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ドイツの音楽はドイツの真空管アンプで聴こうよ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/698.html
投稿者 中川隆 日時 2017 年 4 月 10 日 19:58:06: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

バッハ 無伴奏 Klangfilm-Siemens KL-V502 with KLL405 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=ef1PswrcEOk

RFT PB3060 Lautsprecher mit siemens verstärker
https://www.youtube.com/watch?v=zu8IMCpAJL8

Klangfilm 42006+402 FC SPEAKER
http://www.youtube.com/watch?v=UsJRVwdHbHE

Klangfilm/Siemens Smf V3b with 14a マーラー 交響曲9番
http://www.youtube.com/watch?v=YAunKObnr3U

Klangfilm - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Klangfilm

eurodyn - YouTube
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%B3
https://www.youtube.com/results?search_query=eurodyn+

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クラングフィルムのアンプ(戦前編)
http://www.klang.jp/index.php?ci=10392&i=10398

クラングフィルムのアンプ(戦後編)
http://www.klang.jp/index.php?ci=10392&i=10399

楽鳴舎 アンプ 新入荷案内
http://rakumeischa.cocolog-nifty.com/audiotubes/cat23188059/index.html

楽鳴舎 レコード・コンサート 情報
http://rakumeischa.cocolog-nifty.com/audiotubes/cat23820407/index.html

クラング・クンスト KLANGの会
クラングフィルムのスピーカーや真空管アンプなどを聴く集会を毎年1回行ないます
http://www.klang.jp/index.php?ci=10420

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オーディオ仲間の新年会でWE252A〜Edまで真空管聴きくらべ


2010年1月9日に行った、地元長野県を中心とするオーディオ仲間の新年会として行われた「真空管聴きくらべ」のレポートです。


上段左から 210、250、WE300B、WE252A、PX25、DA30

下段左から RE604、LK460、Eb、AD1、Ed新、Ed旧、RV258旧、RV258新、RV239


写真は当日聴いた真空管のうち、わたしが用意したもので、このほかに、

45、71A、WE252Aプリント、WE275Aナス管、4300B、AD1直管、ValvoのEd

を聴きました。ウエスタン・エレクトリックの各種丸管など、さらに多数の真空管を用意してあったのですが、途中で「このままでは肝心のドイツ球にたどり着けない」ということになってしまい、以上の真空管を聴きました。

アンプはバラック作りのユニバーサル機で、6SN7パラレル1段によるトランス・ドライブ、半固定バイアス、直流安定化電源、そして出力トランスはU808という構成でした。

お世辞にも立派なアンプとはいえませんが、これといった見どころが無い代わりに、最近の高性能トランスを使ったアンプのような個性も無く、球の違いがストレートに聴き取れました。

音源は某メーカーの音質評価用CD、スピーカーは Europa Junior KL43004 でした。

意外かもしれませんが、Europa Junior はとなりにあった フィールドの Eurodyn 以上に明瞭、かつ正確に真空管の音のちがいを表現し、比較には最適なスピーカーでした。


はじめに聴いた45は、まさしく中庸で癖のない音でした。意外にひ弱でなくて45と大差の無かった71Aに対し、210は色彩を控えた古風な音で個性的に聴こえました。250もややモノトーンながら、厚みがあって魅力的でした。なお、45と71Aのみ、別のアンプで聴き、続けて71Aを試聴アンプでも聴きました。

ここでおなじみの WE300B をリファレンスとして聴きました。写真では不鮮明ですが、3桁シリアルの1950年代のオールド球でした。繊細でありながら厚みがあって悪い音ではないのですが、ありふれているためか、みなさんの印象は薄いようでした。続いてWE252Aの刻印にしたところ、250をウェスタン風にカラフルにしたような魅力的な音に、みなさんの表情が変わり、「いいね」といった声が数人から出ました。プリントのWE252Aに換えてみると、刻印よりも少しだけ薄味ながら同様にすばらしい音でした。

このあたりで「このペースでは時間が足りない」ということになって、WE275A のナス管でウエスタンを締めくくることにしました。WE300Bを引き締めたような音で、みなさん好ましく感じていました。

ここからイギリス球で、スタートは4300Bでした。300Bを透明で格調高くした雰囲気の音を聴いたみなさんは、オーナー氏の「WE300Bより良い」という説明に納得していました。続いてはDA30で、1本目がエミッションが出ないというトラブルに見舞われましたが、2本目はこれまでの真空管とは格のちがう、スケールの大きさと繊細さを兼ね備えた音を出してくれました。音の色付けの少なさと低域の明瞭さでも優れていました。続いてはPX25で、予想どおりDA30に近い音色でしたが、若干伸びの無い感じで、全体的な印象は思ったよりも異なりました。

ここで宴席に移動してネパール料理を食べたあと、いよいよドイツ球を聴くことになりました。まずはRE604の真鍮ピンで、初期の球です。RE604にはさらに古いトップシールの球もあるそうですが、現物を見たことはありません。イギリス球はアメリカ球に比べて伸びやかな傾向がありますが、ドイツ球はそれに加えて色彩感と厚みがあるように感じます。45よりも鮮明な音でした。つぎのLK460はRE604を少し地味でソフトにした感じで、悪くありませんでした。

中型管に移って直管の Klangfilm のAD1(製造は Valvo)を聴いたところ、これまでのどの真空管とも明らかに違う音でした。みなさんしきりに「透明で癖が無い」と溜息のような感想を漏らしていましたが、そんなに癖が無いと感じるということは、逆説的に個性が強いということになるのでしょうか?そのつぎはValvoのEbで、これぞドイツという感じの厚みがあって雄大な音は、じつに魅力的でした。

AD1は写真のように即席のRV258型ソケット用アダプターを付けて聴きました。Ebよりも引き締まった、緻密な音でした。続くEdシリーズも同様なアダプターで聴きました。ValvoのEdは、たった1本なので確証はありませんが、内部構造、特性、そして音もEbと同じでした。Siemensの新型Edは、これまで聴いた古い球に比べると少し硬質な音で、「やっぱり新しい球の音だ」と、みなさんの評判は良くありませんでした。それに比べて旧型のEdは、EbとTelefunkenのAD1の中間くらいのバランスの良い音でした。ただ、音自体には高価なこの真空管を買うだけのメリットは感じられませんでした。

最後は大型管シリーズで、はじめの旧型RV258は少し硬い音でしたが、「低域がとても良い」という意見がありました。つぎの新型RV258は旧型とは異なって、色彩が豊かに感じられるのに、落ち着きのある魅力的な音でした。最後はバイアスの深いRV239でしたが、PX25とDA30のような差は感じられず、RV258の新型とよく似ていました。深夜0時までかかってドイツ球を聴き終わり、楽しい新年会は幕となりました。

さて、新年会と同じくこの記事も長くなってしまいましたが、みなさんの評価を大雑把に集計すると、直管のAD1が1番、新型RV258が2番、3番以降は意見がまとまらず、といったところでした。45系といえるRE604やLK460と45自身、(一枚プレートの)2A3系といえる300Bや275AとAD1やEdなど、製造国による傾向のちがいを越えた、共通するニュアンスを聴き取れたのも収穫でした。レンズでいえば45〜RE604系がコントラストが良くて明解なテッサー型なら、300B〜AD1系が繊細で解像度の高いガウス型といったところでしょうか。

もちろん、このような短時間の試聴で各真空管の本質的な音が理解できるはずもありませんし、1本だけのサンプルでは不正確でしょうが、ふだんから「どの球を買うべきか?」「どの球でアンプを作るべきか?」と悩める参加者のみなさんは、とても真剣に聴いておられました。もっとも、真空管による音のちがいなんて、アンプ全体からすれば一つの要素に過ぎないのですが、ついつい夢中になってしまった新年会でした。
http://www.klang.jp/index.php?f=&ci=14482&i=14485

真空管聴きくらべパートII(RV258, RV239 編)2010年5月16日

新年会の真空管聴きくらべで好評だった RV258 系の真空管について、第2ラウンドの試聴会を行いましたのでご報告します。

参加者は会場の都合で突然中止になった、サウンドパーツさんのイベントから流れて来たみなさんです。米国系〜英国系で遍歴を重ね、WE300A や DA30 などの主要球を所有する大ベテランの諸氏ですが、ここに来てドイツ系の球へと切り替えつつあります。


左から古い順に並べた RV258 と P41/800


RV258 は1928年に登場したとされる TELEFUNKEN 製の球です。

古い設計なので、プレート電圧が 700 〜 800 V と高いものの、フィラメントが 7.2 V 1.1 A で 7.9 W なのに対して出力 10 W と、非常に効率が良い球です。グリッド・バイアスも -70 〜 -80 V とちょうど良いレベルで、価格も Ed や Da などのポスト・チューブや AD1 系の球に比べれば安く、とても実用的です。

R は真空管を、V は増幅器を表しますので、RV は増幅器用の真空管という意味になります。RS237 などの RS が通信用の真空管なのに対し、RV が本来のオーディオ管というのは使っていて気分が良いものです。じっさい、211系などの送信管よりも素性の良さを感じます。

300Bが実際のオーディオ用途でそれほど使われなかったのに対し、プロ用の大出力アンプで大成功を納めた RV258/RV239 は、戦前・戦中のドイツ球にしては数多く現存していますが、さすがに最近は入手が難しくなってきました。


RV258 の音は一言でいうとニュートラルです。初期の直熱3極管全般の明るく澄んだ音色に通じるところがり、特別にドイツの音だ!というほどの個性はありません。パワーに余裕があることもあって、音楽のジャンルを選ばない万能選手といえる球です。

AD1 や Ed のように暗いフィラメントの球とはちがって、明るいトリア・コートのタングステン・フィラメントなのが良いのかもしれません。いっぽう、パワーがあっても大型送信管のような鈍い音ではなく、210/VT25 のように古風な音でもありません。ニュートラルなのですが、RV258 を聴いたあとだと、ほかの球はつまらない音に感じてしまうことが多いから不思議です。


試聴は新年会と同じ 6SN7 パラレル+結合トランスのバラック・アンプに EUROPA JUNIOR で行いました。

初めはシリーズIの球で1930年4月の製造でした。TELEFUNKEN のこの系統の球には、エッチングで製造月年の表示があるので、正確な年月がわかります。最古のシリーズという先入観のためか、みなさんは少し渋めの音に感じたようです。もちろん、同じ RV258 の音のなかでの微妙な差ですし、こちらのほうが柔らかくてシリーズIII以後の球より聴きやすいという感想もありました。

2本目はシリーズIIで、1930年10月の製造でした。シリーズIIはIとほぼ同じ構造で、プレートもこの2本は同じ茶色で、シリーズIII以降の灰色とは異なります。また、電極の支持方法が少しだけ改良されています。このプレートの茶色は、純粋なニッケルを高温炉で酸化させたときの色ですので、コーティングなども無い単純なニッケルのプレートかもしれません。音もシリーズIとほとんど同じでした。

3本目はシリーズIIIで、1931年8月の製造でした。プレートの色が変わったということは、材質か表面仕上げが変わったということです。そのせいか音も変わって、非常に良いバランスです。これといった癖もなく、ニュートラルに感じました。

4本目はシリーズIVで、1932年9月の製造でした。ここまでの製造年月はわずか2年ほどで、ごく短期間に改良が進められたことになります。シリーズIIIとの違いはやはり電極の支持方法で、頂部に大きなマイカが使われるようになりました。正直なところ、わたしにはシリーズIIIとIVの間には、ほとんど音の差が無いように感じられました。


プッシュプル用に4本揃えるのは困難になりつつある RV258IV

5本目もシリーズIVですが、ベースが黒から白に変わっています。1934年7月の製造でした。シリーズIVは長期間製造されていて現存する本数も多いので、これがメジャーなモデルということになります。黒ベースのシリーズIIIとIVの差がほとんど無かったのに反して、同じシリーズIVどうしなのに、黒ベースと白ベースでは明らかな差がありました。1本だけでは個体差かも?ということになりますが、写真の物も含めて黒白ともに4本づつあって、この差は明らかでした。ベースの色のように、少し現代的でワイドレンジに感じました。ベースの材質は黒が真鍮、白がアルミです。

6本目はシリーズVで、1940年5月の製造でした。シリーズVになってようやく、1920年代の名残をとどめるトップシールから普通の形状に変わります。ここから戦中の球になりますが、作りはしっかりしており、けっして粗悪品ではありません。音も白ベースのシリーズIVに少しだけ艶を乗せた印象で魅力的でした。

7本目はシリーズVIで、1943年4月の製造でした。大戦が激化したこのころになると、わずかに品質が落ちているように見えますが、シリーズVの音にしっとりとした落ち着きを加えた聴きやすい音で、けっして悪くありませんでした。人によってはもう少しスッキリしたほうが良いと思うかもしれませんが、個人的には一番好きな音かもしれません。

8本目はシリーズVIIで、1952年9月の製造でした。これだけが戦後の球で、構造もかなり変わっています。とくに、プレートの断面が楕円形から8角形になっていて、かなり異なる印象を受ける外観です。品質は非常に高く見えます。音もガラリとちがう雰囲気で、ちょうど新型 Ed の音が旧型 Ed や AD1 よりも良くいえば明瞭で鮮やか、悪くいえば硬くて上ずり気味なのと同様でした。わたしたちの言葉では「新しい球の音」ということになりますが、もちろん微妙な差ですので、この新型管の個性がちょうど良いスパイスになることも多いでしょう。

最後はタングスラム製の RV258 である Tungsram P41/800でした。概観は金色の真鍮ベースに大きな ST管が乗ったような独特の形です。また、この球は普通の酸化物コート・フィラメントで(トリアも酸化トリウムですが)、プレートの形状も含めてナス管の PX25 に近い構造のせいか、音も普通の真空管に近い印象でした。


点灯中の RV258IV(抵抗はヒーターON時のラッシュ・カレント防止用)

以上の結果から、RV258 はどのシリーズも優れた球であって、300B のように製造年代が古いほうが良いということもなく、どれを購入しても損は無いといえます。

シリーズIとII、およびIIIとIVは見た目も音も差が小さいので、ペアで使っても良いと思います。また、シリーズVとVIのペアも許容範囲だと思いますが、シリーズVIIをVI以前とペアにするのは厳しい気がします。

その後、II、IV、VIと偶数シリーズの RV239 も聴きましたが、同じシリーズの RV258 と共通する特徴が聞き取れました。もっとも、同じシリーズなら構造や材質が同じで、ちがうのはグリッド巻き線のピッチだけですから、当然の結果といえます。

また、RV239 は RV258 よりも内部抵抗が若干低いことが音にも表れますが、PX25 と DA30 のような明らかな優劣はなく、-150 〜 -180 V とバイアスの深い RV239 で増幅段が1段増えるばあいには、かえって RV258 のほうが良い音になってしまうかもしれません。
http://www.klang.jp/index.php?f=&ci=14482&i=18086  

 

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コメント
 
1. 中川隆[7640] koaQ7Jey 2017年4月10日 20:08:11 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8127]
上のリンクだけ貼り直します:


【第1話】オーディオ仲間の新年会でWE252A〜Edまで真空管聴きくらべ
http://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10139&i=10210

・上段左から 210、250、WE300B、WE252A、PX25、DA30
・下段左から RE604、LK460、Eb、AD1、Ed新、Ed旧、RV258旧、RV258新、RV239
http://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10210_801.jpg


【第3話】真空管聴きくらべパートII(RV258, RV239 編)
http://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10139&i=10212

左から古い順に並べた RV258 と P41/800
http://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10212_801.jpg


2. 中川隆[7642] koaQ7Jey 2017年4月11日 07:02:37 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8129]

ハイエンド・スピーカーの世界 _ クラングフィルムのスピーカー
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/697.html#c18

ドイツの真空管 1 _ RV258
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/463.html


3. 中川隆[7643] koaQ7Jey 2017年4月11日 07:14:06 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8130]

ラジカセでクラシックを聴いている清貧の音楽ファンには音楽はわからない
_ スタインウェイとベーゼンドルファーの弾き比べ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/435.html#c3

ドイツの音とは何か?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/447.html

ブラームス最晩年のクラリネット曲に秘められたメッセージとは
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/434.html

バッハ シャコンヌを聴く
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/438.html

YouTube で聴くシャコンヌの名盤
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/439.html

モーツァルト 魔笛 ・ドン・ジョヴァンニ を聴く
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/559.html

作曲家フルトヴェングラーとは何であったのか?_宇野功芳 樂に寄す
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/482.html

宇野功芳 ブルーノ・ワルターと我が音楽人生
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/529.html  

あのバックハウスがラフマニノフやモシュコフスキを弾いていた!
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/696.html

ベートーヴェンの真実 _ ベートーヴェンは何故お金に困る様になったのか?
http://www.asyura2.com/09/bun2/msg/569.html

プフィッツナーを聴く
http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/417.html


4. 中川隆[7644] koaQ7Jey 2017年4月11日 07:18:48 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8131]

ヨウラ・ギュラーを発見 _ ベートーヴェン:ピアノソナタ32番 弾き比べ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/433.html#c1

5. 中川隆[7645] koaQ7Jey 2017年4月11日 07:56:37 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8132]

クラシックの核心 片山 杜秀 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%AE%E6%A0%B8%E5%BF%83-%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F%E3%81%8B%E3%82%89%E3%82%B0%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%81%BE%E3%81%A7-%E7%89%87%E5%B1%B1-%E6%9D%9C%E7%A7%80/dp/4309274781


「フルトヴェングラー」の章では「音は悪くてかまわない」と、小見出しがあって次のような記述があった。(137頁)

「1970年代以降、マーラーの人気を押し上げた要因の一つは音響機器の発展があずかって大きいが、フルトヴェングラーに限っては解像度の低い音、つまり『音がだんごになって』聴こえることが重要だ。

フルトヴェングラーの求めていたサウンドは、解析可能な音ではなくて分離不能な有機的な音、いわばオーケストラのすべての楽器が溶け合って、一つの音の塊りとなって聴こえる、いわばドイツの森のような鬱蒼としたサウンドだ。したがって彼にはSP時代の音質が合っている。」

オーディオ的にみて興味のある話で、そういえば明晰な音を出すのが得意の我が家の JBLシステムでフルトヴェングラーをまったく聴く気にならないのもそういうところに原因があるのかもしれない。

通常「いい音」とされているのは、端的に言えば

「分解能があって奥行き感のある音」

が通り相場だが、指揮者や演奏家によっては、そういう音が必ずしもベストとは限らないわけで、そういう意味ではその昔、中低音域の「ぼやけた音」が不満で遠ざけたタンノイさんだが、逆に捨てがたい味があるのかもしれないと思った。

「いい音とは」について、改めて考えさせられた。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/9426791e31fc7636d184b63f894b6d3f


6. 中川隆[7646] koaQ7Jey 2017年4月11日 08:00:25 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8133]

AD-1アンプの調整を続けている間は、久しぶりにZeissのアンプを繋ぎました。

さて、これが何とも色気と風格(あるいは古格)のある音で、確かにシングル三極管の爽やかさや切れの良さも捨てがたいものはありますが、長年現場で評価を得てきた名器の色香にすっかり酔わされてしまいました。


このアンプは1950年頃の製造と思われますが、使われている部品は当時の最高級のモノがフンダンに投入されており、半世紀を過ぎた今でも交換すべき部品はカソードのバイパスCが5個(2台で)だけでした。

夏頃に、前段のカソードから取り出すところのコンデンサが抜けているようでしたので、間に合わせの部品を取り付けつつ、純正の部品を取り寄せておりました。

今日は音の良さに気を良くしてこのコンデンサの交換に及びます。
http://blog-imgs-38.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC02559.jpg

本来の規格は4μFですが、同じものが無く、2μFのキャンタイプに2.2μFのチューブラーを足して使っていました。

なんだか、もっさりとした音で、Zeissらしい都会的な感じが出なかった。

そして・・
http://blog-imgs-38.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC02561.jpg


こちらがBoschの4μF MPコンデンサ。やっぱりスッキリと収まりがいい。
アンプ好きは、こんな肢体を見ただけで感動したり、素晴らしい音を想像できる類稀な(おめでたいとも言う)人種ですね

もう1枚、あまり見ることの無い、プリアンプの写真を載せておきます。
http://blog-imgs-38.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC02565.jpg


これもカッコいいなあ。
RIAAも取れるそうなんですが、怖くて(ノイズが)触れたことがありません。老後の楽しみに取っておきましょう。
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-119.html

ドイツのアンプの音を特徴付けている MPコンデンサ
http://blog-imgs-30.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC02242.jpg

写真上がSIEMENSのもの。右はRFTのアンプで使われていた抵抗です。左はある人が「ドイツのアンプの音を特徴付けている」と言っていたMPコンデンサです。


今回の一件は私に、以前、遠来の客人に訪ねて頂いた時のことを思い出させました。その時は、Zeissのアンプに不備があり低音が薄く、高音で刺激的な音が出ていたと思います。遠路来て頂き、全く申し訳ないことをしたと今思い出しても赤面の至りです。

その方は、所謂「凄耳」といえるタイプの方で、帰りしなに、控えめにアンプの不備を指摘され(凄すぎる!)

「300Bを使ったアンプなどいかがだろうか」

とご提案を頂きました。大人の振る舞いと、的確なご指摘に深く感謝をしましたが、当面アンプを代える心算も、経済的余裕もありませんでした。そして、今回の抵抗事件でその時の自分の気持ちがはっきりしたように思います。


バイオリンを例に取ると、教育を受けた先生の系列でボウイングの仕方に個性があるように感じます。ドイツではK・フレッシュやクーレンカンプに代表されるような、高音が若干丸くなる、というかくすんだ感じを受けます。

オーケストラになってもその個性は発揮され、各地域の楽団の特徴を形作っているようです。

英国のオケのバイオリンは「サーーー」と流れるように弾かれます。
(しかし近年、地球が狭くなりオケの個性が消えたと嘆かれています。なんとウィーンフィルに女性がいた!!!)

今回米国の抵抗から、ドイツの抵抗に換えたことでドイツのボウイングの音を取り戻すことになりました。

確かに、300B(知人のご指名は WE91B アンプ)はたいそう立派なアンプで、その素晴らしさは充分に存じております。我が家の幾つかあるアンプよりも、多くの面で勝っているかもしれません。

しかしながら、どれ程素晴らしい「音」に成ったとしても、バンベルグ響のボウイングが英国や米国、その他の地域の楽団のように聴こえてしまっては、私にとってはとても困ったことになってしまいます。


私は、一流の社の物であれば、部品や製品に優劣は無いと思っています。
使う人間が何を求めるかによって、選択をするだけのことです。

「A」という製品はずば抜けて良い。などという表現は全くおかしなことで、
「B」から「A」に代えることによって、得る物もありますが同じだけ失う物もあることを知らなければなりません。

ドイツの抵抗に変えることによって、金属の強さを得た代わりに木目の暖かさを失ったのです。

米国の抵抗が劣っているのでも、優れているのでもなく、私の個性が逆の物を選択したに過ぎません。

オーディオのマーケットやジャーナリズムに溢れている「最高」や「理論的に優れている」という台詞に振り回されてはいけません。以前は自身がそちら側にいたことに自戒の念も含めて書き止めておきます。
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-98.html


7. 中川隆[7647] koaQ7Jey 2017年4月11日 08:19:41 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8134]


2012.12.13
やはり、ヨーロッパの装置で聴けるクラシックというのは、アメリカの装置で聴くクラシックとは何かが違っている。ほとんど苦労しないで、ちゃんとクラシックが聴けるというところで、最初から全くレベルが違う。

アメリカ製品を使い始めて、濃厚な感じにどっぷりと嵌ってきたので、久々にこういう音を聴くと、こっちも必要だと思うようになった。

最初はちょっと物足りない感じがしたが、次第にこの方が正しいのじゃないか?と思い始めた。

前に、ムジークフェラインの1階のど真ん中で聴いたときに、ずいぶんと物足りなさを感じた。

ああ、実際は、こんな音だったんだ・・・と思ったのを覚えている。

どこから音がとんできているのか、さっぱりわからないくらいに、音がブレンドされまくっていて、その響きがまさにムジークフェラインのホールの特質というか、美点というのか、だろう。

オーディオで聴くような、セパレーションの良い音なんて、全くのウソっぱちだった。

じゃー、アメリカの音響製品は、ウソっぽいのか?ということになる。

デフォルメされた音、メリハリのきいた音は、面白くないかというと、ものすごく面白く感じるわけで、実際の音に迫る必要がないというところに立てば、全くのエンターテイメントであっていいわけで。

そこらへんは、マッキンアンプは実に上手いと思う。
家庭での音楽の楽しみ方というものを、実に上手く提示してくれる。
それは全くのウソっぱちの音だとしても。
http://blogs.yahoo.co.jp/gonta4350a/MYBLOG/yblog.html?m=lc&p=2




8. 中川隆[7677] koaQ7Jey 2017年4月11日 22:21:06 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8165]

昔のエレクトロボイスはドイツのスピーカーに近い音

 フルレンジスピーカーでは、私の所有しているのは米Electro Voice社のSP8Bという20cmユニットをBaronetというコーナー型バックロードホーンに納めている。

当時のエレクトロボイス社はPatricianという4wayシステムを筆頭にHi-Fi再生の先端を行っており、アメリカ製でクラシック再生ではトップを行くメーカーと考えていいと思う。

一方で、Baronetのような小型システムでは、小音量で快適に聴けるように高域の扱いを変えていて、SP8Bはアメリカ製では珍しくダブルコーンを使い4〜8kHzを持ち上げている。これはテープ録音がドイツから移入された初期の、Hi-Fiらしさを演出する工夫であり、このことが1950年代の家庭用システムを知る鍵であるように思われる。

これと同じ傾向の音では、サブコーンが付いたイギリスのLowther PM6、最近の製品ではイタリアのSICA社のPA用フルレンジも同様の特性を持っている。

 アメリカンを絵で描いたようなエレクトロボイス社のSP8Bの特性をみて、気になっていたことがある。それは例の2〜8kHzまで続くトサカで、もしやドイツ系スピーカーのトーンと近いのでは、と睨んだ。

1970年代までのドイツのオーディオは、ごく一部の業務用を除いて、ジャーマン・サウンドと呼ばれる強力な中高域を好む傾向があった。その歴史は深く、電気録音の始まった1920年代から続く由緒あるもので、逆にいえば明瞭でカッチリした音の正体は、このトサカのようにかぶっている中高域の強さにある。

同じ傾向のサウンドには、ノイズ検聴用に中高域を強めたBeyerdynamics社のDT48型ヘッドホンがあり、こちらは1937年からモニター用に使われ、Nagra社のテープレコーダーのデフォルト機としても長らく使われていた。

 エレクトロボイス社は創立時から本業はPA機器であり、明瞭な音響のための最適なイコライジングについて独自の見解をもっていた。1950年代まではベル研究所が研究したラウドネス・カーブを土台としてスピーカーが開発されており、

Jensen、Altec、JBLなどのフルレンジはどれも2.5kHzにピークを持つ特性であった。

一方で1950年代にHi-Fi用スピーカーを手がけたエレクトロボイス社は、カタログに独自の音響理論を展開し、Regency II のカタログでは放送録音のテクニックで3〜6kHz以上を持ち上げることを紹介している。

実はこれこそが、テープ録音と共ににドイツから輸入された音響特性なのだ。
http://quwa.fc2web.com/Audio-105.html#deutche
http://quwa.fc2web.com/Audio-103.html

Electro-Voice SP8B \18,500(1970年頃)

GEORGIANにも採用された20cmコーン型フルレンジユニット。

20cmコーン型ユニット

周波数特性 35Hz〜15kHz

クロスオーバー周波数 4.5kHz
http://audio-heritage.jp/ELECTROVOICE/unit/sp8b.html

KD7キットの言葉を借りると

「Baronetはその名のとおり、Hi-Fiスピーカー用のエンクロージャーとして、小さなアパート、子ども部屋、避暑地の別荘など、重たく嵩張るものが歓迎されないどの場所でも良質な音楽の要求に応えます。

Baronetの造りは大きな容積のエンクロージャーではありませんが、再生音の高忠実性と周波数特性を犠牲にしません」


とある。当時の量販店の広告にも「省スペース(Space Saver)システム」という文字が躍るほどで、ミニマムなオーディオ・システムとしてBaronetは注目を浴びていた。

エレクトロボイス社のカタログには"for Close Lisning"と書いてあり、ややモニター的な聴き方に近いような気がするが、パーソナルに音楽を楽しむために、小音量でちょっとした読書コーナーを作るには最適である。

モノラル時代のスピーカーは指向性が広いので、ステレオのように正面で聴くのではなく、部屋の響きを織り交ぜて斜め横から聴くのが本来の姿である。

上の図版でも女性の姿が目立つが、Baronetは大げさではなく音楽を楽しみたいユーザーに希求していて、シンプル=人間の生活中心の思想が現れている。

かの銀幕の大女優マレーネ・ディートリッヒも、ニューヨークのアパートでBaronet(それもフルレンジのみの初期型)を使っていたらしく、1997年のサザビーズ・オークションに、GE社の"Stereo Classic 7700"ステレオアンプ、ガラード社のRC型オートチェジャーとセットで出品された。

アパートの居間はグランドピアノを置くサロン風の部屋だが、よくヨーロッパの音楽家が比較的質素なステレオを自宅に置いていることの例に漏れず小粒なシステムながら、いずれも1950年代のビンテージである。

映画用のAltecではなく、さりとてステレオ時代に躍進したJBLやARでもなく、初期型のBaronetであるあたりは、彼女の活躍した時期を考えると、これがちょうど良かったのかもしれない。ゴージャスなジャズ・バンドを従えるよりは、ピアノに寄り添って静かに歌う彼女の姿とも重なる。


 OEMがらみでは、英国Garrard社と並ぶレコードプレーヤーの雄、スイスのThorens社もBE8(またはDE8)という型番でBaronetを販売していた。おそらくTD124型ターンテーブルを売り出した1956年頃から製造され、れっきとしたスイス製である。

こちらは箱正面のエッジが内側に切れ込んでいる。ツイーターは付かず、SP8Bフルンレンジ単発の仕様であり、残っている製品のほとんどはフリーエッジの3世代目のユニットを搭載していることから、ステレオ初期の1960年代初頭に製造されていたと思われる。

アメリカンの極地ともいえるエレクトロボイスとThorens社の組合せは意外な感じに思うかもしれないが、白羽の矢がエレクトロボイスにたてられたのは、それなりに優れたものがあったからだと思われる。

たとえ8インチのユニットとはいえ、SP8Bは当時の最高級フルレンジユニットのひとつで、単純にビギナー向けと割り切れないからだ。アメリカだから、イギリスだから、ドイツだからと無闇に峻別しない、クラシック、ジャズ、ロックの垣根を勝手に設けないことも大切だと教えられる。

BaronetおよびSP8B(SP8C)の特徴

•BaronetはKlipsch氏が設計したなかで最も小さいFolded Horn型キャビネットで、小型ながら35Hzまで低音の伸びを確保したことでオーディオ雑誌等で注目された。

•小さなアパート、子ども部屋、避暑地の別荘など、省スペースでのHi-Fiシステムとして最適である。初期には簡易PAとしても様々なレイアウトが提案された。

•1956年からキット箱KD7として量販され、エレクトロボイスのユニット以外にも様々なユニットが実装された。低コンプライアンスのビンテージ・ユニットと相性の良い箱のひとつである。

•エレクトロボイスのフルレンジは高級マルチウェイにも採用され、システムの拡張性を備えていた。実際に1950年の初代PatrisianにはSP8BTが、1960年代のGeorsian 400にはSP8Bが使われた。

•1952年の発表以来、30年以上に渡るロングセラー製品であり、その間のユニットの変換により時代毎に最適な組合せを選ぶことができる。

•初期型はアセテート盤と磁気テープが混在する多様な録音を再生するのに最適なラウドネスカーブが選ばれた。

•1950年後半から2way化が志向され、1960年頃にステレオ化に向けフラットな特性になった。

•1970年代のSP3Cは中高域にアクセントを付けたロック世代向けの音調に変わった。
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エレクトロボイス社の小型スピーカーBaronet
ここはエレクトロボイス社の小型スピーカーBaronetに関する豆知識では世界随一のページと自負しております
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9. 中川隆[7678] koaQ7Jey 2017年4月11日 22:26:37 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8166]

1950年代のドイツ製音響機器
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 1950年代のドイツのオーディオ機器に目を向けると、意外にシンプルなシステム構成であることに気付く

そもそも100dB/W/m の高能率スピーカーを鳴らすことを前提としているので、家庭用はおろか、小規模PA装置でさえも5W〜10Wで十分な音圧が得られた

そしてスピーカーはフィックスド・エッジでベークライト製のスパイラル・ダンパーを用いているため、小音量でも反応スピードが早く、EL84やEL82(6BM8)のシングルで十分に鳴るし、そもそも大入力を入れることはできない。

当時のほとんどの人は、AM放送規格に適合した8kHzまでが限界のフルレンジ・スピーカーで十分だと感じていただろうし、実際にドイツ製フルレンジは、ドイツ語の発音の特性から4〜8kHzが強く出るように調整されているので、高域の不足はほとんど感じないだろう。

以下は戦前のスピーカーの特性であるが、最初の2way化によるワイドレンジ化からはじまり、1930年代にはシングルコーンのフルレンジで十分な高域特性が得られている。

Siemens&Halske社の2way特性(1928年)
Isophon P25の周波数特性

 これを普通のフラットな特性で聞く場合は、ヴァイオリンとピアノの音色の違いが気になるだろう。

ヴァイオリンは中高域が強いのに、ピアノは高域の落ちたカマボコ型である。

このことの原因も、ドイツ製スーピカーの 2kHzの落ち込みと 4〜8kHzの盛り上がりで説明できる。この強く出るのは単純に音圧が強いだけでなく、反応も早い特徴がある。なのでイコライザーで上げて調整してもどこか不自然なところが残るため、あくまでもスピーカーの機能で補うべきものである。

これにEL84やEL34などのビーム管を合わせることで、帯域が狭くても切れ込みの強いサウンドが得られる。

 また当時に良く行われたレコード鑑賞会というのも注目して良いと思っている。ようするに公民館の映画鑑賞会の延長のようなもので、そのときに使われたのはオイロダインのような立派な劇場用スピーカーではなく、スーツケースに入れた25cm程度のフルレンジスピーカーで、アンプもEL84プッシュプルで十分な音量が得られた。

フルレンジでも10kHzまでの再生周波数でサービスエリアが約50度得られることから、ちょっとしたホールでも十分に鳴り渡る。必要な機能を絞った現実主義から学ぶべき点は多いように思う。


Klangfilm社の移動式映画館
Siemens社 スーツケース・スピーカー
2000型映写機用


 当時のドイツでは、小学校などを巡回する移動映画館やレコードコンサートがよく行われ、LPレコードはそうしたところで使われる教育的な用途もあったと思われる。

そもそもドイツ・グラモフォンはジーメンス社の傘下にあり、レコード・コンサートは当然ジーメンス社のPAシステムで行われたと考えられる。もちろんKlangfilmも擁する大企業であるため、高級オーディオ機器の製造もあるにはあったが、戦後霹靂としたドイツ人が新たにオーディオを購入できるわけもなく、こうしたサービスを通じて新しいHi-Fi機器を知ってもらおうという意図も感じられる。

巡回用の簡易PAは、25cm程度のフルレンジスピーカーをスーツケースに治めたものを、10W程度のEL84アンプで鳴らしていた。50名強の人数なら、これで十分な音響が得られた。


 注意したいのは、ドイツ・グラモフォンのLP発売は1952年からで、それ以前はVARIABLE GRADE という78rpmのシェラック盤だったことである。

1941年からテープ録音を実用化していたドイツにおいて、意外に思えるかもしれないが、

テープ録音 → ラッカー盤

という工程を終えるとテープが破棄されることもしばしばあった。その後、LP用にテープにダビングされ保存されたものもある。例えば、フルトヴェングラーの1951年セッション録音、ケンプのベートーヴェン ピアノ・ソナタ全集のうち1951年録音は本来ラッカー原盤だとされる。

逆に戦中からテープ録音での放送を楽しんでいたドイツ家庭において、Hi-Fiという文字はあまり意味がなかったらしく、LPの表示は「LANGSPIELPALTTE 33」という規格を示すのみである。このことからも、ドイツの放送規格とのグレーゾーンを辿っていたことも十分に考えられる。

このラジオ音源も曲者で、最近オリジナル・テープからリマスターされた、ベルリンのRIASやウィーンのRot-Weiss-Rotの録音は、1940年代でも驚くほど鮮明である。マイクの生音に近いので、人によっては高域がうるさいと感じるだろう。要は一般に流布する媒体に、これまで該当するものがなかっただけなのである。


家庭用オーディオについては、当時のドイツの状況からすると、以下の3タイプに分かれよう。


1.ほとんどの庶民はラジオで試聴し、LPを聴く機会はレコード鑑賞会も多かったと思われる。また一体型コンソール(Kombination:コンポ)も多数あった。これらの場合、ほとんどの場合フルレンジのみが基本である。

2.海外向けの高級オーディオ機器では、高域拡散用にコーン・ツイーターが幾つも付いているタイプが多い。これは1950年代のドイツにしかみられない様式である。

3.スタジオモニターで有名なLorenz社のポリエチレン製ツイーターは、英米のスタジオ機器で持て囃されたことから一目置かれているが、強烈な高域特性で、いわばF1レーシングカーのようなものである。


 このように当時のどのような立場で試聴するのかでも、録音に対する印象が違うと思う。それほどに、1950年代のドイツ・グラモフォンの録音は評価が定まりにくいのである。

はっきり言えることは、高能率だからと1970年代以降の重たいウーハーをEL156で鳴らすことはあり得ないと思うし、高域が足らないからと10kHz以上の再生周波数を無闇に伸ばす必要もない。

モノラル期のドイツ・グラモフォンは、もっと広い階層のユーザーに開かれた再生方法があるのだと思う。 ここでは個人的なプランで組んだ低予算システムを以下に示す。


1.95dB/W/m以上の高能率で、高域の4〜8kHzが落ちないフルレンジ・スピーカー1本

2.EL84(6BQ8)、EL82(6BM8)などの小型ビーム管のシングルアンプ

3.録音品質のばらつきが大きいためイコライザーは必須

4.CD再生の場合は古いライントランスで微妙な味付け

 フルレンジスピーカーでは、私の所有しているのは米Electro Voice社のSP8Bという20cmユニットをBaronetというコーナー型バックロードホーンに納めている。

当時のエレクトロボイス社はPatricianという4wayシステムを筆頭にHi-Fi再生の先端を行っており、アメリカ製でクラシック再生ではトップを行くメーカーと考えていいと思う。

一方で、Baronetのような小型システムでは、小音量で快適に聴けるように高域の扱いを変えていて、SP8Bはアメリカ製では珍しくダブルコーンを使い4〜8kHzを持ち上げている。

これはテープ録音がドイツから移入された初期の、Hi-Fiらしさを演出する工夫であり、このことが1950年代の家庭用システムを知る鍵であるように思われる。

これと同じ傾向の音では、サブコーンが付いたイギリスのLowther PM6、最近の製品ではイタリアのSICA社のPA用フルレンジも同様の特性を持っていて有用だと思う。


 1950年代のエレクトロボイス社がドイツ的なサウンドポリシーを持っていたと言える理由のもうひとつは、同時代のIsophon社のカタログとの比較でも明らかになる。

当時はモニタースピーカーとして開発され、テレフンケンのスタジオ等で用いられたOrchesterスピーカーには、姉妹品のPH2132/25/11があり、2つのユニットの特性の違いは、エレクトロボイス社の説明と同じとみられる。また小型スピーカー"Cabinet"のインストール方法にも類似性が指摘できよう。SP8Bも1960年代初頭の第3世代となると、フラット志向に集約されるので、Hi-Fiの過度期におけるビンテージ・オーディオの一断面である。

アンプはあえてキット製品で使われるようなEL84シングルアンプを使ってみた。実際、高能率スピーカーをつないだ場合、普通の家庭用であれば1Wもあれば十分である。小型ビーム管のほうが、低音は弾むように鳴るし、中高域のほのかなツヤが美音を演出する。

ただし、録音品質にばらつきが大きいためイコライザーは必須である。グラフィック・イコライザーのように仰々しいものではなく、3バンドあれば十分で、BEHRINGER社の製品が安くてカッチリした音で相性も良い。

 古いライントランスでは、10kHz以上を落としてあげたほうが響きが澄んで聞こえるという逆転現象もみられる。多分、トランスの磁気ヒステリシスで中域にコクと粘りが出るのと、ビーム管特有の高域のツヤ(小さいリンギング)が純粋に乗るからだと思う。

ちなみに私の所有しているのは、1950年代の米UTC社の軍用マイク・トランスで、50Hz〜10kHzがフラットというナロウレンジであるが、レンジ感はピタリと納まってビロードのような肌触りがでてくる。

裏技として1920年代の英国製ラジオ用インターステージ・トランスを使ってみると、5kHz以上が丸まって上品なHMVの音に変わる

これもイコライザーでハイ・カットした音とは違う伸びやかさが出るので不思議だ。こうしたアナログ時代には存在した電気的なトラップを重ねていくことで音の熟成度が増すと思われる
http://quwa.fc2web.com/Audio-105.html#deutche


10. 中川隆[7679] koaQ7Jey 2017年4月11日 22:35:24 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8167]

戦中・戦後のドイツ放送録音


 デジタル全盛の時代にあって、ここではあえて1930〜1960年代にモノラルで収録されたドイツでの放送録音ソースを扱う。といっても当時の再生はAM放送となる。

 前項までは、アメリカのHi-Fiの歴史に切り込んでいたが、もうひとつのミッシングリングがドイツのテープ録音の歴史である。だがこの時代の録音はナチス・ドイツという暗雲に覆われていて、戦後のゴタゴタでテープが離散してしまうなど、なかなか状況を理解することが難しい。ただ戦後のドイツの放送録音技術は、確かに戦中の延長上にあり、再生技術を考えるのは有益なはずである。というか避けて通れないアーカイブなのである。

 英米が娯楽音楽の発展が著しかったのと違い、ドイツ圏で記録として残ってるのはクラシックがほとんど。理由は明白で、ナチス時代にジャズや現代音楽は退廃音楽として排除されたからだ。一方で、この時代のクラシック録音の魅力として、ドイツの人々が戦後の霹靂としていた時代に、ほとんどの音楽家が使命感を帯びてヒューマニックな演奏をおこなっていたことに尽きるように思う。

最も霹靂していたのは、18世紀から緩やかに広がっていたドイツ系東欧移住者で、1600万人規模のドイツ系住民が戦後にドイツ国内に強制移住させられるという事態となり、「故国」の資産を没収され無一文になったこれらの人々をどう養うかは、戦後処理の難題となっていた。そして国内向けラジオを通してドイツ人の尊厳と絆を支える音楽プログラムを提供したのである。

演奏技術がどうという問題はあるものの、ドイツ的であることが戦犯扱いされることと紙一重だった演奏家たちが、一芸に命を掛けていた時代の演奏は明らかに説得力が違う。


【ドイツ放送規格を巡る機器類】
Neumann Ela M301(1931)
AEG Magnetophon K1 (1935)

 ドイツでは1931年にノイマン社製のコンデンサーマイクでの広帯域の集音・拡声が可能となっており、1935年には磁気テープによる長時間収録が可能となっていた。最初のテスト録音はビーチャム/ロンドン・フィルによる独BASF社でのコンサートで、当初はS/N比が37dB程度だったと云われる。 1939年にBASF社 によるプラスチック・ベースの磁気テープ(酸化鉄)の開発、1941年にはHans Joachim von Braunmuhl と Walter WeberによるACバイアス方式の採用により10KHzまでの帯域確保が可能となった。当時としては非常に音が良かったらしく、隣国からドイツのテープ放送を聴いて生演奏の実況であると勘違いしたほどであった。

 当時は他のどこの国でもアセテート盤へのダイレクト・カットがほとんどだったことを考えると、これらのドイツ製放送機器は戦後のHi-Fi機器の基礎を作ったといって過言ではない。残されている英BBCや米NBCの音源と比べてもその差は歴然としている。

一方で戦後になって英米のLPを初めとする再生フォーマットが拡販された後も、ドイツの放送録音は長らく戦前と同じ規格で収録が続けられたと思われる。実際に1965年当たりまで、放送録音はモノラルで収録され、ラジオと共に歩んできたのである。

Neumann M147の特性
Sehnheiser MD441の特性

 ドイツ製のマイクの特性をみると、10kHz付近でこんもりと緩やかな山をもっているものが多いことが判る。Neumann M147、Sehnheiser MD441などがそれにあたる。1940年代のノイマン社のマイクを使用した録音を聴いても、驚くべきことに薄っすらと高域成分は伸びている。

戦後の放送業界で活躍したSehnheiser社のマイクは、明らかにこの領域の収録を意識しており、明瞭度の高い録音の一端を担っている。このことは、ドイツ放送業界で戦前に技術確立されたものが、ひとつのメーカーの技術枠を超えて既に規格化されていたことも示している


Rice & Kellogg社OEMのダイナミック型スピーカー(1927年AEG社)


家庭用スピーカーの歴史については1927年にAEG社が高音質ラジオの開発のため、Rice & Kellogg社の特許であるダイナミック型スピーカーを使用したシステムを販売していた。

その頃のスピーカーの特性は100Hz〜7kHz

分割振動の制御ができておらず、2.5kHz以上では大きな谷山ができている

これでもマグネチック型よりは過度特性に優れたもので

3〜7kHzの山はナレーションの聞き取りやすさにも繋がり、全体にプレゼンスの高い音となる

英BTH社も同様のライセンス提供をうけており、放送機器での音響技術の出発点はアメリカもヨーロッパも一緒であったと言えよう。

ドイツのレコード会社もイギリスと提携しているエレクトローラ、グラモフォンなど同じ歩調で歩んでいた

 これに対しSiemens & Halske社はBlatthallerという静電型スピーカーを開発した。ただし、これで低域を出すにはとてつもなく巨大なものとなるため当初は高域用ということで考えられ、8kHzまでフラットな特性が得られた。

後にこのBlatthallerは大型化され、大集会の拡声装置としても使用されたが、一般家庭の持ち物とはならなかった。

通常のツイーターを使用した2way化の実験結果では、クロスオーバーがくびれているものの、概ね150〜6kHzをフラットに再生できている。

この後にドイツが国運を掛けたラジオ放送の高音質規格が生まれた。

最も大きな出来事はラジオの低価格化事業で、国民ラジオ(Volksempfanger)が1933年に売り出されると、またたくまにドイツ中の家庭にラジオが普及した。とはいえ、国民ラジオはDKE38型をはじめマグネチック型スピーカーが主流だった。


