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2020年10月24日09時08分 〜
記事 [議論31] 「人間の正しい思想はどこからくるのか」毛沢東
「人間の正しい思想はどこからくるのか」毛沢東

 人間の正しい思想はどこからくるのか。天から降ってくるのか。そうではない。もともと自分の頭のなかにあるのか。そうではない。人間の正しい思想は、ただ実在・社会の中での実践のなかから生まれてくるのである。ただ実在・社会での生産活動、社会活動、科学実験という三つの実践のなかからのみ生まれてくるのである。人間の社会的存在は、人間の思想を決定する。
 そして、正しい思想は、ひとたび人類に把握されると、社会を改造し、世界を改造する物質の力に変わる。人間は社会的実践のなかでさまざまな活動をすすめて、豊富な経験を持つようになるが、それには成功したものもあれば、失敗したものもある。
 客観的外界の無数の現象は、人間の目、耳、鼻、舌、身体などの五官を通じて、自分の頭脳に反映してくるが、はじめは感性的認識である。このような感性的認識の材料がたくさん蓄積されると、飛躍がおこり、理性的認識に変わるのであって、これが思想である。これはひとつの認識過程である。これは全認識過程の第一の段階、すなわち客観的物質から主観的精神への段階、存在から思想への段階である。このときの精神、思想(理論、政策、計画、方法をふくむ)が客観的外界の法則を正しく反映しているかどうかは、まだ証明されてはおらず、正しいかどうかはまだ確定することができない。
 そのあと、さらに認識過程の第二段階、すなわち精神から物質への段階、思想から存在への段階がある。つまり、第一段階で得た認識を社会活動・科学実験のなかに持ち込み、それらの理論、政策、計画、方法などが予想どおりの成功を収めることができるかどうかを見るのである。一般的にいえば、成功したものが正しく、失敗したものは間違っており、人類の自然界に対する科学理論では特にそうである。
 人間の認識は実践で試されてふたたび飛躍を遂げる。こんどの飛躍は前の飛躍にくらべて一層大きな意義を持っている。なぜなら、認識の最初の飛躍、すなわち、客観的外界を反映する過程で得られた思想、理論、政策、計画、方法などがはたして正しかったのか、間違っていたのかを証明することができるのは、今度の飛躍だけであって、これ以外に真理を検証する方法はないからである。そして、われわれが世界を認識する目的は、ただ世界を改造するためである。
 正しい認識は、しばしば物質から精神へ、精神から物質へ、すなわち実践から認識へ、認識から実践へという何回もの反復によって、はじめて完成されるのである。弁証法的認識論である。現在、われわれの仲間のなかには、まだこの認識論の道理がわからないものがたくさんいる。こうした人は、物質が精神に作用し、また精神が物質に作用するという、日常生活のなかにつねに見られる飛躍の現象も、理解できないように思う。
 したがって、われわれの仲間たちが、思想を正し、調査研究をうまくやり、経験をしめくくり、困難に打ち勝ち、誤りを少なくし、仕事を立派にやり、奮闘努力して、世界の広範な人々を助け、われわれが担うべき国際主義の偉大な責務を果たすことができるようにするするためには、弁証法的認識論についての教育をおこなわなければならない。

【出典】
「毛沢東問題別選3 哲学四篇」東方書店‘67年


http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/740.html

コメント [カルト28] 毎日・太郎が強気路線から現実路線に。太郎が助けたい弱者を助けるには弱者の家族である庶民を助けるのが近道だと気がついたの… ポスト米英時代
10. 2020年10月24日 09:15:44 : Di1MeEkVSI : TURTbXVWMmNYN3c=[2164]
天皇制はそのままで、ダイジョブ。
NHKや、相撲協会、紅白が存在する限り。
日本人の嗜好品だから。

重要なのは、米国のトランプを打破して、4年間のキチガイ政権を
まともに戻し、気候変動問題を最重要課題として、世界国際会議にかけること。

ウイールスと気候変動は、切っても切れない関係。
横須賀ジローの進次郎は、横須賀の異臭騒ぎを、背中にしょって、
国際舞台に、挑むことだね。

肉ばかり食っていては、駄目。

  

http://www.asyura2.com/20/cult28/msg/714.html#c10

コメント [政治・選挙・NHK276] 今日の「読売」に掲載された「(意見広告) 日本学術会議は廃止せよ」はかなりの経費だろうが、官房機密費あたりから出てるのか… gataro
17. 2020年10月24日 09:16:23 : l2XkVjniJc : cm5Bc3MyNy81Rk0=[214]
憲法も学術会議も否定するならその前にやることがあるだろう。まず安保条約の破棄が先ではないか。肝心の事を言わず何が憲法が学術会議がだ。さすがゴミ売り新聞、いや売国新聞だ。
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/712.html#c17
記事 [国際29] 決定不能になっていく米国〜日本が中国の傘下に入っていくことは全く報じられず、国民も気づかない/田中宇
◆決定不能になっていく米国/田中宇
 https://tanakanews.com/
 【2020年10月21日】
 日本や韓国も対米従属だが、コロナの自滅的な都市閉鎖をトランプらから強要されていない。
 その理由は、トランプらの構想が多極化であり、日韓は中国の傘下に入る方向なので、日韓を自滅させず無傷で中国圏に押し込み、中国圏の力を全体として維持させたいからだろう。
 中国は米欧経済のコロナ自滅をしり目に成長を続け、世界最大の経済大国が米国から中国に交代するのが今年に前倒しされた。
 日韓が中国傘下に吸い寄せられれていく。
 世界の状況が見えにくいコロナの体制下で、覇権の転換が黙々と進んでいく。日本が中国の傘下に入っていくことは全く報じられず、国民も気づかない。

http://www.asyura2.com/20/kokusai29/msg/436.html
コメント [カルト28] 石破・もう辞めた、野党と連携、は生き様としてどうか。の前に小沢を裏切って橋龍の餌に食いついた乞食のような生き様をチャラ… ポスト米英時代
1. 2020年10月24日 09:18:57 : 4OpJJcC6GA : UEp1dENOQjlUeS4=[103]

次は 自分が やられる (おだ仏 ちーん)・・・・ とこわくなったのでは???

http://www.asyura2.com/20/cult28/msg/715.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK276] 今日の「読売」に掲載された「(意見広告) 日本学術会議は廃止せよ」はかなりの経費だろうが、官房機密費あたりから出てるのか… gataro
18. 2020年10月24日 09:22:51 : Di1MeEkVSI : TURTbXVWMmNYN3c=[2165]

カルト教団が、支払いは、国民の税金で、

新聞紙に広告を載せている、、そんな、裏事情かな。

   
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/712.html#c18

記事 [議論31] (正常な頃の)副島隆彦の『ダヴィンチ・コード』論(前半)
副島隆彦の『ダヴィンチ・コード』論(前半)

 “秘密結社”とは何か。それはロッジの思想(在家の平信徒の思想)である。今話題の小説・映画『ダヴィンチ・コード』が描く欧米の秘密結社なるものの本性、正体を副島隆彦が、徹底的に解明する。2006.5.19

 映画『ダヴィンチ・コード』が、5月20日に、世界同時公開で、一斉に上映される。私も20日の夜に見に行く。だから、以下に書かれる『ダヴィンチ・コード』論は、2003年に原書が出版された、この本の日本語翻訳書(角川書店、2004年5月刊)を使って、私が、小説『ダヴィンチ・コード』 ‘ The DaVinci Code ‘ by Dan Brown , first published by Doubleday , a division of Random House ,Inc, NY , in 2003 を全面的に、読み破り、解読(デコード decode)したものである。 

 まず、これから2回に分けて掲載する、私の『ダヴィンチ・コード』論の概要を以下に要約する。
<全体の要約 summary>
 このミステリー小説(アメリカでは、ディテクテイヴストーリー=探偵小説という)の形を借りて、ヨーロッパに11世紀(1099年創始、第一回十字軍の時)に創始された、秘密結社・シオン修道会=テンプル騎士団の秘密が、学術書並の正確さで、暴かれ、満天下(世界中に)公表された。この本に書かれている諸事実は、真実であろう。なぜなら専門の古文書学者、文献学者たちからの公然たる反論が、3年経っても世界基準で、出てこないからである。この『ダヴィンチ・コード』を巡る盗作疑惑と裁判の結果については、後述する。これらの近代学問(サイエンス)的にも重要な欧米の「秘密結社(ザ・シークレット・ソサエティ)なるものの、発生の秘密、本性、正体、出自(しゅつじ)、そしてその思想の原理を明らかにする仕事が、こうして一般向けのミステリー小説とその正確な映画化によって、世界中に暴かれたことは、慶賀すべきことである。

 まず、冒頭で、私、副島隆彦による、「秘密結社」なるものの、最高度定義(ジ・ハイエスト・デフィニション)を行っておく。以下の定義が、日本人による、秘密結社そしてローマ・カトリック教団(ローマ法王)体制への、これまで誰によっても為されたことのない最高度の理解の公開となるだろう。副島隆彦によって、欧米キリスト教社会の、真の恥部(ちぶ)と本性が、大きく解明されたのである。
 ここで私が使う、秘密結社とは、1776年に、ドイツ、インゴルシュタット大学の神学者・アダム・ヴァイスハウプト Adam Weishaupt が、公然と創始した、イルミナティ( Illuminati 光明会、こうみょうかい)と、以後、全欧州で、その下部団体に組み込まれることになったフリーメーソンリー(Free Masonry 自由な移動石工組合)を中心に考える。したがって、以後は、イルミナティ=フリーメーソンリーと書く。(イルミナティはそれに先立つ1773年のフランクフルト会議で創設が決まった。)

 イルミナティ=フリーメーソンリーが、1776年に出現するが、その7百年まえに胎動し誕生したのが、十字軍(Crusaders クルーセイダーズ 、各国の王や貴族たちがローマ法王の命令のもと、聖地イエルサレムの奪還・占領のために出征した。今の国際平和維持活動=国際軍事行動、反抗国家への軍事鎮圧・強制執行と同じ)の時に、シオン修道会=テンプル騎士団が、成立した。テンプル騎士団とは、エルサレムのソロモン王の宮殿(神殿、temple テンプル)が在った丘に砦・城を築いて占領した騎士たちから生まれた結社で、ローマ法王から公認された平信徒(および少数の僧侶)の集団である。

 そして、このテンプル騎士団が、後に全欧州で、資金の為替(信用流通)の前欧州金融ネットワークを築いて、商業主義で繁栄する。それに怒った、フランス王フィリップ4世が、自分が立てた傀儡(かいらい)の新ローマ法王と共に、秘密の勅令を出して、1307年に、全欧州の都市で、一斉に、テンプル騎士団員を皆殺しにした。この日が、「呪われた金曜日の13日」である。テンプル騎士団から、巨額の借金(国債の引き受けてもらうこと)をしていた、仏国王フィリップ4世を初め多くの国王、諸侯たちは、これで「国家の借金苦」(累積した財政赤字の返済の苦しみ)から一旦は逃れられた。

 一斉の集団皆殺し(マサカ)に遭ったあと、地下に潜った残党の生き残りのThe Order of Templars テンプル騎士団(ジ・オーダー・オブ・テンプラーズ)の構成員、テンプラーズたちは、このあと密かに、商業活動、金貸し業で、ユダヤ商人として純化して行く。それが、1800年前後の、ドイツ・フランクフルトでのマイヤー・アムシェル・ロスチャイルドの宮廷ユダヤ人(後のプロイセン王家となる、ヴィイルヘルム一世の財政・徴税担当者)となって浮上する。ロスチャイルド財閥の隆盛は、シオン修道会=テンプル騎士団が700年掛けて築いた全欧州の金融ネットワーク(為替=かわせ=による信用制度)を引き継いだのである。 

 そして、それが、政治・宗教活動場面での、前述した1776年に創始されたイルミナティ=フリーメーソンリーの秘密結社とも重なって、全欧州で、そしてやがて、北アメリカへも商業者、金貸し業者の「カトリックの平信徒、在家衆、氏子(うじこ)の団体」としてはびこってゆく。

 彼らは、カトリック(キリスト教の正統と権威化した僧侶集団)から、「金利を取る卑しい強欲・拝金人間ども。お前たちは死んでも神の国にはゆけない」と侮蔑(ぶべつ)され、公然と罵(ののし)られ、蔑(さげす)まれ、一千年にわたって屈辱を味わった。だから、彼らは、カトリックの僧侶たちへの、恨みと憎しみを込めて、「新しい自分たちの神ルシファー Lucifer 」を作って、ヴァチカン(カトリックの総本山)に対抗、対決をはじめた。

 それが諸秘密結社なるものの本性であり、本体である。彼らは、驚くべきことに、それでも、在家、平信徒のまま表面上はその後も長く、キリスト教徒にとどまり、今でも「ロッジの思想」のまま活動した、そしてしている。

 それは、日本で言えば、法華講(ほっけこう)のようなものである。法華講とは、日蓮宗の本山の僧侶の集団に対して、平信徒、在家の宗が、「お講(こう)」と称して、自らを組織して、自分たちだけで信者の団体を自治的に組織して、僧侶を敬い、僧侶を呼んで読経をしてもらい講話〔お坊様のありがたいお話し〕を聞く会を定期的に催す。やがて、この法華講のひとつが、巨大な平信徒(ひらしんと)の集団となって、そして遂(つい)には、本山の僧侶(得度して受戒した坊主、ぼうずたち)集団と対決するにいたり、激しく、憎しみ遭うようになる。それは、日蓮正宗(本山、静岡県富士宮市にある、大石寺(たいせきじ)の法華講(ほっけこう)の一つであり、法華講全体の講頭(こうとう、信者の総代表)であった、池田大作氏(いけだだいさく、創価学会名誉会長)が、威張り腐って、自分たちを蔑(さげす)み、罵(ののし)る僧侶集団である本山の坊主たち(日顕=にっけん=上人が代表)に対して、30年ほど前に、決然と反抗をはじめ、激しい憎しみを露わにして永遠の抗争を始め、創価学会(これがロッジの思想である)全体が本山から破門されてもなお、激しく闘いを続けていることと、酷似しているのである。

 私は、創価学会を支持するわけではないが、創価学会の会員の皆さんに対する、同じ日本人としての、諸兄の、東アジアの、日本型の Buddhist fundamentalism ブッディスト・ファンダメンタリズム 「仏教系の原理主義」の存在の必然性を理解し、その発生の根拠を共に、これから研究、探索しましょう。副島隆彦がやる、と言ったらやる。創価学会の会員の友人、知人たちと共にやる。そして、その本体を思想的に明らかにする。なお、創価学会を、「仏教系の東アジア型の 宗教原理主義である」という解明作業をやったのは、私の先生の碩学・小室直樹氏であり30年前に英文で書かれた小室先生の論文がある。

 私たちは弟子たちと、イルミナティ=フリーメーソンリーの「反キリストの強欲・拝金の思想」をこの間、ずっと勉強したことと、ロスチャイルド・ユダヤ商人の欧州支配と、そして、今回、『ダヴィンチ・コード』から多くのことを勉強して、すべての話が、全てつながって、実に、爽快(そうかい)である。私、副島隆彦が、日本人としては、はじめて、これら人類史の中心に横たわる大きな秘密の基本骨格を、すべて、読み破った。ついにデコード(秘密の解読)をやったぞ、と高らかに宣言したいと思います。学問道場の会員たちと共に、日本で最先端の思想解明作業を続けている私たちの、この大成果を喜びたいと思います。

 そして、映画『ダヴィンチ・コード』は、現在の世界を支配するアメリカのロックフェラー・金融ユダヤ人どもが、まず、自分たちを軽蔑し反抗するフランス人への侮蔑と憎しみを込めて、そして、ローマ教会(ヴァチカンの総本山)への憎しみを込めて、作られた映画なのである。こうして、すべての話はつながった。謎は解かれました。

 ここまでは、前書きです。これからが、本題です。まず、再度、まとめとして、以下に、副島隆彦による「秘密結社の定義」を行います。 
 欧米の「秘密結社」(ザ・シークレット・ソサエティ)とは、カトリック教団の在家(ざいけ)の平信徒の団体のことである。それをlodge (ロッジ)という。そしてロッジが、実社会における金銭欲望の解放、性欲の解放を求めて、僧侶(神父)たちに反抗をはじめた。そして、キリスト教徒でありながら、密かに、自分たちの神を堕天使Luciferと定めて、カトリックの僧侶集団である法王庁(ヴァチカン)に反乱を起こした。ローマ教会にたいして、憎しみを込めて資本主義(カピタリスムス)の真髄である拝金と強欲の思想(reason リーズン=理性、とratio ラチオ=合理性、誰も反対できない経済法則、経済合理性)を、自分たちの真の神だとして、密かに信じ、あるいは公然と掲げて、「ロッジでの友愛会」を組織する。そして、キリスト教の愛(神からの恵み、grace グレイス=恩寵 と神への愛Agape アガペー)の思想を打ち破り、葬り去ろうとして活動する、人類の強欲肯定の思想集団となった。これら「秘密結社」の現代的な展開は、最高度の金力をもつ者たちは、アメリカ・ニューヨークのロックフェラー財閥を総帥とする金融ユダヤ人たちの世界支配であり、アメリカ帝国による、世界各国の属国群のデモクラシー(民主政治)を金(かね)の力でおしつぶし、あやつる悪魔の所業となっている。そして、この諸秘密結社が掲げる、強欲・拝金肯定の思想が、今、世界規模の人類史の基準で、解明され、崩壊を開始したのである。

 ここまでが本論の要約です。以下に、副島隆彦の語りおろしによる「本論」の音声データを弟子たちによる文字起こしの文章の形で貼り付けます。
<本論>
 『ダヴィンチコード』の映画がもうすぐ公開されます。私は、この映画が公開される少し前にこの原作の小説を読みました。読んで細かく解明作業をやりました。ダン・ブラウン Dan Brown という人の小説です。

 彼は、つい最近まで盗作の疑いで訴えられて裁判をやってましたが、イギリスの高等裁判所は、その訴えを退ける判決を下しました。訴えたのは、聖書と古文書の研究家の3人の人文(じんぶん)学者で、彼らが書いた研究書である ’ The Holy Blood and The Holy Grail ‘ by Michael Baigent , Richard Leigh & Henry Lincoln の「聖杯伝説」の研究の成果を、ダン・ブラウンが、盗作した、とする訴因(そいん)であった。裁判官は、小説家としての、ダン・ブラウンの優れた付加価値を認めた。訴えた側の学者たちの本も世界中で、2百万部以上売れて、それで、双方が、収入面でも潤ったということで、win-win game ウイン・ウイン・ゲームということで、争いはめでたく和解したようです。

<秘密結社 総ざらい−−シオン修道会、テンプル騎士団、オパス・デイ>
 この『ダヴィンチコード』 ‘The Da Vinci Code’という映画はどういう内容というかというと、ふたつの種類の秘密結社(ザ・シークレット・ソサエティ)が出てきます。その間の闘いということになっています。真ん中には、ローマ・カトリック教会がいます。この小説の最後まで読んでいくと分かるのですが、まずオウパス・デイ Opus Dei というアメリカのニューヨークに今もあるカソリックの、つまりローマン・カソリック教団に属する信者の団体があります。この最高責任者である総長(グランド・マスター)のエマヌエル・アリンガローサ Bishop Aringarosa という人物(架空)が、殺人の指令をした。

 そしてその殺された相手が、フランスのパリのルーブル博物館の館長のジャック・ソニエールということになっております。彼が殺されて全裸で、まるでダヴィンチの描いた裸体の円形男性像と同じように横たわっている場面から映画も、小説と同じように始まるでしょう。

 なぜこのような殺人事件を起こしたかというと、このソニエール館長の方が所属している秘密の団体が、「シオン修道会」です。これは、英語ではthe Order of Zion(ジ・オーダー・オブ・ザイオン) あるいはPriory of Sion (プライアリ・オブ・シオン) これをフランス語でいえば、ル・プリウレ・ドゥ・スィオンLe Prieure de Sionです。修道会を、オーダー Order と言います。すなわち「秩序」です。秩序という考え、思想は、愛(グレイス、恩寵、恵み)の思想と共にカソリック・キリスト教が作ったものです。そして、このシオン修道会の総長でありながら、ルーブル美術館の館長をしていたソニエール館長が殺されたのです。

 このソニエール館長がシオン修道会の総長であり、秘密結社である。そしてこのシオン修道会は、第1回十字軍のあと、キリスト教徒(現地のイスラム教徒、アラブ人たちからすれば侵略者である者たちが築いた)エルサレム王国で創立された修道会であることになっている。十字軍運動というものは、ヨーロッパで、ちょうど十世紀から十三世紀まで8回くらい続いた、聖地エルサレムをイスラム教諸国から奪還することを目的に派遣した遠征軍のことである。そしてそのときに「テンプル騎士団」、英語でジ・オーダー・オブ・テンプラーズthe Order of Templars、あるいはナイツ・テンプラーズ Knights Templars という団体、結社がつくられます。これはシオン修道会の下部組織であり、ですからこの2つの団体はいっしょだと考えていいのです。薔薇十字団や、マルタ騎士団も似たような団体です。

 そしてこのジ・オーダー・オブ・テンプラーズという意味についてですが、日本ではテンプル temple は英語で「お寺」、シュライン shrine は「神社」だと中学校くらいで習うことになっている。しかし、テンプルとシュラインは、日本人はよく分からない。宮殿と神殿の違いとかもからむ。簡単にいうと、このテンプル騎士団の騎士たちは、遠征先のエルサレムでエルサレム王から用地として土地を与えられ、砦というか城をつくった。これがテンプルで、ここからテンプル騎士団の名前が由来している。

 このエルサレム王というのは、今で言えば国連の多国籍軍(英語ではアライズ allies、同盟軍)による世界平和維持活動軍、あるいは国連派遣軍の総司令官みたいなものだ。その軍隊が現地に行って砦や、お城をつくってそこに駐留して、そしてイスラムの原住民と戦っていた。散発する反乱軍の独立運動を鎮圧したりする。テンプル騎士団がお城を作ったところが、ソロモン王のつくったエルサレム宮殿があったところだ。これは「神殿」ともいえるのですが、神様を祭っているところが神殿で、王様が住んでいるところが宮殿であるから、やはり宮殿だろう。

 そしてシオン修道会。シオンは英語で言えばザイオン Zion であり、「シオンの丘」といってそこにダヴィデ王、英語ではディヴィッド、が都を築いた。そこから「シオン」はイスラエル全体をあらわす言葉になって、それがヨーロッパにいるユダヤ人、アシュケナージユダヤ人(東欧系のユダヤ人、ロスチャイルド家もこっち。それに対して、ロックフェラー系は、大きくは、スファラデウム=スファラデー系のユダヤ人、地中海系)によるシオニズム、ザイオニズム Zionism 運動思想につながるわけだ。

 『ダヴィンチ・コード』のあらすじに話を戻しますが、先ほど出てきたオウパス・デイ(オプス・デイ) Opus Dei という今もアメリカ合衆国にあるカソリックの団体が、ローマ・カトリック教団から、破門されそうになる話が、先の殺人事件の原因です。それと、「聖杯(せいはい)伝説」の秘密の解明というのが、この世界的に大ヒットしそうな小説・映画の中心にあります。

 Opus Deiというコトバは、ギリシア語、その後の表記ではラテン語で、Dei とは、Deus デウス、ゼウスで、全能の神ゼウス様です。これは、英語で言えば、God , god ゴッドです(大文字で書けば、キリストになったりするから、ややこしいが、そのことは触れない.)。

 Opusとは、ベートーヴェンなどの、作品番号のこととして今は使われている作品番号のことだ。だから、オウパス・デイとは、the work of God で、「神の仕事」、神によって為される仕事、すなわち「神の御業(みわざ)」と訳される、カトリック教団内の、新興のやや過激な信者団体(ロッジ)のことである。しかし、「宗派」(sect セクト、ゼクト)ではない。このこことが重要である。

 オプス・デイという、主にアメリカ合衆国で大きくなった(欧州各国にも支部はある)このカトリック内のやや過激な信者団体は、わざと苦行を自らに科して、鞭(むち)でたたいて体を痛めたりするような、厳しい肉体的修行を奨励する教団である。金属のとげがたくさん付いたバンドをしめて血だらけのまま過ごすとかが、今もスキャンダルとして騒がれている。カトリックの中でも、復古主義的で、一種の原理主義運動をやっている団体です。

 この団体は、1920年代から、ボストンのあたりの、アメリカの金持ち層の間で特異なカソリックの運動として広まったのですが、評判が悪かった。それでも金持ちのパトロンたちが付いていたので、小説にも書いてあったが、10億ドルですから1千億円くらいの寄付金をして、ローマ・カトリックの総本山のバチカンの財政の困難を助けたりしていた。そういう背景がある。

 オパス・デイ Opus Dei とは前述したとおり、ラテン語であり、英語では ワーク・オブ・ゴッドthe work of God という意味です。デイDeiというのはゼウスというギリシアの神であったが、キリスト教の神であるゴッドにもなっている。今のキリスト教では神は三位一体、トリニティTrinityですから、天にいる大きな神ゴッドとその子であるキリスト、さらに精霊holy Spiritの三つです。ではゼウスとゴッドはどう違うかということになるが、これは同じだということになっている。ギリシア語でいうゼウスの方が、聖書学者だけでなく、人文(ヒューマニティース、古文書学など)だけでなく、現在のソシアル・サイエンスの研究対象としても、神として扱われています。

 このオパス・デイが、この小説では悪役として描かれている。その理由は、あまりにも過激な運動というか、評判の悪い布教活動をやったものですから、日本の創価学会と同じように嫌われているわけです。(同じく、新教=プロテスタント系の、クエーカー教や、現在の、サザン・バプティストの中の新興教団、宗教右派、も同じような扱いを受ける、がその話は今日はしない)。「破門」excommunicationという言葉はこの小説では使っていないが、どうやらバチカンの最高位のカーディナル(枢機卿)2人と宗務長官に、オプスデイの最高責任者が、呼び出だされて、慇懃(いんぎん)に、「お前たちは、ローマ教会とは独立して別の教会をつくりなさい」と申し渡されている。
 それに怒り狂った、オパス・デイの頭領で、スペイン人の司教(ビショップ)でもあるこのエマニエル・アリンガローサ総長(グランド・マスター)が、彼の子分であるところの修道僧シラスを使って、ルーブルの館長の他に、シオン修道会の隠れ最高指導者3人も殺すわけだ。なぜ殺したかというと、ある秘密をどうしても探り出したかったからだ。それは、フランスにずっと2千年間残って語り伝えられている、聖杯伝説(せいはいでんせつ)というものに関わってきます。

<聖杯伝説−−聖杯とは、女性の子宮のことであり、マグダラのマリアの血筋のことだったのだ>
 聖杯とは、聖なる杯(さかづき)のことで、英語ではホーリィ・グレイル Holy Grail といいますが、これはキリストがゴルゴダの丘で処刑されたときの、そのときの血を受けた杯であると言われている。あるいは、それが、キリストの子供を胎内(子宮)に宿した女性の聖なるお腹のことを指すのです。それが十字軍運動の頃に、さきほどのテンプル騎士団が城をつくったエルサレム宮殿の跡地から掘り出され、密かに、フランスにもたらされたと言われています。

 ですから、本当は、このグレイルとは、さかづき(杯)のことなどではなくて、女性の子宮、ウーム womb のことであることがやがて、明らかになる。そこに、マグダラのマリアが出てくる。キリストが処刑されたときに、ローマ教会の教義では、売春婦だったとされるマグダラのマリア Mary Magdalane (メアリー・マグダレーン)が、イエス・キリストの母親(こっちが、聖母マリア様)と妹と一緒に、遺骸を引き取りにゴルゴダの丘に来た。これは事実だ。マグダラのマリアは実は、その時に、キリストの子どもを懐胎(かいたい)していた。マグダラのマリアは、キリストの妻であり、ふたりは夫婦だったのだ。

 これもどうやら、真実だろう。だれも、最早、世界中で、反対しなくなりつつある。そのあとにどうやら、マグダラのマリアは、キリストの信者たちによって、南フランスに連れてこらて、匿(かくま)われたらしい。ということにこの小説ではなっている。そしてこれもおそらく事実(史実)だろう。マリアは、女の子を産んで、その子孫は、血筋がつながって、後に、フランク王国のメロヴィング王朝 Merovingian を興したことになっており、代々その子孫がいる。今もいる、ということらしい。キリストの子孫がフランスに住んでいたことになる。そして、シオン修道会=テンプル騎士団が、その秘密を「聖なる杯」伝説にして今も守っているということらしい。
 この小説の大きな枠組みの中では、最後の場面(エピローグ)で、この映画の主人公であるハーヴァード大学教授で宗教象徴学専門のロバート・ラングドンが、よろよろと、よろけながら、今もルーブル宮殿の地下にある、ガラスで出来た大きな三角形とちょうど逆の、逆三角形のピラミッドの前までやってくる。地上には、このガラスの三角形のピラミッドが、ルーブル美術館の中庭にあって、世界中の観光客が見ている。私もかつてこれを見た。この地下が、逆三角形になって、それが、・・・それがどうやら、幾多の戦争で失われた聖杯そのものであるらしい。その真下に3フィートと小説には書いているから1メートルくらいの、小さな、金属でできた小さなピラミッドが、大きなガラスのピラミッドとちょうどピタっとぶつかるような形になっている。本当にルーブル博物館の地下にこれがあるのだ。私は今回、写真でこれを見た。そして、そして、どうやら、ここが、どうやらマグダラのマリアのお墓だということらしい。ああ、びっくりした。私もびっくりした。みんなもびっくりして下さい。・・・これは、本当の話らしい。

 この巨大なガラスの逆ピラミッド(聖杯)は、1982年に、フランソワ・ミッテラン社会党の大統領の時に、建設されたものだ。ミッテランは、社会党(左翼)だから、今の、ジャック・シラク大統領のフランス保守党の、ドゴール主義の反米の、ゴール人(ガリア人)主義者たちとはちがう。・・・ミッテランこそは、シオン修道会=テンプル騎士団の、1980年代の総長(グランド・マスター)ということになる。

 ミッテラン大統領 Francois Mitterrand が秘密結社に所属していて、このシオン修道会の結社の総長だったことになる。これはおそらく本当のことでしょう。ですから、この聖杯伝説の真実(すなわち、キリストは妻帯していて、奥さんのマグダラのマリアが子供を生んでいる事実)をあばくことによって、それで、ローマン・カソリックの総本山(ヴァチカン)に対する大きな復讐、仕返しをしてやろうという気持ちになったのが、このアメリカの本部を置くオパス・デイというカソリックの下部団体である団体の指導者たちであった。だからそのために、ローマン・カソリックの存立を揺るがしかねない巨大な秘密を暴き出してやろうとして、修道僧シラスたちを使って盗聴器をしかけ、ルーブル美術館の総長たちを密かに調べさせていたのだ。

 この殺されたソニエール館長は、残り3人の枢機卿たちとともにオパス・デイによって殺されてしまうと、秘密の証拠が何も残らなくなってしまう。それを心配して、瀕死の苦しみの中で、ソニエールは、ロバート・ラングドンと、フランスの司法警察の暗号解読官であるソフィー・ヌヴーという女性に、暗号であとを託すわけだ。このソフィーは殺されたソニエール館長の孫娘であって、ということは、最終的にはこの女性がマグダラのマリアとキリストの血をずっと受け継いでいるフランス娘!だということにこの小説ではなる。なんという物語でしょうか。

 これらのことが小説ではたった2,3日の出来事として描かれている。ロンドンのテンプル寺院にも行って、横たわったまま(すなわち、皆殺しに為された)テンプル騎士団の10体の横たわったままの不思議な石像の秘密も解明される。それから、スコットランドのグラスゴーの近郊に今もあるキリスト布教以前の異教徒の教会も出て来て、ここにソフィーの兄弟たちが、暗殺を免れて生き残っていた。 

 ここで、暗殺部隊を放ったとして、悪役として描かれているのがオプス・デイOpus Dei であるが、他のアメリカのすべてのカソリックの団体にたいしても、アメリカの主流派のプロテスタント(メソジストが本流)からみた場合の嫌悪感を誘うようにできている映画・小説である。露骨までに、カトリック教団を批判攻撃している小説だということが分かる。と同時に、フランス・カソリックをも串刺しにしている。フランス国は今もカソリックの牙城の国であるのですが、その内部がどうも、ローマ本部のヴァチカン総本山に対して歴史的に反抗的であるということも分かる。アヴィニオン Avignonの遷都と言って、フランス王が、ローマ法王(教皇)を無理やりフランスの南部に連れきた時代もある。これらの背景にはどうもフランス・カソリックはローマン・カソリックの秘密を知っていたからだということを暴いている。

<ハリウッドがこの作品を映画化させた意図−−金融ユダヤ人のカトリック教壇に対する憎しみ>
 もっとも、今回、これらの秘密を暴いたのはアメリカのハリウッド映画界である。ハリウッドはユダヤ系資本に牛耳られていて、そのユダヤ資本の親玉であるデイヴィッド・ロックフェラーDavid Rockefeller が、トム・ハンクス Tom Hanksという裏のある自分の子飼いの俳優やロン・ハワードRon Howard監督たちを使って、暴くようにさせたわけです。よっぽど、彼ら金融ユダヤ人たちは、カトリック教団にたいして深い恨みがあるのだろう。

 この恨みは骨髄(こつずい)にまで染(し)み込んでいて、金融ユダヤ人として、カトリック・キリスト教団から、長い間、「強欲の金銭崇拝の汚らしい人間ども」として毛虫のように嫌われ、蔑まされたことへの激しい憎悪感情が籠もっている。この憎しみと怒りは、今ももの凄いものであり、イラク戦争で、イスラム教徒・アラブ人たちと、ユダヤ(イスラエル)=アメリカ・キリスト教たちとの血みどろの戦いと、同質の、同レベルのものがある。これを、日本人(東アジア人)である私たちは、分かってあげる必要があるだろう。すなわち、

 カトリックの僧侶(お坊さま)たちにしてみれば、「このイルミナティ=フリーメーソンリー系のアメリカにおける石油財閥化しただけの、ロックフェラーどもという、下賤(げせん)なる者ども。金利を取って、金融で、阿漕(あこぎ)な金貸しをやり人間世界を苦しめる者ども」ということになるが、この金融ユダヤ人たちでも、多くは、「隠れユダヤ人」(closet Jews クローゼット・ジューズ)として、キリスト教徒の振りをして、自分たちの下部の在家の、平信徒集団の中で、今も活動している。そして、密かに、あるいは公然と、エイズズ会のような、教壇内で、宗派(セクト)を名乗らない宗派のロッジ(お講、あるいは氏子=うじこ=))の集団にもなっている。ここで、すさまじい暗闘がくりひろげられ、多くの陰謀が廻らされて来ただろう。それが、ヨーロッパ文明の二千年の歴史なるものの、本性、本体だ。副島隆彦は、今回、この大きな秘密を、読み破りました。解明しました。大きな謎は解けたと言うべきでしょう。

 そして、このローマン・カソリックに対する、アメリカの金融財界人ども、とりわけ総帥のデイヴィッド・ロックフェラーの怒り、憎しみがこの映画ににじみ出ています。このことを分かることが、2006年の世界という今の、最先端を彩っているのだと知ることが重要です。

<そもそも秘密結社とは何か−−“悪魔教の集団”との理解では、日本人は本質を死ぬまで理解できない>
 ですから、秘密結社、ザ・シークレット・ソサエティ the secret society、と言うものが日本で、私のこの理解によって、大きく解明された、ということになります。秘密結社は、何も、闇の集団で、秘密の儀式を行い、悪魔教(サタニズム)を崇拝する恐ろしい支配者集団だという風に、低脳の考えにしがみついている、いわゆる、アホの「陰謀論を信じる人間たち」を、私は大きく打ち破ろうと思います。 

「結社」と訳されているザ・ソサエティはなるものは、普通に訳すと、「社会」であって、日本で使われている社会学とかの「社会」ですが、本当は、ソサエティというのは、人間社会などという意味ではなくて、「結社」のことだ。営利の共同仲間なら、「コンパニー」company だろう。「結社」とは、ドイツ語の ferein フェアアインで、一つの目的の元に集まる、人間の集まり、交際、人間集団という意味です。

 ところが日本では秘密結社というと何かおどろおどろしい、悪魔崇拝の、お化け(妖怪)や亡霊、幽霊を信じる集団だと思われている。思われている(=考えられている)というよりも、感じられているというべきでしょう。おそらく、この映画がはやることによって、秘密結社というものが何であるかについて、日本でも小さなブームが起きて、ザワザワと公然と論じられるようになるだろう。しかし日本人ではどうやってみても分からない。いくら、翻訳書で、欧米の陰謀論(コンスピラシー・セオリー)系の文献を国内に導入して、研究しても、実感で分からない。それを、今、日本で始めて、私がそれらの本性、本体を上記のように、解明しました。デコード decode、解読しました。

 ですから、私が始めの方に書いた「秘密結社」なるもの定義(太字にした)が、そのまま結論(論理的な帰結)でもあるのですが、秘密結社というものは「在家」(ざいけ)の平信徒の集団のことである。学問道場のこの3月25日の武蔵野公会堂での自力講演会の「『中国ロック本』発刊記念講演会」では、私は、あまり、咀嚼(そしゃく)しないで、真髄だけを、分かりにくく説明した。だから、副島隆彦の本を熱心に読む人たちの中でも、よほどよっぽど感覚の鋭い人でなければ、「西暦1776年以降の秘密結社、すなわち、イルミナティ=フリーメーソンリーとはなにか」を、分かってくれた人はごく少数だったと思います。

 私が、冒頭から、「欧米社会の秘密結社というのは、日本で言えば、創価学会のような、教団の本山から分離独立していゆく運命にある。新興宗教のようなものです。しかし、本山(教団)の僧侶たちとの激しい憎しみあいはずっと続きます。分かりますか」と私がやったものだから、あっけに取られた人が多かったでしょう。

 秘密結社というものは、在家のひとたち、平信徒(ひらしんと)のひとたち。日本の神道(神社)の団体でいえば、氏子(うじこ)の集まりのことだ。僧侶、神官といった職業的聖職者たちの集まりではなくて信者の団体ということである。そうした平信徒の団体のことを「ロッジ」 lodgeというのだ。ニューヨークに本部があるオプス・デイもロッジ、一千年前から在るシオン修道会=テンプル騎士団も実はロッジだ。このことははっきりしている。ここが日本の歴史学者、宗教学者、聖書学者でも分からなかった、大きな事実だ。副島隆彦に日本の思想家a Japanese thinker としての業績です。私のこの理解に、どうせ、時間をかけて、すべての知識人、学者、宗教家たちが、いづれ従わなくてはならなくなります。私のこの大きな理解以外にはあり得ないからだ。

 ですから、何度でも書くが、ロッジの思想というのは、平信徒の在家の思想である。決して、僧侶、聖職者ではないという、これがいわゆる結社というものであり、ザ・シークレット・ソサエティ、秘密結社とよばれているものの実態である。

 ところが、このロッジのなかにも教団化すると、司祭(プリースト priest)あるいは神父Father とよばれる人たちが存在する。もっと大きな組織になると司教、ビショップbishopという高僧クラスまでがいる。

 「カトリック教会現勢 2004」によると日本のカトリック教団には、司教は26人いる。さらにそのビショップを束ねるアーキビショップarchbishop、大司教(だいしきょう)というのがいて、大司教ともなると、日本では東京、大阪、長崎の大司教区にそれぞれひとりずつ、3人いる。しかし、この大司教は、どうも世界基準の大司教ではなくて、ノミナル(名前だけ)のものだろう。東アジア圏の大司教は、フィリピンにいる。韓国にも本物はいないだろう。

 だから、新興宗教団体のようになってしまう、ロッジ団体のオプス・デイのような信者団体は、さすがに、大司教( だいしきょう、archbishop アーチビショップ)という高僧までは存在しない。だから、最高位でもビショップ(司教)であるから、オプス・デイの総長もアリンガローサ司教なのである。

 枢機卿(すうききょう、カーディナルcardinal)という職は、これら司教、大司教の中から選ばれる。日本には現在、白柳誠一(しらいしせいいち)枢機卿と濱尾文郎(はまおふみお)枢機卿の2人がいるが世界基準の枢機卿ではないだろう。ヴァチカンに枢機卿の全員が、700余名集まって、コンクラーベという宗教会議を開いて自分たちの中から、次の法王(Pope ポープ、パパ)を決める。

 だから、僧侶たちもこのロッジのなかに入っているのである。今の創価学会の中にも、日蓮正宗の本山から破門される寸前の、隠れ池田大作教徒の僧侶が、密かに数百人は存在するのではないか。だから、ここが分かりづらいところだ。このロッジの思想というのが分からないから、欧米の秘密結社というと何か得たいのしれない、おどろおどろしい闇の集団みたいなイメージになってしまう。いわゆる陰謀論者たちが、訳の分からない朦朧とした頭で、文学作品として小説を楽しむのと同じで、頭のなかでそうやって処理してしまうことになる。だからいけない。今、出回っている『ダヴィンチ・コード』の便乗本もその域を出ない。だから、私は、「学問道場」では、日本人なら誰にでも判るように肺腑(はいふ)をえぐり出すように説明したのです。

 本当は、このロッジの思想をもっと徹底的に暴き出せば、秘密結社などというものの本性(ネイチャー)を丸裸にすることができる。私がここにこうやって書いてしまうことによって、日本国内に秘密結社というものの秘密が遂に暴かれてしまったのです。この解明のための知識作業は、『ダヴィンチ・コード』という小説、映画をダシに使って、それらの問題を根底から全体像として暴いてしまうということになる。

 『ダヴィンチ・コード』を解読すると称する類いの本がすでに10冊くらい出ているようですが、たとえ翻訳書で、欧米の聖書学者、古文書学者によって書かれたものであっても、そんなものは真実探求のための、いくらの足しにもならない。日本人としての私が暴いた、この大きな真実が一番、奥行きがあり、かつ世界基準で意味を持つはずです。

<テンプル騎士団=最初の国際銀行家が、フランス王によって弾圧される>
 1307年に、このシオン修道会=テンプル騎士団が、フランスのフィリップ4世によって大弾圧を受けまして、皆殺しにされた。ヨーロッパ全体で、日を決めてテンプル騎士団を捕まえて皆殺しにした事件があった。
 テンプル騎士団は1096年の第1回十字軍のあとで創設されて以来、十字軍の活動とともに組織を拡大していった。ヨーロッパの王族や貴族たちに可愛いがられて、その財産を預かったりして、独自の金融システムを発達させ、国際銀行(インターナショナル・バンク)の萌芽、元祖ともいうべき役割を果たしていた。これが重要なところだ。フィリップ4世はテンプル騎士団を大虐殺することによて、騎士団とは言うが、在家の利益活動集団から、巨額の財産を没収して、借金は踏み倒したわけです。その前年の、1306年にはフランス中のユダヤ人をいっせいに逮捕し、同じく資産を没収しその後に追放するということもしている。それぐらい、金貸し業というのは、ものすごい力を持っている。

 全く、同じ頃の日本でも、13,4世紀に、鎌倉幕府や、室町幕府は、借金で困窮する武家集団のために、徳政令(とくせいれい)という、借金証書(証文)の破り捨ての政令を出している。それで、酒屋(さかや)とか土倉(つちくら)と呼ばれた金貸し業者たちを弾圧している。徳政令というのは、そういう借金踏み倒しの制度だ。ただし、そのあと、世の中の経済が数十年間に渡って崩壊し、信用秩序を、政治権力者が上から壊すことによって、世の中の生産活動と流通、物流を阻害することになる。政治と経済(金融)がここで、冷酷にバランスを取り合う。
 2008年ぐらいから、アメリカの米ドル紙幣(カレンシー)と米国債の大暴落が起きるだろう。それは、アメリカ政府とFRBが、アメリカの財政赤字を返済する気がなくなって、更にお札と国債を刷り散らして、実質的に踏み倒そうとするからである。

 中世の、当時ヨーロッパでいちばん権力を持っていたのは国王の王権である。ローマ法王の神権(ディヴィニティ)よりも強くなり出していた。それでその後はロンドンでもスペインでもイタリアでもテンプル騎士団は大弾圧された。そのあとは残党たちが地下にもぐって、それから500年後に、イルミナティ=フリーメーソンリーとなって出てきたということになる。これは本当のことでしょう。

 フィリップ4世は、弾圧の口実として、これらの結社が行っていたという風評の、入会儀式におけるホモセクシャル行為、幼児虐待、悪魔崇拝といった容疑で起訴することになった。そもそも何の罪もない人々を一般的な裁判形式で裁いても有罪の立証に持ち込むことは難しい。そこで匿名の証言を採用できる「異端審問方式」を用いることで有罪に持ち込んだ。その大弾圧を行なった日は1307年10月13日であり、この日が金曜日だったため、以後「13日の金曜日は不吉である」というジンクスが生まれた。

<イルミナティ、フリーメンソン、ロータリー・クラブ、ライオンズ・クラブ−−これらの本質は同じ>
 この年から470年後に、ドイツの宗教学の大学教授の、アダム・ヴァイスハウプト Adam Weishaupt が、イルミナティ(光明会)運動を公然とはじめて、すぐに全欧州に広がって支部ができる。すぐにイルミナティを禁止する法律ができて社会の表面からは姿を消す。大事なことは、イルミナティの下部組織に組み入れられたのがフリーメーソンである。正確には、マゾニック、Masonic マゾ(ツオ)ニックとか、Freemasonry フリーメイソンリー という。

 フリーメーソンというのは紀元前17世紀からある。メイソンが、石工(いしく)組合という言葉であることみんなに知られていて、モーツアルトもメーソンだった、とか使われる。メーソンとは古代から、石の切り出し場で働いていて建設業に従事する、もともとは奴隷のことだ。それで、モーゼが出てきて、エジプトのファラオの支配下からイスラエルの民を連れて帰ってきたということになっている。これが、旧約聖書の「出エジプト記」(Exodus エクソダス)である。しかし、実はこの史実は、バビロン捕囚にあっていたユダヤ人たちの話だろう。だからバビロンは今のバグダッド市の南あたりで、そこから戻ってきたカナーンCanan人たちの話だろう。

 このメーソン、石工は、中世以降は、建築職人さんの世界で、これが、「フリー」というのは、職場を求めて自由に移動できたということで、日本でいえばテキヤ系の人たち、行商人や、露天商みたいなひとたちが、全国を仲間のネットワークを頼って、自由に移動してまわったわけで、各地で行った先々で泊めてもらえる権利がある。その泊めてもらえる場所がロッジなわけだ。だから日本のヤクザの系譜であるテキヤも、自分たちの自由移動の商業権益を守るための横のネットワークから生まれた職業防衛のための自治団体である。

 日本のヤクザは、このテキヤ系と、沖仲仕(おきなかし、港湾労働者、河川・港湾のクーリー、山口組)系、それに賭博をやることで収入を得る博徒(ばくと)系に分かれている。  

 昔はベルトコンベアーやクレーン車なんかはないから、河川、港湾とかで荷物を積み下ろしたりするのはすべて人足の仕事であり、そのためにはものすごく多くの人足、肉体労働者を必要とした。それを束ねて行ったのが日本の暴力団(やくざ)のの原型である。神戸の港湾労働者系が山口組で、それに対して大きくは、住吉連合がテキヤ系で、稲川会が、博徒(ばくと)系だろう。

 もっと言えば、1560年頃に生きた織田信長のような、今の名古屋(尾張)の長良川、揖斐(いび)川沿いの一体の、広大な湿地帯の河川流域の物流を支配していた沖仲士たちの総領が織田氏であったろう。そこに蜂須賀小六(はちすかころく、のちに四国の大名になる)のような一党がたくさん分かれて、部族のように存在したのだろう。だから戦国大名というのは、“まむしの”斎藤道三(さいとうどうさん)のような、金貸し、油商人の系統か、信長のような、沖中士(川筋かわすじ者)の人足集団の頭領かのどちらかだろう。

 今の日本人が思い描いている戦国大名というのはすべてウソだ。本当は、山口組の大幹部たちが毎月の定例会に出席するような感じが、戦国大名たちの真の実像に近いだろう。あのおそろしい風体(ふうたい)だけが、時間を超越して、人類史の真実を示している。どこの国でもそうだ。そして小泉純一郎であっても、まさしく彼こそが、その真実の顔は、皮膚の表面が剥がれた、本当の顔は、ヤクザ者の大親分のもつあの極薄(ごくはく)な化け物のような顔なのである。人殺しでも何でも平気でできる人間たちの集団だ。それを現実政治という。どこの国も、どんな時代もそうだと思います。

 だから本当の日本のヤクザの原型のひとつもテキヤ系である。日本のやくざが、小屋がけをして各地の興業主になっていたり、旅籠(はたご)を営んだりするのも、ロッジの思想でだから、ロッジはテキヤ業なのだ。全国を移動してあちこち泊めてもらえる。欧米のフリーメイソンリーという組織と同じだ。ユースホステルや、それから、ライオンズ、ロータリーの思想も、すべて、この「今夜は君を私の家に泊めてあげよう」という思想を原型にしているだろう。

 イルミナティ=フリーメイソンには、36階級までの位階がある。グランド・マスターとか、グランド・コマンダーいう最高指導者がいる。創業者のドイツ人、アダム・ヴァイスハウプトに続く、2代目が、これも『中国ロック本』に出てきた重要人物である、アルバート・パイク Albert Pike というアメリカ人で、彼は南北戦争の時の南軍の将軍の一人で、KKK団の創始者でもある。
 3代目が、イタリア人の、ジェウジオ・マッツィーニである。彼は、革命家で、バクーニンや、カール・マルクスと共に、国際共産主義者同盟の一番古い、第一インターナショナル・ロンドン大会の主催者のひとりである。その後、カール・マルクスとケンカ別れしている。四代目からのあとの、イルミナティ=フリーメーソンリーのグランドマスターの名前は、私にはまだ分かっていない。しかし、実際にいて、今は、8代目ぐらいだろう。36階位の最高ランクの、グランドマスターは、今は、2,3人いるのではないか。 

 彼らは決してお坊さんではなく、やはりカトリックの在家の信者たちである。アメリカ大統領や、ヨーロッパの大国の首相とかになった人物は、33階位になると、決まっているらしい。日本の首相クラスだと、下から10番目ぐらいの第10階位ぐらいではないか。一番下の会員が、ライオンズやロータリーの会員たとで、徒弟、とか職工長とかで、第4階位までをしめる。そこから上はよく分からない。だから、33階位から上で、36階位(最高階位)との間の、34と35階位が重要になってくる。ここは、「13人委員会」「33人委員会」あるいは、ジョン・コールマンが言うところの「300人委員会」となるそうだが、本当にそういうものがあるのかは分からない。おそらく、この34階位か35階位に、デイヴィッド・ロックフェラーとか、ジェイコブ・ロスチャイルド卿とかがいるのだろう。

 再度書くが、一番下っ端のほうの4階位あたりまでが、ブルー・ロッジと言われていて、職人や、親方の階級だ。日本でもロータリー・クラブに、経営者とか税理士とかの集まりがあるが、それだ。私、副島隆彦は、全国のリータリークラブでも、講演したので、その雰囲気はよく分かっている。(日本ロータリー公式HP:http://www.rotary.or.jp/

<「ロッジの思想」がまだ理解できなければ、日本における創価学会と大石寺の関係を見ればいい>
 何度でも書く。やはりこのロッジの思想が重要である。ロッジというものを理解したければ、日本でいえば創価学会名誉会長の池田大作氏について考えてみればいい。創価学会というものは、日蓮宗のなかの新しい方である日蓮正宗から今は分裂して分かれてしまっている信者の団体である。本山の僧侶集団との思想的な闘いに今も明け暮れている。『ダヴィンチ・コード』のオプス・デイと全く同じだ。創価学会はいまでは日蓮正宗のお坊さんたちと闘っているけれども、すでに破門されてしまっていて、総本山の富士大石寺から見れば、創価学会はかつては、池田代作氏を法華講(ほっけこう)の総代である講頭(こうとう)とする平信徒の団体である。

 大石寺(たいせきじ)にとっては、法華講というのはそこから巨額の寄付金(お布施)が上納されてくるので、それが自分たち教団=本山の資金源となる。ところが本山からみれば、あまりにも増長して自分たち僧侶の言うことを聞かなくなってしまって、両者は大変、仲が悪くなったわけです。それで破門されるわけです。イルミナティ=フリーメーソンの話とまったくいっしょなのです。もっと遡(さかのぼ)ると、シオン修道会=テンプル騎士団の話と同じだ。すべて同じだ。法華講(ロッジ)にも、穏和な団体もたくさんあって、本山の言うことをよく聞いて、お坊さんを本部から呼んでもらって定期的に教えを聞く従順な団体もある。この仕組みは、おそらく他の宗派の大教団も大きくは変わらない。

 だから、この構造でみれば、日本人にも秘密結社というものの謎(本性)がすべて解ける。だから、薔薇(ばら)十字団や、マルタ騎士団(十字軍の病院船から始まった看護・医療系の結社)、テンプル騎士団(同じくロジスティクス、補給、兵站の係から始まった)というけれども、11世紀から14世紀くらいまではふつうの法王庁の認可団体だった。それが次第にローマン・カソリックの僧侶たちと憎しみ合いの関係に入っていって、仲が悪くなっていった。言うことを聞かなくなったわけです。それは金銭(金融)経済と産業の発達があったからだ。在家の商業者たちの、お金儲けの行動や、強欲、拝金の思想を、ローマ教会が弾圧できなくなったのである。

(ここまでで前半部の終わりとする。「私の『ダヴィンチ・コード』論」の後半部は、会員ページに載せます。 ) 副島隆彦記
2006/05/18(Thu) No.01

http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/741.html

コメント [政治・選挙・NHK276] 悪いことしている自覚あり 野党時代の菅氏発言を振り返る 室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
16. 2020年10月24日 09:25:09 : AutI1Xbb2Q : MGZ3NXlIV0VKdjY=[1]
あの有名になった「知りません」には開いたくちが塞がらない。
「知りません」で通せると思っているのか。
この動画毎日24時間流して欲しい。
党首討論もこの調子でいくのか。

それにしてもこの本を彼は本当に自分で書いたのか。
安倍晋三も国民に向かって読む原稿と彼自身の言動とは全く合致していなかった。
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/722.html#c16

コメント [カルト28] 石破・もう辞めた、野党と連携、は生き様としてどうか。の前に小沢を裏切って橋龍の餌に食いついた乞食のような生き様をチャラ… ポスト米英時代
2. 2020年10月24日 09:26:07 : 4OpJJcC6GA : UEp1dENOQjlUeS4=[104]

>1に追加
れんほーは別人になったし ふしゅうの口曲がりも 口がまがっていないし 珍二郎も耳の形が違うのに 
皆公に 平然と出てくる・・・

まともに考えたら  気が屁んになる状況  (−−〆)  (゜o゜)  (^O^)/

★追伸・・・寝たニヤフも数年前に 禿げ武者にすりかわっている・・・
      今のひとは まえより 顔がでかいから 調べたらすぐにわかる・・

http://www.asyura2.com/20/cult28/msg/715.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK276] 菅首相は「逃げられない」学術会議、任命拒否された6人が海外メディアに訴えたこと(BuzzFeed) 赤かぶ
21. 2020年10月24日 09:27:10 : 34X8SxSMb6 : V0hHdlFOdjRBZHM=[-891]
transimpex_ochd(スコットランド・ケール語で8です)で投稿しています。

google検索で何時ものサイト 創価 勢い 2ch 接続出来ませんと表示。

google 中国みたいですね。

卑怯ではありませんか 言論弾圧など。

後 一人ぼっちのジャンヌダルク ツンデレと称したブログがamebaで出て

いましたが

成りすましがサイトを作って嘘八百の投稿をしているのでしょう。

私はサイトなど一切作ってません。

特権を持った人達しかサイトなど出来ないと思います。

何処かに所属しているか。

http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/720.html#c21

コメント [政治・選挙・NHK276] (おさらい都構想)Q.特別区実現でIRどうなる? /大阪府 アベノハシズム
2. 2020年10月24日 09:28:09 : LY52bYZiZQ : aXZHNXJYTVV4YVE=[7327]
201023 「非」大阪市民のための「都構想」住民投票の見方
•2020/10/24
毛ば部とる子
https://www.youtube.com/watch?v=0W5mnXjB3ng
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/710.html#c2
コメント [政治・選挙・NHK276] 菅首相は「逃げられない」学術会議、任命拒否された6人が海外メディアに訴えたこと(BuzzFeed) 赤かぶ
22. 2020年10月24日 09:28:28 : nAUbaPpoWM : R0FVbkdWS2Nta2M=[101]
>>10
なぜいきなり裁判というのか、理解に苦しむ。
「いきなり裁判」というのは、多くの場合、多くの人に支持されない。
そんな事は自明でないのか?裁判は最後の手段。

刑事問題に関わる対応で、犯人と交渉したり、犯人を捕まえたりする人は
いるが、通常はまっすぐに警察に訴える。しかし、民事的な事例は、一般には、
当事者の交渉が先だし、広く意見を求めるのもむしろ優先事項。
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/720.html#c22

記事 [議論31] (正常な頃の)副島隆彦の『ダヴィンチ・コード』論(後半)
副島隆彦の『ダヴィンチ・コード』論(後半)

 私は、自分のこの『ダ・ヴィンチ・コード』論はものすごく重要なのだ、と私自身がよく分かっています。たとえ、この国(日本)では、私、副島隆彦の言論などは、体勢から相手ににされずに、学問道場の会員たちに向けて、ひっそりと書かれているものに過ぎない。しかし、私の文章が、読み破った真実の重要性は、世界基準であって、それはやがて、じわじわと日本国内の知識人、読書人階級に衝撃と共に広まって行くでしょう。そのことに私は自信があります。

  小説・映画「ダ・ヴィンチ・コード」からは、ものすごい量に知識を、今も、私は吸収している(ピンと来て、思いついている)最中です。ですから、以下の「後半部」だけでなく、今後、気になったことや私が大発見した理論を、どんどん追加でここに書きますので、お待ち下さい。 副島隆彦拝

以下は、今から一週間前の書きかけのままです。

 副島隆彦です。2006年5月25日です。
 映画の封切り当日の5月20日の夜に、私も「ダ・ヴィンチ・コード」を見に行きました。予想通り、原作(小説)にほとんど忠実に作ってありました。どうもはじめから、映画化することを予定して、原作の小説の方も書かれていた、のではないか。映画が先で、小説があとの場合を、ノベライゼーション(小説化)と言いますが、そういう感じでさえありました。それでも、原作の方が、映画よりもやはり出来がよかったなあ、という感じはあります。

 映画は、2時間30分間ぐらいあった。これは映画としては長い方だ。途中で飽きた人もいただろう。ヨーロッパの中世の教会めぐりツアーのような、感じもあった。場面がたくさん移って、多くの内容がほぼ小説のとおりに、凝縮されていたので、どんどん場面が展開して、めまぐるしいので、小説を読んでいない人には、ドタバタ劇の連続に見えたのではないか。

 短い時間の中に、歴史知識やいくつもの舞台(場面)を詰め込むことは映画や演劇が本来持つ苦しみだろう。一般庶民向けの恋愛もの、あるいは大冒険もの(コンピュータ・ゲームのロール・プレイングもの)のような遊びの感覚がすくない映画だった。だから大衆向けの大ヒットはしないのではないか。きっと世界中の大衆はこの映画を愛さないだろう。なぜなら内容は宗教批判であり、カトリック教会の長い歴史の背後の真実を暴いているからだ。だからあくまで知識層、読書人層向けの映画である。

 小説(原作)は、この3年間で世界中で4千900万部も売れたそうだ。日本国内でも500万部を売ったという。この事実が何よりも重い。ウソやフィクション(作り話)では、これほどに本が売れることはない。

 聖なる杯(さきづき)、の聖杯伝説を扱った学術書で、この小説の原型を作った『ホーリー・ブラッド・アンド・ホーリー・グレイル』(初版は1982年)の 邦訳(日本語訳)の題名は、『レンヌ・ル・シャトーの伝説』 だが、こっちの方も、日本で2万部を超えて売れただろう。

 私も読んで、さらに知識を深めた。こっちの研究書の方が、先々重要な問題の提起となるだろう。今後の、これらの本の影響が、今から世界中のキリスト教会、あるいは、カトリック教会に対して、静かにじわじわと出てくることを、私は神経を尖(とが)らして観察することが大切だと思っている。

 それでも、世界中の各国の、民衆の生活習俗と、民俗宗教と、伝統的な信仰の強固さは、こんな映画一本の登場ぐらいでは変更しないぐらい頑強なものであろう。世界中の民衆、大衆というのは、もっと頑丈なものであって、宗教教団内の秘密結社(信者の団体)の存在や蠢(うごめ)きぐらいではどうにもならないものだ。

 私にとって、この映画で目新しく感じたのは、ロズリン礼拝堂 Rosslyn Chapel (ロズリン・チャペル)というお城(砦、とりで)のような、かつての小修道院が有った場所が、小高い山の上にあって、ここに、マグダラのマリアの棺(ひつぎ、コフィン)が、はじめのうちは、長く安置されていて、周囲の村人たちが、密かに、一千年間、シオン修道会の秘密のメンバーとして、代々守ってきた、という最後の方の場面だった。ここは、実在の古い教会でいまは、Roslin  とだけ綴(つづ)るようで、Rose Line(ローズ・ライン、フランス王家の血筋はイエス・キリストからつながるの意味) が語源らしい。これが薔薇の流れ(血筋)という意味だ。このロズリン礼拝堂は、イギリスの北のスコットランドのグラスゴー市の南のはずれあたりにあるという。

 1307年の大弾圧(大虐殺)のあとも、ここまでテンプル騎士団は逃れてきて、この地の異教徒 (Bagan ベイガン) の教会だった場所を、自分たちの聖なる場所として、マグダラのマリアの棺をパリからここに移して、一千年にわたって安置したらしい。1400年代(15世紀)のことらしい。

 このスコットランドの、ロズリン礼拝堂 Roslin Chapel は、小説『ダ・ヴィンチ・コード』の原作の研究書の方で研究されている、レンヌ・ル・シャトーという、南仏のピレネー山脈に近い小さな村にある、聖杯伝説を今に伝えているお城=修道院=教会の跡地とどういう関係にあるのかが私には分からなかった。 南仏のレンヌ・ル・シャトーの方はこの映画には全く出てこなかった。 この映画の最後の方で、ソフィーとラングドンは、ロズリン礼拝堂の、小高い丘の上のこの教会の前で別れた。

 ソフィーは、村人たちに守られるようにしてこれからの人生を生きて行く、という感じで映画では描かれていた。ジェームズ・ボンドあるいは、ハリソン・フォード映画の、一緒に生き延びた連れの女と、最終場面では、愛し合うという形にはしなかった。全体は、ヨーロッパ人が嫌うアメリカ(ヤンキー)映画であろうにここの作りだけはまじめだった。

 ほとんどが小説に忠実に再現されていた。場面によってははしょってあった描き方をしていたが。オプス・デイの会員で、フランス司法警察の警部(ジャン・レノが演じた)のベズ・ファーシュ が、最終場面で、「自分は、オプス・デイの総長(グランド・マスター)のマヌエル・アリンガローサ司教に騙されていた」と気づいて、暗殺犯の修道僧のシラスに撃たれたが死にはしなかったアリンガローサを逮捕して救急車で連れていった。自分が、自分の属する組織であるオプス・デイから指令されて、この主人公のハーヴァード大学教授を、はじめから犯人として捕まえてしまうように動かされていたと気づいたと描いていた。

 このオプス・デイ総長のスペイン人のビショップ(司教)を演じていたのは、アルフレッド・モリーナという俳優だが、いかにも、スペイン人の泥臭い役をやっていた。こういうギトッとした感じのギョロ目の小太りのイタリア人やスペイン人(ラテン人)は実際に居る。

 このアリンガローサ司教を犯罪の首謀者として、最後は、傷ついたまま逮捕するという、ここだけは、いかにもアメリカの犯罪探偵ものの安っぽい作りになっていて、ここで欧州人は興醒めしただろう。秘密結社や、新興宗教の長年の熱心な信者が自分が騙されていたと言う程度で、すぐに態度を変えて、法と正義に忠実になり職務をまっとうに追求するというのは、やや子供じみている。

 法的な正義判断(justice ジャスティス)というのは、やっかいなもので、宗教的な信念を本当に超えられるほどのものだろうか、と、法学研究者でもある私は、近年、疑っている。法律学(法学)というのは、法の解釈学(ヘルメノイティーク、ハーマニューテッィクス)なのだが、本当にどのようにでも正義解釈できるのだ。正義は、アメリカ人たちが考えるようには客観的に実在することはない。正義はどのようにでもなるものなのだ。

 法学や法律実務は、正義判断(ジャスティス)をどのようにでも変更でき、判断は、偏向しており、実務ではどうにでも正義を変形、変質させることができるものなのだ。

 だから、法的な正義は、汚(きたな)らしい現実政治(リアル・ポリテックス)の道具になって、その場その場で判断を変えることが、実に多いのである。欧州人は庶民であってもそのように感じている。アメリカ人は、今は世界帝国臣民であり、自分たちの感覚が世界の基準となっているのだという、傲慢さと、逆からの思想洗脳にかかっているから、単純に正義の法(正義判断、justice ジャスティス)を信じている者が多い。欧州人が、知識人層を含めて、この映画に対して感じる反発は、そういうところから出てくるのだろう。

 以下に載せるのは、私が、この『ダ・ヴィンチ・コード』論を書こうと思い立った時に、新聞社の映画書評(movie review ムーヴィー・レヴュー)を私にやらせてほしいと思い立ち、編集記者にお願いした時のメール文である。ここに私の発想のはじまりが見られますので載せます。

(転載貼り付け始め)
(1)Sent: Tuesday, April 18, 2006 8:14 PM
Subject: 次の映画「ダヴィンチ・コード」の批評は私にやらせてください。
毎日新聞社 志摩様へ 2006年4月18日

 副島隆彦です。私は映画「ダヴィンチ・コード」が気になって仕方がないのです。これが、5月20日に、世界中で一斉に公開されますので、これの書評は私にやらせてください。私が、この映画の原作となる小説の中身を自分で追いかけて分かった事実は、以下のようなことです。

 ここに、出てくる、秘密結社 のオップスデイ Opus Dei という団体は、今もニューヨークに本部があって、カトリック教団に所属するです。それなのにどうも教団の総本山(ヴァチカン)に反抗的で、司教や、枢機卿(カーディナル)まで抱えているのに、イエズズ会と同じように、独立のセクト(sect 宗派)を名乗らないで、そうすべきなのに、在家の平信徒(ひらしんと)のままの団体なのです。

 ここに、秘密結社というロッジ Lodge (お講、法華講のような)とヴァチカンのカトリックの総本山との闘いがある。 欧米の宗教思想の中の、ロッジの思想(在家の思想)のことを日本人は、誰もだま知らないのです。

 オップスデイ Opus Dei (英語読みすれば、オウパス・デイ)というのは、the work of God で「神の仕事」とか「神の仕業」という意味です。
 私以外は、日本ではこういうことは誰も知らないのです。理解できないでしょう。ほんとうです。私は、こういうことを、一生懸命分かろうとして、そして、それを日本人に伝えようとして生きてきた人間です。おそらくこれが私が神(天帝、天主、ゼウス、プロヴィデンス providence=自然の摂理とも言う)から授かったミッション (使命)なのでしょう。

 そして、どうやら、これらの秘密結社とよばれる、Order(オーダー=修道会=騎士団とも訳される)の在家の信徒の団体の中に、深い、言い伝えがそれぞれ残っていて、この小説と映画では、シオン修道会、Priory of Sion とその下部組織であるテンプル騎士団 The Order of Templars 「ジ・オーダー・オブ・テンプラーズ」の出生、誕生以来の歴史が明らかにされている。

 この秘密結社の成り立ちの背後には、イエス・キリストが処刑されたあと、その血脈が、信徒たちにかくまわれて逃げ延びて、そして、フランスの南で、ひっそりと生きているという秘密あるいは、伝説です。キリストは、マグダラのマリアと結婚していて、二人は夫婦であり、キリストが処刑された時に その子供の血筋が今も続いている、というのが、この秘密結社に伝わる秘密らしいのです。

 ここには、カタリ派やドルチーノ派、ヴァルド派、リヨンの貧者たち、などの弾圧された異端(heresy ヘレシー、heretic 異端派の人間たち)の宗派のこともそれとなく出てきます。この異端の諸運動のことは、私は拙本『ハリウッド映画で読む世界覇権国アメリカ』で説明しました。ところが、私には、カトリック教団内部の、内部抗争のことはこれまで解明できないままでした。

 それと、1096年からはじまった1300年頃までの、十字軍の頃のことが気になっていました。フランス南部のアビニオンへの法王庁(教皇庁)と法王の強制的な連行である、アビニオンへの遷都(アビニオン捕囚)のことも関わります。
 「ダ・ヴィンチ・コード」の作者の、ダン・ブラウン Dan Brown は、つい最近、原作の盗作の疑惑で訴えられていた裁判で、勝ちました。訴えていた聖書研究学者3人の、研究所からの、ただの「剽窃」ではなくで、その学問知識を使って、小説家としての才能による文学作品としての独自の付加価値( value - added 、ヴァリュー・アッデッド)を裁判官に認められました。 この小説は、historical thinking (人間学の研究)だから創作物だからではなく、アイデアの無断盗用には当たらない、 だから著作権違反ではない、として裁判に勝ちました。 訴えていた宗教学者、聖書研究家3人の研究書の方も、日本でも翻訳本が沢山売れて、世界中で売れて、それで両者が、win-win game(ウイン・ウイン・ゲーム)だということで和解したようです。

 こういう小説・映画は、Forward (Onward ) into the past 「過去(の歴史事実)に向かって(前向きに、未来に向かって)前進して行く」という考え方を採用されて、積極的に欧米社会では受け止められています。これが今の世界的な話題になっている背景です。

 このあとシオン修道会=テンプル騎士団と兄弟組織の薔薇十字団、やマルタ騎士団、ドイツ騎士団などの話になって、それが、やがて、フリーメイソンとイルミナティの話につながります。これらすべては、実は、教団や本山の僧侶の集団と、在家・平信徒(ひらしんと)、氏子(うじこ)の集まりとの、構造的な対決の話なのです。

 このことをなんとか日本人に分かるように、私が先鞭を付けたいと思っています。私も、まだ全部が分かったわけではないのですが、私が分からなければ日本では誰も分からないし、それを平易な日本語で説明することはこの国では、私以外には誰も出来ないはずです。志摩さん。今は、こういうことを考えています。   副島隆彦拝

(3) Sent: Sunday, April 23, 2006 10:04 AM
Subject: Re: 映画「ダヴィンチ・コード」の批評をやらせてください。

毎日新聞 志摩さんへ  副島隆彦です。
 私は、別にプレビューを見に行かなくてもいいです。どうせ業界人で混雑するでしょうから。志摩さんが行ってください。私は、5月20日の封切からすぐの自分の時間が空いている日に行きます。書評さえできればいいのです。そんなに急いで報道するような映画でも、連中でもありません。裏のあるおかしな俳優であるトム・ハンクスとロン・ハワード監督です(謀略映画の、映画「アポロ13号」もこのチームです)。

 このことからしても、アメリカの金融財界の思想、(レイシオ、とリーズンの思想、企業経営者の思想。冷酷な金銭・商業法則、誰も逆らえない売り上げ・利益至上主義)が、カトリックの愛(グレイス)の思想(人間を大事にしろの思想)と、激しく憎しみあっていて、それが世界舞台で、象徴的に火花を散らしていることの現れがこの映画だと思います。

 カトリックにも悪い面があって、愛(グレイス grace 、アガペーAgape )の思想を作ったのはすばらしいのですが、その他に、オーダー(order 、秩序、体制)というのを作って、この体制・秩序の思想で、全ヨーロッパ世界を二千年間にわたって、自分たちの支配下におきました。

 この「オーダー」=体制・秩序という思想をつくったのは、カトリックです。だから、カトリックの側にも悪い面があるのです。 こういうことを私は考えています。 副島隆彦拝
(転載貼り付け終わり)

 副島隆彦です。それでは、ここからが、すでに3週間前に弟子たちに録音で話してあった、「後半部」です。

 ローマ教会の枢機卿が全部で700人ぐらいいる中の200人ぐらいがイエズス会である。最大派閥だと思う。今の法王のゼネディクト16世もイエズス会である。ところが、イエズス会というのは、英語でいえば、ザ・ソサエティ・オブ・ジーザスthe Society of Jesusという。「イエスの結社」という意味である。だから、イエズス会は、幹部たちにたくさん上級の階位の僧侶がいるのだけれども、しかし本来が平信徒の団体である。

 上智大学の渡部昇一(わたなべしょういち)教授は、結婚していますから、決してジェズイット、イエズス会のプリースト priest、司祭にはなっていない、なれない。しかし彼は在家の信徒以上の存在である。彼が、イエズス会の中でも、より保守的なドイツ人の系統のイエズズ会士たちに、抜擢され敗戦後の日本で特別に育てられて、ドイツのミュンスター大学に留学したり、上智大学のなかでもくもくと黒ずめの服を着て礼拝しているとかしていた。

 イエズス会も歴史上は、何回もヴァチカンから破門(エクスコミュニケーション)されかかっている。破門されて、異端という烙印を押されますと、最悪の場合は中世なら火あぶりにされるわけで、大変なことです。ローマ法王側も、決して一枚岩ではなくて、その時代ごとに、いろいろな派閥があり、選ばれたローマ法王自身がある特定の派閥に属している。教団内部でもすさまじい派閥闘争を繰り返してきた。

 宗派を、sect ゼクトあるいはセクトという。これは、司祭priests プリーストと訳される僧侶から上の僧侶たちが所属する。平の信徒、門徒たちは、宗派を名乗らない。名乗れない。だから、ロッジなのである。礼拝堂も作れない。教団(本山)から任命された僧侶が居ないと教会は造れない。番古い宗派は、ドミニコ派である。それに保守本流とでも呼ぶべきベネディクト派がある。それから11世紀くらいに、アッシジの聖フランチェスコというイタリアの洋服商人だった男がつくった、粗末な衣服だけしか着ないという、敬虔な信仰を貫くとされるのがフランシスコ派だ。フランチェスカンと呼ばれている。

 イエズス会もフランシスコ会(派)も、戦国時代の日本にやって来ていて、それぞれが別個に、大分や長州や、大坂で、安土・桃山時代にカソリックの一派として教会(セミナリオ、宗教学校)を作っている。

 このように、カトリックは、内部で派閥争い勢力争いをしながら、はるばる日本にまでた来た。イエズス会と、ドミニコ派などの正統の諸派がどう違うのか、ここが重要なところである。イエズス会は、たくさんのカーディナル(枢機卿、カトリックの議会の議員)も出しているのだから、正式な宗派、セクトとなっているべきなのだ。ところが、イエズス会は、セクト(宗派)になっていない。あくまで、ロッジの運動で、平信徒の団体だと名乗っている。ここが前出のオプス・デイと共通する。ここが問題なのだ。

 イエズス会は、1538年にイグナチオ・ロヨラ(聖イグナチオ)やフランシスコ・ザビエル(シャビエル)らによって、パリのモンマルトルの丘で結成された。「清貧(せいひん)と貞潔(ていけつ)の誓(ちか)い」というのを自分たちイエズス会の盟約とした。

 つまり、女性と交わらない(性行為をしない)、ことと、無所有、無一物で、財産や金銭を保たない。この二つを誓って、それで、1517年にマルチン・ルターが北ドイツで、火の手をあげたプロテスタント運動にたいして、それに、反対する、強烈な、反プロテスタントの反宗教改革( counter Reformation カウンター・リフォーメイション)の運動を始めた。イエズズ会運動は、徹底的な復古的な運動で、カトリック教へのたがはめとなる、厳格で保守的なカトリック運動である。

 このカウンター・リフォーメイション(反宗教改革)は、カソリックの教えを厳格に守れという教団内部の内部刷新の運動である。イエズズ会士は、ひとりひとりが相当に優秀な頭脳をもった者たちが結集した鉄の知識人集団でもある。南米や日本、韓国にまで16世紀に宣教師となってどんどん出ていった。それらの未開の地域を「神の国」にする運動である。ところがこのイエズス会の内部にはたくさんの秘密がある。映画『ダ・ヴィンチ・コード』に描かれるよりももっと多くの秘密があるはずだ。

 イエズス会は、本当は、在家の集団(ロッジ)ではなくて、イグナチウス派になるべきなのだ。創立者のイグナチウス・ロヨラの名前から、そうなるべきなのだ。ところがそうはならない。それがおかしいと今でも言われている。その点もカトリック教団内部で指摘されて問題にされている。事実、イエズス会には多くの秘密がある。

 そのひとつは、隠れユダヤ人(クローゼット・ジュウ closet Jews )たちが今もたくさんイエズス会に(他の宗派もそうだが)潜り込んでいる。改宗したユダヤ人たちだ、とも言えるのだが、ここらあたりが複雑な内部の事情を作っている。イエズス会は、正式な宗派ではないのに、実質的には宗派になっている。

 僧侶の思想派閥としての宗派でなければ、前述したロッジの思想となる。ロッジは、出家していない、在家の商業活動を盛んに行う商工業者の団体だから、お坊さんが主体でないわけだ。平信徒の、在家の団体です。

 これが16世紀(1517年)以降は、ローマ教会が、仕方なく、現実の世界に合わせて、金儲けの思想、営利活動を認めざるを得なくなる。それでもローマン・カソリックの僧侶(聖職者、お坊さん)たちは、一般の信者たちの中の金持ちの商工業者、とりわけユダヤ人を嫌い、いじめる。「金利を取って、強欲を実践するお前たちは、汚(けが)らわしい存在だ。神の国にはゆけない」といじめた。いじめられた方の信徒の団体は、僧侶たちにたいして激しい憎しみを抱くようになる。それが在家の平信徒のロッジの思想を作っていって、フリーメーソンなどの秘密結社になってゆく。そして、今にいたる、カトリック教団内部の大きな反目を作っている。

 金貸し業とか、大きな商売をしながら在家信者をやっているの者はどうしてもユダヤ人が多くて、これが内心での反カソリックの動きと一致する。だから、秘密結社を作っての、表面とは違う、反カソリックの思想こそが隠れユダヤ人たちの行動指針となる。

 キリスト教徒と商業の関係を論じるときに一番大事なのは、1179年の第三回ラテラノ公会議(Concilium Lateranense Tertium コンシリウム・ラテラネンセ・テリウム)です。この宗教会議で、「利子を取る商売人はキリスト教として埋葬しないという」決議が行なわれている。ラテラノというのは、ローマ市のはずれにあって、今もここにサン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂という立派な教会がある。キリスト教徒として埋葬されないということは地獄に落ちるという同じ意味で、当時の人間たちにとってはものすごく恐ろしいことだった。

 ところが、第三回ラテラノ公会議が開かれた1179年あたりが、テンプル騎士団や修道会がはびこった、と言うか、一番活発に活動して、組織を広げていった時代である。先ほど話したように、そのあと、フランス王フィリップ4世の大弾圧が1307年にあって、テンプル騎士団全員は全欧州の諸都市で、投獄されて拷問で殺されるというようなひどい目に会っている。そして残党は地下に潜(もぐ)った。

 フィリップ4世は、テンプル騎士団から多額の金を借りていた。それが返せなくなってしまっていたので、弾圧して潰してしまえということでもあったのでしょう。その前年にフィリップ王は、フランスの国中のユダヤ人、すなわち金貸し業者たちを捕まえています。だから金貸しには当時の社会にものすごい反発と、憎しみがあったのだろう。

 そのあと338年後の、1517年には、マルチン・ルター Martin Lutherが「95か条のテーゼ(質問状)」95 Theses というのをヴィッテンベルク市の教会(修道院)のドアに打ち付けて、宗教改革ののろしをあげる。この動きは、もの凄い勢いで全欧州の各都市に広がって行く。ルターは、1525年には、尼さん(正確には、元修道女)と結婚します。カトリックの僧侶は、今も絶対に、妻帯、結婚してはいけまん。彼は、ドイツの選挙公や、諸侯たちに守られながら、プロテスタント運動を起こしていくわけだ。

 これと同じ年の、1517年に、第5回ラテラノ公会議Concilium Lateranense Quintumが行われて、なんと、ここで、「利子を取る商業活動を認める」ことが決議された。だから私は、本当は、1517年をもってヨーロッパ近代の始まりだと今は定義しています。これが副島理論です。今から丁度、500年前です。

 これまでに何冊かの本に書きましたが、私が「近代ヨーロッパ社会の成立の日」はいつだと書いたか、皆さんは覚えていますでしょうか。普通は、1574年に、オランダのライデン市 Leiden で、市民の蜂起が起きて、スペインからの自力での解放、独立運動での輝かしき成果を実現した。この年が、ヨーロッパの近代市民社会の成立の時といわれている。その7年後の1581年が、オランダの都市同盟(ホーランド同盟)がスペイン国王フェリペ2世 Philip II of Spainに対する「忠誠破棄宣言」Plakkaat van Verlatingheを行っている。このスペイン国王への「忠誠破棄宣言」が、近代人権宣言・近代憲法の元祖といわれている。

 1517年の第5回ラテラノ公会議での利子を認めるという考え方、あるいはマルチン=ルターの質問である九五箇条のテーゼが、この「忠誠破棄宣言」よりも5〜60年早いわけです。このことの方が私は最近は重要だと思っています。だから私は近代 modern モダンというのは、ちょうど今から500年前にはじまったのだという説を採っています。

 このことを私は以下の本で知った。ミシェル・フーコーというフランスの思想家の本を学生時代に読んでいて、その本の知識でなんとなくわかった。フーコーの本・・・・・には、このような考えに近いことが、たくさん書いてあった。

 そこで、最近の私の考えの到達点を書きます。一番、大事なことはやはり「利子、金利(インタレスト、interest)というものを取ってはいけない」ということです。

 私が20歳代で銀行員だった頃、上司の中の優れた人が教えてくれたのは、次のことだった。「副島君。いいですか、銀行業は信用だけなのですよ。他には何にもないのです。信用だけなのです。信用というものがなくなったら、銀行ではないのです。銀行は、旨みの大きい商売で、土曜・日曜も黙っていても貸した金の金利が入る。これが銀行業なのですよ。信用だけなのです。」ということです。「だから、立派な銀行の建物は、できるだけ素晴らしい門構(もんがまえ)にして立派な建物にする。そしておおきな立派な金庫が在ること。たったこれだけのことなのです。信用だけで銀行業は成り立っているのです」

 このように私は教わった。だからこそ私は、今こそ、利子(インタレスト)とは何かを日本人としては、はじめて疑って、それを否定する思想が、ヨーロッパや、中東(アラブ世界)には、ずっと有って、今も、利子を取る金融業を、疑い、否定する思想があることを知るようになった。金利(利子)を当たり前だ、というこの「当たり前」を疑っていりことが大切である、と気づいた。利子をとってはいけないのだ、という思想をあらためて自分で発見しようと思う。 日本人でそういうことを言う人は誰もいないだろう。

 本来のイエスの思想も、アラブのイスラム教の世界も、金利(利息)を取ることを否定している。どうも、この考えの方が正しい。「貸した金に対して金利を取るのは当然だ」というユダヤ人の思想(ユダヤ教)を疑ってみることも大切である。

 お金は、困っている人に、貸してあげるもだ。お金を必要としている人を助けてあげるためにお金を貸してあげる。そして、それに対する御礼として、貸したお金と共に、御礼の気持ちとしてのお金を受け取ることは認める。しかし、それは決して金利(利子)ではない。人を助ける(イスラム教でいう、ザカート、喜捨、善行を施すこと)が大事だ。

 お礼金として、貸したお金(元金、がんきん 言われる)と共に返ってくるものは、実質的には、ユダヤ思想から生まれた金利の思想と同じだ。同じではあるが、やはり違う。はじめから冷酷に金利分を計算して、元金に上乗せして、計算することと、たとえ実質的には金利であるとしても、あくまで、お礼金として、あとでもらうのとでは、大変な違いだ。

 金利を否定すると、そうすると銀行業・金融業が成り立たなくて、潰れてしまう。社会全体もお金と金利で計算されて動いているのだから、とても、「金利を否定する思想」というのは、全く現実味のない思想だ、ということになるだろう。

 それでも、私は、利子を否定する思想、というのは有る、と思う。銀行業など成り立たなくてもいいのです。拝金と強欲の思想をすべて肯定しなければいけない、ということはない。もちろん、商売はやっていい。経済活動は徹底的に重要だ。お金儲けはしていいのだ。しかし、私は「経済活動においてはじめから利子を取る事はいけないことだ。それが人間社会を不幸にした元凶だ」と、ひとまず宣言してみようと思う。

 イスラム教には本当に偽善(ヒポクリシー)がないようだ。4人の女性と結婚できるという一つのことを取ってみてもやっぱりそうだ。女性は怒るだろうが。イスラム社会を見てみるとお判りの通り、シャリアSharia(イスラム法)の中にザカートZakat(喜捨=きしゃ)といって、お金のない人には金持ちが、お金をあげるのです。それは、決してただ恵むのではなくて、貸してあげるわけです。謝礼も要求してはいけない。

 しかし、「お礼」という形で、助けられてその人が、上手く立ち直った後に、お礼の形でお金が戻ってくるということを認めている。そのときには、実質的には儲けの部分も入っている。実際には、お礼という形で元金と利子部分がちゃんと入っているわけである。

 当然のこととして、近代資本主義国家(という事になっている)で生きている私たちは、利子を否定することはできない。おなじく、「イスラム教は金利を認めていない」と言っても、それは、偽善であって、実際はイスラム世界の銀行も金利をとっているではないか、という指摘がある。しかしそれでも、イスラム教徒にしてみれば、それは絶対に利子ではない。お礼の形で借りた人が、すすんで自主的に払うお金のことです。イスラム教が、ユダヤ教と今も闘っているのは、このユダヤ教のもつ強欲と金銭崇拝の思想を否定しようとしてのことだと思う。

 私、副島隆彦は 生来、商売の才能がないから商売(ビジネス、実業)はやりませんし、出来ません。しかしもし私が学問道場を、営利団体だと考えて、これでビジネスや商売を行なうとするならば、次のようになります。

 学問道場の会員たちが遠くからやって来たら「家にただで泊めてあげる。貧しい若者にはタダでお金をあげる」という風にお礼を求めない思想を実践しなければならいない、と思う。しかし、どうしてもそういう家(合宿所、保養所、道場)を維持するためには、経費・費用がかかる。それは何とかしなくてはいけない。それでも、タダで泊める、謝礼を期待してはいけないのだと私は思う。維持費、経費も、お礼金として、会員たちが自発的に置いていってくれるお金を期待して、それでなんとか道場の施設を経営しなければいけないのだと思います。

 いわゆるモダン・キャピタリズム(近代資本主義)を否定するということは、「今後は、利子をとることを否定する思想」となるだろう。これがこれからの日本で生まれなくてはいけないのだと思う。

 日本人はずるずる、ずるずるべったんで、あまり範(きはん、ノルム)のない国民ですから、中国から儒教や仏教が入ってきても、(あるいは、日本古来のもとされる神道だって、本当は、中国からやってきた道教そのものだ)仏教の教えと、厳しい戒律であう、肉食妻帯の禁止の戒律を破って、鎌倉仏教の時代に、さっさと肉食妻帯を実行するような国民です。この融通無碍(ゆうづうむげ)の規範意識の無さが日本人の、「柔軟さ」であり、これで、生き延びてきて、今の繁栄もある。日本人は、現実にあわせて妥協して生きて行く国民だ。

 そろそろ、やっぱり利子を取るべきではない、融資金に対しては、御礼は自発的なものでなければならない、という考え(思想)が日本にも誕生しなければいけない。近代資本主義が、行き詰まりを見せて、地球上の人間が、苦しみを限界的に感じるようになったら、その時は、金融資本(ユダヤ思想が高度に実現したもの)による人間支配を、人間が拒否してゆく時代が、やがて到来するだろう。そんなことは無理だ、という人がほとんどだろうが、それでも、世界中で、そういう動きが出てくるだろう。私は、そのように預言します。

 しかし、それでは商業活動や貨幣経済そのものが成り立たないので、あくまでも自発的なお礼金の支払いの中に、利益分を組み入れるという形で商売活動を行なうのが正しい考え方となるでしょう。世の中の人びとのためになって、助けてあげて、それで初めて利益を得るという思想が正しいと思う。

 初めから100万円貸すと、利子は年率で26%であり、一年後には、126万円になります、これを返して下さい。あるいは、これを月に直すと返済額は、毎月、いくらです、というのは金貸し業の思考(ユダヤ思想)であって、本来の人間世界の商業活動とは区別しなくてはいけないと私は思うようになりました。

 先ほどの、ロッジの思想の話に戻ります。ロッジというのは、在家や平信徒(ひらしんと)の団体です。彼らが、カトリックの坊さん達が持っている根本の思想である、人間への愛の思想、grace(グレイス、あるいは、Agape アガペー、神の恵みの思想)だけを言われて、ロッジに集う、会衆(かいしゅう)する自分達が日々行っている、営利活動をカトリックの僧侶たちに罵られ続けたので、それに怒り出してどうしようもなくて追い詰められてしまった。

 そのロッジの中に、秘密結社が生まれた。それが、1307年のテンプル騎士団への大弾圧があっても、脈々とロッジの思想の中に受け継がれて、それが、1663年からのイルミナティ=フリーメーソンリーの思想となる。それが同時に、近代ヨーロッパ社会の成立でもある。それで、カトリック教会といえども、金利を取ることを1517年にローマ教会自身が認めざるを得なくなくなった。

 ところで、カトリックの僧侶は、妻帯、結婚は今も禁止ですが、同じキリスト教でも、ギリシア正教=オーソドックス・チャーチの方は、僧侶も結婚している。カソリックの坊さんたちは、修道院の中でもお酒は飲めるし、お肉をたべている。チーズやビール、ワインを自分たちで作って食べてきた。修道院(アビー、モネストリー)のなかでの修行僧の戒律に従った生き方から、カルチャー(culture クルツール:Kultur)なるものが生まれた。

 カルチャーという言葉は、今は、「国民文化」と訳すべきですが、このカルチャアは、カルチベーション(耕す、農業をする)からの意味ではなくて、”醗酵(はっこう)させる”という言葉から生まれてきた。修道院の中で、僧侶(モンク、修道僧)たちが、チーズやお酒を作る技術からはじまったのだ。

 カルチャー(文化)というのは、修道院から生まれた。それは、修道僧が、歯を磨いて、沐浴して、体を清めるとか、衛生面に気をつけるとか、あるいは、時計にしたがってきちんとした規則正しい生活するとか、お祈りの時間をきちんと守るなどの、考え方が、やがて、一般の国民にも広がって、それでカルチャアは、国民文化という意味になっていったのだ。修道院の僧侶たち以外には、当時の人間達には、衛生とか健康管理とか、規則正しい生活などどいう考えはなかったのだ。

 どこの国でも、一番一番頭が良い人たちが僧侶になった。日本の中世でも貴族や侍の次男坊、三男坊たちは家にいても、彼らでさえ食べて行けない(あるいは、一生、「部屋住み」と言って隅っこで生きた)ので、仕方なくお寺に預けられる。食べていくためにも坊主になって、そして仏典を読むことを中心にして、文字の読み書きができる人が僧侶になった。

 この感じは、中世のヨーロッパでも変わらない。僧侶というのは、どうしても禁欲生活を強いられるし、家族を持てないようになっている。祈りの生活のような精神性の高い生活を強いられるので、とても家族を食べさせて行くだけの経済力を持たない。それは、今も大学教授という、名前ばっかりで、実質的には貧乏である生活の感じに伝わっている。

 この小説・映画の「ダ・ヴィンチ・コード」で描かれた、秘密結社の萌芽である、テンプル騎士団=シオン修道会、というのは日本で言えば、創価学会みたいな「お講」のことだというものだと理解すべきだと私、副島隆彦が始めて、日本では唱えることとなった。この理解はすさまじい破壊力を、これから日本社会に与えるだろう。この理解を深めることで、フリーメーソンとか、イルミナティなるものが分かってくる。

 そして、現在の世界を頂点で、動かし、あやつっている、CFR(シー・エフ・アール、外交問題評議会、日本の経団連のような財界人団体)と、ローマ・クラブと、ビルダーバーグ会議、と三極委員会(トライラテラル・コミッション)などの地球支配主義者( globalist、グローバリスト)の動きにつながって、それらの発生の根拠からの、全体像が、根本から解明されたのである。

「お講(こう)」というのは、日本にはいろいろあって、たとえば江戸時代には富士山を見に行く講というものもあった「冨士講」(ふじこう)と言う。東京(江戸)には、いまでも到るところの公園や、お寺に、築山(つきやま、富士塚、石で築き上げた小山)が残っているでしょう。それらの山の上に立つと、昔は本当に、富士山が見えたのだ。これが富士講といって、岩がごろごろ集めてあって、積み重ねてあって、高さ20mほどの小山で、これで、富士山に登ったことと同じ意味をもつと当時は人気を集めていた。富士山信仰を、庶民が身近で実現しようとして、それで、こういう「お講」を作った。これでも立派な秘密結社であって、きっと、そこではかなり親密な「寄り合い」が行われただろう。

 あるいは、無尽講(むじんこう)と言うものがうまれた。無尽(むしん)とはみんなでお金を出し合って、くじで当たった者だけが、そのお金を使えることにしたのだ。これが日本における銀行業の発生だ。多くの人が秘密で集まって、お金を出し合って、困っている人、あるいは一番ほしがっている人に貸すというようなことをした。こういった集まりも「講」といったのだ。この無尽講が、本当に銀行業の始まりなのです。

 それらが後に、相互銀行とか、信用金庫、各地方の地方銀行になっていったのであって、、東京相互銀行(今は、東京相和銀行、やがて、買収されて、ロックフェラー系のローンスター銀行になっている)というのは、昔は、本当に、東京”無尽”と言ったのです。

 お金を融通しあうだけではなくて、資金をプールしてどうしても必要な人に貸し与えることをした。これがやがて独立した業者となっていったわけで、日本人も中世からテンプル騎士団と同じような制度・仕組みを持っていたのである。

 テンプル騎士団は、ここが重要なことだけど、金貸し業をやっていた。在家の信徒の集まりであるから、構わないのである。そして、同時に為替業もやっていて、それが、ヨーロッパ中の各都市に、ネットワークを持っていた。この「ネットワーク」なるものの恐ろしさは、現在の私たちにも、すこしずつ分かってきた。ネットワークを持つ者たちが、その国を支配するのである。

 私、副島隆彦は、今から、6年前の、この学問道場が、はじまったころの文章で、次のように書いている。日本の真のネットワークは、表面のテレビ局などのネットワークではなくて、以下の4つのネットワークだ。それは、部落民系(自治労という公務員の労働組合の全国組織を含む)と在日系と、山口組系と、それから創価学会系の、この4つのネットワークである。私は、そのように書いた。これが、日本の本当のネットワークだ。

 テンプル騎士団が全欧州に張り巡らしたロッジの思想の、ネットワークは、たとえば、次のように機能した。ヨーロッパのあちこちの金持ちや貴族の息子たちや商人たちが旅行するときに、現金を持って移動すると危険なので、行った先々の都市で、生活費(現金)を手に入れることができるように、そのために「為替(かわせ)」の仕組みをつくったのだ。

 為替は、外国送金(レミッタンス、ファンド・トランスファー)とも呼ばれるが、決して、実際の「送金」などはしない。すべて、現地での、信用の連鎖による、資金の用立てである。銀行業というのは、毎日の帳尻を合わせるだけで、本当に移動する資金量は、ものすごく小さいのである。

 為替の仕組みというのはとっても大事で、国際金融とは、為替の仕組みそのものを指すのです。もっと裏の仕組みを暴くと、外国為替公認銀行(江戸時代には両替商)という法律で強制される、厳しい許可制の銀行があって、この信用力が、国際金融を作っている。決して現金が移動するのではない。現金は、まったく移動しない、送ることなどしない。為替の仕組み、あるいは両替というのは、現金を別の通貨に窓口で換えてあげることを言うのではない。

 日本の為替や、両替は、まさしく、三井財閥が握ってきたのだ。たとえば江戸で、江戸の三井の商店の窓口で、「50両を、大阪に住む誰それに払ってくれ」と伝えたら手数料を5両とか取られて45両が大阪の三井の窓口で受取人が受取る仕組みとなっている。両替商は双方の間の信用を取り持った。実際に50両を飛脚が運んでだわけではないだ。これが為替の仕組みだ。

 だから、越後屋(今の三越デパート)=三井商店は、江戸時代を通じて、両替商、為替業で、日本最大の金融資本になったのである。そして早々と、幕末には、上海からやってきた、ロスチャイルド家と組んで、日本の金融を動かす財閥となっていた。テンプル騎士団の後の姿が、ロスチャイルド家の欧州全体に張り巡らした、金融と情報のネットワークである。日本では三井=ロスチャイルドの勢力となった。これが、政治家や官僚のトップを金の力で動かすことは目に見えるようだ。

 このようにまさしく戦前の三井や鴻池(こうのいけ)などは、田畑を担保にとって、借金を返せなくなった農民から田畑をとりあげて農業資本を築いた面もあるけれども、質屋業みたいな金貸し業、為替業のようなもので大きくなっていった。だからロスチャイルド家と全く同じように成立をしている。

 為替(かわせ)は、ゴールドスミスgold smith(金細工師)という職業の人達が始めたと経済学教科書には書いてある。金細工師達が金(きん)を預かっていて、やがて、金そのものの価値よりも、金細工師が発行する約束証書(金の預かり証書)が紙幣の代わりとなったと解説している。それが約束手形や、小切手という信用貨幣(クレジット・マネー)の原型です。

 このように、テンプル騎士団などの秘密結社(ロッジ)に密かに集った初期の商人たちが為替の仕事をしたのである。だからこれが、フリーメーソンの話がつながるのは、火を見るよりも明らかだ。ヨーロッパ中あちこち移動してまわる自由商人の間でその手続きや仕組みが非常に発達した。ここから当時の各国の王権をしのぐほどの莫大な利益がうまれた。

 このテンプル騎士団の為替の仕組みや情報ネットワークの作り方を真似したのが、のちのロスチャイルド家  the Rothschilds と言われている。だからロスチャイルド家は「テンプル騎士団の正統の嫡子」なのである。

 創業者のマイアー・アムシェル・ロスチャイルドMayer Amschel Rothschildは、丁度、西暦1800年に、ナポレオン(との)戦争のころ、その頃の反ナポレオン(反フランス)同盟の、プロイセンの王家の財務担当官の宮廷ユダヤ人となった。そして、反ナポレオン同盟の諸国に、情報と金融をつないだ。為替業務のネットワークを各都市に築いていた。国王や貴族への金貸し業の財政家にもなった。今で言えば、国債(国家の借金証書)である、王様への軍事資金の肩代わりをした。その際の担保(たんほ、プレッジ、コラテラル)として、その国の国民への課税の税目を取った。

 そしてこの税金の徴税も請け負うわけです。ユダヤ商人は、強欲に徹して、税金の徴収という残酷な業務までも自ら請け負うのである。戦争をしたがる王様たちの弱みにつけ込んで、資金を貸し出し、その担保として、国民への負担のしわ寄せである税金の徴収までもを職務とした。これが、宮廷ユダヤ人である。・・・人々に嫌われたはずである。

(中断) 副島隆彦拝
2006年06月01日(木) No. 1

http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/742.html

コメント [政治・選挙・NHK276] <3>「イソジン」で化けの皮が剥がれるも推進派が盛り返し 賛成反対が拮抗 大阪都構想のまやかし(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
8. 2020年10月24日 09:29:39 : quMKleKEOA : andmOS5lY2dYN00=[920]
>>7
音喜多とか鈴木宗男とか最低のメンバーで進出してます
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/711.html#c8
コメント [政治・選挙・NHK276] 菅首相は「逃げられない」学術会議、任命拒否された6人が海外メディアに訴えたこと(BuzzFeed) 赤かぶ
23. 2020年10月24日 09:30:02 : Di1MeEkVSI : TURTbXVWMmNYN3c=[2166]

いかにも、安物の日本のそこそこ大学を出た連中の、

政治家発言。

田舎者でも、トップになれる不思議。ジミンにいれば、ぺんぺん草でも、

トップになれる、おとぎ話。

 
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/720.html#c23

コメント [政治・選挙・NHK276] 今日の「読売」に掲載された「(意見広告) 日本学術会議は廃止せよ」はかなりの経費だろうが、官房機密費あたりから出てるのか… gataro
19. 2020年10月24日 09:38:14 : Uf0yjlRw4o : aXE4MmdselpQUUk=[4]
日本会議のPNとしか思えない胡散臭さ。
これを堂々と載っけるゴミ売りは、新聞だけではなく、会社としても終わってる。
ウジ3Kのように没落するのも遠くないんじゃないのか?
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/712.html#c19
コメント [政治・選挙・NHK276] <拡散、お願いします>窮地に追い込まれる菅義偉首相(植草一秀の『知られざる真実』) 赤かぶ
19. 2020年10月24日 09:38:34 : Di1MeEkVSI : TURTbXVWMmNYN3c=[2167]

バイデンが、米国で勝利するとガラッと変わるよ。

投資家は、かなり粛清、正しい選択をする投資家は、再生可能エネルギーに。

今時、化石燃料、原発再稼働推進の、炭炭素社会の老人スガは、

G7、G8でも、しゃべることも、発表することもなしとなる。

限界集落の浮いた爺さん。マクロンが、笑うだろうね。

    

 


http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/717.html#c19

コメント [政治・選挙・NHK276] <延期じゃなく、やめろ!>福島第一のトリチウム水「海洋放出」決定を延期へ(ANN) :原発板リンク 赤かぶ
1. 2020年10月24日 09:38:45 : q93VC7Z6QU : WHZvSWxEdVFBOTY=[119]

 大阪府イソジン知事や、大阪市アマガッパ市長は、大阪湾に流したら

 いいと言っているが、他県は承知しないと思われるので、IR予定地や

 万博跡地に、野積みすればいいのでは。


http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/723.html#c1

コメント [原発・フッ素53] <延期じゃなく、やめろ!>福島第一のトリチウム水「海洋放出」決定を延期へ(ANN) 赤かぶ
9. 2020年10月24日 09:39:43 : Uf0yjlRw4o : aXE4MmdselpQUUk=[5]
自民党とその関係者及び支持者全員に、放射能廃液の汚染水をミネラルウォーターとして飲ませてやりたいよ。
運が良ければ、日本が誇る大怪獣のように強くなれるかもしれないぞ?
http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/135.html#c9
コメント [政治・選挙・NHK276] 菅義偉首相が、ベトナム・インドネシアに訪問した一番の理由は、間もなく中国が崩壊するからだ。「新機軸」の予定どおり、ロシ… 笑坊
9. 2020年10月24日 09:39:58 : axHb6bLLyg : Z2pkTkV3aHNBUGc=[145]
妄想おっさん板垣はとうとうネトウヨの仲間入りか。
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/702.html#c9
コメント [政治・選挙・NHK276] 菅首相<来週の国会では火ダルマ必至>しゃべればしゃげるほど「怖さ」に戦慄(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
29. 2020年10月24日 09:40:06 : xutrAnH8Uc : RTEwU1BmR3dDMEU=[219]
野党は菅の答弁に納得できるまでとことん問い詰めてほしい、安倍のように関係ない話を延々とさせないでこんなでたらめ政権は早く潰してほしい。...
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/706.html#c29
コメント [政治・選挙・NHK276] <拡散、お願いします>窮地に追い込まれる菅義偉首相(植草一秀の『知られざる真実』) 赤かぶ
20. 2020年10月24日 09:41:04 : Di1MeEkVSI : TURTbXVWMmNYN3c=[2168]
>>17


ミラーが好きなんだね。よほど興味があるんだね。

頭がそれ以上進化しないんだ?

