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[番外地8] (三橋貴明総合スレッド) 中川隆
12. 2020年10月21日 07:33:35 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[1]

559金持ち名無しさん、貧乏名無しさん (ワッチョイ ffd6-BqYH [153.226.94.64])2020/10/16(金) 20:42:25.27ID:wj1vlV2J0>>561
>>514
> 皇室では平安時代まで、日本語ではなく百済語で会話していたのがわかっています。
わらった
嘘を平気で付いちゃう所とかもう全部台無し

あのね百済語なんて中国の歴史書にチラッとしか出てこないから殆どわからないのに
百済語が天皇が喋ったなんて韓国人の怪しい人しか言ってないのにそれをさも事実のように行ってる時点で全部終わりw

561金持ち名無しさん、貧乏名無しさん (ワッチョイ 5724-F9zC [126.141.204.86])2020/10/17(土) 03:48:30.07ID:BH9PXIIE0>>569
>>559
宮廷では8母音の言葉で話していたんだよ
当時の日本語は5母音だとわかっている
古日本語の琉球語も5母音だ

宮廷で話していた言葉は百済語か高句麗語のどちらかしかないんだよ


569金持ち名無しさん、貧乏名無しさん (ワッチョイ ffd6-BqYH [153.226.94.64])2020/10/18(日) 13:11:30.53ID:kd2T1xs50>>575
>>561
8母音説なんて未だに言ってる人が居てビックリw
8母音説なんて早々に不自然さを指摘されて消えてるぞ

消えた8母音説までもちだしてそれを断定してるし
結局結論が先にあってどうにか辻褄を合わせようとしてるにしか見えないな

575金持ち名無しさん、貧乏名無しさん (ワッチョイ 5724-UsEC [126.141.200.57])2020/10/18(日) 19:14:59.73ID:LdhdM1NN0>>590
>>569
>8母音説なんて早々に不自然さを指摘されて消えてるぞ

記紀、万葉集や風土記等はすべて8母音で書かれているよ
万葉集の東歌だけは5母音だ、日本人が書いたものだからね

590金持ち名無しさん、貧乏名無しさん (ワッチョイ 2bd6-XbO/ [153.168.252.150])2020/10/21(水) 01:52:06.59ID:b/dedZYG0>>591
>>575
> 記紀、万葉集や風土記等はすべて8母音で書かれているよ
だから8母音は不自然さを指摘されて否定されてるのになんで断定出来るんだよw

591金持ち名無しさん、貧乏名無しさん (ワッチョイ 1d24-MACq [126.141.230.116])2020/10/21(水) 07:28:43.54ID:EUI4dxrx0
>>590
8母音をつかっていたのは皇族や公家だけだったから、平安時代以降は宮中でも
日本語を使う様になったんだよ。
紫式部とかの平安女流文学は百済語から日本語に変わっ初期段階で出て来た文学だよ。

592金持ち名無しさん、貧乏名無しさん (ワッチョイ 1d24-MACq [126.141.230.116])2020/10/21(水) 07:30:34.54ID:EUI4dxrx0
万葉仮名、平仮名、カタカナは百済語から日本語に変わる時期に、百済語から日本語への翻訳をする目的で考案されたんだ。

http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/452.html#c12

[近代史5] 稲作とオーストロネシア語族集団の起源 中川隆
2. 2020年10月21日 08:09:00 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[2]
東アジアにおける農耕の拡散・受容と牧畜社会生成過程の総合的研究
(令和元年〜5年度 科学研究費補助金 基盤研究(S))

 東アジアの先史時代は、農耕社会(中国大陸)、二次的農耕社会(東北アジア、西南中国)、牧畜社会(北アジア)という4つの地域から成り立っています。

この内、東北アジアにおける二次的農耕社会の文化拡散と変容は、東アジアの農耕の拡散と人の移動や言語拡散を考える意味でも重要です。さらに、牧畜社会はもともと農耕が拡散したところに寒冷・乾燥化することによって成立したことが、ユーラシア草原地帯西部では明らかとなっています。

ところが、東アジアにおいては、長城地帯・モンゴル高原への農耕拡散に関する研究はあまり進んでいません。また、紀元前3000年頃の寒冷・乾燥化によって、農耕社会が牧畜化していく過程についても考古学的に解明する必要があります。

東アジアにおける牧畜社会は、ユーラシア草原地帯西部と同じように内的に農耕社会から生まれたのでしょうか?

あるいは、草原地帯西部からの牧畜民の移動によって生み出されたでのしょうか?

私たちは、こうした問題を発掘調査など一般的な考古学理論・方法のみならず、植物考古学、炭化米分析、石器の使用痕分析、形質人類学やストロンチウム同位体比分析、筋付着部発達度分析から実証的かつ総合的に明らかにしていきます。

東北アジアの二次的農耕化と北アジアの牧畜化の過程を対比的に明らかにすることによって、東アジアの地域的な基層部分さらには人類史上の東アジアの特殊性を明らかにすることに繋がるのです。またこれは、東アジアのそれぞれの地域に固有の古代国家が成立していく背景を知ることにもなると考えます。


研究目標

・ モンゴル高原 に おける土器 圧痕レプリカ分析、華北型農耕石器の使用痕分析、残留デンプン分析
  ⇒ 紀元前3400年以前におけるモン ゴル高原南部へのアワ・キビ農耕の拡散過程の解明

・山東省楊家圏遺跡での水田発掘調査、炭化米粒度分析、炭化米DNA分析、土器圧痕レプリカ分析
  ⇒ 紀元前2400年頃〜紀元前8世紀にいたる、山東半島から遼東半島、朝鮮半島、北部九州への水稲農耕の拡散過程の解明

・モンゴル高原における墓地発掘調査、古人骨炭素13安定同位体分析、筋付着部発達度分析、形質人類学的分析、ストロンチウム同位体比分析
  ⇒ 北アジアにおける初期農耕から牧畜社会への変遷過程の解明(食性、労働形態、人の移動様相の解明)

http://www2.lit.kyushu-u.ac.jp/~kibayuboku/gaiyou.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/258.html#c2

[リバイバル3] 是枝アンプ 中川隆
1. 中川隆[-10753] koaQ7Jey 2020年10月21日 08:22:29 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[3]
是枝氏設計の管球式ステレオパワーアンプ「PLA87」は、クールな外観と美しい響きが魅力の高コスパモデルだ
2018年3月30日/木村雅人

http://www.stereosound.co.jp/review/article/2018/03/30/66303.html


出力管はエレクトロ・ハーモニクス製「6550EH」

review_180324_koreeda_01-2.jpg 6月29日(金)までの期間限定で受注生産されている、管球式シングルパワーアンプ「PLA87」をご紹介する。クラシカルなのに現代的な雰囲気が漂うクールな外観と、美しい中高音の響きとキレある低音を併せ持った魅力たっぷりな1台だった。では、どんなモデルなのか、詳しく説明していこう。

【関連記事】
・管球式ステレオパワーアンプ「PLA87」が期間限定で受注生産開始。是枝重治氏がエレクトロ・ハーモニクス製6550EHの特性を活かすべく設計

 管球式アンプ(真空管アンプ)は、その名の通り真空管を増幅回路等に用いたアンプのことだ。増幅素子が半導体であるトランジスターに置き換わる1960年代頃まで、家庭用はもちろん映画館や放送局のような業務分野でも幅広く管球式アンプが使われた。

 量産のしやすいトランジスターアンプ全盛の現在でも、独特の形状や半導体アンプにはない色気のある音質に魅入られて愛好しているユーザーは多い。また、自作キットを購入したり、自ら設計したりとハンドメイドしている方が多いのも管球式アンプの特長だろう。

 人によって受け取り方に差はあるだろうが、筆者は真空管のサウンドを「温かみのある親しみやすい音色」、トランジスターを「ソリッドかつ客観的な音色」だと感じている。昨今話題のアナログレコードとデジタルメディア(ファイル)をイメージすると分かりやすいだろうか。

これは、単なる回顧主義ではないと筆者は考えている。科学が発達しても、当時の技術で作ったオーディオ機器でしか出せないサウンドは確かにある。プロの奏者が、あえて昔に作られた楽器を追い求めているのと似ているかも知れない。本機も真空管という時代を超えたデバイスが、現代に生きているのだ。
改良の余地まで練られた設計に感心
 前置きが長くなってしまったが、いよいよ「PLA87」の製品紹介に移りたい。本機はステレオサウンドの刊行物である『管球王国』Vol.87の連載「マイ・ハンディクラフト」で紹介されたステレオパワーアンプである。

 3タイプあり、完成品が2種類、自身で組み立てるパーツキット1種類となる。完成品は前段管が異なり、一つは「6SJ7」(RCA製)が、もう一つは「6AC7」(RCA製)が付属する。パーツキットは前段管が「6SJ7」となり、出力管は付属しない。今回試聴したのは、前段管が「6SJ7」の完成品(頒布価格¥360,000税込)だ。

 設計は『管球王国』執筆陣でお馴染みの是枝重治氏である。出力管はエレクトロ・ハーモニックス製の「6550EH」を採用。同氏いわく「あまりの美しい音」と最近のお気に入りだそうだ。最大出力は12Wで、入力端子はRCAアンバランス一系統。出力が12W+12Wと聞くとちょっと足りない気がするかもしれないけど、管球式アンプならば一般的な試聴環境からするとこれでも多いぐらいなので問題はない。

 注目なのは、パワーアンプながらもRCA入力直後にボリュームが付いている点。是枝氏に聞いたところ、2つの役割があった。一つはハイゲインプリアンプとつないだ時の調整用。もう一つはアップグレードの余地を設けるためで、ボリュームの代わりにMT管を載せれば多段回路にできる。これにより、例えば入力ゲインの低いプリアンプでもマッチングがしやすくなる。

 トランスケースは専用塗装が施されている。カラーリングの淡いグリーンもセンスを感じさせる。このトランスケースを指で軽く叩いてみると程よい減衰力があるのを感じた。これは振動面でも有利なはずだ。是枝氏のこだわりはこれだけではない。ネガティヴフィードバックの抵抗は東京高音電波の特注品を採用し、線材も耐圧に優れた米AWMフックアップワイヤーと上げればキリがない。ゼロから設計するからこそ、できうるこだわりようだ。

 シャーシはステンレス製で前述した淡いグリーンとの組み合わせは、クラシカルかつ現代的な雰囲気を纏っている。試聴機を借用中に、私の試聴室に数人の女性が訪れたので「PLA87」を観てもらった。口を揃えて彼女たちが「可愛らしい」と表現したのは印象的だった。是枝氏の作るモデルは、私が見ても外観の佇まいが洗練されている。官能評価に率直な女性から同様のコメントがもらえて、それが正しいと確認できたとともに、氏の面目躍如たる仕事ぶりに恐れ入った次第だ。

取り付けているのが出力管「6550EH」(エレクトロ・ハーモニックス製)

取り付けているのが出力管「6550EH」(エレクトロ・ハーモニックス製)

前段管の「6SJ7」は背面側の端子に取り付ける

前段管の「6SJ7」は背面側の端子に取り付ける

瀟洒な外観から放たれる、美しい響きとキレ味の良い低音が魅力
 試聴はいつもの通り筆者の部屋で行なった。試聴機は前述のとおり、前段管に「6SJ7」が使われている完成品タイプである。スピーカーは、筆者がリファレンスにしているダイヤトーン「DS-2000ZX」を使用した。30cmウーファーを搭載しており、鳴らしきれるか不安だったが、テストで安定してドライブしていたので、そのまま使うことにした。プレーヤーは、ディスク試聴にパイオニア「BDP-LX88」をデジタルファイル再生には同「N-70AE」を使用している。

 最初に聴いたのはステレオサウンドストアから発売されている、『ワーグナー:楽劇《ラインの黄金》〜ニーベルングの指環 序夜』(SACDシングルレイヤー)の「ヴァルハラ城への神々の入城」が流れるチャプター14からである。このディスクは、1970年代に、英国デッカから日本のキングレコードに送られたセフティ・アナログ・マスターテープからフラットトランスファーによりデジタル化されたものだ。

 メタルスタンパーに不備があったときに使うよう、マスターテープからコピーされたものだが、それ故にほとんど使われていない。オリジナルマスターは幾度となく再生されているので、テープとしての品質は、長く倉庫に埋もれていたこちらの方が良いといえるだろう。詳しくはこちらのページで詳しく紹介されている。

 本機は華やかな響きと、繊細のある表現力で「ヴァルハラ城への神々の入城」を聴かせてくれた。独特の多彩なサウンドは華やかに、そしてワーグナーらしい充実した中低音のキレがいい。ワーグナーは多様の管楽器を使い、奥深いサウンド作り出す作曲家だが、その気持ちいい響きをしっかりと描き出していた。

 次に私がリファレンスにしている大阪市音楽団の「風紋保科 洋作品集」から『風紋』を聴いてみる(44.1kHz/16bit/WAV)。これも実にクールかつ陰影があって、フレッシュなサウンドであった。回路構成がシンプルなのが功を奏しているのだろう。

 「PLA87」は美しい響きとキレ味の良い低音が魅力的のパワーアンプだ。価格を超えたサウンドは、さらに上位の本格的なオーディオシステムと渡り合える実力を備えている。センスの良いデザインも魅力で、書斎やリビングのオーディオスペースに置いても、さりげなく存在を主張しつつ、雰囲気を損なわない。管球式アンプが欲しいけれど、ヴィンテージは不安といった方や、人と違ったオーディオ機器を探しているこだわり派に、うってつけのモデルだろう。なお、本機の受付は6月29日(土)18:00まで。この機会をお見逃しなく。
木村氏の試聴ルーム。スピーカーは、ダイヤトーン「DS-2000ZX」を使用

木村氏の試聴ルーム。スピーカーは、ダイヤトーン「DS-2000ZX」を使用

接続したケーブルの様子。前段管の間にある黒く小さい突起がボリュームつまみ

接続したケーブルの様子。前段管の間にある黒く小さい突起がボリュームつまみ

【製品紹介】
news_180129_PLA87_01.jpgPLA87 [完成品・前段管6SJ7付属] ※試聴したモデル
¥360,000(税込)
●最大出力:12W+12W
●入力端子:LINE1系統(RCAアンバランス)
●入力感度/インピーダンス:800mV/100kΩ
●負荷インピーダンス:4Ω/8Ω/16Ω
●使用真空管:6SJ7(RCA)×2、6550EH(Electro Harmonix)×2
●外形寸法:W330×H150×D215mm/9.5kg

PLA87 [完成品・前段管6AC7付属]
¥380,000(税込)
●使用真空管:6AC7(RCA)×2、6550EH(Electro Harmonix)×2

PLA87 [パーツ一式・出力管なし6SJ7付属]
¥260,000(税込)
●真空管:前段の真空管6SJ7(RCA)×2のみ付属。出力管の6550EH(エレクトロ・ハーモニックス)は付属しません

http://www.stereosound.co.jp/review/article/2018/03/30/66303.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1090.html#c1

[リバイバル3] 是枝アンプ 中川隆
2. 中川隆[-10752] koaQ7Jey 2020年10月21日 08:23:54 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[4]
Fascination 97 (パワーアンプ) [完成品] 【受注生産品・通常納期約100日】 ※メーカー直送
https://www.stereosound-store.jp/fs/ssstore/3313

■受注生産品・通常納期約100日
■申込締切:2021年1月5日(火)

★メーカー直送でお届けいたします。

販売価格250,000円(税込)

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【販売期間:7月22日0時0分〜1月5日23時59分】


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高感度ビーム管50C5で精密かつ生命力ある音を聴かせる。
クラシックカメラのような凝縮美を持つ小型アンプ

●コンセプト
 Fascination97は是枝重治氏が『管球王国』の「マイ・ハンディクラフト」企画で発表したビーム5極管50C5プッシュプルの小型パワーアンプです。是枝氏が16cmフルレンジユニットを使った小型スピーカーを鳴らすコンセプトで設計して出力は3W。現代の大型スピーカーとの組合せでも実体感のある自然な音を聴かせます。

●使用パーツ
 50C5はテレビやラジオに使われたトランスレス用の低圧ビーム管で、電源規模を含めてアンプを小型に設計することが可能です。Fascination97は松下電器産業製50C5を採用し、ビーム管接続で使っています。初段とPK分割型の位相反転段を5極管6028で構成して高感度の50C5を励振します。出力トランスは春日無線変圧器製です。

 シャーシは横幅約20cm、奥行き約16cmと小型に仕上げられています。0.8mm厚ステンレス材の鏡面仕上げで、クラシックカメラのような美観が追求されています。内部配線は是枝氏がボトルシップ(瓶入りの帆船模型)のようと形容するほど稠密です。天板のスピーカー出力端子はアマチュア無線通信機に着想を得てRCA端子を採用し、専用のスピーカーケーブルが付属します。是枝氏の美学が細部まで貫かれた小型アンプです。

●音質について
 Fascination97は大型モニタースピーカーのB&W 800D3との組合せでは、出力3Wの範囲内で現代的な明敏さや分解能を保ちながら実体的な音像を描き出しました。ジャズでも厚みと生命力のある響きを聴かせて、意匠が示す通りの整った精密感で各パートを描出します。外観と音に趣味性が凝縮された魅力を持つアンプです。

写真のCDは是枝氏の愛聴盤『R.シュトラウス:歌劇〈アラベラ〉』ヨーゼフ・カイルベルト指揮、ウィーン国立歌劇場合唱団(Deutsche Grammophon 00289 477 5625)。アンプの大きさが見て取れます。
真空管は手前が4本の前段管Philips ECG製6028。その後方が出力管の松下電器産業製ビーム5極管の50C5です。フロントパネルに電源オン/オフスイッチを装備します。


シャーシは鏡面仕上げ。出力トランスは春日無線変圧器製を採用します。入力端子の右のスピーカー出力端子はRCA端子を採用し、専用スピーカーケーブルが付属します。
内部は是枝氏がボトルシップ(瓶入りの帆船模型)のようと形容する稠密な配線が行なわれます。


専用スピーカーケーブル。アンプ側はRCAピン、スピーカー側はバナナプラグを採用し、4Φバナナプラグ/ジャックで延長することもできる。


製品仕様
型名:Fascination 97 [完成品]
●出力:3W+3W(8Ω)
●入力端子:LINE1系統(RCAアンバランス)
●入力インピーダンス:100kΩ
●負荷インピーダンス:8Ω
●使用真空管:6028×4(Philips ECG)、50C5(松下電器産業)×4
●外形寸法:寸法/重量:W202×H100×D157mm(突起部含む)/3.2kg

* 製作とメインテナンスは是枝氏が担当し、製品は是枝氏より直送されます。本機の納期はご注文確定後、約100日です。
* ヤマトコレクト(代金引換)をご利用いただけません。
* 本機は受注生産品のため、お客様都合によるご注文後のキャンセル/返品は一切お受けできません。
* お客様側の破損による返品・交換はお受けできません。
* 沖縄および離島への送料は別途お見積となりますので、ステレオサウンド販売部までお問合せください。


■商品の仕様、不具合に関するお問合せ
オーディオマエストロ 是枝重治
TEL:086(253)3673

■ご注文・発送に関するお問合せ
(株)ステレオサウンド 販売部

https://www.stereosound-store.jp/fs/ssstore/3313
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1090.html#c2

[リバイバル3] 是枝アンプ 中川隆
3. 中川隆[-10751] koaQ7Jey 2020年10月21日 08:25:56 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[5]
2020年 10月 20日
Hさん別邸訪問記 新たな水平線が : GRFのある部屋
https://tannoy.exblog.jp/31787987/


Hさんの別邸リスリングルームへお伺いするのは今度で3度目です。先日オーディオとは別の用件でHさんにお電話した時、ちょうどプリもパワーも新しく入れ替えた直後で、「音の変わりようが凄まじい」と興奮気味に仰っていました。そのすぐ後でGRFさんにお電話をしたところ、「Hさんの別邸では持っていった私が驚くほど凄い音になった。うちの音を超えるレベル。兎に角凄いアンプです」との手短なご説明の後アンプの写真を何点か送って下さいました。お二人の異口同音の驚きの言葉をお聞きし、ましてやGRFさんのお宅を超える音とお聞きすると「一刻も早く聴かせて頂きたい」とHさんにお願いし、この度の訪問が実現した次第です。

着いた早々にお聴かせ頂いたのはティーレマン指揮ウイーンフィルのニューイヤーズコンサートですが、これはHさんが実際にムジークフェラインで聴かれていますから、いわば先生のベンチマークとも言えるソースです。1曲目のシェーンフェルト行進曲、3曲目の妖精の踊り、14曲目のエジプト行進曲、そして最後のラデツキー行進曲を聴かせて頂きました。ティーレマンの演奏スタイルは大袈裟にいえば私が聴いた2010年のジョルジュ・プレートルの対極にある演奏スタイルの様に感じますが、両方とも好きな演奏で、とりわけ「妖精の踊り」は本当に感動しました。

前半のピアニシモの部分ではティーレマンの緻密な、それでいてソフトに広がりながらも包み込むような音作りが見事に再現されていました。私はムジークフェラインでティーレマンを聴いたことがなく、サントリーホール(しかもオーケストラはドレスデンですが)の経験しか無いのですが、2015年2月23日の公演では奇跡のような名演奏を聴きました。(曲目はリストのオルフェウスで、ティーレマンはベルリンフィルでもこの演奏をしていますが、全く違う曲に聞こえます)その演奏を聴いた方が「オルフェウスという、ごく普通の曲がティーレマンによって稀有な名曲に化けた」とインターネットに書き込んでいましたが全く同感で、それ以来ティーレマンの名前を聞くとその演奏が真っ先に浮かんできます。

その様な事から、妖精の踊りを聴いた時にウィーンフィルでのティーレマンの名演奏を想像し、それが良く再現されていると感じたのです。そのほか、クラウディオ・アバド-ベルリンフィルのマーラーの交響曲第3番、小澤征爾-トロント交響楽団の武満徹ノーヴェンバー・ステップス、そしてカンターテドミノからは定番の数曲を聴かせて頂きました。

今回の変化で最大の驚きは、極限まで静かさを感じる聴感上のS/N比の良さ、何処までも見渡せる空間の広がり、有り体に言えば物凄く解像度が良く、それ故に全ての音が自然に聴こえるし、どの様な小さい音も楽器の実在感を強く感じさせることで、結果としてピアニシモの時の描写の改善が、私には強く感じられました。

そもそも、こちらのシステムは出発点の段階からGRFさんのノウハウの全てが投入されている音ですから、私にとりましては、クラッシック音楽をコンサートホールで聴くような音の描写ができるオーディオシステムの頂点と認識しており、更なる改善の余地など考えられないシステムでした。今回の改善の原因は一重にアンプの性能に尽きるとは思いますが、もとより文才の乏しい私にはこの驚きの全てを表現する事は不可能と言わざるを得ません。


https://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=31787987&i=202010%2F19%2F99%2Ff0108399_21333123.jpg


是枝アンプの感想

構想をお聞きしてから約1年、是枝さん製作のプリとメインが到着しました。GRFさんのお陰ですね。ありがとうございました。

当初、置く場所がなかったため是枝アンプを左に置きました。その時は、音像がやや左にシフトしているように思えました。整理して真ん中に移動させました。それで、音像が中心に安定しました。

まずは、ポールデズモンドのライブCD、最初に、バックグラウンドに聞こえるワインの瓶を片付ける音が聞こえて来るけれども、今までは、瓶であることは確認できていましたが、銘柄が見えるほどにシャープには、聞こえませんでした。私にとっての一つのチェックポイントです。曲が進むにつれて、今までは、聞こえていなかった、バックグラウンドの会話が邪魔なくらい聞こえてきます。私も、このポールデズモンドサウンドを出したくて、サックスを習い始めましたが、なかなか、上達しません。しかし、この乾いた、カルフォルニアサウンドは、たまりません。

次に聞いたのは、私のお気に入りのMaurizio Polini のベートーヴェンビアのソナタNo.32。彼のswingは、誰よりもジャズっぽいです。今までも、十分ビアノの存在感はありましたが、彼のダイナミックさと、swing する様は、今までよりも存在感があります。目の前で、弾いています。これ以上の何が必要なのでしょうか。わたしには、これ以上の音楽は、考えられません。

次は、武満徹のノヴェンバーステップス1967年12月トロントでの小沢征爾、トロント交響楽団。尺八の息遣い、音の消え行くさま、琵琶のバチが弦を叩く音、まるで音の幽玄な映像の中にVRで迷い込んだかのような錯覚を覚えさせます。音が消えゆく世界の美しさを感じさせてくれます。

まだまだ、これから、新たな発見をしていくものと楽しみにしております。また、これから、レコード、オープンテープなどを聞く楽しみが、沢山まっています。

一人でも多く、この音楽の世界を知っていだきたいものです。

H


Sさん

早速、あの音をお聞きに行かれたのですね!驚かれたでしょう。私もコーディネートしてても、ビックリですから、Sさんの驚きも良く理解できます。先月のKT-150にも驚きましたが、今回はラックマウントの電源回路にも本来の6336Bを入れて一段と余裕がある音になったところに、是枝さん特製のプリが入りました。その音を聞いて一番驚いたのは私かもしれません。以前聞いていたプリと次元の違う音になっています。ピントとフォーカス、ダイナミクスがぴったりと合い、何時もの双眼鏡のたとえで言うと両方のピントが合い、左右の間隔も合い、立体像が中央に鮮やかに浮かび上がった状態が音で現れたからです。

是枝さんのプリは、左右独立型になっています。あたかも高精度な双眼鏡のピント調整と同じで、合わせる方も技術と経験を要求されます。左の音に、音場の球面体がピッタリと重なったとき、今までの二次元の像では無く、三次元でピントが合い、同時に元の音場の空間が出現します。

お二人ともその光景をご覧になってしまったのです。音の大きさの音量だけでは無く、球面体の音場を合わせるには、左右のボリュームの特性を揃えて、同じカーブで、同じ音色で音が増減しなければ鳴りません。その立ち上がり、立ち下がりのカーブで左右で異なると、音のダイナミクスと背景のS/N比が変わります。

私が驚いてのは、その精度と音色の統一感でした。Hさんのお宅を出ると、車を止めて是枝さんに連絡しました。何が一体、違うのかと!?

