今日マレーシアのナジブ.ラザク首相は、3月8日に失踪したマレーシア航空機MH370は南インド洋から数千マイル離れた海域に墜落し、飛行機に乗っていた239人全員は死亡が推定されたとの結論を発表した。まだ多くの謎や疑問は残ったままである。
ラザク首相は「これは可能な着陸地点から遥かに離れた場所です。従って、新たなデーターの分析に基づいて、深い悲しみと後悔の念で 370便は南インド洋に墜落したことを通知しなくてはなりません」と伝えた。また、「すべての合理的な疑いを超え、MH370は失踪し、生存者はいないと仮定しなくてはなりません」と語った。北京のホテルに滞在していた乗客の家族は言い知れぬショックを受け「ヒステリックなシーン」があった。一人の女性は床にふせながら「それは不可能だ。それは不可能だ」と泣き叫んだ。
ロイターによると、乗客の150人以上は中国人だったという。中国政府はマレーシア政府に飛行機がインド洋に墜落したという情報と証拠をすべて提供するよう要請した。ラザク首相の発表は、オーストラリア海軍の船艦が失踪した370便を破損部分と思われる浮動している物体を発見した後のことである。
その捜索サイトは、地球で最も遠い領域である氷の亜寒帯海にあるパースの南西約2,500 Km(1,550マイル)の地点である。オーストラリアのトニー.アボット首相は、発見された物体は「グレーまたはグリーンの円形物体」および「オレンジの長方形の物体」であり、24日午後に目撃されたと語った。
月曜日の早朝、新華社通信は、中国のイリューシンIL-76航空機が2つの「比較的大きな浮動物体および数キロメートルにわたって散在している小さな白い物体を発見したと発表した。更に「捜索が実を結んだ徴候」では、米海軍はその地域にハイテクのブラック.ボックス検出器を利用して捜索を実施した。ブラック.ボックスは、コックピット.ボイス.レコーダー及び飛行データー記録など、飛行中の機内で何があったかを記録するものであるらしい。
墜落現場では、ロケーター.ビーコン(非常用位置指示無線標識装置の一種)は30日後には次第に鮮明度がぼんやりしてくるため、早く探すことが非常に重要であるという。また、英国の通信衛星会社インマルサットは「ピング」と呼ぶ微かに検出された電子は、飛行機MH370がコンタクトを失ってから6時間飛行していたことを示唆していると述べている。更に、インマルサットおよび英国航空事故調査支局は、過去に一度も実施したことがないタイプの分析を基本に、飛行機の最後の位置は西パースのインド洋の真ん中にいたと結論を下している。
今日のマレーシア政府の結論は、複数の国がハイテクを利用し、消失した370便はインド洋に墜落したと分析したデーターに基づき、全員死亡が推定された。前代未聞の規模で駆使された通信衛星技術は、極端に捜索困難な場所に飛行機がいた可能性があることを示唆している。なぜ、そのような遠隔海域上を飛行していたのか、そのなぞは残ったままである。中国は捜索を今後も続ける意志があり、マレーシアを含めて他の国も捜索を続けてくれることを願っているとロイターは伝えている。
http://shimamyuko.wordpress.com/
http://www.asyura2.com/12/asia14/msg/827.html