   
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/717.html#c20

コメント [政治・選挙・NHK276] フジテレビが「お台場カジノ」開発を計画していた! 安倍政権がIR推進法を強行採決した時期に…メディアにあるまじき利権狙い(… 赤かぶ
13. 2020年10月24日 09:41:53 : Uf0yjlRw4o : aXE4MmdselpQUUk=[6]
同じく落ち目になりつつあるゴミ売りとウジ3Kは一緒になれよ。

国賊メディア同士、仲良くやっていけるだろ。違うか?
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/719.html#c13

コメント [政治・選挙・NHK276] 菅首相は「逃げられない」学術会議、任命拒否された6人が海外メディアに訴えたこと(BuzzFeed) 赤かぶ
24. 2020年10月24日 09:43:02 : quMKleKEOA : andmOS5lY2dYN00=[921]
今更外国人相手に「ヒトラー」なんてやってる脳が戦後の残滓っぽい

外国の悪口が大好きなドイツの新聞も困っちゃうだろう
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/720.html#c24

コメント [政治・選挙・NHK276] 菅首相は「逃げられない」学術会議、任命拒否された6人が海外メディアに訴えたこと(BuzzFeed) 赤かぶ
25. 2020年10月24日 09:44:18 : nAUbaPpoWM : R0FVbkdWS2Nta2M=[102]
>>12
国会議員が法律の専門家でないというのは無理がある。法案で何を
押さえておかないといけないか、その法案が成立して法律になる時に
何が違法で何が適法かの見当もつかないような法律を成立、修正させ
るというのでは、国会議員に投票権があることにも意味が無くなってしまう。

国会の賛否に意味が無くなってしまい、法律の権威を失わせてしまう。
すべての法律は、最後は国会で決めるのです。
今回のようなことで話が裁判所に行くようでは、国会の権威が無
くなってしまう。素人集団扱いである。

今回の話では、一貫して国会が侮辱され国会議員が侮辱されている。

http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/720.html#c25

コメント [カルト28] ガキ・中が間もなく崩壊し連邦制に移行。だそうだがヒラ落選を当てて以来、四年スカ続きのガキの予言である。 ポスト米英時代
4. 2020年10月24日 09:45:04 : Uf0yjlRw4o : aXE4MmdselpQUUk=[7]
イタガセなんざ、あっち側の下っ端工作員だしね。真に受けるとバカを見る。
そういや、こいつは元自衛官で、毎日新聞出身だったというが、それもどうもガセくさいな。
http://www.asyura2.com/20/cult28/msg/724.html#c4
コメント [政治・選挙・NHK276] 自民 石破元幹事長 派閥会長辞任を正式表明 総裁選の敗北受け 次の総裁選立候補明言避ける  赤かぶ
30. 2020年10月24日 09:45:55 : LY52bYZiZQ : aXZHNXJYTVV4YVE=[7328]
玉木雄一郎氏が立憲民主党との会派を離脱する、と表明した理由は?
•2020/10/24
風花未来チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=1dzajF0B0zw
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/697.html#c30
コメント [政治・選挙・NHK276] <記者クラブは権力と一体化している…>国会記者会館に入ったら警察を呼ばれた(田中龍作ジャーナル) 赤かぶ
20. 2020年10月24日 09:46:40 : xutrAnH8Uc : RTEwU1BmR3dDMEU=[220]
安倍菅政権の雇われ御用記者がタダで建物を使い中で光熱費も払わず税金を当然のごとく使っている、その上安倍や菅にご馳走三昧の会食をしてもらい盆暮れには小遣いまでもらい税金にどれだけたかっているのか、記者クラブなど途上国にもない、解体するのが民主国家の基本。
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/699.html#c20
コメント [経世済民134] 国産ジェット事実上凍結へ 三菱重工、コロナ直撃で需要消滅(SankeiBiz) 赤かぶ
32. 2020年10月24日 09:47:27 : Uf0yjlRw4o : aXE4MmdselpQUUk=[8]
国賊企業はもうイラネ。

零戦なんて空飛ぶハリボテ造っていた頃から全く進歩しない三菱なんざ、もう日本には不要なんだよ。
http://www.asyura2.com/20/hasan134/msg/754.html#c32

コメント [カルト28] 毎日・太郎が強気路線から現実路線に。太郎が助けたい弱者を助けるには弱者の家族である庶民を助けるのが近道だと気がついたの… ポスト米英時代
11. 2020年10月24日 09:49:02 : 4OpJJcC6GA : UEp1dENOQjlUeS4=[105]

>10さん
>米国のトランプを打破して、4年間の ”キチガイ政権 ”を・・

>10さんには 暇な時に ネットの色々なごちゃごちゃ意見をすべて検索し 
改めて 考えてもらう事を希望します!

今の世の中 真実は いったいどこにあるのか??? 
首だけをスゲかえて その首動画を動かす事が出来る時代になったからこそ 真実をよく確かめて!!

http://www.asyura2.com/20/cult28/msg/714.html#c11

コメント [お知らせ・管理21] 2020年10月 困った時、意見、提案、相談などなんでも。管理人が24時間以内に必ず見るスレ 管理人さん
94. 仁王像[2840] kG2JpJGc 2020年10月24日 09:49:31 : MNgn38rwmc : TWNLMThXL3NaQnc=[76]
管理人さん  投稿数が5ぐらいでストップしました。
「8」ぐらいに上げて下さい。 仁王像
http://www.asyura2.com/13/kanri21/msg/612.html#c94
コメント [政治・選挙・NHK276] 菅首相は「逃げられない」学術会議、任命拒否された6人が海外メディアに訴えたこと(BuzzFeed) 赤かぶ
26. 2020年10月24日 09:57:26 : Di1MeEkVSI : TURTbXVWMmNYN3c=[2169]
国会が侮辱され国会議員が、侮辱されるほど、
大したことのない議員ら。



http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/720.html#c26

コメント [リバイバル3] 超お買い得パワーアンプ : チューブ オーディオ ラボ 6FD7 シングルアンプ 1.8W×2 中川隆
14. 中川隆[-10663] koaQ7Jey 2020年10月24日 09:58:38 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[10]
チューブ・オーディオ・ラボ ドイツ球『RES964』

オーダーアンプ作成『RES964』     ・・・2020/7/27〜【8/21 更新〜終了】
http://shinkuukan2.web.fc2.com/2020/10/2020_RES964.html


 アンプのオーダーを頂きました。例により作成経過の報告スタイルです。
8/21無事完成の運びとなりました。
1・シャーシ図面
シャーシ図面

2020/07/27
◆ シャーシ図面
 オーダーアンプのシャーシ図面が出来上がりましたので、シャーシ製作を依頼中です。
2・シャーシ
シャーシ

2020/08/08
◆ シャーシ
 シャーシが出来上がって来ました。
トップパネルは1.6mm厚の鋼板で・・・重いモノを載せても大丈夫です。
若干の手直し後は塗装に出せるように・・・と

3・アモルファス
アモルファス


2020/08/14
◆ アモルファス
 思いのほか塗装が早めに出来上がって来ました。
 何時もの黒色・・・では無く暗緑灰色?
 新しい塗装色です、何か・・・新鮮ですネ

 此のアンプの要・・・アモルファスコアのOUTです。
 TSMプロダクツの特注手巻きトランス・・・良いから使うのです。

4・部品取付
部品取付


2020/08/14
◆ 部品取付
 大体の部品が取付終りです。
 トップパネル式は部品が取付け易くて作業性がとても良いです。

5・配線途中
配線途中


2020/08/16
◆ 配線途中
 シャーシの設計段階で周到な部品配置などやりませんので・・・配線をしながら 何処に付ければ邪魔に為らないか等など・・・と考えながらやっています。
後一歩でワイヤー配線が終りです。

6・思案どころ
思案どころ


2020/08/17
◆ 思案どころ
 出力管のバイパスコンデンサーが重なって・・・此で良いと言い聞かせていましたが、 気になってしまい・・・変更します。

7・やり直し
やり直し


2020/08/17
◆ やり直し
 同じキーストン社の1L2P端子が出てきました・・・此で当らずに取り付けられます。
 ヤッパリ・・・スッキリしましたネ

8・調整
調整


2020/08/18
◆ 調整
 何とか調整までこぎ着けました。
 フィラメント電圧を適正値にする作業が思いのほか手こずります。
 抵抗を何種類か用意して・・・其れでも合いませんので、サーミスタと抵抗を組み合わせて・・・ 何とか4Vの電圧が出ました。

9・配線終了
配線終了

2020/08/19
◆ 配線終了
 残暑厳しき中・・・エアコンフル稼働で・・・
 配線が終わりました。
 適正電圧に為るように調整用の抵抗を決めて・・・終了
 ハムバランスを調整・・・高能率のSPでも無音状態です。
 テレフンケンのRES964を使う限りAC点火でも十分なハムレベルに押さえられると思います、 DC点火回路を省略出来ますので、随分回路が簡単になり作りやすく為ると思います。

試聴へと続く・・・

10・DUG
DUG


2020/08/20
◆ エージング
 真空管アンプのエージングには不向きな一番暑い日でした。
 新宿DUGでのライブ録音・・・随分前に伺いましたが、今の状況はコロナで厳しいでしょうね
 暑い日に真空管アンプのエージングは辛いモノが有ります、時間と共に音が締まって来るのが判ります。
 三本吊りフィラメントの964を聴いていると・・・此で十分、高額なRE604は要らないか・・・ナ
11・試聴U
試聴U


2020/08/21
◆ 試聴U
 引き続き仕上げの試聴を繰り返しています。  コンデンサー、トランス等のエージングを兼ねて試聴をしています。
 手持ちの真空管を差し替えて・・・964も色々有るのですが、暑い中探すのも億劫ですので 手近に有ったモノを挿して、整流管は色々出てきましたので動作確認がてら差し替えての試聴です。

12・RES964
RES964


2020/08/21
◆ RES964
 2年前の真空管オーディオフェア撤収の時に、お客様の足も途絶えましたので964アンプと ローサーの組み合わせでガンガン鳴らしました・・・凄い音でしたヨ 整流管もサイドコンタクトのAZ1は、お値段も安いですしメッシュプレートも有りますので、 RES964と共にお勧めです、割と安価にドイツ球の実力を楽しめます。

http://shinkuukan2.web.fc2.com/2020/10/2020_RES964.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html#c14

コメント [政治・選挙・NHK276] <3>「イソジン」で化けの皮が剥がれるも推進派が盛り返し 賛成反対が拮抗 大阪都構想のまやかし(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
9. 2020年10月24日 09:59:12 : k6i91X1TAF : VmJtaHFiR0VuQy4=[308]
>>8
私の住む自治体にも一人、維新の市議会議員がいます。
かつての山○組と同様のことを、維新は目論んでいると思われます。
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/711.html#c9
コメント [リバイバル3] 超お買い得パワーアンプ : チューブ オーディオ ラボ 6FD7 シングルアンプ 1.8W×2 中川隆
15. 中川隆[-10662] koaQ7Jey 2020年10月24日 09:59:44 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[11]
チューブ・オーディオ・ラボ
オーダーアンプ作成『VT-52』     ・・・2020/7/27〜【9/17更新】
http://shinkuukan2.web.fc2.com/2020/12/2020_VT-52.html


 アンプのオーダーを頂きました。例により作成経過の報告スタイルです。
 少し間が空きましたが、3台集中製作…ようやく3番目の再開です。9/10〜

1・シャーシ図面 1
シャーシ図面 1

2020/07/27
◆ シャーシ図面 1
 オーダーアンプのシャーシ図面が出来上がりましたので、シャーシ製作を依頼中です。
2・シャーシ図面 2
シャーシ図面 2

2020/07/27
◆ シャーシ図面 2
 図面は直接計測しないでください。
 サイズはイメージです。◇◇
3・シャーシ
シャーシ


2020/08/10
◆ シャーシ
 部品を取り付けて・・・若干の修正をして、真空管は手元に有りますので挿して見ました。
 初段はレーセオン2C52、WE刻印のVT52、整流管はロジャース5X4G・・・
VT52を沈めましたので、整流管の背が高く為りました・・・思案の為所ですね。

更に続く

4・部品取付
部品取付


2020/08/27
◆ 部品取付
 シャーシの塗装も上がって来ましたので、軽い部品から取り付けます。
 トランス類は最後にしたいのですが、背面の端子が邪魔して付かなくなりそうなので・・・ 付けちゃいました。

5・配線開始
配線開始


2020/09/10
◆ 配線開始
 大分間が空きましたが、VT52アンプの配線を始めました。
 部品レイアウトは前回のPX4アンプと同じですので、配線の取り回しも一緒なので サクサクと進む予定です。

続く

6・配線終了
配線終了


2020/09/13
◆ 配線終了
 配線が終わりました。
 前回のPX4アンプとは出力管周りが違うだけで、後はほぼ同じですからスムースに進みました。
 後は調整ですが・・・DC点火回路がヘタレないか一寸心配ですがVT52のフィラメントは1Aですので、 まあ大丈夫でしょう。

7・フィラメント
フィラメント


2020/09/15
◆ フィラメント
 先ずはフィラメント電圧を規定値に合わせます。
 AC点火で実用に為るのは4V迄で、それ以上はDCにしないとハムが取り切れません。
 今回DC/DCコンバータを使いましたが、取付には絶縁ワッシャーを使って下さい。
 パターンにビスが触れてアースに落ちます、フィラメントの片側がアースです・・・ ヒューズが切れました、この原因が分るまで悩んだのですよ・・・

8・調整終了
調整終了


2020/09/15
◆ 調整終了
 DCコンバータに絶縁ワッシャーを入れて・・・今度は大丈夫です。
 プレート電圧、バイアス電圧も良いところに入っています。
 暫く初期エージングです、DCコンバータの発熱もフィラメント1Aですので大丈夫の様です。
9・2C52
2C52


2020/09/17
◆ 2C52
 順調にエージングが進みました。

 初段はレーセオン社の2C52です、余り馴染みが無いかも知れませんが12.6Vの 球を使うために電源トランスを特注致しました。
 とても良い作りの軍用球です。

10・ケルテス
ケルテス


2020/09/17
◆ ケルテス
 エージングも3日目になりまして、鳴らし始めとは比べようも無いくらいの変わりようです。
 WE球の中でもVT25AとVT52は共通の趣があります、比べるとグリッドのピッチが違うくらいで プレートは同じかと思います、グリッドのピッチが荒い分VT52の方が端正な音がします。
 今回整流管にカナダロジャースの5X4Gを使いました。
 此の組み合わせは、高音の抜けは良い低音の厚みはあるしVT52はホント良い音がします。

http://shinkuukan2.web.fc2.com/2020/12/2020_VT-52.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html#c15

コメント [リバイバル3] 超お買い得パワーアンプ : チューブ オーディオ ラボ 6FD7 シングルアンプ 1.8W×2 中川隆
16. 中川隆[-10661] koaQ7Jey 2020年10月24日 10:00:52 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[12]
チューブ・オーディオ・ラボ
オーダーアンプ作成『PX4』     ・・・2020/7/27〜【9/8完成】
http://shinkuukan2.web.fc2.com/2020/11/2020_PX4.html


 オーダーアンプの作成経過の報告スタイルです。
 9月8日…色々有りましたが完成です。
1・シャーシ図面 1
シャーシ図面 1

2020/07/27
◆ シャーシ図面 1
 オーダーアンプのシャーシ図面が出来上がりましたので、シャーシ製作を依頼中です。
2・シャーシ図面 2
シャーシ図面 2

2020/07/27
◆ シャーシ図面 2
 図面は直接計測しないでください。
 サイズはイメージです。◇◇
3・シャーシ
シャーシ


2020/08/09
◆ シャーシ
 VT52アンプも同じシャーシなので、右側のVRツマミがケースに近くて操作し難いです。
 メインのVRは左右のレベル合わせで使って頂き、ボリューム調整はプリアンプで・・・
此のアンプのシャーシほぼ中央にバイアス切り替えのSWを追加致しました、此でRE604系の出力管も使って頂けます。
更に続きます。

4・塗装上がり
塗装上がり●


2020/08/23
◆ 塗装上がり
 塗装が上がって来ました。
 OUTとプレートCHはアモルファスコアでの特注です、 前回964アンプのOUTと今回のCHが同じコアですので、 出力トランスのコアの大きさが判ると思います。
 さて・・・其れでは部品の取付へと進みます。

続く

5・上面
上面


2020/08/27
◆ 上面
 PX4アンプの部品がほぼ取付きました。
 今まで黒色ばかり使っていましたが、此の色も良い感じですね・・・ VT52アンプとの違いはRS289のプレート結線用の赤い端子と、PX4〜604の切替えSWです。

6・端子側
端子側


2020/08/27
◆ 端子側
 後ろの端子側です。
 良い部品を使っています、入出力端子は音(株)製を使いました。
 入力端子は音(株)の特許製品で、アース側から繋がりますのでそのままピンケーブルを 抜き差し出来る優れものです。

7・配線始め
配線始め


2020/08/30
◆ 配線始め
 部品の取付が終わりましたので、配線を始めました。
 電源トランスの上は出力管のDC点火回路です、此の部分は最初に配線しておかないと 後からの配線が出来ませんので・・・

8・配線途中
配線途中


2020/09/03
◆ 配線途中
 少しずつですが進んでいます・・・ 後は出力管のバイアス切り替えのSW周りですが、 上手く抵抗の処理をやらないと収まりませんので、 此が厄介なのですよ・・・

9・バイアス切り替え
バイアス切り替え


2020/09/6
◆ バイアス切り替え
 厄介な所の配線がヤット終わりました。
 此処はもう頭の体操ですね・・・ 部品の大きさと、限られた端子とで部品の配置を考えて・・・ ゴチャゴチャしていますが、何とか収まりました。

此でPX4系とRE604系の球が安全に使用可能です。

10・調整
調整


2020/09/08
◆ 調整
 配線が全て終わりましたので、始めにフィラメント電圧の調整です。
 DCコンバータのポテンショメータで規定の電圧を調整して・・・簡単に電圧が合わせられます。

11・トラブル
トラブル


2020/09/08
◆ ●トラブル●
 出力管をPX4からRS289に差し替えて数時間エージング・・・ オヤッ・・・片側の音が歪みっぽいしDCコンバータがヤケに熱い、 無理も無いか、RS289のヒーターは2.1Aの電流が流れますので発熱も凄いです。
 熱暴走でフィラメント電圧の低下ですね・・・

12・完成
完成


2020/09/08
◆ 完成
 アッサリとDC点火回路を外しました。
 AC点火です、危惧していたフィラメントハムも気にならない程度に収まりまして、 高価な出力管にも安心です。

13・RS289
RS289


2020/09/08
◆ RS289
 先ずはRS289でエージングです・・・高真空の球ですので、うっすらとバルブトップにグローが見えます。
 プレートに十字のフィン・・・良いですね、オーディオアンプと言うより独逸の送信機と言う感じです。

14・RS289U
RS289U


2020/09/08
◆ RS289U
 電源を入れてからヒーターが点灯するまで2〜3分掛かります、 球が切れているのでは・・・と思うくらい時間が掛かります。
 カソードが赤くなってからも30分位経たないと本領を発揮しません・・・気の短い人には向かない球です。

15・アルページオネソナタ
アルページオネソナタ


2020/09/08
◆ アルページオネソナタ
 音も大分締まってきましたのでPX4に変えてシューベルトを・・・ チェロが歌います、特に2楽章が大好きなのです。

16・RE604
RE604


2020/09/08
◆ RE604
 銘球バリュームの604でバッハを・・・ 唯々聴いています至福の一時です。

http://shinkuukan2.web.fc2.com/2020/11/2020_PX4.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html#c16

コメント [カルト28] 時事・石破・主流派志向に転換。これだけ屈辱的な思いをしても冷飯が美味しい訳で、もう正論擬きを吐くのはやめる事である。 ポスト米英時代
5. 2020年10月24日 10:02:07 : 4OpJJcC6GA : UEp1dENOQjlUeS4=[106]

>3さん

たまきんの ごく最近のユーチューブを 3本見たが 

@政策もしっかりしているし
A日本国の未来も考えているし 表も裏も知っている
B若い頃は ハーバードに留学していて DS側の考えもわかっている 超優秀な頭脳
C今回 たまきんが枝豆と合意出来なかったのは
 枝豆の考えや政策が 自滅党のDS側の補完勢力のものだとはっきりしたからである!!
( 自滅党の中にはDS側の人だけでなく 反主流の若手もいるので 一緒くたには出来ないが・・)

●たまきんの政党は 現在15人だそうだが 皆 個性が光っていて自分を持っている。
それで たまきんについて行くと決めた ヒトとして腹のある方々である  
応援よろしくお願いします!!


http://www.asyura2.com/20/cult28/msg/719.html#c5

コメント [リバイバル3] 超お買い得パワーアンプ : チューブ オーディオ ラボ 6FD7 シングルアンプ 1.8W×2 中川隆
17. 中川隆[-10660] koaQ7Jey 2020年10月24日 10:02:19 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[13]
チューブ・オーディオ・ラボ
オーダーアンプ作成『ヨーロッパ管RE604』     ・・・2019/12/24〜【完成 2020/5/14】
http://shinkuukan2.web.fc2.com/2019/17/2019_17.html

アンプのオーダーを頂きました。例により作成経過の報告スタイルです。

 ヨーロッパ管はフィラメント電圧4Vなのですが、6Vの出力管も有るので・・・其れも使える様に・・・ 4V管も電流値が色々ですので、DC点火では電圧調整をレオスタットで・・・厄介ですよね。
4VはAC点火で、6VはDC定電圧で行くことにしました。
1・部品集め
部品集め

2019/12/24
● 部品集め
 今年真空管の大量仕入が有りまして・・・
 資金が枯渇状態で思うように進みませんが、金額の大きい物はそこそこ揃えられて来ました。
トランスとシャーシは共に特注品です・・・今後の展開は順調に推移する事を願って・・・
2・シャーシ
シャーシ

2020/2/12
● シャーシ
 相変わらずの黒色のブツブツ塗装です。
 文字を入れて・・・部品の取付に入りました・・・
塗装の厚さを考慮して穴は大きめに開けています、
前はヤスリがけでしたが・・・知恵が付きました。
3・部品取付
部品取付


2020/3/1
● 部品取付
何しろ切替えSWが多いのです・・・
人間欲張ると碌な事が無い、あの球此の球と色々使いたい・・・
気持は私も同じですが、其の分工作が厄介で時間も掛かります。
4・プレートチョーク
完成


2020/3/3
● プレートチョーク
 前段球のプレート負荷に TSMプロダクトのチョークを使います。
 2個で良いのですが・・・今回は2台分の製作ですので、2倍の時間を費やしています。
 フロント部分のパーツが付きました、ロゴマークを入れる場所が無いので・・・ 切替えSWの下にさりげなく・・・

5・OPT
OPT


2020/3/5
◆ OPT
 出力トランスは20Wアモルファスカットコアです。
 7Kと3.5Kを二次側で切替えますので、8Ω 16Ω 32Ωで巻いて貰いました。
 何かと融通を効かせて貰っていますTSMプロダクトさんに感謝。
 引出線はWEの20ゲージで配線です。

6・部品取付完了
部品取付完了


2020/3/7
◆ 部品取付完了
 重たいトランスの取付が終わりました。
 電源部分が半分を占めます・・・贅沢なWチョーク回路です。
 後は・・・6V回路をもう一工夫オープンコアですので、ボンネットが付きます。

7・配線準備
配線準備


2020/3/27
◆ 配線準備
 手前に有りますのが6Vフィラメント用のACアダプターを固定する金具です。
 最初は結束バンドで縛ろうと思ってましたが・・・
プロの仕事では無いと・・・板金で金具を製作して貰いました。
 配線がゴチャゴチャしてます・・・上手く纏まるでしょうか・・・

8・インピーダンス切替え
インピーダンス切替え


2020/4/8
◆ インピーダンス切替え
 頭の中がゴチャゴチャして・・・配線図だけでは間違いそうなので、 実体図を書いて其れを見ながら配線して・・・と、OUTの3.5Kと7Kの切替えです、 SPの8Ωと16Ωに対応しています。

9・6V管用ACアダプター
6V管用ACアダプター


2020/4/14
◆ 6V管用ACアダプター
 ヨーロッパ6V管用のACアダプターです。
 小型ですので便利です、ダイオード整流では此のスペースに収まらないでしょう・・・
突入電流防止にサーミスタを入れます、厄介な工作が終ったので配線に移ります。

10・
フィラメント電圧切替え


2020/4/19
◆ フィラメント電圧切替え
フィラメントの切替え配線を終えて・・・ホッと一息
 ご覧のように整流管の二個使い、半波の整流管も使える様に・・・ 電源トランスは、3.8V5Aの巻線を出して貰いました、クライアントの要望が複雑さに輪を掛けます。

11・配線途中
配線途中


2020/4/21
◆ 配線途中
 B電源の配線が終わりました。
チョークコイルの上にバイアス抵抗の取付板が付きますので、此処の配線を先に済ませます。
12・配線途中其の2
配線途中其の2


2020/4/25
◆ 配線途中其の2
 バイアス抵抗切替えの配線を残し・・・ほぼワイヤー配線を終えました。
 スッキリ感は無いですが・・・ コンパチアンプで有ることを考えれば致し方ないかな・・・

13・バイアス切替
バイアス切替


2020/4/29
◆ バイアス切替
 いよいよ此のアンプの要・・・バイアス切替えの配線へと移って行きます。
 何しろステレオですので、2回路分の配線が入り組んでいます。
 間違いの無いように行き先に番号を記入して・・・

14・調整
調整


2020/5/6
◆ 調整
 配線が入り組んでますので間違いが無いか・・・ 最初に電源を入れるときは未だにハラハラドキドキです。
 電圧を測定して抵抗値を決めます、何度かやっている内に面倒になりまして・・・ 電流計を入れました・・・RES964で30mAチョット流れています。
 良い感じに仕上がりました。

15・終了
終了


2020/5/9
◆ 終了
 大分手間取りましたが、電圧配分も上手く行きまして終了の運びになりました。
 部品も収まるところに収まった感じです・・・と言ってしまえば簡単ですが、 左下ホーロー抵抗の手持ちが無くて、片道60Kmを高速道路を使って・・・ 何だかんだで結構思い入れの強いアンプと成りました。

16・試聴
試聴


2020/05/09
◆ 試聴
 先ずはRES964から・・・未だエージングが進んでませんので、下の方が膨らみ気味ですが・・・ TSMプロダクトのアモルファスOUTのお陰でしょうか、静かな休日の午後にローサーが歌います・・・
 甘い香りのモカと音楽と・・・至福のひととき
試聴(エージング)もお仕事です。

試聴パートUへ続く

17・試聴パートU
RS289


2020/05/14
17◆ RS289
 此の球は、カソードが赤くなるまで結構時間が掛かりますので・・・ 最初はヒーター断線かと思う位です。
 RS289の音は慣れると此の球で無ければ・・・
弦楽器の音は素晴らしいの一言です。

18・試聴パートU
RE604


2020/05/14
18◆ RE604
 バリューム昇華フィラメントの604です・・・
 流石に銘球! 何を聴いても破綻が有りません。

19・試聴パートU
PX650


2020/05/14
19◆ PX650
 手持ち唯一の6V管です。
かなり古い年代の球ですが・・・とても元気です。
 まだまだエージング不足ですが、角の取れた音で女性ボーカルでの再生では・・・思わずニッコリ

20・試聴パートU
L491D


2020/05/14
20◆ L491D
 私は敬意を込めて魚焼きと呼んでいます。
 此の球ほど見て良し聴いてよしは他に無いのでは・・・と思うくらいです。
 スピード感の有るスッキリとした音は、ブルージーなケニーバレルのギターに合いそう・・・

21・試聴パートU
RGN564


2020/05/14
21◆ RGN564
 半坡整流管ですので2本使いです。
 メッシュプレートですので、フィラメントが透けて見えます。
 良いですね・・・此だから真空管は止められません。

22・試聴パートU
後ろ姿


2020/05/14
22◆ 後ろ姿
 シャーシ内部や裏側など・・・普段見えない所に凝って作っています。
 滅多に見れない裏側です・・・如何でしょうか

23・試聴パートU
全体


2020/05/14
23◆ 全体
 全部ドイツのナス管で揃えて見ました。
 質実剛健の機械と言う感じのアンプが好きなのです・・・
此ばかりは変えられません。

24・試聴パートU
ヒラリー・ハーン


2020/05/14
24◆ ヒラリー・ハーン
 若干17歳のヒラリー・・・カワイイ
今までバッハの無伴奏は色々聴いてきましたが・・・
 参りました。
 ソナタ3番のラルゴ・・・
優しく包み込まれるような音色は絶品です。

 さて、長い間のお付き合いありがとうございました。
 今回のコンパチアンプは複雑な作りこみ・・・
 その分丁寧な仕事を心掛け時間をかけてまいりましたが、ようやく完成の運びとなりました。

 時間を掛けた分、エージングと言う名の試聴に未だ聴きたい真空管は有るのですが・・・
クライアントを何時までも待たせる訳にも行きませんので、此で終了いたします。
http://shinkuukan2.web.fc2.com/2019/17/2019_17.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html#c17

コメント [リバイバル3] 超お買い得パワーアンプ : チューブ オーディオ ラボ 6FD7 シングルアンプ 1.8W×2 中川隆
18. 中川隆[-10659] koaQ7Jey 2020年10月24日 10:04:04 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[14]
チューブ・オーディオ・ラボ
オーダーアンプ作成 その2『ヨーロッパ管コンパチアンプ』   ・・・2020/05/21〜【6/14完成】
http://shinkuukan2.web.fc2.com/2020/06/2020_06.html

さて、 先日(2020/5/14)完成しましたコンパチアンプ

『ヨーロッパ管RE604』  
http://shinkuukan2.web.fc2.com/2019/17/2019_17.html


をもう一台作ることになりました。
同一仕様で2台目と言うことになります。

従って、今回の仕上がりは仕様が分かっている分早めの完成となる…予定です。
では、完成までまたお付き合いお願いします。

 ※仕様:ヨーロッパ管フィラメント電圧:4V管=AC点火:6V=DC定電圧
1・配線始め
配線始め

2020/05/21
● 配線始め
 前回と同じコンパチアンプの2台目です。
 前回で試行錯誤を繰り返しましたので、スムースに運びそうです。

2・配線途中
シャーシ

2020/6/3
● 配線途中
 前回と同じアンプですので、割とスムースに進んでいます。
 でも・・・複雑さは変わり有りません・・・

3・配線途中その2
配線途中U


2020/6/9
● 配線途中U
 さて、上の写真と間違い探し!?・・・か…
 CRの取付が終り後は、バイアス抵抗の配線を残すのみと為りました。
4・配線終了
配線終了


2020/6/13
●配線終了  前回のコンパチアンプに変更が有りましたので、配線の様子もチョット変わった箇所が有ります。
 此で配線が終わりました、前回分で電圧配分が上手く行っていますので・・・
後は試聴へと進みます。

5・試聴
試聴


2020/6/14
◆ 試聴  前作のアンプで色々な球を試しましたので、 今回は銘球RE604のバリュームでじっくりと・・・
整流管はRGN2504のブラックメッシュを選びました。
 ローサーが歌うジュリーロンドンのハスキーボイスをツマミに・・・
良い時間が流れています。


 と言うことで、無事に2台目のコンパチアンプが完成致しました。
 同じ仕様で2台目となると、やはり予定より早く進みましたね。
 この調子で、次は新作アンプか・・・

http://shinkuukan2.web.fc2.com/2020/06/2020_06.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html#c18

コメント [カルト28] 毎日・太郎が強気路線から現実路線に。太郎が助けたい弱者を助けるには弱者の家族である庶民を助けるのが近道だと気がついたの… ポスト米英時代
12. 2020年10月24日 10:04:51 : Di1MeEkVSI : TURTbXVWMmNYN3c=[2170]
>>11

もうすぐだよ。トランプ政権を倒すのは。

楽しいクリスマスを迎えるかな?

来年は、もっと、お勉強しなくてはならないよ。

真実は、どこにあるのかな?

   

http://www.asyura2.com/20/cult28/msg/714.html#c12

コメント [リバイバル3] 超お買い得パワーアンプ : チューブ オーディオ ラボ 6FD7 シングルアンプ 1.8W×2 中川隆
19. 2020年10月24日 10:08:07 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[15]
チューブ オーディオ ラボ

以前製作致した71Aのアンプ紹介をYouTubeに理想のオーディオ研究所(当工房販売代理店【板橋商会様】)からアップされていますのでご覧ください。

チューブオーディオラボ製の71Aアンプです。
少しずつ詳細をご案内していきます。
ご興味のある方は販売代理店の板橋商会(理想のオーディオ研究所)までご連絡下さい。
http://www.arisan58.com/





















http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html#c19
コメント [政治・選挙・NHK276] 菅首相は「逃げられない」学術会議、任命拒否された6人が海外メディアに訴えたこと(BuzzFeed) 赤かぶ
27. 2020年10月24日 10:09:18 : nAUbaPpoWM : R0FVbkdWS2Nta2M=[103]
自ら考え、自ら1次資料に当たる(ジャーナリストや学者の基本)という
態度を啓蒙するような学者であり教育者だったからだと思う。個が個である
事を尊重し、「あなたはあなたで考えてください」と主張する学者であった
からだと思う。こういう態度は、一方から見れば、「かかるわがままが許さ
て良いのか」と見えるのだと思う。
かくして正当に6人は拒否されたわけだが、「我々一人一人がめいめい自
分の考えがある」事が尊重されるべきかどうかが問題になっていると思う。
私達の多くにとって自明な事が、多くの人々においては自明でないらしい。

むしろ、「個が個である事はいけないことだ。そんな事では集団が成り立
たない」ということが自明である人が多いようだ。

http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/720.html#c27

コメント [カルト28] 朝日・公的マネーが大株主、東証一部の八割。であれば、財務省は八割の企業に郊外移転を命じて郊外に白いバブルを起こす事であ… ポスト米英時代
5. 2020年10月24日 10:09:54 : 4OpJJcC6GA : UEp1dENOQjlUeS4=[107]

>4さんの意見に同意!

災害が多い日本 だから 公務員を増やす事が必要
二倍の人を雇うには  今の給料を半額にするだけですむ!!

20年間のデフレで 中小企業に働く99%の国民は 給料を減らされてきたのに 
公務員は 今まで20年間 毎年 給料が上がり続けていたのがおかしい

公務員の給与も物価スライド制にすると 尻に火がついて 真剣に世の中のことを考えるようになるので
一石二鳥であーる (^O^)/

http://www.asyura2.com/20/cult28/msg/723.html#c5

コメント [原発・フッ素53] 世界中で多発する山火事の大半は放火が原因だった 組織化された犯罪の背後にいるのは、、、  魑魅魍魎男
13. 2020年10月24日 10:10:49 : Di1MeEkVSI : TURTbXVWMmNYN3c=[2171]
レジ袋とストロー替えただけじゃ失敗。

エコやってるつもり。

日本のエコエコ独り歩きも、効果なし。

  


 


http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/132.html#c13

コメント [リバイバル3] 超お買い得パワーアンプ : チューブ オーディオ ラボ 6FD7 シングルアンプ 1.8W×2 中川隆
20. 2020年10月24日 10:11:10 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[16]
チューブ・オーディオ・ラボ
6AV5GAシングルステレオアンプの製作       4/26〜 【更新 5/6】紆余曲折・・・完成です。
http://shinkuukan2.web.fc2.com/2019/11/2019_11.html

 前作の6FD7アンプの上位アンプとして6AV5GAシングルステレオアンプの製作です。
 テレビ球の聞き慣れない球で、私も初めての球ですので結果が楽しみでは有るのですが、 最後までお付き合い下さい。
1・使用部品
使用部品

4/26
■ 使用部品
 いきなり塗装まで終わったシャーシと使用する部品などです。
 急いでいましたので、先にシャーシだけ穴開けを終わらせました。

2・部品取付
部品取付

4/26
■ 部品取付■
 肝心の出力トランスは、TSMプロダクツの手巻きトランスです。
 電源トランスは、170mAの容量が有りますので結構大きいですね・・・ 出力管にタップリ電流を流す計画です。

3・配線前
配線前


4/26
■ 配線前
 GT管ですので、配線はやりやすいと思います・・・
 事前にラグ版を立てて・・・後で部品が付かなくなると嫌ですので。

4・配線途中
配線途中


4/29
■ 配線途中
 ワイヤー配線がほぼ終わりまして、後はCRの取付になりましたが・・・ 取付位置が決まるまでは、試行錯誤が有って結構時間が掛かります。
 もう少しスマートに纏めたいとは・・・何時も思っているのですが。

5・パラ止め
パラ止め


5/3
◆ パラ止め
 6AV5GAの配線が終了して調整に入ったのですが・・・ナント発振してしまいました。
 アース周りの配線を変更して・・・此は不安定の状態での変更ですので結構勉強になります。
 大分良くなりましたが・・・未だ止まりません・・・ プレートとグリッドにパラ止めを入れて・・・ダメでした。

6・配線変更
配線変更


5/3
◆ 配線変更
 諦めて出力管を変えましょう。
 手持ちのオクタルベースで部品の変更無しで使えそうな球は・・・ タングソル6AR6WAが有りました、ピン配列が違うだけでそのまま使えそうです。
 ソケットの配線を外してやり直しです。

7・配線終了
配線終了


5/3
◆ 配線終了
 変更した配線が終わりました。
 今度は・・・大丈夫です、ハムノイズも出ません。
 部品が大きいので・・・何かスッキリしませんが、上手く行きました。

8・完成
完成


5/6
◆ 完成
 出力管の変更がありましたが、何とか完成致しました。
 電圧配分も6AR6WAの規格内に収まりホットしています。
 前段球の6SL7も茶ベースの球に・・・見た目も大事ですので、 自分では良い感じと思うのですが・・・。

9・試聴
試聴


5/6
◆ 試聴
 連休中2〜3日ボリュームを絞ってエージングしてからの試聴です。
 片側PM7と・・・片側PM6の変則ステレオで・・・ 今田 勝リーダーアルバムからグリーンキャタピラを(知りませんよね) 出力トランスが良いのか・・・出力管が良いのか・・・ローサーが良いのか・・・ 高音の抜けは良いし、低音も量感タップリだし・・・とても良い感じです。。


さて、紆余曲折・・・6AV5GAから6AR6WAアンプに・・・
6AV5GAでのトラブルは、球個体が原因かも知れません。
変更は正解か・・・ご視聴いただき評価を頂きたいと思います。
当工房としては、よい選択(管球交換)だったと思います。

http://shinkuukan2.web.fc2.com/2019/11/2019_11.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html#c20

コメント [政治・選挙・NHK276] 分科会年末年始の休暇延長提言は休暇延長できる人とできない人が出て格差拡大(まるこ姫の独り言) 赤かぶ
12. 2020年10月24日 10:12:28 : iRmmvCnOHQ : YWxXR2d5Q1FpUnM=[1]
強盗は失敗だったててめえら自身で認めたと同じ
もう自分で自分が何を言っているか解らなくなっているんじゃないか
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/718.html#c12
コメント [政治・選挙・NHK276] 中ロにナメられてる安倍ー菅政権+菅、学術会議の説明に問題あり&任命拒否の学者が抗議の会見(日本がアブナイ!) 笑坊
1. 2020年10月24日 10:15:22 : iRmmvCnOHQ : YWxXR2d5Q1FpUnM=[2]
どうせ暮れには退陣が待っているから
総理でいる今のうちに海外旅行してみたかったんだよ

http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/726.html#c1
コメント [リバイバル3] 超お買い得パワーアンプ : チューブ オーディオ ラボ 6FD7 シングルアンプ 1.8W×2 中川隆
21. 中川隆[-10658] koaQ7Jey 2020年10月24日 10:15:23 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[17]
チューブ・オーディオ・ラボ

今回は、前に製作しました6AR6シングルアンプタイプUです。

6AV5GAシングルステレオアンプの製作 
http://shinkuukan2.web.fc2.com/2019/11/2019_11.html


6AR6シングルアンプタイプU     8/12 【更新】
http://shinkuukan2.web.fc2.com/2019/13/6AR6.html

部品取付
●8/3 部品取付
 シャーシの穴開け塗装が終りまして・・・部品の取付に入りました。
 要の出力トランスはTSMプロダクト、お気に入りの逸品です。
取付終了
●8/3 取付終了
 全てのパーツが取付きました。
 前作アンプのチョークとブロックコンデンサーを入れ替えて配置しています。
 配線のやりやすさよりコンデンサーを熱から保護・・・と考えてです。

後ろ側
●8/3 後ろ側
 後ろ側はこんな感じで・・・
 出力端子は信頼の音(株)製・・・結構お高いですが、パーツはケチらずに・・・です。

配線途中
●8/8 配線途中◆
 チョット連日の暑さで中だるみが有りましたが、ハンダ鏝作業を進めています。
 前回のカップリング(デルリトモ1KV耐圧)が大きすぎましたので・・・
今回は400V耐圧のウエストキャップを採用です。

配線終了
●8/11 配線終了
 配線が終わりました、電圧配分も思惑通りに収まりまして・・・調整無しで終了です。
 後は・・・手持ち出力管の電流値チェックを・・・近似値のペアを使います。

エージング
●8/12 エージング
 出来上がってから変更が有りました・・・整流管に6106を採用したのですが、
6AR6の電流が思いのほか流れましたので・・・
長時間使用を考えて容量の大きなGZ34に・・・
初段管はRCAのVT229(6SL7)に変更です。
 暑い日が続きますので、此処は涼しげなシベリウスをヌブーのバイオリンで・・・
6AR6に60mAくらい流すととても迫力の有る音が出てきます・・・とても良い感じです。

配線途中
●8/12 後ろから
 真空管のプリントが後ろ側になってしまいました・・・
配線のやりやすさから致し方ないのですが・・・
前から見えた方が見栄えは良いですね。
 今後の課題と致しまして・・・終了です。

 
 さて、無事!?エージングも一段落・・・
次はRS289とコンパチアンプへ・・・そして・・・


 あとは、真空管オーディオフェア へ出展するのみ・・・

http://shinkuukan2.web.fc2.com/2019/13/6AR6.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html#c21

コメント [リバイバル3] 超お買い得パワーアンプ : チューブ オーディオ ラボ 6FD7 シングルアンプ 1.8W×2 中川隆
22. 中川隆[-10657] koaQ7Jey 2020年10月24日 10:16:38 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[18]

オーディオフェア2019に向けて・・・
去年の真空管オーディオフェアで、 RS289プッシュプルアンプを出展致しましたが、
ご購入頂きましたので・・・今回はお値段を抑えて、シングルアンプの製作です。


RS289シングルアンプ     8/21 【更新】
http://shinkuukan2.web.fc2.com/2019/14/RS289_14.html


使用部品

●8/11 使用部品
 アンプの要・・・出力トランスはTSMプロダクト、20Wアモルファスコア。
 ドライバートランスも同じくアモルファスコアで・・・
 RS289との組み合わせで最強のシングルアンプに仕上げたいと思います。

部品取付
●8/13 部品取付
 部品の取付が終わりました。
 オクタルソケットが見当たらず、出てくるまで結構時間が掛かりましたが・・・
穴の修正無しで収まりました。

配線開始
●8/13 配線開始
 ドライバートランスを内蔵する関係で、ある程度の配線を
進めて置かないと後からでは配線が出来ませんので、
今考えるとシャーシ寸法を大きくして、シャーシ上に
取り付けた方がやりやすかったなー・・・

配線途中
●8/17 配線途中
 AC周りの配線が終わりました。
 此処まで進めば・・・半分終わったも同然・・・と上手く行くでしょうか。
 後は、ドライバートランスの組込みへと・・・問題が生じなければ良いのですが。

ドライバートランス
●8/18 ドライバートランス
 ドライバートランスの組込みが終わりました。
 アースポイントがトランスの下側になっていまして・・・
チョット厄介でしたが、何とか無事に収まりました。
 トランスは、10K:40KのDC10mAで巻いて貰いました。
配線終了
●8/19 配線終了
 配線が終わりました。
 何か・・・ギュウーと詰まった感じですね・・・ 本当はスッキリ作りたかったのですが、今後の課題です。

球の実装
●8/19 球の実装
 では球を挿して・・・内部と違ってスッキリしています。
 整流管はムラードでイギリス製を・・・チョット拘ってヨーロッパ球の採用です。

ボンネット
●8/19 ボンネット
 トランスがオープンコアですので、ボンネットが付きます。
 裏返しにしても真空管が当りませんので・・・便利です。
 此処で電圧のチェックと調整を・・・無事に終了です。

エージング
●8/21 エージング
 此のRS289はヒーターの立ち上がりが遅くて電源を入れても球が切れているのでは?・・・と思うほどです。
 暫く・・・ヒーターのエージングです。
上から
●8/21 上から
 ボンネットの上側を空けていますが、其れほど熱くならないので・・・
塞いでも大丈夫みたいです、此の次は後ろ側だけパンチングで仕上げます。

試聴
●8/21 試聴
 久しぶりのRS289・・・2日目位から実力を出してきました。
 スピードが速くて音抜けが良いし・・・上から下まで十分伸びているし・・・
アモルファスOUTのお陰でしょうか、ローサー大喜びです。

 
 エージングも順調、後は10月の真空管オーディオフェア で、実機のご確認いただきご試聴下さい。

http://shinkuukan2.web.fc2.com/2019/14/RS289_14.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html#c22

コメント [政治・選挙・NHK276] <2>市民は住民投票の正式名称で大阪市廃止を初めて知った 賛成反対が拮抗 大阪都構想のまやかし(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
22. 2020年10月24日 10:17:09 : 7TI5QrZrQI : TkcyR1liQ0QyL3M=[212]
https://twitter.com/ssoshu/status/1319047307132719104/photo/1

https://twitter.com/ssoshu/status/1319788531045158913/photo/1


松井大阪府知事は法螺吹き。(ローカル番組での発言)


「大阪市廃止住民投票」なので「反対」と書きます、23日NHK大阪の討論番組を見ても「屠構想」の効果がさっぱりわからない、さらに1回目の住民投票のパンフに「御堂筋でF1開催」「関西空港までリニア延伸」「大和川でサイクルイベント」の文字が躍ってた事実を覚えてる、それが都構想の効果なのか????

※まかり間違って「都」になっても東京都と同じ地方自治法に裏打ちされた権限が与えられるものでもない、あくまでも「自称」です。
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/688.html#c22

コメント [国際29] バイデン親子スキャンダル4連発 中共、米に人質外交? パイプライン
3. 2020年10月24日 10:17:35 : LY52bYZiZQ : aXZHNXJYTVV4YVE=[7329]
2020.10.23 〖米大統領選最後のTV討論会〗中国巡る議論沸騰‼️バイデンの徹底情報隠蔽を見事に撃ち返したトランプ!〖及川幸久−BREAKING−〗
•2020/10/24
及川幸久 THE WISDOM CHANNEL
https://www.youtube.com/watch?v=1jZpLkNlS4k
http://www.asyura2.com/20/kokusai29/msg/432.html#c3
コメント [リバイバル3] 超お買い得パワーアンプ : チューブ オーディオ ラボ 6FD7 シングルアンプ 1.8W×2 中川隆
23. 2020年10月24日 10:18:19 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[19]
真空管オーディオフェア2016年10月9日 チューブオーディオラボ
2016/10/22





真空管オーディオフェア2016年10月9日、チューブオーディオラボ出展。
試聴室の録音再生です。

オリジナルLowther巨大キャビネット、オリジナルPX25PP、オリジナルラインイコライザーアンプ、ガラード401で試聴していただきました。

チューブオーディオラボURL:http://shinkuukan2.web.fc2.com/

チューブオーディオラボでは、真空管アンプ作成はもとより、各種オーディオ機器の修理 メンテナンスも行っております。お気軽にご相談ください。 tubeaudiolabo@rouge.plala.or.jpまで!E-Mail)
作成協力:板橋商会

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html#c23
コメント [政治・選挙・NHK276] 悪いことしている自覚あり 野党時代の菅氏発言を振り返る 室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
17. 赤かぶ[100636] kNSCqYLU 2020年10月24日 10:19:13 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[30482]


http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/722.html#c17
コメント [リバイバル3] 超お買い得パワーアンプ : チューブ オーディオ ラボ 6FD7 シングルアンプ 1.8W×2 中川隆
24. 中川隆[-10656] koaQ7Jey 2020年10月24日 10:19:24 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[20]

2016年10月9日、チューブオーディオラボ出展 その2
2016/10/21




試聴室の録音再生です。
オリジナルLowther巨大キャビネット、オリジナルPX25PP、オリジナルラインイコライザーアンプ、ガラード401で試聴していただきました。

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html#c24
コメント [政治・選挙・NHK276] 中世の魔女狩りと何も変わらない。これが日本の現実だ。(日々雑感) 笑坊
1. 2020年10月24日 10:19:42 : iRmmvCnOHQ : YWxXR2d5Q1FpUnM=[3]
>>>>一日当たり万人の新規感染患者発生に見舞われている欧州の国に比べれば一日当たり600~700人台で推移している日本は武漢肺炎を上手く抑え込んでいるといえるだろうwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

馬鹿丸出し
お笑いにもならん
発祥の地中国をぶっちぎりでぶち抜いて
極東最強(お笑い)になっていてよく言うよ
やっぱり雑感だな
さっさと脳病院池
典型的な脳コロナの症状が出ているぞ

http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/725.html#c1

コメント [政治・選挙・NHK276] 菅首相は「逃げられない」学術会議、任命拒否された6人が海外メディアに訴えたこと(BuzzFeed) 赤かぶ
28. 2020年10月24日 10:19:47 : Di1MeEkVSI : TURTbXVWMmNYN3c=[2172]
個を尊重するなら、反対意見でも尊重せよ。スガ、

分科会やら、デジタル庁やら、学術会も、

お前のまずい100円均一の選択、選別棚の商品では、

世界から見捨てられる。


  


http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/720.html#c28

コメント [リバイバル3] 超お買い得パワーアンプ : チューブ オーディオ ラボ 6FD7 シングルアンプ 1.8W×2 中川隆
25. 中川隆[-10655] koaQ7Jey 2020年10月24日 10:20:20 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[21]
2016年10月9日、チューブオーディオラボ出展 その3
2016/10/31





http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html#c25
コメント [政治・選挙・NHK276] 悪いことしている自覚あり 野党時代の菅氏発言を振り返る 室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
18. 2020年10月24日 10:21:01 : quMKleKEOA : andmOS5lY2dYN00=[922]
民主党だろうと自民党だろうと、野党になると言動が必ず「ブーメラン」になるわけですね

とか言ってればまっとうなご意見を述べていることになるのだろうが
室井の言ってることじゃ相手にするのもばかばかしいか
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/722.html#c18

コメント [リバイバル3] 超お買い得パワーアンプ : チューブ オーディオ ラボ 6FD7 シングルアンプ 1.8W×2 中川隆
26. 中川隆[-10654] koaQ7Jey 2020年10月24日 10:21:35 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[22]

真空管オーディオフェア2016年10月10日 チューブオーディオラボ その4
2016/11/03




真空管オーディオフェア2016年10月9日、チューブオーディオラボ出展。
試聴室の録音再生です。
Majestic(マジェスティック)励磁スピーカー、オリジナル励磁電源、Western Electric 275Aパワーアンプ、CEC CDプレーヤー、で試聴していただきました。

チューブオーディオラボURL:http://shinkuukan2.web.fc2.com/

チューブオーディオラボでは、真空管アンプ作成はもとより、各種オーディオ機器の修理 メンテナンスも行っております。お気軽にご相談ください。 tubeaudiolabo@rouge.plala.or.jpまで!E-Mail)

6FD7アンプが下のURLで紹介されております。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/ef...

作成協力:板橋商会

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html#c26
コメント [政治・選挙・NHK276] フジテレビが「お台場カジノ」開発を計画していた! 安倍政権がIR推進法を強行採決した時期に…メディアにあるまじき利権狙い(… 赤かぶ
14. 2020年10月24日 10:23:02 : iRmmvCnOHQ : YWxXR2d5Q1FpUnM=[4]
カジノを本業とするのか
もろ893
広域暴力団・半グレ連合 蛆産経組
と呼ばさせて頂く
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/719.html#c14
コメント [政治・選挙・NHK276] 中世の魔女狩りと何も変わらない。これが日本の現実だ。(日々雑感) 笑坊
2. 2020年10月24日 10:24:57 : dXlrKIxoUY : VjNoYzFqQzVEL3c=[1]
>私は早々とインフルエンザ・ワクチンを接種したが

バカの証拠。
摂取したバカのうち40%以下しか効かないことを知ってれば、バクチのようなもんだ。

コロナワクチンは死人が出てるぐらいだしな。
子宮頸ガンワクチンも引き攣りとかが出て一生治らない。本当にかわいそうだよ。
クズどもがウラ若い女学生を実験台にしやがって!!!
  
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/725.html#c2

コメント [リバイバル3] 超お買い得パワーアンプ : チューブ オーディオ ラボ 6FD7 シングルアンプ 1.8W×2 中川隆
27. 中川隆[-10653] koaQ7Jey 2020年10月24日 10:27:04 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[23]
チューブオーディオラボ 6AR6 の感想ブログ


Audio miniature garden 2020
http://my-vintage.music.coocan.jp/2020.html

昨年の令和元年はアナログオーディオ中心にこだわりが加速して、3台のプレーヤーに使用するアームが6本にまで増殖することとなった。

使用するカートリッジはこれまでMC型一辺倒だったが、年末に購入したMM型SHURE M44Gのキレのある音色が気に入り、新たな常用カートリッジとして加わった。

またフォノイコにも純正のSHURE M64を組み合わせることでロックなどの曲種で満足感が高まっている。

最も音色に影響のあるスピーカーには、クラシックからロックまで英国Goodmans2機種のSPシステムを使い分けている。

これらの美しい響きを持ったスピーカーに高い駆動力を持った300Bシングルと音楽性の高いUESUGI OLSON TYPEのアンプを組み合わせることで、幅広い曲種を十分満足感の得られる状態で楽しんでいる。

今年もアナログを中心に熟成を進め、心地良い音楽をのんびり楽しむ時間を増やしてゆきたいと考えている。

〈6系統のアナログ入力〉


Nottingham GRACE G-565F + Ortofon MC-30s


Nottingham INTERSPACE-ARM + LYRA Clavis.D.C


Nottingham audio-technica AT-1503II + SHURE M44G


Garrard401 audio-technica AT-1503III + Ortofon Classic-GE


Garrard401 audio-technica AT-1501II + Ortofon MEISTER-GE


Thorens TD126mkIII SME3010RB + Thorens MCH-II

★〈2020年1月現在の我が家のシステム構成〉

Analog

AMP

SPEAKER


player

tone-arm

cartridge

MC-trans

PHONO-EQ

PRI

POWER


Thorens

TD-126 MK III Centennial

SME

3010R/B

Thorens

MCH-II

Ortofon

T-30

Marantz7

SUN

VALLEY

SV-91B

300B

Single

GOODMANS

2WAY

▼▼▼▼

AXIOM 22 MK II

+

TREBAX

Garrard
401

audio-technica

AT-1501 II

Ortofon

SPU

MEISTER GE

Western

Electric

KS-9450

Nottingham

Interspace.Jr

Grace G-565

Ortofon

MC-30

SERIES

EAR 834P

Garrard
401

audio-technica

AT-1503 III

Ortofon

SPU

Classic-GE

J's

No.6600

Chriskit

MARKY

Custom

UESUGI

TAP-31

OLSON

TYPE

NON-NFB

EL34PP

GOODMANS

3WAY

▼▼▼▼

AXIOM 150 MK II

+

MIDAX

+

TREBAX

Nottingham

Interspace.Jr

Interspace arm

LYRA

Clavis D.C

Langevin

408A

Nottingham

Interspace.Jr

audio-technica

AT-1503 II

SHURE

M44G

SHURE

M64

このような構成で幅広く音楽を楽しんでいる。

少し苦手なジャズはディアゴスティーニ/LPコレクションの定期購読を続けていたが、徐々にピンとくるアルバムも少なくなって来たのでNo.59を最後に止めてしまった。

クラシックについてはGoodmans AXIOM22MkIIの2WAYと300Bシングルアンプの組み合わせにより、ほぼ不満のない音色を得られるようになった。

POPS&ROCKはメインアンプをUESUGI EL34PPに入れ替えた後、MM型カートリッジの素晴らしさに目覚めさせられたSHURE M44Gとそれに対応する石のフォノイコライザーを導入することにより、こちらもあとわずかで終着点を迎えようとしている。

昨年はオーディオを通じての交流も活発化し、我が家の愛機を試聴していただくだけでなく、巡礼に足を運んで貴重な体験をさせていただいた。

今年も更に有意義な交流を続け、新たな刺激として楽しんで行きたいと考えている。          1/1


■ EMPIRE598のレストア

 


年末からのんびりと、使用しなくなって埃をかぶったEMPIRE598のレストアを手掛けている。

まずターンテーブルのプラッターをサブシャーシから引き抜き、アームやモーター、スイッチなど外せるものは全て取り外す。

ウッドケースは紙やすりで磨いてワトコオイルを塗り重ね、からぶきしてからTANNOYのウッドワックスで仕上げることにする。

発売当時は結構高額なPLだったが、内部のフローティング構造は実にシンプルでチャチなものである。

シャーシと外周ターンテーブルは紙やすりで磨いた後、メッキ調のシルバー塗装を施してクリア塗装でガードすることにした。

オリジナルの990アームは改造に失敗して使用不能となったため別に購入した980アームを搭載しているが、このアームは通常のSMEタイプのヘッドシェルを使用できるように改造されており、内部配線材も新しいものに交換している。

何度もシャーシの塗装に失敗するが、ようやく完成した。

SHURE M44Gを組み合わせてオシャレにジャズでも楽しもうかと考えたが、フォノイコ経由のアースが不完全なためか盛大にノイズが出る。

まあ、焦らずのんびりまいりましょう。                          1/6


   


    


昨日に引き続きEMPIRE598の調整を行う。

特に出力するフォノケーブルについてはアームの980が配線材直出しなので、背面にターミナルを設置してRCAケーブルで出力できるようにした。

昨日の仮配線ではSHUREのフォノイコ経由でアンプに繋いだところ、アースが浮いた状態のためか盛大にノイズが出ていた。

今日はプリのフォノに直接繋いでアースも直接取ったところ、バッチリ音出しに成功。

スイッチを入れてターンテーブルを回転させると、僅かにドイツ製大型モーターから「ゴーッ」と回転音が聞こえるが、ボリュームを上げてもゴロもなくSN比も問題ないレベル。音質もSHURE M44Gとの相性がぴったりで、キレの良いジャズが壁面いっぱいに響き渡っている。なかなか良い状態に仕上がったものだと自己満足している。 

  1/7

■ オーディオ巡礼 「オートグラフを愛するクラシック愛好家編」


今年初のオーディオ巡礼として、昨年の夏から2回ほどご来訪いただいた東京都杉並区のsigetaさん宅へお邪魔する機会を得た。

sigetaさんはご自宅でレコードを楽しむだけでなく、多い時には月間に5回もコンサートに通われているという熱烈なクラシック愛好家である。


 


お住まいになっているのは阿佐ヶ谷と高円寺の中程に位置する閑静な住宅地である。

お邪魔して2F和室10畳オーディオルームに案内されると、一部床がフローリングとなった部分に設置された巨大なTANNOYオートグラフにまず目を引き付けられる。

購入されたのは50年ほど前にTEACが代理店となった頃で、購入時の使用ユニットはHPD385だったが、後になってM-Goldに入れ替えたとのことだ。

また部屋の入り口にはこちらも巨大なEMT-927Dstが設置されているが、一般家庭のオーディオルームにこれら世界最高峰の機器が収まるだけで、その存在感に圧倒されてしまう。

使用されているアンプ群はWEアンプの修理依頼でアメリカまで出張されるという技術者の方の手によるもので、以前はWE-91Bレプリカを使用されていたらしい。

下の左画像奥がプリアンプで手前がレイセオンの送信管?を使用したパワーアンプとのことだ。

下右の画像はそのパワーアンプの別整流アンプとのことで、これが左右2台構成となっていて凄まじい熱量を発している。


 


今回特に音質バランス改善のため導入されたというルームチューニングでは、オーディオリプラスのハーモニックディフューザーを壁面のコーナーに設置し、オートグラフの弱点である長大なバックロードホーンがもたらす低域のこもり感を解消させているとのことだ。

sigetaさんのシステムは一般家庭のユーザーが望みうる世界最高峰の機器を組み合わせられているが、この他手掛けられているこだわりとして各種WEケーブルやルームチューニングアイテム、電圧関係のダウントランスなど多岐にわたっている。

また、使用されているアンプやこの純鉄コアMCトランスのように、高い技術力を持ったエンジニアのサポートにより、市販品のレベルを超えた組み合わせを実現されている。

EMT-927Dstに搭載されているアームはオルトフォンRF-297でカートリッジにはSPU-MEISTERを組み合わせられているが、昇圧トランスを貴重なWE-618やJ's赤ドット付初期型No.41、No.6600などからこちらの大型トランスに変えることで、描き出される音の世界が違ってくるとおっしゃっていた。

早速、取り揃えられた超弩級機器の説明もそこそこに、貴重なクラシック・オリジナルプレスの数々を試聴させていただく。

オートグラフを聴くのは何年ぶりだろうか? 

1960年代から80年代までの名演を交響曲、ワーグナー、バイオリンソナタ、声楽など次から次へと、また持参した2019年新譜の「ニュー・イヤー・コンサート」を含めあっという間の充実したひと時を過ごさせて頂いた。

今回聴かせて頂いたsigetaさん宅の音は、TANNOYを初めて聴いた当時の感動が、年月を重ねるにごとにさらに美化されてゆくといった音の記憶を上廻る、これまで経験したことのないまさしくTANNOYトーンと呼べるものではないだろうか。

最初に比較的新しいプレス盤を聴いた時、オートグラフ独自の長大なバックロード・ホーンを通して放出される低域のややこもった音色に違和感を感じたが、徐々にこちらの耳が慣れてくると素晴らしいホールトーンを堪能できるようになる。

sigetaさんのお話によると、以前は過剰な低域バランスに苦労したが、ルームチューニングを施すことによりかなりバランスを改善することができたとのことであった。

特に素晴らしかったのはオートグラフが生産されていた同時期の古い英国SAXやEMIのオリジナルプレスで、適度なホールトーンを伴った低域の抜けの良さと高域の繊細な響きのバランスに感動させられた。

神経質な金切り声に成りがちなルートビッヒが、豊満で慈悲深い、笑みを称えた歌声で歌っている・・・・・。

低域の量感を抑えるのに苦労されているという反面、調整が不十分な小型エンクロージャーのIIILZなどで感じる、高域の刺激的な響きは嘘のように影を潜めているようだ。

ヴァイオリンソナタでも高域が上ずるようなことは全くなかった。

しかし日本のような少し面積の狭い和室を使って、EMTや膨大な熱量を発する大型送信管を用いたアンプなどの強力な駆動系でオートグラフを手懐けるには、相当な努力が必要だとsigetaさんのお話から伺うことができた。

最高級の機材を組み合わせているのだから、良い音が出て当たり前と思うのが普通だが、そうはいかないのがオーディオの奥深いところでもある。

要は限られた空間でバランス良く聴こえるように、それぞれの機器をどのように組み合わせ調整して行くかが、オーディオの難しさであり醍醐味なのかもしれない。


  

またオートグラフを使う上での重要な調整ポイントとして、長年の使用に伴って緩みが出た15インチユニットを固定するネジを、均等なトルクで締め付けることが重要だとおっしゃっていた。

オートグラフのホールトーンにどっぷり浸かった後、帰宅して我が家のグッドマンで同じアルバムを聴くとその低域の質の違いに驚かされる。

そんな中でも耳に慣れた響きが心地よく感じられ、sigetaさんの機器に比べると大人と子供ほどの違いはあるが、これはこれでバランスが取れているとひとりごちた自分がいるのである。

sigetaさん、素晴らしいひと時をありがとうございました。                                        1/10


■ Shure M44E

レストアしたEMPIRE598がなかなか好ましい音色なので、組み合わせるShureのカートリッジを別途購入する。

今度は楕円針だ。

ボディは1978年から83年までの間に生産されたカモメマークで、付いていた新品の交換針N44EはスイスのPfanstiehlのものらしい。

同じ楕円針でも昨年購入したKYOWAブランドの上位機種の旧型N55Eとはかなり出力や音質傾向が異なり、クラシックなども無難にこなす大人しく繊細な音のするカートリッジである。

昨年試したN55Eと同様、全体的にキレが薄れてエッジが甘くなるのが楕円針の音色傾向となっているようだ。

このカートリッジ一つで色々なジャンルの音楽を楽しむのであれば、この楕円針が最も適しているのかもしれない。

しかし我が家のように複数のカートリッジで音楽を楽しむ場合は、高域の繊細感と低域の豊かな響きに限ればMCタイプカートリッジに優位性があるので、こちらのMM型ではタイトな切れ味を追求することにしたい。

そんな訳で、昨年Nottinghamで試して高域の強調された音色のため上手く生かせなかった丸針のN44-7を試したところ、ちょうど良いバランスにおさまったのでEMPIRE598にはこの丸針を常用とすることにした。                               1/11


■ 箱庭式ルームチューニング


先日お邪魔した杉並区sigetaさん宅のルームチューニングに触発され、我が家でも試してみることにした。

しかしsigetaさんが使われているような市販のチューニングアイテムは高価なためとても手が届かないので、我が家に見合ったグッズを活用して挑戦してみることにする。

その使用したグッズというのは「必殺 卵トレー!」である。

お値段の方はネットで20枚3,000円ほどで手に入り、壁に取り付けるカラー画鋲と合わせても4,000円でお釣りが来るという圧倒的なコストパフォーマンスだ。

こんな子供騙しのアイテムで音質が改善されるようであれば全く儲け物ではないか。

画像の通り、SPを設置している壁面の上部角と中央天井部分にこのグッズを設置して試聴したところ、「あ〜ら不思議」横と奥に部屋が広くなったような音場効果と音源の分離度が高まってプレゼンスの改善がはっきりと認められた。物は試しでやってみるもんだな〜。

特に我が家のような少し狭い部屋を使用している場合には、さらに効果が発揮されるのかもしれません。

嫁殿は見るなり「何かの巣があるみたいね」と言っている。

あまり見た目を物々しくしたくはなかったが、音質が良くなるんだから我慢しましょう。

sigetaさん曰く「団子状になって耳に飛び込んでくる音の塊がほぐれて、いろいろな楽器の音が聞こえるようになったのは驚きだった」とのことだったが全く同感で、こんなチープなグッズで同じような効果が得られるとはまさしく目から鱗である。

sigetaさんありがとうございました。                    1/12

ルームチューニングアイテムを設置して試聴を続けている。

ハイビジョンTVでは画面が細かいところまで鮮明に見えるようになるのと同じで、音の分離度が改善されてクッキリ感が強まり、弦楽器群などの高域が強調されて聴こえるように感じる。

壁面左右に設置しているトレーは左右の音場の広がりに影響し、中央上部のトレーは音場の奥行き感とコントラストに影響を与えているようだ。

最終的にそのコントラストを若干緩和するため、左右スピーカー中央の壁面と天井に装着しているトレーの天井部分だけ外し、加えて2WAYスピーカーの高域アッテネーターを少し絞ることでバランスを取ることにしている。

余韻も深まって低域の量感も増加し、スケールが大きくなったように聴こえるのは2WAY、3WAYとも同じ傾向である。

これまでは映画館やコンサートホールの中程で聴いている感覚だったのが、今回のルームチューニングを実施する事で前の方に座ってかぶりつきで鑑賞しているイメージに変わって来ている。

少し音のメリハリが強まる事で聴き疲れに繋がらなければ、この状態で楽しもうと考えている。今回使用したトレーには壁面色に併せて水性スプレーで塗装を施しているが、音を拡散するだけで吸音効果がないのが影響しているのかもしれない。                                 1/13


■ 続・箱庭式ルームチューニング


その後色々な曲種を聴いているが、やはりコントラストが強くなり過ぎてクラシックの弦楽器群が煩く感じるようになって来た。

トレーは当初壁面左角に7枚と右角はエアコンがあるので6枚、中央上部に4枚使用していた。

この状態だとフォーカスが合って定位がハッキリするのは良いが、高域がキツくエッジが立ちすぎる。

アッテネーターでツイーターのレベルを絞ると緩和するが、今度は高域の繊細感が死んでしまう。

そんな訳で使用する枚数を少しずつ減らしてみる事にした。

最初は左角が5枚と右角に4枚に減らしたところ、ピントがややソフトフォーカスになって高域のキツさは治るが、今度は低域の膨らんだ不自然な音色となってしまった。

続いて中央上部を2枚に減らしたところ、低域の自然な響きが戻り高域の柔らかさが戻って来たように聴こえる。

ツイーターのアッテネーターを元のレベルに戻してもうるさく感じなくなって、繊細感のある本来の響きに戻ったようだ。

この状態だと中央最前列のかぶり付きで聴いているのが、少し席を後ろに移動して全体を見渡せる感じで聴こえるようになった。

更に左角3枚と右角2枚、中央上部2枚と天井部分1枚にまで枚数を減らしてリスナー側背面の壁にも同様に設置したところ、響きが自然のまま奥行き感が出て来た。

音源の定位の方もトレーを使用する前に比べてハッキリしているので、バランス上この状態が一番良いのではと考えている。

それぞれのご家庭で音楽を楽しまれているオーディオルームは、当然のことながらカーテンや敷物、家具などの設置状態によって音の反響条件が違ってくる。

このような方法でトレーの枚数を増減させて試聴してみるのが一番確かだ。

幸いトレー自体はとても軽く、画鋲で数カ所壁面に刺すだけで簡単に設置できるのでそれほど苦にならない。

スピーカーの間に何も置かず空間となっている場合は、この壁面にトレーを並べても効果があるそうだ。

我が家での効果はかなりあると実感したので、是非一度お試しいただくことをお勧めする。                                    1/15

最終的にSHURE M44の交換針は、オリジナルでカンチレバーがヨレヨレになったN44Gを使用している。

使用し始めたEMPIRE598が快調なこともあり、最近はロックをもっぱらこの1970年代のプレーヤーを使って聴いている。

トランジスターを使用した業務用純正フォノイコとの組み合わせで低域の締りもバッチリだ。

楕円針のN44E/N55Eは切れ味の面で不満が残り、未使用のまま終わってしまった。

N44-7も相性が良いかと思ったが、少し高域が煩く低域の締りも甘い感じがするので出番が無くなった。

不思議なのは同じM44Gでも先に購入したカモメマークなしのボディにJICOの交換針を装着したものと、このカモメマークにオリジナルの針を装着したものでは音色がかなり違ってくることだ。

SMEシェルを使用して古いカモメマークM44Eのボディにメキシコ製オリジナル針を装着したこちらの個体の方が、Ortofon木製シェルを使用しウッドハウジングでボディ剛性強化したものより左右の音の広がりが自然で聴きやすい音色となる。

EMPIRE598を使用するようになってNottinghamの外付けアームが余ったので、出番の無くなっていたDENON DL-103シリーズの再使用を目論んでいる。

組み合わせるフォノイコが足りないので、現在安価でコンパクトな現行品を選別中である。                                1/21


■ フォノイコライザー


マエストロ・ガレージさんに注文しておいた現行品のフォノイコがユキムより届けられた。

店主の谷口さんにも相談して決めたのが、こちらのMoFi Electronics Studio Phono2という2019年の中頃に発売された機種である。

この米MoFiはモービル・フィデリティというレコード・CDの復刻を手掛けている会社らしいが、決め手となったのはこの製品の監修をEARのパラヴィッチーニが行っているという点だった。


さて、ノッティンガムに増設したショートアームを使いSHUREのフォノイコとM44の組み合わせを楽しんでいたが、アメリカ物はアメリカものでということで、久しぶりにEMPIRE598を引っ張り出してきて使い始めたのがコトの起こりである。

しかしノッティンガムのショートアームで別のカートリッジが使えるようになったまでは良かったが、今度はフォノイコが足りないので活用できないままでいた。

昨年からのアームの増殖により使用する機器も増え、狭いオーディオルーム環境ではフトコロ状態以前にこれ以上大袈裟な機器を置くスペースもない。

そんな訳で置き場所を取らない、可能な限りの低価格での選出となった訳である。

組み合わせるカートリッジは長らく出番の無くなっていたDENON DL-103/103C1が真っ先に頭に浮かぶが、VL型のDECCAやMI型EMPIRE辺りでも良いかと考えていた。


現物はご覧の通り手のひら大のコンパクトなサイズで、この価格帯だと電源部がチープなのは致し方ないが、音質を考慮して電源スイッチは省略されている。

こちらのフォノイコを使用するにはプリのChriskitはライン入力が既に一杯なので、Marantz7に接続してGoodmans2WAYで楽しむことになる。

底面のディップスイッチで負荷インピーダンスを47KΩ(MM)に設定し、簡単な接続を済ませて早速試聴開始。

まず最初はトランス無しでDECCA MarkV-EEから音質を確認する。

EARなどと違ってシンプルな機種なので当初はあまり期待しないつもりだったが、聴き始めはいつもハラハラ、ドキドキするものだ。

しかし出てきた音は一聴して低域の厚みの無い高域の繊細感だけが際立った価格通りの音色だったが、この音はこれまでに聴いた経験のある組み合わせバランスを欠いた時の中性的なデッカの音質だった。

やはりこんなモノかと半分諦めかけたが、気を取り直して本命のDENON DL-103にチェンジして試してみることにする。

組み合わせるMCトランスは相性の良いALTEC/Peerless4722だ。

そうしたところ寝起きのボケた音質が目を覚ました如く、やっとのことで低域に重量感のある耳に馴染んだまさしくDENONの音が再現され始めた。

年末より使い始めた古いSHURE製フォノイコに比べ、ワイドレンジかつノイズレスなクリアな音質が展開され、音の滲みを感じられないのが特長となっている。

低域が若干軟調となる傾向にあるが、DENON特有の息の詰まるような重苦しさが影を潜め、身軽な抜けの良さが加わったような気がする。

使用開始して数時間後には更に広がりのある音場とキレの良さが見え始めたので、真空管デバイスの機器と同じく寝起きが悪いのかもしれない。

まずは目出度く期待以上の音質を得られることとなったので、これから色々な曲種を楽しもうと考えている。                      1/23

※谷口さんにこのような電源SWが無い機種の使用方法をお伺いしたところ、すぐにメーカーに確認いただき常時電源を入れた状態で問題はなく、音質面でも極力繋いだままで使って欲しいとの回答を頂戴した。

また半導体アンプでも数十時間のエージングは必要とのことで、やはりDECCAでの聴き始めはまだまだ寝起きの悪い状態だったようだ。

そんな訳でお値段の方は大変安価ながら、RCAプラグが少し緩い点を除くと作りもしっかりしていて質感も高いように感じた。

音質面でも真空管アンプでは味わうことのできなかったクリアで見通しの良い音場が新鮮で、昭和の名機DENONの新しい面を引き出せたように感じている。

エージングが進むと更に音質の改善がありそうなので、今後の楽しみが増えたと喜んでいる。

谷口さん、ありがとうございました。

■ 続・フォノイコライザー


新しいフォノイコをプリアンプに接続している時、これまで聴いたことのない原因不明の異音が発生した。

使用しているプリアンプMarantz7に接続している機器は下記の通りとなっている。

フォノイコ入力→PHONO1(Ortofon T-30+Thorens MCH-II)/PHONO2(WE KS-9450+Ortofon SPU MEISTER GE)

ライン入力→TV(Studio Phono2+Peerless4722+DENON DL-103)/AUXILIARY(EAR845P+Ortofon MC30s)

新しいフォノイコ(一番右)にケーブルを配線する時は、一端セレクターをAUXILIARYに切り替えて音が出ないよう作業を実施していた。

PHONO1/PHONO2のアースはプレーヤー→MCトランス→プリアンプまで伸びているが、ライン入力に接続しているフォノイコからプリアンプにはアースは接続されていない。(アースはプレーヤー→MCトランス→フォノイコまで)

この状態で新しいフォノイコのINPUTにケーブルを接続すると、プリのセレクターを別接続に切り替えているにも関わらずSPから「ブロロロ〜」とバイクのエンジンがアイドリングしているような異音が発生するのである。

ケーブルを動かして微妙に接続状態を変えるとノイズが出なくなるツボがあるが、フォノイコの接続を外すと当然その異音は出なくなる。

現在はいろいろケーブルを動かして異音のしない状態で音出ししているが、SPボックスの上に置いているために使用しているユニットの強力なアルニコ磁石が影響しているのか原因は不明である。

その後、2日ほど通電状態が続いており、試聴時間も10時間を超えているのでエージングはかなり進んだ状態にあると思われる。

当初感じた高域のキツさを和らげようとDL-103のリード線をオーグラインからDUCCに変え、MCトランスからフォノイコに伸びるケーブルもOrtofon7NからSMEケーブルに変更している。

同じ半導体を使用したSHURE製フォノイコと比較しても、ワイドレンジかつ精細度の高い音質傾向がリスナーに緊張感を感じさせているものとなっている。

組み合わせるカートリッジの音質にも影響されるのは当然だが、ジャズなどの曲種に向いているのではないだろうか。

同じ曲をEARに切り替えて聴いてみると、価格の違いが大きいので当然と言えば当然だが、「音の雰囲気」や「ゆとり」が全く異なって聴こえる。

そりゃそうでしょう。まだまだいろいろ試してみることがありそうですね。                               1/25

※追伸 

AUXILIARYからのアイドリング・ノイズは、やはり置き場所を変えても接続時に必ず発生する。

スピーカーは無関係で依然として原因不明だが、なぜか本体トップパネルのサブソニックフイルター・スイッチをONにすると止まる。

そして再びサブソニックフィルターをOFFにすると異音は消えたままとなるので、そのやり方で使用している。

パーツの不具合でなければ良いのだが、今度谷口さんに聞いてみましょう。

※発振ノイズ

谷口さんに問い合わせたところ、「入力インピーダンスとフォノイコの出力インピーダンスとの間で整合が取れないなどの原因で、発振(ハウリング)を誘発している可能性がある」とのことだった。

併せて電源の取り方など何項目か対応策をご教授いただくが問題の発振は解消しなかった。

使用するプリとの相性の可能性もあるとのことでChriskit Mark Y Customのプリを使用した3WAYのシステムで試したところ、なるほどおっしゃる通りこちらでは全く発振しない。

やはりMarantz7のようなオジーちゃんには孫のような今時の半導体フォノイコは馴染まないのかもしれません。こんなこともあるんだな〜。

オジーちゃんと相性が悪いというのも困った話だが、しょうがないので別のオジーちゃんのシステムで使用することにしましょう。

まあ、音質的にはジャズなどの曲種に向いていることもあるので、POPS&ROCK用の3WAYシステムで使用する方がベターかもしれません。 

それにしても今回のようにオーディオ専門店で購入すると、後々困ったときに適切な助言をいただけるのもありがたい。

谷口さん、いろいろとありがとうございました。                                     1/27


■ EMPIRE 598N

新たなフォノイコMoFi Electronics Studio Phono2はEMPIRE598の純正組み合わせで使用することにした。

昇圧トランスを使用してMC型のDENON DL-103と組み合わせて聴いていたが、中域の上の方に妙な出っ張りというかつっかえる部分があってヴォーカルなどがキツく響く傾向がある。

ケーブルやリード線を替えMCトランスを別のものに組み合わせたりしたがこの傾向は解消せず、カートリッジをDENON DL-103C1にしてもダメだった。

やはり高音質レコードを制作する会社のフォノイコだけありHi-Fiに特化した切れ味の良い音作りがされているようで、我が家の古いヴィンテージ機器と組み合わせるにはやはり相性的に無理があるのかもしれない。

なんとかこの異端児を使いこなせないものかとコントラストの淡いMI型EMPIRE1000ZE/Xと組み合わせてみたところ、低域に少し軟調な傾向はあるが量感、広がりとも十分で中高域の刺激的な響きも出ないことが分かった。

そんな訳でレストアしたEMPIRE598との純正組み合わせが実現することになった。                               1/31

■ あるところにはあるもんだシリーズ 第二弾

昨年の年末に手に入れた新品のGoodmans MIDAX650に続いて、またもや新品未使用のクロスオーバーネットワークをヤフオクにて調達した。

出品された方の話では半世紀ほど前に購入後、いつか使用するつもりで保管してきたものらしいが、未だに未使用品とはあるところにはあるもんですね〜。

このGoodmans XO-950/5000は3WAY用のネットワークで、既にAXIOM150MkIIのSTAGE3スピーカーシステムで使用している。

今回予備用に購入したが、使用時には内部コンデンサー(1.5μF/8μF)の交換が必要となる。

現在使用しているネットワークは、専門業者に依頼してWESTCAPとDEARBORNのハーメチックタイプのオイルペーパーに交換済だ。

WESTCAPの1.5μFはAXIOM22MkIIのSTAGE2スピーカーシステムのネットワークXO/5000でも使用しているが、容量の大きい8μFはアメリカでも入手困難となっているため、現行品のフィルムコンを使おうかと思案中である。

耐圧の方も指定のものより大きければ良いというものでもないらしく、なかなか悩みどころでもある。                                     2/1


■ オーディオ定例会


   

本日はsigetaさんに都合3回目となる来訪をいただき、前回から変更となった機器やルームチューニングの効果などをご確認いただいた。

併せて愛用されているWE純鉄コアのMCトランスをお持ちいただいたので、我が家のWEトランスとの比較試聴を実施した。

この超ヘビー級のMCトランスは、使用する際には磁気テープをそれぞれのトランスに巻いて内部の磁気が外に漏れないようにされているとのことで、このテープを巻く巻かないで音が違うとおっしゃっていた。

SPU-MEISTERに組み合わせてクラシック音源を試聴したが、音質の方は我が家のWEトランスを上廻る中域に濃密な味を持つ「コッテリ系」である。

特にバイオリンの甘い響きとコーラスの分離度の高さは秀逸で、通常のWEトランスの音色を濃厚さで凌駕しているようだ。

主にGoodmans2WAYを使用して試聴をするが、薄くなりがちな中域の密度が上手くマスキングされ、充実した円やかな音質バランスとなっている。

我が家でクラシック系常用となっているMCH-II+Ortofon T-30の組み合わせで比較試聴してみると、剛と柔ほどの違いがあり興味深かった。

続けてsigetaさんに、昨年秋に導入したUESUGI OLSON TYPE NON NFBアンプをEMPIRE598+2000ZEXの純正組み合わせを使って試聴いただくが、音の広がりや金管の力強い響きなどに満足いただきMM/MI型の音色の美しさを再認識したとのことだった。

システムを設置している壁面とリスナー側壁面に設置した箱庭的ルームチューニングについても、比較試聴した訳ではないのではっきりした事は言えないが、音場に奥行きが出たような気がするとの事だった。     

前回sigetaさん宅にお邪魔した際にお借りした、この「巨匠たちの音、巨匠たちの姿」は大変参考になる書物だった。

小生のようなコンサートに出る機会が少なく家庭で聴覚に頼るばかりのレコード愛好家にとって、視覚を補う想像力をもたらしてくれる知識の広がりは、音楽を聴く楽しみを倍増させてくれるものである。良い書物に出会ったと喜んでいる。

sigetaさん、本日もありがとうございました。                      2/6


■ 新規アンプ導入計画(1) 「企画立案編」


 


名古屋の先輩に勧められ、今年度最大のアンプ製作BIGプロジェクトが始動開始!

