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日本のガレージメーカーは欧米有名ブランドの1/10以下の値段で同レベル製品を作っている
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/462.html
投稿者 中川隆 日時 2019 年 6 月 02 日 22:39:50: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: ステレオサウンド誌の高名なオーディオ評論家が日本の優れたオーディオ製品を潰した 投稿者 中川隆 日時 2019 年 5 月 27 日 20:39:32)


日本のガレージメーカーは欧米有名ブランドの1/10以下の値段で同レベル製品を作っている


ステレオサウンドのアホ評論家は 性能は日本の無名なメーカーと同程度なのに値段だけ10倍、20倍の FMアコーステックとかゴールドムントみたいなボッタクリメーカーしか推薦しない


日本にも


47研究所
http://www.47labs.co.jp/
http://modama.net/47lab/


AIT研究所(AIT LABO)
http://aitlabo.net/


イシノラボ
https://www.ishinolab.com/


WestRiver
http://west.wramp.jp/


サウンドパーツ
http://www.soundparts.server-shared.com/


チューブ オーディオ ラボ
http://shinkuukan2.web.fc2.com/index.html


真空管アンプ「カトレア」
http://www.cattlea.jp/

みたいな安くていい製品を作っているガレージメーカーが沢山あるよ
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
1. 中川隆[-9838] koaQ7Jey 2019年6月02日 22:43:33 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2526] 報告

菅野沖彦先生は亡くなられたけど、先生が役員をやっていたエレクトリは引き続き宜しくね。

エレクトリ以外からの輸入品はすべてゴミなので絶対に買っちゃダメだよ:

株式会社エレクトリ|音響機器・映像機器の輸入商社
https://www.electori.co.jp/


エレクトリ取扱いブランド

AMPZILLA(アンプジラ):プリアンプ、パワーアンプ
Atacama(アタカマ):オーディオラック
ATC(エーティーシー):スピーカーシステム、プリアンプ、パワーアンプ
EMT(イーエムティー):カートリッジ、シェル、プリアンプ
FIRST WATT(ファーストワット):パワーアンプ
HEGEL(ヘーゲル):アンプ、CDプレーヤー、DAコンバーター
MAGICO(マジコ):スピーカーシステム
McIntosh(マッキントッシュ):プリアンプ、パワーアンプ、インテグレーテッドアンプ
MERGING(マージング):DAコンバーター
METRONOME(メトロノーム):CDプレーヤー、DAコンバーター、アンプ
NORDOST(ノードスト):AVケーブル
PASS(パス):プリアンプ、パワーアンプ、フォノEQ、スピーカーシステム
stst(エスティーエスティー):アナログプレーヤー
WesternElectric(ウェスタン・エレクトリック)):プリアンプ、パワーアンプ、CDプレーヤー、真空管

2. 中川隆[-9837] koaQ7Jey 2019年6月02日 22:54:10 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2527] 報告

日本の有名なガレージメーカーでも SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋)みたいな酷い所もあるから気を付けてね:


サンバレー 天守スレ - 5ch
https://www.google.co.jp/search?hl=ja&source=hp&ei=rtTzXMHrEKqJr7wP2tC32Ao&q=%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%BC%E5%A4%A9%E5%AE%88%E3%82%B9%E3%83%AC&oq=%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%BC%E5%A4%A9%E5%AE%88%E3%82%B9%E3%83%AC&gs_l=psy-ab.12..0.2013.2013..3022...0.0..0.94.94.1......0....2j1..gws-wiz.....0.x3VBRjsrNh8

買ってはいけない 300B ダメ・アンプ _ SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) SV-91B
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/124.html


乗鞍高原 ペンション ウインズ _ ザ・キット屋の詐欺商法の片棒担いだのが運の尽き?
http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/328.html


3. 中川隆[-9836] koaQ7Jey 2019年6月02日 23:08:15 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2528] 報告

輸入代理店の値付けは現地価格の3倍

JBLのスピーカーの値段について
http://sdroxx.com/jbl_price/


かつて、JBLのスピーカーは高値の花というよりも、あこがれの対象で終わるものでした。スタジオモニターの4310が日本で販売が開始されたのが1971年ですが、価格は1台17万5000円でした。ペアだと35万円です。当時の大卒初任給が5万円くらいですから、その7ヶ月分になります。それが日本で入手できるもっとも安価なJBLのスピーカーでした。

当時は山水電気がJBLの日本総代理店で、山水を通して日JBLの全製品を購入することができました。最上位機「パラゴン」は約160万円、大卒初任給の32ヶ月分です。「オリンパス」は同じ時期で1台43万円、1ペアで86万円しました。

「パラゴン」は本国アメリカでは約1、800ドルで販売されていました。当時の円・ドル為替レートは1ドル308円ですから、日本円に換算すると55万円ほど。これに関税と諸経費を加えても、160万円は高すぎるという非難を山水電気は浴びました。

そういう批判に応えるためか、山水電気は輸入したJBLのスピーカーユニットを国内でキャビネットに組み込んだスピーカー、「SP−LE8T」を1973年に発売します。それでも1台の値段は約6万円、大卒初任給1ヶ月分以上、1ペアなら2ヶ月分以上でした。

1980年以降になるとJBLの機種の幅が増えてきました。1980年には最も安価なスタジオモニター4301が発売されました。価格は1台7万5000円。1ペアで当時の大卒1ヶ月半分でした。

現在、JBLの現行機種でホームユースのスピーカーの最高価格はS3900で、1ペアで62万7000円です。大卒初任給は24万円ですから、2ヶ月と半月分です。為替レートの大きな変化があるので単純に安くなったとは言うことはできませんが、昔とは雲泥の差です。

現在、市販されているもっとも高価なスピーカーはというと,,,諸説ありますが、知名度があるメーカーに限ると、KEFが発売した「MUON」の1ペア2.000万円ということになるようです。
http://sdroxx.com/jbl_price/


▲△▽▼


オーディオの足跡 JBL Paragon

D44000(初期):日本未販売(1957年発売)
D44000(中期):¥1,680,000(1965年)
         ¥1,552,700(1973年)
         ¥1,690,000(1975年)
         ¥1,600,000(1980年)
D44000WXA(後期):¥2,200,000(1980年〜1981年)
           ¥2,800,000(1983年)
           ¥3,500,000(1984年〜1988年)


JBLを代表するスピーカーシステムの1つ。

正式名称は"The JBL-Ranger Paragon Integrated Stereophonic Reproductor"。

Paragonは、当時レンジャートーン・コーポレーション(Rangertone Corporation)のオーナーであったリチャード・レンジャー(RichardRanger)の原案をもとに、アーノルド・ウォルフ(Arnold Wolf)がインダストリアル・デザインを担当し、開発されました。

日本国内では、1965年に山水電気がJBL製品の輸入を始め、本格的に流通しました。

パラゴンには大きく分けて3種類のバリエーションがあります。

初期のD44000は、低域に35cmコーン型ウーファーである150-4C、中域にドライバー375とH5038Pホーン、高域に075を搭載しており、ネットワーク部にはN500HとN7000が使用されていました。そして、1964年以降の中期D44000では低域が150-4CからLE15Aに変更されるとともに、エンクロージャーの素材も合板からパーティクルボードに変更されました。

後期のD44000WXAでは、ウーファーはアルニコマグネットを使用していたLE15Aからフェライトマグネットを使用していたLE15Hに変更され、中域のドライバーユニットも375からエッジにダイアモンドパターンを用いた376に変更されています。

エンクロージャーの内部は2組のスピーカーシステムが一体になった構造をしており、左右に3ウェイユニットを配すると共に中央に半円形の反射パネルを設けることで、リスニングエリアの拡大を図っています。このエンクロージャーは低域用にフロントローディングホーンを採用しています。

また、初期のエンクロージャーの背面にはエナジェイザーSE-408S用のマウントスペースが設けられていました。

外観の仕上げは中期には数種類のものがあったようです。

1965年の山水のカタログでは"黒いマホガニー、焦茶色のウォルナット、オイル仕上げのウォルナット、黒檀"の4種類のバリエーションが記載されており、1967年頃の山水のカタログでは"オイルドウォルナットまたはトーニーウォルナット"と記載されていました。

パラゴンは1957年から1983年までに約1,000台が製造され、在庫の最後の1台が売れた1988年まで販売されていました。
https://audio-heritage.jp/JBL/speaker/paragon.html

4. 中川隆[-9835] koaQ7Jey 2019年6月02日 23:20:34 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2529] 報告

輸入代理店の値付けは現地価格の3倍 _ 2


それでもローサーが欲しい方へ
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:yXHcTT4M9dIJ:www10.big.or.jp/~dh/magazine/lowther/l4.html+%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%BC&cd=9&hl=ja&ct=clnk&gl=jp


 なかなか良い品物が手に入らないローサーだが、佐久間アンプを造ったうえは、ぜひ、ローサーで鳴らしたいと言う方も多いと思う。

 もし、これからローサーを買おうという方は、くれぐれ もお店を選んだほうがいい。

 壊れたPM3のいれもの(PM3はTP1専用で、アルミで作られたいれものと一体になっている。ユニット自体がすでに、ホーンのはじまりになる構造である)だけを取り出し、PM6のフェライトを強引にビスで付けてのPM3といつわって売っていたりする、とんでもないところもあるようだ。

 ただ、どの時点でPM6が3に化けたかは分からないのでお店ばかりを責めることはもちろんできないが。

 私のオーディオベクター新型(現在は旧型を所有)はMJの「ゆずります」のコーナーで譲っていただいたものだが、ローサーのロゴが金色のマジックで塗られていた。

 前の持ち主によれば、店にあったときはどうもなかったのに、家に配達されたときには、全色に塗ってあったと嘆いておられた。私はおおさわぎをして、もとのホワイトに戻したのだが、オーディオショップにはくれぐれも用心しなくてはいけない。

  ここで、イギリスでの値段を紹介すると、PM6アルニコで65ポンド、PM2で145ポンド、PM4で295ポンドである⊃(4年前)1ポンド260円くらいとしてPM4で76000円。大体、日本では3倍くらいの値段で売られているのではなかろうか。

 こういうことを書くとオーディオ店からよい顔はされないだろうが、真空管でも、どこか別の会社の製品にRCAのスタンプを押したり、刻印を打ったりして高く販売するのが当たり前のようになってしまった今日、オーディオファンがスピーカーの原価を知っておく必要があるかもしれない。

 話がそれたが、お店が3倍の値段で売るのは暴利だと思われる方は、イギリスで買って来るか、個人で輸人するか、ということになる。旅行ついでにイギリスにいっても買うのなら、あらかじめローサーを売っているオーディオショップを見つけておかなくてはいけないだろう。

 イギリスにも秋葉原のような通りがあるが、ここでは現在日本製品が反乱している。電話帖で調べてもロンドンにはLOWTHERはなかった。私はイギリスの友人に、売っている店を探してもらっているのだが、末だに発見できないでいるようだ。パック旅行のついでに、などというのはほとんど不可能に近いようである。

 なお、最近はカナダ等を経由して入ってくるローサーもあるようだが、私は詳しいことを知らない。

意地でもローサーが欲しい方へ

 日本でもイギリスでも手に入らないのなら、直接木社から買うしかない。いわゆる個人輸入だが、私は今まで直接買ったことが二回ある。

 一回目はPM6を注文したのだが、送金しても1年近く昔沙汰がなく、送金の確認、間い合わせの手紙を数度書いて送ってもらちがあかず、あげくの果てにイギリス領事館に手紙を書いてもらったが、結局これも無視された。

 あきらめて、さらに1年以上たったころ、やっと届いた。宛先はまるでむちゃくちゃで、よく届いたもの、と感心してしまった。もしかすると、地球上をあちこち巡っていたのかもしれない。薄いダンボールの箱に入れられており箱の中の発泡スチロールは粉々に砕けていたが、ユニットは無事であった。

 普通ならこれにこりるところだが、運が悪かったんだということにして、もう一度注文した。

 PM2とPM4を佐久間さんの分もあわせて、合計4個である。

 なんのことはない、二回目も同様で1年以上音沙汰なし。手紙を書いても、前回とまったく同じこと、送金するまではものすごく丁寧な返事が返ってくるのに、送金をしたとたん音沙汰なしである。ローサー社が詐欺をやっているのでなかったら、品物を送る部署がとんでもない連中の巣窟ということになるだろう。

 しかし、最近、イギリスのヒースロー空港で、日本からの膨大な量の郵便物が配達されないまま発見されたとの新聞報道があったが、このようなことになっていたのかもしれない。なにもローサー社だけが悪いとは言えないだろうが。
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:yXHcTT4M9dIJ:www10.big.or.jp/~dh/magazine/lowther/l4.html+%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%BC&cd=9&hl=ja&ct=clnk&gl=jp


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LOWTHER スピーカーシステム一覧
https://audio-heritage.jp/LOWTHER/speaker/index.html


Lowther スピーカー ユートピア輸入製品一覧
http://www.utopianet.co.jp/product/import.html


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ローサーのスピーカーについては

魔性の歌姫 Lowther
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/685.html

生より悪かったら、なんでオーディオやるの? _ 佐久間 駿 _ 失われた音を求めて
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/210.html

5. 中川隆[-9834] koaQ7Jey 2019年6月02日 23:25:42 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2530] 報告

最近の欧米のオーディオ製品価格が異常に高くなった理由


日本円と日本の物価は異常に安過ぎる _ 1ドル=50円 が適正価格

日本に来る外人観光客が増えたのは日本の物価が先進国で一番安いからだった

外国人観光客が、なぜ日本に殺到するのか。
それは、良い品質やサービスが異様に安いからです。

はっきり言いますが、一部のサービスについて、日本はすでに東南アジアよりも安いのです(しかも、品質は良い)。


 日本国は、デフレにより貧国化しました。ところが、確かに「日本人の優秀性」というものは存在し、低価格の製品やサービスであっても、相対的に品質は高いのです。それはまあ、外国人観光客が、 「安く良いものが手に入る」と、日本国に殺到するわけです。


我が国は97年の橋本緊縮財政により経済がデフレ化し、「ヒトが買い叩かれる時代」が始まりました。


 経営者は設備投資をせず、資本装備率はだだ下がり。日本経済は次第に労働集約的になっていき、技術や設備ではなく「ヒトの根性」で「安く良い品質の製品・サービス」を提供するという狂気の状況に至ります。