夜ご返事が来ました。

今回のLLAAは、ラックマウントのパワーアンプと組み合わせられるので、お送りする前に利得を微細にトリミングしました。18dBに正確に合わせています。左右は0.1dB差で計測器並です。内部のシールに最終値が記載しています。GRFさまのと全く同じなのですがここの抵抗値と種類だけことなっています。左右偏差の少なさを御指摘とは感服しました。β回路を構成する2本の抵抗はここ1年ほど使っているものです。あまり手持ちがありませんがひと月お預かりすればトリミングできます。

やはり、入念に調整されていました。納期が掛かったの理由もわかりました。「β回路を構成する2本の抵抗は」はこの一年ですから、以前と違っているようです。これは、一度岡山に送り返さなければ行けませんね。部品上はわずかな違いですが、調整に掛けている手間や、どんどん深化していく回路は、わずかな違いが大きな差を生むようです。私も驚きました。

Hさん 

どんどん音が進化して、装置の真価が出てきました。先日の第一声が出たときの驚きは、私が一番大きかったかもしれません。スケール、深度とも、家を越えていたからです。

私の中では、「青は藍より出でて藍より青し」と言う言葉が浮かんでいました・・・・

でも、新たな水平線も見えました。一緒にどんどん進んでいきましょう!

https://tannoy.exblog.jp/31787987/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1090.html#c3

[リバイバル3] 伝説のデッカ デコラ 中川隆
16. 中川隆[-10750] koaQ7Jey 2020年10月21日 09:53:41 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[6]
Decca Corner Horn オリジナル

1949年に発売されたエンクロージャです。
ご覧の通り素晴らしいコンディションで70年の歳月は全然感じません。 後ろに向いたスピーカの音はコーナの壁で反射され壁一面から聴こえてきます。
様々なユニットが装着されたものがあるようですが、本機には推奨ユニットのローサPM6をつけています。 1/4波長共振箱なのでローサの弱点の低音不足はなく音はよく溶け合います。効率は高いのですが大変アンプを選びます。
英国家具としても素晴らしいものでしょう。

税込価格:127万円

https://www.audio-maestro.com/products1.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/683.html#c16

[リバイバル3] スピーカーの歴史 _ 何故、過去に遡る程 スピーカーもアンプも音が良くなるのか? 中川隆
82. 中川隆[-10749] koaQ7Jey 2020年10月21日 09:57:46 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[7]
高城重躬、藤田不二共著(オーディオは高城、LPは藤田)の「LP辞典」1953年)などをみると昭和28年にはアンプやスピーカなど ほとんど今日と同じオーディオ環境が出来ていたことが見て取れます。

特にスピーカはウエスタンやタンノイ、アルテック、JBL、ワ−フデール、グッドマン等、今日と何一つ変りません。

部品定価表は壮観です。ウエスタンに例を取ると下記の様になっています。

728B--12インチ--30W--4Ω--60〜10000--35.7ドル
756B--10インチ--20W--4Ω--60〜10000--38.55ドル
755A-- 8インチ-- 8W--4Ω--70〜13000--24.6ドル
713C--トゥイータドライバー---25W--4Ω--800〜15000--97.2ドル
KS-12027--ホーン--67.62ドル
702A--ネットワーク--97.46ドル
757A--スピーカシステム--275.09ドル
JBLでは
D130--15インチ--25W--16Ω--50〜12000--70.4ドル
途中機種は省略
175DLH--トゥイータ--25W--16Ω--1200〜--114ドル
N1200--ネットワーク--16Ω--33ドル

になっていてこれがすべてのメーカに渡って詳述されています。WEがJBLと比較して意外に安価なのが驚きです。

https://www.audio-maestro.com/gleaners1.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/858.html#c82

[リバイバル3] ウェスタンエレクトリック伝説 中川隆
200. 中川隆[-10748] koaQ7Jey 2020年10月21日 09:58:32 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[8]
高城重躬、藤田不二共著(オーディオは高城、LPは藤田)の「LP辞典」1953年)などをみると昭和28年にはアンプやスピーカなど ほとんど今日と同じオーディオ環境が出来ていたことが見て取れます。

特にスピーカはウエスタンやタンノイ、アルテック、JBL、ワ−フデール、グッドマン等、今日と何一つ変りません。

部品定価表は壮観です。ウエスタンに例を取ると下記の様になっています。

728B--12インチ--30W--4Ω--60〜10000--35.7ドル
756B--10インチ--20W--4Ω--60〜10000--38.55ドル
755A-- 8インチ-- 8W--4Ω--70〜13000--24.6ドル
713C--トゥイータドライバー---25W--4Ω--800〜15000--97.2ドル
KS-12027--ホーン--67.62ドル
702A--ネットワーク--97.46ドル
757A--スピーカシステム--275.09ドル
JBLでは
D130--15インチ--25W--16Ω--50〜12000--70.4ドル
途中機種は省略
175DLH--トゥイータ--25W--16Ω--1200〜--114ドル
N1200--ネットワーク--16Ω--33ドル

になっていてこれがすべてのメーカに渡って詳述されています。WEがJBLと比較して意外に安価なのが驚きです。

https://www.audio-maestro.com/gleaners1.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/208.html#c200

[近代史4] ウェスタン・エレクトリックのスピーカー 中川隆
5. 中川隆[-10747] koaQ7Jey 2020年10月21日 09:59:46 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[9]
高城重躬、藤田不二共著(オーディオは高城、LPは藤田)の「LP辞典」1953年)などをみると昭和28年にはアンプやスピーカなど ほとんど今日と同じオーディオ環境が出来ていたことが見て取れます。

特にスピーカはウエスタンやタンノイ、アルテック、JBL、ワ−フデール、グッドマン等、今日と何一つ変りません。

部品定価表は壮観です。ウエスタンに例を取ると下記の様になっています。

728B--12インチ--30W--4Ω--60〜10000--35.7ドル
756B--10インチ--20W--4Ω--60〜10000--38.55ドル
755A-- 8インチ-- 8W--4Ω--70〜13000--24.6ドル
713C--トゥイータドライバー---25W--4Ω--800〜15000--97.2ドル
KS-12027--ホーン--67.62ドル
702A--ネットワーク--97.46ドル
757A--スピーカシステム--275.09ドル


JBLでは
D130--15インチ--25W--16Ω--50〜12000--70.4ドル
途中機種は省略
175DLH--トゥイータ--25W--16Ω--1200〜--114ドル
N1200--ネットワーク--16Ω--33ドル

になっていてこれがすべてのメーカに渡って詳述されています。WEがJBLと比較して意外に安価なのが驚きです。

https://www.audio-maestro.com/gleaners1.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/502.html#c5

[近代史4] JBL のスピーカーは買ってはいけない 中川隆
6. 中川隆[-10746] koaQ7Jey 2020年10月21日 10:00:34 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[10]
高城重躬、藤田不二共著(オーディオは高城、LPは藤田)の「LP辞典」1953年)などをみると昭和28年にはアンプやスピーカなど ほとんど今日と同じオーディオ環境が出来ていたことが見て取れます。

特にスピーカはウエスタンやタンノイ、アルテック、JBL、ワ−フデール、グッドマン等、今日と何一つ変りません。

部品定価表は壮観です。ウエスタンに例を取ると下記の様になっています。

728B--12インチ--30W--4Ω--60〜10000--35.7ドル
756B--10インチ--20W--4Ω--60〜10000--38.55ドル
755A-- 8インチ-- 8W--4Ω--70〜13000--24.6ドル
713C--トゥイータドライバー---25W--4Ω--800〜15000--97.2ドル
KS-12027--ホーン--67.62ドル
702A--ネットワーク--97.46ドル
757A--スピーカシステム--275.09ドル


JBLでは

D130--15インチ--25W--16Ω--50〜12000--70.4ドル
途中機種は省略
175DLH--トゥイータ--25W--16Ω--1200〜--114ドル
N1200--ネットワーク--16Ω--33ドル

になっていてこれがすべてのメーカに渡って詳述されています。WEがJBLと比較して意外に安価なのが驚きです。

https://www.audio-maestro.com/gleaners1.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/493.html#c6

[リバイバル3] チャンネル・デバイダ―は使ってはいけない 中川隆
12. 中川隆[-10745] koaQ7Jey 2020年10月21日 10:03:01 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[11]
戦後マルチアンプという方式が登場してきました。 LやCを使ってパワーアンプの出力信号を分離するのではなくパワーアンプに入る前に分けてしまう方法です。 むろん戦前から知られていたやり方なのですが広く一般化されるのは第二次世界大戦の終結を待たねばならなかったのです。 これは主としてアメリカで発達してきました。米マランツは1950年代にマルチチャンネルデバイダ-モデル3を発売していますし日本でも1960年代始めには「NF回路設計ブロック」社が製品化しました。 これはGTソケットを利用したプラグイン型で周波数の変更はユニットの差し換え交換で行うものです。 高名なオーディオ研究家、加藤秀夫氏などは1950年台半ばには自作オールホーンスピーカシステムをマルチアンプで駆動されていて来日したマッキントッシュ社のマッキントッシュ氏が驚嘆したことは 有名な話であります。

ホーンスピーカをマルチアンプで駆動することはまことに理にかなったことです。 ホーンスピーカはホーンで適切な負荷が掛かった帯域以外はできるだけ急峻に遮断することが大事ですから正確な遮断特性が得られにくいLCネットワークは問題を生じやすいのです。

1960年代半ばにはこの方式は絶頂期を迎えました。各社からチャンネルデバイダーアンプが発売され普通のステレオ電蓄にも搭載されたことがあります。 それに伴い理論的にもいろいろ研究が進みました。なかでも山根/山中(当時、東京工大機械工学科の学生だった山中文吉氏のこと)論争は有名です。 伝達関数1という命題を巡っての論争でした。デバイダで分けられた信号をスピーカで再生し、もとの波形に戻るかどうかという論争です。 むろんLCネットワークでもこの問題は発生するのですが、もともといい加減で杜撰なカーブのLC型では論争の対象にすらならない論題でした。 伝達関数は一素子の6dB型では1になりますがそれ以外ではなかなか難しいことで、特にホーン型スピーカでは諸問題を円満に満たすことが困難で、結局そのことは決着をみなかったのです。

さてマルチチャンネルアンプの究極の形はトリオサプリーム1アンプに見ることができます。 プリアンプとデバイダアンプ、それに3組のパワーアンプを組み込んだ3チャンネルマルチアンプでした。音はともかくとしても形は秀逸で瀬川冬樹デザインの最高傑作だと考えます。 私はトリオの営業所でボザークスピーカと組み合わせた音しかしりません。厚手のビロードカーテンで吸音された環境で能率が低いボザークですから幾らマルチアンプとはいえ出力不足でした。 低中高それぞれ30W20W10Wですから仕方がありません。これと相性が良いと思われるJBLはサンスイが輸入していました。 これは1967年発売ですが理念としてはこの時点でほとんどいきなり終着点が示されていたわけです。 思想的にこれがなぜ到達点なのかは別項の一体型マルチチャンネルアンプの試作の稿でお話したいと思います。

当時はトリオに限らずソニーにはプリメンアンプTA-1120を中心として大規模なマルチシステムがありましたし、山水電気にも管球機CA303、BA303、BA202を組み合わせた 大掛かりなシステムがあったほどです。でも問題は各社ともチャネルフィルタにありました。

チャンネルデバイダは大きく二つに分類されます。パッシブ型とアクティブ型です。

増幅部を持たないパッシブ型にはCR型とLC型があります。CR型は抵抗とコンデンサーだけで構成するもので遮断カーブはふつう6dBで、12dBが限度です。 インダクタを用いたLC型では12dBになります。それを使うためにはプリアンプはできる限り低インピーダンスで低負荷に耐える強力なものが必要です。 またパワーアンプはできれば500KΩ以上の入力インピーダンスが必要でしょう。つまり半導体プリアンプと真空管パワーアンプの組み合わせが適するのです。

遮断カーブを急峻にするとスピーカのためには良い場合が多く、また不要な音がかぶりにくいので好まれるのですが遮断点付近で鋭いピークが出やすいので一筋縄ではいきません。 ピーク発生は負帰還型などのアクティブ形式だけの現象と思われがちですがそうではありません。LC型でも発生するのです。

増幅素子を使ったアクティブ形はCR型と負帰還を利用したNF型にわかれますがそれぞれに増幅素子に真空管と半導体を使ったものがあります。

1. CR型
真空管回路CR型は出力インピーダンスが低く入力インピーダンスが高いカソードフォロア回路などでCR回路を駆動するのですがこれを2つ重ねれば12dBカーブが得られます。 どうようにこれを半導体に置き換えれば半導体形CR型デバイダになります。

2. NF型
真空管カソードホロア回路の信号ループ内に2素子で構成されたCRを入れると12dBカーブで急峻な遮断特性が得られます。 またこれにパッシブ回路でCR素子を追加すると18dBカーブが実現できるので真空管を使用したチャンネルフィルターは主にこの形式を持つものが多く、 古くはラックスやオーディオリサーチなどから発売されていました。

またトランジスタ回路ではエミッタフォロア回路内にCRを挿入し同様に12dBカーブや18dBカーブを持たせていました。
こういう構成をNF型というのですが遮断点近辺でピークが出やすくまた12dBカーブでの最大減衰量は素子自体の利得で決まるので真空管回路では問題が出やすいものでした。

さてアキュフェーズ社は連綿とマルチアンプ思想を受け継いでいてPA機器メーカ以外ではほとんど唯一といってよいものです。 近年に至ってすべてデジタル処理したフィルターアンプを発売しています。デジタルフィルタこそマルチチャンネルアンプの理想でしょう。 いかなるデジタル嫌いの人間でもデバイダーアンプに限っていえばデジタルを拒絶することは出来ません。

そのことはデバイダアンプを作ってその実体を見れば理解できることなのです。 アナログ回路にとってフィルター回路は困難を極めた鬼門であり遮断特性は無論のこと低雑音低歪み高音質というオーディオアンプに求められる性能を満足させることが大変難しいのです。 特にシンプルイズベストという命題は絶対に実現不可能でありマルチチャンネルシステムの進歩発達が1970年あたりで止まったことが納得できます。 世のオーディオシステムの主流からゴトーユニットやYLが外れ、マルチシステムに適したJBLユニット群もやがて廃れていきました。 今のオーディオ文化は自力でシステムを作り上げる、あるいはどこかに依頼して自分の理想のシステムを作り上げることをすっかり忘れているようで、かろうじてWE趣味にその残照があるのみです。

高城氏のオールホーンシステムはデジタルチャンネルフィルタで、やっとその本来の性能が発揮できるでしょう。 またYLの、超大型ドライバを用いた8m、10mホーンは時間遅延が自由に設定できるデジタルフィルタでないとその片鱗すら垣間見ることは不可能です。 それらの性能が十分に発揮できる今日それに適したユニットがないとはまことに皮肉なことで先人達の不幸に思いを馳せずに居られません。 たとえば五味康祐に例を取るとまだモノラルだった1950年代末頃の芸術新潮にこんな話がでています。 高城さんの指導でコンクリートホーンを作ったが低音が全然でない、部屋の片隅のホーンの近くに行くと盛大な低音が聞こえるが普段聴く位置では出ない、こんな阿呆な話があるか、と。 また私が30年以上前にはじめて小倉の菅野邸で音を聞かせていただいた時、10mホーンから低音がまったく出ていないのです。 菅野さんのお話では低音ホーンだけ鳴らすと凄い音がするが555や597を鳴らすと消えてしまうとのことでした。 次にお伺いした時4181ウーハにされていましたが、イスの近くに置かれた4181は素晴らしく朗々とした音を響かせていたものです。 低音は近くで鳴らした方が良いとも仰っていました。 普通どの装置でも低音は少し早めに鳴らした方が良く、とりわけ長い低音ホーンを使った装置では中高音を低音ホーンの長さ分遅らせることが大事なのです。 10mホーンでは1/34秒ほど遅らせないといけません。これは伝達関数以前の問題であります。このことを実現するにはデジタルチャンネルデバイダの出現を待つ以外に方法はありませんでした。
デジタル方式の利点は時間遅延の自由度のほかにカミソリで切るがごとき急峻な遮断特性が得られることに尽きます。 伝達関数のことは実際の音響空間ではほとんど意味をなさないことかもしれません。

50年のあいだにオーデイオ文化が変化変質していくことは仕方がないでしょう。小林秀雄の指摘通り極限まで便利になり意識せずとも良い音が手に入る時代になると失うものが多いのでしょう。 大事な視点を見落としていてもそれなりの音はでるものです。そういう思いに至ったのは最近ハートレーユニットをマルチアンプで鳴らすようになったためです。 これは今までなにをやっていたのかと思う素晴らしさで1970年代中頃にマークレビンソンがHQDシステム(ハートレー、クワード、デッカ)を完成させ、 これを自社のフラグシップシステムとしていたことが痛切に理解できました。それと併用するLNC-2チャンネルデバイダもたいそう魅力がありました。 いかにも理想主義者マークレビンソンです。でも特性はそれなりのものでしょう。

さて今どきのオーディオマニアの楽しみ方の一つにケーブル交換があります。 確かに本質的な改善も期待できますが単に音のバランスを変えるために大枚を注ぎ込んでされる方も多くて、なんと無駄なことかと思うことが多いものです。 アンプ交換もそうでしょう。低音不足や高域の過剰感を修正するためだけにアンプを変えるかたも多いのです。 本質的な改善ではなく単に音のバランスを変えるためにアンプを交換することくらい馬鹿げたことはありません。 マルチアンプシステムはセンスがよいオーディオフアンが取り組むもので、アンプ交換100万円、ケーブル交換10万円くらいの変化はボリウム一つで簡単に出来るのです。 反面で音楽や理論が良く分からない初心者が不用意に取り組むと無残なことになるでしょう。 ここ30年ほどはマルチアンプシステムは下火でありますが、それはネコも杓子もマルチアンプに走った過去の反動でしょうか。 グラフィックイコライザの活用も最近一部で見直されていますが本当に良いものは皆無だと言うことを肝に銘ずるべきです。 グラフィックイコライザの使用はパワーアンプにとって大きな負担になることもあるので乱用はいけません。 でも個人的には、音質にダメージを与えることは明らかですがチェロ社のパレットには別の意味で魅力があります。

デジタルデバイダを使うことが前提ですが、オーディオ趣味に法外な出費が掛かるいまこそオーディオ趣味の本質を取り戻すために再びマルチチャンネルアンプシステムに取り組むことをお勧めするのです。 小林秀雄いうところの「歴史を取り戻す」取り組みの一つであることは間違いありません。

https://www.audio-maestro.com/gleaners1.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1025.html#c12

[近代史4] ウェスタン・エレクトリックのスピーカー 中川隆
6. 2020年10月21日 10:05:39 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[12]
フィールド電源での試み

さてHさんのスピーカはWEの555と4194を中心としたものです。もちろんフィールド型ですからエキサイター電源が必要になってきます。 これに関しては奥のふかい研究が多々なされていますから詳細な言及を避けたいのですがHさんのシステム用にAC-DCコンバータをつかって小型でたいそう格好のよいものを作りました。 云う迄もなく本来はタンガバルブを使うのが最良ですが将来に渡っての安定的な確保は困難でしょうし完成品として合理的かつスマートにまとめる自信はありませんでした。 HPあたりの実験用安定化電源で取りあえずは駆動できますし変なものを作るよりその方がいいものです。

でも励磁電源での音の差は驚くべきものがあることも事実で整流素子ひとつでも変わるものです。御承知のようにごく最近はスイッチング電源が大変良くなりました。ハイファイアンプに使用しても全く問題はないどころかむしろ良いものもございます。良い音のものは極めて限られますが今回はトラコパワー社のものを使いました。

さてフィールド型スピーカの場合はボイスコイルとフィールドコイルが磁気回路を介して結合しているので、あえて云えばこれはトランスの一次巻線と二次巻線の関係にも相当します。 それを上手く断ち切ることが良い音を得るためには必要でしょう。これをどう断ち切るかですが今回はフィールドコイルの電圧の数倍の電圧の電源を用意し、直列に抵抗をいれて所定の電圧を出しました。 いかにも安直ですが実はこれが一番よろしい。出力端には電圧計と電流計を入れて直読出来るようにしています。
https://www.audio-maestro.com/gleaners2.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/502.html#c6

[リバイバル3] ウェスタンエレクトリック伝説 中川隆
201. 中川隆[-10744] koaQ7Jey 2020年10月21日 10:06:44 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[13]
フィールド電源での試み

さてHさんのスピーカはWEの555と4194を中心としたものです。もちろんフィールド型ですからエキサイター電源が必要になってきます。 これに関しては奥のふかい研究が多々なされていますから詳細な言及を避けたいのですがHさんのシステム用にAC-DCコンバータをつかって小型でたいそう格好のよいものを作りました。 云う迄もなく本来はタンガバルブを使うのが最良ですが将来に渡っての安定的な確保は困難でしょうし完成品として合理的かつスマートにまとめる自信はありませんでした。 HPあたりの実験用安定化電源で取りあえずは駆動できますし変なものを作るよりその方がいいものです。

でも励磁電源での音の差は驚くべきものがあることも事実で整流素子ひとつでも変わるものです。御承知のようにごく最近はスイッチング電源が大変良くなりました。ハイファイアンプに使用しても全く問題はないどころかむしろ良いものもございます。良い音のものは極めて限られますが今回はトラコパワー社のものを使いました。

さてフィールド型スピーカの場合はボイスコイルとフィールドコイルが磁気回路を介して結合しているので、あえて云えばこれはトランスの一次巻線と二次巻線の関係にも相当します。 それを上手く断ち切ることが良い音を得るためには必要でしょう。これをどう断ち切るかですが今回はフィールドコイルの電圧の数倍の電圧の電源を用意し、直列に抵抗をいれて所定の電圧を出しました。 いかにも安直ですが実はこれが一番よろしい。出力端には電圧計と電流計を入れて直読出来るようにしています。
https://www.audio-maestro.com/gleaners2.html
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[近代史4] 天才 E.J.JORDAN のメタルコーン ユニットを引き継いだスウェーデン EAD社のドライバー 中川隆
1. 中川隆[-10743] koaQ7Jey 2020年10月21日 10:08:20 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[14]
四本並列システムのこと

さて私は、と云えばいろんなスピーカを手掛けていますがメインスピーカはやはりアキシオム80の四連装です。 (写真2)がそうなのですがこのスピーカのインピーダンスとQの特性を図5に示します。定電圧駆動と定電流駆動での傾向は変わらずインピーダンス変動もQの変動もたいへん滑らかで全く申し分ありません。 こんなにスムースな特性のスピーカも本当に珍しいでしょう。アキシオム80四連装の音の良さは筆舌に尽くし難いものがありますがその一端はずらされた音軸にあるのだと思います。 何度か実験した上での結論ですが80の複数使用では単純な縦配置でも横配置でもいけません。 軸が一点に集中するように少しずつ角度をずらしたこの配置が想像を遥かに超えるピュアでパワフルなエネルギー感をもたらすのでしょう。 感度の視点からも1.5Wの45シングルで今どきのハイエンドスピーカを1KWのアンプで鳴らすのと同じ音量が出ます。このあたり何度か作った2連装システムなどとは全く別物です。 良く知られているようにスピーカを2本並列に接続すると3dB音圧が上昇します。仮に1Wのアンプで鳴らして一本で97dBの音圧が出たとしますと二本で100dBになるわけです。 ただその2本の並べ方が大事で2本を近接して集中する場合でも単に並べただけとある程度の角度を持たせるのとでは相当異なるように思いました。

昔ジョーダンワッツのモジュールユニットを4本使用したシステムを実験したとき、縦でも横でも一列に並べると2本並列使用と比較してさほど能率が上昇したとは感じられず、 アテネータで1ノッチほどつまりは2dB程度であろうかと思いました。2本と4本では理論上は+3dBですからまあそんなものでしょう。 アキシオム80の二本並列は縦でも横でもさらには角度付き横並列もすべてためしていますが指定箱の角度付き横並びが一番鳴りっぷりは良かったようです。 スピーカが具合良く接近するので相互放射インピーダンス効果がよく働いて、そうなるのかとも感じました。指定箱の角度付き二本横並びと比べると普通の縦二本並列は2dBほど低いような感じがしました。 まあこれはあくまで印象ですし部屋でも変わるでしょう。

さて今回、4本を指定どおりの角度を付けて指定どおりに集中配置したところその効率の良さには腰を抜かすほど仰天しました。 正確な比較ではありませんがアテネータで5〜6ノッチほど絞らないと1本とおなじになりません。効率にして10〜12dBも上がったようです。 スピーカのこのあたりの理屈は良くわからないのですが4本を近接して、あたかも一点から出たように集中配置したときは放射インピーダンス以外の作用が働くのでしょうか。 箱鳴りの問題やアンプの特性も関係するわけですが不思議なことです。カエデの12mm薄板で作りましたから確かに箱は鳴ります。 でも2本では高域が明らかに減衰して聴こえますが4本使用では1本の時よりも更に延びて聴こえますので箱鳴りでは説明がつきにくいのです。

理論とはぜんぜん合いませんが12dB上昇だとするとこのスピーカシステムの効率は110dB程度になります。 でもWE-555に段ボールで大きなメガホンを作って仮に付けたシステムと効率はさほど変わりませんし極めて明解な音は全く不思議と云うほかなく、納得できる理由は思いあたりません。

https://www.audio-maestro.com/gleaners2.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/505.html#c1

[リバイバル3] BGM用にしか使えなかった高額なジョーダンワッツのスピーカー _ 天才 E.J.Jodan は結局何がやりたかったのか 中川隆
42. 中川隆[-10742] koaQ7Jey 2020年10月21日 10:09:33 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[15]
四本並列システムのこと

さて私は、と云えばいろんなスピーカを手掛けていますがメインスピーカはやはりアキシオム80の四連装です。 (写真2)がそうなのですがこのスピーカのインピーダンスとQの特性を図5に示します。定電圧駆動と定電流駆動での傾向は変わらずインピーダンス変動もQの変動もたいへん滑らかで全く申し分ありません。 こんなにスムースな特性のスピーカも本当に珍しいでしょう。アキシオム80四連装の音の良さは筆舌に尽くし難いものがありますがその一端はずらされた音軸にあるのだと思います。 何度か実験した上での結論ですが80の複数使用では単純な縦配置でも横配置でもいけません。 軸が一点に集中するように少しずつ角度をずらしたこの配置が想像を遥かに超えるピュアでパワフルなエネルギー感をもたらすのでしょう。 感度の視点からも1.5Wの45シングルで今どきのハイエンドスピーカを1KWのアンプで鳴らすのと同じ音量が出ます。このあたり何度か作った2連装システムなどとは全く別物です。 良く知られているようにスピーカを2本並列に接続すると3dB音圧が上昇します。仮に1Wのアンプで鳴らして一本で97dBの音圧が出たとしますと二本で100dBになるわけです。 ただその2本の並べ方が大事で2本を近接して集中する場合でも単に並べただけとある程度の角度を持たせるのとでは相当異なるように思いました。

昔ジョーダンワッツのモジュールユニットを4本使用したシステムを実験したとき、縦でも横でも一列に並べると2本並列使用と比較してさほど能率が上昇したとは感じられず、 アテネータで1ノッチほどつまりは2dB程度であろうかと思いました。2本と4本では理論上は+3dBですからまあそんなものでしょう。 アキシオム80の二本並列は縦でも横でもさらには角度付き横並列もすべてためしていますが指定箱の角度付き横並びが一番鳴りっぷりは良かったようです。 スピーカが具合良く接近するので相互放射インピーダンス効果がよく働いて、そうなるのかとも感じました。指定箱の角度付き二本横並びと比べると普通の縦二本並列は2dBほど低いような感じがしました。 まあこれはあくまで印象ですし部屋でも変わるでしょう。

さて今回、4本を指定どおりの角度を付けて指定どおりに集中配置したところその効率の良さには腰を抜かすほど仰天しました。 正確な比較ではありませんがアテネータで5〜6ノッチほど絞らないと1本とおなじになりません。効率にして10〜12dBも上がったようです。 スピーカのこのあたりの理屈は良くわからないのですが4本を近接して、あたかも一点から出たように集中配置したときは放射インピーダンス以外の作用が働くのでしょうか。 箱鳴りの問題やアンプの特性も関係するわけですが不思議なことです。カエデの12mm薄板で作りましたから確かに箱は鳴ります。 でも2本では高域が明らかに減衰して聴こえますが4本使用では1本の時よりも更に延びて聴こえますので箱鳴りでは説明がつきにくいのです。

理論とはぜんぜん合いませんが12dB上昇だとするとこのスピーカシステムの効率は110dB程度になります。 でもWE-555に段ボールで大きなメガホンを作って仮に付けたシステムと効率はさほど変わりませんし極めて明解な音は全く不思議と云うほかなく、納得できる理由は思いあたりません。

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[リバイバル3] 天才 E.J.JORDAN のメタルコーン ユニットを引き継いだスウェーデン EAD社のドライバー 中川隆
5. 中川隆[-10741] koaQ7Jey 2020年10月21日 10:09:54 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[16]
四本並列システムのこと