もちろん自分一人の力でなんとかなるものではないので、現在とある工房に製作をお願いしたところである。

構想=半月(My Vintage Audio)  製作=TAラボ(新潟)  製作費=ウン十万円(断捨離推進委員会)  協賛=Y下企画(名古屋)  後援=Sigeta出版(東京)

果たして見どころ満載のこの企画、完成試聴会は今年の夏頃となりそうだ。乞うご期待。                       2/16

    

■ 新規アンプ導入計画(2) 「直熱三極管編」


 


そもそもこの企画、Y下先輩の「英国のVintage-SPには同じ英国の直熱三極管が最も適している」から始まった。

GECで開発された古典ビーム管KT66は長年QUADIIで愛用してきたTUBEだが、直熱三極管のPX25/PX4も同じく英国生まれの真空管だった。

古いナス管は価格が高騰していて手が出ないが、ちょうどタイミング良く新型ST管のPX4がヤフオクに出品されているのを発見したので落札した。

ブランドシールはKT66でも使用したことのあるMarconiロゴだが、OSRAMと同じ英国MOV(Marconi-Osram Valve Co.Ltd.)で作られていたものだ。

アンプ製作を依頼している工房の方のお話では、ST管タイプはフィラメントが切れやすくハムレベルが下がらない個体が多いとのことだった。

続く・・・・・・・・                                   2/17


    

■ 新規アンプ導入計画(3) 「搭載真空管選別編」 

          


  


話は前後するが、まだ年金支給年齢に至っていない現状を鑑みると、我が家の大蔵省の厳しい追及を逃れるため極力コストをカットする工夫が必要となってくる。

新型コロナウイルスの全世界的な蔓延に伴うGDPのマイナス成長が続くこの時期に、表立った突発的な支出を要求するには社会的背景が悪すぎる。

もちろん断捨離委員会の活動を活発化させるのも財源を確保する主要な有効策の一つである。

そんなこともあり、製作していただく工房とも相談して使用する真空管はこちらで用意することにさせていただくことになった。

前述のとおり、本命の直熱三極管はすでに調達済みである。

残る初段や整流管なども製作工房と相談しながら、手持ちの英国製TUBEをチョイスして活用することにした。

初段管は6SL7系の在庫が手持ちにないためMullard ECC82/12AU7でお願いすることにして、整流管には出力管と同じ形状のCOSSOR 53KUをチョイス。

初段管も無骨な古典球に拘りたかったが、まあ脇役にはあまり個性を期待せずにこの辺りで我慢することにしましょう。

続く・・・・・・・・・                                               2/18


    


■ 新規アンプ導入計画(4) 「初段管変更編」 


計画当初は初段管に手持ちのECC82を使用する予定でいたが、よくよく考えてみるとミニチュア管では見た目のバランスが貧相なことに気がついた。

そこでアンプ工房でもお勧めいただいた6SL7系のTUBEを調達することにする。

幸いなことに以前所有していた300Bシングルアンプの初段で使用していた6SN7系より市場相場はそれほど高くないようだ。

今回調達したTUBEは英コードKB/FE(STC)CV1985/ECC35と米RAYTHEON5691、同じくRCA6SL7GTスモークガラスの3種類である。

そのうち流通量の少ない(STC/Oldway)CV1985と6SL7の最高峰となる高信頼管RAYTHEON5691については流石に値段の方も少し高かった。

RAYTHEONのVintage管は品質の高さで評判だが、よくよく調べてみるとこのRAYTHEONの赤ベースはRCAのOEM品のようである。

英STCvs米RAYTHEON、この2本が本命と対抗馬になりそうだ。

とりあえずこの3種類ぐらいあれば何とかなるでしょう。

続く・・・・・・・・・                                               2/28

    


■ 最近のアナログ事情

明日から早くも弥生3月を迎える。

2月22日に昨年より15日も早く春一番が吹き、梅も満開となって待ち侘びていた本格的な春の到来に水をさしたのが新型コロナウィルスの蔓延だ。

当初は3月の初旬から京都の実家へ両親の見舞いと並行して中国〜九州縦断旅行を計画していたが、さすがに延期とせねばならなかった。


オーディオの方は依然として不満のない音色を味わっている。

クラシックはもっぱらEMPIRE598にMI型の1000ZE/Xを使用して、壁面いっぱいに広がる独特のゆったりとした音色を楽しんでいる。

組みわせたMoFiのフォノイコもMC型のDENONを使用すると中域に違和感を感じたが、若干淡いEMPIREの色彩感にクッキリとしたスパイスを効かせているようだ。

この美しいMI型の音色に味を占め、後発で最上位機種のEMPIRE4000D/IIIに付け替えてみると、どうしたことかゆとりのないこじんまりとした音色となってしまう。

このEMPIRE1000ZE/Xはいつもリード線でお世話になっている旭川のkeisさんの手によって山本音響工芸製ヘッドシェルに組み合わされたカートリッジだが、リード線は直付けとなっているらしく微妙なチューニングが音質の向上に影響しているのかもしれない。


こちらはOrtofon SPU-GEをA-CRAFTのアダプターを介してアルミブロック削り出しのヘッドシェルに装着し、リード線には古いWE線材を使用した吟醸リードを組み合わせたカートリッジである。

MCトランスにはJ's No.6600を組み合わせているが、オリジナルのGシェルで使用した時よりにじみ感のない歯切れの良いタイトな音色が得られ、ロックなどのパルシブな音源にはちょうど良い感じに仕上がっている。                                  2/29

    


■ Garrard401 キャビネットの再塗装


3月に入っても新型コロナウイルスの蔓延がさらに規模拡大しているのが恐ろしい。

デマが広がって石油危機の時同様に、トイレットペーパーの買い占めが起こっているのは日本独自の現象だろうか?

このGarrard401は2007年に導入後、我が家の主力アナログ・プレーヤーとなっている半世紀前に製造された名機301の後継機種である。

アームはaudio-technicaの局用タイプを2本装備しており、主にSPUなどロー・コンプライアンスのOrtofonカートリッジを組み合わせて使用している。

同時期の1960年代後半に発売されたEMPIRE598Nがレストアにより美しく蘇ったので、こちらの1970年代前半に製造された後期型Garrard401についても、あちらこちらに傷が目立ったキャビネットのレストアを実施することにした。

ターンテーブル本体には針を落とす時に手が掛かるあたりに塗装の変色が見られるが、稼働10年以上で音色は当然のこと機能的にも問題はない。

最近フェルト製のパッドが磨耗してブレーキが掛かりにくくなったので、ブレーキパッドの取り替えパーツを注文しているところである。

モーターの分解清掃には手を付けたことはないが、軸受けだけは定期的に分解清掃してOILを入れ替えている。

軸受けのスラストプレートはカーボン製に交換し、アイドラーとスラストパッドは共に一回新品交換している。

ボディの部分的な変色については、色々なクリーナーを試してみたが黒ずみは取れなかった。

積層キャビネットはサンドペーパーで研磨してワトコオイルを重ね塗りしたのち、TANNOYウッドワックスを塗り込んで磨きをかけている。

なんとかエンパイヤ同様美しく蘇ったので、今後も我が家のアナログ・オーディオの主力として頑張って回り続けてくれることを期待している。

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注文していたGarrardフェルト製ブレーキパッドと化学合成OILが届いた。

これまではEMTのOILを使用していたが、こちらの純正OILに交換したところ、粘度が低いのか若干回転数が速くなったように感じた。

起動後半回転ほどで定速に達するし、回転も滑らかなのでアイドラーはまだまだ大丈夫な様子。ブレーキもパッドの交換でしっかり効くようになった。

OIL注入のため軸受けを分解清掃したところ、スラストパッドの摩耗が進んでいるようなので様子を見て注文することにしよう。

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■ Garrard401用パーツのあれこれ

ストックを漁っていたら使用ずみアイドラーが2個出てきたので、記憶を辿ると2回交換しているのを思い出した。

それほど状態も悪くなかったので表面を研磨して試してみたところ、どちらとも半回転ほどで定速になるのでまだまだ使用できそうだ。

復元のやり方は、硬化して少し湾曲していた表面を電動ドリルに挟み、800番程度のサンドペーパーで直線が出るよう研磨する方法である。

捨てないで取っておいたのが正解だった。なんとかなるもんだな〜。

スラストパッドの方は現在2mm程度の直径で当たりが出ているが、どの程度が寿命なのかわからない。

こちらはすでに交換したスラストパッド。

中央部分にスピンドルとの接触によって3mm弱ほどの面積が摩耗している。

この直径が大きくなることによってスピンドルとの接触面が増加するわけだから、抵抗が増えるということだろうか?

また摩耗することにより音質にはどのような影響があるのだろうか?

今回、試しに中央のスピンドルと接触する部分にボールベアリングを使用した、UPGRADE SPINDLE THRUST PADなるものをイギリスから調達することにした。

お値段の方も純正パーツを国内で購入するより、国際送料込みでも安価となっている。

たまたま見つけたこの改良型スラストパッドの英文記事によると、「使用しているソフトリン青銅ボールベアリングはスピンドルより材質が柔らかく、ボールベアリングのみが摩耗する場合、スピンドルの表面接触が最小限に抑えられるため摩擦が減少し、音質が向上する。」とのことであった。

はてさて、海を渡って届けられるまでは2ヶ月ほどかと思われるが、到着するのが楽しみである。                           3/9


    

■ Mullard ECC83


  


ECC83/12AX7はプリアンプやフォノイコなどで使用する機会の多いTUBEである。

Marantz7ではカップリング・コンデンサーやセレン整流器などオリジナル仕様のパーツに変更後の試聴にて、やはりオリジナル通りのTelefunken◇マークが最も相性の良い真空管だと確認している。

この独製◇マークに肩を並べるTUBEとして英Mullard製のものがあるが、そのムラードの中でも製造時期やタイプによって音質が違ってくる。

我が家には高信頼管となる軍用CV4004や後期に製造されたECC83/12AX7(CV492)ショート・プレートについてはまだ使用可能なストックが多く残っているが、1950年代の後半まで製造されていた、音質の良いと言われるロング・プレートの在庫が少なくなっていた。

最近はヤフオクでもこのロング・プレートの出品は少なくなってきており、たまたまアムトランスさんに入荷したのを見つけたので即購入した。


我が家にある17mmロング・プレートはMullardの旧ロゴ(中央:B9I)とFisherロゴ(左:B8F)の2種類で、全てゲッターがシングルサポートのラウンドタイプである。

今回調達したのは1957年製造の角形Dゲッター(右:B7A)で、e-Bayなどには出品されているが日本では最近滅多にお目にかかれないTUBEだった。

2本しかないので使用するのが勿体無いが、また試聴する機会があればChriskitのプリアンプにでも試してみようかと考えている。          3/10


    

■ 6AR6シングルアンプが到着


「新規アンプ導入計画」で製作を依頼している新潟のチューブ オーディオ ラボさんから、アンプが完成するまでの間に試聴用アンプをお借りすることになった。

この6AR6シングルアンプ2号機は昨年の真空管オーディオフェアに出品されたアンプで、1号機はすでに別のオーディオ愛好家の元へ嫁いで行った。

6AR6は米WEが開発した小型の5極管で、現在でも比較的安価に手に入るようだ。(このアンプでは3極管接続で使用されております。)

開発当初はWEでも製造されていたが、その後はTung-Solなどの他メーカーでの製造が大半となったTUBEである。

管球王国の「歴代の5極管/ビーム管 50種の音質比較テスト」でも、5極管接続ながら高い評価を受けている。

真空管博士のブログでの説明にあるとおり、3極管接続時にはPX4系PP3/250にそっくりな特性を示しているTUBEである。

(球球コレクション プアマンズPP3/250)


(製作記についてはTAラボさんのHPに公開されおります。)


さて、英国SPをこよなく愛したオーディオ評論家の故上杉氏が製作監修した UESUGI TAP-31に一旦席を譲っていただき、AXIOM150MkIIを使用したグッドマン3WAYにはSV-91Bをカップリングして、クラシック用に使用しているAXIOM22MkII2WAYをこのアンプと組み合わせることにした。


  


使用されている真空管は、初段に6SL7を1本、出力管はTung-Solの6AR6と整流管にGZ34といったコンパクトで可愛らしいアンプである。

内部の配線は流石に美しくまとめられており、配線材にはWEを使用されている。

また、出力段のカップリングに使われているのは音質の良いWEST CAPと思われ、随所に高質なパーツを使用されていて完成度は高い。

音質の良し悪しは当然のことながら、この「見た目が美しい」ということが所有する喜びを増加させるポイントではないかと考えている。

たまにオーディオ雑誌などでお世辞にも美しいと言えない、乱雑な配線で作り上げた自作アンプ記事を見ることがある。

自作ならまだこの乱雑さが努力の証として我慢もできるだろうが、完成品を購入する場合は音の良さに加えて美しさが選択の重要なポイントとなって来る。

音が良ければ良いというものでもないだろう。

音質の決め手となるトランスには、ラボさんお勧めのTSM  Productsの手巻きトランスが使われている。

当方で製作を依頼しているアンプにもこの手巻きトランスでとお願いしているが、少し高価なアモルファス・コア製を希望している。

ユーザーにとって重要なポイントとなる価格の方も、このような質の高いパーツを採用している割にはとてもリーズナブル価格設定となっているので驚いた。


試聴結果は追々記入させていただくが、来週のオーディオ定例会でSigetaさんにご来訪いただくので、その時までに本調子となるよう聴き込む予定である。

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■ 6AR6シングルアンプの試聴@


これまでAXIOM22MkIIの2WAYを駆動していたSV-91B(右)と比較するとかなりコンパクトにできていることが分かる。

出だしは軽いPOPS系の音源から試してみる。

まず最初に感じるのはSV-91Bが捻じ伏せるような力強さが特徴なのに対し、こちらは低域の量感も程々ですっきりとした瑞々しさが持ち味となっている点である。

価格が倍以上違うSV-91Bと比較するのも可哀想な話だが、クラシックの良さを楽しませてくれると言った部分ではそれほど遜色もない。

両者の最も大きな違いは低域の量感とその構築力にあり、SV-91Bが重戦車のようなガッシリした押し出しの強さを持っているのに対し、6AR6シングルは質の良いリッチな響きと余韻が特徴となっているようだ。

さて、本命のクラシック音源の試聴に入る。

POPSなどではこじんまりとして少し淡白に感じた音質が、クラシックではこってりとした織物のような彩でオケを描き分ける能力には驚くことになる。

声楽を聴くと中域の上の方に少し引っかかったトゲのような部分を感じるが、これはTAラボのKさんがおっしゃっていた整流管GZ34に起因しているのだろうか。

馬力が乏しい分少し音場が狭まったようにも感じるが、しかし弦楽器群の合奏にもコクがあるし金管楽器の緊張感のある響きも素晴らしい。

特に良いのが音の色付けがはっきりしている点で、色々な楽器の音の強弱が色彩感を伴って息遣いのような生命力を感じさせてくれるアンプである。


このシングルアンプにはプリアンプのMarantz7を組み合わせている。

使用上のポイントとして、シングルアンプの出力が低いため出力ボリュームをMaxに上げており、さらにミニマムで使っていたプリのOUTPUTレベルを中程まで上げることができるようになったことも音質の向上に影響しているのかもしれない。

圧倒的な馬力はないが必要十分な力感があり、なんといっても色彩豊かな彩が素晴らしくて、なるほど評価が高いのも肯けるものと感じた。


機器を変えた当初は変わった部分が良くなったように感じることが多い。

このアンプもまず最初のつかみはOKだが、一週間ほど試聴を続ければ短所も見えてくるかもしれない。じっくりと参りましょう。          3/13  PartII


    

■ 6AR6シングルアンプの試聴A


6ARシングルアンプの試聴を、じっくりといろいろな曲種で続けている。

このような試聴では、その日の機器の状態やこちらの体調によって感じ方が違って来ることもあるので、その辺りはご了承いただきたい。

2日目にはウォーミング・アップにより冷めた体が温まって動きが軽くなるように、伸びやかでダイナミックな音色に変化してきた。

POPSやJAZZでも初日はどちらかというと大人しく理性的だった音質が、低域の量感が増してよく弾み、ダイナミックな迫力が加わるようになった。

個々の質感をはっきりと描き分け、説得力のある音を聴かせてくれるという点は、初日に感じた印象と変わっていない。

見た目はコンパクトなアンプだが、結構馬力と細やかな表現力を兼ね備えているのは手巻きの出力トランスが影響しているのだろうか?

逆にクラシックでは押し出しの強い中高域に、弦楽器ではそれほどでもないが少し粗い響きを金管や声楽で感じるようになる。

この辺りは使用している初段管(RCA/6SL7)と整流管(Zaerix/GZ34)を差し替えることによってかなりニュアンスが違って来るかもしれない。

工房のKさんに承諾いただいたので、明日はこの辺りを手持ちの真空管で「球転がし」を仕掛けてみようかと考えている。

小出力のため音場が少し中央に集まる傾向はあるが、それでも音が団子になることもなく質感の異なる音色で描き分ける点には感心させられる。

今日はPOPS系で迫力ある音楽を楽しませてもらった。明日の「球転がし」での音質の改善が楽しみである。                    3/14


    


■ 6AR6シングルアンプの試聴B


昨日の試聴ではようやく本領を発揮し始めたようで、躍動感が出て迫力ある音色に変化してきた。

POPSやJAZZなどは特に不満を感じなかったので、本日はクラシックでの中高域の粗さを「球転がし」によって改善ができるものか試すことにする。

前述したが少し不満に思っている点が、声楽テノールやオケ金管楽器の乾いたような粗い響きである。

逆にこの高域の粗さについてはJAZZなどの曲種においてはプラスとして作用することが多く、なんとも痛し痒しである。

この刺激的な響きが真空管を取り換えることによって若干でも改善できるとすると、オールマイティーに使用できるアンプとなるはずだ。

さて、交換してみるTUBEは前段の6SL7と整流管である。

オリジナルの6SL7GT/VT-229は米RCAのブラック・プレート/ボトムゲッターで、整流管は英ZaerixのTUBEだがエッチングコードもないので日本製かもしれない。

特に工房のKさんからは、この整流管の交換により高域の質感が改善できるとアドバイスを受けている。

クラシックでのこれらの問題点を解消するためには、やはり英国製の真空管を使うべきだろう。

6SL7は互換球のSTC/ECC35、整流管には同じくSTC/CV717/5R4GYかCOSSOR53KU/CV378などをチョイスすることにした。

最初に初段管をSTCに交換して試聴する。

残響が増してホールトーンが豊かに聴こえるようになり、弦楽器群に繊細感が加わって細やかに美しく響く。

声楽のテノールの声質にも温かみが出始め、初段の変更だけでもかなり改善されたように感じる。

さらに初段管をそのままに整流管をSTCに付け替えると、弦楽器の繊細な響きに滑らかさと柔らかさが出てきて、テノールの声質も血が通うと言うのか芯の強さがある割にキツい響きとならなくなった。

全体的な響きに柔軟性が出ることによって、持ち前の息遣いのような音色の強弱がさらに美しく表現されるようになる。

整流管をCOSSOR53KUに替えると同質な音色傾向ながら、さらに重心が下がって奥行き感が加味される。

この状態だと全く不満のない堂々とした音色を味合わせてくれるようになった。


コンパクトなサイズが嘘のように、フロアタイプの大型SPを楽々と鳴り響かせる力を持った音楽性の高い真空管アンプと感じている。                 3/15


    

■ SV-91B 300Bシングルアンプ


  

GOODMANS AXIOM22MkIIのSTAGE2/2WAYには音楽性豊かな6AR6シングルを組み合わせたので、こちらのSV-91BはAXIOM150MkIIのSTAGE3/3WAYで使用することにした。

このアンプは名古屋のアンプビルダーY下さんの手によりSUNVALLEY SV-91Bを大幅に改良されたもので、外観も高級感溢れるものとなっている。

Y下先輩の説明によると、310A-310Aのみ交流点火で300Bは直流点火に改造してあり、カップリングCにSPRAGUE/バンブルビー、抵抗はA&B、カソードコンデンサには銀タンタルを使用しているとのことだった。

これまでは基本通り、3WAYにシングルアンプは荷が重いと考えてプッシュプルで駆動し、こちらのアンプは2WAYで使用していた。

また、昨年までは真空管をオールウエスタンで使用していたが、秋頃より出力管を日本製TAKATSUKI TA-300Bに交換して楽しんでいる。

今回初めてこのアンプを3WAYに組み合わせてみたが、驚いたことにUESUGIのプッシュプルより厚みと馬力のある低域を聴かせてくれている。


以前、整流管の聴き比べを実施した時に最も馬力と勢いを感じたSYLVANIA VT-244を、WE-274B刻印から取り替えてPOPS&ROCKを中心に楽しむつもりでいる。

少し甘い香りが漂うAXIOM22MkIIを隅々にまで血を通わせてくれるような高い駆動力を持ったこのアンプ。

硬質でリッチな響きのAXIOM150MkIIからは、どのような音色を引き出してくれるのだろうか?   楽しみである。                         3/16

    

■ オーディオ定例会


本日はSigetaさんをお招きして、恒例となりつつある定例会を開催する。

今回のメニューは新潟のTAラボさんにお借りしている6AR6シングルアンプの試聴と、お持ちいただいたルーム・チューニング・グッズの効果検証である。

我が家で試聴を続けているそのアンプは現在、クラシックに最も適している組み合わせ(初段STC/ECC35整流管COSSOR53KU)に差し替えて使用している。

Sigetaさんにはまずオリジナルの真空管に戻して試聴していただき、その後「球転がし」を行って音色の変化を二人の"耳"で実施することにした。

最初に初段から交換するが、我が家の英STC/ECC35、米RAYTHEON5691、RCA6SL7GTスモークガラスとSigetaさんにお持ちいただいたKen-Rad VT-229、RCA5691赤ベースに加え、オリジナルのRCA 6SL7GT/VT229の6種類。

整流管の方は英STC/COSSOR、米RCA JAN CRC 5R4GY、WE-274B刻印に加え、こちらもお持ちいただいたRCA80などが試聴ラインナップである。

ソースはクラシックアナログ盤を使用し、カートリッジにはSigetaさんも愛用されているOrtofon SPU MEISTERを組み合わせた。

(Garrard401+SPU→Marantz7→6AR6シングル→Goodmans Axiom22MKII/STAGE2)


   


初段RCA+出力管米Tung-Sol+日ZaerixのオリジナルTUBEに戻して、試聴を実施されたSigetaさんのご感想は、

低域から高域までストレスなく質の高い音色を聴かせてくれる、クラシックには丁度良いバランス感を持ったアンプではないか。

以前のSV-91Bよりこちらの組み合わせの方が、クラシックでの試聴では相性が良いように感じるとの初見であった。

さて初段管から「球転がし」終えた後のSigetaさんのご感想は、少し渋い傾向の英国管より高域がよく伸びて音色の明るい米国管に好感を持ったとのことである。

Sigetaさんが選ぶ初段管のベスト3は、RCAとRAYTHEON/5691赤ベース、オリジナルのRCA VT-229ボトムゲッターだった。

また整流管の方ではWE-274B刻印がダントツのNo.1で、COSSORの柔らかい音色も好ましかったとの評価である。

最終的なアンプの感想としてSigetaさんからは、「山椒は小粒でもピリリと辛い」ではないが小振りな容姿にも関わらず、相当熟成された好ましい音色と感じた。

併せて出力の低いアンプの場合には駆動力に問題が出ることがあるが、SPが能率の高いGoodmansでは軽々とドライブする力強さを感じたとのことだった。

当方は初段や整流管ともやや渋めの英国系の音色に好ましさを感じたが、アンプ自体の評価は概ね同じようなものである。

次にご自宅で2セット愛用されているオーディオ・リプラスのルームチューニンググッズの効果検証を実験する。

まず画像の通り、お持ちいただいた1セット(2個)をそれぞれのSPの天板の上に設置して聴いてみる。

これだけでも音質に顕著な変化が表れるが、明らかに高域がヒステリックに響きすぎてこの配置ではいま一歩の評価となる。

次に外側のSPの壁面に立て掛けて配置してみると、音場が自然な広がりを見せて聴きやすいバランスとなることを発見する。

Sigetaさんからは我が家で設置しているチープな「必殺チューニング・グッズ」の効果により、増設しなくても自然な音場が再現されているのではとのことであった。

最後に、新たな組み合わせとなったSV-91BとGoodmans AXIOM150MKII/3WAYの音色や、Ortofon SPUシリーズ(GE/Classic GE)の聴き比べを実施して本日の定例会を終了する。

Sigetaさん、本日もありがとうございました。                                      3/19

※追伸   Sigetaさんから本日の試聴感想を、掲示板の方にご投稿いただきました。

             興味のある方はそちらもご覧ください。    ↓

     https://zawazawa.jp/bcjd0i1lnr55w007/topic/1

    

■ Garrarad401 アップグレード・スピンドル・スラストパッド

依然として世界的なパンデミックは終息への光明が見えてこない。

そんな中でも四季は普段通りの移り変わりを見せ、3月中旬よりいよいよ気温も上昇して埼玉でも桜の開花が進んでいる。

イギリスからGarrard401用のUPGRADE SPINDLE THRUST PADが届いた。

3/9に注文したから到着するまで2週間弱と意外に早かった。

画像下ボールベアリングが付いたパッドとその左に交換用ベアリングが2個、白っぽいガスケット2枚と商品内容の印刷物が送られてきたパーツの全てである。

当初考えていた価格には国際配送料が含まれておらず、到着時に着払いで送料分3600円払ったので購入金額は合計9000円となり、国内で純正パーツを購入するより少し割高となってしまった。

現在は円高が進んでいるので、日本での購入価格が値下がりしているようだ。

交換用のボールベアリングが2個付属しているので、こちらのパッドの音質に問題がなければ当分は交換品の購入は必要ないと思われる。

このボールベアリングの素材がミソのようで、国内にもかなり出回っているKokomo kitはセラミック製なの対し、こちらはスピンドルの素材より柔らかい青銅製となっているようだ。

早速スピンドルの底を磨いて清掃し、新たなパッドを装着してプラッターを回転させてみた。

少し摩耗の進んだオリジナルのスラストパッドと回転数はほぼ同等で、音質の方も今のところは大きく変わったところがある訳でもなかった。

馴染んでくるまでもう少し様子を見てみることにいたしましょう。                                        3/21

    

■ TELEFUNKEN ECC83について


愛用しているMarantz7Rの真空管は現在、オリジナル通りのTELEFUNKEN ECC83◇を使用している。

このアンプを2002年に中古購入した時にはレプリカ専用の曙光電子製ECC-83とともに、TELEFUNKEN ECC83◇リブ・プレート58年製同ロット6本が付属していた。

購入後しばらくは真空管のみTELEFUNKENに替え使用していたが、2012年にカップリング・コンデンサを後期オリジナルでも使用されているSPRAGUE BLACK BEAUTYに取り替えたところ、音質が激変したので整流方法もオリジナル通りのセレン整流器を使ったものに変更している。

カップリングCを替えるまでは神経質で薄っぺらい音質に不満があり、よく「球転がし」を仕掛けて少しでも満足の行く音質にならないか足掻いていたが、交換後は全く不満もなくなってTELEFUNKEN ECC83◇の組み合わせが定着しその後の変更はなくなった。

購入して18年近くが経過しているわけだから、ここ数年で購入当初から使用している58年製リブ・プレートにも劣化が見え始めた。

そんな訳で現在は、フォノ段V1〜V2とライン段V4〜V5はエミ減により新品の◇マークに交換しているが、V3/V6のバッファはまだ使用可能である。

早晩寿命が来ることは確かなので、今回このTELEFUNKEN ECC83◇のストックを新たに調達することにした。

画像の4本は共にダイヤ・マーク付きの本物で、左側2本がリブ・プレートと右側2本はスムース・プレート品である。

今回のテーマはプレート横に開いている穴の有無で、スムース・タイプには横穴が2(〜4)箇所上下に開けられているが、リブにはそれが無かった。


TELEFUNKEN ECC83◇マーク/リブ・プレート
TELEFUNKEN ECC83◇マーク/リブ・プレート(横穴なし)

TELEFUNKEN ECC83◇マーク/スムース・プレート
TELEFUNKEN ECC83◇マーク/スムース・プレート(横穴2箇所)

色々調べてみたところ、プレートの長さはMullardなどとは違って全て17mmのロングタイプしかなく、プレート表面がリブとスムースの2種類あることはわかっていたが、プレート横の穴の有無についてははっきりと理解していなかった。

そんな訳で真贋を確かめる時にボトムに◇刻印は必須ながらプレート横に穴がないのは本物ではないとの噂もあるが、リブ・プレートにはそもそも横穴が無いようだ。

さらにスムース・プレートの横穴も画像のTUBEは上下2箇所だが、3〜4箇所空いているTUBEもあるようなので、この辺りもご注意いただいた方が良いだろう。
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■ TUBE TESTER (真空管試験機)

計測器マニアには(真空管だけに)タマらないTUBE TESTERのお話。
最近不必要となった真空管の断捨離を推進しているが、それでも諸々100本以上のストックがある。

それらの真空管の良否やペア組みの選定をするため、エミッション型とGM測定型の2種類のTUBE TESTERを使用している。

※共にアメリカ製機器ですから117Vにステップアップして使用しております。


エミッション型はHEATHKIT/IT-17という機種で、ヤフオクで調達したものである。

若干計測数値が怪しかったので、自力で劣化の可能性のあるオイル・コンデンサーをフィルムコンに、またセレン整流器をダイオードに交換している。

更に頑固親父さんに依頼して測定値に影響する不良抵抗などの良品交換を実施してもらっている。

○IT-17での合否判定方法

@電源を入れる。右中段のSET LINEダイヤルをOFFの位置から時計回りにメーターの針がLINE TEST中央の50を示すまで上げて行く。

A画像にはCalibration Tubeの6L6メタル管が先に挿してあるが、中央の窓表示から左右のダイヤルを回して6L6を選び出す。


B判定する6L6 TYPE→3/FILAMENT→6.3/PLATE→27/TOP(T)→CDE/BOTTOM(B)→GHの計測条件表示を確認する。

C右下段のTYPEダイヤル→3/左中段のFILAMENTダイヤル→6.3/左下段PLATEダイヤル→27に合わせる。

D下段横一列(A〜N)のレバーC・D・E→T(TOP)上に上げる、G・H→B(BOTTOM)下に倒す。

E右上のSHORT ADJ. LINEノブを下に押し下げて合否判定(BAD/?/GOOD)する。

判定結果はGOOD(58〜100)の88を示しているので非常に良好という判定になる。(BADは42以下)


GM測定型は軍用TV7でお馴染みのHICKOKが1950年代に生産したModel 533を、セカイモン経由でアメリカより調達したものである。

購入当初は計測時にメーターの揺れ(フラつき)症状が出ていたので、頑固親父さんに依頼してメンテナンスをお願いしている。

修理内容は、回路図上はメーター端子にコンデンサーが配置されていたが欠落していたので加え、計測スイッチのクリーニングを行なっている。

○Model 533での測定方法

測定精度を判断するため、アメリカより画像のModel533で使用可能なCalibration tubeを調達している。

RCA製メタル管で5628μmhoの正確な計測値が示されている。

このTUBEを使用して計測の手順を説明する。

@左中段のPOWERスイッチをON。(右中段パイロットランプ点灯)

A下段表示窓に右側のダイヤルを廻して6L6を選び出す。

B測定するTUBE TYPE 6L6→右側PILOTランプ左のFILAMENTダイヤル→6.3/中段横一列SELECTORS(7つのノブ) →左からJ・R・5・3・4・7・2/

中段左BIASダイヤル→23/中段右ENGLISHダイヤル→88にそれぞれ合わせる。

PRESS(測定ボタン)P4/MUT.COND(基準値)5000

C合否判定する時は右下MICROMHOSレバーを左ENGLISHに合わせる。

D計測前に下段横一列ボタン右端のLINE.ADJを押して、メーターの針をボタン左のLINE ADJUSTノブを回して中央のLINE TESTに正確に合わせる。

EP4ボタンを押してスケール上の針の位置で判定する。GOOD(緑)範囲内を指せば合格、REPLACE(赤)なら交換、?は早めの交換必要。

FGM計測時には、右下MICROMHOSレバーを計測するTUBEの値から3000/6000/15000スケールの中から選択。6L6→6000スケール

GP4ボタンを押してスケールの値を直読する。


  

GM計測値は5600を超えた付近を示しているので、Calibration tubeの実測値(5628)とほぼ合致している。

※ENGLISHでの合否判定を行なっていないが、GM測定で基準値5000を超えているのでそれだけでも元気な状態と判断できる。


更にこのModel 533にはLIFE TESTという便利な機能(右下スイッチ)がある。

通常の合否判定やGM測定時には上NORMALで計測する。

真空管の寿命を判断する時、下LIFE TESTでのGM計測値がNORMALの計測値の75%以下なら寿命、といった仕組みである。

6L6ではGM基準値だけで廃棄値が分からなかったが、廃棄値がわかるTUBEではこの値を下回ると既に寿命と判定できる。

GM測定値が廃棄値〜基準値の間であれば使用可能、基準値を上回れば元気な状態と判断している。

新品でもGM基準値を下回るTUBEもあるが、合否判定などと組み合わせて状態を管理している。

この試験機は大変重たくて、計測するたびに肩が悲鳴を上げている。                               3/28

    

■ 桜の開花状況

あと数日で新年度を迎える。

毎年この時期になると、近隣の荒川沿い遊歩道に咲き乱れる桜並木を撮影することにしている。

今年は3月20日(金)「春分の日」の花見となったが、東京に比べるとこちらはやや開花が遅れているようだ。

樹によっては満開に近いものもあるが、その隣が蕾だったりするので、並木全体が一斉に満開となるような感じではない。

3月下旬になって、新型コロナウイルスの世界的な蔓延拡大を受け、各国で厳しい外出制限や渡航禁止処置が取られている。

そのため生活必需品への需要が集中して、スーパーのトイレット・ペーパーの棚などは依然として品不足が続いている。

経済活動の長期間停止を余儀なくされた中小企業の倒産増加が予測される中で、なんとあのTOYOTAがパンデミック長期化に備えて1兆円もの融資枠を銀行団に要請したのは驚きだった。

定年して外出機会が減少し引き篭もりに近い生活を送っている我が家では、幸いなことに感染などのリスクは少ないが、週3〜4日通っている地元スポーツクラブの施設利用が禁止となって、喜んで良いのかますますオーディオに接する機会が増えている。                              3/30

    

■ 無題・・・・・

月末に実家より急報があり、深夜高速にて京都へ車を走らせる。

新年度初日から数日を掛けて一通りのお弔いを終え、一旦関東に舞い戻る。

新型コロナの急激な感染拡大により身動きが取れなくなるのを恐れ、初七日を待たずして早めに帰路につくことにしたのである。

西に位置する鴨川の桜並木は8分咲きだが高野川の方は満開に近く、火葬場に赴く車列に最後の彩りを添えていた。 4/4

    


■ Chriskit MARKY Custom

今年度最大のプロジェクト「新規アンプ導入計画」の進捗状況は、真空管をチョイスしたCの後、工房の製作開始待ちが続いている。

老境に差し掛かると、この「待ち侘びる」=『その時や事態が来ることを非常に期待して時を過ごす』というのも楽しいものだ。

その工房から借り受けた6AR6シングルアンプは、その後もクラシック向きの美音を楽しませてくれている。

さて、Chriskit MarkYのプリアンプと組み合わせ、ROCK&POPS用GOODMANS AXIOM150MkII/3WAYで使用するようになったSV-91Bは、

理想的で素晴らしいマッチングを見せている。

Chriskitプリアンプは昨年、カップリング・コンデンサをWEST CAPに交換して電解コンデンサーも一部銀タンタルに換装している。

UESUGI TAP-31とコンビを組んでいた時、使用する真空管については試聴して決め込んだがそのままとなっていた。

新たなSV-91Bとの組み合わせでは馬力のある重低音に満足感も高く、搭載フォノイコを使用したOrtofon SPU-GEのタイトな音質は全く素晴らしいものだ。

そんな中、Mofiのフォノイコをライン段に繋いだEMPIREの音質にも特に不満はないが、Shureフォノイコ経由のShure M44-Gの音質に高域のトゲがあるのが唯一不満となっていた。

そんな訳でこの辺りの問題を解決できないかいつも通りの「球転がし」を仕掛け、音質の変化を試してみることにした。

これまではフォノ段V1〜V2にLUXの選別管MATSUSHITA12AX7G/バッファV3にはMullard ECC83Long・Plate/ライン段V4〜V5のECC82にはMullard CV4003(8136)/V6バッファにはTELEFUNKEN ECC83◇という組み合わせだった。

これをV1〜V2にMullard ECC83Long・P/バッファV3にTELEFUNKEN◇/V4〜V5のECC82にはMullard 4003(8136)/V6バッファにはMullard ECC83Long・Pを組み合わせて、Marantz7Rなどの過去の経験を生かした最強の組み合わせでチャレンジしてみることにした。

特に不満がある訳でも無かったフォノ段についても、MullardとTELEFUNKENの組み合わせに替えて試聴を開始する。

低域の量感と高域の解像度をあわせもったMullard/Long・Pに◇マークの組み合わせは、キレ味の増加が聞き辛さにつながるのではとも思う。

そんなことを考えながら試聴したところ、やはり圧倒的な押し出し感のあった低域の勢いが弱まり、迫力の落ちた上品な音に変わってしまった。

そこでバッファには元通りMullard/Long・Pを使い、V1〜V2には米RAYTHEON12AX7A/Black・Plateを持ってきたりもしたがこれも今一歩。

最終的にはV1〜V2をがむしゃらな勢いで闊達な音色のMITSUBISHIとして、バッファにもMullard/Long・Pという元通りの組み合わせに戻った。

次に少し違和感のあった問題のライン段である。

ボックスプレートのCV4003(8136)をそのまま残して、バッファのTELEFUNKEN◇マークをMullard/Long Pにチェンジする。

そうすることで切れ味抜群の◇マークから、高域をやや大人しく色付けさせる狙いがある。

その結果、違和感のあったShure M44-Gで思い通りの改善効果を得られ、EMPIREでもグルーブ感のある音色のまま高域の抜けが良くなった。

今回もこのような試行錯誤の結果、なんとか理想に近い音色で楽しめるようになったと感じている。      

もちろんケーブルの変更などでも音質は大きく変わる。

しかしアンプに内蔵されている真空管の「球転がし」の方が、微妙な音質の変更が可能で交換作業に手間取らないのが良い。

好みの音に色付けを変えられる真空管アンプは素晴らしいと今更ながら感じている。                            4/5

    

■ 緊急オーディオ活動宣言

遅ればせな感じが否めないが、緊急事態宣言が発令されることとなった。

細かな対応は各自治体の判断に委ねられる模様だが、不要不急の外出自粛要請が強まりそうだ。

子供たちは体力を発散する場を失われストレスが溜まる心配が深まるが、オーディオを趣味とする年配のおじさんたちは引きこもりが全く苦にならない。

そんな訳で趣味の音楽鑑賞やオーディオ実験室の取り組みを細々強化することにしましょう。

本日のテーマは「ターンテーブルシート(マット)」である。

主にクラシックを楽しんでいるGoodmans AXIOM22MarkII/2WAYは、TAラボよりお借りしている6AR6シングルアンプを使って駆動している。

アナログ・システムにThorens TD126+MCH-IIを使う場合、これまでと違って低域方向へのバランスが少し希薄なため、高域がヒステリックに感じることがある。

このトーレンスのプレーヤーには付属していたマットは厚過ぎてカートリッジの高さ調整が難しく、ブチルゴム系シートOYAIDE/BR-12を組み合わせている。

このタングステン配合シートは明るく押し出しの強い音質特性が、どちらかといえばROCKやJAZZ向きではないかと考え、今回新しいシートを試してみることにした。

昨今、アクセサリー類にも高単価の波が押し寄せていて、1万を超えるような商品も多数販売されているが我が家ではそんなグッズに用はない。

選んだのは比較的安価なAETのシート(HPDM-2913M)で、「アナログリスナーに捧げる新世代ターンテーブルマット」の謳い文句が明記されている。

重みのあるゴム系のオヤイデと比較すると軍需用途に開発された新素材らしく、Nottinghamの純正マットと同じような非常に軽いマットだ。

Garrard401には5mm厚の純毛フェルトシートを使用しており、NottinghamにはパイオニアのJP-501ブチルゴムシートを使用している。

どちらかというとゴム系のシートは低域方向の量感が豊かになり重心が下がるが、フェルト系は抜けが良くなって濁り感がなくなる傾向がある。

その抜けの良さが効果的に働いて、高域に独自の繊細感を持っているMCH-IIの音色が柔らかくなれば有り難い訳だ。

さて、クラシック系ソースを使用して、早速比較試聴を実施することにしよう。

一聴して新たに購入したAET機能素材シートは、音場に立体感は出るが高域のサーフェスノイズが耳につく、やや密度の薄い音色で即NGとなってしまった。

やはり軽めの素材は無理かと早々に諦めて、ゴム系の手持ちのシートを片っ端から試してみることにした。

  

この中で比較的バランス良く聴こえたのが、厚めのThorens 純正マットと東京防音の安価なハネナイト素材のマットである。

そんな訳でThorens純正マットは厚過ぎてアームの高さが足りなくなるので、これまで使用する機会のなかった東京防音のマットを選ぶことにした。

OYAIDEのマットと比較して、優しく大人しいバランスの音色となる点が良かった。

軽量の機能素材のシートは、余程低域の量感があるシステムでないと音色バランスが取れないのではないだろうか。                      4/7

    


■ 久しぶりにMCカートリッジの話題

引きこもりオーディオ活動継続中。

こちらはNottingham INTERSPACE-ARMに装着しているLYRA Clavis.D.C(ダ・カーポ)である。

発売はSPU MEISTERと同時期の1995年。

STEREO SOUND「コンポーネント・オブ・ザ・イヤー'94〜'95」のカートリッジ部門で、SPU MEISTER と1位を分け合っている。

高精度インタースペース・アームを生かせるカートリッジとして中古で購入したが、購入後十分に活用しないまま不注意にもカンチレバーを根本から折ってしまった。


  


そのまま廃棄するのも忍びないので、たびたびお世話になっている富山の修理業者にお願いして外径接合により根本からカンチレバーを付け替えた。

オリジナルはセラロイカンチレバー+針先3×30μダイヤモンド無垢針のところ、アルミパイプカンチレバー+ダイヤモンド接合楕円針で修復している。

左画像のオリジナルと右画像の修復後を比べていただくと、カンチレバーが倍以上の太さになっているのがお分かりいただけると思う。

心臓部の強力なネオジウム磁石は同じで音質がどれほど変わったかはよく分からないでいるが、安価な修理代を考えれば文句は言えない。

さて、久しぶりにパワーアンプをSV-91Bに入れ替えたGoodmansSTAGE3/3WAYを使って愛聴盤に針を落としてみた。

MCトランスにはLangevin408Aを組み合わせている。


Pink Floyd 『P・U・L・S・E』


こちらは1995年にリリースされた新生ピンク・フロイドのライブ・アルバムである。

その後の『LIVE IN GDANSK』や『LIVE AT POMPEII』などライブの原型となるが、『狂気』の再現を含んだこちらのアルバムが最も完成度が高いと感じている。

巨大なドーム型ステージに降り注ぐライティング・シャワーが生み出す幻想的なイメージを、このカートリッジは立体的な構築力で余すことなく表現してくれる。

ワイドレンジで緻密な表現力が持ち味のカートリッジだが、それが決してきつさや煩さに繋がっていないところに好感を持っている。           4/10

    

■ 真空管のソケット

引きこもりオーディオ活動継続中。


SV-91Bアンプの音質には満足しているが、以前一度交換した整流管用GTソケットの具合が今一歩しっくりこない。

しっくりこないと言うのは音質的な問題ではなく、真空管を挿入してもグラ付きが激しくてなんとなく頼りなく感じている点にあった。

前回交換したのはオリジナルと同様の中国製オクタルセラミックタイプだが、今回はもう少し品質の高いUSA製を選ぶことにする。

同時に300BのUX4ピンの方も、セラミック中国製からUSA製に交換したかったが、こちらは取り付けサイズが合わず断念した。

左上はAMERICAN PHENORIC(アンフェノール)UX4ピン、右上は40年ほど前にウエスタン狂のオーディオ仲間からもらった米NATIONALセラミック4ピンソケットだが、ともにサイズやピン配置の問題で取り付け不可となった。

GTソケットはいつもお世話になっているバンテックさんより調達した、信頼性の高い米EBY製のMIL規格オクタルソケットだ。

  


しかし、UX4ピンソケットについてはe-bayを含めネットを通じてかなり探してみたが、良質なものはほとんど枯渇しているようだ。

現在生産されている中国製はいつも通り財布に優しいのはありがたいが、工作精度が低い上にバラツキも多く、接触不良を起こすものがあるようだ。


GTソケットを良質なものに取り替えたところ、期待通りピンの食い付きも良くなって精神衛生上すこぶるよろしい。 

今回、真空管アンプの重要なパーツであるソケットを従来の中国製から質の良い国産かUSA製に改良したかったが、またしても持ち越しとなった。

相変わらずハンダの技術に上達が認められず、配線材の被覆を焦がすなど全く汚い仕上がりで悲しい限りである。                              4/13

    

■ AXIOM22MkII+UESUGI TAP-31


いつまで続くのか、引きこもりオーディオ活動継続中。


久しぶりにEL-34TRIODE/NON-NFBプッシュプルアンプUESUGI TAP-31を持ち出し、GOODMANS AXIOM22MkII STAGE2に組み合わせて聴いてみる。

考えてみると昨年このアンプが我が家に来てから、組み合わせるのは初めてだ。

ここ数ヶ月に渡って6AR6シングルアンプで楽しんできたが、やはりプッシュプルのアンプで駆動すると音質傾向がかなり違ってくるのがすぐ分かる。

音場の見通しが良くなり、それぞれの音のエッジがハッキリして解像力と描写力がともに高まって聴こえる。

シングルでは詳細に描写するのではなく全体をシルキータッチで包み込む音質傾向が、コントラストのハッキリした分だけきめが荒くなったように聴こえてくる。

よく伸びた低域にも十分なパワーを感じさせる力強さがあり、この低域が土台となり全帯域に渡って説得力のある音質傾向を特徴付けている。

プッシュプルの中では比較的繊細で柔らかい美音系アンプに感じたが、シングルアンプと比較すると男性的に感じるほど音質傾向が異なっていた。

やはりクラシックオンリーで楽しむなら、シングルアンプの滑らかさを好ましく感じた。                               4/14

    

■ 接点クリーニング

至って真面目に、引きこもりオーディオ活動継続中。

本日のテーマは真空管アンプ愛好家なら必ず経験のある「ガサ、ゴソ」ノイズの解消にチャレンジである。

一時緩和したと思ったが、最近またChriskit MarkYプリアンプの発するこのノイズが気になり始めた。

これらのノイズはもっぱら真空管のピン(足)とソケットピンの酸化が引き起こす接触不良が原因となっている。

真空管のピンはクリーニングや磨きをかければ何とかなるが、劣化したソケットの方はこれまで新品に交換するしかないと考えていた。

Marantz7では同じ問題で悩まされた時にいつもの専門店に修理をお願いしたところ、真空管ソケットがカシメ留めされているために簡単に交換することができず、ピンを1本ごとに交換するしかなく苦労したとの話を伺った。

こちらのプリアンプは1970年代中頃の製品で、真空管はプリント基板に取り付けられた基板用のMT9ピンソケットを使用するタイプである。

これをシンチなどに取り替えれば問題は解決するはずだが、ソケット取り替え時にボケをかまして基板のパターン切れなどを起こすのが心配である。

ソケットの寿命は承知だが、何とか接触不良を解消できないものかとクリーニングを徹底してみることにした。

いつもは基本の綿棒と歯間ブラシに無水エタノールを使って処理しているが、今回は和光テクニカルのオイルとクリーナーを試してみることにする。

ゲイグなどの接点復活材は避けた方が良いとの話もあるが、こちらのアイテムはアルコールを主成分としているので悪影響はないかと思われる。


  


手順としては、真空管のピンやソケットピンをメタルクリーナーMC13を使って汚れを落とし、チタンオーディオオイルTi-102で保護する。

ソケットのクリーニングには歯間ブラシを使用していたが、今回使用した先の尖った工業用綿棒もなかなか優れものである。

今回この方法でクリーニングした結果、直近でクリーニングしたばかりだった真空管とソケットの両方とも、使用した綿棒には黒ずみが出ている。

クリーニング後の結果については、「ガサ、ゴソ」ノイズはかなり改善され気にならなくなったが、耳を澄ませば継続的なホワイトノイズも出ている。

たぶんこれはこのアンプ固有のもので、少し雑音が大きめなのは全体的なハンダの劣化などが影響しているものと考えられる。

今度症状が悪化した時は、やはりソケットの交換が必要なのかもしれない。

その時には頑張って、基板用ソケットの交換にチャレンジすることにしましょう。                                        4/15

    

■ EMPIRE4000DIII

  


依然として引きこもりオーディオ活動を継続中。

今回は1970年代に生産され、その後半世紀近く経過した令和の時代に至っても愛用者の多い、EMPIREのMI型フラッグシップ機がテーマとなる。

現在アナログプレーヤーのEMPIRE598Nには、EMPIRE1000ZE/Xの純正組み合わせでポップスなどを中心に楽しませてもらっている。

この1970年代初頭の米国製プレーヤーには、内部配線をオーグラインと102SSCに換装したEMPIRE980アームを搭載しており、音質の方もオリジナルの古臭いナローレンジなものからリフレッシュされている。

以前その1000ZE/Xと音質を比較し、全く精彩を欠いていた4000DIII。

その後、そんなはずでは無いとテクニカのスタイラスクリーナーでクリーニングを行なっていたところ、針先が取れて無くなってしまった。

高倍率のルーペで針先を確認したところ、円柱形の金属台座は確認できるがスタイラスチップだけ綺麗に取れており、これは明らかに安価な接合針の構造だ。

このカートリッジは90年代に調達したもので、カタログには「4面でカットされたダイヤのムク針」とあるし高価な価格設定からダイヤモンド無垢針が妥当だが、そもそも販売価格が6〜7割引と2春価格に近いものだったことを思えば実際のところはハッキリしない。

とにかく今更オリジナルは諦めて、今回は右画像のJICO製の交換針(シバタ針)を調達することにした。

組み合わせるヘッドシェルは1000ZE/Xが山本音響工芸製HS-1A(アフリカ黒檀)で、4000DIIIの方はHS-3(ツゲ材)を使用している。

音質の好ましい1000ZE/Xにはドライカーボンのスペーサーがシェルの上に挟んであるが、4000DIIIの方は新たに調達したカーボンシートのサイズが少し大き過ぎるので、シャルとカートリッジの間に取り付けた。


  

さて、新しい交換針に付け替えてカーボンシートを使用した4000DIIIは、先日試聴したものとは全く別物の響きを見せている。

やはり針先が既に寿命だったようで、これまで嫌と言うほど聞かされてきた評価のとおり、フレッシュでワイドレンジなとても心地の良い音だ。

1000ZE/Xと比較しても帯域が上方に伸びた影響で重心がやや持ち上がり、低域のにじみが消えて情報量の多いクリアな音質となっている。

LPを2〜3枚と聴き進むに連れて下ろし立ての針先が馴染んできたのか、低域の量感が増して中高域にキレが出てきた。


「そうだ、そうだ、この音質だよ」と納得してポップスの愛聴盤に次々と針を落とし、ニンマリと悦に浸っている。                              4/21

    

■ SHELTER


引きこもりオーディオ活動を継続中。

SHELTERは旧FRの技術者が1986年に立ち上げたアナログオーディオ専門メーカー。

今回導入したMODEL501Classicはアルミカンチレバーに丸針を装着したオーソドックスな構造のカートリッジで、販売開始は2007年頃のようだが現在でも品揃えに名を連ねているベーシック機種である。

丸針の名器として人気のあるDENON DL-103と比較されることが多いらしいが、現代版日本製カートリッジの音質を試してみたくなり購入することにした。

我が家にもDL-103/DL-103C1の2機種があるが、どうしても高域の潤い感や艶かしさを乏しく感じて、もっぱらOrtofonの楕円針を愛用している。

そのような音質傾向が針先の形状に影響されているとすれば、また同じ結果になるのかもしれない。

さて、組み合わせには今年度調達した現行Mofiのフォノイコに、昇圧トランスはDENONの時と同じくPeerless4722を使用することにした。

POPS&ROCKの愛聴盤を使用して慎重に針を落とすと、一聴して音数の多いワイドレンジな音質が感じ取れる。

音域的には中低域に重心を落としたバランスで、高域の質感がソフトなためか耳障りな音の一切しない心地良い音色が持ち味だ。

かといって高域が伸びていない訳ではなく、繊細感もありそれなりの情報量を持っている。

音場の左右の広がりと奥行きともに自然で、伸び伸びとした響きや余韻の美しさを感じることができ、DL-103とはかなり異質な音質に感じた。

製作に当たった技術者は鉛筆に例えると「2B」と喩えていたが、決して太いばかりの音質ではない好ましい響きを持っている。                           4/23

※追記・・・・・・・何気なく90年代のSTEREO SOUNDを眺めていたら、1995年/No.116にこのカートリッジに関する記事があった。

501TypeIIの試聴記で、「本機の姉妹機としてモデル501の針先を0.65milの丸針としたモデル501クラシックがある」との説明があった。

    

■ SHELTER MODEL501 Classic


引きこもりオーディオ活動を継続中。


昨日から試聴開始した新しいMCカートリッジ。

誇張された意図的な色付けを全く感じさせない、自然な音色がとても気持ちが良い。

ライブ録音を聴いていても、その会場の中に溶け込んでいるような感覚を味合わせてくれるカートリッジだ。

低域の押し出しに迫力があるとか高域にキレや艶があるという感じはしないが、なぜかほのぼのとした心地よさを感じさせてくれる。

清流のような滑らかさを持ったカートリッジで、オーディオ機器の存在を忘れさせるような味わいを持っている。

このナチュラルな感覚はとても貴重で、常用のカートリッジとなって使用する頻度が多くなりそうだ。                                      4/24

    

■ オーディオ工作室  「増設アームベース編」  

引きこもりオーディオ活動を継続中。

本日は、Nottinghamのプレーヤーに増設している「自作アームベースの改良に取り組む」の巻。

左がSHELTERを使用しているGRACE G-565ロングアーム、右は現在お休み中のaudio-technica AT-1503IIである。

これまではベースの底4カ所に振動吸収ゴムを貼り付けていたが、自重がそれほどでも無いためグラ付きがあり頼りなかった。

オーディオ用スパイクに交換するのが最も効果的かと思われるが、オーディオ用と銘打っただけで値段が大きく跳ね上がる。

そこで身の回りの金具で利用できるものはないかと考えたところ、棚板を固定するスクリュー式ダボを思いついた。

これなら高さの調整も可能だし強度も十分で、なんといってもコストが大幅に安くて済む。


早速、いつもお世話になっている近所のホームセンターで購入したのが、ダボのオス、メスとそれを埋め込むときに使うダボ錐ドリルである。

真鍮タナダボ メス(10個) \150
真鍮タナダボ オス(10個) \150
六角軸ダボ錐(10mm) \848
   
小計 \1,148
外税 \114
合計 \1,262


お値段の方は上記の通り、圧倒的なコストパフォーマンスで、2台分(8個)使用しても2個余ります。

オーディオスパイクなら1台分(4個)でも5,000円以上するのは間違いありません。

さて、作成手順は@ゴム製クッションを取り除き Aドリルで穴を開け Bダボ(メス)を埋め込む 、で小一時間ほどで完成した。

少しネジの遊びが大きいので高さを調整するのにコツがいるが、グラ付くこともなく十分使用可能なレベルではないだろうか。

固形のグリスなどを流布すればちょうど良い塩梅になるのかもしれない。

如何なものでしょうか?

場所さえあればアームの増設はそれほど難しくはありません。

Ortofon/SME/FRなど人気のアームは高価なので、格安で高性能なアームを吟味して使用しております。                     4/25

※追記

高さ調整のためタボを緩めた時に発生するネジの遊びについては、万能グリースを塗り込んでほとんど気にならなくなった。

さらにTAOCのボード上にアームベースを設置すると簡単に横滑りするので、手持のオヤイデのスパイクベース(4個/約1,600円)をダボの下に置いたところ、ベースがその分高くなるがコストパフォーマンス最高の理想的なアームベースが完成した。


  


メデタシ メデタシ。                                                                     4/26


    


■ 不思議なSHELTER


 


引きこもりオーディオ活動。

継続してSHELTERのカートリッジで楽しんでいる。

昨年試聴したKOETSU BLACKに似てハーモニーがとても自然で美しく表現されるが、こちらの方がワイドレンジでさらに滑らかさがある。

この辺はボロンカンチレバー+ラインコンタクト針とアルミカンチレバー+丸針の違いによるものなのだろうか。

また、光悦の時には感じなかったが、なぜかこのカートリッジで音楽を楽しみたいと思わせる不思議な魅力を持ったカートリッジだ。

POPS&ROCKなどではよく弾む低域の量感も十分だし、クラシックでは弦楽器のナチュラルな繊細感がとても心地よく感じられる。

それほど高価でもなくネット上にも愛用者からの投稿はあまり見かけない機種だが、十数種あるカートリッジのなかで特にお気に入りのものとなった。

4/28


    

■ GRACEのトーンアーム

引きこもりオーディオ活動。

GRACE(品川無線)はオーディオ関連の開発企業で、1980年代のCDの登場によりオーディオからは撤退するが、現在も会社自体は存続している。

特にNHK放送技術研究所と共同開発したMM型カートリッジのF-8シリーズや、工作精度の高いトーンアームは1970年代からオーディオマニアの憧れの的だった。

我が家でもこのGRACEとaudio-technicaのアームを愛用しているが、製造後半世紀近く経っても高い品質と音質の良さを維持しているのは驚きである。

それらのアームは21世紀に入ってから中古購入したものだが、選んだ理由がOrtfonやSME、FRなどの人気商品と比べ手頃な調達価格にあるのは間違いない。

さて、画像はG-545(F)ショートアームとG-565(F)ロングアームである。

後発のモデル番号末尾にFがついている商品は、4チャンネルレコード再生向け低容量シールドケーブルが採用されている。

ジンバル・サポート方式を軸受に採用した美しいフォルムも、音質だけでなく所有したいと思わせる大きな要因となっている。

工作精度の高さはこのウエイトのネジ一つからも窺える。


ピッチが昔のインチネジのようで簡単に換えが効かないのが困り物だが、ネジ先の白いストッパーは単純に接着してあるわけでなく埋め込まれる構造となっている。

こちらは2種類の純正フォノケーブル。

左が通常のケーブルで、右がモデル番号末尾にFがついている商品に付属している低容量シールドケーブルだ。

低容量シールドケーブルの方にはPC-4の型番がある。

この「低容量」というものがよく理解できなくて色々調べたところ、1970年に開発された4chステレオ(CD-4)の音楽ソフトに対応した、高い周波数帯域を減衰させないフォノケーブルのことだった。

さらに当時のようなMMカートリッジの全盛時には、カートリッジごとの負荷容量に環境を整えないと、高域が強くなったりすることがあったとのことだ。

MCカートリッジでは特に気にする必要はないらしいが、最近使用する機会の増えたSHUREやEMPIREなどの使用時には注意が必要だということになる。

SHELTERのカートリッジ購入後は、MM/MI/VL型などの機種はEMPIRE598で使用するようになった。

GRACEのアームではもっぱら軽針圧MCカートリッジを使用しているので低容量シールドケーブルの必要性はないはずだが、一度音質の比較をしてみることにした。

カートリッジには最近お気に入りのSHELTERを使用することにする。

まず、純正2種類のケーブル比較では、やはり後発の低容量シールドケーブルの方が若干レンジが広く、ワンランク上の印象を持つが基本的には同傾向の音色だ。

どちらも半世紀前の古い製品でどのような線材を使用しているのかは明らかではないが、OFC(無酸素銅)などの導体はすでに採用されていたのだろうか?

そんな訳で今回、オヤイデフォノケーブル自作セットにカルダスのM-DINプラグを使用して、新しいケーブルへの交換を思いついた。

(GRACEのフォノプラグの差し込みプラグは画像の通り、現在主流のメスではなくオスタイプなので、自作するしか新しくする方法はない。)

このオヤイデのセットで使用しているケーブルは102SSCの1芯シールド線で、この導体はEMPIRE980の内部配線材としても使用している。

流石に半世紀の間にオーディオ用として使用される導体も、進化を遂げているのは間違いないことが交換してすぐに感じ取れる。

不純物だらけの古いWE銅線をいまだにオーディオマニアが好んで使用している例はあるが、音楽性はともかく明らかに音数が増えクリアで力強い音質に変わった。

エンジンの馬力がアップしてスピードが時速から音速に変わり、シワだらけだったヨボヨボの老人がはち切れんばかりの肉体を持った若者に変身したイメージだ。

値段は安価なのでもう一本作り、Ortofon MC30シリーズを使用しているお隣のGRACE G-565Fも新しいケーブルに付け替えることを考えている。                         4/30


    

■ オーディオ工作室 「フォノケーブル編」


引きこもりオーディオ活動延長戦。

今日のテーマはMC型以外のカートリッジで使用することにした、EMPIRE598用フォノケーブルの作成である。

以前に何度か投稿させていただいているが、この1970年代のアメリカ製プレーヤーはアームをEMPIRE980に交換しており、アームの内部配線をプレーヤーキャビネットの後部ターミナルまで伸ばしてそこからRCAケーブルで配線できるように改造している。

これまではプレーヤーからSHURE M64フォノイコまでの配線はFUJIKURA RG-174/U(線間容量101pF/m)を使い、そこからプリアンプへはBELDEN8412(線間容量108.3pF/m)を使用していた。

MM型などのカートリッジではそれぞれの負荷容量に環境を整えないと高域が強調されるとのことだったので、フォノケーブルを線間容量の異なるCANARE2芯シールドケーブル(線間容量73pF/m)に交換してみることにした。

負荷容量に適応させるといっても、その範囲がカートリッジからフォノイコまでの全ての配線(リード線〜アーム内部配線〜フォノケーブル)と、フォノイコまで含まれるというから話がややこしい。

一般的なMM型カートリッジの推奨負荷容量は100〜200pFを指定しているらしいが、このカナレのケーブルは長さを考慮しても100pFほどである。

ちなみに先日製作したGRACEのフォノケーブル(102SSC 3398-SY)は、線間容量280pF/mである。

これがリード線やフォノイコまで含まれると一体どれぐらいの負荷容量になるのかは想像もつかないが、結局合わせてみるしかないとの結論に至った。

そんな訳で秋葉原の千石電商から部品を配送で取り寄せ製作を開始する。

今回選んだケーブルはThorensにも使用しているカナレの2芯ケーブルで、プラグは前回のGRACEと同様にスイッチクラフトの金メッキプラグを使用する。


    


左はプレーヤーとフォノイコを接続しているFUJIKURAの(MIL規格同軸)RCAケーブルで、右が今回製作したCANARE RCAケーブルである。

方向性は皮膜にプリントされている文字に合わせている。

一時間ほどで完成しEMPIRE1000ZE/X(静電容量100pF)で試聴すると、 ベルデンとは線間容量にもそれほど大きな差がないためか音質も大きな違いはないように聴こえるが、交換後の方が低域のにじみが消え見通しが良くなった。

しばらく聴いていると、ベルデン特有の滲み(よく言えば厚み)が消えた分、音場がすっきりしてそれぞれの楽器の分離が良くなったように感じている。

負荷容量の高いSHURE M44(450pF)ではまだ試していないが、問題が無ければこのまま使って行こうと考えている。                         5/10


    

■ 6AR6シングルアンプの試聴C

引きこもりオーディオ活動延長戦

依然としてクラシックを聴くときは、チューブ オーディオ ラボ さんからお借りしているシングルアンプを使っている。

整流管には英STC/CV717/5R4GYを使用していたが、最近になって高域の質感が滑らかで音色に温もりのあるGZ32/CV593に変更している。

一昨年トランスの寿命によりQUADIIの使用を諦めたときに整流管のMULLARD GZ32/CV593の大半を処分したが、エッチングコードが無く出所が分からない2本が手元に残っており、その内の1本を試してみたところなかなかの音色だった。

ブラウンベースにG.P.O.(General Post Office)の印字があり、構造からMULLARDブラックバーン工場製と思われるが、管壁のコードが消えてしまっている。

STC/CV717/5R4GYでは高域が少し平面的な音色となっていたが、ゆったりとした奥行きを感じさせてくれる鳴り方はまさしくMULLARDの響きそのものだ。

最近は老化のため聴力の衰えもどんどん進んでいるようで、日によってはカートリッジを変えてもあまり音質の差を感じなくなってきた。

若い頃には高域の鋭い響きによって頭が痛くなることがしばしばあったが、幸か不幸か最近はかなり長時間聴き続けないとこの違和感を感じなくなっている。

外出自主規制と同時に体育館の使用ができなくなり、4月初旬よりスポーツで体を酷使する機会がめっきり少なくなっている。

還暦後に再開したスポーツでの肉体疲労はかなり改善されたが、腕を振った時のボキボキ音と肩の痛みだけは整骨院に通ってもなかなか抜けなかった。

最近になって肩甲下筋のマッサージ動画がYouTubeに投稿されているのを発見し、試してみたところ長期間苦しんでいた肩の痛みがやっと引いてきた。

ランニングやウォーキングだけは適度に実施しているが、6月からは体育館通いを再開できないものかと考えている。                                 5/13


    

■ 新たに調達した真空管

ホームタウンの埼玉県は依然として外出自粛が解除されないので、引きこもりオーディオ活動延長戦が続いている。

真空管アンプとアナログレコードで音楽を楽しんでいるオーディオ愛好家は、真空管やカートリッジを替えることにより色々な音色を楽しむことができる。

そんな訳で真空管全盛期に各国で生産された音質の優れたTUBEを探し出し、その音色を楽しむことが真空管愛好家の楽しみとなっている。

今回調達したBRIMAR(STC)6060/CV4024(12AT7WA)は、1950年代後半から60年代初頭にかけて製造された黄色Tデカールの貼られた希少球だ。

昨年にUESUGI TAP-31を導入するまではECC81/12AT7の使用経験はなく、純正のPHILIPS ECGに加えてTELEFUNKEN ECC81◇を購入してあった。

そのTELEFUNKEN ECC81◇1本にノイズが混じるようになったので手頃なTUBEがないか物色していたが、同じダイヤマークの出物もあまり見かけないので、こちらのBRIMAR「Yellow T」に狙いを定めヤフオクにて落札した。

BRIMARは通常の1970年代に製造されたECC83を複数個所有しているが、特にこれと言ったクセのないナチュラルな響きが持ち味のTUBEだと感じていた。

それらと比較するとこの古い「Yellow T」は英国パートリッジのトランスが聴かせてくれた高域の美しい硬質感と、グッと締まった迫力ある低域を楽しませてくれる。

Telefunken801Sなどと並び称されると言うのも納得させられる音質ではないだろうか。

Chriskitプリアンプのライン段に使用しているMullard M8136/CV4003を少し増幅率の高いこちらのTUBEに変えると、低域がタイトに締まり高域の美しい輝きが俄然生きてくる。

想像以上にBRIMARの「Yellow T」は良いTUBEだ。


お次は手持ちの在庫が意外と少ない独SIEMENSブランドのE82CC/12AU7Aである。

SIEMENSは僅かにTriple-Mica E83CCをフォノイコEAR-834Pの初段で使用しているのみで、我が家では英Mullardの影に隠れたBRIMAR同様、♢マークの後塵を拝するブランド扱いとなっている。

この他に我が家のストックを見てみると、1980年代に調達した珍しいE82CCのシングルフランジのTUBEしかなかった。

Chriskitプリアンプで音質を確認してみたが、Mullard M8136/CV4003と相通ずる、ゆったり感のある滑らかで肌触りの優しい音質だった。

Chriskit MarkY CustomはパワーアンプSV-91Bと組み合わせ、GOODMANS 3WAYを使用して主にPOPS&ROCKを楽しんでいる。

今回の試聴でゆとりある優しい音質のMullard/SIEMENSより、エッジがはっきりしてゴリゴリ感のあるBRIMAR「Yellow T」を組み合わせることにした。    

5/20


    

■ 新たに調達した真空管 Part2

他県への移動自粛が徐々に緩和される中、新型コロナ感染患者が再び増加し始めている北九州市などの状況が心配だ。

さて、6月最初の投稿はまたしても真空管の話題。

これまでECC81(12AT7)系TUBEの使用経験はなかったが、昨年導入したUESUGI TAP-31に使われているので徐々にストックを増やしている。

プリアンプChriskit MarkYのライン段に使用されているTUBEをECC82からBRIMAR ECC81に変更すると、響きに実在感が出てきたのでこちらもECC81系に変更。

UESUGI TAP-31に付属しているオリジナル12AT7WCはPHILIPS ECG(シルバニア製)だったが、まず最初に最高峰のTELEFUNKEN ◇マークを調達した。

しかしこのTUBEの1本にノイズが出始めたので、新たにBRIMARの「Yellow T」を調達してこれをプリアンプに転用したところ好結果を得たというわけだ。

今回調達したのはBRIMAR/CV4024で、BRIMARの「Yellow T」より後に製造されたもののようだが、程度も良さそうだったので購入することにした。

購入後、早速HICKOK真空管試験機にて良否判定とGM測定を行い、さらに実機に装着してノイズなどの音質確認を実施している。                    6/2


    

■ MM型カートリッジのその後


先日、MM型カートリッジに合わせて線間容量の低いシールド線を使い、EMPIRE598用に新たなフォノケーブルを自作した。

その後、MI型EMPIREやVL型DECCA、MM型SHURE M44の各種カートリッジで試聴を続けている。

BELDEN8412を使用していた時にはEMPIREのカートリッジが最もバランス良く聴こえたが、交換後に聴くとなぜか腰高のバランスとなってしまった。

それとは逆にSHURE M44シリーズの音質が最もバランス良く響くようになった。

現在我が家にはSHURE M44のボディは3種類、前期カモメマークのM44GとM44E、後期型番のみボディのM44Gがある。

針は6種類、後期ガード付きのオリジナルN44GとN44-7、JICO製N44-7とN44G、KYOWA製N55E、スイスPfanstiehl製N44Eがある。

色々組み合わせてみて最も音質の良かったのが、画像のカモメマークM44Gに後期ガード付きオリジナルN44Gを組み合わせたものだった。

N44E/N55Eの楕円針ではキレが乏しく音質傾向が一挙に大人しくなり、逆にN44-7では少し乾いた荒っぽい暴れ気味の音質となる。

カモメマークM44Gに後期ガード付きオリジナルN44Gの組み合わせでは、このカートリッジの持ち味であるキレやパンチに響きの良さが加わって、これまで聴いた中ではMM型として最高の音質を楽しむことができた。

特にROCK系の曲種には相性がバッチリで、十倍以上の価格のMC型をも凌ぐ音質を味わうことができる。

今後このEMPIRE598ではこの組み合わせがリファレンスとなりそうだ。                                                           6/2 Part2


    

■ 塗装の不思議

MM専用で使用しているEMPIRE598(980アーム搭載型)プレーヤー。

SHURE M44の音質が気に入って、最近使用する機会がめっきり増えている。

今年の冬に徹底的にレストアして、再塗装を行った件はすでに投稿させていただいている。

その時に投稿した画像とアウタープラッターの色が変わっているのをお気付きいただけるであろうか?

実はシャーシやアウタープラッター用に選んだ塗料はオリジナルと同色のシャンパン・ゴールド塗料が見つからなかったので、アサヒペン「メッキ調スプレー/シルバー」を使用して、さらに保護の意味もありクリア塗装で上塗りしている。

最近、何気なしにゴムシートを取り外してみたところ、アウタープラッターの塗料が溶けてネバネバとシートに貼り付いてしまっていた。

塗装の乾燥が十分でないまま使ったのが原因かとも考え、今頃になって使用した塗料の説明書きを注意深く読んだところ、

※金属表面に金属粉を浮かして金属光沢を出すようにしていますので、乾燥後も手や衣服などが触れると金属粉が付着し金造光沢が損なわれます。

※外観が変わったりハガレを生じたりするので、クリアなど他の塗料を上塗りしないでください。

と記入されているが、色だけを考えていてこの注意書きなどは全く気にしていなかった。

アウタープラッターは手に触れると説明の通りシルバーの粉が手に付着するが、シャーシ本体は触れても全然問題もなく表面はクリア塗装でしっかりガードされている。


  


しかしこのプレーヤーに付属する上質なゴムマットは、製造後半世紀が経過しているにも関わらず未だに柔らかく光沢もあり、レコードを載せても吸い付くようである。

今度は念を入れてプライマーで下地処理を行い、プラモデル用タミヤ/ゴールドスプレーで塗装することにした。

さらにタミヤ/クリアカラーで表面保護したが、今回もしばらくすると一部塗料が溶けたようにベトついて、左画像のように所々ゴムマットに塗装が剥がれてしまっている。

しっかり乾燥させたつもりだがまだ十分に乾いていないのか、またこのゴムマットを載せると塗料との相性が悪くて溶け出してしまうのか全くわからない。

仕方なく薄い紙をゴムマットと同じ大きさに切って、右画像のようにゴムマットの下に挟んで使うことにした。

こうすればゴムマットが塗装面に接触することもなく、溶けることもないと考えたがいかがなもんでしょうか?                                    6/4


    

■ 続・塗装の不思議


なぜ本体シャーシの塗装は問題ないのにプラッターの塗装は溶けるのだろう?

この不思議な問題を解決するため、塗装についてあれこれ調べてみた。

そうしたところ、ターンテーブルマットの柔軟性を保つためにゴムに添加されている可塑剤が影響しているのではということが分かった。

この可塑剤が塗装面に付くと塗料が溶ける性質があるとのことで、だからシャーシ本体の塗装には問題なかったとの結論に達した。

そんな訳でこの可塑剤の影響を受けないクリアスプレーはないかとあれこれ探してみたところ、車用のCRCシャーシーコートクリアが使えそう。

早速、この水性コート材を表面に流布して使うことにした。

再び可塑剤の影響を受けると最初から塗装をやり直さなくなるので、プラッターとマットの間には紙を挟むことにした。                       6/7


    


■ 2台のGoodmans

有難いことにこの稚拙なHPの愛読者が少なからずいらっしゃることを、最近いろいろな場面で知るようになった。

掲示板やオークションを通じてなどで、記入した本人が忘れているのに以前の投稿にありましたとお申し出いただくと、苦労して作成した甲斐があるというものだ。


現在愛用しているGoodmansのスピーカー2台体制となってから早くも1年が経過したが、それぞれ全く不満を感じさせない音質を楽しませてくれている。

このAXIOM22MARKII(2WAY)とAXIOM150MARKII(3WAY)2機種を曲種別に使うようになってから、聴覚の衰えの影響もあるかもしれないがあまり音質に際立った違和感を覚えなくなった。

カートリッジや真空管の組み合わせによって音質の一部に不満を感じることはあるが、昔のように聴いているのが苦痛ということがほとんどない。

昔所有していたTANNOYのコーネッタ Monitor-Red IIILZは、エンクロージャーがもう少し大型で横幅が30cmほど広かった。

その当時のことを振り返ってみると気難しいユニットを手懐けるのに苦労して、単純に音楽に浸れたのはわずかな時間だったような気がする。

せっかく2台で楽しむならもっと音質の異なる、違ったメーカーのスピーカーを使い分けた方がいろいろな曲種を楽しめるのではと当然思う。

特にロックやポップスならアメリカ系の歯切れの良い音質を持つJBL/ALTECなどが楽しめるような気もしたが、実際に試してみると頭が痛くなってくるのだ。

たぶん音楽を聴く感性の根本的な部分でGoodmansが醸し出すこの英国の音質が肌に合っているらしく、低域が出る出ないや高域に繊細感があるやキレがあるなど曲種によって音色に若干の味付けを加えて使用している。

同じメーカーの2機種のSPにどれほどの音質差があるかというと、基本的な音質の色目や風合いは同質だがAXIOM22の2WAYでは高域が瑞々しくかつ甘く響く。

AXIOM150MARKIIと比較して低域のゆとりと高域の艶やかさが両立しているユニットだから、2WAYでの使用でその長所を最大限味わえると考えている。

一方、AXIOM150MARKIIの3WAYではスコーカーが加わることにより、クッキリとした持ち味に音の厚みが増し、奥行きやスケール感をメリットとして感じられる。

ツイーターはともに純正TREBAXを使用しているが、異なる真空管やカートリッジを組み合わせることにより、高域に繊細感を持った響きの2WAYと低域に馬力と高域にキレのある3WAYと言った具合に音色に変化を付けている。

主に2WAYではクラシックやヴォーカルものを、3WAYではPOPSやROCKなどの曲種を楽しんでいる。

しばらくはこの体制が続くものと考えている。                                                                                          6/10


    


■ オーディオ工作室 「MCトランス・ケーシング編」

本日は、WE-9450インプット・トランスのリケーシングを実施する。

これまでは某オーディオ専門店が製作したものをそのまま使用していたが、ベースの真鍮プレートがすぐ酸化して黒ずむのが難点だった。

MCトランスのケーシングはすでに5台目となり、今回もいつもの通りタカチのアルミケースを利用して製作することにする。

画像はすでにケースにドリルで穴を開け、プライマーで下地処理を施した状態。

内部配線材にはWE単線を使用して、悩みどころのRCAジャックはアムトランスさんから調達することにした。

当初はオヤイデさんの少し値段の高いロジウムメッキ仕上げを使用するつもりでいたが、どうしてもプラグの食いつきが甘いため方針変更する。

スイッチクラフトのジャックが一番安心して使えるが、別途絶縁ワッシャーを使用すると長さが足りなくなる恨みがある。


  


さて、ケースに直接塗装しても問題はないが、EMPIREの塗装で使用したプライマーがあるので念のために下地処理を施して塗装に入る。

今回もサビたまんまで塗れるカラースプレーを使い、仕上げにクリアスプレーでガッチリ塗装をガードすることにしよう。

内部配線についてもこれまで気に留めていなかったワイアリングの美しくさを考慮して、直線的な配線を心掛けている。


  


こんな感じに仕上がりましたが、いかがなもんでしょうか?

流石に工作室も回を重ねるごとにレベルが上がってきたようで、塗装やハンダなどの見栄えもよく我ながらなかなかの出来と満足している。

未使用のウエスタン22GA単線(錫メッキ・ゴム・紙巻)を使用したためか、音質が少しタイト気味になったような気がする。

こんな短い内部配線材についてもエージングが必要と言うことか?

前回製作したJs No6600との揃い踏みで、奥にはLangevin 408Aが収まっております。                                  6/17


    


■ 丸針の考察

ふっと考えてみると、最近になって丸針を使用する頻度がめっきり増えてきている。

以前はOrtofonやMCH-IIなどのラインコンタクト(楕円)針ばかり使用していたが、最近気に入っているSHELTERやSHUREは共に丸針だ。

昔からカートリッジの名機といえばOrtofon SPUとDENON DL-103がお決まりだったが、 小生の好みはDENONの丸針ではなくSPUの楕円針だった。

本日は平成のSHELTERと昭和のDENON DL-103丸針の音質の違いについて、試聴しながら比較してみることにする。

ステップアップトランスとフォノイコは共通でALTEC/Peerless 4722、MoFi Electronics Studio Phono2を使用する。

これまでDL-103については、90年代に購入した103C1や最近やっと購入したオリジナルタイプとも、あまり常用とする機会がなかった。

オルトフォンと比較すると全体的にタイトな印象で、響きが少ないところに大きな違いがあると感じていた。

低域の質感がオルトフォンでは「ボン、ボン」と鳴るところ、DENONでは「ガン、ガン」と響きの乏しい硬めの音色となり、高域の方もオルトフォンでは艶感や余韻を感じられるが、DENONでは直線的でやや押し出しの強いメタリックなものとなっているところが特徴だ。

派生モデルのC1の方は、上下とも帯域が拡大して音質にナチュラル感が出てややソフトな印象を持つが基本的な音質は同色である。

そんな持ち味がJazzなどの曲種では功を奏して愛好家を増やしているものと想像するが、クラシック愛好家にはこの直線的な高域は味気なく感じるだろう。

丸針についてそんな風に感じていたが、最近購入したSHELTER MODEL501Classicの響きがあまりにもナチュラルですっかり気に入ったのである。

再度そのSHELTERと同じアルミカンチレバー+丸針を採用したDENONを比べてみると、かなり音質傾向が異なるのを感じる。

DENONはこれまでの記憶とあまり異なった響きもなく、相変わらず硬い低域と直線的な高域が持ち味と感じられた。

SHELTERの方は響きの豊かさが美点となっており、さらに音の重なり具合「ハーモニー」がとても美しく表現されるカートリッジだ。

低域の質感も少しくぐもった乾いた感じはあるものの、「ボン、ボン」と楕円針に近い響き方をしている。

マグネットはSHELTERがネオジウムを使用しており、DENONはアルニコマグネットとのことなのだがこの辺りに違いがあるのだろうか?

そんな訳で、DENON DL-103の出番はこれまで通りあまり期待できない結果となってしまった。

DENON DL-103の丸針について色々調べていたところ、NHKと協同で放送用ステレオ・ピックアップの開発を実施するにあたり、その設計方針と構造の概略の中に  「ステレオ・レコードやモノーラル・レコードを共通のカートリッジで再生できること」との項目が含まれており、この内容を満たすために「針先球面半径を0.65ミルとした」との記事があった。

そんな訳で同じ針先構造を持つSHELTERについても同様の扱いが可能だろうから、モノラル盤にはこれらの丸針を使えば良いと考えている。    6/19


    

■ 新規アンプ導入計画(5) 「製作開始編」 


「待てば海路の日和あり」 「果報は寝て待て」 「石の上にも三年」 「急いては事を仕損じる」 「急がば回れ」 これぐらいでどうでしょう ?

企画立案後4ヶ月強を経て、遂にラボのK村さんから「手巻きトランスが納品されたので製作を開始します」との連絡が入った。

思い起こせばこの4ヶ月の間に、新型コロナウィルスの世界的な蔓延や実父の死去など、未曾有な出来事が起こっている。

さて、いよいよ待ちに待った新規アンプの塗装色や出力インピーダンスなど、電話にて諸々打ち合わせを行って希望内容を伝えた。

出力は8〜9Wになるとのことだったが、GOODMANSには十分な出力である。

お借りしている6AR6シングルアンプは、相変わらずなかなかの美音をたのしませてくれているが、このアンプを上廻る音質を期待するのは贅沢だろうか?

今後のために具体的な回路内容など、しっかりお伺いしておく必要がありそうだ。

完成を待ち詫びる日々も、いよいよあと僅かとなる。                                                                      6/26


    


■ 新規フォノイコライザー

いよいよ新規アンプの製作は回路構成もほぼ決定し、図面作成が終わってCAD外注にまで進んでいる模様である。

アンプ工房のK村さんや真空管博士のMさんなどのご尽力により、当初の構想では英国直熱三極管PX4を使用したシングルアンプ企画だったものが、独テレフンケンの球も楽しめるコンパチアンプにパワーアップしている。

いよいよもって、完成が待ち遠しい。

さて、本日は新規に調達した古いSHELTERのフォノイコがテーマ。

使用するプレーヤーにアームを増設したことによりフォノイコが足りなくなり、今年初めにパラヴィッチーニが監修した安価な現行フォノイコを購入して使用していた。

その後、新たに導入した丸針カートリッジSHELTER MODEL501Classicの音質が気に入り、組み合わせるフォノイコも純正タイプに組み合わせを変更することにした。

このSHELTER MODEL216 CR型フォノイコは、1995年〜2005年ごろまでロングランで販売されていた人気機種である。

キングオブアナログのパラヴィ翁が監修したMoFi Electronics Studio Phono2は、古いMarantz7真空管プリアンプに組み合わせると原因不明の発振が起こるなど組み合わせに無理があったようだが、こちらのフォノイコはそのような古いヴィンテージ機種にも寛容で相性も悪くなさそうである。

音場に厚みがあり豊かな響きが持ち味で、真空管機種と組み合わせても全く違和感のないものである。

フォノイコの入れ替えとともに、最近めっきり出番の少なかったNottingham INTERSPACE-ARMのLYRA Clavis.D.Cを、Ortofon MC-30Sに入れ替えてみた。

Clavis.D.Cは流石に情報量も多く切れ味鋭い音質が魅力となっているが、音がストレート過ぎて情感が乏しく感じてしまう。

以前このアームにOrtofon MC-30SUPERIIを組み合わせたときは、痩せた彩の少ない音質で今一歩納得できないものだったが、後継機種のMC-30Sではゆったりとした奥行きと高域の切れ味がうまい具合に調和していて、なかなか良い塩梅で音楽を楽しませてくれそうだ。        

やはりカートリッジはオルトフォンから抜け出せないでいる。                                         7/6


※追記・・・・・古いSTEREO SOUND(1995年/No.116)にこのSHELTER 216とカートリッジ501TypeIIの試聴記についての掲載があり、その姉妹機としてモデル501Classicの紹介についても記入されていたので、同時期に販売されていた組み合わせであることが分かった。


    


■ 組み合わせあれこれ

またまた東京のコロナ感染者数が右肩上がりに増加しており、隣接する埼玉や千葉の感染者数も同様の傾向にある。

3密(ソーシャルディスタンス)で感染を防ぐのにも限界があり、早くワクチンの開発が着地しないと経済が立ち行かなくなるのではと心配している。

さて、こちらはロングランを続けているEAR-834Pフォノイコライザー。

発売当初はECC83の3本構成だったが、最近では中国製コピー商品に対抗して、あまり聞き馴染みの無い13D16双三極管へ仕様変更となっている。

基盤上には依然としてECC83のプリントがあるので、我が家では3本ともECC83ヴィンテージ管に変更して使用している。

これまではOrtofon MC30シリーズと組み合わせ、パラヴィッチーニがデザインした内蔵トロイダルトランス経由でクリスキットのプリに繋いでいた。

先日、Nottingham INTERSPACE-ARMをMC30シリーズに組み替え、LYRA Clavis.D.CをEARのフォノイコ経由に入れ替えた。

響きが乏しくタイトに締まったClavis.D.Cの音質を少し滑らかにしようと、このフォノイコのTUBEを交換して試してみる事にしたのである。

これまではV2〜V3にMullard Short-Plateを、初段のみSIEMENS Triple-Maicaを使用していたが、これらをコクの出るMullard CV4004に変更してみる。

さらにクリスキットのライン段はBRIMAR「Yellow T」ECC81を組み合わせていたが、少しケバが立ち過ぎるのでバッファーをあまり出番の無かったナチュラルなBRIMAR ECC83に変更することにした。

これらの真空管変更により、なんとか意図する音色方向に改善された模様。

SHELTERのフォノイコとカートリッジの組み合わせはMarantz#7に繋いでいるが、製作者の意図する低音の太さが顕著となってまさしく「2B的音色」となっている。

太い音質が特徴となているだけではなく、結構細かい情報を拾ってくるのがこのカートリッジの持ち味だ。                                                  7/17


    

■ ORTOFON Erik Rohmann Signature

我が家では昔からOrtofonのSPUを愛用している。

その中で最も気に入っているのが1992年に1000個限定生産で発売されたSPU MEISTER GEで、磁気回路にはネオジウム・マグネットが採用されている。

その他にもオリジナルSPU-GEや復刻されたClassic GE、コイルに銀線を使用したリファインモデルのGOLD GEやネオジウム・マグネットのSYNERGYなどを使用して来たが、GOLDとSYNERGYは音色が気に入らずに放逐してしまった。

クラシックにはThorens MCH-IIの存在が見逃せないが、 MEISTERはあらゆる楽曲をオールマイティーに楽しませてくれる唯一のカートリッジだ。

またOrtofonのMC30シリーズを2機種(MC30SUPERII/MC30s)所有しているが、こちらは残念ながらヴォーカルなど限られた曲種での使用が常である。

さて、今回ご紹介するMC-ERはMEISTERと同時期の1991年に発売された500個限定生産モデルで、ネオジウムマグネットと発電コイルに7N銅線を使用し、ベリリウム製カンチレバーにファイン・ラインスタイラスの振動系が採用されている。


ボディーはMCシリーズと共有されていて磁気回路も1993年発売のMC30sと同等だが、音質の方はどちらかと言うと繊細な切れ味が持ち味のMCシリーズと違って、SPUのような低い重心と安定感を感じさせる音質バランスに仕上がっている。

MC30シリーズではどうしても腰の座った低域を求めるのは難しく、女性的で少し浮ついた音質が表現力の欠落につながっているように感じている。

その点こちらのMC-ERはSPU譲りの中低域の密度の濃さを持ち合わせており、POPS&ROCKを幅広く楽しませてくれるカートリッジだ。

MCトランスにはLangevin408Aを組み合わせているが、SPUと同じく絶妙の相性を見せている。

1998年発売で新技術を盛り込んだJubilieやその磁気回路と振動系を継承しているKontrapunktなども使ってみたかったが、2005年に発売された新世代のSYNERGYが期待外れだったので原点回帰する構図となった訳である。

これでMC30シリーズの方もお役御免となるかもしれないなあ。 7/28


    

■ 新規アンプ導入計画(6) 「シャーシ完成編」 


例年より長かった梅雨も明け、今度は打って変わって記録的な猛暑の夏を迎えている。

連日発表される新型コロナウイルスの感染者数は下降線を辿る気配もなく、東京や大阪などの大都市だけでなく地方都市での拡大傾向が恐ろしい。

さて、待ちに待ったアンプ製作の方も佳境を迎えている。         http://shinkuukan2.web.fc2.com/2020/11/2020_PX4.html

一度に3台ものアンプ製作に入り、ラボのK村さんもバテ気味なのではないだろうか。

塗装されていないので全体的な雰囲気が掴めないが、ケース左奥にはTSM Productsの手巻きアウトプット・トランスが配置され、左側縦に配置された初段管と中央の出力管の間にあるのが、真空管博士の説明にあった手巻き大型チョーク・トランスではないだろうか?

