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CD プレーヤーは進歩しているのか? 
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/842.html
投稿者 中川隆 日時 2018 年 4 月 18 日 14:08:55: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 本当のオーディオファイルは「ミニマリスト」を目指す 投稿者 中川隆 日時 2017 年 2 月 13 日 09:20:55)

CDプレーヤーは進歩しているのか? 
 

デジタルなオーディオ  歌は世につれ世は歌につれ Der Klang vom Theater (ドイツ〜劇場の音と音楽)2018.03.13
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-514.html

みなさんご想像の通り、私はデジタルなオーディオに関してはからっきしです

その中で、いくつか不思議に思うことがありました

その1

横浜のTさんが2年ほど前までLUXMANの高級SACDプレーヤーを使っていて
当時は、同じLUXMANの高級セパレートアンプと ソナスの高級スピーカーだった

製品情報|ラックスマン株式会社 - LUXMAN
http://www.luxman.co.jp/product/


ご自分の家の音にどうも納得がいっていないらしく

「どうしたら良いですか?」と深夜のロイヤルホストで(青白い顔で)相談を受けたことがある
その時は、案外と軽い気持ちで「少し古いCDPを使って見たら」と答えて、早速 REVOX B226 という30年も前のCDPを購入し、その余りの音楽の違いに驚愕の声をあげたことがある


REVOX B226 ¥270,000(1987年4月発売)
http://audio-heritage.jp/STUDER-REVOX/player/b226.html
https://blog-imgs-120.fc2.com/k/a/o/kaorin27/b226_2.jpg


その時はまだアンプやスピーカーが変わっていなかったのに

「LUXMANの SACDプレーヤーは、音楽にエコーが乗りすぎる」と力説していた
正直、そんなことあるのかなあ?と聞いていたのですが

今年になって、Mさんという方のシステムを一緒に作りましょうという段になって
CDを聞いた時に、とてつもなく嫌らしいエコーが付き纏って、深い霧の中に音楽が埋もれてしまっているように聞こえた

プレーヤーはSONYのSACD機で巷では名機と誉れ高い機種だった

商品一覧 コンポーネントオーディオ ソニー
https://www.sony.jp/audio/lineup/

その時、ハタと上で紹介したTさんの言葉を思い出した   ダメもとでCDPを変えてみよう!

そこで、MARANTZの古いCDーRを持ち込んで聞いて見た


Marantz CDR640の仕様 マランツ ¥250,000(1999年頃)
http://audio-heritage.jp/MARANTZ/player/cdr640.html
https://blog-imgs-120.fc2.com/k/a/o/kaorin27/cdr640.jpg


なんと言う事だろう
濃霧は立ち所に晴れ渡り、裸の音楽がむき出しに出現したので余りのことに尻込みしてしまった

Tさん、ありがと〜


この一件があった後、検証のつもりで幾人かの人に話をして見ました

ある人はLinnのCD12を使っていたが、音に芯が出ないことに我慢がならず今はSTUDERのA730 A727をお使いになっている、もちろん現在は満足されている

LINN CD12 ¥2,800,000(1998年発売)
http://audio-heritage.jp/LINN/player/cd12.html

STUDER A730 ¥950,000(1988年発売)
http://audio-heritage.jp/STUDER-REVOX/player/a730.html
https://blog-imgs-120.fc2.com/k/a/o/kaorin27/f0139948_1025288.jpg

さて、ここで考えてしまった

上記の新鋭機は業界ではいずれも高い評価を受けているものだし、ましてエコーが強すぎて音楽が曇るなんていっている人に出会ったことがない

自分には思い当たる節がある
でも、また色々と各方面にご迷惑を掛けてはいけないし、今日は感想は言わないとの思いもあるので詳細には書かないが

現代の思想で設計されたスピーカーやアンプと組み合わせた時に、最新のCDPはマッチした音楽を奏でると言うことだ

これは、音楽収録(録音)現場でも同じことが言える  一例として
1950年頃のピアノのLPと2000年以降の録音を比べてみれば一聴してわかるでしょう

ここに挙げたLUXMANやSONYのCDPがよろしくないと言うことではないのです  当然です
しかし、組み合わせるアンプやスピーカーと、それにも増して聞くCDを間違えると、悲惨な評価になってしまった

残念なのは、多くのオーディオマニアがこの点に対して全くと言うほど無頓着な事です
多くの人が雑誌の評判や、今ならネット上の評価、販売店や先輩の口伝によってなんの根拠もないまま

個々人の好み、イメージ、憧れなどご自身の都合だけで機械を購入し、機械の都合に耳をかさないのであればうまくいかない事が多いと思う

怖いのは自身の選択を信じているから、普段音楽を聞いているだけではエコーの付加を知る事も疑う事も出来ない

前述したTさんはたまたまREVOXと同居して聴き比べたのでおかしいと感じることになったし

次のMさんの場合は、システムを組む相談を頂いていたので忌憚無い処を申し上げたのだけれど、そんな事を言われたご本人は「ナニ言ってんだコイツ」と思ったでしょう

こちらとしても、ただ遊びに伺っていたのならそんな不遜なことは言う筈もないのです


歌は世につれ世は歌につれ  と申しますがオーディオも全く同じで

音楽収録やスピーカーの技術、それを駆動するアンプも全て一本の糸で繋がっているのです

時代があり、そこに生きている人の人生があり全てを包む時代の空気によってです

私の長きに渡るオーディオの時間は
ずーと、そのことの確認の歴史でした、ただの一つの例外もなく
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-514.html

▲△▽▼

86: RW-2 :2018/01/29(月) 00:36:20 HOST:143.230.156.59.ap.yournet.ne.jp

アキュフェーズの年間総生産数は6000台とか。その辺を見ると、映画ファンや
DVD/Blu-rayを除いた純な意味でのオーディオファンの国内人口は20万人くらい
でしょうか。マニアとなれば2〜3万人程度じゃないのでしょうか。1万人かも。

昨今は5万円くらいのコスト製品に100万円の値段が付いとりますからファンも
増えるわけがない。そんなシロモノを煽てて買わせようとする雑誌もまた不憫。
5万円のDVDPと100万円のCDPでCD聴いてどれだけ違う?95万円分の差ははたして。

喝破されとるんですね。なので昔の機械を買ってシコシコとレストアする輩が
増える。45年前のTA-1120Fに比べ今の100万円のアンプは、回路ではなく音として
どれだけ心を打つんでしょか。新しくオーディオファンなったお方も懐古愛道へ。

87: 前期 :2018/01/29(月) 08:34:19 HOST:h175-177-047-021.catv02.itscom.jp >>86
>そんなシロモノを煽てて買わせようとする雑誌もまた不憫。

全くですね。そしてそれに悪乗りする教祖さま。今日のオデオの衰退はギョーカイ
が招いたと言ったら酷でひょうか?


88: RW-2 :2018/01/29(月) 13:59:05 HOST:143.230.156.59.ap.yournet.ne.jp
CD聴くための国産CDPの重量が20Kgとか30Kgでした。メカが物々しいし、シャーシーがまた
うんたらメタルとかなんとかコンストラクションとかで10〜20Kg。あらゆるところにサー
ボをかけ、さらにエラー防止満載。評論家がベタ褒めるも聴くと平面的でツマラナイ音。

3万円の重量3KgのDVDPのほうがはるかに音場も広く音もイキイキ。むしろ音飛びにも強い。
教祖様の教えで、物量かけた重量級マンセーのマニアは音楽を聴くのではなくて音を聞く。
重低音の強靭さはやはり物量と申しましても、音楽聴くのにそこだけ聞くわけでもなし。

案の定、逆手に取ったガレージメーカーも。3万円くらいの中身にシロートが手作りした
よな軽量筐体に入れて10〜30万円。金属は鳴くからアクリルという解説薀蓄でマニアを
捉える。舶来ブランドだったら50〜100万円。これじゃ新たなファンは根付かんでしょう。

多少電子・電気知っとる型はプレーヤー以外は基板買って作ってしまう。EQでもDACでも
基板が出てるしキットも多し。回路もバランス型やら、1電源、±電源キットまで勢揃い。
お好きなケースに仕込んでマイオーディオ。そんな方々が増えてるんじゃないでしょか。

89: 薬漬け :2018/01/29(月) 19:21:46 HOST:sp49-96-7-242.mse.spmode.ne.jp >>88

私は自作は出来ませんが、知識と腕に覚えのある方には造作もないことなのでしょうね。

CDPといえば拙宅のルボックスB225。重量は数キロですが、確かに音楽が聞こえてきます。
付き合って30ウン年。未だに飽きること無し。この間、教授も言われるように、数多くの
国産の重量級プレーヤーが出ては消えていきました。

それにしても値段。私が若い頃は、ボーナスで何とかという圏内に後生でも評価の高い機器が
売られていました。それだけに「いつかは◯◯◯」という夢がありました。
最近の機器はプライスタグだけ見たらマンションと間違うような代物がゴロゴロ。夢もヘチマも
あったものでなし。メーカーも開発費がないのでしょうかね。

90: 前期 :2018/01/29(月) 20:50:00 HOST:h175-177-047-021.catv02.itscom.jp >>89
薬漬けさん、今晩は。

以前にも書きましたけどB225の後継機であるB226の音を日本人技術者に聴かせ
たところ、ただ一言「音が歪んでいる」とだけ言ったそうです。
どうも彼等の目(耳)のつけどころは西洋人とは違うようです。
先輩が仰る「音楽が聞こえてくる」という原因は「感性の違い」にあるのかも
しれません。かつてSガーノ先生は日本人技術者は細かなことに拘る傾向が見
られると言っていたのもそういうことかもしれませんね。でも、それでイイと
当方は考えます。いろいろな音があってイイでしょう。

91: 薬漬け :2018/01/29(月) 23:44:58 HOST:zaqdb72e5ad.zaq.ne.jp >>90 前期さん、こんばんは。

いろいろな音があっていい……確かに仰る通りですね。
しかしB226の音を「歪んでいる」とする技術者の方にはちと賛同しかねます。
あの音を歪みとするのならば……。

92: AD :2018/01/30(火) 06:48:11 HOST:210.227.19.69 >>91薬漬けさま、おはようございます。

>B226の音を「歪んでいる」とする技術者の方にはちと賛同しかねます。

「倍音成分がしっかり出ている」というところを「歪んでいる」と言っちゃったのかも?
頭のカタイお方は「いい響きだ」というところを「共振している」と言っちゃうかもねぇ。

とかく技術者は数値を追い求めるところがあり、機械としての性能を高めるのには必要ですが。
例えば、回転系のワウフラを抑えるためにサーボを加えすぎるとサーボを制御するためにさらに
サーボが働くという悪循環が発生します。それを数値を少なくするほどいいと思って抑え込むと
音が悪くなります。(倍音成分が出なくなって、音の響きというものが無くなります)
響き=歪みととらえている人には音が悪くなっても歪みが無いからいいだろ?ということか・・・。


93: RW-2 :2018/01/30(火) 16:53:11 HOST:143.230.156.59.ap.yournet.ne.jp

メーカーは可哀想なのか自業自得なのか。発売前に評論家様宅に預け、聴いていただき御意見
を賜る。「音がソリッド過ぎますね〜。膨らみが無い。もっと重厚感、力感が欲しいですな〜」。

すでに生産ラインにズラリ並んでいたCDP。出力のフィルムコンをケミコンへ交換したという噂。
設計監修者が泣いていたそうな。評論家様、どんな環境でどんなスピーカーで聴いたのか。その
CDPが売れたという結果は無いようです。メーカーにも音楽が判って耳の良い方が5人おればねェ。

94: アラン・ドロン :2018/01/30(火) 17:03:24 HOST:softbank219168067040.bbtec.net

それだけ、雑誌、単行本に書いてある事を信じる人が多いと言う
事ですね。
信用すべき事と、自分で判断すべき事、この2つをはっきりと、
させないと、いけませんね。

評論家とて、耳が良いとは限らないですよね。
しかし、経験とか、人脈があり、どこかのスタジオに入ったとか、
普通の人は経験できない事もありますね。

95: 薬漬け :2018/01/30(火) 18:44:01 HOST:sp49-98-50-230.mse.spmode.ne.jp >>92 ADさん、こんばんは。

そう言えば昔、マークレビンソン(初期の話です)が、ある時から製品のスペックをいっさい
発表しなくなったことがありましたね。
レビンソンからすれば「数値を見る前に音を聴け!」ということだったのかも知れませんね。


96: 前期 :2018/01/30(火) 20:42:29 HOST:h175-177-047-021.catv02.itscom.jp >>95

横レス失礼します。そうでつね。スペックから音が聞こえるわけでもありませんし。
特に曲者なのが歪率でしょう。あれに拘ると自作品でも石アンプのほうが球
アンプより一桁良いですね。しかしそれは静的な特性で動的な挙動を示す訳
ではないということを認識すべきでしょう。だからといって測定が不要など
という野蛮なことは言いませんが。

97: フォルテ :2018/01/30(火) 22:37:31 HOST:bai859bf739.bai.ne.jp 皆さんこんばんは

スペックなど糞食らえって感じのご意見が渦巻いているようにお見受けしますが、凡庸な私なんぞは
スペック見ないで機器を買うことなどとてもじゃないが出来ません。

スペックなど見なくとも機器の良し悪しが見通せる皆様の卓越したヤマカンにはただただ恐れを抱く
ばかりです。

裏飯や〜

98: 前期 :2018/01/30(火) 23:02:41 HOST:h175-177-047-021.catv02.itscom.jp >>94
>メーカーにも音楽が判って耳の良い方

は設計人(つまり技術者)の中には少ないらしいですね。技術屋というのは
根が真面目ですから理論一点張り。自分が設計したアンプの音を聴いても解
らないから教祖さまのご高説を仰ぐことになるのでしょう。不毛の世界鴨。

99: フォルテ :2018/01/31(水) 10:03:21 HOST:bai859bf739.bai.ne.jp >>98

>自分が設計したアンプの音を聴いても解らないから教祖さまのご高説を仰ぐことになる

それなら教祖様に直接設計を依頼すれば面倒が省けて良いと思うんですがね?

ところで最近ディランさんやジークさんのご意見をお見かけしませんがお二人はどうなさって
いるんでしょうね?2ちゃんねるのようなバカバカしいレスの数々に辟易なさっているのかな?
ちょっと気になっています

100: RW-2 :2018/01/31(水) 10:29:47 HOST:143.230.156.59.ap.yournet.ne.jp >スペックなど見なくとも機器の良し悪しが見通せる

拙者なんかスペック見ても良し悪しが判らないのでデザインで選んでおりましたよ。
スペックなんか見えませんが、その機器の面構えは毎日見なければなりませんからねェ。

メーカーが発表したスペックに捏造やら修正やら疑問を抱いたのか、実際にデータを
採って掲載した骨のある技術誌がありました。誌面広告が減っていったらしいです。
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1515328289/


▲△▽▼

山之内 正の週刊 AVラボラトリー
音楽評論家・宇野功芳氏の試聴室再訪 − 音が激変した理由とは?
2013年 07月 17日 (水曜日)
http://www.infranoise.net/%E9%9B%91%E8%AA%8C%E6%8E%B2%E8%BC%89%E8%A8%98%E4%BA%8B/

先日、音楽評論家 宇野功芳氏の自宅試聴室を再訪した。

宇野氏と私の共著『音楽と音の匠が語る目指せ! 耳の達人 』(音楽之友社刊)の企画で互いの試聴室を訪ねたのは昨年の秋だったと思う。 ところが、

「最近、再生システムの音がガラリと変わったので、山之内さん、ぜひもう一度聴きに来て!」

とレコード芸術最新号の誌面でご指名があった。それを読んだ私がディスクを何枚か持参し、9ヶ月ぶりに訪問したのである。

宇野功芳氏の愛用システムは数十年変わっていないが、今回プレーヤーとプリアンプ間のラインケーブルを交換した宇野氏の再生システムはどの製品も使用歴数十年以上と、年季が入っている。

マランツ#7、Quard II、ワーフェデールという組み合わせはアナログレコード時代から不変で、CD登場後にスチューダーのD730とラックスマンのD7を追加。

ワーフェデール製ユニットを収めたスピーカーは途中でミッドレンジをグッドマンに変えるなど小さな変更はあるが、こちらは半世紀以上愛用しているという。

再生音については前掲の本に詳しいが、全帯域で分解能が高く、音の速さもよく揃っているので、演奏のニュアンスがよく伝わり、低音と高音のバランスも良好。

空間表現は最新のシステムほど得意ではないが、音数や基本的な情報量では遜色がなく、演奏評にはとても適していると思う。

前回の訪問時に唯一気になったのは、D730 では中高域がやや硬めの音色になることで、それが目立ちにくいラックスマンの D7 をメインにすることをお薦めした。

「音がガラリと変わった」という冒頭の感想は、機器を入れ替えたためではない。

D730 と #7 の間のラインケーブルをインフラノイズの LIBERAMENTE に変え、D730につないでいた同社のクロックジェネレーター GPS-777 との配線も LIBERAMENTE のクロックケーブルに入れ替えたら、音が大きく変わったのだという。

D730 にはインフラノイズのクロックジェネレーター GPS-777 がつながっている。

クロック用ケーブルもインフラノイズの LIBERAMENTE に新調


「以前はD730の音を長時間聴いていると疲れやすく、ある種のうるささがありましたが、ケーブルを変えたらそれが気にならなくなりました」

と宇野氏は説明する。また、システム導入以来ずっと #7 のトーンコントロール機能で低音を 1ステップ下げて聴いていたのが、ケーブルを交換した後はノーマルの位置でちょうど良いバランスになったという。これも実に興味深い話だ。

#7 のトーンコントロールが数十年ぶりにノーマル位置に戻った。

これまでは1ステップ絞った位置で聴いていたという実際にケーブル変更後のシステムで CDを再生してみた。

宇野氏が大阪フィルを振った《フィガロの結婚》序曲(EXTON OVCL-107)を聴くと、以前は硬さが気になっていたオーボエが他の楽器と自然に溶け合う音色に変わり、低弦の旋律と内声のリズムは以前よりも明快な音で耳に届き、細部まで動きがクリアだ。

トーンコントロールをノーマルの位置に戻したことで低音の量感は増しているはずなのだが、中低音はこもるどころか、前よりもすっきりとした響きを獲得している。これはたしかに大きな変化である。

佐藤久成のヴァイオリン独奏(『オード・エロティーク』 Years & Years Classics YYC 0004)は、以前聴いたときに感じた余分な圧力が一掃され、本来の自然なアタックが蘇っている。ブレースやフレージングが以前よりなめらかに感じられるのもその影響だろうか。


次に、最近私が試聴会などで使っている優秀録音盤のなかから何枚か試聴。

まずはレーゼルのピアノ独奏によるモーツァルトのピアノ協奏曲(モーツァルト:ピアノ協奏曲第19番&第27番 KING RECORD KIGC12)を聴いた。ドレスデンのルカ教会で収録された注目の新録音で、上方に抜ける柔らかい残響と、力みのない音色で緊密な響きを作り出すピアノとオケの見事なアンサンブルが聴きどころだ。

演奏の特徴を忠実に引き出すだけでなく、録音会場の広々とした空間など、立体感の表現にも開放的な伸びやかさが感じられる。

同じシステムなのに以前とはかなり印象が変わった。


次に、グールドが演奏する《ゴールドベルク変奏曲》の石英ガラス CD(StereoSound SGCD02)を聴いた。

数え切れないほど聴いた演奏なのに、いま初めて聴くような鮮度の高い音が澄んだ音色で浸透し、グールドのハミングはもちろん、ブレスまでもリアルに再現、スピーカーの奥にグールドが座っているような臨場感がある。宇野氏も

「これまでは彼の声がない方がいいと思っていたけど、これで聴くと嫌じゃないね。演奏のニュアンスもとてもよくわかる」

と感心していた。


そのほか、ムラヴィンスキー&レニングラードフィルのチャイコフスキー《悲愴》など数枚のディスクを聴き、以前に比べて中高域のきつさが影をひそめる一方、明らかに音色がクリアになっていることを確認した。


「いまのバランスが凄く気に入っている」

という宇野氏の目下の心配事は、「これ以上音が良くなったら困る!」ということ。

なんとも贅沢な悩みだが、その気持ちはよく理解できる。

音の基準が変わったら演奏の評価基準にも影響が及ぶのは避けられないからだ。

しばらくは機材やケーブルを変えず、いまのバランスを維持した方が良いのでは?というのが私のお薦めだ。
http://www.infranoise.net/%E9%9B%91%E8%AA%8C%E6%8E%B2%E8%BC%89%E8%A8%98%E4%BA%8B/


インフラノイズ (ブランド名 ORTHO SPECTRUM) HP
http://www.infranoise.net/about-us/
http://www.infranoise.net/products/

音楽と音の匠が語る 目指せ! 耳の達人 (ONTOMO MOOK) ムック – 2013/4/19
宇野 功芳 (著), 山之内 正 (著)
https://www.amazon.co.jp/%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E3%81%A8%E9%9F%B3%E3%81%AE%E5%8C%A0%E3%81%8C%E8%AA%9E%E3%82%8B-%E7%9B%AE%E6%8C%87%E3%81%9B-%E8%80%B3%E3%81%AE%E9%81%94%E4%BA%BA-ONTOMO-MOOK/dp/4276962277

音楽評論家 宇野功芳が 50年間ずっと使い続けている装置


スピーカー

Wharfedale スーパー3
Wharfedale スーパー15
Goodmans AXIOM80

エンクロージャー : テレビ音響製9立方フィートマルチホール型


プリアンプ : 米マランツ♯7
パワーアンプ : 英クォードU型モノーラル用2台


宇野功芳

上のアンプとスピーカーは いずれもモノーラル時代あるいはステレオ初期の名品である。 今のものに比べると、周波数レンジは狭いし分解能も悪いが、中音域の美しさ、豊かさ、気品は最高で、使用年数は実に五十年を超える。

他のプリアンプと聴き比べたが、マランツ♯7の音は冷たい位の気品が他のプリアンプとはまるで違う。 清水の舞台から飛び降りるつもりで買ったが、それが正解だった

QUAD II の音質の暖かさと柔らかさは無類である

QUAD II を QUAD のトランジスター・アンプに変えると、最初は楽器の細部のニュアンスが良く聞き取れて愉しめたが、すぐにうるさくなってしまう。 QUAD IIの暗く沈んだ音は何時間聴いても飽きない、疲れない。


青木周三
Marantz とマッキントッシュの真空管式パワーアンプは音が硬くて音楽を聴くのには向かない。メインアンプは QUADII以外には考えられない

Axiom80 は JBL の 30cmウーハーと組み合わせて、大型のエンクロージャーに入れると真価を発揮する。


>宇野功芳のオーディオの"主治医"の青木周三と言う人は
「分割の良すぎる音より、演奏会場の一番いい席で聴こえる音、実演に近い音」を目指す人だという。

>分離が良くない、つまり各声部の音がお団子状に固まって聴こえると言うことはどの様な音楽にとってもプラスの条件ではない、


つまり、宇野功芳さんはフルトヴェングラーやブルーノ・ワルターが指揮する19世紀のドイツ音楽にしか合わない装置を特に選んで使っているという事なのですね:


クラシックの核心: バッハからグールドまで 片山 杜秀 (著)

「1970年代以降、マーラーの人気を押し上げた要因の一つは音響機器の発展があずかって大きいが、フルトヴェングラーに限っては解像度の低い音、つまり『音がだんごになって』聴こえることが重要だ。

フルトヴェングラーの求めていたサウンドは、解析可能な音ではなくて分離不能な有機的な音、いわばオーケストラのすべての楽器が溶け合って、一つの音の塊りとなって聴こえる、いわばドイツの森のような鬱蒼としたサウンドだ。したがって彼にはSP時代の音質が合っている。」


___


『「音楽」と「音」の匠が語る 目指せ!耳の達人』 宇野功芳・山之内正 共著 (2013.6.21)

音楽評論家=宇野功芳さんとオーディオ評論家=山之内正さんの2人が、クラシック音楽をより深く楽しむ、というテーマの対談だ。

宇野さんは音楽評論家として半世紀を超えて活躍してきた。

フルトヴェングラーとかクナッパーツブッシュへの偏愛はご存じの通り。

山之内さんは、雑誌『Stereo』などで活躍している。

お互いのリスニング・ルームを訪問するのも楽屋話的な面白さ。

宇野さんの装置について、山之内さんが「年季の入ったものだが、古びた音ではない」と言うのも、なかなか人柄を感じさせますね。


宇野によれば、演奏の良し悪しは最初の30秒を聞けばわかるという。

鑑定人が陶器をぱっと見たときに価値がわかるという感覚だ。

録音が良いというのと、音楽の本質が伝わるかどうかは、別の話。

音のバランスが良ければ、音楽も演奏も十分伝わる。

演奏家の個性もわかるし、もちろん曲の良さもわかる。

昔の旧式なラジオで聴いても十分満足できて感動できたのだから。


山之内は、録音や再生に共通する目的は、ただの音ではなくて演奏であり、その向こうにある作品を聴くことだと言う。

実際には、録音や再生でゆがめられてしまったり、指揮者や演奏家が前面に出てきて、作品にたどり着けない要素がある。

それらを超えて、本来の作品の姿が聞こえてくるのが理想だと。


オーケストラの響きは耳だけで聴いているわけではない。床や椅子からの振動を骨伝導によって身体全体で音を聴いている。耳では聴こえないような低い音(暗騒音)から空間の大きさや遠近感を無意識に感じ取っているのだ。

音から伝わる情報の量と質は再生装置や環境によって大きく変わる。

音域ごとに音の大きさが揃わないという問題がある。

もうひとつは音色や応答性の問題だ。

音色を忠実に再現できない装置でオーケストラを聴くと、フルートやオーボエなど特定の楽器の音色がきつくなったり、逆に沈みがちになってしまう。

応答性(音の立ち上がりと減衰)に問題があると、消えるはずの音が余分に残ってしまう。


再生装置を評価するとき、山之内はまずバランスを聴くそうだ。

オーケストラでいえば、弦楽器と管・打楽器、弦の中では低弦と高弦のバランスを重視する。

ハーモニーが聞こえて来ないと音楽はわからない。

ひとつひとつの音がすべてクリアに出てくるというのは、コンサートで体験する現実の響きとは違うと。


さらに、空間表現がどれだけリアルかということ。

音像の大きさや距離感などが、コンサートホールで聴いているような感覚になるかどうか。

スピーカーが置いてあっても、もっと奥から音が出て、その存在が感じられないこと。

音の立ち上がりが大事。

周波数的に盛り上がっていても、音の立ち上がりが鈍いと、よく聞こえない。

楽器の音色というのは、音の立ち上がりの部分で判別される。


録音技術は飛躍的に進化したが、特に空間再現という点では、実演と録音の間のギャップはまだまだ大きい。

実際の演奏会場では聴き手の周囲すべての方向から残響が耳に届き、楽器の響きや空間の大きさを感じさせる。

聞き取れるかどうかの限界に近い弱音とかオケのフォルティシモの大音圧、どちらも家庭では再現が難しいものだ。
http://www21.ocn.ne.jp/~smart/Mimi-130621.htm

▲△▽▼


「音の響き」について - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年04月10日

今回の件でハーモニーと音の響きの大切さを痛感したわけだが、丁度ネットで参考になる記事を見かけたので紹介させてもらおう。

「真空管アンプは、真空管の差し替えで音が変わります。最近私は真空管アンプに注目していますが、それは音源がPC/ネットワークオーディオになると、ますます潤いや音を作る楽しみが小さくなってしまうからです。

たしかに、PC/ネットワークオーディオでもケーブルを変えたり、再生ソフトを変えると音が変わるのですが、カートリッジの交換だけで1枚のレコードがまるで違う歌のように雰囲気までがらりと変わってしまったアナログ時代の音の変化とは、何かが根本的に何か違うように感じています。

デジタル時代の音の変化は、音の細やかさや透明感、立体感など「音質」に関わる部分で、音楽の雰囲気つまり「情緒」に関わる部分での変化が少ないように思います。

また、アナログ時代には「再生時の音作り」で生演奏よりも素晴らしい雰囲気で音楽を楽しめたのに対し、デジタル時代ではどう頑張っても生演奏を超えられないように思うのです。このアナログとデジタルの根本的な違いは、「響きの差」から生まれていると考えています。

音楽は響きの芸術です。音楽は、音の響きが多いか少ないかで情報量が変化します。良い例が「クラシック・コンサート」で、響きの美しいホールでなければ情緒深く美しい演奏が奏でられません。

演奏をより美しくするためには、楽器そのものの響きをさらに「響かせる」ことが必要です。音源がアナログオーディオの場合、再生プロセスではレコード盤そのものの響き、カンチレバーの振動など録音されていない「響き」が盛大に発生します。それを「味方」に付けることで音楽的な情報量を増やしたり、演奏の味わいを深められるのだと私は考えています。

ところが音源がデジタルになると、この「響き」が生み出されなくなります。アップサンプリングやビット伸長を行うことで音の細かさは向上しますが、響きが増えることはありません。

これが再生プロセスの芸術性でデジタルがアナログを超えられないと考える理由です。デジタルの音はアナログよりもあっさりしている、アナログのような暖かさや情緒深さが感じられない、立体感に乏しい、これらはすべて「響きが足りない」からだと考えられます。

このデジタルで不足する「響き」を補えるのが、真空管アンプです。今回のテストから明らかなように、真空管が音楽信号に呼応して響き、音楽の味わいを深めます。プレーヤー(音源)で響きを作るすべを封じられた今こそ、真空管アンプに注目すべきだと私は考えています。」

以上のとおりだが、CDにしろSACDにしろさほどの変化を感じられなかった原因は「音の響き」がプアなせいだったのか、と思い当たった。

我が家の場合は、いまさらレコードに戻るのも億劫だしデジタルの音を「真空管アンプ+昔の高能率のユニット」で鳴らす方が「音の響き」にとって丁度いい塩梅だと勝手に思っている。

デジタルもアナログもそれぞれ長所もあれば弱点もあるので、長所をいかに伸ばし、弱点をいかにカバーするかが、ありふれたことだがオーディオの王道なのだろう。

そういえばオーディオ誌などを見ているとシステムや機器の「弱点」に触れている記事はまず見かけないのでうかつに信用しない方がいい。

たとえば「響きが足りないデジタルの音をTRアンプで鳴らす」風潮などがそうで、オーディオが衰退の一途をたどっている一因もその辺りにあると推察している。

一昔前のオーディオ全盛期を知っている人間にとってオーディオ文化の衰退は淋しい限りだが、それかといって有効な手段もないしね〜(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/38ac6fb9103cdf9e66d33d4acb1fc085  

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コメント
 
1. 中川隆[-10393] koaQ7Jey 2018年4月18日 14:34:34 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-11119]


古いCDPと現在のCDPとの比較

質問者:news0840 質問日時:2012/03/21 17:27

現在手持ちのCDPを買い替えようと思っています。
20年ほど前の例えばDENON DCD-S10と現在の5万前後ものと比較してどうでしょうか?

技術の進歩は速いといいますので現在のものの方が高音質に再生できるでしょうか?
どなたか買い替えた方、或いは比較可能な方で参考までによろしくお願いします。


アンサー

回答者: yukiryoeka 回答日時:2012/03/23 17:17

オーディオ製品はバブル期のものが一番性能がいいです。

とは言ってもいくらバブル期の製品でも安価なものはそれなりで、さすがに高級機と言われたものは現在でもとても良い音を出します。
当時何十万円もしたCDPなら現在のものにも負けません。
そもそもいくらお金がかかっても、音や品質にこだわった物造りをしてた時代ですからね。

当時はフラッグシップモデルには定価以上にお金がかかっていたそうです。

CDPのDACなど今でも当時の高級機のものを越えられていません。

ボンネットを開けて見るととてつもないパーツを手造りで組み立てたような中身です。
ピュアAクラスのアンプなどとんでもない大きさのトランスやコンデンサーが並んでます。

レアアースではなく、純度の高い金、銀、銅の宝庫のような中身ですしね。
オーディオケーブルだって1mあたり数万円のものもあった時代ですからね。

しかし現在のオーディオにはそのようなものは残念ながらありません。
いくら時代が進歩してパーツの品質が良くなろうとデジタル処理の技術が進化しようと、当時の高級機が元々持ってるパフォーマンスは現在でも通用します。

音質といっても人の耳で聞くのと測定器で計るのとでは全く次元が異なります。
そこまでの音を聞き分けられる耳を持ってるかどうかとリスニングルームの出来で完璧に違いは出ますが、そういった高次元での話でなければ音の差は感じられないと思います。

かつてのオーディオはセッティング次第で音も変わりましたが、現在のオーディオでは差は感じません。

スピーカーもかつての大口径モデルは今の機種と遜色ありません。



回答者: chiha2525 回答日時:2012/03/24 03:21

他の方はどうなのか分かりませんが、私の中ではDAC>CDPという価値観になっています。
おそらく、世の中でもCDPはもうあまり売れない商品になっているのではないかという気がします。

私としては、良いDACを見つけて、安いCDPをデジタル出力のトランスポートとして使うのが良いのではないかと思うのですが。しかしなかなか良いDACというのも有るような無いような感じです。


技術の進歩といいますが、20年の間に出てきたものはせいぜい1bitDACと呼ばれるもの程度ではないでしょうか。PCと比べたら驚くほど進化していません。

音は20年前のもののほうが良い可能性が高いです。

5万円以下のものは、ときどき驚くほどヒドイ音の製品があります。
これも20年前と変わっていませんw
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/7375493.html


2. 中川隆[-10485] koaQ7Jey 2018年4月19日 11:07:36 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-11248]

CDプレーヤーもアンプも全然進歩していない様に見える理由

WestRiver ウエストリバー アンプ

プリアンプ(高帰還アンバランス型)
パワーアンプ(高帰還コレクタホロワ型)
https://west.wramp.jp/


1666 O.M.さん(アマチュアコントラバス奏者) Thu Apr 7 04:07:48 JST 2016


▪ 古典的なユニットは、ウエストリバー(WR)アンプとは合わない

WRアンプと組み合わせるスピーカーについて当方が経験したことを投稿いたします。

当方は後述のように川西先生がリファレンスにしておられる B&W 805 MATRIX を導入し、JBL D130、LE175を処分することを決断しました。

当方はオーケストラ等でコントラバスを弾いいておりまして、JBL D130、LE175は「コントラバスの音を再現するのに此れに勝るユニットはない」というオーディオとコントラバスの大先輩の主張を受け入れて揃えたものでありました。

導入直後は確かに、分厚い中低音に、ホーンの厚い中高音にしびれました。

しかしすぐにどうしても「耳につく不快な音」に気がつき悩むことになります。

またヴィオラやピアノの左手がどうも落ち込んでいます。

サイン波を入れても音圧がガタガタで特に 1,000Hz〜2,000Hzに凹みがあります。

結果的にこれは過制動による歪んだ音だとわかりましたが、それがわかるまでに数カ月かかりました。

過制動だと判明するまでの道のりが本当に長く苦しかったです。

ネットワークが悪いかと思って高価な素子を買い求めたり、ホーンドライバを買い換えようか、高域用のツイータを導入しようかと悩んだりと落ち着かない日々でした。

川西先生に相談しようにも何が不満なのかうまく表現できません。

とうとう当方のイライラが爆発してWRアンプが悪い!と川西先生に怒りをぶち撒けました。

しかし、このことで結果的に正しい解決の道が開けました。


川西先生より3台のアンプを送って頂きまして解決策を探っていきました。

比較試聴していきますと、JBL は高出力になるにつれて解像度が上がるのですが歪みは決して消えません。

その後一般的な管球アンプを入手してみると、あんなに悩んでいた歪みはすっと消え去り素直な鳴り方です。

しかし音の粒が大雑把です。

なんというか「古い音」とでもいうのでしょうか、
これがスタンダードなJBLの音なんだと納得いたしました。

これらのいわゆる古典的なユニットは管球アンプの特性に合わせた設計である、
という結論に達しました。

録音されたものを適切に再生させようと思うならば現代的な設計のスピーカーを用いて WRアンプで鳴らすのが最善であると分かりました。


▪805matrixと WRアンプはやはり最高であった!

そうなるとしても、当方はしっかりした低音が欲しい。
大型のスピーカーが必要ではないかと考えました。

川西先生がリファレンスとされているスピーカーはブックシェルフ型です。

いくらこのスピーカーで低音も十分出ていると言われてもにわかには信じられません。

しかし B&W の MATRIX で 805 より大型の 802、801 という選択肢も難しい。

802 は川西先生もおっしゃるように中途半端な感がします。

801 は巨大過ぎて躊躇します。
丁度良品が市場に出ていたので思い切って 805 MATRIX を導入することといたしました。

80 5MATRIX 導入当初はウーハーが熟れていないのか低音がすかすかでこれは大失敗だったかと思ったものの、急速に音が変わっていきました。

数日鳴らし込んだ 805MATRIX の音は、当方が今まで聴いてきたブックシェルフ型スピーカーのイメージを覆します。

和音の響きという縦のラインと、音と音の繋がり、進行感という横のラインがこれまで聞いたことがないくらいに自然です。

フルオーケストラの5弦コントラバスの響きさえも十分再現されています。
この低音の再現性の高さは正に川西先生が掲示板で何度も書いておられることです、やはり川西先生は正しかったのです!

クラシック、ジャズ、タンゴ、ロック、ポップス等々全てにおいてコントラバス、
エレキベースの音がくっきり聞こえ全く問題を感じません。

ピアノの低い音の金属巻きの弦を叩いたズンとした響きもあります。
グランドハープも所有しておりますが、その生音と比べても遜色ありません。
目の前で吉野直子さんが演奏している感じです。

ホーンじゃないと分厚い中高音は得られないと思っていましたが全くホーン以上です。
歪みなく繊細でしっかりとした音圧です。
バイアンプで駆動しツイータの音量を相対的に大きくするとJBL のホーンで頑張って出そうともがいていた音が出てきました。奏者の息遣い、細やかな指の動きがはっきり見えます。

定位感もびっくりします。スピーカーがすっかり消えています。

実際のところ JBL も B&W も音の方向性は違いがありません。

世の中では前者は音が前に出る、ジャズ向きだ、後者は音が後ろに広がる、クラシック向きだなどと言われたりしており当方もそう思い込んでいました。

実際に使ってみると当方が JBL のユニットを使って鳴らした音の延長上に B&W の音がありました。JBL も B&W も当時の技術の制約の中で生の音を再現するために
ユニットを開発していたわけで、JBL も真空管アンプを使えば B&W と音のベクトルは全く同一です。


またタンノイのスターリング(TW)も試しましたが、スピーカーの癖のようなものは感じますが、特にクラシック向きという印象はありませんでした。

ただ WR アンプでは 805 程には上手く鳴っている感じは致しません。

JBL のように何か鳴らしにくい要素があるのかもしれません。


805 MATRIX ですと、出力の違う WRアンプで聞いても音は全く同じです(もちろん個体差による極僅かな音の違いはあるような気がしますが誤差の範囲内でしょう)。

5W でも 100W でも再生された音のクオリティは同じく高いです。

JBL の古典ユニットのように W数で解像度が変化するということはありません。

最も安価な E-5H でも何ら問題ないわけです。

どんなジャンルの音楽を聴こうとも、アンプもスピーカーも正しい方向に向かって適切に作られたものを選べば良いだけであって、その一つの方向が WRアンプであり、B&W MATRIX シリーズであるということでしょう。

ジャズ向きだとか、オーケストラ向き、室内楽向きなどというスピーカーはなく、またスピーカーのグレードアップなどというのもなく、WR アンプを基軸におけば、あとはつないだスピーカーの音が生と比べて適切かどうかを基準にすれば良いのではないでしょうか。

川西先生は出力の違うアンプを貸し出してくださいます。

もし比較試聴して音が違った場合はスピーカーに問題があるのかもしれません。

805MATRIX にサイン波を入れてみて驚きました。なんと50Hzまでも音圧が落ちずに
出ているではないですか! サイン波で性能が図れる訳ではありませんがこの数値だけでも805MATRIX は少なくともコントラバスの再生には問題がないように思われます。

そもそもコントラバスは低音楽器というよりは倍音楽器と認識したほうが
しっくりくるかもしれません。弦の振動で震えた駒が表板を叩くことで発生する
豊かな倍音が重要です。基音の周波数を基準に考える必要はないかもしれません。

この小さな805MATRIX でここまで再現されるのであれば、ウーハーの追加された801、802 もどれだけの再現性があるのか興味があるところです。

しかし、これらはユニット数が増えるのでどうしてもチェロが下に、ヴァイオリンが上にくるような定位における違和感が生じるだろうと想像出来てしまいます。

店頭で聞いた最新の B&W の大型スピーカーをそこにあるメーカーのアンプで鳴らしたのを聞いた時にはそういう違和感が大きかったのです。

805 は 805 なりに大変バランスのよい完成されたスピーカーだと思います。

805 MATRIX と WRアンプを組み合わせて音楽を楽しんでいると、スピーカーの B&W の開発者とアンプの川西先生の、生の音を再現したいという熱い思い、熱い執念が出会って見事に実を結んでいるのだと深く実感いたします。

オーディオで求めるものは人それぞれですが、もし生を基準にした再生音を求めるならば、第一候補は川西先生がリファレンスに用いている 805 MATRIX が最良の選択であり、さもなくば現代において素直に設計されたスピーカーを使用するのが良いだろうと思われます。

オーディオ装置などは単なる道具ですので、当方の経験したように懐古的なものや
根拠がはっきりしないのに高額なものなどに惑わされないようにして正しい方向のものを選べば良いでしょう。WRアンプは間違いなくそういうものです。


____


1669川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Thu Apr 14 2016

O.M.さん、詳細で単刀直入なご投稿ありがとうございます。

 O.M.さんが使用されていたスピーカーは、ずっと B&W の CDM1 だとばかり思っていました。そして暫く音信が途絶えておりました。

 去年の文化の日の頃でしたか、久し振りにお便りがありました。それは、お持ちの ΕC-1 と Ε-10 のアップグレードのお話でした。2年ほど前にΕ-10 のプロトタイプをお貸し出しし、WR アンプを気に入って頂きご購入頂いたのを思い出しました。

 しかしよくお話を伺うとどうもチャンデバを使ってマルチ駆動をされているようで、ローチャンに Ε-10、ハイチャンにはもっと以前にご購入頂いた WRP-α9/A をお使いになっている事が分かり、結局、WRP-α9/A の安定化電源化も含めてアップグレードをして頂く事になったのでした。

 ところが「どうせアップグレードするならΕC-1 に EQ 基板を載せて LP も聴けるようにしたい」とご希望が脹らみ、結果的に大手術となりました。そのご報告はWR掲示板の 163 6と 1642 に詳述されていますので、改めてお読み頂ければ幸いです。

この時に「WRアンプの音は革命的だ!」と言う名誉あるご感想を頂いたのです。


 実はこの頃に既にヘッドアンプのご注文も賜っており、それは年末ギリギリに納入させて頂いたのでした。この絡みで純粋MCカートリッジが見直されています。また、MMの再生音にも劣るCDの音を改善すべく、プレーヤーも32bitDACを積んだものに買い換えられています。

 このように短期間で O.M.さんは急速な坂道を登られたのです。それが何処かに歪となって皺寄せが来るとは夢にも思っていませんでした。詰まり音が良くなったら、又それだけ粗が目立って来る事になり易いのだと思います。今まで隠れていた欠点が表に出てくる可能性があるのです。

 11月の末頃には、ローチャンとハイチャンの繋がりが悪い、と言うようなお話をチラホラされています。この時に初めて私は O.M.さんが D130+LE175+D91 をお使いになっていると認識したのです。

12月に入ってからこの問題が大きくクローズアップされて来ています。

既に、チャンデバは止めて LE175 の方をコンデンサーでカットする方法に変わっていましたが、そのコンデンサーの質で音がコロコロ変ると仰っています。そこで、私が ASC を推奨して


> ツイータのハイパスのコンデンサーですが、川西先生ご推奨の ASC がやっと届きまして、
> この違和感がすっきりと解決できました!

と一度は満足されています。

 この後、ヘッドアンプ導入によるMCカートリッジの音について色々感想を寄せて頂いたのですが鉄心入り MCカートリッジの音が

> ジャズベースが鉄芯だと一旦PAを通した音に聞こえてきました。

と仰っていたので、最初は誇張かと思っていたのですが、今思えばスピーカーの問題が顔を出していたのかも知れません。

確かに、鉄心入りMCは純粋 MC に比べてそう言う傾向が多少はあるのですが、その時「PAを通した音」と言う表現に多少違和感はありました。

 2月に入ってハイパスのコンデンサーで随分悩まれたようです。エージングの問題、耐圧の問題等で音がかなり変ると言うのがご不満のようでした。今思えばそう言う事で音に大きな変化がある場合は、別に本質的な問題が隠されている事が多いのです。

 中高域に違和感があるとカットオフ周波数を下げたくなるものです。その為にはコンデンサーの容量を増やさなくてなりませんが、そうそう思い通りの容量のコンデンサーが手に入る訳ではありません。勢い、コンデンサーの並列接続になります。

 コンデンサーはそれぞれ直列にインダクタンス分を持っていますので、不用意に並列接続すると高周波領域に共振峰ができ、システムに何らかの問題があると、それが音質に微妙に影響してくるのです。WR アンプのパスコンにも昔から1Ωの抵抗を直列に入れています。

 O.M.さんもこれで暫く悩まれたようですが、並列にされた2つのコンデンサーそれぞれに直列に0.5Ωから2Ω位を入れるようにアドバイスさせて頂いたのです。その結果、

> この音を聞けば、昨日までの音は奇妙奇天烈であったのは一目瞭然です。
> バイオリンのパワーに負けず、ビオラやチェロの粘っこい音が難なく聞き取れます。
> 当然ピアノの左手もしっかりしており、低音の太い金属弦の粘っこい感じ、
> 高音はキンキンせずにカンカンなる感じが出ています!
> これはすごい。正にこの方向の音が欲しくて右往左往しておったのです。

と言うレポートを頂き私は一安心したのです。それから3月の半ば頃までは便りがなく満足されているのかなと思っていたのですが、また問題が発覚したようでした。

それはウーハーとツイターを別々のアンプで鳴らすと、本来はもっと良くなるはずなのに耳に着く違和感があって改悪になると言う問題でした。

音楽がちぐはぐに聴こえると言う事でした。

 ウーハーを鳴らしている Ε-10H の音と、ツイターを鳴らしている WRP-α9/A (Ε-5H 相当)の音がかなり違うと言うご不満でした。

WRP-α9/A の方が膜が掛かったようになると言う事でした。

私は5W以下で鳴らすなら、Ε-5H とΕ-50H の音はそんなに変わらないと常々申し上げていますし、今回のアップグレードの時もそれを確認して発送していますから、これは何かあるなと薄々思い始めていました。しかし、未だスピーカーのダンピングの問題だとは気付いていませんでした。


 それ以降、こちらのΕ-10Hプロト、WRP-ΔZERO(Ε-50H相当)、100W機(Ε-100H相当)を次から次とお貸し出しし様子を見させて頂きました。

それに依ると、Ε-10HよりΔZERO、ΔZEROより 100機とドンドン分解能が上がると言う事でした。

この時に、音の表現を形容詞などで表現すると誤解の元になると痛感し、なるべく具体的に表現するように努めるべきであると悟ったのです。こちらで鳴っている音と余りに違うレポートを頂くと、何を頼りにそれを判断すれば良いか分からなくなるのです。

 この頃に頂いたご感想の一片を記しますと


> 届いたアンプでは、音の次元が違います。これはすごい。
> 当方のアンプもつなぐスピーカーが805matrix だとこのような素晴らしい音で鳴るのでしょうか。
> まったく信じられません!


と言うように、ハイパワーアンプなら結構良く鳴るものの、ご所有の α9/A やΕ-10H では、とても上手く鳴らせないと言う内容です。

この頃は他に何かあると思いつつも、まだネットワークの問題も気になっていて、スピーカーのインピーダンス上昇の問題も考慮し、打ち消しの為の直列素子を入れるように進言したりしましたが、少し効果はあったものの本質的な解決には至りませんでした。

 この頃になると O.M.さんもアンプの問題もさる事ながら、真空管時代に開発された JBL の問題点に気付き始めて居られたのでしょう。

真空管アンプと高帰還アンプ、又大きな箱に入れないと低音が出ない昔のスピーカーと小型エンクロージャーに入れてハイパワーで鳴らす現代のスピーカーの違い等々について、色々調査されたようです。

 D130+LE175 を聴いて衝撃を受けた時、鳴らしていたのは真空管アンプだった事も思い出されたのでしょう。

一度は真空管アンプで鳴らす必要性と、既に JBL を諦めて 805 MATRIX を探す気にもなられていたのだと思います。それから5日程音信が途絶えていました。

 真空管アンプを入手し、805 MATRIX も注文したと言うメールが突然ありました。

真空管アンプは3結シングルのミニパワーアンプでしたが、次のようなレポートが添えられていました。


> JBL とWRアンプでは高出力に比例して解像度は上がります。100Wの解像度はαZEROをはるかに
> 凌ぎます。しかし、しぶとく残り続ける「うまく鳴っていない感じ」があります。

 しかし、3結で鳴らすと

> これが管球アンプだとこの鳴らない感じがすっと消えているのです。
> 解像度は一気に落ちているのに、耳触りはとても自然です。

と言う風に仰っています。

真空管アンプだとずっと付き纏っていた違和感がスッと消えるようです。

どうも、WRアンプだと無理に JBL の穴を叩いているようです。しかし、次のようにも仰っています。

> 管球アンプの解像度はMMとMCのような違いがあります。いや、もっとあるかもしれません。
> WRアンプの解像度を聞いてしまうと全く笑ってしまう大雑把さなんです。
> しかし管球アンプですとユニットの発音の様子が全く異なり、総体的にこれが
> 当時のスタンダードな再生音であると納得できるような質感です。

 生の音を求めて近代的なスピーカーを高帰還アンプで鳴らすのと、昔ながらのゆったりした音を楽しむのと両極端を経験された事になります。

この音の違いの要因はアンプの出力インピーダンスの違いだと思います。

昔ながらのスピーカーはやはり当時想定された目的で使うべきなのでしょう。

無理に定電圧駆動するとコーン紙の振動が制動され過ぎてしまう為に、一部に耳障りな音が残ると考えられます。

D130 がアルニコを使っているのも裏目に出た感じです。

察するに昔の真空管アンプでも、それなりにダンピングが効いた音が出るように図られていたのだと思います。

 振動学的には、臨界粘性減衰係数に、系の粘性減衰係数が近付くと減衰振動は振動的でなくなり、単調減衰になってしまいますが、このような系は反応が鈍くなりますので、切れのある軽い音にはならないのです。

電気振動でも言えて、方形波特性を余り鈍らせるとアンプの音は硬直して来ます。
制動不足でリンキング状態になると音は荒れますが、少しアンダー気味で低い山が1つ見える程度が良いとされています。

 しかし、805 MATRIX が到着すると、

> 805MATRIX 届きまして、衝撃です!
> JBL と合わせて、もう必要のないものとなりました。

O.M.さんは生楽器の音を再現する為のオーディオを目指して居られますので、当然の結果となったのです。どのように衝撃だったかは次に示す文章から見て取れます。

> E-10H で駆動していますが、805 を慣らしきってやろうという先生の熱い思いがビシビシと
> 伝わってきます!第一印象だと低音が薄いかな?と思いやはり失敗だったかなあと思ったものの、
> しばらく聞いていると音がこなれてきたのか、バランスがよく感じてきました。

 ハイパワーアンプに比べてご自分のものは大きく見劣りがするとお感じになっていたはずですが、805 MATRIX ならものの見事に鳴ったようです。

音のバランスが聴くうちに良くなったのは、やはり長い間眠っていたスピーカーのエージングが進んだ為ですが、耳が小型スピーカーに慣れたこともあると思います。さらに、

> この小さな筐体SPでピアノがこんなに満遍なく聞こえるのは奇跡ですね!
> 掲示板や先生のメールに書いてある左手の最低音が聞こえるという記述はさすがに
> 言い過ぎだろう、聞こえていても蚊の泣くような微かな響きでしょうと思っていたのですが、
> まさかまさかこんなに聞こえるとは!


と仰っていて、私が Feastrex で体感した時と似たような衝撃を受けられたようです。この音が認識できると本当に幸せな気分になるから不思議です。

そして、やっとO.M.さんは納得の行く音を手に入れられたのです。

> 全体の音楽性は明らかに805 です。時間軸に沿って響きが繋がっていく感じに破綻がありません。
> 定位感もすごいです。よそ様のところでのJBL で相当大音量で試聴距離も離れて聞いた時にSPが
> 消えている感覚がありましたが、自宅では近接で歪みが多く耳につくのかいまいちです。
> それに比べればこの805はとても素晴らしい!スピーカーを意識することが全くない!
> やっと色々な呪縛から解放されました。

 この成功は B&W805 MATRIX でなければ得られないのではありません。

又 B&W805 MATRIX に WR アンプを無理に合わせている訳でもありません。

その証拠にサトウさんの追試でもっと小型で安価な DENON の USC-M3E を繋いでも「これだけでも十分立派な鳴りです。」と仰っています。

D130では過制動になり違和感が残りましたがその理由ははっきりしています。

現代のスピーカー、特にヨーロッパ系のものなら全く問題はないと思います。
どうぞ安心して、WRアンプをお求めになって下さい。
http://west.wramp.jp/datawr35.html


3. 中川隆[-10484] koaQ7Jey 2018年4月19日 11:26:52 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-11248]

CDプレーヤー、アンプだけでなくスピーカーも戦前から全然進歩していない?


オークション情報〜春の夜の夢〜 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年04月15日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/1a8ae57d679b49ebf75d5d6bcbac682a

先日、名の変哲もないスピーカーがオークションに出品されていた。
       
タイトルは【AXIOM】ペア スピーカー GOODMANS グッドマンズ を出品致します。そして解説はこうある。

「音出し確認済み。音には問題ないと思います。中古品のため、小さな傷、サビ等ございます。
状態は画像にてご確認ください。譲り受けたもので当方全くの素人のためそれ以外のことはわかりかねます。何かございましたら質問していただけたら答えられる範囲内で答えさせていただきます。」

正直言って今どき「GOODMANS」といっても見向きもしない人たちの方が多い。ただし、自分にはかねがね狙っているユニットがあるので、念のため内蔵されているユニットの画像を覗いてみたところ何と「AXIOM80」が入っているではないか!            

これには驚いたねえ。ズブの素人さんはこれだから怖い(笑)。

まともな「お値段」を付けるとしたら軽く15万円は超える代物だが、タイトルにも「AXIOM80」の文字はいっさい無いので誰も気づいていないようでずっと入札価格は2万円程度のままで推移している。

ところが落札日の前日ぐらいから入札価格がぐんぐん上昇してアッという間に10万円を超えてしまった。どうやら気付かれた方が多いようで、やっぱりオークションは生き馬の目を抜く世界だなあ。

かくして落札価格は189,800円(14日)に落ち着いた。


なお、これはお買い得だったと思いますよ。昨年3月のオーディオ・フェア(福岡)で聴かせてもらった1000万円近いスピーカーに対してAXIOM80は部分的にしろ上回るところがあったんですからねえ。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/1a8ae57d679b49ebf75d5d6bcbac682a

因みに、AXIOM80は 1934年の設計

詳細は

酷い音のインチキ・レプリカを量産して伝説の評価を落とした Goodmans Axiom80
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/686.html


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世界最高の音を聴く! - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2017年04月04日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/4ce8f5d715fab34382273e303f9033dc


つい先日のこと、オーディオ仲間のYさんから「福岡でオーディオ・フェアが開催されますので一緒に行きませんか」とお誘いを受けた。

「温故知新」というわけで、古いオーディオ機器ばかりではなく最新のオーディオ事情を知っておくのも悪くないので「ぜひお願いします。」と一つ返事。

具体的なオーディオフェアの概要は次のとおり(ネットからの引用)。

マックス・オーディオが主催する九州最大のオーディオイベント『九州ハイエンドオーディオフェア2017』が、3月31日(金)〜4月2日(日)の3日間にわたって福岡国際会議場にて開催されている。

同展示会は11の部屋に分かれて、50社以上に及ぶオーディオメーカーや輸入商社が参加。各部屋では試聴デモの実施や、充実した販売コーナーも展開される。

オーディオ製品がフェア特別価格で販売されるほか、CDやLPソフトのコーナーをはじめ、音元出版の刊行物の販売も行われている。

主催者であるマックスオーディオの代表・大原晴三氏は、今年で14回目を迎える同イベントに関して次のように語る。


今年のテーマは“出会い”です。

この福岡でのイベントは14回目を迎え、小倉でのイベントに至っては30年以上続けています。マックスオーディオが常に大切にしてきたのはお客様との出会いです。

いま世の中はインターネット販売が主流になりつつありますが、ネット販売が広まれば広まるほど、相反して我々のようなお客様と出会って説明していく商売も、今まで以上に重要になってると確信しています。そういった意味でも今年は原点に立ち返ったイベントにしていきたいと思います。

お客様との出会いを大切にして、目に見える形で対面でしっかりと製品を説明させていただく、そんな3日間にしていきたいと思います。

     

ユーザー目線に立って考えれば、一つのブランドや製品を取り上げて試聴イベントを行うよりも、同じ価格帯の製品を比較する試聴会の方が間違いなく面白い。聴き比べるということがオーディオの原点であり、楽しみであると思っています」と大原社長は語る。

概要は以上のとおりだが、たしかに近年のオーディオはネット販売によって人的交流が希薄になっていることは事実だし、確たる「座標軸」や「ものさし」がいっさい無い世界なので「聴き比べが原点」という趣旨にももろ手を挙げて賛同。

当日はおよそ6時間にわたって各ブースを回ったが、オーディオ好きにはこたえられないまったく夢のようなひと時だった。

撮影禁止ではなかったので写真を撮らせてもらったうちの1枚がこれ。

https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/4ce8f5d715fab34382273e303f9033dc         

とても凝ったツクリのスピーカーだったが、今風の特徴を如実に表わしているので代表的な例として取り上げてみた。

会場には細長い縦長の形状に小口径のウーファーが2発というスタイルが圧倒的に多かったが、あくまでも私感だがこの2発というのに問題あり。

マンション・オーディオの室内環境に対応し、また、音の量感を稼ぐためにやっているのだろうが、その一方、マイナス面もあって中低音域の質感がどうもイマイチで何だか音が濁って聴こえる。

「日頃〇〇さん宅でAXIOM80などのフルレンジを聴き慣れているせいか、どうも違和感を覚えますね〜。」と、仲間たち。

「昔、ウーファー3発で鳴らしたことがありますが最終的にはうまくいきませんでした。低音域の分解能はすべてを支配しますのでウーファーは1発に限りますよ。」と、したり顔の自分(笑)。

上記の画像でも左から順に天文学的な数字で値段が上がっていくが、音は逆に左が一番気に入った。


今回の見学で白眉だったのは「G1 GIYA」(ジーワン ギヤ)というスピーカーだった。

https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/4ce8f5d715fab34382273e303f9033dc
        

お値段が900万円と文字どおりハイエンドだが、これまでのオーディオ人生の中で一番素晴らしい音だと思った。

音を形容する言葉として周波数レンジ、分解能、奥行き感、艶などいろいろあるが、すべてに亘って最高クラスで、こういうバランスで音は出すものだと深く脳裡に刻み込んだ。


係の方が「世界で最高の音です。」と胸を張っておられたが、たしかにさもありなん。

仲間のNさんから後日、次のようなメールが届いた。

「G1 GIYAは凄かったですね。さっそくネットでググってみました。製造元は南アフリカのVivid Audio社でステラヴオックス・ジャパンが輸入販売をしています。開発者のローレンス・ディッキーは英国のB&W出身とのことです。」

このスピーカーの周辺機器も凄かった。

         

レコードプレイヤーが光カートリッジなどの周辺機器も含めておよそ1000万円(笑)。

高級機には珍しいベルト・ドライブ方式だったので理由を係の方に伺ってみたところ「アイドラー方式は太い音が出るのですが原音再生には向きません。ダイレクトドライブ方式は私らのような弱小メーカーには理想のモーターが作れません。結局、消去法でいくとベルトドライブ方式に落ち着いてしまいます。」

「昨年12月に発表されたそうですが、このプレイヤーは年間どのくらいの生産台数を見込んでいるんですか?」と質問。

「40台くらいですかね〜。最高のプレイヤーということで中東、中国など世界中から引き合いが来ています。」

このシステム全体ではパワーアンプ(700万円)なども含めて4000万円近いお値段だったが、世界中の大金持ちを相手にすれば十分成り立つ商売かもしれない。

こういうシステムに接すると、いつも戦前の古典管や往年のツィーターなどの細部にこだわっている古色蒼然とした我が家のオーディオが何だかチマチマしたものに思えてきたのも事実だが、それはそれとしてむしろ部分的には優っているところもあるのではという気になった。

身びいきかもしれないが、お値段からすると大健闘である。

この会場を後にするときに、ふと、古典管を使ったアンプと古いフルレンジ・スピーカーによるシンプルなシステムのデモンストレーションを会場の一部でやってみたくなった。

「オーディオは何でもあり」なので、こういう企画もかえって斬新で面白いのではないだろうか。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/4ce8f5d715fab34382273e303f9033dc


2018九州ハイエンド・オーディオ・フェア - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年04月19日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/0c186ce30301a4edc1cab900c1fb40ab

去る15日(日)、「2018九州ハイエンド・オーディオ・フェア」(会場:福岡市、「マックス・オーデイオ」主催)に行ってきた。

         

昨年に続いて2回目の訪問だが、九州の片田舎では日ごろ聴けない高級機が一堂に会する得難い機会なのでオーディオ仲間(4名)で押し掛けた。

10か所ほどのブースを聴いて回ったが、機器の「エージング不足」を割り引く必要があるし、我が家の旧式な音と比較しての個人的な感想なのでどうか「真に受けないようにね」とお断りして、腹蔵のない意見を述べてみよう。

何しろ他人のシステムを云々するときとは違って、いくら貶(けな)してもいっこうに構わないのがとてもいい(笑)。

まず個別のスピーカーごとの感想からいこう。

   

JBLの「エベレスト」(648万円)だが、妙に低音域が膨らんでいて嫌な音だった。2本のウーファーのうち1本はサブウーファーの役割とのことだが、「コルトレーン&ハートマン」(レコード)では音像(歌手の口元)がやたらに大きくなってとても聴けたものではなかった。

同行の仲間曰く「カートリッジの選択ミスですね。昔のレコードをこんなところで鳴らすものではありません。」

「成る程、スピーカー側の一方的な責任ではないかもしれませんがそれにしてもねえ。こんなスピーカーならただでくれるといっても願い下げですよ。」(笑)。

    

アバロン(580万円)というスピーカーだったが、もう弦の音が固くて硬くて・・・。このスピーカーの存在価値がどうもよく分からない。

     

タンノイさんの「カンタベリー」(356万円)だが、これも感心できなかった。やたらに高音域がうるさく何だか金属的な響きがするし、低音域の沈み込みも明らかに足りない。

昔のタンノイは良くも悪くも「いぶし銀のような音」に特徴があったのだが、まさに隔世の感がある。

クラシック再生に限らずジャズの再生も併せて狙ったような音だったがどうも周波数レンジを広げ過ぎて音の密度を薄くしたような印象で、このスピーカーもただでくれるといっても要らない。

   

モニターオーディオ(イギリス)の「PLー300U」(160万円)だが、これが一番気に入った。日本のイギリス大使館に収めてあるそうだが、とてもバランスが良く品のいい音で感心した。

低音域の沈み込み、独特のツィーターによる高音域の自然な佇まいなど非の打ちどころがなく、これは欲しいなあ、一瞬、我が家のウェストミンスターを叩き売ろうかと思ったほど(笑)。

ただし、仲間に「モニターオーディオが一番良かった!」と言っても皆さん「?」だったが、それぞれが個別に回ったので聴く機会がなかったのかもしれない。

    

これは大きな真空管ですねえ!「CSーport」のシングルアンプ(5、378千円)だそうで、見かけに応じてどうせ大味な音だろうと思ったがそうでもなかった。

しかし、こういう大型管を使う必然性とメリットについては短い試聴時間ではどうもよくわからなかった。

以上のとおりだったが、総合的な所感は次のとおり。

☆ 総じて周波数レンジが広くてよく言えばブライト、悪く言えばギラギラした音が多かった。こういう音は「ちょっと聴き」はいいのだろうが長時間聴くとなると耳が疲れそうで、ついていけない気がした。少なくとも静謐感のもとでクラシック音楽に浸れる音ではない。まあ、瞬間風速向けのデモ用に調整された音なのかもしれないが。

☆ オーディオはどんなに高価な機器でも必ずしも「気に入った音は出ない」ことを改めて感じた。「パワーとお金は、かければかけるほど音が悪くなる」という通説は一面の真実ではありますなあ。

いずれにしても今回のフェアを通じてアンプにしろスピーカーにしろ昔と比べて進歩したのだろうかという思いが沸き起こったが、一方では自分の耳がガラパゴス化した可能性もありそうだ(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/0c186ce30301a4edc1cab900c1fb40ab


4. 中川隆[-10760] koaQ7Jey 2018年4月20日 19:09:52 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-11575]

B&W Signature 800 \3,600,000(2台1組、2001年11月発売)

B&W創立35周年記念モデルとして開発されたNautilus800のスペシャルバージョンであるフロア型スピーカーシステム。  
 
定格

方式 3ウェイ・4スピーカー・バスレフ方式・フロア型

ユニット
低域用:25cmコーン型×2
中域用:16cmコーン型
高域用:2.5cmドーム型

出力音圧レベル 91dB/2.83V/m
公称インピーダンス 8Ω(最低3.0Ω)

クロスオーバー周波数 350Hz、4kHz
推奨パワーアンプ出力 50W〜1,000W
外形寸法 幅450×高さ1,197×奥行645mm
重量 125kg
http://audio-heritage.jp/BandW/speaker/signature800.html


49.オーディオ/音楽・ネタ / 蔵 2011/10/25(Tue) 09:05

しかし昔のアルテックやJBL、エレボイの技術力は高かったですよね。
局長曰く

「JBLとアルテックはWEの直系、子どもだから」

だそうです。それに比べると ウィルソンやB&W、アヴァロンなどはゴミに等しいとも言われましたが、同感ですね。

と、嘗て一時期JBLを離れ、B&Wの800シグネイチュアーに走った私は語ります。いえ、それを使ったが為、逆にJBLやアルテックの素晴らしさを再認識した次第です。


1: テツオ 2011/10/25(Tue) 09:16
>蔵さん
ダメですよ、800シグネイチュアーに走っては。(笑)
きんどーさんが

「アンプ依存症のスピーカーなんて欠陥商品だ」

と明言しましたが、その通りだと思います。
http://ppp.atbbs.jp/jbl4344jp1623/mode/all/49/0


6: 蔵 2011/11/15(Tue) 08:45

友人宅へ。何でも94年に690万円で発売されていたクレルのKASを導入した為です。その友人は私が譲ったB&W800シグネイチュアーを使っていますが、そのKASで真価を発揮。

しかしA級動作、8Ωで350Wのモンスター・アンプでやっと真価を発揮するスピーカーって何か解せません。


7: テツオ 2011/11/15(Tue) 09:23

B&Wの800シグネイチュアーですか。
記憶違いでなければ、ノーチラス801が出た頃、アビーロード・スタジオでノーチラス801を鳴らすアンプとして、クラッセのオミクロンが大量にあったのを覚えています。

ああいう超弩級のアンプでしか鳴らないものなのか、とびっくりしたものです。
こういうスピーカーは果たして本当に正しいスピーカーなのか疑問ですね。ウィルソンもですが。
http://ppp.atbbs.jp/jbl4344jp1623/page/35

54.音楽&オーディオ・ネタ / きんどーちゃん 2011/11/15(Tue) 21:33

>蔵さん
蔵さんはいつも800シグネイチュアーの話になると話題を変えようとしますよね(笑)。
何かトラウマでも?
蔵さんは800にパスのX600やクラッセのオミクロンMKUを使用なさったそうですが、それでもご不満だったようですね。
クレルのKASで鳴ったのですか。これは、そういうスピーカーは欠陥商品としか言いようがないですね。


2: 蔵 2011/11/16(Wed) 09:18

いえ、何と言ったら良いのか。やはりトラウマでしょうか。
800シグネイチュアー。(苦笑)

800シグネイチュアーを鳴らしきる為に、クラッセのオミクロンMK2まで導入しました。

それでなる鳴るようになったのですが、クラッセ、私の嫌いな音でした。(笑)
それで完全に鳴らなくともいいや、と思いレビンソンの336Lに換え、数年後、こちらに来た次第です。

それまではアルテックの自作スピーカー、JBLの4435のマルチと来て、何故、B&Wに走ったのか、自分でもよく解りません。
多分、新鮮な音に聞こえたんでしょうね。

でも紆余曲折を経て、今のJBLとオートグラフに出会え、嬉しく思っています。


3: マロン 2011/11/17(Thu) 07:57

>蔵さん
クラッセのオミクロンMK2って、評論家の三浦某が使っていた重量100キロ以上のアンプですよね。
すごいですね。


5: 蔵 2011/11/18(Fri) 09:42

>マロンさん
そうです。ただ三浦某氏がウィルソンを鳴らしていたのはMK2化される前のモデルですが。

800シグネイチュアーか・・・・・。私のオーディオ・ライフにおける最大の汚点だな。
http://ppp.atbbs.jp/jbl4344jp1623/page/30


5. 中川隆[-10759] koaQ7Jey 2018年4月20日 19:22:39 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-11575]

音はスピーカーで決まる?

オーディオにも基本があります。これは外してはならないもの、知っていなくてはならない事柄と言えます。

その最たるものがスピーカーを替えた場合とアンプを替えた場合の音の変化の違いです。

皆さんは音を良くしようと思ったら先ず、スピーカーに一番お金をかけませんか? 

アンプによる音の違いはスピーカーを替えた場合に比べると音の変化は小さいと思っていませんか?

昔は雑誌を読むとよく、こんな記事を目にしました。

「音の半分以上はスピーカーで決まる、アンプは全体の15%〜20%でカートリッジが10%ぐらいスピーカーケーブルやピンコードなどが10%ぐらいになる。」 

変化の比率はその文章を書いた人によって異なってはいましたが、おおむねこんな比率が多かったでしょうか。その当時、私はこんな記事を読むたびに違和感を感じて、イライラしたのを憶えています。

あのオーディオ産業が華やかだった頃、私は音楽中毒で、一日に3時間以上音楽を聴かないと夜眠れませんでした。私のアパートの6畳間にはフロアー型のスピーカーが3組、ブックシェルフスピーカーが2組置かれていました。本当に狂っていましたね。

毎日スピーカーを切り替えて、アンプのパーツを交換して良い音を捜し求めていた私は、スピーカーを替えた場合とアンプを替えた場合とで、音の変化の質が違うことに気がつきました。そうですね、トータルすれば、10種類ぐらいスピーカーをとっかえひっかえして音楽を聴いてみても、演奏の上手い下手はほとんど変化しませんでした。けれども良いアンプにすると演奏の上手い下手がわかるようになってくるのです。音の変化はスピーカーを替えた時の変化より、はるかに小さくても同じ演奏とは思えないほど、演奏の質が変わって聴こえるのです。

そこでその道の大先輩であるUさんにこの質の違いのことをお聞きしたら、こう説明してくれたのです。そうですね、喩えて言えば、

スピーカーは人間で言えば主に、外観です、太っているとかやせているとか、美しいとか醜いとかです。

アンプは主に、人間の内省面で性格を表わすと考えて良いんじゃないでしょうか。

この説明が簡潔明瞭だったので、それ以来私も同じ説明を使わせてもらっていますが、さらに説明を付け加えたいと思います。


音は、大雑把に言うと振動系等メカニカルな物による音の変化と電気系による音の変化に分けられ、この二つの音質変化は質が異なっているということです。

スピーカーを人、理想の女性なり男性なりに喩えるとします。

その理想の人に表情の変化を与えるのがアンプになります。

良くないアンプは表情の変化に乏しいのです。何時も同じ表情をした人はどんなに美男美女でもすぐに飽きてしまいます。音の変化の質が違うと言うことは、比率で表現できることではないということです。音が良いとされるスピーカーを持っていても、スピーカーと同じ概念で設計されたアンプでは、外観のバランスや美醜にとらわれていて肝心の表情の変化を引き出すことに注意を払っていないので、綺麗な音はするがすぐに飽きてしまいます。見方を変えるとスピーカーの設計でも同じことが言えます。表情の変化により敏感なスピーカーという概念がないと綺麗な音はしても、鈍いだけのスピーカーが出来上がってしまいます。

私は20年間メーカーの設計者としてアンプの設計をしてきましたが、私が知る限りにおいてこの概念をはっきり認識してアンプやスピーカーの設計をしている人はごく少数です。帯域が広く、音色も美しく、かつ定位や音場の再生に優れている、でも能率が低く生命感や表情の変化に乏しいスピーカーばかり流行しているのは寂しいことです。

私は能率の低いこのようなスピーカーの良さも否定はしませんが、本当に表情の豊かさを表現できるスピーカーが追いやられて誰にも知られることなく消えていくのが残念でなりません。能率の低いスピーカーではアコースティックな楽器の豊かな表情は引き出せないことが多いのです。オーディオが好きな方は、この基本的な音の変化の違いを忘れないようにして下さい。さもないと、あなたの考えている方向とは違った方向に進んでしまうのではないでしょうか。

私のオーディオ仲間で小さなオーディオ店を経営している人なんですが、"100dB以上の能率がないとスピーカーとは認めない"とかなり過激なことを言っている人がいます。面白いのは、そのお店に通うようになると、あらゆる高級機器を使ってきた人達が、今まで持っていたオーディオ機器を手放してしまうことが多いんですね。シンプルなフルレンジスピーカーを管球アンプで鳴らすようになり、音はこれで十分と言うようになってきます。つまり、音の変化ではなく、音楽の表情の豊かさを引き出す組み合わせが、自然と判ってくるんだと思います。

この認識の有無がオーディオ機器の評価が分かれる原因に深くかかわっている事実を、一例として挙げたいと思います。それは瞬間切り替えによる比較試聴のことです。アンプの比較試聴する場合、瞬間切り替えでないと音が比較できないと主張する人がいます。また、じっくりそれぞれのアンプで音楽を聴いてからでないと評価できないと言う人がいます。当然の事ですが、瞬間切り替えによる比較は音のバランスとか音色の違いとかを聞き分けるのに有効ですが、音の表情が微妙に変化していくのは分かりにくいのです。この瞬間切り替えによる比較試聴の手法は日本の技術系のオーディオ雑誌やドイツのオーディオ雑誌でも標準の試聴方法でした。スピーカーを替えた場合とアンプを替えた場合とで、音の変化の質が違うことに気がついていない人達がいかに多いかということです。そう言えば、"安物のアンプを売りたい場合、瞬間切り替えによる比較だと大半の人はアンプの音の違いが判らない。だから安物のアンプを数多く売りたい場合は、瞬間切り替えで高級品と比較するとよく売れますよ。”と言っていた販売店の人がいました。アンプの良し悪しはじっくり音楽を聴かないと本質的なものは判断できないのです。
http://www.ne.jp/asahi/solanon/non/audio/audio2.html  

振動系は軽く帯域を欲張っていないスピーカーが良い


部屋の大きさやスピーカーの能率によって必要なアンプの出力が違ってくることは当然です(スピーカーの能率が10dB/m違えば、同じ音量を得るのにアンプの出力は10倍違う)

昔のスピーカーは、振動系が軽く、低音を出すためには大きなエンクロジャーに入れないといけないようなものが多かったのですが、同じ口径のユニットであっても、今日のユニットは振動系を重くしてボイスコイルのインピーダンスを下げること、ストロークを大きく取ることで、小容積のエンクロジャーでも、ある程度しっかりした低音が出てくるような設計が多くなっています。

その結果、アンプの駆動力に寄りかかるようなスピーカーが多くなりました。まず、能率が低いこと、インピーダンスが低いこと、ネットワークが複雑化しその結果、周波数−インピーダンス曲線のうねりの大きいものが増えて、ダンピング・ファクタが大きくても10程度で出力が10W程度の管球シングルアンプでは充分にドライブしきれず、スカスカの音でしか鳴ってくれないものがあり、大出力で低インピーダンス負荷に強く、ダンピングファクタも大きなソリッドステートアンプの方が鳴りっぷりが良いスピーカーが多くなっています。

アルテック604−8Gのような古いユニットでは、低音を充分伸ばすためにはバスレフでもかなり大きな箱が必要で、38cm口径のユニットが入るエンクロジャーも必然的に大型となります。

    

自作620Aもどきに入ったアルテック604−8Gウーレイ仕様


ミスマッチの状態では、良い音は得られない

管球アンプが好きでいろいろおやりになっているのに、使っているスピーカーが管球アンプに不向きな機種だったら、それこそ泥沼です。でも、そういう人をみかけます。アンプとスピーカーのマッチングは重要です。アルテック/ウーレイ604−8Gの入った620Aもどきのスピーカーは、わずか2W程度の出力しかない6EM7ロフティン・ホワイトアンプでも充分な音量が得られ、もっとグレードの高いアンプと聴き比べさえしなければ、結構満足のいく音で鳴ります。

しかし、この6EM7ロフティン・ホワイトアンプは、能率が90dB/mもないソナス・ファベール コンチェルティーノを充分に鳴らすことはできません。ソナス・ファベール コンチェルティーノは、もっとドライヴ能力があって出力の大きなアンプが欲しいです。

10W弱の出力の自作300Bシングルで何とか鳴る感じで、30W程度の出力がある三栄無線845シングルや自作F2a11プッシュプルだとそのウーハーが一回り口径が大きくなったような低音が出て、かなり鳴りっぷりが良くなります。

逆に、アルテック/ウーレイ604−8Gの入った620Aもどきのスピーカーは能率が高いので、出力が小さくてもS/Nが良く高品位な音のするアンプのほうがマッチングが良く、残留雑音が2mV程度ある三栄無線845シングルでは、深夜に至近距離で聴くのにはハムが気になって音楽を楽しめません。

アルテック/ウーレイ604−8Gの入った620Aもどきでは、至近距離で使う場合にはアンプの残留雑音の許容は0.7mVぐらいまででしょう。
http://www.geocities.jp/asd2251sxl2001sax2251/speakerfortubeamp.htm


スピーカーの能率

■能率の低いスピーカーは鈍感でボロいものしかありませんから、騙されてはなりません。

■80dB台の低能率の「ボロい」スピーカーなどに数十万円も支払っていてはなりません!

■高能率スピーカーはレンジが狭いなどというデタラメがあちこちに書き込まれています(要注意!)。


■スピーカーの能率(最重要・基本中の基本)

スピーカーの能率は、オーディオの最も重要な基本事項であって、まず最初に知るべきことです。スピーカーには、「能率」という表示がされています。それは、「dB」という単位で表示されています。

ごく普通の能率のスピーカーは、その能率は、90dBくらいでしょう。ヤマハのNS1000MやNS10Mあたりのスピーカーで、能率90dBです。

年齢50代以上の経験豊かなマニアのかたの大半は、スピーカーの能率につきましては、知っておられます。30代以下のかたのほどんどは、その逆で、何も知らないことが大半であることが分かりました。ごく初歩の基本すら知らないということは、非常に危険です。


■スピーカーの能率の計算方法(最重要)

能率が3dB違いますと、音量が、2倍違います。87dBの能率のスピーカーは、能率90dBの、NS1000Mに比べて、同じワット数を入れても半分の音量しか出ません。逆に、能率93dBのスピーカーは、同じワット数を入れても、能率90dBのYAMAHA NS1000Mあたりのスピーカーの、2倍の音量が出ます。

さて、ここから先が重要です。能率が6dB違っていますと、2×2=4倍違います。9dB違いますと、2×2×2=8倍の音量の差になります。

アルテック(Altec)A7、A5というような往年のプロ用スピーカーを例にします。世界中のコンサートホール、映画館用のスピーカーで、今も、あちこちのホールで使われているものです。アルテックA7、A5の能率は、105dBにも及びます。90dBと比較すると、15dBも違いますから、3dBが5回分です。能率90dBのスピーカーとの音量差は、32倍です。能率の計算は、2×2×2×2×2です。

32倍も音量が違うということは、能率90dBのスピーカー、YAMAHA NS1000Mで、100Wのアンプを使わなければ鳴らせなかった場所でも、能率105dBのスピーカーさえあれば、たったの3W程度で、同じ音量で鳴るということを意味します。

スピーカーの品質、能率は、時代とともに、どんどん落ちているかのようです。ひどいスピーカーですと、能率がたったの84dBしかない小さなスピーカーが、50万円や100万円近い値段であったりします。その84dBという能率と、105dBという能率で、再計算してみます。

2×2×2×2×2×2×2=128倍の音量差です。

能率84dBのスピーカーで普通に聞くのに、50Wのアンプが必要だとします。能率105dBのアルテック A7、A5というようなスピーカーには、たったの、0.4Wのアンプがあれば十分です。1Wもいらないです。

さて、この話には先があって、さらに面白くなります。1930年代頃のWE(ウェスタンエレクトリック)の38センチや46センチ口径などのフィールドスピーカーというような類のスピーカーの能率は、実に、115dBもあります。こればかりは、あまり知られていません。

115dBー84dB=31dBの能率差です。

2を10回かけた数字より上ですから、1024倍よりも上で、1200倍くらいでしょうか。仮に、3万ワット×2のステレオアンプがなければ、84dBのスピーカーでは、武道館でのコンサートは出来なかったとします。しかし、能率115dBのフィールドスピーカーを持ってくれば、たったの25W×2のステレオアンプで、つまり、クラウンD45で、武道館ですら鳴らせるということを意味しています。コンサートホールだから大きなアンプが必要なわけではなく、スピーカー次第、全くもって、スピーカーの能率次第です。

数字が大きすぎて分かりにくいかもしれません。能率84dBのスピーカーに100Wのアンプをあてがうとします。115dBのフィールドスピーカーに、0.083Wのアンプをあてがうのと、全く同じ音量です。0.1Wもいらないことになります。

このことを知っているか知らないかによって、アンプの選択は、根底から変わってしまうと思います。スピーカー次第で音量が簡単に100倍以上、場合によっては、1000倍以上も違ってしまうのですから、50Wのアンプか100Wのアンプかなどという選択など、まったく無意味であることは、誰にでも分かることです。

また、能率90dBのスピーカー、ヤマハのNS1000Mなどで10Wもあれば十分過ぎるほど十分な爆音が出ます。したがって家庭での使用に300Wや500Wなどのアンプなどは、全く不要であり、音も悪いので、使う意味があるとは思えません。

ただし、能率115dBというような、WE(ウェスタンエレクトリック)のフィールドスピーカーの本物は、あまりにも高性能過ぎて、非常に危険なものであるうえ、非常に高額です(誰が本物のF1マシンを運転できましょうか?)。絶対に近づかないでください。あまりにも鋭く敏感であるゆえ、セッティングできるはずがありません。この種のものを使い切るには、クラウンD45など、プロ用の中でも、小型の、超高性能アンプが、まず第一に必要ですが、それだけでうまくいくとは思えません。近づかないほうが無難です。

オーディオやスタジオモニターには、100dBくらいの超高性能ではあるが、危険というほどでもないという程度のスピーカー、100dBというのは、そのギリギリのラインですが、そのあたりこそが理想的でしょう。

ボロくて高額というようでは、お話にならないのです!!


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これより先は、「お客様の声」とします。
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Aさんのコメント: WE社の本当の技術力! 

Subject: WE社の技術力

貴社のサイト上にて度々紹介されている「ウエスタン・エレクトリック」という会社がいかなるものか、非常に興味が出て来た為に調べてみましたら○○○○○○○で以下の様な記述を発見致しました。

「1929年ごろ、ウェスタン・エレクトリックは映画館の音響システムの製造も行っていた。ウェスタン・エレクトリックの Universal Base は、サイレントの映写機しかない映画館でトーキーを上映できるようにするシステムであった。また、映画館用広音域ホーン・スピーカーも設計している。これは効率が高く、3ワットのアンプで映画館全体に音を響かせることができた。当時、高出力のオーディオ用真空管はほとんどなかったため、この開発は重要だった。」

・・・ハッとしました。
「3ワットのアンプで、映画館全体に音を響かせることができた」

ウエスタン・エレクトリック社のスピーカーの能率がいかに高かったものか、心底思い知らされました。また、それと共にプロケーブル様がおっしゃる「スピーカーの能率の重要性」が「基本中の基本」であるかも再認識致しました。「まったくもってスピーカーの能率次第」・・・まさにおっしゃる通りです。

現状のオーディオメーカー各社のホームページにてどのスピーカーを調べても、せいぜい高くて能率は90dB程度にとどまっています。
それに対し、貴社のサイト上で見かける記述では「ウエスタン・エレクトリックのスピーカー能率は115dB」(アルテック?間違いでしたらすいません)音量差は500倍以上です。

アンプの増幅デバイスが真空管からトランジスタへと変わり出力ワット数が飛躍的に高まりました。本来それはそれとしてスピーカーの能率は下げるべきでは無かった所を、アンプの高出力化=アンプの高性能化という「勘違い」もしくは「メーカーにとっての、都合の良い解釈」により、コストダウンの為スピーカーの能率は下げられてしまったとしか考えられません。

結果、高額なだけの「ボロいゴミスピーカー」ばかりが溢れかえってしまっているのが現代なのでしょうね。

「デジタルは音質劣化が無い」という文句と同等に、「アンプは出力が高ければ高いほど性能が良い」という様な文句もオーディオメーカー内では「邪教の念仏」としてはびこってしまっているのではないかと推測している次第です。

「アンプのワット数の違い=使用用途の違い」であり、アンプのクオリティの差では無いという事をメーカー各社は再認識すべきではないかと考えます。

耳に届く音量は能率の高い低い関係無く同じにする事は出来るかと思いますが、その出音の「内容」はやはり能率が高い方が有利なのでしょうね。


プロケーブル注:)素晴らしいコメントをいただきました。まさにこの通りです。

90dBと115dB、この数字はおそらく300倍くらいと思います。
80と115ですと、もうとんでもない事になって、3000倍!くらいの違いになります。


1Wのアンプと3000Wのアンプで同じ音量?? 

誰だって、「ふざけるな!!」とまで言いたくなるような、そこまでの事でしょう。

しかし同時に他のページでも書かせていただいている通り、能率の高過ぎるスピーカーは扱うのが非常に危険でデリケートです。そこまで高くては普通は扱えませんので、多くとも100dB前後を限度にしたほうが安全と感じています。アルテックともなると100を完全に越えますので、すでに完全なる危険領域です。


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Aさん再登場!:

Subject: サイト掲載御礼

我々の世代は、自分で金銭を稼いで自分でオーディオ機材を買える様になった頃、アンプの増幅デバイスは既にトランジスタ全盛。アンプの高出力化をいい事に民生オーディオメーカーがスピーカーの性能を既に下げてしまった時代です。

私個人の見解としては真空管はごく一部のもの好き(失敬)な人向けの物くらいの認識でした。

またアンプの出力は2ケタワットで当たり前、スピーカーの性能は再生可能な周波数範囲で決まる、という価値基準でした。それらを高らかに謳っているオーディオメーカーのカタログしか見た事なければ、誰もが間違いなく同じ様な認識となって しまう事は無理の無い事かと。これがまさしく、知識のない消費者へのメーカーによる「洗脳」ですね。

プロケーブル様が推奨される「SR用スピーカー」ですが、以前お伝えした様に私は かつてバンド活動を盛んに行っておりまして、ライブハウスなんかではその類のスピーカーを良く目にしており、また、その出音も知っていたつもりでした。

「音楽を流していない時は常に「サー」という音がする、ノイズの多いスピーカー」

と捉えていました。 今にして思えば、スピーカーの個体差もあったかも知れませんが、この様なノイズは

「感度が高い故に、わずかな電気信号のノイズまでも耳に届くレベルにまで拡大していた」

という事なのでしょうね。もちろん、その他の機材のアナログケーブル・電源ケーブルから伝わってくるノイズなど複合的要因の結果が「サー」音の原因と思われますが。

だからこそ、オーディオにはまずもって「電源」「電源ケーブル」が大事という事であると今では認識しております。電源類の重要性は「電気信号を忠実に再生する、性能の高いスピーカー(言わば、スピーカーとしての本来あるべき役割を果たせるスピーカー)」・・・高額なだけのオモチャではない「真のスピーカー」に対してこそ、 活きてくる事でありましょう。

能率の低いスピーカーでは「わずかな」電気信号のノイズを感知する事自体が夢の また夢で至難の業=音声信号に対しても鈍感、なのですね。


プロケーブル注:)ミキサーの使い方を一つ間違えると、コンサートホールやライブハウスなど大音量で鳴らす場所では、このかたの言われるような「サーッ」というノイズが入ります。結局、SN比が悪い場合です。このかたの言われている要因もあるでしょうが、まずは、SN比です。

これはミキサーの0dB管理を徹底して行う事により、かなり静かになります。

が、家庭ではそこまで大音量にしませんので、SN比が悪くとも気付かないケースが多いのです。で、最良の音になっていないケースが発生します。ミキサーを購入されたかたは、まずは説明書を読まれて、0dB管理、つまりミキサーに付いているメーターの使い方をしっかり覚えられてください。

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プロの中のプロのレコーディングエンジニアが低能率スピーカーを斬る!

これは鬼門コーナー61番、マイクの使い方の最終回答(検証中に)登場してこられた熟練のレコーディングエンジニア、関井さんというかたから低能率スピーカーをモニターに使った際の現象などの実例を報告いただいたものです。


プロケーブル様

○○○のスピーカーはモニターには不適切です。

音の輪郭は出ていますが音楽の表現が薄い状態です。

理由は簡単で能率が88dbのスピーカーでは音楽の微妙なニュアンスは表現出来ておりません。

その具体的な例を書きます。

高能率のスピーカーでは例えばリバーブの消えて行く様子が最後まで聞き取れますが、低能率のSPではあるレベルまで小さく成るとストンと消えてしまいます。
そうとう大きな音で再生しなければ繊細で微妙な弱音まで聴こえず、大きな音は部屋の影響も大きく、多くのその他の問題が生じます。

○○○の持ち主は皆さん大きな音で聴いています。
決して悪い物ではありませんが、値段を考えると、全面的に無条件に相談を受けた場合に推薦するとは限りません

個人的な意見としては私はモニターとして使用しません

ただニアフィールドモニターはあまり能率にこだわる必要はありません、距離が近いので解像力が高ければ能率が低くても上記の問題は生じません。

今回、貴殿に送ったCD「b-flat」高能率のSPと低能率のSPでは聴こえ方が全く違います。ぜひ同じ音量で聞き比べして下さい。
Moon Cold Studio 関井久夫

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Bさんのコメント: 能率88dBのスピーかーでは、本当にダメだった!

メールのタイトル:「能率の違い」これほどとは…。

実は、小型スピーカーを「○○○○sch ○○-51?」に買い替えまして能率の違いに驚いているところです。

今までは88dbでしたが、今度は92db。
その差は4db。
音量の差もさることながら音の濃さが全然違う。
88dbでは「リバーブが消える。」と書いてあった記憶がありましたが、まさにそうですね。

ネットで見た「スピーかーの能率の差」という事で面白かったのが、低能率のスピーカーでは「さっきの音は無かった事にしておこう。」とありました。

つまり、その情報に音として反応出来ない。
低能率スピーカーはまさに鬼門ですね。

聞き比べると、全く面白くない。全然音楽じゃないです。ゴミというのがよくわかります。

スピーカーの能率が90dbを超えないとアンプの性能の比較は出来ないんじゃないでしょうか?

88dbという低い能率のスピーカーですと音が薄くて判別が難しい。92dbあると細かい音がよく出ます。
非常にリアルで、分解能力にアンプの限界すら感じます。

個人的には「○○○○sch ○○-51?」は良いスピーカーのように思えます。
と言うのも、慣らし(エージング)が2.3時間も鳴らせば十分だからです。とにかくウーファーが軽い。

とにかく、出てくる音が段違いで楽しいです。
これは非常に貴重な体験でした。

○○ ○○


プロケーブル注:)当店もスピーカーの性能差を分ける基準は、90dB以上か、未満か、というところで、ラインを引いています。そのあたりが、高性能とゴミとを分ける基準でしょう。

ただ、小型スピーかーのところで、当店が記述している通り、音楽というのは、ラジカセ的、AMラジオ的に楽しむということが、本当に貴重な体験として、貴重な趣味として、あるのです。むしろそのほうが良かったりもするくらいですので、分かっていたうえで、88dBのスピーかーを使われるには、それでいいでしょう。
http://www.procable.jp/setting/03.html


エジソンが出た直後から米国には、「WE」(ウェスタン・エレクトリック)という会社が登場しています。途中で社名をルーセント・テクノロジーに変えており、米国では、一種の謎めいた、帝国的な存在になってしまいましたが、今もそれは伝説的に、「WE」(ウェスタン・エレクトリック)と呼ばれています。

50年も60年も前の「WE」(ウェスタン・エレクトリック)の真空管アンプは、とてもタフで、今も映画館などで現役で使用されており、それが放出されると、200万円だの、状態の良いものですと、それ以上の値段で取引されている代物です。勿論、音が素晴らしく良いから、その値段が付くものですが、60年前の骨董品のようなプロ用アンプに、民生用のどれを持って来ても、到底かなわないという事実が、面白いと思います。それは、スピーカーケーブル一つとっても、全く同じ現象が起きています。
http://www.procable.jp/products/replica_we18.html

■WE(ウェスタンエレクトリック)の、最高峰の真空管アンプにつきまして

60年から70年前の、WEの真空管アンプが、今でも、どのような民生用アンプをも越えていることは事実です。なぜそうなのかは、それが往年のプロ用のアンプだったからに他なりませんが、その後トランジスタアンプが出現し、最初にそれを使ったプロのかたがたは、トランジスタのものは使えないと、結論づけてしまいました。

「WE」(ウェスタン・エレクトリック)の音とはなんぞや、ということについては、実態が良く分からないかたもおられると思います。

それは、ハイエンドオーディオの世界とは全く別の次元の世界であり、レースで言えば、F1級の世界であり、そこにおられるかたがたは、まさしく「僧侶の修行」というような様子を呈しておられるかたがたが多いと、証言させていただきます。それは悟りにも近い世界であるがゆえ、我々凡人では、まかり間違うと、人格さえ崩壊しかねない世界ですので、その種の次元のかたにしか存在できない世界であると言えます。したがって、おおざっぱではありますが、どなたにでも、こう言えます。

「WEの世界には近づかないほうがいいです。」。

それは刀で言えば、戦国時代の妖刀さながらの危険なものです。「妖刀」は、使い手次第では、己自身を斬ってしまいます。

「フィールドスピーカー」というWEの1930年頃のスピーカーは骨董品どころか、現代のスピーカーなど、おもちゃ同然で全く問題にもならないほどの、F1級のものです。スピーカーだけは、昔のもののほうが圧倒して優れていて、能力が、「月とすっぽん」というほどに、高いのです。このことは、どなたも知っておかれたほうがいい事実です。ただしそれはスピーカーだけです。

アルテックのオールドスピーカーあたりから先が「F1」の世界であり、それを鳴らすには、とんでもないレベルのアンプが必要です。

オーディオ界で名機と呼ばれているアンプはいくらでもあります。プレミアムが付いているほど、非常に高額なものもあります。しかし、「名機」では、妖刀クラスのスピーカーは扱いきれません。力不足もはなはだしいのです。このことこそが、アルテックやWEのスピーカーを(アルテックはWEの技術部門が独立して出来たメーカーですのでWEの一部と言えます)、一生涯かけてもオーディオマニアのかたが鳴らしきれず、「泥沼」に陥ってしまわれる最大の理由です。

「名機」と、それらのアンプとでは、実力があまりにも遠く、隔たっています。その距離感、隔たりの度合いが分かりにくいです。「名機」のアンプを使って「化け物」を鳴らすことが、どういうことを意味しているのか、分かりやすく、極めて正確に表現するよう、言葉を選びます。

「F1マシンに、ゴーカートのエンジンを乗せて、無理矢理走らせようとする、愚行」


驚かれるかたもみえるかもしれません。「実態」は、その表現で、適正です。

ですから、生涯にわたってそれを続けても、得られるものは何もないことは明らかです。それどころか、F1マシンが走らない理由も分からず、次々に高額でぼろい「名機」ばかり買い集めなくてはなりません。それは泥沼です。

これは「オーディオ地獄」の最も代表的なものであり、あちこちで、非常に多く見受けられるパターンの一つです。悩み抜いても打つ手が分からなければ、巷で聞く噂、デタラメの真似ごとに終始するしかなく、それこそ「フランケンシュタイン症候群」の重度障害になってしまいます。

したがって、WEチームのかたがWEレベルのアンプを必要とされているのは当たり前のことであって、いたって自然なことです。

そうかといって、それでは、F1のエンジンを乗せたF1マシンが、ここにあるとします。そんな大それた代物を、誰がいったい操れましょうか。それができるのはプロフェッショナルだけです。

アンプがいかに優れていても、いや、優れていればこそ、それは本物のF1になってしまいますから、我々は、やはりそのような化け物には、近づかないほうがいいのです。

さて、「化け物」「妖刀」などという表現をしなくてはならない種類のスピーカーとはうってかわって、WEのアンプのほうは、全く違う顔を持っています。とても優しい顔をしているうえ、高性能スピーカーが秘めている危険性とは180度違って、非常に安全です。それは文字通り「刀」ではありません。

■理想のパワーアンプ

自宅利用で、理想のパワーアンプは、スピーカーの能率さえ高ければ、25W〜50Wほどのアンプです。真空管アンプをお使いのかたは、このあたりの事情は良く分かっておられると思います。

シングルエンド回路の3Wのアンプ、5Wのアンプ、プッシュプルでも8W 程度のアンプこそが、最も音が良いことを、体で理解されてきておられることと思います。

アンプというものは、最大出力の60%ほどを出している時こそが、最も性能を発揮します。最大が5Wのアンプの、3Wを使えば(自宅ではせいぜい3Wくらいの使用です)最も良い音になるという事実、このことは、メーカーのエンジニア、電気に詳しいエンジニアのかたならば、誰でも知っている周知の事実です。

パワーが大きいほうが余裕がある・・・・、そのような真っ赤なデタラメが、呪文のように繰り返されて、価格だけが、どんどん吊り上がっていったということです。

プロ用には、とことん大きなアンプも存在します。1000W×2などというものもありますが、それは、屋外ホール、野球ドームなどを鳴らさなければならないからであって、音の良さのためのものではありませんので、家庭使用には全く不向きです。レコーディングスタジオとて、それは全く無意味どころか逆効果で、最近の1000Wのアンプ内蔵モニターなどというものではいけません。

能率90dBのスピーカーで、爆音で鳴らして、約10W使用です。それを基準にされてください。その10Wの爆音は耳が痛いほどであり、近所の苦情が集中するほどであり、普段は、オーディオの場合、2Wか3Wしか出していないのが、実態です。
http://www.procable.jp/products/s_75.html


6. 中川隆[-10926] koaQ7Jey 2018年4月21日 17:44:12 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-11764]

ウエスタン・エレクトリックという迷路


欧米のハイエンド製品を手にしても満足が得られなかったユーザーは、次に禁断の世界に入り込みます。

ご承知の通り米国の頂点、ウエスタン・エレクトリック(WE)の扉を開くことになります。

この時、この道を歩む人は冷静さを失っていました。なぜならば、WEの機器を使用している環境や背景を全く考慮していなかったからです。

この時代の米国には優れた業務用の機材がたくさんあります。1920年以降米国の優れたエンジニアは通信や映画産業に関わりをもちます。その結果WEのみならずRCAやランシング、アルテック等がすばらしい製品を生み出しました。しかしこれらのポテンシャルが如何に優れていても映画館や大きいホールで発揮されるものです。

少なくとも50畳以上の部屋があればある程度本来の能力を発揮するとは思いますが、こうした恵まれたリスニングルームを所有できる人は例外中の例外ではないでしょうか?