 とはいえ、少子高齢化、生産年齢人口比率の低下を受け、すでに「優秀で真面目な日本人を安く買い叩ける」時代は終了しました。


 ところが、経営者は未だにデフレマインドのままで、「ヒトを安く買い叩く」ことのみを求め、資本主義に必須の「リスクを伴う生産性向上のための投資」に乗り出そうとしません。


 とはいえ、生産年齢人口の縮小という「巨大な圧力」は、企業経営者に否応なしに「生産性向上のための投資」を迫ります。つまりは、政府が人手不足の問題を「放置」しておけば、企業は生産性向上のための投資に乗り出さざるを得なかったはずなのです(実際には、始まっていますが)。


 それにも関わらず、安倍政権はどう動いたか。
「人手不足ならば、移民(外国人労働者)を入れよう」
 と、日本人の生産性向上ではなく、移民受入で人手不足を埋めようと図る。


 これ以上、最悪の選択は、思いつきません。


 こんな国は、普通に亡びます。むしろ、亡ばない理由を教えて欲しいです。


 何しろ、少子化で日本人が少なくなっていく反対側で、出生率が高い移民受入を拡大しようとしているわけです。半世紀後には、日本列島に住む日本人は少数派になっていることでしょう。
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12410850852.html

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「東京」が初のトップに!英国人にとってお得な長距離旅行先―英メディア
人民網日本語版 配信日時:2017年9月21日(木) 15時50分


英ロイヤルメール社はある調査報告で、東京がイギリス人にとってもっともリーズナブルな長距離旅行先で、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロが最も高いことが明らかになった。新華社が伝えた。

英ロイヤルメール社はある調査報告で、東京がイギリス人にとってもっともリーズナブルな長距離旅行先で、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロが最も高いことが明らかになった。新華社が伝えた。

この「長距離旅行報告」という名の年度調査はコーヒー1杯、ドリンク1本、コーラ1缶、ワイン1杯、カクテル1杯、板チョコレート1枚、ミネラルウォーター1本、日焼け止めクリーム、虫よけスプレー及びペアのコース料理の10項目のコストにより調査を行っている。

英「デイリーテレグラフ」による調査結果の報道では、東京は10項目の合計が48.9英ポンド(1英ポンドは約151円)で、旅行先30都市のうちトップだった。同調査が開始されてから10年目になるが、東京は初のトップで10項目の費用は去年より23%安くなっており、2012年と比べると60%安くなっている。

トップ10は東京に続き、南アフリカのケープタウン、ケニアのモンバサ、スリランカのコロンボ、ベトナムのハノイ、インドネシアのバリ島、コスタリカのタマリンド、米国のオーランド、マレーシアのペナン島、ドミニカのプンタカナの順となっている。

一方で最も高い旅行先はブラジルのリオ・デ・ジャネイロで10項目合計160英ポンドという結果になった。ペアのコース料理が1食につき107.85英ポンドかかり、ドリンクは1本は平均で4.07英ポンドとなっている。(提供/人民網日本語版・編集TK)

_________


世界各国のビックマック価格

購買力平価という考え方がある。

世界各国の物価水準は摩擦が無く貿易されれば同じ物なら同じ価格になるように為替水準は調整されるはず、という理論だ。

そして世界中で売られているマクドナルドのビックマックを基準に購買力平価を計算したものが「ビックマック指数」だ。

以下の一覧は2015年1月時点で円換算した際の価格だ(1ドル117.77円 56か国)。

1位 スイス      888円 2.4倍
2位 ノルウェー    742円 2.01倍
6位 アメリカ     564円 1.52倍
15位 オーストラリア 509円 1.38倍
18位 ドイツ      501円 1.35倍
38位 日本       370円 

※ルクセンブルクは調査対象外
(世界のビッグマック価格ランキング 世界経済のネタ帳)
http://blogos.com/article/110634/


500円くらいでも日本ではそこそこ満足できる昼ご飯を食べられますが、欧米で5ドルや5ユーロ程度でまともな昼ご飯を食べられるということはまずありません。

私は、今日夜からオーストラリアのシドニーに出張ですが、シドニーでは普通のレストランで昼ご飯を食べても2000円程度はします。まさに「Japan is cheap」です。

私は、米国のビジネススクール(ダートマス大学タック経営大学院)を30年前に卒業し、今では同校のアジア地区のアドバイザリーボードのメンバーをしています。数年前に学校側からあった説明では、授業料が1年で7万ドル近くに上昇しているというのです。2年制の大学院ですからその倍の学費がトータルでかかります。もちろんそれ以外にも生活費がかかりますから、卒業までには最低でも2000万円くらいの費用がかかります。多くの学生はローン(MBAローン)を組むなどして資金をねん出します。

しかし、無事卒業さえできれば、それはすぐに取り戻せるのです。実は、卒業生の卒業後3年目の平均サラリーは18万5千ドル(約1900万円)なのです。これは優秀な人だけの数字ではなく平均です。3年後でこのレベルですから、それ以降はもっと稼ぐ人ももちろん大勢います。中には億円単位で稼ぐ人も少なからず出てくるのです。
http://blogos.com/article/187248/


食事も旅の楽しみの1つですが、スイスでは持ち帰り用のデリでも2,000〜3,000円かかります。

レストランでの食事は、場所にもよりますが、ファミレスのような場所で約2,500円、

雰囲気のよい店舗では最低6,000円は見積もらないといけないでしょう。

さらに良いサービスを受けたときは、10%ほどのチップを支払うのがマナーですので、それも勘定にプラスしなければなりません。

スイスのビックマックセットは12スイスフラン(1,440円)。

ポテトチップスは1袋700円以上します。


物価の高い理由、それはずばり人件費が高いからです。

スイスではファーストフード店でアルバイトした場合でも、時給は2,500円ももらえます。人件費がかかる分、商品の価格が高くなってしまうのです。
http://www.spintheearth.net/travel_switzerland_price/


スイスのチューリッヒは、世界の中でも物価の高い都市として知られる。

駅でミネラルウォーターを買えば4フラン、トイレの使用料に2フラン、つまり水を飲んで用を足すだけで6フラン(約600円)もかかる計算になる。

一説には、高技能職の移民以外は受け入れないために、あえて物価を高くしているとの説もあるほどだ。

一方、スイスの最低賃金は、毎月3500フラン(約35万円)にも上る。

これほどの高賃金だから物価が高くても生活できるわけだが、一般的な経済原則に反して、高賃金にも関わらず失業率も低い。
http://media.yucasee.jp/offshore-news/posts/index/646


▲△▽▼


マカオ転職で給料4倍! このままでは日本の賃金が危ない! 2018年10月23日
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1810/23/news046.html#utm_source=yahoo_v3&utm_medium=feed&utm_campaign=20181112-013&utm_term=zdn_mkt-bus_all&utm_content=rel1-1


 日本で働いていた料理人がマカオのレストランに転職が決まり、年収が4倍になったという話がネットで話題となっている。

 中国の都市圏における経済発展は日本の想像をはるかに超えており、日本はアジアの中でも賃金が安い国となりつつある。日本人が仕送りなどを目的にアジアに出稼ぎに行くようになる日はそう遠くないのかもしれない。

アジアと日本の賃金の差が浮き彫りに。写真はマカオの繁華街(写真提供:ゲッティイメージズ)

アジアの賃金は想像以上に上がっている

 Twitterで情報発信している和食の料理人が、マカオのレストランへの転職が決まったとつぶやいたところ、日本とのあまりの待遇差にネット上でちょっとした話題となった。年収が4倍になり、医療費(歯科通院含む)も会社が100%負担してくれるという。

 現地レストランでのポストは副料理長ということなので、能力が高い人物の話ではあるが、同じスキルの人物でここまで年収に差が付くというのは少々驚きである。

 2017年における日本の1人あたりGDP(国内総生産)は3万8000ドル(430万円)だったが、マカオは7万7000ドル(約870万円)と日本の2倍以上もある。1人あたりのGDPは、その国の平均賃金と考えて差し支えないので、マカオでは平均的なビジネスマンが800万円以上の年収を稼ぐことは特に不思議なことではない。

 マカオは大規模なカジノが軒を連ねており、世界でも有数の豊かな地域として知られている。一方、日本ではサービス業に従事する人の賃金が異様に低いという事情もある。今回のケースはやや特殊な部類に入るかもしれないが、アジア全域で人件費が高騰しているのは事実である。

 マカオのお隣、香港の1人当たりGDPは4万6000ドル、シンガポールの1人あたりGDPは5万7000ドルといずれも日本より多い。中国は国土が広く、内陸部には貧しい地域もあるので全体の平均値は低いが、上海や深センなど沿岸都市部におけるホワイトカラー層の収入は、マカオや香港、シンガポールに近づきつつある。

 こうした地域でちょっとしたお店で夕食を食べると、料金が1万円近くになるのはごく普通のことなので、日本が相対的に貧しくなっているのは間違いない。


日本で携帯電話の料金が高く感じるのは経済力低下が原因

 こうした傾向は大卒の初任給にも如実に表われている。17年、中国の通信機器メーカー・華為技術(ファーウェイ)の日本法人が大卒初任給として40万円以上を提示したことが大きな話題となった。同社が就職情報誌で提示した新卒の初任給は、学部卒が約40万円、修士修了で約43万円。日本企業の大卒初任給は20万円程度、比較的給料が高い企業でも25万円程度なので、ファーウェイが圧倒的に高給であることは明らかだ。

大卒の初任給が高いと話題になったファーウェイだが……
大卒の初任給が高いと話題になったファーウェイだが……

 しかしファーウェイは日本人向けに特に高い年収を提示しているわけではない。

 近年はグローバル化の進展で、企業活動の標準化が全世界レベルで進んでおり、一定水準以上の企業の場合、社員の待遇についても、地域間での格差が縮小している。欧米企業における技術系社員の初任給は50万円台というところが多いので、ファーウェイ日本法人の初任給が特別高いというわけではない。

 日本では携帯電話の料金引き下げが政治問題となっている。携帯料金が高すぎるという政府の見解は半分間違っているが、半分は当たっている。

 携帯電話は典型的な設備産業であり、どの企業も同じような設備投資を行っている。規制料金が設定されていない限り、地域によって極端に通信料金に差が出ることはなく、総務省の比較調査でも日本だけが突出して料金が高いという結果にはなっていない。

 だが日本人の所得が相対的に下がっている現状では、同じ通信料金でも生活に与えるインパクトは違ってくる。通信料金が月1万円だったとして、大卒初任給が40万円の国と20万円の国では、料金に対する印象が異なるのは当然の結果といってよいだろう。

「中抜き」のビジネス慣習を見直すだけでも効果あり

 こうした事態を根本的に打開するためには、日本がもっと経済成長するしか方法はないのだが、ビジネスの慣習を見直すだけでもそれなりの効果がある。

 日本は現在、深刻な人手不足に陥っているが、その理由は人口減少だけではない。企業が過剰に人員を抱え込んでおり、本来は1人でできる仕事を1.5人あるいは2人で行っているというケースが多いのだ。業務をスリム化すれば、人手不足の一部は解消できる。

 例えば、日本で住宅設備の取り付けや修理といった各種作業を依頼した場合、顧客が支払った料金に対して、実際に作業をしている労働者が受け取る賃金はかなり少ない。仕事を仲介する事務的な作業に過剰なホワイトカラーが従事しており、これが全体の生産性を著しく下げている。

 欧米に行くと、それほど単価が高くない仕事をしている労働者が、大きなマイホームを購入していて驚かされることがある。こうした生活が実現できているのは、日本のような「中抜き」が少なく、労働者に代金の多くが渡っているからである。

 肥大化した事務部門が中間搾取する事業構造を見直さないと、賃金は上昇しないし、人手不足はますます深刻になるばかりだ。高いスキルを持った人ほど、海外で就労するチャンスを見出す結果となってしまうだろう。日本人がアジアに出稼ぎに行く時代の到来を懸念する前に、やるべきことはたくさんあるはずだ。


▲△▽▼

日本を選んで"貧困"に落ちた中国人の後悔 上海のお手伝いさんより月給が安い
https://president.jp/articles/-/26878
2018.12.10  フリージャーナリスト 姫田 小夏 PRESIDENT Online

「中国は日本よりも生活水準が低い」というのは過去の話だ。都内の大手メーカーに勤務する永住者の中国人女性は「上海の友人のお手伝いさんは、自分よりも月給が高い」と嘆く。また埼玉県に住む50代の中国人男性は「“全身エルメス尽くし”の知人を満足にもてなす余裕がない」と話す。日本で働く中国人たちの本音とは――。


日本のパスポートは憧れ“だった”

10年ほど前、上海である商談に臨席したときのことだ。同行させてもらった男性が、日本の名前を刷り込んだ名刺を渡そうとした瞬間、客先の中国人女性からこんな言葉が口をついてでた。

「あなた本当に日本人なの?」

その質問に対し、「いえ、帰化したんです」と男性が答えると、中国人女性はすかさずこう言ったのだ。

「なーんだ、ニセの日本人か」

その物言いは確かに皮肉たっぷりだった。だが、名刺を渡した男性も、そして筆者も彼女がその言葉を発した根底に嫉妬心があることを知っていた。当時、「日本のパスポート」を持つことは中国の人々の憧れでもあったからだ。

日本の暮らしを選んだ中国人は満足しているか

日本で生計を営む中国出身の人々は少なくない。法務省によれば、2017年末の在留外国人数は約256万人、そのうち中国を祖国に持つ人たちは全体の3割を占め73万人にものぼる。永住者や留学生、日本人を配偶者にした人たちなどがこの日本で生活しているのだ。他方、日本には中国籍を捨て日本に帰化した人たちもいる。1952年〜2017年の統計(法務省民事局)を累計すると、その数は14万1668人を数える。だが、日本での暮らしを選んだ彼らは今、その生活に本当に満足しているのだろうか。

朱麗さん(仮名)は永住者として都内の大手メーカーに勤務する20代の女性だ。筆者はこの中国人の朱さんと池袋の喫茶店でお茶をした。よもやま話が続いた後、朱さんはおもむろにスマホの画像を差し出してこう切り出した。

