★阿修羅♪ > bm1ERFN2dGpqNlU= > 100000
 
g検索 bm1ERFN2dGpqNlU=  
 
bm1ERFN2dGpqNlU= コメント履歴 No: 100000
http://www.asyura2.com/acat/b/bm/bm1/bm1ERFN2dGpqNlU=/100000.html
[番外地10] 僕は阿修羅掲示板の近代史板とリバイバル板で悪名高い 中川隆です 中川隆
3. 中川隆[-14980] koaQ7Jey 2021年12月01日 03:12:01 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[1]
​ @Arithea Neo Makri

僕は阿修羅掲示板の近代史板とリバイバル板に 中川隆のペンネームで大量のスレを書いています:
阿修羅♪ > 近代史 2・3・ 4・5・6・7
阿修羅♪ > リバイバル 3・4

僕は去年から

チャンネル桜北海道
チャンネル桜
三橋貴明 公式チャンネル
橋洋一チャンネル

の youtube コメント欄でも右翼・保守叩きをやっています。
旭川凍死事件はプチエンジェル事件の延長で書いているだけです。

まあ僕は暇潰ししてるだけですからね、勿論 金にはならない。他の人に評価して貰う気もない。
単なる備忘録だと思って下さい。

旭川凍死事件については

阿修羅♪ > 近代史5
旭川にだけは住んではいけない

に過去のネット情報をすべて纏めています。
http://www.asyura2.com/21/ban10/msg/172.html#c3

[番外地10] 僕は阿修羅掲示板の近代史板とリバイバル板で悪名高い 中川隆です 中川隆
4. 中川隆[-14979] koaQ7Jey 2021年12月01日 03:15:37 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[2]
僕は阿修羅掲示板の近代史板とリバイバル板に 中川隆のペンネームで大量のスレを書いています:
阿修羅♪ > 近代史 2・3・ 4・5・6・7
阿修羅♪ > リバイバル 3・4

僕は去年から

チャンネル桜北海道
チャンネル桜
三橋貴明 公式チャンネル
橋洋一チャンネル

の youtube コメント欄でも右翼・保守叩きをやっています。
旭川凍死事件はプチエンジェル事件の延長で書いているだけです。

まあ僕は暇潰ししてるだけですからね、勿論 金にはならない。他の人に評価して貰う気もない。
単なる備忘録だと思って下さい。

旭川凍死事件については
阿修羅♪ > 近代史5
に過去のネット情報をすべて纏めています。タイトルを書くとコメントを削除されるので、旭川で検索して下さい
http://www.asyura2.com/21/ban10/msg/172.html#c4

[近代史5] 病気にならない為にやってはいけない事 中川隆
8. 2021年12月01日 03:42:28 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[3]
女性に肺癌が増えている理由
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/1346.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/426.html#c8
[近代史7] 病気にならない為にやってはいけない事 中川隆
1. 中川隆[-14978] koaQ7Jey 2021年12月01日 03:42:54 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[4]
女性に肺癌が増えている理由
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/1346.html
http://www.asyura2.com/21/reki7/msg/353.html#c1
[近代史6] 最美の音楽は何か? _ ベートーヴェン『交響曲第7番 イ長調 作品92』 中川隆
11. 中川隆[-14977] koaQ7Jey 2021年12月01日 03:48:23 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[5]
パーヴォ・ヤルヴィ ベートーヴェン交響曲全集

Beethoven Symphonies; Jarvi, DKB - YouTube動画
https://www.youtube.com/playlist?list=PLAE0C7F0F3D4F14F5


Deutsche Kammerphilharmonie Bremen
Paavo Jarvi, dir.


パーヴォ・ヤルヴィ(Paavo Järvi, 1962年12月30日 - )は、エストニア出身の指揮者。現在はアメリカ合衆国国籍。

指揮者ネーメ・ヤルヴィを父に持ち、フィンランドの指揮者パーヴォ・ベルグルンドにちなんで名付けられた。弟クリスチャンも指揮者、妹マーリカはフルート奏者である。父と同じく生地タリンの音楽学校に学んだ後、父に従って渡米した。カーティス音楽院で指揮を学び、その後ロサンジェルス・フィルハーモニック音楽学校でレナード・バーンスタインの薫陶を受けた。ほかに、オーマンディ、ドラティ、ショルティ、マータ、バティスらにも師事した。

2001年にシンシナティ交響楽団第12代首席指揮者に就任した。1995年の初来日以来、日本での演奏も多い。2006年にはドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンとの日本公演を行い、ベートーヴェンの交響曲全曲演奏という企画を成功させて大きな話題を呼んだ。これまでにウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、バイエルン放送交響楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、シカゴ交響楽団等、世界の主要オーケストラに客演。2006年にはhr交響楽団の、2010年にはパリ管弦楽団の音楽監督に就任した。現在、世界で最も多忙な指揮者の一人である。

ドイツ・カンマーフィルとベートーヴェン交響曲全曲を2006年から2009年にかけて録音したほか、hr交響楽団とはブルックナーの交響曲録音プロジェクトが進行中である。

パーヴォ・ヤルヴィはグリーグ、シベリウス、ステーンハンマルなどの北欧の作曲家のほかに、ドビュッシーを得意としている。どのレパートリーの演奏・録音においても、丁寧な音楽作りと柔和な表情、ニュアンスに富んだデリケートな表現、自然な息づかいと切々と訴えかけるような歌によって、父ネーメとの違いを明らかにしている。概して金管楽器を目立たせて「爆演」に走りがちな父親とは対照的に、弦楽器のしっとりとした音色や木管楽器のまろやかな響きを強調する傾向にある。

日本のオーケストラでは、これまでに東京交響楽団、NHK交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団などと共演している。2015年9月、NHK交響楽団の初代首席指揮者に就任した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%BB%E3%83%A4%E3%83%AB%E3%83%B4%E3%82%A3
http://www.asyura2.com/21/reki6/msg/1011.html#c11

[近代史6] 最美の音楽は何か? _ ベートーヴェン『交響曲第3番 変ホ長調 作品55 英雄』 中川隆
11. 中川隆[-14976] koaQ7Jey 2021年12月01日 03:49:15 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[6]
パーヴォ・ヤルヴィ ベートーヴェン交響曲全集
Beethoven Symphonies; Jarvi, DKB - YouTube動画
https://www.youtube.com/playlist?list=PLAE0C7F0F3D4F14F5


Deutsche Kammerphilharmonie Bremen
Paavo Jarvi, dir.


パーヴォ・ヤルヴィ(Paavo Järvi, 1962年12月30日 - )は、エストニア出身の指揮者。現在はアメリカ合衆国国籍。

指揮者ネーメ・ヤルヴィを父に持ち、フィンランドの指揮者パーヴォ・ベルグルンドにちなんで名付けられた。弟クリスチャンも指揮者、妹マーリカはフルート奏者である。父と同じく生地タリンの音楽学校に学んだ後、父に従って渡米した。カーティス音楽院で指揮を学び、その後ロサンジェルス・フィルハーモニック音楽学校でレナード・バーンスタインの薫陶を受けた。ほかに、オーマンディ、ドラティ、ショルティ、マータ、バティスらにも師事した。

2001年にシンシナティ交響楽団第12代首席指揮者に就任した。1995年の初来日以来、日本での演奏も多い。2006年にはドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンとの日本公演を行い、ベートーヴェンの交響曲全曲演奏という企画を成功させて大きな話題を呼んだ。これまでにウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、バイエルン放送交響楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、シカゴ交響楽団等、世界の主要オーケストラに客演。2006年にはhr交響楽団の、2010年にはパリ管弦楽団の音楽監督に就任した。現在、世界で最も多忙な指揮者の一人である。

ドイツ・カンマーフィルとベートーヴェン交響曲全曲を2006年から2009年にかけて録音したほか、hr交響楽団とはブルックナーの交響曲録音プロジェクトが進行中である。

パーヴォ・ヤルヴィはグリーグ、シベリウス、ステーンハンマルなどの北欧の作曲家のほかに、ドビュッシーを得意としている。どのレパートリーの演奏・録音においても、丁寧な音楽作りと柔和な表情、ニュアンスに富んだデリケートな表現、自然な息づかいと切々と訴えかけるような歌によって、父ネーメとの違いを明らかにしている。概して金管楽器を目立たせて「爆演」に走りがちな父親とは対照的に、弦楽器のしっとりとした音色や木管楽器のまろやかな響きを強調する傾向にある。

日本のオーケストラでは、これまでに東京交響楽団、NHK交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団などと共演している。2015年9月、NHK交響楽団の初代首席指揮者に就任した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%BB%E3%83%A4%E3%83%AB%E3%83%B4%E3%82%A3
http://www.asyura2.com/21/reki6/msg/1010.html#c11

[近代史6] 最美の音楽は何か? _ ベートーヴェン 『交響曲第5番 ハ短調 作品67』 中川隆
11. 中川隆[-14975] koaQ7Jey 2021年12月01日 03:49:50 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[7]
パーヴォ・ヤルヴィ ベートーヴェン交響曲全集
Beethoven Symphonies; Jarvi, DKB - YouTube動画
https://www.youtube.com/playlist?list=PLAE0C7F0F3D4F14F5


Deutsche Kammerphilharmonie Bremen
Paavo Jarvi, dir.


パーヴォ・ヤルヴィ(Paavo Järvi, 1962年12月30日 - )は、エストニア出身の指揮者。現在はアメリカ合衆国国籍。

指揮者ネーメ・ヤルヴィを父に持ち、フィンランドの指揮者パーヴォ・ベルグルンドにちなんで名付けられた。弟クリスチャンも指揮者、妹マーリカはフルート奏者である。父と同じく生地タリンの音楽学校に学んだ後、父に従って渡米した。カーティス音楽院で指揮を学び、その後ロサンジェルス・フィルハーモニック音楽学校でレナード・バーンスタインの薫陶を受けた。ほかに、オーマンディ、ドラティ、ショルティ、マータ、バティスらにも師事した。

2001年にシンシナティ交響楽団第12代首席指揮者に就任した。1995年の初来日以来、日本での演奏も多い。2006年にはドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンとの日本公演を行い、ベートーヴェンの交響曲全曲演奏という企画を成功させて大きな話題を呼んだ。これまでにウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、バイエルン放送交響楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、シカゴ交響楽団等、世界の主要オーケストラに客演。2006年にはhr交響楽団の、2010年にはパリ管弦楽団の音楽監督に就任した。現在、世界で最も多忙な指揮者の一人である。

ドイツ・カンマーフィルとベートーヴェン交響曲全曲を2006年から2009年にかけて録音したほか、hr交響楽団とはブルックナーの交響曲録音プロジェクトが進行中である。

パーヴォ・ヤルヴィはグリーグ、シベリウス、ステーンハンマルなどの北欧の作曲家のほかに、ドビュッシーを得意としている。どのレパートリーの演奏・録音においても、丁寧な音楽作りと柔和な表情、ニュアンスに富んだデリケートな表現、自然な息づかいと切々と訴えかけるような歌によって、父ネーメとの違いを明らかにしている。概して金管楽器を目立たせて「爆演」に走りがちな父親とは対照的に、弦楽器のしっとりとした音色や木管楽器のまろやかな響きを強調する傾向にある。

日本のオーケストラでは、これまでに東京交響楽団、NHK交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団などと共演している。2015年9月、NHK交響楽団の初代首席指揮者に就任した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%BB%E3%83%A4%E3%83%AB%E3%83%B4%E3%82%A3
http://www.asyura2.com/21/reki6/msg/1009.html#c11

[近代史6] 最美の音楽は何か? _ ベートーヴェン『交響曲第9番 ニ短調 作品125』 中川隆
11. 中川隆[-14974] koaQ7Jey 2021年12月01日 03:50:16 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[8]
パーヴォ・ヤルヴィ ベートーヴェン交響曲全集
Beethoven Symphonies; Jarvi, DKB - YouTube動画
https://www.youtube.com/playlist?list=PLAE0C7F0F3D4F14F5


Deutsche Kammerphilharmonie Bremen
Paavo Jarvi, dir.


パーヴォ・ヤルヴィ(Paavo Järvi, 1962年12月30日 - )は、エストニア出身の指揮者。現在はアメリカ合衆国国籍。

指揮者ネーメ・ヤルヴィを父に持ち、フィンランドの指揮者パーヴォ・ベルグルンドにちなんで名付けられた。弟クリスチャンも指揮者、妹マーリカはフルート奏者である。父と同じく生地タリンの音楽学校に学んだ後、父に従って渡米した。カーティス音楽院で指揮を学び、その後ロサンジェルス・フィルハーモニック音楽学校でレナード・バーンスタインの薫陶を受けた。ほかに、オーマンディ、ドラティ、ショルティ、マータ、バティスらにも師事した。

2001年にシンシナティ交響楽団第12代首席指揮者に就任した。1995年の初来日以来、日本での演奏も多い。2006年にはドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンとの日本公演を行い、ベートーヴェンの交響曲全曲演奏という企画を成功させて大きな話題を呼んだ。これまでにウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、バイエルン放送交響楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、シカゴ交響楽団等、世界の主要オーケストラに客演。2006年にはhr交響楽団の、2010年にはパリ管弦楽団の音楽監督に就任した。現在、世界で最も多忙な指揮者の一人である。

ドイツ・カンマーフィルとベートーヴェン交響曲全曲を2006年から2009年にかけて録音したほか、hr交響楽団とはブルックナーの交響曲録音プロジェクトが進行中である。

パーヴォ・ヤルヴィはグリーグ、シベリウス、ステーンハンマルなどの北欧の作曲家のほかに、ドビュッシーを得意としている。どのレパートリーの演奏・録音においても、丁寧な音楽作りと柔和な表情、ニュアンスに富んだデリケートな表現、自然な息づかいと切々と訴えかけるような歌によって、父ネーメとの違いを明らかにしている。概して金管楽器を目立たせて「爆演」に走りがちな父親とは対照的に、弦楽器のしっとりとした音色や木管楽器のまろやかな響きを強調する傾向にある。

日本のオーケストラでは、これまでに東京交響楽団、NHK交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団などと共演している。2015年9月、NHK交響楽団の初代首席指揮者に就任した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%BB%E3%83%A4%E3%83%AB%E3%83%B4%E3%82%A3
http://www.asyura2.com/21/reki6/msg/1008.html#c11

[近代史6] 最美の音楽は何か? _ ベートーヴェン『交響曲第2番 ニ長調 作品36』 中川隆
11. 中川隆[-14973] koaQ7Jey 2021年12月01日 03:50:56 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[9]
パーヴォ・ヤルヴィ ベートーヴェン交響曲全集
Beethoven Symphonies; Jarvi, DKB - YouTube動画
https://www.youtube.com/playlist?list=PLAE0C7F0F3D4F14F5


Deutsche Kammerphilharmonie Bremen
Paavo Jarvi, dir.


パーヴォ・ヤルヴィ(Paavo Järvi, 1962年12月30日 - )は、エストニア出身の指揮者。現在はアメリカ合衆国国籍。

指揮者ネーメ・ヤルヴィを父に持ち、フィンランドの指揮者パーヴォ・ベルグルンドにちなんで名付けられた。弟クリスチャンも指揮者、妹マーリカはフルート奏者である。父と同じく生地タリンの音楽学校に学んだ後、父に従って渡米した。カーティス音楽院で指揮を学び、その後ロサンジェルス・フィルハーモニック音楽学校でレナード・バーンスタインの薫陶を受けた。ほかに、オーマンディ、ドラティ、ショルティ、マータ、バティスらにも師事した。

2001年にシンシナティ交響楽団第12代首席指揮者に就任した。1995年の初来日以来、日本での演奏も多い。2006年にはドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンとの日本公演を行い、ベートーヴェンの交響曲全曲演奏という企画を成功させて大きな話題を呼んだ。これまでにウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、バイエルン放送交響楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、シカゴ交響楽団等、世界の主要オーケストラに客演。2006年にはhr交響楽団の、2010年にはパリ管弦楽団の音楽監督に就任した。現在、世界で最も多忙な指揮者の一人である。

ドイツ・カンマーフィルとベートーヴェン交響曲全曲を2006年から2009年にかけて録音したほか、hr交響楽団とはブルックナーの交響曲録音プロジェクトが進行中である。

パーヴォ・ヤルヴィはグリーグ、シベリウス、ステーンハンマルなどの北欧の作曲家のほかに、ドビュッシーを得意としている。どのレパートリーの演奏・録音においても、丁寧な音楽作りと柔和な表情、ニュアンスに富んだデリケートな表現、自然な息づかいと切々と訴えかけるような歌によって、父ネーメとの違いを明らかにしている。概して金管楽器を目立たせて「爆演」に走りがちな父親とは対照的に、弦楽器のしっとりとした音色や木管楽器のまろやかな響きを強調する傾向にある。

日本のオーケストラでは、これまでに東京交響楽団、NHK交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団などと共演している。2015年9月、NHK交響楽団の初代首席指揮者に就任した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%BB%E3%83%A4%E3%83%AB%E3%83%B4%E3%82%A3
http://www.asyura2.com/21/reki6/msg/312.html#c11

[近代史3] ベートーヴェン 『交響曲第9番』 中川隆
20. 中川隆[-14972] koaQ7Jey 2021年12月01日 03:57:22 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[10]

巨匠フルトヴェングラーの「名盤」の真相 第一回 「バイロイトの第九」の「真相」
本間俊哉
http://www.britannia.co.jp/column/2016/08/149/

巨匠フルトヴェングラー(一八八六年生、一九五四年没)の数ある録音の中でも、最も声望の高いものといえば《バイロイトの第九》であろう。一九五一年七月二九日、バイロイト祝祭が第二次大戦後に再開された折の、記念演奏会の演奏記録である。

フルトヴェングラーは、一九五四年八月九日にも同じくバイロイト祝祭のオープニング・コンサートでベートーヴェンの《第九》を演奏し、録音も残っている(セブンシーズ国内盤【KICC-1053】)が、もともとがプライベート録音で音質が劣悪すぎ、演奏の真価を問うことはできない。

通常、フルトヴェングラーの指揮した《バイロイトの第九》といえば一九五一年録音の演奏を指す。とはいえ、これは実のところ、問題だらけなのだ。

2種の《バイロイトの第九》
《バイロイトの第九》は、演奏年月日が同じで、収録された演奏の異なるものが二種、存在する。一つはイギリスHMV(EMIと同一の会社)が一九五五年に2枚組LP【ALP-12986~7】として初めて発売したもの(これは後述するがCD時代になってからいろいろ手が加えられている)。もう一つは日本フルトヴェングラー・センターが二〇〇七年に会員用にCD頒布【WFHC-013】し、同年暮れに独オルフェオ【C754081】からも一般向けにリリースされたものである。EMI発売盤をE盤、オルフェオ盤(つまり日フルトヴェングラー・センター盤)をO盤とする。

O盤は、バイエルン放送局内で「放送禁止」と書かれた箱に保管されていたテープから復刻されたもので、発見者である日フルトヴェングラー・センターは、「従来のE盤ではなく、このO盤こそが本物の本番ライヴ録音である」と主張している。E盤はいろいろに原テープを編集したもので、O盤は一貫した録音であるから、E盤は本番の一発録音としては信憑性に欠ける、ともセンターは主張するのである。

だが、一聴して分かるようにE盤を貫く只ならぬ緊迫感や高揚は、O盤には見られない。特に、終楽章の結尾のプレスティッシモ(最高に速く≠ニいう演奏指示)が、E盤では勢いあまって演奏が怒涛のように完全に崩壊しているが、O盤は最後まで冷静に整った演奏ができており、本番舞台らしい熱気がまるで感じられない。

さらに、E盤の全曲をなんど聴いてもセンターが主張するような、テープ編集の痕跡はどこにも見られない。一九五一年における一発勝負の舞台録音である。まだEMIは磁気テープ録音を導入したばかりだった。テープの編集は、ハサミとセロハンテープで行なっていた。だから、録音時はもちろん、その後のマスター・テープの編集等の加工があれば、録音年代から見ても、どうしても聴き手に分かる跡が残ってしまう筈である。

センターは、具体的にE盤の終楽章における”vor Gott”のフェルマータ(長く伸ばす≠ニいう演奏指示)末尾のクレッシェンドは不自然で、誰かがマスター・テープに手を入れた証拠と強調しているが、注意して聴き直しても特に不自然さは感じられない。これは、音楽雑誌等で複数のプロの批評家や録音エンジニアも述べていることである。

O盤も一聴してあからさまなテープ編集跡はないが、E盤に問題がない限りマスター・テープの編集云々は意味がない議論である。

音楽批評家・平林直哉氏によるとこのコンサート当日、公演本番の少し前に全曲の通し稽古があったとソプラノ歌手のシュワルツコップが証言しているとのことで、この通し稽古こそがO盤の正体ではないかと平林氏は述べているが、私もこの意見に賛同する。平林氏は前述の”vor Gott”のフェルマータ末尾のクレッシェンドについても、「EMIが操作したようには感じない」と著書にも書いている(《フルトヴェングラーを追って》青弓社)。

私も、日フルトヴェングラー・センターの、このO盤を発掘して世に問うた功績は大いに認めるものだ。しかし、完全に裏を取り、E盤がどういった録音であったかを資料等によってはっきりさせない(確実な証拠もないのに、センターは「E盤はリハーサル録音と本番録音の混合」と決めつけている)まま公にしたために、このような混乱が起きていることを、センターには直視して欲しいと思う。

私の考えでは、《バイロイトの第九》はE盤で聴くべきだ。あるいは、E盤があればそれで良い。E盤とO盤とでは、聴いていて受ける感銘の度合いにかなりの差があるからだ。

足音入り
一九九〇年に東芝EMIからリリースされた《バイロイトの第九》のCD【TOCE-6510】は、指揮者の「足音入り」ということで話題になった。帯にもその旨が書かれている。舞台にフルトヴェングラーが登場して指揮台に乗り、聴衆に挨拶をするまでの足音が録音に含まれていたからである。それだけでなく、演奏開始直前にオーケストラに向かってフルトヴェングラーが何ごとか話しかける音声が八秒ほど入り、開演前、終演後の熱烈な拍手も、ややたどたどしいが録音技師が始まりを揃えようとしている感があった。

従来のディスクでは、フルトヴェングラーの足音も話し声もいっさい含まれてはいなかった。また、開演前の拍手はなく、終演後の拍手はあまり綺麗に録られておらず、フェイド・アウトもいま一つ手際が良くなかった。しかし一九九〇年以降、この《バイロイトの第九》のEMI系録音盤には、必ず足音、声、整った拍手が収録されている。ただし、テープの継ぎ目が明らかで、後付けの効果音であることははっきりしていた。

この効果音は、東芝EMI盤よりEMIミュージック・ジャパン盤SACD【TOGE-11005】のほうがさらに手際が良い。テープ編集の痕跡は殆んど分からない。私は、最近のデジタル技術を駆使したものだと思う。演奏直後の熱狂的な拍手が、ひとしきり鳴り渡った後でフェイド・アウトするのも綺麗に整えられている。

先ごろ亡くなった音楽批評家・宇野功芳氏はこの音声についてオーケストラに「虚無の中から聞こえて来るように」と注意した、と《フルトヴェングラーの全名演名盤》(一九九八年、講談社)で書いているが、本当かどうかはかなり疑わしい。この本の前身である著書《フルトヴェングラーの名盤》(一九七七年、芸術現代社)でも、すでに宇野氏は同じように書いていた。この時点で、指揮者の声入りのレコードはまだ出ていない。

宇野氏は個性的な辛口批評で知られ、カリスマ的批評家として大いに活躍した。特に、日本で無名だった数多くの名演奏家たち(指揮者ハンス・クナッパーツブッシュ、ピアノ奏者リリー・クラウス、ヴァイオリン奏者チョン・キョンファ等々)を意欲的に紹介し、人気を博すまでに導いた功績は極めて大きい。

だが、彼は日本ではまだあまり知られていないことなどについて、手前勝手な作り話をよく書く人物でもあり、私はこの「虚無」云々の「注意」も、恐らく氏の想像だろうと思っている。

初版HMVのLPレコード【ALP1286-7】を聞いても開演前の拍手はいっさい収録されておらず、演奏直前の声もなく、終演後の拍手はたちまちブツリと消されてしまう。だから、揃った拍手や指揮者の声は、私はEMIがCD時代に入ってから臨場感を演出させるために施したものであろうと思う。