シャーシのほぼ中心にはバイアス切り替えスイッチがあり、これでRE604系のTUBEも使える事になった構図である。

ラボのK村さんから、「Rチャンネルのボリューム位置がトランスケースに近いので操作がしにくいです。アンプのボリュームは左右のレベル合わせに使って頂き、プリアンプで音量調整を行うようにして下さい。」とのご説明があったが、見たところでは特に問題はなさそうだ。


回路をご検討いただいた真空管博士の説明によると、このアンプの回路はクラングフィルムの回路も参考にしながら、無色に近く、ほんのりと薄化粧をしたような音質を目指したとのことだった。

美音系のPX4とスピード系のRS289に加えてRE604系の古典球が揃えられれば、Goodmansのシステムは1系統で済むかもしれません。

続く・・・・・・・                  8/10


    

■ 新規アンプ導入計画(7) 「出力管の点火方式」


経験のない遠い昔の戦争を彷彿とさせるような未曾有のコロナ禍で、連日発表される感染者や死亡者の夥しい人数に感覚が麻痺して来ている。

アメリカを中心とした中共制裁の行方とともに、一般報道では伝えられない中共内部の権力闘争にも注意が必要だ。

そんな世界情勢に目を奪われがちだが、猛暑に伴う熱中症死亡者数にも驚きが隠せない日々が続いている。

さて、ソーシャルディスタンスの影響により(笑)長らく待ち焦がれていたアンプ製作の順番が訪れ、益々ラボの新着・更新報告が楽しみとなっている。

昨日、ラボのK村さんからご連絡があった時に、素人ながら回路についていくつか質問させていただいた。

シャーシにハムバランサーが装備されているのを発見して出力管の点火方式をお伺いしたところ、直流点火方式を採用しているとのことだった。

この音質に深く関わるフィラメントの点火方式については諸説あるらしく、我が家で愛用しているSV-91BについてもY下先輩によって、ウエスタンアンプと同様の交流点火方式への改造が試みられているが、結局のところ前段のみ交流点火に収まり出力管についてはハムノイズの少ない直流点火に戻されている。

ラボのK村さんによると、確かに大規模映画館用のスピーカーを駆動するようなウエスタンの300Bアンプは全て交流点火方式を採用されており、SPと観客との距離が広ければ問題はないが、SPと近距離で対面する家庭用オーディオではどうしてもハムノイズの影響を受ける弊害があるとのことだった。

交流点火方式を採用した300Bアンプの音質は聴いた経験はないが、現在愛用しているこのSV-91Bアンプの音質には満足している。

点火方式により一番影響を受けると思われる高域には、美音とまでは行かないまでも適度なキレと繊細感があり、実在感のある中域とダンピングの効いた低域が大変好ましいバランスに仕上がっている。

新規アンプについては、真空管博士に考案いただいたプレートチョーク結合回路と、量販品では得られないK村さんの製作ノウハウによって、長らく続けて来たオーディオ道楽の最後のアンプになることを期待している。

特にこれまで経験のないコンパチアンプということで、数々の名だたる出力管が使えることは大きなメリットとなるだろう。

アンプ完成時には自前で準備したMarconi PX4のST管と、ラボさんから供給いただくTelefunken RS289の音質を楽しみながら、できればPX4系ナス管とROE604系のTUBEもコレクションに加えたいと考えている。                                           8/24

    

■ 新規アンプ導入計画(8) 「塗装完了編」


塗装が完了したことで、全体の雰囲気が見えて来た。

今回の塗装はグリーン系のハンマートーンで実施されており、高級感のある好ましい色だと感じている。

要となるアウトプット/プレートチョーク・トランスはアモルファス・コアの特注サイズのものを使用しているとのこと。

続く・・・・・・・。                                        8/25

    

■ 新規アンプ導入計画(9) 「パーツ取り付け編」


  


外装部品の取り付けが完了して全容が見えてきた。

入力端子などそれぞれパーツの質感も高く、堂々たる雰囲気を醸し出しているが、右後部電源トランス関連のブラック色が上手くアクセントになれば良いが・・・・・。

続く・・・・・・。                                          8/27


    


■ 新規アンプ導入計画(10) 「配線開始編」

中央2個のバランサー右側に出力管の直流点火回路を設置。

ゼネラルの電源トランス、出力管ソケットの上部にDALEのメタルクラッド抵抗が見える。

続く・・・・・・。                                                                  8/30


    

■ 激動の令和2年


未曾有の危機に直面している2020年(令和2年)も残すところ4ヶ月となるが、8月中旬頃からようやくコロナ新規感染者の減少が明らかなものとなってきた。

しかしウィズコロナの時代に入って人々の生活様式が一変し、ワクチン開発後のアフターコロナの時代には、肌をつき合わせた人と人との直接的な関わりからネットワークを通じた間接的な関わりへ大きく移行していくのではないだろうか。

20年ほど前から始めたこのホームページもコロナ渦のひきこもり影響を受けてか、3月頃から急激な訪問者数の伸びが顕著となって、7月にピークを迎えている。

特に直近の2〜3ヶ月はウクライナやロシアの複数の外部ページからのリンクが増加しており、原因が特定できずに不思議に思っている。

さて、今年2020年のオーディオの目玉は、なんといっても「新規アンプ導入計画」である。

2月の企画立案編から約7ヶ月が経過し、ようやく今月9月に着地完成の見通しである。

このコンパチアンプが導入されることにより、我が家のオーディオがどのように変わっていくのかが楽しみだ。                 9/1


    

■ 新規アンプ導入計画(11) 「配線途中編」

各トランスや基本パーツなどの配線が完了。

SPRAGUEの電解コンデンサーが取り付けられている。

RE604系使用時のバイアス切り替えスイッチ配線へと続く・・・・・・。                                                                  9/3

    


■ 新規アンプ導入計画(12) 「バイアス切り替え配線編」

出力管バイアス切り替え配線完了。

カップリングにWEST CAP、バイパスコンデンサーにはROEが採用されている。

完成まであと少し。

続く・・・・・・。                                                                  9/5


    

■ 新規アンプ導入計画(13) 「熱暴走トラブル編」

Telefunken RS289にてエージング中、直流点火回路のDCコンバータが熱を持つとのことで、出力管の点火方式が交流点火に変更となったようだ。

直流点火基盤を取り外して交流点火に切り替えるが、フィラメントハムも問題なく収まり完成に近づく。                    9/6


    

■ 新規アンプ導入計画(14) 「完成編」


点火回路の熱暴走トラブル修復後、出力管を入れ替えながら順調にエージングを進めている。

明日には我が家に到着予定。                                         9/7

    

■ PX4/RS289/RE604 コンパチブル・シングルアンプ


TUBE AUDIO LABO 6AR6シングル(手前)とPX4コンパチアンプ(奥)
PX4/ RS289/RE604コンパチブルアンプ

チューブ・オーディオ・ラボに制作をお願いしていたアンプを、わざわざK村さんが炎天下のなか新潟よりお持ち下さった。

当初は英Marconi PX4シングルアンプで依頼したが、ラボのK村さんや回路をご検討いただいた真空管博士の助言もあり、独Telefunken RS289(RV210)やRE604系の各種古典球も使用できるコンパチタイプに仕上げていただいた。

準備しておいたPX4に加えてラボさんからRS289を購入し、貴重なRE604は一旦ラボさんのストックをお借りして音質を確認後、真空管博士より調達予定である。

更にTelefunken RV210も試聴用にお借りしている。

Telefunken RE604

Telefunken RV210

Telefunlen RS289はプレートキャップの不具合により、再送していただくこととなった。


 


シャーシの塗装色にも高級感があり、全体的なサイズバランスも良好に感じている。

特にRE604ナス管を使用した時のグラマラスなボリューム感が非常に好ましい。

コンデンサーや手巻きトランスのエージングに2ヶ月ほどかかる予定なので、それぞれの出力管の試聴感想は追々アップさせていただくことにする。

本日短時間だったが、K村さんと動作確認がてらそれぞれのTUBEを試聴してみる。

どのTUBEを聴いても好ましく感じさせる音色の中で、特にウエスタン300Bを凌駕するというRE604のリアルな音質は素晴らしかった。


当初、電源トランスの上部に設置されていた出力管の直流点火回路が取り外されている。

交流点火方式での動作に変更した結果、電源投入時に「ブ〜ン」とハム音がするが、しばらく経つと全く気にならないレベルに収まっている。

K村さんのワイアリングはいつもながら美しく、仕上がりも上質で文句のないものだ。

K村さん、本日はありがとうございました。                                    9/8

   

■ コンパチブル・シングルアンプの音質/PX4編


まず最初は本命のMarconi PX4から試聴を開始している。

旧型ナス管(OSRAM)や同型管のPP3/250(MAZDA)の方が良かったのだが、高額となるため新型のドーム管ではなく音の良いST管を選択した。

当初予定通り、初段管にSTC CV1985/ECC35、整流管はCossor 53KUと英国勢で脇を固めて聴き始める。

数々の愛聴盤に針を落とし、一番最初に感じたのが音場から溢れんばかりのダイナミックな低域の響きである。

オケを聴いてるとキャンバスの隅々まで濃厚な下地を描いたように各楽器群が豪放磊落に響き渡り、半端のないゴージャス感を感じさせる。

音数の多さだけでなく響きにはコクがあり、ピアニッシモでの繊細感、音の重なりなどのデリケートな表現も申し分ない。

これまで使用してきたアンプとの一番大きな違いは、それぞれの楽器がクローズアップしてマクロ的に響かせる点である。

各楽器のパートが音場にはっきりと浮かび上がり、オペラでの歌声もこれまでの記憶より、舞台上で太く大きく堂々とした歌声を聴かせてくれる。

高域には刺々しさを感じさせず、英国機器の持ち味となっている硬質感のある明晰さが美しく、エージングが進めば更に柔らかさが加味されるだろう。

レコード中心に20時間ほど試聴を進めたところで、組み合わせる初段管や整流管を交換してみた。

前段はSTCで違和感なく落ち着いたが、整流管の方はCossorで感じられる弦楽器のコクのある飴色の響きが好ましいが、やや暴れ気味の音質となるため、落ち着きのある響きのRaytheon5U4Gを組み合わせている。

英国勢で固めたかったが、期待していたMullard GZ32では高域がヒリ付き気味で、低域方向の厚みも薄くなるなど現状では今一歩の結果だった。

エージングが進んで全体的に角が取れたところでCossorに戻そうと考えている。
現状では剛が優っている印象だが、アンプ全体にくまなく血が通い、柔よく剛を制するバランスに行き着いた時が短しみである。 9/10

   

■ 続・Marconi PX4

新作のアンプは完成した後、ラボさんの方でエージングを兼ね8時間ほどの試聴を済ませているとのことだった。

そのアンプが我が家に来て4日目、25時間ほど試聴を進めているが、愛聴盤に針を落とす度に驚きの連続が続いている。

PX4で試聴を開始して三日目ほどのところで、微妙な音質の変化が現れ始めた。

どうやらダイナミックな音場を形成していた原因は滲み気味な音質が影響していたようで、全体的に音像が締まり始めるとともに、少し重苦しく厚化粧気味だった音場に軽快感が出始め見通しが良くなって来た。

同時に太く大きく膨らみ気味だったそれぞれの音源が、ピントが合ったように小振りに聴こえるように変化している。

ここで再度、整流管をCossorに戻して音源に色彩感を加味するが、現在のところPX4にはこの組み合わせがベストのようだ。

新たなアンプを導入したシステムでは、Goodmans AXIOM22MkIIを使って、主にクラシックをアナログで楽しむことにしている。

カートリッジはThorens MCH-IIとOrtofon MEISTERを使用しているが、ともに長年愛用して来たMC型の名器だ。

MCH-IIでプッチーニのオペラを聴くと、昭和30年代生まれの方ならお分かりになると想うが、総天然色で映画を観たような趣で音楽が奏でられる。

MEISTERでは解像度が高いためか、そのような誇張した色彩感は薄らいで爽やかな自然な音場が形成されるのが特徴だ。(トランスはWEを使用)

オーケストラなど大編成の曲種では、各楽器の低音が床に反射してホールトーンが下方向に伸びるという、豪華絢爛な音質を聴かせてくれている。

特に中央左右に配置された弦楽器群が、厚みを持った帯状の合奏となってとても心地よく響く。

しかし、ソロ器楽曲の中でピアノなどは組み合わせるプレーヤー自体の音質影響を受け、これらのカートリッジも明暗を分けている。

フローティングタイプのThorens純正組み合わせは、重厚感あるグランドピアノの響きを聴かせるのに対し、リジットなGarrardシステムを使用したMEISTERでは、高域の煌めきが強すぎて若干腰高な印象を持った。

さて、明日からは次の出力管、ラボさんからお借りしているTelefunken RV210の試聴に入ることにしよう。                         9/12

   
■ コンパチブル・シングルアンプの音質/RV210編


ラボさんよりお借りしたTelefunken RV210はオーディオ用の傍熱三極管である。

真空管博士の説明を借りると、「RV210はPX25並みの出力が得られる球ですが、今回のアンプでは軽い動作での使用となります。あまり高価な球ではないので面白い存在と思います。」とのことだった。

細身のTUBEはステムから上部がスモークガラスで覆われているため、内部構造を見ることができなくなっている。

この真空管に差し替えてアンプの電源を入れても、PX4の時のような「ブ〜ン」「グオ〜ン」という立ち上がりのハムノイズは一切しない。

出力の方はPX4とほとんど変わらないようだ。

PX4とその音質を比べると、このアンプの持ち味となっている「コクの深い音」には変わりはないが、少し色彩感が薄いような気がする。

もちろん耳で聴く“音”には目で識別する色は分からない筈だが、醸し出される音色が色をイメージさせるのである。

その反面、高域の繊細さと締まった低域に特長を持っており、なんとなくECC83ダイヤマークを連想させる音作りだ。

この出力管でドビッシーの「海」を聴いていると、ダイナミックな波のうねりの高さや大きさを如実に感じさせてくれるが、葛飾北斎の「富嶽三十六景」で描かれた景観が、鉛筆で描いた精密なデッサン画のような風情で聴こえてきた。

RV210のどこまでも冴え渡ったダイナミックな音質は、濃厚な色目の油絵を見るようなPX4の音質とは性格が全く異なっている。

弦楽器独奏では冷徹なまでに強い浸透力を見せるが、大編成モノになると少し粗めで調和を欠く傾向は、音の締まり具合の強さが影響しているのだろうか?

声楽のバリトンを聴いていても少し上擦った、腰高で神経質な歌声に聴こえる傾向があるようだ。

反面、ヴァイオリンやチェロソナタなどでは演奏者の技巧が花火のような煌めきでリスナーに訴えかけられ、素晴らしい演奏を聴かせてくれる。

ドラマティックな曲目でもRV210の良さが明快となるので、ひょっとするとPOPS&ROCKなどの曲種にも向いているのではと感じた。

しかしこのTUBEの個性的で素晴らしい音質は、次に控えている同じテレフンケンRS289の期待度をさらに高めるものとなった。                        9/14

※追伸

真空管博士よりRV210の補足説明があった。

「RV210はプレート損失25Wの傍熱型三極管です。内部抵抗はとても低くWE300BやDA30と同じくらいです。WE300BやDA30より少し増幅率が高いので直線性は良好です。プレート形状を工夫して電極間の静電容量を低減しているので純三極管の中ではハイスピードな方です。音声信号を扱う様々な用途に使用されていたようです。(業務用アンプ・送信機のモジュレーター・有線ラジオ設備・電話通信設備)  

フルオペレーションですと7W近く出ますが、今回のコンパチアンプでは軽い動作で3W程度と思います。

RV210には弟分とも言うべきAD101という球があります。コンパチアンプではRV210同様PX4の設定で使用可能です。出力はRE604と同じくらいですのでRE604の傍熱バージョンと言えるかもしれません。

テレフンケン製の安価な球でRENS1374dという五極管があります。ST型の初期の球はメッシュプレートの外側にワイヤーリングによるシールドを施すという他に類を見ない構造をしています。出力は1W弱と小さいですが音質は良好です。PX4の設定で使用可能でお値段も@8000円程度です。」

ということだが、やはり真空管の神様である。

   

■ コンパチブル・シングルアンプの音質/RS289編


いよいよ期待の送信用五極管Telefunken RS289の試聴に入る。

形状はRV210とほぼ同じだが、こちらはフィラメントの灯りや内部構造がはっきり確認できる。

真空管博士曰く、「RS289はテレフンケンが開発した送信管です。アメリカ型の増進管は高域に偏った音の球が多いのですがRS289は違います。三極管接続にすると極めて内部抵抗が低く素晴らしい低音を聞かせてくれます。物理特性はAD1やEdと非常に近くオーディオ専用管に全く引けを取りません。送信管特有の高域の抜けの良さを兼ね備えていますからとてもワイドレンジな球です。電極容量はとても小さく前段管の6SL7に優しい球でもあります。値段が安いのでスペアチューブの心配もありません。」と良いとこ尽くめな球のようである。

出力の方は僅かにRV210より小さいようで、電源投入時のハム音も一切無かった。

先に試聴したテレフンケンのオーディオ用傍熱三極管RV210は、個性的な正しくスペシャルTUBEだ。

低域の締まり具合や解像度の高さが際立っていて、切れ味の鋭い日本刀を思わせる音質が持ち味だった。

その反面、ゆったりとした響きや余韻を拭い去ったような音色が、大編成の楽曲になると温度感の低さとハーモニーの欠落を招いてた。

さて、今回のRS289の音質は、キレの良い高域はRV210の長所をそのままに、低域方向の量感を増した余韻も豊かなバランスとなっている。

大編成のオーケストラを聴いてもふくらみを持ったホールトーンを感じることができて、RV210ほど硬質な高域もそれほど苦にならなかった。

しかし一旦、豊かなホールトーンとブリリアントな響きを持ったPX4で大編成のオーケストラを聴いてしまうと、流石にこちらは少し物足りなく感じてしまう。

テレフンケンの2本を音質比較すると、個性的な音質はRV210に一歩譲るとして、トータルのバランスはRS289の方が優っているように感じる。

これらのTUBEを使用した時の音色がJAZZやROCKなどの曲種で問題が無ければ、もう1系統のシステムは役目が無くなってしまうのでは・・・・・・。

※真空管博士のRS289の補足説明。

「ある方はRS289で聞くとストラディバリとガルネリの違いが明瞭に分かると仰いました。これはRS289の解像度の高さのなせる業でしょう。

RS289は送信管ですから受信管より真空度が高いのです。更にはグリッドのプラス領域まで入力を加えますから動作時のピーク電流は相当なものになります。球自体は大きくはありませんがヒーターパワーはPX25やDA30同等であり豊富なエミッションを実現しています。

それからコンパクトな電極構造も見逃せません。送信管は電極間の静電容量をできるだけ小さくするためにプレートは小さい方が良いのです。電極間の静電容量が小さければ抜けの良いハイスピードな音が期待できます。これらのことを踏まえると低周波増幅使用時のRS289は非常に楽な動作をしているといえます。RS289の解像度が高いのは、高い真空度、豊富なエミッション、コンパクトな電極構造が寄与していると考えています。」   

9/17

   

■ 続・Telefunken RS289

新作アンプが我が家に到着して約10日、聴き始めてから35時間ほど経過している。

真空管博士の詳細な説明を伺って、ますますTelefunken RS289の完成度の高さを感じることとなった。

しかしクラシック系の小編成や弦楽器の再生に最適なTUBEだが、オケなどの大編成になると解像度の高さが災いしてか、臨場感の乏しい音質と感じていた。

そんな中、本日はPOPS&ROCKを中心に試聴を行なってみたが、予想通りこのテレフンケンのTUBEは、これらのタイトでパルシブな曲種にも適している。

特にエージングがまだ足りないのか少しマットな響きが気になるが、ドラムのタイトな響きやベースのボディに喰いこむリズム感は申し分ない。

別系統でPOPS&ROCKを聴く時に使用している、SV-91B→Goodmans AXIOM150MkII 3WAYより、よく締まった響きは心地よく感じられるようだ。

3WAYは低音の厚みや奥行き感はあるが鈍重傾向で、2WAYが持つ軽快感とよく前に出る音質傾向が影響しているのかもしれない。

前段や整流管を入れ替えて、このTUBEで大編成モノを聴けるようになるのなら、我が家のシステムは1系統で十分かもしれません。

しかし、異なる機器を使用して変わった雰囲気で音楽を聴いたり、真空管やカートリッジを色々変えて愛器に触れるのもオーディオの楽しみなので、無理せずにこのままのスタイルで参りましょう。

再びクラシックに戻って交響曲に針を落とす。

TUBE自体のエージングが進んだのか低域の量感も増してきたようで、少しボリュームを上げると澄み切った迫力のある表現力がなかなか良い塩梅だ。

しばらく聴いていると、ストレートで音質が厳しすぎる傾向はあるものの、オーケストラのフレッシュでドラマティックな表現も悪くないと思うようになってきた。

さて、いよいよ次は博士の説明で300Bを凌駕するというTelefunken RE604の出番となる。

ひょっとするとこのTUBEがRS289の音質の幅をさらに広げてくれるのかもしれません。 9/19

   


■ コンパチブル・シングルアンプの音質/RE604編

いよいよ待ちに待ったTelefunken RE604の出番を迎えた。

このアンプを製作依頼するまでは、ウエスタン300A/OLD300Bなどの噂は良く聞いていたが、こちらの独製古典球については存在すら知らなかった。

真空管博士によると

「RE604は1933年〜1941年にかけて製造されたバリウム昇華型フィラメントの球が最高です。このタイプは酸化被膜フィラメントの最高性能を誇る300B以上の性能です。出力こそWE300Bに及びませんが動作における直線性においてはWE300Bを全く寄せ付けません。」

とのことだった。

試聴に使ったRE604はチューブ・オーディオ・ラボさんからお借りしている同タイプのTUBEだが、現在博士に調達を依頼しており、まもなくバリウム昇華型フィラメントの中期型と後期型の極上品が到着予定となっている。


 

このTUBEを使用する時は、出力管ソケット上部にあるトグルスイッチをRE604側に倒して使用することになる。

まずグリュミオーのヴァイオリンソナタから試聴を開始する。

聴き始めてすぐに硬質な美音を隈取るように立ち昇る鮮やかな色香を感じることになる。

解像度はこれまで試聴した2種類のテレフンケンTUBEよりさらに高まり、弦を抑える指がネック上で動く時に出る僅かな擦れ音も聴こえてくる。

先に試聴したテレフンケンTUBEの解像度の高さと硬質感は確かに素晴らしかったが、それが音質を冷たく感じさせる要因ともなっていた。

しかしこのRE604は高い解像力を持ちながら、その音質に暖かさや気品が感じられるのは期待以上の驚きである。

最初に試聴したPX4の音色はすでに忘れかけているが、先のテレフンケンTUBEとは格の違いを見せているのは確かだろう。

真空管博士やK村さんからその音色の素晴らしさを散散伺っていたが、この芳しい色気を持った音はこれまで聴いたことのないものだ。

ほっと胸を撫で下ろしてシュタルケルのバッハに針を落とす・・・・・・・。

さて、続けて聴いた交響曲のレコードは、セルがコンセルトヘボウを指揮した蘭フィリップス盤だ。

このレコードを数日前にPX4で聴いた時は、これまでコンセルトヘボウで聴いたことのない弦楽器群の左右の厚みに驚かされたが、こちらのRE604では各楽器の微動だにしない定位感とクローズアップしたようなリアルな音場再現が、想像以上の美音となって音楽を楽しませてくれている。

弦楽器のユニゾンや金管楽器の咆哮にすら刺激的な趣は全く感じさせず、申し分ない中低域の厚みは上質なホールトーンを体験させてくれる。

嬉しい誤算だが、今まで全く知らなかったドイツのTUBEが、英国の名球と呼ばれたPX4をも音質に於いて上廻っているのではと思わせるものだ。

これまで昭和の中学生時代からオーディオを続けてきて半世紀近くが経過している。

高校入学祝いで初めて手にしたのはパイオニアのトランジスタアンプだった。

その後真空管の音質の良さに目覚め、米DYNACO/Marantz、英QUAD、伊UNISON RESERCH、日LUX/ELEKIT/SUNVALLEY/Chriskit/UESUGIなど数々のメーカー製アンプを使用してきた。

プロ製作者によるオリジナルアンプでTANNOYオートグラフを駆動されているsigetaさんも、いかに優秀なメーカー製アンプより技術的な信頼を置けるアンプビルダーが、部品や回路に拘りを持たせて製作したオリジナルアンプの方が音質は優れているとおっしゃっていた。

当然のことながらメーカー製アンプは商品化して購入者に複数台販売されるが、使用されるパーツなどは特性にバラツキの少ない安全性を考慮した現行部品を採用する場合がほとんどで、完成後の品質確認についても人間の耳によるヒアリングではなく、機械を使用して標準化、平準化された特性を確認するのが大半だろう。

その点オリジナルアンプは、生産終了品や現行品に関わりなく音質の良いパーツを自由に選択し、ノウハウを持った技術者により確実な手作業で製作されている。

さらに複数台の商品化ではないから、完成後に同じ品質(音質)を求められる訳でもないので、1台1台の高音質化が計れるという構図だろう。

Y下先輩が大改造した半オリジナル91B型アンプの音質も素晴らしいが、我が家も結局このオリジナルアンプが終着点となりそうだ。

う〜ん、まさしく至福の時が続いている。                       9/20

   


■ 続・Telefunken RE604


Telefunken RE604を使用して二日目。

昨日の感動は本物かと未だに興奮気味の頭を冷やし、極力冷静な気持ちに立ち返って試聴を始める。

これまでの経験の中で、機器や部品を交換した当初はその音質の変化が「音が良くなった」と思い込み、後日聴いてみると前のほうが良かったということも度々ある。

電源を投入すると、PX4ほどではないが「ブ〜ン」とハム音がして、その後稼働時のフィラメントハムも気にならない程度に発生している。

前段のTUBEはSTCから変わりはないが、整流管をMullard GZ32から再びCossorに戻している。

この黒ベースのMullardは、エッチングコードが見当たらないためどこの工場で製造されていたものか分からないが、高域が上ずって低域も厚みが薄い。

今のところCossorが一番バランス感が良いように感じているが、今度茶ベースのSTCを試してみようか。

カートリッジは低域の量感が芳醇なフローティングのThorens純正組み合わせを使用していたが、交響曲などではOrtofon MEISTERの柔らかい響きも好ましい。

聴き始めの昨日は、ヴァイオリンやチェロなどの弦楽器や、交響曲、オペラなどでその音質の良さに触れ、感激した記憶が脳裏に残っている。

早速その試聴結果を真空管博士にメールで報告したところ、次のような返信をいただいた。

「RE604気に入って頂けたようで安心いたしました。RE604は銘球と言われながらベストコンディションで鳴らしている人は少ないと思います。回路は私が基本設計を行いましたが配線材や半田を含めた使用パーツの絶妙な選定はK村さんの経験のなせる技でしょう。さらには私たちの無理な注文を快く引き受けてくださるTSM Productsさん手巻きのプレートチョークコイルとOPTの威力も絶大です。自画自賛になりますがこれまでのアンプの中でコストパフォーマンスは最高ではないかと思っています。私がアンプのコンパチ化をお勧めしたことを喜んでいただけているようなので安心いたしました。」

チューブ オーディオ ラボのK村さんからも久方ぶりにご連絡を頂いたが、RE604のバリウム昇華型フィラメントが音質の肝となっているのではとのことだった。

また、PX4にも初期型で音質の良いバリウム昇華型フィラメントのTUBEがあるとのことだったが、滅多に出てこないとのことなので聞かなかったことにしよう。

そういえば真空管博士も、PX4系出力管の頂点はバリウム昇華型フィラメントのナス型管で、その次はPP3/250最初期のニッケルプレートですとおっしゃっていた。

二日目に入り、この音色に耳が馴染んできたのか昨日聴いた新鮮な驚きは減ってきたが、初めて針を落とした愛聴盤の旋律でハッとさせられる驚きが続いている。

PX4では厚みとコクのあるゴージャスなホールトーンに驚かされたが、このRE604には高解像度に支えられた明確な定位があり、さらに響きも柔らかい。

半年以上待った甲斐もあり、このアンプの音色は素晴らしいとホッと胸を撫で下ろし満足感に満たされている。

今週は最近アンプを新調したとおっしゃっているsigetaさんが来訪されるので、この新しいアンプの評価が楽しみである。                          9/21

   

■ バリウム昇華型フィラメント RE604

青森の真空管博士より、待望のTelefunken RE604の他、お願いしていた数種類のTUBEが届いた。

チューブ オーディオ ラボからお借りしていたRE604は初期型と中期型だったが、こちらのチューブは中期型(1934/8)と後期型(1941/4)の組み合わせである。

スイスから取り寄せられた極上品とのことだが、博士の方でベースピンのハンダの入れ替えクリーニングを実施していただいている。

以前、SV-91Bで使用していた整流管(WE-274B刻印)が接触不良を起こし、ベースピンにハンダを流し込んで復活した経験があるが、古典球ではありがちなこのようなトラブルが起きないよう博士の対応も流石に万全である。


 


さらに博士お勧めの比較的安価な五極管Telefunken-RENS1374dと整流管のBRIMAR-5Z4G、その他今回のアンプに使用するわけではないが米GE12AX7 Long-Plateが手に入ったとのことだったので、こちらも2本ほど頂戴することにした。

我が家のストックにはGE12AX7/ECC83のShort-Plateは軍用を含め数種類あるが、淡白で少しボヤけた音質のためこれまで出番が全くなかった。

独テレフンケンにはLong-Plate(17mm)タイプしかないが、英ムラードでも後発のShort-Plate(14mm)より、1959年頃まで製造された初期型Long-Plate(17mm)の方が音質は良いので、米GEのLong-Plate(17mm)を一度試してみたかった。

RE604には長年灯が入っていないだろうから現在エージング中だが、博士のお話だと長期間未通電だった球には、直熱管で24時間以上が必要とのことだ。

エージング中の球がどのような経過を辿っているのかについて、以下のような博士独自の考察をご教授いただいた。

1.管壁や電極等からガス成分がイオン化して真空度が低下し始めガスによりIpは増加し始める。

この時点では音のフォーカスが甘く感じることが多いように思います。

2.球全体が十分に温まりゲッタが活性化すると管内ガスの吸着が始まり真空度が上昇し始めIpは減少傾向に転じます。

この時点のIpの減少はフィラメントやヒーターの性能が落ちているのではなく真空度の上昇によってガス電流が減少するためです。

3.管内ガスの吸着が完了すると再びIpは微増傾向となり、Ipの増加が止まればエージング完了です。

  この時点になると解像度が増し低音の締まり具合も良好となります。

球の状態にもよりますが、直熱管で24時間以上、傍熱管で36時間以上はかかります。

お付き合いいただいてまだ日は浅いが、真空管博士の知識には脱帽する思いである。

それぞれの音質評価についてはまた後日・・・・・・。                                              9/24

   

■ オーディオ定例会

本日はsigetaさんをお招きして、新作アンプの試聴会を実施した。

前回お越しいただいたのは、コロナウィルスによる緊急事態宣言が発令される前の3月だったから丁度半年ぶりとなる。

その間にsigetaさんのシステムもプリアンプをリフレッシュされたようで、プロ用機器のグレードがさらに改善された模様である。

上の画像は、昨日真空管博士から届いたTelefunken RENS1374dと整流管BRIMAR 5Z4Gを用いた組み合わせである。

このメッシュプレートの傍熱五極管はTelefunken RS289のようなトップのプレートグリッド接続ではなく、ベースのピンにスクリーングリッドを接続する構造となっている。

真空管博士からの使用上注意点として、「SP端子の接続を既存の16Ωから8Ωに替えて使用することで、さらに締まった低域を聴くことができます」というものだった。

さて、新作アンプのプレートチョークの音質がどのようなものか、興味津々だったとおっしゃるsigetaさんのご感想は・・・・・・。

まず聴き始めの冒頭に一言、「変わりましたね〜。」

「古典球ということで何というかもう少し古臭い音をイメージしておりましたが、そんな感じは全くしません。」

「すごい世界に足を踏み入れたものですね。」

そんな驚きの言葉だった。

出力管はMarconi PX4から始まり、Telefunken RS289→Telefunken RENS1374d→Telefunken RE604の順に試聴を行う。

前段のSTC CV1985/ECC35→RCA5691に続いて、整流管のCossor→BRIMAR 5Z4G→KEN-RAD VT244→WE-274B刻印→STC5R4GYを次々に付け替えて試聴を続けるが、予想通りそれぞれのTUBEで大きな音質の変化を感じ取ることになる。

出力管ではPX4とRE604が大編成で音数の多さを発揮するゴージャス系、RS289とRENZ1374dがソロ系で強みを発揮するTUBEと意見が一致した。

あくまでも我が家の機器組み合わせでの場合だが、PX4よりわずかにRE604に音の深みが上廻るのではとの評価だった。

意外と音質の良さが確認できたのは、当方も昨日到着後ほとんど試聴を行なっていないRENS1374dだった。

テレフンケン特有の低域の締まりの良さに加え、柔らかな余韻もあって大編成のオケを聴いても無理のない自然な響きを感じとることができた。

前段ではやはりSTCの良さが光り、整流管ではCossorとSTCが双璧ではないか・・・・・・・。

アンプ自体の音質については、交流点火の音なのかプレートチョークが影響しているのか判断できないが、太い豪快な音がするように感じるとのこと。

出力管から前段や整流管まであれこれ入れ替えて音色を確認し、別系統のシステムで新たに調達したOrtofon MC-ERの音質も確認していただいた。

盛り沢山のメニューで、無駄話もなくあっという間に時間が過ぎる定例会となった。

アンプの基本性能が高いためか、TUBEを入れ替えるたびに比較的好ましい評価を頂戴したが、概ね当方が感じたものに近いものだった。

一方、オーディオで音楽を楽しむには問題ないが、原音再生視点で考えると実際の演奏会ではここまで豊潤な低音は聴こえて来ないとおっしゃっていた。

改めてsigetaさんご本人から試聴感想を掲示板にご投稿いただくことになっているので、本音についてはそちらを待つことにしよう。                   9/25


※追伸   sigetaさんから本日の試聴感想を、掲示板の方にご投稿いただきました。

             興味のある方はそちらもご覧ください。    ↓

     https://zawazawa.jp/bcjd0i1lnr55w007/topic/1


   


■ 2020年9月現在のシステム構成

ANALOG

AMP

SPEAKER
PLAYER
TONE-ARM
CARTRIDGE
MC-TRANS
PHONO-EQ
PRI
POWER
THORENS
TD-126MKIII
Centennial
SME
3010R/B
Thorens
MCH-II
ORTOFON
T-30

Marantz7
TUBE
AUDIO
LABO

PX4/RE604
Compatible
Single
Marconi
Telefunken

GOODMANS
2WAY
▼▼▼▼
AXIOM22MKII
+
TREBAX

GARRARD
401
audio-technica
AT-1501 II
ORTOFON
SPU
MEISTER-GE
Western
Electoric
KS-9450

Notthingham
Interspace-Jr

GRACE G-565/1
LYRA
Clavis D.C.
EAR 834P
GARRARD
401
audio-technica
AT-1503 III ORTOFON
SPU-GE
J's
No.6600

Chriskit
MARKY
Custom

SUN
VALLEY
SV-91B

300B
Single
TAKATSUKI


GOODMANS
3WAY
▼▼▼▼
AXIOM150MKII
+
MIDAX
+
TREBAX


Notthingham
Interspace-Jr

Interspace-arm
ORTOFON
MC-ER
Langevin
408A

Notthingham
Interspace-Jr

GRACE G-565/II SHELTER
MODEL501
Classic
PEERLESS
4722
SHELTER
MODEL
216
EMPIRE 598N
EMPIRE
980
SHURE
M44G

SHURE
M64

↑ ↑


9月に入り待望の新作アンプが到着したので、我が家のシステム構成はリニューアルすることとなった。

4台のアナログプレーヤーを使用して、MC型からMM型まで数多くのカートリッジで音楽を楽しませて貰っている。

最近はアナログレコードが復活して古い名盤がリカッティングされて発売されることも多く、傷のない新品で購入できるようになったのは嬉しい限りである。

もう少し広いオーディオルームで音楽を聴くことができないか常々考えていたが、大きな部屋でオーディオを楽しむのはそれはそれで大変らしく、12インチのSPを使用するならば、音響面で我が家の約8畳の広さはちょうど良いのかもしれない。

今年中はこの構図で古典球を各種楽しんでゆくつもりである。                                          9/27

   

■ 2つのTelefunken

Telefunken RS289

Telefunken RENS1374d


我が家で試聴するソースは約50%がPOPS&ROCKで、クラシックが40%、その他10%程度の割合となっている。

新作アンプは出力管を挿し替えることで、これらの曲種をほとんど無理なく楽しむことができる優れものだ。

クラシックは主にMarconi PX4とTelefunken RE604を使用し、POPS&ROCKやソロ楽器はTelefunkenの2種類のTUBEを使用している。

新作アンプの音質を料理に例えるとアクセントの効いた関東風の味付けで、優秀なアウトプットトランスの影響かシングルアンプに関わらず重心が低い。

特にこれまで使用してきた各種アンプと2WAYの組み合わせでは、音場密度がやや希薄で柔かな浮遊感を感じさせるのは良いが、音質自体が軽い印象があった。

その点今回の新作アンプでは、重心が落ちてどっしりとした安定感があり、さらにコクと豊かな響きを併せ持った音質が最大の長所となっている。

特にPX4を使用した時は濃厚さが増して豚骨ラーメンのようなコクの深さが出てくるが、RE604はさしずめ風味豊かな味噌ラーメンといった趣である。

それに比べるとテレフンケンのRS289/RENS1374dは、すっきりした爽やかな喉越しを生かした塩ラーメン的な音質である。

同じ塩ラーメンのカテゴリーではあるが、RS289は細麺のストレートタイプでRENS1374dの方は縮れた太麺の図太さを感じさせる違いがある。

このRENS1374dは先日の定例会に於いてもsigetaさんから高評価をいただいたTUBEで、暖かくなるまでは実力を発揮しない寝起きの悪さはあるが、持ち味のパンチの効いたダイナミックな音色はROCKなどのパルシブな曲種にも抜群の相性を見せている。

何となく音のニュアンスをお分かりいただけたのではと勝手な解釈をしているが、ラーメンは嫌いであまり食べてことがなく、味がよく分からないとおっしゃるオーディオ愛好家の方にはお許し願いたい。

そんな訳でコンパチアンプの利点を味わい始めているが、このアンプと軽量コーン紙を使用した12インチGoodmans2WAYを組み合わせることで、オールジャンルの曲種を楽しめるシステムとなりそうだ。                                   9/29

   

■ レイアウト変更


コロナ禍という未曾有の危機に直面した2020年も、残すところあと3ヶ月となった。

海外では感染者の増加に歯止めが掛からない国もあり、早急なワクチン開発が待たれるところである。

さて、我が家のオーディオは先月末の2日間を利用してレイアウト移動を敢行し、思い切ってシステムを一系統に集約してみた。

これでしばらくSV-91BとGOODMANS 3WAYの組み合わせは、別室で待機してもらうことになる。

気分を変えて違うカートリッジの音質を楽しむのも良いが、アナログが7系統あっても結局いつも使用するカートリッジは決まってくる。

そんな訳でアナログの方も、Marantz7で3台のフォノイコとともに使用できるカートリッジを5系統に絞り込んだ。

音質の肝となるAXIOM22MKIIのエンクロージャーは音質が良いと言われている進工舎製を使用しており、ツイーターは純正のTREBAXを組み合わせている。

ある意味セオリー通りで以前と同じSP配置に戻した構図だが、SPの中心から中心までの間隔は220cmとレイアウト変更前より若干広くなった。

嫁殿と老夫婦二人で一系統のシステムを別部屋に運び出し、新たなレイアウトに配置が完了するだけで丸一日がかりの作業となった。

おまけに久しぶりの肉体労働がたたって夫婦共々腰痛に悩まされ、近所の極楽湯に湯治に行く羽目となってしまった。

(特にSV-91Bは送信管用の大型アウトプットトランスを採用していることもあり、24kgもあるヘビー級アンプだ。)

<2020年10月からの新たなシステム構成>

ANALOG
AMP

SPEAKER

CARTRIDGE
TONE-ARM

CARTRIDGE

MC-TRANS

PHONO-EQ

PRI

POWER

THORENS

TD126MKIII

Centennial

SME

3010R/B

Thorens

MCH-II

Ortofon

T-30

Marantz7

TUBE

AUDIO

LABO

PX4/RE604

Compatible

Single

Marconi

Telefunken

GOODMANS

2WAY

🔻🔻🔻

AXIOM22MKII

TREBAX

GARRARD

401

audio-technica

AT-1501/II

Ortofon

SPU

MEISTER-GE

WESTERN

ELECTRIC

KS-9450

audio-technica

AT-1503/III

SHURE

M44G

SHURE

M64

Notthingham

Interspace-Jr

Interspace-arm

Ortofon

MC-ER

EAR845P

GRACE

G-565F

SHELTER

MODEL501

Classic

Peerless

4722

SHELTER
MODEL216

さて、やっと機器の移動や配線も完了して試聴に入る。

アンプ完成から半月以上が経過してその音質にも徐々に慣れ、TUBEごとの特徴もおぼろげながら掴めるようになってきた。

これまでと使用している機器に変更はないが、SPケーブルWE16GAが少し寸足らずなため、先日sigetaさんから頂戴したヴィンテージWE線をSP側に加えている。


SP間に物が無くなって空間に広がりが出たためか、響きに窮屈さが無くなり壁一面に広がる音場がとても心地よいものとなった。

さらに音場に漂う微妙な雰囲気も感じられるようになるなど、見通しが良く透明度の高い音質に改善された模様である。

その影響か若干高域の切れ味が増したように聴こえ、弦楽器の柔らかい響きがやや薄らいだようにも感じる。

ツイーターのレベルを調整するなどして、今後は愛機たちにもこの新しい環境に馴染んでもらうことにしましょう。                10/1

   

■ ルームチューニング

レイアウトを変更しただけなのに、結構出てくる音のニュアンスが違って来ている。

今回のレイアウトは3m×3.6mの長方形短辺にSPを配置しており、これまで長辺に2セット置いていた状態と比較して内側AXIOM22MKIIのSP間隔は広がっている。

低域の響きが増したのは良かったが、高域の質感が硬くシャープなものとなっている。

組み合わせている機器にほとんど変更はないが、置き方を変えることで部屋自体の響きが違ってくるのだろうか?

それとも部屋の音響特性を改善するために使用している「卵トレー」を、今回の変更に合わせSP間の天井部分に追加したのが良くなかったのかもしれない。

このトレーを最初に試した時も、枚数が多すぎるとコントラストが強くなりすぎて聴き疲れする傾向があったのを思い出した。

そんな訳で追加したSP間天井部分のトレーと、左右側面カーテン上部に設置していたトレーの天井部分も撤去することにした。

その結果、直線的な音質に柔らかさが出始めて、なんとかバランス上の問題が改善されたように感じている。

チューブ オーディオ ラボのK村さんから、古いWEトランスで使用されていた線材とnassauのハンダを分けていただいた。

このハンダはプラグのホットに馴染ませるだけで結構音質が改善されるとのことで、我が家のWE昇圧トランスにこの線材とハンダを使用して内部配線をやり直した。

いつも使っているKESTERに比べて綺麗にハンダを乗せるのが難しく、当方のような下手くそな初心者が使用するのはなかなか難しい物だった。

うまく乗らずに何回か接触不良を起こしてやっとのことで音出し完了するが、ヘボなハンダ付けでは逆に音質が悪化するのではと心配になる。

そんなこんなで当分の間は調整の日々を過ごすことになりそうだ。

そろそろ新作アンプのエージングも終了して落ち着いてくる頃合いではないだろうか。                                   10/2

   

■ 多国籍混成アンプ

新たなレイアウトで連日試聴を続けている。

本日は出力管に独Telefunken RENS1374dを使い、前段に旧ソビエト軍用MELZ/6N9S、整流管には米軍用SYILVANIA/VT-244といった強力な布陣の組み合わせ。

いろいろ試聴した結果、ロックに限っていうとこのテレフンケンの五極管がベストと感じている。

これまで使用して来たプッシュプルアンプと比較しても、締まったドラムや太いベースが2〜3割パワーアップして轟くところが素晴らしい。

一緒に聴いていたメタル好きの嫁殿も、若かりし1980年代昭和の愛聴盤を聴いて、これまで気が付かなかった音が聴こえるようになったと喜んでいる。

RS289の解像度の高いゾリゾリ感のある高域も素晴らしかったが、こちらのTUBEは低域の量感と太さで優っている。

この出力管の音の太さや締まり、広帯域なバランス感は安定していて、前段や整流管を米・英など他のTUBEに入れ替えても大きな影響を感じさせない。

整流管のSYILVANIA/VT-244は相変わらず蛇口全開のじゃじゃ馬で、MELZ/6N9SはRCA/5691赤ベース同様、音質がクリアな反面やや硬さがある。

鬼門のクラシックは、バランスの良かったPX4の高域に少し違和感を感じているので、もう少し前段や整流管の選別にも時間が掛かりそうだ。

チューブ オーディオ ラボのブログでは、新たにフォノイコライザーの試作情報が掲載されている。

なぜか同じタイミングで使用しているSHELTERのフォノイコに片chの音が出ない接触不良が発生し、直るか分からないがとりあえず修理に出している。

なんかタイミングが良すぎるな〜(笑)                                   10/3

   

■ POPSに最適な組み合わせ

お次はPOPSやボーカルなど、少し大人しい曲を聴くときの真空管の組み合わせについて・・・・・。

やはり出力管については、最もスタンダードなMarconi PX4の出番となる。

今回こちらのTUBEに入れ替えて試聴してみると、レイアウト移動後初めて音質を確認した時に感じた違和感は嘘のように消えている。

レイアウト移動による音質の変化に耳の方が当初違和感を憶えたのか、それとも試聴を続けるうちに徐々に機器が新しい環境に馴染んできたのかどちらだろう?

ROCKに最適なTelefunken RENS1374dに比べ、こちらは温度感がグッと上がって響きの優しい安定感のある音質となるが、打楽器のドラムではチューニングキーを緩め気味でベースも少し太めの音質に変わるなど、それぞれの楽器の音質にも変化が現れている。

ROCKに最適なTelefunken RENS1374dの特筆すべき音質特徴は、音の締まりと解像度の高さにある。

その一例として、この出力管で80年代にヒットしたデュエットのバラード曲を聴いた時、これまではSP間中央部分からそれぞれシンガーの歌声がぼんやり聴こえていたが、初めて左右に並んだ状態(女性左側、男性右側)で定位し眼前に浮かび上がった。

一方、Marconi PX4の全体的な特徴は、低域から高域までのバランス感の良さに加え、奥行きを伴った臨場感のある優しい響きではないだろうか。

音の固さが薄れて柔軟性が出る分、肌触りの良い上質な響きが加味されるように感じられる。

そしてこの出力管には前段のSTC CV1985/ECC35に加え、整流管にはBRIMAR/5Z4Gといった純英国勢のサポートがふさわしい。

この組み合わせは最もノーマルかつ全方位的な音質バランスを兼ね備えており、全てのジャンルに於いて音楽を破綻なく楽しませてくれるものだ。

さて、ここまではほぼ順調にそれぞれの曲種で満足感を得られる音質を味わうことができた。

いよいよ最後に残ったのはクラシックである・・・・・・。                                                   10/6

   


■ クラシックに最適な組み合わせは?

Marconi PX4

Telefunken RE604


いよいよ最終関門のクラシックを検証する・・・・・。

これまでの試聴で、長年使用して来たプッシュプルやシングルアンプを凌駕する音質をこの新作アンプはもたらしてくれている。

ROCKやJAZZなどの曲種には音の締まりとキレが要求されるし、POPSやボーカルなどでは心地よい音の温もりと響きの美しさが必要だ。

しかしクラシックになると少し話はややこしく、コクのある弦楽器の胴鳴りや湿り気のある肉声の響き、ホールトーンを感じさせる残響など要求が多岐に渡る。

まず最初にオールマイティーなPX4を試してみると、前段や整流管などPOPSと同じ組み合わせでは音が少し鈍重傾向となり、抜けや見通しが今一歩に聴こえる。

整流管をCOSSOR/53KUに換えると粗かった高域に細やかさが加わって低域の響きに軽快さと躍動感が出始め、持ち味のブリリアントで硬質な輝きが生きてくる。

オペラやコンチェルトなどでは歌手の肉声やソロ楽器が音場にクローズアップされ、オケとの融合がとても気持ちの良い相乗効果を醸し出している。

この組み合わせで1950年代に録音されたオペラの英EMI/ASD録音盤などを聴くと、最高の気分を味わうことができそうだ。

一方、80年近く前に製造されたバリウム昇華フィラメントのTelefunken RE604はどうだろう。

このTUBEは古典球を愛してやまない真空管博士やアンプビルダーのK村さんから最高の評価を得ており、レイアウト変更前に実施した定例会でもshigetaさんからPX4を超えるのではとの感想を伺っている。

2本とも同じ昇華型フィラメント構造だが、全体形状は画像左の後期型が僅かに背が高くなっている。

高域の繊細感に優れ、抜けの良さが持ち味の整流管COSSOR/53KUを組み合わせたPX4では、豪華絢爛に響く高域がやや派手な音質を見せていたものが、このTUBEに換えると重心が下がって雄大ないぶし銀の音質バランスに表情が変わってくる。

同じテレフンケンのRS289/RENS1374dはやや温度感が低いが引き締まったストレートな音質が持ち味となっていたが、こちらのTUBEでは光の当て方によって色目が変わって見える肌触りの柔らかいビロード地を想わせるような奥深い音色が味わえる。

さらに整流管を前段と同じブラウンベース英STC CV1985/ECC35に交換すると、繊細感が増して重厚感がやや薄らぎ、音質に見通しの良さと軽快な躍動感が出て来るなど全く甲乙付け難い選択となる。

どちらにしてもPX4ほど絢爛豪華に響くリッチな趣きはないが、回転数を落としたような重厚で渋い音色傾向を持っており、オケの弦楽器群のユニゾンが心地よくほぐれて特に鳴り終わった後の余韻がとても美しく聴こえる。

やや帯域は狭いが、高域の豊かな余韻や中域の濃厚なコクともに申し分なく、予想通りクラシックにはRE604が最適なTUBEと確認できた。

新作アンプが我が家に到着してからほぼ1ヶ月が経過している。

いろいろな曲種を試聴したが、このコンパチアンプは各種古典球を使用することで、幅広いジャンルの曲種を満足ゆくレベルで楽しめるものだ。

真空管博士によるとRS289/RENS1374dのように、あまり市場には出ていないが音質の良い古典球がまだまだ存在するとのことなので、今後はそれらのTUBEの音質を楽しんで行きたいと考えている。                                             10/8

  

■ 5系統に絞り込んだアナログの楽しみ方


この半月の間どっぷりと試聴を続けた結果、コンパチアンプを使った音楽ジャンルごとの楽しみ方も理解できるようになってきた。

現在主力ソースのアナログはSPシステムを縮小した結果、5系統が使用可能となっている。

Marantz7に装備されたフォノイコ入力を使用しているのは、WE-KS9450でステップアップするOrtofon/MEISTERとJ'sトランスを内臓したOrtofon/T-30で昇圧するThorens/MCH-IIのMC型カートリッジ2機種である。

カートリッジの中で最も使用する機会が多いのがOrtofon/MEISTERで、クラシックをメインにほぼオールジャンルで活躍している。

幅広いジャンルに対応するMEISTERに比べ、MCH-IIはクラシック専用のカートリッジとなっている。


Ortofon SPU MEISTER GE

Thorens MCH-II


最も使用頻度の高いMEISTERの音質にとても似ているのが、発売年代の近いOrtofon/MC-ERだ。

こちらのカートリッジは現在EAR/834Pのフォノイコを組み合わせており、ステップアップもパラヴィッチーニ翁ご自慢の内蔵トランスを使用している。

MEISTERと同様に、馬力のあるブリリアントでリッチな響きが楽しめるため、主にPOPSで使用することが多い。

Ortofon MC-ER

SHELTER MODEL216/EAR 834P

ROCK専用に使用しているのが、フォノイコSHELTER/MODEL216+SHELTER/MODEL501ClassicとSHURE/M64+SHURE/M44Gの純正組み合わせだ。

最もガツンとパンチが効いて弾ける音を聴かせるのがMM型SHURE/M44Gで、SHELTER/MODEL501Classicはこれに重低音の豊かな響きが加わる。


SHURE M44G

SHELTER MODEL501 Classic

どの組み合わせを聴いていても、これまで気が付かなかった音にハッとさせられるのは、アンプの基本性能が優れている証ではないだろうか。

レコードに針を落とすたびに、自然とニンマリとした笑顔になってくるのが分かる。                             10/10

■ Telefunken RS vs RENS

現在のところROCK&POPSを中心として、最も出番の多いのがTelefunken RENS1374dだ。

RS289と同じ五極管だがRENSの方は低域の量感が増えて、やや中高域に持ち上がった軽めの音質バランスが改善されているように聴こえる。

このRENSを使用する時は真空管博士から使用上の注意として伺った通り、SPインピーダンスを16Ωから8Ωに接続変更して使用している。

先日博士と電話で情報交換していた折に、低域の音質の違いはSP端子の変更に影響されているのではとの話になって、同じ条件で再検証することにした。

そんな訳でRS289を使用するのは久しぶりとなるが、SP端子をRENSと同じ条件の8Ωに接続して試聴を開始する。

以前試聴した記憶と違って中高域が乾いたマットな音質となり、持ち味の切れもやや薄らいだようで、低域の量感や広がりも期待したほど感じない。

結論としてこのRS289を8Ω端子で使用すると、最大の利点だった高域の解像度も低下してあまり魅力のない音質となってしまうようだ。

再びRENSに戻すと、高域のゾリっとした切れ味と低域の押し出し、ダンピングの効いた躍動感とも申し分なく、やはり我が家のコンパチアンプにはこの豆タンクのようなフォルムをしたRENS1374dの方が相性が良いことを再確認できた。

RS289

RENS1374d


いよいよエージングも終盤に近づいて、ますます本領を発揮して来た模様。                             10/12


■ Telefunken RENSの可能性

整流管各種
6SL7系初段管各種


コンパチアンプに古典球を使って試聴を繰り返した結果、ROCK&POPSなどのジャンルではRENS1374dが最も相性の良いTUBEと感じている。

流石にクラシックではPX4やRE604など銘球の音質が優っているが、先日ROCK盤を楽しんでいたそのままの流れでクラシック盤に針を落としてみたところ、エージング効果も出て来たのか当初不満だった低域の広がりや量感をそれほど問題なく感じるようになった。

その反面高域の潤いや艶感に物足りなさがあり、細部に渡る描写力は十分に感じられるものの、やや乾燥した音質が影響しているのかもしれない。

そんな訳で基本的な音質には問題ない訳だから、初段管や整流管の変更により細かな表現力が改善できないか試してみることにした。

音質に影響力がより大きいのは整流管の方だが、高域の質感となると初段管での改善も見込めるのではないか。

初段管では音の輪郭や表層的な部分に違いが現れるが、整流管になると根本的な音質バランスが使用する真空管によって変わるようだ。

現在初段管6SL7系のストックは、英STC ECC35の他、米RCA5691/ RCA6SL7GT(スモーク)、 米RAYTHEON5691、旧ソビエト MELZ/6N9Sがある。

整流管は英Cossor53KU/Mullard GZ32(CV593)/STC5R4GY、米KENRAD VT-244/SYLVANIA VT-244/RAYTHEON 5U4Gなどである。

これらを各種組み合わせて試聴を行い、音質改善が計れないものか試してみることにした。


その結果、前段にRCA5691(赤ベース)と整流管にCossor53KUを使用する組み合わせに落ち着いた。

じっくり腰を据えてクラシックを楽しむ時はPX4やRE604を使用するが、気軽に音楽を聴く時はこの組み合わせでオールジャンルが楽しめそうだ。

しばらく聴いていると、オーケストラの立体的な音場がとても好ましく、弦楽器の繊細な響きもなかなかのものでこれはこれで魅力のある音色である。

10/16

■ 新たな整流管

ZENITH/Super Silvertone 5Y3G(Raytheon) / DARIO GZ32

Silvertone(Ribbed Plate)/ZENITH(Smooth Plate) 5Y3G


青森の真空管博士からまた魅力的な整流管が送られて来た。

博士のお宅には3000本近いTUBEストックがあるとのことで、真空管マニアには応えられない桃源郷のような場所と勝手にイメージしている。

以前送っていただいたBRIMAR-5Z4Gは残念ながら、先日電源を投入した際に管内にポンポンと花火のような火花が散って昇天してしまった。

RENS1374dのような小振りのST管と組み合わせるには、Cossorや5U4G系の整流管はサイズが大き過ぎるのでこれぐらいがちょうど良い大きさである。

黒ベースにZENITHとSuper Silvertoneの商社名が刻印されているのは5Y3GというRaytheonで製造されたTUBEで、ともに音質の良いフックフィラメント構造を持っているがスムースとリブでプレートタイプが異なっている。

もう一種類は仏DARIO GZ32で、我が家で使用していたDARIO GZ32がエミ減となっていたのでちょうど良いタイミングだった。

こちらのDARIOも製造時期が古いようで、これまで使用していたのは通常のスクエアゲッタだったが、こちらはトレーを逆さまにしたようなRENS1374dと同じ形状のゲッタとなっている。

DARIO GZ32 OLD

DARIO GZ32 NEW


5Y3Gの音質は、若干帯域が狭まって音場が中央に集まるような傾向はあるものの、音色バランスは滑らかで温かみのあるものだ。

GZ32の方は音場に広がりが出て余韻も豊かになり、テレフンケンの几帳面な音色を和らげるような大らかさを持っている。


全体的なバランスを見ても、出力管とほぼ同じくらいのサイズで収まりがよろしい。

どちらにしても製造時期が近いTUBEを組み合わせると、相性の問題で音質もそれなりに良くなるのかもしれません。                             10/20

■ Telefunken RENS1374d ナス管

東北地方に実在する桃源郷から新たなTUBEが届いた。

現在最も使用頻度の高いRENS1374dのナス管で、滅多にお目にかかれない初期型である。

これらの古典球は同じ種類のものでも製造メーカーごとに型番が異なっており、共通化がなされていない。

このTUBEもRENS1374d(Telefunken)=L4150D(Valvo)=E453(Philips)=APP4100(Tungsram)=P440N(Triotron)=RS4353・RS4553(Vissuaex)=TE53(Dario)として、ヨーロッパの数多くのメーカーで1932年頃から製造されていた。


今回送られて来たものには管頂に独Telefunkenの同じロゴ印字があるが、博士の説明によるとTelefunkenはValvoと相互にOEM供給しており、背の高い方はValvoで製造されたTUBEとのことで、内部構造もグリッドやメッシュサイズなど若干異なっている。

最初はやはり少し寝ぼけた音質で、何十年も寝かしてあったTUBEだとすると、はっきり目覚めるまでにかなりの時間が必要かと思われる。

現在使用しているST管と違って基本的にはふくよかな余韻を感じさせ、エッジの角が丸まってカチッとした硬質感が抑えられた大人しい音質だ。

どちらかというとスケールを落とした小振りなRE604のような音色に感じるが、ガラスの形状が影響しているのだろうか?

現在のところは今一歩はっきりとしない音質だが、エージングと共にキレが加味されてくるかどうかは今後一週間ほど試聴してみないと分からないようだ。

ST管で聴くことができる素晴らしいキレと、RE604のような奥の深い大らかさが合わさった音質になれば文句なしになるのではと期待している。

10/22

■ 古典球の長所と短所


Telefunken RENS1374d ナス管のエージングを続けているが、使用して二日目には劇的に音の締まりと伸びやかさが出始めた。

その辺りのところを真空管博士にお伺いしてみた。

アマチュア愛好家(私):「先に使用していたST管の方はそれほど最初から寝ぼけた音がしなかったんですが、ナス管はなぜこんなに寝起きが悪いんでしょうか?」

真空管博士:「ナス管とST管の使いはじめの音質差は管内の真空度の違いから来ています。ST管が製造される頃には真空ポンプの性能が大きく改善して、製造直後から真空度が高いことが要因となっています。ナス管製造時にはまだ真空度が低く、エージングによるゲッタの活性化により管内の真空度がじわじわと高まって、低域の締まりや解像度の増加が顕著となって現れます。」

なるほどそういうことだったのだ。

以前、真空管のエージングについてお話を伺っていたのを思い出したが、その時は傍熱管では36時間ほどのエージングが必要だとの話だった。

そんな訳でこれまで寝ぼけて弟分のST管とは全く別人の出来の悪い兄貴だったTUBEが、にわかに優秀で模範的な実力を示しはじめた。

そんなこんなで良いことばかりかと思えばさもあらず・・・・・・・。

古典球の弱みは製造後1世紀近い年月が過ぎているため、その分だけ品質の低下をリスクとして考慮しておかないといけないという面にある。

真空管博士のようにその品質を徹底的に吟味して全世界からTUBEを調達し、その後には真空管試験機にて良否を判定してピンの劣化したハンダを入れ替えるなど徹底したリファインを実施したとしても、実際にアンプに装着して長時間音出しをすると不具合が出るパターンがあるのだ。

今回博士からお譲りいただいた貴重なTUBEについても、最初に届いたRENS1374dのペアは片方のノイズが収まらないので品質の高い良品に入れ替えてもらっているし、今回のナス管についてもValvo製の片方からノイズが出るのでTelefunnken製に交換してもらい完璧なフォロー対応を受けている。

「どうしても試験機などでは判別できないリスクがあるので、できれば複数を調達するよう心がけています。」とは博士の弁であるが、これを独自でe-bayにて海外から調達し、実機に装着して問題が起きた時を考えると誠にゾッとする話である。

この辺りも博士が古典球の良さを日本のオーディオ愛好家に広めたいという、真空管への愛情が垣間見えるところである。

そんな訳で1930年代の人間が100年近い時を経て現代にタイムスリップし、その昔の素晴らしさを融合させていくという側面も伺える物語のような話でもある。

当時はラジオ程度にしか使用されていなかった真空管を、現代の高品質パーツに融合させて音楽を楽しむという、新たな発見がそこにはあるのかもしれない。

10/24


http://my-vintage.music.coocan.jp/2020.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html#c27

コメント [政治・選挙・NHK276] 中世の魔女狩りと何も変わらない。これが日本の現実だ。(日々雑感) 笑坊
3. パレオリベラル[737] g3CDjINJg4qDeIOJg4s 2020年10月24日 10:27:08 : y4Qse86E7E :TOR ckp1UEJZR1Z5MkU=[1]
⇒《武漢肺炎》

ヘイトスピーチは犯罪です。今すぐやめましょう。

福井県は新型コロナウイルス感染者へのインターネット上の差別や誹謗(ひぼう)中傷について、人工知能(AI)を使って情報収集すると発表した。SNS(交流サイト)や掲示板サイトなどの書き込みから特定のキーワードを検索して判定する。書き込みのスクリーンショット画像などは県が保管し、被害者から相談があった場合は証拠として提供する。11月4日から始める。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65400440T21C20A0LB0000/

差別はバカがやるものです。
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/725.html#c3

コメント [リバイバル3] 超お買い得パワーアンプ : チューブ オーディオ ラボ 6FD7 シングルアンプ 1.8W×2 中川隆
28. 中川隆[-10652] koaQ7Jey 2020年10月24日 10:29:52 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[24]
「音楽&オーディオ」の小部屋
「地震情報」が取り持った新しい真空管アンプ 2019年05月21日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/43b58b64fb161c8ef7ffab7309a31641


あれは2週間ほど前のことだったろうか。

「東北地方に地震」とのテロップがテレビに流れたのでさっそく「北国の真空管博士」に電話して安否をご確認。

「御無事でしたか?」「ハイ、それほど揺れた感じはありませんでしたよ」

「貴重な真空管は大丈夫でしたかね?」「アハハ、被害はありませんでした」

笑われたところをみると、ホンネがバレたかな(笑)。

博士の所蔵される古典管は極めて珍しい希少管ばかりだし程度のいいものが”わんさ”とあるので地震と聞くと気になって仕方がない。

ものはついでと「何か目新しい情報はありませんか」とお訊ねすると、

「はい、このところ古典管が品薄になって高騰しているので、比較的手に入りやすい球で代用できるものがないか、もっぱらチェックしています。

アッ、そうそう、チューブ・オーディオ・ラボさんが新しいアンプを作られたそうですよ。出力管は6AR6です。

〇〇さんにはなじみの薄い球でしょうが、3極管接続にすると「PP3/250=PX4」そっくりの特性になります。あなたが大好きなブリティッシュサウンドに変身しますよ。」

「ほう、それはぜひ試聴してみたいですね!」「それなら連絡をとってみましょう」

そして、すぐに博士から出力管「6AR6」についてメールが届いた。

「6AR6は1945年にベル研究所(WE)によってWE350Bの後継管として開発されたようです。 当時WE350Bはその信頼性の高さからレーダーの掃引用として使われていました。

しかしWE350Bは大型のため機器の小型化には問題が有りバルブを小型化した特殊なWE350B互換球を使用していたようです。

そこでレーダーに最適なコンパクトかつ信頼性の高い球として6AR6が開発されたわけです。 6AR6は極初期にWEが少量生産したのみでその後はTungsolに引き継がれました。

数社が製造したようですが圧倒的にTungsol製が多いです。 ビーム管として極めて優秀な6AR6ですが、私が検証したところ三極管接続にすると英国を代表する古典管の銘管PP3/250とほぼ同じ動作をするのです。

今回のチューブ・オーディオ・ラボさんによる6AR6シングルアンプは6FD7アンプ同様極力シンプルな構成として6AR6の素顔を存分に堪能できる内容となっています。

良質なインターステージトランスを使用して古典に倣った回路構成とすれば米系出力管でありながらブリティッシュ・サウンドが聴けるかもしれませんので今後の発展が楽しみです。」

とのことだった。

文中の「PP3/250」(英国マツダ)だが、めったにオークションに出てくることも無く古典管マニア垂涎の球としてつとに知られている希少管である。

我が家では英国系の出力管として「PX25=PP5/400」を愛用しているが、人によっては「PP3/250=PX4」の方が好きという方もいるほどで実力伯仲といったところだろう。

古典管の泰山北斗「博士」折り紙付きの「6AR6」アンプなので期待に胸を膨らませていたところ、昨日(20日)になって新アンプが我が家に到着した。

   

構成は初段管が「6SL7」、出力管が「6AR6」、整流管が「6BY5GA」。出力トランスは今どき珍しい「手巻き」で知られる「TSM Products」製。

さっそくスピーカーをJBLの「D123+075」で聴いてみたところ、ウ〜ン、これは素晴らしい!(笑)

パワー感、情報量、透明感、分解能など何ら不足を感じない。欠点のないアンプとはこういうアンプを指すのだろうか。

取り分け「PP3/250」と同じ動作をするという「6AR6」の中高音域の艶は流石で、アメリカ球なのにイギリス系のほのかな色香を感じさせるのが不思議。

これまで「PP3/250」アンプを聴いたことがないが、おそらく同等か、いやもしかしてそれ以上ではなかろうかと思わず夢が膨らんだ。

次にスピーカーを「AXIOM80」にして聴いてみた。

すると中高音域の情報量が多いせいかやや暴れ気味の感じがしたので取り付けている「AXIOM80」(復刻版)から「最初期版」への変更の必要性を感じたが、念のためにと前段管(6SL7)を「シルヴァニア」から手持ちの「STC」の「CV569=ECC35=6SL7」に代えてみたところ見事に暴れが収まって心地よい響きになったのには驚いた。

   

左がシルヴァニア(アメリカ)、右がSTC(英国)。

いずれにしても、JBLシステムもAXIOM80も気が遠くなるほどうまく鳴ってくれる!(我が家の試聴環境ではという条件付きです)

さあ、あとは購入するかどうか大いに心が揺れ動くが決め手は「懐」次第といったところですね。とりあえず「予約1号」として登録しておくことにしよう(笑)。

最後に、出来るだけ多くの方に聴いていただきたい(製作者)とのことなので、貸出しOKのようですよ。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/43b58b64fb161c8ef7ffab7309a31641
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html#c28

コメント [政治・選挙・NHK276] IOCが中止を通知か 東京五輪「断念&2032年再招致」の仰天(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
28. 2020年10月24日 10:30:15 : Di1MeEkVSI : TURTbXVWMmNYN3c=[2173]
原発と同じで、
事故と失態を繰り返した国が、また、手を上げる。

学ばない国のみほん。

商売のおとっつあんや居酒屋、レストランの若造は、

コロナヴィーナスと気候変動、作物異変と野生動物の反乱が、

自分の行動のせいだとは、気づかない。気づけない。学ばない。

何言ってんのか、わからないほど気の毒。


 

http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/707.html#c28

コメント [リバイバル3] 超お買い得パワーアンプ : チューブ オーディオ ラボ 6FD7 シングルアンプ 1.8W×2 中川隆
29. 中川隆[-10651] koaQ7Jey 2020年10月24日 10:30:55 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[25]
「音楽&オーディオ」の小部屋
凄いアンプ! 2018年08月17日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/1d3bebb26d2c711e725b08136e58ec71


連綿と続いた「SPユニット遊び」もようやく一段落し、今度は我が家の6台の真空管アンプとの相性テストに移ろうとした矢先に朗報が飛び込んできた。

「今年の秋の真空管オーディオフェア(東京)に出品予定の真空管アンプがようやく完成しました。まだプロトタイプですが一度試聴してみませんか。」

新潟県の老舗の真空管アンプ工房「チューブオーディオラボ」のK村さんからだった。

「いやあ、それはまたとない機会ですね。ぜひ試聴させてください。」と、一つ返事。

それから3日ほどして我が家に到着したものの、あまりの容れ物の大きさに仰天した(笑)。

        

すぐにK村さんと交流のあるKさん(福岡)に連絡して、「かねがね話題に上っていたアンプが到着しましたよ。よろしかったら明日一緒に試聴してもらえませんか?」

「エッ、急な話ですね。多分うかがえると思いますが・・。」と、当然のごとく歯切れが悪い。

「どうも無理を言ってすみません。」

翌日の午後、予定通りお見えになったKさんともども新型アンプの試聴に入った。

アンプの概要を紹介しておこう。

プッシュプル方式で出力管は「RS289」(テレフンケン:1942年製)×4本、整流管は「83」(水銀蒸気入り:刻印)、アンプの要である出力トランスとドライバートランスは「TSMProducts」特注品というなかなか凝ったツクリ。

「RS289」は5極管(傍熱管)だが、それを3極管接続にしてあり、第二次世界大戦中のドイツ地上(戦車)部隊の通信用に製造された球である。兵士の生命ひいては国家の存亡にかかわる真空管だからツクリの精度は民生用の比ではない。

70年以上も前の希少な球だし、さぞやあの独特のドイツ語の発音にも適応した優れた球なのだろう。戦後になってロシアから大量に出てきたりするそうで、おそらく戦利品として持ち帰ったと推測される。いまだに戦争の爪痕が色濃く反映された球として実に興味深い。

かっては、血まなぐさい戦いの中で使用されていた真空管が見事に現代に蘇り芸術鑑賞用として優雅な音で我々の耳を愉しませてくれるなんて、天と地ほどのあまりの境遇の違いに「これこそ本来の使命だ!」と、真空管もきっと喜んでいるに違いない(笑)。

これらの珍しい真空管の採用は「北国の真空管博士」のアドバイスを参考にされており、独自の「裏技回路」なども組み込まれているとのこと。

アンプのスイッチは2段階に分かれており、まず、整流管の「ヒートアップ・スイッチ」をオン、3分ほどしてアンプのパワースイッチをオン、傍熱管なので本格的なサウンドを出すまでには30分ほどかかるという代物である。気忙(ぜわ)しい人にはまず向かないアンプ(笑)。

テストに使ったスピーカーはワーフェデールの2ウェイ、CDシステムはdCS(イギリス)のトラポとDAC、プリアンプは12AX7を6本使った真空管式。

記念すべき最初の試聴盤はKさんともども愛好してやまない「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲K364」(モーツァルト)。

          

「五嶋みどり」と「今井信子」のコンビだが、ヴァイオリンとヴィオラの押したり引いたりの「阿吽の呼吸」が神業としか言いようがないほどの素晴らしい演奏。モーツァルト一筋に40年以上に亘ってひたすら聴き込んできた自分が言うのだからどうか信じてほしい(笑)。

ほかにもパールマン盤やグリュミオー盤も持っているが「みどり・信子」コンビの方が断然上回っているので同胞としてまことにうれしくなる。

第一楽章から耳を澄まして聴いてみたが、Kさんともども「可聴帯域の周波数レンジをすべて網羅している印象です。これまで聞こえてこなかった音が聴こえてきますねえ。」と感嘆しきりだった。

プッシュプル方式だから中低音域の厚みとスケール感はほぼ予想した通りだったが、中高音域の透明感もシングルアンプと比べてそん色がないことに驚いた。

二人で驚嘆しながら次から次にCD盤を取り換えて鑑賞に耽った。マルサリスの「バロック デュオ」も素晴らしかった。ホーンタイプのユニットを使っていないのに、唾が飛んでくるほどのトランペットの迫力と勢いに圧倒された。サキコロ(ソニー・ロリンズ)のシンバルもバッチリ!

「とても我が家でこんな音を出すのは無理です。」とKさんが白旗を掲げられるほど(笑)。

さらにこのアンプはスピーカーを完全に牛耳っているところが頼もしい。両者の関係はケースバイケースで様々だが、あるべき姿はやはりアンプがスピーカーをコントロール下におく主従関係に尽きる。

それに、いかなるオーディオ機器もじっくり聴き込むと何かしら欠点が見えてくるものだが、このアンプに限ってはそういうことが感じられそうにない印象を受けた。

実を言うと我が家の6台の真空管アンプも相当なレベルに到達していると自負していたのだが、中低音域の分解能と分厚い響きには正直言ってとうてい敵いそうにない。

Kさんが辞去された後、K村さんに連絡した。

「このアンプはだいたいどのくらいのお値段を考えられているんですか。」と単刀直入に切り込んだ。

「う〜ん、そうですねえ・・・・。〇〇万円ぐらいですかねえ。」と、まだ具体的なお値段までは想定されていなかったご様子。

実を言うと、このところ知人に委託して不要になったオーディオ機器をオークションに出品してもらったところ、その代金がかなり溜まっている。

いわば軍資金だが、たとえば3ペア持っていた「AXIOM80」のうち1ペアを処分したところ「278千円」と予想以上の価格だったし、真空管のWE300Bオールドは「300千円」近いお値段だったし、ほかにもいろいろあって「懐」はかなり潤っている状況だ。

それに、真空管「RS289」のストックにも限界があり「早い者勝ち」になることは目に見えている。

まさに「猫に鰹節」のような危険な(?)状況だが、はてさて、どうしようか・・・(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/1d3bebb26d2c711e725b08136e58ec71
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html#c29

コメント [政治・選挙・NHK276] <拡散、お願いします>窮地に追い込まれる菅義偉首相(植草一秀の『知られざる真実』) 赤かぶ
21. 2020年10月24日 10:31:43 : ioBgDrEUWk : T2JFYWgwWHg5NlU=[11]
国会前に菅首相は、6人の違法な任命拒否を撤回し、6人の任命を行うべきだ。
国会での説明も何も必要ではない、違法な政府(首相)の行動を止めよというのが筋。

http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/717.html#c21
コメント [カルト28] JCAST・コロナで進む、ふるさと副業。完全移住は嫌だが半移住は可という事で、地方は週休4日組を狙う事である。 ポスト米英時代
1. 2020年10月24日 10:31:52 : iRmmvCnOHQ : YWxXR2d5Q1FpUnM=[5]
その結果
北海道の1日の感染者過去最大規模
もうほんとに都会人は街から出ないようにしてもらいたい
観光産業は農業なり介護・福祉産業等
別な方面にシフトした方が良い
http://www.asyura2.com/20/cult28/msg/722.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK276] 韓国歓喜 平均賃金日本が 下へ墜ちてる可哀そうに  赤かぶ
1. 赤かぶ[100637] kNSCqYLU 2020年10月24日 10:31:55 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[30483]


http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/727.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK276] 菅義偉首相が、ベトナム・インドネシアに訪問した一番の理由は、間もなく中国が崩壊するからだ。「新機軸」の予定どおり、ロシ… 笑坊
10. 罵愚[8752] lGyL8A 2020年10月24日 10:32:35 : RQuDGwNT0M : bFVJRjJlcUNwMi4=[1]
 テーマをガラッと変えてしまうが、アメリカの大統領選である。とは言っても、他国の選挙結果を占おうというのではなく、その選挙結果の、そのまた結果を想像したいのだが、トランプが当選すれば、いまの路線の継続で、一言で表現すれば、米中対決の熾烈化に尽きる。
 日本外交もその後追いで、防衛力強化、憲法の空文化、支那虫退治の強化などに傾いていくのだろう。

 でね、想像力をくすぐるのは、バイデン大統領が誕生するケースだな。次男、ハンター・ バイデンのスキャンダルの裏に「中国の仕掛け」がささやかれていたり、なによりバイデン自身の思想、信条が社会主義との親和性が高いこと。さらに、それ以上に警告音を発するのは、高齢の大統領のもとで副大統領の職に就くのは黒人女性のカマラ・ハリス上院議員だってこと。
 任期一二年のあいだにバイデンは引退してカマラ・ハリスが大統領に就任したとき、アメリカの対中外交が、どうなるのか? おそらく、日本がそれには対応できないことは、容易に想像できる。

 もう一度、想像のスタート地点に戻るんだが、バイデン当選の可能性は、決して小さくはないと思うのだが、そこからの“民主主義国・日本の平和な運命”の想像は、どうなるんだろうか?
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/702.html#c10

コメント [政治・選挙・NHK276] 韓国歓喜 平均賃金日本が 下へ墜ちてる可哀そうに  赤かぶ
2. 赤かぶ[100638] kNSCqYLU 2020年10月24日 10:32:52 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[30484]


http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/727.html#c2
コメント [政治・選挙・NHK276] 韓国歓喜 平均賃金日本が 下へ墜ちてる可哀そうに  赤かぶ
3. 赤かぶ[100639] kNSCqYLU 2020年10月24日 10:33:43 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[30485]


http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/727.html#c3
コメント [リバイバル3] 超お買い得パワーアンプ : チューブ オーディオ ラボ 6FD7 シングルアンプ 1.8W×2 中川隆
30. 中川隆[-10650] koaQ7Jey 2020年10月24日 10:34:28 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[26]
「音楽&オーディオ」の小部屋
真空管アンプはハンダで音が変わる! 2017年01月27日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/c/45d6e4b9b842f142d7022ba9f57e4c44


今回ばかりは表題をどうするか迷った。話題沸騰中の「6FD7」アンプに関することなので「魅惑の真空管アンプ〜その12〜」にするか、それとも「真空管アンプはハンダで音が変わる!」にしようか。

結局、「風変わりなタイトル」を付けたときの誘引力は無視できないので(笑)、後者にしたが、その代わりカテゴリーは「魅惑の真空管アンプ」のままなので、実質「〜その12〜」としておこう。

さて、我が家に真空管アンプ「6FD7」の完成品がやってきてからおよそ1か月。

     

今ではエース級として八面六臂の大活躍で、「グッドマンAXIOM150マークU・イン・ウェストミンスター」を鳴らすときには欠かせない存在になっている。

これまで主にPX25シングルアンプを使ってきたが、弦楽器はいいもののピアノの再生に難があって時折り甲高い音にヒヤリとすることがあったが、それがこの「6FD7」アンプだと弦楽器もピアノもボーカルも「何でもござれ」で、まずはひと安心。

たかがテレビ用の小さな真空管が大型の古典管に対して互角以上の勝負をするのが不思議でたまらないが、改めてその主な理由を3点ほど列挙してみると、

☆ 出力管がドライバー機能と出力機能とを併せ持っているため信号の伝達ロスが極めて少ない

☆ 個人の手巻きによる優秀な出力トランス(周波数の再生帯域が7〜5万ヘルツを誇る)が利いている

☆ 百戦錬磨のアンプビルダーたちが知恵を振り絞った独自の回路

ところが、これらに加えてほかにも大切な秘密があったんですよねえ(笑)。     

結論から言うと、それは真空管アンプを製作する時に欠かせない「ハンダ」のブランドにあったのだ!

判りやすいように、このアンプの製作者様(Kさん)との問答を再現してみよう。

Kさん「使用するハンダの種類で音は随分変わりますよ。端的な例を挙げるとエレキ・ギターですね。ギターの内部配線のハンダを変えるだけで音が一変するので、(ハンダの種類に)拘るエレキ奏者がとても多いです。

真空管アンプにしても以前古いウェスタン製のアンプを修繕したことがありますがソックリそのまま復元したのに肝心の音の方が蘇りません。原因は使うハンダにありました。爾来、古いアンプを修繕するときは可能な限り使用されているハンダを吸い取ってそのまま使用することにしています。」

「ほう〜、たかがハンダごときでそんなに音が変わりますか!ちなみにこの6FD7アンプはどのくらいハンダ付けの箇所があるんでしょう?」

Kさん「そうですねえ。手元に回路図があるので数えてみましょうか。1,2,3・・・・。全体で65か所ぐらいですかねえ。」

「そんなに沢山ありますか!そのうち音声信号系統と電源系統に分けるとすると、どのくらいの比率になりますかね。」

Kさん「音声信号系統のハンダ付けの箇所となりますとおよそ35か所ぐらいになります。」

「ハンダは一種の抵抗素材ともいえますから35か所もの関所があればハンダの種類によって音が変わるというのは十分納得できますね。ちなみにこれまで使用された中で一番音のいいハンダのブランドは何ですか?」

話はいよいよ核心に迫っていく(笑)。

Kさん「それは〇〇〇です。もう市販はされていませんので昔買い込んだものを大切に使っています。古いアンプでも回路はそのままで結線の箇所をこのハンダに入れ替えるだけで音が激変しますよ。」

「そうですか!この6FD7アンプにもそのハンダを使っていただいているんでしょうね?」

Kさん「もちろんです!」

ああ、良かったあ(笑)。

世にアマチュアのアンプ・ビルダーさんは数多いが、どうしてもプロに及ばないのはこういうところに一因があるのかもしれない。

血なまぐさい激動の幕末期に、「新選組」が「勤王の志士」たちを襲撃したあの有名な「池田屋騒動」事件で当時現場で死亡したのはなまじ剣術の腕に心得のある連中ばかりだったという。腕に覚えのない面々はハナから逃亡したおかげで命が助かった。

「生兵法は大怪我の基」ということを言いたいわけだが、ほんとうに家庭で音楽をいい音で聴きたいと思ったら、つまらないプライドは捨てて(よほどのプロ級は別だが)、ハナからプロが作ったアンプを使った方がいいと思うが、これはちょっと言い過ぎかなあ(笑)。



魅惑の真空管アンプ〜その11〜
2017年01月12日 | 魅惑の真空管アンプ
今年の元旦のお天気のように「新年早々から幸先の良いスタート!」にピッタリ当てはまる出来事があったので、胸を躍らせながら報告しよう(笑)。

テレビ用の真空管「6FD7」を使ったアンプについては「魅惑の真空管アンプ」シリ〜ズとして、新たにカテゴリーを設けて連載しているが、次から次に話題が出てくるのでオーディオをますます楽しませてくれる。

このアンプを「デモ用として使っていいですよ。」と「チューブ・オーディオ・ラボ」さん(新潟県)から預かったのは「真空管オーディオフェア」(東京都)が終了した10月上旬のことだった。

音質が我が家のシステムにマッチしていたのですぐに注文したところ、よそ様からの注文が相次いだため「お馴染みさんは後回し」の原則(?)のもとに待たされること3か月、ようやくこのほど待望の完成品が届いた。

舌なめずりしながら、さっそく試聴してみたところ「デモ用アンプ」をさらに上回る出来栄えだった。

          

左側がデモ用アンプで右側が完成品だが基本的な部品の配置は変わっていないものの、いろんなところが改良されている。

列挙してみると、

☆ 電源供給の要となる電源トランスが容量の大きいものに変更され、それに応じて「6FD7」のプレートにかける電圧が190Vから220Vへアップ、また電解コンデンサー(2本)も300Vから500Vへと大幅にアップされている。

☆ デモ用アンプはグッドマン(能率97db)のときには目立たなかったが、フィリップス(能率100db)のときに微かな残留雑音(ハムノイズ)が感じられてやや気になっていたのだが今回のアンプでは完璧に抑えられていた。つまりSN比が大幅に向上している。

☆ SPターミナルがネジ式からバナナプラグ式に変更されてSPコードが接続しやすくなった。

さらに肝心の音質だが、周波数レンジの拡大は言うに及ばず、スピード感、透明感から音のゆとり感までまったくケチのつけようがない。

我が家ではこれまで「PX25」アンプが王様として君臨してきたが、その牙城に迫らんとする勢いがある(笑)。

「6FD7」はドライバー管機能と出力管機能が一体化しているので信号の伝達にロスが無く、その辺のメリットが音のスピード感に寄与しているのだろう。我が家のジャジャ馬的な存在の「AXIOM80」(最初期版)との相性では、弱点である中低音域の量感を増やし、鋭すぎる高音域を抑え気味にするなど、このアンプが今のところベストの組み合わせといっていい。

先月(2016・12月)、同じ「AXIOM80」をこよなく愛好されている横浜市のSさんがデモ用アンプを試聴されてこのアンプの購入を決定されたが、完成品はそれ以上の出来栄えなので決して期待を裏切らないと思う。Sさん、あとしばらくの辛抱ですよ〜。

さっそく製造元様に次のように申し上げた。

「完成品は素晴らしい仕上がりぶりです。デモ用アンプとはかなり違います。もし、デモ用アンプを借りて試聴したいという申し出があっても、むしろ悪い印象を持たれるとまずいので貸さない方がいいかもしれません。完成品を新たにデモ用としたほうがいいので早急に(完成品を)送付していただくわけにはいきませんか。」

すると、製造元様から「それは分かりますけどフル稼働してもチョット追いつかない状況です。もし希望者がありましたら、おおよその音の傾向とか自宅のシステムとの相性の具合とか、大まかな範囲でよろしければという条件付きで貸していただくわけにはいきませんか。」

「ハイ、それもそうですね。」

ところが皮肉なことにその懸念がすぐに現実のものとなった。

このほど、兵庫県にお住いの「I」さんという方からメールが来て「6FD7」アンプを借りて試聴したいという申し出があったのだ(笑)。

すぐに次のような苦心(?)のメールを発信した。

「現在、お貸出しできるデモ用の<6FD7>アンプは手元にありますが、このほどチューブ オ−ディオ ラボさんから別誂えの完成品を受け取りました。

すると、周波数レンジの広さや残留雑音の低減など著しく改良されています。したがって、おおよその音の傾向とかご自宅のシステムとの相性がおおまかに試すという意味でデモ用アンプを試聴されるならいいと思いますが、おかしな先入観を持たれない方がいいので、まずもって完成品の方を聴かれた方がいいと思います。

完成品を貸し出せる予定はおよそ1月末とのことです。

それまでに、どうしてもデモ用アンプを試聴ご希望なら<送料着払い>になりますが送付してもいいですよ。」

すると「それでは待ちましょう。」というメールが返ってきた。

ハイ、それが非常に賢明な選択だと思います(笑)。


魅惑の真空管アンプ〜その10〜
2016年12月27日 | 魅惑の真空管アンプ
クラシック音楽の世界では「9」という数字が忌み嫌われていることをご存知だろうか。

たとえばマーラー作曲の『大地の歌』は、交響曲第8番に次いで完成され、本来ならば「第9番」という番号が付けられるべきものだった。しかし、ベートーヴェンやブルックナーが第9交響曲を書いて世を去っていることを意識したマーラーは、この曲に番号を与えず、単に「大地の歌」とした。

その後に作曲したのが純然たる器楽作品であったため、これを交響曲第9番とした。マーラーは続いて交響曲第10番に着手したのだが、周知のとおり未完に終わり結局「第九」のジンクスは成立してしまったという逸話がある。

こういう大作曲家たちに“あやかる”のは、まことに不届き千万だが(笑)、書き連ねてきた「魅惑の真空管アンプ」シリーズも「〜その9〜」に留めておくつもりだった。

だが、しかし、どうしても「〜その10〜」を書かざるを得なくなったので以下、その辺の事情について記してみよう。

1970年前後のテレビ用の真空管を出力管にした「6FD7」アンプだが、ほとばしるようなエネルギー感にたいへんな魅力を秘めており、新たにカテゴリーを設けて「魅惑の真空管アンプ」シリーズとして連載してきた。

製作者様からのご好意によってデモ用アンプを預かっているので希望者(メール)に貸し出しているが、大いに好評を博し注文が相次ぐ状況となって累計20台近くとなって目が回るほどの忙しさ。納品は3月以降ということになっている。

これまでの実戦では5勝3敗1引き分けといったところで、すでに5人の方が申し込まれている。

          

つい最近では、12月上旬、横浜市にお住いのSさんに1週間ほど貸出していたところ、どうやらご当家のシステムと相性が良かったみたいで、めでたく購入の運びとなった。

ここで、Sさんから届いた試聴結果のメールを紹介させていただこう。匿名ということで無断掲載お許しください。

「試聴させていただきましたアンプの受注は大盛況との由、何よりと存じます。AXIOM80を常用しておる方もさほど多くはないと思いますが、このスピーカーで音楽と対峙している時の緊張感には麻薬的なものがあり、時間的、予算的な側面はあったにせよ、それでもついつい戻ってきてしまう繰り返しの50数年でありました。

その昔学生時代に、西部百貨店池袋店のオーディオコーナーに瀬川冬樹さんが相談窓口をされていたことがあり、小生の好みのジャンルや予算、装置の相談をした事があるのですが、その時スピーカーはAXIOM80とタンノイVLZで充分ではないかとのアドバイスを頂きました。

まあ、貧乏学生相手の話だったかも知れませんが、小生は既に瀬川教の信者となっておりましたので、その後は向上心を放棄し、ひたすらそのアドバイスを金科玉条として今までやってきました(苦笑)。

今般折角の機会を頂きましたので、これからは時に可愛い『6FD7メインアンプ』を活かしてシャープな輝きのある元気ある音を楽しみたいと思います。 この度は色々とお世話になり有り難うございました。」

いやあ「6FD7アンプ」の凄さを共有できて光栄です!

