108. 2011年11月06日 23:13:42: KOcje76qOE
98様へ 原子力をなくすことができるなら、そうすればいい。現在それは可能なのですか?たぶん、今後50年間、新エネルギーの開発に各国が注力すれば、それも可能になるでしょう。しかし、現状は無理です。 日本は円高だから気づいていないけれど、今でも石油価格などは上がり続けているのです。これで原子力を全面廃止すれば、さらに値上がりします。ご存知のように、石油市場はアメリカが抑えていますので、これまで以上にアメリカの尻の下にひかれますよ。日本が逆らったら、口実をつけて、日本への石油ルートを絞ればいい。現代版ABCD包囲網だ。石油なしでは日本は生きていけません。その割合を下げる意味で、原子力発電が導入されたのです。自前のエネルギーを得たいという、国家としての当然の動機です。(これだけ読むと、何だが原発推進派みたいで嫌なんだけど、あなたたちが、何にも考えずに原発は悪だと決め付けるので反論しているだけです。私は天邪鬼です。) だいたい、福島の原発で作られた電気は、関東地方で使われてきたのです。福島県の犠牲の上に関東の人々は便利な生活を享受できたのです。それが、原発事故が起きたとたんに、その被害をほとんど福島県などの被災地が背負わなければならない。風評被害を受けるのも、福島県です。踏んだりけったりだ。 104〜106のどうせゲロゲロリンへ 俺は自慢じゃないが、文系だ。放射能のことなど専門外だ。だったら、もっとも権威が高い組織の、偉い科学者の意見を信じるしかない。たとえ、原子力推進が主目的の組織だとしても、多くの科学者が参加している組織なら、とんでもな説は唱えないはずだ。まともな科学者なら、ちゃんと良心がある。「プロジェクトX」に出てくるような科学者が、ちゃんと委員に選ばれているのではないかと考えたい。 一方のECRRは、緑の党と結託して、原子力の即時廃止を達成するための組織だ。放射能コワイコワイしか主張しないので、信用できない。それは100%わかる。実際に、buvery氏のブログを読むと、矛盾点がたくさん出てくる。この点は、今後取り上げていくつもりだ。 なお、私なんかより、ICRP対ECRRの戦いを第三者の専門家の立場から述べたブログがある。これを読んでもらった方がよくわかる。私が想像していた通りだ。 結論は、ICRPは信用できる。ECRRは信用できない、だ。 (全体引用開始) ICRP(国際放射線防護委員会)対ECRR(欧州放射線リスク委員会) http://ameblo.jp/tomamx/entry-10991723830.html テーマ:地震・原発 放射線の影響に関して、さまざまな見解があって、何を信じていいかわからない方も多いと思います。 私個人としても、色々なソースからの情報を読み、自分でもそれなりに考えた結果として、日本政府がその政策のよりどころとしているICRP(国際放射線防護委員会)の見解をほぼ信用していいだろうと考えつつ、ECRR(欧州放射線リスク委員会)の「ICRPの見解ではリスクを過小評価している」との意見を読むと、そちら側の考えを無視していいのか、やはり心配になります。 このICRPとECRRについての分かりやすい議論が、安井至先生(東京大学名誉教授)が今回の震災後に開始された「環境学ガイド」のフェイスブックのグループ上で展開されていました。 私もこのグループに参加させていただいています。(発言は過去3回程度で、ほとんど読んでいるばかりで名ばかりのメンバーですが。もちろんフェイスブックでは実名で参加しています。) このグループは非公開ですので、メンバー以外はアクセスできません。 しかし、たいへん興味深い議論であり、またこれを公開して特にどなたかの不利益になることはないと判断して、もしかしたらルール違反かもしれませんが転載させていただきます。 安井先生以外の方のお名前は伏せさせていただきます。なお、各氏のプロフィールを見て、安井先生を含めて全員が、原子力を推進しても何も利益を得ることのない方々であることを確認しています。 (引用開始)
N氏 まったくの専門外ながら、事故の後放射線のリスクについて調べています。いろいろ追いかけていくうちに、「ICRPvsECRR」という構図の影響が極めて大きいというふうに思っています。直接間接にECRRからの情報を単純に真に受けた人からの「伝言ゲーム」が大きな影響を与えています。 一方、安井先生が書いておられるように、わかっている学者は黙っていて、ICRPがどれだけ信頼足りうるものかが伝わっていません。ECRRからの意見に対して反論しないことで、世間の多くが判断を保留せざるを得ない状況に陥っているように感じます。 泥沼の議論、アホらしい議論になるのかもしれませんが、「ICRPvsECRR」の決着をつけるようなまとまった議論(ソース)がどこかにありませんか?こうしたソースがあれば、かなり状況は改善されるように思うのですが…。 I氏 決着にはおよそほど遠く、また、記者さん向けの素材なんでしょうが、 http://smc-japan.org/?p=1941 (既出でしたら失礼)
(tomam注:このリンク先のサイトでは、ECRRの見解を肯定する側の意見が中心に記載されています。) N氏 Iさん、ありがとうございます。 H氏 ICRPとECRRですが、たとえは悪いですが日経新聞と日刊ゲンダイの経済分析を比べるような話で、なかなかマジメな議論にはならないように思います。
ICRPが特定の国家や政治勢力に都合のよい偏った評価をしていると信じ込んでいる人もいるようですが、むしろECRRの方が緑の党という特定の政治勢力のお抱え団体であり、政治的なバイアスが遙かに強いことはその出自からも明らかです。 とは言え、科学的、論理的に妥当か否かに関係なく専門家が少しでも放射線の危険を少なめに表現すれば「御用学者」として批判の対象となり、場合によっては業務に支障を来すほどの嫌がらせを受けるような現状と、それを何となく認めてしまっている世間の空気の中では何を言っても効果は期待できないように思います。残念ですが。 安井 至 Hさん 日経とゲンダイの対比は絶妙です。
放射線の影響評価にさまざまな考え方がある、というよりも、実は、様々な人々のニーズに応えるべく、個性的な対応が準備されているという理解が良いか、と考えています。 ICRPとは、科学者集団が真剣に放射線の直接・間接被害を少なくすることを考えている組織。一方、ECRPのような団体は、放射線関連の事故などでの健康被害について、被害者認定を得ようとする人にとって、できるだけ有利な判断をするにはどのような評価方法があるか、奇策 を含めて考えている団体、と理解するのが良さそうに思われます。 現時点のように、まだ健康被害が起きていない状況では、ICRPの指針に従って無用な精神的ストレスを回避するのが賢く、もしも健康を損ねてしまったら、ECRP的な考え方をする組織を頼りにするというのが、個人戦略上正しいのかもしれません。いずれにしても、現時点でECRPの考え方を採用してなにかよいことあるの、と考えます。 国レベルでの戦略としては、現時点の状況下では、ICRPがもっとも信頼できる組織であるという認識を明らかすべきなのですが、食品安全委員会には、そのような決断ができなかったようです。自らの責任回避をしたつもりで、実は、新たな責任を背負ったのでは。 国としてもっと発言を繰り返す必要があることが、福島事故による被曝者に、定期的な健康診断の機会を提供する、ということではないかと思います。放射線関連の従事者は、また、生存中の原爆被爆者も、定期的な健康診断を受けているため、かえって寿命が長いようですから。 (引用終わり) (全体引用終了)
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