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これからの時代は宗教の理解なくして、世界は理解できない。カギは宗教にある。イスラムを理解すれば、世界が分かる/小室直樹
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/337.html
投稿者 仁王像 日時 2016 年 1 月 13 日 20:03:20: jdZgmZ21Prm8E kG2JpJGc
 

(回答先: イスラムこそ1000年以上にわたって世界史の中枢であった。その絢爛豪華さは中国すら及ばす、ゲルマン人は…/小室直樹 投稿者 仁王像 日時 2016 年 1 月 13 日 20:01:05)

≪中世に戻った「世界」≫
 ところが、そのイスラムにとって「近代化」だけはどうも鬼門であるらしい。
 近代資本主義、近代デモクラシー、近代法、近代国家…どれもイスラムに馴染まない。
 資本主義らしきもの(前期的資本)は、ずっと昔からあった。イスラムは富が特大であっただけではない。イスラムの商人たちは九世紀、すでに為替、約束手形、小切手まで持っていた。ギリシャ、ローマ史に通暁しているムスリムのことである。
 平等、自由の概念はマホメット以来、当然のこととして知られていた。それなのに「近代」デモクラシーに限って、なぜ鬼門なのか。
 法といえば、イスラム教徒は最も得意とする分野である。ヨーロッパにはまだ法らしきものが見当たらない時代に、彼らは既に立派な法律を持っていた。それでいて近代法を導入しようとすれば、たちまち錯乱して手がつけられなくなってしまうのである。
 そもそもイスラム世界では、近代民族国家がどうしてもできない。彼らが「国家」と呼んでいるものは、その実、近代民族国家とはほど遠い「前近代・前封建」国家にすぎない。
 これはいったいなぜなのか?

 このたびの同時多発テロ(9.11)でも、アメリカと対決しようなんて気張ると、たちまち中世、いや、もっと前の時代へ逆戻りになってしまう。「原理主義」なんて言う、何とも言えない怪物がいきなり飛び出してくる。
 だが、他方のアメリカ側も、イスラムにお相伴して一気に中世に逆戻りした。
 このたびのテロとそれに続くアメリカ出兵の本質は宗教戦争であることを知らなければならない。アメリカは巨大なキリスト教国家である。
 キリスト教は元来、異教徒を殺戮することに罪の意識を持たなかった(先住民の大虐殺、原爆投下等)。一神教は、そもそも他宗教を排他する傾向があるが、特に著しいのがキリスト教徒である。
 とりわけ、イスラム世界とは、長年、熾烈な抗争を繰り返しているがゆえに、キリスト教徒のイスラム誤解と無知とは激甚なるものがある。しかも大衆ばかりでなく、政治家までも恐るべき迷信から自由ではない。
 これからの時代は宗教の理解なくして、世界は理解できない。世界を知るカギは、宗教にある。イスラムを理解すれば、世界が分かる。

【出典】同前  

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コメント
 
1. 中川隆[1150] koaQ7Jey 2016年1月13日 20:55:32 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[852]

宗教というには無意識の世界を表現したものだから、深層心理学の知識が無いと理解できないんだよ

ムハンマドも現代のイスラム教徒も神とか悪魔というのがどういうものなのか全く理解できていないんだ

ムハンマドはイエスや釈迦の様な人間の心の深層を探求した本物の宗教家とは比べられないよ:


釈迦の悟りとは何であったのか?
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/739.html

イエスが殺された本当の理由
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/371.html



2. 2016年1月14日 13:03:54 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[863]

狂った宗教 イスラム教 _ 頭がおかしいのは中国人と朝鮮人だけではない
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/332.html

イスラム教に一番近いのはこれ:

新興宗教「神の子どもたち」
http://www.asyura2.com/13/lunchbreak53/msg/181.html

キチガイ病院の医者でなければムスリムの心は理解できない


3. 中川隆[1159] koaQ7Jey 2016年1月14日 13:09:43 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[864]

ムスリムは感応精神病と言われている心の病に感染しているんだ:


感応精神病とは

@ 精神病の感染

 果たして、精神病というのは伝染するものなのだろうか。

 人の心を操る寄生虫が出てくる小説(ネタバレになるのでタイトルは言えない)を読んだことがあるが、実際に見つかったという話は聞かないし、たとえ存在したとしてもそれはあくまで寄生虫病であって、「伝染性の精神病」とは言いがたいような気がする。

 実際には、たとえば梅毒のように伝染性の病気で精神症状を引き起こすものはあるけれど、純粋な精神病で細菌やウィルスによって感染する病気は存在しない。精神病者に接触しても、感染を心配する必要はないわけだ。

 しかし、だからといって精神病は伝染しない、とはいえないのである。
 精神病は確かに伝染するのである。細菌ではない。ウィルスでもない。それならなんなのか、というと「ミームによって」ということになるだろうか。

 妄想を持った精神病者Aと、親密な結びつきのある正常者Bが、あまり外界から影響を受けずに共同生活をしている場合、AからBへと妄想が感染することがあるのだ。もちろんBはまず抵抗するが、徐々に妄想を受け入れ、2人で妄想を共有することになる。これを感応精神病、またはフォリアドゥ(folie a deux)という。Folie a deuxというのはフランス語で「ふたり狂い」という意味。最初に言い出したのがフランス人なので、日本でもフランス語で「フォリアドゥ」ということが多い。もちろん妄想を共有するのは2人には限らないので、3人、4人となれば"folie a trois"、"folie a quatre"と呼ばれることになる。なんとなく気取った感じがしてイヤですね。

 AとBの間には親密な結びつきがなければならないわけで、当然ながらフォリアドゥは家族内で発生することが多いのだけど、オウム真理教などのカルト宗教の場合も、教祖を発端として多数の人に感染した感応精神病と考えることもできるし、以前書いたことのあるこっくりさんによる集団ヒステリーも広義の感応精神病に含めることもある。

この感応精神病、それほどよくあるものでもないが、昔から精神科では知られた現象で、森田療法で知られる森田正馬も1904年に「精神病の感染」という講演をしている(この講演録が日本での最初の文献)し、その後も今に至るまでいくつもの論文が発表されている。


A 宇宙語で会話する夫婦 ← 恭子夫人は唯の詐欺かこのケースかどっちかな?