さて私は、と云えばいろんなスピーカを手掛けていますがメインスピーカはやはりアキシオム80の四連装です。 (写真2)がそうなのですがこのスピーカのインピーダンスとQの特性を図5に示します。定電圧駆動と定電流駆動での傾向は変わらずインピーダンス変動もQの変動もたいへん滑らかで全く申し分ありません。 こんなにスムースな特性のスピーカも本当に珍しいでしょう。アキシオム80四連装の音の良さは筆舌に尽くし難いものがありますがその一端はずらされた音軸にあるのだと思います。 何度か実験した上での結論ですが80の複数使用では単純な縦配置でも横配置でもいけません。 軸が一点に集中するように少しずつ角度をずらしたこの配置が想像を遥かに超えるピュアでパワフルなエネルギー感をもたらすのでしょう。 感度の視点からも1.5Wの45シングルで今どきのハイエンドスピーカを1KWのアンプで鳴らすのと同じ音量が出ます。このあたり何度か作った2連装システムなどとは全く別物です。 良く知られているようにスピーカを2本並列に接続すると3dB音圧が上昇します。仮に1Wのアンプで鳴らして一本で97dBの音圧が出たとしますと二本で100dBになるわけです。 ただその2本の並べ方が大事で2本を近接して集中する場合でも単に並べただけとある程度の角度を持たせるのとでは相当異なるように思いました。

昔ジョーダンワッツのモジュールユニットを4本使用したシステムを実験したとき、縦でも横でも一列に並べると2本並列使用と比較してさほど能率が上昇したとは感じられず、 アテネータで1ノッチほどつまりは2dB程度であろうかと思いました。2本と4本では理論上は+3dBですからまあそんなものでしょう。 アキシオム80の二本並列は縦でも横でもさらには角度付き横並列もすべてためしていますが指定箱の角度付き横並びが一番鳴りっぷりは良かったようです。 スピーカが具合良く接近するので相互放射インピーダンス効果がよく働いて、そうなるのかとも感じました。指定箱の角度付き二本横並びと比べると普通の縦二本並列は2dBほど低いような感じがしました。 まあこれはあくまで印象ですし部屋でも変わるでしょう。

さて今回、4本を指定どおりの角度を付けて指定どおりに集中配置したところその効率の良さには腰を抜かすほど仰天しました。 正確な比較ではありませんがアテネータで5〜6ノッチほど絞らないと1本とおなじになりません。効率にして10〜12dBも上がったようです。 スピーカのこのあたりの理屈は良くわからないのですが4本を近接して、あたかも一点から出たように集中配置したときは放射インピーダンス以外の作用が働くのでしょうか。 箱鳴りの問題やアンプの特性も関係するわけですが不思議なことです。カエデの12mm薄板で作りましたから確かに箱は鳴ります。 でも2本では高域が明らかに減衰して聴こえますが4本使用では1本の時よりも更に延びて聴こえますので箱鳴りでは説明がつきにくいのです。

理論とはぜんぜん合いませんが12dB上昇だとするとこのスピーカシステムの効率は110dB程度になります。 でもWE-555に段ボールで大きなメガホンを作って仮に付けたシステムと効率はさほど変わりませんし極めて明解な音は全く不思議と云うほかなく、納得できる理由は思いあたりません。

https://www.audio-maestro.com/gleaners2.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1000.html#c5

[リバイバル3] 酷い音のインチキ・レプリカを量産して伝説の評価を落とした Goodmans Axiom80 中川隆
68. 中川隆[-10740] koaQ7Jey 2020年10月21日 10:10:44 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[17]
四本並列システムのこと

さて私は、と云えばいろんなスピーカを手掛けていますがメインスピーカはやはりアキシオム80の四連装です。 (写真2)がそうなのですがこのスピーカのインピーダンスとQの特性を図5に示します。定電圧駆動と定電流駆動での傾向は変わらずインピーダンス変動もQの変動もたいへん滑らかで全く申し分ありません。 こんなにスムースな特性のスピーカも本当に珍しいでしょう。アキシオム80四連装の音の良さは筆舌に尽くし難いものがありますがその一端はずらされた音軸にあるのだと思います。 何度か実験した上での結論ですが80の複数使用では単純な縦配置でも横配置でもいけません。 軸が一点に集中するように少しずつ角度をずらしたこの配置が想像を遥かに超えるピュアでパワフルなエネルギー感をもたらすのでしょう。 感度の視点からも1.5Wの45シングルで今どきのハイエンドスピーカを1KWのアンプで鳴らすのと同じ音量が出ます。このあたり何度か作った2連装システムなどとは全く別物です。 良く知られているようにスピーカを2本並列に接続すると3dB音圧が上昇します。仮に1Wのアンプで鳴らして一本で97dBの音圧が出たとしますと二本で100dBになるわけです。 ただその2本の並べ方が大事で2本を近接して集中する場合でも単に並べただけとある程度の角度を持たせるのとでは相当異なるように思いました。

昔ジョーダンワッツのモジュールユニットを4本使用したシステムを実験したとき、縦でも横でも一列に並べると2本並列使用と比較してさほど能率が上昇したとは感じられず、 アテネータで1ノッチほどつまりは2dB程度であろうかと思いました。2本と4本では理論上は+3dBですからまあそんなものでしょう。 アキシオム80の二本並列は縦でも横でもさらには角度付き横並列もすべてためしていますが指定箱の角度付き横並びが一番鳴りっぷりは良かったようです。 スピーカが具合良く接近するので相互放射インピーダンス効果がよく働いて、そうなるのかとも感じました。指定箱の角度付き二本横並びと比べると普通の縦二本並列は2dBほど低いような感じがしました。 まあこれはあくまで印象ですし部屋でも変わるでしょう。

さて今回、4本を指定どおりの角度を付けて指定どおりに集中配置したところその効率の良さには腰を抜かすほど仰天しました。 正確な比較ではありませんがアテネータで5〜6ノッチほど絞らないと1本とおなじになりません。効率にして10〜12dBも上がったようです。 スピーカのこのあたりの理屈は良くわからないのですが4本を近接して、あたかも一点から出たように集中配置したときは放射インピーダンス以外の作用が働くのでしょうか。 箱鳴りの問題やアンプの特性も関係するわけですが不思議なことです。カエデの12mm薄板で作りましたから確かに箱は鳴ります。 でも2本では高域が明らかに減衰して聴こえますが4本使用では1本の時よりも更に延びて聴こえますので箱鳴りでは説明がつきにくいのです。

理論とはぜんぜん合いませんが12dB上昇だとするとこのスピーカシステムの効率は110dB程度になります。 でもWE-555に段ボールで大きなメガホンを作って仮に付けたシステムと効率はさほど変わりませんし極めて明解な音は全く不思議と云うほかなく、納得できる理由は思いあたりません。

https://www.audio-maestro.com/gleaners2.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/686.html#c68

[リバイバル3] 超軽量の美濃漉き和紙コーンを使った芸術品、世界最高峰のロクハン アシダボックス 6P-HF1 中川隆
38. 中川隆[-10739] koaQ7Jey 2020年10月21日 10:11:34 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[18]
四本並列システムのこと

さて私は、と云えばいろんなスピーカを手掛けていますがメインスピーカはやはりアキシオム80の四連装です。 (写真2)がそうなのですがこのスピーカのインピーダンスとQの特性を図5に示します。定電圧駆動と定電流駆動での傾向は変わらずインピーダンス変動もQの変動もたいへん滑らかで全く申し分ありません。 こんなにスムースな特性のスピーカも本当に珍しいでしょう。アキシオム80四連装の音の良さは筆舌に尽くし難いものがありますがその一端はずらされた音軸にあるのだと思います。 何度か実験した上での結論ですが80の複数使用では単純な縦配置でも横配置でもいけません。 軸が一点に集中するように少しずつ角度をずらしたこの配置が想像を遥かに超えるピュアでパワフルなエネルギー感をもたらすのでしょう。 感度の視点からも1.5Wの45シングルで今どきのハイエンドスピーカを1KWのアンプで鳴らすのと同じ音量が出ます。このあたり何度か作った2連装システムなどとは全く別物です。 良く知られているようにスピーカを2本並列に接続すると3dB音圧が上昇します。仮に1Wのアンプで鳴らして一本で97dBの音圧が出たとしますと二本で100dBになるわけです。 ただその2本の並べ方が大事で2本を近接して集中する場合でも単に並べただけとある程度の角度を持たせるのとでは相当異なるように思いました。

昔ジョーダンワッツのモジュールユニットを4本使用したシステムを実験したとき、縦でも横でも一列に並べると2本並列使用と比較してさほど能率が上昇したとは感じられず、 アテネータで1ノッチほどつまりは2dB程度であろうかと思いました。2本と4本では理論上は+3dBですからまあそんなものでしょう。 アキシオム80の二本並列は縦でも横でもさらには角度付き横並列もすべてためしていますが指定箱の角度付き横並びが一番鳴りっぷりは良かったようです。 スピーカが具合良く接近するので相互放射インピーダンス効果がよく働いて、そうなるのかとも感じました。指定箱の角度付き二本横並びと比べると普通の縦二本並列は2dBほど低いような感じがしました。 まあこれはあくまで印象ですし部屋でも変わるでしょう。

さて今回、4本を指定どおりの角度を付けて指定どおりに集中配置したところその効率の良さには腰を抜かすほど仰天しました。 正確な比較ではありませんがアテネータで5〜6ノッチほど絞らないと1本とおなじになりません。効率にして10〜12dBも上がったようです。 スピーカのこのあたりの理屈は良くわからないのですが4本を近接して、あたかも一点から出たように集中配置したときは放射インピーダンス以外の作用が働くのでしょうか。 箱鳴りの問題やアンプの特性も関係するわけですが不思議なことです。カエデの12mm薄板で作りましたから確かに箱は鳴ります。 でも2本では高域が明らかに減衰して聴こえますが4本使用では1本の時よりも更に延びて聴こえますので箱鳴りでは説明がつきにくいのです。

理論とはぜんぜん合いませんが12dB上昇だとするとこのスピーカシステムの効率は110dB程度になります。 でもWE-555に段ボールで大きなメガホンを作って仮に付けたシステムと効率はさほど変わりませんし極めて明解な音は全く不思議と云うほかなく、納得できる理由は思いあたりません。

https://www.audio-maestro.com/gleaners2.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/956.html#c38

[リバイバル3] 電蓄の世界 中川隆
8. 中川隆[-10738] koaQ7Jey 2020年10月21日 10:13:39 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[19]
オーディオマニアからみた青山二郎の電蓄と小林秀雄の「モオツアルト」

2003年は小林秀雄生誕100年で、様々な書物が出ました。 昔から思い出したようには読んでいましたが50歳を過ぎて読むと以前とは受け止め方が全く異なることに気がつきました。どうしてでしょうか。小林は常に現代を語っているように思えてなりません。

さて最近になって新潮社から小林秀雄の様々な講演を入れたCDが出ています。 かつて鎌倉の華正楼で五味康祐が聞き手となった音楽談義があり、ステレオサウンド創刊まもない第2号でそれが巻頭を飾ったことがございました。 1987年になってステレオサウンド社からそれがカセットで刊行され、そして今回は五味さん抜きですがCDとなって店頭に並んでいます。でもCDでの五味抜きの構成はおもしろくありません。 あの五味の小林に対する畏敬と恭順の態度には単に文壇での立場を超えたものがあり、尽きせぬ興味が湧くものです。

:知の巨人:小林秀雄の主たる業績や足跡は私には理解の範囲外でありますが美術論/音楽論に限っては喰い付くことが何とか可能です。 オーディオ論は昭和33年に書いた「蓄音機」などがそれに相当します。 これはその後のオーディオ評論に多大な影響を与えた節がありますし30サイクルの音の再生に執着した五味康祐を親しみと愛情を込めて揶揄していて、たいそう面白い読み物であります。 蛇足ながら「柳生十兵衛の作者のところへ、柳生十兵衛みたいな男が現れ、、、、」との箇所での「みたいな男」とはあのTさんでしょう。

小林がオーディオに対して長いキャリアと恐るべき慧眼を有していることは「蓄音機」に限らずその後の五味との音楽談義でも明らかです。 俯瞰的立場での核心を突く卓見は瀬川、五味といえどもとても及びません。 すでに「蓄音機」で小林はハイファイオーディオ趣味の隆盛とその帰結としての滅亡に至るプロセスを明解に予言しているのですから。

昨年に出た白州信哉(編)の本に小林の最後の頃のステレオ装置が載っていてさすがと思ったものです。 それは以下の構成でした。スピーカは不明ですが、アンプはQUAD22+QUAD、ターンテーブル/ガラード301、カートリッジ/EMT、アーム/たぶんドイツオルトフォン製EMT、であり、 それがさり気なく組み合わさって置かれていました。

小林の名著に御存知の「モオツアルト」がありますがそれを書き始めたのは太平洋戦争が始まった頃です。戦争中を通して折々書いて戦後間もなく上梓されたのです。 一つのまとまった形にはなっていますがそれぞれの時期のそれぞれの思いが複雑にからみ合っています。 あれを読むと小林は理性や理屈で音楽を聴いていたのでは無く、自らの感性を研ぎ澄まし、時に飛躍させて聴いていたのではと思います。
新訂第八巻での江藤淳の指摘の通りこれは詩であって音楽なのでしょう。でも私はむかしからあの時代になぜあのようなモーツアルト論を書くことが出来たのか不思議だったのです。 モーツアルトに限らず日本で演奏される西洋音楽は今日とは異なって想像を絶するほど乏しく劣悪なレベルであったであろうし普通の蓄音機で聴くことができる音の範囲では あのような感性の飛翔ができるとは信じ難かったのです。要するにわたくしは古びた安物の蓄音機で「モーツアルトのポリフォニイが威嚇するように」鳴るかどうかを疑っていたのでした。

すでにお読みになられた方も多々おられると思いますが、その疑問に対する解答は白州正子の「いまなぜ青山二郎なのか」(新潮文庫)と云う本で得られます。そこにはこう記されています。

;林秀雄(小林ではない)の『青山二郎略年譜』によると「昭和17年41歳、五月、小林秀雄、青山宅でモオツアルトをきき感動』としてあるが、この青山宅がどこであったか不明である。  中略  その頃彼は音楽に凝っており、ステレオが発明されるずっと以前に、高音と低音の蓄音機を部屋に置き、拡声器を何ケ所かに据えて、終日聞き惚れていたというのは有名な話である。 小林さんが『モオツアルト』を書いたのは、それから四年後のことであるが、本質的なところでジイちゃんとは、深く関わっていたのである。:

「モオツアルト」を書く直接の切っ掛けとなったその出来事は冬の道頓堀にあったのではなく昭和17年5月のある友人宅の蓄音機の音にあったことは明らかですがそれがどの友人のどんな装置か 全くもって不明でありました。でも「今なぜ青山二郎なのか」を読むと小林がモーツアルトを聴いて感動した装置は青山のものだとわかります。 それが比類なき美意識をもって知られる希代の好事家で、小林にとっても骨董道の大先達である青山二郎が一時期熱中したハイファイ電蓄システムであれば相応の音を出していたに相違なく、 ;決して正確な音を出したがらぬ古びた安物の蓄音機;でその感動を得たのではないことがわかります。 私にとってこれはたいへん大事なことでこれを読んで積年に渡る謎がまたひとつ解けた思いになりました。 白州の言では青山の電蓄のことは有名な話だそうですが迂闊なことにそれまでぜんぜん知りませんでした。 これを読んでわたくしは飛び上がるほどびっくりしたものですが驚く方がやはり不勉強なのでしょう。

白州正子の文章は技術の枝葉に疎い女性のお書きになられたものですから装置の正確な表現には欠けていますが、要するに青山は昭和17年にはマルチウエイのスピーカを、 ステレオ装置のごとく部屋のあちこちに並べて聴いていたのでしょう。または各部屋にスピーカを置いてそこまで線を延ばしていたのかもしれません。 でも当時は5分勝負のSPですからその可能性は無いと私は思います。 スピーカをたくさん並べていただけなのかも知れませんがステレオの発明される以前と言う表現を素直に受け取るとそれらをいっぺんに鳴らしていたと思われます。

三十年前には高橋悠治の「モオツアルト」批判があり、彼は「愛情を持った批判者」とは言えませんがそれなりに傾聴すべき点はあります。 でもこれを含めて後世の論評には知る限りでは青山の電蓄の存在は出ていないようです。全然気が付かなかったのか、知っていても如何に大事なことかが判らないので無視したのか、そのいずれかです。

昨年出版された小林特集本にはこれらの視点を欠いた「モオツアルト」批判がありました。私は「モオツアルト」、「ゴッホの手紙」の序文、「蓄音機」の三部作はそれこそ三位一体を為すものと思いますが その筆者は引用した文献の初出に関する記述から重要な「ゴッホの手紙」はお読みになられていない可能性があると思いました。 むろん小林の絵画や骨董趣味に与えた青山の極めて大きな影響は一顧だにされていないようでした。 総じて音楽の視点からの小林批判では表裏一体であるはずの近代絵画論はすっぽり抜け落ちていて近視眼的な浅さが気になります。

「モオツアルト」をオーディオ的に読むと「疾走する悲しみ」ではなく「威嚇するポリフォニイ」こそ重要であることが判ります。 「海が黒くなり、空が茜色に染まる」ようには鳴らないからこそ小林はそう表現し挑発したのではありませんか。 そんなことを重大視するのはオーディオマニアだけさ、という声がきこえてきそうですがわたくしはそうは思いません。 「僅かばかりのレコオドに僅かばかりのスコア、それに、決して正確な音を出したがらぬ古びた安物の蓄音機、---何を不服を言うことがあろう。 例えば海が黒くなり、空が茜色に染まるごとに、モオツアルトのポリフォニイが威嚇する様に鳴るならば。」、、、昭和17年5月のある朝、青山の電蓄はまさしくそう鳴ったのではありませんか。 そのとき実際に小林が眼にしていたのも吹き荒ぶ風、無気味な空、荒れ狂う波だったかも知れません。 でもその天変の光景に拮抗するに足る音を青山のスーパー電蓄が鳴らしていたのもまた事実でありましょう。 モーツアルトの音楽を抉る衝撃的なその音は天啓として長く小林の「脳味噌」に残り、昭和21年5月の御母堂の死の悲しさと同調し、それを遡る20年前の過去の音楽的記憶と同期して 疾走したのではありませんか。

疾走したのはモーツアルトの音楽であり小林の記憶でもあったわけで、あの朝の劇的なシチュエーションでの青山の電蓄の鮮烈な音の記憶が触媒になったはずです。 五味との音楽談義で発した「蓄音機の音もたった一回の歴史的事件だ」との言葉も青山の電蓄を踏まえると言い様のない重みがあるものです。凄い一言であります。

戦前の雑誌を見ると、ことアンプに関する限り45や2A3や50がロフチン回路やトランス結合さらには凝ったCR結合で使われていて今となんら変わるところはありません。 私はむろん戦後生まれですが戦前になかったものはケータイとデジカメくらいで大画面ビデオプロジェクタも1943年には既にありました。

でもマルチウエイのスピーカを多数個分散配置で鳴らしていたとすれば驚きですが文献で知る限りの天才青山でしたらあり得ない話ではありません。 太平洋戦争が始まった頃に「低音や高音の拡声器を何ケ所かに置いた装置」と言えば今様にいえば超ハイエンドシステムであるでしょう。

生そのままに鳴るという今の機械ならともかく戦前のSP装置で音楽の本質など判るか、と云う人もいるでしょう。オーディオに無縁の人はそう思っていても不思議ではありません。 でも論より証拠、21世紀の今日、一部の超マニアは大金を投じて大戦前の装置に回帰し大戦前のレコードを求めているではありませんか。

小林は46年前にこうも書いています、「それよりも、そういうレコードフアンの天国を、はっきりと思い描き、そうなればどう言うことになるかを考えてみた方がよい。 私達は、元の黙阿彌になるだろう。歴史と言うものを全滅させたハイファイシステムを前にして、私達は、何処で歴史を取り戻すのかがはっきりするであろう」と。 その予言は恐ろしいまでに見事に適中しているのでありますが、なってしまったものは仕方ありません。 歴史の歯車はどうにも出来ないものです。でもあの「モオツアルト」が一台の電蓄の音の啓示によってもたらされたものとしたら、やはりオーディオには一生をかけて取り組む価値がある、と言うべきです。

https://www.audio-maestro.com/gleaners2.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1073.html#c8

[リバイバル3] 酷い音のインチキ・レプリカを量産して伝説の評価を落とした Goodmans Axiom80 中川隆
69. 2020年10月21日 10:16:03 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[20]
About Audio Maestro

ご挨拶
1976年創業のオーディオマエストロは長い間海外製品を主とした趣味性の高いオーディオ機器を扱ってきました。

もちろん今でもそうですが、いまはどちらかといえばアンプ工房です。店内に置いているアンプはほとんど当店で作られたものです。

私は5O年以上Goodmans AXIOM-80スピーカとともに歩んできました。AXIOM-80は4本システムと1本システムがございます。 4本システムは滅多に鳴らしませんが1本システムは常用しています。100Hz以下をLCネットワークでつないだハートレィの218HSウーハ(46センチ)で 補強していますが柔らかく先鋭に広がる音は全く類がありません。 これはカンノ製作所のパーマロイコアトランスを使ったWE-300Bシングルアンプで鳴らしています。ご要望があれば AXIOM-80や218HSをeBay等で 調達しエンクロージャを新たに製作してご用意できます。

その他のスピーカはほとんどが英国製です。ビンテージユニットを使って作られたものが大部分で最新のメーカ製品はありません。

アンプ製作に使うAXIOM-80以外の主なスピーカは以下の通りです。
・ Hartley Concertmaster 4
・ B&W SS-25
・ Goodmans Maxim
・ Quad ESL-57

展示しているアンプは「管球王国」誌や「ラジオ技術」誌に発表したものですが未発表のものもあります。 当店は(株)リンジャパン(株)エレクトリの販売代理店です。

https://www.audio-maestro.com/about.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/686.html#c69

[リバイバル3] 是枝アンプ 中川隆
4. 中川隆[-10737] koaQ7Jey 2020年10月21日 10:40:24 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[21]
オーディオ・マエストロ

名 称 Audio Maestro (オーディオ・マエストロ)

住 所 岡山市北区津島南2-5-6

営業時間 11:00 〜 18:00
定休日 月曜日、火曜日
TEL/FAX 086-253-3673 / 086-254-7638
E-mail maestro@fine.ocn.ne.jp

地図
https://www.audio-maestro.com/about.html


※ お越しの際は、前もってご連絡ください。


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1090.html#c4

[リバイバル3] 是枝アンプ 中川隆
5. 中川隆[-10736] koaQ7Jey 2020年10月21日 10:41:40 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[22]
About Audio Maestro ご挨拶

1976年創業のオーディオマエストロは長い間海外製品を主とした趣味性の高いオーディオ機器を扱ってきました。

もちろん今でもそうですが、いまはどちらかといえばアンプ工房です。店内に置いているアンプはほとんど当店で作られたものです。

私は5O年以上Goodmans AXIOM-80スピーカとともに歩んできました。AXIOM-80は4本システムと1本システムがございます。 4本システムは滅多に鳴らしませんが1本システムは常用しています。100Hz以下をLCネットワークでつないだハートレィの218HSウーハ(46センチ)で 補強していますが柔らかく先鋭に広がる音は全く類がありません。 これはカンノ製作所のパーマロイコアトランスを使ったWE-300Bシングルアンプで鳴らしています。ご要望があれば AXIOM-80や218HSをeBay等で 調達しエンクロージャを新たに製作してご用意できます。

その他のスピーカはほとんどが英国製です。ビンテージユニットを使って作られたものが大部分で最新のメーカ製品はありません。

アンプ製作に使うAXIOM-80以外の主なスピーカは以下の通りです。

・ Hartley Concertmaster 4
・ B&W SS-25
・ Goodmans Maxim
・ Quad ESL-57

展示しているアンプは「管球王国」誌や「ラジオ技術」誌に発表したものですが未発表のものもあります。 当店は(株)リンジャパン(株)エレクトリの販売代理店です。
https://www.audio-maestro.com/about.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1090.html#c5

[リバイバル3] 是枝アンプ 中川隆
6. 中川隆[-10735] koaQ7Jey 2020年10月21日 10:44:03 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[23]
About Audio Maestro P r o d u c t s (Speaker System)
https://www.audio-maestro.com/products1.html


KOREEDA LAB製 Stereo Radiogram Meistersinger
1960年代はこういうスタイルのステレオ装置が一般的でした。アンサンブルステレオと言いますが正しくはStereo Radiogramです。 その代表例は英DeccaのStereo Decolaと独TelefunkenのS8です。当店にもステレオデコラはあります。

本機のスピーカ構成は複雑です。正面にはGoodmansの12インチSingle Black、左右側面にはTannyの12インチDirect Radiatorが付いています。 ともに最初期のDeccaのDecola Monauralから外したものです。上側の縦スリットの中にはKelly Ribbnon MkUツィータが入っています。 アナログプレーヤは蓋の中にあり、デジタルプレーヤはLinnのMajik DSを横スリットの中の独立したケースの中に入れています。 ラジオグラムの語源でもあるラジオ受信はDSのネットラジオ機能に痕跡があるのみで FM/AM放送は受信できません。

税込価格:EL-37 PP仕様 235万円
     PX-25 PP仕様 295万円

KOREEDA LAB製 Holton tower WHF
米Hartleyの220MSGを中心として低音に 英Wharfdale の平面振動板ウーハのW-12PSTを、高音に伊Faital社のホーンツィータを追加しています。

税込価格:83万円

Decca Corner Horn オリジナル
1949年に発売されたエンクロージャです。
ご覧の通り素晴らしいコンディションで70年の歳月は全然感じません。 後ろに向いたスピーカの音はコーナの壁で反射され壁一面から聴こえてきます。
様々なユニットが装着されたものがあるようですが、本機には推奨ユニットのローサPM6をつけています。 1/4波長共振箱なのでローサの弱点の低音不足はなく音はよく溶け合います。効率は高いのですが大変アンプを選びます。
英国家具としても素晴らしいものでしょう。

税込価格:127万円

https://www.audio-maestro.com/products1.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1090.html#c6

[リバイバル3] 電蓄の世界 中川隆
9. 中川隆[-10734] koaQ7Jey 2020年10月21日 10:44:48 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[24]
About Audio Maestro P r o d u c t s (Speaker System)
https://www.audio-maestro.com/products1.html


KOREEDA LAB製 Stereo Radiogram Meistersinger
1960年代はこういうスタイルのステレオ装置が一般的でした。アンサンブルステレオと言いますが正しくはStereo Radiogramです。 その代表例は英DeccaのStereo Decolaと独TelefunkenのS8です。当店にもステレオデコラはあります。

本機のスピーカ構成は複雑です。正面にはGoodmansの12インチSingle Black、左右側面にはTannyの12インチDirect Radiatorが付いています。 ともに最初期のDeccaのDecola Monauralから外したものです。上側の縦スリットの中にはKelly Ribbnon MkUツィータが入っています。 アナログプレーヤは蓋の中にあり、デジタルプレーヤはLinnのMajik DSを横スリットの中の独立したケースの中に入れています。 ラジオグラムの語源でもあるラジオ受信はDSのネットラジオ機能に痕跡があるのみで FM/AM放送は受信できません。

税込価格:EL-37 PP仕様 235万円
     PX-25 PP仕様 295万円

KOREEDA LAB製 Holton tower WHF
米Hartleyの220MSGを中心として低音に 英Wharfdale の平面振動板ウーハのW-12PSTを、高音に伊Faital社のホーンツィータを追加しています。

税込価格:83万円

Decca Corner Horn オリジナル
1949年に発売されたエンクロージャです。
ご覧の通り素晴らしいコンディションで70年の歳月は全然感じません。 後ろに向いたスピーカの音はコーナの壁で反射され壁一面から聴こえてきます。
様々なユニットが装着されたものがあるようですが、本機には推奨ユニットのローサPM6をつけています。 1/4波長共振箱なのでローサの弱点の低音不足はなく音はよく溶け合います。効率は高いのですが大変アンプを選びます。
英国家具としても素晴らしいものでしょう。

税込価格:127万円

https://www.audio-maestro.com/products1.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1073.html#c9