日フルトヴェングラー・センターが生前のフルトヴェングラー夫人(一九一一年生、二〇一三年没)にこのCDを聴かせたところ、夫人も足音や話し声に関して「おかしい」と訝しげであったという。夫人は一九四三年にフルトヴェングラーと結婚して以来、ほぼ常にフルトヴェングラーの舞台や録音には立ち合っていた。もちろん、この時も賓客として客席にいたのである。

そもそも、これから《第九》のような大作を演奏しようという、ホール内の誰もが緊張している本番直前に、指揮者がこと改めて演奏者たちに口頭で注意をしたりすることは、まず考えられない。私の聴いた数多くの《第九》の実演でも、このようなことは決してあり得ないことだった。

録音と発売の経緯
この《バイロイトの第九》のプロデューサーはウォルター・レッグという人物(一九〇六年生、一九七九年没)である。

レッグはEMIの重役で、二〇世紀を代表する多くのアーティストをEMIの専属とし、自らプロデューサーを務めて彼らのスタジオ録音を厳しく監修し、主にオペラとオーケストラ曲において、いくつもの歴史的名盤〈R.シュトラウスの楽劇《ばらの騎士》(指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン、録音:一九五六年)や名ソプラノ歌手マリア・カラス(一九二三年生、一九七七年没)の数多くの傑作オペラ録音、大指揮者オットー・クレンペラー(一八八五年生、一九七三年没)によるオーケストラ曲の名演盤等々〉を制作したことで知られる。だが、《バイロイトの第九》のプロデューサーとなったのはまったく偶然のことだった。

一九五〇年、若きカラヤン(一九〇八年生、一九八九年没)に肩入れするレッグはフルトヴェングラーと決定的なトラブルを起こした。もともとフルトヴェングラーとカラヤンの仲は険悪だった。この事件は長い説明を避けるが、要はレッグがプロデューサーを務める歌劇《魔笛》のカラヤンによるスタジオ録音を、オーケストラも歌手たちもほぼ同じフルトヴェングラーの同曲上演の直後に設定し、実質的にフルトヴェングラーをカラヤンの練習指揮者に仕立ててしまったのである。

このことを知って怒り心頭に達したフルトヴェングラーは、同年で切れるEMIとの録音契約更新に当たり、「一九五一年以降の録音では二度とレッグをプロデューサーとしないこと」を条件に挙げたほどである。

バイエルン州のバイロイトは大作曲家リヒャルト・ワーグナーのオペラの聖地であり、ワーグナー家の当主だったヴィニフレート・ワーグナー〈ワーグナーの一人息子ジークフリート・ワーグナー(一八六九年生、一九三〇年没)の妻、一八九七年生、一九八〇年没〉が熱烈なナチ信者だったために、一九五一年まで本来のオペラ・ハウスとしての機能を果たすことが禁止されていたのである。因みにヴィニフレートは死ぬまでナチズムとヒトラーの崇拝者だった。

一九五一年から、ヴィニフレートが引退してバイロイト祝祭の開催にはいっさい関わらず、全権を彼女の長男ヴィーラント(一九一七年生、一九六六年没)、次男ヴォルフガング(一九一九年生、二〇一〇年没)に譲渡すること、ナチズムを完全撤廃することを条件として、連合国軍はこの祝祭再開を許可した。ここに、バイロイト祝祭は6年ぶりに復活したのである。

この祝祭(音楽祭)は一風かわっており、ワーグナーの創造したオペラしか上演しない。そもそも、ワーグナーのオペラを理想的に上演できるように、ワーグナー自身が開催を決め、劇場までを建設したのである。だから演目は限られるが、演出等において新しい試みを積極的に導入することによって、新鮮な舞台を創り上げているのである。運営はワーグナーの血族によって行なわれている。

一八七六年にこのバイロイト祝祭劇場が完成した時、その記念としてワーグナーは自ら指揮棒を執り、劇場でベートーヴェンの《第九》を演奏した。ワーグナーは大作曲家であったばかりでなく名指揮者でもあった。

そこで、第二次大戦後の祝祭復活記念にも、その故事に倣って《第九》のコンサートを催すことを祝祭関係者たちは企画した。そのタクトを任される名誉ある役割は、祝祭関係者たちはワーグナー・オペラの指揮者としても世界的に知られている当代第一の指揮者、フルトヴェングラーに果たしてもらいたかったのである。

祝祭主催者中の最高責任者はヴィーラント・ワーグナーだった。彼はフルトヴェングラーを直接たずねて演奏を打診したが、同時期に催されるザルツブルク音楽祭との兼ね合いを考えて、フルトヴェングラーは即答を避けた。フルトヴェングラーは、ザルツブルク音楽祭における指導者の一人というべき立場にあったからである。この年も、すでにモーツァルトの《魔笛》と、ヴェルディの《オテロ》を数回にわたり上演することがすでに決まっていた。二作とも、なかなか大掛かりなオペラである。

一方ヴィーラント・ワーグナーは、復活なったバイロイト祝祭で、できればワーグナーのオペラを一作なりとフルトヴェングラーに上演して欲しい意思もあった。すでに上演する作品の指揮者の用意はできていた〈ハンス・クナッパーツブッシュ(一八八八年生、一九六五年没)とカラヤン〉が、フルトヴェングラーが来てくれるとなれば、指揮者の急遽交替も辞さない構えだったのだ。当時の欧州楽壇で、いかにフルトヴェングラーが尊敬されていたかがよく分かる。

だがヴィーラントは、予想以上に多忙だったフルトヴェングラーの都合を考え、開幕記念演奏会の《第九》演奏のみに交渉を絞り、遂に説得に成功した。「あなたに、大戦後の再開なったバイロイト祝祭の最初の音を出して欲しいのです」というヴィーラントの言葉が、迷っていたフルトヴェングラーの心を動かしたという。

この話を耳にしたレッグは、早速「バイロイトで演奏する《第九》をライヴ録音してはどうか」とフルトヴェングラーに申し出たが、フルトヴェングラーは「音響効果が良くない」という理由で断わっている。レッグは同年バイロイト祝祭に招かれてオペラの指揮をする、カラヤンの上演をライヴ録音してレコード化するつもりだった。

一九五一年七月二九日、バイロイト祝祭は第二次大戦後ようやく再開され、オペラ上演に先立つ記念コンサートでフルトヴェングラーは《第九》を指揮した。EMIのレッグは、「記録用」といった軽い気持ちでこれをライヴ録音した。本命のカラヤンのオペラ録音の方がレッグにすれば重要だったが、ことのついでだった。

先に書いたように、演奏前と終演後の拍手がきちんと収録されていないのも、この録音がレッグにとっては大して重要な仕事ではなかったからだろう。それでも録音責任者である彼は「プロデューサー」には違いなかった。

終演後、楽屋に自分を訪れたレッグに対して、フルトヴェングラーは「《第九》の演奏はだめだったかなあ?」と問いかけ、「むかし聴いた《第九》のほうがずっと良かったですよ」と返答された。終演後、夢うつつのような状態だったフルトヴェングラーは完全に無防備だったので、レッグのこの言葉に心底ショックを受けてひどく落ち込んだ、と居合わせたフルトヴェングラー夫人はインタビューに応えて話している。この言葉がレッグの本音だったか、それとも自分を拒否したフルトヴェングラーに対するちょっとした嫌がらせだったかは分からない。

EMIは一九五〇年からフルトヴェングラー指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるベートーヴェン交響曲全集の企画を立てていたが、一九五四年末にフルトヴェングラーは六八歳で急逝してしまう。EMIは交響曲の「第二」、「第八」、「第九」の録音を済ませていなかった。

関係者の誰も、フルトヴェングラーがそんなに早死にするとは思っていなかったのである。しかし、「交響曲全集」を完成させるためにEMIは躍起になった。

そして、まず一九七二年、「交響曲第八番」の録音をEMIはリリースした。一九四八年にフルトヴェングラーがストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団を客演指揮したテープがスウェーデン放送局で見つかって、レコード化されたのである。

次に一九七九年になって、一九四八年にロンドンに、フルトヴェングラーがウィーン・フィルを率いて楽旅した際の「交響曲第二番」の録音がようやくロンドンの放送局のテープからレコード化された。これは、フルトヴェングラーの指揮によるこの交響曲の唯一の録音である。EMIは、録音テープの存在確認から発売まで、放送局との交渉に数年かかった。

ただし、両曲とも録音状態は極めて劣悪であり、鑑賞用というより熱烈なフルトヴェングラーのマニア向けである。「第二交響曲」にしても、オーケストラはウィーン・フィルだが、その美質はまったく聴き取ることができない。指揮者の表現も聴き取れず、異常に情報量が少ないディスクである。

結局フルトヴェングラーの指揮による『ベートーヴェン交響曲全集』のレコード・セットがEMIから発売されたのは、フルトヴェングラーの没後二五年となる一九七九年のことだった。

肝心の《第九》は、フルトヴェングラーが亡くなった時点で、EMIが使用できるマスターとしては、差し当たり二点の録音テープが存在した。レッグが録音したバイロイトでの演奏と、死の年にルツェルン音楽祭でフィルハーモニア管弦楽団他を指揮した、スイス放送局が保存していた演奏録音である。フィルハーモニア管弦楽団のオーナーはレッグだったので、EMIでのレコード化が検討された。

ともにライヴ録音であり、音質の点ではルツェルン音楽祭の録音の方が新しい分やや良かったが、ソプラノのシュワルツコップ(一九一五年生、二〇〇六年没)がレコード化に賛同しなかったため、EMIはルツェルン音楽祭の記録ではなく、バイロイト祝祭の録音を使用することに決めた。シュワルツコップは前者における自分の歌唱がベストではないと考えたらしい。因みに、シュワルツコップはレッグの妻だが、フルトヴェングラーのことを終生尊敬してやまなかった。フルトヴェングラーも、シュワルツコップの優れた才能を認め、最後まで彼女を繁々と起用した。

バイロイト祝祭の演奏でもソプラノはシュワルツコップで、こちらのレコード化には彼女は異議を唱えなかった。

この《バイロイトの第九》の録音は、非公式のもので「ハイファイ」ではない、という理由からこれまで発売されなかった、とアメリカEMI初出盤LP(一九五六年発売)の解説には記述があり、要するに《バイロイトの第九》はあくまでテスト用の録音で、音質の問題で発売用のマスター・テープとは区別して保管されていたものであろう。そのままであれば、遠からず廃棄されていたかも知れない。

ついでながらこの時お蔵入りしたルツェルン音楽祭の《第九》は、一九八〇年になって国内盤二枚組LPで、レコード会社二社からほぼ同時にリリースされた。日本コロムビア盤(アメリカ・ワルター協会原盤、OB7370~71)と、キングレコード盤(イタリア・チェトラ原盤、K19C21~2)で、前者は《第九》のみ二枚四面に《第九》のみをカッティングし、価格は二八〇〇円でリリース。後者は第四面に同じ指揮者によるベートーヴェンの「交響曲第八番」の一九五四年のライヴ録音(演奏はウィーン・フィル)が組み合わされて、三八〇〇円でリリースされていた。音質はだいたい互角とされ、フルトヴェングラーのファンはどちらを選択するか悩んだ。

この演奏は、特にフルトヴェングラーのファンに《ルツェルンの第九》と称され、巨匠最晩年の演奏記録として愛聴された。いまでは放送局のオリジナル・テープから制作した正規版SACD【KICC-17】までが出ている(セブンシーズ)。

この《ルツェルンの第九》は、指揮者の没年ということもあってか、バイロイト盤に比べて劇的効果はそれほどでないが、枯淡の境地というか枯れたなりの味わいがあって、バイロイト盤よりこちらを好む音楽ファンも少数派ながらいる。

だが、フルトヴェングラーの指揮する《第九》を聴くならやはりバイロイト盤が最上だろう。楽器のバランスも、ルツェルン盤はトランペットがオン・マイク過ぎて、ときどき耳障りになる。バイロイト盤はティンパニがやや遠いが、他はなんら問題ないし、SACD化によって音質の鮮度もずいぶん上がった。

一九五四年当時、レッグはカラヤンにとって初めての「ベートーヴェン交響曲全集」を鋭意制作中(レーベルはもちろんEMI、オーケストラはフィルハーモニア管弦楽団)で、自分が特別に力を入れて録音したわけではないフルトヴェングラーのバイロイトにおける《第九》をリリースしたところで、それがセンセーショナルな成功を収め、歴史的名盤として持て囃されるとは思ってもいなかったであろう。《バイロイトの第九》の録音とは、まさに偶然の産物だったのだ。

SACD
東芝EMIは、二〇〇七年にEMIミュージック・ジャパンと名を変え、つかのま日本のEMI盤を統括した(二〇一二年、ユニバーサル・ミュージック合同会社に吸収され、遂にEMIは消滅する)。フルトヴェングラーに関しては驚いたことに、主要なディスクをすべてハイブリッドSACDで発売するということで、フルトヴェングラー・ファンを驚喜させた。値段もSACDにしては比較的安めに設定されていた。普及版としてのSACDハイブリッド盤だけでなく、割高ながらSACDシングルレイヤー盤も発売した。

SACDとは、フィリップス社(現在は音楽ソフト制作を廃止)とソニーが共同開発した最先端技術によるCDのことである。”Super Audio CD”の略で、従来のCDよりも多くの情報を記録できる。ハイブリッドSACDは音溝が二層に別れており、普通のCDプレイヤーでも再生できるが、シングルレイヤーSACDは音溝が一層なので、SACD再生可能機でなければ再生できない。現時点ではハイブリッドよりシングルレイヤーの方が割高である。

EMIミュージック・ジャパンのSACDは、従来の音源をそのまま引き継ぐのではなく、英EMI本社のオリジナル・マスター・テープやSPの金属原盤を使用して、復刻を一からやり直すということだった。その結果、一九五一年録音のケルビーニ作《アナクレオン》序曲、チャイコフスキー作「交響曲第四番」、《弦楽セレナーデ》抜粋などは、以前と比べて非常に優れた音質になった。

《バイロイトの第九》は、東芝EMIの頃から音質の劣化が取り沙汰されていた。CD時代になってそれが特に問題となっていたが、その中では先に触れたように一九九〇年に東芝EMIからリリースされた【TOCE-6510】が最良の音質と言われた。やがて、二〇〇五年に平林直哉氏の制作による、グランドスラム・レーベルの【GS-2009】が出て、優れた音質という点では非常に高い評価を得た。このグランドスラム盤は最初期の状態優秀なLP盤からのCD復刻である。

だが、二〇一一年にEMIミュージック・ジャパンのハイブリッドSACDが出て音質を一新し、一気に決定盤の座を我がものにした。現在は、一部がワーナー・クラシックスから継続してリリースされている。EMI本社のオリジナル・マスター・テープからマスタリングしたSACDで、「これ以上はあり得ない」音質を誇った。

この盤は、聴衆ノイズを極力ていねいに除いているのも特徴である。もともとの音楽の感興を損なわない程度でのノイズ取りはした、とCDのライナーノーツにも書かれている。

私はシングルレイヤーの三枚組SACD【TOGE-15201~03】を持っているが、これに含まれる《バイロイトの第九》は、音質の向上もさることながら、よくもここまで、と思うほど咳払い等の聴衆ノイズが綺麗に除去されている。以前から歴史的録音の過度なノイズ除去には好感が持てなかった私だが、このフルトヴェングラーSACDシリーズを聴いていらい認識が変わった。

現在の大手メーカーの技術は極めて高度で、少し前までの、ノイズとともに演奏の良さまで削り取ってしまうような不手際はあまりない、と言っていい。響きの豊かさ、自然な残響なども元とまったく変わらない。同じく聴くならば、音楽に集中できるディスクの方が受ける感銘は圧倒的に深い。空気感がどうこう、という聴き手もいるが、それは個人的嗜好であって万人の求めるものかどうかは判らない。臨場感とか空気感とかをあれこれ言う人もいるが、それなら一切の雑音やミスを排したスタジオ録音をどう思っているのか、聞いてみたいところである。

ライヴ録音の演奏ミスを正す、ということにも賛否両論あるが、私はどちらか一極には左袒し得ない。この《バイロイトの第九》でも、一つ大きなミスの修正がある。オリジナル録音の第三楽章、東芝EMI盤【TOCE-6510】の[9:55]にはホルン・ソロに重大なミスがあり、これは本当にだらしない。天上の憩いを思わせるくだりで、ホルンは特に重要なのに、失敗しているのだ。ところが、EMIミュージック・ジャパン盤の同じ箇所[9:59]では綺麗に修正されている。ミスがなくなっているのである。

これは、非常に大胆な試みと言っていい。大指揮者フルトヴェングラーの録音の中でも、歴史的遺産の最右翼に属する演奏を一部とはいえ改変してしまったのである。

初めて聴いたときは、ハッとするほど驚いたが、あるていど聴き慣れてみると、絶対に修正されていた方が聴いていて心地良い。あのミスのために、ずっと味わわされていた興醒めから解放されるのである。

これは好き好きだろうが、頑なにライヴ録音はまったくそのままで聴くべきだ、ノイズ除去や修正は間違っている、といった主張は今の私は必ずしも賛同しかねる。とりわけ、重要な箇所での演奏ミスや客席での大きな咳払いなどは、興を殺ぐこと夥しいものがある。下手に手を加えた跡が残るような修正は耳障りだが、そうでないならある程度までは容認しても良いと私は思っている。

Share this:
クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)
本間 俊哉(ほんま としや)1967年生まれ。早稲田大学教育学部国語国文学科卒。大学卒業後、塾や高校の教壇に立つ傍ら執筆活動を続ける。現在は著述業に専念。主にクラシック音楽関係のメディアに寄稿している。

http://www.britannia.co.jp/column/2016/08/149/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/838.html#c20

[近代史5] ヤバすぎる街…西成あいりん地区の闇をゆっくり解説 中川隆
1. 中川隆[-14971] koaQ7Jey 2021年12月01日 04:30:19 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[11]
大阪 飛田遊郭 _ やり手ばばぁ がまだ現役でおわします  江戸時代みたい
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/328.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/1347.html#c1
[リバイバル3] 大阪 飛田遊郭 _ やり手ばばぁ がまだ現役でおわします  江戸時代みたい 中川隆
52. 中川隆[-14970] koaQ7Jey 2021年12月01日 04:31:47 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[12]
【ゆっくり解説】ヤバすぎる街…西成あいりん地区の闇をゆっくり解説
2021/11/30



http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/328.html#c52
[近代史5] 被差別同和部落問題・在日朝鮮人問題 中川隆
5. 2021年12月01日 04:35:45 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[13]
【ゆっくり解説】在日韓国人さん、実は日本で滅茶苦茶苦しんでいた!やはりその苦しみを救ってあげるには祖国に返してあげるしかないですよね?了解です!【在外同胞】
2021/11/30



http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/602.html#c5
[リバイバル3] 史上最高のモニタースピーカー アルテック 612A(銀箱) 中川隆
50. 2021年12月01日 06:01:06 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[14]
Mr.トレイルのオーディオ回り道
昔使っていたALTEC#612システム
2021年11月30日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/c470d9c4c164f3b7e7b7ec59c0627f81


オーディオを始めた頃、ヨーロッパのレコードスタジオで、モニタースピーカーとして、ALTEC#612システムが使われていると知り、とても憧れたスピーカーでした。何と云っても「プロが使っている」処が凄いと思いました。



自分が入手したのが2010年の5月。USA製の箱だったが、塗装が剥がれ見た目が良くなかったので、再塗装して化粧直しをしました。



#612箱システムと同時に#614箱、620A箱システムと3セットの比較試聴をしていました。612・614・620A共に、それぞれユニットが違い、音の出方も少しづつ違っていました。



#612箱には604Eを入れ、614箱には604-8G、620A箱にも604-8Gを入れました。予備に605A、Bをストックしていました。このALTEC 604系のSPユニットのサウンドはJAZZに最適でヴォーカルも良かったですね。同じ同軸型のタンノイのユニットも良いけれど、JAZZが好きな方はALTECを選択されるでしょう。

https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/c470d9c4c164f3b7e7b7ec59c0627f81






Mr.トレイルのオーディオ回り道
もう一度使って見たいスピーカーALTEC 620A(604-8G)
2021年11月26日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/66c1ab0be46a02d51c4676fec3912cce


今でも縁が有ればまた使って見たいスピーカーが有ります。ALTEC#620A(604-8G入り)。箱の大きさはJBL#4343と遜色ない大きさサイズです。



SPユニットとネットワークを外したエンクロージャー(箱)の状態。当方の「音質対策」をする為に、ユニットやネットワークに手を入れて行きました。



ダイアフラムには、JBLと違い、「バックカバー」が付いています。JBLのユニットには付いていません。この部分が「半田付け」タイプなのが余り気に入りません。

同軸2ウェイのシンプルなSPですが、中域の濃密なサウンドはJAZZに打って付けです。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/66c1ab0be46a02d51c4676fec3912cce

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1072.html#c50
[近代史6] 最美の音楽は何か? _ モーツァルト『劇唱 どうしてあなたを忘れられようか K.505』 中川隆
1. 中川隆[-14969] koaQ7Jey 2021年12月01日 06:26:43 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[15]

劇唱「どうしてあなたを忘れられようか」とロンド「恐れないで、愛する人よ」 K.505

〔編成〕 S, 2 cl, 2 fg, 2 hr, p, 2 vn, 2 va, vc, bs
〔作曲〕 1786年12月27日 ウィーン


作詞者不明。 テキストはオペラ『イドメネオ』から。

このオペラが1786年3月13日にウィーンでアマチュアの貴族たちによって、アウエルスベルク(Johann Adam von Auersperg, 1721-95)侯爵邸で演じられることになった際に、プリーニ男爵のために第2幕第10曲の差替えとして作曲した劇唱とロンド「もういいの、私は全てを聞いた。恐れないで、愛する人よ」(K.490)をさらに簡略化して、ソプラノとピアノの2重奏にしたものであり、ナンシー・ストレース嬢に送った恋文といわれる。 彼の自作目録には「ストレース嬢と私のために Für Madmoiselle Storace und mich」と記された。 1787年2月23日ケルントナートーア劇場で、イギリスに帰る彼女の告別演奏会が催されたとき、彼女が歌い、モーツァルトがオーケストラと協奏するピアノを弾いたと言われている。 あきらめ切れない愛の思いを歌うこの曲は、二人の間の現実でもあったかもしれない。

自筆楽譜には、「ストラーチェ夫人のために、その下僕にして友なるW・A・モーツァルト、ヴィーンにて、1786年12月26日作曲」と記入してある。 それは、歌唱声部とピアノとのデュエットに伴奏のついた楽曲であって、音響による愛の告白であり、実現されえない関係の、理想的領域における浄化である。 幸いなことに、コンスタンツェはそういうものを理解する耳を持っていなかった。
[アインシュタイン] p.110


さらにアインシュタインは続けている。
声とピアノの対話が行なわれ、それがあまりに親密に、もつれあっているので、一小節ごとに特別な意図が感じられるほどであり、また対話があまりにめんめんとつづくので、曲はアリアというよりもむしろ一つのコンチェルト楽章になっている。
[同] p.503

そもそもモーツァルトはこのときの演奏会に先立つこと2ケ月以上も前に(自筆譜では1786年12月26日、自作目録記載は27日)なぜ曲を仕上げて準備していたのだろうか? 直前ぎりぎりに仕上げて、インクの乾かぬまま(自分のパート譜はまだ頭の中にあるまま)演奏に出るのがモーツァルトの流儀ではなかったか? 作曲された直後の翌1787年1月8日、モーツァルトは妻コンスタンツェを伴ってプラハに旅立っている。 当地で上演中の『フィガロ』が大人気だったのである。 最大級の歓迎を受け、1000グルデンもの大金を手に入れることができたが、彼は2月12日にウィーンに帰ってきた。 そして2月23日にナンシーの告別演奏会が開かれたのである。 彼女はモーツァルトの旅行前に曲を書いておくことを求めていたのだろうか。

1783年ナンシーのブルク劇場との契約は年俸1000フローリンだったが、やがて彼女は4500フローリンもの高額なギャラを要求し、そのうえ「そのほかに住居と豪華な馬車、引退俳優のための慈善興業を行なう権利、余業でよその舞台に立つ権利が確約された」(ブレッチャッハー)という。 彼女には帰国のためにできるだけ金を貯めこんでおく必要があっただろうし、一方のモーツァルトにとって演奏会の開催は貴重な収入源だった。 彼は単純に恋愛感情だけで曲を作るようなタイプでなく、父親ゆずりのソロバンをしっかりはじいていただろう。