ダイナミック型スピーカーとマグネチック型スピーカー
http://www.neomag.jp/mailmagazines/200808/letter200808.html
http://www.radioshounen.com/upfile/magsp/magnetspaker.html
http://qa.itmedia.co.jp/qa5247232.html


無線と実験誌の2003/1月号に戦前のテレフンケンとロレンツのユニットの特性が出ているが

500Hzを中心とする山成りの特性に鋭い3kHzのピークをアクセントに加えた感じで

どうもこの特性は戦後も変わらずに引き継がれていったようだ


英米のスピーカーが500Hzから2kHzに向かってなだらかに上昇していくのに対し

ドイツ製は2〜8kHzを盛った感じとなる。


単体だけで鳴らしても明瞭な音になるが、戦後のドイツ製ラジオはこれにサラウンド風にツイーターを搭載したのが最終形となる。


ドイツ製ラジオの3D-klang 方式

中央のメインに対し両横に小型スピーカー  


1950年代のLPなど非常に高価に取引されているがクラシックの殿堂ともいえるドイツ・グラモフォンでさえLP発売は1952年からで、それ以前はSP盤として発売した。このため、テープ録音を直に聴けるメディア媒体はラジオが中心だった

 
戦後のドイツ製ラジオは20cm程度のスピーカーが付いた幅60cm×高40cm程度の大型が多く、受信の安定度と音の良さで海外でも人気の商品だった。

Grundig社が1954年に開発した3D klang方式は他社の高級ラジオにも用いられたもので、ドイツ製フルレンジでも5〜10cm程度のものは、小型ラジオ用ではなく、サイド・スピーカーとして使われていたものと思われる。

モノラル音源でステレオ同様の音の広がりを作る工夫がなされていた


 日本のようにラジオ = 低音質ということが当てはまらない。


一方でこうしたスピーカーの特性はスタジオ仕様と家庭用とで分けていたようで、Isophonの同軸スピーカーでその違いがみられる


左図の1963年のカタログでは


高域にアクセントの付いたPH2132/25/11は家庭用であり

Orchesterはスタジオ用である。


この違いはラジオ放送を小音量で試聴するかスタジオで生テープを大音量で聴くかの違いである


Orchesterは戦後の1949年に開発されたもので


・戦争末期のEckmiller型スピーカーの後継種

・高域を10kHzから16kHzに伸ばした

・古いマグネトフォンの録音とも相性が良い

・廉価である


などの特徴をもっていた。こうしたニーズのほとんどは、戦後に竹の子のように増殖した地方放送局と付属オーケストラの録音管理に向けられたと考えて差し支えない

一方で、ラジオ用の特性は、日本で意外と人気のあるもので、

カッチリした輪郭のある音という評価を得ている。雑誌の聞き比べでも、

Orchesterは個性がなくつまらないという評がほとんどで

PH2132のほうが幾分まし

Grundigはもっと良い

という感じ。ただしOrchesterのほうが、当時としては高性能を誇れるものだったことは間違いなく、この辺がこの当時の録音の錯誤に繋がっているようにも思う。

 これは放送用アルヒーフを扱うための分岐点を示している。1980年代まで多かった劣悪な録音ソースに関してはラジオ用を選ぶべきだろうし、2000年以降に増えた放送局蔵出しのリマスター盤はスタジオ用を使うべきだろう。


こうした機器類に囲まれた肝心のドイツ放送録音はフラットな特性のスピーカーで聴くと一聴して判るカマボコ特性で、演奏の魅力と反比例して音の貧しさは否めない。
マスター・テープの高域劣化が激しく これを無理にイコライザーで修正すると位相歪みが目立ちザラザラした音になる

この点に関してはデジタル時代も一段落して当時のビンテージ機器のレストア技術や音の修復技術の向上などでAM放送がFM放送並みに聞こえるくらいの音質向上がみられる

一方で、地方局に配給されたもののなかには、アセテート盤にダビングされたものも時折みられる。

アセテート盤はスクラッチ・ノイズが乗るが、復刻のときに高音を落としたものがほとんどである。

アセテート盤でも収録音声が低いときに、録音側で増幅した際にサーモノイズが乗るのはコンデンサー・マイクの収録だということの照査でライブ録音の場合、過入力時にマイク側での歪みが散見される場合もある


中域のこんもりとした山成りの特性はコンデンサー・マイクでの収録による聴感補正のカーブに似ており、むしろ民生用のラジオに合わせ中高域を抑えて収録するパターンを持っていたようだ
これは初期デッカのように中高域を強調した録音では逆鞘になってしまう


 このような録音とスピーカーの癖を相互補完するという推察が可能なのは、ドイツでは戦時中に電子部品の規格化がかなり顕著に進められてスピーカー製造もライバル会社で相互にOEMする情況が戦後も長く続いているためだ

この絶妙な組合せが、通常のフラットなスピーカーではカマボコ型特性の録音に聞こえる理由ともいえる。


11. 中川隆[7680] koaQ7Jey 2017年4月11日 22:38:14 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8168]

エレクトロボイス SP8B + Baronet で再生するドイツ録音盤
http://quwa.fc2web.com/Audio-104.html


アメリカンを絵で描いたようなエレクトロボイス社のSP8Bの特性をみて、気になっていたことがある。

それは例の2〜8kHzまで続くトサカで

もしやドイツ系スピーカーのトーンと近いのではと睨んだ


エレクトロボイス SP8B (1970年頃)

20cmコーン型フルレンジユニットhttp://audio-heritage.jp/ELECTROVOICE/unit/sp8b.html

1970年代までのドイツのオーディオは、ごく一部の業務用を除いて、ジャーマン・サウンドと呼ばれる強力な中高域を好む傾向があった。

その歴史は深く、電気録音の始まった1920年代から続く由緒あるもので、逆にいえば明瞭でカッチリした音の正体は、このトサカのようにかぶっている中高域の強さにある。

同じ傾向のサウンドには、ノイズ検聴用に中高域を強めたBeyerdynamics社のDT48型ヘッドホンがあり、こちらは1937年からモニター用に使われ、Nagra社のテープレコーダーのデフォルト機としても長らく使われていた。

 一方で、エレクトロボイス社は創立時から本業はPA機器であり、明瞭な音響のための最適なイコライジングについて独自の見解をもっていた。1950年代まではベル研究所が研究したラウドネス・カーブを土台としてスピーカーが開発されており、Jensen、Altec、JBLなどのフルレンジはどれも2.5kHzにピークを持つ特性であった。

一方で1950年代にHi-Fi用スピーカーを手がけたエレクトロボイス社は、カタログに独自の音響理論を展開し、Regency II のカタログでは放送録音のテクニックで3〜6kHz以上を持ち上げることを紹介している。実はこれこそが、テープ録音と共ににドイツから輸入された音響特性なのだ。

エレクトロボイス社のBaronet
SP8B+KD7キット箱:1950年代中頃製造

左:1924年にSiemens社が2way化の実験で得た特性
右:1950年代のBaronetの特性

 ドイツ放送局用のマイク、テープレコーダー、モニターは、当時の一級品を揃えているため、そちらを原音とする向きもある。一方でLP移行期には、放送局用のレコードプレーヤーは量産が間に合わず、フランスのPIERRE CLEMENT社に製造委託していた時代もあった。EMT社が製造を始める以前の過度的な時代であるが、現在見るEMT社のプレーヤーのほとんどは1966年にThorens社を買収した後のものであろう。

戦後の混迷のなかでLP発売後に新たにオーディオ機器を購入できるドイツ人の数は少なく、映写機で使う簡易PAでのレコード鑑賞会がよく行われた。

この場合はフルレンジ2発をトランクケースに収めたものが主流で、EL84などを使用した10W以下の小型アンプで駆動していた。

70年代以降の100W級のオーディオに慣れた現在において、この頃合いの良さはあまり理解しにくいものと思う。100Wを必要としたのは、Blatthallerのような大型平面スピーカーを屋外集会場で使う場合のみである。

 以下の図では、家庭用の範疇に収まるのは3Wまでであり、それ以上はPA用という区分になる。10W程度のアンプでも、ラジカセ並とあなどってはいけない。100dB/W/mの能率を誇ったフルレンジは、1W程度でも普通の家ではうるさいくらいに鳴り響く。

1934年のドイツ製スピーカー出力別の一覧
(私の狙いは1〜2Wの小型永久磁石スピーカー)

 このSP8Bも高能率なヴィンテージ・ユニットの例に漏れず、71Aのようなラジオ球を使った1w未満のアンプでもきっちり鳴る。そこでSP8Bと同じ時代の1950年代に開発された、EL84を使った3結シングルで鳴らしてみた。実はこのアンプ、1999年にTriode社で販売していたVP-Headというヘッドホンアンプである。EL84を3結で、しかもB電源を130V程度に抑えた安全運転型なので出力は0.3W/ch。これを並列につなぎモノラルにして、ヘッドホン端子からBaronetに接続。。。鳴った!。。。でも高域が強すぎる!!!

 多分、SP8Bの強力な中高域が生のままドバッと溢れてきたのだろう。イコライザーで補正すると、2.5kHz&10kHzを-6dB落としてやっと普通のバランスになった。これでも入力側はUTC C2080で固めて、高域を丸めているので、普通のフラットなスピーカーだとどうなるのかと、ヘッドホンを繋いで確認。。。なんとも古臭いSP録音のような音。これを普通に聴かせるSP8Bのユニークさが身に染みたと共に、何気なく繋いでいた45シングルアンプとのきわどいバランスにも驚いた。

 ここで実験的にヘッドホン出力をUTC C2080→83204につなぎ替えてみたところ、帯域は狭くなったが、アメリカンな臭いのプンプンする押し出しの強い音に変貌した。しかしこれがまた良い感じなのである。

古いジャズはともかく、クラシックも抑揚や流れが明確になり、意外に相性が良い。EL84のもつ艶やかさと、UTCのトランスもつ布ドロップのような質感とが巧く重なり合い、深い香りのコーヒーを味わうような音に仕上がった。最近のアンプで腰が浅いと思ったら、ビンテージ・トランスの逆繋ぎもありかと思った次第。直接電流を流さないので、意外に小さいトランスでも問題なく使えることも判った。


このトサカに絡んで、前から再生に苦慮していたのが、ウィーン系の放送録音を多数保有している墺Preiserレーベルで、これがまた癖のある音調で超が付くほどのカマボコ特性。

1950年代のウィーンの録音といえば、多くの人はDeccaやWestminsterなど、良質なスタジオ録音でシステムの音調を合わせているのではないかと思う。しかしPreiserレーベルの録音はれっきとしたスタジオ・セッションである。これが同じ時代の録音機材で録られたとは思えないほど、テイストが違うのである。

今回、改めてEL84+SP8Bという組み合わせで聴いてみると、ズバリこれが大正解。考えてみれば、戦後のSiemens社が製造した簡易映画館のPA装置をみても、フルレンジに紙製エンクロージャー、EL84にちっちゃなトランス。実はこれでOKなのである。

 まずはウィーン・コンチェルトハウス四重奏団によるハイドン四重奏曲集。この録音は1950年代にORFでランドン博士の監修のもとLP20枚以上(0CDだと12枚)に大量に録音されたもので、初期の喜遊曲の含まれている点でも貴重なものである。それに加え、小さなウィーン・フィルとも言われた、ウィーン・コンチェルトハウス四重奏団の甘美でありながら職人的な芸風が味わえるため、二重に貴重なのである。しかし例のカマボコであるため、珍しい録音以上から抜け出ない。これが見事に復活した。

良く知られるWestminster録音が気合いの入ったアウェイの演奏だとすれば、Preiser録音は気心の知れた仲間内で聴く落ち着いた感じ。これが実は古典派のハウスムジークを聴くのに非常にマッチしている。それでいてEL84は低音に適度な軽さがあるため、チェロのスッと弓を当てるだけのボウイングも存分に楽しめる。

 続けて、R.シュトラウスの米寿記念演奏会(1944年)。ノイマン製コンデンサーマイク、AKG製マグネトフォン、ウィーン・フィル、ムジークフェライン・ザールという黄金の組み合わせで収録された歴としたテープ録音である。ソ連が戦後に持って行ってしまったためオリジナルテープは行方不明。これが「偶然に」東ドイツの放送局からダビングテープが見つかり、何とかその陰が判るようなモノ。

ムジークフェラインで堂々と鳴らした管弦楽作品は、ただでさえ残響が強くボケた音なのに、例のもっさりした音。爪の垢でも煎じろとでも言わんばかりの商品と常々思っていた。ところがこれもちゃんと蘇った。ドンファン冒頭のffも綺麗なウィーン・フィルのもの。ツァラツストラも、むしろ後半の物語性が見通しの良いシュトラウス翁の渋い芸風が味わえる。

 嬉しいおまけは、独Gramophonのフルトヴェングラー&BPOの録音との相性である。聖ルカ教会でのシューベルト”グレイト”交響曲、ティタニア・パレストでのベートーヴェンNo.7&8のライブなど、いずれも好調。これらもモゴモゴした録音で、いきなり低音がブワッと膨らむプロイセン風の男気溢れる演奏を、何となく面白がっているのが精々だった。しかしグレイト3楽章のワルツの洒落た歌い回しなど聴くと、ベルリン・フィルの弦も結構いけるじゃない?という感じ。ベートーヴェンでは木管のセクションの飛び具合がとても心地よい。吹き始めのスピード感が軽く明快なのだ。それでいて音色は艶がありまろやか。これだけでも交響曲の立体的構成が、音響空間で戯れて面白さが倍増する。戦後のフルトヴェングラーの古典志向が改めて判った次第。

かといって同じ時代の録音で、誰が何と言おうと名録音といえる、フリッチャイ/RIAS響のバルトーク「管弦楽のための協奏曲」でも、サウンドに違和感がない。モノラル期のDG録音は苦手意識があって、なかなかサンプル音源以上の量が増えなかったが、これでコレクションの充実に踏み出せる気がする。

 ちなみに同じDGでもピアノ物は更に凶悪なカマボコ特性である。手元にあるのは、フォルデスの演奏するバルトーク作品集であるが、ハノーファー・スタジオでのあの丸まった音だけはどうしても違和感がぬぐえない。グールドのアレよりも何かが足らない。多分、強力なハイカットをしているのではないかと思うのだが、理由がわからない。

思い切って入力トランスをLessen社のHypernik Transformerに変えてみると、中域を核にしたベーゼンドルファーのような音調になり、ほどよい感じに収まった。この音調を頼りにUTC C2080で再度調整してみると、あろうことか、イコライザーがフラットの状態でOK.。つまり4〜8kHzの高域が10dBほど足りなかった(もしくはロールオフしていた)のである。

同じ傾向は、ギーゼキングが1950年に故郷のラジオ局で入れたバッハのパルティータ集でも言えて、これでケンペのベートーヴェン旧全集にも堂々と手を出せるというもの。楽しみが増えた。


ちなみにウィーン・フィルの名コンマスのシュナイダーハンが1953〜55年に収録したモーツァルトVnソナタ集では、ヴァイオリンが入った分だけオケ物と同じバランスで、2.5kHz以上が-6dBで落ち着く。

シュナイダーハンやフォルデスは、演奏が職人気質で地味なのに加え、録音の悪さが加わって評価が低いのである。コンサートで華のある演奏ではないため、何だか教授のレッスンを受けているような感じもしなくはないが、ベーム/BPOの演奏が好きな人なら、これらの演奏家の蘊蓄に耳を傾けて損はないと思う。

 これがDecca収録のクラウス/VPOによる喜歌劇「こうもり」となると、まるでお手上げである。歌手陣は違和感ないが、弦の音で引っかかる。かといってEMIの喜歌劇「メリー・ウィドウ」は大丈夫である。多分、DecolaのようにPX25の太い音の真空管で練り直さないとダメなのだろう。そうなるとグラモフォンは×である。かといって同じ英国でもEMIの喜歌劇「メリー・ウィドウ」は大丈夫である。なんという罪作りなオーディオの世界だろう。

 あと分類がやや判りにくい録音に、東独シャルプラッテン系の宗教曲録音がある。モノラル期では、1954年に収録したギュンター・ラミンと聖トマス教会聖歌隊のヨハネ受難曲などがあり、おなじみのライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のほか、後のリヒター盤で名エヴァンゲリストを務めるヘフリガーが居るなど、新旧の陣営が交錯する不思議なセッションである。もともとラミン氏は、1930年代のドイツ・オルガン復興運動の中心的人物で、現在のバロック・オルガンの保存に大きく寄与した。その意味では、演奏家としてよりはドイツ宗教音楽の方向性を、実際にカントールを務めながら思索したとも言える。特にナチスの後に共産圏に組み入れられるという2重の苦難の時代に、バッハゆかりの聖歌隊を維持しようとするために払った代償は想像を絶するものと思われる。

その貴重なドキュメントだが、本来は旧テレフンケンの流れを汲む、カッチリした音の傾向のはずだが、帯域がやや狭いのと、合唱の広がり感が出ない点で、「ステレオでないのが惜しまれる」という声がよく聞かれる録音でもある。これをEL84+Baronetで再生すると、中域の甘みと高音の抜けが両立したトーンに収まる。少年合唱団もトマス教会の高い天井を突き抜ける感じが良く出ているし、独唱ともなれば現在のものと全く遜色ない。無駄な贅肉をそぎ落とした内証的なヨハネ受難曲を、良質なラジオ・ドラマを聴いているように展開する。

 同じ傾向の録音として、マウエスベルガー率いるドレスデン聖十字架合唱団の1950年代の放送録音も、1960年代ほど鋼鉄の純度が上がってないが、突き抜けるような少年合唱の扱いは既にそのの片鱗が伺える。これも大きな収穫だった。

 これらの延長線上にあるのが、東欧の旧共産圏の録音で、ソ連が大量のテープ録音を接収していった後に、本国でテープ録音が西側と同じレベルで実用化されたのは1950年頃からだったらしい。ちょうど良いサンプルは、ゴロワノフ/モスクワ放送響によるスクリャービン交響曲集。最初の3番が1946年で、さすがにこれはSP録音である。1948年の1番はグレーゾーンで、おそらくテープ録音だが、マイクは旧ソ連製のため音響が窮屈なのだろう。1950年の2番でようやくHi-Fiに追いついている。ちなみに1947年のネウガウスによるスクリャービンのピアノ曲集も、レンジは狭いのにノイズがないため、ソ連製マイクによるテープ収録と思われる。

1956年のロストロボーヴィチ/ショスタコーヴィチによるチェロ・ソナタの録音はHi-Fi規格である。1950年代にターリッヒが晩年に残したチェコ・フィルとの一連の録音も、ドイツのテープ録音技術の恩恵を受けたもののひとつだ。これも1949年のスーク組曲「おとぎ話」、ヤナーチェク「グラゴラル・ミサ」(バカラ/ブルノ放送響)はレンジが狭い。

これらを総合すると、

1946年まではラッカー盤、
1947〜49年はテープ収録だがマイクは旧来品、
1950年からノイマン型のコンデンサーマイクが使用された

と考えられる。一方でこれらに先立ちドイツで録音された、1947年のヴァルヒャによるバッハ・オルガン集、1948年のドレスデンで少年時代のシュライアーの声を収録した録音は、明らかにHi-Fi録音である
http://quwa.fc2web.com/Audio-104.html



12. 中川隆[7681] koaQ7Jey 2017年4月11日 22:40:02 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8169]

1950年代に意外に需要があったと思われるのが、室内楽と器楽の録音である。
http://quwa.fc2web.com/Audio-105.html#recording

というのも家庭用ラジオで再生する際に無理がない規模感なのは明白で、特に夜に聴く音楽として適量なボリュームで聴ける利点がある。

そう思える理由として、以下の点が挙げられる。


・ピアノの音がかなり癖の強いカマボコ型で、しかも芯がない。

・逆にヴァイオリンは中高域の芯が強く痩せギスである。

・これらは2kHzがへこみ 4〜8kHzにピークをもつドイツ製ラジオ用スピーカーの特性と真逆の方向性である

 これらを総合すると、1950年代のグラモフォンの室内楽は、戦前から続く放送用音源に近いバランスで収録されていると思われる

ちなみに この特性とペアになっているのがNeumann社 CMV3型マイクで、サウンド・ポリシーを総合的に見ないと中々理解しがたいところである

これは、ドイツ国内のローカル・ルールに沿った録音で、1930年代のテープ録音の開発当初からオリジナルな音響システムを伝承していた結果それ自体に何の疑問も感じないまま品質保証していた可能性が高い。

Neumann社 CMV3型マイクの特性

最も指向性の広いのは1kHz前後で、それ以上の高域は指向性が強い(音響エネルギーは低い)


Isophon社のラジオ用(左)とオーディオ用(右)の特性の違い

ラジオ用は500Hz〜2kHzがへこみ 3〜6kHzで急激にピークをつくる


これはドイツ人しか持ち得ないオーディオ・システムであり 1950年代のグラモフォン録音への評価を難しくしている原因のように思われる


バルトーク ピアノ作品集 (1955年)  アンドール・フォルデス

 録音はモノラル期のグラモフォン特有のカマボコ型の特性で個人的にはマスターテープの劣化が原因だとばかり思っていた。

これを4〜8kHzに強い山のあるヴィンテージのスピーカーで聴くと音の抜けが良くなり、一本調子のように思っていた強健なタッチが、実は一点の曇りもない狙いすましたショットのように正確に打ち込まれていることが判る

それほどに複雑なバルトークの和声進行を抜けよく再現しており、単に打鍵が鋭いとか民族色が強いとか、そういうレベルでの解釈が恥ずかしくなるような、古典的フォルムがしっかりした演奏である

ベートーヴェン ピアノ・ソナタ全集 (1951〜56年) ヴィルヘルム・ケンプ
 LP発売直前に企画され5年をまたいで録音された全集


 録音はベートーヴェン・ザールで録られているにも関わらず、残響の少ないデッドな音で、ステレオ録音に慣れている人は、一筆書きの単調な演奏に聞こえるかもしれない(よく淡々と弾いていると間違われる)。

特にピアノ録音の生命線ともいえる、高音の立ち上がりと倍音の共鳴は、モノラル期のグラモフォンのピアノ録音では周波数バランスがカマボコ型であるため、余計に朴訥とした雰囲気になりやすい。

ベヒシュタインを使ったとか、そういうことを気にする以前の問題と思う人も多いだろう。

4〜8kHzに強い山のあるヴィンテージのスピーカーで聴くと、目の前で自分がピアノを弾いているかのように、リアルに音が展開する。

弱音部での繊細で柔らかい響きは、モノラル収録に対してナイーブすぎて音がくぐもるが、これこそベヒシュタインの魅力であり、ケンプ教授の思索の森の入り口でもある。


モーツァルト ヴァイオリン・ソナタ集(1953〜55年)
ウォルフガング・シュナイダーハン カール・ゼーマン

 シュナイダーハンは激動の1938〜49年にウィーン・フィルのコンマスを務めた名手で、後任をバリリに譲ったあとはソリストとして世界中で活躍した。ウィーン情緒タップリのモーツァルトかというとそうでもなく、フレーズを堅めにキッチリ弾くタイプで、これは他のウィーン・フィルのコンマスにも共通する独特のクセである。多分、残響の多いムジークフェラインのような場所で、アンサンブルを揃えるために必要とされた奏法のような気がする。

 録音は、やせぎすのヴァイオリンとあんこ型のピアノの取り合わせで、あまり良い印象ではない。モノラル期のグラモフォンの癖がモロに出た格好だ。

例えば同じ時期に録られたメンデルスゾーンやブラームスの協奏曲では、ヴァイオリンは適度の残響と潤いのある音で収録され、シュナイダーハンの連綿とした歌い口がとても判りやすいので、これは単純にグラモフォンの室内楽録音における癖だろうと思う。

一方で、この癖のある音の狙いがどこにあるのかを読み解くことは、モノラル期のドイツ・グラモフォンを知るうえで欠かせないような気がする。

個人的には品質管理したモニタースピーカーがどうのというよりは、それよりもっと先にあるもの、家庭用ラジオに答えとなる鍵があるような気がしている。つまりは原音再生ではなく、ドイツ国内でのラジオ・プログラムを意識した音質なのではないかと思う。

そういう観点で聞き直すと、これは隈取りの良い音に分類され、コンサートのライブのように音の揺れや会場ノイズも乗らない。そしてラジオ放送用に調整してある4〜8kHzに強い山のあるヴィンテージのスピーカーで聴くと、この矛盾が少し解けたような気がする。
http://quwa.fc2web.com/Audio-105.html#recording



13. 中川隆[7682] koaQ7Jey 2017年4月11日 22:40:46 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8170]

モノラル録音のクラシックでは、エレクトロボイスが看板にしていたクラシック向けの素地がどういうものだったか一応理解できる。

1947年録音のワルター/NYPのマーラー5番。これがウィーン・フィルに負けない潤いのある几帳面な演奏であることが判り大収穫。この録音はマスターテープではなく78回転用のラッカー原盤で収録されたもので、翌年のLP発売には復刻したテープを使って発売されたもの。同様なものにトスカニーニのオテロなどがあり、同じように78回転ラッカー原盤に戻ってリマスターしたCDが出ている。いずれも鮮度の高いもので、十分に芸風を伝えてくれる。

1930年代から40年代初頭のストコフスキー/フィラデルフィアoの録音では、ただの団子状態だったものが、後年のDecca録音で聴けるコントラバスを増強する独特のサウンドが満喫できた。

1941年のホロヴィッツ/トスカニーニのチャイコフスキーP協ライブは、ピアノとオケの即興的で立体的な駆け引きが印象的。これも従来なら、トスカニーニのオケ伴が猛牛のように直進するのを、ホロヴィッツが華麗に翻すような印象だったが、見事に裏切られた。むしろオケのソロプレーヤーが、ホロヴィッツに突っ込みを入れるようなスリリングな場面も少なくなく、そのため全体の構成が崩れかかっている面も多々見受けられる。しかしこれがいつ聴いても飽きないのである。

1950年以前のアメリカのオーケストラというと、トスカニーニ的なスタイルばかりのように思われている一面があるが、これら3種類の録音だけでも、実に多様なサウンドが存在したのを十二分に教えてくれるし、SP盤からLPに至る録音が同じクオリティで楽しめる。

 もうひとつ付け加えなければならないのは、1950年代のクラシック録音とアメリカ市場の関係深さである。日本の多くの人は進駐軍の印象が強いため、アメリカ音楽といえばジャズとロカビリーと決め掛かっている。しかし当時のクラシック・レコードの牽引役はアメリカであり、EMI、Decca、Gramophoneなどの欧州レーベルにおいても、LPのプレスは質と量ともにアメリカ盤のほうが優っている。

そしてAltec や JBL、Jensenやエレクトロボイスもまた、クラシック再生を中心軸に据えて開発されていたのである。

当時のアンプの質も、トランス、真空管など、経年劣化に負けない安定度を保ったものが揃っている。そのうえで、1950年代のクラシック録音へのアプローチをアメリカ製品から行うのは理に叶っていると思えるのだ。

 実際にEMIだって、Gramophoneだって、Baronetでチャーミングに鳴り渡る。EMIは1952年のReel to Reel(イコライザー処理されない生テープ)の販売時期にエレクトロボイスと戦略的パートナーだったし、スイスのThorens社は1950年代末頃にBaronetをOEM製造していた欧州ディストリビューターだった。こうした実績からもエレクトロボイスはクラシックの2大レーベルの謎めいた時代の証人ともなり得るのである。
http://quwa.fc2web.com/Audio-103.html


14. 中川隆[-7691] koaQ7Jey 2017年5月14日 17:34:55 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

キット屋コラム「私のオーディオ人生」第37回門外不出!二管流アンプ武蔵誕生
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-037.html

真空管アンプの音はトランスが最大のキーパーソンを握っています。

出力管の交換は同等管の場合大きな変化はありませんがトランスを交換しますと劇的な変化が認められます

面白い事にトランスにもお国柄がありこの部分の比較も面白いのではと思います

真空管アンプのキーパーソンは出力トランスですからこの部分には特に拘る必要があります。

ましてや使用球がWE製VT52ですから本来はウェスタンを使いますが、今回はドイツのシングルトランスを使いました

このトランスもほとんど市場に出てこない大変レアなトランスでメーカー名はENGELでテレフンケン、ノイマン、シーメンスに納入している実績のあるトランスメーカーです。 

  今回私も初めて使いますがドイツのサウンドはゲルマン民族らしい真面目で几帳面な音が特徴ですが、その点米国のトランスはアメリカ人らしい豪快さがあり多少雑なところを持ち合わせている。

また日本のトランスはビールで云うならコクとキレが薄い、

やはりビールもトランスもドイツに限ります。

これはトランスに使用してあるコアと巻き線技術の差だと思う、

その点ヨーロッパ系のトランスは質の良い鉄鉱石が採掘されていますから鉄鉱石の違いかも、

WEのトランスは音が良いと云われていますがこのトランスもひょっとしたらヨーロッパのコア材を使っているのではと思いますが詳細は不明です。

トランスもお国柄がありどれが最高とは云えませんが自分がどんな音が好みなのか色々試して聴くのも面白い、


今回は最後の自作アンプですから自分なりに拘ったパーツを採用しました、

出力トランス ドイツENGEL社シングル10W

チョークコイル ヒューレットパッカード社の5H250mmH

抵抗 リケンオーディオ抵抗

コンデンサー カップリング スプラグ ブラックビューティー

カソードパスコン スプラグ 銀タンタルコンデンサー

ヒーター整流 東芝ショットキーバリアダイオード

スイッチ類 日本開閉器 トグルスイッチ

ボリューム アーレンブラッドレー

真空管 初段はテレフンケンダイヤマーク ECC−802S

ドライバー管 NEC 12BH7A

出力管 WE−VT52刻印

整流管 WE−274B刻印


アンプの出力は3.5W×3.5Wです。


今回はアナログでの試聴にしました、

アナログ

フォノモーター ヤマハGT−1000

アーム GRACE G−565F

カートリッジ オルトフォン SL−15E

昇圧トランス ウェスタンエレクトリック WE−618B

AWA オーストラリア

ブリアンプ マランツ#7

スピーカー ヴァイタボックス 30cmフルレンジ

試聴用アナログ キースジャレット ケルンコンサート、バッハ、無伴奏チェロの1番


 すべてのセッティングが終了して早速VT52シングルアンプの電源を立ち上げた、調整中にハムバランサーは最少の位置に設定してありますからスピーカーからはほとんどハムは聞えません。

最初にキースジャレットのケルンコンサートの試聴から開始、出てきた音に愕然、

ピアノの粒立ち奥行感を伴ったホールトーンの響きとスピーカーの存在感が消える素晴らしい空気感のある音、音色もこれがウェスタンを強調するようなサウンドには参った!

これは使ってあるVT52だけでなくトランスがドイツ製だからアメリカ的な明るいサウンドを抑えて伸びやかに音楽を聞かせてくれる。

 このような音になるのは勿論昇圧トランスのWE−618B、テレフンケンECC−802S高信頼管とWE−274B刻印が寄与しているのは間違いない、

次に試聴したマイスキーの無伴奏チェロも奥行感を伴った小ホールで聴く雰囲気たっぷりのあるサウンドになった、

WE−VT52は凄い!

 ウェスタンマニアがウェスタンは最高と云っていますがまんざら嘘ではない、

このVT52に対抗できるのは205Dか300Aしかないのでは、

それだけ素晴らしい球なのに情報量が少ないのか音を聴いたことがないのかわからないのか一度体感してみるとその良さがわかるのではないだろうか、

この球こそコクとキレに音楽性をプラスしたサウンドには偽りはない、VT52恐るべき!  
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-037.html


15. 中川隆[-6493] koaQ7Jey 2017年9月07日 06:40:55 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

ドイツ OCTAVE社の真空管アンプ


OCTAVE Audio-Japan
http://www.fuhlen.jp/octave/

HAL3 - OCTAVEプリメイン試聴レポート
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/4f/octave_premain_report.html

OCTAVE V16 Single ended の私的インプレッション:多様性を求めて 万策堂の私的オーディオインプレッション
http://pansaku.exblog.jp/26017439/

最高の素材、真空管を生かしたアンプ造り ドイツ、OCTAVE社 HP 500 SEとMRE 130
http://www.vividcar.com/cgi-bin/WebObjects/f1b8d82887.woa/wa/read/10c066b977d/

OCTAVE(オクターヴ)は1986年にAndreas Hofmannによってドイツの真空管アンプ専業ブランドとして創立されました。

技術的な特徴としていえるのは電源や出力トランスの自社生産、世界の最先端を進む電源回路、五極管プッシュプル回路が中核となっている。

実際にOCTAVEのアンプからもたらされるサウンドはきわめて先進的なもので、現代のハイエンドオーディオ界に生まれたある意味で革命的な製品群と呼べるのではないでしょうか。長年に渡って研鑽を積んだ練達のオーディオファイルを心底から感服させる驚異的性能を、ドイツ的流儀といえる質実剛健さを感じる素朴な外観の中に内抱している。

真空管パワーアンプでは出力トランスの支配力が きわめて大きく、時として音質の殆どを決定してしまうキー・デヴァイスとなりえる。

元々OCTAVEは親子二世代に渡って継承されてきたホフマン・トランスフォーマーズというドイツのトランス工場を原点とし、現在も自前でトランスを自社アンプに供給している。

磁界を制御して変換効率を最大で10%近く向上させる独創的なPMZコアトランスは同社最大の技術的アドヴァンテージだ。

その音は最先端テクノロジーで真空管の持つ可能性をさらに追求したものと確信させる。音を文章に書き起こすと、たとえば高域は明快なまでに明るい傾向で、ハイコントラストでブリリアントな音、燦然と光り輝くサウンドは眩い光を空間に解き放っていく。体温を上昇させるほどの高揚感をともなって、音楽を活き活きとした生命感に満ちた音で表現する。


音色には血が通った暖かさがあり、ふくよかで温度感が高く濃厚な色艶が乗っている。

ギターは倍音成分が豊かで、艶やかな光沢感ともなった弦楽合奏の麗しき響き、格調高く、典雅な佇まいを持ち、音に対して主義主張の強い個性的なモデルである。

万華鏡を覗き込むような色彩感の豊かさは極上の管球機の持つ美点だが、ソリッドステート以外では実現が困難と思われた研ぎ澄まされた輪郭の切れ味や彫琢が深く空間に刻まれる高度な音像表現は抜群の解像力で驚かされる。

往年の管球銘機の霧のような繊細で濃密なノスタルジックな雰囲気と、 高い分解能でハイスピード、ウッドベースはタイトに切れて爽快な聴こえとが両立する。

ガラス細工のような締り切ったソリッドな低域を持ち、オールドマッキンやTVA-1、そして一部のドレットノート級モデルを除くと、「真空管パワーアンプの低音はヤワだ」「低音が軽い」と思い込んでいた私の固定観念を完全に拭い去ってくれました。

それも中高域の質感を一切犠牲にすることなく。思わず息を呑むような OCTAVE MRE130のサウンドは抑揚がかなり大きく、スリリングなもので室内に破壊神が降臨したかのような、猛り狂う激情を思わせる、

すさまじい怒涛のダイナミクスを叩きだす、圧倒的ハイパワーと際立った高性能さ、 静寂感(S/N比)の高さはとても管球とは思えない、耳を疑う程の優秀な特性を誇っている。

OCTAVE MRE130の持つ最先端のサウンドは鮮度感がきわめて高く、典型的な真空管機の持つ包み込まれるようにやわらかく広がるなんともいえない聴き心地よさも持っている。真空管愛好者だけにしか決して味わえない至福の一時だ。

ダンピングファクターは8と管球機らしい控えめな数値だが、実際のドライバビリティは特段といえる高さがあり、高効率98dBというスペックを持つが、 大きくて重たい14インチ(35.5cm)ダブルウーファーと負荷の高いネットワークを有し、インピーダンスが3Ωまで落ち込む特性上、とても鳴らし難いJBL S9500をシングルで完璧に鳴らし切っているのをみて、このスピーカーに惚れ込んでいるものの、シングルアンプ時の選択肢がかなり狭まったことに苦慮する私を安堵させた。

BLACK BOXの投入はさらに効果的で、どこまで音圧を上げてもへこたれない(オーバーロードプロテクションが働いてアンプが気絶しない)駆動力の高まりにさらに気を良くしました。JBLを鳴らす方に強くお勧めしたいです。

OCTAVEの音は元々日本に上陸した初期の頃から完成されております。
現在はモデルチェンジしてかなり高価になっていますが、音質的にはあまりというかほとんど変わらないです。

さらにステレオ機とモノラル機では段違いにモノラル機の方が良いです。

高性能な真空管パワーアンプでは間違いなく最高峰です。真空管で現代のハイエンドスピーカーを鳴らしたい方、ダイナミックでハード志向なのでJBLやTADなどのホーンスピーカーを鳴らしたい方に向いています。


OCTAVEのアンプは非常に堅牢で保護回路も万全、高い安定性を備えて故障しづらいと信頼性の高さに定評があります。内部パーツもフィルムコンデンサーなど経年劣化するものが使われておらず何十年とノントラブルで使えるほど耐久性に優れています。


また、OCTAVEのバイアス調整は非常に簡単で、正面右側のノブを回して出力管を選択し、真空管の側にそれぞれ付いているつまみをマイナスドライバーで時計回りに回してグリーンのランプが点灯する位置に合わせるだけです。
(最初に必ず一度反時計回りに一杯まで回してバイアスを最小値にします)



16. 中川隆[-6492] koaQ7Jey 2017年9月07日 06:51:48 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

OCTAVE MRE 130 パワーアンプ
トランス技術を生かし研ぎ澄まされた音♪ 2014/06/25
http://otomani.jp/poweramp/1342

Exif_JPEG_PICTUREMRE130はトランジスタと真空管を使い、五極管を出力段に採用したハイブリッドのモノラルアンプ♪

OCTAVEはドイツで製造され、アンドレアス・ホフマンが設計したアンプでアンドレアスの父親が1968年にホフマン・トランスフォーマーズという会社を設立し、コイル・トランスを開発し、販売していました。

そのホフマン・トランスフォーマーズの強みを生かし、長年に渡り電源、巻線の研究・開発を培ってきた成果が音に結びついています。
8Ω時で100W、4Ω時では140Wの出力があり、JBLの4344や9500等、鳴らしにくい旧大型スピーカーも十分にドライブが可能です。

付属の6550からKT88、EL34の真空管に差し替えが可能のモデルです♪

特に出力管をGECやGOLDLIONのオリジナルにするだけで大きく化けますね。
レプリカのGOLDLIONはロシアで製造されたロシア管でオリジナルと比べると比べものになりませんw

前段にはECC82(12AU7)が使われているのでTELEFUNKENやSIEMENSなどの高信頼管ECC802Sとの差し替えもお勧めです。

ECC802Sに交換するとよりSNが高まり、抜けが良く滲みもより一掃されます。
高信頼管は価格が高いのでECC82(12AU7)から交換されても良いですね♪
ダイナミックレンジが広くSNに優れ、エッジの立ったキレがあり、鮮度感の高い音色が特徴。

全帯域に渡り、色彩感も豊かでダイナミズムに優れていますので音の悪いアニソンでもある程度、纏まりがあります。
デメリットとしてはサ行・タ行が多少強いのでスピーカーによっては高域がキンキンします。

インシュレーターやケーブルでサ行が目立たないようにするのも良いです。
このアンプはオプションにBlack BoxやSuper Black Boxがありますのでそれらを使う事により、電源が強化され音質が向上します。

滑らかさも大幅に向上しますのでサ行やタ行が緩和されます♪

水樹奈々さんが歌う魔法少女リリカルなのはA’sのキツイ音もSuper Black Boxを入れればノープロブレム(`・ω・)b

Super Black Boxを入れなくてもケーブル、インシュレーターで多少のキツさは緩和出来ますがw

ライブ音源が好きな方にお勧めできるアンプです♪


☆ SPEC ☆

■型番:MRE 130

■価格:1,880,000円(税別)

■出 力:100W(8Ω)、140W(4Ω)
■出力段構成 パラレルプッシュプル、拡張型5極管接続

■ダンピングファクター 8(20Hz〜15kHZ)

■真空管 6550C×4、6C5×1(後期6SN7に変更)、ECC82×2

■外形寸法(カバー取付時) 485W×176H×408D mm
■重量(カバー取付時) 19dB(6.8Ω負荷時オーバーオール)
■ゲイン 25kg/1台

■国内代理店:フューレンコーディネート

本国:Octave Audio
http://www.octave.de/

MRE130 詳細
http://www.fuhlen.jp/octave/products/mre130.html



17. 中川隆[-6491] koaQ7Jey 2017年9月07日 07:21:49 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

楠 薫のオーディオ三昧 ■ OCTAVE HP500SE/LE ■
http://www.kusunoki.jp.net/audio/OCTAVE/OCTAVE-HP500SE-LE/OCTAVE-HP500SE-LE.htm

 オーディオって、本当にわからないものです。

 以前、Ayreのアンプを使用していた時には、このプリアンプも試してみていたのですが、 少し音がクリアさに欠け、音が重たいと感じたのですが……。

 それが、メインアンプをFirst Watt SIT-1に変えてから、どうもAyreのラインアンプの音が 浮遊して地に足がついていない音だと感じて、他のプリアンプをいろいろ試聴することにしました。  解像度などの点と、メインアンプと同じ作者だけあって傾向が似ているということで、 ほぼ、パス・ラボのPASS XP-30に決まりかけていたのです。

 試聴機を返却し、AYRE KX-Rを下取りに出して購入資金を捻出し、他のプリも一応試すことに して、手元にクラシック音楽用のプリアンプがなくなったので、とりあえずはOCTAVE HP500SE/LE でも鳴らしておくか、と繋いでみて、ぶっ飛びました。

 First Watt SIT-1でSonus Faber Stradivari Homageを鳴らすと、鮮度が良すぎて高域側にエネルギーが集中する感じで、その分、 ローエンドの量感が不足する印象があり、ちょっとどうかな、と思っていたところを見事に補い、音の鮮度の点ではダイレクト接続には劣るものの、 透明感がありながら、懐の深い鳴り方をします。

 しかも、伸びやかでストレス・フリー。音ではなく、音楽に身を委ねることが出来る音です。

 加えて音が単調にならず、色彩豊か。

 メインアンプに寄り添った鳴り方をしているかのようです。

 もっとも、拙宅のOCTAVE HP500SE/LEは、Limitted Editionで、現行のSVとは回路的にも 少し違うようですが、詳細はわかりません。

 さらに真空管を交換し、私好みの音になっている点も見過ごせません。

■ラインアンプ真空管1:ECC82/12AU7 テレフンケン(ダイヤマーク)
■ラインアンプ真空管2&3:EF184 ムラード
■フォノアンプ真空管4:ECC83/12AX7  ムラード
■フォノアンプ真空管5:ECC81/12AT7 オリジナル(米国製)
■フォノアンプ真空管6:ECC88/6922 ムラード

 ですから、同じOCTAVE HP500SEでも、現行品を購入して、同じ音で鳴るわけではないのですが、 懐が深くてしなやかで伸びやかな鳴り方はムラード。

 楽器の質感を正確に描き出し、色彩豊かでシャープな鳴り方は、テレフンケン。
 たまたまでしょうが、それぞれの持ち味が生かされて、うまく溶け合った音、と言えましょう。

 それが活かされる、真空管の持ち味が損なわれない卓越した回路技術も重要なのでしょう。

 それならばOctave Jubilee Preampならもっと上の音が期待出来るかも、と比較試聴やってみた のですが、友人の言葉を借りるなら、

「こっち(HP500SE/LE)はずるい。真空管の素材があまりにも 違い過ぎる。Jubilee Preampの凄さの片鱗は随所に見えるのに、佐賀関の漁港で水揚げしたばかりの 関サバとスーパーの安売りコーナーに出ている氷で冷やされたトロ箱のサバで料理して比較されちゃぁ、 いくら料理人の腕が良くてもなぁ……」

 同席した他の4人、みな、大きく首肯いていました。
 九州の地元民しかわからない喩えで済みません。(^^;

 そういうわけで、OCTAVE HP500SE/LEは、正妻の座に復活することになりました。
 で、フォノアンプがこれまた凄く出来が良いので、REC Outから取り出して、EMT927からVIOLA SOLO に繋いでいます。


http://www.kusunoki.jp.net/audio/OCTAVE/OCTAVE-HP500SE-LE/OCTAVE-HP500SE-LE-1.jpg

正面です。
ツマミが滑りやすく、力を入れて回すと緩んでしまうことがあります。
真ん中のボリューム、Jubilee Preampのようにロータリスイッチ式の方が良かったように思います。
もっとも、400万円のJubilee Preampと比較しては、ちょっと気の毒かも。

http://www.kusunoki.jp.net/audio/OCTAVE/OCTAVE-HP500SE-LE/OCTAVE-HP500SE-LE-2.jpg

メッシュの天盤が付いています。


http://www.kusunoki.jp.net/audio/OCTAVE/OCTAVE-HP500SE-LE/OCTAVE-HP500SE-LE-3.jpg

出力にXLRはありますが、バランス入力はありません。RCAタイプだけです。
MCカートリッジも使用できますが、個人的にはトランスを挟んでMMで使用した方がEMTの厚みのある 音が損なわれないで良いように思いました。

拙宅の場合、ジャズ用としてプリ部を使用していますから、そういう結果になったのかも知れません。

繊細な感じは、やはりMCタイプが勝っているように思いました。

http://www.kusunoki.jp.net/audio/OCTAVE/OCTAVE-HP500SE-LE/OCTAVE-HP500SE-LE-4.jpg

天盤を取り外したところです。天盤はアルミパネル側の上の2穴が六角レンチ、後ろ側がプラス ネジとなっていて、天盤の上から差し込んで回さないといけないので、柄の長いねじ回しでないと、 届きません。

アルミパネル側にある真空管が、ラインアンプ用の真空管1。真ん中が12AU7で、テレフンケンの ダイヤマークに換装しています。 両脇の2本はEF184で、真空管2 & 3。秋葉原のアムトランスで手に入れた、ムラード製に換装 しています。

反対側の背面側にはフォノ部の真空管が並んでいます。左から真空管4(12AX7:ムラード)、 真空管5(12AT7:オリジナルのまま)、真空管6(ECC88:ムラード)。 詳しくは、マニュアル(pdfファイル)をご覧下さい。


http://www.kusunoki.jp.net/audio/OCTAVE/OCTAVE-HP500SE-LE/OCTAVE-HP500SE-LE-5.jpg

ほぼ、真上から見たところです。プリント基板上にパーツがビッシリ。


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前側から中を見たところです。この配置が、マニュアルの絵と同じ配置になります。


http://www.kusunoki.jp.net/audio/OCTAVE/OCTAVE-HP500SE-LE/OCTAVE-HP500SE-LE-7.jpg