[リバイバル3] 是枝アンプ 中川隆
7. 中川隆[-10733] koaQ7Jey 2020年10月21日 10:46:42 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[25]
About Audio Maestro
The Gleaners(落ち穂拾い1)
https://www.audio-maestro.com/gleaners1.html


デコラと電蓄

2ウェイ、3ウェイスピーカではウーハやツィータそれぞれに適した信号を入れる必要があります。 これをマルチウェイスピーカシステムといいますがこの方式は古くから存在したようです。 おそくても1930年までにはあったようでイギリス時代のハートレーは一般家庭用として1931年には46センチウーハと25センチウーハによる2ウェイスピーカを発表していました。 ウエスタンに代表されるトーキーサウンド用途には無論それ以前から取り入れられていました。
マルチウェイスピーカは一台のアンプの信号をネットワークで分離するのですがそれにはコイル(L)とコンデンサー(C)を使うのです。 コイルは低音域では抵抗値が少なく高音域では増えるという性質があります。 コンデンサはその逆の性質をもちます。コイルとコンデンサーを用いたLCネットワークではその性質を利用して高音域と低音域をわけるのです。
Lを一つ、Cを一つ使ってスピーカーと組み合わせた場合を考えましょう。スピーカに直列にLを入れると高音になるに従ってLの抵抗値は増えていきます。 するとスピーカに加わる電圧は高音になればなるほど下がるので音量は低下します。Cを入れれば低音ではCの抵抗値は高いので音量は少なく、高音になればなるほど増大します。
LをウーハにつなぎCをツィータにつなぐとこれでマルチウェイスピーカとして動作するわけですが、LやCの素子が一つだと1オクターブで6dBの変化が生じるわけです。
1オクターブの変化量は6dB 、12dB 、18dBが普通ですが稀に24dB 型も存在します。例えばケリ−のリボンツィータは24dB型ですし一部のスーパーウーハなどにもあります。 不要な帯域を鋭く遮断するには変化量を大きくすればいいのですがそのためにはLやCの数を増やさないといけません。それは音質劣化に繋がることが多いのです。 でもそうしないと帯域外の音が悪影響を及ぼしたりスピーカそのものが破損する可能性が高いので、やむをえずそうしないといけない時もあります。 たとえばリボンツィータでは遮断カーブを緩やかにすると遮断周波数を高くしないかぎり直ちにリボンが破損するのです。

さてクロスオーバ周波数という言葉は御存知でしょう。 ウーハやツィータをクロスさせる周波数をそういうのですがそれぞれのレベルが3dB下がったところを一致させて、そこをクロスオーバポイントといいます。 そこから以降をオクターブ6dBで変化させるものを6db型、18dBで変化させるものを18dB型といいます。 前述のように英ワイアレスワールドをはじめ戦前の「無線と実験」などにも以上のことは出ていますし一部の超マニアの間やWE などではこれは常識でもあったようです。
日本でも一部のスーパマニアは1930年代から楽しんでいたようです。一般書の記述としては白州正子氏の青山二郎伝記書が目を引きます。 氏によると太平洋戦争前にすでに青山二郎は伊豆にあった別邸で低音高音に多数(おそらく10個程度)のスピーカを並べた大型システムを聴いていたようです。 白州正子が指摘しているように戦後書かれた小林秀雄のモオツァルトはこの壮大なマルチウエイの青山電蓄を聴いてその音に触発されたことが切っ掛けの一つになったことは間違いありません。 小林秀雄は戦前からのオーディオファンであり五味康祐や瀬川冬樹に多大な影響を与えたことは良く知られています。 小林秀雄全集にも収録されている評論「蓄音機」では五味の狂人ぶりを優しくからかっており、そのことを五味は大層光栄に思ったようです。 小林は五味のことをバスタオルと渾名し「この種の狂人は嫌いではない」と書いていて、戦中戦後のある時期骨董に狂った自分に五味を重ねて見ていたようです。 大先生に誉められたことがよほど五味は嬉しかったのでしょうかSS誌に書かれた文章には時折そのことに触れておられます。 その経緯を知らないと気付きにくく読んでも何のことか分からない書き方ではありますが。

瀬川冬樹は創刊まもない頃のSS誌で、ゴッホ美術館で手持ちの複製画の本物を見た時その本物は所蔵の複製画の複製に見えた、 という小林秀雄の有名な一文を引いてオーディオ論を展開していました。今日眺めても極めて優れたオーディオ論で、瀬川畢生の名論文だとおもいます。 蛇足ながら小林秀雄は評論「蓄音機」でオーディオ趣味が壊滅しつつある50数年後の今を、途中の隆盛の時期を含めてほぼ正確に予想していてその鋭い推論推察に全く脱帽せずは居られません。 瀬川冬樹も五味康祐も自分が滅んだ後にはいずれそうなると分かっていたとおもいます。
脇道にそれると思いますが瀬川冬樹氏の名論文は1960年頃のラジオ技術誌の「私のリスニングルーム」、しばらくあとの「M夫人のクレオさん」(クレデンザのこと、M夫人は福岡で御健在)、 1960年代半ばのラ技連載の一連の「これからのステレオ装置」などであり、個人的には1970年代の瀬川さんは抜け殻としか思えないのです。 それは瀬川さんも分かっていたようです。お亡くなりになる直前のことですが倉敷在住のIさんに、ぼくはもうだめなんだ、体もだめだしオーデイオも堕落してしまったんだ、 今一度昔に帰りたい、45とアキシオム80に戻りたい、そのために80は8本用意しているんだが、、、と述懐されたそうです。 瀬川さんのピークはJBLの蜂の巣ホーンをお使いになられたマルチアンプ時代の頃まででしょう。Iさんからその話を伺った時、なぜか太宰治を想いました。 氏が癌に侵されていることはそのころは既に衆知のことでした。しばらくしてお亡くなりになったのですが大村一郎としてはS字状結腸にできた腫瘍で亡くなったとしても 瀬川冬樹としてはそうではないと思ったものです。

五味康祐もそうかもしれません。五味のオーディオのピークは1950年代半ばの芸術新潮連載「五味康祐LP帳」のころです。 その時代に散々し尽したからこそ1963年に始まったあの「西方の音」(これは西方浄土からきてきるのでサイホウと読む)では達観の境地に達しているわけです。 オートグラフが最高と仰るのは散々道楽をして来たから言えることでオートグラフはいわば釣り道楽の「ふな釣り」に相当するのではありませんか。 「西方の音」P21にある京都「四明岳」での詩人Yさんの話は、「五味康祐LP帳」では自分のこととしてもっと生々しく赤裸々にお書きになられていました。 東大泉のリスニングルームの「浄」という書はむろん浄土からきているものですが、LP帳からの10年ほどの歳月がいかほどのものかが偲ばれます。 あのリスニングルームは五味にとって西方浄土の地であったのでしょう。連載が始まってしばらく経った頃あの不幸な交通事故があったのです。 その頃中学生だった私はなぜかそれを伝えるニュースを覚えています。たしか日曜日の昼のNHKニュースでした。 氏愛用のいすゞヒルマンミンクスのブレーキはとても効きにくいという後日談もなぜか記憶にあります。あの事故で連載は一時中断されました。 そして事故前と事故後は明らかに変わってきています。事故前はオーディオ的であり事故後は音楽的哲学的であるのです。 単行本「西方の音」は芸術新潮に数年に渡り連載されたものを要約してまとめたもので巻頭はあの「シュワンのカタログ」であります。 でも芸術新潮連載第一回目はテレフンケンS8のことでした。そのことでもお分かりのように単行本では再編集や要約はかなり為されています。 連載の初期はオーディオの側面が強く、単行本では文学的に昇華しているようです。 ですから1963年から65年までの芸術新潮を図書館などで御覧になられたらオーディオ的には新たな大きな発見があるのではと思います。LP帳は単行本化されていません。
「西方の音」で一番どこが五味さんらしいところか、別の言い方をすると、どこが「バスタオル」的かといえばここでしょう。 こういう五味のひたむきで純粋な打ち込み方を小林秀雄はするどく見抜き、評価していたのだと思います。P178

―白状すると、あの交通事故以来、私の経済状態でアンプに四十万円の出費は苦しい。売るものは蔵書しかない。文学を売るにひとしい。 それでも格段に音が良ければ買わざるを得ないのだ。そういう打ち込み方を、つまり、生き方を今日まで私はして来た人間だ。 文学に音楽が必要ないなら、そういう文学は私に必要なかったまでのことだ。―

お亡くなりになる数年前に某青年のことを、気になる点がないではないがと評されたことがあります。文学に音楽が必要ないなら、そういう文学は私に必要なかったまでのことだ。 ぼくはそういう生き方をしてきた。君にそういう覚悟はあるのか と言いたかったのでしょう。音楽を捨てて文学に走る人だと見たに違いありません。 某人の部屋の写真をみると文庫本が山のごとく写っていました。誤解してほしくはありませんが文庫本を否定するものではありません。 私も大抵は文庫本ですが、でもこれは人に見せるものではありません。取材時は隠すものです。文庫本を売ってもジーメンスは買えませんがジーメンスを売ると本物の本は買えます。 でもジーメンスを売ったお金で彼は優れた文学が書けたのでしょうか。日本文学、つきつめれば純文学というものは生半可なことでは書けないことを教えたかったのでしょう。

ほとんど最晩年になりますが、芸術新潮に太宰治のことを書いた文が一部の太宰ファンの間でおおきな問題になったことがあります。 同情と愛情を込めた文であることは明らかですが、神聖視するファンにとってはこれは許し難いことだったのかもしれません。わたくしは文士達の文学修行の厳しさをそこに見ました。 今でもそういう苦労をされている方は多いようです。もう20年近く前になりますがSS社でライターの仕事をしておられた方が見事に芥川賞を取られたことがあります。 HiVi編集人だったある人がことのほか喜ばれ、とても新潮社には及ばないが我が社も一流出版社のハシクレになったと言っていたことが印象に残りました。 芥川賞をとってそれで終わりとなる作家は多いのですがその人は社会現象を捉えた本が大ベストセラーになり流行語にもなって隆々と御活躍です。

さて小林秀雄は1950年代末にはパイオニアの無指向性スピーカと思われるものを使っていてその後はテレフンケンの電蓄(S8ではなくオーパス)を買い、 晩年にはタンノイ3LZをQUADとEMTで鳴らされていました。 小林がテレフンケン電蓄を買った時、文学仲間の大岡昇平が負けじと同じものを買い1963年頃の芸術新潮に「わがテレフンケン」というエッセイを書いていました。 蛇足ながら白州正子氏は女性ながらデッカステレオデコラをお持ちになられていました。入手にあたっては奔走したそうで、青山が付けた渾名の「韋駄天お正」にふさわしいものでしょう。 今それは湘南にお住まいのエンスージャストの手元にあります。女性ではチェンバリストK女史もお持ちだったそうです。 これはアメリカから運んできたそうで送料が高かったと聞き及びますがコラーロは60Hz仕様だったのでしょうか?。 60Hz用コラーロはわたくしも所蔵していますから多分そうだったと思いますが。 新潮社の重鎮S氏が数年前にお亡くなりになられたとき芸術新潮の追悼記事に伝説のそのデコラの全貌が出ていたので実機の様子や部屋の光景を御覧の方も多いでしょう。 プレーヤは相当以前にコラーロから別のものに代わっているのが残念です。この辺りの芸術新潮はまだ古書店でも入手が容易ですし大抵の図書館でも閲覧可能です。 五味の骨折りでS氏入手の後、新品のデコラは5台入ったようです。コラーロ装備のものは全100台製造ですが白州正子所蔵のものはコラーロ付きです。 でもこれがその五台の中の一台かどうかは知りません。ずいぶん古いSS誌別冊には五十嵐さんが「デコラに御辞儀をする」を書かれています。これがデコラをさらに有名にしたのでしょう。 でも記事中の写真の機械は五十嵐さん所有のものではありません。これは記事用にSS社が入手したものですがプレーヤは除外されています。 デッカは100台製造したあとにも少し作ったのでこれはその時期のものです。 でも100台外のものではプレーヤはコラーロ以外のものが多いようでガラード301やガラードオートチェンジャがついているようでした。 それでは純正デコラとはいい難いので外して撮影した、と聞き及びます。これは数年前までSS社の倉庫にあったそうですがいまは某人の手元にあると聞きます。

五十嵐所蔵品だったデッカステレオデコラ。新品として到来した最初の5台の中の1台

デッカステレオデコラの弱点はコラーロの耐久性とプリアンプ初段の真空管8D8にあります。8D8をEF-86や6267で代用することは大いに問題があります。 どうしてかといいますとヒータが6.3V/0.15Aの8D8をEF-86(6.3V/0.2A)で置き換えると出力管EL34のバイアス回路が適切に動かないからです。 デコラではヒータの直流点火回路はEL-34のバイアス回路と共用になっているのです。 そこでバイアス回路の都合にあわせるとこんどは EF-86のヒータ電圧が不足するので本来のデコラの音はしません。 8D8は英STC社(ブランド名ブライマ)だけが作った真空管でもはや市場では入手が極めて困難です。 五十嵐さんは英ベントレーエレクトリックに100本特注したことがあるそうですがノイズの点などで全数使えなかったそうでした。 でもそのベントレー社の8D8は、そのことを聞き付けた東京大学宇宙航空研究所が欣喜雀躍として全部持っていったそうでした。 プリアンプ初段部用途以外では使えたのです。基準を緩めればあるいは全数良品の部類に入っていたのかも知れません。 白州正子由来のステレオデコラは今はヒータ電源部を別にしているそうです。そうするとEF-86でもなんとか使用できます。 音色はどうしても異なるのですがいくら8D8でもノイズが出ると使うことは出来ませんからこればかりは仕方がありません。 カメラ研究家としても高名なオーナはラジオ技術誌でも活躍した方ですのでこの辺りの工夫はお手のものだったと思います。この先達もデコラ以前はオールホーンシステムでした。


それぞれ時期が異なる3つの8D8。ブライマのカタログから消えたのは1970年代初期。

左側は最後期だが右側の最初期と比べてもプリント文字以外はほとんど差はない。

でも同時期のムラードEF-86と比較すると内部構造は相当異なる。本来の用途はわからないが極めて低雑音なのが特徴。 音質はまったく無類。お勧めしないがQUAD22には挿して使うことが出来る。


五十嵐さんはSさんを中心とした五味さん、小林さん、西条卓夫さん、などの交流の生き証人であります。また大村一郎氏の上司でもありました。 つまり瀬川冬樹の育ての親です。1950年代初頭に横浜在住の英国人銀行家がデッカデコラを日本に持ち込んだ時それを取材してラジオ技術誌で紹介しておられました。 これは新潮社のS氏と盛んに交流していた時期でもあります。知られていないことですが、氏によれば五味さんはS家の住込み書生だった時期があったそうです。 そういえばSS誌などにも、輸入LPをいち早く聴ける環境にいたことは幸せだった、との記述があったと思います。 五十嵐君、LPがきたから一緒に聴かないかと誘われて家に行くと、うやうやしく五味さんが斉藤さんを出迎えたそうでした。 ずうっと後になっても、Sさんのことに話が及ぶと、斉藤家は、というのが五味さんの口癖だったそうです。 モノラルデコラを日本人として初めて聞いた人の一人が五十嵐さんですがその話はリアルタイムにSさんや五味さんの耳に入ったことは想像に難くありません。 五十嵐さんはデコラを入手するまでマルチアンプ駆動のオールホーンスピーカでした。 NHKの「美の壺」というテレビ番組で紹介されていましたからHMVロイヤルという機械式蓄音機を御存知の方も居られるでしょう。 クレデンザなどは下々のものでいわば大衆機、HMV202や203こそがSP再生の極致であるとは某エンスージャストの言ですがロイヤルは203や202とは全く比較にならない名器だそうです。 英王室に一台、EMIに一台の世界にたった二つの品です。そのどちらかが20年以上前に銀座某社経由で日本にもたらされ、五十嵐所蔵品になりました。 いまどなたが御所有かは知りません。五十嵐さんはさまざまなペンネームを駆使されておられます。またそれすらもペンネームでもありますがS氏同様に表には全然出てこられません。 御健在の間にさまざまなお話を語られたら、と切に願います。蛇足ながら日本オーディオ協会の初代会長はフランス文学者の中島健蔵です。 中島健蔵は東大仏文で小林秀雄と同期(あるいは前後していたかもしれない)で音楽仲間、オーディオ仲間であったようです。 JASの設立時のくわしい経緯を御存知なのはいまでは五十嵐さんくらいではないでしょうか。

さて高城重躬、藤田不二共著(オーディオは高城、LPは藤田)の「LP辞典」1953年)などをみると昭和28年にはアンプやスピーカなど ほとんど今日と同じオーディオ環境が出来ていたことが見て取れます。特にスピーカはウエスタンやタンノイ、アルテック、JBL、ワ−フデール、グッドマン等、今日と何一つ変りません。
部品定価表は壮観です。ウエスタンに例を取ると下記の様になっています。

728B--12インチ--30W--4Ω--60〜10000--35.7ドル
756B--10インチ--20W--4Ω--60〜10000--38.55ドル
755A-- 8インチ-- 8W--4Ω--70〜13000--24.6ドル
713C--トゥイータドライバー---25W--4Ω--800〜15000--97.2ドル
KS-12027--ホーン--67.62ドル
702A--ネットワーク--97.46ドル
757A--スピーカシステム--275.09ドル
JBLでは
D130--15インチ--25W--16Ω--50〜12000--70.4ドル
途中機種は省略
175DLH--トゥイータ--25W--16Ω--1200〜--114ドル
N1200--ネットワーク--16Ω--33ドル

になっていてこれがすべてのメーカに渡って詳述されています。WEがJBLと比較して意外に安価なのが驚きです。

さて戦後マルチアンプという方式が登場してきました。 LやCを使ってパワーアンプの出力信号を分離するのではなくパワーアンプに入る前に分けてしまう方法です。 むろん戦前から知られていたやり方なのですが広く一般化されるのは第二次世界大戦の終結を待たねばならなかったのです。 これは主としてアメリカで発達してきました。米マランツは1950年代にマルチチャンネルデバイダ-モデル3を発売していますし日本でも1960年代始めには「NF回路設計ブロック」社が製品化しました。 これはGTソケットを利用したプラグイン型で周波数の変更はユニットの差し換え交換で行うものです。 高名なオーディオ研究家、加藤秀夫氏などは1950年台半ばには自作オールホーンスピーカシステムをマルチアンプで駆動されていて来日したマッキントッシュ社のマッキントッシュ氏が驚嘆したことは 有名な話であります。
ホーンスピーカをマルチアンプで駆動することはまことに理にかなったことです。 ホーンスピーカはホーンで適切な負荷が掛かった帯域以外はできるだけ急峻に遮断することが大事ですから正確な遮断特性が得られにくいLCネットワークは問題を生じやすいのです。
1960年代半ばにはこの方式は絶頂期を迎えました。各社からチャンネルデバイダーアンプが発売され普通のステレオ電蓄にも搭載されたことがあります。 それに伴い理論的にもいろいろ研究が進みました。なかでも山根/山中(当時、東京工大機械工学科の学生だった山中文吉氏のこと)論争は有名です。 伝達関数1という命題を巡っての論争でした。デバイダで分けられた信号をスピーカで再生し、もとの波形に戻るかどうかという論争です。 むろんLCネットワークでもこの問題は発生するのですが、もともといい加減で杜撰なカーブのLC型では論争の対象にすらならない論題でした。 伝達関数は一素子の6dB型では1になりますがそれ以外ではなかなか難しいことで、特にホーン型スピーカでは諸問題を円満に満たすことが困難で、結局そのことは決着をみなかったのです。

さてマルチチャンネルアンプの究極の形はトリオサプリーム1アンプに見ることができます。 プリアンプとデバイダアンプ、それに3組のパワーアンプを組み込んだ3チャンネルマルチアンプでした。音はともかくとしても形は秀逸で瀬川冬樹デザインの最高傑作だと考えます。 私はトリオの営業所でボザークスピーカと組み合わせた音しかしりません。厚手のビロードカーテンで吸音された環境で能率が低いボザークですから幾らマルチアンプとはいえ出力不足でした。 低中高それぞれ30W20W10Wですから仕方がありません。これと相性が良いと思われるJBLはサンスイが輸入していました。 これは1967年発売ですが理念としてはこの時点でほとんどいきなり終着点が示されていたわけです。 思想的にこれがなぜ到達点なのかは別項の一体型マルチチャンネルアンプの試作の稿でお話したいと思います。
当時はトリオに限らずソニーにはプリメンアンプTA-1120を中心として大規模なマルチシステムがありましたし、山水電気にも管球機CA303、BA303、BA202を組み合わせた 大掛かりなシステムがあったほどです。でも問題は各社ともチャネルフィルタにありました。
チャンネルデバイダは大きく二つに分類されます。パッシブ型とアクティブ型です。
増幅部を持たないパッシブ型にはCR型とLC型があります。CR型は抵抗とコンデンサーだけで構成するもので遮断カーブはふつう6dBで、12dBが限度です。 インダクタを用いたLC型では12dBになります。それを使うためにはプリアンプはできる限り低インピーダンスで低負荷に耐える強力なものが必要です。 またパワーアンプはできれば500KΩ以上の入力インピーダンスが必要でしょう。つまり半導体プリアンプと真空管パワーアンプの組み合わせが適するのです。
遮断カーブを急峻にするとスピーカのためには良い場合が多く、また不要な音がかぶりにくいので好まれるのですが遮断点付近で鋭いピークが出やすいので一筋縄ではいきません。 ピーク発生は負帰還型などのアクティブ形式だけの現象と思われがちですがそうではありません。LC型でも発生するのです。
増幅素子を使ったアクティブ形はCR型と負帰還を利用したNF型にわかれますがそれぞれに増幅素子に真空管と半導体を使ったものがあります。

1. CR型
真空管回路CR型は出力インピーダンスが低く入力インピーダンスが高いカソードフォロア回路などでCR回路を駆動するのですがこれを2つ重ねれば12dBカーブが得られます。 どうようにこれを半導体に置き換えれば半導体形CR型デバイダになります。

2. NF型
真空管カソードホロア回路の信号ループ内に2素子で構成されたCRを入れると12dBカーブで急峻な遮断特性が得られます。 またこれにパッシブ回路でCR素子を追加すると18dBカーブが実現できるので真空管を使用したチャンネルフィルターは主にこの形式を持つものが多く、 古くはラックスやオーディオリサーチなどから発売されていました。

またトランジスタ回路ではエミッタフォロア回路内にCRを挿入し同様に12dBカーブや18dBカーブを持たせていました。
こういう構成をNF型というのですが遮断点近辺でピークが出やすくまた12dBカーブでの最大減衰量は素子自体の利得で決まるので真空管回路では問題が出やすいものでした。

さてアキュフェーズ社は連綿とマルチアンプ思想を受け継いでいてPA機器メーカ以外ではほとんど唯一といってよいものです。 近年に至ってすべてデジタル処理したフィルターアンプを発売しています。デジタルフィルタこそマルチチャンネルアンプの理想でしょう。 いかなるデジタル嫌いの人間でもデバイダーアンプに限っていえばデジタルを拒絶することは出来ません。
そのことはデバイダアンプを作ってその実体を見れば理解できることなのです。 アナログ回路にとってフィルター回路は困難を極めた鬼門であり遮断特性は無論のこと低雑音低歪み高音質というオーディオアンプに求められる性能を満足させることが大変難しいのです。 特にシンプルイズベストという命題は絶対に実現不可能でありマルチチャンネルシステムの進歩発達が1970年あたりで止まったことが納得できます。 世のオーディオシステムの主流からゴトーユニットやYLが外れ、マルチシステムに適したJBLユニット群もやがて廃れていきました。 今のオーディオ文化は自力でシステムを作り上げる、あるいはどこかに依頼して自分の理想のシステムを作り上げることをすっかり忘れているようで、かろうじてWE趣味にその残照があるのみです。
高城氏のオールホーンシステムはデジタルチャンネルフィルタで、やっとその本来の性能が発揮できるでしょう。 またYLの、超大型ドライバを用いた8m、10mホーンは時間遅延が自由に設定できるデジタルフィルタでないとその片鱗すら垣間見ることは不可能です。 それらの性能が十分に発揮できる今日それに適したユニットがないとはまことに皮肉なことで先人達の不幸に思いを馳せずに居られません。 たとえば五味康祐に例を取るとまだモノラルだった1950年代末頃の芸術新潮にこんな話がでています。 高城さんの指導でコンクリートホーンを作ったが低音が全然でない、部屋の片隅のホーンの近くに行くと盛大な低音が聞こえるが普段聴く位置では出ない、こんな阿呆な話があるか、と。 また私が30年以上前にはじめて小倉の菅野邸で音を聞かせていただいた時、10mホーンから低音がまったく出ていないのです。 菅野さんのお話では低音ホーンだけ鳴らすと凄い音がするが555や597を鳴らすと消えてしまうとのことでした。 次にお伺いした時4181ウーハにされていましたが、イスの近くに置かれた4181は素晴らしく朗々とした音を響かせていたものです。 低音は近くで鳴らした方が良いとも仰っていました。 普通どの装置でも低音は少し早めに鳴らした方が良く、とりわけ長い低音ホーンを使った装置では中高音を低音ホーンの長さ分遅らせることが大事なのです。 10mホーンでは1/34秒ほど遅らせないといけません。これは伝達関数以前の問題であります。このことを実現するにはデジタルチャンネルデバイダの出現を待つ以外に方法はありませんでした。
デジタル方式の利点は時間遅延の自由度のほかにカミソリで切るがごとき急峻な遮断特性が得られることに尽きます。 伝達関数のことは実際の音響空間ではほとんど意味をなさないことかもしれません。
50年のあいだにオーデイオ文化が変化変質していくことは仕方がないでしょう。小林秀雄の指摘通り極限まで便利になり意識せずとも良い音が手に入る時代になると失うものが多いのでしょう。 大事な視点を見落としていてもそれなりの音はでるものです。そういう思いに至ったのは最近ハートレーユニットをマルチアンプで鳴らすようになったためです。 これは今までなにをやっていたのかと思う素晴らしさで1970年代中頃にマークレビンソンがHQDシステム(ハートレー、クワード、デッカ)を完成させ、 これを自社のフラグシップシステムとしていたことが痛切に理解できました。それと併用するLNC-2チャンネルデバイダもたいそう魅力がありました。 いかにも理想主義者マークレビンソンです。でも特性はそれなりのものでしょう。

さて今どきのオーディオマニアの楽しみ方の一つにケーブル交換があります。 確かに本質的な改善も期待できますが単に音のバランスを変えるために大枚を注ぎ込んでされる方も多くて、なんと無駄なことかと思うことが多いものです。 アンプ交換もそうでしょう。低音不足や高域の過剰感を修正するためだけにアンプを変えるかたも多いのです。 本質的な改善ではなく単に音のバランスを変えるためにアンプを交換することくらい馬鹿げたことはありません。 マルチアンプシステムはセンスがよいオーディオフアンが取り組むもので、アンプ交換100万円、ケーブル交換10万円くらいの変化はボリウム一つで簡単に出来るのです。 反面で音楽や理論が良く分からない初心者が不用意に取り組むと無残なことになるでしょう。 ここ30年ほどはマルチアンプシステムは下火でありますが、それはネコも杓子もマルチアンプに走った過去の反動でしょうか。 グラフィックイコライザの活用も最近一部で見直されていますが本当に良いものは皆無だと言うことを肝に銘ずるべきです。 グラフィックイコライザの使用はパワーアンプにとって大きな負担になることもあるので乱用はいけません。 でも個人的には、音質にダメージを与えることは明らかですがチェロ社のパレットには別の意味で魅力があります。
デジタルデバイダを使うことが前提ですが、オーディオ趣味に法外な出費が掛かるいまこそオーディオ趣味の本質を取り戻すために再びマルチチャンネルアンプシステムに取り組むことをお勧めするのです。 小林秀雄いうところの「歴史を取り戻す」取り組みの一つであることは間違いありません。