私もかつては、音楽再生ではWE594Aを上回る最高級ドライバーといわれるランシングのドライバーに、ウーファーの最高傑作の一つであるRCAのユニットをダブルで使用しました(もちろんフィールド型ユニットです)。 ベートーベンのシンフォニーをかけると30m離れた隣地のテニスコートで、街の雑音に打ち消されることなく明確に聞こえ驚きました(駆動アンプは300Bシングルで最大出力は7Wです)。

なんと家の中よりはるか離れた外の方がしっかり聞こえるのです。ここにWEの業務用機器の本質があるのではないでしょうか?

多量の空気があって初めて素晴らしく聞こえるのです。

また、現存するこれらの機器で良品は少なく、その上相当高額です。家一軒分をつぎこんでも多くの人はオーディオのターミナル(終着駅)とは感じないようです。 日本人特有の舶来信奉とWEという究極のブランドがそうさせるのかも知れません。
http://www.rrltd.co.jp/rrplaza/episode/vol04.html


個々の機器は小さな原子核反応炉のようなものであり、それが相互に結びつくと、大きな反応体として動作していると想像してみてください。 私自身の体験からいって、反応炉どうしが反応し合わなければ、いかに大型フロアスピーカーでも、ラジカセ並みの音しか出ません。 

デッカアーク型スピーカーを例に挙げてみましょう。 キャビネットに組み込まれているグッドマン社製20cmフルレンジユニットのマグネットは、500円硬貨より少し大きい位で一見非力なスピーカー。 それに極めて小さな出力(1Wそこそこ)のパイ社製ブラックボックスアンプリファイアーを接続すると、50畳あまりのオフィスいっぱいに良質な再生音で満たされるます。 それを一度聴いていただければ、たちどころに反応力というものを理解していただけます。 現代の数百ワット出力アンプリファイアーを使用して低能率スピーカーを駆動するのとは、まったく異なったスタイルで動作しているとしか考えられません。 

ここに電気信号再生の本質的な問題の根源があります。 ヴィンテージオーディオの時代、電気信号の伝達に使われる電流の量は、質的なものを伝える為だけ有れば十分でした。 電気信号という船を浮かべ進めるだけの水量があれば、それ以上必要はなく、それ以上あると、かえって反応力を損なってしまうのでした。 それゆえにむやみな大出力アンプは製造されませんでしたし、必要もなく、当時のスピーカーに接続しても良い成果は決して得られません。 例をあげてみましょう。 今日のヴィンテージオーディオファンであればどなたでも御存じである、WEのトーキー用スピーカーで説明してみます。

WEシアターサプライスピーカーは、基本的に低域、高域にホーンロードをかけています。 そのため巨大なものになり、初期の555レシーバーをフルレンジに使ったシステムでも長大なホーンロードと開口部が必要です。 のちのTA4181Aと594A型ユニットを搭載したミラフォニックシステムは、さらに巨大な仕掛けのものになります。
 
スピーカーは大きいのに、アンプリファイアーの出力はとりわけ大きなものではなく、555レシーバー専用アンプリファイアーであった41、42、43アンプリファイアーでも、今日のトランシスターアンプ出力から考えれば、特別大きな出力ではありません。 そうした比較的小出力で劇場での使用に耐え、なおかつ効果的な広告が可能です。
 
WEのトーキーシステムの中で働いている、電気信号自体の性質が、現代のオーディオとは全く別の力を保持しているのです。 それこそが核反応的な連鎖であり圧縮、拡張と言うやり取りの後に、再生結果として提示されるのです。 ただアンプリファイアーが連結して圧縮、拡張を行っていっても、そのままでは核反応を発生させることは出来ません。 問題は電気信号の圧縮と拡張が、何のために行われているかです。 

今日のオーディオでは、この圧縮と拡張は利得を得る為であるとか、アンプリファイアーの出力の増大として解釈されていますが、この時代のシアターシステムはそうではありません。 それは電気信号の加工に使われたのです。 加工され、可変された電気信号は、アンプリファイアーの出力という船に乗って、スピーカーに送り届けられ確実に爆発します。 しかしこれだけでは核反応爆発力を長続きさせることは難しい。 確実に誘爆させ、それを連続的爆発に導くには、スピーカーを臨界に保ち、いったん電気信号が入ったらそのまま臨界点に達する様にしなければなりません。 

そこでコンシューマーユースホームオーディオとは、全く別の仕掛けを持った機材が必要になってきます。 WEのアンプリファイアーがその大きさの割に出力が小さいのは、ここに仕掛けが施されているからです。 出力より反応力の方に重きを置いたアンプリファイアーだったのです。 アンプリファイアーに限らず、光学式サウンドトラックフィルムの入力から、終段のスピーカーシステムに到るまで、あらゆる個所に反応する仕掛けが仕込んであります。 つまりWEのトーキーシステム全体が反応体の固まりであり、そのシステムブロックの一個一個が原子核反応炉みたいなものです。 こうした仕掛けがあるからこそ、小さな出力であっても大規模な拡声が可能です。 逆にいえばWEのスピーカーシステムの優秀さの証しでもあります。 

およそWEのトーキーシステム全体を見渡し、その反応力の値を考えた場合、もっとも強力な力を示すのはスピーカーです。 WEに関わらずRCAやヴァイタヴォックス、BTH、アルティック等のシアターシステムのスピーカー能率は大変高く、標準的には1W入力あたり105〜110 dbほどになります。 これはコンシューマーユースのものと比べればかなりの高能率であり、音圧も出るのですが、それはあくまで1W入力時の話です。 劇場で使用する際は、もちろん1Wで済むはずがありません。 当然もっと多くの入力信号を送ることになりますが、さて、ここで能率と音圧の秘密をお話ししなければなりません。

WEのトーキースピーカーは、入力信号の上昇に対してリニアに追従して働きます。 入った分だけ音圧が大きくなるのです。 なんだそれは当り前ではないかと思われるかもしれませんが、失礼ですがそう思う方は真のトーキー用スピーカーの何たるかを知らず、ちゃんと聴いたことが無い方です。 何故ならWEだけでなく真のトーキー用システムが、圧縮、拡張、反応力の三つの力を総動員して、核反応力を発生させたなら、人間はそのすさまじい音圧にリスニングルームに座っていることすら不可能です。 トーキーシステムとはその様なものです。

 スピーカー自体の入力信号に対する変換効率、能率がコンシューマーユースのものとはまったく別物であることを意味しています。 WEトーキーシステムにとってスピーカーの能率とは、再生音における最低保証値であり、1W入力−105/110dbという値は、アイドリング時のエンジン回転数と同じ状態にあるのです。 

ところがこの値はコンシューマーユースにあってはこの値はむしろ、最大音圧レベルに近いものであり、これを考えると両者のIW入力−105−110dbという値は業務用の場合は最低値を示し、コンシューマーユースは最高値であると言うことになります。 そして反応力という立場からみると、両者の能率、音圧レベル特性値とは、1W入力に対する反応力の値であるということに思い当たります。 これがマジックです。 

私達はこのことを知らずに来てしまった。 

確かに能率という面から見ればシアター用スピーカーは1Wでも鳴ります。 しかしそれは反応力がなければ、ただ鳴っているだけです。 シアタースピーカーシステムを鳴らすには、たとえ1Wでも確実に核反応を発生させるアンプリファイアーでなくては、シアタースピーカーの真の能力を示すことは出来ません。 しかしシアタースピーカーを家庭で使用する場合、そのほとんどが核反応力が殺されているのが現実です。 そうでなければ、すさまじい音圧レヴェルでレコードを鑑賞することになり、これは劇場かそれに準じるスペースを確保されている方にのみ許されることです。 

たとえ、そうした空間で映画を上演するならまだしも、レコードを再生するとなると、それは家庭で鑑賞するために制作されたレコード本来の音質とは程遠いものであるのは、ユーザーご自身が良くわかっていることでしょう。 それでは反応力で動くスピーカーが、他の様式で動作して生み出される再生音は、どうでしょうか。
 
シアターサプライ用システムを開発した会社は、家庭での音楽の繊細な表現に用いるためのコンシューマーユースも研究開発しました。 シアターシステムを家庭でそのままレコード再生に使用するとなると単なるPAにすぎなくなり、ホームユースオーディオシステム全体が難聴患者のための拡声機となってしまいます。 したがって転用するにあたって、シアター用とはまた異なる仕掛けが必要になってきます。 特にフォノイコライザーとその後のラインプリに重きを置き、多種多様な可変機能を付属させていきます。 それはレコードという音楽媒体に対して反応させるものです。 一時流行した入力信号を可変させないプリアンプが、大出力パワーアンプと組み合わされた時、拡声機的な再生音となることを思い出していただきたいのです。 

こうした拡声器的再生音は、ヴィンテージ時代のハイフィデリティではまずありえないものでした。 信号とは可変されるもの、というのがポリシーだったからです。 

それではここでシアターシステムスピーカーを汎用転用して、ホームユースとして製造されたモデルについて書いてみましょう。  これらの品は生まれはPAですが、ホームユース品として販売され、なおかつ評判も良いスピーカーシステムです。 米国JBL・ハーツフィールド、パラゴン、エレクトロヴォイス・パトリシアン、英国ヴァイタヴォックスコーナーホーン型等がざっと思い当たります。 アルテック、A7、A5を入れなかったのは、これらは完全なPAであるためです。 又独オイロダインもPAの部類に入るので書きません。 

上記のスピーカーシステム群における共通点は、クリップシュ型の変形コーナーホーンを採用していることです(パラゴンはフロントロードですが。 これらのスピーカーシステムは、一見1Wあたりの入力をコンパクトなボディで、シアターシステム並の音圧レベルを得る為のものにみえますが、実際にPAとして使うと問題が生じます。 PAにとって必要欠かさざる音の到達距離がより短いのです。 確かに家庭用としては他の形式のものより、格段に音は飛びます。 しかし、純粋なシアターPAと比べるとかなり落ちるのです。 

私はこれを試したことがあります。 アルテック1570Bアンプリファイアーで音圧レベルは小さな劇場並みで実験したのですが、10mまではヴァイタヴォックスコーナーホーンもロンドン・ウエストレックスホーンシステムも、音圧と浸透力いずれも変わりません。

 15mを過ぎると途端にヴァイタヴォックスの方が落ちてきて、20mを過ぎると完全にウエストレックスによる再生音が到達してきます。 これは1570Bの入力ボリューム目盛6くらいのポジションでのことで、ゲインをもっと開放するとその差はさらに広がります。 これがクリップッシュ型コーナーホーンの特性で、ハーツフィールド、EVパトリシアン、英ヴァイタヴォックス各社が、コーナー型クリップッシュホーンを用いたのは、業務用機のPA臭を取り除き、ホームユース用に仕立てる為、絶妙なる仕掛けを仕込んだからです。
 
これらはいずれもコーナー型である為、中高音用ホーンがリスナー正面に向くことはなく、中高域を反射させてきつくなるのを避けています。 それでもコンプレッションドライバーの再生音は、他のコンシューマーユースのモデルと比較すれば相当エネルギーは強いのです。 そこで製作者は、中高音ホーンをキャビネットでカバーしたのです。

 ヴァイタヴォックスコーナーホーンや、EVパトリシアンの中高音ホーンがキャビネットに内蔵されているのは、ただ全体としてのデザインを考慮しただけではなく、それなりの理由があります。 ヴァイタヴォックスコーナーホーンの中高音カバーを取り去ると、再生音は途端にPAくさくなります。 そして低音ホーン開口部面積と、中高音ホーンの開口面積比率にも念入りに計算された意味があります。 中高音ホーン開口面積に対し、低音ホーンの開口面積はかなり大きくなっており、それはとりもなおさず、ホームユース的に豊かな低音再生を狙ったがゆえなのです。
 
反応力という観点から見れば、反応力自体をコントロールしていることにもなります。

 それは事実であり必要なことでもあります。 ホームユースは最大音圧というものが限定されているからです。 それは慎重に製作者側の意図する所によって音響デザインされており、シアター用スピーカーをホームユースに使われる方がしばしば陥る音優先のシステムとは異なるのです。 なぜなら、これらのスピーカー群はレコード再生に必要な音色とゆたかな音楽性を備えています。 全ては有能なエンジニア達が音楽の為に考案製造したシステムであり、反応力の抑制は音楽の女神へ捧げられた供え物でもあったのです。
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/51748646.html
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/51749181.html
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/51749261.html


7. 中川隆[-10925] koaQ7Jey 2018年4月21日 17:59:06 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-11764]

我が、蹉跌のオーディオファイル#01. 現装置 ヴァイタボックス・システム にたどり着くまで

終戦直後、まだ音楽など聴く余裕は我々国民には無かったが、当時レコードといえばSP、若い諸君にはピンと来ないかもしれないが、78回転でぶんぶん回るレコード盤に竹や鉄の針で音を拾い、ザーザーいう雑音の中から音楽を聴き分ける。超アナログの世界しかなかった。

片面の演奏時間はせいぜい5分だから、頻繁に裏返したりレコードを換えたり、とてもじゃないが落ち着いて音楽を聴いては居られないのだが、この時代にはこれしかないのだから、それを特に不便とも煩わしいとも思わず、音楽鑑賞の妨げになるものは何も感じなかった。適応とはそういうもので、より便利なものを知りさえしなければかなりラフな 環境にも人間はちゃんと順応するように出来ている。

アマゾンやボルネオの密林深く住み着いた人々を不幸と思うのは文明(と云っても多寡が知れているが)の中に居る我々 の思い上がりと勘違いでしかない。

我家にも数枚のSPと電蓄があった。

ワインガルトナー指揮する第9もその中にあり、8枚組だから第9一曲聴き終わるまでに16回立ったり座ったりしなければならなかった。
だから滅多に聴くことはなく、その分聴いたときの感動は何時も新鮮だった事を覚えている。

その後 SP から LP時代に移行した
レコードは一気にステレオの世界に突入した。

巷ではコンソール型ステレオが発売され、やがてコンポーネントステレオで自由に機器を組み合わせることが出来るよう になった頃から今迄は極限られた少数の音キチという奇妙な人種が次第に一般化し始め、互いの持ち物に羨望の眼差しを向け合い、電機メーカーと提灯持ちのオー ディオ評論家達の巧みな話術に乗せられ、悲惨な出費をする者が多発した。僕がこの人たちに担がれてこの世界に巻き込まれたのは昭和48年だった。

オーディオ評論家を信用しなくなったのは彼らが異口同音に誉めちぎる JBL のがさつな音に起因するが、それはさておき、その1年後にはVITAVOX(ヴァイタヴォック ス)CN191、Machintosh(マッキントッシュ)C-22、MC-275、MARANTZ(マランツ)10B,TEACのオープンデッキに換わった。

昼はレストランで御飯だけ頼み、塩をかけて食べた。

やがてマッキンのブワブワした音が気になり始め、色々物色したけれども、これといったものに当たらず、ものは試に本郷の小さな新藤ラボラトリーに飛び込んで実情を話すと、答えは明快で、C-22 と MC-275はそういう音なのだと云う。

VITAVOX CN191もオリジナルその儘では低音がぶわつく傾向がある。

「だからお前は悩むべくして悩んでおるのだ。お気のどくなことだ」だと。

そう云うかい。ならば買おうじゃないか。ということになってこの新藤ラボラトリーの アンプを買った。

それにプレイヤー装置は Garrard(ガラード) 301とOrtofon(オルトフォン)RMG309と SPU-A。

ご飯が小盛りになった。それから35年このシステムを持ち続けた。

このシステムで鳴らすレコードの音は一つの完成をみている事は確かで、大概何処の音を聴いても羨ましいと思ったことは無かった。

この35年の間に、オーディオ界はデジタル時代に突入していて今やレコードなどはすっかりCDに駆逐された。しかし断言してもよいが、その現在にあってまだ、CDの音はレコードの音に遠く及ばない。

我家にあったSPの第九をCD化したものがあったので過日買い求めたが、雑音だらけのSPの方が 遥かに音楽的なのに吃驚したことがある。それ以来CDはずっと敬遠してきた。
http://audio-file.jugem.jp/?month=201007


40年前、オーディオの世界ではJBLが半ば神話の世界に入っていた。

そしてマランツとマッキントッシュ。

オーディオファンの間ではこれらでなければ世も日も明けない一時代があった。アルテックも、JBLと並ぶ大ブランドだった。

一度ブランド品として名が売れて仕舞うと後は楽チンで、一定期間は黙っていても売れてゆく。音楽などは二の次で「何を聴くか」よりも「何で聴いているか」が一義的な問題であったようだ。

VANジャケットが自分に似合うか否かは二の次であったように

「何で聴いてるんですか」

と聴かれて

「JBLです」

と小鼻を膨らませて答えなければ格好にならなった。加えて

「アンプはマッキンです」、

「私はマランツです」

と答える事が出来れば大得意の満点であったのである。そう、マークレビンソンという腐れアンプもあったが、今日では「LINNです」と答えねばならんのだろうか。
今、「JBLです」と答えるマニアは随分減ったのかもしれない。でも換わりに「LINNです」と答えなければならないのなら心理的レベルは進歩していない事になる。どうあれ、カリスマ的な目玉商品を人々に印象付ける事が出来れば流行を造る事が出来る。

2007年以来、LINNはネットオーディオを引っ張ってきたというから、ならば日本の業者や提灯持ちの評論家がカリスマに祭り上げたということかもしれない。そのこと自体ちっとも悪い事ではないし、ネットオーディオも面白いから寧ろ歓迎すべきだが、アンプ一個が数百万円、プレイヤーも数百万円。何から何までLINNで揃えたら軽く1000万円を超えるという事になると、ウェスタン並みのバカバカしさである。

35年前、僕はぷっつりオーディオ雑誌を読まなくなった。

参考にならないからであったが、余りに過激な人達が登場して、全員揃ってパイプを咥えている姿が気持ち悪くて見るのが嫌になったのである。
表現が違っていても云う事が全員同じであるところも気に食わなかった。一人が誉めると全員が誉め、貶すと全員が貶す。そいう事なら評論家など一人で充分だったと思うが、当時はこの仕事が金になったのかゴロゴロいた。

一人の評論家がJBLを誉めると数人の評論家が異口同音に誉めちぎり、其れを読んだ読者が揃って JBLを求める。僕も私もJBLという構図が簡単に出来上がる。斯く云う僕だって僅か半年の間だったとはいえ、一度はJBLを手にした事がある。

今年の7月になって、僕は35年ぶりにオーディオ雑誌を読んだ。評論家のメンバーはすっかり代って往年のパイプオジサン達は一人も登場して来ない。代って彼らの子供か孫くらいの年齢と思しき若者達が評論家として登場している。

それにしても、昔も今も評論と云うのは何故あんなに表現が難しいのだろう。まどろっこしいと云うか、解読には随分な苦労を強いられる。うっかりすると結局何を言っているのか解らない事もある。権威付けでもしたいのなら阿呆な話だ。
http://audio-file.jugem.jp/?eid=27


その昔、RCAに

フラワーボックス
http://www.youtube.com/watch?v=iG3w-mh5Z9c
http://budjazz.blog82.fc2.com/blog-entry-11.html
http://www.eniwa.co.jp/umeya/audio.html


という一寸素敵なスピーカーがあった。マグネットを使用する現代のスピーカーではなく駆動電源を必要とする所謂フィールドスピーカーというタイプである。

箱の全面と側面に貼られた布に大きく花柄の刺繍がしてあることからこの名が付いたが、正式には、RCA Loudspeaker 106という。

1950年代のモノーラルLPを鳴らすと実に艶っぽい音がする。
これを、GEのバリレラを使って真空管アンプで鳴らすのである。

この時代のアメリカ録音のレコードを聴くには断然バリレラが良い事を、僕はこのフラワーボックスで始めて知ったが、オルトフォンを始め全く他の追随を許さない。普段使う事が無くて引き出しの奥に転がっていたバリレラが敢然と息を吹き返し、フラワーボックスは恰も其処に歌手が居るかのように現実味を帯びて鳴ったのである。再度云うが実に艶っぽい。

こんなものを造る国と日本は戦争をした。端から勝てる相手ではなかったと今更ながらつくづく思った。

モノーラルのレコードの魅力は何と言ってもこの艶っぽさと生々しさにあり、ステレオLPでは終ぞ味わえぬものだ。こうした超アナログ世界の音を貴方が聴いた時、どんな気持ちになるだろう。

言い方を換えるなら、これ等の機器は音は鳴るが、音楽が鳴ってこない。無論、鳴ってくる音にはメロディーがあってリズムがあるから音楽には違いないけれども音から連想するものが違うのである。音楽の価値はそこから何を連想させるかで決まるのだ。

フラワーボックスが奏でる音楽には、つまりアナログ音には血が通っている。だから、連想するものにも血が通っているのである。

PCのサイトでVenetor Soundを検索すると、50年〜60年代のアメリカのレコードを不思議な事に見事なアナログ音で聴く事が出来る。

Venetor Sound Web
http://venetor-sound.com/main/

PCなどという超デジタル機器でどうしてこのような音が出てくるのか解らないが、間違いなく出てくる音は古き良き時代のアメリカンポップスのアナログ音である。この時代のアメリカという国の一端を知る事が出来る。
音楽には常にその音楽が生まれた背景があるから、それを聴き採る事が出来るかどうかがオーディオの評価につながる。

スペックを評価してもオーディオの価値は解らない。オーディオは決して主役ではなくて「主役は飽くまでも音楽にある」という事もこのサイトが教えてくれる。
Venetor Soundという会社は、言ってみれば今モノクロフィルムに注力するローライの姿に良く似ている。人の心に訴える本物の音造りをめざす数少ない会社の一つである。ローライと違う所は老舗ではなくベンチャー企業だという所だが、これからの我が国に必要なのは、中身の腐った某光学機器会社や紙屋の様な企業ではなく、こうした本物を追求してゆく会社である事に間違いない。
一度彼等の造る音を聴いてみる事をお勧めしたい。
http://audio-file.jugem.jp/?eid=28


40年ほど前、オーディオ界ではどう云う訳かオーディオをネタにして金を盗る人達をオーディオ評論家と呼び、メーカーや出版社そして販売店が重宝し、確かな耳を持たなかった当時のオーディオファンは彼らを神の様に崇め、云われるままに辺りを徘徊して金をばら撒いた。

音を知らないという意味では実は彼らが僕らと変わるところは全くなかったのだが、何でも自信を持って言い切る所に拠所を持たない多くの読者(オーディオファン)が振り回された。

自信の源がメーカーや商社の広報室に有り、マスコミのバックアップにあるのは云うまでもあるまい。彼らの進みたいところに提灯を向ければ良いので、彼らが何を抱えて歩いているかと云う事はどうでもよかったとしか言いようのない発言が続いた。

この人たちは今どうしているのだろう。僕はこの人たちを無視し、オーディオ関係誌も読まなくなって35年になるから現在の姿は解らない。が、少なくとも当時はこういう風だった。

趣味の問題は100%自己責任だから、それで泣いたって本人が悪いに決まっている。僕を含めた多くの彷徨える人々の散財はだから評論家の所為ではない。それは解っているが、35年前彼らに担がれた不快感は未だに払拭されないでいる。

聞いた話で本当かどうか知らないが、ある大金持ちの超マニアが部屋にカーテンを引き、後ろで交響楽団のメンバー数人に演奏してもらい、評論家達を呼んでオーディオ機器の当てっこをして貰ったら、皆口々にこれは何、あれは何としたり顔だったという。おまけにもうちょっと音の粒立ちが良ければ、とか低音を締めたらもっと良くなるだろうとか、色々注文もあったという。

おそらく嘘だろう。だがこの逸話は彼らのあり様を良く物語っている。本当にやったらさもありなんと思う。


僕がヴァイタボックス・コーナーホーン(Vitavox CN-191)を見付けたのは、当時良く通っていたオーディオ店の小部屋であった。まるで隠すように置いてあったのを目敏く見付け「これを聴かせて欲しい」と云ったら何となく渋っていた。

値段を聴いたら156万円だとどういう訳か渋々答え、「買う」と云うと値が張るのでローン会社の信用がつくかどうか、とまた渋った。

僕の誤解かもしれないが、余り売りたくない様子が見て取れ、ローン会社の信用が付くととても残念そうだった。どうしてだか解らなかったが、このVitavox CN-191は最後のUKオリジナル品と後でわかった。
が、兎も角このVitavox CN-191が僕の部屋に安置された。
素晴らしい音だ、とは残念ながら云えなかった。原因がこのスピーカーを鳴らすアンプやカートリッジその他のレベルが低すぎるところに有ることは解っていた。

色々探した結果、最終的に選んだのはマッキン(Mcintosh C22、MC275)だった。当時最高のアンプだと各誌が誉め讃え、評論家も挙ってこれ以上のアンプは無いと絶賛しているから間違いは無かろうと思ったのである。当時の趨勢はとっくにトランジスタに換わっていたのと、このアンプを手放す人が少なかったのか市場には殆ど出回る事が無く、探すのには時間が掛ったが。

何とか見付けて欣喜雀躍音を出したがそれは酷いものだった。
LAXの真空管アンプよりはスケールが大きかったが音質は大差ない。
僕が評論家に疑問を持ったのはこの時である。

プレイヤーはこれも彼らが絶賛するトーレンス(THORENS TD124)。
アームは矢張り先生方ご推薦のSME3012,
カートリッジはエンパイア(EMPIRE 1000ZEX)。

低音がぶかぶかで、音は出たが音楽にならなかった。

プレイヤーが悪いかと思ってマイクロの、巨大なターンテーブルを空気で浮かし、糸で回す奴に買い替えたが、これは一段と酷い物で空気が漏れてターンテーブルが傾きシャーシーに触れて一周毎にゴトゴト音がした。アフターサービスも最悪で新品の欠陥品は結局治らないまま、正常なものとの交換も無かった。当時力は滅法あったので海に投げ込んだ。売るにも売れないし、付け物は家では付けて居なかったし、バーベルなら持っていたのでもういらない。第一見るのも嫌だった。

だが、音の悪い原因がプレイヤーに有る訳ではなかった様だから、ならば原因はアンプしかない事になる。買ったばかりのマッキンを買い替えねばならんとは不愉快の極みだが駄目なんだから仕方あるまい。

とは云うもののどんなアンプがあるか知っているわけではないし、当てがあるわけでもなかった。しょうがないから当時出版されていたオーディオ機器の総目録を隅から隅まで読んだ。巻末のスペック集は論評なしだったから、そこばかり何回も読み直したが、本から音が出る訳でなし決定打が打てる筈も無かったが、藁おも掴む思いで印象に残ったものを拾い出し、それを何回も見比べて最後に残ったものの音を聴いて確認することにした。

最後に残ったのは「RA1474」 とメインアンプの「124D」だった。
メーカーは新藤ラボラトリーとある。聞いたことが無い。
どうせ碌でも無かろうが音が悪けりゃ買わなければいい。
兎も角行ってみることにした。
http://audio-file.jugem.jp/?eid=4


救世主、新藤ラボ 

新藤ラボラトリー
http://www.shindo-laboratory.co.jp/Front/indexj.html


小さな扉を見付けるのに苦労し、やっと探し当てて開けると狭い階段があって、登り切った所が新藤ラボだった。

音が鳴った。素晴らしかった。

RA1474はフォノ専用のイコライザーアンプ。

124DはWE-350Bプッシュプルのメインアンプで迫力満点、加えて繊細でもあるからVitavox CN-191を鳴らすのには理想的だろうとこの時半ば確信していた。

数日後再度新藤ラボを訪ねた時、体中の全ての輪郭が猛烈にはっきりした人物が入ってきた。その人が新藤さんだった。

新藤さんは好人物であった。嘘を言わず、云った事はやり、出来ない事は云わない人だった。この時の印象は35年たった今でも変わることは無い。メーカーや販売店に有り勝ちな虚飾が一切なく、右だと云ったら左でも中間でもなく徹底して右だから解り易くもあった。

Mcintosh C22,MC275に関してはぼろ糞で、そもそも音全体に締りのないアンプだから、音のバランスを期待する方が間違っている。

「あそう、買っちゃったの」・・・・
「お気の毒」・・・

の一言でちょん。もう少しやさしい言葉はねーのかい。ねーんだなこれが。

RA1474 と124Dはキットで買うことになり週2度程此処に来て自分で組み立てることになった。キットと云っても部品は既に取り付けられており、配線だけすれば良い状態だったから不器用な僕にも出来たのだが、半田鏝と机が用意され、それから一ヶ月半程通った間新藤さんとは随分色々な話をした。

常に明快な人だから解りやすく、物事に対する考え方は良く理解できて、音造りと云うのは要するに人柄だということがこの時良くわかった。

僕は写真をやるが、写真は撮り手の性格が出る。怖いほど出る。
撮った被写体の影に自分が映っているのである。
音造りもやはり造り手の音が鳴っているものだ。

日本人の美に対する感覚は欧米人とはちょっと違って、音でいえば水琴窟や鼓、といった単音に感じ入る様な繊細さを持っている。反面グランドキャニオンの巨大な静けさやナイアガラの爆音の様なスケール感に欠けるところがある。

環境が違うから当り前のことだが、音楽にはこの二つの要素が必要で、新藤さんの音はそれに近かった。最近では新藤アンプは寧ろ海外で注目されているというところが、何やらこんなところにも国情が反映されているようで悲しい。65年の間に我々日本民族が失ったのは、こうした無形の心に拘わる感性ではなかったか。


Vitavox CN-191は見違えるような音で鳴り出した。

結構僕は満足していたが、新藤さんはVitavox CN-191の欠陥を二つばかり挙げ、これだけは直しておこうという事になった。

中高音用S-2ドライバーの裏蓋がプラスティックなので此処で音が死んでいる、従ってこれをステンの削り出しで造り直す。
ネットワークがチャチでここでも音が死んでいるのでしっかりしたものに造り直す。

という2点だった。特性のコイルとオイルコンデンサーを使って造り直し、この2か所の改良で夢の様な音に変身した。
序にスピーカーの内部配線も良質の物に換えた。

これで僕は充分満足だった。有難うを僕は連発したが、まだあった。
これはスピーカーの欠陥ではなく、我家の普請の問題だった。

このスピーカーは部屋のコーナーに嵌めこむように造られていて、裏から見るとだから骨組みだけでがらんどうである。
従って壁が低音ホーンの一部を代用するように出来ているので、理想的な低音を出すには壁がしっかりしている必要がある。我家は2×4の安普請だから、建てるときに気を使って壁に木の板を張り付けていたが充分ではないとのことで、裏蓋を付ける事になった。

これで低音はぐっと締りが付いて、音全体のバランスがぴったりとれた。
序にウーハーを外し、エッジに何やら塗り、乾くとこれで孫の代までエッジがへ垂れることは無いという。

Vitavox CN-191に施した改良は以上である。おそらくこれでVitavox CN-191コーナーホーンの持つ可能性の殆ど全てを引き出すことに成功したと僕は思っている。
新藤さんは何も言わなかったが、おそらく同様に思っていることだろう。それ以降スピーカーについては発言が無い。

これをRA1474と124Dで鳴らし、プレイヤーはGarrard 301のセンタスピンドルを改良してでかいターンテーブルを乗せ、アームにOrtofon RF297に厳選したSPU-Aをチューンアップした眼も眩むようなカートリッジ, という組み合わせが出来上がった。

それから35年僕はこのシステムで音楽を聴いた。オーディオには幾つか頂点があるが、このシステムも一つの頂点だったと思っている。

当然、これ以上の音が存在することを僕は知っているが、果たして家庭に持ち込むに相応しいかどうか聴いてみて疑問を感じたことがあった。


ウェスタンの15Aホーン である。

某所で聴いたがこれは凄かった。
ピアノがピアノよりピアノらしかった。もう桁違いで比較対象の問題ではなかった。

15Aホーンは御承知の通り劇場や映画館用であり、客席は20〜50メートル以上離れたところにあり、且つ天井はビルの数階分の高さがあることを想定して、観客に如何に心地よくしかも巨大なスケール感を味あわせるかという事がコンセプトだったろうから桁違いは寧ろ当然の性能と云ってよいが、それをこの時は距離約4メートル程、天井高2.5メートル程の所で聴いたのだから、それは腰も抜けよう凄まじさだった。

この時ハスキルは正しく男だった。「げー」と僕はのけ反った。僕の大好きなハスキルが。

家に帰っていそいそと僕は同じレコードをVitavox CN-191で聴いた。
紛れもなくハスキル はエレガントな女流ピアニストだった。

ハスキルのモーツアルト、これ程無心で典雅な音楽は無い。Vitavox CN-191ならずともこれがちゃんと聴けるなら、スピーカーは何だっていい。

新藤ラボの音造りは要するにハスキルのピアノをハスキルのピアノで聴かせてくれるのである。

この人に出会わなかったら、僕は未だに迷い続けていただろう。
http://audio-file.jugem.jp/?eid=5


8. 中川隆[-10924] koaQ7Jey 2018年4月21日 18:17:47 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-11764]

我が、蹉跌のオーディオファイル #28.欲しかったスピーカー
http://audio-file.jugem.jp/?eid=34


オーディオに興味を持ち始めてから約40年程経つが、当初最も欲しかったスピーカーにクラングフィルム、(後にシーメンス)オイロダインがある。
引き出しを整理していたらシーメンス当時のカタログが出てきて、オイロダインのスペックが載っていた。


ちょっと驚くのは再生周波数で、何と50Hz〜15,000Hzとあった。
今時数万円のスピーカーだって人間の可聴範囲20Hz〜20,000Hz付近をカバーしている。

そこで、スピーカーの再生周波数に付いて一寸調べてみたら、どうやらこういう事らしい。

スペックがどの様な数字であるかは兎も角、

「実際にスピーカーから出る低音の60Hz以下は音というよりも風圧として肌で感じるもので、強烈なドラムやベースの唸りの様な低音は大概80Hz〜100Hzくらいである」

という。だから、60Hzが出れば通常僕らが聴いているオーディオの低音に何ら不足を感じるものではなく、まして50Hzが出るなら映画館などの大鉄桟を巨大な大砲の発射音や炸裂音で揺るがすに実は充分な低音が出る事をオイロダインのスペックから読み取る事が出来るのだそうだ。

そして高音は「4KHz〜6KHz以上の純音の音色を判別する事は非常に難しく」この辺りで音程に対する判断は鈍って来るものらしい。

僕らが聴く「スピーカーの音(無論録音前の原音も)を決定づけるのは純音ではなく倍音であって、倍音は整数倍で膨らんで、大体13〜14KHzほど先からは殆ど聴こえてこない」ものらしい。

だから、オイロダインの50Hz〜15KHzという周波数帯域はこれらの条件を低音で10Hz、高音で1KHzばかり其々上回っており、従ってオイロダインで聴けない音は無いといってもよいという事になるらしい。

だから、2〜3万ながら矢鱈に周波数帯域の優秀なスピーカーが量販店などに出回っているのは、要するに僕ら消費者が悪いという事になるようだ。

つまり、食紅で真っ赤な蛸しか買わないとか、胡瓜や大根や長芋も真直ぐなものしか買わないとか、そうした次元と同じ事で、本質よりも見た目を重視する発想と同じ理屈になると考えてよいだろう。

生産者は売れなければ困るから、食紅が体に毒だろうが薬だろうが兎も角真赤っかに塗りたてちまう。流石に近頃では暮れの御徒町でもこんな蛸は滅多に見掛けないが、一昔前は真っ赤っかが常識だった。

食の安全が叫ばれる現在でも、野菜などは相当にいかがわしい色付けや型の細工、或は遺伝子の組み換え、延命処置などをしてあるものが出回っているようだ。
そういうものでなければ、僕らが買わないから、言い換えるなら、音が良かろうが悪かろうが最低でも20Hz〜20KHz出る事にしなければ買う人が居ないから、メーカーは無理してでもこういうものを造るし、測定の仕方で再生周波数表示などどうとでも云える事でもあるから、何が何でもこれ以下の数字は発表すまいとする。

基より、こんな数字は音質には何の係わりもない事で、それは曲った胡瓜も真っ直ぐな胡瓜も味や栄養価に変わりが無いどころか寧ろひん曲った胡瓜の方が(自然栽培)数段勝るというのと同じ事であるようだ。

従って周波数50Hz〜15KHzのオイロダインのスペックは、実質的に巨大空間における再生音に何の不足もないということを示しているのだが、既に各メーカーの宣伝文句に毒されてしまっている僕らは、この数字に目を疑い「そんな程度のものか」と吃驚して「大したこと無い」と見下してしまう。

でも評判は最高だから、それを僕らが住むマッチ箱の中の更に小さな書斎で鳴らそうと思う人もいる。結果的に手にはしなかったが自分がそうだった。

マッチ箱の中で鳴らすオイロダイン、実際は劇場の体積分の部屋の体積程度の実力も出せないのではあるまいか。

第一天井高が違い過ぎる。一般的な家庭用のスピーカーだって100%の実力を発揮させるには本当は5メートル以上の天井高を必要とするが、我々の住むマッチ箱の天井高は多寡だか2m半程度が通常の高さである。

単なる大音響ならば出そうと思えば出せるのかもしれないが、音楽としてはとても聴けたものではあるまい。今更ながらこんなものを買わなくてよかったと再度カタログを見直してそう思った。オーディオ関係者の誰もが口をつぐんで決して口外しないのは部屋と音響の関係に付いてである事は知っておいた方が良いだろう。

本当の事を言ってしまうと、メーカーも評論家も雑誌も売れなくなって都合が悪いから口外しないのである。当時本気で購入を考えていた事が「阿呆なことだった」とはそれを知った今だから言うことが出来る。

「クラングフィルム」、ただの社名だそうだが何とも響きがいい。これだけで部屋中に心地よい音楽が広がってくるような錯覚すら覚える素敵な名称である。

僕はドイツの映画館で映画を見た事が無いから、オイロダインの本当の実力は知らない。

旧日劇には確かWEの巨大なホーンが入っていて、解体時に誰がかっぱらうかと話題になったらしいから、日劇で観劇した人達は知らぬ間にWEの劇場音を聴いていた事になるが、クラングフィルムを使っていた劇場や映画館となるとまず聴いた事がない。少なくとも僕は知らない。

そのオイロダインを今頃になって某所で聴いた。

まあ、一般家庭ではあまり望めない広さの部屋にデンと置かれたオイロダインは壮観であり、愛想もこそもない如何にもドイツ的な武骨さが却って、変な例えだがローライの写りの良さの様な、カメラの武骨さとは真逆の効果を期待させるのと同様、見ているだけで素晴らしい音が聞こえてくるような気さえしたものだ。

期待に胸を膨らませていざ鳴りだしたこの時の落胆はだから筆舌に尽くしがたい。
音はか細く、妙に高音ばかりがガラスを引っ掻くような音でキーキー鳴りだした。
おそらく原因はオイロダインそのものではなく他に有ったのだろう。配線間違いとか、プレイヤー周辺、或いは真空管・コンデンサー不良、等々、そして何よりも部屋。

それにしても酷かった。

ドイツスピーカーが如何に優れたものかは日常聴いているつもりだから、その遥か上位機種のオイロダインがこのていたらくである筈が無い。いや、このような音で許される筈が無いと思ったが、これはオイロダインが悪いのではなくて、映画館の大空間に向けて、且つスクリーンの後ろに置いて鳴らすように出来ているスピーカーを書斎に持ち込むこと自体が間違いだと云うべきなのだろう。

ここで聴いたか細い音を完璧主義のドイツ人が母国の映画館で鳴らして、経営者も観客もそれで満足する筈はなかろうとも思った。

あの若かった頃、首尾よく入手出来ていたら僕のオーディオ人生は悲惨なものに変わっていたことだろう。

何時か本当のオイロダインの音を聴いてみたいが、何処で聴く事が出来るのか今のところ当てが無い。

一昔前FMファンという雑誌があった。その創刊号のグラビアに野口さんという方のオーディオルームが掲載されていたが、この人は桁違いな人でコンサートホール程の広さのオーディオルームに有名どころのスピーカーがごろごろしており、壁にオイロダインが嵌めこんであったと記憶している。もしかしたら此処で聴く事が出来るかもしれないと思うが、とっくに物故されたのでどうにもならない。

カタログでオイロダインには2m×2mという平面バッフルを指定しているがこのサイズはどう考えても「最低これだけ必要ですよ」ということであって、何に依らず無限大を理想とするのが平面バッフルならば、オイロダインのバッフルが2メートル四方で充分というものではないにまっている。

然るに、その最低限の寸法だって家庭に持ち込むにはかなりの無理がある事が容易に想像できる。バッフルを左右の隙間なくピッタリくっ付けて置いても横幅4メートル必要である。

勿論これでは何かと不便だから実際は最低でも5メートル必要になるし、天井高は通常2.3メートルと考えて、部屋に入れるだけなら何とかなるだろうが、これもぎりぎりでは何かと苦しいだろうから少し余裕を持たせるとして3メートルほどは必要になるだろう。そしてバッフルの後ろにも最低2mほどの空間が必要になるし、今度はスピーカーから何メートル離れたところで聴くかを考えなければならない。最低でも8mほど必要とすれば、部屋の縦方向は10メートル以上必要になるだろう。

長手10メートル、横幅5メートル、天井高3メートルが、オイロダインの最低条件のバッフルを置くスペースとして必要という事になる。


そしてこれは最低条件だから此処までやったからといって満足に鳴ってくれる保証はないのである。

メーカーも発売元も売れるものなら売りたいから、家庭用として組み上げる最低限の規格を無理やり発表した事を恰も証明するように、某所の音は再度云うが酷い音だった。低音など出てこなかった。

オイロダインはドイツスピーカーの代表格だから、ドイツスピーカーは劃して、つまりこういう物を家庭に持ち込ませようとしたから評判を落とし、我が国で普及しなかったのではないかと思われる。これは実に残念なことだ。

シーメンスにはコアキシャルという25センチウーハーの同軸上に9センチツイーターを装備した小劇場用のスピーカーがあるがこれを1メートル四方の平面バッフルに付けたものも他所で聴いた事があるが、オイロダイン同様Tメートル四方のバッフルでは音にならないのだろう、これも酷いものだった。

カタログにはもう一つスタジオモニターの「オイロフォン」とかいうスピーカーも載っていた。

W460,H1050,D310、2WEY,7スピーカー、アンプ内蔵密閉箱。
中高音は口径の記載はないが8pほどの物を拡散方向を変えて4個、低域用も口径の記載はないが20センチ程のコーンスピーカーを3個、という構成である。

「透明な音質は苛酷なまでに音源の判断を可能にします」とあるから、音という音は細大漏らさず再現しますよ、と云っているわけで、だからこそアンプ内蔵なのかと推察するが、「高域、低域共3db、6ステップの調整が可能」とあるし、「壁面に接近して使用できます」とあるから、敢えて業務用のスピーカーを家庭に持ち込もうというなら、大空間を要しないスタジオモニターの此方の方が扱いやすいかもしれない。尤も今でも発売しているかどうかは知らないが、カタログに記載されているくらいだから日本の何処かに存在するものと思われるので、何方か探してみられては如何だろう。

ヴァイオリンを弾く友人T君はELACの何とかいうスピーカーを使っているが素晴らしいとべた誉めである。僕は聴いていないから何とも言えないが、ELACのSTS322というMMカートリッジを愛用しているので、同様の音造りであればべた誉めも当然かと推察する。ドイツの音造りにはイギリス、アメリカとはまた違った如何にもドイツらしい堅めの哲学の様なものを感じさせる。

WEに代表され、JBLやアルテックで一般化したアメリカスピーカーも僕らを魅了するに充分な魅力を持っているが、イギリスのタンノイやヴァイタボックスは音の品性に於いて遥かにアメリカ系を上回る。全てそうだという訳ではないが、概してアメリカ系のスピーカーはジャズ、ロック系の音楽に適しており、其れ程の品性を必要としないのは云ってみればお国柄かもしれない。

どうあれ、ドイツスピーカーの胸を張ったようながっちりした、且つ繊細な音造りの魅力が正しく紹介されていない事は、オーディオ大国日本として画竜点睛を欠くと云うべきだろう。

4、5年前、捨てられていたラジオから外したような、ボロボロのドイツスピーカーがネットオークションなどで出回ったが、こうした事を積み重ねた結果がドイツスピーカーの評判を落としてしまったのではあるまいか。

あの手の8pほどのスピーカーはおそらくラジオから外したものと推察され、もしそうなら所詮人の声さえ満足に聴く事が出来れば事足りるので、其れなりの性能にしか造られていないだろう。それを50円か100円か或いは1000円か知らないが塵の山から安く拾って来て、オーケストラを鳴らし「フィールドスピーカーで御座い。付いては20万円頂きます。此方は上等のテレフンケンなので100万円頂きます」、これでは評判が落ちるのも無理はない。

スピーカーで一番難しいのは箱だという事は今更めく話で、とうに皆様御承知の通りである。

ただ造るだけなら大工仕事でも出来るが、ユニットの実力を実力通りに鳴らす事はそう簡単に出来ることではない。

指定の寸法で造ったから音になるかといっても、まずまともな音になった例を僕は知らない。無論素人仕事でも偶然の大当たりが無いとは言えないが、エンクロージャーの自作ばかりは決してお勧めできるものではない。

尤も、どう造ったって、音は出るに決まっているので、願望から僕らはつい錯覚する、出来たてのほやほやの時は「なんて良い音だ」と思いたいのである。

そして、JBLやアルテックのユニットを使っているんだから良い音に決まっているというブランドに対する先入観がまた僕らの耳を錯覚させる。

回路図通りに組み上げれば一応回路図通りの音が出るアンプなどとはわけが違って(これだって部品配置や配線方法等で俄然音は違ってくるが)目に見えない空気の振動に関する計算と現実の音の間には大きなギャップがあるようだ。

だが逆の事もあるだろう、コーラルのスピーカーユニットだって、箱を旨く造れば素晴らしい音に仕上がるかもしれない。今も云った通り偶然の産物が成功をおさめないとは云えないから、つい期待するし箱造りに嵌るのである。

この事は自作エンクロージャーに限った事ではなく、他社製造の箱つまり指定寸法に依る本職の仕事だってユニットがまともな音を出した例を聴いた事が無い。
まして、他社独自の設計によるエンクロージャーをや、である。

タンノイ然り、JBL,アルテック然りオリジナルとの音質の差は歴然としている。

古くはヴァイタボックスのコーナーホーンに物凄い奴があった。大メーカーともあろうものがよくぞここまでやってくれたものだとほとほと愛想が尽きて、以来このメーカーの物は何によらず買った事が無い。こういう音造りを平気でやる音響メーカーを信用出来ないのである。指定寸法という触れ込みながら、どう造ったってここまで酷い音にはなるまいと思うが、それがちゃんとそうなっているのだから驚く。

件のラジオ用スピーカーも当然箱を作らねばならないが、素人仕事も本職仕事も含めてちゃんと音になった例があるんだろうか、甚だ疑わしい。

僕の知っている限りでは、自称スピーカーの専門家の造ったへんてこりんなバッフルなど随分杜撰でいい加減なものだった。言うまでもなく音は出ていたが音にはなっていなかった。

会社の大小を問わず、どういうものを造るかというメーカーのコンセプトは、要は経営の先見性に加えて教養とセンスとモラルを根本とする筈だから、これが無いメーカーは気楽なものである。何でも有りなのだ。要は「だからこのスピーカーは良いのですよ」という話を造ってしまえば良い。

僕らはだから自分の耳をしっかり信じて、良い悪いもさることながら、好きか嫌いかをしっかり耳で判断したら良いのだろう。JBLだから好きなのではなくて、眼をつぶって聞けば自分の好き嫌いは誰に教えてもらわずとも基よりはっきりしている筈だ。

その耳で是非ともちゃんと整備されたドイツスピーカーの音を聞いてみては如何だろう。

ただし、どうしてもオイロダインをというなら、閉館した映画館を買ってしまうのが早道だろうから相当の費用も必要になるに決まっている。だが、価値はあると思う。

勇者の出現を期待して、是非とも聴かせて頂きたいものだ。

コメント

部屋とスピーカーの関係をごまかし続けたからオーディオをやる人が減ってしまったのは確かでしょうね。

目先で物を売るために将来を潰してしまった。

その反動か最近はルームチューニングを試みる人が出てきたのは興味深い現象ですね。
とりごん 2013/01/05
http://audio-file.jugem.jp/?eid=34



9. 中川隆[-10933] koaQ7Jey 2018年4月21日 19:07:26 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-11770]

Western Electric Amprifireについて


このページはアメリカWestern Electricのアンプ情報を掲載しています。私が現在使用しているアンプの数々です。

WE20B,WE46C,WE49,EW62,WE118,WE124,WestrxRA1474,RA1479等


WE46Cの詳しい写真があります。
http://www.yasunaga.co.jp/WE/WE46C.html


Inside ofWE46C Power Amp 205D PPpage


This WE46C is so nice sound in Push Pull amprifire.


WE49 (264C X 2 ) Line Amp
49の電源
WE62 (262A X 1) Line Amp

WE118 para pushpull amp


WE124 amp
WE118 amp para push pull ( 6J7x2,6L6x4,274Ax1)

WE124 amp ( WE348Ax2,WE350Bx2,WE274B )
WE124 amp ( WE348Ax2,WE350Bx2,WE274B )

Altec 1569 para pushpull amp. (6CA7x4,5U4Gx2,6CG7x2)


Westrex RA1474 X 2, RA1479 power supply. このプリアンプはAシェルのレコード用に使用しています。マーリック*のLC付き。*現エルタス社の社長が昔作ったトランス。

Westrex RA1474D X 2, RA1479 power supply. これはOrtofonトランス付きのGシェルに使用。前段のトランスはパスして使用。


このリアイコライザーはLCRでまぼろしのマーリック製です。音がいい カートリッジの最高はときかれたら迷わずOrtofon トランス付きのGシェルと答えます。当然古いやつ!


 最高の電源、ただしWE300A,WE274A刻印,WE348AメッシュWE351,WE313CAなどすべてWEの球を使用しないと最高の音は望めません。特にWE300Aの音がきめて! だれかWE300Aを譲ってください。

24V Tungar power supply バルブ電源 WE288A Tungar Bulb. Trans is made by Hiroshima Trans. This was made by Mr.Izummi live in Hiroshima.  WE20B電源、年代違いで2台あります。140Vから300VのB電源が取りだせます。

Western のアンプの最高は?

 Westernのアンプの最高はWE59,60,61,62だと言われています。

WE59に使用されている出力管はWE252Aです。この球は1930年より1978年まで製造、57A,59A,59B,67A アンプに、10A,11A,15A,16A, RTE; D-96566 Navy RTE、309A Police Radio等に使用されました。つい最近TUBE WORLDで数千ドルで売っていましたが、買いそびれてしまいました。残念!ただし1949年当時は252Aは20.00ドル、300Bで6.95ドル、350Bが15.20ドルでした。
http://www.yasunaga.co.jp/WE/WEamp.html


WEのトランスのデータです。
http://blogs.yahoo.co.jp/fareastern_electric/62006702.html


1937年ということでWEの映画システムのトランスがほとんど載っています。

特に91アンプは入力トランスの285Aも出力トランスの171Aも、ともに100〜6000Hzの再生帯域なのでその間にどんなに広帯域の高NFBアンプを持ってこようと特性はトランスによって決まってしまいます。


Western Electric Amplifier の周波数帯域

WE86 : 40〜10000 Hz
WE91 : 50〜 8000 Hz

なにせ入力トランスも出力トランスも100〜6000 Hz ですから。
http://n-nobo.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/1-eeb8.html


WE91Bの魅力は、音が良いだけではない 2013年02月04日
https://blog.goo.ne.jp/8417chiharu/e/7a917c08cf2dcbe96220681fbe10f7dc

WE91Bが普通のアンプになってしまった!!


入力を618Bのトランス結線をするにあたって幾つか実験を試みてみました。

自作をされる方々や、真空管の先輩方に前から言われていたことですが


310の二段増幅ではゲインが高すぎる!

二段増幅は必要がない!

310一本の一段増幅にすれば音がピュアになる

あんなに深くNFBが掛かっていて音が良いわけがない、

NFBは音が死ぬ

Etc


私も言われた時はもっともなご意見だと思った

一度試して見たかったがなかなか機会が無かったので

トランス入力を試すにあたって、ついでなので

初段を外してNFBのかからない状態で310一本の一段増幅で音出しをしてみた、

が、


う〜ん音は良い、すばらしい〜

本当に音がピュアになった


なるほど


でもつまらない!


スピーカーに音がへばりついている

レンジは広くなったように感じるがエネルギー感はない

音色もきれいだが、ウエスタン特有のコクが無いし全然楽しい音がしない、
これではただの音の良いシングルアンプ


ジャンルを変えて一応数曲聞いてみるが結論は同じ


世間一般の音の良い300Bシングルアンプである


なるほど

同じWE300Bを使ったシングルアンプでもこんなに音作りが違うんだ

これではいろいろな店や記事で見る一般的な91型のアンプがあのような評価なのはうなずける


ほかにも入力を試したが、結論は

310を2本使った二段増幅でNFBをたっぷりかけないと

あの張りのある前に押し出す音の濃い音色は聴けない

そう、音が濃いのだ


618Bの入力トランスを入れるとそれに輪をかけてコクと張りが出る


貴重な体験をしたもんだ同じアンプで同じ球で同じ部品で回路をちょっと変えただけなのに入力回路をシンプルにして、球を減らして、NFBもかけないでいわゆる、シンプルIsベストの状態にしたのに、ウエスタンの世界では違うんだ


このアンプで聞いていると今まで出会ったアンプとは基本線が違うような気がしてきた


単に技術や発想だけでは語れない

音色ずけ、音作り

このアップは劇場で聴き手が

泣いたり
笑ったり
驚いたり

それを演出するため

音によって聴き手に映像以上に感動を与えるための演出装置としてのアンプ


それがWE91Bなのかもしれない

そんな気がしてきた
http://blog.goo.ne.jp/8417chiharu/e/7a917c08cf2dcbe96220681fbe10f7dc

WE86 解剖 2012年10月11日
https://archive.fo/iBbb4

ひょんな事から、あの有名なWesternElectricのアンプWE86を入手する事になりました。

WEのマニアの方の多くは、最終的に86に落ち着かれると聞いていますが、その良さは何処にあるのか?又あまり発表されない測定値なども含めて何回かに分けて解剖してみたいと思っています。

なお、この86はOPTが159Bなので、正式にはWE86-Cと思われます。

とりあえず外観はこんな感じで、ボックスはオリジナルではありません。

とりあえず表側の撮影・・・・これまでいくら探しても見つからないパーツ類が、当然とは言えずらりと並んでいます。


261B(Input)-264C(Int)-159B(Output)  D96970(PT)-197A(RET)-179A(RET)


続いて、シャーシ内部の写真・・・予想以上に古い〜・・・・手が付けられない感じ。

もっとも1935年前後に作られたことを思うと、残っている事が不思議なくらいです。

WEの修理に詳しい方に聞くと、この配線が解かれていないのは素晴らしいそうです


真空管の構成は

WE262A - WE262A - WE262A - WE300A/PP

ですが、このままだとゲインが96dbにも達し、SNの面でも不利であり、前オーナーもInputtranceとWE262Aの一本をジャンプさせてられました。

私の場合はプリの出力は250Ωであり、自作の他のアンプもほぼ55db程度はあるのでまずはInputtranceの復活を目指すことに・・・とは言えこんな配線で分かるのかと心配しましたが、素晴らしい事にワイヤー類は一切触ることなく、基盤にある番号を確認しジャンパーさえすれば、色々な配線が出来るような作りになっていました。

インプットトランスはシャーシ内部に、厳重なシールドをして鎮座しています。


AC電圧を規定の117Vにして、当時の真空管WE300Aにていよいよ測定開始。


まずヒーターが交流点火なので、気になる残留ノイズに関しては予想以下の 3mVで問題なさそうです。

次に歪み率とパワーは5%クリップで楽に18W以上でありこちらもOK。

さて、いよいよ周波数測定ですが、どうもInputTranceを通過させると10KHz時点で既に6db以上の減衰が見られるので、ゲインは若干下がりますがやはりPassする事にします。


上記がその結果ですが、癖の無いきれいなカーブです。

10Hz〜13KHzまでが1db以内と、予想以上に優秀です。

また、この低域特性の良さはPP用にも関わらずEE型コアにギャップを設けた珍しい構造の成果なのかもしれません。

なお、フィールドスピーカーを使用するならあまり意味はありませんが、ダンビングファクターは1.33で、問題は無さそうです。

実は、もっと遥かに悪い結果を予想していましたが良い意味で裏切られました。

参考までに1KHzの矩形です。


次回はヒアリングと思っていますが、ACに使用しているステップアップトランスの容量が小さいので、200Vからのステップダウントランスが届いてからにします。

それにしても特筆すべきは、出力の安定性(左右のゲインも含め)です。

また、カップリングコンデンサー(230A)などはオリジナルのままですがこの測定値は立派な物だと自画自賛しています。


WE300Aの残り2本が到着。楕円型とおむすび型なので若干製造年は異なりますが TV-7Uではほぼ同じ値なので問題なさそうです。

早速取り付けていよいよ自作アンプと聞き比べに入りましたが、どうもどちらともこれまでの雰囲気と違う(濃厚さが無くなりアッサリ)感じの音です。

何故だろうと考えてみるに、それぞれに同じ作業をしたのを思い出しました。

今回、WE86アンプを鳴らすにあたって元々InputTranceを外してあったので、自作品も外したのです。

プリアンプ自体のラインは300Ωですので、インプットがハイインピーダンスでも原理的には問題は無いのかもしれませんが、何かが変です。

これが原因かどうかは分かりませんが、とりあえずどちらもInputTranceを付け直してみたいと思います。


自作のアンプはInputTranceにWE618Cを装着。

実は当初46アンプに使用されているWE247Aを使ってみたが、電源との干渉か、唸り音がかなり残る。ちなみに距離を離すと聞こえなくなる・・リンケージフラックス?

86アンプではInputTranceがシャーシ内部に、しかも厳重なシールドをしてある理由が良く分かった。


さて、いよいよパスしてあったWE86アンプの入力トランスも復活。

さすがに強烈なゲイン(57db)の為に300ΩラインにはATT(40db)が必須。

自作の339A/PPも同じくハイゲイン(54db)なので、瞬時に切り替えて聴いても違和感が無くちょうど良い(5%クリップで出力18W)


実はこの実験はどちらが勝っても微妙な気分です。

自作アンプに勝ってほしいような気もしますが「さすがオリジナル」となってほしい気持ちも大きいからです。


若干WE86にハンディーがあるとすれば、周波数レンジの高域に限界があるのと、AC点火でこのゲインはさすがに静寂時に聞こえる若干のノイズがある事です。はたしてこのハンディーを乗り越えてでも優位に立てるか興味ある所です。


まずはコルトレーン・エディーヒギンス・MJQあたりから・・・

自作アンプはきっちりと音階を刻み、迫力も十分。やや奇麗な鳴り方、勿論レンジは広くどの楽器も問題なし。


次に86アンプに切り替えたとたんに何か別の世界!!

非常に押し出しが強く、「これが86」だと言わんばかりです。


ピアノもベースも管楽器も強烈で、遠くに居た演奏者が目の前に来たイメージと言えば大げさかもしれませんが、もう高域が低域がどうのと言うのがばかばかしい。かと言って決して荒々しく無く、繊細な表現もまったく問題無し。


次にHERT'S TO BENからSTARDUST

もともとライブの臨場感たっぷりのアルバムではありますが過去に聴いたどのアンプより、雰囲気抜群・・・かといって決して甘いだけの音でもありません。自作アンプに切り替えると、かなりあっさり系となり、一番大きな差がでそうなソースと思われます。


疑いの余地なく過去に多くのWE愛好家の方が書かれていますように、いつまでも聴いていたい気持ちが続き、この場所を離れたく無い気分です。

現代オーディオの音とは異質かとも思いますが、正直これほど人間の感性や魂に入ってこれる現実がWEの真骨頂と言えるのだと思います。


この不思議な音は、WE300Aの球なのか、WE86の設計なのか、トランスなのか、パーツなのか(多分全部)・・・理由はまったく不明です。


さて、次に期待できるのはWE59アンプですが、とりあえず模造品でも作って懲りずにまた聴き比べでもやってみようと思います(^-^;

最初から少し気になっていたノイズが結構ひどくなってきました。

一段目の262Bのシールドケースあたりと思われましたが、どうもはっきりしません。

自作アンプなら思い切り組み立て直しで直ると思われますが、折角のオリジナルWE86でもありここは専門家にと思い、以前からの知り合いで、管球王国にも登場されました OM Laboratory 青木さんにヘルプメールを出した所、快く引き受けていただき早速送り、昨日無事帰還しました。


原因は、心配されたトランスの不良などでは無く、一番大きな原因はシールド管をシャーシに固定 するリベットが長年の疲労でゆるみ、そこにホコリなどが付着して、接触不良を起こしていたようです。

そこで、リベットの打替えと、その他の怪しい接触箇所の半田固定をやり直していただきました。


また、一番悩んでいました、インプットトランスの扱いについて良いアイデアを教えていただく 事が出来ました。トランスを通すとゲインが非常に大きくなりノイズが多いのと、やはり帯域の 縮小が欠点ですが、教えていただいた方法は、まずトランスの一次側は使用せず、二次側を グリッドリークとして使用する方法です。これにより、一気に悩みは解決しました。


もう一つ、これは私も気がついていたのですが、一本目のWE262Bのプレート負荷抵抗(70KΩ) に本来は使用されている38式抵抗が見当たりません。かわりにWEの初期のL型抵抗(写真)が 付いているのを指摘頂きました。ただラッキーにも以前に購入していたものがあり早速取り替える事にしました。


これらの変更により、更に良い音になり、底知れないWEの凄さに感動しています。

WE300Aの良さもあるかもしれませんが、あらゆる回路や極上のパーツを使用した 自作アンプも、大きく水をあけられてしまって、やや困った状況です。


話はOM Laboratory青木さんに戻りますが、あらゆるWEの機器の修理の経験が豊富で WEのショップさんも依頼されています。このブログをご覧の方で修理やレストアに困られたら是非相談してみられると良いと思います。


OM Laboratory
http://sky.geocities.jp/cafesphinx/SPHINX/OM_Labo.html


年末はWE86に嵌ってしまい、あまり制作に身が入りませんでしたが、また新たに色々な事が分かってきました。

86の音の良さはインターステージトランスにあるのでは無いかと思っています。

勿論クラーフ結合ですが、そのトランスのクオリティーの良さで二次側に抵抗をシャントしなくても低域や高域に妙なピークもなく非常に素直なカーブを描いています。(以前のブログに特性表)

ところがこれまで、あまり良いトランスではない為に常に抵抗でカーブ調整を行っていた事で生き生きとした音の感じが失われていたようです。

いろいろな記事を見ると、実は基本中の基本のようで、今更ながら素人らしさを感じました(^-^;

そこで、手持ちのトランスから一番性能の良さそうなエクセルを使用して再度シングルアンプを組んでみました。

WE310A(3結)-WE310A(3結)-Inter-WE300A(WE252A)

完璧です。躍動感・雰囲気申し分ありません。CR結合はまったく眼中に無くやはりトランスをうまく制御すれば、こんな音がでるのですね。

自作もWE86に負けない音が出始めたので無事年が越せそうです。
https://archive.fo/iBbb4

情熱のオーディオ WE 124A (Lengevin108A) 9/3/2004
http://mikami.a.la9.jp/audio/we124/we124.htm

Western Electric からライセンスを受けLengevin 社が製造した108型アンプ-回路は、WE124に忠実である。

  Langevin 108A  
 
Langevin 108Aは、同社がWestern Electricから、ライセンスを受けて生産し、レコーディング・スタジオや放送局等の業務用システムに使用されていたもので回路は有名なWE124に忠実である。108型は拙宅に輿入れして初めて知ることとなったが、この108型はA,B,C,Dと4機種あり、それぞれWestern Electric 124のAからDに対応している。WE124の回路は、今日に至る近代的プシュプルアンプの原点を見る思いの回路構成になっている。すなわちトランスによらず、ドライバー段の真空管による位相反転であるが、その手法はPG帰還位相反転?という、ムラードやPKに慣れた私たちから見ると超古典型の回路である。恐らくは耳で煮詰めた回路ではと思われる。古典アンプは、どうしてこんなことをするのか良く分からない回路が随所に登場して興味深い。2段増幅のゲインの不足は、インターステージ・トランスを最初において5倍程度の利得を稼いでいるようだ。124D(108D)型の場合は、このインターステージの場所に618型のイントラと1612による増幅段があり、3段の構成になる。この108Aは、6SJ7-6L6が使用してあり、1946年製である。



 
甦るビンテージの音
 
 
まずもって、1940年代の製品が現存し、そして動作するということに敬礼しなければならない。歴史を生き抜いてきたビンテージには真摯な姿勢で向かわなければならない。電源を入れずに数日間回路と実装を十分に調べる、不明部分は実物から回路を起こしなおす。かかる作業の間は人間様のほうはアルコールは禁物である。アルコールは清掃が必要なときに使用する。
 
 
電気的性能は、近代的な真空管アンプに比べて落ちているのは致し方ない。残留雑音、歪、周波数特性は、経年変化により劣化している。動作点もずれている。しかし60年を経過して、実用に十分以上の電気特性を維持しているのは、驚嘆に値する。基本設計の秀越さが伺い知れる。自作モノの"高性能アンプ"などは、60年も生き長らえることはないだろう。
 
 

さて肝心の音であるが、負帰還ペントードの音のよいところを存分に引き出したもので、音が十二分に煮詰められており、すばらしくバランスがとれている。あらゆるソースと使用環境で、破綻をきたさないプロの音作りだ。常日頃無帰還トライオードで、レーシング・マシンのようなピーク性能重視の不安定?で、大袈裟で危なっかしい装置を聴きなれている者にとっては、実に安心して聴ける音である。私には、このようなアンプの音は永遠に作れないだろうと思った。人格の陶冶が必要である。ある意味で大成した音である。出力トランスもWestern 117Cでないのが良いのかもしれない。あえて聴かそうとりきまないのが好感が持てる。
 
 
改造
 
  このまま聴きつづけるか改造するかは難しいところだが、1台をそのままにしておき、もう1台を音のバランスをくずさないように注意しながら、電気特性的なレベルを引き上げてみようかと考える。初段のインターステージ・トランス(400D)での受けが気になっているのでまずここらへんからになるだろうか。変更などは、後日このページに追加しよう。ご経験のあるかた興味のある方、ご教示くだされば幸いです。  
http://mikami.a.la9.jp/audio/we124/we124.htm


10. 中川隆[-10932] koaQ7Jey 2018年4月21日 19:28:38 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-11770]

ウェスタン・エレクトリックの装置の最終目標は蓄音機クレデンザと同じ音を出す事

皆様「CREDENZA」という蓄音機をご存知ですか。

1920年代にアメリカのベル研究所が設計し、ビクトローラ社が製作致しました78回転盤レコード専用の蓄音機です。

この蓄音機は世界で最も再生音の美しい蓄音機と言われており、世界ではじめて逆三角関数の数式に基づいた理論によるホーンの設計がなされた蓄音機、と言われております。

その図体は蓋をあけると背丈よりも大きなものでかの有名なウェスタンエレクトリック社のホーンの設計の原型となったモデルとも言われております。JBL社、ALTEC社などのホーンもこの蓄音機のホーンが原型となっているそうです。

またサウンド・ボックス内のアルミ製の振動板についてもすべての高級ドライバーと言われるものはこの形状を踏襲致しております。

気品のある音色はこの振動板から出てくるのです。
http://www1.odn.ne.jp/~cbz49420/credenza.htm

ウェスタンサウンドを考えるとそれ以前のサウンドは蓄音機のサウンドであり、かの有名なビクトローラ・クレデンザがウェスタンの原点ではなかろうか、

実際クレデンザのホーン構造を見ますとウェスタンの12A、15A、のカールホーンに良く似た構造をしています。

(蓄音機の音等は良い音ではない)と思われがちですが、本当に良い音とは電気臭くない音ではないだろうか、

生の音を良く聴きますと電気の音はしません、(エレキギター、シンセサイザーは別物)

生の音こそ自然な音です。音はすべてに生が基準になります。


 クレデンザのサウンドボックスを外してウェスタンの555ドライバーを実装して試聴した経験から不思議とクレデンザの音に非常に近い音になります。

その時の印象ではアコースティクな響で現代の音とはかけ離れた音に脅威を感じました、これこそ電気臭くない自然な音なのかも知れません。


 アルテック、JBLはウェスタンから分かれた会社ですが、ウェスタンサウンドを聴きますと両者ともあきらかに音の違いが認められます。永い間アルテックやJBLでオーディオを楽しんでこられた方は最終的にはウェスタンに(はまる)方が沢山お見えでそれだけの魅力があるのがウェスタンかも、


過去のビンテージスピーカーでアルテック、JBLに限らずタンノイ、グッドマン、ヴァイタボックス、などの初期型のスピーカーはウェスタンの音色と音作りに一脈通じる気がします。

皆さんもタンノイのスピーカーをお持ちの方が沢山お見えですがこのスピーカーも原点はウェスタンになります。タンノイでもモニターシルバー実装のオートグラフを私の友人宅で聴きますとウェスタンの香りが漂ってきます。このように書きますとウェスタンこそがオーディオの源流かも知れません。


写真の左側がウェスタンのスピーカーシステムになります。

右側のホーン付きのドライバーがかの有名な555Wです。

このドライバーは励磁型と呼ばれています。ホーンは12A,15Aとは違うストレートホーンの25Aです。


555Wのドライバーユニットのアップ写真でウェスタンエレクトリックとシールが貼ってあります。右側のスロートは15個の口がありこの部分へアタッチメントを取り付けて555Wドライバーを実装します。


写真の右側がウェスタンの25Aマルチセラーホーンです。材質は鉄かダイキャストで出来ていると思います。ホーンの長さは約1mでこのスピーカーが劇場で使用されていたと思うと凄い


低音はウェスタンのTA−4181ウーファでサイズは46cmの巨大スピーカーです。クロスオーバーは500Hzで使用しています。右側の写真はこのシステムの所有者でM月氏です。これを見ますとウェスタン25Aのホーンの巨大さが理解できると思います。
http://www.kit-ya.jp/product_info.php?cPath=86_87&products_id=667

555コンプレッション・ドライバーを色々と聴いてみると、その完成度と技術水準の高さを超えたところに、造り手の意図を感じ取ることができるような気がする。このドライバーは、あきらかにホーンと一体で使用することを前提に設計されている。

そしてターゲットにしている音は、蓄音機が表現できる生の音楽のプレゼンスである。

蓄音機は、機械振動から直接音波を作りだしているので同じ系のなかで音を処理している。

これに対し、スピーカーを使用すると機械振動、すなわち機械系から電気系に変換し、これを増幅して機械系に再変換を行っている。

一般に、系の変換を行うと、何らかの情報が失われる可能性がある。

私は、プレゼンスではないかと直感している。このプレゼンスこそ、生の音の肌触りであり、そこに演奏家がいるという佇まい感であり、さらには再生装置が消え、そして演奏家さえ意識させず、ただ音楽のなかに包まれる世界への到達がある。
http://homepage3.nifty.com/western/audio/expr2023/expr2023.htm


オーディオシステムの音を過去から現代まで沢山のマニアの音を聴かせて頂きましたが一つの共通点が見えくる、その共通点とはオーディオを長くやっている人ほど音はけして高音質、大音量ではなく音楽を聴かせる音になっている。しかも真空管を採用したデバィスがほとんどで半導体アンプや今流行のデジアンプで鳴らした音は良かったことは一度もない、

「電気臭い音の代表」半導体アンプは音が平板になりスピーカーの回りでしか音が鳴らない、

音に関して熟成したマニアの音は低域も高域も欲張らずバランスの取れたサウンドを聴かせてくれます。家庭の部屋でコンサートホールと同一の音などは再現することは不可能に近いが真空管アンプを使用すると不思議とコンサートホールの雰囲気感が出てくる、

ウェスタンエレクトリックのサウンドは現代から見れば特性は悪いはずですが真空管アンプで鳴らすと音楽を心地よくリラックスして雰囲気感を大切に聴かせてくれる響きを持っている。確かに(生の音)とは違う音ですが独特なサウンドで中域に密度がありコクのあるサウンド、現代の上も下も伸ばした中域の薄い貧弱なスピーカーとは方向性が違う、

名器と名の付くスピーカーは「音楽を美味しく聴かせてくれる」楽器の要素が秘められている、英国のヴィンテージスピーカーもウェスタンに共通した部分が多少感じ取れる。

オーディオを追求して行くと最終的にはクレデンザ、HMVなどの蓄音機などの電気臭くない音を意識するのではないだろうか
http://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-009.html

Western Electric 551 Driver  

マグネチック方式最後のドライバー トーン・ポリシーは555に引き継がれている

551のトーンは、蓄音器のもつ絶妙のプレゼンスを彷彿させる。

この551以降ウエスタンのドライバーは、有名な555に引き継がれるが、555ドライバーの音はこの551のトーン・ポリシーを受け継いでいる。すなわち血脈の音である。


生、原音のプレゼンスを求めた蓄音器、

それを目指した551、

その血を受け継ぐ555ドライバー

と世代が変わってもその求めるところは変わらない。技術革新という意味では、この551と555の間には飛躍的なものがある。そして近代ハイファイの原点であり到達点となるの594Aドライバーに引き継がれる。

555と594Aの世界は全く異なるが、いずれもが到達点であり双璧である。

蓄音器、551、555、594Aと聴いてみると人類の音楽芸術と音響技術の歴史的変遷と融合を理解できる。

  551は、約500オームのインピーダンスとして扱い、真空管式の500オームの二次インピーダンスのトランスがついたアンプで鳴らさなければいけない。低い周波数をカットするために0.1u程度の品質のよいキャパシターを直列につないで使用する。魂に浸透するような音の世界が現出する。


マヘリア・ジャクソンやバッハのパルティータを深夜に静かに鳴らす。

こうなると蓄音器に近い世界で、555も594Aもタジタジである。

もうHMV203を持ち出すしかない。SPの復刻をこのドライバーで架けるとそこらの蓄音器ではとても追いつかないものがある。
http://homepage3.nifty.com/western/audio/551/551.htm

実は、ウエスタンは、555迄の時代と、594A以降の時代で、世界が異なっている。

555は、蓄音器からマグネチックを経た時代の集大成の作品であるのに対し、

594Aは、新しい挑戦の時代の製品なのだ。

594Aは、いわゆるハイファイの原点、開始点、そして実は到達点でもある。

そう。到達点が555と594Aの二つあるのだ。

どちらもがウエスタンの究極であるが、それぞれが時代の分水嶺になっている。

そのようなわけで、ウエスタンを極めるためには、555だけ、594Aだけでは、すまされず、双方のシステムが必要となる。どちらが優れるということはない。歴史上の双璧がここに極まっているのだ。
http://homepage3.nifty.com/western/audio/we555_r1/we555_r1.htm


▲△▽▼


手回し蓄音器を越える音が絶対に出せない理由


金沢蓄音器館では、「蓄音器聴き比べ」を1日3回行っている。

来館された方々にどちらからお越しになられたか、初めて蓄音器の音を聞かれるのか、また終りにはどの蓄音器の音色がお好きか、聴いた感想はいかがかとお尋ねすることにしている。皆さん、ニコニコと話していただける。

話もなく、ただSPレコードをかけているだけでは、寝てしまわれる方が多い。
あのシャーシャー(パチパチか?)という針とレコードが擦れる音が、眠気を誘うのである。

大阪から来たという産婦人科の医師が言っていたが、この音は人間が母親の羊水のなかにいたときの音だそうである。観光疲れで、椅子でゆっくりできるので、つい寝てしまうこともあるだろう。でも、その考えかたより、母の中に抱かれた安心感からリラックスできると思った方がずっと素敵だ。

実際、来館者の方でこのシャーシャー音がなんとも言えず心地いいと話す人は、一人や二人ではない。

同じ曲でも蓄音器を変えると、音色は異なる。

同曲、同蓄音器でも天候や湿度が違うと乾いて軽やかに感じられたり、しっとりとした落ち着いた感じで聞こえることがある。

こんな体験をすると蓄音器は正に楽器ではないかと思うのだ。


________

金沢蓄音器館での「聴き比べ」は、10台くらいの蓄音器の音色の違いを聞くことができる。その中の1台に、明治・大正時代につくられたラッパ型蓄音器を入れてある。

SPレコードをかけてから、わざとラッパを取り外してみる。すると、音がずっと小さくなる。また、ラッパを取りつけると音は大きくなる。

ラッパは、音を大きくする働きがあることがすぐ理解できる。


大きい音を得るにはラッパを大きくすればよいのだが、外づけではその重量を支えたり動かしたりするのがたいへんになる。そこで、ラッパを内蔵するようになった。

その代表格が「蓄音器の王様」と言われる米国ビクター社のビクトローラー・クレデンザ(大正14年〜昭和5年)である。 外からは見えないが、トーンアームの根元で二股にわかれ、中はじゃばらのようになっており、ラッパを大きくしてある。

これを1本にし、まっすぐ伸ばしてやるとなんと9フィート(約2m70cm)にもなるという。 6万7千台以上作られ、ビクターの名前を不動のものにした蓄音器である。


これによって中音、低音の響きと小さな音から大きな音までが素晴らしくよくなる。とても電気を使っていない音量とは思えない。王様と呼ばれる所以である。

初めてこの蓄音器の音を聞いた東京からの若い男性は、思わず「CDよりいい音だ!」と唸った。これも「聴きくらべ」られる。
http://www.kanazawa-museum.jp/chikuonki/hitorigoto.html


レーザーターンテーブルでのSPの再生はどうだったか


確か、まだエルプになる前のフィニアル・テクノロジーという名前の頃だった筈なので、おそらく現行の製品とは多少違うと思われるが、実際に78rpm盤をレーザーで聴いた時の印象をちょっと書いてみよう。

某レコード会社で78rpm盤から復刻する際に少しでもスクラッチノイズを拾わずに音源を作れないかということで、わざわざ編集スタジオまでデモに来て頂いた時に実際の音を聴かせて貰った。

どんな音が出るのか興味津々だったが、レコード盤をセットし再生ボタンを押した後にスタジオに設置されたモニタースピーカーから出てきた音は低域のボンついた、何かゴロでも拾っているような感じのものだった。盤の傷に関しても思った程の低減効果が無く全体的に芯のない甘い感じの音で、これなら針でトレースした方がよいという結論になり結局採用はされなかった。

あれから随分と時間が経ち光学技術やサーボ系も飛躍的に進歩した筈で、現在の製品は相当改良されているだろうから、改めてもう一度じっくりと聴いてみたいものである。
http://www6.atpages.jp/omat/pages/grammophon.html#Model_104


これは蓄音機の心臓部です。 サウンドボックスと言いますが、これはビクトローラー、クレデンザについている物です。

最初期型2枚ドアだけに付いている貴重なものなのです。

下の写真の機種は4枚ドアで初期のものですが、この機種に付いているサウンドボックスは、裏がアンチモニーで出来ているため80年の間には、膨れて割れたものが多いのです。

最初の物は真面目にブラス、銅で出来ているので今でもしっかりしています。僅かな期間だけ作られ、コスト削減のためかアンチモニーになったと思われます。

3年間でアメリカで6万7000台も造られています。

エジソンが蓄音機を発明したのは、1877年だったか、微かに錫箔に音が録音された瞬間だった。それから、物凄いスピードで改良されてきた。しかし、機械的に録音される「音の振動を直接、盤に刻む」も1920年代には終わろうとしていた。

ベル研究所の改良の結果、蓄音機史上、最高の音を再生できる機械が出来上がった。1925年ビクターは、クレデンザと言う名の名器を発表した。それがこの機械です。

電気で録音、再生できる、時代に入ったにも関わらず、この機械はその再生能力は抜群だった。いまでも、2007年現在でもその音には、感心するのです。

最近33回転のレコードが見直されてきましたが、その前の78回転ですから、知らないわけですよね。

どこに電気が入っているのと聞かれますが、動力は4本のゼンマイなのです。
http://plaza.rakuten.co.jp/chikuonki/7004


要するにクレデンザはオーディオ機器ではなく、楽器そのものなのですね。 通常の楽器との対応関係は


ヴァイオリンの弦 → サウンドボックス

ヴァイオリンの共鳴胴 → 長さ1.8m のホーン


オーディオ機器が手回し蓄音器を越える音を出せない理由はもう明らかですね。 サウンドボックスの振動音そのものを電気的に増幅させるより、サウンドボックスの振動を木のホーンで共鳴させた楽器音の方がいいに決まっていますから。


▲△▽▼


クレデンザ:蓄音機の音と音楽


「蓄音機の音」は「電気再生の音」とは全く異なる。

前者はアコースティックな音「生の音」、後者は「電気の音」である。

何が異なるかというと、一言に言って、「生きた音」(実音)と「死んだ音」(虚音)である。「生きてる」か「死んでるか」か、この差は大違いである。

SP盤は米ヴィクトローラ、英HMVの大型の蓄音機で鳴らすと素晴らしい感動的な音と音楽が再生される。蓄音機で往年の名演奏を聴く音楽ファンはこのことをよく知っている。そして、名盤SPを収集する。

私は3台のヴィクトローラ「クレデンザ」を所有している。1台は4枚扉のトロント工場製、1台は4枚扉のキャムデン工場製、1台は2枚扉のキャムデン工場製、である。その他、米コロンビアのクレデンザ級の大きさの蓄音機「ヴィヴァトナール」(これも素晴らしい音が鳴る)を1台所有している。

クレデンザに限ると、部屋で常用しているのはトロント工場の「クレデンザ」である。サウンドボックスも最高の音が出るのを使っている。 並級のクレデンザ何十台と比較しても、太刀打ちできないだろう。まず、木材の材質の差はもとより、何と言ってもサウンドボックスの実力が並品とは丸で違うからだ。

1920年代のアメリカ民謡のSP名演奏を私のクレデンザで聴くと涙がでるほどの感動を覚える。生演奏のように生き生きした感動的な音と音楽が再生される。


しかし、SP盤そのものを電気再生しても決して、この「感動」は鳴らない。LP復刻盤、CD復刻盤、を電気再生したところで、クレデンザが鳴らす感動的な音と音楽は決して鳴らない。


特にCD復刻盤は致命的、クレデンザの音楽表現の片鱗さえも再生できない。

電気再生でクレデンザの音を再生することは「不可能」とされている。

オーディオ史上、誰も成功したことはない。

電気でそのような音を鳴らすオーディオ技術は在り得ないこととされている。
http://vitalsound.exblog.jp/4369786/

クレデンザで聴くSP原盤と「倍音」再生


電気オーディオを語る時、「倍音」を正しく理解しておかなければならない。

ここで、78回転SP盤、Gid Tanner and His Skillet Lickers(ギド・タナーとスキレット・リッカーズ) のストリング・バンドの名演奏、「Turkey in the Straw」(「藁の中の七面鳥」)を聴いてみよう。Colombia のオリジナル原盤を聴いてみよう。

1926年4月17日、ジョージア州アトランタでの録音である。一人一人の名人が構成するグループが奏でるもの凄い演奏だ。Gid Tanner のフィドル、 Riley Puckettのギターとリード・ヴォーカル、が奏でるオールド・タイム・マウンテン・ミュージックの素晴らしい感動の名演奏である。

この盤を私のクレデンザで再生させて聴くと、正に当時の生演奏を彷彿とさせる感動の音と音楽が再生される。聴き手である私の心に躍動のリズムが生まれ無我夢中の感動の連続の中で曲が終わる。

周波数はせいぜい上限5000ヘルツ程度の音である。しかし、その周波数の上限詰まりを感じることはまったくない。感動の音楽の世界へと引き込まれてしまう。

何故だろう? 