1785年もモーツァルトのコンサートの人気は依然として根強かった。 2月から3月にかけて、彼は計6回のコンサートをメールグルーベで行い、その間、3月10日にはブルク劇場で大予約演奏会を開き、ハ長調のピアノ協奏曲K.467を中心に据えた。 そのほか、アウエルンハンマーの予約演奏会をはじめ、プリマ・ドンナのフランツィスカ・ルブランとその夫のオーボエ奏者ルートヴィヒ・ルブランの会、イギリスのソプラノ、ナンシー・ストレースの会、歌手のエリーザベト・ディストラーの会(2月15日の彼女の会で彼はニ短調の協奏曲K.466を演奏している)などに出演している。

<中略>

しかし翌年の1786年の四旬節のシーズンをもって、彼の公開コンサートの輝かしい勝利のシリーズも終りに近づいた。 当時ほとんどのコンサートは降臨節と四旬節の間に行われていたが、この年のモーツァルトのブルク劇場の予約演奏会は4月7日で、完成したばかりのハ短調の協奏曲K.491がそれを飾っている。 しかし、1783年以来初めて、他の予約演奏会が一回も行われないことになった。
[ソロモン] pp.469-470

そのような「彼の演奏会人気の急激な下降」の1786年に、人気絶頂のナンシー・ストレースと共演する演奏会を催すことはモーツァルトにとって自身の名誉にもかかわる大事な仕事だったろう。 ハンガリー出身の詩人フランツ・カズィンツィ(Franz Kazinczy)は次のような回想を残しているという。
ヴィーン、1786年5月

美しい歌手ストラーチェに眼も耳も魂もうっとりとなった。 モーツァルトがフォルテピアノを弾きながら管弦楽を指揮した。 しかしその音楽がかもし出す喜びはいかなる官能ともかけ離れたものであり、口では表現できない。 そういう喜びを表現するのに相応しい言葉が一体どこにあろうか。
[ドイッチュ&アイブル] p.195

よく知られているようにナンシーは『フィガロ』の初演(1786年5月1日)のときスザンナ役を演じていたが、ウィーンを去るこのときまで、フィガロ役だったベヌッチ(当時42才)と熱烈な恋愛関係にあったといわれている。 ベヌッチとの関係が終ったとき、彼女は「飛び切り高額の報酬を受ける立場になったというのに、劇場に辞職を願い出た」(ブレッチャッハー)という。 どのような背景があったにせよ、ソプラノとピアノによるこの二重協奏曲は「コンサート・アリアの中での古今の最高傑作」とも言われる。

なお、その告別演奏会でナンシーは4000フローリンにもなる収入を得たという。 それに憤慨してフランツ・クラッターは次のような警告文を書いた。

しかし芸術家の才能とは一体何なのか。 芸術と生意気さの両方に同じ程の才能を持ち、下手な演奏会で2、3曲なげやりに歌うような高慢な外国人のストラーチェを争って求め、モーツァルトのような優れた自国の芸術家が良い演奏会を開いても、それとは比べようもないような収入しか上げられないような、そんな祖国に君は何を期待するのか。
[ドイッチュ&アイブル] p.212

余談であるが、ナンシーの演奏会から3年後の1789年5月12日、ライプツィヒ訪問中のモーツァルトはドゥーシェク夫人と共演する演奏会を催し、夫人はこの曲を歌ったといわれている。 彼女もまたモーツァルトにとって忘れられない女性だった。


〔歌詞〕
Ch'io mi scordi di te?
Che a lui mi doni
Puoi consigliarmi?
E puoi voler che in vita...

... 私があなたを忘れる?
あなたは私にすすめられるの
彼のものになれ、
しかもなお生きていろ、なんて?
(以下略)

Non temer, amato bene,
Per te sempre il cor sarà.
Più non reggo a tante pene,
L'alma mia mancando va.
... 恐れることはないわ、いとしい人、
私の心はいつまでもあなたのものでしょう。
こんな苦痛にもう私は耐えられません。
私の心臓が止まってしまいます。
(以下略)

西野茂雄訳 CD[PHILIPS 28CD-3235]

〔演奏〕
CD [SONY SMK 58984] t=11'01
Jennie Tourel (S), ホルショフスキ Mieczyslaw Horszowski (p), カザルス指揮 Pablo Casals (cond), Perpignan Festival Orchestra
1951年7月、Perpignan
CD [EMI TOCE-6598] t=11'04
シュワルツコップ Elisabeth Schwarzkopf (S), ブレンデル Alfred Brendel (p), セル指揮 Gerge Szell (cond), ロンドン交響楽団 London Symphony Orchestra
1968年9月、ロンドン、キングズウェイ・ホール
CD [EMI TOCE-7588] t=11'04
シュワルツコップ
※同上
CD [EMI 7-63702-2] t=11'04
シュワルツコップ
※同上
CD [PHILIPS 28CD-3235] t=9'50
キリ・テ・カナワ Kiri Te Kanawa (S), 内田光子 (p), テイト指揮 Jeffrey Tate (cond), イギリス室内管弦楽団 English Chamber Orchestra
1987年6月、ロンドン
CD [POCL-2665] t=9'34
ベルガンサ (S), プリチャード指揮ロンドンSO
CD [Brilliant Classics 93408/2] t=10'07
Miranda van Kralingen (S), European Sinfonietta, Ed Spanjaard (cond)
2002年8月、オランダ、ハーグ、Nieuwe Kerk


〔動画〕

[https://www.youtube.com/watch?v=Xvwm-V4JyEs] t=9'56
Elisabeth Schwarzkopf (S), Maria Curcio (p), Concertgebouw Orchestra, Otto Klemperer, 1957
[https://www.youtube.com/watch?v=R0WmyoYOpbM] t=11'22
Victoria de los Angeles (S), Gerald Moore (p), the London Symphony Orchestra, Sir Adrian Boult, London 1959
[https://www.youtube.com/watch?v=-z6SLif7UOQ] t=9'41
Teresa Berganza (MS), Geoffrey Parsons (p), London Symphony Orchestra, John Pritchard, 1962
[https://www.youtube.com/watch?v=pgQJCDyNZaQ] t=10'34
Suzanne Danco (S), Maria Bergmann (p), SWF Symphony Orchestra, Hans Rosbaud
[https://www.youtube.com/watch?v=eTAQ8wLznsU] t=10'00
Edith Mathis (S), Leopold Hager (p), Mozarteum-Orchester Salzburg
[https://www.youtube.com/watch?v=0_9bVZUE63o] t=9'53
Kiri Te Kanawa (S), Mitsuko Uchida (p), English Chamber Orchestra, Jeffrey Tate, 1987
[https://www.youtube.com/watch?v=mX1aVz7_wUE] t=11'30
Agnes Baltsa (MS), Friedrich Gulda (p), Münchner Philharmoniker, 1989
[https://www.youtube.com/watch?v=TRzfyUyXMiI] t=11'58
Felicity Lott (S), Christian Zacharias (p), Orchestre de la Suisse Romande, Armin Jordan, Genève 1997
[https://www.youtube.com/watch?v=m1mqmE1V8DE] t=11'40
Sylvia McNair (S), Alfred Brendel (p), Neville Marriner, 1997
[https://www.youtube.com/watch?v=P4dCVKiP1tM] t=13'43
Margaret Price (S), Christoph Eschenbach (p), Sinfonieorchester des NDR
[https://www.youtube.com/watch?v=oPOn4sphnL0] t=11'10
チェチーリア・バルトリ (S), 内田光子 (p), ムーティ指揮ウィーン・フィル
※日本語字幕あり

http://www.marimo.or.jp/~chezy/mozart/op5/k505.html
http://www.asyura2.com/21/reki6/msg/1013.html#c1

[近代史6] 最美の音楽は何か? _ モーツァルト『劇唱 どうしてあなたを忘れられようか K.505』 中川隆
2. 中川隆[-14968] koaQ7Jey 2021年12月01日 06:31:25 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[16]
Date: 11月 29th, 2021
MQAで聴けるエリザベート・シュヴァルツコップ(その3)


エリザベート・シュヴァルツコップ、
それにジョージ・セル、アルフレッド・ブレンデルらによる
モーツァルトの“Ch’io mi scordi di te?… Non temer, amato bene, K. 505”。

これを聴いて、美しいと感じない人と美について語り合うことは無理!
そんなことをついいいたくなるほど、美しい。

私はCDで聴いたのが最初だった。
だからアナログディスクもさがした。
イギリスからオリジナル盤を取り寄せたのは、1989年か1990年だった。
安くはなかったけれど、驚くほど高価だったわけでもない。

そのオリジナル盤も、背に腹はかえられぬ時期に手離してしまった。
もう一度、オリジナル盤を手に入れたいか、というと、
まったくないわけではないが、MQAで聴けるようになったいま、
オリジナル盤で聴くよりも、メリディアンのULTRA DACで聴いてみたい──、
という気持のほうがずっとずっと強い。

メリディアンの218に手を加えて、勝手にWINDER DACと呼んでいる。
そのクォリティには満足しているが、
218とULTRA DACとでは、元々が違いすぎる。

どれだけやっても超えられぬ領域があって、
それはマリア・カラスのCDをULTRA DACで聴いた時に、もっとも強く感じている。

マリア・カラスの肉体の描写において、
CD+ULTRA DACとMQA Studio+218(WONDER DAC)とでは、大人と子供くらい違う。
前者は胸のふるえる感じすら伝わってくる。

肉体の復活において、WONDER DACはULTRA DACに劣る。

価格がULTRA DACの1/20なのだから、製品の規模も大きく違うのだから、
その違いは埋めようがないことはわかっていても、
シュヴァルツコップの“Ch’io mi scordi di te?… Non temer, amato bene, K. 505”、
この美しい曲を聴いていると、そこまで美しいと感じているのに、
そこで踏み止まっているのか、という声が聞こえてきそうな──、そんな気さえする。

マリア・カラスは12月2日、
エリザベート・シュヴァルツコップは12月9日の生れ。
二人とも射手座。

そうだよなぁ……、独りごちる。

http://audiosharing.com/blog/?p=36086
http://www.asyura2.com/21/reki6/msg/1013.html#c2

[近代史6] 最美の音楽は何か? _ モーツァルト『劇唱 どうしてあなたを忘れられようか K.505』 中川隆
3. 中川隆[-14967] koaQ7Jey 2021年12月01日 06:34:33 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[17]
Date: 4月 9th, 2020
MQAで聴けるエリザベート・シュヴァルツコップ(その2)


MQAで配信されたのが、2019年10月。
今日まで、そうたびたび聴いてきたわけではなかった。
大事な愛聴盤なのだから、むしろそういうものだろう。

MQAで聴くシュヴァルツコップの、
“Strauss: Seven Songs – Mozart: Concert Arias”の一曲目、
モーツァルトの“Ch’io mi scordi di te?… Non temer, amato bene, K. 505”は、
美しい、というほかない。

シュヴァルツコップのK.505にであったときのことは、
1997年のサウンドステージに書いている。
純粋性ということを、シュヴァルツコップのK.505を聴いた後では考えてしまう。

私にとって、そういう存在だからなのか、MQAで聴いて満足しながらも、
もっともっと美しく鳴るはずだ、というおもいがつきまとう。

いわば欲だ。
美しい、といっておきながら、
純粋性などといっておきながら、
もっともっと、と求める欲があるわけだ。

ほんとうにシュヴァルツコップによるK.505の美しさを理解しているのか──、
そんなことも頭に浮かぶ。

ルンダールの絶縁トランスLL1658で200Vに昇圧してのメリディアンの218で聴いた。
求めていた音は、これだ! とそう素直におもえる音で鳴ってくれたからこそ、
こんなことを考えてしまう。

http://audiosharing.com/blog/?p=31702
http://www.asyura2.com/21/reki6/msg/1013.html#c3

[リバイバル3] 是枝アンプ 中川隆
31. 中川隆[-14966] koaQ7Jey 2021年12月01日 06:43:31 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[18]
2021年 11月 28日
是枝アンプ KT-150p.p.の実力
https://tannoy.exblog.jp/32487598/


現在、家で使っているパワーアンプは、是枝さんに作っていただいた、6336BP.Pのアンプです。これは、管球王国27号に載っていたアンプの改良版です。6336の820Ωの低い出力インピーダンスに合わせて、3.2KΩ用のトランスの32Ω端子に8Ωを繋ぐと3.2KΩの四分の一の0.8KΩになります。同時に周波数特性も2オクターブ分低い方にずれます。これが低域の特性の改善になり、真空管アンプとは思えない程の余裕の有る低音域の再生が可能になるのです。

しかし、問題はそのトランスはカタログには載っているが、実質上製造は中止していたタムラの32Ω端子のあるトランスでした。昔のホーン型のSPにあった32Ω用は、ほとんど使われなくなっていたからです。在庫もなく、製造の見込みがないトランスを、カタログに載っているのだからと、リクエストをしていたら、タムラ側が、ロットを10個単位ならという返事をもらいました。それならば!と是枝さんにも相談して、5セットを作ってもらうことにしました。そうしてようやく実現しました。

ところが、あれから数年で、真空管を取り巻く環境は随分と変わり、あれだけ大量にあった真空管自身が市場から無くなっていきました。安定化電源用として大量にあった6336Bも保守用に買われて、数千円だった価格も4倍ぐらいになり他の大型出力管並の価格になってきました。そこで出現したのが、管球王国95号にでた大型出力管KT-150を使ったアンプです。このKT-150は、大型出力管としてKT-120をさらに大きくした出力管として開発されました。とても人気があり各社からもいろいろなアンプとして普及しています。

是枝さんの開発されたKT-150アンプは、75Wの大型機ですが、是枝さんご自身も「甘くヴィヴィッドな音質です。どこか300Bシングルのような音色ですが、どこまでも突き抜ける底知らぬパワー感があります。6336Bをさらに磨き上げ圧倒的な余裕と甘みをを付加した感があります」と言われているとおりでした。

そのアンプを是枝さんに製作依頼して作っていただいた赤い色のアンプがHさんの別邸に使われています。そのアンプの姿、音の凄さに驚かれたTさんが、私にも是枝さんのアンプを使ってみたいと言われたのは、ユニコーンが導入された時でした。是枝さんのアンプは、ほとんどが受注生産ですので、すぐにと言われていてもなかなかありません。それで、是枝さんに相談したところ、あの管球王国95号に出したKT-150アンプその物が試聴用にあるので、それを整備して、球も新品にしてくださるという異例の展開で、翌週に到達しました。Tさんの思いが通じたのですね。

是枝アンプ KT-150p.p.の実力_f0108399_12295844.jpg

いよいよ音出しです。以前と印象はどうでしょう・・・いや〜!圧倒的ですね。いま、このアンプを頼むと、一年以上かかります。持って行きたくなくなりました!!Hさんの時と同じ心境です。ここが6畳の和室でなければ、手元に置いておきます。通常のアンプより、感度が倍ぐらい良く、力感溢れ、トルクと回転が楽に立ち上がる感じです。圧倒的に音が柔らかく甘い美音でもあります。ノーマルとレーシング以上の差を感じますね。排気量の差と言うべきか、75Wなんですが。現行の6336Bが2000ccのターボだとすると、このKT150は6000cc以上有ります。そんな感じ!

そして、翌週持ち込みました。当日は大雨でした。荷物を下ろすときも濡れないように気を遣ったぐらいです。持って行く前は、Tさんがお使いの同じくKT-150アンプに比べてどのように違うのかを聞かれましたので、乗り心地重視のセダンと、ファクトリーチューンのレーシングカーほど違うとお答えしておきました。

今日は雨の中わざわざいらして頂き感謝致します。あまりの違いにびっくりです。確かに言葉では表現出来無いです。
是枝さんのアンプは正確にチューニングされたレーシングカーですね。特に八代亜紀ライブは尚更です。まだ色々聴きまくっております。ノイズは照明の調光器だと解りました。聴くときその照明を消せば良いだけのことです。

いま、是枝さんとお話をしていました。青い色のアンプの音の良さ、使っている部品、線、抵抗の種類、色の使い分け等々、様々な知識の集成があの音なのだそうです。部屋の照明は、どこかに、白熱球を使われれば、ノイズが乗らないそうです。そのアンプは、ふけ上がりをよくするために、入力感度を上げているので、周辺ノイズを拾いやすいのだそうです。

あの後もお聴きになったのですね。八代亜紀のあの臨場感が、私が追い求めていた音です。左右のSPの位置が揃うと、ステレオ本来の音場が出現して、その中で、楽器類も本当の音を出し始めます。ほとんどの人が、CDにこの様な音が入っているなんて、想像も付かないでしょう。CDで、これほど良い演奏で、よく録れているなんて想像も付きませんね。

今まで聞いていたアンプは普通の音を、出していただけか解ります。最近の人はアンプでこの様に音が変わるとは思っていないと是枝さんもいわれてました。普通のアンプで聴いているので、その音が普通だと思い、アクセサリー類に力を入れてしまうのですね。このアンプは外国製品から比べて安いから、音も安いと思っているのです・・・。音場感、ダイナミクス感、定位感、そして何よりも音がちがいますね。

こんばんは。GRF様のこの話納得です。だって今日は自分のオーディオルームで同じKT-150アンプと直接対決しましたからね。私も比較する為にケーブルは全て同じケーブルを使用しておりました。故に!真っ向勝負完敗と言うか、比較してはいけないぐらいです。レースで言えばGTカーレースとF1くらいの違いが有りました。正に八代亜紀ライブには!更に更にショック。

あの様なアンプに出会えてびっくり致しております。過去に真空管アンプは多種多様体験して参りましたが、あの音の衝撃に今迄のはなんだったんだろう?ジャーマンスピーカーであれほどな違いが出るとは。オーディオは趣味とは言え好み以前の問題と認識致しました。巷では今までのアンプの評価は高価では有るが真空管アンプの最高に近い地位を持っております。ところが、あの瞬発比較試聴した時には、えっ〜!これは好み以前の問題だと!八代亜紀のライブ盤を基準に他にもライブ録画盤を中心に更なるジャーマンの可能性を模索しております。楽しい毎日です。

そうですか!楽しめてなりよりです。大多数の人は、ブランドでオーディオをしているのですね。是枝さんのアンプは、部品の一つ一つ、配線の選定、色の区別、半田付け、もちろん、回路の設計、電源への考え方。パワーアンプでの増幅度の違い、いろいろと違いはありますが、その集計があの音となって表れているのです。圧倒的な存在感、包み込む音楽的な余裕。クロストークの無さからくる定位感と安定性。声に自由に反応するダイナミックレンジ、・・・聞かれた人はみな解る驚きですね。

是枝アンプ KT-150p.p.の実力_f0108399_17324363.jpg


この様なやりとりがあり、Tさんは是枝さんのアンプを大変喜んでいただけました。輸入機と比べれば、当然輸入経費(全体の3割ぐらい)が掛かっていませんから、お得なのは当たり前なのですが、どうしても海外ブランドに頼ってしまいがちです。転売などを考えて、機器買い換えのスパイラルに入ってしまう人がいかに多いか、専門誌の影響の強さを感じざるを得ません。本物に出会えれば、その後のオーディオ人生が充実した物になるのですが。


Commented by プー博士 at 2021-11-28 20:29 x
黄色や赤、そして今度青色のアンプ、どれも端正な佇まいの中にパワーが秘められているのですね。今年中にbeymaを鳴らそうと計画中です。完成したら真空管アンプで一度音を聴いてみたいと夢見ています(汗)

Commented by TANNOY-GRF at 2021-11-28 20:43
色も周波数を持っています。アンプに使う部品、配線だとか部品の色でも音の違いが生まれます。同じ回路、同じアンプでも、トランスなどの大きな面積の色が違うと、音は違うのですね。Hさんの赤、Tさんの青は、その性格をはっきりと表していました。


Commented by TANNOY-GRF at 2021-11-29 10:26
是枝さんのアンプは、様々なところに、長年の経験が活かされています。抵抗や部品の選択、非磁性体の抵抗の仕様、トランスの使い方、大出力アンプならではの放電の管理などです。中でも、是枝さんらしいのは、ステレオアンプの一体型の設計です。モノラルアンプとは、明らかに違う音場がでます。SPの左右の間隔が5メートル以上離れる大きな部屋での再生をこのアンプは得意としています。

幾ら拡げても、充実した音は、中抜けを起こしません。Hさんの別邸やTさんの音楽室で威力を発揮しているのは、そういう思いもあるからです。それと、大排気量なのにアクセルのレスポンスがとても早いのです。吹け上がりや下がり方もバランスが取れていて、その辺りが、実際にレーシングカーを走らせているHさんやTさんに驚きと歓びを与えているのだと思います。

https://tannoy.exblog.jp/32487598/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1090.html#c31

[リバイバル3] 音楽はこういう部屋で聴きたい 中川隆
115. 中川隆[-14965] koaQ7Jey 2021年12月01日 06:45:35 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[19]
2021年 11月 29日
SPの調整について 
https://tannoy.exblog.jp/32500755/

何度かお伝えしているのですが、ステレオ再生の肝はSPの位置調整です。それは、位置調整をしていない高級システムより、ぴったりと合っている普通の装置の方が、音が良いぐらいです。

ただ、ほとんどの場合は音が合っていないのです。99:1以上の確率で合っていません。合っていないと、正確な音場は出ていませんから、本当の意味のステレオ効果は落ちます。でも合っているのは、百に一ぐらいの確立ですから、ほとんどの人は、あっている音を聞いていないと言ってもいいぐらいです。それでは、あっている音は何時になっても聞けないではないかと言われるかもしれませんね。

ヘッドフォンは、あたまの中に音が拡がります。しかし、ヘッドフォンでは自分の外側には音がないし、例えばオーケストラの配置、木管楽器の位置、打楽器の定位などの定位が見えるように聞こえる音場(おんば)を再生しているのではないのです。SP再生でも、例えばホーンシステムを使われている方は、音場再生は目指していません。音質を追求しているからです。そういう方は、ヘッドフォンでも音質を比べているので、違和感が少ないのです。

距離や方向を測るため、二つの耳や目があります。両方とも、生存本能に基づいた極めて精緻な仕組みですね。その耳の仕組みに沿うように開発されたステレオは、オーディオの中でも最大の発見で、発明だと思います。距離と位相の差だけで元の音場が再現できるのです。その、再生を行うために行うのが、左右のSPの位置の精密なセッティングなのです。

問題は、その二つのSPがモノラルのような同じ音を出すときに、お互いの音を打ち消す方向に動いていることがあります。その場合、大きな音や低域の音は波長が長いし、音量も大きいのですが、細かな音、特に残響音やピアニシモの音が打ち消されてしまいます。

https://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=32500755&i=202111%2F26%2F99%2Ff0108399_16452504.png
伊達の物理さんのサイトから

すると、今まで聞こえていた会場に拡がって、消えていく微妙な音が最初から打ち消されて聞こえません。当然、音量も上げなくてはなりませんが、上げれば上げるほど、音は濁り、うるさくなってきます。大音量派の人は、その方が迫力があると言われますが、それはその装置と部屋とアンプのフィードバックで作り上げた、SPの音なのです。

ステレオ再生には、お互いが打ち消さないポイントを探す事が大切です。それには、音量の設定が大事です。どのような部屋でも、有限で有る以上、必ずその部屋固有の響き(定在波)が有ります。指向性のあるSPでは、その壁に対してどのような角度でぶつかるかが重要な要素になります。無指向性のSPだと、全方向に同じ音が放射されますから、壁がないとそのまま空間に消えていきます。有限の部屋でもSPからの直接音を聞くか、壁から反射音をどれほど聞くかによって音は変わるのです。

池に石を投げると等間隔に拡がっていきます。二つ石を同時に投げると波紋は両方から拡がり、波同士がぶつかります。その時、正しい間隔に離れていないと、波の山と谷がずれてお互いを打ち消したり、強調して特定の周波数を強調したりします。実際にはその状態が普通でしょう。加えて人の耳には、危険を知らせる2,000Hzから3,000Hzの音が一番感度が良く、最高域の聞こえない音や、低域の音は聞こえにくくなっています。これは生存本能から来る経験でそうなっているでしょう。山々に響き合う遠雷の遠鳴りや、風の吹き抜ける低い周波数の音が通常の音と一緒に聞こえたら、会話をする帯域がマスキングされてしまいます。