 まずは精神医学1995年3月号に掲載されている堀端廣直らによる「Folie a deuxを呈し“宇宙語”で交話する一夫婦例」というものすごいタイトルの論文から紹介してみよう。

 鍼治療の仕事を営む夫婦の話である。

 夫婦は「温和で物静かな夫婦」とみられていたが、1986年8月中旬から、妻の方が「宇宙からの通信」を受け始めた。その内容は「病気はこうしたら治る」「宇宙から素晴らしい人がやってくる」といったものだった。また、それと同時に近所の人々によって嫌がらせをされるといった被害妄想も感じるようになった。

そして約1ヶ月後には夫も同様の被害妄想をもつようになり、宇宙からの通信を受け始めたのだという。妄想が感染したのだ。二人は治療を求める客に対して「あなたは価値のない人間だから」などといって断るようになる。昼間から戸を締め切り夜は部屋の電灯を一晩中ともして「宇宙からの使者を待つ」生活をして周囲から孤立していった。

 そして約二年後のこと。今度は夫の方から「宇宙語」と称する言葉をしゃべりはじめ、半年後には妻も同調して二人は「宇宙語」で会話するようになったのだという。近所に抗議に行ったり通行人を怒鳴り追いかけるときにも「宇宙語」を発して近所の人々を驚かすこともあった。

宇宙語は中国語やスペイン語に似た言葉のように聞こえたとのこと。子供が3人いたが、感化されることもなく宇宙語も理解できなかった。

1991年、妻が通行人に暴力をふるう行為があったので妻のみが入院。妻は、医師に対して「宇宙語を喋るのがなぜいけないのか。人間のレベルが高くなったからしゃべるのだ」と反論し、同席した夫と宇宙語で会話。しかし入院翌日からは落ち着きが見られ話も通じるようになった。

入院3週間後より夫との面会を許可したが、笑顔で落ち着いた様子で宇宙語は話さなかったという。退院してからは「あのときは自分は一生懸命だったのです。今となっては過去のことです。通らねばならない過程だったと思います」と冷静に振り返ることができたという。

 これは春日武彦『屋根裏に誰かいるんですよ。』にも紹介されている症例だが、おそらくこれは「愛」の物語だ。フォリアドゥの成立条件に「2人の親密な結びつき」がある以上、フォリアドゥの物語は、多くの場合、愛についての物語なのである。

 この症例で興味深いのは、もともとの妄想の発端は妻だったのにも関わらず、「宇宙語」を話し始めたのは夫の方からだというところ。最初妻が妄想を語り出したとき、当然夫はとまどったことだろう。その時点で病院に連れて行ったり誰かに相談したりすることもできたに違いない。しかし、結局夫はそれをせず、妻の妄想世界を受け入れる。それはつまり、二人の間にはそれほどまでに深い結びつきがあったということだ。それから二年後、夫は、世界を与えてくれた妻に対し「宇宙語」を伝え、さらに二人の世界を広げるのである。

 「宇宙語」はつまり、夫から妻へのプレゼントだったのかもしれない。


B 行者と女工

 もうひとつ、篠原大典「二人での精神病について」(1959)という古い文献に載っている事例も紹介してみよう。72歳の女行者と25歳の女工の話だ。

 まずは行者の方である。老婆は若い頃から信心に凝り、夫や子を捨てて住みこみ奉公をし、金がたまると神社仏閣を遍路するという生活を繰り返していた。いつのころからか病人をまじないし、狸がついているなどというので、昭和31年夏、I病院に入院させられた。病室の隅にお札やお守りで祭壇をつくり大声で祈り、ときどき気合いをかけたりしていた。

医師には「お稲荷さんもこの病院は嫌だといっておりますわ。いろんなことがありますが、いうと気狂いだといわれますさかい」と言っていた。

 一方、女工は18歳で母を亡くし、継母とはうまくいかず、郷里を出て工場を転々とし、苦労を重ねていた。入院1ヶ月前、3年間つきあっていた男性から別れ話を持ち出された。

その後、ほかの人が彼女には無断で男から手切れ金を取ったり、すぐあとで別の男から結婚を申し込まれるなどの事件が重なり、発病。「不動さんの滝に打たれていると自然に首が振れだし、止まらなくなりました。不動さんが私に乗り移り問答できるようになりました。故郷に帰れとお告げがあったので荷物をまとめていると、手切れ金の噂をする声が聞こえてきました」。彼女は昭和31年秋に入院した。

 1年後にこのふたりは同じ病棟で移る。すると2人はすぐさま一日中話し込み、ともに祭壇を拝み、女工は行者のお経を写すようになる。

このころ、女工は「私の病気の原因を知っていて治してくれたのです」「不思議な風が私をおさえつけもがいているときに○○さん(行者の名前)のお守りで楽になりました」と話している。

女工は、男に裏切られて以来始めて、信頼できる人に出会ったのである。このころの2人はまさに教祖と信者の関係であった。

しかしその関係は長くは続かなかった。いったんは救われたものの、行者の方が「腹の中にいる生き物がはらわたを全部食ったらおまえは死ぬ」「人を犯す霊がお前についている」などと女工を脅すようなことをいうようになり、女工は行者に不信を抱くようになる。

彼女は行者とは別に祈るようになったが、するとますます行者は怒る。結局3週間で2人は争い分かれてしまった。女工は言う。「○○さんは私を計略にかけたのです。○○さんは身寄りがないから私を治して退院させ、退院した私に引き取ってもらおうとしたのです」

 その後1ヶ月して面会させたが、語り合わずまた争うこともなかった。行者はその後も変化はなく、女工は症状が消え3ヶ月して退院、故郷に帰っていった。

 孤独な2人の、出会いと別れの物語である。


Cフォリアドゥの治療

 この例でもわかるように、実はフォリアドゥには、鉄則といってもいい非常に簡単な治療法がある。それは、2人を引き離すこと。

もちろん最初に妄想を抱いた人物(発端者)は、多くの場合入院させて薬物などによって治療する必要があるが、影響を受けて妄想を抱くようになった人物(継発者)は、発端者から引き離されただけで治ってしまうことが多いのだ。

 ただし、引き離す、という治療法は多くの場合有効だが、そうすれば絶対に治るとはいえない。

 私がまだ研修医だったころのことだ。隣の家の朝鮮人が機械で電波を送ってくる、という妄想を抱いて入院しているおばあさんの治療を先輩医師から引き継いだことがある。

「自分が治してやろう」という意気込みは精神科ではむしろ有害なことも多い、ということくらいは知っていたが、まだ駆け出しだった私には、どこかに気負いがあったのだと思う。必死に薬剤を調整してみてもいっこうに妄想は改善しない。

万策尽き果てた私が、永年同居生活を送っている兄を呼んで話をきいてみると、なんと、彼の方も「隣の家の朝鮮人からの電波」について語り出したではないか。2人は同じ妄想を共有していたのだった。

 これはフォリアドゥだ! 私は、珍しい症例に出会ったことと、そして先輩医師が気づかなかった真実にたどりついたことに興奮し、さっそく「鉄則」の治療法を試みた。兄の面会を禁止したのである。

しかしこれは逆効果だった。面会を禁止してもおばあさんの妄想はまったく改善せず、それどころか2人とも私の治療方針に不信を抱くようになり、治療はまったくうまくいかなくなってしまったのだ。

私は2人を一緒に住まわせるのはまずいと考え、兄のところ以外に退院させようと努力したのだが、2人とも態度を硬化させるばかりであった。
1.
今考えれば私の方針の間違いは明らかである。私は、妄想が残ったままであろうと、彼女を兄のところに退院させるべきであった。それが彼女の幸せであるのならば。私は「鉄則」にこだわるあまり、老人の住居侵入妄想はなかなか修正しにくいことを忘れてしまい、そして何よりも、永年2人だけで暮らしてきた兄に突然会えなくなった彼女のつらさに考えが及ばなかったのであった。