その原因は、倍音(ハーモニー)が充分に出ているからである。


今度は、オリジナル復刻CD盤で電気オーディオで聴いてみよう。バイタル化しないオーディオで聴いてみよう。


なんだ、一体どうした? 
駄目だ、さっぱり駄目だ。

出ない、出ない、倍音が無い。

もはや、音楽ではない、単なる音の世界だ。

いわゆる「虚音の世界」(電気の音)だ。
http://vitalsound.exblog.jp/4652767/

蓄音機の雄「ビクトローラ・クレデンザ」


 蓄音機というのは、その黎明期、あるいは電気録音以前にはユニークな形や機能を持った様々なタイプがあって、博物館などに行けば現在の私たちの眼や耳を楽しませてくれます。 そして当時のメーカーや技術者が、いかに良い音を再現しようかと努力していたことを知ることが出来ます。 その努力がやがて電気録音レコードを開発することになり(1925年)、外部で存在感を示していたホーンもケースに内蔵されるようになり、レコードも規格統一が進んで「ユニーク過ぎる」蓄音機というのは少なくなりますが、それでも見えないところで様々な工夫が重ねられていたのです。

 しかし…と、ある人が言いました。

 「蓄音機って、結局最高に音の好い1台を持ってればそれでよくなっちゃいますよね」と。

 そしてその最高の1台とは何か…。

 その多くの場合がビクトローラ・クレデンザなのです。


 この蓄音機に関しては様々な書物で取り上げられ、例えば「図説 世界の蓄音機」(三浦玄樹著:星雲社)などでは他の機種とは別に特集ページが組まれているほどです。 また


「傑作機」
「希代の名機」
「最高峰」
「耽美な音色」


等々の多くの讃辞も寄せられています。 実際、電気録音レコードへの対応として生まれたクレデンザは多くの工夫が詰め込まれていまて、その詳しくは前述の書を参考にしていただくこととしても、「100回にも及ぶ試作回数」「キャビネットに折りたたまれて収納されたホーンの長さ1.8メートル」と聞いただけでも「お〜凄いではないか」と思わされてしまいます。

 では実際に聴いてみるとどうなのか。

 まずプレーヤーの蓋を開けたときにすでに「お〜」なのです。

 蓋のステー(支え棒)が空気を使った「エア・サポート式」なので、バッコンとかガチャンとかで開くのではなく、フワ〜と持ち上がって行くからです。 そしてプレーヤー部の金属が金メッキされていて、これもまた「コレハコレハ」の楽しさです。

 そうそう、肝心なのは音ですがまずはその音量に驚かされます。 ホーン開口部の扉を全開にすると電気増幅をしているわけでもないのに、つまりアンプを使用しない生音なのに、人によっては耳を塞ぎたくなるほどの音の大きさです(開口部蓋を閉めれば音量は小さくなる)。ピアノの演奏レコードをかければ、その音量は実際のピアノに負けないでしょう。

 音質はレコードの録音状態にもよりますが、クリアで明瞭、それでいてまろみがあって柔らかです。女性ヴォーカルやヴァイオリン演奏でそれを強く感じるかもしれません。

 低音はさすがにアンプとスピーカーの威力はありません。しかしアコースティック・ベースなどは本来こちらが正しいのじゃないかい、といった音色です。

 音量、音質、音色、どれをとってもアナログの再生装置としては申し分ありません。

 そしてレコードが1曲を終えると(当時はシングル盤しかなかった)自動的に止まります。
 お〜、オートストップなのです。
 
 かようにビクター社(日本のではない)のビクトローラ・クレデンザは、実に多くの「お〜っ」があって、聴いてみれば多くの人たちが「最高の1台」に推す理由がわかります。 その理由については、針を落とせばクレデンザが語ってくれるでしょう。
http://blogs.yahoo.co.jp/dolittle1890/35334281.html


皆様「CREDENZA」という蓄音機をご存知ですか。

1920年代にアメリカのベル研究所が設計し、ビクトローラ社が製作致しました78回転盤レコード専用の蓄音機です。

この蓄音機は世界で最も再生音の美しい蓄音機と言われており、世界ではじめて逆三角関数の数式に基づいた理論によるホーンの設計がなされた蓄音機、と言われております。その図体は蓋をあけると背丈よりも大きなものでかの有名なウェスタンエレクトリック社のホーンの設計の原型となったモデルとも言われております。JBL社、ALTEC社などのホーンもこの蓄音機のホーンが原型となっているそうです。

またサウンド・ボックス内のアルミ製の振動板についてもすべての高級ドライバーと言われるものはこの形状を踏襲致しております。気品のある音色はこの振動板から出てくるのです。

  オーディオ界の最長老に君臨しておられました今は亡き「池田 圭」先生のスタジオにWestern Electric社製の巨大ホーンが左右に鎮座しており、その中央に「CREDENZA」が設置してありました。

私がたまたま先生とお会いし、お話をしていたところ、私が「CREDENZA」でSP盤を聴くのが趣味です、と申し上げたところ、先生は目を輝かせて君の「CREDENZA」はどんな音がするのかい、何年製のものかね、聴かせてもらえないだろうか、と言われました。そんな訳で池田先生とのお付き合いが始まり、何年もの間亡くなられるまで本当に親しいお付き合いをさせて頂きました。

私が「クレデンザ」を修理、調整するに当たりましては、私が持っております音色を改善するためのピアノのボディーの木工修復技術の手法を用いました。私の所有致しておりますクレデンザは他のクレデンザに比べ、「周波数特性」「音色のまろやかさ」「音量」「楽器が持っている旨みと香り」どれをとっても驚くほど秀でております。

マルセル・モイーズの演奏するフルートなどは息遣いまで聞こえてまいります。ヴァイオリン、声楽に至ってはまるでそこで演奏しているかの錯覚にとらわれるほどです。池田先生も私のクレデンザの音色には舌を巻いておられました。

長野県伊那市に於ける「クレデンザ」蓄音機によるSPレコード鑑賞会風景

旧型 前面すべての開閉型 1925年製 所蔵品

上記写真の鑑賞会を予告する記事が政治欄を押しのけ、第一面トップに掲載されました。「幻の名器」とは驚きました。「想像を絶する音」は事実です。
http://www1.odn.ne.jp/~cbz49420/credenza.htm


HMV蓄音機の魅力


アメリカのビクターとイギリスのHMV(正式にはグラモフォン社だが、HMVといくのが一般的)、 この2つがディスク型蓄音機を代表するブランドだ。

両社とも同じトレードマークを用い、ほとんど同じデザインの製品を発売していたこともあり、 また、共通する部品も多い(実際HMVはビクターからパーツを取り寄せていた時期もある)。 しかし出てくる音にははっきりとした違いがある。 今回は電気吹き込み時代のHMVの製品に焦点を当ててその特徴を述べてみたい。


 音の特徴


音の印象は主観的なものだということを承知でHMVの音にはある共通点があると 思っている。それは音に躍動感と新鮮さがあるということだ。 出てくる音の凛とした感じはHMVならではのものだと思う。

あとは大型になるに従って、音に余裕が生まれ、スケール感が増し、気品すら漂ってくる。
http://umeya.bz/miryoku.html


9 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 2006/02/22(水) 10:44:33 ID:sd+h1Inl [1回発言]

まあオーディオの原点だ。音楽を保存するメディアの再生機器の原初的形態だ。
それで 結構バイオリンとか歌声とかのおいしい部分をいい具合に聴かせるのである。妙に現実感 があってぞくぞくっとするのであります。

とはいえ盤に刻まれた情報すべてを再生するにはちょいとつくりが荒っぽすぎる。

36 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 2006/07/14(金) 02:49:43 ID:JvHTf9+b [1回発言]

蓄音機の音の反応(立ち上がり)のよさに注目している。伝えるのが機械と空気だから早いと思う。真空管だと風呂桶の水を焚き木温めているようなものだといわれ、確かに機械式の蓄音機の方がガリッと角がある音が出ている気がする。

CDも早い筈だけどその後に続く音は重厚さに欠けると思う。LPの音が丸っこい気がしています。ちなみにクラシック党です。
http://logsoku.com/thread/toki.2ch.net/pav/1140065288/


Victrola グレデンザを聴く

山村サロンさんで、「Victrola・グレデンザ」を聴かせていただいた。アルフレッド・コルトーによるオールショパンのプログラムで曲目は下記の通り。

ショパン:ワルツ 第1番、 第2番、第3番(日・ビクター盤)
ショパン:ポロネーズ 第6番「英雄」(英・HMV盤)
ショパン:ピアノ・ソナタ 第2番「葬送」(日・ビクター盤 以下、同じ)
ショパン:ノクターン 第2番 op.9-2
ショパン:バラード 第1番、第3番
ショパン:ワルツ 第17番、4番「華麗なワルツ」、第5番、第6番「小犬のワルツ」、第12番


再生装置で音楽を再生する場合に、最もセンスの出るのがその人のボリュームの設定である。言うまでもなくグレデンザは、手巻き式のモーターとサウンドボックスによるSPの再生機であるのでアンプによる電気的な増幅は無い。ボリュームはいわば固定である。しかし、この音量はどうだ。通常、われわれが聴く最も適切な音量が、ちゃんと出ているのにまずビックリさせられる。それは、音楽再生にあたって、これくらいの音量が適切だと教えてくれているようなものだ。

出てくる音は、日・ビクター盤と英・HMV盤とでは若干違うが、意外に日・ビクター盤が良かった。「葬送ソナタ」、「ノクターン変ホ長調」、「バラード」の美しさは比類が無く、グレデンザは、電気蓄音機のデコラより一枚上手である。

帰宅して、早速、「あらえびすSP名曲決定盤・第1集」からCDへの復刻の出来具合を聴き比べてみた。QUAD 67CDから送り出して、QUAD・QCII+QUADII経由、EMI711AとQUAD ESL-57での再生である。トーンコントロールを調整して耳の記憶からグレデンザに近づけてみる。同じコルトーのピアノで、曲はショパンの「ワルツ第7盤」、「ノクターン第7番」、それに当日は演奏されなかったが、シューマン「子供の情景」など。こちらのソースSPは英・HMV盤である。その特徴は、ポロネーズ 第6番「英雄」(英・HMV盤)と同じ傾向がはっきり出ていて、当日の日・ビクター盤の方がよい。そして全体として復刻はかなりいい線までいっているが、やはりグレデンザ特有の芯の強いホーンの音は本物でないと無理である。それに復刻版は、針音がかなり強い。

源流の音を聴くことは大切である。これで英デコラの音とグレデンザの音を掴んだので、自宅での音楽再生には計り知れない指針が得られた。次次回くらいには、シューマンの「子供の情景」のコンサートもあろうが、「あらえびすSP名曲決定盤・第1集」の同曲は、当日の音に近い状態で鳴っていて大変楽しめるのは嬉しいことだ。グレデンザの音は、中高域が鋼のように強く比類のない美しさで鳴る。また、左手のアタック音がズーンと下に響くのは、あのF氏宅で聴いたTANNOYと同じ体験であった。自宅でアンプを通ると低域は若干ふくらんで、よりLPに近い音とはなるが、やはり電気的なものを通さない方がずっとよい。
http://www2.nkansai.ne.jp/sch/kayo-net/av29.htm


11. 中川隆[-10941] koaQ7Jey 2018年4月22日 09:01:30 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-11794]

オーディオの足跡


SONY 製品一覧
http://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/index.html

SONY CDプレイヤー一覧
http://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/player/index.html

SONY SACDプレイヤー一覧 ソニー
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PHILIPS 製品一覧
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PHILIPS CDプレイヤー-CDレコーダー一覧
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Marantz 製品一覧 マランツ
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Marantz プレイヤー機器(デジタル)一覧 マランツ
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LUXMAN 製品一覧
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LUXMAN プレイヤー機器一覧
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LINN 製品一覧
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LINN CDプレイヤー一覧
http://audio-heritage.jp/LINN/player/index.html

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QUAD 製品一覧 クォード
http://audio-heritage.jp/QUAD/index.html

螺旋館 QUAD製品
http://www013.upp.so-net.ne.jp/rasenkan/

QUAD 66 + 606 + 66CD _ リモコンにフル対応したQUAD 66シリーズ
http://www013.upp.so-net.ne.jp/rasenkan/audio/66_606.htm



12. 中川隆[-10945] koaQ7Jey 2018年4月22日 09:41:50 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-11800]

AUDIO な日々


QUAD の時代

◦QUAD ESL-63 との出会い(前編)
◦QUAD ESL-63 との出会い(後編)

◦最後のアナログプレーヤー・最初の CD プレーヤー


PHILIPS の時代へ

◦PHILIPS LHH-800R との出会い
◦PHILIPS LHH-A700 との出会い(前編)
◦PHILIPS LHH-A700 との出会い(後編)
◦PHILIPS LHH-P700 との出会い  

◦PHILIPS LHH-A700 BTL 接続
◦Marantz Project-D1 との出会い

コンピュータがオーディオへのなぐりこみ
◦Region Free DVD-Player (Video 兼用) の組み立て
◦M-Audio Audiophile-2492 との出会い
◦静音を考えた File Server の組み立て
◦Vine Linux との出会い


番外編
◦番外編:JBL J216Pro との出会い
◦番外編 AUDIO と MIDI と PIANO と・・・
◦番外編: Rogers Studio 7 との出会い
   〜〜〜 原音再生なんて幻想だ! 〜〜〜
http://www.schumann.jp/old/audio/au01.html


QUAD ESL-63 との出会い(前編) (98/5/5 記)
 
大学生活も終わり、私は、初期研修のために親元を離れて八戸にて生活をし始めた。 オーディオ装置やLPをも全て連れていった。 アパートの遮音が良くないので、あまり大きな音で鳴らすことは出来なかったが、オーディオ機器にとってはまずまずの環境であった。 ある日、回りの住人がいないのをいいことに、大音量で鳴らしてみたところ、以前と音が全然違う。 低音が出てこない。 おかしいなぁ。 アンプがおかしいのかしらん? などとアンプを調べるも問題なし。 それではと、スピーカーを調べると・・・

なんと、スピーカーのエッジのウレタンがポロポロになっていて、空気が漏れている始末。 完全密閉型の Fostex A-300 では致命傷だ。 さっそく、メーカーに電話をかけて、修理可能かどうかを問い合わせたところ、修理は可能だが、修理費用は \ 30,000 / ch で、修理期間は未定とのこと。 費用はともかく、修理期間未定というのは困るので、あっさり、あきらめて新しいスピーカー探しに走った。

いくつかのオーディオショップをまわって、試聴したのは、タンノイのスターリング、インフィニティの kappa、ダイアトーンの DS-505、デンオン、カントン(ドイツのメーカー)、ハーベス、リンなど、実売で 300,000 / pair クラスの製品を多数。 心がなびいたのは、タンノイのスターリングとインフィニティという性格の異なるスピーカーたち。 リンと国産メーカーは、一聴して脱落。 カントンは、当初気に入ったのだが、聴くにつれて、音の硬質さと平板さが気になり脱落。 ハーベスは、使いこなしが難しいようで、この時の試聴では、いまひとつだった。 タンノイかインフィニティか? で悩む毎日。

タンノイのスターリングは、何を聴いても安心して身を任せられるというか、とにかく聴いていて楽しい。 音像がシャープにまとまり、定位感がよい。 欠点は、何を聴いても、タンノイサウンドというか、タンノイ流のキャラクタが音についてまわる。 それと、ピアノの響きがよそよそしいこと。 一方、インフィニティは、細やかで神経質な音でありながら、破綻することなく音楽が聴ける。 ピアノの響きがすばらしい。 逆に欠点は、録音のあら捜しが上手なこと。 録音が悪いと、聴いていられないような悲鳴をあげること。 録音モニタには最適だろうけれど、音楽観賞用としては、これは、むしろ欠点だ。 もうひとつは、定位感が悪いこと。 例えば、バイオリンの音の定位が、音程が上がるにつれて、上の方にひっぱられると同時に不明瞭になっていく。 3メートル以上離れて聴けば、このようなことはなくなるが、私のアパートでは不可能だ。

予算枠を超えてしまうが、タンノイやインフィニティの上位のスピーカーも試聴してみた。 値段に値するだけの違いはわかるものの、タンノイとインフィニティとの中庸を求める私の要求とは相いれなかった。 そんなある日、デパートのオーディオ売り場(今にして思うと、何故デパートのオーディオ売り場にこんな製品があったのかが疑問だ。)で、中古の QUAD ESL を見かけた。 さっそく鳴らしてもらった。 残念なことに、片チャンネルは不調で、途中で鳴らなくなてしまったが、この音は非常に好ましかった。 外見は大きいが、ロクハンのシングルを聴くがごとき音像の小ささには驚いた。 この時まで、私は QUAD の音を聴いたことがなかったのだ。 礼を言って、デパートを出て、さっそくオーディオ店に飛び込むが、QUAD の製品なんかはおいていなかった。

 さて、どこでなら試聴できるか? 仙台でもおいているところはなかったので、東京まで出るしかない。 オーディオのためだけに東京まで出るのはちょっとと思っていたところ、外科の先生から、盛岡のオーディオ店の広告に、中古の QUAD ESL-63 があるよと聞いた。 運の巡り合わせというのは、こういうことなのだろう。 さっそく電話をかけてみたところ、中古の依頼品があるとのこと。 自分のところで販売した ESL-63 だが、持ち主が、他のスピーカーに熱を上げてしまったので、依頼販売になっているのだという。 現時点では、販売依頼を受けているだけで、現物はお店にはないから、試聴はできないとのこと。 中古といっても、使用歴はわずか6カ月で、新品同様で渡せるとのこと。 新品販売価格の 2/3 程度でどうだろう? と情報を得た。

オーディオ雑誌をみて、ESL-63 についての情報を集めたが、評判はあまりよろしくない。 低音がでない。 箱庭的な音。 かまぼこ型の音。 う〜ん。 唯一の良い情報は、ESL-63 PRO の改造品を、私の大好きな Philips レーベルがモニタスピーカーとして使用しているということだけだった。 1週間ほどして、先のお店から電話がきた。 依頼主が、しびれをきらして、値段を \ 50,000 下げてきたとのこと。 まだ踏み切れなかった私は、オーディオ雑誌の評価記事を引用しながら、試聴していないスピーカーの購入に踏み切れないことなどを話した。 しかし、このお店の常連の外科の先生は、私の音の好みや感じ方から、ESL-63 は良い候補だと考えたようで、店主に「もう大丈夫だから、もう送ってよこせ!」と言い出す始末。 結局、さらに \ 50,000 値引きさせて、試聴もしていないスピーカーを購入してしまった。

3日後にESL-63 が届いた。 まず最初に、大きさに驚いた。 そのくせ 20 kg に満たない。 さっそく適当にセッティングして、DENON PMA-970 でドライブしてみる。 音が出ない! どうして? と思ったら、スピーカーにもコンセントがある。 そうだった、コンデンサ型だった。 電源がいるのだ。 再度、トライ。 第一印象は、購入して正解 であった。 確かに、最低音部が全く出ていないのは確かだが、これは、先に試聴したタンノイ・スターリングや、インフィニティ・カッパでも、充分に出るわけではない。 音楽の再生に大切な、100 Hz 前後の低音は充分だ。 高域については、かまぼこ型と表現した評論家の耳がおかしいに違いない。 第一印象は良かった。 少なくとも、先のタンノイやインフィニティよりは良さそうだ。 しかし、聞き込むにつれて、不満が出始める・・・・。
http://www.schumann.jp/old/audio/au02-09.html


QUAD ESL-63 との出会い(後編) (98/5/19 記)
 
聴き込むにつれて出てきた不満は、音が固いことだ。 私の大好きな Elly Ameling の声が無機的に聞こえる。 血が通っていないような感じさえ受ける。 それなのに、ピアノの音は、ぼやけて聞こえる。 特に高音域では、音が鈍るような感じだ。 弦楽器の音は重く、響きが沈む。

原因は、私でも容易に想像がついた。 DENON PMA-970 と音色が合わないのだろう。 さっそく、管球アンプの登場だ。 一番手は、6V6GT Single (K-NFB) アンプだ。 

真空管な日々(その2)
http://www.schumann.jp/old/audio/au02-05.html

で紹介した 6G-A4 Single に 6V6GTを差しかえて、カソード NFB をかけたものだ。 さすがに、最大出力 0.8 W では、低能率の QUAD ESL-63 では、管弦楽では若干つらいものがあるが、ピアノ曲や室内楽なら、出力の少なさも気にならない。 少なくとも、DENON PMA-970 よりは、良い。

お次は、球を差し替えて、6G-A4 Single で試した。 カソード NFB をかけたまま試してみた。 室内楽曲を聴くと、弦楽器のしなり感はよく表現されるし、ピアノのカチンとした硬質なところもきちんと出る。 まとまりもいいし、なかなかなものだ。 ただ、最大出力がたりないのか、オーケストラでは、トゥッティで、歪み感とまでは言わないが、伸び悩む感じがあった。

手持ちの最後は、6G-A4 Push-Pull。 無帰還アンプらしい、のびのびした音で、ほとんど気になることはない。 あらを探せば、ピアノの音がやや太すぎるか? という程度。 オーケストラでも 6G-A4 Single のように破綻することはない。 ということで、メインアンプの座は、DENON PMA-970 から、6G-A4 Push-Pull へ移った。

QUAD ESL-63 のいいところは、何と言っても、定位感。 セッティングには若干うるさいところがあるが、比較的至近距離で、直接音だけを聴くような聴き方をしても、音場が狂うことはない。 左右のステレオ感のみならず、前後感というか奥行きもよく分かる。 ただ、普通のスピーカーと違って、奥行き感は、スピーカーの後方に広がる感じがする。 その分、近づいて聴くと、今度は、大きなフォルムに圧倒されるかもしれない。 こんなのは慣れてしまえば、それだけのこと。 とはいえ、このスピーカは6畳間で聴くのは、ちょっと厳しい。 最低でも8畳間ぐらいないと、スピーカーと聴き手の後ろのスペースをとれない。 コンデンサスピーカーは、後ろ側にも音が出てしまうので、スピーカーの後ろ側のスペースは重要だ。 場合によっては、吸音材をおくのも良いようだ。 聴き手の後ろのスペースも、けっこう重要なようで、聴き手の後ろがすぐ壁だと、持ち味の定位感が失われるようだ。

音楽にひたっていられるおおらかさを持ちながらも、モニタ的な(オーディオ的な、と言い換えてもよい)聴き方にも耐えうるのもよい。 Phillips がモニタスピーカーに採用しているのも、よくうなずける。 もちろん、最低音域は、原理的にも出るはずがないが、音楽のベースになる 100 Hz 前後は充分だ。 コンデンサ型の欠点は、低音の音量ではなくて、音質だと思う。 軽いコーンのウーファだと、「どすん」と落ちるところが、「ど〜すぅぅぅぅん」と、歯切れが悪くなってしまうのだ。 コントラバスなんかだと、(よく言えば)ゆったりとした感じで悪くないが、ドラムは、いまひとつ。ピアノも同様なのだが、私の場合は、ピアノの好みが Boesendolfer ということもあって、それが必ずしも欠点にはならない。 結局、クラシック向きといわれるのは、こういったところにあるのだろう。 この時にふと思ったのは、質の良いスーパーウーファーと組み合わせたら、楽しいだろうなぁということだ。 機会があれば、やってみたいものだ。

さて、アンプも決まったことだし、6G-A4 のスペアを買っておこうと、学会帰りに秋葉原に直行。 ところが、「置いていない」お店が多い。 唯一あったお店では、なんと ペアで、18,000 円とのこと。 1ペア 1430 円の時代はどこへいってしまったのだろうか? MJ「無線と実験」 の広告で、見かけないのはこういうことだったのだと、やっとわかった。

こうなると、代替えの球を探したほうが良さそうだなぁ(影の声: 他の球に浮気したかっただけでしょ)と思っていたところ、LUX の CL-34 と MQ-70 の出物を発見。 改造してもいいかなぁ、なんて不埒な考えで購入した次第。 6G-A4 Push-Pull と聴き比べると、意外なことに、MQ-70 のほうが、若干クールで腰がしっかりしている(低音が締まっている)感じがするが、それ以外は、よく似ている。 どちらが好きかと言われると、困ってしまう。 すっかり気に入った。 MQ-70 を使う以上、私の次作プリアンプでは、ゲインが足りないので、CL-34 と MQ-70が、常用アンプの座に。 高価な買い物をしたので、当分オーディオ機器は買わないと決めたのだが、そんな私に、物欲大魔王が襲いかかる・・・。
http://www.schumann.jp/old/audio/au02-10.html


最後の LP プレーヤー・最初の CD プレーヤー (98/6/29 記)
 
スピーカーも買ったし、それに合う管球アンプも買った。 もう買うものはないだろうと思っていた矢先のことだった。 DENON レーベルから、Ingrid Haebler の Mozart Piano Sonata の新録音が CD でのみ発売となった。 昭和 63 年の秋のことだ。 私のなじみのレコード屋(仙台レコードライブラリー)は、世の中が CD 時代に入ってからも、輸入版の LP を提供してくれていたので、私は、CD プレーヤーを買わずとも、事足りていたのだった。 ところが、今回の発売は全世界的に CD のみ。 そういうわけで、私も、世間に遅れること数年で CD プレーヤーを買わないわけにはいかなくなった。

CD プレーヤーのオリジネーターは、皆様ご存知のように Philips と Sony だ。 今までにも書いてきたように、私は、Philips の音作りが好きだから、当然のごとく、Philips の製品を買おうと思ったのだが、調べてみて唖然とした。 業務用(らしい) LHH-2000 が 120 万円、LHH-1000 が 60 万円ぐらい。 高価すぎて、私には手が出ない。 でも、音はいいんですよねぇ。

それなら Sony かと思いきや、こちらは、数分の試聴でパス。 良くも悪しくも 細くて硬い Sony らしい音で、聴いていて疲れる。 機械的な音というか、腺病質で神経質な音に聞こえた。 ああいう音が好きな人もいるのだろう。

販売店の私へのお勧めは、なんと Marantz。 「えっ! どうして?」 と言葉を失った私への答えは、Marantz の製品は、 Philips の OEM (相手先のブランドの名前で、製品を作ること。 この場合は、Philips が実際には製品を作っていることになる)だからだという。 Marantz CD-94 Limited + CDA-94 Limited は、シャンペンゴールドのボディになっているが、ボディ色を除くと Philips LHH-1000 と全く同じデザインだ。 さっそく試聴させてもらった。 LHH-1000 と比較試聴すると、LHH-1000 に軍配が上がることは確かだが、温かめで、つややかな音で、好感が持てた。 同一条件で比較試聴しないと、LHH-1000 との差は、私の耳ではわからないかもしれない程度の差しかない。 でも、値段は半分だから、私にはとてもお買い得。

およそ1週間して、我が家に Malantz CD-94 Limited + CDA-94 Limited が届いた。 大きすぎて、今まで使っていたラックにはいらない! という問題を除けば、とても良かった。 買ってから数ヶ月経つIngrid Haebler の CD が綺麗に響く。 大きな買い物が続いたけど、買って良かったなぁと思っていたところ、MJ 無線と実験にショッキングな記事が。 マイクロ精器のアナログプレーヤが、ほぼ全面的にモデルチェンジし、今後は軽量級の一体型のアナログプレーヤのみになるとのこと。 マイクロといえば、超ど級の糸・ベルトドライブで、オーディオマニアのみならず、音楽マニアにも良く知られている。 こういうものは、無くならないだろうと思っていた。

さっそく、週末に、オーディオ店に行くと、新製品の(マイクロとしては)軽量級のデモをやっていた。 音が悪いわけじゃないけど、物足りないというか、なんというか。 店の奥を覗くと、あった〜〜。 旧製品が。 ベルトドライブで、レコード吸着付きの SX-111FV。 さっそく聴いてみると、やっぱりいいなぁ。 (影の声: 単純に、ココロが満足しているだけで、実際の音の差じゃないだろ! n'Guin:お黙り!) さっそく値段の交渉。 ところが、お店の人曰く 「これは、デモ用に使っていた器械で、売り物じゃないんです。 傷もついているし。 新品はもう無いし、売れません。」とつれない答え。 「その現品でいいから、売ってほしい」と頼み込むも渋い顔。 ちょうどそのときに、顔なじみの社長が通りかかったので、頼み込んだら、「1ヶ月待ってほしい。 オーバーホールに出して、傷も消してお売りしましょう。 値段は新品の 30 %引き」とうれしいお言葉。 社長曰く「1ヶ月といっても、どうせアーム選んでいる間に過ぎちゃうでしょ(笑)。」 実際、その通りで、今度はアーム選びに時間がかかったが、結局、社長のご推薦の Audio Craft AC-3000MC に決定。 50 万弱になるほどの(私にとっては)大きなお買い物でしたが、これは一生モノだと思って自分を納得させた。
購入から、既に 10 年が経過したが、CD プレーヤーの Malantz CD-94 Limited + CDA-94 Limited も LP プレーヤーの Micro SX111FV + Audio Craft AC-3000MC も立派に現役だ。

LP のほうは、さすがに最近出番が減ってきているが、ベルトの交換ぐらいで、元気に働いている。 吸着システムは、やっぱり聴いていて不安を感じなくていい。 若干 LP が反っていても、問題ないのが何より良い。 LP の経験がない方にはわからないだろうが、反った LP だと、音が揺れるし、スピーカーにも負担がかかるし、いいことが無い。 そんな心配をしなくて良いのが、何よりうれしい。

CD のほうは、そろそろ新品を買いたいと思っているのだが・・・。 たまに、新製品の試聴もしているのだが、私が購入できる価格帯の製品では Marantz CD-94 Limited + CDA-94 Limited を明らかにしのぎ、君が欲しいと思える製品には、まだお目にかかっていない。 最近では、Philips の LHH-500 シリーズなんかがよさそうに思えるのだが、ピラミッド型というか、どっしりした音場構成が得られない不満があって、購入にまで至っていない。 予算的に 30 万程度までというのが、原因か・・・。
http://www.schumann.jp/old/audio/au02-11.html


QUAD 44 + 405 との出会い (98/9/20 記)
 
平成7年の4月に、私達は、現在のマンションに移り住んだ。 およそ 80 m² 弱の居住スペースに、占有できる庭が、25 m²。 仙台の中心部としては、まずまずの広さのマンションである。 リビングのおよそ 14 畳弱のスペースには、オーディオ類とローセットテーブルと食器ダンス2つのみということで、オーディオ鑑賞用には、できるだけのスペースをとったつもり…

ここに引っ越してくるまでは、8畳弱の部屋に、オーディオのみならず、いろいろと押し込めて聴いていた。 引越し後は、やっと ESL-63 も真価を発揮してくれるようになり、喜んでいた。 しかしそれもつかの間。 右チャンネルからの音が、おかしい。 バランスが取れない。 故障だ。 調べてみたら、メインアンプの Lux MQ-70 の右チャンネルの終段の 6C-A7 が駄目になっていた。 さっそく近くのお店から、EL-34 を2ペア入手して、差し替えて調整をしなおした。

調整をしてみて感じたのは、MQ-70 は、そろそろ寿命が近いこと。 今回駄目になったのは、終段球だけであるが、真空管の様子からすると、おそらく、ドライバ段の 6240G も近い寿命が来そうな雰囲気。 真空管マニアの方はご存知のように、6240G は、ラックス独自の球で、代替球がない。 そうなると、完全に改造しなおさないといけない。 以前の私なら、腕を振るう場面がきたと喜んだかもしれないが、時間がない現在の私にはつらい話だ。 そういうわけで、代替アンプを探すことに相成った。

代替アンプとして、候補に上がったのは、Accuphase、LUX の真空管アンプ、A-Class プリメインなどなど・・・。 一度は憧れの高級機 Accuphase とも思ったのだが、細く、腺病質な響きは、好みに合わない。 値段を考えたら割に合わない・・・ということで、試聴一発でパス。 次は、ラックスのアンプ群であったが、??? 感性があわないというか、よく出来たアンプだと思うのだが、食指が動かない。 今にして思えば、リラクセーションの表現が苦手だということに尽きるのだと思うが。

次に、紹介されたのは、LINN のアンプ群。 LINN に惚れこんでいる方が、アンプを自宅まで運んでくれて試聴させていただいた。 高域に癖があって、私の大好きな Ameling がヒステリーのおばさんになってしまう。 アンプを持ちこんだ方にいわせると、カートリッジが悪い、LP プレーヤが悪い・・・ということなので、結局、愛聴盤を持ちこんで、ご自慢の LINN システムを聴かせていただいたが、全く同じ印象である。 あげくは、『 LP が悪い。 演奏が悪い・・・。』とのたまわれる始末。 さすがに、こちらの堪忍袋の緒が切れた。

代替アンプを探す旅は続く。 ここまできて、QUAD のアンプは、どうなのだろう・・・? という疑問。 オーディオ雑誌などの評価は、いつも低い QUAD のアンプではあるが、どんなものだろう。 純正組み合わせという点では、興味深いものがある。 興味はあるが、仙台では試聴できるところもない。

そういうときに限って、中古の良い出物が、無線と実験の広告にでたりする・・・。 保証付きの 44 + 405。 値段は、当初の Accuphase を購入する半分以下。 純正アンプだから、一台持っていても、いいよなぁ・・・ ぐらいの軽い気持ちで購入を決定。 電話を入れると、「すみません。 もう売れてしまいました。」とのこと。 逃がした魚は大きいと思うのが、人の常。 「もうちょっと値段が張りますが、もっといいのがありまっせ・・・」と悪魔が来たりて笛をふけば、踊ってしまうのが私・・・(笑)。

届いて、聴いてみてびっくり! 私にとっては、非の打ち所がないアンプである。 響きの良い、自由闊達な音で、神経質で腺病質な音から最も縁遠いアンプである。 オーディオには興味がないが、音楽には興味のある(ヴァイオリン弾き)の女房も、LUX CL-34 + MQ-70 からの音の変わりようには、驚いたようで、『断然、新しいアンプの方が良い。 安くて良いアンプというのもあるのねぇ。』とご満悦。

驚いたことに、405 の説明書には、回路図までついている。 基本的には、オペアンプ+SEPPで構成されているアンプで、こんな回路からいい音がするはずはない・・・ と思ってしまうのだが、出てくる音には、満足させられてしまう。 回路設計より、耳で作った音作りが重要視されている海外製品らしい出来あがりともいえる。 このときに思い出したのは、是枝重治氏が、ラジオ技術増刊『集大成プリアンプ』(1985年刊)で、次のように述べられていらしたことです。


海外製では QUAD 22, 33 が抜群

1968 年ころに 22 の後継機種として TR 化(トランジスタ化)された 33 型が発売されましたが、これは意外に優秀なプリアンプです。 回路構成はまことに古めかしく頼りない設計なのですが,実に良い音がしました。 聴感上の帯域はとても狭く音場感に乏しい音なのですが,必要な帯域内の再現力は素晴らしく,力感と輝きに満ちていて素敵です。

(中略)

一般的に英国機は小型に作られいて気をてらったような回路とか,豪華さだけの外観とは一切無縁です。 しかしながら,使ってみると,扱いやすく,そして愛着の沸く独特の雰囲気に満ちています。 これは現代の英国機にもいえることです。 いまだに英国は真の大国,いわば大人の国なのでしょう。

ラジオ技術別冊『集大成プリアンプ』(1985)より、
プリアンプ設計の系譜(p.29 - 60 是枝重治 著)


プリアンプ設計の必要条件

プリアンプの設計家というのは独特の人格を形成している人物が少なくありません。 物事に執着し、躁鬱的な気質を有する人が良い作品を造るように思われます。 前述のようにプリアンプというのは回路だけいくら練っていても作れないものです。 熱狂的な音楽愛好家であり、ものごとをシステム的に分析し,機械の存在を人間との有機的な結合として考えることができる人にしかプリアンプは作れません。

(中略)

一般的に雑誌などにプリアンプの製作記事が少ないことは,第一に製作が複雑だという理由のほかにソフト部門を軽視する日本人および日本社会の特性が如実に現れていると私は思います。 ソフトを軽視しているのはコンピュータだけではないのです。 あれほど稚拙な回路のクォード 33 がプリアンプとしてきわめて優秀な理由は、実はここにあるのです。 日本人として優れたプリアンプ設計家だった故瀬川冬樹氏も、そういえば本職は工業デザイナーでした。 氏がかつて『ラジオ技術』誌に発表したプリアンプ論は 1960 年代中期としては、たいへん優れたものでした。

ラジオ技術別冊『集大成プリアンプ』(1985)より、
プリアンプ設計の系譜(p.29 - 60 是枝重治 著)


引用が非常に長くなりましたが、この指摘は、現在の高級オーディオでもあてはまることだと思います。 書かれてから、既に 15 年近くがたっている文章ですが、全く古さを感じさせられないどころか、思い当たるふしが、いくつでも出てきます。 QUAD 44 以降、日本でどれだけのプリアンプが発表されたかわからないほどですが、現在なお名前を挙げられる機種はどれだけあることでしょうか。 時間という最も過酷な評価を経て、なおも現在に残っている機種がいかに少ないか・・・ ということを日本の高級オーディオ界はどうとらえているのでしょうか? もしも瀬川冬樹さんが生きていらっしゃれば、お嘆きになることは間違いありません。 

さて、本題の、Quad 44 + 405 に戻りましょう。 満足しているのは、言うまでもないのですが、音が良くなればなったで、欲がでてくるのが、人の常。 若干の難点をあげつらえば、あまりにまとまりすぎているということか。 それと、QUAD ESL などコンデンサ型の欠点でもあるのだが、低域の伸びがちょっと物足りず、後期ロマン派以降の大編成物を聴くのは、ちょっと苦手・・・ ということか。 それなら、良質の Super Woofer を入れたらどうなるのだろうと思ってしまうが、QUAD + Super Woofer なんてあまり聞いたことないなぁ・・・・
http://www.schumann.jp/old/audio/au02-13.html


PHILIPS LHH-800R との出会い (99/2/28 記)
 
話は、1995 年ごろに遡る。 私が大好きな PHILIPS(MC ヘッドアンプに挑戦 を参照)が LHH-A700 というアンプを出した。 オーバーオール帰還を廃した半導体アンプで、出力は 40 W/Ch といった製品。 興味はあったが、なかなか試聴できる機会がない。 たまたまケーブルを買いに行ったオーディオ店で、偶然、試聴できた。 記憶が定かでないのだが、試聴させていただいたときのスピーカーは、スペンドールかハーベスで、LUX の管球アンプと比較試聴させていただいたように思う。

半導体アンプらしからぬ躍動感と奔放な音の出方に、驚くと共に、このアンプを手に入れたいと思った。 PHILIPS の製品というと、私の好みには合うことが多いものの、ちょっと反応がとろいというか、ひかえめでおとなしい音というイメージがあったのだが、LHH-A700 では、PHILIPS らしい上品さをそのままに、音が前に出てくる躍動感がみなぎっている。 ブラインドテストをしたら、出来のよい管球アンプだといわれたら、そのまま信じてしまうだろう。 とにかく気に入ってしまった。 しかし、すぐにドイツ留学をひかえていたので、すぐには購入できなかった。 その時に、店員さんに事情を話すと、PHILIPS の LHH-A700 は、けっこう評判がよいので、後継機が出てくるでしょうとのことであった。

CD Player も LHH-800R, 900R と新製品がでてきていたし、音の傾向も LHH-A700 と同様に、音ばなれの良さに驚いていた。 それでいて、野蛮さを微塵も感じさせないのは、やはり PHILIPS らしい。 ドイツ留学から帰ってきたら、それらの後継機を購入するつもりになっていた。 知人がオーディオを購入するにあたり、PHILIPS LHH-A200, LHH-200RX を勧めて、満足してもらうなど、PHILIPS 製品が、けっこう、市場に出回っていたのである。

ところがところが・・・。 日本に帰ってきた 1998 年には、PHILIPS は、既に高級オーディオからは撤退してしまったようで、LHH-A700 はもちろん、LHH-900R でさえ後継機がない。 困った・・・。 いずれ、また好みの機会が出てくるのを待とうと思っていたところ、Rogers Studio 7 を購入したお店の中古情報に、LHH-900R が載っていた。 さっそく発注したのだが、タッチの差で売れてしまっていた。 こうなると、物欲大魔王が騒ぎ出す。 インターネットのオーディオ中古情報を探しまくる。 今度は、某大手の高級オーディオ店に LHH-800R があった。 女房に相談してから発注したところ、これまた、タッチの差で売れてしまっていた。 新着情報として掲示されてから、わずか2日で売れてしまっている。 こうなったら、とにかく探しまくるしかない。 しかしながら、オーディオの中古店それ自体を見つけられない。 (余談ですが、最近の YAHOO Japan は、サーチエンジンとしては、もう失格ですね。 新たなページを登録しても、掲載率は 30 % ぐらいなそうです。 サーチエンジンは、電話帳みたいなものですから、載っている量が多くなければ、使う意味がないのに。) LHH-800R, 900R のどちらでも良いから、手に入れたい・・・。 毎日のように巡回してみるものの、そうそう出物はない。 ふと思いついて、LHH-800R で検索してみたら、吉田苑(YOSHIDAEN) というお店の中古情報がひっかかった。 すぐに電話を入れたところ、まだ売れていなかった。 ラッキー!

注文して、1週間ほどで LHH-800R が家に届いた。 電源を入れて、1時間ほどヒートアップして、音を聞いてみる。 音が団子になっていて音場も広がらない。 ラジカセのような音。 以前に聴いた時にはこんなことはなかったんだけどなぁ・・・。 とにかく、アコースティックものには、めっぽう強い PHILIPS のはずなんだけど・・・。 なんなんだ、これは???

余談

吉田苑(YOSHIDAEN)
http://www.yoshidaen.com/

というオーディオ店は、PHILIPS 製品を、日本で一番多く取り扱ったお店なそうです。 ここのホームページは、とてもおもしろいです。 パスワードがないと入れない、おもいっきり言いたい砲台が、何よりのお勧めです。 
砲手の有森さんは、ピアノの調律師の資格をお持ちなそうです。
http://www.schumann.jp/old/audio/au02-17.html

audio PHILIPS LHH-A700 との出会い(前編)
http://www.schumann.jp/old/audio/au02-18.html

CD Player LHH-800R を購入を決意して、発注した翌日に、パワーアンプの LHH-A700 の展示品の広告をみかけた。 LHH-800R の時には、何度も注文したときには売り切れていて、物欲大魔王があばれた2週間を送ったので、LHH-A700 のときは、一瞬の迷いもなく、電話に手が伸びた。
さて、困ったのは、CD Player の LHH-800R の音だ。 以前に聴いたときのようなみずみずしく、純度の高い音が出ない。 音が団子状態で、低音も伸びず高音も伸びない。 以前から使っていた 10 年選手の Marantz CD-94 Limited & CDA-94 Limited のほうが、よっぽど良い。 一体型の CD Player でもあり、音を変化させる術もない。 途方にくれてしまった。 とりあえず、エージングを進めるために、サブシステムで鳴らしておくことにした。 グスン (T_T) (T_T) (T_T)

CD Player が届いてから、3日後の朝に、LHH-A700 が届いた。 焦る心を押さえながら、2時間のウォームアップをさせて、CD Player につなぐ。 CD Player は、以前から使っていた Marantz CD-94 Limited & CDA-94 Limited のほうだ。 Quad 44 + 405 と比較しても、あまり大きな変化はない。 しかし、LHH-A700 だと、少しでも録音が悪いと、その悪さを露骨にまくし立てる。 1970 年代の録音でも、ちょっと厳しい。 これは困ったことだ。 トータルでみると、Quad 44 + 405 のほうに魅力を感じてしまう・・・。

CD Player の LHH-800R といい、パワーアンプの LHH-A700 といい、どちらも、どうにもならない音が出てきてしまっている。 以前に試聴したときにはとってもよかったのに・・・。 おかしいなぁ。 MJ 無線と実験の記事では、PHILIPS の CD-Player の開発中に、既存のアンプでは音質追求に限界がきたために、LHH-A700 のプロトタイプが作られたとあるんだけどなぁ。 記事によれば、オーディオフェアで、CD-Player の音出しにそのプロトタイプ・アンプが使われて、CD-Player もさることながら、そのプロトタイプ・アンプへの問い合わせが断たなかったとのこと。 そうか。 もしかすると、LHH-800R は、既存のアンプでは、駄目なのかもしれない。 でも、入力機器の質が上がって、音が悪くなるなんて経験はしたことがないなぁ・・・。

まぁ、LHH-800R と LHH-A700 とで聴いてみるか。 サブシステムの部屋から、再度、LHH-800R を Quad ESL-63 の部屋に持ち込んで、試聴してみる。 半分、ヤケなので、ウォームアップ時間もなし。 ところが、音が出た瞬間に、感動がやってきた。 音が前に出てくるし、躍動感もある。 音の分離も自然だ。 いかにも、音の分解能が優れています・・・といった、人工的な、いやみなオーディオ臭い音を決して出すことはない。 音場感も非常に良くて、左右はもちろん、前後関係も非常によく描出してくれる。 録音のあら捜しもしなくなった。 細かな難点をあげつらえば、ちょっと音が荒れ気味で、もう少し上品に押さえてくれた方が、私の好みかなぁ。

いったいどうしたことなのだろう。 入力機器の質が上がって、かえって、音が悪くなる経験をしたことは、これまでなかった。 これは、単に相性ということなのだろうか? 手持ちのアンプと CD Player を総動員して、聞き合わせてみる。


CDP
Marantz CD-94 Limited & CDA94 Limited
Philips CD-750
Philips LHH-800R

アンプ
6G-A4 Single 管球アンプ
DENON PMA-970
QUAD 405
Philips LHH-A700
http://www.schumann.jp/old/audio/au02-18.html


Philips LHH-800R + Philips LHH-A700
この組み合わせの音が 試聴機器中でベスト


上の表
http://www.schumann.jp/old/audio/au02-18.html

からわかるように、どのアンプでも、Philips CD-750 と Marantz CD-94 Limited & CDA-94 Limited との比較では、Marantz に軍配があがる。 ところが、Phililps LHH 800R と Malantz との比較では、Philips LHH-A700 以外のアンプでは、Malantz の方が良い。 要するに、試聴するアンプが違うと、評価された CD Player の順位が入れ替わってしまうわけだ。 それでは、アンプ単体を評価するとどうだろうか。 正直言って一長一短としかいいようがない。 やはり相性の問題なのか???

そう思っていたころに、LHH-800R を購入させていただいた吉田苑の思いっ切り言いたい砲台のパスワードが届いた。 そこには驚くべき記事が・・・・
http://www.schumann.jp/old/audio/au02-18.html

PHILIPS LHH-A700 との出会い(後編) (99/3/28 記)
http://www.schumann.jp/old/audio/au02-19.html 


吉田苑の思いっ切り言いたい砲台の記事には、某社の新型アンプの記事が掲載されていた。 新型アンプに、LHH-900R(私が購入した 800R のリファイン版)の DAC 部分を発展させた、Marantz Project D-1 を鳴らした記事だ。 新型アンプに、Marantz Project D-1 をつないだところ、音が団子状で、高音も低音も出が悪い状態になってしまうそうだ。 ところが、同じアンプに、普及価格帯の CD Player の某銘品をつなぐと、非常によく鳴るそうだ。 記事では、新型アンプが、以前に比べて良くなったものの、Marantz Project D-1 のダイナミックレンジと情報量の多さについていけないために、Marantz Project D-1 を鳴らしたときには、音が非常に悪かったのだろうと、掲載されていた。
うちでも、同じような現象がおこったのであろうことは、容易に想像がつく。 入力機器の質があがったがゆえに、音が悪くなることがあるというのは、私にとっては初体験であった。 (同じような経験をお持ちの方は、メール)か、掲示板 にて、ご報告ください。 歓迎します。) LHH-800R が届いたときの落胆は大きかっただけに、LHH-A700 と合わせて聴いたときの変貌ぶりには、本当に驚かされた。 もしも、LHH-A700 を買っていなければ、LHH-800R の音の悪さに辟易して、やっぱり、MULTI-bit DAC じゃないと音が悪い・・・とか、ここに書き込んでいたに、違いない。 うまくいったのは、神様からの贈り物だったのかも。 いや、神様じゃなくて、物欲大魔王からの贈り物?(^^;;;)

ところが、まだ問題は残っていた。 LHH-800R + LHH-A700 をダイレクトにつなぐぶんには、先の優れた音質で聴けるが、Quad 44(プリアンプ)を間に入れると、良さがわからなくなってしまう。 つまり、セレクタあるいは新しいプリアンプが必要ということだ。

そうなると、LHH-A700 の専用セレクタの LHH-S700 を購入して、LP 用のイコライザアンプを自作する・購入するのが、一番早そう。 でも、LHH-S700 なんて、そうそう中古がでてくるなんて思えないし・・・。 とりあえず、手持ちの部品で間に合わせのセレクタを作って、LP からの信号は、

以前に作成した真空管プリアンプ(真空管な日々(その3)を参照)
http://www.schumann.jp/old/audio/au02-06.html

をつないで、使用した。  当初は、満足して使っていた。 LHH-800R + Quad で聴いたときのひどさが頭にこびりついていたからだろう。 ところが、使い始めて1週間もしたころには、不満がでてきた。

音が荒いというか、つややかさが、わずかに欠けているのだ。 私の最愛のソプラノ歌手の Elly Ameling の声が、ちょっとがさつつくときがある。 伊藤恵のピアノの音でも、弱めで優しげで、はかなげなキータッチで弾かれている部分が、ごわごわの麻でくるまれた感じというか、シルキーなタッチに欠けてしまう。 Marantz の CD-Player と Quad の組み合わせで聴いていたときには、こういうデリカシーに富んだ表現は、非常にうまく聴かせてもらっていたのだが・・・。 何らかの対策が必要だ。 情報量の多い、クリアな音質を維持しながら、先に述べたデリカシーを確保することが課題となるわけだ。

セレクタが汎用品だから、悪いのか? いや、そういう問題ではない。 LHH-800R と LHH-A700 とをダイレクトにつなぐと、先の欠点は、むしろ増強されるからだ。 やはり、本格的なプリアンプが必要だということなのだろう。 良かった良かった・・・ で終わるかと思ったら大間違い(^^;;;)。
http://www.schumann.jp/old/audio/au02-19.html

PHILIPS LHH-P700 との出会い (99/3/28 記)
http://www.schumann.jp/old/audio/au02-20.html
 
さて、どんなプリアンプを購入するか? それとも自作するか? 自作するとすれば、以前に作成した真空管イコライザアンプ(真空管な日々(その3)を参照)の設計をベースとしたアンプということになるだろう。 LHH-A700 は、BTL 接続することが可能なので、バランス出力可能なプリアンプを作りたい。 回路設計の時間は、苦しみながら、楽しむという自虐の時間である。
MJ 無線と実験のバックナンバーをあたっても、プリアンプの記事は非常に少ない。 先に引用したようにプリアンプは、単なる電気特性だけをそろえるだけでは駄目で、熱狂的な音楽愛好家であり、ものごとをシステム的に分析し,機械の存在を人間との有機的な結合として考えることが必要だということなのかもしれない。 現在の私が作るとすれば、ハイブリッド構成の無帰還アンプを作ることだろう。 真空管の選別をして、ある程度、高 S/N のプリアンプを作ることは可能であるが、長期間、その性能を維持することは至難の業だからだ。 現実に、手持ちの真空管イコライザアンプの S/N は、作成時に比べて、12 - 15 dB ほど悪化している。 真空管の経時変化のためのようで、初段管を交換すると、値が変化する。 しかし、手持ちの真空管では、作成時ほどの S/N を得ることはできない。 やはり、10 年使って問題がおこってこない設計というのは、むずかしいのだ。

閑話休題。 BTL 接続のために、もう一台、LHH-A700 を、インターネット上で探していたところ、LHH-P700 という機械がひっかかってきた。 LHH-P700 だって? そんなのあったっけ? 型版からすると、プリアンプらしい。 Infoseek で検索をかけてみると、確かにプリアンプで、オーディオ・テクニカの社長さんの愛機だとかという噂があるようだ。 無線と実験のバックナンバーを探すこと1時間。 幸運なことに、LHH-P700 の記事をみつけだせた。 MC/MM イコライザアンプ付きのプリアンプで、バランス入出力付きで、アンバランスの入力をバランスで出すことも可能。 値段は、発売当時 \ 100,000 だったようだ。 LHH-A700 と同じ設計者によるプリアンプでもあり、LHH-A700 との相性は抜群なようだ。 特に、LHH-A700 を BTL 接続したときの評価は高いようだ。 LHH-P700 欲しい病にかかってしまった。 有名メーカーの人気商品なら、中古も潤沢だろうけど、LHH-P700 がでてくるかなぁ??? ところが、こういうのは、タイミングがあるようで、インターネットの検索エンジンで、某所の中古に出ていた。 すぐに連絡をとったが、残念ながら、またも売約済み。 しかし、そこの店長から、先に LHH-800R を購入した吉田苑が、PHILIPS 製品の取り扱いが多いので、LHH-P700 の中古が見つかりやすいでしょうと教えていただいた。 さっそく、吉田苑に連絡をとったところ、待つこと1ヶ月あまりで入手できてしまった。 なんてラッキー(^^)

数日で、LHH-P700 が到着した。 小さな筐体の背面は、入出力端子で一杯になっているが、前面は音量調整とセレクタのみというシンプルなアンプ。 (左右の)バランス調整さえ、省略されている。 それにもかかわらず、バランス入出力可能という構成には、驚く限りだ。 さて、音質は?

まず、リファレンスの Elly Ameling の LP だ。 使用カートリッジは、もちろん、MC 型の Philips 922-II だ。 つややかで、良く澄んだ、それなのに暖かみのある声が部屋一杯にひろがる。 これは良い。 Quad 44 + 405 と同様に Elly Ameling の良さを引き出してくれる。 Quad に比べると、やや硬質だが、清楚で、シルキーな感じで悪くない。 Quad のほうが、ちょっと古めで懐かしめな音ともいえよう。

次は、伊藤恵 で、シューマンのピアノソナタ第一番と第三番だ。 このピアニストは、キータッチを変えることによって、一台のピアノで、いろいろな音色を弾きわける、数少ないピアニストの一人だ。 この違いをうまく描出できるかどうかが、試聴ポイントだが、これまた、非常によい。 LHH-P700 が LHH-800R と LHH-A700 との間をうまく仲介してくれているようだ。 プリアンプが間に入るより、コード一本で直結するほうがよいと、原音再生論者は、盲目的な信念をもっているだろうが、オーディオを音楽を聴く道具だと割り切っている私は、よりよい音楽表現が得られれば、手段は選ばないのだ。

やっと、めでたし、めでたし・・・ということだが、ここまできて、はっとしたことがひとつ。 「 QUAD 中心のシステムのどこかを変えようとすると、結局、総換えになる。」 という言い伝えを思い出した。 CD Player を PHILIPS LHH-800R ではなくて、Quad CD67 あたりか、ルボックスあたりを導入すれば、こうはならなかったのかもしれない。 ともあれ、QUAD 44 + 405 は、メインシステムから引退だ。 さらば、QUAD 44 + 405! などと書きながら、QUAD 44 + 405 の記事は終わらなかったりして・・・。
http://www.schumann.jp/old/audio/au02-20.html


PHILIPS LHH-A700 BTL 接続 (2005/4/25 記)

私に限ったことではない(と信じたい)が、アンプを購入して、取扱説明書を真面目に読んでから使い始める人は、自作オーディオもやっている(いた)人なら、ほとんどいないだろう。 接続の仕方は、実機を見れば、あきらかすぎるぐらい、あきらかだからだ。 うまくいかないときに、初めて読む???

私がPHILIPS LHH-S700 の取扱説明書を読んだのは、購入して1年ぐらいしてからだろうか。 正確に言うと、読もうと思ったのではない。 このまま適当なところに置いておくと、なくなってしまうだろうと思い、しっかりしまおうと思ったからだ。 しまう前に、ペラペラめくってみただけだ。 そして、驚いた。 LHH-A700 を BTL 接続により2台使用した説明図がたくさんでてくる。 その量たるや、半端ではない。 参考図1枚というのではない。 なんだ、これはというぐらい、たくさんでてくる。
/* ここに、説明図をいれる */
ここで、火がついてしまったのは、皆さまおわかりでしょ。 もう1台って。 なくなる前に、もう1台。 ボーナスがでたときに、購入・・・! 設計者の鈴木××氏に関する逸話を知ったのは、実は、このころ。 PHILIPS にはまりこんで、相当たってから。 NEC A-10 の設計をしたとか・・・。 みなさまには、意外に思われるかもしれない。 鈴木××氏のことを知ったおかげで、BTL 接続によって、低音がしっかり出るとか、ドライブ感が増すとか・・・期待しちゃうじゃないですか。 アンプが倍だから、出力も倍・・・。 アンプが倍だから、物量も倍・・・。 そんな思いがムクムクと。 いわゆる、オーディオ的な聴き方も、得意になるかなぁと、期待していた。

しっかりヒートアップさせてから、大編成ものを聞き始めた。 失望した。 これまでと、ほとんど変わらないのだ。 そんな馬鹿な・・・ そんな馬鹿な・・・ そんな馬鹿な・・・  何とか違いを見つけようと、視聴を繰り返すが、大編成ものでは、違いがあんまりわからない。 しいていえば、ディテールの表現が良くなったかなぁという程度。 馬鹿な買い物をしたと、後悔したと、本気で思ったことを、正直に書いておきたい。

しかし、違いは、唐突にわかった。 Elly Ameling を聞いた瞬間である。 静寂の表現のうまさだ。 歌い終わった余韻の漂い方が、数枚上手なのだ。 1台で聞いていて、不満があるわけではない。 1台で聞いていて、決して悪くない。 しかし、BTL 接続で聞くと、もう戻れない。 次に、室内楽曲やピアノ独奏といったジャンルを聞く。 やはり、pp(ピアニッシモ)の表現が良い。 大げさな表現で恐縮だが、体育館で聞いていた演奏が、ホールに変わったような印象をうけるのである。 ダイナミックレンジが、下の方に拡大した言えば、正確な表現なのかもしれない。 この良さがわかると、もとには、もう戻れない・・・。
http://www.schumann.jp/old/audio/au02-29.html

原音再生 なんて 幻想 だ!
 
さて、ピアノに JBL サブシステムを乗っ取られたので(陰の声:それが目的でピアノを買ったんじゃないの?)、当然ながら、サブシステム用のスピーカー購入が急務となった。 手持ちは、QUAD, JBL なので、当然、それ以外のメーカーからの選択が妥当だ。 スピーカーが、そのシステムの音質を、おおよそ方向づけるのはよく知られたことだ。 私は、原音再生なんて、幻想だと思っているので、いろいろな傾向をもつシステムがあった方がよいと考えているからだ。

原音再生とは何なのか? そもそも原音とは存在し得るのか?
とあるサイトで、ホールの場所によって音が変わるので、原音再生なんて幻想だという論に対して、それならホールの中央前列の音を原音と定義すれば良いと、原音再生派が強弁されておられた。 原音再生派の幻想も、ここまでくると、私にはただの滑稽な喜劇である。 私自身は、同じホールでも、演奏の種類によって、異なる席を選ぶのを常にしている。 例えば、オーケストラであれば、ホールのほぼ中央よりやや後方。 室内楽ならほぼ中央よりやや前方。 ピアノであれば、中央は避けて、少し側方にずれる。 ピアノの反響版からの直射音は単調で、つまらなく聞こえるからである。 このように席を選ばないと、心地よい音が得られないのである。 こんなことは、クラシック音楽聴きには常識なのだが、オーディオ評論家にはわかっていないらしい。 ホールの中央前列の音をオーディオ再生の目標にされたら、どんな音が聞こえるのであろうか? もちろん、そんなデリカシーの欠けた音を聞くのはごめんこうむりたい。

原音を横に用意して、その都度比較しながら再生音を評価すると、記憶の曖昧さがなくなって飛躍的に精度は向上する。これが「原音比較法」である。その例を挙げてみよう。 一番簡単なのは直流の掛かっていない場所の結合コンデンサーである。短い銅線でショートした時の音を原音として、コンデンサーを通した音を「そのコンデンサーの音」と評価すれば良い。小生が何度か実施したコンデンサーの音質評価はこの方法である。
とあるサイトより引用
これは、一見正しい論法のように見えて、実は、何の意味もない方法である。 ちょっと電気に詳しい方なら、すぐにおわかりいただけると思うが、直流がかかっていないところに、何故に結合コンデンサーをいれる必要があるのか? そんなところにコンデンサをいれて、音質の評価になるのか? 結合コンデンサは、そもそも直流電圧がかかっているところにおかれるものであり、直流がかかっているときと、かかっていないときでは、そのコンデンサの音質が異なるというのは、良く知られた話である。 OS コンなんかは、そういう状況でないと、正常に動作できないことが良く知られている。 そもそも直流がかかっていたら、導線でショートしたら、電気的に回路が正しく動作しなくなってしまう。 この意味で、上記の「原音比較法」というのは、ただのまやかしに過ぎないように私には思える。 文句があるなら、私を論破して欲しいし、加えて、トランジスタなどの増幅素子の「原音比較法」をどうやって実現するのかも説明して欲しいものだ。 上記の原音再生論は、MJ「無線の実験」にも執筆なさっている方のページにからの引用であるが、よりよい音楽を聴きたい、一介のオーディオファンの私から見てさえも、論点があやふやで、議論に耐えないレベルに思える。(ご意見大歓迎! 掲示板で議論しましょう。) かくいう私自身も、20 年前は、原音再生という錦の旗をふりかざしていたものであるが・・・。
閑話休題。 本論に戻る。 わたしの今回の選択は、使用場所から、20 cm 2 way 程度に限られた。 幅 30 cm 奥行き 45 cm 程度が限界である。 日本製では、Victor SX-V1X あたり、アメリカ製では、Infinity ヨーロッパだと、B&W CDM-1SE あたり、Rogers, KEF, Harbeth, Spendor, Tannoy と留まるところを知らない。 Tannoy, Infinity あたりが当初の本命(QUAD ESL-63 との出会い(前編)を参照)だったのだが、ともに、大きさの制限から脱落。 B&W CDM-1SE は、振興オーディオの店員のお勧め品で、試聴させていただいた。 確かに、端正なまとまりの良い音で、ニュートラルな感じがある。 最近、B&W に興味ひかれる人が多いのもわかるような気がする。 一台目のスピーカーなら、これを購入したかもしれない。 しかし、今回は、より個性的な音を求める意味でパス。 むしろ、Rogers などの LS 3/5A や Victor SX-V1X に、より大きな魅力を感じた。 使いこなしは若干難しそうだが、人の声が艶やかに聞こえる傾向があるスピーカーたちだ。 オールマイティとはいえないかもしれないが、Quad や JBL とは、明らかに異なる個性といえる。

こんな経緯から、Rogers, Spendor, KEF といった、BBC Monitor Speaker の系譜をひくスピーカーから、今回は選ぶことにした。 これらのスピーカーは、どちらかというと、きらびやかな中高域が目立つ傾向がある。 その中から、置き場所の制限を考えて、もっとも大きなスピーカーを選択することにした。 エンクロージャーが、ユニットに対して大きければ、低音の余裕を感じることが多いので、どちらかというと高音が勝りがちな、これらのスピーカー群ではエンクロージャーが大きい方が良いだろうと考えたからだ。 Rogers Studio 7 を選んだのは、そうした理由からだ。

自宅に来た Rogers Studio 7 は、思ったより大きめであったが、もちろん、うまく設置できるぎりぎりの大きさである。 最初は、JBL Subsystem 用の A-Class 10 W x 2 の自作アンプで駆動したが、全く歯が立たない。 うるさいだけで、聴いていられない。 次に、Quad 44 + 405 のお出ましだ。 温和な音の Quad なので大丈夫だろうと思ったところ、全く駄目で、やかましい音のままだ。 そうなれば、管球アンプのお出ましである。 6G-A4 シングルで鳴らしてみる。 中高域のエネルギー感が勝る音ではあるが、トランジスタアンプと異なり、しなやかさが加わって、ここちよく聞こえる。 無帰還の方が、低音のはずむような感じがして心地よい。 Rogers E-20a / 40a という純正組み合わせが、6L6 のプッシュプルアンプであることを考えると、ダンピング・ファクタがやや低めのほうが、このスピーカーにお似合いなのかもしれない。

このスピーカーの特質は、なんといっても、人の声の明瞭度が高く、かつ美しく響くことだ。 Quad や JBL では、こんなふうに鳴り響くことはない。 私の大好きな Elly Ameling が、とても美しく聞こえる。 さよならコンサートの時の感動がよみがえるようだ。 Fischer Dieskau や Peter Schreier の録音も、とても美しく聞こえる。 これまで、生を聞いて満足していても、LP/CD では、今一つの録音だと思っていた人たちである。 これまでの私のところの再生装置では、コンサートの感激を再現してもらえなかった。 しかし、この Rogers Studio 7 なら、感激が再現される! オーディオ的に言うと、リラクセーションの表現が得意だということになるのだろう。 私自身は、こういう良いリラクセーションのある音を、TAD や JBL や、ましてや、レイ・オーディオ のスピーカーから聞いたことがない。 (これらのスピーカーは、求めるところが違うわけだ! というのが私の意見だ。) Rogers Studio 7 は、アンプをかなり選ぶものの、私にとっては、良いスピーカーと言えるだろう。 低域のボリューム感がもう少し欲しいが、エージングがすすめば、バランスが取れてくることを期待したい。

追伸:

(99/2/28 記)

先日、Y氏のお宅におじゃまして、マルチアンプシステムによる JBL 4 way の自作システムを試聴させていただいた。 Y氏のシステムは、一般的な JBL らしい音から一歩も二歩も抜け出たナチュラルな音質であった。 ブラインドで聴かせられたら、JBL のホーンスピーカーが使われているとは、とても思えない(これは、もちろん褒め言葉です。)音でした。 JBL から、あれほどニュートラルな音を聴いたのは初めての体験でした。 まだ、チューニングの途中なそうで、さらにチューニングを進めれば、リラクセーションの表現は、さらに向上すると思いました。 よって、上の段落の JBL には、横線をひきました。 脱帽。
http://www.schumann.jp/old/audio/au02-16.html


13. 中川隆[-11455] koaQ7Jey 2018年4月29日 08:36:40 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-12499]

量産品に関しては、

ファーストロッドが物としては一番立派に造られていて
ロットが降るほど「予告なき改良」と言う名のコストダウンと手抜きが重ねられて行くのは周知の事実です

なのに、最新製品や後継機種に買い換える人が居るのは全く有り難いことです
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-516.html


14. 中川隆[-11735] koaQ7Jey 2018年5月02日 12:57:20 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-12865]

物理特性や解像度は 2万円程度の最低価格の CDP と変わらないけど、最高のクリームの味わいの超甘美な音だった QUAD 66CD


Quad 66 CD Player - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=QUAD+66+CD

Quad の静電型スピーカーは分解能が異常に高いので、CDP はコンサートホールの残響音の様な倍音成分が沢山入ったQUAD 66CD が一番合うのですね。


QUAD 66CD
定価:180,000円
発売時期 1989年12月
生産完了時期 1993年

■入力:アンバランス(RCA)1系統
■出力:アンバランス(RCA)1系統
■デジタル出力:同軸(RCA)1系統

サイズ W(幅) : 321 mmH(高さ) : 80 mmD(奥行) : 275 mm
重量 3.5 kg

名機 STUDE/A730 と同じマルチビットDAC。スイングアームCDM4メカニズム採用
http://www.audiounion.jp/ct/detail/used/81928/


QUAD 67CD (QUAD 66CD をコストダウンした劣化版後継機)
定価:220,000円
サイズ W(幅) : 321 mmH(高さ) : 80 mmD(奥行) : 240 mm
重量 4 kg
発売時期 1993年8月

QUAD発のCDプレーヤー「66CD」の後継となるモデル。
18ビット64倍オーバーサンプリングによるデルタ・シグマD/Aコンバーターを採用。
CDドライブ部にも静寂製の高いメカを搭載し小音量再生時のS/N向上が図られています。
http://www.hifido.co.jp/KWp/G2/J/650-50/C11-61630-19798-00/

螺旋館 オーディオシステムの履歴
http://www013.upp.so-net.ne.jp/rasenkan/audio/history.htm

QUADとの出会い。QUAD 66CD
66CDは、基本的に、Philips社の汎用CDP基盤で構成されている。Philips社が OEM用に会社に販売したものだろう。
メーカーによる使用部品の仕様の若干の違いはあるが、当時の16bit 4fsをスペックとする多くの CDP が同じ基盤を 使用したようである。
66CDは、QUADセレクトのDAC CHIP(TDA1541A)を使用していた。

QUAD 66 + 606の導入 第3期システム 1992年頃
LOUD SPEAKER TANNOY Little Gold Monitor
PRE AMPLIFIER QUAD 66 PRE
POWER AMPLIFIER QUAD 606 POWER
CD PLAYER QUAD 66 CD

66 PREはすべての制御をリモコン - 66 CONTROL PANEL - で行う思い切った設計。
このリモコンの操作性は非常に良く、電源のON/OFFからセレクター、ボリューム調整、CDPのコントロール、 QUAD独自のTILTトーンコントローラーの操作等を、すべて直感的に行うことが出来る。
音量調整は多くの装置では音量の UP/DOWN ボタンによって行っているが、これを回転式ツマミで行えるのが素晴らしい。
QUADのセットは手放さず、現在も、実家で両親が使用している。使いやすいと好評。
http://www013.upp.so-net.ne.jp/rasenkan/audio/history.htm


螺旋館 QUAD 66CD 66PRE 606POWER
http://www013.upp.so-net.ne.jp/rasenkan/audio/66_606.htm

リモコンにフル対応したQUAD 66シリーズ

My First QUADは66CD。

大学時代に分不相応に入手したTANNOYのスタジオモニターを契機に、アンプもCDPも英国製のものに切り替わっていった。 国産アンプを英国サイラスのプリメインに置き換えたのに続いて、CDPをSONY製のものから、QUADにしたのだ。

66CDは、初期のPhilips/Marantz系 CDPの代表的なデバイスの、TDA1541A+SAA7220BPによる16bit 4Fs構成のものだ。 TDA1541に関しては、QUAD社による選別品との事で、QUADのシールが貼られていた。

66CDのの中身はPhilipsの標準基板である。日本国内で販売されていたマランツでいうと、CD-50/60/80あたりと同じもの。 たしか、マッキントッシュの最初のCDPも同じ基板を使っていたはずである。 勿論、メーカーごとに一部の部品の選別、特殊仕様により音のチューニングは行われているのだろう。

音質は、当時のマランツやフィリップスのCD Playerの音を知っている人にとっては、 同傾向で説明不要ではないかと思う。相対的に強度の高い小さめの筐体に入っていたからか 音質はしっかりしたものであった。聴感上の高域、超低域の伸びはそれほどでもなかったが、 バランスの取れた良質のもので、真空管アンプなどに組み合わせる為のサブシステムとして 2台目を入手したくらい気に入っている。なお、66CDの後継には、デバイスが変更された67CDが発売されている。

66CDの操作系は66系に共通することだが、本体では何も出来ない。66CDには、電源ボタンと CDトレイのエジェクトボタンのみがついている。ところが、良く考えられていて、 トレイにCDを入れて、かるく押し込むと、自動的にCD再生が始まるのだ。 私は、普段、レコードの曲順を入れ替えて聴くようなことを殆どしないので、 殆ど、リモコンのお世話にならずに済んだ。 さすがに、QUAD社も思い切り過ぎたと思ったのか、後の77系では、アンプやCD Playerでも 本体に必要最小限の操作ボタンを取り付けている。


66プリと606パワーは同時に導入した。リモコン付きのアンプは、国産品を使っていたことがあるが、 66プリの専用リモコン 66コントロールパネルの操作性のよさは感激だった。今でも殆どのアンプの リモコンは、音量UP/音量DOWNボタンだが、66Control Panelは、音量調整ツマミがリモコンにも搭載 されているのだ。
優秀なTILT CONTROLER

音が悪くなるので、以前はほとんど使わなかったトーンコントロールについても、 QUADのTILTフィルターは中域特性を変化させずに低域、高域特性のみを上手くコントロールする。 この機能より、音質を大きく変化させずに、帯域バランスをうまく調整することが出来る。

また、高域、低域の段階的なカット機能もついていて、アナログのヒスノイズ、ワウフラッター。もしくは スピーカーの再生帯域バランスの調整なども自在にこなすことが出来る。本来、プリアンプとは、この様に 高機能であるべきではないだろうか。

私は、このアンプをつかって、QUADのコンデンサ型、タンノイの30cm同軸、ROGERS LS-3/5Aと、 多種多様なスピーカーを鳴らしたが、そのどれも破綻無く、バランス良く鳴らすことが出来た。 たしかに、解像度やレンジなどに注目すると、欲が出てくるところもあるのだが、バランスの 良さや、音楽を聴きやすく、楽しく再生してくれる良さは、QUADの優れた点と思う。

現在、この66系のシステムは、ROGERS LS-3/5Aと組み合わせて、私の実家のリビングで両親が使用している。 操作性が非常に判りやすく出来ているので好評だ。
http://www013.upp.so-net.ne.jp/rasenkan/audio/66_606.htm


あこがれの Quad66CD ついに来る 2011-12-30
https://ameblo.jp/ts-voice/entry-11121559101.html

うちでは AirMac Express で音を鳴らすことが多いので、CDはあまり聞かないのですが、それは逆によい音のするCDプレーヤーがなかったということも理由のひとつ。
それでも DAC ほどではありませんがいろいろな機種を試してきました。

今うちにあるだけでも…

Sansui CD-α317R
DENON DVD-2200(ユニバーサルプレーヤー)
Marantz SA8260(SACDプレーヤー)
Philips CDF100

と知らないうちに結構台数が増えてしまいました。

Sansui の機械はMASHというDACを搭載していて、柔らかい音楽を奏でてくれます。ただ、ちょっと線が細いのが難点といえば難点。聞き疲れはしないのでいいのですが、気合いをいれて聞こうとすると、解像度とかセパレーションとかいろいろな点で物足りないのです。

DENON は SACD が聞いてみたいばっかりに安かったので試しに落札してみたもの。届いて1ヶ月くらいでピックアップ不良が起こり、気まぐれにしかディスクを読まないようになってしまいました。肝心の音は、よく覚えていないのですが、なんだかとても普通でガッカリだったのを覚えています。
いまは寝室の滅多に使わないDVDプレーヤーと化しています。

Marantz もなぜか私の中ではDENONと同じ印象。特段いい音がするという気はしません。それでも発売当時の定価は DENON も Marantz も10万円もする機械。日本のメーカーはこんなものかと見切りをつけるきっかけ作りをしてくれた機械たちです。わたしが求めているのが Hi-Fi からはほど遠い音だからなのかもしれません。なんたって Quad派ですから…。

Philips はちょっとおもしろい機械です。
その昔、これと同じ機械がAppleに提供され、Powerbookの外付けCDドライブとして販売されていたという歴史があります。レインボーアップル付きのMacバージョンの方がよかったのですが、それなりの値段がするのでパス。Philipsバージョンのしかも液晶表示が消えかけているという半分ジャンク品を落札してみました。
ただ、この機械、マニアの間では音が良いと評判のPhilipsのスイングアーム方式のピックアップが搭載されていて、音もなかなかのもの。実に音楽性豊かな音を奏でます。私はこれにこれまた偶然手に入れた幻のPhilipsのライントランスL-300をかませてしばらくメインとして使っていました。
スイングアームにこのトランスを噛ませると、CD初期時代の黄金のPhilipsサウンドに近い(勝手にそう思い込んでる)音がでます。

話がかなり横道に逸れました。
そうでした、Quad66CDでした。

この機械も Philips の汎用基盤とスイングアームを搭載したCDプレーヤーです。
なので Philips の機械と同様の音がするんだろうなーと思っていたら、その辺はさすがに Quad。ちょっと違う Quad サウンドに味付けしてあります。
実は強い Quad派の私は、CDプレーヤーも Quad で揃えたいと常々思っており、買うんなら Quad最初のCDプレーヤーである 66CD がいいとずっと思い続けていたのです。
そして念願がかなってついに我が家に 66CD がやってきました。
実は以前にもオークションで落札した(かなり高額でだいぶ無理した)ことがあったのですが、その機械が到着後1時間で機能不全に陥り、やむなく返品したという悲しい過去もあったので、今回はかなりテンションがあがっていました。
ところが…
悲しいことにこの機械も到着後約1時間くらいで不調になりはじめ、2時間経たないうちにまったくCDを読み込まなくなってしまいました。
こと 66CD に関していえば、うちは何か呪われているじゃないかと本気で思いました。

早速出品者の方に連絡をとり、その旨をお話し、修理を試みてもらうことにしました。この出品者の方に修理の技能があることは偶然ブログを発見してすでにわかっていましたので…。

で、1週間後。完全に直って帰ってきました。私の 66CD。
ついに、ついにこの機械を手に入れることができました。
もちろんいまもきちんと機能して、いい音を聞かせてくれています。
この機械、音質こそ少し違いますが、先の Wadia を通したときと同じ水準の音がでます。さすがに CD なので Thorens よりは音が硬めになりますが、それでもレコードにほど近い音でCDを再生してくれるのです。
これで我が家では Mac からでも、CD からでも、レコードからでも同じレベルのハイエンド並みの音で音楽を聴くことができるようになりました。
https://ameblo.jp/ts-voice/entry-11121559101.html

QUAD 66 Pre-Amplifier & Control Panel Ends 〜近代的な音に進化したQUAD〜 2006/1/20

●UKイーベイにてあのQUAD66を見つける。私が現在使用している現役のプリアンプでもある。6シリーズはQUAD衰退期の製品で最後の傑作といえる。1989年の発売なので気がついたら20年近くの製品で骨董品の域に達してしまっている。この後7シリーズ現在の9シリーズへと受け継がれるが外見上は同じような大きさで技術的な革新もあまりないままシリーズ変更がされている。現在は香港資本でワーフデールの傘下にあり創業者も去った後である。66はロス・ウォーカ氏が在籍していたころの製品である。

●66ではDINコネクタが全廃となりRCAに変更、多様なソースに対応できるようになっておりはっきりとデジタル時代を見据えていたことが分かる。66プリは後に66Aにマイナーチェンジされがた何が変わったか、、、リモコンへの供給電源が前面に装備されたそうで私の66Aは確かにそうなっている。あと、リモコン制御のソフトウェアがレベルアップされた。44の機能を継承するかたちで、フィルタースロープ、チルト、バスをリモコンで操作し66の前面パネルにオレンジの液晶表示される。操作性はバツグンで、使いやすいというのはこういうことをいうのである。日本の製品がいかに使いにくいかが良く分かる。英語がよくわからない80才を超えた両親がわけもわからず操作して一度も意図に反したことが無い。ムダなくモレなくとはこういうことを言う。この操作性は77にも受け継がれたようだ。

●以前のQUADにはないレンジの広い音作りであるが、なんとなくあったクセみたいなものがなくなって
44と比べると薄っぺらく感じるかもしれない。帯域が広がって高域のレベルがアップしたのか、明るい音づくりに感じる。それでも周波数レンジは現代機器と比べると狭く感じで、なんとなく懐かしい音楽に聴こえる。家庭でゆったりと高品質の音楽に浸ることを目指していたQUADが昔から大切にしてきた音作りの方針だと思っている。

●£200が開始価格である。程度がよければ、\6万が相場、\2万で即買いと勝手に値付け。まだロッキーインターナショナルにて修理が可能なので、606 とセットで揃えておくのがいいと思う。
https://blogs.yahoo.co.jp/audio_agent/23961409.html

QUAD 67−CD;#66Pre Takayoshi Mashimo December 7, 2004
http://www2.nkansai.ne.jp/sch/kayo-net/av12.htm
市場では姿を見ることがほとんどないプリアンプとCDプレイヤーである。操作もすべてがリモコンに依存するので電源SWオンリーというきわめてシンプルな外観をしている。これは、以前からQUADのFMチューナーやパワーアンプなどにも言えることで、これらには電源SWすらない。だから、プリだけとか、メインだけとかを他社の一連のオーディオ機器と組み合わせて使うユーザーはまれで、蓄音機のようにすべてをQUADで統一して、それらをひとつの音楽再生装置として使ってはじめてその特徴を窺い知ることができるようである。
QUADは、もともとアンプやスピーカーのメーカーなので、CDプレイヤーを出すとは意外であった。アナログの時代なら、ちょうどLPプレイヤーを発売するようなもので、音の入口まで出したからには、QUADのシステムにつないで是非一度聴いてみたかった。

ちょうどギドン・クレメル、クレメラータ・ヴァルティカの演奏を聴いて、シュニトケの合奏協奏曲第1番でのヴィオラの音が記憶の中にあったので、会場で買い求めた「8つの四季」をこれでかけてみて驚いた。(プリは、#44)オーケストラでもクレメラータ・ヴァルティカのような小編成の室内楽団でも第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン群とともに、確かにヴィオラの音は聞こえるはずなのに、再生装置でこれらがはっきり聞こえる装置はきわめて少なく、だだ弦楽器が鳴っていると言う感じのものが多いのである。

「うーん、まさにヴィオラの音だ!」

周波数レンジはフィリップスなどに比べると狭く詰まったような感じがするのに、古いSP復刻版を再生した時のような、なんとも懐かしい音楽が聴こえてくる。これは、QUADが昔から大切にしてきた音だ。

一方、QUAD #66 Preの方はというと、DINコネクタはすっかり姿を消してすべてがRCAピンとなり、入力ジャックがたくさん増えて、いろんなソースに対応できるようになっている。1989年の発売だからもう結構昔のことだが、はっきりとデジタル時代を見据えていたことが分かる。今までのQUADにはない音だが、デジタル機器(MDとかCD)にデジタルソースのソフトを入れるとあまりにも鮮鋭な音で耳がついていかない。むしろ、アナログのカセットとか、LPの再生とかがうまくミックスされていいのではないだろうか。

先日、友人が劣化寸前(一部音が歪んだ箇所があった)の4トラックオープン・テープを持ってきてCD化を頼まれた。アナログをデジタル化するわけだが、このCDなどを再生するとほどほどにバランスの取れたいい音がする。#66のコントロール・パネルは非常に良くできていて、67CDごとコントロールでき使い勝手が素晴らしい。特徴は、#44を世襲するかたちで、フィルタースロープとチルト、バスをコントロール・センターで操作し、その結果はプリの前面パネルにカーブとなって表示される。

QUAD #22から、#33、#44、#66となって音も少し引っ込んだ感じから前面にでるようになったが、#44あたりがその中間、どれがよいやら好みは分かれることだろうが、上述のごとく、QUADは入口から出口までを統一しなければ評価はなかなかむづかしい。
http://www2.nkansai.ne.jp/sch/kayo-net/av12.htm


315 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/13 14:48 ID:wrKdUPHi

10年間1万時間以上使った66CDがとうとう壊れました。
某国産CDプレーヤーを替わりに繋いでますが、クォードとの差に愕然。

ひとことで言えば、クォードは芸術的な音・・・10年前の製品なのにヴァイオリンの温もり、ピアノの風格を伝えます。

どこかで修理できませんかねー???
・・・正規ルートでなくていいですから。

誰か教えてください。

316 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/13 15:12 ID:???>>315

サウンドボックスに逝けよ。


317 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/13 16:22 ID:wrKdUPHi>>316さん、有り難うございます。

さっそくサウンドボックスの電話番号を調べて訊いてみました。

ところが、「あれはフィリップのメカだけど、もう一部の部品が
品切れなので修理はできなくなりました」とのこと。

ほんと、早く修理しておけば良かった。


321 :ギルビー:02/12/14 11:29 ID:???
>>315さん
66CD、残念ですね。
このCDプレーヤーの美点は他には得がたいもの。
後継機67CDでさえ、音の魅力は引き継げませんでした。


322 :としぼちゃん:02/12/14 17:30 ID:???

ギルビーさん、66CDと67CDの違いはどこらへんですか?。
67は所有しており、66は手に入れなくてもいいかと思っていたのですが、
ギルビーさんの発言なので、気になります。

323 :ギルビー:02/12/14 22:41 ID:???

ご承知かと存じますが、両者の主な違いはDAC。
66はフリップスTDA1541Aによるマルチビット。
67は18ビット64fsのDAC。
67のほうが技術的に進んだDACなのでしょうが、両方聴いてみた上で
私の好みは66だったということです。

手持ちのNEC CD−10、STUDERのA730もTDA1541A
なので、これが自分の好きな音なのだと思っています。


324 :ギルビー:02/12/15 09:11 ID:???

朝起きて自分のカキコを読んだら、DACチップのことにかこつけ、
あまり親切じゃない印象をもちましたので、少々補足します。
66と67は、同時比較したわけではありません。
66とはじっくり付き合っていますが、67はショップの厚意で1週間レンタルしただけです。

QuadのCDプレーヤーは少し地味でナロウな感触の音ですが、
意外とソフトの差もきちんと提示してくれる良さがあります。
物量投入型ではないので、押しの強さは望めませんが、音楽が自然に流れるように感じます。
アンプやスピーカーがマッチしないと地味な印象だけで終わるかも・・・

上記の傾向は66と67に共通として、あえて両者の違いを言えば、
カマボコの66に対し、67は、よりフラット指向の音かもしれません。
私が強く惹かれるのは何故か66のほうだったのです。


325 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/15 12:25 ID:???
>>324 ギルビーさん
私も67CDを購入して使っていたのですが、67CDを修理中に友人の66CDを貸してもらい聴いたのですが、その音の違いに驚き、そのまま66CDを譲ってもらった記憶があります。
(残念なことに、その66CDも阪神淡路大震災で壊れてしまいました・・・・)

326 :ギルビー:02/12/15 12:45 ID:???

>>325さん、嬉しいカキコです。同じ感覚をお持ちのようですね。(笑
大震災で・・・そうですか。
惜しい事でしたね。
でも命さえあれば、また何かに感動できますよ。


327 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/15 13:38 ID:???
>>317
67CD所有ですが、最近トーレーの出し入れする部分が壊れて吉○苑で部品の交換してもらいました。
66CDの修理は難しそうですが、オーディオショップに電話かけまくるとか。
たまたま補修部品に使える別製品の中古があるかもしれない。


328 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/16 17:01 ID:???

そうそう、>>325 で書き漏らしましたが・・・67CDがCDM−9(普通のタイプ)
に対して66CDは、CDM−4でした。(これがまた動作が遅くて、イライラしたものです。)
しかし、元来マルチビット愛好者でしたので66CDの音(TDA1541A)は私の感性にぴったりでした。

329 :ギルビー:02/12/16 20:46 ID:???

66CDの動作ですが、私には苦になりません。
ポイントを押さえた合理的な設計、音楽のツボをうまく掴む表現力、隠れた名機として絶賛したいです。


330 :328:02/12/17 13:16 ID:???

いつ時かSS誌レコード演奏家コーナーにアナログ専門のオーマニが登場したが、
菅ーノがチラッとデジタル機器の話に移したとき、登場したのが66CDだった。
この人曰く、古臭い機器だが私にとってこの66CD以下も以上も有りません。
これほど、レコードマニアに受け入れられたCDPも珍しいと書かれて有りました。


333 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/18 11:53 ID:???

私も66CDを高く評価している者の一人です。
現在他に3台のCDPを使っていますが、66CDの奏でる音楽の「深さ」は圧倒的だと思います。
ギルビーさんや >>328 さんのような方達がいることを知り、嬉しく思いました。


370 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/04 22:31 ID:???

この秋、7年来使っている67CDのトラッキング不良となり、ハーマンに問い合わせしました。
代理店を終了していることさえ知りませんでした。
本国送りで6ヶ月9万円と言われ修理を諦めていたのですが、所沢のWLにお願いしたところ、とても親切に修理していただきました。
66Pre、606Aもあと5年も使えばコンデンサーが抜けて来るかな、と心配なこの頃です。
QUAD はハイエンドにはほど遠いけれど、お気楽便利なリモコンで、まったりと音楽を聴くのにはちょうど良いです。
もう少し、ホコリの少ない環境になったらコンデンサー・スピーカーを欲しいと思うこの頃です。

ビンテージ オーディオ専門店:ウエスタンラボ・オンラインショップ
http://westernlabo.net/

有限会社 ウエスタンラボ
http://www.westernlabo.com/
〒359-1133 埼玉県所沢市荒幡513-5
電話:04-2925-5550


371 :としぼちゃん:03/01/05 02:29 ID:???
>>所沢のWL
あそこがQUADの面倒を見てくれるとは知らなかったので参考になりました。


372 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/05 21:30 ID:???

Westernのアンプの修理をしたふりをして、トランスをタムラにいれかえる、あの○エスタ○・○ボですか???


400 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/30 15:56 ID:MxhyXhMK>372
ウ○スタンラボの件。

私も昨日、トラッキング不良66CDの修理見積を依頼しました。
ところがあんた、金額を見てびっくり。
5万円ですよ!調整だけで
ピックアップを交換したら10万かかるんだそうです。

私は66CDを10年前に10万で買ったんだが・・・
足もと見るのもほどがある。


401 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/30 17:46 ID:???
>>400
ラボを擁護するわけでも貶すわけでもないけど、
あなたがいくらで 66CD を買ったかはこの際、まったく関係ない。

技術料というのは、安くないよ。
CDの調整にそんなに時間がかかるとは思わないけど、一定水準のエンジニアを時間拘束するんだから。
ピックアップだって、メーカーから補修部品をとれるのならばともかく、そうじゃない現状では、
以前からこの日のために保管していた部品を取るのか、他の機械からとってくるのか
とにかく、結構大変なはずだよ。

10万円というのは、確かに高いな。とは思うし、>>400 が足元を見られている気はするけどね。


402 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/30 18:12 ID:yCiJtKMd
>>400
ピックアップ交換ならハーマン(旧代理店)で直しても10万はないにせよ 6-7万はとられたと思うよ。
修理っていうのは高いものだよ。

403 :401 = 372:03/01/30 19:57 ID:???

>>402 の言うとおりならば、正規代理店が存在しない今、
正規代理店でもなければ難しそうなピックアップ交換を代理店料金の5割増し程度でやるというのは、良心的だわ。

販売店も霞を喰っていきてるわけじゃないんだよな。


404 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/30 23:20 ID:eIKwhAUw
>>400
あの店は止めたほうがよい。

405 :403:03/01/31 02:21 ID:???

ちゃんとした修理をするのならば、金額はそんなもんだと思うよ。
それを高いとか言ってる >>400 は世間知らず。

ただ、>>372 に書いたような逸話があるからさ。
これは、5年くらい前にMJの売買欄で知り合ったおじいさんからユニットを譲ってもらったときに、そのおじいさんの経験談として聞いた話な。

金額に見合うちゃんとした修理をしているとは到底思えないわけだよ。


406 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/31 08:42 ID:???

多くは語りたくないが、俺もあの店では嫌な経験をした。
>>404 に一票。


408 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/31 17:46 ID:Ugj33q90

66CDのピックアップ交換は一年前にハーマンで3万円前後と言われました。
そのうちできるとたかをくくってたら、いつのまにやら代理店がなくなってた。
あんとき、やっときゃ良かった。

480 :66CD:03/03/10 18:15 ID:wI8F8NVJ

あのー、馬鹿な質問かもしれませんが、66CDを使っていて、66PRE が欲しいなどと思っていますが、やはり44の方が、プリとしては傑作ですか?
何となくリモコンとデザインがそろうというのが気になってまして。
 現在は 66CD、ミッションサイラス2+PSX、Rodgers LS3/5A を使用しています。

483 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/10 19:43 ID:???

66pre入れると606も入れざるをえなくなるのがクワド沼の恐ろしさ


487 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/11 09:43 ID:???
>>480
44プリは自分的には「明瞭」、「精緻」等の誉め言葉を使いたいけど、
ある意味最も「普通」、「無難」なプリではないでしょうか。
66プリ はQuadらしくマターリ系、真空管アンプで良く言う「飴色の艶」があると思う。
エコー成分も多め。
66Aになると 44 に近く、客観的な傾向。
あくまで個人的ではありますが、使ってみての感想です。


545 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/26 22:56 ID:???

405, 510, 606
どれが一番いいのかなあ。 どなたかお教えください。
と、大好きな QUADをageてみる。

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/28 00:32 ID:fUaqPWgA

とりあえず405を買って下さい
もちろんプリは44で


547 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/28 22:49 ID:???
>>546 に同意。
あくまで405だよ。405-2 じゃなくて。
405-2 はコストダウンでトランスがだいぶ安物になっている。
うなりが出やすいのも 405-2 のほう。

端子がDINなので一般的には使いにくいかもしれないが、
くれぐれもRCAに付け直すような美しくないまねはしないように(笑

# 良くオークションに出ているけど、改造じゃなくて、壊してるんだよな。ああいうのは。


550 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/29 00:39 ID:???

405がいいって?
それは意外なお言葉だ。
おれとしては、405は眠いな。
まだ405−2のほうがいいよ。


557 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/29 21:07 ID:???
>>550 に同意。
モデルチェンジと称して手抜きをやるようなメーカーじゃないよ QUAD は、
日本のメーカーならともかく。405-2のほうが良いのは当然でしょ。


559 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/30 02:38 ID:nj102XFA
>>557
その論理から言うと 405-2 より 606 の方がいいという結論になる訳だが。

560 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/30 02:52 ID:???>>559

606 より 77,さらに 99 がいいわけでつね?


561 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/30 08:22 ID:???

99以外のすべての機種を使い、Quadは古いほど良いなどと得意げにふれ回った時代もあった。
しかし今思うのは、Quadのampは各々にかなり違う個性が持たせてあるということ。
どれが良いなどと短絡に判断しないことをお勧めする。
これは不当に冷遇されている77に至ってもそうだ。
長期に使い、鳴らし方を理解するまで軽々に判断しない方が良いと思う。

562 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/30 08:29 ID:???

俺は全部を使った訳じゃないが、同様なことを思ったことがある。
>>561 さんのレスは基準にすべきひとつの見識だと思う。

567 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/04/01 20:13 ID:???
>>561
さすがにすべての機種は使ってないですけれど
それぞれの機種にそれぞれの良さがあるというのは同意。

上級機を買ったため売ってしまった機種も、しばらくたつとまた聞きたくなって、手放したことを後悔する。
405−2のちょっと細身でマットな質感のある音、また聞きたいよ。

596 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/04/24 22:57 ID:???

ヤフオクに 606っていうパワーアンプでてたんですが、
定価いくらくらいなんだろ。聴いたことある人いらっしゃいますか?


599 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/04/25 16:11 ID:???
>>596
買値で20万くらいだったかな?
405に比べると高音の硬質感が無くなって、味わいという点では一歩後退した感がある。
パワーの差もそれほど感じない。

ただ、上にもあるように 405 は結構トラブル多いけれど (私の405もノイズでダウン)、606 は 15年間ノートラブル。
なんやかんや言いつつ、ずっとメインシステムから動かない。

603 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/04/26 09:49 ID:???
>>596
ヤフオクに出てるのは「606」とあるが、画像見ると後期型の「606A」。
606よりは硬質感があり、405−2にやや近い。
但し、組合わせ方にもよるが 405又は 405−2 の持つ「生命感」のようなものは出しにくいかも。

607 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/04/27 15:14 ID:???

Quad 606A昔使っていましたが、まったりしすぎず硬質感がむしろ好きでした。
結構よくキビキビ鳴らしてくれてたなーという記憶があります。

611 :としぼちゃん:03/04/27 20:17 ID:???

606と606Aの外見上の違いは上部の角が直角(606)か、45度カットされている(606A)か。

内部は606がEIトランス、606Aがトロイダルトランス。
また606は最初はQUAD606の文字が灰色で同じ大きさの字体。
のちに今回出品のようにオレンジ色の小さいQUADと大きい606の数字のデザインに変わりました。

なおこの字体は606Aでも同じです。

606の前期と後期は知っている範囲ではデザイン上だけで内部の変更は無かったと思います。

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/04/30 01:31 ID:???

66PRE と 66A PRE を見分ける方法ってあるんでしょうか?(外観やシリアルNOなどで)
どなたかご存知ですか?


620 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/04/30 20:32 ID:???

確か、66A は入力ごとのアッテネーション、ティルト、フィルター設定をプリセットできたはず。66 はこれがない。

622 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/02 13:49 ID:???

外観から判断するには製造年月が有効
66Aは93年登場

623 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/03 14:46 ID:???
>>620
当方66PREは持ってないのですが、ちょっと疑問があります。
過去ログ見ると66のCD入力は特性に若干問題があるようなんですが、
66CDや67CDのような純正の組みあわせでもあまり良好ではないんでしょうか。

66A PREはアッテネーション、ティルト、フィルター設定が設定できるようなので
あまり心配いらないようですけど、66PREってやっぱり避けたほうがいいんでしょうか?
https://hobby.5ch.net/test/read.cgi/pav/1027078311


15. 中川隆[-11747] koaQ7Jey 2018年5月02日 20:13:14 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-12883]

2008年2月 5日 クォード(QUAD)77CD CDプレーヤーは難しい?
http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2008/02/quad_77cd_cd_da58.html

♪pastel piano♪さんが、箱庭的ピュア・オーディオを再開された(ちょっと休んでいただけだけど)のに触発されて、久しぶりにオーディオネタをふります。


http://arukunakama.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2008/02/05/quad77cd.jpg


Quad77cd 上段:NEXT BASE NB-656 マルチ・プレーヤー(MPEG4/DVD/VCD/CD/SVCD/KODAK PICTURE/JPEG CD) 中国製 時価3,995ペソ(円価8,000円)

下段:QUAD 77CD CDプレーヤー 1995年発売、240,000円 W32.1XH6.5XD30.0 重量 3.5kg

お勧め度:★★★☆☆、コストパフォーマンス:★★☆☆☆

前回、トリオードのルミナスというDACの関係で上段のNEXT BASEを紹介しましたが、今回は、下段のクォード77CDを紹介します。これは、以前使っていたSONYのCDP−X5000が壊れてしまったので、急遽、2006年12月に日本に帰国したときに中古で100,000円ほどで買った機種です。


Triode Luminous 1.0 DAコンバーター
定価:180,000円

16/20/24bit.32/44.1/48/88.2/96KHzサンプリング対応 

光入力2系統、RCA入力2系統
3kg

なんといっても特徴的なのは増幅素子がFETと真空管の2系統の出力回路があり、それぞれ違う音が出るのが魅力です。ソースや気分によって切り替えられます。
http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2007/06/luminous_10_da_b97d.html


さてこのときに、名古屋(地元)のオーディオ専門店をいくつかまわってCDPを新旧を問わず視聴してまわったのですが、意外とこれはという機種に合いませんでした。大学の頃からですからかれこれ20年ほどオーディオファンをやっているわけですが、お店の人に聞いても、ピュア・オーディオ自体が不振だとか、専門オーディオメーカーが経営不振とか不景気な話ばかり。たとえば、CDトランスポートを自社生産するメーカーが2社になってしまったとか、バブルの前の重厚長大なオーディオ機器をみてきた身からしたら、たいした様変わりようでした。

以前のブログでも書きましたが、音楽を聴かせてくれるという意味で言えば、はっきりと海外オーディオのほうが結果として安上がりなのではないのかと思います。それでもこの数年、本格派志向の小さくてもスタイリッシュな性能のいいレシーバー(CD,ラジオなどの一体型アンプ)が、内外のメーカーから発売になったことは非常に喜ばしいことです。

ところで、クォードのCDプレーヤー自体のレヴューをすると、この価格(24万ととるか中古の10万ととるかで変わるかもしれませんが)としては、まあまあのモデルなのではないのでしょうか。具体的にいうと音に濃くがあります。中低音のまったり感と、結構、高音の抜けがよい点、音の分離がよい点、一言でいうと中庸な音がします。

これって当たり前のことのようなのですが、なかなか難しいのです。間違ってもドンシャリではないし、分離の悪い団子の音でもない。適度に音の横の広がりと奥行きが感じられる。派手な音ではありませんが、たとえばシンバルのきらめきやバスドラの音がそのまま聴こえる。この当たり前のことが、なかなかできないんですよね。

同時に試聴した日本のメーカーのCDプレーヤーの音をざっくりというと、繊細かもしれないがどうも音が薄いというか細い感じがする。淡々としすぎていてコクがない。それとは逆に音量を押し出しすぎてすぐに音がかぶってしまったり団子になってしまう。精密機械的な魅力はあるかもしれないが、それは音楽を聴く道具ではないといったところでしょうか。逆に個性というか音楽性を求めると、国産の場合、すぐに30万、50万かかってしまう。

今回、♪pastel piano♪さんが、クリークのCDプレーヤーを新規購入したそうですが、素直にいい買い物をしたなあと思うわけです。(たしか、このとき同時にそのクリークのCDプレーヤーも試聴したと思いますが、国内製品の50万円以上の機種に劣らないような味のある音を出していました。)

http://www.audiostyle.net/archives/51241855.html

あと機械として面白いことも紹介しておきます。@メインパワースイッチが裏面にあって、表にスタンドバイモードがある。つまり電源を入れっぱなしにしておくことを前提にしているようです。Aディスプレイは残り時間表示。つまり1曲の全体が示されて0に向かって減っていく。これはこれで楽しい考え方だと思います。B1曲目の前曲を選択すると最後の曲が呼び出される。つまりループになっているんですね。

77CDになった改良点として、上級機の67CDプレーヤーでは前面スイッチがトレイの開閉とパワーしかない(リモコン利用を前提)のに較べて、77CDでは一応、本体前面のスイッチで一通りの操作ができます。その場合、スイッチが赤いインディケーターで、リモコンを使うとオレンジ色のインディケーターとなります。なんか変なこだわりが人間くさくて面白いです。ところである雑誌にデジタルアウトがあると書いてありましたが、この77CDには同軸も光リンクも、つまりデジタルアウトはついていません。RCAアウトだけなのでご注意を。当時、まだDACの重要性もいわれていませんでしたし、クォードとして完結していたということでしょう。ちなみにクォードリンクの端子はついています。

♪pastel piano♪さんが何度も強調している点ですが、舶来オーディオのおもしろさは、このクォードとかリンとかネイムとか最初から小さなサイズで設計されていること。この77CDも躯体に鋳物みたいな素材をつかっており、なにげに発熱効率を考えたりしているんですね。このような芸の細かさを知ると、なんか造った人の心意気を感じます。無理に大きいものを小さくするのではなく、ミニマム・マックスなものを作ってしまう。図体だけ大きくて中はすかすか(失礼)のものとは考え方が根本的に違います。

あと車の世界でもクラシックカメラの世界でもそうですが、高くてもいいものはなかなか値崩れしません。発売されて10年以上たって半額ちょっとで売れるってことは??

また、高ければ無条件でよいかといえば、そうはいえないところがまた面白いところです^^?

やっぱり日本の社会もこれだけ成熟してきたのだから、せめて5年間はモデルチェンジをしなくてもよいようないいものを作ってほしいですね。

これは安くてよいものを作ろうとする日本の開発モデルを否定するものではけっしてありません。それはそれで必要ですし、安くてよい品質のものが誰にでもあまねく手に入る世界は素敵で幸せなことです。でも、フラッグシップというか、マスターピースというか、ラインアップの中に、ひとつかふたつくらいは値段が高くても、みんなの憧れとなるような夢のある商品があってもいいのではないかと思います。

Quad77cdbose P.S.

NEXT BASEとトリオード・ルミナス1.0の組み合わせと、クォード77CD。

本音をいうと、実は、はるかに安物のNEXT BASEからデジタル(同軸、光リンク)でルミナス(18万円)につないだほうが、いい音がしています。クォードよりも、こちらのほうが音がみずみずしいのです。ルミナスについては、こちらの記事もどうぞ。

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2007/06/luminous_10_da_b97d.html

またグーグっていて、同じような論調の記事を見かけました。こちらもご参考あれ。

http://homerc.net/avq-log/log2/465.shtml

ではでは^^?


コメント


例によって大変な遅レス深謝〜m(__)m
しばやんさん良い人なので結構甘えております。。。

ルミナスDAC、なんか可愛い・・・。
QUADのCDプレーヤーといえば現行は99CD-S Classiqueですね。結構良いみたいですよ♪(まだ試聴してませんけど聴いたら欲しくなりそうで怖い。)
http://www.ippinkan.com/quad_99_series.htm

クリークのCLASSIC(£850)辺りと価格的にもライバルっぽいです。本国で£649。VAT引いて個人輸入でしたら11万くらいで買えそう(爆)この記事読み応えありますので、うちのQUAD11Lの記事やこれから投稿するクリークの記事に是非トラパ下さいませ。
投稿: pastel_piano | 2008年2月10日 (日) 08:10

ぱすてるさん、こんにちは。

いつも書き込みありがとうございます。逸品館さんのクォード99シリーズの紹介記事、参考になりました。でも、これだけ煽ると、本当にほしくなってしまいますよね^^?
逸品館さんのレヴューでも「癖がない」という言い方がされていましたが、まさにそのとおりだと思います。
必要十分の機能だけに絞り込んだ機能美というかすがすがしさを感じますね。

ルミナスDACは確かに可愛いです^^?おまけ機能の3色のイルミネーションライトは遊び心をくすぐります。でもイルミネーションの色によって音が変わると某ステレオ誌が、まじめにレヴューしていたのにはちょっと参りましたが^^?(変わったような気はしますが、たぶんに気分の問題じゃないかなあ。)
投稿: しばやんです。 | 2008年2月10日 (日) 11:03

ぱすてるさん、トラバの仕方がわからなくてごめんなさい。
とりあえず、L11の記事のリンクは、以下のとおりです。

http://app.blog.livedoor.jp/pastel_piano/tb.cgi/50171496
投稿: しばやんです。 | 2008年2月10日 (日) 12:03

欲を云えば、QUAD66CDと同じサイズとデザインのプレーヤーが今更敢えて欲しいです。出来れば実売10万切る価格で(爆)

>イルミネーションの色によって音が変わると某ステレオ誌

オーディオビジュアル混合システムの場合は顕著ですが、人間の聴覚は視覚、特に光の影響でかなり脳が惑わされます。ですから画面が動いている時点で音の評価はきちんと出来ないのです。また、全く同じ画質でも、再生時に音質を変えるだけで不思議と違う画質に見えます。これと同じで目にする光の影響で音が違って聞こえるのはあり得ると思います。部屋の色で肌で感じる温度感も違いますよね。よってこれは光と色による幻惑です。これとは別に、上方開放型のCDトランスポートの場合、部屋の明るさや光の色の影響はそれなりにあるかも。
投稿: pastel_piano | 2008年2月10日 (日) 14:42

確かに、横30cm幅ってレコードジャケットと同じ幅ですし、もっと普及してもよいサイズかもしれませんね。私もこのサイズで選択肢が増えるとうれしいです。

ところで、イルミネーションの件、確かに音が変わるんです。ただ、誌面でまじめにクラシックならこの色とかジャズならという語り口調のあほらしさ?がなぜか頭に残っていたものですから。

別になに色で聴いてもいいだろって感じで^^?
投稿: しばやんです。 | 2008年2月10日 (日) 16:17

イルミで音変わりますか〜、何でだろ。箱か何か被せて光が見えないようにしても印象違います?色でダイオードの発生するノイズパターンが違うとかあったりするのかしら。

そういえば以前、PIONEERの倒立型ターンテーブルCDプレーヤーが全盛だった頃、一部機種にターンテーブル用のカラーシートが付属していて、クラシックならグリーン、ジャズなら赤、ロックポップスでは黄色が向いているとか言ってました。
投稿: pastel_piano | 2008年2月10日 (日) 19:04

どうしてなんでしょうね?でも、ルミナスのダイオードの色で音が変わるというのは、実は以前から結構、有名な話です。あと確かに見た目の印象もあるんでしょうね。

部屋の電気を落としてみると意外と雰囲気がありますね。

さすがにアルバムごとに変えることはあまりしませんが、初期設定として、今までは黄緑色だったのを、最近は青色にしています。たまに色を変えるのも気分転換になります。
投稿: しばやんです。 | 2008年2月10日 (日) 22:19
http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2008/02/quad_77cd_cd_da58.html


16. 中川隆[-11808] koaQ7Jey 2018年5月03日 09:53:15 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-12964]

Quad 66 CD Player の本当の後継機は Quad の新製品ではなく、EAR Acute Classic だけど、値段が高過ぎ

EAR Acute Classic 
メーカー希望小売価格 890,000円(クロム仕上げ・税別)・798,000円(ブラック仕上げ・税別)


Ear , Acute Classic - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Ear++Acute+Classic


Acute Classic - ヨシノトレーディング

この一台で、DAC/真空管プリアンプがついていて、ヘッドフォン使用も可能なワンボックスデジタルプレーヤー。


CD の販売が落ち込み、CD プレーヤーをラインアップに揃えるオーディオブランドも年々減ってきています。

CD 再生に対する音の追求は、もはや時代遅れなのでしょうか?
CD はもはやその音楽メディアとしての役割を終えようとしているのでしょうか?

全世界のミュージックファンのCD ラックに納まったコレクションは、かつてのアナログレコードのように廃棄の運命をたどるのでしょうか?

「いいえ、そんなことはさせません...」

EAR の主催者でありオーディオデザイナーである「ティム・デ・パラヴィチーニ」は、それらの問いに対して、1つの回答を託したCD プレーヤーをここにリリースすることを決定いたしました。

その名も「EAR Acute Classic」。

これは、SACD でもなく、Blue-Ray でもなく、純粋に「CD」の音を音楽的に追求したCD 専用プレーヤーです。

そして今や貴重な「真空管」を採用するチューブ式CD プレーヤーです。

しかしなぜ「King of Analog」と呼ばれるパラヴィチーニが、このタイミングでCD プレーヤーをリリースするのでしょうか?

アナログが脚光を浴び、多忙を極めるにもかかわらず、あえてデジタル機器でしかもSACD でもなく、CD 専用機を世に問う理由は何でしょうか?

パラヴィチーニは、かつて「EAR Acute」というモデル名でCD プレーヤーをデザインしています。

2005 年にデビューしたAcute はその後、「Acute 3」までバージョンアップしましたが、部品供給が難しくなったことから惜しまれつつも生産が終了していました。

気がつけば音楽を聴くスタイルは、音楽をデジタルコンテンツ化してデータ送信する方式となり、有形なモノとしての音楽メディアの需要は減る一方です。

しかしCD は1982 年の発売開始からすでに34年(2016 年現在)が経過し、アナログ盤が主役だった50年代から80年代半ばまでの期間と同等か、実質的にはそれ以上の長期に渡って、流通量を含め音楽メディアの第1線を走ってきました。

世界に現存する有形音楽メディアとしては最大の枚数が音楽を楽しむ人たちのすぐ手元にあるわけです。

ある意味、もっとも手軽に音楽を楽しめるメディアです。

ダウンロードしたり、パスワードを入力したり、アプリを立ち上げたり、そんな煩わしい作業は一切必要ありません。

電源を入れて、トレイにCD を載せたら、あとは「プレイ」を押すだけです。

これほどまでに普及した音楽ソフトであるにも関わらず、人類はまたしてもアナログの時と同じように、新技術の優位性を謳い文句に CD を過去の遺物として葬り去ろうとしているのでしょうか?

