?

これに換装して、カートリッジをハイエンド系に替えたら、出た音に全員オッタマゲ。

現代型ハイエンドシステムを持っている方いわく

「自分の現代システムと違和感のない音だ」。

鳴っているのはシルバーなのに。

私の耳にも、およそ古色蒼然とは対極の音が出たのにはいささか驚きました。

因みにレッド(コーナーヨーク)に替えてデュトワ=モントリオールの幻想(Digital録音)をかけてみると、これも違和感なし。

RCA の 6J7 を Brimar?の 6J7G に替えてからはホルンの響きも丸くなった感じ。

ヴォーカルでは最初はキツかったドリス・ディの声がキツさが後退して滑らかさがでてきました。

古い機器も、使い方で古色蒼然にも鳴れば現代的にも鳴る。潜在能力の高さかもしれません。


277 : ジークフリート 2015/09/06(日) 08:20:57
〉276 現代的にも鳴る

昔のスピーカーで現代的な鳴り方(情報量(SN比)、再生帯域の広さ、忠実度、空間再現力など)って相当無理があるんですが、現代的鳴り方というよりも、今でも通用する(ある程度の情報量と表現力、昔のスピーカーならではの創意工夫による空間演出(再現ではなく)、しかし歪曲し過ぎないなど)かどうかということでしたら、まだ通用するものも残っていて、その創意工夫の部分などが現代的スピーカーにない味わいも楽しませてくれるものと思いますよ。

当時、性能的に限界があった部分を、この創意工夫でなんとか補おうとした・・・この辺りの巧妙さやセンス、努力が音にもちゃんと反映され、それが今でも魅力的に音楽を楽しませる・・・そんな装置であれば、まぁ今でも使う価値は十分有るんじゃないかナ?と思います。


278 : 薬漬け 2015/09/06(日) 10:14:29
>>277 
ちょっと私の表現が舌足らずでしたね。失礼しました。

「現代ハイエンド機を聴いている人」が「聴いていて自分のシステムと違和感が無い」≒「現代的な」

という表現をさせていただきましたが、ただモニターシルバーに、――あのF特でも――リアリティを迫真で表現できる能力があることは、見えたような気がします。

もちろん、本当の現代スピーカーとではF特は言うに及ばず、音場感の現出の仕方その他も作法は違う訳ですが、タヌキさ加減でいえば現代スピーカーより役者が上手といいますか。

実に巧妙に私たちをダマクラかしてくれるような感じですね。

現代スピーカーの、ダマし代が少ないタイプとはその意味でも作法が違います。

その世界では第一級の能力を有していると。
仰せの通りと思います。

ちなみに、今回の再生では Western Electric124 が結構大きな役割を果たしてくれたような。

つい音色の色香に先に幻惑されますが、(ちなみにあのアンプは電話交換用が多かったようですが、あの媚薬的な音の個性は交換手の女性の年齢詐称に役立ったかも。(ええ加減にせいと?ハイ))

まずもって業務用として実に高い能力を有しているな、と感じた次第です。

現代に通ずる能力。

何せシルバーが他のアンプで、こういう鳴りかたをしたのを聴いたことがなかったですから。

ただ知らない人が見ずに「どこからか新製品でたんですか?教えて」と言ったのには…(苦笑)

279 : ジークフリート 2015/09/06(日) 10:27:53
〉278
女性の年齢詐称

薬漬け先輩。女性に限らず、上手いこと詐称してくれれば、ゲンジツよりも魅力的とか。

電話交換手も、どんなお姉さんか、下手に確認して夢破れ・・・てぇのは有りがちだったりしますよねぇ。


280 : 前期 2015/09/06(日) 17:55:55
>>276
またまた凄いアンプを試聴されましたね。

手許にある回路図では OPT 二次側からは負帰還をかけていませんのでトランスそのものが相当に立派なのでしょう。

出力菅のプレートから前段に負帰還をかけているのは恐らく動作の安定性を重視した設計なのではないかと思います。

それにしてもこんな古いアンプが保存されているそのお店というのも超一流ですね。

281 : 薬漬け 2015/09/06(日) 23:32:34
>>280 
WE124はかなり以前になりますが、私がタンノイに似合ったパワーアンプをいろいろと見ていた頃、店主が「こんなのもあるよ」と、前期型のレクタンギュラーヨークでマーラーの三番のイントロを聴かせてくれたのが初体験でした。

レクタンのモニターゴールドが、何時にも増して煌びやかに響いた衝撃は新鮮でした。

これが Western Electric の音か、と。 

その個体は、ある人が長きにわたり預けてあるものらしく、店の基準機の一つになっています。

今回私が聴いていたのは、別の人の蔵の中から、様々な機器といっしょにガラクタ同然に(!)出てきたもので、最初一目では 124 と判りませんでした。

ウェスタンと判る位で表面の文字もろくに読めない(汗)。
これでもマシな方でそれ以外の名機は「抜けば錆散るイワシの刃」(汗)。
サビだらけ。

「どういう保管していたんだ?!」お店のサービスルームで私も目にして絶句。

「どうするんです?」

「ウェスタンは幸い中はコンディション良好のようだから、まあ磨くよ。124だ」。

それにしてもバチ当りな。

数日後行くと、店主とエンジニアが丹精込めて整備した甲斐あり見られるように。銀シャーシの初期型でした。(だからトランスもKSナンバーでなくウェスタン純正。戦前の製造でしょうか。)

エンジニアに先のハイ入力を聞くと

「メンテされている中には2次に入れているものもあるが、これは配線図通り抵抗を介して1次に入れている」とのこと。

ちょっと目が覚めるのが遅い傾向はありますが、好調になると先述のような音です。

仰る通り、やはり「トランスが只者ではない」のでしょう。

回路が古い分、素材だけで勝負する要素が強いでしょうから。

問題は、元“飼い主”が「とにかく全て処分して!」とのことらしく、他のサビ刀はメンテが大変な様子。

で、くだんのウェスタンは店主「半端な扱いをする客には預けられないしなあ」と、ジッと私の目を…何が仰りたい?!(大汗)


282 : 薬漬け 2015/09/06(日) 23:51:36
>>279
>>上手いこと詐称してくれれば、ゲンジツよりも魅力的

昔のスピーカーには、そういう「やり手」?が多かったりしますね。

タンノイもその一つでしょうけど。大先輩の STCはストレート美人ですかね。

かつてタンノイ技術部長だったリビングストンが語った言葉は、その意味で示唆深いです。

「スピーカーを作る場合の基本的理念というものを考えてみると、感度とか周波数特性とか歪みなどの数字だけを追求していけば、本当の意味でのスピーカーの製造、開発という理念からはほど遠くなってしまうのではないかと思います。

スピーカーとしては、原音を100%忠実に伝えることは無理にしても、いかに最も近い音を伝えるかというのが、その重要な役割だと思います。…

ある人が先月、あるいは先週コンサートへ行った時の音が耳から離れないという時、まさにその音を再現できるようなものでなければいけないと思うのです。…

コンサートホールで聴き、オペラ劇場で聴いた音に近い、リアルな音楽を再現したいというのが、私どもの理想です。

一種のイリュージョン(幻想)というか、まさに真実のように思えるものを音楽の面でいかにより多く与えられるかということが、最も大事なことだと思うのです。…

本当の意味での音楽、音楽の奥深く潜んでいるものを引き出してくる。それがタンノイの追求している一つの理念でもあるのです。」
(ステレオサウンド「TANNOY」旧版76〜77頁)


もっとも、女性は声を聴いて実際に逢ってみたら…という状態は(略)


284 : RW-2 sage 2015/09/07(月) 12:20:23

>コンサートホールで聴き、オペラ劇場で聴いた音に近い、リアルな音楽を
>再現したいというのが

スピーカーシステムより部屋の大きさでしょね。空間が一番高価。

拙者の拙い経験と感覚では

10cmシステムで10帖。30cmシステムなら20帖。38cmシステムなら40帖は必要です。

システムの後方、LRの壁方向も大きく空けて、且つ試聴距離を取って、後方の空間も必要です。高さもあったほうが宜し。

試聴距離5m〜8m離れて最大120dBの音圧を得るとなると、システムが 90dB程度ですと耐入力も 100〜300wクラスが必要。パワーアンプも大がかりに。

まともにオーディオやりたいならやはり専用ルームが欲しい。

実際、

某ライブハウス(満席100席)に置かれてある A7、

某レストランフロア(50帖)に置かれていた2000年製 GRFのスケールは凄かったです。

天井は吹き抜けですし。

家庭じゃ1000万円のコンポを用意してもあの音は無理でしょね。


288 : 薬漬け 2015/09/07(月) 20:14:32
>>284 
確かにそれなりのスケール感を求めようとすると、その位のエアボリュームは要りそうですね。
(英国では総じてスピーカーシステムが小さいのは、それもあるのでしょう。)

一方で、そんなに大音量でなく、空間に立体画を描くような再生の場合には、総じてシステムは大型が有利なような気もしますが。

加えて、「響きの文化」の象徴である英国の石造りサロンなら反響で、さほど大きなシステムでなくとも十全に鳴るでしょうが、「直接音の文化」の権化?であるデッドな日本家屋だと、あまりこじんまりに纏めてはパワー感(パワー自体でなく)不足を来すのではないかな、とも考えたりしています。

まあ英国屋敷を知らないので(笑)、厳密な比較は出来ませんが。


289 : ジークフリート 2015/09/07(月) 22:27:42
〉282 ATCはストレート美人ですかね?

当方は、年齢詐称も演出も求めておりませんので、美人は美人に、そうでない方はそれなりにてな感じで伝えてくれればそれでイイんですよ。それがリアルというものでしょう。

我々が聴くのは、そこら辺の交換手のオバちゃんのおしゃべりじゃなくて、日頃から如何に良い音を聴かせるかに人生かけている演奏家が発する音なんですから、ちゃんと録音されてりゃレコードにはそもそも良い音が入っているはずなんですよね。


291 : 薬漬け 2015/09/08(火) 00:38:22
>>289 
確かにそれは仰せのとおりです。

レコードがまともなら情報はそこに入っている。
そしてそれが(付帯音は別にして)再生できる全ての音。

ところが、大先輩には釈迦に説法、失礼もいいところながら、再生装置がニュートラルではありえないのも事実。程度問題はありますけれどもね。

アンプビルダーのパラピッチーニが言ったそうですが

「モニターの作者はすべからく『自然な音、原音を目指す』という。
しかしいつの間にか“彼の音”になってしまっている」と。


ある意味、モニターの限界を示した言葉とも言えますが、そこで

「いや、100%は無理でも、99%なら」と思う派と、

「95%でいいが、あと5%は楽しみたいな」と思う派が出てきたりする。

そしてそれぞれ異なるアプローチと手管を駆使して自らにとっての好ましい音を創造する。

要は他人でなく聴く本人にとって「原音」たりえるかどうかが一番重要な処ですから。
この辺に、各人の方法論の差がでて、それがまた妙味があるということなのでしょうか。


293 : 前期 2015/09/08(火) 13:17:20
>>291
>しかしいつの間にか“彼の音”になってしまっている

スガーノ先生もクライン・ウント・フンメルの音を個性的と評しておられますね。
そして個性のないモニターなんて存在しない、その個性を受け入れるかどうかで
評価は違ってくる、と。
名言でしょう。


294 : ジークフリート 2015/09/08(火) 20:49:51
〉291 要は・・本人とって原音たりえるか

もしや薬漬け先輩も、そういう意味での原音狙いなんですか?いや〜驚きです。(コチらこそ失礼!)

当方、冗談システムでは、かくあるべし!てな鳴らし方(これが薬漬け先輩がおっしゃる原音かも)ですが、ATCの方では「こんな音だったの?」てな予想を超える表現に、日々勉強中てな感じです。

295 : 薬漬け 2015/09/08(火) 21:20:07
>>294
うーん、以前にも書いた「原音不可知論」の延長ですよ。

好き嫌いは別にしても、原音は物理的にはありえても、生理的にそれを捉えた段階ですでに原音ではない。その人の聴覚というフィルターがかかっているわけですから。
(もちろん、ある一定以上の水準を超えた上での話です。)

そうなると、何が原音か?を問い続け、99%の小数点以下をひたすら掘り下げるのも一つであれば、「気持ちのいい原音」を求めるもまた一つの道かな、と。

ただ音楽を聴くという意味での原音には、生でも発音体と聴者との間の距離感で性格が変わってくるように、何をもって「原音」とするかは難しいですよね。

私がタンノイに惹かれたのは、「我は原音なり」(そんなハズはないんだが)と自信満々に奏している風情、そして出てくる音が気に入っている(自分がホールで聴いている原音に近い)という理由からでしょうかね。


300 : RW-2 sage 2015/09/10(木) 12:29:20

>何をもって「原音」とするかは難しい

ざっと考えるだけでも10ケースはあるでしょう。
なぜそんなにあるのかと言いますと、それぞれ原音に対する立ち位置が違いますから。

大雑把に別けると次の感じでしょか。


@ ホールやライブハウスで聴いた音
A マイクが拾った音
B カッティングされた音
C カートリッジ出力の音


@はもうその場で消えていく二度と再現されない音ですし、聴く位置、耳の調子、
 精神状態に大きく左右されますので一般性がない音。いわゆる個々の幻音です。

Aは個人の思い入れや聴き方、体調に左右されない、耳より確かなマイク出力を原音とする考え方で、これは音楽家やレコーディングエンジニアに多いでしょう。

Bなんだかんだ言っても、媒体物質として誰にでも再現できる普遍性、抽象的な
 モノを原音と見なすという考え方で、カートリッジメーカーならここでしょう。

Cカートリッジ出力を原音と見なさなければ、アンプ設計者やスピーカー開発等は
 意味がなくなってやってられないワケですから多くのメーカーはここでしょか。


てなことを30年近くも前から唱えておりましたが、今のデジタル、ハイレゾ時代と
なっては考え直す必要があるやもしれません。面倒くさいので考えませんけど (略)


原音再生の困難さの大きさは@>A>B>Cとなりますでしょう。@を原音説と
した場合は200%不可能でしょう。

ABCと来るうちに可能性は少しづつ上がっていくのは、原音から耳までの媒体が減ってきてますから想像通りと思います。

タンノイの大型スピーカーは科学的/物理的に見た場合には不正確な音の代表格で
しょうが、@を原音と想像して聴いた場合にそれらしさを発揮。

原音再生は無理でも幻音創生に真骨頂。長けている。

元来オーディオとはそんなものでしたでしょうし、原音よりホンモノらしい音を求めるのです。

生演奏は意外にツマラナかったりします。


301 : 前期 2015/09/10(木) 14:17:30

まあ原音を言い出すとキリがないでしょうね。再生音は原音じゃりませんから。

大方のマニア氏は「それらしく」聞こえればよしとしているのでしょう。
もっと達観すればまさに「幻音」を追い求めることになり松し、そこにこそオーディオの醍醐味ありと割りきっているのが小生でつ。

96. 2016年3月30日 16:54:06 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[2162]
▲△▽▼

348 : ジークフリート 2015/09/23(水) 07:43:35
>>343
オートグラフの製造方法や、その後の待遇など考えると、個体差ももちろんあるのでしょうけど、果たしてホントにどんだけ違うのか

(部屋、セッティング、その他のキカイなどによる違いが大きいのではないかな?という疑いがありますよねぇ)・・・

出来ることなら、同じ場所・同じセッティングで比べてみたいもんですねぇ。

(かく言う私めも、ATC買う前にオリンパス買いに行って
「ヤケに音色が明る過ぎる!」とか文句たれたことがありますけど)


349 : 薬漬け 2015/09/23(水) 11:33:56
>>348 
オートグラフは、先達諸氏の言葉からどうも言えそうなことは

「モニターゴールド中〜後期と、それ以前のとではエンクロージャーの材質が違う」

ということでした。これは自分自身でも経験していて、若い頃(どヒラで見ただけ(汗))に某所で見た個体と、先般音を聴いて、おっと思ったものとでは、エンクロージャーをこづいた音が違うんです。

おそらく上記に対応していたのでしょう。

レッドの頃だと、もっと「鳴かない」そうで、TEAC やユートピアはこちらを手本にしているとも仄聞します。

自宅のユートピアグラフを見ていると、さもありなんと思います。

だからオリジナルでも、ゴールドの箱は絢爛な響きがあるけど曖昧模糊、レッドは定位がビシッと決まるけど芳醇さに欠ける。

これは以前から言われていたようです。

もっとも、先の区分けで「ゴールド前期」については、レッド時代の箱が継承されているようで、両者の中間的性格を併せ持つところがあるようです。(先般聴いたのがこれでした。)

個体差はある業界重鎮から伺った話で、おそらく環境的な要素もさりながら、手作りの品ゆえ職人の作業上のバイアスが大きく影響しているのかな、という気がします。
(一説にユニット毎に細部が違うという説も聞きますが、これは確認していません。)

確かに拙宅の個体と聴き比べはしてみたいものの…どうやって並べる??(大汗)

いずれにせよ、個体そのものが出てくるのをじーっと待つしかないようです。
それまで命があることやら。(苦笑)


350 : ディラン 2015/09/25(金) 10:48:14
>>349
箱の材質が音に影響する、何だか阿漕〔アコギ〕に似ていると思って読ませて頂いています。

スプル−ス、マホガニ−、ブラジリアンローズウッド〔ハカランダ〕等素材で音が変わります。

コンコンと叩いて見たりして響きや欠陥を調べてみます。

弦に依っても違いが出ますのでイロイロ試して気に入ったブランド、ゲージを使います。

似ていますよね。
タンノイオ−トグラフも様々なんですね、
更にアンプ選び、お金では買えないようですね。良い出会いが有るといいですね。


351 : RW-2 sage 2015/09/25(金) 11:21:24

タンノイのような箱で聴かせるタイプは、家屋が鉄筋コンクリートなのか、木造和室なのかで大きく音が変わるでしょうね。

さらにコーナータイプは部屋の両隅にきっちり設置できるかどうかの問題もあってなかなか難しいんじゃないかと思いますね〜。

354 : RW-2 sage 2015/09/25(金) 16:27:43

>タンノイオ−トグラフも様々

コイルも手巻き、振動板も手延ばし、箱も手造りとなりますと、同じシステムを
作ったつもりでも、個々で違う音になったんでしょね。

モノラル時代は部屋隅に1台設置ですから、個々に違いがあっても 1台購入なら問題はなかったわけで (略)

355 : ディラン 2015/09/26(土) 08:29:52
>>354
その点、現代スピーカーは違う物は出来ない、均しく造られますからね。
それでも、ユニットの取り付けと言うか締め付け具合等と仰せの方もおられます。

515C を 828 に付ける時は私が付けようとしたら店の人は此処が肝心ですと取り付けて下さいました。(笑)


356 : 薬漬け 2015/09/26(土) 10:33:43
 
オートグラフに限らず、ヴィンテージタンノイはモニターゴールドのある時期から箱の素材が変わり、かなり音が変わったことは否めないと思います。

(影響が少なかったのは内容積の小さいVLZくらいでしょうか。)

とにかく現物を聴くまでは安心ならずで…それより現物が再度出てくるかが問題ですが(涙)

当面は、124が拙宅のどのタンノイに合うか、ということになりそうです。

印象的には、古いゴールドのレクタンで、昔聴いたマーラー3番の冒頭をまた聴いてみたいような。

358 : 弦堂 2015/09/26(土) 18:44:27

明日まで東京インターナショナルオーディオショウのエソテリックブースで昨年発売の Kingdom Royal Carbon Blackがエソテリックブースでデモを行っていた。

 TANNOY もやっと JAZZ も聴ける広帯域でバランスの良いスピーカの出現です。
評判が良いので、試聴室はいつも満員です。

359 : 前期 2015/09/26(土) 19:57:11

Kingdom Royal は新発売とも言えないような?

偉く重たいスピーカで純正(?)組み合わせのエソではドライブしきれずこのところ引っ込めてましたね。
エソも新しいアンプを出しましたから漸く上手く鳴らせるようになったんでしょうね。

362 : 薬漬け 2015/09/27(日) 11:55:27

新 Kingdom Royal、聴いてみたいですね。
もちろん現在最新鋭の音作りになっているでしょうが、同時にその他の「現在最新鋭のSP」と一味違うところを持っているのか、その辺をどう表出しているのかは興味があります。

364 : 薬漬け 2015/09/27(日) 15:09:21

Kingdom Royal Carbon Black は、両サイドをカーボンにしたことで何か音質上のメリットがあったんでしょうか。

しかし、30cmデュアルコンセントリックと聞いて私の古〜い頭には、エジンバラを思い出していました。

当時の評価の減点法として、

「30cmにしては容積が小さい」と言われてエンクロージャを大きくし、

「どうも低域が寂しい」と言われてスーパーウーファーを付け、

「も少し高域が伸びればな」と言われて、別売だったスーパートゥイーターを付けたら、Kingdom Royal になっていた…

なんて言ったらタンノイ技術陣に袋叩きに(汗)


365 : 前期 2015/09/27(日) 19:14:50

Kingdom Royal はユニットが大杉の印象でつ。
ユニットが多いほど混変調歪がでそうでつしね。

Tannoy もそろそろ手持ちユニットを活用して誤魔化す商売から足を洗い、ついでに同軸型もやめて A5 みたいに立派なユニットで勝負したらイイと思い松がそれじゃ丹野胃じゃなくなる?

HO


366 : くろねき sage 2015/09/27(日) 19:47:57


>「30cmにしては容積が小さい」と言われて…

 「大きいことはいいことだ('60年代末)」→ エンクロージャー大型化


 「今('70年代中頃)はパワーの時代」→ スーパーウーファー追加

 「今('00年代初め)はSACDの(略)」→ スーパートゥイーターST-50発売(その後同等ユニット内蔵)

丹野胃は世につれ、世も丹野胃には…つれない?


367 : RW-2 sage 2015/09/27(日) 23:05:07

>カーボンにしたことで何か音質上のメリットがあったんでしょうか

ウォルナットとローズウッドとメイプルでは音が違います。

また同じ材質であってもオープンボア仕上げとラッカー仕上げでは音質が変わります。

最初は木目調で市販した後に剛性を高めたピアノブラック、カーボンブラック仕上げを出すというのは昨今の風潮なんですね。

タンノイばかりではなくFostexもそうです。海外メーカーにも多い。
ヤマハの新作も剛性ブラックです。


372 : RW-2 sage 2015/09/29(火) 12:03:23

昔のタンノイは合理的なユニットを使いながらも箱や設計におおらかさがあって、ナチュラルな美音を醸し出していたと思うんですよ。ですから音にロマンがあった。

某社と某社が先導(扇動か)してからは何か仰々しいというかコケオドシっぽく也候。

昨今は他社の科学的ハイエンド機に負けじといろいろ手を打ってはいるのですが、
良き時代のタンノイから遠ざかるばかり。

こんな見解は良くないのでしょうけどね。


373 : 薬漬け 2015/10/09(金) 22:28:23

週末は気晴らしにと、どうにか結線した IIILZ を マランツ7とマイケルソン&オースチンTVA-1で。

ソースはズボラにマランツ10B をオン、そしたらたまたま国営放送がマーラーの5番をやっていました。(ルツェルン祝祭のライブだとか。指揮者の名前は失念しました(汗))

しかしマラ5に縁の深いこと…。

如何せん余り鳴らしてやっていないため音に精彩を欠くこと甚だし

7の高域をすこしブーストし、プリ〜パワー間をゴッサム2111 にして、やっとこさバランスしました。

演奏自体はクーベリックとレヴァインが混ざったような演奏でしたが、余り個性的では無かったような。

むしろ、その後のアナウンサーの声にふと癒やされてました。これではマズい。
全ての結線が完了したら、当面全ての機器は同時並行、鳴らしっぱなしになりそうです。

375 : くろねき sage 2015/10/09(金) 23:01:06

とある中古の石アンプで、内部の配線を取り替えたらしつこいハムがだいぶ収まった、みたいな話を聞きました。
こーゆーのも絡んでると怖いとゆーか七面倒くさいとゆーか(略)


376 : 薬漬け 2015/10/09(金) 23:53:00
>>375 
コード、ケーブルはけっこう奥が深いですよね。

巷では値段の高低ばかりが強調されますが、アクセサリーとして見た場合、いいスパイスというか調整役の役割を果たしてくれますしね。

配線材また然り…。適材適所、様々なノウハウがありますし。
メンドクサイ一方で、これまた楽しみの一つというか。


381 : 薬漬け 2015/10/10(土) 15:52:23

こないだがVLZだったので、今日はレクタンギュラーヨーク。

マランツ7〜カンノ300Bシングル(型番なし、メーカー表示もない珍品?)。

ソースはプレーヤーが調整過程ゆえズボラのマランツ10B で。

ちょっと無理な置き方をしたので心配していましたが、結構鳴ってくれています。どうやら杞憂。

ただ、ちょっとセンターラインから外れると、やや音場はシフトするようです。

極性は全て合わせてありますし、同条件ではウエストミンスターだと何処で聴いても音場はブレることはないのですが、この辺はやはり役者が違うということなのか、単なるバスレフとバックロードホーンの差なのか、ちょっと判然としません。


97. 2016年3月30日 20:04:26 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[2166]
▲△▽▼

512 : 薬漬け 2015/12/12(土) 21:02:58
しかし考えてみると、バックロードホーンとフロントロードホーンのハイブリッド型ゆえ、小さくしたくても出来なかったというのが実情でしょうね。

オートグラフ以外でも、GRF(フロントロードホーンが無い分小ぶりということか?)、Vitavox:CN191、あるいはハーツフィールドでも、どうしてもあれ以上には小さくしようがなかっただろうかと。

ただオートグラフの場合、コーナー型ですから意外と床面積はとらないんですね。(この点はミンスターの方が場所取りです)。

ちなみに、オートグラフなどバックロードホーン型の悲劇は、ステレオ時代になって左右に然るべき「部屋角」をとれなくなったことだとよく言われますが、考えてみるとレクタンギュラー形であっても、左右で対称条件であることは稀なわけで、そこまでinferiorityになるかな、と。

(確かに壁をイメージホーンとして使うという意味からは、レクタン型にない要素を要求されますが、そう神経質でもないように思えます。)

とはいえ、両方とも正面向いたオートグラフはどうもサマにはなりませんが。(汗)


531 : 薬漬け 2015/12/27(日) 00:33:07

Tannoyのユニットも、まだまだ判らないことは多いものです。

ちょっとモニターゴールド(15)の、製造時期による音の推移について調べてみているのですが…。

モニターレッドは、比較的シリアルナンバーによる時期と、これに伴う外形上の差異が伴うのですね。

2万番台の最初期はいわゆるダークグレーのフレームに緋色マグネットカバー、飴色キャップ。

4万番台終盤から外形上はキャップだけが黒になりますが、音は一挙に変化します。

この後、6万番台にはマグネットのカバー色が明るくなり「モニターピンク」とでも言いたい色調に。

フレームもダークグレーから黄褐色に変化しています。
音も黒の最初期ほどのキレはないとか。

ネットワークも当初は薄水色のメタルケース入りだったものが、最終期にはモニターゴールドのそれと変わらない黄色の例のケースに入ったものとなります。

聴いたことはありませんが、ネットワークで音を作っているタンノイのこと、元のレッドとはもはや同一線上で語れないのでしょう。

これに対して、モニターゴールドはどうもこうした差がわからないのですね。

6万台後半と目される生産開始シリアルから、13万台中盤と目される生産終了まで、あまり顕著な変化が判らない。

この両者でどう音が変わるのかも、レッドほどには明確ではないようです。

(せいぜい判るのは、12万台後半あたりから、スピーカーターミナルがネットワークに付くようになるということぐらいのようです。)

何せ音を比較しようにも、箱の個性の強いSP。個体差も大きいとなれば、ユニット裸で聴く以外にはないのですが、これも案外容易ではありません。(外すのがとにかく面倒くさい(汗))

海外サイトの有名どころも、案外この辺の記述は冷淡で、なかなか参考になるものに行き当たりません。

何を見れば判るか、サテ。

534 : 薬漬け 2015/12/27(日) 13:12:40
>>532 
考古学なんて大それたものではありませんが(汗)、ちょっとゴールドの新旧モデルで考えなきゃならないことが出てきまして。

ところが、これが案外ワカラナイのですよ。

古いシルバーやレッドは比較的いろいろな方がいろいろと調べたものが結構あるのですが。

歴史が近くなるほどワカラナクなる…なにやら皮肉ですね。(苦笑)

ただ、裏を返すとゴールドは暗黙のうちに「シルバー、レッドの後回し」という扱いなのでしょうか。

外国では意外とゴールドマニアがいたりとか、日本でもゴールドを「現代のステレオ録音に最も親和性のあるユニット」と積極評価する方もいらっしゃいますが、声は大きくないようですね。

私は?