D古いタイプの感応精神病 ← 幸福の科学信者はこのケース

 続いて、古いタイプの感応精神病の例を紹介してみよう。最近の感応精神病は「宇宙語」の例のように、都会の中で孤立した家族で発生することも多いのだが、かつては圧倒的に迷信的な風土の村落で発生することが多かった。例えばこんな例がある。

 昭和29年、四国の迷信ぶかい土地の農家での話である。あるとき、父親が幻覚妄想が出現し興奮状態になった。そのさまを熱心にそばで見ていた長男は2日後、父親に盛んに話しかけていたかと思うと、次第に宗教的誇大的内容のまとまりのない興奮状態に発展し、互いに語り合い感応し合いながら原始的憑依状態を呈するに至った。

父親は妻、娘など一家のもの6人を裏山に登らせ裸にさせて祈らせ、大神の入来を待った。長男は家に残り夢幻様となって家に放火。一同は燃え崩れる我が家を見ながら一心に祈りつづけた。父親、長男以外も一種の精神病状態にあった。

悲惨な話だが、どこかゴシック・ホラーの世界を思わせないでもない。
 これがさらに拡大すると、村落全体が感染するということもある。

青木敬喜「感応現象に関する研究(第1報)」(1970)という論文に載っている例だが、これはフォリアドゥというよりむしろ、以前書いたこっくりさんの例のようなヒステリー反応とみなすのが適当かもしれない。

 昭和11年、岩手県北部にある戸数40程度の集落での話である。
 発端となったのは35歳の農家の妻Aである。昭和11年5月、夫の出稼ぎ留守中、頭痛や喉頭部の違和感を感じるようになり、また身体の方々を廻り歩くものがあるような感じがするようになった。あちこちの医者を回ったがなんともないといわれるのみで一向によくならない。

どうも変だと家人がいぶかしんでいる間に、患者はときどき「鳥が来る。白いネズミのようなものが見える」などといったり、泣いたり騒いだりするようになった。家人はこれは変だと患者の着物を見ると、動物のものらしい毛がついている。これはイズナに違いない、と12キロほと離れた町の祈祷師Kに祈祷してもらったところ、たちまち発作状態となり、さらに発作中に自分は集落の祈祷師Tのもとから来たイズナであると言い出したのである。

その後もこの患者は発作を繰り返すようになり、多いときには一日のうちに数回起こすようになった。

 さてAの近所に住む農家の妻BとCも、昭和11年5月頃から喉の違和感を覚えるようになる。12月にはBの夫がBに毛が付着しているのを発見している。BとCは例の祈祷師Kのもとを訪れ祈祷してもらったところ、祈祷中に2人は急に騒ぎ出し、「Tから来たイズナだ。Tで育ったものだ」と言い出す。

こうして昭和12年4月までの間に続々と同様の患者がこの集落に発生、ついにその数は10名にのぼった。事件は集落をあげての大騒ぎとなり、「集落は悪魔の祟りを受けた。なんとかして悪魔を滅ぼさねば集落は滅んでしまう」と不安と緊張が集落にみなぎるにいたる。

 こうしたなか、本当にTの祈祷のせいなのか確かめようじゃないか、という動きになり、昭和12年8月20日午後3時ごろ、集落の共同作業所に患者10名を集め、集落の各戸から1名ずつ、合計四十数名の男たちの立ち会いのもと、TとKのふたりの祈祷師の祈祷合戦が繰り広げられることになった。

まず疑いをかけられているTが祈祷をするが患者は何の変化も示さない。次にKが祈祷すると、約10分くらいして患者たちはほぼ一斉に異常状態となり、「Tから来たTから来た」と叫ぶもの、「お前がよこした」と激昂してつかみかかるもの、「命をとれといわれたが恨みのないものの命をとることができないからこうして苦しむのだ。苦しい苦しい」と泣き喚くもの、ものもいえず苦しげにもがいているものなど憑依状態となり、まったく収拾のつかない大騒ぎとなった。

このため、これは確かにTの仕業に違いないと集落のものは確信を抱き、Tに暴行を加え、T宅を襲って家屋を破壊した上、村八分を宣言したのである。

 さらにその約1ヶ月後のことである。集落の各戸から1人ずつ男たちが出揃ったところで副区長が「イズナが出ないようにするにはイズナ使いの家に糞便をふりかければイズナは憑くことができないという話をきいた。どうであろう」と提案した。

すると、一同は一も二もなく賛成し、そのまま四十数名が暴徒と化し、大挙してT宅に押しかけ、雨戸を叩き壊して座敷になだれ込み、糞便をかけ、Tをはじめ家族の者を殴打、重傷をおわせてしまった。
これまたものすごい事件である。ただ、「宇宙語」の家族は隣にいてもおかしくないように思えるが、こちらはわずか60年前の事件とは思えないくらい、私には縁遠く思える。

集落全体が外部から遮断された緊密な共同体だった時代だからこそ起こった事件なのだろう。こうした共同体が減ってきた今では、このような憑依型の感応精神病はほとんど見られなくなっている。


E 家庭内幻魔大戦

 さて今度はまた篠原大典「二人での精神病について」(1959)から。家庭内の騒動が、宇宙的規模での善悪の戦いにまで発展していってしまうという、興味深い物語である。

 昭和31年5月、Kという呉服商が相談のため京大精神科を訪れた。

 彼の話によれば、昭和23年に妻と長女、三女が彼と口論をしたあと家出。しばらくして帰宅したが帰宅後はことごとく彼と対立、離婚訴訟を起こした上、妻と長女は前年から二階の一室にこもり、ときどき外出して彼の悪口を言い歩くが、一見正常に見えるから始末に困るという。なお、別居中の義母も妻とは別に彼を悪者扱いしているという。

 そこでこの論文の著者らはただちに母と娘を閉鎖病棟に収容した。現在の常識からすればこれくらいのことでなぜ、と思えるが、当時はそういう時代だったのだろう。入院後も2人が協力して反抗してくるのでただちに分離したという(「鉄則」の通りである)。

 さて母子の入院後、2人の部屋からは数十冊にも及ぶ膨大なノートが発見される。そのノートには、驚くべき母子共通の妄想体系が詳細に記されていたという。その記述によればこうだ。

 宇宙外にある「大いなるもの」から一分子が月に舞い降り、さらに地球に来て母の肉体に宿った。太陽を経て地球にきた分子は長女に、ある星を経て来た分子は三女に宿った。彼女らは肉体は人間の形をしているが、魂は大いなるものの一部であり、月や太陽の守護のもとに人類を救済する使命をもち、「宇宙外魔」の援助を受けて彼女らをおびやかす悪の根源である夫Kを撃滅せねばならない!