新技術を否定するわけではありません。

まだやるべき事があるはずだ、と言っているのです。

パラヴィチー二がアナログにこだわり続けているのは、まだやるべき事がたくさんあるからなのです。

同じように、CD にもまだやるべき事がたくさん残っているということなのです。

アナログ界の巨匠であるパラヴィチーニが「CD 専用プレーヤー」を、また作ろうと決心した理由は、まさにそこにあるのです。

特にハイエンドのCD 専用機は、各メーカーのラインナップからモデルが姿を消し、安価な普及機以外は なかなか見られない状況になりつつあります。

そんなCD プレーヤーが次々に姿を消していく状況を目の当たりにし、CD が本来持っているポテンシャルを引き出せなくなることが、かつてのアナログが「アナログ=ノイジーで悪い音」という先入観を音楽ファンに根付かせてしまったように、何としてもそれを阻止する必要があったのです。

つまりパラヴィチーニの純粋な音楽に対する熱き想い、そして音源という資産に対する想い、さらには再生装置に対するチャレンジ精神が、今回の「Acute Classic」発表の原動力となったのです。

「King of Analog」の異名を持つパラヴィチーニは、当然のことながらアナログサウンドの響きを愛してやみません。しかしそれは、パラヴィチーニが到達したい「理想のサウンド」という明確な目標があり、そこへ到達するための手段としてアナログが最適だったということが言えます。

つまりパラヴィチーニにとって理想の目標地点に着くためには、デジタル街道を進むよりも、アナログ街道を進んだ方が、やりやすく、尚且つ理想に近づけたわけです。

これが「Acute Classic」の場合、その理想の目標地点に着くためにデジタル街道を歩いていかなければなりません。しかしそれがパラヴィチーニのチャレンジ精神をさらに刺激したのです。 

「Acute Classic」は、デジタルとは思えないほどアナログ感覚に溢れた、アナログ/ デジタルハイブリッドとでも言うべきCD プレーヤーです。

新しくデザインされたエクステリアはEAR のアイデンティティであるクロムフィニッシュのフェシアを奢り(アルミヘアラインブラックフィニッシュも選択可)、モダンでシンプルなスタイルを採用しました。

また、真空管の配置を水平方向の横置き仕様とすることで、これまでのどのモデルよりもシャーシ全体のスリム化に成功し、シャープなイメージを醸し出しています。

最新のモダンなインテリアにもマッチして、美しいコントラストが目を楽しませてくれることでしょう。

回路構成で特徴的なポイントは、デジタル信号は全てパラヴィチーニがデザインしたアナログフィルターを経由して、他のEAR のプロ用オーディオ機器と同様にトランスフォーマーをカップリングしたチューブ式{ ECC88 (PCC88) x 2 } ライン出力段へ送られ出力されます。

この時デジタル信号は、あたかもアナログレコードのグルーブから発せられたような音質に変換されます。

チューブの特性にマッチするように仕立てられたEAR の心臓部である出力トランスは、パラヴィチー二自身が手巻きで納得する音が得られるまで、幾度と無く試行錯誤を繰り返した後に完成させたオリジナルスペシャルメイドのデザインを採用しています。

出力はアナログアウトプット(フローティングバランスXLR、及び同等クオリティーのアンバランスRCA)を備え、アナログアウトにはバランス/ アンバランスともに最大5Vrms の出力を持たせました。

これによりプリアンプを介さずとも、ダイレクトにパワーアンプに接続して駆動する事が可能となり、フロントパネルのアナログ式ヴォリュームで出力をコントロール出来ます。

「Acute Classic」はまた、Wolfson 社製 WM8741 DAC、及びS/PDIF レシーバーを搭載し、3系統のデジタル入力(USB、Coaxial S/PDIF、Toslink Optical S/PDIF)により、PC 等のデジタルセットからのソースで音楽を楽しむことも可能です。

いずれのデジタル信号もパラヴィチーニの理想とするアナログレコードのようなサウンドを奏でるように全てがデザインされています。

昨今、有形メディアとして再びアナログが注目され、その音の素晴らしさに気づいた人々が再びアナログ盤を買い直しているという現象がおこっています。

CD が登場した時にアナログ盤を処分してCD に買い換えたことを思えば、じつに滑稽な話です。

今後、配信やストリーミングを中心とする無形の音楽メディアが主流になっていったとしても、いずれ有形の音楽資産である「CD」にスポットライトが当てられる時がどこかでくるはずです。

なぜなら音が良い/悪いという判断の仕方は、数字や再生の手段で判断されるのではなく、いずれ、好きか/嫌いかという主観に頼るところに行き着くからです。

手段がどうであれ、パラヴィチーニが目指すものは「いい音を届けたい」という信念です。

ゆえにデジタル/ アナログという領域に関係なく、現在のパラヴィチーニの理想に最も近い音を奏でる再生機が、この「Acute Classic」です。

パラヴィチーニの新たなる挑戦を是非お楽しみ頂き、その音の響きを味わいください。


Specifications:


●Playback:
CD 44.1KHz, 16bit PCM 
SPDIF upto 192KHz, 24 bit PCM、 Toslink upto 96KHz, 24bit PCM
USB 2.0 44.1K - 192KH, 16 - 24 bit PCM


●デジタル入力:
1)USB 
2)SPDIF (RCA)
3)SPDIF (Toslink)

●アナログ出力:
1)Phono; 5V rms シングルエンド
2)バランスXLR; 5V rms XLR ピン 2 ポジティブ
3) ヘッドフォン(1/4” ) 16 - 100Ω

●使用真空管:2 x ECC88 (PCC88) / 6DJ8 (7DJ8)

●サイズ( 突起物含まず):W435 x D285 x H65 mm

●重量:8kg
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/acute-classic/


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2016年12月 marantz SA10とEAR Acute Classic 音質比較 (字幕修正版) - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=CvEMKdasY34


オーディオ逸品館 2016年11月 
EAR Acute Classic vs. marantz SA10 音質比較テスト
https://www.ippinkan.com/ear_marantz_sa10.htm


真空管らしい艶やかで滑らかな音質が高く評価された「Acute(アキュート)が、2016年10月「Acute Classic」として、純粋に「CD」の音を音楽的に追求するためのCDプレーヤーとして再登場しましたが、CDプレーヤーの需要は年を追うごとに縮小し、「EARのような小規模メーカーがCDプレーヤーを制作する」には、高いコストとリスクが生じるようになりました。新発売されるAcuteも、非常に簡単なメカニズムしか搭載しないにもかかわらず、90万円近い高価な製品になっています。

他方、Esoteric や marantz(DENON)などの大規模オーディオメーカーは、「自社でメカニズムを作る」という手段を講じながらも企業規模の利点を生かし、販売される製品は高級デジタルプレーヤーとしては、比較的低価格に収まっています。

Acute Classic と対照的に、marantzからは「オリジナルメカニズム」と「オリジナルDAC」を搭載しながら60万円という挑戦的な値付けがなされた「SA10」が新発売され、双方のデジタルセクションや機能などを比較すると「SA10」の最新ないメース時に対して、「Acute Classic」はやや時代遅れとさえ感じられてしまいます。そして、その価格は内容を考えると高額に思えます。

そこで「実際の音」が価格に比例するのか?あるいは、Acute Classicが無為に高い機器なのか?を両機を比較試聴して見極めることにしました。

EAR Acute Classic メーカー希望小売価格 890,000円(クロム仕上げ・税別)・798,000円(ブラック仕上げ・税別)


EARの創始者であり主任設計技師である「パラヴィチーニ氏」は、「King of Analog」の異名を持ほど真空管を使ったアナログサウンドの響きを愛してやみません。しかし、パラヴィチーニ氏は、日本で広く愛された「Musical Fidelity A1」の画期的なトランジスター回路の設計も行うなど、彼は真空管アンプだけではなくトランジスターアンプの設計にも鬼才を発揮できるのです。

このようにトランジスター回路と真空管回路のどちらにも優れた手腕を持つ彼が、CDプレーヤーに「真空管出力回路」を使ったのは、単なる彼のノスタルジーではなく、彼が目標とする「理想のサウンド」の実現には、真空管アナログ回路が不可欠だからです。「Acute Classic」は、最新の優れたデジタル回路と、パラヴィチーニが理想とする真空管アナログ回路が組み合わさった、アナログ/ デジタルハイブリッドと言うべきCDプレーヤーなのです。

「Acute classic」がこれまでのモデルと大きく違っているのは、真空管の配置を水平方向の横置きとすることで、シャーシ全体のスリム化に成功し、シャープなイメージを醸し出す薄型デザインが採用していることです。また、このデザインの実現のため筐体や回路のすべてが新設計されています。フロントパネルには、伝統のハンドポリッシュのクロムメッキ仕上げのパネルが採用され、最新のモダンなインテリアにもマッチして、美しいコントラストが目を楽しませてくれることでしょう。

EAR伝統のチューブ・サウンドをこのモデルにしっかりと宿らせるために、パラヴィチーニ氏は他のEAR のプロ用オーディオ機器と同様にトランスフォーマーをカップリングしたチューブ式{ ECC88 (PCC88) x 2 } ライン出力段をアナログフィルターと出力回路に用いました。そしてチューブの特性にマッチするように仕立てられたEAR の心臓部である出力トランスは、パラヴィチー二自身が納得する音が得られるまで、手巻きで幾度と無く試行錯誤を繰り返した後に完成させたオリジナルスペシャルメイドのデザインが採用されます。

この優れたトランス出力回路は、アナログアウトプット(フローティングバランスXLR、及び同等クオリティーのアンバランスRCA)に備わり、バランス/ アンバランスともに最大5Vrms の出力を持っています。これは一般的なCDプレーヤーの2Vrmsの約2.5倍の高出力ですが、出力を高めたことで音楽のダイナミズムが拡大しています。また、この高出力をフロントパネルのアナログ式ヴォリュームにより音量可変出力することで、「Acute Classic」はプリアンプの助けを借りずに、パワーアンプを良好な音質で駆動することを可能としています。

さらにAcute Classicは、Wolfson社製「WM8741 DAC」とそれに対応するS/PDIF レシーバーが搭載され、USB1系統を含む合計3系統のデジタル入力(USB、Coaxial S/PDIF、Toslink Optical S/PDIF)が装備されています。もちろん、いずれのデジタル入力を使っても、パラヴィチーニの理想とするアナログレコードのようなサウンドを奏でるように音質が整えられています。

手段がどうであれ、パラヴィチーニが目指すものは「いい音を届けたい」という信念です。デジタル/ アナログという音源の違いに関係なく、現在のパラヴィチーニの理想に最も近い音を奏でる再生機が、この「Acute Classic」です。パラヴィチーニの新たなる挑戦を是非お楽しみ頂き、その音の響きを味わいください。

CD:44.1KHz, 16bit PCM

S/PDIF:同軸(RCA) 192KHz, 24 bit PCM、Toslink upto 96KHz,24bit PCM

USB 2.0:44.1K - 192KH, 16 - 24 bit PCM

marantz SA10 メーカー希望小売価格 600,000円(税別)


SA11S3の後継機として発売される、SA-10にはマランツオリジナルのディスクリートD/Aコンバーター「Marantz Musical Mastering(MMM)」が搭載されています。このディスクリートDACは、プログラムしたアルゴリズムでデジタル演算を行える「DSP(Digital Signal Processor)を使用することで、一般的なDACチップが行うすべての処理をmarantzがプログラムしたオリジナルのアルゴリズムと専用設計の回路に置き換えることで、より理想的なサウンドを実現するために開発されました。

DACに必要な機能

デジタル信号をアナログ信号に変換するために使われる「DAC」は、オーバーサンプリング・デジタルフィルター、ΔΣモジュレーター、DAC、I/Vコンバーターで構成されます。

・オーバーサンプリング・デジタルフィルター

DACに入力されるデジタル信号の「細かさ」を向上するための演算ロジックです。
オーディオで使われるPCM信号は、縦軸が音量で横軸が時間に当てはまる方眼グラフ上の交点にデーターが置かれるような変換方式でアナログ信号をデジタルにしています。

PCMデジタル信号をアナログに戻すと、出力される波形はサンプリングされる前の「曲線」ではなく、「階段状の線」として出力されます。オーバーサンプリング・フィルターを使うことで、この「階段の段差」が細かくなり、出力される波形がアナログ信号の「曲線」に近づきます。

このとき「元々なかった点(デジタルデーター)」を作り出さなければいけないのですが、前後のデーターの中間にデーターを追加するだけでは、もとあった曲線の膨らみが再現されません。そこで、前後いくつかのデーターを参照にしながら「元々の曲線により近いデーター」を演算により生成します。

「MMM」には、元フィリップスでアプリケーションラボに所属し、「DAC7」でビットストリームDACの開発を担当、「CD-7」のデジタルフィルタの開発者でもあり、現在はマランツヨーロッパリージョンの音質担当者でもあるライナー・フィンク氏が、そのフィルター演算プログラムの開発に参加しています。


・ΔΣモジュレーター

PCMデーターは、「方眼紙上の点」です。この点は「電圧軸・時間軸」の絶対的な座標を持っているので、マルチビットDACではその座標に従って、定められたタイミング(時間軸のデーター)で定められた電圧(電圧軸のデーター)を連続して発生し「階段状の曲線」を出力します。後にこの「階段の角の部分」をローパスフィルターで削ることにより、元のアナログ曲線が出力されます。

ΔΣ変換とは、あらかじめ「点座標」で供給されるPCMデーターを「連続する点(ビットストリーム)」に置き換える変換です。わかりやすく言うなら、PCM信号をDSD信号に変換するための仕組みです。


・DAC
デジタルデーターから、アナログ信号を作り出す仕組みです。
ここまでの「3つの仕組み」が、「MMM」ではmarantzがプログラムしたDSPで行われます。


・I/Vコンバーター
電流として出力されるDACの信号を、オーディオ機器が扱う電圧に変換するための回路です。SA10ではこの部分にビシェイの高精度・高音質抵抗が使われるなど、一般的なICではなくディスクリート回路で構成されます。


・新世代のオリジナルメカエンジン「SACDM-3」
ディスクドライブには、marantzがピックアップの制御とデコードを行なう回路を新開発し、回路を最短、最小化。余分な電流やノイズの発生を抑えた、最新世代のオリジナルメカエンジン「SACDM-3」が採用されます。

出力回路
アンバランス出力、バランス出力は完全に同等グレードで構成され、バランス出力のHOT/COLDの反転は、信号劣化のないデジタル位相反転機能が採用されています。

アナログ基板
左右のアナログ出力回路はシンメトリーにレイアウトされ、チャンネルセパレーションや空間表現力が高められています。

高音質パーツ
アナログ出力回路には、純銅箔を採用した最上グレードのオリジナルフィルムコンデサ「ブルースターキャップ」や、高音質電解コンデンサなどを投入され、電源トランスには、SA-7S1と同等コアサイズのトロイダルコアトランスが採用され、巻線には高純度なOFCが使われます。

アナログ回路とDAC回路に給電するブロックケミコンには、4,700μFのマランツ専用カスタム品が使われます。

アナログ出力端子には、純銅削り出しのピンジャックが使われます。


ヘッドホンアンプ
フルディスクリートで、HDAM-SA2による高速電流バッファアンプが使われ、3段階のゲイン切り替えもできる。本格的なヘッドホンアンプが採用されています。この回路は、メイン回路を高音質化するためOFFできます。


試聴環境

メーカーから届けられた「Acute Classic」を箱から出して聞いたときは、「やはりEARのような小規模メーカーが、CDプレーヤーを初発売するのは無理がある」と感じました。

音の滑らかさ、雰囲気の良さは感じられるものの、同じ条件で聞いたことのある、marantz SA10と比べて情報量(音数)が明らかに少ないと感じられたからです。

試聴は、その後60時間近く連続で再生してから後に行いました。


 Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G) 

 AIRBOW PM11S3 Ultimate 

 AIRBOW MSS-i5 MsHD 6.7


試聴したソフトは、いつもの5曲です。これらの曲をダビングしたCD-Rを聞きました。

さらにCDの音とUSB入力の音を比較するため「新世界より」をAIRBOW MSS-i3 MsHD(HQ Player、88.2kHz/24bit出力)と組み合わせて聞いてみました。


2016年12月 marantz SA10とEAR Acute Classic 音質比較 (字幕修正版) - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=CvEMKdasY34


Della
「せせらぎ」

Liza Ferschtman
「BACH VIOLIN SOLO」

Grace Mahya
「Last Live at DUG」

noon
「500 Miles」

DENON
「新世界」


・EAR Acute Classic 890,000円(クロム仕上げ・税別)

 せせらぎ

水の流れる音には十分な高周波成分が含まれ、SACDの助けを借りなくてもすっきりと伸びきったサウンドがCDから再現されます。これは、真空管とトランスを使った良質なプリアンプ「EAR 912」をCDプレーヤーに接続したときに得られる、音質改善と同じです。音の広がりも自然で、手前の水音と近くの鳥の鳴き声、遠くの鳥の鳴き声が、部屋の壁の向こう側から聞こえてきます。

特徴的なのは、音の重なりに一切の濁りがなく、手前の音の向こう側に遠くの音が透けて見えるように聞こえることですが、この透明感の高さにアナログの鬼才と呼ばれるパラヴィチーニの技術が生かされています。

ただ、CDのメカニズムやDACといった「デジタル構成部」は、特別なものが使われているわけではありませんから、marantz SA10のようなぎっしりと音が詰まった密度の高さ、4Kデジタル映像のような緻密さは持ち合わせていません。
フィルム映画を見るような透明感とデリケートな色彩の再現能力を持つ、Acute Classicはディスクに記録された音を「情報」としてではなく、あたかも生演奏を聞く時のような豊かな響きと色彩で「生々しく」再現してくれました。

 バッハ バイオリンソロ

バイオリンから一音が出るその瞬間、弓と弦が触れた音だ出て、それから弦全体が安定した音階で鳴り、それが楽器全体に広がってゆく、その「響きのイメージ」がとても正確に再現されます。今聞いているのは「生楽器の音である」、「生演奏の再現である」ということがダイレクトに伝わってくる音の出方です。

従来のAcuteとの違いは、良い意味でその「響きの乗せ方」にEAR臭さがなく、アナログ回路で「特別な音作りをしている様子」を一切感じさせないことです。

高音はすっきりと伸び、中音は太く響き、低音は豊になる。本当に生楽器をホールで聞いているのと同じような音が出ます。

これこそがEARマジックなのですが、最新のAcute Classicは、本当に自然でその魔法が「見えない(感じられない)」ことが、一番の特徴だと思います。

こういう生々しい音を出すCDプレーヤーは、真空管を使うEARでなければ作れないでしょう。

 モナリザ

ギターの響きが部屋いっぱいに広がります。ボーカルは滑らかで艶やか。レコードを聴くときと寸分違わぬイメージでこの曲が鳴ります。今聞いているのは、ハイブリッドディスクのCD層をリッピングし、今はもうない高音質の「ゴールドCD-R」に焼いたものですが、下手なSACDプレーヤーで聞くSACD層を上回る程高域が滑らかで、高域の倍音もすっきりと伸びています。

驚かされるのは、デジアルのつきものの「ノイズ感」や「粉っぽさ」が全く感じられず、本当にレコードやアナログテープを聴いているのと同じ感覚で、CD(デジタル)が鳴ることです。

こういう音作りに、アナログサウンド30年以上の歴史を持ち、現場でのレコーディングの経験も深い、パラヴィチーニの経験が生きていると思います。

目の前で、人間が、生楽器を演奏している音で、モナリザが美しく鳴りました。

 500miles

ピアノの音と人間の声の違いが、とても良く伝わります。
特にこのディスクでは「ピアノの高い音」がやや硬く、ピアニストのタッチが粗く聞こえがちなのですが、そういう荒々しさは全く感じられません。ピアノの音は滑らかで響きが豊かですが、濁りが少なく透明感たっぷりに美しく響きます。
ボーカルはボディーがしっかり出て、肉付きのよい女性らしい柔らかな音で鳴ります。

驚かされるのはピアノの最低域の基音、そしてペダルを踏む音まではっきりと「生々しく」聞こえることです。今までこれほど深みのある自然な低域をこのディスクから再現するプレーヤーに出会ったことはありません。Acute Classicでこの曲を聴くと、中音が少し前に出てピアノがその後方に位置し、ピアノの高音が上方向に広がり、低音がやや遅れて地を這うような、「音の高低による時間差」が本当に見事に再現されます。

こういう音は、「現場の音」をしっかりと記憶している、パラヴィチーニが「生音に近くなるようなアナログ回路」をAcute Classicに与えたからこそ実現した音で、デジタル回路だけで作られた機器ではとうてい実現できないでしょう。なぜなら、再生時の「響き」がなければ、実現しない音だからです。

私は2016年末発行のDMにオーディオ機器は、失われた響きを再現し、入力される音よりも出力される音をより「生々しくできる」という持論を掲載しましたが、今聞いている音は、まさしくそういう「失われた響きが見事に復元された音」です。

 新世界より

楽曲が始まる部分での、金管楽器の響き、弦楽器の響きの再現が見事です。Acute ClassicはEAR製品全般に通じることですが、「響き」の再現性、その「芸術性」の醸し出し方が実に見事です。

デジタルの音はアナログに比べると、動きが少なく「静止して」感じられる事があるのですが、Acute Classicで聞く新世界よりには「生きた時間の流れ」が感じられます。

演奏が進むにつれて刻々と変化する「響きの変化」に夕日が雲を照らし、刻々とその美しさを変えて行く様子が感じられます。響きの広がりと収束。色彩感の変化。本格的な交響曲ならではの「リッチな時間の味わい」が見事に再現されます。
今聞いているのは「音」ではなく、演奏そのものです。それも、生よりもさらに素晴らしく作り上げられた、再生芸術(演奏)そのものです。オーディオ機器は、生演奏をより美しく、生々しく再現出来るという「事実」をAcute Classicは、聞かせてくれます。

  新世界より(USB入力)

CDに比べるとほんの少しだけ響きが減った分、演奏が落ち着いて感じられます。CD-Rで聞くこの曲が「春から初夏」にかけての雰囲気だとすれば、USB入力で聞くこの曲は「夏の終わりから秋」に欠けての雰囲気です。

音質的にそれほど大きな変化は感じられませんが、雰囲気が一ついて少し「客観的」な部分が醸し出され、普段聞いているこの曲の雰囲気に近くなります。

素晴らしいと思うのは、CDの再生、USBでの再生に関わらず、CD(44.1kHz)にありがちな高域の閉塞感が全く感じられず、高域の倍音がすっきりと伸びていることです。

今聞いている音であれば「ハイレゾ」でなくても、十分アナログに匹敵するサウンドが得られます。少なくとも下手なデジタル機器で聞くハイレゾよりも、遙かに高域ののびは良く、楽器の音が自然に聞こえます。

色彩感も豊かで、この音であればUSB-DACとしても価格相応の価値を十分感じ取っていただけることでしょう。


・marantz SA10 メーカー希望小売価格 600,000円(税別)

 せせらぎ

今までのフラッグシップモデル「SA11S3」では少し気になっていた、高域のざらつきや堅さが完全に消えているところに「MMM」を採用した「SA10の良さ」が感じられます。水の流れる音、鳥の鳴く声は柔らかく、十分な厚みがありますが、すっきりと明快なサウンドで「ぼやけた感じ」が一切ありません。

Acuteとの違いは、水泡がはじけたときに飛び散る「細やかな水しぶき」が伝わる感覚、いわゆる「空気感」が弱いことです。しかし、これはSA10が弱いのではなく、Acuteの「真空管を使った音作り(本来録音されていないものを、あたかも存在するように感じさせる力)」を褒めるべきでしょう。

立体感はスケールが若干小さいですが、それが逆に「空間の密度感を上昇」させることにつながっているので、善し悪しではなく、好みの判断になるでしょう。
PCMのように輪郭が強くなりすぎる事がなく、下手なDSDのように滑らかになりすぎる事もなく、marantzらしい暖かく滑らかな音でせせらぎが鳴りました。

 バッハ バイオリンソロ

Acuteで聞くこの曲に比べると、SA10は表現がやや穏やかですが、細やかな楽器の音の変化や奏法のバリエーションがきちんと再現されるので、演奏にじっくりと耳を傾けたくなります。

Esotericのように堅くなく、LUXMANのように柔らかくなく、Accuphaseのように色が薄くなく、SA10のバランスはとてもニュートラルです。音が滑らかで密度も高く、バイオリンの鋭さと柔らかさのバランスが秀逸です。

Acuteのような「海外製品」と比べると、落ち着いたムードになりますが、フェルシュトマンが自分の音のじっくりと耳を傾けながら、知的にバッハを奏でている様子が伝わります。

プレーヤーで極度に色づけしない「端正な音」が魅力的に感じられました。

 モナリザ

切れ味の良い透明な響きを聞かせたAcuteとは違って、ギターのサイズが一回り大きくなったように、低音の響きが太くなり、その部分の余韻が長く感じられるようになります。けれど、変わるのは低音だけで、中高音の響きの量や余韻の長さは、Acuteと同じです。

ボーカルはギターと分離して聞こえます。この部分、ギターとボーカルの絡みがとても親密に感じられたAcuteとは一線を画します。

質が高く端正な音ですが、Acuteと比べるとやや「艶」が少なく感じられました。

 500miles

Acuteで聞くこの曲は「生演奏を聞いている雰囲気」を持っていました。SA10では「レコーディング現場」が見えてきます。

ピアノとボーカルの立体関係はややあやふやで、音像も肥大します。密度は高いのですが、それぞれの音が出てくる「タイミング」が同一なので、音が空間でかぶっています。

一つずつの音は悪くない、むしろ優れているのですが、音楽表現で重要な「間」が形成されません。

B&Wのスピーカーもそう聞こえますが、B&Wをモニターとして作られたSA10も同じ傾向を感じさせます。

 新世界より

録音の良いこのソフトではSA10の持つ「音の良さ」がしっかりと発揮されます。
PCMをすべてDSDに変換してからD/A変換する良さでしょうか?音が本当に滑らかで、良質なアナログソースを聞いているような「厚み」も感じられます。

金管楽器や弦楽器の音が重なる部分では、それぞれの音が見事に分離し、団子状に重なることがありません。あくまでも、細やかな音が美しく重なり合っているように聞こえます。

演奏の流れはとても穏やかで、不安なく新世界に踏み出していける、希望にあふれた音楽に聞こえます。また、ノイマンの指揮らしい「一糸乱れぬ統一感」も強く出ます。
音の量、厚み、すべてが満足できるレベルです。


  新世界より(USB入力)


S/N感、密度感、低域の安定感でUSB入力はCD-Rを上回ります。

しかし、その差はそれほど大きいものではなく、CD-Rでの再生とほとんど変わらない雰囲気で新世界よりが聞けます。黙って切り替えられたなら、どちらがそれとは言い当てられないほどの差でしょうか。

それでも中低音のハーモニーの厚み、小音量部の音の数、音が消え入る部分の静寂感など、回転していないものからデーターが取り出されているという「安定感」が感じられます。

ダイナミックレンジも少し拡大し、最大音量部の音量がわずかに大きくなっているようにも感じられます。

USB入力でこの音が出るのであれば、CDの再生でディスクにこだわる必要はないと思います。


試聴後感想

試聴レポートの最初に書きましたが、「最新技術を惜しみなく投入した marantz SA10」と「ノスタルジックな真空管を搭載したAcute Classic」では、全く勝負にならないと考えていました。

しかし、比較試聴を追えた今、その考えが全く違っていたことを知りました。

私自身
「デジタル機器はスペックではなく、出てくる音で選ぶべきだ」、
「デジタル機器の音質のキーポイントは、デジタル回路のスペックではなくアナログ回路の優劣だ」

と何度も書いてきていたにもかかわらず、今回はあまりにも違う「スペックの差」に完全に目が曇ってしまったのです。

SA10 はこの価格でよくぞここまで!と賞賛できる音質です。同じ国産製品で比較するならば、その価格は他社製品の1.5〜2倍くらいに匹敵するでしょう。特に、今回はメカニズム、DAC共にオリジナル化してこの価格ですから、その努力の実現は高く評価されるべきです。

しかし、EAR Acute Classicは「音楽の再現性」において、SA10をあっさりと退けてしまいました。

詳しい音質の違いは「試聴レポート」に記述したので省きますが、Acute Classicは「出力回路にEAR 912をおごっている」あるいは「CDプレーヤーと素晴らしいプリアンプが一体化したモデル」と考えなければなりません。

良質なプリアンプをCDプレーヤーとパワーアンプの間に使うと、音質がワンランクあるいはそれ以上アップすることはよく知られています。Acute Classicはまさしくそういう「プレーヤー」です。

このプレーヤーなら、高級なプリアンプを使わずに内蔵のボリュームを使ってパワーアンプに直結したり、あるいはプリメインアンプに繋いでも、100万円以上のプリアンプを使ってそれらを繋いだときと同等の「響きの良さ」が実現するでしょう。そう考えれば、その価格は思わず「バーゲンプライス!」と叫びたくなるほどの価値を持ちます。

少なくともクラシックやバラードなど、じっくり聞きたい本格的な演奏では、私は SA10 ではなく Acute Classic を選びます。

また、USB入力でもそのアナログ的な雰囲気が味わえる Acute Classic は、SA10 を超えるムードの濃さで音楽を再生したのです。

Acute Classic が SA10 を超えたのは、パラヴィチーニの経験が成し遂げた奇蹟でしょう。

聞かなければ信じられない。聞けば虜になる。それが、Acute Classicの魅力です。

逸品館代表 清原裕介
https://www.ippinkan.com/ear_marantz_sa10.htm


17. 中川隆[-11875] koaQ7Jey 2018年5月03日 22:08:37 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13066]

CD 専用プレーヤー EAR Acute Classic
メーカー希望小売価格 890,000円(クロム仕上げ・税別)・798,000円(ブラック仕上げ・税別)

チューブの特性にマッチするように仕立てられたEAR の心臓部である出力トランスは、パラヴィチー二自身が手巻きで納得する音が得られるまで、幾度と無く試行錯誤を繰り返した後に完成させたオリジナルスペシャルメイドのデザインを採用しています。
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/acute-classic/
https://www.ippinkan.com/ear_marantz_sa10.htm

EAR DAcute

真空管アンプで有名なEARです。この DAC はかなりアナログ的で濃い音がするのですが、中身はこんな感じです。

http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=9015

真空管関係はあまり詳しくないので正確なことはさほど言えませんが、真空管とトランスがこのDACの音の秘密だとは思っているのでそれについて書きます。間違ってるところもあるかもしれませんのでこの項目は話半分でお願いします。

正直DAC基板自体はとても平凡な設計です。これだけではまず大した音は出ないです。それ以降のアナログ段に音の秘密があります。EARのパラヴィチーニが発言していたことですが、実は真空管はなんでもよく重要なのはトランスだそうです。トランスは市販品では満足できず元々手巻きで自作していたというお話があります。トランスの特性が音を決めるということですね。

トランスの特性で重要なのはアイソレートとLPFを兼ねていることだと思っています。特に現代のDACの場合はどちらの特性も重要です。現代のDAC基板は音声を作り出す源流でもありますが音声帯域外ノイズ源にもなっています。現在ではほとんどのDACが帯域外ノイズを吐き出すデルタシグマ式です。このDACも例外ではなくWM8741を使っています。DAC素子が直接置かれている基板はDACの動作とクロック信号によって汚れています。なので直接この基板にアナログ回路を接続することは帯域外ノイズの音質的影響が無視できません。この帯域外ノイズは配線を接続しただけでGNDにも伝わりますしアナログ信号路にも伝わります。マルチビットDACだと無対策でもこの帯域外ノイズが圧倒的に少ないことが最大の優位性だと考えています。

そこでトランスの出番です。GNDを物理的に分割できる上に周波数特性も制限されるトランスはこの帯域外ノイズをGNDからも音声信号ラインからも除外する役割を果たします。EARの設計は信号伝達の全段にトランスを挟み込むのが特徴ですが、このトランス段を通過する度に帯域外ノイズを遮断し基板間のノイズ伝達を防ぎます。それが結果として広帯域で見ればSNを向上させることになります(帯域内SNは変わらない)。これがEARの音の良さの秘密その1であると考えます。

次に真空管です。よく真空管は特性が悪いが音は良いと言われますが、真空管の最大の音質的優位性はその動作電圧だと考えています。動作電圧と信号電圧が高いということは外来ノイズや抵抗から発生するノイズを見た目上小さくすることが可能です。真空管では電源が300Vで信号が50Vとかが普通にあります。特に抵抗ノイズは音質的影響がかなり大きいですのでこれは重要です。抵抗は値が2倍になってもノイズ発生量は2倍になりません。真空管をつかうと信号レベルを大幅に上げることができるので半導体アンプと比べて伝達中の信号SNの観点で優位性がある、これが音の良い理由だと思います。

以上のようにEARの優位性は多段トランスと真空管の組み合わせによって広帯域SNの向上と信号帯域SNの確保、この2つの要因によって達成されていると思っています。このような設計なら緻密なノイズ対策や部品選定など一切やらなくてもよくなると思います。だからEARの内部は音が良さそうに見えません。

補足ですが、SNという概念で重要なのが音質では実測ノイズフロアだけが支配的ではないところです。オーディオではノイズ成分にも音の善し悪しがあって脳がノイズNを分離処理できるときは同じノイズフロアでも音質は悪化しません。そういうNは音質劣化の小さいNです。なので一見SN性能が同じように見えてもN成分の由来によってそこには音の善し悪しが発生します。人間の脳はNに埋もれた情報を取り出す能力があります。それは下記記事にまとめています。


人間の聴覚と音質について


帯域外ノイズの半導体への影響についてはこちらの記事に記載しました。


オーディオ小ネタあれこれ
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=8087


要はいかに質の悪いNを排除するか、それが高音質のDAC設計には重要だということです。質の悪いNには帯域外ノイズ成分が含まれることもありますし、帯域外ノイズが半導体によって帯域内に変換されて入り込んでくることもあります。これも重要です。

EARの設計はこの人間的な要求事項に最適化した設計であるからこそ、測定値が悪くても人間が聞いて高音質に感じるのだと思っています。測定至上主義の無意味さは人間が測定器ではないこと=測定器と原理も方式も違うことが理由です。測定データはメーカーの技術力指標として、まともなものを作っているかどうかの最低限の評価にしかならず、それだけで音はわかりません。
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=9015


ティム・デ・パラヴィチーニについては

CD 専用プレーヤー EAR Acute Classic _ ティム・デ・パラヴィチーニの世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/853.html


18. 中川隆[-11888] koaQ7Jey 2018年5月04日 07:52:30 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13084]

Innocent Key 音質と過渡応答と残留ノイズの関係
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=8087


ざっくりとした経験則なのですが、100kHz程度までの信号過渡応答を保つこと、音声帯域を超える領域を含めた全帯域でのランダムノイズを極限まで減らすこと、この2つが特に音質の確保のために重要のようです。

一般論として人間の聴覚は上限20kHzと言われています。サイン波での測定では確かにその通りです。それ以上の高周波は普通に音として聞くことが出来ないということになっていますし、自分自身もサイン波は16kHzくらいまでしか聞こえません。

しかし可聴帯域外に含まれている高調波成分の違いが不思議な事に人間は感じ取ることが出来ており、実は聴覚の限界よりずっと高い周波数を何らかの方法(耳以外の感覚器官の影響も?)で捉えることが出来るように思えます。

たとえばDACの矩形波応答をアナログフィルタで調整すると音は変わって聞こえます。ここで変化が起きている帯域は明らかに20kHz以上の領域なのですが音は変わります。音声信号以外の残留ノイズも同様で100kHz以上の残留ノイズをカットすることでも質感が変化したりします。

オーディオでは実は20-20kHzの挙動だけではなく、もっとずっと高周波まで含めた成分を考慮することも重要だと考えます。一般論とは異なり人間は1MHz以内くらいまでの挙動は音の差として判別できる可能性があるようです。

帯域外ノイズの影響

では上記のように遥かに高い周波数領域の違いを人間がそのまま感じ取ることが出来ているのでしょうか?体感上はそのような帯域でも音質に影響を与えている可能性について書きましたが、それを裏付けるような資料もあります。

ここで指摘されているのはRF(ラジオ周波数)領域の半導体の挙動尾についての話です。この資料によると帯域外ノイズであっても低周波への影響は観測上無関係ではない可能性があることを示しています。

高周波雑音によるアナログICの誤動作に関する研究
http://repo.lib.nitech.ac.jp/bitstream/123456789/433/1/ot0167.pdf

この資料が指摘するように高周波がDCになってしまう現象が起きるとしたら、DCだけではなく低周波のノイズへと変換されることもありえると思います。なぜならRFノイズの変動によって変換されたDCレベル自体も変動すれば、それは低周波の変動となり、揺らぎ方次第では可聴帯域内周波数へのノイズへ変化するかもしれません。

もともとは超高周波のノイズだったものが音声帯域のノイズへと実は変換されて現れる=高周波領域の挙動を聞き取ることが出来る、という可能性もあるわけです。

実際に実験した体感上でも可聴帯域のはるか外であっても現実的には音質へ大きな影響を与えていると感じています。ですがこの資料を見るとその原因は上記のような半導体の性質にありそうです。

「人間がMhz以上の超高周波を聞きとれている」というちょっと怪しい話ではなく、半導体によって高周波ノイズが低周波へ変換されてしまっているとしたら、高周波領域のノイズ差も直接音質に影響を与えることは実は一般的な現象だと言えそうです。

これがどうオーディオに影響するか?といえばたとえばDACの残留ノイズの問題や、ディスクリートとオペアンプの違いに影響があるように思えます。

はっきりとした根拠があるわけではないのですがICオペアンプの音が悪い理由とも何か関係があるような気がします。素子の数が多いほど高周波ノイズを低周波ノイズに変換している等。また超シンプルなディスクリート回路が特性が最悪でも意外と音が良い理由等。

DACの残留ノイズは特にデルタシグマDACは良くないって通説にも繋がりそうな話です。ノイズシェーピングは後段にノイズの影響を与えないならば最良ですが、今回の話を参考にするなら現実的にはそううまい話ではないという話になります。DACにトランスをつけると音が良いという話がありますがトランスは半導体ではないのでノイズが変換されない&帯域が制限される=音質が良いということにもなりそうです。マルチビットDACとデルタシグマDACにトランスを付けてトランスの有無の音質差が気になります。

バランス入出力のピン1問題

意外と見過ごしているかもしれないポイントです。要するにバランス端子のホット、コールド(ピン2-3)以外の部分。シールドとシグナルGND(ピン1)の処理についての考え方です。


こちらはよくあるピン1を信号のGNDとして扱う図ですがこの図は良くないということのようです。


AESではこちらの接続を推奨しているようです。違いがわかりますか?基板上のシグナルGNDをピン1に接続するかどうかが最大の違いです。ピン1を基板のGNDに接続するかわりにケースをピン1に接続、そしてケーブルシールドもピン1と接続します。

考え方としては、バランス信号はホットとコールドで完結しており、それ以外はシールドとして接続するということになります。ケースもシールドですからピン1はケースとケーブルシールドと同等とみなせます。

このピン1を基板上のGNDに接続するとハムの原因になったりシールド経由の外来ノイズが基板に流入したり、各種ノイズ問題の原因になることがあるそうです。

詳しくはリンク先を見てください。

http://www.rane.com/note110.html

Bruno Putzeys氏による文献

だいぶ前から紹介しようと思っていた文献です。正直英語がよくわかる方は下のPDFを直接見てもらうと良いと思います。結構重要な内容だと思います!わかりにくいところは補足もいれています。もちろん自分の解釈も完全じゃないかもしれません。ですが何らかの参考になればと思います。

https://www.hypex.nl/img/upload/doc/an_wp/WP_The_G_word.pdf

実は上記バランス端子のピン1処理の方法についてもこの文章内に記載がありますが、ここで紹介するのはそれではなくバランス回路とGNDの考え方についてです。結構重要な考え方ですし、面白い回路も記載されています。興味があれば原文を見ることをおすすめします。

http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=8087

この写真には本当に間違ったことがあります。見えますか?あなたがそれを見つけられるかどうか見てみましょう。ここには何がありますか?この図の出力信号は何ですか?私たちは魔法のユニリード電圧計をもう一度出ますか?私たちはこれについて真剣に考えなければなりません。すべての信号は2本のワイヤです。二つを描きなさい。

よくあるオペアンプの回路ですが、これだと「差動信号」の考え方としては不十分ということでしょう。

http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=8087

それははるかに良いです。我々はスイングに入っている。この回路が行うことは、入力電圧をRf / Riで増幅し、オペアンプの出力ノードとRflが接続されている基準電位との間の電圧を発生させることです。
これはどのように動作するのですか:

Fig9と同じ回路ですが、この書き方のほうがより「差動」を意識した考え方です。

http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=8087


これは、差動増幅器を見る別の方法を提供する。 これは参照トランスレータです。 これは浮遊電圧源のようなもので、好きな場所で参照することができます。 しかし、ここではショックを受けています。逆変換バージョンを構築できる限り、任意の回路に参照変換機能を追加することができます。

うーん、翻訳ではよく意味がわからないですね。分かる人にはわかるかもしれませんがかなりわかりにくい感じです。なので個人的解釈による補足を追記します。

まず入力と出力の電圧信号リファレンスがそれぞれどこになるかを示した図で、入力信号はGNDを基準とした信号としてアンプに入力されますが、Out-で図のように1Vが接続されるとオペアンプの動作によってOut+も1Vになります。

しかし普通のアナログオーディオの回路図ではどちらもGNDで設計することが多いと思います。しかも1V側の端子はFig9のように入力側に近いGNDとして描かれることが多く、Out-出力であると考えることは少ないかと思います。

実際の基板ではどちらもGND点に接続しますが、実は現実の配線では離れた場所にある点が基準となる可能性が高いわけです。現実のOut-側GNDは理想的なGNDではなく抵抗を持つ配線であり、入力GNDと個別に変動しているとみなせます。そうすると図のようにOut+に入力信号と無関係なGND変動が乗ってしまうということです。

ベタアースでも理想GNDではないので場所が離れていれば変動する可能性はありえます。

そしてここではOut-を入力側GNDではなくて差動出力として考えていることが重要です。差動なら後段回路で変動をキャンセルできる可能性があります。逆に差動信号という考え方が不十分だった場合は、Out+に乗った変動は永遠に除去できないノイズ信号です。

http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=8087


Fig11で色々書きましたが、動作をよく理解している方からしたら次の説明のほうがより正確で分かりやすいかと思います。

もともと、 “グランド”と呼ばれるあいまいなノードに結ばれていたノードは、オペアンプの入力をコモンモード信号で過負荷から保護する必要がなければ、どこにでも接続する必要はありません。その場合、実際の場所はオペアンプのデカップリング・キャップの近くのグランド・プレーン上にあります。これは暗黙的にオペアンプのHFリファレンスであるためです。理想的には、この点から差動出力電圧へのフィードスルーはゼロです。そのために自由度があります。

これで適切な差動ペアができました。 1本のワイヤはオペアンプによってアクティブに駆動され、2本目は低インピーダンスのタイによってグランド・プレーンに受動的に駆動され、ほとんどどこでも作成できます。重要なことは、トレース全体がこのような接続を1つしか持たないため、このように変換された次の段階では、フィードバックネットワークと同じノードペアの間で入力が行われることです。磁気ピックアップを最小限に抑え、容量ピックアップのバランスを取るために、常に信号を2本のワイヤーとして配線します。第2のワイヤが別のネットとして扱われることをPCBレイアウトソフトウェアが理解できるようにするには、ゼロオーム抵抗を介してパッシブドライブ接続を行う必要があります。それでもある時点でGNDと呼ばれるものに電気的に1点で接続されています。

http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=8087


このプリアンプを構築する場合は、2つを作成してください。 そのようにして、ボリュームコントロールのA / Bスイッチとして2番目のプリアンプを使用して比較することができます。 高価なハイエンドプリアンプ(ユニティゲインに設定)、この小さなプリアンプ(これもユニティゲイン)、それとソースへの直接接続。 2つのプリアンプの出力のどれが入力信号に最も似ているかを聞きます。 あなたははっきりした経験をするかもしれません。

これは上記の話を応用したプリアンプの例です。非常に面白い回路だと思います。多分MolaMolaのプリアンプはこの回路を使っているのでしょう。時間があったらこの回路にもチャレンジしてみたいです。おそらくですがほとんどの電子ボリュームを使ったプリアンプよりも優秀じゃないかと思います。

でもこれだけで完璧でしょうか?そうは思いません。

今回の話はアンプの動作や部品が理想的で完璧な場合にのみ成立する話だと思われるので、一部には机上の理論でしかない側面も持ち合わせていると思われます。それはまさにこのページの一番上で紹介した帯域外ノイズやアンプのRF動作の問題も含まれるでしょう。

なので現実には理想から遠い部分をどうやって実装上でカバー出来るかが重要となると思います。このまま適当に作ってもよくある電子ボリュームキットよりは良いでしょうが、それだけでは真のハイエンドクオリティにはならないと予想します。

MolaMolaの製品はそういう対策を含めた付加価値を載せていて、その部分で絶対の自信があるからこそ、このような基礎技術を公開しているものと思うべきでしょう。誰にでも真似ができるならmakuaのような高額製品には価格に見合う価値はないと思います。

しかし回路だけ真似しても音質は同じにならない。だからむしろプリアンプの回路を公開してしまう。これはBrunoからの挑戦状のようなものかもしれません。
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=8087


19. 中川隆[-11934] koaQ7Jey 2018年5月04日 11:25:03 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13141]

>>18 リンク訂正

高周波雑音によるアナログICの誤動作に関する研究
https://nitech.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=3366&item_no=1&page_id=13&block_id=21


20. 中川隆[-11989] koaQ7Jey 2018年5月04日 16:35:35 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13207]

オーディオデザインのコラム


2010年7月19日 CDプレーヤー(DAC)の本当の実力 -オーディオ30年における悲しい現実-
http://audiodesign.co.jp/blog/?p=799

これまでジッターなどに関連していくつか説明してきましたが、それではCDプレーヤー(あるいはDAC)の音質を決める主要因は何でしょうか?

その質問に私なりに正直にお答えすると、DACチップ以降のアナログ部の性能特に高周波ノイズというか発振の有無なのです。もちろんジッターも影響しますし、ジッター性能がを極端に良くなるとかなり音質も向上するのですが、高周波ノイズの方が全体の音質を決める上で支配的で、これで全体の音質の半分くらい(あるいはもっと)は決まってしまうと思っています。

高周波ノイズって具体的に何?そんなのあるのか?と思われるでしょうが、実はほとんどのCDP(CDプレーヤー)であるのです。

ここで極端に高周波ノイズ(というか発振波形)が多いCDPの出力波形を見てみましょう

これはあるCDプレーヤーの1KHzの-15dB(最大出力の約1/5)の信号波形です。

http://audiodesign.co.jp/blog/?p=799

よくわかりませんか?
それでは綺麗にした波形を出してみましょう。

ぜんぜん違う事がお分かりいただけると思います。

上の波形が無処理(CDP出力そのもの)下がCDPの出力の後にLPF(ローパスフィルター)を通した波形です。上の波形はかなり線がゲジゲジしている事がわかると思います。これはなぜかというと余計な高周波成分が重畳しているからです。これは極端な例ですが、多かれ少なかれ高額なCDPでも同様の現象が見られます。つまり高周波ノイズにまみれているのです。


コメント


佐藤 2010年7月22日 5:18 AM より:

いつも興味深く拝見しております。もう四半世紀も前にできたCDプレーヤーと、それに付随するDAコンバーターに、昔ならいざしらず、今でも高周波の問題があったとは驚きです。

巷のCDプレーヤーでは、音質を電気的に改善できないという理由で、特にトランスポート部分に物量を投入し、結果超高価格となったプレーヤーが多いと感じます。
巨大なクランパーでディスクを押し付けるもの。ピックアップを固定してスピンドルを動かすもの。

同じくDAコンバーターも金属のカタマリの筐体で、DAのチップが重要、アナログ出力段が重要、クロックが重要、電源が重要といろいろと言われています。
16bit 44.1kHz のCDの規格を読み取って、DA変換してアナログ出力するだけなのにも関わらず、未だ完全に問題を解決した機種が出て来ないのが不思議で仕方がありません。


オーディオデザイン 2010年7月22日 9:41 PM より:

そうなんです、今でもたいして進歩してないんです。
それには(進歩しない)明確な理由があると考えていますので、その辺も含めておいおい紹介していきます。
http://audiodesign.co.jp/blog/?p=799


2010年8月3日 CDプレーヤー(DAC)の本当の実力 -高周波ノイズはこんなです(2)-
http://audiodesign.co.jp/blog/?p=801&

前回CDPの高周波ノイズについて紹介しましたが、100KHz程度なので「こんなの高周波じゃねー」って言われそうですね。
それでは本当の高周波ノイズをお見せしましょう。

これはある50万円のCDPの出力ノイズをFFT解析した結果です。
横軸は0-50MHzです。

http://audiodesign.co.jp/blog/?p=801&

これすごいですね、もう高周波ノイズがテンコ盛りです。
上図は電源を入れてPauseの状態で出力を見ています。
この状態で電源をOFFにしたときのノイズスペクトルはこちらになります。

http://audiodesign.co.jp/blog/?p=801&

ですので、観測された高周波ノイズは測定系のノイズではなく、CDP本体が出すノイズだと思います。
順序が逆ですがノイズ波形はこれ

http://audiodesign.co.jp/blog/?p=801&

10mVレベルのノイズが乗っています。これ結構なレベルですよ。
同じくCDPの電源をOFFにすると

http://audiodesign.co.jp/blog/?p=801&

これは測定系の残留ノイズですね。

この波形を見てからこの(50万円の)CDPを聴く気になれなくなりました。

え?気にするなって・・・・・・無理です。


コメント


佐藤 2010年8月9日 7:14 AM より:

50万の高級機でも、このような高周波が信号にのっているとは驚きです。
人間が音質としてどのように、この高周波を知覚しているのか、まだ分かりませんが、こういう高周波を含んだCDプレーヤーなら、並列にキャパシターを配置した電線で、音が変わる可能性もあったのかと思います。

オーディオデザイン 2010年8月9日 9:01 AM より:

驚かれるのも当然と思います(私もビックリしましたから)。
高周波ノイズの原因にもよりますが、音質にもある程度影響していると思います。
この辺の帯域になると内部で飛び回りますし、アースを通じて他の機器に伝搬する事もあると思います。
http://audiodesign.co.jp/blog/?p=801&


2010年10月29日 CDプレーヤーの音質と特性(1)…..家政婦は見てしまった…
http://audiodesign.co.jp/blog/?p=326


最近DAコンバーターをようやく製品化しました。

DAコンバータ(あるいはCDプレーヤー)の音質にはどの様な特性が影響しているのでしょうか?

オーディオデザインなりのDAコンバーターに対する考え方を紹介したいと思います。

まず最初に所有しているCDプレーヤー(CDP)の基本特性について紹介します。

一般にCDプレーヤーあるいはDAコンバーターの基本特性を見ても面白くないですよね、皆同じ様なものですから。

私が最も音質に強い相関があると思っているのは、実は高周波ノイズです。
今回は私が考えるCDPの音質の肝、その辺を紹介することになります。

高周波ノイズはオーディオ帯域の信号を再生し、デジタルオシロで見ると観測できます。

無線と実験誌が行っているのは0dBの信号観測ですが、それでは見えません。
今回-15dBの1Khzのサイン波形を再生しデジタルオシロ(200MHz)で観測した波形を紹介します。(波形の線の太さに着目してくださいね)

CDP-555ESD(ソニー)
http://audiodesign.co.jp/blog/?p=326&

ソニーがオーディオに力を入れていた頃(20年前?)のすごいCDPです。15万円で当時の最高峰でした。

私がオーディオに興味を持っていた末期に購入したものです。
このCDPは(当時のCDPとしては皆そうなのですが)いわゆるデジタルくさい音がします。

硬いというか高音がきついというか、ぷつぷつした音というかそんな感じです。
ただ低音の剛性感というかゴリゴリした音がして非常に気持ちいい部分もあります。

波形は凄いですね、高周波ノイズがこれだけ乗っているのは珍しいです。もっともこの波形を見たので高周波ノイズが乗っていると気づいたのですが。
この中高音のデジタルくさい音はLPFを入れると見事に取れます(波形はAV-600並みになります)。そうすると、すばらしい音になります。

ただ残念な事は何しろ年数が経っているのでCDの1割位はトレースしなくなっている事です。

X-30(エソテリック)
http://audiodesign.co.jp/blog/?p=326&

エソテリックの波形は悪くありません。音質は力強くやはり低音がゴリゴリ気持ちいいです。

ただこのCDPは高音が結構強く聴こえます。決して耳障りではないのですが例えていうならトーンコントロールでトレブルを2,3dB上げた感じに聴こえます。
なのでシステム全体のバランスによって合う場合と合わない場合があるかもしれません。

1KHzの波形には癖はないのですが、10KHzの波形が結構すごい事になっています。

DV-600AV(パイオニア)
http://audiodesign.co.jp/blog/?p=326&

有名なパイオニアのDVDプレーヤーです。恐ろしく綺麗な波形です。
内部構成は何の変哲もないミドルクラスのDACチップ(PCM1742と4580OPアンプ)を使用した回路です。

このDVDPの音質は帯域バランスがすばらしいです。低音が非常にもりもり聞こえ、まるで良質のアナログレコードを再生した様なバランスです。JAZZなんかは聴いていて気持ちいいです。

高音は分解能が無いので音が団子になっているというか、濁るという感じです。(だから低音が良く聴こえるのかもしれません)

SACD も再生できるのですが、これはおまけです。濁ってしまってまるでカセットテープの様な音質です。SACDはおまけですね。


50万円CDP(国産)
http://audiodesign.co.jp/blog/?p=326&

数年前までxxグランプリとかで常に 1位だったCDPです。

購入当時はいいと思って使用していましたが、次第に中高音に独特の付帯音(キーンとかカーンとか)が付いているようで気になって仕方がなくなりました。

よく言えば余計に響きが付くので、これを綺麗な音がするという人もいると思います。チョイ聴きでは受けるでしょう。

ボーカルでは子音・サ行がきつく聴こえます(他の良質なCDPを聴かなければわからないのですが)
また低音が弱いですね。がーンと来ないです。

波形を見ると高周波ノイズが乗っていますね。パッシブのLPFを入れると高周波ノイズが とれ、付帯音の様なものも軽減されます。

このCDPは重いです。いわゆるオーディオ界の定説みたいなものはてんこ盛りです。でもそれがまったく音質に効いてないって事ではないでしょうか?
このCDP、ほぼ定価で購入しましたが、いい勉強になりました。


5万円CDP(国産)
http://audiodesign.co.jp/blog/?p=326&

安物のCDPです。ESD-555しか持っていないときにSACDを聞きたくて購入しました。音も安物です。

波形は綺麗です、音も綺麗なのですが、なぜか感動できません。
このCDPはDACチップのすぐ後(IVコンバーターの前)にパッシブのLCRフィルターを入れています。

そうすると高周波ノイズは抑制できるかもしれませんが、周波数の高い領域でインピーダンスが上昇するのでDACが理想的な動作をしなくなってしまいます。
回路的に気になる回路を使用していますね(悪い意味で)。

上記のCDPの中でそれぞれ特徴はありますが、ほぼ音質のいい順に並べています。ただしESD-555はパッシブLPFを入れるという条件付です。

上の3つは特に順位が付くというものではなくそれぞれいいという感じでしょうか。
下2つは、高い方は特に価格も考慮すると、とてもお勧めできるものではありません(持っている方ごめんなさい)。

ただCDPの場合はいい、悪いといっても結構微妙な差ですから(SPほどは変わらないので)、その様に読み取ってください。
http://audiodesign.co.jp/blog/?p=326


2010年12月16日 CDプレーヤーの音質と特性(3)…..家政婦は分析した…
http://audiodesign.co.jp/blog/?p=341&

CDプレーヤーが発生する高周波ノイズについて、音質への影響を述べましたが、ここではさらに高周波ノイズについてさらに詳しく説明します。

一般にCDプレーヤーあるいは DAC が発生する高周波ノイズは2種類あります。
一つは100KHz近辺のノイズ、もう一つは数十MHz帯のノイズです。

まづここでは数十MHz帯の高周波ノイズについてみてみましょう。

これから紹介する高周波ノイズは CDP を PAUSE にした状態で測定したノイズスペクトルです。

測定に使用したのはデジタルオシロで、デジタルオシロ上で FFTスペクトルを計算しました。

また以下の図で横軸は0-50MHz、縦軸は-110dBから50dBです。

http://audiodesign.co.jp/blog/?p=341

1. CDP−555ESD の高周波ノイズ(全体にまんべんなく出ている、凄い)
http://audiodesign.co.jp/blog/?p=341

2. 50万円のCDPの高周波ノイズ(強烈なピークがあります)
http://audiodesign.co.jp/blog/?p=341

3. DV-600AVの高周波ノイズ(比較的少なめですがピークあり)
http://audiodesign.co.jp/blog/?p=341

4. オーディオデザイン DAC-FA0 の高周波ノイズ(目だったピークはありません。FA0の測定時期が異なるせいか、線の見え方が異なりますが条件は同じ(はず))
http://audiodesign.co.jp/blog/?p=341

以上の図を比較していただくと、機種間でかなりの差があることがわかります。
またスペクトルの特徴として全体のベースライン(基底線)が機種によって異なるほか、特定の周波数でピークのあるものもあります。
18MHz と 36MHzあたりにピークがあるものが多いようです。また弊社オーディオデザインのDACは高周波ノイズが 非常に少ないことがわかります。

ちなみに 一番凄いノイズを発生する CDP−555ESD でも前に紹介したパッシブLPFを通すとこうなります。

CDP−555ESD + パッシブLPFの高周波ノイズ(ノイズがほとんど取れている)
http://audiodesign.co.jp/blog/?p=341

もうノイズはほとんど取れています。
高周波ノイズはもちろん直接聴こえませんが、これだけ高い周波数ですと機器内を飛び回りますし、信号ケーブル、さらに電源ケーブルを通じても伝播している可能性もあります。
この様なもともとの信号に無い高周波信号はそもそも制御されたものではないので、その振幅、周波数も変動しやすいわけです。
例えば 50MHzの高周波信号に例えば0.01%周波数変動(5KHZ)が生じると5KHZの信号として聴こえてしまう可能性もあります(ヘトロダイン効果といいます)。

ですので高周波だから放置して良いというわけではなく、DACの微妙な音のニュアンスにはこの辺も影響していると考えているのです。
http://audiodesign.co.jp/blog/?p=341&

2011年2月15日 CDプレーヤーの音質と特性(4)…..家政婦は分析した、の続き…
http://audiodesign.co.jp/blog/?p=289&

はじめに
前回は数十MHz帯の高周波ノイズを見てもらいました。
この辺はマスタークロック、ビットクロック、さらにはデータから漏れて来たノイズだと思います。
ノイズにはこの辺の高周波の他に、100KHzくらいの可聴帯域の少し上にもノイズが発生しています。
ここでは100KHz帯域のノイズを見ていきましょう。

測定方法
測定方法1KHzのサイン波(-15dB)を再生し、デジタルオシロのFFTスペクトルを観察しました。
前回の「CDプレーヤーの音質と特性(3)」では数十MHz帯の高周波ノイズを見ましたが、この辺はクロックあたりの漏れと考えられます。
ここでみている 250KHz帯のノイズは、信号処理過程で出た副次的な成分で、本来フィルターで取り除かれているべきものと考えられます。

可聴帯域外ノイズスペクトル一覧

1. CDP−555ESD
http://audiodesign.co.jp/blog/?p=289
特に馬鹿でかいピークはないのですが、100-250KHz帯に小さなピークがたくさんあります。またベースライン(基底)も全体的にやや高めです。


2. 50万円のCDP
http://audiodesign.co.jp/blog/?p=289
このプレーヤーは 165KHzと 225KHzにはっきりしたピークがあります。

3. DV-600AV
http://audiodesign.co.jp/blog/?p=289
ピークはないのですが 100KHzを越えたあたりからややこんもり盛り上がっています。高域が濁ってい聴こえることと関係している様に思います。

4. オーディオデザイン DAC-FA0
http://audiodesign.co.jp/blog/?p=289
特にピークは見当たりません。また高域でもベースラインが低く抑えられておりいい特性です。


以上が比較的低い帯域の高周波ノイズでした。結構出ているものです。
この辺のノイズスペクトルと音質にはやはり相関があって、ノイズが多いほどうるさい音になっています。
また前回説明した数十MHzの高周波ノイズと(あるないという意味では)相関はありますが、機種によってはノイズの有無が帯域によって異なっています。

いずれにしても可聴帯域外のノイズは無い方がもちろん良いのです。
この辺のノイズが多いと中高音がうるさく、何か付帯音が付いた様な音質になります。
その傾向はアンプ・スピーカーなどを良くすればするほどはっきりわかるようになるので(気になってくるので)始末に悪いのです。

弊社オーディオデザインの DAC-FA0 はこの辺のノイズ対策を入念に行っています(たまたまノイズが無いのでは有りません)。
http://audiodesign.co.jp/blog/?p=289&

ハイレゾ下さーい! はい、”つゆだく”になりますけどよろしいですか? 2016年2月21日
http://audiodesign.co.jp/blog/?p=2687

最近、ハイレゾ対応のポータブル・デジタル音楽プレーヤー(DAP)を購入してみました。
当初、バランス駆動でデジタル出力も出るものを買おうと思ったのですが、現物をみると大きいのと、バッテリーが1日しか持たないそうなので、気持ちが萎えて、結局3万円くらいの安価でバランス対応なし、デジタル出力無しのベーシックなものをかってみました。

ハイレゾを再生してみると、何の問題もなく 192Hz, 24bit や DSD音源を再生できて、非常に良く出来ている。
特性をちょっと調べて見ると(これは私の癖)、面白かったので紹介します。

http://audiodesign.co.jp/blog/?p=2687

購入したプレーヤーはこれ、プレーヤーとしては良く出来ていて、唯一難点をあげればアルバムの写真をタグ付けするソフトが無いことくらいです(PCソフトが無い)。
音質は悪く無いと思います。特に刺激的というわけではなく、また物足りないというわけでもなく、普通に良く出来ています。

ただ、ハイレゾ音源を再生してみるとなんだか大変なことになっている様です。


CD音源再生時のスペクトル (0-2Mhzスケール)
—CD音源再生時の信号スペクトル
(0−2MHzスケール)
http://audiodesign.co.jp/blog/?p=2687

これが通常のCD音源再生時の信号波形のスペクトルです。これは何の問題ないのです。
(ポータブルプレーヤーはスペアナ50Ωを充分駆動できるので、スペアナにそのまま直結して測定しています)


ハイレゾ再生時の信号スペクトル(0-2MHzスケール)
—ハイレゾ再生時の信号スペクトル(0−2MHzスケール)
http://audiodesign.co.jp/blog/?p=2687

ところが、ハイレゾ音源を再生すると(96Khzでも192Khzでも)ものすごい高周波ノイズを発生しています。

その高周波ノイズの周波数帯はMHz帯です。

動画プレーヤー
http://audiodesign.co.jp/blog/wp-content/uploads/2016/02/PADwave.mp4


加えて時々発振しているようで、発振波形の振幅は信号波形の振幅よりも大きいくらいです。(トーンバースト波形の様に時々出ているのが発振波形です)

やはり小さい筐体に機能を盛り込んでいるので、いろいろなことが起きているようです。この辺の対策を施したら良くなるんでしょうか?ということで、逆にいろいろと興味が湧いてきました。それに、デジタル出力やバランス駆動に改造してみるのもいいかなと、思っています。

またこのポータブルプレーヤーだけが多量の高周波ノイズを出しているわけではなく、ほとんどの機種で似たような状況になっているのではないかと考えています。

そういえば、弊社のポタアンPEHA-100はノイズのまったく無いアナログアンプですが、展示会などで聴いてもらっていると、まれにノイズが出ているという人がいました。

各自のデジタル音源+DAC などを接続するので、凄い高周波ノイズが出ている場合にアナログアンプを通して可聴帯域にノイズが降りてきているのではないかと思います。

これだけ、あるいはこれ以上にRFノイズが出ているとそういうことが起きても不思議はありません。

ということで、ハイレゾにすると高周波ノイズがつゆだくで(ごはんの量よりつゆが多いくらいに)付いてきますというお話でした。
http://audiodesign.co.jp/blog/?p=2687


21. 中川隆[-11998] koaQ7Jey 2018年5月04日 21:45:45 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13225]

人間の聴覚と音質について - Innocent Key
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=5214

このような資料を見つけました。コード社の資料ですがなかなか良く出来ています。最も先進的で個人的な経験とも一致する箇所が多い内容です。もちろんすべて同意ではありませんがここ近年でみた資料のなかではもっとも同意できる内容の多い資料だと思いましたので、同意できる部分についてのみですが、ここで紹介しておきたいです。

hugo_technology.pdf

ただし元の資料は当然ながらフル英語なのでかなり意訳というか自分の勝手な解釈による文章と、分かる範囲で個人的経験からの捕捉を追加しています。後半は持論の展開になりますので、原文の正しい解釈を求める方はそのまま原文の資料を御覧ください。

元はパワーポイントのファイルだったので原文はこちらでPDFにコンバートしておいておきます。


音の知覚

•既存の音響技術は単純な耳のキャパシティ(20-20kHzなどの聴覚の限界やスペック?)をもとにした測定値で評価されます。たとえば聴感補正された歪率やSN比です。

•画像認識では目から入るデータは10%で残り90%は脳内処理によるもので、オーディオでも同様です。

• 我々は個別の音を知覚しますが、これは耳からではなく脳から来ています。

• それらの分離した音は3次元空間に配置され、これも脳の処理によります。

• どのように個別の音を脳が分離しているかについての科学はまだ未発達であり、脳がどのように処理しているのかは乏しい理解しか持っていない。


ここで出ている話についてですが、たしかにオーディオ、いやこれは音楽制作のほうが個人的に経験が多いのでこちらで例えてしまいますが、非常に同意できる内容が多いです。耳の訓練によって聞こえる音=認識できる音の質と量は全く別物のように変わっていきます。それは脳の処理によって獲得された情報なのかもしれません。

たとえば音楽制作では音程やスケールの認識、コード進行、パート編成、音色、それらを組み合わせた楽曲の意図を正しく理解し、さらに表現するためには相当の訓練が必要です。音楽のエンジニアリングでもEQやコンプによる音の変化、そこからミックスやマスタリングへの応用、意図的な音づくり等、どちらも何年にも及ぶ訓練が必要な世界です。そして聞こえなかった音が聞こえる=認識できるようになるという経験は常に自分自身の成長とともにありました。

これはオーディオでも同じで部品や音質差の聞き分け精度は訓練で向上します。聞こえなかった音は頑張ればだんだん聞こえるようになるはずです。(もちろん自分自身も聞こえていない音がまだまだあるはずです)

そして現状では体系的な音質についての研究は進んでおらず、世間では音質議論そのものがヘタしたらオカルト扱いです。そもそも未だに従来の単純な測定スペックでしか評価ができないオーディオ機器の現状があります。見かけのスペックと音質の相関関係は事実上ほとんど崩壊しているのですが、そのような事実に対して納得の行く説明が未だにつかないのが現実です。

この資料で指摘しているのは、このような従来の指標のみではまったくオーディオ機器の性能を評価することは出来ないし、従来の常識に不足していることが多いということを訴えたいのでしょう。これはもちろん測定が無意味という意味では決してなくて測定には限界があるというのが重要な捉え方です。

バーでこのシーンを想像してみて


http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=5214

•あなたは楽器を別々に認識できます。

•あなたは誰かが隣で話している内容を理解できます。

•あなたは3次元空間で2つの音がどれくらい離れているか、実際の配置、高さ、左右、奥行きを認識できます。

•あなたが後ろに3メートル下がったとき、バンジョーはより遠くに聞こえます。それが20メーターならばその深さで感じ取れます。

•脳はそれらすべての処理と計算をリアルタイムで行います。

•科学は人間の脳が行うこれらの詳細な方法についての理解を持っていません。

•まだこの処理ができるように設計されたコンピュータはありません。

•そして私たちは当たり前のようにそれができます!


この話はまさに測定器と人間の感覚の違いを示しているように思います。個人的に思うオーディオでの音質差でこの内容が妥当だと思う根拠はノイズフロア内に埋もれた情報を聞き取ることが出来るという経験です。従来の学説ではそれは不可能ということになっていますが、オーディオ開発における経験ではそのような従来の説は完全ではないように感じています。

それはちょうど上記で言う、沢山の人や楽器の存在する実際の空間で、さらに反射音が複雑に絡み合っている環境で音を聞く例を使うと確かにうまく説明ができます。コンピュータや測定器がそのような環境で、どのような楽器がどんな曲を流しているのか、そしてまわりにいる誰が何を話しているかそれらを同時に全て認識することが出来るのかという話です。しかしそんなことはまず不可能です。人間でも母国語であれば騒音の中でも脳内補完で理解が出来ますが、それが聞き慣れない方言や覚えたての外国語だったら途端に聞き取れなくなってしまいます。

このように人間の聴覚は訓練に獲得された脳内処理によって成り立っており、単純なセンサーではないという話はそのとおりです。そして学習内容は人によって癖がありますから、オーディオにおける印象の個人差はそれらの経験の差によって方言のように生じていることでしょう。これがオーディオにおける評価の難しさではないかと思います。


ノイズフロア変調

•音楽信号に合わせてノイズが増減することは、ノイズフロア変調を生じます。

•耳と脳はこの問題に非常に敏感であり、それは脳が個々の実体へ音を分離するのを妨げます。

•リスニングテストは測定可能以下のレベルにあるノイズフロア変調に対する感度を示しました。

•ノイズフロア変調は音を明るく、固く、攻撃的にします。それは楽器の分離とピントを悪化させます。ノイズフロア変調を減らすことはなめらかさ、ピント、品位を改善します。それはより自然な音です。


ノイズフロア変調という意味はよくわかりませんが、この部分で述べられている実験結果は当サイトの基本的価値観である「音質=分離の良さ」と同じだと考えると、個人的な試行錯誤の経験と直接関係している内容です。特に測定限界以下にあるノイズフロアの成分変化=音質の変化というのは経験的にも確実にありました。

例えば当サイトで主張している電子ボリュームやアナログボリュームによる音質劣化、抵抗の音質差などがまさにこれに当てはまります。これらの熱雑音は音の分離を即座に確実に奪います。このようなランダムノイズは非常に音質にとって害のあるものです。しかしその変化は測定限界以下、ノイズフロア以下での変化でしかありません。そのような違いは認識不能ではないのです。ですがそこまで害があるようにはまだまだ主張されていないように思います。

たとえば100Ωと10Ωの違いなんてノイズレベルで言えば相当微小な差ですがそれでも耳で聞けば違いがわかります。実際にはそれよりずっと大きなノイズ要因を残した状態であっても、ずっと微小領域のノイズ源を除去したときにその違いはちゃんと聞こえるのです。これはノイズに埋もれた音は認識できないという俗説と反しています。たとえばノイズの多いオーディオ機器でも電源ケーブルや中の部品を変えたら音の違いがわかるという話です。それらの違いは完全にノイズに埋もれている超微小領域の差のはずですが、人間にはそれがわかるのはこのような耳の特性があってこそです。このような大きなノイズに埋もれた微小領域のノイズの差は測定することが不可能な領域ですが、音質にとっては違いが出てしまうのが事実です。この領域の精度はおそらく認識に個人差がありますがそれは訓練の多寡によるものでしょう。

上記のバーでの例えから見てみますと、人間の耳はノイズの中での特定の微小音を認識、特定できるように作られているようです。その理由はモガミ電線の方も書いていましたが、生命の進化の歴史に根拠があると思っています。たとえば風の音や水の音等さまざまな音が存在する自然界で天敵に襲われるときの状況を考えてみます。そのようなシチューエーションで外敵の存在を聞き分ける能力の有無は直接死活問題だったのでしょう。

このような特定の微小ノイズは測定限界以下の領域での変化であっても耳にとっては大きな影響があるということ…それはChord社も同様の見解のようです。ただし私自身は何でもノイズフロアを極限以下に持っていくことだけが重要という考えより、音質を悪化させる特定の要因に注目してそのような成分を減らすことが重要だと思っています。音質にとって害にならない=脳で分離処理できるノイズ成分はオーディオでは実はあっても構わないとも言えます。ですが測定器では害のあるノイズかそうでないかは区別が出来ません。測定器の単純なノイズフロアだけでは音質は評価できない可能性はあります。もちろん測定上でノイズフロアが極限に低ければ悪質なノイズも少ない可能性が高いというのは正しいです。逆にノイズフロアだけ低くても害のあるノイズばかりなら同じスペックの機器より音が悪いというのもありえます。

経験的に害のないノイズ、問題になりにくいノイズは振動とか電源の残留リップルとか歪成分とか発振波形も大丈夫のようです。これらの共通点は特定の周波数に依存している成分です。何らかの相関性があるノイズは耳で分離が出来る=これらは空間を埋めたり音を消したりしない(限度問題ですが…)ことが多いです。たとえばカップリングコンデンサの音質変化なども振動起因だと思っているので、こういうノイズは積極的に音作りに利用しても良いのではと思います。実際にハイエンドメーカーの設計を見てもコンデンサだけはそういう使い方を見かけます。ですが抵抗や半導体の発する完全なランダムノイズは音質の分離を即座に悪化させるので、出来るだけこういうノイズの発生を防ぐことが高音質への道、それがオーディオ開発での重要なポイントになるでしょう。


Chord社の主張するインターサンプルのタイミング精度について

私はChord社の主張しているタイミング精度の重要性、長大なFIRフィルタの必要性については同意していません。その理由を画像を使って説明したいとおもいます。もちろん画像と音声は性質が違うので単純比較は出来ませんが、ひとつの例えと思ってください。しかしこの例えではFIRフィルタの優位性はそこまで大げさな正当性があるのかどうか疑問という要点はなんとなく伝わるのではと思います。


オリジナル(生音)
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=5214

まずアナログの原音がこれだとします。この時点では情報量がめいいっぱいあるとします。

44.1kHz NOSのイメージ
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=5214


こちらは44.1kHzで収録されたデジタルデータのイメージです。この時点で情報はすでに失われてしまっています。NOSの場合はデジタルのカクカクをそのまま再生するのでこのようなイメージになるかと思います。


FIRフィルタのイメージ
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=5214


こちらはFIRフィルタのイメージ画像です。この画像自体はバイキュービックというフィルタですが、FIRフィルタに似ている特性のフィルタです。

ここで重要なのはNOSもFIRフィルタも元画像に近づいているわけではないということです。Chord社の主張はこのFIRフィルタの精度を高めるほど元のタイミングに近づくと主張しているようですが、実際には失われた情報は元に戻るわけではないのは画像で例えるとよりわかりやすいように思います。特に国内ではNOSがベストと主張するタイムドメイン派の存在もありますので両者の主張は真っ向から対立することになってしまいます。

ではどちらが正しいのでしょうか。

正直画像から優劣を判断するとしたら、元の画像(音源)の傾向によってフィルタが合う合わないは変わる=フィルタ自体に絶対の正解は無いのではないかというのが本当の答えのように思います。どちらにせよ決して元のデータに戻るわけではないなら、音源に合わせて好みに応じて選べるのが一番良いのではないでしょうか。

性質が違うとはいえ画像でこういう例えが成立してしまう以上Chord社の主張するフィルタの重要性は正しいのかかなり疑問に思っています。自社のFPGAが完全独自技術で超長大なFIRを使えることが既存メーカーに対する数少ない優位性なのでこのような主張をしているように考えてしまいますがどうでしょう?

Hugo等の高音質はこのFIRフィルタの長さによるタイミング精度の向上より、内部処理のハイサンプル化により内部SN向上と外部フィルタ回路を大幅に簡略化出来たことによる恩恵が殆どであって、実はフィルタはそれほど音質に貢献していないのではないかと考えてしまいます。実際彼らの言う貧弱なフィルタしか搭載していない典型的な既存DAC-ICであるAK4495でもHugoの音質は超えられました。この事実は彼らのフィルタの絶対的優位性の主張は完全ではない=音質にとって最重要な要素ではないことを示していると思います。

ついでですが、画像で例えるなら多分DSDはこんなイメージです。RGB各単色+ノイズによる拡散ですがそのかわり解像度は高いイメージです。もちろんハイレゾになればPCMもDSDよりも多くの情報量を持つことが出来ますので、この画像比較だけでDSDが良いっていう話じゃありません。あくまで一例なので厳密には違います。

DSDのイメージ
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=5214


関係するかもしれない話

追記で面白い話なのでリンクを貼っておきます。人間の認識能力の限界は予想よりも高そうです。生まれつき持っていない感覚を補うことが出来る能力が脳にはあるようです。これをみると脳が世界を見せているという話もますます信ぴょう性が高まります。

人間に新たな感覚を作り出すことは可能か?
David Eagleman / 青木靖 訳 2015年3月 (TED2015)
http://www.aoky.net/articles/david_eagleman/can_we_create_new_senses_for_humans.htm
https://www.ted.com/talks/david_eagleman_can_we_create_new_senses_for_humans?language=ja


私たちの体はとても小さなものからできていて、すごく大きな宇宙の中にいるわけですが、そのようなスケールの世界を私たちはあまり上手く把握できません。私たちの脳は、そういうスケールで世界を理解するようには進化して来なかったからです。私たちの認識はむしろ真ん中のほんの薄い領域に捕らわれています。さらにおかしなことに、私たちが自分の居場所と思っているその薄い領域においてすら、私たちは起きていることの多くを見てはいないのです。

たとえば世界の色を例に取って見ましょう。これは光波で、物に反射した電磁波が目の後方にある専用の受容体に当たることで認識されますが、私たちはすべての波長を見ているわけではありません。実際私たちが見ているのは、全体のほんの10兆分の1にすぎません。だから電波やマイクロ波やX線やガンマ線が今まさに体を通り抜けているにも関わらず、まったく気付かないのです。それを捕らえられる感覚受容体が備わっていないからです。何千という携帯電話の会話が今まさに体を通り抜けているというのに、それがまったく見えません。

そういったものが本質的に見えないという訳ではありません。ヘビに見えている世界には赤外線の一部が含まれているし、ミツバチが見る世界には紫外線が含まれています。そして私たちの車のダッシュボードにはラジオ周波数帯の信号を捕らえる機械があるし、病院にはX線領域の電磁波を捕らえられる機械があります。しかし私たち自身はそういったものを感じ取ることができません。少なくとも今のところは。そのためのセンサーを備えていないからです。

それが意味するのは、私たちの体験する現実は生物としての肉体に制約されているということです。私たちの目や耳や指先は客観的な現実を伝えているという思い込みに反して、実際には私たちの脳は世界のほんの一部をサンプリングしているに過ぎないのです。生き物の世界を見渡してみれば、異なる生き物は世界の異なる部分を見ているのが分かります。視覚も聴覚も欠くダニの世界で重要となるシグナルは温度や酪酸です。ブラック・ゴースト・ナイフフィッシュの感覚世界は電場で豊かに彩られています。エコーロケーションするコウモリにとっての現実は空気圧縮波から構成されています。それが彼らに捕らえられる世界の断片なんです。

科学でそれを指す言葉があって、Umwelt (環世界)と言います。「周りの世界」という意味のドイツ語です。どの生き物もきっと自分の環世界が客観的現実のすべてだと思っていることでしょう。立ち止まって自分の感覚を越えた世界があるかもしれないなどと考えはしません。自分に与えられた現実をみんなただ受け入れるのです。

ひとつ意識喚起をしましょう。自分がブラッドハウンド犬だと思ってください。世界の中心にあるのは「におい」です。2億という嗅覚受容体を備えた長い鼻を持ち濡れている鼻孔はにおいの分子を引き寄せて捕らえます。鼻孔には切れ目さえあって、鼻いっぱいに空気を取り込むことができます。犬はすべてをにおいで捕らえます。ある日ふと気づいて足を止めるかもしれません。そして飼い主の人間を見上げて思います。「人間みたいに貧弱で情けない鼻を持っているというのはどんなものなんだろう?」(笑)「空気をほんのちょびっとしか取り込めず、たった百メートル向こうに猫がいることや、お隣さんが6時間前この場所にいたことさえ分からないというのは?」(笑) 私たち人間はそのようなにおいの世界を体験したことがないので、そのことを特に残念とも思いません。私たちは自分の環世界にすっかり馴染んでいるからです。しかし私たちはずっとそこに捕らわれているしかないのでしょうか?

私は神経科学者として技術が私たちの環世界を拡張できる可能性や、それが人間としての体験をいかに変えることになるかに興味があります。技術を生物的な肉体に組み込みうることを私たちは知っています。何十万という人が人工的な聴覚や視覚を使って歩き回っています。その仕組みはマイクを使って信号をデジタル化し電極を直接内耳に繋ぐ、あるいは網膜移植なら、カメラを使って信号をデジタル化し格子状の電極を視神経に直接繋ぎます。15年前という比較的最近まで、そういった技術はうまくいかないと考える科学者がたくさんいました。なぜならそういった技術が話すのはシリコンバレーの言葉で、それは生物的感覚器官の言葉とは違っているからです。しかし実はうまくいくんです。脳はそういった信号の使い方をちゃんと見つけられます。どのようにしてか?

実を言うと、脳というのはそういったものを見も聞きもしてはいないのです。脳は音も光もない頭蓋骨の中に収められています。脳が見るのは様々なケーブルから入ってくる電気化学的な信号だけです。脳が扱うものはそれだけです。脳というのは、そのような信号を取り込んでパターンを抽出し意味付けを行うことに驚くほど巧みで、この内的な宇宙からストーリーをまとめ上げて、皆さんの主観的な世界を作り出しているんです。

ここで鍵になるのは、脳というのはそういうデータがどこから来ているのか知らないし、気にもしないということです。何であれ情報が入ってきたら脳はその使い方を見つけ出すのです。脳というのとても効率的な機械です。それは基本的には汎用計算装置で、どんなデータに対してもどう使えばいいか見出すことができ、 母なる自然が様々な入力チャネルを作り出す自由を生み出しています。私はこれを「進化のPHモデル」と呼んでいます。ここではあまり専門用語を使いたくありませんが、PHは「ポテト・ヘッド」の略です。この名前を使っているのは、私たちがよく知り気に入っている感覚器というのは目にせよ耳にせよ指先にせよプラグアンドプレイの周辺装置に過ぎないことを強調するためです。差し込むだけで準備OK、脳は入ってくるデータの使い方を見つけ出します。

動物の世界を見渡すと、様々な周辺機器が見つかります。ヘビには赤外線を感知するピット器官があり、ブラック・ゴースト・ナイフフィッシュには電気受容器があり、ホシバナモグラは鼻先の22本の突起を使って周囲を探って世界の3次元モデルを作り出し、鳥類の多くは磁鉄鉱を備えていて地球の磁場を感じ取れます。これが意味するのは、自然は脳を再設計し続ける必要はないということです。脳機能の基本が確立されたなら、あとは新たな周辺装置のデザインだけ気にすればいいんです。それが意味するのは、我々に備わる器官は別に特別で根本的なものではない、ということです。進化の長い道のりで受け継いできたものというに過ぎず、我々はそれにしがみついている必要はないのです。

そのことの良い例として「感覚代行」と呼ばれる現象があります。これは通常とは異なるチャネルを通じて脳に情報を送るということで、脳はその情報をどうすべきかちゃんと見つけ出します。空論に聞こえるかもしれませんが、これを実証した最初の論文が1969年のネイチャー誌に出ています。ポール・バキリタという科学者が、改造した歯科用椅子に盲人を座らせ、ビデオカメラを設置してその前に何か物を置き、被験者はその映像を格子状に並べた筒型コイルによって背中で感じるようにしました。だからコーヒーカップをカメラの前で動かすとそれを背中に感じるわけです。盲目の人たちは背中の小さな部分の刺激からカメラの前にあるものを驚くほど正確に言い当てられるようになりました。

その後これをより現代化したものがいろいろ現れました。「ソナー眼鏡」は目の前にある物の映像を音の風景に置き換えます。物が近づいたり遠ざかったりすると「ジジジジジジジジジ」と音がします。雑音みたいですが、何週間かすると盲目の人はその音をたよりに目の前に何があるかを非常に良く把握できるようになります。これは別に耳を使う必要はなく、こちらのシステムでは格子状の電気触覚を額に貼り付けて目の前にあるものを額で感じ取ります。なぜ額かというと、他に大して使う用がないからです。最も新しい例はBrainPortと呼ばれるもので、小さな電極の格子を舌に付け、ビデオ映像を電気触感信号に変換します。盲目の人はこれを驚くほどうまく使うことができ、ボールをカゴに投げ入れたり複雑な障害物コースを通り抜けたりできるようになります。舌で見るようになるんです。

突拍子のない話に聞こえるかもしれませんが、視覚は脳の中を流れる電気化学的信号でしかないということを思い出してください。脳はその信号がどこから来たのか気にしません。単にそれをどう使ったらよいか見出すんです。

私の研究室で関心を持っているのは、聴覚障害者のための感覚代行です。ご紹介するのは私が大学院生のスコット・ノーヴィックと一緒にやっているプロジェクトで、彼は博士論文に向けてこの研究を主導しています。私たちがやりたいのは、周囲の音を何らかの形に変換し、聴覚障害者が言われたことを理解できるようにすることです。私たちは携帯機器の性能と遍在性を生かし、携帯電話やタブレットで使えるものにしたいと思いました。またこれは身に付けて服の下に着られるものにしたいと思いました。

コンセプトを目にかけましょう。私が話すと、その音をタブレットが捕らえてチョッキに埋め込まれたたくさんのバイブレータに対応付けます。携帯に入っているようなモーターを使っています。私が話した言葉がチョッキの振動パターンへと変換されるわけです。これはただのコンセプトではありません。このタブレットはブルートゥース通信をしていて、私は今そのチョッキを身に付けています。だから私がしゃべると、その音がダイナミックな振動パターンへと変換されます。これによって周囲の音響世界を肌で感じ取ることができます。私たちはこれを聴覚障害者に試してもらっていますが、ほんのわずかな期間でチョッキの言葉を感じ取り理解できるようになることが分かりました。

彼はジョナサン、37歳で修士号を持っています。生まれもっての重度聴覚障害者です。普通の人の環世界の一部が彼には欠けているわけです。それで彼にこのチョッキの訓練を4日間、日に2時間ずつしてもらい、5日目の様子がこちらです。

(映像中 ノーヴィック) You

スコットが言葉を言い、ジョナサンがそれをチョッキから感じ取ってホワイトボードに書いています。

(映像中 ノーヴィック) Where

ジョナサンは複雑な振動パターンを解釈して、言われた言葉を理解することができます。

(映像中 ノーヴィック) Touch

ジョナサンはこれを意識的にやっているわけではありません。パターンがあまりにも複雑なためです。彼の脳がパターンを紐解いて、データの意味を理解するようになっているのです。私たちの予想では、このチョッキを3ヶ月も着ていれば彼は直接的な聴覚の感覚を持つようになるでしょう。ちょうど盲目の人が点字の上に指をすべらせたときに意識的な努力なしに意味が直接ページから飛び込んでくるように感じるのと同じように。

この技術は大きな変化をもたらす可能性を持っています。現在聴覚障害の唯一の解決法は人工内耳ですが、それには外科手術が必要です。しかもこのチョッキは人工内耳の40分の1以下の値段で作ることができ、この技術を広く世界に、最も貧しい国々にも行き渡らせることができます。私たちは感覚代行での結果に強く勇気づけられ、「感覚追加」について考えるようになりました。このような技術を使ってまったく新しい感覚を人間の環世界に付け加えることはできないでしょうか? たとえばインターネットからリアルタイムデータを直接人の脳に送り込んで直接的な認知経験を発達させることはできないでしょうか?

これは私たちの研究室でやっている実験ですが、被験者はインターネットからのリアルタイムデータを5秒間体感します。その後2つのボタンが現れ、どちらかを選択します。被験者は何のデータか知りません。選択が正しかったか1秒後にフィードバックが与えられます。ここで見たいのは、被験者はパターンが何を意味するのかまったく知らないわけですが、どちらのボタンを押せばよいか正しく判断できるようになるものかどうかです。被験者は私たちの送っているデータが株式市場のリアルタイムデータで、自分がボタンで売買の選択をしていることを知りません。(笑) フィードバックで正しい選択をしたかどうか伝えています。私たちが見たいのは、何週間かの訓練の後に、世界経済の動きを直接把握する感覚を持つように人間の環世界を拡張することは可能か、ということです。結果がどういうことになったか追ってご報告します。(笑)

これは私たちが試しているもう1つのことですが、今朝のこのセッションの間、TED2015のハッシュタグがついたツイートを自動的に集めてセンチメント分析にかけています。みんなが肯定的な言葉を使っているか否定的な言葉を使っているかということです。この講演の間ずっと私はこれを感じていました。私は何千という人々の集合的な感情にリアルタイムで繋がっているわけで、これは人にとって新しい種類の経験です。みんなが今どうしていて、どれくらいこれを楽しんでいるか分かるんですから。(笑)(拍手) これは人が通常体験できるよりも大きなものです。

私たちはまたパイロットの環世界を拡張しようとしています。ここではチョッキにクアッドコプターから9種類のデータ—ピッチヨーロール方位方向などが送られていてパイロットの操縦能力を向上させています。パイロットの皮膚感覚が遙か向こうの機体にまで拡張されているようなものです。これはとっかかりに過ぎません。私たちはこれを計器で埋められた現代的なコックピットに適用したいと考えています。個々の計器を読み取る代わりに感じ取れるようにしたいのです。

私たちは情報の世界に生きていますが、ビッグデータにアクセスするのとそれを肌で感じ取るということの間には違いがあります。人間の地平を拡張することの可能性には本当に限りがないと思います。たとえば宇宙飛行士が国際宇宙ステーション全体の状態を感じ取れるというのを想像してみてください。あるいは自分の体の血糖値やマイクロバイオームの状態といった見えない健康状態を感じ取れるというのを。あるいは360度の視覚や赤外線や紫外線の視覚を持つというのを。ここで鍵となるのは、未来へと進む中で私たちは自らの周辺機器を選んでいけるようになるだろうということです。母なる自然が長いタイムスケールで感覚器官を与えてくれるのを待つ必要はありません。良い親が皆するように、世界に出て行って進む道を決めるために必要な道具は既に与えてくれているのですから。今私たちが問うべきことは、自分の世界をどう体験し探索したいかということです。ありがとうございました。(スタンディングオベーション)

アンダーソン これ感じていますか?

イーグルマン ええ、このチョッキで拍手を感じるのは初めてですが、良い気持ちです。マッサージされているみたい (笑)

アンダーソン ツイッターでみんな熱狂し、驚喜している! 例の株式市場の実験ですが、もし成功すれば研究資金に困ることはもうなくなりますね?

イーグルマン そうですね、もう国立衛生研究所に提案を書かなくて済みます。

アンダーソン ちょっとの間だけ懐疑的な見方をしてみましょう。これはすごいものだと思いますが、これまで得られた結果の多くは感覚代行が機能するということで、それは必ずしも感覚追加がうまくいくということではありませんよね? 盲目の人が舌で見ることができるのは視覚中枢があって情報処理できるからで、それが必要な構成要素だという可能性はありませんか?

イーグルマン 良い質問です。実のところ脳はどのようなデータを取り込めるのか理論的な限界を私たちは知りません。しかし一般論として、ものすごく柔軟だとは言えます。人が視覚を失うと、視覚中枢が他のものに引き継がれることになります。触覚や聴覚や言葉によって。それから分かるのは、皮質は単機能で、単にある種の計算を行うということです。たとえば点字のようなものに目を向けると、指で感じるでこぼこから情報を受け取っているのです。理論的な限界があると信ずべき理由はないと思います。

アンダーソン それが正しいとなったらみんな殺到することでしょう。非常に多くの応用が可能です。その準備はできていますか? もっとも期待していること、これが進む方向はどのようなものだと思いますか?

イーグルマン 応用はとてもたくさんあると思います。感覚代行を越えるという意味では、宇宙ステーションの宇宙飛行士という話をしましたが、監視に多くの時間費やす代わりに状況を感じ取れるようになるのではと思います。これが特に適しているのは多次元データだからです。鍵となるのは、私たちの視覚システムは塊や境界を検出するのには優れていますが、世界の状態を把握するのはうまくないことです。無数のデータを表示するたくさんの画面を1つひとつ注意して見ていく必要があります。だからこれは物事の状態を感覚的に把握するための方法になると思います。何もしないでいても自分の体の状態を知ることができるように、重機や安全性、工場や装置の状態を感じ取るというのは、すぐに応用できる領域だと思います。

アンダーソン デイヴィッド、本当に驚嘆させられる話でした。どうもありがとう。

イーグルマン ありがとうクリス。(拍手)
http://www.aoky.net/articles/david_eagleman/can_we_create_new_senses_for_humans.htm


22. 中川隆[-12103] koaQ7Jey 2018年5月07日 14:21:33 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13444]

2006年05月03日 B先輩宅試聴会:EAR Acute

EAR Acute先週のことだが、地元オーディオ同好会の会長であるB先輩宅を訪問してきた。「ちょっと遊びに」行ったのだが、オンライン・マガジンでレビューアーを務めるB先輩の家には、いつも何かしら新しい機器やアクセサリーが持ち込まれている。

Avalon Eidolonを始めとする主な機器は昨年9月に訪問したときから変わっておらず、プリアンプは Pass LabsのX1、パワーアンプは真空管式のEAR890(KT90を使用)である。

ケーブル類はすべて Harmonic Technology から、Kubala-SosnaのEmotionシリーズに変わっていた。


そして今回の訪問の目玉は、真空管アンプで有名な英国EARの天才エンジニア Tim de Paravicini が初めて開発したというCDプレーヤー"Acute"である。

B先輩をして「SACDを超えるCDプレーヤーがついに現れた!」とかなり興奮させている本機は、Arcam の CDプレーヤーを改造したもの。


イギリス-ARCAM(アーカム)

ARCAM(アーカム)は1972年に英国ケンブリッジに誕生したイギリスで最もメジャーなオーディオ・ビジュアル機器専業メーカーです。エントリークラスからミドルクラスにかけてアンプとCDプレーヤーを中心に多くの機種を抱え、英国内で売れるCDプレーヤーの2台に1台は ARCAM と呼ばれる程、本国ではコンシューマ向けオーディオ市場に於いて確固たる地位を築いています。
http://www.audiostyle.net/archives/cat_arcam.html


ドライヴ・メカニズムやコントロール部、24ビット・192kHzのアップサンプルを行う DAC までは Arcam のプレーヤーそのままで、その後のアナログ部を換骨奪胎。

単なる出力段というよりも「トランスを使った真空管式ラインアンプ」を追加してしまったのである(使用真空管は種類の豊富な6DJ8/6922/ECC88)。

リモコン操作が可能なアナログ・ボリュームを備え、最大出力は5Vと高いので、プリアンプなしでパワーアンプをドライブできる。


「SACDより音が良い」かどうかを検証するため、ハイブリッドSACDからの試聴となった。対象となるSACDプレーヤーは、ソニーの DVD/SACDプレーヤー DVP-NS999ESを改造したもの。

まずクラシックのハイブリッドSACD をいくつか聴いたが、先輩のいうことに誇張はなかった! 

ベートーベンのピアノ・トリオでは、通常とは逆に、CDの方が SACDより情報量が多く、きめ細やかな感じなのである。SACDでぎらついていたピアノは、CDではほんの少し丸みを帯びて、より聴きやすく、いうなればより「アナログライク」な再生だ。OrffのCarmina Burana (Telarc)では、広大な空間に広がるエコーの誇張感がなくなり、各楽器の音像がよりピンポイントで定位した。

しかし、僕が持参した2枚では若干異なる結果が出た。まず、ロシアのDSD録音専門レーベルCaro Mitisのモーツァルト"Oboenspitze"では、明らかにSACDの方が情報量が多く、音楽性の高い再生だった。ひょっとしたら、CDフォーマットへのダウンコンバートに問題があるのかもしれない。

また、MA Recordings の Sera Una Noche / La SegundaのオリジナルCDと、最近出たSACDサンプラーに収められた同じ曲を比較したところ、これは微妙な勝負だった。これで、どんな場合でもSACDを上回るとは限らないことが判明した。もっとも、Sera Una Noche の曲は僕の家では SACDの方が圧倒的に良いので、「微妙な勝負」になること自体がAcuteの優秀さを示しているともいえる。

その後同じCDを2台のプレーヤーで再生してみて思ったのだが、ソニーのプレーヤーは全体的に音が「ビッグ」である。音場や音像が大きく、エネルギーに満ちあふれて前に出てくるのに対し、Acuteは音のサイズがほん少し小さめで、音像も少し後ろに下がる。その代わり音場に深みが出て、なんとも魅力的だ。僕の頭に繰り返し浮かんだ言葉は、"liquid"である。日本語でいうと「瑞々しい」ということになろうか。特に中域の質感が細やかで豊かである。

B先輩はこれまで、Acuteの魅力は"additive"、すなわち音に何かをつけ加える方向にあると思っていたようだ。しかし今回、比較的ドライといわれる録音をかけてみると、Acuteで聴く方がドライに感じたので、ふたりで「うーん」としばし唸ってしまった。ドライだけれども、誇張感がなくて魅力的なのだ。僕たちは、Acuteは「真空管らしい艶やかさをつけ加える」というよりも、「ディスクに刻まれている情報をより忠実に引き出している」というほうが当たっているのではないかと考えるようになった。

大変魅力的な、素晴らしいCDプレーヤーだ。瑞々しく、きめ細やかで、正確。エッジを立てず、誇張せず、深いサウンドステージの中で音像を艶やかに描いていく。CDだけの再生で約5500ドルという値段は安くはないけれど、数万ドル規模の再生システムが珍しくない中で、得られる音質を考えればお買い得といえるかもしれない。僕も、数年後にCDPを買い換えることがあれば、その候補の筆頭にあげたいと思う。


この記事へのコメント


1. Posted by voice and breath 2006年05月03日 20:17

うわ〜!聴いてみたい!!
いまだにCDオンリーの私にとっては、とても刺激的なお話です。
お財布はついていきませんが・・・(笑)

>SACDを超えるCDプレーヤーがついに現れた!
>最大出力は5Vと高いので、プリアンプなしでパワーアンプをドライブできる。

並みのSACDを超える情報量のCDですか!わかる様な気がします。
実は私も今年に入ってから同じような体験をしたからです。

メーカーに我侭を言い、試行錯誤を繰り返して3度に渡ってプリ・アンプを特注した際、もっとも解像度・情報量において劇的な変化がおきたのは、最終段階でした。
(つづく)

2. Posted by voice and breath 2006年05月03日 20:18

それは、デュアル・モノの回路だったプリのシャーシを左右に独立させ、今まで左右で共用していたトランスもひとつ追加して完全に独立させた時のことです。
この結果として、設計上は変更を加えていなかったにも係わらず、ゲインが相当に高くなった様です。
電気に素人の私でも、同じボリュームで音がデカくなるのですから、すぐわかります。

その際の感想ですが、「今までもこんな音がCDに入っていたんだ!!」という驚きの連続でした。
(つづく)


3. Posted by voice and breath 2006年05月03日 20:19

どうやらオーディオでは、微細な電力の段階で、相当な情報をロスしているようです。
また三つ子の魂・・・ではないですが、ある程度、音の骨格もこの段階で決ってしまうような気もしました。

以上が私のプリ段での体験でしたが、これを更に上流のCDで行っているのですから、そのすごさは想像がつく次第です。


4. Posted by Roberto 2006年05月04日 09:13

AH!より音がいいですか?
真空管CDP、ほすい〜
LPやFMに慣れて、CDの音の荒さが気になる今日この頃。


5. Posted by JT 2006年05月04日 10:20

パワーアンプ直結は試されましたか?
貴兄は「プリを通した方が音が良い」派らしいですが、このPlyerはどうだったのでしょう?