それぞれの味があるから、それぞれの出番があると思っているのですが…。

536 : RW-2 sage 2015/12/27(日) 16:13:26

>それぞれの出番がある

ユニット変遷の理由は2つあって、球アンプから石アンプに移行したため許容入力の拡大と、電気電子楽器の再生におけるワイドレンジ化でしょう。

エッジを含む振動系が強化されるに伴って能率が落ちたの仕方ないので、どのユニットを選ぶのかは聴くジャンル/ソフトと再生する最大音量で決まってくるんでしょね。


537 : ジークフリート 2015/12/30(水) 02:42:18
〉531,534
薬漬けさんの場合、新旧ユニットの違いを、クオリティや性能の差ではなく、味わいの違いという視点で捉えるところが、先輩らしいところですね〜。


538 : 薬漬け 2015/12/30(水) 09:58:25
>>537
性能を犠牲にするというわけではないのですが、それであっても「正確な音より好きな音」のタイプということなのでしょうね。

性能面は他の機器で頑張ってもらうことにして、スピーカーはどうしても個々の癖(モニターですらも、畢竟個性からは逃れられませんから)からは乖離して考えられませんから、それを如何に自分の好きな音に仕上げていくかが問題ですね。

タンノイも、タンノイという大枠は変わらないまでも、ユニット同士、あるいは製造年の差でそれこそ様々なバリエーションがありますから、どれがベストチョイスかを選び出すのは結構難儀です。(苦笑)


544 : ジークフリート 2015/12/30(水) 23:02:40
〉538
タンノイの新旧ユニットの話しで、まさか「正確な音」とは?
タンノイとは無縁の領域まで、えらく飛躍されましたね。


545 : 薬漬け 2015/12/31(木) 12:26:51
>>544
いやー、タンノイが「正確な音」と無縁とは、ユニットに関する限り思いませんが、これがオートグラフとなると、確かに演出が勝ちすぎますから、大先輩仰せの通りでしょうね。

オートグラフにせよ、レクタンギュラーヨークにせよ、あるいは VLZも、ある意味「原音より美しく感動的に」といった要素がありますね。

「原音を再生するというより、原音を聴いたときの感動を再生する」

とは確かタンノイ技術者の言ですが、私としてはこうした「原音再生」ならぬ「原体験再生」というような聴き方に共鳴してタンノイを使い続けているようです。

シルバー、レッド、ゴールド、それぞれの“筆致”の違いはありますが。

もちろん、こうしたアプローチを是としない方々も多いと思います。あくまで「原音」ありきと。

それはそれで、オーディオの方法論での各人の違いであり、健全なことだと思います。

一方で、スピーカーがそういうキャラだから、中間にあるアンプや入口はどうすべきなのか…?

本当はここだけはニュートラルにしたい気もしますが、所詮オーディオは入口から出口までが体系化された音響機。これらも結局は自らの色に染めてしまうのでしょうね。(笑)


548 : 薬漬け 2016/01/03(日) 00:04:58

新年一曲目はベートーヴェンの第7というのが定番でしたが、今年はマーラーの復活をオートグラフで。(大野和士=ベルギー王立歌劇場o)
続けてスメタナ「売られた花嫁」overture(ケルテス=イスラエルpo)。

この辺はオートグラフなら当たり前なので、久しぶりにピンク・フロイドの狂気を全曲。

最初の心臓拍動から低域のトランジェント良し。
「虚空のスキャット」の女性ヴォーカルが生々しい。

低域がより出る分、ウエストミンスターより迫力が出ます。

それから、ドリカム「決戦は金曜日」でも一度チェック。
この曲、低音の塊のような曲なのでチェックにはうってつけ。ベースの細かな音階が見えるか、キックドラムの迫力が切れ味よく出るか。それでいてヴォーカルが自然か。結果としては結構イケたなという感触です。

JBL4333A とは全く表現作法は違えど、音楽として実に“ノレる”鳴り方でした。

551 : RW-2 sage 2016/01/04(月) 06:05:15

ブリティッシュ・インダストリアル・ヒストリーというページがあります。
http://www.gracesguide.co.uk/Main_Page

検索欄(Search欄)に Tannoy ProductsとかGoodmans Industriesとか入れて
まったりしてくださいまし。貴重な当時の広告が見れますよ〜。


552 : 薬漬け 2016/01/05(火) 00:49:17
>>551 
このようなサイトがあったのですね。
往年の雰囲気が伝わってきます。ほっこりですね。

また、格子模様のTANNOYのロゴが入った広告は、初めて見ました。エンクロージャーでは既知でしたが。

ただ、Autographでは流石に検索できませんでした。やはり英国でも特別な存在だったのでしょうね。

732 : 薬漬け 2016/03/25(金) 11:38:58

昨今、オートグラフやウエストミンスターを聴くにつけ、タンノイ「オリジナル」の音にもかなりの変遷があるのかな、という思いを改めて強くしております。

この思いは、以前某 SS誌の社員であられた方がブログを書いておられますが(ご存知の方も多いと思いますが)、この中で大意、

タンノイが一時期ハーマンに買収されたことをネガティブに見る人がいるが、私にはそう思えない。むしろそのことでタンノイは復活することができたのではないか、と書いておられたかと記憶します。

つまりタンノイは買収直前(例のコーンアッセンブリー工場火災の前後)には、会社の体力は相当程度弱っていた、だからハーマン時代に財務体質が改善したことで、復活することができたということを仰っておられると解せますが、この一文を読んでより一層 inspire された思いです。

実際このことはそう言われてみると、私自身、体験的に理解できます。

若い時にオートグラフに憧れ、知人のオリジナル(製作年代は後期)を聴かせてもらってアレッと思い、その後オートグラフを選ばずにウエストミンスターに走ったこと。

レクタンギュラーヨークではつと書いてきましたが、前期型と後期型では構造材が明らかに異なり、後期の構造材はある意味音の品格を下げていたと思えること。

それでもタンノイはそういう材しかもう使えなくなってしまっていたのかな、と。

(ちなみにVLZの様な小型エンクロージャーになると、この辺の影響は少なくなりますが、比べたことはありませんが初期のモニターレッドが入った箱と比べると、これまた差が歴然とするのではないでしょうか。)

こうしてみると、やはりタンノイ・オリジナルは「オリジナル」との一言で片付けられない複雑な要素を内包しているように思えます。

もし仮に私が、若い頃のオートグラフを「オリジナルだから」という理由で導入し、後に今のバッタグラフを聴いたら「一体オリジナルとは何だったんだ?!」と
慟哭していたかもしれません。

「オリジナルはオリジナルであるがゆえにオリジナルである」

とは単純に言えない側面が、特にタンノイのオールドエンクロージャーには言えるように思えます。

もちろん音の嗜好とは別次元の話ですが、タンノイ=いぶし銀といったイメージは、やはり初期のタイプのエンクロージャーを基準にしているのではないかな、と。

27. 中川隆[-10219] koaQ7Jey 2020年11月04日 12:16:30 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[46] 報告
タンノイ・オートグラフを聴く - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2016年05月17日

つい先日、同じ「AXIOM80」仲間のSさん(福岡)からメールが入った。

「東京出張の折りに、シルバー in オートグラフを聴いて来ます。
はてさて、あのモヤっとした音のオートグラフでもモニターシルバーが入れば締まった音がするのでしょうか?」


以前のブログで話題にしたように、オリジナルのタンノイ・オートグラフにシルヴァーのユニットが入ったものが、本国(イギリス)から入荷され、お値段の方も1000万円近いとの声も上がるなか、このヴィンテージ品を聴いてこられるというわけ。

こういうチャンスはおそらく一生に一度だろうが、実にうらやましい(笑)。

国産箱のオートグラフはこれまで何度も聴かせてもらったので音の傾向はだいたいアタマに入っているが、改めて確認の意味でもう一度聴きたくなった。

オートグラフを身近に愛好されている方といえば、Mさん(大分市)なのでいそいそと出掛けてみた。

         

Mさんは圧倒的なレコード派で3台のプレイヤーを駆使し、2系統のスピーカーでクラシックからジャズまで幅広く鑑賞されている。システムの流れを紹介すると、

クラシック系

レコードプレイヤー 
→ MCトランス(カンノ) 
→ イコライザーアンプ(カンノ) 
→ プリアンプ「出力管ウェスタン310A:整流管付き」 
→ パワーアンプ「KT88(GEC)プッシュプル」(新藤ラボラトリ:モノ×2台) 
→ スピーカー「タンノイ・オートグラフ」

ジャズ系

レコードプレイヤー 
→ イコライザーアンプ(ピッカリング) 
→ プリアンプ(同上) 
→ パワーアンプ「マランツ8B」 
→ スピーカー「クリプッシュ」(アメリカ)


周知のとおり、音の入り口に当たるカートリッジ(プレイヤー)と音の出口に当たるスピーカーはアンプなどの増幅系とは違って変換系なので替えてやるだけで音が激変するが、Mさんはたいへんな「アームとカートリッジ」狂である。


ちなみに、真空管式プリアンプはつい最近導入されたばかりで、オーディオ仲間のNさん(大分市)の製作。これまではTR式のマッキントッシュの「C28」を使ってあったが、このプリアンプを聴いてすぐにオークションに放逐された由(笑)。

はじめに、オートグラフから試聴開始。

けっして周波数レンジの広さを感じさせないものの、音像定位が良くて品はいいし奥行き感があってホール感たっぷりの音でこれこそオートグラフの世界なんだろう。しかも、良くも悪くもあの「モヤっとした感じ」の印象を受けないのはひとえにMさんのセンスを物語るところだろう。

ひとしきり聴かせていただいてから、今度はジャズへ移行。          

モノラル盤のレコードが圧倒的に多いなか、女声ボーカルを聴かせてもらったが、とてもクリヤで音の鮮度が素晴らしかった。

Mさんは低音をドスンとかボ〜ンとか迫力でもって鳴らすのがとてもお嫌いのようで、ボリュームもかなり絞った状態のもとオートグラフにしてもクリプッシュにしても大型システムなのに程良いバランスを心がけておられるのがよくわかった。

KT88のプッシュプルという大出力のアンプだから「ドスン・オーディオ」も可能なのにこういう鳴らし方だから、そのオーディオ哲学が偲ばれる。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/ceaadaf261f66872829c0a95c2d55056

エクセレント! - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2016年05月21日


「今週、東京出張の折にオリジナルの<シルヴァー イン タンノイ・オートグラフ>を試聴してきます」とのことだったので、一日千秋の思いで結果のメールを待っていたところ、19日(木)にようやく到着。しかも画像付き。

タイトルは「エクセレント!」

「東京でシルバーinオートグラフを聴いて来ました。感想を一言で言い表すならば「欲しい!」です。

あれが本来のオートグラフの音だったのですね。

オートグラフに対する私の偏見は吹き飛びました。

中高域はユニットがモニターシルバーなので我が家の音そのものなのですが、低域の豊かさが全く違います。

まあそれは物がオートグラフなので当たり前の事なのでしょうが、これまでに沢山聴いた事があるゴールドやレッドが入ったものと同じ響きを想像していると驚かされます。

オートグラフ特有の低音のボンツキは全然なくて、豊な低音がスピード感を伴って出てきます。ゴールドオートグラフの様な位相がズレたモヤっと感やレッドオートグラフの様な低音と高音のアンバランス感は皆無です。

オペラを聴くと当に眼前にリアルなステージが広がっていました。
いや〜欲しいです。毎日あれで音楽が聴けたなら本当に幸せですよ。」
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/610c76b347445ed7b20c9b18393e36be

28. 中川隆[-10218] koaQ7Jey 2020年11月04日 12:19:39 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[47] 報告
「私とタンノイ」1979年3月30日 瀬川冬樹
http://audiosharing.com/review/?p=802

ステレオサウンド別冊「世界のオーディオ・タンノイ」(1979年春発行)
「タンノイ論 私とタンノイ」より

 日本酒やウイスキィの味が、何となく「わかる」ような気に、ようやく近頃なってきた。そう、ある友人に話をしたら、それが齢をとったということさ、と一言で片づけられた。なるほど、若い頃はただもう、飲むという行為に没入しているだけで、酒の量が次第に減ってくるにつれて、ようやく、その微妙な味わいの違いを楽しむ余裕ができる――といえば聞こえはいいがその実、もはや量を過ごすほどの体力が失われかけているからこそ、仕方なしに味そのものに注意が向けられるようになる――のだそうだ。実をいえばこれはもう三年ほど前の話なのだが、つい先夜のこと、連れて行かれた小さな、しかしとても気持の良い小料理屋で、品書に出ている四つの銘柄とも初めて目にする酒だったので、試みに銚子の代るたびに酒を変えてもらったところ、酒の違いが何とも微妙によくわかった気がして、ふと、先の友人の話が頭に浮かんで、そうか、俺はまた齢をとったのか、と、変に淋しいような妙な気分に襲われた。それにしても、あの晩の、「窓の梅」という名の佐賀の酒は、さっぱりした口あたりで、なかなかのものだった。

     *

 レコードを聴きはじめたのは、酒を飲みはじめたのよりもはるかに古い。だが、味にしても音色にしても、それがほんとうに「わかる」というのは、年季の長さではなく、結局のところ、若さを失った故に酒の味がわかってくると同じような、ある年齢に達することが必要なのではないのだろうか。いまになってそんな気がしてくる。つまり、酒の味が何となくわかるような気がしてきたと同じその頃以前に、果して、本当の意味で自分に音がわかっていたのだろうか、ということを、いまにして思う。むろん、長いこと音を聴き分ける訓練を重ねてきた。周波数レインジの広さや、その帯域の中での音のバランスや音色のつながりや、ひずみの多少や……を聴き分ける訓練は積んできた。けれど、それはいわば酒のアルコール度数を判定するのに似て、耳を測定器のように働かせていたにすぎないのではなかったか。音の味わい、そのニュアンスの微妙さや美しさを、ほんとうの意味で聴きとっていなかったのではないか。それだからこそ、ブラインドテストや環境の変化で簡単にひっかかるような失敗をしてきたのではないか。そういうことに気づかずに、メーカーのエンジニアに向かって、あなたがたは耳を測定器的に働かせるから本当の音がわからないのではないか、などと、もったいぶって説教していた自分が、全く恥ずかしいような気になっている。

     *

 おまえにとってのタンノイを書け、と言われて、右のようなことをまず思い浮かべた。私自身、いくつものタンノイを聴いてきた。デュアル・コンセントリック・ユニットやレクタンギュラーG・R・Fに身銭を切りもした。だが、ほんとうにタンノイの音を知っているのだろうか――。ふりかえってみると、さまざまなタンノイの音が思い起こされてくる。

タンノイ初体験

 はじめてタンノイの音に感激したときのことはよく憶えている。それは、五味康祐氏の「西方の音」の中にもたびたび出てくる(だから私も五味氏にならって頭文字で書くが)S氏のお宅で聴かせて頂いたタンノイだ。

 昭和28年か29年か、季節の記憶もないが、当時の私は夜間高校に通いながら、昼間は、雑誌「ラジオ技術」の編集の仕事をしていた。垢で光った学生服を着ていたか、それとも、一着しかなかったボロのジャンパーを着て行ったのか、いずれにしても、二人の先輩のお供をする形でついて行ったのだか、S氏はとても怖い方だと聞かされていて、リスニングルームに通されても私は隅の方で小さくなっていた。ビールのつまみに厚く切ったチーズが出たのをはっきり憶えているのは、そんなものが当時の私には珍しく、しかもひと口齧ったその味が、まるで天国の食べもののように美味で、いちどに食べてしまうのがもったいなくて、少しずつ少しずつ、半分も口にしないうちに、女中さんがさっと下げてしまったので、しまった! と腹の中でひどく口惜しんだが後の祭り。だがそれほどの美味を、一瞬に忘れさせたほど、鳴りはじめたタンノイは私を驚嘆させるに十分だった。

 そのときのS氏のタンノイは、コーナー型の相当に大きなフロントロードホーン・バッフルで、さらに低音を補うためにワーフェデイルの15インチ・ウーファーがパラレルに収められていた。そのどっしりと重厚な響きは、私がそれまで一度も耳にしたことのない渋い美しさだった。雑誌の編集という仕事の性質上、一般の愛好家よりもはるかに多く、有名、無名の人たちの装置を聴く機会はあった。それでなくとも、若さゆえの世間知らずともちまえの厚かましさで、少しでも音のよい装置があると聞けば、押しかけて行って聴かせて頂く毎日だったから、それまでにも相当数の再生装置の音は耳にしていた筈だが、S氏邸のタンノイの音は、それらの体験とは全く隔絶した本ものの音がした。それまで聴いた装置のすべては、高音がいかにもはっきりと耳につく反面、低音の支えがまるで無に等しい。S家のタンノイでそのことを教えられた。一聴すると、まるで高音が出ていないかのようにやわらかい。だがそれは、十分に厚みと力のある、だが決してその持てる力をあからさまに誇示しない渋い、だが堂々とした響きの中に、高音はしっかりと包まれて、高音自体がむき出しにシャリシャリ鳴るようなことが全くない。いわゆるピラミッド型の音のバランス、というのは誰が言い出したのか、うまい形容だと思うが、ほんとうにそれは美しく堂々とした、そしてわずかにほの暗い、つまり陽をまともに受けてギラギラと輝くのではなく、夕闇の迫る空にどっしりとシルエットで浮かび上がって見る者を圧倒するピラミッドだった。部屋の明りがとても暗かったことや、鳴っていたレコードがシベリウスのシンフォニイ(第二番)であったことも、そういう印象をいっそう強めているのかもしれない。

 こうして私は、ほとんど生まれて初めて聴いたといえる本もののレコード音楽の凄さにすっかり打ちのめされて、S氏邸を辞して大泉学園の駅まで、星の光る畑道を歩きながらすっかり考え込んでいた。その私の耳に、前を歩いてゆく二人の先輩の会話がきこえてきた。

「やっぱりタンノイでもコロムビアの高音はキンキンするんだね」

「どうもありゃ、レンジが狭いような気がするな。やっぱり毛唐のスピーカーはダメなんじゃないかな」

 二人の先輩も、タンノイを初めて聴いた筈だ。私の耳にも、シベリウスの最終楽章の金管は、たしかにキンキンと聴こえた。だがそんなことはほんの僅かの庇にすぎないと私には思えた。少なくともその全体の美しさとバランスのよさは、先輩たちにもわかっているだろうに、それを措いて欠点を話題にしながら歩く二人に、私は何となく抵抗をおぼえて、下を向いてふくれっ面をしながら、暗いあぜ道を、できるだけ遅れてついて歩いた。

     *

 古い記憶は、いつしか美化される。S家の音を聴かせて頂いたのは、後にも先にもそれ一度きりだから、かえってその音のイメージが神格化されている――のかもしれない。だが反面、数えきれないほどの音を聴いた中で、いまでもはっきり印象に残っている音というものは、やはり只者ではないと言える。こうして記憶をたどりながら書いているたった今、S家に匹敵する音としてすぐに思い浮かぶ音といったら、画家の岡鹿之介氏の広いアトリエで鳴ったフォーレのレクイエムだけといえる。少しばかり分析的な言い方をするなら、S氏邸の音はタンノイそのものに、そして岡邸の場合は部屋の響きに、それぞれびっくりしたと言えようか。

 そう思い返してみて、たしかに私のレコード体験はタンノイから本当の意味ではじまった、と言えそうだ。とはいうものの、S氏のタンノイの充実した響きの美しさには及ばないにしても、あのピラミッド型のバランスのよい音を、私はどうもまだ物心つく以前に、いつも耳にしていたような気がしてならない。そのことは、S氏邸で音を聴いている最中にも、もやもやとはっきりした形をとらなかったものの何か漠然と心の隅で感じていて、どこか懐かしさの混じった気持にとらわれていたように思う。そしていまとなって考えてみると、やはりあれは、まだ幼い頃、母の実家であった深川・木場のあの大きな陽当りの良い二階の部屋で、叔父たちが鳴らしていた電気蓄音器の音と共通の響きであったように思えてならない。だとすると、結局のところタンノイは、私の記憶の底に眠っていた幼い日の感覚を呼び覚ましたということになるのか。


モニター・レッド

 S氏邸のタンノイからそれほどの感銘を受けたにかかわらず、それから永いあいだ、タンノイは私にとって無縁の存在だった。なにしろ高価だった。「西方の音」によれば当時神田で17万円で売っていたらしいが、給料が8千円、社内原稿の稿料がせいぜい4〜5千円。それでも私の若さでは悪いほうではなかったが、その金で母と妹を食べさせなくてはならなかったから、17万円というのは、殆ど別の宇宙の出来事に等しかった。そんなものを、ウインドウで探そうとも思わなかった。グッドマンのAXIOM―80が2万5千円で、それか欲しくてたまらずに、二年間の貯金をしたと憶えている。このグッドマンは、私のオーディオの歴史の中で最も大きな部分なのだが、それは飛ばして私にとってタンノイが身近な存在になったのは、昭和三十年代の終り近くになってからの話だ。その頃は、工業デザインを職として、あるメーカーの嘱託をしていたので、少しは暮しが楽になっていた。デザインが一生の仕事になりそうに思えて、もうこの辺で、アンプの自作から足を洗おうと考えた。部屋は畳のすり切れた古い六畳和室だったが、当分のあいだ装置に手を加える気を起さないためには、ある程度以上のセットが必要だと考え、マランツ・セブンと、QUADのII型(管球式モノーラル・パワーアンプ)を二台という組合せに決めた。プレーヤーはガラードの301にSMEを持っていた。そこでスピーカーだが、これは迷うことなくタンノイのDC15にきめた。その頃、秋葉原で7万5千円になっていた。青みを帯びたメタリックのハンマートーン塗装のフレームに、磁極のカヴァーがワインレッドの同じくメタリック・ハンマートーン塗装。いわゆる「モニター・レッド」の時代であった。ただ、エンクロージュアまではとうてい手が出せない。G・R・Fやオートグラフは、まだほとんど知られていなかった。まして、怪しげなエンクロージュアに収めればせっかくのタンノイがどんなにひどい音で鳴るか、こんにちほど知られていない。グッドマンのAXIOM―80で、エンクロージュアの重要性を思い知らされていた筈なのに、タンノイの場合にそのことにまだ思い至っていなかったという点が、我ながらどうにも妙だが、要するところそこまででもう貯金をはたき尽くしたというのが真相だ。そして、このタンノイが、ごく貧弱ながらもエンクロージュアと名のつくものに収まるのは、もっとずっと後のことになる。