 家庭内幻魔大戦というか、家庭内セーラームーンというか、とにかくそういう状態なのである。ここで、仮に母を月子、長女を陽子、三女を星子と呼ぶことにし(実際、論文にそう書いてあるのだ)、2人が書いた手記をもとに、この妄想体系が完成されるまでの経過をたどってみる(以下斜体の部分は手記の記述による)。
Kは苦労人で丁稚奉公のあと、月子と見合い結婚すると暖簾をわけてもらい東京で呉服店を開いた。一方月子は貿易商の長女で甘やかされて育ったせいもあり、派手でだらしなく浪費癖があり、夫とは常に対立していた。2人の間には4人の子どもが生まれる。長女陽子、長男、次女、三女星子の4人である。

 長女陽子は自然が好きな子どもだったが、人間は嫌いで、幼稚園の頃は太陽の絵ばかり描いていた。「父は些細なことで怒り赤鬼のようになって母を叩き、耐えている母をみて母の尊いこと」を知った。

父と母の争いにまきこまれ、成績があがらず落胆し、学校も家庭も憎み、「よく裏庭に出て月や星を仰いで」いた。5年生のときにH市に疎開、終戦までの1年間は父のいない楽しい生活を送ったが、終戦後父もH市で商売を始め、再び母との争いに巻き込まれることになった。

 しかも、中学から高校にかけては父の命令で、妹たちとは別に祖母のいる離れで寝なければならなかった。祖母は向かい合っていても何を考えているかわからない人で、「父が悪事を企んでいる」と真剣な顔で陽子に告げるのであった。

この祖母も分裂病だったと思われる。陽子の手記によれば「父から物質的恩恵を受けながら父を愛せませんでした。そのことを深刻に苦しみましたが、誰も理解してくれませんでした。知らず知らず孤独を好み、しかし一方では自分が頼りなく誰かに頼らねば生きていられませんでした」。そして高校1年のときある事件が起き、それ以来彼女ははっきりと父を敵とみなすようになるのである。

 その事件については陽子の母月子の手記をもとに見ていこう。
 昭和25年、月子と陽子はKの弟の家で軽い食中毒を起こす。このとき月子の心に最初の疑惑が生じる。

昭和27年、月子は夫の甥が陽子の部屋に無断ではいるのを発見し、夫に告げるが「夫は全然取り合わないのである。私は夫の仮面を見たような気がした」。
昭和28年1月、陽子は腎臓疾患にかかり、月子は離れで陽子を看病するが、Kが離れに出入りしたあとは必ず容態が悪化することに気づいた。

「ここに至っては夫が陽子に危害を加えていることは明らかである。私は夫と甥に警戒の目を向けた。家の中は自ら疑心暗鬼、一家をなさず私と陽子対夫と甥の目に見えない対立が生じ、間に入ったほかの子どもたちはおろおろするばかりである」。

長男は中毒事件までは母についていたが以後父に従い、次女は最初から父の側、三女星子はほとんど母についていたが、終始母に批判的であったという。

 28年3月、月子は飼い犬のえさのことで夫とひどい口論をしたときに夫に「何か一種の妖気を感じた。私は今までの夫にないものを見たのだ。以後奇怪な事件は連続して起こっていった。私たちは身体に異常を感ずるが、くやしいことにその根源を科学的に実証できなかった。しかし害を加えられるところにとどまることはできない」

 彼女たち3人は家を出て警察などに訴えまわり、3ヶ月後に帰宅した。

「家に帰ると陽子は身体がしびれて動けぬという。奇怪だ。しかしある夜、私はその正体の一部を見た。私が陽子を看病していると、といっても病気ではない。見守っていると、はなれとの境目の板塀の節穴からさっと私たちに向かって青白い閃光が走った。私も陽子もしびれるような異常を感じた。相手は見えざる敵である。あるときは右隣、あるときは左隣から来た」

 やがて29年になる。「私は陽子を連れて二階に引きこもることにした。疑いを持った人とともに生活することは無意味だからである。そしてこの不可解な事件をどう解決するかということに専念した」

 家出前後の事情は娘陽子の手記にも書かれている。

「腎臓炎になってから不思議なことが次々と起こり、布団が非常に重く感じられ、時計の音が大きく響きました」

「父が薬を飲ませたとき、味が妙だと思いましたが、あとで毒を入れられたのでそれで病気が治らなかったのだとわかりました」

「父に殺されるといったのは私で、家を出ようといったのは母です」
「隣の家から光線が出て2人とも気持ちが悪くなったこともあります」

「H先生(遠縁にあたる絵の先生で、彼女の片想いの対象)に何度も危険を訴え、殺されたら裁判所に訴えてくれと頼みました」。

笑っちゃいけないのだが、月子の手記がなんだか妙にB級ホラーサスペンスタッチなのがおかしい。母子と父の戦いはいったいどうなるのか。

 昭和29年になると、母月子と長女陽子は2人で2階で暮らすようになる。陽子の手記によるとこうだ。

「母と2階で生活し、父が来ると追い返し塩を撒きました」

「私が買い物に出て家の周りのことを母に伝え、対策を考えてはノートで敵を攻撃しました」

 「ノートで敵を攻撃」というのがどういうことかというと、つまり呪文による攻撃なのである。母のノートには「神不可抗、我等と敵魔外魔との反発源を白光通像の中へ密着入せよ」などとあり、娘のノートには

「さしもかたき暗黒の魔星、四方に砕けて、たちまち無くなれり。彼方より尊き神の御光、仰げ白光たえなる神を」とあった。

また、「敵撃滅敵撃滅敵撃滅……」という呪術的文句も延々と繰り返されていたという。ここにきて、事態は家庭内呪術戦争の様相を呈する。

 昭和30年、ついに2人は「大いなるもの」と接触する。

「『ご自身の世界に一度顔を出してください』と太陽から聞こえたり、大いなるものから『来たければおいで』と知らせてくれました。

体がしびれたとき、目を閉じるとダイヤモンドのようにきらきら光るものが見え、母に話したら大いなるものだといいました」。
きのう書いたとおり、困り果てた父親が精神科を訪れたのが昭和31年5月。そして2人は入院することになる。

入院3日目より陽子は「壁の後ろから父に命令されたものが電波をかける」と訴え、母の名を叫びながらノートにも

「お母さんお月さんはありますね」

「お母さんを離れては私はありません」

「お母さんの心は私の心、一心同体とお母さんは言いましたね」

などと書いた。母と会わせると抱き合って

「月と太陽が……あいつと宇宙外魔が……」と語り合っていた。

 入院第1週から月子は「私の伝記」を書き始める。これが今まで引用してきた手記である。

 第2週、娘は

「新しい素晴らしい世界ができる。その主となるのは私」

「地球も宇宙も月も捨ててしまう」

「月も太陽も出ない。宇宙を逆転させて、しめたといったのは誰だ」

と緊張病性興奮をきたし、父と面会させると

「あれは亡霊です人間ではありません」と逃げ出した。

主治医はつとめて妄想を肯定するように対応したが、すると彼女は主治医とH先生(きのうの記述にも出てきた、陽子が片想いしている絵の先生である)を人物誤認し、
「太陽は自由だった。太陽に飛んでいきたい。しかし地上にも幸福はある。それはH先生」