6. Posted by jazzaudiofan 2006年05月04日 13:41

>voice and breathさん
プリアンプの電源でそれだけ大きな差が出たというのは大変興味深いですね。プリアンプの設計者が電源にこだわるわけです。微少電力の段階で情報が失われてしまうというのも分かる気がします。

>Robertoさん
直接比べてませんが、きっとAH!より数段レベルの高いCDPだと思います。何せB先輩のはうちと比べると雲の上のシステムですから^^。真空管CDPはいいですよ♪ AH!の他にはイタリアのAudio AnalogueやUnison Researchなんかも良さそうです。

>JTさん
今回はSACD Playerとの比較が目的でしたので、パワーアンプ直結は試しませんでした。一度は直結で聴いてみたいですね。
http://blog.livedoor.jp/jazzaudiofan/archives/50522378.html

EAR Acute 2012年02月04日
http://community.phileweb.com/mypage/entry/1750/20120204/28524/


本日、午前にEAR AcuteVが無事届きました。


外箱を外した中身
あとこれにリモコンがつきます(リモコン、しょぼ過ぎw)

さて、少しAcuteの紹介を。

Acute は元々 ARCAM の CDプレーヤーを改造したもので、D/Aコンバータまでを使用し、送り出しの回路をパラビチーニお手製のプリアンプ相当の回路を組み込んだものとなります。

今回購入しましたAcuteVはこの Acute の後継機になります

Acute との最大の違いはデジタルインターフェースが追加され、単体DAC としても使用可能となった点でしょう。


初めて、Acute を聞いた時、EAR869 との組み合わせた時は柔らかく、広がりのある音を奏でていましたが、今回購入の際に EAR834 Custom と聞いた時は EAR としては比較的ストレートな感じでした。

アンプやスピーカーの特徴に合わせてくれるプレーヤーかもしれません(単純に世代間差かもしれません)。とはいえ、EARの特徴の空間の前後感がよく出ており、艶やかさ、肉厚なヴォーカルは他のCDプレーヤーとは一線を画するものです。

電源投入時はヴォーカルが引っ込んでいた印象でしたが、時間が経つにつれて、低域がよく出るようになり、量だけでなく解像度も上がっていきました。当初のヴォーカルの引っ込みもなく、Acute のイメージが段々と表れてます(とはいえ、本領発揮はまだまだ先でしょうが)。

CDだけでなく、試しに USB で PC と繋ぎましたが、PC でも十分な音を奏でてくれます。動画を見た際、キャストの立ち位置が正確に表現され、サラウンドのような感覚を感じました。

今回、CDプレーヤーを購入するに辺り、以下の点で選定しました。

1.自分の感性に合うか
2.デザインは悪くないか
3.単体DACとしても使用可能
4.できたら、SACDも・・・

1については語彙が少ないので、何んともですが、ヴォーカルが気持よく聞けて、中高域が艶やかなものでしょうか。聞いた際に背中がゾクゾクする感じですね。

2については長く愛用したいので、やっぱデザインにも拘りたいです。

AcuteVはクロム仕上げもありますが、ブラックの方が落ち着いていて好印象です(クロムだと指紋が残りそう)。

3にいついてはAcute購入前まで、PCでしか聞くしかなかったのですが、PCの利便性に慣れてしまい、CDを聴くのも週末程度ですので、単体DACとしても使いたいと考えてました。

4について、SACD は PureやPure2 しか持ってませんが、せっかくなら SACDも聴きたいと思ったのですが、今回は縁がありませんでした。

購入するに辺り、検討した器機は以下の通りです。


1.Metronome T2i Signature

私の中で、CDプレーヤーといえばこれがリファレンスです。

このプレーヤーが表現する躍動感は心踊るという表現がぴったりかと。ただデジタル入力がない点と価格的な面から断念。すでに生産完了というのが残念です。また、下位機種に CD One T Signature がありますが、USB入力しかない点と T2i Signature の持っていた濃さというか、艶やかさというか、そういったものが薄まってしまったことがあり、Acute の方がそういった点で優れているのかなと思いました。

解像度といったオーディオ的な基本性能は CD One T Signature の方が勝っているように思いますが。


2.Luxman D-08

実は上記の希望する点全てを網羅するプレーヤーなんです。しっかりとした低域があるにもかかわらず、清々しい気持ちにさせてくれるプレーヤーかと。ただ、SACD/CDどちらも優秀に奏でてくれますが、ことCDプレーヤーとして見たとき、Acuteの方が気持よかったです。

最後に購入経緯を。本当は購入するのはもう少し先かなと思っていたのですが、EARと Confidence C1 Signature との組み合わせを聞いたことはありませんでした。

そのため、サウンドサポート様にお願いをして、試聴しました。聞いた瞬間思わず顔が綻んでしまったのを覚えてます。そして、試聴目的が思わず、ローンの話とか、下取りの話とか・・・(以下略)

こうして、今日AcuteVが届いた次第です。

サウンドサポート様にはご無理をいって、試聴の為にAcuteを借用して頂きありがとうございます。この場を以って、改めてお礼を申し上げます。

今後は憧れの C1 Sigにしようか、アンプにしようか悩みは尽きません。


レス一覧


by我が心の軍曹 at2012-02-04 20:21

ACUTE ですが、随分前にとあるショップで試聴したことがあります。もう記憶が遠いのですが、一言で言えばアナログ的な音色とでもいいましょうか、他にはない存在であると力を込める店主の言葉通りでした。

ユニークな機種なので、永く付き合えるといいですね。

byQ at2012-02-04 23:33


Qさん
仰られるとおり、おそらくパラビチーニはアナログを意識して作られたと思います。ただ、意外とテクノ系もいけます(YMOもいい感じです)。一部違和感を感じたのも確かですが。。。

もちろん、長く愛用して行きたいと思います。

by我が心の軍曹 at2012-02-05 00:23
http://community.phileweb.com/mypage/entry/1750/20120204/28524/


23. 中川隆[-12102] koaQ7Jey 2018年5月07日 14:40:32 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13444]

EAR の 『Acute Classic』は CDP と言うより、CD も掛けられる USB-DAC付、ハイレゾ対応プリアンプだと思った方がいいです。

値段からしても、音質からしても、EARのプリアンプの中で唯一のお薦め品でしょう


E.A.R|禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/theme-10097864431.html

EAR 真空管アンプ 逸品館
https://www.ippinkan.com/ear/ear_page1.htm


▲△▽▼


EAR Acute Classic
標準販売価格: 890,000円(クロム仕上げ・税別)・798,000円(ブラック仕上げ・税別)
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/acute-classic/

EAR 912 【 Professional Tube Control Centre 】
標準販売価格:\1,980,000(税別)
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/912/

Paravicini 312 Control Centre
標準販売価格:\2,980,000(税別)
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/312/

EAR 834L 標準販売価格:Deluxe仕様 
標準販売価格:¥488,000(税別)
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/834l/

EAR 868PL 標準販売価格:¥980,000(税別){フォノセクション付}
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/868/

EAR 868L 標準販売価格: ¥738,000(税別)
http://www.yoshinotrading.jp/product-detail/868/


▲△▽▼


2017年11月17日
イギリス・EARのCDプレーヤー『Acute Classic』

『CDは既に過去の物となり、打ち捨てられていく物なのか?』

マーケットを見回せば、確かに多くの高級機メーカーがCDプレーヤーの製造を止め、
ファイル再生プレーヤー(ネットワークプレーヤー等)やUSC-DACにシフトしています。

国内メーカーでも、CDプレーヤーの高性能な高級モデルは、

高級機を主体としたブランドとしてはAccuphase、ESOTERIC、LUXMAN、TAD、
中堅価格帯では、DENON、marantz、YAMAHAに、
後はC.E.C.が頑張ってるところ・・・といった状況。

海外ブランドに関しては、正直著名なブランドとしてはMcIntoshが頑張っていますが、
その他は高級機ブランドの少量生産のハイエンドモデルのみというのが実情です。

と言っても、こちらはかなり製品が絞られてきており、
CDプレーヤー時代には有名だったブランドは、もうほとんど残っていません。


でも、思い出してください。CDの登場は1982年。今から35年も前です。
そしてこの35年、パッケージメディアの王者として君臨し、
今なお大きなマーケットを握っているのは、やはりCDなのです。

アナログレコード(LP)を考えてみると、

モノラルの時代は普及したのが1950年代後半と言われていますから、
10年でステレオ盤LPに役目を引き継ぎました。

そのステレオ盤LPでさえも、マーケットを支配したのは、
オーディオシステムで音楽を聞くのが一般家庭に浸透した1960年代から20年程なのです。

しかもその終焉はあっという間で、現在のCDの様に粘り強くマーケットに残りませんでした。

※近年アナログレコードが再評価され、販売枚数を延ばしているとは言え、

(これはすごい事なのですが)現実的には、そのマーケットシェアは2%弱と言われています。

現在でも世界の音楽マーケットの3割以上はパッケージメディア(主にCD)が、
日本においては約8割のマーケットを実質持っているのです(ともに2016年の統計)。

もちろんこれは、その年に支払われた金額ですから、
いままでの35年間の累計を考えると、いかに多くのCDが皆さんの手元にあるかが想像できます。

そして、その中の多くの音楽が未だに配信されておらず、
また今後も配信される見込みの無い物が多く含まれているのです。

ファイル化しているから大丈夫という方も多いかもしれません。
が、そのファイル形式は何ですか?

iTunesも、WindowsMediaplayerも、デフォルト設定のままでは、
AACやWMA、MP3等の圧縮音源として保存されています。


LPをCDの登場に合わせ処分して後悔した先達と、同じ過ちを犯す必要はありません。

CDがアナログレコードに対して、ただ便利なだけのメディアだったら、
こんなにも長い間、多くの音楽ファンに支持され続けたでしょうか?
皆さん、もう一度、そしてもう少し、CDを見直してみませんか?
35年という時間は、CDの再生クオリティを、

発売当時からは考えられないほど高いレベルへと引き上げています。


『今、あなたが所有しているCDは宝物なのです』


という事で、今回の製品です。

イギリスの真空管アンプブランドであり、フォノイコライザー等アナログ再生にこだわる、EARから発売されているCDプレーヤー『Acute Classic』

※EAR Acute Classic USB-DAC機能搭載CDプレーヤー

D/A変換された信号は、真空管(ECC82)を通過した後、
EARの主催者であるティム・パラヴィチーニ氏自身が、
納得を行くまで試行錯誤を繰り返し完成させた、出力トランスを介して出力されます。

アナログ出力は通常より高めの最大5Vrmsに設定されていますので、
フロントのボリュームを介して、パワーアンプを直接ドライブする事も可能です。
デジタル入力を3系統(USB、同軸、光)装備していますので、
デジタル機器専用のコントロールセンターとして使用する事も可能です。

もちろんそれらの出力は、CDと同様にEARこだわりのアナログ回路を介して出力されます。


通電してから30分絶ってからの、充実したボーカルは一聴の価値があります。
また、弾むような低域は他社の製品ではなかなか聴く事の出来ないサウンドです。

よりサンプリング周波数の高い信号の変換を実現する事を優先する、
高解像度感を優先した最新鋭モデルとは一味違うサウンドがこのモデルにはあります。

スピーカーの前面に音楽を押し出すような再現と、
一つ一つの音が有機的につながるような密度感のあるサウンドは、
このモデルでなくては・・・と強く感じられる方が必ずやいらっしゃるはずです。

現代のD/A変換技術と、真空管の組合せによる充実したサウンドを、
ぜひこの機会にご体験頂きたいと思います。


EAR Acute Classic USB-DAC機能搭載CDプレーヤー

定価890,000円(税別) : クロムバージョン
定価798,000円(税別) : ブラックバージョン

使用真空管 : ECC88*2

アナログ出力(可変) : RCA端子*1系統、XLR端子*1系統

アナログ出力インピーダンス : <60Ω

デジタル入力
 ・USB-B端子*1系統 : PCM系・最大192kHz/24bit
 ・同軸(RCA端子)*1系統 : 最大192kHz/24bit
 ・光*1系統 : 最大96kHz/24bit

ヘッドフォン出力 : φ6.3mm*1系統 / 16〜100Ω

サイズ : W435mm*H65mm*D285mm
重量 : 8kg 
http://nojima-audiosquare.blogspot.jp/2017/11/earcdacute-classic.html


24. 中川隆[-12101] koaQ7Jey 2018年5月07日 15:10:24 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13444]

Acute は元々 ARCAM の CDプレーヤーを改造したもので、D/Aコンバータまでを使用し、送り出しの回路をパラビチーニお手製のプリアンプ相当の回路を組み込んだものとなります。


オーディオの足跡 ARCAM アンプ機器一覧
http://audio-heritage.jp/ARCAM/amp/index.html


ARCAM は一時デノンが販売を取り扱っていましたが、現在は中止しています。

March 10, 2005
"ARCAM"アーカム ブリティッシュサウンドのスタンダード
http://www.audiostyle.net/archives/cat_arcam.html

ARCAM(アーカム)は1972年に英国ケンブリッジに誕生したイギリスで最もメジャーなオーディオ・ビジュアル機器専業メーカーです。エントリークラスからミドルクラスにかけてアンプとCDプレーヤーを中心に多くの機種を抱え、英国内で売れるCDプレーヤーの2台に1台はARCAMと呼ばれる程、本国ではコンシューマ向けオーディオ市場に於いて確固たる地位を築いています。日本国内でも数年前から大手オーディオメーカー"DENON"が輸入代理店を努めることで本国との価格差が縮まり、近年では家電量販店などの店頭でも時折見かけるようになりました。

アーカム_ピュアオーディオアーカム製品の魅力は何と言ってもオーディオ機器としての機械的な自己主張が少ない点です。家具としてスムーズに部屋に溶け込みやすいシンプルでモダンなスタイリングと誰にでも使いやすい快適な操作感、国産機とも肩を並べる手ごろな価格でありながら、ミニコンポでは無く、あくまでピュアオーディオとしての十分なクオリティを感じさせる音質と、優れた感性に裏付けられた音楽性の高さが高い次元でバランスしているのがARCAMの魅力です。

ホワイトシルバーを基調にした現行デザインのアーカムは、オーディオ的な作為を感じさせないプレーンで素直な音質が持ち味。個々のCDに録音されている情報を、多くのピュアオーディオ機器にありがちな機器の作り手側の思い入れという色付けや個性的なバイアスをかける事無く、ありのままの姿を素直に引き出してくれる点が特徴と云えるでしょう。それ故に表面的な音質面でどうかとなると、格別ワイドレンジ・高情報量といったハイファイ性を強調するタイプではなく、分解能・実体感・パワーハンドリング・レンジ感など全てが程々にまとまっていて、虫眼鏡でえぐり出すかの如くオーディオマニア的な聴き方をした場合はやや食い足りない印象が残るかも知れません。

筐体の薄さや軽さも、全体に薄味で穏やかさを伴うやや軽い傾向の音質に拍車をかけているきらいがあり(低価格機種になる程この傾向が目立ってきます)、この点は代理店であるDENON製品の日本的でワイドレンジで重い音調とは180度異なるのが興味深いところです。しかし、押しつけがましさのない穏やかで豊かな音場の広がり方や、長時間聴き続けても違和感を感じない耳当たりの優しさ、CDに刻まれた情報を過不足無く引き出す自然なバランス感覚は、オーディオマニアとしてではなく音楽ファンの再生装置として捉えた場合、これ以上他に何か必要でしょうか?と思わせてしまう懐の深さがあるのも事実です。

こういった書き方をすると、アーカムの音質は悪いと誤解されるかも知れません。しかしそれは大きな間違いです。高音質を強調しない=低音質ではありません。多くの人々が高音質を楽しめるようローエンドにもラインナップを広げている分、音質面で他社上位クラスと比較されて低い評価を受ける傾向があるようですが、ARCAM本来のリファレンスモデルであるFMJシリーズに目を向けてみると、実はミドルクラスの英国系箱庭システムの中でもトップクラスの音質を備えています。FMJの広い音場感を伴う現代的な再現性は、管理人が使っているTAG McLaren F3とも互角以上の音質で良いライバル関係にあると感じます。

特に、現行CDプレーヤー FMJ CD33Tの先代機種にあたるFMJ CD23Tは、ハイエンド製品で名高い dCS と共同開発した24bit Ring DACを搭載し、その音楽性豊かで暖かみのある音色は、イギリス製品の質を理解する音楽愛好家の間で根強いファンを獲得しています。(2008/1追記:最新の後継モデルは FMJ-CD36T になります。)

dcs SACD/CDプレーヤー P-8I
¥1,500,000(税抜) 発売:2005年2月16日
●メカニズム:Dual laser、2channel、CD/SACD compatible
●クロックジェネレーション:Precision VCXO
●PCMデジタル出力:AES3、SPDIF(on RCA)
●PCMデジタル入力:AES3×1、RCA(現在は使用不可)
●ワードクロック入力:BNC×1(現在は使用不可)
●ワードクロック出力:BNC×1
●外形寸法:430W×95H×395Dmm
●質量:12kg
●カラー:シルバー、ブラック
https://www.phileweb.com/ec/index.php?p=11981


アーカムは音楽の持つ楽しさ、表現をスポイルしません。音質を誇張してリスナーの耳を機器の"音質"に向けさせるのではなく、聞き手がいつのまにか音楽に聴き入ってしまう誠実な質感です。その意味で、オーディオ機器は"音楽再生"の黒衣に徹すべきという、本来再生装置がそうあってしかるべき姿に忠実なのです。ARCAMは音楽性をスポイルしないより上質で血の通った再生機を、オーディオマニアに限らず音楽ファン一般に向けて、広く普及させることをポリシーとしているように感じます。ですから音質がどうとかオーディオ的にどう?やれケーブルだアクセサリだといったマニアックな視点ではなく、ライフスタイルの中に真のポリシーや美学を求める上質で洗練された価値観を持つ人々に向けてお薦めしたいブランド、それがARCAMなのです。

ARCAM Solo ¥230,000(2005年発売)

スリムボディにアンプ、CD、FM/AMチューナーを一体化したCDチューナーアンプ。
CDプレイヤーのD/A変換部にはWolfson製 D/Aコンバーターを採用しています。
前面にミニジャックの入力端子を搭載しており、デジタルオーディオプレイヤーを簡単に接続できます。

デジタル出力 オプティカル:1系統
アナログ入力 RCA:4系統
ミニジャック:1系統
外形寸法 幅430x高さ79x奥行355mm
重量 6.7kg
http://audio-heritage.jp/ARCAM/amp/solo.html


ARCAM SOLO(ソロ)を店頭で試聴してみましたが、近年のアーカムサウンドを踏襲するあっさりとしたクセのない大人しめの音色で、音場がふわりと素直に出るタイプです。一体型システムで若干アンプのドライブ力に若干不安はありますが、クセのあるスピーカーと組み合わせるよりも、能率が高めで素直な音色のスピーカーと組み合わせて程々の音量で楽しむのに向いたシステムです。音楽に変な味付けをしないので広く音楽ファンに使ってもらいたい逸品です♪

私が最初にARCAMの製品を手にしたのは10年程前に遡ります。Alpha5plus(α5plus)という、当時アーカムがこだわっていたマルチビットと1ビットのハイブリット型DAコンバーターと、PHILIPSのダイキャスト製スイングアームメカ"CDM9"を搭載したCDプレーヤーです。

この当時のARCAMのサウンドは現行アーカムとはまるで音調が異なり、とにかく元気が良く、音像がクリアに描かれ、ともすると下世話な感じで、ブリティッシュロックのライブ再現の為だけにあるといっても過言ではないような独特の歌い回しと再現性は、正直クラシック聴きには手に負えないシロモノでした(笑) 逆に言えば、この音質を気に入った人には他では絶対代用出来ないリアリティと存在感のあるCDプレーヤーだったと思います。

このメーカーは、80年代、90年代、2000年と外観変更の度に音調がガラリと変わっており、現代アーカムの万人受けする個性の少なさは、当時を考えるとずいぶんと様変わりした様に感じます。《2009/03リンク本文修正》
http://www.audiostyle.net/archives/cat_arcam.html


25. 中川隆[-12369] koaQ7Jey 2018年5月12日 07:21:43 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13828]

良い音で鳴ればアナログもデジタルも同じ

 最近のオーディオ界の傾向はPCオーディオ花盛りで、メーカーの試聴会に行きますとCDをパソコンにリッピングしたりハイレゾ音源を使用して最新のサウンドを聴かせてくれますが、どのブースを覗いても似たようなサウンドで面白味に欠ける。多分これが流行の音なのかも知れません。

 またPCオーディオをマニア宅で聴かせて頂くことがありますが、CDPを使ったCDサウンドのがPCオーディオよりメリハリがあり良く聴こえてくる。

また私はパソコンには詳しくありませんがセッティングの悪いPCオーディオとアナログを比較しますとアナログの良さが歴然と出ます。

 アナログマニアはCDは音が悪いと決め付けてしまう方が沢山います。

CDは 44,1kHZ/16bit ではカクカクした波形での再生音はデジタル臭いのと、無機質な音に加えて平面的なサウンドになってアナログレコードとは比較になりませんが、PCオーディオも上手くセッティングして裏ワザを使えばアナログサウンドと同等もしくはそれ以上の音で音楽を楽しませてくれます。

 アナログレコードしか興味のない方達が行う試聴会に足を運んきましたが、アナログオンリーの試聴では自分の趣味で楽しむのは良いが、
皆さんに楽しんで貰う試聴会ですから参加される方は最新のPCオーディオやハイレゾがどんな音なのか興味があるはずだが、
残念ながら主催者側はPCオーディオの良さがわからないからいくら説明しても理解できないのは残念に思う、

アナログレコードも最近の演奏家や最新録音のレコードが出てくれば興味も湧くが過去の演奏家ばかりではアナログ一辺倒にはなれないが

アナログプレーヤーの場合は自分でモーターを取り付け気に入ったトンアームを使いプレーヤーケースを自作して楽しむことが出来る。また好きなカートリッジを交換して色んな音色を切り換えることが魅力と云えば魅力だ、

 アナログオンリーのマニアはアナログに対しては熟知しているが、PCオーディオの場合はパソコンを使ってオーディオをやってみたいのだがパソコン画面はすべて英語文字ばかりだからセッティングが難しく簡単には理解が出来ない、

またパソコンに詳しい方に教えて貰ってPCオーディオを始めるにはプライドが許せないのとトラブルになった時の対処方がわからないのも一つの要因かも・・・・・

 考えてみればPCオーディオはヘッドホン端子の付いているDACを購入してヘッドホンで十分音楽を楽しませてくれる。

これが普通ですからアナログ一辺倒のマニアからすればデジタルで聴くCDサウンドやハイレゾには興味すら湧かないと思う、

同好会が行う試聴会でも主催者側はPCオーディオにはまったく関心を示さず、これが名盤とかオリジナル盤と云うだけでアナログレコードをドンチャカドンチャカ鳴らしているがどこが楽しいのだろう、

 PCオーディオに真空管アンプを使えばもっと楽しいはずで、上手くセッティングすればアナログ同等かマスターテープに近いサウンドが出るはずだが

残念ながらPCのセッティングが上手く出来ないため平凡なサウンドになってしまう、上手く鳴らせればアナログもデジタルも同じと思う、
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-036


「CDピックアップ」は10万円の機器も500万円の機器も同じものが使われている可能性が有る。
従って、10万円の CDP でも本当はもの凄い情報量を送り出している。

ケーブル作りして疑問に思う事? - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2018年05月10日


ケーブルの断面積や材質を変えて「音質アップ」をして来たが、疑問に思う事が有る。それは、

1)機器はどれだけ「情報」を出しているんだろうか?
2)ケーブルの太さは何処まで出来るのか?
3)電気信号がどれだけ「音変換」されているのか?
4)セッティング(主にスピーカー)による音の表情とスピーカーの性能?


まだまだ疑問点は有るが主な処を上げて見た。

¥10万円の機器と¥100万円の機器・¥500万円の機器と作りと価格で差別化されているが、情報量の読み取り性能や送り出し性能はどれくらい差があるのか「指標」がない。

・・・個人的な考えであるが、実は10万円の機器でも本当はもの凄い情報量を送り出している可能性が有る。

何故なら、CDPを例に出して説明すると、「CDピックアップ」は10万円の機器も500万円の機器も同じものが使われている可能性が有る。

ピックアップを作っているメーカーはそんなに多くはない。金額差もそう大きくないはずだからだ。だから「読み取り性能」に大差はないと思っている。

その読み取った情報を、その機器がそのまま送り出しているとすればとんでもない情報量を出している事になる。

信号ラインとしては、

@CDP〜プリアンプ間 
Aプリアンプ〜パワーアンプ間 
Bパワーアンプ〜SP端子間(SPケーブル) 
CSP端子〜SPユニット間(SP箱内配線)

が有るが、どの部分のケーブルを太くしても「大幅な情報量アップ」をする。・・・どこまで太く出来るのか?・・・を非常に感じている。RCA・XLR・BNCプラグ等は本当にそれで良いのか?・・・と非常に疑問に思う。

BNC端子など細いケーブルしか使えないので、オーディオ用としては論外である。残るRCAプラグやXLRプラグでも・・・「これで良いのか?」と素朴な疑問が出て来る。RCAやXLRプラグももう50年以上前に開発されたもので、現在では更に別な「接続方式」を採用する必要性に迫られていると思う。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/71e0350019cf036449b6256fc6765482


ケーブル作りして疑問に思う事? つづき 2018年05月11日


ケーブルの断面積の増加や材質の見直し等で、改善すれば改善する程「音数」(情報量)が増えて来る。これを逆説的に考えれば「機器はどこまで情報量を出せるのか?」と云う疑問がわいてくる。

今出ている音数(情報量)は「ケーブルの伝送容量」で決まっているとしか言いようがない。ケーブルの伝送容量を上げても、さらに増えてくるという事は、機器はもっと情報量を持っているという事になる。以前にも「SPケーブル」の件で書いた事が有るが、「どこまで太く出来るか?」・・・まだエンドポイントが見えない。

音数の少ないソース(古いモノラル録音等)でも、ケーブル類を改善すると音数が増えて来る。ソースにその情報が入っているから出てくる訳で、機器の「読み取り性能」と「送り出し性能」にケーブルが付いて行っていないだけの事のようにも感じる。

そもそも、RCAケーブルやXLRケーブル等、一般的なケーブル類の線径はφ1o前後である。誰も「機器の送り出し量」を確認する前に、使い勝手の面で(取り回し性等)決めてしまっているのではないか?「音が出ればそれでよい」ぐらいの感じが自然発生的に広まり、現在のケーブル類の太さやソケット類の大きさを決めてしまったのではないだろうか?

「みんなで渡れば赤信号でも怖くない・・・」ぐらいの好い加減さが気になる。いざ正常にやろうとした時に重い足かせになってきていると感じる。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/bee22f57e7caac0ab2d38598cd3fa0b4


26. 中川隆[-12745] koaQ7Jey 2018年6月02日 11:29:45 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-14725]

DACのヴァージョンアップ GRFのある部屋 2018年 05月 27日

emm のDACを導入したのは、5年前の2012年の秋でした。当初は一体型を試聴したのですが、丁度その頃、セパレート型の新型 TSDX と DAC2X がデビューしました。一体型と聞きくらべてみると、全く次元が違う音が出ました。しかし、本当に驚いた音になったのは、三ヶ月ほど経った頃でした。ある日突然、エージングと簡単にはいえない程の音の変わりように驚きました。


その、2011〜2012年は、1995年の円高以来の円高で、現在は、110円ぐらいで推移している為替が、80円前後になっていました。1995年の時と同じですね。あのときは、"Consequence"を購入しました。2011年は、DecolaとかR.GRFを購入する後押しをしてくれました。


https://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=29815350&i=201805%2F28%2F99%2Ff0108399_10042463.jpg


emmはやはり高価な機器です。しかし、その頃の為替は現在より三割以上円高でした。当時、アメリカの定価で、TSDXとDAC2Xのセットで3万ドルでした。現在のTX2とDA2はレートが三割以上も上がった上に5万ドルです!日本円から見ると倍以上の価格になっているのです。それは、国産の小型車とドイツ車の中型車が買えるぐらいの差があります。もっとも、車は仕事の道具なので、個人で買ったことはありませんが、中国市場が開けてから、オーディオはお金持ちしか相手にしなくなりましたね。


2012年の時には、圧倒的なスペックの差と音の差があったemmですが、DSDが普及してきても、SACDのDSD64/2.8MHzの規格しかなく、DSD128/5.6MHzは掛かりませんでした。そのアップグレードに5年待ったことになります。今回のアップグレードでは、DSD512/22.4MHzまでPCMでは384kHzまで対応になりました。


その五年の間に、5.6MHzが掛かるDSD/DAコンバーターは各種出てきました。KORGやTEAC、ONKYO、DENON等々です。しかし、emmのような低域のしっかりとして充実した音はなかなか出ません。それで、emmのアップグレードを待っていたわけです。でも、先に、Mola Molaが出てきました。Mola Molaは、毎年のように変わっていくDAのチップを使わず、ディスクリートで100MHzの1Bitを生成した究極のスペックで作ってあります。

一昨年の秋に新しい emm のDA2とMola MolaのMakuaのDACを聞き比べを行いました。それまで使ってきた emm の DAC2X と比べると、静けさ、奥行きなどに一日の長を感じました。ただ、同時に導入したMolaMolaの方が、コストパフォーマンスや音に進歩があり、DAC2Xのバージョンアップは行いませんでした。このアップグレードは基板ごと交換になります。新しいDACを聴かれたcatbossさんが行って、凄く良くなったそうです。このとき、Mola Molaが入らなければ、私もすぐおこなったでしょう。


その頃、USBからの入力で、5..6MHzがかからないので、Cさんのアドヴァイスで、TEACのUD-501Bも導入してみました。茅野や大阪で使えれば良いというつもりでした。さすがに帯域等は、勿論、emmとは比較にならないのですが、今回、TEACのソフトの変更に伴い、USBDACが5.6MHzから11.2MHzにアップグレードされました。

https://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=29815350&i=201805%2F27%2F99%2Ff0108399_15220217.jpg

もっとも、先日、開発中止になったOPPOのユニヴァーサルプレーヤーがそのままDACとして機能するので、セカンドプレーヤー兼DSDDACは、何台もあることになります。現在、UHD BDプレーヤーとしては205を有機テレビと一緒に使っていますし、その前の105JLTDは、ベルリンフィルのデジタルコンサートを聴くために、大きな部屋で使っています。ブルーレイディスクの再生にも使っています。文字通りマルチな活躍ですね。


それらのDACからは、アナログでMola Molaにも入りますが、デジタル同軸と光で、差し替えてemmのDAC2XとMola Molaに入ります。パワーアンプをSD05で駆動する場合は、96/24まではダイレクトにSD05にも入るので、入力系統は多岐にわたり、みなそれぞれが現在でも最高のパフォーマンスを示してくれます。それ故に、emmのDAC2Xのアップグレードをこの段階でしたわけです。


結果ですが、前は大分音色の差があったのですが、Mola Molaとの差がかなり無くなりました。音の柔らかさではemmの方に分があります。聴きやすい音ですね。メインの基板が変わったので、エージングはやり直さなければと思っていましたが、電源系は変わりませんから、全く最初からにはならなかったようです。静けさと奥行きが出たのがとても良かったです。


パグ太郎さん お薦めのCDがようやく揃ってきました。国内盤は高いし、音も違うので、海外から取り寄せました。早いと一週間、遅くても二週間出来ます。早速、emmを和室に持ち込んでユニコーンで聴いて見ました。和室のユニコーンは、しっかりとした音を出します。低域の分解力が上がったようです。


早速聴いたDilukaのシューベルトは、ベヒシュタインのD.282を使用した録音だそうですが、非常に力強い音と、柔らかさが両立した演奏です。新しくなったemmで聴けて良かったと思いました。低域の定位が良いからだと思います。ピアノの芯の音もよく出ています。しっかり聴くと、ペダルの効果がよくわかります。


このジャケットの写真もどこか絵画的です。それも、引用されているBlake自身の絵画に似ていますね。不思議なのは、この写真にValentin Erbenの名前が書かれていることです。妖艶なクレオパトラに引きつけられている私たちのように・・・
https://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=29815350&i=201805%2F27%2F99%2Ff0108399_15220217.jpg

DACのヴァージョンアップ つづき GRFのある部屋 2018年 06月 01日
https://tannoy.exblog.jp/29824521/


そうして、ヴァージョンアップして「V2」のタイプになった emm の DAC2X は、連休前に戻ってきたのですが、丁度、GRFでアナログレコードを聴こうというタイミングでしたので、Troubadour 80では新しいDACの音は聴いていませんでした。

「V2」の特徴である、奥行きの深さ、静けさ、はやはりOld GRFからは分解能力から言っても、わかりにくいところです。音色を重視するヴィンテージなスピーカーの楽しみ方と、分解能力やダイナミックレンジ、何よりも音場感を再現する位相特性を再現しなければ、ヴァージョンアップの大事なところが見えてこないからです。

土曜日にお客さんが来られるので、その準備もかねて、一月振りにTroubadour 80 + TW3に戻しました。一月振りの緊張する調整を終えて、emmの音を聴いてみました。


変わりましたね。


5年間に縮められた他のDACとの差をまた一気に引き離しましたね。比べてみると、MolaMolaのDACの方が、直接的な音がする一方、emmは少し距離感があるきれいな音になります。また、スタジオ録音は迫力満点です。音の違いは、去年デビューしたばかりのDA2を家で聴いたときより、インパクトは大きいです。エージングの差なのでしょうか?前の2.8MHzまでのヴァージョンとは、一気に断崖を駆け上って、見通しの良い丘の上から俯瞰しているような景色です。しかし、ヴァージョンアップをするから簡単にこの音が手に入るのですが、最初から購入すると、やはり高価です。


現状では、中古のDAC2Xを手に入れて、ヴァージョンアップをされるのが、一番経済的な方法かもしれません。DA2も出ているので、DAC2X V2はは賢い選択かもしれませんね。ヴァージョンアップしたV2も中古は大分価格はこなれています。お買い得ですね。


和室では、CD34改とOさんの作られているO-DACを使用しています。ファインメットのトランスを使用して、電源部にリキが入ったDACです。現在も、クロックアップを目指してとても高価な部品を発注中ですが、なにしろ部品代がかさばります。製品の1/3が部品代だとすると、現段階で、emmより費用が掛かっています(苦笑)。その機器も、含めて、emm、MolaMola、O-DACと聞き比べが出来るのも、ある意味道楽ですね。

https://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=29824521&i=201806%2F01%2F99%2Ff0108399_19400589.jpg


私は、4トラックやマスターテープの保存をかねて、DSD5.6MHzのファイル化を推し進めてきています。Cさんのご努力で2000巻を越えるテープが、一応絶滅の危機を脱した訳です。DSD5.6は膨大なメモリーを必要としますが、ある意味、38/2トラのあの無駄に見える領域が、どれほどの意味を持っているかと同じですね。素材の冷凍保存です。それをどう解凍するかは、実際にやってみなければ解りません。


また、5.6MHzのソースはなかなか市場にはありません。そこで、10年ほど前から、DSDで録音した生ファイルを使用して調整します。ところが、情報がみっちりとはいっているソースは、どのような装置でも、皆良い音がするのです。音の貧しいソースしかないので、良い音がしないと、言い切っても良いのですが(苦笑)。


市販のレコード、CDの音の良さは、ある意味、省略の美学です。有限の器の中で、どこを切ってどこを活かすか、作り手のハートの熱さを問われているのです。その意味で、市販されている4トラックのテープの音と、元の2トラ38の音は似ていても別物です。省略の美学では、カセットの音が一番象徴的です。聞き手の心に届かせるには、何が大事なのか解っているからです。


オーディオでは、様々試みがされています。ご自分で新しい方法を発見する喜びはないものにも変えられませんが、その音を、冷静になって聴かれたとき、時のフィルターを通したとき、どれほどのモノが残っているのでしょうか?改善・改悪、いずれの場合も、音は変わります。自分が手を下し、良くなれと願っている事は、音が変われば良くなったと思いたいのです。特定のアクセサリーを使わないと、平家ではないというような風潮や、対応がコミュニティーには溢れていますが、音の本質とは何の関わりもないのです。


何事もそうですが、入れ込んでいくとどんどん、視野が狭くなっていきます。そして、本当に細か事を、文字通り針小棒大的に解釈して、自己主張するのです。そういうときは、一歩下がって、時としては、その部屋からも出て、冷静に俯瞰してみることが大切です。何十年前の録音でも、一切アクセサリーを使わなくとも、良い音で入っている名盤は山ほどあります。特定の仲間だけで煮詰めると、事の本質を失うことがあります。アクセサリーがオーディオの本質では無いからです。
https://tannoy.exblog.jp/29824521/


27. 中川隆[-12918] koaQ7Jey 2018年6月07日 09:43:38 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-15019]

憧れのAudio
CDプレーヤー・D/Aコンバータのオーバーホール

使用可能な部品はなるべく修理清掃等を行いそのまま使います。

プレーヤーのオーバーホール  

1.電解コンデンサ(ブロックコンデンサは出来ない物があります)の全交換

2.全基盤の半田増し

3.CDドライブレール等の清掃注油

4.ピックアップの清掃

5.アイパターンの確認とトッラッキング・フォーカス調整(ボリュームがあれば)

6.3日間のエージング

価格的には部品代込みで5万円前後(消費税値上がり後、部品代の値上がり等、1〜2割値段が上がっています)

この他にDAC以降のアナログ回路のコンデンサ・オペアンプ・抵抗をグレードの高い物への交換も可能です。

修理について、成るべく低コストで修理が行えるように使える部品は分解清掃調整をして使う又は代替品が可能な場合は代替品も使います。分解不能部品はしかたがないですが。

事前に見積もりをお出ししますが。実際の費用は修理後でないと確定しませんのでご了解願います。      

不在の場合があるとともに、メンテナンス中の電話応対は作業に支障がでるおそれがありますので、問い合わせは下記メールにお願いします。

メールmeerschaum@wonder.ocn.ne.jp

〒720−0092 

 広島県福山市山手町7丁目2−41

    山手サービス 高橋政則

TEL・FAX 084−951−0642(緊急時にご利用ください)
http://longingforaudio.blog.fc2.com/


お問合せ・ご依頼の前に


*CDプレーヤー&DAコンバータのメンテナンス・OH*

下記を熟読して賛同頂ける方のみ次回受付再開後に連絡をメールでお願いします。
                         (2016年2月17日 改訂)


ブログ:憧れのオーデイオを立ち上げて、2016年5月で6年になりますが、この間、ブログに掲載していない物まで含めると300台近くの機器のメンテナンスを行ってきました。

多くの依頼を受ける様になってきて、此方の主旨がきちんと伝わっていないことに気が付きました。

当方がオーバーホール・修理を始めた主旨は

憧れたオーディオを本来の状態に戻す・要望があれば元以上の音を出せる様にする事です。(思い入れや憧れの有る機器をこれからも使い続けたいと言った人の為にオーバーホール・修理を行なうつもりです。)

修理はオーバーホール(半田増し・全電解コンデンサ(グレードを上げた物)交換)を施すことを前提に修理をしています。

ここで、修理のみという方は経年劣化のコンデンサ&半田クラック(劣化)でもかまわないということになります。経験上こんな機器では本来の性能を発揮できないかぎりか、劣悪な音を本来の音と勘違いして聴いている状態です。

機器への思い入れも薄く、とりあえず音さえ出れば構わない物を直すのはお断りしようと思います。

何人もの方が憧れたオーディオを本来の状態に戻したい。
思い入れや憧れの有る機器をこれからも使い続けたい。
と、オーバーホールを待って下さっています。

これらの方をさしおいて、鳴ればいい、動けばいいを受付つけていては 申し訳ないとも思います。

初回依頼において、修理だけで良いと言われる方の機器については、
私は修理屋ではないし主旨から外れますので申し訳ないですがお断りします。
憧れのオーディオのタイトル、すぐ下に“愛機のメンテナンスをしませんか?”となっているのはこの為です。

ただオーバーホールとなるとかなりの金額に成るので出来るだけ金額を押さえる様にしてユーザーの負担を軽くしようとしているのも思い入れや憧れに協力する為です 。

過去の色々な情報から当方で行っているオーバーホールはショップの半値以下の代金になっています。

(全基板半田増し・全電解コンデンサー(グレードを上げたもの)交換を行うオーバーホールですので、代金は半値以下のうえに、施す内容が違います。)

http://longingforaudio.blog.fc2.com/blog-entry-21.html

写真はほんの一部になりますが良く使う電解コンデンサの写真です。

最初は小売り店でばら売りのコンデンサを入手していましたがグレードの高い物が少なくそれでも一般の85℃を使うところには105℃を使用しアナログ回路には音響用コンデンサを使用するようにしていました。

本業で資材を購入している商社に無理を言ってコンデンサも入手して貰うようにしたので最近はできるかぎりメーカー推奨でグレードの高い物を購入する様にしています。

http://longingforaudio.blog.fc2.com/blog-entry-21.html

写真の電解コンデンサの拡大です。

個人で購入すればかなりの価格になる電解コンデンサです。当然商社からの購入となると最低数量があり1種類でも数万円と言った価格になる物もあり電解コンデンサだけでも数十万円の在庫を持っている状態です。

http://longingforaudio.blog.fc2.com/blog-entry-21.html

此方が通常使用している半田です。

通常の半田増しに使用するのは松尾ハンダのRH60-1.0・0.8で配線に使用するのはアルミットのKR-19RMA 0.8です。基板上のフラットパッケージ等は同じくアルミットのKR-19RMA 0.5等です。

これらの半田でも現在では入手がしにくい半田と成っていますがこの先10年程度の在庫は確保しています。

いずれにしても20年を超えている機器が本来もっている性能を発揮する事は出来ません。此れを可能にするのがオーバーホールです 。
場当たり的な修理であるなら他所の修理業者をおあたり下さい。
当然此方で修理した物については後々まで出来る限りの対応はさせて頂きます。

山手サービス 高橋

               2014 年3月26日 記
http://longingforaudio.blog.fc2.com/blog-entry-21.html


28. 中川隆[-12922] koaQ7Jey 2018年6月07日 10:06:17 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-15025]

愛機のメンテナンスをしませんか?

憧れのAudio CDプレーヤー 過去の修理履歴
http://longingforaudio.blog.fc2.com/

√SR CDP (1)
cdd (1)
CD100 (1)
CD-α917XR (1)
DAD-001 (1)
D500 SE (1)
CDA-12 (1)( 改造ベース)




BARCO
EMT980 (1)
EMT981 (2)
EMT982 (3)




CHORD
Dac64 (2)
CHORD Blu (1)




KRELL
CD-1 (1)
CD-DSP (1)
CDスタビライザー (1)
REFERENCE 64 (1)
MD-2 (1)
KPS-28c (1)
STUDIO (1)




LINN
KARIK V (1)
KARIK T (1)
KARIK X (1)
IKEMI (1)
IKEMI (1)




marantz
CD-60 (1)
CD-10 (1)
CD650 (2)




Mark Levinson
No.30.6L (1)
No.35L (1)
No.37L (1)




MCINTOSH
MCD7009 (1)
MCD-7000 (3)




MICRO
CD-M2 (5)
CD-M100 (1)




PHILIPS
LHH500R (2)
CD100(1)
LHH500(4)
LHH600B (1)
LHH10000 (1)
AZ6801 (1)



QUAD
66CDP (1)
99CDP (1)




REBOX & STUDER
B225 (1)
B226 (6)
A725 (2)
A727 (5)
D731 (1)




ROKSAN
CASPIAN (1)
ROK-DP1 (2)




SONOGRAPH & conrad johnson & haman kardon

CD650改 (SONOGRAPHE ) (1)
DF-1 (1)
SD-1 (3)
SD-22 (2)




SONY
CDP-R3 (5)
CDP-R1a DAS-R1a (1)




TEAC & ESOTERIC
VRDS-7 (1)
VRDS-10 (1)
VRDS-20 (1)
VRDS-25(2)
VRDS-50(1)
P2s D-3 (2)
D-3 (1)
X-1s(1)



Vimak
DT-1000 (1)
DT-800(1)


WADIA
WADIA6 (22)
wadia6 改 (9)
WADIA6改LTD (9)
WADIA6 - Spirit− (3)
WADIA6i (1)
WADIA7 (2)
WADIA8 (1)
WADIA9 (3)
WADIA9 LTD (1)
WADIA15 (1)
WADIA16 (4)
WADIA20 (1)
WADIA21 (22)
WADIA21LTD (2)
WADIA21i (3)
WADIA25 (2)
WADIA850 (8)
WADIA850LTD (5)
WADIA860LTD (1)
WADIA861 (1)
WT-2000 (1)
X-64.4 (1)




YAMAHA
CDX-10000 (13)
CDX-10 (1)
CDX-2000 (1)


YBA
INTEGRE (3)
WD202B (1)
CD1Δ (1)




ZIA
NEW FUSION (1)
FUSION (4)
FUSION CD64 (1)
http://longingforaudio.blog.fc2.com/


29. 中川隆[-12932] koaQ7Jey 2018年6月07日 23:07:33 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-15055]

オーディオリサイクル・ユニティ
http://audio-unity.com/


〒183-0013 東京都府中市小柳町5丁目8−100

TEL : 042-319-2140


E-mail
info@audio-unity.com

営業時間 10:00〜19:00

定休日 日曜日、水曜日

EMT,STUDER,NAGRAなどビンテージ機器の販売、修理、メンテナンス、中古オーディオの買い取り承ります。お気軽にご相談ください。

アクセス
電車;西武多摩川線「競艇場前」駅より徒歩2分


地図
https://www.google.com/maps/place/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%80%81%E3%80%92183-0013+%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%BA%9C%E4%B8%AD%E5%B8%82%E5%B0%8F%E6%9F%B3%E7%94%BA%EF%BC%95%E4%B8%81%E7%9B%AE%EF%BC%98%E2%88%92%EF%BC%91%EF%BC%90%EF%BC%90/@35.654808,139.499207,14z/data=!4m5!3m4!1s0x6018e53244d70edb:0xca2390887c7c7bd5!8m2!3d35.6548264!4d139.4991744?hl=ja


当店では、以下の機種の修理、メンテナンス(消耗品交換など)を受け付けています。
メンテナンスの詳細は各メーカー名をクリックしてください。


STUDER
 ・A725
 ・A727
 ・A730
 ・D730
 ・D731

EMT
 ・927
 ・930
 ・948
 ・950
 ・981

NAGRA
 ・4.2L
 ・4SJ
 ・4S
 ・T-AUDIO

その他
 ・PHILIPSスイングアームメカ搭載機(機種によります。ご相談ください)
http://audio-unity.com/html/newpage.html?code=2


30. 中川隆[-13562] koaQ7Jey 2018年6月30日 11:12:36 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-16288]
>>26 の続き

ワールッドカップの隙間を縫って GRFのある部屋 2018年 06月 30日
https://tannoy.exblog.jp/29904264/

最近一番聴いているのは、Oriskeさんのお薦めのリカ・ビビレイシュビリのプロコフィエフとラベルとシベリウス、バルトークのピアノソナタです。

最近聴いているピアノ曲は、プロコフィエフが多く、オーケストラの曲と違い、曲の構成がよくわかりますますプロコフィエフの天才性がよく解ります。Orisukeさんのご推奨盤は、録音も良いのが多く、特にこの盤は秀逸です。


録音はオンマイクで大きめの音像。ピアノの反射板の共鳴音を避けてハンマーにフォーカスしたマイク配置で、左手の動きが明快。分解能が高く、Fレンジ、DレンジともCDとしてはかなり広く取られ、これで中低音の厚みが加われば最高。24/96のファイル再生ならもっと良いのかも。大型BHでの鳴りが良いソフト。

その通りですが、実は、この盤は、低域がしっかり出る装置で掛けると印象が一変します。ユニコーンで掛けても、豊かな低音は出てくるのですが、大きな部屋でTroubadourを掛けると、まるで印象が変わります。

それも、EMM と MolaMola の DAC では印象ががらりと変わります。

和室のユニコーンで聴いているときは、Orisukeさんが言われているような印象なのですが、大きな部屋の装置では、目の前にグランドピアノ全体が現れます。そして、足りないと思われて生きた中低音の厚みが、しっかりと出て、だからこそピアノの全体像が現れるのです。


そうなると、当然演奏の印象も異なります。これは、大変大きな差で、装置によりこれだけ印象が異なる例は、余り知りません。最近のDGのピアノ録音に少し疑問を抱いているひとにはお薦めのCDです。


その差が余りにもおきいので、トランスポートの差はどうだろうかと、OPPO と EMM の聞き比べをしていました。

オーディオのお客さんの時以外、ふだんは余りこういうオーディオ的な差を聞きくらべたりはしません。

EMM がヴァージョンアップしてからは、トランスポートの差が余り解らなくなってきました。それはトランスポートからの信号を一旦溜めて、DSD に変換して、クロックを打ち直すからです。トランスポート固有のジッターがなくなり、音の揺れや不安定さがなくなります。

その差は大きく、トランスポート間の差が随分と縮まりました。それでもこのCDはしっかりとその差を出してきます。


OPPO からは、同軸で EMM へ、光で MolaMola の DAC部に入れています。

両方とも、Oppo の DAC とは次元の異なる音になりますが、一対一で比較をしなければ、OPPO のアナログバランス出力も充分聞けると思っていました。しかし、このCDはその差をあからさまにするのです。


でも、良い録音ですし、良い演奏ですから、普段は和室のユニコーンで聴いています。こちらで充分なのですが、Troubadourの方は、実在感がそれこそ半端ないのです。
https://tannoy.exblog.jp/29904264/


31. 中川隆[-13551] koaQ7Jey 2018年6月30日 22:36:31 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-16294]

吉村誠也のHP - QUAD ESL-63とYAMAHAのオーディオ装置 2003年3月


■仕事場用システム
スピーカー: QUAD ESL-63
スーパーウーファー: YAMAHA YST-SW1000
メインアンプ: YAMAHA B-2x
プリアンプ: YAMAHA C-2x
CDプレイヤー: YAMAHA GT-CD1

■自宅用システム
スピーカー: YAMAHA NS-1000M
メインアンプ: YAMAHA B-5
プリアンプ: YAMAHA CX-1000 (Export Model)
CDプレイヤー: YAMAHA CDX-2200
FMチューナー: YAMAHA T-2
カセットデッキ: YAMAHA K-1x

■サードシステム
スピーカー: YAMAHA NS-1 Classics
プリメインアンプ: YAMAHA AX-10
CDプレイヤー: YAMAHA CDX-10

■増備計画?
スピーカー: QUAD ESL-989
メインアンプ: YAMAHA BX-1, B-2x
プリアンプ: YAMAHA C-2x
FMチューナー: YAMAHA CT-7000
アナログプレイヤー: YAMAHA GT-2000x


電蓄との出会い

オーディオとの付き合いは、幼稚園の頃に始まりました。家にあった電蓄でモーツァルトのアリア集やアイネ・クライネ・ナハトムジーク、レオポルト・モーツァルトのおもちゃの交響曲などを聴いたのを覚えています。母親に操作を教えてもらい、年長組の頃には自分でアンプのスイッチを入れ、ターンテーブルにレコードを乗せて回し、ピックアップの針を降ろす…という一連の操作ができるようになりました。

どんな電蓄だったか、現存しないため、今となってははっきりしません。親父の話では、プレイヤー、アンプ、スピーカーとも、知り合いのマニアが自作したものだったそうです。ターンテーブルのゴムマットに“cec”の文字が入っていたのを、おぼろげながら覚えています。ピックアップは、SP/LP切り換え式。アーム先端のツマミを180°回転させて切り換えるタイプです。今思うと、おそらくクリスタルピックアップだったのでしょう。

薄いレコードは、針を“LP”に合わせて、直径が大きいのは33+1/3回転。直径が小さくてまん中の穴の大きなのは、ターンテーブルの横に置いてある輪っかをはめて45回転。厚いレコードは“SP”に合わせて78回転。ときどき間違えて、変なテンポや音程で鳴らしたことも、もちろんあります。回転中のSPに針を降ろすのはかなり恐く、しかもすぐに裏返さなければならないので、SPはあまり好きではありませんでした。…と、このあたりが、私の電蓄および再生音楽初体験です。

アンプは、真空管が5本並んでいたこと、ボリュームをはじめとするツマミが複数あったこと、黒いトランスと銀色のコンデンサーが突き出していたこと、電源を入れてしばらくしないとマトモな音が出ないこと、ちゃんとした音が出る頃には一番左の真空管が恐いほど真っ赤になったこと…これくらいしか覚えていません。

スピーカーは、もう少しはっきり覚えています。ユニットはナショナルの“ゲンコツ”でした。箱は、かなり大きなバスレフ・フロアー型。実は、幼稚園の頃は、なぜかこのスピーカーが(鳴っていないときだけ)恐くて、前を通るときは目を背けていたものです。でも、恐いもの見たさというのもあって、ときどき、ネットに目を近づけて、こわごわ中を覗くと、まん中で怪しく光る黒い球形の物体が見えました。

小学1年生のときに引っ越した後、上記の電蓄は子供部屋に置かれることになりました。しかし、その頃には、もう私は電蓄のメカニズムに対する興味を失っており、ただのレコードを聴く道具と化していました。そして高学年になると、鉄道やその他に興味が移り、レコードを聴く機会もどんどん減っていきました。

そんな私が、再び電蓄を触るようになったのは、高校生になってからでした。先輩から借りてきたビートルズのレコードを聴いたのがきっかけで、自分も小遣いでビートルズのLPを買ったからです。ところが、初めて自分のお金でレコードを買いに行ったお店で、ついでにアイネ・クライネ・ナハトムジークを買ってしまうあたりが、幼稚園時代またはそれ以前の、原体験のなせるわざでしょう。

その“アイネ・クライネ”は、小さい頃から聴き慣れていたのと、ずいぶん雰囲気が違いました。でも、聴き慣れていた“アイネ・クライネ”は、引っ越しのときにどこかにまぎれ込んでしまい、手元にありませんでしたので、“アイネ・クライネ”よりも、いっしょに収録されていた“ディベルティメント”のほうをよく聴きました。

ちょうどその頃、オーディオに凝っていた叔父が、パイオニアのアイドラードライブプレイヤー“PL-7”、トリオのソリッドステートレシーバー、ビクターのスピーカー(型番に“3”のつく小型の2ウェイ密閉ブックシェルフ型)の3点セットを譲ってくれました。これが私の“ステレオ”初体験です。

今の若い人には“レシーバー”と言ってもわかってもらえないかもしれませんね。要はチューナー一体型プリメインアンプです。あ、そういえば、プリメインアンプなんて言いかたも最近はしないのかも…。プリメインアンプ=インテグレーティッド・アンプです。

ステレオになり、音質も良くなった(ノイズがなくなった)のはうれしかったのですが、ただそれだけ。ターンテーブルの面白さも、真空管の不安も、ゲンコツの恐さもない、機械としての魅力のまったく感じられない3点セットでした。スピーカーの置き方を変えてみたり、カートリッジの針圧を変えてみたりはしましたが、とにかく、もっといい機器がほしい…という気持ちは高まるばかりでした。

次の転機は、またしても引っ越しでした。田舎にある親父の実家へ戻ったのです。そこには、例の叔父のお古の、テレフンケンのユニットを使ったキットを組み立てた3ウェイ・バスレフ・フロア型スピーカーと、トリオの管球式レシーバー(型番に“WX”がついていたように思います)がありました。その2点にPL-7を加えたセットが、引っ越し後の私のシステムとなりました。

上記の組み合わせは、ボリュームを上げると、それなりにいい音がしました。小遣いで買える唯一のパーツであるカートリッジを変えたり、スピーカーのエンクロージャーの中に補強を入れたり、つまようじで真空管のソケットを磨いたり、音はともかく、いろいろ手入れをして楽しんでいたのがこの頃です。

ヤマハC-2a、NS-1000M、そしてダイナキットMk3

そんな私が、初めて手に入れた本格的なオーディオ機器は、ヤマハのプリアンプC-2aでした。オートバイに乗りはじめた私が出入りするようになったバイクショップの従業員が、それだけ持っていた(たぶん、他の機器を買い揃えるのを断念したのでしょう)C-2aを、どういうわけか私にくれたのです。私は狂喜しました。それがどんなに優れたアンプなのかは、雑誌を読んで知っていましたから。

ただ、残念なことに、プリアンプだけもらっても、それと組み合わせるパワーアンプがありません。そこで私は、トリオの管球式レシーバーを分解し、パワー段に入る前のところから配線を引っ張り出し、そこにC-2aの出力をつなげる…という、今考えると恐ろしいこと平気で試し、何とか鳴るようにしてしまったのです。

その後2〜3年して(1985年)、私がC-2aを持っていると知ったオートバイ仲間(オーディオマニアでもあった)が、中古のNS-1000Mを買わないか…と持ちかけてきました。その評判と性能は知っていましたし、ちょうど臨時収入があったので、迷わず買いました。とくに気に入っていたわけではなかったのですが、気に入ったスピーカーなど、当時も今も高嶺の花ですから、16年経った今も、そのNS-1000Mを使っています。

続いて、今度は行きつけのオートバイショップのオーナー(初代パラゴンやマッキントッシュMC2300などを所有)が、壊れたアンプを引き取ってくれ…と言って、ダイナキット・マーク3を2台、くれました。壊れているといっても、2台とも真空管(6550)が1本ずつ割れていただけです。さっそく大阪の日本橋に行って6550を4本仕入れて使えるようにし、C-2aにつなぎました。

ダイナキット・マーク3(完成品は、かの有名なダイナコ・マーク3)に替えて、確かにパワーは出るようになりました。しかし音質的にはちっともいいと思いませんでした。C-2aを使い出したときも、NS-1000Mが鳴り出したときも同じで、いいものを手に入れたという喜びはあっても、音的には大した感動を与えてはくれなかったのです。

ボロボロになったPL-7の後継に、質屋でPL-30を買ったときも、私にとって初のCDプレイヤーとなったヤマハのCD-350を同じ店で買ったときも、便利にはなったけれど、ほとんど感動はありませんでした。

そんなある日、工具を買いに出かけた日本橋の五階百貨店というところ(あらゆるものの中古屋が軒を連ねている一角)で、C-2xを見つけたのです。店のオヤジが大事そうにいじっていて、それには値札がついていませんでした。自分のC-2aのボリュームに少々ガリが出ていたこともあり、新しそうなC-2xのことが妙に気になったのですが、その日はそのまま帰りました。

オーディオへの興味を開花させてくれたC-2x

ところが、帰ってからも、C-2xのことが頭から離れませんでした。あのオヤジは出品のために整備をしていただけで、その後値札をつけ、誰かに売ってしまったらどうしよう…と思うと、いてもたってもいられず、数日後、再び私は五階百貨店に行きました。果たして、C-2xは、4万5千円の値札をつけて店頭に並んでいました。

慌てて銀行に行き、お金をおろしてそのC-2xを買った私は、急いで家に帰り、C-2aの替わりにダイナコにつなぎ、レコードを鳴らしてみました。聴き慣れたモーツァルトのクラリネット協奏曲Kv.622が鳴り出した瞬間の感動は、今でもはっきり覚えています。それどころか、静寂の中から第一楽章冒頭の4小節が現われてきたときの聴こえかたさえも、耳のどこかに残っているような気がします。

同じヤマハの、同じグレードの、似たような機種名のアンプが、設計年代の違いだけで、これほど異質な音を聴かせるとは…。いや、異質ではなく、異次元というべきです。とにかく、C-2xのほうが圧倒的に多くの音が聴こえ、しかも、音の一粒一粒の輪郭がくっきりと、それでいてやわらかい…。これには驚きました。持っているレコード全部を聴き直さなければ…。そんな気がしました。

ただこれは、アナログレコードをソースとし、MM型カートリッジ(Stanton機種不明やAudio Technica機種不明)で再生し、C-2a、C-2xそれぞれのMM用フォノアンプを経た音の比較(しかも組み合わせていたパワーアンプはダイナキット・マーク3)ですから、上に書いた違いは、主としてフォノアンプの音の違いによるもので、ライン入力の場合は、あるいはもっと似ているのかもしれません。

ちゃんとしたCDの再生音をC-2xと比較する前にC-2aを人に譲ってしまったのが、今となっては非常に残念です。最近になってB-2とB-5(B-2とB-2xの間に存在した高級パワーアンプ)を入手したこともあり、B-2だけでなくB-5のペアでもあったC-2a(C-5という機種は存在せず)を再び手に入れ、聴き比べたいと思っています。

それはともかく、非常に気に入ったC-2xにも、一つだけ問題がありました。CD-350とPL-30の音の違いがはっきりしたことです。これはただ、CD-350の性能が良くなかっただけなのですが、当時の私は“CDの音なんて、しょせんノイズがないだけで、美しさはアナログレコードのほうが上…”と決めつけ、CD-350を手放してしまいました。

こうしてしばらくCDを聴かないでいた私に、再びCDを聴こうという気にさせたのは、同じヤマハのCD-2でした。当時すでにCD-2は同社のカタログから落ち、CD-2000あたりが登場していましたが、一世代前とはいえ、ヤマハの最高機種だったCD-2が安く出ていたので、これでCDを聴いてみようという気になったのです。

CD-2の音は悪くありませんでした。少なくとも、同じ録音(これまたドイツ・グラモフォン盤、アルフレート・プリンツ+カール・ベーム+ウィーン・フィルのモーツァルト・クラリネット協奏曲Kv.622でした)のアナログレコードとCDを、PL-30とCD-2で聴き比べると、CD-2のほうが心地よい音を聴かせてくれました。C-2aがC-2xに替わったときのような驚きや感動はありませんでしたが…。

ただ、CD-2の出物を手に入れた頃から、私は、“ほしいと思ったモノは、そのとき買えず、生産中止になっても、ほしいと思い続けていれば、いつか必ず手に入る…”という気がしてきました。次のB-2xとの出会いも、まさにそれでした。

NS-1000Mの音を激変させたB-2x

B-2xを見つけたのは、輸入もののCDを買いに、大阪・日本橋、五階百貨店の近くのテレーゼというCD屋さんに行ったときでした。(ちなみに、このときテレーゼの店内で聴いたクォードESL-63proの音は、13〜14年近く経った今でも忘れられません)

そのテレーゼのすぐ近くに、今ではすっかり有名になった逸品館というアウトレットオーディオショップがオープンし、そこのショウウィンドウの片隅に、値札のついていないB-2xが並んでいたのです。

B-2xもまた、当時すでにカタログからは落ちており、ほしいと思いつつ買えなかった機種です。C-2xを持っていながら、パワーアンプはダイナコを使い続けていましたから、B-2xを見た瞬間、“少々高くても買うぞ!”と心に誓いました。

が、足元を見られるとマズいので、努めて平静を装いながら、店員に値段を尋ねました。どうやらそのB-2xは、仕入れてきたばかりで、まだ値段を決めていなかったようでした。そして、交渉の結果、8万円という、まずまず妥当な値段に決まりました。

私が、実はC-2xを持っていることを話すと、その店員は、“それはもう、これしかありまへんで。ヤマハのパワーアンプの中では、これが一番よーできてます。この頃のヤマハはマッキンを意識した音づくりしてましたから、しっかりしたええ音してまっせ”と、強烈なだめ押しを食らわせてくれました。

たとえ10万円だったとしても買っていたに違いありません。私はまたしてもお金をおろしに銀行に走りました。お店に戻ったとき、すでにB-2xは丁寧に梱包されていました。急いで家に帰り、C-2xを買ったときのように、設置と配線をし、音を出してみました。

このときはちょうど家族団欒中で、親父もおふくろも同席でした。2人とも、B-2xの大きさと重さに驚いたようです。やがてドイツ・グラモフォン盤、フリードリッヒ・グルダ+クラウディオ・アバド+ウィーン・フィルのモーツァルト・ピアノ協奏曲第27番Kv.595が鳴り出し、グルダが最初のソロを弾きはじめた頃からようすが変わりました。

みんな、珍しく、音楽に聴き入っていたのです。私も、C-2aをC-2xに替えたときと同じく、B-2xが聴かせてくれる新しいKv.595の音に聴き惚れていました。第一楽章が終わりに近づき、グルダがカデンツァを弾きはじめたとき、親父が“おぉ!”と歓声を上げました。おふくろも“すごいなぁ…”と、感心していました。

B-2xの音の立ち上がりの速さは圧倒的でした。どこまでもスムーズな中高音と、解像度が高く、くっきりと輪郭を浮かび上がらせるかのような低音。聴き慣れたNS-1000Mが、まるで別のスピーカーのように生き生きと鳴りだしたのにも驚きました。

カタログ上のパワーは170W+170W(8Ω)、200W+200W(6Ω)という控え目な数値ですが、容量総計48万8000μF(4万8800ではない!)という超強力な電源による、2Ω負荷で625Wまで大丈夫というドライバビリティーの高さが、音質に好影響を与えているのは間違いありません。

C-2x、B-2xの組み合わせは、NS-1000Mを鳴らすにはかなり良いラインアップだと思います。スピーカーに比べてアンプがオーバークォリティではありますが、NS-1000Mを見直すきっかけとなったこのラインアップの完成後、私はしばらくオーディオよりもCDにお金をつぎ込むことになりました。

ちょうど、モーツァルト没後200年ということで、東京・六本木のWAVEというCDショップなどでは“モーツァルトの部屋”を作るという入れ込みよう。それが痛く気に入った私は、東京に出張したときは必ずWAVEに立ち寄り、CDをまとめ買いしていました。

ところが、その中に1枚、CD-2では鳴らないCDがあったのです。WAVEに電話をし、該当のCDを送り返し、新しいのを届けてもらいました。が、それでも、同じところで同じように音が飛び、トラックによってはまったく読み出しができませんでした。

ヤマハらしさを感じさせるCDX-2200の音

WAVEでは、私が送り返したCDも、問題なく再生できているとのことでした。それを聞いて、私は新しいCDプレイヤーを探すことにしました。狙いは、またもヤマハの旧機種・CDX-2200。後継機種が出てからかなり時間がたっていたので、店頭に並べているオーディオショップはほとんどありませんでした。

そんななか、私は、とあるお店のデモ機として使われていたCDX-2200を見つけました。定価は160,000円もしたのですが、デモ機ということで中古扱いにしてくれたので、80,000円で買うことができました。

CD-2よりも5年近くあとで作られたCDX-2200は、さすがにまったく次元の違う音を聴かせてくれました。C-2aをC-2xに替えたときと似た情報量の多さと、よく伸び、しかも抑制の効いた低域に驚かされました。CD-2も聴きやすい上品な音でしたが、あまりにも解像度が違うので、以後、CD-2を使うことはほとんどなくなりました。

CDX-2200は、ヤマハのCDプレイヤーの一つの頂点を極めたモデルではなかったか…と、今になって思っています。同世代・同価格帯のマシンの中で、極めて評価が高かったフィリップスのLHH-300と聴き比べたことがあります。私の評価では、内田光子のピアノソナタ(フィリップス盤)が互角(全然違う音だけど、どちらも非常に良い)で、その他はどんなソースを聴いても、CDX-2200のほうがはるかにいい音だと感じました。

CDX-2200を聴いたあとでLHH-300を聴くと、まるで、几帳面に仕事をするのが面倒なので、テキトーに、耳ざわり良く聴かせてやればいいだろう…みたいな、本当は雑な、しかしそれを雑だとは感じさせない音づくりの巧さ(ズルさ)を感じます。確かに、これだったら、いくらでも聴き続けられそうです。でも、私には、例え聴き疲れするかもしれないけれど、几帳面に、細やかに、CDに入った音をえぐり出してくれるCDX-2200のほうが性に合っています。

CDX-2200のデジタルボリュームで出力レベルのコントロールをし、B-2xに直結したこともあります。信号通過経路が単純になるため、劇的な音質向上を期待したのですが、ほとんど良さは感じませんでした。ひょっとすると、2.2MΩという異例に高いC-2xのCD入力インピーダンス(B-2xは25kΩ。ちなみに、C-2xも、AUX、TUNER、TAPEなどは一般的な47kΩ)が音質に好影響を与えているのかもしれません。

CDX-2200が加わった以後、私のオーディオ装置は、10年以上もの間、まったく変わりませんでした。毎日、浴びるようにモーツァルトとウィンナーワルツを聴いても、トラブルらしいトラブルは4回だけ。2回はNS-1000Mの泣き所といわれるウーファーの固着。他の2回はCDX-2200のベルト伸びによるトレイ開閉の不調です。

C-2xとB-2xは、手に入れてから12〜13年の間、まったくのノントラブル。ほとんど毎日、最低でも2時間は動かしているのが長持ちの秘訣かもしれません。もちろん、電源のon/off時にはボリュームを-∞に絞るという最低限のマナーは守っていますし、入出力端子は年に数回磨き、用がなくても月に数回はボリュームを(通電するが音は出さずに)最大まで回しきり、バランス調整ダイアルも左右いっぱいまで回したりしていますが、メンテらしいメンテはそれだけです。

ついでに言うと、NS-1000Mのアッテネーターも、もちろん、けっこう頻繁に回しています。メンテナンスが目的のときは、“元の位置→最大→最少→元の位置”を静かに数往復させるだけですが、そのほかに、レーベルによるCDの音(音域バランス)の違いに合わせるためにも回しています。ドイツ・グラモフォン盤を聴くときはスコーカーのレベルを-1.5dB程度にし、曲によってはさらにC-2xの“BASS”を+3dBあたりに調整するのが私の好みです。

今後スピーカーは替えるかもしれず、CDプレイヤーはすでに買い替えた(買い足した?)のですが、この素晴らしく良い音で恐ろしく丈夫なC-2xとB-2xは、たぶん、今後もずっと私のメイン装置の一員であり続けるでしょう。

GT-CD1が垣間見せてくれたもの

さて、その“買い足した”CDプレイヤーは、あのGT-CD1です。これもまた、売っているときにはほしくても買えなかったもののひとつです。C-2x、B-2x、CDX-2200、NS-1000Mなどを使い続ける私にとっては非常に新しい製品といえます。

このGT-CD1は、ヤフー・オークションで落札したものです。新品当時の定価は50万円で、私に買える値段ではありませんでした。ところが、ある日ヤフー・オークションを眺めていると、何と! 1万円でGT-CD1が出品されているではありませんか! これには驚きました。

あとでわかったことですが、1万円というのは出品者のタイプミスで、本当は10万円からスタートしたかったとのことです。が、まあ、そこはオークションですから、日に日に価格は上がり、最終日には10万円を突破しました。私は、終了時刻が近づくとコンピューターにかじりつき、リロードを繰り返しました。最後は、どこかの誰かと入札合戦となり、13万2000円に達したところで、ようやく私のものとなりました。

数日たって、出品者からGT-CD1が届きました。とても大切に使われていたらしく、ウレタン塗装の木部はほとんど無傷。新品時の同梱品もすべて未開封という状態でした。もちろん、機能的にも完動品で、こんなに程度の良いGT-CD1を、非常に安価で提供してくれた出品者に感謝しています。

期待の音は…。このときもまた、いつものKv.622からスタートしました。もう何千回も聴いている演奏ですから、ちょっとした違いでもすぐにわかります。第一楽章冒頭の4小節が鳴り出した途端、私は、わずかに開いたドアの隙間から、ハイエンドオーディオの世界を垣間見た気がしました。

GT-CD1が奏でる音楽は、私に、2つの驚きを与えてくれました。一つは、その音楽性です。華やかでありながら抑制が効いていて、透明かつ濃密。とくに音の消えぎわの美しさは絶品で、発声し終わった後の歌手の口の形が見え、ペダルから離れるピアニストの足の動きが見えるかのような錯覚に陥ります。

もう一つの驚きは、CDX-2200の音との、極めて高い類似性です。電気的にも機械的にも、両者にはあまり共通点はないはずなのに、こんなに似ていていいのかと思うほど似ています。ヤマハのエンジニアは、技術的な進歩を、ただひたすら、CDX-2200で確立したヤマハサウンドを磨くためにだけ使ったのではないかとさえ思えてきます。

あえて両者の違いを探すと、まずは低域。スムーズさではGT-CD1に軍配が上がりますが、押しの強さや輪郭の明確さではCDX-2200が優っています。中高域も似たような傾向です。広がり感ではGT-CD1、押し出し感ではCDX-2200ってところです。ベリリウムドームユニット特有の中高域の“やかましさ”も、GT-CD1だと感じません。

オーケストラのバイオリンはGT-CD1が、ソロのビオラはCDX-2200が、そしてピアノはどちらも良く、立ち上がりのスムーズさと消えぎわの美しさはGT-CD1が、一つ一つの音の明快さはCDX-2200が、ほんのわずかな差ですが優っているように思います。

上に書いたように、とても気に入っていたCDX-2200ではありますが、GT-CD1を入手した後しばらくして手放し、替わりにCDX-2000を手に入れました。ところが、その後まもなく自宅の外に仕事場を設け、オーディオシステムも2系統に分けることになったため、デザイン的に他の機器とマッチするとの理由で、私にとって3台目のCDX-2200を、これまたヤフー・オークションで落札しました。

そしてさらに、あこがれのT-2を自分のものに

ヤマハのFM専用チューナーT-2が、いつ頃発売されたか正確には知りません。C-2やB-2と同時期だとすると1976年ですから、もう25年以上も前の製品です。私がT-2をほしいと思ったのは1980年頃。雑誌のだったかカタログだったか、とにかく、その広告コピーを読んで、“スゴいなぁ…”と感じたのを覚えています。

でも、あまり熱心にFMを聴かない私には、いくらなんでも、FM専用チューナーに13万円もの出費はできませんでした。いや、何しろ、上にも書いたように、自分で買えるのはカートリッジが精一杯の頃ですから、半額だったとしても買えなかったでしょう。

そんなわけで、T-2は、現物を見ることもないまま、いつの間にかカタログから消えてしまいました。C-2xに続いてB-2xが自分のものになり、それらと並ぶグレードのチューナーも揃えたい…と思ったときには、もう、どこを探してもT-2はありませんでした。

とりあえず私は、同じヤマハの、同じブラックパネルの、C-2xと同じ縦横寸法のT-750を買いました。これもまた、PL-30、CD-350、CD-2、K-650などと同じく、質屋で安く買ったものです。しかし、音質はともかく操作感が好きになれず、デザインにも魅力を感じなかったため、ほとんど使っていませんでした。

ところが、ある日、ヤフー・オークションにT-2が出品されているのを発見しました。それを見た瞬間、はじめてT-2の存在を知ったときのことを思い出しました。セカンドシステム用にT-2000Wを、そして興味本位でTX-700を落札した直後だったにもかかわらず、入札せずにはいられませんでした。

このT-2は、コメント欄に“ジャンク品扱いと致します”と書かれていたのが原因か、あまり競り合いにはなりませんでした。結局、私は、このT-2を、21,500円という信じられない値段で落札しました。T-2がウチにやってきてからというもの、私は、CDを聴くときでさえ電源を入れ、イルミネーションの美しさに見とれています。

いくら当時のハイエンド機とはいえ、25年を経た今では、性能的にはもっと優れた製品がたくさんあるでしょう。しかし、この、超シンプルな外観でありながら、“聴く、触る、眺める、所有する”のすべてを満足させてくれるT-2に、音楽を知り、音を創り、日本のオーディオを(オーディオだけでなく、ひょっとすると音楽全般をも)育ててきたヤマハというメーカーの感性と良心(良い意味で日本的な)を感じます。

自分がしている他のこと、そして自分のライフスタイルとのバランスを保ちながら、その範囲で、できるだけ良質な再生音楽を楽しむ…。これが私のオーディオ観です。音については、まず最初に妙なクセがないこと。そしてレスポンスが良く、明確で、消えぎわの美しい低域と、明晰で華やかで、しかし抑制の効いた中高域がテーマです。

そして外観は、アマチュア臭さのない、大人のセンスを感じさせるデザインと、高度な技術に裏づけられた精緻なフィニッシュ。ああ、やはりヤマハしかありませんね。ホームシアターもいいけれど、ピュア・オーディオも忘れないでね。ヤマハさん。

GT-CD1+C-2x+B-2x+ESL-63

GT-CD1を見つけ、落札したのがきっかけとなって、半ば眠っていたオーディオ熱が再燃した私は、上に書いたT-2、B-5、B-2などに続き、B-70、CX-1000、K-1x、K-1xw、T-2000W、2台めのT-2、NS-1 Classics、そしてA-2000a…と、ヤマハのかつての高級機を落札、入手しては聴いてみる…ということを繰り返していました。

いろんなアンプを入手するたびに、“コイツはどんな音を聴かせてくれるだろう…”と、試聴機以外はいつもと同じラインアップで聴いてみては、音の違いに驚かされました。そんななかで、とくに印象に残っているのはB-5とA-2000aです。

パワーアンプをB-5にすると、NS-1000Mは、水を得た魚のごとく生き生きと鳴ります。たぶんこれがNS-1000M本来の音なのだろうと思わせる、非常に明朗快活でバランスのいい音です。NS-1000Mにとっては、B-2xで鳴らされるよりもB-5で鳴らしてもらえるほうが幸せに違いない…と思うほどベストなマッチングです。

A-2000aの場合は、プリメインアンプなので、B-2x単体との比較ではなく、C-2x+B-2xのコンビネーションとの比較になりますが、とにかく“とても良い音のアンプ”というのが第一印象です。NS-1000MのほかにNS-1 ClassicsとQUAD ESL-63を鳴らしてみても、やはり、非常に良いアンプだということがわかります。

A-2000aは、良い意味で非常に優等生的。プログラムソースを選ばず、しかしその違いを鳴らし分ける…。そんな感じです。だから、おそらく、客観的には、私の現有アンプ中、最も良い音だと思います。ただ、C-2x+B-2xと比べると、ほんのわずかな差ですが、音が硬いような気がします。

B-5やA-2000aで聴いた後、C-2x+B-2xの組み合わせに戻して感じるのは“やわらかさ”と“静かさ”です。この“やわらかさ”は、C-2aをC-2xに替えたときに感じた“やわらかさ”と同じものです。でも“静かさ”に気がついたのは最近のこと。C-2x+B-2xだけを聴いているときは、そんなことを感じたことはなかったのに、しばらく他のアンプで聴いた後、C-2x+B-2xの組み合わせに戻すと、まるで部屋がデッドになったのでは…と思うほど静かに感じるから不思議です。

で、この静かなアンプで、静かさに定評のあるQUAD ESL-63を鳴らすとどうなるか…。いや、まあ、そういうふうに順序だてて考えたのではありませんが、私は、C-2xに続いてB-2xを手に入れた頃から、この組み合わせでESL-63を鳴らしてみたい…と思っていました。そして、このほど、ようやくESL-63を手に入れたことにより、十数年間思い続けた夢の組み合わせが実現したわけです。

QUAD ESL-63については、セッティングが難しいとか、パワーアンプを選ぶとか、壊れやすいとか、今までさんざんいろんな話を聞いてきました。でも、少なくともパワーアンプに関しては、B-2xは、何の問題もなく軽々と、そして、恐ろしく正確にESL-63をドライブしています。

プログラムソース(CD)には入っているけれど、私の現有装置の組み合わせのなかでは、GT-CD1+C-2x+B-2x+ESL-63という4点セットでしか聞けない音、というのがたくさんあります。もちろん、世の中には、もっとたくさんの音が出てくる装置もあるに違いありません。しかし、今の私には、これだけ出てくれれば十分です。

この組み合わせが、最も得意とするのはピアノの右手でしょう。いろんなオーディオ機器の試聴に使っているドイツ・グラモフォン盤、フリードリッヒ・グルダ+クラウディオ・アバド+ウィーン・フィル、モーツァルト・ピアノ協奏曲第27番Kv.595の、第一楽章のカデンツァのトリルやアルペジオの再生ぶりには、ただただ驚くばかりです。(2001年6月)

QUAD壊れる/直る

ESL-63がやって来てからというもの、“ああ、何ていい音なんだろう…”と、聴き惚れる日々が続いていました。ところが、やってきてまだ1ヵ月も経たない、ある梅雨の日のこと。窓側に置いた左側スピーカーがわずかにビビったと思った私は、慌ててすべてのオーディオ機器の電源を落としました。

あとは…、ESLをご存じのかたなら誰もがご想像のとおり。恐々電源を再投入してみると、見事な雨だれの音。ポタッ、ポタッ…なんて生やさしい雨漏りではありません。バラバラバラ、ダーッ…っと、雨だれでなければ、緩んだ太鼓の上に大量の小豆をぶちまけた音、とでも形容すればいいでしょうか。

大事なオートバイを盗られたわずか5日後に、同じくらい大事なスピーカーが壊れるなんて…。このダブルパンチは強烈でした。かなり落ち込みました。でも、“どうしよう…”という迷いはありませんでした。すぐにサウンドボックスさんに電話をした私は、症状を告げ、修理をお願いしました。

待つこと約1ヵ月半。ようやく修理の順番が回ってきたとの連絡があり、すぐに現物を発送しました。そしてわずか5日後に修理完了の連絡があり、発送から8日後の朝には、早くも修理完了品を受け取ることができました。待ち期間は少々長かったけれど、この迅速な対応には痛く感激しました。それに、部品代、工賃、送料を合わせて約7万円という価格も、安くはないにしても、十分に納得できます。

何度かの電話でのやりとりで、サウンドボックスさんに、使いこなしや使用上の注意事項などを親切に教えていただけたのも幸運でした。ESL-63との付き合いの短い私には、とても参考になりました。

「今回はとりあえず破損したエレメント1枚だけ交換しましたが、なにぶん古いロットなので、いつまた壊れるかわかりませんよ…」と言われました。でも、気に入ったモノに対して諦めの悪い私は、どこかでペアの片割れを安く手に入れて、今ある2本と合わせて3本でメンテナンスのローテーションを組もうか…などと考えています。

それはともかく、ESL-63が戻ってきてからは、再び、その音に聴き惚れる日々が続いています。ピアノの右手は相変わらずほれぼれするような鳴りかたをし、テノールの声も真迫モノです。クラシック系の楽器で唯一苦手なのは、実はバイオリンかもしれません。それなりに鳴りますが、とくに感銘的ではないといったレベルです。

スピーカーケーブルは、オルトフォンの6.7N SPK 500。最初これに替えたときは耳から血が出るかと思いました。中高域のエネルギーの強烈さ! 今までいろんなスピーカーケーブルを試してみて、替えるたびに“ほほう、けっこう音って変わるんだなぁ…”と思ったのですが、こいつはそんなレベルを超越していました。

聴きはじめて2〜3日は、元のケーブルに戻すことも考えましたが、聴き込むうちに気に入ってしまい、今では、もう、他のスピーカーケーブルを使うことなど考えられません。グルダのピアノはますます冴え、プリンツのクラリネットも、今まで以上に息づかいがわかるようになりました。(2002年3月)

まずはじめに動きやすさありき

私は、ESL-63の音というのを、外では一度しか聴いたことがありません。上に書いた、テレーゼ店内のESL-63proだけ。にもかかわらず、他のスピーカーにはほとんど目もくれず、“いつかはESL-63を自分のものに…”と、長い間思い続けて来られたのには、2つの理由があります。

ひとつはその構造。簡単に言うと“振動板の動きやすさ”です。ボイスコイル+振動板で構成されるスピーカーとは違い、ESL-63をはじめとするコンデンサー型スピーカーは、振動板そのものが電気回路の一部で、しかもその全面に駆動力がかかるわけですから、動きやすいのはむしろ当然ともいえます。

電気信号を空気の振動に変換するのがスピーカーの役割ですから、動きやすければ動きやすいほど良い…というのが私の考えです。動きにくい振動板を力づくで動かそうとして、超強力な磁気回路を採用したスピーカーもありますが、その場合、今度は、いったん動きだした振動板の制動が大変になります。

動きやすいものは止まりやすく、動きにくいものは止まりにくい。このあたりはオートバイの足周りのセッティングと似ています。ただ、オートバイでもオーディオでも、動きにくいものを力づくで動かし、動きすぎたらそれを力づくで抑えるのもまた、非常に楽しく、やりがいがあるような気がします。いや、実は、そっちにこそオーディオの醍醐味があるのはわかっていて、泥沼にはまりたくないというのが正直なところです。

2つの理由のうち、もうひとつは、極めて情緒的なものです。イギリス製だから…というのがそれです。1963年に構想を練りはじめたからESL-63という型番になったそうですが、発売までに10年以上の歳月をかけ、ようやく満足のできるものを発売した…なんて話を聞いただけで、ヨーロッパかぶれの私は、非常に興味をそそられます。(2003年3月)

2004年10月。ESL-63、また壊れました。今度は振動板2枚交換、他で14万円。う〜む、年間維持費5万円…。バイクやクルマだったらもっとかかるよなぁ…。この話は、いずれ詳しく。(2005年1月)


ESL-63の修理代金を稼ぐべくヤフー・オークションで物を売りまくり、余った金額で、いつか聴いてみたいと思っていたCDX-2020を入手。

CDX-2200→CDX-10000→CDX-2000…と続いたヤマハの高級マルチビットCDプレイヤーの最終モデルだけあって、分解能の高さはさすがです。GT-CD1以上に感じられます。ホール感の再現性や“やわらかさ”では負けますが、CDを分析的に聴きたいときにはCDX-2020のほうが適しています。フィリップス盤とのマッチングが良く、CDX-2020で聴いた後にGT-CD1で聴くと、フィリップス盤に限り、左右のスピーカーの間に靄か霞みたいなものが漂っているような感じがします。あ〜、オーディオは奥が深い。(2005年2月)


■愛聴盤
モーツァルト クラリネット協奏曲 Kv.622
  アルフレート・プリンツ、ウィーン・フィル、カール・ベーム
  ドイツ・グラモフォン
何といっても、これが私の最も好きな曲。あまりに頻繁に聴いているため、この曲を聴くと私を思い出す知人も多いとか。この曲についてではありませんが「はい、陛下、音符は必要な数だけございます」(つまり、無駄な音はない)と言ったと伝えられるモーツァルトの音楽の真骨頂だと思います。ただただ曲全体の美しさに浸って聴くこともあれば、スコアを見ながらモーツァルトの才能に感服しつつ聴いていることもあります。なぜか安部公房の小説に通じる天才性を感じる…などと書き出すと話が終わらなくなりますね。はい、この話はやめときましょう。モーツァルトが作ったこの曲が好きなのはもちろんですが、曲、演奏、レコーディングを含め、この録音自体が一つの芸術作品だと思います。アナログレコードで3枚、CDで3枚、同じ録音のを買ったほどのお気に入り。残念ながら、GT-CD1+C-2x+B-2x+ESL-63の組み合わせは、この録音を、私の望みどおりには再生してくれません。余裕があれば、この録音のためだけにセカンドシステムを組みたいと思っています。

モーツァルト ピアノ協奏曲第27番 Kv.595
  フリードリッヒ・グルダ、ウィーン・フィル、クラウディオ・アバド
  ドイツ・グラモフォン
モーツァルトのピアノ協奏曲には、好きなものが多いのですが、これとKv.488が私のベスト2です。構築美という点ではクラリネット協奏曲には適いませんが、美しさというか汚れのなさでは、これに優る曲はないような気がします。グルダのキレのある演奏が透明感を引き立てていると思います。GT-CD1+C-2x+B-2x+ESL-63の組み合わせで、最もうまく再生できる録音の一つです。第一楽章のカデンツァの再生ぶりは圧巻です。

モーツァルト ピアノ協奏曲第23番 Kv.488
  マウリツィオ・ポリーニ、ウィーン・フィル、カール・ベーム
  ドイツ・グラモフォン
曲としては、構築の確かさと楽しさがお気に入り。第三楽章冒頭のファゴットをはじめ、各所に散りばめられた管楽器の音色とリズム感を、それらそく再生できればいいのですが、私の装置ではなかなか難しいようです。その代わり、この録音に限ったことかもしれませんが、オーケストラのバイオリンの響きは、私の装置としては珍しく、なかなかうまく再生できています。

モーツァルト 交響曲第39番 Kv.543
  カール・ベーム、ウィーン・フィル
  ドイツ・グラモフォン
後期3大交響曲は全部好きなのですが、どれか一つといわれると、僅差でこれ…って感じです。第一楽章と第四楽章を聴くと元気が出ます。とくに第一楽章の重々しい序奏が終わり、続いて現われるアレグロの最初の部分が最も好きなところ。暖機運転が終わった愛車を駆り、山に向かうハイウェイを、朝もやを切り裂いて全開で駆け抜ける…みたいな高揚感に浸れます。ベームならではの情緒たっぷりの第二楽章も、この演奏の好きなところです。残念ながら、私の装置では、第一楽章をそれらしく雄大に鳴らすことはできません。

モーツァルト コンサート・アリア Kv.505
“どうしてあなたを忘れられよう − 恐れないで、いとしい人よ”
  テレサ・ベルガンサ、ジェフリー・パーソンズ
  ジョン・プリッチャード、ロンドン交響楽団
  デッカ−ロンドン(キングレコード)
フィガロの結婚の初演でスザンナ役を歌ったイギリスのナンシー・ストレース嬢。彼女がウィーンを去ってイギリスに帰ることになり、その送別演奏会のために作曲し、モーツァルト自身がピアノを弾いたと伝えられる曲。ストレース嬢こそ、モーツァルトが本気で恋した(本気じゃないのは、いっぱいあったみたいですが)最初で最後の女性だった…という説もありますが、この曲を聴くと、なるほど…と思えます。この曲が入ったCDのタイトルは“Teresa Berganza sings Mozart”で、フィガロ、ティトゥス、コシの3つのオペラのアリアも入っています。デジタル化のリマスタリングが上手かったのか、1962年の録音とは思えぬ良い音で鳴っています。私は昔からテレサ・ベルガンサの声が好きで、モーツァルトのオペラのレコードは、まず、彼女がキャストに入ってるものから買い揃えていきました。セビリアの理髪師のロジーナを歌っている、姉妹盤“Teresa Berganza sings Rossini”もお気に入り。

モーツァルト サリエリのオペラ“ヴェネツィアの市”の中の
“わが愛しのアドーネ”による6つの変奏曲 Kv.180
  ワルター・ショダック
  LE CHANT DU MONDE(仏)
情熱ほとばしるショダックの演奏が最高。原曲については諸説あるようですが、この演奏を聴くと、間違いなくイタリアの歌! …って気がします。NS-1000Mのときはあまり聴かなかったのですが、ESL-63にしてからは頻繁に聴くようになりました。陶酔しきって、汗を散らしながら弾いているのが目に見えるようです。響きの良いホールで、しかしオンマイク気味でホールトーンを抑えめにしたピアノの録音が、GT-CD1+C-2x+B-2x+ESL-63の組み合わせには向いているのではないかと思います。

モーツァルト ピアノソナタ Kv.333
  内田光子
  フィリップス
ピアノ・ソナタにも好きな曲が多く、中でも最も好きなのがこれ。いろんな盤を聴きましたが、内田光子さんのが最もリズムが正確で、この曲の良さを引き出していると思います。…といいつつ、ホロヴィッツ盤(録音風景がTV放映されたKv.488とのカップリング)の、ろれつの回らなさもまた楽し、です。NS-1000Mのときはしょっちゅう聴いていましたが、ESL-63にしてからは聴く機会が減りました。フィリップスがモニターに使っていたスピーカーのくせに、どうも私のESL-63はフィリップス盤とのマッチングが良くないようです。パワーアンプまでの機器が全然違うからでしょう。私が持っているフィリップス盤の中で最もうまく再生できるのは、ヘブラーの戴冠式だったりします。ズンドコズンドコうるさい鳴り方ですが…。

モーツァルト 歌劇“魔笛” Kv.620
  ディートリッヒ・フィッシャー=ディスカウ、リサ・オットー、他
  カール・ベーム、ベルリン・フィル
  ドイツ・グラモフォン
モーツァルトのオペラは、魔笛、フィガロの結婚、ドン・ジョバンニあたりが好きです。フィッシャー=ディスカウのパパゲーノは明らかにミスキャストで、あんなにかしこまったしかめっ面のパパゲーノは、録音だから許されたという感じです。ただ、私の現有装置とのマッチングは最高で、パパゲーノとパパゲーナの“パ・パ・パ”など、とてもうまく再生してくれるので、ときどき大音量で、口の動きが見えるかのような錯覚を楽しんでいます。こういう聴き方には、生真面目なフィッシャー=ディスカウの歌い方が適しています(笑)。

モーツァルト ディベルティメント Kv.563
  デーネシュ・コヴァーチュ、ゲーザ・ネーメト、エデ・バンダ
  HUNGAROTON HRC072
機会音楽として作曲されたモーツァルトの一連のディベルティメントシリーズとは違い、これはバイオリン、ビオラ、チェロによる三重奏曲。第一、第三、第六のアレグロ楽章がとくに好きです。グリュミオー・トリオのフィリップス盤も持っていますが、こちらのほうが断然お気に入りです。やはりフィリップス盤との相性が良くないのか、元々オンマイク気味の録音が好きなのか…。しかし、NS-1000Mではそこそこうまく鳴っていたのに、ESL-63ではやはりダメです。バイオリン、かく鳴るべし…という要求が高すぎるのかもしれませんね。今の自分の装置に、バイオリン属の楽器の、胴体の木目や艶っぽい色合いが見えるような鳴り方を期待するのが無理なのかもしれません。

モーツァルト ディベルティメント Kv.439b
  カールマーン・ベルケシュ、イシュトヴァーン・マリ、ジョルジ・ホルトバージ
  HUNGAROTON HCD 11985-2
2本のクラリネットとファゴット(または3本のバセットホルン)のためのディベルティメント。1番から6番まであり、それぞれ5楽章からなるという説や、6番を除外した25曲の小品集とする説など、曲の成り立ちや構成に関しては諸説紛々。でも、そんなことはどうだっていいと思わせる、ケーゲルシュタット・トリオに通ずる楽しさに溢れ、しかも、もっと肩の力を抜いた気軽な小曲の集まり。独墺の民謡っぽい旋律なんだけど、どこか東方の騎馬民族の影響を感じるぞ…などと考えながら、よく聴いています。

モーツァルト アイネ・クライネ・ナハトムジーク Kv.525
  ウィリー・ボスコフスキー、ウィーン・モーツァルト合奏団
  デッカ
幼稚園の頃から現在まで、やっぱりこれは欠かせません。レコードもCDも、いろんな奏者のを聴きましたが、これに優る名演奏はないと思います。ちょうど音楽CDがこの世に現われた頃、キングレコードが最後にプレスしたボスコフスキーのディベルティメント/セレナーデシリーズを、各地のレコード店を回って買い漁ったのを思い出します。ボスコフスキーの罪は、モーツァルトのディベルティメント、セレナーデ、舞曲、行進曲に関して、一度聴いてしまうと、他の奏者のを聴こうという気にさせないことです(笑)。CDになってからは、再びキングレコードが販売した舞曲/行進曲の8枚組と、ポリドールに移ってからのセレナーデ/ディベルティメントの9枚組に、かつて買い漁ったレコードに入っている全曲が収められていますが、CDのセットってのは、買うのも持ってるのも、なんだか味気なくていけませんね。

Strauss Waltzes 2枚組
  ウィーン・フィル、ウィリー・ボスコフスキー
  デッカ 443 473-2
デッカの12枚組から、有名なワルツだけを取り出して2枚に収めたのがこれ。現有装置での鳴りっぷりはイマイチで、もっぱら仕事中のBGMとして流しています。

あ〜、しかし、こんなの書き出したらキリがありませんね。愛聴盤を含む音楽の話は、いずれ別項にまとめてみたいと思っています。
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:OZJjwnFvifkJ:www.europark.com/yoshi/audio.htm+&cd=14&hl=ja&ct=clnk&gl=jp


32. 中川隆[-13428] koaQ7Jey 2018年7月10日 09:18:34 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-16423]

アナログ ラインケーブルのお薦め品


アナログ ラインケーブル(インターコネクトケーブル) BELDEN 8412 
アメリカ録音の再生用 
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/878.html

アナログ ラインケーブル(インターコネクトケーブル) VITAL VAM-265
デッカ、EMI等のイギリス録音の再生用   
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/879.html

アナログ ラインケーブル(インターコネクトケーブル) neumann ケーブル
ドイツ・グラモフォン等のヨーロッパ録音の再生用
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/880.html

音がわからないアホ・オーディオマニアが良く引用する「オーディオの科学」の何処がおかしいか
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/881.html


33. 中川隆[-13826] koaQ7Jey 2018年7月29日 16:53:02 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-17383]

音の良いDAC、インターフェース
Posted on 2014/12/6 Saturday by yohine
http://innocent-key.com/wordpress/?p=2302


yohineです。今でもオーディオインターフェース関係の検索が結構あるので、あれから知り得た音の良いDACとかの情報を上げたいと思います。業務機だけじゃなくてイベントでちゃんと聴き比べることが出来た高級機も含めたいと思います。価格帯が大分上がってきているので購入は厳しいと思いますけれども。実際にはここに紹介した以外でも面白い音のDACは他にもありますが、ここではある程度妥当な順位付けが出来ない機材は出来るだけ省いています。

最近だと安くても測定性能の良いオーディオインターフェースが多いのですが、中身の素子は世代交代で新しいものが安く良くなっているので、安いものでも性能は当然ながら新しいものが良いです。しかし測定だけじゃなくて実際にある程度以上の音質を確保しようと思うと結構出費が必要です。特に耳で聞いた音質は測定だけじゃわかりません。音質の良い物を集めていくと超高額品ばかりになってしまいますが、それはアナログ回路の部分が重要だからでしょう。実際に上位に来ている製品は特殊な設計のものばかりです。IC付けただけのものと比べたらそれは開発や量産にコストがかかります。

この順位は一部の例外をのぞいて基本的に分離の良さが第一で、次に音の癖の出方が基準です。順位にはオーディオ的な高級機も含まれていますが基本的にモニター的な性能で評価はしているつもりです。なお聞き取りの環境の関係でヘッドフォン出力での比較がメインになっていますので実際に比較できているのは機材の性能の一部に過ぎません。AD/DAではAD部に力を入れている製品もあるのでその部分はわかりません。また聞き取りは個人の主観なので評価軸や印象は人によって大きく変わる可能性があります。ですのであくまでも参考程度としてください。