2009年9月記

https://www.audio-maestro.com/gleaners1.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1090.html#c7

[リバイバル3] 是枝アンプ 中川隆
8. 中川隆[-10732] koaQ7Jey 2020年10月21日 10:47:55 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[26]
About Audio Maestro The Gleaners(落ち穂拾い2)
https://www.audio-maestro.com/gleaners2.html


例年ラジオ技術誌の8月号にはいつもやや長めの駄文を書いていますが2004年8月号では青山電蓄などに触れています。 上記の記事と関係していますので御笑覧ください。そのまま転記しています。

ハイエンド映像趣味の現状
オーディオもそうかもしれませんが映像遊びも新しい試みは出来にくくなりました。 オーディオ以上にメーカに依存せざるを得ないビジュアル遊びでは新しいことはなかなか出来ないものです。
そんなことはないだろう、新製品のプロジエクタもテレビも映画音声用アンプも高画質DVDデコーダもたくさん出ているではないか、との声が聴こえてきそうですがそれはあくまで家電レベルの話です。 確かにそれは著しく改善されました。2〜30万でもそれなりに鑑賞に耐えるプロジェクタは売られています。
でも高精細と表示されていても画素数が横1280/縦720あたりでは実は全く駄目なのです。 それは直視型のテレビでも同様でハイビジョンが写ることとハイビジョンの情報を全部表示できることは異なるのです。 趣味としてのハイエンド映像では少なくともハイビジョン映像が真に必要とする1920×1080の表示が全画面領域であらゆる条件下で満足できることが必要ですが メーカはそんなことは口が裂けても言いません。いまでも本当のHiFi画質は大型三管VPでしか得られませんがその三管機がいよいよ無くなってきました。 世間一般での映像趣味はますます盛んになるでしょうがハイエンド映像趣味に適する機材はなくなりつつあるのです。  (そう書いた矢先にシャープがフルパネルの液晶テレビを出しました。 さすがであります、6/15日 追記)CRTが滅び行く昨今では新しい三管機の出現は絶望ですが機能的にいっても三管機でなければいけないことはまだあります。 たとえば球体に多数の画面をくまなく嵌めて、球面全体に一つの映像を投射する場合などは三管機でないと手も足もでないでしょう。 軍用/宇宙航空用途にまだ残っているのはそういうわけです。またメーカの設計とは異なる使い方を強いられる場合でも三管機の方が応用が効くものです。 比較的小ぶりの部屋に高精細な大画面となりますと他に選択肢はありません。

ミラー反射投影システムの実際
昨年の本欄でお話した芦屋のH邸の三管VPを使用したミラーシステムはほぼ1年掛かりましたが昨年末にやっと完成しました。
図1は一般的なVPとスクリーンの関係を上から見たもので図2はそれを横から見たものです。 床置きでも天吊りでも同じことですがミラーを入れることはその光路中に鏡を入れて折り曲げることでもあります。
図3がその概念図でありますがここで大事なことは光路の変更での基本は鏡一枚あたり必ず90度曲げであることです。 90度曲げであれば市販のVPの光学的設計をそのまま生かせるのでインストーラーレベルでもミラーシステムが構築できるのですが90度以外では様々な問題が噴出します。
図3を縦に書き直したものが図4ですが、御覧のようにVPを垂直に設置すると投影面は視聴者からみてかなり上に来てしまいます。これを大きく変更することはなかなか困難なことです。 90度から外れると左右の線が並行にならず台形状に歪み、また上下もピントが全面には結びません。上で合えば下が合わず下で合わせれば上が合わなくなるものです。 ミラーシステムが家庭で採用されないのはこのあたりを解決することが困難だからです。 ここでお気付きのように三管VPでの設置は普通は図1のようにオフセットしていて、スクリーンの真ん中の垂線上にCRTは来ていません。 これはVPを床や天上近くに置いた方が設置に便利なのでそうしているのですが、本来はCRTからまっすぐ延びた線の延長がスクリーンの中心と直交するのが望ましく 軍用や学術用の一部のものにはそういうものもあります。

さて図4で明らかのように光路を90度以上曲げないとスクリーンを下にはもって来れないわけでその場合には十分にティルト補正が効くVPが必要です。 ティルト補正とはスクリーン上下のフォーカスを中心と同じにするもので、これがないと角度をずらせた際にピントが合いません。

三管式では真ん中のレンズは正面から投影する限りは上下だけのティルト修正を考えればいいのですが左右のレンズはそれに加えて水平方向もティルト補正が必要になります。
スクリーンの位置を設計中心値から下げるとミラーの角度は水平に近づきますが折り曲げ角度はかなりきつくなります。つまり設計値から光軸がずれるわけです。 左右袖の垂直線も当然傾きますがこれは電気的に修正するので、その結果CRT蛍光面と実際のラスタ面にデリケートな相関関係が生じます。 ラスタはいかなる場合でもCRTの蛍光面に入っていなくてはならず、このあたりはPD値とも関係するので気が抜けません。
ティルト補正とはレンズとCRT管面の角度をずらす機能のことです。大型蛇腹カメラにはティルトにくわえてシフトが付いていて両方合わせてアオリ機能と言います。 シフト修正とはレンズとピント面を水平に移動させることですが寡聞にしてVPで付いているものは知りません。 4×5や8×10カメラではアオリを駆使することによって厳密な平行性を要する建築写真や商品写真を歪みなく写すことが出来ますがVPではレンズの水平移動はできません。 つまりはティルト機能だけでシフトは出来ませんがカメラにおいてのシフト補正効果はVPにおいては電気的に補正するわけです。
で問題は反射ミラーでこれも一眼レフのミラーと同じ条件が必要です。極度に正確な平面性を要しますしガラスの表面が反射面でないといけません。 そんなわけで普通の鏡は使えないのです。いま入手できるものは重量の関係でプラスチックの表面に金属を精密に蒸着したものですがやはり歪みのこないガラス素材が理想です。 エリートアンプロ社にレトロタイプVPシステム用の大型鏡がありましたのでこれを発注し、枠は精密板金工場に依頼しました。

さて設置や調整は機種ごとに専門的に細分化されたもので一般性はぜんぜんありませんからとくに触れませんが前述のように今回の工事は設置しないと判らない部分も多くて 正確なPD値やCD値(スクリーンとの垂直位置)は出たとこ勝負になりました。VPの光学的諸元が工事出荷位置のままでは床上2m近くに来るスクリーン位置は、 アオリを効かせると最終的に画面下端が床から55cmのところまで下げることが出来ましたしピントは全面で取れました。スクリーンへの入射光を効率良く視聴位置に反射するためと VP自体のイメージサークル(三つのCRTが写し出す合成最大円)の中に確実に画面を入れるためにスクリーンを交換し、最終的にビーム径を絞ってフォーカスが出たのは昨年末で、 最初の絵が出てからほぼ10ヶ月後でありました。これは素晴らしいフォーカス感で最初の絵とは雲泥であります。 クライアントのHさんは大手機械メーカの幹部設計者で、このあたりのことはずいぶんとサポートして戴きましたし機械設備の施工の難しさにも御経験の厚い方でしたのでとても楽しく面白い工事でした。

折角ですから今回痛感したミラー反射システムのカンドコロをお話しておきましょう。 それは、三管VPでは横に3本CRTレンズが並んでいますがスクリーンのどの位置からミラーを眺めても、ミラーのなかに3本とも余裕を持ってバランス良く見えていないといけないのです。 スクリーンの上下左右のどの端からもすべてが余裕を持って見えていることがとても重要です。 一部でも蹴られていると論外ですし余裕を持って見えていないとCRTレンズから出る光がミラー以外の部分に散っているわけで周辺部光量低下とコントラストに問題が出るようです。

フィールド電源での試み
さてHさんのスピーカはWEの555と4194を中心としたものです。もちろんフィールド型ですからエキサイター電源が必要になってきます。 これに関しては奥のふかい研究が多々なされていますから詳細な言及を避けたいのですがHさんのシステム用にAC-DCコンバータをつかって小型でたいそう格好のよいものを作りました。 云う迄もなく本来はタンガバルブを使うのが最良ですが将来に渡っての安定的な確保は困難でしょうし完成品として合理的かつスマートにまとめる自信はありませんでした。 HPあたりの実験用安定化電源で取りあえずは駆動できますし変なものを作るよりその方がいいものです。
でも励磁電源での音の差は驚くべきものがあることも事実で整流素子ひとつでも変わるものです。御承知のようにごく最近はスイッチング電源が大変良くなりました。ハイファイアンプに使用しても全く問題はないどころかむしろ良いものもございます。良い音のものは極めて限られますが今回はトラコパワー社のものを使いました。
さてフィールド型スピーカの場合はボイスコイルとフィールドコイルが磁気回路を介して結合しているので、あえて云えばこれはトランスの一次巻線と二次巻線の関係にも相当します。 それを上手く断ち切ることが良い音を得るためには必要でしょう。これをどう断ち切るかですが今回はフィールドコイルの電圧の数倍の電圧の電源を用意し、直列に抵抗をいれて所定の電圧を出しました。 いかにも安直ですが実はこれが一番よろしい。出力端には電圧計と電流計を入れて直読出来るようにしています。

四本並列システムのこと
さて私は、と云えばいろんなスピーカを手掛けていますがメインスピーカはやはりアキシオム80の四連装です。 (写真2)がそうなのですがこのスピーカのインピーダンスとQの特性を図5に示します。定電圧駆動と定電流駆動での傾向は変わらずインピーダンス変動もQの変動もたいへん滑らかで全く申し分ありません。 こんなにスムースな特性のスピーカも本当に珍しいでしょう。アキシオム80四連装の音の良さは筆舌に尽くし難いものがありますがその一端はずらされた音軸にあるのだと思います。 何度か実験した上での結論ですが80の複数使用では単純な縦配置でも横配置でもいけません。 軸が一点に集中するように少しずつ角度をずらしたこの配置が想像を遥かに超えるピュアでパワフルなエネルギー感をもたらすのでしょう。 感度の視点からも1.5Wの45シングルで今どきのハイエンドスピーカを1KWのアンプで鳴らすのと同じ音量が出ます。このあたり何度か作った2連装システムなどとは全く別物です。 良く知られているようにスピーカを2本並列に接続すると3dB音圧が上昇します。仮に1Wのアンプで鳴らして一本で97dBの音圧が出たとしますと二本で100dBになるわけです。 ただその2本の並べ方が大事で2本を近接して集中する場合でも単に並べただけとある程度の角度を持たせるのとでは相当異なるように思いました。
昔ジョーダンワッツのモジュールユニットを4本使用したシステムを実験したとき、縦でも横でも一列に並べると2本並列使用と比較してさほど能率が上昇したとは感じられず、 アテネータで1ノッチほどつまりは2dB程度であろうかと思いました。2本と4本では理論上は+3dBですからまあそんなものでしょう。 アキシオム80の二本並列は縦でも横でもさらには角度付き横並列もすべてためしていますが指定箱の角度付き横並びが一番鳴りっぷりは良かったようです。 スピーカが具合良く接近するので相互放射インピーダンス効果がよく働いて、そうなるのかとも感じました。指定箱の角度付き二本横並びと比べると普通の縦二本並列は2dBほど低いような感じがしました。 まあこれはあくまで印象ですし部屋でも変わるでしょう。
さて今回、4本を指定どおりの角度を付けて指定どおりに集中配置したところその効率の良さには腰を抜かすほど仰天しました。 正確な比較ではありませんがアテネータで5〜6ノッチほど絞らないと1本とおなじになりません。効率にして10〜12dBも上がったようです。 スピーカのこのあたりの理屈は良くわからないのですが4本を近接して、あたかも一点から出たように集中配置したときは放射インピーダンス以外の作用が働くのでしょうか。 箱鳴りの問題やアンプの特性も関係するわけですが不思議なことです。カエデの12mm薄板で作りましたから確かに箱は鳴ります。 でも2本では高域が明らかに減衰して聴こえますが4本使用では1本の時よりも更に延びて聴こえますので箱鳴りでは説明がつきにくいのです。
理論とはぜんぜん合いませんが12dB上昇だとするとこのスピーカシステムの効率は110dB程度になります。 でもWE-555に段ボールで大きなメガホンを作って仮に付けたシステムと効率はさほど変わりませんし極めて明解な音は全く不思議と云うほかなく、納得できる理由は思いあたりません。

オーディオマニアからみた青山二郎の電蓄と小林秀雄の「モオツアルト」
2003年は小林秀雄生誕100年で、様々な書物が出ました。 昔から思い出したようには読んでいましたが50歳を過ぎて読むと以前とは受け止め方が全く異なることに気がつきました。どうしてでしょうか。小林は常に現代を語っているように思えてなりません。
さて最近になって新潮社から小林秀雄の様々な講演を入れたCDが出ています。 かつて鎌倉の華正楼で五味康祐が聞き手となった音楽談義があり、ステレオサウンド創刊まもない第2号でそれが巻頭を飾ったことがございました。 1987年になってステレオサウンド社からそれがカセットで刊行され、そして今回は五味さん抜きですがCDとなって店頭に並んでいます。でもCDでの五味抜きの構成はおもしろくありません。 あの五味の小林に対する畏敬と恭順の態度には単に文壇での立場を超えたものがあり、尽きせぬ興味が湧くものです。
:知の巨人:小林秀雄の主たる業績や足跡は私には理解の範囲外でありますが美術論/音楽論に限っては喰い付くことが何とか可能です。 オーディオ論は昭和33年に書いた「蓄音機」などがそれに相当します。 これはその後のオーディオ評論に多大な影響を与えた節がありますし30サイクルの音の再生に執着した五味康祐を親しみと愛情を込めて揶揄していて、たいそう面白い読み物であります。 蛇足ながら「柳生十兵衛の作者のところへ、柳生十兵衛みたいな男が現れ、、、、」との箇所での「みたいな男」とはあのTさんでしょう。
小林がオーディオに対して長いキャリアと恐るべき慧眼を有していることは「蓄音機」に限らずその後の五味との音楽談義でも明らかです。 俯瞰的立場での核心を突く卓見は瀬川、五味といえどもとても及びません。 すでに「蓄音機」で小林はハイファイオーディオ趣味の隆盛とその帰結としての滅亡に至るプロセスを明解に予言しているのですから。

昨年に出た白州信哉(編)の本に小林の最後の頃のステレオ装置が載っていてさすがと思ったものです。 それは以下の構成でした。スピーカは不明ですが、アンプはQUAD22+QUAD、ターンテーブル/ガラード301、カートリッジ/EMT、アーム/たぶんドイツオルトフォン製EMT、であり、 それがさり気なく組み合わさって置かれていました。

小林の名著に御存知の「モオツアルト」がありますがそれを書き始めたのは太平洋戦争が始まった頃です。戦争中を通して折々書いて戦後間もなく上梓されたのです。 一つのまとまった形にはなっていますがそれぞれの時期のそれぞれの思いが複雑にからみ合っています。 あれを読むと小林は理性や理屈で音楽を聴いていたのでは無く、自らの感性を研ぎ澄まし、時に飛躍させて聴いていたのではと思います。 新訂第八巻での江藤淳の指摘の通りこれは詩であって音楽なのでしょう。でも私はむかしからあの時代になぜあのようなモーツアルト論を書くことが出来たのか不思議だったのです。 モーツアルトに限らず日本で演奏される西洋音楽は今日とは異なって想像を絶するほど乏しく劣悪なレベルであったであろうし普通の蓄音機で聴くことができる音の範囲では あのような感性の飛翔ができるとは信じ難かったのです。要するにわたくしは古びた安物の蓄音機で「モーツアルトのポリフォニイが威嚇するように」鳴るかどうかを疑っていたのでした。

すでにお読みになられた方も多々おられると思いますが、その疑問に対する解答は白州正子の「いまなぜ青山二郎なのか」(新潮文庫)と云う本で得られます。そこにはこう記されています。
;林秀雄(小林ではない)の『青山二郎略年譜』によると「昭和17年41歳、五月、小林秀雄、青山宅でモオツアルトをきき感動』としてあるが、この青山宅がどこであったか不明である。  中略  その頃彼は音楽に凝っており、ステレオが発明されるずっと以前に、高音と低音の蓄音機を部屋に置き、拡声器を何ケ所かに据えて、終日聞き惚れていたというのは有名な話である。 小林さんが『モオツアルト』を書いたのは、それから四年後のことであるが、本質的なところでジイちゃんとは、深く関わっていたのである。:

「モオツアルト」を書く直接の切っ掛けとなったその出来事は冬の道頓堀にあったのではなく昭和17年5月のある友人宅の蓄音機の音にあったことは明らかですがそれがどの友人のどんな装置か 全くもって不明でありました。でも「今なぜ青山二郎なのか」を読むと小林がモーツアルトを聴いて感動した装置は青山のものだとわかります。 それが比類なき美意識をもって知られる希代の好事家で、小林にとっても骨董道の大先達である青山二郎が一時期熱中したハイファイ電蓄システムであれば相応の音を出していたに相違なく、 ;決して正確な音を出したがらぬ古びた安物の蓄音機;でその感動を得たのではないことがわかります。 私にとってこれはたいへん大事なことでこれを読んで積年に渡る謎がまたひとつ解けた思いになりました。 白州の言では青山の電蓄のことは有名な話だそうですが迂闊なことにそれまでぜんぜん知りませんでした。 これを読んでわたくしは飛び上がるほどびっくりしたものですが驚く方がやはり不勉強なのでしょう。
白州正子の文章は技術の枝葉に疎い女性のお書きになられたものですから装置の正確な表現には欠けていますが、要するに青山は昭和17年にはマルチウエイのスピーカを、 ステレオ装置のごとく部屋のあちこちに並べて聴いていたのでしょう。または各部屋にスピーカを置いてそこまで線を延ばしていたのかもしれません。 でも当時は5分勝負のSPですからその可能性は無いと私は思います。 スピーカをたくさん並べていただけなのかも知れませんがステレオの発明される以前と言う表現を素直に受け取るとそれらをいっぺんに鳴らしていたと思われます。

三十年前には高橋悠治の「モオツアルト」批判があり、彼は「愛情を持った批判者」とは言えませんがそれなりに傾聴すべき点はあります。 でもこれを含めて後世の論評には知る限りでは青山の電蓄の存在は出ていないようです。全然気が付かなかったのか、知っていても如何に大事なことかが判らないので無視したのか、そのいずれかです。
昨年出版された小林特集本にはこれらの視点を欠いた「モオツアルト」批判がありました。私は「モオツアルト」、「ゴッホの手紙」の序文、「蓄音機」の三部作はそれこそ三位一体を為すものと思いますが その筆者は引用した文献の初出に関する記述から重要な「ゴッホの手紙」はお読みになられていない可能性があると思いました。 むろん小林の絵画や骨董趣味に与えた青山の極めて大きな影響は一顧だにされていないようでした。 総じて音楽の視点からの小林批判では表裏一体であるはずの近代絵画論はすっぽり抜け落ちていて近視眼的な浅さが気になります。

「モオツアルト」をオーディオ的に読むと「疾走する悲しみ」ではなく「威嚇するポリフォニイ」こそ重要であることが判ります。 「海が黒くなり、空が茜色に染まる」ようには鳴らないからこそ小林はそう表現し挑発したのではありませんか。 そんなことを重大視するのはオーディオマニアだけさ、という声がきこえてきそうですがわたくしはそうは思いません。 「僅かばかりのレコオドに僅かばかりのスコア、それに、決して正確な音を出したがらぬ古びた安物の蓄音機、---何を不服を言うことがあろう。 例えば海が黒くなり、空が茜色に染まるごとに、モオツアルトのポリフォニイが威嚇する様に鳴るならば。」、、、昭和17年5月のある朝、青山の電蓄はまさしくそう鳴ったのではありませんか。 そのとき実際に小林が眼にしていたのも吹き荒ぶ風、無気味な空、荒れ狂う波だったかも知れません。 でもその天変の光景に拮抗するに足る音を青山のスーパー電蓄が鳴らしていたのもまた事実でありましょう。 モーツアルトの音楽を抉る衝撃的なその音は天啓として長く小林の「脳味噌」に残り、昭和21年5月の御母堂の死の悲しさと同調し、それを遡る20年前の過去の音楽的記憶と同期して 疾走したのではありませんか。

疾走したのはモーツアルトの音楽であり小林の記憶でもあったわけで、あの朝の劇的なシチュエーションでの青山の電蓄の鮮烈な音の記憶が触媒になったはずです。 五味との音楽談義で発した「蓄音機の音もたった一回の歴史的事件だ」との言葉も青山の電蓄を踏まえると言い様のない重みがあるものです。凄い一言であります。

戦前の雑誌を見ると、ことアンプに関する限り45や2A3や50がロフチン回路やトランス結合さらには凝ったCR結合で使われていて今となんら変わるところはありません。 私はむろん戦後生まれですが戦前になかったものはケータイとデジカメくらいで大画面ビデオプロジェクタも1943年には既にありました。

でもマルチウエイのスピーカを多数個分散配置で鳴らしていたとすれば驚きですが文献で知る限りの天才青山でしたらあり得ない話ではありません。 太平洋戦争が始まった頃に「低音や高音の拡声器を何ケ所かに置いた装置」と言えば今様にいえば超ハイエンドシステムであるでしょう。
生そのままに鳴るという今の機械ならともかく戦前のSP装置で音楽の本質など判るか、と云う人もいるでしょう。オーディオに無縁の人はそう思っていても不思議ではありません。 でも論より証拠、21世紀の今日、一部の超マニアは大金を投じて大戦前の装置に回帰し大戦前のレコードを求めているではありませんか。
小林は46年前にこうも書いています、「それよりも、そういうレコードフアンの天国を、はっきりと思い描き、そうなればどう言うことになるかを考えてみた方がよい。 私達は、元の黙阿彌になるだろう。歴史と言うものを全滅させたハイファイシステムを前にして、私達は、何処で歴史を取り戻すのかがはっきりするであろう」と。 その予言は恐ろしいまでに見事に適中しているのでありますが、なってしまったものは仕方ありません。 歴史の歯車はどうにも出来ないものです。でもあの「モオツアルト」が一台の電蓄の音の啓示によってもたらされたものとしたら、やはりオーディオには一生をかけて取り組む価値がある、と言うべきです。

https://www.audio-maestro.com/gleaners2.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1090.html#c8

[近代史4] 是枝アンプ 中川隆
1. 中川隆[-10731] koaQ7Jey 2020年10月21日 10:49:07 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[27]

オーディオ・マエストロ

名 称 Audio Maestro (オーディオ・マエストロ)

住 所 岡山市北区津島南2-5-6

営業時間 11:00 〜 18:00
定休日 月曜日、火曜日
TEL/FAX 086-253-3673 / 086-254-7638
E-mail maestro@fine.ocn.ne.jp

地図
https://www.audio-maestro.com/about.html


※ お越しの際は、前もってご連絡ください。


▲△▽▼


About Audio Maestro ご挨拶

1976年創業のオーディオマエストロは長い間海外製品を主とした趣味性の高いオーディオ機器を扱ってきました。

もちろん今でもそうですが、いまはどちらかといえばアンプ工房です。店内に置いているアンプはほとんど当店で作られたものです。

私は5O年以上Goodmans AXIOM-80スピーカとともに歩んできました。AXIOM-80は4本システムと1本システムがございます。 4本システムは滅多に鳴らしませんが1本システムは常用しています。100Hz以下をLCネットワークでつないだハートレィの218HSウーハ(46センチ)で 補強していますが柔らかく先鋭に広がる音は全く類がありません。 これはカンノ製作所のパーマロイコアトランスを使ったWE-300Bシングルアンプで鳴らしています。ご要望があれば AXIOM-80や218HSをeBay等で 調達しエンクロージャを新たに製作してご用意できます。

その他のスピーカはほとんどが英国製です。ビンテージユニットを使って作られたものが大部分で最新のメーカ製品はありません。

アンプ製作に使うAXIOM-80以外の主なスピーカは以下の通りです。

・ Hartley Concertmaster 4
・ B&W SS-25
・ Goodmans Maxim
・ Quad ESL-57

展示しているアンプは「管球王国」誌や「ラジオ技術」誌に発表したものですが未発表のものもあります。 当店は(株)リンジャパン(株)エレクトリの販売代理店です。
https://www.audio-maestro.com/about.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1123.html#c1

[リバイバル3] 一番音が良いパワーアンプは VT-52 シングルアンプ? 中川隆
15. 2020年10月21日 11:06:42 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[28]
Der Klang vom Theater (ドイツ〜劇場の音と音楽)
ちっちゃいアンプ #2 初めてのステレオアンプ
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-530.html

確か、以前の記事で「ステレオ・アンプ」はコントラクションに納得性が無いので作り難いと書いたかと思います
その思いは今でも変わっていませんが、この度とあるストーリーの中で可及的小さなシングルで2chのアンプを作ることになりました

ある方の退職の記念に贈与された球を使って、その球を送られた方の為に小規模なアンプを作ります

出力管は決定しているのでそこから全てがスタートします
実は2種類の球を提示されたのです
一方は個人的に何度も取り組んで馴染みのある球でした
他方は日本では人気の様ですが、内部抵抗の高い増幅率の大きな所謂送信管でした
そちらは私の手に負えないと判断して、こちらの受信管だけの制作と相成りました

1939年と40年ですから初期に作られた個体です

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細い刻印が美しい


さて、ステレオ・アンプが生まれて初めてならば、シングルアンプは40年ぶりの制作です

突然ですが、ここで問題です
アンプを作ること、または購入する際に最も大切にすべき事柄は何でしょう?

「事柄」ってのがミソなんですけれどね

(私なりの)答えは必然性です
なぜそのアンプが必要なのか?・・・コンセプトと置き換えても良いかもしれませんが

今回のアンプは球が先に決まっていたので、実はコンセプトが曖昧なのです
なので完全に後付けで押し付けなのですが、想定スピーカーやレコードを後からこじ付けです
当座は先に納入したLowtherのL.I.Bとします
初期(ゴールド・レーベル時代)のハルモニア・ムンディやBOXステレオ時代のArcivを当時の電蓄の様な優雅さで鳴らしたいと目論みました

元々シングルアンプで、帯域がどうの、つまり低音があーたらとか、高音がどうしたと言うのはピント外れな要求と割り切って子供じみた「高音質騒動」からは最初から身を遠ざけておくのが無難と言えましょう

この出力管が作られていた当時、1930年台に普及していた回路を取り上げてみました
その為には現代では全く忘れ去られてしまった珍しい部品が必要になります
当該パーツは古い回路に詳しい旧知の部品屋さんに相談して用立てて頂きました

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またまた、終わりなき穴あけとの戦いでした
特に今回は2chが1シャーシなので飽きるほど穴あけに励みました

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軽量な実装部品をつけたところ
このくらいの規模のアンプとしては想像以上の高級な部品を採用しています

特にコンタクト・パーツには絶対の信用が置けないと運用を初めて後に原因不明の不具合に頭を悩ますことになります
ならば、少々のコスト増を受け入れて信頼の大なる部品を出来るだけ採用しておくことが重要と言えます

今回の記事は、このブログ開始以来 初と言えるほどの珍事なのだけれど
アンプ制作をリアルタイムに書きました
なので、制作工程は現在ここまでです、進みましたらリアルタイムで実況を続けます


コメント

リアルタイム作成の予想は
たいへんご無沙汰しています。

WE VT-52 シングルは聴いたことないので
いっしょに楽しませてください。

リアルタイムとのことですので、写真の情報から
クイズを解くつもりで予想を書いてみます。
(勝手にごめんなさい)

ソケット数から増幅段は3段のようですので
初段、ドライバー段は中程度の増幅率の球でしょうか。
トランス結合(まさかグリッドチョーク?)で
古典管のシングルアンプの趣を大切にすると考えると
ST管の76を2本でしょうか。

WE VT-52 のフィラメント電圧は諸説あるようですが
6.3Vですか?