「これね、すごく高級な茶葉なの。誰からもらったと思います? 幼なじみの家のアーイーからもらったんです」

アーイー(阿姨)とはお手伝いさんを意味する中国語だ。聞けば、朱さんが上海に一時帰国した際に訪れた幼なじみの家で、お手伝いさんからお土産として高級茶葉を渡されたのだという。

筆者からすれば耳を疑う話だ。お手伝いさんは主(あるじ)に雇われる低賃金労働者であり、「低賃金でこき使われている」というのがその典型だからだ。たまに理解のある雇用主が、気を遣って便宜を図ることがあっても、外省出身のお手伝いさんが「(上海人の)主の友人にお土産を直接渡す」なんて考えられない。

お手伝いさんの月給は32万円

朱さんはこのお手伝いさんについてこう語り始めた。

「幼なじみの友人はそのアーイーに2万元(約32万円)の月給を渡しているそうなんです。最近、上海ではアーイーの需要がすごくて、まれに1万元(約16万円)を超える月給をもらう人も出てきました。確かにこのアーイーは学歴があるようなんですが、だからと言って2万元はあり得ない。私の日本の月給を超えているんですよ!」

“お手伝いさんからもらった高級茶葉”は、「あなたより私のほうが上」という無言のメッセージだったのか。茶葉は朱さんに大きなショックを与えた。さらに朱さんのショックは、「2万元」をポンと払える幼なじみ夫婦にも向けられていた。

幼なじみ夫婦はともに上海の外資系勤務。その暮らしぶりのよさは、自宅マンションの立地や室内の家具からも伝わってきた。朱さんによれば、「早晩子どもが生まれる予定の幼なじみは、この学歴あるアーイーを家庭教師にさせるつもりで、今から高給で囲い込んでいるのではないか」と語る。

一方の朱さんは、新卒採用で都内の有名大手企業に入社した上海出身者だ。今の職場には不満はない。人間関係もいいし、仕事の内容も充実している。だが、ひとつだけ気に食わない点があった。それは「日本企業の給料の低さ」だった。

「上海に帰ってお手伝いさんでもやろうかな」

「私は家族と同居だから家賃や光熱費は考えなくてもいいけど、そうでない場合は大変です。母国との往復もしなければならない外国人にとって、手取り十数万円なんかじゃ生きていけないのです」

そしてこう本音を訴えた。

「日本って本当に魅力ある国なんでしょうか。魅力があるのは、日本の風景や日本の製品だけなのでは? 生活するにしても働くにしても、この国で生きていくのは結構キツイです」

確かに、今の上海の生活は日本以上に便利かもしれない。スマホのアプリをダウンロードすれば、ありとあらゆるサービスを享受できる。上海の街の至る所に掲げられるのは「共産党スローガン」であっても、それを見れば、なぜか「明るい未来」が到来するかのような錯覚に陥る。少子高齢化で先細る日本のような悲壮感はない。朱さんは別れ際に、冗談交じりにこう言った。

「私も上海に帰ってお手伝いさんでもやろうかなー」

日本と中国の生活水準は逆転していた

気が付けば、日中の生活水準は逆転していた。もちろん、中国から貧困問題が消えたわけではないが、とりわけ沿海部の大都市・上海と日本の生活水準を比べれば、その差は決して小さいものではない。

そもそも、なぜ彼らはそんなにカネを持っているのか。その答えは簡単だ。彼らは“事業用不動産”を持っているからだ。上海では多くの人が、住宅の転売や賃料収入で富裕になった。かつての国営工場(上海は工場の街だった)の“労働者階級”ですら、払い下げてもらった住宅を事業用不動産として運用し、不労所得に浴している。

税金面においては、個人所得税や事業税なども、その課税は日本ほど厳密なものではなく、固定資産税や相続税などは本格的な制度整備には至っていない。また、株式をはじめとする各種の理財(投資)商品は、乱高下がありながらも、経済成長を背景に確実に上昇した。激しい物価上昇といっても、農産物の値段は都市部の割には低く据え置かれている。

全身エルメス尽くしの友人に「敵わない」

こうした状況下で、彼らの貯蓄はあっという間に膨れ上がった。持てる中国人と持たざる日本人――この差が広がる今、日本に帰化した中国人は複雑な思いを抱えている。

埼玉県在住で日本名を持つ東島勇さん(仮名、50歳代)にとって、「大陸の中国人とどう向き合うか」は切実な問題だ。

「大陸の友人は貯蓄もたっぷりあって、年金もいい。そんな友人が私に同情してくれるんです。『支払いはいいよ、俺が払うから』と。しかも、豪華なレストランでの支払いです。今度は私がお返しをする番ですが、正直、このクラスの飲食店で彼を招待することなど、私のような“小さな貿易会社社長”の経済力なんかではできません」

エルメスが好みで“全身エルメス尽くし”。そのブランド品すら飽きが来れば使い捨て。移動は常にビジネスクラスで、この10年で世界各国隅々まで旅行した――そんな中国の友人は「もはや敵わない相手」(同)だという。東島さんは心中をこう吐露した。

「今の中国では、カネで地位が決まります。“成金中国人”はカネのない人間を軽視し、それを言葉や態度に表します。どんなに優秀でも、どんなにすばらしい思想の持ち主でも、カネがなければ発言権はないも同然なのです」

“中国よりも貧しい”中間層

貧乏人に発言権なし――それが現代中国の流儀だと東島さんは嘆くが、翻せば、これは国家間にも当てはめることができるだろう。日本という国家に経済力がなければ、あるいは国民一人ひとりに十分な資金力がなければ、いずれ中国から見下されてしまうのだ。

東島さんは一時期、悶々としていた。15年前、中国から日本に飛び出したまではよかったが、まさかこの短期間で中国経済が日本経済を凌駕しようとは、想像もしなかったからだ。中間層の生活を比べれば、日本は“中国よりも貧しい国”になってしまい、自分自身もまた中国の友人たちより質素な生活を送るようになってしまった。

東島さんは“金持ち中国人”とどう付き合うか、二者択一を真剣に悩んだと打ち明けた。ひとつは「まったく関わらないようにすること」、そしてもうひとつは「それでも付き合う」ということだった。東島さんの出した結論は後者だった。「中国から仕事をもらう身だから」というのがその理由だった。

「一生の幸せ」を考えると日本

ある日、その東島さんの表情はすがすがしいものになっていた。

「富を得るために私が今の中国に戻りたいかと問われれば、答えは『ノー』です。出版規制や情報コントロールなど、表現の自由があまりにひどい。政府にとって都合の悪い情報はホームページからすぐ消され、たかが通信アプリでのチャットでも国民は発言に気を遣う。私は思想をコントロールされてまで中国でカネ儲けをしたいとは思いません」

振り返れば、東島さんにとって中国籍を手放すのは乾坤一擲(けんこんいってき)の一大決断でもあっただろう。ひとたび、これを喪失すれば、中国での財産の相続権を失うことになる。また、彼は外国人になるわけだから、不動産投資含む中国での財テクが難しくなる。中国籍の喪失は、すなわち「富」から遠ざかることを覚悟しなければできない決断だったのだ。だが祖国中国に、人間が人間らしくあるための「自由」はない。東島さんはこの反目する2つの価値にようやくケリをつけたのだった。

日本を選び、日本企業で働くことが果たして正しい選択だったといえるのか――これを反芻する在日の中国人は少なくない。お金をためる、お金を儲けるという側面のみで見るならば、確かに日本は精彩を欠いているとも言えるだろう。

だが、その一方で、今の中国に見切りをつけて日本に住みたいと思う中国人もいる。友人が上海の街の画像を送ってきて、「今日も空気が悪い」とつぶやくように、日本には中国にない価値がある。「人の一生の幸せ」を考えたとき、やはり日本を選択してよかったと思う中国人も存在するのだ。

姫田 小夏(ひめだ・こなつ)
フリージャーナリスト
アジア・ビズ・フォーラム主宰。1997年から上海、日本語情報誌を創刊し、日本企業の対中ビジネス動向や中国の不動産事情を発信。2008年夏、同誌編集長を退任後、語学留学を経て上海財経大学公共経済管理学院に入学、修士課程(専攻は土地資源管理)を修了。14年以降は東京を拠点にインバウンドを追う。著書に『中国で勝てる中小企業の人材戦略』(テン・ブックス)、『インバウンドの罠』(時事通信出版局)ほか。


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サンフランシスコでは年収1800万円でも「かろうじて食いつないでいけるレベル」の生活
Melia RobinsonMar. 26, 2017
https://www.businessinsider.jp/post-1135?utm_source=yahoo&utm_medium=news&utm_campaign=201812

サンフランシスコのベイエリアで暮らしていると、年収が1000万円を超えても貧乏と感じてしまうようだ。

Twitterの従業員が、匿名を条件にThe Guardianの取材に応じた。40代前半、サンフランシスコ在住のこの男性は、年収16万ドル(約1800万円)。だが、かろうじて暮らしていけるレベルだと語った。翌月まで「食いつなぐ」ために借金をしたこともある。

「ソフトウェア・エンジニアになったのに、家計に苦労することになるとは」。そう語る男性は、このエリアで家族と暮らしていくためには自分の収入は「かなり低い」と考えている。

家計のもっとも大きな支出は家賃。毎月3000ドル(約34万円)かかる。妻と2人の子ども。場所を考えるとこの家賃でも「ものすごく安い」と彼は言う。

サンフランシスコのベイエリアは、アメリカでもっとも人気が高いエリア。不動産サイト「Trulia」によると、家賃は平均月4200ドル(約48万円)。Google、Uber、Airbnb、Twitterなどに勤める中堅以上のエンジニアは、給料の40%〜50%を勤務先の近くに住居を借りるために使っているという研究結果もある。

サンフランシスコの人口のおよそ30%を占めるミレニアル世代が家賃を高騰させている。節約のために大勢のルームメイトと一緒に暮らしている者も多く、住宅市場の競争を加速させている。

同エリアでフルタイムで働く18歳〜34歳の人々の平均収入は、2013年に5万9000ドル(約671万円)だったと米国勢調査局のデータが伝えている。

[原文:A Twitter employee making $160,000 a year says he's only scraping by in San Francisco]


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大学崩壊? 授業料高騰と人文系学問の消滅…すでにアメリカが迎えている危機とは 2018.12.5
https://dot.asahi.com/dot/2018120400028.html?page=1

連日多くの観光客が訪れるハーバード大学の授業料は年間600万円近くにも上る (c)朝日新聞社


 アメリカではすでに問題となっている、大学の授業料高騰。日本の大学も危機的状況にあると、現役のアメリカ大学教授であり、竹内洋・関西大学名誉教授との共著『アメリカの大学の裏側』(朝日新書)を出版したアキ・ロバーツさんは警鐘を鳴らす。授業料値上げが引き起こす問題とは? ロバーツさんにご寄稿いただいた。

*  *  *
 先日、日本のテレビ局の取材スタッフがアメリカに住む私のところにやってきた。12月5日放送の『緊急! 池上彰と考えるニュース総決算! 2018ニッポンが“危ない”』(TBS系)で日本の未来にかかわる危機的状況をいくつか取り上げるようで、高等教育がそのひとつだという。

 特に大学の授業料の値上げが近い将来起こることが懸念されているという。日本の大学のモデルとなってきたアメリカの大学での授業料の高騰とその弊害について質問を受けた。昨年刊行した拙著『アメリカの大学の裏側』でアメリカの大学の影の部分にフォーカスしたからか、他の問題点についても聞かれた。

 日本では大学の授業料の高騰はまだ未来の心配かもしれないが、アメリカではすでに起こっている現実問題だ。アメリカの大学の授業料は数十年かけて上がり続け、四年制私立大学の平均年間授業料は3万ドル(約340万円)以上にもなってしまった。これは日本の四年制私立の約4倍にもなる。ハーバードなどの有名私立では、年間600万円近くになるところもある。日本の国立や公立大学にあたる州立大学でも有名大学は授業料が高い傾向にある。例えば、カリフォルニア大学バークレー校の州外学生の年間授業料は400万円以上だ。

 授業料の値上げはさらなる問題を引き起こしている。一番深刻なのは「教育の市場化」である。大学は学生を高額の支払いをしてくれる「お客様」と扱いだし、彼らを満足させることに必死になっている。例えば良い成績の大判振る舞いである。アメリカの成績はA、B、C、D、F(Fは不合格)と上から五段階だが、四年制の大学では半分近くの成績がAであり、授業料の高い大学ほど成績インフレはひどい。

学生募集のために大学は教育とまったく関係のないアメニティーの強化を競い合うようにもなった。1980年以降に生まれたミレニアルズと呼ばれる若い世代は物質的な豊かさに慣れているので、設備の豪華さや快適さを大学選びの基準にしがちだからである。流れるプールつきのスポーツセンターを何十億円もかけて建てる大学もあるし、スキーリゾートが大学内にあるところもある。大学の寮や食堂というと質素なイメージだろうが、アメリカの大学では高級ホテルのようなところが多い。コンシェルジュを備える大学もある。

 大学スポーツ観戦が人気のアメリカでは、スポーツの強豪大学であるというのも大学選びの決め手になる。そのため大学はスポーツの強化にも莫大な資金をつぎ込むようにもなった。このような試みは授業料のさらなる値上げにつながり、結果的に学生にしわ寄せがいく。アメリカの学生ローンは年々増え続けていてついに100兆円を超えてしまった。70パーセント以上の大学生が負債を抱えて卒業するというのが現実である。

 日本でも取り上げられる人文系学問の消滅の危機も、アメリカの大学ではもうすでに深刻化している。これも授業料高騰の弊害のひとつといっていいだろう。卒業後のローンの支払いのために、学生は幅広い教養をつけることより、就職に直結する知識やスキルを学ぶことを要求する。近年ではアメリカの大学の専攻の半分以上が特定の職業につくための実用的な分野で、卒業後の職業が明確にできない伝統的なリベラルアーツの専攻をする学生は年々減っている。

 この他にも入試の点数だけでなく人物の全体像を審査するホリスティック入試の不公正さ、非常勤講師の多量採用など色々な問題が山積みとなっている。学生を惹きつける「売り」のない大学は、新入生が定員に満たず閉校するというケースも増えている。