それでは順位で良かったものから紹介したいと思います。


2016年7月8日

情報が古くなってきたので、最近の情報を追加したいと思います。一部過去の経験からの類推もありますため、あまり比較としては現実的な話ではない部分もありますので、一つの参考としてお願いしたく思います。

現時点で世界最高峰はおそらくMSB Select DACです。次はChord DAVEです。Select DACは聞いたことがありませんが一つだけ根拠があります。DAVEは実際に試聴経験があるからです。DAVEはかつて聞いたことがないようなクオリティでした。なので時点では正直下記ランキング内ではこれら最新機種と比較できるレベルに有るものは無いと思っています。(おそらくHugoレベルでも5位以下のDACと比較して同等かそれ以上でしょう)

その一つの根拠となるのはこちらの測定値です。

Select-90db-Graph

Select DACは現在最高峰の測定データを持つDACです。もちろん測定値が全てではないのですが、この領域となると絶対的な設計品質やノイズ対策の徹底された製品クオリティの差が明らかなほど超ハイレベルな世界です。実際に-160dBV以下となるともう空中の外来ノイズのほうがよほど大きくなるので、対象を正しく測定することも難しいような世界です。もちろん測定値は絶対的な指標ではないですが、ここまで圧倒的に良ければ聴感でも結果が良いという確率は上がります。あくまで確率ですが。

次にDAVEの測定値を見てみます。こちらも超優秀です。MSBでいえばDiamond DACと近いレベルです。下記ランキングでのMSB Platinum DACはこの図ではAnalog DACと最も近い領域ですので、もうPlatinum DACよりDAVEがより優れている可能性はかなり高いと考えています。実際に音質で圧倒的インパクトが有ったのはDAVEです。Select DACはさらに上を言っている可能性があると考えています。

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実は先日DAVEを購入したのですが、納期が長いのでまだ届いていません。届いたら自作品のAK4495Sと直接厳密比較してみたいと思います。その時こちらの記事にも追記予定です。

1.Lavry Engineering DA924

da924-0-lavry-engineering

2012年のフジヤエービックのDAC試聴会で聞きました。単体DACの業務機です。Lavry Goldともいわれているみたいです。自分はこのイベントでしか実物を見たことがありません。

これは他とはちょっと異質な音で非常に滑らかな音です。特別な特徴がなく、どうだ癖がないだろう!って言わんばかりの音です。マルチビットのDACらしいのですが、同じような自作のフルディスクリートマルチビットMSBモジュールを使ったDACともまたぜんぜん違う音でした。というかこのDACと似たような音がする機材は聞いたことがありません。すごく余裕が有る、少し軽やかだけどしっかりした音です。

表現が難しいのですがパッと聞いてごく普通の音に聞こえるのですが、この普通の音を出すのがすごく難しいです。どこをとっても上質です。言葉で説明しようとすると特に特徴がない音になってしまうのですが、トータルでは独特の魅力を感じました。分離の良し悪しとか全然気になりません。それくらいバランスが良い音です。これは90年台の機材なのですが古さを全く感じさせません。登場した時代を考えると、時代を超えた名機としか言いようがありません。ということでとくに文句をつけるところもないので一位です。

内部設計についてはこちらに記事がありました。すごいです。

http://audithall.exblog.jp/tags/DAC924/

2.Metric Halo ULN-8

ULN8_Angle

これだけ視聴環境が他と異なります。これはStudio Arte-Refactで聞きました。

これは良かったです。スタジオ主にきいた話だとPrism SoundのOrpheusもこれと同格くらいで別の良さがあるとのことでした。これは分離が良いし駆動力もある音でした。高い音は結構荒くてガサガサしてるので品位とかは全然ないのですが、そんなことは些細なことと言えるくらいに分離が良くて空間の前後感のある音でした。価格も高いが高いだけじゃなくて音も良いです。いいアンプ回路を積んでいるのでしょうか。AD/DAとしての測定特性は極めて突出しているわけではないのですが出音は特性以上に良かったです。中身の写真を見ても普通すぎなので何で音がいいのかよくわかりません。

ちなみにこの当時の自作品としてはDual1792DACとMSBのディスクリートマルチビットモジュールを使ったDACがあったのですが、実際に聴き比べてみるとULN-8には分離で負けてました。この当時(2013初頭)の自作品はまだまだ課題が多かったとはいえ、正直比較するまでマルチチャンネルのIFに負けてしまうとは思いませんでした。なのでLynx Hilo<2013年版自作DAC<ULN-8という順位になります。

3.Playback Designs MPS-3

playback_mps3_angle

これもDAC試聴会で聞きました。分離だけなら1位かもしれませんが、音の方向性があまりにも好みではなかったので3位です。

見た目だけじゃなくて音もすごい硬質でゴリゴリしています。ハイも結構キツ目の音がしていました。なので分離以外はあまり好ましい音色ではなかったのですが、その描写のクオリティは認めざるを得ません。パワフルで固い音なのにやたら空間が広くて分離が良い音でしょうか。

内部ではFPGAで全てDSDに変換され、DSD以降は既存のICを使わないでそのままアナログに変換しているらしいです。その辺りが音質の良さの秘密だと思います。この技術についての情報はこちらにあります。DACモジュールも頑張れば入手できるのかもしれません。

http://www.akdesigninc.com/products_dacmodule.html

4.MSB Platinum DAC

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これと同等品をイーディオで借りたことがあります。DACは完全ディスクリートのマルチビットです。音は3位のプレイバックデザインとある意味似ています。プレイバックとの優劣は分かりませんが固めの音質で分離が非常によく、レンジも広い音でパワフルです。違うのは高域の綺麗さで綺麗さはこちらが上です。こっちは長く聞いていられる音です。トータルのクオリティは申し分ありません。

正直このへんまでの順位は正確じゃないですね。ここまでの機材はどれも相当のハイレベルで、ここから下とは別格と言っていいと思います。

DACモジュールのデータシートはここにあります。同じモジュールを使った自作DACはULN-8に負けてしまいましたが本家のMSBDACはその当時より新しい自作DACよりさらに良かったので実際には本家MSBDACならばULN-8を上回っている可能性も十分にあります。冷静に考えたらディスクリート構成の高級単体DACがマルチチャンネルAD/DAに負けているというのも変な話ですし。もちろん絶対にありえないことではないと思いますが。機会があればULN-8ともう一度厳密に比較してみたいです。

http://www.msbtech.com/oem/mp-acd512.pdf

5. AIT DAC (Dual ES9018)

(2015/01/08追記)大分前からオーディオのコミュニティで一世を風靡しているAIT labo社のDACです。熱烈なファンがいらっしゃいますから、荒れるかもしれないのでタイミングをずらして投稿しました。聞いたのはDSD対応、Dual ES9018仕様の時期のものを自作品、その他いくつかのものと比較して聞いたことがあります。正直価格性能比はかなり高いと思いますし、一線を越えた製品に仕上がっていると思います。ですが4位以上に抜けるような音ではないと感じました。その理由を説明します。

このDACの最大の特徴は高音の綺麗さにあると感じました。このような音は正直他で聞いたことがありません。この点が非常に優秀で多分この中では比較できるのはLavry Gold = DA924だけでしょう。大抵の業務機では高域の綺麗さは二の次で分離重視が基本ですし、オーディオ向け製品はサラっとした聴き心地の良い音に仕上がっていることが多く、このようなつるつるに磨きあげたような音質の製品は他に知りません。この部分の趣向が合えば最良のDACとなるでしょう。開発者は音質について意識していないようですが、徹底した技術と特性追求の結果として、このような個性的な音質に仕上がっていると思いました。

ですが弱点は最後の分離です。十分ハイレベルですが超ハイエンド級ではありません。多分Lynx Hiloと同じくらいです。HiloはCS4398ですがAIT DACはES9018のDualという基本性能で言えば圧倒的に有利(CS4398とES9018は同じ条件ではES9018のほうが分離がいい音)なはずですが抜けきりません。レギュレータの配置を見た限りでは理想状態なのでもっと音の分離が良くてもいいのですがそうでもないです。この辺りAITは突出させたい音の方向性がそもそも違っている設計なことが原因だと思っています。この音質傾向をたとえるならばアルプスのミニデテントが似ています。なめらかで嫌な音を出さないですが、そのかわり情報量が減ります。これと同じ方向性です。もちろんレベルは全然違いますが。

というわけで私自身の評価軸は分離の良し悪しが重要なのでトータルではこの順位という形です。最終的に自作品を超える分離は持っていないと判断したのでこの位置になります。正直一線を越える分離の良さを聞き取るためには訓練が必要ですしほとんどの方は音楽をそこまで解析的に聞く必要がないと思うのでそのような性能は不要かもしれませんが。

5.THETA DSpre

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ビンテージです。友人の引き受けた修理を手伝った時に借りました。古くて特性も良くないのですが、反面実際の出音はかなり良いです。音色はパワフルで濃厚な音というのでしょうか。少し柔らか目で密度の高い音です。90年初頭頃のハードシンセを知っている人なら何となく想像できると思うのですが、とにかくず太くてしっかりした音がでます。独特の雰囲気がありますね。

こういう音は現代の機材ではなかなか出なくなってしまった音色です。時代を考えると分離も驚異的に良いです。こういう古い機材は測定してみると大抵特性は悪いのですが何故か音は良かったりします。オーディオの不思議です。ちなみに自作品はこれより分離については良いので5位にしてあります。

6.Lynx Hilo

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所持品です。現在でも最高峰の測定特性を誇るAD/DAオーディオインターフェースです。マイクプリはないので録音する場合は別途マイクプリがいりますので既に機材を持っている人向けですね。こいつの主な用途は測定用なのでほとんどこれにつないで聞くことはありません(これも自作機のほうが上なので)。

一番の売りと思われる部分は測定の特性です。Lynx Hilo RMAAで検索すると出てきますが測定値は素晴らしく特に低音のSNが驚異的です。100Hz以下は1/fノイズの影響もあってなかなかSNを稼ぐことが難しいのですがこれは最低域まで全く劣化しません。メーカーの測定例でもここまでのデータはなかなか見ません。これは相当気を使った対策をしていると思われます。ですが最近は測定もあまりやってないのでサークルの歌い手さんにレコ用で貸したりしてます。

ちなみにこれも2012年のDAC試聴会で他の機材と同じ条件で聞いたのですが、現場でLavry Goldと同じように全然癖がない音に聞こえました。搭載しているICの世代も新しくLavry Goldよりも繊細でレンジも広い音ですし細部の表現も綺麗なのですが、こちらは比べてしまうとどこか余裕のない必死な音に聞こえました。電源設計の差ですかね?もちろん十分良いのですが実際の音から受ける印象は全然違う感じです。

ちなみにすぐ隣にAntelopeのEclipse384が置いてあったので何度も比較したのですが、Eclipse384よりこちらのほうが緻密でなめらか、細かい音がよくでていたように思います。

7.dCS Debussy

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DAC試聴会で聞きました。 めちゃ高いDACです。これがこの位置なの?と思うのですが、ラインナップ下位機種のせいかそれほど良いとは思いませんでした。基本サラっとした上品な音なのですが、これは色付けの音だと思います。殆どの人は好む音色だと思いますが化粧で粗を隠している感じがします。オーディオでは良くても業務用ではダメな方向性です。といってもこの位置くらいに来るクオリティはあったので、さすがdCSと言った方がいいのかもしれません。

この日は同じ条件での試聴ですから結構まともな比較が出来たと思うのですが基本性能では正直Lynx Hiloのほうが良いと思いました。まぁこれは上品なカラーが最大の特徴だと思いますしリスニングでそれが合うかどうかという機材だと思います。基本性能を求めるならもっと高価な上位に行かないとダメぽいです。

8.Antelope Eclipse384

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Lynx Hiloの隣においてあったので本体のヘッドフォン端子同士で比較したのですが、この条件ではHiloのほうがレンジ、分離、癖の無さ全てにおいて良かったと思います。これはちょっと荒い音質で若干不利な感じがしました。実物は見た目が大きくて迫力があるのですが実際の音での説得力はもうひとつでした。価格はHiloよりずっと高いですが192kまでなら個人的にはHiloを買ったほうがいいんじゃないか?と思いました。

ただしこれはあくまでヘッドフォンでの出音の比較なので単なるアンプ部の質の問題かもしれません。AD/DAのクオリティはもしかしたら良いのかも?と思うのですが、残念ながらRMAAの結果を探したのですが見つかりませんでした。

AD/DAのサンプリングはまだまだ少数派の384k対応らしいので超ハイレゾでレコーディングしたいとかの特殊用途向けにはありかもしれません。

9.Lavry Engineering DA10

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元所持品です。ここから価格帯が一気に下がります。そして順位も怪しくなってきます。とにかくこいつはこの価格帯では分離だけは一番良かったです。Lavry Blueと設計がほぼ同じらしいので業務機としてモニター用の単体DAとしてみたら優秀な方だと思われます。音色としては荒いし品位もないのですけど、とにかく安くて分離重視ならありですね。内蔵アンプも結構力強い音です。中身を見るとICオペアンプも使われているのですがここ以下の製品と比べて一皮むけた音で、これはディスクリートクオリティです。

本当は以前にレビューを書いたFireFace800辺りと比較したいのですが残念ながらそのような機会もなく、DA10はもう売却してしまいましたので比較不能です。でもApogee MiniDACの位置から判断すると、FF800よりはさすがにこっちのほうがいいんじゃないかと予想します。

10.Apogee miniDAC

apogee2

元メンバーのゆうま氏の所持品です。故障した時に自分が修理したのでその時に比較しました。DA10のほうが分離や駆動力などが良いのですが、こちらは元気でメリハリの有る音ですね。以前にApogeeのRosetta200について書いたことがありますがそれを思い出します。Rosetta200はこれよりもう少しいいと思いますが大まかな傾向は同じでしょう。今まで聞いたApogeeは忠実系じゃなくて結構はっきりしたカラーがあるメーカーなので、録音した音が前に出てくるとかそういう方向性を狙ってると思います。業務用として使える基準はクリアしているんじゃないでしょうか。

11.Benchmark DAC1

Benchmark_DAC1_front

昔、話題になったDACです。友人が持っていました。悪くはないのですがDA10と比べると最後の分離で負けています。ぱっと聞いた感じは切れがあって解像度が高いように感じるのですが、奥行とか前後の描写がやや苦手で平面的です。丁度ICオペアンプの限界につまづいている感じの音です。MiniDACとクオリティは近いですが、比べてしまうとこちらは特に音楽性に優れているわけではないのでこの位置になります。測定した特性はDA10よりいいのですが耳で聞いた順位は意外と関係ありません。

12.Fidelix Caprice

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所持品です。重要なのはこれはヘッドフォンでの評価だということです。内蔵DACのクオリティならDA10よりも上の実力はありますがヘッドフォン出力の音の籠もりはどうしようもありません。正直このヘッドフォンアウトでミキシングは不可能です。アルプスのミニデテントボリュームが相当悪さをしています。キツさを消しているのでしょうけど音も消えています。全体的に音色は上品で優しい音がします。リスニングオーディオ用ならいい仕上がりと思います。

その他

DAC試聴会で聞いて覚えているものを書きます。ここで書くものは多分DA10以降のものと同じくらいのクオリティです。DA10は超えている可能性もありますが試聴会当日の印象では明らかにEclipse384、Hilo以下でした。

•Grace Design m903
•Mytek Digital 192DSD-DAC

ここから更に落ちるものはこちらです。こちらはほとんど持ってる機材なのでちゃんと聴き比べてしています。大抵のオーディオインターフェースはこの位置です。だいぶ前なのであやふやですがRMEのFireFace800は以前の印象ではここよりは確実に上に行ける(Benchmark DAC1位?)と思います。

•TC electronic Konnekt24D
•E-mu 0404Usb
•Asus essenceSTX
•RME HDSP9632
•YAMAHA 01V96

ひどかったもの
•Roland UA-4FX

一度借りました。歌い手さんがよく使っていますがこれの音質は最悪です。耳で聞いてわかるノイズがありますし、測定データもひどいです。凄い売れてたみたいですが出来る限りこれを使うのを辞めましょう。
http://innocent-key.com/wordpress/?p=2302


34. 中川隆[-13765] koaQ7Jey 2018年8月02日 09:15:23 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-17446]

【試聴レビュー】中級DAC自宅試聴会レポート 2014/01/01
スレ主 シシノイさん
http://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=17024272/


タイトル通り、高級ヘッドホンアンプ4機種及び中級DAC2機種の試聴機をお借りして、数日程度ですが自宅にて一斉比較試聴、セルフ試聴会を行いましたのでそのレポートを投稿したいと思います。


対象機種は以下の通りです。

HPA:BDI-DC24A-R、KHー07N、DCHPー100、HPAー30W
DAC:sd2.0、MYーD3000

上記機種はいずれも20万円以上の機種の中ではよく名前の挙がる評判機種なのですが、所有者が多い訳でない事もあり、

試聴レビューですら2ちゃんねるの過去スレを漁ったりブログでHP祭りのレポートを探し回らないといけません。価格コムにもアマゾンにもレビューは少ないです。
私自身それに疲れた部分もあり、一念発起して多少の金と労力を掛けてみました。せっかくなので自分の中に溜め込まず試聴レビューを書いておきたいと思った次第です。

今まで何度かイベントやフジヤ等で試聴したことがある機種も含まれていますが、やはり自宅で確認すると全然印象が違ってくるものだと思わされました。
ちなみに当初の目標はなるべく前方定位してくれて癖が少なく、音が明瞭でS/Nの高いものを探して借りました。

【前提条件】

Windows7PC(foobar2000)
→USBケーブル(クリプトン UCーHR0.5)
→HifaceTWOPRO+BusPower-Pro
→同軸ケーブル(SAEC DIGー4000)
→DAC(2機種)
→バランス(SAEC XRー4000)orRCAケーブル(SAEC SL-4000)
→ヘッドホンアンプ(4機種)
→T1(シングル)


●中級DAC試聴レビュー

中級と書くと変かもしれませんが、ピュアにも通じるDACの界隈では30万円のDACでも中級に入るそうです。怖いですね。
なお、上でも書いた通りDACの比較は主にBDI-DC24A-Rで鳴らした場合の差です。

@MYーD3000(グラストーン)

アンプに続いてのエントリー。よくsd2.0と並列で語られているため一度比較してみようと思い立ちました。

試聴機の貸出にはアンプと同様4000円+返送料が必要です。

【音質】
解像度高く聴き疲れしにくいマイルドな鳴らし方で、特に高音の艶は非常に魅力的でした。

音に変な偏りはありませんが、やや高音のほうに目が行くのはやはり艶があるからでしょうか。

気になったのは、sd2.0に比べてやや音場が平面的と感じた事です。(まあsd2.0が立体的すぎるのかもしれませんが)


【その他】
本体が薄く、そして広いです。置く場所を考えなくてはいけないかもしれません。


【試聴総評】
性能は非常に高く、またいつまでも聴いていられる疲れなさは特筆すべき点です。
ただ「このDACじゃなきゃいけない!」と思わせるインパクトにやや欠けていたという印象です。

長期間付き合うなら聴き疲れなさも良いと思いますが、数日間の試聴期間で欲しくなってもらうという点では少しsd2.0より下かもしれません。


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A SOULNOTE sd2.0 D/A Converter

各オーディオ雑誌で大絶賛、ネット評価でも既に地位を確率している感じすらある機種です。果たしてその音はどんなものか興味がありました。
ちなみに一度Joshinで試聴してみた際はアンプをEPA007で鳴らしましたがあまり良さがわかりませんでした。

ただ今回の自宅試聴は違いも良さも分かりました。何せアンプもハイエンドです。
ちなみに自己負担は返送料のみです。


【音質】
凄すぎる。立体感、S/Nの高さ、音像の明瞭さ、前方定位感、そして勿論解像度、全てがハイレベルでした。

癖も少ないのですが、音の張り出し感というか音圧や明瞭さからくる迫力が一音ごとにありました。

気になった点としては、他のアンプで鳴らしている限りではあまり気にならなかったのですが、B

DC24Aで鳴らすとどうも高音やボーカルの艶感をあまり出してこないため曲によっては淡白でつまらなく感じたことです。特にしっとり艶かしく聴きたい女性ボーカルには合いませんでした。

ただロック系や迫力の欲しい曲、また音像感を楽しみたいのであればこれ以上はあまり無いんじゃないかと思わせる説得力のある音です。


【その他】
黒い箱が二つついてきます。写真では上に重ねていますが、どうやらそれぞれ個別で置いた方が音が良いとのことでしたのでそのようにして試聴しました。
また、入力が6系統あるのですがこの内最も音が良いらしい1番(44.1kHz/16bit専用)に音の遅延があります。映像作品を視聴する際にはご注意を。2番以降なら問題ありません。

なおメーカーの方公式でバランスでアンプに接続したほうが音が良いと仰っていました。実際DC24Aに両方繋いでみると、RCAよりバランスのほうが音が良かったと感じます。
(ケーブルの質の差ではないことはSAECケーブルに統一しているため確かです)


【試聴総評】
今回お借りしたアンプDAC合わせて6機種の中で、一番欲しくなったのはこのsd2.0でした。

非常に高価ですが、それを納得させるだけのものを持っています。(私が金額的に出せるかどうかは別問題ですが)
先ほど上で述べた「このDACじゃなきゃいけない!」と思わされたのが決め手です。

一部ではDACの差は小さいと言われていますが、このレベルになってくると流石に分かるものだなと思いました。
例え今回買わなかったとしても、いつか手に入れたいDACです。


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●DAC総評

2機種いずれのDACも良いところがありました。
聴き疲れなさや高音の艶ではMYーD3000、S/Nの高さや立体感、迫力ではsd2.0です。

ロックや元気な曲にはsd2.0、しっとりとして艶の欲しい曲にはMYーD3000でしょう。

そして私が買いたいと思うのは明確にsd2.0でした。解像度はあまり変わりませんが他の求めている部分の性能がsd2.0のほうが高かったからです。


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圭二郎さん 2014/01/02 00:28(1年以上前)
>各オーディオ雑誌で大絶賛、ネット評価でも既に地位を確率している感じすらある機種です。

ピュア板ではお馴染みと言うかピュア板が火を付けたSOUL NOTEですが、中々ヘッドフォン板では話題に載らないので大変珍しいなと思いました。
オーディオ雑誌で大絶賛と言うか、炭山先生と林先生だけですが(笑)

>特にしっとり艶かしく聴きたい女性ボーカルには合いませんでした。
>ただロック系や迫力の欲しい曲、また音像感を楽しみたいのであれば
>これ以上はあまり無いんじゃないかと思わせる説得力のある音です。

まさに。仰る通り。
クラシックファンにはまったく受けないですが、嵌る人には嵌りますし、試聴会には毎回参加しますが、ノジマの試聴会の中では一番参加者が多いですね。
鈴木氏が作りたい音を作っていますから、鈴木氏のポリシーが賛同出来れば嵌る音だと思いますね。

もう少し話題に出ていいメーカーですが、シンノイさんがレポートしてくれたので注目度が上がればいいなと思いました。

スレ主 シシノイさん 2014/01/02 01:06(1年以上前)
>圭二郎さん

元々SOULNOTE自体ピュア側を想定して色々と製品作っているようですしね。
特に価格.comのヘッドホン板ではあまり話題になっていませんね。2ちゃんねるのヘッドホン関係スレではたまーに名前が挙がっているのですが。

そもそも100万円の製品とかが普通にあるピュアと違い、ヘッドホンを買う層自体が30万円なんて大金そうそう気楽に出せないというのもあると思います。(私も含めて)

絶賛されているプロはそのお二方でしたか、そういえばそうかも(笑)

音の方は圭二郎さんも同じように感じられていたようで、ちょっと自分の耳に自信が持てました。

確かにクラシック系は他のもののほうがいいでしょうね。それでも試聴会に人が多いのは人気の証拠のようで。

私のレポート程度ではさほど影響力は無いと思いますが、良いものはもっと広まってもらいたいものですね。その辺の願いも込めたレポートではありました。ご返信ありがとうございました。
http://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=17024272/


35. 中川隆[-13764] koaQ7Jey 2018年8月02日 09:20:02 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-17446]

【第二弾】高級HPアンプ&中級DAC自宅試聴会レポート 2014/02/15
スレ主 シシノイさん
http://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=17196526/


タイトル通り、前回行った自宅試聴の第二弾です。

前回:http://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=17024272/

高級ヘッドホンアンプ2機種及び中級DAC2機種の試聴機をお借りして、
数日程度ですが自宅にて一斉比較試聴、セルフ試聴会を行いましたのでそのレポートを投稿したいと思います。

2回目の対象機種は以下の通りです。

HPA:model370、KHー07N、KH-05N
DAC:AIT Labo DAC(duaal ES9081 fullbalance DAC)、ArcadiaDA(Model II DAC)、sd2.0

上記機種は前回は未だ知らなかったものと、前回借りておけば良かったと思ったものです。
前回から引き続きのリファレンスとして KH-07N と SOULNOTE sd2.0 をご招待しました。


【前提条件】

Windows7PC(foobar2000)
→USBケーブル(クリプトン UCーHR0.5)
→HifaceTWOPRO+BusPower-Pro
→同軸ケーブル(SAEC DIGー4000)
→DAC
→RCAケーブル(AT-EA1000)
→ヘッドホンアンプ
→T1 or HD800


●DAC試聴レビュー

今回は片方は中級とはいえない価格ですが、どちらもガレージメーカーというハードルの高さもありながら注目されており気になりました。ということで善は急げで行動してみました。


@ArcadiaDA(Model II DAC)(amama)

オークションか直販という謎の販売方法と知名度の低さで様子見の人が多いかと思われるこの機種。最近某記事ででっかい提灯を掲げられていたので気になりお借りさせていただきました。

前回今回の中で最安値となる12万円のDAC、チップはかなり良いものを積んでいるので期待したいです。ぶっちゃけDAC単体に30万円を出すと懐事情が大変な事になるのでこの辺で妥協したいと言う強い想い付き。


【音質】
解像度高く、やや硬めで押し出し感の強い音です。
特に音像感という意味ではなかなかで、他の15万クラスのDACとの比較は出来ませんが、悪くない出来だと感じました。

気になったのは音の窮屈さ。特にボーカルはかなり近く、また下手に輪郭が明瞭なのと音場が狭いのも相俟って聴いていて全体的に窮屈さを感じます。

AITDACやsd2.0に切り替えるとその窮屈さから開放される感覚が良く分かります。
個人的にはココが致命傷。欲しいと思えない点でした。まあ比較している機種がどれもミドルクラスの中でさえ評判の良い化け物ばかりなので可愛そうなことをしているのは重々承知です。


【その他】
中の人いわくシングルチップのUは明るい音、デュアルチップのWは大人しい音なんだとか。一応中の人的にはUのほうがお薦めのような感じでした。
本体は仕上げが綺麗でかなり所有欲を満たします。

【試聴総評】
下克上を期待してみましたが流石に世の中そんなに甘くはありませんでした。
前方定位感や広がりを求めての自宅試聴だったということもあり、今回このDACは候補から外れそうです。

価格を考えれば良い機種なのでしょうし、出来れば同価格帯での比較をしてあげるべきだと思います。

例えば2ちゃんねるの該当スレのようにAITとamamaでどっちが良いの?みたいな話であれば紛れも無くAITです。ですが倍半分の差があるかは疑問ですし(高いものって大体そうですけどね)、同価格帯の比較ならどうなるかは個人的にも興味があります。


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A AIT Labo DAC(duaal ES9081 fullbalance DAC)

なんだか怪しげなサイト、キット販売というよく分からない手法でハードルの高さはかなりのものなのですが、音が良いとのレビューが散見されるため気になっておりました。完成版の購入も可能なようで、組み立てまでをお願いすると大体25万〜30万円くらい(オプション次第)のようです。

【音質】
味付けなく、演出なく、何もしないでおこうとしていることが良く分かる音です。原音忠実性、という意味であればかなり良い機種だと感じました。
ただし試聴レビュー等でたまにみかけるS/Nの良さについてはsd2.0のほうが上だと感じます。

気になったのはそのあまりの冷静さ。モニター的ですらない不思議な中庸な音調なのですが、どこかしらけていると言うかそっけないというかそういう印象を受けました。音楽的というより理系的。

製作者が何一つ味付けを意図せず、ひたすらデータ的な部分を理詰めしていった結果が良く垣間見える例だと思います。

また一つの特徴としてリアルタイムDSD変換があるのですが、差はありますが良し悪しというよりも好みの差だと思いました。


【その他】
何一つオーラの無い本体が特徴です。それもそのはず、この箱はそこいらで売っている汎用品です。キット販売を主軸としている作者ならでわのその徹底っぷりは面白味すらあります。


【試聴総評】
かなり良い機種だと感じました。
何一つ味付けをして欲しくない、メーカーの意図なんぞいらないから原音忠実性が欲しいという方の需要を満たす一つだと思います。
オプションも多少選べるので、必要なものだけ盛り込んでみると良いかもしれません。


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●DAC総評

今回の収穫は勿論 AIT のDACでした。

じゃあ前回覇者の SOULNOTE sd2.0 とどっちが欲しいか?は難しい問題です。

比べるなら静と動、何もしない・してくれない AITと積極的に躍動感やS/N感の演出を盛り込む sd2.0。

立体感や前方定位感・S/N感、それと何より聴いていて楽しいのはsd2.0です。そういった演出を何一つ考えていないAITでは分が悪くも見えますが原音忠実さを追い求めるのならAITを選ぶべきだとも思います。それに各要素についてAITはレベルが低いわけではなく、しっかり全体的に良いのです。

今すぐ決めないといけないわけではないので、じっくり考えて楽しみたいですし、そもそもすぐに30万円用意できるかというと微妙なので何年後になるかは分かりません。ですがAITのDACとSOULNOTEのsd2.0は30万円出しても買う価値はあると思います。


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マニアじゃないですさん 2014/02/16 20:47(1年以上前)

ait-labのDAC聞かれましたか!
私も1年以上前から気になっていて、多分試聴してしまうと買ってしまうとの事でまだ未試聴です(笑
味付けの無いDACとの評価ですが、個人的には音の上流はそれが必要と感じています。

私はスピーカ派なので、ヘッドホンにての評価は残念ながらわかりません。
ただこのメーカーさん含め「ガレージメーカー」と言われる方々は「ニッポンの製造業」を、もしかすると世界に強く発信出来る力を持ってイいらっしゃるのではないかと常々思っていました。
部品だけではなくアナログ的な調整が音を確定している。

もっと世間で評価されても良いのではないかと思います。

スレ主 シシノイさん 2014/02/16 22:20(1年以上前)
>マニアじゃないですさん

聴いちゃいましたよAIT。
上流、というかヘッドホン以外はなるべく味付けなしでいて欲しいというのは私も同じです。

日本のガレージメーカーでも世界に通用するところは沢山あると思います。
まあ認められたところで生産量は限界があるのでそこはいかんともし難いのが大量生産メーカーと違うところですが。
http://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=17196526/


36. 中川隆[-13763] koaQ7Jey 2018年8月02日 09:29:50 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-17446]

【購入報告】DCHP-100及び AIT DACレビュー 2014/08/31
スレ主 シシノイさん
http://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=17887952/


このスレは下記URLの試聴レポート第一弾と第二弾のその後の購入報告レビューとなります。

【試聴レビュー】高級HPアンプ&中級DAC自宅試聴会レポート
第一弾→http://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=17024272/
第二弾→http://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=17196526/

実は消費税増税前に2機種、試聴した中から購入しました。
数ヶ月使用し、また何故か手元にあるU-05とも比較してみて大体の素性が分かりましたのでご報告いたします。
購入したのはタイトルの通り以下の機種です。

ヘッドホンアンプ:DCHP-100(オーディオデザイン)
DAC:AIT Labo DAC(AIT Labo)

それぞれについての主な印象は特に大きくは変わらず、試聴でレポートした通りですがその他実際購入して気づいた事を主に記述させていただきます。


●DCHP-100レビュー

【購入の理由】

沢山試聴した中で何故コレを選んだか、については単純です。

「音の味付けが比較的少なく、かつ予算をなるべく抑えられるから」です。まあ20万という価格が果たして抑えられているのかという議論はともかく、他の機種でも良いもの(DCHP-100より音が良いと感じるものも含めて)は勿論ありましたが試聴している中でもこの価格差ならDCHP-100を買っても不満は出ないかなと判断しました。

人間迷ったら「無難」な選択肢に行くものだなあとしみじみ感じております。
そもそも元々の私の軸が色づけが無くフラットのものを求めていたということも根幹にはあるでしょう。

なお、個人的に最大のネックだったデザイン性については妥協しまくりました。それこそメーカーに問い合わせてせめて青色部分だけでも銀に出来ないかと尋ねましたが可能ではあるが金銭的にかなり負担が増えると分かり(所謂特注なので)諦めました。


【音質】
ほぼ第一弾でレポートした通りですが、あまり大きな味付けが無い無色透明志向系です。
依然音の緩さはややあるものの上流で多少締めてみて問題は感じなくなりました。
広がりはほどほどですが、質感は悪くありません。
何より上流の変化に非常に敏感に反応してくれるので何かを変えた時の楽しみが増えました。

なお粗調整ノブは最大にして微調整ノブで音量を調整するのが最も音が良いというレビューを見かけて試してみたところ確かにそんな感じがします。ただし粗調整ノブ最大というのは普通のヘッドホンだと相当音が大きくなるのでT1以外ではあまりその位置にすることが出来ません。


【その他】
アッティネータは使いにくいと思っておりましたが、使い慣れてくると結構いけるものです。
特にお気に入りの機種のボリューム位置を覚えておけば割とすんなり調整が完了します。

また、ヘッドホンを2機種挿せて片方のみ鳴らす機能は案外便利で、片方にT1、片方に装着感重視のヘッドホンを挿しっぱなしにしておいて用途に合わせて切り替えるだけで済む(ついでにアッティネータの粗調整を2段階落とす)というのは結構便利。
無駄に思っていたアンバラ3系統入力についてもDACを複数持っている場合それぞれが挿せるので使わないことも無かったです。

最大の不満はデザインではなくスイッチの位置。何故裏側?ラックに入れるとスイッチを弄るのが不便です。


【総評】
これは買って良かったです。何よりアンバラのヘッドホンアンプについてもうほとんど興味が無くなったというのが最大の利点でした。(残念ながらバランスアンプに興味が出てきてしまっていますが)

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●AIT Labo DAC


【購入の理由】
これまた理由は単純で、色づけの無さの軸を徹底したというのと予算的に単体30万のDACは厳しいかなと思ったからです。

なおAITに組み立てを頼んだら10万円掛かり総額で30万円を超えるので自分で組み込みをする事を決心して注文しました。

注文した仕様(オプション等)としては入力系統は同軸と光のみ、フロントのモニターは無しで切り替えスイッチで同軸と光を選択します。リアルタイムDSD変換やその他細かなものは大体付けて総額で23万円でした。これに10万プラスはキツイですので自分で組み立てて正解。組み込み自体は1〜2時間ちょいで終わりました。一番苦労したのが筐体の組み立てってどういうことなの・・・。


【音質】
これまた既に第二弾でレポートしたのとほぼ変わりませんが味付けのほぼ無い音です。そして他の手持ちのDACや迷った他のDACと比べて音の質感の滑らかさが素晴らしいと感じます。デジタル臭さが少ないとでも言いましょうか。

逆に試聴段階で感じていた点は勿論あり、音にそっけなさと薄さは若干感じます。
また、試聴段階ではおざなりだったリアルタイムDSD変換については色々遊んでみてやはり差は好みの差だと思いました。具体的にはPCMのほうがカッチリして輪郭感のある音。DSDは滑らかでややマイルドな音。私はもうほとんどPCMしか使っていません(理由は後述)

その他ジッター抑制モードの切り替えというのもあり、これも滑らかさ・輪郭感の若干の調整になっており面白いです。


【光と同軸】
試聴時には試せませんでしたがこのAITDACは光入力の音が良いということでファンの間で有名です。

理由はジッター低減がうんたらかんたらとどこかのサイトに解説してあるのでご覧下さい。私にとって理由はどうでも良いので。

光入力は基本的に同軸より音が悪いというのが通説的に扱われている中でこれは面白いと思ったので、試しにサエクのX1という光ケーブルを購入し、元々持っていたサエクのX1と同価格帯の同軸DIG-4000と比較しました。

これも好みの差ではあるのかもしれませんが、光のほうが音がすっきりとして音が良いと感じました。同軸のほうが光よりはすっきり感が少なく、広がりのある音で、これはどうやらDIG-4000自身のキャラクターによるところもあるようです。他の同軸にするとぼんやりというほどではなくなりましたが、光のほうが良いなと感じます。(唯一アクロリンクの5050はバシバシに分離してくるため光より好きになりましたが)

他の光ケーブルを試してはいませんが、少なくとも「光は音が悪い」と言う常識をある程度覆すだけの光入力の良さは魅せてもらったと感じます。

なおUSB入力の良さに言及されているレビューもいくつか見かけましたが残念ながら私の注文したものにはUSB入力を付けなかったので試せません。その点は少し残念です。


【その他】
フロントモニターを設置しなかったため、DSD変換やジッター低減モード変更は筐体の上蓋を開けて中にあるスイッチによる切り替えになります。よって上蓋を開けるために毎回ネジを回すハメになってしまい、非常に面倒なので最近はPCMのジッター低減モードHOLD設定のままで使用しています。この点は予算をケチった弊害ですね。

ただしどこぞのレビューにはモニターがノイズ元になりえるのでスイッチ切り替え型のほうが良いだろうという考察もあったりして、実際はドッチが良かったのかは今となっては分かりません。


【総評】
色々な機能や音に不満はありません。特に最近とある理由で AIT の良さを再認識出来ました。この音の質感・滑らかさはなかなかに得難いのかなと思います。

ただしDCHP-100ほどの「もうこれで他はいらないや」感が無いのはやはりソウルノートのせいです。今でも SOULNOTE sd2.0 の鮮烈な演出された音をもう一度聴いてみたいという欲求は頭から離れません。

【購入総評】
現状のシステムの音は結構気に入っています。なるべく味付けなく、またなるべく音像を得て前方定位を目指したものにある程度近づけていると感じます。あと数センチボーカルが前方定位してくれて、S/N感が sd2.0+OJIスペレベルになれば嬉しいかなというのが今の願望です。

散財が止まらないさん 2015/02/09 18:19(1年以上前)

実はですね、自分の使用DACとHPAもシシノイさんと全く同じ物使ってるんですw
愛用ヘッドホンがT1ってのまで同じで、ROM専でしたがこれは書き込まなければと思い、
初めて返信作業というものをしてる次第であります。

ここまで趣味が似通ってるのに自分の愛用USBケーブルはアコリバのUSB-1.0SPSなのが不思議です。
クリプトンのHRも試したのですが、これは自分に合いませんでしたね〜。
基本的にこのシステムで聴く音楽は楽しくて大満足なんですが、AIT-DACの内部配線材を単線のグレードの高い物に変えたらとかプラグをフルテックのロジウムに変更したらとか考えちゃうのはもう沼と言う名の病気ですよね。

スレ主 シシノイさん 2015/02/10 00:27(1年以上前)
>散財が止まらないさん

お、そちらもAITDAC+DCHP-100+T1ですか奇遇ですね。
USBはケーブルレビューで書いた通りですがアコリバはパワスタPCOCC版以外は基本合わないようで、メーカーの中の人との相性が良くないようです。(後日アコリバの高級電源タップなんかも試聴してみましたが好みでありませんでした)
最近はもっぱらDHLabsのmirageでして、今のところこれで一旦落ち着いている感じです。

内部配線は私も考えておりまして、とりあえず消磁素材なんかを巻きつけたら良いみたいなブログを見つけたのでそんなのはどうかなとか思案してみたり、AITの筐体自体の変更は高いのでインシュとか変更してみたり、色々試行錯誤しています。
近頃はなんせDDC選びが面倒になってきたのでUSB入力を10万かけて付けてみようかなと本気で思案したり色々散財案が尽きませんね。

いずれにせよどっちの機器もそれだけを買って「はい終わり」で終わってくれないやりがいのある機種だなと感じております。


散財が止まらないさん 2015/02/10 18:44(1年以上前)

消磁素材とは多分日立金のファインメットシートだと思うのですが、それでしたら自分は試してみました。

効果はと言うと
正直どうなんですかね・・・お金かけたんだから良くなってるはず?みたいな(爆)
DACの内部では使ってないのですが、PCの筐体とか外部のケーブル類に巻いてみた感じは微妙ですね。
確かに音が変わることは変わるんですが、
でも、果たしてこれが良い方向に変わってるのかは即答でyesと言えないような変化でしたね。

そのお金で内部配線材とRCAプラグ交換した方が確実によくなると思います。

自分もセルフ組み立てで購入したのですが、AITDACの内部配線材を初めて見た時はやっぱりカルチャーショック受けましたしw
実際に画像で事前情報入手しててもショック受けたぐらいですからねぇ・・・
http://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=17887952/


37. 中川隆[-13767] koaQ7Jey 2018年8月02日 16:27:07 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-17470]

Chord DAVE来ました!(とても高額なDAC) - Innocent Key
Posted on 2016/9/11 Sunday by yohine
http://innocent-key.com/wordpress/?p=6825

オーディオインターフェースの比較ページ
http://innocent-key.com/wordpress/?p=2302


で実は購入してしまったと書いたのですが、ついにDAVE来ました!

これは貸出機じゃなくて、購入です。かなり高額品ですので飛び降りる覚悟が必要でした…。なので、これから開封したり改造しても怒られないぞ、と思いながらも超高額品なので当分そんなことは出来そうにありません。

今回はDAVEの再生音をレコーディングした音のアップ、簡易測定値、音質の特徴について前回よりもっと詳しくレビュー、あとはこちらのAK4495Sと比較について触れてみたいと思います。


DAVEの音質のレビュー
http://innocent-key.com/wordpress/?p=5692

は以前にも書いておりますが、前回は店頭で聞き慣れない曲でしたので正確ではない部分がありました。しかし今度はじっくり長時間かけて耳を鳴らした結果について書きたいと思います。

DAVEの音質について

音質に耳がなれるのに3日ほどかかりました。到着した日は良さはわかるのですが全く文章化出来るような感じじゃなくて、漠然とした捉え方でしかなく、しかも音質評価についても何度か評価が変わったのですが、ここにきてようやく印象が落ち着いてきたのでそれについてまとめてみたいと思います。

まずは前回違和感があると書いたDAVEの音質についてですが、この正体は前回書いたようなスイッチング電源による荒れた音質などではなく、全く違うもののようです。自宅で普段聞き慣れた曲を聞くとよくわかるのですが音の荒れ等は全く感じられず、実際にはかなりなめらかな音質であることがわかります。しかし普段とは異なる聞いたことのない「何か」があるという印象だけは残りました。

長時間聴き比べをした結果、わかったのは音に満ち溢れるエネルギーにあるようです。このような音質はDAVEで初めて聞きました。Hugoでは高域で僅かに感じた特徴ですがDAVEは全帯域でエネルギーが溢れます。とにかくDAVEが圧倒している最大の特徴は分離の良さなどよりも、音に宿るエネルギーの強さにあると言えそうです。

音のエネルギーというのは表現が難しいのですが、どのようなタイミングでも乱れずにすべてが正確に立ち上がって消えていく感じです。ハイスピードでありながらトルクが非常に大きいイメージで、音の粒ひとつひとつに押し出すパワーが有り、決して揺らがない、芯がかなり強くしっかりしている印象です。単純な分離の良さだけではなく、一音一音にエネルギーが伴っているので、これは極めてハイクオリティと言わざるを得ません。

通常エネルギー感の向上する典型的な事例はパワーアンプなどで一番わかりやすい電源強化です。しかし電源強化の場合でも音のエネルギーが上がりますが、まず低音が充実する方向からはじまり、次に中高域の透明感が出てくる、という流れになるので今回のケースとはちょっと違います。DAVEの場合は低音が伸びる方向じゃなくて、むしろ中高域に強いエネルギーが集まっている感じで、これはあまり聞いたことがない方向性です。DAVEの場合は低音は量感をあまり感じさせないスマートな描写で、どこまでも伸びている低音というより必要十分の量で収めている感じがしますので電源強化とはちょっと違う気配です。

とにかく、このあふれるエネルギーこそが、どのような曲の中でも異様な分離の良さを維持している一つの理由になっていると思っています。これは単純なS/Nの良さとも違う方向性のように感じています。そしてこのエネルギー感が良く言われる「Chord特有の癖」と言われるものだと思います。しかし癖と言ってしまうと悪いものも含めた広範囲な意味を持ってしまうので、これは設計に何か問題やボトルネックが有るときに現れるような悪い癖とは一線を画する別のものだと認識しておいたほうが良さそうで、突き詰めた結果にじみ出る個性であると言ったほうが良さそうです。

WTAフィルタによる効果か?

確定かどうかはわかりませんが時系列の正確さについての話を思い出します。当方の実験でもTCXO等の高精度クロック(ロージッターではなくて)を使った時の独特の安定感やアタックの力強さはDAVEの方向性と近いものがあるかもしれないと思い当たりました。実際にChord社の指摘する超ロングタップWTAフィルタの優位性の一つにタイミング精度の改善があり、それによって従来のオーディオで必要とされていた高精度クロックを不要化する、という話がありましたので、このエネルギー感はその追求結果なのかもしれません。

WTAフィルタと優位性の話は

別のサイト
http://sandalaudio.blogspot.com/2015/10/chord-mojo-dac.html


に詳しい説明がありますので、そちらを参考にしてもらったほうが良いと思います。

このフィルタ長による音質の違いについてですが、音楽制作者の方にしかわからない例えですが、フィルタ長による音質の違いを確認する方法は、音楽制作用プラグインでFabFilterなどのFIRを使ったEQの設定タップ数を増やしていくと音がどんどんなめらかで張り詰めたような感じになります。あれをさらに突き詰めていくとDAVEのような独特のエネルギー感がある音になるのかもしれません。あくまで一説でしかありませんが、DAVEはフィルタタップ長については圧倒的ですから相応の突出した特徴ある音質に仕上がっていてもおかしくはないです。

これはNOS(ノンオーバーサンプリング)とはまさに真逆の方向性のはずですが、DAVEの音はオーバーサンプリングの方向性を突き詰めたゆえの説得力がある音です。これはNOS派も一度聞いて見る価値はあるように思います。

フィルタの種類とタップ長の音質差

WTAフィルタではないのですが、イコライザーで使用するフィルタの種類とタップ長による聴き比べのための音源を追加しました。曲は下で紹介しているすりーぷ!のものと同じです。

http://innocent-key.com/wordpress/?p=6825

まずこちらがオリジナルの音源で、何もいじっていない「原音」です。これにFabFilterのEQを使って再マスタリングを施します。個人的にオリジナルはピチカートとアコギの低音が物足りないのでボーカルのウィスパーさを残しつつそれらの帯域の厚みを補強するような調整をしてみました。ついでにウィスパーな感じ+ボーカルの中央帯域もオリジナルより強調してみます。

フィルタの種類とタップ長の音質差は派手にEQで調整したほうがわかりやすいのであえて大げさに変化をつけます。画面上ではこんな感じです。そのままEQでブーストすると音割れになってしまうので、Cubase上で-3dBしてからEQ、リミッターという処理です。EQカーブはすべて共通ですがフィルタのパラメータのみ変更して違いを聴き比べてみます。


http://innocent-key.com/wordpress/?p=6825


Zero latency 位相ズレを伴うタイプですがプリエコーの影響がありません。DACではAyre等がこれを推奨しています。普通のアナログEQはすべてこのタイプになります。


FIR Max latency プリエコーがありますが等位相です。最大レイテンシ(最もロングタップ)の設定です。DAVEに最も近いのがこの設定と思われます。

FIR Low latency レイテンシの低いFIRフィルタです。一般的なDACはこれに近い方式です。


AK4495Sと音質の比較

あとはうちのDACとの比較になってしまうのですが、最新のローノイズ電源に変更したAK4495S-DACはDAVEと比べると線が細く繊細で丁寧な描写が印象的です。特に左右の広がりの絶対的な幅、定位の緻密さ、一つ一つの音像の細かさ、これらについてはDAVEと比較して明らかに優位性のある部分でしょうか。左右方向の解像度はこちらのDACが明らかに良かったです(DAVEのクロストークは平凡なので最も超えやすいスペックでしょう)。また音のスピード感も基本的にはですがこちらのもののほうが早く聞こえます。しかしパワーが劣るので音数が増えてくるとスピードの速さを活かせておらず、大雑把な描写に聞こえる部分、混濁する部分が出てきてしまいます。

基礎的な音像自体はDAVEのほうが若干大きいですが、安定感と力量があるため音の多い少ないにかかわらず常に安定した分離、分解能を誇ります。こちらのDACでは音数に依存して音像の大きさがブレる印象です。音数の少ない時はこちらのDACのほうが分離がよく緻密な描写が光りますが、音数が多い&スピードの異なる楽器が入り乱れるときには音像が滲んでやや見通しの悪い部分が出てくるようです。特に音が混濁しやすい中域でわかりやすい差が出やすいようです。DAVEはどのような難易度の音源を持ってきても中域は常にクリアな印象です。

高音の違いは、綺麗さなめらかさエネルギー感の強さ等はDAVEの特徴で、こちらのDACの高音は伸びはあるが色も有るように聞こえました。こちらのものはデジタルフィルタがデフォルトでIIRフィルタを使用しているので高音の原音忠実性は不利ですが、そのかわり中途半端なFIR使用DACにある不鮮明な立ち上がりの副作用も少ないので、若干ですがNOSに近い明瞭な音の立ち上がりと粒立ちになっているはずです。

低音については解像度自体の格差は現状ではさほど感じませんでした。DAVEの低域はHugoと違って痩せた物足りない感じでは全くなく必要十分な低域であると感じさせます。そして十分な重さをまとっていながら非常に軽やかな動きです。反面こちらのDACでは伸びがありますがより重い感じ、というかこれが普通だと思うのでDAVEの低音が軽やかすぎると思いました。こちらのDACもよくある設計のDACと比べると立ち上がり自体のスピードは十分速いように聞こえるのですが、収束速度がブレているのか上記に書いたタイミングの正確さでややズレが有るような重い感じがあります。これは何が理由なのかわかりません。これもタイミング精度が理由でしょうか。

以上です。色々と描写の方向性が異なるので単一システムだけでの聴き比べではわからない部分もたくさんありますので、これから色々なシステムに繋いでみてどのように聞こえるのか比較してみたいです。

測定データ

Lynx HiloにXLR接続でDAVEの出力を接続して取ったものです。測定は音質を示すごく一部でしかないので参考程度です。


http://innocent-key.com/wordpress/?p=6825

素晴らしいのはTHDで、この画像では0.00006%ですが、こちらで測ってもっとも低い状態のときはなんと0.00003%でした。いままで観測史上最高がES9018の0.00005%、AK4495の0.00009%ですので、更に上回るスペックです。AK4495などは最大音量時には悪化してしまいますが、DAVEは常に安定してTHDが低い状態にありますので余裕があります。

しかし気になったのはノイズフロアの高さです。この図で見ると低周波領域では-140dB程度までノイズフロアが上昇しています。内蔵ボリュームの値にかかわらずこのノイズフロアは一定です。そして電源を切るとノイズフロアも下がるのでこのノイズは確かにDAC駆動中のみ出力されていることがわかります。

しかしChord社の公開しているデータ↑ではノイズフロアは-180dBくらいの位置にあったので、これはちょっとおかしいと思います。この違いは何が理由なのでしょうか。

このFFTをよく見ると500Hzから下の低周波のほうで1/fノイズが-150dBくらいまで上がっていますので、こちらのものと比較して測定レンジが10dB程度ずれているとみたら低周波ノイズについては案外妥当なのでしょうが、それでも500Hzくらいから上のノイズフロアはこちらの測定でも-170dBくらいまで下がるはずですから測定限界でも良いはずです。しかしDAVEの1kHz以上のFFTには細かい起伏のようなノイズが乗っていてノイズフロアは下がりきっていません。もうあとは帯域外ノイズの影響の違いが原因くらいしか思いつきませんでした。

今回測定したDAVEのノイズフロアだと、こちらのDACのほうがノイズフロアは低いです。

AK4495_thd1k

自作AK4495 XLR output 1kHz THD

そもそも測定条件が異なるのか、わかりませんが何か要因が有ると思います…。まだ原因特定は出来ていませんので、なにかわかりましたらこちらに書きます。LynxのADCによる測定結果は個人的にかなり信頼をおいているので、測定結果自体が間違っているということはほとんどないと思っています。

測定データを追加しました。


http://innocent-key.com/wordpress/?p=6825

RCAout_DAVE_1Mhz

DAVE 5Mhzレンジのノイズ分布

RCAout_ak4495s_1Mhz

AK4495S 5Mhzレンジのノイズ分布

DAVEの5Mレンジのノイズは17次ノイズシェーピングの影響か、高周波域でかなり高い値を示しています。20kHzいないの値も測定用ローノイズプリアンプ経由で観測してみましたが20kHz以内はHiloの計測結果と大差無しです。DAVEもAK4495SもどちらもノイズフロアはHiloとPicoScopeで同じように観測がされましたので、当方の測定データは妥当だと思われます。

ということで、DAVEの公式測定データはこちらとは前提が全く異なる特殊条件下での測定なのかもしれません。

http://innocent-key.com/wordpress/?p=6825


今回は自作ローノイズマイクプリが完成したので録音環境を一新しました。ハイエンドのDACの音質差を比較するならやはり録音環境もハイエンドレベルでなければなりません。ということで今回の録音構成は次のとおりです。前回の録音よりも録音環境のみならず電源環境やケーブル類を見なおししていますので再生力自体も以前より向上していると思います。とはいえ音質差の一部を切り取って録音しているだけなので現場ほどの音の違いはありません。


•オーディオIF : Lynx Hilo
•マイクプリ:自作品 THAT1580+THAT1571
•マイク : DBX RTA-M * 2
•パワーアンプ : WF-P400(Ncore)
•スピーカ : 特注アルミエンクロージャ大型フロアスピーカ
•ケーブル類 : Speaker&Power=似非Valhalla
•クリーン電源 : PS Audio Power Plant P5


使用音源はこちらです。CDの詳細は画像に元サイトのリンクを貼ってあります。曲が気になったら是非チェックしてみてください。

03.Honey♥Trap
作曲&編曲&作詞:かめりあ
ボーカル:ななひら

このページでは評価と参考用としてショート版です。今回はハイエンドDACの比較なので格調高く2Lのハイレゾ音源の聴き比べを当初考えたのですが、取ってみて意外と違いがわかりにくかったので今回はこちらの音源を使います。ハイレゾでなくとも44.1kで十分違いはわかるようです。しかも今回はmp3でアップしています。

こんなので違いがわかるのか?と思うかもしれませんが、24bitで収録してからそのまま16bitへ変換するのではなくて、Fabfilterのリミッターで16bit用にレンジ圧縮処理をしています。このような処理をしておくことで悪い環境でも違いは聞き取りやすくなっているはずです。ハイレゾ音源の真価を発揮させるためにはちゃんとした再生環境が必要ですが、こうしてダイナミックレンジを圧縮しておくことで微小音が持ち上がり再生環境のレンジが狭くても元録音の情報の再現性を確保できるからです。

これはちょうどCDのマスタリングで行われているテクニックと同様です。特にリミッターの掛かる瞬間などで個別の音の違いが出やすいのでこのあたり注意して聞いてもらうとより良いのではと思います。リミッターはかけ過ぎはもちろんダメですが、程よく使うことで聴感上の情報量を増やすことが出来ます。特に再生環境が貧弱なほど有利です。今回はややかけすぎに調整していますが、そのほうが違いが分かりやすかったのでちょっと潰し気味です。

オーディオ再生のターゲットとしてはかなり高難易度の曲(レンジが広くスピードの早い音が多い)ですが、なかなか良い再生音が取れていると思います。今度マイクをもっとローノイズのものに変更しますので現状より更に録音が良くなることを期待したいです。今回は今までよりも細かい違いが取れていますが、まだまだ現場での音の違いのうち、違いの気配が取れている程度のレベルなので、もっと深いディテールを録音したいです。


http://innocent-key.com/wordpress/?p=6825


2.最新電源(TCXOクロック)AK4495S-DAC


3.Soekris DAM1021 0.02% ディスクリートR2R-DAC

この3番のSoekris DAM 1021は真のマルチビットディスクリートDACです。CS8422からSRCを経由せずに直接デコードされたI2Sを入力しています。個人的にこのDAC基板は購入してみたものの音について全く良いとは思えなかったため未改造デフォルトのままです。一部ではマルチビットDACは非常に定評があるようですが、個人的には合いませんでした。

再生&録音ゲインはできるだけ共通にしてあります。最終的には0.2dB程度の誤差に収まっているはずです。またすべてDAC以外に電子ボリュームなど経由せず直接デジタルボリュームで音量調整し出力しています。本当はカプリース等も加えて比較したかったのですがどこかへ仕舞って見つからなかったので今回は録音することができませんでした。

正直これだけではなかなか相対的な位置づけがわかりにくいですので、参考用に今度安いローエンドクラスのDACの録音データも追加して、DACの音質差はどれくらいなのか参考になるような音源も追加してみたいと思います。

データを追加した時はこのページではなく、オーディオの録音まとめページへ追加としたいと思います。

海外のDAVEレビュー

他社ハイエンドとの詳細な比較があります。英語ですがすごい充実しています。


Chord DAVE Review – Project EvaD (Evaluation DAVE)
https://audiobacon.net/2016/04/15/chord-dave-review-project-evad-evaluation-dave/


http://innocent-key.com/wordpress/?p=6825


38. 中川隆[-13792] koaQ7Jey 2018年8月03日 11:00:53 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-17518]

Chord DAVEと他のDAC試聴してきました - Innocent Key
Posted on 2016/4/16 Saturday by yohine
http://innocent-key.com/wordpress/?p=5692


久しぶりにオーディオ試聴をしてきました。御茶ノ水オーディオユニオンでChord DAVEの展示があったので、厳密比較のため自分のヘッドフォン+音源を持参できいてきました。ショップさまには高額機器を快く試聴をさせていただき感謝いたします。

結論から言えばDAVEは予想よりすごかったです。価格はとても高いのですがさすがにHugoとは次元が違いました。Hugoでは

前回の厳密試聴
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=4081

の結果、自作AK4495S-DACのほうが概ね良かったわけですが、多分ですけどDAVEと比較したら情報量とか解像度については自作DACのほうが不利そうでした。いままでこの部分について集中的に取り組んできたのですが今回はやられている感じがします。

そして単なる解像度以上に、いくつか印象的だったことがあったので、それについて詳しく書きたいとおもいます。DAVEについてはまだまだネットの情報では突っ込んだ試聴レビューが少ないですので、少しでも参考になればと思うところです。とはいえ一個人の感想でしかないですから、いつもどおり内容の信憑性については話半分にてお願いします。

DAVE独自の音質の特徴

•空間の奥行き、分離の良さは過去最高の領域。自作機でも追求してきた方向性なのだが、さらに上を行っているように感じた。

•個性的な音がする。Hugoの時と同じ見えてはいけないものが見えている感じがある。Hugoのときは高音にしか感じなかった癖が、DAVEでは高音だけではなくて全帯域にわたってある。Hugoの音の印象から推測すると、DAVEでも設計で取りきれない癖(スイッチング電源によるもの?)が残っていてそれが常時明瞭に見えすぎている。解像度は少し落ちるが自作AK4495S-DACではこのような粗は見えない。

•古い録音のノイズの聞こえ方が異次元。質の悪いDACでは背景に溶け込み、質の良いDACでは背景にノイズが見える感じだったものが、DAVEでは空中にノイズを散りばめたような見え方をする。録音ノイズをこのように感じたことはかつてない=音質がかつてない到達領域にある可能性が高い。

•音同士の分離と距離感について。いままでは一音一音が地に足がついていて地面から上に生えているイメージだったのに対して、DAVEではそれぞれが完全に宙に浮き、空中で舞っているようだった。これはノイズの印象と似ていて、おそらくS/Nが極めてよくノイズフロアから完全に音が浮かび上がっており、今まで地下にあった舞台裏が見えてしまっている状態ではないか。

•古い録音が異様に鮮明なのは自作機と同じだが、DAVEでは新しい録音のように蘇るわけではなくて別の何か聞いたことのない音。決して生っぽい音じゃなくて欠落したものを欠落したまま綺麗に磨き上げた人工加工物のよう。おそらく録音で削ぎ落とされている情報も欠落した状態のまま異様に鮮明に見えている。凄いと思ったが違和感もあった。


以上です。普段は気になる低音の伸びとか出方については解像度の方に耳を取られてちゃんとチェックできませんでした。もうちょっといろいろな音源を聞きたかったのですが、お店にあった音源がこちらの手持ちと趣向が違うのであまり詳細には確認ができませんでした。

DAVEの解像度は確かに素晴らしかったですが、残念なのは16bitのCD音源では自作機から良くなった領域にはもう有効な情報は何も記録されてなさそうということです。上記の「空中に浮かぶ音」というのはおそらくですが、16bitのノイズフロア以下に録音されている情報が何も存在しなかったために浮いて感じるのではないかと思っています。

これが24bit以上のハイレゾ音源ならDAVEのノイズフロア付近まで情報が記録されていますから、より音源やDACの違いもはっきりするかもしれません。このレベルの機材を持ってきてようやくハイレゾの意義があるということでしょうか。ということで160万円という価格はあまり現実的ではありませんが、DAVEはかなり突出したDACには間違いなさそうです。

DAVEについては以上です。

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他のDACの試聴

場所を移動して現実的な価格帯のDACも聞いてきました。DAVEだけですと評価軸が異次元すぎるので、普通の市販DACを聞いてどう感じたかも参考として書いておきたいと思います。場所はダイナ5555の1Fですが、ここではおもに大体15万以内のDAC/HPAを聞いてきました。試聴条件はヘッドフォン直結ですのでDAVEと共通条件です。このような評価ですとDACのみではなくHPAとしての評価も含まれてしまうのですが、条件は全て同じですので参考なる部分もあるかと思います。

それでは感じたことを機種ごとに書いてみたいと思います。


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Luxman DA-250

中域がまさに塊。低音に量感がありますが底の方までは伸びません。ちょうどダンピングファクターが低いか小さいトランスのパワーアンプと同じ傾向です。高音は色付け系で、色付けの品は良いもののその分全体的に分離が悪くにごっています。この音質は例えるなら不透明でコクのある牛乳サウンドというイメージでしょうか。ただメーカーの主張はわかりやすいので、好みがハッキリ出る傾向と思います。


▲△▽▼


Oppo HA-1

どこかの帯域に塊があるような見通しの悪い印象はこのなかでは最も抑えられていますが、そのかわり高音がやけに目立っていて言い方は悪いですがキツ目の高音に聞こえます。ハイが強めですから、分かりやすい解像感はあるのですが、これは真の解像度ではありません。ハイの強調は本物の解像度とは別ものだからです。しかしこういう音を好む人がいるのも事実で、時にわかりやすい強調は必要とされます。


▲△▽▼

マランツ HD-DAC1

このなかでは最も主張の薄い音で、目立った特徴や特筆するべき音質傾向を感じませんでした。同時比較のとき主張が薄いとか音が遠いと感じる場合には総合的なクオリティが劣っている場合が多く、他2機種と比べてHD-DAC1はクラスが1段落ちる可能性が高いです。特徴をあえて挙げるとしたら低音が若干塊気味で高音も相変わらずオーディオ的なキラキラ系ですが、よくある音でもあります。


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この3機種を聞いて感じたこと

共通しているのはまずどこかしら癖のある高音、途中で切れる伸びない低音、そして塊気味の帯域があることです。低音が切れる最大の理由は電源の物量です。次に、塊のある帯域は電源インピーダンスの特性に偏りがあることを示しているように思います。限られたレギュレータの性能やコンデンサ等によるPSRR曲線のうねりがこのような癖を出しやすいです。高音の音質については音声信号または電源に残留ノイズが多いことが理由と考えられます。

あくまで経験からの想像でしかありませんが、このような問題によって同じような音質傾向になることはありえるという話です。このうち低音の伸びについては物量を投入するだけで解決可能ですが、他の部分は基本的な設計段階で決まります。

ということで個人的には残念ながらどれも良い製品だとは思えませんでした。価格帯は少し上がりますがHugoのほうがこれらの据え置きDACと比較したら圧倒的に音質は良いと感じます。Mojoは未視聴ですがHugoと比べて若干劣る程度で大差がないとしたら、もうこの価格帯の据え置きDACはすべてMojo以下の音質かもしれません。

念のための注意点として、ここで言う音質とは分離の良さのことを指しています。とにかく音を細部まで明瞭に描写して欲しいとか、一音一音を解析的に聞く場合の評価です。もしあなたが全体の雰囲気で音楽を聞いている場合、特定の楽器や音色を追求される聞き方をする場合には全く参考にならない評価軸と思います。

自分自身の評価軸の話と少し関係する話なのですが、この価格帯の据え置きがあまりにも悪かった理由について思ったことがありましたので後でまとめて書きます。多分ですが自分はこの価格帯の製品ターゲットには最初から入っていないです。


次にもう少し価格帯が上の製品を聞いてみました。


▲△▽▼


ラックスP1-u+デノンDCD-SX1


見た目の物量の割に低音が意外と伸びず量感重視です。この部分ではDA-250と比べて著しく向上している感じはありませんでした。高音はあいかわらずの脚色系ですが、上記3機種のような何処かの帯域が塊になっていて見通しが悪くなっているというようなことはありませんでした。ただしDACがセパレートかつ高額品ですのでDACの性能差がそのまま塊のなさ、分離の良さの理由になっている可能性も高いです。低価格帯の製品よりは明らかな向上を感じました。


▲△▽▼


フォステクスHP-V8+デノンDCD-SX11

DACはP1-uの試聴時より格が下がっているもののトータルではずっとハイレベルでこの日ではDAVEの次に良い音でした。これは完全にアンプの実力なのでしょう。真空管なので厚みがあってやわらかい音がします。でも分離が悪いとは感じませんでした。これはいいです。低音はこの日の試聴で多分一番余裕があったし、高音も嫌な音がしません。分離もDAVEとは比較はできませんがまずまずです。


▲△▽▼


ぜんぶ聞いて思ったこと

上位の価格帯ではさすがに価格なりの向上を感じたところです。しかし真空管HPAを除いて性能向上は限定的のように思いました。真空管のHPAだけは確かに良かったですが、HPAだけで88万円という価格は低収入層にはかなり厳しい価格です。

上にも書きましたが、15万程度の価格帯の製品に問題がある理由はパターン設計含めた電源の設計に問題があるからではないかと思っています。事実、大手製品の内部写真を見ると電源に平凡な性能のICレギュレータを使っているものがいまだにあります。だから同じような傾向の音質にとどまるのも仕方のない部分なのでしょう。

現代の技術ではアンプ部分では大した差はでませんので、見逃されがちな電源の部分のノイズ性能の低さがDACの音質そのものを制約している要因になります。しかしここに良い部品や物量を投入することは即コストアップになりますので高価格帯の製品以外ではなかなか採用できないか、ひどい場合にはハイエンドに近い高級機でも採用されていません。

逆の実例を上げるとしたら、小規模メーカであるAIT DACが非常に高評価なのは公開画像と評判からの推測ではパターン含めたレギュレータ設計がよく出来ているからだと思っています。


MSBのPlatinum DACも間近で基板をみたことがありますがレギュレータ設計には相当の気を使っていました。

ほかにはResonessence Labs、CH presicionのDACも同様です。

当然ながら自作機でもこの部分には最大限の工夫と努力を払っています。ということで一線を越えるには電源設計の工夫が重要というのはこれらの実例が良い例ではないかと思います。


搭載DACチップがES9018云々が全く音質と関係ないのはOppo HA1の試聴からも明らかですね。


このように大手製品が平凡な設計にとどまっている中で、セオリーに反してChord社の製品が超小型かつ低価格であのような音質を実現できている理由は、FPGA内部で多大なデジタル処理を行うことで出力回路を極端に簡素化し、電源への性能要求自体を設計上の工夫で無くしているからだと思っています。

だから小型化してもあのような音質を出すことが可能で、まさにFPGAの大規模化と集積化によるチップのコストダウンがもたらした現代ならではの新しい発想のDACといえそうです。


HugoやMojoのような野心的な製品が出てしかもヒットしてしまった以上、これからはこの価格帯の据え置き製品ももっと競争力をつけていかないと将来はないのではないかと思いました。ユーザの嗜好はいつまでも同じではなく、時代とともに変化&進化している可能性があります。

Hugoを従来のDAC-ICを使って上回るためには(あくまで個人的な実験では)必要十分な物量投入+徹底的なノイズ対策設計が必要です。しかしそれは簡単ではないものの個人レベルの研究で十分達成が可能であり、決して不可能ではないように思います。大手なら当方と同じまたはそれ以上の設備や人員もあって、さらに低価格で実現できる企業としての体力も実力もあるはずですので、今後は宣伝用のわかりやすい訴求箇所への物量投入ではなく真のクオリティのための物量を投入していただいて、将来の大きな進化に期待をしたいと思っています。

市場ニーズの変化とヘッドフォンの進化

オーディオの市場ニーズについては詳しくはないので、ここから先はもしかしたら?の勝手な想定話として読んでください。

以前であればChord Hugoのような音質が評価される土壌は20万クラスという「低価格帯」の製品では存在しなかったのかもしれません。一般的に20万クラスは決して低価格ではないと思われるでしょうが、ここでいう低価格というのは業務用やハイエンドオーディオから見た視点の話です。

真の高音質という特殊ニーズがあったのはそれを低価格と感じる層、おそらくピュアのハイエンド、またはマスタリングスタジオ向けのようなプロ用位でしょう。このような音質を必要とするのは音楽制作の現場や、一線を越えた経験豊富かつ設備の整っているピュアオーディオファンのうちのさらに一部だけなのではないかという想定です。

Hugoのような真の高音質=高精細な音質は良さを把握できるまでにある程度の耳の訓練を必要としますので、まず一般的な評価軸では理解されにくいと思われます。ちょっと聞いてすぐにわかるような、大衆受けをするわかりやすい音ではないことは、ネットのレビューで今でもHugoより上記のような大衆モデルを好む層が一定数いるということからもわかります。

そういう一般層のニーズを良く理解しているからこそ、大手からそのような製品が出なかったのではないかと思いました。そのような部分にコストを掛けても「売れない、評価されない」という理由からです。商売を再優先にするなら顧客ニーズに完全に迎合することは全く正しいでしょう。おそらく価格帯ごとにユーザー層を明確に想定した上で音作りをやっているのではないかと思います。

例えばローエンドスピーカと数千円のアンプでセッティングも何もやっていない環境を用意して、ハイエンドDACを持ち込んでもほとんど違いはわからないことでしょう。そういう環境ではむしろわかりやすい脚色された大げさな音のほうがハッキリとした違いを感じることができ評価も高くなりやすいというのはありえなくもない話です。低価格帯の製品の音質がハイエンドとは異なる傾向にあるのはこのような客層の違いが理由かもしれません。

もちろん自分自身も若いころはそれこそ酷い環境で音を聞いていたものです。しかしそのような環境ではいつまでも価値観や耳も変化しませんでした。自分で良い環境へアップグレードしてさらに時間がたってから、ようやく振り返った時に問題や違いに気づくことが出来るものでした。

しかしここにきてそのような状況は変わってきているように思いました。その根拠はHugoやMojoの音質が低価格帯でありながらも多くの人に評価されたという実績です。これは状況の変化の兆しを示しているように思います。ではなぜ今そのような変化が突然訪れたのでしょうか?

その理由として考えられるのがヘッドフォン市場の進化です。

現在はヘッドフォンの性能が以前よりかなり向上し、高級ヘッドフォンを購入するだけでかつては専用の部屋とハイエンドクラスのスピーカ、アンプなどを用意しなければ体験できなかったような音が、高級ヘッドフォンを購入するだけでそのようなハイエンドの背中が見えるような、雰囲気の片鱗を感じられるレベルにまでヘッドフォンの音質が良くなってきていると思います。

それはスピーカで実現するよりもずっと低価格で、です。

もしそのような最高の設備を持っていてその音を長く聞いていたら耳はその音を基準に判断するようになり価値観も変わっていきます。環境が人を育てるのと同じように、良いヘッドフォンを持っていて日頃から耳をその環境に晒していれば、次第に据え置きのハイエンドユーザーやプロ達と価値観に大差はなくなってくるかもしれません。

そのような背景があったからこそ従来の「低価格帯」であってもそれが高級ヘッドフォンのユーザーならば必然的に求める音質レベルも向上し、よりハイエンド志向の音質傾向について理解を示す、評価する、このような土壌が育ちつつあるということかもしれません。

HugoもMojoも外見から明らかにヘッドフォンをターゲットとしたモデルなので、同じような価格帯のスピーカの再生用に据え置きDACとして購入した層はあまりいなかったと思われます。これはある意味幸運なことでヘッドフォンユーザーのハイエンド志向の顧客層が出会ったHugoは、ハイエンドヘッドフォンユーザーの価値観が育ちつつあるところにタイミングよく、必要とされる音質を持つ製品として投入されたことによるヒット、という見方もできるように思いました。

とはいえ上記はあくまでそのような見方もできるのではないか?という一つの見方、考えでしかないですので、超個人的意見として捉えていただけますと幸いです。
http://innocent-key.com/wordpress/?p=5692

2016年9月 購入後のレビューあっぷしました

Chord DAVE来ました!(とても高額なDAC) - Innocent Key
http://innocent-key.com/wordpress/?p=6825


39. 中川隆[-13861] koaQ7Jey 2018年8月05日 03:22:55 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-17623]

AK4495とAK4490の音質差、Hugoとの比較 - Innocent Key
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=4081


以前DACの音質差とその要因についてこちらに記事を書きました。

2016/07/04 DACチップの音質差を録音しました
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=2563
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=6341

ここに書いた内容ではDACの素子そのものによる音質差は決して大きくはなく、その他のアナログ要因による音質差の影響のほうが遥かに大きいという話です。しかし素子自体にも違いがあることは現実ですし、その他の設計が全くの同一ならば素子の音質差が最後の優劣を決する要因となります。

ES9018を超える唯一?のIC

ということで今回の記事では最新の旭化成DACであるAK4495とAK4490の比較です。

普段であれば特別な記事を書くほどの内容ではないのですがここであえて記事にする理由があります。それはAK4495がES9018を超える数少ないDAC素子だからです。少なくとも当方で行った音質比較で唯一のES9018を超えるICです。

ほかにもFN1242なども同じような名声があるようですがもう入手不可能なのでこちらでは検証していません。

ここで上記記事から音質比較を抜粋したいと思います。

1.AK4495 
ES9018を超える唯一のDACでした。現代のICではなくなってしまった音の余裕や音の太さを感じます。正直これを聞いた後にES9018を聞くと平面的で神経質すぎる音に聞こえてしまいます。分離や細部の描写もこちらの方がいいです。パッと聞いた時の雰囲気がまるで違います。これと比較するとES9018だけではなく他のどれもが神経質な音に聞こえます。


2.ES9018 
さすがの評判で測定特性も最強です。音質も良くて他のICと比べるとクリアで空間が広く癖もなく聞こえます。ですが2位でした。いつまでも不動の一位ではないということでしょうか。いや私が無知だっただけで良いDAC素子は他にもあるかもしれませんが。といってもまだES9018が良いICなのは間違いありません。


3.PCM1792 省略


4.AK4490 
音はすごく素直でPCM1792のようなキツさはありません。最終的にはCS4398と近い音質ですがCS4398より癖がないのでこの順位にしました。デジタルフィルタ変更、DSD256対応と割となんでもできるICですが音質は残念ながら最高ではありません。


ということで上記記事のDAC比較一位はAK4495でした。

長らくES9018が優秀という評価だったと思いますがここに来てその状況は大きく変化するかもしれません。

新日本無線のMUSESシリーズのようなコンセプト
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=1084


で半導体の限界や素材に注目して音質面に特別な配慮をしたDAC、それは現時点でAK4495だけでしょう。

最近のこのような国産製品の新しい動向が、結果として海外半導体メーカーの特性主義=ES9018にたいして最終的に優れる音質を出しているのは非常に歓迎したい流れです。もちろん測定がどうでもいいということでは決してなく、測定による音質差は存在しますので、基本的な測定特性+その他の要因にもさらに配慮していくことが今後重要ではないかと考えます。

現在AK4495はその最初の壁を突破したモデルであり、次期のAK4497では特性面もさらに補完してくるように思います。まだ試していないのですが個人的な経験から推測すると低電圧、多機能、特性重視なES9018K2Mより、高電圧、シンプル機能、素材&音質重視のAK4495のほうがオーディオという特定ジャンルのポテンシャルはずっと高いのではないかと予想しています。

それは現在でも特性で劣るマルチビットDAC素子や古いDAC素子が音質面で高い評価をされる理由と同じです。そこには特性以外の要因があるからです。

この辺りの話は

オペアンプの話
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=1084

と多分全く同じで、DACの世界でも必要な測定特性を実現した以降は特性以外の要因にも注視していく時代の到来の予感がします。

しかしES9018を超えるためには条件が

ちょっとここからはまた特性の話に戻ります。こちらでの調査結果ではAK4495が無条件でES9018を超えるというわけではなさそうです。その理由は特性上の理由です。実際に世間のAK4495を使ったオーディオキットでの比較評価でほとんど同じ設計のAK4495よりAK4490のほうが良いという評価をいくつか見かけています。しかしそれとこちらの比較評価は全く異なっていて、こちらではAK4490は全体的に弱々しく感じておりAK4495と比較して音質面で優れている点はほとんど感じられませんでした。

こちらではAK4495はAK4490よりもワイドレンジでパワフル、空間の前後感、滑らかさ、透明感、存在感全てで上回っています。基本的な余裕度が全然違っており低音もAK4495のほうが伸びます。昔ならマルチビットの音と言われるようなどっしりとした安定感のある音で、まるで古い時代のDACに近い太くて存在感のある音質です。私はSoekris R2R DACやMSB-DACなど真のディスクリートマルチビットDACと直接比較してきていますが、AK4495の音の存在感はそれらに決して負けてはいないと思います。

このような結果になったのはなぜでしょうか。いくつか調べてみたところによるとAK4495でES9018を超える音質を発揮するにはどうやら条件があるようです。すべて必須の条件かどうかは不明ですが、どうも歪率=測定値と関係がありそうというところです。

12/13追記 

追加で組み立てたところ、AK4495でも特性のあまり出ない個体がありました。全く同じ基板+同じパーツなので要因はパーツの個体差しか原因はありません。

といってもAK4490と同等レベル(THD0.0002-3%)です。ここに書いたような特性を確実に出すためには個体差の調整も必要なようです。しかし音質はしっかりとAK4495らしい音だったので音質面で特性による要因じゃなくてAK4490とは内部設計の違いでの音質差は明確にあると思います。明らかに悪い測定値でなければそこまで神経質になる必要はない模様です。とにかくこのあたりの領域になると完全な比較試験が難しいのでこの辺りの話は参考程度でお願いします。


http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=4081


テストの様子 XLR出力でLynx Hiloと接続

・Vrefに一切コンデンサを接続しない状態でも低周波の歪率が悪化しない

データシートや評価基板ではAKMのDACはVrefのコンデンサ容量に依存して低周波の歪率が悪化することになっています。しかしこちらの測定ではコンデンサを一切接続しなくても歪率の劣化はほとんどありません。20Hzで0.0002%前後です。これは設計に依存する部分がありそうですがどのような理由でこのようになるのかはまだハッキリと分かっていません。

http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=4081

・歪率がAK4490を超えられているかどうか

自前設計基板では全く同じ条件でAK4490よりもAK4495のほうが低歪率です。もともとAK4495はフルスケール時に特性が大きく悪化する性質があるためフルスケール時のみはAK4495の特性は若干悪化しますが、フルスケール近辺での最良値ではTHD 0.00008%くらいでこれはES9018に肉薄する歪率です(ES9018はTHDで0.00005%)。AK4490では同じような出力レベルでも最高のTHDが0.0002-3%くらいで頭打ちでした。

これは旭化成の測定データとだいぶ異なる結果なのですが、当方では同条件でAK4495のほうが潜在的に測定が優秀なのではないかという結果が出ています。もともとのデータシートではAK4495はTHD 0.001%前後の値ですしフルスケール以外でもAK4490よりSNに劣る結果が公開されていますがこちらでは異なる結果が出ています。

なのでこのような特性面で問題のある実装のままではAK4495だからといってES9018よりも全てにおいて高音質とはならない可能性が高いです。もちろん特性が悪化した状態でもES9018より良い部分はありますが一長一短という印象でした。特性が最良でない状態ではAK4495はポテンシャルの高さを見せながらも描写にはES9018と比べて大雑把な部分があり、高域の綺麗さでは特に劣っていました。

やはりES9018の測定特性は圧倒的ですからAK4495でもある程度以上のレベルの測定値(SN+THD)を出さないと音質面でも不利な部分が目立ってきてしまうと考えられます。特にAK4490よりAK4495が劣ると状態ですとAK4490と比較しても音質面で不利な部分が残ってしまうかもしれません。もともとDAC素子の音質差はそれほど大きくないですが、同じように大きい要因ではない歪率などのスペック差が、DAC同士の比較では相対的に大きな影響を与えているということだと思われます。

http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=4081


ちなみにこの歪率は決して偶然ではなく異なる設計バージョンの基板(以前のDAC基板差し替え仕様のものと今回のもの)で実際に異なる部品を実装しても実験してみましたが、どちらも安定して同様の測定値を示しました。なので必要な条件を揃えて設計をすることでほぼ確実にこのような特性を出すことが出来るということのようです。もちろんあくまでこちらの測定環境での話ではありますが。

とはいえ異なる設計や仕様を変更するとちょっとした要因で特性が悪化したりノイズが入ったりすることがあるので、ここまで綺麗な特性を出すのはそれ相応の試行錯誤が必要です。動けば良いとして測定をせずに作る方法と比較するとこの部分を磨き上げるための積み重ねはかなり時間も労力も違いますが、その分は特性からくる音質差ということで最終的なクオリティの差にはなっていると思います。

とりあえずこちらで公開できる具体的な歪率改善の方法のほとんどはDAC制作の過去記事に記載しています。ここでやっていることもごく一部の工夫を除けば基本的なことだけです。以上の理由によりAK4495では条件を揃えればAK4490を音質面で完全に超えES9018をも総合的に超ええうということです。ここでの結果ではAK4490の利点はDSD256への対応とコストが安いことくらいになってしまいそうです。音質を優先するならAK4490を使うよりAK4495で特性を追求するほうが良い結果になる可能性が高いということになりそうです。

Chord Hugoとの音質比較

最新のAK4495DACとChord Hugoの直接対決です。こちらは個人のサイトなんでこのような比較の結果も書いてみたいと思います。というのも自作派でありがちな話として自分の世界に入ったままでの比較が中心で、市販のハイレベル機器と比較してどうなのかをきちんと書いている方はかなり少ないように思います。自分の世界だけではもしかしたら同じような所でぐるぐる回っていてたいして前進しているわけじゃなかった、ということがあるかもしれませんね。

そのような実際に自分が井の中の蛙ではないことを知る、そして証明するためには世界の高級機や評判の高い機器に耳を傾けそれがどんなものなのか、その音と方向性を理解することは大切だと思います。ということで上記の最新AK4495DACの音質について、最近話題のChord Hugoを友人が購入していたのできちんとした環境(500万円クラスのスピーカ&専用ルーム)で直接比較してみました。

まずHugoについてなのでですがもともとChord自体がハイエンドメーカーで、FPGAを使用した全て独自実装のDACという面白い設計です。特筆すべきは超大規模デジタルフィルタとそれによるアナログ回路の簡素化という話です。出力回路にほとんど素子が存在せずデジタル上で殆どの処理を行うことで音質劣化を防いでいるということのようです。ですが内部の詳細はここでは全部は書ききれませんし、それはこのあたりはもっと詳しいサイトがあるので

こちら
http://sandalaudio.blogspot.com/2015/10/chord-mojo-dac.html


を参考にしてもらったほうが良いでしょう。


11/29追記

ここまではDAC素子の比較なのですがここからは完成品同士の比較で、AK4495をつかえば簡単にHugoを超えられるわけでは決してない、ということでよろしくお願いします。Hugoを上回る音質を出すためには相当の高いレベルの総合力が求められるように思います。

・比較前に考えたこと

それまでは正直内心不安でHugoに自作品が完膚なきまでに叩きのめされてしまったらDAC制作を全てやめてしまおうとも考えていました。Hugoに劣るということは後継のMojoにも劣る可能性が高いということです。

そこまで脅威に思うのには理由があります。Hugoの音質を初めて聞いたのは数年前のインターナショナルオーディオショーですが、自前ではないヘッドホン+聞いたことのない音源でしたが、それでも聞いてすぐにハッキリと分かるポテンシャルの高さ、聞いたことがないような違和感さえ感じる緻密で明瞭な描写のサウンド。「これはかなり出来るDACだな」というのは一瞬でわかりました。しかしあまりに環境が違うので実際にはHugoがどれほどの高みにあるのか、直接厳密比較してみないとわかりませんでした。

そしてついに直接比較できる日が来たというわけです。現状では更にハイコストパフォーマンスのMojoも出てきていて価格を超えるパフォーマンスの名をほしいままにしている現状があります。自作の目的は最高のものを現実的な価格で作ることですから更に優れるものがハイエンド価格じゃなくて現実的な価格で入手できるならば、もはや作るよりも買ったほうが良いとなってしまいます。

・比較結果

結果からいえば自作品がHugoに負けることはありませんでした。あくまでこちらで判断できる内容で言えばほとんどの面で自作DACのほうが有利でした。スピーカとヘッドフォンでは音の傾向が違っていたので印象については分けて書きます。色々なソースでの厳密な比較ではないので参考程度ですが、正直音楽性とか方向性はほとんど同じ雰囲気のように思いました。むしろChordのDACが自分自身の価値判断や評価基準と非常に近いということに感じます。音の方向性や求める要素は結構似ています。

またHugoではありませんが、Mojoの測定データが公開されています。何とこちらで使用している測定器と同じLynx Hiloなので負荷は違いますがADCは同条件での比較です。比較すると歪率やSNは上に掲載したAK4495のほうがさらに優秀のようですが、CS4398等より良い歪率のようなのでHugoのDACは従来のハイエンドICを超える超ハイエンドな測定値だと言えそうです。

http://static1.squarespace.com/static/502d756fe4b0ad2559801b56/t/564f2636e4b07b9399095229/1448027705961/?format=1000w


・スピーカでの比較

スピーカの比較といってもHugoをアンプにしたわけではなくライン接続同士の比較でパワーアンプは共通のものです。

まずは低音ですがこちらのDACのほうが低音の量感と伸びは明らかに良かったです。Hugoは低音の解像度も伸びも弱く少し団子になって分離が悪く聞こえます。低音の量と質は一番聴き比べがしやすい音の違いがあり、ぱっと聞いただけですぐに分かります。これは絶対的な物量差からくる違いが原因で間違いないでしょう。 Hugoの低音は比較してしまうと全然良くなくてこの部分はかなりの格差を感じました。さすがにサイズからくる物量差ですがポータブルと据置の比較としてはありえないほどハイレベルだと思います。

次にホールの響きや余韻の長さと中域の質感ですが、これもこちらのDACのほうが少しだけ良かったです。しかしおそらくこれはある程度システムが良くないと全然わからない程度の極僅かな差と思います。そこはハイエンドスピーカなので判別可能でしたが正直どちらもかなりの情報量があり大差は感じません。定位についてもそれほど大差が無いです。ぱっと聞いたらかなり似た音の傾向ですが、こちらのDACのほうが弱音の余韻の最後の描写の伸びで優る感じでした。ホール感というのか余韻が長くて響きに包まれる感じは自作品のほうが優位です。実はこのような弱音の繊細な描写部分は古い録音の再現でも大事な部分で、こういう部分は電源の物量ではなくてDACの仕上がりと品位、真のクオリティが試される部分です。

高音はHugoのほうが引き締まっているというかタイミングが良くあっているような印象があります。流石に26000タップのフィルタのタイミングは正確なのでしょう。HugoからこちらのDACに戻すと 高域のピントが少しだけ甘い、描写が曖昧な点があるように思いました。ただしHugoは低音が弱いのでハイがその分きつめに聞こえる点が気になり ました。Hugoは細部の粗も強く見える音なのですがあまり聞き慣れない音のため、それがソースの粗なのかDACの癖なのかもっとよく聴き比べないとわかりません。このような感じ方は慣れない音を聞いた時の違和感なので長い時間聞いて耳をエージングしないと正しい評価はできそうにありません。ですが高音のタイミングは開発者のコメントからもHugoが一般のDACより優れている可能性は高いです。

とにかくHugoはポータブルとしては驚異的な音質でぱっと聞いた感じだとこちらの最高峰DACと大差がないような印象でした。コストと物量は圧倒的にHugoのほうが少量なのでそのあたりを改善したハイエンドのDAVEはきっと凄いことになっていることでしょう。ただノーマルHugoとの比較で大半の分野でこちらのDACが優位ですので開発終了などは全然心配無用という結果でした。しかし残念ながらここまで近い音質だと古い自作品よりはHugoのほうが優れている可能性は高いです。もしMojoがHugoと同等の近いレベルの音質だとするとDACの価格破壊モデルで間違いないです。

以前のDAC音質比較記事
http://innocent-key.com/wordpress/?p=2302


の順位で言うと、MSB-DACやプレイバックデザインのDACとHugoは直接比較できるレベルだと予想します。こちらのサイトでもこのように書かれていますから、そんなに大きな間違いはないかと思います。

>これほどの音質がこの大きさで、しかも20万円台で手に入るとは夢のようである。ここ10年間で発売されたポータブルのデジタル機材で最も音が良い。80万円くらいまでの据え置きのDACで、このレベルの音を出せるものさえ、ごく限られているだろう。Hugoの20万円台の価格というのはあまりにもバーゲンプライスである。このDACの能力からして50万円でも決して高いとは思えない。


・ヘッドフォンでの比較

この日はHD800で比較しています。ヘッドフォンのほうはさらに大差がなくてかなり厳密に比較しないと全然違いがわかりませんでした。何度も同じ所を再生して細部の違いに耳を傾けます。それでも厳密な違いはなかなかハッキリと見えてきませんでした。

低音の量だけはぱっと聞いてわかる 違い があるのですが低音といってもスピーカでの比較と違い低音が団子になっているような様子はありません。Hugoはある帯域からスパっと下が綺麗に切れているような音なので、全く嫌な癖がありません。このせいでぱっと聴きではHugoの ほうがむしろ解像度が高く聞こえます。よく聞くと帯域バランスが両者で違うだけなのですが、瞬間切り替えで比較しているとこちらのDACは切り替えた直後こもって聞こえます。 しか ししっかりと聴き比べるとそれは帯域バランスによる違いで描写には大差がないとわかります。

正直いって定位、各帯域の反応の速さ、質感などはほとんど同等です。低音の量以外で明確な違いがあったのはスピーカでの比較と全く同じ部分で、余韻の最後の描写の伸びと高音の質感です。余韻の描写はこちらのDACが良くて、高音のダイレクトな感じはHugoが良いというところで、これらの傾向は上に書いたスピーカと同じです。

ヘッドフォンではHugoの欠点の物量差がスピーカほど明確に見えませんでしたし、ヘッドフォンアンプについてはこちらの評価基準では低音以外ほとんど同じ音なんじゃないかと思いまし た。この辺りの次元を超えていく圧倒的な音質というのは現時点では想像も不能、未知の領域、未体験の世界です。さすがに直接比較する機会はないと思いますが、こうなるとChordハイエンドDAVEの音質もぜひ聞いてみたいところです。

2016/01/10追記 Hugoの実物を借りて厳密に比較しました。おかげでHugoの高音の違和感は少し明確になりました。

まず両者を比較するとこちらのAK4495DACのほうがぱっと聴きおとなしい高音に感じますが、実はピントと描写が曖昧な部分があり荒れた描写に聞こえる部分があります。Hugoは全くこれと逆で、注意深く厳密に聞くとピントのよく合った超精細な高音なのですが、ぱっと聞いた時にはそこに余計な付帯音がまとわりついて聞こえます。これがChordらしい癖に感じます。

この発生原因は不明ですが、FPGA自体のデジタルノイズがアナログ回路に混入しているか、そもそもアナログ回路の部品点数を最小化するコンセプトなので実は外来ノイズには弱そうですしそういった影響かもしれません。もうひとつはFFTの測定結果をみると低周波ジッターが多めなのでこの影響の可能性もあります。

ともあれ比較した感じだとHugo特有の癖の原因はクロックとかノイズとかアナログ周りっぽい雰囲気です。もちろん断言はできないところですが。

最後に

今回はDAC素子の比較からHugoの比較の話しでしたが、ここで重要な事はChordのHugoのような超高度な専用設計を使わなくとも、普通に入手できるICでそれを上回る音質は実現できるということです。MSB-DACユニットとの比較でも感じましたがDACの方式そのものによる音質差はアナログ全てを覆すほど大きいものではなく、既存の素子を使ったとしても=ダメではないということです。

DAC-ICの開発も各社先細りになっていく中でこれから彼らの技術がさらに進歩していった将来はどうなるかわかりませんが、現時点では普通に入手できるICを使ったとしても使いこなし次第では十分勝負できるポテンシャルを持っているということです。

ただこちらのAK4495DACは相当の物量と設計の工夫を重ねてようやく実現している音質ですので、現状でHugoよりも総合的に優位だとしても、こちらの現在の技術でポータブルでHugoのような音質を出せと言われたらまず不可能だと応えるしかありません。あの小型化であのような性能と音質を出せるという意味では彼らの設計は非常に優秀です。

現在Mojoが売切れするほど売れている(カカクコムで一位!)ようですが、これについてここからは非常に個人的な感想で失礼します。

これは従来の製品にありがちな「音作り」でそれらしい高解像度やハイファイな音を演出してごまかす方向性じゃなくて、真の高音質な製品が一般の顧客に評価され始めていること、いままで大手メーカがそこそこの製品を情報やマーケティングでシェアを確保してきた流れ(目先の商売)を覆して、本当に優れたものが従来の常識を覆していく流れでしょうか? そういえばそのような流れは今までになんどか見たことがありますね。極端なたとえで業界の規模も性質も違いますが。

そのような発信源は残念ながらいつも海外メーカーですが、たとえばPC-98をDos/Vが、ガラケーをAppleが覆したように、国産大手はよくこういう展開を繰り返しているような気がします。同じ日本企業でもAKMや新日本無線が海外の測定主義に対してオーディオで新しいアプローチをしているのとは対照的です。もしこれから先の流れも今までと同じような展開ならば、Mojoが売れ続けた場合、きっと国産でChordのコンセプトやデザインを丸パクリしたような製品が大手から出てくるのかもしれませんね。

しかしそこはオーディオなのでそのようなパクリで本当に同じような音に仕上げるのは非常に困難だと思います。ですがもし出てきたら是非音を聞いてみたいところです。まぁオーディオは一点勝ちは無いジャンルだと思うのでそこまでの展開になるかはわかりませんが、FPGAでDACという製品は後追いで出てくるかもしれません。

ということでこれは余談でした。
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=4081


40. 中川隆[-13866] koaQ7Jey 2018年8月06日 10:54:44 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-17665]

CHORD DAVE DACの私的インプレッション:成層圏からの使者 by pansakuu | 2015-09-27
https://pansaku.exblog.jp/23717658/

常識を越えたところに真理がある。
谷川浩司 九段


Introduction

少年のころ、よく高い山に登った。
ある夏の朝、山に登り、頂上に辿り着いた。
そこから空を見上げると、雲一つない青い空が、
青ではなく、黒っぽく見えた。
それは夜空の暗黒を青空に透かして見るような青黒い色であった。
まだ少年だった私は、宇宙が近いんだと考えた。
夜にだけ見える星空の世界が、
頂上に登ったことで近くなったので、
こんな青黒い色に見えるのだと考えた。
それ以降も何度か山登りをしたが、あの空の色は二度と見なかった。

その後、図書館で借りた気象の本で
地球には成層圏という大気の層があることを知った。
成層圏は天候の変化が起こる対流圏の上にあり、
雲はほとんどなく、いつも晴れ渡っていて、天候は安定しているという。
ジェット旅客機が巡航しているのは、
巨大な天空の空洞のような成層圏の下層なのだ。

あの時、自分が山の頂上から見た空の色は宇宙の色ではなく、
成層圏の空の色だったのではないか。
まだ少年だった私は、頭上に広がる空を見上げるたびに、
そのことを考えていた。

そして今年もTIASに出掛けて様々な機材の出す音を聞いた。
で、
どの音が最も印象的だったかというと、
それはCHORDのDAVEのサウンドであった。

無限に澄み切るかのような広大かつ深い空間に
カラフルで精密な音が狂おしく躍動する。

簡単に言えば、そういうサウンドなのだが、これがかなりお安く手に入る。
このような高度なサウンドは
今となっては300万クラスのDACになって、ようやく聞けるようなものである。

今回のTIASにて聞けたDAVEは
そのプロトタイプに過ぎないようだが、
そのサイズ、価格、デザイン、そしてサウンド、
それら全てをひとまとめとして真摯に吟味すれば、
私の知る限り、世界最高峰のDACとして位置付けることができる。

このサウンドは私のイマジネーションを激しく掻き立てた。
私は音を聞きながら、
果てしなく透徹して冷たい成層圏の空気の中で
激しくドッグファイトする2機の戦闘機を脳裏に描いたりした。
それは青空を見上げて夢想した少年の日々のように、
妙に切なく、短く感じられる時間でもあった。


Exterior and feeling

とはいえ、このDAVEは正式にはDACではないらしい。
設計者はデジタルプリアンプと呼んでいるらしいのである。

つまり、設定によってオフが可能であるにしても、
ヘッドホンアウトを含めた全てのアナログ出力は
必ず高精度なデジタルボリュウムを通ってから出てくるし、
デジタル入力の数も種類もかなり多く、それらを切り替えて使うことが想定されている。

つまりデジタルプリアンプ機能を使うことを強く意識した製品なのだ。
これが第一の特徴である。

実機において、このボリュウムはトップパネルの右手にあるステンレス製の丸い突起を回して操作する。これには滑り止めがないので、少しばかり掴みづらいツマミだが、格好は悪くない。トルク感は可もなく不可もない。低い音量においても、いわゆるビット落ちのような音質低下もないようだった。また、この機材がデジタルプリアンプであることに関連し、2つのウルトラハイスピードBNC同軸デジタル出力を持つことは注意すべきだ。将来的に同社製のパワーアンプとの結合に特別な含みを残している。

正しくはデジタルプリアンプであるが、ここでは煩雑さを避けるためDAVEをデジタルプリアンプとは呼ばず、短くDACとだけ呼ばせてもらう。

第二の特徴は最新の高性能FPGA(field-programmable gate array)を用いたオリジナル設計のDACを内蔵していること。多くのオーディオメーカーのように既存のチップを持ってきて済ませたのではない。ここで採用されたFPGAは下位のHugoに使われているものの10倍の規模を誇る。これは大きなタップ数(いわば処理の細かさ)とオーバーサンプリングの向上に同時に耐えられることを意味する。

DAVEの開発者たちは、この二つの要素を増やしていけば、聴感上で音質が向上することを確認しながら作業したという。ただ、無限のオーバーサンプリング、タップ数を実現することはできない。その代り、現代のデジタルオーディオの常識を越えた数値ならば実現できると彼らは踏んだ。結果としてDAVEにおいて得られた256倍オーバーサンプリング、164000タップという数字は、従来のDACのそれよりも遥かに大きい。このタップ数はFPGAの内部で166個ものDSPコアを同時に並列で駆動して初めて可能となるという。さらにノイズシェイパーは17次である。この処理も大規模であり、今回用いたFPGAなしには到底無理な相談だったはずだ。オーバースペックというより、これはもはや未来のオーバーテクノロジーを先取りした観がある。

256、164000、166、17。

少しばかり知識があれば狂気にさえ見えるこれらの数値の羅列に
試聴の裏付けがあると公言する彼ら。
イギリス人特有の猛烈なる明晰さを私は感じた。

具体的にはUSB入力でPCM 32bit/768KHz, DSD 1bit/11.2MHz(DOP)まで対応予定であるという。しかしながらプロトタイプである今回の試聴機は11.2MHzの対応はできていなかったようだ。まだプログラムは完成していない。こうしてプロトタイプに特有の些細な瑕疵があるにしても、この高度なスペックは試聴者にかなりの期待を抱かせる。タイムロードのブースのDAVEの机の前で、担当者への質問待ちをする人が、CHORDの技術は高度だ、などと言って、はしゃいでいて面白かったが、それはこの公開された技術内容から来る期待の表れと私は取った。

第三の特徴は最近のデジタルサウンドの潮流のひとつであるクロックに、過度に頼らない音質向上を目指ししていること。私は外部に究極の精度と低い位相ノイズを誇る、巨大で高価なクロックがなければ、素晴らしい音を聞けないという立場に常に疑問を呈して来たつもりだ。場合によっては、それは悪戯に筐体を増やし、無駄なカネをオーディオファイルに使わせようとするマーケッティングの一手法に過ぎないこともある。ここでのCHORDの態度は、買う側の心理にとして、その内外価格差の少ないプライスタグとともに、フェアなものと映る。

第四の特徴はそのデザインの斬新さとサイズであろう。
DAVEを眺めたとき、まずは目に飛び込んでくるスラントした丸窓とその奥に光るカラー液晶ディスプレイは、インパクトがある。それらはDAVEが大胆なサウンドを奏でる事を予見させる。

このディスプレイには選択されたデジタル入力、デジタルボリュウムの値、サンプリングレート、高域フィルターのON/OFF、ディスプレイの背景色の選択などが表示される。
(プロトタイプでは表示を真っ暗にすることはできなかったが、これは製品版では可能になるとのこと。)

これらの設定はボリュウムの周囲にある4つのボタンにより操作できる。

このディスプレイがはめ込まれた伝統のアルミ削り出しの2ピースの筐体は、磨かれた銀色の鎧をまとう騎士を思わせる。ブラック仕上げが有るなら黒騎士か。だが、そんな剛の者にして、このコンパクトネスなのである。大きさで言えばフルサイズの他社DACの半分以下のボリュウムしかないように見える。目分量では33×14×7cm、3kgというところだろうか?このルックスの素敵なアンバランス・ミスマッチは、私の視覚を虜にするだけでなく、音が出る前からライバルたる多くのDACたちの心胆を寒からしめるものかもしれない。このDAVEの凝縮されたデザインには、聞く前から凄い音がしそうな雰囲気が漂うのだ。

またDAVEには専用の4つ足の台があり、それにDAVEをのせると、ますます見覚えのない姿となる。この個性的なカタチを眺めていると、オーナーの嬉しい困惑まで見えてくるようだ。

相変わらず、リアパネルには端子の案内表示もなく、足もゴムの半球を8つ並べただけの簡素さだが、そういう事に苦情を言っても、イギリス人は受け付けてくれないのかもしれない。

なお発熱は少なく、ドライブ中もほんのり温かい程度であり、その意味では取扱いは容易だろう。

第五の特徴は真っ当なヘッドホンアウトを持つこと。ジョン フランクスはヘッドホンを軽く見てはいないのだ。そして、右側に開いた標準プラグ用のジャックの奥から、緑色のLED光が密かに漏れているのを私が見逃すはずもない。さらに私がHD650DMaaを持ち込んでこのヘッドホンアウトをチョイ聞きすることを忘れるはずもない。この2日間は、タイムロードのブースの片隅に時々陣取って見張っていたが、私以外にも何人かの方がヘッドホンを持ち込んでいて、やはりHPAとしてこのDAVEを考えている人が少なくないのが分かって愉快だった。

その他に、このDAVEについては、BNCは4系統、光は2系統など極めて多くのデジタル入力端子を持つこと(例の“青い歯”は今回はオミットされたらしい)、特製のガルバニックアイソレーターによるUSBからのグランドノイズの遮断、CHORD伝統のスイッチング電源の採用など、見所がまだまだある。真に盛り沢山な技術内容を持つ機材である。

The sound 

このサウンドはキレている。
キレまくっている。
なのにDAVEは冷静だ。
そのサウンドはクールで広く、深く、鮮やかである。

無論、この高性能な機材の真価を記すという作業を、
これらの短い言葉で済ませて、
これ以上は聞いていただくしかないと黙りこくるのも一つのやり方だとは思う。
なにせこれは、言葉では到底届かないレベルの感動をもたらす機材だから。
とはいえ、この手のセリフは万策堂がそういう機材に出くわした時に放つ
弱音・決まり文句に過ぎないとも言える。
挑戦すること自体、彼は嫌いではない。

第一に音場の広がりと深さ、澄み切りが著しい。DAVEは鳴りはじめた瞬間、試聴室のエアーは一変し、厳しく清澄な雰囲気に満ちたワイドな空間が現出する。温度感は低く、サウンドステージの奥行は非常に深く展開する。ここでの音場の奥行方向の澄み方はCHORD独特のもので、一昔前のGOLDMUNDのそれに近いが、さらに凄絶であり、自然な感じとは言えない。これは素晴らしくオーディオ的な快楽を呼び起こす空間性であり、自然界を含めて、他では聞くことはできない。この空間の印象はかねてよりイメージしてきた成層圏のそれにぴったりする。晴れ渡り、上下左右さえぎるものがなにもない広大なエアの中にリスナーは放り込まれる。あたかも昭和生まれの少年が夢見た成層圏がここに現実化したようでもある。

第二に、音楽の躍動感の増加が著しい。下位モデルのHugo TTと比べると、もうこれは別物だと呟きたくなる。これほど音楽のエモーショナルな要素がビシビシと伝わってくるDACはほとんどない。聞いていてひどく昂揚させられてしまうサウンドである。演奏者の音楽への静かなる献身・没入と感傷の高まり・陰鬱が見事なコントラストで表現される。この明確な音楽的なメリハリの良さもCHORD独自のものとして私は認識している。ただこういう激しい調子は、かえって単調な印象を持たれやすいかもしれない。その点に着目するとNAGRA HD DACの持つ多彩な音楽性や、ヘッドホンアウトだがRe Leaf E1に聞かれる真面目でニュートラルな音調があった方がいいという人が居てもおかしくない。

第三に音像の解像度の向上が実に目覚ましい。全ての音が一斉に立ち上がって眼前に現れ、場合によっては喧しいほど、様々な音が立体的に聞こえる。VivaldiやDSP-01のような、現実の生音においてあるべき秩序を持ってディテールが自然に表現されるのではなく、録音された音の細部全てが一挙に現れ、耳を集中的に襲うような聞こえ方である。それでいて音像が濃く、音の存在感も強い。これは高度なヘッドホンリスニングで聞こえるサウンドが、そのまま空間に解き放たれたようなものである。

また、つながっているスピーカーの能力にも関連するが、TIASのブースでは演奏する各セクションの定位は左右方向だけでなく上下・高低の位置関係をも表現できていた。各パートの分離感も秀逸で音の前後の重なりが見事に聞こえてくる。ただ、分離がかなり良いためハーモニーの表現は渾然一体ではなく、全てが並立したまま流れ込んでくる形となる。

特にこのハーモニーの部分はNAGRA HD DACの出音には及ばない。

そういうハイレベルな要求はさておくとすれば、このような二次元的でなく三次元的な定位感、そして分離感、生音に近い臨場感は、それこそVivaldiや、それなりのクロックを突っ込んだDSP-01でしか聞けなかった世界である。Vivaldiほど常軌を逸した空気感ではないし、DSP-01ほど生々しい臨場感ではないが、この価格でこの領域に立ち入るとは恐ろしいヤツである。

第四に、音色はあたかも叫ぶかのように鮮やかで、生き生きとしている。そして若々しくもある。この若やいだ音調もキャラの一つだろう。老獪なまわりくどい表現はなく、至極ストレートでダイレクトな物言いをDAVEは好む。こういう饒舌で歯に衣着せぬような、キャラクターを感じる音ではありながら、ことさら音楽鑑賞を邪魔するような演出感がないのが、とても不思議だし感心もさせられる。結局、生音に近い雰囲気は過不足なく出てしまうのである。さらに、これほどビビットでエッジな音であるにも関わらず、音の流れは非常に滑らかであって、その矛盾にも感心させられる。この明瞭さ、このダイレクト感にして、このスムーズな音の流れは他のDACではなかなか味わえないものだ。

第五にDAVEは真に音のキレがいい。一聴してまずここに耳が行く方も多いのではないだろうか?DAVEの音のキャラクターとして最も目立つところだろう。特に高域のインパルスに耳を集中すると、鋭く素早く日本刀を操って空気を切り裂くようなシャープな音の残像が鼓膜に焼付く。このスピード感、トランジェントの良さは全帯域に一貫して聞かれるが、やはり高域において最も効果的に発揮される。

余談だがメタルギア ライジング リベンジェンスにおいて、雷電が高周波ムラサマブレード(ムラマサではない)を振り回し、舞踏家のように戦うシーンがある。あのブレードの旋回速度が、私の抱く、DAVEのスピード感、キレの良さのイメージである。これは分かる方にしか分からなくていい。とにかく、このDAVE特有のスピード感は金属的な重さを孕んだ武器のようなものだ。このフィーリングなくしてはDAVEがDAVEにならない。

私は音を聞きながら、成層圏で争う2機の戦闘機を脳裏に描いたとも言った。つまり私の解釈したDAVEのサウンドには、現代的な武器を想起させる雰囲気が常につきまとっているということになる。強力なテクノロジーで他のDACたちを打ち砕く、ややもすれば乱暴な力とスピードの残像が、滑らかなメロディの流れに乗って溢れ出て来て、止まらない。

最後にダイナミックレンジの明らかな拡張についても言及せねばなるまい。これはHugo TTでも十分に満足できるものだったのだが、DAVEでは更に音の大小・強弱の表現が上手くなっている。ここでもやはり、音が大きい、あるいは小さいということについてのメリハリ・コントラストがはっきりついている。総じて誰が聞いても音の良さが分かりやすい、いわば店頭アピール度の高いサウンドである。

ただ、この音はどんな音楽でもジャンルの制約なく楽しめるようなものではない。昔のナローレンジな録音のクラシックなんかはそれらしく鳴らないだろう。現代の音楽ソースが似合う。またナローレンジな昔風のスピーカーを組み合わせるのはやめた方がいい。強力なドライブパワーとスピードを持つパワーアンプとワイドレンジを標榜する現代スピーカーが似合う。

言い忘れたが、今回の試聴はDela N1ZからダイレクトにUSBでDAVEに結線し、さらにDAVEからバランスでダイレクトに同社製パワーアンプに繋いだサウンドを標準としている。スピーカーはTAD CE-1である。これは最もDAVEの持ち味が発揮されるシステム構成の一つであろう。ただ、別途用意したプリアンプを介しても、DAVEのサウンドの感動が大きく削がれることはないと思う。むしろ、わずかに方向性が変わるだけ、プリアンプのキャラクターが加わるだけで、かえって面白い音が聞けるだろう。個人的には新型のパワーサプライを装備したJeff RowlandのChorusなどを組み合わせると出音に静的な落着きが加わって表現の幅が広がるのではないかと思って聞いていた。

さらにオールユニオンジャックのシステムでも聞いてみたいとも思った。すなわちDAVEをはじめとするCHORDのエレクトロニクスに、期待通りの進化を遂げたB&W 800D3シリーズを合わせる。それらを同名のケーブルメーカーCHORDの上級ケーブルで結線して、じっくり聞いてみたいのである。これらの機材が共通して持つクリアネスがどこまで深まり、高まるのか、そこが聞き所である。

ではヘッドホンアウトの音はどうか?