それらの生存に必要な情報を優先するために、周波数帯により感度が違う仕組みになっていると思われます。家でもラウドネス効果を正しく発揮させるために、最低域の効率を上げたり、なるべく周波数帯域が広いSPを使って、クロスオーバー付近の位相の変化が起こらないようにしています。

コンサートホールでは、消え行くような弱小のピアニシモから、大太鼓、チューバなどの金管楽器や、音が共鳴して大きな音が楽に出せる木管楽器まで、大音量の出る楽器類を微少な音量で鳴らし、クライマックスには会場が音に満たされるような大音量まで、人の耳の限界に挑戦するような広大なダイナミックレンジでなります。オーケストラでは、鳴りの良い楽器だけが生き残ってきたと言っても良いぐらいです。

そのダイナミックレンジをなるべく部屋の持ち込むには、大音量を追ってはすぐに部屋が音で充満され飽和してしまいます。そうならないようなでもリアルな音のダイナミクスの変化が発揮できれば、人の耳にはとてもリアリティのある音楽として聞こえるのです。

それをするには、微少な音での音の打ち消しを極力無くす必要があるともいます。その為には部屋をあまりライブにしないことが大切です。SPから出た音を何時までも反射させないようにするべきです。部屋固有の響きが付いて、微少な残響成分がマスキングされるからです。それが、SPの位置が合っていない状態だからですね。

それでは、具体的にどのように合わせるのでしょう。それは本当に簡単なのです。

調整に使う音源は、本当のモノラル録音のCDを探します。これがなかなか難しいのですが、なるべくシンプルな音源で、女性の声がベストです。オーケストラや楽器は音域が広いので合わせづらいです。また、大きな編成はモノラルでもマルチマイク録音があるので位相が合わせづらいですね。人の声が一番感度が良いのは、意思の疎通からも当然です。

実際の調整は、その声が左右のSPの中央で鳴るSPの位置を探します。調整には無指向性のSPが理想的ですが、音が解析するタイプの幅の狭いSPが音場がでやすいですね。ホーンスピーカーのような内振りをしません。内側に振ると後ろの音が広がり、中央部の音が薄くなります。SPの前後はぴったりと合わせましょう。そして、SPの間隔を探すのが肝心です。無指向性のSPでは、左右のSPの間隔だけです。

通常のSPでモノラルの音源の声が、中心点が右に寄っている場合は、反対側の左のSPを1ミリほど中央に寄せます。足りなければ、今少しずらして、左右のSPの中央に声が出現する位置を探します。それだけです。調整していくと1ミリ以下のほんの少しの差でも、音の位置が変わるのを実感するでしょう。そして、最後のスパイス見たいな効果は、この時点で、本当に少しだけ内振りか外ぶりにして、音の焦点を合わせます。

この簡単な実験をされると、ステレオ再生の扉を開けられます。ぜひ、試してみてください。


Commented by TANNOY-GRF at 2021-11-29 10:58
SPの調整で肝心な事は、我々の耳は超高性能だと思うことです。実際にスピーカーを触ってみれば解るのですが、平行に置いたSPのどちらかの後方を右か左に、1ミリでも動かしてみればその違いの大きさに驚かれるでしょう。ステレオのイメージが現れるのは、その1ミリ、2ミリの僅かなさの間なのです。何センチも動かしいるときと、ピント合わせをするための0.5ミリは意味が違います。

Commented by TANNOY-GRF at 2021-11-30 06:44
Bさん コメントありがとうございます。もちろん、ホーン型でも奥行きは出ます。オーディオにはいろいろな楽しみ方があります。だから面白いのですね。


Commented by S.Y at 2021-11-30 12:42 x
GRFさま
昨日、兼ねてからの計画通り、アンプとフィルターの間をつなぐスピーカー・ケーブルを金メッキのYラグで2m50pのものからロジウム・メッキのYラグで2mのものに繋ぎ替えました。
一聴、音は激変。これはと思い、スピーカーの位置を再度、微調整。
何をやっても音は変わる。(爆) 全体に音が大きくなって、細部の表現がさらに細かくなり、微少音も聴こえてきます。金メッキは音が優しく柔らかいのですね。
高音と中間部の音が力強く、表情が豊かになった分、低音が相対的に小さくなっているようでもあります。この点は再度のスピーカー位置調整で解決できればと思っています。
ケーブル自体は切り売りのモンスター・ケーブルで廉価なものです。
S.Y


https://tannoy.exblog.jp/32500755/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/655.html#c115

[近代史5] アメリカ人による極悪非道の世界侵略の歴史 中川隆
34. 2021年12月01日 06:49:15 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[20]

2021.12.01
民主主義を破壊してきた国の大統領が民主主義に関する会議を開くという茶番
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202111300001/


 ジョー・バイデン米大統領は12月9日から10日にかけて​「民主主義」に関するバーチャル会議を開催、110カ国を招待する​という。アメリカはイスラエルと同様、先住の民を虐殺して「建国」した国である。

 その後、ラテン・アメリカを植民地化、フィリピンを侵略して住民を虐殺して大陸侵略の拠点にし、日本に台湾から大陸を新緑するように焚きつけたアメリカはその後も民主的な政権を倒し、殺戮と略奪を繰り返してきた。国内で民主的な考え方の大統領が登場するとクーデターが目論まれ、暗殺された人もいる。

 1991年12月にソ連が消滅すると、少なからぬ人がアメリカは「唯一の超大国」になったと考え、支配者たちはその本性を隠そうとしなくなった。2001年9月11日にニューヨークの世界貿易センターとバージニア州アーリントンの国防総省本部庁舎(ペンタゴン)が攻撃されると、それを利用して国内の収容所化を進め、国外で侵略戦争を本格化させている。そして何を行ったかは本ブログでも繰り返し書いてきた。

 COVID-19(2019年-コロナウイルス感染症)騒動を見てもアメリカが民主的な国でないことはよくわかるはずで、この国の大統領が「民主主義」に関する会議を開くなど、茶番以外の何ものでもない。その茶番を演じるのは、アメリカが民主主義国家だという幻影を人びとに見せたいからだろう。アメリカに従いたい人にとって、そうした幻影はありがたいはずだ。

 2019年の終わりに始まったCOVID-19騒動によって人びとの行動は制限され、人びとのつながりは弱められている。物流も滞って経済活動は麻痺、個人経営の店や中小企業を中心にして経営状態が悪化して倒産に追い込まれるケースも少なくない。必然的に失業者が増え、ホームレス、そして自殺者を増加させることになる。教育を受ける権利も奪われた。

 COVID-19という悪霊で人びとを脅し、その悪霊を退散させる呪物として登場してきたのが「ワクチン」。これさえできれば悪霊は退散、元の生活へ戻れると信じさせ、人びとへ「ワクチン・パスポート」を携帯させようとしている。そのパスポートを利用して人びとを管理するつもりだ。「自粛」、ロックダウン、パスポートなどで社会を収容所化しつつある。

 それと同時にアメリカの私的権力は世界を制覇しようとしている。バイデンは大統領に就任して以来、中国やロシアを脅し、屈服させようとしてきた。中東、南シナ海、東シナ海、黒海などで軍事的な圧力を強めているが、それだけでなく、3月16日にはABCニュースの司会者からウラジミル・「プーチンは人殺しだと思うか?」と問われ、「その通り」と答えている。

 それに対し、プーチン大統領はロシアに噛みつこうとする外国勢力の歯をへし折ると警告、セルゲイ・ショイグ国防大臣は5月31日、ロシア西部地域の軍事的な緊張に対処するため、新たに20戦闘単位を組織すると発表した。経済面ではアメリカが基軸通貨であるドルを発行する権利を使い、他国を攻撃しているとプーチンは非難、ロシア政府はドル離れをさらに進める意思を示している。

 また、中国の外交責任者、楊潔篪中央外事活動委員会弁公室主任と王毅外交部長をアラスカのアンカレッジへ呼び出し、アントニー・ブリンケン国務長官やジェイク・サリバン国家安全保障補佐官が恫喝したが、反撃にあった。

 中国周辺における軍事的な恫喝を強めるため、アメリカはオーストラリアやイギリスとAUKUSAという軍事同盟を作り出した。アングロ・サクソン系の3カ国だが、それだけアメリカは孤立しているということでもある。そうした状況を隠し、アメリカに従う国は多いように見せることもバーチャル会議の目的だろう。

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202111300001/
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/539.html#c34

[近代史3] 秋篠宮文仁  僕の父親は一体誰なんでしょう? 皆さんも一緒に探してください 中川隆
102. 2021年12月01日 09:04:21 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[21]

2021年11月30日
秋篠宮家が避けた問題と皇室権威の失墜
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68880079.html


八百長劇だった記者会見

Kayo Komuro 001Prince A 001


  11月30日、秋篠宮殿下は恒例のお誕生日会見を行われた。しかし、今回は生放送ではなく、11月25日に収録された編集済みの記者会見だった。たぶん、こうなったのは眞子内親王殿下と小室圭の結婚が原因だろう。眞子様の異例な御結婚とNYへの移住は、様々な週刊誌やインターネットで話題となったから、宮内庁の配慮で録画になったものと推察される。

  記者会見を視聴した国民なら解ると思うが、この質疑応答は全くの"ヤラセ"で、肝心な質問は一切無く、殿下の回答も不満だらけの内容であった。こんなのは打ち合わせ通りの茶番劇に過ぎない。確かに、朝日新聞の記者からは、眞子様の御結婚と小室家の金銭問題、国民やマスコミからの誹謗中傷、PTSDに関する件などの質問があったけど、これら問いかけは騒動の本質を剔る質問ではない。秋篠宮殿下が明らかにすべきは主に以下の点である。

(1) 小室圭が受けた恩恵や特典は、眞子様を含む秋篠宮家の手配だったのか、あるいは第三者(相手先)の忖度だったのか?
(2) 小室圭は本当に優秀だったのか?
(3) なぜ眞子様は御結婚後、異例のスピードで旅券や国際免許証を取得できたのか?
(4) 渋谷にある「オークウッド・レジデンス青山」への入居は、誰がいつ手配のか?
(5) 結婚後、渋谷の仮住まいが警察官に守られていたが、その命令は誰が下し、警備費用は誰が負担したのか?
(6) 小室夫妻はNYの高級アパートメントに入居したが、誰の提案で決定され、そこの家賃は誰が負担しているのか?
(7) NYの総領事館が小室夫妻を警護しているとの噂が流れているが、どうして一般人となった眞子様に皇族レベルの保護が与えられているのか? また、誰が総領事館や外務省を動かし、警護費用を出しているのか?
(8) 総領事館がマスコミとの報道協定を結んだというが、それは誰の発案と命令で、秋篠宮家や宮内庁はどの程度かかわっているのか?
(9) 小室氏のロー・スクール入学と奨学金の獲得、雑誌掲載の論文等について、様々な疑惑が持ち上がっているが、殿下はどの程度、実態を把握しているのか?
(10) 小室氏の就職や入学に関して、秋篠宮家はどの程度、介入・援助してきたのか?

  主要メディアは小室家の金銭問題にばかり焦点を当てているが、そんなのは小室佳代と元婚約者の間で起こった"揉め事"だろう。息子の小室圭が母親の婚約者から借りた訳でもないのに、それを御結婚にまつわる問題とするのは論点の"すり替え"である。秋篠宮殿下が回答すべき点は、直接・間接的にせよ、「如何なる形で、どんな命令を下したのか?」である。もちろん、宮家の側近や宮内庁の職員が"忖度"を利かせて勝手にやったこともあるだろうが、殿下の承諾を得ずに断行したとは思えない。

  もちろん、殿下が関与しないところで、第三者がきめてしまった事もあるだろうが、数々の結果を目にすれば、殿下だって「これはおかしい ! 奇妙だ ! 有り得ない !」と気づくはずだ。例えば、優秀な学生でもない小室圭が、いきなり大手の三菱東京UFJ銀行に入ることができ、しかも丸の内支社で法人営業を担当したんだから、普通じゃ考えられない。金融や会計の知識も無い小室氏が、英語能力だけを頼りに海外赴任を希望するなんて馬鹿げている。いくら眞子様の要望であっても、民間企業の仕事は厳しく、皇室の権力を使って「万事解決」なんてことは無理。小室氏を見つめる同僚の視線が冷たくなるだけだ。

  銀行での仕事に限界を感じた小室氏は、なんと、次の就職先も大手の会社だった。法律の知識も無いくせに、奥野総合法律事務所に転職でき、「パラ・リーガル」といった身分で給料を貰うこともできた。さらに、充分な職業経験も積んでいないのに、なぜか"特例"で一橋大学の大学院に入ることができた。これじゃあ、一般国民が「えっっ〜、そんなのアリなのかぁ〜?」と呆れ返ったのも当然だ。

  驚愕の奇蹟はまだ続く。新米の下っ端なのに、小室氏は事務所から給料(生活補助)を貰い、フォーダム大学への留学を実現した。ここにも奇妙な"フォース(force)"が働いており、法学部を出ていない小室氏であったが、なぜか彼はLLMコースに入学できたのだ。ルーク・スカイウォーカーじゃあるまいし、「フォース」を使って人間を動かしたのか? さらに、ここを"優秀"な成績で修了した小室氏は、大学の規則を飛び越えて、LDコースへの"編入"を果たした。普通の留学生はLSATの試験を受けて入学するのに、小室氏はLLMの資格だけで横滑りを許されたのである。こんな"例外"を目にした留学生は、一体どんな感想を抱いたのか?

  小室氏が披露する「アメリカン・ドリーム」は、マーヴェル・コミックよりも驚異的だった。彼はアメリカ人の学生でも難しい「マーティン奨学金」を獲得したのだ。アメリカ人でも学費の支払いに苦労するのに、小室氏は奥野氏から小遣い(貸与の支援金)を貰いながら、高嶺の花である奨学金を手にすることができた。ただし、この"奇蹟"に疑問を投げかけるアメリカ人は少なくない。奨学金を貰っているアメリカ人の中には、高いGPA(Grade Point Average)を保つよう約束されている人も居る。(GPAは0.0から4.0までの数値で表される成績で、AプラスとかBマイナスといった評価がある。Fだと落第点。)

  本来、奨学金というのは有望な学生に与えられるものだ。米国だと競争が激しく、優秀な学生であっても、奨学金維持のためには試験で良い成績を収めねばならぬ。それゆえ、普段の勉強も大変である。最初から満額をもらえて、返済の義務が無い小室氏とは大違い。小室氏は本当に三年間、フォーダムの授業について行けたのか? 確かに、小室氏は「JFK Profile in Courage Award」という名誉を受賞したが、全米のアメリカ人は彼の受賞に疑問を呈している。一般の日本人だって「小室氏のプロファイルは怪しい」と思っているんだから、秋篠宮殿下や天皇陛下だって「胡散臭い」と思っているに違いない。

  奨学金を貰えたのに司法試験に落ちた小室氏は、入社早々、長期休暇を取っても「ローウェンシュタイン・サンドラー社」をクビにならなかった。普通なら、ふざけた野郎を雇い続ける法律事務所なんか無い。しかし、小室氏は皇族の結婚相手だから解雇にならなかった。おそらく、二月の司法試験に落ちてもクビになるまい。ただし、いくらなんでも、これはマズいから事務所側も小室氏に解雇通告を突きつけるはずだ。それでも彼は安泰。宮内庁と秋篠宮家は受験前から、小室氏の不合格を予想していたから、法律事務所を解雇された場合の再就職先も考えている。というより、結婚前から用意しているんじゃないか?

  秋篠宮殿下は国民に向けて「異例の結婚」と述べていたが、小室氏の"だらしなさ"くらい最初から分かっていたはず。たぶん、小室夫婦の処遇と「落とし所」は、もう決まっているのだろう。宮内庁の側近は以前から、小室夫妻がNYに留まる場合のシナリオや日本に帰国する事態など、幾つかのケースを想定し、複数の計画を立てていたのかも知れない。これは宮内庁と外務省が協議し、秋篠宮家が諒承する形で進められたと思う。一般国民の中には「まさか、そこまで・・・」と信じない人もいるだろうが、高校の修学旅行だって、1年前にはちゃんと計画が立てられ、様々なトラブル処理も考えられている。ましてや、皇族のお姫様がNYで生活したいとの旨を宮内庁や参与に相談していたんだから、色々な部署の役人、および皇室関係者が動いたはず。小室氏の試験合格を信じて将来設計を描く役人なんていないだろう。

  記者会見場で秋篠宮殿下は、眞子様の"複雑性PTSD"に言及し、世間の誹謗中傷を咎められたが、保守派国民は眞子様の御結婚じたいを反対した訳じゃない。ただ、相手となる小室圭と母親に様々な問題があったから騒いだだけである。もし、小室圭が誠実な人間であれば、借金問題など直ぐに解決できたであろう。たとえ三菱UFJ銀行を辞めても、高賃金の筋肉労働に従事すればいい。2016年から2020年まで必死で働き、節約生活をしていれば、全額じゃなくても300万円くらいは返せたはずだ。それなのに、小室氏はホワイトカラーの上級職を望み、実力を弁えない職業を目指した。どうして庶民と同じように、普通の会社で働く事ができないのか?

  誹謗中傷の件だが、確かに『週刊文春』や『週刊新潮』などの雑誌は、銭儲けの為に刺戟的なタイトルを掲げ、根拠がハッキリしない記事を掲載することもある。しかし、皇室支持派の国民が怒りを抱いているのは、こうした週刊誌に便乗したからじゃない。「一般人宣言」をなされた眞子様が、結婚後も"皇族"と同じ待遇を受け、一般人では決して得られない特権を行使しているからだ。小室夫妻は「Taconic Investment Partners」が運営するNYの高級アパートメントに住んでいるが、誰がその部屋を手配したのか? 下働きの小室圭が契約できる物件じゃないぞ。おそらく、NY総領事館の職員が地元の不動産屋に問い合わせたか、馴染みの不動産業者に頼んだからだろう。(三井不動産の現地社員とか、色々な在米日本人に頼めば、適当な物件を紹介してもらえるだろう。) 部屋の家賃だって本当の値段じゃなく、割引賃料の場合も考えられる。つまり、眞子様の貯金を減らさないよう、宮内庁が配慮しているということだ。

Princess Mako 00212  眞子様は日本に住んでいたが、国民の誹謗中傷のせいで中学生の頃から思い悩み、複雑性PTSDになったという。もし本当なら、これはかなり深刻である。戦場で凄まじい恐怖体験をしたとか、幼児期に両親から虐待を受けた、学生時代に強姦された、というのであれば理解できるが、雑誌の批判記事くらいで重度の精神病に罹るなんて信じられない。仮に複雑性PTSDになっているんなら、日本国内に留まり、軽井沢か葉山の何処かで静かに暮らせばいいじゃないか。わざわざパパラッチが待ち受ける米国へ旅立つなんておかしい。眞子様はアメリカ人の精神科医による治療を受けて、病気の治療に専念されているのか? 日本語でも難しいのに、英語で自分の気持ちを外人の医者に伝え、微妙な表現の英語を聞きながら英語で返答するとは思えない。日本で医者の診察を受けた時、眞子様は流暢な英語で会話したのか?

  記者会見で秋篠宮殿下は、眞子様が突然のパニックや発作を起こすかも知れない、と危惧していたが、それなら米国で暮らしている時、突然のフラッシュバックでパニック症状を引き起こしたら、一体どうするのか? 確かに、眞子様には四六時中、領事館職員か民間のボディーガードが附いているから、卒倒しても心配ないんだろうが、それを何時まで続けるつもりなのか? それに、こうした警護費用は誰が出しているのか? もし、外務省が機密費で出していたら問題である。なぜなら、こうした闇の出費は国会議員でも追及できないからだ。

  もし、小室圭が「ローウェンシュタイン・サンドラー社」をクビになった場合、眞子様がNYのどこかに就職する可能性だってある。しかし、米国での生活経験が無いお姫様が、いきなり米国の企業や民間団体に就職できるのか? おそらく、外務省か皇室が米国での人脈を使って、高額の給料を出す職場を手配するんだろう。でも、こうした"コネ採用"をすれば、またもや一般国民が騒ぎ出すに違いない。「一般人になった眞子様が、どうして病気を抱えながら、上等な職場に就くことができるのか?」と大騒ぎだ。普通の日本人であれば、異国の都会で高給取りにはなれない。皇室支持派でない国民なら、「どうせコネ入社だろ !」と吐き捨てる。税金を使って警護されたお姫様が、皇室パワーを使って楽ちん就職なんだから、一般国民だって腹が立つ。特に、就職氷河期や派遣労働で屈辱感を味わった国民だと、嫉妬心が憎しみに変わり、「どうして、あの人達は税金で贅沢な暮らしをしているの?!!」と怨んでしまうだろう。

  秋篠宮殿下は気づいていないだろうが、皇族はその身分ゆえに様々な厚遇を得ている。恵まれた環境で育つ皇族の子供には、最高級の家庭教師が附くし、名門校に入学届を出せば、間髪入れずに受け容れ体制となる。形式上、筆記試験を受けても、採点前に合格は決まっているはず。面接で親王殿下や内親王殿下を落とすバカはいないだろう。もし、悠仁親王殿下が願書を出せば、筑波大附属でも慶應義塾大附属でも合格だ。開成や麻布といった名門校でもすんなりOK。願書の名前を見ればビックリ仰天だ。推薦者が侍従長とか宮内庁長官だったら誰でも通る。小室圭の留学を見れば一目瞭然じゃないか。皇室がバックに附けば、凡才の外人だってロー・スクールに入れるんだから、必死で受験勉強をする一般人は「なんだ、あいつら !」という気持ちになる。

  日本人は仏教徒でもキリスト教徒でもない。昔、山本七平は日本人の宗教を問われて、「日本教」と答えていたがが、筆者は「学歴信仰」だと思っている。日本人は学力を測る筆記試験を尊ぶ。受験においては家柄や職業が考慮されず、"公平"で"平等"な審査が行われると信じているのだ。それゆえ、高額な寄付金を用いて我が子を名門校に入れようとする者は、社会から激しく非難されてしまう。「裏口入学」は一種の"瀆神行為"であり、神聖な儀式においてズルをしたことになるから、窃盗罪のような非難を世間から招く。よく、入試問題にちょっとしたミスがあれば、即座にテレビ局で報道されるのは、日本人が入試を神聖な登龍門と考えているからだ。1問くらいミスがあっても、そんなのは些細な過ちだ。それほど大慌てする事じゃない。でも、受験生とその親は政治スキャンダル以上に騒ぐ。

  各大学の偏差値や名声は、そこに在籍する学生の「業績的地位(achieved status)」と重なり、それは卒業後に彼の「帰属的地位(ascribed status)」へと転換する。だから、一流大学を出れば世間から「優秀」と見なされ、三流校ないし底辺校を出た者は、そのまま「凡庸」か「三流」の烙印を押されてしまうのだ。これは背中に彫った刺青のようなもので、一生涯、あらゆる場面で本人に附き纏う。

  小室圭に"下駄を履かせてしまった"秋篠宮殿下は、不正手段で娘婿を大学院に入れたことに気づいていないのだろう。たとえ、殿下の差し金じゃなくても、世間の一般人は皇室の権威を使って小室圭がロー・スクールに入ったと思っている。とりわけ、リベラル派のインテリ国民は、意識的・無意識的な学歴信仰者であるから、コネ入学の疑いがある皇族を侮蔑する。高校や大学で反皇室思想を植え込まれたインテリになると、天皇陛下を「天ちゃん」と呼んで小馬鹿にしたし、共産党にかぶれた連中は、「タダ飯を食ってノウノウと暮らす穀潰しを赦すな ! 人民を支配する天皇制を打倒せよ !」と叫ぶ。

  たとえ、こうした筋金入りの左翼じゃなくても、一般人は薄い左翼思想に染まっているから、コネ入学を画策する皇族を胡散臭く思っている。もし、秋篠宮殿下と宮内庁が小室圭の留学に対して何もしていなかったら、留学自体も実行されていなかったし、奨学金の獲得や論文での表彰も無かったはずだ。皇室パワーの影がチラつくから、小室圭は異例の恩恵を受けた訳で、秋篠宮殿下は未然に防ぐ事ができたはず。それなのに、殿下は黙認し、小室氏は雑誌論文で二回も表彰されていた。「知っているのに知らぬフリ」という態度を国民が見れば、殿下の関与を疑うのも当然だ。記者会見でも、この点については双方とも一切触れず、どの記者も「存在しない」かのように質問しなかった。たぶん、宮内庁と癒着する皇室ジャーナリストばかりだから、不都合な質問はしないのだろう。

  常識を弁えた一般人とは違い、保守派の言論人は愚鈍である。彼らは眞子様の御結婚ばかりに目を奪われ、皇室にとって何が本当の危機なのかを解っていないのだ。確かに、眞子様の「我がまま生活」には呆れるばかりだが、その根底には皇室の権威失墜が隠れている。つまり、大半の日本国民は皇室の存続を望んでいるが、保守派ほど熱心な支持者ではない。かといって、左翼分子のような皇室打倒論者でもないから、ぼんやりと天皇陛下を敬っており、元旦ともなれば神社に初詣をする。だが、不正入学を「卑劣」と思わない皇族を密かに侮蔑しているはずだ。

  今回の御結婚には眉を顰める人も多く、保守派国民の間にも、秋篠宮殿下に不満な人が多い。リベラル派のインテリ国民だと、「やっばり、皇族なんて"あんな"程度だよなぁ〜」と"小馬鹿"にするから、こちらの方が深刻である。なぜなら、小室夫妻には皇室のパワーが満載だからだ。「コネ入社」や「コネ入学」および「疑惑の奨学金」に加え、「不審なロー・スクール卒業」、「税金をふんだんに使った警護体制」、「忖度としか思えないビザのスピード発給」、「高級アパートでの新婚生活」、「国民のせいで複雑性PTSDに罹ったプリンセンが、NYで一般人生活を満喫」、「治療もせずに楽しくショッピング」、「ボディー・ガードを伴ったNYでのお散歩」なんだから、保守派国民でも擁護しきれない。

  どうして、秋篠宮殿下は国民から"小馬鹿"にされるような行為を取ってしまうのか? 原因と思われる一つに、賢明な助言者の不在が挙げられる。もし、殿下に立派な側近や友人がいれば、小室氏が三菱東京UFJ銀行に入った時点で、「裏から手を回すのは良くない !」と諫言したはずだ。そして、見栄を張るために皇室の権威を使ったことを咎めるだろう。皇室パワーで就職の斡旋をしたら、それは皇室権力の濫用となり、皇室の歴史に汚点を残すことになるからだ。皇族はその絶大な権威を用いて私益を図ってはならない。殿下の周りには自主的に奔走する人物が多く居るので、殿下がちょっと頼んだだけでも直ぐ動く。無能な小室圭に信じられない"奇蹟"が起こってしまうのは、皇室が物凄い影響力を持っているからだ。

Princess Mako & Komuro 99921 しかし、こうした魔法を使えば使うほど、皇室の権威は穢され、人々の侮蔑を招くことになる。おそらく、秋篠宮殿下はご自分で皇室の権威を貶めているとは思っていないだろう。眞子様と小室氏の警備だって「当然」と思っていたはず。免許の取得くらいで、あれだけの大名行列が一般人になされる訳はないのに、殿下は一切そのことに触れなかった。もし、記者会見で質問されたら、「あれは警察が勝手にやったことです」と答えるのか? 警察は眞子様が皇籍を離脱されても、依然として"皇族"だから24時間体制で警備に附いたのだ。 もし、殿下が私費で民間の警備員を雇ったら、一体いくらの金額を請求されることか。NYで眞子様は貯金をはたいて警備員を雇っているのか?