前側から少し視線を低くして見たところです。
コンデンサーが立ち並んでいて、コンビナートみたいです。


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電源部を正面から見たところです。


http://www.kusunoki.jp.net/audio/OCTAVE/OCTAVE-HP500SE-LE/OCTAVE-HP500SE-LE-9.jpg

電源部を後ろから見たところです。
通常、電源スイッチは入れっぱなしで、スタンバイ状態が推奨。
でも、時々、電源スイッチを切る必要に迫られることがあり、背面は操作がしにくく、面倒です。


18. 中川隆[-6485] koaQ7Jey 2017年9月07日 10:00:16 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

OCTAVE V16 Single ended の私的インプレッション
多様性を求めて 万策堂の私的オーディオインプレッション
by pansakuu | 2017-09-01
http://pansaku.exblog.jp/26017439/

http://pansaku.exblog.jp/iv/detail/?s=26017439&i=201709%2F01%2F28%2Fe0267928_00354045.png
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進歩が生まれるのは、多様性の中の選択からであって、画一性を保持するからではない。
ジョン・ラスキン(美術評論家・思想家)


Introduction

ここのところのコーヒーブームからか、
コーヒーに関する本を書店でよく見かける。
現今、僕の読んでいる本も、コーヒーに関するインタビューをまとめたもの。
これはバリスタ達がコーヒーにかける思いを語る小さな本である。

さっき読んだこの本の中のある、バリスタの言葉が妙に気になった。

・・・・・「あの人の表現する味って、どんなものなのだろう」という理由でレストランに行きますよね。コーヒーの世界も間違いなくそういう方向に進んでいくんです。それに「あのブランドの豆を使っている」だけでは一瞬で終わってしまいます。三つ星のスターシェフやスターパティシエのように表現者として有名な人が出てきているなかで、お客様はバリスタとして優れた表現者を探すようになる。・・・・・

僕が通うカフェは東京だけでも30軒ほどあり、ほとんど毎日のように、それらのうちのどこかで何か一杯飲んでいるような生活だ。昨今のサードウェーブコーヒーブームとは関わりなく、東京に出てきた頃から、いろいろな店に出向いては店構えとインテリア、接客の態度、コーヒー・紅茶・スィーツの味質をチェツクしている僕であるが、上記のようなことまで考えたことはなかった。フレンチレストランのようにカフェでも自分の味を表現しうるという部分に僕は惹かれた。
それというのも、コーヒーだけでなくオーディオにもこういう要素があることを感じていたから。

例えばマークレビンソンの初期の製品を代表とするプロデューサー・設計者の個性が前面に出たオーディオ製品の魅力というのは、オーディオを趣味とするための主たる動機たり得る。

あの設計者の創り出したサウンドはどのようなものなのか?ここでは、それこそが僕の興味の中心である。

僕がOCTAVEというドイツの真空管アンプメーカーの音を初めて聞いたのは10年以上前だと思う。社長のホフマン氏が決めている、その特徴的なサウンドにはその当時から変わらない、独特の男っぽさや勢いが内在しており、僕の中では、他のアンプメーカーの音といつも一線を画してきた。

彼がここで高級ヘッドホンアンプに手を染めると、僕は夢にも思わなかったが、もうそんな時代になったのだろう。ハイエンドオーディオメーカーもヘッドホンを無視できなくなってきたのである。

OCTAVE V16 Single endedというヘッドホンアンプにSuper black boxという電源オプションを加えたセットを試聴した僕の感想は、ホフマン氏が表現するヘッドホンサウンドとは、今まで慣れ親しんできたOCTAVEの音そのものであるということだ。そして、この音の個性はヘッドホンの世界に初めて持ち込まれるものでもある。これは恐らく万人受けしない音、比較的無個性な音を指向する日本の普通のヘッドフォニアにはウケない音かもしれないが、とにかく斬新かつ容赦のない音であって面白い。僕は聞き入ってしまった。


Exterior and feeling

随分と変わった形のアンプである。フロントがタテに細長い。建築でいうと、繁華街にある雑居ビルのような形だ。こういう建築は最上階は斜めにカットされて日照を確保している場合があるが、そこのデザインまで似ている。上部はスリットの入った真空管の保護カバーであり、一番下に入力切替と大き目のボリュウムノブがある。アンプのカラーはいくつか指定できるようだが、マットブラックよりは、ジャーマンシルバーの方がこのメーカーらしい雰囲気となると僕は思う。全体の大きさとしては意外と小さく、占有する床面積は少ないが高さはあるので、普通のラックの二段目には入りにくそうだ。やはりこれはデスクトップに置くべきアンプだ。

リアパネルではL/Rのスピーカー端子がついているのがまず目に付く。こういう類の、普通のスピーカーを鳴らすアンプなのか、ヘッドホンアンプなのか、どちらともつかないようなアンプは、経験上は中途半端な音しか出せず、ほとんどロクなモノはないので、僕は心配になった。だがホフマン氏の説明によるとV16 Single endedはヘッドホンがあくまでメインという話であるから信用することにして試聴に臨んだ。OCTAVEには、かなり立派なスピーカー用のアンプがいくつもラインナップされているから、スピーカーを鳴らしたい人はそっちを買うべきだ。こんなスピーカー“も”鳴らせますよなどという余計な配慮はいらない。

大体、このクラスのヘッドホンアンプを買う人間はそれなりのスピーカーシステムを既に持っているか、少なくともそれは十分に経験済みである場合が多いのではなかろうか。その意味でも中途半端なプリメイン機能は排して、ヘッドホンに全力投球して欲しいものだ。

とにかく今回はこのアンプにはスピーカー端子はないものとして、話を進めたい。

http://pansaku.exblog.jp/iv/detail/?s=26017439&i=201709%2F01%2F28%2Fe0267928_00360617.jpg

リアパネルにはRCAとXLR両方の入力端子が備わっており、選択できる。だがV16Single endedというネーミングを考えると、中身はおそらくシングルエンドの構成であろう。XLRは疑似バランスと推測される。したがって今回はRCA入力のみで試聴した。なお送り出しはマランツの中級クラスのSACDプレーヤーであった。

使用できる真空管 としてKT120がデフォルトらしいが、お好みでKT150、KT88、6550、EL34を差し替えて使えるのがまず面白い。替えるとそれぞれで異なる音質傾向が生まれるはずである。ポタアンでオペアンプを入れ替えて愉しむという話があったが、経験的には、真空管の種類を変えることは、オペアンプよりもずっと大きな音質変化を生む場合が多い。もしこのアンプを買ったら、真空管をとっかえひっかえする愉しみは大きいだろう。

OCTAVEと言えばKT120や150などをプッシュプルで使うアンプメーカーというイメージがあるが、このアンプでもその手法を踏襲していると取れる。ただOCTAVEの多くのアンプはAB級動作なのだが、このヘッドホンアンプはA級動作らしい。ちょっと設計を変えてきているのかもしれない。

また、OCTAVEはトランスから入力ソケットまで多くのパーツを自社で設計製造し、オリジナル部品の比率が高いこと、真空管アンプの長期安定動作のためのソフトスタートと保護機能を完備すること、MOS-FETを使った安定化電源を持つことなどを特徴とするメーカーでもあるが、V16 single endedも、その部分はOCTAVEの他のアンプと同じ内容をもっている。

カタログやネット上の情報からアンプの内容を調べていると、ホフマン氏の真空管に対する思いが伝わる。もともと管球式アンプの設計経験はかなりある会社であるが、真空管をそれらしい懐かしさ満載の音を出すために使っているのではないようだ。あくまで現代のオーディオの水準をクリアし、求める音質を得るために必要なデバイスとして真空管を認めているように見える。特に真空管を動作させる電源部の造りにそういう視点を感じてしまう。

なお、OCTAVEのアンプには以前から外部電源のオプションがあって、BOXの名で呼ばれていた。このBOXの中身は、もともとトランス屋であったOCTAVEがオリジナルで作っている大容量のトランスであり、いくつかグレードがあるのだが、今回はその最上位であるSuper black boxを接続して聞いた。

僕は以前、オクターブの上級クラスのパワーアンプとプリアンプの組を取り寄せて試聴したことがある。この時、Boxの有る無しも比較したが、はっきり差を感じた思い出がある。簡単にいうとBoxを接続すると音がグーンと伸びた。こちらに迫ってくる度合いが明らかに強くなるのだ。

こういうオプションを設けているアンプメーカーはほとんどなく、ユニークなアイデアだと思うのだが、このBoxは結構大きいので、ちょっと困る。これだけでかなり大き目のヘッドホンアンプぐらいの図体である。これをV16 Single endedの脇に置くと大掛かりな印象になる。

また、このBoxの面白いのは外部電源装置ではあるが、そこに直接電源ケーブルを接続する形ではないということだ。アンプのリアパネルに専用端子がありそこにBoxから出ているケーブルの端子を接続するだけである。電源ケーブルはあくまでアンプ本体に挿さっている。内部にあるトランスを増設するような働きがあるのかもしれない。

システム全体の外観としては正直、あまり格好良くない。素人が作ったようなアンプに見える。子供が夏休みの宿題で牛乳パックでつくった工作みたいな、かなり微妙なフォルムである。真空管の美しさを前面に出すわけでもなく、かといって全く見せないようにするわけでもない。中途半端な形。いい音がするように見えない。ただ妙に印象に残ることは確かだ。こんな形のヘッドホンアンプは見たことがないから。だいたいOCTAVEのアンプというのは最上位はともかく、それ以外はどれもデザインらしいものに気を使った形跡がない。OCTAVEは外見で洒落(しゃれ)ようという気があまりなさそうである。

OCTAVEがヘッドホンアンプを出すこと自体は大歓迎であるが、こんな見てくれのアンプが120万円の価値のあるものなのか?この外見ではサウンドがよほどなものでないかぎりは話にならない。

また価格の話はしたくないが、OCTAVEのアンプが日本に紹介された当初はセパレートのプリとパワーあわせても130万円前後という設定だったように記憶している(うろ覚えだが)。今はこの小さなアンプ単体で、それとほぼ同価格である。OCTAVEもいつのまにかかなり高価になってしまった。私の感覚ではOCTVEのサウンドは当初から完成されたものであって、現在にいたるまで音に大きな変化はないと思う。なのに値段が高くなったのは何故?やはりオーディオは青田買いに限る。


The sound 

OCTAVE V16 Single ended では、4pinのバランス端子とシングルエンドのイヤホンジャックがフロントパネルに見えるが、Single endedと銘打つとおり、中身はシングルエンド構成だろうから、4pinのバランス端子は疑似バランスじゃのないか。それゆえ今回の試聴はRCA端子を入力に使うのと同じ作法で、シングルエンドのイヤホンジャックだけを使い、MDR-Z1R、HD800s、TH900Mk2などを使って音の傾向を探ってみた。

http://pansaku.exblog.jp/iv/detail/?s=26017439&i=201709%2F01%2F28%2Fe0267928_00382928.jpg


まずちょっと驚いたのは音を出す前にヘッドホンを装着した瞬間。確認のため幾つかのヘッドホンを接続して、ボリュウムを上げて試してみたりしたのだが、少なくとも僕の使ったヘッドホンについては背景のノイズがほとんど聞こえなかった。例えば、マス工房の406の製品版や改良前のGoldmund THA2などでは、ヘッドホンの能率とゲインの組み合わせの問題なのだろうが、はっきりノイズが聞こえる場合があった。

真空管アンプとは多くの場合、ややノイジーなものであり、SNの面で厳しいところがあるのは常識である。だが、このV16 Single endedはその点でかなり優れる。ライバルとなるFostex HP-V8も真空管アンプとしてノイズが低いが、聴感上はほぼ同等の静けさがある。なお、このような真空管アンプの電源についてはグランド分離によりノイズが減るケースがあるが、今回はそのような仕掛けは用いていない。プレーヤーのPLAYボタンを押し、ボリュウムを上げてゆく。

ハービーハンコックのRockitのイントロが流れる。
これは強い。こんなに音圧があるのか。

辛口の引き締まったサウンドで、真空管アンプとしてまずイメージされる緩くて甘美な音が全然出て来ない。鼓膜にガツンと音波をぶつけるようなダイレクトなサウンド。音が飛んでくる。音離れがいいというのはスピーカーオーディオに使う表現だが、思わずそうつぶやきたくなった。ホーンスピーカーをニアフィールドで聞く快感をヘッドホンで味わえるとはね。Rockitにしっくりと来る。

ここではロックやヘヴィーメタル、ラップはとても新鮮に鳴り、良い結果を出す。だが、クラシックやアニソン、Jポップではどうも合わない曲が多いか?いや、音楽のジャンルで合う合わないがあるというよりは、激しくストレートな訴えかけのある音楽がアンプに合っていて、萌えの要素が強かったり、アンビエンスが豊かに取り込まれた音作りをされた音楽が不得意なのだろう。

このアンプのサウンドは、音像、そして直接音が主眼。荒々しく、時に暴力的とさえ映る音圧に押し出されてくる音像が、なかなかに刺激的。

硬い輪郭で描き出される濃い陰影をともなった音像に鼓膜を打たれる。
どんな曲を送り込んでも、明晰さを堅持、弱音すら克明である。
メリハリ、コントラストの強い立体的な音の塊が次々に迫り、ぶつかり、砕ける。


このサウンドには一対一の戦いの兆しが感じられる。真剣で命のやりとりをしそうな覇気がある。こいつはBLEACHのキャラクターである更木剣八のような雰囲気を持つアンプだ。戦いの刹那・刹那だけを愉しむ者であり、危険な遊戯を仕掛けるオーディオマシーンだ。とにかく聞いていてゾクゾクするような嵐の予感が背筋に来る。こういう音は久しぶりに聞いた。凄いなと素直に思う。

空間的な見通しは良くはなく、音場の透明感もない。ホールエコーの広がりなどは申し訳程度に聞こえるけれど、背景に空間の広がりを意識しづらい。そのかわり音像の厚みは、ヘッドホンアンプとして異例などの分厚さだ。この際、空間性の欠如などは捨て置こう。

腰の据わった重たい音が、そんなはずはないのだが、なぜか腹に来る。時に邪悪さを予感させる黒っぽいリズムが刻まれる度に、グーンと伸びてくる低域の存在感が際立つ。この低域がサウンドの重心となって、定位に揺るぎは感じない。この低域の分解能はすこぶる高く、この帯域が緩くなる真空管アンプとは全く異なる。この低域の充実にはSuper black boxが一役買っているはずだ。だが、普通の真空管アンプファンはこの低域を快く思わないかもしれない。例えばHP-V8の低域のゆとり・ふくよかさとは180度、方向性が違うのである。

逞しい骨格と筋肉を誇るボディビルダーのようなマッチョなサウンドでありつつも、鈍重さはない。ハイスピードな出音であり、音の瞬発力高し。現代の最新のアンプに要求されるレスポンスの良さを十二分に備えたアンプだ。スカッとしたヌケの良さが発音の末尾に常に付け加わるような気配もあり、必要以上の音の粘りは感じない。また、音の温度感がやや低く、ことさらに熱気を感じないのは意外だ。クールでサラッとした音である。これはこのアンプの持つスピード感と関連するのだろう。

さらに、やや確信犯的だが、音のエネルギーが中域あるいは中低域にやや集中している。ただし全帯域を少し離れて眺めれば、どうやらナローレンジな音作りにはなっておらず、むしろ真空管アンプとしては高域方向、低域方向にもかなり伸びているワイドレンジな部類らしい。

克明な音像、中低域の力感と高い分解能、反応速度の速さ、鮮度とキレのあるスパイシーな音というのが、このアンプのサウンドを聞いてすぐに思い浮かぶ褒め言葉。これらは全てOCTAVEのスピーカー用のアンプにも感じる特徴である。だが、もう一つの要素がOCTAVEのアンプにはある。力で押す、テンションが張った音の中に、他のアンプには滅多に聞かない、各パートの調和と一体感が表現されているのである。最新のアンプともなれば各パートの音の分離の良さで性能を誇示するアンプが多い中、このアンプでは逆に渾然一体となった様々な楽器の音が堂々と提示される。この特別なブレンド感がV16 Single endedの音に深みを与えているということか・・・。最高級のJubileeシリーズと同じ血液がこの小さなヘッドホンアンプにも流れている。これがホフマン氏の音なのだろう。

妖艶さを盛り込んだ色彩感豊かでしっとりと優しい音というのが、大半の真空管アンプが奏でる音のイメージだが、そのような真空管アンプの標準語の発音・言葉使いとは異なる、いわゆる“方言”を駆使するヘッドホンアンプと言える。これほどの訛(なま)りがありながら説得力もあるヘッドホンアンプはかつて一つだけ知っていたが、それを上回るような、狂おしさ・重苦しさにまでつながるサウンドに、僕は少なからず驚かされた。かつて、G ride audio GEM-1という個性を手放してしまったのを悔やんできたが、全く同じではないにしろ、多少とも似た雰囲気を持つアンプにやっと出会うことができた。


Summary

人間にはある問題が出会った時に、正解は一つだと考える多少スクエアな人と、正解は複数ありえて、それらは互いに排他的ではないと柔軟に考える人がいる。
オーディオという趣味は、良い音とは何かという問題の解を求める試行錯誤であると考えることができるが、その始まりは大抵の場合、一つの理想を追う姿勢に終始する。一つのシステムをグレードアップして自分にとっての理想の音に近づけようとするのである。その過程で我々は様々な機材やシステムを通過し見聞を広め、自分で構築したシステムを味わい、味わい尽くしては飽き、システムを入れ替える。
それを繰り返すうち、色々なサウンドを聞いて達観する。理想の音は一つではないと。

つまり絶対的な一つの解があるだろうと考えて追求しているうちに、正解は複数ありえて、それらは互いに排他的ではないかもしれない、あるいはオーディオとは正解はないが不正解はあるという世界なのでは?という方向に考え方が変わってくる場合があるということだ。つまり多様性に目覚めるのである。

僕がやっている、色々な場所で様々なコーヒーを飲むという行為も、この多様性を求める行動の一環と捉えることができる。

様々な産地、様々な気候・土質そして品種、様々な製法で作られた、多様なコーヒー豆を吟味選択し、バリスタ達はそれぞれに異なる抽出法でもってコーヒーを淹れる。コーヒーの味というのはバリスタごとに異なるし、その日ごとに、一回として全く同じ味で淹れることはできない。これは一期一会がもたらす多様な味の表現なのである。

毎日、その多様性を求めてコーヒースタンド・カフェを渡り歩くことは、まずは究極の一杯に出会うための旅であるし、最後には究極の一杯が複数あることに気付くための旅でもある。

僕のオーディオもコーヒーに似ていて、その中にあるハイエンドヘッドホンというジャンルも、そういう旅のようなコンセプトを持っていると見て差し支えない。
ヘッドホンオーディオを続けるということは、とあるヘッドホンサウンドに出会うための旅であり、また、いくつもの個別なヘッドフォニアの世界があることを認めるための旅なのである。

僕はいつも多様性の中に身を置いていたいと望む。この多様性の前提とは、世界に単に多くのモノがあることだけではなく、互いに明らかに異なる、多くのモノが並立することが重要である。だから僕という人間はいつも自分の知らないモノを求める。自分の知識に既に有るモノとは異なるモノを探している。そして、V16 Single endedは僕が求めるモノに当てはまるのだ。こうして僕は、ヘッドホンサウンドの優れた表現者の一人としてOCTAVEのホフマン氏の名前を新たに記憶に刻むことだろう。

現代は複数同時展開する使徒のごとく、予想外に多くのハイエンドヘッドホン機材が選べ、比較的簡単にそれらと手合わせできる時代である。真空管式のハイエンドヘッドホンアンプに限っても、Fostex HP-V8、STAXのT8000、Sennheiser HE-1、Hifiman Shangri-la、Blue Hawaii、Woo audio WA-234などがあり、どれもマニアの間では、それなりに話題にのぼっている製品だと思う。

またハイエンドに限らなければ、ArtifactNoiseの新作アンプや山本音響工芸HA-02、izo iVHA-1、東京サウンドValveX-SE、Musical SurroundingsのFosgate Signatureなども面白かったし、実際に世話にもなった。

僕はWoo audioの製品を除けば、ほぼ全てを聞いているつもりだが、今思えば、どれ一つとして同じ音を出すものはないばかりでなく、それぞれに他とはかなり違った、個性的な音調を発揮しているものが多い。つまり思い返せば、僕の中で真空管式のヘッドホンアンプはソリッドステートのものよりも個性派揃いなのである。ここまであえてやってきた、柔らかくて甘美で艶のある音などという勝手なくくり方をすべきではなかった。

(それは知っていたが、話の流れからすれば、とりあえずそうしておくしかなかった)
そして、その中でも最も個性派と思われるのがこのV16 Single endedである。

V16 Single endedの個性を聞き、ヘッドホンの世界が多様性に溢れ、深く広くひろがりつつあることを僕は改めて確かめた。実際、このジャンルは未開拓であり、発展途上である。遠くまで自由に歩き回るにはまだ障害が多く、この広大な荒地を好き好んで歩く僕のような者もまだ多くない。しかしだからこそ、やりがいがある。このジャンルに十分に投資するメーカーもオーディオファイルも、新世界の開拓者としてオーディオの歴史に名を刻むチャンスがある。対するスピーカーオーディオは、いくら開発費を注ぎ込んでも、音質の向上率が頭打ちのように思えてならない。カネがかなり有り余っている人間でないかぎり、スピーカーによって新しいオーディオの可能性を追求することはできなくなってきている。またスピーカーの世界は年季の入ったハイエンドメーカーやユーザー達がひしめいていて、いくら努力しても、その分野の先駆者として認知されることが難しい。この状況を理解しているならば、僕がスピーカーオーディオの世界からあえて距離を置く理由も分かるはずだ。

OCTAVEのようなスピーカーの世界で定評のあるハイエンドメーカーが、この新世界に参入することを、一人のヘッドフォニア、そして一人のオーディオの観察者として歓迎してやまない。
http://pansaku.exblog.jp/26017439/


19. 中川隆[-6484] koaQ7Jey 2017年9月07日 10:09:04 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

HAL3 - VOL.81 OCTAVE プリメインアンプ 試聴レポート
2013年6月27日 H.A.L.3 島
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/4f/octave_premain_report.html



OCTVEはドイツのブランドになりますが、ここ数年日本では人気が急上昇しているブ
ランドだと思います。

私の中ではプリアンプのHP500SE。真空管の良さと現代サウンドとの調和。
ここ近年でもベスト3にあげるぐらい個人的にも好きなプリアンプでした。

その後フラッグシップのJubileeシリーズ。そしてRE280MK2からRE290へのモデルチ
ェンジ。

モノラルパワーアンプMRE220の発売。プリアンプHP300SEはHP300、MK2そして、SEと
進化を続けております。

セパレートになるとプリをパワーで180万からになり、ちょっとと思っているお客様
も多いかと思いますが、プリメインアンプでもOCTAVEの表現したいサウンドは十分
にでており、逆にいうとそのコストパフォーマンスは非常に高いものに感じます。

そこで今回はOCTAVEのプリメインアンプをご紹介したいと思います。


≪OCTAVE プリメイン 比較表≫
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/4f/octave_premain_report.html


五極管プッシュプル
出力管 6550WE×4(KT88, 6L6, EL34にも対応)

型 番 V40SE V70SE V80

ラインモデル
定価(税込) \588,000 \756,000 \1,176,000

出 力 50W + 50W 70W +70W 65W+65W
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/4f/octave_premain_report.html



H.A.L.3で常時展示しているモデルはV70SEで、V40SEとV80に関しましては、輸入代
理店のデモ機をお借りして対応させていただいている状況です。

この3機種に関しましては出力管は全て6550WEということになりますが、V70SEとV80
に関しましては、電源トランスなど含めてほぼ同一モデルとなります。

V40SEとV70SEに関しましてはプリメインアンプという考え方が色濃くでております
が、V80に関しましては、アッテネーター付のパワーアンプという位置づけでの開発
となっているとのことです。

それでは、試聴に入らせていただきます。

まずスピーカーをB&W 805SDを使用しました。

V40SE:透明感のあるサウンドで楽器の響きが非常に良い。
    特にJ-POP系の女性VOCALは楽しく、麗しく感じます。
    アコスティックギターはホール感や弦の質感をうまく表現してくれます。
    JAZZやロックなどは少しきれいになり過ぎるところもありますが、スピード
    感がありますので、フュージョンなどは気持ち良く聞けます。

V70SE:V40SEと比べると当然ながら音に余裕が出るとともに、もっと高域が自然に
    伸びていきます。
    低域も出力があがったということもありますが、音離れが良くなってきます。
    ただV40SEだと全くダメかということなく、805SDでしたらV40SEでもしっか
    りなってくれるように感じます。
    一番差が出たのは、オーケストラで、混濁が減り、ステージが広くなります。

V80 :V40SE、V70SEとは音の出方が全然違います。
   古いJAZZなどは圧倒的にこちらが良いです。
   逆に言うと透明感はV70SEの方が良く、パワー感を重視する音源であればV80
   は非常に生きてくるのではないかという印象を持ちました。

次にSonus faber CREMONA Mを使用しました。

V40SE:Sonus faberとの相性も非常に良く素敵なコラボレーションです。
    B&W 805SDの時よりも個性的な音色ですが、全体的にバランスが上に上がっ
   てしまう印象です。
   ヴァイオリンなどはあまり感じませんが、チェロなどは深みにかけてしまい
   ます。どうしても駆動力不足なところを感じます。特にオーケストラやJAZZ
   のビックバンドは805SDの時は感じませんでしたが、音離れの悪さを感じてし
   まいました。

V70SE:これは素晴らしい!!V40SEの時の不満を解消してくれました。
   女性VOCALはV40SEの時は少し若く良い意味でフレッシュに感じましたが、V70
   SEはもっと大人びたイメージで男性VOCALは渋さが加わりました。
   弦楽器全体ももっと開放的になります。こちらの変化はB&W 805SDの時よりも
   差を明確に感じることが出来ました。

V80 :全体的に深みが増し、高域よりも中域がの張り出しが良くなり、チェロなど
    は断然良くなった印象です。
    ただ個性的なサウンドはあまり感じず、しっかりドライブして安定感が増し
    たというのが率直な意見です。

総評としては、V40SE、V70SEはOCTAVE独特な高域の魅力、V80は土台がしっかりした
安定感のあるアンプに感じました。イメージの中でV40SEの上位モデルがV70SE。V80
はOCTAVEの中でも独特なサウンドのようです。

価格はV80の方が上ですが、B&W、Sonus faberでしたらV70の方が私は好みでした。
ただ鳴らしにくいスピーカーですとV80になってしまうかもしれません。

V40SEとV70SEはしっかり価格差もあり、それが音質に顕著に出ております。

V70SEの方がもちろん良いのですが、ご予算、スピーカーを考えるとV40SEが良い時
もあるかもしれませんね。

ここ最近深みがあるアンプ、空間表現がうまいアンプなどは多いように感じますが、
透明感のあるサウンドは少ないように感じます。それがこのOCTAVEですね。

真空管アンプのイメージの音とはちょっと違うところも非常に面白いです。

真空管アンプの場合寿命や熱を気になされるお客様も多いかと思いますが、
音にほれ込んでしまうと気にならなくなるぐらいのサウンドです。

プリメインアンプをご検討中のお客様は是非候補にいれていただければと思います。

H.A.L.3 売り上げトップクラスのプリメインアンプをご堪能ください!!

おまけ。

真空管のまわりのボンネットですが、安全の為には良いですが、外したほうが音は
良いですね。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/4f/octave_premain_report.html



20. 中川隆[-6343] koaQ7Jey 2017年10月06日 14:43:07 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

AIRTIGHT ATM-3211 は OCTAVE みたいなカチッとした写実系の真空管アンプです。
エッジに非常にキレがあり、ヌケが良い音。

モヤッとしたりモタついた音が嫌いな方にはお勧めの管球メーカーです。
それなりの底力のようなものがあるのは確実ですが、JAZZ や JAZZボーカル向きの音質だと思います。真空管の濃厚さも感じられる。

OCTAVE のライバルになり得る実力があるのではないかと思います。

ちなみに今回 TIAS を一緒に回った方は

OCTAVE 13 0→ AIRTIGHT → LUXMAN MB-300

の順で買い換えています。

「古いアンプですが、現代的な OCTAVE や AIRTIGHT と比べると音が古くないです?」


『配線を全部やり直したり、かなり手を加えています。当時のラックスの職人にしか出せない音があるんですよ』

確かにこの方は LUXMAN になってからは長いこと買い換えておられないですね。

その方はスピーカーは Sonus faber Amati anniversario を使われています。



21. 中川隆[-6111] koaQ7Jey 2017年10月19日 10:25:22 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

真空管アンプの音質傾向雑感 2013年09月28日 MagicMusicさん
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3684/20130928/39354/

主要機器 Nov. 3, 2013
Sonus faber Elipsa Red 〜 First watt SIT-2 〜 Burmester 099 〜 Luxman D-08


真空管アンプの音に惚れ込んで導入を真剣に検討したものの
結局は気になる部分があって導入とはなりませんでしたが
参考になるかもということで一応書いておきます。
無論、聞く人によって印象は変わりますので試聴お勧めします。


かなり雑な表現になってしまいますが
トランジスターっぽい音と真空管らしい音ということで

Tr > OCTAVE >> McIntosh > EINSTEIN >> EAR > (UNISON RESEARCH) > Tube

のように感じました。欲しいと思える機種以外の型番は
あまりよく覚えてないのでブランド別の記載です。
機器を目の前にすれば音はよみがえってくるのですが
すいませんです。

マッキントッシュ(MC275のみ試聴) 含めて
右側にいくほど声やら弦楽器の色艶、音の陰影感に優れ
惚れ惚れする音を出してくれてました。


MC275はプリ管が端から順番にオレンジ色に灯り、
最後は全て緑色にパッと変わる様は
まさにイルミネーションファンタジーで一見の価値あり。
ヤバイです。
音質は音の凹凸が聞き取れるような独特の表現力で
思っていたほどカラッとした感じはせず、
高域方向のサラサラ感健在ですが
湿度感のようなものも感じ取れます。
弾む低音がソースによっては少々引きずるので
Elipsaとの相性はもう一息な部分がなきにしもあらず。

個人的趣向ではOCTAVEだけがピアノが透明感高く
右手がクリアーにコロコロコロと鳴り響いてくれて
McIntosh MC275もそこそこいけてました。

ユニゾンリサーチはプリメイン「Preludio」のみ。
試聴環境が悪くいまいち信憑性に欠けますが、
見た目よし、ソース限定で音よし、しかし、
若干故障率が高いようなことをちらほら耳にします。

EARは機種によって結構違う音がするので(値段に比例して?)
色々試聴してみるとおもしろいかもしれません。

EARとユニゾンリサーチは音が丸すぎですが
とても官能的で真空管ってこんな音がするのか〜
と思った次第です。


もし、導入するとなればEINSTEINか次点でOCTAVE。
OCTAVEは球交換の可能性が気になります。

今は手は届かないものの
EINSTEIN The Preamp & The Final cut
がとても気になってますので
Elipsaつなげてそのうち聴かせていただく予定です。

コメント

オクターブが絶対好いですよ 真空管もちゃんと選別だれた物が使われていて最新の技術で作りこまれています

マッキンのC-2200+MC2120は一年で三回も真空管とフューズが飛び嫌になりました。
byJAZZLAND at2013-09-29 06:03


オクターブなかなかいいですよネ!FMはもっとイイデスネ!!!
オクターブは品質もいいらしいです。
でも出るとこ出ててるんですが引くとこ引いて欲しいのにって感じなのでハリすぎる声、低域の押し出し傾向を弱めるように球をうまく選別して調整すればいけるかなと勝手に想像してます。デフォルト管は使わず保管です。

マッキンはハズレ引いちゃったんですかねぇ(・。・、)

高額でmade in Japanだと滅多に壊れないので私にも修理・保守が当たり前に思えない節があります。ドイツもよさげですね。同じ国でも地域によって日本以上に違いますが、やはり欧米の「モノ・品質の価値観」の違いを仕事でも感じてます。
byMagicMusic at2013-09-30 23:01


22. 中川隆[-6088] koaQ7Jey 2017年10月19日 19:07:17 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

OCTAVE V70SE vs. EAR V12

真空管アンプはその構造、動作がシンプルな故に出力トランスの音質の比重が非常に大きく最終的な音を決定づける程です。

OCTAVEを初め、ハイエンドの真空管を採用するブランドの中にはオリジナルのトランスから製造し採用する程に拘りがありますが EARもオリジナルトランスを採用しています。

真空管アンプはもちろんデバイスとして真空管のもつ独特の音色は重要です。
が、一番大事なのはエンジニアのパラヴィッチーニ氏も力説する「トランス」にあるのです。

トランスこそ最終的に音を決定づける最重要なデバイスであるからEARはオリジナルのトランスを使うのです。


試聴はSPに
AUDIO MACHINA / CRM+CRSシステム
LANSCHE AUDIO / NO,3(画像システム)
小型SPとしてSONUS FABER / MINIMA VINTAGEを使用しました。

アンプはV12以外に同じ価格帯の好比較対象のOCTAVE / V70SEを。
CDにはHANSS ACOUSTIV / C-12Jを使用です。


EAR 「V12」

全面に真空管特有の滑らかで色彩感溢れる音に魅了されます。

公称パワーは50Wですが、再生範囲の音量では十分な余裕を感じますし、音色は温かみのある優しい音で、聴き易いです。

豊潤な中域を中心に、スケール感の良い堂々とした低域と、こじんまりとしない中高域を味わえるのが特徴です。

楽器が歌ってるとでも言いましょうか。楽器の音色が気持ちのよいものです!
温度感を感じる音色と滑らかさを十分に味わえます。 そして低域がしっかりとしているので、音量に関わらずにどんな音楽も楽しめるのです。

またシステムにもよりますが、真空管故のノイズもほとんど気になりません。
真空管の魅力でもある、音量を下げた少音量でも、薄くなる事なく、色濃く聴けるのです。

大音量でも崩れずしっかりと駆動し、また小音時の再生時でもぶれずにしっかりとしている音場再現は、この価格にしては大したものです。 解像度も良好で、アコースティック・ギター等の弦の繊細感は非常に良く再現され、音量に関わらずに流れるように聴かせます。

音色も真空管特有と書きましたが、柔らかい一辺倒ではなく力強さも感じますし、低域などはしっかりしています。

CRM+CRSでは実際に直接駆動しているのは上のCRMですが、駆動するアンプの効果は全体に表れ全体の柔らかさを感じれます。

LANSCHE AUDIO / NO,3は90dBを越える高能率ですので、そもそもパワーはそこまで必要ではないのですが その分アンプの音色は非常に出すものです。CORONAツイーターの良さでもある、「見通しの良さ」と「空気感」を大いに感じれるものです。


ここで同じカテゴリーでもあるOCTAVE / V70SEと比較してみましたが、

大きく変わるのは低域のスケール感や音色の濃さ等はV12が大きく惹かれます。

全体をスケール感良く気持ちよく慣らすOCTAVEは、やはり優等生ですし、改めて魅力を感じますし、 V12のリアリティを考えながら、上手く演出するのですが、その演出が非常に上手いのです!

ただ、この辺りもどちらが絶対、というよりは好みによる部分もありますので、ご検討の際には一度比較試聴してみても良いかもしれません。

リモコンはなく、アナログ入力のみのシンプルなプリメインだからこそ、デザインに遊び心を持たせ音質を考慮し、音楽を深く楽しんでもらう、V12を前にするとそういった思いが感じられます。

真空管の柔らかさ、滑らかさ、そしてシンプルな構造がもたらす、素直でありどんな音楽を楽しく聴ける演出感・・これらが「V12」の魅力と思います。

EAR 「V12」 定価:¥998,000 (税別)

「ダンディズムが宿る英国の高貴」

「パワフル、スムーズ、そしてシルキー。V型12気筒の咆哮が響く恍惚の瞬間」
素晴らしいプリメインアンプの登場です。


≪スペック≫
•インテグレーテッドアンプ/クラスA級/パラレルプッシュプル

•パワー出力 : 50W+50W/ ステレオ

•入力 : 5系統(RCA)/リモコン無し

•出力 : 1系統(TAPE OUT

•周波数特性 : 12Hz-60kHz-3dB(1/2パワー)

•ダンピングファクター : 10

•SN : 93dB

•入力感度 : 400mV

•入力 : 5系統(RCA)

•入力インピダース : 47KΩ

•出力インピダース : 4Ω,8Ω

•消費電力 : 200W

•重量 : 22kg

•サイズ : 420W×440D×135H

•使用真空管 : ECC83 x 10,EL84 x 12
http://www.dynamicaudio.jp/5555/5/osusume_hard_26.html


23. 中川隆[-5687] koaQ7Jey 2018年2月06日 20:25:32 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

ヤフオク! - アンプ - 「オクターブ」の検索結果
https://auctions.yahoo.co.jp/search/search;_ylt=A7dPDjIPkHlaY38A0M5APDh8?p=%E3%82%AA%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%96&aq=-1&oq=&fixed=0&ei=UTF-8&slider=0&tab_ex=commerce&auccat=23792&x=0&y=0
https://auctions.yahoo.co.jp/search/search;_ylt=A7dPFlWtj3la4i0ArkFAPDh8?p=OCTAVE&aq=-1&oq=&fixed=0&ei=UTF-8&slider=0&tab_ex=commerce&auccat=23792&x=0&y=0


OCTAVEは繊細で気品のある音でクラシックを静かに鳴らす印象が強いが、ダイナミズムに溢れた激しさもある。透明感があり研ぎ澄まされた切れ込みの良さは半導体譲りの反面、真空管の中では色味は薄くなるが、中高域の色彩感はやはり石では中々得難い。

FMやブルメスターと比較するとニランク程格下になる


24. 中川隆[-5685] koaQ7Jey 2018年2月07日 11:22:10 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

FM「とにかく力強く毅然として盤石の安定感、群を抜く高性能と精密感、低域の制動力」

Burmester「力強く雄大で濃厚、脚色や演出感はもっとも強い。声楽が絶妙。柔らかい低域は量感が多い」

OCTAVE「強靭で力強く激しくLIVE音源向き、低域の量感は少なめでスッキリとしており与し易い。引き締まった音」


25. 中川隆[-5471] koaQ7Jey 2018年3月15日 20:18:47 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

過去の使用歴 アンプ編 【最新版】|禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12071618740.html

プリアンプのナンバーワンは、
FM Acoustics FM155

パワーアンプのナンバーワンは、
FM Acoustics FM411


OCTAVEは広帯域で透明感が有り非常に綺麗に磨かれて洗練された上品な音、ソースに対する追従性があり、ダイナミズムがありジャジャ馬でかなり「激しい音」も出す。

VIOLAは隈取りも太く、FMは力強いが抑制された美音で整然とした盤石感は上だが激しさが足りない

「鳴りっぷりのよさ」FMの方が格上


BRAVO vs. FM411
VIOLAの方が透明感やフレッシュな鮮度感が高く、S/N比やレンジや激しさでは上、

FMは上から下までスピード感が揃いフォーカスがピシッと合う。
音の実態感や浸透力があり「鳴りっぷり」は上で、巨大アンプのような振る舞いだが、クイックで機敏な音のメリットはサイズと一致。弱点はS/N。


BRAVO痺れるなァ〜!
新鮮でかなり激しく鮮烈でシャキシャキした音で、鈍さは僅かにあるけど、LUXMAN MQ36が「感動」する音だとしたら、BRAVO は「爽快な音」で聴いていて実に痛快!非常に素晴らしい。

LUXMAN MQ36は色々な制約が厳しいけど、BRAVOは「サイズ」以外はストレスフリー。
音だけ評価すればMQ36の方が好き。


LUXMAN MQ36 国宝・レジェンド級OTL管球パワーアンプ 華やかな陽性のエナジーが放射される。活き活きとした圧倒的な音楽の高揚感。柔らかく包み込まれる包容力と優しさ、深く沈み込んでくる堂々とした低域。歯切れのよさ、シンバルのシャープな切れに瞠目する(!)まさに忘我の境地「音楽を選ぶアンプ」


MQ36 初期KRELLのような陽性の音色でエモーショナルで躍動感がある。OTLだからクリアーサウンドかと思いきや、幽玄で霊妙な管球銘機の濃密さはKRELLでは得られない。一方で最大出力や駆動力ではKRELLには遠く及ばず。物凄い感激!物凄い感動!製作者に会いに行きたくなった!発熱量も評判通り凄い(笑)

VIOLA BRAVO 広帯域で剥けるような鮮度の高さ、非常に綺麗な音で純粋で透明なのに色気がある。ソノリティが特徴的で魅惑的、クールな音色。巨艦だがスッキリした音でダイナミズムに優れ、激しくスペクタクルでスリリング。モノBTL化で出力四倍になるがS/N比と駆動力が低下。モノパラレル化で出力二倍。


現代も「力強い音」はあるが「激しい音」は無くなってきた。

少し前のConnoisseur 3.0や4.0 VIOLA Constellation OCTAVE、あとはKRELL DUO 300も現代的でニュートラルな音だが、獰猛で強靭で筋肉質な音である。


26. 中川隆[-7843] koaQ7Jey 2018年4月07日 01:16:40 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-10003]

ドイツLEONI社製スピーカーケーブルのご紹介:螺旋館Blog 2009-02-07
http://rasenkan.blog.so-net.ne.jp/2006-02-08

音質が優れ、手ごろな値段のスピーカーケーブルとして、ドイツLEONI社のスピーカーケーブルをご紹介します。

LEONI社はドイツに本社をがあり、ケーブル製造の大企業で、世界中に20,000人を越える従業員と60の設備をもっているそうです。日本では、あまり知られていない会社ですが、欧州におけるBelden/CDTのような位置づけのメーカーではないかと思います。

クラングフィルム、ジーメンスなどのビンテージ・スピーカーケーブルを見ても、LEONIの外皮とそっくりな色のものがあるので、確証はありませんが、こういったメーカーにもOEMで線材を出していたのかもしれません。

現在もオーディオ分野については、スタジオユース用のスピーカーケーブルをカタログに載せていますが、LEONI社に直接依頼して、1990年代に一部のオーディオファンの間で評価の高かったスピーカーケーブルを特別に再生産して貰いました。LEONI社の担当者には、大変感謝しています。このケーブルはWestern Electoric研究家の池田圭さんと、その周辺のかたがたも愛用していたそうです。彼らは、Western Electoricの電線(ほとんどがOEM品ですが)は使わなかったのですよ!