それにしても瀬川冬樹さんですか〜、懐かしい・・・。

昔はそれこそいろんなオーディオ誌を読み漁ったものだが、一番肌にピッタリきた評論家は瀬川さんだった。

Sさんと同様に無条件の「瀬川教の信者」だったし、今だってそうだが、ご存命中に一度でもお会いしたかったのでSさんがほんとにうらやましい。こういうときこそ、「しがない田舎暮らし」を恨みたくなる(笑)。

もし瀬川さんが長生きされて今でもご活躍されていたら、現在の日本のオーディオ界もこんな惨状にならなかったのでは、と思わせるほどの魅力的な感性の持ち主だった。

2013年に復刻された瀬川さんの遺稿集「良い音とは 良いスピーカーとは」は今なお座右の書になっている。

                     

以前のブログにも書いたことがあるが、この本の中で強く印象に残る一節を紹介してみよう。

「コダックのカラーフィルムの染色の良さは世界的に知られている。それは映画の都ハリウッドが育てた色だといってもいい。そのハリウッドがトーキーの発達とともに生み・育てたのがウェストレックスのトーキーサウンドであり、アルテックのA7に代表されるシアタースピーカーである。

世紀の美男・美女が恋を語るスクリーンの裏側から、広い劇場の隅々にまで明瞭でしかも快いサウンドをサーヴィスするために、シアタースピーカーの音質は、人の声の音域に密度をもたせ、伴奏の音楽や効果音の現実感を損なわないぎりぎりの範囲までむしろ周波数帯域を狭めて作られている。

大きなパワーで鳴らすことが前提のスピーカーの場合に、低域をことさら強調したり帯域を延ばしたりすれば恋の囁きもトンネルで吠える化け物になってしまうし、低音域のノイズも不快になる。高音もことさら延ばしたり強調すればサウンドトラックの雑音や歪が耳障りになる。

こうしたスピーカ−が生まれたのは、1930年代で、その頃のレコードや蓄音機の性能からみればトーキーのシステムはワイドレンジであり、高忠実度であった。けれど現在の高忠実度の基準からみればシアタースピーカーはもはや広帯域とは決して言えない。

しかしこのことから逆に、音楽や人の声を快く美しく聴かせるためには、決して広い周波数レンジが必要なのではないということを知っておくことは無駄ではない。

低音が80ヘルツ、高音が7〜8キロヘルツ、この程度の帯域を本当に質の良い音で鳴らすことが出来れば人間の耳はそれを本当に良い音だと感じることが出来るのである。」

以上のとおりだが、要するに周波数レンジを拡大することは決して悪いことではないが、それは「基本的な周波数帯」(80〜8キロヘルツ)において「分解能」と「透明感」をしっかり確保していることが大前提となっての話。

言い換えると、80ヘルツ以下の低音と、8キロヘルツ以上の高音は「おまけ」と考えておけば、実に視界がすっきりする。

しかも「基本的な周波数帯」が十全だと、それ以下の低音もそれ以上の高音も欲しくなくなるから不思議。

その点、「6FD7」アンプは「基本的な周波数帯」をしっかり確保したうえで、低音域も高音域もほどよく伸びているのでまったく言うことなし。我が家の「AXIOM80」の線の細さをピッタリ補完してくれるし、Sさんはとても「いい買い物」をされたに違いないと思っている(笑)。


魅惑の真空管アンプ〜その9〜
2016年11月17日 | 魅惑の真空管アンプ
このシリ〜ズもとうとう9回目になった。「前回からの続きです」と、いきたいところだが、もし初めから事情を知りたいという方は「カテゴリー=魅惑の真空管アンプ」を設けていますのでどうぞ〜。

さて、主人公の「6FD7」アンプだが「異人さんに連れられて」放浪の旅に出たのは去る5日(土)のことだった。

それから福岡県の2か所、兵庫県の1か所と他流試合を経て我が家に戻ってきたのがこの14日(月)。

その結果だが、採用が1件、不採用が1件、保留が1件ということだった。採用、不採用ともに奇しくも相手のスピーカーはタンノイさんだったのがご愛嬌(笑)。それも、より低音域が重視される大型システムの方で採用となり、小型システムの方で不採用となったのはこのアンプの重厚な性格をよく表わしているようだ。

兵庫県の別のマニアの方がJBLの「150−4C」(38センチ・ウーファー:片チャンネル2発)の鳴りっぷりが気に入られて、即注文となったのも頷ける。

さらにまた、使われているプリアンプとの相性によって命運が分かれた可能性も否定できない。

なにはともあれ、10日ぶりに我が家に戻ってきたこのアンプを遊ばせておくのは勿体ない。不在中、2台のアンプを繋ぎ替えて楽しんでいたが、今度は改めて実力確認の意味で胸をワクワクさせながら3台による聴き比べを実施した。

       

相手が定評のある「71系」アンプ2台とくれば、不足はなかろう。左側から順にアンプを紹介しておくと、

「471−B」アンプ

前段管が「6SN7GTB」(ボールドウィン)〜出力管「471−B」(デフォレ)〜整流管「380」(カニンガム)

「6FD7」アンプ

改めて言うまでもないがテレビ用の真空管「6FD7」(複合管)を使っていて、整流管は「6BW4」。出力トランスは個人の手巻きによるもので、製作者によると周波数特性は「7ヘルツ〜4万ヘルツ」というから驚異的な数値を誇っている。

道理で、こんな小さな図体のアンプからあんなに深々とした低音が出るはずである。このトランスが(このアンプの)「陰の主役」といっても過言ではあるまい。

「371ーB」アンプ

前段管「AC/HL」(英国マツダ:ナス管)〜インターステージ・トランス〜出力管「371−B」(カニンガム)〜整流管「OK−X213」(メッシュプレート)

そして、試聴に使ったシステムは次のとおり。

CDトランスポート「ヴェルディ・ラ・スカラ」(dCS)〜DAコンバーター「27iXVer3.0」(ワディア)〜上記の3台のパワーアンプ〜スピーカー「AXIOM150マークU」で、プリアンプは抜き。

結果からいくと3台とも「いずれアヤメかカキツバタ」、ほんとうに惚れ惚れするような鳴りっぷりだった。

強いて言えば、「471−B」アンプのゲインが少々高過ぎてDAコンバーターのボリューム位置が「30/100」程度となって、どうしても不利な状況となり、この場合に限ってはプリアンプを噛ました方がよかった。

残るは「371−B」アンプと「6FD7」アンプとの一騎打ち。両者ともゲインが同じくらいでDAコンバーターのボリューム位置が「60/100」程度で丁度いい塩梅。

音の陰影というか、彫の深さからいくと「371−B」アンプに軍配が上がり、音の立ち上がり、立下りといった「スピード感覚」から言えば、やっぱり「6FD7」アンプの方が一枚上。

こうなると、もう好き好きだがクラシックもジャズも両方聴きたいと欲張るとなれば明らかに「6FD7」アンプだろう。

ただし、先日購入したフルトヴェングラー・ボックス」の中のオペラ「魔笛」(1951年版:ライブ)を聴くと、明らかに「371−B」の方が舞台の雰囲気の再現性に優れていた。さすがに1930年代の古典管の面目躍如という気がした。

したがって「6FD7」アンプは優れた近代録音盤の方とマッチングがいいといえる。

それに面白いことに気が付いた。「AXIOM150マークU」をウェストミンスターの上に置いているので頭の上から音が降ってくる感じがあったが、「6FD7」アンプに切り替えたとたんに音の重心が見事に下がり耳の高さで音が出ている感覚に襲われた。音にも目方があるのかと驚いたほど(笑)。

それにしても誰が聴いても、「これがアンプとスピーカー合わせて10万円前後の音?」とはきっと信じられないに違いない。

最後にピンコードについて。

実は「これを使ってみてください」と、つい最近いただいた「ウェスタンの単線」を使ったピンコードがある。いろんな線材を試されて、ようやくこの単線に行き着かれたそうだ。

          

実はその昔、ピンコードや電源コードで音の変化を大いに楽しんだ時代があったが、そのうち飽きてしまって「どうせ50歩、100歩」と思うようになった。

したがって、今回のピンコードもその類だろうとあまり乗り気ではなかったが、実際に使ってみて音が激変したのには驚いた。それもDAコンバーターとパワーアンプを直結するときに使うと威力絶大の効果を発揮した。音が艶やかになって生気がより一層出てくるのだ!

さっそく14日(月)の夜、注文した。「是非同じものがワンペア欲しいです。お金は払いますから〜。」(笑)。



魅惑の真空管アンプ〜その8〜
2016年11月08日 | 魅惑の真空管アンプ
「魅惑の真空管アンプ」シリ〜ズもいよいよ8回目を迎えた。第一回を登載したのが10月18日だからおよそ3週間の間に8回なので、ほぼ3日ごとの更新ペースになっている。

単にテレビ用の真空管に過ぎない「6FD7」が意外な実力を秘めていることへの驚き、そしてその新鮮さに興味を魅かれる方が多いようで、上々の反応ぶりにこちらもつい熱が入ってしまう(笑)。

さらに製作者様の情報によると、実際に試聴していただいた方々からもご好評のようで、早くも1回目のロット「5台」が完売となり、2回目のロットを準備中とのこと。

しかし、よく考えてみると、お値段も手ごろだし、持ち運びに便利な軽さだし、音も見かけによらず重心の低い本格派なのでむしろ売れない方がおかしいくらいで、サブアンプとして使いながらも、ひょっとしてメインアンプを凌駕するかもしれない可能性を秘めているところが何とも頼もしい。

今でも評判を聞きつけて乗り気になった方々から試聴希望のメールが当方にもいくつか舞い込んでおり、順番待ちの状態だが、そのメールの内容を拝読させていただくと真空管アンプの「低音域のエネルギー感と制動力」に悩んでいる方がいかに多いかを実感する。実は、かくいう自分もそのクチなのでほんとうに身につまされている。

さて、去る5日(土)、福岡方面の試聴希望者のとりまとめの窓口にあたるKさんがこの「6FD7」アンプを引き取りにお見えになった。名残惜しいがしばしの別れとなるので、アンプの編成替えをしなければならない。

もちろん、Kさんにはお見えになったついでに丁度いい機会だから我が家のシステムを試聴していただいた。

何といっても今回のハイライトはにわか作りの「AXIOM150マークU」の試聴である。

            

画像のライトブルーの箱に容れた「150マークU」(口径30センチ)だが、設置してしばらくしてからちょっとした細工を施した。というのは、聴いているうちに、たしかに素性のいい音なんだけどやはり(箱が)後面開放だと音にタメがないことに気付いた。

グッドマンのユニットはすべてそうだが、ユニットの振幅時に何がしかの負荷を与えた方がメリハリがつくので、ARU(背圧調整器)もどきに、適当に細かい穴を開けた板に補強材をガッチリ張り付けて箱の後ろ側を塞いでみたところ、明らかに音のクオリティが向上した。ほんのちょっとしたことだが、スピーカー周りの細工の効果はアンプを替えたどころの比ではない。

折角だからKさんがお見えになる前にぜひ作業をやっておこうと取り掛かり、ギリギリの前日の夕方にようやく完成をみた。

当日は秋晴れの中、11時過ぎにお見えになったKさんに一番最初にこのシステムを聴いていただいた。

まず、優秀録音で知られるヒラリー・ハーンの「プレイズ・バッハ」を聴いていただいたところ、ほんとうに驚かれたご様子。イヤ、けっして大げさではない(笑)。

「音の佇まい、音色の艶やかさといい、これが一番いい音ではないでしょうか!グッドマンの赤色マグネットのトライアクショム(口径30センチ)を別宅でちょくちょく聴いてますが、この150マークUは優るとも劣りませんよ。」と、仰るのだ。

「たしかに、これが一番いい音かもしれませんね。このユニットは私の好みにピッタリです。ツィーターが無くてもシンバルがとても繊細な響きを出してくれますし、低音域の質感もこれで十分です。オーケストラからボーカル、ジャズまであらゆるソースに対応できますので、これ1台あれば十分でしょう。早いうちにこのユニットに巡り会っておれば無駄遣いしなくて済んだのですが・・・。」

実は内心複雑である。

「150マークU」のユニットは2個とも中古の安物のジャンク品だし、箱の材料は厚さ1センチほどのありふれた集成材だし、プリアンプもパワーアンプも予備役に編入していた残り物を使ったし、こんな安普請のシステムから我が家で一番いい音が出るなんて絶対に許せん!(笑)

ちなみに、集成材の箱の厚さは1.15センチだが、音が鳴っているときにそっと触ってみるととてもいい振動が伝わってきて、この共振が心地よいサウンドを生み出してくれているのだろう。

改めてオーディオに見かけや値段は通用しないと、痛感した!

まさに、うれしい悲鳴だが午前の部はこれで終了。そして波乱は午後に起こった。

午後からは話題の「6FD7」アンプで「AXIOM300+スーパーツィーター」そして「AXIOM80」の試聴に移った。

Kさんは先月(10月)の13日に我が家に到着した「6FD7」アンプを既に試聴されているのだが、そのときに比べると「随分音がこなれてきましたねえ。明らかにエージングの効果が出てますよ。」と、ひとしきり感心されながら二人で「6FD7」アンプの特徴を述べ合った。

低音域はどんな使い方をしても破綻がなさそうなので、あとは中高音域の素直さをいかに引き出すかが使い主の腕の見せ所だろう。

しばらく試聴してから、「今度はひとつ3ウェイの音(箱はウェストミンスター)を聴いてみましょうか。」とお誘いしたところ「いや、私は3ウェイの音は結構です。」とかたくなに拒否される。

まあ、そんなに言わなくてもと、アンプのスイッチを入れて強引に聴いていただいたところ、30分もせぬうちに、そそくさと帰り支度を始められて、「今日はもうこの辺で帰らせていただきます!」。

「エッ、まだいいじゃありませんか。」

「いや、帰宅してから早く6FD7アンプを試聴したいものですから。」

日頃のKさんに似合わぬ言動なので「?」・・・。

思い当たるのに完璧なフルレンジ愛好派で知られるKさんのことだから、3ウェイの音を耳が受け入れず我慢できなかったに相違ない。

「Kさんを殺すのに刃物は要らぬ、3ウェイの音を聴かせればいい。」と、初めて気が付いた(笑)。

モーツァルトが幼少の頃、トランペットの音が大嫌いで聴いただけで恐怖に打ち震えたという逸話があるが、Kさんの耳はまさにモーツァルト並みだ!

フルレンジで聴いていると、つい周波数レンジの広さが欲しくなるので「3ウェイ」にするのだが、するとハーモニーがおろそかになって、ふたたびフルレンジに戻る。そういうことの繰り返しが実験用のウェストミンスターの箱に限って延々と続いている。

まあ、大いに楽しんでいるので仕方がないか(笑)。


魅惑の真空管アンプ〜その7〜
2016年11月03日 | 魅惑の真空管アンプ
前回からの続きです。

29日(土)午前の部でいかんなく実力を発揮した「6FD7」アンプだが、午後の部に入ってからはまず「PX25」アンプの登場となった。

前回掲げたテーマの3番目「AXIOM300+スーパーツィーター」と4番目「大改造したPX25アンプ」の検証である。

          

「AXIOM300」はオークションに頻繁に出品されている「AXIOM301」とよく間違えられるが、これは似て非なるものでたった1番違いにもかかわらず、れっきとしたグッドマンのアルニコ・マグネット・タイプである。ここでもDAコンバーター「エルガー プラス」との直結でスタートした。結局、以降プリアンプの出番はなし。

「PX25アンプは随分変わりましたね〜。これならわざわざPP5/400の出番はなくても済みそうです。スーパーツィーターも十分効果を発揮してますよ。この音は以前、友人宅で聴いたグッドマンのトライアクショム(3ウェイ)の音とそっくりです。」と、Sさん。

先日、オークションで滅多に出品されないトライアクショムを執念が及ばず、とり逃したことを今でも忘れ切っていないが、これでどうやら胸が収まった(笑)。

30分ほど音楽に浸ってから、Sさんがおもむろに「アンプをPX25から6FD7に変更して聴いてみたいですねえ。」

そ〜ら、おいでなすった!(笑)

それからが本日のクライマックスだった。試聴盤は女性ボーカルからヒラリー・ハーンの「プレイズ・バッハ」、ブルックナーの「交響曲8番」(チェリビダッケ指揮:リスボンライブ盤)などさまざま。

じっと目を瞑って聴かれていたSさんだが、やおら「いやあ、こんな小さなアンプから出てくる音とはとても信じられませんよ。カーテンをして聴いたら、大型アンプで駆動しているみたいです。ヒラリー・ハーンのヴァイオリンはこれまで聴いた中では最高です。音のスピードが信じられないほど早いです。大規模編成の曲でも破綻がありません。このアンプぜひ欲しいですねえ。〇〇さんと同タイプのもので結構ですからさっそく注文をお願いします。」

「この出力管6FD7は複合管のためドライバー機能と出力機能が一体化していますのでスピードが並外れて早いのでしょう。たいへんなメリットですよ。アンプ発注の件は製作者にすぐに連絡しておきます。いくらアメリカからの直輸入ルートがあるといっても、スペア管などのことも考え合わせると本数に限度が有りますので早い者勝ちです。なかなか評判が良くて注文が舞い込んでいるようですが、まだ間に合うと思います。」と、自分。

実際に試聴してみての注文だから説得力がある。これまでこのアンプを実際に聴いた人間は自分も含めて7名。そのうち実際に注文したのは3名。保留が1名だから確率は50%だ。高いか低いかは読者のご判断に任せよう。

最後にテーマの5へ。「我が家のベストの組み合わせを探る」

たいへん熱のこもった本日の試聴会もいよいよSさんの帰りの電車の時間が迫ってきた。いよいよ真打ち「AXIOM80」の登場である。

          

AXIOM80(イギリス)は復刻版も含めて製作年代によってツクリ(コーン紙の軽さやカンチレバーの質など)が微妙に変わり、したがって音質も微妙に異なるが、我が家の「AXIOM80」はSさんと同様にオリジナル「最初期版」のものである。ただし、いつ故障してもいいようにスペアとして「復刻版」を2ペア保管しているが、出番はまったくない。

女性ボーカルを聴いたが、思わず息を呑むほどの美しさだった。何という透明感、デリケートな表現力・・・。

ときどき「いい音」ってなんだろうと思うことがある。別に公式的な尺度があるわけでもなし、人それぞれの感性でもって「それで良し」としているだけだ。

したがって世界中に「いい音」がいくつも氾濫しているわけだが、我が家の場合「いい音」の「物差し」は「可聴周波数の全域に亘って透明感があること」に尽きると思っている。

ただし「透明感って何?」と訊かれても言葉で表現するのは無理だが、「それはAXIOM80を聴いていただくと自ずと分かると思います。」と答えるしかない(笑)。しかし、このAXIOM80は鳴らし方が難しくて、アンプとの相性が悪かったりすると耳障りで騒音以外の何物でもない。

まあ、そういうわけで長年「ああでもない、こうでもない」と彷徨しているわけだが、今回はうまくいったようだ。

「やっぱりAXIOM80は空前絶後のスピーカーですねえ。とても複雑なツクリで潜水艦のソナー探知用に開発されたというだけのことはありますよ。」と二人で嘆息した。6FD7アンプとはどちらもスピード感(音の立ち上がり)を身上としているのでとても相性がいい。

これで我が家のベストの組み合わせは決定した。しかし、これは持ち主しかわからない微妙な心理なのだがこの音は日常的に聴くべきではないように思う。だいいち自分のようなガサツな人間にはもったいない。ひっそりと大切に保存しておき、お盆と正月、そしてお客さんが見えたときにだけ聴けばいい音だ(笑)。

いつものことながら今回も実り多き試聴会だった。

SさんをJR別府駅まで送った後、すぐに製作者に連絡をとったところ「6FD7アンプ製作」2台分(自分とSさん)の了解を得た。

とにかく、お値段がリーズナブルだし、軽いので持ち運びに便利だし、音もいいし、シンプルな回路で球も丈夫だし、こういう四拍子そろったアンプはなかなかお目にかかれない。

少なくとも今年中には新たな「6FD7」アンプが完成するだろうから、今度はSさん宅でどういう活躍を見せるか、とても楽しみ〜。


魅惑の真空管アンプ〜その6〜
2016年11月01日 | 魅惑の真空管アンプ
今回のブログはテレビ用の真空管「6FD7」を使ったアンプが登場するので「魅惑の真空管アンプ」シリ〜ズとして分類しておこう。また、カテゴリーとして新たに「魅惑の真空管アンプ」を15番目に設定したのでバックナンバーをご覧になりたい方はどうぞ〜。

さて、去る29日(土)、およそ9か月ぶりに我が家にお見えになったSさん(福岡)。

その間、我が家のシステムの方もかなり変遷しているので頭が混乱しないように事前に主要なテーマを設定しておいた。

1 新たに導入を決定したデモ用アンプ「6FD7」の試聴

2 ウェストミンスターの箱に容れた「AXIOM110」(25センチフルレンジ)を核とした3ウェイシステムの試聴

3 「AXIOM300+スーパーツィーター」の試聴

4 大改造した「PX25アンプ」の試聴

5 我が家のベストの組み合わせを探る

こうして書き上げてみると、改めて9か月間にすっかりシステムが様変わりしていることに驚くが、はたして変化することがいいことなのかどうか、確たる自信があるわけでもない。こういう状況のもとで同じスピーカー「AXIOM80」(グッドマン)を愛用している仲間から意見をもらうは大いに参考になる。どうせ「似た者同士」だが(笑)。

午前9時半から午後3時まで昼食を挟んで、5時間半みっちり試聴してもらいながら意見交換を行ったのでその模様をおいおい述べていくとしよう。

まず1から。

           

関西のMさんに貸出していた「6FD7」アンプだが、この日の試聴のために27日(木)に約束通り返してもらった。余談になるがMさんはなかなかお気に召されたようで既に製作を依頼されたとのこと。

さて、この日は始めから我が家のエース級のシステムで聴いてもらうことにしたので日常用のワディアのDAコンバーターの出番はいっさいなし。したがってシステムの構成は次のとおり。

CDトランスポート「ラ ヴェルディ スカラ」(dCS) → DAコンバーター「エルガー プラス」(dCS) → プリアンプ「大西式プリ」 → パワーアンプ「6FD7シングル」 → スピーカー「AXIOM110+ワーフェデールのコーン型ユニット+JBL075ツィーター」3ウェイシステム

スピーカーを前半の部(午前中)は同上のとおり3ウェイを、後半の部(午後)はフルレンジに分けて、試聴することにした。

はじめに、女性ボーカルを聴いていただいたが、Sさんの第一声は「低音域のエネルギー感は目を見張るものがありますが、中高音域の透明感というか抜けは今一つですね〜。」

長いお付き合いを背景に、思ったことをズバリと指摘されるのがSさんのいいところ(笑)。

「プリアンプを外してDAコンバーターのエルガー・プラスから直結にして聴かせていただけませんか。」

そういえば、ワディアとの直結はしょっちゅうやっているが、エルガーとの直結は滅多に試したことがない。これもボリューム調整機能が付いているので可能だ。RCAコードを差し替えるだけだから簡単そのもので1分で完了。

「いやあ、これは素晴らしい!何よりも気になっていた中高音域に透明感が出てきました。やっぱりプリアンプが邪魔していたんですねえ。この音はわたしの大好きなブリティッシュ・サウンドそのものです。6FD7アンプは私も是非欲しいですね。それに出力管もさることながら出力トランスの優秀性が際立っていると思います。」

広い帯域を身上とするこの出力トランスに目を付けられたSさんの慧眼には驚いた。

「市販されている機械巻きのトランスと違って個人の丁寧な手巻きによる出力トランスですからその効果は歴然としています。それこそ製作者は福岡市近郊の方だそうですよ。北国の博士が優秀性に着目され実際に使用されていますので折り紙つきです。このトランスの存在なしに、この音は語れないでしょう。」と、自分。

それにしても、Sさんは絶対的なプリアンプ使用派だと思っていたので「プリアンプを外す」というご提案は意外だった。

「ケースバイケースでプリアンプの程度次第ですよ。中途半端なものなら入れない方がいいです。この6FD7の特徴は無色透明なところにあるようですからスピーカーの個性をそっくり活かすならプリアンプ無しの方がいいと思いました。これがテレビ用の球だなんてとても信じられませんよ。」

さあ、ここから我が家の手持ちのアンプテストに入った。このDAコンバーター直結状態のもとで次々にアンプを取り代えて試聴した。何しろアンプの個性が一目瞭然に分かるのだからこたえられない。

そして「171シングル」「71Aシングル」「71Aプッシュプル」「2A3シングル」がいずれも枕を並べて討ち死に〜。何も比較してやらなければ誇り高く生き残れたものを・・・、無念(笑)。

それにしても、このチビちゃんアンプ「6FD7」は出力トランスが出力管を生かしているのか、出力管が出力トランスを生かしているのか、どうも両者の主従関係がよく分からない。いい真空管アンプとはそういうものだろう。もちろん、独特の回路も良質な整流管も陰の主役だ。

なお、併せて2のテストもしたわけだが、この“にわか作り”の3ウェイシステムは十分鑑賞に耐え得るものだった。自画自賛になるがフルレンジのときよりもずっと広帯域になってハーモニーにも違和感はない。

ちなみに前々回のブログで紹介した時と比べると、「〜1100ヘルツ」は従来どおりだが、「1100〜9000ヘルツ」はワーフェデールの「コーン型ツィーター」に、「9000へルツ〜」はJBL「075ツィーター」に変更している。

高音域(9000ヘルツ〜)に加えたJBL075ツィーターは、ブリティッシュ・サウンドとは異色の存在にもかかわらず「生かさず、殺さず」で、挿入したマイカ・コンデンサー「0.1μF」が功を奏したようだ。

以上で午前の部は終了し、昼食を挟んで今度は午後の部へ〜。

いよいよ「PX25アンプ」による「AXIOM300+スーパーツィーター」、そして「AXIOM80」の駆動という我が家の生命線の登場だが、ここでも意外な展開に心の底からビックリ(笑)〜。

以下、続く。


魅惑の真空管アンプ〜その5〜
2016年10月27日 | 魅惑の真空管アンプ
ブログの原稿をツクルのは嫌いでもないがそれほど好きでもないし、まあ厭わないという程度だが、この「魅惑の真空管アンプ シリ〜ズ」のときだけはいつも胸がワクワクするのはいったどうしてなんだろう?

それは、お値段とかブランドとか外見にいっさい惑わされない「ホンモノの真空管アンプを紹介できる喜びと痛快さにある」といえば言い過ぎだろうか(笑)。

さて、前回の「シリーズ〜その4〜」で述べたように、低域不足で悩んでおられる関西在住のMさんに急いで試聴していただこうと、この「6FD7」アンプを送付したのが23日(日)、そして翌日の午後には無事到着の運びとなった。

          

Mさんの第一声は「真空管って人間と同じだなと思いました。外見と肩書だけで判断は出来ませんね。3時間くらい聴き惚れていました。明日、試聴レポート送ります。」

そして、25日(火)の夜に期待のメールが届いた。

「簡単なレポートお送りします。 最初にオーディオルームですが、自宅ではなくおよそ2Kmくらい離れた所に以前、八百屋を営業していた店舗を改造(防音設備無し)道楽部屋にしました。広さは50帖位、30年位になります。

システムは現在4セットありまして、そのうちの1つアルテックA4は結納が済み嫁入り前です。

低域不足はJBLシステム(150ー4C×2+375+075)とアルテック822システム(803A×2+803C)です。

マイルスのカインド・オブ・ブルー(LP)聞きました所、ポールチェンバースのベースが今まで引き込んでいたのに前に出てきました。CDだともっと出てくるでしょうね。

中低域がこれだけ安定した音がでるので非常に聞きやすいです。低域が出なければ、つまらないと何時も思っていますので、6FD7アンプは<凄い!>の一言です。

部屋が広いので音量はかなり上げますが、それでもつまみ位置は11時〜1時の間です。2ワット以内の出力だそうですが、余裕ありすぎです。

また、CD直出し時の再生周波数レンジの広い事。今まで聞かれなかった音が聞こえますのでビックリです。

RCA845シングル、WE300Bパラシングル等大小5セット所有していますが、ディスプレイになりそうです。

アルテックA4(515B×2+288C×2)とアメリカ・タンノイ(ゴールド15インチ・国産箱?)の低域は何とか出ている感じでしたが、メリハリのあるしっかりした低域に変わりました。

中高域は直熱3極管アンプの方がいいかな?と思ってましたが、いやいや負けていません。同等以上です。

というわけで、すぐにでも注文したいのですが〇〇様にお願いできるのでしょうか。

またはメーカー様へ注文すればいいのでしょうか?6FD7アンプが1日も早く手に入れられるようご協力宜しくお願い致します。」

これは大変なことになった。想像以上といっては失礼になるが、部屋の大きさを含めてこんな豪華なシステムはおそらく日本でも有数だろう。いくら低域不足といっても我々とはちょっとレベルが違う(笑)。

慎重に一考してから、次のように返信した。

「Mさんは凄いシステムをお持ちですね!あの高名なJBLのウーファー<150−4C>を片チャンネル2発とは恐れ入りました。50畳の部屋といい、私のシステムとはスケール感が桁違いです。

舞台が大きくなればなるほど6FD7アンプが実力を発揮できたようでうれしくなりました。

実は<このアンプは一通りオーディオ仲間たちの試聴が済んだあとは私に引き取らせてください>と、製作者様に申し上げて了解をいただいていたのですが、この株をM様にお譲りしましょう。<6FD7アンプ>もその方がきっと喜ぶと思います(笑)。

話が複雑にならないように出来るだけ早期の引き渡しなども含めて製作者様には私の方から交渉してみます。」


魅惑の真空管アンプ〜その4〜
2016年10月25日 | 魅惑の真空管アンプ
この「魅惑の真空管アンプ シリ〜ズ」も早くも4回目を迎えた。最初の稿を登載してから丁度1週間が経過したが、なかなかの反響振りで、まず1日当たりのアクセス数がこれまでで最高の「800 IP」台に到達するなど通常の2割増し近い伸びには驚いた(笑)。

おそらく、巷には高額な真空管アンプが溢れかえっており、少々食傷気味のところに「安価なテレビ用の真空管からいい音が出る!」という意外性と新鮮さが受けたのだろう。

改めて製作関係者に敬意を表し、「真空管オーディオの真髄ここにあり」と言いたいところだが、「いい音」かどうかを最後に決めるのは当事者である。

関西の読者の方(仮にMさんとしておこう)から「JBL、アルテックのスピーカーを使ってますが低音不足に悩んでいます。6FD7の記事を拝見して、これだと思いました。ぜひアンプ製作の依頼をしたいのでお願いします。」という趣旨のメールが届いた。

当方の記事の内容を信じていただいたのはありがたいし、まことに光栄の至りだが、自分は過去にオーディオ専門誌の記事を鵜呑みにして散々涙を流してきたのでMさんに同じ轍(てつ)だけは踏んでほしくない(笑)。

そこで「音の好みやシステムとの相性の問題がありますので、一度試聴されてから決めた方がいいと思いますよ。試聴が一段落したらこのアンプを送付しますのでしばらくお待ちください。」と、返事した。

真空管アンプの低音域の問題は自分もメチャ苦しんできたのでMさんのお気持ちは痛いほどよく分る。できるだけ早く送ってあげよう。

さて、オーディオ仲間のNさん(大分市)にお貸ししていた「6FD7」アンプだが、貸与期間の三日が経過したのでさっそく回収に出かけて持ち帰った。結局Nさんから「このまま置いていって欲しい」という言葉は最後まで聞けなかった(笑)。

しかし、このアンプはまだ来たばかりなので、いろいろ鳴らし方を研究するところがあって興味が尽きない。

不在中の3日間で頭に描いていたのが「今度はプリアンプを通さずに聴いてみよう」だった。これほど(音の)重心の低いアンプならプリアンプ無しでもうまく鳴ってくれそうな気がする。

レコードと違ってCDオンリーの愛好家の場合「プリアンプ不要論」は延々と続く「古くて新しいテーマ」である。

何ごとも「シンプル・イズ・ベスト」なので、プリアンプ無しでいい音が出ればそれに越したことはない。「プリアンプは必要悪だ」という思いはずっと変わらない。

ちなみに6年半ほど前に投稿した「プリアンプはもう要らない?」は、いまだに過去記事の閲覧数ではいつも上位に食い込むほどの常連組だ。

そのくらい「プリアンプ不要論」に対して読者の関心度の高さが伺えるわけだが、当時と違ってこのテーマに対する(現時点の)じぶんの結論は「結局、相性の問題に尽きる」と考えている。

つまりDAコンバーター、メインアンプ、スピーカーがそれぞれの長所と欠点を補い合い「三位一体」として、うまく調和してくれればそれでヨシ、もし、そうじゃないときはプリアンプを介入させた方がマシ。

もちろんDAコンバーターにボリューム調整機能が付いていることが前提条件である。プリアンプの代わりにアッテネーターを使うなんてのは論外だ(笑)。

今回の実験ではDAコンバーターに「27ixVer3.0」(ワディア)、メインアンプに「6FD7シングル」、スピーカーに「AXIOM110」(グッドマン:箱はウェストミンスター)という組み合わせだった。

ちなみにこのDAコンバーターは初めからプリアンプを使用しなくてもいいような仕様になっており、出力インピーダンスは「1Ω以下」となっている。

胸をワクワクさせながら聴いてみたところ、これぞこれまで聴いた中でベストのサウンドだと唸ったねえ!(笑)。

周波数レンジの広さ、音の立ち上がりの早さ、低音域の力感と制動力も申し分なし。しかもDAコンバーターのボリュームが「60/100」あたりで十分な音量が確保できるのでエネルギー感にも余裕がある。さらにプリアンプを入れていた時よりも明らかに高音域が素直になっている!

これなら「WE300B」アンプや「PX25」アンプの出番はもうないと一瞬思ったが、瞬間風速での感想は危険だし、後々ブログが書きづらくなるので、断言するのは止めておこう(笑)。

このアンプの生みの親の「北国の博士」にこの状況をぶつけてみると「ケース・バイ・ケースですがプリアンプを入れると、どうしてもレンジが狭くなりがちです。その点この6FD7アンプは低音域から高音域までレンジの広さが持ち味なのでたしかに直結の方がいいかもしれませんね。」

そういうわけで、これからこのアンプを持っていって他流試合をする場合、プリアンプを使わなくて済むように予備のワディアのDAコンバーターも携帯してセットにして試聴しようと決めた。

実は思い当たる節がある。このDAコンバーターはつい最近コンデンサーを36個も替えたりしてオーバー・ホールしたのだが、その効果が如実に出てきたようなのである。以前、パワーアンプと直結したときにはもっとボンヤリした音だった記憶がある。成る程、あのときは10年以上も経過してコンデンサーが劣化していたせいで性能をフルに発揮できなかったのか・・・。

大枚をはたいて懐が痛かったけど、やっぱり修繕して良かった(笑)。

             

というわけで、調子に乗って次から次にテスト盤を試聴した。

エンヤの「Caribbean Blue」では冒頭の「ガツン」という衝撃音に対して真空管アンプによってはスピーカーから「ザザッ」という音が出て(アンプが)クリップするのが常だったが、この「6FD7」アンプはその気配が微塵もなくスンナリ通り過ぎていったのには感激。

ジャズの「サキソフォン・コロッサス」(ソニー・ロリンズ)の1曲目「セント・トーマス」の冒頭のシンバル(マックス・ローチ)はマニア泣かせの一撃だが、こればかりは惜しいことにきらびやかさがイマイチだった。

これは明らかにスピーカー(フルレンジ)のせいだろう。こういう音はJBL「075ツィーター」の独壇場だが、もう拘らないことに決めた。

これまでこの1曲のためにどれだけ苦労し、そのせいでシステム全体がおかしくなったか、身を持って体験している。

オーディオは捨てることも肝心だ。

と、偉そうに吐(ぬ)かしてみたが、単に根気が失くなってしまっただけかもしれない…(笑)。



魅惑の真空管アンプ〜その3〜
2016年10月23日 | 魅惑の真空管アンプ
前回からの続きです。

久しぶりに低音域が充実した真空管アンプに出会って、ついウキウキしてしまうが(笑)、このアンプ、我が家ではうまく鳴ってくれたけど、「よそ様のお宅ではどうなんだろう、もしかして内弁慶かもしれないなあ」なんて思いながらいそいそと武者修行のたびに出掛けた。

コンパクトな「6FD7」アンプをクルマに積み込んで目指すは大分市内のMさん宅、Nさん宅と巡回の予定だ。

まずMさん宅のタンノイ・オートグラフとクリプッシュホーンの2台のスピーカーとの対戦。

       

オートグラフを駆動している「KT88プッシュプル」(新藤ラボ)、クリプッシュホーンを駆動している「マランツ8B」アンプをわざわざ外しての対決と相成った。いずれも真空管アンプとしては高出力を誇っているので有名だ。

これに対して、この「6FD7」アンプはたかだか出力が2ワット前後だが、そのハンディにもめげず十分伍していける戦いぶりだった。個人的な感想では「クリプッシュホーン」の方とより相性がいいようで、両者ともアメリカ出身らしい屈託がなくて伸びやかな音が大きな魅力。

そして肝心のMさんのご感想といえば終始当たり障りのない表現で、一言でいえば「そんなに飛び付くほどでもない」という印象を受けた(笑)。ご本人の好みやプリアンプとの相性などいろいろあるのでこればかりは仕方がない。

1時間半ほど試聴して今度はNさん宅へ向かった。いよいよ「アルテックA5」との対戦だ。

             

接続されていたアンプは泣く子も黙る「WE300Bシングルアンプ」(モノ×2台)で、カンノのトランスを使った逸品だが、これを「6FD7」アンプと入れ替えて試聴した。お値段からすると月とスッポンだ(笑)。

結果的には本日の3台のスピーカーとの試聴の中では「アルテックA5」が一番相性がいいように思えた。シンプルな回路の持ち味が存分に発揮されているようで、音の立ち上がりや低音域への制動力など、まるで水を得た魚のよう。

とりわけマイルスの「カインド・オブ・ブルー」は圧巻。ベースが奥に引っ込んで鳴らしづらいという定評がある盤だが、さすがはアルテックでとてもバランスが良くて我が家ではとてもこんなにうまく鳴ってくれない。

           

「このアンプはなかなかいいですねえ。」と、Nさんがポツリと洩らされた。

「2〜3日ぐらいなら置いていってもいいですよ。折角なのでWE300Bアンプとじっくり比較試聴してください。」

このアンプは鳴らせば鳴らすほど音が良くなっていく感じがするが、来年の春までたっぷりと貸与期間をいただいているので、これからいろんなお宅にお邪魔して「道場破り」をさせてもらうのが楽しみ〜(笑)。


魅惑の真空管アンプ〜その2〜
2016年10月20日 | 魅惑の真空管アンプ
前回からの続きです。

真空管オーディオに嵌り込んで40年以上になるが、ときどき真空管(出力管)の種類っていったいどのくらいあるんだろうと考えることがある。同種の球でもプレート電圧などいろんな仕様の違いがあり、おそらく気が遠くなるほど夥しい数があるに違いない。

そういう中から実際に使われてみてクチコミで段々と評判が伝わっていき「WE300B」や「PP5/400」などの名管伝説が生まれていくのだろうが、実は秘めたる実力を有しながら誰も知らない、使わない、そして注目されない球だってきっとあるに違いない。ましてやテレビ用の球なんて「オーディオ用には無理」とハナから無視されてもちっとも不思議ではない。

こういう市井の中に埋もれてしまい一顧だにされない球の中から「回路などの工夫次第でいい音が出る」球を発掘することは、まるで砂浜の中から一粒のダイヤモンドを見つけるようなもので、これこそ真空管を愛好する人間の醍醐味だといっても過言ではあるまい。

北国の真空管博士が掘り出された「6FD7」はまさにそういう球だった。

          

再掲画像左側の2本がそうだが、ミニチュア管を一回り大きくしてふっくらさせたような可愛らしい図体だ。用途は1970年前後のカラーテレビ用(アメリカ)で、家庭で長時間点けっぱなしという酷使される環境を前提として作られた丈夫さと、アメリカにおける長きにわたる古典管製造のノウハウを併せ持った球だという。

ドライバー機能と出力機能が一体化した複合管のため、きわめてシンプルな回路が持つ優位性が存分に発揮されたアンプというのが第一印象だった。

試聴しながら「低音域の制動力が見事です。ウェストミンスターのバックロードホーンを苦もなくコントロールしてますよ。アンプがスピーカーを牛耳ってます。こんな小さな球からこれほど力感の溢れるサウンドが聴けるなんてとても信じられません。これは凄いアンプですよ。」

一緒に聴かれていたKさんも「いやあ、これほどとは思いませんでした。(ジャズの)ベースの音はこれが一番ですね。周波数レンジも広くて録音された音声信号をそのまま出してくれる感じです。回路がシンプルな分、音のスピード感も申し分ありません。たしかに、これは凄いアンプです。」

二人でひたすら、凄い、凄いを連発(笑)。

「お値段が安い割には音がいい」という次元を明らかに突き抜けており、目隠しでこの音を聴いたらどなたもこんな小さなアンプから出てくる音とは信じられないに違いない。

無論、人によって評価が左右されることは否めない。どちらかといえばアメリカ系サウンドで「音声信号をいっさいの装飾なしにそのまま出す」ところにプラス面とマイナス面が同居していて、その辺が好き嫌いが分かれるところだろう。

自分の場合は「音の粒立ちとエネルギー感」が圧倒的に買いで(笑)、現用の「PX25」アンプや「171」アンプには求められない持ち味があるので、ぜひこのアンプをメイン・アンプの一角として戦列に加えようと決心した。

ただし、この「6FD7」は国内では製造されなかったし、オークションにも出品されることはまずない。したがってアメリカからの直輸入品に頼らざるを得ないのが実状だ。

また、独自の工夫が為された回路、個人が手巻きした出力トランス(これがたいへんな優れもの!)、小粒だけどピリッと辛い整流管(6BW4)、配線材はウェスタン製、使用ハンダはナッソといった「絶妙なバランス」のもとに成り立っているので、この球を使いさえすれば誰が作ってもいい音が出るという保証はない。

アンプ製作者のKさん(新潟県)によると、ヒアリングテストでは片チャンネルにはオートグラフを、もう片方にはローサーを繋いで最後の音質調整をされた由。

「低音が出過ぎて困るほどで対策に苦労しました。」とのことで、通常のアンプとは真逆なのがユニークだ。

こんな凄いアンプを独り占めするのは勿体ないし、いろんなスピーカーを試したい気が湧き起こったので、さっそく武者修行の旅に出ることにした。

行く先は大分市内のMさん、Nさん宅でこのアンプによる試聴テストの申し込みをしたところ両者とも一言のもとにご快諾(笑)。

対戦相手はタンノイ「オートグラフ」、「クリプッシュホーン」(アメリカ)そして「アルテックA5」という強敵たち。

相手にとってまったく不足なしだが、この一騎打ちの結果やいかに〜。

以下、続く。


魅惑の真空管アンプ〜その1〜
2016年10月18日 | 魅惑の真空管アンプ
1か月ほど前からちらほら耳にはしていた。

「1970年前後のカラーテレビ(アメリカ)に使用されていた球を使ったアンプを作って楽しんでいる方がいる。テレビ用の真空管ともなると誰も見向きもしないのでお値段は格安だが、信じられないほどいい音が出るらしい。」

この話題の出力管は「6FD7」という、ドライバー機能と出力機能が一体化した珍しい複合管でこれまで聞いたこともない球だが、こういう稀少球の出所となると例によって北国の真空管博士にトドメをさす(笑)。

博士に詳しくお伺いしたところ、近隣にお住いのウェスタンの名管「205D」に精通した名うてのアンプ・ビルダー(Hさん)が、博士のお薦めで子供さん用にとこの球を使ったアンプを作ってみたところあまりの音の良さに驚かれたとのこと。

その話を聞きつけられたのが新潟県で老舗の真空管オーディオショップを経営されるKさん。この方もまた百戦錬磨のアンプ・ビルダーさんだ。「名人は名人を知る」で、博士とはご昵懇の仲である。

先日(10月9日〜10日)開催された「第22回真空管オーディオ・フェア」(東京)で、この「6FD7シングルアンプ」を製作し出品したところ、こんな小さなアンプからこれほど力強い音が出るのかと、注目の的だったそう。

こういう話を聞きつけて黙って見逃す手はない。このアンプをお借りしてぜひ我が家で試聴させてもらおう!

「真空管アンプはパワーとお金をかければかけるほど音が悪くなる」という通説があるが(笑)、「誰にも手が届く価格帯で音がいいアンプこそあるべき姿だ」と思っているので、(博士のご紹介のもとに)Kさん(新潟県)にお願いした。

「6FD7アンプにたいへん興味がありますので是非試聴してみたいです。よろしかったら真空管オーディオ・フェアの終了後に我が家に送付していただけませんでしょうか?」

すると「ハイ、いいですよ。じっくり試聴してください。期間は来年の春ごろまでOKです。その頃にはエージングも済んで一段とレベルアップした音で戻ってくることでしょうから。」とご快諾。

いやあ、厚かましいお願いに対してありがたいことです!心構えとして球もコンデンサー類も何もかも新品なのでエージングが完全に済んでいないことを念頭に置きながら聴いたほうが良さそうだ。

そして、間髪を入れず真空管オーディオ・フェア終了後の11日に「6FD7」アンプが新潟県を出発。別府到着は13日(木)。

さっそくオーディオ仲間のKさん(福岡)に連絡した。

「噂の6FD7アンプが13日に我が家に到着予定です。クロネコに問い合わせたところ、通常の配達なら夕方になるそうですが、営業所まで取りに来てくれれば14時頃にはお渡しできるとのことですがどうされますか?」

「ハイ、是非試聴させてください。もう今から胸がワクワクしています。」(笑)

さあ、当日は朝からの曇り空だったが暑からず、寒からず、「オーディオ三昧」にはもってこいの日だった。

いつものように10時半ごろにお見えになったKさんと、とりあえず我が家のシステムを試聴。

前回と変わったところはグッドマンの「AXIOM110」(ウェストミンスターの箱入り)の導入と、前段管に「LS7」(GEC)を導入した「PX25シングルアンプ」だった。

最初にクラシックを聴いていただいたがジャズの方が音の変化が分かりやすいので試聴に選んだCD盤はシェリー・マンの「マイ・フェア・レディ」。

すると「クラシックもジャズも両方うまく鳴ってくれますねえ。音を聴くのならともかく、音楽を聴くのであればスピーカーはやっぱりグッドマンですよ。」と、ご満悦。

ちなみに、オーディオシステムの音をクラシックで調整するか、それともジャズで調整するか、なかなか興味深いテーマだと思う。

オーディオの世界では「その道の権威だ!」と自称される方がたくさんいらっしゃるので、「物言えば 唇寒し 秋の風」だが(笑)、自分の拙い経験で述べさせてもらうと「クラシックで調整したシステムはジャズがうまく鳴らないことが多い」、その一方、「ジャズで調整したシステムはクラシックもうまく鳴ることが多い」というのが正直な感想だ。

つい先日、ジャズマニアの「I」さん(東海地方)からメールが来て「いつもジャズで調整したままでクラシックを聴きます。」とあったので、思わず頷いたことだった。ジャズを聴くときのスピード感(音の立ち上がり)重視とクラシックを聴くときの量感重視について優先すべきはどちら?答えは自ずとわかるだろう。

ま、各人の好みの問題だが(笑)。

さて、そうこうするうちに待望の14時近くになったので、クルマで15分ほどのクロネコさんの営業所にアンプを受け取りに出かけた。

予定の定刻通り到着して取り置きされていたのでひと安心。図体もコンパクトだし重量もそれほどではないので腰を傷めなくて済む。年寄りに優しいアンプだ(笑)。

すぐに我が家に持ち帰って梱包を解いて設置しケーブル類を繋いだ。最初の試聴スピーカーは「AXIOM110」で、材料代がたかだか5万円程度というこの破格の小型アンプがウェストミンスターのバックロードホーンをどう鳴らすのか、半信半疑ながらKさんともども固唾を呑んで耳を澄ました。

そして「こんな小さな球から・・・」と、二人ともビックリ仰天(笑)。

          

以下、続く。

https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/c/45d6e4b9b842f142d7022ba9f57e4c44
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html#c30

コメント [政治・選挙・NHK276] 韓国歓喜 平均賃金日本が 下へ墜ちてる可哀そうに  赤かぶ
4. 赤かぶ[100640] kNSCqYLU 2020年10月24日 10:34:46 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[30486]


http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/727.html#c4
コメント [政治・選挙・NHK276] 韓国歓喜 平均賃金日本が 下へ墜ちてる可哀そうに  赤かぶ
5. 赤かぶ[100641] kNSCqYLU 2020年10月24日 10:35:19 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[30487]


http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/727.html#c5
コメント [政治・選挙・NHK276] 悪魔の館<本澤二郎の「日本の風景」(3883)<GoTo観光委託費1866億円、人件費322億円、日給7万円> 赤かぶ
12. 2020年10月24日 10:36:50 : GXGhe3t3FV : UDRXeWZROGRMMlk=[2]
自民の国対委員長の言いなりになってばかりいる安住さんよ、もう少し国民の代表としての自覚を持って、捨て身で臨んでくれ。
これまでのような対応では、ますますやりたい放題やってきて、国民はたまったものじゃないぞ。
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/705.html#c12
コメント [政治・選挙・NHK276] 韓国歓喜 平均賃金日本が 下へ墜ちてる可哀そうに  赤かぶ
6. 赤かぶ[100642] kNSCqYLU 2020年10月24日 10:37:19 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[30488]


http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/727.html#c6
コメント [経世済民134] 国産ジェット事実上凍結へ 三菱重工、コロナ直撃で需要消滅(SankeiBiz) 赤かぶ
33. 2020年10月24日 10:39:18 : 7fTQhA1s6Y : M2JZMzRKMDg0ZFU=[1]
>>24

ハイハイ。

こいつは赤かぶも信仰するコシミズ教の工作員ね。

反天皇で、朝鮮人侮蔑。

こんなデマクズを放置しておくって、かぶ君も相当、社会性の問題が重篤のようで。
http://www.asyura2.com/20/hasan134/msg/754.html#c33

コメント [リバイバル3] 超お買い得パワーアンプ : チューブ オーディオ ラボ 6FD7 シングルアンプ 1.8W×2 中川隆
31. 中川隆[-10649] koaQ7Jey 2020年10月24日 10:39:24 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[27]

理想のオーディオ研究所
https://www.arisan58.com/


理想のオーディオ研究所(板橋商会)は、音楽再生において
虚飾を排した一生涯にわたり世界に誇れる製品を販売します。

取り扱い品目

・チューブオーディオラボ 真空管アンプ
・テクトロントランス ・TSM トランス
・カスタム高能率スピーカー
・Lowther ユニット エッジ交換 ダンパー修理
チューブオーディオラボ 45 パラシングルステレオ
チューブオーディオラボ RS289PP ステレオ

商品リスト

■チューブオーディオラボ 真空管アンプ

全ては音楽を楽しむ為に製作されたアンプです。
雄大ながらも繊細な音色を実現する為、回路設計で特許を持っている真空管を知り尽くした製作者は、アンプに
妥協のない緻密なデザインをします。
また、アンプを形にする技術も随一です。そのワイヤリングを見て頂ければ納得して頂けるでしょう。
工程は設計から製作までを全て一人で責任もって行う徹底ぶりです。
使用パーツの選定にも勿論妥協がありません。真空管、トランス、コンデンサ、抵抗、シャーシ、線材、ハンダ
の選定にも一切の手抜き無しです。というか手抜き出来ないそうです。
是非フェアでは、そのありのままの音をお聴きください。


poweramp

・テレフンケン RS289PP ステレオパワーアンプ
TSM オリエント EI コア仕様 球付き
・テレフンケン RS289 シンングルステレオパワーアンプ
TSM アモルファスカットコア仕様 球付き
・6AR6 シングルステレオパワーアンプ
TSM オリエント EI コア仕様 球別
・50 シングルステレオパワーアンプ(F704 用ソケット販売可)
テクトロンカットコア仕様 球別
・45PP ステレオパワーアンプ
テクトロンカットコア仕様 球別
・テレフンケン RES664D シングルモノブロック
パワーアンプ(2 台)
テクトロンカットコア仕様 球付き
・テレフンケン RE604 系コンパチプル
シングルモノブロックパワーアンプ(2 台)
テクトロンカットコア仕様 球別
※テレフンケン RES664D 使用可でお作り出来ます。その他、使用球はご相談下さい。
・13FD7 シングルステレオパワーアンプ 球付き
TSM オリエント EI コア仕様
・71A シングルステレオパワーアンプ 球付き
パートリッジトランス仕様


priamp

・c3o ステレオプリアンプ EQ 付き 球付き
・6RA9 ステレオプリアンプ EQ 付き 球付き
・6RA9 ステレオプリアンプ 球付き
・12AU7 ステレオプリアンプ EQ 付き 球付き
・12AU7 ステレオプリアンプ 球付き


上記は現在までチューブオーディオラボで製作してきた一例にすぎません。非常に好評で何台も売れたものや、
一点もので大好評だったものを記載しました。その他、特注も賜りますのでお問い合わせください。

アモルファスカットコアにバージョンアップしたものも製作出来ます(ファインメットも可能。)。
TSM 製またはテクトロン製のもの、それぞれ製作可能です。
ただし、シャーシ構成が変わった場合、ステレオ構成からモノブロックへ変更等の可能性があります。

価格はその都度お見積りをお出ししますのでご相談下さい。


■テクトロントランス

値段も確かですがこれ以上の音を奏でるトランスはあるのだろうかと思います。設計・部材が非常にしっかりし
ており、大型なコアを磨き上げ、そこに太い線を巻きつけます。その為重量も非常に重くなりますが、音楽信号
の損失のない性能を誇ります。その設計思想の為、小型のものは製作出来ませんので、ご了承ください。チュー
ブオーディオラボ製のアンプの特に超重量級アンプに使用されています。製造会社のツゲ電気は唯一ピアレスの
OEM の権利を持っているという一面をみても、普通ではないトランスということが分かるでしょう。最高のも
のを求める方は是非お使い下さい。


・電源トランス
・出力トランス
・ドライバートランス
・チョークトランス
・その他特注トランス等
※コア材オリエントからファインメット等ご用意出来ます。
・ファインメット MC ステップアップステレオトランス
(レコードファンの方は是非ご使用ください。究極のトランスです。)


■TSM トランス
チューブオーディオラボ製のアンプに使用されています。非常に安価ながらも電源トランス以外の高品質トラン
スを特注で制作しています。その音は一言でいうと、鮮烈! 音楽のエッセンスを上から下までダイレクトに伝
えてくれます。このトランスで制作されたアンプでモニターシルバーをお使いの方が、「このアンプ最高ですよ!」
と興奮してお電話頂いたことは記憶に新しい事です(RS289PP ステレオパワーアンプ)。TSM は他社にも技術
提供、指導するような、確かな技術を持っている会社です。自作の方も是非お使い下さい。

・15w オリエント出力トランス
・25w オリエント出力トランス
・50w オリエント出力トランス
・インターステージトランス CS10
・インターステージトランス CS20
・アッティネータートランス オリエント
・アッティネータートランス アモルファス
・アッティネータートランス ファインメット
※シールドケースは付きません。
電源トランス以外の特注品ご相談承ります。
コア材種類についてもお問い合わせ下さい。


■高能率カスタムスピーカー

板橋商会のメインスピーカーです。高能率なので真空管アンプに最適です。スタジオモニタリング用スピーカー
ですが、非常に音楽性があります。色々使用しましたが、結局このスピーカーに落ち着きます。ユニットはビン
テージではなくアメリカ製の現行品です。

・RCS38
高能率 38cm 同軸 2way 35Hz〜20kHz(±5dB)
98dB/w/m H740×W530×D450mm
ケーブル付き 2 台
・RCS30
高能率 30cm 同軸 2way 45Hz〜20kHz(±5dB)
96dB/w/m H600×W400×D350mm
ケーブル付き 2 台
・RCS25
高能率 25cm 同軸 2way 45Hz〜20kHz(±5dB)
95dB/w/m H520×W360×D300mm
ケーブル付き 2 台
・RCS20
高能率 20cm 同軸 2way 60Hz〜20kHz(±5dB)
95dB/w/m H450×W320×D280mm
ケーブル付き 2 台
※ご必要でしたらサランネットお造りいたします(別途料金。)。
5


■Lowther ユニット補修
・エッジ交換(キョン革エッジに張替ユニット 1 個につき)
・ダンパー修理(キョン革ダンパー交換ユニット 1 個に付き)


■真空管

■ビンテージハンダ


For overseas customers, please contact us by e-mail.

販売代理店:板橋商会ホームページ
http://www.arisan58.com(理想のオーディオ研究所)

板橋商会メールアドレス itabashi.trading0358@gmail.com
板橋商会代表 村上 武(takeshi murakami)
板橋商会住所:板橋区本町 31-3 703

https://www.arisan58.com/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html#c31

コメント [政治・選挙・NHK276] 韓国歓喜 平均賃金日本が 下へ墜ちてる可哀そうに  赤かぶ
7. 赤かぶ[100643] kNSCqYLU 2020年10月24日 10:39:36 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[30489]


http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/727.html#c7
コメント [政治・選挙・NHK276] 韓国歓喜 平均賃金日本が 下へ墜ちてる可哀そうに  赤かぶ
8. 2020年10月24日 10:39:40 : iRmmvCnOHQ : YWxXR2d5Q1FpUnM=[6]
ニポンは論外だが
韓国のGDPも「歓喜」出来る状況か
パンツも口の利き方に少しは気をつけれよ
もう田布施に踊らされて弱者同士が互いに憎しみあい、
首を締めあい堕ちていく構造からいい加減卒業しようや
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/727.html#c8
コメント [近代史4] チューブ オーディオ ラボ の格安真空管アンプ 中川隆
1. 中川隆[-10648] koaQ7Jey 2020年10月24日 10:40:33 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[28]
理想のオーディオ研究所
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理想のオーディオ研究所(板橋商会)は、音楽再生において
虚飾を排した一生涯にわたり世界に誇れる製品を販売します。

取り扱い品目

・チューブオーディオラボ 真空管アンプ
・テクトロントランス ・TSM トランス
・カスタム高能率スピーカー
・Lowther ユニット エッジ交換 ダンパー修理
チューブオーディオラボ 45 パラシングルステレオ
チューブオーディオラボ RS289PP ステレオ

商品リスト

■チューブオーディオラボ 真空管アンプ

全ては音楽を楽しむ為に製作されたアンプです。
雄大ながらも繊細な音色を実現する為、回路設計で特許を持っている真空管を知り尽くした製作者は、アンプに
妥協のない緻密なデザインをします。
また、アンプを形にする技術も随一です。そのワイヤリングを見て頂ければ納得して頂けるでしょう。
工程は設計から製作までを全て一人で責任もって行う徹底ぶりです。
使用パーツの選定にも勿論妥協がありません。真空管、トランス、コンデンサ、抵抗、シャーシ、線材、ハンダ
の選定にも一切の手抜き無しです。というか手抜き出来ないそうです。
是非フェアでは、そのありのままの音をお聴きください。


poweramp

・テレフンケン RS289PP ステレオパワーアンプ
TSM オリエント EI コア仕様 球付き
・テレフンケン RS289 シンングルステレオパワーアンプ
TSM アモルファスカットコア仕様 球付き
・6AR6 シングルステレオパワーアンプ
TSM オリエント EI コア仕様 球別
・50 シングルステレオパワーアンプ(F704 用ソケット販売可)
テクトロンカットコア仕様 球別
・45PP ステレオパワーアンプ
テクトロンカットコア仕様 球別
・テレフンケン RES664D シングルモノブロック
パワーアンプ(2 台)
テクトロンカットコア仕様 球付き
・テレフンケン RE604 系コンパチプル
シングルモノブロックパワーアンプ(2 台)
テクトロンカットコア仕様 球別
※テレフンケン RES664D 使用可でお作り出来ます。その他、使用球はご相談下さい。
・13FD7 シングルステレオパワーアンプ 球付き
TSM オリエント EI コア仕様
・71A シングルステレオパワーアンプ 球付き
パートリッジトランス仕様


priamp

・c3o ステレオプリアンプ EQ 付き 球付き
・6RA9 ステレオプリアンプ EQ 付き 球付き
・6RA9 ステレオプリアンプ 球付き
・12AU7 ステレオプリアンプ EQ 付き 球付き
・12AU7 ステレオプリアンプ 球付き


上記は現在までチューブオーディオラボで製作してきた一例にすぎません。非常に好評で何台も売れたものや、
一点もので大好評だったものを記載しました。その他、特注も賜りますのでお問い合わせください。

アモルファスカットコアにバージョンアップしたものも製作出来ます(ファインメットも可能。)。
TSM 製またはテクトロン製のもの、それぞれ製作可能です。
ただし、シャーシ構成が変わった場合、ステレオ構成からモノブロックへ変更等の可能性があります。

価格はその都度お見積りをお出ししますのでご相談下さい。


■テクトロントランス

値段も確かですがこれ以上の音を奏でるトランスはあるのだろうかと思います。設計・部材が非常にしっかりし
ており、大型なコアを磨き上げ、そこに太い線を巻きつけます。その為重量も非常に重くなりますが、音楽信号
の損失のない性能を誇ります。その設計思想の為、小型のものは製作出来ませんので、ご了承ください。チュー
ブオーディオラボ製のアンプの特に超重量級アンプに使用されています。製造会社のツゲ電気は唯一ピアレスの
OEM の権利を持っているという一面をみても、普通ではないトランスということが分かるでしょう。最高のも
のを求める方は是非お使い下さい。


・電源トランス
・出力トランス
・ドライバートランス
・チョークトランス
・その他特注トランス等
※コア材オリエントからファインメット等ご用意出来ます。
・ファインメット MC ステップアップステレオトランス
(レコードファンの方は是非ご使用ください。究極のトランスです。)


■TSM トランス
チューブオーディオラボ製のアンプに使用されています。非常に安価ながらも電源トランス以外の高品質トラン
スを特注で制作しています。その音は一言でいうと、鮮烈! 音楽のエッセンスを上から下までダイレクトに伝
えてくれます。このトランスで制作されたアンプでモニターシルバーをお使いの方が、「このアンプ最高ですよ!」
と興奮してお電話頂いたことは記憶に新しい事です(RS289PP ステレオパワーアンプ)。TSM は他社にも技術
提供、指導するような、確かな技術を持っている会社です。自作の方も是非お使い下さい。

・15w オリエント出力トランス
・25w オリエント出力トランス
・50w オリエント出力トランス
・インターステージトランス CS10
・インターステージトランス CS20
・アッティネータートランス オリエント
・アッティネータートランス アモルファス
・アッティネータートランス ファインメット
※シールドケースは付きません。
電源トランス以外の特注品ご相談承ります。
コア材種類についてもお問い合わせ下さい。


■高能率カスタムスピーカー

板橋商会のメインスピーカーです。高能率なので真空管アンプに最適です。スタジオモニタリング用スピーカー
ですが、非常に音楽性があります。色々使用しましたが、結局このスピーカーに落ち着きます。ユニットはビン
テージではなくアメリカ製の現行品です。

・RCS38
高能率 38cm 同軸 2way 35Hz〜20kHz(±5dB)
98dB/w/m H740×W530×D450mm
ケーブル付き 2 台
・RCS30
高能率 30cm 同軸 2way 45Hz〜20kHz(±5dB)
96dB/w/m H600×W400×D350mm
ケーブル付き 2 台
・RCS25
高能率 25cm 同軸 2way 45Hz〜20kHz(±5dB)
95dB/w/m H520×W360×D300mm
ケーブル付き 2 台
・RCS20
高能率 20cm 同軸 2way 60Hz〜20kHz(±5dB)
95dB/w/m H450×W320×D280mm
ケーブル付き 2 台
※ご必要でしたらサランネットお造りいたします(別途料金。)。
5


■Lowther ユニット補修
・エッジ交換(キョン革エッジに張替ユニット 1 個につき)
・ダンパー修理(キョン革ダンパー交換ユニット 1 個に付き)


■真空管

■ビンテージハンダ


For overseas customers, please contact us by e-mail.

販売代理店:板橋商会ホームページ
http://www.arisan58.com(理想のオーディオ研究所)

板橋商会メールアドレス itabashi.trading0358@gmail.com
板橋商会代表 村上 武(takeshi murakami)
板橋商会住所:板橋区本町 31-3 703

https://www.arisan58.com/
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/487.html#c1

コメント [近代史3] 新潟県 南魚沼市 チューブ・オーディオ・ラボ _ マイナー出力管を使った廉価な真空管アンプ製作 中川隆
9. 中川隆[-10647] koaQ7Jey 2020年10月24日 10:41:11 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[29]
理想のオーディオ研究所
https://www.arisan58.com/

理想のオーディオ研究所(板橋商会)は、音楽再生において
虚飾を排した一生涯にわたり世界に誇れる製品を販売します。

取り扱い品目

・チューブオーディオラボ 真空管アンプ
・テクトロントランス ・TSM トランス
・カスタム高能率スピーカー
・Lowther ユニット エッジ交換 ダンパー修理
チューブオーディオラボ 45 パラシングルステレオ
チューブオーディオラボ RS289PP ステレオ

商品リスト

■チューブオーディオラボ 真空管アンプ

全ては音楽を楽しむ為に製作されたアンプです。
雄大ながらも繊細な音色を実現する為、回路設計で特許を持っている真空管を知り尽くした製作者は、アンプに
妥協のない緻密なデザインをします。
また、アンプを形にする技術も随一です。そのワイヤリングを見て頂ければ納得して頂けるでしょう。
工程は設計から製作までを全て一人で責任もって行う徹底ぶりです。
使用パーツの選定にも勿論妥協がありません。真空管、トランス、コンデンサ、抵抗、シャーシ、線材、ハンダ
の選定にも一切の手抜き無しです。というか手抜き出来ないそうです。
是非フェアでは、そのありのままの音をお聴きください。


poweramp

・テレフンケン RS289PP ステレオパワーアンプ
TSM オリエント EI コア仕様 球付き
・テレフンケン RS289 シンングルステレオパワーアンプ
TSM アモルファスカットコア仕様 球付き
・6AR6 シングルステレオパワーアンプ
TSM オリエント EI コア仕様 球別
・50 シングルステレオパワーアンプ(F704 用ソケット販売可)
テクトロンカットコア仕様 球別
・45PP ステレオパワーアンプ
テクトロンカットコア仕様 球別
・テレフンケン RES664D シングルモノブロック
パワーアンプ(2 台)
テクトロンカットコア仕様 球付き
・テレフンケン RE604 系コンパチプル
シングルモノブロックパワーアンプ(2 台)
テクトロンカットコア仕様 球別
※テレフンケン RES664D 使用可でお作り出来ます。その他、使用球はご相談下さい。
・13FD7 シングルステレオパワーアンプ 球付き
TSM オリエント EI コア仕様
・71A シングルステレオパワーアンプ 球付き
パートリッジトランス仕様


priamp

・c3o ステレオプリアンプ EQ 付き 球付き
・6RA9 ステレオプリアンプ EQ 付き 球付き
・6RA9 ステレオプリアンプ 球付き
・12AU7 ステレオプリアンプ EQ 付き 球付き
・12AU7 ステレオプリアンプ 球付き


上記は現在までチューブオーディオラボで製作してきた一例にすぎません。非常に好評で何台も売れたものや、
一点もので大好評だったものを記載しました。その他、特注も賜りますのでお問い合わせください。

アモルファスカットコアにバージョンアップしたものも製作出来ます(ファインメットも可能。)。
TSM 製またはテクトロン製のもの、それぞれ製作可能です。
ただし、シャーシ構成が変わった場合、ステレオ構成からモノブロックへ変更等の可能性があります。

価格はその都度お見積りをお出ししますのでご相談下さい。


■テクトロントランス

値段も確かですがこれ以上の音を奏でるトランスはあるのだろうかと思います。設計・部材が非常にしっかりし
ており、大型なコアを磨き上げ、そこに太い線を巻きつけます。その為重量も非常に重くなりますが、音楽信号
の損失のない性能を誇ります。その設計思想の為、小型のものは製作出来ませんので、ご了承ください。チュー
ブオーディオラボ製のアンプの特に超重量級アンプに使用されています。製造会社のツゲ電気は唯一ピアレスの
OEM の権利を持っているという一面をみても、普通ではないトランスということが分かるでしょう。最高のも
のを求める方は是非お使い下さい。


・電源トランス
・出力トランス
・ドライバートランス
・チョークトランス
・その他特注トランス等
※コア材オリエントからファインメット等ご用意出来ます。
・ファインメット MC ステップアップステレオトランス
(レコードファンの方は是非ご使用ください。究極のトランスです。)


■TSM トランス
チューブオーディオラボ製のアンプに使用されています。非常に安価ながらも電源トランス以外の高品質トラン
スを特注で制作しています。その音は一言でいうと、鮮烈! 音楽のエッセンスを上から下までダイレクトに伝
えてくれます。このトランスで制作されたアンプでモニターシルバーをお使いの方が、「このアンプ最高ですよ!」
と興奮してお電話頂いたことは記憶に新しい事です(RS289PP ステレオパワーアンプ)。TSM は他社にも技術
提供、指導するような、確かな技術を持っている会社です。自作の方も是非お使い下さい。

・15w オリエント出力トランス
・25w オリエント出力トランス
・50w オリエント出力トランス
・インターステージトランス CS10
・インターステージトランス CS20
・アッティネータートランス オリエント
・アッティネータートランス アモルファス
・アッティネータートランス ファインメット
※シールドケースは付きません。
電源トランス以外の特注品ご相談承ります。
コア材種類についてもお問い合わせ下さい。


■高能率カスタムスピーカー

板橋商会のメインスピーカーです。高能率なので真空管アンプに最適です。スタジオモニタリング用スピーカー
ですが、非常に音楽性があります。色々使用しましたが、結局このスピーカーに落ち着きます。ユニットはビン
テージではなくアメリカ製の現行品です。

・RCS38
高能率 38cm 同軸 2way 35Hz〜20kHz(±5dB)
98dB/w/m H740×W530×D450mm
ケーブル付き 2 台
・RCS30
高能率 30cm 同軸 2way 45Hz〜20kHz(±5dB)
96dB/w/m H600×W400×D350mm
ケーブル付き 2 台
・RCS25
高能率 25cm 同軸 2way 45Hz〜20kHz(±5dB)
95dB/w/m H520×W360×D300mm
ケーブル付き 2 台
・RCS20
高能率 20cm 同軸 2way 60Hz〜20kHz(±5dB)
95dB/w/m H450×W320×D280mm
ケーブル付き 2 台
※ご必要でしたらサランネットお造りいたします(別途料金。)。
5


■Lowther ユニット補修
・エッジ交換(キョン革エッジに張替ユニット 1 個につき)
・ダンパー修理(キョン革ダンパー交換ユニット 1 個に付き)


■真空管

■ビンテージハンダ


For overseas customers, please contact us by e-mail.

販売代理店:板橋商会ホームページ
http://www.arisan58.com(理想のオーディオ研究所)

板橋商会メールアドレス itabashi.trading0358@gmail.com
板橋商会代表 村上 武(takeshi murakami)
板橋商会住所:板橋区本町 31-3 703

https://www.arisan58.com/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/459.html#c9

コメント [政治・選挙・NHK276] 韓国歓喜 平均賃金日本が 下へ墜ちてる可哀そうに  赤かぶ
9. 赤かぶ[100644] kNSCqYLU 2020年10月24日 10:41:16 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[30490]


http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/727.html#c9
コメント [政治・選挙・NHK276] 米国に重大な事態が発生! 日本、菅政権にとって極めた大きな影響が‥ 菅政権はどうなってしまうのか? 真相の道
44. 2020年10月24日 10:41:29 : 0jvAsPUuA0 : OHcwVXhLTFQuNUU=[1]
まあ、トランプ政権の持続とは、対中政策の緊張化を意味するわけなので、親中体制である菅/二階ラインでは、アメリカの支持は受けられない。

その場合、安倍晋三の「なんちゃって辞任でした再登板」となるだろう。
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/701.html#c44

コメント [原発・フッ素53] <延期じゃなく、やめろ!>福島第一のトリチウム水「海洋放出」決定を延期へ(ANN) 赤かぶ
10. 2020年10月24日 10:41:49 : 4V2yMwq7WI : VlNBcTNqbTduWmM=[48]
 第一級の戦犯中曽根家に処理してもらえ
http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/135.html#c10
コメント [政治・選挙・NHK276] 菅首相は「逃げられない」学術会議、任命拒否された6人が海外メディアに訴えたこと(BuzzFeed) 赤かぶ
29. 2020年10月24日 10:41:59 : 5QL8xa2dnI : Nkh4aWZKcDY3Ulk=[156]
まあ、味方はいないだろうからな
というか、世界中から総スカン喰らうと思うんだが
安倍よりはマシだろうと思われてた奴が、安倍と同じ事やってるんだから当たり前だが・・・下手をすると、安倍政権の責任まで押し付けられるだろうな、地位が地位だけに
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/720.html#c29
コメント [近代史3] 新潟県 南魚沼市 チューブ・オーディオ・ラボ _ マイナー出力管を使った廉価な真空管アンプ製作 中川隆
10. 中川隆[-10646] koaQ7Jey 2020年10月24日 10:42:17 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[30]
詳細は

超お買い得パワーアンプ : チューブ オーディオ ラボ 6FD7 シングルアンプ 1.8W×2
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/459.html#c10

コメント [政治・選挙・NHK276] 米国に重大な事態が発生! 日本、菅政権にとって極めた大きな影響が‥ 菅政権はどうなってしまうのか? 真相の道
45. 2020年10月24日 10:42:58 : 0jvAsPUuA0 : OHcwVXhLTFQuNUU=[2]
阿修羅は、菅義偉の方が安倍晋三より悪いと言ってきたので、安倍晋三に戻ると言うことは、良くなると言うことだよね?
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/701.html#c45
コメント [政治・選挙・NHK276] 自民 石破元幹事長 派閥会長辞任を正式表明 総裁選の敗北受け 次の総裁選立候補明言避ける  赤かぶ
31. 罵愚[8753] lGyL8A 2020年10月24日 10:45:34 : RQuDGwNT0M : bFVJRjJlcUNwMi4=[2]
>玉木雄一郎氏が立憲民主党との会派を離脱する、と表明した理由は?

 自民党を右足に、社会党を左足にして戦後の日本は立っていた。社会党が民主党になったり、名前を変えたりしながらやせ細ってしまった中で、その左足の重心が右側にすり寄ってるんだが、それでも野党としての存在感さえも消えてしまった現実があると思う。
 民主党の左足が復活する可能性も消えてしまったこれから、むしろ右足の自民党が二本に分裂する可能性は、探れないのかなぁ? さしあたって、利権屋保守と愛国保守の政界構造を夢見るんだが…
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/697.html#c31

コメント [政治・選挙・NHK276] 中ロにナメられてる安倍ー菅政権+菅、学術会議の説明に問題あり&任命拒否の学者が抗議の会見(日本がアブナイ!) 笑坊
2. パレオリベラル[738] g3CDjINJg4qDeIOJg4s 2020年10月24日 10:45:35 : dAmazfwp1g :TOR WUVTTGs0L25aOEU=[2]
⇒《中国との関係が深くなっているインドネシアには、(安倍政権を踏襲して?)ばら撒き外交戦略を展開。ジョコ・ウィドド大統領との首脳会談では、500億円の円借款に合意した。》

かたや中国は「ワクチン外交」
中国はワクチン開発競争でアメリカやイギリスを完全に圧倒しています。限定承認された中国のワクチンを見ておきましょう。
(1)康希諾生物(CanSino Biologics)、軍事医学研究院生物研究所
 サウジアラビアやパキスタン、ロシアを含む国々で第3相試験開始
(2)武漢生物製品研究所、シノファーム(Sinopharm)
 首長国連邦(UAE)で、8月にペルーやモロッコで第3相試験開始。
(3)Sinopharm、北京生物製品研究所
 UAEやアルゼンチンで第3相試験開始。
(4)シノバック・バイオテック(Sinovac Biotech)
不活化ワクチン。7月、ブラジルで第3相試験始める。インドネシア、トルコでも開始。インドネシアに対して来年3月までに少なくとも4万回分を供給することで合意。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20201023-00204369/

インドネシアの立場になって考えてみよう。日本(米国)と中国、どちらとパートナーになりたいか…
同じことが、サウジアラビア、UAE、パキスタン、ロシア、ペルー、モロッコ、アルゼンチン、トルコにも言えるでしょう。
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/726.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK276] 中世の魔女狩りと何も変わらない。これが日本の現実だ。(日々雑感) 笑坊
4. 2020年10月24日 10:45:55 : dXlrKIxoUY : VjNoYzFqQzVEL3c=[2]
2 追記 摂取したバカのうち、40%以下のバカにしか効かないことを知ってれば、バクチのようなもんだ。

2 元文 摂取したバカのうち40%以下しか効かないことを知ってれば、バクチのようなもんだ。
 
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/725.html#c4

コメント [雑談・Story41] 「映画は娯楽であると同時に芸術でもある」のか? AN
129. 斜め中道 (-_-メ)[2584] js6C35KGk7kgKC1fLdIp 2020年10月24日 10:45:57 : 460ZVzz1ys : SDZ2LjR6cm1sVk0=[5685]
>>128 さま

「うむ」・・・じゃ、あ〜りませんて♪
下の二人はそうかも知れませんが、私は、どこからどうみても「人畜無害」です♪
(けろりんは、俺の写真見て、自分の百倍怖い・・・とか言ってたけど、
 ありゃ最近、目が弱ってきてますからにゃ・・・♪)
http://www.asyura2.com/14/idletalk41/msg/837.html#c129

コメント [政治・選挙・NHK276] 菅首相<来週の国会では火ダルマ必至>しゃべればしゃげるほど「怖さ」に戦慄(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
30. 2020年10月24日 10:47:20 : shEpFbub4w : clJwbDBWWHdvV1U=[501]
生島ヒロシは、「おはよう一直線」の番組で、

ガースは法政大学の一期先輩と言っていたが。

どこまで本当なのやら。
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/706.html#c30

コメント [経世済民134] 国産ジェット事実上凍結へ 三菱重工、コロナ直撃で需要消滅(SankeiBiz) 赤かぶ
34. 2020年10月24日 10:47:26 : 7fTQhA1s6Y : M2JZMzRKMDg0ZFU=[2]
コシミズ信者のデマクズと、赤かぶのために、こっちはちゃんと根拠になるまともな検証記事を掲載するね。


>福沢諭吉 「賤業婦人輸出」の誤解
カテゴリ

鬼塚英昭著『天皇のロザリオ』抜粋

「日本郵船の大株主は天皇家と三菱財閥であった。アメリカへの大量移民を運んだのは、この日本郵船の船であった。
<中略>
天皇家と日本郵船の深い関係は、明治時代から続いていた。この会社の船で娼婦たちが海外に「進出」させられた。詳しくは山田盟子の『ウサギたちが渡った断魂橋』に書かれている。
日本の偉人中の偉人と評価の高い福沢諭吉は、「賤業婦人の海外に出稼ぎするを公然許可すべきこそ得策なれ」(『福沢諭吉全集 』第十五巻)と主張した。娼婦を送り出す船会社が、天皇家と三菱に大いなる利益をもたらすということを計算したうえでの「得策なれ」の主張であった。」

福沢諭吉が日本人子女を娼婦として「輸出」することを奨励し、それによって天皇家と財閥が利益を得た、という言説である。
当時貧しかった日本にとっての「輸出品」が日本人子女であった、という衝撃的な言説であるが、果たして福沢諭吉がそのような政策を奨励したのかどうか、実際に『福沢諭吉全集』の第十五巻を読んでみた。

鬼塚氏が引用した当該箇所は、全集の中の「人民の移住と娼婦の出稼」という章にある。
ここで福沢は、娼婦という職業が一般に賤業として卑しめられているという社会的事実をまず述べながら、それでも「人間社会には娼婦の欠く可(べか)らざるは衛生上に酒、煙草の有害を唱へながら之(これ)を廃すること能(あた)わざると同様にして、経世の眼を以てすれば寧(むし)ろ其(その)必要を認めざるを得ず。」ときわめて現実的な意見を述べている。
その上で福沢は、日本人の海外移住に際しての、精神衛生の論に移る。

「移住民たるものは成る可く夫婦同行して家居団欒の快楽を其儘(そのまま)、外に移行して、新地に安んずること猶(な)ほ故郷に居ると同様ならしめんこそ最も望む所なれども、多数の移住民、必ずしも妻帯のもののみに限らず、否な、最初の間は不知案内の海外に行くこととて、移住の希望者は差当り係累のなき独身者に多きのみか、或(ある)いは妻帯のものとても先(ま)づ一人にて移住したる上、国より妻子を呼寄せんとするものもあらんなれば、移植地の人口は男子に割合して女子に乏しきを訴へざるを得ず。人口繁殖の内地に於(おい)てさえ娼婦の必要は何人も認むる所なるに、況(ま)して新開地の事情に於てはますます其(その)必要を感ぜざるを得ず。」

これは移住民のみならず、戦場の兵士などにも相通じる問題であって、今日なお、慰安婦問題などでも、売春の現実と倫理的問題が絡み合う複雑な論点である。
福沢諭吉は合理主義者であったのだから、こうした問題に関しても現実的な解決策を述べたことは、何も不思議ではない。
そして、いよいよ問題の箇所が出てくる。

上記の点を踏まえた上で、福沢は、

「海外の移植地に娼婦の必要なるは右の事実に徴するも甚だ明白にして、婦人の出稼は人民の移住と是非とも相伴ふべきものなれば、寧ろ公然許可するこそ得策なれ。」

と述べるのである。

以上のように、全集のこの章を見る限りにおいて、そこに「輸出品」として娼婦を公然許可すべきなどということは一切述べられておらず、ここでの論点は移住者の精神衛生面についての具体的な方策にあるのである。

http://blog.livedoor.jp/orined2009/archives/6766151.html
http://www.asyura2.com/20/hasan134/msg/754.html#c34

コメント [原発・フッ素53] <延期じゃなく、やめろ!>福島第一のトリチウム水「海洋放出」決定を延期へ(ANN) 赤かぶ
11. 赤かぶ[100645] kNSCqYLU 2020年10月24日 10:48:51 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[30491]


http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/135.html#c11
コメント [政治・選挙・NHK276] 中世の魔女狩りと何も変わらない。これが日本の現実だ。(日々雑感) 笑坊
5. 2020年10月24日 10:49:09 : dXlrKIxoUY : VjNoYzFqQzVEL3c=[3]
>>4 修正

○ 接種
× 摂取


http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/725.html#c5

コメント [原発・フッ素53] <延期じゃなく、やめろ!>福島第一のトリチウム水「海洋放出」決定を延期へ(ANN) 赤かぶ
12. 赤かぶ[100646] kNSCqYLU 2020年10月24日 10:49:31 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[30492]


http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/135.html#c12
コメント [中国13] 現実味を帯びてきた「台湾併合戦争」の発動A 習近平は何故、台湾併合戦争発動を急ぎたいのか。 パイプライン
6. 2020年10月24日 10:51:05 : VTH59AY6XQ : WWk1VDA0bXVWVGM=[712]
>>2
香港に対してアイデンティティを持つ者たちの独立ってかよ
その香港って何だ?
中国人の生き血を吸って栄えたダニだ
香港人の腹は中国人から吸った血でパンパンに膨らんでいる

ダニが独立してどうやって生きていくんだよ
これから香港まんじゅうを作って売り出すのか


中国を覚せい剤着けにした三井三菱のヤクザたちは
戦後も香港に残って金融を支配した
HSBCとかな
そういう金融で儲かるというのは、本来報酬を受け取るべき人から搾取しているってことだ
金融市場自体から札束が湧き出ているわけではない

中国としては背中に張り付いた香港という名のダニに対して
「ダニさん、ちょっといい加減にしてください」と言っている


リーマンショックで、世界の金融は学習して考えを改めると思ったが
不思議とまた同じことを繰り返している
一握りの人間が儲かれば、その他の人々は大恐慌で餓死してもいいと
日本を含めた欧米各国の政府は思っているってことだから恐ろしい状況だ

そんな連中と手を切ろうとする中国は立派な国家だ

経済の分からん奴に香港問題は分からんよ
http://www.asyura2.com/19/china13/msg/229.html#c6

コメント [政治・選挙・NHK276] 中世の魔女狩りと何も変わらない。これが日本の現実だ。(日々雑感) 笑坊
6. 2020年10月24日 10:53:43 : iAXxKQNP4k : dkJ0dUVYLk1RS2s=[235]
この人の自信はどこからくるのだろう。自分だけが絶対正しいといつも主張する。この人の唯我独尊的なところは見苦しいだけだが無謬性を主張するどこかの指導者とそっくりなんだが。
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/725.html#c6
コメント [政治・選挙・NHK276] <本間 龍氏、スクープ!>IOCが東京五輪中止を決定 内々に日本政府、組織委、電通に伝達との内部情報  赤かぶ
117. 斜め中道 (-_-メ)[2585] js6C35KGk7kgKC1fLdIp 2020年10月24日 11:03:49 : 460ZVzz1ys : SDZ2LjR6cm1sVk0=[5686]
>>116 他のけろりんさま殿々

「顔射投稿」お疲れ様♪
 出してお、ここじゃ、後始末をしてもらえていいにゃ♪

“五輪は、経済発展の可能性の大きな国に決まりやすい。
 吸い上げる価値の高そうな、養分奴隷さん向けの収奪イベントだ。”

近代オリンピックの最初期に、ず〜っとギリシア=アテネでやると決めときゃ
ここまでひどくはならんかっただろうにゃ♪

「収奪」の構造が明確に変化したのは「ロス汚倫」からだと思う。
第二次産業主体から第三次産業主体の収奪になったんじゃねぇかにゃ♪
まぁ、6次産業的収奪とも言えるだろうが・・・。

中華人民共和国が南沙諸島海域に建設中の人工島を国連に寄付して
「オリンピック専用の空間」にする・・・とか、やらねぇもんかにゃ〜♪

http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/677.html#c117

コメント [政治・選挙・NHK276] 韓国歓喜 平均賃金日本が 下へ墜ちてる可哀そうに  赤かぶ
10. 2020年10月24日 11:03:51 : l2XkVjniJc : cm5Bc3MyNy81Rk0=[215]
竹中平蔵をぶっ殺せ!
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/727.html#c10
コメント [政治・選挙・NHK276] 韓国歓喜 平均賃金日本が 下へ墜ちてる可哀そうに  赤かぶ
11. 2020年10月24日 11:10:47 : dXlrKIxoUY : VjNoYzFqQzVEL3c=[4]
>平均賃金日本が 下へ墜ちてる

今頃気づくバカもいるんだ。

何年前から世界のTop Thirtyから落ちていると思っているんだ?
ここ見てみぃ。リアルタイムでバブル以降の日本のGDPの変化が分かるから。

https://twitter.com/i/status/1315702780120588289

民主党政権の時は欄外から復活したが、棄民党性犬に変わった途端、またつるべ落としよ。
つまり棄民党征倭会が意図的に、日本人を殺しにかかっていると言うことだ!!!
 
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/727.html#c11

コメント [政治・選挙・NHK276] 中世の魔女狩りと何も変わらない。これが日本の現実だ。(日々雑感) 笑坊
7. 破滅リベラル[85] lGqWxYOKg3iDiYOL 2020年10月24日 11:12:46 : 9Nree6Nlr6 :TOR bHV6bUJQN3BFSUU=[2]
>>1
中国の発表が正しいと信じてるお前こそ馬鹿丸出しだろw
そんなに中国が好きならバレオと一緒に移住しろよww
中国人となら仲良くできると妄想してるんだろ?w
いつまで大嫌いな日本にしがみついてるんだ?w
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/725.html#c7
コメント [原発・フッ素53] 接種勧奨の中止で死亡4千人増か 子宮頸がん予防ワクチン (共同)  魑魅魍魎男
5. 茶色のうさぎ[-22933] koOQRoLMgqSCs4Ks 2020年10月24日 11:14:09 : qNDTsgX60k : dzlTanVIei9VMjY=[1]

 ↓ 人体実験 ←ワクチン推進派です。 極悪人です。
http://www.asyura2.com/19/genpatu52/msg/453.html#c4

 ↑ 日本女性って、、 あほ? ばか?

結論: 学校の定期健診 胸部レントゲン ←無用です。  うさぎ♂

 ↓ こいつ、 ころせ💀
https://photos.google.com/photo/AF1QipMy7bzProxRJ44f_hDeyUAlZMwYOtMICR-fJJzz


http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/134.html#c5

コメント [政治・選挙・NHK276] 米国に重大な事態が発生! 日本、菅政権にとって極めた大きな影響が‥ 菅政権はどうなってしまうのか? 真相の道
46. 2020年10月24日 11:14:46 : DKfNYxnCLM : QTNOWGpyNm91Zkk=[1]
>>45

スッカラは
モリカケ晋三の継承クラスなんで
どっちでも同じじゃん?
 
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/701.html#c46

記事 [国際29] アメリカ大統領選の最終討論会、トランプとバイデンがコロナ対応めぐり激しい応酬 初回より落ち着きも(ニューズウィーク)
アメリカ大統領選の最終討論会、トランプとバイデンがコロナ対応めぐり激しい応酬 初回より落ち着きも
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/10/post-94798.php
2020年10月23日(金)16時17分 ニューズウィーク


11月3日の米大統領選に向けた最後の候補者討論会がテネシー州ナッシュビルで開かれた。代表撮影(2020年 ロイター)


11月3日の米大統領選に向けた最後の候補者討論会がテネシー州ナッシュビルで開かれた。現在も感染拡大が続く新型コロナウイルスを巡り、民主党候補のバイデン前副大統領と共和党のトランプ大統領は極めて対照的な見解を示した。

9月の第1回討論会は、トランプ氏がバイデン氏の発言にたびたび割り込み、双方がお互いを罵倒するなど混沌としたが、今回、トランプ氏は落ち着いた議論を展開した。それでも、両候補が互いに個人攻撃する場面も見られ、トランプ氏はバイデン氏とその家族に関する立証されていない汚職疑惑を主張した。

バイデン氏は冒頭、トランプ氏の新型コロナ対応を批判し、「これほど多くの死者を出した責任がある大統領が同職にとどまるべきではない」と訴えた。国内の新型コロナ感染による死者は22万1000人を超えた。

トランプ氏は自身の対応の正当性を主張し、コロナ流行の最悪期は過ぎたとの見方を示した。「私たちはコーナーを回ろうとしている。(コロナは)消えつつある」とした。

トランプ氏が「われわれは(ウイルスと)共に生きることを学んでいる」と述べると、バイデン氏は「共に生きる?人々は亡くなっている」と反論した。

トランプ氏は、「数週間」中にワクチンができる可能性があるとも主張した。米政権当局者を含め大半の専門家は、2021年半ばまでにワクチンが広く使用可能になる可能性は低いとしている。

バイデン氏が、新型コロナ対策でトランプ氏は責任逃れをしていると批判すると、トランプ氏は「全ての責任を取る」と述べた上で、「(ウイルスが)米国に入ってきたのは私の落ち度ではない。中国の責任だ」と主張した。

激戦州のオハイオを含む複数の州では22日、1日当たりの新型コロナウイルス新規感染者数が過去最多を記録、感染が再拡大していることを示した。

新型コロナに関する冒頭の議論に続き、両者は外国勢力との不適切なつながりの疑惑などを巡り応酬を繰り返した。

トランプ氏は、バイデン氏と息子のハンター氏が中国とウクライナで不正行為を行ったとする疑惑を再び訴えた。この疑惑は立証されていない。

バイデン氏は自身の親族の不正を否定し、自らについても外国から「1セントたりとも」受け取ったことはないと言明。トランプ氏は国民の関心をそらそうとしているだけで、「ほら話を持ち出すのには理由があるからだ」と強調した。

バイデン氏は、トランプ氏が20年以上にわたり連邦所得税をほとんど納めていないとしたニューヨ−ク・タイムズ紙の報道に触れ、同氏が納税を回避していると非難。納税記録の開示を求めた。

これに対しトランプ氏は、すでに「数百万ドル」の税金を払ったと主張し、監査が終了すれば納税記録を開示するとの立場を繰り返した。

両候補はこのほか、医療保険や対中政策、人種問題などでも衝突。バイデン氏はトランプ氏を歴史上「最も人種差別的な大統領の1人」と呼び、「ありとあらゆる人種差別の火に油を注ぐ」と非難した。

一方トランプ氏は、1994年にバイデン氏が起草した犯罪法が未成年者の収監増加につながったと指摘。リンカーン元大統領は例外かもしれないが、黒人のためにこれほど貢献した大統領は自分以外にいないと主張した。

■医療保険や気候変動対策でも対立

バイデン氏は、トランプ氏が最高裁に医療保険制度改革法(オバマケア)の無効化を求めていることを批判。同法の下では既往症のある人の加入を保険会社が拒否できないことに言及し、「国民は手頃な医療を受ける権利がある」と強調した。

トランプ氏は、同様の保護を提供する「もっと優れた」制度を代わりに導入すると反論した。米政権は包括的な医療保険制度に関する提案を依然行っていない。

また、気候変動に関する議論でバイデン氏は、自身の計画では再生可能エネルギーに向けて「石油産業から移行」すると発言。するとトランプ氏は「彼は石油業界を破壊する」と攻撃材料にし、テキサス州やペンシルベニア州の有権者にバイデン氏の発言を忘れるなと訴えた。

世論調査ではバイデン氏が支持率でリードしており、この日の討論会は流れを変えたいトランプ氏にとって残された最後の機会の一つとなった。一部の激戦州は接戦の様相となっており、これらの州が勝敗を左右する可能性が高い。

ただ、これまでに過去最多の4700万人が期日前投票を済ませており、態度を決めていない有権者が比較的少ないため、トランプ氏が流れを変える余地は限られている。

第2回討論会は15日に予定されていたが、トランプ氏が今月初めにコロナに感染したことを受け、討論会の実行委員会はバーチャル形式に変更することを決め、トランプ大統領が参加を拒否していた。



http://www.asyura2.com/20/kokusai29/msg/437.html

コメント [国際13] 総合医療の医師たちの野外での謎の死! お天道様はお見通し
6. 瑠璃[1] l9qXng 2020年10月24日 11:17:02 : vBWJxejxg2 : emlKOXVqUWRIWmc=[1]
もう日本、終わってるよ!
最強影響力のTVのスポンサーの8割以上?が製薬会社だよ!
恐ろしい!
早朝から深夜までず〜〜〜〜〜と薬の宣伝だらけ!
あれ!ヤバいぞ???と気づいたアナウンサーやタレントは
申し出たら??来週からの出演は閉ざされるwww
局の幹部、ディレクター達は製薬とズブズブ賄賂付けだからね!

モーニングショーの玉川アナは賄賂貰わってなくても超バカで
ワクチン信者wワクチン至上主義で毎年何本も自ら打ってインフルに罹患し、
番組を休むことを繰り返す。でも少しも学ばず、打ち続け番組でワクチン大宣伝を
声高に唱え続けている!