デュアル・コンセントリック・モニター15

 イギリス人は概して節倹の精神に富んでいると云われる。悪くいえばケチ。ツイードの服も靴も、ひどく長持ちするように出来ている。それか機械作りにもあらわれて、彼らは常に、必要最小限のことしかしない。たとえばクォードのアンプ。その設計者ピーター・ウォーカーは言う。「我々にはもっと大がかりなアンプを作る技術は十分にある。が、一般の家庭で、ごくふつうの常識的な愛好家がレコードやFMを楽しもうとするかぎり、いまのアンプやチューナー以上に大規模なものがなぜ必要だろうか。むしろ我々はいまの製品でさえ必要以上のクォリティをもっているとさえ思っている」と。

 タンノイのDC15――正確に書けばデュアル・コンセントリック・モニター15 Dual-Concentric Monitor 15 (同軸型15インチ2ウェイユニット)――は、よく知られているように、15インチのウーファーの中央、ウーファーの磁極の中心部を高音用のホーンが突き抜けて、磁極の背面にホーン・ドライヴァーユニットのダイアフラムとイクォライザーを持っている。そのことだけをみれば、アルテックの604シリーズと全く同じで、その基本は遠く1930年代に、ウエスターン・エレクトリックの設計にさかのぼる。

 だがそこから先が違っている。アルテック604は、トゥイーター用にウーファーと別の全く独立した磁極を持っていて、トゥイーターの開口部にはこれもまたウーファーとは全く切離された6セルのマルチセラーホーンがついている。つまり604では、ウーファーとホーントゥイーターは、材料も構造も完全に別個に独立していて、それを同軸型に収めるために、まるでやむをえずと言いたい程度に、ウーファーの磁極(センターポール)の中を、トゥイーターのホーンが貫通しているだけだ。

 ところがタンノイは違う。第一にトゥイーターのマグネットとウーファーのそれとが、完全に共通で、ただ一個の磁石で兼用させている。第二に、トゥイーターのホーンの先端の半分は、ウーファーのダイアフラムのカーヴにそのまま兼用させている。この設計は、おそろしく絶妙といえる反面、見方をかえればひどくしみったれた、まさにジョンブル精神丸出しの構造、にほかならない。クォードII型パワーアンプのネームプレートを止めている4本のビスが、シャーシの裏をかえすとそのまま、電解コンデンサーの足を止めるネジを兼ねていることがわかるが、このあたりの発想こそ、イギリスのメカニズムに共通の、おそるべき合理精神のあらわれだといえそうだ。

 しかもタンノイは、この同じ構造のまま、サイズを12インチ、10インチと増やしはしたものの、アメリカ・ハーマンの資本下に入る以前までは、ほとんど20年間以上、この3種類のユニットだけで、あとはエンクロージュアのヴァリエイションによって、製品の種類を保っていた。

 そう考えてみれば、タンノイの名声は、その半分以上はエンクロージュアの、つまり木工の技術に負うところが多いと、いまにして気がつく道理だ。
 オートグラフやG・R・Fの例を上げるまでもなく、中味のユニットよりもエンクロージュアのほうが高価、というスピーカーシステムは、タンノイ以外にも、またアメリカでもイギリスでも、モノーラル時代にはそれほど珍しいことではなかった。たとえばJBLハーツフィールド、EVのパトリシアン、ヴァイタヴォックスCN191クリプシュホーン……。だがしかし、ユニットの価格とエンクロージュアの価格との比率という点で、オートグラフ以上のスピーカーシステムは、かつて誰もが作り得なかった。イギリスで入手できるオーディオ製品のカタログ集ともいえるハイファイ・イヤーブック(HiFi year book)によれば、オートグラフはかなり永いこと英貨165ポンドだが、その中でDC15の占める価格はわずかに38ポンド。ユニットの3・3倍の価格がエンクロージュアだ。しかも図体がおそろしく大きいから、日本に輸入されたときにはこの比率はもっと大きくなる。ユニットが7万5千円の当時、オートグラフは45万円近かった筈だ。

 いまでこそ、エンクロージュアは単にスピーカーの容れ物ではなく、スピーカーシステム全体の音色を大きく支配していることを、たいていの人が知っている。その違いの大きさについて、心底驚いた体験をしたことのない人でも、少なくとも知識として知っている。

 けれど、昭和30年代から40年代にかけて、まだ日本全体が本当に豊かといえない時代に、スピーカーユニットにペアで15万円は支出できても、それを収めるエンクロージュアにあと80万円近く(オートグラフでないG・R・Fでさえ、ユニットごとのペアだとざっと60万円)を追加するというのは、よほどの人でなくては苦しい。そして、エンクロージュアは容れ物、という観念がどこかに残っているし、そうでなくとも、図面を入手して家具屋にでも作らせれば、ひとかどの音は出る筈だと、殆どの人が信じこんでいる。タンノイの真価の知られるのが、ことに日本でひどく遅れたのも仕方なかったことだろう。そのタンノイの真価を本当に一般の人に説得したのは、オーディオやレコードの専門誌ではなく、五味康祐氏が《芸術新潮》に連載していた「西方の音」であったのは、何と皮肉なことだったろう。そうしてやがて、西方……を孫引きするような形で、わけ知り顔のタンノイ評論が、オーディオ専門誌にも載るようになってくる……などと書くと、これはどうも薮蛇になりそうだが。


レクタンギュラーG・R・F

 あれはたぶん、昭和43年だったか。当時、音楽之友社が、我々オーディオ関係の執筆者たちに、お前たちも一度、アメリカやヨーロッパのオーディオや音楽事情を目のあたりにみてくる必要がある、といって、渡航資金に原稿料をプールしていてくれたことがあった。それは一応の額に達していた。

 ところで、前述の私のDC15は、その後、内容積が約100リッター足らずという、ごく小さな(ただし材質だけはやや吟味した)位相反転型のエンクロージュアに収まっていたが、これではどうにも音がまとまらない。かといって、レクタンギュラー・ヨークのクラスでは、わざわざ購入するのはおもしろくない。私の部屋は六畳のひと間に机から来客用のイスまでつめこんで、足のふみ場もない狭さだったが、それでもオーディオにはかなり狂っていて、JBLのユニットを自分流にまとめた3ウェイをメインとして、数機種のスピーカーシステムがひしめいていた。その頃、オートグラフの素晴らしさはすでによく知っていたが、どうやりくりしても私の部屋におさまる大きさではない。G・R・Fでもまだむずかしい。ところが、大きさはレクタンギュラーヨークと殆ど同じの、レクタンギュラーG・R・Fというのがあることを知って私の虫が突然頭をもたげて、矢も楯もたまらずに、前記の音楽之友社の積立金を無理矢理下ろしてもらって、あの飴色の美しいG・R・Fを、狭い六畳に押し込んでしまった。おかげでアメリカ・ヨーロッパゆきは私だけおジャンになったが、さてあのとき、どちらがよかったのかは、いまでもよくわからない。

 しかし皮肉なことに、このころを境にして次第に、自分の求めている音が自分自身に明確になってくるにつれて、ホーンバッフルの音は私の求めている音ではない、という確信に支配されるようになった。良いホーンロードの音は、たしかに、昔の良質の蓄音器から脈々と受け次がれてきたレコードの世界をみごとに構築する説得力はあったが、私自身はむしろ、そういう世界から少しでも遠いところに脱皮したかった。ホーンロード特有の、中〜低音域がかたまりのように鳴りがちの傾向――それはことに部屋の条件の整わない場合に耳ざわりになりやすい――が、私の求める方向と違っていたし、高音域もまた、へたに鳴らしたタンノイ特有の、ときとして耳を刺すような金属室の音が、それがときたまであってもレコードを聴いていて酔わせてくれない。

 お断りしておくが、オートグラフを、少なくともG・R・Fを、最良のコンディションに整えたときのタンノイが、どれほど素晴らしい世界を展いてくれるか、については、何度も引き合いに出した「西方の音」その他の五味氏の名文がつぶさに物語っている。私もその片鱗を、何度か耳にして、タンノイの真価を、多少は理解しているつもりでいる。

 だが、デッカの「デコラ」の素晴らしさを知りながら、それがS氏の愛蔵であるが故に、「今さら同じものを取り寄せることは(中略)

私の気持がゆるさない」(「西方の音」より)五味氏が未知のオートグラフに挑んだと同じ意味で、すでにこれほど周知の名器になってしまったオートグラフを、いまさら、手許に置くことは、私として何ともおもしろくない。つまらない意地の張り合いかもしれないが、これもまた、オーディオ・マニアに共通の心理だろう。

 そんなわけで、タンノイはついに私の家に落ちつくことなしに、レクタンギュラーG・R・Fは、いま、愛好家I氏の手に渡って二年あまりを経た。ほんの数日まえの夜、久しぶりにI氏の来訪を受けた。二年に及ぶI氏の愛情込めた調整で、レクタンギュラーG・R・Fは、いま、とても良い音色を奏ではじめたそうだ。私の家の音を久しぶりに聴いて頂いたI氏の表情に、少しの翳りも浮かばなかったところをみると、タンノイはほんとうに良い音で鳴っているのだろうと、私も安心して、うれしい気持になった。
http://audiosharing.com/review/?p=802

29. 中川隆[-10217] koaQ7Jey 2020年11月04日 12:20:54 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[48] 報告
「地震情報」が取り持った新しい真空管アンプ -
「音楽&オーディオ」の小部屋 2019年05月21日
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html#cbtm

あれは2週間ほど前のことだったろうか。

「東北地方に地震」とのテロップがテレビに流れたのでさっそく「北国の真空管博士」に電話して安否をご確認。

「御無事でしたか?」「ハイ、それほど揺れた感じはありませんでしたよ」

「貴重な真空管は大丈夫でしたかね?」「アハハ、被害はありませんでした」

笑われたところをみると、ホンネがバレたかな(笑)。

博士の所蔵される古典管は極めて珍しい希少管ばかりだし程度のいいものが”わんさ”とあるので地震と聞くと気になって仕方がない。

ものはついでと「何か目新しい情報はありませんか」とお訊ねすると、

「はい、このところ古典管が品薄になってきているので、比較的手に入りやすい球で代用できるものがないか、もっぱらチェックしています。

アッ、そうそう、チューブ・オーディオ・ラボさんが新しいアンプを作られたそうですよ。出力管は6AR6です。

〇〇さんにはなじみの薄い球でしょうが、3極管接続にすると「PP3/250=PX4」そっくりの特性になります。あなたが大好きなブリティッシュサウンドに変身しますよ。」

「ほう、それはぜひ試聴してみたいですね!」「それなら連絡をとってみましょう」

そして、すぐに博士から出力管「6AR6」についてメールが届いた。

「6AR6は1945年にベル研究所(WE)によってWE350Bの後継管として開発されたようです。 当時WE350Bはその信頼性の高さからレーダーの掃引用として使われていました。

しかしWE350Bは大型のため機器の小型化には問題が有りバルブを小型化した特殊なWE350B互換球を使用していたようです。

そこでレーダーに最適なコンパクトかつ信頼性の高い球として6AR6が開発されたわけです。 6AR6は極初期にWEが少量生産したのみでその後はTungsolに引き継がれました。

数社が製造したようですが圧倒的にTungsol製が多いです。 ビーム管として極めて優秀な6AR6ですが、私が検証したところ三極管接続にすると英国を代表する古典管の銘管PP3/250とほぼ同じ動作をするのです。

今回のチューブ・オーディオ・ラボさんによる6AR6シングルアンプは6FD7アンプ同様極力シンプルな構成として6AR6の素顔を存分に堪能できる内容となっています。

良質なインターステージトランスを使用して古典に倣った回路構成とすれば米系出力管でありながらブリティッシュ・サウンドが聴けるかもしれませんので今後の発展が楽しみです。」

とのことだった。

文中の「PP3/250」(英国マツダ)だが、めったにオークションに出てくることも無く古典管マニア垂涎の球としてつとに知られている希少管である。

我が家では英国系の出力管として「PX25=PP5/400」を愛用しているが、人によっては「PP3/250=PX4」の方が好きという方もいるほどで実力伯仲といったところだろう。

古典管の泰山北斗「博士」折り紙付きの「6AR6」アンプなので期待に胸を膨らませていたところ、昨日(20日)になって新アンプが我が家に到着した。

   

構成は初段管が「6SL7」、出力管が「6AR6」、整流管が「6BY5GA」。出力トランスは今どき珍しい「手巻き」で知られる「TSM Products」製。

さっそくスピーカーをJBLの「D123+075」で聴いてみたところ、ウ〜ン、これは素晴らしい!(笑)

パワー感、情報量、透明感、分解能など何ら不足を感じない。欠点のないアンプとはこういうアンプを指すのだろうか。

取り分け「PP3/250」と同じ動作をするという「6AR6」の中高音域の艶は流石で、アメリカ球なのにイギリス系のほのかな色香を感じさせるのが不思議。

これまで「PP3/250」アンプを聴いたことがないが、おそらく同等か、いやもしかしてそれ以上ではなかろうかと思わず夢が膨らんだ。

次にスピーカーを「AXIOM80」にして聴いてみた。

すると中高音域の情報量が多いせいかやや暴れ気味の感じがしたので取り付けている「AXIOM80」(復刻版)から「最初期版」への変更の必要性を感じたが、念のためにと前段管(6SL7)を「シルヴァニア」から手持ちの「STC」の「CV569=ECC35=6SL7」に代えてみたところ見事に暴れが収まって心地よい響きになったのには驚いた。

   

左がシルヴァニア(アメリカ)、右がSTC(英国)。

いずれにしても、JBLシステムもAXIOM80も気が遠くなるほどうまく鳴ってくれる!(我が家の試聴環境ではという条件付きです)

さあ、あとは購入するかどうか大いに心が揺れ動くが決め手は「懐」次第といったところですね。とりあえず「予約1号」として登録しておくことにしよう(笑)。

最後に、出来るだけ多くの方に聴いていただきたい(製作者)とのことなので、貸出しOKのようですよ。
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html#cbtm


▲△▽▼


チューブオーディオラボ
http://shinkuukan2.web.fc2.com/

「チューブオーディオラボ」の真空管アンプ販売代理店 理想のオーディオ研究所
http://www.arisan58.com/


チューブオーディオラボ 6AV5GAシングルステレオアンプの製作 

【更新 5/6】紆余曲折・・・完成です。

さて、紆余曲折・・・6AV5GAから6AR6WAアンプに・・・

6AV5GAでのトラブルは、球個体が原因かも知れません。
変更は正解か・・・ご視聴いただき評価を頂きたいと思います。
当工房としては、よい選択(管球交換)だったと思います。
http://shinkuukan2.web.fc2.com/2019/11/2019_11.html#NEW

武者修行の旅〜タンノイ・オートグラフ〜 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2019年05月23日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/7934a92e2749eaf1f95735b28092329d


前回からの続きです。

   

正直言って「期待度7割ぐらい」の気持ちで待ち受けていた新しい「6AR6」アンプだったが、想像以上に我が家のシステムにピッタリくるアンプだった。

北国の真空管博士に「とても素晴らしいアンプですね!とりわけ低音域が充実していますよ」と情報交換するうちにこのアンプ開発の全貌が見えてきた。

希少化し、高騰の一途を辿る古典管の代わりに比較的手に入りやすい球で「古典管の音を再現する」というのが今回の新アンプの狙いだったそうだ。

また非常にシンプルな構成になっているのは「素性のいい真空管」だからこそあまり弄らずに素材を素直に生かしたい。逆の言い方をすれば真空管の素性が悪ければ回路が余計に複雑になる(笑)。

さらに低音域が充実している理由は画像をご覧のとおり「大型の電源トランス」と、しっかりとした能力を持つ「整流管」の効果によるものだそうだ。なんやかや言ってみても真空管アンプの低音域はこの二つで運命がおおかた決まるみたいですよ。

なお、初めは出力管 6AV5GA を予定していたがどうしてもうまく鳴ってくれず、博士のご提案で「6AR6」の三極管接続で最終的に功を奏したとのこと。

これまで幾多の真空管が生産されてきたが、まだまだ「音のいい球」って使い方次第でどこに転がっているかわかりませんねえ。

真空管の世界はとても奥が深いです。有名ではないけれど、こういう埋もれた球が次々に発掘されて古典管の優雅な世界を楽しめるのはとてもいいことです!

じっくりと腰を据えて半日ほど聴かせてもらううちにこのアンプをぜひ「タンノイ・オートグラフ」で聴いてみたい衝動にかられた。

そこでオーディオ仲間のMさん(大分市)に電話してみた。

「試聴用の新しい真空管アンプが来ましたので鳴らしてみたところとてもいい具合です。力強くて豊かな音を出すのでオートグラフで聴いてみたくなりました。よろしかったらアンプを持参しますので聴かせてもらえませんか?」

「ハイ、明日(21日)は午後3時から運動ジムに行きますのでそれまでならいいですよ。」と一つ返事だった。

Mさんは市内中心部で旅館業を営まれており比較的自由時間も豊富なので話が早い。

ご自宅には2種類のスピーカーがあって「オートグラフ」と「クリプッシュホーン」。

大のレコード党で3台のプレイヤーを駆使されておりイコライザーアンプもカンノのアンプをはじめ数知れず。

21日(火)は前日までの梅雨を思わせるような雨がすっかり上がってからりとした好天気に恵まれた。

クルマで30分ほどできっかり13時に到着。

持ち運びに便利な比較的小型のアンプなので実に助かる。この歳になるとどんなに音がいいアンプでも「大きくて重たい」アンプは「使う気になれないっ!」。

どこかのCMで「字が小さすぎて読めないっ!」というのがありましたね(笑)。

   

さっそく新藤ラボの「KT88プッシュプル」(モノ×2台)を外してセッティング完了。

システムの概要はカートリッジがEMT、イコライザーアンプは「カンノ」プリアンプはマランツ7、スピーカーはオートグラフ。

レコードばかりでバッハをはじめとしてピアノ、バイオリンソロ、ボーカルを次々と聴かせてもらった。

   

オートグラフの持ち味は何といっても豊かなホールトーンだろう。低音域を深々と、しかも締りよくしっかりと出せるアンプが必須だが見事に期待に応えてくれた。

「なかなかパワー感がありますね」とMさん。

取り分けピアノの豊かな響きは流石にオートグラフの世界で、我が家ではまず聴けない音だった。その反面、高音域の抜けとなるとこればかりは無い物ねだりかなあ〜。まあ、クラシック向きのスピーカーだからこれでいいんでしょう。

次に向きを変えて部屋の横に置いてある「クリプッシュホーン」の試聴に移った。

今度は「マランツ8B」アンプを外しての試聴となった。レコードプレイヤーのカートリッジとイコライザーアンプは「ピッカリング」。

   

主にジャズ用として使用されているスピーカーだが、これも過不足なく鳴ってくれたが、欲を言えばシンバルの繊細さと輝きがもっと欲しい気がした。

我が家ではまったく不足を感じなかったのでもうこればかりは「相性」としか言いようがないが、まあ、いきなりのセッティングだから相性のいいカートリッジなどの選択など、もっとチューニングが進めば解決できる問題だろう。

わずか2時間ほどの試聴だったが好評のうちに試聴会が完了した。

「6AR6」アンプの出力は5ワット程度だそうだが、オートグラフの低音域をあれだけたっぷり鳴らすことができればまずは合格でしょう(笑)。

https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/7934a92e2749eaf1f95735b28092329d

30. 中川隆[-10216] koaQ7Jey 2020年11月04日 12:21:43 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[49] 報告
「オーディオ巡礼」(五味康祐)2015年09月03日
https://community.phileweb.com/mypage/entry/2408/20150903/
以前にあるSNSにアップした読後感想です。最近、ふとしたことでこれを引用しようと思ったところ、このコミュではアップしていなかったことに気づきました。ちょうど、あの大地震の直後でこちらでの活動を休止していた頃だったのです。

アップしたSNSのほうでは、ずいぶんと沢山のコメントをいただきました。こちらでもあらためてあの時の読後感想を再掲し、若干の補足をさせていただきます。

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「オーディオ巡礼」(五味康祐)
                        (2011年07月08日)


80年初版の本書が、最近になって復刻された。もともとは67年に創刊された「季刊ステレオサウンド」誌に連載されたもの。70年代のまさにオーディオ黄金期そのものの時期に執筆されていた。

五味康祐のオーディオ狂ぶりは有名。昔からハイエンドオーディオ誌は読まなかったし、ましてや高価な「ステレオサウンド」誌など読んだこともないが、何となく当時が懐かしくなって手にとってみた。

読んでみると面白い。

ひとつには、デッカ社「デコラ」、「グッドマン」、「タンノイ・オートグラフ」、「マッキンMC275」…などなどのブランドが懐かしい。私なんぞは夢のまた夢だったが、いまだにそういうブランドを有りがたがるヴィンテージファンの原点はこのあたりにあったのかとも合点がいった。特に、「タンノイオートグラフ」を崇め奉る風潮は五味康祐だったのかと、今さらながら再認識した。

とはいえ、五味のオーディオ談義には今に通ずるものも多い。

高価な機器を渉猟しつくし、愛好家の音をくまなく聴き歩いたた五味だが、満足に鳴らすことは容易ではなく「高級機ほど鳴らすのが難しい」という。常に「自分は本当に正しい音を聴いているのだろうか」と疑ってしまう。そういう不満、自問自答の格闘が貴いのであって、「金にあかせて高価な部品をそろえ、碌な曲を鳴らしていない」成金趣味のオーディオ・マニアには手厳しい。

「同じ装置でも部屋が違えば別物の音がする。部屋がオーディオを鳴らす。」とも言う。「タンノイ」についても、満足に鳴らせるようになるまで10年以上を要した。そのうえでステレオ時代になってから「オートグラフ」を導入した。そういう格闘の末の「オートグラフ」だという。

その舌鋒はレコードコレクターに向けられ「碌でもないレコードを何百枚も持つ手合いは、余程の暇人かアホウ」と一刀両断。「選択は、かくて教養そのものを語ってゆく」とまで言い切っている。「私は最近、音楽ではなく音質を聴いているような気がする」という一文にもはっとして我が身を振り返ってしまった。

「倍音の美しさを抜きにしてオーディオで音の美を論じようとは私は思わぬ」というのもずしりとくる。迫力とか「分解能や、音の細部の鮮明度」でまさっても「倍音の美しさや余韻というもの」がなければだめだという。

その他、現代に通ずる見識がいくつもある。

読んでみてよかった。

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上掲の拙文は当時そのままですが、実は、この読後感想文、ずいぶんと書くのに苦労しました。いまでもすっきりしているわけではありません。

というのも、五味のオーディオ狂ぶりや文士気取りの音楽評は、若い頃はずいぶんと反発していたのです。だから、ずっと長いこと読もうという気すら持ったことはありませんでした。この本をあらためて買い求めたのは長年の時を隔てた心境の変化としか言いようがありません。

そもそも五味康祐のオーディオ評論というのは、まさに『文学』であって毒気に満ちています。当時のあこがれのハイエンド機器の所有者をこてんぱんにやっつけるようなところがあって、高城重躬氏などさんざんにこきおろしています。コンクリートホーンやゴトウユニットについてはボロクソに言っています。そういう文をハイエンド誌に載せてオーディオファンの心理をさらにくすぐる。人気作家の売文にオーディオの楽しみが翻弄され、時として見下される…。

それでいて、読んでみると共感する部分も随分とあって面白い。こんなことを言っていたのか、という発見もありました。

そういう五味の矛盾や嫌味に、自分自身の矛盾と反抗心がごちゃまぜになってしまうのです。

五味は、「オーディオ愛好家の5条件」という一章で、その5条件のひとつに「真空管を愛すること」を挙げています。

「真空管を差し替えればかならず音は変わるものだ。」「倍音の音のふくらみ方が(真空管1本1本で)違う。」「オーディオの醍醐味とはついにこうした倍音の微妙な差異を聴きわける瞬間にあるのではなかろうか」とあり、最後は「真空管のよさを愛したことのない人にオーディオの何たるかを語ろうとは、私は思わない。」でこの一節が結ばれています。

五味の趣旨は、「倍音の美しさや余韻」を聴きわけられるかどうかという点にあるように思います。ところが、このあと、トランジスターは倍音が人工的で、「倍音の美しさや余韻というものが」ないので「石のアンプは結局は、使いものにならない。」のだと切り捨てています。こういうところが五味の挑発的なレトリック(『文学』)なのではないでしょうか。

五味は芥川賞作家でしたが純文学を書く力量はなく、剣術小説などの流行作家として荒稼ぎした売文家で、手相学でも大家などと称して大人気でした。毛相学というのまでありましたか。あの当時は、野末ちんぺいとかいろいろ出て来て、東大教授までが負けじと「おんなへん」の教授とか、体位学者とかが登場しました。生半可な教養主義者や権威に弱い俗物が標的となって「学」が仇花に堕するのは今も同じです。

実は、私のこの感想文に、《五味は難聴を患っていてKT88の差し換え比較試聴する際には(石=ゲルマニウムの)補聴器をかけていた。その五味が「石」を一刀両断するとは片腹痛い》という趣旨のコメントが寄せられました。その方は、アマチュアですがジャズLP収集家で著書があるほどの方です。五味の難聴はよく知られた話しでこの人物のオーディオ論の毀誉褒貶のひとつでした(*)。

(*)参考までにこんなブログがあったのでご紹介しておきます。↓
     http://audiosharing.com/blog/?p=427

私も「倍音」というのは健常な聴覚でなければとらえられないと思います。また、生音(生のコンサートや自然音)を聴いていないと鍛えられない、それを聞きわける感性が鈍化してしまうのです。高域が耳につく(ハイ上がりに聞こえる)から高域をカットしてしまえ…というのはオーディオ論議としてあまりにも安易ですし、耳に心地よい人工音ばかりを聴いていては感性が鈍化するどころか、破壊されてしまう。そう思うのです。