 日本の大学でも少子化が進むにつれ授業料の値上げや学生争奪戦、それにともなう学生消費者主義の深刻化は避けられないだろう。日本の大学が近い将来直面するであろう「危機」は、日本の大学がモデルとしてきたアメリカの大学の現状を見るとよくわかるのではないか。しかしアメリカの大学の抱えている問題のほとんどが解決の糸口さえ見えていない。日本の大学は何をお手本として高等教育の危機を回避したらいいのだろうか。


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2018年12月26日
アメリカの子育て費用 高校まで2600万円、大学で2倍


アメリカで「中間層」より下だとまともな子育ては難しい

アメリカの子育て費用の高さ

日本は子育てに費用が掛かり国は無理解だとされ、比較対象として欧米先進国が理想的に語られることが多い。

先進国の中もアメリカはそうでもないという話があり、2015に誕生した子供が17歳になるまでに2600万円かかる。

この数字は”2012年に生まれた子供”の時は2300万円だったので、3年で300万円増えている。(1ドル110円程度として)


米農務省が2017年に発表した数字は前年より3%増加し、中間所得者層で約23万ドルが必要と書かれている。

米国では中間層の水準がかなり高く総額5万9200から10万7400ドル、日本円で年収650万円から1200万円になる。

実態とかけ離れている気もするが、年収600万円以下の世帯はアメリカでは貧困者扱いになっている。


年収600万円以下の”低所得者”世帯でも子育て費用はあまり安くならず、17歳までに17万ドル以上(約1900万円)もかかる

これは高校までの費用だが、かなり良い大学に通わせるなら17歳までと同額程度の費用がかかる。

日本では大学まで私立だと総額2600万円、ずっと公立だと1300万円ほどとされるがこれは教育費のみです。


アメリカの計算では住居費、食費、交通費、洋服費、医療費まですべて合計している。

純粋な育児教育費だけだと1割か2割にすぎず、半分以上は住居・食費・洋服でかかっている。

日本も育児教育費の他に子供のための住居や食費、洋服代や医療費などで2倍は支出している筈です。


日本の子育て費用も安くない

するとアメリカでは大学卒業まで5000万円以上、日本はずっと私立だとやはり5000万円、ずっと公立で倹約生活なら3000万円程度でしょう。

日本で有名医学部に通って医師になるには4年間で2000万円程度かかり、どのレベルの教育を受けさせるかで大きく違う。

日本で大学に進学せず高卒で働けば2000万円程度ですみ、18年間で割ると年間110万円前後になります。


アメリカでは子供でもアルバイトでお金を稼ぐのが普通だが、日本は大学でも費用をすべて親に払ってもらう人が多い。

しかもアメリカでは大学費用は奨学金(という名の高利貸し)で自分で支払うが、日本では親が払っている。

このように考えると特に日本では、大学進学に伴う親の負担が大きい。


アメリカで「低所得者」として切り捨てられる年収600万円以下世帯では、大学進学は困難だろうと思われます。

それどころかニューヨークの小学生の1割がホームレスで、充分な食事がなく支援を受けている子供が多い。

ちなみにアメリカでは親戚に預けられたり施設に保護されていてもホームレスで、日本とは基準が違う。


アメリカでは高校まで義務教育で、公立だと授業料が無料で自宅学習でも卒業できる。

従って高校までの進学率は高く大学への進学率も高いのだが、低所得者や貧困層は相当ひどいことになっている。

結局アメリカでは年収600万円以下は貧困者とされ、統計すら取って貰えないのです。
http://www.thutmosev.com/archives/78535267.html
 




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日本円はいくらなんでも安過ぎる (1ドル=50円 程度が適正価格)

2018年02月25日
ドル円相場はいくらが適正か 100円から70円まで

同じ為替レートでも日本のデフレでどんどん円安になっていく
このため日米の物価上昇率分だけ、円高になる
引用:https://moneyzine.jp/static/images/article/212170/01.png


購買力平価では1ドル105円以下

2018年に入って為替市場はドル安円高方向にふれていて、どこまで円高になるかが議論になっています。

この手の議論には正解がないのできりがなく、結果を見てみないと分からない。

将来ドル円がいくらになるか予想するためには、まず「いくらなら適正なのか」を知る必要があります。


大きく分けて為替の適正相場を知る方法は3つほどあり、一つは購買力平価から算出する方法です。

2つ目は日銀が公表している実質実効レートから判断する方法、3つ目はビッグマック価格から判断するビッグマック指数です。

まず購買力平価は各国の物価の違いを調整して、A国とB国の物価が同じになる為替レートを算出する方法です。


例えば日本の物価がアメリカより2割高いなら、ドル円レートを2割円高にすれば「正しいレート」になります。

細かい計算は省略して結論だけを書くと、1ドル95円から110円、その中でも100円から105円程度が適正になります。

2月後半は1ドル107円前後で推移しているので、購買力平価ではもう少し円高になれば適性になります。


実質実効レートでは90円台

実質実効レート(実効為替レート)も日本と外国の物価上昇率の違いを調整して、客観的な数値にしたものです。

日本はデフレで物価下落、アメリカはインフレで物価上昇なので、同じ1ドル100円でも日本の物価はどんどん安くなっていきます。

すると同じ為替レートでは日本では100円で買えるものがアメリカでは110円になってしまい、この分は為替が円高になることで物価が調整されます。


これも計算を省略して結論だけを書くと、現在の1ドル120円は1970年代の1ドル280円に等しい「超円安」になっていました。

日銀は実質実効為替レートは90前後で安定すると見ていて、現在は75前後なので1割か2割は円高になる余地がある。

すると実質実効レートから見たドル円の適正レートは、1ドル90円台という事になる。


ずいぶん円高のように思えるが、日米の物価上昇率の影響で、現在の90円台は20年前の1ドル110円台でしかない。

最後にビッグマック指数だが、これはビッグマック価格を基準に、各国の価格が同じになる為替レートを算出する方法です。

現在日本のビッグマックは390円でアメリカでは5ドルなので、ずばり1ドル78円が適正レートになる。


因みにリーマンショック前のビッグマック指数では1ドル90円台が適正だったが、最終的に1ドル70円台まで下落していました。
http://www.thutmosev.com/archives/75059779.html


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日本円はいくらなんでも安過ぎる (1ドル=50円 程度が適正価格)

ドル-円は絶対に「黒田シーリング」124円台後半〜125円より円安にはならない


実質実効為替レートについて 2014年1月17日
http://www.central-tanshifx.com/market/market-view/sf-20140117-01.html


2013年のマーケットのキーワードとなっていた【アベノミクス相場】も、ここにきて最大の踊り場局面を迎えており、安部政権発足以来進行していた円安・株高がもたつきはじめてきました。

国策とも言われている【円安・株高】が滞ってしまえば、今まで相場の主役であった円が脇役に押し戻され、マーケットは次の主役探しに走ることも十分に考えられます。

今週に入り、ルー米財務長官は

「日本の長期的経済成長は(内需拡大により成されるべきであり)、為替水準の恩恵に過度に依存すべきではないし、それは不公平である。」

という主旨の発言をしました。15年以上に及ぶデフレから脱却し、世界経済の牽引役として重宝されてきた日本ですが、さすがにここにきて「為替依存症」が目に付いてきたのかもしれません。


果たして、現在の円安は行き過ぎなのか?

過去の円相場と比較して、アメリカなどの諸外国の逆鱗に触れる水準まで来てしまっているのか?

それについて、実効レートを通して考えてみたいと思います。


通貨の実力は実効レートで測る

日本では『実効レート』という物差しでマーケットを見る参加者が、今でも非常に少なく残念に思っています。

私自身も、最初にFXのディーラー・アシスタントとして東京でスタートした時には、この言葉を知らずに仕事をし、何の不都合も生じませんでした。

その後、1989年にFXの本場:ロンドンで仕事をはじめてからというもの、事あるごとに『実効レート』という単語を耳にし、「なんだろう?」と疑問を持ち始めたのです。特に英国中央銀行(BOE)は政策金利決定の判断材料として、実効レートを参考にしていると知ってから、必死で勉強しました。

日本で実効レートを知らずに仕事が出来る理由のひとつとして、日本の中央銀行である日銀が、他の主要国の中央銀行とは違い、レート自体を発表していないことが挙げられると思います。

英国・欧州・米国それぞれの中央銀行は、毎日自国通貨の実効レートを公表していますが、日銀は国際決済銀行(BIS Bank for International Settlements)が毎月一度発表している世界各国別の実効レートをそのまま使用しているに留まっています。


日本銀行 「実効為替レート(名目・実質)」の解説
http://www.boj.or.jp/statistics/outline/exp/exrate02.htm/

日本銀行 円の実効為替レート 月足
http://www.stat-search.boj.or.jp/


日銀はBISのデータをそのまま使用しているため、円実効レートは1ヶ月遅れで月に一度だけ発表されます。


これは1980年から2013年11月末までの円実効レート、月足チャートです。

これを見て、私はハッとしました。というのは、最近の円相場を語る時、ドル円のレベルだけを見て「まだまだここからの円安余地はある」と感じておりましたが、実効レートを見た途端、【究極の円安レベル】に達しているのが、わかったからです。

この円実効レートのチャートは、日本が変動相場制に移行した1973年から数年後の1980年から現在に至るまで、30年以上に渡り全ての数字が載っています。


リーマン・ショックが起きた2008年9月の円実効レートは、85.89。

そして最新の2013年11月のデータを見ると、実効レート: 77.61/東京市場ドル・円 スポット17時時点/月中平均: 100円04銭

と書いてありました。

その後、ドル円は105円をうかがう展開となりましたので、実効レートのレベルは当然11月の77.61よりも低い=円安色の強い数字になっていると想像されます。


過去に80を下回ったのは、いつなのか?と調べてみると、

一番最近では円キャリートレード全盛期の2007年(120円台)となっており、

それより以前では1980年代までさかのぼることになり、その当時のドル円は200〜250円台となっていました。


アベノミクス効果で、「3桁のドル円」に目が慣れてしまったせいか、なんとも思わなくなっていましたが、こうして実効レートで『本当の円の実力』を検証してみると、変動相場制以降、3番目か4番目に円実効レートが低い(=円安)『異常事態』とも言えるようです。


ここではじめて【為替相場をターゲットとしない内需拡大による持続的成長】を要請してきたルー米財務長官の言葉がやっと理解出来た気がします。

アメリカ財務省が年に2回提出する為替政策報告書は、例年5月頃と10〜11月頃の発表となっています。さすがに日本を名指しで非難しないとは思いますが、為替市場に従事する人間としては、「アメリカ政府の堪忍袋の緒が切れた」のかどうかを占う上でも、為替動向とアメリカ側からの発言内容やタイミングをきちんと把握すべきでしょう。
http://www.central-tanshifx.com/market/market-view/sf-20140117-01.html


止まらない円の価値下落… 2016/05/02
1ドル106円でも「超円安」のワケ 実質実効為替レートで読み解く円相場
https://zuuonline.com/archives/105338


4月29日のNY外国為替市場の円相場は、約1年半ぶりの水準となる1ドル106円28銭をつけた。これを聞いたら驚かれるかもしれないが、それでもなお、現在は「超円安圏」にあるのだ。

どういうことなのか、詳しく見ていこう。


続く「超円安」水準

「黒田シーリング」、それは、昨年初夏に市場参加者らにより設定された、ドル円為替での124円台後半〜125円に覆いかぶさり一段の円安進行を阻止せんとした「天井」のことである。

黒田日銀総裁は、衆議院予算委員会で

「実質実効為替レートがここまで来ているということは、ここからさらに円安に振れるということは、普通に考えればありそうにない」

と発言、ある種の「口先介入」とも捉えられ、上記シーリングの根拠となっていた。

中国ショックや原油価格崩落等に端を発した世界同時株安を経たドル円相場は現在110円をも大きく割り込み、振り返ってみると、確かにその天井は重要な節目となった。

わざわざ強調して用いられた「実質実効為替レート」なる表現。

当時、円の実質実効為替レートは、変動相場制移行以降では、なんと「史上最安値(円安)」に達してしていた。

具体的に過去を振り返る前に、実質実効為替レートについて簡単に解説しておこう。


円がドルに対して上昇していても、ユーロに対しては下落しているような時、すぐには円高なのか円安なのか分からない。そこで円の複数の通貨に対する総合的な為替レートとして貿易相手国との貿易取引量で加重平均して算出する値が実効為替レート。

さらにその数値にインフレ等の物価調整を施した後のものが実質実効為替レートである。

つまり、「一国の通貨の対外競争力を総合的に捉えるための単一の指標」と言い換えられよう。


止まらない円の価値下落

下図は、

「ドル円直物為替レート(赤線。 以下、ドル円)と、

円の実質実効為替レート(青線。単位:2010年=100。 以下、R)」

の1971年以降の推移であり、それに歴史上の重要なトピックスを補記したものである。


@1973年2月:変動相場制移行当時のドル円は300円程度。
Rは71.93と、基準値である100対比、約28%の円安水準。

A1985年9月:G5が協調してドル高是正を取り決めたプラザ合意当時のドル円は240円程度。
Rは84.47。

B1995年4月:史上初めて80円割れを示現したドル円。
Rは149.87へと価値急騰。

C1998年8月:日本金融危機・アジア通貨危機等を背景にドル円は145円へと急反発。
Rは95.73へと減価した。

D2008年9月:リーマンショック勃発直前のドル円は107円。
Rは85.84。

E2011年10月:ドル円は史上最安値75円32銭まで暴落。
Rは105.66。

F2015年6月:「黒田シーリング」設定。ドル円は125円手前。
Rは67.80。


水準比較で分析してみると・・・、

BとE時点ではドル円は70円台までの急落をみたが、 Rは149.87vs105.66と、期間も長く深い円高局面となった2011年の方が、逆に円の価値上昇がマイルドであった。

@とF時点の Rは70前後であるが、ドル円は300円vs125円と約58%円高水準となっている。

これは逆の見方をすれば、円の対外競争力としての価値は、1ドル300円当時以上に減価してしまっていることを意味するわけで、黒田総裁はじめ金融当局者らがかなり危機的意識を持ってマーケットを注視していたことも頷ける。


なお、1973年〜1995年までのドル円と Rは共に右肩下がり、つまり円高方向のトレンドを形成している。

ところが、1995年を境にドル円は概ね横ばいである一方で、Rは右肩上がりの軌跡を描き、両者は大きく乖離した状態で現在に至っている。

日本がデフレ状態にあったことなど様々な要因を挙げることができようが、筆者はIT革命によるグローバリゼーション加速の恩恵にあずかった新興国台頭の影響が最も大きかったとみている。