バカ論理は加速し、
「自分がインフルで苦しむのは国民全員が打たないからだ!だから国民100%に強制接種すべきだ!」と叫んでいる💦

京都大学ってここまで馬鹿なのか?あきれ果てる!
http://www.asyura2.com/16/kokusai13/msg/795.html#c6

コメント [政治・選挙・NHK276] フジテレビが「お台場カジノ」開発を計画していた! 安倍政権がIR推進法を強行採決した時期に…メディアにあるまじき利権狙い(… 赤かぶ
15. 2020年10月24日 11:17:06 : l2XkVjniJc : cm5Bc3MyNy81Rk0=[216]
朝鮮統一教会、産経新聞、フジテレビ、自民党清和会、みんなみんなつながっている在日、もちろんパチンコ屋もつながっているよ、岸の息子、自動的にフジテレビ採用、そしてまた代議士だって、地盤もあるし即政界、またまた日本を世代を超えて支配そしてそして売国食い荒らしてくれるよ。みんな、日本が没落するのは何が問題か考えて投票しないと駄目だよ。まあそういっても頭が真っ白になっていて思考力失っている住民が多数の県があるからそこをなんとかしないとなかなか解決しない問題だが。国民は立ち上がらないとリャンパンに占領され全員が奴婢になる。
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/719.html#c15
コメント [国際29] アメリカ大統領選の最終討論会、トランプとバイデンがコロナ対応めぐり激しい応酬 初回より落ち着きも(ニューズウィーク) 赤かぶ
1. 赤かぶ[100647] kNSCqYLU 2020年10月24日 11:17:31 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[30493]


http://www.asyura2.com/20/kokusai29/msg/437.html#c1
コメント [国際29] アメリカ大統領選の最終討論会、トランプとバイデンがコロナ対応めぐり激しい応酬 初回より落ち着きも(ニューズウィーク) 赤かぶ
2. 赤かぶ[100648] kNSCqYLU 2020年10月24日 11:18:15 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[30494]


http://www.asyura2.com/20/kokusai29/msg/437.html#c2
コメント [政治・選挙・NHK276] 菅首相は「逃げられない」学術会議、任命拒否された6人が海外メディアに訴えたこと(BuzzFeed) 赤かぶ
30. 2020年10月24日 11:18:29 : K9PxFas2QM : YUthelpjOEFEUEE=[66]
気になる呟きを発見したので転載する。

日本学術会議には委員の選考・推薦の権限はあるが、任命権限は内閣総理大臣にあるということが7条2項に書かれている。「推薦に基づき」という文言も、「必ず推薦通りに」という理解がただちに導くものではない。— Nathan(ねーさん) (@Nathankirinoha) October 24, 2020
https://twitter.com/Nathankirinoha/status/1319813942940561408

学術会議任命案件について、混乱の原因になった中曽根元首相の国会答弁に決着を付けるために、任命を断られた人達は裁判を起こせばいいと思う。マスコミを使って騒いでいるのは自分には既得権強者達の偏ったみにくい政治活動にしか見えない。 https://t.co/7Yn7GHqoLA— ITOH Tamitake (@silver_plasmon1) October 24, 2020
https://twitter.com/silver_plasmon1/status/1319817479984574465

私の見立てですが、国賠以外に訴訟要件をクリアすることは無いと思います。同じく労働組合側の推薦に基づいて総理大臣等が任命するという建付けの労働組合の任命が争われた際も、国賠請求(つまり金を払え)の訴訟要件は認められてますが、「任命しろ」と求めることの訴訟要件は認められていません。— Nathan(ねーさん) (@Nathankirinoha) October 24, 2020
https://twitter.com/Nathankirinoha/status/1319818414358056960

「〜の推薦に基づいて……が任命する」の裁判例その2
https://note.com/nathankirinoha/n/nff9f654211a3

判例を見るに学術会議側が不利なように思えるが
長野地方裁判所の判決文にはこうある。

>労働者委員の任命は、都道府県知事のが、いわゆる
>自由裁量行為として、自己の責任のみに基づいて
>これを行うものと解すべきである。したがって、
>知事による労働者委員の選任については、
>当不当の評価はあり得ても、知事がその権限を
>明らかに踰越して行使し、又はこれを
>濫用したなど特別の事情の認められない限り、
>違法の問題を生ずる余地はないものというべきである。

そこで野党は任命権ではなく任命を拒否した
理由を問い質しているのだろうか。であるならば
最初に一斉的に任命権が問われたのは
どういうことなのか。判例集だと単に任命権を
行使しただけは「違法ではない」とされる。
ただし学術会議に関して国会で答弁した
中曽根の言葉は「公権的解釈」になる。
公権的解釈とは単なる解釈ではなく
拘束力を有する、とされている。
「形式的任命権に過ぎません」と
中曽根は述べその効力があるならば
菅政権の行いは違法になる。
何はともあれ裁判に持ち込むべきだろう。
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/720.html#c30

コメント [政治・選挙・NHK276] 中ロにナメられてる安倍ー菅政権+菅、学術会議の説明に問題あり&任命拒否の学者が抗議の会見(日本がアブナイ!) 笑坊
3. 破滅リベラル[86] lGqWxYOKg3iDiYOL 2020年10月24日 11:18:30 : 9Nree6Nlr6 :TOR bHV6bUJQN3BFSUU=[3]
マスコミに抗議の電話のひとつでも掛けることすらやらないでネットでグチグチ言ってるだけの競馬狂いババアw
バレオも中国アゲに必死で呆れ果てるわww
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/726.html#c3
コメント [リバイバル3] 一番音が良いパワーアンプは VT-52 シングルアンプ? 中川隆
17. 中川隆[-10645] koaQ7Jey 2020年10月24日 11:19:53 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[31]
超お買い得パワーアンプ : チューブ オーディオ ラボ 6FD7 シングルアンプ 1.8W×2
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html

チューブ・オーディオ・ラボ
オーダーアンプ作成『VT-52』     ・・・2020/7/27〜【9/17更新】
http://shinkuukan2.web.fc2.com/2020/12/2020_VT-52.html

 アンプのオーダーを頂きました。例により作成経過の報告スタイルです。
 少し間が空きましたが、3台集中製作…ようやく3番目の再開です。9/10〜

1・シャーシ図面 1
シャーシ図面 1

2020/07/27
◆ シャーシ図面 1
 オーダーアンプのシャーシ図面が出来上がりましたので、シャーシ製作を依頼中です。
2・シャーシ図面 2
シャーシ図面 2

2020/07/27
◆ シャーシ図面 2
 図面は直接計測しないでください。
 サイズはイメージです。◇◇
3・シャーシ
シャーシ


2020/08/10
◆ シャーシ
 部品を取り付けて・・・若干の修正をして、真空管は手元に有りますので挿して見ました。
 初段はレーセオン2C52、WE刻印のVT52、整流管はロジャース5X4G・・・
VT52を沈めましたので、整流管の背が高く為りました・・・思案の為所ですね。

更に続く

4・部品取付
部品取付


2020/08/27
◆ 部品取付
 シャーシの塗装も上がって来ましたので、軽い部品から取り付けます。
 トランス類は最後にしたいのですが、背面の端子が邪魔して付かなくなりそうなので・・・ 付けちゃいました。

5・配線開始
配線開始


2020/09/10
◆ 配線開始
 大分間が空きましたが、VT52アンプの配線を始めました。
 部品レイアウトは前回のPX4アンプと同じですので、配線の取り回しも一緒なので サクサクと進む予定です。

続く

6・配線終了
配線終了


2020/09/13
◆ 配線終了
 配線が終わりました。
 前回のPX4アンプとは出力管周りが違うだけで、後はほぼ同じですからスムースに進みました。
 後は調整ですが・・・DC点火回路がヘタレないか一寸心配ですがVT52のフィラメントは1Aですので、 まあ大丈夫でしょう。

7・フィラメント
フィラメント


2020/09/15
◆ フィラメント
 先ずはフィラメント電圧を規定値に合わせます。
 AC点火で実用に為るのは4V迄で、それ以上はDCにしないとハムが取り切れません。
 今回DC/DCコンバータを使いましたが、取付には絶縁ワッシャーを使って下さい。
 パターンにビスが触れてアースに落ちます、フィラメントの片側がアースです・・・ ヒューズが切れました、この原因が分るまで悩んだのですよ・・・

8・調整終了
調整終了


2020/09/15
◆ 調整終了
 DCコンバータに絶縁ワッシャーを入れて・・・今度は大丈夫です。
 プレート電圧、バイアス電圧も良いところに入っています。
 暫く初期エージングです、DCコンバータの発熱もフィラメント1Aですので大丈夫の様です。
9・2C52
2C52


2020/09/17
◆ 2C52
 順調にエージングが進みました。

 初段はレーセオン社の2C52です、余り馴染みが無いかも知れませんが12.6Vの 球を使うために電源トランスを特注致しました。
 とても良い作りの軍用球です。

10・ケルテス
ケルテス


2020/09/17
◆ ケルテス
 エージングも3日目になりまして、鳴らし始めとは比べようも無いくらいの変わりようです。
 WE球の中でもVT25AとVT52は共通の趣があります、比べるとグリッドのピッチが違うくらいで プレートは同じかと思います、グリッドのピッチが荒い分VT52の方が端正な音がします。
 今回整流管にカナダロジャースの5X4Gを使いました。
 此の組み合わせは、高音の抜けは良い低音の厚みはあるしVT52はホント良い音がします。

http://shinkuukan2.web.fc2.com/2020/12/2020_VT-52.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/440.html#c17

コメント [お知らせ・管理21] 2020年10月 困った時、意見、提案、相談などなんでも。管理人が24時間以内に必ず見るスレ 管理人さん
95. 管理人さん[2893] iseXnZBsgrOC8Q 2020年10月24日 11:20:35 : ZFZHYmRTRUo3YS4=[518]
>>93
このページの上部、メイン記事に書いてあります。


■記事へのアクセス数が変動するのはどうしてですか?
1日に一回合わせてます http://www.asyura2.com/13/kanri21/msg/533.html

>>94
投稿可能数を大幅に増やしておきました。

http://www.asyura2.com/13/kanri21/msg/612.html#c95

コメント [リバイバル3] 英国の気品 PX4 シングルアンプ  中川隆
13. 中川隆[-10644] koaQ7Jey 2020年10月24日 11:21:22 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[32]
超お買い得パワーアンプ : チューブ オーディオ ラボ 6FD7 シングルアンプ 1.8W×2
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html

チューブ・オーディオ・ラボ
オーダーアンプ作成『PX4』     ・・・2020/7/27〜【9/8完成】
http://shinkuukan2.web.fc2.com/2020/11/2020_PX4.html

 オーダーアンプの作成経過の報告スタイルです。
 9月8日…色々有りましたが完成です。
1・シャーシ図面 1
シャーシ図面 1

2020/07/27
◆ シャーシ図面 1
 オーダーアンプのシャーシ図面が出来上がりましたので、シャーシ製作を依頼中です。
2・シャーシ図面 2
シャーシ図面 2

2020/07/27
◆ シャーシ図面 2
 図面は直接計測しないでください。
 サイズはイメージです。◇◇
3・シャーシ
シャーシ


2020/08/09
◆ シャーシ
 VT52アンプも同じシャーシなので、右側のVRツマミがケースに近くて操作し難いです。
 メインのVRは左右のレベル合わせで使って頂き、ボリューム調整はプリアンプで・・・
此のアンプのシャーシほぼ中央にバイアス切り替えのSWを追加致しました、此でRE604系の出力管も使って頂けます。
更に続きます。

4・塗装上がり
塗装上がり●


2020/08/23
◆ 塗装上がり
 塗装が上がって来ました。
 OUTとプレートCHはアモルファスコアでの特注です、 前回964アンプのOUTと今回のCHが同じコアですので、 出力トランスのコアの大きさが判ると思います。
 さて・・・其れでは部品の取付へと進みます。

続く

5・上面
上面


2020/08/27
◆ 上面
 PX4アンプの部品がほぼ取付きました。
 今まで黒色ばかり使っていましたが、此の色も良い感じですね・・・ VT52アンプとの違いはRS289のプレート結線用の赤い端子と、PX4〜604の切替えSWです。

6・端子側
端子側


2020/08/27
◆ 端子側
 後ろの端子側です。
 良い部品を使っています、入出力端子は音(株)製を使いました。
 入力端子は音(株)の特許製品で、アース側から繋がりますのでそのままピンケーブルを 抜き差し出来る優れものです。

7・配線始め
配線始め


2020/08/30
◆ 配線始め
 部品の取付が終わりましたので、配線を始めました。
 電源トランスの上は出力管のDC点火回路です、此の部分は最初に配線しておかないと 後からの配線が出来ませんので・・・

8・配線途中
配線途中


2020/09/03
◆ 配線途中
 少しずつですが進んでいます・・・ 後は出力管のバイアス切り替えのSW周りですが、 上手く抵抗の処理をやらないと収まりませんので、 此が厄介なのですよ・・・

9・バイアス切り替え
バイアス切り替え


2020/09/6
◆ バイアス切り替え
 厄介な所の配線がヤット終わりました。
 此処はもう頭の体操ですね・・・ 部品の大きさと、限られた端子とで部品の配置を考えて・・・ ゴチャゴチャしていますが、何とか収まりました。

此でPX4系とRE604系の球が安全に使用可能です。

10・調整
調整


2020/09/08
◆ 調整
 配線が全て終わりましたので、始めにフィラメント電圧の調整です。
 DCコンバータのポテンショメータで規定の電圧を調整して・・・簡単に電圧が合わせられます。

11・トラブル
トラブル


2020/09/08
◆ ●トラブル●
 出力管をPX4からRS289に差し替えて数時間エージング・・・ オヤッ・・・片側の音が歪みっぽいしDCコンバータがヤケに熱い、 無理も無いか、RS289のヒーターは2.1Aの電流が流れますので発熱も凄いです。
 熱暴走でフィラメント電圧の低下ですね・・・

12・完成
完成


2020/09/08
◆ 完成
 アッサリとDC点火回路を外しました。
 AC点火です、危惧していたフィラメントハムも気にならない程度に収まりまして、 高価な出力管にも安心です。

13・RS289
RS289


2020/09/08
◆ RS289
 先ずはRS289でエージングです・・・高真空の球ですので、うっすらとバルブトップにグローが見えます。
 プレートに十字のフィン・・・良いですね、オーディオアンプと言うより独逸の送信機と言う感じです。

14・RS289U
RS289U


2020/09/08
◆ RS289U
 電源を入れてからヒーターが点灯するまで2〜3分掛かります、 球が切れているのでは・・・と思うくらい時間が掛かります。
 カソードが赤くなってからも30分位経たないと本領を発揮しません・・・気の短い人には向かない球です。

15・アルページオネソナタ
アルページオネソナタ


2020/09/08
◆ アルページオネソナタ
 音も大分締まってきましたのでPX4に変えてシューベルトを・・・ チェロが歌います、特に2楽章が大好きなのです。

16・RE604
RE604


2020/09/08
◆ RE604
 銘球バリュームの604でバッハを・・・ 唯々聴いています至福の一時です。

http://shinkuukan2.web.fc2.com/2020/11/2020_PX4.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/443.html#c13

コメント [政治・選挙・NHK276] 内田樹「日本学術会議問題は『大学人』=『学者』の認識違いに始まる」〈AERA〉 赤かぶ
24. 斜め中道 (-_-メ)[2586] js6C35KGk7kgKC1fLdIp 2020年10月24日 11:21:52 : 460ZVzz1ys : SDZ2LjR6cm1sVk0=[5687]
>>4 ANさまに賛同する
「ギルド」は何より食っていくためのものだと思うが、
「ギルド」で食っていけるような世の中じゃなくなってるもんなぁ・・・

・・・・ということもあって、

>>23 さまにも賛同
(俺は文系の学者ではないので、誤字脱字デフォルトでも問題はないのじゃ♪)
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/675.html#c24

コメント [国際29] アメリカ大統領選の最終討論会、トランプとバイデンがコロナ対応めぐり激しい応酬 初回より落ち着きも(ニューズウィーク) 赤かぶ
3. 赤かぶ[100649] kNSCqYLU 2020年10月24日 11:23:53 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[30495]

コロナめぐりトランプ節連発 大統領選前最後の直接対決

2020/10/23  FNNプライムオンライン

劣勢が伝えられるトランプ大統領にとっては、挽回へのラストチャンスとなる2回目のテレビ討論会。

両候補は、新型コロナウイルス対策などをめぐって激しい論戦を繰り広げた。

バイデン大統領候補「すでに22万人が死んだ。責任を取らない人が大統領の座に居続けてはいけない」

トランプ大統領「全ての責任は私がとるが、感染が拡大したのは私のせいではなく中国のせいだ」

感染対策の責任は中国にあるとしたトランプ氏に対し、対策が不十分だったと指摘したバイデン氏。

あの対策アイテムをめぐっても対立した。

バイデン大統領候補「安全に経済を再開させることは可能だ。レストランの再開にはアクリル板の設置が必要だ」

トランプ大統領「アクリル板の設置には信じられないほどお金がかかる。解決策にはならない」

9月末に行われた1回目の討論会では、発言妨害が相次ぎ、“史上最悪の討論会”とも酷評されたが、23日は討論が成立。

そうした中で、トランプ大統領が追及したのは、外国から多額の資金を受け取っていたと報じられているバイデン氏の息子をめぐる疑惑。

トランプ大統領「(バイデン氏)の息子は仕事がなかったのに、父親が副大統領になった途端、毎月18万ドル(約190万円)支払われている」

バイデン大統領候補「倫理に反することは一切なかった。中国で金もうけをしたのは、この男(トランプ大統領)の方だ」

トランプ大統領「バイデン氏の息子や兄弟はみんな金持ちになった。掃除機のように金を吸っている」

バイデン大統領候補「うそだ!」

時には、司会者の発言の邪魔をし、ののしり合った2人。

さらに、トランプ氏からは、前副大統領のバイデン氏に対し、こんな発言も飛び出した。

トランプ大統領「お前らがよくやっていれば私が出馬することはなかった。政治家としての自分をよく見てみろ。私が出馬したのはお前らのせいだ」

トランプ氏の支持者が集まった、ニューヨークのパブリックビューイングの会場。

30人限定とされていたが、70人ほどが殺到し、密状態。

マスクをしていない人が目立った。

トランプ支持者「大統領は素晴らしかった。今回も勝利はトランプよ」

一方、バイデン氏の支持者が集結していたのは、カリフォルニア州のレストラン。

バイデン支持者「前回の討論会に比べて、今回の方がよかった」

バイデン支持者「前回の討論会に比べて、お互いの邪魔をしていなかった」

アメリカ・ABCテレビは、53対47でバイデン氏が優勢だったと伝えている。

泣いても笑っても、大統領選の投票日まであと10日余り。

(2020/10/23)


http://www.asyura2.com/20/kokusai29/msg/437.html#c3
コメント [原発・フッ素53] 世界中で多発する山火事の大半は放火が原因だった 組織化された犯罪の背後にいるのは、、、  魑魅魍魎男
14. 茶色のうさぎ[-22932] koOQRoLMgqSCs4Ks 2020年10月24日 11:24:16 : qNDTsgX60k : dzlTanVIei9VMjY=[2]

 「 いつの世も悪は絶えない 」

 日本の、寄生虫、吸血鬼は?

 ↓ こいつ、 ころせー♪ぺっ  鬼平うさぎ♂ 昼麦1
https://photos.google.com/photo/AF1QipMy7bzProxRJ44f_hDeyUAlZMwYOtMICR-fJJzz


http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/132.html#c14

コメント [医療崩壊6] インフル予防接種後の死者計32人に 因果関係分からず=韓国(聯合ニュース/YAHOO) AN
1. 2020年10月24日 11:24:31 : ioBgDrEUWk : T2JFYWgwWHg5NlU=[12]
ワクチンにどうしても生じる副作用。その中で深刻な副作用が起こるメカニズムをなんとか解明してほしい。これもその一つの機会なので、何が起こりえるのか、創造を逞しくして一つ一つ解明に望んでもらいたいものだ。
 申告な副作用が特別の条件、とりわけ被検者が持つ特異的な場面についてよりよい理解を得ないと、いつまでも同様なことが続いてしまうだろう。
 疑わしくても被検者に保険保障を行い、理由と背景を研究し続ける仕組みを強化することが大事だ。


http://www.asyura2.com/20/iryo6/msg/382.html#c1

コメント [政治・選挙・NHK276] 韓国歓喜 平均賃金日本が 下へ墜ちてる可哀そうに  赤かぶ
12. 赤かぶ[100650] kNSCqYLU 2020年10月24日 11:27:03 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[30496]


http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/727.html#c12
コメント [お知らせ・管理21] アクセスランキングのカウンタが記事本文のカウンタと違うことがある、ことについての説明 1日に一回合わせてます 管理人さん
3. 管理人さん[2894] iseXnZBsgrOC8Q 2020年10月24日 11:27:21 : ZFZHYmRTRUo3YS4=[519]
営業のカウントと事務のカウントが微妙に違う理由は、
同じ人からのアクセス数を数えるか、数えないか、の仕組が違うからです。

アクセス「すべて違う人」が「それぞれ1回だけ」アクセスするページは、営業と事務の数は同じになります。

例えば気になるページがあって、自分で1日何回かアクセスした場合には、1日一回事務のカウントで上書きしたときにアクセス数が減る場合があります。
http://www.asyura2.com/13/kanri21/msg/533.html#c3

コメント [近代史3] 世紀の捏造? ”ガス室はなかった” は本当か? 中川隆
3. 中川隆[-10643] koaQ7Jey 2020年10月24日 11:29:04 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[33]

灰になった110万人「死者の名前見つけたい」
今も続く保存作業、虐殺の歴史後世に アウシュビッツ生存者の消せない記憶(3)
2020/10/24
https://www.47news.jp/47reporters/5412850.html


アウシュビッツ強制収容所(第1収容所)の有刺鉄線と監視塔。現在は博物館として公開されている=1月、ポーランド・オシフィエンチム(共同)

 窓の外に有刺鉄線が走る作業室は静けさに包まれている。白衣姿のスタッフが皮の古い旅行かばんを手作業で修復し、大人から幼児用まで当時の色を保つ大小の靴も修復を待つ。いずれもアウシュビッツ強制収容所の収容者の遺品だ。犠牲者は110万人以上。9割をユダヤ人が占めるが、大半は名前すら記録されず、死の詳細は分かっていない。かつての収容所施設に設けられた作業室では今も、膨大な遺品の保存や犠牲者の身元解明など虐殺の歴史を後世に伝える地道な作業が続いている。(共同通信=森岡隆)

アウシュビッツ強制収容所(第1収容所)として使われた建物で、移送されてきた人々のかばんを修復する博物館のスタッフ=1月、ポーランド南部オシフィエンチム(共同)
 ▽犯罪の証拠

 「紙の資料から収容所の建物の部材まで、あらゆるものを保存する」。当麻さくらさん(37)=神戸市出身=が話す。ナチスが1940年、占領下のポーランド南部の都市オシフィエンチムに開設したアウシュビッツ。第2次大戦後、施設跡はポーランド国立のアウシュビッツ・ビルケナウ博物館として運営され、見学者受け入れのほか、資料の保存や修復などを続けてきた。当麻さんは博物館に勤務する約80人の保存担当職員の1人だ。

アウシュビッツ強制収容所(第1収容所)として使われた建物で、収容者の手紙の保存作業をする当麻さくらさん=1月、ポーランド南部オシフィエンチム(共同)
 犠牲者の服や靴、ナチス親衛隊(SS)隊員が撮った写真など10万を超す資料を所蔵し、スタッフは一点一点に保存処置を施す。ユダヤ人たちが収容されたれんが造りのバラックも保存のため解体し、個々の部材を薬品で処理する。劣化対策はかつて電流が流れていた収容所の有刺鉄線や鉄線を支えるコンクリートの柱にも及ぶ。戦後75年を経て生存者は減り続け、間もなく戦後世代が悲劇を語り継ぐ時が来る。その時、こうした資料が実相を後世に伝える直接の証拠となるからだ。

アウシュビッツ強制収容所(第1収容所)の施設として使われた建物で、移送された人々の靴を見る当麻さくらさん=1月、ポーランド南部オシフィエンチム(共同)
 博物館には今も収容者ゆかりの品が持ち込まれる。当麻さんは日々、収容者の遺品に接し、傷やしみの位置も覚えてしまうという。「手を加えるのではなく、あくまで75年前と同じ本物の状態を保つ。この作業に終わりはない」

 ▽消えた人々

 アウシュビッツでは誰がどのような最後を遂げたのか、大勢の死の詳細が不明だ。クシシュトフ・アントンチュクさん(52)ら職員12人は100万件以上の記録が入力された博物館の「収容者データベース」などを基に、犠牲者の身元を1人でも多く明らかにしようとしている。

 欧州各国からアウシュビッツに移送されたユダヤ人は到着直後、7割以上がガス室に送られ、残りは強制労働に就くために名前などを登録された。到着直後にガス室へ送られた人は約90万人。SSはその名前を記録せずに遺灰を近くの川や穴に捨て、人々の痕跡は消えてしまった。一方、約40万人が登録されたが、飢餓や病気などで半数がその後、アウシュビッツで死亡した。

 大戦終盤の44年末以降、ソ連軍がアウシュビッツに迫り、SSは犯罪の証拠を消しに掛かった。膨大な記録文書の9割以上を廃棄し、アウシュビッツ第1収容所から約3キロ離れた広大なアウシュビッツ・ビルケナウ収容所(第2収容所)では四つの大型ガス室の破壊に着手した。最後に残ったガス室を爆破した翌日の45年1月27日、ソ連軍がアウシュビッツに到着し、収容所を解放した。第1収容所とビルケナウなどには衰弱した約7千人が残っていた。

 「アンネの日記」を書いたユダヤ人少女アンネ・フランクの父オットーもこの時解放された。だが、アンネは既にビルケナウからドイツ国内の強制収容所に移送され、現地で2月に死亡したとみられる。

 ▽巨大なパズル

 犠牲者の特定には困難がつきまとう。記録の大部分が失われ、現存するものも姓名のどちらかが欠けるなど不完全だったり、判読不能だったりする場合が多いからだ。欧州各国から移送された収容者の名前が実際とは異なるつづりで登録され、混乱を招くケースも目立つ。

 「だから戦後75年を経ても、パズルのピースを埋めるような作業を続けている」とアントンチュクさん。スタッフは記録のデータ化や米国やイスラエルなど国外の公文書館などとも協力して犠牲者の情報を集め、登録された約40万人の6割の名前をこれまでに特定した。

アウシュビッツ強制収容所(第1収容所)の施設として使われた建物で、データベースを基に犠牲者らの身元特定を進めるクシシュトフ・アントンチュクさん=1月、ポーランド・オシフィエンチム(共同)
 ▽追悼作業

 ドイツへの抵抗運動に加わり、捕まったスタニスワフ・ヤシンスキという20代のポーランド人男性がいた。アウシュビッツに近い都市クラクフから移送され、戻らなかったことだけが分かっていた。アントンチュクさんがロシアから提供されたSS作成の収容者の死亡証明書を調べていた際、アダム・ソスナという男性の書類に行き当たった。死亡日は43年1月。出生地などの個人データがヤシンスキと重なり、本人がソスナの偽名を名乗っていたと思われた。

 ヤシンスキの家族から逮捕前の写真を受け取り、現存する4万枚の収容者の顔写真からこの時期、クラクフ経由で到着した人々の写真と一枚一枚照らし合わせていった。囚人番号77587。ついに同じ人物が見つかった。データベース上で番号をたどると、死の2カ月前に着いたことが判明した。遺体は焼却されていた。

ドイツ語で「アルバイト・マハト・フライ(働けば自由になる)」と表示されたアウシュビッツ強制収容所(第1収容所)の門=1月、ポーランド・オシフィエンチム(共同)
 今もアウシュビッツの犠牲者の子や孫たちが肉親の消息を求め、博物館に連絡してくる。SSにとって収容者は番号にすぎなかったが、親族にとってはかけがえのない存在だ。

 「110万を超える人々がここで犠牲になり、遺灰を捨てられた。1人でも多くの名前を見つけ、人生の最後の空白を埋めたい。名前を見つけるのは彼らを追悼することだと思っている」。アントンチュクさんが力を込めた。(終わり)

https://www.47news.jp/47reporters/5412850.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/346.html#c3

コメント [政治・選挙・NHK276] 韓国歓喜 平均賃金日本が 下へ墜ちてる可哀そうに  赤かぶ
13. 2020年10月24日 11:31:14 : K9PxFas2QM : YUthelpjOEFEUEE=[67]
最低賃金「韓国の大失敗」俗説を信じる人の短絡
https://toyokeizai.net/articles/-/366243

今、左派界隈で猛批判に晒されている
デービッド・アトキンソンで失笑。
中々良いこと言っている(?)
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/727.html#c13

コメント [政治・選挙・NHK276] 「大阪の低迷を止めろ」。れいわ新選組・山本太郎代表が「大阪都構想」住民投票に対してゲリラ街宣(ハーバー・ビジネス・オン… 赤かぶ
71. 2020年10月24日 11:34:01 : iFn8MDLkzI : MDE3MTROVWk5anc=[636]
大石?ああ、この人でしたか

 ↓

3/21 「安藤優」さんこと 「大石晃子」さん。
2008.03.21

【政治】 「あんな職員、クビにしろ」 橋下知事批判の職員に、抗議メール殺到。民主議員にも非難殺到…「怖い。自由な議論できぬ」の声も

2008/03/19(水) 12:01:59 ID:???0

★橋下知事批判に抗議殺到 直言職員にはメール1千通超

・大阪府の橋下徹知事に批判的な発言をすると、抗議が殺到する状況になっている。朝礼で橋下知事に直接意見を言った職員には、18日までに1千通を超える抗議のメールが府に届き、府議会での野党議員の発言にもクレームが相次いだ。

 「府民の代表に対し礼儀がなっていない」「あんな職員はクビにしろ」

 13日、府民情報課に苦情電話が殺到した。その日、若手職員を集めた橋下知事の朝礼で女性職員が「あなたがやっていることは府職員と府民を分断している」と発言。

 昼のニュースが放映し、スポーツ紙には「あんた呼ばわり」「知事に下克上」の見出しが躍った。

 府の公式HPの「知事への提言」のコーナーには翌14日朝までに、1日では過去最高の409通のメールが届いた。9割以上が抗議や非難で、18日朝までに合計1091通に達した。

 一方、11日の府議会。民主党の中野隆司議員が橋下知事の著書の一節を批判しながら答弁を求めなかったところ、橋下知事が「答弁の形も与えないようなひきょうな大人にはなってほしくない」と反論した。

 これが新聞やテレビで取り上げられると、翌12日以降、事務所に「知事をいじめるな」などと約50通の非難のメール。匿名の抗議電話も約30本あったという。こうした状況に、与党の自民党府議からも「怖い。自由な議論ができなくなる」と心配する声があがっている。

 h ttp://www.asahi.com/kansai/news/OSK200803180094.html

※元ニュース・関連スレ

・【政治】 「あなた(橋下知事)のすること、逆ばっかりや!」「どれだけサービス残業やってるか!」 叫んだ女性職員への批判殺到★37
 h ttp://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1205837347/

・【政治】 「税金もらってる立場で…」 橋下知事、勤務中の“たばこ休憩”廃止を指示…庁舎内「全面禁煙」も★5
 h ttp://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1205894625/


今はれいわ候補者になっているんですね
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/348.html#c71

コメント [原発・フッ素53] 原発処理水放出なら法的措置 韓国知事が中止要求 (共同通信)   魑魅魍魎男
3. 茶色のうさぎ[-22934] koOQRoLMgqSCs4Ks 2020年10月24日 11:34:03 : qNDTsgX60k : dzlTanVIei9VMjY=[0]

>韓国知事が中止要求

 ↑ もっと、 やれー♪ 応援♪♪

 ボク? 韓国は、兄弟です。 親戚です。 家族です。

 ↓ 対米従属 田布施一味 ←こいつ、 しね💀  うさぎ♂ 麦がうまい♪
https://photos.google.com/photo/AF1QipMy7bzProxRJ44f_hDeyUAlZMwYOtMICR-fJJzz


http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/133.html#c3

コメント [政治・選挙・NHK276] 韓国歓喜 平均賃金日本が 下へ墜ちてる可哀そうに  赤かぶ
14. 2020年10月24日 11:35:25 : EShnq3aAXR : STFhN1gzSzF4Wnc=[375]

 日本人には「金を使わせない」   by 李晋三

 奴隷の単価を下げれば 支配者階級には 余裕ができる
 
  
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/727.html#c14

コメント [政治・選挙・NHK276] 韓国歓喜 平均賃金日本が 下へ墜ちてる可哀そうに  赤かぶ
15. 2020年10月24日 11:36:34 : EShnq3aAXR : STFhN1gzSzF4Wnc=[376]

 だから 奴隷にも 普通の生活ができる様に ベーシックインカムが必要なのだ
 
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/727.html#c15
コメント [政治・選挙・NHK276] 韓国歓喜 平均賃金日本が 下へ墜ちてる可哀そうに  赤かぶ
16. 2020年10月24日 11:40:19 : AutI1Xbb2Q : MGZ3NXlIV0VKdjY=[2]
賃金のことだけではない。
韓国は日本と違ってけじめをきちんとつける国。
国民の人権意識も高い。運動も強い。
世界からの信頼度も日本より上。
日本は極東の誰も見向きもしない小国になりさがる。

それでもアメリカには土下座外交、韓国には傲慢外交。
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/727.html#c16

コメント [政治・選挙・NHK276] 韓国歓喜 平均賃金日本が 下へ墜ちてる可哀そうに  赤かぶ
17. 2020年10月24日 11:42:46 : EShnq3aAXR : STFhN1gzSzF4Wnc=[377]

 ま〜〜 ハンコ文化もそうだが 戸籍制度だって やってるところは 日本だけでしょう

 韓国は とっくのとんまに 止めちゃった

 ===

 日本は 経費ばかりかかって 実質的(物質的)に豊かになっていない
 プライバシーを守ることは 効率の悪い経済構造だし 地価経済を温存することになっている
 
 いまどき 政治家が 隠し預金を たらふく持っている国は 日本位のものだろう??
 
 物質的に豊かになること = 経済成長 なのだが 日本は 精神的な麻薬に中毒だから

 素直に 物質的豊かさに 鈍感だ
 
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/727.html#c17

コメント [政治・選挙・NHK276] 「大阪の低迷を止めろ」。れいわ新選組・山本太郎代表が「大阪都構想」住民投票に対してゲリラ街宣(ハーバー・ビジネス・オン… 赤かぶ
72. 2020年10月24日 11:44:18 : iFn8MDLkzI : MDE3MTROVWk5anc=[637]
90 :名無しさん@八周年:2008/03/19(水) 12:17:12 ID:jwKDVjMe0

 あの女性の動画は、これがイイ。

 「サービス残業はウソでした」 橋下大阪府知事にかみついた中核派女性
h ttp://jp.youtube.com/watch?v=bqTmiEXdzYY

 街頭演説している姿が撮影されている。
 サービス残業も、休日出勤もしていないけど、
 組合活動はガンガンやっています。w

273 :名無しさん@八周年:2008/03/19(水) 12:22:11 ID:KbpN0EeN0

■2008年03月18日(火)11:00  委員会・・・

2月定例会も、いよいよ終盤、昨日は僕も所属委員会である、環境農林常任委員会で、理事者に質問をいたしました。まずは、今話題になっている、サービス残業についてであります。

何故、環境農林常任委員会で、公務員の待遇について、質問するのか、本来は、人事室の所管であるので、総務常任委員会でお聞きする話では・・・と仰る方もあるかもしれませんが、今回、橋下知事に朝礼の場において、

「いったいどれほどサービス残業をしていると思っているのですか」
「あなたのやっていることは、職員と府民の分断」
「職場の環境は、職場の労働者によって変えて行くものだ」

と勇気ある、異論を唱えられた、職員さんの現在の配属先は、環境農林部なのです。

したがいまして、環境農林常任委員会に所属する、私としましては、環境農林部の職場条件が、あまりにも、劣悪であり、人手不足から、残業を余儀なくされ、その際、超過勤務手当てを請求しても、上司に握りつぶされておるという状態であれば、早速改善せねばと考えたのであります。

(インターネット放送、環境農林委員会をご覧下さい)

結果頂いた答弁は、まず、残業の実態は、月、7時間程度、残業を強要したことはなく、ましてや、申請を握りつぶすなんてことはやっていない、超過勤務は原則として、上司からの命令によってされるものであり、サービス残業は、見当たりません。

また、職員の健康に配慮する意味で、出来る限り、残業が少なくなる様に、指導しております。との事でありました。

あれ、どういうことなの、これが劣悪な職場環境なの・・・あの、朝礼の場の発言だけをお聞きすると、職場環境を何も知らない、橋下知事が、一方的に職員をいじめているように感じられますが、これが実態であります。

さて、いよいよ議案審議も終了、連合・労働組合が支持母体である、民主党のみなさん、賛成・反対、いががなされるのでしょうね。


大阪府議会議員 松井一郎
h ttp://www.gogo-ichiro.com/cgi-bin/diary/nicky.cgi?DATE=200803?MODE=MONTH

大阪府議会 議会中継
h ttp://www.gikai.net/dvl-osakahu/

 アカ女もアカヒ新聞も大嘘つきでしたw

208 :名無しさん@八周年:2008/03/19(水) 12:18:33 ID:iyNVxg+70
 >>186
 いつの間に中核派になったの?

 あの人は府職労(共産党系)の組合員。

328 :名無しさん@八周年:2008/03/19(水) 12:25:11 ID:Wjrgxe220
 >>208
 大阪府が公式に認めている

183 名前:電話報告[sage] 投稿日:2008/03/17(月) 16:57:47 ID:Dx45Gy+V0
 2008/3/17追記2
 調べてから再度電話しました。

大阪府環境農林水産部環境農林水産総務課(電話06-6944-6738)に電話1回目にでた人と同じ人がでました。男1とは対応してくれた職員の男性です。

私「先ほどお電話した○○ですが、安藤さんではなくて大石晃子(あきこ)さんはいるでしょうか?」

男1「・・・・」

男1「当部署は、900名いるのでわかりません。そのような方は知りませんと言われました」

私「さっき30名っていってませんでしたか?」

男1「30名はこちらで900名は部署全体になります」

私「大石晃子さんは知りませんとか言いましたが、私は過去に何度も電話などしており、公務員が嘘をつくとすぐそのような回答で茶化すので嘘はやめてくれませんか?」

男1「すいません、しばらくお待ち下さい」

電話は別の場所にまわされる

男2「●×△ですが」

私「どこですか?こちらは環境農林水産部と関係あるのでしょうか?」

男2「はい」

私「この電話がどこに繋がってるのか教えてもらえないでしょうか?」

男2「ゴモゴモしながら、リダイアルでわかります、間違いました失礼しました、しばらくお待ち下さい」

男2「事業所指導課 06-6944-6498になります」

私「テレビにでていた大石晃子の発言についてなんですが。」

私「人それぞれ考えがあるし言いたいこともあると思います、それはそれでいいと私は思います」

私「ですが、大石晃子さんは職員でありながら★中核派の運動★に自ら率先して参加していますよね。」

男2「はい」←そのことも知ってたような返事をしてくれました。(問題のある職員だったのではないでしょうか)

私「公務員法の第36条に違反しますよね」

男2「はい」声が小さくなる


361 :名無しさん@八周年:2008/03/19(水) 12:26:49 ID:eiqc2H1t0
 反戦運動の呼びかけ人一覧
 大石晃子(A&U大阪)
h ttp://www.geocities.jp/onnatachi3/yobikakemeibo.htm

A&U大阪blogより
ttp://aanduosaka.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_6de2.html
 ■必ず打倒する!橋下大阪府知事(就任おめでとう編)

 (前略)私から言えるんは、うちらはうちらの選んだ自由の勝利のために全力で行動するし、
 それにアンタが立ちはだかるんなら、遠慮なくなぎ払っていくいうことや。
 ほんで今のところの君の言説を聞いてると、
 うちらに立ちはだかってくるやろうことが容易に想像できるから、早めにこう言うとこう。

  お前は、必ず打倒する!

 最後に、あんたが「大阪府の破産」を宣言したことで、
 社会の運営を放棄した資本家とその子飼いどもを奈落の底にたたき落とすことの必要性と
 意義がこの上なくハッキリしました。

 あんたはこれからますますファシスト的に純化していくやろうけど、あんたの発した破産宣言によって、
 それより速く労働者階級は革命に純化していけるでしょう。


----------------------------
 で、こんなこと言うてるセクトの中の人を
 なんでわしらの税金で食わさんなあかんの?

597 :名無しさん@八周年:2008/03/19(水) 12:41:22 ID:s61s+lVb0


 警察庁の見解

h ttp://www.npa.go.jp/kouhousi/biki3/10.html

883 :名無しさん@八周年:2008/03/19(水) 12:59:23 ID:cVbg9DJb0
 >>597
 レポート読んだ。
 警察庁、公安も中核派の労働組合への浸透を図っていると認識してるな。
 女性職員がどういう関わりを持っているのかは定かではないが
 事態は想像するより遥かに深刻なんじゃないか。

>同派は、17年も引き続き「労働運動強化」路線の下、青年労働者の獲得を最重点に教育、
>自治体等の労働組合に対するオルグ活動を強め、組織拡大を目指すものとみられます
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/348.html#c72

コメント [政治・選挙・NHK276] 「ASEANはアルゼンチンと読む」と閣議決定したらどうか? それでもバカとは戦え(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
1. 赤かぶ[100651] kNSCqYLU 2020年10月24日 11:46:27 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[30497]


http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/728.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK276] 韓国歓喜 平均賃金日本が 下へ墜ちてる可哀そうに  赤かぶ
18. 2020年10月24日 11:47:23 : K9PxFas2QM : YUthelpjOEFEUEE=[68]
ブログ内容について語りたいなら余程の出鱈目ではない
限り横槍は入れない。調べれば直ぐに出てくると思うので
必要ないかもしれないが参考にすべき記事を載せておく。

世界の最低賃金ランキング(2019年版) |
「平均年収」「最低年収」「最低時給」から解説
https://www.digima-japan.com/knowhow/world/8314.php

世界の平均給料ランキング【2019】1~30位
https://tugumi-wwd.com/2019/10/25/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E5%B9%B3%E5%9D%87%E7%B5%A6%E6%96%99%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%80%902019%E3%80%91130%E4%BD%8D/

世界の国別平均賃金ランキング
https://sekainokigyoka.com/2020/06/11/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E5%9B%BD%E5%88%A5%E5%B9%B3%E5%9D%87%E8%B3%83%E9%87%91%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0/

アメリカは思ったよりも低いな。
これでは民衆がキレるのも無理はない。

http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/727.html#c18

コメント [政治・選挙・NHK276] 「ASEANはアルゼンチンと読む」と閣議決定したらどうか? それでもバカとは戦え(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
2. 赤かぶ[100652] kNSCqYLU 2020年10月24日 11:47:32 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[30498]


http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/728.html#c2
コメント [リバイバル3] ドイツの音楽はドイツの真空管アンプで聴こうよ 中川隆
61. 中川隆[-10642] koaQ7Jey 2020年10月24日 11:48:49 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[34]

超お買い得パワーアンプ : チューブ オーディオ ラボ 6FD7 シングルアンプ 1.8W×2
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html


チューブ・オーディオ・ラボ ドイツ球『RES964』
オーダーアンプ作成『RES964』     ・・・2020/7/27〜【8/21 更新〜終了】
http://shinkuukan2.web.fc2.com/2020/10/2020_RES964.html


 アンプのオーダーを頂きました。例により作成経過の報告スタイルです。
8/21無事完成の運びとなりました。
1・シャーシ図面
シャーシ図面

2020/07/27
◆ シャーシ図面
 オーダーアンプのシャーシ図面が出来上がりましたので、シャーシ製作を依頼中です。
2・シャーシ
シャーシ

2020/08/08
◆ シャーシ
 シャーシが出来上がって来ました。
トップパネルは1.6mm厚の鋼板で・・・重いモノを載せても大丈夫です。
若干の手直し後は塗装に出せるように・・・と

3・アモルファス
アモルファス


2020/08/14
◆ アモルファス
 思いのほか塗装が早めに出来上がって来ました。
 何時もの黒色・・・では無く暗緑灰色?
 新しい塗装色です、何か・・・新鮮ですネ

 此のアンプの要・・・アモルファスコアのOUTです。
 TSMプロダクツの特注手巻きトランス・・・良いから使うのです。

4・部品取付
部品取付


2020/08/14
◆ 部品取付
 大体の部品が取付終りです。
 トップパネル式は部品が取付け易くて作業性がとても良いです。

5・配線途中
配線途中


2020/08/16
◆ 配線途中
 シャーシの設計段階で周到な部品配置などやりませんので・・・配線をしながら 何処に付ければ邪魔に為らないか等など・・・と考えながらやっています。
後一歩でワイヤー配線が終りです。

6・思案どころ
思案どころ


2020/08/17
◆ 思案どころ
 出力管のバイパスコンデンサーが重なって・・・此で良いと言い聞かせていましたが、 気になってしまい・・・変更します。

7・やり直し
やり直し


2020/08/17
◆ やり直し
 同じキーストン社の1L2P端子が出てきました・・・此で当らずに取り付けられます。
 ヤッパリ・・・スッキリしましたネ

8・調整
調整


2020/08/18
◆ 調整
 何とか調整までこぎ着けました。
 フィラメント電圧を適正値にする作業が思いのほか手こずります。
 抵抗を何種類か用意して・・・其れでも合いませんので、サーミスタと抵抗を組み合わせて・・・ 何とか4Vの電圧が出ました。

9・配線終了
配線終了

2020/08/19
◆ 配線終了
 残暑厳しき中・・・エアコンフル稼働で・・・
 配線が終わりました。
 適正電圧に為るように調整用の抵抗を決めて・・・終了
 ハムバランスを調整・・・高能率のSPでも無音状態です。
 テレフンケンのRES964を使う限りAC点火でも十分なハムレベルに押さえられると思います、 DC点火回路を省略出来ますので、随分回路が簡単になり作りやすく為ると思います。

試聴へと続く・・・

10・DUG
DUG


2020/08/20
◆ エージング
 真空管アンプのエージングには不向きな一番暑い日でした。
 新宿DUGでのライブ録音・・・随分前に伺いましたが、今の状況はコロナで厳しいでしょうね
 暑い日に真空管アンプのエージングは辛いモノが有ります、時間と共に音が締まって来るのが判ります。
 三本吊りフィラメントの964を聴いていると・・・此で十分、高額なRE604は要らないか・・・ナ
11・試聴U
試聴U


2020/08/21
◆ 試聴U
 引き続き仕上げの試聴を繰り返しています。  コンデンサー、トランス等のエージングを兼ねて試聴をしています。
 手持ちの真空管を差し替えて・・・964も色々有るのですが、暑い中探すのも億劫ですので 手近に有ったモノを挿して、整流管は色々出てきましたので動作確認がてら差し替えての試聴です。

12・RES964
RES964


2020/08/21
◆ RES964
 2年前の真空管オーディオフェア撤収の時に、お客様の足も途絶えましたので964アンプと ローサーの組み合わせでガンガン鳴らしました・・・凄い音でしたヨ 整流管もサイドコンタクトのAZ1は、お値段も安いですしメッシュプレートも有りますので、 RES964と共にお勧めです、割と安価にドイツ球の実力を楽しめます。

http://shinkuukan2.web.fc2.com/2020/10/2020_RES964.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/698.html#c61

コメント [政治・選挙・NHK276] 「ASEANはアルゼンチンと読む」と閣議決定したらどうか? それでもバカとは戦え(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
3. 赤かぶ[100653] kNSCqYLU 2020年10月24日 11:49:33 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[30499]


http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/728.html#c3
コメント [リバイバル3] ドイツの音楽はドイツの真空管アンプで聴こうよ 中川隆
62. 中川隆[-10641] koaQ7Jey 2020年10月24日 11:50:25 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[35]
チューブ・オーディオ・ラボ
オーダーアンプ作成『ヨーロッパ管RE604』     ・・・2019/12/24〜【完成 2020/5/14】
http://shinkuukan2.web.fc2.com/2019/17/2019_17.html
アンプのオーダーを頂きました。例により作成経過の報告スタイルです。

 ヨーロッパ管はフィラメント電圧4Vなのですが、6Vの出力管も有るので・・・其れも使える様に・・・ 4V管も電流値が色々ですので、DC点火では電圧調整をレオスタットで・・・厄介ですよね。
4VはAC点火で、6VはDC定電圧で行くことにしました。
1・部品集め
部品集め

2019/12/24
● 部品集め
 今年真空管の大量仕入が有りまして・・・
 資金が枯渇状態で思うように進みませんが、金額の大きい物はそこそこ揃えられて来ました。
トランスとシャーシは共に特注品です・・・今後の展開は順調に推移する事を願って・・・
2・シャーシ
シャーシ

2020/2/12
● シャーシ
 相変わらずの黒色のブツブツ塗装です。
 文字を入れて・・・部品の取付に入りました・・・
塗装の厚さを考慮して穴は大きめに開けています、
前はヤスリがけでしたが・・・知恵が付きました。
3・部品取付
部品取付


2020/3/1
● 部品取付
何しろ切替えSWが多いのです・・・
人間欲張ると碌な事が無い、あの球此の球と色々使いたい・・・
気持は私も同じですが、其の分工作が厄介で時間も掛かります。
4・プレートチョーク
完成


2020/3/3
● プレートチョーク
 前段球のプレート負荷に TSMプロダクトのチョークを使います。
 2個で良いのですが・・・今回は2台分の製作ですので、2倍の時間を費やしています。
 フロント部分のパーツが付きました、ロゴマークを入れる場所が無いので・・・ 切替えSWの下にさりげなく・・・

5・OPT
OPT


2020/3/5
◆ OPT
 出力トランスは20Wアモルファスカットコアです。
 7Kと3.5Kを二次側で切替えますので、8Ω 16Ω 32Ωで巻いて貰いました。
 何かと融通を効かせて貰っていますTSMプロダクトさんに感謝。
 引出線はWEの20ゲージで配線です。

6・部品取付完了
部品取付完了


2020/3/7
◆ 部品取付完了
 重たいトランスの取付が終わりました。
 電源部分が半分を占めます・・・贅沢なWチョーク回路です。
 後は・・・6V回路をもう一工夫オープンコアですので、ボンネットが付きます。

7・配線準備
配線準備


2020/3/27
◆ 配線準備
 手前に有りますのが6Vフィラメント用のACアダプターを固定する金具です。
 最初は結束バンドで縛ろうと思ってましたが・・・
プロの仕事では無いと・・・板金で金具を製作して貰いました。
 配線がゴチャゴチャしてます・・・上手く纏まるでしょうか・・・

8・インピーダンス切替え
インピーダンス切替え


2020/4/8
◆ インピーダンス切替え
 頭の中がゴチャゴチャして・・・配線図だけでは間違いそうなので、 実体図を書いて其れを見ながら配線して・・・と、OUTの3.5Kと7Kの切替えです、 SPの8Ωと16Ωに対応しています。

9・6V管用ACアダプター
6V管用ACアダプター


2020/4/14
◆ 6V管用ACアダプター
 ヨーロッパ6V管用のACアダプターです。
 小型ですので便利です、ダイオード整流では此のスペースに収まらないでしょう・・・
突入電流防止にサーミスタを入れます、厄介な工作が終ったので配線に移ります。

10・
フィラメント電圧切替え


2020/4/19
◆ フィラメント電圧切替え
フィラメントの切替え配線を終えて・・・ホッと一息
 ご覧のように整流管の二個使い、半波の整流管も使える様に・・・ 電源トランスは、3.8V5Aの巻線を出して貰いました、クライアントの要望が複雑さに輪を掛けます。

11・配線途中
配線途中


2020/4/21
◆ 配線途中
 B電源の配線が終わりました。
チョークコイルの上にバイアス抵抗の取付板が付きますので、此処の配線を先に済ませます。
12・配線途中其の2
配線途中其の2


2020/4/25
◆ 配線途中其の2
 バイアス抵抗切替えの配線を残し・・・ほぼワイヤー配線を終えました。
 スッキリ感は無いですが・・・ コンパチアンプで有ることを考えれば致し方ないかな・・・

13・バイアス切替
バイアス切替


2020/4/29
◆ バイアス切替
 いよいよ此のアンプの要・・・バイアス切替えの配線へと移って行きます。
 何しろステレオですので、2回路分の配線が入り組んでいます。
 間違いの無いように行き先に番号を記入して・・・

14・調整
調整


2020/5/6
◆ 調整
 配線が入り組んでますので間違いが無いか・・・ 最初に電源を入れるときは未だにハラハラドキドキです。
 電圧を測定して抵抗値を決めます、何度かやっている内に面倒になりまして・・・ 電流計を入れました・・・RES964で30mAチョット流れています。
 良い感じに仕上がりました。

15・終了
終了


2020/5/9
◆ 終了
 大分手間取りましたが、電圧配分も上手く行きまして終了の運びになりました。
 部品も収まるところに収まった感じです・・・と言ってしまえば簡単ですが、 左下ホーロー抵抗の手持ちが無くて、片道60Kmを高速道路を使って・・・ 何だかんだで結構思い入れの強いアンプと成りました。

16・試聴
試聴


2020/05/09
◆ 試聴
 先ずはRES964から・・・未だエージングが進んでませんので、下の方が膨らみ気味ですが・・・ TSMプロダクトのアモルファスOUTのお陰でしょうか、静かな休日の午後にローサーが歌います・・・
 甘い香りのモカと音楽と・・・至福のひととき
試聴(エージング)もお仕事です。

試聴パートUへ続く

17・試聴パートU
RS289


2020/05/14
17◆ RS289
 此の球は、カソードが赤くなるまで結構時間が掛かりますので・・・ 最初はヒーター断線かと思う位です。
 RS289の音は慣れると此の球で無ければ・・・
弦楽器の音は素晴らしいの一言です。

18・試聴パートU
RE604


2020/05/14
18◆ RE604
 バリューム昇華フィラメントの604です・・・
 流石に銘球! 何を聴いても破綻が有りません。

19・試聴パートU
PX650


2020/05/14
19◆ PX650
 手持ち唯一の6V管です。
かなり古い年代の球ですが・・・とても元気です。
 まだまだエージング不足ですが、角の取れた音で女性ボーカルでの再生では・・・思わずニッコリ

20・試聴パートU
L491D


2020/05/14
20◆ L491D
 私は敬意を込めて魚焼きと呼んでいます。
 此の球ほど見て良し聴いてよしは他に無いのでは・・・と思うくらいです。
 スピード感の有るスッキリとした音は、ブルージーなケニーバレルのギターに合いそう・・・

21・試聴パートU
RGN564


2020/05/14
21◆ RGN564
 半坡整流管ですので2本使いです。
 メッシュプレートですので、フィラメントが透けて見えます。
 良いですね・・・此だから真空管は止められません。

22・試聴パートU
後ろ姿


2020/05/14
22◆ 後ろ姿
 シャーシ内部や裏側など・・・普段見えない所に凝って作っています。
 滅多に見れない裏側です・・・如何でしょうか

23・試聴パートU
全体


2020/05/14
23◆ 全体
 全部ドイツのナス管で揃えて見ました。
 質実剛健の機械と言う感じのアンプが好きなのです・・・
此ばかりは変えられません。

24・試聴パートU
ヒラリー・ハーン


2020/05/14
24◆ ヒラリー・ハーン
 若干17歳のヒラリー・・・カワイイ
今までバッハの無伴奏は色々聴いてきましたが・・・
 参りました。
 ソナタ3番のラルゴ・・・
優しく包み込まれるような音色は絶品です。

 さて、長い間のお付き合いありがとうございました。
 今回のコンパチアンプは複雑な作りこみ・・・
 その分丁寧な仕事を心掛け時間をかけてまいりましたが、ようやく完成の運びとなりました。

 時間を掛けた分、エージングと言う名の試聴に未だ聴きたい真空管は有るのですが・・・
クライアントを何時までも待たせる訳にも行きませんので、此で終了いたします。
http://shinkuukan2.web.fc2.com/2019/17/2019_17.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/698.html#c62

コメント [政治・選挙・NHK276] 「ASEANはアルゼンチンと読む」と閣議決定したらどうか? それでもバカとは戦え(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
4. 赤かぶ[100654] kNSCqYLU 2020年10月24日 11:50:36 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[30500]


http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/728.html#c4
コメント [リバイバル3] ドイツの音楽はドイツの真空管アンプで聴こうよ 中川隆
63. 中川隆[-10640] koaQ7Jey 2020年10月24日 11:51:01 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[36]
チューブ・オーディオ・ラボ
オーダーアンプ作成 その2『ヨーロッパ管コンパチアンプ』   ・・・2020/05/21〜【6/14完成】
http://shinkuukan2.web.fc2.com/2020/06/2020_06.html
さて、 先日(2020/5/14)完成しましたコンパチアンプ

『ヨーロッパ管RE604』  
http://shinkuukan2.web.fc2.com/2019/17/2019_17.html


をもう一台作ることになりました。
同一仕様で2台目と言うことになります。

従って、今回の仕上がりは仕様が分かっている分早めの完成となる…予定です。
では、完成までまたお付き合いお願いします。

 ※仕様:ヨーロッパ管フィラメント電圧:4V管=AC点火:6V=DC定電圧
1・配線始め
配線始め

2020/05/21
● 配線始め
 前回と同じコンパチアンプの2台目です。
 前回で試行錯誤を繰り返しましたので、スムースに運びそうです。

2・配線途中
シャーシ

2020/6/3
● 配線途中
 前回と同じアンプですので、割とスムースに進んでいます。
 でも・・・複雑さは変わり有りません・・・

3・配線途中その2
配線途中U


2020/6/9
● 配線途中U
 さて、上の写真と間違い探し!?・・・か…
 CRの取付が終り後は、バイアス抵抗の配線を残すのみと為りました。
4・配線終了
配線終了


2020/6/13
●配線終了  前回のコンパチアンプに変更が有りましたので、配線の様子もチョット変わった箇所が有ります。
 此で配線が終わりました、前回分で電圧配分が上手く行っていますので・・・
後は試聴へと進みます。

5・試聴
試聴


2020/6/14
◆ 試聴  前作のアンプで色々な球を試しましたので、 今回は銘球RE604のバリュームでじっくりと・・・
整流管はRGN2504のブラックメッシュを選びました。
 ローサーが歌うジュリーロンドンのハスキーボイスをツマミに・・・
良い時間が流れています。


 と言うことで、無事に2台目のコンパチアンプが完成致しました。
 同じ仕様で2台目となると、やはり予定より早く進みましたね。
 この調子で、次は新作アンプか・・・

http://shinkuukan2.web.fc2.com/2020/06/2020_06.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/698.html#c63

コメント [政治・選挙・NHK276] 「ASEANはアルゼンチンと読む」と閣議決定したらどうか? それでもバカとは戦え(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
5. 赤かぶ[100655] kNSCqYLU 2020年10月24日 11:52:06 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[30501]


http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/728.html#c5
コメント [リバイバル3] ドイツの音楽はドイツの真空管アンプで聴こうよ 中川隆
64. 中川隆[-10639] koaQ7Jey 2020年10月24日 11:52:09 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[37]
オーディオフェア2019に向けて・・・
去年の真空管オーディオフェアで、 RS289プッシュプルアンプを出展致しましたが、
ご購入頂きましたので・・・今回はお値段を抑えて、シングルアンプの製作です。

RS289シングルアンプ     8/21 【更新】
http://shinkuukan2.web.fc2.com/2019/14/RS289_14.html


使用部品

●8/11 使用部品
 アンプの要・・・出力トランスはTSMプロダクト、20Wアモルファスコア。
 ドライバートランスも同じくアモルファスコアで・・・
 RS289との組み合わせで最強のシングルアンプに仕上げたいと思います。

部品取付
●8/13 部品取付
 部品の取付が終わりました。
 オクタルソケットが見当たらず、出てくるまで結構時間が掛かりましたが・・・
穴の修正無しで収まりました。

配線開始
●8/13 配線開始
 ドライバートランスを内蔵する関係で、ある程度の配線を
進めて置かないと後からでは配線が出来ませんので、
今考えるとシャーシ寸法を大きくして、シャーシ上に
取り付けた方がやりやすかったなー・・・

配線途中
●8/17 配線途中
 AC周りの配線が終わりました。
 此処まで進めば・・・半分終わったも同然・・・と上手く行くでしょうか。
 後は、ドライバートランスの組込みへと・・・問題が生じなければ良いのですが。

ドライバートランス
●8/18 ドライバートランス
 ドライバートランスの組込みが終わりました。
 アースポイントがトランスの下側になっていまして・・・
チョット厄介でしたが、何とか無事に収まりました。
 トランスは、10K:40KのDC10mAで巻いて貰いました。
配線終了
●8/19 配線終了
 配線が終わりました。
 何か・・・ギュウーと詰まった感じですね・・・ 本当はスッキリ作りたかったのですが、今後の課題です。

球の実装
●8/19 球の実装
 では球を挿して・・・内部と違ってスッキリしています。
 整流管はムラードでイギリス製を・・・チョット拘ってヨーロッパ球の採用です。

ボンネット
●8/19 ボンネット
 トランスがオープンコアですので、ボンネットが付きます。
 裏返しにしても真空管が当りませんので・・・便利です。
 此処で電圧のチェックと調整を・・・無事に終了です。

エージング
●8/21 エージング
 此のRS289はヒーターの立ち上がりが遅くて電源を入れても球が切れているのでは?・・・と思うほどです。
 暫く・・・ヒーターのエージングです。
上から
●8/21 上から
 ボンネットの上側を空けていますが、其れほど熱くならないので・・・
塞いでも大丈夫みたいです、此の次は後ろ側だけパンチングで仕上げます。

試聴
●8/21 試聴
 久しぶりのRS289・・・2日目位から実力を出してきました。
 スピードが速くて音抜けが良いし・・・上から下まで十分伸びているし・・・
アモルファスOUTのお陰でしょうか、ローサー大喜びです。

 
 エージングも順調、後は10月の真空管オーディオフェア で、実機のご確認いただきご試聴下さい。

http://shinkuukan2.web.fc2.com/2019/14/RS289_14.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/698.html#c64

コメント [政治・選挙・NHK276] 「ASEANはアルゼンチンと読む」と閣議決定したらどうか? それでもバカとは戦え(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
6. 赤かぶ[100656] kNSCqYLU 2020年10月24日 11:53:05 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[30502]


http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/728.html#c6
コメント [リバイバル3] ドイツの音楽はドイツの真空管アンプで聴こうよ 中川隆
65. 中川隆[-10638] koaQ7Jey 2020年10月24日 11:53:25 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[38]
チューブオーディオラボ 6AR6 の感想ブログ

Audio miniature garden 2020
http://my-vintage.music.coocan.jp/2020.html

昨年の令和元年はアナログオーディオ中心にこだわりが加速して、3台のプレーヤーに使用するアームが6本にまで増殖することとなった。

使用するカートリッジはこれまでMC型一辺倒だったが、年末に購入したMM型SHURE M44Gのキレのある音色が気に入り、新たな常用カートリッジとして加わった。

またフォノイコにも純正のSHURE M64を組み合わせることでロックなどの曲種で満足感が高まっている。

最も音色に影響のあるスピーカーには、クラシックからロックまで英国Goodmans2機種のSPシステムを使い分けている。

これらの美しい響きを持ったスピーカーに高い駆動力を持った300Bシングルと音楽性の高いUESUGI OLSON TYPEのアンプを組み合わせることで、幅広い曲種を十分満足感の得られる状態で楽しんでいる。

今年もアナログを中心に熟成を進め、心地良い音楽をのんびり楽しむ時間を増やしてゆきたいと考えている。

〈6系統のアナログ入力〉


Nottingham GRACE G-565F + Ortofon MC-30s


Nottingham INTERSPACE-ARM + LYRA Clavis.D.C


Nottingham audio-technica AT-1503II + SHURE M44G


Garrard401 audio-technica AT-1503III + Ortofon Classic-GE


Garrard401 audio-technica AT-1501II + Ortofon MEISTER-GE


Thorens TD126mkIII SME3010RB + Thorens MCH-II

★〈2020年1月現在の我が家のシステム構成〉

Analog

AMP

SPEAKER


player

tone-arm

cartridge

MC-trans

PHONO-EQ

PRI

POWER


Thorens

TD-126 MK III Centennial

SME

3010R/B

Thorens

MCH-II

Ortofon

T-30

Marantz7

SUN

VALLEY

SV-91B

300B

Single

GOODMANS

2WAY

▼▼▼▼

AXIOM 22 MK II

+

TREBAX

Garrard
401

audio-technica

AT-1501 II

Ortofon

SPU

MEISTER GE

Western

Electric

KS-9450

Nottingham

Interspace.Jr

Grace G-565

Ortofon

MC-30

SERIES

EAR 834P

Garrard
401

audio-technica

AT-1503 III

Ortofon

SPU

Classic-GE

J's

No.6600

Chriskit

MARKY

Custom

UESUGI

TAP-31

OLSON

TYPE

NON-NFB

EL34PP

GOODMANS

3WAY

▼▼▼▼

AXIOM 150 MK II

+

MIDAX

+

TREBAX

Nottingham

Interspace.Jr

Interspace arm

LYRA

Clavis D.C

Langevin

408A

Nottingham

Interspace.Jr

audio-technica

AT-1503 II

SHURE

M44G

SHURE

M64

このような構成で幅広く音楽を楽しんでいる。

少し苦手なジャズはディアゴスティーニ/LPコレクションの定期購読を続けていたが、徐々にピンとくるアルバムも少なくなって来たのでNo.59を最後に止めてしまった。

クラシックについてはGoodmans AXIOM22MkIIの2WAYと300Bシングルアンプの組み合わせにより、ほぼ不満のない音色を得られるようになった。

POPS&ROCKはメインアンプをUESUGI EL34PPに入れ替えた後、MM型カートリッジの素晴らしさに目覚めさせられたSHURE M44Gとそれに対応する石のフォノイコライザーを導入することにより、こちらもあとわずかで終着点を迎えようとしている。

昨年はオーディオを通じての交流も活発化し、我が家の愛機を試聴していただくだけでなく、巡礼に足を運んで貴重な体験をさせていただいた。

今年も更に有意義な交流を続け、新たな刺激として楽しんで行きたいと考えている。          1/1


■ EMPIRE598のレストア

 


年末からのんびりと、使用しなくなって埃をかぶったEMPIRE598のレストアを手掛けている。

まずターンテーブルのプラッターをサブシャーシから引き抜き、アームやモーター、スイッチなど外せるものは全て取り外す。

ウッドケースは紙やすりで磨いてワトコオイルを塗り重ね、からぶきしてからTANNOYのウッドワックスで仕上げることにする。

発売当時は結構高額なPLだったが、内部のフローティング構造は実にシンプルでチャチなものである。

シャーシと外周ターンテーブルは紙やすりで磨いた後、メッキ調のシルバー塗装を施してクリア塗装でガードすることにした。

オリジナルの990アームは改造に失敗して使用不能となったため別に購入した980アームを搭載しているが、このアームは通常のSMEタイプのヘッドシェルを使用できるように改造されており、内部配線材も新しいものに交換している。

何度もシャーシの塗装に失敗するが、ようやく完成した。

SHURE M44Gを組み合わせてオシャレにジャズでも楽しもうかと考えたが、フォノイコ経由のアースが不完全なためか盛大にノイズが出る。

まあ、焦らずのんびりまいりましょう。                          1/6


   


    


昨日に引き続きEMPIRE598の調整を行う。

特に出力するフォノケーブルについてはアームの980が配線材直出しなので、背面にターミナルを設置してRCAケーブルで出力できるようにした。

昨日の仮配線ではSHUREのフォノイコ経由でアンプに繋いだところ、アースが浮いた状態のためか盛大にノイズが出ていた。

今日はプリのフォノに直接繋いでアースも直接取ったところ、バッチリ音出しに成功。

スイッチを入れてターンテーブルを回転させると、僅かにドイツ製大型モーターから「ゴーッ」と回転音が聞こえるが、ボリュームを上げてもゴロもなくSN比も問題ないレベル。音質もSHURE M44Gとの相性がぴったりで、キレの良いジャズが壁面いっぱいに響き渡っている。なかなか良い状態に仕上がったものだと自己満足している。 

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■ オーディオ巡礼 「オートグラフを愛するクラシック愛好家編」


今年初のオーディオ巡礼として、昨年の夏から2回ほどご来訪いただいた東京都杉並区のsigetaさん宅へお邪魔する機会を得た。

sigetaさんはご自宅でレコードを楽しむだけでなく、多い時には月間に5回もコンサートに通われているという熱烈なクラシック愛好家である。


 


お住まいになっているのは阿佐ヶ谷と高円寺の中程に位置する閑静な住宅地である。

お邪魔して2F和室10畳オーディオルームに案内されると、一部床がフローリングとなった部分に設置された巨大なTANNOYオートグラフにまず目を引き付けられる。

購入されたのは50年ほど前にTEACが代理店となった頃で、購入時の使用ユニットはHPD385だったが、後になってM-Goldに入れ替えたとのことだ。

また部屋の入り口にはこちらも巨大なEMT-927Dstが設置されているが、一般家庭のオーディオルームにこれら世界最高峰の機器が収まるだけで、その存在感に圧倒されてしまう。

使用されているアンプ群はWEアンプの修理依頼でアメリカまで出張されるという技術者の方の手によるもので、以前はWE-91Bレプリカを使用されていたらしい。

下の左画像奥がプリアンプで手前がレイセオンの送信管?を使用したパワーアンプとのことだ。

下右の画像はそのパワーアンプの別整流アンプとのことで、これが左右2台構成となっていて凄まじい熱量を発している。


 


今回特に音質バランス改善のため導入されたというルームチューニングでは、オーディオリプラスのハーモニックディフューザーを壁面のコーナーに設置し、オートグラフの弱点である長大なバックロードホーンがもたらす低域のこもり感を解消させているとのことだ。

sigetaさんのシステムは一般家庭のユーザーが望みうる世界最高峰の機器を組み合わせられているが、この他手掛けられているこだわりとして各種WEケーブルやルームチューニングアイテム、電圧関係のダウントランスなど多岐にわたっている。

また、使用されているアンプやこの純鉄コアMCトランスのように、高い技術力を持ったエンジニアのサポートにより、市販品のレベルを超えた組み合わせを実現されている。

EMT-927Dstに搭載されているアームはオルトフォンRF-297でカートリッジにはSPU-MEISTERを組み合わせられているが、昇圧トランスを貴重なWE-618やJ's赤ドット付初期型No.41、No.6600などからこちらの大型トランスに変えることで、描き出される音の世界が違ってくるとおっしゃっていた。

早速、取り揃えられた超弩級機器の説明もそこそこに、貴重なクラシック・オリジナルプレスの数々を試聴させていただく。

オートグラフを聴くのは何年ぶりだろうか? 

1960年代から80年代までの名演を交響曲、ワーグナー、バイオリンソナタ、声楽など次から次へと、また持参した2019年新譜の「ニュー・イヤー・コンサート」を含めあっという間の充実したひと時を過ごさせて頂いた。

今回聴かせて頂いたsigetaさん宅の音は、TANNOYを初めて聴いた当時の感動が、年月を重ねるにごとにさらに美化されてゆくといった音の記憶を上廻る、これまで経験したことのないまさしくTANNOYトーンと呼べるものではないだろうか。

最初に比較的新しいプレス盤を聴いた時、オートグラフ独自の長大なバックロード・ホーンを通して放出される低域のややこもった音色に違和感を感じたが、徐々にこちらの耳が慣れてくると素晴らしいホールトーンを堪能できるようになる。

sigetaさんのお話によると、以前は過剰な低域バランスに苦労したが、ルームチューニングを施すことによりかなりバランスを改善することができたとのことであった。

特に素晴らしかったのはオートグラフが生産されていた同時期の古い英国SAXやEMIのオリジナルプレスで、適度なホールトーンを伴った低域の抜けの良さと高域の繊細な響きのバランスに感動させられた。

神経質な金切り声に成りがちなルートビッヒが、豊満で慈悲深い、笑みを称えた歌声で歌っている・・・・・。

低域の量感を抑えるのに苦労されているという反面、調整が不十分な小型エンクロージャーのIIILZなどで感じる、高域の刺激的な響きは嘘のように影を潜めているようだ。

ヴァイオリンソナタでも高域が上ずるようなことは全くなかった。

しかし日本のような少し面積の狭い和室を使って、EMTや膨大な熱量を発する大型送信管を用いたアンプなどの強力な駆動系でオートグラフを手懐けるには、相当な努力が必要だとsigetaさんのお話から伺うことができた。

最高級の機材を組み合わせているのだから、良い音が出て当たり前と思うのが普通だが、そうはいかないのがオーディオの奥深いところでもある。

要は限られた空間でバランス良く聴こえるように、それぞれの機器をどのように組み合わせ調整して行くかが、オーディオの難しさであり醍醐味なのかもしれない。


  

またオートグラフを使う上での重要な調整ポイントとして、長年の使用に伴って緩みが出た15インチユニットを固定するネジを、均等なトルクで締め付けることが重要だとおっしゃっていた。

オートグラフのホールトーンにどっぷり浸かった後、帰宅して我が家のグッドマンで同じアルバムを聴くとその低域の質の違いに驚かされる。

そんな中でも耳に慣れた響きが心地よく感じられ、sigetaさんの機器に比べると大人と子供ほどの違いはあるが、これはこれでバランスが取れているとひとりごちた自分がいるのである。

sigetaさん、素晴らしいひと時をありがとうございました。                                        1/10


■ Shure M44E

レストアしたEMPIRE598がなかなか好ましい音色なので、組み合わせるShureのカートリッジを別途購入する。

今度は楕円針だ。

ボディは1978年から83年までの間に生産されたカモメマークで、付いていた新品の交換針N44EはスイスのPfanstiehlのものらしい。

同じ楕円針でも昨年購入したKYOWAブランドの上位機種の旧型N55Eとはかなり出力や音質傾向が異なり、クラシックなども無難にこなす大人しく繊細な音のするカートリッジである。

昨年試したN55Eと同様、全体的にキレが薄れてエッジが甘くなるのが楕円針の音色傾向となっているようだ。

このカートリッジ一つで色々なジャンルの音楽を楽しむのであれば、この楕円針が最も適しているのかもしれない。

しかし我が家のように複数のカートリッジで音楽を楽しむ場合は、高域の繊細感と低域の豊かな響きに限ればMCタイプカートリッジに優位性があるので、こちらのMM型ではタイトな切れ味を追求することにしたい。

そんな訳で、昨年Nottinghamで試して高域の強調された音色のため上手く生かせなかった丸針のN44-7を試したところ、ちょうど良いバランスにおさまったのでEMPIRE598にはこの丸針を常用とすることにした。                               1/11


■ 箱庭式ルームチューニング


先日お邪魔した杉並区sigetaさん宅のルームチューニングに触発され、我が家でも試してみることにした。

しかしsigetaさんが使われているような市販のチューニングアイテムは高価なためとても手が届かないので、我が家に見合ったグッズを活用して挑戦してみることにする。

その使用したグッズというのは「必殺 卵トレー!」である。

お値段の方はネットで20枚3,000円ほどで手に入り、壁に取り付けるカラー画鋲と合わせても4,000円でお釣りが来るという圧倒的なコストパフォーマンスだ。

こんな子供騙しのアイテムで音質が改善されるようであれば全く儲け物ではないか。

画像の通り、SPを設置している壁面の上部角と中央天井部分にこのグッズを設置して試聴したところ、「あ〜ら不思議」横と奥に部屋が広くなったような音場効果と音源の分離度が高まってプレゼンスの改善がはっきりと認められた。物は試しでやってみるもんだな〜。

特に我が家のような少し狭い部屋を使用している場合には、さらに効果が発揮されるのかもしれません。

嫁殿は見るなり「何かの巣があるみたいね」と言っている。

あまり見た目を物々しくしたくはなかったが、音質が良くなるんだから我慢しましょう。

sigetaさん曰く「団子状になって耳に飛び込んでくる音の塊がほぐれて、いろいろな楽器の音が聞こえるようになったのは驚きだった」とのことだったが全く同感で、こんなチープなグッズで同じような効果が得られるとはまさしく目から鱗である。

sigetaさんありがとうございました。                    1/12

ルームチューニングアイテムを設置して試聴を続けている。

ハイビジョンTVでは画面が細かいところまで鮮明に見えるようになるのと同じで、音の分離度が改善されてクッキリ感が強まり、弦楽器群などの高域が強調されて聴こえるように感じる。

壁面左右に設置しているトレーは左右の音場の広がりに影響し、中央上部のトレーは音場の奥行き感とコントラストに影響を与えているようだ。

最終的にそのコントラストを若干緩和するため、左右スピーカー中央の壁面と天井に装着しているトレーの天井部分だけ外し、加えて2WAYスピーカーの高域アッテネーターを少し絞ることでバランスを取ることにしている。

余韻も深まって低域の量感も増加し、スケールが大きくなったように聴こえるのは2WAY、3WAYとも同じ傾向である。

これまでは映画館やコンサートホールの中程で聴いている感覚だったのが、今回のルームチューニングを実施する事で前の方に座ってかぶりつきで鑑賞しているイメージに変わって来ている。

少し音のメリハリが強まる事で聴き疲れに繋がらなければ、この状態で楽しもうと考えている。今回使用したトレーには壁面色に併せて水性スプレーで塗装を施しているが、音を拡散するだけで吸音効果がないのが影響しているのかもしれない。                                 1/13


■ 続・箱庭式ルームチューニング


その後色々な曲種を聴いているが、やはりコントラストが強くなり過ぎてクラシックの弦楽器群が煩く感じるようになって来た。

トレーは当初壁面左角に7枚と右角はエアコンがあるので6枚、中央上部に4枚使用していた。

この状態だとフォーカスが合って定位がハッキリするのは良いが、高域がキツくエッジが立ちすぎる。

アッテネーターでツイーターのレベルを絞ると緩和するが、今度は高域の繊細感が死んでしまう。

そんな訳で使用する枚数を少しずつ減らしてみる事にした。

最初は左角が5枚と右角に4枚に減らしたところ、ピントがややソフトフォーカスになって高域のキツさは治るが、今度は低域の膨らんだ不自然な音色となってしまった。

続いて中央上部を2枚に減らしたところ、低域の自然な響きが戻り高域の柔らかさが戻って来たように聴こえる。

ツイーターのアッテネーターを元のレベルに戻してもうるさく感じなくなって、繊細感のある本来の響きに戻ったようだ。

この状態だと中央最前列のかぶり付きで聴いているのが、少し席を後ろに移動して全体を見渡せる感じで聴こえるようになった。

更に左角3枚と右角2枚、中央上部2枚と天井部分1枚にまで枚数を減らしてリスナー側背面の壁にも同様に設置したところ、響きが自然のまま奥行き感が出て来た。

音源の定位の方もトレーを使用する前に比べてハッキリしているので、バランス上この状態が一番良いのではと考えている。

それぞれのご家庭で音楽を楽しまれているオーディオルームは、当然のことながらカーテンや敷物、家具などの設置状態によって音の反響条件が違ってくる。

このような方法でトレーの枚数を増減させて試聴してみるのが一番確かだ。

幸いトレー自体はとても軽く、画鋲で数カ所壁面に刺すだけで簡単に設置できるのでそれほど苦にならない。

スピーカーの間に何も置かず空間となっている場合は、この壁面にトレーを並べても効果があるそうだ。

我が家での効果はかなりあると実感したので、是非一度お試しいただくことをお勧めする。                                    1/15

最終的にSHURE M44の交換針は、オリジナルでカンチレバーがヨレヨレになったN44Gを使用している。

使用し始めたEMPIRE598が快調なこともあり、最近はロックをもっぱらこの1970年代のプレーヤーを使って聴いている。

トランジスターを使用した業務用純正フォノイコとの組み合わせで低域の締りもバッチリだ。

楕円針のN44E/N55Eは切れ味の面で不満が残り、未使用のまま終わってしまった。

N44-7も相性が良いかと思ったが、少し高域が煩く低域の締りも甘い感じがするので出番が無くなった。

不思議なのは同じM44Gでも先に購入したカモメマークなしのボディにJICOの交換針を装着したものと、このカモメマークにオリジナルの針を装着したものでは音色がかなり違ってくることだ。

SMEシェルを使用して古いカモメマークM44Eのボディにメキシコ製オリジナル針を装着したこちらの個体の方が、Ortofon木製シェルを使用しウッドハウジングでボディ剛性強化したものより左右の音の広がりが自然で聴きやすい音色となる。

EMPIRE598を使用するようになってNottinghamの外付けアームが余ったので、出番の無くなっていたDENON DL-103シリーズの再使用を目論んでいる。

組み合わせるフォノイコが足りないので、現在安価でコンパクトな現行品を選別中である。                                1/21


■ フォノイコライザー


マエストロ・ガレージさんに注文しておいた現行品のフォノイコがユキムより届けられた。

店主の谷口さんにも相談して決めたのが、こちらのMoFi Electronics Studio Phono2という2019年の中頃に発売された機種である。

この米MoFiはモービル・フィデリティというレコード・CDの復刻を手掛けている会社らしいが、決め手となったのはこの製品の監修をEARのパラヴィッチーニが行っているという点だった。


さて、ノッティンガムに増設したショートアームを使いSHUREのフォノイコとM44の組み合わせを楽しんでいたが、アメリカ物はアメリカものでということで、久しぶりにEMPIRE598を引っ張り出してきて使い始めたのがコトの起こりである。

しかしノッティンガムのショートアームで別のカートリッジが使えるようになったまでは良かったが、今度はフォノイコが足りないので活用できないままでいた。

昨年からのアームの増殖により使用する機器も増え、狭いオーディオルーム環境ではフトコロ状態以前にこれ以上大袈裟な機器を置くスペースもない。

そんな訳で置き場所を取らない、可能な限りの低価格での選出となった訳である。

組み合わせるカートリッジは長らく出番の無くなっていたDENON DL-103/103C1が真っ先に頭に浮かぶが、VL型のDECCAやMI型EMPIRE辺りでも良いかと考えていた。


現物はご覧の通り手のひら大のコンパクトなサイズで、この価格帯だと電源部がチープなのは致し方ないが、音質を考慮して電源スイッチは省略されている。

こちらのフォノイコを使用するにはプリのChriskitはライン入力が既に一杯なので、Marantz7に接続してGoodmans2WAYで楽しむことになる。

底面のディップスイッチで負荷インピーダンスを47KΩ(MM)に設定し、簡単な接続を済ませて早速試聴開始。

まず最初はトランス無しでDECCA MarkV-EEから音質を確認する。

EARなどと違ってシンプルな機種なので当初はあまり期待しないつもりだったが、聴き始めはいつもハラハラ、ドキドキするものだ。

しかし出てきた音は一聴して低域の厚みの無い高域の繊細感だけが際立った価格通りの音色だったが、この音はこれまでに聴いた経験のある組み合わせバランスを欠いた時の中性的なデッカの音質だった。

やはりこんなモノかと半分諦めかけたが、気を取り直して本命のDENON DL-103にチェンジして試してみることにする。

組み合わせるMCトランスは相性の良いALTEC/Peerless4722だ。

そうしたところ寝起きのボケた音質が目を覚ました如く、やっとのことで低域に重量感のある耳に馴染んだまさしくDENONの音が再現され始めた。

年末より使い始めた古いSHURE製フォノイコに比べ、ワイドレンジかつノイズレスなクリアな音質が展開され、音の滲みを感じられないのが特長となっている。

低域が若干軟調となる傾向にあるが、DENON特有の息の詰まるような重苦しさが影を潜め、身軽な抜けの良さが加わったような気がする。

使用開始して数時間後には更に広がりのある音場とキレの良さが見え始めたので、真空管デバイスの機器と同じく寝起きが悪いのかもしれない。

まずは目出度く期待以上の音質を得られることとなったので、これから色々な曲種を楽しもうと考えている。                      1/23

※谷口さんにこのような電源SWが無い機種の使用方法をお伺いしたところ、すぐにメーカーに確認いただき常時電源を入れた状態で問題はなく、音質面でも極力繋いだままで使って欲しいとの回答を頂戴した。

また半導体アンプでも数十時間のエージングは必要とのことで、やはりDECCAでの聴き始めはまだまだ寝起きの悪い状態だったようだ。

そんな訳でお値段の方は大変安価ながら、RCAプラグが少し緩い点を除くと作りもしっかりしていて質感も高いように感じた。

音質面でも真空管アンプでは味わうことのできなかったクリアで見通しの良い音場が新鮮で、昭和の名機DENONの新しい面を引き出せたように感じている。

エージングが進むと更に音質の改善がありそうなので、今後の楽しみが増えたと喜んでいる。

谷口さん、ありがとうございました。

■ 続・フォノイコライザー


新しいフォノイコをプリアンプに接続している時、これまで聴いたことのない原因不明の異音が発生した。

使用しているプリアンプMarantz7に接続している機器は下記の通りとなっている。

フォノイコ入力→PHONO1(Ortofon T-30+Thorens MCH-II)/PHONO2(WE KS-9450+Ortofon SPU MEISTER GE)

ライン入力→TV(Studio Phono2+Peerless4722+DENON DL-103)/AUXILIARY(EAR845P+Ortofon MC30s)

新しいフォノイコ(一番右)にケーブルを配線する時は、一端セレクターをAUXILIARYに切り替えて音が出ないよう作業を実施していた。

PHONO1/PHONO2のアースはプレーヤー→MCトランス→プリアンプまで伸びているが、ライン入力に接続しているフォノイコからプリアンプにはアースは接続されていない。(アースはプレーヤー→MCトランス→フォノイコまで)

この状態で新しいフォノイコのINPUTにケーブルを接続すると、プリのセレクターを別接続に切り替えているにも関わらずSPから「ブロロロ〜」とバイクのエンジンがアイドリングしているような異音が発生するのである。

ケーブルを動かして微妙に接続状態を変えるとノイズが出なくなるツボがあるが、フォノイコの接続を外すと当然その異音は出なくなる。

現在はいろいろケーブルを動かして異音のしない状態で音出ししているが、SPボックスの上に置いているために使用しているユニットの強力なアルニコ磁石が影響しているのか原因は不明である。

その後、2日ほど通電状態が続いており、試聴時間も10時間を超えているのでエージングはかなり進んだ状態にあると思われる。

当初感じた高域のキツさを和らげようとDL-103のリード線をオーグラインからDUCCに変え、MCトランスからフォノイコに伸びるケーブルもOrtofon7NからSMEケーブルに変更している。

同じ半導体を使用したSHURE製フォノイコと比較しても、ワイドレンジかつ精細度の高い音質傾向がリスナーに緊張感を感じさせているものとなっている。

組み合わせるカートリッジの音質にも影響されるのは当然だが、ジャズなどの曲種に向いているのではないだろうか。

同じ曲をEARに切り替えて聴いてみると、価格の違いが大きいので当然と言えば当然だが、「音の雰囲気」や「ゆとり」が全く異なって聴こえる。

そりゃそうでしょう。まだまだいろいろ試してみることがありそうですね。                               1/25

※追伸 

AUXILIARYからのアイドリング・ノイズは、やはり置き場所を変えても接続時に必ず発生する。

スピーカーは無関係で依然として原因不明だが、なぜか本体トップパネルのサブソニックフイルター・スイッチをONにすると止まる。

そして再びサブソニックフィルターをOFFにすると異音は消えたままとなるので、そのやり方で使用している。

パーツの不具合でなければ良いのだが、今度谷口さんに聞いてみましょう。

※発振ノイズ

谷口さんに問い合わせたところ、「入力インピーダンスとフォノイコの出力インピーダンスとの間で整合が取れないなどの原因で、発振(ハウリング)を誘発している可能性がある」とのことだった。

併せて電源の取り方など何項目か対応策をご教授いただくが問題の発振は解消しなかった。

使用するプリとの相性の可能性もあるとのことでChriskit Mark Y Customのプリを使用した3WAYのシステムで試したところ、なるほどおっしゃる通りこちらでは全く発振しない。

やはりMarantz7のようなオジーちゃんには孫のような今時の半導体フォノイコは馴染まないのかもしれません。こんなこともあるんだな〜。

オジーちゃんと相性が悪いというのも困った話だが、しょうがないので別のオジーちゃんのシステムで使用することにしましょう。

まあ、音質的にはジャズなどの曲種に向いていることもあるので、POPS&ROCK用の3WAYシステムで使用する方がベターかもしれません。 

それにしても今回のようにオーディオ専門店で購入すると、後々困ったときに適切な助言をいただけるのもありがたい。

谷口さん、いろいろとありがとうございました。                                     1/27


■ EMPIRE 598N

新たなフォノイコMoFi Electronics Studio Phono2はEMPIRE598の純正組み合わせで使用することにした。

昇圧トランスを使用してMC型のDENON DL-103と組み合わせて聴いていたが、中域の上の方に妙な出っ張りというかつっかえる部分があってヴォーカルなどがキツく響く傾向がある。

ケーブルやリード線を替えMCトランスを別のものに組み合わせたりしたがこの傾向は解消せず、カートリッジをDENON DL-103C1にしてもダメだった。

やはり高音質レコードを制作する会社のフォノイコだけありHi-Fiに特化した切れ味の良い音作りがされているようで、我が家の古いヴィンテージ機器と組み合わせるにはやはり相性的に無理があるのかもしれない。

なんとかこの異端児を使いこなせないものかとコントラストの淡いMI型EMPIRE1000ZE/Xと組み合わせてみたところ、低域に少し軟調な傾向はあるが量感、広がりとも十分で中高域の刺激的な響きも出ないことが分かった。

そんな訳でレストアしたEMPIRE598との純正組み合わせが実現することになった。                               1/31

■ あるところにはあるもんだシリーズ 第二弾

昨年の年末に手に入れた新品のGoodmans MIDAX650に続いて、またもや新品未使用のクロスオーバーネットワークをヤフオクにて調達した。

出品された方の話では半世紀ほど前に購入後、いつか使用するつもりで保管してきたものらしいが、未だに未使用品とはあるところにはあるもんですね〜。

このGoodmans XO-950/5000は3WAY用のネットワークで、既にAXIOM150MkIIのSTAGE3スピーカーシステムで使用している。

今回予備用に購入したが、使用時には内部コンデンサー(1.5μF/8μF)の交換が必要となる。

現在使用しているネットワークは、専門業者に依頼してWESTCAPとDEARBORNのハーメチックタイプのオイルペーパーに交換済だ。

WESTCAPの1.5μFはAXIOM22MkIIのSTAGE2スピーカーシステムのネットワークXO/5000でも使用しているが、容量の大きい8μFはアメリカでも入手困難となっているため、現行品のフィルムコンを使おうかと思案中である。

耐圧の方も指定のものより大きければ良いというものでもないらしく、なかなか悩みどころでもある。                                     2/1


■ オーディオ定例会


   

本日はsigetaさんに都合3回目となる来訪をいただき、前回から変更となった機器やルームチューニングの効果などをご確認いただいた。

併せて愛用されているWE純鉄コアのMCトランスをお持ちいただいたので、我が家のWEトランスとの比較試聴を実施した。

この超ヘビー級のMCトランスは、使用する際には磁気テープをそれぞれのトランスに巻いて内部の磁気が外に漏れないようにされているとのことで、このテープを巻く巻かないで音が違うとおっしゃっていた。

SPU-MEISTERに組み合わせてクラシック音源を試聴したが、音質の方は我が家のWEトランスを上廻る中域に濃密な味を持つ「コッテリ系」である。

特にバイオリンの甘い響きとコーラスの分離度の高さは秀逸で、通常のWEトランスの音色を濃厚さで凌駕しているようだ。

主にGoodmans2WAYを使用して試聴をするが、薄くなりがちな中域の密度が上手くマスキングされ、充実した円やかな音質バランスとなっている。

我が家でクラシック系常用となっているMCH-II+Ortofon T-30の組み合わせで比較試聴してみると、剛と柔ほどの違いがあり興味深かった。

続けてsigetaさんに、昨年秋に導入したUESUGI OLSON TYPE NON NFBアンプをEMPIRE598+2000ZEXの純正組み合わせを使って試聴いただくが、音の広がりや金管の力強い響きなどに満足いただきMM/MI型の音色の美しさを再認識したとのことだった。

システムを設置している壁面とリスナー側壁面に設置した箱庭的ルームチューニングについても、比較試聴した訳ではないのではっきりした事は言えないが、音場に奥行きが出たような気がするとの事だった。     

前回sigetaさん宅にお邪魔した際にお借りした、この「巨匠たちの音、巨匠たちの姿」は大変参考になる書物だった。

小生のようなコンサートに出る機会が少なく家庭で聴覚に頼るばかりのレコード愛好家にとって、視覚を補う想像力をもたらしてくれる知識の広がりは、音楽を聴く楽しみを倍増させてくれるものである。良い書物に出会ったと喜んでいる。

sigetaさん、本日もありがとうございました。                      2/6


■ 新規アンプ導入計画(1) 「企画立案編」


 


名古屋の先輩に勧められ、今年度最大のアンプ製作BIGプロジェクトが始動開始!