出力トランスがわかりませんが、取り付け穴の位置から
けっこうコアヴォリュームのあるトランスと想像
されます。

出力規模からすると贅沢な(記念品となるべき)アンプに
なりそうですね。
2020/08/13(木) 17:32 | URL | melonjuice #F4dFUt9.

Re: リアルタイム作成の予想は
こんばんは

外観写真を撮り忘れたので未だに予想可能な記事ですみません

ご推察の通り、76x2段で初段は電圧増幅ですが、出力管がA級動作なので2段目も電圧増幅だけをする励磁段=エキサイターになります
出力管はまさかのグリッドチョークです。VT-52のカソードは45vほど出るので理屈通り動作させるためにここでも利得を得ています

ヒーターは当初意地になってAC点火していたのですが、意地をはらずにDC点火したところ低域のモジュレーションが無くなったのでしょう
素晴らしい描写になったので、これからは考えを改めます
6.3v端子をブリッジ1個で整流してみたら、電圧はそのままでした

実行のプレート電圧もVT-52オリジナルの基本動作表のまま220vです
音のため?パワーのため?に古典直熱管に負担を強いて如何程のメリットを人は得るのでしょう?
常に疑問に思うのですが、拷問の様な使い方をされたアンプで音質の良なるを聞いたことがないので疑念は拭いきれません
トランスは英国製の30年ほど前に巻かれたのもです

CPで1w未満のアンプですが、オリジナルコーナーヨークと組み合わせて40畳オーバーのリビングで朗々となっています
2020/08/29(土) 03:07 | URL | kaorin27 #-[ 編集]


http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-530.html


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/440.html#c15

[リバイバル3] 一番音が良いパワーアンプは VT-52 シングルアンプ? 中川隆
16. 2020年10月21日 11:09:11 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[29]
Der Klang vom Theater (ドイツ〜劇場の音と音楽)
WE VT-52 ちっちゃいステレオアンプ 完成 2020/08/27
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-531.html


週末にお届けしてきました

私の中でのシングルアンプの印象・・・いろいろなお宅で聞かせて頂いていたイメージです

・低音が(相対的に)薄い
・DC点火しないとハムがでかい
・三極管を連結していくと高い方も落ちる(ミラー効果)
・ffでクリップ
・透明で冷徹な音世界
・繊細だけれど、重厚さには欠ける

合わせてステレオアンプに対する印象・・・製作本やネット上でのイメージ

・電源が共通なのでひ弱なのかな?
・真空管をシャーシの手前に並べるレイアウトだと、配線があっちゃこっちゃだよね
・その為、飛びつきや誘導が起こりやすくノイズ・歪みの点で不利・・・実際に発信しているアンプ多い
・左右の条件が揃わないのでなんか気持ち悪い
・モノ二台の方がセパレーションが良く、音場が出る。と言っている奴がいるけれど、ホントか?

これらはみんな風評じゃないのか?ロジックに確認してんのか? と、自らにツッコミつつ


上記の通り、思い込みが酷くて40年間避けてきた「シングル・ステレオアンプ」を作りました
でも、せっかく取り組む機会を与えて頂いたのだから、自分なりに上述した疑問や矛盾をできるだけクリアーしたアンプを作ろうと思いました

とにかく、あらゆる製作本やブログ記事に記載されている「シングル・ステレオアンプ」は
こんなのゼッテー作りたくな〜い! と思わせる物ばかりだったのでそれに対するチャレンジでもあったのです


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お恥ずかしい事に外観写真を撮り忘れました
いきなりの初段付近です
pp アンプより入り組んだ感じがします
実際部品点数は多いですね

元になったアンプは1930年代に欧米で高級電蓄等に採用されていた回路をオマージュしています
今時こんな回路のアンプを作る人は誰もいないでしょうね

とにかく古典的直熱三極管シングルアンプといえば
直結だのカソフォロだのSRPPだのパワー管ドライブだの、カソードの先を半導体で引っ張るだのばかりで一向にやる気に火がつかなかったのです

もちろん段間にトランスを入れると全ての問題は霧散するのかもしれませんが、今回の対象であるスピーカーや聴きたい音楽を合わせて鑑みるとトランスを入れて全て良いとは思えない自分がいたのです

今回の様に、球が先にあってアンプを作る事は初めてなので結果(出る音)を明確に想定できずに少々ナーバスになりました

そんな中、このアンプが出来上がるのと時を同じくして始めてのJBL社製=1949年生れ=スピーカーが我が家に来たのを機にお初同士で組み合わせてテストをしてみました

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産まれて初めてJBLのスピーカーってのを買いました
識者によると極めて希少な個体だそうです。買えたのは1本ですが同じものを1本だけお持ちの方からお譲り頂ける約束をもらえて、ペアに出来る目処が立っての導入です

JBL系何十年の方から「JBLの音じゃない。聞いたことの無い音」とお褒めの言葉?をいただきましたwww


シングル・アンプの低音が薄いって言ったのは誰だー!?  オレだヽ( ´_`)丿

やる事をしっかりやっておけば、妙な風評なんか信じるに価しないのです

圧倒的な透明感とゴリゴリした実体感が同居するこの感触は、名古屋で味わったWE91型アンプ以来の印象的な体験でした
土曜日にお届けした際に、モニター・シルバーインオリジナルコーナーヨークでクープランの王宮のコンセールを聞いて確信に変わりました
シングルアンプもいいね・・・当たり前すぎる?

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先入観や思い込みだけで音を決め込んではいけませんね
いろいろな意味で、勉強させて頂き実り多いプロジェクトでした


コメント

日曜日にKさんとMさんが、MONO、ステレオの装置の音を聞きに来られました。おみあげに「テネシーワルツ」のSPを頂きました。Mさんにお持ち頂いたCD、レコードを次々と掛けました。3Aホーンを551に付けて、テネシーワルツも聞きました。とても楽しい時間でした。
また、小布施に、新しい仲間が、越してこられると聞いています。楽しみですね。
VT52シングル、素晴らしい弦の響きが、部屋中に広がりそうですね。
それでは。
2020/10/08(木) 19:59 | URL | momo #-

Re: タイトルなし
雪が降る前に、Tさんの家へいきましょう
Tさんにお願いしたい事が溜まってきました

それと、墨坂の方の玉林餅菓子店の道明寺食べてみたいですv-346
食べたことありますか?
2020/10/10(土) 20:47 | URL | kaorin27 #-

http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-531.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/440.html#c16

[リバイバル3] 超軽量の美濃漉き和紙コーンを使った芸術品、世界最高峰のロクハン アシダボックス 6P-HF1 中川隆
39. 中川隆[-10730] koaQ7Jey 2020年10月21日 11:39:37 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[30]
軽量、小入力、高感度スピーカーユニットの使い方

音量が足りないからといって、ハイパワーなアンプを繋いだりしてはいけません、
音量を稼ぐ場合は、ユニットを複数個使用します。そして、適度な音量で鳴らすことで、超軽量コーンユニットのメリットが最大限発揮できます。


SABA(サバ) Permadyn 19-200 フルレンジSPユニット
2010/03/28 2015/06/01
https://vintage-audio.jp/?p=390


SABA(サバ) Permadyn 19-200 フルレンジSPユニット(5298U8)を2本使用して当店なりにシステムを作ることになりました。

まずはユニットについて

メーカー:SABA
モデル名:Permadyn 5298U8
生産国:ドイツ
生産時期:1952〜1958年
型式:シングルコーン
口径:8in.
インピーダンス:5Ω
マグネット:アルニコV

※より詳しい資料はこちらのサイトを参照下さい。
https://www.arcor.de/?utm_source=home.arcor.de&utm_medium=302

鮮やかなグリーン色のコーン紙が特徴のドイツ名門SABAのフルレンジSPユニットです。超軽量コーン紙に小型の磁気回路、ペラペラのプレスフレーム・・・1950年代の家庭用ドイツ製ユニットの特徴なのですが、これを上手に鳴らすと、英国やアメリカのユニットでは出すことの出来ない、ナチュラルで透明度の高く、繊細で分解能が高いサウンドを奏でるので、見た目じゃ判断できないのです。そして、これらドイツのユニットを研究すると非常に合理的に作られている事に気が付きます。超軽量なコーン紙を使用している為に、それを駆動する磁気回路は小さくでき、よってフレームもダイキャスト等大掛かりでなくプレスフレームで十分な強度が取れる訳です。実に合理的でしょ!しかも、超軽量コーンはユニットの設計だけでなく、サウンドにも大きなメリットがあります。軽量だから信号に対しての反応が圧倒的に速いのです。これにより、全帯域で分解能が高く、小音量時に音が潰れないのです。

小口径・軽量コーンのユニットは、家庭用(家庭用HiFi)ユニットに分類されますので、ドイツ業務用と混同して考えては駄目です。

また、構造上ハイパワーユニットではありませんから、駆動するパワーアンプも、2〜3Wのシングル(またはP-P)管球アンプが適当です。

音量が足りないからといって、ハイパワーなアンプを繋いだりしてはいけません、

音量を稼ぐ場合は、ユニットを複数個使用します。そして、適度な音量で鳴らすことで、超軽量コーンユニットのメリットが最大限発揮できます。

この事を踏まえてシステムを構築します。まず、特徴である軽量コーンにあまりプレッシャーを掛けずに使用したい為、平面バッフルか後面開放型が適当だと思います。密閉型、バスレフ型になるとバックプレッシャーのコントロールが難しくなる事とエンクロージャーの影響を受けやすくなりますので、今回は1940年代の米PHLCO社のAMラジオのキャビネットを利用することにしました。後面開放型になります。バッフル板をキャビネットに合わせて製作します。適度な鳴りを考え、9mm厚のフィンランドバーチ合板を使用しました。ユニットのインピーダンスは5Ωなので、2本をシリーズに接続し、トータルインピーダンス10Ωで使用します。それを組み込んで完成です。

そのサウンドですが・・・ユニットの特徴を上手く活かせたシステムになったと思います。決してワイドレンジではありませんが、全帯域に渡って癖がなく明瞭度が高いサウンドです。長時間聴いても聴き疲れすることもなく、部屋の中に音楽が自然に広がっていきます。これ1本で十分か?と言われると、私の場合はそうはいきませんがサブシステムとして、または音楽鑑賞用としてなら十分な能力があります。

ドイツ家庭用シングルユニットは、見た目ではなく実質的な能力の高さを、国内の皆さんも評価して欲しいと思います。このユニットは、ドイツ(ライプチッヒ)のコレクターからの出物で大変状態の良いユニットでした。同等ユニットも多数ありますので、これらSPユニットをお探しの方は下記までお問い合せ下さい。

https://vintage-audio.jp/?p=390
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/956.html#c39

[リバイバル3] 超軽量の美濃漉き和紙コーンを使った芸術品、世界最高峰のロクハン アシダボックス 6P-HF1 中川隆
40. 中川隆[-10729] koaQ7Jey 2020年10月21日 11:47:01 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[31]
軽量、小入力、高感度スピーカーユニットの使い方

ジョーダンワッツ ステレオラ DSP-1001967年(昭和42年) 
STEREOLA(ステレオラ) DSP-100

間接放射バスレフ型 10cmフルレンジ 8ユニットステレオスピーカーシステム ¥380,000
家具調コンソールの発想で作られたステレオスピーカーシステム。

 「モジュールユニット」をエンクロージャーの天板バッフルに6本、左右両サイドに2本を配し、角度可変のパネルに音を反射させてステレオの方向感を得るもので、シングルコーンユニットの特徴である音の定位感は望めない。

 この間接放射型といえるシステムは、日本ビクターが、モノラルとステレオが混在する時代のアンサンブル型ステレオに好んで採用した方式で、ライブな部屋であれば、モノラルでもムード的なステレオプレゼンスが楽しめた。ともかく、この38万円という価格を考えると、当時では、かなりハイグレードなコンポーネントを組み合わせてシステム一式が構成できたわけで、コストパフォーマンスの点では競争力に欠けていた。

*使用ユニット:モジュールユニット×8 
*再生周波数帯域:不明 
*外形寸法:W1043×H745×283mm 
*重量:73.8kg


ステレオラはこのユニットが8個使用されており、左右4個ずつで驚くことに一つのエンクロージュアでステレオにしています。

それだけではなく直接の音は一つもなく、すべてが間接音という変わった設計になっています。

フラゴンはエンクロージュアが陶器で出来ていて、このユニットが中に入っています。

このユニットはバイオリンなどのソロの曲が本当によくなります。
近年聞いたスピーカーでバイオリンのサウンドは別格に良い音でこれほど美しい音がするユニットは聞いたことがありません。

このユニットで初めて聴いた曲がハイフェッツの『シャコンヌ』でしたが人生観のある音に感動して涙が出るほど良い音でした。けして大げさではないと思います。
しさは他のスピーカーでは表現できないと思います。私も一生大切に使用したいと思っています。
http://blogs.yahoo.co.jp/rio_de_carnival1978/12479700.html

▲△▽▼


4. Jordan Watts スピーカーシステム
http://audio-heritage.jp/JORDANWATTS/speaker/index.html


1) ジョーダン・ワッツ ステレオラ 


螺旋館Blog @ So-net JORDAN WATTS ステレオラ 
http://rasenkan.blog.so-net.ne.jp/2004-11-28

珍しい陶器製のエンクロージャーのフラゴンで有名なジョーダンワッツ社の フラッグシップモデルが、このステレオラです。

ステレオラには、いくつかのシリーズがあり、私が所有するタイプは、DPS-100という型番のようです。


アンサンブル型(左右一体型)のキャビネットに高価なモジュールユニットを8本使用し、そのすべてを天板と側面に配し、リスナーには反射音を聞かせるという風変わりなシステムです。キャビネットはバスレフ。バスレフダクトは底に配置されています。古い資料を調べてみたところ、1969年に輸入された時の定価は36万円と、かなり高価なシステムです。

ステレオラのシリーズで、このフルレンジ8本版の DPS-100 のほかに、フルレンジ 4本+ツィータのタイプがあったようです。そちらは、前面のモジュール 2本と、側面のモジュール 2本+ツィータのシステムでした。


反射音を利用するシステムなので、設置位置近くは空間を広く空ける必要があり、設置には充分なスペースの確保が必須です。キャビネットも幅があるので、普通に2本スピーカーをおくよりは場所をとり、私も設置位置の確保には苦労し、未だに充分な活躍の場を与えられずにいます。

ソースも相当選びます。再生レンジもかまぼこ型です。万人向けではないが、はまった時には魅力的なふわっとした音場が広がる… 天井からの反射音は、一種独特のよさがあります。

私は、音場再生型のスピーカーには興味がありましたが、視聴会などで聞くそれらの音は、音像定位が不明確で違和感を感じることも多かったのです。

ところが、ステレオラはアンサンブル型のスピーカーで、中央に全帯域用ユニットを配置しているため、センターに明確な定位があります。ステレオでありながら、モノラル的な音の出し方をするスピーカーです。その点が私に好ましかったのかもしれません。

現在は NAIM NAIT2 と繋いでいますが、押入れで眠っているQUAD 44+405 あたりと組み合わせるのが、ベストかな?などと考えています。

コメント

なかなか風変わりなシステムですね。天板のSP3本と側板の1本で片チャンネル分ですね。ユニットの配線は2本ずつ直列に繋いでそして、それを並列に繋いでいるのでしょうか。
by 郷ひろみ (2008-03-09 14:28)


各ユニットは、ネットワークで帯域分割されて4ユニット4WAY動作をしています。
単純な、シリパラ接続ではありません。
by YAS (2008-03-09 14:41)

実は私はジョーダンワッツの GT を所有していますが、このユニットに惚れ込み全てのオーディオをジョーダンワッツを楽しむために揃えました。
趣味が嵩じてついにステレオラのエンクロジャーが雑誌「ステレオ」の売ります欄に載ったのを幸いに京都の家具屋さんと言われる方から購入しました。

しかし、エンクロージャーを眺めるうちに家を選ぶシステムであることを理解しました。
最低、リスニングには10畳は必要だと思いました。
そこで何年か後にログハウスを建ててリスニングルームを確保したつもりでしたが、家が出来上がるとすぐに空白が埋まり、設置できるスペースが圧倒的に不足になりました。
ユニットを購入するつもりが決断に至らなく現在に至っています。
by carol (2015-01-26 18:32)
http://rasenkan.blog.so-net.ne.jp/2004-11-28

螺旋館Blog @ So-net JORDAN WATTS ステレオラ DPS-100 

JORDAN WATTS ステレオラ DPS-100 は、MODULAR スピーカーユニットを片チャンネル 4発ずつ合計 8発を左右共通のキャビネットに納め、すべての音を反射音と回折音で聞くと言う、非常に変わったシステムです。

4 個のスピーカーユニットはフルレンジ駆動ではなく、すべて異なるネットワークに接続されています。

このスピーカーは、リビングで BGM 的に音楽を聴くときに活躍しています。BS のクラッシック音楽番組とも絶大な相性の良さを誇ります。その、独特なモノーラル的な音の広がり方から、スピーカーに集中しなくても、音楽が耳に入ってきて、とてもよいのです。


我が家のリビングは天井高が 3m 以上あり、傾斜しているので、上に音を放射するステレオラには相性が良いのでしょう。大げさに言えば、西洋の教会の音響効果のイメージです。

一般的なスピーカーに対する評価方法とは全く異なった魅力を持つスピーカーで、好き嫌いはあると思います。また、見識の低い人には評価は難しいと思います。

現在、組み合わせている装置は、QUAD の 77CD と 77Integrated Amplifier です。
http://rasenkan.blog.so-net.ne.jp/2009-06-23


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/956.html#c40

[番外地8] 慰安婦強制連行・吉田証言はやはり事実だった 中川隆
1. 中川隆[-10728] koaQ7Jey 2020年10月21日 13:30:39 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[32]
今上天皇が中国のエージェントになった理由
プチエンジェル事件 (中国政府が日本の皇族・政治家・官僚をハニートラップにかけた事件)
今から16年前の2003年、小学6年生の女子児童を渋谷でスカウトして赤坂のウイークリーマンションに監禁した、
小児買春組織の事件。この組織の顧客リストに、当時皇太子だった徳仁氏の名前があった。
皇室全般画像掲示板を読んでたら、
『プチエンジェルの顧客名簿に名前が載ってたのって秋篠宮だよ!』
などと、東宮擁護工作員が騒いでいた。ヤフコメでも言ってるらしい。
とのこと。
これではっきりした。顧客リストに徳仁氏の名前があったというのは間違いないということだ。
しかも、秋篠宮文仁様に罪をなすりつける必要まで出てきた、ということだ。
あんた15年前、小学生買ってたの?、最低ね皇太子役だったくせに。
君だって国連大学にヤリ部屋持って六本木の白人買ってたでしょ、雅子さん。
この時、どうやって女子児童をマンションにおびき寄せたかというと、
「事務所の掃除をしてほしい。学校でやってる掃除と同じ。1万円払う。」
そう言って誘った。
女子児童は、掃除ごときで1万円がもらえるならと騙され、監禁された。
その後は、「同じように女子児童をスカウトして来い、そうしないと児童ポルノに出演させる。」と
脅し、被害者を加害者側に引きずり込んだ。
被害女児は、犯罪に加担してしまった罪悪感を植え付けられ、なかなか警察に通報することができなかった。
あれから15年。彼女たちの心の傷は癒えたのだろうか。
*監禁された四人の少女は、まだ若いのになぜか皆異なる死因で命を落としていた。
たとえもし被害者である彼女たちが、生きていて発言できる立場であったとしても、
日本人なのだから、ch ousen 人と違って「金になるから売春してたことを名乗りでろ」なんて
言われたとしても、決して出てこられなかっただろう。
そういう国民性に付け込まれた事件でもある。
もみ消すのが宮内庁の仕事です。
犯人は、練炭自殺(練炭自殺は、南ch ousen でポピュラーな自殺法)←不審な点が多い
宮内庁も皇太子も、コメント無し。
真実は闇の中。
小児性愛は、欧米では大物政治家であっても、バレたら一発アウト。
大臣であっても即辞職に追い込まれ、敗者復活は無い。
PCに、ポルノ画像や動画があったという事で発覚する。
日本の警察、検察が、皇太子のPCを調べるなんて思えない。
ハッキング?そんな事、スパイ防止法もない日本で出来る訳がない。
この疑惑を残したままで、天皇に即位するのは、国際常識として極めて難しい。
だから、15年たった今、徳仁皇太子側の反日勢力は、事件を必死に風化させた。
でも、15年の年月が、情報環境を変えた。
さあ、プチエンジェル事件を再び蒸し返そう、国民の手で。

なお、反日国である中国や北ch ousen、ka nkoku は、小児性愛者が極めて多く
小児ポルノも多く出回っている。
https://naruzu3.exblog.jp/29341158/

ああ、ロリだからな徳仁は。やっぱりそっちを取ったかw
http://daily.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1421909392/


32 :可愛い奥様@避難所生活:2014/02/03(月) 17:59:49 ID:68.HsP5o

ローリーと言えば、プチエンジェル。
タトムもいっちょ噛みしていたと噂されていましたねぇ。
時系列的にマサ丼&準皇族ご一行様の狼藉具合と照らし合わせると、面白い妄想が出来るかも知れませんねw


39 :可愛い奥様@避難所生活:2014/02/04(火) 11:31:23 ID:sSD5QI8o
>>34
owd(中川註:小和田)が皇室の弱みを握ってるってよく聴くけど
ナルのプチエン遊びのことかな?
あの人若い頃は巨乳好きでロリってイメージじゃなかったんだけど
でもブルックシールズのデビュー作って思っきしロリなのよね(プリティベイビー)
青い珊瑚礁の時でも15歳だもんな


806 :可愛い奥様@避難所生活:2014/03/13(木) 14:44:41 ID:VPmj/kMM
ヒント:ロリコン
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/news/5135/1391054484/-100


789 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/28(木) 12:06:45.39 ID:cmQqIkIl0.net[2/2]

そう言えばプチエンの話題で唐突に秋篠宮殿下のお名前を出してきたり、異様だったな。
いつもの●の行動パターンなら東宮が絡んでるとしか思えんぞ。


790 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/28(木) 12:16:29.97 ID:5q0BW7LL0.net[3/3]

そっか・・・
じゃあ、取引材料かな
認めざる負えない証拠、次々と事件発覚
で、関わっている各擁護勢力の力が衰える展開
お手上げ、身を引く代わりに不問?
廃太子に出来るなら致し方なしとか


791 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/28(木) 12:55:22.54 ID:n3SWW+i5O.net

全てowd(中川註:小和田)一味がやったことなので
無条件廃妃・現盗宮家劣り潰しでおk

 

800 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/28(木) 14:20:14.12 ID:jqePko710.net[1/3]
プチエンはマサが関係?それにナルだよ、ナる。
今だって学習院で運動会、幼女の写真撮りまくり。
アーヤじゃないよ、ナル。自分より小さいヨウジョに・・・


806 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/28(木) 16:03:22.76 ID:cbuHdh5qO.net[1/7]
>>796
ナルは愛子の運動会でも女子小学生を撮りまくるロリコン。
モテないし妻の雅と新婚時から寝室は別。
昔イギリス留学時にそっち関係の遊びをお付きの人が同行したと、過去スレ。
秋篠宮殿下は紀子様とラブラブ。愛人報道は捏造。タイの王女の写真付証言あり。


700 :名無しさん@お腹いっぱい2011/03/30(水) 09:58:06.58 ID:???.
兄。嗜好は学友の間でも有名である。英国留学の際のエピソードあり。
常に側近が同行している。
妃の入内に関わりありとの噂→小和田恒


701:名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/30(水) 14:11:37.11 ID:???
12歳当時の雅子様の写真とプチトマト(中川註:ロリ写真集)に掲載されていた少女の一人がそっくりだった件w
ちなみに清岡女史は元華族


709:名無しさん@お腹いっぱい。:2011/04/08(金) 10:03:47.11 ID:???
>>701
なにそれ?


710:名無しさん@お腹いっぱい。:2011/04/08(金) 13:06:24.68 ID:???
>>709
それ、ロリコンにしかわからない隠語のようなもんだから
気にすんな!w
http://shimasoku.com/kakolog/read/archives/1146071493/

812 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/28(木) 17:39:56.49 ID:vA0p93nx0.net[5/5]
>>808
ヒサシジジンもマサが本当の娘じゃないから手を出して売り飛ばしたんじゃないのって噂があった。
プチエンの前はプチ○マの話がかつて出たよ。
嘘か誠か不明だけどプチ○マにスレタイらしき少女が居たって。
裏で実はある部署が絡んでいる説もある、あの女性写真家はいつ死んだかも分からない。
国会図書館でも、この手の本は既に閲覧禁止になっている。

スレタイ妻が中学生から野球選手の追っかけやってた、というのは
性的な部分が発達しすぎていたというより幼少期にすでに壊れたんじゃないか?