と書いている。この頃から興奮は鎮まり、第3週から手記を書き始めている。

 母の症状はなかなか改善しなかったが、第6週には娘は父の住む家に外泊、父は案外やさしい人だといい、逆に母を説得さえするようになった。「入院はいやだったが、病気が治りかえって自由になった」と書いている。第8週に母はなんら改善されずに退院。第10週に娘も母と別居し父と暮らす約束で退院した。

 しかし、話はここでは終わらない。陽子は1ヶ月ほど父と生活したが、H市の母のもとに手伝いに行ったのをきっかけに、ふたたび母と二階の一室で暮らすようになる。ときどき帰る父と母の緊張、H先生への恋を母に禁止されたことなどが誘引となり、10ヶ月後、再び陽子の症状は悪化してしまう。

 昭和32年4月、陽子は京都にH先生に似ているというある俳優の撮影を見に来ていたが、その俳優が殺されるシーンになると不安になり、ハンドバッグから持ち物を出し、次々と太陽にすかし池に投げ込んだ。かけつけた父を罵りますます興奮するので、主治医が呼ばれて行った。

「よい月が出ているから安心しなさい」と主治医が言うと一応鎮まり、

「二次元と三次元の世界のどちらを選ぶべきですか」と質問したという。

 かくして陽子は再入院。第1週には

「人間なんか信用できないから地球に未練はない。あの汚らわしいやつ。人間のできそこない、あいつは絶対に許されない。神でもないのに神のつもりでいるのだ。あいつは物質的恩恵を与えたつもりでいるけれど、太陽によって成り立った物質はあいつのものとはいわせぬ」

「私の元の世界は宇宙の外にある。お母さんが帰らなければ私だけH先生を連れて帰ってしまう」

などと話していたが、2週目以降はやや現実的になり、母親と離れることの不安やH先生への思いを語るようになっていった。
入院2ヶ月後にLSDを服用させて妄想を発現させたところ(驚くべきことに、昔はそういう治療法があったのである)、1時間後強迫的に笑い出し、
「ケセラ・セラの歌は私がお母さんに頼っていたことに対する警告だと思います。お母さんを捨ててH先生と結婚します」

といい、2、3時間後には「先生! オールマイティになってください」と主治医に寄りかかる。一人で立たないといけないと突き放すと不安がつのり

「空に飛びたい。元の世界に帰る」と机の上に乗って飛ぼうとする。

しかし飛べずに興奮し始め、

「過去も現在もなくなってしまえ」

と叫びながら主治医にH先生になってくれと懇願する。主治医がうなずくと次第に静まっていったという。

 念のため言っておくが、これは今じゃとても考えられない荒っぽい治療法である。 ともかく、入院4ヶ月目に陽子は退院。以来京都で父と暮らし洋裁学校に通うようになったという。

 論文の著者はこう結んでいる。「母からH先生へ、そして主治医へ、退院の頃には主治医から父へと陽子の依存性は次々と移され、その程度も弱まり遂には精神的独立を決意するに至っている。かくて主治医を通じて父との新しい人間的結合を生じ、母から分離したのである」。

 つまり主治医は、陽子の分離不安をいったん自分で引き受けることによって治療を成功させたわけなのだけど、これも下手をすれば主治医が妄想に取りこまれないとも限らないわけで、けっこう危険を伴なう治療法だと思うんだけどなあ。ま、結果よければすべてよしですが。


F フォリアドゥと家族 ← 大川一家は今このケース?


 さて最後にちょっと違った視点からフォリアドゥを見てみよう。共同生活をしている家族などの中で狂気が伝染していくというのは、確かに気味の悪い現象ではあるのだけれど、ある意味、感染して同じ狂気を共有するようになった人は幸せといえよう。

抵抗をやめて吸血鬼(or屍鬼orボディスナッチャーorボーグ)になってしまえば楽になるのと同じようなものだ。

 それでは、狂うことができなかった家族はどうなるのだろう。
 家族を正気に戻すために戦う? 家族を捨てて逃げる? 

映画ならともかく、現実にはどちらもよほどの覚悟がないとできそうにない。それに、もし、戦うことも逃げることもできない無力な子どもだとしたら? 

家族は狂気を共有することを強要するだろう。暴力も振るうかもしれない。狂うこともできない子どもは家族からの虐待に耐えつつ、ただひとり孤立するほかあるまい。狂気に陥っている集団の中では、正気を保っている人物こそが狂人なのである。

 これは、狂気に感染した家族よりもはるかに悲惨なんじゃないだろうか。しかし、どういうわけか、これまでの文献は、感染した家族には興味を示すのに、狂気に陥らなかった家族についてはほとんど触れていない。「宇宙語」の論文でも、感染しなかった子どものことはほとんど書かれていないし、「家庭内幻魔大戦」の論文でもそうだ。無視しているといってもいいくらいである。

 このへん、精神医学という学問の偏りがよく現れていますね。派手な精神病症状には興味を示すくせに、狂気を耐え忍んできた人の心にはまったく無関心。今でこそPTSDなどが話題になってきているけれど、つい最近までの精神医学はこんな具合だったのだ。
フォリアドゥそのものではなく「狂えなかった家族」に焦点をあてた文献はあまりないのだが、それでも皆無というわけではない。酒井充らによる『いわゆる被虐待児症候群の事例化』(社会精神医学1987年12月)という論文から事例を引いてみる。

発端者は母親であったらしく、結婚前の18歳ごろから

「近所の人たちが自分のことをバカにして笑っている」

とくってかかるなどの行動があったという。21歳で結婚するが、しだいに夫も妄想を共有するようになり、次男Kが生まれた頃には、夫婦そろって近隣といざこざを起こし転居を繰り返していた。

 次男のKは4歳のときに幼稚園に入園したが、両親はKが保母に不当にいじめられているという被害妄想を抱き、中途退園させてしまう。またその頃父から「家族は家族だけでやっていくから、もう二度と外の人とは遊ぶな」と言われ、子どもたちは外出を禁じられるようになる。

 6歳でKは小学校に入学するが、やはり父は担任の家に電話してどなりつけたり、教育委員会に抗議に行ったりしていた。まもなく両親はKの登校を禁止。Kが登校しようとすると、両親、ときには兄も加わってベルトで鞭打つ、金槌で殴りつける、煙草の火を押しつける、鉄パイプで眼を突くなどの身体的虐待が加えられた。そのため、小学3年生以降はほとんど学校に出席できなくなった。

 他の兄弟は親に従ったがKだけは抵抗したため、Kは親の言うことを聞かない子として、兄に行動を監視され、他の家族員から仲間はずれにされていた。Kは自宅内で一人で教科書や本を読みながら過ごすようになる。

12歳、中学校に進学したが一日も出席できず、学校から自宅に届けられた教科書で勉強し、父に命じられて自宅の敷地内の草取りをしたり、自宅内で飼っている豚の世話をしたりしていた。