  一連の失態を見ていると、秋篠宮殿下の周りには聡明な側近が居ないことに気づく。おそらく、昔は居たんだろう。しかし、何らかの理由で離れてしまい、残ったのはゴマすり職員か、事なかれ主義の役人ばかり。秋篠宮家の評判がどうなろうが、宮内省の役人には関係ない。命令された仕事だけをこなしていれば給料を貰えるから、わざわざ殿下から叱責されるような真似はしないだろう。皇族が何をしようがお構いなし。下手に「諫言」でもしたら大目玉を食らうだけだから、殿下の言うままに従った方が悧巧である。最終的に困るのは、秋篠宮殿下と眞子様なんだから、宮仕えは黙って従うしかない。

  昭和天皇がご幼少の頃には、立派な御用掛がたくさんいた。質実剛健を絵にしたような乃木希典大将が学習院の院長を務めていたし、乃木大将が自刃した後は東郷平八郎元帥が東宮御学問所の総裁になった。倫理学は人格者の杉浦重剛(すぎうら・しげたけ)が努めていたし、海軍大佐であった小笠原長生(おがさわら・ながなり)子爵が学習院御用掛となっていた。御学問所評議員になった山川健次郎も逸材で、彼は会津藩で家老をしていた一族の生まれだ。健次郎は白虎隊の生き残りで、15歳の少年だったから従軍から外されたという。しかし、後に彼が白虎隊について語る時は、必ず居ずまいを正し、厳粛な表情に変わったそうだ。凄惨な戦闘と仲間の自決を思い出すと、彼の表情は悲しくなり、絶句することもあったらしい。こうした武士の薫陶を受けた裕仁親王殿下は、立派な皇太子へと成長する。昭和天皇が帝王の威光を放ち、臣民の篤い尊敬を受けたのは、こうした超一級の教育者に恵まれたからである。

  現在の皇室は本当に寂しい限りだ。今上陛下は雅子妃が抱えた適応障害の件があるから、眞子内親王の"我がまま"に対して強く言うことはできない。天皇陛下も秋篠宮家の醜態を解っているが、弟の家庭に容喙できないから、不正行為やコネ採用を察知しても沈黙を守るだけとなる。秋篠宮殿下は問題の核心をズラして、小室圭の金銭問題や国民からの誹謗中傷だけに論点を据えるから、皇室支持派だって厭になる。保守派国民は殿下に対し苦言を呈するが、それは殿下に正直な姿勢と常識への回帰を求めているからだ。皇室支持派は眞子様の不幸を望んでいる訳じゃない。もし、保守派国民が皇室を見放していれば、ゴチャゴチャ言わずに、やりたい放題の状況を傍観するだけだろう。

  左翼分子が皇室を攻撃するのは昔からあることで、まともな国民であれば、左翼陣営に与せず、「アホな連中だ」と言って軽蔑するだろう。ところが、今回は熱心な皇室支持派も批判的だ。秋篠宮殿下は週刊誌と勤皇派をごちゃ混ぜにするが、皇室支持派は秋篠宮家を心配しているんだから、殿下はこうした国民の意見に耳を傾けるべきだ。何しろ、殿下自らが皇室の権威を貶めているんだから、こちらの方が一大事じゃないか。西歐の王侯貴族と同じく、我が国の皇族だって、全員が俊英で有徳な聖人ではない。中には私情を優先して批判を浴びる人もいる。だから皇族には賢明な輔弼が必要なのだ。

  八百長会見で一件落着と考えている殿下は間違っている。来年の二月には小室圭が再び司法試験に挑戦することになっているから、結果発表の五月には、また一波乱あるだろう。合格よりも不合格の方に賭ける人が多いのは、一般国民が小室圭の実力を解っているからだ。元気なのは小室夫妻とNYのパパラッチだけなんて、本当に情けない。もし、再び「不合格」の報道が日本中を駆け巡ったら、秋篠宮殿下はどう対応するのか? たぶん、宮内庁は声明文の原稿を用意していると思うけどね。

http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68880079.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/109.html#c102

[近代史3] プチエンジェル事件の顧客と噂されている秋篠宮・高円宮はロリコンなのか? 中川隆
103. 中川隆[-14964] koaQ7Jey 2021年12月01日 09:05:12 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[22]

2021年11月30日
秋篠宮家が避けた問題と皇室権威の失墜
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68880079.html


八百長劇だった記者会見

Kayo Komuro 001Prince A 001


  11月30日、秋篠宮殿下は恒例のお誕生日会見を行われた。しかし、今回は生放送ではなく、11月25日に収録された編集済みの記者会見だった。たぶん、こうなったのは眞子内親王殿下と小室圭の結婚が原因だろう。眞子様の異例な御結婚とNYへの移住は、様々な週刊誌やインターネットで話題となったから、宮内庁の配慮で録画になったものと推察される。

  記者会見を視聴した国民なら解ると思うが、この質疑応答は全くの"ヤラセ"で、肝心な質問は一切無く、殿下の回答も不満だらけの内容であった。こんなのは打ち合わせ通りの茶番劇に過ぎない。確かに、朝日新聞の記者からは、眞子様の御結婚と小室家の金銭問題、国民やマスコミからの誹謗中傷、PTSDに関する件などの質問があったけど、これら問いかけは騒動の本質を剔る質問ではない。秋篠宮殿下が明らかにすべきは主に以下の点である。

(1) 小室圭が受けた恩恵や特典は、眞子様を含む秋篠宮家の手配だったのか、あるいは第三者(相手先)の忖度だったのか?
(2) 小室圭は本当に優秀だったのか?
(3) なぜ眞子様は御結婚後、異例のスピードで旅券や国際免許証を取得できたのか?
(4) 渋谷にある「オークウッド・レジデンス青山」への入居は、誰がいつ手配のか?
(5) 結婚後、渋谷の仮住まいが警察官に守られていたが、その命令は誰が下し、警備費用は誰が負担したのか?
(6) 小室夫妻はNYの高級アパートメントに入居したが、誰の提案で決定され、そこの家賃は誰が負担しているのか?
(7) NYの総領事館が小室夫妻を警護しているとの噂が流れているが、どうして一般人となった眞子様に皇族レベルの保護が与えられているのか? また、誰が総領事館や外務省を動かし、警護費用を出しているのか?
(8) 総領事館がマスコミとの報道協定を結んだというが、それは誰の発案と命令で、秋篠宮家や宮内庁はどの程度かかわっているのか?
(9) 小室氏のロー・スクール入学と奨学金の獲得、雑誌掲載の論文等について、様々な疑惑が持ち上がっているが、殿下はどの程度、実態を把握しているのか?
(10) 小室氏の就職や入学に関して、秋篠宮家はどの程度、介入・援助してきたのか?

  主要メディアは小室家の金銭問題にばかり焦点を当てているが、そんなのは小室佳代と元婚約者の間で起こった"揉め事"だろう。息子の小室圭が母親の婚約者から借りた訳でもないのに、それを御結婚にまつわる問題とするのは論点の"すり替え"である。秋篠宮殿下が回答すべき点は、直接・間接的にせよ、「如何なる形で、どんな命令を下したのか?」である。もちろん、宮家の側近や宮内庁の職員が"忖度"を利かせて勝手にやったこともあるだろうが、殿下の承諾を得ずに断行したとは思えない。

  もちろん、殿下が関与しないところで、第三者がきめてしまった事もあるだろうが、数々の結果を目にすれば、殿下だって「これはおかしい ! 奇妙だ ! 有り得ない !」と気づくはずだ。例えば、優秀な学生でもない小室圭が、いきなり大手の三菱東京UFJ銀行に入ることができ、しかも丸の内支社で法人営業を担当したんだから、普通じゃ考えられない。金融や会計の知識も無い小室氏が、英語能力だけを頼りに海外赴任を希望するなんて馬鹿げている。いくら眞子様の要望であっても、民間企業の仕事は厳しく、皇室の権力を使って「万事解決」なんてことは無理。小室氏を見つめる同僚の視線が冷たくなるだけだ。

  銀行での仕事に限界を感じた小室氏は、なんと、次の就職先も大手の会社だった。法律の知識も無いくせに、奥野総合法律事務所に転職でき、「パラ・リーガル」といった身分で給料を貰うこともできた。さらに、充分な職業経験も積んでいないのに、なぜか"特例"で一橋大学の大学院に入ることができた。これじゃあ、一般国民が「えっっ〜、そんなのアリなのかぁ〜?」と呆れ返ったのも当然だ。

  驚愕の奇蹟はまだ続く。新米の下っ端なのに、小室氏は事務所から給料(生活補助)を貰い、フォーダム大学への留学を実現した。ここにも奇妙な"フォース(force)"が働いており、法学部を出ていない小室氏であったが、なぜか彼はLLMコースに入学できたのだ。ルーク・スカイウォーカーじゃあるまいし、「フォース」を使って人間を動かしたのか? さらに、ここを"優秀"な成績で修了した小室氏は、大学の規則を飛び越えて、LDコースへの"編入"を果たした。普通の留学生はLSATの試験を受けて入学するのに、小室氏はLLMの資格だけで横滑りを許されたのである。こんな"例外"を目にした留学生は、一体どんな感想を抱いたのか?

  小室氏が披露する「アメリカン・ドリーム」は、マーヴェル・コミックよりも驚異的だった。彼はアメリカ人の学生でも難しい「マーティン奨学金」を獲得したのだ。アメリカ人でも学費の支払いに苦労するのに、小室氏は奥野氏から小遣い(貸与の支援金)を貰いながら、高嶺の花である奨学金を手にすることができた。ただし、この"奇蹟"に疑問を投げかけるアメリカ人は少なくない。奨学金を貰っているアメリカ人の中には、高いGPA(Grade Point Average)を保つよう約束されている人も居る。(GPAは0.0から4.0までの数値で表される成績で、AプラスとかBマイナスといった評価がある。Fだと落第点。)

  本来、奨学金というのは有望な学生に与えられるものだ。米国だと競争が激しく、優秀な学生であっても、奨学金維持のためには試験で良い成績を収めねばならぬ。それゆえ、普段の勉強も大変である。最初から満額をもらえて、返済の義務が無い小室氏とは大違い。小室氏は本当に三年間、フォーダムの授業について行けたのか? 確かに、小室氏は「JFK Profile in Courage Award」という名誉を受賞したが、全米のアメリカ人は彼の受賞に疑問を呈している。一般の日本人だって「小室氏のプロファイルは怪しい」と思っているんだから、秋篠宮殿下や天皇陛下だって「胡散臭い」と思っているに違いない。

  奨学金を貰えたのに司法試験に落ちた小室氏は、入社早々、長期休暇を取っても「ローウェンシュタイン・サンドラー社」をクビにならなかった。普通なら、ふざけた野郎を雇い続ける法律事務所なんか無い。しかし、小室氏は皇族の結婚相手だから解雇にならなかった。おそらく、二月の司法試験に落ちてもクビになるまい。ただし、いくらなんでも、これはマズいから事務所側も小室氏に解雇通告を突きつけるはずだ。それでも彼は安泰。宮内庁と秋篠宮家は受験前から、小室氏の不合格を予想していたから、法律事務所を解雇された場合の再就職先も考えている。というより、結婚前から用意しているんじゃないか?

  秋篠宮殿下は国民に向けて「異例の結婚」と述べていたが、小室氏の"だらしなさ"くらい最初から分かっていたはず。たぶん、小室夫婦の処遇と「落とし所」は、もう決まっているのだろう。宮内庁の側近は以前から、小室夫妻がNYに留まる場合のシナリオや日本に帰国する事態など、幾つかのケースを想定し、複数の計画を立てていたのかも知れない。これは宮内庁と外務省が協議し、秋篠宮家が諒承する形で進められたと思う。一般国民の中には「まさか、そこまで・・・」と信じない人もいるだろうが、高校の修学旅行だって、1年前にはちゃんと計画が立てられ、様々なトラブル処理も考えられている。ましてや、皇族のお姫様がNYで生活したいとの旨を宮内庁や参与に相談していたんだから、色々な部署の役人、および皇室関係者が動いたはず。小室氏の試験合格を信じて将来設計を描く役人なんていないだろう。

  記者会見場で秋篠宮殿下は、眞子様の"複雑性PTSD"に言及し、世間の誹謗中傷を咎められたが、保守派国民は眞子様の御結婚じたいを反対した訳じゃない。ただ、相手となる小室圭と母親に様々な問題があったから騒いだだけである。もし、小室圭が誠実な人間であれば、借金問題など直ぐに解決できたであろう。たとえ三菱UFJ銀行を辞めても、高賃金の筋肉労働に従事すればいい。2016年から2020年まで必死で働き、節約生活をしていれば、全額じゃなくても300万円くらいは返せたはずだ。それなのに、小室氏はホワイトカラーの上級職を望み、実力を弁えない職業を目指した。どうして庶民と同じように、普通の会社で働く事ができないのか?

  誹謗中傷の件だが、確かに『週刊文春』や『週刊新潮』などの雑誌は、銭儲けの為に刺戟的なタイトルを掲げ、根拠がハッキリしない記事を掲載することもある。しかし、皇室支持派の国民が怒りを抱いているのは、こうした週刊誌に便乗したからじゃない。「一般人宣言」をなされた眞子様が、結婚後も"皇族"と同じ待遇を受け、一般人では決して得られない特権を行使しているからだ。小室夫妻は「Taconic Investment Partners」が運営するNYの高級アパートメントに住んでいるが、誰がその部屋を手配したのか? 下働きの小室圭が契約できる物件じゃないぞ。おそらく、NY総領事館の職員が地元の不動産屋に問い合わせたか、馴染みの不動産業者に頼んだからだろう。(三井不動産の現地社員とか、色々な在米日本人に頼めば、適当な物件を紹介してもらえるだろう。) 部屋の家賃だって本当の値段じゃなく、割引賃料の場合も考えられる。つまり、眞子様の貯金を減らさないよう、宮内庁が配慮しているということだ。

Princess Mako 00212  眞子様は日本に住んでいたが、国民の誹謗中傷のせいで中学生の頃から思い悩み、複雑性PTSDになったという。もし本当なら、これはかなり深刻である。戦場で凄まじい恐怖体験をしたとか、幼児期に両親から虐待を受けた、学生時代に強姦された、というのであれば理解できるが、雑誌の批判記事くらいで重度の精神病に罹るなんて信じられない。仮に複雑性PTSDになっているんなら、日本国内に留まり、軽井沢か葉山の何処かで静かに暮らせばいいじゃないか。わざわざパパラッチが待ち受ける米国へ旅立つなんておかしい。眞子様はアメリカ人の精神科医による治療を受けて、病気の治療に専念されているのか? 日本語でも難しいのに、英語で自分の気持ちを外人の医者に伝え、微妙な表現の英語を聞きながら英語で返答するとは思えない。日本で医者の診察を受けた時、眞子様は流暢な英語で会話したのか?

  記者会見で秋篠宮殿下は、眞子様が突然のパニックや発作を起こすかも知れない、と危惧していたが、それなら米国で暮らしている時、突然のフラッシュバックでパニック症状を引き起こしたら、一体どうするのか? 確かに、眞子様には四六時中、領事館職員か民間のボディーガードが附いているから、卒倒しても心配ないんだろうが、それを何時まで続けるつもりなのか? それに、こうした警護費用は誰が出しているのか? もし、外務省が機密費で出していたら問題である。なぜなら、こうした闇の出費は国会議員でも追及できないからだ。

  もし、小室圭が「ローウェンシュタイン・サンドラー社」をクビになった場合、眞子様がNYのどこかに就職する可能性だってある。しかし、米国での生活経験が無いお姫様が、いきなり米国の企業や民間団体に就職できるのか? おそらく、外務省か皇室が米国での人脈を使って、高額の給料を出す職場を手配するんだろう。でも、こうした"コネ採用"をすれば、またもや一般国民が騒ぎ出すに違いない。「一般人になった眞子様が、どうして病気を抱えながら、上等な職場に就くことができるのか?」と大騒ぎだ。普通の日本人であれば、異国の都会で高給取りにはなれない。皇室支持派でない国民なら、「どうせコネ入社だろ !」と吐き捨てる。税金を使って警護されたお姫様が、皇室パワーを使って楽ちん就職なんだから、一般国民だって腹が立つ。特に、就職氷河期や派遣労働で屈辱感を味わった国民だと、嫉妬心が憎しみに変わり、「どうして、あの人達は税金で贅沢な暮らしをしているの?!!」と怨んでしまうだろう。

  秋篠宮殿下は気づいていないだろうが、皇族はその身分ゆえに様々な厚遇を得ている。恵まれた環境で育つ皇族の子供には、最高級の家庭教師が附くし、名門校に入学届を出せば、間髪入れずに受け容れ体制となる。形式上、筆記試験を受けても、採点前に合格は決まっているはず。面接で親王殿下や内親王殿下を落とすバカはいないだろう。もし、悠仁親王殿下が願書を出せば、筑波大附属でも慶應義塾大附属でも合格だ。開成や麻布といった名門校でもすんなりOK。願書の名前を見ればビックリ仰天だ。推薦者が侍従長とか宮内庁長官だったら誰でも通る。小室圭の留学を見れば一目瞭然じゃないか。皇室がバックに附けば、凡才の外人だってロー・スクールに入れるんだから、必死で受験勉強をする一般人は「なんだ、あいつら !」という気持ちになる。

  日本人は仏教徒でもキリスト教徒でもない。昔、山本七平は日本人の宗教を問われて、「日本教」と答えていたがが、筆者は「学歴信仰」だと思っている。日本人は学力を測る筆記試験を尊ぶ。受験においては家柄や職業が考慮されず、"公平"で"平等"な審査が行われると信じているのだ。それゆえ、高額な寄付金を用いて我が子を名門校に入れようとする者は、社会から激しく非難されてしまう。「裏口入学」は一種の"瀆神行為"であり、神聖な儀式においてズルをしたことになるから、窃盗罪のような非難を世間から招く。よく、入試問題にちょっとしたミスがあれば、即座にテレビ局で報道されるのは、日本人が入試を神聖な登龍門と考えているからだ。1問くらいミスがあっても、そんなのは些細な過ちだ。それほど大慌てする事じゃない。でも、受験生とその親は政治スキャンダル以上に騒ぐ。

  各大学の偏差値や名声は、そこに在籍する学生の「業績的地位(achieved status)」と重なり、それは卒業後に彼の「帰属的地位(ascribed status)」へと転換する。だから、一流大学を出れば世間から「優秀」と見なされ、三流校ないし底辺校を出た者は、そのまま「凡庸」か「三流」の烙印を押されてしまうのだ。これは背中に彫った刺青のようなもので、一生涯、あらゆる場面で本人に附き纏う。

  小室圭に"下駄を履かせてしまった"秋篠宮殿下は、不正手段で娘婿を大学院に入れたことに気づいていないのだろう。たとえ、殿下の差し金じゃなくても、世間の一般人は皇室の権威を使って小室圭がロー・スクールに入ったと思っている。とりわけ、リベラル派のインテリ国民は、意識的・無意識的な学歴信仰者であるから、コネ入学の疑いがある皇族を侮蔑する。高校や大学で反皇室思想を植え込まれたインテリになると、天皇陛下を「天ちゃん」と呼んで小馬鹿にしたし、共産党にかぶれた連中は、「タダ飯を食ってノウノウと暮らす穀潰しを赦すな ! 人民を支配する天皇制を打倒せよ !」と叫ぶ。

  たとえ、こうした筋金入りの左翼じゃなくても、一般人は薄い左翼思想に染まっているから、コネ入学を画策する皇族を胡散臭く思っている。もし、秋篠宮殿下と宮内庁が小室圭の留学に対して何もしていなかったら、留学自体も実行されていなかったし、奨学金の獲得や論文での表彰も無かったはずだ。皇室パワーの影がチラつくから、小室圭は異例の恩恵を受けた訳で、秋篠宮殿下は未然に防ぐ事ができたはず。それなのに、殿下は黙認し、小室氏は雑誌論文で二回も表彰されていた。「知っているのに知らぬフリ」という態度を国民が見れば、殿下の関与を疑うのも当然だ。記者会見でも、この点については双方とも一切触れず、どの記者も「存在しない」かのように質問しなかった。たぶん、宮内庁と癒着する皇室ジャーナリストばかりだから、不都合な質問はしないのだろう。

  常識を弁えた一般人とは違い、保守派の言論人は愚鈍である。彼らは眞子様の御結婚ばかりに目を奪われ、皇室にとって何が本当の危機なのかを解っていないのだ。確かに、眞子様の「我がまま生活」には呆れるばかりだが、その根底には皇室の権威失墜が隠れている。つまり、大半の日本国民は皇室の存続を望んでいるが、保守派ほど熱心な支持者ではない。かといって、左翼分子のような皇室打倒論者でもないから、ぼんやりと天皇陛下を敬っており、元旦ともなれば神社に初詣をする。だが、不正入学を「卑劣」と思わない皇族を密かに侮蔑しているはずだ。

  今回の御結婚には眉を顰める人も多く、保守派国民の間にも、秋篠宮殿下に不満な人が多い。リベラル派のインテリ国民だと、「やっばり、皇族なんて"あんな"程度だよなぁ〜」と"小馬鹿"にするから、こちらの方が深刻である。なぜなら、小室夫妻には皇室のパワーが満載だからだ。「コネ入社」や「コネ入学」および「疑惑の奨学金」に加え、「不審なロー・スクール卒業」、「税金をふんだんに使った警護体制」、「忖度としか思えないビザのスピード発給」、「高級アパートでの新婚生活」、「国民のせいで複雑性PTSDに罹ったプリンセンが、NYで一般人生活を満喫」、「治療もせずに楽しくショッピング」、「ボディー・ガードを伴ったNYでのお散歩」なんだから、保守派国民でも擁護しきれない。

  どうして、秋篠宮殿下は国民から"小馬鹿"にされるような行為を取ってしまうのか? 原因と思われる一つに、賢明な助言者の不在が挙げられる。もし、殿下に立派な側近や友人がいれば、小室氏が三菱東京UFJ銀行に入った時点で、「裏から手を回すのは良くない !」と諫言したはずだ。そして、見栄を張るために皇室の権威を使ったことを咎めるだろう。皇室パワーで就職の斡旋をしたら、それは皇室権力の濫用となり、皇室の歴史に汚点を残すことになるからだ。皇族はその絶大な権威を用いて私益を図ってはならない。殿下の周りには自主的に奔走する人物が多く居るので、殿下がちょっと頼んだだけでも直ぐ動く。無能な小室圭に信じられない"奇蹟"が起こってしまうのは、皇室が物凄い影響力を持っているからだ。

Princess Mako & Komuro 99921 しかし、こうした魔法を使えば使うほど、皇室の権威は穢され、人々の侮蔑を招くことになる。おそらく、秋篠宮殿下はご自分で皇室の権威を貶めているとは思っていないだろう。眞子様と小室氏の警備だって「当然」と思っていたはず。免許の取得くらいで、あれだけの大名行列が一般人になされる訳はないのに、殿下は一切そのことに触れなかった。もし、記者会見で質問されたら、「あれは警察が勝手にやったことです」と答えるのか? 警察は眞子様が皇籍を離脱されても、依然として"皇族"だから24時間体制で警備に附いたのだ。 もし、殿下が私費で民間の警備員を雇ったら、一体いくらの金額を請求されることか。NYで眞子様は貯金をはたいて警備員を雇っているのか?