もちろん自分一人の力でなんとかなるものではないので、現在とある工房に製作をお願いしたところである。

構想=半月(My Vintage Audio)  製作=TAラボ(新潟)  製作費=ウン十万円(断捨離推進委員会)  協賛=Y下企画(名古屋)  後援=Sigeta出版(東京)

果たして見どころ満載のこの企画、完成試聴会は今年の夏頃となりそうだ。乞うご期待。                       2/16

    

■ 新規アンプ導入計画(2) 「直熱三極管編」


 


そもそもこの企画、Y下先輩の「英国のVintage-SPには同じ英国の直熱三極管が最も適している」から始まった。

GECで開発された古典ビーム管KT66は長年QUADIIで愛用してきたTUBEだが、直熱三極管のPX25/PX4も同じく英国生まれの真空管だった。

古いナス管は価格が高騰していて手が出ないが、ちょうどタイミング良く新型ST管のPX4がヤフオクに出品されているのを発見したので落札した。

ブランドシールはKT66でも使用したことのあるMarconiロゴだが、OSRAMと同じ英国MOV(Marconi-Osram Valve Co.Ltd.)で作られていたものだ。

アンプ製作を依頼している工房の方のお話では、ST管タイプはフィラメントが切れやすくハムレベルが下がらない個体が多いとのことだった。

続く・・・・・・・・                                   2/17


    

■ 新規アンプ導入計画(3) 「搭載真空管選別編」 

          


  


話は前後するが、まだ年金支給年齢に至っていない現状を鑑みると、我が家の大蔵省の厳しい追及を逃れるため極力コストをカットする工夫が必要となってくる。

新型コロナウイルスの全世界的な蔓延に伴うGDPのマイナス成長が続くこの時期に、表立った突発的な支出を要求するには社会的背景が悪すぎる。

もちろん断捨離委員会の活動を活発化させるのも財源を確保する主要な有効策の一つである。

そんなこともあり、製作していただく工房とも相談して使用する真空管はこちらで用意することにさせていただくことになった。

前述のとおり、本命の直熱三極管はすでに調達済みである。

残る初段や整流管なども製作工房と相談しながら、手持ちの英国製TUBEをチョイスして活用することにした。

初段管は6SL7系の在庫が手持ちにないためMullard ECC82/12AU7でお願いすることにして、整流管には出力管と同じ形状のCOSSOR 53KUをチョイス。

初段管も無骨な古典球に拘りたかったが、まあ脇役にはあまり個性を期待せずにこの辺りで我慢することにしましょう。

続く・・・・・・・・・                                               2/18


    


■ 新規アンプ導入計画(4) 「初段管変更編」 


計画当初は初段管に手持ちのECC82を使用する予定でいたが、よくよく考えてみるとミニチュア管では見た目のバランスが貧相なことに気がついた。

そこでアンプ工房でもお勧めいただいた6SL7系のTUBEを調達することにする。

幸いなことに以前所有していた300Bシングルアンプの初段で使用していた6SN7系より市場相場はそれほど高くないようだ。

今回調達したTUBEは英コードKB/FE(STC)CV1985/ECC35と米RAYTHEON5691、同じくRCA6SL7GTスモークガラスの3種類である。

そのうち流通量の少ない(STC/Oldway)CV1985と6SL7の最高峰となる高信頼管RAYTHEON5691については流石に値段の方も少し高かった。

RAYTHEONのVintage管は品質の高さで評判だが、よくよく調べてみるとこのRAYTHEONの赤ベースはRCAのOEM品のようである。

英STCvs米RAYTHEON、この2本が本命と対抗馬になりそうだ。

とりあえずこの3種類ぐらいあれば何とかなるでしょう。

続く・・・・・・・・・                                               2/28

    


■ 最近のアナログ事情

明日から早くも弥生3月を迎える。

2月22日に昨年より15日も早く春一番が吹き、梅も満開となって待ち侘びていた本格的な春の到来に水をさしたのが新型コロナウィルスの蔓延だ。

当初は3月の初旬から京都の実家へ両親の見舞いと並行して中国〜九州縦断旅行を計画していたが、さすがに延期とせねばならなかった。


オーディオの方は依然として不満のない音色を味わっている。

クラシックはもっぱらEMPIRE598にMI型の1000ZE/Xを使用して、壁面いっぱいに広がる独特のゆったりとした音色を楽しんでいる。

組みわせたMoFiのフォノイコもMC型のDENONを使用すると中域に違和感を感じたが、若干淡いEMPIREの色彩感にクッキリとしたスパイスを効かせているようだ。

この美しいMI型の音色に味を占め、後発で最上位機種のEMPIRE4000D/IIIに付け替えてみると、どうしたことかゆとりのないこじんまりとした音色となってしまう。

このEMPIRE1000ZE/Xはいつもリード線でお世話になっている旭川のkeisさんの手によって山本音響工芸製ヘッドシェルに組み合わされたカートリッジだが、リード線は直付けとなっているらしく微妙なチューニングが音質の向上に影響しているのかもしれない。


こちらはOrtofon SPU-GEをA-CRAFTのアダプターを介してアルミブロック削り出しのヘッドシェルに装着し、リード線には古いWE線材を使用した吟醸リードを組み合わせたカートリッジである。

MCトランスにはJ's No.6600を組み合わせているが、オリジナルのGシェルで使用した時よりにじみ感のない歯切れの良いタイトな音色が得られ、ロックなどのパルシブな音源にはちょうど良い感じに仕上がっている。                                  2/29

    


■ Garrard401 キャビネットの再塗装


3月に入っても新型コロナウイルスの蔓延がさらに規模拡大しているのが恐ろしい。

デマが広がって石油危機の時同様に、トイレットペーパーの買い占めが起こっているのは日本独自の現象だろうか?

このGarrard401は2007年に導入後、我が家の主力アナログ・プレーヤーとなっている半世紀前に製造された名機301の後継機種である。

アームはaudio-technicaの局用タイプを2本装備しており、主にSPUなどロー・コンプライアンスのOrtofonカートリッジを組み合わせて使用している。

同時期の1960年代後半に発売されたEMPIRE598Nがレストアにより美しく蘇ったので、こちらの1970年代前半に製造された後期型Garrard401についても、あちらこちらに傷が目立ったキャビネットのレストアを実施することにした。

ターンテーブル本体には針を落とす時に手が掛かるあたりに塗装の変色が見られるが、稼働10年以上で音色は当然のこと機能的にも問題はない。

最近フェルト製のパッドが磨耗してブレーキが掛かりにくくなったので、ブレーキパッドの取り替えパーツを注文しているところである。

モーターの分解清掃には手を付けたことはないが、軸受けだけは定期的に分解清掃してOILを入れ替えている。

軸受けのスラストプレートはカーボン製に交換し、アイドラーとスラストパッドは共に一回新品交換している。

ボディの部分的な変色については、色々なクリーナーを試してみたが黒ずみは取れなかった。

積層キャビネットはサンドペーパーで研磨してワトコオイルを重ね塗りしたのち、TANNOYウッドワックスを塗り込んで磨きをかけている。

なんとかエンパイヤ同様美しく蘇ったので、今後も我が家のアナログ・オーディオの主力として頑張って回り続けてくれることを期待している。

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注文していたGarrardフェルト製ブレーキパッドと化学合成OILが届いた。

これまではEMTのOILを使用していたが、こちらの純正OILに交換したところ、粘度が低いのか若干回転数が速くなったように感じた。

起動後半回転ほどで定速に達するし、回転も滑らかなのでアイドラーはまだまだ大丈夫な様子。ブレーキもパッドの交換でしっかり効くようになった。

OIL注入のため軸受けを分解清掃したところ、スラストパッドの摩耗が進んでいるようなので様子を見て注文することにしよう。

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■ Garrard401用パーツのあれこれ

ストックを漁っていたら使用ずみアイドラーが2個出てきたので、記憶を辿ると2回交換しているのを思い出した。

それほど状態も悪くなかったので表面を研磨して試してみたところ、どちらとも半回転ほどで定速になるのでまだまだ使用できそうだ。

復元のやり方は、硬化して少し湾曲していた表面を電動ドリルに挟み、800番程度のサンドペーパーで直線が出るよう研磨する方法である。

捨てないで取っておいたのが正解だった。なんとかなるもんだな〜。

スラストパッドの方は現在2mm程度の直径で当たりが出ているが、どの程度が寿命なのかわからない。

こちらはすでに交換したスラストパッド。

中央部分にスピンドルとの接触によって3mm弱ほどの面積が摩耗している。

この直径が大きくなることによってスピンドルとの接触面が増加するわけだから、抵抗が増えるということだろうか?

また摩耗することにより音質にはどのような影響があるのだろうか?

今回、試しに中央のスピンドルと接触する部分にボールベアリングを使用した、UPGRADE SPINDLE THRUST PADなるものをイギリスから調達することにした。

お値段の方も純正パーツを国内で購入するより、国際送料込みでも安価となっている。

たまたま見つけたこの改良型スラストパッドの英文記事によると、「使用しているソフトリン青銅ボールベアリングはスピンドルより材質が柔らかく、ボールベアリングのみが摩耗する場合、スピンドルの表面接触が最小限に抑えられるため摩擦が減少し、音質が向上する。」とのことであった。

はてさて、海を渡って届けられるまでは2ヶ月ほどかと思われるが、到着するのが楽しみである。                           3/9


    

■ Mullard ECC83


  


ECC83/12AX7はプリアンプやフォノイコなどで使用する機会の多いTUBEである。

Marantz7ではカップリング・コンデンサーやセレン整流器などオリジナル仕様のパーツに変更後の試聴にて、やはりオリジナル通りのTelefunken◇マークが最も相性の良い真空管だと確認している。

この独製◇マークに肩を並べるTUBEとして英Mullard製のものがあるが、そのムラードの中でも製造時期やタイプによって音質が違ってくる。

我が家には高信頼管となる軍用CV4004や後期に製造されたECC83/12AX7(CV492)ショート・プレートについてはまだ使用可能なストックが多く残っているが、1950年代の後半まで製造されていた、音質の良いと言われるロング・プレートの在庫が少なくなっていた。

最近はヤフオクでもこのロング・プレートの出品は少なくなってきており、たまたまアムトランスさんに入荷したのを見つけたので即購入した。


我が家にある17mmロング・プレートはMullardの旧ロゴ(中央:B9I)とFisherロゴ(左:B8F)の2種類で、全てゲッターがシングルサポートのラウンドタイプである。

今回調達したのは1957年製造の角形Dゲッター(右:B7A)で、e-Bayなどには出品されているが日本では最近滅多にお目にかかれないTUBEだった。

2本しかないので使用するのが勿体無いが、また試聴する機会があればChriskitのプリアンプにでも試してみようかと考えている。          3/10


    

■ 6AR6シングルアンプが到着


「新規アンプ導入計画」で製作を依頼している新潟のチューブ オーディオ ラボさんから、アンプが完成するまでの間に試聴用アンプをお借りすることになった。

この6AR6シングルアンプ2号機は昨年の真空管オーディオフェアに出品されたアンプで、1号機はすでに別のオーディオ愛好家の元へ嫁いで行った。

6AR6は米WEが開発した小型の5極管で、現在でも比較的安価に手に入るようだ。(このアンプでは3極管接続で使用されております。)

開発当初はWEでも製造されていたが、その後はTung-Solなどの他メーカーでの製造が大半となったTUBEである。

管球王国の「歴代の5極管/ビーム管 50種の音質比較テスト」でも、5極管接続ながら高い評価を受けている。

真空管博士のブログでの説明にあるとおり、3極管接続時にはPX4系PP3/250にそっくりな特性を示しているTUBEである。

(球球コレクション プアマンズPP3/250)


(製作記についてはTAラボさんのHPに公開されおります。)


さて、英国SPをこよなく愛したオーディオ評論家の故上杉氏が製作監修した UESUGI TAP-31に一旦席を譲っていただき、AXIOM150MkIIを使用したグッドマン3WAYにはSV-91Bをカップリングして、クラシック用に使用しているAXIOM22MkII2WAYをこのアンプと組み合わせることにした。


  


使用されている真空管は、初段に6SL7を1本、出力管はTung-Solの6AR6と整流管にGZ34といったコンパクトで可愛らしいアンプである。

内部の配線は流石に美しくまとめられており、配線材にはWEを使用されている。

また、出力段のカップリングに使われているのは音質の良いWEST CAPと思われ、随所に高質なパーツを使用されていて完成度は高い。

音質の良し悪しは当然のことながら、この「見た目が美しい」ということが所有する喜びを増加させるポイントではないかと考えている。

たまにオーディオ雑誌などでお世辞にも美しいと言えない、乱雑な配線で作り上げた自作アンプ記事を見ることがある。

自作ならまだこの乱雑さが努力の証として我慢もできるだろうが、完成品を購入する場合は音の良さに加えて美しさが選択の重要なポイントとなって来る。

音が良ければ良いというものでもないだろう。

音質の決め手となるトランスには、ラボさんお勧めのTSM  Productsの手巻きトランスが使われている。

当方で製作を依頼しているアンプにもこの手巻きトランスでとお願いしているが、少し高価なアモルファス・コア製を希望している。

ユーザーにとって重要なポイントとなる価格の方も、このような質の高いパーツを採用している割にはとてもリーズナブル価格設定となっているので驚いた。


試聴結果は追々記入させていただくが、来週のオーディオ定例会でSigetaさんにご来訪いただくので、その時までに本調子となるよう聴き込む予定である。

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■ 6AR6シングルアンプの試聴@


これまでAXIOM22MkIIの2WAYを駆動していたSV-91B(右)と比較するとかなりコンパクトにできていることが分かる。

出だしは軽いPOPS系の音源から試してみる。

まず最初に感じるのはSV-91Bが捻じ伏せるような力強さが特徴なのに対し、こちらは低域の量感も程々ですっきりとした瑞々しさが持ち味となっている点である。

価格が倍以上違うSV-91Bと比較するのも可哀想な話だが、クラシックの良さを楽しませてくれると言った部分ではそれほど遜色もない。

両者の最も大きな違いは低域の量感とその構築力にあり、SV-91Bが重戦車のようなガッシリした押し出しの強さを持っているのに対し、6AR6シングルは質の良いリッチな響きと余韻が特徴となっているようだ。

さて、本命のクラシック音源の試聴に入る。

POPSなどではこじんまりとして少し淡白に感じた音質が、クラシックではこってりとした織物のような彩でオケを描き分ける能力には驚くことになる。

声楽を聴くと中域の上の方に少し引っかかったトゲのような部分を感じるが、これはTAラボのKさんがおっしゃっていた整流管GZ34に起因しているのだろうか。

馬力が乏しい分少し音場が狭まったようにも感じるが、しかし弦楽器群の合奏にもコクがあるし金管楽器の緊張感のある響きも素晴らしい。

特に良いのが音の色付けがはっきりしている点で、色々な楽器の音の強弱が色彩感を伴って息遣いのような生命力を感じさせてくれるアンプである。


このシングルアンプにはプリアンプのMarantz7を組み合わせている。

使用上のポイントとして、シングルアンプの出力が低いため出力ボリュームをMaxに上げており、さらにミニマムで使っていたプリのOUTPUTレベルを中程まで上げることができるようになったことも音質の向上に影響しているのかもしれない。

圧倒的な馬力はないが必要十分な力感があり、なんといっても色彩豊かな彩が素晴らしくて、なるほど評価が高いのも肯けるものと感じた。


機器を変えた当初は変わった部分が良くなったように感じることが多い。

このアンプもまず最初のつかみはOKだが、一週間ほど試聴を続ければ短所も見えてくるかもしれない。じっくりと参りましょう。          3/13  PartII


    

■ 6AR6シングルアンプの試聴A


6ARシングルアンプの試聴を、じっくりといろいろな曲種で続けている。

このような試聴では、その日の機器の状態やこちらの体調によって感じ方が違って来ることもあるので、その辺りはご了承いただきたい。

2日目にはウォーミング・アップにより冷めた体が温まって動きが軽くなるように、伸びやかでダイナミックな音色に変化してきた。

POPSやJAZZでも初日はどちらかというと大人しく理性的だった音質が、低域の量感が増してよく弾み、ダイナミックな迫力が加わるようになった。

個々の質感をはっきりと描き分け、説得力のある音を聴かせてくれるという点は、初日に感じた印象と変わっていない。

見た目はコンパクトなアンプだが、結構馬力と細やかな表現力を兼ね備えているのは手巻きの出力トランスが影響しているのだろうか?

逆にクラシックでは押し出しの強い中高域に、弦楽器ではそれほどでもないが少し粗い響きを金管や声楽で感じるようになる。

この辺りは使用している初段管(RCA/6SL7)と整流管(Zaerix/GZ34)を差し替えることによってかなりニュアンスが違って来るかもしれない。

工房のKさんに承諾いただいたので、明日はこの辺りを手持ちの真空管で「球転がし」を仕掛けてみようかと考えている。

小出力のため音場が少し中央に集まる傾向はあるが、それでも音が団子になることもなく質感の異なる音色で描き分ける点には感心させられる。

今日はPOPS系で迫力ある音楽を楽しませてもらった。明日の「球転がし」での音質の改善が楽しみである。                    3/14


    


■ 6AR6シングルアンプの試聴B


昨日の試聴ではようやく本領を発揮し始めたようで、躍動感が出て迫力ある音色に変化してきた。

POPSやJAZZなどは特に不満を感じなかったので、本日はクラシックでの中高域の粗さを「球転がし」によって改善ができるものか試すことにする。

前述したが少し不満に思っている点が、声楽テノールやオケ金管楽器の乾いたような粗い響きである。

逆にこの高域の粗さについてはJAZZなどの曲種においてはプラスとして作用することが多く、なんとも痛し痒しである。

この刺激的な響きが真空管を取り換えることによって若干でも改善できるとすると、オールマイティーに使用できるアンプとなるはずだ。

さて、交換してみるTUBEは前段の6SL7と整流管である。

オリジナルの6SL7GT/VT-229は米RCAのブラック・プレート/ボトムゲッターで、整流管は英ZaerixのTUBEだがエッチングコードもないので日本製かもしれない。

特に工房のKさんからは、この整流管の交換により高域の質感が改善できるとアドバイスを受けている。

クラシックでのこれらの問題点を解消するためには、やはり英国製の真空管を使うべきだろう。

6SL7は互換球のSTC/ECC35、整流管には同じくSTC/CV717/5R4GYかCOSSOR53KU/CV378などをチョイスすることにした。

最初に初段管をSTCに交換して試聴する。

残響が増してホールトーンが豊かに聴こえるようになり、弦楽器群に繊細感が加わって細やかに美しく響く。

声楽のテノールの声質にも温かみが出始め、初段の変更だけでもかなり改善されたように感じる。

さらに初段管をそのままに整流管をSTCに付け替えると、弦楽器の繊細な響きに滑らかさと柔らかさが出てきて、テノールの声質も血が通うと言うのか芯の強さがある割にキツい響きとならなくなった。

全体的な響きに柔軟性が出ることによって、持ち前の息遣いのような音色の強弱がさらに美しく表現されるようになる。

整流管をCOSSOR53KUに替えると同質な音色傾向ながら、さらに重心が下がって奥行き感が加味される。

この状態だと全く不満のない堂々とした音色を味合わせてくれるようになった。


コンパクトなサイズが嘘のように、フロアタイプの大型SPを楽々と鳴り響かせる力を持った音楽性の高い真空管アンプと感じている。                 3/15


    

■ SV-91B 300Bシングルアンプ


  

GOODMANS AXIOM22MkIIのSTAGE2/2WAYには音楽性豊かな6AR6シングルを組み合わせたので、こちらのSV-91BはAXIOM150MkIIのSTAGE3/3WAYで使用することにした。

このアンプは名古屋のアンプビルダーY下さんの手によりSUNVALLEY SV-91Bを大幅に改良されたもので、外観も高級感溢れるものとなっている。

Y下先輩の説明によると、310A-310Aのみ交流点火で300Bは直流点火に改造してあり、カップリングCにSPRAGUE/バンブルビー、抵抗はA&B、カソードコンデンサには銀タンタルを使用しているとのことだった。

これまでは基本通り、3WAYにシングルアンプは荷が重いと考えてプッシュプルで駆動し、こちらのアンプは2WAYで使用していた。

また、昨年までは真空管をオールウエスタンで使用していたが、秋頃より出力管を日本製TAKATSUKI TA-300Bに交換して楽しんでいる。

今回初めてこのアンプを3WAYに組み合わせてみたが、驚いたことにUESUGIのプッシュプルより厚みと馬力のある低域を聴かせてくれている。


以前、整流管の聴き比べを実施した時に最も馬力と勢いを感じたSYLVANIA VT-244を、WE-274B刻印から取り替えてPOPS&ROCKを中心に楽しむつもりでいる。

少し甘い香りが漂うAXIOM22MkIIを隅々にまで血を通わせてくれるような高い駆動力を持ったこのアンプ。

硬質でリッチな響きのAXIOM150MkIIからは、どのような音色を引き出してくれるのだろうか?   楽しみである。                         3/16

    

■ オーディオ定例会


本日はSigetaさんをお招きして、恒例となりつつある定例会を開催する。

今回のメニューは新潟のTAラボさんにお借りしている6AR6シングルアンプの試聴と、お持ちいただいたルーム・チューニング・グッズの効果検証である。

我が家で試聴を続けているそのアンプは現在、クラシックに最も適している組み合わせ(初段STC/ECC35整流管COSSOR53KU)に差し替えて使用している。

Sigetaさんにはまずオリジナルの真空管に戻して試聴していただき、その後「球転がし」を行って音色の変化を二人の"耳"で実施することにした。

最初に初段から交換するが、我が家の英STC/ECC35、米RAYTHEON5691、RCA6SL7GTスモークガラスとSigetaさんにお持ちいただいたKen-Rad VT-229、RCA5691赤ベースに加え、オリジナルのRCA 6SL7GT/VT229の6種類。

整流管の方は英STC/COSSOR、米RCA JAN CRC 5R4GY、WE-274B刻印に加え、こちらもお持ちいただいたRCA80などが試聴ラインナップである。

ソースはクラシックアナログ盤を使用し、カートリッジにはSigetaさんも愛用されているOrtofon SPU MEISTERを組み合わせた。

(Garrard401+SPU→Marantz7→6AR6シングル→Goodmans Axiom22MKII/STAGE2)


   


初段RCA+出力管米Tung-Sol+日ZaerixのオリジナルTUBEに戻して、試聴を実施されたSigetaさんのご感想は、

低域から高域までストレスなく質の高い音色を聴かせてくれる、クラシックには丁度良いバランス感を持ったアンプではないか。

以前のSV-91Bよりこちらの組み合わせの方が、クラシックでの試聴では相性が良いように感じるとの初見であった。

さて初段管から「球転がし」終えた後のSigetaさんのご感想は、少し渋い傾向の英国管より高域がよく伸びて音色の明るい米国管に好感を持ったとのことである。

Sigetaさんが選ぶ初段管のベスト3は、RCAとRAYTHEON/5691赤ベース、オリジナルのRCA VT-229ボトムゲッターだった。

また整流管の方ではWE-274B刻印がダントツのNo.1で、COSSORの柔らかい音色も好ましかったとの評価である。

最終的なアンプの感想としてSigetaさんからは、「山椒は小粒でもピリリと辛い」ではないが小振りな容姿にも関わらず、相当熟成された好ましい音色と感じた。

併せて出力の低いアンプの場合には駆動力に問題が出ることがあるが、SPが能率の高いGoodmansでは軽々とドライブする力強さを感じたとのことだった。

当方は初段や整流管ともやや渋めの英国系の音色に好ましさを感じたが、アンプ自体の評価は概ね同じようなものである。

次にご自宅で2セット愛用されているオーディオ・リプラスのルームチューニンググッズの効果検証を実験する。

まず画像の通り、お持ちいただいた1セット(2個)をそれぞれのSPの天板の上に設置して聴いてみる。

これだけでも音質に顕著な変化が表れるが、明らかに高域がヒステリックに響きすぎてこの配置ではいま一歩の評価となる。

次に外側のSPの壁面に立て掛けて配置してみると、音場が自然な広がりを見せて聴きやすいバランスとなることを発見する。

Sigetaさんからは我が家で設置しているチープな「必殺チューニング・グッズ」の効果により、増設しなくても自然な音場が再現されているのではとのことであった。

最後に、新たな組み合わせとなったSV-91BとGoodmans AXIOM150MKII/3WAYの音色や、Ortofon SPUシリーズ(GE/Classic GE)の聴き比べを実施して本日の定例会を終了する。

Sigetaさん、本日もありがとうございました。                                      3/19

※追伸   Sigetaさんから本日の試聴感想を、掲示板の方にご投稿いただきました。

             興味のある方はそちらもご覧ください。    ↓

     https://zawazawa.jp/bcjd0i1lnr55w007/topic/1

    

■ Garrarad401 アップグレード・スピンドル・スラストパッド

依然として世界的なパンデミックは終息への光明が見えてこない。

そんな中でも四季は普段通りの移り変わりを見せ、3月中旬よりいよいよ気温も上昇して埼玉でも桜の開花が進んでいる。

イギリスからGarrard401用のUPGRADE SPINDLE THRUST PADが届いた。

3/9に注文したから到着するまで2週間弱と意外に早かった。

画像下ボールベアリングが付いたパッドとその左に交換用ベアリングが2個、白っぽいガスケット2枚と商品内容の印刷物が送られてきたパーツの全てである。

当初考えていた価格には国際配送料が含まれておらず、到着時に着払いで送料分3600円払ったので購入金額は合計9000円となり、国内で純正パーツを購入するより少し割高となってしまった。

現在は円高が進んでいるので、日本での購入価格が値下がりしているようだ。

交換用のボールベアリングが2個付属しているので、こちらのパッドの音質に問題がなければ当分は交換品の購入は必要ないと思われる。

このボールベアリングの素材がミソのようで、国内にもかなり出回っているKokomo kitはセラミック製なの対し、こちらはスピンドルの素材より柔らかい青銅製となっているようだ。

早速スピンドルの底を磨いて清掃し、新たなパッドを装着してプラッターを回転させてみた。

少し摩耗の進んだオリジナルのスラストパッドと回転数はほぼ同等で、音質の方も今のところは大きく変わったところがある訳でもなかった。

馴染んでくるまでもう少し様子を見てみることにいたしましょう。                                        3/21

    

■ TELEFUNKEN ECC83について


愛用しているMarantz7Rの真空管は現在、オリジナル通りのTELEFUNKEN ECC83◇を使用している。

このアンプを2002年に中古購入した時にはレプリカ専用の曙光電子製ECC-83とともに、TELEFUNKEN ECC83◇リブ・プレート58年製同ロット6本が付属していた。

購入後しばらくは真空管のみTELEFUNKENに替え使用していたが、2012年にカップリング・コンデンサを後期オリジナルでも使用されているSPRAGUE BLACK BEAUTYに取り替えたところ、音質が激変したので整流方法もオリジナル通りのセレン整流器を使ったものに変更している。

カップリングCを替えるまでは神経質で薄っぺらい音質に不満があり、よく「球転がし」を仕掛けて少しでも満足の行く音質にならないか足掻いていたが、交換後は全く不満もなくなってTELEFUNKEN ECC83◇の組み合わせが定着しその後の変更はなくなった。

購入して18年近くが経過しているわけだから、ここ数年で購入当初から使用している58年製リブ・プレートにも劣化が見え始めた。

そんな訳で現在は、フォノ段V1〜V2とライン段V4〜V5はエミ減により新品の◇マークに交換しているが、V3/V6のバッファはまだ使用可能である。

早晩寿命が来ることは確かなので、今回このTELEFUNKEN ECC83◇のストックを新たに調達することにした。

画像の4本は共にダイヤ・マーク付きの本物で、左側2本がリブ・プレートと右側2本はスムース・プレート品である。

今回のテーマはプレート横に開いている穴の有無で、スムース・タイプには横穴が2(〜4)箇所上下に開けられているが、リブにはそれが無かった。


TELEFUNKEN ECC83◇マーク/リブ・プレート
TELEFUNKEN ECC83◇マーク/リブ・プレート(横穴なし)

TELEFUNKEN ECC83◇マーク/スムース・プレート
TELEFUNKEN ECC83◇マーク/スムース・プレート(横穴2箇所)

色々調べてみたところ、プレートの長さはMullardなどとは違って全て17mmのロングタイプしかなく、プレート表面がリブとスムースの2種類あることはわかっていたが、プレート横の穴の有無についてははっきりと理解していなかった。

そんな訳で真贋を確かめる時にボトムに◇刻印は必須ながらプレート横に穴がないのは本物ではないとの噂もあるが、リブ・プレートにはそもそも横穴が無いようだ。

さらにスムース・プレートの横穴も画像のTUBEは上下2箇所だが、3〜4箇所空いているTUBEもあるようなので、この辺りもご注意いただいた方が良いだろう。
3/25

    

■ TUBE TESTER (真空管試験機)

計測器マニアには(真空管だけに)タマらないTUBE TESTERのお話。
最近不必要となった真空管の断捨離を推進しているが、それでも諸々100本以上のストックがある。

それらの真空管の良否やペア組みの選定をするため、エミッション型とGM測定型の2種類のTUBE TESTERを使用している。

※共にアメリカ製機器ですから117Vにステップアップして使用しております。


エミッション型はHEATHKIT/IT-17という機種で、ヤフオクで調達したものである。

若干計測数値が怪しかったので、自力で劣化の可能性のあるオイル・コンデンサーをフィルムコンに、またセレン整流器をダイオードに交換している。

更に頑固親父さんに依頼して測定値に影響する不良抵抗などの良品交換を実施してもらっている。

○IT-17での合否判定方法

@電源を入れる。右中段のSET LINEダイヤルをOFFの位置から時計回りにメーターの針がLINE TEST中央の50を示すまで上げて行く。

A画像にはCalibration Tubeの6L6メタル管が先に挿してあるが、中央の窓表示から左右のダイヤルを回して6L6を選び出す。


B判定する6L6 TYPE→3/FILAMENT→6.3/PLATE→27/TOP(T)→CDE/BOTTOM(B)→GHの計測条件表示を確認する。

C右下段のTYPEダイヤル→3/左中段のFILAMENTダイヤル→6.3/左下段PLATEダイヤル→27に合わせる。

D下段横一列(A〜N)のレバーC・D・E→T(TOP)上に上げる、G・H→B(BOTTOM)下に倒す。

E右上のSHORT ADJ. LINEノブを下に押し下げて合否判定(BAD/?/GOOD)する。

判定結果はGOOD(58〜100)の88を示しているので非常に良好という判定になる。(BADは42以下)


GM測定型は軍用TV7でお馴染みのHICKOKが1950年代に生産したModel 533を、セカイモン経由でアメリカより調達したものである。

購入当初は計測時にメーターの揺れ(フラつき)症状が出ていたので、頑固親父さんに依頼してメンテナンスをお願いしている。

修理内容は、回路図上はメーター端子にコンデンサーが配置されていたが欠落していたので加え、計測スイッチのクリーニングを行なっている。

○Model 533での測定方法

測定精度を判断するため、アメリカより画像のModel533で使用可能なCalibration tubeを調達している。

RCA製メタル管で5628μmhoの正確な計測値が示されている。

このTUBEを使用して計測の手順を説明する。

@左中段のPOWERスイッチをON。(右中段パイロットランプ点灯)

A下段表示窓に右側のダイヤルを廻して6L6を選び出す。

B測定するTUBE TYPE 6L6→右側PILOTランプ左のFILAMENTダイヤル→6.3/中段横一列SELECTORS(7つのノブ) →左からJ・R・5・3・4・7・2/

中段左BIASダイヤル→23/中段右ENGLISHダイヤル→88にそれぞれ合わせる。

PRESS(測定ボタン)P4/MUT.COND(基準値)5000

C合否判定する時は右下MICROMHOSレバーを左ENGLISHに合わせる。

D計測前に下段横一列ボタン右端のLINE.ADJを押して、メーターの針をボタン左のLINE ADJUSTノブを回して中央のLINE TESTに正確に合わせる。

EP4ボタンを押してスケール上の針の位置で判定する。GOOD(緑)範囲内を指せば合格、REPLACE(赤)なら交換、?は早めの交換必要。

FGM計測時には、右下MICROMHOSレバーを計測するTUBEの値から3000/6000/15000スケールの中から選択。6L6→6000スケール

GP4ボタンを押してスケールの値を直読する。


  

GM計測値は5600を超えた付近を示しているので、Calibration tubeの実測値(5628)とほぼ合致している。

※ENGLISHでの合否判定を行なっていないが、GM測定で基準値5000を超えているのでそれだけでも元気な状態と判断できる。


更にこのModel 533にはLIFE TESTという便利な機能(右下スイッチ)がある。

通常の合否判定やGM測定時には上NORMALで計測する。

真空管の寿命を判断する時、下LIFE TESTでのGM計測値がNORMALの計測値の75%以下なら寿命、といった仕組みである。

6L6ではGM基準値だけで廃棄値が分からなかったが、廃棄値がわかるTUBEではこの値を下回ると既に寿命と判定できる。

GM測定値が廃棄値〜基準値の間であれば使用可能、基準値を上回れば元気な状態と判断している。

新品でもGM基準値を下回るTUBEもあるが、合否判定などと組み合わせて状態を管理している。

この試験機は大変重たくて、計測するたびに肩が悲鳴を上げている。                               3/28

    

■ 桜の開花状況

あと数日で新年度を迎える。

毎年この時期になると、近隣の荒川沿い遊歩道に咲き乱れる桜並木を撮影することにしている。

今年は3月20日(金)「春分の日」の花見となったが、東京に比べるとこちらはやや開花が遅れているようだ。

樹によっては満開に近いものもあるが、その隣が蕾だったりするので、並木全体が一斉に満開となるような感じではない。

3月下旬になって、新型コロナウイルスの世界的な蔓延拡大を受け、各国で厳しい外出制限や渡航禁止処置が取られている。

そのため生活必需品への需要が集中して、スーパーのトイレット・ペーパーの棚などは依然として品不足が続いている。

経済活動の長期間停止を余儀なくされた中小企業の倒産増加が予測される中で、なんとあのTOYOTAがパンデミック長期化に備えて1兆円もの融資枠を銀行団に要請したのは驚きだった。

定年して外出機会が減少し引き篭もりに近い生活を送っている我が家では、幸いなことに感染などのリスクは少ないが、週3〜4日通っている地元スポーツクラブの施設利用が禁止となって、喜んで良いのかますますオーディオに接する機会が増えている。                              3/30

    

■ 無題・・・・・

月末に実家より急報があり、深夜高速にて京都へ車を走らせる。

新年度初日から数日を掛けて一通りのお弔いを終え、一旦関東に舞い戻る。

新型コロナの急激な感染拡大により身動きが取れなくなるのを恐れ、初七日を待たずして早めに帰路につくことにしたのである。

西に位置する鴨川の桜並木は8分咲きだが高野川の方は満開に近く、火葬場に赴く車列に最後の彩りを添えていた。 4/4

    


■ Chriskit MARKY Custom

今年度最大のプロジェクト「新規アンプ導入計画」の進捗状況は、真空管をチョイスしたCの後、工房の製作開始待ちが続いている。

老境に差し掛かると、この「待ち侘びる」=『その時や事態が来ることを非常に期待して時を過ごす』というのも楽しいものだ。

その工房から借り受けた6AR6シングルアンプは、その後もクラシック向きの美音を楽しませてくれている。

さて、Chriskit MarkYのプリアンプと組み合わせ、ROCK&POPS用GOODMANS AXIOM150MkII/3WAYで使用するようになったSV-91Bは、

理想的で素晴らしいマッチングを見せている。

Chriskitプリアンプは昨年、カップリング・コンデンサをWEST CAPに交換して電解コンデンサーも一部銀タンタルに換装している。

UESUGI TAP-31とコンビを組んでいた時、使用する真空管については試聴して決め込んだがそのままとなっていた。

新たなSV-91Bとの組み合わせでは馬力のある重低音に満足感も高く、搭載フォノイコを使用したOrtofon SPU-GEのタイトな音質は全く素晴らしいものだ。

そんな中、Mofiのフォノイコをライン段に繋いだEMPIREの音質にも特に不満はないが、Shureフォノイコ経由のShure M44-Gの音質に高域のトゲがあるのが唯一不満となっていた。

そんな訳でこの辺りの問題を解決できないかいつも通りの「球転がし」を仕掛け、音質の変化を試してみることにした。

これまではフォノ段V1〜V2にLUXの選別管MATSUSHITA12AX7G/バッファV3にはMullard ECC83Long・Plate/ライン段V4〜V5のECC82にはMullard CV4003(8136)/V6バッファにはTELEFUNKEN ECC83◇という組み合わせだった。

これをV1〜V2にMullard ECC83Long・P/バッファV3にTELEFUNKEN◇/V4〜V5のECC82にはMullard 4003(8136)/V6バッファにはMullard ECC83Long・Pを組み合わせて、Marantz7Rなどの過去の経験を生かした最強の組み合わせでチャレンジしてみることにした。

特に不満がある訳でも無かったフォノ段についても、MullardとTELEFUNKENの組み合わせに替えて試聴を開始する。

低域の量感と高域の解像度をあわせもったMullard/Long・Pに◇マークの組み合わせは、キレ味の増加が聞き辛さにつながるのではとも思う。

そんなことを考えながら試聴したところ、やはり圧倒的な押し出し感のあった低域の勢いが弱まり、迫力の落ちた上品な音に変わってしまった。

そこでバッファには元通りMullard/Long・Pを使い、V1〜V2には米RAYTHEON12AX7A/Black・Plateを持ってきたりもしたがこれも今一歩。

最終的にはV1〜V2をがむしゃらな勢いで闊達な音色のMITSUBISHIとして、バッファにもMullard/Long・Pという元通りの組み合わせに戻った。

次に少し違和感のあった問題のライン段である。

ボックスプレートのCV4003(8136)をそのまま残して、バッファのTELEFUNKEN◇マークをMullard/Long Pにチェンジする。

そうすることで切れ味抜群の◇マークから、高域をやや大人しく色付けさせる狙いがある。

その結果、違和感のあったShure M44-Gで思い通りの改善効果を得られ、EMPIREでもグルーブ感のある音色のまま高域の抜けが良くなった。

今回もこのような試行錯誤の結果、なんとか理想に近い音色で楽しめるようになったと感じている。      

もちろんケーブルの変更などでも音質は大きく変わる。

しかしアンプに内蔵されている真空管の「球転がし」の方が、微妙な音質の変更が可能で交換作業に手間取らないのが良い。

好みの音に色付けを変えられる真空管アンプは素晴らしいと今更ながら感じている。                            4/5

    

■ 緊急オーディオ活動宣言

遅ればせな感じが否めないが、緊急事態宣言が発令されることとなった。

細かな対応は各自治体の判断に委ねられる模様だが、不要不急の外出自粛要請が強まりそうだ。

子供たちは体力を発散する場を失われストレスが溜まる心配が深まるが、オーディオを趣味とする年配のおじさんたちは引きこもりが全く苦にならない。

そんな訳で趣味の音楽鑑賞やオーディオ実験室の取り組みを細々強化することにしましょう。

本日のテーマは「ターンテーブルシート(マット)」である。

主にクラシックを楽しんでいるGoodmans AXIOM22MarkII/2WAYは、TAラボよりお借りしている6AR6シングルアンプを使って駆動している。

アナログ・システムにThorens TD126+MCH-IIを使う場合、これまでと違って低域方向へのバランスが少し希薄なため、高域がヒステリックに感じることがある。

このトーレンスのプレーヤーには付属していたマットは厚過ぎてカートリッジの高さ調整が難しく、ブチルゴム系シートOYAIDE/BR-12を組み合わせている。

このタングステン配合シートは明るく押し出しの強い音質特性が、どちらかといえばROCKやJAZZ向きではないかと考え、今回新しいシートを試してみることにした。

昨今、アクセサリー類にも高単価の波が押し寄せていて、1万を超えるような商品も多数販売されているが我が家ではそんなグッズに用はない。

選んだのは比較的安価なAETのシート(HPDM-2913M)で、「アナログリスナーに捧げる新世代ターンテーブルマット」の謳い文句が明記されている。

重みのあるゴム系のオヤイデと比較すると軍需用途に開発された新素材らしく、Nottinghamの純正マットと同じような非常に軽いマットだ。

Garrard401には5mm厚の純毛フェルトシートを使用しており、NottinghamにはパイオニアのJP-501ブチルゴムシートを使用している。

どちらかというとゴム系のシートは低域方向の量感が豊かになり重心が下がるが、フェルト系は抜けが良くなって濁り感がなくなる傾向がある。

その抜けの良さが効果的に働いて、高域に独自の繊細感を持っているMCH-IIの音色が柔らかくなれば有り難い訳だ。

さて、クラシック系ソースを使用して、早速比較試聴を実施することにしよう。

一聴して新たに購入したAET機能素材シートは、音場に立体感は出るが高域のサーフェスノイズが耳につく、やや密度の薄い音色で即NGとなってしまった。

やはり軽めの素材は無理かと早々に諦めて、ゴム系の手持ちのシートを片っ端から試してみることにした。

  

この中で比較的バランス良く聴こえたのが、厚めのThorens 純正マットと東京防音の安価なハネナイト素材のマットである。

そんな訳でThorens純正マットは厚過ぎてアームの高さが足りなくなるので、これまで使用する機会のなかった東京防音のマットを選ぶことにした。

OYAIDEのマットと比較して、優しく大人しいバランスの音色となる点が良かった。

軽量の機能素材のシートは、余程低域の量感があるシステムでないと音色バランスが取れないのではないだろうか。                      4/7

    


■ 久しぶりにMCカートリッジの話題

引きこもりオーディオ活動継続中。

こちらはNottingham INTERSPACE-ARMに装着しているLYRA Clavis.D.C(ダ・カーポ)である。

発売はSPU MEISTERと同時期の1995年。

STEREO SOUND「コンポーネント・オブ・ザ・イヤー'94〜'95」のカートリッジ部門で、SPU MEISTER と1位を分け合っている。

高精度インタースペース・アームを生かせるカートリッジとして中古で購入したが、購入後十分に活用しないまま不注意にもカンチレバーを根本から折ってしまった。


  


そのまま廃棄するのも忍びないので、たびたびお世話になっている富山の修理業者にお願いして外径接合により根本からカンチレバーを付け替えた。

オリジナルはセラロイカンチレバー+針先3×30μダイヤモンド無垢針のところ、アルミパイプカンチレバー+ダイヤモンド接合楕円針で修復している。

左画像のオリジナルと右画像の修復後を比べていただくと、カンチレバーが倍以上の太さになっているのがお分かりいただけると思う。

心臓部の強力なネオジウム磁石は同じで音質がどれほど変わったかはよく分からないでいるが、安価な修理代を考えれば文句は言えない。

さて、久しぶりにパワーアンプをSV-91Bに入れ替えたGoodmansSTAGE3/3WAYを使って愛聴盤に針を落としてみた。

MCトランスにはLangevin408Aを組み合わせている。


Pink Floyd 『P・U・L・S・E』


こちらは1995年にリリースされた新生ピンク・フロイドのライブ・アルバムである。

その後の『LIVE IN GDANSK』や『LIVE AT POMPEII』などライブの原型となるが、『狂気』の再現を含んだこちらのアルバムが最も完成度が高いと感じている。

巨大なドーム型ステージに降り注ぐライティング・シャワーが生み出す幻想的なイメージを、このカートリッジは立体的な構築力で余すことなく表現してくれる。

ワイドレンジで緻密な表現力が持ち味のカートリッジだが、それが決してきつさや煩さに繋がっていないところに好感を持っている。           4/10

    

■ 真空管のソケット

引きこもりオーディオ活動継続中。


SV-91Bアンプの音質には満足しているが、以前一度交換した整流管用GTソケットの具合が今一歩しっくりこない。

しっくりこないと言うのは音質的な問題ではなく、真空管を挿入してもグラ付きが激しくてなんとなく頼りなく感じている点にあった。

前回交換したのはオリジナルと同様の中国製オクタルセラミックタイプだが、今回はもう少し品質の高いUSA製を選ぶことにする。

同時に300BのUX4ピンの方も、セラミック中国製からUSA製に交換したかったが、こちらは取り付けサイズが合わず断念した。

左上はAMERICAN PHENORIC(アンフェノール)UX4ピン、右上は40年ほど前にウエスタン狂のオーディオ仲間からもらった米NATIONALセラミック4ピンソケットだが、ともにサイズやピン配置の問題で取り付け不可となった。

GTソケットはいつもお世話になっているバンテックさんより調達した、信頼性の高い米EBY製のMIL規格オクタルソケットだ。

  


しかし、UX4ピンソケットについてはe-bayを含めネットを通じてかなり探してみたが、良質なものはほとんど枯渇しているようだ。

現在生産されている中国製はいつも通り財布に優しいのはありがたいが、工作精度が低い上にバラツキも多く、接触不良を起こすものがあるようだ。


GTソケットを良質なものに取り替えたところ、期待通りピンの食い付きも良くなって精神衛生上すこぶるよろしい。 

今回、真空管アンプの重要なパーツであるソケットを従来の中国製から質の良い国産かUSA製に改良したかったが、またしても持ち越しとなった。

相変わらずハンダの技術に上達が認められず、配線材の被覆を焦がすなど全く汚い仕上がりで悲しい限りである。                              4/13

    

■ AXIOM22MkII+UESUGI TAP-31


いつまで続くのか、引きこもりオーディオ活動継続中。


久しぶりにEL-34TRIODE/NON-NFBプッシュプルアンプUESUGI TAP-31を持ち出し、GOODMANS AXIOM22MkII STAGE2に組み合わせて聴いてみる。

考えてみると昨年このアンプが我が家に来てから、組み合わせるのは初めてだ。

ここ数ヶ月に渡って6AR6シングルアンプで楽しんできたが、やはりプッシュプルのアンプで駆動すると音質傾向がかなり違ってくるのがすぐ分かる。

音場の見通しが良くなり、それぞれの音のエッジがハッキリして解像力と描写力がともに高まって聴こえる。

シングルでは詳細に描写するのではなく全体をシルキータッチで包み込む音質傾向が、コントラストのハッキリした分だけきめが荒くなったように聴こえてくる。

よく伸びた低域にも十分なパワーを感じさせる力強さがあり、この低域が土台となり全帯域に渡って説得力のある音質傾向を特徴付けている。

プッシュプルの中では比較的繊細で柔らかい美音系アンプに感じたが、シングルアンプと比較すると男性的に感じるほど音質傾向が異なっていた。

やはりクラシックオンリーで楽しむなら、シングルアンプの滑らかさを好ましく感じた。                               4/14

    

■ 接点クリーニング

至って真面目に、引きこもりオーディオ活動継続中。

本日のテーマは真空管アンプ愛好家なら必ず経験のある「ガサ、ゴソ」ノイズの解消にチャレンジである。

一時緩和したと思ったが、最近またChriskit MarkYプリアンプの発するこのノイズが気になり始めた。

これらのノイズはもっぱら真空管のピン(足)とソケットピンの酸化が引き起こす接触不良が原因となっている。

真空管のピンはクリーニングや磨きをかければ何とかなるが、劣化したソケットの方はこれまで新品に交換するしかないと考えていた。

Marantz7では同じ問題で悩まされた時にいつもの専門店に修理をお願いしたところ、真空管ソケットがカシメ留めされているために簡単に交換することができず、ピンを1本ごとに交換するしかなく苦労したとの話を伺った。

こちらのプリアンプは1970年代中頃の製品で、真空管はプリント基板に取り付けられた基板用のMT9ピンソケットを使用するタイプである。

これをシンチなどに取り替えれば問題は解決するはずだが、ソケット取り替え時にボケをかまして基板のパターン切れなどを起こすのが心配である。

ソケットの寿命は承知だが、何とか接触不良を解消できないものかとクリーニングを徹底してみることにした。

いつもは基本の綿棒と歯間ブラシに無水エタノールを使って処理しているが、今回は和光テクニカルのオイルとクリーナーを試してみることにする。

ゲイグなどの接点復活材は避けた方が良いとの話もあるが、こちらのアイテムはアルコールを主成分としているので悪影響はないかと思われる。


  


手順としては、真空管のピンやソケットピンをメタルクリーナーMC13を使って汚れを落とし、チタンオーディオオイルTi-102で保護する。

ソケットのクリーニングには歯間ブラシを使用していたが、今回使用した先の尖った工業用綿棒もなかなか優れものである。

今回この方法でクリーニングした結果、直近でクリーニングしたばかりだった真空管とソケットの両方とも、使用した綿棒には黒ずみが出ている。

クリーニング後の結果については、「ガサ、ゴソ」ノイズはかなり改善され気にならなくなったが、耳を澄ませば継続的なホワイトノイズも出ている。

たぶんこれはこのアンプ固有のもので、少し雑音が大きめなのは全体的なハンダの劣化などが影響しているものと考えられる。

今度症状が悪化した時は、やはりソケットの交換が必要なのかもしれない。

その時には頑張って、基板用ソケットの交換にチャレンジすることにしましょう。                                        4/15

    

■ EMPIRE4000DIII

  


依然として引きこもりオーディオ活動を継続中。

今回は1970年代に生産され、その後半世紀近く経過した令和の時代に至っても愛用者の多い、EMPIREのMI型フラッグシップ機がテーマとなる。

現在アナログプレーヤーのEMPIRE598Nには、EMPIRE1000ZE/Xの純正組み合わせでポップスなどを中心に楽しませてもらっている。

この1970年代初頭の米国製プレーヤーには、内部配線をオーグラインと102SSCに換装したEMPIRE980アームを搭載しており、音質の方もオリジナルの古臭いナローレンジなものからリフレッシュされている。

以前その1000ZE/Xと音質を比較し、全く精彩を欠いていた4000DIII。

その後、そんなはずでは無いとテクニカのスタイラスクリーナーでクリーニングを行なっていたところ、針先が取れて無くなってしまった。

高倍率のルーペで針先を確認したところ、円柱形の金属台座は確認できるがスタイラスチップだけ綺麗に取れており、これは明らかに安価な接合針の構造だ。

このカートリッジは90年代に調達したもので、カタログには「4面でカットされたダイヤのムク針」とあるし高価な価格設定からダイヤモンド無垢針が妥当だが、そもそも販売価格が6〜7割引と2春価格に近いものだったことを思えば実際のところはハッキリしない。

とにかく今更オリジナルは諦めて、今回は右画像のJICO製の交換針(シバタ針)を調達することにした。

組み合わせるヘッドシェルは1000ZE/Xが山本音響工芸製HS-1A(アフリカ黒檀)で、4000DIIIの方はHS-3(ツゲ材)を使用している。

音質の好ましい1000ZE/Xにはドライカーボンのスペーサーがシェルの上に挟んであるが、4000DIIIの方は新たに調達したカーボンシートのサイズが少し大き過ぎるので、シャルとカートリッジの間に取り付けた。


  

さて、新しい交換針に付け替えてカーボンシートを使用した4000DIIIは、先日試聴したものとは全く別物の響きを見せている。

やはり針先が既に寿命だったようで、これまで嫌と言うほど聞かされてきた評価のとおり、フレッシュでワイドレンジなとても心地の良い音だ。

1000ZE/Xと比較しても帯域が上方に伸びた影響で重心がやや持ち上がり、低域のにじみが消えて情報量の多いクリアな音質となっている。

LPを2〜3枚と聴き進むに連れて下ろし立ての針先が馴染んできたのか、低域の量感が増して中高域にキレが出てきた。


「そうだ、そうだ、この音質だよ」と納得してポップスの愛聴盤に次々と針を落とし、ニンマリと悦に浸っている。                              4/21

    

■ SHELTER


引きこもりオーディオ活動を継続中。

SHELTERは旧FRの技術者が1986年に立ち上げたアナログオーディオ専門メーカー。

今回導入したMODEL501Classicはアルミカンチレバーに丸針を装着したオーソドックスな構造のカートリッジで、販売開始は2007年頃のようだが現在でも品揃えに名を連ねているベーシック機種である。

丸針の名器として人気のあるDENON DL-103と比較されることが多いらしいが、現代版日本製カートリッジの音質を試してみたくなり購入することにした。

我が家にもDL-103/DL-103C1の2機種があるが、どうしても高域の潤い感や艶かしさを乏しく感じて、もっぱらOrtofonの楕円針を愛用している。

そのような音質傾向が針先の形状に影響されているとすれば、また同じ結果になるのかもしれない。

さて、組み合わせには今年度調達した現行Mofiのフォノイコに、昇圧トランスはDENONの時と同じくPeerless4722を使用することにした。

POPS&ROCKの愛聴盤を使用して慎重に針を落とすと、一聴して音数の多いワイドレンジな音質が感じ取れる。

音域的には中低域に重心を落としたバランスで、高域の質感がソフトなためか耳障りな音の一切しない心地良い音色が持ち味だ。

かといって高域が伸びていない訳ではなく、繊細感もありそれなりの情報量を持っている。

音場の左右の広がりと奥行きともに自然で、伸び伸びとした響きや余韻の美しさを感じることができ、DL-103とはかなり異質な音質に感じた。

製作に当たった技術者は鉛筆に例えると「2B」と喩えていたが、決して太いばかりの音質ではない好ましい響きを持っている。                           4/23

※追記・・・・・・・何気なく90年代のSTEREO SOUNDを眺めていたら、1995年/No.116にこのカートリッジに関する記事があった。

501TypeIIの試聴記で、「本機の姉妹機としてモデル501の針先を0.65milの丸針としたモデル501クラシックがある」との説明があった。

    

■ SHELTER MODEL501 Classic


引きこもりオーディオ活動を継続中。


昨日から試聴開始した新しいMCカートリッジ。

誇張された意図的な色付けを全く感じさせない、自然な音色がとても気持ちが良い。

ライブ録音を聴いていても、その会場の中に溶け込んでいるような感覚を味合わせてくれるカートリッジだ。

低域の押し出しに迫力があるとか高域にキレや艶があるという感じはしないが、なぜかほのぼのとした心地よさを感じさせてくれる。

清流のような滑らかさを持ったカートリッジで、オーディオ機器の存在を忘れさせるような味わいを持っている。

このナチュラルな感覚はとても貴重で、常用のカートリッジとなって使用する頻度が多くなりそうだ。                                      4/24

    

■ オーディオ工作室  「増設アームベース編」  

引きこもりオーディオ活動を継続中。

本日は、Nottinghamのプレーヤーに増設している「自作アームベースの改良に取り組む」の巻。

左がSHELTERを使用しているGRACE G-565ロングアーム、右は現在お休み中のaudio-technica AT-1503IIである。

これまではベースの底4カ所に振動吸収ゴムを貼り付けていたが、自重がそれほどでも無いためグラ付きがあり頼りなかった。

オーディオ用スパイクに交換するのが最も効果的かと思われるが、オーディオ用と銘打っただけで値段が大きく跳ね上がる。

そこで身の回りの金具で利用できるものはないかと考えたところ、棚板を固定するスクリュー式ダボを思いついた。

これなら高さの調整も可能だし強度も十分で、なんといってもコストが大幅に安くて済む。


早速、いつもお世話になっている近所のホームセンターで購入したのが、ダボのオス、メスとそれを埋め込むときに使うダボ錐ドリルである。

真鍮タナダボ メス(10個) \150
真鍮タナダボ オス(10個) \150
六角軸ダボ錐(10mm) \848
   
小計 \1,148
外税 \114
合計 \1,262


お値段の方は上記の通り、圧倒的なコストパフォーマンスで、2台分(8個)使用しても2個余ります。

オーディオスパイクなら1台分(4個)でも5,000円以上するのは間違いありません。

さて、作成手順は@ゴム製クッションを取り除き Aドリルで穴を開け Bダボ(メス)を埋め込む 、で小一時間ほどで完成した。

少しネジの遊びが大きいので高さを調整するのにコツがいるが、グラ付くこともなく十分使用可能なレベルではないだろうか。

固形のグリスなどを流布すればちょうど良い塩梅になるのかもしれない。

如何なものでしょうか?

場所さえあればアームの増設はそれほど難しくはありません。

Ortofon/SME/FRなど人気のアームは高価なので、格安で高性能なアームを吟味して使用しております。                     4/25

※追記

高さ調整のためタボを緩めた時に発生するネジの遊びについては、万能グリースを塗り込んでほとんど気にならなくなった。

さらにTAOCのボード上にアームベースを設置すると簡単に横滑りするので、手持のオヤイデのスパイクベース(4個/約1,600円)をダボの下に置いたところ、ベースがその分高くなるがコストパフォーマンス最高の理想的なアームベースが完成した。


  


メデタシ メデタシ。                                                                     4/26


    


■ 不思議なSHELTER


 


引きこもりオーディオ活動。

継続してSHELTERのカートリッジで楽しんでいる。

昨年試聴したKOETSU BLACKに似てハーモニーがとても自然で美しく表現されるが、こちらの方がワイドレンジでさらに滑らかさがある。

この辺はボロンカンチレバー+ラインコンタクト針とアルミカンチレバー+丸針の違いによるものなのだろうか。

また、光悦の時には感じなかったが、なぜかこのカートリッジで音楽を楽しみたいと思わせる不思議な魅力を持ったカートリッジだ。

POPS&ROCKなどではよく弾む低域の量感も十分だし、クラシックでは弦楽器のナチュラルな繊細感がとても心地よく感じられる。

それほど高価でもなくネット上にも愛用者からの投稿はあまり見かけない機種だが、十数種あるカートリッジのなかで特にお気に入りのものとなった。

4/28


    

■ GRACEのトーンアーム

引きこもりオーディオ活動。

GRACE(品川無線)はオーディオ関連の開発企業で、1980年代のCDの登場によりオーディオからは撤退するが、現在も会社自体は存続している。

特にNHK放送技術研究所と共同開発したMM型カートリッジのF-8シリーズや、工作精度の高いトーンアームは1970年代からオーディオマニアの憧れの的だった。

我が家でもこのGRACEとaudio-technicaのアームを愛用しているが、製造後半世紀近く経っても高い品質と音質の良さを維持しているのは驚きである。

それらのアームは21世紀に入ってから中古購入したものだが、選んだ理由がOrtfonやSME、FRなどの人気商品と比べ手頃な調達価格にあるのは間違いない。

さて、画像はG-545(F)ショートアームとG-565(F)ロングアームである。

後発のモデル番号末尾にFがついている商品は、4チャンネルレコード再生向け低容量シールドケーブルが採用されている。

ジンバル・サポート方式を軸受に採用した美しいフォルムも、音質だけでなく所有したいと思わせる大きな要因となっている。

工作精度の高さはこのウエイトのネジ一つからも窺える。


ピッチが昔のインチネジのようで簡単に換えが効かないのが困り物だが、ネジ先の白いストッパーは単純に接着してあるわけでなく埋め込まれる構造となっている。

こちらは2種類の純正フォノケーブル。

左が通常のケーブルで、右がモデル番号末尾にFがついている商品に付属している低容量シールドケーブルだ。

低容量シールドケーブルの方にはPC-4の型番がある。

この「低容量」というものがよく理解できなくて色々調べたところ、1970年に開発された4chステレオ(CD-4)の音楽ソフトに対応した、高い周波数帯域を減衰させないフォノケーブルのことだった。

さらに当時のようなMMカートリッジの全盛時には、カートリッジごとの負荷容量に環境を整えないと、高域が強くなったりすることがあったとのことだ。

MCカートリッジでは特に気にする必要はないらしいが、最近使用する機会の増えたSHUREやEMPIREなどの使用時には注意が必要だということになる。

SHELTERのカートリッジ購入後は、MM/MI/VL型などの機種はEMPIRE598で使用するようになった。

GRACEのアームではもっぱら軽針圧MCカートリッジを使用しているので低容量シールドケーブルの必要性はないはずだが、一度音質の比較をしてみることにした。

カートリッジには最近お気に入りのSHELTERを使用することにする。

まず、純正2種類のケーブル比較では、やはり後発の低容量シールドケーブルの方が若干レンジが広く、ワンランク上の印象を持つが基本的には同傾向の音色だ。

どちらも半世紀前の古い製品でどのような線材を使用しているのかは明らかではないが、OFC(無酸素銅)などの導体はすでに採用されていたのだろうか?

そんな訳で今回、オヤイデフォノケーブル自作セットにカルダスのM-DINプラグを使用して、新しいケーブルへの交換を思いついた。

(GRACEのフォノプラグの差し込みプラグは画像の通り、現在主流のメスではなくオスタイプなので、自作するしか新しくする方法はない。)

このオヤイデのセットで使用しているケーブルは102SSCの1芯シールド線で、この導体はEMPIRE980の内部配線材としても使用している。

流石に半世紀の間にオーディオ用として使用される導体も、進化を遂げているのは間違いないことが交換してすぐに感じ取れる。

不純物だらけの古いWE銅線をいまだにオーディオマニアが好んで使用している例はあるが、音楽性はともかく明らかに音数が増えクリアで力強い音質に変わった。

エンジンの馬力がアップしてスピードが時速から音速に変わり、シワだらけだったヨボヨボの老人がはち切れんばかりの肉体を持った若者に変身したイメージだ。

値段は安価なのでもう一本作り、Ortofon MC30シリーズを使用しているお隣のGRACE G-565Fも新しいケーブルに付け替えることを考えている。                         4/30


    

■ オーディオ工作室 「フォノケーブル編」


引きこもりオーディオ活動延長戦。

今日のテーマはMC型以外のカートリッジで使用することにした、EMPIRE598用フォノケーブルの作成である。

以前に何度か投稿させていただいているが、この1970年代のアメリカ製プレーヤーはアームをEMPIRE980に交換しており、アームの内部配線をプレーヤーキャビネットの後部ターミナルまで伸ばしてそこからRCAケーブルで配線できるように改造している。

これまではプレーヤーからSHURE M64フォノイコまでの配線はFUJIKURA RG-174/U(線間容量101pF/m)を使い、そこからプリアンプへはBELDEN8412(線間容量108.3pF/m)を使用していた。

MM型などのカートリッジではそれぞれの負荷容量に環境を整えないと高域が強調されるとのことだったので、フォノケーブルを線間容量の異なるCANARE2芯シールドケーブル(線間容量73pF/m)に交換してみることにした。

負荷容量に適応させるといっても、その範囲がカートリッジからフォノイコまでの全ての配線(リード線〜アーム内部配線〜フォノケーブル)と、フォノイコまで含まれるというから話がややこしい。

一般的なMM型カートリッジの推奨負荷容量は100〜200pFを指定しているらしいが、このカナレのケーブルは長さを考慮しても100pFほどである。

ちなみに先日製作したGRACEのフォノケーブル(102SSC 3398-SY)は、線間容量280pF/mである。

これがリード線やフォノイコまで含まれると一体どれぐらいの負荷容量になるのかは想像もつかないが、結局合わせてみるしかないとの結論に至った。

そんな訳で秋葉原の千石電商から部品を配送で取り寄せ製作を開始する。

今回選んだケーブルはThorensにも使用しているカナレの2芯ケーブルで、プラグは前回のGRACEと同様にスイッチクラフトの金メッキプラグを使用する。


    


左はプレーヤーとフォノイコを接続しているFUJIKURAの(MIL規格同軸)RCAケーブルで、右が今回製作したCANARE RCAケーブルである。

方向性は皮膜にプリントされている文字に合わせている。

一時間ほどで完成しEMPIRE1000ZE/X(静電容量100pF)で試聴すると、 ベルデンとは線間容量にもそれほど大きな差がないためか音質も大きな違いはないように聴こえるが、交換後の方が低域のにじみが消え見通しが良くなった。

しばらく聴いていると、ベルデン特有の滲み(よく言えば厚み)が消えた分、音場がすっきりしてそれぞれの楽器の分離が良くなったように感じている。

負荷容量の高いSHURE M44(450pF)ではまだ試していないが、問題が無ければこのまま使って行こうと考えている。                         5/10


    

■ 6AR6シングルアンプの試聴C

引きこもりオーディオ活動延長戦

依然としてクラシックを聴くときは、チューブ オーディオ ラボ さんからお借りしているシングルアンプを使っている。

整流管には英STC/CV717/5R4GYを使用していたが、最近になって高域の質感が滑らかで音色に温もりのあるGZ32/CV593に変更している。

一昨年トランスの寿命によりQUADIIの使用を諦めたときに整流管のMULLARD GZ32/CV593の大半を処分したが、エッチングコードが無く出所が分からない2本が手元に残っており、その内の1本を試してみたところなかなかの音色だった。

ブラウンベースにG.P.O.(General Post Office)の印字があり、構造からMULLARDブラックバーン工場製と思われるが、管壁のコードが消えてしまっている。

STC/CV717/5R4GYでは高域が少し平面的な音色となっていたが、ゆったりとした奥行きを感じさせてくれる鳴り方はまさしくMULLARDの響きそのものだ。

最近は老化のため聴力の衰えもどんどん進んでいるようで、日によってはカートリッジを変えてもあまり音質の差を感じなくなってきた。

若い頃には高域の鋭い響きによって頭が痛くなることがしばしばあったが、幸か不幸か最近はかなり長時間聴き続けないとこの違和感を感じなくなっている。

外出自主規制と同時に体育館の使用ができなくなり、4月初旬よりスポーツで体を酷使する機会がめっきり少なくなっている。

還暦後に再開したスポーツでの肉体疲労はかなり改善されたが、腕を振った時のボキボキ音と肩の痛みだけは整骨院に通ってもなかなか抜けなかった。

最近になって肩甲下筋のマッサージ動画がYouTubeに投稿されているのを発見し、試してみたところ長期間苦しんでいた肩の痛みがやっと引いてきた。

ランニングやウォーキングだけは適度に実施しているが、6月からは体育館通いを再開できないものかと考えている。                                 5/13


    

■ 新たに調達した真空管

ホームタウンの埼玉県は依然として外出自粛が解除されないので、引きこもりオーディオ活動延長戦が続いている。

真空管アンプとアナログレコードで音楽を楽しんでいるオーディオ愛好家は、真空管やカートリッジを替えることにより色々な音色を楽しむことができる。

そんな訳で真空管全盛期に各国で生産された音質の優れたTUBEを探し出し、その音色を楽しむことが真空管愛好家の楽しみとなっている。

今回調達したBRIMAR(STC)6060/CV4024(12AT7WA)は、1950年代後半から60年代初頭にかけて製造された黄色Tデカールの貼られた希少球だ。

昨年にUESUGI TAP-31を導入するまではECC81/12AT7の使用経験はなく、純正のPHILIPS ECGに加えてTELEFUNKEN ECC81◇を購入してあった。

そのTELEFUNKEN ECC81◇1本にノイズが混じるようになったので手頃なTUBEがないか物色していたが、同じダイヤマークの出物もあまり見かけないので、こちらのBRIMAR「Yellow T」に狙いを定めヤフオクにて落札した。

BRIMARは通常の1970年代に製造されたECC83を複数個所有しているが、特にこれと言ったクセのないナチュラルな響きが持ち味のTUBEだと感じていた。

それらと比較するとこの古い「Yellow T」は英国パートリッジのトランスが聴かせてくれた高域の美しい硬質感と、グッと締まった迫力ある低域を楽しませてくれる。

Telefunken801Sなどと並び称されると言うのも納得させられる音質ではないだろうか。

Chriskitプリアンプのライン段に使用しているMullard M8136/CV4003を少し増幅率の高いこちらのTUBEに変えると、低域がタイトに締まり高域の美しい輝きが俄然生きてくる。

想像以上にBRIMARの「Yellow T」は良いTUBEだ。


お次は手持ちの在庫が意外と少ない独SIEMENSブランドのE82CC/12AU7Aである。

SIEMENSは僅かにTriple-Mica E83CCをフォノイコEAR-834Pの初段で使用しているのみで、我が家では英Mullardの影に隠れたBRIMAR同様、♢マークの後塵を拝するブランド扱いとなっている。

この他に我が家のストックを見てみると、1980年代に調達した珍しいE82CCのシングルフランジのTUBEしかなかった。

Chriskitプリアンプで音質を確認してみたが、Mullard M8136/CV4003と相通ずる、ゆったり感のある滑らかで肌触りの優しい音質だった。

Chriskit MarkY CustomはパワーアンプSV-91Bと組み合わせ、GOODMANS 3WAYを使用して主にPOPS&ROCKを楽しんでいる。

今回の試聴でゆとりある優しい音質のMullard/SIEMENSより、エッジがはっきりしてゴリゴリ感のあるBRIMAR「Yellow T」を組み合わせることにした。    

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■ 新たに調達した真空管 Part2

他県への移動自粛が徐々に緩和される中、新型コロナ感染患者が再び増加し始めている北九州市などの状況が心配だ。

さて、6月最初の投稿はまたしても真空管の話題。

これまでECC81(12AT7)系TUBEの使用経験はなかったが、昨年導入したUESUGI TAP-31に使われているので徐々にストックを増やしている。

プリアンプChriskit MarkYのライン段に使用されているTUBEをECC82からBRIMAR ECC81に変更すると、響きに実在感が出てきたのでこちらもECC81系に変更。

UESUGI TAP-31に付属しているオリジナル12AT7WCはPHILIPS ECG(シルバニア製)だったが、まず最初に最高峰のTELEFUNKEN ◇マークを調達した。

しかしこのTUBEの1本にノイズが出始めたので、新たにBRIMARの「Yellow T」を調達してこれをプリアンプに転用したところ好結果を得たというわけだ。

今回調達したのはBRIMAR/CV4024で、BRIMARの「Yellow T」より後に製造されたもののようだが、程度も良さそうだったので購入することにした。

購入後、早速HICKOK真空管試験機にて良否判定とGM測定を行い、さらに実機に装着してノイズなどの音質確認を実施している。                    6/2


    

■ MM型カートリッジのその後


先日、MM型カートリッジに合わせて線間容量の低いシールド線を使い、EMPIRE598用に新たなフォノケーブルを自作した。

その後、MI型EMPIREやVL型DECCA、MM型SHURE M44の各種カートリッジで試聴を続けている。

BELDEN8412を使用していた時にはEMPIREのカートリッジが最もバランス良く聴こえたが、交換後に聴くとなぜか腰高のバランスとなってしまった。

それとは逆にSHURE M44シリーズの音質が最もバランス良く響くようになった。

現在我が家にはSHURE M44のボディは3種類、前期カモメマークのM44GとM44E、後期型番のみボディのM44Gがある。

針は6種類、後期ガード付きのオリジナルN44GとN44-7、JICO製N44-7とN44G、KYOWA製N55E、スイスPfanstiehl製N44Eがある。

色々組み合わせてみて最も音質の良かったのが、画像のカモメマークM44Gに後期ガード付きオリジナルN44Gを組み合わせたものだった。

N44E/N55Eの楕円針ではキレが乏しく音質傾向が一挙に大人しくなり、逆にN44-7では少し乾いた荒っぽい暴れ気味の音質となる。

カモメマークM44Gに後期ガード付きオリジナルN44Gの組み合わせでは、このカートリッジの持ち味であるキレやパンチに響きの良さが加わって、これまで聴いた中ではMM型として最高の音質を楽しむことができた。

特にROCK系の曲種には相性がバッチリで、十倍以上の価格のMC型をも凌ぐ音質を味わうことができる。

今後このEMPIRE598ではこの組み合わせがリファレンスとなりそうだ。                                                           6/2 Part2


    

■ 塗装の不思議

MM専用で使用しているEMPIRE598(980アーム搭載型)プレーヤー。

SHURE M44の音質が気に入って、最近使用する機会がめっきり増えている。

今年の冬に徹底的にレストアして、再塗装を行った件はすでに投稿させていただいている。

その時に投稿した画像とアウタープラッターの色が変わっているのをお気付きいただけるであろうか?

実はシャーシやアウタープラッター用に選んだ塗料はオリジナルと同色のシャンパン・ゴールド塗料が見つからなかったので、アサヒペン「メッキ調スプレー/シルバー」を使用して、さらに保護の意味もありクリア塗装で上塗りしている。

最近、何気なしにゴムシートを取り外してみたところ、アウタープラッターの塗料が溶けてネバネバとシートに貼り付いてしまっていた。

塗装の乾燥が十分でないまま使ったのが原因かとも考え、今頃になって使用した塗料の説明書きを注意深く読んだところ、

※金属表面に金属粉を浮かして金属光沢を出すようにしていますので、乾燥後も手や衣服などが触れると金属粉が付着し金造光沢が損なわれます。

※外観が変わったりハガレを生じたりするので、クリアなど他の塗料を上塗りしないでください。

と記入されているが、色だけを考えていてこの注意書きなどは全く気にしていなかった。

アウタープラッターは手に触れると説明の通りシルバーの粉が手に付着するが、シャーシ本体は触れても全然問題もなく表面はクリア塗装でしっかりガードされている。


  


しかしこのプレーヤーに付属する上質なゴムマットは、製造後半世紀が経過しているにも関わらず未だに柔らかく光沢もあり、レコードを載せても吸い付くようである。

今度は念を入れてプライマーで下地処理を行い、プラモデル用タミヤ/ゴールドスプレーで塗装することにした。

さらにタミヤ/クリアカラーで表面保護したが、今回もしばらくすると一部塗料が溶けたようにベトついて、左画像のように所々ゴムマットに塗装が剥がれてしまっている。

しっかり乾燥させたつもりだがまだ十分に乾いていないのか、またこのゴムマットを載せると塗料との相性が悪くて溶け出してしまうのか全くわからない。

仕方なく薄い紙をゴムマットと同じ大きさに切って、右画像のようにゴムマットの下に挟んで使うことにした。

こうすればゴムマットが塗装面に接触することもなく、溶けることもないと考えたがいかがなもんでしょうか?                                    6/4


    

■ 続・塗装の不思議


なぜ本体シャーシの塗装は問題ないのにプラッターの塗装は溶けるのだろう?

この不思議な問題を解決するため、塗装についてあれこれ調べてみた。

そうしたところ、ターンテーブルマットの柔軟性を保つためにゴムに添加されている可塑剤が影響しているのではということが分かった。

この可塑剤が塗装面に付くと塗料が溶ける性質があるとのことで、だからシャーシ本体の塗装には問題なかったとの結論に達した。

そんな訳でこの可塑剤の影響を受けないクリアスプレーはないかとあれこれ探してみたところ、車用のCRCシャーシーコートクリアが使えそう。

早速、この水性コート材を表面に流布して使うことにした。

再び可塑剤の影響を受けると最初から塗装をやり直さなくなるので、プラッターとマットの間には紙を挟むことにした。                       6/7


    


■ 2台のGoodmans

有難いことにこの稚拙なHPの愛読者が少なからずいらっしゃることを、最近いろいろな場面で知るようになった。

掲示板やオークションを通じてなどで、記入した本人が忘れているのに以前の投稿にありましたとお申し出いただくと、苦労して作成した甲斐があるというものだ。


現在愛用しているGoodmansのスピーカー2台体制となってから早くも1年が経過したが、それぞれ全く不満を感じさせない音質を楽しませてくれている。

このAXIOM22MARKII(2WAY)とAXIOM150MARKII(3WAY)2機種を曲種別に使うようになってから、聴覚の衰えの影響もあるかもしれないがあまり音質に際立った違和感を覚えなくなった。

カートリッジや真空管の組み合わせによって音質の一部に不満を感じることはあるが、昔のように聴いているのが苦痛ということがほとんどない。

昔所有していたTANNOYのコーネッタ Monitor-Red IIILZは、エンクロージャーがもう少し大型で横幅が30cmほど広かった。

その当時のことを振り返ってみると気難しいユニットを手懐けるのに苦労して、単純に音楽に浸れたのはわずかな時間だったような気がする。

せっかく2台で楽しむならもっと音質の異なる、違ったメーカーのスピーカーを使い分けた方がいろいろな曲種を楽しめるのではと当然思う。

特にロックやポップスならアメリカ系の歯切れの良い音質を持つJBL/ALTECなどが楽しめるような気もしたが、実際に試してみると頭が痛くなってくるのだ。

たぶん音楽を聴く感性の根本的な部分でGoodmansが醸し出すこの英国の音質が肌に合っているらしく、低域が出る出ないや高域に繊細感があるやキレがあるなど曲種によって音色に若干の味付けを加えて使用している。

同じメーカーの2機種のSPにどれほどの音質差があるかというと、基本的な音質の色目や風合いは同質だがAXIOM22の2WAYでは高域が瑞々しくかつ甘く響く。

AXIOM150MARKIIと比較して低域のゆとりと高域の艶やかさが両立しているユニットだから、2WAYでの使用でその長所を最大限味わえると考えている。

一方、AXIOM150MARKIIの3WAYではスコーカーが加わることにより、クッキリとした持ち味に音の厚みが増し、奥行きやスケール感をメリットとして感じられる。

ツイーターはともに純正TREBAXを使用しているが、異なる真空管やカートリッジを組み合わせることにより、高域に繊細感を持った響きの2WAYと低域に馬力と高域にキレのある3WAYと言った具合に音色に変化を付けている。

主に2WAYではクラシックやヴォーカルものを、3WAYではPOPSやROCKなどの曲種を楽しんでいる。

しばらくはこの体制が続くものと考えている。                                                                                          6/10


    


■ オーディオ工作室 「MCトランス・ケーシング編」

本日は、WE-9450インプット・トランスのリケーシングを実施する。

これまでは某オーディオ専門店が製作したものをそのまま使用していたが、ベースの真鍮プレートがすぐ酸化して黒ずむのが難点だった。

MCトランスのケーシングはすでに5台目となり、今回もいつもの通りタカチのアルミケースを利用して製作することにする。

画像はすでにケースにドリルで穴を開け、プライマーで下地処理を施した状態。

内部配線材にはWE単線を使用して、悩みどころのRCAジャックはアムトランスさんから調達することにした。

当初はオヤイデさんの少し値段の高いロジウムメッキ仕上げを使用するつもりでいたが、どうしてもプラグの食いつきが甘いため方針変更する。

スイッチクラフトのジャックが一番安心して使えるが、別途絶縁ワッシャーを使用すると長さが足りなくなる恨みがある。


  


さて、ケースに直接塗装しても問題はないが、EMPIREの塗装で使用したプライマーがあるので念のために下地処理を施して塗装に入る。

今回もサビたまんまで塗れるカラースプレーを使い、仕上げにクリアスプレーでガッチリ塗装をガードすることにしよう。

内部配線についてもこれまで気に留めていなかったワイアリングの美しくさを考慮して、直線的な配線を心掛けている。


  


こんな感じに仕上がりましたが、いかがなもんでしょうか?

流石に工作室も回を重ねるごとにレベルが上がってきたようで、塗装やハンダなどの見栄えもよく我ながらなかなかの出来と満足している。

未使用のウエスタン22GA単線(錫メッキ・ゴム・紙巻)を使用したためか、音質が少しタイト気味になったような気がする。

こんな短い内部配線材についてもエージングが必要と言うことか?

前回製作したJs No6600との揃い踏みで、奥にはLangevin 408Aが収まっております。                                  6/17


    


■ 丸針の考察

ふっと考えてみると、最近になって丸針を使用する頻度がめっきり増えてきている。

以前はOrtofonやMCH-IIなどのラインコンタクト(楕円)針ばかり使用していたが、最近気に入っているSHELTERやSHUREは共に丸針だ。

昔からカートリッジの名機といえばOrtofon SPUとDENON DL-103がお決まりだったが、 小生の好みはDENONの丸針ではなくSPUの楕円針だった。

本日は平成のSHELTERと昭和のDENON DL-103丸針の音質の違いについて、試聴しながら比較してみることにする。

ステップアップトランスとフォノイコは共通でALTEC/Peerless 4722、MoFi Electronics Studio Phono2を使用する。

これまでDL-103については、90年代に購入した103C1や最近やっと購入したオリジナルタイプとも、あまり常用とする機会がなかった。

オルトフォンと比較すると全体的にタイトな印象で、響きが少ないところに大きな違いがあると感じていた。

低域の質感がオルトフォンでは「ボン、ボン」と鳴るところ、DENONでは「ガン、ガン」と響きの乏しい硬めの音色となり、高域の方もオルトフォンでは艶感や余韻を感じられるが、DENONでは直線的でやや押し出しの強いメタリックなものとなっているところが特徴だ。

派生モデルのC1の方は、上下とも帯域が拡大して音質にナチュラル感が出てややソフトな印象を持つが基本的な音質は同色である。

そんな持ち味がJazzなどの曲種では功を奏して愛好家を増やしているものと想像するが、クラシック愛好家にはこの直線的な高域は味気なく感じるだろう。

丸針についてそんな風に感じていたが、最近購入したSHELTER MODEL501Classicの響きがあまりにもナチュラルですっかり気に入ったのである。

再度そのSHELTERと同じアルミカンチレバー+丸針を採用したDENONを比べてみると、かなり音質傾向が異なるのを感じる。

DENONはこれまでの記憶とあまり異なった響きもなく、相変わらず硬い低域と直線的な高域が持ち味と感じられた。

SHELTERの方は響きの豊かさが美点となっており、さらに音の重なり具合「ハーモニー」がとても美しく表現されるカートリッジだ。

低域の質感も少しくぐもった乾いた感じはあるものの、「ボン、ボン」と楕円針に近い響き方をしている。

マグネットはSHELTERがネオジウムを使用しており、DENONはアルニコマグネットとのことなのだがこの辺りに違いがあるのだろうか?

そんな訳で、DENON DL-103の出番はこれまで通りあまり期待できない結果となってしまった。

DENON DL-103の丸針について色々調べていたところ、NHKと協同で放送用ステレオ・ピックアップの開発を実施するにあたり、その設計方針と構造の概略の中に  「ステレオ・レコードやモノーラル・レコードを共通のカートリッジで再生できること」との項目が含まれており、この内容を満たすために「針先球面半径を0.65ミルとした」との記事があった。

そんな訳で同じ針先構造を持つSHELTERについても同様の扱いが可能だろうから、モノラル盤にはこれらの丸針を使えば良いと考えている。    6/19


    

■ 新規アンプ導入計画(5) 「製作開始編」 


「待てば海路の日和あり」 「果報は寝て待て」 「石の上にも三年」 「急いては事を仕損じる」 「急がば回れ」 これぐらいでどうでしょう ?

企画立案後4ヶ月強を経て、遂にラボのK村さんから「手巻きトランスが納品されたので製作を開始します」との連絡が入った。

思い起こせばこの4ヶ月の間に、新型コロナウィルスの世界的な蔓延や実父の死去など、未曾有な出来事が起こっている。

さて、いよいよ待ちに待った新規アンプの塗装色や出力インピーダンスなど、電話にて諸々打ち合わせを行って希望内容を伝えた。

出力は8〜9Wになるとのことだったが、GOODMANSには十分な出力である。

お借りしている6AR6シングルアンプは、相変わらずなかなかの美音をたのしませてくれているが、このアンプを上廻る音質を期待するのは贅沢だろうか?

今後のために具体的な回路内容など、しっかりお伺いしておく必要がありそうだ。

完成を待ち詫びる日々も、いよいよあと僅かとなる。                                                                      6/26


    


■ 新規フォノイコライザー

いよいよ新規アンプの製作は回路構成もほぼ決定し、図面作成が終わってCAD外注にまで進んでいる模様である。

アンプ工房のK村さんや真空管博士のMさんなどのご尽力により、当初の構想では英国直熱三極管PX4を使用したシングルアンプ企画だったものが、独テレフンケンの球も楽しめるコンパチアンプにパワーアップしている。

いよいよもって、完成が待ち遠しい。

さて、本日は新規に調達した古いSHELTERのフォノイコがテーマ。

使用するプレーヤーにアームを増設したことによりフォノイコが足りなくなり、今年初めにパラヴィッチーニが監修した安価な現行フォノイコを購入して使用していた。

その後、新たに導入した丸針カートリッジSHELTER MODEL501Classicの音質が気に入り、組み合わせるフォノイコも純正タイプに組み合わせを変更することにした。

このSHELTER MODEL216 CR型フォノイコは、1995年〜2005年ごろまでロングランで販売されていた人気機種である。

キングオブアナログのパラヴィ翁が監修したMoFi Electronics Studio Phono2は、古いMarantz7真空管プリアンプに組み合わせると原因不明の発振が起こるなど組み合わせに無理があったようだが、こちらのフォノイコはそのような古いヴィンテージ機種にも寛容で相性も悪くなさそうである。

音場に厚みがあり豊かな響きが持ち味で、真空管機種と組み合わせても全く違和感のないものである。

フォノイコの入れ替えとともに、最近めっきり出番の少なかったNottingham INTERSPACE-ARMのLYRA Clavis.D.Cを、Ortofon MC-30Sに入れ替えてみた。

Clavis.D.Cは流石に情報量も多く切れ味鋭い音質が魅力となっているが、音がストレート過ぎて情感が乏しく感じてしまう。

以前このアームにOrtofon MC-30SUPERIIを組み合わせたときは、痩せた彩の少ない音質で今一歩納得できないものだったが、後継機種のMC-30Sではゆったりとした奥行きと高域の切れ味がうまい具合に調和していて、なかなか良い塩梅で音楽を楽しませてくれそうだ。        

やはりカートリッジはオルトフォンから抜け出せないでいる。                                         7/6


※追記・・・・・古いSTEREO SOUND(1995年/No.116)にこのSHELTER 216とカートリッジ501TypeIIの試聴記についての掲載があり、その姉妹機としてモデル501Classicの紹介についても記入されていたので、同時期に販売されていた組み合わせであることが分かった。


    


■ 組み合わせあれこれ

またまた東京のコロナ感染者数が右肩上がりに増加しており、隣接する埼玉や千葉の感染者数も同様の傾向にある。

3密(ソーシャルディスタンス)で感染を防ぐのにも限界があり、早くワクチンの開発が着地しないと経済が立ち行かなくなるのではと心配している。

さて、こちらはロングランを続けているEAR-834Pフォノイコライザー。

発売当初はECC83の3本構成だったが、最近では中国製コピー商品に対抗して、あまり聞き馴染みの無い13D16双三極管へ仕様変更となっている。

基盤上には依然としてECC83のプリントがあるので、我が家では3本ともECC83ヴィンテージ管に変更して使用している。

これまではOrtofon MC30シリーズと組み合わせ、パラヴィッチーニがデザインした内蔵トロイダルトランス経由でクリスキットのプリに繋いでいた。

先日、Nottingham INTERSPACE-ARMをMC30シリーズに組み替え、LYRA Clavis.D.CをEARのフォノイコ経由に入れ替えた。

響きが乏しくタイトに締まったClavis.D.Cの音質を少し滑らかにしようと、このフォノイコのTUBEを交換して試してみる事にしたのである。

これまではV2〜V3にMullard Short-Plateを、初段のみSIEMENS Triple-Maicaを使用していたが、これらをコクの出るMullard CV4004に変更してみる。

さらにクリスキットのライン段はBRIMAR「Yellow T」ECC81を組み合わせていたが、少しケバが立ち過ぎるのでバッファーをあまり出番の無かったナチュラルなBRIMAR ECC83に変更することにした。

これらの真空管変更により、なんとか意図する音色方向に改善された模様。

SHELTERのフォノイコとカートリッジの組み合わせはMarantz#7に繋いでいるが、製作者の意図する低音の太さが顕著となってまさしく「2B的音色」となっている。

太い音質が特徴となているだけではなく、結構細かい情報を拾ってくるのがこのカートリッジの持ち味だ。                                                  7/17


    

■ ORTOFON Erik Rohmann Signature

我が家では昔からOrtofonのSPUを愛用している。

その中で最も気に入っているのが1992年に1000個限定生産で発売されたSPU MEISTER GEで、磁気回路にはネオジウム・マグネットが採用されている。

その他にもオリジナルSPU-GEや復刻されたClassic GE、コイルに銀線を使用したリファインモデルのGOLD GEやネオジウム・マグネットのSYNERGYなどを使用して来たが、GOLDとSYNERGYは音色が気に入らずに放逐してしまった。

クラシックにはThorens MCH-IIの存在が見逃せないが、 MEISTERはあらゆる楽曲をオールマイティーに楽しませてくれる唯一のカートリッジだ。

またOrtofonのMC30シリーズを2機種(MC30SUPERII/MC30s)所有しているが、こちらは残念ながらヴォーカルなど限られた曲種での使用が常である。

さて、今回ご紹介するMC-ERはMEISTERと同時期の1991年に発売された500個限定生産モデルで、ネオジウムマグネットと発電コイルに7N銅線を使用し、ベリリウム製カンチレバーにファイン・ラインスタイラスの振動系が採用されている。


ボディーはMCシリーズと共有されていて磁気回路も1993年発売のMC30sと同等だが、音質の方はどちらかと言うと繊細な切れ味が持ち味のMCシリーズと違って、SPUのような低い重心と安定感を感じさせる音質バランスに仕上がっている。

MC30シリーズではどうしても腰の座った低域を求めるのは難しく、女性的で少し浮ついた音質が表現力の欠落につながっているように感じている。

その点こちらのMC-ERはSPU譲りの中低域の密度の濃さを持ち合わせており、POPS&ROCKを幅広く楽しませてくれるカートリッジだ。

MCトランスにはLangevin408Aを組み合わせているが、SPUと同じく絶妙の相性を見せている。

1998年発売で新技術を盛り込んだJubilieやその磁気回路と振動系を継承しているKontrapunktなども使ってみたかったが、2005年に発売された新世代のSYNERGYが期待外れだったので原点回帰する構図となった訳である。

これでMC30シリーズの方もお役御免となるかもしれないなあ。 7/28


    

■ 新規アンプ導入計画(6) 「シャーシ完成編」 


例年より長かった梅雨も明け、今度は打って変わって記録的な猛暑の夏を迎えている。

連日発表される新型コロナウイルスの感染者数は下降線を辿る気配もなく、東京や大阪などの大都市だけでなく地方都市での拡大傾向が恐ろしい。

さて、待ちに待ったアンプ製作の方も佳境を迎えている。         http://shinkuukan2.web.fc2.com/2020/11/2020_PX4.html

一度に3台ものアンプ製作に入り、ラボのK村さんもバテ気味なのではないだろうか。

塗装されていないので全体的な雰囲気が掴めないが、ケース左奥にはTSM Productsの手巻きアウトプット・トランスが配置され、左側縦に配置された初段管と中央の出力管の間にあるのが、真空管博士の説明にあった手巻き大型チョーク・トランスではないだろうか?