メーカーの内部資料にもSpecial Audio Cableとあるだけで、生産方法は残っていても、詳細は不明のようです。現在市場に出ている殆どのWestern(ということになっている)ケーブルと異なり、他の目的のケーブルをオーディオ用と偽っているものではありません。

写真のように赤と青の被覆のシンプルな外観のケーブルです。

http://rasenkan.blog.so-net.ne.jp/2006-02-08


LEONIスピーカーケーブル

LEONIの極細銅線

被覆は非常に柔らかくしなやかなもので、日本やアメリカ製の被覆ではあまり見かけない、ドイツ独自のタイプです。

被覆、銅線ともに経年変化が少なく、被覆の硬化や銅線の錆などが発生しにくいので、長期にわたって安定した使用が可能です。私の手元には、1990年代に輸入されたものも若干ありますが、被覆の硬化も殆どなく、被覆の下の導線の酸化も殆どありませんでした。

銅線のスペックに関しては、メーカーが情報を開示していませんが、表面に特殊なガス処理を行っているらしく、これが、銅線の経年変化が少ない理由のようです。すずや銀のメッキ線と異なり、銅線の表面に異種金属を介在させないため、音に余分な癖がつきません。

音質は、非常にナチュラルで癖が有りません。愛用者の方が、60メートルの長尺と一般的に使われるであろう5メートルの音質の差を比較する実験をおこなったところ、両者の音質の差が解らなかったそうです。品質が悪いケーブルであれば、当然、長ければ長いほど、音質は悪くなりますし、高級・高音質のケーブルでも、特定の色つけがあるのならば、ケーブルの長さにより音色に変化が出る筈です。このことからも、このケーブルが如何に品質が高く、固有の音質を持たないものか、お分かりと思います。

高音質ケーブルの名前に踊らされて、意外と多くの人が見落としている視点が、劣化も色付けも無いケーブルです。かつて、色付けの少ないアンプはGAIN WITH WIREと呼ばれたものですが、今はそのWIREが色付けを持っている場合が多いのです。(これは、良し悪しと思います)

ケーブル固有の音質の色つけ(キャラクター)を利用して、システム全体の音の調整をしようとしている方には向きませんが、ケーブル固有の音を嫌い、アンプやスピーカー本来の音を聞きたい、本来の性能を発揮させたい と思う方には、最適な選択肢の一つとお勧めできます。癖のすき無い音質のため、基準となるケーブルとしても有用でしょう。

ビンテージオーディオから、現代のハイエンドオーディオまで幅広い機器に、よくマッチします。私も両方のシステムで愛用しています。ビンテージ機器の特徴的な音を活かす意味でも、現代オーディオ機器のニュートラルで色付けの少ない音を楽しむためにも、ケーブルで音質を演出しては本末転倒です。


赤青セットを3500円/m(税込み + 送料一律500円)でお分けいたします。赤青セットで、通常のスピーカーケーブルとして使用しますので、たとえば、左右のスピーカーに2mずつ使いたい場合、赤青セットが4m 3500x4+500=14500円になります。

特に使い方に指定はありませんが、ケーブル表面にLEONIの文字の刻印がありますので、ケーブルの方向を管理したい場合は、

アンプ → LEONIの文字の方向 → スピーカー

と合わせると良いでしょう。

スピーカー端子には、全ての導線を差し込み、接触不良やショートが生じないように注意してください。スピーカー端子の形状によっては、バナナプラグやYラグを使用してもよいでしょう。特に高価なものである必要は有りませんが、接触不良にならないよう、しっかり圧着できるものを使ってください。

購入を希望される方、質問がある方は、下記Web Pageの下のメール用フォームを用いて、WebMasterまでご連絡ください。


http://www013.upp.so-net.ne.jp/rasenkan/audio/leoni.html


販売は、管球王国の特集記事にも登場している川崎のVintage Audio SHOP TAFですので安心していただけると思います。

私のオーディオ仲間に、モニターをお願いしたので、こちらも参考にしてください。


http://rasenkan.blog.so-net.ne.jp/2005-04-28


P.S.
LEONIの現行製品のライン用ケーブルもTAFさんで数種類のサンプルを取り寄せて、一番好ましい音質だったものを購入し、販売できるようになっています。こちらは、ビンテージ線ではありません。

コメント


今、airbowの6N14Gを使っているのですが比べるとどうなんでしょう?
これしか使ったことがないので(^_^;)
by miya (2009-02-11 00:14)

6N14Gは、勿論、非常に優秀なケーブルですが、LEONIの赤青線に交換すると、若干の誇張感があって、マスクされていた音があったことがわかります。
(2度、別のシステムで6N14 → LEONIの移行をしています)

LEONIは、そっけなくてケーブルの音の存在を意識させないものですから、システムによっては、物足りなく感じるかもしれません。良くある音の良くなるケーブルではなく、音の変わらないケーブルです。
by YAS (2009-02-11 16:02)


hifi堂に、このページの記述をパクられました(苦笑
by YAS (2012-05-06 15:43)
http://rasenkan.blog.so-net.ne.jp/2006-02-08


27. 中川隆[-7842] koaQ7Jey 2018年4月07日 01:24:37 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-10003]

VINTAGE AUDIO

ドイツ製のAUDIOを中心に紹介及び販売を致します。

コレクションして来たアイテムやレア品や試作品など、オークションとは
違った形にて、お薦め品をじっくりと販売していきたいと考えております。

また、お探し品などリクエスト頂ければお探し致しますのでお気軽にお問い合わせ下さい。     


German Kabel Collection
http://www.vintagejoin.com/Kabel.html

ドイツのスピーカーを扱って来ておりますが、マッチングのケーブルとは?
と常に考えておりました。ここに来て目ぼしいケーブルが揃って来ましたので
紹介、及び販売を始める事となりました。YAHOOオークションなどでも
故意なのか、無知なのか、常識を外れた値段の物や明らかに違う物を
Klangfilmなどとして売られているケースも見られます。
情報が少ない分要注意です。

適正価格にて、そしてより良いケーブルを提案していく予定であります。
ドイツのケーブルの素晴らしさを少しでも紹介できたらと思います。

RCAケーブル加工品について

ケーブルを手で撚った後にプラグ周りには独自のシールドおよびデリケートな
ケーブルに力がかからないよう強度加工を施しております。
プラグは音質面、コスト面でも定評のあるNEUTRIKを使用しております。
ハンダは和光テクニカルSR-4NCuを使用しております。
シールドケーブル以外の加工品はPhonoケーブルにはお奨め出来ませんので
予めご了承下さい。


スピーカーケーブル加工品について

ケーブルにストレスを与えないように手で撚っております。
最大4mまでの延長加工も可能です。

SIEMENS 0.4mm 単線ワイヤー





1980年製のビニール被膜単線ワイヤーになります。0.4ミリ径にて固めのワイヤーです。
単線ワイヤーとしては理想の太さかと思います。
バランスよく安定したサウンドを奏でます。ラインケーブル、スピーカーコードと何でもこなします。

RCAケーブル(加工品) 50cmペア 4,500円


VEB KABELWERK Berlin 単線ワイヤー





80年代、東ドイツの0.4ミリ単線ワイヤーになります。とてもしなやかなケーブルです。
華のある表情豊かなサウンドを奏でます。ワイヤー通の人ならばVEB(東ドイツ)の
ワイヤーと聞いただけで、そそられる事でしょう。


RCAケーブル(加工品) 50cmペア 4,500円

LEONISCHE DRAHTWERKE AG HF Litzs線





1569年設立ドイツの老舗メーカーになります。現LEONI 社の元会社の1社になります。下記参照
http://www.schoene-aktien.de/leoni_alte_aktien.html

電気はワイヤーの表面を流れます。よって太いワイヤー1本よりも細い表面を絶縁されたワイヤー(エナメル線)を並列に並べた線(Litz線)の方が損失が少なく
流れます。そして生産に手間がかかることにより高価です。

上記の事より細い線ですが見た目より表面積が広いのでキチンと電流が流れます。
そして非常に繊細で、情報量の多いサウンドを奏でます。このLitzs線は60年の物ですがエナメル加工にて線の劣化(酸化)も見られませんので、ほぼ新品と同じ性能でしょう。人によっては線も半田も寝かせたほうが音が良くなるという人もおります。大変希少な線でもあり情報量豊かなサウンドをお楽しみ頂けます。


RCAケーブル 50cmペア 7,000円


*Litzs線は表面のエナメル質をとらないと通電しませんので
扱いになれた方のみお奨め致します。
http://www.vintagejoin.com/Kabel.html



28. 中川隆[-13350] koaQ7Jey 2018年10月27日 07:57:22 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-19570] 報告

ドイツの音楽、ドイツの音、そして世界の音
https://www.calvadoshof.com/NewAudio/audiohistory7.html


音の傾向にも文化がある

アメリカのハイエンドオーディオショップに何回も行くうちに、アメリカの人たちの音の出し方が日本と大きく違うことに気づいていました。というよりも、日本の音の出し方が違うのではないかと思うようになっていました。

中低域の厚さが、日本の音の出し方にないのです。日本の音は、安っぽい造りの悪いコンサートホールで、痩せこけてしまった音を聴くような音で鳴らしていることが少なくありません。一言で述べると、音のバランスが異様な崩れ方をしているのです。

カセットやCDのウォークマンが開発された後、いろいろな人たちが音の良さ?に驚いたといいます。

音作りのよさにそうした評価が集まるのだと、当時いろいろな人が言っていました。これは半分当たっていますが、半分はそうではないと思います。
当たっているところは、音のバランスが取れているという意味で音作りが良かったところでしょう。

そして外れている点は、意識的に音を作っているとは思えないことです。

低出力ですし電池駆動であるので、条件がよく、良い音を出しやすい装置の一種です。

他方の真実は、それほどに音がおかしいオーディオ製品が当時に蔓延していました。このような音の作り方は、音の文化として当時に蔓延していたもので、デジタルオーディオの時代になってから大分訂正されてきました。しかし、地域的な音の文化として、日本とアメリカには出す音に大きな違いがありました。これは機器の違いというよりも、日常聴いている音楽の違い、そして、人の中にある音楽観の違いにあると思います。

そうした中でドイツに訪れた私は、それまでちょっとしか知らなかった新しい音楽の形と音の姿を知ることになりました。

ドイツの音楽、テクノとクラシック

ドイツテクノ
ドイツテクノは、ベルリン崩壊と同時に、
使われていない地下室のクラブカルチャーとして進展しました。
やがてドイツ全体でテクノは大きな文化として
根付いていきます。この時代背景の精神性こそ、
ドイツテクノの原点です
フランクフルト クリスマスマーケットの光景
フランクフルトのクリスマスマーケット
街のどこかにいつも屋台街があるのがドイツです

ドイツに訪れるまでは、ドイツの音楽文化というとクラシックしか連想しませんでした。私はもともとクラシック好きでしたし、ドイツ音楽が好きでした。訪れて驚いたのは、ドイツの日常の音楽というとテクノが中心だったのです。

ドイツテクノはメロディーがあまりなく、クラシックで言えば現代音楽的な感じです。

はじめ私には心の中にものすごい抵抗感があり、雑音のように聞こえていました。現代音楽のコンサートであれば聴こうと思い行っているのですから楽しめましたが、ドイツではちょっとした場所のBGMでも、平気でテクノがかかっていました。ちょっと不意打ち的で、あーあ どーしよう、というのがはじめの印象でした。

しかし、滞在期間が長くなるにつれ、私の中にドイツテクノに対しての許容体ができたようです。だんだんと聴いていて楽しくなるようになり、自分でもドイツテクノのCDを買い求めるようになってきました。


また、ドイツの日常にはクラシックも根付いています。お祭り好きなドイツ人のこと、大都市に行けば、土日はどこかに出店が出ており、街頭でいろいろな人がバイオリンやその他の楽器演奏をしています。ちょっとしたお金が欲しくて音楽の教育もなにも受けていない人が笛をめちゃくちゃに演奏をしていたり(どうも東ヨーロッパ出身の教育の無い人たちみたい・・・演奏家が結構お金を投げてもらっているのを見て真似しているらしいです)、音楽学校の生徒さんが自分の演奏を聴いてもらいたくて演奏していたり、演奏を楽しむサークルみたいな人たちがやっていたり、玉石混交で面白いです。

しかし、日本とは1つ違いがあります。日本で街道の演奏というと携帯用PA設備を持って、大きな音にして、へたな演奏を無理やり聴かせるという犯罪的な場合が少なくありませんが、ドイツをはじめとしてヨーロッパではPAを使用しない場合が少なくありません。

そうして聴ける音は、アコースティック楽器の柔かく美しい音です。

アコースティック楽器の音について誤解があるように感じるのですが、アコースティック楽器の音は演奏する場所により完成します。基本的には、コンサートホールで演奏するのですから、コンサートホールで演奏して音が完成するように作られています。ですから、屋外で演奏する場合音は反射音が不足するため楽器本来の音としては未完成になります。このような環境では、ほとんどの場合、柔かい暖かい音になります。中高域ほど反射しやすいので、ホールの中の音としてそうした音が楽器に重畳されているので、全体の音のバランスを考慮した楽器の音はちょっと柔かい感じになるからです。

このような音楽を聴く人たちは、音よりも純粋に演奏を楽しんでいます。クラシック音楽は、美しいメロディとハーモニーが基本ですので、メロディが中心に無い現代音楽やテクノと対象を成しています。ひょっとすると、ドイツの人たちにとっては、クラシックの発展形が現代音楽を超えてテクノなのかもしれませんね。

アメリカとも日本とも異なるドイツの音

ドイツはオーディオについても高い水準にありますが、その音はアメリカや日本とは異なります。信じられないほどたくさんのメーカーがあるのですが、日本のようなマスセールスと縁のない小さなメーカーも少なくなく、また、ドイツ製品は鳴らし方を間違えるとじゃじゃ馬になってしまいそうな製品が多いからか、日本ではドイツのオーディオメーカーはあまり知られていません。ですから、ドイツにはオーディオメーカーが少ないと誤解している方も多いようです。日本でのオーディオの情報は大変偏っています。ドイツはオーディオ大国です。ドイツの音には以下のような特徴があります。

1. 原理に忠実

MBL無指向性スピーカー
MBL 101 X-Treme Speaker System
ブーメスターのパワーアンプ
Burmester Power Amplifier 909

ドイツのオーディオ雑誌を見ると、どのような製品についても膨大な測定データが用意されています。これはメーカが測定したものではなく雑誌が測定したものですが、周波数特性、歪率だけではなく、位相特性、方形波やパルスを入力した結果の特性などすべてが公開されています。

こうした背景から、ドイツのスピーカーは小口径のものが多くなります。その理由は位相特性を制御しやすいからです。大型のスピーカーは正しい過渡特性をそのままでは実現できません。

また、この時代からドイツにはデジタル信号のままスピーカーの位相特性を制御する製品が昔から製品化されていました。

いずれにしても、音だけではなく更に正しい特性を実現していない製品を好まないドイツの人たちのオーディオに対する考え方が出ていると思います。

このような背景から、世界で最も多くのハイエンド無指向性スピーカーが製品化されている国でもあります。スピーカーの指向性は、スピーカーという機構にとって原理的にマイナスだからでしょう。また、ドイツのがっちりとした家の構造において、無指向性スピーカーは素晴らしい性能を発揮できます。日本では、どうでしょうか・・・。写真はベルリンにあるハイエンドオーディオメーカーMBLの無指向性スピーカーです。同社は、長い間、この方式のスピーカーを作り続けています。

2. 広帯域な音

ちょっと聴くとアメリカの音よりも高域がずっと伸びた音をドイツでは好むようです。

これは、楽器の音、それも近接している楽器の音になれている人たちだから選ぶ音なのだと思います。

日本の音は中高域にちょっと癖が強い音にする傾向があるように思いますが、ドイツでは透明で強力な中高域を好むようです。

ドイツのハイエンドオーディオメーカーで最も有名なメーカーは、ブーメスター(Burmster) 脚注20です。あまり日本には輸入されていません。

同社の製品は日本やアメリカのように電源電圧が低い国では能力をあまり発揮できないみたいな気がしますが、ドイツらしい音を実現している素晴らしい製品群を送り出しており、ドイツのオーディオの原器を提供しています。

私はブーメスターの音を知ってから、初めてワーグナーが好きになりました。広帯域で痩せない音とは、ブーメスターのような音を言うのだと思います。

3. 幅広い音楽の志向

すでに述べたようにドイツではクラシックとテクノが愛されており、オーディオ機器は音的には全く異なる傾向をもつ音楽を取り扱います。

そこに、オーディオ機器としての試練があり、クラシックとテクノというまったく異なった啓子馬音楽をうまく再生できるシステムが多くあります。

クラシックだけではない音楽の志向こそ、現代のオーディオ機器がくぐらなければならない関門であり、ドイツのさまざまな製品はその試練に、原理に忠実な音により答えています。

聴いて気持ちがいいだけでは許さないドイツの音楽に対する魂は、アメリカのおおらかな音とも、日本の変に神経質な音とも、全く異なり、幅広い音楽に対して門戸を開いています。

ドイツで最高の製品は、国境に関係なかった


ドイツのハイエンドオーディオフェアの様子
これは私が参加した時の写真ではありません

このようにドイツの音は大きく志向が日本やアメリカと違うのですが、ドイツで愛されているハイエンドオーディオ機器はここで紹介したブーメスターやMBLだけではありません。KRELLもMark Levinsonも愛されていますし、他のハイエンドオーディオメーカーも愛されています。アキュフェーズだってドイツで鳴らされると暖かい素晴らしい音を出しています脚注21。これらのメーカーの製品は、聴く人の意思に合わせて最高の音楽を実現していたのです。

ドイツのハイエンド・オーディオ・フェアがフランクフルトのケンピンスキーホテルで開かれたとき、私は2日間通いました。ドイツとヨーロッパで愛されている音を本当に知ることになりました。日本には知られていない様々なオーディオメーカーがひしめいていました。日本のメーカーのブースはアキュフェーズを除いてみっともないものでした。ほとんどの人が一聴して立ち去ってしまうのです。

その理由は明白です。日本の最高級の製品ですら、ヨーロッパやドイツで知られている音楽の域に達していないからです。なぜ恥ずかしげもなく出展できるのか私には理解できませんでした。

私の音に対する感覚が大きく飛躍したのは、ドイツに3年間いたときだったと思います。


第06章 モバイルオーディオの至福 オーディオの遍歴 INDEX !第08章 JPOSに心を打たれる


脚注20

昔はCECが輸入していましたが、今では輸入していません。ブーメスターの広帯域で可憐な音はその音を知らない人には取り扱えない厄介なオーディオ製品かもしれません。

脚注21

国際マーケットで低価格製品に手を出すという過ちから知名度を傷つけてしまった同社の製品を広く輸入している国は今ではドイツだけです。しかし、ドイツ人の音楽センスは同社の音を全く異なったテイストで鳴らしており、私は心を打たれてしまいました。
https://www.calvadoshof.com/NewAudio/audiohistory7.html

29. 中川隆[-13430] koaQ7Jey 2018年11月04日 10:09:50 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-19975] 報告
KL-32611 アンプ  実用化に向けて
Der Klang vom Theater (ドイツ〜劇場の音と音楽)2011/10/07
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-295.html


営利企業と言うものは、すべからず効率を上げて利益を追求し公人としての社会責任を全うし・・・

ま、平たく言うとコストを下げて売上を上げる為に、合理化は不可欠なわけで。
劇場用の音響システムを提供するのであれば、館の大きさによって適宜ウーハーやドライバーの数を増したり、ブースターアンプで出力の増加を図ってフィッティングを行うと基本コンポーネントはそれぞれ一種類あれば使い回しが利きます。

WEだってALTECだって、これは当然のことですね。(515を4本に288を2本使うとかね)

ところがどうも、ドイツ人の生真面目さというか融通の利かない処ですがKlangfilmのシステムでは想定される劇場の規模によってアホみたいな種類のラインナップが用意されており、企業の効率としては最低の部類に入ります。
よって、そんな体制は間もなく崩壊しましたが。


多くの人は「オイロダイン」という名前のスピーカーがあると思っているようですが、実は「オイロダイン」はシリーズの名前で、そのシリーズを構成するパーツとしてアンプもスピーカーも存在します。

ちょっと古いけれど、ONKYOの「INTEC」というシリーズ名のような意味合いで「オイロダイン」という呼称が使われているのです。
「INTEC」の中にはアンプもスピーカーもあると。


前置きが長くなりましたが、800人のホール用として

Europa-Junior-Klarton シリーズがあり

それを構成するスピーカーに KL-43006 が
同じくアンプとして        KL-32611 が配置されています。

http://blog-imgs-17.fc2.com/k/a/o/kaorin27/01_convert_20111007125524.jpg


アンプにも ジュニア−クラルトン−アンプと命名されています。

同様にオイロダイン−アンプもありますが、実際には使われていないアンプも(ドイツ製というだけで)オイロダインの威勢をかったモノも多く流通していますので、購入の際にはそんな乗っかり商法には注意が必要です。

その辺りは別途詳しく記事にしたいと思います。


さて、そんな専用のアンプを使うことを楽しみに購入し、整備をしたのは数年前になります。
出てきた音は納得以上のパフォーマンスでした。しかし、ステージ上に置かれたスピーカーを駆動するアンプですからノイズに対する許容度が桁違いです。・・・・ひどいノイズの量です。

入力をショートし、出力端をバルボルで測ってみると、80mV(200Ω)あります。

普通のメーカー製多極管PPアンプならば 0.5mVでも大きい方か。

ヴィンテージアンプや三極管アンプでも 2〜3mV辺りには押さえたい。

まあ、出力Zが200Ωですから単純比較はできませんが、それにしてもです。 
自分としてはハムを気にしない方です、しかしこのままでは鑑賞に支障の出る状態です。

http://blog-imgs-17.fc2.com/k/a/o/kaorin27/PICT0055.jpg

記念にノイズの波形を撮っておいた。

60Hz に120Hzが乗って、お手本のような電源ノイズ(Hum)。


此処からがノイズ退治のスタートです。

しかし、私はノイズ対策はあまり経験がないのです、AD-1sアンプは最初から問題なく現在はヒーターをAC点火しているくらいだし。
Ziessのアンプは同じ劇場用なのに全く問題ない。(さすがに大企業はたいしたものだ。というか傍熱五極管PPだから当たり前?)

以前に使っていたV69を始めとするスタジオ用のアンプは「壊れているんじゃないか?」と疑うほどLowノイズだった。


このNet時代は本当にありがたいもので、その気があれば自宅に居ながらにして勉強が出来る。

とりあえずは、ハム対策の方法論の勉強を必死に始めました。

コメント


オイロッパアンプ

こんばんは、ご無沙汰しています。

以前、お邪魔させていただき、ありがとうございました。

音楽は?で、音にこだわってしまう性分で、自分でもしょうもないなあ、と思っています。

聴かせて頂いて、CR結合のシングルアンプのすばらしい音と思いましたが、、、個人的には、ちょっとこのスピーカーの本来の鳴り方とは、きっと違って、、などと感じました。生意気なこと、書いてすみません(笑)当時のアンプでは、どんなふうに鳴るんだろうと、考えながら聴かせていただきました。

オイロッパアンプ、出力がAD1のPPで、前段は傍熱管のようですので、当時でもノイズは家庭でも全く問題ないレベルまで、押さえられていたのでは、と思います。
たいへんでしょうが、是非ノイズの処理上手く言う事願っています。

RCAの245アンプや、フェランテーアンプなど、電源平滑は4マイクロが2つ使われているくらいで、ほとんどノイズは出ません。B電源のコンデンサーは、これで十分のようです。ここに、大きなコンデンサーを足して、何とかしようといろいろやったことがありますが、、、、

それにしても、プレートチョークを使い、それをDCカットして、またインターステージトランスに入れるという、とんでもない回路のアンプですね!(笑)

2011/10/08(土) 01:43 | URL | marco #-[ 編集]

昔懐かしい回路図が!

おはようございます。

むか〜し・・・中学生の頃ラジオを弄り恥じまた頃の
このケースに貼り付けて有る回路図を頼りに
分解してまた組み立てて・・・をしていましたが
カソードに当たる○印の意味が判らずに復活出来ずに
壁にぶち当たって居ました!
子の回路図を見ていて、その頃を思い出しましたよ〜!(^_-)-☆

2011/10/08(土) 09:16 | URL | altum #VQ8ezY4k[ 編集]

面構えがいいです

おはようございます

KL-32611、回路的には全くチンプンカンプンなの
ですが、前回の記事で出ていたあの面構えが何とも
いえないくらい魅力的でした。
カッコいいアンプはいい音がすると思っているので
ノイズ対策が完了したらまた聴かせて下さい。


2011/10/08(土) 10:15 | URL | メタボパパ #-[ 編集]

Re: オイロッパアンプ

こんばんは、コメントありがとうございます。

レコード音楽を聴く行為は各々の癖と言うかやり方があると思いますが
私は、体験した事の無い昔の音を想像しながら聴くというのはちょっとピンと来ないので
各地で聴いた演奏会の印象と付け合わして聴いているというのは過去記事でも書かせて頂きました。

現在はEuropaの整備も一段落し、3つの異なる形式(多極管とかPP)のアンプで、
「真空管の音の違いを楽しむ」
といったファンタジックな目的はなく、物理的にソースの帯域に対応させて聴いています。


さて、今回の一連の記事は7月末〜9月上旬頃の報告で、現在はノイズ対策が済んで常用しています。

これがまた、marcoさんがご存知のアンプほどドイツの戦前の劇場用アンプは優しく(笑)
作られてはいないので、家庭で使えるなんて「あまーーい(井戸田調で)」モノじゃありませんでしたが
その内容はサプライズ満載で楽しいと思いますのでこれからの記事も是非ご覧下さい。

特に交流電源によるハム(長野で60Hzと120Hz)は、アンプのノイズ自体の課題と言うよりはむしろ
裸の増幅率や繋いだスピーカーの能力によって初めて問題となるもので、バカみたいにハイゲインな
ステージ用アンプと高効率スピーカーのコンビならではということです。

このように、同じアンプであっても環境によってノイズの評価が変わりますから、単にハムが
出たとか出ないとかと言っても読まれている方への情報としては何も伝えることができません。

アンプ単体の絶対値で論じる必要があり、そのために記事中では電圧表記&波形としました。
これで誰がどこでご覧になってもイメージや空想ではなく周波数成分と強さが伝わります。

同様に出力Z=200Ωと注釈をつけたのですが、この辺りもご理解頂くにはもう少し説明が必要かも知れませんね。
コメントを読ませて頂きまして、今後の記事には更に分かりやすくなるよう気を配ってまいります。
ありがとうございます。


P.S

長くなりましたが一生懸命補足を入れさせて頂きました。

と、ここで思ったのですが、marcoさんのお宅へお邪魔するという件をまだ、達成できて
いませんでした。また、伺える事を楽しみにしております。

2011/10/08(土) 13:36 | URL | kaorin27 #-[ 編集]

Re: 昔懐かしい回路図が!

おはようございます。

初めて固定バイアスの実回路を見たときはビックリしました!!
○はアースラインに行くはずないだろうって思いますよねえ。
どうやって電圧でるんだよーーー

あと電源の0V側に入ってるちっこい抵抗はなんだ!?ってヤツですよね。
良く見るとそれ以降の0Vラインは浮いてるじゃん!!って。

今では電圧増幅では理想的じゃないかと思っています。
信頼できる部品を使って、手元に置いて監視できる範囲では、ですけれど。

今回はちょっとC電源に手を加えましたのでまた宜しければ覗いてみて下さい。

2011/10/08(土) 13:46 | URL | kaorin27 #-[ 編集]

Re: 面構えがいいです

おはようございます

この記事は7月から9月の出来事なので、このアンプはこれから
電車にとび乗って来て頂いても聴いてもらえます。いつでもどうぞ。

こうしている今もカルミニョーラの「四季」のCDを書け流して
コメントを書いています。
先鋭的なカルミニョーラもアーヨのような雅な響きになりますねえ(失笑)

そういえば Hi-FiStereo盤お持ちでしたよね、アーヨの。
ほすいなあ、e-bay見てみよ、手の出る金額なら良いのですが。

2011/10/08(土) 13:52 | URL | kaorin27 #-[ 編集]

よろしかったら

こんにちは。

明日か、明後日、午後はあいています。Kaorinさん、もしご都合がつくようでしたら、いらっしゃいますか?

アパートの物置部屋状態なんですが、、

2011/10/08(土) 16:43 | URL | marco #MZf6kU0Y[ 編集]

Re: よろしかったら

早速のご連絡ありがとうございます。

明日9日は午後でしたら夕方6時頃までの時間ですとありがたく思います。
10日は午後ずっと大丈夫です。

こんなに急なご予定でご迷惑でなければ、お伺いできれば幸いです。
引き続き(変更されてなければ)メールにご連絡差し上げます。

よろしくお願いします。

2011/10/08(土) 17:39 | URL | kaorin27 #-[ 編集]

http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-295.html

30. 中川隆[-9899] koaQ7Jey 2019年6月01日 08:09:15 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2456] 報告

ドイツ古典フルレンジユニット
http://www.soundstage.jp/Full_Range.html


1950年代のドイツ製フルレンジは、超軽量コーンを強力アルニコマグネットでドライブ。
96〜97dB/W/mの高能率を得ています。

コーンの実効質量は、何と5〜6g!
(fostex FE203等の代表的な軽量ユニットに比べても半分以下です)


*この時代のユニットは同一モデルでもロットの違いによるバリエーションがございます。磁石、フレーム形状等が写真の物と一致しない場合がございますが予めご了承ください。同一品質基準、同一工場で生産されたコーン紙の優秀性は、全てのユニットに共通です。


声、木管がリアルなことは、ドイツヴィンテージユニットに共通の特徴と思いますので、以下の個別ユニットの説明では省略させて頂きました。


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Telefunken 20cmフルレンジユニット


同社Opusシリーズの大型ラジオ、コンソールに多用されたユニットで、この時代のドイツの情感を伝えてくれる代表的ユニットと言えばこれでしょう。


弾むような低音にクリアな中域と少し華やかな高域を乗せ、


どこまでも楽しく音楽を聴かせてくれます。


特性の暴れが上手く高域のレンジ感に結びついている一面がありますため、


単体で十分楽しめるユニットである反面、ツィータの追加で大幅にグレードアップいたします。特に弦楽の倍音の豊かさ、艶等が顕著に改善され、どなたにも安心してお勧めできるシステムになります。


____


Telefunken 楕円フルレンジユニット


背面放射音が華やかな傾向がありますので、後面開放キャビネットに用いるにはデッドニング等のチューニングが必要ですが、


コーンの材質、面積が同じなので最終的には円形20cmユニットと同じ音色傾向にまとめることが可能です。


ツィータの追加で本領発揮となるのも同じです。


円形20cmユニットより新しい時代のものなので全般に保存状態がよいのも利点かと思います。


_____


SABA 22cmフルレンジユニット Permadyn25


ほぼ20cm口径ながら一回り大きいSABA製のユニットです。


帯域バランスが実に巧みで、 造り手のセンスと技術の高さをうかがい知ることができる HiFi指向の正統派ユニットです。


ハッタリの無い落ち着いた雰囲気の再生音は、


小編成のジャズや男性ボーカルにマッチするかと思いますが、


クラシックでしたらピアノソロもありだと思います。


SABA(Schwarzwälder Apparate-Bau-Anstalt)社は現存しませんが、


Telefunkenの対向メーカーとして一時代を画した総合電機メーカーです。


____


ラーヴェオプタ(LoeweOpta) 20cmフルレンジユニット


ややプレスの効いたコーン紙による張りのある明晰な鳴りっぷりが特徴です。中域を基軸とする表現のためレンジ感は今ひとつですが、その分、弦楽の切れ込み感や、金管の輝き、ピアノのアタック感等が小気味よく出るユニットかと思います。


勿論レンジ感についてはツィータの追加で改善されますので、


最終的なシステムの完成度は他の兄弟銘柄(Graetz、 Telefunken 、 Grundig、 等々)に全く引けを取りません。


_____


ローレンツ(Lorenz) 20cmフルレンジユニット


下手なツィータなら付けない方が良いくらいよく伸びて歪の少ない高域を持ち、それが躍動感溢れる中低域と見事に一体化しています。


ヴィンテージの味わいは薄いかも知れませんが、


音源を選ばないオールマイティなユニットで、


この時代のフルレンジユニットの最高傑作の一つでしょう。


_____


グルンディヒ(Grundig) 20cmフルレンジユニット


ベークダンパならではの硬質でハイスピードな音のユニットです。


帯域は上下に若干狭い傾向がありますので、これをセッテイングで補う工夫が求められます。具体的には、高音をよく反射する硬質の壁面(窓ガラス等)を背にすることや、 部屋のコーナー近くに配置して低音を増強すること、等の工夫になります。


鳴らすのが難しいユニットではありますが、


セッテイングが決まった時には背面音を最大限に利用した後面開放キャビネットの理想形が完成しています。


特にピアノ曲などでは、他のシステムでは得られない生々しい説得力や典雅な余韻表現が可能です。


_____


グレーツ(Graetz) 20cmフルレンジユニット

コルゲーション補強されたコーン紙にNT4クラスの大型マグネットを組み合わせた強力ユニットです。


中域以下に厚みがありチェロのゴリッとしたところの表現などは秀逸です。


高域は出ませんが元々低域がよく伸びていますので、アドオンツィータとの組み合わせで最もワイドレンジなシステムが完成します。


フルオケ再生も迫力十分です。
http://www.soundstage.jp/Full_Range.html



▲△▽▼

粋音舎 ドイツ古典フルレンジユニット用の後面開放型エンクロージャー
http://www.soundstage.jp/OpenBack.html

ヴィンテージの味わい


この時代のドイツ製ユニットを鳴らすということは、単に昔の音を甦らせるということではありません。

その枯れて乾いた音色は、約60年の歳月をかけた熟成の結果でもあるからです。


歳月という試練に耐える素材、構造、
それを現実の姿にする優れた製造技術、
そして熟成という時間の魔法・・・


全てが結集された再生音は、60年貯蔵の美酒を開封するが如く、今この時のために流れ出すのです。


現代の代表的な軽量ユニットに比べても半分以下という超軽量のコーン紙は空気との親和性が極めて高く、録音マイクがスタジオやステージの空気と交わした会話を
まるでリスニングルームの空気に口移しするように、優しく、熱く、伝えてくれます。


裏板のない開放型キャビネットとの組み合わせは、超軽量振動板の軽快な動きを妨げないための工夫。


最新のハイレゾ音源をも活かす音楽再生の完成形が、60年前のドイツで既に極められていたのです。


______


粋音舎 ドイツ古典フルレンジシステム(受注生産品)


ユニット

口径 20センチ
搭載数 1個

形式 コーン型フルレンジユニット

能率 96dB/W・m

耐入力 5ワット

製造国 ドイツ


キャビネット

寸法 幅38cm×高さ58cm×奥行30cm

形式 後面開放型

材質 フィンランドバーチ材

( 前面グリルは別売となります。)


※ユニット製造元は、テレフンケン、グルンディッヒ、ローレンツ等々の銘柄を取り揃えています。


※ステレオの片側に2個または4個のユニットを用いたタンデム仕様の大型システムも特注製作承ります。


(注記)

 本製品は、背後の壁による反射を利用いたします。このため壁との間に50センチ以上の距離が必要です。

壁の材質も反射音の音質に大きく影響しますが、一般的な木質の建築内装材であれば良好な結果が得られます。背後が石膏ボードやガラス板などの場合には、薄手(6ミリ前後)の合板を壁に立て掛けて設置することをお薦めいたします。


 本製品に搭載のユニットは、1950年前後にドイツで製造された家庭用ラジオから取り出した使用済みのヴィンテージユニットです。動作良好なユニットを検査厳選の上、 極力外見を揃えてステレオ左右のペアを組んで おりますが、モノラル再生が主流だった当時のラジオ1台からは1つのユニットしか取り出せないため、製造年や保存環境の違いにより細部の形状や色合いが微妙に不揃いな場合があります。


 本製品は極めて高能率なため、数ワット程度の小出力真空管アンプとの組み合わせを推奨いたします。 大出力アンプとの組み合わせでは、誤入力等により破損する場合があります。
http://www.soundstage.jp/OpenBack.html



▲△▽▼

合同会社 粋音舎(すいおんしゃ)

E-mail suion@soundstage.jp

Web http://www.soundstage.jp

TEL   03- 6271- 5760

所在地 東京都練馬区


事業内容 音響機器の企画、製造および販売


製造委託先 株式会社 サカエ工芸


株式会社 サカエ工芸
http://www012.upp.so-net.ne.jp/strata/SAKAE.html





▲△▽▼


粋音舎 タンデム化対応システム
http://www.soundstage.jp/Tandem.html


後面開放型キャビネットの醍醐味の一つはタンデム化でしょう。

タンデム化によりバッフル面積が拡大するためカットオフ周波数が下がり再生帯域を広げることができます。

同時に耐入力が2倍、4倍になりますので数10Wの大出力アンプとの併用も可能になります。


特にフルオーケストラ再生で威力を発揮する雄大なスケール感を手に入れることができます。


本システムのキャビネットは、上面に3分割の外装パネルを備えていて、個別に脱着可能となっています。


外装パネルと脚部を全て取り外せば、横置き配置にも好適なブックシェルフスタイルとなります。

中央のパネルのみを残して凸形状にすれば、上に積んだキャビネットの脚部の間に凸部が入り込んで安定します。


上下のキャビネットを貫通ボルトで連結一体化することも可能なので、耐震固定も容易です。

____


タンデム化対応ドイツ古典フルレンジシステム

(特注対応品につき下記仕様は参考例となります)


ユニット

口径 20センチ

搭載数 1個

形式 コーン型フルレンジユニット

能率 96dB/W・m

耐入力 5ワット

製造国 ドイツ


キャビネット

寸法 幅38cm×高さ58cm×奥行30cm

形式 後面開放型

材質 フィンランドバーチ材(フィンランドバーチ材ツキ板仕上げ)
http://www.soundstage.jp/Tandem.html

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粋音舎 Telefunken製楕円フルレンジ 試聴


東京・町田 ライフ・ステージ 町田モデルハウス
(Telefunken楕円ユニットをご試聴いただけます)
http://www.soundstage.jp/LifeStage.html


株式会社ライフ・ステージ 町田モデルハウス
https://l-st.co.jp/showroom


東京都町田市小川4-18-3
TEL:042-788-8777

OPEN: 10:00〜19:00(平日)
    9:00〜19:00(土日祝)
    定休日: 水曜日 第一・第三火曜日
(ただし祝日の場合は営業)


アクセス

JR横浜線 成瀬駅より「つくし野駅行き」バス5分 「柳谷戸」バス停下車 徒歩1分

東急田園都市線 つくし野駅より「成瀬台行き」、「町田バスセンター行き」バス5分 「柳谷戸」バス停下車 徒歩2分

尚、当スペースは建築ショールームでございますので、商談、イベント等と試聴のご予定が重ならないことを事前にご確認ください。平日のご来店がお薦めです!


株式会社Life Stageさんのご好意により、同社の町田モデルハウス内にドイツ古典フルレンジシステムにピッタリのリスニング空間を実現することが出来ました。ヴィンテージの香り溢れるスタイリッシュな内外観のモデルハウスは、体に優しい無添加、ナチュラルな素材選択が特徴です。その選択が音響的にも正解であることをご体感いただけることと思います。


____


後面開放箱は、後ろ向きのショートホーンという一面を持っています。それ故に背後の壁は、システムの一部とも言うべき重要な要素であり、その材質や箱との距離設定は、再生音に大きな影響を及ぼします。背後の壁に反射されて広がる後方放射音と、スピーカーユニット前面からの直接音とが適度にブレンドされて初めて、後面開放箱の真価が発揮されます。

その真価をお確かめいただくため、再生システムには、音源から駆動アンプまで、現時点で粋音舎が考えうる最良のラインナップを揃えました。


ドイツ古典フルレンジならばここまで出来る・・という再生品位のスタンダードを、是非ご確認になってみてください。


プレイヤー*:  SDカードプレイヤーにてクラシック、ジャズの優秀録音を連続再生しています。


        SDカードは、エラー訂正読み出しが可能な最もシンプルな記録媒体です。


        機械駆動系を一切持たず、エラーやノイズから解放された高品位デジタル再生が


        可能となっています。 (*CD、LP等の音源持ち込みには対応しておりません)

DAC:     TDA1541A搭載16bit/44.1kHz専用DAC(粋音舎オリジナル)


        オランダPhilips社製の伝説的銘チップTDA1541Aを用いたノーマルCD専用の


        高解像DACです。音楽再生にハイレゾ音源は不要、ノーマルCDで十分なことを


        ご納得頂けるかと思います。

アンプ:    ドイツ古典フルレンジ専用デジタルアンプ(開発中参考展示)


        出力を抑える一方で全ての設計資源を音質向上に振り向けたデジタルアンプです。


        僅か8W+8Wの出力ですが、高能率なドイツ古典フルレンジシステムとの組み合わせで


        広いモデルルームを十分な音量で満たします。

スピーカー:   個性豊かなドイツ古典フルレンジの魅力をお楽しみ頂くため、ユニット銘柄や


        システム構成は今後定期的に更新して参ります。

【現在のユニット構成】Telefunken製楕円フルレンジ

この楕円フルレンジは、振動板面積が円形20cmユニットと同等なので低域の伸びも十分、円形ユニットと同等或いはそれを上回るクオリティを持ちます。
http://www.soundstage.jp/LifeStage.html


▲△▽▼


粋音舍 Online Shop
http://suion.ocnk.net/product-list


ドイツ古典フルレンジ専用アドオン・ツィータ
http://suion.ocnk.net/news-detail/2



31. 中川隆[-9896] koaQ7Jey 2019年6月01日 08:44:19 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2459] 報告

4、5年前、捨てられていたラジオから外したような、ボロボロのドイツスピーカーがネットオークションなどで出回ったが、こうした事を積み重ねた結果がドイツスピーカーの評判を落としてしまったのではあるまいか。

あの手の8pほどのスピーカーはおそらくラジオから外したものと推察され、もしそうなら所詮人の声さえ満足に聴く事が出来れば事足りるので、其れなりの性能にしか造られていないだろう。それを50円か100円か或いは1000円か知らないが塵の山から安く拾って来て、オーケストラを鳴らし「フィールドスピーカーで御座い。付いては20万円頂きます。此方は上等のテレフンケンなので100万円頂きます」、これでは評判が落ちるのも無理はない。

スピーカーで一番難しいのは箱だという事は今更めく話で、とうに皆様御承知の通りである。

ただ造るだけなら大工仕事でも出来るが、ユニットの実力を実力通りに鳴らす事はそう簡単に出来ることではない。

指定の寸法で造ったから音になるかといっても、まずまともな音になった例を僕は知らない。無論素人仕事でも偶然の大当たりが無いとは言えないが、エンクロージャーの自作ばかりは決してお勧めできるものではない。

尤も、どう造ったって、音は出るに決まっているので、願望から僕らはつい錯覚する、出来たてのほやほやの時は「なんて良い音だ」と思いたいのである。

そして、JBLやアルテックのユニットを使っているんだから良い音に決まっているというブランドに対する先入観がまた僕らの耳を錯覚させる。

回路図通りに組み上げれば一応回路図通りの音が出るアンプなどとはわけが違って(これだって部品配置や配線方法等で俄然音は違ってくるが)目に見えない空気の振動に関する計算と現実の音の間には大きなギャップがあるようだ。

だが逆の事もあるだろう、コーラルのスピーカーユニットだって、箱を旨く造れば素晴らしい音に仕上がるかもしれない。今も云った通り偶然の産物が成功をおさめないとは云えないから、つい期待するし箱造りに嵌るのである。

この事は自作エンクロージャーに限った事ではなく、他社製造の箱つまり指定寸法に依る本職の仕事だってユニットがまともな音を出した例を聴いた事が無い。
まして、他社独自の設計によるエンクロージャーをや、である。

タンノイ然り、JBL,アルテック然りオリジナルとの音質の差は歴然としている。

古くはヴァイタボックスのコーナーホーンに物凄い奴があった。大メーカーともあろうものがよくぞここまでやってくれたものだとほとほと愛想が尽きて、以来このメーカーの物は何によらず買った事が無い。こういう音造りを平気でやる音響メーカーを信用出来ないのである。指定寸法という触れ込みながら、どう造ったってここまで酷い音にはなるまいと思うが、それがちゃんとそうなっているのだから驚く。

件のラジオ用スピーカーも当然箱を作らねばならないが、素人仕事も本職仕事も含めてちゃんと音になった例があるんだろうか、甚だ疑わしい。

僕の知っている限りでは、自称スピーカーの専門家の造ったへんてこりんなバッフルなど随分杜撰でいい加減なものだった。言うまでもなく音は出ていたが音にはなっていなかった。

会社の大小を問わず、どういうものを造るかというメーカーのコンセプトは、要は経営の先見性に加えて教養とセンスとモラルを根本とする筈だから、これが無いメーカーは気楽なものである。何でも有りなのだ。要は「だからこのスピーカーは良いのですよ」という話を造ってしまえば良い。

僕らはだから自分の耳をしっかり信じて、良い悪いもさることながら、好きか嫌いかをしっかり耳で判断したら良いのだろう。JBLだから好きなのではなくて、眼をつぶって聞けば自分の好き嫌いは誰に教えてもらわずとも基よりはっきりしている筈だ。

その耳で是非ともちゃんと整備されたドイツスピーカーの音を聞いてみては如何だろう。

ただし、どうしてもオイロダインをというなら、閉館した映画館を買ってしまうのが早道だろうから相当の費用も必要になるに決まっている。だが、価値はあると思う。勇者の出現を期待して、是非とも聴かせて頂きたいものだ。
http://audio-file.jugem.jp/?eid=34

32. 中川隆[-9810] koaQ7Jey 2019年6月06日 21:35:36 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2630] 報告

オーディオ懐古録掲示板 - したらば掲示板
TELEFUNKEN 欧州ビンテージスレ
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1301612344/


1: あらい :2011/04/01(金) 07:59:04 HOST:p154.net219126028.tnc.ne.jp

会社としてのテレフンケン(Telefunken AG 、初期はTelefunken GmbH )は1903年5月27日に、シーメンスとAEGの合弁会社として
無線技術の為にベルリンで設立された。
後にシーメンスは独立した会社となる。

欧州のビンテージメーカとして、人気はあるものの
あまり知られてないところもあるメーカで一部のマニアには人気ある。
自分も、それほど知らないです。
このスレはあるべきでは。とおもっていました。
JBL,アルテック、タンノイなど、とは違った特徴のある欧州のオーデオを
書き込みましょう。



2: ジークフリート :2011/04/02(土) 12:19:49 HOST:wb56proxy14.ezweb.ne.jp
>>1
テレフンケンのスピーカーは、4機種しか聴いたことがありませんが、「こんな安物で、なんでこんなマトモな音がするのか?」って感じで…流石、五味先生が感心しただけのことはあると思います。

私が使った2機種は、ユニットにテレフンケンのテの字も無いので、イソフォンかどこかのOEMかもしれません。

今所有している8インチ古レンヂは、金色のアルミダイキャストフレームにドルトムントのマグネット。
フレームは、バッフルから浮かせるようになっていたり、ダンパーの背圧抜きの穴があったりで、結構よく考えて作ったみたいです。

目下の課題は、この古レンヂの設置場所でして、後面開放箱の特徴を活かしながら、他のスピーカーの邪魔にならないように。

3: あらい :2011/04/02(土) 18:28:31 HOST:p042.net219126025.tnc.ne.jp
無い袖は振れぬかと思ってましたが。
ジーフリークさんが使っていましたね。

自分は、JBL、アルテック、タンノイから、フルレンジの魅力に行き着き
イソフォンのラジオ楕円スピーカが、芯のある国産には無い特徴が気に入って
ジーメンス15m15d、ザクセン8吋、テレフンケン青L,をききくらべて
購入。
メンデフィールドからテレフンケン10吋となりました。
30年〜60年くらいのユニットは、テレフンケンの同じサイズでも色々とあり
蝶ダンパーの種類やセンターダンパー、フレーム構造で違った種類のものがあり
程度の差も結構あるようです。
テレフンケン8吋は、知り合いや山中湖す○もでも専用の後面開放フロント
ローデッドのボックスでも聴きました。

欧州ユニットで、これらのスピーカは共通したスピード感と分解能の高さ
でウエスタンやジャンセンのスピーカに共通するようなポテンシャル
を持っているのが特徴だと思います。
人気のせいで、値段も比べて安く手に入るのはありがたいと思ってます。
今ある、入手できるユニットではまたフィールドのユニットが結構多い
のも、得をするように思えますね。
シーメンスの11nはツイータを加えるだけで、全体の雰囲気がもてる
のは、フルレンジベースならではのメリットもあるように思えます。
自分のオリジナルなスピーカを作るの楽しみが、感じられるマニアックな
オーデオがこの手のビンテージではないかと思ったりもします。

4: あらい :2011/04/02(土) 19:03:45 HOST:p042.net219126025.tnc.ne.jp >こんな安物は、言えてます。
でもジャンセンの8吋も、皆これはゴミ捨て場で落ちていても
不思議無いというか、だれも見向きせんで500円だなとか。
自分はみつければ拾ってかえりますが。

5: ジークフリート :2011/04/03(日) 09:02:04 HOST:wb56proxy06.ezweb.ne.jp テレフンケンで何を聴くか?ですが…今のところ、私んちでは、常設ではないので…たまにアンプに繋いで、テレフンケン〜テルデックのクラシックでも聴いてみようかナ?と考えております。
テルデックのCDでは、主に古楽器ものを揃えましたので、古楽器のフレッシュさと鋭さをちゃんと表現して欲しいところですが…8インチシングルコーンでは、ちとツライかナ?