あの場で、なにかが分かるとは思いたくない。それを承知で、あえてコメントするならば、OktaviaでリケーブルしたHD650 Dmaaから聞こえた音は、DAVEにパワーアンプを直結しTAD CE1を鳴らした音のほぼ正確な相似形であったということだ。
比較すれば、音の分離感や音像の定位ではRe Leaf E1が勝り、音場の拡がりならTELOS Headphone Amplifierが勝るだろう。適切なDACと組み合わせるなら、トータルな安定感でやはりOJIのアンプが上を行くだろうし、フラットな音が欲しいならマス工房のバランスアンプにしくはない。聞き味で言うならHP-V8の持つ音の艶や独特のソノリティには敵わないかも。

音楽性ならNagra HD DACのヘッドホンアウトが一枚上となる。やはりヘッドホンのみをターゲットにしたハイエンドヘッドホンアンプや、さらに高価なDACの力は侮れない。だが、音の鮮度やキレの良さならDAVEのヘッドホンアウトがほぼ全てに勝るだろう。これにかろうじて匹敵するキレの良さとなれば、QualiaのUSB DACからしか聞こえて来ないはず。それ以前に、まず価格で比較してみたまえ。相応のDACと組んでトータルで考えたら、ここで比較対象にあげた機材で150万で十分な音が出るものは皆無に近い。

いずれにせよ、DAVEを将来的にもヘッドホンを聞くためだけに買うのは少し勿体ない気もするが、そういう猛者がいても不思議ではないと思わせる音が聞かれたことは言及しておこう。

色々な席に座って、DAVEを聞いているうちに、疲れてウトウトしてしまったが不意に、戦槌(ウォーハンマー)を思い切り打ち込むような、鋭いバスドラムの打撃音が一閃し、飛び起きた。その瞬間、HugoもQBD76もかなり後ろに置いて行かれたことを如実に感じた。もうHugo TTなんかは振り返っても姿が見えない。あれらは単なる前哨だったようだ。なにしろジョン フランクスによればDAVEはCHORDが作ったプロダクト全体の中で最高傑作に位置づけられるとのことだ。

確かにDAVEは価格やデザイン、大きさも合わせて考えると、絶賛に値するサウンドである。もし、この音が300万円オーバーのDACから出て来るとしたら、私はNAGRAの HD DAC+MPSに軍配を上げただろう。だが、このDACの日本での価格はその半額以下の150万円に過ぎない。しかもプリアンプは要らないのである。HD DACのプリアンプ機能はオマケだが、DAVEのそれはオマケとは言い難い。むしろ積極的に使いたくなる機能だ。勝敗はそこでついてしまう。このDACはどう考えても安すぎる。対価格満足度が高すぎる。HUGOを聞いた時もそう思ったが、やはりCHORDは高いレベルでの価格破壊を得意とするようだ。そして、これこそが私がテクノロジー全般に求めることでもある。高音質でありながら、同じクラスの音を出す機材と比較して安価で、コンパクト。この困難な要求に完璧に応えた唯一のDACなのである。

仮に、Vivaldiのフルシステムや、しかるべきクロックを入れたDSP-01は楽音を地球の重力から解放して、異なる次元のサウンドを奏でるモノとしよう。それらはまるで無重力の世界・宇宙のような空間性をオーディオに与えるのである。
そのような文脈にそって考えを巡らせるとDAVEは透徹した大気が満たされた、莫大な空間の広がりの中で音を鳴らすモノだが、その音は未だ地球の大気圏内にあり、重力から解き放たれてはいない。そういう意味ではまだ成層圏にある音なのであろう。出音に音楽性という抽象的な重力が作用し、楽音の出方に一定の制約を与えているように聞こえるのだ。

クロックの能力に頼るサウンドは無私で無垢なもの、悪く言えばリアル一本槍で飾り気のないものだが、クロックに頼らないDAVEのサウンドにはメーカーの個性や自我が存分に残され、それが独自の音楽性として、常に出音につきまとう。DAVEから聞こえるのは紛うことなきCHORDのサウンドである。異論はあろうが、このようなソニックシグネチュアがないサウンドは私にとってはつまらない。DAVEは技術的に音を煮詰める過程で自然とこの個性的なサウンド・音楽性に行き着いているような気がするのが興味深い。


Summary

ここまで来て、不遜な意見をあえて言おう。

DAVEの登場はハイエンドオーディオが金持ちの老人たちにほぼ占有されている状況に楔を打ち込むチャンスだ。この事件は、従来のCHORDユーザーに限らず、いまだ若く財政力の限られたオーディオファイルたちにとっての大いなる福音となるはず。
150万はまだ高いって?

ことオーディオにおいては、背伸びしなければ、背は伸びない。今、頑張って手を伸ばすべきだ。

さしあたりプリもヘッドホンアンプもいらない。外部クロックも外部電源も心配する必要はない。

DAVE一台と最低限PC、ヘッドホンさえあれば、この凄まじいコストパフォーマンスが貴方の手に入ることをよく考えてほしい。

いささかパラドックスめいているが、まるでゼーレみたいな老人たちによるハイエンドオーディオの独占を崩せなければ、愛すべきハイエンドオーディオの世界に未来はない。

これは今、まさに老いてゆく私が言うのだから間違いはなかろう。
しかし、日本をはじめとする先進工業国のメーカーのほとんどは、
この点を理解しているとは到底思えない・・・・。
もうここらへんで毒を吐くのは止めておこう。


ところで、オーディオには“感動”と“癒し”という二つの側面がある。

感動は刺激的なものだ。急性の感情の波動のようなもので、聞き手に一目惚れの瞬間のように強い印象を与えるが、それが繰り返されると疲労となる。

一方、癒しはそういう疲労を軽減するが慢性的なものであり、ダラダラ続く音の習慣であり、ヌルい感覚である。これはマンネリズムにつながる。

この二つがバランスよく配合されるのが望ましい、というのがオーディオの常識だが、
DAVEはそういう常識を越えている。つまり“感動”の占める部分が“癒し”よりもずっと多いように思う。もしかするとDAVEのサウンドを好む方は、“感動”を“癒し”に変換する気分の回路を持っているのかもしれない。だが、仮にそんなものを心の中に持たなくともDAVEを求める人は居るはずだ。このサウンドは癒しを多く求めるリスナーの心理をも、短い時間で“調教”する力がある。現に私がそうだった。これは優れたオーディオマシーンに稀に見られる才能だが、久しぶりにそういう機材に出会った感がある。反対者(アンチ)も認めざるを得ないその音の力の本質が、そこにあると私は踏んでいる。

決して言い過ぎたくはない。
だが、今となっては私はこう打ち明けるしかない。
CHORD DAVEは、私の知る限り、世界で最も価値あるDACである。
https://pansaku.exblog.jp/23717658/



41. 中川隆[-13653] koaQ7Jey 2018年9月12日 08:28:22 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-18466] 報告

GRFのある部屋 2018年 09月 11日


デジタル系に戻して、DCCの音を聴いていただきました。

16ビット44.1KHzの通常のCDと同じ規格ですが、光ピックアップで拾うのと、接触しているテープから情報をえる仕組みの差が音の差として現れます。CDより遙かに安定して、どっしりとした音になります。

X1さんは、始めて聞かれるDCCの音に相当、感じられたようです。わずか、4年足らずの間しかテープも出回りませんでしたが、音の安定感は、38/2トラの音に近いですね。この音が、30年前から存在していたのです。44.1KHz16bitでも充分なのです。


問題は、その音を再現するときに障害だったジッターの除去が、難しかったことです。
人工的な音の揺れは自然界にはないので、その音が重畳した再生音は、耳が受け付けなかったのでしょう。デジタル音がすると言われた所以です。

DCCが出現したときも、まだ完全には除去出来ませんでした。

最近になって、PCMの音をDSDに変換して、周波数を飛躍的に上げることで、クロックの精度を上げ、クロックを正確に打ち直することが出来ました。それによる改善は非常に大きかったようです。


最新のDACが出てきて、ようやくデジタル本来の性能が証明されてきたようです。
昔のCDプレーヤーも、30年前のdccプレーヤーも、本来の音を出し始めたのです。

その音がX1さんは大変気にいられたようです。

おなじソースでも、CDの光信号(アナログ変換)より磁気の変換の方がより元の音に近いようです。面白いです。
https://tannoy.exblog.jp/30040053/

デジタルコンパクトカセット DCC - Wikipedia

デジタルコンパクトカセット(英: Digital Compact Cassette、DCC)は、フィリップスと松下電器産業(現:パナソニック)が共同で開発し、1991年に発表したオーディオ規格である。

アナログコンパクトカセット(Cカセット、カセットテープ)と同サイズのテープに、PASC(Precision Adaptive Subband Coding)形式(MPEG-1/2 Audio Layer-1)で圧縮されたデジタルデータを固定ヘッド方式で記録する。PASCにより、CDなどの音源を約1/4の容量に圧縮できる。サンプリング周波数は48kHz、44.1kHz、32kHzに対応していて、デジタル・コピーはSCMS方式を採用している。

なお、DAT(R-DAT・回転ヘッド)規格制定時に、固定ヘッドを用いるS-DATと呼ばれる規格が策定されていた。S-DATは商品化されず、また、DCCはS-DATそのものではない。DCCは、S-DATからみてヘッドを簡略化され圧縮音声が採用されている別の規格である。音質面では、サンプリング後のビットレートが低い時は無圧縮で記録する仕組みになっていたり、圧縮時も人間の聴感に合わせたチューニングが施されていたので聴感上は優れていた。

特徴

DCCのカセットハーフは縦横の寸法はコンパクトカセットとまったく同じになっている。厚みは、コンパクトカセット用の8.7mmに対して、DCC用は9.6mmになっている。
テープの走行速度もコンパクトカセットと同じ0.0476m/sになっている。

オートリバース方式を採用しているので、テープを駆動するためのハブ穴は片面だけに開けられており、カセットハーフの片面は完全にフラットである。ハブ穴はレーベル面の反対側、カセットの裏側に設けられる。この穴とテープローディング用の窓は、普段はスライダーと呼ばれる金属製のシャッターで覆われており、テープをデッキにマウントした時だけ自動的に開くようになっている。これは、DCCのトラック幅は非常に細くなっており、少々のゴミやホコリ、指紋などがついてもドロップアウトの原因になるので、そういったホコリや汚れ、破損などからテープを保護するために設けられている。それと同時に、このシャッターが閉じられているとリールが空転しないようにロックされるので、そのまま持ち歩いても振動などでテープが緩まないようになっている。

カセットハーフには、DCCかコンパクトカセットかを識別するための穴がある。この穴が開いていればDCC、開いてなければコンパクトカセットと、デッキ内の回路が自動で切り替わるようになっている。これを逆手に取り、DCCの入手が難しい現在では、コンパクトカセットに穴を開けDCCとして誤認識させ録音再生する方法(ただしハイ(クローム)ポジション (Type II/CrO2)テープ以外は全て使用不可。具体的な理由は後述を参照)も、自己責任レベルで存在する。

ブランクテープには、制御信号の記録用トラックの一部に文字情報を記入するスペースが設けられている。アルファベットで160字、日本語では80字程度の文字情報を、各曲の頭の部分に4種類の情報(曲名、アーティスト名など、各40文字ずつ)に分けて記録できる。

オートリバース方式なので、テープ幅を上下に分け、片道にオーディオ信号用8トラック、コントロール信号用1トラックの計9トラックが記録される。

DCCに採用されているヘッドの基本構造は、テープの上半分の部分にDCC用の録音ヘッドと再生ヘッド、テープの下半分の部分にコンパクトカセット用の再生ヘッドで構成されている。DCCでもコンパクトカセットでもAセクタ(A面)を再生する場合は、ヘッドはこの状態(上半分がDCC用ヘッド、下半分がコンパクトカセット用ヘッド)でテープを走行させ、Bセクタ(B面)を再生する場合はヘッドを反転させてテープを走行させる。

DCCには、録音済みのテープに別の録音をする時には、そのまま前の録音に重ねて録音していけば自然に書き換えができるようになっているオーバーライト方式を採用しているため、消去ヘッドの搭載は必要ない。DCCデッキでコンパクトカセットでの録音ができないのはこのためだと推測される。

DCCの再生ヘッド(70μm)は録音ヘッド(185μm)より細くなっており、多少の蛇行があっても正しく再生できるようになっている。そのため、今までのコンパクトカセット用の精度のメカニズムであっても差し支えがないようになっている。
DCCデッキのコンパクトカセット用の再生ヘッドは半導体製造用の薄膜技術で製造されており、ヘッドギャップが1μmの数分の1まで狭くできるため高域特性に優れており、低音も従来のインダクティブヘッドより低い周波数から再生できる。1995年にはこの薄膜ヘッドを再生専用ヘッドに応用した3ヘッド・シングルキャプスタン方式[1]のアナログコンパクトカセットデッキ「テクニクス RS-AZ7」も発売された。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF%E3%83%88%E3%82%AB%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88

42. 中川隆[-13639] koaQ7Jey 2018年9月16日 07:13:42 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-18577] 報告

英CHORDのUSB DAC「Qutest(キューテスト)」お借りしております

CHORD Qutest 我慢できなくて聴いちゃいました。
聴き始めると止まらなくなって、貪るようにドンドン聴いていきます
・・・・・うわぁ・・・・・・ヤダ、ナニコレ。凄くいいじゃない・・・・・
これをオークションに出してる人はなにを求めているんだろう?実にスバラシイ。


物量とプライスタグを考えると食指が動かない人も多いと思うが、音を聴いて納得「この音は金取れるわ・・」音楽センスが絶妙。

systemにCHORD Qutestを加えるだけで毎日音楽を聴く楽しみが倍増するだろう。基本性能はESS機と遜色ない程進歩した。電源ケーブルが使えて出力が二系統あればいいのにね。


CHORD QutestよりSoulnote D-1の方が物理特性は確実に上。HUGOとINVICTA MIRUSの基本性能の差は甚だしく大きかったが、Qutestは聴き劣りしない水準まで来ている。比較すると空気感のよさ、空間構築力、スケール感ではD-1に分があり、Sonicaの方が先鋭な輪郭の切れがあり、低音もより力強い。


CHORD Qutest 硝子が飛散したような硬質な微粒子感、繊細で優しくしなやか。
表情多彩でたまらなく魅力的だ。聴き始めると惹き込まれてしまい中断するのに踏ん切りが必要。低音は薄い。HUGOは混濁感や分離でESS搭載機に劣っていたが基本性能でも飛躍的進歩。D-1と両方所有ならQutestしか聴かないだろう

CHORD Qutest 内蔵の高性能FPGAは49,152タップでHugo2と同じ。Hugoは26,000タップ、DAVEは164,000タップ。Hugoからの基礎クオリティの飛躍は本物で相当な性能格差が聴感上でも実感できる。去年「HugoからHugo2は性能が大きく上がってる」と繰り返し語るオーディオクラスタを見かけたが事実だった。

CHORD Qutest やHugoなど小さなDACはチャーミングな音で感心するのですが、サウンドの骨格や低域やスケールといった物はガッシリした据え置き筐体機に敵わないので、小型スピーカー向きの製品かなと思った。D-1などと比べると低音の迫力の違いは顕著に表れていた。


英CHORDのUSB DAC「Qutest(キューテスト)」を引き続きテスト中、どうもS9800SEだと実力を発揮できない、マッチしない様だ。相性を痛感。小型を目一杯箱鳴りさせて使うのが好みのようで、大きくて重たい38cmウーファーより好ましい音が出る。


DAVEは短時間だけど集中して聴いたところ、巷で云われるような「夢のような製品」ではなくて下位モデルの官能的な音と比べるとトップモデルらしいリファレンス的な性格で高性能追求型。硬質でシャープネスを強めたような輪郭の強調感が強く、正統的でアキュレートな音にほんのり薄化粧といった感想。

DAVEは聴いているうちにジワジワと良さが感じられ始めました。これは32L的な長く使って良さが分かるタイプなのかも知れません。


▲△▽▼

CHORD Qutest USB DAC イギリス 2018年 \199,800


硝子が飛散したような硬質な微粒子感、繊細で優しくしなやか。表情多彩でたまらなく魅力的だ
聴き始めると惹き込まれてしまい、音楽鑑賞を中断するのには踏ん切りが必要なほど。ただし、
低音ははっきり言って薄い。Hugoは混濁感や分離でESS搭載機に劣っていたが基本性能でも

飛躍的進歩。内蔵の高性能FPGAは49,152タップでHugo2と同じ。Hugoは26,000タップ、

DAVEは164,000タップ。Hugoと比べると性能向上により個性は薄くなったが、CHORDの

音楽性が減じたような印象はない。CHORD QutestよりSoulnote D-1の方が物理特性は

確実に上。確かな記憶としてHugoとINVICTA MIRUSの基本性能の差は甚だしく大きかったが、

Qutestは聴き劣りしない水準まで来ている。ただし、比較すると空気感のよさ、空間構築力、

スケール感ではD-1と比べて大きな開きがあり、38cmウーファーで鳴らし比べると

重低音などは驚くほどの相当な差である。ウーファーが二回りサイズアップしたような

違いである。駆動力/制動力もD-1の方が段違いで上である。またSonicaの方が

先鋭な輪郭の切れがあり、低音もやはり力強い。音楽性(官能性)ではValhala

電源ケーブルを使用したINVICTA MIRUSやSoulnote D-1よりCHORD Hugo や

Qutestの方が優れていると断言できる。投じられた物量とプライスタグを考えると

食指が動かない人も多いと思うが、音を聴いて納得、「この音は金取れるわ・・・・・」

音楽センスが絶妙。システムにCHORD Qutestを加えるだけで毎日音楽を聴く楽しみが

倍増するだろう。筐体は小さいが重厚なアルミの削り出しシャシーである。

基礎クオリティはESS搭載機とさほど遜色ない程進歩した。あとは電源ケーブルが使えて出力が

二系統あればと思わされる。据え置き用として登場した本機だが電源はUSBから取る必要がある。

DAVEは短時間だけど集中して聴いたところ、巷で云われるような「夢のような製品」ではなくて

下位モデルの官能的な音と比べるとトップモデルらしいリファレンス的な性格で高性能追求型。

硬質でシャープネスを強めたような輪郭の強調感が強く、正統的でアキュレートな音に

ほんのり薄化粧といった感想。


_____


CHORD Hugo USB DAC 2014年 イギリス \ オープンプライス (実勢価格 \219,980)


内蔵の高性能FPGAは26,000タップ 8FS WTA、16FS WTA、2048FS

リニアオーバーサンプリング、 5次ノイズシェーピング。優秀なESS搭載機と

直接並べて比較すると、音質にかなり混濁感が感じられる。分離といった点でも

大きなクオリティの差が感じられる。しかし、音楽をとにかく楽しく、華やかに

聴かせる能力は遥かに上で、2017年にINVICTA MIRUSから追加購入して鳴らしていたが、

この小さなDACで二週間ほど毎日音楽を聴く喜びが倍増したと実感する幸せな

日々だった事を鮮明に記憶している。据え置き用として長時間連続で運転し続けると

バッテリー切れを起こすので注意が必要である。使用を中断し再度充電すれば

再び使用できる。バッテリー自体は長寿命。バッテリー交換はタイムロードで行い、

費用は8,000円程度であるらしい。

43. 中川隆[-13587] koaQ7Jey 2018年9月18日 11:55:02 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-18619] 報告

Marantz JP SA-10 \600,000
http://www.marantz.jp/jp/Products/Pages/ProductDetails.aspx?CatId=HiFi&SubCatId=SACDCDPlayer&ProductId=SA10
http://kakaku.com/item/K0000905030/


つづいてKYLYNさんのお宅へ GRFのある部屋 2018年 09月 18日


装置は、SACDプレーヤーが、新しいSA-10に変わっていました。

何故交換されたかをKYLYNさんいお聞きしたところ、大変詳しくご説明をいただきました。DSD にアップコンバートするタイプで、音の繊細さ、雄大さが増したそうです。

早速聴かせていただきました。ジュリア・フィッシャーのバッハの無伴奏からシャコンヌです。音量は小さいのですが、広々とした演奏空間が目の前に拡がります。最低域まで過不足無いヴァイオリン本来の豊かな響きがします。


いいですね〜!


内ぶりで、それも棚の上に乗っているのに、どうしてと思うほどの豊かな響きは、三年前の初印象と同じです。今回はそれに繊細さ、音の色数、陰影の深さが増しました。お隣の以前は同じ805を使っていたパグ太郎さんも、改めてビックリされていました。


つづいて、パグ太郎さんのお宅でも何時もかかるアルゲリッチとプレトニョフのラベルのシンデレラの最終楽章です。深淵の深さを競うような二つのピアノが重なり合って沈んでいく様が見事でした。これも、到底805が出している低音とは思えません。小さな音量でも、部屋の定在波に乗り、拡がっていきます。これ以上ボリュームを上げると、部屋なりがするという寸前の音量でバランスを取っている見事な技ですね。


次は松田聖子の代表作スイートメモリーです。これは新しい録音なのでしょうか?

アナログ的な響きが DSD に換えた SACDプレーヤーから聞こえてきます。

以前のタイプの CDプレーヤーしか聴いたことが無い方々は、ぜひこの新しいタイプの CDも SACDも一旦アップコンバートして DSD に変換するタイプの最新プレーヤーを聞いてみて下さい。

私の使っている emm、MolaMola も同じ手法ですが、ICチップではなく、ディスクリートで構成されています。
https://tannoy.exblog.jp/30052766/

44. 中川隆[-13578] koaQ7Jey 2018年9月18日 18:36:26 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-18622] 報告

2017/08/06 : ハイエンドDACの設計と、大衆オーディオの未来
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=9015

このページの目的としては優秀な製品のノウハウを紹介することで、国内製品のレベルアップと国際競争力の向上に微力ながら応援したいと思ってまとめています。Oppo Sonica DACの内部を見るとこのままでは中華製品に国産大手が負ける日が来るような気がしてなりません。

昨今のイヤホン&ヘッドフォンの隆盛でユーザーの耳は成長してきていると考えています。従来の「弱点をごまかし、好みを強調した音作り」ではなく真のクオリティが評価され始めているというのはHugoの成功によって徐々に現実になりつつあると考えることは出来ないでしょうか?あの音は好みで片付けるような音ではなく、基礎クオリティが高い音です。Hugo以外にももちろん基礎クオリティの高い機材は沢山ありますが、大衆に評価された製品は他にはまだないと思います。

基礎クオリティの高さは好みを超越します。たとえば食べ物などで嫌いなものを美味しいお店で食べたら癖がなくて食べられたってことはありませんか?そういうものこそが基礎クオリティです。音楽でも音質でも同じようなことがあります。「好みではないけど認めざるをえない」ってことが起きるのは基礎クオリティの高さが理由です。だからこそ間口を広げるためには基礎クオリティを上げるノウハウが重要です。

もちろん従来の色付け系の製品も、そういった音を好む従来の顧客のための選択肢として残ることが望ましいですが、それだけしか選択肢がない状況では対応力が不足します。次の時代の準備を怠ったことで海外に出し抜かれるという歴史は既存の他業界国産メーカーが何度か繰り返してきた失敗です。

これからは逆に日本発の製品が海外のシェアを奪っていかなければなりません。輸入代理店より国産メーカーが元気でなければいけないと思っています。もうそろそろ国内メーカー同士で争ってる場合ではないでしょう。Hugoのような音を従来のIC型DACで超えていくにはどうすれば良いか真剣に考えなければなりません。ここでは基礎クオリティ向上のためのノウハウを具体的に紹介してみたいと思います。

こういう内容をまとめているサイトはありませんし、今後も出てくることは99%ないでしょう。ハイエンドDACの音質的ノウハウをまとめたページなんて探しましたがどこにもありませんでした。どこのメーカーも自分ところに都合にいいことしか書かないし、都合の悪いことは一切書かないです。メーカーの広告には素人が注目する謳い文句はたくさん書かれていますが、音の良い製品が何故音が良いのか、音が良い真の理由については語られません。こういう本当のことなんて国内(海外も?)では誰も書けないのだと思います。お金をもらって文章を書いているなら尚更です。でもそういう日本的な空気を読める姿勢こそが国内メーカーの未来を潰す可能性は考えておいたほうが良いと思います。

DACチップはハイエンドDACの必要条件ではありません

しつこいようですが、これはいつもお伝えしている通りの話です。最新DACチップを使えば最高の音が出るわけではありません。それは既に多くの事例が結果を示しています。

今回紹介するハイエンドの中には古いDACチップを使っているものもありますが、実際の音質評価とはほとんど関係がありません。たとえスペックが劣っていても、古くても音が良い製品は良いのです。DACチップと音が良い製品にはほとんど相関性はありません。DACチップだけで素晴らしいサウンドが出るわけではありません。

DACチップ頼りの状態とはちょうどチームワークが重要な競技の弱小チームに一人スター選手を投入した状態です。そのようなバランスの悪い構成ではチームワークが重要な競技で強豪に勝利することは難しいでしょう。DACの設計は設計上のチームワークが重要です。それによってスター選手(ハイエンドDACチップ)をしっかりサポートして実力を引き出せたときにだけDACチップの優位性が現れるのです。

最近で最も典型的な例がOppo Sonica DACです。ES9038を使った最も安いDACです。これは最高スペックのICを使ったDACですが最高の音質のDACではありません。もちろんこの製品は実際の音を聞いたことがありますが価格からしたら悪くはないもののハイエンドサウンドと言い張れるようなクオリティでは決してありません。ですからチップ一点豪華主義で突出した製品になるわけではない、これが事実です。とはいえ従来製品HA1からしたら素晴らしい飛躍でした。内部設計も進化しています。それについては後述します。

そもそも、この製品がハイエンドって位置付けすること自体が間違いです。実はこの製品はそもそも大衆をターゲットにした、ハイエンド志向とはかなり相反する非常に良く練られた製品だと思いました。Sonica DACは突出しない究極の平凡サウンドであることが使命であり目的だと思います。

それについてもページ下のほうにまとめましたので是非読んでみてください。それを読めば自分自身はSonica DACを貶めるつもりはまったくなく、むしろ脅威だと感じていることがよくわかると思います。こちらの海外レビューには「聞くのが楽しくない」とありますが、それこそがOppoの狙いではないかと思いました。

DACの音質は総合力

DACの音質は総合力なので一点突破だけで良い音がでることはほとんどありません。特に低コストで良いものを作ろうと思ったら、バランスの良い設計であることがとても重要です。大きな弱点がなく低コストでも効率の良い音質的対策を施した機器は安くて良い音が出せます。

これは丁度長方形と正方形の面積と辺の関係に似ています。同じ辺の長さなら正方形のほうが面積が大きいです。面積を音質、辺がそれぞれの対策と考えると丁度同じような関係です。DACチップだけハイエンドで他は平凡みたいな極端な一点突破型の設計は長い長い長方形です。

実際のオーディオの設計ではこの辺に相当するものが超多次元的に広がっており、無数のパラメータがあるわけです。その総合力として音質があります。なので一見多くの対策を施し完璧に見えていても、気づいていない軸があってそこに大きな欠点が残っていると、その他の素晴らしい長所を見えにくくしてしまうリスクがあるわけです。

ここから抜きん出た高音質なDACはどういうものか考えますと、まずは基礎は満たしつつ、「普通の設計で意識されない領域にさらなる高度な対策を施した設計」です。すべて完璧な対策を網羅している製品は非常に少なく、1つか2つのの特別な対策があればそれで高級機と称す製品が多いです。本当に一点突破でそこだけ異次元な設計をしている製品もありますが、オーソドックスな設計+いくつかの特別な対策の製品が多いですね。あとはまとめ上げるバランスとセンス次第です。

個人的にはPCM1792以上のDACチップであれば既に十分な性能を持っているのでこれ以上の素子がハイエンドのための必須条件だとは考えていません。ですが実はES9038はちょっと特殊で、最大の優位性は後段のアナログ回路に求めるスペックと電源回路に求めるスペックがとても高いので、要求されるスペックを満たすだけで必然的に音質的に良い構成に仕上がることです。常識的な設計者ほど要求スペックが1なら1の物量しか投入しないものですが、ES9038は10のスペックを要求するので常識的な設計でも10の物量になるのです。ハイエンドDACは1の要求に100を投入しているような設計になっているのですが、ES9038は自動的にハイエンド的な設計に近づきます。

それではここから各社のDAC内部設計について書いていきます。注意したいのはこの記事では出来るだけ製品の弱点の列挙などではなく、良い製品を紹介し内部設計で音質的に優秀だと思う部分を紹介し、良いDACを作るために検討するべき材料を提供したいと思います。高音質なDACの具体的な設計事例と差別化の方法について、製品の内部写真を紹介しながら分かる範囲で紹介していきます。


▲△▽▼


Forssell MADA-2

オーディオの方はご存知でない方も多いかもしれませんが、業務機では定評のあるDAC機材です。海外での評価値、もちろん一例ですがこちらを見てください。

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オーディオの方が見慣れてそうなブランドはMytek、PS-Audio、Ayre、Meridianでしょうか。またLavryのDA2002はマルチビットのDA924と同じです。これも名機ですね。PrismSoundは業務機のハイエンドです。ここで紹介するForssell MADA-2はPS-AudioとAyreを超える、DA924に近いかちょっと超えたレベルにあるDACだということです。

実際海外でこの機種の評判を調べてみると、プロオーディオの世界でもかなりの高評価です。プロオーディオはコストパフォーマンスに優れる機材も多く、高くて音が悪ければ誰も使わない厳しい世界ですが、そのなかでも定評のあるモデルです。その音質はプロが認めた本物であると考えるのが妥当でしょう。

ではこのMADA-2の内部設計について見てみたいと思います。写真が限られているので見える所だけの判断です。


•トランスが非常に小さいので低音が伸びないでしょう。良く言えば繊細な音になります。

•電源回路はICレギュレータだけなので高性能な電源ではないです。またレギュレータの配置が負荷から遠い位置にあるので力強いハイスピードな音ではないはずです。そしてトランスが小さく負荷の近辺に大きなコンデンサが存在しないので低音が控えめな傾向になります。負荷(IC)側の低周波PSRRは電解コンデンサ依存でないため、電解コンデンサの個性(帯域に癖のある音)が現れにくいです。ここに電解コンデンサを大量に配置したら国産大手みたいな音になると思います。

•CS8421-SRC+直近配置のクロックを使用してSRCによるジッター除去をしているようです。ジッター除去はノイズフロアの確保のためには必須です。これにより透明感のある音になります。ただし基準となるオシレータのあとにロジックICを挿入しているためロジックICの出力ジッターが多少乗ります。ただしロジックICの駆動力によるプラス効果もあり力強さが出てきます。ここはジッター性能とトレードオフとなります。ロジックICがないほうが透明感のある柔らかい音です。

•DACのIVではなくその後ろのLPFバッファ段でLCフィルタを使用しているように見えました。これはリファレンス回路より進んだ高周波対策を行っていることを示していると思われます。ただし最大の問題はここで高周波ノイズを除去してもクロックラインとXLR出力線が平行に這っているので、結局最終出力経路で高周波ノイズを再度拾っていることは問題です。ただしクロックラインのノイズは固定周波数成分なので音の分離にはあまり悪影響がないのは良い点です。多少の色付けはある可能性は高いです。

•PCM1794をはじめ周辺ICの電源ピンのほぼ全てにアナログ、デジタル関係なくフェライトビーズを入れています。このような対策は多くのDACで行われていないのが実情なので、これが最もForssellのDACが高音質な理由で優位性だと思いました。デジタル配線のみならずアナログ配線にも小容量セラミックコンデンサを複数並列に配置する対策も良いです。

上記からForssellの設計で最も特徴的なのは電源線と信号線の高周波ノイズによる音質的影響を知っている点です。これは大半のメーカが未対策なのが現状です。この部分に手を入れないと一線を越えた滑らかな音質にはなりません。おそらくこのメーカーの評価が高い一番の理由はこの部分の設計の優位性によるものだと思われます。

トータルの音質傾向を予想すると高音がほかのDACと比べて滑らかかつ分離がよく、非常に腰高で繊細な音のするDACだと思います。しかし低音は弱く、高音も僅かに色が残る音質ではないかと考えます。ぱっと聞いて滑らかでハイ上がりな音ですからこれが高解像度と錯覚する可能性のある仕上がりの音でもあると予想します。真の低音は出ないので低音のリファレンスとしては適していないDACでしょう。

実はここまでの推測は実際の音を聞く前に書いたものです。でもあとで実物をちゃんと聞きました。この比較は音楽制作のエンジニアさんが集まってSonyスタジオで比較しました。このときは自分だけの評価ではなくマスタリングエンジニア複数人による耳による各項目ごとの評点をやりました。(この日の比較はあとで個別記事でまとめたいです)

このForssellの低音の評価は意外と高かったです。スピードが遅い機材よりは無理せず量は出さないかわりに非常にスマートで引き締まった描写は好まれるようです。量が多くても遅い低域より、量が少なくても早い低域をプロは好むということのようです。

実物の低音は細身で伸びは無いところまでは予想通りですが、柔らかいわけではなくハイスピードで引き締まっています。負荷の周辺の直近から電解コンデンサを意図的に排除しているものと思われますので、低音の質感は普通に電解コンデンサを沢山配置しているDACとはだいぶ異質で非常に軽快なものになっています。

高音は予想通り結構荒れており解像度が高い状態のまま荒々しい部分が前面に出て来る感じでした。分離は業務機なのでコストパフォーマンスは良いですね。実は細身な低音も荒れた高音も流行の音楽を意識しているというお話もありましたので、これらの設計はForssellによる意図的な音作りの結果である可能性が高いです。上記のトランスが小さいことや配線を長くしていることも意図的で個性に寄与している可能性があります。

意図的な設計は重要です。確信的な個性をもたせることは時に強い魅力や説得力を感じさせる要因になります。

ただし上記のスタジオにてDAVEと本機を比較もしましたが結局DAVEのほうが遥かに総合クオリティは高いです。エンジニア諸氏による評価でもDAVEのほうが総合得点では上です。しかもかなり格差はありました。DAVEを超えるためにはこの程度の対策では全く不十分です。本機の音質的基礎クオリティはそこそこ高いですが、この理由によりスーパーハイエンドであるとは思いませんでした。

Bricasti Design M1

コメント欄で質問いただきましたので、このDACの内部設計の特徴を書いてみたいと思います。とりあえずDACボードの写真がネットで公開されていましたので内部を見てみます。

•写真中央上、基板間のデジタル伝送ラインに差動信号(LVDS?)を使っています。このような設計は少数派です。ちなみにはじめてこのようなパターンを見たのはberkeley alpha dacでした。このように設計するとGNDを分割しても信号が崩れないことが特徴(戻り電流が差動ラインで確保されている為)ですから、複雑なレイアウトのときにGNDを分割しループを防ぎながらデジタル信号品質を確保することが出来ます。

•左のU110からの出力に差動MCLK+LCRクロックフィルタのようなパターンが見えます。この行き先はU140でこれはジッタークリーナだと思われます。フィルタによるジッタ除去+ジッタークリーナを通し、AD1955に入っています。このことから二段構成の入念なジッター対策がこのDACの特徴になりそうです。パッシブフィルタでジッタを除去できるって文献は何処かにあったと思います。

•シルクでFLと記載されているコンデンサは三端子コンデンサ、またはフィードスルーキャパシタといいますが、このコンデンサは通常のものよりも高周波特性に優れています。こういったパーツをあえてDACのアナログ端子でも投入することは稀ですので、この部分は音質的優位性が発生すると予想します。

•正負電源はLT1363を使用したオペアンプレギュレータのようです。このあたりは通常のICを使った場合と比較すると電源の高性能化、高音質化に寄与しています。ただしLT1363は電源で試したことがありますが音は硬質で低音もやや軽めです。なのでこのDACはどこか硬質な音質じゃないかなと思います。

•DAC周辺のデジタル電源は基本的にICを使っているようです(LT1763とLT1762?)。IC電源なので性能は上記オペアンプレギュレータより劣ります。ノイズ性能は20uVですからそこまで優秀ではありません。ただしICを使うと小型省スペースのレイアウトが実現可能なのでポイント・オブ・ロード設計による負荷の干渉の問題回避、ICからみたレギュレート性能向上の優位性があります。これも引き締まった音質になる傾向です。

•IV段以降はディスクリート+オペアンプという構成を基本にしているようです。ディスクリート回路のパターンは読んでいないのでこの部分の特徴については不明です。国内ではディスクリート関係の資料が豊富ですので、あえて重複する部分をここで取り上げる必要はないと思います。

音質は実物を聞いたことがありませんので記載はできません。ですが上記のとおり複数の特別な音質的対策を施しておりますので、一般的なDAC設計よりも明確な優位性があります。こういった部分はすべてが仕上がり音質面にも影響を与えているものです。当然ながら複数の優位性がありますから、そこらにある普通の設計のDACよりはるかに高音質な可能性が高いわけです。

このDACは聞いてないので音についてはわかりませんが、設計から音質傾向を予測して見るならBricastiは全帯域で引き締まった音を好んでいるように見えます。そして電源とDAC基板が左右セパレート構成ですから左右の広がりには特に優れているはずです。フェライトビーズやフィードスルーキャパシタによって高域は緻密でピントの合った描写だと思いますが、電源自体のノイズ特性には問題があるので中低域の透明度は低いと思われます。LT1363の影響がありますのでトランス電源ですがやや硬質な雰囲気がありそうです。トランスは小型なので低音の伸びや出音の余裕はそこまででもないと思います。これも良く言えばキレがあって軽快な低音だと思います。細かく書いていますがあくまで予測です!

以上から考えると少なくとも量感があってどっしりした余裕があるような音とか柔らかい音ということはないと思います。ジッター対策についても入念ですが最終段のジッタークリーナICの出力性能がボトルネックとなりますから、実は低周波位相雑音はCrystekのCCHD950などを直近で配置しているDACより不利だと思われます。電源もLT1762などを使っているので決してDAVEを上回れるほどの突き詰めた設計には見えませんでした。

それを裏付ける海外のレビューもあります。Bricastiは定評もありますし支持者もいますが直接比較でDAVEを上回っているというレポートは今のところ見たことがありません。

https://forum.audiogon.com/discussions/chord-dave-or-ayre-qx5-twenty-dac


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CH Precision C1

こちらもコメント欄でリクエスト頂いたものです。
•PCM1704を使っています。マルチビットDACはデルタシグマDACのようなノイズシェーピングによる帯域外残留成分がありません。この帯域外残留成分はNFBアンプの挙動にも影響を与えますし周囲の回路への影響もありますので音質的な悪化要因をいくつか抱えています。スイッチング電源を使うと漏洩ノイズの対策に苦労するのと似ています。マルチビットDACはスペックこそ多少落ちますが上記の問題が起きないことが利点だと思います。

•IV以降がすべてディスクリート構成になっています。特に最終出力段は3パラレルのドライブ段のように見えますので小型のパワーアンプ並の出力電流の余裕を持たせているようです。途中経路のディスクリート回路がどうなっているのかはこの画像ではわかりません。

•電源はLT1677を使用したオペアンプレギュレータです。PCM1704は2系統の正負5Vを要求しているので電源回路の規模もこの要求に従っているものと思われます。BricastiはLT1363だったのでそれと比較するとC1は速度は劣りますがゲインとノイズ性能は上回ります。突き詰めるとこのあたりの差も重要になります。

•PCM1704の電源端子にはフェライトビーズ+コンデンサが使用されています。これはForssellのDACに近い設計ですね。Bricasti M1では三端子コンデンサでした。これらは普通のコンデンサをただ何も考えず電源ピンに対し一つずつ置くより良いです。

•PCM1704周辺のコンデンサで最も面白いのはほぼすべての品種のコンデンサが並んでいることです。ポリマー、電解、フィルム、セラミック、タンタル、ほとんど全員集合しています。もしかしたらコンデンサの品種ごとの音質的個性を打ち消すためにこのような設計になっているのかもしれません。すべて並べれば特定の品種の色がつくことはないでしょう。

この製品の音質はマラソン試聴会でdCSのVivaldiと比較したことがあります。dCSと比べると大分真面目な感じです。どちらが良いかと言われたら個性で選ぶレベルだと思います。簡単に言うとdCSがふわっと軽やかな出音にたいしてCHはがっちり力強いイメージが有りました。絶対的なクオリティは若干C1が上かもしれませんが個人的にはdCSの音のほうが好みでした。また上記の設計が音にどれくらい関わっているかはこの時の聴き比べ程度では全くわかりませんでした。

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MSB DAC

•ディスクリートマルチビットDACが最大の特徴です。高精度のものを作成するためには高精度抵抗が必須ですがMSBはそれに真面目に取り組んでいるメーカーです。CHプレシジョンと同様、広帯域ノイズが原理的に少ないため周囲回路への悪影響が少ないことはマルチビットの優位性です。

•MSBモジュールは12Vと5Vを使う高電圧仕様です。最近のDACチップは電圧が下がっていますがMSBは電圧が高いのでSNでは相当に優位です。さらにモジュール内部にLT製オペアンプですが出力バッファを搭載し、出力LPFが不要という仕様なのでアナログの出力回路で悩まされるということがありません。モジュールの出力を直接外部駆動に使用できる余裕があります。

•DACモジュールに注目しがちですがそれ以外の部分もバランス良く、クロック、DSP、電源部の回路設計も伝統的にかなり力が入っています。デジタル処理の音質的影響は軽微ですが、クロックは違いが出ます。内部仕様が不明ですが低周波位相雑音と広帯域ノイズに配慮した設計のようです。このあたりは音質に影響があります。

•最新のSelect DACではパラレル化を推進し、16パラまで増やしています。これによってSNは4倍に向上します。パラレル化はコストパフォーマンスは最悪ですがコスト度外視で最高を求めるなら有効です。MSB社は周辺回路が概ね極まった状態でパラレル化をしていると思いますので良いですが、ほかが極まっていない状態でパラレル化をすると無駄にコストがかかる結果になります。

MSB-DACの優位性はディスクリートマルチビットだけではなくて、伝統的にDAC素子以外の構成に全く手抜きがないことが最大の要因です。この部分を勘違いして「ディスクリートマルチビットDAC凄い」っていう印象でしか見ていないと音が良い理由を見誤ります。MSBモジュールを使っているから高音質になるという訳ではないのです。(実際に使って試した意見です)

MSBは非常におとなしくて上品な音がします。マルチビット高電圧なのでデルタシグマ系でよくある高域にサラッとした質感はほとんど無く、とても落ち着いた地味な音質なのですが骨格はしっかりしていて貧弱な音ではありません。このあたりは美音で勝負の国内で主流派とはかなり傾向が違います。なのでMSBは質が良いと感じても好みだと感じる人は国内ではさほど多くはないと思います。DAVEよりもずっとおとなしい音です。ここで上げた製品の中では一番落ち着いた音だと思います。しかしとても上質なのでMSBは違いのわかる玄人向けの音質ですね。

ちなみにパラレル化は基本性能を極限にしてから行わないと価格性能比は悪化しやすいです。パラレル化は2の平方根で性能が向上するので数が増えるほど性能向上幅が少なくなっていきます。4倍の性能にするためには16パラが必要です。10倍にしようと思ったら100パラです。確実なクオリティ向上が出来る代わりに物量とコストはどんどん上がりますのでかなり効率は悪い方法です。現実的なのは4パラまででしょう。

なのでパラレル化をする場合には基本的な性能で極限を極めてから行う最後の手段にしないと価格ばかり上がってしまいます。パラレル以外に有効な対策があればまずはパラレル化以外の方法を取るべきです。例えばノイズの低いアンプや抵抗や回路構成にする等です。大抵の場合はそのために高価な部品を使っても価格は2倍にはなりません。本当に物理的な限界に到達しているかよく考えてからパラレル化をしましょう。中途半端な性能のままパラレル化をした製品は最悪のコストパフォーマンスです。SelectDACは明らかにコスト度外視で設計しているということです。

ここでMSBの電源回路を紹介します。完全に正しい回路図ではないと思いますが、概ねこのようになっています。最新のSelect DACでもLT1126っぽい刻印が見えているので昔から殆ど変わっていません。MSBはLTが好きみたいでアナログのオペアンプなどもLT尽くしです。

リファレンス電圧をLT1027で生成しフィルタでLT1027の広帯域ノイズを除去、そこからLT1126デュアルオペアンプの2chを使ってバッファ+出力をフィードバックしていると思われます。ICリファレンスのノイズにフィルタで対策していますので設計は優秀です。こういうところも最終音質にはしっかり効いてきます。

CはPMLCAPっぽいものを使ってますのでコンデンサの品質にもこだわっています。回路図後段のD1(上の画像だとD6)は場所的にオペアンプのスイング電圧を制限するためのものなのでもしかしたらLT1126の電源はトランジスタ後段からとっているかもしれません。ですが大幅に違う回路ということはないと思います。


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Resonessence labs invicta

•筐体サイズからみてかなり大きなトランスを使っているので、本体サイズの割に力強く伸びのある低域と、余裕のある中高域の描写が期待できます。

•トランスからの漏洩磁束を防ぐためのケースの仕切りがあります。DACボードとトランスの距離が近いので仕切りをしないと出力にリップルが乗る可能性が高いです。

•クロックはCrystekの低位相雑音タイプ。ppm追求型ではなく位相雑音追求型です。ES9018採用DACではこのパターンがとても多いです。

•最大の特徴はDACボードです。ES9018の電源ピン配置に最適化された電源レイアウトです。構成はデュアルのオペアンプレギュレータですが、左右に駆動用トランジスタを配置して負荷の目の前に配置しています。フィードバックリファレンスとしても経路としても最適なレイアウトです。結果として最短配置の高性能オペアンプによる高性能レギュレータという構成になっています。ここまで最適化すると発振リスクがありますがそこはうまいこと処理をしているのでしょう。このレベルになると負荷周辺には当然のように電解コンデンサはありません。

•出力段のための電源回路は見えませんが、ここまでやっているなら正負電源もオペアンプレギュレータの可能性が高いと思われます。

•DAC周辺コンデンサはECHUのようなチップフィルムタイプに統一し、高周波特性を確保しつつもセラミックコンデンサを嫌う構成としています。アナログ部分にはセラミックは一つも無いように見えます。高性能なセラミックを使って高性能を追求するBricastiの設計とは相反するので両者で最終的な音質傾向は異なる結果になるでしょう。

このDACボードは非常に美しく完成されたレイアウトです。これを超えるレイアウトのDACはまず見ることはありません。

Invictaは大幅値上げ前の旧型ですが実際に聞いたことがあります。音質的にはかなり緻密で滑らかなものでした。ただし分離が際立つ印象ではなくて非常におとなしく上品なサウンドです。残念ながら分離面で今一つな部分があるのですが、その理由は上記のDACボードをみると推測できる部分があります。

それは超高性能のレギュレータを使ったときに特有の副作用ではないかと思いました。個人的にはこれはフィードバック速度が有限であることが問題だと思っています。レギュレータの性能が低いときにはそういう副作用が弱く、無帰還だとこのような副作用自体が存在しませんが、帰還の性能が上がるほど劣化がひどくなります。Invictaのレイアウトは性能が極大になっているので副作用も極大です。

たまに無帰還至上主義が出てくるのはこの劣化要因によるものだと思っています。ここで無帰環電源にすると荒くて大雑把な部分があっても分離良くクリアーに聞こえますからね。試したことがあるのでその気持はわかります。

ですがそれで高帰還型を全否定するのは極端すぎます。原始人が火を使ったら危険だったので火を使わない道を選択するようなものです。国内の一派は未だに帰還型へのアレルギーがあるように見えます。無帰還型電源にこだわるのもいいですがそれだけでは進歩がありません。NFB=帰還型の副作用を理解して対策することがより重要です。

本当はe22やe32以降のものを調べたかったのですが、基板の画像がないのでこれだけです。

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OLYMPUS DIGITAL CAMERA

•最大の特徴はACアダプタを使ってケース内から一次電源を排除していることです。ケース内に電源を入れずACアダプタ化してノイズ要因を外部に追いやっているというのは発送の転換です。スイッチングノイズは今時なら除去するためのノウハウもパーツも揃っているのでこの方が合理的かもしれません。トランスを別筐体に入れる設計とやっていることは同じです。ACアダプタは見た目安っぽいし音が悪いっていう先入観もありますから、なかなかこういう割り切りは出来ないですね。こういう割り切った設計は音に違いが出ます!

•ACアダプタは単一電源なのでそこから正負電源を生成しているはずですが、そのためのスイッチング電源はレイアウト左下のあたりだと思われます。DAC以降のアナログ回路から出来るだけ距離を取っています。

•デジタル段とアナログ段の間が基板にスリットが入って分割されています。基板より空気のほうが絶縁性能は良いです。この部分で絶縁していることを広告でもアピールしていました。これも地味なところですが違いはあると思います。

•ES9018の電源は例によってオペアンプレギュレータです。DACチップのちょっと上のところにあります。ハイエンドを称するDACではオペアンプレギュレータは常套手段ですね。LME49725をトランジスタによるバッファなし、ユニティゲインで使っているのが特徴です。Invictaはレイアウトがより美しいですがフィードバック抵抗がありましたので、ノイズ要因はexasoundの構成のほうが少ないです。ただしレイアウトは左右対称でもなくかなり細い配線なのでInvictaのような素晴らしいレイアウトではありません。

•バッファ段以降は普通の構成です。信号部にECHUを使っているくらいで、あとは電源もDC-DC>三端子レギュレータによる正負電源のように見えますので、アナログ段は常識的な設計にとどまっています。大きい電解コンデンサはこのレベルになると当然のようにアナログ段には存在しません。あとは出力端子のあたりに長いものが並んでますが多分これはリードリレーですね。

•クロックはCrystekの低位相雑音タイプでInvictaと同じように見えます。

正直Invictaと比べると特徴は少なく大分シンプルに見えました。ACアダプタを採用して一次電源のノイズ要因を排除していることとES9018の電源がユニティゲインのオペアンプレギュレータなこと位で、それ以外は普通の設計と言っても良いかもしれません。広告では大げさな技術をアピールしていますが中身は意外と普通です。基板のスリットによる絶縁性能向上も基板自体を分けている設計と比べて優位性はありません。

ですがこのレベルの差別化内容でも音質的高評価を得ることが出来るということです。重要なのはやはり選択と集中であるということでしょう。

音を聞いた感じはInvictaより少しだけ色彩豊かにした感じでしょうか。Invictaはおとなしく地味でもあったのですがこちらは高音にもう少し色がある感じです。爽やかで緻密で軽やかな印象です。ACアダプタ使用というイメージからしたら相当高品位なので驚きます。どちらも基本的には上品な質感であり、描き方が若干違う程度で音質レベルは意外と近いと思いました。Invictaはレイアウトだけ見るともっと音が良くてもいいのですが、例の副作用がマイナスに作用していることが両者が近い音質になっている最大の理由だと思われます。

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Mytek Brooklyn

これはハイエンド的なモデルじゃないですがManhattan初代と比較したところDACチップと電源以外はほぼ共通の構成のようでした。実際に価格差ほどの音質差がなかったのと、Brooklynは見やすいアナログ周辺の拡大写真があったので、Brooklynについて書きます。4層基板で配線が正確に追えないですので間違いもあるかもしれません。

•刻印を調べた所クロック左側のSOT23-5はADP151、クロック右上のSOT23-5はTPS763のようです。どちらも電源ICです。常識的にはレイアウト的にはクロック側がADP151、DAC側がTPS763の可能性が高いです。ADP151のほうは手前にMCP1703を使っていますので2段レギュレータでローノイズ化を狙っているのでしょう。ただしADP151はDACの左にあるオペアンプとつながっているようにも見えるので、何か別のことをやっている可能性もあります。

•ICの刻印を削って隠していますが、SOP20はTPA6120という電流帰還型のヘッドフォンアンプ用アンプICだと思われます。

•アナログ信号の通る場所はチップ抵抗ではなくMELF抵抗を使っているのが特徴です。金属皮膜タイプでローノイズで音が良いとされています。実際には薄膜抵抗と特性自体はさほど変わらないのですが、音的には太く力強い方向性です。薄膜は繊細で緻密な音です。

•オペアンプの電源はシンプルなセラミックコンデンサ一個のみなのでこの部分はとても普通です。

•クロックはAbraconの低位相雑音タイプでこれもppm追求型ではありません。

正直あまり詳細が分かっていませんが、これもなかなか音質の良いDACでした。弱点があるとしたら砂っぽい質感です。同じスイッチング電源を使っているexasoundではスイッチング段以降の対策レベルの違いの影響もあるのか高域の質感はもっと素直だったので対策レベルに結構な違いがあると感じました。この部分が気にならないなら基礎クオリティは見た目の設計以上に良いと感じます。

初代のManhattanはトランス電源なのでこの高域の質感は抑えられていますが、Brooklynと比較してそれ以上に圧倒的な差までは行かない印象です。基盤を見る限りManhattanは電源以外はほとんど同じ設計なので大した違いがなくてもおかしくはありません。現行のManhattan2についてはまだチェックしていないのでなんとも言えませんが。

あと何度も書いていますが、MADA-2もe20もInvictaもBrooklynもそうですがアナログ回路の周辺電源パターンに電解コンデンサを置いてないのでキレのあるプロが好む音質になってると思います。国産大手だとベタベタ電解コンデンサを大量配置していることが多い上に元々の電源回路の性能が低いためドロっとした音になりがちです。なのでそういう音に慣れた耳からするとこの手の海外製品はクリアに聞こえます。

ですが写真で見る限りはなんで音が良いのかこの機種については分かっていません。上記のDAC直後のADP151+デュアルオペアンプ周りで何か特殊なことをやっているようにも見えますので、おそらくですがここに音質の秘密がある可能性は高いと思っています。普通にADP151+TPS763でDACを駆動してもこのレベルの音質にはならないと思うのです。この機種は常識的な設計の音質よりちょっと上にあります。

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EAR DAcute

真空管アンプで有名なEARです。このDACはかなりアナログ的で濃い音がするのですが、中身はこんな感じです。真空管関係はあまり詳しくないので正確なことはさほど言えませんが、真空管とトランスがこのDACの音の秘密だとは思っているのでそれについて書きます。間違ってるところもあるかもしれませんのでこの項目は話半分でお願いします。

正直DAC基板自体はとても平凡な設計です。これだけではまず大した音は出ないです。それ以降のアナログ段に音の秘密があります。EARのパラヴィチーニが発言していたことですが、実は真空管はなんでもよく重要なのはトランスだそうです。トランスは市販品では満足できず元々手巻きで自作していたというお話があります。トランスの特性が音を決めるということですね。

トランスの特性で重要なのはアイソレートとLPFを兼ねていることだと思っています。特に現代のDACの場合はどちらの特性も重要です。現代のDAC基板は音声を作り出す源流でもありますが音声帯域外ノイズ源にもなっています。現在ではほとんどのDACが帯域外ノイズを吐き出すデルタシグマ式です。このDACも例外ではなくWM8741を使っています。DAC素子が直接置かれている基板はDACの動作とクロック信号によって汚れています。なので直接この基板にアナログ回路を接続することは帯域外ノイズの音質的影響が無視できません。この帯域外ノイズは配線を接続しただけでGNDにも伝わりますしアナログ信号路にも伝わります。マルチビットDACだと無対策でもこの帯域外ノイズが圧倒的に少ないことが最大の優位性だと考えています。

そこでトランスの出番です。GNDを物理的に分割できる上に周波数特性も制限されるトランスはこの帯域外ノイズをGNDからも音声信号ラインからも除外する役割を果たします。EARの設計は信号伝達の全段にトランスを挟み込むのが特徴ですが、このトランス段を通過する度に帯域外ノイズを遮断し基板間のノイズ伝達を防ぎます。それが結果として広帯域で見ればSNを向上させることになります(帯域内SNは変わらない)。これがEARの音の良さの秘密その1であると考えます。

次に真空管です。よく真空管は特性が悪いが音は良いと言われますが、真空管の最大の音質的優位性はその動作電圧だと考えています。動作電圧と信号電圧が高いということは外来ノイズや抵抗から発生するノイズを見た目上小さくすることが可能です。真空管では電源が300Vで信号が50Vとかが普通にあります。特に抵抗ノイズは音質的影響がかなり大きいですのでこれは重要です。抵抗は値が2倍になってもノイズ発生量は2倍になりません。真空管をつかうと信号レベルを大幅に上げることができるので半導体アンプと比べて伝達中の信号SNの観点で優位性がある、これが音の良い理由だと思います。

以上のようにEARの優位性は多段トランスと真空管の組み合わせによって広帯域SNの向上と信号帯域SNの確保、この2つの要因によって達成されていると思っています。このような設計なら緻密なノイズ対策や部品選定など一切やらなくてもよくなると思います。だからEARの内部は音が良さそうに見えません。

補足ですが、SNという概念で重要なのが音質では実測ノイズフロアだけが支配的ではないところです。オーディオではノイズ成分にも音の善し悪しがあって脳がノイズNを分離処理できるときは同じノイズフロアでも音質は悪化しません。そういうNは音質劣化の小さいNです。なので一見SN性能が同じように見えてもN成分の由来によってそこには音の善し悪しが発生します。人間の脳はNに埋もれた情報を取り出す能力があります。それは下記記事にまとめています。


人間の聴覚と音質について

帯域外ノイズの半導体への影響についてはこちらの記事に記載しました。


オーディオ小ネタあれこれ

要はいかに質の悪いNを排除するか、それが高音質のDAC設計には重要だということです。質の悪いNには帯域外ノイズ成分が含まれることもありますし、帯域外ノイズが半導体によって帯域内に変換されて入り込んでくることもあります。これも重要です。

EARの設計はこの人間的な要求事項に最適化した設計であるからこそ、測定値が悪くても人間が聞いて高音質に感じるのだと思っています。測定至上主義の無意味さは人間が測定器ではないこと=測定器と原理も方式も違うことが理由です。測定データはメーカーの技術力指標として、まともなものを作っているかどうかの最低限の評価にしかならず、それだけで音はわかりません。

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Schiit Audio Yggdrasil

国内では知名度が低いですが海外ではミドル価格帯で最も評判が良いと思われる製品です。25万円くらいの価格ですが中途半端なハイエンド製品を打ち倒していると評判です。製品の見た目もしっかりしていてガレージメーカーというわけではなさそうです。ちょうど日本でいうとSoulnote、Glasstoneみたいな感じでしょうか?

この製品は非常に面白い設計なのでこちらで紹介します。なんで音が良いのかについても考えたので書きます。

最大の特徴はオーディオ用DACチップを使わずにAD5791というマルチビットDACチップを使っていることです。チップスペック的には20bitDACですが、この製品ではAD5791を片チャンネル2つ組み合わせて21bitとしているようです。

http://www.analog.com/jp/products/digital-to-analog-converters/ad5791.html

AD5791はシングルの20ビット、出力バッファ無しの電圧出力DACで、最大33Vのバイポーラ電源電圧で動作します。AD5791は、5V〜(VDD−2.5V)範囲のプラス側リファレンス入力と、(VSS+2.5V)〜0V範囲のマイナス側リファレンス入力を許容します。AD5791は、±1LSB(max)の相対精度仕様を提供し、動作は±1LSBのDNL(max)仕様を備えており、モノトニシティ(単調増加性)が保証されています。

AD5791は上記リンクから引用するとこのような内容です。電圧をチップに直接33V=正負16V程度まで供給できるようですね。マルチビットDACということもあって出力フィルタは不要でバッファさえあればそのまま負荷を駆動できるみたいです。オーディオ的に優位性があるのはマルチビットという漏洩ノイズの少ないアーキテクチャ、LPF回路が不要であること、電源電圧が高いこと、これらの理由により神経質かつ高度な音質対策設計をしなくてもよいことです。

普通のオーディオ用DACでは24bit以上のスペックはありますが、最近のチップではアナログ電源が5Vか3.3Vと低く電源ノイズに対する要求スペックが厳しい割に768kHz以上のレートを受け入れるため高周波ノイズの影響は更に厳しくなっています。さらに後段にIVやLPFなど複雑で部品点数の多いアナログ回路を要求する等、周辺回路設計への要求事項が厳しくなっています。

その点AD5791を使うとLPFもIVも不要、電源電圧も高い。なので聴感SNの悪化要因が普通のオーディオ用DACよりかなり少ないです。リファレンス回路通りに作ったら自動でオペアンプレギュレータになるのも音にいいですね!これらの要因はすべて実SNだけでなく聴感SN的にも有利な設計になります。特別な対策や配慮をしなくても高額なDACに音質面で勝てた要因は上記の部分の優位性によるものだと思われます。

AD5791を使った設計による聴感SNの優位性はMSBと似ています。信号レベルの向上によるN要因の軽減、マルチビットによる帯域外ノイズの少なさ、後段のアナログ回路がシンプル、オペアンプレギュレータ使用等、同じではないですがかなり通じるものがあります。だからこそYggdrasilは高音質という評価を得ているものと思います。

実際このSchiitというメーカーはYggdrasil以外のDACはさほど評価が高くありません。この製品だけ突出した評価を得ています。それは元々このメーカー自体は大したオーディオ用DACのノウハウは持っていなかったためと思いますが、AD5791を使ったことで高度な対策をしているDACと同等以上の製品を出すことができたことが一気に知名度を上げた理由だと考えます。確かにこのICを使えばリファレンス回路以外のことはあまり考えなくても高度な対策をした製品並の音が出そうです。

海外のレビューではこのようにも書かれています。抜粋して翻訳を引用します。

http://headphone.guru/schiit-yggdrasil/

私が過去3年間に聞いたDACの中には、Arcams IRdac、Eximus DP1、Arcam FMJ D33、Chord Hugo、Bricasti M1、Lampizator Level 4、Big 7などがあります。これらはすべて、私が仲間探しのためにオーディションしたものでした。私の意見では、イグドラシルはLampizator Big 7を除いてすべてベストです。

昨年、私はChord Hugoをレビューしました。その時、私は聞いたことがある最高のDACでした。それは、高音量と低音量の両方で自然にどのように聞こえるか、私を驚かせました。それはアナログシステムのように聞こえるこの能力を持っていたので完璧でした。(ハイエンドのレコードと思っていますが)イグドラシルはこのように似ており、ミッドレンジとトレブル地域では全く乾燥していません。私がHugoとYggdrasilを比較すると、私はHugoがやや研磨されているように見えました。

Yggdrasilには、3次元空間の音を再現する素晴らしい方法があります。

ハイエンドDACを持つ利点のいくつかは、アコースティックキュー、イメージング、サウンドステージの深さ、音色、音色の改善です。一般的に、価格が上がると、これは明白になるハイライトのようなもので、1500ドル以上のほとんどのDACはこれをあなたに提供します。イグドラシルをこれらのものから区別するものは、その重さを上回り、その値札をはるかに超えている能力です。私の意見ではEximus DP1、Chord Hugo、Arcam FMJ D33のような同様の価格のDACを上回っています。Yggdrasilの利点は価格toパフォーマンスピークがBricasti m1 のような dac のレベルの周りに近い。あなたは m1 がユグドラシルの3倍の価格であることを考慮すると信じられないほどの成果です。

音は一度も聞いたことがないのでそれについては何も書くことができないのですが普通のDACとはちょっと違う方向性みたいです。一度聞いてみたいDACです!


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AIT DAC

国内DACの代表格です。国産で良い設計の見本として紹介します。本当はSforzatoやSoulnoteも紹介したいのですが詳細がわかる程度の良い画像が見つからないのでこちらの製品について書きます。

これは設計面での対策が多岐にわたっており隙の少ないDACです。評判が良いのは設計バランスが良いことが理由でしょう。上の写真は古いものですがもっとバージョンが新しいものもネットで探すと拡大画像はあります。基本は最新のものも殆ど変わっていません。
•DAC電源の多系統オペアンプレギュレータが素子の直近に配置されています。Resonessenceほどの執念的なレイアウトではありませんがexasound並の直近レイアウトでの配置です。また電源系統が別(AVDD、DVDD)のものを多分分けて供給しているので、単純に左右でしか分けていなかったResonessenceよりも優れています。
•アナログ用の正負電源もオペアンプレギュレータを使っています。
•LPF回路に4つのオペアンプを使っています。普通は4つも使いません。多段LPFだと思われるので高周波ノイズ除去に力を入れているものと思われます。ただしオペアンプや抵抗素子によるノイズ要因は増加するのでそこはトレードオフです。
•クロックにディスクリート構成を使っています。実際に何をやっているのかは図ではわかりませんがコルピッツなどのロージッターな発振器を基本とした構成をしているものと思われます。
•アナログLPF回路のコンデンサはフィルム、抵抗はリードタイプの金属皮膜抵抗を使っているようです。MytekのMELF型抵抗+フィルムコンを使ったアナログ回路と同じようなコンセプトです。
•FPGAによるジッター対策処理。ただしFPGA自体の性能が制約となってジッター特性の限界はあると思われます。ロジックICもジッター性能がありますのでそれと同様の話です。

音は所持している友人に本体を借りたことがありますので自宅で詳細な比較をしました。内容はES9018の最終版です。設計面を見ても音質的な達成レベルとしては旧型Resonessence、exasoundは超えているレベルにあると思うので価格を超える性能は持っています。基本的にはかなり緻密で弱点の目立たないバランスの取れた音質であると思います。

傾向として強く感じたのはAITは全体的におとなしい音質であることです。基本的な方向性としては日本人的な空気の読める音というのか、個の主張がまんべんなく少ない、通じて遠慮がちで控えめな大人サウンドだと思います。一言でまとめるなら奥ゆかしい音です。とにかく何かを主張するような意志を感じません。音は硬くも柔らかくもなく中庸ですし、弱点の出方も「中域の塊感」という、非常に凝縮した形となっており縮こまった主張となっている印象です。

機器の弱点というものはレベルの高い機器と比較しないとわからないものですが、大抵の場合は弱点は強い個性を感じることが多いです。ですがAIT-DACの場合は弱点の出方まで控えめなので、これはもう機材の個性=制作者の個性だと思います。

ただDAVEには及ばないクラスで、比較して劣っていると思ったのは一音一音が細身でレンジもそれほど広くない印象があり、中域に凝縮した塊のような帯域があります。その要因となっているのが音の立ち上がりと立ち下がりのバラ付きで、これが中域の見通しの悪さ、不明瞭な部分を作っているように思います。DAVEに勝つためにはこれくらい対策を頑張った設計でも無理なのでかなり敷居が高いですね。

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Esoteric D05

他の機種はわかりやすい画像がなかったのでこちらを紹介します。一応2016年の機種なのでそこまで古くはないと思います。なおここでは今までの解説で既出の部分は割愛します。

ここまではオペアンプレギュレータばかり出てきましたがこれは全く違います。まず共通しているのは非常にシンプルな回路を採用しているようにみえることです。画像からは次の図のような電源回路に見えます。シルクでEとBという表記があるので3端子レギュレータではなくトランジスタでしょうね。この価格帯で3端子レギュレータのみはありえないです。DAC素子に直近でトランジスタを配置しておりレイアウトも理想的です。

この回路図でちょっと怪しいのは上の写真だとR3に該当する部分が見えないのでR2をトランジスタのコレクタから取っている可能性もあります。画像だとエミッタから取ってるようにみえるのですけどR3がないと立ち上がりのときにベース電流を掛けることが出来ず電圧が立ち上がりません。もしかしたらQ1のベース電流はR3の代わりに基板上の別の場所から取っているかもしれません。

ここまでは海外のハイエンド系を含めてほとんどすべての機種でオペアンプレギュレータまたはICレギュレータ、いわゆるNFB型の電源を使っているのに対して、エソテリックは徹底的に無帰還に近い電源回路を採用しているのは大きな特徴です。音質的な差別化としては非常に有効だと思います。オペアンプレギュレータとは方式が根本的に違うので音質傾向も別ものになります。

この回路は基準電圧はD1です。ツェナーダイオード一本による基準電圧ですね。よくツェナーダイオードはノイズが多いと言われますが5V程度までのものは実はかなりノイズは少ないです。こんなにシンプルですけど意外とICリファレンスより高周波ノイズが少ないです。この辺はよく分かっているなと思います。海外製品はICリファレンスが多かったのでここは大きな差別化要因ですね。MSBみたいな念入りなフィルタリングをしなくても良いので多系統にしたときのコスト面ではツェナーのほうが有利です。

この回路だとNFB量が非常に少ないので音質的なメリットはあります。アナログ電圧において無帰還のような電源だと負荷の変動は全く追従できないので測定特性は劣化するのですが何故か音質は悪くないです。音的には開放感があり分離がよくややサラッと色がついた音が特徴です。低音もハイスピードというより若干柔らかくなります。

オペアンプレギュレータやICレギュレータなどのNFBを使った電源回路は特性上は優れていますが、音質的にはやや抑圧的で設計が悪いと音が暗くなったりアンバランスな応答スピードになり癖があると感じる場合もあります。特に負荷の掛け方によっては分離が悪化するという副作用があります。高性能オペアンプを使ってNFB量と帯域を増やすと、負荷の変動をどこまでも強制的に抑えることが出来るので、まるで理想電源のように感じるのですが実はそうではありません。

このメリットを両立できればベストなのですが現実的にはなかなか難しいところがあります。これをどう組み合わせていくのかが音作りのセンスです。

エソテリックは複数機種の音を聞いたことがありますが、サラッとした質感、開放感ある抑圧的ではない音の印象はほぼこの電源回路が貢献している部分も大きいと思います。最新機種は大きな画像がなく回路が不明ですがDAC素子のパラレル化を進めている以外はこの時代と基本的な設計は大きく変わっていないと思います。

パラレル化はとても効率が悪いのですが、それでもパラレルで性能向上をしているのは手詰まり感があります。残念ながら最新のGrandiosoシリーズでは他に向上の有効手段がなかったのかもしれません。36bitと言っていますがそれは本質ではなくパラレル化で無理やりアナログスペックを上げて音質確保しているのが実態でしょう(デジタル領域の違いは音質に支配的ではないため)。

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Playback Designs Merlot DAC

コメントでリクエストいただきましたので書きます。

•トランスが大きく整流のコンデンサも大きいです。これにより低域が深いところまで伸び、余裕のある音が出そうです。

•DACを使わないオリジナル設計です。これが最大の特徴だと思います。Merlotのものとはバージョンが違うかもしれませんが基本的な方式は同じだと思います。PlaybackDesignのDACモジュールはここに情報があります。

http://www.akdesigninc.com/products.html

•72bitの内部処理とありますがこれはFPGAでのDSD変換のための演算処理精度のことでしょう。最終的には全てを高速DSDに変換処理し、そこからLPFでアナログ信号を取り出す発想です。

•過渡応答に優れるデジタルフィルタを採用しています。最終フォーマットはDSDですがNOSに近い応答です。フルーエンシーとかAKMのスーパースローオフみたいな感じだと思います。この方向性は雑味があって生っぽい音とは違うのですが独特の質感があります。位相に過敏な方がこの方向性を好むことが多いです。DSDのあの空気感をもっと強くしたような感じで高音に特徴があります。これはこのDACの最大の特徴になると思います。

•FPGAからのDSD差動出力に等長配線を使用しています。数十Mhzくらいだとあまり意味がありませんが数百Mhz以上では効果的です。高調波の漏洩を抑制するためでしょう。レイアウトもデジタルとアナログの間を3cm程度開けていますのでデジタルノイズのアナログへの混入を嫌っての処置です。

•5532を片側4chに使用しています。4段のアクティブフィルタだと思います。ここでDSDをアナログ信号にしています。デジタルフィルタではなく4段のアナログフィルタのみなので過渡応答が早いということですね。ただしこの程度だとノイズシェーピングによる帯域外ノイズは抑制しきれていない可能性が高いです。高音はノイズ成分を多く含むので色付けはかなり感じると思います。

•5532のアクティブフィルタだと高周波の帯域抑圧性能が不足しそうです。FPGAから等長配線をしているのに高周波特性が悪いオペアンプを使っていること、サイズが大きく高周波特性が悪いフィルムコンデンサを使っていることは設計に一貫性がないです。デジタルとアナログが別の人が設計してるんでしょうか。このあたりの技術的な制約を過渡応答の優位性に置き換えている可能性があります。

•アナログ信号素子がMELF+フィルムコンなのは既出の機種と同じです。

•アナログ電源はLM317+337と平凡です。デジタル設計は頑張ってるのにこれは駄目ですね。もし改造で商売するならこことオペアンプ変えれば簡単に音良くなると思います。

•追記:LM317+337なのは変わりないですが合計で8個も使ってます。負荷に応じて分散して配置してるのでその目論見は有効だと思います。負帰還の副作用に対応するためだと思います。当然ながらLM317+337一発の設計よりは優位性があります。あと負荷側のオペアンプ電源端子にコンデンサ自体がありません。レギュレータ出力だけで電圧補正する発想です。こういう所は評価出来ます。

音については聞いたことがないので例によって推測なのですが、トランスが大きいので低音は力強く全体的にパワフルで余裕のある描写が期待できます。高域はフィルタ性能が緩いのでNOSに近い雑味がありつつ、ノイズシェーピングの残留ノイズの影響も合わさってかなり荒いと思われます。ゴリッとした質感が好きな人はありかもしれません。

アナログ段は5532とLM317の組み合わせなので国産大手並です。ただし大きな電解コンデンサをおいてないのでPSRRの応答は素直です。問題はノイズ性能です。レギュレータ直結で過渡応答は素直ですが、そのかわりノイズが多くアナログの品位はさほど高くないです。中域の透明感はハイエンドとは言えないちょっと一歩落ちるレベルに収まっている可能性があります。

このDACは高域の質感が最も個性的だと思うのでそこが気に入ったらありです。あとは低域はパワフルで余裕がある筈なので大出力で馬力のある音を好む場合にも適合するでしょう。トータルで言えば大胆かつパワフル、やるべきことはやったから細かいことは気にしない、そんな感じの方向性になると思います。

同社のMPS-3は聞いたことあるのですがケースのデザインそのまんまな音だった印象があります。本機もその傾向はあまり大きく変わっていないと思われます。

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Oppo Sonica DAC

一番上であまり音質が良くないと書きましたが、写真を見ると実は設計はコストも掛けていますし頑張っています。内部設計を見て予想以上に頑張っていたので驚きました。

とりあえず写真から分かるアナログ段の特徴を挙げます。

•1.2V電源は1117を使用。DACのデジタル回路用電源なので割り切って一般的なレギュレータの採用です。

•3.3V電源は周辺パターンの部品配置からアナログ・デバイセズのADM7151を採用しているように見えます。これは現在のICレギュレータで最高のノイズ性能を持つ一つです。オペアンプを使ったディスクリートレギュレータでもなかなかこのICのノイズスペックを超えるのは簡単ではありません。少し前の時代ではここまでノイズ性能の優れたICがなかったのでオペアンプレギュレータを使うことが高性能&高音質のための有効な手段だったのですが、今はこのような優秀なICがあります。価格は結構高いICなのでES9038と合わせてコストはかかっています。

•アナログ段はLM4562を使っています。決して悪いオペアンプではありません。ですがこのICは出力電流スペックはあまり余裕がありませんので、ES9038の電流を十分に捌けているのかは怪しいです。もしかしたらこの部分が音質を劣化させている要因の一つでしょうか?とはいえスペックを満たさない状態で出荷しているとは思えないので定格内ギリギリで収まっていると考えるほうが妥当です。

•LPFで金属皮膜抵抗、フィルム抵抗はAIT、Mytekと同じです。

最大の特徴はES9038であること、それに電源ICにADM7151という最高クラスのローノイズ品を使っていることです。とても真面目にコストを掛けています。国産大手だとこういうコストの掛かるICは回避する傾向があるのでこれは完全に中華の優位性です。これだけなら凄く良い音がしそうですね。

ですが自分もこの製品は音を聞きましたが悪くはないのですが意外と抜け切らない音なんです。何かを圧倒するようなものは何もないです。考えられるのは常識的すぎる設計でしょうか。おそらく彼らは理論的に良いものをしっかり追求しているように見えるのですが、全てが常識的すぎてそれ以上ではないのです。何も突出していない設計が印象的ではない製品を作り上げた可能性があります。

不足しているのはハイエンドにあるようなある種の逸脱、音作りや音決めの確信的な判断、意図的に常識から外れた設計、そういった平凡を抜けた部分かもしれません。それが他者に対する説得力や伝達力が欠けている理由というのは考えられそうです。楽譜通り正確に演奏された音楽が必ず素晴らしい音楽ではない、ということと同じです。

ですがOppoという大衆向けの製品としてはこれが理想的な立ち位置だと思いました。彼らは我々オーディオマニアが予想するよりよほど自分たちの使命をよく理解しており、やりすぎないことの重要性を熟知しているとも考えられます。

ハイエンドではこれまでに紹介したように何かを貫くことや突出することで音楽的な方向性が生まれたりコストが上がったりしていますが、そういった路線では特定の方向性に偏りがちで、それが好きではない人、価格についていけない人、要は製品を選ばない脱落者が生まれます。なのでギリギリの低価格、それでも上を目指すクオリティ、そして平凡すぎるバランス、突出しない代わりに誰もが大きく否定もしない、絶妙な仕上がりです。実際に売れているので結果としても成功しています。これは大衆向け製品としては極めて優秀であるとも言えそうです。

マニアにとってはとてもつまらない製品ですが、誰でも手に入る価格、好みに左右されない中庸さ、これはまさに大衆向けの理想です。たしかに一番上に書いた面積の例えでいうと完璧すぎる正方形は正確な音楽と同じでつまらないものなのかもしれませんが、少なくともこれは出来上がってしまったオーディオマニアが自分の理想の道に導入するような製品ではありません。そうではない普通の人が手にするような製品です。きっとそういったユーザーはまだ自分自身の望む理想の音などは知らないと思います。そういう人にとっては尖っている大抵のハイエンド製品はまだ望ましくありません。

同じ価格帯の国産大手製品よりワンランク良い音が楽しめる、Sonica DACはそんな製品かもしれません。

Oppo digitalはアメリカ企業?