この頃から、両親の近隣に対する被害妄想はますます強くなり、両親は自宅周囲をトタン板で囲い、月に一、二度のリアカーでの買い出し以外外出をしなくなる。

外出のときには両親はカメラやテープレコーダーを持ち歩き、「いやがらせの証拠」を探していたという。その際にもKは外出を許されず、父から訪問者の声の録音を命じられていた。

 15歳ごろより、Kはマンガ家になりたいと思うようになり、マンガの添削教育を受け始める。しかし両親は「マンガなど描くのはやめろ。豚の世話をしろ」と反対し、Kの描いたマンガを破き、届いた郵便物を焼き捨てる。反抗すると、両親はKに暴力を加えた。

Kは両親の妨害を避けるため、自宅の隅に家具やガラクタを積み上げて「バリケード」を築き、その中に閉じこもってマンガを描くようになった。Kの態度に父は逆上、バリケードに灯油をぶちまけて火をつけ、自宅は全焼、Kは右半身に火傷を負い、翌日外科病院に入院した。

 入院したKは病院で植皮術を受ける。しかし、手術痕の回復に従い、問題行動が始まった。看護婦の体に触る、夜間徘徊して眠らない、注射・服薬を拒否するなどの行動を繰り返し、病院側から治療半ばにして退院させられてしまう。

病院は通院治療を勧めたが、父は「一旦家から離れた者は家族ではない」といって、Kを父の信奉する宗教施設に預けた。

しかしKはそこでも問題行動を起こし、自宅に帰された。両親はやむなくKを家に置くことを許したが、やはり自宅外への外出を禁じたため、Kは再びバリケード内にこもった生活を続けることになった。

痛ましい話である。Kにとってはまさに地獄のような家だったに違いない。15歳で入院し、家から離れたときになぜきちんと助けを求めなかったのかと不思議に思う人もいるかもしれないが、それは無理な話だろう。

それまで家族以外との接触がほとんどなかったKには、他者とうまくコミュニケーションをとることができなかったのだろう。

 さてこのあと、Kは意外な方法で地獄からの脱出を図る。

17歳頃になると、Kは両親が話しかけても「あなたは誰でしゅか」などと幼児語しか話さなくなり、昼夜かまわず奇声を発するようになった。

また布団の上や鍋の中に大小便をしたり、糞尿を身体をなすりつけて転げまわるなどの異常行動が徐々に激しくなり、両親も対応に困り、翌年11月、救急車で精神病院に入院することになった。

 入院したKは、主治医の質問も待たず一方的に喋りだし、

「親から離れて入院できたのは本当にラッキーでした。でも僕は本当のことは言いません。狂気を装っているんです。催眠療法してもだめでしょう」

とうれしそうな表情で話した。入院前の異常行動については

「親が鉄パイプで殴ったり、僕のものを燃やしたりするのが鬱積して、精神病の方へ出ちゃったんです」

「虐待ばかりで学校へも行かせてくれず、訴訟ばかりしている親に反抗して、家から脱出したいと思って、親の方から僕を嫌いにさせようとして狂うふりをしたんです」という。

また「これは父にやられた、ここは母にやられた」と体中の傷痕や火傷痕についてしきりに説明した。
病棟では他の患者や看護婦に一方的に話しかけ、苦情が出るほどだった。また自分の要求が通らないと大声でわめきちらし、逆に強く注意されるとその場で土下座して謝ったりと、周囲の人たちとどのように接したらよいのかわからない様子だった。

 両親への憎悪は強く、「もう自宅には戻りたくない。親戚に連絡して引き取ってもらいたい」と要求。入院が長引くにつれ、

「自分の親は被害妄想狂です。だから僕ではなく親のほうを入院させて下さい」と攻撃的な口調で退院を要求した。

 一方両親は、入院時「一生退院させない」と言って面会にも現れなかったが、月に2、3回の手紙は必ず送って来た。

Kは両親が「被害妄想狂」である証拠として、主治医に手紙の一部を見せた。手紙は、警察や近隣、福祉事務所などへの被害的内容が主で、当初は病院に対して好意的だったが、徐々に

「病院も警察とグルになって一家をバラバラにしようとしている」

と被害妄想の対象になっていった。そして、それとともにしだいにKの退院を認めてもいいとも書くようになっていった。

 翌年7月、突然父が病院を訪れ、Kを自宅に引き取りたいと申し入れ、即日退院となった。その後もKは以前のように自宅に閉じこもった生活を続けているようだが詳細は不明だという。
こうして、Kは結局地獄の家に帰ってしまうのである。おいおい、そりゃないだろ、と思うのは私だけではないはずだ。

 Kが本当に狂気に陥っていたのか、それとも本人の言う通り狂気を演じていたのか、この論文でははっきりとした結論は出していない。

それでも、Kは、両親の狂気に対して、それを上回る狂気という奇策によって脱出を図り、必死に助けを求めてきたわけだ。そんなKを、父親に言われるままにあっけなく自宅に引き取らせてしまっていいんだろうか。いくらなんでもこの結末はないだろう。

 確かにこの患者は未成年でもあることだし、普通は親が退院させたいと言えば、法的には退院させるほかはない。たとえ親の方がおかしいと思おうが、この両親を無理矢理入院させるわけにはいかない。でも、このような場合には何かほかの方法があったんじゃないかなあ(例えば親戚に介入してもらうとか)。

 この論文は、「今後はさらに、本事例児のみならず、他の兄弟の発育についても、慎重に経過を追う必要があると思われる」と結ばれているのだが、本当にそれだけでいいのか?
 その後この家族がどうなったのか、気になって仕方がないのだが、残念ながら続報は発表されていない。
http://homepage3.nifty.com/kazano/folie.html


4. 中川隆[1160] koaQ7Jey 2016年1月14日 14:04:23 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[865]

ムスリムの心理を分析


114 : 名無しさん@お腹いっぱい。2008/10/25(土) 21:23:29 ID:???

バッカじゃないの、おまえらカーフィルはどうしてイスラームの偉大さを
理解しないのか?

いいか、猿以下の頭脳しかないカーフィルにもわかるように真実の宗教

イスラームの美徳を教えてやる


まずイスラームに入信すれば、慈悲深く慈愛遍きアッラーフのお定めになった聖法に従い、4人まで妻が持て、また女奴隷をいくらでも所有することができる

さらにだ、イスラームでは9歳の女の子(小学校3年生)との結婚・セックスも合法だ。

預言者ムハンマド(彼の上に平安あれ)も、9歳の少女アーイシャと結婚し、性行為を遂行された。

またイスラームに入信すれば、天国でうまい酒や食い物も飲み放題食い放題、一人当たり72人の専属美少女がつき、セックスし放題。

彼女たちは永遠の処女で、貞淑でやさしい最高の女の子たちだ。

どうだ?馬鹿なカーフィルにも、イスラームの偉大さがよく理解出来たろ?