6: あらい :2011/04/03(日) 09:15:57 HOST:p164.net219126028.tnc.ne.jp ttp://www.cattlea.jp/news/info.php?id=50

ペンションす○○の木にあった、ボックス入りのテレフンケン8吋合わせて
5インチツイータは、聴かせて貰ったですが
良い音でした。
他にはVITAVOXがありスケール感はありますが
テレフンケン8吋はダイニングの20畳ほどでも十分に鳴っていました。
このボックスは手間かかるとのことでスピーカ込み30万ペアしますが
知り合いの方が聞いて後からすぐ買ったようです。
今はメンデ8吋フィールドが、抜群に良いとメール来ました。
元はラジオでも化けるみたいですね。

7: あらい :2011/04/03(日) 09:23:31 HOST:p164.net219126028.tnc.ne.jp 因みに、ペンションす○○の木のオーナはアンプカトレアをやって
売る事もしてますが
ここは、スピーカユニットや、真空管のストックがすごいです。
大抵のものとレアなフィールドツイータも見せてもらい、今度はオールフィールド
システムを作るらしいです。
ビクターの試作品30cmユニットが3ペアと言うのもありました。
サウンドパー○さんと知り合いみたいです。

8: ハーゲン :2011/04/03(日) 15:51:36 HOST:ksechttp131a.sec.nifty.com テエフンケンはスピーカーだけでなくエレクトロニクスも非常に良い
と思います。
某ドイツ物ショップでノイマンのW444StaとテレフンケンのW691(アクティブ
フェーダー)を聴き比べたところテレフンケンの良さを思い知りました。

9: あらい :2011/04/03(日) 16:38:11 HOST:p068.net219126042.tnc.ne.jp む!!。。。そうです。
>某ドイツ物ショップ
VINTAGE ○○○Nですね。

ハーゲンさん
実は、来月にテレフンケンモノラルのフェーダ(ACTIVE)
を仕入れます。
シーメンスもあるようですが、知り合いからテレフンケンが良いといわれ
予約。
これの24V電源を作ります。
AZ-1の整流管を使って自作でやります。

音は鮮度よく、音圧もあって絶対これだと思ってました。

10: あらい :2011/04/03(日) 16:45:05 HOST:p068.net219126042.tnc.ne.jp Telefunken W690 monoです。

電源は、110V位を24Vまで落として、チョークフィルター3段にして
ビンテージコンデンサーをレイアウトするのが味噌です。

11: ハーゲン :2011/04/06(水) 19:49:28 HOST:eaoska053208.adsl.ppp.infoweb.ne.jp >VINTAGE ○○○Nです!

ノイマンのW444Staと(型番は忘れたけど)パラメトリックイコライザと
V473でヘッドフォンを聴くシステムにしようと思っています。
が、V473のピンアサインわからず困っています。
この手のものは電源でかなりとが変わるといってました。専用の電源を自作
するというのは考えになかったもので、シーメンスのスタジオ用のレクチ
ファイアを買ってしまいましたが、19インチラックででかい!
どうしたものかと思案しています。

12: あらい :2011/04/06(水) 23:20:36 HOST:p134.net219126024.tnc.ne.jp ハーゲンさん

19インチラックのSUPLLYはすごいですね。
アナログミキサーの安定化電源では?
タンガーの入ったウエスタンはオークションで出てましたね。

知り合いは、電源をAZ-1とセレンで比べて
自分は整流管のほうが良いと思いました。
電源の差は大きいです。
アンプを換えるほどと変わらない差があると思います。

13: ハーゲン :2011/04/08(金) 23:28:43 HOST:180.248.12.61.ap.yournet.ne.jp あらいさん
確かに電源はセレンがいいと言ってました(例のお店)。理由はよく
わかりませんでしたが・・・

以前はドイツのものはあまり日本では一般的ではありませんでしたが
今はいろんなものが入ってきていますね。

クラングフィルムやテレフンケン、EMT、ノイマンといった製品の優秀
さには舌を巻きますね。

例のお店でザクセンウェルケのフルレンジを聴きましたが、昔お金持ちの
家にあった高級ラジオの音を彷彿とさせるものでした。
ザクセンウェルケって旧東ドイツの物なんだそうですね。

14: あらい :2011/04/09(土) 00:25:21 HOST:p227.net219126023.tnc.ne.jp ハーゲンさん
ザクセンのフィールドは、励磁の電源値でかなり音が変わるといいますので
知り合いが持っていました7インチサイズ。
これのマグネットは前に聴いたことはありますが、20cmくらいの割りに
低音が出てくる感じでした。
RFT のフィールドもなかなか良いらしいです。
メンデも、元は高級ラジオですね。
ラジオのスピーカはモノラルでも、ユニットがシリーズに入っているので
抜き取りで数はとれるようですね。

励磁の電源でトランスを色々聴き比べてみて、USのトランスの差が結構あります。
チョークでもうなりやハムが出るのは、論外にして
それぞれ、比べると違いがでてくるのが分かります。
後は、整流管の種類がおおきいです。

大抵、おおがかりにすると巻き線抵抗で電圧を4割位おとすので
電熱ストーブみたいになる場合もあります。
そんなことは、当時やっていたかはわかりませんが(タンガーなどあるので)
まともに電気回路を組む人からは、意味の無い事に思えると思います。

ビンテーのお店のかたは、シンプルイズベストに音楽を楽しむ趣向なマニア
向けに考えてるようで
自分もこんな世界を、ずっとやってゆくと、そうなってくるように思えます。

15: あらい :2011/04/15(金) 21:46:53 HOST:p230.net219126026.tnc.ne.jp VINTAGE ○○○N

ここのところ、ソーラ電源でフェーダやCDPなどの電源をつくっているですね。
バッテリーで動かし、インバータを使うと言ってます。
どのくらい効果あるか興味あります。
自分も、車のバッテリーをひっぱってきて試そうと思います。
アクティブフェーダが24V 仕様なので、バッテリー2個を入手か。

16: あらい :2011/04/16(土) 13:27:57 HOST:p145.net219126040.tnc.ne.jp 試しました。

VINTAGE ○○○Nのテレフンケンモノがとどき、
手持ちの4WDクラスの12Vバッテリーに繋ぐ。

元々24V12mA仕様なようですが、音は十分出ました。
これなら、電源を作るでもない感じします。

音厚いし、今までに聴こえてなかった音圧が増してよい。汗

試しに繋いだ9Vアダプタは、汎用品でイマイチ高音がうるさめになりますが
比べてバッテリーは静かに、パワー感があってリアルです。

17: あらい :2011/04/16(土) 13:57:47 HOST:p145.net219126040.tnc.ne.jp バッテリーにしてSNが良いというのは
これの事ですね。
スピーカ変えたというか、カートリッジを上げたような音の出方です。
前に金田アンプのバッテリーは、固すぎでしたが
これは全くそんなことありませんね。
低音の音圧も一ランク上げたという感じに鳴ります。

18: ハーゲン :2011/04/16(土) 14:44:41 HOST:122x211x108x218.ap122.ftth.ucom.ne.jp 電源は難しそうですね。セレンがなぜいいのかもよくわからないのに
選択肢が増えてしまうと困ってしまいます。

以前のシステムはすべてアメリカ製のものだったのですが、このところ
取り替えるものはだんだんヨーロッパ製のものばかりになってきました。
それもオーディオでは古くからなじみのある英国製ではなくドイツ製の
ものが多いようです。私は車を運転しないのですが、オーディオ以外でも
ドイツ製品が多いように思います。
カメラ、望遠鏡、爪切り、シャープペン知らず知らずにドイツ製になって
きています。地味だけどいい製品が多いような気がします。
あんなに食べ物が不味い国なのにね・・・・(偏見かな?)

19: あらい :2011/04/17(日) 00:08:52 HOST:p086.net219126020.tnc.ne.jp ハーゲンさん、
ACTIVE FEDERでやるでしたら、バッテリーはお勧めです。

手間も、繋げば直ぐ聴けますし、充電のメンテはケアいりますが。
電流値もチェックできるようにします。
これで、AZ-1やトランスを入手したりしましたが必要ないかも。
別に、ACでセレンも仮に試す予定です(半導体のトランスで)
同じにテレフンケンのフェーダでセレンとAZ-1を切り替えて作った
人のを聴かせてもらったときは、抜けは整流管のほうがありました。

励磁で作ったものがかなり重たく、大きいのも考え物です。

食い物まずいですかね。。
意外にドイツワインもうまいとおもいますが。都会のベルリンではあまりうまい
ものは食えなかったですね。

20: あらい :2011/04/17(日) 16:13:55 HOST:p179.net219126045.tnc.ne.jp ACTIVE FEDERは、今日聴いていて。
ゲインがすごく高く、LPで聴くと誘導ハムを拾います。
バッテリーだからか?
励磁電源のEZ150が直熱管のように、振動を拾うのがわかる。
これは対策が必須。
アースだけではおさえられない。
指で、はじくとスピーカから音が出てきます。
フェーダのゲイン位置でもノイズの出方がかわる
ACも折角だから、作ってみることになりそう。

21: あらい :2011/04/18(月) 22:03:34 HOST:p176.net219126030.tnc.ne.jp 治った。。。

アンプとラインのアースと、プレーヤのモータシャーシのアースをとって
ぴたり止まりました。
ハムが無い状態でないと、やっぱ音が汚く聴こえる。。汗

22: ハーゲン :2011/04/19(火) 20:18:00 HOST:eaoska051196.adsl.ppp.infoweb.ne.jp 某オークションサイトを見ていたらオイロフォンのエンクロージャーなし
「ユニット14個とアンプ」というのが出ていたので思わず精進してし
まいました。オイロフォンは見たこともないので楽しみではあります。
日本には輸入されたことがあるのだろうか

23: あらい :2011/04/23(土) 21:39:42 HOST:p004.net219126047.tnc.ne.jp 今日、フェーダの電源
バッテリーとタムラのトロイダル2次30Vをセレン(シーメンス)で簡単に作り
聞き比べる。
ACの方が、パワー感はあるけど鮮度が落ちる。
ボーカルのリアルなニアンスや陰影はバッテリーが勝る。
バッテリーは12V(23mA)実測。
ACはスライダックで電圧調整して24Vとのききくらべの差はあるものの
バッテリーの音の出方の方が自分は気に入ってます。
これを24Vにして、後はAZ-1のチョーク3段と比べる予定。

24: あらい :2011/04/27(水) 21:05:34 HOST:p054.net219126020.tnc.ne.jp バッテリーを元々あった12vのものから
今日、オークションで仕入れた、安いバッテリー12vに換えて6k円くらい
聞き比べる。(液補充が入らないタイプの物)
なんと、前の方がよい。(日赤三菱)2万位してたです。
なんなのと言う感じ。

2つ購入したので24vでフェーダ(仕様は24v)を比べても
前にあった、12vの方が良いと言う。

電流を調べてみようと思いますがなんで。。という感じです。
マイリマシタ。

25: あらい :2011/04/27(水) 21:25:21 HOST:p054.net219126020.tnc.ne.jp 12vでは同じ電流値ですね。
24vで51mA

なにが最新カリューム合金なんか、大きさでプレートの差なのか
これでも電源の差があるなんて物量の差なのか。

26: あらい :2011/04/28(木) 21:47:55 HOST:p016.net220216008.tnc.ne.jp

旧バッテリー日石の物は
カルシウムバッテリーでプラスマイナス両方の極板にカルシウム合金を
使用したハイパワーな バッテリーです。

2個で1万円の新バッテリータイプは
アンチモンバッテリーでプラスマイナス極板にアンチモン合金が
使用している物。

やはりカルシウム合金が良いのでしょうか!

カーオーディオで調べてみるとパナソニックのカオスというバッテリーが
音が良いと言われているみたいです。

セレンも確かめてみました。
シーメンス300V200mAにタムラブライトシリーズ
2次30V
フェーダ負荷で18V

フェーダの定格は24V120mAまでとなってる様ですが
聴いた感じでは、18Vくらいが良いです。
これだったら、良質バッテリー12Vをモノで繋ぐがよいかと思いました。

1)旧バッテリー12V
2)セレン18V
3)新バッテリー12V
4)新バッテリー24V
の順位で音の感じを受けてます。

後は、整流管で確かめます。

27: あらい :2011/05/03(火) 22:07:29 HOST:p084.net219126023.tnc.ne.jp 今日は、電源をバッテリーとセレン2段チョークで作り
比べてます。
バッテリーは確かに高音の澄んだ音や静かに立ち上がる音の良さは、あると思いますが
低音の繋がり感というのが、イマイチかけるところがあるように思いました。
仲間で聞き比べてそういう意見も参考になり、

ACから平滑を十分に行うほうが、音楽的なここちよさというのがある様に思えてきました。
整流管を使うのがまだパーツが届かないので
早く試して比べたいところです。

一人でやっていると、わからない所を客観的に指摘された感じもあり
独りよがりになるのは、間違いと反省。
素直に考え直した、、と言うものです。

28: あらい :2011/05/06(金) 20:58:24 HOST:p006.net220216009.tnc.ne.jp 昨日、手持ちタムラのトランスでモノ電源のセレン仕様をつくりました。
セレンは、かなり熱がでてくるのには参りましたが
(これは有毒ガスがでるかも)
シリコンでも試してみるかな。
音は、モノラルにするとセパレーションと、低音の解像度がよくなり
しっかりした音に、なってきます。

電源セレンとチョークを分けて、整流管AZ-1と聞き比べするのが楽しみです。

29: あらい :2011/05/15(日) 11:05:50 HOST:p031.net219126026.tnc.ne.jp セレンで試して

目安として500mAの物ですと2倍〜3倍のトランス容量になります。
トランスは1Aか1.5A位がベストです。
その逆で500mA欲しい場合には2〜3倍のトランスを使わないと流れません。
上流のトランスの話と、セレンの下流のバランスも重要です。
セレンは逆電流に弱いので電流を出来るだけ抵抗なく流してあげる必要が有ります。

コンデンサインプットなのですが超低ESRの物
をパラって使用しております。チョークの場合は出来るだけ抵抗値の低い物を
使わないと逆電流にてセレンがやられてしまう場合も有るようです。

上流と下流のバランスが難しいようです。

30: あらい :2011/05/27(金) 23:51:16 HOST:p016.net182021192.tokai.or.jp ACTIVE FEDERその後。
イーべにてやっと仕様のトランスペアUTC重量級を見つける。
これで、整流管AZ-1が使える。

セレンは4種類、耐電圧とMaの違うものを比べて
結構違いも出てくるようでした。
チョークはソーダーソン、ケニヨンがやはり音がよいです。
スタンカーはイマイチ、音が荒く
コンデンサーはフィルムとオイルで色々比べる。
自分はオイル系の方が深い感じでクリヤーなフィルムとは悩み。
コンデンサーインプットはすっきりとまとまっても、
なにか硬いという感じもあって基本チョークで平滑の電圧を半分くらい
抵抗で落とすやり方。
励磁電源と同じやり方がやはり良いようでう。



31: あらい :2011/06/11(土) 07:57:36 HOST:p016.net182021192.tokai.or.jp 今月のMJにビンテージJの記事
ソーラバッテリーが載るそうです。

自分はバッテリーは止めましたが
active-faderのセレンを今日ビンテージから別に電源をいれたので
聞き比べします。
シンプルに洗練された作りのもので、自分の3段チョーク電源との違いが
どうかまた報告。

32: 私の息子はEL34 :2011/06/11(土) 09:03:23 HOST:FLA1Abg225.fko.mesh.ad.jp テレフンケンのECC82/83を何十本か所有しています。
管底のダイヤマークの事を知り必死で調べたら1本も無くて
落ち込んだ遠い昔w。

33: あらい :2011/06/11(土) 10:31:48 HOST:p016.net182021192.tokai.or.jp 自分はTESLAのECC83とE83CCを持っています。
フォノで比べると音は確かにE83CCの方が上だと思いました。
値段も高いです。
ECC83は、アンペレやムラドのロシアと同じ位のレベルだと思いましたが
国産東芝通測も同じ位だと思いました。

34: あらい :2011/06/11(土) 13:28:19 HOST:p016.net182021192.tokai.or.jp *ビンテージJと 自分の電源比較

一聴した印象、同じシーメンスセレン仕様でもだいぶ違いありました。
中は確認してませんが、電圧は24Vで同じ位のMa70〜80mA
フェーダはテレフンケンモノに電源は1つです。

ビンテージJの電源は、全体に落ち着いた、ボーカルもセンターに等身大
の大きさに聴こえ、SNが良い感じで音楽的にとても心地よい気がしました。
音のまとまり感は秀でていると思います。
HIFIな印象というか、破綻が無い。
自分のは、トランスと物量が3段チョークで解像度やレンジは伸びて聴こえ立体的に鳴る
様です。
比べて少しSN落ちているかという感じで傾向は
そのままな音です。
電源を今はスライダックをつけているので3箇所、規定電圧にあわせるまで
ハムが聞こえるのがチョークのそれぞれで電流が変わってゆくためかと思えます。
この辺り、コンデンサーインプットの量とレイアウトも効いて来るので
またカット&トライでやるしかないです。

ついでにビンテージJの電源に自分のチョーク3段を加えると
立体感は出てきますが、なにかバランスが取れてないように感じ
オリジナルのまとまり方を変えない方が音がやさしく、リアルに聴こえれば
良いのだなと思います。
パンチがあるわけではないですが、音のまとまりが美しいというか
何を聴いても落ち着いて聴けます。
この音が欧州系といえばそうかと思いますが、ビンテージの店主はケーブルや
コンデンサーもかなり検討したと言っていたので
間違いないのだと納得しました。

35: あらい :2011/06/12(日) 19:14:25 HOST:p016.net182021192.tokai.or.jp やっと届いた
電源トランスで、AZ-1の整流管電源を仮つくり
組み合わせる回路が完璧でなく
チョークインプットの場合の電圧が規定にでてませんが。
整流管の音は、良い感じします。
セレンのパワー感というかダンピングの効いたようなよさはありますが
整流管は、抜けの良い楽器の響き具合が自然かとおもいます。

電源の影響は出力管より、おおきいと思います。

36: あらい :2011/06/14(火) 00:07:01 HOST:p016.net182021192.tokai.or.jp 今日整流管仮組ですが、かなり良いと思います。
規定の24Vまで調整
セレンと比べ、こちらの方が音が立体的というかリアルに出てきます。
人の声や楽器の余韻が自然に聴こえ、心地よい。
AZ-1はEZ150 に比べてプリの電源に丁度収まる感じです。
UTCトランスが150vの350mAヒータが5V6A
で余裕があるせいもあると思います。
後はコンデンサーのレイアウトでチョーク3段のモノブロックで電源完成に
します。

37: あらい :2011/06/16(木) 21:45:47 HOST:p016.net182021192.tokai.or.jp AZ-1の真空管3種類を交換して比べてみました。
フィリップスのナスメッシュが一番良いです。
後は、テレフンケンメッシュと、バルボのメッシュでないNOSです。

セレンも、購入したビンテージ○インのと、自分のも比べました。

電圧は、同じ位でAZ-1はスライダックで少し調整していますが
同じ24Vで50mA程度でした。

AZ-1の比べ
1)フィリップスのナスメッシュ
2)テレフンケンのメッシュ
3)バルボNOS

3)のAZ-1と自分のセレンが似たレベルでした。
○ジョインの電源は、音色の傾向が抜け良く聴こえ心地よいと思います。

ただ、ワイドさと言うのでしょうか、AZ-1の整流管の音色傾向に近い気がしますが
比べると、
1)フィリップスのナスメッシュ
2)テレフンケンのメッシュ
の方が上に 聴こえます。


抵抗も要らない状態でならせそうです。
100Vで25V位、55mA程度です。

これで、決まりました。

38: あらい :2011/07/02(土) 10:50:05 HOST:p016.net182021192.tokai.or.jp Active-fader後は、ケーシングで完成です。
これが、重い。
パワーアンプ並みの電源20K位以上はあり、欲張りすぎか。

今日朝、他で借りているAMPEXマイクアンプ4CHビンテージ(値段不明
買うとイーべで1000jくらいと思います。
音の傾向が全然違い
USと欧州の違いか、ライブとスタジオの音傾向の違いといいますか。

厚みやボーカルの押し出しの感はAMPEX が特徴ありますが
余韻や情報量の多いさは、フェーダにあります。
温かい音はアンペックスで楽器よりなアナログな音
active-faderは鮮度があがり空気感というか、繊細な音まで表現されるのは
優る。音は硬くないPUREな音ですね

システムによって使い分けるほうが良いのかですが、AMPEXは捨てられない
魅力もあるようです。

39: あらい :2011/07/02(土) 10:58:45 HOST:p016.net182021192.tokai.or.jp どちらをとるかと言われれば

電源で自由に音が変えられる点のあるACTIVE-FADERです。
平滑をどうするかで、かなり音が変わり
全体の鮮度が優るのは、どうしてもそうなると思います。

40: あらい :2011/07/17(日) 15:58:41 HOST:p016.net182021192.tokai.or.jp テレフンケン電源は、モノブロック正解でした。
シングルでは、負荷のせいもあるのですが音の厚みが違うほうがセパレーション
より出てきます。
音色は変わらずですが。
Vin○ageの電源は、バランスはよく音色も整っていますがダイナミックな
音はきれいに出る音だけでは無いようで
構成での絶対量で、自分のが勝ると思います。
電源の差は、やはりおおきい。
UTC電源&3段チョーク10H250mA 2段と150mAコンデンサーの初段4F&30F30F
特にチョークは銘柄の差は、コイルの巻き方や太さなのでしょう、
好みはソーダーソンで、後ケニヨン。スタン○ーはイマイチな
国産では絶対に得られない音がでます。

41: あらい :2011/08/04(木) 08:22:35 HOST:p016.net182021192.tokai.or.jp テレフンケンフェーダの電源モノがほぼ完成し
改めて、アンペックスのミキサー真空管アンプと比べてみました。
ほぼ互角と聴こえますが、鳴り方の違いがあり
この辺りは、好みが残ります。
USのライブレコーディングと欧州スタジオの差なのでしょうか

アンペックスはなかなか良い音で雰囲気を出します。
程度の良い物が入手しにくいアンペックスですが、借りているものは
かなり良いもので、手入れもしてありました。

情報量は比べれば少なめかなとおもいますが、音楽を心地よく出す
アンペックスは良いと思いました。
ヘッドアンプはプロスタジオで真空管の高価なものも聴いたこと
ありますが、傾向は音圧があってリアルに響いてくれるところだと
思います。
この差は、マイク&アウトプットトランスの影響があるのだとおもいました。
(アンペックス、4マイク2アウトトランス)

42: あらい :2011/08/07(日) 12:34:56 HOST:p016.net182021192.tokai.or.jp 昨日、テレフンケン用のモノブロック
片方がおかしくなり、発振
色々チェックして、分からず迷宮入り状態。
最後にダメ押しでわかったのが、フィルムコンデンサーの絶縁不良
中古で持っていて屋根裏にほったらかしていたネットワークのものを使ったのが失敗。
今日は借りたノイマンフェーダと比べる。
どちらが良いでもない感じで、このみでしょう。
基本はactive faderの切れのある情報量な音でどちらでもOKだと思います。

やはり電源での違いで全く変わりました。

43: セスク :2011/08/16(火) 06:46:10 HOST:FL1-119-242-189-196.szo.mesh.ad.jp ジーメンス手に入れました。これも良いですよ。ボーカルがバッチリ前に出てくるよ。テレフンケンやノイマンと比べてどうなんだろう?

44: セスク :2011/08/16(火) 06:54:58 HOST:FL1-119-242-189-196.szo.mesh.ad.jp ちなみに上の方でバッテリー電源が良いとあったのでやってみましたが。音が痩せてつまらない音でした。バッテリーの種類でも変わるのかな?GSユアサのバッテリーを使ってみました。
現在はセレン電源です。

45: あらい :2011/08/20(土) 23:42:09 HOST:p016.net182021192.tokai.or.jp >テレフンケンやノイマンと比べてどうなんだろう?

テレフンケンとノイマンは、比べましたが
レベルは同じで、どちらも電源次第で音が変わります。
シーメンスは多少、派手目にでるけどバランスはテレフンケンが良いと
いう方が居ますが、自分は聴いてません。

整流管、セレン、バッテリーの順で
AZ-1でナスタイプのテレフンケンメッシュが一番良い音がしますね。
フィリップスは大雑把に感じます。

セレンは平面的な、音のダイナミックさは整流管仕様です。
特にモノブロックは、音がかなり自然に鳴ってくれますが、
電源の平滑化でまた音は変わります。

46: あらい :2011/08/20(土) 23:48:59 HOST:p016.net182021192.tokai.or.jp SNの点では、バッテリーも良いですが
音がやせるのは同じ意見で
パナソニックのカーオーデオ用のものがよいそうですが値段が高いので
自作でAC電源を作るほうが調整もできて面白いです。
セレンもシリコンよりはよいですが、半導体的な音なのは、避けられないと思います。

47: セスク :2011/08/21(日) 08:21:25 HOST:FL1-119-242-189-196.szo.mesh.ad.jp あらい様おはようございます。
セレンが音に深みもあってかなり良いと思っていましたが
真空管も良さそうですね。
AZ−1とはどんな整流管ですか?なぜAZ−1を選んだのかお聞かせください。

48: あらい :2011/08/21(日) 09:24:33 HOST:p016.net182021192.tokai.or.jp セクスさん、はじめまして。
AZ-1はテレフンケンです。
カソードの電圧を小タイプのモノで選んだからです。
5AR4なんかよりランクはやはり上です。
比べれば分かりますが、整流管は深みや立体感の表現力は音楽を
心地よく鳴らせます。
是非にお勧めします。

49: あらい :2011/08/21(日) 09:27:27 HOST:p016.net182021192.tokai.or.jp テレフンケンの管は、なかなか良いです。
EZ150でやってみたという人も居ますが、より音がしっかりするようですが
大掛かりになるのが気になります。
自分のは、旧掲示板に写真を載せています。

50: あらい :2011/08/21(日) 09:37:37 HOST:p016.net182021192.tokai.or.jp 良いことばかりでなく、ビンテージ中古ペアで集めた
部品で、電源トランスUTCの片側が何故かハムがでて止まりません
叩くと治ったりしますが、
結局、特注で巻いてもらうことにし
ヒータも4V(AZ-1)5V 6.3Vをつけて後々の他の整流管を交換できる様に
注文。
AZ-1は、サイドソケットでソケットがぐらつきやすく注意が必要で
大抵は少し緩んで補修してあったりします。
フィラメントは、Vの字のメッシュが見た目も良いです。
カーボンのAZ-1は、音はイマイチ良くないです。



51: セスク :2011/08/22(月) 09:41:18 HOST:FL1-119-242-189-196.szo.mesh.ad.jp テレフンケンやバルボなど昔のラジオ用の整流管たくさんあるようなので研究してみたくなりました。
やはりメッシュがかっこいいですね。

52: セスク :2011/08/25(木) 06:54:00 HOST:FL1-119-242-189-196.szo.mesh.ad.jp あらい様
電源トランス特注とは、国産トランスメーカーに注文したのでしょうか?
そのような規格を作ってくれるところはありますか?教えてください。

53: あらい :2011/08/25(木) 07:52:27 HOST:p053.net112139230.tokai.or.jp セクスさん
おはようございます。
ノグ○とか、カス○とか特注で巻いてもらえます。
タム○は高いです。
カス○でよく自分はヒータトランスとかやってもらってます。HPで確認してみては。

整流管は、かなり音変わるところだと思います。
出力管より楽しめますね。

54: セスク :2011/08/25(木) 09:49:44 HOST:FL1-119-242-189-196.szo.mesh.ad.jp あらい様ありがとうございます。しかしノグ○とか音はどうですか?UTCが凄すぎるので比べてしまいます。イーべなどで探してみようかと思います。

55: あらい :2011/08/25(木) 12:38:23 HOST:fwgw.yamaha.co.jp 電源トランスは、まだ安心と思ってますが
仕様も、思うように設定できます。
海外ビンテージは保障は無く、1次が117とかアバウトに下げて考えるしかないです。
アウトプットでは、選びますが、逆にビンテージでf特が狭くなってしまうケース
もありそうですね。イーべはペアででていたりしているので、得な場合も多い
ですが、返品も可能なケースもありますね。
因みに、上で書いたUTCのトランスは配線の接触ミスでトランストラブルは無かった
です。
中には、負荷入れて電圧が出なくなる場合もあります。

56: あらい :2011/08/25(木) 12:41:18 HOST:fwgw.yamaha.co.jp セスクさんのセレンは、是非整流管をやってみる事をお勧めします。
仲間連中もやっぱ、整流管よね!と
同じ意見です。

57: セスク :2011/08/25(木) 18:24:10 HOST:FL1-119-242-189-196.szo.mesh.ad.jp 整流管やってみたいです。トランスを探さないとダメですね。やはりチョークを入れ
π型フィルターでやるようですかね。チョークインプットが良いかコンデンサーインプットが良いか…楽しみです。

58: あらい :2011/08/25(木) 20:28:46 HOST:fwgw.yamaha.co.jp AZ-1の場合、自分は75V の両波でチョーク3段でやってます。
他の方は、100V前後でやってるようです。
電流は60前後位流れるので3倍くらい電源トランス200mA以上の許容量があるほうが
良いです。
大きすぎても、音が返って雑になるような感じしますので
仮組でトライすると良いです。
チョークも、Ma200以上のでかいのを使ってます。
自分はソーダーソン、ケニヨンが抜けよくすっきりした音がすきです。

コンデンサーはオイルか、フィルム
ケーブルでの音も影響します。これは好みでブレンド程度。

59: あらい :2011/08/26(金) 22:56:08 HOST:p053.net112139230.tokai.or.jp  電源トランス
カス○無線、特注

 1次 0-100V-110V(E)
  2次 75V-0-75V 300mA 
   80V-0-80V    300mA 
     0-4V AC 3A 
     0-5V  AC 3A 
     0-6.3V  AC 3A
容量   138.9VA 
形状   O-BS500型
端子数 15端子 (1端子追加)
オプション 静電シールド(E)

これで特注しました。

これをUTC
Pri: 117vac
Sec: 3-4-5=1000vct 300ma
Sec: 6-7-8=150vct 350ma
Sec: 9-10-11= 5vct 3A
Sec: 12-13-14=5vct 3A
Sec: 15-16-17=6.3Vct
Sec: 18-19-20-21-22=6.3vct (term 20 is ct.) 6A

と比べてみます。

追って報告しますです。

60: セスク :2011/08/27(土) 08:58:54 HOST:FL1-119-242-189-196.szo.mesh.ad.jp 4V 3Aではヒーター電圧が高く出そうですね…。

61: あらい :2011/08/27(土) 11:45:53 HOST:fwgw.yamaha.co.jp AZ-1は、4Vですよ。

ヒータをそれぞれとったのは、他の整流管も試せるようにしました。
電流容量は2Aはあったほうが良いと思います。電流は負荷で60mA
EIコアとUTCはよくわかりませんがその音の差
トランスもプリでも、ある程度熱ロスもあるので、うなりなどハムをケアできる
サイズは必要だと思います。

62: セスク :2011/08/27(土) 19:24:09 HOST:FL1-119-242-189-196.szo.mesh.ad.jp AZ-1の規格表を見ていたら、4V 1.1A となっていましたから、3Aでは電圧が高く出るのかなと思いました。私はアンプビルダーなので、ついそういうところに目が行ってしまいます。
まあ、ドロップ抵抗でも入れればいいのでしょうが…。
AZ−1手に入りそうです。自分も試してみます。

63: あらい :2011/08/27(土) 19:37:24 HOST:p053.net112139230.tokai.or.jp セスクさん
出来上がったら是非、ご感想お願いします。
自分も、もう一組組む予定でいます。
AZ-1は、自分のでテレフンケンナスメッシュがよいです。

64: あらい :2011/08/27(土) 19:40:36 HOST:p053.net112139230.tokai.or.jp ところで、スピーカは何をお使いでしょうか。

65: セスク :2011/08/27(土) 20:16:02 HOST:FL1-119-242-189-196.szo.mesh.ad.jp まあいろいろやりましたが現在は、ビンテージ物のフィリップス8インチです。

66: あらい :2011/08/27(土) 21:13:12 HOST:p053.net112139230.tokai.or.jp 8吋はメンデも前に使ってました。
フィリップス8インチは、聴いてないですが評判のよいユニットですね。
自分は、5吋アルペアと10吋テレフンケンです。

68: セスク :2011/08/31(水) 18:47:04 HOST:FL1-119-242-189-196.szo.mesh.ad.jp フィリップスにしか無い艶があります。お気に入りです。あと良かったのはRFTのフィールドかな。

69: あらい :2011/08/31(水) 19:11:26 HOST:p053.net112139230.tokai.or.jp ビンテージは、艶感があってどうしても他にでないというモノがありますね。

電源は進んおられますか?
自分のは、ケーブルと電圧調整抵抗で聞き比べてます。
ケーブルは突っ込みたくは無いのですが、ハイエンドな抜けの良さなど影響が
でます。

70: あらい :2011/09/01(木) 20:51:26 HOST:p036.net182021158.tokai.or.jp セクスさん
フィリップスのメッシュは、音がおおらかで良い感じもあります。
自分はテレフンケンのナスがすきなのですが(これのSTは、ナスの方が良い)
直熱で他も試してみたいですね。

最近聴いてなかったCDで比べて、このactive-faderで情報量は勝り
自分のシステムも自分なりの進展がありました。
別に欧州であろうが、USであろうが関係ありません。
当時、回路のUS作りの欧州といわれていたのはなるほどと思いました。

次は国産、名前の無いようなカス○とがどれほど違いでるのか確かめます。
単純にトランスを換えるだけで試せるです。
タムラに関しては、セレンでしかみてないですが普通でした(セレンでのはなし)

71: セスク :2011/09/03(土) 07:02:19 HOST:FL1-119-242-189-196.szo.mesh.ad.jp AZ1試しました。成功です。セレンより音に深みがあるのが確認できました。
電源トランスは余っていた国産を使い、チョークだけはUTCとWEを使いました。
AZ1はテレフンケンメッシュです。SNが悪いとも感じず、音は素晴らしいです。
最終段に可変抵抗を入れ、10V〜26Vまで調整できるようにしました。コンデンサーは様々なオイルコンのみ使いました。
(WE、ジーメンス、等余っていたので…。)こんなんで満足のいく電源になりました。

72: あらい :2011/09/03(土) 09:27:22 HOST:p036.net182021158.tokai.or.jp おはようございます。
よかったですね。
直熱のAZ-1は、自分も良い管だとおもいます。

自分は、今UTCの電源を仮組でカス○のトランスに繋いで聞き比べをやってます。
最終は、また落ち着いて報告しますが
電源トランスで音は変わりました。(仕様は2次 75V-0-75V 300mA とUTCは350mA)

電圧トランスがカス○(24Vで48mA)に対して、UTC (22Vで40mA)まで落ちます。
カス○のトランス極性を換えるとまた定位や音も変わります。
ファーストインプレで言えば
UTCですね。
チョークでも音は結構変わり選びますが、電源トランスも影響ありです。
音が、一見おとなしいようでもSNのよさか静かに余裕がある感じになります。
トーンのボトムエンドでバスドラムも下がってくれるようです。

73: あらい :2011/09/03(土) 09:56:19 HOST:p036.net182021158.tokai.or.jp 自分の今まで試したところで言えば。

音に影響あるパーツは

1)電源トランス⇒これは初めに決めたものが足を引っ張りますので大事。
国産、ビンテージでの差もあります。
2)チョーク⇒3段くらい平滑、mAが足りないと音が延びない、SNで音の感じが変わる。
3)配線と線材⇒ばかにできません、ブレンドの音色は大事
4)コンデンサー⇒フィルム、オイルの差、電解の差もありますがあまりこだわらずにやる方が
良い。

74: あらい :2011/09/03(土) 11:47:25 HOST:p036.net182021158.tokai.or.jp 国産特注カス○と、UTCの聴き比べ。

カス○は、ダイナミックレンジが広いのか情報量は多い感じにきこえます。
UTCは、比べてナローぎみなのかもしれませんが
比べて、聴きやすさはUTCで

丁度CDとLPの感じに似ているというか
ソース録音は同じでも、やはり延びきらないCDは機械的に出す音で
音楽性を出せないのと、サンプリングの狭さによる不自然さはCDに感じますね。
UTCは、ずっと聴いて飽きない感じします。
カス○はつかれる用におもえ、ボーカルのニアンスや余韻はUTCです。

この辺り、アンペックスのマイクプリに似た傾向がUTCにあると思いました。

国産の、ISOがカス○とにた感じを受けますね。
タムラは前にセレンでしか使える仕様でしかなく、比較はできませんが
国産はだいたい傾向は同じなところもある様に思ってます。
佐久間アンプなど、タムラを使わないと発振すると言うひともいますので
安定度は信頼できるものだと思います。

エージングでまた、仮配線状態なので正確ではないですが傾向はそうだと思っています。
以上です。

75: あらい :2011/09/04(日) 20:31:16 HOST:p036.net182021158.tokai.or.jp 今日、行きつけの音楽いろいろ録音までやる喫茶で
フェーダ一式を持ってゆき、丁度あったTRUE-SOINIC3台を鳴らしてみました。
USというより、欧州的な鳴り方は良いSPですが
フルレンジタイプの方が、自分はこのみです。
フェーダ電源は、皆(3人)の意見は、一皮向いた感じでパワーアンプ変えたくらい
変化があって良いと言う意見でした。

アンペックスMx10は、ALTEC409と鳴らすと本等にライブな感があり
パワーアンプがまた、6L6ppのミリタリー1950年
WE直系なアンプでした。
ちょいメンテが必要な歪に敏感なのは古いゲイン高い初段6SL7で構成して
居る為でしょう。
アンペックスのボリュームガリが普段より大きく聴こえる。
よくあるランドセルタイプより大きいくらいのWEやジャンセンアルテックを
鳴らしていた時期でしょう。409とはぴったりと嵌りました。
当時はこうして慰問してライブや映画演出していたものかと思います。
雰囲気があり、決して優秀でもないですが
音楽が楽しく聴こえました。

76: あらい :2011/09/07(水) 00:19:40 HOST:p036.net182021158.tokai.or.jp 今日、整流管を手持ち(WE705A)直熱のフィラメント
トリタンを試しに使ってみました。
音太い。熱は送信管ですが
フィラメントが5V/5A、
プレート耐圧30kV(ピーク)、プレート電流は375mA
プレートを500V程度、無負荷で70V 程度がでて
24Vをあわせて使う。

これは、良いような音圧あってAZ-1よりリアルに、はっきりとした音で
鳴るようです。

77: セスク :2011/10/01(土) 16:10:26 HOST:FLH1Adp169.szo.mesh.ad.jp ドイツにはまだまだ知らない良いものがありそう。テレフンケン、ノイマン、ジーメンス以外でもっといい機器は無いのでしょうかね?

78: あらい :2011/10/02(日) 11:08:32 HOST:p124.net112139151.tokai.or.jp セスクさん
こんにちは。

他に探すしかないものかと思いますが、それを拘るなら
自分のシステムを思うように作る方が大事ではないですかね。
整流管1本でも音はかなり変わりますし、
自分は、そちらのオーデオ趣味の方が悩んで楽しい事に思えますね。

79: あらい :2011/10/02(日) 11:22:47 HOST:p124.net112139151.tokai.or.jp 今日、ノイマンW444のモノラルを組んで、前のテレフンケンW690と比べました。
傾向は違いありますが
ノイマンは、比べて出方が落ち着いた感じになってくれます。
テレフンケンは、解像度があるような前にでる音という印象でした。
細かくはかきませんが、
テレフンケンのSPの感じは同じに、でもフェーダもある様に聴こえます。

どちらもレベルは高く、後は電源のつくりでうまく作ればよいという
感じでした。

80: セスク :2011/10/03(月) 18:14:48 HOST:FLH1Adp169.szo.mesh.ad.jp ドイツものは凄いものが多いですね。SPにしろフェーダーにしろ、アンプにしろ。
テレフンケンのアンプは究極らしいですね。そういう話を聞いています。でもとても高価で買えるようなものでもないですし、聞いたこともありませんが…。
自分は重箱の隅をつつくような趣味は嫌なんで、簡単に作ります。深みにはまると音楽が楽しめなくなってしまうからです。まあそれが楽しくてやっている方はそれでいいと思います。
ただ、人に勧める必要もないですが。

81: あらい :2011/10/03(月) 21:05:54 HOST:p124.net112139151.tokai.or.jp テレフンケンのアンプは究極なのか、自分も聴いたことありません。
高いですね。
スピーカと比べて、何故か高くて買えるお値段ではないです。
音より、独特なデザインが好きですね。

自分は、ブランドで買ってしまうのは反面反発を感じるタイプなので
(これも角でしょうか)
元々、欧州はイソフォンからの安いものから入ってます。
テレフンケンは8吋で聞き比べては、シーメンスの方が気に入りました。
その時は、ザクセンも比べてましたがRFTのフルレンジは聴いていません。

82: あらい :2011/10/03(月) 21:36:33 HOST:p124.net112139151.tokai.or.jp イーべで、会社の(この人はモノラルで聴くという)知り合いが
最近RFTか、ザクセンを入れたと訊いてます。
今度、聴いて見ますのでまたご報告。
自分の周りでは、何故かひねくれた?聴きかたをやってる人が増えてきた。

83: セスク :2011/10/04(火) 05:30:26 HOST:FLH1Adp169.szo.mesh.ad.jp RFTのフィールドは布のダンパーが多いですが、アルニコの蝶ダンパーを見たことがあります。
当然ながら蝶ダンパーの方が音が良さそうなんですが、なぜフィールド型は布のダンパーが多いのか興味が湧いています。
RFTは布のダンパーでも音に深みがあり良いです。
テレフンケンなどはセンター紙ダンパーや蝶ダンパー、ザクセンは蝶ダンパーですね。

84: あらい :2011/10/04(火) 07:33:37 HOST:p124.net112139151.tokai.or.jp フィールドスピーカで書き込みすべきかもと思いますが、
以前書いたものです。(この方は、フィールドを色々経験した人)
ダンパーの差は自分にはよくわかりません。比べるほど数を聞き込んでない為

テレフンケン(またはジーメンス)の音の深みや厚みは、コーン紙が影響している
ようです。
1931〜38年は、厚く柔らかく、木目の荒いコーン紙。
1938〜42年は、少し薄く硬く、木目の荒いコーン紙。
1940〜49年は、少し薄く硬く、木目の細かいコーン紙。
1950年以降は、薄く硬く、木目の細かいコーン紙。
「コーン紙がパンパンに張っている」「コーン紙が硬い」「コーン紙が薄い」こ
とが良いコーン紙の定説になっています。
私自身もかつてはそう信じていました。
ところが、古いスピーカーをたくさん聴き、色々なフィールド電源を制作してみ
ると、全く逆であることが分かりました。
えー、逆って、アメリカン・スピーカーのコーン紙みたいだとイメージされてし
まいますが、コーン紙の粘りが全く違います。
30年代初期のコーン紙の音がやはり優れています。
音の明確さや静かさでは30年代後半が優れていますが、音楽性では30年代初期に
は敵いません。
1939年製の30センチを購入された方から、「音は良いんだけど、何かが足らな
い。トゥイーターを足したり20センチを足したりしてみたんだけど、なんか
シックリ来ない」という連絡がありました。
この方は、購入時にお友達と一緒に1ペアずつを購入し、39年製ペアと36年製ペ
アを購入しました。
購入する時に、「少し安い36年製の方が良いですよ」と話しているのですが、音
を聴き比べて39年製にしました。
39年製はハイファイで音が明確で静かですが、音の深みや厚みが38年以前と比べ
足りません。
私も友人も当初は39年製が最も優れていると思っていましたが、聴き込んでいく
内に38年以前のスピーカーが良いと感じるようになりました。
これを感じるようになると、音の薄さが突出して気になりだし、39年以降のス
ピーカーに興味が持てなくなりました。

85: セスク :2011/10/04(火) 10:07:02 HOST:FLH1Adp169.szo.mesh.ad.jp テレフンケンの種類については聞いたことがあります。テレフンケンはなぜそのようなタイプの変更をしたのでしょうかね?
集める身になればとても迷うし、何が良いか自分の装置で聞いてみないとまったく眉唾でわからない世界ですね。
結局いろいろ集めて検証するとかしないとならないわけで、お金かかりますね。

86: あらい :2011/10/04(火) 13:47:35 HOST:fwgw.yamaha.co.jp 聞きかじりですが。
理由はラジオです。

1930年代のテレフンケンでは、1年間に約100種類のラジオが生産されていました。
ジーメンスも30種類、AEGも10種類、のラジオを生産していて、スピーカーはテレフンケンから提供されていました。
そうすると、テレフンケンは、1年の間に100種類以上のスピーカーを生産していたことになります。
スピーカーのレベルの絶頂期である1932年〜1940年の間に、テレフンケンは1000種類以上のスピーカーを生産していました。
1つのラジオには1つのスピーカーしか入っていません。
しかも、同じ型番のラジオに、何種類ものスピーカーが設置されていることもあります。
型番は同じスピーカーでもフレームやマグネットカバーの形、あるいはコーン紙が異なるケースがたくさんあります。
1つ1つのスピーカーを丹誠込めてそれぞれの一流技術者が手作業で製造していたのですから、
当たり前のことかもしれません。

それで、ペアを組むのはかなりの数を持っていなければ出来ない事のようです。

87: セスク :2011/10/08(土) 15:36:20 HOST:FLH1Adp169.szo.mesh.ad.jp ところでテレフンケンなどビンテージのフィールドタイプは、平面バッフルが一番マッチするのでしょうか?
バッフルやエンクロージャーでも音が相当変わりそうです。当方RFTは平面バッフルに取り付けています。
低域も不足なく出ているように感じますし、質も良いと思います。

88: あらい :2011/11/12(土) 22:32:28 HOST:p066.net182021156.tokai.or.jp テレフンケンW690モノは、自分は気に入って使ってます。
他にノイマンW444Aモノ(これもビンテージ)
このオリジナルの音は、結構違いあり。

ノイマンは低域よりなバランス感でHIFIなオーデオ的?な音で
テレフンケンは比べてリアルさな解像度を重視したつくりです。
好みはあると思いますが。
電源の作りこみでも変わりますが。
やはり、整流管仕様が好みです。
ノイマンは、トラブルでアンプ壊れてしまい、MTさんにお願いして
丁度スペースがある箇所に、ディスクリートでアンプを作って貰いました。
音は、解像度があがって、まるでテレフンケンなような音になり
満足、自分としてはですが
有難うございました。

89: あらい :2011/11/26(土) 08:02:13 HOST:p066.net182021156.tokai.or.jp テレフンケン13cmフルレンジ、レアー物が手に入りました。
10吋励磁と合わせて
今まで使っていたジーメンス11nより解像度がよく、能率、パワーもあり
これに交換
11nは、ビンテージな可憐な音で気に入ってますが
(これしか出ない、ボーカルの余韻がだせる)
この13cmで密度といい、はまってしまいます。
ペア5万ほどしますが、後悔なし。
飽きればフルレンジで使えるし、暫く様子見。
11nは逆に、フルレンジ5吋スピーカで聴いてみることに。

90: あらい :2011/11/26(土) 08:04:38 HOST:p066.net182021156.tokai.or.jp //www.german-vintage-loudspeakers.com/navid.283/telefunken-ela-5-5-1270-full-range-driver-13-cm.htm

91: あらい :2011/12/04(日) 10:10:17 HOST:p066.net182021156.tokai.or.jp 最近手に入れた、シーメンス励磁13cmツイータ。
これでまとめることにしました。
今年は、励磁で全て揃えるような格好になりました。

励磁のスピーカは、電源いのちなところがあり自分は楽しんでいます。
パーマネントは、ユニットを合わせて組み上げる楽しみですが
励磁は、電源やアンプと合わせて作ってゆく楽しみが増えます。
基本は整流管でどれを使うかによりますが、これも面白いです。