この時にも、同じような趣旨のコメントをいただきました。

《タンノイ・オートグラフを手に入れ、もう生演奏は不要なんて思ったのは若気の至りだった。》《現代の最新鋭のシステムでも、一流のオケの音には敵わない。音質で較べるのは無粋なこと。》といったコメントです。《(一流の生演奏に触れられなかった)当時の日本は貧しかったのだ》とも。

また、《ウィーンまで行けとは言わずとも、地方のオケやアマチュアでも良い、ジャズコンボでも良い、生演奏を聴くべき》とのコメントもありました。《生演奏は素晴らしい》のだから。 そしてこの方は、長野県・松本で小澤征爾とサイトウ・キネン・オーケストラでバルトーク「弦・打楽器・チェレスタの為の音楽」を初めて生で聴いたときの衝撃を語っていました。弦パートが6つ位に別れて演奏されている事をこの時初めて知った》《耳のせいなのか、オーディオ装置がだめなのか分からないが、CDを聴いていては分からない事だった》と。

私も、実はこの同じコンサートの現場にいて、同じような体験をしていました。弦を2グループに分けているのは知っていましたが、実に細かく他の各楽器とともにその配置がスコアに指定されていたのです。この曲の、最後の最後でチェレスタ奏者がピアノに移動して2台のピアノが演奏されるのです。スコアを確認してみると、その通りなので、あっと驚いたのです。

こういうディテールがCDなどには入っていないと言っているのではありません。体験や知識不足で、それらが入っていても聴き取れない、システムがそれを再現できるようにチューニングされていないということなのです。ディテールばかりではありません。音色の変化や陰影、フレージング、音程、和声、テンポの揺らぎなど音楽の様々な要素、作曲家や演奏家の霊感にまで波及することです。それを感じ取り情感豊かに受け止める感受性の問題。そういうことが《音楽性》ということなのではないでしょうか。

レス一覧

高度成長の時代に文学とオーディオと麻雀(そういえば〜放浪記のルーツは阿佐田哲也でした)と、まさに享楽の極地を生き抜いた先人・奇人の代表の一人でありますね。
いつの時代も遊び人は本質を知ってますから、麻薬的エンターテナー的フレーズを上手に切り取って今でも面白がるスタンスはとても楽しいですが、盲信してしまうのは危険ですね。肝心のアーチスト本人ですら変人が多いですし。

byにら at2015-09-03 22:13


にらさん

やっぱりこういうのは、例え半ば真実を言い当てているとはいえカリスマのご託宣みたいなところがありますね。マインドコントロールに引っかかってしまってはいけません。

オートグラフが本来の音が鳴るようにするには10年かかるというような話しはまるで精神修養みたいな話しです。3日ぐらいでちゃんと鳴らすことができるようにコツを教えるのが「評論家」じゃないですかねぇ(笑)。

まあ「時代」のようなものを楽しみつつ、趣味の楽しみ方のヒントを得る。読んで大いに楽しむところもあります。まさに「文学」ではないでしょうか(笑)。

byベルウッド at2015-09-03 22:35


ベルウッド さん、こんばんわ。

30数年前オーディオに目覚めた?頃この本を購入。

オーディオは難しい物だなと思った記憶があります。
始めた頃だったので、知らないメーカーの名前が並び又音楽を聴く
に当たり精神的と言うか、ただただボンヤリ音楽を聴いている事が
悪く感じたりしました。

でもその当時知らないメーカーでも雑誌とかで調べ到底手に入れる
ことの出来ない(経済的)機種に憧れタンノイとは、オートグラフ
とはどんな音がするんだろうと想像してましたね。
 
 

bytomochin at2015-09-05 00:14


学生の頃か社会人になりたての頃?にこの本を読んだ記憶がありますが、当時は学生オケの中で演奏を楽しんでいる時期でしたので、正直なところ文士の自慢話を書き綴ったエッセイの類に思えて余り感銘を受ける事もなく、古本屋で売り払ってしまいました。

当時の小生のオーディオ再生レベルが、演奏者としてステージ上で聴こえる音と、聴衆として2階席で聴こえる音とは全くかけ離れたものだったのもあるでしょう。

でも、日本にはタンノイファンが数多く居るのは、この本が憧れを掻き立てたこともあるでしょう。

by椀方 at2015-09-05 08:50


tomochinさん

懐かしいですよね。こういう雑誌や本が、ある種日本独特のオーディオ・ジャーナリズムとでもいう文化を創り上げたのでしょうね。クラシックの一種鼻持ちならない「教養主義」をオーディオにまで持ち込んだ五味の功罪ですね。中味は『教養』としてはかなり空疎ですが…(笑)。

これで分厚いカタログみたいな雑誌を眺め、こんな精神学的オーディオ本を読んでため息ばかりという珍妙な「オーディオ趣味」がいまだにはびこっています。おいおい、本ばかり読んで聴いてんのかよ!?…みたいな(爆)

byベルウッド at2015-09-05 09:37


椀方さん

タンノイのブランドイメージを造ったのは間違いなくこの五味でしょうね。

英国人の義弟に「タンノイはどうよ?」と聞いたことがあるのですが、タンノイにはハイエンドオーディオというイメージはないそうです。英国人にとってタンノイとは、駅構内とか学校放送用のスピーカーなんです。だから高級感が持てないし、人気もない。

それだけに人声をよく伝える中低音の魅力はあります。スタジオモニター用といっても放送局のアナウンサーモニターなんでしょう。けっして録音スタジオのモニターではないようです。基音域に焦点をあてて帯域をうまく作っていますね。そこが魅力の歴史的名器がモニターレッドなどなんだと感じます。現代にも通用するJBLやアルテックとは明らかに違います。

byベルウッド at2015-09-05 09:48


ベルウッドさん、ご無沙汰です。
 私もこの本と出会いました。
そもそも、私はオートグラフとの出会いが最初で、当時、1982年ごろだったか、大阪阪急百貨店でイングスで、 オートグラフから奏でる、そこにいるかのような不思議な表現に戸惑った。それから、オートグラフの音が頭から離れず何回出向いた事か? これが自分の本当に好きなものとの最初の出会いだったように思う。
  
 この時、悪夢のオーディオ人生が始まりました。 その後、直ぐにタンノイスピーカーBarmoralを経てEdinburghを購入する。そして、五味康祐の記事に出会い、この本とも出会った。

 五味氏のあの表現する音が自分の頭の中で具現化する。次に、M&A TVA-1導入、続いてLINNSONDEK LP-12 ,UESUGI U-BROSS-1ととにかく揃えたが、音が無茶苦茶だ。悪戦苦闘の連日だった。体調も大幅に崩したのは、丁度その頃だった。
それ以来、自分だけを信じて理想の五味康祐の云うあの表現を目指した。タンノイにしか表現できないあの音を。あの時のオートグラフとの出逢いがなければ今の自分は無い。また違った生き方をしているだろうと思います。

 五味康祐  音を知る ← 長い文章ですが、 
http://www.audiosharing.com/people/gomi/kyositu/kyou_01_1.htm

byavidoso at2016-02-21 13:03


avidosoさん

レスありがとうございます。

五味康佑氏のこういう評論は70年代〜80年代前半にかけてのものですね。そういう時代を懐かしく思い出されますね。

byベルウッド at2016-02-21 23:33
https://community.phileweb.com/mypage/entry/2408/20150903/

31. 中川隆[-10215] koaQ7Jey 2020年11月04日 12:22:50 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[50] 報告
私のオーディオ人生-第3回 - SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) by Y下
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-003

私のオーディオ人生、第3回は当時の懐かしきオーディオ仲間、コンコルド訪問記の2つのストーリーで進行します。コンコルド訪問記は写真も沢山撮りましたので参考にしていただければ、今回は私の真面目な性格がにじみ出ているコラムになりましたが、退屈せずにお読みください。 

当時の懐かしきオーディオ仲間


 1971年〜1974年の4年間が私のオーディオに対しての集大生でもありました。この時代はステレオブームであり、真空管アンプの絶頂期でもあった、当時は神戸にありましたサンセイエンタープライズから欧州の真空管が紹介され珍しいのも手伝って自作マニアは欧州の真空管を使用したアンプを必死になって製作したのを覚えています。

 当時のオーディオ雑誌で無線と実験、ラジオ技術には必ず欧州の真空管を使用したアンプの製作記事が紹介されており人気を得ていた、欧州の真空管と言えば、KT−88,KT−66,DA−30,PX−25A,PX−4等は非常に興味を抱く出力管であったと記憶しています。

 自作マニア同士での情報交換もありお互い珍しい球が手に入ると自慢話に華が咲いた、本当に素朴な時代でもありました、オーディオショップやパーツショップに顔を出せば、お互い初対面でも同じ仲間意識で意気投合してオーディオ談義になります。

 ここで知り合った懐かしき当時のオーディオ仲間達は、もう故人になられた方もお見えと思いますが、年齢や職業など関係なくオーディオの情熱を語ったのであります。


I藤氏のオートグラフ


 I藤氏は愛知県の北部にお住まいの紡績会社を営む方で年齢は40代後半の非常に人当たりの良い中年紳士といったところです。当時の私は22歳で自分より年上の方でしたが、オーディオに関しては年齢に関係なく対等にお話したのを覚えています。

 最初にお会いしたとき、I藤氏が私にどんなシステムで音楽を聴いておられるのかと話かけて来ました、私は「プレーヤーはOO社を使用して、アンプは真空管の自作でスピーカーはエレクトロボイスで聴いている」と言いましたらI藤氏は「エレクトロボイスは一度も聴いたことがない」と興味があったのを覚えています。

I藤氏は「私は現在真空管アンプのDA−30とプリアンプはオンライフのU−22でタンノイのオートグラフで鳴らしておられ、もし宜しかったら聴きにきてください。」とご招待して下さいました。

タンノイのオートグラフはオーディオショップなどによく置いてあり私としては珍しいとは思わなかった、お誘いを受けた以上聴きに行かないと失礼にもあたると思い、軽はずみに「今度の日曜日に行きます」と言ってしまった。

I藤氏のオートグラフ


I藤氏のリスニングルームは会社の事務所が音楽を聴く場所で広さは約30畳もあろうかと思うぐらい広い場所にタンノイのオートグラフが鎮座してあった、リスニングポイントはスピーカーから約5mの場所での試聴がベストポジションであった。

 聴くソースは主にクラッシックがメインで、当時はビバルディーのレコードがリファレンスになっていた、I藤氏も最初の音出しはイム・ジッチの演奏でビバルディーの合奏協奏曲である。

タンノイのオートグラフは部屋の大きさから見れば小さく感じますが、近くに寄るとその存在感には圧倒されてしまいます。

メインアンプはパーツショップが製作したDA−30プッシュブルアンプです。この球はナス管と新型管の二種類がありますが、今回はGEC製の新型のDA−30です。この球は私も製作した経験がありますが、英国の球は米国とは多少ニアンスが違います。

予備機はL社のMQ−36をお持ちですが、ほとんど使用しないと言っていました。MQ−36は6336AのOTLアンプで、巷では有名なアンプです。 タンノイにはDA−30との相性があるらしくほとんど聴かないと言っていました。

I藤氏のオートグラフの音


タンノイのオートグラフと言えばタンノイのスピーカーシステムの中では、最上級に属するシステムですが、当時はこの下にGRF、レクタンギュラーヨーク、VLZがあったのを覚えています。
 
I藤氏のオートグラフはモニターゴールドでエンクロージャーはオリジナルではなくU社のボックスですが、音を聴きますとタンノイらしい響きでクラッシック音楽を聴くにはぴったりと思えるぐらい表現力のある力強い音であったと記憶しています。

タンノイはどちらかと言うと繊細感のある音色ですが、この音が日本人好みの音作りかも知れませんが、英国のスピーカーはどちらかと言うとじつくりと聴くスピーカーで、米国のスピーカーはダンスホールで聴くようなスピーカーに感じた。

タンノイで聴くクラッシック音楽は上品な英国の貴婦人のような優しい音に聴こえてくるのですが、私の好みとは多少違う音でもあった、私も当時は年齢も若かったせいでもあるため、貴婦人の音より野生的な音の方が好みではあったが、年を取るとこのような音が好みになるかも。

音楽のソースにもよるが年齢と共に音楽の聴き方も変わってくるはずである、20代は癒し系よりパンチ力のある(かぶりつきの音)を好む傾向があると思うが、音楽の聴き方も世代によって違うから一概にどちらが良い悪いは言えない。

オーディオも大音量で鳴らせば部屋の響きもプラスされて以外と大味な傾向になるが、適量以下の音量で聴く場合は耳が全身のアンテナになり細かいところの音まで聴き取ろうとする。

I藤氏には悪いがオートグラフは確かにスケール感があって圧倒されるが細かく音を聴くと、多少荒い部分が見られる、まだ入荷して日が浅いからそのように聴こえてくるのか、何となく誤魔化されて聴いているような音に聴こえた。

I藤氏が「同じタンノイで上手く鳴らしている友人がいるから今度一緒に聴きにいきましょう」と誘ってくれました。

同じタンノイでも人が変われば違うタンノイの音になる。

人それぞれのタンノイトーンがあるから同一スピーカーでも興味がそそる。タンノイのシステムでどれが一番かを競うのはナンセンスだ。ただオートグラフだけは4畳半や6畳の部屋では鳴らない。

スピーカーシステムは部屋とのバランスも重要ではないか、大型テレビをかぶりつきで見ているようなものだ。

元海軍特攻隊のK藤氏


2週間後に再びI藤氏の自宅にお伺いした、今日はタンノイを上手く鳴らしている方への初めての訪問である。

I藤氏の自宅から車で15分ぐらいのところに友人宅がありました。名前はK藤氏で年齢は50代後半のかっぷくの良い紳士といったところです。

ご挨拶が済んだところで早速オーディオルームに案内していただきました。部屋は12畳の洋室で正面にタンノイV/LZとその横に三菱の2S−305モニタースピーカーが設置してあり左側にプレーヤーとアンプラックが整理されていました。

使用アンプは真空管の2A3シングルアンプ、プリアンプはラックスのCL−35です。プレーヤーはガラードの301、カートリッジは確かオルトフォンのSPU−Gであったような記憶がある。

音出しする前にK藤氏は一枚の写真を取り出して、「Y下さん私は昔、海軍の特攻隊の生き残りです、」とオーディオより戦争中の話が話題になり「全員で写っている写真の右側の人は全員特攻で亡くなってしまった。私も鹿児島の鹿屋基地からゼロ戦で出撃する予定だったが、終戦になり出撃が出来なくなった」と悲しそうな表情で特攻の悲話を話してくれました。

余談ですが、私の親父も軍隊に行きましたからK藤氏のお話をお聞かせいただくと、何となく自分の親父とオーバーラップしてきます。

特攻隊の悲話の話が終わり、早速タンノイから試聴開始です、レコードはイム・ジッチのビバルディーの四季からの音出しとなった。

I藤氏のオートグラフとは違うタンノイV/LZだ、果たしてどんな音で聴かせてくれるのか、固唾を飲んで音楽が鳴るのを待った。

 アーヨのバイオリンが鳴り出したとたん、素晴らしい響きで今まで聴いたことのないタンノイを聴かされた、音のバランスが絶妙である、音がピラミッドバランスになっている。

しかもバイオリンの音色が心地よく聞こえてくる、タンノイのV/LZを最初はバカにしていたけど、この音は英国の皇室のような音だ。

米国のエレクトロボイスとは品位が違う。この違いは何だろう、お国柄が違うと言えばそれまでだが。

 オーディオで他人のシステムの音を初めて聴かせていただくときは、必ず音のピラミッドバランスを重要視して試聴します。

 このバランスが崩れていると音楽が不自然になってくる。オーディオをやられている皆さんもこのピラミッドバランスを重要視してセッティングしてください。

 音にうるさいマニアが聴きにきてもピラミッドバランスになっていれば決して悪いとは、言わないはずです。

 これは大切な音決めの最初の基本ではないだろうか、
 
 I藤氏のオートグラフとV/LZと比較するとスケール感こそないが、絶妙なバランスはさすがとしか言いようがないぐらい素晴らしい。オーディオショップで聴くV/LZは、ただ鳴っているだけだ。

三菱2S−305の音


タンノイを聴かせて頂いて感服している後に今度は三菱のモニタースピーカーの音出しとなった。

タンノイの余韻が残っている後の三菱の2S−305モニタースピーカーはどんな響きで鳴り出すのだろう?

レコードはクラッシックから一転して流行歌に変わった、私個人としては、はっきり言って興味がない。しかも美空ひばりと青江三奈だ。戦前派のK藤氏はこんなのが好きなのか、しかもオーディオ装置でこんな歌謡曲を聴くなんて、オーディオマニアはクラッシックかジャズが通り相場なのだが。

三菱のスピーカーからどんな音が聴けるのか、目を閉じてスピーカーに一点を集中しながら美空ひばりの歌が聞こえてくるまで固唾を呑んで鳴り出すのを待った。
最初のイントロから始まり美空ひばりの歌が流れ始めたとき、こんな切ない美空ひばりの歌は聴いたことがない。

低音がどうの高音がどうのと言う次元ではない。歌謡曲なんかバカにしていたけれど感動してしまう。

次は青江三奈の伊勢崎町ブルースだ。

イントロから始まり(あなた知ってる〜港ヨコハマ〜)この歌声を聴くと青江三奈はすごく魅力のある女性と感じた。
お色気ムンムンである。

「俺も青江三奈のファンになっておっかけでもやろうかなぁ」
それぐらい魅力のある歌声だ

良い音で聴く流行歌には本当に感動した。音が良いと歌まで上手く聞こえてくる。今まで色んなスピーカーを聴いてきたがこの三菱の2S−305は、さすがに日本が誇るスピーカーの名機だ、歌謡曲を鳴らしたらこのスピーカーの右に出るものはないぐらい素晴らしい。

この雰囲気はタンノイやエレクトロボイスでは出ない。K藤氏の音には魂がこもっている。

こんな音を聴いてしまうとオーディオとはいったい何だろうと考えさせられた。

(追記)テレビやラジオで青江三奈の伊勢崎町ブルースが流れると、K藤氏のことを思い出して昔を懐かしんでいます。


I藤氏との帰りの車中での会話


 「Y下さんK藤氏の音はどうでした?」この質問には答えようがなかった。井の中の蛙と言うことわざがありますが、それを実感したのが正直な感想であった。I藤氏は「今度はタンノイのオートグラフのオリジナルを鳴らしている友人がいるから一緒に行きましょう」と次の仲間への誘いがありました。

 オーディオへの音作りに対して良い耳を育てるには色んなシステムの音を聴かせていただくのが一番です。

 色んな音を聴くことで、おのずと耳は肥えてきますし自分のシステムの欠点が露出することもあります。また仲間同士でお互いのシステムを聴くことで音への向上心が出てきますから(井の中の蛙)にならないため、是非いろんな音を聴いてください。

 必ず自分が気づかなかった部分が見えてくるはずです。

同世代のO本氏のウェスタンエレクトリックの音


オーディオをやっていますとすべてが年上とは限りません、私の同世代の方も沢山いました。その同世代のオーディオ仲間の一人であるO本氏とオーディオショップで知り合いました。

彼は店舗などの構想図案を書いている方で彼とは大変意気投合してお互いに行ったり来たりの間柄であった。

彼のシステムはプレーヤーが松下製でカートリッジがデンオンのDL−103、メインアンプは自作でWE−205Dシングルアンプ、プリアンプも自作です。

スピーカーはウェスタンエレクトリックのドライバー、555を特注の12Aのカールホーンで音楽を聴いていました。

このウェスタンだけは家庭で聴く気が起こらない。

部屋の中に排気口のダクトのようなものを2つ設置して、かぶりつきでスピーカーの前で聴く、こんな不自然な聴き方がウェスタンなのか?本来はウェスタンのスピーカーは劇場の銀幕の後ろに置いて鳴らすスピーカーなのに、一般家庭に持ち込んで聴くスピーカーとは思えない。

ウェスタンのスピーカーを聴かせるときは決まってドリス・ディーのレコードが定番になっている。

クラッシックのバイオリンなどの弦楽器を鳴らすと振動板がアルミのせいなのか高い音が冷たい響きになる。

どうもコスル音は苦手なのかも、ただし映画のサウンドトラックのレコードをかけると確かにその魅力に惹かれるものはある。

ウェスタンの555の音は中域が少し喧しく聞こえる、このスピーカーを上手く鳴らすのは至難の業だと思う。

それより音を聴く前にあの排気口のようなダクトが気になって音楽どころではなかった記憶がある。

O本氏のウェスタンを聴くと世間で大騒ぎするような特別な音ではなかった、鳴らし方が悪いと言えばそれまでだけど、ウェスタンはもっと大きな部屋で鳴らさないとその良さが出ない、劇場のスピーカーを家庭に持ち込んで聴くのは、どだい無理のような気がした。

タンノイオートグラフのオリジナルの音


 1973年ごろのオーディオ仲間は同じメーカーのスピーカーを鳴らしている方は少なかったのですが、タンノイだけは現代とおなじでクラッシックはタンノイで決まりみたいな風潮があります。

 I藤氏が知っているタンノイのオートグラフのオリジナル持っている方は私もよく知っている方で年齢は40代後半で名前はA野氏と言います。

 A野氏のシステムはタンノイオートグラフとジェンセンの610Bの2本を所有して主にクラッシック音楽を聴いている、アンプはメインアンプが森川忠勇氏の製作した2A3プッシュブルアンプでプリアンプとプレーヤーは忘れましたが、カートリッジはオルトフォンであったと思います。

 早速、オートグラフの音を聴かせていただいた。

 I藤氏のオートグラフとは多少音の響きが違う、勿論部屋も違えばアンプも違うのだが、A野氏のオートグラフは音が横に広がる、しかも楽器の響きが甘い音である。

 音が平面にならずに奥行き感が増している。

 I藤氏のオートグラフとは一味違っていた。
 やはり箱の違いで鳴り方まで変わってしまうのがタンノイなのか。

 タンノイのスピーカーだけは箱に入って(なんぼ)の世界だ、ユニットだけ購入して自作の箱に入れてもタンノイの音にはならない。

 あの箱の響きと一体になってこそタンノイトーンである。
 タンノイだけは本当に神経質になるぐらい難しいスピーカーだ。

 当時は、まだ沢山のオーディオ仲間がいましたけど、まだ現役でやっている方もお見えと思います。

 一度オーディオに首を突っ込んだら死ぬまで抜け出せない、それがオーディオかも?良く言えば生涯現役の趣味だ。

 オーディオをやっている限り頭がボケないと言われている、死ぬまで付き合うことができるのはオーディオしかないと思う。

コンコルド訪問記


 真空管アンプを製作されている方で、千葉県の館山にありますコンコルドの佐久間駿氏をご存知ない方はあまりいないと思います。

 雑誌のMJ誌やラジオなどでエッセイを披露されている方です。

 佐久間駿氏は真空管アンプ界では国内はもとより海外でもその知名度をお持ちの66歳になられる方で直熱3極管アンプのオーソリティーで、佐久間トーンの愛好家が全国に沢山お見えです。

 レストラン・コンコルドで佐久間氏製作のアンプ試聴会もたびたび行なわれているようで、このコラムをお読みの方で実際に行かれた方もいると思いますが、写真も沢山撮らせて頂きましたので、今一度写真を見ながらこの訪問記を読んでいただければ幸いです。

 6月の後半に所用で千葉県に行ったおり館山のコンコルドに寄る機会が出来ましたので皆様にはコンコルドのすべてとはいきませんが、私が訪問して佐久間トーンの音を聴かせて頂きましたから、その報告と内容をコラムでご紹介します。

 佐久間氏は初対面にも関わらず、にこやかに私を向かい入れて下さいました、私は名古屋から来ましたY下と自己紹介しましたら大変嬉しそうな顔をして「遠方から来ていただける方は本当に嬉しい、今日はゆっくりとコンコルドの音を聴いてください。」と人柄の良さを感じる佐久間氏です。

 佐久間氏の愛用のスピーカーは、アルテックのA−5、クリプッシュホーン、ローサ、ウェスタンエレクトリックの4つのスピーカーがあり、この中で佐久間氏のお気に入りのローサとウェスタンを音量を上げて試聴させて頂いた。

 ウェスタンの555から奏でる音は芳醇な密度のある音質でこれがウェスタンとは思えない大人しくて優しい音です。

 レンジはナローレンジですが音のまとめ方は素晴らしいの一言で、これぞ匠のワザです。このウェスタンで聴いたチェンバロの音はウェスタンらしからぬ音で、今まで沢山のウェスタンを聴いて来ましたが、ここのウェスタンだけは他には無い、シットリ感のある癒し系の音です。

 次に聴かせて頂いたのは、一つのボックスに入った英国のローサの4発入りのスピーカーです。

 このローサのユニットはすべてビンテージ物で、私も初めて見るユニットです。
この4つのユニットは大変ユニークな取り付けになっています。

 アンプ側のスイッチの設定で同時に4つを鳴らすことも出来、個々でも鳴らすことの出来る面白い発想のシステムです。同じローサでも年代が違えば音も違う大変遊び心のあるスピーカーで、私も始めて体験した。

 私個人も英国のスピーカー党ですが、このローサも魅力のある音で大変捨てがたい渋みのある音色です。

 私も現在、グッドマン、ヴァイタボックス、ステントリアンの3種類を愛用していますが、やはり英国のスピーカーは音質より音楽を聴かせてくれる音楽性のあるスピーカーと思います。