日本が貿易取引量を拡大させるのと時期を同じくして、新興諸国は輸出財において国際競争力をつけ、また資源・原材料価格の継続的な上昇を追い風にした。結果、著しい経済成長を遂げ、それが更に次の投資を呼び込むという好循環に繋がったことでそれらの通貨価値は上昇して行った。


交易条件は芳しくない状態

実質実効為替レートは、一国の通貨の対外競争力を総合的に捉えるための単一の指標であると述べた。それは即ち、国外の財やサービスを購買する力に他ならず、国力の現れのひとつでもある。今、その力が「歴史的にも最弱の領域」に達しているのだ。

また同時に、その様な状況下、日本の貿易収支は2011年06月あたりから頻繁に貿易赤字を記録しており、それはもはや円安をテコに輸出を大きく伸ばすことができないほどに、グローバル型製造販売体制として産業構造が変容してしまっていることをも意味している。


望まれる円の価値安定

現在、円の実質実効為替レートは、75前後となっている。

過去に照らせば、第2次オイルショック後期(1982年)と同程度の超円安水準だ。

円の実質実効為替レートの下落が、交易条件の好転に結び付かない構造となっているのであれば、円安がもたらすメリットをディスカウントして捉える必要があるだろうし、底値圏から反発局面にある原油価格に一段の上昇がみられた場合、交易条件の更なる悪化は免れない。

トリクル・ダウン(富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が滴り落ちるという経済理論)が不十分であれば、家計部門は一層痛むことにもなろう。

筆者はそれらをも踏まえ、円の価値を更に「人為的に」減価させ経済成長のテコとして用いるとの戦術を好ましく思わない立場だ。

更に言えば実質実効為替レートを80〜100に安定的に収まるような金融・為替政策を採って行くべきとの見解に立っている。
https://zuuonline.com/archives/105338

6. 中川隆[-8909] koaQ7Jey 2019年8月03日 10:20:37 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3821] 報告
2010年2月27日
新藤LABのアンプを聴いてみました。
http://ariajp.cocolog-nifty.com/free_discussion/2010/02/lab-ceb7.html

新藤のアンプを使っている知り合いから音を聴いてみてほしいと言われたので

気はすすみませんでしたが聴いてみました。

あんまりぱっとしませんでした。それだけです。笑。。。。。ではあまりにも無責任という気もしますのでちょっとだけ、あくまで私がどう感じたかを

書かせて頂きます。(あくまで私がどう感じたかであって,他人の事は知りません)多少でも参考になれば幸いです。

比較したのはCounterpoint SA5フルアップグレードです。SA5000フルアップグレードも比較してみました。

この新藤のアンプは 先 の2台と比べますと 鮮度とダイナミックスとスムースさなどがかなり不足しており音楽の躍動感とか,生々しさが あまり出て来ないしレンジも狭くこじんまりした音質のア ンプだなーと感じました。このアンプ要りません。と思ってしまいました。新藤labのユーザーの皆様,ファンの皆様すみません。率直な感想ですでのあしからず。しかしあくまで私の率直な印象です。で,ちょっと,中をのぞいてみましたが、私の過去の経験から 使われているパーツからすれば妥当で 十分良い音質だとも思いました。そして それは設計上の問題ではなく部品の問題なのでやむを得ないのではあるでしょう。。これは過去に同様の経験した私の 個人的な意見です。繰り返しますがあくまで私の個人的な意見です。。。しつこいですね 笑)

とにかく部品は出来るだ けない方が良いのですが、ただし減らせば良いという物でもなく,いろいろ有るようですが。。。先ず直流を作って増幅素子を動かしたり、するために部品は必用ですからやむを得ないのでは有りますが、音質を劣化させる すなわち伝 送、あるいは伝送増幅,変換途中では元々の大元であるソースに入っている物より必ず悪くなりながらあちこちを通ってスピーカーから出てきますよね。そして 元の音より物理的にはよくなる事は絶対にないのです。ここでは信号が劣化するかしないかの話をしておりまして、味とかキャラクターとかは物理的現象とは異 なる話で,音質(SOUND QUALITY)とはちょっと違うと思っておりまして、どちらかと言いますと どう感じるか?というインプレッ ションの話なのでなのでここでは致しません。そうしますと信号劣化の要因は伝送のワイヤーや基板上の配線パターン 基板の材料やデザイン,そこにくっ付い ている抵抗とか,コンデンサーなどにあり、それらがどんどん音質を劣化させているのです。(少なくとも私はそう思っております)

それを最小限に抑えつつ、 信号は変換されたり増幅されたりして、最後に鼓膜をふるわせ、人間の体内で変換され,脳と言うハードウェアと、個人個人 それぞれみな異なる脳の 信号処 理のアルゴリズム(ソフトウェア)で信号処理され、音や音楽として認識し解釈しているのですから 聴いている人間の体というハードウェアやソフトウェアで も音質は変るわけですね。人間の体も電気部品とは異なりますがタンパク質を基とする部品で出来ていますよね。機器の性能はウンヌンされますがリスナーも性能差が絶対に有るのに人間の聴く性能をウンヌンされる事がないのは不思議です。笑

おおむね 自分が主体でこのアンプの音ははこうだとか、良くお聞きしますが、それもその方はそうだというだけで絶対的な物ではないので、ちょっと違うんじゃないかなーとは思いますが。。まあ いいでしょう。笑

とにかく何かを通れば物理的には劣化するわけ ですから、部品はできるだけ良い物をうまくく使う事がやはり重要だなーと感じたのでした。ですので設計は良くても音質があまり良く無いということもあると思 います。これはコストと大きく関係する事ですので、このアンプが特に悪いのではなく、市販品に限って言えば世の中の同価格帯のアンプはどれも似たり寄った りかもしれません。もとも高い部品が良いわけではないのですが、経験上では音質劣化が少ない部品は高価で有るようです。私が自分で使う物ではコンデンサーは1個 数千円から数万円、抵抗は一本200円くらいが最低ラインで上は数千円くらいまででしょうか?

あくまでも私が自分で使う場合にはです。しかしそういう部品を使っても 真空管プリアンプを一台作るのに部品に10万円とか20万円も投資すればかなりの音質を確保出来ると思います。回路上の変更や小細工のみでは 部品による変化を超えるものは得られないのではないかと思っております。この新藤labのアンプと同等でこの後のモデルは米国では7000ド ルクラスのようですから70 万円としますと。メーカーとしてやっていくためには 最大でも部品コストは10万円くらいに押さえねばなりません。これに製造コストその他の間接コストがかかり,流通コストや,販 売店の利益など全て含めての70万円ですから。どうころんでもそれほど大し た物は作れないことは容易に理解出来ると思います。70万円の予算が有り, 自分で作れる人なら部品に70万円投資出来ますからはるかに良い物を作れる と思います(どう考えてもよほど凝った構造でない限り真空管プリアンプ一台に部品に70万円はかからないと思いますけど)は。という ことで商売として考えるなら価格も音質も妥当な製品だと思います。もっとも一人や2人のメーカーで100万円のアンプを原価70万円で作って30万円の利益を頂くだけで,直売でユーザーに届けているようなところも有ります。(こんな良心的なところはもうほとんどないと思いますが)これは普通の市販メーカーなら間接コストがかかるので市場価格は300万円以上のクラスになるでしょう。しかし現代のビジネスモデルからすればそれが正しいのです。そうしないと食って行けないからです。しかし人ついえる事は同価格帯だから同じくらいの内容だと言う事は当てはまらないのです。安い方が良い事も有れば逆も有るでしょう。また、利益を追求したければあえて高い価格設定にしてブランドイメージを作り上げて,高い方が売れるという構図もあると思います。こうなると間違った人たちを引き寄せてしまうので本質からはかなりずれてしまうかもしれませんが、儲けるための商売としてはあると思います。(こういうのは私は嫌いですけど、自分でも仕事を引き受けていると高くしたくなる気持ちは分かります。そうしないと精神的にもやっていられない気持ちになる事も有りますし。笑)

生意気なことを言ってしまいましたがここ数年は特にそう思いますし、良い部品を使わなけ ればある壁は越えられないのではないかと思っております。原価に少ししか載せないメーカー,2倍のせるメーカー(一般的にはこのくらいでしょうか?)3倍以上載せるメーカー等いろいろです。ですので同価格帯だから質も同じクラスだと思うのはかなり間違っておりまして、50万円の物を200万円で売っているところもあれば 100万円で売っているところもある頃は事実としてあると思います。価格は売る側の都合で決まるのです。高い物が内容がよいというのは間違いだと思います。。

さて また脱線したので戻りますが 自分がその壁を越えているのか?壁に貼り付いてるのか?まだ壁の下にいるのか,はたまたその一つ二つ前の壁にいるのか?は良くわかりません が、Mike Elliottのアップグレードを使い始めてからはなかなかそれを超えたなーと思う物には 出くわしておらず,また,自分は十分満足していることから、知り合いには薦めてきました。

例えばCounterpointの古いアンプを25万 円投資して(もちろん5万程度でもかなり改善します)良い部品を使ってオーバーホールを兼ねてアップグレードすれば見違えるようなアンプになりますが、25万円で買えるアンプでは新品でも中古でもそれほど良い物が なかなか無い事もまた事実だと思います。 ということで、あいかわらずよくわからなくなってきましたが。

ご自分でアップグレード したりオーバーホールしたりすれば古く劣化した部品を交換する事により音質も良くなりますし、買い替える必用もなく,やりようによってはそれ以上のアンプを探す事もなかなか 難しいほどに改善するかもしれません。資源の有効活用としても良い事だと思います。

。。。。。が。。。。。
http://ariajp.cocolog-nifty.com/free_discussion/2010/02/lab-ceb7.html

新藤ラボラトリーについての詳細は

新藤ラボラトリー Western Electric 300B Single limited
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/109.html

7. 中川隆[-8920] koaQ7Jey 2019年8月03日 20:22:30 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3810] 報告
日本のアンプでは何故 スイスのアンプの様な美しい音色が出ないのか?

アンプの音色は電源ケーブルで殆ど決まってしまう


ケーブル類について - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2019年07月25日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/41081149a50ba6ffb446e36cda77ff93


皆さんは「ケーブル」(配線)についてどのようなお考えだろうか? かたくなにケーブルの価格は¥15000までと決めておられる方もいらっしゃいます。どんな機器をお使いか?と尋ねるとCELLOのプリ+パワーアンプを使っているとの事。CELLOのプリ+パワーアンプなら当然¥100万円は軽々と超えている。


私の考えとは相いれないお考えだ。しかしそれも個人の自由、止めたりはしない。ただ、自分がケーブル材や配線で色々実験してきた結果や、「ケーブル」は「必要条件」である事の認識をしている。


どんなに高額な機器やSPであっても、ケーブルなしでは音は出ない。(必要条件の所以) 出て来たサウンドの半分以上は「ケーブル(配線)の音」である事。機器ばかりが音に影響しているのではないと云う事。


昔、オーディオ雑誌で色々な機器(アンプ)の比較試聴記が掲載されていたが、当時は「直だし電源ケーブル」全盛時代である。アンプの音など「電源ケーブル」の音で決まっていた。


電源ケーブルの重要性に気づいたパイオニア社ではエクスクルーシブC5・M5から独自の電源ケーブルを開発し採用し始めた。海外メーカーは1980年代から電源ケーブルをインレット化して、自由に好きな電源ケーブルが使える様になっていた。国産アンプメーカーがインレット化を始めたのは1990年代に入ってから・・・。如何に国産メーカーの「音質」に対する認識が甘いかが良く分かる。バランス回路についても同じことがいえる。


ただ一般ユーザーが困る事がある。国産のケーブル材の出来は「どんぐりの背比べ」的な処が強く、8N・OFC等とネーミングは良いが、芯材の断面積がφ10mm以上ないと使い物にならない。(音数的に) 更に、周波数特性的にも下も上も物足りない。更にもう一つ、「エネルギー感」が全く不足。 (安物ケーブルを束ねてSPケーブルにして実験してみると良い)


「耳に痛い音」が飛んでくるのは大体決まって、アンプやSPが「活性化していないか、ケーブル類の質と量(断面積)が極端に不足しているからである。


オーディオマニアと云いつつ「音質」を良くすることを避けている様では本当のマニアではないと思う。小さなシステムでもオーナーが精魂込めて成長させたシステムには聴かせる所が有る。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/41081149a50ba6ffb446e36cda77ff93


アンプの音色 - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2019年07月24日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/beb50f68a6789981c2672b203f4fa1dd


漸く落ち着きだした自宅システム。サウンドも大きく変貌して来ました。その中で「アンプ」の「音色」について述べておきます。


マッキントッシュC22を模倣したこの自作プリアンプには、大きな癖や音色は有りません。ソースから入ってきた信号をそのまま即座にパワーアンプに送り出す様な非常に俊敏なプリアンプです。音色的には「ライトブルー系」の淡い色合いかとも思います。使っている球は12AX7(テレフンケン)と12AU7(フィリップス5814A)です。それぞれ試聴して、自分の耳に合格した球しか使いません。「ライトブルー系」の音色は「内部配線」の音色ですね。


プリアンプに対してパワーアンプのWE101Dの音色は確実に出ていますね。どう表現すれば良いのか?・・・・1960年代に良い映画館に行った時のサウンド(おそらくWEの球や機器を使ってある様な・・・)です。おそらく周波数特性的には上も下もあまり伸びてはいませんが、音の通りが良くて中域が非常に充実しています。内部配線の影響か?独特の音色もそう強烈ではありません。「楽音」の再現には申し分ないサウンドです。特筆すべきは音の粒立ちでしょうね。


私の7SPユニットシステム3種とも、すべてのケーブルを自作の最高峰ケーブルで接続しています。その結果、「見通しの良い音」(ベールが全くない)になっています。音数もソフトに入っている情報をすべて引き出して、且、さらに余裕をもってSPから音を出していると思っています。その為にケーブル類はとんでもない太さ(銀線で)に見えるかも知れません。一般的なケーブルの太さでないことは確かです。これは「ケーブル材の断面積」がすべての情報を引き出すために必要な「断面積」にしているからです。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/beb50f68a6789981c2672b203f4fa1dd