813 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/28(木) 17:57:51.66 ID:cbuHdh5qO.net[4/7]
>>812
そのような事が書いてあるblogを前に読みました。
ジジンもプチ○ンで脅迫されていると書いてありました。
死んだ女性写真家ってのは初めて知りました。
よくわからないけど口封じ?裏の世界は汚くて怖い。

882 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/29(金) 13:32:06.65 ID:iqgRfbuUO.net[3/4]
あるblogより→2012/01/0901:31

東宮家の渡仏渡英予定も麻薬利権がらみ?
プチ○ン事件で脅迫されて○璽を持ち出し…
オランダ静養日本出国時の大量スーツケースの中身は?
帰国時 中身は麻薬?国連大学○本木で売りさばく?
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/443.html#c1

[番外地8] 皇族の小児性愛=犯罪者の終焉が近い 中川隆
7. 中川隆[-10727] koaQ7Jey 2020年10月21日 13:31:21 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[33]
今上天皇が中国のエージェントになった理由
プチエンジェル事件 (中国政府が日本の皇族・政治家・官僚をハニートラップにかけた事件)
今から16年前の2003年、小学6年生の女子児童を渋谷でスカウトして赤坂のウイークリーマンションに監禁した、
小児買春組織の事件。この組織の顧客リストに、当時皇太子だった徳仁氏の名前があった。
皇室全般画像掲示板を読んでたら、
『プチエンジェルの顧客名簿に名前が載ってたのって秋篠宮だよ!』
などと、東宮擁護工作員が騒いでいた。ヤフコメでも言ってるらしい。
とのこと。
これではっきりした。顧客リストに徳仁氏の名前があったというのは間違いないということだ。
しかも、秋篠宮文仁様に罪をなすりつける必要まで出てきた、ということだ。
あんた15年前、小学生買ってたの?、最低ね皇太子役だったくせに。
君だって国連大学にヤリ部屋持って六本木の白人買ってたでしょ、雅子さん。
この時、どうやって女子児童をマンションにおびき寄せたかというと、
「事務所の掃除をしてほしい。学校でやってる掃除と同じ。1万円払う。」
そう言って誘った。
女子児童は、掃除ごときで1万円がもらえるならと騙され、監禁された。
その後は、「同じように女子児童をスカウトして来い、そうしないと児童ポルノに出演させる。」と
脅し、被害者を加害者側に引きずり込んだ。
被害女児は、犯罪に加担してしまった罪悪感を植え付けられ、なかなか警察に通報することができなかった。
あれから15年。彼女たちの心の傷は癒えたのだろうか。
*監禁された四人の少女は、まだ若いのになぜか皆異なる死因で命を落としていた。
たとえもし被害者である彼女たちが、生きていて発言できる立場であったとしても、
日本人なのだから、ch ousen 人と違って「金になるから売春してたことを名乗りでろ」なんて
言われたとしても、決して出てこられなかっただろう。
そういう国民性に付け込まれた事件でもある。
もみ消すのが宮内庁の仕事です。
犯人は、練炭自殺(練炭自殺は、南ch ousen でポピュラーな自殺法)←不審な点が多い
宮内庁も皇太子も、コメント無し。
真実は闇の中。
小児性愛は、欧米では大物政治家であっても、バレたら一発アウト。
大臣であっても即辞職に追い込まれ、敗者復活は無い。
PCに、ポルノ画像や動画があったという事で発覚する。
日本の警察、検察が、皇太子のPCを調べるなんて思えない。
ハッキング?そんな事、スパイ防止法もない日本で出来る訳がない。
この疑惑を残したままで、天皇に即位するのは、国際常識として極めて難しい。
だから、15年たった今、徳仁皇太子側の反日勢力は、事件を必死に風化させた。
でも、15年の年月が、情報環境を変えた。
さあ、プチエンジェル事件を再び蒸し返そう、国民の手で。

なお、反日国である中国や北ch ousen、ka nkoku は、小児性愛者が極めて多く
小児ポルノも多く出回っている。
https://naruzu3.exblog.jp/29341158/

ああ、ロリだからな徳仁は。やっぱりそっちを取ったかw
http://daily.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1421909392/


32 :可愛い奥様@避難所生活:2014/02/03(月) 17:59:49 ID:68.HsP5o

ローリーと言えば、プチエンジェル。
タトムもいっちょ噛みしていたと噂されていましたねぇ。
時系列的にマサ丼&準皇族ご一行様の狼藉具合と照らし合わせると、面白い妄想が出来るかも知れませんねw


39 :可愛い奥様@避難所生活:2014/02/04(火) 11:31:23 ID:sSD5QI8o
>>34
owd(中川註:小和田)が皇室の弱みを握ってるってよく聴くけど
ナルのプチエン遊びのことかな?
あの人若い頃は巨乳好きでロリってイメージじゃなかったんだけど
でもブルックシールズのデビュー作って思っきしロリなのよね(プリティベイビー)
青い珊瑚礁の時でも15歳だもんな


806 :可愛い奥様@避難所生活:2014/03/13(木) 14:44:41 ID:VPmj/kMM
ヒント:ロリコン
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/news/5135/1391054484/-100


789 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/28(木) 12:06:45.39 ID:cmQqIkIl0.net[2/2]

そう言えばプチエンの話題で唐突に秋篠宮殿下のお名前を出してきたり、異様だったな。
いつもの●の行動パターンなら東宮が絡んでるとしか思えんぞ。


790 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/28(木) 12:16:29.97 ID:5q0BW7LL0.net[3/3]

そっか・・・
じゃあ、取引材料かな
認めざる負えない証拠、次々と事件発覚
で、関わっている各擁護勢力の力が衰える展開
お手上げ、身を引く代わりに不問?
廃太子に出来るなら致し方なしとか


791 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/28(木) 12:55:22.54 ID:n3SWW+i5O.net

全てowd(中川註:小和田)一味がやったことなので
無条件廃妃・現盗宮家劣り潰しでおk

 

800 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/28(木) 14:20:14.12 ID:jqePko710.net[1/3]
プチエンはマサが関係?それにナルだよ、ナる。
今だって学習院で運動会、幼女の写真撮りまくり。
アーヤじゃないよ、ナル。自分より小さいヨウジョに・・・


806 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/28(木) 16:03:22.76 ID:cbuHdh5qO.net[1/7]
>>796
ナルは愛子の運動会でも女子小学生を撮りまくるロリコン。
モテないし妻の雅と新婚時から寝室は別。
昔イギリス留学時にそっち関係の遊びをお付きの人が同行したと、過去スレ。
秋篠宮殿下は紀子様とラブラブ。愛人報道は捏造。タイの王女の写真付証言あり。


700 :名無しさん@お腹いっぱい2011/03/30(水) 09:58:06.58 ID:???.
兄。嗜好は学友の間でも有名である。英国留学の際のエピソードあり。
常に側近が同行している。
妃の入内に関わりありとの噂→小和田恒


701:名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/30(水) 14:11:37.11 ID:???
12歳当時の雅子様の写真とプチトマト(中川註:ロリ写真集)に掲載されていた少女の一人がそっくりだった件w
ちなみに清岡女史は元華族


709:名無しさん@お腹いっぱい。:2011/04/08(金) 10:03:47.11 ID:???
>>701
なにそれ?


710:名無しさん@お腹いっぱい。:2011/04/08(金) 13:06:24.68 ID:???
>>709
それ、ロリコンにしかわからない隠語のようなもんだから
気にすんな!w
http://shimasoku.com/kakolog/read/archives/1146071493/

812 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/28(木) 17:39:56.49 ID:vA0p93nx0.net[5/5]
>>808
ヒサシジジンもマサが本当の娘じゃないから手を出して売り飛ばしたんじゃないのって噂があった。
プチエンの前はプチ○マの話がかつて出たよ。
嘘か誠か不明だけどプチ○マにスレタイらしき少女が居たって。
裏で実はある部署が絡んでいる説もある、あの女性写真家はいつ死んだかも分からない。
国会図書館でも、この手の本は既に閲覧禁止になっている。

スレタイ妻が中学生から野球選手の追っかけやってた、というのは
性的な部分が発達しすぎていたというより幼少期にすでに壊れたんじゃないか?


813 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/28(木) 17:57:51.66 ID:cbuHdh5qO.net[4/7]
>>812
そのような事が書いてあるblogを前に読みました。
ジジンもプチ○ンで脅迫されていると書いてありました。
死んだ女性写真家ってのは初めて知りました。
よくわからないけど口封じ?裏の世界は汚くて怖い。

882 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/29(金) 13:32:06.65 ID:iqgRfbuUO.net[3/4]
あるblogより→2012/01/0901:31

東宮家の渡仏渡英予定も麻薬利権がらみ?
プチ○ン事件で脅迫されて○璽を持ち出し…
オランダ静養日本出国時の大量スーツケースの中身は?
帰国時 中身は麻薬?国連大学○本木で売りさばく?
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/447.html#c7

[番外地8] 徳仁「もういやだ」「離婚したい」涙の疑惑事件 中川隆
5. 中川隆[-10726] koaQ7Jey 2020年10月21日 13:47:54 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[34]
今上天皇が中国のエージェントになった理由 2
小和田家は三代前は遡れない家系。本当に日本人なのかも分からない。
徳仁と雅子の公式に認められている初めての出会いは昭和61年(1986年)10月18日のスペイン・エレナ王女歓迎レセプションパーティーであり、それより2年も早く、雅子さんというハニートラップを仕掛けられていた。
ドス子Wikiコルマール
その結婚後、「もういやだ」「離婚したい」と涙を流す出来事があったそうな。

ドス子wikiさんより
2004年4月佐賀県吉野ヶ里公務にて徳仁が泣き出す事件目撃情報(他スレからの転載)

Part44-535 名前: 可愛い奥様 04/04/25 11:43 ID:E3sMe2/9
昨日佐賀に皇太子が来たんだよ
吉野ヶ里ってとこがあるんだけど、そこで式典があって、その最中に鼻をすすりだし、突然涙をぬぐい出した。
理由はもちろんわかんね。鼻炎とかかもしれないけど、突然泣き出したから、まわりは驚いてた。

536 名前: 可愛い奥様 04/04/25 11:45 ID:E3sMe2/9
660 :名無しさん@4周年 :04/04/25 11:34 ID:GHTsS4cY
いまさら学生時代や外務省時代のデキなんてどうでもいいだろ。

そんなことよりよ、おまいら知らねえと思うけど、昨日の公務ですごいことがあったぞ。
なんと、皇太子が突然泣き出すハプニングがあったんだよww
泣き出したと言っても軽くだけどな。でもびっくりしたよ。
俺はそばで見てたんだけどさ。さすがにまわりがどよめいたよ。


2004年4月は、雅子が愛子を連れて軽井沢小和田家別荘に立て篭もっていた時期。その頃両陛下との夕食会後にも徳仁が母美智子さまの手をとり涙を流したという事件が発生したともマスコミ記事になっている。
参考:『週刊新潮』2005/5/4号<雅子さま深夜の帰宅事件と皇太子殿下が御所で泣いた夜>
参考:徳島新聞2009年2月27日<共同通信社社会部長・宮城孝治氏講演 平成皇室の光と陰『公あっての私』考え方の違い 両陛下ら苦悩>記事

徳仁「もういやだ」「離婚したい」涙の疑惑事件
Part373-374 名前:可愛い奥様 :2006/02/17(金) 23:38:34 ID:Ac69Mvpj
彼が「もういやだ」と泣いたのは本当

   「離婚したい」と言ったのも事実

その後の流れは全てここから始まっている
泥酔状態での発言だが


創価学会の信者  
雅子さんが元々信者だったことから改宗させられたのか、k ankoku に「歴史を学ぶ人として、過去を反省した上で良い関係が築かれることを願う」(2018年3月19日) 


k ankoku 首相、日本皇太子に会って「韓半島の変化」への支持求める
ⓒ 中央日報日本語版2018.03.20 09:31
https://japanese.joins.com/article/j_article.php?aid=239728&servcode=A00§code=A10&cloc=jp

などと、皇族でありながら、政治に口出し、日本を売る発言をしてしまう。赤い皇族である。

中共、創価の操り人形のようです。
https://nipponwomamoru.at.webry.info/201901/article_4.html


▲△▽▼

ハニートラップ はめられた皇太子と騙された国民
http://fanblogs.jp/togu/archive/8/0

田園双葉の入試に2回落ちて、3回目にお情けで編入。
田園双葉時代の成績は頑張っても専修大がやっと。

アメリカの公立高校では語学最低レベルのESLクラスから出られず。
当時ハーバードで客員教授していた父のコネで女子部のラドクリフに入学。

中国系学生デビッド・カオと半同棲。トップレス写真を撮られる。
卒業論文も父のコネで普通の学生には不可能な経済界の大物達への
インタビュー。

それでも優良可の良にあたる評価がやっと。
普通の会話が続けられずパーティーでは壁の花。

東大への学士入学は簡単なものでしかもここでも父が当時教授をしていた。
授業にはほとんど出席せず、1単位も取れずボロが出る前に中退して
父のいる外務省にコネ入省。

華々しくエリート外交官なんて報道されたが実際はただの外務省職員。
外務省時代は内規違反をしてマイカー通勤しVIP専用駐車場に駐車。
通勤手当をもらっていたので返却することに。しかも連日遅刻。
仕事が出来ないため大切な仕事は任されなかったが、頼まれると失敗して泣く。
それなのに傲慢な態度だった。

職場でのあだ名はコピー番長。
しょっちゅう化粧直しに席を立ち、なかなか戻らなかった。

職場でも父を「お父様」と呼んでいた。
オックスフォードに国費留学するが、同期の中で唯一修士が取れず帰国。
米国、英国、外務省時代に不倫の噂多数有り。
中国系学生と半同棲、トップレスの写真も存在する。
結婚一歩手前の日本人もいた。
浩宮の妃内定なるとダイアナ妃も受けたブライダルチェックを頑なに拒否。
つまり処女ではなかったと言うこと。一方の浩宮は。。
十二単も本当は着たくなかった。
皇室に入内後は悉く自分のやり方を貫く。


黒幕はこの男

外務省時代はただひたすら日本を貶めることに働く
朝鮮人の血を引く。皇室を乗っ取る野望を持つ。
日本国及び日本人の敵。極悪人スペクター。


一家全員が創価学会。

母優美子は殺人鬼江頭豊の娘。双子の妹とアグネスのユ偽フに身を置く。
妹は皇室ゆかりの品をヤフオクに出品、顔が品物に映り込んでばれる。
父親恒は野望実現の為の軍資金稼ぎか、投資に失敗。公金に手をつけ
発覚。軟禁状態に。
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/448.html#c5

[番外地8] 慰安婦強制連行・吉田証言はやはり事実だった 中川隆
2. 2020年10月21日 16:07:05 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[35]
慰安婦強制連行・吉田証言はやはり事実だった
慰安婦問題の討論・秦郁彦vs吉見義明、秦郁彦は歴史家の名を利用するのやめたらどうだろう
https://dj19.hatenadiary.org/entry/20130703/p1
秦郁彦 VS 吉見義明
https://www.nicovideo.jp/watch/sm24444064

経済ジャーナリスト・今田真人「従軍慰安婦・吉田証言否定論を検証するページ」
http://masato555.justhpbs.jp/newpage113.html

▲△▽▼

朝日新聞は吉田清治さんの強制慰安婦問題でインチキ調査を行った

・官邸から圧力がかかった。
・消費税軽減税率を新聞に適用して欲しかったので、官邸におべっかを使った。
・それで、朝日新聞は吉田清治さんの話が全羅南道でのできごとだったと良く知っていながら、わざわざ済州島だけで聞き取り調査した。

▲△▽▼

慰安婦が本当の事を話さなかった理由

売春婦とその家族を蔑視し差別する儒教社会に生きる朝鮮女性は自分が慰安婦だったと言えない環境にあった。

朝鮮は儒教社会だから慰安婦の姉妹や娘は一生 売春婦以外の仕事はできなくなる
だから元慰安婦だったとわかると一家は路頭に迷う事になる
吉田清治はそういう朝鮮の事情を考慮して意図的に強制連行した日時と場所を変えて書いたんですね。

吉田清治は実際に強制連行した日時と場所を公表しろと何度も言われたけど、元慰安婦の身元がわかって本人や家族が迫害されると困るので、絶対に応じなかったのです。

アホ右翼は知らないみたいですが、吉田清治は済州島の慰安婦狩りの情景は、実際には全羅南道での出来事だったと言っているんですね。

▲△▽▼

吉田清治を「詐欺師」扱いする本物の詐欺師 秦郁彦

産経グループのプロパガンダには、「嘘も百回つけば真実に成る」式の、学問的裏付のない特定の“似非事実”をたらい回ししながら既成事実化し、社会に拡散させていく特定のパターンがある。

古森氏は、「『吉田証言』は歴史家の秦郁彦氏らの調査などで虚構だったことが立証された」とするが、真っ赤な嘘である。

 韓国語も理解できない秦氏の「現地調査」は学術的調査とは程遠いもので、
一個人の独断の域を出るものではない。

 従軍慰安婦の存在を証明する資料は少なくないが、その中でも、吉田証言が
旧日本軍人として従軍慰安婦について明らかにした貴重な資料であることは現在も変わらない。

 吉田氏は、「太平洋戦争当時、国民総動員令を執行する労務報国会の山口県
動員部長として朝鮮人6000人を強制連行し、その中には慰安婦の女性も多かった」、

「昭和18年に軍の命令で、済州島で女性200人以上を挺身隊として強制連行し、慰安婦にした」などと1983年に出した著書「私の戦争犯罪・朝鮮人連行強制記録」などで体験談を語った。

 日本のメディアも吉田証言を「昭和十八・十九の二年間で千人以上」
(赤旗1992年1月26日)「吉田さんらが連行した女性は少なくみても
九百五十人」(朝日新聞1992年1月23日夕刊)と報じ、従軍慰安婦の存在が世に知られるところとなった。

 それは日本政府を動かし、1993年8月、河野洋平官房長官は、1年8ヶ月の調査を経て「慰安所の設置は軍当局の要請によるものであり、募集は軍の要請を受けた業者が主に行なったが、甘言・強圧による事例が多く、更には官憲等が直接これに加担したこともあった」として、公式に謝罪を表明した。

そうした動きに反発したのが、産経新聞などの右派メディアであった。

 産経新聞などの常連寄稿家である秦郁彦氏は、河野談話が出される前の1992年3月29日に済州島に渡り、吉田証言を「実地検証」をしたという。

 しかし、その内容たるや、康大元なる「海女研究家」を通訳に立て、「城山浦の老人クラブ、貝ボタン工場の元組合員など五人の老人と話し合って、吉田証言が虚構らしいことを確認」という程度のことでしかない。

 「実地検証」と言うにはあまりにお粗末な代物だが、敵意や憎悪を煽って矛先を変えるプロパガンダの要諦だけは心得ているようだ。

 済州新聞(1989年8月14日)に「(吉田証言の)慰安婦狩りの話を
裏ずづけ証言する人はほとんどいない」と書いた許栄善記者を利用することを
思いつく。そうして、「『なんでこんな作り話を書くのでしょうか』と、今は
『済州新聞』の文化部長に移っている許栄善女史から聞かれ、私も答えに窮したが、『有名な南京虐殺事件でも、この種の詐欺師が何人か現れました。彼らは土下座してザンゲするくせがあります』と答えるのが精一杯だった」と、自著「昭和史の謎を追う」、「慰安婦と戦場の性」などで臆面もなく披瀝している。

 ろくな調査もせず、人の話をだしにしながら吉田氏を「詐欺師」扱いする傲慢無礼な論法は、学者らしからぬ。曲学阿世の輩、というべきであろう。

 案の定、秦氏は学会などで「秦氏の乱暴な引用の仕方が史実を歪曲している」 としばしば批判されている。

「現地調査」とは名ばかりの粗悪品が「立証」などともてはやされるのは、右派保守陣営のニーズに合致したからで、実際、秦氏は復古主義者のデマゴーグとしての役割を担ってきた。

秦氏らのデマゴーグとしての本性を端的に示すのは、当初は慰安婦の存在を無視し、そのうちに慰安婦らが勇気を奮って名乗り出ると、今度は「戦時売春婦だ」と言い換え、詭弁を弄したことである。

 「軍は戦地での強姦事件を防ぐために、公娼業者に開業させていた。業者の指名、戦地への移動、営業状態の監督などはしたが、直接的な強制はしていない。当時は公娼制度は合法であった」が秦氏らのロジックだが、それによると、「ナチスの蛮行も合法であった」ということになる。

 秦氏らの詭弁は、「従軍慰安婦は朝日新聞の造語だ」と言葉の問題にすり替え、その存在を否定していることにも現れている。

 厩の王子を聖徳太子とするなど過去の現象を後世の言葉で表現することは歴史ではしばしば用いられることで、実体が問題であることは言うまでもない。

 吉田氏のような良心に基づく内部告発者を「詐欺師」と罵倒し、被害者である従軍慰安婦の声をことさら無視するのは、その姿勢が、加害者である旧日本軍の側に偏っているからではないか。
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/443.html#c2

[リバイバル3] 是枝アンプ 中川隆
9. 中川隆[-10725] koaQ7Jey 2020年10月21日 16:30:25 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[36]
ロイス ジャズ タンノイ
是枝アンプ 2006年02月25日
https://blog.goo.ne.jp/royce7799/e/277bc83fb1b9eba89ddc7570a5926fb9

以前、メーカーオーバーホールから戻った『オースチンTVA−1』を聴いて、あのときは淋しく変貌した音に泪した。それゆえ、修理で戻ってきた『WE300BPPアンプ』を当のSA氏の前で鳴らし、万一、泪など出てはと鳴らさなかった。
SA氏は非常に良い人で、磐乃井の生酒に舌鼓をうってご友人と3人で四方山話のあと「まあ、あとで音を聴かれた結果をメールででも教えてください、もうしばらく迫市におります」と帰られた。

昨日、メインの『845アンプ』から『WE300BPP』にいよいよ繋ぎ替えて音出ししてみたところ心配はまったく杞憂におわり、新しい発見のある良い音に仕上がっていた。SA氏はやっぱりすばらしい技術者だった。

アンプの出会いは数々あるが、是枝アンプのことを思い出す。

気仙沼市に、めずらしい是枝アンプを使っている人が居ると、静かなウワサがRoyceに聞こえていたが、或る日前触れ無く登場されたMS氏がその人であったので大変驚いた。

さてその『是枝アンプ』とはいかなる物か、岡山県の『オーディオマエストロ』という工房の制作で、個性的な一徹の製品が耳目を集め全国に静かにフアンを広げている。

◎かつての究極のテストレコードCBS-STR120が製造中止になっては、何十万円もする価格のカートリッジは一体どうやってその性能を確認しているのでしょうか

◎何のためにプレーヤを作るのと問われれば管球フォノイコライザを作るためと答えます

◎創作意欲を掻き立てる真空管がないことには良いアンプは生まれません

◎最近は管球フォノイコライザの開発に熱中しており、間もなく完成するでしょう

技術雑誌でこうのべられた是枝氏だが、自身で納得された稀少部品のみで少数台こつこつと造られる貴重品であるらしい。

そのようなアンプを、受話器を握って直接岡山の是枝氏の耳に「なにぶん、どうかよろしく」とオーダーされたそうだが、聴いたことも触ったこともない高額な一品制作品に大枚をはたかれ、枕の下に写真をしのばせて完成を半年待たれるような、半端な情熱ではないそのマニアぶりも怪しい人である。

以前、この『是枝アンプ』の同じ製品を発注した九州のKU氏が「クリスマス試聴プレゼントです」と送ってくださったことがあった。大変高額な製品を、ご自分で聴くよりさきに当方に送ってくださった希有の存在、KU氏のご厚意にもかかわらず、当方の技倆物量及ばず、ついに腰を抜かすような再生音は再現できなかった。
「いったいどんな音がしています?」

若干の危惧の念を持つこちらの視線を軽く受け流して、RoyceのソフアでくつろぐMS氏はおだやかに言った。

「Royceさんでは是枝をパワーアンプだけ試されたと思いますが、当方では、対になるプリアンプも発注してあるのです」

な、なんてこった。すごい入れ込みであるが、万が一、上手く行かなかったときの経済的反動は大丈夫なのかと、下世話な心配までするほどそれは高額だ。
こちらの気持ちを察したかわからぬが、MS氏は左右の眉をピクピクと二度ほど上下されて、細かなところまで打合せをしたそれはカスタムメイドであると自信たっぷりに申された。

話は、それで終わらなかった。

「これまで使用していたローサーのスピーカーは英国製で、髪の擦れる音も聞こえるような装置ですが、なにぶん箱が小さく低域が十分ではありません。そこで、Royceさんの低音の好みも考慮に入れて他のスピーカーに替えておきますからすべてが揃うまで、しばしお待ちください」と、自信ありげに言われた怪しいMS氏であった。

それから半年も経った若葉の5月であったが、MS氏は「いつでもおいでください」と一枚の地図を書かれ、ついに門を開かれた。
いったいそこで鳴っている音は、どのような音なのか、イギリス好きのこちらのことまで考慮したという、組み合わせているスピーカーのことも興味津々である。これはぜひ遠征して拝聴しなければ。耳の穴を揉みほぐして気仙沼に向けて出発した。

一関から東に国道284にのって太平洋側に50キロ行くと、宮城県境の港町、気仙沼市がある。トンネルを抜けるとMS氏のお宅は市街地から山沿いに少し入ったところにあって、絶好のロケーションである。坂道を降りて迎えに来られていたMS氏の後について二階の八畳の和室に案内されると、そこには大きな三つのソフアと見慣れぬスピーカーがあった。

『ダリ』のグランドというスピーカー(デンマーク製)はトールボーイ型で、座ると丁度耳の位置に高音がある。結論を急ぐようではあるが、この音を聴かされて腰が抜けるほど驚いた。箱の大きさからまったく想像もつかないほど伸び伸びと堂々たる迫真の音が鳴っている。ホーンスピーカーのような金属的重質量をも伴って腰のある中高域をこれでもかと聴かせてくる。低音も立派だ。このような音を出すエンクロージャーは見かけより相当重量がありそうである。タマの音、対するトランジスタといったデバイスの傾向を意識させない音であると聴こえる。八畳の空間でこのような堂々とした音が聴けるものかと驚いた。

「ビル・エバンス」の〈ビレッジバンガード・ライブ〉も、どうかな?と聞き耳をたてると、ブルブルと地震で家が揺れているかのような極低音がして、あの問題の地下鉄の通過音がたっぷりと再生され、これには感激した。

ご本人にうかがうと、とぼけておられるのか「ハウリングだと思います」といわれたが、これはオーディオマニアのあいだでは通行手形に書かれてある。
念のためニューヨーク地下鉄の音がズバリ収録されているキャピトルレコードを手に入れて聴き比べたことがあるが、その経験からいって、やはりそれは地下鉄の音。

ジャケットを見ると、デビィのシルエットの印刷色が黒色のこれは、小鉄盤モノラルカッティングのほうだが、ひょっとしてモノラル盤のほうがたっぷり入っているのか?わけがわからず陶然として唸った。

いったいこのような音は、スピーカーの力だけかといえばそうではなく、意外にアンプの性能だと思う。あまりにも部屋とアンプによって音は変わりはてるので、真のスピーカーの音は永遠にナゾと言いたいくらいオーディオは不可解だ。

初めて見た是枝プリアンプはこれまで想像していたどのイメージとも違い、どこかアールデコのようなツマミが視線を誘う。昔、彗星のように現れて消えたオーディオデバイスというメーカーがあったが、形状が似ていて、電源ユニットのメータも意表を突く外観だ。パワーアンプとセットで聴いた期待に違わぬ音は、さてはこのアンプが出しているのかと恐れ入って、二つのユニットに別れたその形容しがたい不思議なデザインをしみじみ眺めた。

ラインに繋がれたカートリッジも、ダイナベクターといえば、記憶のかなたに消えつつあった過去の商品名と思ったが、現在もニュータイプが月産数個のゆっくりしたペースで造られていた。このカスタムメイドのカートリッジの出す音は、伸び伸びとしながら引き締まって、トランペットの切り裂くような音でも危なげなく、ラッカー盤もかくやと思わせる音ミゾに溶着したようなトレースだった。帯域を伸ばした是枝アンプにはこのようなカートリッジがベストチョイスなのかもしれない。1個20万という性能を誇示する値段に、ご丁寧に専用ヘッドアンプをあわせて使っておられるMS氏の、それがオーディオに見せた静かな迫力である。

さて驚かされたMS氏の音に、朦朧としかけた気を払って部屋を見渡すと、所狭しと立てかけたレコードジャケットが床の間から溢れ足元までさざ波のように迫って来ていた。何十年もかけて選び抜かれた名盤揃いのそれは垂涎のコレクションだ。ブルーノート1500番の100枚の厚みは32センチ。モノサシがわりに両手を広げてその巾ざっと600枚と数えるが、眼で計って二千枚はありそうで、MS氏のこれまでの彷徨を語っていた。

夜道を一関に戻りながら『ダリ』のジャズが、しばらく頭に鳴り止まなかった。
https://blog.goo.ne.jp/royce7799/e/277bc83fb1b9eba89ddc7570a5926fb9

ウェストミンスター・ロイヤルが聴ける店 _ 一関市 _ ジャズ喫茶 ROYCE
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/212.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1090.html#c9

[リバイバル3] 是枝アンプ 中川隆
10. 中川隆[-10724] koaQ7Jey 2020年10月21日 16:42:29 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[37]
ウェストミンスター・ロイヤルを最高に素敵に鳴らしていらっしゃるのは、岩手県一関市のジャズ喫茶、ROYCEだと思います。

オリジナル・マランツ#7 & 是枝重治先生お手製300Bプッシュプルアンプという組み合わせです。


「ジャズというのはね、夜の音楽なんだ」


 15歳からプロとしてテナーサックス奏者を吹いていたスタン・ゲッツの晩年のこの言葉は、ジャズの本質を、実に見事に言い当てていると思います。

 クラシック音楽の様に教会や王侯貴族から保護され、古くから育まれてきた音楽とは違い、ジャズ音楽は歴史も新しく、1900年前後にアメリカのルイジアナ州ニューオリンズに起こった音楽です。しかも当初はニューオリンズの公娼街、ストーリーヴィルのマダムや周辺の顔役がジャズのスポンサーだったそうで、第一次世界大戦を期にマフィアのボス、アル・ カポネとその一党がこれに代わり、彼らの活動の場であったシカゴやカンサス・シティなど へとジャズ音楽が広がっていくことになります。