  一連の失態を見ていると、秋篠宮殿下の周りには聡明な側近が居ないことに気づく。おそらく、昔は居たんだろう。しかし、何らかの理由で離れてしまい、残ったのはゴマすり職員か、事なかれ主義の役人ばかり。秋篠宮家の評判がどうなろうが、宮内省の役人には関係ない。命令された仕事だけをこなしていれば給料を貰えるから、わざわざ殿下から叱責されるような真似はしないだろう。皇族が何をしようがお構いなし。下手に「諫言」でもしたら大目玉を食らうだけだから、殿下の言うままに従った方が悧巧である。最終的に困るのは、秋篠宮殿下と眞子様なんだから、宮仕えは黙って従うしかない。

  昭和天皇がご幼少の頃には、立派な御用掛がたくさんいた。質実剛健を絵にしたような乃木希典大将が学習院の院長を務めていたし、乃木大将が自刃した後は東郷平八郎元帥が東宮御学問所の総裁になった。倫理学は人格者の杉浦重剛(すぎうら・しげたけ)が努めていたし、海軍大佐であった小笠原長生(おがさわら・ながなり)子爵が学習院御用掛となっていた。御学問所評議員になった山川健次郎も逸材で、彼は会津藩で家老をしていた一族の生まれだ。健次郎は白虎隊の生き残りで、15歳の少年だったから従軍から外されたという。しかし、後に彼が白虎隊について語る時は、必ず居ずまいを正し、厳粛な表情に変わったそうだ。凄惨な戦闘と仲間の自決を思い出すと、彼の表情は悲しくなり、絶句することもあったらしい。こうした武士の薫陶を受けた裕仁親王殿下は、立派な皇太子へと成長する。昭和天皇が帝王の威光を放ち、臣民の篤い尊敬を受けたのは、こうした超一級の教育者に恵まれたからである。

  現在の皇室は本当に寂しい限りだ。今上陛下は雅子妃が抱えた適応障害の件があるから、眞子内親王の"我がまま"に対して強く言うことはできない。天皇陛下も秋篠宮家の醜態を解っているが、弟の家庭に容喙できないから、不正行為やコネ採用を察知しても沈黙を守るだけとなる。秋篠宮殿下は問題の核心をズラして、小室圭の金銭問題や国民からの誹謗中傷だけに論点を据えるから、皇室支持派だって厭になる。保守派国民は殿下に対し苦言を呈するが、それは殿下に正直な姿勢と常識への回帰を求めているからだ。皇室支持派は眞子様の不幸を望んでいる訳じゃない。もし、保守派国民が皇室を見放していれば、ゴチャゴチャ言わずに、やりたい放題の状況を傍観するだけだろう。

  左翼分子が皇室を攻撃するのは昔からあることで、まともな国民であれば、左翼陣営に与せず、「アホな連中だ」と言って軽蔑するだろう。ところが、今回は熱心な皇室支持派も批判的だ。秋篠宮殿下は週刊誌と勤皇派をごちゃ混ぜにするが、皇室支持派は秋篠宮家を心配しているんだから、殿下はこうした国民の意見に耳を傾けるべきだ。何しろ、殿下自らが皇室の権威を貶めているんだから、こちらの方が一大事じゃないか。西歐の王侯貴族と同じく、我が国の皇族だって、全員が俊英で有徳な聖人ではない。中には私情を優先して批判を浴びる人もいる。だから皇族には賢明な輔弼が必要なのだ。

  八百長会見で一件落着と考えている殿下は間違っている。来年の二月には小室圭が再び司法試験に挑戦することになっているから、結果発表の五月には、また一波乱あるだろう。合格よりも不合格の方に賭ける人が多いのは、一般国民が小室圭の実力を解っているからだ。元気なのは小室夫妻とNYのパパラッチだけなんて、本当に情けない。もし、再び「不合格」の報道が日本中を駆け巡ったら、秋篠宮殿下はどう対応するのか? たぶん、宮内庁は声明文の原稿を用意していると思うけどね。

http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68880079.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/362.html#c103

[近代史3] (小室圭問題/佳子さま盗撮) 皇室記事まとめ一気読み 中川隆
48. 中川隆[-14963] koaQ7Jey 2021年12月01日 09:06:21 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[23]

2021年11月30日
秋篠宮家が避けた問題と皇室権威の失墜
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68880079.html


八百長劇だった記者会見

Kayo Komuro 001Prince A 001


  11月30日、秋篠宮殿下は恒例のお誕生日会見を行われた。しかし、今回は生放送ではなく、11月25日に収録された編集済みの記者会見だった。たぶん、こうなったのは眞子内親王殿下と小室圭の結婚が原因だろう。眞子様の異例な御結婚とNYへの移住は、様々な週刊誌やインターネットで話題となったから、宮内庁の配慮で録画になったものと推察される。

  記者会見を視聴した国民なら解ると思うが、この質疑応答は全くの"ヤラセ"で、肝心な質問は一切無く、殿下の回答も不満だらけの内容であった。こんなのは打ち合わせ通りの茶番劇に過ぎない。確かに、朝日新聞の記者からは、眞子様の御結婚と小室家の金銭問題、国民やマスコミからの誹謗中傷、PTSDに関する件などの質問があったけど、これら問いかけは騒動の本質を剔る質問ではない。秋篠宮殿下が明らかにすべきは主に以下の点である。

(1) 小室圭が受けた恩恵や特典は、眞子様を含む秋篠宮家の手配だったのか、あるいは第三者(相手先)の忖度だったのか?
(2) 小室圭は本当に優秀だったのか?
(3) なぜ眞子様は御結婚後、異例のスピードで旅券や国際免許証を取得できたのか?
(4) 渋谷にある「オークウッド・レジデンス青山」への入居は、誰がいつ手配のか?
(5) 結婚後、渋谷の仮住まいが警察官に守られていたが、その命令は誰が下し、警備費用は誰が負担したのか?
(6) 小室夫妻はNYの高級アパートメントに入居したが、誰の提案で決定され、そこの家賃は誰が負担しているのか?
(7) NYの総領事館が小室夫妻を警護しているとの噂が流れているが、どうして一般人となった眞子様に皇族レベルの保護が与えられているのか? また、誰が総領事館や外務省を動かし、警護費用を出しているのか?
(8) 総領事館がマスコミとの報道協定を結んだというが、それは誰の発案と命令で、秋篠宮家や宮内庁はどの程度かかわっているのか?
(9) 小室氏のロー・スクール入学と奨学金の獲得、雑誌掲載の論文等について、様々な疑惑が持ち上がっているが、殿下はどの程度、実態を把握しているのか?
(10) 小室氏の就職や入学に関して、秋篠宮家はどの程度、介入・援助してきたのか?

  主要メディアは小室家の金銭問題にばかり焦点を当てているが、そんなのは小室佳代と元婚約者の間で起こった"揉め事"だろう。息子の小室圭が母親の婚約者から借りた訳でもないのに、それを御結婚にまつわる問題とするのは論点の"すり替え"である。秋篠宮殿下が回答すべき点は、直接・間接的にせよ、「如何なる形で、どんな命令を下したのか?」である。もちろん、宮家の側近や宮内庁の職員が"忖度"を利かせて勝手にやったこともあるだろうが、殿下の承諾を得ずに断行したとは思えない。

  もちろん、殿下が関与しないところで、第三者がきめてしまった事もあるだろうが、数々の結果を目にすれば、殿下だって「これはおかしい ! 奇妙だ ! 有り得ない !」と気づくはずだ。例えば、優秀な学生でもない小室圭が、いきなり大手の三菱東京UFJ銀行に入ることができ、しかも丸の内支社で法人営業を担当したんだから、普通じゃ考えられない。金融や会計の知識も無い小室氏が、英語能力だけを頼りに海外赴任を希望するなんて馬鹿げている。いくら眞子様の要望であっても、民間企業の仕事は厳しく、皇室の権力を使って「万事解決」なんてことは無理。小室氏を見つめる同僚の視線が冷たくなるだけだ。

  銀行での仕事に限界を感じた小室氏は、なんと、次の就職先も大手の会社だった。法律の知識も無いくせに、奥野総合法律事務所に転職でき、「パラ・リーガル」といった身分で給料を貰うこともできた。さらに、充分な職業経験も積んでいないのに、なぜか"特例"で一橋大学の大学院に入ることができた。これじゃあ、一般国民が「えっっ〜、そんなのアリなのかぁ〜?」と呆れ返ったのも当然だ。

  驚愕の奇蹟はまだ続く。新米の下っ端なのに、小室氏は事務所から給料(生活補助)を貰い、フォーダム大学への留学を実現した。ここにも奇妙な"フォース(force)"が働いており、法学部を出ていない小室氏であったが、なぜか彼はLLMコースに入学できたのだ。ルーク・スカイウォーカーじゃあるまいし、「フォース」を使って人間を動かしたのか? さらに、ここを"優秀"な成績で修了した小室氏は、大学の規則を飛び越えて、LDコースへの"編入"を果たした。普通の留学生はLSATの試験を受けて入学するのに、小室氏はLLMの資格だけで横滑りを許されたのである。こんな"例外"を目にした留学生は、一体どんな感想を抱いたのか?

  小室氏が披露する「アメリカン・ドリーム」は、マーヴェル・コミックよりも驚異的だった。彼はアメリカ人の学生でも難しい「マーティン奨学金」を獲得したのだ。アメリカ人でも学費の支払いに苦労するのに、小室氏は奥野氏から小遣い(貸与の支援金)を貰いながら、高嶺の花である奨学金を手にすることができた。ただし、この"奇蹟"に疑問を投げかけるアメリカ人は少なくない。奨学金を貰っているアメリカ人の中には、高いGPA(Grade Point Average)を保つよう約束されている人も居る。(GPAは0.0から4.0までの数値で表される成績で、AプラスとかBマイナスといった評価がある。Fだと落第点。)

  本来、奨学金というのは有望な学生に与えられるものだ。米国だと競争が激しく、優秀な学生であっても、奨学金維持のためには試験で良い成績を収めねばならぬ。それゆえ、普段の勉強も大変である。最初から満額をもらえて、返済の義務が無い小室氏とは大違い。小室氏は本当に三年間、フォーダムの授業について行けたのか? 確かに、小室氏は「JFK Profile in Courage Award」という名誉を受賞したが、全米のアメリカ人は彼の受賞に疑問を呈している。一般の日本人だって「小室氏のプロファイルは怪しい」と思っているんだから、秋篠宮殿下や天皇陛下だって「胡散臭い」と思っているに違いない。

  奨学金を貰えたのに司法試験に落ちた小室氏は、入社早々、長期休暇を取っても「ローウェンシュタイン・サンドラー社」をクビにならなかった。普通なら、ふざけた野郎を雇い続ける法律事務所なんか無い。しかし、小室氏は皇族の結婚相手だから解雇にならなかった。おそらく、二月の司法試験に落ちてもクビになるまい。ただし、いくらなんでも、これはマズいから事務所側も小室氏に解雇通告を突きつけるはずだ。それでも彼は安泰。宮内庁と秋篠宮家は受験前から、小室氏の不合格を予想していたから、法律事務所を解雇された場合の再就職先も考えている。というより、結婚前から用意しているんじゃないか?

  秋篠宮殿下は国民に向けて「異例の結婚」と述べていたが、小室氏の"だらしなさ"くらい最初から分かっていたはず。たぶん、小室夫婦の処遇と「落とし所」は、もう決まっているのだろう。宮内庁の側近は以前から、小室夫妻がNYに留まる場合のシナリオや日本に帰国する事態など、幾つかのケースを想定し、複数の計画を立てていたのかも知れない。これは宮内庁と外務省が協議し、秋篠宮家が諒承する形で進められたと思う。一般国民の中には「まさか、そこまで・・・」と信じない人もいるだろうが、高校の修学旅行だって、1年前にはちゃんと計画が立てられ、様々なトラブル処理も考えられている。ましてや、皇族のお姫様がNYで生活したいとの旨を宮内庁や参与に相談していたんだから、色々な部署の役人、および皇室関係者が動いたはず。小室氏の試験合格を信じて将来設計を描く役人なんていないだろう。

  記者会見場で秋篠宮殿下は、眞子様の"複雑性PTSD"に言及し、世間の誹謗中傷を咎められたが、保守派国民は眞子様の御結婚じたいを反対した訳じゃない。ただ、相手となる小室圭と母親に様々な問題があったから騒いだだけである。もし、小室圭が誠実な人間であれば、借金問題など直ぐに解決できたであろう。たとえ三菱UFJ銀行を辞めても、高賃金の筋肉労働に従事すればいい。2016年から2020年まで必死で働き、節約生活をしていれば、全額じゃなくても300万円くらいは返せたはずだ。それなのに、小室氏はホワイトカラーの上級職を望み、実力を弁えない職業を目指した。どうして庶民と同じように、普通の会社で働く事ができないのか?

  誹謗中傷の件だが、確かに『週刊文春』や『週刊新潮』などの雑誌は、銭儲けの為に刺戟的なタイトルを掲げ、根拠がハッキリしない記事を掲載することもある。しかし、皇室支持派の国民が怒りを抱いているのは、こうした週刊誌に便乗したからじゃない。「一般人宣言」をなされた眞子様が、結婚後も"皇族"と同じ待遇を受け、一般人では決して得られない特権を行使しているからだ。小室夫妻は「Taconic Investment Partners」が運営するNYの高級アパートメントに住んでいるが、誰がその部屋を手配したのか? 下働きの小室圭が契約できる物件じゃないぞ。おそらく、NY総領事館の職員が地元の不動産屋に問い合わせたか、馴染みの不動産業者に頼んだからだろう。(三井不動産の現地社員とか、色々な在米日本人に頼めば、適当な物件を紹介してもらえるだろう。) 部屋の家賃だって本当の値段じゃなく、割引賃料の場合も考えられる。つまり、眞子様の貯金を減らさないよう、宮内庁が配慮しているということだ。

Princess Mako 00212  眞子様は日本に住んでいたが、国民の誹謗中傷のせいで中学生の頃から思い悩み、複雑性PTSDになったという。もし本当なら、これはかなり深刻である。戦場で凄まじい恐怖体験をしたとか、幼児期に両親から虐待を受けた、学生時代に強姦された、というのであれば理解できるが、雑誌の批判記事くらいで重度の精神病に罹るなんて信じられない。仮に複雑性PTSDになっているんなら、日本国内に留まり、軽井沢か葉山の何処かで静かに暮らせばいいじゃないか。わざわざパパラッチが待ち受ける米国へ旅立つなんておかしい。眞子様はアメリカ人の精神科医による治療を受けて、病気の治療に専念されているのか? 日本語でも難しいのに、英語で自分の気持ちを外人の医者に伝え、微妙な表現の英語を聞きながら英語で返答するとは思えない。日本で医者の診察を受けた時、眞子様は流暢な英語で会話したのか?

  記者会見で秋篠宮殿下は、眞子様が突然のパニックや発作を起こすかも知れない、と危惧していたが、それなら米国で暮らしている時、突然のフラッシュバックでパニック症状を引き起こしたら、一体どうするのか? 確かに、眞子様には四六時中、領事館職員か民間のボディーガードが附いているから、卒倒しても心配ないんだろうが、それを何時まで続けるつもりなのか? それに、こうした警護費用は誰が出しているのか? もし、外務省が機密費で出していたら問題である。なぜなら、こうした闇の出費は国会議員でも追及できないからだ。

  もし、小室圭が「ローウェンシュタイン・サンドラー社」をクビになった場合、眞子様がNYのどこかに就職する可能性だってある。しかし、米国での生活経験が無いお姫様が、いきなり米国の企業や民間団体に就職できるのか? おそらく、外務省か皇室が米国での人脈を使って、高額の給料を出す職場を手配するんだろう。でも、こうした"コネ採用"をすれば、またもや一般国民が騒ぎ出すに違いない。「一般人になった眞子様が、どうして病気を抱えながら、上等な職場に就くことができるのか?」と大騒ぎだ。普通の日本人であれば、異国の都会で高給取りにはなれない。皇室支持派でない国民なら、「どうせコネ入社だろ !」と吐き捨てる。税金を使って警護されたお姫様が、皇室パワーを使って楽ちん就職なんだから、一般国民だって腹が立つ。特に、就職氷河期や派遣労働で屈辱感を味わった国民だと、嫉妬心が憎しみに変わり、「どうして、あの人達は税金で贅沢な暮らしをしているの?!!」と怨んでしまうだろう。

  秋篠宮殿下は気づいていないだろうが、皇族はその身分ゆえに様々な厚遇を得ている。恵まれた環境で育つ皇族の子供には、最高級の家庭教師が附くし、名門校に入学届を出せば、間髪入れずに受け容れ体制となる。形式上、筆記試験を受けても、採点前に合格は決まっているはず。面接で親王殿下や内親王殿下を落とすバカはいないだろう。もし、悠仁親王殿下が願書を出せば、筑波大附属でも慶應義塾大附属でも合格だ。開成や麻布といった名門校でもすんなりOK。願書の名前を見ればビックリ仰天だ。推薦者が侍従長とか宮内庁長官だったら誰でも通る。小室圭の留学を見れば一目瞭然じゃないか。皇室がバックに附けば、凡才の外人だってロー・スクールに入れるんだから、必死で受験勉強をする一般人は「なんだ、あいつら !」という気持ちになる。

  日本人は仏教徒でもキリスト教徒でもない。昔、山本七平は日本人の宗教を問われて、「日本教」と答えていたがが、筆者は「学歴信仰」だと思っている。日本人は学力を測る筆記試験を尊ぶ。受験においては家柄や職業が考慮されず、"公平"で"平等"な審査が行われると信じているのだ。それゆえ、高額な寄付金を用いて我が子を名門校に入れようとする者は、社会から激しく非難されてしまう。「裏口入学」は一種の"瀆神行為"であり、神聖な儀式においてズルをしたことになるから、窃盗罪のような非難を世間から招く。よく、入試問題にちょっとしたミスがあれば、即座にテレビ局で報道されるのは、日本人が入試を神聖な登龍門と考えているからだ。1問くらいミスがあっても、そんなのは些細な過ちだ。それほど大慌てする事じゃない。でも、受験生とその親は政治スキャンダル以上に騒ぐ。

  各大学の偏差値や名声は、そこに在籍する学生の「業績的地位(achieved status)」と重なり、それは卒業後に彼の「帰属的地位(ascribed status)」へと転換する。だから、一流大学を出れば世間から「優秀」と見なされ、三流校ないし底辺校を出た者は、そのまま「凡庸」か「三流」の烙印を押されてしまうのだ。これは背中に彫った刺青のようなもので、一生涯、あらゆる場面で本人に附き纏う。

  小室圭に"下駄を履かせてしまった"秋篠宮殿下は、不正手段で娘婿を大学院に入れたことに気づいていないのだろう。たとえ、殿下の差し金じゃなくても、世間の一般人は皇室の権威を使って小室圭がロー・スクールに入ったと思っている。とりわけ、リベラル派のインテリ国民は、意識的・無意識的な学歴信仰者であるから、コネ入学の疑いがある皇族を侮蔑する。高校や大学で反皇室思想を植え込まれたインテリになると、天皇陛下を「天ちゃん」と呼んで小馬鹿にしたし、共産党にかぶれた連中は、「タダ飯を食ってノウノウと暮らす穀潰しを赦すな ! 人民を支配する天皇制を打倒せよ !」と叫ぶ。

  たとえ、こうした筋金入りの左翼じゃなくても、一般人は薄い左翼思想に染まっているから、コネ入学を画策する皇族を胡散臭く思っている。もし、秋篠宮殿下と宮内庁が小室圭の留学に対して何もしていなかったら、留学自体も実行されていなかったし、奨学金の獲得や論文での表彰も無かったはずだ。皇室パワーの影がチラつくから、小室圭は異例の恩恵を受けた訳で、秋篠宮殿下は未然に防ぐ事ができたはず。それなのに、殿下は黙認し、小室氏は雑誌論文で二回も表彰されていた。「知っているのに知らぬフリ」という態度を国民が見れば、殿下の関与を疑うのも当然だ。記者会見でも、この点については双方とも一切触れず、どの記者も「存在しない」かのように質問しなかった。たぶん、宮内庁と癒着する皇室ジャーナリストばかりだから、不都合な質問はしないのだろう。

  常識を弁えた一般人とは違い、保守派の言論人は愚鈍である。彼らは眞子様の御結婚ばかりに目を奪われ、皇室にとって何が本当の危機なのかを解っていないのだ。確かに、眞子様の「我がまま生活」には呆れるばかりだが、その根底には皇室の権威失墜が隠れている。つまり、大半の日本国民は皇室の存続を望んでいるが、保守派ほど熱心な支持者ではない。かといって、左翼分子のような皇室打倒論者でもないから、ぼんやりと天皇陛下を敬っており、元旦ともなれば神社に初詣をする。だが、不正入学を「卑劣」と思わない皇族を密かに侮蔑しているはずだ。

  今回の御結婚には眉を顰める人も多く、保守派国民の間にも、秋篠宮殿下に不満な人が多い。リベラル派のインテリ国民だと、「やっばり、皇族なんて"あんな"程度だよなぁ〜」と"小馬鹿"にするから、こちらの方が深刻である。なぜなら、小室夫妻には皇室のパワーが満載だからだ。「コネ入社」や「コネ入学」および「疑惑の奨学金」に加え、「不審なロー・スクール卒業」、「税金をふんだんに使った警護体制」、「忖度としか思えないビザのスピード発給」、「高級アパートでの新婚生活」、「国民のせいで複雑性PTSDに罹ったプリンセンが、NYで一般人生活を満喫」、「治療もせずに楽しくショッピング」、「ボディー・ガードを伴ったNYでのお散歩」なんだから、保守派国民でも擁護しきれない。

  どうして、秋篠宮殿下は国民から"小馬鹿"にされるような行為を取ってしまうのか? 原因と思われる一つに、賢明な助言者の不在が挙げられる。もし、殿下に立派な側近や友人がいれば、小室氏が三菱東京UFJ銀行に入った時点で、「裏から手を回すのは良くない !」と諫言したはずだ。そして、見栄を張るために皇室の権威を使ったことを咎めるだろう。皇室パワーで就職の斡旋をしたら、それは皇室権力の濫用となり、皇室の歴史に汚点を残すことになるからだ。皇族はその絶大な権威を用いて私益を図ってはならない。殿下の周りには自主的に奔走する人物が多く居るので、殿下がちょっと頼んだだけでも直ぐ動く。無能な小室圭に信じられない"奇蹟"が起こってしまうのは、皇室が物凄い影響力を持っているからだ。

Princess Mako & Komuro 99921 しかし、こうした魔法を使えば使うほど、皇室の権威は穢され、人々の侮蔑を招くことになる。おそらく、秋篠宮殿下はご自分で皇室の権威を貶めているとは思っていないだろう。眞子様と小室氏の警備だって「当然」と思っていたはず。免許の取得くらいで、あれだけの大名行列が一般人になされる訳はないのに、殿下は一切そのことに触れなかった。もし、記者会見で質問されたら、「あれは警察が勝手にやったことです」と答えるのか? 警察は眞子様が皇籍を離脱されても、依然として"皇族"だから24時間体制で警備に附いたのだ。 もし、殿下が私費で民間の警備員を雇ったら、一体いくらの金額を請求されることか。NYで眞子様は貯金をはたいて警備員を雇っているのか?