125 : 名無しさん@お腹いっぱい。2009/12/01(火) 07:57:28 ID:???
>>114
イスラム教って男の願望を叶える都合のいい宗教なんだね
宗教自体が男のもんだしな
http://hanabi.2ch.net/test/read.cgi/news5/1099074654/


ここで世界の男女平等論者に言っておくが これが宗教である。

男尊女卑、その通りである。

だからと言って4人の妻を持つイスラム教徒を非難してはならない。

女に教育は必要ないとし 肌を他人の視線に晒(さら)すことなく育児と炊事洗濯、掃除をしていれば社会は平穏無事である、と教えるのは唯一絶対神、造物主のアラーなのだ。

これがイスラム教原理主義者の理念であり、信仰なのである。
http://ameblo.jp/nobuyuki22/entry-11899051863.html


「ISILが目指す天国」 


天国行きを希求し 命を惜しまぬISILの若き兵士たちほど怖い者はいない。

日本で勝手な空論を並べ立てている報道媒体やエセ学者たちが中東に行って議論しようとすれば 1分以内に撃ち殺されるのが関の山である。


アブバクル・バクダディのISILは推定1万数千人の兵力らしいのだが 一騎当千のテロリストである。

ジハードによって命を落とせばアラーの経営する天国に召され 飢餓と貧困から解放された上に十人の美女を与えられるのだ。

第一次世界大戦後に無理やり、国境線を画定され ロヤジルガの和を否定されたアラブ民族は 大半の人々が飢えと貧困のうちに日々を送り アラーの教える天国への渇望とも言える期待を胸に秘めている。

この人々に 

「ジハードに従って天国に召されれば たわわに実った果樹園の中の泉の辺りに住むことを許され 10人の処女を与えられて何不自由なく暮らせる。」

と教えれば ジハードの名を借りた自爆テロを敢行し 邪教徒打ち殺すことが正当化される。


 全てはアラーの指示であり 殺人、暴行や放火は全て神の意志であるとされるのだ。

報道媒体は中東の情勢も分からず 宗教も理解せぬままにISIS(イラク、シリアのイスラム国)と呼称して スンニ派イスラム原理主義組織を報道しているが ウサマ・ビン・ラディンの再来とされるアブバクル・バクダディの率いるのはISIL(イラク、レバントのイスラム国)と呼ぶのが正しいようだ。

レバントとは地中海東部の諸島、地域を含むトルコ、キプロス、レバノン、ヨルダン等の国々のことであり 勿論シリア、イラク、トルコも入るが それら全ての中東諸国をスンニ派原理主義が制圧して 理想国家を創設する意味を持つ。

だから イラク、シリアではないのだ。

奪い尽くし、焼き尽くし、殺し尽くせと命令し 恰(あたか)も漢民族の好む三光作戦の如き残忍性には 流石のアルカーイダも手を焼きISILを破門し アブバクル・バクダディを追放したが 

シハード(聖戦、本来の意味は勤勉)に燃えるISILは益々、兵力を増強し、占領地を拡大し続けている。

噂ではサウディ・アラビアやUAE(アラブ首長国連邦)などスンニ派の国々が資金と武器援助を行っていると言われている。
http://ameblo.jp/nobuyuki22/entry-11899050604.html


 


宮根誠司氏が自爆テロ犯の心理に驚き「天国に行けると思っているのですか?」2015年6月1日


5月31日放送の「Mr.サンデー」(フジテレビ系)で、宮根誠司氏が自爆テロの最新事情に驚きを口にする場面があった。

この日の特集では、FNNが独自取材で入手したイスラム過激派組織「ISIS」の自爆テロ映像を公開した。その映像には、まさにいまから自爆テロに向かう男のようすや、爆弾製作工場でのようすなど、貴重な映像が収められていた。

イラク、シリアなどで再び勢力拡大中の「ISIS」最大の武器となっているのが、自動車爆弾による自爆テロだ。

最近は自爆車両も進歩しており、大型車両に鉄板で装甲を施したものや、ブルドーザーを改造したものもあるという。こういった自爆車両の場合、対人用の銃火器で止めることは難しいとのこと。

こうした自爆車両の操作は、外国から志願してテロに参加した者が担当することも多い。

中東情勢に詳しい高橋和夫氏によると、「外国人戦闘員の場合、戦闘経験が浅いので兵士としてあまり役に立たない」のだそう。そのため

「『だったら自爆攻撃で天国にいってもらおうか』という使い方をしているようですね」

と、その恐るべき理由を明かした。

VTR終了後、宮根はエジプト・カイロ支局の佐々木亮記者に

「外国人の戦闘員を含めて、自爆テロ、つまりジハードして本当に天国に行けると思っているのですか?」

と驚いたようすで質問した。


その質問に佐々木記者は

「それぐらい強い信念を持ってやらないと、自爆というのは難しいんですね」


と答えた。

佐々木記者によると

「移住してきた人たちは、イスラム国(「ISIS」)もしくはそういったジハード組織に対する想いというのが強い」

そうで、

「自爆テロをすれば天国に行けると強く信じている人が多い訳で、外国人戦闘員もどんどん自爆しているというのが現実」

なのだという。
http://news.livedoor.com/article/detail/10177414/


5. 中川隆[1161] koaQ7Jey 2016年1月14日 14:20:10 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[867]


ISILが怖いもの 2015-03-21

イスラム国が恐れるクルド人最強女性部隊YPJ
https://www.youtube.com/watch?v=IPMj7AOjGrQ

笑ってしまう話があります。青山繁晴さんが言っていましたが、「ISILは、拠点の打奪回に負けて逃げて、クルド人が土地を回復した」と言う話がありました。

 あれはどうしてそのような現象になったのかというと、イスラム教徒が一番恐れるのは、女に殺されることなのです。

女に殺されると絶対に天国に行けないで、地獄へ行くのです。

そのような教えがあるのです。

クルド人は5千万人くらいいるのですが、5千万人もいて国がないのです。
100万人とか、200万人でもありません。5千万人もいるのです。


 クルドが優勢になったというのは、女性兵士を募集して、女性兵士が8千名くらいいるのです。写真が出ていますが、皆キレイで若くて、20代前の女性兵士が機関銃を持って軍服を着て、それがカッコいいのです。


 クルド人は、この女性兵士を前線に配置したのです。
すると、ISILの奴は、女性兵士と撃ちあう関係になるのです。
それは嫌なのです。

殺されたら地獄へ行ってしまうのです。だから逃げるのです。

女性兵士が前線に出てきたら殺されたくないので、ISILは「ワー」と背中を見せて逃げるのです。


 それをクルド人の女兵士が後ろから撃ち殺すのです。

一人で20人も殺した女性兵士もいるのです。

おかしいでしょう。あの凶暴なISILの連中が女性兵士を見ると逃げるのです。

原理主義だからこそ、マホメットの教えの「女に殺されたら地獄へ行く」という教えが入ってしまっているのです。それを信じ込んでいるのです。


 原理主義ですから、自爆テロもできるのです。

どうして自爆テロをやれるのかというと、天国へ行けるからです。

イスラム教徒は、酒を飲ませないのです。何故でしょう。

それは、天国へ行けば酒はたっぷり飲めるからです。そういうことなのです。


 天国へ行けば、女はたっぷりだけるのです。酒もたっぷり飲めるのです。

「それは死後のお楽しみ」ということなのです。

死んでいくのが天国ですから、そこへ行けば食べ物はあるし、酒もあるし、キレイなお姉ちゃんもいるのです。


 この世は修行の場ですから、酒は飲んではいけません。女も犯してはいけません。女は顔を見せてはいけません。目だけ出して顔はスカーフで覆っています。長いスカートをはいているので、スタイルがいいか、悪いかもわかりません。