92: あらい :2011/12/04(日) 10:22:52 HOST:p066.net182021156.tokai.or.jp 励磁スピーカの特徴は、音の立ち上がりや下がりが早く
励磁ツイータも同じ特徴で鳴ってくれ
鮮度がよく、奥行きも出てくるスピーカら鳴っている感がしないような
鳴り方になり、
電源の違いは、合わせて音色にも影響があるようです。
ユニットの違いもありますが、それ以上にその調整の方が違いが大きいと
思います。
ジャンルは問わず、何でもロックでもクラシック、演歌でも同じに聴ける
ように楽しめ音楽が聴けるシステムの方向には適したものだと思ってます。

93: あらい :2012/05/16(水) 23:32:37 HOST:p231.net112139187.tokai.or.jp ソロソロ、自分の電源が入れ替えあったので
TFKのフェーダ電源を作らなければならなくなりました。
メインのTFKは、水銀球の872を使用。

リビング5インチサイズに705Aを持ってきたため

使い慣れたAZ-1TFKを使い、USのチョーク電源&トランスパーツ類。
次に作るのは、前よりは小型にして3段のチョークでつくります。

その後は、励磁ツイータの電源も同じくらいの電圧なので流用可能。
スピーカに合わせて、電源を作ってゆきます。

94: あらい :2012/05/16(水) 23:45:17 HOST:p231.net112139187.tokai.or.jp AZ-1
TFK,PHILIPS,TRD,VALVOと使ってみて
何故かTFKのナス吊メッシュになってしまい
それでも電源はUSものという。
フェーダもノイマンよりTFKが好みに合って、そうなったといいますか。?
まあ関係ないか。

95: あらい :2012/05/18(金) 22:23:32 HOST:p180.net112139187.tokai.or.jp 改造して貰った、ノイマンのフェーダを
リビングのアンペックスと交換して聴いてみる(久しぶり)
DACとの愛称はインピーダンスがあってるようで、解像度は確かに良い感じ
これは電源をセレンから整流管にすればよさそうな感じだな。
解像度は、オペアンプでも勝るのは確か。。
こう、、聴いているとなにか疲れてくるのがなければ完璧かと。
やっぱりデジタルアンプ的だけど、電源とおもう。

96: あらい :2012/05/18(金) 22:37:45 HOST:p180.net112139187.tokai.or.jp やっぱり、アンペックスがよい。
人の声が抑揚でるし、メリハリも感じて人の声とわかりましたです。

97: あらい :2012/07/01(日) 20:44:41 HOST:p154.net112139153.tokai.or.jp フェーダTFKの電源
電源トランスから平滑回路を新規で作る。
サイズを小さくコンパクトにと考えても、平滑部のコンデンサーの容量
を削ると駄目で
チョークインプットをベースにして、仮組状態で聞き比べて決める。
電源の差は、音に影響してやはり大きく変わる。
これがコンデンサーインプットにすると整流管の寿命が縮まる以上に
音がつまらなくなる。
AZ−1 の個体差がこんなに違うかと思いますが、吊りのヒータ構造と
カーボンの違いは全く違う音で
AZ−1は古典球のよさがでるものでそれを生かすように作ってます。
24Vに合せて、できるだけ抵抗調整を避けて電圧を調整というのが
正解な様ですね。
アナログの魅力は、どうしても聞き込みながらと言うのが基本で現れてくる
のが面白いです。
同じにDACの電源を、アンプ(差動回路)で組むのと、半導体でやるものは
元の音声信号の情報を真空管だとロスしてしまうけど
半導体にないバランスで鳴ってくれるのはそのメリットなのかと思います。
同じにバッテリーでやってもその違いは出てきますが、
このあたりデジタルも基本がアナログで構成されると、思いました。
ハイレゾでいくらやっても、勝る16bitの録音もありますので
DACは情報量をまずは、ちゃんと出せるかが一線の違いだと思いますが
基本的なアナログがしっかりしてないと、薄いつまらない音で終わってしまいます。

98: あらい :2012/10/25(木) 22:51:45 HOST:p086.net112139133.tokai.or.jp そろそろ。
メインのTFKの電源を計画してゆきます。
WEトランスがどれほど励磁電源で威力出せるかですね。

99: D7 :2012/10/25(木) 23:50:14 HOST:PPPa814.e14.eacc.dti.ne.jp あらいさん
WEのトランス届きました。
また、別途ebayで入れたKENYONのチョークと軍用ヒータートランスが到着しました。
結構重いので、ヘルスメーターで測ってみると既に12s!
あとチョーク4個、オイルコン6個、ローゼン2個入る予定です。
3段チョークでやりたいと思っていたので、やはり整流部分は一つでも、平滑部分は
L・Rを独立でやらないと、ぎっくり腰(この間やりました・・・)になりそうです。
370V・1.12Aという弩級トランス、使いきれるか自信が無いですが、期待できそうですね。
このような凄いものを送っていただき、感謝・感謝です。

100: あらい :2012/10/26(金) 07:41:50 HOST:p086.net112139133.tokai.or.jp D7さん
おはようございます

それだけ揃えば、楽しみですね。
モノだしきっとすごいのができると思います。
出来れば終段の抵抗なしでゆけるといいですが。
分割はかならずやりましょう。30Kにはなります。




101: あらい :2012/10/30(火) 07:28:14 HOST:p086.net112139133.tokai.or.jp D7さん
おはようございます

WEのチョーク(前に手持ちで軍用の測定器からひっぱりだしたもの)
チョークで、小励磁電源につけてみるとmAが小さく合いませんでした。
これをえらばないと、音が発揮できなくなりますね。
100mA以上ある軍用などが良いです。
計画のは、ツイータの24V励磁電源なので
今回のWEトランスは、2A3で使うかもしれません。

102: D7 :2012/11/01(木) 00:50:22 HOST:PPPa77.e14.eacc.dti.ne.jp あらいさん
こんばんは。
WEのトランスを2A3で使うと豪華仕様になりますね。
自分の2A3はシャーシが小さ目なので、WEを使うとシャーシ交換載せ換えが必要です。
これは大手術になるので、WEトランスは初志貫徹でモノ×2の電源で行く予定です。
まだ手頃なチョークを捜し中で、完成は年内は難しいかな〜。。。

103: あらい :2012/11/01(木) 18:12:55 HOST:p086.net112139133.tokai.or.jp WEは、電源が良いです。
フィールド電源は直に音に効いてきますが、絶対的に違いが出るのは
トランスやチョークが大きいと思います。
コンデンサーは後でなんとかなりますから、交換や増しもできるから。
UTCの1KVAのトランスを使いその差は、特にリアルな低音にでて来ました。
比べないでもわかると思いますね。

104: あらい :2012/11/03(土) 20:54:50 HOST:p086.net112139133.tokai.or.jp インターナショナルオーディオフェアに、いってきました。
SonusFaberを聴いて、なかなかなもんだと思います。
弦楽器がすばらしい。こういう厚みが出せるスピーカはパーマネントで
もモダンななかでは珍しいとおもいます。

JBLのD5000とか、その最近出ているフロアータイプJBL Project K2 S9800SE
はどう聞いてもインパクトがなく音がつまらないですね。
accuのアンプが良く使われていたけど、イマイチなんかフラットに伸びているだけ
で新鮮味無し。
QUADの新い静電スピーカ
ESL2805/ESL2905はあれはダメだとおもいます。
えらくひずんでwaltsu for debeuがクリップしていたが?なんで、こんなんけ?
というもの

説明員は、それがわかって、「CDが悪いとか?」うそつくな
静電は正直に音が出るので、ひずみまで再現しすぎる??とか
、「置き場所によって
システムの音は変わるものと考えてください?」
でたらめな説明には、閉口。直ぐに出る。

105: あらい :2012/11/03(土) 21:08:25 HOST:p086.net112139133.tokai.or.jp インターナショナルオーディオフェアその2

FOCALがやはりおいてあり、
かたつむりB&WのようなVIVID G2G3これは、なかなかです。
ただ、DEVIALETは、IFAショーで感じた音の傾向がデジタルDクラス
にあるようで、自分はDEVIALETはモニターとしてはすごいとは思いますが
あまり音楽が楽しめない感じに思えますね。

あとトピックスでは、DYNAUDIO Xeo2Gのワイヤレススピーカシステム
DACがESSのポーランド製とか、SONOS的なシステムでトラブルは少なく
LINAXサーバで直で鳴らしていた。
15万ほどのスピーカ&トランスミッターだが、結構まともに聴こえて
下手なハイレゾ抱くむ音よりよさそう。ESS DACが決めてな感じですね。
LINNもまけそう、コスト神話から比べて。

106: あらい :2012/11/03(土) 21:54:15 HOST:p086.net112139133.tokai.or.jp インターナショナルオーディオフェアその3

アヴァンギャルド聴いていて疲れてくる。低音がパワードのせいか
なにか低音がしっくりこない、○ホーンで組んでいても。
某JAZZ喫茶と同じ。
フォステは、国産の中で優秀だとおもいますが音は平明的な感じがしますね
アンプのせいかACCUもありだけど、
国産アイシンは、そんなもんな感じ
TRIADの845シングルは、ナローだけどスペンドールにあった雰囲気で交換は
持てました。ショーで聴く感じでなく家庭的な音。
NAGRA300&CDPシステムは、値段では当然な感じ、少し詰まったような感もありますが
おおらかさほしいかな。。

この手の高級オーデオの特徴は、中高の音で特に弦楽器やヴォーカルを聴いたときに
わかりますね。音像がしっかりリアルに出るかどうかの差と思いますが。
半導体アンプでもこのクラスでは真空管にないレンジの広さをうまく出せれば
文句は無いです。
DSDはこのクラスだと結構良い感じで、響き具合がソースから出てくる方が良い
と思います、スピーカでそれを出すとぼろ出るかも。。所謂つくった低音なのか。

107: D7 :2012/11/04(日) 21:14:53 HOST:PPPa3589.e11.eacc.dti.ne.jp あらいさん

108: D7 :2012/11/04(日) 21:33:53 HOST:PPPa3589.e11.eacc.dti.ne.jp あらいさん
↑すみません。書き込み前に「書き込む」を押してしまいました。

インターナショナルオーディオフェアで、WALTZ FOR DEBBYがクリップするSPなんてダメですね。
FOCALは、例の励磁ウーハーのものですね。
最近youtubeでも説明つきで出ていますね。
youtubeの映像では、例の小さな電源と壁掛けのデジタルアンプ?の様なものが
写りますが、実際の鳴り方は、モニター的とのことで少し残念な感じも(買えませんが・・・)
また、TRIADの845シングルがまずまずだったようですが、845は高音に癖があるそうですが
これはうまく鳴っていましたでしょうか。

109: あらい :2012/11/04(日) 22:07:49 HOST:p086.net112139133.tokai.or.jp D7さん
WALTZ FOR DEBBYはそれでは、地下鉄の音が聞こえるかというと聴こえてなかった
ですから、低音と解像度が良いわけではないと思いました。
あのCDは、元がひずんでいるかはすぐわかるしピアノがあんなにひずんでいるはずない
と思って首かしげましたね。
説明する人も途中からボリューム下げたりしていたので、トラブルだと思いますが。
DEVIALETは、FOCALでは鳴らさずに音出してましたが音の感じがDクラスデジタルの
音を持っているようです。小さい電源というのは、リモコンの事だと思いますが
DEVIALETはDACのついたプリメインデジタルアンプのようです。
TRIADの845は聞いた感じ結構帯域は狭く、敢えてなのか。
ドライブが2A3みたいですね。
直熱2A3の音がかなり聴いていると思いますが、845は増幅している感じで
ドライブ管でかなり音は変わります。値段が高いです。
自分の持っていたのが、ハットオーデオppの845でモノラル×2でオークション11万位でした。
オケはこれくらいパワーあると余裕はあります。

110: D7 :2012/11/07(水) 23:24:43 HOST:PPPa755.e14.eacc.dti.ne.jp あらいさん
こんばんは。
WALTZ FOR DEBBYの「地下鉄の音」が気になっていて、今日改めて聴いてみました。
2トラック目のWALTZ FOR DEBBY(take2)の6分53秒から終わりまで
拍手のバックにゴーという音が確かに聴こえますね。
(A12・小励磁・バックロード共に確認)
ビルエバンス大好きで良く聴いていてこの暗騒音は分かっていましたが、
録音機器のノイズかと思っていましたが、地下鉄の音とは知りませんでした。
その他の曲にも、地下鉄と思われる暗騒音のような音が入っていました。
なるほどこれは発見でした。
録音が1961年6月25日とありますが、そのころも結構頻繁に地下鉄が
走っていたことが分かりますね。
そういえば、自分の小励磁は1961年製造のようです。
同じ年に製造されたSPで、当時の卓越した演奏とたまたま走っていた
地下鉄の音を聴くのも洒落ています。

111: あらい :2012/11/08(木) 07:09:40 HOST:p106.net042127109.tokai.or.jp D7さん
おはようございます。
ビルエバンスの地下鉄の音は、制作ソフトにリッピングして波形で
確かめましたが、片側にかなり低い音で入ってます。
解像度の良いシステムでないと聴こえません。
普通だと聴こえないと思いますが、
これが小励磁で聴こえるというのは、音的に優秀だとおもいます。
国内版のもので、CDのみだと思いますが海外版は持ってませんが
ノイズをとってるようです。

112: ディラン :2012/11/08(木) 21:54:57 HOST:FL1-118-110-163-45.kyt.mesh.ad.jp WALTZ FOR DEBBYの「地下鉄の音」
今のA5では聴こえません。以前聴こえていた事が有りましたがどのソフトかシステムか覚えが
有りません。聴こえなくても宜しいでえーす。

113: 権○衛 :2012/11/08(木) 23:10:09 HOST:zaq7ac40c2c.zaq.ne.jp ↑
流石のお言葉、エライ!

因みに>たまたま走っていた地下鉄の音
たまたまではあーりません、定期的(時刻表で)に走っておりますでつ。

114: あらい :2012/11/08(木) 23:30:23 HOST:p106.net042127109.tokai.or.jp ディランさん
こんばんは。

音的に聴こえる解像度の事を言っているまでです。
別にそれが良いとはいってませんよ。
CDの国内版だけですが
かなり低い、音で普通際限ができないシステムが多くA5でもそうなのでしょう。

115: あらい :2012/11/08(木) 23:34:05 HOST:p106.net042127109.tokai.or.jp 普通際限→再現。
ナローで音楽性のあるもので聴こえなくとも良いものはいっぱいありますね。

116: あらい :2012/11/08(木) 23:43:51 HOST:p106.net042127109.tokai.or.jp 因みに、でようがない低音で
5吋のアルペア5のスピーカで聴こえたことがありましたが

833Aを放送設備等に使われた3極直熱真空管で3000V350W級で
それが聞こえたことはありました。

117: 権○衛 :2012/11/09(金) 00:06:16 HOST:zaq7ac40c2c.zaq.ne.jp ゴホン ゴホン♪
>音てきに聴こえる解像度の事を言っているまで・・・それが良いとは・・・

>小励磁で聴こえるというのは、音的に優秀(良い?)だとおもいます。

矛盾でつね。些細な事でつが?ハイ。

雰囲気で聴くか、解像度で聴くか、スタンスの違いでつね。多分!?

どちらもOK牧場。♪(*^_^* 

両方ホスイ・・・わかります。 オデオ道楽「永遠の課題」でつね!? 多分。

118: あらい :2012/11/09(金) 00:11:18 HOST:p106.net042127109.tokai.or.jp 、音的に優秀!!

じが読めませんか。

119: 権○衛 :2012/11/09(金) 00:21:59 HOST:zaq7ac40c2c.zaq.ne.jp ハイ ハイ

優秀の反対語は如何に???

キリッ!

日本語は奥が深い!でつ。ハイ!ハイ!!ハイ!!!でちゅ。

オデオも同じかも???  多分!? キリッ♪(*^_^*

120: あらい :2012/11/09(金) 00:26:19 HOST:p106.net042127109.tokai.or.jp 酒を飲んで、勢いで自分におごる人もいれば
飲んでも、他人に迷惑はかけない
大人な方もいれば。。。笑

本性なのかわけのわからない、言葉を発する人は迷惑ですね。

121: 権○衛 :2012/11/09(金) 00:27:32 HOST:zaq7ac40c2c.zaq.ne.jp ですね!? キリッ(おまけ)

122: くろねき :2012/11/09(金) 04:13:17 HOST:KD113159118125.ppp-bb.dion.ne.jp 皆さんこんばんは。


☆あらいさん☆

いわゆる「サゲ投稿」(E-mailの欄にsageと入れる。
ちなみに私は基本サゲ投稿ですが、このレスも参照)にして、
このスレを11番目以降に沈めれば、この手のトラブルは回避できるかと。
書き込みと閲覧にひと手間かかるようになるのがちょっと厄介ですが・・・。

123: たそがれ :2012/11/09(金) 07:15:12 HOST:FL1-133-205-110-190.myg.mesh.ad.jp 基本的に1人、2人で投稿しているスレの場合サゲ進行が良いようです。
大勢の人が投稿して賑わっているところのトップに頻繁に出て来るので
目につくのです。11番目以降に沈めてからそこをブラウザのお気に入りに
登録すればあらいさんが頻繁に書き込んでいる3つのスレは簡単に呼び出せ
ます。お気にいりに登録しないと数百の中から探すのが大変になります。

124: あらい :2012/11/09(金) 07:35:08 HOST:p106.net042127109.tokai.or.jp くろねきさん
たそがれさん

ご忠告ありがとうございます。

次回のフィールド、1000オーバーからサゲ投稿にします。
実は、サイトで書いてもか若干で限られているものなのでいっその事
止めようかと考えていましたが
知り合いにも投函せずに、見ている人もいますし
フィールドのレスは特殊なオーデオかとおもいます。
いらぬトラブルは、ほかの方にも迷惑になるものですので観たい人のみ
限ればよいと自分も思います。

125: くろねき :2012/11/09(金) 16:57:28 HOST:KD113159118125.ppp-bb.dion.ne.jp >1000オーバーから・・・
いや、今からやってください、たった今から!次のレスから!
1スレにつきキャパ1000レスですよ、お忘れなく。

126: あらい :2012/11/09(金) 19:18:24 HOST:p106.net042127109.tokai.or.jp そこまで、強要されるのでしたら止めましょう
くろねきさん
PC、ネットワークオーデオも精通できるかたも限られるようですね。
D7さん、フィールドはホームページでやりましょう。

127: 権○衛 :2012/11/09(金) 20:33:48 HOST:zaq7ac40c2c.zaq.ne.jp ですね♪(*^_^*

128: 権○衛 :2012/11/09(金) 20:36:33 HOST:zaq7ac40c2c.zaq.ne.jp 追伸

「オーディオ懐古録」でつ。♪(*^_^*

129: D7 :2012/11/09(金) 21:18:14 HOST:PPPa3292.e11.eacc.dti.ne.jp みなさん、こんばんは。
先ほど出張から戻ってきて、懐古録を見てびっくりしました。
自分の投稿で不快な思いをされた方がいらっしゃいますので、
その点はお詫びします。

あらいさん
フィールドと言う面白い世界を味わう良いスレッドだと思っています。
少なくとも自分はこのスレが無かったら、新たな感動を得ることも無かったでしょう。
しかし、自分の投稿によりあらいさんにご迷惑をおかけしました。
思慮が足りず申し訳ありません。
重ねてお詫びします。

130: あらい :2012/11/10(土) 10:15:55 HOST:p106.net042127109.tokai.or.jp D7さん
メールで送りましたが、とんでもないことです。
D7さんには全く非のない事です。
こちらこそ、ご迷惑をかけてしまいましたことをお詫びいたします。

どうか実になるオーデオを、お互い楽しみましょう。

133: 薬漬け :2012/11/29(木) 15:26:19 HOST:proxybg058.docomo.ne.jp カキコするタイミングを逸してましたが、そういえばテレフンケンのV69aアンプって、
どんな音がするんでしょうね?
(あの五味康祐氏もわざわざ聴きに渡欧しながら遂に聴けなかった代物のようですが。)

134: SAT-IN :2012/12/01(土) 01:14:07 HOST:s1408059.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp >渡欧しながら遂に聴けなかった
そのくだりは彼の国なら、さもありなんと思える内容ですね。
日本でも周辺機器・材料になると似たような対応も有りそうです。

135: RW-2 :2012/12/01(土) 04:07:23 HOST:201.77.112.219.ap.yournet.ne.jp V69aは前段に銀タンのような形のチャージバッテリー使ってませんでしたっけ?記憶違いかな。

136: SAT-IN :2012/12/01(土) 04:44:40 HOST:s1111059.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp ニッカドのような電池が有りました。MJのバックナンバーに記事あり。

137: SAT-IN :2012/12/01(土) 05:54:13 HOST:s1111059.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp ↑NEUMANN-WV2aだったかも知れない。

138: SAT-IN :2012/12/01(土) 12:28:57 HOST:s801119.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp やはりノイマンのWV2aでした、MJ1995年9月号に載っています。
初段EF804Sの自己バイアス用にノイマン印のニッカド電池が使われていました。
小生の記憶に有ったのがこれです。
V69aは確認出来ていません。

139: RW-2 :2012/12/01(土) 12:37:39 HOST:201.77.112.219.ap.yournet.ne.jp あ、ノイマンでしたか。戯言失礼。補足感謝です!

140: SAT-IN :2012/12/01(土) 16:08:11 HOST:s803211.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp ノイマンと言ってもカッティングシステムに付随するEMT用イコライザーアンプで
実質Telefunken ですね。
V54、V87とか同じ系統ですが良く解りません。
この辺の機種になると解ったところで縁が無い訳でして・・・

ただその素っ気ない外観と内部構成にゲルマンの美を感じます。

141: エンリケ :2013/01/07(月) 09:03:22 HOST:FL1-125-198-154-192.szo.mesh.ad.jp telefunken W691というフェーダーを手に入れました。
これをプリにして使います。
正直言って・・・高級プリもこれには凌駕されるすばらしい音です。
これ使うともはや高いプリは要らないですね。
この手のアクティブフェーダーを使っている方いますか?
意見を聞きたいです。

142: ハーゲン :2013/01/08(火) 22:04:58 HOST:110.77.233.58 >エンリケさん
テレフンケンのフェーダーですか!素晴らしいものですね。私もノイマンとテレフンケンのアクティブフェーダーを聴き比べたことがありますが、ずいぶん音が違って驚きました。(テレフンケンのほうが好み)
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1301612344/

33. 中川隆[-9469] koaQ7Jey 2019年6月19日 14:27:06 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3009] 報告

ドイツ製ヴィンテージ・オーディオ販売 クラング・クンスト KLANG-KUNST
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/479.html

クラング・クンスト 音響レンズ
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10137&i=10206

テレフンケン L6 やクラングフィルム KL-L307 といった、口径からは想像できないような再生能力があるものの、やや硬質な音のフルレンジスピーカーを想定して開発しましたが、AXIOM80 などでも良い評価をいただいています。


 パーツやアクセサリーとしては、いまのところ音響レンズを販売しています。
電源基板などのアンプ製作用パーツを開発中で、2017年春頃に発売予定です。

音響レンズは口径12インチ(30 cm)までのフルレンジスピーカーユニットや、ツィーターに適しています。

ブルーフレームやレッドニップルといった愛称で有名なテレフンケン L6 やクラングフィルム KL-L307 といった、口径からは想像できないような再生能力があるものの、やや硬質な音のフルレンジスピーカーを想定して開発しましたが、AXIOM80 などでも良い評価をいただいています。

軸上で聴くと音がきつく感じるばあいに有効です。また、フランジを組み合わせることで、コアキシャルスピーカーを自作することが出来ます。

 汎用音響レンズ LZ2010 (1枚) 25,000円(消費税別)

 直径 298 mm、厚さ 42 mm、重量約 2.4 kg、 材質は厚さ約 2 mm の鉄、黒つや消し電着塗装です。


音響レンズ正面を横から見た様子
https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10206_801.jpg


 バッフルに直径 300 mm の孔を開け、バッフルの裏側にユニットと音響レンズを固定するためのサブバッフルを用意します。サブバッフルは金属板か厚さ 5.5 mm 以上の合板(ベニヤ板)が適しています。音響レンズの固定で補強されるので、フルレンジ1発なら薄い板で十分です。あまり厚くすると、音響レンズとコーン紙との距離が開いてしまいます。コアキシャルにするばあいは、ツィーターのお尻がウーファーのコーン紙に接触しないだけの厚さが必要です。サブバッフルにスピーカーユニットを裏から固定するのに適した直径の孔を開けます。

 まず、サブバッフルの表面に音響レンズを固定します。固定にはサブバッフルの厚さよりも 3 〜 5 mm 長い 4 mm ネジ8本を使い、裏側からねじ込みます。スピーカーユニットが大きいばあいは、皿ネジを使って8本のネジの頭が沈むようにします。つぎに、スピーカーユニットをサブバッフルに裏側から木ネジで固定します。最後にサブバッフルをスピーカー本体に取り付ければ完成です。


音響レンズ正面を斜め下から見た様子
https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10206_802.jpg


 ツィーターを取り付けるばあいは、サブバッフルの表側にツィーターを先に固定してから、その上にかぶせるように音響レンズを取り付けます。サブバッフル開口の縁に厚さ 5 mm 程度のネオプレンゴム製戸当りテープを貼り、音響レンズとの間に挟んでデッドニングすることができますが、デッドニングしないで響かせて使用している方のほうが多いようです。

 この音響レンズを見ての印象は、クラングフィルムのオイロダインというスピーカーのことをよく知っているか否かで二つに分かれます。知らない人は換気口のフードみたいでダサいと感じ、知っている人は貴重なオイロダインの音響レンズをイメージして気に入ってくれます。マニア的でないリビングでは、音響レンズをサランネットでカバーするのも手です。この音響レンズは案外便利で、思わぬロングセラーになりました。


音響レンズ正面を斜め上から見た様子
https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10206_803.jpg


 音響レンズのフィンを1枚ずつ手作業で溶接した国内生産品(地元の工場)です。音響レンズは光学レンズの凹レンズに相当し、音を拡散させます。音の通過するフィンの隙間は約 12 mm ですので、20 kHz の波長約 17 mm よりも狭く、徐々に弱くなるものの高い周波数まで効果があります。一方、中央の音が通りやすい部分の幅が約 80 mm、音響レンズの厚みが約 40 mm と短いため、中音域では効果がかなり弱くなります。


カブトガニをひっくり返したような音響レンズ裏側
https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10206_804.jpg


 JBL など一般的な音響レンズのように、薄い材料で作ってフィンの隙間を狭めればもっと高い周波数まで拡散できますし、音響レンズを厚くすればもっと低い周波数まで拡散できますが、フルレンジスピーカーやコーンツィーターを対象にしているため、あまり高い周波数を拡散させると 高音が不足し、鮮度のない眠い音になってしまいます。音楽の根幹となる中音域も、あまり拡散させるとスピーカーユニット本来の音の味わいを損ねてしまいます。


クラングフィルム 42006 でホワイトノイズ再生時の音圧の周波数分布(後面開放箱に取り付けて軸上1メートルで測定)
https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10206_806.jpg


 コーンスピーカーは音創りのため 4 〜 8 kHz あたりにピークのある周波数特性にしてあるばあいが多く、とくにビンテージスピーカーはそうです。上のグラフは Klangfilm(クラングフィルム)の 42006 という戦前に作られたフルレンジスピーカーの周波数特性で、やはり高音を持ち上げてあって、広くないリルニングルームでは、そのピークが耳障りに聴こえてしまうことがあります。この音響レンズは、そういう問題を緩和する程度に、控えめに音を拡散することを狙って設計してあり、フルレンジの名ユニットの経験が豊富な方が使用されることを想定しています。


裏面の上下左右に4個あるネジ止め用ステー
https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10206_805.jpg


 わたし個人(小林です)はフルレンジスピーカーが大好きで、安い「Sabaグリーンコーン」の弦の音色や、高価な「Klangfilm 42006」の不思議にリアルなピアノの音色などが気に入っています。しかし、ボーカルではどことなく乾いた声になってしまうので、オイロダインのようにホーン型ユニットを組み合わせたスピーカーのほうが好ましく感じてしまいます。それが、この音響レンズを組み合わせることで、少しだけホーンスピーカー的な響きが加わり、かなり満足できます。音響レンズの材質や形状、溶接方法を工夫するなどして、そのような響きに調整してありす。音響レンズを指で弾くと、一枚いちまいのフィンが異なる周波数で控えめに鳴ります。
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10137&i=10206


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クラング・クンスト 音響レンズでコアキシャルスピーカーを作る
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10137&i=10509

SIEMENS(シーメンス)の10インチコアキシャルスピーカー「鉄仮面」を分解した状態
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 そもそもこの音響レンズを作ろうと考えたのは、「鉄仮面」と呼ばれる SIEMENS(シーメンス)のコアキシャルスピーカーユニットを入手したからです。入手したときはすでに、めぼしいドイツ製フルレンジスピーカーをほとんど蒐集済みでした。「鉄仮面」は日本で多く販売されたものの、ドイツではあまり使われなかったために品薄で、コレクションの最後のほうになっていました。見た目が貧弱な「鉄仮面」にはあまり興味がなかったのですが、いざ聴いてみると感心させられました。なにを聴いても上品でまとまりが良く、少し物足りなさはあるものの、コーン型スピーカーにありがちな「音の暴れ」をほとんど感じませんでした。

 「ブルーフレーム」とか「レッドニップル」という愛称で有名な TELEFUNKEN(テレフンケン)の L6 や、KLANGFILM(クラングフィルム)の KL-L307 といった名機とされるフルレンジユニットは、「鉄仮面」よりもスケール感と聴き応えのある音を出しますが、常にコーン型スピーカーであるということを意識させられる癖のようなものを感じてしまいます。私もかつて ALTEC(アルテック)や GOODMAN(グッドマン)、LOWTHER(ローサー)といった米英のフルレンジユニットを使いましたが、同様な傾向があります。単純にツィーターを追加すれば高音は延びるものの、やかましさがあって「鉄仮面」のような音のまとまりは得られません。なにが「鉄仮面」の音を作っているのでしょうか?


TELEFUNKEN(テレフンケン)の10インチフルレンジL6とSIEMENSのツィーターによるコアキシャル

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 答えは音響レンズに決まっています。「鉄仮面」の由来である仮面のような鉄のカバーは、中央部分が2枚のプレスされた鉄板の重ね合わせになっていて、ツィーターの高音だけでなく、ウーファーとなるフルレンジユニット中央部分の音も拡散します。中心部分の音は障害物が無いのでそのまま出ますが、その周囲の音は曲げられて通り道が長くなるので遅れ、ちょうど凹レンズのようになります。実際に音響レンズを作って取り付けてみるとみると、コアキシャルにしなくても L6 や KL-L307 のようなフルレンジスピーカーからまとまりの良い音が出ました。そして、コアキシャルにしたばあいは、もっと大きな効果が期待できます。


L6でホワイトノイズ再生時の音圧の周波数分布(後面開放箱に取り付けて軸上1メートルで測定)

https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/105/10509_805.jpg


 上のグラフはL6の周波数特性で、測定に用いた箱が小さいために100 Hz以下の低音が減衰しています。高音はグラフの左端から2番目にある中心周波数が16 kHzの棒まで十分なレスポンスがあって立派な特性ですので、測定と同じ軸上の至近距離で聴けば、十分な高音どころか少し過剰に感じるほどです。しかし、軸上から外れると高音は減衰してしまうので、広い立体角の平均では高音は不足しています。ですから、広い部屋で徐々に離れていけば、ちょうどバランスが取れるリスニング位置があるはずですが、日本の住宅事情では無理なばあいが多いと思います。

 そのためか、「フルレンジにツィーターを追加して2ウェイにしても、うまくいかない」という話をよく耳にします。2〜3メートルくらいの近距離で聴くと、ただでさえ過剰な軸上の高音が、ツィーターでさらにやかましくなってしまうケースが多いようです。ヴィンテージのばあい、フルレンジの高音をカットせず、コンデンサーでツィーターの低音をカットするだけの2ウェイ化が多いので、両方の高音が重畳してしまってなおさらです。

 そういうときこそ音響レンズです。同軸にしないばあいでも効果があり、やかましいからと音響レンズをご購入された方から、「実験の結果ツィーターはそのままでフルレンジのほうに音響レンズを付けて成功した」といいうご報告をいただいたこともあります。普通はツィーターに音響レンズを取り付けようとしますが、フルレンジの高音に問題がある場合が多く、そんなときは逆のパターンが有効です。

 コアキシャルでは音響レンズ1個で両方のユニットの音が拡散できるだけでなく、音が融け合って一つのユニットのようになるという効果もあるのでとても有利です。フルレンジに音響レンズを取り付け、ツィーターを天井に向けるというのも良い方法で、デッカのデコラやテレフンケンの O 85 モニターに似た雰囲気のステレオ感が味わえます。ツィーターの数を増やすと、より近い雰囲気になります。


SIEMENS(シーメンス)のツィーターの裏面処理とスペーサー用コルク製ガスケット


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 音響レンズでコアキシャルを作るには、上の写真のようにツィーターを中央で支えるための板を用います。写真では黒い鉄板製ですが、5.5〜12ミリくらいの合板(ベニヤ板)でも良いと思います。注意点は、ウーファーとなるフルレンジユニットのコーン紙の正面に来る支持棒をあまり太くしないことです(3センチ以内にしましょう)。写真の板は外形も円ですが、四角でも問題ありません。板に2つのユニットと音響レンズを取り付ければ、コアキシャルの出来あがりです。

 シングルコーンフルレンジとちがって、コアキシャルには複雑な分だけ音をチューニングする要素がたくさんあることも楽しみです。上の写真はツィーターを板に取り付けた状態の裏側です。SIEMENSのアルニコ磁石のツィーターを使っていて、その裏側にフェルトを貼り付けてあります。SIEMENSのコアキシャルにも同様な吸音処理がしてあり、上質な音にするための秘訣といえます。

 周囲のコルク製ガスケットは、ツィーターのお尻がL6のコーン紙にぶつからないようにするためのスペーサーです。このようにツィーター支持板にはある程度の厚みが必要なので、写真のような鉄板ではなく、ベニヤ板で十分です。ユニットはいろいろとあるので共通化できず、鉄板で2枚だけ作るとCAD入力などで高額になってしまうので、ベニヤ板で作れば良かったと反省しています。多少雑に作っても、板が音響レンズに隠れてしまうので気になりません。


L6で作ったコアキシャルを音響レンズ正面の斜め下から見た様子

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 音響レンズは高音を広い角度に拡散させるだけで、量を減らしてしまうわけではありません。ですから、反射音の比重が大きい離れたリスニング位置では、音響レンズなしに比べてそれほど高音は減少しません。つまり、スピーカーからの距離や角度による高音のバランスの変化が小さくなるので、より自由なリスニングポジションで良い音を楽しむことができます。

 音響レンズを使えば好きなユニットを組み合わせて自分だけの「鉄仮面」を作ることができます。フェライト磁石の10W(「鉄仮面のウーファー」)よりも強力なL6やKL-L307、あるいはフィールド型フルレンジなどとヴィンテージツィーターを組み合わせて、SIEMENSのオリジナル以上のコアキシャルが作れます。今回作った「L6版鉄仮面」は、貸し出し中でなければ試聴可能です。私の耳にはSIEMENSの「鉄仮面」よりも中低音が充実しているように聴こえて物足りなさを感じませんし、シングルコーンフルレンジが苦手とするクラッシックのソプラノも楽しめます。
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10137&i=10509


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クラング・クンスト 【第2話】ドイツの同軸スピーカー「御三家」 2010年2月20日
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10139&i=10211


 同軸スピーカーといえば、TANNOY の モニター・シリーズや ALTEC の 604 シリーズが有名ですが、「ドイツにも優れた同軸スピーカーがあります」といえば、「ああ、SIEMENS のコアキシャルことだろう」という程度の反応が多いようです。でも、凝ったメカの王国であるドイツに、優れた同軸スピーカーが無いはずがありません。なぜか、この年明けから不思議なくらい、ドイツから同軸スピーカーのオファーがあって、いろいろなユニットを吟味する機会がありました。そこで、それらも含めたドイツ製の同軸ユニットのうちで、わたしが代表的と思う3本をご紹介することにしました。


左からシュルツ、ジーメンス、イゾーフォンの同軸12インチ

https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10211_801.jpg


 さて、そのドイツの同軸スピーカー「御三家」とは、SCHULZ(シュルツ)、SIEMENS(ジーメンス)、そして ISOPHON(イゾーフォン)のことです。クリーム色のフェルトと保護用の金網でコーンがカバーされて見えない SCHULZ と、皮エッジに3本のアームで支えられた大きなツィーターの SIEMENS が極めて個性的な外見なのに比べると、ISOPHON は少し地味に見えますね。残念ながら ISOPHON 以外は数が少ないユニットで、入手は容易ではありません。


シュルツの後側(カバーを外したところ)

https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10211_802.jpg


 御三家の筆頭といえば、やはり SCHULZ になるでしょう。SCHULZ は戦中に帝国放送協会などが開発した世界初のステレオ・テープレコーダーとともに用いられた、Eckmiller の12インチ同軸ユニット O15 にまで遡る、ドイツの同軸スピーカーとして、最も深い歴史のあるユニットです。戦後になって東ドイツの SCHULZ に受け継がれて、O16、O17、O18と作り続けられ、シャルプラッテンのレコーディング・スタジオや、放送局でモニターとして使われました。ツィーターはアルミドームで、柔かい普通のアルミ材をプレス成形ではなく、ヘラで加工したように見えます。ウーハーのエッジは発砲ネオプレンゴムで、密閉箱や大型のバスレフが適しています。現代の基準でも十分にワイドレンジで、とても古いユニットとは思えません。能率が低いのが欠点ですが、極めて分析的な音でありながら耳にやさしいのは不思議です。ステレオの臨場感が素晴らしいのは、いうまでもありません。


ジーメンスの後側

https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10211_803.jpg


 つぎは SIEMENS ですが、俗に鉄仮面などと呼ばれる有名な(10インチの)コアキシャルではなく、12インチの同軸で、鉄仮面とは比較にならないほど本格的な作りのユニットです。能率は見た目ほど高くなく、皮のフリーエッジで延長された低音に対し、高域はアルミコーンなのに SCHULZ のようには伸びていません。そのせいかコアキシャルとしては重心が低くくて暖かい音色で、SIEMENS のユニットによくある硬さは感じません。入手は3つのなかで最も困難です。


イゾーフォンの後側

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 最後は ISOPHON で、複数モデルの同軸ユニットを製造しましたが、なんといっても有名なのはオーケストラです。このオーケストラ同軸ユニットは、テレフンケンのスタジオ・モニターとして多用されました。ご紹介するのは初期のもので、よく見かける後期のものとは異なっています。磁気回路の塗装が後期の黒に対して鮮やかな青であること、大きなマッチングトランスがあること、そして、ツィーターの背面に吸音処理のための大きめなカバーがあることが主なちがいです。地味な外見に反して明るく爽やかな音色なうえ、能率も3つのなかで一番高いので、3極管シングル・アンプ愛好家に重宝されているのも納得できます。
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10139&i=10211

34. 中川隆[-9444] koaQ7Jey 2019年6月20日 17:37:11 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3037] 報告

KLANG-KUNST 乱聴録【序ノ一】まえおき
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10213&i=10219


「乱聴録」
この記事を2007年10月10日より書き始める。

著者 小林正信 略歴


1961年に長野県の伊那谷に生まれ、小学生のときにカセットデンスケでオーディオに入門し、中学では真空管アンプの設計と製作を学んだ。

高校生のときにオイロダインの入手を志し、米国方面の長い回り道を経て、四半世紀後にようやく購入した。大学時代はレコード初期の演奏と蓄音機に入れ込み、都内のレコード屋を自転車で巡回した。

最近はクラングフィルムを中心としたスピーカーに傾倒するかたわら、自分の知っている楽曲の範囲が狭いことを痛感して全曲集ものを多量に聴くなど、一貫して駄菓子のおもちゃのごとき人生の付録を楽しんでいる。


ニッパーのふりをする愛犬アイザックとEMGの蓄音機
https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10219_801.jpg


乱聴録【序ノ一】まえおき(2007年10月11日)


わたしが記事を書くのならばと、貴重な資料を提供してくれたクラングフィルム・ホームのフランク氏、ジャーマン・ビンテージ・ラウドスピーカーのニコラウス氏、サウンドパーツの水谷氏、サウンドボックスの箕口氏をはじめとする諸兄に感謝する。


 6GA4 から始まって WE252A シングルまで、かつては真空管アンプの自作に熱中したが、やがて音を決めるのはラッパであって、アンプは調整役にすぎないという認識に至り、興味の中心がラッパ(スピーカー)に移った。

いっぽうで、パハマンやダルベーアのピアノなど、20世紀初頭の演奏に魅せられたことで古い録音の価値を知り、それらを再生するための古い装置が生活必需品となった。

ここ数年はドイツと縁が出来たこともあって、クラングフィルムを中心としたラッパが増えたが、米国系のシステムの情報が大量なの比べるとドイツ系の情報は極めて少なく、全体像の把握が困難で不便な思いをしている。

同様に情報を求めている人が少なくないことから、多少なりとも得た知識を提供することは意義があるとの考えに至り、このようものを書くことにした。

クラングフィルムの歴史は別の記事にまとめつつあるので、ここでは音を中心にして書くつもりである。(その後、クラングフィルムの情報も増えたようだ)


(2015年4月19日)
 やれやれ、ずいぶん長いこと無精をしていて、前回のコンスキ&クリューガーの記事を書いてから7年もたってしまった。オーディオどころではなかった時期も含め、その間にいろいろあって考えも変わったので、再開後はスタイルを改めようと思う。

以前は「名ラッパ乱聴録」として、スピーカーの名機を聴き比べて、客観的な要素も交えて書こうとしていたが、少々無理があった。そこで、タイトルを単に「乱調録」と改め、雑多なオーディオ機器を聴いた印象を書くことにしたい。


 「もとより個人的な試聴記であるので、無響室での測定のような厳密さはないにしても、ある程度は条件を整えたい」と考えてスタートしたが、大した仕組みでもない割に面倒だったうえ、道具の置き場所にも難儀した。

また、俗に「レッドニップル」、あるいは「ブルーフレーム」と呼ばれるテレフンケンの10インチ・フルレンジユニットをリファレンスにしてみたが、いろいろと条件をそろえて比較試聴してみると、そろえるほどにマンネリ化してしまうことが分かった。それで、これからは条件は整えずに気楽に聴いて気楽に書き、取り上げる機器を増やすことにしようと思う。もちろん、スピーカー以外も対象にする。


周波数特性測定時の様子(右下が測定対象のユニットで、ほかはバッフルの役目)
https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10219_802.jpg


 写真は試聴するユニットを入れていた小型の後面解放箱で、外寸は幅 43 cm × 高さ 50 cm × 奥行22 cmで、愛犬アイザックにコーン紙をなめられないように、前面を金網でカバーしてあった。

これを4個積んでバッフル効果が得られるようにして、周波数測定にも使用したものだ。今後もフルレンジユニットなどの試聴用仮設箱として使うかもしれない。
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10213&i=10219



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KLANG-KUNST 乱聴録【序ノ二】試聴用のレコード
(2007年10月14日、2015年4月21日)
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10213&i=10221

リスニング・ルームから数十メートルの池の冬景色
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上の写真は細い道路を挟んで向かいにある池の冬景色で、ごらんのとおりの田舎だ。いまはちょうど桜が満開で綺麗に見える。リスニングルームの一部を2階に増築中で、来年の春には吹き抜けを通じた音を聴きながら、桜と池を眺められそうだ


 録音による影響はあまりにも大きいので、当初からの試聴用ソースをそのまま使い続けることにした。条件が許せばそれらを聴き、出先などで無理ならその場のソースを聴くといったところだ。


 「オーディオの真髄は時空を越えた演奏の再現である」とするなら、たとえ古い録音で音質が悪くても演奏が優れていれば、最新優秀録音でも凡庸な演奏より、真剣に再生する必要があるということになる。

サイトウキネン音楽祭が近くの松本で開催されることもあって、田舎者としてはコンサートに足を運んでいるつもりだが、現在の演奏家は生を聴いて感動しても、レコードではつまらなく感じることが多い。

それにひきかえ、個性ある往年の名手の録音には、聴けども尽きぬ魅力がある。

故・池田圭氏が特性の悪い古いレコードが「缶詰音楽」と揶揄されていたのを、噛めばかむほど味が出る「乾物音楽」と表現したのは至言だと思う。カール・フレッシュのヴァイオリンなんて、正しくそうだ。

 試聴用の7つのソースは、楽しんで聴けなければ繰り返し聴くことが苦痛になってしまうので好きな演奏を選んだが、古い録音からデジタル録音、そして、少し歪んでいる録音など、なるべく異なる音の側面を聴けるように配慮した。

LP で多くの試聴を繰り返すことは困難なので CD にしたのだが、いまではFLACやDSDなどのファイルを主に再生するようになってしまったので、リッピングしたファイルも使うことにする。


ヨゼフ・ハシッドのオリジナルSP盤
https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10221_802.jpg


ディスク1 : 「マーラー/子供の不思議な角笛」 : Mahler / Des Knaben Wunderhorn
Elisabeth Schwarzkopf, Dietrich Fisher-Dieskau : London Symphony Orchestra / George Szell : 1969. EMI

ディスク2 : 「モーツァルト/女声歌曲集」 : Mozart Songs II
Claron McFadden(sop), Bart van Oort (Fortepiano 1795) : 2002. BRILLIANT

ディスク3 : 「ヌブー&ハシッドのヴァイオリン」 : Ginette Neveu & Josef Hassid
1938, 39, 40. EMI-TESTAMENT

ディスク4 : 「ショパン/ノクターン全集」 : Chopin Nocturnes
Vladimir Ashkenazy : 1975, 1985. LONDON

ディスク5 : 「ムソルグスキー、ラベル/展覧会の絵、ボレロ」 : Mussorgsky / Pictures at an Exhibition
Ravel / Bolero : Munchner Philharmoniker / Sergiu Celibidache : 1993, 1994. EMI

ディスク6「ワルツ・フォー・デビー」 : Waltz for Debby
Bill Evance Trio : 1961. REVERSIDE

ディスク7「サラ・ボーン&クリフォード・ブラウン」 : Sarah Vaughan with Clifford Brown and others
1954. MARCURY

 まだ問題なく動作するので、独 NTI の AL1 と専用の校正済みマイクロフォンの組合せも可能なときは引き続き用いることにする。もっと詳細なグラフで周波数特性が測定できる装置もあるが、残響の多いリスニングルームでは、この程度の粗い周波数分解が適切だろうと思う。もっとも、AL1 が故障したら高分解能なものに変えるかもしれない。