 このような背景もあり、ジャズ・プレイヤーは酒とヘロインやコカインなどのドラッグとは切っても切れない縁の様で、レスター・ヤング、チェット・ベイカーはもちろんのこと、私の大好きなビル・エヴァンスも然り。ドラッグの力を借りても良いプレイをしたい、あるいはそのストレスから解放されるため、ドラッグに手を染めたジャズ・プレイヤーのなんと多いことか。  さらには独特のリズム、ビート、スウィング感があるため、モーツアルトをはじめとするクラシック音楽の様に1/fのゆらぎによる、癒し効果を望むべくもなく、むしろ人間臭さ、人間の業のようなものをその音楽から感じることがしばしばです。ジョン・コルトレーンの「バラー ド」(通は「バラッド」と発音)ですら、繊細で美しい旋律の裏に、胸が突き上げられるような切なさを感じる表現があり、ジャズを単に癒しや安らぎを求めて聴くと、とんでもないことに なりかねません。

 それにもう一つ。ジャズはなんと言ってもライブが一番なのですが、それが叶わないなら、せめて良い音で聴きたいもの。しかも、ジャズの隆盛期である50年代半ばから70年代に かけての、最新のデジタル録音ではない、当時のLPレコードをかけることが出来て、ジャ ズのスモーキーさまで味わえるシステムとなると、BOSEの901スピーカーでも無理な話で、 JBLのパラゴンやハーツフィールドそしてオリンパス、もしくはアルテックのA7等が挙げら れましょう。

アンプもマランツ model7とmodel9、あるいはMcIntoshのC22とMC275の組み合わせ、レコード・プレーヤーはEMT927があれば理想ですが、同社の930か、ガラードの301でも良いかと思います。これらを揃えて聴かせることが出来る、あるいは最低でもこれくらいのレベルで聴かせるところとなると、一般的な電気店ではなかなか見当たらず、ジャズ喫茶を探すしかありません。

日本で一番音の良いジャズ喫茶と言えば、東北は一関市の「ベイシー」を挙げなくてはなりません。その名が示すように、カウント・ベイシーに心酔した菅原昭二氏がオーナーの ジャズ喫茶なのですが、なんとカウント・ベイシー楽団を迎えてここでライブをやったことがあるくらい、カウント・ベイシー楽団からも敬意を払われる、世界的にも有名なジャズ喫茶です。かつて、早稲田大学でドラムを叩いていたご主人だけに、そこで再生される音は、 「下手なライブを聴かされるくらいなら、ベイシーでレコードを聴いた方が良い」と例えられるくらい、生を彷彿とさせる力感あふれた再生音で、見事の一語に尽きます。

 ところがもう4年半ほど前になりますが、なんとこの日本のジャズ界の総帥とでも言うべきベイシーのお膝元、一関市でジャズ喫茶ROYCEを開店した方がいらっしゃいます。
本業は酒屋さんなのですが、元来クラシック音楽ファンで、タンノイのウエストミンスター・ロイヤルというクラシック音楽向きのスピーカーを使い、プレーヤーはトーレンス、アンプもウエスギのプリとメインの組み合わせで、入り口から出口までクラシック音楽用のシステムでジャズをやろうというのですから、本当にビックリしました。

 その立ち上げの頃に伺い、女性ボーカルは良かったのですが、さすがにジャズの切れ味にはついて来れない部分があり、一緒に伺った友人達も、これじゃちょっとね、と顔を見 合わせてしまいました。

 こうなると、居ても立ってもいられなくなり、当時私が持っていたオーディオに関するノウハウを総動員して、セッティングやチューニングで試してみることになりました。ケーブルを換えたり、真空管を換えたりもしてみましたが、ウエスギのアンプではどうしても一線を超えることが出来ず、その夜、酔った勢いで「これではまだまだ駄目です。私の持っているマラ ンツ7なら、ジャズ向きの音にすることが出来ます。そうだ、私のマランツ7を開店祝いに差し上げましょう」と言ってしまったらしく、これにパワーアンプとして是枝300Bプッシュプルアンプを併せて貸し出すことになってしまいました。

 幸か不幸かこの二つは見事な成果を収め、パワーアンプは2年を経て私の手元に戻ってきましたが、プリアンプのマランツ7はこれに代わるものが無いらしく、また、「差し上げ る」と言ってしまった手前、返してとも言えず、そのままROYCEに納まり、現在では東北有数の ジャズ喫茶と言われるほどまでになったROYCEを陰ながら支えている様です。

 ところでこの話には尾ヒレが付いて、私が九州に戻った際、「あのROYCEを立ち上げた楠さんが門司港レトロで自分のジャズ喫茶を開くらしい」という話になっていて驚いたのは、 昨年とある誌面でお書きした通りですが、メインのクラシック音楽用システム以外に、ROYCEの時よりもさらにジャズに適したシステムが現在手元にあるだけに、ちょっと試してみたい誘惑に駆られることがあります。

 北九州には若松の井筒屋跡前にELLE EVANS(若松区本町2-4-17 TEL751-9508)と いうジャズが聴けるお店があります。不定期にライブを行うところは他にもいくつかあります が、ここの様に定期的にライブを行い、かつ、それなりに良い音でジャズを聴かせるところ は少なく、貴重な存在です。

 もし、私が今の職業に就いていなかったら、ひょっとしたら本当に門司港レトロ地区周辺で、ジャズ喫茶を開いていたかも知れません。人生、どこでどう転ぶのか、わからないものです。そう、これから先もどうなるか、まだわからないのかも知れません。
http://members.jcom.home.ne.jp/k.kusunoki/music/JAZZ/JAZZ-1.htm

139 :K:2001/07/01(日) 00:01

ウェストミンスター・ロイヤルを最高に素敵に鳴らしていらっしゃるのは、岩手県一関市(ジャズ喫茶ベイシーのある所)のジャズ喫茶、ROYCEだと思います。オリジナル・マランツ#7&是枝重治先生(管球王国で執筆されている方) お手製300Bプッシュプルアンプという組み合わせです。

アナログプレーヤーは型番は忘れましたが、トーレンスでした。
最近では、ベイシーに行かないでROYCEに聴きに行く方がいらっしゃると言いますから、私が知っている頃よりも、さらにレヴェルアップしていると思います。


334 名前:K :2001/07/14(土) 21:40

ROYCE では ウェストミンスター・ロイヤルをMarantz#7と300Bプッシュプル、845シングルアンプで鳴らしています。
ここのお店の凄いところは、アンプをいろんな人から借りて、それでも満足いかず、アンプ製作者を呼んで、

「このアンプのこういう音と、そちらのアンプの、こんな感じの音が出るアンプを作ってほしい」

と、具体例を挙げてアンプを作らせ、

「このレコードにはこういう感じで音が入っている。それがまだ出ていない。直してくれ」

と、徹底的にパーツ、配線まで換えさせて理想の音に近づけて行ったのです。ですからオーナーのイメージ通りの音がしっかり出ていると思います。

98 :通行人K:2001/06/28(木) 23:13

タンノイは、ウェストミンスター・ロイヤルも、オートグラフ・ミレニアムも、みんな「創られた独特の低音」を持っています。 G.R.F.Memoryが一番コントロールしやすく、低域は締まりが良くしようと思ったら、けっこう良く締まった音を聴かせます。それでいてローエンドまでけっこう伸びています。

ホーンロードのかかったウェストミンスターやオートグラフは、やはり独特の箱鳴りがあって、それがともすると耳に付きます。 しかし十分にアンプやケーブルを吟味し、細かくセッティングを追い込んでコントロールしてやると、岩手県一関市のROYCEというジャズ喫茶の様に、タンノイでジャズを奏でることも可能です。

岩手県一関市ジャズ喫茶ROYCEのシステムラインナップ。とにかく豪快にかつ高分解能に鳴ります。

「アルテックA7を緻密にしたような感じ」

とは、とあるジャズ評論家のお言葉。なるほど、と思いました。徹底的に手を入れた手作りメインアンプの勝利でしょう。


309 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/13(金) 16:25

タンノイではグラモフォンのペルゴレージ「スターバトマーテル」アバド盤のメゾソプラノとアルトの歌い手をきちんと分離して再生出来ないと思う。確かに音は美しいとは思うが、音楽の観賞用として、そういう再生力では問題があると思う。

311 名前:K :2001/07/13(金) 18:55
>>309
>タンノイではグラモフォンのペルゴレージ「スターバトマーテル」アバド盤のメゾソプラ
>ノとアルトの歌い手をきちんと分離して再生出来ないと思う。


ふぅむ、それは不幸なタンノイですね。ちゃんとしたアンプで、しっかり振り角までチェックしてチューニングされたタンノイなら、むしろもっと難しいと思われる、ジョスカン・デ・プレ作曲「ミサ・パン・リングァ」演奏:タリス・スコラーズ(Gimell CDGIM009)の、十数人中ソプラノの左の二人の声の微妙な違い、体を左右に揺れ動かしているその様子までわかるかと思います。

ま、私なんかよりも、岩手県一関市のウェストミンスター・ロイヤルでジャズを鳴らしているROYCEというジャズ喫茶で、

Waltz for Debby Bill Evans Trio(RIVERSIDE VDJ-1536)
http://www.youtube.com/watch?v=dH3GSrCmzC8
http://www.youtube.com/watch?v=2mt4DQLg5pc
http://www.amazon.co.jp/Waltz-Debby-Bill-Evans/dp/B000000YBQ

をお聴きになると良いですよ。

地下鉄の騒音が、左から右の奥に2回、その反対に抜けるのが1回、なんて具合に、本当に手に取るようにわかるかと思います。

タンノイは、ある意味では、チューニングが非常に難しいスピーカーです。単にポンと置いたら鳴るスピーカーではありません。エンクロージャーをある程度響かせながら、同軸2ウェイは、90°のサービスエリア内で、シビアに定位させないといけないので、ちょっとした机や椅子の影響も受けやすいのです。ましてやコーナータイプのオートグラフは、コーナー付けが基本ですから、最初から内振りの角度が決められているようなもの。

そういう困難を克服して、クープラン作曲「モッテト集」 演奏:Feldman,Poulenardら(Harmonia mundiHMC901150)の二人の女性の歌声の掛け合いが、時として顔を見合わせながら、またある時にはちょっと背伸びするように上向きに発声している様まで手に取るようにわかるようになった時の嬉しさというのは、また、格別なものがあります。
http://mimizun.com/log/2ch/pav/992992601/


ぼうちちさんがご本人から直接聞いたそうだが「ロイス」は、サラ・ボーンのミドルネームからとったとのこと。

(サラ・ボーンって、今の人はポップスの歌手だと思っているのかな)

で、話題は、ロイスさんの

「ロイス ジャズ タンノイーーータンノイによるホイジンガ的ジャズの考察」

http://blog.goo.ne.jp/royce7799

うーーーーん。

確かにJBLやアルテックではホイジンガ的ジャズの考察には向いていないだろう。(高貴さが無いからね)

んで、タンノイという原器でジャズを考察するのだけれど
(もちろん分析はできない。できないからタンノイ?)

それにはアンプが必要で、ロイス氏は最初、タンノイをウエスギで鳴らそうとしていた。

ダメ出しをしたのが北九州の楠薫さん。(BOSEさんの知り合いのドクター)。


マランツ7と是枝300bを提供したそう。

(楠薫さんははやくにタンノイ-ウエスギを止め、マランツ1に変えていた)

マランツ7はそのままロイス氏の手元に残り、是枝300bは楠さんのところに戻った。

その音は太く文字通りジャジーな音だったそうだ。


でも、それでは「タンノイによる」ってところが希薄になる。
あちらを立てれば、こちらが立たずである。困ったものである。

で、ここは是枝アンプにお引き取り願って、自作アンプを宛がった。

などと、ponの妄想は膨らむのである。

(勝手なことを書いて、ロイスさん、楠薫さん、申し訳ありません)

んで、その音を、チーム町内会の面々が聴いた。いうまでもなく面々は「アルテックやJBLによるジャズの再生」のみならず「タンノイによるジャズの再生」について造詣が深いんである。

ロイスさんはいつも通り「タンノイによるホイジンガ的ジャズの考察」を示した。

そりゃかみ合いません。

というか、

「ホモ・ファーベル」と「ホモ・ルーデンス」の不幸な出会い

だったのかもしれない。


とまれ、ponはその場に居合わせなかったので憶測でしかいえない。

http://d.hatena.ne.jp/ebapon/20091227/1261927194



http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1090.html#c10

[リバイバル3] 是枝アンプ 中川隆
11. 中川隆[-10723] koaQ7Jey 2020年10月21日 16:45:54 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[38]
是枝300Bプッシュプルアンプ vs. EAR V20


516 名前:K :2001/07/28(土) 14:55

現時点での我が家のシステムは、下記の通りです。

CD12 → Red Rose Music Silver 1(インターコネクトケーブル)
→ EAR V20 → S/A Labs High End Horse3.5(スピーカーケーブル)
→ オートグラフ・ミレニアム


721 名前:K :2001/08/24(金) 21:07

カンタベリー15とEARのV20の、妖艶な組み合わせも捨てがたいものがあります。


485 名前:K :2001/07/27(金) 16:06

EARのV20で鳴らした時の音を聴いてしまうと、もう、後戻りは出来ません。

CD12のお陰もあるのでしょうが、凛として清々しく、透明感(これはSPケーブルのお陰?)あふれるタンノイサウンド……。

どこかで聴いたことがあるようだと思ったら、なんとあの、長野県原村のペンション・ムジカの清々しさに相通じるものがあるんです。もう少し、我が家の方が、低域は出ていますし、V20なら曇らずに、スッと出てくれます。分解能では、圧倒的に我が家の勝ちです。

時代が変われば変わったで、オートグラフで鳴らす音楽の楽しみ方も、新たな展開を見せてくれるものだと、感心した次第です。

それにしても、V20で良いとなると、コニサーや是枝300Bプッシュプルアンプが、宙に浮いてしまいます。コニサーが160万。是枝300Bが168万。合わせたものが、55万円少々のプリメインアンプに敗れてしまったと言うのは、なんとも皮肉な話です。
http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/992/992992601.html


EAR の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1090.html#c11

[リバイバル3] 是枝アンプ 中川隆
12. 中川隆[-10722] koaQ7Jey 2020年10月21日 16:57:51 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[39]
楠 薫のオーディオ三昧
■ 是枝300Bプッシュプルアンプ ■

管球王国などでもおなじみの、オーディオマエストロの是枝氏がウエスタン86アンプを参考に、 設計したアンプ。トランスがウエスタンと同じ素材と巻き方をしている、特注品です。
かつて、一関市のROYCEでは我が家のこのアンプとMarantz model 7(こちらは現在でも稼働中) がメインで活躍していました。


正面像です。
裏側です。

スピーカーターミナルは、上が16Ω、下が8Ω。
一見、入力ターミナルのようで、実は電源プラグ接続部。


Last update Jun.3.2001

http://www.kusunoki.jp/audio/Koreeda300B/Koreeda300B.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1090.html#c12

[リバイバル3] 是枝アンプ 中川隆
13. 中川隆[-10721] koaQ7Jey 2020年10月21日 17:01:36 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[40]
ハイファイ堂メールマガジン
是枝氏制作のウェスタン300Bプッシュプル 

真空管はWESTERN-ELECTRICの300Bを使用、この300Bはプッシュプルのためかどの音域でも音がやせず、粒立ちもしっかり。でも決してうるさい音ではなくどこか品があって聞く人にきっちり音楽がとけ込んでくれます。

小さいボディにぎっしりと旨みが詰め込まれているアンプです。
現代スピーカーでも十分対応してくれます。
(大須本店中古売価 598000円)
https://www.hifido.co.jp/merumaga/osu/091211/index.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1090.html#c13

[リバイバル3] 是枝アンプ 中川隆
14. 中川隆[-10720] koaQ7Jey 2020年10月21日 17:12:10 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[41]

2012年11月22日
WE300B WE252Aシングルアンプの最終回答
https://open.mixi.jp/user/8290003/diary/1881646999

10/22にオーディオ音合戦で玉砕された元是枝300Bシングル。

日記で一応の完成を報告できたこちらも、書かないまでも不断の音質向上に向けて、部品アレコレを繰り返してきました。


ちょうど敗戦して1ヶ月の今日が最終回答となったようですので、これにてWE300B真空管弄りは一旦終了です。


最高とかせずに「一旦」としたのは、今後、格段の音質向上技術、パーツが見つかれば、さらに向上させるために、常に謙虚な気持ちでいたいからです。


変遷を写真を並べて記録しておきます。


是枝管球王国3号
フォト フォト

12AU7→6SJ7→CR結合→300B、5U4(WE274B
)
アンプ音合戦 予選敗退


組み直し第1号機
フォト フォト

WE328→ UTC A18(トランスドライブ・トランス結合)→ WE300B

ゲイン不足につき敗退

組み直し第2号機

フォト フォト

アメリカ海軍アンプのマイク昇圧入力トランス(UTC製)→WE328→UTC A18ドライバートランス→WE300B

ゲインが上がりすぎてすぐにクリップ。

レンジがナローで典型的かまぼこで論外。


組み直し第3号機


入力トランスをUTC A39に変更 


レンジ急拡大 入力トランスの一次側(入力インピーダンス)が海軍100Ω A39が600Ωらも影響か。


高音質に。

しかし、いかんせんゲイン不足。


最終回答

組み直し第4号機

フォト フォト

入力トランスをUTC A39〜UTC A11に変更 昇圧はA39(600Ω:2KΩ)からA11(600Ω:50kΩ)
フォト フォト


トランスも古いタイプの方が音がいいとされるので、名板入りの旧モデルを探した。


CRパーツを音を聴きながら吟味して変更。

特に電源部以外の電解コンデンサーの変更、段間トランスのDCカットのコンデンサー変更の音質変化も大


レンジ拡大で、倍音の艶がよい。

音飛びが上の中で一番よくなった。

本家WE91Bよりリミッター感がない。

WE310(328)ーWE310(328) CR結合 300B型(ウエスタンサウンドインク WE91Bレプリカ サンバレーSV-91 最新作のトライオード91)より、奥行き感がずっと出る。

(裸ゲインが高すぎて、強力なNFBが悪さして、音場感を阻害していると思われる)

ゲインも最適で、一般的アンプと同様。


パーツ変更した部分
フォトフォト

フォトフォト

加えた四角いオイルコンデンサーはナショナル製です。一部松下幸之助イズムが入っています。


回路の説明
フォト

CDらからのライン音楽信号は、1番の入力トランスで増幅されて、2番のWE328A真空管でさらに増幅。


その信号はさらに3番の段間トランスで増幅されて4番のWE300BないしWE252Aへ流れて最終増幅。


段間トランスのA18には直流を流さない方が音がいいので、キャパシターによるDCカット。

このコンデンサーで音がコロコロ変わります。


スプラグオレンジドロップとこちらは好み
フォト フォト


そうして、そのままではインピーダンスが高すぎるので、出力トランスで2.5kΩ:8Ωに減圧されてスピーカーへ。


電源は6番の電源トランスから、整流はWE274B整流管で行われ、7番のAEROVOXの4マイクロのWEアンプ用ブロック型オイルコンデンサーにまず入ります。


音質的理由と、整流管への優しさからです。


そののち、8番チョークトランス 10番のマロリー電解コンデンサーでACの脈流が平滑されてDCに。

420Vくらいが5番の出力トランスを通ってWE300Bのプレートへ。


真空管のヒーターは音質上と、フィラメントの片減りによる消耗防止からすべて交流点火です。(ハムは気になりません)


是枝300Bとは音飛びも声の質感も比較にならないほど向上して、NAGRA 300iと並べて何ら遜色のないとても満足するものに仕上がりました。


プリアンプも全く要りません。


VOL+ライントランス WE127C自作のそれでハイエンドレベル ボーカルは超ハイエンドです。


これが一番苦労したアンプです。

WE300Bの料理は並大抵ではありません。

WE252Aに交換するとゾクゾクとするバイオリンの鳴りがガルネリから響きます。

NHK音楽祭の留守録を聴いていますが、客席の観客の咳すら生々しく、アンプ音合戦勝ち残りな格段の音質向上と断言できそうです。

さらに改造 シャーシ トランスを一新してほぼ別アンプとしていいほどに組み直ししました。
板抵抗 段間トランスのDCカットコンデンサーら交換
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1948705939&owner_id=8290003

NFB 回路訂正 残留ノイズ1mv以下のローノイズ化
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1953719725&owner_id=8290003


https://open.mixi.jp/user/8290003/diary/1881646999
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1090.html#c14

[リバイバル3] 是枝アンプ 中川隆
15. 中川隆[-10719] koaQ7Jey 2020年10月21日 17:16:50 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[42]

是枝重治WE300Aシングルアンプ シャーシ アモルファスタムラトランス
http://move-house.info/item/music/AV/Tube_amp/we300a.html

上の管球王国3号で是枝重治さんが発表されたWE300Bシングルアンプのシャーシと出力トランス 電源トランス チョークトランスの左右モノラル機2台分です。真空管 CRパーツ類は付属しませんのでご了承ください。

是枝先生自ら作っていただいた写真のものを、WE91型回路に換装して長らく使っていました。

この度Western Electricオリジナルトランスが入手できて、別シャーシに組み直して、このアンプのシャーシ トランスを生かしていただける方に譲渡いたしたく出品いたします。

あえてシャーシからトランスを取り外しました。ばら売りしようかと思いましたが、全部でWE300Bシングルが出来上がりますので、このオリジナルシャーシを活用するもよし、別シャーシに組むもよいようにしました。

タムラのアモルファストランスは現在入手出来ないようで、最終での定価は2個で28万だったようです。

https://we300b.com/item/japan/1304/


ファインメットコアと同様の非結晶金属は加工が大変なようですが、低損失のコアは是枝アンプら現代ハイエンド音質にはどうしても欠かせないと感じます。

管球王国3号内の是枝先生の音質評を引用すると、「大変毅然として抜けがよく、300Bシングルにありがちな甘さはほとんど感じられません・・・・・素晴らしく腰が強く、潤いがあり、濡れたようにとろける音と、どこまでも伸びる強靱なフォルテシモが特徴・・・・・空前絶後のよい音でした。とてもクリアーで、信じられぬほど細かい音がよく聞こえ、音場は広大ですし、音像も小さく未来的な音です。あまりにハイスピードですから、これが直熱三極管とはだれも信じないでしょう」

拙宅のスピーカーはWestern Electric系なので、先生の現代ハイエンド型といっていい300Bアンプの音質より、WE型回路の方が合うので、改造したものです。

WE91型のWE310ないしWE328とWE300Bの2段増幅ですとゲインが不足気味 オリジナルのWE310ーWE310ーWE300の3段ですとゲインが上がりすぎて、NFBを強力にかけてゲインを落とさざるを得ない。

後者の方法ですと、個人的には天井感ある音に感じて受け入れられません。

そこで、入力トランスと段間トランスのトランス結合方式としてこのUTC Aシリーズトランスの昇圧機能でゲインを稼いで、WE310-WE300Bの2段構成で最適なゲインとして使ってきました。

元々12AU7ソケットとプレート電流監視メーターのところにこのUTCトランスを付けられるようにシャーシを改造しています。

手に入りにくいUTCのその段間トランスも同時に出品いたしておりますので、ご興味あればご一緒に落札されることをお勧めします。

UTCの入力トランスは入手しやすいでしょう。

落札された方には、ご希望があればオリジナル是枝WE300Bシングルアンプの回路図 パーツリストがわかるようにさせていただきます。

なお、下記は是枝さんから本オリジナルアンプにいただいた内容らですので、参考のため引用します。

300Bの音の個性
音の図太さ、滑らかさ、包容力、美しさに特徴がある

・基本は5極管によるハイインピーダンス・スイング

この方法は。バイアスの深い大型の直熱三極管の中ではWE300Bだけに許された特権的な方法
(真空管 アンプ)
http://move-house.info/item/music/AV/Tube_amp/we300a.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1090.html#c15

[番外地8] 鬼塚 英昭の著書 中川隆
1. 中川隆[-10718] koaQ7Jey 2020年10月21日 19:31:39 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[43]
​ @水野雄大
鬼塚 英昭とディビット・バーガミニの二人は昭和天皇の研究者として有名だよ。タブーに触れるので他の研究者はその分野は全く研究していないから、現在では二人の学説が定説になっている、既に関係者が全員死んでしまって、当時の話を聞けないから新しい調査・研究はもう不可能なんだ:

鬼塚 英昭の著書
https://www.amazon.co.jp/%E6%9C%AC-%E9%AC%BC%E5%A1%9A-%E8%8B%B1%E6%98%AD/s?rh=n%3A465392%2Cp_27%3A%E9%AC%BC%E5%A1%9A+%E8%8B%B1%E6%98%AD

天皇の陰謀 天皇裕仁はかく日本を対西洋戦争に導いた
ディビット・バーガミニ著 松崎元訳
https://retirementaustralia.net/old/rk_tr_emperor_02_contents.ht
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/522.html#c1

[番外地8] 鬼塚 英昭の著書 中川隆
2. 中川隆[-10717] koaQ7Jey 2020年10月21日 19:56:27 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[44]
鬼塚氏を中傷するコメントをネット上で見かけるが、
一、あなたが鬼塚氏の何の本を読み
二、どこの箇所を指して事実を捻じ曲げて妄想で書いていると確信を持てたのか
三、その根拠たる文献資料を示されたい。

鬼塚氏ほどあらゆる文献資料を網羅し、
かつ眼光紙背に徹するが如く読み込んでいる人を私は寡聞にして知らない。
プロパガンダをまんま信じて洗脳されている歴史作家があまたある中で、
まさに掃き溜めの鶴、恩寵、僥倖のような存在である。


鬼塚氏を中傷するコメントは、
秦郁彦がバーガミニの『天皇の陰謀』を偽書と決め付けた手法と同じ。
”バーガミニの主張に該当する資料は、杉山元メモのどこにも見つからなかった”
などとと事実無根の主張をしている。

秦は防衛庁に職員として潜入していた草である。
秦のような田布施村王朝の関係者が、国家規模の資料改竄をしていると私は思う。
日中戦争拡大の現場証言も同様である。
池田純久が近衛文麿に責任転嫁する有名な証言は、その代表例である。


田布施村王朝は実に真摯な態度で、一貫して偽史を捏造してきた。
秦や白洲次郎や松本重治などの確信犯がプロパガンダを流布し、
それに御用作家やマスコミが追随してきたが、

鬼塚氏が膨大な資料を微分積分して導いた結論は、『仮説』ではなく真実である。
http://www.asyura2.com/11/cult8/msg/701.html#ctop
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/522.html#c2

[番外地8] 林千勝さんの話はすべて妄想です。 そもそも近衛文麿は反戦派で何とかして戦争を止めようとしていたんですね 中川隆
1. 中川隆[-10716] koaQ7Jey 2020年10月21日 20:18:25 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[45]
東条英樹は昭和天皇が真珠湾攻撃を命令したと証言しているよ:

ドラマ東京裁判名場面02 - YouTube動画
https://www.youtube.com/watch?v=6I3ZLht7o1g
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/521.html#c1

[番外地8] 明治天皇すり替え説 中川隆
1. 中川隆[-10715] koaQ7Jey 2020年10月21日 20:52:11 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[46]
長州の下級武士はイギリスのエージェントで、イギリスの傀儡政権を建てたんだよ。
それでイギリスの言う事を何でも聞く人間を天皇に仕立てたという話だよ。
そもそも尊王攘夷だった天皇一族が一瞬で尊王開国に変わるのはおかしいだろ。
そんな考えの皇族は存在しないよ。

そもそも明治天皇は神仏分離政策を取って、仏教だけでなく神道も壊滅させて日本を無宗教国家に変えたけど、聖徳太子以降ずっと仏教徒だった皇族がそんな事をやる筈がないだろ。
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/524.html#c1

[番外地8] 明治天皇すり替え説 中川隆
2. 2020年10月21日 21:05:19 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[47]
明治天皇はイギリスの為に日清日露戦争までやったんだよ。
だからイギリスが資金援助やロシアとの調停までしてくれたんだ。

そもそも長州が徳川幕府を倒したのに、毛利氏ではなく長州の下級武士が権力をすべて握るのがおかしいだろ。
すべてイギリスが背後で仕切っていたんだ。イギリスは中国を植民地化する為に日本人を傭兵にしたのさ。
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/524.html#c2

   

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