 死んだらそれをタップリ見ることができて、楽しい・楽しい天国があると考えているのです。

絶対天国へ行ける状態があって、それは「ジハード」と言って、聖戦に参加することなのです。異教徒と戦って、異教徒を殺した者は、天国へ行けるのです。


 天国にも色々な種類があって、最高の天国へ行くためには、一人でも多くの異教徒を殺すことです。ですから、異教徒を殺せば殺すほど、最高の天国へ行けると信じているのです。


 ISILの18歳くらいの青年がトラックに火薬を積み、

「もう準備はできました」

と、本当にうれしそうに遠足に行くような感じです。

「はい、行ってきます!」

こんな感じです。それで、トラックが走って建物に突っ込んでいくのです。


 大爆発をして自分も自爆して吹っ飛んでいるのです。

本人は

「天国へ行くんだよ。天国はいいぞ。酒もあるし、女もいるし、麻薬も吸えるし、何でもできるのだよ。うれしいな。」

と自爆して、天国へ行けると信じているのです。


 だからISILは、喜んで異教徒の首を斬って

「やったぞ。俺も天国へ行けるぞ。まだまだ殺すぞ!」

と、喜んでいるのです。人を殺すのに何の罪悪感もないのです。自分が死ぬのが最高なのです。聖戦(ジハード)で戦って自分が死ぬのです。

神様は見ていて

「よくやったな。たっぷりご褒美をやろう」

と、天国へいけるのですから、怖くなどありません。


 「神の言葉は絶対」と思っているのですから、神が「女に殺されたら地獄へ行く」と言っているのです。これは、我々が考えている以上に、ISILは、真実として受け止めているのです。そのような気持ちで戦っているISILの目の前に、クルド人の女性兵士が出てきたら、それはやっぱり逃げるでしょう。


 背中を見せて「あーーーー」と逃げるのです。
それをクルド人の女性兵士が撃ち殺すのです。

ISILが一番怖いのは、クルド人の女性兵士でした。
http://ameblo.jp/nakasugi-hiroshi/entry-12003844927.html


6. 中川隆[1163] koaQ7Jey 2016年1月14日 15:03:26 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[869]

クルド人女性兵士が可愛すぎるの
https://www.youtube.com/watch?v=tPAS9l8rgxI

クルド人女性戦士 彼女たちが銃を手にした本当の理由
https://www.youtube.com/watch?v=SJxB11eU2gM
https://www.youtube.com/watch?v=vwdrurakwvk
https://www.youtube.com/watch?v=w7y3P2IA9Dk


7. 晴れ間[941] kLCC6orU 2016年1月14日 22:29:04 : xni5yVaf3k : Fxfse0RTtHo[63]

この小室直樹という人は、正真正銘のアホではないか。

> 平等、自由の概念はマホメット以来、当然のこととして知られていた。
⇒ イスラムが女を「劣った存在」として位置づけたことについて、女には「自由」も「平等」も認めなかったことについて、この小室という人物は、どういう説明をしているのか?

> 法といえば、イスラム教徒は最も得意とする分野である。ヨーロッパにはまだ法らしきものが見当たらない時代に、彼らは既に立派な法律を持っていた。
⇒ こんな恥ずかしいことを、よくも書けたものだ。高校生以下の知識水準! 今日の「法治主義」の起源は、ローマ法。ローマ法は、ナポレオン法(民法典)を介して、日本の法律にも受け継がれている。ローマ法が成立したのは、イスラムよりず〜っと古い。ゲルマン法だって、イスラムより古い。

> イスラムを理解すれば、世界が分かる。
⇒ 確かに、イスラムを知れば、人権など存在しなかった社会が存在したことがよくわかる。


8. 晴れ間[942] kLCC6orU 2016年1月14日 22:33:53 : xni5yVaf3k : Fxfse0RTtHo[64]

> そもそも西洋を起源とする資本主義やデモクラシー、近代法はすべてキリスト教に深く根ざしている。その根底には、キリスト教の論理がある。

⇒ まれに見る珍説。「キリスト教の論理」って、何? 資本主義の発生は、宗教とは関係ない。まあ、資本主義的な生産関係が一般化するよりもずっと前に、重商主義の段階で富の蓄積と(北部ヨーロッパへの) 投資を行った者たち(特に南欧の王侯貴族) がキリスト教徒であったという事実はある。しかし「キリスト教徒」だから「投資」に興味があったわけではないだろう。単に富を持ちすぎていただけ。「宣教熱」と「投資」は別次元。
⇒ 「民主主義」は、キリスト教以前の古代ギリシャに端を発する。「近代法」もローマ法(法治主義) が源流。
⇒ ただし、「社会主義」にはキリスト教の影響がある、と私は見ている。(未証明。あまり興味ないので、追求する意思はない。)
⇒ キリスト教の本質は、「神と個人の直接対話」。そこから発する「個人主義」。しかし資本主義が発達するにつれて、生産力が高まるにつれて、宗教離れが進んだ。



[12初期非表示理由]:管理人:重複

9. 晴れ間[943] kLCC6orU 2016年1月14日 22:45:06 : xni5yVaf3k : Fxfse0RTtHo[65]
>>8

>>8 のコメントは、別スレ用のもので投稿ミス。正しくは、以下の通り。


この小室直樹という人は、正真正銘のアホではないか。

> 平等、自由の概念はマホメット以来、当然のこととして知られていた。
⇒ イスラムが女を「劣った存在」として位置づけたことについて、女には「自由」も「平等」も認めなかったことについて、この小室という人物は、どういう説明をしているのか?

> 法といえば、イスラム教徒は最も得意とする分野である。ヨーロッパにはまだ法らしきものが見当たらない時代に、彼らは既に立派な法律を持っていた。
⇒ こんな恥ずかしいことを、よくも書けたものだ。高校生以下の知識水準! 今日の「法治主義」の起源は、ローマ法。ローマ法は、ナポレオン法(民法典)を介して、日本の法律にも受け継がれている。ローマ法が成立したのは、イスラムよりず〜っと古い。ゲルマン法だって、イスラムより古い。

> イスラムを理解すれば、世界が分かる。
⇒ 確かに、イスラムを知れば、人権など存在しなかった社会が存在したことがよくわかる。



[12初期非表示理由]:管理人:重複

10. 晴れ間[947] kLCC6orU 2016年1月14日 23:59:33 : xni5yVaf3k : Fxfse0RTtHo[69]
>>9

このコメントも不要。 >>7 と重複している。 (今夜は疲れているのか、ミスばかりする。)



[12初期非表示理由]:管理人:重複


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