参考のために中心周波数をリストしておく。有効数字を2桁にしてあるので、1.26kが1.3 kHzというように値が丸められている。

なお、中心周波数が 20 kHz の場合の周波数範囲は約 18〜22 kHz になるので、20 kHz までフラットなスピーカーでも 20〜22 kHz で応答が悪くなれば 20 kHz の測定レベルは低下してしまうことになる。

20、25、32、40、50、63、80、100、130、160、200、250、400、500、630、800、1.0 k、1.3k、1.6 k、2.0 k、2.5 k、3.2 k、4.0 k、5.0 k、6.3 k、8.0 k、10 k、13 k、16 k、20 k


https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10221_804.jpg


最後の画像はスピーカーから音を出さずに測定した、リスニング・ルームの環境騒音である。普段は鳥たちの声と水のせせらぎに、少しだけ車の騒音が聞こえるという静かな環境なので、ご覧のように都会では考えられないほど騒音レベルが低く、測定に与える影響はわずかである。

とはいえ、8インチ・フルレンジなど、低音の出ないユニットの測定結果に現れる重低音は、この環境騒音がかなりの部分を占めているばあいがある。

この画像程度のレベルなら、まったく再生されていないと理解していただきたい。
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10213&i=10221



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乱聴録【其ノ一】アルニコのオイロダイン KL-L439 EURODYN
(2007年10月28日)
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10213&i=10222

試聴時のオイロダインの様子(中央にはKL-L501が2本)
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長いまえおきが終わって、ようやく最初のラッパの試聴である。その記念すべき第一号には、一番有名なオイロダインに登場してもらい、この乱聴録の評価がどの程度参考になり得るのか、あるいは乱調で無意味なものなのかを判断していただくことにする。オイロダインといってもいろいろとあるが、登場するのはクラングフィルム製のアルニコのオイロダイン KL-L439 である。試聴は上の写真のように、KL-L501と兼用の仮設の平面バッフルで行った。バッフルの実質的なサイズは幅が 2.5 m、高さが 1.5 m であった。このオイロダインには音響レンズが付いているが、少し前まで音響レンズの無いオイロダインを、もう少しまともなバッフルに取り付けてメイン・スピーカーとして愛聴していたので、音響レンズの有無によるちがいにも触れることにする。

クラングフィルム(Klangfilm)は英語風ならサウンドフィルムという名前の会社で、1928年にトーキー映画システムの開発と販売を目的として、SIEMENS & HALSKE と AEG(Allgemeine Elektrizitaets-Gesellschaft)によって共同設立された。ウェスタン・エレクトリックの事業が電話をはじめとして数多くあったのに対し、クラングフィルムはトーキー専業であった。その戦後初のトーキー・システムとして1945年に登場したのが「オイロダイン・システム」である。オイロダインというのは、そこで使われていたスピーカーであったことに由来する呼び名で、スピーカー本体に Eurodyn という文字は無い。なお、1945年当時のモデルは、フィールドの KL-L9431 であり、アルニコは1950年代の途中からである。


オイロダインの背面
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オイロダインは劇場用の典型的な2ウェイ・ホーン・スピーカーで、クロスオーバー周波数は 600 Hz 付近である(ネットワーク回路の設計値は 500 Hz で、この値は実測によるもの)。日本に多いジーメンスのオイロダインと、クラングフィルムのオイロダインとの一番のちがいは、高音用のドライバーである。上の写真のように、クラングフィルムが2インチ半ほどの振動板とは思えないほど巨大なドライバー(KL-L302)なのに対し、ジーメンスのドライバーは二回りほど小さい。ウーハーはどちらも KL-L406 で同じである(ウーハー3発のモデルを除く)。この試聴はホーンのデッドニングなど、一切手を加えていない状態で行った。(正確さのために追記するが、オリジナルで行われた音響レンズの取り付けでは、レンズの後端とホーンの間にゴムシートが挟まれており、それがある程度デッドニングの役割を果している)


オイロダインのウーハー KL-L406
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■ ディスク1「マーラー/子供の不思議な角笛」
昨年ついにシュヴァルツコップが物故してしまい、新盤の解説に没年が記載されているのを見るのが寂しい。このディスクは名曲の名演奏の名録音という、三拍子が最高次元でそろった究極の名盤なので、オリジナルのLPを愛蔵している人も多いことだろう。1曲目のフィッシャー・ディースカウが歌う「死んだ鼓手」は、マーラーらしい皮肉っぽい曲で、大太鼓の30 Hzにおよぶ低音が鮮明に録音されている。我が家のラッパでこれをみごとに再生するのは Europa Junior Klarton のみなので、重低音の判定にはもってこいである。耳に染み着いたシュヴァルツコップの声の聴こえ方も、ラッパの素性がよくわかるという点で最高である。

ところで、このCDも最近のデジタルリマスター盤は音の人工的な臭いが強くなってしまっている。この点をオーディオ評論家の新氏にたずねたところ、「特定のデジタル編集装置を使うのであるが、そのためにどのリマスターもその機械の音になってしまう」という恐ろしい回答であった。リマスター以前の旧盤CDを中古レコード屋で探すなどというバカバカしい事態が、現実になってしまうのかもしれない。


「方形の宇宙」の江夏氏がLPよりも好みだ、というジャケット


冒頭の大太鼓は15インチウーハーにしては「トンッ」と軽い音で、全体に量感が不足しており、やや中高音寄りのバランスであった。これは小さな仮設バッフルのせいで助長されているが、大きなバッフルに取り付けてもこの傾向があるラッパだ。それで、2メートル角のバッフルが必要という話が登場することになる。フィッシャー・ディースカウの声は硬質だが、説得力があってこの曲にはふさわしかった。4曲めの「ラインの伝説」では、シュヴァルツコップのソプラノが、鮮やかでありながら聴き馴染んだ声のイメージから外れることもなく、魅力的であった。また、ホーン・スピーカーならではの輝かしい金管で、オーケストラ全体も色彩豊かに聞こえた。


■ ディスク2「モーツァルト/女声歌曲集」
このソプラノはフォルテで声がハスキーっぽく感じられるような、少し変調がかった感じの音で録音されているのであるが、オイロダインによってそれが誇張されてしまった。やはり録音を選ぶ傾向のあるラッパである。この録音は後の編集までもがシンプルなのか、スタジオの残響による空気感のようなものが自然に記録されており、少し不鮮明だが古楽器のフォルテピアノの響きが美しい。そのあたりはオイロダインの克明さによってうまく表現された。

■ ディスク3「ヌブー&ハシッドのヴァイオリン」
SPの復刻はナローレンジでノイズもあるので、どんなスピーカーでも十分に再生出来るように思えるかもしれないが、実際には非常に難しい。それは、SP盤のころは再生装置による音響効果も計算に入れて音作りをしていたため、ディスクに入っている音をそのまま再生しただけでは不十分だからである。そのような録音の再生は邪道であるというのなら、ヌブーとハシッドだけでなく、エネスコ、ティボー、クライスラー、そして、全盛期のカザルスらの芸術を良い音で聴くという喜びが味わえなくなってしまう。ところが現実には、これらSP全盛期の録音は、特に弦楽器のソロに関して、現在の不自然な録音よりも好ましいというベテランのオーディオ愛好家が少なくない。それほど、当時の録音エンジニアの見識は優れていたのである。したがって、ディスクには半分しか入っていないヴァイオリンの音を補間する能力は、ラッパにとって非常に重要である。その点においてオイロダインはまずまずであった。ハシッドよりもヌブーが良く、やや金属質ながら、艶やかな美しさが勝った。

■ ディスク4「ショパン/ノクターン全集」
全般にオイロダインのピアノは音が明るすぎるように感じる。もっとも、実際にコンサート・ホールに足を運べば、生のピアノの音はかなり明るくて輝かしいので、オイロダインはそれなりに正しい音を再生しているということになる。このディスクにはアナログ録音とデジタル録音が混じっている。その差は極めてはっきりと聞き取れて、特にデジタルのピアノが明るかったが、この印象にはショパンのノクターンという曲の趣が影響したと思う。よく「オイロダインのピアノは硬い」と聞く。たしかに硬めで少し金属質たが、硬さによってリアルさと輝きが生み出されるというメリットもある。もっとも、アンプによっては聴き疲れする音になってしまうから難しい。

■ ディスク5「ムソルグスキー、ラベル/展覧会の絵、ボレロ」
冒頭の拍手は自然、かつ、臨場感豊かに広がりをもって聞こえた。これには音響レンズも一役買っていて、本来は前に出る傾向のある音像が、後方にも広がるように作用していた。低音がやや軽いのは同じであるが、ラベルの鮮やかなオーケストレーションを存分に楽しめた。よく、オイロダインとドイツの重厚な音楽であるワーグナーやブルックナーを結びつけて語る人がいるが、自分には特別に相性がいいとは思えない。オイロダインには案外カラフルなフランス物がぴったりで、昨年末までのオイロダインをメインにしていたとき、いったい何回クリュイタンスのラベルを聴いたのか数え切れないほどである。ワーグナーなら、むしろテレフンケンの O85 が極め付けのように思う。

■ ディスク6「ワルツ・フォー・デビー」
とにかく、はじけるようなベースの音に圧倒された。もっとボリュームを上げれば、すさまじい迫力になるにちがいない。スネアやハイハットも鮮明で、まるで見えるかのようだった。ジャズのピアノは音像が巨大で、自分にはどう再生されれば正しいのかイメージが持てないのだが、ショパンとは異なり、音色が明るいことはデメリットにはならなかった。

■ ディスク7「サラ・ボーン&クリフォード・ブラウン」
たぶんサラ・ボーンの声はもっと太く再生されなければならないのであろうが、自分にはそれなりに心地よく聞こえた。トランペットも雰囲気たっぷりに鳴ったし、全体にとても満足できた。


■■ まとめ ■■
このオイロダインの音色がそうであるように、ドイツの音はけっして金属的なモノクロームの世界ではなく、寒色から暖色までの豊かな色彩をもつ音である。米国系の音は暖色に偏っているために明るく、より鮮やかに感じるのに対し、ドイツ系の音は冷たい色も含んでいるために一聴すると地味なのだが、じっくりと聴けば、より色合いが豊富で表現の幅が広いことに気づくはずだ。オイロダインはジャズとクラッシックのどちらにもマッチする、さまざまな音色の出せるラッパなので、手間がかかることを除けば万人向けともいえる。予算とやる気があるのなら、初心者が買うのも悪くないと思う。入力抵抗が200オームもあるフィールドよりも、15オームのアルニコが無難だ。

ここで手短に説明できるほど簡単ではないが、オイロダインを使いこなすには、とにかくホーンを手なずけなければならない。マーラーでは良かったシュヴァルツコップも、ゼーフリートとのモラヴィア二重唱では、ホーンが共鳴するように聞こえてしまう部分がある。相性の悪い女声といえばフェリアで、もともとメガホンを付けたような声の傾向が誇張されてしまうのであるが、調整しだいではフェリアのグルックを、えもいわれぬリアルな声で楽しめるようにできるのも事実である。音響レンズはゴム・シート(追補:フェルトもある)を挟んで取り付けてあるので、デッドニングの効果もある。

個人的には、トランス結合を多用してナロー・レンジなアンプを作るという方向よりも、ホーンをある程度デッドニングするほうが賢いと思っている。まことに得難い、ズミクロン・レンズのごとき解像度を台なしにしないためである。また、無帰還アンプは普通のスピーカーでは顕在化しない部品のアラが出て失敗することが多いので、完璧に材料を吟味し尽くすのでない限り、軽くNFBをかけたほうが無難である。もっとも、ジャズを聴くにはそんな小細工は無用で、あるがままが一番よいのかもしれない。

ある弦楽ファンのオイロダイン・オーナーが、「以前のアルティックでは聞こえなかった、カルテットの冒頭で音が出る直前の気配が、オイロダインでは克明に感じられる」と話すのを聞いた。オイロダインの表現能力をみごとに言葉にしたと思う。このようなシリアスなリスニングには、音響レンズが無いほうが適しているが、オーケストラなどの大編成では、音響レンズがあったほうが音像が左右や後方に広がって自然になる。音質も多少はマイルドになるが、下記の評価が変わるほどの大きな差は無い。


ホワイト・ノイズ再生時の音圧の周波数分布
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■■ スペック ■■
: Weight : 重量
: Diameter : 外径
490 mm : Width : 幅
815 mm : Hight : 高さ
415 mm : Depth : 奥行き
: Depth of basket : バスケットの奥行き
: Voice coil diameter : ボイスコイルの直径

15 ohm : input impedance : 入力抵抗
50 - 18 kHz : Frequency range : 実用周波数帯域
70 Hz : Resonance frequency : f0
600 Hz : Crossover frequency : クロスオーバー周波数
(electrical crossover is 500 Hz)
Very high : Efficiency : 能率

■■ 評価 ■■
3 : Amount of bottom frequency : 重低音の量
4 : Amount of low frequency : 低音の量
7 : Amount of high frequency : 高音の量
5 : Amount of top frequency : 最高音の量

7 : Quality of lower frequency : 低音の質
6 : Quality of middle frequency : 中音の質
7 : Quality of higher frequency : 高音の質
4 : Frequency balance : 各音域のバランス

3 : Softness : 音のやわらかさ
6 : Brightness : 音の明るさ
7 : Clearness : 音の透明さ
8 : Reality : 演奏のリアル感
7 : Sound source image : 音像の明瞭さ

5 : Soprano : ソプラノ
5 : Baritone : バリトン
7 : Violin : ヴァイオリン
6 : Piano : ピアノ

7 : Orchestra (strings) : オーケストラ
8 : Brass : 金管楽器
4 : Big drum : 大太鼓の重低音
9 : Triangle : トライアングル
7 : Perspective of applause : 拍手の臨場感

8 : Snare drum : スネアドラム
8 : Jazz base : ジャズ・ベース
5 : Jazz vocal : ジャズ・ボーカル

6 : Aptitude for Classic : クラッシックへの適性
8 : Aptitude for Jazz : ジャズへの適性
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10213&i=10222



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乱聴録【其ノ二】テレフンケン(ブルー・フレーム) TELEFUNKEN Ela L6
(2007年10月28日)
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10213&i=10223

TELEFUNKEN Ela L6 10インチ・フルレンジ
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テレフンケンは1903年に皇帝ヴィルヘルム2世の命により、SIEMENS & HALSKE と AEG によって共同設立された無線分野を開拓するための会社で、社名は遠隔を表す「テレ」と火花や電波を表す「フンケン」に由来する。ちょうどクラングフィルムよりも四半世紀早く、同じ2社によって設立されたこの会社は、現在のオーディオ界ではスピーカーよりも真空管で有名であるが、なんといってもラジオでの成功が顕著であり、膨大な数の機器を製造した。また、テープ・レコーダーの開発でも、オーディオ界に多大な貢献をした。

このユニットは数発を並べたフルレンジ、あるいは10個以上を並べて小型のホーン・ツィータと組み合わせた2ウェイとして、主にPA用途で使われた。一部はモニター用として使われたものもあり、幅広く用いられた割には数が多くないように思う。濃いブルーに塗装されたバスケットは、ジーメンスの10インチユニットのような薄いアルミではなく、肉厚でガッチリとしている。この塗装色から「ブルー・フレーム」などと呼ばれるようになった。最も美しいラッパの一つである。


青いフレームと赤いダンパーのフランジ
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この記事では青いテレフンケン、あるいは単にテレフンケンと呼ぶことにする。コーン紙はエクスポーネンシャル形状で、中央の赤色いキャップが乳首のような形状であることから「レッド・ニップル」とも呼ばれる。このユニットのフルレンジ再生は、オイロダインと切り替え比較をしても十分に聴きごたえがあるほどで、音質もドイツ製スピーカーの典型である。このユニットの試聴はアルニコのオイロダイン(KL-L439)と比較しながら、平らなマグネットのもの2個で行なった。


赤く乳首のようなセンター・キャップ
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■ ディスク1「マーラー/子供の不思議な角笛」
最初の「死んだ鼓手」では、冒頭の大太鼓がオイロダインよりも量感があることに驚いた。逆にいえば、小さな仮設バッフルに取り付けられたオイロダインの量感が不足しているのだが、さらにちっぽけな箱に入れらたテレフンケンが勝るのだから、やはり低音は優れていると判断できる。皮肉っぽい歌詞を歌う表情豊かなフィッシャー・ディースカウの声は自然に再生され、やや誇張のあるオイロダインよりも好感がもてる音であった。オーケストラはホーン型のオイロダインほど鮮やかではないが、すべての楽器のパートが十分に楽しめた。4曲めの「ラインの伝説」ではシュヴァルツコップのソプラノが少し艶の無い声に感じられた。

■ ディスク2「モーツァルト/女声歌曲集」
オーディオ愛好家というものは、名曲の名演奏にこだわるあまり、一部の楽曲ばかりを聴くという傾向がある。自分も同じであったが、最近は無知を反省してブリリアントの全曲集を多量に聴いている。このディスクも同レーベルのモーツァルト全集170枚組のなかの1枚である。ブリリアントのプロデューサーは歴代の演奏に造詣が深いらしく、最近もショパンの全曲集に驚かされた。なんと、1903年に録音されたプーニョの演奏が含まれているのである。同レーベルは安価な全曲集専門で、全般にコストのかかるメジャーな演奏家の新しい録音は無いが、マイナーな録音や古い録音から意味のある選択をしている。この女声歌曲集はとてもシンプルな録音で、古楽器のフォルテピアノは良い音だが、ソプラノがフォルテで少し歪んでハスキーに聴こえる傾向がある。この歪むような声の変化が、ラッパによって様々に聞こえるのが興味深い。演奏にはシュヴァルツコップとギーゼキングのような豊かな表現を望むべくもないが、典雅な雰囲気があって悪くない。


モーツァルトのボックス・セットと試聴用のCD


「モーツァルト/女声歌曲集」からは10曲目の「Abendempfindung」(夕べの想い)」をいつも聴くことにしている。ソプラノはフルレンジでは物足りないことが多いが、このユニットはまずまずで、10インチのフルレンジとしては優れている。ソプラノの声の歪みはオイロダインほど強調されず、平均的であった。ただし、テレフンケンでは本来エレガントであるはずのソプラノが、少しだけたくましく感じられてしまった。空気感や古楽器のフォルテピアノの美しい響きは、明らかにオイロダインの方が優れていたが、テレフンケンでもそれなりに味わえた。

■ ディスク3「ヌブー&ハシッドのヴァイオリン」
ヴァイオリンでは、ホーンによる音作りに秀でたオイロダインとかなり差がついたが、それでも10インチのフルレンジとしては上々の表現力であった。ヌブーよりもハシッドが良く、厚みのある音で充実していた。

■ ディスク4「ショパン/ノクターン全集」
フルレンジ・ユニットにとってヴァイオリンの再生が難しいのに対し、ピアノは全般に得意なジャンルのようで、このテレフンケンもピアノは優れていた。右手の響きが華やかなオイロダインも良かったが、少しカンカンした金属的なところがあって、むしろテレフンケンのほうが好ましく感じられた。テレフンケンのピアノには 42006 のような愁いはなく、ショパンのノクターンにはやや健康的すぎる音ではあるが、バランスのとれた、それなりに華のある響きを聴かせてくれた。デジタル録音とアナログ録音の差もはっきりと聞き取れた。

■ ディスク5「ムソルグスキー、ラベル/展覧会の絵、ボレロ」
冒頭の拍手はフルレンジ・ユニットには厳しいものだが、会場にひろがって行く雰囲気がまずまず自然に聴けた。フィナーレのキエフの大門でも、分厚い低音に支えられたオーケストラのピラミッドが崩れることは無く、余裕さえ感じられたのはさすがであった。繊細感には乏しいが団子にはならず、ブラスの輝きはそれなりにあり、トライアングルもきちんと再生された。

■ ディスク6「ワルツ・フォー・デビー」
やはりフルレンジ・ユニットには厳しいスネアドラムだが、このテレフンケンはかろうじて合格点で、いちおうそれらしく聞こえた。ピアノはドイツのユニットとしては明るく健康的な音色がマッチして、ショパンよりも良かった。ウッドベースは量感と弾力感がすばらしく、10インチとしては最高の部類であった。

■ ディスク7「サラ・ボーン&クリフォード・ブラウン」
この録音では、テレフンケンはほとんどのパートでオイロダインよりも好ましい音を出した。とくに、サラ・ボーンのボーカルは出色で、全体的な音の雰囲気も演奏にマッチしていたので、これなら、755A をはじめとする米国系のラッパを気にして横目でにらむ必要は無いだろう。


■■ まとめ ■■
みるからによい音がしそうなユニットだが、やはり優れた再生能力をもっていた。テレフンケンはエクスポーネンシャル形状のコーンの発明など、黎明期のスピーカー開発をリードしたメーカーであり、当然ながらスピーカーの製造では最高の技術をもっていた。「そのテレフンケンでもっとも実用的なラッパではないか?」というのが、試聴を終えた自分の感想である。同様な10インチのSIEMENSに比べると力強く元気な音で、男性的に感じられるかもしれない。

下の周波数分布を見ればわかるように、高域はの伸びはドイツのフルレンジとしては標準的より上だが、さらに8kHz前後を持ち上げて聴感上の満足を得るという、典型的な音作りもしてある。また、周波数分布は少しデコボコしていて、それによる癖が力強さにつながっているようだ。能率は非常に高く、音に多少の荒さはあるものの、驚くべき実力を持つラッパだ。なお、2ウェイにすることで荒さは解消できるだろう。


小さなうねりはあるがワイドレンジな周波数分布
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■■ スペック ■■

2.2 kg : Weight : 重量
247 mm : Diameter : 外径
213 mm : Edge diameter : エッジの外径
188 mm : Cone diameter : コーンの外径
138 mm / 128 mm : Depth : 奥行き
78 mm : Depth of basket : バスケットの奥行き
30 mm : Voice coil diameter : ボイスコイルの直径

2 ohm : Voice coil DC resistance : ボイスコイルの直流抵抗
60 - 15 kHz : Frequency range : 実用周波数帯域
59 Hz : Resonance frequency : f0
Very high : Efficiency : 能率

■■ 評価 ■■
3 : Amount of bottom frequency : 重低音の量
5 : Amount of low frequency : 低音の量
6 : Amount of high frequency : 高音の量
4 : Amount of top frequency : 最高音の量

5 : Quality of lower frequency : 低音の質
5 : Quality of middle frequency : 中音の質
4 : Quality of higher frequency : 高音の質
7 : Frequency balance : 各音域のバランス

4 : Softness : 音のやわらかさ
7 : Brightness : 音の明るさ
3 : Clearness : 音の透明さ
5 : Reality : 演奏のリアル感
7 : Sound source image : 音像の明瞭さ

4 : Soprano : ソプラノ
6 : Baritone : バリトン
5 : Violin : ヴァイオリン
5 : Piano : ピアノ

5 : Orchestra : オーケストラ
5 : Brass : 金管楽器
5 : Big drum : 大太鼓の重低音
5 : Triangle : トライアングル
5 : Perspective of applause : 拍手の臨場感

4 : Snare drum : スネアドラム
6 : Jazz base : ジャズ・ベース
8 : Jazz vocal : ジャズ・ボーカル

4 : Aptitude for Classic : クラッシックへの適性
8 : Aptitude for Jazz : ジャズへの適性
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▲△▽▼


乱聴録【其ノ三】クラングフィルム KL42006 KLANGFILM, TELEFUNKEN Ela L45
(2007年10月28日)
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10213&i=10224

初期の台座が付いた 42006
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クラングフィルムでは、1920年代後半のライス&ケロッグ型に次いで古い、この1930年代前半の形状をとどめるセンター・スパイダー型のラッパが、戦後になってアルニコの時代に移り変わるまでの長い間、フルレンジ・スピーカーの王座を守りぬいた。42006 はそれだけ完成度が高く、決定版であったということである。さらに、磁気回路が巨大で外観が立派なこともあって、42006 は現在でも最高のフルレンジとされているのだから、ラッパは1930年代前半から進歩していないと、この一面ではいえることになってしまう。この古風な姿をしたラッパが現在でも入手可能で、そのうえ、すばらしい音を出してくれるということは、ヴィンテージ・オーディオにおける最高の喜びのひとつである。

俗に ZETTON と呼ばれているようだが、KLANGFILM ZETTON システムのメイン・スピーカーは、別の12インチモデルである。型番は42002〜42004あたりの可能性が高い。(その後の調査によって、ZETTONについの記述が誤りだったことが判明したので、訂正させていただいた) 42006 はトランク・ケースに組み込んで、ポータブル映写システムに多用されたため、製造数が多く、現在でもクラングフィルムのフィールド型としては、最も数が多いラッパである。したがって、入手は比較的容易だが、すでにかなり高額になってしまっているだけでなく、さらに高騰しそうな勢いである。

シリアルが4万台の初期ユニットは、ガスケットのフェルトが美しい紺色をしている。そのなかには、上の写真のような台座が付いているユニットがある。42006 は磁気回路が非常に大きくて重い割りにフレームが薄い鉄板なので、少しの衝撃で変形してしまう恐れがあるから、この台座が省略されてしまったのは残念である(その後、7万台で台座付きのものを目にした)。6万台になるとフェルトは灰色になるが、代わりにレモン・イエローの半透明塗料が磁気回路の防さび用として塗布されている。下の写真の左側のユニットがそれで、タグには1938年と記されている。旧ドイツによるチェコスロバキア併合が始まった年であり、大戦前夜の優れた品質の製品が生み出された時代でもある。


シリアルが6万台(左)と11万台(右)の 42006
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右側はシリアルが11万台で、第二次大戦中の製造と思われるが、品質は意外に高く、物資不足による粗悪な製品のイメージとはほど遠いものである。1945年のオイロダインと同様に、クラングフィルムの七不思議だ。その後、クラングフィルムのモデル・ナンバーが大戦中までの5桁から、1945年ごろの4桁を経て3桁になるのにしたがい、KL-L305 と改められたが、ラッパにこれといった変化は無かった。

42006 の初期には TELEFUNKEN ブランドの Ela L45 という同型のラッパがあった。黒いチジミ塗装、緑色のフェルト、センター・スパイダーのすき間に輝く銅メッキのポールピース。そういったパーツでいっそう魅力的に見えるラッパだが、最大のちがいはコーン紙にある。これまでに入手した2本は、どちらもコーン紙が少し茶色がかっていて質感がちがい、音も少しだけ柔かい印象であった。また、ボイスコイルの直流抵抗も14オーム程度と多少高かった。とはいえ、42006と異なる評価を与えるほどの差は無いので、いっしょにまとめてしまった。試聴は11万台のラッパを中心に、他も少しだけ聴きながら行った。


テレフンケンの Ela L45
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■ ディスク1「マーラー/子供の不思議な角笛」
死んだ鼓手の大太鼓は青いテレフンケンと同じくらいの量感であるが、口径が大きいためか余裕を感じる。フィッシャー・ディースカウのバリトンはオイロダイン以上にリアルで凝縮感があり、ゾクゾクするほどであった。トライアングルやピッコロなど、細かい音も一とおり聞き取れた。ソプラノは軟らかく聞きやすいが、ほんの少し物足りなかった。それでも、シュバルツコップらしい声には聞こえた。途中のバイオリンソロは艶が控え目だが良い感じであった。古色蒼然たる見かけよりもずっと Hi-Fi 的だったのは確かである。

■ ディスク2「モーツァルト/女声歌曲集」
ホールトーンなど、古楽らしい空間の雰囲気は弱かったが、ニュアンスはそれなりに聞き取れた。ソプラノも地味で、ソプラノがフォルテで声が割れるような録音が歪むようなところは、濁ってしまってニュアンスがはっきりと聞き取れなかった。とはいえ、声がソフトで聞きやすかったこともあり、聴いていて悪い気分ではなかった。

■ ディスク3「ヌブー&ハシッドのヴァイオリン」
ヌブーとハシッドはあふれる才能をもつバイオリニストであったこと、そして、若くして命を失ったことで共通している。大二次大戦の初期に行われたブルムラインの装置による録音は、SP時代の頂点ともいえる出来であり、赤レーベルに金泥が輝くヌブーのHMV盤は、ヴァイオリン・ディスク史上の宝石である。ハシッドのほうはエビ茶色のレーベルで、同じ HMV盤でも趣が異なるのだが、念のためにSP盤を取り出して確認したところ、やはりブルムラインの装置を示す□の刻印があった。ウエスタンエレクトリックの装置なら△の刻印である。17才でハシッドが録音したタイスの瞑想曲を HMV の 203型蓄音機で聴くと、「クライスラーが200年に一度の逸材と絶賛した彼のビロードのごとき手で奏でれば、このありきたりに聴こえがちな曲がなんという深い美しさをたたえるのであろうか」と、思わずにはいられない。それほどの美音は望まないにせよ、この録音のバイオリンをフルレンジ・ユニットで満足に再生するのは意外に難しく、試聴にはもってこいである。


ヴァイオリニストに多い早逝の天才である二人


一聴からしてヌブーはいまひとつであった。高域に蓄音機的な華やかさが無く、電蓄的(当り前だが)であった。ちなみに電蓄とは電気蓄音機のことで、シャキッとした機械式の蓄音機の音に対し、ブーミーな音とされている。ハシッドはまずまずであったが、どうも古いヴァイオリンとは相性が悪いのかもしれない。試しにローラン・コルシアを聴いてみたところ、なかなか良い雰囲気であった。どうもヴァイオリンに関しては新しい録音のほうがマッチするようである。

■ ディスク4「ショパン/ノクターン全集」
録音年代の差はオイロダインほどではないが、はっきりと聞き取れた。音にはかげりがあって、ショパンのノクターンらしい雰囲気を味わうことができた。オイロダインは、20番で音が明るすぎて違和感があった。42006 も全体に少し誇張された感じはしたが、19番では音が少し不安定でいっそうアナログ的に聞こえる効果が生じて、この CD にはマッチしていた。高音は音程によって音色が異なるばあいがあり、調律師だったら気になるであろう。いかにも敏感なフルレンジらしい魅力的なピアノで、ソプラノが地味なのと対象的であった。

■ ディスク5「ムソルグスキー、ラベル/展覧会の絵、ボレロ」
一応フル・オーケストラもちゃんと聞けたし、チューブベルや大太鼓も悪くなかった。トライアングルなど細かい音も聞き取れた。しかし、音場はダンゴ気味になってあまり広がらなかった。もっと大きなバッフルなら良かったのかもしれない。やはり、「フル・オーケストラではツィーターが欲しくなるな」という印象をもった。量感はけっこうあって、ズシンと来た。拍手はダクトを耳に当てて聴いたような、遠くのジェット機の騒音にも似た、変調された感じの音であった。

■ ディスク6「ワルツ・フォー・デビー」
田舎に行くとコイン精米機というのがあって、玄米から精米し立ての米を食べるために利用されている。コイン精米機の動作中は「ザーザー」とも「ジャージャー」ともつかない音が響くのだが、42006 のスネアドラムは、まるでこの音のようであった。ハイハットはまずまずで、ピアノはリアルだが誇張された感じであった。ベースはオイロダインのような弾ける感じではなく、普通という印象を受けた。

■ ディスク7「サラ・ボーン&クリフォード・ブラウン」
クリフォード・ブラウンのミュートを付けたトランペットは、なんともいえない哀愁を帯びた響きであった。少しマイルドに過ぎるきらいはあるが、けっしてあいまいではなく、音のくま取りははっきりとしていた。ボーカルは声が浮き出て良かった。

■■ まとめ ■■
この量産ユニットとしては最も古い形状のフルレンジは、はたして Hi-Fi に使えるのであろうか? その答えは YES でもあり NO でもある。意外にレンジは広く、音の透明感もそれなりにある。往年の名録音ならオーケストラも含めておおむね良好だが、大編成の新しい録音はおもしろくない。フルレンジで高域を補うために良くある 8 kHz 付近のピークは比較的弱く、素直な特性である。したがって、自然で大人しい音である。

Hi-Fi 用ではなく、能率重視の古い設計だが、センタースパイダでショートボイスコイルという、軽い音原らしい敏感な音で、俗にいうハイスピードの典型だろう。いっぽうで巨大なフィールドらしい中音域の凝縮感もあった。低域はやや甘くて使いやすく、オイロダインよりも容易に低音の量感を出すことができる。男性ボーカル専用にモノで使えば最高か? ツィーター無しで満足できるかどうかは、聴く人の感性やポリシーによるが、平均的な米国系の12インチ・ユニットよりもはるかにワイドレンジなことは確かである。娘が借りてきたヒラリー・ダフの DVD を、なんの違和感も無く再生出来たことを付け加えておく。さすがに映画用のラッパだ。

初期の台座が付いたラッパは f0 が 70 Hz と少し高く、後期のものよりも低音が軽く感じられた。テレフンケンは少しだけ柔かい音で、42006 にもかすかにある、SIEMENS 系のフルレンジに特徴的な音の硬さが目立たなかった。さて、だいぶ長くなったが、42006 についてはあまりに書くべきことが多いので、続きは稿を改めて別の書き物にまとめることにする。


11万台のユニットの周波数分布
https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10224_805.jpg


■■ スペック(42006)■■

6.8 kg : Weight : 重量
296 mm : Diameter : 外径
263 mm : Edge diameter : エッジの外径
236 mm : Cone diameter : コーンの外径
193 mm : Depth : 奥行き
88 mm : Depth of basket : バスケットの奥行き
38 mm : Voice coil diameter : ボイスコイルの直径

10 ohm : Voice coil DC resistance : ボイスコイルの直流抵抗
2.7 k ohm : Field coil DC resistance : フィールドコイルの直流抵抗
50 - 12 kHz : Frequency range : 実用周波数帯域
67 Hz : Resonance frequency : f0
Very high : Efficiency : 能率

■■ 評価 ■■
4 : Amount of bottom frequency : 重低音の量
5 : Amount of low frequency : 低音の量
5 : Amount of high frequency : 高音の量
2 : Amount of top frequency : 最高音の量

6 : Quality of lower frequency : 低音の質
7 : Quality of middle frequency : 中音の質
5 : Quality of higher frequency : 高音の質
7 : Frequency balance : 各音域のバランス

6 : Softness : 音のやわらかさ
4 : Brightness : 音の明るさ
4 : Clearness : 音の透明さ
4 : Reality : 演奏のリアル感
7 : Sound source image : 音像の明瞭さ

4 : Soprano : ソプラノ
8 : Baritone : バリトン
4 : Violin : ヴァイオリン
8 : Piano : ピアノ

4 : Orchestra : オーケストラ
4 : Brass : 金管楽器
6 : Big drum : 大太鼓の重低音
3 : Triangle : トライアングル
2 : Perspective of applause : 拍手の臨場感

2 : Snare drum : スネアドラム
6 : Jazz base : ジャズ・ベース
8 : Jazz vocal : ジャズ・ボーカル

5 : Aptitude for Classic : クラッシックへの適性
6 : Aptitude for Jazz : ジャズへの適性
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10213&i=10224



▲△▽▼



乱聴録【其ノ四】シュルツ KSP215 SCHULZ
(2008年3月20日)
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10213&i=10225

左がフェライト、右がアルニコの KSP215
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シュルツ(W. Schulz Elektroakustik/Mechanik)は東ベルリンで第二次大戦後の数十年間にわたり、レコーディング・スタジオや放送局のモニター用スピーカーなどを製造していたオーディオ機器メーカーである。プロ用のみであったためにどの機種も製造数が少なく、市場でも見かけることが少ない。エテルナ・レーベルなどで有名なシャルプラッテンも、モニター・スピーカーとしてシュルツを用いていたので、エテルナの優れた音質にシュルツのスピーカーが深くかかわっていたにちがいない。シュルツは独特な構造の大型コアキシャル O18(TH315)で有名だが、KSP 215 も小さいながら風変わりなラッパである。

まず、エッジが発泡ネオプレンゴムである。このようなスポンジ状のエッジは、英ローサー製 PM6 のエッジがボロボロになって痛い目にあった身としては不安であるが、指で押してみると軟らかく、まったく劣化していないように見えるから不思議だ。つぎに、ダブルコーンの中心のボイスコイル・ボビンのところに樹脂性のキャップが接着されていて、ちょうどソフトドーム・ツィーターのようになっている。それらに深緑色の塗装も加わることで、特異な外観になっている。

KSP215 にはアルニコとフェライトのもの(KSP215K)があって、磁石以外の構造や音も若干異なる。アルニコにはコルゲーションが1本あるほか、ドームとなるキャップがボイスコイル・ボビンに接するように接着されている。フェライトにはコルゲーションが無く、キャップは大きめでボイスコイル・ボビンから少し離れたコーン紙に接着されている。フェライトのほうが KSP215 の個性をより強く持っているので、試聴はフェライトで行い、少しだけアルニコと比較してみることにした。


上がフェライト、下の二つがアルニコの KSP215
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■ ディスク1「マーラー/子供の不思議な角笛」
フィッシャー・ディースカウはかなりマイルドで明るい声に聴こえた。最近のナチュラル派をうたうスピーカーで聴く彼の声にもこのような傾向があるが、彼の生演奏を聴いたことがある耳にとっては、テレフンケンのほうがずっと真実に近い声に感じられた。明らかにシュルツのほうが歪みが少ないのだが、歪みが少ないほど原音に近く聞こえるという比例関係は、多くのばあいに成立しない。この解離によって、原音追求が冬の旅になるのである。

ソプラノもじつにきれいだが薄味で、円熟期のシュヴァルツコップの声がずいぶんと可愛らしく聴こえてしまってもの足りなかった。もっと無垢なソプラノなら、チャーミングに聞こえるシュルツの音が似合うことだろう。

いっぽう、伴奏は全般に優れていた。大太鼓はテレフンケンほど量感はないものの、オイロダインのように倍音成分が勝ってトンッと軽くはならず、低くとどろく感じがある程度出ていた。8インチとしては最高の部類だろう。オーケストラの分離は、さすがといえるほどであった。シングルコーンならステレオの定位や分離が必ず良い、というのは誤りである。コーンは複雑な分割振動をしており、定位に大きウエイトを占める中高音ではとくに、音源の位置が複雑になる。10 kHz の波長 3.4 cm に対してコーンは大きく、位相を乱すのに十分だ。シュルツはセンターのドームが有効に機能している印象である。ストリングも見通しが良くてとてもなめらかであったが、ウエットに感じた。

■ ディスク2「モーツァルト/女声歌曲集」
このディスクはシュルツで好ましく聴くことができた。ソプラノの歪はそのままストレートに聴こえたが、清らかさがあって不快ではなかった。箱庭的で狭い印象ではあったが、録音された場所の空間を感じることができた。

■ ディスク3「ヌブー&ハシッドのヴァイオリン」
シュルツはこの古いヴァイオリンの録音には向かないようである。最新の高級なラッパで聴いたときのような、つまらない音であった。

■ ディスク4「ショパン/ノクターン全集」
なにかで「アシュケナージが来日した際にパハマンのSPレコードを探し求めた」というような文章を読んだのだが、出典を忘れてしまって思い出せない。それはあやふやな記憶だが、このノクターン全集を聴くとパハマンの幽幻な演奏とのつながりを感じるのは、二人のファースト・ネームがともにウラジミールだからというわけではないだろう。このディスクの録音は1975年と1985年に行なわれており、その間にはアナログからデジタルへの録音方式の変遷があった。このため、このディスクではアナログ録音とデジタル録音が混在しており、デジタル・リマスターによって音質の差を無くそうと努力してはいるものの、明らかにちがう音に聴き取れる。この音質の差がどのように感じられるか、というところが、このディスクによる試聴の妙味である。


アシュケナージのノクターン全集(SPレコードはパハマンのノクターン)


ほかのドイツのフルレンジのように、ピアノが特に良く聞こえるラッパではなかった。デジタル録音は冴えた高音が広がることでアナログ録音との差をはっきりと感じた。

■ ディスク5「ムソルグスキー、ラベル/展覧会の絵、ボレロ」
冒頭の拍手はとても自然で、さざ波のように広がる様子が見事に再現された。周波数レンジが広く、すべてのパートをきちんと聞き取れたが、迫力には欠けていた。ステレオ感は最高で、特筆すべき再現性であった。

■ ディスク6「ワルツ・フォー・デビー」
スネアドラムはフルレンジとしては最高で、「これ以上きちんと再生できるユニットは存在しないのでは?」と思うほど優れていた。ベースもきちんと再生されたが、少しお上品な印象であった。ピアノの音もきれいであったが、もともと人工的に録音されている音像が、定位が明確なせいで不自然さが増してしまったようである。

■ ディスク7「サラ・ボーン&クリフォード・ブラウン」
全体に過不足なく再生し、優等生的だったが、すべてがきれい事になってしまう傾向があった。


KSP215K(フェライト)のラベル
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■■ まとめ ■■
はじめの一音から、普通のラッパとは明らかに異なる印象を受けた。ドイツのフルレンジとは思えない異端児で、その音はスペンドールやセレッションなど、英国のブックシェルフを連想させた。能率は低めで、こちらから聴きに行けばすばらしい音が出ているが、受身では弱い印象の音であった。ヘッドホン的に、近距離で音像に頭を突っ込むようにして聴けば、ものすごい音像定位を味わえた。非常に優れた特性のラッパで、減点法なら最高得点となるのだが、魅力に欠ける面があることも否めない。やはり、まごうかたなきモニター・スピーカーである。

アルニコの音はフェライトを7割、RFT のフルレンジを3割でブレンドした、というような印象であった。f0 が高いこともあって、普通のラッパに近い鳴りっぷりなので、アルニコのほうが使いやすいだろうが、個人的にはより個性的なフェライトを手元に置いておきたいと思う。

もし、目の前で歌うフォークや歌謡曲などの女声ボーカルを、くちびるのウエットささえ感じらるほどに聴くことが目的なら、このラッパを至近距離で使うのが最高の選択かもしれない。おそらく、歌手の声は普通よりも可愛らしく聞こえるであろう。シュルツはまったく同じ作りで5インチ口径の、テープレコーダー内蔵用のモニターも製造したので、聴いてみたいところである。


KSP215K(フェライト)の音圧の周波数分布
https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10225_805.jpg


■■ スペック ■■

Ferrite, AlNiCo
1.35 kg, 1.15 kg : Weight : 重量
215 mm, 213 mm : Diameter : 外径
195 mm, 195 mm : Edge diameter : エッジの外径
170 mm, 165 mm : Cone diameter : コーンの外径
93 mm, 110 mm : Depth : 奥行き
56 mm, 68 mm : Depth of basket : バスケットの奥行き
32 mm, 32 mm : Voice coil diameter : ボイスコイルの直径

4.7 ohm, 4.1 ohm : Voice coil DC resistance : ボイスコイルの直流抵抗
40 - 20 kHz (Ferrite) : Frequency range : 実用周波数帯域
48 Hz, 62 Hz : Resonance frequency : f0
Middle low : Efficiency : 能率

■■ 評価 ■■
3 : Amount of bottom frequency : 重低音の量
4 : Amount of low frequency : 低音の量
6 : Amount of high frequency : 高音の量
5 : Amount of top frequency : 最高音の量

5 : Quality of lower frequency : 低音の質
5 : Quality of middle frequency : 中音の質
5 : Quality of higher frequency : 高音の質
6 : Frequency balance : 各音域のバランス

8 : Softness : 音のやわらかさ
5 : Brightness : 音の明るさ
7 : Clearness : 音の透明さ
3 : Reality : 演奏のリアル感
9 : Sound source image : 音像の明瞭さ

4 : Soprano : ソプラノ
3 : Baritone : バリトン
5 : Violin : ヴァイオリン
5 : Piano : ピアノ

5 : Orchestra : オーケストラ
4 : Brass : 金管楽器
5 : Big drum : 大太鼓の重低音
6 : Triangle : トライアングル
7 : Perspective of applause : 拍手の臨場感

6 : Snare drum : スネアドラム
2 : Jazz base : ジャズ・ベース
3 : Jazz vocal : ジャズ・ボーカル

6 : Aptitude for Classic : クラッシックへの適性
2 : Aptitude for Jazz : ジャズへの適性
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10213&i=10225



▲△▽▼



乱聴録【其ノ五】ジーメンス革エッジ12インチ・フィールド SIEMENS
(2008年4月19日)
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10213&i=10226

皮エッジの12インチ・フィールド型。緑のフェルトはオリジナルではない
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 日本では公式に「シーメンス」とされている SIEMENS だが、オーディオ愛好家にとっては、最高のオーディオ機器を製造していたころの1966年までの名前であるジーメンス&ハルスケ(SIEMENS & HALSKE)が記憶すべき名称だ。Halske とともに同社を創業した Ernst Werner von Siemens は、電気機関車などの発明で有名だが、マイクロフォンやスピーカーの動作原理となっているムービング・コイルの発明者でもあることを忘れてはいけない。そういったわけで、オーディオの話題ではジーメンスと表記することをご容赦いただきたい。


磁気回路は小さく、42006 と比べると貧弱に見える
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 ジーメンスは同社と AEG で共同設立したテレフンケンと密接に関連してスピーカーの開発、製造を行ったので、両社のラッパはどちらのブランドなのか判然としないところがある。この皮エッジの12インチも同様だ。フィックスド・エッジの12インチは、1930年代後半のテレフンケン製高級ラジオに内蔵されていたことからテレフンケン製とされているが、下の写真に示すドイツのスタジオ・モニターの原器ともいえるラッパは、革エッジのユニットを用いて、SIEMENS のエンブレムが付いている。この系統のユニットをジーメンスのラッパとするのか、あるいはテレフンケンとするのかは難しいが、おおむね初期のものがテレフンケンで、1930年代末ごろからの中期以降のものがジーメンスといったところだ。


つい立型をした SIEMENS のスタジオ・モニター
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 この皮エッジの12インチはフィックスド・エッジより数年後の1940年ごろにごく少数が製造され、主にスタジオ・モニターとして用いられたと思われるが、入手したラッパには映画スクリーンの飛まつと思われる白点があるので、劇場でも使われたのだろう。ひょっとすると試聴したペアはテレフンケン・バージョンで、元から L45 のような緑色のフェルトであったのかもしれない。

 終戦前後には皮エッジのままアルニコ化され、さらにアルミ・コーンのツィーターを加えた同軸ユニットも製造された。いずれのラッパも、現存している数は非常に少ない。下の写真は上のスタジオ・モニターのユニットで、こちらの灰色のフェルトはオリジナルである。ただし、このユニットは皮エッジが縮んで変形しており、大手術が必要なために試聴できなかった。


修理中のスタジオ・モニターのユニット
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 エッジの皮は幅が広く、明らかにフィックスド・エッジを手作業で切断して製造したものである。同じ12インチの 42006 が能率最優先のショート・ボイスコイルで大振幅時の歪みを容認した設計であるのに対し、このラッパはロング・ボイスコイルで能率が低く、高忠実度再生をねらった設計である。下の写真はボイスコイルがかなり飛び出して見えるが、これでもボイスコイルの位置はほぼ中央で、正しく調整された状態である。磁気回路のギャップの深さが 5 mm しかないのに、なんと、ボイスコイルの幅は 11 mm と2倍以上もあるのだ。この時代にコーンの振幅をそんなに広く想定していたとは思えないので、かなりの無駄があり、なぜこのような設計をしたのかは謎だ。


不必要と思われるほど長いボイスコイルで能率は低い
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■ ディスク1「マーラー/子供の不思議な角笛」
 冒頭の大太鼓の一発で衝撃を受けた。これはただならぬラッパだ。フィールドの小さい貧相な外見からは想像できない、床を揺るがすような重低音に、オーディオ的な快感を禁じえなかった。オイロダインはまったくかなわない。大太鼓以外のパートも大口径フルレンジとしては不思議なくらい団子にならず、さわやかさがあって魅力的であった。少しメローで聴きやすい声の音質ながら、ディースカウはディースカウらしく、シュヴァルツコップはシュバルツコップらしく聴こえた。

■ ディスク2「モーツァルト/女声歌曲集」
 独特の艶とまろやかさのあるソプラノで、夕べの想いはロマンティックな雰囲気に浸れた。やはりフルレンジなので、ホーンのような華やかさやリアリティには欠けるが、これはこれで、うっとりできる。この録音の独特な癖は少し潜められるが、区別ははっきりしていた。やはり、メローでありながら分解能のある不思議な音で、荒々しさのあるテレフンケンとは対照的であった。

■ ディスク3「ヌブー&ハシッドのヴァイオリン」
 同じ高価なフィールドの12インチということで、どうしても比較してしまうが、42006 よりもずっと良かった。ヌブーのこの録音は理屈抜きで美しく、耽美的に聴けた。それでそのまま、なにも考えずに最後まで聴き続けてしまった。このラッパが持つ高域の甘さが、ヴァイオリンの SP 復刻ではすべて良い方向に作用していた。

■ ディスク4「ショパン/ノクターン全集」
 このディスクのみ、愁いのある 42006 の音に軍配があがった。十分に雰囲気はあったのだが、ピアノはもう少し辛口のフィックスドエッジのほうが「らしく」聴こえる、ということなのだろう。分解能は申し分なく、アナログとデジタルの差もはっきりとわかる。巻線の低音はすばらしく、テレフンケンが軽々しく聞こえてしまうほどであった。

■ ディスク5「ムソルグスキー、ラベル/展覧会の絵、ボレロ」
 録音嫌いで有名であったチェリビダッケは、個性派ぞろいの指揮者のなかでも、極め付けの一人といえるだろう。録音の人為的な編集を不正なものとした指揮者の意志の表れか、このディスクもあまり加工臭のしない好感のもてる音作りだ。人工調味料をふんだんに入れた惣菜のような録音に麻痺してしまった耳には、ゆっくりとしたテンポの展覧会の絵がスローフードのように心地よいだろう。もちろん、1990年代の新しい録音なので十分に Hi-Fi であるし、管弦楽の編成も大きいので、一般的なオーディオの試聴にも適したディスクであると思う。演奏前後の拍手も自然な雰囲気で録音されいる。


チェリビダッケの展覧会の絵とボレロ


 拍手の不思議な音場に驚いた。スピーカーの上方にふんわりと広がるプレゼンスに、思わず高いところにある別のスピーカーが鳴っているのか?と腰を浮かせてしまった。それが、信号をモノラルにミックスすると、ぴたりと真ん中に置いてあるテレフンケンから音が出てくるように聞こえるから見事だ。シュルツの KSP215 ほうがより正確にステレオの音場を再現していたはずだが、こちらのほうがずっと広がりがあって魅力的だ。これも皮エッジの効果だろうか?