  一連の失態を見ていると、秋篠宮殿下の周りには聡明な側近が居ないことに気づく。おそらく、昔は居たんだろう。しかし、何らかの理由で離れてしまい、残ったのはゴマすり職員か、事なかれ主義の役人ばかり。秋篠宮家の評判がどうなろうが、宮内省の役人には関係ない。命令された仕事だけをこなしていれば給料を貰えるから、わざわざ殿下から叱責されるような真似はしないだろう。皇族が何をしようがお構いなし。下手に「諫言」でもしたら大目玉を食らうだけだから、殿下の言うままに従った方が悧巧である。最終的に困るのは、秋篠宮殿下と眞子様なんだから、宮仕えは黙って従うしかない。

  昭和天皇がご幼少の頃には、立派な御用掛がたくさんいた。質実剛健を絵にしたような乃木希典大将が学習院の院長を務めていたし、乃木大将が自刃した後は東郷平八郎元帥が東宮御学問所の総裁になった。倫理学は人格者の杉浦重剛(すぎうら・しげたけ)が努めていたし、海軍大佐であった小笠原長生(おがさわら・ながなり)子爵が学習院御用掛となっていた。御学問所評議員になった山川健次郎も逸材で、彼は会津藩で家老をしていた一族の生まれだ。健次郎は白虎隊の生き残りで、15歳の少年だったから従軍から外されたという。しかし、後に彼が白虎隊について語る時は、必ず居ずまいを正し、厳粛な表情に変わったそうだ。凄惨な戦闘と仲間の自決を思い出すと、彼の表情は悲しくなり、絶句することもあったらしい。こうした武士の薫陶を受けた裕仁親王殿下は、立派な皇太子へと成長する。昭和天皇が帝王の威光を放ち、臣民の篤い尊敬を受けたのは、こうした超一級の教育者に恵まれたからである。

  現在の皇室は本当に寂しい限りだ。今上陛下は雅子妃が抱えた適応障害の件があるから、眞子内親王の"我がまま"に対して強く言うことはできない。天皇陛下も秋篠宮家の醜態を解っているが、弟の家庭に容喙できないから、不正行為やコネ採用を察知しても沈黙を守るだけとなる。秋篠宮殿下は問題の核心をズラして、小室圭の金銭問題や国民からの誹謗中傷だけに論点を据えるから、皇室支持派だって厭になる。保守派国民は殿下に対し苦言を呈するが、それは殿下に正直な姿勢と常識への回帰を求めているからだ。皇室支持派は眞子様の不幸を望んでいる訳じゃない。もし、保守派国民が皇室を見放していれば、ゴチャゴチャ言わずに、やりたい放題の状況を傍観するだけだろう。

  左翼分子が皇室を攻撃するのは昔からあることで、まともな国民であれば、左翼陣営に与せず、「アホな連中だ」と言って軽蔑するだろう。ところが、今回は熱心な皇室支持派も批判的だ。秋篠宮殿下は週刊誌と勤皇派をごちゃ混ぜにするが、皇室支持派は秋篠宮家を心配しているんだから、殿下はこうした国民の意見に耳を傾けるべきだ。何しろ、殿下自らが皇室の権威を貶めているんだから、こちらの方が一大事じゃないか。西歐の王侯貴族と同じく、我が国の皇族だって、全員が俊英で有徳な聖人ではない。中には私情を優先して批判を浴びる人もいる。だから皇族には賢明な輔弼が必要なのだ。

  八百長会見で一件落着と考えている殿下は間違っている。来年の二月には小室圭が再び司法試験に挑戦することになっているから、結果発表の五月には、また一波乱あるだろう。合格よりも不合格の方に賭ける人が多いのは、一般国民が小室圭の実力を解っているからだ。元気なのは小室夫妻とNYのパパラッチだけなんて、本当に情けない。もし、再び「不合格」の報道が日本中を駆け巡ったら、秋篠宮殿下はどう対応するのか? たぶん、宮内庁は声明文の原稿を用意していると思うけどね。

http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68880079.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/291.html#c48

[近代史7] 小室圭の背後にいるのは誰なのか? 中川隆
3. 中川隆[-14962] koaQ7Jey 2021年12月01日 09:21:56 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[24]
2021年11月30日
秋篠宮家が避けた問題と皇室権威の失墜
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68880079.html
http://www.asyura2.com/21/reki7/msg/201.html#c3
[リバイバル4] EL34 シングルアンプ 中川隆
7. 中川隆[-14961] koaQ7Jey 2021年12月01日 10:43:14 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[25]
EL34 3結シングルアンプ 
http://noriamp.web.fc2.com/amp/EL34.html

 前作のPCL86(PP)は、音も特性も良いけれど全てが整い過ぎていて今一つ味気ない感じでした。この理由は高次歪、特に適度な2次高調波歪がPP動作によって消えてしまったことが主な原因ではないか思います。

 そこで今度は、ある程度2次高調波が乗ったシングルアンプを作ることにしました。選んだ出力管は、EL34です。この真空管は、3結にすると割合に左右非対称なロードラインが得られそうです。

 ところで自分のシステムでは、CDプレーヤーを直結しています。そうすると、0.5V前後の入力で最大出力が得られるようなスペックが欲しくなります。EL34の動作起点はおおよそでEg=-25V、従って実効値で±18V前後を±0.5Vの入力で振り切る必要があります。ループ帰還を6db程度かけるとすると、前段で必要な利得は18/0.5/0.5=72倍程度になります。自分は5極管が好きではないので、低μ管の12AU7Aの直結2段でこの72倍を稼ぐことにしました。しかしそうすると、今度は利得がちょっと大きくなり過ぎます。そこで2段目のプレートから1段目のカソードへ局所P-K帰還をかけました。実は、これが後で問題となりました。

 出力管のEL34の動作条件は、Ep=315V, Ip=60mA, Eg=-23Vに設定しました。これでなんとか3W以上の出力が確保できるはずです。またドライバー段となる2段目は、15KΩというかなり小さめの負荷抵抗で5mA以上のIpを流しました。これは、回路インピーダンスを下げることと出力段との歪みの打ち消しを狙ってのことです。



 完成したアンプの特性は、最大出力が3.1W (厳しめの測定なので実質は3.5W)、この時の入力電圧が0.59Vとほぼ当初の予定通りとなりました。今回からループNFBは、ローターリースイッチで4段階に切り替えるようにしました。これは測定や調整の時だけではなく、実際に音楽を聴く時に重宝します。

 前段部の局所NFBは6.0dbとしましたが、これがくせ者でした。このNFBの帰還抵抗は、2段目の負荷抵抗と交流的に並列になるため、小さな抵抗値を使うことが出来ません。その結果、受け手側の分圧抵抗も必然的に大きくなってしまいます。今回はやむを得ず、この分圧抵抗を初段のカソード抵抗で流用しました。しかしそのためにはカソードのバイパスコンデンサーを外す必要があり、結果として、初段にはP-K帰還に加え電流帰還まで掛かってしまいます。この電流帰還は、残留リップルを増幅させたり真空管の内部抵抗を押し上げて高域劣化やノイズの影響を受けやすくしたりとあまり良いことがありません。電源回路にはチョークが2つ入っていますが、それもこの電流帰還の悪影響に対処するための苦肉の措置です。ここまでやって残留ノイズはようやく0.6mVと実用レベルとなりました。

 周波数特性はまずまずで、春日のOPTの性能がそのまま出ているように思います。歪率は出力と共にほぼ直線的に増加し、当初のもくろみ通り2次高調波が主成分であることが解ります。また特に低歪という訳ではありませんが、出力1.5W以下では1%以下なので、まずまずの値だと思います。

 試聴の第一印象は、非常に元気の良いアンプです。気の強いじゃじゃ馬ねえちゃんのような音と言うか、艶のある中音域が積極的に張り出してくる音です。しかし低域と高域が引っ込んでいる訳ではなく、適度なバランスでやはり前に出てきます。全体的に迫力があって食いついてくるような音です。

 実はこのアンプ、知り合いにタダで進呈してしまいました。自分はピアノ曲や弦楽曲等のクラシックの室内楽が好みなので、このアンプはちょっと元気が良すぎます。静かで品の良いバロック音楽が、まるで盆踊りのように華やかな曲になってしまいます。しかし、ポピュラーやボーカルにはうってつけのアンプで、知り合いの家族からの評価も上々でした。また自分では、このアンプのデザインも気にいっています。コンパクトかつキュートなデザインで、作り手のセンスの良さが感じられる(全くの自画自賛です)。

http://noriamp.web.fc2.com/amp/EL34.html
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/149.html#c7

[リバイバル4] EL34 シングルアンプ 中川隆
8. 中川隆[-14960] koaQ7Jey 2021年12月01日 10:44:51 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[26]
EL34 3結シングルアンプ (2014バージョン)
http://noriamp.web.fc2.com/amp/EL34.2.html

 アンプ作りは前回の 300B A2級シングルアンプで打ち止めにしようと思っていましたが、位相補正のことをいろいろ検討しているうちに、また良からぬ虫が疼いてきました。今回は前回の教訓を生かして、なるべくお金をかけないシンプルなシングルアンプをというポリシーで作ってみました。

 最近は不景気のせいもあるのか、最小限のMT管と安価な部品を使った1W程度の小出力のシングルアンプが流行っているようです。確かに家庭で普通に使う分には1W程度の出力で充分ですが、特性的にはかなり劣化したものとなり、例えば歪率などは数%になってしまいます。また1Wでは瞬間的なアタック音を表現するには明らかにパワー不足ですし、あまりにも安価な出力トランスでは帯域や解像度にも不満が残ります。ただこれらの問題は必ずしも音楽を聴く時に欠点とはならず、むしろ「クリアで艶はあるが刺激的ではない穏やかな音」という典型的な真空管アンプの特徴に結びついているように思います。しかしお金と手間ひまをかけた正統派アンプの音を聞いた後にこの手のアンプの音を聞くと、「あれっ、なんか派手で薄っぺらい音だなあ。」と感じてしまいます。...ええと、これはあくまでも実際に試作してみた私の個人的見解で、決して喧嘩を売っている訳ではありません。あくまでも私個人の見解です。

 とは言うものの前回のように部品は奢り回路も凝り、その挙げ句墓穴を掘るのはもう懲り懲りです。そこで、最大出力3W以上、平常時の出力で歪率1%以下の安価で標準的なシングルアンプという条件で考えてみました。勿論私の主義として、真空管は3極管(接続)が大前提で、その際妙に電力を食ったり発熱する真空管も却下です。そう考えると、まず適当な出力管がかなかみつかりません。結局、「これしかないか」というところでEL34の3結シングルに落ち着きました。またEL34シングルは真空管アンプの作り始めの頃に一度制作しているので、それからどの位スキルレベルが上がったのかにも自分では興味がありました。


PMF-7WS 周波数特性他

PMF-7WS
 今回は出力トランスとして、ノグチトランスのPMF-7WSを使いました。このトランスは、ノグチトランスの他の出力トランスとは少し性格が異なります。まず素材がオリエントコアで、同価格帯のハイライトコアとは一線を画します。また他のノグチトランス製の出力トランスは、一般的に帯域が広く、特に高域が良く伸びる反面、周波数特性にやや暴れが見られるという傾向があります(私の独断)。しかしこのPMF-7WSは、まったく逆の特徴を持ち、図からも帯域は広くないけれど周波数特性、位相特性共に穏やかに振る舞うことが解ります。これはどちらかと言うと、ノグチトランスと言うより春日無線の出力トランスの特性に似ています。一説では、PMF-7WSは往年の某社製の名トランスのコピーという話もあるようですが、そう言われると確かにこれは一昔前のスペックのようにも思えます。こういうトランスは結構好きなのですが、もし噂通り古い設計だっとするならば重畳電流等も抑えて無理をせずに使うような配慮が必要かもしれません。


増幅回路 電源回路

回路の概要
 メーカーのハンドブックでは、EL34の3結時の推奨動作条件としてEp=375V, Ip=70mAという300B並みの値が公表されています。しかしこの動作条件はあまりにも大げさすぎるし、安価で標準的なアンプという今回の目的にも相応しくありません。またこんなにIpを流したのでは、PMF-7WSの磁気飽和も心配です。

 そこで今回は、まず電源トランスを先に決めて、後はそれでなんとかやり繰りすることにしました。採用したトランスは、ノグチトランスのPMC-100Mです。このトランスはA.C.280V, 100mAが定格なので、整流、平滑後のB電源としてはD.C.320-330V, 100mA位が使える上限となります。そこでおおよその目安として、この中の40mA程度をEL34、5mA程度を前段部用と考えました。

 EL34の3結では、動作起点のグリッドバイアスはおおよそ-25V前後となります。従って実効値0.35V(最大値0.5V)程度の入力で最大出力を得るためには、6db程度のloop NFBを掛けるとして、前段部で100倍程度のゲインが必要となります。この100倍というのは、実に微妙な数字です。5極管を使ったり半導体回路を追加すれば話は別ですが、3極管の単段増幅では高μ管のSRPPを用いても50-60倍程度が限界で、100倍には少し足りません。そうすると最大出力を得るためには1V程度の入力が必要となり、少々使いづらいアンプになってしまいます。ということで、前段部はいつものように低μ管12AU7の2段増幅としました。

 しかし前段部を2段にすると、ループNFBでちょっと困ったことになります。自宅のスピーカーシステムは、メインが6Ω、サブが8Ωの負荷です。この両方のインピーダンスに対応するためには、0Ωを共通のグラウンド(アース)にする必要があります。ところがPMF-7WSは2段増幅用のトランスなので、このような結線では初段への帰還は正帰還となってしまいます。勿論トランスの1次側をひっくり返して対応することは可能ですが、そんなことをするとトランスの周波数特性は劣化し、且つ高域にはピークが生じやすくなってしまいます。そこでアンプ全体の帰還は止めて、ループNFBはトランスの2次側から2段目に戻すことにしました。この場合、初段はNFBの対象から外れてしまうので、別途初段のみのPG-NFBを掛けることにしました。

 このようにNFBを分割した場合、ループNFBで考慮しなければならない位相回転は、2段目以降のポールが関与した部分のみとなります。そうすると初段と2段目を無理に直結にする必要もなくなります。今回は電源にあまり余裕がないので、これはちょうど渡りに船となりました。


回路定数等
 12AU7は動作設定の自由度がかなり高く、低電圧、低電流でも問題なく動作します。しかしあまりに低いEpでは、なんとなく覇気のない弱々しい音になってしまうような気がします。やはり本来の性能を出すためには、最低でもEp=100V, Ip=2mA程度は必要ではないかと思います。今回の前段部は直結ではないので、動作条件は割合自由に選べます。そこで初段についてはEp=100V, Ip=2mA、2段目については、Ep=170V, Ip=3mAを動作起点の目安に考えました。

 今回は、初段にループNFBが掛かりません。そこで少しでも裸特性が良くなるように、初段は56KΩと大きめの負荷抵抗を用いました。2段目は、出力段とで歪の打ち消しが行われます。それを考えると、本来はもう少し高いEpと深いEgで非対称なロードラインを使うべきかもしれません。しかしこれも経験上、このような細工をすると確かに2次歪は減少しますが、何となく騒がしくて汚らしい音になってきます。おそらくこれは、3次以降の高次歪が微妙に増えたことによるのではないかと思います。なので今回は歪の打ち消しは一切考えず、2段目も大きめの負荷抵抗を用いた標準的な動作条件としました。

 今回は電源の関係で、出力段で使えるEpは40mA程度が限度です。そこで電力オーバーを確実に回避するために、EL34のバイアスは3端子レギュレータを用いた定電流バイアスとしました。更に少しでもEpが高くとれるように、ヒーター用の余った巻き線を使ってグリッドは負電位まで引き込みました。最終的に設定した動作条件は、Ep=320V, Ip=41.6mA, Eg=-26V, Rl=5KΩです。Egはそれなりに深いバイアスなので、最大出力3W以上は取れそうです。しかしちょっと下のロードラインの図を見てください。正直これはちょっと厳しい動作設定かもしれません。ロードラインの右下あたりでは、Ep-Ip曲線の勾配はすでに寝始めてきます。結果として動作起点の左右がかなり非対称なロードラインになってしまい、それなりの2次歪の発生が予想されます。ま、これは仕方がないかと.. 最初から承知の上での設計方針でした。

補足、
 最終的な出力段のバイアス方式は、電流縛りの定電流バイアスと電圧縛りの半固定自己バイアスを、トグルスイッチで自由に選択できるようにしました。


シャーシ加工の設計図 加工後のシャーシ、底板、落とし込み用サブシャーシ

シャーシ加工
 加工したシャーシの写真も載せておきます。何を隠そう、私はアンプ作りの中でシャーシ加工が一番好きです。反対に一番嫌いなのは配線作業です。作業そのものは得意ですが、なにせまったく創造的な要素がなくて退屈そのものです(私には)!

 加工に使ったシャーシは、ノグチトランスの“お助けシャーシS-100”です。このシャーシは、さりげなくW-D-Hのバランスが良いシャーシだと思います。EL34はちょっと背が高いので、落とし込みとしました。その結果、省エネ電源とも相まって天井面に空気穴を開けなくて済みました。私は"バカ穴“は絶対に開けません。バカ穴を開けると頭がバカになるという都市伝説があるからです(嘘です)。ラグ板等は全て共締めにしています。些細なことですが、これだけでもかなり垢抜けた感じになります。

EL34 Ep-Ipロードライン(3結) 特性表

特性
 私の住んでいる地域の電力は60Hzです。そのため電源トランスの出力電圧がやや高くなり、実装した回路電圧も全般的にやや高めとなり、電源系のデカップリング抵抗は全て再調整しました。最終的に完成したアンプの特性は、最大出力3.4W 、裸利得19倍、残留ノイズ0.35mVとなり、ほぼ当初の予定通りのものとなりました。ダンピングファクター(DF)も、多少ともNFBを掛けると4.0以上の値が得られ、真空管アンプとしてはまずまずの値となりました。周波数特性は、出力トランスの性能がそのまま出たような素直な特性となり、NFBを掛けた時には十分な広帯域特性となっています。歪率は、設計時の予想通り少し高めの値です。その大きさは、通常使用する状態(1W弱+NFB)でちょうど1%位です。ただしこの主な成分は、倍音に対応した2次高調波なので、音楽を聴く時に耳障りになるような歪ではありません。


周波数特性 歪率

試聴と評価
 試聴した印象を一言で言うと、「普通」の音のするアンプです。これは決して否定的な意味で言っている訳ではありません。一般的に小出力のシングルアンプは、大規模なアンプよりも、例えば「元気が良くて力強い」とか「繊細で綺麗」とかいうように、それぞれの個性が出やすいように思います。これは良く言えば個々のアンプの個性ですが、あからさまに言えば欠点を良い方向へ勘違いしただけだと思います。しかし今回のアンプは、そんな感じはありません。例えて言うなら、300Bシングルの全ての部分を全体的にどこも1ランク落としたような感じです。それもこの文章を書くために神経を集中して比較することで初めて解る程度の違いです。全体的には、落ち着きと余裕が感じられる音で、もう少し大きなアンプの音のように感じられます。少なくとも

以前のバージョン
http://noriamp.web.fc2.com/amp/EL34.html

とは全く違う音です。

 実は、このアンプを制作した目的がもう一つありました。私の周りでも数は少ないのですが、時々真空管アンプに興味を持ってくれる人たちがいます。そんな人たちに軽いノリで貸してあげられるようなアンプがあればと思っていました。今回のアンプは、小さくて軽いし、外観も出てくる音も真空管アンプの特徴が良く出ているので、この目的にはちょうどピッタリのアンプとなりました。

http://noriamp.web.fc2.com/amp/EL34.2.html
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/149.html#c8

[リバイバル3] JBL オリンパス レプリカ 中川隆
10. 中川隆[-14959] koaQ7Jey 2021年12月01日 13:18:32 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[27]
Mr.トレイルのオーディオ回り道
OLYMPUSシステムは憧れだった
2021年12月01日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/edc11ea83980a26f78613f366df51711


50年前にオーディオ雑誌SS誌を読んでいて、高価なシステムに憧れたものだ。「いつかは手に入れたい」と願っていた。その中でも、SS誌のオーディオ評論家のS氏のシステムには憧れた。ご本人のお使いの箱は「パイオニア製」の箱に、サンスイSP-707Jの菱格子をオリンパス風に特注されて、JBL#OLYMPUSシステムの様な雰囲気にされていた。中域はJBL#375+HL88(蜂の巣ホーン)、高域は#075であった。

真似てJBL#OLYMPUS箱(C50)の単発用のエンクロージャーを探し、#375+HL88と#075でスタートしたが、075は#2405との質感の違いを知っていたので、直ぐに#2405に入れ替わった。

#375+HL88の組み合わせは「スッ飛んでくる音」に閉口した。見た目で一般的には「円形放射」されるだろうと思われるが、このショートホーンは使うには「広い部屋」(20畳以上)か「スキル」を要求される。私みたいに2〜3mぐらいのニアフィールドで使うには、それなりの「スキル」が要る。現在ではてなづけて楽に使っているが、ここまで来るには相当な時間とスキルを要した。おまけに一度完成させたシステムからプリアンプとチャンデバを手放して再構築し、更にケーブル類のグレードアップをして現在に至る。

OLYMPUSシステムは20年前に入手し、15年程前には手名付けていた。それをさらに狭い部屋に移しての10年間で、オーディオは自分なりにやり尽くした・・・と思っている。今後は、「音楽を楽しむ」事に専念して行こうと思う。余分なシステムは処分して、本当に自分が納得したシステムだけで楽しみたいと思う。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/edc11ea83980a26f78613f366df51711
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1123.html#c10

[近代史7] GRFのある部屋 tannoy.exblog.jp 中川隆
1. 2021年12月01日 15:30:00 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[28]

SPの調整について 
https://tannoy.exblog.jp/32500755/

http://www.asyura2.com/21/reki7/msg/313.html#c1
[リバイバル4] EL34 シングルアンプ 中川隆
9. 中川隆[-14958] koaQ7Jey 2021年12月01日 15:36:26 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[29]

EL34三結シングル ステレオ
http://tomo.fine.to/V.World/EL34-J.html#circuit-fig


京都にお住まいの陶芸家Mさんからの依頼は、
とりあえず手軽なアンプで真空管の魅力を楽しんでみたいというものでしたので、
出力管として入手が容易かつ、三結時の音質が好ましいEL34を選びました。

回路図
http://tomo.fine.to/V.World/EL34-J.html#circuit-fig

測定結果
http://tomo.fine.to/V.World/EL34-J.html#data

ユーザーレポート
http://tomo.fine.to/V.World/EL34-J.html#report


Front view
スタイルはオーソドックスな横並びですが、シャーシの色は ご希望の青で仕上ました。

Top view
シャーシサイズは300x180

Rear view
ソースは色々用意されているようですので、4系統の入力を備えました。

inside
内部拡大写真は こちら
http://tomo.fine.to/V.World/closeup.EL34.html


回路図(増幅部は片チャンネル分のみ表示)