 先程のウェスタンとローサを比較しますと不思議と同じような音になっています。

 オーディオは不思議なものでスピーカーを変えれば音は変わるはずですが、その人の感性でチューニングしますと同じような音になってしまう。

 佐久間氏にはオーディオマニアのファンもいれば、演奏家の方も沢山支持している方もいると聞かされましたが、この音を聴きますとうなずける部分もあります。

 佐久間氏のウェスタン、ローサを845のアンプでじっくりと聴かせて頂くと、現代のスピーカーとは一線を引いた音ですがこの音には好みが分かれると思う、私のビンテージスピーカーとウェスタン、ローサと比較しますと共通点のある部分があります。その共通点は中域の響きを大事にして音楽を美味しく聴かせてくれるです。

 コンコルドには2時間程いましたが大変勉強になりました。

 帰り際に佐久間氏が「Y下さん車で名古屋に帰るなら綺麗なネェちゃんばかり見ていると事故になるから」この一言だけがコンコルドの音やアンプより印象に残りました。(笑)

レストラン・コンコルドの店内の様子

アルテックの低音用とウェスタンのSPウェスタンは上向きに付いている テーブルの上には製作されたアンプ郡がいっぱい置いてある

コンコルドに入って右側に佐久間アンプが山ほど置いてある 後方にはアルテックのA−5右側にはクリプッシュが設置してある

電蓄に似たウェスタン555のドライバ―とアルテックのホーン 非常にユニークなローサの4発入りスピーカー

ローサのPM−6角フレームタイプが見える 佐久間駿氏と私のツーショット写真


後書き


当時も今もオーディオマニアの情熱は変わらない。

変わるとすれば当時のマニアは横のつながりが強かった。

マニア同士は世代を超えてすべて友達感覚で交流が盛んであったが、現代のマニアは他人とは接触を避けて自分だけで密かに楽しみ、自分の音を他人に聴かせない。
また自ら同じマニアの人の音を聞きに行こうともしない。

これはこれで良いのだが良い音を追求しようと思ったら沢山の音を聴かないと、何時まで経っても「井の中の蛙」だ。

そうならないためには是非サンバレーさんの試聴会等に参加して新しい仲間を見つけてほしい。

きっと大橋さまも協力してくれるはずだ。

オーディオは自分が求める音ではなく、自分が出したい音に目標を建てれば暗中模索にならない「自分が出したい音」を早く決めれば遠回りせずに済むのではないか。

そのためには、沢山の音を聴く必要がある。

とかくオーディオマニアは偏屈で頑固一徹のポリシーを持った方が多い。
私より遥かに素晴らしい音で音楽を聴いている方は星の数ほどいます。
そのような方たちの音を聴かせて頂いて良い音を知る。

 オーディオの聖地と言われる、乗鞍高原のペンション・ウインズ、山中湖のペンション・すももの木、レストラン・コンコルドに行ってオーナーのお話や音を聴かせて頂いたが、すべてプラスになることばかりで新しい発見でもあった。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-003

133. 中川隆[-9852] koaQ7Jey 2019年6月05日 10:51:13 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2583] 報告
▲△▽▼
キット屋コラム「私のオーディオ人生」第28回 オーディオのパラレルワールド
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-028

 今回はオーディオのパラレルワールドになります。テレビで大人気であったドラマ「仁」の中で南方医師が江戸にタイムスリップして現代に戻って来た時にパラレルワールドと云うセリフが出てきました、パラレルワールドとは今の世界と平行したもう一つの世界をパラレルワールドと云います。

オーディオで云うならば皆さんが使っているアルテック、タンノイ、JBLや現代の代表的なスピーカーは一般的な(A)の世界の音ですが(B)の世界はこのようなスピーカーとは隔絶したもう一つの世界の音である。


 私が聴いた限り上手く鳴らされていたウェスタンエレクトリックのカールホーンを使ったホーンシステム、オイロダインやロンドンウェスタン及び直系の音こそ現代のサウンドとは異なる次元の違う(B)の世界と云えよう、

では私が体験したもう一つのパラレルワールドの音の世界をご紹介します。


 

ウェスタン13B 隣りにあるのはウェスタンの25Aホーンシステム
ウェスタン15Bシステムと25Aホーンシステム
正面に設置してあるのが有名なシーメンスオイロダインシステム、
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-028


このサウンドもWEやロンドンウェスタンとは少し系統が違うが見事なサウンドを聴かせて頂いた、


三上先生宅のウェスタン15Bサウンド

 今迄沢山のウェスタンシステムを拝聴させて頂きましたがすべてウェスタンだから良い音とは云えない酷い音も沢山ありますが三上先生宅で聴くウェスタンのシステムは石川県小松市にお住まいの中さんと双璧のお見事としか云いようの無いパラレルワールドの音がしている。

勿論スピーカーだけでこのようなサウンドが出るのではない、15Bを鳴らすアンプはWE−300BPPウェスタンの86Bのオリジナルと昇圧トランスは618Bがこの音作りに寄与しているのは云うまでも無い、

 私は人様のシステムの音を褒めるタイプではないが三上先生宅で聴かせて頂いたチェロの響きと音色は実態感を伴った電気臭くなく木の香りが漂う素晴らしいの一言に尽きる、このサウンドをじっくり聴くと低域がどうだとか高域がどうだとか講釈を垂れる音ではない、また大型のホーンシステムなのに音像は大きくならずホーン臭さも無い、最近のテカテカした派手な喧しいサウンドとは違いこれぞ大人のサウンドと云える。多分低域用のユニットがエルタスの4181を使用しているからこそこのようなバランスの取れたサウンドになるのではないか、

 ウェスタンを上手く鳴らすにはやはり4181を使わないとその良さが出てこないのではないだろうか、このウェスタンを試聴すると現代のサウンドは電気臭い音が蔓延していて何となく人工サウンドに聞こえてくる。

 三上先生宅へは沢山のオーディオ評論家が訪れたり雑誌の取材で紹介されたりもしているがこの音作りこそ三上先生のご自身の「自分の音」と思うがただ高価な機器を接続しただけではこのような音にはならない、暗中模索で大変苦労をされたのではないだろうか、
 
 

正面に鎮座しているWE−15Bホーン
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で聴くチェロは現代のサウンドとは全く異なるこれこそパラレルワールドのサウンドであった、


ウェスタン25Aホーン+4181スピーカー

 二つ目のウェスタンは25Aホーンシステムで低域用は4181になります。先程の15Bとは多少音が異なるのがわかる。音は勿論ウェスタンサウンドであるが音の抜けを比較すると好みとしては15Bのが好きかも、このホーンシステムは福井県の万月氏や石川県小松市の中さん宅でいつも聴いていますからそれ程ビックリしないがパラレルワールドのAの世界の音しか知らないマニアが聴けばおそらく言葉が出なく度肝を抜かれびっくりするだろう、25Aホーンを聴くと大変浸透力のある心地よいサウンドだ、

 特に素晴らしかったのは女性ボーカルの歌声が目の前で歌っているような錯覚に捉われた、この25Aの音は小松の中さんと良い音での双璧であるがこのシステムも低域用の4181が寄与している、

 贅沢な注文であるが私の好みからすると後ほど聴かせて頂いたロンドンウェスタンが好みに合うのとこのようなシステムは一般家庭では置けないのが残念だがこの25Aのサウンドもパラレルワールドの音である。


 
タンノイブラック

 今迄沢山のタンノイシステムを聴いてきましたがこのモニターブラックこそ本来のタンノイサウンドと痛切に感じた、三上先生がおっしゃるにはタンノイはブラックとシルバーがタンノイの音であると云っていましたが私も同感です。シルバーは他で聴くことがありましたがブラックになるとまず聴くことも見ることもできない超が付くレアなユニットになる。

 最近のタンノイのサウンドはこのモニターブラックと比較するとドンシャリ傾向の音になっているのが多い、タンノイのブラック、シルバーのユニットは低域も高域も欲張らず中域から音作りをしているのではないだろうか、特にあの中域の厚みのある心地よい響きと特徴のある音色は最近のタンノイでは聴いたことがない特筆すべき音であった、タンノイブラックを試聴すると現代のタンノイは低域も高域も伸ばしたため中域の薄い(中抜け)不自然な音に感じるがこの音が好みだと云われれば返す言葉も無いが一度でもよいからブラックやシルバーを聴いてみれば私の云っていることが理解できると思う、

 又このモニターブラックも私が愛用しているロンドンウェスタン直系の音と非常に似通った音色が印象に残った、ボックスは多分オリジナルボックスのランカスターを流用されたと思うがユニットとボックスが大変マッチしているからこそ本来のタンノイの響きが出ているのではないだろうか、
 
 

手前に見えるのがタンノイのモニターブラック
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で後方のシステムは珍しいテレフンケンの085aモニタースピーカーでこのシステムは私も始めて見るシステムで音質、音色はカチッと締まった大変心地よいサウンドであった、
 

 

タンノイブラックのボックス内部の写真
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でユニット自体も大変状態の良いもので強力なアルニコマグネットを採用した初代ディアルコンセットリックスピーカーになる。タンノイファンなら一度は聴く価値はある。


 

家庭用のシステムに収めたロンドンウェスタン2080A、2090Aの2Wayシステム
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でこの音を聴くと米国ウェスタンとはベクトルが若干異なるが貴賓と渋さがプラスされた品位の高い音である。音質は一言で云うならば巷でよく耳にする枯れたサウンドとはこの音である。
 

 

ロンドンウェスタンの2080A、2090Aボックス内部の写真でスピーカーは強力なアルニコマグネットが使われている。ボックス内部と可愛いワンちゃんのツーショット写真
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ロンドンウェスタン2080A、2090A

 最後に拝聴させて頂いたのは幻のスピーカーシステムでロンドンウェスタンだ、私が持参したいつもリファレンスで聴いているビバルディのヴァイオリンソナタのレコードが果たして私のシステムの音とどう違うのか本家の音とはどのような音なのだろうか、不安と期待が入り混じっていたのは間違いない、

 自分のシステムと比較した場合まったく異質な音であれば私のユニットはニセモノになってしまうか上手く鳴らせない力量不足になってしまう、

 早速聴かせて頂くと先程聴いたウェスタンの音とは多少音色も異なるのとスケール感も違う、目を瞑ってビバルディのヴァイオリンソナタをじっくりと聴くと音質、音色が同じイメージに重なり自分の家で聴いているような錯覚を覚えた、このロンドンウェスタンの音は言葉では云えない一種独特のサウンドで現代の一般的なHiFiサウンドとは異なりこれこそパラレルワールドの音だ、

 ヴァイオリンの響きは電気臭くない木の香りすら漂ってくるのがわかる。オーディオを追求していくと最後はこの音に魅了されるのは私だけではないはず、

    このロンドンウェスタンのサウンドを聴くと現代のHiFiサウンドは申し訳ないが長く聴いていると時間の経過と共につまらなくなり飽きが来てしまうがロンドンウェスタン系はオーディオマニア、音楽マニアを引き付ける魅力たっぷりのスピーカーと云えよう、ただこのような音を出すには相当レベルの高いアンプと高度なテクニックと肥えた耳を持っていないと上手く鳴らないのではないか、
 


三上先生に想う

 今回はオーディオのパラレルワールドをご紹介しましたが現代のシステムは駄目とは云わないが(B)の世界の音を聴くとオーディオ観も音楽観も変わるような気がする。私もヴィンテージ愛好家ですから先生とは大変意気投合出来たのではと思う、

 三上先生はもうお亡くなりになりました伊藤喜多男先生や池田圭先生と長年交流があったと云われています。またステレオサウンド誌、管球王国などに先生のシステムが紹介されオーディオ評論家も先生宅へ訪問されている。

 三上先生は私より三つ年が上ですが大変(懐の深い)方で私はこの方こそオーディオの師匠、先生、教授と云える「器」を兼ね添えている方だと思う、

 よくネットなどを拝見すると達人とか師匠、教授、先生と呼び名がついているコラム、ブログを時々見ますがこの方たちは本当に音がわかってそのような呼び名でやり取りしているのだろうか疑問に思うこともある。オーディオに関してはレベルの高い方が沢山いますからそのような方が読まれたら馬鹿にされるか笑い者になるだけですからその辺を弁えないと恥ずかしい思いをするのではないだろうか、

 また真空管アンプ等は自由自在に設計製作が出来てオーディオのすべてを知り尽くしてその呼び名が付いているのなら納得する。

 私は小さな「器」しか持ち合わせていないマニアです。先生、師匠、達人、教授と云われている方達がどれ程の「器」なのか見せて頂きたいものである。
 


あとがき

 三上先生宅で特に良かったのは可愛い3匹のワンちゃんが私になつき傍で音楽を聴きながら居眠りをしていたのが音よりも印象に残りました、ワンちゃんも良い音はわかるんですね、

 今回はオーディオのパラレルワールドを題材にしましたが皆さんも是非このパラレルワールドのサウンドを体験されると面白い、

 ヴィンテージショップなどでウェスタンやその他ヴィンテージスピーカーを鳴らして店主は能書きばかりでまともに良い音で鳴っていないのが多いのとすべてヴィンテージスピーカーだからパラレルワールドのサウンドと思ったら大間違いである。やはりマニア宅で上手く鳴らされているのを聴くのがベスト、「百聞は一聴にしかず!」

 確かにオーディオは進歩しているが最終的に判断するのは聴く人の感性と鳴らし方ではなかろうか、またパラレルワールドのサウンドは装置を忘れてじっくりと音楽が聴ける。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-028

32. 中川隆[-10214] koaQ7Jey 2020年11月04日 12:25:58 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[51] 報告
ときどきメールをいただくタンノイ愛好家の「I」さん(東日本)からも次のようなコメントが寄せられた。ご本人のご同意のもとに、以下のとおり掲載させていただこう。
「タンノイは、ボワンボワン・キーキーという定説的な評価がありますが(これがお好きな方もいますが)、私は決してこれがタンノイの真実ではないと思います。

私自身は、Hpd385A、モニターゴールド15を通じて16年間タンノイと格闘(笑)していますが、そういった縁で個人宅で様々なタンノイを聴かせていただく機会に恵まれました 。

どのお宅のいずれも、定説的な音で鳴っているところはなく、タンノイの使いこなしについて様々なご教示を頂くことが出来ました。

アンプやケーブルの選択に気を使われていることはもちろんなんですが、ある法則があることに気が付きました。

@ モノラルパワーアンプを使用している。

A 機材は、スピーカーの間に置かない。

B spは、mm単位で調整

C タンノイ以外のスピーカーは置かない。

私がここまでタンノイへの興味が尽きないのは、十数年前に聞かせていただいた定説的な音とは真逆のタンノイを聴いてしまったからなんです。

部屋いっぱいに展開するオーケストラ、立体的な音像、風のように静かに流れて来る低弦楽器、これが本当のタンノイと知ったゆえなんです。

〇〇さんにも、本当のタンノイの音を知って欲しい。そうすればもう「タンノイさん」なんて揶揄するような言い方をしなくなるんじゃないかと(笑)。

機会があれば、拙宅の音もぜひ聴きにいらしてください。ヒントは惜しみなく公開しますので(笑)。」

実は、これまでオートグラフを主体に幾多のお宅の「タンノイ」を聴かせていただきましたが、オーケストラはともかく、総じて「ボーカル」「ヴァイオリン独奏」「金管楽器の咆哮」にやや憾みが残ったのは残念です。ジャズはもちろん論外でした。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/9568e8f5f2b4af0e31e792af48c096aa

33. 中川隆[-10213] koaQ7Jey 2020年11月04日 12:28:37 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[52] 報告
723名無しの笛の踊り2020/02/13(木) 10:32:58.10ID:FsSQFsv+

湯布院の喫茶店とかタンノイばかりだからね

日本のクラシックファンがみんなタンノイ信者なのは何故かな?
上杉佳郎がクラシックでは世界一だとか言ったからかな?
イギリスではタンノイなんか誰も買わないよ


724名無しの笛の踊り2020/02/13(木) 10:58:12.18ID:r7RaLX3k

タンノイは駅ホームのPA


725名無しの笛の踊り2020/02/13(木) 12:09:06.78ID:FsSQFsv+

日本人を騙したダメ・オーディオ

1.JBL
2.タンノイ
3.B&W
4.アキュフェーズ
5.ラックス
6.上杉アンプ

https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/classical/1476003942/l50


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オークション情報〜栄枯盛衰〜 2020年03月24日 | オークション情報
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/70420e03632f1746d78da3010bf63f7c

今や多くのオーディオ愛好家にとってなくてはならないものがネットオークションだろう。

若い頃に欲しくて欲しくてたまらなかった憧れの機器が、ごく身近な存在になり手が届く範囲にあるという喜びは何物にも代えがたいが、その一方で「落ちた偶像」のようにあまり落ちぶれた姿を見たくないという複雑な思いも先に立つ。

たとえていえば容色の衰えた女優をテレビで観るようなものかな(笑)。

つい「平家物語」の冒頭の一節が蘇る。

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、偏ひとへに風の前の塵におなじ。」

今回は最近のオークションで気になった物件を3件ほどメモしておこう。

言わずと知れたタンノイのウェストミンスターだが、今どきどのくらいの値段で落札されるんだろうと野次馬根性でウォッチリストに入れていたところ、落札額は「50万7千円」だった。

ユニットのエッジが風化していたので要修理品だったがそれにしても安っ。今昔の感がありますなあ。

我が家で購入したのは今から30年ほど前になるが、購入することを妻に言いそびれてしまい実際に運び込む前夜になって告白、そして1週間ほど口を聞いてもらえなかった苦〜い記憶がある(笑)。

今となっては少々「持て余し気味」という皮肉な結果に終わっているが、まあ、腐れ縁というところですかね。

図体が大きいし重たいしで都会のマンション向きではないことも人気が無い原因の一つだろう。

個人的にはオーディオで一番難しいのは「低音対策」だと思っているが、それこそいろんなアプローチがあるものの、箱の力(バックロードホーン)を利用したものとしてはこれが最右翼でしょう。

小さな箱からは絶対に出ない低音を味わえるが、歳を取るにつれ「こじんまりとした音」に傾いていくのはいったいどうしたことか(笑)。


3件目は「AXIOM80」。

かなり希少なユニットなのに、常に途切れることなくオークションに出品されているのはいったいどういうわけか?。

いったん手に入れたものの、とても神経質で鳴らし方が難しいので手放す方が多いような気がする。

このユニットと付き合うには「根気との勝負」に尽きますね。このくらいオーディオを勉強させてくれるユニットはないと思う。

たとえば、ユニットの後ろ側に放出される逆相の音の処理の仕方に伴う「箱のツクリ」方、相性のいいアンプの選択、コード類から電源対策などありとあらゆる知識と行動を総動員しないとうまく鳴ってくれないし、我が家だって未だに進行形の状態で山の頂さえも見えてこない状況にある。

おそらく命尽きるまで果てしない模索が続くことだろうと覚悟を決めている。

余談はさておき、程度の良さそうなこの復刻版の「AXIOM80」はどのくらいの価格で落ちるんだろうと見守っていたところ、結果は「242,000円」なり。

高くつくかどうかはひとえに落札者の「汗と涙」にかかっているが、はたして・・(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/70420e03632f1746d78da3010bf63f7c


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オークション情報〜タンノイ・コーネッタ〜 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2020年06月08日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/84f3f8c63940901db0d50f05d579347f

オークションの画像を観ただけで「これは欲しいなあ!」と、思わずつぶやいてしまった。

解説にはこうある。
今回のTANNOY cornetta コーネッタは、1976年のステレオサウンド誌の企画によって、タンノイ・オートグラフを模して誕生しました。
又、2008年12月にステレオサウンド誌のタンノイ特集号にて、コーネッタ製作記事などの復刻版が出ました。

今回のコーネッタのサイズは、横幅830mm×奥行き540mm×高さ1,050mmです、オートグラフの高さは1,500mm以上あり、横幅が1,080、奥行き730mmですので、小型化設計・企画され、国内でキャビネット作成されましたのが、ステレオサウンド版のタンノイ Cornettaです。

タンノイの10インチ 希少なラージ・フレームのモニターゴールドを搭載しております。
型番は、IIILZ,ユニット:MONITOR GOLD LSU/HF/III.LZ/8/Uです。

タンノイの同軸スピーカーは、BLACK → SILVER → RED →GOLD → HPDとモデルチェンジして行きますが、RED、 GOLD期の10インチ・ユニットの名称が III-LZです。

過去に、TANNOY III-LZとして、オリジナルや国産キャビネットでのシステムを、数回紹介させて頂いておりますがスピーカーシステムの名称では無く、正式にはユニットの名称です。

タンノイ MONITOR GOLD III LZ 搭載のコーネッタをLUXMAN SQ38FDと繋ぎ、レコード、CDで試聴致しました...
音像定位の素晴らしさは、さすがにTANNOYです....

楽器の細やかな表情、繊細な響きと綺麗な余韻、多楽器でのスケール感と広がり.... 
低域の力感と豊かな量感があり、クラシック楽曲だけでなく、JAZZやポップス等々....様々な楽曲を堪能できました。

♪音楽に浸り癒される....優雅で素晴らしいシステムです♪

元々、タンノイでコーネッタ名のモデルはありますが、アメリカ市場用のシステムで、四角型キャビネットのバックロードホーンで、デザイン・音質共にまったく違うシステムです。

今回のコーネッタは、ステレオサウンド誌の企画でオートグラフを模して誕生した、オールド・タンノイの風格と気品のある銘システムです。」

とまあ、以上のとおり。

所詮は叶わぬ夢だと分かっている。現在4つのスピーカーがあってそれほど広くもない部屋に”たむろ”しているのでこれ以上増やすのは無理だと分かっていてもそれでも欲しい〜(笑)。

タンノイは我がオーディオの歴史においても無視できない存在となっている。もちろん「五味康祐」さんから多大の影響を受けているのだが、「VLZ・イン・オリジナルキャビネット」→「インパルス15」→「ウェストミンスター」という系譜を辿ってから、同じ英国のワーフェデール・グッドマンへと展開していった。

その中で現在一番後悔しているのが「VLZ」を手放してしまったことで、当時は無知だったなあとつくづく思う。今振り返ってみるとタンノイの中で一番バランスのいいユニットだった。

逆の言い方をすればタンノイの「15インチ」(口径38センチ)は自分には合わなかった。インパルス15は友人にそっくり進呈したし、ウェストミンスターのユニットはワーフェデールのユニットに入れ替えている。

なぜ合わなかったのかはあえて言わない。いちいち欠点を羅列すると愛用者を不愉快にするだけだから(笑)。

それだけに、今回のコーネッタは過去の汚点を覆すチャンスだったのだが、どうせ40万円以上はするだろうと思っていたら、なんと落札価格を見たら、「246,000円」だった。安いッ!

まったく手が出ない価格ではなかった!