シャーシのほぼ中心にはバイアス切り替えスイッチがあり、これでRE604系のTUBEも使える事になった構図である。

ラボのK村さんから、「Rチャンネルのボリューム位置がトランスケースに近いので操作がしにくいです。アンプのボリュームは左右のレベル合わせに使って頂き、プリアンプで音量調整を行うようにして下さい。」とのご説明があったが、見たところでは特に問題はなさそうだ。


回路をご検討いただいた真空管博士の説明によると、このアンプの回路はクラングフィルムの回路も参考にしながら、無色に近く、ほんのりと薄化粧をしたような音質を目指したとのことだった。

美音系のPX4とスピード系のRS289に加えてRE604系の古典球が揃えられれば、Goodmansのシステムは1系統で済むかもしれません。

続く・・・・・・・                  8/10


    

■ 新規アンプ導入計画(7) 「出力管の点火方式」


経験のない遠い昔の戦争を彷彿とさせるような未曾有のコロナ禍で、連日発表される感染者や死亡者の夥しい人数に感覚が麻痺して来ている。

アメリカを中心とした中共制裁の行方とともに、一般報道では伝えられない中共内部の権力闘争にも注意が必要だ。

そんな世界情勢に目を奪われがちだが、猛暑に伴う熱中症死亡者数にも驚きが隠せない日々が続いている。

さて、ソーシャルディスタンスの影響により(笑)長らく待ち焦がれていたアンプ製作の順番が訪れ、益々ラボの新着・更新報告が楽しみとなっている。

昨日、ラボのK村さんからご連絡があった時に、素人ながら回路についていくつか質問させていただいた。

シャーシにハムバランサーが装備されているのを発見して出力管の点火方式をお伺いしたところ、直流点火方式を採用しているとのことだった。

この音質に深く関わるフィラメントの点火方式については諸説あるらしく、我が家で愛用しているSV-91BについてもY下先輩によって、ウエスタンアンプと同様の交流点火方式への改造が試みられているが、結局のところ前段のみ交流点火に収まり出力管についてはハムノイズの少ない直流点火に戻されている。

ラボのK村さんによると、確かに大規模映画館用のスピーカーを駆動するようなウエスタンの300Bアンプは全て交流点火方式を採用されており、SPと観客との距離が広ければ問題はないが、SPと近距離で対面する家庭用オーディオではどうしてもハムノイズの影響を受ける弊害があるとのことだった。

交流点火方式を採用した300Bアンプの音質は聴いた経験はないが、現在愛用しているこのSV-91Bアンプの音質には満足している。

点火方式により一番影響を受けると思われる高域には、美音とまでは行かないまでも適度なキレと繊細感があり、実在感のある中域とダンピングの効いた低域が大変好ましいバランスに仕上がっている。

新規アンプについては、真空管博士に考案いただいたプレートチョーク結合回路と、量販品では得られないK村さんの製作ノウハウによって、長らく続けて来たオーディオ道楽の最後のアンプになることを期待している。

特にこれまで経験のないコンパチアンプということで、数々の名だたる出力管が使えることは大きなメリットとなるだろう。

アンプ完成時には自前で準備したMarconi PX4のST管と、ラボさんから供給いただくTelefunken RS289の音質を楽しみながら、できればPX4系ナス管とROE604系のTUBEもコレクションに加えたいと考えている。                                           8/24

    

■ 新規アンプ導入計画(8) 「塗装完了編」


塗装が完了したことで、全体の雰囲気が見えて来た。

今回の塗装はグリーン系のハンマートーンで実施されており、高級感のある好ましい色だと感じている。

要となるアウトプット/プレートチョーク・トランスはアモルファス・コアの特注サイズのものを使用しているとのこと。

続く・・・・・・・。                                        8/25

    

■ 新規アンプ導入計画(9) 「パーツ取り付け編」


  


外装部品の取り付けが完了して全容が見えてきた。

入力端子などそれぞれパーツの質感も高く、堂々たる雰囲気を醸し出しているが、右後部電源トランス関連のブラック色が上手くアクセントになれば良いが・・・・・。

続く・・・・・・。                                          8/27


    


■ 新規アンプ導入計画(10) 「配線開始編」

中央2個のバランサー右側に出力管の直流点火回路を設置。

ゼネラルの電源トランス、出力管ソケットの上部にDALEのメタルクラッド抵抗が見える。

続く・・・・・・。                                                                  8/30


    

■ 激動の令和2年


未曾有の危機に直面している2020年(令和2年)も残すところ4ヶ月となるが、8月中旬頃からようやくコロナ新規感染者の減少が明らかなものとなってきた。

しかしウィズコロナの時代に入って人々の生活様式が一変し、ワクチン開発後のアフターコロナの時代には、肌をつき合わせた人と人との直接的な関わりからネットワークを通じた間接的な関わりへ大きく移行していくのではないだろうか。

20年ほど前から始めたこのホームページもコロナ渦のひきこもり影響を受けてか、3月頃から急激な訪問者数の伸びが顕著となって、7月にピークを迎えている。

特に直近の2〜3ヶ月はウクライナやロシアの複数の外部ページからのリンクが増加しており、原因が特定できずに不思議に思っている。

さて、今年2020年のオーディオの目玉は、なんといっても「新規アンプ導入計画」である。

2月の企画立案編から約7ヶ月が経過し、ようやく今月9月に着地完成の見通しである。

このコンパチアンプが導入されることにより、我が家のオーディオがどのように変わっていくのかが楽しみだ。                 9/1


    

■ 新規アンプ導入計画(11) 「配線途中編」

各トランスや基本パーツなどの配線が完了。

SPRAGUEの電解コンデンサーが取り付けられている。

RE604系使用時のバイアス切り替えスイッチ配線へと続く・・・・・・。                                                                  9/3

    


■ 新規アンプ導入計画(12) 「バイアス切り替え配線編」

出力管バイアス切り替え配線完了。

カップリングにWEST CAP、バイパスコンデンサーにはROEが採用されている。

完成まであと少し。

続く・・・・・・。                                                                  9/5


    
■ 新規アンプ導入計画(13) 「熱暴走トラブル編」

Telefunken RS289にてエージング中、直流点火回路のDCコンバータが熱を持つとのことで、出力管の点火方式が交流点火に変更となったようだ。

直流点火基盤を取り外して交流点火に切り替えるが、フィラメントハムも問題なく収まり完成に近づく。                    9/6


    
■ 新規アンプ導入計画(14) 「完成編」


点火回路の熱暴走トラブル修復後、出力管を入れ替えながら順調にエージングを進めている。

明日には我が家に到着予定。                                         9/7

    

■ PX4/RS289/RE604 コンパチブル・シングルアンプ


TUBE AUDIO LABO 6AR6シングル(手前)とPX4コンパチアンプ(奥)
PX4/ RS289/RE604コンパチブルアンプ

チューブ・オーディオ・ラボに制作をお願いしていたアンプを、わざわざK村さんが炎天下のなか新潟よりお持ち下さった。

当初は英Marconi PX4シングルアンプで依頼したが、ラボのK村さんや回路をご検討いただいた真空管博士の助言もあり、独Telefunken RS289(RV210)やRE604系の各種古典球も使用できるコンパチタイプに仕上げていただいた。

準備しておいたPX4に加えてラボさんからRS289を購入し、貴重なRE604は一旦ラボさんのストックをお借りして音質を確認後、真空管博士より調達予定である。

更にTelefunken RV210も試聴用にお借りしている。

Telefunken RE604

Telefunken RV210

Telefunlen RS289はプレートキャップの不具合により、再送していただくこととなった。


 


シャーシの塗装色にも高級感があり、全体的なサイズバランスも良好に感じている。

特にRE604ナス管を使用した時のグラマラスなボリューム感が非常に好ましい。

コンデンサーや手巻きトランスのエージングに2ヶ月ほどかかる予定なので、それぞれの出力管の試聴感想は追々アップさせていただくことにする。

本日短時間だったが、K村さんと動作確認がてらそれぞれのTUBEを試聴してみる。

どのTUBEを聴いても好ましく感じさせる音色の中で、特にウエスタン300Bを凌駕するというRE604のリアルな音質は素晴らしかった。


当初、電源トランスの上部に設置されていた出力管の直流点火回路が取り外されている。

交流点火方式での動作に変更した結果、電源投入時に「ブ〜ン」とハム音がするが、しばらく経つと全く気にならないレベルに収まっている。

K村さんのワイアリングはいつもながら美しく、仕上がりも上質で文句のないものだ。

K村さん、本日はありがとうございました。                                    9/8

   

■ コンパチブル・シングルアンプの音質/PX4編


まず最初は本命のMarconi PX4から試聴を開始している。

旧型ナス管(OSRAM)や同型管のPP3/250(MAZDA)の方が良かったのだが、高額となるため新型のドーム管ではなく音の良いST管を選択した。

当初予定通り、初段管にSTC CV1985/ECC35、整流管はCossor 53KUと英国勢で脇を固めて聴き始める。

数々の愛聴盤に針を落とし、一番最初に感じたのが音場から溢れんばかりのダイナミックな低域の響きである。

オケを聴いてるとキャンバスの隅々まで濃厚な下地を描いたように各楽器群が豪放磊落に響き渡り、半端のないゴージャス感を感じさせる。

音数の多さだけでなく響きにはコクがあり、ピアニッシモでの繊細感、音の重なりなどのデリケートな表現も申し分ない。

これまで使用してきたアンプとの一番大きな違いは、それぞれの楽器がクローズアップしてマクロ的に響かせる点である。

各楽器のパートが音場にはっきりと浮かび上がり、オペラでの歌声もこれまでの記憶より、舞台上で太く大きく堂々とした歌声を聴かせてくれる。

高域には刺々しさを感じさせず、英国機器の持ち味となっている硬質感のある明晰さが美しく、エージングが進めば更に柔らかさが加味されるだろう。

レコード中心に20時間ほど試聴を進めたところで、組み合わせる初段管や整流管を交換してみた。

前段はSTCで違和感なく落ち着いたが、整流管の方はCossorで感じられる弦楽器のコクのある飴色の響きが好ましいが、やや暴れ気味の音質となるため、落ち着きのある響きのRaytheon5U4Gを組み合わせている。

英国勢で固めたかったが、期待していたMullard GZ32では高域がヒリ付き気味で、低域方向の厚みも薄くなるなど現状では今一歩の結果だった。

エージングが進んで全体的に角が取れたところでCossorに戻そうと考えている。
現状では剛が優っている印象だが、アンプ全体にくまなく血が通い、柔よく剛を制するバランスに行き着いた時が短しみである。 9/10

   

■ 続・Marconi PX4

新作のアンプは完成した後、ラボさんの方でエージングを兼ね8時間ほどの試聴を済ませているとのことだった。

そのアンプが我が家に来て4日目、25時間ほど試聴を進めているが、愛聴盤に針を落とす度に驚きの連続が続いている。

PX4で試聴を開始して三日目ほどのところで、微妙な音質の変化が現れ始めた。

どうやらダイナミックな音場を形成していた原因は滲み気味な音質が影響していたようで、全体的に音像が締まり始めるとともに、少し重苦しく厚化粧気味だった音場に軽快感が出始め見通しが良くなって来た。

同時に太く大きく膨らみ気味だったそれぞれの音源が、ピントが合ったように小振りに聴こえるように変化している。

ここで再度、整流管をCossorに戻して音源に色彩感を加味するが、現在のところPX4にはこの組み合わせがベストのようだ。

新たなアンプを導入したシステムでは、Goodmans AXIOM22MkIIを使って、主にクラシックをアナログで楽しむことにしている。

カートリッジはThorens MCH-IIとOrtofon MEISTERを使用しているが、ともに長年愛用して来たMC型の名器だ。

MCH-IIでプッチーニのオペラを聴くと、昭和30年代生まれの方ならお分かりになると想うが、総天然色で映画を観たような趣で音楽が奏でられる。

MEISTERでは解像度が高いためか、そのような誇張した色彩感は薄らいで爽やかな自然な音場が形成されるのが特徴だ。(トランスはWEを使用)

オーケストラなど大編成の曲種では、各楽器の低音が床に反射してホールトーンが下方向に伸びるという、豪華絢爛な音質を聴かせてくれている。

特に中央左右に配置された弦楽器群が、厚みを持った帯状の合奏となってとても心地よく響く。

しかし、ソロ器楽曲の中でピアノなどは組み合わせるプレーヤー自体の音質影響を受け、これらのカートリッジも明暗を分けている。

フローティングタイプのThorens純正組み合わせは、重厚感あるグランドピアノの響きを聴かせるのに対し、リジットなGarrardシステムを使用したMEISTERでは、高域の煌めきが強すぎて若干腰高な印象を持った。

さて、明日からは次の出力管、ラボさんからお借りしているTelefunken RV210の試聴に入ることにしよう。                         9/12

   
■ コンパチブル・シングルアンプの音質/RV210編


ラボさんよりお借りしたTelefunken RV210はオーディオ用の傍熱三極管である。

真空管博士の説明を借りると、「RV210はPX25並みの出力が得られる球ですが、今回のアンプでは軽い動作での使用となります。あまり高価な球ではないので面白い存在と思います。」とのことだった。

細身のTUBEはステムから上部がスモークガラスで覆われているため、内部構造を見ることができなくなっている。

この真空管に差し替えてアンプの電源を入れても、PX4の時のような「ブ〜ン」「グオ〜ン」という立ち上がりのハムノイズは一切しない。

出力の方はPX4とほとんど変わらないようだ。

PX4とその音質を比べると、このアンプの持ち味となっている「コクの深い音」には変わりはないが、少し色彩感が薄いような気がする。

もちろん耳で聴く“音”には目で識別する色は分からない筈だが、醸し出される音色が色をイメージさせるのである。

その反面、高域の繊細さと締まった低域に特長を持っており、なんとなくECC83ダイヤマークを連想させる音作りだ。

この出力管でドビッシーの「海」を聴いていると、ダイナミックな波のうねりの高さや大きさを如実に感じさせてくれるが、葛飾北斎の「富嶽三十六景」で描かれた景観が、鉛筆で描いた精密なデッサン画のような風情で聴こえてきた。

RV210のどこまでも冴え渡ったダイナミックな音質は、濃厚な色目の油絵を見るようなPX4の音質とは性格が全く異なっている。

弦楽器独奏では冷徹なまでに強い浸透力を見せるが、大編成モノになると少し粗めで調和を欠く傾向は、音の締まり具合の強さが影響しているのだろうか?

声楽のバリトンを聴いていても少し上擦った、腰高で神経質な歌声に聴こえる傾向があるようだ。

反面、ヴァイオリンやチェロソナタなどでは演奏者の技巧が花火のような煌めきでリスナーに訴えかけられ、素晴らしい演奏を聴かせてくれる。

ドラマティックな曲目でもRV210の良さが明快となるので、ひょっとするとPOPS&ROCKなどの曲種にも向いているのではと感じた。

しかしこのTUBEの個性的で素晴らしい音質は、次に控えている同じテレフンケンRS289の期待度をさらに高めるものとなった。                        9/14

※追伸

真空管博士よりRV210の補足説明があった。

「RV210はプレート損失25Wの傍熱型三極管です。内部抵抗はとても低くWE300BやDA30と同じくらいです。WE300BやDA30より少し増幅率が高いので直線性は良好です。プレート形状を工夫して電極間の静電容量を低減しているので純三極管の中ではハイスピードな方です。音声信号を扱う様々な用途に使用されていたようです。(業務用アンプ・送信機のモジュレーター・有線ラジオ設備・電話通信設備)  

フルオペレーションですと7W近く出ますが、今回のコンパチアンプでは軽い動作で3W程度と思います。

RV210には弟分とも言うべきAD101という球があります。コンパチアンプではRV210同様PX4の設定で使用可能です。出力はRE604と同じくらいですのでRE604の傍熱バージョンと言えるかもしれません。

テレフンケン製の安価な球でRENS1374dという五極管があります。ST型の初期の球はメッシュプレートの外側にワイヤーリングによるシールドを施すという他に類を見ない構造をしています。出力は1W弱と小さいですが音質は良好です。PX4の設定で使用可能でお値段も@8000円程度です。」

ということだが、やはり真空管の神様である。

   

■ コンパチブル・シングルアンプの音質/RS289編


いよいよ期待の送信用五極管Telefunken RS289の試聴に入る。

形状はRV210とほぼ同じだが、こちらはフィラメントの灯りや内部構造がはっきり確認できる。

真空管博士曰く、「RS289はテレフンケンが開発した送信管です。アメリカ型の増進管は高域に偏った音の球が多いのですがRS289は違います。三極管接続にすると極めて内部抵抗が低く素晴らしい低音を聞かせてくれます。物理特性はAD1やEdと非常に近くオーディオ専用管に全く引けを取りません。送信管特有の高域の抜けの良さを兼ね備えていますからとてもワイドレンジな球です。電極容量はとても小さく前段管の6SL7に優しい球でもあります。値段が安いのでスペアチューブの心配もありません。」と良いとこ尽くめな球のようである。

出力の方は僅かにRV210より小さいようで、電源投入時のハム音も一切無かった。

先に試聴したテレフンケンのオーディオ用傍熱三極管RV210は、個性的な正しくスペシャルTUBEだ。

低域の締まり具合や解像度の高さが際立っていて、切れ味の鋭い日本刀を思わせる音質が持ち味だった。

その反面、ゆったりとした響きや余韻を拭い去ったような音色が、大編成の楽曲になると温度感の低さとハーモニーの欠落を招いてた。

さて、今回のRS289の音質は、キレの良い高域はRV210の長所をそのままに、低域方向の量感を増した余韻も豊かなバランスとなっている。

大編成のオーケストラを聴いてもふくらみを持ったホールトーンを感じることができて、RV210ほど硬質な高域もそれほど苦にならなかった。

しかし一旦、豊かなホールトーンとブリリアントな響きを持ったPX4で大編成のオーケストラを聴いてしまうと、流石にこちらは少し物足りなく感じてしまう。

テレフンケンの2本を音質比較すると、個性的な音質はRV210に一歩譲るとして、トータルのバランスはRS289の方が優っているように感じる。

これらのTUBEを使用した時の音色がJAZZやROCKなどの曲種で問題が無ければ、もう1系統のシステムは役目が無くなってしまうのでは・・・・・・。

※真空管博士のRS289の補足説明。

「ある方はRS289で聞くとストラディバリとガルネリの違いが明瞭に分かると仰いました。これはRS289の解像度の高さのなせる業でしょう。

RS289は送信管ですから受信管より真空度が高いのです。更にはグリッドのプラス領域まで入力を加えますから動作時のピーク電流は相当なものになります。球自体は大きくはありませんがヒーターパワーはPX25やDA30同等であり豊富なエミッションを実現しています。

それからコンパクトな電極構造も見逃せません。送信管は電極間の静電容量をできるだけ小さくするためにプレートは小さい方が良いのです。電極間の静電容量が小さければ抜けの良いハイスピードな音が期待できます。これらのことを踏まえると低周波増幅使用時のRS289は非常に楽な動作をしているといえます。RS289の解像度が高いのは、高い真空度、豊富なエミッション、コンパクトな電極構造が寄与していると考えています。」   

9/17

   

■ 続・Telefunken RS289

新作アンプが我が家に到着して約10日、聴き始めてから35時間ほど経過している。

真空管博士の詳細な説明を伺って、ますますTelefunken RS289の完成度の高さを感じることとなった。

しかしクラシック系の小編成や弦楽器の再生に最適なTUBEだが、オケなどの大編成になると解像度の高さが災いしてか、臨場感の乏しい音質と感じていた。

そんな中、本日はPOPS&ROCKを中心に試聴を行なってみたが、予想通りこのテレフンケンのTUBEは、これらのタイトでパルシブな曲種にも適している。

特にエージングがまだ足りないのか少しマットな響きが気になるが、ドラムのタイトな響きやベースのボディに喰いこむリズム感は申し分ない。

別系統でPOPS&ROCKを聴く時に使用している、SV-91B→Goodmans AXIOM150MkII 3WAYより、よく締まった響きは心地よく感じられるようだ。

3WAYは低音の厚みや奥行き感はあるが鈍重傾向で、2WAYが持つ軽快感とよく前に出る音質傾向が影響しているのかもしれない。

前段や整流管を入れ替えて、このTUBEで大編成モノを聴けるようになるのなら、我が家のシステムは1系統で十分かもしれません。

しかし、異なる機器を使用して変わった雰囲気で音楽を聴いたり、真空管やカートリッジを色々変えて愛器に触れるのもオーディオの楽しみなので、無理せずにこのままのスタイルで参りましょう。

再びクラシックに戻って交響曲に針を落とす。

TUBE自体のエージングが進んだのか低域の量感も増してきたようで、少しボリュームを上げると澄み切った迫力のある表現力がなかなか良い塩梅だ。

しばらく聴いていると、ストレートで音質が厳しすぎる傾向はあるものの、オーケストラのフレッシュでドラマティックな表現も悪くないと思うようになってきた。

さて、いよいよ次は博士の説明で300Bを凌駕するというTelefunken RE604の出番となる。

ひょっとするとこのTUBEがRS289の音質の幅をさらに広げてくれるのかもしれません。 9/19

   


■ コンパチブル・シングルアンプの音質/RE604編

いよいよ待ちに待ったTelefunken RE604の出番を迎えた。

このアンプを製作依頼するまでは、ウエスタン300A/OLD300Bなどの噂は良く聞いていたが、こちらの独製古典球については存在すら知らなかった。

真空管博士によると

「RE604は1933年〜1941年にかけて製造されたバリウム昇華型フィラメントの球が最高です。このタイプは酸化被膜フィラメントの最高性能を誇る300B以上の性能です。出力こそWE300Bに及びませんが動作における直線性においてはWE300Bを全く寄せ付けません。」

とのことだった。

試聴に使ったRE604はチューブ・オーディオ・ラボさんからお借りしている同タイプのTUBEだが、現在博士に調達を依頼しており、まもなくバリウム昇華型フィラメントの中期型と後期型の極上品が到着予定となっている。


 

このTUBEを使用する時は、出力管ソケット上部にあるトグルスイッチをRE604側に倒して使用することになる。

まずグリュミオーのヴァイオリンソナタから試聴を開始する。

聴き始めてすぐに硬質な美音を隈取るように立ち昇る鮮やかな色香を感じることになる。

解像度はこれまで試聴した2種類のテレフンケンTUBEよりさらに高まり、弦を抑える指がネック上で動く時に出る僅かな擦れ音も聴こえてくる。

先に試聴したテレフンケンTUBEの解像度の高さと硬質感は確かに素晴らしかったが、それが音質を冷たく感じさせる要因ともなっていた。

しかしこのRE604は高い解像力を持ちながら、その音質に暖かさや気品が感じられるのは期待以上の驚きである。

最初に試聴したPX4の音色はすでに忘れかけているが、先のテレフンケンTUBEとは格の違いを見せているのは確かだろう。

真空管博士やK村さんからその音色の素晴らしさを散散伺っていたが、この芳しい色気を持った音はこれまで聴いたことのないものだ。

ほっと胸を撫で下ろしてシュタルケルのバッハに針を落とす・・・・・・・。

さて、続けて聴いた交響曲のレコードは、セルがコンセルトヘボウを指揮した蘭フィリップス盤だ。

このレコードを数日前にPX4で聴いた時は、これまでコンセルトヘボウで聴いたことのない弦楽器群の左右の厚みに驚かされたが、こちらのRE604では各楽器の微動だにしない定位感とクローズアップしたようなリアルな音場再現が、想像以上の美音となって音楽を楽しませてくれている。

弦楽器のユニゾンや金管楽器の咆哮にすら刺激的な趣は全く感じさせず、申し分ない中低域の厚みは上質なホールトーンを体験させてくれる。

嬉しい誤算だが、今まで全く知らなかったドイツのTUBEが、英国の名球と呼ばれたPX4をも音質に於いて上廻っているのではと思わせるものだ。

これまで昭和の中学生時代からオーディオを続けてきて半世紀近くが経過している。

高校入学祝いで初めて手にしたのはパイオニアのトランジスタアンプだった。

その後真空管の音質の良さに目覚め、米DYNACO/Marantz、英QUAD、伊UNISON RESERCH、日LUX/ELEKIT/SUNVALLEY/Chriskit/UESUGIなど数々のメーカー製アンプを使用してきた。

プロ製作者によるオリジナルアンプでTANNOYオートグラフを駆動されているsigetaさんも、いかに優秀なメーカー製アンプより技術的な信頼を置けるアンプビルダーが、部品や回路に拘りを持たせて製作したオリジナルアンプの方が音質は優れているとおっしゃっていた。

当然のことながらメーカー製アンプは商品化して購入者に複数台販売されるが、使用されるパーツなどは特性にバラツキの少ない安全性を考慮した現行部品を採用する場合がほとんどで、完成後の品質確認についても人間の耳によるヒアリングではなく、機械を使用して標準化、平準化された特性を確認するのが大半だろう。

その点オリジナルアンプは、生産終了品や現行品に関わりなく音質の良いパーツを自由に選択し、ノウハウを持った技術者により確実な手作業で製作されている。

さらに複数台の商品化ではないから、完成後に同じ品質(音質)を求められる訳でもないので、1台1台の高音質化が計れるという構図だろう。

Y下先輩が大改造した半オリジナル91B型アンプの音質も素晴らしいが、我が家も結局このオリジナルアンプが終着点となりそうだ。

う〜ん、まさしく至福の時が続いている。                       9/20

   


■ 続・Telefunken RE604


Telefunken RE604を使用して二日目。

昨日の感動は本物かと未だに興奮気味の頭を冷やし、極力冷静な気持ちに立ち返って試聴を始める。

これまでの経験の中で、機器や部品を交換した当初はその音質の変化が「音が良くなった」と思い込み、後日聴いてみると前のほうが良かったということも度々ある。

電源を投入すると、PX4ほどではないが「ブ〜ン」とハム音がして、その後稼働時のフィラメントハムも気にならない程度に発生している。

前段のTUBEはSTCから変わりはないが、整流管をMullard GZ32から再びCossorに戻している。

この黒ベースのMullardは、エッチングコードが見当たらないためどこの工場で製造されていたものか分からないが、高域が上ずって低域も厚みが薄い。

今のところCossorが一番バランス感が良いように感じているが、今度茶ベースのSTCを試してみようか。

カートリッジは低域の量感が芳醇なフローティングのThorens純正組み合わせを使用していたが、交響曲などではOrtofon MEISTERの柔らかい響きも好ましい。

聴き始めの昨日は、ヴァイオリンやチェロなどの弦楽器や、交響曲、オペラなどでその音質の良さに触れ、感激した記憶が脳裏に残っている。

早速その試聴結果を真空管博士にメールで報告したところ、次のような返信をいただいた。

「RE604気に入って頂けたようで安心いたしました。RE604は銘球と言われながらベストコンディションで鳴らしている人は少ないと思います。回路は私が基本設計を行いましたが配線材や半田を含めた使用パーツの絶妙な選定はK村さんの経験のなせる技でしょう。さらには私たちの無理な注文を快く引き受けてくださるTSM Productsさん手巻きのプレートチョークコイルとOPTの威力も絶大です。自画自賛になりますがこれまでのアンプの中でコストパフォーマンスは最高ではないかと思っています。私がアンプのコンパチ化をお勧めしたことを喜んでいただけているようなので安心いたしました。」

チューブ オーディオ ラボのK村さんからも久方ぶりにご連絡を頂いたが、RE604のバリウム昇華型フィラメントが音質の肝となっているのではとのことだった。

また、PX4にも初期型で音質の良いバリウム昇華型フィラメントのTUBEがあるとのことだったが、滅多に出てこないとのことなので聞かなかったことにしよう。

そういえば真空管博士も、PX4系出力管の頂点はバリウム昇華型フィラメントのナス型管で、その次はPP3/250最初期のニッケルプレートですとおっしゃっていた。

二日目に入り、この音色に耳が馴染んできたのか昨日聴いた新鮮な驚きは減ってきたが、初めて針を落とした愛聴盤の旋律でハッとさせられる驚きが続いている。

PX4では厚みとコクのあるゴージャスなホールトーンに驚かされたが、このRE604には高解像度に支えられた明確な定位があり、さらに響きも柔らかい。

半年以上待った甲斐もあり、このアンプの音色は素晴らしいとホッと胸を撫で下ろし満足感に満たされている。

今週は最近アンプを新調したとおっしゃっているsigetaさんが来訪されるので、この新しいアンプの評価が楽しみである。                          9/21

   

■ バリウム昇華型フィラメント RE604

青森の真空管博士より、待望のTelefunken RE604の他、お願いしていた数種類のTUBEが届いた。

チューブ オーディオ ラボからお借りしていたRE604は初期型と中期型だったが、こちらのチューブは中期型(1934/8)と後期型(1941/4)の組み合わせである。

スイスから取り寄せられた極上品とのことだが、博士の方でベースピンのハンダの入れ替えクリーニングを実施していただいている。

以前、SV-91Bで使用していた整流管(WE-274B刻印)が接触不良を起こし、ベースピンにハンダを流し込んで復活した経験があるが、古典球ではありがちなこのようなトラブルが起きないよう博士の対応も流石に万全である。


 


さらに博士お勧めの比較的安価な五極管Telefunken-RENS1374dと整流管のBRIMAR-5Z4G、その他今回のアンプに使用するわけではないが米GE12AX7 Long-Plateが手に入ったとのことだったので、こちらも2本ほど頂戴することにした。

我が家のストックにはGE12AX7/ECC83のShort-Plateは軍用を含め数種類あるが、淡白で少しボヤけた音質のためこれまで出番が全くなかった。

独テレフンケンにはLong-Plate(17mm)タイプしかないが、英ムラードでも後発のShort-Plate(14mm)より、1959年頃まで製造された初期型Long-Plate(17mm)の方が音質は良いので、米GEのLong-Plate(17mm)を一度試してみたかった。

RE604には長年灯が入っていないだろうから現在エージング中だが、博士のお話だと長期間未通電だった球には、直熱管で24時間以上が必要とのことだ。

エージング中の球がどのような経過を辿っているのかについて、以下のような博士独自の考察をご教授いただいた。

1.管壁や電極等からガス成分がイオン化して真空度が低下し始めガスによりIpは増加し始める。

この時点では音のフォーカスが甘く感じることが多いように思います。

2.球全体が十分に温まりゲッタが活性化すると管内ガスの吸着が始まり真空度が上昇し始めIpは減少傾向に転じます。

この時点のIpの減少はフィラメントやヒーターの性能が落ちているのではなく真空度の上昇によってガス電流が減少するためです。

3.管内ガスの吸着が完了すると再びIpは微増傾向となり、Ipの増加が止まればエージング完了です。

  この時点になると解像度が増し低音の締まり具合も良好となります。

球の状態にもよりますが、直熱管で24時間以上、傍熱管で36時間以上はかかります。

お付き合いいただいてまだ日は浅いが、真空管博士の知識には脱帽する思いである。

それぞれの音質評価についてはまた後日・・・・・・。                                              9/24

   

■ オーディオ定例会

本日はsigetaさんをお招きして、新作アンプの試聴会を実施した。

前回お越しいただいたのは、コロナウィルスによる緊急事態宣言が発令される前の3月だったから丁度半年ぶりとなる。

その間にsigetaさんのシステムもプリアンプをリフレッシュされたようで、プロ用機器のグレードがさらに改善された模様である。

上の画像は、昨日真空管博士から届いたTelefunken RENS1374dと整流管BRIMAR 5Z4Gを用いた組み合わせである。

このメッシュプレートの傍熱五極管はTelefunken RS289のようなトップのプレートグリッド接続ではなく、ベースのピンにスクリーングリッドを接続する構造となっている。

真空管博士からの使用上注意点として、「SP端子の接続を既存の16Ωから8Ωに替えて使用することで、さらに締まった低域を聴くことができます」というものだった。

さて、新作アンプのプレートチョークの音質がどのようなものか、興味津々だったとおっしゃるsigetaさんのご感想は・・・・・・。

まず聴き始めの冒頭に一言、「変わりましたね〜。」

「古典球ということで何というかもう少し古臭い音をイメージしておりましたが、そんな感じは全くしません。」

「すごい世界に足を踏み入れたものですね。」

そんな驚きの言葉だった。

出力管はMarconi PX4から始まり、Telefunken RS289→Telefunken RENS1374d→Telefunken RE604の順に試聴を行う。

前段のSTC CV1985/ECC35→RCA5691に続いて、整流管のCossor→BRIMAR 5Z4G→KEN-RAD VT244→WE-274B刻印→STC5R4GYを次々に付け替えて試聴を続けるが、予想通りそれぞれのTUBEで大きな音質の変化を感じ取ることになる。

出力管ではPX4とRE604が大編成で音数の多さを発揮するゴージャス系、RS289とRENZ1374dがソロ系で強みを発揮するTUBEと意見が一致した。

あくまでも我が家の機器組み合わせでの場合だが、PX4よりわずかにRE604に音の深みが上廻るのではとの評価だった。

意外と音質の良さが確認できたのは、当方も昨日到着後ほとんど試聴を行なっていないRENS1374dだった。

テレフンケン特有の低域の締まりの良さに加え、柔らかな余韻もあって大編成のオケを聴いても無理のない自然な響きを感じとることができた。

前段ではやはりSTCの良さが光り、整流管ではCossorとSTCが双璧ではないか・・・・・・・。

アンプ自体の音質については、交流点火の音なのかプレートチョークが影響しているのか判断できないが、太い豪快な音がするように感じるとのこと。

出力管から前段や整流管まであれこれ入れ替えて音色を確認し、別系統のシステムで新たに調達したOrtofon MC-ERの音質も確認していただいた。

盛り沢山のメニューで、無駄話もなくあっという間に時間が過ぎる定例会となった。

アンプの基本性能が高いためか、TUBEを入れ替えるたびに比較的好ましい評価を頂戴したが、概ね当方が感じたものに近いものだった。

一方、オーディオで音楽を楽しむには問題ないが、原音再生視点で考えると実際の演奏会ではここまで豊潤な低音は聴こえて来ないとおっしゃっていた。

改めてsigetaさんご本人から試聴感想を掲示板にご投稿いただくことになっているので、本音についてはそちらを待つことにしよう。                   9/25


※追伸   sigetaさんから本日の試聴感想を、掲示板の方にご投稿いただきました。

             興味のある方はそちらもご覧ください。    ↓

     https://zawazawa.jp/bcjd0i1lnr55w007/topic/1


   


■ 2020年9月現在のシステム構成

ANALOG

AMP

SPEAKER
PLAYER
TONE-ARM
CARTRIDGE
MC-TRANS
PHONO-EQ
PRI
POWER
THORENS
TD-126MKIII
Centennial
SME
3010R/B
Thorens
MCH-II
ORTOFON
T-30

Marantz7
TUBE
AUDIO
LABO

PX4/RE604
Compatible
Single
Marconi
Telefunken

GOODMANS
2WAY
▼▼▼▼
AXIOM22MKII
+
TREBAX

GARRARD
401
audio-technica
AT-1501 II
ORTOFON
SPU
MEISTER-GE
Western
Electoric
KS-9450

Notthingham
Interspace-Jr

GRACE G-565/1
LYRA
Clavis D.C.
EAR 834P
GARRARD
401
audio-technica
AT-1503 III ORTOFON
SPU-GE
J's
No.6600

Chriskit
MARKY
Custom

SUN
VALLEY
SV-91B

300B
Single
TAKATSUKI


GOODMANS
3WAY
▼▼▼▼
AXIOM150MKII
+
MIDAX
+
TREBAX


Notthingham
Interspace-Jr

Interspace-arm
ORTOFON
MC-ER
Langevin
408A

Notthingham
Interspace-Jr

GRACE G-565/II SHELTER
MODEL501
Classic
PEERLESS
4722
SHELTER
MODEL
216
EMPIRE 598N
EMPIRE
980
SHURE
M44G

SHURE
M64

↑ ↑


9月に入り待望の新作アンプが到着したので、我が家のシステム構成はリニューアルすることとなった。

4台のアナログプレーヤーを使用して、MC型からMM型まで数多くのカートリッジで音楽を楽しませて貰っている。

最近はアナログレコードが復活して古い名盤がリカッティングされて発売されることも多く、傷のない新品で購入できるようになったのは嬉しい限りである。

もう少し広いオーディオルームで音楽を聴くことができないか常々考えていたが、大きな部屋でオーディオを楽しむのはそれはそれで大変らしく、12インチのSPを使用するならば、音響面で我が家の約8畳の広さはちょうど良いのかもしれない。

今年中はこの構図で古典球を各種楽しんでゆくつもりである。                                          9/27

   

■ 2つのTelefunken

Telefunken RS289

Telefunken RENS1374d


我が家で試聴するソースは約50%がPOPS&ROCKで、クラシックが40%、その他10%程度の割合となっている。

新作アンプは出力管を挿し替えることで、これらの曲種をほとんど無理なく楽しむことができる優れものだ。

クラシックは主にMarconi PX4とTelefunken RE604を使用し、POPS&ROCKやソロ楽器はTelefunkenの2種類のTUBEを使用している。

新作アンプの音質を料理に例えるとアクセントの効いた関東風の味付けで、優秀なアウトプットトランスの影響かシングルアンプに関わらず重心が低い。

特にこれまで使用してきた各種アンプと2WAYの組み合わせでは、音場密度がやや希薄で柔かな浮遊感を感じさせるのは良いが、音質自体が軽い印象があった。

その点今回の新作アンプでは、重心が落ちてどっしりとした安定感があり、さらにコクと豊かな響きを併せ持った音質が最大の長所となっている。

特にPX4を使用した時は濃厚さが増して豚骨ラーメンのようなコクの深さが出てくるが、RE604はさしずめ風味豊かな味噌ラーメンといった趣である。

それに比べるとテレフンケンのRS289/RENS1374dは、すっきりした爽やかな喉越しを生かした塩ラーメン的な音質である。

同じ塩ラーメンのカテゴリーではあるが、RS289は細麺のストレートタイプでRENS1374dの方は縮れた太麺の図太さを感じさせる違いがある。

このRENS1374dは先日の定例会に於いてもsigetaさんから高評価をいただいたTUBEで、暖かくなるまでは実力を発揮しない寝起きの悪さはあるが、持ち味のパンチの効いたダイナミックな音色はROCKなどのパルシブな曲種にも抜群の相性を見せている。

何となく音のニュアンスをお分かりいただけたのではと勝手な解釈をしているが、ラーメンは嫌いであまり食べてことがなく、味がよく分からないとおっしゃるオーディオ愛好家の方にはお許し願いたい。

そんな訳でコンパチアンプの利点を味わい始めているが、このアンプと軽量コーン紙を使用した12インチGoodmans2WAYを組み合わせることで、オールジャンルの曲種を楽しめるシステムとなりそうだ。                                   9/29

   

■ レイアウト変更


コロナ禍という未曾有の危機に直面した2020年も、残すところあと3ヶ月となった。

海外では感染者の増加に歯止めが掛からない国もあり、早急なワクチン開発が待たれるところである。

さて、我が家のオーディオは先月末の2日間を利用してレイアウト移動を敢行し、思い切ってシステムを一系統に集約してみた。

これでしばらくSV-91BとGOODMANS 3WAYの組み合わせは、別室で待機してもらうことになる。

気分を変えて違うカートリッジの音質を楽しむのも良いが、アナログが7系統あっても結局いつも使用するカートリッジは決まってくる。

そんな訳でアナログの方も、Marantz7で3台のフォノイコとともに使用できるカートリッジを5系統に絞り込んだ。

音質の肝となるAXIOM22MKIIのエンクロージャーは音質が良いと言われている進工舎製を使用しており、ツイーターは純正のTREBAXを組み合わせている。

ある意味セオリー通りで以前と同じSP配置に戻した構図だが、SPの中心から中心までの間隔は220cmとレイアウト変更前より若干広くなった。

嫁殿と老夫婦二人で一系統のシステムを別部屋に運び出し、新たなレイアウトに配置が完了するだけで丸一日がかりの作業となった。

おまけに久しぶりの肉体労働がたたって夫婦共々腰痛に悩まされ、近所の極楽湯に湯治に行く羽目となってしまった。

(特にSV-91Bは送信管用の大型アウトプットトランスを採用していることもあり、24kgもあるヘビー級アンプだ。)

<2020年10月からの新たなシステム構成>

ANALOG
AMP

SPEAKER

CARTRIDGE
TONE-ARM

CARTRIDGE

MC-TRANS

PHONO-EQ

PRI

POWER

THORENS

TD126MKIII

Centennial

SME

3010R/B

Thorens

MCH-II

Ortofon

T-30

Marantz7

TUBE

AUDIO

LABO

PX4/RE604

Compatible

Single

Marconi

Telefunken

GOODMANS

2WAY

🔻🔻🔻

AXIOM22MKII

TREBAX

GARRARD

401

audio-technica

AT-1501/II

Ortofon

SPU

MEISTER-GE

WESTERN

ELECTRIC

KS-9450

audio-technica

AT-1503/III

SHURE

M44G

SHURE

M64

Notthingham

Interspace-Jr

Interspace-arm

Ortofon

MC-ER

EAR845P

GRACE

G-565F

SHELTER

MODEL501

Classic

Peerless

4722

SHELTER
MODEL216

さて、やっと機器の移動や配線も完了して試聴に入る。

アンプ完成から半月以上が経過してその音質にも徐々に慣れ、TUBEごとの特徴もおぼろげながら掴めるようになってきた。

これまでと使用している機器に変更はないが、SPケーブルWE16GAが少し寸足らずなため、先日sigetaさんから頂戴したヴィンテージWE線をSP側に加えている。


SP間に物が無くなって空間に広がりが出たためか、響きに窮屈さが無くなり壁一面に広がる音場がとても心地よいものとなった。

さらに音場に漂う微妙な雰囲気も感じられるようになるなど、見通しが良く透明度の高い音質に改善された模様である。

その影響か若干高域の切れ味が増したように聴こえ、弦楽器の柔らかい響きがやや薄らいだようにも感じる。

ツイーターのレベルを調整するなどして、今後は愛機たちにもこの新しい環境に馴染んでもらうことにしましょう。                10/1

   

■ ルームチューニング

レイアウトを変更しただけなのに、結構出てくる音のニュアンスが違って来ている。

今回のレイアウトは3m×3.6mの長方形短辺にSPを配置しており、これまで長辺に2セット置いていた状態と比較して内側AXIOM22MKIIのSP間隔は広がっている。

低域の響きが増したのは良かったが、高域の質感が硬くシャープなものとなっている。

組み合わせている機器にほとんど変更はないが、置き方を変えることで部屋自体の響きが違ってくるのだろうか?

それとも部屋の音響特性を改善するために使用している「卵トレー」を、今回の変更に合わせSP間の天井部分に追加したのが良くなかったのかもしれない。

このトレーを最初に試した時も、枚数が多すぎるとコントラストが強くなりすぎて聴き疲れする傾向があったのを思い出した。

そんな訳で追加したSP間天井部分のトレーと、左右側面カーテン上部に設置していたトレーの天井部分も撤去することにした。

その結果、直線的な音質に柔らかさが出始めて、なんとかバランス上の問題が改善されたように感じている。

チューブ オーディオ ラボのK村さんから、古いWEトランスで使用されていた線材とnassauのハンダを分けていただいた。

このハンダはプラグのホットに馴染ませるだけで結構音質が改善されるとのことで、我が家のWE昇圧トランスにこの線材とハンダを使用して内部配線をやり直した。

いつも使っているKESTERに比べて綺麗にハンダを乗せるのが難しく、当方のような下手くそな初心者が使用するのはなかなか難しい物だった。

うまく乗らずに何回か接触不良を起こしてやっとのことで音出し完了するが、ヘボなハンダ付けでは逆に音質が悪化するのではと心配になる。

そんなこんなで当分の間は調整の日々を過ごすことになりそうだ。

そろそろ新作アンプのエージングも終了して落ち着いてくる頃合いではないだろうか。                                   10/2

   

■ 多国籍混成アンプ

新たなレイアウトで連日試聴を続けている。

本日は出力管に独Telefunken RENS1374dを使い、前段に旧ソビエト軍用MELZ/6N9S、整流管には米軍用SYILVANIA/VT-244といった強力な布陣の組み合わせ。

いろいろ試聴した結果、ロックに限っていうとこのテレフンケンの五極管がベストと感じている。

これまで使用して来たプッシュプルアンプと比較しても、締まったドラムや太いベースが2〜3割パワーアップして轟くところが素晴らしい。

一緒に聴いていたメタル好きの嫁殿も、若かりし1980年代昭和の愛聴盤を聴いて、これまで気が付かなかった音が聴こえるようになったと喜んでいる。

RS289の解像度の高いゾリゾリ感のある高域も素晴らしかったが、こちらのTUBEは低域の量感と太さで優っている。

この出力管の音の太さや締まり、広帯域なバランス感は安定していて、前段や整流管を米・英など他のTUBEに入れ替えても大きな影響を感じさせない。

整流管のSYILVANIA/VT-244は相変わらず蛇口全開のじゃじゃ馬で、MELZ/6N9SはRCA/5691赤ベース同様、音質がクリアな反面やや硬さがある。

鬼門のクラシックは、バランスの良かったPX4の高域に少し違和感を感じているので、もう少し前段や整流管の選別にも時間が掛かりそうだ。

チューブ オーディオ ラボのブログでは、新たにフォノイコライザーの試作情報が掲載されている。

なぜか同じタイミングで使用しているSHELTERのフォノイコに片chの音が出ない接触不良が発生し、直るか分からないがとりあえず修理に出している。

なんかタイミングが良すぎるな〜(笑)                                   10/3

   

■ POPSに最適な組み合わせ

お次はPOPSやボーカルなど、少し大人しい曲を聴くときの真空管の組み合わせについて・・・・・。

やはり出力管については、最もスタンダードなMarconi PX4の出番となる。

今回こちらのTUBEに入れ替えて試聴してみると、レイアウト移動後初めて音質を確認した時に感じた違和感は嘘のように消えている。

レイアウト移動による音質の変化に耳の方が当初違和感を憶えたのか、それとも試聴を続けるうちに徐々に機器が新しい環境に馴染んできたのかどちらだろう?

ROCKに最適なTelefunken RENS1374dに比べ、こちらは温度感がグッと上がって響きの優しい安定感のある音質となるが、打楽器のドラムではチューニングキーを緩め気味でベースも少し太めの音質に変わるなど、それぞれの楽器の音質にも変化が現れている。

ROCKに最適なTelefunken RENS1374dの特筆すべき音質特徴は、音の締まりと解像度の高さにある。

その一例として、この出力管で80年代にヒットしたデュエットのバラード曲を聴いた時、これまではSP間中央部分からそれぞれシンガーの歌声がぼんやり聴こえていたが、初めて左右に並んだ状態(女性左側、男性右側)で定位し眼前に浮かび上がった。

一方、Marconi PX4の全体的な特徴は、低域から高域までのバランス感の良さに加え、奥行きを伴った臨場感のある優しい響きではないだろうか。

音の固さが薄れて柔軟性が出る分、肌触りの良い上質な響きが加味されるように感じられる。

そしてこの出力管には前段のSTC CV1985/ECC35に加え、整流管にはBRIMAR/5Z4Gといった純英国勢のサポートがふさわしい。

この組み合わせは最もノーマルかつ全方位的な音質バランスを兼ね備えており、全てのジャンルに於いて音楽を破綻なく楽しませてくれるものだ。

さて、ここまではほぼ順調にそれぞれの曲種で満足感を得られる音質を味わうことができた。

いよいよ最後に残ったのはクラシックである・・・・・・。                                                   10/6

   


■ クラシックに最適な組み合わせは?

Marconi PX4

Telefunken RE604


いよいよ最終関門のクラシックを検証する・・・・・。

これまでの試聴で、長年使用して来たプッシュプルやシングルアンプを凌駕する音質をこの新作アンプはもたらしてくれている。

ROCKやJAZZなどの曲種には音の締まりとキレが要求されるし、POPSやボーカルなどでは心地よい音の温もりと響きの美しさが必要だ。

しかしクラシックになると少し話はややこしく、コクのある弦楽器の胴鳴りや湿り気のある肉声の響き、ホールトーンを感じさせる残響など要求が多岐に渡る。

まず最初にオールマイティーなPX4を試してみると、前段や整流管などPOPSと同じ組み合わせでは音が少し鈍重傾向となり、抜けや見通しが今一歩に聴こえる。

整流管をCOSSOR/53KUに換えると粗かった高域に細やかさが加わって低域の響きに軽快さと躍動感が出始め、持ち味のブリリアントで硬質な輝きが生きてくる。

オペラやコンチェルトなどでは歌手の肉声やソロ楽器が音場にクローズアップされ、オケとの融合がとても気持ちの良い相乗効果を醸し出している。

この組み合わせで1950年代に録音されたオペラの英EMI/ASD録音盤などを聴くと、最高の気分を味わうことができそうだ。

一方、80年近く前に製造されたバリウム昇華フィラメントのTelefunken RE604はどうだろう。

このTUBEは古典球を愛してやまない真空管博士やアンプビルダーのK村さんから最高の評価を得ており、レイアウト変更前に実施した定例会でもshigetaさんからPX4を超えるのではとの感想を伺っている。

2本とも同じ昇華型フィラメント構造だが、全体形状は画像左の後期型が僅かに背が高くなっている。

高域の繊細感に優れ、抜けの良さが持ち味の整流管COSSOR/53KUを組み合わせたPX4では、豪華絢爛に響く高域がやや派手な音質を見せていたものが、このTUBEに換えると重心が下がって雄大ないぶし銀の音質バランスに表情が変わってくる。

同じテレフンケンのRS289/RENS1374dはやや温度感が低いが引き締まったストレートな音質が持ち味となっていたが、こちらのTUBEでは光の当て方によって色目が変わって見える肌触りの柔らかいビロード地を想わせるような奥深い音色が味わえる。

さらに整流管を前段と同じブラウンベース英STC CV1985/ECC35に交換すると、繊細感が増して重厚感がやや薄らぎ、音質に見通しの良さと軽快な躍動感が出て来るなど全く甲乙付け難い選択となる。

どちらにしてもPX4ほど絢爛豪華に響くリッチな趣きはないが、回転数を落としたような重厚で渋い音色傾向を持っており、オケの弦楽器群のユニゾンが心地よくほぐれて特に鳴り終わった後の余韻がとても美しく聴こえる。

やや帯域は狭いが、高域の豊かな余韻や中域の濃厚なコクともに申し分なく、予想通りクラシックにはRE604が最適なTUBEと確認できた。

新作アンプが我が家に到着してからほぼ1ヶ月が経過している。

いろいろな曲種を試聴したが、このコンパチアンプは各種古典球を使用することで、幅広いジャンルの曲種を満足ゆくレベルで楽しめるものだ。

真空管博士によるとRS289/RENS1374dのように、あまり市場には出ていないが音質の良い古典球がまだまだ存在するとのことなので、今後はそれらのTUBEの音質を楽しんで行きたいと考えている。                                             10/8

  

■ 5系統に絞り込んだアナログの楽しみ方


この半月の間どっぷりと試聴を続けた結果、コンパチアンプを使った音楽ジャンルごとの楽しみ方も理解できるようになってきた。

現在主力ソースのアナログはSPシステムを縮小した結果、5系統が使用可能となっている。

Marantz7に装備されたフォノイコ入力を使用しているのは、WE-KS9450でステップアップするOrtofon/MEISTERとJ'sトランスを内臓したOrtofon/T-30で昇圧するThorens/MCH-IIのMC型カートリッジ2機種である。

カートリッジの中で最も使用する機会が多いのがOrtofon/MEISTERで、クラシックをメインにほぼオールジャンルで活躍している。

幅広いジャンルに対応するMEISTERに比べ、MCH-IIはクラシック専用のカートリッジとなっている。


Ortofon SPU MEISTER GE

Thorens MCH-II


最も使用頻度の高いMEISTERの音質にとても似ているのが、発売年代の近いOrtofon/MC-ERだ。

こちらのカートリッジは現在EAR/834Pのフォノイコを組み合わせており、ステップアップもパラヴィッチーニ翁ご自慢の内蔵トランスを使用している。

MEISTERと同様に、馬力のあるブリリアントでリッチな響きが楽しめるため、主にPOPSで使用することが多い。

Ortofon MC-ER

SHELTER MODEL216/EAR 834P

ROCK専用に使用しているのが、フォノイコSHELTER/MODEL216+SHELTER/MODEL501ClassicとSHURE/M64+SHURE/M44Gの純正組み合わせだ。

最もガツンとパンチが効いて弾ける音を聴かせるのがMM型SHURE/M44Gで、SHELTER/MODEL501Classicはこれに重低音の豊かな響きが加わる。


SHURE M44G

SHELTER MODEL501 Classic

どの組み合わせを聴いていても、これまで気が付かなかった音にハッとさせられるのは、アンプの基本性能が優れている証ではないだろうか。

レコードに針を落とすたびに、自然とニンマリとした笑顔になってくるのが分かる。                             10/10

■ Telefunken RS vs RENS

現在のところROCK&POPSを中心として、最も出番の多いのがTelefunken RENS1374dだ。

RS289と同じ五極管だがRENSの方は低域の量感が増えて、やや中高域に持ち上がった軽めの音質バランスが改善されているように聴こえる。

このRENSを使用する時は真空管博士から使用上の注意として伺った通り、SPインピーダンスを16Ωから8Ωに接続変更して使用している。

先日博士と電話で情報交換していた折に、低域の音質の違いはSP端子の変更に影響されているのではとの話になって、同じ条件で再検証することにした。

そんな訳でRS289を使用するのは久しぶりとなるが、SP端子をRENSと同じ条件の8Ωに接続して試聴を開始する。

以前試聴した記憶と違って中高域が乾いたマットな音質となり、持ち味の切れもやや薄らいだようで、低域の量感や広がりも期待したほど感じない。

結論としてこのRS289を8Ω端子で使用すると、最大の利点だった高域の解像度も低下してあまり魅力のない音質となってしまうようだ。

再びRENSに戻すと、高域のゾリっとした切れ味と低域の押し出し、ダンピングの効いた躍動感とも申し分なく、やはり我が家のコンパチアンプにはこの豆タンクのようなフォルムをしたRENS1374dの方が相性が良いことを再確認できた。

RS289

RENS1374d


いよいよエージングも終盤に近づいて、ますます本領を発揮して来た模様。                             10/12


■ Telefunken RENSの可能性

整流管各種
6SL7系初段管各種


コンパチアンプに古典球を使って試聴を繰り返した結果、ROCK&POPSなどのジャンルではRENS1374dが最も相性の良いTUBEと感じている。

流石にクラシックではPX4やRE604など銘球の音質が優っているが、先日ROCK盤を楽しんでいたそのままの流れでクラシック盤に針を落としてみたところ、エージング効果も出て来たのか当初不満だった低域の広がりや量感をそれほど問題なく感じるようになった。

その反面高域の潤いや艶感に物足りなさがあり、細部に渡る描写力は十分に感じられるものの、やや乾燥した音質が影響しているのかもしれない。

そんな訳で基本的な音質には問題ない訳だから、初段管や整流管の変更により細かな表現力が改善できないか試してみることにした。

音質に影響力がより大きいのは整流管の方だが、高域の質感となると初段管での改善も見込めるのではないか。

初段管では音の輪郭や表層的な部分に違いが現れるが、整流管になると根本的な音質バランスが使用する真空管によって変わるようだ。

現在初段管6SL7系のストックは、英STC ECC35の他、米RCA5691/ RCA6SL7GT(スモーク)、 米RAYTHEON5691、旧ソビエト MELZ/6N9Sがある。

整流管は英Cossor53KU/Mullard GZ32(CV593)/STC5R4GY、米KENRAD VT-244/SYLVANIA VT-244/RAYTHEON 5U4Gなどである。

これらを各種組み合わせて試聴を行い、音質改善が計れないものか試してみることにした。


その結果、前段にRCA5691(赤ベース)と整流管にCossor53KUを使用する組み合わせに落ち着いた。

じっくり腰を据えてクラシックを楽しむ時はPX4やRE604を使用するが、気軽に音楽を聴く時はこの組み合わせでオールジャンルが楽しめそうだ。

しばらく聴いていると、オーケストラの立体的な音場がとても好ましく、弦楽器の繊細な響きもなかなかのものでこれはこれで魅力のある音色である。

10/16

■ 新たな整流管

ZENITH/Super Silvertone 5Y3G(Raytheon) / DARIO GZ32

Silvertone(Ribbed Plate)/ZENITH(Smooth Plate) 5Y3G


青森の真空管博士からまた魅力的な整流管が送られて来た。

博士のお宅には3000本近いTUBEストックがあるとのことで、真空管マニアには応えられない桃源郷のような場所と勝手にイメージしている。

以前送っていただいたBRIMAR-5Z4Gは残念ながら、先日電源を投入した際に管内にポンポンと花火のような火花が散って昇天してしまった。

RENS1374dのような小振りのST管と組み合わせるには、Cossorや5U4G系の整流管はサイズが大き過ぎるのでこれぐらいがちょうど良い大きさである。

黒ベースにZENITHとSuper Silvertoneの商社名が刻印されているのは5Y3GというRaytheonで製造されたTUBEで、ともに音質の良いフックフィラメント構造を持っているがスムースとリブでプレートタイプが異なっている。

もう一種類は仏DARIO GZ32で、我が家で使用していたDARIO GZ32がエミ減となっていたのでちょうど良いタイミングだった。

こちらのDARIOも製造時期が古いようで、これまで使用していたのは通常のスクエアゲッタだったが、こちらはトレーを逆さまにしたようなRENS1374dと同じ形状のゲッタとなっている。

DARIO GZ32 OLD

DARIO GZ32 NEW


5Y3Gの音質は、若干帯域が狭まって音場が中央に集まるような傾向はあるものの、音色バランスは滑らかで温かみのあるものだ。

GZ32の方は音場に広がりが出て余韻も豊かになり、テレフンケンの几帳面な音色を和らげるような大らかさを持っている。


全体的なバランスを見ても、出力管とほぼ同じくらいのサイズで収まりがよろしい。

どちらにしても製造時期が近いTUBEを組み合わせると、相性の問題で音質もそれなりに良くなるのかもしれません。                             10/20

■ Telefunken RENS1374d ナス管

東北地方に実在する桃源郷から新たなTUBEが届いた。

現在最も使用頻度の高いRENS1374dのナス管で、滅多にお目にかかれない初期型である。

これらの古典球は同じ種類のものでも製造メーカーごとに型番が異なっており、共通化がなされていない。

このTUBEもRENS1374d(Telefunken)=L4150D(Valvo)=E453(Philips)=APP4100(Tungsram)=P440N(Triotron)=RS4353・RS4553(Vissuaex)=TE53(Dario)として、ヨーロッパの数多くのメーカーで1932年頃から製造されていた。


今回送られて来たものには管頂に独Telefunkenの同じロゴ印字があるが、博士の説明によるとTelefunkenはValvoと相互にOEM供給しており、背の高い方はValvoで製造されたTUBEとのことで、内部構造もグリッドやメッシュサイズなど若干異なっている。

最初はやはり少し寝ぼけた音質で、何十年も寝かしてあったTUBEだとすると、はっきり目覚めるまでにかなりの時間が必要かと思われる。

現在使用しているST管と違って基本的にはふくよかな余韻を感じさせ、エッジの角が丸まってカチッとした硬質感が抑えられた大人しい音質だ。

どちらかというとスケールを落とした小振りなRE604のような音色に感じるが、ガラスの形状が影響しているのだろうか?

現在のところは今一歩はっきりとしない音質だが、エージングと共にキレが加味されてくるかどうかは今後一週間ほど試聴してみないと分からないようだ。

ST管で聴くことができる素晴らしいキレと、RE604のような奥の深い大らかさが合わさった音質になれば文句なしになるのではと期待している。

10/22

■ 古典球の長所と短所


Telefunken RENS1374d ナス管のエージングを続けているが、使用して二日目には劇的に音の締まりと伸びやかさが出始めた。

その辺りのところを真空管博士にお伺いしてみた。

アマチュア愛好家(私):「先に使用していたST管の方はそれほど最初から寝ぼけた音がしなかったんですが、ナス管はなぜこんなに寝起きが悪いんでしょうか?」

真空管博士:「ナス管とST管の使いはじめの音質差は管内の真空度の違いから来ています。ST管が製造される頃には真空ポンプの性能が大きく改善して、製造直後から真空度が高いことが要因となっています。ナス管製造時にはまだ真空度が低く、エージングによるゲッタの活性化により管内の真空度がじわじわと高まって、低域の締まりや解像度の増加が顕著となって現れます。」

なるほどそういうことだったのだ。

以前、真空管のエージングについてお話を伺っていたのを思い出したが、その時は傍熱管では36時間ほどのエージングが必要だとの話だった。

そんな訳でこれまで寝ぼけて弟分のST管とは全く別人の出来の悪い兄貴だったTUBEが、にわかに優秀で模範的な実力を示しはじめた。

そんなこんなで良いことばかりかと思えばさもあらず・・・・・・・。

古典球の弱みは製造後1世紀近い年月が過ぎているため、その分だけ品質の低下をリスクとして考慮しておかないといけないという面にある。

真空管博士のようにその品質を徹底的に吟味して全世界からTUBEを調達し、その後には真空管試験機にて良否を判定してピンの劣化したハンダを入れ替えるなど徹底したリファインを実施したとしても、実際にアンプに装着して長時間音出しをすると不具合が出るパターンがあるのだ。

今回博士からお譲りいただいた貴重なTUBEについても、最初に届いたRENS1374dのペアは片方のノイズが収まらないので品質の高い良品に入れ替えてもらっているし、今回のナス管についてもValvo製の片方からノイズが出るのでTelefunnken製に交換してもらい完璧なフォロー対応を受けている。

「どうしても試験機などでは判別できないリスクがあるので、できれば複数を調達するよう心がけています。」とは博士の弁であるが、これを独自でe-bayにて海外から調達し、実機に装着して問題が起きた時を考えると誠にゾッとする話である。

この辺りも博士が古典球の良さを日本のオーディオ愛好家に広めたいという、真空管への愛情が垣間見えるところである。

そんな訳で1930年代の人間が100年近い時を経て現代にタイムスリップし、その昔の素晴らしさを融合させていくという側面も伺える物語のような話でもある。

当時はラジオ程度にしか使用されていなかった真空管を、現代の高品質パーツに融合させて音楽を楽しむという、新たな発見がそこにはあるのかもしれない。

10/24


http://my-vintage.music.coocan.jp/2020.html

28. 中川隆[-10652] koaQ7Jey 2020年10月24日 10:29:52 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[24] 報告
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「音楽&オーディオ」の小部屋
「地震情報」が取り持った新しい真空管アンプ 2019年05月21日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/43b58b64fb161c8ef7ffab7309a31641

あれは2週間ほど前のことだったろうか。

「東北地方に地震」とのテロップがテレビに流れたのでさっそく「北国の真空管博士」に電話して安否をご確認。

「御無事でしたか?」「ハイ、それほど揺れた感じはありませんでしたよ」

「貴重な真空管は大丈夫でしたかね?」「アハハ、被害はありませんでした」

笑われたところをみると、ホンネがバレたかな(笑)。

博士の所蔵される古典管は極めて珍しい希少管ばかりだし程度のいいものが”わんさ”とあるので地震と聞くと気になって仕方がない。

ものはついでと「何か目新しい情報はありませんか」とお訊ねすると、

「はい、このところ古典管が品薄になって高騰しているので、比較的手に入りやすい球で代用できるものがないか、もっぱらチェックしています。

アッ、そうそう、チューブ・オーディオ・ラボさんが新しいアンプを作られたそうですよ。出力管は6AR6です。

〇〇さんにはなじみの薄い球でしょうが、3極管接続にすると「PP3/250=PX4」そっくりの特性になります。あなたが大好きなブリティッシュサウンドに変身しますよ。」

「ほう、それはぜひ試聴してみたいですね!」「それなら連絡をとってみましょう」

そして、すぐに博士から出力管「6AR6」についてメールが届いた。

「6AR6は1945年にベル研究所(WE)によってWE350Bの後継管として開発されたようです。 当時WE350Bはその信頼性の高さからレーダーの掃引用として使われていました。

しかしWE350Bは大型のため機器の小型化には問題が有りバルブを小型化した特殊なWE350B互換球を使用していたようです。

そこでレーダーに最適なコンパクトかつ信頼性の高い球として6AR6が開発されたわけです。 6AR6は極初期にWEが少量生産したのみでその後はTungsolに引き継がれました。

数社が製造したようですが圧倒的にTungsol製が多いです。 ビーム管として極めて優秀な6AR6ですが、私が検証したところ三極管接続にすると英国を代表する古典管の銘管PP3/250とほぼ同じ動作をするのです。

今回のチューブ・オーディオ・ラボさんによる6AR6シングルアンプは6FD7アンプ同様極力シンプルな構成として6AR6の素顔を存分に堪能できる内容となっています。

良質なインターステージトランスを使用して古典に倣った回路構成とすれば米系出力管でありながらブリティッシュ・サウンドが聴けるかもしれませんので今後の発展が楽しみです。」

とのことだった。

文中の「PP3/250」(英国マツダ)だが、めったにオークションに出てくることも無く古典管マニア垂涎の球としてつとに知られている希少管である。

我が家では英国系の出力管として「PX25=PP5/400」を愛用しているが、人によっては「PP3/250=PX4」の方が好きという方もいるほどで実力伯仲といったところだろう。

古典管の泰山北斗「博士」折り紙付きの「6AR6」アンプなので期待に胸を膨らませていたところ、昨日(20日)になって新アンプが我が家に到着した。

   

構成は初段管が「6SL7」、出力管が「6AR6」、整流管が「6BY5GA」。出力トランスは今どき珍しい「手巻き」で知られる「TSM Products」製。

さっそくスピーカーをJBLの「D123+075」で聴いてみたところ、ウ〜ン、これは素晴らしい!(笑)

パワー感、情報量、透明感、分解能など何ら不足を感じない。欠点のないアンプとはこういうアンプを指すのだろうか。

取り分け「PP3/250」と同じ動作をするという「6AR6」の中高音域の艶は流石で、アメリカ球なのにイギリス系のほのかな色香を感じさせるのが不思議。

これまで「PP3/250」アンプを聴いたことがないが、おそらく同等か、いやもしかしてそれ以上ではなかろうかと思わず夢が膨らんだ。

次にスピーカーを「AXIOM80」にして聴いてみた。

すると中高音域の情報量が多いせいかやや暴れ気味の感じがしたので取り付けている「AXIOM80」(復刻版)から「最初期版」への変更の必要性を感じたが、念のためにと前段管(6SL7)を「シルヴァニア」から手持ちの「STC」の「CV569=ECC35=6SL7」に代えてみたところ見事に暴れが収まって心地よい響きになったのには驚いた。

   

左がシルヴァニア(アメリカ)、右がSTC(英国)。

いずれにしても、JBLシステムもAXIOM80も気が遠くなるほどうまく鳴ってくれる!(我が家の試聴環境ではという条件付きです)

さあ、あとは購入するかどうか大いに心が揺れ動くが決め手は「懐」次第といったところですね。とりあえず「予約1号」として登録しておくことにしよう(笑)。

最後に、出来るだけ多くの方に聴いていただきたい(製作者)とのことなので、貸出しOKのようですよ。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/43b58b64fb161c8ef7ffab7309a31641

29. 中川隆[-10651] koaQ7Jey 2020年10月24日 10:30:55 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[25] 報告
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「音楽&オーディオ」の小部屋
凄いアンプ! 2018年08月17日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/1d3bebb26d2c711e725b08136e58ec71

連綿と続いた「SPユニット遊び」もようやく一段落し、今度は我が家の6台の真空管アンプとの相性テストに移ろうとした矢先に朗報が飛び込んできた。

「今年の秋の真空管オーディオフェア(東京)に出品予定の真空管アンプがようやく完成しました。まだプロトタイプですが一度試聴してみませんか。」

新潟県の老舗の真空管アンプ工房「チューブオーディオラボ」のK村さんからだった。

「いやあ、それはまたとない機会ですね。ぜひ試聴させてください。」と、一つ返事。

それから3日ほどして我が家に到着したものの、あまりの容れ物の大きさに仰天した(笑)。

        

すぐにK村さんと交流のあるKさん(福岡)に連絡して、「かねがね話題に上っていたアンプが到着しましたよ。よろしかったら明日一緒に試聴してもらえませんか?」

「エッ、急な話ですね。多分うかがえると思いますが・・。」と、当然のごとく歯切れが悪い。

「どうも無理を言ってすみません。」

翌日の午後、予定通りお見えになったKさんともども新型アンプの試聴に入った。

アンプの概要を紹介しておこう。

プッシュプル方式で出力管は「RS289」(テレフンケン:1942年製)×4本、整流管は「83」(水銀蒸気入り:刻印)、アンプの要である出力トランスとドライバートランスは「TSMProducts」特注品というなかなか凝ったツクリ。

「RS289」は5極管(傍熱管)だが、それを3極管接続にしてあり、第二次世界大戦中のドイツ地上(戦車)部隊の通信用に製造された球である。兵士の生命ひいては国家の存亡にかかわる真空管だからツクリの精度は民生用の比ではない。

70年以上も前の希少な球だし、さぞやあの独特のドイツ語の発音にも適応した優れた球なのだろう。戦後になってロシアから大量に出てきたりするそうで、おそらく戦利品として持ち帰ったと推測される。いまだに戦争の爪痕が色濃く反映された球として実に興味深い。

かっては、血まなぐさい戦いの中で使用されていた真空管が見事に現代に蘇り芸術鑑賞用として優雅な音で我々の耳を愉しませてくれるなんて、天と地ほどのあまりの境遇の違いに「これこそ本来の使命だ!」と、真空管もきっと喜んでいるに違いない(笑)。

これらの珍しい真空管の採用は「北国の真空管博士」のアドバイスを参考にされており、独自の「裏技回路」なども組み込まれているとのこと。

アンプのスイッチは2段階に分かれており、まず、整流管の「ヒートアップ・スイッチ」をオン、3分ほどしてアンプのパワースイッチをオン、傍熱管なので本格的なサウンドを出すまでには30分ほどかかるという代物である。気忙(ぜわ)しい人にはまず向かないアンプ(笑)。

テストに使ったスピーカーはワーフェデールの2ウェイ、CDシステムはdCS(イギリス)のトラポとDAC、プリアンプは12AX7を6本使った真空管式。

記念すべき最初の試聴盤はKさんともども愛好してやまない「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲K364」(モーツァルト)。

          

「五嶋みどり」と「今井信子」のコンビだが、ヴァイオリンとヴィオラの押したり引いたりの「阿吽の呼吸」が神業としか言いようがないほどの素晴らしい演奏。モーツァルト一筋に40年以上に亘ってひたすら聴き込んできた自分が言うのだからどうか信じてほしい(笑)。

ほかにもパールマン盤やグリュミオー盤も持っているが「みどり・信子」コンビの方が断然上回っているので同胞としてまことにうれしくなる。

第一楽章から耳を澄まして聴いてみたが、Kさんともども「可聴帯域の周波数レンジをすべて網羅している印象です。これまで聞こえてこなかった音が聴こえてきますねえ。」と感嘆しきりだった。

プッシュプル方式だから中低音域の厚みとスケール感はほぼ予想した通りだったが、中高音域の透明感もシングルアンプと比べてそん色がないことに驚いた。

二人で驚嘆しながら次から次にCD盤を取り換えて鑑賞に耽った。マルサリスの「バロック デュオ」も素晴らしかった。ホーンタイプのユニットを使っていないのに、唾が飛んでくるほどのトランペットの迫力と勢いに圧倒された。サキコロ(ソニー・ロリンズ)のシンバルもバッチリ!

「とても我が家でこんな音を出すのは無理です。」とKさんが白旗を掲げられるほど(笑)。

さらにこのアンプはスピーカーを完全に牛耳っているところが頼もしい。両者の関係はケースバイケースで様々だが、あるべき姿はやはりアンプがスピーカーをコントロール下におく主従関係に尽きる。

それに、いかなるオーディオ機器もじっくり聴き込むと何かしら欠点が見えてくるものだが、このアンプに限ってはそういうことが感じられそうにない印象を受けた。

実を言うと我が家の6台の真空管アンプも相当なレベルに到達していると自負していたのだが、中低音域の分解能と分厚い響きには正直言ってとうてい敵いそうにない。

Kさんが辞去された後、K村さんに連絡した。

「このアンプはだいたいどのくらいのお値段を考えられているんですか。」と単刀直入に切り込んだ。

「う〜ん、そうですねえ・・・・。〇〇万円ぐらいですかねえ。」と、まだ具体的なお値段までは想定されていなかったご様子。

実を言うと、このところ知人に委託して不要になったオーディオ機器をオークションに出品してもらったところ、その代金がかなり溜まっている。

いわば軍資金だが、たとえば3ペア持っていた「AXIOM80」のうち1ペアを処分したところ「278千円」と予想以上の価格だったし、真空管のWE300Bオールドは「300千円」近いお値段だったし、ほかにもいろいろあって「懐」はかなり潤っている状況だ。

それに、真空管「RS289」のストックにも限界があり「早い者勝ち」になることは目に見えている。

まさに「猫に鰹節」のような危険な(?)状況だが、はてさて、どうしようか・・・(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/1d3bebb26d2c711e725b08136e58ec71
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/698.html#c65

コメント [政治・選挙・NHK276] 「ASEANはアルゼンチンと読む」と閣議決定したらどうか? それでもバカとは戦え(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
7. 赤かぶ[100657] kNSCqYLU 2020年10月24日 11:54:02 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[30503]


http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/728.html#c7
コメント [政治・選挙・NHK276] 菅首相は「逃げられない」学術会議、任命拒否された6人が海外メディアに訴えたこと(BuzzFeed) 赤かぶ
31. 地に平和[981] km6CyZW9mGE 2020年10月24日 11:54:09 : 2Pk9kO6gWQ : V2g0dmlZV3cwdkk=[778]
>松宮氏は会見で今回の任命拒否を憲法15条1項に基づき行ったとする官邸の説明は「恐ろしい話」と強調した。

>「内閣総理大臣は国民を代表しているから、これからどのような公務員であっても選ぶ、選ばれないとなった時、その根拠は憲法15条であると宣言したということになるからです」


恐ろしいのではなく、ムチャクチャな話なんだけど・・・

内閣総理大臣は「行政府の長」であって(憲法第66条)、「国民の代表」ではない。
「国民の代表」は、国会議員であって、立法府に属する(憲法第43条)。

したがって、「内閣総理大臣は国民を代表している」という言いぐさは、
立法権の侵害であって、三権分立の否定だと言える。

安倍の「私は立法府の長」と実質的に同じ発言なんだけど。

松宮氏は法学者のようだが表現がぬるいと思う。
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/720.html#c31

コメント [政治・選挙・NHK276] 韓国歓喜 平均賃金日本が 下へ墜ちてる可哀そうに  赤かぶ
19. 2020年10月24日 11:54:41 : EShnq3aAXR : STFhN1gzSzF4Wnc=[378]

 相撲の文化を残したところで 歌舞伎の文化を残したところで
 母子家庭が 食べるものにも困っている 物質的な欠乏を ほったらかしにしてきたのが
 日本の価値観だ

 相撲取りが ちゃんこを たらふく食べて 激太りして 不健康になって 早死にするのが
 どこが美しい日本の文化なのだろう??

 それ位だったら 体重制限のある 柔道の方が はるかに まともだろう
 
 ===

 韓国には 日本ほど文化が残っていないという 利点はあるよね〜〜
 中国にも さほど 文化は残っていないから 物質的発展ができる
 
 イギリスは 王族が生き残っているぶんだけ 過大な文化に 足をすくわれている
 
 アメリカには 文化はなかったのだが あまりに成功したために 軍産という文化を身に着けてしまった
 
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/727.html#c19

コメント [リバイバル3] ドイツの音楽はドイツの真空管アンプで聴こうよ 中川隆
66. 中川隆[-10637] koaQ7Jey 2020年10月24日 11:54:43 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[39]
詳細は

超お買い得パワーアンプ : チューブ オーディオ ラボ 6FD7 シングルアンプ 1.8W×2
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html



▲△▽▼

理想のオーディオ研究所
https://www.arisan58.com/

理想のオーディオ研究所(板橋商会)は、音楽再生において
虚飾を排した一生涯にわたり世界に誇れる製品を販売します。

取り扱い品目

・チューブオーディオラボ 真空管アンプ
・テクトロントランス ・TSM トランス
・カスタム高能率スピーカー
・Lowther ユニット エッジ交換 ダンパー修理
チューブオーディオラボ 45 パラシングルステレオ
チューブオーディオラボ RS289PP ステレオ

商品リスト

■チューブオーディオラボ 真空管アンプ

全ては音楽を楽しむ為に製作されたアンプです。
雄大ながらも繊細な音色を実現する為、回路設計で特許を持っている真空管を知り尽くした製作者は、アンプに
妥協のない緻密なデザインをします。
また、アンプを形にする技術も随一です。そのワイヤリングを見て頂ければ納得して頂けるでしょう。
工程は設計から製作までを全て一人で責任もって行う徹底ぶりです。
使用パーツの選定にも勿論妥協がありません。真空管、トランス、コンデンサ、抵抗、シャーシ、線材、ハンダ
の選定にも一切の手抜き無しです。というか手抜き出来ないそうです。
是非フェアでは、そのありのままの音をお聴きください。


poweramp

・テレフンケン RS289PP ステレオパワーアンプ
TSM オリエント EI コア仕様 球付き
・テレフンケン RS289 シンングルステレオパワーアンプ
TSM アモルファスカットコア仕様 球付き
・6AR6 シングルステレオパワーアンプ
TSM オリエント EI コア仕様 球別
・50 シングルステレオパワーアンプ(F704 用ソケット販売可)
テクトロンカットコア仕様 球別
・45PP ステレオパワーアンプ
テクトロンカットコア仕様 球別
・テレフンケン RES664D シングルモノブロック
パワーアンプ(2 台)
テクトロンカットコア仕様 球付き
・テレフンケン RE604 系コンパチプル
シングルモノブロックパワーアンプ(2 台)
テクトロンカットコア仕様 球別
※テレフンケン RES664D 使用可でお作り出来ます。その他、使用球はご相談下さい。
・13FD7 シングルステレオパワーアンプ 球付き
TSM オリエント EI コア仕様
・71A シングルステレオパワーアンプ 球付き
パートリッジトランス仕様


priamp

・c3o ステレオプリアンプ EQ 付き 球付き
・6RA9 ステレオプリアンプ EQ 付き 球付き
・6RA9 ステレオプリアンプ 球付き
・12AU7 ステレオプリアンプ EQ 付き 球付き
・12AU7 ステレオプリアンプ 球付き


上記は現在までチューブオーディオラボで製作してきた一例にすぎません。非常に好評で何台も売れたものや、
一点もので大好評だったものを記載しました。その他、特注も賜りますのでお問い合わせください。

アモルファスカットコアにバージョンアップしたものも製作出来ます(ファインメットも可能。)。
TSM 製またはテクトロン製のもの、それぞれ製作可能です。
ただし、シャーシ構成が変わった場合、ステレオ構成からモノブロックへ変更等の可能性があります。

価格はその都度お見積りをお出ししますのでご相談下さい。


■テクトロントランス

値段も確かですがこれ以上の音を奏でるトランスはあるのだろうかと思います。設計・部材が非常にしっかりし
ており、大型なコアを磨き上げ、そこに太い線を巻きつけます。その為重量も非常に重くなりますが、音楽信号
の損失のない性能を誇ります。その設計思想の為、小型のものは製作出来ませんので、ご了承ください。チュー
ブオーディオラボ製のアンプの特に超重量級アンプに使用されています。製造会社のツゲ電気は唯一ピアレスの
OEM の権利を持っているという一面をみても、普通ではないトランスということが分かるでしょう。最高のも
のを求める方は是非お使い下さい。


・電源トランス
・出力トランス
・ドライバートランス
・チョークトランス
・その他特注トランス等
※コア材オリエントからファインメット等ご用意出来ます。
・ファインメット MC ステップアップステレオトランス
(レコードファンの方は是非ご使用ください。究極のトランスです。)


■TSM トランス
チューブオーディオラボ製のアンプに使用されています。非常に安価ながらも電源トランス以外の高品質トラン
スを特注で制作しています。その音は一言でいうと、鮮烈! 音楽のエッセンスを上から下までダイレクトに伝
えてくれます。このトランスで制作されたアンプでモニターシルバーをお使いの方が、「このアンプ最高ですよ!」
と興奮してお電話頂いたことは記憶に新しい事です(RS289PP ステレオパワーアンプ)。TSM は他社にも技術
提供、指導するような、確かな技術を持っている会社です。自作の方も是非お使い下さい。

・15w オリエント出力トランス
・25w オリエント出力トランス
・50w オリエント出力トランス
・インターステージトランス CS10
・インターステージトランス CS20
・アッティネータートランス オリエント
・アッティネータートランス アモルファス
・アッティネータートランス ファインメット
※シールドケースは付きません。
電源トランス以外の特注品ご相談承ります。
コア材種類についてもお問い合わせ下さい。


■高能率カスタムスピーカー

板橋商会のメインスピーカーです。高能率なので真空管アンプに最適です。スタジオモニタリング用スピーカー
ですが、非常に音楽性があります。色々使用しましたが、結局このスピーカーに落ち着きます。ユニットはビン
テージではなくアメリカ製の現行品です。

・RCS38
高能率 38cm 同軸 2way 35Hz〜20kHz(±5dB)
98dB/w/m H740×W530×D450mm
ケーブル付き 2 台
・RCS30
高能率 30cm 同軸 2way 45Hz〜20kHz(±5dB)
96dB/w/m H600×W400×D350mm
ケーブル付き 2 台
・RCS25
高能率 25cm 同軸 2way 45Hz〜20kHz(±5dB)
95dB/w/m H520×W360×D300mm
ケーブル付き 2 台
・RCS20
高能率 20cm 同軸 2way 60Hz〜20kHz(±5dB)
95dB/w/m H450×W320×D280mm
ケーブル付き 2 台
※ご必要でしたらサランネットお造りいたします(別途料金。)。
5


■Lowther ユニット補修
・エッジ交換(キョン革エッジに張替ユニット 1 個につき)
・ダンパー修理(キョン革ダンパー交換ユニット 1 個に付き)


■真空管

■ビンテージハンダ


For overseas customers, please contact us by e-mail.

販売代理店:板橋商会ホームページ
http://www.arisan58.com(理想のオーディオ研究所)

板橋商会メールアドレス itabashi.trading0358@gmail.com
板橋商会代表 村上 武(takeshi murakami)
板橋商会住所:板橋区本町 31-3 703

https://www.arisan58.com/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/698.html#c66

コメント [政治・選挙・NHK276] 「ASEANはアルゼンチンと読む」と閣議決定したらどうか? それでもバカとは戦え(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
8. 赤かぶ[100658] kNSCqYLU 2020年10月24日 11:57:46 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[30504]

https://twitter.com/t_toripy/status/1319749795091681280



http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/728.html#c8
コメント [カルト28] ガキ・中が間もなく崩壊し連邦制に移行。だそうだがヒラ落選を当てて以来、四年スカ続きのガキの予言である。 ポスト米英時代
5. 佐助[8322] jbKPlQ 2020年10月24日 11:59:24 : THpARxyKZ6 : OUNnUUJHV09lV2M=[155]
理論ではないが歴史上の必然性がある。
それは1930 年代と2010 年代世界恐慌の違いと共通性から簡単に読み取れる。

ニクソンのキンドル交換停止から40 年目の2012 年、ユーロ通貨バブルははじけ、2015年にブラジル・中国・インドの住宅土地バルブが弾け、バルブもはじけた。同時に、欧州各国の債券バブルが弾けています。

2008 年のリーマンショック発生たのに,世界信用縮小恐慌の収束を、古い経済学の常識にまかせたために,2010 年代恐慌は、住宅土地信用縮小恐慌と債券信用縮小恐慌からスタートしている。

日欧米の指導者は、中国の資本主義経済システム導入は、自然に、資本主義政治システムに移行すると期待した。しかもリーマンショック後も中国のGDPが二桁成長しているので、景気回復の牽引車になると期待してきた。

土地住宅バブルを、日本、米国、ブラジル・中国・インドは、十年ごとに弾きながら、世界信用恐慌を進行させてきた。そして2020年に「ルール破壊/厳守時代」の分岐点にきた。

中国のバブルは、クルミの殼一個が百万に高騰、住宅土地バブル中心に、日本と米国と同じように破裂したのに、2015 年までは見えなかった。民衆が土地を強制収用した共産党を追放に成功したニユースが流れ、全国で汚職が摘発されてるが、これは経済暴動で政治暴動ではない。一党独裁支配から開放される自由革命の蜂起成功は2025 年前後になることがわかる。

社会主義国家ソ連と中国は、二つの世界大戦によって誕生した。マルクスは、最初の社会主義国家は工業化の成熟した国から誕生すると予告していた。だが、農奴が75%以上占める工業の遅れた国で、貴族軍閥地主を追放し誕生した。そして、一党独裁支配制を採用したため、社会主義国家ソ連と中国は、革命から80 年目に自壊すると予測できた。

ロシアや中国より工業化が進み農奴制から自営農に移行してた東欧の社会主義国の一党支配制度は40 年後自壊と予測。ではナゼ中ソ社会主義国家は80 年目に自壊するのか?

それは、三世代目になると、革命を直接経験しない世代が多数派となるためだ。彼らは、低生活水準での平等より、自由を求めるため自壊する。政治と経済レベルは、それぞれ独立した利己的なシステムをもっているため、社会主義国家が資本主義的経済を導入することは可能だ。レーニンはネップとよぶ資本主義的経済制度と外国資本導入を計画したからだ。

そして東欧と旧植民地独立国の40年目の自由政治革命はベルリンの壁が崩壊した。同じことが中国でも起きると予測できる。ダム崩壊やバブルやコロナとは別に起きるはずです。

ようするに社会主義政治制度が、資本主義的経済を採用したとしても、80 年後には、政治的自由を求めて民衆は蜂起し、自壊を避けることはできない。中国経済のバブルの崩壊は2015 年には認識されるが、その十年後の2025年前後には一党独裁政治体制の自壊は避けられないのです。

第二次大戦後、植民地から独立した国家の指導者たちは、植民地分割が異なる人種と宗教を雑居させた国家を、政治独裁によって統治する政策を選択した。この政治独裁も、建国から約40 年目に自由を求めて、民衆蜂起によって自壊することは避けられない。

石油輸出国も、40 年目に政治的自由の要求に譲歩し、政治体制を維持するが、戦後
80 年目の節目には、民衆蜂起によって指導者層は分裂し、自壊することを避けるのは難しい。

それは歴史的に2025年前後になるはずで,どんな政治体制も経済体制も、個人と企業と国家レベルごとの利己的な行動と思考が不一致になり、矛盾が拡大分裂する。そのため、40 年ごとに改革し、80 年ごとに大革新が必要となる。80 年以上継続した体制は、改革と革新を繰り返し継続してきている。

日本もその連鎖反応で戦後の政治革新は福祉厚生制度の採用だった。三百年以上の長期政権も、40 年ごとに改革され80 年ごとに革新されたが、社会主義が自壊すると最後は停滞し日本も自己崩壊するはずです。避ける逃げる道はあります。

そして新基軸通貨体制に移行するまで,徳政令や量子金融システムリセットされるまで続くか,基軸通貨が複数通貨制(三極&四極)になり,産業革命を前倒ししないと解決しない。

今回は歴史を読み取ると原発セロ・CO2を発生さない産業革命へ大胆にシフトすると,すべて解決します。ところが,政府自民党や大企業は既得権益(設備・技術)を失うため、抵抗していますので自壊は避けられないかも知れない。。

http://www.asyura2.com/20/cult28/msg/724.html#c5

コメント [政治・選挙・NHK276] 「ASEANはアルゼンチンと読む」と閣議決定したらどうか? それでもバカとは戦え(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
9. 赤かぶ[100659] kNSCqYLU 2020年10月24日 12:00:37 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[30505]

https://twitter.com/toshitamu/status/1319825537083207681



http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/728.html#c9
コメント [政治・選挙・NHK276] 「ASEANはアルゼンチンと読む」と閣議決定したらどうか? それでもバカとは戦え(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
10. 赤かぶ[100660] kNSCqYLU 2020年10月24日 12:02:40 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[30506]

https://twitter.com/kero_genki/status/1319765308446445569



http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/728.html#c10
コメント [政治・選挙・NHK276] 菅首相は「逃げられない」学術会議、任命拒否された6人が海外メディアに訴えたこと(BuzzFeed) 赤かぶ
32. 2020年10月24日 12:03:02 : xWXAIsHnM2 : OWk0cm8uL3BOQVE=[10]
菅は105人の名簿を見ていないと言った。
加藤があわててフォローして、参考資料として105人の名簿を添付しておいたからいいだろ、と言った。

しかしそれは間違い。話が逆。
正副の格付けを役人が勝手にしてはいけない。

あくまで、学術会議からの推薦名簿が正で、役人が削ったあとの名簿は参考資料でしかない。そうでなければ推薦名簿が菅に正式に提出されたことにはならないし、菅が手順を踏んだことにならない。



http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/720.html#c32

コメント [原発・フッ素53] <延期じゃなく、やめろ!>福島第一のトリチウム水「海洋放出」決定を延期へ(ANN) 赤かぶ
13. 茶色のうさぎ[-22936] koOQRoLMgqSCs4Ks 2020年10月24日 12:04:21 : qNDTsgX60k : dzlTanVIei9VMjY=[-2]

 え? 来だ来だ

 とーぜんですっ

 当たり前だ‼️😡⚡
 バカ政府
 スガ政権

 ↓ こいつも、 なかまです。 しね💀  うさぎ♂
https://photos.google.com/photo/AF1QipMy7bzProxRJ44f_hDeyUAlZMwYOtMICR-fJJzz


http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/135.html#c13

コメント [政治・選挙・NHK276] 韓国歓喜 平均賃金日本が 下へ墜ちてる可哀そうに  赤かぶ
20. 2020年10月24日 12:05:31 : yTzmF6Uefc : SS50aUNzazkxdzY=[1]

まだ、大丈夫、中国が下にいるよ、

中国の下になった頃、

ゴミ売りや3K、放射脳でイかれた国民も

自民党支持から離れられるんじゃねw



http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/727.html#c20

コメント [政治・選挙・NHK276] 韓国歓喜 平均賃金日本が 下へ墜ちてる可哀そうに  赤かぶ
21. 2020年10月24日 12:07:09 : axHb6bLLyg : Z2pkTkV3aHNBUGc=[146]
なぜかネトウヨがこの話題には投稿しない。もう何年かすればそのネトウヨが韓国へ出稼ぎに出るようになるのではないか。しかしネトウヨ個人で海外へ出て働く根性はないかな。
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/727.html#c21
コメント [政治・選挙・NHK276] 菅首相は「逃げられない」学術会議、任命拒否された6人が海外メディアに訴えたこと(BuzzFeed) 赤かぶ
33. 2020年10月24日 12:08:04 : KiETwX4rrE : TkRjNnZHamVBNEE=[158]
>>30. 2020年10月24日 11:18:29 : K9PxFas2QM : YUthelpjOEFEUEE=[66] 報告
> 中曽根は述べその効力があるならば菅政権の行いは違法になる。

(中曽根首相が拒否権はないと答弁した)1983年当時は学会推薦であったが、現在は個々の会員が推薦する形に変わっており会員が自分の後任を指名する事が可能である[1]。
つまり、「学会推薦であったが、現在は個々の会員が推薦する形に変わって」居る以上、政府の対応が変わるのは当然である。
それ故、政府が「日本学術会議法の解釈変更はしていない」と言うのは正しい。

[1] 日本学術会議
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%AD%A6%E8%A1%93%E4%BC%9A%E8%AD%B0
同年(2020年)10月5日、菅義偉首相は記者会見を行い、
(1)学術会議は政府機関であり会員は公務員である、
(2)(中曽根首相が拒否権はないと答弁した)1983年当時は学会推薦であったが、現在は個々の会員が推薦する形に変わっており会員が自分の後任を指名する事が可能である、
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/720.html#c33

コメント [政治・選挙・NHK276] 2時間半も“吊るし上げ” 菅自民の学術会議批判はネトウヨ級(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
41. 2020年10月24日 12:12:32 : axHb6bLLyg : Z2pkTkV3aHNBUGc=[147]
学問を軽視しウソを拡散する政権を持つ国に未来はない。さらなる衰退が待つのみ。
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/700.html#c41
コメント [政治・選挙・NHK276] <拡散、お願いします>窮地に追い込まれる菅義偉首相(植草一秀の『知られざる真実』) 赤かぶ
22. 2020年10月24日 12:13:32 : ql6lvpJ6T2 : UWg4anJEUGYxa2c=[14]
総理大臣も内閣を支える官僚も、論理的な思考ができない病気かもしれない。官僚は最高学府を出て優秀なはずだが、権力への信仰とも言える半ばカルトのような状況ではないか。恐怖を感じる。植草氏の文章はごく普通に客観的な視点で書かれている。自民党で総理を支持する人が学術会議について述べたことには明らかな間違いがあった。学術会議に税金を使っているのだから、という話もGoto キャンペーンやオリンピックに使われた税金を考えたら、勝手な理屈である。
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/717.html#c22
コメント [政治・選挙・NHK276] 米国に重大な事態が発生! 日本、菅政権にとって極めた大きな影響が‥ 菅政権はどうなってしまうのか? 真相の道
47. あおしろとらの友[2852] gqCCqIK1guuCxoLngsyXRg 2020年10月24日 12:16:50 : hVOOjawcgg : d1poeGtvNm9nVnM=[1]
独立国としてしっかりと物言える日本国首相ならアメリカの大統領が誰であろうがかまわない。
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/701.html#c47
コメント [経世済民134] Go Toトラベル、揺らぐ公平性…割引上限額が突然1万円も減額、大手事業者に予約集中(Business Journal) 赤かぶ
8. 2020年10月24日 12:16:54 : axHb6bLLyg : Z2pkTkV3aHNBUGc=[148]
日本政府は年金資金GPIF,日銀を通じて株式市場に介入し実質大手上場企業の株主。大手を優遇するのは当然となる。
http://www.asyura2.com/20/hasan134/msg/747.html#c8
コメント [政治・選挙・NHK276] 菅首相は「逃げられない」学術会議、任命拒否された6人が海外メディアに訴えたこと(BuzzFeed) 赤かぶ
34. 2020年10月24日 12:20:02 : KiETwX4rrE : TkRjNnZHamVBNEE=[159]
> 「国民が学術会議法を通じて、会員の選定罷免権を委ねているのは学術会議という組織体であって、総理大臣ではありません」

しかし、約90万人いる科学者には学術会議会員を選ぶ権利は与えられていない。
これは非民主的である。

> 加藤陽子氏(東京大教授、歴史学)
> ・国民からの付託がない、官僚による科学への統制と支配は、「国民の幸福を増進する道ではない。

学術会議会員には、約90万人いる科学者からの付託さえない。
約90万人いる科学者らの付託さえない、学術会議による科学への統制と支配は、「国民の幸福を増進する道ではない。

加藤陽子氏は約90万人いる科学者からの付託さえないことに何故気付かないのか?
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/720.html#c34

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