 拍手ばかりでなく、オーケストラもすばらしい音で、この一連の試聴で初めて全曲を聴いてしまった。能率がやや低めなので、それなりにパワーが必要だが、EL34 シングルの8ワットでも不足しなかった。キエフの大門も伸びやかで破綻がなかったが、少しこじんまりとした感じであった。

■ ディスク6「ワルツ・フォー・デビー」
 42006 では厳しかったハイハットだが、このラッパではまずますの出来であった。ピアノは角の取れた音でリラックスして聴くことができた。ベースはオイロダインやテレフンケンのようには弾けなかったが、誇張の無い表現が自然で好ましいものに感じられた。全体にマイルドであったが、このように角の取れたジャズもまた、すばらしいと思った。

■ ディスク7「サラ・ボーン&クリフォード・ブラウン」
 クラッシックとジャズで女性ボーカルの評価が反対になるフルレンジが多いなかで、このユニットはどちらも良いという例外であった。独特の甘さはジャズでも同じだが、声からいろいろな表情がきちんと聞き取れたので、ずっと聴いていたいと感じた。

■■ 乱聴後記 ■■
 まったく驚くべきラッパである。何回も「不思議」という言葉を使ったが、けっして誇張ではなく、古ぼけて立派でもない外観からは想像できないほどの豊潤な音に驚いたためである。下のホワイトノイズ再生時の音圧の周波数分布では、実質 1.1 m 角ほどの小さなバッフルなのに 1 kHz 以下がフラットで低音がとても豊かなことと、4 kHz とやや低い周波数にピークがあることがわかる。全体を覆う甘さはこのピークと皮エッジの相乗効果なのかもしれない。つまりは、癖もそれなりに強い、ということであるし、周波数レンジもけっして広くはないので、完璧なラッパとはいえない。ではあるが、音楽再生のための最良の道具とは、このようなものではないか、と考える。無歪みであることのために、つまらない思いをすることはないのである。

 とくに印象的だった重低音に寄与しているのが皮のエッジだが、効果は f0 の低さだけではない。大学院で興味本意に受講した音響理論は、コーン・スピーカーのエッジで発生する振動の反射による混変調歪みに関する教授の論文の計算をやり直す、というものであった。その論文によると、エッジでの反射によって発生する混変調歪みが、スピーカーの歪みの大きな要因ということであった。

 たとえば、ロープの一端を木などに固定して反対から波を送ると、波は固定端で反射して戻って来る。これはフィックスドエッジの状態である。いっぽう、一端を柔らかな皮のようにほどよく伸びる材質で結んでおくと、反射はほとんど起こらない。つまり、フィックスド・エッジでは多量に発生するエッジでの反射が、皮のエッジではあまり発生せず、歪みが少ない、ということになる。このように優れた皮エッジだが、大量生産に不適なのは明らかで、スポンジなどに取って代わられ、廃れてしまったのは残念なことである。

 今回試聴したユニットは見た目はいまひとつなものの、2本が非常に良くそろっていて、皮エッジはとても柔らかく、特別に音の良いサンプルであった。したがって、同じユニットを入手しても、これほど優れた音はしない可能性が高いだろう。まさかとは思うが、オイロダインの低音に悩むオーナー諸氏は、この記事を読んでウーハーのエッジをハサミで切断したくなってしまうのではないかと、少々心配である。


周波数分布。バッフルなのに 1 kHz 以下がフラットなのが印象的だ
https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10226_807.jpg


■■ スペック ■■

3.4 kg : Weight : 重量
295 mm : Diameter : 外径
265 mm : Edge diameter : エッジの外径
220 mm : Cone diameter : コーンの外径
175 mm : Depth : 奥行き
90 mm : Depth of basket : バスケットの奥行き
38 mm : Voice coil diameter : ボイスコイルの直径

15 ohm : Voice coil DC resistance : ボイスコイルの直流抵抗
35 - 15 kHz : Frequency range : 実用周波数帯域
39 Hz : Resonance frequency : f0
Middle : Efficiency : 能率

■■ 評価 ■■
5 : Amount of bottom frequency : 重低音の量
6 : Amount of low frequency : 低音の量
6 : Amount of high frequency : 高音の量
3 : Amount of top frequency : 最高音の量

8 : Quality of lower frequency : 低音の質
7 : Quality of middle frequency : 中音の質
5 : Quality of higher frequency : 高音の質
7 : Frequency balance : 各音域のバランス

8 : Softness : 音のやわらかさ
6 : Brightness : 音の明るさ
5 : Clearness : 音の透明さ
5 : Reality : 演奏のリアル感
7 : Sound source image : 音像の明瞭さ

8 : Soprano : ソプラノ
7 : Baritone : バリトン
6 : Violin : ヴァイオリン
7 : Piano : ピアノ

6 : Orchestra : オーケストラ
6 : Brass : 金管楽器
8 : Big drum : 大太鼓の重低音
5 : Triangle : トライアングル
6 : Perspective of applause : 拍手の臨場感

4 : Snare drum : スネアドラム
7 : Jazz base : ジャズ・ベース
8 : Jazz vocal : ジャズ・ボーカル

9 : Aptitude for Classic : クラッシックへの適性
6 : Aptitude for Jazz : ジャズへの適性
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10213&i=10226

35. 中川隆[-9416] koaQ7Jey 2019年6月21日 08:53:58 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3068] 報告
TK邸訪問(その1):驚きの連続・・・(^^; [2011/08/0207:00]
https://mtt2.blog.fc2.com/blog-entry-1144.html


酒仙坊邸のオフ会でお会いした、酒仙坊さんご愛用のStream Playerと言う再生アプリの作者でもあるFさんから、きっと惹かれるものがあるんじゃないかと、ご紹介いただいたTKさんのお宅へ伺ったお話を・・・

ただ、若輩者のσ(^^)私には、機器の名前さえ聞いたこともない珍しい・・・多分、お好きな方には、お宝の山なんでしょうが・・・珍しい機器ゆえ、そのいわれも何も分かっていないと言う、もったいない状況でして・・・

ま、とにかく、のっけから驚きっぱなしの、衝撃的な体験でした・・・

まず、お部屋に置かれた機材・・・広さは、12〜13畳だと思うんですが・・・巨大な機材が、所狭しと置かれていました・・・

更に、その周りは、入り口以外の3面が、別の部屋に隣接していまして、そこに膨大なライブラリが・・・SPやLPなどレコードとテープも・・・そのコレクションの数は、千の単位を遥かに超える膨大な量だそうで・・・(@@;

一方で、インフラノイズの機器を使ったPCオーディオもされているそうですが、残念ながら、今回は時間の関係で聞けませんでした・・・

さて、その膨大なレコードを聞かれるメインの送り出しは・・・


【EMTのターンテーブル】
https://blog-imgs-32-origin.fc2.com/m/t/t/mtt2/20110801020807305.jpg


送出しは、EMTのターンテーブルで、奥がモノラル用、左がステレオ用、手前は自作?のアームのようでした・・・カートリッジは・・・ステレオ用はオルトフォンのSPU・・・スミマセン良く分かってませんm(_ _)m

で、最も興味深く、驚きだったのが・・・その設置方法・・・中が丸見えですが、これも音のために外側のパネルを外しておられるのだそうで(これはσ(^^)私の勘違いのようで、もともとこれをコンソールに入れて使うんですね)・・・それより、一番下のボードからミルフィーユのように何層にもなっているのは、米松の合板を重ねて接着したボードの間に、カーペット使い古しのウール毛布あるいは綿毛布を数枚挟んで、浮揚?されておられるようで・・・この組み合わせで、音の調整をされているのだそうで、長年の試行錯誤の積み重ねで、そのノウハウを、文字通り積み重ねられてのセッティングだとか・・・(@@

で、こちらは、更に分かりませんが・・・昇圧トランス・・・

【積層浮揚セッティングの昇圧トランス】
https://blog-imgs-32-origin.fc2.com/m/t/t/mtt2/201108010208073bd.jpg


こちらも、積層浮揚セッティングされた昇圧トランスで・・・一番奥一番手前のもので聞かせていただいたようです・・・

それから、プリアンプは、マランツの#1で・・・

【プリはマランツの#1】
https://blog-imgs-32-origin.fc2.com/m/t/t/mtt2/20110801020806b91.jpg


これは、左右チャンネルに2台をいれているのだったと思いますモノラルを左右チャンネルに各1台を使われてました・・・(汗

でもって・・・パワーアンプは・・・


【巨大な管球式パワーアンプ】
https://blog-imgs-32-origin.fc2.com/m/t/t/mtt2/201108010208062ac.jpg

Audio Researchの巨大な管球式のパワーアンプで・・・6550が何十本も使われていて、片チャンネル250WをBTL接続?されて、500WのモノラルアンプAcoustat#6が#3を上下2台連結していて、入力端子が2台分あるので、これにそれぞれ接続して使われているそうです・・・

で、この巨大な超度級管球式アンプ2台で、左右のそれぞれのSPを駆動されていると・・・

でもって、このアンプが支えているのが・・・AcoustatのコンデンサーSPのサウンド・・・

【超巨大モニュメントのようなSP】
https://blog-imgs-32-origin.fc2.com/m/t/t/mtt2/2011080102080606d.jpg


それにしても・・・なんて巨大なSPなのでしょう!・・・2.5m位あるんじゃないでしょうか?・・・もう天井スレスレです!(@@

と言うことで・・・これが、冒頭、聞かせていただいたシステムで・・・

っと、残念ながら、今日はここで時間切れ・・・

ってわけで、つづきは明日・・・いつものごとく、余り期待せずに、お楽しみに!

デハ ^^)/~

https://mtt2.blog.fc2.com/blog-entry-1144.html

36. 中川隆[-9415] koaQ7Jey 2019年6月21日 09:04:30 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3069] 報告
【1092】110703 TK邸訪問(その2):これ、コンデンサーSP?・・・(^^; [2011/08/0307:00]
https://mtt2.blog.fc2.com/blog-entry-1145.html


さて、いよいよ、TK邸で初めて見る機器達・・・その背景にあるものを、全く知らないと言うもったいない訪問だったのですが・・・何より、まず目が行ったのが、その設置方法・・・

丁度、ゲル浮揚実験で、機器を浮かせて聞ける音の不思議に夢中でしたから・・・ウール毛布や綿毛布と米松合板の積層浮揚という設置方法には、興味津々!(^^;

果たして、どんなサウンドを聞かせてくれるんだろう?・・・

巨大なモニュメントのようなSPは、後の壁からは1mほど離れたフリースタンディング・・・

リスニングポジションは、部屋の中央を中心とする1辺2m強の三角形の頂点・・・

SPとの距離は、拙宅と似たようなものですが・・・さすがにこの大きさの板状の物体があると、圧巻ですね・・・まるで、その部分には、壁か柱が立っているような感じです(^^;

で、最初におかけいただいたのは・・・ソニーロリンズのサキソフォンコロッサスから、2曲目のYou don't know what love is.

うわっ!!(@@;・・・冒頭から、めっちゃぶっといサックスに、思わず体がビクッと浮いた!

まるで、ラッパの口に耳を近付け、直接、リードの振動板の振動する音も逃さず聞こうって感じ・・・

リードの音の直接音と、そこからラッパの開口部までの金属パイプを息が通り抜けて広がる音・・・

そのぶっといサックスの後方に、暖かく包み込むようにベースとドラムのリズム・・・

ブラシで叩くシンバルの音も生々しく、優しくそっとサポートするピアノの音も軽やかに・・・

なんとも鮮烈なサックスの音を、正にかぶりつきで浴びるように聞かせていただきました・・・

何とエネルギッシュで、鮮烈な音なんだろう!

この巨大なモニュメントのような平面から・・・中身は極々薄いフイルムなのに・・・

何とも不思議な鳴り方!・・・座って聞いても、正面に中央に・・・立って聞いても正面中央に・・・

音像の出来方も何とも不思議・・・

コンデンサーSPも、こんな、鮮烈でエネルギッシュに鳴るものなんだ・・・(@@

単身赴任中・・・2年半ほど前に、千葉の通称クオードを聴く会で、初めて体験した、コンデンサーSPのエネルギッシュな鳴り方・・・


【186】090124 クォードを聴く会 Part3(DECCAのSPを聞く@) [2009/01/28]
https://mtt2.blog.fc2.com/blog-entry-206.html


以降6話・・・

この1話目の中のリンク先にある通り、ESL-63ProやESL-57をフリースタンディングで、少し離れた位置から、聞かせていただいて、膜のSPが、非常にパンチ力のあるサウンドが出るんだ・・・って事を体験したことがあったんですが・・・

今回お聞かせいただいたのは、振動板の面積が、2倍以上ある上、ほぼかぶりつきのニアフィールドだからと言うのもあるのでしょうが・・・

また、全く違った鳴り方の印象・・・ホント、ビックリでした!(@@

っと、面食らって、しばし感心していると・・・

次にかけていただいたのは・・・ブラックコーヒーを・・・

どひぇ〜!・・・めっちゃ近い!(^^;

最前列のテーブルで、マイクなしに直接、歌を聞いているようなかぶりつき状態・・・ミュートトランペットも時折、耳の近くまでやってくる・・・

熱く妖艶なボーカルに見つめられながら・・・目の前で聞いている・・・そんな感じ・・・

っと、ここで一旦お茶タイム・・・

ここで、ご一緒させていただいた大さんが、以前のプレゼントのお返しで・・・っと、ヴァンゲルダーがカッティングまでしたレコードをプレゼント・・・入手して、クリーニングもしていないと・・・

じゃあ早速・・・っと、残念、今日は、ここで時間切れ・・・

ってわけで、つづきは明日・・・いつものごとく、余り期待せずに、お楽しみに!

デハ ^^)/~

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37. 中川隆[-9414] koaQ7Jey 2019年6月21日 09:26:48 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3070] 報告

TK邸訪問(その3):一体何を聴いているの?・・・(^^; [2011/08/0407:00]
https://mtt2.blog.fc2.com/blog-entry-1146.html


さて、のっけから、コンデンサーSPって、こんな鳴り方するの?と、驚くばかりのエネルギッシュで鮮烈なサウンドを聞かせていただき・・・

演奏の熱気・・・歌の思い・・・何か、この曲の一番熱いところはここなんだよ!・・・って感じで、ストレートに迫ってくる・・・そんなサウンドに、ああ、音楽ってこんな風に感じれないと面白くないんだなと、ハッと気づかせていただいた気がします・・・

っと、冒頭の興奮状態をクールダウンするかのように、お茶タイムに入り・・・

ご一緒した大さんが、持参された・・・ヴァンゲルダーがカッティングまでしたレコードのお話から・・・ジャケットのない特殊なレコードで・・・ノーマングランツが起こしたクレフやノーグランの音源に近いものとのこと・・・

っと、先程の再生系のお話があって・・・SPUのGシェルから、384を通ってマランツ#1のフォノイコを使っての再生とのことでした・・・

それから、ウェスタンのプレーヤーとフェアチャイルドのプレーヤーのお話になりまして・・・じゃ、ちょっとかけましょうかと・・・


【フェアチャイルドのプレーヤー】
https://blog-imgs-32-origin.fc2.com/m/t/t/mtt2/20110804052523f80.jpg


フェアチャイルドのプレーヤーで、エラフィッツジェラルドをモノラルで・・・

う〜ん・・・声の存在感が凄い・・・バックの演奏を聞くと、古さを感じさせる録音って感じなんですが・・・歌の生々しさと言うか存在感は、全く古さを感じさせない・・・

【カートリッジは225A?】   
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 【ユニークな駆動方式】
https://blog-imgs-32-origin.fc2.com/m/t/t/mtt2/201108040525229e9.jpg

回転速度を、上部のレバーで切り替えると、下のモーターのところのコックドベルトを切り替える仕組みになっているのだそうです・・・

それはそうと、σ(^^)私には・・・ステレオでも、モノラルでも、立っても、座っても・・・目の前あたりに声の主がいるようななり方が、不思議で・・・

アクースタットのコンデンサーSPの鳴り方に、何か、パネルの位相を変えているとか、仕組みがあるのか?と伺ってみたんですが・・・上下3枚ずつのパネルを、フルレンジとして、同一位相で鳴らしているのだそうで・・・なお更、不思議な鳴り方だなあと・・・トーンゾイレのSPみたいなものかなあ?

っと、今度は、先程の大さんが持参されたレコードをかけてみましょう・・・後で、クリーニングもやってみましょうと・・・

送り出しを再びEMTに戻して、かけられたレコードは・・・オスカーピーターソン?

ここまで聞かせていただいたレコードは、ほとんどスクラッチノイズがしなかったんですが・・・こちらは、結構スクラッチノイズが聞こえます・・・

古い録音らしい、中域中心の暖かなサウンドで、柔らかなピアノの演奏に、とっても心地良く響くクラリネット・・・ブラシもベースも控えめにリズムを刻んでいる・・・とても軽快に楽しい演奏・・・

っと、それじゃあ、ちょっとクリーニングをやってみましょうと・・・

【クリーニングを】
https://blog-imgs-32-origin.fc2.com/m/t/t/mtt2/201108040525221dd.jpg

まずは、TKさんオリジナルの洗浄剤にオリジナルのブラシを使って、粗洗いで、溝の汚れを浮かして・・・別の液で別のブラシで表面の汚れを濯ぐ・・・で、洗った液をバキュームで吸い取る・・・

ざっと、片面のクリーニングを見せていただいて・・・この間、ほんの5分程度・・・

まだ、充分乾いていませんが、ちょっと再生をと、再び再生・・・

おおお!・・・凄い!全く別のレコードを聴いているみたい!(@@

スクラッチノイズは、少し残っていますが、冒頭のピアノの音が・・・クリーニング前は、音が丸く、酷く曇った感じだったのが明らかに・・・ホントに、同じ曲か?と疑うほどに抜けのよい軽やかなサウンドに、大変身!・・・ピアノの打鍵の瞬間の音が非常にクッキリ・・・クラリネットも数倍、演奏に力と抑揚がついてクリアに抜けのよい感じに・・・

いやいや・・・これほどまでに変わるもんですか!(@@

っと、次にかけられたのは・・・西田佐知子の女の意地・・・

は〜!・・・冒頭のサックスがドッと飛んでくる・・・っと、ボーカルの何と存在感のある歌声!

「ことば」が「詩」として、はっきりと迫ってくる!・・・

間奏のギターも、音にもの凄いエネルギー感が・・・ああ、でも、やっぱりサックスの存在感が強烈に印象に残ります・・・(^^;

こんどは、クラシックをと言うことで、ジネットヌヴーでショパンノクターンを・・・

【ジネットヌヴーでショパンノクターンを】


ああ、なんて物悲しく切ない演奏!・・・セピア色の雰囲気ではあるんですが・・・なんと言うか・・・あっという間にバイオリンの調べに、気持ちが引き込まれ、思わず胸が熱くなる・・・気がつくと、手のひらをギュッと握り締めていた・・・

う〜ん・・・じわっと来るショック・・・自分は普段、何を聴いているの?・・・

音じゃなく、音楽って、こう言う事・・・っと、今日は、ここで時間切れ・・・

ってわけで、つづきは明日・・・いつものごとく、余り期待せずに、お楽しみに!

デハ ^^)/~



コメント

やっぱり出ましたか。

西田佐知子がやっぱり出ましたか。TKさんのお宅は以前に訪問させていただきました。システムは若干違っていますが、「オーディオの極道」いや「オーディオ道の極み」といった印象でした。通常のオーディオが安物のTVドラマか、映画とすれば、TKさんのオーディオは、歌舞伎か京劇といった印象で伝統の重み、文化の香りがします。この道にはまりかけているのが、年は若いが大さんでしょう。
[2011/08/04 11:47]


酒仙坊さん、コメントありがとうございますm(_ _)m
現代オーディオとは一線を画す、全く別の音楽再生という感じで・・・
この曲、この演奏の、ここを聴かずして・・・と言った感じで、σ(^^)私の感覚では、究極のクローズアップサウンドの方向ってことになる気がします・・・このサウンドに嵌ったら、もう他は・・・(^^;
ただ、ふと思ったのは、このオーディオ再生を堪能するには、この音に合うソースも充分持っていればこそなのかなと・・・

[2011/08/04 12:32]


忘れてはならないのは
ものの価値です。
オイロッパ系のシステムは
現代のハイエンドスピーカーと
比較して特性で劣るものは
ありません。かかっているコストは
とんでもないものです。
国の威信をかけたものですから
オーディオメーカーが営利目的
で開発するものとは
かかるコストも桁が違います。

凝縮した音のものだと片付けるのは
せっかくの経験がもったいない。
レンジの不足感があるならツイータを
加える方法がありますが、
音楽の本質に気づくべきです。
[2011/08/06 02:36]


スタジオマンさん、コメントありがとうございます。
レスが遅くなってスミマセンm(_ _)m
このSPの素性を全く知らないもので、特性やその実力については、分かりませんが、聞かせていただいた音楽に、強く引き寄せられたのは確かです。
仰る通り、現代録音のソースを再生すれば、その実力を知ることが出来たのかも知れませんね。
ソースや駆動系も近い世代のもので聞かせていただいたわけですが、その中に時折聞き取れる微細で繊細な音と澄んだ音色が、その片鱗だったのかもと思っています。
それとは別に、気持ちが強く惹きつけられたのは、演奏そのもののパワーが大きいとは思うのですが、それをキチンと伝えられるシステムだったからだと思うのですが、それが、一体どういう部分なんだろうと言う興味が強く湧いてきます。
そういう部分をしっかり受け取れる感性と、キチンと再生できるオーディオ的ノウハウを身に付けたいなと思います・・・道のりは長く、険しそうですが・・・(^^;
[2011/08/07 09:51]


極道

一言で極道だと思います。
料理でも、お酒でも
極めていくとそうなっていくと
思います。知れば知るほど、
いい物を見れば見るほど
深みにはまっていく。
結局はその人の情念にかかわる
こと。

Mt.T2さんがいったい自分は
なにを求めているのかに
早く気づかれて、枝葉の部分を
調整するのでなく、自分自身を
見つけられることを期待します。
高額なヴィンテージを使わなくて
ご使用中の機器で、ヴィンテージが
持つ本質を出すことは可能です。
ただし物理的な差を縮めることは
必要です。いくら数百万する現代の
ハイエンドスピーカーでも
オイロダインのドライバーの
振動板のエネルギーには負けます。
物量というのはやはり必要です。
でも他の方法である程度は
カバーできるのです。

インシュレーターや、ケーブルなどで
後からつじつまを合わせるより
つじつまを合わせる必要のない方法を
探してください。
[2011/08/08 10:54]


スタジオマンさん、コメントありがとうございます。

> Mt.T2さんがいったい自分は
> なにを求めているのかに
> 早く気づかれて、枝葉の部分を
> 調整するのでなく、自分自身を
> 見つけられることを期待します。

訪問時のおさらいを、最後までわりましたが、まだσ(^^)私には・・・
中域の重要性とモノラルのエネルギーなんて辺りを、今後、自分のシステムにどのように反映させるのかを考えていこうかとは思っておりますが・・・

ちょっと、道を極めると言うところを目指すつもりはなくて(^^;
最後に振り返った時に、自分なりにやり切った充実感が得られれば嬉しいですね・・・

> 高額なヴィンテージを使わなくて
> ご使用中の機器で、ヴィンテージが
> 持つ本質を出すことは可能です。

これには興味津々です!・・・が、その前に、本質を知ることが先ですが(^^;

> ただし物理的な差を縮めることは
> 必要です。いくら数百万する現代の
> ハイエンドスピーカーでも
> オイロダインのドライバーの
> 振動板のエネルギーには負けます。
> 物量というのはやはり必要です。
> でも他の方法である程度は
> カバーできるのです。

この辺りが、ノウハウとして身に付けられればと、憧れます!(^^;

> インシュレーターや、ケーブルなどで
> 後からつじつまを合わせるより
> つじつまを合わせる必要のない方法を
> 探してください。

う〜ん、経験として、今のσ(^^)私には、これも必要なんだと思っているのですが・・・
やっぱり、道のりは長そうですね・・・
[2011/08/09 17:57]

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38. 中川隆[-9413] koaQ7Jey 2019年6月21日 09:36:21 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3071] 報告
【1094】110703 TK邸訪問(その4):これがオイロッパジュニア?・・・(^^; [2011/08/0507:00]
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さてさて、じわじわ感じ始めた焦り・・・自分は今まで、何を聴いてきたのか・・・って、過去、何度かこのパターンになったことがあるんですよね・・・(^^;

良い音って何?・・・

元々は、映画や音楽を鑑賞して、ハッとしたり、グッと来て感動したくて、そんな体験が、少しでも多く出来ないか?ってのが始まりだったような気がするものの・・・

それが、いつの間にか、機器やアクセサリーを変えた時の音の変化に一喜一憂して・・・結局、何がなんだか分からないまま・・・

でも、そんな事とは、全く関係無しに、聞かせていただいた曲は・・・こんなにエネルギッシュに、ストレートに、その歌や演奏の思いや熱気をぶつけてくる・・・音楽って、こんなに楽しく、凄いものなんだよって・・・

そんな思いが、徐々に体中に染み込んできた頃・・・TKさんから、Mt.T2さんはどんな曲が?とリクエストを求められたんですが・・・このジワジワ来るショックのため、半ば放心状態の頭には、全く何も思い浮かばない・・・慌てて、何でも聞きますのでと答えるのが精一杯・・・(汗

と、それじゃあ今度はポピュラーを・・・そうだ、オーディオ的にポピュラーなこれを、さわりの部分だけと・・・かけられた曲は・・・ドナルドフェイゲンのナイトフライ・・・

【ドナルドフェイゲンのザ・ナイトフライから】
1094-01ドナルドフェイゲンのナイトフライ.jpg

あっ!・・・こう言うことなんだ・・・・

レンジも広く、抜けがよく、非常にタイトに、極めて歯切れの良い、シャープにリズミカルにカッコいいサウンド!・・・フュージョンらしいサウンド・・・そう、これはそのまま、そういう風に鳴るわけなんですよね・・・

膜のSPなので、微細な音は得意で、アタックの時の立ち上がりが早く、シャープで、ドラムの制動も素早くドスッと・・・量感、重量感と引き換えに、素晴らしいトランジェント・・・なんて感想が、直ぐに頭に浮かんでくるわけです・・・

こうじゃないんですよね・・・ここまでに聞かせていただいた曲は、何か、頭に、気持ちに、ガツンって来るんですよね・・・

何てσ(^^)私の思いはともかく・・・この時、話題は、先のクリーニング前後の音の変化を聞くと・・・ひょっとすると、レコードを掃除すれば、勿論全部とは行かないものの、半分位は、このサウンドに近付けるんじゃないかって、思ってしまう・・・なんて話題で大ウケ!大盛り上がり・・・(^^;

更に、Gシェルで、こんなにトランジェントが良いのは凄いってコメントがあり・・・実は、ここにもTKさんならではのチューニングが施されているとのことで・・・一同、感心して納得・・・(^^;

さてさて・・・次は、更なる驚きの体験へ・・・

TKさんは、片チャンネルのアンプの調子が悪いので・・・それに、最近鳴らしていないので、寝起きの音しかでませんからちょっと・・・って感じだったんですが・・・

是非にと、お願いして聞かせていただきました・・・(^^;

まず、送出しは・・・ウエスタンのプレーヤー・・・あれれ?ここではまだ使われてなかったかな?・・・この後のもう一つの再生系の時に使われたのかも?・・・もう記憶になくって・・・m(_ _)m
⇒やはり、このプレーヤーは、SP専用で、この後のもう一つの再生系の時に聞かせていただいととのこでしたm(_ _)m

【ウエスタンのプレーヤー】
https://blog-imgs-32-origin.fc2.com/m/t/t/mtt2/20110805062338d98.jpg

これは、演奏前なので、ターンテーブルの上にカバーが乗ってますが、演奏時には、このかバーがどけられ、綺麗なターンテーブルシートが姿を現しました・・・

おそらく、ご存知の方々には、珍しいものなのだろうと思うのですが・・・無知ゆえ、こんな、コメントしかかけないんです・・・スミマセンm(_ _)m

でもって・・・今度の主役はこちら・・・

【オイロッパジュニア】
https://blog-imgs-32-origin.fc2.com/m/t/t/mtt2/201108050623370fc.jpg

えっと、こちらも、全く、知識がなくて・・・オイロダインという名前を聞いたことがあるだけで・・・その小型バージョンなのだろうとは思うのですが・・・オイロッパジュニアというSPだそうです・・・ これは、全く逆で、クラングフィルムオイローパジュニアはクラングフィルムオイロダインより前のモデル(オイローパジュニアの小型版がオイロダイン)だとのことでしたm(_ _)m

励磁型のSPだそうで・・・要は、今のSPユニットの後のマグネットの部分が、電磁石になっているってことですよね?(^^;

なので、このユニット・・・通常は上のホーンのドライバと下のウーファーの2つ、左右では計4つの励磁電源が要るのだそうで・・・本来はそれぞれ別々に電源を当てておられるそうですが・・・この時は、1組が貸し出し中とのことで、左右、各1台の電源で・・・

で、このSPを駆動するアンプは?・・・多分、ウエスタンのプレーヤーの右にあった黒い大きな2つの箱がそうなんでしょうが・・・画像撮るのを忘れました・・・多分、ウエスタンのアンプだったような・・・スミマセンm(_ _)m このパワーアンプは、同じくクラングフィルム製のKL401dと言うアンプだとのことでしたm(_ _)m

ってわけで、不調ながらに、無理を行って聞かせていただいた・・・っと、ここで時間切れm(_ _)m

ってわけで、つづきは明日・・・いつものごとく、余り期待せずに、お楽しみに!

デハ ^^)/~

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39. 中川隆[-9405] koaQ7Jey 2019年6月21日 11:20:28 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3079] 報告
TK邸訪問(その5):驚きのオイロッパジュニアのサウンド・・・(^^; [2011/08/06 07:00]
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えっと・・・月末月初の輻輳状態のために、帰宅が遅くって・・・おさらいの進みが悪い上、今回聞かせていただいた機器について、全くと言って良いほど知識がないということもあって、記憶が乏しくて・・・どの機器が、どの系統の時に使われてたのかがさっぱり・・・(^^;

そんなわけで、昨日のお話しで、ウエスターンのプレーヤーをご紹介しましたが・・・あれは、まだ、この後の再生系で登場したということが判明し増した・・・(^^;

で、多分、この時の送り出しは、EMTだったと思われます・・・m(_ _)m

ま、それはともかく・・・この珍しい、励磁型のSP、オイロッパジュニアのお話に・・・

っと言うのも、送り出しがどうこうと言う事はどうでも良くなる、驚きの体験だったからです・・・


【オイロッパジュニアを】
https://mtt2.blog.fc2.com/blog-entry-1148.html

片チャンネルのアンプの調子が悪く、最近ならされていなかったとのことで、寝起きの音しかしないのでと、乗り気でないTKさんに、是非にとお願いしたわけですが・・・

その準備に少しかかって・・・やはり、片チャンネルからは、プチ、ジリジリ、ギャーと、時折ノイズが出ますが、一応、両チャンネルとも鳴ることが確認でき・・・

いよいよ、このオイロッパジュニアを聞かせていただいたわけで・・・


【ベートーベンの第九】


おかけいただいたのは・・・フルトヴェングラー:バイロイト第九第4楽章の前半を・・・

おお、おおお!・・・ガ〜ン!!・・・やっぱり来ました!(@@;

レコードに針を下ろされた瞬間は、溝をトレースする音も盛大に、ゴ〜ッと・・・冒頭、太鼓や管、弦の音からは、古い録音なりのナローなサウンドが・・・

ところが、すぐさま太鼓のパンッと飛んでくる音に、緊張と熱気の塊のような管と弦・・・深々と地面ごと救い上げて押し寄せてくるようなコントラバスの低い音色・・・

そのダイナミックなコントラストに、ノイズやレンジのことなど、一瞬にしてどこかへ・・・グングン、ドラマチックな演奏の波に飲み込まれ、溺れて行く・・・息継ぎをどこでして良いのかさえ分からなくなるほどに・・・

っと、演奏の隙間に聞こえた、会場の咳払い・・・鳥肌!!!

その咳払いの周辺の音の澄み方に、驚きの感覚!・・・ノイズ交じりの音の向こうに、澄んだ巨大なホールの空間が広がったような気がして・・・

と、その巨大なホールの空間・・・地の底を思わせる低く太い弦の音色が、お馴染みのメロディーに・・・相変わらず、目の前の世界では、プチパチとノイズが聞こえているんですが・・・オイロッパの向こうに見える巨大なホールの空間には・・・バイオリンが優しく澄んだ空間にたなびいていく・・・次第に金管も交えた壮大な演奏に・・・

っと、スリル満点のジェットコースターの頂上に止まったかと思った瞬間・・・男声の歌が正面から搾り出されるように飛び出してくる・・・なだらかなうねりから、コーラスが入って、再び静かに盛り上がり始め・・・女声が伴ってグングン高みへ・・・コーラスと共にずっと登り詰める・・・

プチパチのノイズだけの空間に戻って・・・思わず、口から出たのは・・・う〜ん、素晴らしい!

アンプ不調のノイズや寝起きの音?・・・レンジが狭くナローな音・・・そんなの全く関係ない!・・・意識は、あっという間に、向こうの空間に入り込んだかのように、演奏を全身で感じ、受け止めようと集中し、手前の空間が消え去っていた・・・

ふと気がつくと手前の世界に戻りって・・・いやいや、凄い!いや〜参りました!・・・って状態に

正に、現代オーディオとは、全く異なる次元の音世界・・・

素晴らしい演奏のソースがあって、大切な部分だけは確実に伝える力のあるシステムがあればこその、とびっきりの感覚を体験させていただきました!・・・

っと、次にかけられたのは・・・園マリで夢は夜開く・・・

どっひぇ〜!(^^;・・・ギターの伴奏にベースが下支え・・・録音が新しいからか、中高域が先程とはガラッと雰囲気が違う・・・ああ、中高域の見通し?透明感?・・・ボーカルが、熱く目の前で歌いだした・・・ことばを大切に語るように歌う・・・詩の重みがずっしりと・・・

何とも実体感のある演奏・・・音の密度が桁違いに高い気がする・・・でも、何より、曲のイメージの伝わり方が違う気が・・・

耳から脳へ、なんて無粋なイメージでなくて・・・直接、胸が熱くなるような・・・

それこそ、胸ぐら掴まれ、これが分からんのか!って、凄まれているみたいな・・・(^^;

っと、お次は、再びクラシックで・・・ありゃ、残念、夜が開ける・・・今日はこれで時間切れ・・・

ってわけで、つづきは明日・・・いつものごとく、余り期待せずに、お楽しみに!

デハ ^^)/~

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40. 中川隆[-9404] koaQ7Jey 2019年6月21日 11:51:08 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3080] 報告
TK邸訪問(その6):オイロッパジュニアで次々と・・・(^^; [2011/08/07 07:00]
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突然、胸元をグッとつかまれたように、驚きつつも、身動きできなくなるような、迫ってくるサウンドを聞かせてくれたオイロッパジュニア・・・アンプの不調から、最近、聞かれていなかったので、寝起きの音だからと・・・いやあ、とてもそんな風には・・・いきなり気持ちを鷲掴み状態ですから(^^;

で、お次は、モノラル盤で、奥行きが良く出るんですと・・・


【こちらがモノラル用のアーム】
https://blog-imgs-32-origin.fc2.com/m/t/t/mtt2/20110807064721f10.jpg

バーンスタイン:ウエストサイドストーリーをかけていただいた・・・

ほー!今度は、随分レンジが広がった感じが・・・録音が新しいんでしょうか?・・・

クラリネットやドラムやホーンセクションが・・・指パッチンが綺麗に響く・・・それぞれの楽器が個々に自分のパートをキチンと聞かせ、とってもカッコいいサウンド・・・だったんですが、ちょっと高域がキツイので、そこそこで中断・・・

こっちをかけましょうと、シュタルケルのコダーイ無伴奏チェロソナタ第1楽章を・・・

【シュタルケルのコダーイ】


チェロの中高域あたりが、ちょっと切ない感じに聞こえて・・・中低域の深い表現と交互に・・・それにしても何て滑らかで澄んだ響なんでしょう!

深い悲しみのシーンから心が入り乱れ葛藤するようなシーンへと・・・怒り?はたまたやるせない悲しみに?・・・という感じに、次から次へと思い浮かぶ情景が変わって行く・・・

しかし、その澄んだ深い響と悲しく切ない中域の綺麗な響、やるせない悲しみのように澄んだ中高域の響と・・・目まぐるしく変わるイメージを簡単に思い浮かべられるような熱く鬼気迫る演奏・・・

いやあ、良かったです!素晴らしく引き込まれる演奏ですね・・・

お次は、フルトヴェングラー:ワーグナータンホイザー序曲を・・・

【フルトヴェングラー:ワーグナータンホイザー序曲】


豊かなホルンの調べから、静かにドラマチックな弦の盛り上がり・・・ホーンと太鼓が加わって壮大な雰囲気に・・・バイオリンが不安で悲しげな雰囲気に・・・また穏やかなホーンの調べ・・・バイオリンの明るい音色でシーンが変わり目くるめく世界に・・・やがて再び勇壮なシーンへ・・・って感じに

この曲も疎くて、どんな曲なのか良く分かりませんが、映画を見ているように、情景が次第に変わっていく感じで、ついつい引き込まれていきました・・・

次は、フルトヴェングラー指揮ミュンヒメニューイン(Vn)でベートーベンのバイオリンコンチェルト・・・

【メニューインのバイオリンコンチェルト】


穏やかな弦の調べから繊細で綺麗な音色のバイオリンがクラリネットと交互に・・・バイオリンの繊細に澄んで滑らかに伸びる中高域が何とも心地良いく・・・何か、このどことなく儚いようなバイオリンの音色に、気持ちが吸い寄せられるような感じが・・・

う〜ん、なんなんでしょう?・・・何を聴いても、直ぐに引き込まれてしまいますね・・・

っと、ここまででオイロッパジュニアでの演奏は終了・・・

で、再びお茶タイムに・・・同時に、TKさんは次の準備を・・・

【ロンドンウェスターンSP(2080A+2090A)】
https://blog-imgs-32-origin.fc2.com/m/t/t/mtt2/2011080706471980d.jpg


お次はこちらのスピーカー・・・ロンドンウェスターンのSP(2080A+2090A)だそうです・・・

さて、一体どんな演奏を聞かせてくれるのか?・・・

おっと、外が明るくなってきた・・・なので、今日はここで時間切れ・・・

毎度、こま切れですみませんm(_ _)m・・・なかなかおさらいが進まないもので・・・(^^;

ってわけで、つづきは明日・・・いつものごとく、余り期待せずに、お楽しみに!

デハ ^^)/~

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41. 中川隆[-14916] koaQ7Jey 2019年11月14日 22:15:59 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-2008] 報告


2019年08月25日
松本オーディオの会、ドイツオーディオ事情、新先生、サウンドパーツ
https://open.mixi.jp/user/8290003/diary/1972742603


サウンドパーツの水谷代表主催で長年続けておられる松本オーディオの会にお誘いいただけて参加させていただきました。

いろいろと収穫が多かったので、順番に紹介いたします。

内容はこのようです。

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全体的に、水谷代表が予め発表を選別なさっているためか、LEVELの高い作品ばかりで、どれも販売も出来そうな音質でした。

今回使われたスピーカーはサウンドパーツがフランスからユニットを輸入されて、アッセンブルされている励磁型のスープラボックスという現代スピーカーです。

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歯切れのよい、ダイナミックないい音がしますので一度聴いてみてください。
個人的にはこの2ウェイで十二分で、これも京都の寺院に納められるそうです。

当地でKLANGの会を主催されて、管球王国にドイツ・クラングフィルムの歴史を連載されている当地の小林さんが20日かけてドイツ、フランスのオーディオマニア宅を訪問したり、クラングフィルムなどのスピーカーを仕入れてこられたそうです。

そこで出会ったドイツオーディオマニア邸の一部の写真です。

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クラングフィルムのオイロパ・クラルトンをステレオでお使いのお宅です。

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この写真だけでも驚きますが、実はこれはシステムのごく一部。
左右にそれぞれこのホーンが帯域を替えてさらに2本づつ、計6本の威容です。


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これだけでも立派ですけど、これは大型ホーンスピーカーの裏側にまわって2段のドライバーウーハーを写した写真にも驚くばかりです。


ドイツではアインシュタインも、オクターブも、アバンギャルドもぜんぜん流行っていないそうです。アジア向けではないかと言われていました。
むしろアキュフェーズからTRIO時代までの日本トランジスターアンプが人気とはうれしいやらなにやら。

真空管も過去の性能の悪い製品との見方で、スピーカーはこのような戦前のものでも、アンプは日本のトランジスターアンプが多いそうです。
国民性からは理屈的に高性能であることが認識出来ないと使わないのだとか。


管球王国 新先生のステレオ誌マークオーディオユニットを使った自作スピーカー。

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スピーカーはいなばの「猫カツオ」という餌の箱です。

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これに送り出しはDAP、アンプはAmazonで7千円程度の中国デジタルアンプで十二分だそうです。

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先生は最近はWestern Electricや真空管に固執することなく、柔軟に楽しまれているそうです。
このスピーカーがまたいい音で、SP盤の電気復刻をDSDレコーディングしたものから、現代音源まで違和感なく聴かせてくれました。
吸音材はコピー用紙がいいそうです。


これらは今回の自作品。

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自作DACもこんな念の入りようでした。

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14時から開催の松本オーディオの会は懇親会を挟んで23時過ぎまで盛り上がりました。

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翌日は松本市のロイヤルオーディオに寄って、こんなスピーカーユニットそのものを自作する催しを見たり

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サウンドパーツの水谷代表邸に寄って、音質に納得出来ない平蔵の自作300Bプッシュプル真空管アンプを手直しいただいてとてもよい音質になりました。

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前段のWE310の動作ポイントの定数にミスがあって、電圧が足りなかったことと、コンデンサーを国産からヴィシェイにして抜けのよい、力感溢れる、ダイナミックな音になりました。

水谷代表からも、「これなら松本オーディオの会に出してもおかしくない音質!」と太鼓判をいただけました。

最近思うのですが、餅屋は餅屋。
アンプはその道のプロに。ルームチューンはそのチューングッズ材を開発されている方に実際に部屋に来ていただいて聴いてチューニングいただくなど、専門専門の知識、経験をお借りした方が早く、確実だということを学びました。
https://open.mixi.jp/user/8290003/diary/1972742603

42. 中川隆[-15255] koaQ7Jey 2019年11月27日 09:20:39 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-2334] 報告
SIEMENS EURODYN 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12549108416.html

Marantz Model 7 Western electric 124 Siemens Eurodyn - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=2m0QcikoZG8&feature=emb_title
https://www.youtube.com/watch?v=1UK4sw1HwII&feature=emb_title
https://www.youtube.com/watch?v=vZoeMVlHuh4&feature=emb_title

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