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自宅システムもやっと一息 - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2019年07月07日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/1fa78a4adca12c9bde0e7323eca24fc8
アンプの場合、コンデンサーの種類や容量の大きさで「音色」や「音数」が変わる事は承知していますが、私から言わせれば「些細な変化」です。「内部配線」の交換は「革新的変化」をもたらします。


自宅システムも昨年からアンプの入れ替えが続き、落ち着かない日々が続いていましたがやっと安息の日が訪れ様としています。


LUXMAN M06α→クレルKST-100→エクスクルーシブM4→ディネッセン:アンタレス

と目まぐるしくアンプ交換して来て、今年に入りネットワークシステムでの「Wアンプ化」実験をして、ようやく元の鞘のWE101Dppパワーアンプ×2台のWアンプ化にこぎつけました。当初の構想から10年もの月日が経ってしまいました。


管球プリアンプとWE101Dppパワーアンプの内部配線は「特殊な銀線」に全て交換しています。クラスは当方の「ゴールドスターシリーズ」と同じ配線です。

一般の内部配線が銅線のφ0.5mm程度に対し、20倍以上の断面積と銀線の伝送特性です。超ハイスピードなアンプにしています。


サウンドトレール「ケーブルカタログ」
http://soundtrail.co.jp/p06.html


アンプの場合、コンデンサーの種類や容量の大きさで「音色」や「音数」が変わる事は承知していますが、私から言わせれば「些細な変化」です。「内部配線」の交換は「革新的変化」をもたらします。「劇薬」にも例えられるでしょう。


現在はパワーアンプの活性化(多分約1か月くらいで完了すると思う)中で、バッハ:チェンバロ協奏曲集をMDで、おとなしいサウンドで楽しんでいます。


非常に穏やかなサウンドで音数が多くてSPの存在が消えています。SP間の音の密度が市販のアンプとは違います。多分「蜜月」の時代かも知れません。最新のアンプの音の出方とは一線を画します。真空管自体が100年前くらい古いものですので「古臭い音」と感じる事も有りましたが、今回の組み合わせで「一つの世界」を描いています。ないものねだりしても仕方がないし、このサウンドで充分満足しているのでこのまま使い続けていくだろうと思います。予備の真空管も十分ストックを持っています。多分出力管のWE101Dは私の代では消耗することはないと思います。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/1fa78a4adca12c9bde0e7323eca24fc8

8. 中川隆[-14346] koaQ7Jey 2020年1月19日 12:57:06 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1257] 報告

プリアンプ騒動記 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2020年01月19日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/ecaf2d03bd4a6a73eabf5cf0fc5a8a42

「ラックスのプリアンプをオークションで落札したんですけど、お宅のアンプとスピーカーで試聴させてもらえませんか」と、近隣にお住いのオーディオ仲間「Y」さんからご連絡があったのは1週間ほど前のことだった。

「ハイ、もちろんいいですよ」と一つ返事。

何しろ「リチウムイオン電池」と、「200ボルト電源からの降圧トランス」という、オーディオの根源に関わる「電源対策」はYさん抜きでは語れないし、うかつに足を向けては寝られない存在だ(笑)。

さて、実はこの度Yさんが落札されたラックスのプリアンプ「CL35」についてはかねがね「どうしようか?」とご相談を受けていた。

ラックスには何の憾みもないが、ありのままに言わせてもらうと「ラックスのアンプはとかく評判が悪いですよ。ベテランの真空管アンプ工房さんによると使ってある部品の質が悪いそうです。音も総じて生ぬるい傾向だし、止めといた方がいいですよ」と反対してきた。

ところが、肝心のYさんはどうやら「見かけ」に幻惑されたご様子で(笑)、「実は自宅用ではなくて運営している老健施設の食堂のアンプ用です。パワーアンプが6550プッシュプルなので、セットで置くと見栄えが良さそうなので・・・。」

結局「即決」で落札されたアンプを、3連休の最後の13日(月)の午後になって、いそいそと持参されたので音出しを含めて「プリアンプの実験」となった。

「パワーアンプ転がし」や「球転がし」はこのブログの読者ならご存知のとおり数限りなくやってきたが「プリアンプ転がし」は、たしか初めてではないかな。

そもそも、デジタルの時代になって「プリアンプ不要論」が横行しているくらいその存在感は薄れるばかりである。

今のところ「質のいいプリアンプならあった方がいいし、そうでなければ無い方がいいしでケースバイケース」というのが結論だ。

そして、Yさんは部屋に入ってこられるなり開口一番「テスト機器のパワーアンプは「2A3シングル」を、スピーカーは「AXIOM80」でお願いします。」

「はい、わかりました」(笑)。

「AXIOM80」をテスト用のスピーカーに選ぶなんて、(アンプの)欠点を容赦なく暴き出すのでアンプが可哀そうだなあ・・・。


とりあえず用意したプリアンプは我が家の分が3台とラックスの「CL35」との計4台の勝負となった。

ちなみにその3台とは、

1 マッキントッシュ「C-22」型プリアンプ

2 マランツ「7」型プリアンプ

3 オーディオ専門誌「無線と実験」(2001.1月号)に掲載されていた「安井 章」先生創案のプリアンプ

まずは「ラックス」を鳴らしてみた。ちゃんと音が出てくれるかどうかが先決だ。

いきなり「どでかい音」が出てきて「AXIOM80」が破損すると「もう死んだほうがまし(笑)」なので、内心ヒヤヒヤしたが真空管が多いせいか、温まるまで時間がかかったもののようやく音が出てきてくれてホット一息。

相変わらずラックスらしいボンヤリした音だと内心思ったが「なかなかいいじゃないですか!長時間聴いても疲れそうにない音ですよ。」と、積極的に応援(?)してみたものの肝心のYさんはどうもご不満げな様子。

それから我が家のプリアンプを1,2,3と次々に試聴していった。

その結果を白日の下にさらすと、

「プリアンプで音があまりにも大きく変化するので驚きました。パワーアンプ以上の差が出てきますね。

ベスト1は3のプリアンプです。まったく非の打ち所がない音で感心しました。2と3はその次のレベルになりますが、ほぼ互角で実力伯仲といったところでしょう。ラックスとなると、もう最低最悪です。

音が生ぬるくて情報量がまったく不足しています。このままでは聴きたくないので3を製作したMさんに改造を頼めないですかね。」と、Yさん。

「それは頼んでみてもいいのですが、(ラックスは)ちゃんと鳴っているのにもったいないですね・・・」

さて、今回のテストで見事に栄冠に輝いた「安井型」アンプの特徴を製作者に伺ってみると、安井先生はその道ではたいへんな権威で信奉者が多く、このアンプは「定電圧回路」にこだわり電源部分に特に注力したとのこと。

プリもパワーもそうだけど、最後は「電源」部分の充実度がものをいうみたいですよ。そんなことは、とうの昔に分かっとるわいという方が多いでしょうが(笑)。

実は、このアンプは去る12月に来たばかりのまだ借り受け状態のままで、購入と決めたわけではなくどうしようかと迷っている真っ最中だった。使用されている真空管はありふれた「12AU7×4本」。

「購入する気になれば原材料費だけでいいよ」と、相変わらず「儲け心」が皆無な製作者だが、ビンボー人にとってはそれでも結構なお値段だしねえ(笑)。

しかし、自他ともに認める「NO.1」となれば買わずばなるまいなあ・・・。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/ecaf2d03bd4a6a73eabf5cf0fc5a8a42


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横浜 ベイサイドスクエア 2016.09.09
8月6日に安井章先生のアンプを使用した試聴会を行いました!
http://baysidenet.jugem.jp/?eid=249


 先月の8月6日(土曜日)に、『MJ無線と実験』誌でおなじみの安井章先生にご来店いただき、先生のアンプを使用したミニ試聴会を行いました。
 
 真夏の暑さの中なので心配しましたが、80歳を超えるご高齢にもかかわらず、オーディオにかける情熱は未だに衰えることなく持ち続けておられるようで、いろいろと、貴重なお話を聴かせていただきました。

 当ショップには『ラジオ技術』誌で有名な高橋和正先生にも、時々、ご来店いただき、オーディオ(スピーカー制作)に関するお話を聴かせていただいていますが、我々若いもん(?)も、先生たちのオーディオにかける『いきざま』に負けずに、まだまだ、頑張らなければならないと、改めて自覚させられます。

 上の画像は、その安井先生のアンプに魅せられ、長い間、先生の愛弟子(?)としてお付き合いを続けている 佐藤さんで、先生に替わって、プレゼンター役を務めていただきました。ちなみに、右端に座っておられるのが安井先生です。

 当ショップの『YBAプレミアクラブ』会員でもある佐藤さんは、数年前に、一大決心をして、本業である一級建築士の仕事を辞めて、小さなオーディオ工房を始め、当ショップとコラボレーションをしながら、アンプ製作などに頑張っておられる方で、オーディオにかける情熱は、先生方に負けないものが有りますね。

 現在、当ショップとのコラボレーションで、先生のアンプのキット化を検討していますので、そのうち『安井式アンプキット』が発売されるかもしれませんよ。
http://baysidenet.jugem.jp/?eid=249


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2008年11月08日
金田式 VS 安井式、雑感(13年前の書込)
https://ja1cty.at.webry.info/200811/article_3.html


真空管アンプ
ネットサーフィンをしていて、古い知人に巡り会いました。彼は、昔、流行ったパケット通信の書込み内容を保存していてWebに公開しています。その中に私が13年前に書き込んだ記事がありましたので以下に再掲します。

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To: AUDIO @JPN
Subject: 金田式 VS 安井式、雑感
From: JA2DHC
Date: 15-Aug 95 11:01:00
Message-Type: B
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金田式DCアンプの話題で盛り上がっていますが、私は同じ頃、雑誌によく書いていた安井章氏の記事の方が好きでした。 この二人は意見が衝突し、誌上討論会なども行なわれました。 私としては回路理論では圧倒的に安井氏が優れていたと今でも思っております。 ただ、安井式は、基板製作から行なう必要があるため蛇の目基板を使う金田式の方が自作する人が多く、評判は良かったようです。

私は安井式A級15Wx2アンプを始めて鳴らしたとき、これで真空管アンプの時代も終わりだなと思いました。 ただし、この時は211のアンプを持っていなかったのです。 その後211のアンプを作り、辛うじて真空管アンプの優位性を保ったのでした。

安井式もDCアンプ構成ですが、金田氏が「DCアンプ」の名前を使うのにクレームをつけたので使わなくなったのが実情です。 当時のMJを全部読んでみればわかります。

安井氏が提唱したTP歪み(Transient Phase歪み)理論はそれまでにないユニークなものでした。 氏は言及していませんでしたが、私がこれを読んだ時、真空管アンプが音がいいと言われるのはTP歪みが少ないせいだと、直感しました。 最近このフィールドで真空管と半導体の違いは電流が真空中と個体中を流れる違いだけと言う意見がありました。 私はそれだけとは思いません。 半導体は電極電圧の変化に伴って電極間容量が変化しますが、真空管はほぼ一定です。 この特性によりTP歪みが出にくくなります。

以上、25年くらい前を思い出しながら書いていますが、最後に印象に残っている記事のライタを以下に示します。 皆さんそれぞれ思い入れがあることでしょう。

真空管の部
武末数馬 : 言わずもがなの真空管アンプの大御所

辰口 肇 : 本当のアマチュアらしく、原稿料かせぎでなく、自分のための最良のアンプを追及した人

落合 萌 : シンプルな回路でFBな音のアンプを数多く発表した

森川忠勇 : 膨大な数の記事を残した。 駄作も多かったが有効な記事も多かった。 日本で真空管アンプがこれほど生き延びたのは 氏の記事の影響が大きいと思う

藤本伸一 : 数年前にパケットに出てこられたようです

半導体の部
前記 2名(安井氏、金田氏)
窪田氏(名前を忘れました): 終段無帰還アンプなどメーカー製にない 独自の回路を研究
桝谷氏(名前を忘れました): 論評を控えます

’73 de JA2DHC/1 大橋、(JL1ZNDシスオペ)

[End of Message #63308 - from JA2DHC]

https://ja1cty.at.webry.info/200811/article_3.html


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プリアンプの製作 その1 2015/06/24
https://yurikamome.exblog.jp/24305490/

 先日、あるマニアが我が工房にお越しになり、安井式アンプと安井式のネットワークによるシステムを試聴された。

 「これは凄いっ!!」、その音が出た瞬間の表情が嬉しかった。

 聴き進むうちに「今まで聴いていた音は何なんだって感じ」ともおっしゃっていただいた。安井式アンプの雄大なスケール感と奥行きを感じる透明感、そして実在感を体験していただけたのはよかった。

 実は、パワーアンプの後プリアンプの安井式で組み上げている。

 パワーアンプの成功からすれば当然その延長でと言うことだし、安井先生の「プリアンプが対応していなければ音は拡がりませんよ」というお話もあり、更にその先を聴きたくなったというわけで、先だってのAccuphaseのP-6100の対決での収穫もあり、記事のオリジナルを更にブラッシュアップしたくなり、本格的プリアンプに先立ち、検証実験用にOP-AMPを使った実験機をバラックで組み立ててみた。

https://yurikamome.exblog.jp/iv/detail/?s=24305490&i=201506%2F24%2F59%2Fc0021859_15373971.jpg

 カップリングコンデンサは1.5µFのよくOP-AMPのデータシートに載っている極々当たり前のOP-AMPのフラット増幅回路に安井式電源を組み合わせ、(とは言ってもオペアンプ周りのデカップリングは100µFの電解コンデンサを入れてあった)パーツは手持ちを使った関係で定数も手持ちのものになっている。トランスはジャンクのよくある青い小さなトロイダルを使った。この手のトランスは多くの場合恐ろしくレギュレーションが悪い。このトランスもご多分に漏れず、出力電圧が定格で35Vなんだけど、開放状態では67Vもある。不良品かと思ったけど、データシートを見てみたらそういうものだった。それだけ巻き線の直流抵抗が大きく、つまりレギュレーションが悪い。

 はさておき、先ずはそのまま誰でもやる、つまり安井式のフィルターなしの回路での実験。OP-AMPは手持ちであったもの幾つか差し替えたけど、個人的に好みだったバーブラウンのOPA2604で実験機とした。