結果論だが、この価格なら参戦して落札した暁には知人の広い(およそ80坪)部屋の片隅にでも置かせてもらう手もあったのにと臍を噛んだ。

まあ、結局「縁」が無かったんでしょうね〜。(涙)
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/84f3f8c63940901db0d50f05d579347f


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Mr.トレイルのオーディオ回り道
ALTEC 612Aでクラシック音楽を聴いて見る 2010年05月15日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/b8170394b2b1cb1f426cc6bac6cb027c

#612Aがほぼ完成し、テストCDとして澤野工房のJAZZCDをメインに今まで聴いて来ました。今朝は初めてクラシックの「弦楽合奏」を聴いています。

612a2

ALTECのSPでは「クラシックは聴けない」、「弦楽器のゴーイングが不得手」とか雑誌では書かれていますが「Trail仕様のALTEC」ではその様な事は有りません。瑞々しく艶やかな音色で鳴ってくれます。イタリア合奏団の「コレルリ:弦楽合奏協奏曲」をかけていますが音のヌケやキレが素晴らしい上に艶やかな弦楽器に響きを出しています。

クラシックはタンノイ、弦楽器の再現はタンノイが良いと云われていますが、私はタンノイのSPは避ける様にしています。ALTECの同軸とタンノイの同軸は双璧の様に云われていますが、個人的にタンノイも使って来ましたが「潜在能力を引き出す」と云う点ではALTECに軍配を上げます。タンノイのユニットはコーン紙をホーンの延長に使っていますので「コーン紙の強度」がネックとなって来る点(コーン裏面にリブを取り付けている点)で大音量再生しますと「モタツキ」や不要共振を発生する構造になっている事が私の選択から外れます。またユニットへの接続で4Pソケットを使っている事やネットワーク基板の強度のない事も興味の対象から外れます。タンノイはイニシャル時点でそれなりのグレードで聴かせてくれますが私の望む音質には届かないユニットなのです。

その点アルテックの同軸ユニットは低域と高域が完全に分離していますし、SP端子も別個に有り、高域のダイアフラムにも手を入れる事が出来ます。30年前の販売時点で無かった技術をALTEC同軸のユニットに手を入れますとその「潜在能力の高さ」に驚かされます。

個人的には「最強のフルレンジユニット」だと思っています。とにかくヌケ切ってなっているサウンドにご機嫌で幸せな気分になれます。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/b8170394b2b1cb1f426cc6bac6cb027c

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史上最高のモニタースピーカー アルテック 612A(銀箱)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1072.html


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Trail仕様 ALTEC#612A
Mr.トレイルのオーディオ回り道
昨夜は定例のオフ会 2010年05月23日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/97e2c521b47d8299abc82dd7d9c3e568

昨夜は30年来のオーディオ仲間の例会を私の事務所で行いました。出来たばかりのTrail仕様ALTEC#612Aのお披露目を致しました。

612a1

仲間の方の印象はすこぶる「好印象」だったようで皆さん興味津々だった様です。以前612Cを使われた方もいらっしゃいますので「ALTECでこんなサウンドも出るのか?」と驚かれていました。また初めてALTECのサウンドも聴かれた方も「ALTECとはこんな音も出せるのか!!」と驚いていらっしゃいました。

612a2

軽く反応する低音とキラ星の様な輝きと艶の有る高音のサウンドが出ますので、他のシステムを聴かせても612Aに戻してくれとの要望で、612Aオンリーのオフ会になりました。チョッと今までにない反応で皆さん#612Aにクギ付けになられた様でした。

小音量から大音量まで楽々とこなしてくれます。クラシックの弦楽合奏も聴いていただきましたがタンノイのサウンドを軽く超えています。

音の粒立ちや音数の多さ、艶やかな質感等タンノイでは出せていない弦楽器のしなやかさまで出して来ます。

Trail仕様ですので小音量にしてもほとんど「音痩せ」が有りませんので安心して使えます。いつになく「ALTEC談義」まで出て来ました。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/97e2c521b47d8299abc82dd7d9c3e568

34. 中川隆[-10204] koaQ7Jey 2020年11月04日 20:51:14 : AJ5Znu7Ezo : RUhuckZmTnhWWDI=[62] 報告
クラシックの核心 片山 杜秀 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%AE%E6%A0%B8%E5%BF%83-%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F%E3%81%8B%E3%82%89%E3%82%B0%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%81%BE%E3%81%A7-%E7%89%87%E5%B1%B1-%E6%9D%9C%E7%A7%80/dp/4309274781

「フルトヴェングラー」の章では「音は悪くてかまわない」と、小見出しがあって次のような記述があった。(137頁)

「1970年代以降、マーラーの人気を押し上げた要因の一つは音響機器の発展があずかって大きいが、フルトヴェングラーに限っては解像度の低い音、つまり『音がだんごになって』聴こえることが重要だ。

フルトヴェングラーの求めていたサウンドは、解析可能な音ではなくて分離不能な有機的な音、いわばオーケストラのすべての楽器が溶け合って、一つの音の塊りとなって聴こえる、いわばドイツの森のような鬱蒼としたサウンドだ。したがって彼にはSP時代の音質が合っている。」

オーディオ的にみて興味のある話で、そういえば明晰な音を出すのが得意の我が家の JBLシステムでフルトヴェングラーをまったく聴く気にならないのもそういうところに原因があるのかもしれない。

通常「いい音」とされているのは、端的に言えば

「分解能があって奥行き感のある音」

が通り相場だが、指揮者や演奏家によっては、そういう音が必ずしもベストとは限らないわけで、そういう意味ではその昔、中低音域の「ぼやけた音」が不満で遠ざけたタンノイさんだが、逆に捨てがたい味があるのかもしれないと思った。

「いい音とは」について、改めて考えさせられた。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/9426791e31fc7636d184b63f894b6d3f

35. 中川隆[-10050] koaQ7Jey 2020年11月09日 14:28:20 : tkQkWLqmCM : ZW14TmJkVjFwZG8=[22] 報告
楠 薫のオーディオ三昧
http://www.kusunoki.jp/audio/audioindex.html


■ 2001年9月現在のオーディオシステム ■
http://www.kusunoki.jp/audio/audiohistory/history2001.html

2000年3月にまたまた引っ越しで、今度は実家のある、北九州市です。
ここでの難問は二つ。

その一つが、大型のG.R.F.Memoryを 置くことの出来る部屋が実家にはないということ。

そしてもう一つが、50Hzから60Hzに周波数が変わったため、それなりの対策を立てないと EMT927が使えないということ。

結局、G.R.F.Memoryは宮崎の方に身請けされて行きました。
EMT927は現在の所、宝の持ち腐れ状態です。

そうなると、俄然、今までサブシステムだったソナス・ファーベルのアマトールが息を吹き返してきます。

かのマーク・レビンソンが興したRed Rose Musicのインターコネクトケーブル、 Red Rose Music Silver 1を得て、さらに その輝きを増し、ますます 美少女ぶりが発揮されてきた様です。

一方、我が機材は、その幾つかを陸奥は一関市のジャズ喫茶、「ROYCE」に委ねることとなります。

Marantz model 7、 McIntosh C22, MC240, MC75×2……。 そしてオーディオ評論家の是枝氏の手による300Bプッシュプルアンプも、一関のオーディオファンを 喜ばせている様です。

また、Marantz model 8は Yahooオークションで、HarbethのK6は山梨のとあるパン屋さんにそのまま 居着いてしまいました。C.R.ディベロップメンツ「REMUS」もオークションで売られて 行きましたし、C.R.ディベロップメンツ「ARTEMIS」は昨年末、山梨の須玉町郵便局長の 伊藤さん宅へ身請けされ、QUAD22& IIは本年5月、 ヴィンテージ・ オーディオショップに引き取られていきました。 大量にあったケーブルもYahooのオークションに売りに出され、整理されました。

 現在手元に残っているのは、メインアンプのスペクトラルDMA 50と、 プリアンプのC.R.ディベロップメンツ 「Kaster Pro」。 そして、ちょっとわけアリのルートで Marantz model7を 新たにもう一台入手しまして、代わりにそれまで持っていたプリアンプを、ROYCEにお譲りしました。

これだけものオーディオ機器を整理したわけは、新たに建築した職場と関係があります。 まぁ、お金もなかったですし……(笑)。

実はこの職場にオーディオルームを作っちゃおう、というわけなんです。

残念ながら、これだけのものを置いておくスペースと甲斐性はありませんので、現用の自宅で使用しているシステム の他、職場の待合室用システム、BGM用システム、そしてオーディオルームに置く予定のメインシステムの、 合計4システムとなる予定です。

待合室には「BOSE 111TR & 101」でBGMを流し、営業時間以外のお客さんが来た時には、 山本音響工芸社のエンクロージャー、BX280に アルテック 604-8Kを入れたシステムで鳴らす、 というところまでは何とか辿り着くことが出来ました。

そして、本命のタンノイ「 オートグラフ・ミレニアム」の登場!

 しかし、すんなり登場したわけではなく、当初はパラゴンの予定だったのですが、ヴィンテージ・オーディオショップにお預けしていて、 それを引き取る際、事故にあって(本当かな?)フイにしてしまったのです。で、その代わりにジャズ用にと アルテック 604-8K入り 山本音響工芸社エンクロージャーを求めたのですが、 これがなかなか素晴らしく、パラゴンのオーナーがこの音を聴いて、「ウチのパラゴンよりもスピード感が凄い!  音に厚みがあってが前に出てくる。 う〜ん、参ったなぁ」と仰ったので、こちらを残し、パラゴンの代わりにクラシック用に、やはりタンノイを入れようと思い立ったのです。 ちょうどその頃、まるで私を待っていたかの様に オートグラフ・ミレニアムが 発売になり、思わず電話一本、入れてしまったというのが実状。

 2001年6月28日木曜日に、ついにオートグラフ・ミレニアムが やってきたのですが、最初はパラゴンの予定だったので、設計がちょっと違って、コーナーにうまく設置出来ず、 残念でなりません。

 とは言うものの、今までに20軒以上の「オートグラフ」使いのお宅にお邪魔し、ノウハウをしっかり蓄積。オートグラフに合わせた家は後に建てる として、どの様に組み合わせていったら自分好みの音になるかは、十分把握済み。で、組み合わせるアンプは、プリが CONNOISSEUR(コニサー) 4.0、 メインがMarantz model 5という組み合わせ。 コニサー 4.0はMarantz model 1を上回る浸透力と質感の正確さに脱帽です。S/NがEARなどのスタジオ用のレヴェルあれば、本当に言うことがないの ですが……。

 ちなみに5月から7月までは、Red Rose Musicのプリメインアンプ、Model5を使用していました。これも素晴らしいアンプでしたが、 我が家にはレビンソンの色香よりも、質感の正しさと、浸透力のあるサウンドが必要であることに気付き、コニサーの導入と相成ったわけです。 メインアンプは以前使っていたものですが、今、新たに2〜3、物色している最中です。
CDはLINN CD 12。

 気品ある音で、かつ中低域にかけても桁違いの解像度を誇り、ステージに演奏者がビシッと並んでくれる CD 12です。 STUDER A730の情報量の多さ、音のフレッシュさと厚みを前面に出してくる音とはまた違って、非常に洗練された美しさを感じます。

 それでは、以下、ラインナップをお示しいたします。


Main System

FrontEnd(Analogue):
 Analogue Player      EMT 927F(used 200v)
 Cartridge          Ortofon SPU A/E
 Tone arm          Ortofon RF297
 Stepup Transformer    Triad HS-1

FrontEnd(Digital):
 CD Player         LINN CD12

Pre Amplifier(used phono only) marantz Model 1(used 117v)
                  Used Tube V1-V3:Telefunken 12AX7

Line Amplifier         CONNOISSEUR 4.0

Power Amplifier         Marantz model 5
                        
Loud Speakers        TANNOY Autograph Millennium

AC Cables
 CD Player         Aural Symphonics ML-Cubed Gen 3
 Amplifier         Aural Symphonics ML-Cubed Gen 3

InterConnect Cables
 CD Player -> Line Amplifier    BELDEN YR23169 T-203D FOR AUDIO OL(60cm)
 Line Amplifier -> Power Amplifier  BELDEN YR23169 T-203D FOR AUDIO OL(1.0m)
 
Speaker Cables        S/A Labs High End Horse3.5 (8m) with WBT-0645 (8m)

etc:
 BDR The Shelf : 68.3cm×53.5cm(for EMT927)
 Spike : Michael Green's Audio Points Brass Cones (for BDR The Shelf:used 3 points)
 Audio Rack : Quadraspire Square table ST660
 AC Outlet : HUBBELL SPECIFICATION GRADE DUPLEX RECEPTACLE
 AC Step up Transformer :
  Noguchi trans. Power max E-1000(for EMT:100v -> 200v)
  Noguchi trnas. Power max U-1000EZ(100v -> 117v)

http://www.kusunoki.jp/audio/audiohistory/history2001.html


■ 2003年4月現在のオーディオシステム ■
http://www.kusunoki.jp/audio/audiohistory/history2003.html

 2001年から2003年にかけては我がオーディオシステムは激動の時を迎えました。
 職場の2階にオートグラフが納まり、岩手県一関市から、オーディオ評論家是枝氏の手による 300Bプッシュプルアンプが戻って参りまして、マランツ#5との激しいバトルと相成りました。

この300Bプッシュプルアンプ、私が注文したのですが、我が家よりも先に一関市のROYCEというジャズ 喫茶で鳴らしてもらい、なかなか好評でした。

 戻ってきた300Bプッシュプルアンプを聴いて、なるほどと合点。

 確かにマランツ#5はまるでサラブレッドの如く、ぐいぐい引っ張っていく力は見事という他 ありません。マランツ#1との組み合わせは、おそらく理想的と言って良いくらいです。

しかし、我が家のオートグラフ・ミレニアムは、オリジナルとは違い、ユニットも最新で、 しかもLINNのCD12という、最新のCDプレーヤーを導入しており、その最新のデジタル録音を 楽しむためには、やはりアンプも時代に合わせて最新のものを使用する方が、バランスが良い ようです。

 一時はコニサー4.0でマランツ#5を鳴らして、少しワイドレンジになって気に入っていましたが、 伸びやかで緻密、陰影表現が見事な是枝300Bプッシュプルアンプを聴いてしまうと、あのマランツ#5 の音がなんと古くさく聴こえてしまうのです。
レプリカ#9よりもオリジナル#8、オリジナル#8よりもオリジナル#5の方が聴感上も伸びやかで、 特に低域の寸詰まり感がなく、気に入っていただけに、これには正直、驚かされました。

マランツ#1と是枝300Bプッシュプルアンプの組み合わせでは、高域のみずみずしさは抜群でしたが、 低域方向がやや緩みがちになり、それを引き締める意味で、コニサー4.0をしばらく使用して、それで 落ち着いたかに見えました。

 しかし聴き込んでいくと、コニサー4.0は音像が大きめになり、ただでさえ大きめなオートグラフでは 巨大化してしまいます。さらに、S/Nが高能率スピーカーを前提としていないため(スキャンテック談) なんとマランツ#1より劣ることが発覚。
 しかしある程度のボリュームで聴いている分には問題なかったので、しばらくプリアンプはコニサーの ままでした。

 そんな折に出たのが、LINNのKlimax Kontrol。CD12と似たようなデザインで、ひょっとしたらこの プリアンプ、音的にもCD12の延長線上にあるのではないかと思い、MAXオーディオに頼んで、自宅で 試聴することになりました。

 これがまったくもって予想に違わぬ、CD12の延長線上に位置する、見事な出来映え。

 コニサー4.0よりもS/Nが良く、音像が肥大化せず、キュッとしまった感じで、それでいて低域の伸び やかさも一枚上手を行きます。

 同時に試聴したアンプジラ2000はスピーカードライブ能力とスピード感が見事で、JAZZのドラムスには 非常に相性が良かったのですが、女性ボーカルでは是枝300Bの色香には敵いません。 アンプジラはどこか乾いた感じがします。特にクラシックの教会音楽では、これが裏目に出てしまいました。

 というわけで、我が家にはLINNのCD12に加えて、Klimax Kontrolも居着いてしまうことになりました。

 世の中にLINNの製品を自分のシステムのどこかに入れると、だんだんLINNの製品が浸透して来て、 いつの間にかLINNの製品ばかりになってしまうという、LINN病なるものがまことしやかに言われていましたが、 何のことはない、我が家もCD12でバランスをとっているせいか、アナログもEMT927ではいかんせん、比較的 録音の新しいものがバランス的に合わなくなってしまいました。

 そこで、ついにLP12を入れることになりました。

 これがまた、CD12と似通ったサウンドというか何というか、まぁ、CD12がLP12のサウンド傾向を追随して いるわけなんですが、カートリッジが光悦の翡翠を使用し、ケーブル類を調整すると、デジタルもアナログも 違和感なく聴けるシステムと相成りました。

 と言うわけで、以下、ラインナップをお示しいたします。

Main System

FrontEnd(Analogue):
 Analogue Player      LINN LP12
 Cartridge          光悦(Kouetu) 翡翠(JADE)
 Tone arm          LINN EKOS
 Power Supry        LINN LIGO

FrontEnd(Digital):
 CD Player          LINN CD12

Phono Amplifier        Benz Micro Switzerland PPI type9

Line Amplifier         LINN Klimax Kontrol

Power Amplifier        是枝(Koreeda) 300B push-pull amplifier
                        
Loud Speakers        TANNOY Autograph Millennium

AC Cables
 CD Player         Aural Symphonics ML-Cubed Gen 3
 Line Amplifier       Aural Symphonics ML-Cubed Gen 3

InterConnect Cables
 Phono -> Line Amplifier        BELDEN YR23169 T-203D FOR AUDIO OL(1.0m)
 CD Player -> Line Amplifier       BELDEN YR23169 T-203D FOR AUDIO OL(60cm)
 Line Amplifier -> Power Amplifier   BELDEN YR23169 T-203D FOR AUDIO OL(1.0m)
 
Speaker Cables        S/A Labs High End Horse3.5 (8m) with WBT-0645 (8m)

etc:
 Audio Rack : Quadraspire Square table ST660
 AC Outlet : HUBBELL SPECIFICATION GRADE DUPLEX RECEPTACLE

http://www.kusunoki.jp/audio/audiohistory/history2003.html


■ 2005年7月現在のオーディオシステム ■
http://www.kusunoki.jp/audio/audiohistory/AudioSystem2005/history2005.html

 2005年は、ちょっとした出来事がありました。

 それまでタンノイ一本槍で来た私でしたが、ヤフー・オークションでJBLのオリンパスの出物が あったので入手。これがなかなか素敵な音で、古いジャズのレコードを再生するのに、抜群の 相性を示しました。

 考えてみたら当然で、レコード全盛期のスピーカーですし、当時、パラゴンかオリンパスか、と 言われた、美しい格子模様のフロントグリルを有するオリンパス。復活したEMT927Fも加わり、 Marantz model 1が、俄然、光輝いてきました。

 となると、せっかくのMarantz model 1を活かすには、やはりMarantz model 9が必要。 と言うわけで、model 9も入手し、AET SCRのインターコネクトケーブル、スピーカーケーブルを 得て、生き生きとしたジャズの雰囲気を伝える組み合わせが出来上がりました。

 さて、メインシステムですが、オートグラフ・ミレニアムを石のアンプで動かしたらどうなるか、 ということでVIOLAのBravoを試聴。

 その頃使っていた、ユニゾンリサーチのS6のコクと色気、それに躍動感が及ばない様に思った のですが、実はこれはLINNのLINN Klimax Kontrolとの相性が悪かったためで、Cadenzaと Symphonyの組み合わせでは、Klimax KontrolよりもさらにS/Nが良く、チェロのアンプを手がけて いた方々によるアンプだけあって、高域の少し線は細いものの、美しくみずみずしいサウンドは、 他に類を見ないほど。

 発作が起きて、二つともセットで購入してしまうことになりました。

 このアンプ、現代最高峰のアンプと言っても良く、オートグラフ・ミレニアムの欠点をも露呈 することになってしまいました。

 これは設置した部屋のせいもあるのですが、オートグラフ・ミレニアムはコーナーにちゃんと ぴったり付けるようにしないと、十分な低域が出ません。しかも同軸2ウェイでは、高域が歪っぽく なり、澄んだ美しい透明な高域が出ないことがあります。

 これが逆に弦楽器では、眩のこすれる際の、生々しさをうまく出してくれるのですが、ジャズを 鳴らした際の、シンバルの「シャーン」と余韻を伴い、超高域まで伸びていく美しい音色や、デジタル 録音のS/Nが良く、ホールの余韻をふんだんに取り入れた優秀な録音を再生となると、どうも最新の スピーカーの方に分があります。

 もちろん、下手な録音の場合は、最新のスピーカーでは、録音のまずさも露呈してしまいますので、 ある一定レベルのサウンドを保証する意味では、タンノイのスピーカーは素晴らしいものがあります。  タンノイのスピーカーは、ユニットだけでなく、そのエンクロージャーの独特の響きでもって 音を再構築し、スピーカーで新たなライブの音を作り出す、と言うのが特徴です。ですから、 タンノイ・ホールと称されるほどの個性的な独特の響きは、そのサウンドを好きになれるかどうかが、 一番の問題でしょう。

 個人的な好みを申し上げるのなら、タンノイの音は「凄く好き」です。しかし、もう少し色彩感を 出して欲しい。セッティングの問題ではあるのですが、低域ももっと出て欲しい。

 こんなかなり贅沢な望みを満足させてくれたスピーカーが、Sonus FaberのStradivari Homageでし た。現代のスピーカーの中で、クラシック音楽を中心に、ジャズなどの最新デジタル録音を楽しく 聴くことが出来るスピーカーは、他にもいろいろあるかと思いますが、VIOLAのアンプが生きてくる 組み合わせで、となると、このスピーカーをおいて他にないように思います。

 実際、このスピーカーになって、FM放送が楽しめるようになりましたし、Jポップも気持ちよく聴ける ようになりました。Rie fu(りえ ふう)の曲に巡り逢えたのも、Stradivari無くしてはあり得なかった、 と言えましょう。

 と言うわけで、以下、ラインナップをお示しいたします。


Main System

写真、真中の列が、ソナスファベールのストラディヴァリ・オマージュに
つながるメインシステムです。

FrontEnd(Analogue):
 Analogue Player      LINN LP12
 Cartridge          光悦(Kouetu) 翡翠(JADE)
 Tone arm          LINN EKOS
 Power supply        LINN LIGO(写真上段)

FrontEnd(Digital):
 CD Player          LINN CD12

Phono Amplifier        Benz Micro Switzerland PPI type9

Line Amplifier        VIOLA CadenzaA (写真上段)

Power Amplifier        VIOLA Symphony(写真下段)
                        
Loud Speakers        Sonus Faber Stradivari Homage

AC Cables
 LINN LIGO         Synergistic Absolute Reference AC Master Coupler x2-Series
 CD Player          AET SIN 1.2m
 Line Amplifier       AET SIN 1.2m
 Power Amplifier       Kharma KPC-GR-1a Grand Reference

InterConnect Cables
 Phono -> Line Amplifier : Kharma KIC-R-1a Reference
 CD Player -> Line Amplifier : AET SCR(1m RCA-RCA)
 Line Amplifier -> Power Amplifier : KHARMA KIC-GR-1b Grand Reference XLR 1m pai
 
Speaker Cables        AET SIN(7m)

etc:
 Audio Rack : Quadraspire Square table ST660
 AC Outlet : HUBBELL SPECIFICATION GRADE DUPLEX RECEPTACLE

http://www.kusunoki.jp/audio/audiohistory/AudioSystem2005/history2005.html

36. 中川隆[-9133] koaQ7Jey 2020年12月21日 18:01:26 : 3zP1R1s2bc : MG41NHJjem1sTW8=[53] 報告
タンノイ
TANNOY Autograph
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1295264289/l50
37. 中川隆[-5599] koaQ7Jey 2021年4月17日 17:08:09 : RSLdzPRb1s : Y0wwMFV6MDlreDI=[42] 報告
Date: 2月 9th, 2009
タンノイ・オートグラフ
http://audiosharing.com/blog/?p=461

五味先生の本「五味オーディオ教室」でオーディオにどっぷりつかってしまった私にとって、
五味先生の書かれたものが、いわば「核」である。

だからタンノイのオートグラフは、JBLの4343とも、他のどんなスピーカーとも、
私の裡では、別格の存在であり、憧れである。
2000年に、タンノイがオートグラフを復刻した時は、真剣に欲しいと思った。
親になんとか借金してでも、と思いもしたが、
オートグラフを迎え入れる部屋が用意できない。
それに、いくらなんでも500万もの借金は、頼めない。

「なぜ、限定なんだろう」と憾んだものだ。

タンノイには、オートグラフと、ほぼ同じ構成のウェストミンスターがある。
いまのウェストミンスター・ロイヤル/SEは何代目だろうか。
息の長いスピーカーで、確実に改良され、堂々とした風格をもつ。

オートグラフでなくてもいいじゃないか、
ウェストミンスターのほうがずっと使いやすいだろう、という声が、裡にある。

オートグラフとウェストミンスター、どちらがいいか、そんなことを人に聞かれたら、
ためらわずウェストミンスター・ロイヤル/SEをすすめる。
だが自分のモノとするとなると、話は違う。

やはりオートグラフである。

ウェストミンスターは、何度か、ステレオサウンドの試聴室で聴いている。
聴き惚れたこともある。
試聴室で、ひとり鳴らしたブラームスのピアノ協奏曲のロマンティックな甘美さは、
いまも耳に残っている。
これがブラームスだ、そう思って聴いていた。
アバドとブレンデルの演奏だった。

そうなのだ、私にとって、ウェストミンスターはブラームスである。
オートグラフはベートーヴェンである。

この違いは、私にとって、決定的であり、どうやって埋められない違いである。

言葉足らずで、なんのことか、わかってもらえないだろう。
それでも求めるのは、ベートーヴェンであり、オートグラフである。
http://audiosharing.com/blog/?p=461


Date: 4月 28th, 2011
ワイドレンジ考(その55)
http://audiosharing.com/blog/?p=4093


菅野先生が、ウェストミンスターは60Hz以下の低音は諦めている設計だと言われた理由も、
菅野先生に「なぜウェストミンスターは、あんなに大きいの低音が出ないのか」と相談された方がそう感じた理由も、
ウェストミンスターのバックロードホーンが受け持つ、この構造ならではの量感の独特の豊かさが、
実のところ、それほど低い帯域まで延びていないためだと思っている。

ウェストミンスターが、もしオートグラフと同じコーナーホーン型であったら、
あの豊かで風格を築く土台ともなっている低音は、もう少し下まで延びていく、と考える。
でもウェストミンスターはエンクロージュアの裏側をフラットにして、コーナーに置くことをやめている。
コーナー・エフェクトによる低音の増強・補強を嫌った、ともいえる。

その結果として、ウェストミンスターはオートグラフよりも、使いやすくなったスピーカーシステムといえる。
堅固なコーナー、しかも5m前後の壁の長さを用意しなくてもすむ。
設置の自由度もはるかに増している。

ステレオサウンドの試聴室ではじめてウェストミンスターを聴いたときも、
五味先生のオートグラフとの格闘の歴史を、何度もくり返し読んでいただけに、
拍子抜けするほどあっさりと鳴ってくれたのには、驚いた。
これがスピーカーの進歩かもしれないけど、反面、物足りなさも感じていた。

オートグラフでは、まず設置の難しさがある。
それだけに理想的なコーナーと壁を用意できれば、
あの当時のスピーカーシステムとしては低域に関してもワイドレンジだといえる(はずだ)。

ウェストミンスターは、そんな設置の難しさはない。
それだけに低域に関しては、ワイドレンジとはいえないところがある。

このことは、私にとって、以前

「タンノイ・オートグラフ」
http://audiosharing.com/blog/?p=461

で書いたこと、
オートグラフはベートーヴェンで、ウェストミンスターはブラームス、ということにつながっていく。
http://audiosharing.com/blog/?p=4093

38. キンタマケルナ[1] g0yDk4Neg32DUIOLg2k 2022年1月10日 01:46:41 : TvgVrg7Fyw : aWJVZE45L1FERGc=[1] 報告
タンノイもJBLもカーステレオも同じような音にきこえるが,耳が肥えれば違い分かるようになるもんでしょうか。
39. 中川隆[-12941] koaQ7Jey 2022年8月21日 05:03:45 : XOKiRioHfk : cXVmY2E3elRaN00=[3] 報告
>>38
昔のグッドマンやワーフェデールは振動版が軽く、反応が非常に早かった。音の消え方がタンノイとは全然違うのです。
タンノイはバックローディングホーンの残響音が加わるので、反応が非常に遅く濁って聴こえます。
40. 中川隆[-12940] koaQ7Jey 2022年8月21日 05:04:22 : XOKiRioHfk : cXVmY2E3elRaN00=[4] 報告

