169. 2011年4月11日 22:41:52: zceuNfFKUM
東日本大震災:弁当箱あった!…亡き息子へ黙とう後に発見
東日本大震災の発生から1カ月を迎えた11日、岩手県陸前高田市の村上健剛さん(52)と智子さん(50)は、津波の犠牲になった長男寛さん(24)の勤務先だった市民会館で手を合わせた。黙とう後、がれきが散乱する館内で村上さんが声を震わせた。「弁当箱あったー」
智子さんが3月11日朝、寛さんに渡した黒い弁当箱が、2階と3階を結ぶ階段付近に落ちていた。智子さんが開けると、中は、おかずを分ける銀紙があるだけで、空だった。「いつもは嫌いな物を何か残すのに。こんなにきれいに食べて」。両手で弁当箱を慈しむように握り、おえつした。
あの日、寛さんは市民会館で避難誘導に当たった後、消防団活動に向かおうとして津波に襲われた。5月末に初めての子を授かる予定だった。遺体は1週間後に見つかった。
黙とうに際し、智子さんは自宅の庭で育てたスイセンやチューリップなどの花束を手向けた。震災から1カ月となった今も、よく眠れないという。【佐藤敬一、写真も】
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110412k0000m040064000c.html
http://www.asyura2.com/09/eg02/msg/283.html#c169