 この時点での音は、OP-AMPによくありがちな、カチッとした堅めの音で、そしてこのOPA2604らしく活き活きとしたパンチのある音がしている。それでいて手応えを感じる中音域の厚みも、たとえば優等生的なナショナルセミコンダクタのLME49860よりもワイルドで、音楽的なリアリティーではこちらの方が好みではあるのです。そんなわけで、これはこれで悪くはないとも思う、アナログのトランジスタアンプ的な音と言いますか、色気のある音であった。

https://yurikamome.exblog.jp/iv/detail/?s=24305490&i=201506%2F24%2F59%2Fc0021859_15491372.jpg

 いよいよ安井式の検証。まず、回路図で目につく安井式の特徴のコイルによるフィルターを挿入すると音は一変する。奥行きを感じて低音の力強さが増す。

 次にカップリングコンデンサに10µFの電解コンデンサを並列に接続。これは効果が確認できるまで時間がかかった、音が曇るような印象を感じなくもない。エージング待ち。

 そしてデカップリングを安井式のオリジナル通り0.033µFに変更。これが素晴らしかった。前後感の再現力が格段に上がった。但し低音の力強さが後退したような気がしなくもない。

 そこで、整流後、電源回路以前の平滑コンデンサの容量を手持ちの関係で1500µFだったものを更に2000µF重ねて合計3500µFとしてみたところ、低音の力強さが改善された。

 そんな試行錯誤をしているうちにカップリングに並列した電解コンデンサもエージングが進み、並列した直後とは全く違う響きを聞かせてくれている。

 この響きはもはやOP-AMPとは思えないスケール感に柔らかさ、しなやかさ。

 この時点ではまだパーツ類のシールドはしていなかったのだけど、簡易のシールドを施してみたところやはり音のスケール感と決めの細やかさは更に増してきた。

 ここで、OP-AMPを新日本無線のMUSE-01に差し替えてみた。この非常識に高価なOP-AMPの実力はというと、スピーカーから流れてくる音の浪々をしたスケールにはOP-AMPの私の固定概念が全くの言いがかりのようなものだったと言うことを身をもって体験をした。このふくよかさ、艶やかさ、ダイナミックな力強さは真空管と言っても誰も不思議がらないと思う。でも実はマニアは敬遠するOP-AMP。

 回路図は、どこにコイルを挿入し、デカップリングの値などがわかるように添付しておく。これは安井先生御自身が記事にしたものとほぼ同じ。

 と言うことで、ここまでが安井式のオリジナル通りの構成でアンプを組んで、安井先生のノウハウがどういう効果があるのかを一つずつ検証してみた。

 コイルや抵抗のシールド、デカンプリングコンデンサにカップリングコンデンサ、それぞれに大きな効果があったのは事実と同時に、そうたいした出費にならないところがポイントで、大胆な回路に見えないので地味な印象ではあるのだけど、こう進めていくうちに音の善し悪しは、パーツやら回路やらで決まるのはもちろんだけど、なぜそれらが音の善し悪しに聴感上影響するのかはパーツや回路が良い悪いと言うことよりもそういう影響を出させる要因は何か別にあるような気がするのです。

https://yurikamome.exblog.jp/iv/detail/?s=24305490&i=201506%2F24%2F59%2Fc0021859_15183947.jpg

https://yurikamome.exblog.jp/24305490/

▲△▽▼


安井式40WパワーアンプとAccuphaseのP-6100の対決 2015-06-16
https://yurikamome.exblog.jp/24265944/

 パワーアンプの製作で、安井式の選択の成功だった。

 あるイベントで、パワーアンプのみ安井式にしてデモンストレーションを行った。多くがオーディオに興味がある人しか来なかったそのイベントでは、おおむね好評というレベルではなく、足を運んでくれた人は皆一様に予想以上のクオリティーに驚いていた。

 あるマニアが「そのアンプ、貸してくれませんか」というお話。その方のお宅で、アキュフェーズのアンプとタンノイの高級スピーカと組み合わせると言う機会を得た。

 ラインナップはパワーアンプがP-6100、プリアンプがC-2420。スピーカーはタンノイのカンタベリー。

 基本的にバランス伝送で接続されていて、スピーカーはバイワイヤリングで接続されている。

 今はハイエンドはバランス伝送が常識的な流行と言うことになっている。(実はバランス伝送というのは家庭用のケーブルが長くても数メートルというオーディオシステムでは、デメリットの方が大きいと言うことをあまり知られていないのは、ものを作る側で、しかも高いものを売りたい方としてはありがたいことだと思う)

 始めに聴いた印象で、このシステムのスケール感は快感を感じさせる。

 伸びやかなきめの細かい音も色気を感じたし、ピアノの共鳴による基音より低い音も雄大に響いていて、それでいて立ち上がりがよかった。でもハイエンドによくありがちな1枚ベールをかぶった印象はやはりここでもあった。

 そんなシステムのおよそ100万円のパワーアンプとの対決なのだけど、安井式のパワーアンプはアンバランス伝送なので、アキュフェーズのプリアンプのC-2420はアンバランスの出力も装備されているのでいるので、こちらを使って接続。

 カンタベリーは能率が8Ωで96dBもあるので、スピーカーから2〜3mのリスニングポジションで40Wの出力でもダイナミックレンジとしては生のオーケストラ以上の音が出せるので、全く出力としては問題なし。

 重さも大きさも全然違うこの対決は大変楽しみだったけど、結果は惨憺たるものだった。

 自宅ではスピーカーの外まで拡がっていた音場が全く拡がらないどころか奥にくすんでしまっていて、しかも詰まった印象。

 アキュフェーズできこえていたピアノのハンマーが弦を叩くその感じが全くしない。

 よくハイエンドにありがちな、スケール感はあるのだけど1枚ベールをかぶったそんな感じが更にひどくなったような印象だった。ホールトーンが自然に引かないどころか、きこえるべきホールトーンがない。

 明らかに自宅で鳴らすのとは、出張デモで鳴らすのとなり方が違う。

 実験用に用意していったコモンモードフィルターをプリとパワーの間に挿入したところ、大きな改善があったものの、それでもアキュフェーズの足下に及んだとは到底言いがたいのは変わらない。自宅で聴いたときのようなホールに包まれるような感じが全くしない。

 アンプを自宅に持ち帰りいつもの環境で試してみると、さすがにカンタベリーのスケール感にはかなわないのだけど、透明感と立ち上がりでは明らかに我が家の環境の方が勝っていると思う。

 安井先生にそのことを話してみたところ、「プリアンプも対応していないと、音は拡がりませんよ」とのこと。

 この経験は大きかった。音をよくする秘密が一つ解った気がした。

 なぜたった数メートルのケーブルに大金を投資しなければいけないのか、なぜ試聴したときと買ったときでは音が違うのか、その原因の大きなものを見つけた気がした。
 そして、それは後の実証実験でたぶん正しかった。
https://yurikamome.exblog.jp/24265944/

9. 中川隆[-13973] koaQ7Jey 2020年3月15日 12:46:40 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[854] 報告
2020年03月15日
1ドル40円から60円が適正? 異常に安い日本の物価が為替変動を招く


北欧では外食は1万円以上になる


各国の物価で見る適正な為替相場

1ドルが何円かを決めているのは為替相場で国際為替市場によって決まるが、そういう名前の市場がある訳ではないです。

各国の主要銀行間で為替売買を行い、需要と供給が釣り合った為替レートに自動的に収束する。

例えば1ドル105円でドルを買いたい人と、1ドル110円で円を買いたい人が居ると、間をとって1ドル107円台で取引成立する。


世界各国の通貨価値はドルとの取引価格で決まるので、NYなどのアメリカ市場との取引で決まる。

為替市場の1年間の取引量は約1000兆ドルで1日では4兆ドルと巨大で、株式市場や輸出入の何十倍もの金額です。

だが全世界の金融資産合計は約360兆ドル、世界のお金の合計は約800兆ドル、すべての国の総資産はおそらく1京ドルに達している。


巨大な為替市場といっても毎日世界全体のお金の0.5%しか取引されていないので、ここで不具合が起こります。

例えば国際取引で1ドル100円になったとしても、それは日米のお金の0.5%の取引量だけで決まった為替レートです。

200分の1から全体を推測しているので、地球から観測して銀河系の様子を推測しているのに近い。


だから為替レートでは誤差や間違いが生まれ、時にとんでもない数字になる場合があります。

例えば2007年のリーマンショック前は1ドル124円が「適正」だったのに翌年は100円を割り込みました。

円の価値はどんどん上がって2011年には1ドル75円になり、日本のGDPは4.2兆ドルから6.7兆ドルに急上昇した。

為替レートの間違い

これが為替レートの間違いでごく小さい取引量で全体を決めているため、実態として日本は悪くなったのに日本の価値が急上昇した。

だが実は1ドル75円のほうが正しくて1ドル124円が間違っていたという指摘もあります。

それが物価から算出した適正レートで、確か2010年ごろ日米のビッグマック価格は1ドル70円台で釣り合っていたと思います。


ビッグマック価格はひとつの象徴的な価格で、要は国が違っても同じ価値の商品は同じ値段になるべきだという考え方です。

2007年ごろに日本の物価が安く、北欧ではペットボトルの水が500円で日本は100円などと言われていた。

あまりにも拡大した物価差は調整されるものなので、1ドル75円こそ適正レートだった可能性があります。


現在のビッグマック価格は日本は390円でアメリカは5.67ドル、世界最高はスイスで6.5ドルだそうです。

日米のビッグマックが同じ値段になる為替レートは1ドル69円程度なので、物価からは1ドル60円台突入が示唆されています。

もっとも対象になる商品を例えば自動車やガソリンにするとアメリカのほうが安く、多くの日用品はアメリカのほうが安い。


欧州は物価が高く北欧では日本では550円で売っているマックのランチセットが約1300円だそうです。

コーラは500mlで500円なので1mlあたり1円、牛丼屋で500円なら良いものが食えるが、北欧ではまともな食事は1万円以上する。

これを為替レートで調整しようとすると1ドル30円か40円が適正になってしまう。


このように為替レートはいつも正しい訳ではなく、どちらかと言うと「いつも間違っている」ものです。

1ドル40円にもなりえるし1ドル120円にもなりえるが、世界が深刻な経済危機だとほとんど円高に進みます
http://www.thutmosev.com/archives/82443326.html

10. 中川隆[-13940] koaQ7Jey 2020年3月16日 08:33:06 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[887] 報告
2020年03月16日
良いものを安く売る日本、粗悪品をより高く売る欧米


物体として壊れなければ永久に使えるファミコンより
数年で「使えなくする」ほうが儲かる

画像引用:買取実績|買取専門リサイクルマート - アル・プラザ栗東店https://www.recyclemart.jp/shop/rittou/result/hobby/nintend.html

粗悪品をより高く売ろうとする欧米人

日本には「良いものをより安く」という言葉があり、良い商売のお手本として称賛されています。

だが日本以外の国ではこうではなく、むしろ「粗悪品をより高く」売ろうとする企業が多い。

例えばアップルという企業はiPodやiPhoneなどをヒットさせたが、どれも「すぐ壊れるように」設計してあるそうです。

すぐというのは語弊があるが何十年も長持ちしたら買い換えないので、せいぜい数年が設計上の寿命になっている。

米IT企業の製品はどれも数年で買い換えるようになっていて、たとえ物理的に機能してもアップデートで使えなくする。

マイクロソフトはOSのウィンドウズを数年ごとに更新し、古いPCやOSを使えなくしています。


このように欧米人はなるべくすぐ壊れるものを売り、もし長く使う人が居ても使用期限やアップデートで動作しなくする。

自動車でも欧州の高級車メーカーは新車時はすばらしいが長持ちせず、耐用年数を短く設計しています。

数百馬力で数千万円もするスーパーカーはだいたい数年で壊れて、超高額な修理代を請求されることになっている。


日本車は正反対の設計思想でなるべく手間がかからず長持ちする設計になっていて、本当に長く使いたい人は日本車を買う。

日本製の家電や電気製品には使用期限という考え方がなく、ソニーや任天堂のゲーム機は永遠に遊べる。

任天堂のファミリーコンピューターは子供が踏んでも壊れない設計なので、今も多くの製品が普通に動いている。

良心的な企業ほど損をする

日本はメーカーが消えてなくなったとしても、製品は物理的に壊れない限り永遠に使える設計思想だといえる。

企業としては必ず5年以内に壊れるか使用期限を設けたほうが、定期的に買い換えるのでうま味がある。

これを悪い言葉で表現すると「粗悪品をより高く売る」商売が世界でもてはやされている。


日本は様々な商売で「良いものをより安く」する競争が起き、過剰サービスやデフレの一因になったとも言われている。

例えば日本は外食料金が先進国で最も安く、1000円以内でほぼどんなものでも食べることができ、しかも美味しいと言われている。

500円前後で食事ができる店も多いが、海外でこんなに安いのは後進国や新興国だけです。


北欧では安い外食店がなく1万円以上が普通で、他の先進国でも数千円はします。

だからマクドナルドなど米国のファーストフードチェーンが大人気で、1000円くらいのセットを安いと思っている。

日本でも原田会長の時にマクドナルドが1000円セットを出したが、高すぎるので廃止された。


比較的高いカレーやラーメンでも1000円以内で選び放題で、1000円出せばバンバーガーより良いものを食べれるからでした。

よく日本と比較して欧米の収入が多いとか1人当たりGDPが高いというが、彼らはその分物価も高い。

英米仏など先進国の家賃は東京の3倍が相場なのに、収入は1.5倍程度でしかないので生活はとても苦しい。


欧米の外食費は日本の2倍以上なので、むしろ日本より生活が厳しい場合が多い。

http://www.thutmosev.com/archives/82446366.html  
 

11. 中川隆[-5655] koaQ7Jey 2021年4月16日 13:13:31 : mV2k7WRgio : MGYvb2xWOERxY0k=[19] 報告
Date: 1月 25th, 2021
日本のオーディオ、これまで(技術の植民地)
http://audiosharing.com/blog/?p=34008


昔もいまもそうなのだが、多くのオーディオマニアは、
日本製のスピーカーよりも海外製スピーカーをありがたがる傾向がある。

こんなことを書いている私自身もそうである。
そうであっても、トータルの音ではなく、
これまで日本のオーディオメーカーがスピーカー開発にかけてきた技術力は、
そうとうなものだった、と思っている。

スピーカーユニットの振動板の素材開発にしてもそうだし、
ユニットの構造もさまざまなものが登場してきた。

測定技術においてもそうだった。

いま海外メーカーが、技術的メリットを謳っていることの多くは、
ずっと以前に日本のメーカーが実現していたことだった。

なのに、そんなことをすっぽり忘れてしまっているオーディオマニアがいる。
若い世代のオーディオマニアならば、
そういった日本のスピーカー技術をよく知らないだろうからしかたないが、
私と同世代、上の世代においても、忘れてしまっているのか、
もともと興味がなくて調べることすらしなかったのか、
どちらにしても、その人が好きな海外メーカーのブランド名をあげて、
ここはすごい、といっている。

その技術は、ダイヤトーンがとっくに実現していましたよ、と返しても、
知らない、という。自分の知らないことは事実ではないような顔をする人もいた。

そんな人がえらそうことを若い世代に対して語ったりするのか。
そんなことも思うのだが、そんな人のことは実はどうでもいい。

欧米のオーディオメーカー、特にヨーロッパのメーカーがうまい、と感じるのは、
そんなふうに日本のオーディオメーカーが開発した技術を、
こなれたころになってうまく利用しているところにある。

1970年代から1990年代にかけての日本のオーディオメーカーは、
その意味では海外のオーディオメーカーにとっての技術の植民地といえるのではないか。
http://audiosharing.com/blog/?p=34008

12. 中川隆[-4111] koaQ7Jey 2021年6月21日 09:59:12 : U1K9HodENM : VUxCYU5QZlhIeS4=[14] 報告

2021年06月21日
不用品を高く買わせる方法に長けている欧米ブランド企業
http://www.thutmosev.com/archives/86101303.html


みんな高級外車は軽自動車より安全と思ってますが、そんな単純なデータはないです。
イメージとして高級で安全だから買うのです


マーケティングとは不用品を売る事?