基本回路は以前製作した6CA7三結と同様ですが、
電源トランスの容量に合わせてB電圧はやや下げています。


測定結果
当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。
データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を 追求するアンプでもありませんが
お渡しするアンプの 健康状態だけは把握しておきたいと思っています。

出力 6Wx2 所要入力 1300mV
全高調波歪率 1%以下(1KHz1W時)
再生周波数帯域 20Hz〜30KHz(+0、−1dB)
残留ノイズ 0.4mV以下
ダンピングファクター 5.5

http://tomo.fine.to/V.World/EL34-J.html#circuit-fig
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/149.html#c9

[リバイバル4] EL34 シングルアンプ 中川隆
10. 中川隆[-14957] koaQ7Jey 2021年12月01日 15:40:08 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[30]
EL34三結シングル ステレオ
http://tomo.fine.to/V.World/H-EL34-J.html

少ない投資で高音質が得られる真空管アンプとして人気のEL34ですが、
今回は依頼者のデザインへの拘りもあり、相談の結果生まれたスタイルです。

回路図
http://tomo.fine.to/V.World/H-EL34-J.html#circuit-fig

測定結果
http://tomo.fine.to/V.World/H-EL34-J.html#data

ユーザーレポート
http://tomo.fine.to/V.World/H-EL34-J.html#report


Front view
左端に2台の出力トランス、電源部は右側にまとめ、 その間に真空管を配置、ご要望でヘッドフォンジャックを装備しました。

Top view
シャーシサイズは300x210、 EL34は出力トランスU−808の背が低いので落とし込みにしました。

Rear view


inside
内部拡大写真は こちら
http://tomo.fine.to/V.World/closeup.H-EL34.html


基本回路図

測定結果
測定結果は前作EL34とほぼ同じですので、 そちらを参照ください。

http://tomo.fine.to/V.World/EL34-J.html#circuit-fig


ユーザーレポート

ユーザーからのメールによる評価です。

 何よりも先ず、こちらの注文や質問に丁寧に応じていただいたことに 大変感謝しております。お忙しいであろう中、いつも迅速なご返事を頂いて、 それだけでも有難く思います。その上で、数度に渡る連絡を通して、 こちらの、当初はかなり抽象的だった思いが、次第に現実の形になった のですから、今目の前にあるアンプは、文字通り「世界で一つだけの宝物」 です。単に「手作り」というだけではなく、自分が作ったわけではない にしても、ちゃんと自分の思いがこもっていると感じられます。

 肝心の音質、リスニングの感じですが、大いに満足しています。 使用しているスピーカは20年ほど前に購入したRogersのLS3/5です。 購入時にはとても気に入って買ったのですが、最近、特にCDをメインに 聴くようになってから、高い音がヒステリックに聞こえるときがあり、 スピーカを買い換えようかと思っていたところでした。が、山中さんの アンプに替えたら、この問題は魔法のように消えてしまいました。 そればかりか、元々人の声には定評のあるスピーカですが、その実力を 十二分に、これまで以上に発揮しているように感じられます。 ルネッサンスの声楽アンサンブルなどを聴くと、まるで教会にいるかの ような錯覚さえします。 また、定位も大きく改善されたように感じます。やや中央にまとまって 感じられるとも言えますが(したがって、以前よりもリスニング・ポジションが 自然に前のめりになりますが、音が全く耳障りでないので、スピーカに 近づいていても全く気になりません)極めて自然に聞こえます。

 最初の注文の時に「小さな音量でもちゃんと音楽になるようにして下さい」と 無茶なお願いをしたのですが、これも、これまで使っていたアンプ(イギリス製 の、値段で言えば、山中さんのアンプよりも高価だったように記憶しています) を完全に凌駕しています。おかげで、真夜中でも以前よりも楽しく音楽が 聴けるようになりました。

 何よりも嬉しいことは、繰り返しになりますが、自分なりに気に入っていた はずのスピーカが、あらためて本当に魅力的に感じられるようになったこと です。このスピーカとアンプの、いわゆる相性がいいのか、それとも、アンプの 駆動力が優れているのか、私にはわかりませんが、どちらにしろ、我家の スピーカが完全に生き返って、楽しげに音楽を鳴らしていることは確かです。 声楽と室内楽は完全に文句無し。目の前で演奏しているかのように生々しく 聴こえます。ジャズも大丈夫。 オーケストラは、さすがにコンサート・ホール全体を感じさせるような ことはありませんが、それをミニチュアで再現しているような感じには なります。私にはこれで十分です。 毎日音楽を聴きながら、作っていただいたアンプに見惚れつつ、 「電気的機械のくせに、まるで楽器みたいだ」と感心しています。

 最後に、あまりに音楽的に充実しているので、しばしばアンプの「サイズ」が わからなくなることも、面白く感じています。実際に、客観的に、冷静に 眺めれば、実に小ぶりなアンプです。しかし、あまりに働き者なので、 やけに存在感があり、小さな巨人のように思われきます。そうすると、 トランスの黒々とした姿や真空管が、まるで城砦か何かのように 威風堂々とした姿に見えてきます。が、やはり、あらためて眺めれば、 本当に小さな可愛いアンプです。 このような錯誤も、なぜか気に入っております。

 本当にありがとうございました。音楽を聴く時間が倍増して、嬉しく、かつ 困っています。 また、真空管のアンプがあまりにチャーミングなので、必要もないのに もう一台欲しくなるほどです。 これからも素敵なアンプを作って、音楽愛好家を喜ばせてあげて下さい。

以上、岡山県総社市のHさんからのレポートでした

http://tomo.fine.to/V.World/H-EL34-J.html
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/149.html#c10

[リバイバル4] EL34 シングルアンプ 中川隆
11. 中川隆[-14956] koaQ7Jey 2021年12月01日 15:44:26 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[31]
音楽とオーディオの部屋
 EL34/6CA7シングルアンプ
https://encoregold.gozaru.jp/EL34.htm


シャーシを買ってしまった

300Bシングルアンプが解体され、TANGOの FW-20S、MC5-250D、MX-205というトランスが残った。ヤフー・オークションを見ていたら、こんなシャーシが安く出ていたので買ってしまった。1.2mm厚の鋼鉄製で、サブシャーシも付属していて出力管と整流管は落とし込む構造で、なかなか凝っている。残ったトランス類がバッチリピッタシカンカンで搭載できる穴がすでに開いていて、新たな穴あけの必要が無いものだ。ただし、塗装仕上げは必要、でもスプレーで吹くだけだから簡単。3C33単管PPアンプを作ったときにトランスを着色した銀やクリヤーのスプレーが残っているからそれで塗ればいい。

アンプを増やさないように300Bアンプはせっかく解体したのに、またアンプが増えてしまうではないか。増えてしまったら顰蹙ものなのに。ああ、おかあちゃんが恐い。


 
使っていないEL34/6CA7
このシャーシで何のシングルアンプを作るか?また300Bにするのか、いや、ヒータートランスを買い増せば2A3シングルにも簡単に出来る、いや46でも良い、多極管ならEL34でもと悩んだが、結局手元にEL34が何種類かあり、しかも茶ベースのムラードが3本、旧テスラ2本、松下2本などというように、プッシュプルで使えるだけの数が揃っていないものもあり、中古も多く特性もばらついていて、シングルアンプにしか使えないものもあるので、これでいくことにした。


着せ替えアンプ
そこで、ぺるけ師匠のシングルアンプ・プロジェクトのコンテンツを参考にさせていただき、普通の自己バイアスと同じように無調整で出力管を挿し換えることができる定電流バイアスEL34シングルアンプを作ることにした。 小さい女の子が着せ替え人形で洋服を取り替えて遊ぶように、様々なEL34を手軽に取替えて遊ぶ「着せ替えアンプ」である。EL34/6CA7の特性がばらついていようが、くたばりかけていようが、この回路だと常にEL34/6CA7には約69mAの電流が流れる。 


CR部品は、手持ちのものを最大限活用し、300Bシングルアンプを解体して出てきた抵抗やコンデンサも使っている。廃物利用だ。


前段の6SL7SRPPの上下のカソード抵抗値が不揃いだが、わざと前段を歪ませてある程度出力段の歪を打ち消そうという意図。また、電源部に傍熱型整流管を使わずダイオードで整流する場合には、遅延回路を入れるなど工夫しないと、立ち上がり時にLM317Tに高電圧がかかって破壊されると思うので、この回路を参考にされる方は注意が必要である。

出力管のカソードに定電流回路を入れる理由
出力管のカソードとOPTのBがコンデンサで結ばれ、信号経路が短くなっている。出力段の信号ループが電源のコンデンサと完全に分離され、低域のクロストークを少なくすることが出来る。

通常の自己バイアスの回路だとカソードパスコンで交流的にアースされ、そこから信号が電源のコンデンサに入る。電源のコンデンサが信号ループの経路を兼ねているので、電解コンデンサのインピーダンス特性の大きくなる低域のクロストークが大きくなる。それをある程度防ぐためにSG−50シングルの回路では、出力段の左右の電源も抵抗で振り分けてあるのだが、本機の回路ではその必要が無い。

また本機の回路で出力管のカソードに定電流回路を使わず普通に抵抗を使ってバイアスを得るなら、この抵抗から信号が電源部に漏れることになるが、定電流回路にすれば交流は通さないので信号は電源部には漏れず、出力段の信号ループは完全に閉鎖的な状態となる。これが定電流回路を入れる本当の理由。

リップル増幅器となる欠点を持つ
チョークを出たあともう一段抵抗とコンデンサでフィルタを構成しているが、これがないと無帰還では残留雑音が1.5mVと、AC点火の2A3シングル並みに多くなってしまう。雑音成分のほとんどは120Hz。一般のシングルアンプ並のリップル対策で普通に作ると残留雑音が多くなり、AC電源のドリフトも多く出てくる。残留雑音が多くなる理由は、普通の自己バイアスの回路のようにカソードとアースをコンデンサで結べばカソードとグランド間のリップルがアースされ出力されることはないが、本機の回路だとカソードとグランド間(グリッド間)のリップルが増幅されて出力されてしまうから。これがこの回路の最大の欠点だ。要はへんてこな回路なのだ。だが、充分にリップル対策をして実用上問題ないまでに残留雑音が下がると、普通の自己バイアスのシングルアンプにくらべ、低音の質感が非常に良く抜けの良い分解能のいい音を聴かせてくれる。


特性
最大出力5W 0.62V入力時 

NFB約4dB 

残留雑音約0.3〜0.4mV ドリフト0.3〜3.5mV 8Ω固定抵抗負荷補正なし

F特 1W出力時 高域 -3dB 75KHz  -6dB 100KHz
            低域  12Hzまでほぼフラット

https://encoregold.gozaru.jp/EL34.htm
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/149.html#c11

[リバイバル4] EL34 シングルアンプ 中川隆
12. 中川隆[-14955] koaQ7Jey 2021年12月01日 15:50:17 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[32]
E34L JJ Mini Single Ended Amplifier D.I.Y
http://www.single-ended.com/JJEL34SEamp-jp.htm


Please see with Firefox better see on your PC
Real Audiophile no use Push Pull Amplifier
JJ E34L Single

E34L Single Ended Triode connection Amplifier

JJ E34L Red Amp


EL34(E34L JJ) Mini Triode Single Ended Amplifier D.I.Y

JJ E34L 赤管を試してみて、明るく低域の締り、中高域の澄んだ音などとても気に入りました。
そのため、私用にEL34シングルを製作するとしました。球はJJ E34L専用ですが、そのところは気にせず
KT88,6550,EL34,6L6GC,などがそのまま使えます、気にいった6Y6も使ってみました。

ドライブ方式は大変悩みましたが前にも使ったことのあるカソード・チョーク・ドライブとなりました。

予算の関係で、電源トランスが小さくパワーは3ワットも出れば良いと思います。まだ試作中ですが気を入れて
製作しようと思います。また、出力トランスはジャンクとなって
しまっている東栄のOPT-10Sを使います。高域に暴れのあるトランスです。発振してまう可能性のあるULです
が抵抗分割でULとします。(場合によっては3結)、実際は3結で5ワット弱のノンクリップ・パワーが出ました。

OPT-10Sの関係で、やはり40Khz付近で暴れがありました。こうしてNFBをかけなければ、特に問題はありません。
Local NFBも外した方が良いと思います。F特は10Hz to 30Khzと言ったところです。とても明るいしっかりと
F特にははっきり出ますが、音としては良いと思います。グレードアップには電源トランスと出力トランスを交換が
必要です。それなりに音に出てくると思います。このままでものびのびな音ですがU-808以上のものを使いたい
ところです。東栄OPT-20SRでも良いでしょう。


結果:OPT-10Sでは何とも言えません、つまりもう少し高いトランス、40Khz くらいで暴れのないトランスを使う
べきでしょう。4.8W ノークリップです。それ以上は出ません。最大パワーは10Wくらい出ますが、クリップ
した状態です。もっと大きな出力トランスを使うともっと大きな無歪み出力が出ると思います。念のためカソード
チョークを取り去りカソードフォロワーも外すと、ノンクリップ・パワーは3ワット程度になってしまいます。
なおさらにぺルケ・ドライブで試したのですが音がのっぺら棒な為、再度 チョークドライブに戻しました。
とてもクリアで、低域も充実しており、セパレ─ションがとても良い結果となりました。出力トランスの+B側に
CRのL型電源フィルターが入っている効果と思われます。
皆さんドライバーにはパワー管を使っていますが、しょせんカソード・チョークの許容が10mAまでですので、この
8mA程度でもコアが飽和気味ですので、6U8(T)で十分であると思います。ちなみに6U8 3極部のプレート損失
は2.7Wですので十分ドライブ出来る球です。20Hz to 30Khz まで-3dBで、40Khzで-6dBと落ちてしまいます。


音の傾向:
E34L は音が固く、しっかりした中高域、太管らしい音です。EL156に似た音です。ふわーんとした低域です。
EL34 EH 音が明るく一番安い真空管ですが、歪み感が少なく私はこの球が好きです。
Sovtek の6L6GC も3 結で使うとパワーこそ出ませんが結構,しまりのある明るい音になります。
これもシングルアンプでの話です。

Spec:E34LS

schematic diagram JJ E34L(Red tube) Single Ended Amplifier


E34L JJ Single ended amplifier

カソード・チョーク結合 E34L シングルエンデッドアンプの回路図


疑似 UL

疑似 UL OPT-10Sの様に高域で暴れているトランスを使う場合


疑似 UL

最近使われている、疑似ULです、MJ 12,2011,MJ 2 2012参照


Inside amplifier E34L

数日後の中身です。配線が汚いのであまり見せることはない(笑い


予算の関係でほとんどの部品は前に何らか製作したものから外した部品です。ボリュームは
アルプスの基板用ミニ・ボリュームです。前に使って、周波数特性も良く、馬鹿には出来ない
格安ボリュームです。大型にする必要もありませんし安価です。千石で手にいれました。
コンデンサーなどはマルツや千石で入手できますが、抵抗類は海神無線、瀬田無線となります。
千石においてある格安抵抗は質も余り良くなく実験用には使えますが、本番品には使えません。

秋葉原のラジオデパートでほとんどの部品の入手は出来ます。アンプのシャーシは奥沢さんの
ところにあった、メーカー不明のCU-14とか何とか型のアルマイト加工された箱です。
最近は資金の関係で、RCA端子は1個100円の端子を使っています。金メッキのものです。とても綺麗です。
今回はダイオードで高圧を作りますが、出来たら整流管を使いたいところです。
初段のカソードバイアスは、LED を使いました。オシロをつなぐとほんのわずかですが交流がのって
いますので、初段には僅かですが、NFBがかかっています。最近あまり使われなくなりましたが、定電圧
の回路としてはかなり簡単な素子と思います。大きなコンデンサーが入らない為 代用しました。

LEDは何でも良いですので、試してみて下さい。OPT-10Sを使う場合はオーバーオールのNFBをかけると
発振をしてしまいます。帰還量にもよりますが、40Khzあたりで発振が認められることがあり、NFBは
使えません。KNFBのみとなります。3結の場合は低域にしまりがなく浮いた様な音になりますので、
KNFBをかけます。必ずしも必要ではありません。

このアンプは数台製作しており、1号機は世界の果てに消え失せたのですが南米のどこかにあるらしい
有名なProAc 110 と言うドライブの難しいスピーカーを数ワットで動かしたと言う話さえあります。ECC83
でドライブして勿論カソード・チョークですがKT88 ULで結構良い音が出ておりました。いわくつきの
OPT-10S を使いました。
link は南米サイトです、
自信がある人はご覧ください。念のためスペイン語ですのでご理解ください。

http://www.single-ended.com/JJEL34SEamp-jp.htm
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/149.html#c12

[リバイバル4] EL34 シングルアンプ 中川隆
13. 中川隆[-14954] koaQ7Jey 2021年12月01日 16:12:04 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[33]
EL34 直結シングルパワーアンプ
http://www43.tok2.com/home/kirifuri/article/2014/MJ1095-1405_EL34-DirectC-poewer-amp_SatoS.pdf


本機は ノグチトランス販売の新しい出力トランスであるPMF−30WS−2.5kを使用したEL34シンルアンプ.pMFシリーズの出力トランスにはNFB巻線があり,これをカソード負帰還巻線として利用する3極管接続で出力6Wを得ている,

出力管は初段管12AT7のSRPPと直結.多ピンの中継端子板を利用し,CR類はこの端子に取り付けてすっきりと配線.カソード剣高遠の効果で 低域が良好で容量負荷応答も安定している.高域の明瞭度に不満もなく,繊細なシングルアンプとなった.

数ある出力管の中でも,音に定評があり,さらにパワーがあって扱いやすい出力管は何種類もありませんが その中の1本に名球乱34があります.この出力管は
手ごろな価格ということから,昔から真空管マニアに人気があり,そのマニアならば 一度は製作の経験があろうかと思います.

2年前の本誌1月号では ライター4人よる「EL34/‘CA7シングルパワーアンプの競作」を発表しました その4台のアンプは「第17回真空管オーディオ・フェア」で 一挙に紹介したところです.このとま 会場の熱気から改めてEL34に人気があることがわかりました

EL34をシングルで用いた場合,爽やかで しかも繊細な音を出すことから,このあたりに人気の根源があるものとも思います.

今回は そのEL34を直結ドライブで用いたシングルアンプを製作しましたので紹介します.
2014/5 65

製作にあたって

このアンプは,人気の出力管EL34を用いて高音質を狙ったものです.そのうえ.ビギナーにも興味をもっていただき.さらに製作してもらえるように複雑な回路にせず 単純,かつ.次の3項目を含めて考えることにしましだ

(l)製作が簡要であること.
(2)部品の入手が容易なこと
(3)高コストにならないこと

以上を基に製作したのが 今回のEL34直結ドライブシングルアンプです.

本機に使用した真空管を写真1に,回路図を図1に示します.


EL34の動作
シングルにした理由ですが 出力は5−6Wもあれば十分でさらにビギナーの製作も考慮したからです.この出力ならばEL34は3緒(3極管接続)か,UL(ウルトラリニア)接続のどちらかでしょう.

表1にとし34の3結動作例を示します.

そこで用いることにした出力トランスですが 今回使用したPMFシリーズ(後述)には,UL接続に用いるP−B間巻線44%の正規のタップはなく,50%のセンタータップになっています.しかし,2年前のEL34シングルアンプでは この50%タップでの
スクリーングリッド接続を試みたところ,特に問題がなかったので今回もこの方法で動作させる予定でした

ところが 今回の出力トランスには負帰還専用巻線が施されています.つまり,これならばUL接  とにしました.
続など考えず とし34にカソード   一方.EL34は直結式としただ局部負帰還をがナ,さらに低盃率  め,バイアス方式をどのようにすを狙ううえで3極管動作とするこ  るか ビギナーも対象としている関係から,安全面と製作面から判断すると,自己バイアス方式が無難と考えられます.

一方 図2の基本回路図でおわりいただけるように.このアンプは2電源方式のため,自己バイアス,固定バイアスのどちらでも可能です.よってEL34が傍熱管であることから,本機はその持ち味が出せる固定バイアス式としました
さらにこのほうが カソード抵抗とバイパスコンデンサーの部品点数が減り,コストダウンにもなります.

以上から,EL34は前述どおり固定バイアスで 3極管接続のカソード局部負帰還をかけた動作にしました


信号回路
EL34は高感度で 大変扱いや管です.そのためドライ楽なことから,前段は中♀ヌ
いた2段増幅アンプで十分とられます.ただ 前述のように,EL34にはカソード局部負帰還をかけます.

まだ 出力管の感度が負帰還で減少する分.ドライブ電圧を高く設定しなければなりません.そこでドライブ管には中♀ヌではなく高♀ヌを用いることにしまし
だ っまりドライブ段は 高感度管の12AT7をSRPP動作で用い,EL34をドライブすることにした

[写真9]出力管のバイアス(プレート電流60mA)調整用の半固定ボリューム10kQの
取り付けのようす

EL3.L=まAWG20の線を用い酉擬してあります.でもこれは線材の入手が面倒になるため,製作される場合は AWG20に統一してもかまいません.

整流管5ARdのヒーター配線は灰色となっています.そして,2回路ある高圧回路のプラス配線の両トリマーを調整し,それぞれのメーターが60mAを示すようにセットしてください.これで調整は完了ですが 最後に回路図に記載してある各部の電圧をチェックし,その値がほぼ同じであれば問題ありません.


測定結果
図13の入出力特性図でおわかりのように 最大出力は6Wでした この時点の入力電圧は0.95Vrmsですから,最大出力時 入力lVrmsに対して,ほぼ想定通りとなりました.雑音歪率特性(図14)では 残留ノイズは0.6mVという値に収まりまし
た.100Hz,lkHz.10kHzにおいて,歪みの数値が若干異なりますが ほぼ同じカープを描いているため,これも問題ありません

周波数特性(図15)ですが 出力トランスの特性がよく出ていて,20Hzで−0.5dBという値です.

[図16]ダンピングファクター特性

そして,ダンピングファクター(図16)は,3極管接続であり.カソード負帰還が5dBかかっているため.2A3並みの3.55で 周波数に対して一定の値を示しています.
方形波観測を写真13−17に示しますが100Hzの波形では出力管のカソード負帰還が効果を示し,低域が良好で 容量負荷応答でも安定性のあるアンプとなっています.


[写真13]方形波応答[写真14]方形波応波形(100Hz,負荷 答波形(1kHz.負荷
80)       80)
5k 10k 20k∴50k100k

試聴結果
試聴にあたっては,小出カアンプであることから,いつも通りヤマハのNS−1000モ ニターを用いました 

試聴CDソフトは サン=サーンスの「交響曲第3番《オルガン付き〉」で パイ
プオルガンの演奏が始まった瞬間ビックl)しました 

まず中低域の破りが感じられず そしてオルガンが ただ唸っているのと違い,音の輪郭が明朗なのです.これはやはり直結の効果なのか,低域が実に清々しく,気持ちよい鳴り方で違和感がありません.
ヴォーカルのナタリー・コールも同様 中低域の破りがないため,音像が引き締まっています.またヴァイオリンなどば 当初,高域の明瞭度を心配しましたが これも不満なく爽やかで 繊細なシングルアンプの持ち味を十分感じさせられる仕上がりです.


http://www43.tok2.com/home/kirifuri/article/2014/MJ1095-1405_EL34-DirectC-poewer-amp_SatoS.pdf
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/149.html#c13

[近代史5] 鳥人間 中国史三昧 - YouTube動画 中川隆
1. 2021年12月01日 17:20:28 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[34]
浸透襲撃 - YouTube動画
https://www.youtube.com/c/ShintoSyugeki/videos
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/1252.html#c1
[近代史5] ウーマナイザー 12種吸引及び振動モード、欧米の女性たちを虜《とりこ》にするアダルト・トイ 中川隆
36. 2021年12月01日 17:24:53 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[35]
世間を騒がせた美人な凶悪犯罪者3選
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1730.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/540.html#c36

   

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > bm1ERFN2dGpqNlU= > 100000  g検索 bm1ERFN2dGpqNlU=

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。