晴耕雨聴 2022年08月19日
タンノイ・オートグラフを導入しました(その1.)
https://91683924.at.webry.info/202208/article_9.html

1.全景.JPG

(寝室に入れたオートグラフです。正面の壁がちょっと殺風景かな)

 先日、オーディオマエストロさんから某大型スピーカーを手放したい人がいるから、引き取らないかとのお話がありました。
 ベンプレ亭書斎はもう新しいスピーカーの置き場がありませんが、寝室用にその大型スピーカーを導入するのも面白いかなと。
 しかし、それなら昔、欲しかったタンノイオートグラフを買おうと思い直しました。

 オートグラフは私がオーディオを始めた18歳、浪人生の頃の憧れのスピーカーでした。
 私に限った話ではなく、このスピーカーはアラカン世代か、もう少し上の世代のオーマニの憧れのオーデイオ機材の代表で、JBLのパラゴンと並んで日本でもっともよく知られたビンテージスピーカーです。
 現在でも雑誌のマニア訪問記にはしょっちゅうオートグラフが顔を出します。

 オートグラフは五味康祐先生の愛機として良く知られたスピーカーで、当時(1960年代)の最先端、最高級のスピーカーの一つでオーディオマニアの憧れでした。
 しかし発売されてから既に70年が経たんとしています。
 現在ではオーマニよりクラシック音楽ファンや、ミッドセンチュリー家具を趣味とする人が使うスピーカーになっており、ガチのオーマニはオートグラフはもう使いません。

 マニア訪問記でオートグラフがしょっちゅう出てくると書きましたが、皆さんサブスピーカーとして、あるいは部屋の調度品として、もしくは若いころに使って、下取りに出すのも忍びなく、といった塩梅です。

 ガチのオーマニはマジコ、アバンギャルド、フォーカルのようなハイエンドに行ったり、デジタルを含めた業務用機材を縦横無尽に駆使したオリジナルシステムに進んだり、ウエスタンエレクトリックやクラングフィルムなどのビンテージに凝っています。

 私はややビンテージ寄りのマニアだと思うのですが、純粋に音楽を聴くためだけのシンプルでクラシックなシステムを寝室に一セット組むのも教養人みたいでカッコイイかなと。
 書斎でやってるビンテージ中心のマルチアンプシステム、入力系統も百花繚乱の飽食オーディオは、無教養な下品オーディオだと自覚していますからなw
https://91683924.at.webry.info/202208/article_9.html

▲△▽▼

晴耕雨聴 2022年08月19日
タンノイ・オートグラフを導入しました(その2.)
https://91683924.at.webry.info/202208/article_10.html

11.左.JPG
 (右chのオートグラフです。エアコンから水が垂れない様に気をつけないと)

 昔話、46年も前の私のオーディオ黎明期の話を少し書かせて頂きます。

 大学受験に失敗し、浪人が決まったとき、これから1年はTVをみないで勉強しようと、感心なベンプレ少年は、下宿の14インチTVを押し入れにしまい込みました。
 ここまでは良かった。

 しかし私はクラシック音楽を10歳から聴いていましたので、音くらい無いと寂しいなーと秋葉原にラジカセを買いに行きました(勉強しろよー)。
 
 ステレオ・ラジカセを何機種かヘッドホンで聞き比べた所、アイワのTPR-808が一番クラシック向きの滑らかな音でコレを購入、自宅に持ち帰りました。
 ところがヘッドフォンで聴いたらとても良いのに、ラジカセのスピーカーで聴いたらショボイ。

 これはラジカセのスピーカーが悪いのだろうと考え、既に廃刊となったfmファンという隔週刊誌に出ていた小型スピーカーの制作例を参考にして、これも今はないコーラル社のフラット5という12pフルレンジスピーカーを購入、今は輸入が禁止されたラワンの単板を、これまた今はない秋葉原デパートで買い込み、手引き鋸と回し引きで板取りをしてバスレフ箱を作って聴いてみました。
 これが効果抜群、音質が大きく改善されオーディオに目覚めました(勉強しろよー)。

 それからステレオサウンドや先のfmファン、その別冊などを買い始め、単行本として最初に読んだオーディオ本がゴマブックスから出ていた「五味オーディオ教室」でした。
 これは新潮社の「西方の音」の焼き直しだと後で知りましたが、それこそ何回も何十回も読み返しました(勉強しろよー)。

 その中でタンノイ社のオートグラフが絶賛されており、聴いてみたいものだと思っていました。
 バックロードホーンとフロントロードホーンのコンパウンドホーンだという事なので、ボール紙を切って、こんな感じかなーとコンスタントワイズのバックロードホーンエンクロージャーの前にフロントショートホーンを組み込んだ物を、想像だけで作ったりもしましたよ(勉強しろよー)。
 つまり私はオーディオ開始僅か2か月後に、見たことも聴いたこともないオートグラフの信者になっていたのです。

 後日、オートグラフの写真を見てコーナー型の複雑な折り返しホーンである事、実に典雅なデザインである事を知り、更に憧れが募りました。特に別冊fmファンのオートグラフの自作記事には驚かされました。

 そのころは既に英国本社ではオートグラフの生産は終了しており、タンノイの輸入元であるTEAC社がライセンス生産をしていました。
 箱は国産の、今は無き進工舎製、ユニットは最新型のHPD385Aに代わっていました。この箱はタンノイ社の認証を受けており、本社からは大変良く出来た箱だと感心されたそうです。

 オートグラフは複雑なコンパウンドホーンなのですが、部材が全て平板で構成されており、WE15aやJBLパラゴン、アルテックA7の様な曲線の部材がありません。
 そのため自作に挑戦され、成功される方が当時は沢山おられたようで、雑誌に良く取り上げられていました。

 この流れで、現在もスピーカー工房、木工所などでオートグラフの箱の受注生産をしている所がありますね。
 生産開始から70年も経っているのに、国内の複数の工房でレプリカが作られ続けているスピーカーはオートグラフだけでしょう。

 五味先生の著作の影響が大である事は間違いありませんが、やはり実物を見て、音を聴いて、どうしても手に入れたい、このスピーカーで音楽を聴きたいという人が現在も絶えないという事では。
 やはり時代を超えた名器だと思います。
https://91683924.at.webry.info/202208/article_10.html

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2022年08月19日
タンノイ・オートグラフを導入しました(その3.)
https://91683924.at.webry.info/202208/article_11.html

3.構造図.jpg
https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/000/166090308965591158350-thumbnail2.jpg.html
 (オートグラフの構造図です)

 自分の知る範囲、記憶の範囲でオートグラフにまつわる話を書いてみます。タンノイに詳しい人には釈迦に説法だと思いますがご容赦を。

 オートグラフは1953年に生産が開始されましたが、当時のユニットは最初のデュアルコンセントリックユニットである1947年発売のモニターブラックの、次のモデルとなったモニターシルバーでした。
 ニューヨークのオーディオショーでお披露目されましたが、当初はエンクロージャーの外観デザインがその後のものとは異なり、どことなく中国の家具のような雰囲気でした。
 その後モニターレッド(五味康介先生はコレ。ユニットが38ポンドで箱に収めて165ポンド)、さらにモニターゴールドとユニットの変遷が続く中、オートグラフの生産は続けられていました。

 1974年、タンノイ本社で工場の火災があり、自社でのコーン紙の製造が不可能となりました。
 そのためコーン紙を西ドイツのクルトミューラー社から購入する事になり、伝統のデュアルコンセントリックユニットは大きく変わることになりました。

 オートグラフはコアキシャル2wayのツィーターが1KHz以上を受け持つホーン、それ以下の周波数帯域もフロントロードホーン(公称350〜1KHz。自分は200Hzくらいから動作していると思います)とバックロードホーン(公称~350Hz。同じく〜200Hzで動作しているのでは?)のコンパウンドホーンという3wayオールホーン型スピーカーです。
 ホーンならホーン型に相応しいユニット(ドライバー)という物があります。

 ホーン型スピーカーの振動板は軽量で反応が早く、振動板が歪まない様に強度があり、かつ固有の鳴きの無いない事が求められます。
振幅は大きく取れなくても問題ありません。ホーンロードをかけるのでオーバーダンピング気味のQの低いユニットが好都合で、マグネットは振動板の重量に対して強力である方が宜しい。

 しかしHPD385Aのマグネットはモニターゴールドのそれと同じ物であったのに対し、クルトミューラー製のコーン紙はゴールドのそれより重く、HPDの能率は91dbに低下しました。
 さらにコーン紙の剛性が不足していたのか、裏面にリブが付けてありました。
 加えてエッジはロングストロークを狙ったのか、それまでのフィックスドエッジからウレタンエッジに変更されていました。。
 ホーンスピーカー用とは真逆の振動板であったためでしょうか、それとも日本以外では売れなくなったためでしょうか、オートグラフは生産完了となりました(タンノイ社の談では職人の高齢化により、生産が続けられなくなったと発表されていましたが…)。

 日本国内ではオートグラフ生産完了後もそれを求める人が後を絶たず、輸入元のTEACがその復刻版を企画、タンノイ本社と折衝を重ねノックダウン生産の許可を得て、生産終了僅か二年後の1976年に再生産・販売を始めました。
 無い袖は振れませんから、ユニットはHPD385Aを使用する事になりました。

 TEACは暫くこのオートグラフを生産しており、日本国内で販売されたオートグラフの数は、オリジナルよりもTEAC製が多いのではないでしょうか。
 これをレプリカと呼ぶ人もいますが、これはタンノイ本社の認証を受けて再生産されたノックダウン製品ですから、レプリカの呼称は少し謙遜し過ぎだとおもいます(その前後に出ていた他社製の箱、ユートピア製やヒノ製はレプリカで良いでしょう)。

 TEAC製の進工舎箱、HPD385Aのオートグラフが何時頃生産中止となったのかは記憶にないのですが、数年間は売られていたと思います。
https://91683924.at.webry.info/202208/article_11.html

▲△▽▼

タンノイ・オートグラフを導入しました(その4.)
https://91683924.at.webry.info/202208/article_12.html

4.TV 385A .JPG
https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/000/166090324999283443932-thumbnail2.jpg.html
 (オートグラフに入っていたHPD385Aです。ゴムエッジに張り替えてありました)

 タンノイは火災の後、経営が悪化し、一時米国資本になっていました。
 当時は既に書いたようにクルトミューラー製コーン紙でしたが、その後タンノイは再び英国独資となり、かつてのモニターゴールドに近いコーン紙を復活させました。
 しかし具合の悪い事に、コンゴの内戦をきっかけに世界的なコバルト不足となり、こんどはマグネットがアルニコからフェライトに変更されてしまいました。

 私はこの当時のユニット、フェライトマグネットでモニターゴールド風コーン紙のK3808を中古で買いましたが、正直あまり良い音とは思いませんでした。
 このユニットは大阪暁明館病院の礼拝堂のPAスピーカーとして寄贈し、礼拝堂と隣の書庫に間の壁に取り付けて、壁バッフルで使用、現在は牧師様のお説教を拡声しています。

 なお当時、マグネットはどちらもフェライトですが、ゴールドのコーン紙に近いK3808とHPDのコーン紙に近いK3838が併売されており、それらを大型バスレフ箱に入れたスピーカーをそれぞれスーパーレッドモニター、クラシックモニターとして売り出していました。
 ネーミングから類推すると、タンノイはHPDのコーン紙の方がクラシック再生には好適と考えていたのかもしれません。

 その少し後、タンノイは日本国内でPA用スピーカーも売ろうとしていました。
 私はフェライト磁石の38pデュアルコンセントリック1本を仕込んだジャガーというスピーカーを、やはり中古で1ペア買い込み、二個を重ねて書斎のセンタースピーカーに使おうと目論みました。こちらもゴールド風コーン紙でした。

 しかしジャガーは音に色気が無くて気に入らず、現在はパワフラッシュアリーナ(伯鳳会医療看護専門学校・明石校の講堂)でパワーリフティングの試合時のPAに使用しています。

 TEAC製オートグラフの生産が終了して後、1982年にタンノイ社からウェストミンスターというコーナー型ではないコンパウンドホーン型スピーカーが発表されました。
 このスピーカーはコーン紙はクルトミューラー製でしたが、マグネットがアルニコに戻っていました。ユニットの型番は3839Wだったと思います。

 このスピーカーは言うまでもなくオートグラフのオマージュとして生産されたものでしょう。
 バスケットの形はクラシックモニターに使われたK3838ユニットと同様に見えます。ですからウェストミンスターのユニットは、K3838をアルニコマグネットに変更した物のように思われます。。
 そうなると3839Wは、クルトミューラー製コーン紙、ウレタンエッジ、アルニコマグネットですから、バスケットの形状を除くとHPD385Aに近いユニットではなかったかと想像します。

 その後ウェストミンスターは何度かモデルチェンジが繰り返されました。
 現在のウエストミンスター・ロイヤル・GRはアルニコマグネットで、コーン紙もモニターゴールドに近く、エッジもフィックスドに戻されたオールドファッションなユニットが使われている様です。

 ウェストミンスターは気が付くと発売後40年が経っていますね。英国製オートグラフが発売されていたのは1953年から1974年の21年間でしたから、既に二倍の期間作り続けられています。

 憶測ですが、ウェストミンスターは殆ど日本専用モデルではないかと思います。外国のYou Tubeでウェストミンスターを見かけることがあまりありませんので。
 うーむ、五味康祐先生、恐るべしですな。

 さてコーン紙が以前のものに近い仕様に変更されたので、オートグラフもイケるのではと、オートグラフ・ミレニアムという復刻スピーカーが2001年に期間限定で販売されたことがあります。
 タンノイ社もアルニコマグネットでないとあの音は出ないと既に気づいていた様で、ミレニアムにはアルニコマグネットが採用されていました。
 ですからこの時のユニットはモニターゴールドに近いものだったのではないでしょうか。

 このスピーカーがタンノイ本社の製造なのか、TEACの企画物かはよく分かりません。箱も日本製か英国製かも不明ですが、評判は悪くなかったと思います。

 実は私がじっくり聞いた事があるオートグラフは、1976年から数年間発売されていたTEAC製のオートグラフだけです。
 30年ほど前、ある方の所でHPD385Aを進工舎箱に入れたものを聴かせて頂きました。アンプはテクニクス20AというOTLアンプでした。
 これは大変良い音で感心しました。

 しかしHPD385A入りのオートグラフはオーディオマニアの中では少々軽んじられています。TEAC製オートグラフを使っている方の多くは、オリジナル・オートグラフを狙われていると思います。
 今回私が手に入れたオートグラフはこういった事情から、以下の経緯でやってきたものです。

 A氏はTEAC製オートグラフを所有されていました。
 B氏は終活のためにオーディオマエストロにモニターレッド入りのオリジナル・オートグラフ(!!)を持ち込みました。
 A氏はそのオリジナル・オートグラフを購入し、下取り品として自分のTEAC製オートグラフをオーディオマエストロに引き取ってもらいました。
 そのTEAC製オートグラフはそのまま数年間(10年くらいかも)お店に置かれたままでした。
 今回そのオートグラフを私が入手した、という訳です。
https://91683924.at.webry.info/202208/article_12.html

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2022年08月19日
タンノイ・オートグラフを導入しました(その5.)
https://91683924.at.webry.info/202208/article_13.html

5.TV 385A .JPG
 (購入したオートグラフに入っていたHPD385AはTV用に使用する事にしました)

 今回入手した進工舎製オートグラフエンクロージャーに入っているHPD385Aの他に、ベンプレ亭にはモニターゴールドのコーン紙に張り替えたHPD385A(HPDゴールドと命名)があります。
 さあ、進工舎製オートグラフ箱にはHPD385AとHPDゴールドのどちらを納めるべきでしょう。

 オートグラフはモニターシルバーからゴールドまでのフィックスドエッジで軽い、硬質のコーン紙を使ったものでないとダメとの世評があります。
 ですからオートグラフにHPD385Aは問題があると言われてきました。
 箱との相性はその通りかもしれませんが、ユニットとしてはHPD385Aは悪いユニットではない、モニターゴールド以前のユニットに必ずしも劣っていないと私は考えています。
 
 しかし五味先生は、「タンノイユニットはオートグラフの箱に入れないとキツイ音になる」、「オートグラフに入れたデュアルコンセントリックユニットこそ本当のタンノイの音」、「一つのユニットに真に適合する箱は一つだけである」、「ユニットを単独で販売するのは罪悪だ」といった趣旨の文章を書いておられました。

 バスレフ用に開発されたHPD385Aをオートグラフ箱に入れると、ユニットのQ値が高すぎてダメなのかもしれません。
 しかし以前に聴かせて頂いたHPD385A入り進工舎箱オートグラフは大変な美音でした。
 さらにベンプレ親父はモニターゴールド入りオートグラフを聴いた事が無いのです。

 うーむ、ここは無理をせず、HPD385Aで行くのがお利口かも?
 いやHPDゴールドを納める事が出来るのに、そちらを使わない手は無いのかも?

 心は千々に乱れますなーw

 すこし話が戻りますが、自分が最初に手に入れた本格的なスピーカーは、タンノイHPD385Aユニットです。浪人生活を1年で終了させ、日本大学医学部に潜り込んだ1977年の春に、今は無き秋葉原のキムラムセンで、名物おばちゃん(キムラのおばちゃん。ファンの勝手連がたくさんいて、キムラのおばちゃんの首振り人形まであったそうです)から定価ペア20万円のHPD385Aを16万円で買いました。
 このユニットを自作のバスレフ箱(当時タンノイで売られていたアーデンというスピーカーに容積、ダクト面積、ダクト長を合わせました)に入れて7年間使いました。

 その後、このユニットは暫く取ってありましたが、ウレタンエッジがヘタッてきたときに、モニターゴールド用コーン紙に貼り替えてもらい、現在は110Lの密閉箱に入れてリビングのTV用スピーカーとして活躍しいます。
 悪くない音だと思っています。

 私はHPD385Aの評判がイマイチなのは、米国資本時代に大変良く売れたアーデンのせいではないかと考えています。
アーデンは大型の海外製フロア型スピーカーとしては値段がこなれていました。ユニットが一本10万円に対し、エンクロージャーに入れて定価20万円とお買い得なスピーカーでした。
 しかしコストダウンで箱にお金がかけられなかった分、明らかに剛性が足らず、締まりのない音だったと思います。

 学生時代、友人の友人で、父親がアーデンをクォード44+405で鳴らしているN君と相互訪問をした事があります。
 目的はアーデン+QUADと、私の自作箱に入れ、自作真空管アンプ(窪田式SRPP型真空管プリ+上杉式KT88シングル)で鳴らしているHPD385Aの聴き比べでした。

 私には私のタンノイの方がどう聴いても良い音に聴こえました。彼も同意見で、私のタンノイを聴いて「こんな音が出したいんだけどなー」と言ってくれました。
 私の自作バスレフ箱はバッフルが36o厚(18o厚ラワン合板2枚重ね)、バッフル以外は24o厚のラワン合板を使用しており、アーデンよりよほどシッカリしていたと思います。これが音の違いに出たのでは。

 一度も観た事も聞いた事も無いのですが、タンノイユニットを用い、剛性の高い箱に納めたロックウッド社のモニタースピーカー(メジャー、メジャージェミニ)は、アーデンとはまるで違うガッチリした音と聞いた事があります。

 なにが言いたいのかと言いますと、HPD385Aは箱で評判を下げたのであって、巷で思われているより、よほど良いユニットだという事です。
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2022年08月19日
タンノイ・オートグラフを導入しました(その6.)
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6.HPD385A8穴.jpg
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 (最初期のHPD385です。その後のHPDとは違って、ユニット固定穴がゴールド以前と同じ8穴です)

 あるオーディオ店(マエストロではありません)の店主から聞いたのですが、実はHPD385Aとモニターゴールド15の違いはコーン紙だけだそうです。マグネットもダンパーもボイスコイルもエッジもバスケットも同じだそうです。
 公称インピーダンスもモニターレッドまでが16Ωで、ゴールド以降は8Ωに変更されていますから同じ。

 モニターゴールドまではスピーカー取付用のボルト穴は8穴、私の持っているものを含めて大半のHPD385Aのボルト穴は4穴でしたが、初期のHPDはやはり8穴あります。
 恐らくコーン紙工場の火災前に作ってあったバスケットを、モニターゴールドのグレーからHPD385Aのゴールドに塗り直し、そのまま使用。その在庫が尽きて新しくバスケットを作る段になって、4穴に変更したのでしょう。
 ネットワークもHPD発売後しばらくはゴールドと同じクリーム色の基盤の物で、その後黒い基盤に取り替えられたと思います。

 そうなると私がTV用に使っているユニットはモニターゴールド15その物といっても良い?
 ゴールドは英国オリジナルのオートグラフにも積まれていたユニットなので、今回手に入れたHPD385A入りのTEAC製オートグラフのユニットと取り替えれば、英国オリジナルオートグラフに近い音が出るかもしれません。

 なお記憶は定かでは無いのですが、最初期のHPDはHPD385という型番で、スピーカーの取付穴が4個に減ったころ、HPD385Aに型番が変わった様に思います。

 さて、そうは言っても箱の板材の問題はあります。日本で最も入手しやすい合板はラワン、アメリカでは米松、イギリスではバーチです。
 進工舎の箱はラワンのランバーコア(細い単板を接ぎ合わせたものを芯材にして合板で挟み込んだもの)だそうですが、オリジナルオートグラフはイギリスで一番入手容易なバーチ合板(※p.s.参照)だと思います。ベンプレ亭書斎の英国製のバイタボックス・バスビンはバーチ合板製ですから。

 従って、如何に進工舎の箱が精度良く出来ていても、板材の音の違いは出ると思います。

 考え過ぎでしょうが、バーチ合板(※同)のオートグラフにはモニターゴールド、レッド、シルバーが合い、ラワン材のオートグラフにはHPD385Aが合うのかもしれません。
 いずれにせよオリジナル箱のオートグラフは数百諭吉もする様なので、とても買えませんから、箱はラワン材の進工舎で行くほかありません。

 ユニット単体としてはHPDはゴールドを上回る部分もあると思うのですが、ホーン型スピーカーのドライバーに使うならゴールドのコーン紙の方が良いのではと思います。
 うーむ、確信は無いですよ。昔聞いて良いと思ったオートグラフはHPD385A入りでしたから。
 同時に多くのタンノイファン、オートグラフファンがHPDよりゴールド以前のタンノイを賞賛されているのも事実です。

 なんだか今回はグダグダですな。
 HPD385Aで行くか、HPDゴールドにするべきか、なかなか決断できません。

p.s.
 コメント欄で教えていただきました。オリジナルオートグラフはバーチ合板ではなく、バーチランバーコアだそうです。

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2022年08月19日
タンノイ・オートグラフを導入しました(その7.)
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7.サラン取り外し.JPG
 (オートグラフを仰向けに倒して、正面のサランネットを外したところです)

 結局、聴いてみて決める他ないとなりました。
 オーディオマエストロで進工舎箱、HPD385A入り(エッジはウレタンからゴムに交換されています)のオートグラフを聴かせてもらいました。アンプはQUADのモノラルプリ2を二台とモノラルパワーUを二台です。

 モーツァルトのオペラを聴かせてもらいましたが、とてもまとまりの良い音でかつ美音です。アリャ、オートグラフってこんなに簡単に鳴るんだっけ?と拍子抜けするほど良い音です。
 これじゃHPDゴールドの出る幕は無いかなと思いつつ、ユニットを交換しました。

 ユニットの交換は人手が4人(ご店主とその奥様、作業に来てもらった方、私)もあった事もあり、あっという間に作業完了でした。
 進工舎の箱にモニターゴールドを取り付けるときは、微妙にユニットの止めネジ穴がズレていて、手こずる事があるそうですが、今回はコーン紙以外はHPD385Aなのできれいに収まりました。
 自分は大変な作業になるんじゃないかと、汗拭きタオルとアクエリアスの950mLペットボトルを持ち込んでいましたが、不要でしたw

 ユニット交換後、同じオペラを聴きましたが、これはさらに良い。音の響きが多彩で深々と鳴ります。
 五味康祐先生流に言いますと、倍音が豊か。
 一緒に聴いた方(作業をお願いした方)はコッチの方がレンジが広いと言われました。

 この結果、オートグラフに収めるユニットはHPDゴールドに決定しました。
 ゴムエッジに交換してあるHPD385Aはベンプレ亭のリビングでTV用に使用します。

 交換する前は、オートグラフに収めるデュアルコンセントリックは、ツィーターのスペーサーを薄くして、高域が強く出るようにしてあるので、単売ユニットのHPDではどうかな?と言われましたが、問題ありませんでした。

 オートグラフを納めたのは寝室です。この部屋は昔、ベンプレ親父がパワーリフティングの選手だった頃にトレーニングルームとして使っており、各種のマシン類、ダンベル、バーベルが置いてありました。

 壁、天井だけではなく、床まで6面全てコンクリート打ち放しの作りで、床は300キロのバーベルを落としても壊れない様に強固に作ってあります。
 広さは3.6m×5.7mで12.4畳ほどですが、根太が入っていないため床が低く、天井高は2.7mとやや高くなっています。
 12畳余りとオートグラフには狭すぎる部屋ですが、ユニットは同軸型スピーカーですので何とかなるでしょう。贅沢を言ってちゃ切りがありませんしね。

 この部屋を短手方向に使用し、オートグラフはお約束通り部屋のコーナーに押し込みました。
 こうすると低音が増強されます。モノラル時代は1本しか使わないのでこれで良かったのでしょうが、ステレオ用に2本使う場合は低音過剰となり易いそうです。

 少しコーナーから外して前を向けた方が良いらしいですが、寝室で鳴らすものなので大音量は出しません。
 そうなるとラウドネス効果を得るためにはコーナーに押し込む方が良いかもしれません。まあ角度を変えながら、色々やってみましょう。
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2022年08月19日
タンノイ・オートグラフを導入しました(その8.)
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8.フロント取り外し.JPG
 (フロントホーンを外したところです。ユニットの止め穴が8個空いています。TEAC製オートグラフも4穴ではなく、敢えて8穴にしたのでしょうか)

 オートグラフを鳴らすのに、いきなりブルートゥースやストリーミングという訳にも行きませんから、アナログを持ち込みました。
 針はナガオカMP-110、プレーヤーはエンパイア398、フォノイコはトライゴンのバンガード+ボルケーノ、プリはオーロラのPREDAVclassic、パワーアンプは是枝Lab.の6550p.p.です。全てて持ちの機材で間に合いました。

 スピーカーケーブルは英国QED社のPerformance Micro Silverというメーター1600円くらいの中級品を使いました。ヴィンテージ・タンノイには太いケーブルは良くないとされていますし、自分はメッキ線が好きなので。
 Performance Micro Silverは細い銅線に一般的な錫メッキではなく、銀メッキがかけてあるそうです。錫よりも銀は抵抗値が低いので(銅よりも低い)音は良いのでは?