ある人に言わせると現代の営業マンやあらゆる広告の役割は「客を騙して要らないものを売りつける」事だそうです。

もちろん家具を必要としていたりスマホを必要とする場合はあるが、あらゆる人は既にそうした物を所有しています。

例えば最近ランドセルが高級化し10万円を超えるものが売れていて、しかも1年前から予約しないと買えないそうです。

ランドセルがいくつ売れるかは、6年前の出生数を見れば「今年は前年比マイナス5%だな」などと推測できます。

年々販売数が減少している商品で、手作りの工程があり少数の職人が1年間かけて製造します。

ランドセルは2万円台のもありアジアで製造すれば1万円でもできると思うが、高級でカラフルなのが人気がある。


数千円のカバンでも役割は同じなのにランドセルを廃止しろという意見は少なく、今後も子供がいる限り売れ続ける。

ランドセルはちょっと見には全て同じだがよく見れば高価格なのが分かり、親の自尊心を満足させる。

子供が「10万円のランドセルが欲しい」と言うはずが無いので、実は親のプライドのために売られています。


高級自動車や高級スマホも、実は低価格な軽自動車や格安スマホと機能はあまり変わらない。

以前警察の統計を見て驚いたのだが、事故件数当たりの死亡率は、車種別では軽乗用車がもっとも少なかった。(軽貨物は多かった)

これは軽自動車は女性ドライバーが多く、女性の交通事故の多くは「時速40キロ以下」で起きているためです

日本製品が売れるには動機づけが必要

一種の数字の錯覚ですが最近の軽自動車は以前より安全なのは間違いなく、反対に最も死亡率が高いのは大排気量の外国車でした。

これはドライバーのほとんどが男性で事故時の速度が高いからで、フェラーリが危険という事ではない。

同じ軽でも軽貨物は死亡率が非常に高いが、これもドライバーの性別や速度や使用環境が影響しているかも知れない。


機能や安全性でベンツとワゴンRは大差ないのに、ベンツに乗っていると人間が高級に見えるので金持ちはベンツを買います。

スマホは安いアンドロイドは操作性で劣っていたが、最近は改善されて高級機との差は小さくなっている。

日本の女性はiPhoneが大好きで、iPhoneに非ずはスマホに非ずと思っている人も居る。


これらは本当は不要なのに購入したり、普及品でも良いのに高級品を購入する例で、消費者のハートを掴むことで売っています。

ダメだったのは日本の家電メーカーで、安い中韓製品よりシャープや東芝を買う理由を作り出せませんでした。

人々が「ベンツとワゴンRの機能は一緒なんだ」と気づいてしまえばベンツは売れず、日本の家電メーカーはそうなりました。


物が溢れている現代で要らない物を買ってもらうには、イメージや動機付けが決定的に重要です。

「家電製品てどれも同じでしょ」と思われたら人件費が安い国の製品が必ず勝ちます

先日あるスポーツ選手がグッチのTシャツを着ていて、ネットで調べたらアマゾンでは48万円で売られていました。


どう見てもただのTシャツに英語でGUCCIと書いてあるだけなので原価はせいぜい3千円、それを金持ちは数十万円で買っています。

欧米のブランド企業はこういう「不用品を高く売る方法」に長けていて、ある意味日本人も見習うべきかも知れない
http://www.thutmosev.com/archives/86101303.html

13. 中川隆[-5042] koaQ7Jey 2021年7月12日 13:07:56 : k1iBuJ4ez6 : SmpFNG12cHBpMkk=[9] 報告

2021年07月12日
外国企業は宣伝がうまく、日本企業は軽視している
http://www.thutmosev.com/archives/86254610.html


イタリア人は千円で作ったものを全世界で10万円で売るような事が得意

有名ブランドを買う心理

外国特に欧米先進国には歴史ある有名ブランドが多く、日本にはあまり存在しない。

最近ある外国のスポーツ選手がグッチのTシャツを着ていて、気になって値段を調べたらアマゾンでは48万円で売っていました。

グッチのロゴ以外は3千円で売っている商品と区別がつかず、製造原価は恐らく3千円でしょう。

正直買う気が分からないが本人はとても満足気で、しかも誇らしげに写真に写っていました。

そのスポーツ選手は資産100億円以上でプール付きの豪邸を所有していて、Tシャツが50万円でも気にしないタイプです。

韓国の南大門あたりでは欧米有名ブランドの偽物を売る店が大量にあり、ユーチューブでいくらでも動画を見ることが出来る。


少なくとも映像では本物と同じで見分けがつかず、もしかしたらウイグル辺りの同じ工場で作っている可能性もあります。

仮に本物と偽物を同じ場所で作っていたらそれは偽物なのか、疑問に思う所です。

欧米有名ブランドが高く売れるのはブランドイメージの為で、製品自体が優れているわけではない。


グッチの財布もユニクロやワークマンの財布も、実用性ではそれほど違いは無い筈です。

ネスレという会社があり世界最大の食品企業ですが、ほぼ大した物は売っていません。

キットカットはそこそこ美味いしコーヒーもそこそこ美味いが、もっと美味しい日本製のは存在します。

宣伝の意味が分かっていない日本企業

人々は森永やブレンディでも良いがネスレを買っていて、世界中の人々がそんな動機でネスレを買っています。

ネスレが優れているのは全世界でまったく同一品質で買えるのと、イメージが優れている点です。

グリコと言えばグリコの看板、森永と言えば安倍昭惠夫人とグリコ森永事件を連想するだけでブランドイメージはない。


BMW、ベンツ、VWのドイツ車御三家は日本でとても人気があり、中国やアジアでもドイツ車は高級車と見られている。

トヨタ、日産、ホンダの御三家にも高級な車はあるが、ブランドイメージはない。

資産100億円のスポーツ選手がトヨタを買うとしたら、それはトヨタの車が優れているからで、他に理由はない。


だがBMWやベンツはトヨタより劣っているとしても買う人が居て、彼らはブランドイメージを買っています。

上流階級の夫婦がパーティに招待されたら車はロールスロイスかベンツ、間違ってもプリウスではない。

欧米ブランドが最も重視しているのはイメージと宣伝で、彼らの努力のほとんどは宣伝に向けられている。


昔デビアスという会社が日本で「結婚指輪は収入の何か月分」というCMを流し、あっと言う間にそれが日本の常識になった。

日本人は「全世界の人がそうしている」と思い込んだが、デビアスが仕組んだ宣伝に過ぎなかった。

ロールスロイスは昔「なぜならロールスロイスは故障しないからです」のようなCMを流し、高級イメージを普及させた。


実際には故障して苦情を言うと「それは故障ではなく消耗品です」と言われ国産車の何倍も請求されるそうです

日本企業はこうしたイメージやブランドを構築しようという考えすらなく、結果いつも欧米ブランドに負けている。

原価が3千円の製品を数10万円で売るのがイタリア人で、正直彼らの商売はうまい。

http://www.thutmosev.com/archives/86254610.html

14. 中川隆[-17362] koaQ7Jey 2021年8月07日 13:24:45 : oruFDODoH6 : Y1lMd2NVTDB1MjI=[20] 報告

2021年08月06日
商売上手な国や民族、宣伝が100%、中身はなくて良い

外国のブランド企業は欠陥があってもなくても絶対に認めない。
欠陥を認めたらブランドが崩壊するので、相手の落ち度を探し出して攻撃し屈服させる
日本企業はすぐ「ごめんなさい」と言うのでブランドを維持できない

画像引用:https://www.toyota.co.jp/jpn/company/history/75years/text/entering_the_automotive_business/chapter2/section1/item1.html トヨタ企業サイト|トヨタ自動車75年史|第2部 第2章 第1節|第1項 リコール問題の発生


商売がうまい外国人

日本人は商売下手、ある種の外国人は商売がとても上手いと言われています。

商売上手と言われるのはユダヤ人、イタリア人、アメリカ人、韓国人、中国人、インド人、アラブ人などそれぞれ得意なやり方ある。

インド人やアラブ人はとにかく”しつこい、くどい”そうで相手が根気負けして折れたら勝ちです。

中国人は華僑が世界中にいてあらゆる国に中華街をつくり、華僑ネットワークが存在しています。

イタリアやフランスはファッションやデザイン、芸術が得意で材料は紙や布切れだけです。

紙に絵を描いたり布を服に仕立てると、数千万円や100億円で売れる場合もあります。


フェラーリやランボルギーニは超高級車ですが、実はああいう車の開発費はカローラや軽自動車より安い。

製造原価も大衆車とそう変わらないので、とても利益率が高く面白いように儲かります。

価値のないものに芸術やブランドなどで付加価値をつけ、数千万円で売るのがイタリア人は得意です。


翻って日本の有名企業の製品は、膨大な開発費をかけて、製造にもコストをかけるので利益率が非常に低い。

フェラーリが半分儲けているとするとトヨタはせいぜい1割、軽メーカーは5%という所です。

まじめなモノ作りの短所で、世界一高性能高品質でもそれが消費者に伝わらず、安売りしている事が多い。

高品質神話はこうしてつくられる

ドイツは多くのジャンルで日本製品と被っていて、車のドイツ御三家が特に有名です。

御三家のベンツ、BMW、VWは世界的に日本車より高級と思われていて、実際日本車より高く売っている場合が多い。

では実際に上なのかというと、確かにベンツとBMWは排気量や高級さで上回っています。


だが高品質かというとベンツやBMWがスズキアルトより故障しにくいという話は聞いたことが無い。

ドイツ車の高品質は都市伝説のようなもので、ドイツ人はこうした伝説作りがうまく、それで商売をしている。

ライカのカメラは今もカメラマニアに人気があり、日本製カメラより高いが、「撮り味」など意味不明な物を売りにしている。


カメラはソニーとキヤノンがあらゆる点から世界一ですが、最近は「スマホのほうがきれいに撮れる」と言われ評判が悪い。

そのスマホではアップルなどアメリカと韓国のサムスン、中華スマホが勢力を分け合っている。

日本人はなぜかスマホ作りが超苦手で、2流品すら作れず日本人すら買っていない。


スマホの中身は単純な部品の組み合わせだが、プログラミング技術がスマホの使いやすさを決定する。

アップルのスマホは台湾や中国で製造しているが、ソフト部分はアップルが自社開発している。

iPhoneという機械はおそらくシャープでも作れるが、それを動かすプログラミングを日本企業は作れない。

ブランドはこうして維持される

テスラというEVが2008年ごろに登場し、もうすぐ年間100万台に達しようかというほど売れています。

そのテスラだが発売以来数々の事故や火災を起こしていて、車両の完成度や品質は高くない。

駐車場に置いといたら大火災を起こしたのも1例や2例ではないのに、消費者は気にもしていない。


テスラは報道に非常に厳しく、少しでも悪い記事を書くと「訂正しないと告訴するぞ」と言われるとされています。

政府当局が欠陥を指摘しても一度も認めたことが無く、ある時米政府当局が「テスラのモニターなどIT機器は車両より寿命が短い」と指摘した。

するとテスラは「車の寿命は10年以上でIT機器の寿命はそれより短いので、あたりまえで欠陥ではない」と政府に撤回を要求していた。


こんな具合なのでテスラに歯向かうものはだんだん少なくなり、世界の自動車メディアにはテスラを称賛する人しかいなくなった。

こうして世界中でテスラは称賛されているのだが、本当に優れているとはわたしは思いません。

もしテスラが本当に高品質なら、なんでテスラを批判した記者に圧力をかけたり、ユーザーに口止めする必要があるんでしょうか?


トヨタや日産やスズキは過去にアメリカで欠陥車騒動があり、そのどれもが誤解か捏造だったと判明しています。

だが日本メーカーは簡単にクレームに屈し「すいません」と言ったため、低品質な車だという印象が広がった。

もし外国のブランド企業だったら、そう言った本人に「撤回しないと告訴して莫大な賠償金を払わせるぞ」と脅して誓約書を書かせるでしょう。


海外のブランドイメージとはこんな事で維持されています。

http://www.thutmosev.com/archives/86446389.html

15. 中川隆[-16471] koaQ7Jey 2021年9月10日 07:08:16 : J5bDpnH6XM : amNQSlovYTM2em8=[3] 報告
日本に”芸術家”がいないのは大問題、経済にも打撃
http://www.asyura2.com/21/reki6/msg/524.html

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