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小沢一郎という意味
http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/262.html
投稿者 影の闇 日時 2010 年 6 月 29 日 19:23:22: HiXvZf/FmwPNU
 

ところで、経済、政治、文化、様々な議論も畢竟次の一点に収斂して行くと思われます。 

果たして、現在の状況は140年前の<選択>の結末なのか?それとも今尚そのプロセスに在るのか? つまり、「文明化」の結末なのか?それともその途上、「近代化」の中で超え難き一線に差し掛かってるということなのか?

後者の視点からすると、30年代のアナロジーが一定の説得力を与えているのも似た様な要素が在るからに他なりませんが、しかしながら全く同じか?と言えば、相反する要素も同じ位在るわけで、その絡みをどのように見るのか?という統一した視点の提示こそが求められてるのだと思います。

私が、文明の現在を示す<病>ということで、免疫疾患にアナロジーして説明しようとしたのはそうした<視点>でした。

例えば国家権力の強化は随所で見られながら、他方それと相反する、国権の最上位に在る外交・防衛は、事実上、アメリカに委譲したまま。 霞ヶ関を蓋ってる”日米は運命共同体”なる強迫観念は30年代は決して在り得なかったものです。
国権を強化しながら、それをアメリカに同化させようとするーこうした相矛盾する行為は、<自己>と<非自己>を認識出来なくなってるから、としか説明出来ない。 そうした彼等ー官僚から、左右の福沢のエピゴーネンまでーが、「近代化」の中で超え難き一線が「日本」であると認め、「日本」を破壊してきたのがこれまでだったのではないか?

「日米関係」の強化を主張する「保守」(彼等の何処が<民族>なものか!)はもとより、一見それとは対極に在るかに見えるリベラルにしても!
自立論も自己決定論も完全に破産しているー実現不能であることを示しているのが自己免疫疾患なのです。
決定すべき<自己>がワヤクチャになってるのだから!


免疫学の泰斗安保徹氏は、免疫学から見て、そういった病気の全ての問題は<生き方>に集約されて来ることを指摘しています。

そうして、勿論、<生き方>と言えば、最終的には、我々が<文明>と呼んでいるものに行き当たるのです。
従って、<生き方>を正すということは、明治以来の<生き方>が誤りであったことを認めるということ−(それを認めなければ我々は滅亡を受け入れなければならない)ーということです。 無論、この種の意見は、アメリカへの信頼が、フィリピンと共に、世界で飛び抜けて、異常に高いという現状では、丸で現実味も説得力もありません。

不遇ならぬ絶望をかこつことか、自らを中天の高みに持ち上げて他を叱り飛ばすこと位しか我々に残されてないと感じるのか?それともその中で、僅かの可能性に賭けるのか?
私が小沢一郎を評価することに決めたのは、小沢一郎という政治家の持つ<宿命>に僅かながらの可能性を感じたからです。


小沢一郎の<宿命>とは何か?  

かって彼が、政党代表よりも幹事長により魅力を感じてると述べたのを聞いた時、やっぱりなぁと、会心の笑みを禁じ得ませんでした。 
議院内閣制の下では政党の代表は政府の長、即ち官僚機構の長でもあります。 
彼が代表よりも幹事長により魅力を感じているのは、自らをあくまで政党政治家と見ているからに他なりませんし、同時に「官僚機構の長」であることに何かそぐわないものを感じているからでしょう。
その「そぐわないもの」とは何か?

それは、自らの政治家としての出発点に当って、当時幹事長をしていた田中角栄氏に政治家の1から叩き込まれたこと以外にも、官僚機構のクーデターであった「ロッキード事件」の真実に触れて、政党政治家と官僚の関係の宿業を見たのだと思われるからです。
「近代政治史とは<統治>官僚と<代表>政治家の対立史」http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/103.html
で論じた通り、彼は原敬ー田中角栄の系譜に連なる政党政治家です。
そうして、政党政治家の中心を成しているのは、明治維新で野に下った旧幕勢力の流れを汲む者です。
原敬然り※(1)、田中角栄然り※(2)。

しかるに、原敬が宮廷勢力が黒幕のテロで倒され、その後を継いだ政治家が検察から粛清され、政党政治が崩壊し、軍事官僚独裁に成って行く。 戦後もまた同じ様に、田中角栄がアメリカが黒幕の謀略で斃され、その後を継いだ政治家が検察から粛清されていく。

特に現在まで続く後者、アメリカを背景にした官僚支配に対しての抵抗或いは権力奪取ということを考えれば、小沢一郎の姿勢は我々とも重なって来る。 しかもこの「官僚支配」が敗戦後からではなく、その<支配>=権力の由来が明治まで遡り、明治以来の<支配>をひと繋がりのものとする処にその権力の正当性ー正統性が在るとすれば、権力の由来、或いは正統性を変えることは明治来の<生き方>の是正にも繋がって行くのです。

かくして、ここにおいて権力の正統性を変える問題と<生き方>を変える問題はクロスする!