 WEやベルデンの錫メッキ線でも良いと思いますが、少々遊んでみました。気に入らなければWE、ベルデンの他に、カナレ、アマゾンベーシックなど手持ちもありますから変更してみます。
 それでもイマイチならタンノイの定番、バンデンフルを買い直すという手もありますね。

 アッテネーター類は全てレベルとし、オートグラフは本来の使い方であるコーナー設置としてまず聴いてみました。

 LPはホロヴィッツのスカルラッティ・ソナタ集です。録音は1964年なので、時代も凡そ合いますな。

 うーむ、大変バランスに取れた良い音です。そのままA面、B面を通しで聴いてしまいました。
 ATTを触る必要性も、コーナーから引き出す必要性も感じなかったのでしばらくこのまま聴いてみましょう。

 オートグラフは鳴らし難いのかと思って追いましたが、割とあっさりいい音がしますよ。
 QEDの銀メッキ銅線のスピーかーケーブルも合ってる気がします。
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タンノイ・オートグラフを導入しました(その9.)
https://91683924.at.webry.info/202208/article_17.html

9..JPG
 (オートグラフ用に持ち込んだエンパイア398、トライゴンのボルケーノ、バンガード、オーロラサウンドのプラダVクラシックです)

 なんとかオートグラフはベンプレ亭寝室に収まりましたが、今回オートグラフを導入した理由には長年の憧憬とは別な理由もあります。
 以前書いたように、寝室用システムとして一時スキャンスピーク10pフルレンジを使いました。
 その時、やはりフルレンジはエエなぁと。スキャンスピークは雑誌(MOOK)の付録の安物ですが、2wayのA80よりよほど自然な音がします。

 私は書斎で3wayから5wayのマルチスピーカー・マルチアンプシステム3組と格闘してきました。どれもソコソコ鳴ってはいると思うのですが、各ユニットの音質的なつながりや、正確な音場の再現にはいまだに疑問があります。
 音楽では判り難いのですが、ピンクノイズを鳴らすと、ユニットが別々に鳴っているのが判ります。
 おそらくクロスオーバー付近の音色が違うのだと思います。

 こんな時、スキャンスピーク・フルレンジを改めて聴き直し、この方向を真面目にやらないとイカンよなぁと。

 書斎の3システムは全て劇場・映画館用スピーカーですし、かなり弄っていますのでFレンジ、Dレンジは一通りのものだと思います。迫力はありますし、大音量時の音の崩れも少ないです。時にはナマ以上の美音がします。
 しかし自然さが足らないのではないか、どうも不安です。

 書斎のシステムは音色は再現出来ていても、音場の再現がイマイチだと思うのです。
 つまりスピーカーが消え、楽器が空間に浮かぶ、コンサートホールの空間が感じられるという本当のステレオ=立体音響にはなっていないのでは。

 メーカーの中にはマルチスピーカーシステムには見切りをつけ、シングルコーンフルレンジを攻めているメーカーがあります。
 国内ではエクリプス、ファンダメンタル、47研究所、ViV Lab.など。海外ではヴォクサティブ、ラウザーなど。

 シングルコーンフルレンジの次に位置するものとしてはコアキシャル、トライアキシャルの同軸型があり、こちらも最近いくつかの製品が出てきました。
 TADやテクニクス、ティアックが新しく始めていますし、KEFはUni-Qというコアキシャル2wayに改良を重ねているようです。タンノイ、ファインオーディオも頑張っています。
 ムジークエレクトロニックガイザインは昔のジェンセンのように、トライアキシャルまで手掛けています。

 単純に考えても、点音源の方が音場の再生には有利でしょう。しかしコアキシャルに組むためには設計の制限があるため、ユニットの性能を極めるには問題がある筈です。
 このあたりの優先順位をどうするかで、フルレンジ、コアキシャル、マルチスピーカーなど流派が分かれているのでは。
https://91683924.at.webry.info/202208/article_17.html

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2022年08月19日
タンノイ・オートグラフを導入しました(その10.)
https://91683924.at.webry.info/202208/article_18.html

10.Decca_tree.jpg
 (デッカ社が初期のステレオ録音で汎用した、DECCA Treeです)

 オーマニは好みの録音にも流派があります。
 マルチマイクで音色の再現、ナマ以上の音質を狙ったソフトを好む人と、ワンポイントマイクで音場の再現を重視するソフトを好む人です。

 ワンポイントが全て優れているとは私は思いませんが、マイク3本のDECCA Treeで録音されていた初期のDECCAや、やはりマイク3本のマーキュリー・リビングプレゼンスシリーズには大変優れた録音があります。
 そしてワンポイント録音を好む人は、スピーカーも点音源でないと流儀が完成しないと思うのですが。

 音場再生に初めて言及したのは、実は五味康祐先生です。
 「西方の音」の中で、五味邸のオートグラフは自室の壁一面にオペラハウスが現れ、ジークフリートやミーメの動きが手に取るようにわかる。中央に燃えている溶鉱炉の炎の色までわかる。しかし劣ったスピーカーでは歌手が順番に現れ、大口を開けて歌っては消える。すなわち空間が無いと言った事を書かれていました。
 暗にコンクリートホーンなどの大掛かりなマルチスピーカーシステムを批判されていたのだと思います。

 後年、評論家のフウ(すみません、ワードで字が出てきません。ニンベンに専です)氏がその方面に傾倒され、TADのユニットを使った自作スピーカーからB&Wのノーチラスに鞍替えしています。同じく評論家の小林氏もTADの巨大システムから、小型の2wayに変更されています。

 音場再生重視派は、まだオーマニの最大派閥ではないと思いますが、音色再現重視派から転向される方の割合は徐々に増えていると思います。
 逆に、音場派から音色派に転向する人はいないのでは?
 音色派の中で、やり切った感のある人、限界を感じた人が音場派に流れている様に思います。

 自分も音色派一辺倒では限界が見えてきた感じがします。これから新しくオーディオをやるなら、たとえばKEFのBlade One Meta(2wayコアキシャルにウーファーを付加)なんか良いんじゃないかなーと思います。

 でもまてよ、ベンプレ亭にはタンノイHPDゴールドが有るじゃないの。
 五味先生はオートグラフで音場再現を達成されていたようだぞ。
 というわけでオートグラフに一丁チャレンジしてみるかなと。
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2022年08月19日
タンノイ・オートグラフを導入しました(その11.最終回)
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2.右.JPG
 (左chのオートグラフです。足元にパワーアンプ用のアイソレーショントランスがあります)

 オートグラフは複雑な折り返しバックロードホーンと、大きなフロントロードホーンが内蔵された大型のコーナー型スピーカーです。
 大口径スピーカーも、折り返しホーンも、コーナー型も、かつてユニットやアンプの性能が不十分だった時代に、能率を上げ、低音を増強するために考案された方法です。
 即ち現在では全く顧みられなくなった旧式なスピーカーです。

 オートグラフは1953年に開発されていますから、本来モノラルで使用する事を前提に開発されたもので、モノラルの音を立体的に広げる意図をもって開発されているそうです。
 従ってステレオ仕様では低域が出過ぎる、音場が広がり過ぎるなど問題があるかもしれません。
 性能的にも現代のソースを再生するにふさわしいかのか、疑問のある所でしょう。

 五味先生もテイチクの社長であったN氏のJBL4350を晩年に聴かれて、その迫真力に驚かれ、「N邸の4350と比較すると、我が家のオートグラフは混変調歪を伴ったオモチャの演奏である」と書かれていました。「数日間はボーっとして、オートグラフを聴く気にもなれなかった」とも。

 これは事実だと思います。私も学生時代JBL4550B(ウーファーは2220B?)、2440ドライバー+2395ホーンレンズ、2402ツィーターを大音量で鳴らしていた池袋のジャズ喫茶(店名忘却)で、その分解能の良さ、シャープネス、広大なダイナミックレンジに驚き、自分のHPD385Aではとても太刀打ちできないとゲッソリしたことがあります。

 オートグラフは正直、「オートグラフの音」を愛でるための物であり、現代のHIFIを追求するには不足する部分も多いと思います。

 大出力アンプとロングストローク・ウーファー、高剛性振動板の技術革新で、現在のスピーカーは小口径、エンクロージャーも小型が主流です。ホーンどころかバッフル面も最小限、フリースタンディング、低能率が基本です。
 箱の共鳴を極力排し、マジコのような高剛性箱やGIYAのような箱内部の共鳴を徹底的に抑えた物が最先端スピーカーです。

 この時代にコンパウンドホーン、コーナー型、箱鳴りを音作りに利用するスピーカーなど全くもって時代錯誤でしょう。

 オートグラフの後裔であるウェストミンスターを「現代のクレデンザ」と呼んだ人がいるそうです。つまり存在価値はあるものの、技術が旧式過ぎて誰も類似の製品を出さないという事でしょう。
 同様に、オートグラフは今後、決して作られる事のないタイプのスピーカーだと思います。

 オートグラフから物凄いHIFI音がするとは、今の私は考えていません。
 しかし紅顔の美少年(?)の頃に高嶺の花とあこがれた、初恋のお姉さま(スピーカーエンクロージャー)を寝室に招き入れ、自分が学生時代に購入した馴染のユニットを納めて、同衾するのも私の楽しい終活になるのではないかと。

 私はもうすぐ前期高齢者の仲間入り、年金をもらう年ですから、やり残したことをやってしまい、お迎えに備えるのも乙だと思うのです。

 オートグラフは生産開始から既に69年が経過しています。私の15インチ・コアキシャルユニットは入手45年目、この度手に入れたノックダウン生産のエンクロージャーも40年以上前のものでしょう。
 このスピーカーの白鳥の歌を聴くことは私の名誉であり、かつてこのスピーカーに憧憬を持った、私の責務でもあると思います。

 私が介護老人になり、施設に入所せずに訪問看護、訪問看護で看取られる事になれば、この寝室で死ぬのだろうと思います。
 通夜の席も終わり、自分の亡骸だけとなった部屋で、18歳の時から一緒にいるスピーカーがフォーレのレクイエムを小さく歌ってくれたら、私は静かに犬たちの待つ虹の橋へ旅立てると思うのです。

 正直、寝室用のスピーカーですから、あまり凝り過ぎないようにします。
 同時に、音楽鑑賞用ならこの位で宜しかろうという音にはなったと思います。
https://91683924.at.webry.info/202208/article_19.html

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晴耕雨聴 2022年08月20日
Tannoy Autographを1日中鳴らしました
https://91683924.at.webry.info/202208/article_20.html

IMG_0880.JPG
 今日は昼からオートグラフを鳴らしっぱなしです。
 ソースは主にスポティファイです。パソコンで開いたスポティファイをiFiのZen One Signatureというブルートゥースレシーバー兼USB・DACのUSB端子に入れて再生です。
 そういえばSignatureもAutographもどちらも自著、サインという意味ですから共通点がありますぞw

 オートグラフは声と弦楽器が良いのかと思っていましたが、私の耳にはピアノが一番上手く鳴る様に思います。
 ピアノは基本的に打楽器ですから(金属のピアノ線をフェルトのハンマーで打突します)、折り返しホーン向きではないだろうと思っていましたが、むしろ生のピアノ、コンサートホールのピアノの音をそれらしく鳴らしますね。

 グールドのバッハや田部京子のモーツァルトなんか、実に上手く鳴りますな。

 聴きながらアッテネーターの調整もしました。
 昔の記憶では、左側のツマミ、ロールオフがホーンドライバが受け持つ1KHz以上を上下させ、右側のツマミ、エネルギーが5KHz以上を上下させるのではなかったかと。

 オートグラフは中域、高域にもホーンロードがかかるので、低域過多になりやすいとの事で、ベンプレ亭搬入時よりロールオフは最大の+3にしてありました。
 エネルギーはレベル(中央)になっていましたが、もう少し高域のエネルギーがある方が自然なので、触っているうちに、こちらも最大値の+2になりました。
前 (1).PNG
後.PNG
 ピンクノイズを再生してF特を計ってみました。
 上がロールオフ+3、エネルギー±0、下がロールオフ+3、エネルギー+2です。
 もっと高音を出しても良いくらいですが、タンノイはピラミッドバランスが美点なので、これで良いのかな?

 60Hz〜250Hzが盛り上がっているのがタンノイ・オートグラフの音作りだと思います。
 これを嫌って、コーナーから外したり、正面に近く向けて使う場合もあります。
 私も少しやってみましたが、オートグラフの持つ豊穣感が後退するように感じ、コーナー設置に戻しました。
 寝室用なので音量は小さめですから、こちらが良いと思います。

 途中でブルートゥース機能を使って阪神vs巨人のDAZN中継もオートグラフで鳴らしてみました。
 ちょっと音が太くなりますが、面白いですぞw
 なお阪神がサトテルのホームランなどで5-1で勝利、3連勝するとともに、今シーズンのvs巨人勝ち越しを決めました(^−^)/

 F特のグラフを見て気が付いたのは、50Hz以下もそれなりに再生される事です。部屋の暗騒音は30db程度なので、これは明らかにオートグラフからの音です。
 50Hz以下にはホーンロードはかかっていないと思いますが、大きなエンクロージャーとコーナー設置により再生されるのだと思います。

 この辺も、オートグラフが長く名器の名を保った一因かもしれませんね。 
https://91683924.at.webry.info/202208/article_20.html

41. 中川隆[-10961] koaQ7Jey 2024年4月10日 17:42:39 : EBxoLrKf52 : dzZnbFNnU1RmcXc=[4] 報告
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「音楽&オーディオ」の小部屋
口径38cmのユニットを使わない理由
2024年04月10日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/82e3ceca619afb033285a5fc0e42e5ed

オーディオ記事を書くたびに、いつも脳裡の片隅にあるのが(記事の内容を)「ジャズ・ファンが真に受けると拙いなあ」・・。

なぜなら、クラシックとジャズでは音の楽しみ方が違うと思う・・、つまり前者はハーモニーを重視し、そして後者はリズム感を通じて力感や勢いを楽しむ音楽だから〜。

もちろん私見である。

ほんとうに いい音 はクラシックもジャズも差別なく聴けるものだ・・、「実際に我が家がそうだ」というご意見もきっとあることだろう(笑)。

そこで、わかりやすい実例として我が家で「口径38cmのユニットを使わない理由」を縷々述べてみよう。


先日のこと、オークションにワーフェデール(英国)の口径38センチ(15インチ)のユニットが1本出品されていた。

お値段は「13,800円」と超安いうえに、音がメチャいいとされている「赤帯マグネット」付き!

原則として我が家では「38cm」はお呼びではないが、コスパがいいとついフラフラッとくるのはいつものこと(笑)。

我が家のウェストミンスターに使えそうなユニットなので落札したいところだが、なんといってもステレオとしてはあと1本欲しいところ。

そこでヨーロッパのSPユニットに関して独自の輸入ルートをお持ちのTさんに伺ってみた。

「実はお伺いしたいことがあります。現在オークションにワーフェデールの口径38センチのユニットが1本出品されてます。落札したいのですが、ステレオ用としてあと1本欲しいところです。

そこで、T様のルートから同じ口径38センチが手に入る可能性はありますでしょうか。まことに勝手のいいご相談ですが、いかがなものでしょうか。」

すると、ご丁寧にも次のような返信があった。

「お元気ですか。

ご照会の件ですが、当該のオークションも覗いてみましたが、アルニコの15インチタイプはなかなか見つけられないと思います。

15インチはどちらかというとアメリカ人好みのようで、イギリス国内では、Wharfedaleに限らず、15インチのユニットそのものが、あまり見受けられないように思います。
ご期待にそえず申し訳ありませんが、これに懲りず、また何かありましたら、いつでもご照会なり、ご相談なりしてください。 では、失礼いたします。」

というわけで、手に入れるのが難しいとなればオークションの出品物を諦めざるを得ない。1本だけではどうしようもないので〜。

さて、ここで何が言いたいのかといえば、イギリスでは15インチ(38センチ)のユニットがあまり見受けられないということ。

たしかにグッドマンやワーフェデールなどの有名どころにしても、15インチがあることはあるがめったに見かけない。

後日、この件を「有識者」に話したところ次のようなコメントがあった。

「そうなんです。イギリスは口径30センチのユニットが圧倒的に多いです。音のスピード感と繊細な表現力と適度な量感をマッチングさせるとなると口径30センチのユニットがベストと考えているのでしょう。

私もそう思います。したがって、あなたのユニットの選択は間違っていないと思いますよ。口径38センチのユニットを思いどおりに動かすのはたいへんです。タンノイの昔のユニットがなぜいいかというと、コーン紙の重さが軽いのも一因でしょう。」

この言葉にたいへん意を強くしたのは言うまでもない(笑)。

口径38センチのユニットはそれなりの魅力もあるのだが、どうしても空気を押し出す量と抵抗、そしてコーン紙の重さを考え合わせると、音声信号に対する追従性に問題が出てくる。

それがイヤで我が家のユニットはウェストミンスター内蔵のユニットまで含めてウーファー系はすべて「口径30センチ」に留めている。

いわば、クラシックの低音は主として箱の響きを利用して鳴らす、その一方ジャズの低音は口径の大きなユニットを強力なアンプで これでもかといわんばかりに ガンガン駆動する・・。

で、我が家で使用している小出力の「3極管シングル」アンプとの絡みもあるので一概には言えないわけだが、これまで使ってきた口径38センチのユニットはすべてオークションに放出してしまった。   

そういえば、タンノイの創始者「G.R.ファウンテン」氏が愛用していたのは「オートグラフ」ではなく、口径25センチの「イートン」だったことはよく知られている。

これがクラシックを愛好するイギリス人の良識あるオーディオ観といっていいだろう。

自分もタンノイは「VLZ・イン・オリジナル・キャビネット」「インパルス15」「ウェストミンスター」と使ってきたものの、一番バランスが良かったのは最初に使った「VLZ」だった。今となっては手放さなきゃよかった(笑)。

まあ、クラシックファンの中で「口径38センチ」のユニットを使っておられる方はたくさんいらっしゃるので、こればかりは是非もないが肝心の「お耳のセンス」の方は「?」だと内心秘かに思っている。

というか、好きとか嫌いというよりも「ブランドを盲信」されている方が大半だろうし、改造する勇気も無いし面倒だというのが実状だろう。

そこで、外野席から反論・・、「お前の勇気なんて蛮勇というものだ」という声が聞こえてきそう(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/82e3ceca619afb033285a5fc0e42e5ed

42. 中川隆[-10921] koaQ7Jey 2024年4月13日 09:33:30 : zTx5EuLQw2 : YnNHSk5RYk1hMnM=[7] 報告
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「音楽&オーディオ」の小部屋
ボーカルの再生
2024年04月13日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/5df57a85f390c82c217b8a1b266699b0

先日のブログ「小澤征爾 指揮者を語る」の中で紹介した小澤氏のコメントを改めて再掲させてもらおう。

「音楽の根源は人間の声から始まったと我々は思っているわけ。それから楽器は声の代わりに音楽をつくってきた。だんだんとそれが、声ではとても出ない高い音や低い音をヴァイオリンとかで出せるようになった。

だけど音楽の根源は声だとすると、息を吸うことは絶対必要で管楽器は息を吸わなければいけないけど、ヴァイオリンなどの弦楽器は息を吸わなくても弾ける。しかし、そこのところで、息をみんなにうまく吸ってもらう指揮者もいて、それがいい指揮者だと言われる。」

というわけで、声が音楽の根源だとするとオーディオだって声の再生が出発点だと考えてもおかしくないですよね〜。

人の声は日常的に聴きなれているので、再生装置で聴くときも「生の声」との違和感にいちばん気が付きやすいのでなかなか厄介な存在だと思う。

で、声の再生に有利なスピーカーといえばやはり「同軸ユニット」ですよね〜、そして同軸ユニットといえばタンノイかなあ・・。

「タンノイ」に関しては我がオーディオの歴史において重要な位置を占めているものの、一方では複雑な思いがあってなかなか一口では語れないブランドである。

「VLZ・イン・オリジナル・キャビネット」、「インパルス15」、「ウェストミンスター」と遍歴したが、「VLZ」のときは当時黄金の組み合わせと言われたラックスのアンプ「SQ38FD」で鳴らしていたのだが、このアンプは出力トランスが故障した。

これまでずっと真空管アンプを使ってきたが、出力トランスがイカレタなんて後にも先にもこの機種だけで、これは真空管アンプとしては絶対にあってはならない故障だと思う・・、腹が立ったので以後、ラックス製品はいっさい使わないことにしている。

それもこれもあって、嫌気がさしてきてとうとう「VLZ」と「アンプ」をセットで手放して、次は15インチのユニットにしたが、これまたうまく鳴らせなかった。というか、その頃からどうもタンノイの音が自分に向いているのだろうかと懐疑的になってしまい、とうとうオリジナルユニットを外して現在に至っている。

こうして満足に使いこなせなかったタンノイだが、さすがにボーカルの再生を含めて同軸2ウェイユニットの音像定位の優位性には見るべきものがあった。

以前、オーディオ仲間のU君(福岡)から次のようなメールをもらったことがある。ちなみにU君は工学部で音響学を学んでいる。

「小さな口のボーカル再生が望ましいと言ったのは、録音する際のテクニックから来ています。通常、ボーカルを録音するにはボーカルマイクを使用するのはご存知の通りです。

そして特別の事情がない限り、ボーカルはセンターに定位させます。「センターに定位」と言ったのは、左端から右端までのどの位置にも自由に定位させることが出来ますが、普通はセンターにさせるからです。

そしてセンターに定位させると、左右チャンネルに同位相・同レベルの音声信号が記録されます。このボーカルの入ったCDを再生すると、ボーカル音声信号に関しては同位相・同レベルの音波に再現されるのが理想ですが、「同位相」というところで引っ掛かって来ます。

音波の位相が乱れる原因はスピーカーのマルチウェイにあります。本来なら一つの音声入力に対して、それに対応した一つの音波が発せられて耳に到達すれば良いのでが、マルチウェイの数だけ音波が発せられ(当然強弱の差はありますが)、空間で合成されて一つの音波となります。

この時、各スピーカーで発せられた音波の位相が微妙に違うため、本来あるべき音波波形から崩れてしまうことが、ボーカリストの口の大きさにつながります。

原理的に、ソロボーカリストは“センターで小さな口”で録音されている筈です。小さな口を小さく説明しようとしましたが長くなりました。」

ボーカルの再生に当たっての聴感上の留意点として、一般的にボーカリストの口の大きさがどのくらいに聴こえるか、息継ぎ(ブレス)が明瞭に聴こえるかといったところが上げられる。

ほら、五味康祐さんの名著「西方の音」の中にも、「歌手がカバのように大きな口を開けて唄うスピーカーがある」という表現が出てくる!(笑)

というわけで小さな口で歌うように聴こえるという点ではフルレンジや同軸ユニットの優位性は圧倒的だし、これを敷衍すると一つのシステムの中にSPユニットが多くなればなるほど不利になるのは言うまでもない。

ただし、もちろん同軸ユニットも万能ではなくて周波数レンジの狭さやスケールの面においてオーケストラの再生などにはあまり向かない。

この両面を一挙に解決しようとしたのがタンノイの同軸ユニットというわけだが、個人的には周波数レンジや繊細さの面でちょっと物足りない。

結局「あちら立てれば、こちら立たず」 → 「二兎を追うもの一兎を得ず」

そういうわけでオーケストラとボーカルの両極端のいずれかに(システムが)特化してしまうのか、それとも中庸で我慢するか、オーディオはこういう選択の行きつ戻りつで、ただひたすら時間だけが過ぎていく(笑)。

最後に、我が家のスピーカーのうちボーカル再生において「ベスト3」を挙げておこう。

1 「AXIOM80」(英国グッドマン)

2 「PL100」(英国モニターオーディオ)

3 「TRIAXIOM」(英国グッドマン)

2番目の「PL100」だが、7000ヘルツ以上に「ツィーター」(ワーフェデール)を付け加えて、この程ようやく愁眉が開きました。

小口径ユニットの有利性、箱の響きを極力排した優れた応答性・・、最高で〜す!

実はこれが書きたいばかりに、あれやこれや延々と引っ張ってきました(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/5df57a85f390c82c217b8a1b266699b0

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