ところで、こうして見て来れば、小沢氏は、「米軍支配」に対しても、可能性の技術を講じて、一貫して抗ってきたことに気付きます。

国民多数派の「アメリカ信仰」に従いながらも、裏ではその留金を外すような術策を講じるー

「国連待機軍構想」は申すまでも無く、政権交代直後の「600人訪中」や「外国人参政権」。
耳目を集めた「600人訪中」は、アメリカを横目で見据えながら、世界に向けて発した政治的アピールでした。 より中国の方にシフトして行く、という。 そしてその後、韓国に飛んでの「外国人参政権」も又。
 後者は、肉(民族意識)を切らして骨(米軍支配)を絶つー即ち「外国人」の大部分を成す朝鮮半島出身や中国人を仲間とすることで、表向き北朝鮮、真の標的は中国という米軍の極東軍事戦略を無力化するものーと言えます。

突然大々的に、しかもセンセーショナルに騒がれたことで、当面この問題は日の目を見ることは無くなったでしょうが、投げ掛けてる問題は決して軽んじるべきではありません。
実はこれは、どちらに向けて開いて行くか?の問題で、官僚が現にやってることへの反措定と言う事が出来るのです。
上に見た官僚の姿勢(アメリカへの同化)自体、今日の日本を襲っている「国民意識」や「民族意識」の溶融という現実を前提に取られているからです。 小沢氏はそれを隣国に向かって開いて行こうとしている。

この場合、どちらが可能性があるのか、どちらを選ぶべきか、言うまでもありません。
前者の場合、待ち受けてるのは「フィリピン化」ということです。 上でも言った様に、アメリカが世界に良い影響を与えてるか?という問い掛けに、フィリピンと並んで、異常な程肯定的評価が高かったことはその何よりの証明です。 言うならば、「世界の常識」が通用してないのですから。 そう、「井の中の蛙、大海を知らず。されど、空の高さを知る」です。

そして後者の場合、この列島の歴史では、行き詰る度に、繰り返し、起こって来たことだからです。

※(1)彼が「平民宰相」と呼ばれたのは爵位を受け取らなかったからですが、そこには明治維新以来の、官僚勢力の頂点に居る宮  廷官僚への距離感が見て取れるでしょうし、それまでの縁故関係中心の官僚登用を国民に開かれたものにしたのも、それに  連なるものでしょう。

※(2)彼が終生の悲願にしていたのが、戊辰戦争の懲罰で県都を外された長岡の復権でした。

 

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コメント
 
01. 2010年7月03日 11:21:19: MiKEdq2F3Q

小沢一郎先生は政治家の鑑
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/293.html

小沢一郎先生を襲った恐怖とは
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/296.html

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http://www.asyura2.com/09/gaikokujin01/msg/477.html


02. 2010年7月05日 11:38:05: LDNcGWBVaM
影の闇さんへ
貴殿の投稿は示唆に富み、歴史認識から現在の情勢を知るのにいつも大変参考にさせていただいています。以前の松浦さんとの対論も非常に面白かった。まあそのときは松浦さんの論説に正当性と絶望を感じたものですが。
さて、このたびの一連の投稿ではかなり官僚組織の意思決定について厳しい評価をされているようですが、ご指摘の原田武夫氏のような骨太の官僚もいると思っています。組織が大きければ意思決定のプロセスは複雑になるように思えますが、実際は組織が大きいほど一握りの(団塊の世代の断末魔のような)意思決定だけが表に出がちです。その内部では守るべき「国体」について壮絶な世代間の価値観の争いがあると思って(信じて)います。ぜひ新しい世代への啓蒙をこれからもお願いします。
もう1つ、現在の事象でわからないのは駐中大使(丹羽宇一郎氏)、駐米大使(船橋洋一氏?)の人選です。官僚組織から見れば最も重要なポストを民間に明け渡す、但し彼等は皆ある時期従米派の筆頭のような人物だった。これはアメリカの意図なのか、政権側の意思なのか、官僚の瓦解なのか? 妥協の産物だったというのは非常に判りやすいですが、それにしては重いポスト過ぎます。この「事件」は貴殿の言うアメリカ「国体」とそれに従属する官僚、という構図とは相容れません。この件に関する影の闇さんの見解を教えてもらえないでしょうか?

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