書いたときにOppo digital=中華と取れるような書き方をしてしまったのですが、コメント欄にてご指摘いただきましたので、そこについては正しい情報を記載すべきと判断し追記いたします。

確定情報としてはSonica DACのOppo digital本社はアメリカにあり開発もアメリカ、製造のみ中国という形です。ただし元々は中国の会社BBKが設立したものです。

ここまでが確定情報で以下は個人的な意見です。おもうのは現在の「中の人」としての実態がどちらにあるのかです。これは確定情報がなくグレーゾーンのようです。法人としてはアメリカにあるのが事実ですが中国のOppoとの関係はWikipediaを見ても不明とあります。

個人的にはですが、それには重要な理由があると思っています。最近は韓国astell & kernがドイツブランドを利用したりしていますが、このように欧米ブランドをアジア企業が積極的に利用するケースが増えてきているようです。なので推測でしかありませんがOppoデジタルも同じ戦略だと思っています。もし実態が中国でもアメリカに法人を置いてアメリカの会社だと言うことはイメージ戦略上有利なのは事実でしょう。

Oppoの入念かつ的確なマーケティング力ならそのあたりは経営判断はあってもおかしくはありません。あとはHA1の内部設計に中華の雰囲気がある所もそう思った理由を後押ししています。部品選定のセンスとかレイアウトとかそういうところです。そしてSonicaではGustardと同時期に内部設計が同じような方向性で進化している(詰め込み型から余裕のあるレイアウトに変化)ので中国語圏での設計ノウハウの流行や技術伝搬があるのだと思っていました。

追加情報としてこちらの内容を貼り付け&引用しておきます。インターネットの情報なので噂として捉えてください。

http://www.avsforum.com/forum/18-dvd-players-standard-def/756942-oppo-chinese-brandi.html

オッポは、世界中で12,000人を雇用している家電製造の巨人であるBBK Electronics of Chinaの北米支店である。だからオッポは新しい名前だが、その会社とその背後にある技術はかなり重要だ。

OPPO Digitalはカリフォルニア州マウンテンビューに拠点を置き、巨大な中国のマーケットリーダーであり、 Denon、NEC、BOSEなどの企業の個人ラベルOEMであったBBK Electronicsの米国拠点です。あらゆる種類のエレクトロニクス機器を製造するBBK Electronicsは、中国のマーケットリーダーであり、世界的に拡大して北アメリカの腕OPPO Digitalの創造を目指しています。

Oppoに見る大衆オーディオの可能性

OppoはHA1の頃は国産と同レベルでした。高域に色が強く乗っており、帯域バランスが非常に悪く、よくある派手なドンシャリサウンドでした。ですがSonica DACではそういった欠点は大幅になくなっており、ぱっと聞いて変な音がしないレベルになっています。これは丁度Mojo&Hugo以降の現代的なトレンドの方向性に寄せてきていると感じました。

ですが国産大手はいまだに「わかりやすい派手な音こそ大衆が求める音質」だと思っているように見えます。そういう既存マーケットの都合にあわせて枯れ果てた設計にいつまでも固執し進化を否定しているように見えますので恐らく時間の問題で中華に追い越されます。今回のOppoの最新の設計と仕上がりのバランスはそれを強く予感させるものでした。

現状にしがみついた停滞は衰退と同じです。なぜなら時代は常に進化し変化しているからです。進化を否定した種の大半が滅んだように、変化と進化を拒むメーカーは大半が死滅するという結果が待っている気がします。中華は貪欲に新しいものや良いものを取り入れて進化しています。価格だけじゃなくて中身も負けたら本当に終わりです。Oppoは既に最新チップを普及機採用し、先んじて販売することには成功しています。中身もマーケティングも既に負けてるんじゃないでしょうか。

実際このモデルは注目もされていますし売れています。後追いができているのはSoulnoteのみという現状があるようです。

Sonica DACは調べるほどガレージメーカーにとっては永遠に競合しない製品だと思うのですが、国産大手のような大衆をターゲットにするメーカーはOppoの製品を脅威として見做さなければならないと思います。この製品に勝つためには同等のコストで、さらに高い基礎クオリティを持ち、高いレベルの音楽性のバランスが求められます。

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基礎クオリティを上げる方法

ここでは国産大手の設計について、海外製品と比べて疑問だと思う部分にツッコミを入れています。一部現状について批判的な部分もありますので、そういうのが嫌な人はここから先は読まないようにしてください。特に国産大手のファンの方やユーザーの方にとっては納得できないような内容が含まれている可能性があります。

あくまで個人的な将来予測から考えられる現状の課題のまとめです。将来については確定できるような情報ではありません。この通りにならない可能性も十分にありえます。特に大衆の好みが現状のままならこのようにはならないと思います。

上記の点、ご理解の上お読みいただくよう、よろしくお願いします。

DACの音質要因はこちらにまとめてありますが、ここではもう少し具体的な対処すべき内容を上げます。順番はおおまかな重要度です。
1.アナログ信号回路構成
2.電源回路構成
3.基板設計レイアウト
4.ケース内レイアウト
5.ジッター設計
6.デジタル設計

国産大手は1、4、6が強くそれ以外が弱い印象があります。5はメーカーによります。概ね共通しているのは2と3が海外勢と比べたときの最大の弱点ではないかと思います。

国産大手の設計でよくあるのが信号回路だけはディスクリートと称して物量投入する内容です。ですが「ディスクリート電流帰還アンプによるストレートな音」なんてもう古い設計だと思います。昔はNFB至上主義、そこからNFBを全否定して無帰還、最近は電流帰還アンプと変化してきていますが、今はさらに次の時代なんじゃないでしょうか。それはそろそろアンプ回路以外の2、3の部分にも力を入れなければならないということです。

たとえばですが電流帰還アンプはICでも十分音いいです。当方もさんざんディスクリートは電圧二段、高速電圧一段、電流帰環、これら全ての方式のものを作って実験しましたが最終的にはICで十分だったのでディスクリートは全部捨てました。海外ハイエンドをみてもICオペアンプで良い音出してるのが現実です。これらから考えると、どう考えてもディスクリートアンプだけで音が決まる時代なんて終わっていると思います。やるにしてもICオペアンプでは絶対にできないような回路でないと意味がないでしょう。それならディスクリートの意義はあると思いますが、そもそもアンプだけでは大した差別化が出来る時代では無いと感じています。

もちろんアンプでも音は変わりますが、それ以外が平凡のままでは結局「長い長方形」なんです。基礎クオリティは面積で例えていますが、総合力を上げるためには短辺の部分を伸ばさなければ長辺だけ伸ばしても効率も悪く向上には限界があります。それはいまだ未対策の部分が足を引っ張っている状態です。現状で短辺にあたる最大の問題は上に上げた2と3、DAC周辺回路のレイアウトや電源まわりが平凡な設計にあります。

別に音を根本的に変えるべきだとは思いません。各社のポリシーと音楽性を捨てる必要はないです。そうではなく基本的なクオリティはそろそろ上げていかなければならないと思うところです。これからはSonica DACの音が基準になっていくと思いますが、基礎クオリティがこの製品以下では存在価値は半減以下になるでしょう。

今回ここで紹介したような内部画像は大分前からネットで公開されているのですが、InvictaのDAC周辺レイアウトの後追いをする製品が全く出てこないことが不思議でしょうがありません。こういう高性能路線は基礎クオリティを上げるための有効手段です。誰もこういう画像を見て研究しないのでしょうか?正直貪欲にハイエンドの真似をしている中華のほうがよっぽど先行きは明るいと思います。国際競争の観点で見ればハイエンドはChord、ミドル以下は当面Oppoを始めとした中華が最大の脅威でしょう。

高音質と評価されている製品のDAC基板を見ると、いまどきベタベタ電解コンデンサなんてほとんどの製品で配置していません。なんで配置しないのかと言えば電解コンデンサの特性が悪いからです。そこから質の悪い電流が供給されるので立ち上がりと立ち下がりに癖のある音になってしまいます。よく「特注のオーディオ用電解コンデンサで高音質」なんて言ってますが、そもそも電解コンデンサ自体が音が悪いのです。電解コンデンサを特注して音質をチューニングしても所詮電解コンデンサレベルから逸脱は出来ません。

もちろんそれがメーカーのカラーだということは分かっています。ですがそれ一辺倒では進化がないということです。そろそろ適材適所でクオリティを上げる部分も組み合わせていくべきではないかと。特にDACまわりの電源は電解コンデンサなどよりももっと高性能な構成を必要としています。オーディオではアンプだけ良くても電源が良くなければアンプの性能も出ません。DACも同じです。そのためのレイアウトであり構成です。それを今回大量の記事で書きました。

基礎クオリティを上げる良いアプローチはInvictaやAIT-DACのような設計です。どちらも帯域の癖が非常に少ないDACです。その理由は電解コンデンサでは達成できない特性をオペアンプレギュレータで実現しているからです。オペアンプは音声帯域を余裕でカバーできるほど低周波まで伸びた周波数特性と高いゲインを持っているのが電解コンデンサとの最大の違いです。これによって素直で波打っていないPSRR特性と低インピーダンス特性が同時に確保でき、結果基礎クオリティが高く癖が少ない音になります。

もうそろそろ電源が平凡なICレギュレータ+特注電解コンデンサ山盛りというような進歩のない構成はもう辞めてほしいです。SonicaDACでさえADM7151を使っています。確かに電解コンデンサがたくさん並んでいると見た目物量感があってコスパが良いようにも見えるのですがただの性能不足です。しかも中にはアナログ段のオペアンプが4580とか5532だったりする製品もあるわけでそんなものはただのコストダウンの塊です。ディスクリートだって大量生産なら高級オペアンプより安いので、結局電解コンデンサもディスクリートも全部コストダウンをしながら物量感を演出している素人騙しだと思うのです。

それを割安で良い製品だと勘違いして買う人も多いのでいつまでもトレンドが変わらないのだと思いますが、正直そういうものが良い製品であるとずっと広告媒体や評論家を使って洗脳しているのも原因かもしれません。元々はお客さんが好んだ音なんでしょうけどね。とにかく顧客と広告どちらに原因があったとしても、これから顧客側の意識が少しずつ変わっていけばメーカー側も変わらざるを得ないと思います。マーケティング的にそういう利益率の高い美味しい製品もある程度残したら良いと思いますが、中華が先んじて時代を先取りする可能性はSonica DACが売れてる時点で高くなっていると思います。

基礎クオリティの低いものばかり使って、音作りで誤魔化す時代は終わりつつあるのではないかと思います。音作りや音の方向性を変えるのではなく、クオリティを底上げしないといけないのではという話です。このあたりを中華製品が上手にチューニング&グレードアップできるようになったら国産が駆逐されるのは時間の問題かもしれません。基礎クオリティとコストパフォーマンスで既に負け始めていますので、音作りまでうまくなったらかなりヤバイです。

素人騙しの安易な音作りだけでは通用しない時代はもうすぐくると思います。その原動力となるのはイヤホン、ヘッドフォン界隈です。この世界は早い速度で進化していますしHugoのような製品が既に評価されました。それがこれから普及価格帯に少しずつ降りてくる時代になっていくかもしれません。今後ますますユーザーの耳が肥えた時、選ばれるのは保守的な古いサウンドじゃ無いと思います。その時に何も準備せず時代遅れに気づいても手遅れです。


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177t80 2017/7/29 Saturday
大変読みごたえのある記事でした。執筆ご苦労様です。
しかし、ここまで来るとぜひdCS Vivaldiの解説も読んでみたいです。
他にここに挙がっていないハイエンドDACというと
OrpheusのHeritage DACでしょうか。
http://www.accainc.jp/co-hl.pdf

あと、OPPO Digitalは創業者がOPPO Electronicsと同じでも
現在はアメリカの会社だったんではないでしょうか。

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yohine 2017/7/30 Sunday

実はどのような機種でも解説が書けるわけでもないです。Vivaldiは独自設計の部分が多いのでわからないことが多いです。同様にTotalDACやPlaybackのDACもわからないことが多いです。Chordも同じですが実物を所持していることと開発者が中身について語るのが好きなので情報が多いですが、上記のメーカーは最低限の情報しかないので予測できるほどの情報がありません。
Heritage DACは上記と比べると常識的な設計に見えますが、チップの型番がわかるくらいの大きい写真が必要です。超ハイエンドになるとそういう資料は減っていく傾向はあります。たとえば重要部分がモジュール化されていると見えないのでわからないですね。
なので詳細資料があってなおかつ独自設計部分が少なければ判断はできるという程度です。

Oppoについては確かに公式発表ではそうなっていますが、韓国A&Kがドイツブランドを利用しているように、実体は違う可能性が高いと思っています。wikipediaを見ても事実関係不明とあるので明確に中華を否定できないグレーゾーンだと考えています。たしかに確定はしていないので本来は明言は出来ませんが。
とりあえず十分にありえるという前提でお話しますが、それはオーディオにおける欧米ブランドの重要性を彼らは理解していると思うからです。ここまでよく出来ているマーケティングということは消費者が「何を作ったかではなく誰が作ったか」で選ぶことをよく知っているでしょう。ハイエンダーではない大衆なら尚更そうなります。

米Oppoというイメージがあったからこそ国内でもここまで売ることが出来たはずです。もし中華だったらこんなに特別扱いされていないと思います。中華だったら数ある他の製品と同じように「中華」と一括りされていたでしょう。実際にES9038のDACはLKSなど中華ブランドで売ってますが評判にはなっていません。Oppoのマーケティングはそれくらいのことは知っているように見えます。

Oppo以外でも中華でありながら欧米を装っている代表格はYarboですね。全く節操のないラインナップと他社のパクリ(kimberやZensati)が露骨なので中華丸出しです。そして中華ショップでよく売ってます。
ということでそういうブランド戦略は普通に使っていると考えたほうが良いと思います。中国人は目的のためなら使える手段は全て使う民族なのは皆さんよくご存知だと思います。もちろん人種差別ではなく民族傾向のお話です。


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ichiai 2017/7/30 Sunday

興味深く拝見させていただきました。

AIT DAC「LPF回路に4つのオペアンプを使っています…」について、
AITLABのブログ LPF の項に関連する解説があります。該当ブログにもっと詳しい解説を見たような記憶があるのですが、とりあえずご参考まで:

http://aitlabo.net/blog/?y=2011&m=07&all=0 より引用:

● LPF
DACのPOST LPFとしてOPAを用いたmultiple feed-backが多用されているが、これは不要信号を選択的に帰還し、所要の特性になるようにしたものである。つまり不要信号(LPFの時は高域)の特性も
必要信号と同等以上に良好である必要がある。ところが通常高域の特性は劣化するのが一般的である。また高周波成分(概ね1MHz以上)が重畳すると非線形動作が顕著になり思わぬ歪発生の原因にもなる。
この問題は、LC梯子型FITERをGICを使用したFDNRを構成(初期のCDPに採用されている、当方の回路は参考記載回路とは異なる)すれば、必要信号は、単に直列L(FDNRではRになる)を通過するのみとなり、劣化が軽減される。
且つAK4399に見られるような、特異周波数(約170kHz)に大きな不要信号が重畳されている場合などは、その周波数にDIP POINTを付ける事も容易となる。


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yohine 2017/7/30 Sunday

参考になる情報、ありがとうございます。

ここで言われている内容の大半は同意できる内容です。多段LPFで帯域外ノイズに対応しているということでしょうね。NFBの帯域外ノイズ副作用への対策として多重帰還+信号の選択をすることで対応しているということだと思います。
こういうことを考えつくのは流石ですね。まさに本文で書いた、NFBと上手く付き合っていくことがこれからは重要という部分の先を行く設計だと思います。


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junkorui 2017/8/1 Tuesday

いつも大変興味深く読ませて頂いています。参考になるかわかりませんが
1.のアナログ関係で話題のオペアンプMUSES03のオフセットについて
http://info.m-s-tech.jp/?eid=105
2.の電源周りでファインメットビーズ(=難しい)
http://ecaps.exblog.jp/23712836/
コンデンサの音比較
http://ecaps.exblog.jp/21155968/
がありました。
素晴らしいDAC作成をおまちしてます。



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kikusui 11 months ago

素晴らしい論文、ありがとうございます。
ARCADIA DACにLH0032を8個使って使用して満足はしてます。
ただ、最近のDAVEの異様な盛り上がりに刺激を受け、
最新のDACは本当に音質が良いのか?
興味を持ち始め調べています
当方、文系ですので、
正直、内容的には良くわからないところも多いですが
DACの記事でこれほど興味深く痛快な記事はありませんでした。
好奇心が刺激されました。
私が最近興味があるDACは
PLAYBACK DESIGNS MELROT DACです。
の情報を分析していたところ
http://www.avbuzz.com/redman/album616?page=1
に良い写真が大量にありました。
これを見ると、このDACは凄いんじゃないかと
ひょっとしてDAVEにも対抗できるんじゃないかと
思ったりするんですが
へそ曲がりなもので
yohineさんてきにはこれはどうですか?

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yohine 11 months ago
junkoruiさん
情報ありがとうございます。ご紹介のサイトは何時もチェックしております。

通電すんべの方はレベル高いですよね。
彼の作成しているDACは見た目はローエンドですが中身はハイエンドだと思いますよw

MUSESは志は良いのですがさすがにオーディオ特化過ぎてデバイスとしてのバランスが悪いです。
技術を蔑ろにするのもそろそろ度が過ぎてると思います。自分は使いません。

今後とも宜しくお願い致します。


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yohine 11 months ago
kikusuiさん
リクエストいただきましたMELROT DACの記事を追加しました。写真があったので色々わかりました。こうやって紹介頂けると助かります。

結論から言えば緻密さ、基礎クオリティ、品位でDAVEに勝てる可能性はほぼ無いと思います。DAVEより優位性があるとしたらデジタルフィルタの設計が真逆のアプローチなので、完全な好みの領域で選択するか、あとは低域のパワーですね。NOSとかDSDの音が好きならDAVEより適合する可能性はあります。この設計が本当にハイエンドかと言われるとFPGAを使った独自DACってところだけです。それ以外はちょっと微妙なので改造前提で考えないと割に合わないです。設計自体はDAVEのほうが隙がないですし、上記以外のほぼ全てにおいて優位だと思います。

とはいえ音質傾向はまるで別物だと思うので実際に聞いてみて比較することをおすすめします。MELROT DACは相当偏った設計なので個性は際立ってます。なので合えばありですし他に似たような方向性の製品自体無いと思います。


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むんむん太郎 11 months ago
OPPO Sonica DACですが中のトランスは日本仕様ではなく115V/230V仕様のままだと輸入代理店の方から直接聞きました。

国外は知りませんが、国内で音があまりよくないと評価がされるのも仕方のない事だと思います。

安いのもしっかり理由がありました・・・


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yohine 11 months ago
トランスが115Vのものを100V使った場合には電源電圧が下がるだけなので、レギュレータ側のドロップアウト電圧に余裕があれば問題はない可能性があります。
本当に115Vギリギリで設計している場合は残留リップルが増加したりします。

Oppoは日本支社があるくらいですし日本市場を無視して作っているわけではないと思いますから、100Vで使ってもメーカー側が問題ないと判断しているなら設計上も問題ない可能性があります。
この辺は電源の出力を測定してみないとわかりません。


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yhira 11 months ago

http://www.taiyo-international.com/download/catalog/ta/dac8.pdf

すみません。yhiraと申します。現在、Wavelengthから、USB-DACの乗り換えを考えているものです。
非常に興味深く、また、深い論考、ありがとうございます。
データとしては不十分でしょうが、現在、当方ではT+AのDAC8DSDに興味があります。この回路での音の傾向など、わかりましたらご教示ください。


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kikusui 11 months ago
melrot dacの詳しい分析ありがとうございます。
写真だけだとdaveと同等に私には見えたんですが流石ですね。
daveとの価格差60万をどうみるかですね。

内部写真と重量だけならesotericの圧勝なんですが、
daveはどうみても原価安そうですし、
スタンドだけで25万なのが、
どうもすべてにcp悪そうにみえてめげます。
タイムロードですしね。
もちろん知恵に対する価格なんでしょうけど
yohineさんのdacにも期待してます。
なんといってもncoreを日本で初めて紹介したオーディオ見識
今回のdacに対する鑑識眼もすごいと思います。
大事なのはセールスポイントでしょうか?
オーディオマニアはイメージに弱いですから
デザインはパワーアンプのシンプルさは大好きです。
ロゴも格好いい。


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kikusui 11 months ago
追伸して変な事を申し上げますと、
逢瀬のハイエンドdacのイメージは
あらゆる武芸者の奥義を奪っていったラオウみたいな
古今東西のdacを徹底的に解析したものを出すというのはいかがと


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yohine 11 months ago
yhiraさん
T+AのDAC8DSDについて調査してみました。最も詳しい画像があるのはこちらでした。
https://www.computeraudiophile.com/forums/topic/27271-ta-dac-8-dsd/?page=2

ですが細かいパーツが非常に多く、IC型番も肝心なところが見えない写真ばかりだったので、ちょっと見た感じでは何をやっているのかわからないですね。出力端子周辺のIC型番が殆ど見えないのでこれだけでは傾向は推測できそうにありません。

トランスが小さいので馬力は少ないだろう程度しかわかりません。あとはPCM再生時はPCM1795を使っているようです。お役に立てずすみません。

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yohine 11 months ago
kikusuiさん
DAVEは確かに中身のハードウェアにかかっているコストはやすいと思います。なので完全に技術料ですね。とはいえ音は価格に見合う程度に良く、あんなもの作ろうと思ってもそう簡単には出来ませんし、そのための労力と時間を考えれば価格は妥当かなと思います。逆にエソテリックは枯れた無難すぎる設計ですからそういった技術的なコストはかなり安いですね。そのかわり物量は即量産コストにはなりますから、このあたり感覚的にどちらを優先したいかになると思います。

でも、もしかしたら開発費含めたトータルコストだとChordのほうがかかっている可能性はありますね。DAVEはハイエンドっていう付加価値があるので価格が中身に対して高すぎですが、いまならHugo2あたりの価格帯なら技術料を考えればお買い得です。多分ですがHugo2を購入し基板を取り出して電源をバッテリーじゃなくて高出力の電源に入れ替え、完全な据え置き機に改造したら結構中途半端なハイエンドを脅かす実力ありそうです。Hugo2が確実に負けてる部分って電源のパワーくらいだと思いますので。DAVE以上の巨大電源乗っけたら面白いことになりそうです。

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ResetStudio 11 months ago
いのきーさんの評価面白い!


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yohine 11 months ago
ありがとうございます。
よろしければDA1もそのうち追加して書きますか?
もちろん適当なことは書けないので音を聞いてからが望ましいですね。


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hoge 10 months ago
Chord社のDaveもぜひ!

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yohine 10 months ago
リクエストいただいておりますがDAVEは無理ですね。DAVEは現物があるので音は把握していますけれども、音を知っていても基板を見てこういう音が出てくる理由ってのが全く予想できないです。同じようにHugoやMojoもICがわかる程度の拡大基板写真がありますが音はわかりません。ということでChordは基板からは全く音が想像できないメーカーです。

最大の理由は音質要因であるDAC部がFPGA内部に押し込められている点です。アナログ回路じゃなく不確定要因をデジタル演算でカバーしている要素が大きいのが音質判断の難しい理由だと思っています。アナログの不完全性をデジタルで補正するってやり方は非常に先進的で未来のDACを見ているようです。アナログ部も独自設計の部分が多すぎて既存の知識が通用しない部分が多いです。

個人的にはESSがワンチップで何でも入っているDACを次々と作っているので、将来のESS社のDACも方式は違っていても似たような補正路線になっていくと思っています。

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licht 10 months ago
初めまして、大変興味深い記事をありがとうございます。
私はSchiit製品の愛用者なのですが所有しているYggdrasilの解説も書いて欲しいなと思いながら読んでいたら出てきたのでうれしかったです。(電源系などの回路の説明は見えないせいか書いていないのは残念でしたが)
ただ、Schiit はオーディオ用DACのノウハウがあまりないと書かれていますが、確かに創業は最近ですしガレージメーカーの文字通り自宅ガレージやキッチンで製作を始めた会社ですが、Schiit共同創業者でデジタル機器設計担当はTheta Digital 共同創業者のMike Moffat で1988年にWadiaなどよりも早く初めてDSP利用の単体DACを製品化した人のようですので少なくとも30年くらいの経験はある可能性があると思います。
またYggdrasil以外の製品の評価はさほど高くないと書かれていますが、庶民の味方の会社なのでYggdrasilだけがSchiit製品では突出して高価なため他社ミドルクラス製品と比較の土俵に上がっているためではないかと思います。コスパで言ったらYggrdasilの下位機種の$1,249のGungnir Multibitはすごくいいですし、$249の Modi Multibit なんかも値段の割に悪くないと思いますし、$99のAK4490搭載のUSB-DAC/Amp Fulla2も値段の割になかなかいいです。でも、そもそもヘッドホンアンプ/DAC畑で直販専門でやってきていた会社で本格的に雑誌広告なども含めて2chオーディオに進出したのはここ1年くらいなのでヘッドホン関係者以外での知名度が低いのかと思います。
SchiitのマルチビットDACは3機種持っていますが、どれも共通する音の傾向を持っているので、”Yggdrasil以外はさほど評価が高くない” というのは単にYggdrasilがラインナップ内で値段が高いから絶対的評価が高く、直販で原価積み上げで価格設定していて割安なこともあって他社ミドルクラスを上回るほどなので直販専門のマイナーメーカーの割には話題になっているというだけなのではないかと思っています。
まぁ、一般的なDS DACとは傾向の違う音ですし、暖機に無茶苦茶時間がかかるので評価が分かれるということはあるかもしれませんね。

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glass 10 months ago
初めまして、いつも記事を大変興味深く拝見しております。
広大なWeb上でも本記事のような視点で深く切り込んだ内容は全くありませんでしたので、大変参考になりましたし、何よりも面白かったです。DAVE聴きましたが素晴らしいDACですね!もっと上の価格帯の製品よりも訴求力がありもうあれで上がりにしてもいいんじゃないか、という思いが湧いてきます。
さて、突然のお願いで恐縮なのですが、もし可能であれば一機種を診断して頂けないでしょうか。EXOGALのCOMETという機種です。価格こそそれなりですが、元WADIAのJim Kinneが設計したとのことで興味を惹かれました。exasoundと同じくいっそ電源別にしたり極力ワイヤリングを減らしている点が良さげに感じました。http://www.audio-activity.com/exogal-comet-plus-en.html
国内外問わず付属アダプターでの試聴が多いようですが、強化電源で大きく変わるらしいです。https://www.computeraudiophile.com/forums/topic/28821-is-this-a-well-designed-power-supply/

ぶしつけなお願いで恐縮ですが、よろしくお願いいたします。


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yohine 10 months ago
lichtさん
記事への補足情報ありがとうございます。創業者の過去のエピソードなどは知りませんでした。DACそのもののノウハウはあったということですね。

あれからその他のモデルの情報も探ってみましたがGungnir Multibitなど意欲的なモデルもあって非常に評価は高かったですね。なので確かにYggdrasilだけのメーカーではないと思いました。でも評判はマルチビット系列がやはり突出してるように思ったので記事に書いたようなDACアーキテクチャ上の優位性がSchiitの評価を作り上げているという点は否定できないとは思います。

自分自身もDAC制作をやっていて現代のDACは音を良くするために必要な要素が多すぎて誰もが全てに配慮できてないのが現実ということを感じています。でもこのADのマルチビットチップを使えば今のDACで難しい課題を簡単にクリアできる面があって、これをオーディオ用に使うって発想自体が素晴らしいと思いました。

そこでGungnir MultibitがYggdrasilに近い音質ということなので、マルチビットの真価を探るためにもこの機種を先日購入してみました。

Gungnir MultibitはYggdrasilのAD5791に対してAD5781というチップを使っているのですが、内部精度に2bitの差がありますがそれ以外の構成は全く同じです。内部構造は同等で周辺回路も同等のようなのでかなり音はにていると思います。これ以下のシリーズになるとDAC素子自体の構造が別物に変わってしまうので音も別物になると思います。

まだ届いていませんが時間が取れたときにこの機種について実際のリスニング&測定について記事をまとめてみたいと思っています。本当に評判通りの凄い音なのか?Sonica DAC以外に10万円前後で皆様に推奨できるようなモデルとなるのか?そういう面でもチェックしてみたいと思います。
ご期待下さい!

参考1 デルタシグマgungnir VS マルチビットbifrost
http://superbestaudiofriends.org/index.php?threads/gungnir-ds-vs-bifrost-multi-bit.288/

参考2 マルチビットgungnir VS マルチビットbifrost
http://superbestaudiofriends.org/index.php?threads/schiit-gungnir-and-bifrost-multibit-comparison-and-hqplayer-closed-form-filter-comparison.1219/

簡単にまとめますと結果は
マルチビットyggdrasil > マルチビットgungnir >> マルチビットbifrost >= デルタシグマgungnir
のような印象を受けました。これは設計上からの推測とほぼ一致しています!


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yohine 10 months ago
glassさん
記事の感想をいただきまして、ありがとうございます。
リクエストはEXOGAL Cometですね。あとで記事に追記してみたいと思います。ちょっと見た感じあまり他機種ではやってないようなことはやっていましたのでそれについて書きたいと思います。

まずDAC差動出力へのコモンモードチョークの使用です。この場所でこの素子を使うのはあまり見かけないです。音質面では帯域外ノイズの抑圧として一応効果があるのですが、ほかが十分な対策が出来ていないとかなり地味な変化です。実は自分の制作物ではだいぶ前からやってます。それ以外は出力バッファLME49600の追加(エソテリックと同じ)、FPGAのデジタル処理、正負電源とDAC電源にTPS7A4700シリーズを使ってそう、こんな感じだと思います。

気になったのはFPGAからDACに出力されているデジタル配線とDACからのアナログ差動出力の配線が近すぎることです。パターンを見ると余裕で離せるスペースがあるのにこんなに接近してるのは細かい気配りが出来てないってことなので、これ以外にも細かい部分は適当かもしれません。コモンモードチョークがあるから高周波ノイズが乗っても良いって考えなのかもしれないのですが余計なノイズは乗らないほうがもっと良いです。

外部アダプタからはスイッチング電源(左端に集まってる部分)で各所の電圧を作っているようにみえるので、実は外部電源に拘っても結局スイッチング電源で再生成されています。確かにこの構成はexasoundとほぼ同じです。もし電源を強化するなら内部のスイッチング電源部は使わず外部で各種電圧を綺麗に作ってから各部に直接電圧を配線したほうが遥かに音は伸びしろがあると思います。


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licht 10 months ago
Gungnir Multibit 発注されたとのこと、自分は気に入っているのですが、どのように評価されるのか半ば怖くもありつつ楽しみにしています。
なお、既にご存知だと思いますが、Schiitのマルチビット機は常時電源オンにて最低でも数日以上の暖機をしないと本領を発揮しないと言われていますので万全にて評価していただけるとうれしいです。
エージングも自分の場合は同時に買ったケーブルの影響の可能性大ではありますが、295時間くらいで突然それまで抑え付けられていたような天井と壁が一気に取れていい音になりました。
ただ、設計者はバーンインなんかないんだ、暖機だけだ、使い込むと暖機にかかる時間が縮むだけだ、なんて言っていますので本体だけであれば暖機の影響しかないのかもしれませんね。Gungnirの取説はDSバージョンのみの時に作られたのか常時ONにしろとは書いていませんが、始めからマルチビットバージョンしかないYggdrasilの取説には重要事項として、”冗談じゃなくて音質のために常時オンにすることを推奨する”との記載があります。HeadFiやSBAFではSchiitのマルチビットは常時ONで運用するのが半ば常識となっているようですね。大型機種ほど暖機に日数がかかると言われています。
私はYggdrasilとGungnir Multibit は完全に別のシステムで使用していて直接比較したことがないのですが、ネットではGungnir Multibitの方がウォームでYggdrasilの方はニュートラルで解像度が高いみたいなことが言われていますね。
どのように評価されるのか楽しみです。
でも、個人的にはMojoとYggdrasilを較べてもMojoは残響と直接音が違和感なく繋がっていて無から自然に出てきて自然に消える感覚が圧倒的に自然で素晴らしくて、YggdrasilやGumbyは残響とは別のレイヤーに直接音を上から貼り付けたかのような?突然音が出てくるような感じがして、そこだけは明らかにMojoにすら負けているなと感じています。もちろん、Schiit multibitのよく言われるホログラフィックな鳴り方や、無色で滑らかでダイナミックな音も好きですし、総合的にどちらかと言われたら、Yggdrasilとはなるんですけどね。

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yohine 10 months ago
lichtさん
Gumby(GUngnir MultiBit)昨日届いたので簡単にチェックしてみました。電源入れた直後でもはっきり良さはわかりました。最初期に感じたのは低音が緩いことです。でもしばらくすると低音は安定しました。通電一日目ですが10万円台でこのクオリティは一言でいってヤバイですね。

正直これは価格帯考えるとSonica DACどころの騒ぎではないと思ってしまいました。とはいえGumbyは強い部分と弱い部分がとても極端なことと、構成にプリアンプが必須なので組み合わせる構成次第で音がかなり変わってしまいそうな点、プリやアンプを導入したら結局費用はかかる問題があります。なのでSonica DACに単純に代わるような機器では全くないのですが10万円前後のDACとしては驚異的だと思いました。設計からかなり素性が良さそうだとは予想していましたがこれは予想以上です。

細かくは別途記事にまとめますが静寂感が最も特筆すべき部分で、深い闇の中からズバッと音が立ち上がってくる印象があります。そのかわり余韻も急に消失する感じがありました。このあたりはビット精度が18bitしかないことで下位ビットの情報自体が存在しないことが理由だと思います。デバイスの性能限界なので設計上の宿命でしょう。

普通の質の悪いDACだとモヤの中に余韻がだんだん埋もれて消えていくイメージですが、Gumbyは余韻は明瞭のまま突然消えるような感じです。ChordのDACはこのあたり綺麗に減衰していきますね。一応ですが自前のAK4497もこの余韻の描写は極めて優秀です。このあたりの空気感はSchiitでは全然出ないのはlichtさんのおっしゃるとおりです。

一点既存レビューと全然違う印象と思ったのは質感が暖色とは全く感じなかった点です。非常にクリアでキレがある音です。実は最終的な質感はほとんどプリアンプの音で決まるのではと思いました。うちは自作プリなのですがプリを良くしたらどこまでも良くなりそうな印象です。この価格帯の製品だと本当に良いプリアンプと組み合わせられることはまずないと思うのですが、あえてハイエンドプリを繋いだ音を聞いてみたいと思いました。

あとは高音に違和感があります。滑らかというより荒削りで毛羽立ちのある高音という印象です。Soekrisでも感じたのでマルチビットの癖かもしれません。マルチビットは癖が無くストレートと言われますが、現実は完璧ではなく静寂感から浮き立つざわざわした質感があります。質の悪いデルタシグマみたいなうるさい音でもきつい音でもないので慣れたら問題ない質感ですが、余韻と質感の自然さが重要なオーケストラとかはあまり合わない印象です。ただしまだ鳴らしたてですのでこのあたりは初期インプレの参考程度でお願いします。

トータルではGumbyは価格を遥かに超えるパフォーマンスは確定です。Schiit以外の製品でこのDACの最も強い部分に勝てる製品はほとんど無いのではないかと思います。もちろん弱点もあるのでSchiitマルチビットの持つ個性がリスナーの求める価値観と適合する場合には現実的に手に入る価格帯の最終回答でも良いかもしれません。

落ち着いてきた頃に単体記事でまとめレビュー&測定データをアップします。


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licht 10 months ago
早速のGungnir Multibit 簡易インプレッションありがとうございます!
レビュー楽しみにしています。

でも組み合わせるプリアンプが、とのことですが、それこそ Schiit Freya プリアンプと組み合わせたら良いのでは?
Gumbyとサイズもほぼ同じですし、たった$699でバランス回路(アンバランスも対応)で、パッシブ、JFETバッファ、真空管ゲイン、と3つのモード切替式で、音量調整はリレー式ステップドアッテネータ(表面実装薄膜抵抗いくつかずつの組み合わせで128段階)です。薄いフリスクみたいなリモコンとかSTAXみたいなプラ足とか音量調整ノブの回した感触が最悪とか、パッシブを使っている時ですら真空管に通電したままとか、削るところは削りまくっていますけどね。

Gumbyは初期インプレッションではオーケストラには合わないと感じたとのことですが、設計者Mike Moffat はクラシック大好きな人みたいですので、暖機&鳴らし込みで印象がどう変わるのか、楽しみにしています。

ところでUSBはご利用されていないかもしれませんが、購入されたGumbyはタイミング的に恐らくマイナーチェンジ直後のUSB Gen5搭載版ですね。自分は先日YggdrasilのUSBボードを USB Gen3からGen5に交換したのですが、大幅に音質向上して驚きました。
モジュラー式設計でアップグレードパスを提供してくれるのもSchiitのいいところです。原則は本体返送でのメーカーアップグレードですが、”専門の技術者によるインストールのためだぞ”と注記して取説すらなしのボードだけの販売もしてくれるところはうれしいです。

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177t80 10 months ago

Twitterでお話しされていたMola-Mola DACについてはいかがでしょうか?
http://puremusicgroup.com/cart/index.php?_a=viewProd&productId=545

「新しいスーパーチップが発売されるたびに自分の機材が時代遅れになるフラストレーション」
というのはおっしゃられていたこととよく似ていますね。
http://www.highend.jp/News/Mola-Mola_Makua_DAC_Kaluga.pdf


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yohine 10 months ago
lichtさん
おまたせいたしました。レビューを投稿しました。
http://innocent-key.com/wordpress/?p=9588

Schiit製品については続きはこちらにてお願い致します。


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yohine 10 months ago
177t80さん
Mola-Mola DACは気になりますね。技術力のあるメーカーですし相当気合を入れて開発しているのが伝わってきます。残念ながら大きな写真がないのでアナログ回路の詳細が不明です。一度実物がイベントに展示された時に行けなかったので写真がありません。アーキテクチャは公開されているのでそれについては書けますが、公開情報以上に特別なことは書けそうにありません。

とりあえずDSD2048とでも言えるような高周波1bitに最終的に変換してフィルタ次数の負荷を減らして残留ノイズをアナログで除去できるようにしているものと考えています。通常のDAC素子が20M程度なのを考えるとかなり高周波ですね。MSBが究極のマルチビットならMola-Molaは究極の1bitを目指しているということになるかと思います。MolaMolaDACの基板がもし売りに出たら是非買いたいです。

どこのアッセンブリメーカーも新しいチップが出るたびにお客さんの興味が新しいチップに移ってしまうのは悩みどころだと思います。DACチップは重要じゃないって何度も何度もいくら言っても理解できない人が沢山いますからね。個人的にはES9038もAK4497ももう興味はなくなりましたw


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177t80 10 months ago
「MSBが究極のマルチビットならMola-Molaは究極の1bit」ですか。
ただ現在のDACの主流はどちらでもなくマルチビットΔΣですね。
dCSのRing DACが5bit 2.822MS/sという独自方式でしたね。
どうせならPCMでもDSDでもなく、
マルチビットΔΣな音源フォーマットがあれば
録音(AD)、編集、再生(DA)まで統一したフォーマットで
行えるのではと夢想したりします。
PCMでもDSDでも録音、編集、再生のいずれかで
フォーマットの変換を挟むのは音質劣化を招くのではと思っています。


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yohine 10 months ago
Mola-Molaが高周波1bitに拘る理由はクラスDアンプの技術に絶対的な自負があるので、その延長となるアーキテクチャーで最高のDACを出すことが彼らのアイデンティティだという確信があるからだと思います。

マルチビットΔΣは現状のAD/DAチップ内部では事実上スタンダートになっていますが入出力は結局PCMかDSDの汎用フォーマットですね。そこを拡張したら…という発想自体はわかりますがここまで伝送フォーマットが確立してしまっている現状ではそこを変えることは既存チップの接続が不可能になりますからかなり問題です。

個人的な意見ではありますが、CPUで演算することを考えるとやはりPCMでしょう。DSDは時間経過を計算に入れないと波形が決まらないですしリアルタイムでそのまま波形をいじることは出来ません。演算するためには結局内部でPCMに似たようなデータに置き換えられるはずです(推測では演算できない為)。なのでデルタシグマを内包するフォーマットがデジタル編集のスタンダードになることはないと思います。

またデジタル空間ではデータをどう表現するかの差でしかないので、アナログと違ってフォーマットの音質差はないと考えています。DSDで編集したら音がいいとかはあまり考えないほうが良いと思います。デジタルになったら結局はデータなので、ある情報はあるし、ない情報はありません。

ではハイエンドのAD/DAでマルチビットとデルタシグマを組み合わせる理由は何故なのかといえば現実世界の抵抗精度の問題です。マルチビットでは精度が出なくなるような微小領域の再現が出来ません。そのためのデルタシグマです。もし無限の抵抗精度を確保できるならデルタシグマ自体不要です。でも現実ではそれは出来ないから別の手段を使っているわけです。

デジタル領域は現実世界と違って抵抗精度誤差はないので、究極のマルチビット=PCMでそのまま完璧に処理ができるためデルタシグマの出番ないでしょう。

もう一つデルタシグマ系編集の難しい理由としては、高精度PCMのDAWがここまでシェアを取っている現状を変えるほど必要性がないことです。DSDを直接編集できるDAWがあったとしても音声編集ソフトは感覚を扱うソフトなので使い勝手も大事です。そして既存のPCM演算のプラグインが一切使えなくなると思うのでこれも大問題です。有力なプラグインが一つも出なかったら誰も使わないし、事実使い物にならないと思います。

アナログアウトボードしか使わないようなスタジオならDSD化しても外部で処理できるので現実的かもしれませんがそれならフルアナログでミックスしてDSD化したほうが良いです。音楽業界自体があまりお金の流れがよくありませんのでDSD系の高額ソフトへどんどん買い変えるような状態でもないです。ということで現実には相当な音質的優位性がない限りDSD系のDAWが普及する将来はないと思います。

DSDらしい音っていうのは結局データに含まれているノイズ成分由来かなと思ってます。DSDは高周波化してもノイズ自体は高周波部に残りますし、ノイズフロアもなかなか下がりません。DSDの限界はChordも主張していたはずです。この部分でもPCMならbit拡張すればノイズフロアはどこまでも下がります。なのでデジタル領域ではハイレート+ハイビットのPCMに欠点が無く絶対的に優位だと思います。
参考:http://pcmdsd.com/Software/img/CompareFrequencyv2.png


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177t80 10 months ago
ハイレート+ハイビットのPCMですか。
最新では32bit/768kHzなんてフォーマットが登場しましたね。
Mola-Mola DACは32bit/3.125MHzにアップサンプリングするとか。
音源フォーマットはどこまで行くんでしょうねw


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yohine 10 months ago
結局フォーマットが進化しても、アナログが進化しない限り意味が無いと考えています。768kHzも「帯域を増やせば帯域外ノイズ(音声帯域外かつ記録帯域内のこと)も増える」っていうアナログ最大の問題を考えなければなりません。

帯域外ノイズがよく取れていたら臨場感がありますか?絶対そんなことはないと思うのです。

その理由は自然界の音を人間が耳で聞く時にはそのような電気的な帯域外ノイズを聞いているわけじゃないからです。オーディオは耳で聞いている自然な音に近づけるのが目的であって、電気的な帯域外ノイズを聞くのが目的ではないはずです。でも現状では768kHzを電気的ノイズの影響を受けずに高SNで収録するなんてのは不可能です。ただスペックだけで帯域を増やしても、色々な電子部品が発生するノイズ、外来ノイズ、半導体が帯域外ノイズを帯域内ノイズに変換する等、耳で聞いているときには存在しない要素が増えるだけです。

だから768kHzフォーマットを活かすにはその性能を活かせるようなADCがまず最初に必要です。でもADCは全然進化していないのにDACだけ独り歩きしている現状は変だと思います。なので自分はDACが落ち着いたらハイエンドのADCにチャレンジしたいといつも思っています。周りの音屋さんもADCの性能向上は必要としていると感じました。


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洋梨 7 months ago
とても興味深い記事で感動しました。

音の良いインターフェイスの記事で出ているMetric Haloの製品の設計どうなのでしょうか?
友人にFireWireで使えるものでオススメを聞いたところ、それを言われました。

可能であれば読んでみたいです。よろしくお願いします。


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yohine 7 months ago
洋梨さん
調べてみたのですがMetric Haloの内部は詳細な写真がなかったので解説は難しいです。もう少し良い写真があればと思います。一応ですが遠くからの内部写真を見る限りではそこまで特殊なことをやっているように見えないです。

音自体はなかなか良かったのでForssellレベルの処理はやっている可能性あります。アンプと電源の相互干渉を防ぐ処理くらいはやってそうです。こういう処理も分離を良くするには重要ですので。ですがこれ以上は音に関わる詳細なところは精細な写真がないと判断できないです。

とりあえずですがレイアウト的にはチャンネルが密集しているので近いチャンネルのクロストークは受けやすいこと、DACチップもワンチップで多チャンネル担当になるのでアナログ的な伸びしろも限られること。一般的なレベルのお話ですが多チャンネルだとこのあたりが弱点です。機能的にどうしても狭いスペースに回路を密集させる必要があるので回避するには箱を大きくするしかないです。

サイズの大きい製品だとこのあたりの課題は改善されている可能性があります。例えばApogeeやMergingなどは2U以上に見えるのでこれらのほうが上記の問題は少ない可能性があります。この辺ちょっとあいまいな回答ですみません。

またMetric Haloは一度音を聞いた印象では分離は良かったですがハイの質感は荒く品位クオリティは今ひとつです。プロオーディオや制作向けだと音の質感より分離重視が一般的で、質感の印象は似たような製品が多い印象です。とはいえMergingレベルならオーディオユースでも評判が良いのでその辺も良さそうです。あとは個人差もありますから実際にお店で聞いてみるのが良いと思います。


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towano 7 months ago

ハイエンドDACをこのように内部から深く掘り下げた考察というのはおもしろいですね。
ハイエンドであっても電源部にオペアンプが使われているとは思いませんでした。
電源部のオペアンプに求められる性能はどういった部分なのでしょうか?
IVではスルーレートやPSRRなどが求められますが、電源でも変わらない?


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洋梨 7 months ago
Metric Haloの考察ありがとうございます!

>分離は良かったですがハイの質感は荒く品位クオリティは今ひとつです。プロオーディオや制作向けだと音の質感より分離重視が一般的で、質感の印象は似たような製品が多い印象です

所謂モニター系の音というのでしょうか、その手の音は結構好きなので探して聴いてみようと思います!


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yohine 7 months ago
towanoさん
ありがとうございます。

電源の性能による音の差は非常に影響大きいと思います。アンプが表としたら電源は裏の関係です。電源の性能はそのままアンプ回路のPSRRを補強する意味合いがあると思っていて、NFBをかけて補正しているようなオペアンプ回路であっても電源側のPSRRによる影響はあります。このあたりは理論というよりも音で聞いての判断です。測定では観測以下の影響か、測定しにくい微細領域の瞬間的過渡応答特性に変化が出ると思っています。

理想的にはフラットかつ広帯域、安定性を損なわない程度にハイゲインなPSRR特性が最高です。しかしこの性能にするとそっけないとかつまらないとか言われることが(それなりに)あります。

「音の好み」という要素が入ると上記が唯一の理想ではなく、例えば国内ではゆるい低域(スローな低域特性)+ノイズ混じりの高域が好まれるように思います。国産大手が作る音は大抵これです。測定すると周波数特性はフラットですが過渡応答はフラットには聞こえないです。バラードとかを聞くならいい感じですけど何を聞いても派手に演出された音になります。


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yohine 7 months ago
洋梨さん

モニター系も色々ありますので実際に聞いてみるのが一番です。
以上は参考までによろしくお願いします。


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towano 7 months ago
yohineさん
ありがとうございます。オーディオは電源の音を聞いているというような言葉がありましたが、やはりそうなのですね。
となるとLME49990がディスコンになったのは大きな損失ですね。まだ完全に代替できそうなスペックのものは見当たりませんし…


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yohine 7 months ago
towanoさん

LME49990の代わりは難しいです。ハイゲイン、ローノイズ、ワイドバンド、これらを満たすオペアンプは少ないです。AD829あたりは結構いいかなと思いますがややゲインが足りないですので2段目で使うならありだと思います。

LME49990はなくなったら困ることがわかっていたので、去年在庫が無くなる前に自分用として10年分まとめ買いしました。
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=9015

45. 中川隆[-13578] koaQ7Jey 2018年9月18日 20:50:20 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-18625] 報告

DACチップの音質差と他の音質変化要因 2017/06/05
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=2563

DACの最終的な音質差はどこから来るのか。アナログ回路やDACのICの種類による影響はどれくらいあるのか?等なかなか比較しにくいものです。ですがいままでの実験でわかっている範囲の情報をまとめておきたいと思います。ほぼ同条件でDACのICを交換するなどなかなか実験しにくい音質検証などもおこないましたので、全てを書けるわけじゃありませんが書ける範囲で書きます。

オーディオ設計の音質要因

あらゆる要素が音質に影響するというのが最終結論ではあるのですが、項目ごとに重要度が異なります。やはり項目とそれぞれの対策度によって影響が大きいものと小さいものがあると感じています。ここではなるべく大きい要因から小さいもののなかで現実的な範囲を紹介したいと思います。

原則としてオーディオでの音質対策はなるべく大きいところから対策していかないと小さい変化はなかなか見えないか気づかないということが多いです。もちろん注意深く聞けば小さい違いでも大きい違いに完全にマスクされるわけではないので違いはわかりますが、わかりにくい又は全くわからないということも十分にありえます。

なので改良を重ねていくとそれまで気づかなかった要因や無視していたところに悪化の原因があって新しい対策や気付きが必要になるということはごく一般的なことです。そして小さい変化はとんでもなく微細な領域まで多岐にわたるので、全てを対策することは現実的には不可能だと思われますが、それを実現するのがピュアオーディオの道ではないかと思っています。

前置きはこれくらいにして、実際の重要項目を上げていきたいと思います。想定はDACの設計で、数字は重要度の高い順に書いているつもりです。中には条件次第で逆転しそうなものもありますが、個別の項目の解説はあとで行います。


1.アナログ回路レベル
2.アナログ設計のうち部品選定レベル
3.アナログ設計のうち基板設計レベル
4.DACのIC種別
5.基板外のアナログ要因
6.クロックジッター、歪率など測定可能な要因
7.デジタル信号処理関係
8.デジタル転送の外的要因


だいたいこのような感覚です。まぁただの個人の体感による勘なのであまり当てにしないでほしいのですが、1-3までで少なくとも60%以上は決まりそうです。DACのICだけ変えても音質の要因はせいぜい10-20%位かもしれません。確かに音は変わるし10%でも重要なのですが、それだけで勝負が決まることはありません。ES9018ならなんでも音がいいとかは嘘で幻想っていう話なだけです。たとえば3番めの要因である基板設計による配線の仕方や部品の配置の違い程度でもDAC-ICの差は簡単に逆転しました。なので基板設計がICの種類よりも上の順位になっています。のこりの要因は5番目以降で決まりますがこれ以降の要素だけでは決定的な差にはなりません。

もちろん特化型ですさまじい対策を施した場合は逆転などの例外が起きる可能性もありますが、基本的に順位が入れ替わるようなケースは少ないです。個人的にPCオーディオ的な対策にあまり興味が無いのは7番目以降のもっとも重要度の低いカテゴリに入るからです。音は微妙に違いますが正直上位の違いに比べると大差がないです。ここの対策は最後でいいでしょう。まだまだそこまでの領域には達していないと自覚しています。

ではそれぞれの項目についてもう少し掘り下げて記載します。

1.アナログ回路レベルの違い

想定しているのはI/V変換回路、フィルタ回路、差動合成回路、電源ルーティング、レギュレータ回路、方式等による違いのことです。ここにはトランスの個数やGNDの分離方法もここに入ります。

トランスの種類差は電流量が同じなら部品レベルの違いですが、電流量等のスペックが違ってくると回路レベルの違いになると思っています。オペアンプの交換も内部の回路方式の差が含まれるので1のカテゴリに入りそうなので、回路レベルというのはかなり幅広く重要度が高いのは当然かもしれません。

実例をあげますとDACや出力アンプに対するレギュレータの回路はもちろん、個数や接続のまたぎ方などは典型的な回路レベルの差です。このような違いはより劣る構成の回路でいくら部品を高性能品に交換してもそれだけでは逆転できない大きな差が生じやすい一例です。他にはディスクリートオペアンプの実験でも回路が変わると音質は結構差があって、構成している部品だけいくら交換しても回路の違いほどの差にはなりませんでした。他には回路にコンデンサを追加するとかトランスを大きなものに変更ってのも回路が変わるのでハッキリした音質差が出てきます。

DACでは個人的にI/V変換>差動合成回路の構成はリファレンスの回路から大幅には変更したことがないのですが、これも回路方式の差ですから例えばシンプルなディスクリート型に変更したら多分音は大幅に変わると思います。

このような回路レベルで決定的な差が出来てしまっていると部品だけを交換しても回路方式の差を逆転することはあまりなく、やはり回路方式による差が最も圧倒的な音質差を生み出している要因だと思います。正直このカテゴリ内でも項目が多すぎるため更に重要度は細分化すべきなのですが、残念ながら私自身はまだそこまでの境地には至っていないです。個人的には今のところオーディオでは信号回路以上に電源が大事だと考えていますが、EARやPassの設計を見る限りそれ以外の要因での逆転もあると思っています。ここは深すぎる世界です。


2.アナログの部品選定レベル

ここで想定しているのは主に抵抗やコンデンサによる差です。トランスのEIコアとかトロイダルとかの違いもここですが、これはそこまで違わないです。むしろ最も重要なのはカップリングコンデンサ、アナログボリューム、一部の箇所で使用する抵抗で、これらの差はかなり音質に対する影響が大きく、この選別次第で大幅に音が変わってしまいます。同じ構成の回路でも比較すると結構圧倒的な差を感じる部分です。

たとえばボリュームがダメだとDACのICをいくらいいものにしても全てが台無しです。実例としてはカプリースで使われているアルプスのミニデテントが良い例です。ボリュームを通過するプリ出力ではES9018の性能や内部設計の良さが全然でていません。たった一つのボリュームが本来の素性の良さ全てを台無しにする最悪の例だと思っています。これは何度も書いて非常に申し訳ないのですがポテンシャルの高さが部品一つでダメになっているというかなり勿体無い例なので、何度も紹介してしまっています。

このあたりは詳しくはこちらにまとめてあります。

http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=1039


ということでボリュームはすごく大事という話ですが、さらにそれ以前に種類による差よりもボリュームの定数を減らすほうが効果的という実験結果はまさに項目2より項目1がより重要なことを示しています。抵抗類は種類にこだわる前に定数を見直すべきというのは個人的な意見です。


3.アナログの基板設計レベル

2までは自作派ならご存知のレベルだと思いますが、ここからややマニアックな比較かもしれません。基板設計による音質差は最近ですと

Fixerさんが自作基板で検証していましたが、

http://fixerhpa.blog.fc2.com/blog-entry-295.html


こちらでも書きます。これは本当に違います!こちらはヘッドフォンアンプじゃなくてDACと周辺回路の基板での実験ですが、新しい全く違うレイアウトにしたら基板設計以外の条件が完璧に同じなのに音は全く違うという結果が出ました。これは面白いです。

基板設計、レイアウトでどれくらい音が違うか実際に試した話を書きます。最初はCS4398同士での比較でした。実験はDACの直近以外の回路全てがデジタル段も電源も同じ、ケーブル端子類もケースも全てが完全に同一です。それでも音質はかなり違いました。電源回路を変更した差とまではいかないですが結構近いレベルの違いがあります。

もう一つはAK4490とCS4398での比較の実例です。最初はCS4398がAK4490よりも良い音だったのですがAK4490側もレイアウト補強の対策を行ったところAK4490のほうがCS4398より良くなってしまいました。これはDACのICの差よりも基板の設計やレイアウトの影響が上回ってしまったという例です。これが決めてでアナログの基板設計は3番目という位置にしました。

具体的にどういう設計が良かったのかという話はノウハウということで伏せますが、普通のよくある配線では全くもってベスト音質ではないのはわかりました。オンラインで確認できるメーカー含めた大半のDACの周辺回路の写真を見た限り、こちらで分かったような音質対策ができている基板は海外含めて今のところ存在しませんでした。この実験をしたのは2014年の3月ですので比較的新しい発見になります。ちなみに自分は基本ベタアースを使っているのでベタアースか一点アースかどうかではありません。

とにかく基板設計が音質対策として実はDACの選別以上に重要かもしれません。いろいろな制限のあるユニバーサル基板、レベルの低い設計レイアウトの基板、安物で見られる1層基板等はベスト音質にはまず出来ないでしょう。しかも基板レベルの音質の違いはDACのIC種別よりも大きい違いの可能性が高いという話です。

ここから考えるとDACチップの違いよりも基板の配線パターンを見て音質を判断したほうが良いという話になるわけです。


4.DACのIC種別

ついにDACの種類による差です。ですが最初に断っておきたいのは私自身は各社のハイエンドICしか比較していないということです。古いICやローエンドのICを扱っていないので大差がでていないという可能性があります。なのでローエンドのDAC-ICはすごく音が悪かったとかは無いとは言い切れません。念のためよろしくお願いします。

上にも書いていますがDAC-ICごとの差は確かにあります。ですがやはり決定的な差といえるほどの差は感じていません。近い条件で比較するとこうなるという話でしかありません。これは1-3までの項目で簡単に逆転してしまう程度の差です。なので○○のICを使っているから音がいい、悪い、という判断はあまり正しくありません。オーディオは総合力なのでどれか一つの要素だけ頑張って音質が最高になるというのはほとんどの場合あり得ないと思っています。もし例外があるとしたらその優れている一つの要素が本当に圧倒的に超絶突出していることが条件になると思います。

ではわかっている範囲でDACごとの音質について書きます(2017年時点において。ES9028、ES9038は未評価)。順位は基本性能です。同じ条件なら分離が優れている順番です。

補足です。残念ですがAD1955は制御がSPIなので基板の互換性の問題で直接の比較が出来ていません。なので一位はAD1955ではありません。


1.AK4497 条件付きで1位です。ES9028&ES9038がないので現行最高と断言できるわけではないのですが、ちゃんと比較できた中では音質ではトップだと思います。ただしAK4495と比べると基本的に神経質で細身な音なのでES9018に近い雰囲気があります。真価を発揮させるには電流量が大きいDACチップなので電流の流れに配慮した設計が必須です。これができていない状態では本当の音が出ません。この部分が足りない状態だと「個人的には」という注釈が付きますがAK4495以下です。

2.AK4495 2015年当時ES9018を超える唯一のDACでした。現代のICではなくなってしまった音の余裕や音の太さを感じます。正直これを聞いた後にES9018を聞くと平面的で神経質すぎる音に聞こえてしまいます。分離や細部の描写もこちらの方がいいです。パッと聞いた時の雰囲気がまるで違います。これと比較するとES9018だけではなく他のどれもが神経質な音に聞こえます。貫禄のある音でしょうか。

3.ES9018 さすがの評判で測定特性も最強です。音質も良くて他のICと比べるとクリアで空間が広く癖もなく聞こえます。ですが2位でした。いつまでも不動の一位ではないということでしょうか。いや私が無知だっただけで良いDAC素子は他にもあるかもしれませんが。といってもまだES9018が良いICなのは間違いありません。動作に癖もあって扱いにくい面もありますが、自動でミュートしてくれたりフォーマット判別もしてくれるので、意外と気が利く優等生タイプです。

4.PCM1792 古いICですが良いです。もともと高域にキツイところがあるのですが1-3までの条件を揃えていくと急に良くなります。悪い設計だとキツくて聞けたもんじゃないのでちゃんと設計できているかどうかで音質評価がガラッと変わりそうなICです。分離、性能はES9018に次ぐと思っています。素性は良いが気むずかしいツンな感じです。

5.AK4490 768kでの再生は出来ていませんが他と同じ条件での比較です。音はすごく素直でPCM1792のようなキツさはありません。最終的にはCS4398と近い音質ですがCS4398より癖がないのでこの順位にしました。デジタルフィルタ変更、DSD256対応と割となんでもできるICですが音質は残念ながら最高ではありません。

6.CS4398 高音に特有の癖があります。癖というと悪く聞こえますがちょっとピークというか特徴があります。といってもPCM1792ほどキツくはありません。もともとの素性は良くてちゃんと1-3の要素を満たすとかなり良い音が鳴ります。対策が甘いと良くないICだと誤解されそうな音なのですがちゃんと使えばそんなことはありません。実際に使った感じではDSD128も対応しているしデータシートのスペックよりもずっと良いICだと思います。独自機能のDSDのデジタルボリュームは面白いですが音はそんなに良くないので期待してはいけません。

7.PCM1795 1792とぜんぜん違う音質です。比較するとこちらのほうが癖もなく素直で使いやすい音ですがその分限界も低いです。でも物量が投入できない場合は1795のほうが耳障りの良い音です。一応順位は下にしてありますが実際の音質面ではほとんどAK4490やCS4398と大差はないと思っています。この順位は基板レイアウトで簡単に入れ替わる程度でしょう。


8.WM8741 この中では最下位です。測定特性も最下位なので思い込みの影響も多少あるかもしれません。1-3の条件をほかのDACと揃えても最後まで分離が悪く一線を越えられない印象でした。ですがこのICにはいいところもあって1-3の音質対策を投入していない場合の音色と耳障りでは最も良いでしょう。ゆったりとした独特の雰囲気があって音楽的に優れた一面を持っています。最後の伸びしろはないですが何もしなくても持ち前の独特の魅力があります。物量投入しない時には音が良いDACです。

5.基板外のアナログ要因

これは要するに電源ケーブル、コネクタ、配線の種類、ネジ止め、ケースの振動対策などのことです。エージングによる音質差もここに入ると思っています。以前抵抗のエージングによる差をブラインドで判別したことがありましたが、抵抗の種類を超えるような差には聞こえませんでした。経験的にもエージングで素子の順位が変わった経験は一度もありません。なのでエージングの位置はここだと判断しています。

これらの項目はさすがにDAC素子ほど支配的ではないですが無視すると痛い目にあう部分です。もちろんこれだけで勝負はできないのですが最後の詰めになってくると、これが意外と大きな音質差につながっていたりするので油断できません。とりあえず言えることは最低限配線の質には気を配りたいのと、振動は音作りにも使えたりすることです。

ジッター対策とどちらの順位を上にするか悩んだのですが、こちらのほうが対策方法や対策箇所自体が沢山あるので順位はこちらを上にしました。このあたりはここに書くよりももっと突っ込んだ対策をしている方のほうが多そうです。

エージングについて補足です。

個人的にはほとんどの部品のエージングではそこまで大差あるように聞こえたことがないのですが、例外でエージングの影響が酷いのは下ろしたてのスピーカやヘッドフォンなどの駆動部品、あとはハンダ付け直後のコンデンサくらいでしょうか。抵抗や半導体のエージングは同じ音ではないですが非常にわずかな差でした。

しかしエージングでものすごく大きく変わったという話をネットでよく見かけるのでこれについて考察してみます。思い当たるのは実は耳エージングならば項目1より体感の差が大きい可能性があります。

耳のエージングとは、いままで聞いたことがない音を聞いた時に脳が認識できるようになるまでの時間です。脳の認識は訓練なので時間がかかりますし個人差も大きいです。音楽の経験がある人ならよく分かる話だと思いますが、音程の判別能力とかもそうですね。鍛えれば向上していきます。オーディオでも同じで、この影響が項目1よりも大きい違いに聞こえる可能性はあります。実際には部品の音が変わったわけじゃなくて脳の認識が変わったという話です。

実はネットで見かけるエージングの報告のうち、この耳エージングの可能性は結構ありそうです。自分ももちろんこれに該当する経験は今でも普通にあります。


6.ジッター、歪率などの測定可能な要因

歪率やS/N比、ジッター特性も確かに音質に影響する要因なのですが6番目の要因です。体感ではせいぜい5%未満くらいの違いしかありません。歪率は悪化していても気づかないこともあるし、実際に歪率の劣る機器でも高音質はあり得るというのが事実です。此処から先はブラインドで判別する自信がなくなってきます。思い込みで簡単に評価や判断は覆ってしまう領域だと思います。

この聴き比べが難しい理由は測定特性が良い=音が良いではないことが理由です。測定による音質差はあるのですが他の違いの影響がより大きいので同時に他の要因も変わると分からないです。

実際に測定は良いけど音が悪いという一番わかりやすい例を紹介するならASUSのEssence XTSでしょうか。メーカーがオーディオプレシジョンの測定結果を付属でつける念の入れようなのですが実際の音は全然ダメでした。いや粗悪ではないのですがすごくいい音じゃないというレベルの話です。廉価なオーディオインターフェースと同じくらいの音質ということです。これは実際に持っていて比較しているので間違いありません。

逆に測定値が悪くて音が良い代表格はこちらでも紹介したTHETAの古いDACです。


http://innocent-key.com/wordpress/?p=2302


測定ではSNもジッターも歪率も全てASUSのサウンドカードのほうがいいですが最後の出音はTHETAのほうが圧倒的にいいです。THETAはLynxのHiloと近いレベルの音質です。ここまで違うと音色がどうとか好みが味わいがとかじゃなくて絶対クオリティの優位性です。

もう耳と測定器は全く違う認識なのだと思っています。他にも歪率もジッターも特性を磨いた自作のPCM1792が特性の劣るWM8741のDACに音質で負けたが、電源回路を変えたら逆転した、ということも体験しています。このような例は上げるとキリがないです。

ということで歪率やジッター特性はカタログスペックとか技術力の誇示にもなるし良いに越したことはないのですが、1-5までの項目と引き換えにするほどは重要ではないと思います。同じ条件で比較すると確かに差があるので出来るだけ数字も良くしたほうがいいのですが、逆に測定値だけ良くても音質の向上には限界があります。もちろん音質が良い上に測定「も」良いなら言うまでもありません。

実は測定値が悪いことの最大のデメリットは技術力や測定主義の方から技術力のないメーカーだと評価されてしまう、ネットにそれを悪く書かれること、それによってブランドイメージが低下してしまうことでしょう。

7.デジタル信号処理関係

デジタルフィルター、PCMとDSDの差などです。この項目も測定特性に影響する部分なので6と大差はないので順位は目安です。今流行のハイレゾ音源もここでしょう。ここから先はデジタル領域ですが、差は小さいです。デジタル領域の差は同じ機材で聴き比べないと全然違いがわからないです。機材を変えたら機材ごとの音質差のほうがデジタル領域の差よりもずっと大きいです。

なので正直デジタルフィルターもフォーマットの違いも個人的には同じ設計の機械の上で切り替えた場合に、ちょっとだけ音が変わりますっていうレベルだと認識しています。もしかしたら時間軸に敏感な方だと大きな差に聞こえるのかもしれないのですが、もともと敏感な人じゃないとこの辺りは何が違うのか全然わからない可能性もあるのではないでしょうか。自分は時間軸に敏感じゃないのでフルレンジとかDSDの優位性もあまりピンとこないタイプです。

ということでここの音質対策に時間を投資するのはあまり効率がいいとは思っていません。ですがDSD再生は商品としては必要とされたりするので再生機能は必要です。でも音質面では実は世間で言われているほど重要ではないでしょう。


8. デジタル転送の外的要因

こう書くとすごくわかりにくいですが、PCオーディオでプレイヤーとかドライバで音が変わったとかです。最近だとHDDのデータが同じでも音が違うとか言われてるみたいですがよくわかりません。微妙に音が違うとは思いますが全く同じ配線と機材で再生ソフトだけ変えるとかは非常に音質の影響が小さいです。たしかにAsioとKsで音が違うとか、プレイヤーで違うとか、なんとなるあるような気がしていますが、思い込みのほうが大きいレベルじゃないでしょうか。他にもっと大事な要素が沢山あると思っているので個人的にはあまり開拓していません。この辺りはもっと詳しい方が沢山いますし、音楽制作者としてはそこまでこだわってやってられないというのも事実です。使い勝手や利便性を犠牲にしてまで音質優先にするのかどうかは考えものです。

ほかにも似たような要因でトランスポートの差や同軸、光の音の違いがありますが、実はこちらはアナログの要因も関係しているので完全なデジタル領域だけで割り切れる話ではないです。同軸なら絶縁限界とノイズ、光なら送受信モジュールの電源回路で音は違います。光も受信側の回路設計次第で同軸に近いまたは超える音質になりえます。同じようにUSBケーブルの差とかも電源配線の高周波ノイズの回り方に違いがある可能性もあるので純粋なデジタル領域の差ではないとおもっています。これらはアナログ領域も絡んでいるので8と5の複合です。なので音はよりハッキリと変わります。


コメント



free_Encycloped 2015/6/1 Monday

1位の???が気になりますね。なんだろ?
AK4490を使ったアイリバーのAK380を試聴しても?の感が拭えませんでした。限界突破していないというか。
値段を考えたら全然頑張ってないと思います。いや、どう考えてもあの値段にならないです。(笑)



yohine 2015/6/1 Monday

気になりますよね。しかしすみませんが暫くの間この1位はふせさせてください。そのうち必ず公開します。

それよりも本当にこの記事で一番訴えたかったことはどのDAC-ICが一番音がいいかじゃなくて、どんなに良いDAC-ICを使っていても設計がダメならいい音が出ないってことです。なので1位も同条件での比較なら確かに違うのですがICだけ変えても…というのが個人的な印象です。確かに他が極まってきたら大事な差になるとは思うのですけど。

まともに聴き比べをしたことがある実例ではWM8741採用機であるLinnのDSとES9018のカプリースの比較で、カプリースはKrimaxどころかAkurate以下でした。しかしほとんどの平凡なDACよりカプリースのほうがいいと思いますので、実際にはそんなものというところです。

いままでにディスクリートDACのDSD原理基板、マルチビットDAC(MSB、Soekris)など色々と聴き比べてきていますが、確かにディスクリートのほうが薄皮一枚有利です。が、やはりそれだけで絶対的な優位とはならない印象です。ディスクリートでも他の部分の設計の重要性は依然として高いです。

アイリバーの製品は聞いたことがありませんが値段を調べたらとんでもないことになっているみたいですね。設計を見る限りではHugoのほうが面白いし凄いんじゃないでしょうか。DAC-ICレス、フィルターレス、という突き抜けた設計のHugoは実際に聞いてみてもパッと聞いてこれは違うなっていう音を出していたように思います。やるなら単なるディスクリートだけにとどまらず、あそこまで突き抜けてやらないとダメなんでしょうね。



ひで 2015/6/11 Thursday

オーディオ製品に関してはほぼ素人ですが、分かりやすく面白い記事でした!

製品は総合力、エージングは「脳の認識力の向上」かも、という点、少しながら経験があり大きく頷いてました(笑)



ナツミ 2016/4/23 Saturday

大変興味深く読ませて頂きました。素人質問で申し訳ないのでが、メーカーにて最新DACチップに交換出来ませんかと質問すると、決まって出来ません、対応していませんと言われます。同じメーカチツプなら交換は可能なのでしょうか?旭化成のAK同士なら1つ前、2つ前の世代のモノと交換可能なのでしょうか?



yohine 2016/4/23 Saturday

たとえばPCM1795とPCM1792などは電流量の違い程度でピンの互換性があります。
しかし実装済みの面実装品を出荷後に交換するというのは信頼性の問題でまず不可能です。
まわりには温度に弱い電解コンデンサのような部品も実装済みですからメーカでも交換は簡単ではありません。
その後の寿命や機能を保証することは現実的ではないでしょう。
そして現在のDAC-ICはすべて面実装ですので出荷後の交換は不可能というわけです。

当方でDACのICを比較した方法は、はじめから交換前提で周辺回路もICの仕様に合わせて設計し、
ICだけではなく周辺回路ごとソケットでまるごと交換できるようにして検証しました。
入出力のピン配置は完全に互換性があるようにしておきます。
ですが、残念ながらこのような製品は世界中探しても存在しなかったように思います。



最近引っ張りだこのDACチップAK4490搭載機をまとめてみた


2017/1/12 Thursday

http://earsoku.com/2017/01/12/post-1665/
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=2563innocent-key.com


通りすがり 2017/5/25 Thursday

さて、DACチップの音質比較で、一番最初にヒットしたので、記事を拝見しました。
記事の内容は、なるほどと思えますし、改善順位もその通りだと思います。
しかし、個人的に貴殿の記事は今一欠けているなー。と感じました。

所謂BBのPCM1792Aファミリーを如何にかして、改善しょうか?
と言うよりチップの性能任せと、はず論、であろう論でスレを終わらせて、無責任も甚だしい!と感じた次第です。

私は測定器を持っておらず、耳だけが唯一の頼りですが、PCM-1794AをRだけのI/V変換で次段のLPF兼0dBバッファーアンプに接続しています。
I2SでMCK、BCK、LRCK、DOUTの4本の信号線に触れた記事は一切見たことがありません。

何故触れないのか?触れれば優しい音楽に出会えるのに...
PCM1972Aファミリーは、まず制作記事に良くある干渉防止用と言う数十Ωの抵抗は不要です。増してや電流損失をわざわざ追加するなど以ての外です。

次に高域がキツイと言う点は、DAIのfsに起因していると思われDOUT信号に重畳され、その現象が発生していると思われます。

我流ですがDOUT信号にフェライトビーズ経由ででDINに接続すれば、高域のキツさは即解決します。
同時にMCK、BCKを同じフェライトビーズに通せば信号は同期して高調波の空中伝搬を抑制できます。

DOUTとMCK、BCKをフェライトビーズを通して高調波をクリーニングするだけです。
LRCKは上記より長いスパンの同期なので直接続でかまいません。

要は、DACチップに接続する4本線を如何にクリーニングする事が要であるかの記事は無いし、誰も気づいてないのでは?と経験上疑っています。
思いっきり古さを感じる音が好みで有れば、DOUTからの電線をフェライトビースに2ターンすれば良く、好みの音が再生できます。
ドンシャリのデジデジ音が好みであればフェライトビーズ貫通無しでOKです。



yohine 2017/5/26 Friday

こちらの記事ではDACチップの差は小さいことをお伝えしておりますので、1794&1792でも使い方しだいで良くも悪くもなるかと思います。I2Sデジタル信号配線処理はデジタル領域ではなくアナログ領域なので、音質の影響はDACチップ以上に大きくなる可能性はあります。

ちなみに見たことがないと仰られておりますが、MCLKとBCKについてはこちらの記事+コメントで触れていますので、一度ご覧ください。ご指摘の内容とは異なりますが影響について記載しています。

http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=8427

またI2S信号線への抵抗追加による影響は調査済みです。I2Sを出力する前段のICの駆動力が高すぎて、さらにパターン設計がまずい場合には、ひどいオーバーシュートが出てきつい音になることはありえます。そういうときに抵抗またはフェライトビーズを追加することで良くなることはあると思いますが、それだけでまるで別物のように良くなるということはありません。

そのひとつの対策単体では多少の違いでしかない筈です。ここで筈を使う理由は実験の前提条件によるからです。当方の実験は基本的にDACと前段ICが離れた場所にない場合のお話に限ります。

もし別物のように良くなるのだとしたらよほど信号の状態が悪いのだと思います。例えばよくある自作系のDIRとDACが別基板で、I2S信号を無シールド線でGNDとバラバラに空中配線をしているような場合には、とても高速信号を伝送できる状態ではありませんから相当信号が劣化していると思われます。こういうケースでは大きな抵抗値を高周波に追加することは大きな影響があるのではないでしょうか。もちろん、通りすがりさんのテストケースがこういう状態では?という意味ではありませんのでご注意願います。こういう場合には影響が大きくなりうるという一つの例です。

本来は高速配線用のGNDパターン設計を対策に含めたほうが影響は大きいと思います。高周波インピーダンスを使って信号をむやみに鈍らせることより、高速かつ正しいタイミングの信号をオーバーシュートなく、また周囲への漏洩なくDACに伝達することが至上だと考えます。それでデジデジした音がするなら他に悪い場所があるのです。一点だけの対策で完璧になることはありえません。



通りすがり 2017/5/27 Saturday

yohineさん
何れにせよ筈論では、オーディオは語れません。
最終的には聴感です。

例えば、オンキョーのC-7030の安物のCDプレーヤーは、最高品質と絶賛しています。各所に使用されているOPアンプのNJM4580Dのパフォーマンスを最高に引き出しています。
yohineさんが論じられる所のDACチップだけに頼るな!の表れである事でしょう。



通りすがり 2017/6/7 Wednesday

yohineさん
干渉防止用のRは不要!と言うコメントは、たまたまFBを貫通したリード配線の方が良い。と思い込み、FBを通せば干渉防止用のRは不要と以前コメントしましたが、謝ります。

個人的な感想ですみませんが、MCKを含む4本の信号線の共通の接続として試行錯誤の結果、DAI_OUT→干渉防止用R→FB貫通→DAC_INと言構成が回路設計にもよりますが、一番良い私好みの音質と成っています。
TVの野球放送で、応援団の隠れたホイッスル音の輪郭が生々しく聴こえるのに成功しました。やはりチップそのもの音質より、既存の回路構成を正すべきで、そちらの方が面白いですし、測定器が無くても空想(発想)論で楽しめます。(測定器に頼り過ぎても、聴感上とは異なるし、心地良い倍音を消しかねない)
※デジタルもアナログもフィルターは平均であることを、お忘れなく!



yohine 2017/6/8 Thursday

わざわざご連絡ありがとうございました。良い音が出ているようで何よりです。
お試しの内容は環境や回路構成、基板設計によっても変わると思いますので、万人に向けての内容ではないと考えますが、同じような方向性の音質で困っている方にとって参考になる内容ではないかとおもいます。



177t80 2017/6/10 Saturday

AK4497が条件付きで1位になるんですね。
ESOTERIC Grandioso K1やLINN KLIMAX DS/3などの
AK4497を搭載した製品を試聴したことはありますか?
あれば感想をお聞きしたいです。



yohine 2017/6/10 Saturday

LINN KLIMAX DS/3は試聴しています。試聴直後の感想はこちらに記載があります。
http://innocent-key.com/wordpress/?p=7036
WM8741採用DSとの直接比較ですが、印象はにていると感じます。

先日オフでDAVE以上のハイエンド機と自作4497の比較機会に恵まれたのですが、
音質や基礎クオリティ面では4497が優位なものの心地よさや音の余裕ではハイエンド優位という結果でした。

平凡な設計の場合はハイエンドとは全てにおいて勝負にならないと思いますが、
突き詰めた最後の印象では4497はどこまでいってもこの個性が残る可能性があります。



177t80 2017/6/10 Saturday

ご返答ありがとうございます。
ちなみにその「DAVE以上のハイエンド機」が何か気になるのですが、
教えていただけませんでしょうか?



yohine 2017/6/10 Saturday

申し訳ないのですが個人を特定できる情報につながりかねないのでここでは回答できません。



177t80 2017/6/10 Saturday

承知しました。
ご返答ありがとうございます。



Anonymous 2017/6/16 Friday

よくここまで頑張ったですね、相当金と時間をつぎ込んだですよね、音楽、楽しむより、性能重視も大変ですね、ハイエンドか、羨ましい。



yohine 2017/6/16 Friday

音楽もハイエンド志向の探求も非常に楽しいですし、どちらも楽しんでやってきました。音楽は楽しめなくなった時点で辞めましたが、オーディオはここまで継続できているということは向いているのでしょうね。自分自身は音楽づくりよりこっちのほうがずっと才能があったのではないかと思うくらいやる気が続いています。

正直ここまでくるのにお金と時間は相当掛かりましたが、それでも数百万のハイエンド機を揃えるよりずっと安上がり+短期間で済んでいるのも事実です。自分自身を含めて普通のお仕事をやっているだけだとオーディオシステムに1000万円以上掛けられるほど稼げないと思うのですよ。普通の人がまともに働いて市販のハイエンドを揃えようと思ったら何年かかるのでしょうか。きっとその頃にはもう年老いてしまいます。どんどん買い替えて自分の望む音を探そうと思ったらお金も時間もいくらあっても足りません。

もう少し自分の開発レベルが上ったらハイエンドまではいけなくても、ハイエンドの入り口くらいまでなら作れるレベルのノウハウまでは公開したいです。自分のノウハウはコストが掛かっていません。コストも手間も掛かるようなノウハウは選んできていません。ここまでくるのには相当の時間と労力を掛けましたが、ここから先は同レベルの音を出す機材の価格帯が跳ね上がるところなので、むしろこれからどんどん面白くなっていくところだと思っています。

現在のように異常な高額機器を買わなくても音が良くなるなら、きっと今よりオーディオは盛り上がると思っています。
だれも手にすることが出来ないハイエンドなんて存在意義はありません。返答は不要です。



オーディオ目玉親父 2017/6/22 Thursday

いつも読み応えのある記事をありがとうございます。Twitterでもありがとうございます。

DACチップも大事だけど基板設計が大事というのは、なるほど!と思います。ちょっと個人的に気になったのですが、AD1955やPCM1704とか以前に有名?だったDACって今と比べて音的にはどうんな感じなのでしょう?

また、クロック精度/安定性については、もう少し重要なのかも?という印象です。ありなしだと、音場の立体表現がかなり違ってきてしまいます。記録されているデータを完璧に復元したとしても縦軸のみで、横軸は時間軸なので音楽を再現するという事になると、時間軸の精度が必要なのでは?と個人的には思っています。

今後の開発楽しみです。ぜひクロックもDuCULoN搭載とかのDACご検討下さい。

http://www.ndk.com/jp/ad/2013/001/ 

よろしくお願いします。



yohine 2017/6/23 Friday

コメントありがとうございます。

チップより基板レイアウトの影響のほうが大きいってのはもっと流行って欲しいですね。先日もOppoのSonica DACが海外のレビューであまり高得点ではなかったですが、あれもES9038を使えば高音質とはならない良い事例だと思っています。

そういう前提があるのでチップ自体の印象を書くのは難しいのですが、AD1955とPCM1704搭載機について印象書いてみます。

ひとつ中華のキットでAD1955を試したことがあるのですがこちらの音は全然駄目だったとしか言えないです。粗悪品ですね。もうひとつAD1955を使っていてよく出来ていたのはSAYAの製品でした。お店で試聴したことがあるのですが価格性能比はかなり良かった印象です。奥行きや前後感がしっかりしていて高音も滑らかでした。大手のような美音系ではないですが真面目でしっかりした音です。多分これ以下の製品は沢山有ると思います。同じICですが音は別物です。

PCM1704は縁がないのか自作系では聞いたことが無いのですが、LinnのCD12は聞いたことがあります。CD12はご存知だと思いますが柔らかく心地よい音だと思いました。現代的な音とはまた別なのであれはあれで魅力があると思います。他にマルチビットだとMSBのモジュールを自作基板に乗っけて試したことがありますがこちらはパワーが有って引き締まった傾向でした。PCM1704が繊細な音なのかLinnの実装がそうさせているのかはこれでは区別が出来ないです。

とはいえAD1955の比較でも明らかなように結局はDACチップの使いこなしのほうが重要ですから、設計次第でかなり良いところまで行けると思います。それだけ限界までポテンシャルを引き出した製品って少ないのだと思います。

PCM1704はマルチビットDACですが、最近マルチビットDAC復権の流れが見えますね。確かにデルタシグマDACと傾向がちょっと違う感じはします。

マルチビットの最大の優位性は帯域外ノイズにあると思っています。デルタシグマ系だと帯域外にノイズシェーピングの結果がノイズとして出ますがマルチビットだとそれがありません。

では帯域外ノイズをすべて除去したらデルタシグマでもマルチビットと同じような音になるのか?って話になります。完全に同一にはならないまでもかなり近づくのではと思っています。なかなか同じ条件で比較するのが難しいのでこのあたりの検証はまだできていませんが、いつかやってみたいですね。

ちなみにAD1955はチップ自体の性能で言えば、データシートを見る限りポテンシャル高そうに思っています。電流量が多くとれますし歪率も低いです。ただスペック的にはSNの限界がPCM1792より低く見えるので、これがDACチップの限界だとしたらPCM1792が優位でしょう。(個人的にはSNはTHDより優先するほうが良いと思っています)

DACチップについては以上です。

次にクロックですが、これについてはOCXOレベルまではこちらのページで検証したことがあります。

http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=3725

Duculonまでは予算の関係でいけてないですが、OCXOの時点でも使いこなしは難しかったです。この記事を書いた頃はきちんと振動対策をしていなかったのでTCXO>OCXOだったのですが、がっちりネジ止めをして振動対策をしたらTCXOより良くなりましたのでクロックはかなり微細な影響です。

今回の記事にも振動=基板外のアナログ要因はクロックの差より大きいと書きましたが上記は丁度それを示す事例かもしれません。クロック素子の差によって違いはありますが、振動対策の差で逆転があったので振動のほうがクロックより影響が大きいと思います。Duculonもその辺にポンと置いても良い音は出ないのではないでしょうか。もちろんクロックを変えて音自体は変わると思いますが、質が良くなったのかどうかはまた別の話ですのでそこが難しいところです。

ちなみに今後の展望で高精度クロックを一切使わずにクロック要因のノイズを取る方法を思いついたので一度試してみたいと思っています。やりたいことが沢山ですね。
ちょっととりとめのないご返答になってしまいましたが以上です。今後共よろしくお願いいたします!



177t80 2017/6/25 Sunday

AD1955搭載のハイエンドDACといえば
Bricasti Design M1SE mk2ですかね。

https://www.bricasti.jp/products/m1-special-edition-mk2/

PCM1704搭載のハイエンドDACといえばCH Precision C1でしょう。

http://zephyrn.com/chprecision/page/C1.html

CH Precision C1は1チャンネル当り4つの PCM1704をパラレル駆動しています。



yohine 2017/6/28 Wednesday

上記ハイエンド機種について、
別途記事にまとめていますので今しばらくお待ち下さい。



イッチー 2 months ago

私の感覚とは少し異なります。私の感覚がおかしいのかもしれませんが、DACを作ってきたものとして意見を書きます。

DACで一番音が変わるのはDACのチップだと思います。

今でも最高に思えるのはマルチビットタイプのPCM1704だと思います。

AKM4497の音はかなりPCM1704に近づきましたが、少しベールがかかって聞こえます。

ES9038はアキフェーズのCDPLで聞きました。
かなりいい音だと思いますが、PCM1704が透明な秋の空だとすると春の空の感じでした。

PCM1792,1794,1795,1796はコクのある魅力的な音だと思いますが。透明感は少ないと思います。

この中でPCM1794のみ音が元気に聞こえます。残りは優等生の感じです。
WN8741もいい音に思いました。今は使っていません。
割と透明感があるのは新潟精密のFN1242でした。今も時々使います。

IVはディスクリートやオペアンプを使ったもので視聴しています。
基本的に私は大きな変化は分かりませんでした。

思いつくままに書きました。



yohine 2 months ago

イッチーさん

色々DAC制作をされているみたいですね。お気楽さんのところで投稿作品見ました。感想は個々人で色々あるとは思うのですがそれで終わったらあまり建設的ではないのではないかと思いましたので、思ったことを同じく書いてしまいます。最終的にこちらの意見は受け入れられなくても構いません。

DACチップでも音の差はあります。主に描き方の部分はDACチップが支配的かもしれないですね。それは他の部分では換えが聞かないですが、それは音全体の占める割合からみたらやっぱり20%くらいだと思っています。

例えばレイアウトなどは自分で設計しないとなかなか違いが見えてきません。お気楽さんのキットはどれも通常の動作や仕様を満足するように作られている設計なのでどれも音の差は小さいと思います。特別に音質に配慮された設計基板は他の方も含めてキットではあまり見ません。

次にクロックや電源まわりです。これもレイアウトがとても重要です。このあたりもオールインワンで配慮された配置のキットはあまりありません。このあたりも音にとても重要です。これらを外部基板から取り回して長い配線にしたら差はかなり小さくなります。もちろんそれでも差はあります。

アンプでの音の差がわからないと言われていますが、上記のDACの描き方とは別の部分の音が変わっているはずです。でもオペアンプやオペアンプを模したNFBタイプのディスクリートだと慣れないと違いはわかりにくいかもしれません。無帰還とか電流帰還とかにすると違いは分かると思います。

結局何がいいたいかといいますと、DACチップ以外の差を十分に評価できる状況で評価されていない可能性があること、もしその音を聞いたら音の差にとても驚かれるか、全くわからないか、このどちらかだと思っています。

前者の場合は現状の環境で違いが見えにくいだけという可能性、後者の場合はDACチップの描き方以外の音の違いを聞くための訓練不足です。アンプで音が変わらないと言われているので後者の可能性もあります。

でもそれは私も同じです。決して上から目線でと言うつもりはありません。なにしろ先日積分形DACの音を聞いて初めてデジタルフィルターの音の問題を認知したばかりです。それまではデジタルフィルターは駄目、オーバーサンプリングは駄目と言われても何のことかわかりませんでした。ですからまだ知らないこともあると思います。

ということで誰でも認識したことがない違いは評価できないです。だから私も全部わかっているわけではありません。とりあえず記事を書いた時点でわかっていることはすべて書いたつもりです。

また他の部分が極まってくると相対的に残された問題が非常に大きく目立つ形で浮き彫りになります。その時は本来は全体で見て小さい違いでもまるで支配的なような大差に感じられることもあります。だからオーディオは難しいです。一つの要素だけずっと改善し続けても音が変わるのでまるでどこまでも良くなったように錯覚します。でも他の弱点は実はそのままです。

ですがわからない部分はそのまま知らないほうが良いこともあります。あらゆる音の差に悩み追求して終わりのない世界に迷い込むことになるからです。



イッチー 2 months ago

勝手な意見を書いて申し訳ありませんでした。

AKM4497はエソテリックも使っておりとてもいいDACだと思い、何とかいい音を出そうとメモリーバッファを付けたりジッタークリーナーを付けたりと、やってみたのですが今一歩好みの音が出ませんでした。またESS9018も同様に頑張ったのですが、好みの音にならなかったのです。それでこんな結論になりました。

この3年ほどマルチビットのPCM1704の音が気に入っております。ヒロさんのキットの音もいいですし、デノンDCDS10VLの音もエソテリックのX03の音も気に入っているのでこんな結論になってしまいました。
今後も楽しいお話をたくさん載せてください。

また思っていた音が出ないときに、余計なことを書くかもしれません。ご迷惑なら言ってください。



yohine 2 months ago

イッチーさん

いえ、謝らなくても大丈夫です。言いたいことがあったら言ってください。

AK4497とES9018が合わないとなるとよく言われる神経質さ、線の細さ、このあたりかなと思います。あたらしい積分形DACの記事でも書きましたが、現代のDAC素子自体がそういう音になりやすい、そういう素性も持っていると思います。とにかく基板設計が悪いと即デジタルっぽさや神経質さが出やすいチップですね。どことなく余裕がない感じがします。

これらは個人的意見では最低4層基板で強固なGND設計と電源で改善しました。高性能の電源回路と最適レイアウトを駆使すればまともな音がすると思います。自分も最初に4497を評価したときはかなりひどい音だと思ったものです。設計が不完全な場合はWM8741やAK4495が現代チップでは音が良いです。

ちなみに自分はマルチビットとデルタシグマ系は言われているほど大差がないと思っています。しかし普通の設計だとマルチビットというかあの世代のチップのほうがノイズ源が少ないので簡単だし有利でしょう。

たとえばPCM1704はデジタルフィルター外付けです。高クロックのMCLKも不要です。そもそもマルチビットはジッターでSNが低下しませんしノイズシェーピングの帯域外ノイズもありません。こういうところが実は優位性になってます。電源も+-5Vですね。デルタシグマは基本的に設計が難しく普通の設計(お気楽さんもそうです)だとマルチビットのほうが落ち着いたしっとりした音が出ているのではないかと思います。

しかし実はこのあたりは周辺回路の設計自体で大幅に改善可能です。デルタシグマ世代のチップは色々な問題を抱えています。クロックからの影響の大きさ、デジタルフィルターデジタル回路が内蔵で周辺パターンにノイズを出すこと、アナログ電圧が低くSNを稼ぎにくいこと、ノイズシェーピングで帯域外ノイズを出すこと。たくさん問題がありますので個別に対処しなければなりません。でも上記が原因だとわかっていれば対処もできます。

しかし残念ながら既存のキットはもちろん、世界の高額製品であってもでこれらすべての対策を施しているものはほぼありません(ハイエンドDACの記事を参照してください)。でも対策したら精度の低いマルチビットよりずっと良い音になります。これがマルチビットもデルタシグマも試してきた総合的な評価のつもりです。だからチップが悪いから良い音が出ないというのはちょっと違うと思っていて、大抵の場合は他に原因があると思っています。

とはいえPCM1704はもともと高精度なのでそこまで苦労するならPCM1704で良いと思いますね。今からだと高額ですが昔に入手できた方は幸運だと思います。
それではまた何かありましたら書いてください。



tascam 1 week ago

非常に面白い記事で共感することも多いですね。中国製のES9018のDACボードを買って投げ捨てたことがあります(笑)。自作にもチャレンジしましたが、高性能な測定器などは持っていないのでデジタル部分が結局ブラックボックスになってしまい、最後には手持ちの比較的音のいい市販のプロ用DACを開けて、アナログ回路を完全にバイパス、トランス出力にするというシンプルな改造が自分には限界でした。アナログ改造で聴感も測定もかなり良くなりました。デジタル部分の電源まわりも改造しましたが、これは何も変わらなかったのは、基盤レベルの限界なのか、それとももともと良かったのかもしれません。
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=2563

46. 中川隆[-13552] koaQ7Jey 2018年9月20日 21:34:00 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-18667] 報告

Chord Electronics Qutest

価格.com - Chord Electronics Qutest 価格比較
最安価格(税込):\154,650
http://kakaku.com/item/K0001041237/


2018年5月13日 sonica DACからの買い替え

上の段、右がQUTESTです。


セカンドシステムとしての使用です。

sonica DACの価値が定価以上となったため処分して、以前から注目していた本製品を購入しました。

セカンドシステムはPCオーディオ、ヘッドフォン環境です。アンプとヘッドフォンはともにSTAXのSRM-T8000とsr-009なので計100万ほどです。

結論としては買い替えは大成功でした。
sonica DACは高解像度で「音の良いオーディオ」、QUTESTは「アナログライクで生々しい音」なので傾向が大きく異なりますが、やはり音楽を楽しむという意味でQUTESTの圧勝です。

sonica DACはあくまで「耳で聴く」感覚ですが、QUTESTは「心で聴く」感覚です。これはメインシステムで使用しているdaveと同様の感覚です。

QUTESTがあまりにも良かったので、dave所有者としては価格差を考えると勘弁してくれという印象さえ受けました。こんなに華奢な外見なのに不思議です。

なおQUTESTは電源がmicro B端子なので、エルサウンドのアナログ電源を使用しています。また、ifi AUDIOのiPurifier DCやJS PC AudioのDCラインコンディショナーなどによりノイズ対策しています。
http://review.kakaku.com/review/K0001041237/ReviewCD=1127482/#tab

2018年5月11日 アナログに近い音です。

アナログディスクの再生環境を年初に改善したところ、デジタルとアナログの音質差が激しくなり、デジタルのファイル再生やSACDを全く聞く気にならなくなってしまい、少しでもアナログディスクの再生音にデジタルを近づけたいと考えて、いろいろ試し、qutestの購入に至りました。

quest を購入する前に mojo+poly を据え置き型として導入したところ、かなりいい線までアナログの聞こえ方(SNの高さ、音色の豊富さ、音の立体感、体をゆすりたくなるような楽しい感じ)に近づきましたので、さらに良くなることを期待してqutest を予約し導入しました。

当初、

DELA N1A → USB → QUTEST

の音は精細感こそ mojo+poly に勝るものの他の点では mojo+poly の方がだいぶ勝る感じで、失敗したと感じるほどでしたが、

DELA N1A → Wifi → macBookPro+audirvana plus 3.27 → USB →micro iUSB3.0 → qutest

としたところすべての面で mojo+poly を上回り、音場の広さ、音の精細感、音像の締まり具合、音色の豊富さなどは今まで購入した DAC のなかでは随一と感じます。

この環境で Eric Clapton の Unpluged をアナログディスクとファイル再生とで比較してみました。元々、K03 を Dac として使っていた時には、マスターが違うのだろうというぐらい聞こえ方が異なっていたの(ギターの音色、ヴォーカルの分離など)ですが、Qutest + MacBookPro + Audirvana ではファイル再生の音はアナログディスクの音に非常に近づき、ほぼ満足できるほどになりました。

Simon & Garfunkel の発売当時のアナログディスクと、HD tracksで購入したハイレゾファイル+Qutest で比べると、音の明瞭さではアナログディスクにかないませんが(これはおそらくマスターの劣化等の影響なのではと推測しています)、アナログ環境を改善してはじめて聞いたときに『え、サイモンとガーファンクルって、こんな演奏してたんだ』と思った、その音がデジタルでも体験できます。

当方のアナログ環境は国産のかなり音が良いと言われているカートリッジとフォノアンプ(phasemation pp-2000+EA500)ですので、その音にかなり近い音が20万円未満で出るという Qutest はやはり価格破壊的な商品だとおもいます(というか、昨今の据え置きオーディオ器機や DAP の価格高騰が異常なのでしょうが)。

果たして、国産機がここに追いついているのだろうかと心配になります(Soulnote D-1は未聴です・・)。

chord の音は Oppo や esoteric K-03 の音とはベクトルが違い、精細感よりも音色の豊かさや音像、SN感を重視しているように感じます。

少なくとも私の手持ちの ES9038Pro や AK4399 などのチップを用いた機種は同じベクトルの上に並んでいると感じられ、最新機種や高級機はそのベクトル上で改善されていると感じるのですが、Chord の mojo と qutest は、全く別のベクトル上に居ると感じます(もしかすると両者は遙かな先では交わるのかもしれませんが・・・)。

以前に視聴した DAVE も Chord のベクトル上のかなり先の方に存在していたと感じます。ここは、好き好きですので、おそらく oppo や Esoteric が好きという方は居ると思いますが、良いアナログの音を知ってしまうと戻れない感じがあり、そういった方には Chord が良いのではと思います。

Qutest は送り出し側の質に左右されるようで、その意味では mojo+poly はほぼどんな環境でも、同じ音がします(音を出すこと自体に苦労がありますが)。

高級チップを使った高級 DAC をお使いの方にも、一度 Chord の音を体験されてみられることをおすすめします。

その際には Qutest+iUSB 3.0 がおすすめですが、高いので、mojo+poly が手が届きやすく良いかもしれません、。
http://review.kakaku.com/review/K0001041237/ReviewCD=1127092/#tab

47. 中川隆[-13356] koaQ7Jey 2018年10月13日 16:10:30 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-19162] 報告

価格.com - Chord Electronics Qutest のクチコミ掲示板
.http://bbs.kakaku.com/bbs/K0001041237/#21949196

透明な水だが冷たくはない
2018/07/08 11:40(3ヶ月以上前)
スレ主 woodsorrelさん


現在のメインシステムはSPがAXIOM80の4発、アンプは金田式の14WとDAC組み込みの120W。

LPプレイヤーはマイクロの真空吸着(糸ドライブ)でしたが、現在は事実上CDプレイヤーに変化しています。

1973年に金田式アンプに手を染めてから寄り道もしながら何台作ったことか・・
ソースはほとんどがいわゆるクラシックですがフラメンコなども好物です。
SPシステムも結局は「教祖様」推奨とほぼ同じとなっていました。

その過程でオーディオ的聴き方から音楽的聴き方に変化しています。
そのきっかけはデジタル録音の登場です(そのLPを聴いてもわくわくしにくくなった)。

コンサートに足を運び、消えかかってきた「よい演奏」のLPを買いあさりました。
1980あたりから2000年あたりの録音には「音」はよくても「音楽」が楽しくない録音が少なくないと感じていました。

パソコンをWIN10に切り替えたところでCDを片端からリッピングしてパソコンで再生できるようにしています(ハイレゾはソースが少なすぎる)。
SPはフォステクスのFE208-Solを無限大バッフルに近い構造で天井近くに配置。
DACはラックスマンのDA150、アンプは金田式の14W。

最初の音出し・・なんだこりゃ・・いわゆる甲高い音、失敗か(^^;
しかし1週間ほどSPがエージングされるとなんとかなるようになってきた。
オーディオの虫も騒ぎ出しました。
もっとAXIOIM80で聴こえる音楽に近づけないものか。

パソコンでのDACは未知の領域でしたが、Qutestを導入しました。
一聴して透明な音で、FE208-Solとマッチするとみえます。
SPシステムの中低域の力感不足も改善されて心臓をなでさするような雰囲気もでてきた。
これならいけそうです(^^)

イギリス製のA級パワーアンプを使ったことがありますが、イギリス系は私の好みに合うのかもしれません。

他の方がお書きになっている充電装置(Omars)で鳴らしてみましたが、Qutest付属のACアダプタより透明感が増えますね。

ただし、残容量が半分以下になると音が鈍くなるような気がします、気がする程度ですけれど。

別メーカーの充電装置(リチウムイオン、低価格)も使ってみましたが、こちらはだめでした。
音がつまって伸びきらず欲求不満になります(^^;

アナログでいろいろ経験したオカルト的現象がここでも生じているようです。
バッテリー電源は静寂とか透明といった方向、AC電源は力感が増える、相反するところがみえます。

これらに電線やら部品やらのいろいろ、加えて好みがからんで、やはりやっかいしごく。
いまのところ使い勝手を含めてQutest付属のACアダプタで良となっています。
デジタルでも電源は工夫のしどころとみえるので、いじる楽しみが増えそうです。


フィルタのセットは最小限が「白」で、若干のフィルタリングが「緑」。

いまのところ「緑」です。

橙や赤にするといわゆる真空管的なウオームトーンになりますが、音の鮮度や透明感の低下があるといえばいえるので各人のお好み次第といったところ。


出力レベルの設定は使うパワーアンプに合わせればOK。
むろんパワーアンプ側に音量用ボリュームが必須です。

常用での音量VRの回転位置が12時あたりになるように設定しています。

インプット信号のセレクトは自動切り替えですが、誤ってボタンを押してしまうと電源をいったんOFFしないと自動切り替えに戻らないようです。

外形デザインは宝石箱のようで秀逸。
回路がみえる丸窓を手前にむけて使っています。

音質の大半はアナログであるパワーアンプとSPシステムで決まると思います。
DAVE(超高価)がDAC内蔵プリアンプとするならQutestは機能を最小限に絞り込んだ変換器。
それ以外の機能は他に任せる。
電源すら持たないともいえるわけで、昔のLPレコードでのカートリッジに相当すると思います。
私の場合はそれで充分というよりそのほうがありがたいです。

しばらくはQutestでひきだせる音楽を楽しむことになりそうです。
さてなあ、音楽専用のパソコンで鳴らすとどういうことになるのかなあ。


スレ主 woodsorrelさん
2018/07/20 14:21(2ヶ月以上前)
Qutestの熱中症にご用心

24時間運転を続けていますが、異常動作が発生しました。
33回転LPを45回転で鳴らしたのとそっくりの音がでてきます(^^;
回転数があがってピッチと音程が高くなっている感じ、なんだこりゃ。
(ボタンをいじりまわしたらジャーというノイズになった)

パワーアンプの天板上にベタで本体を置いています。
電源を10秒程度OFFしても復旧しません。
1時間OFFで復旧しました。
温度だな・・パワーアンプ天板の温度を計ると36.5度。

Qutest内部ではそれよりずっと高温になっている部分があるはず。
アナログでは温度変化で音質の変化といったことはあっても、こういう異常は考えにくい。
おそらくデジタル処理での異常動作だと思います。

とりあえパワーアンプ天板との間にスペーサー(空気層)をいれて運転中。
ちなみにメインSPのAXIOM80は湿気に弱い。湿度が70%を超えると音に艶と張りがなくなる。
梅雨時はエアコンでの除湿が必須。
Qutestには熱中症対策か(^^;

スレ主 woodsorrelさん
2018/08/17 20:46(1ヶ月以上前)
電源による音質変化のテストをやってみました。

まずは独立型の太陽電池と250wのインバーター電源(正弦波)。
パソコン関連をすべて太陽電池に切り替えたついでにDACと14Wパワーアンプも太陽電池系のAC100Vで駆動。

太陽電池は2kWhほどの密閉型鉛電池を経て複数のインバータで冷蔵庫や換気扇などに使っています(8年ほど経過)。

鳴らした瞬間に??
グランドピアノがアップライトピアノになったような・・いわゆる安っぽい音で深みがない。

電源のプラグの向きによる音質変化はありますが、安っぽさに変わりなし。
DACとパワーアンプのみ東京電力のAC100Vに戻すと音も復活(Qutest電源は付属アダプタ)。

太陽電池が汎用電源として問題を生じたことはないですが「微妙なオーディオ」では使えないと判断しました。
電力会社と連携させる太陽電池システムの場合もオーディオでは要注意かもしれません。

なお、パソコン系は商用電源でも太陽電池でも変化(問題)はありません。
パソコン側では「オカルト的現象」に抵触する部分がないからだと思います。

電源プラグの向きのチェックにはテスターが必要です。
機器同士の接続を切り離して電源プラグを接続してスイッチオン。
テスターを交流電圧モードにしてテスター棒の一方の検出部を手で握り、もう一方をシャーシやRCAプラグなどのアース側に触れます。

電圧は10Vくらいなので感電はしません(^^;
この電圧が低くなるプラグの向きが正解です。
機器によって電圧が違いますが、低い方を選びます。
多くの場合、音の広がりやエネルギー感に差が出ます。


スレ主 woodsorrelさん
2018/08/17 20:51(1ヶ月以上前)

トロイダルトランスとシリーズ型定電圧回路のAC大型電源5V5A。
中低域のボリューム感が増えるけれど全体が甘く鈍くなります。

音源をふくめて音のエッジが強調されるような音作りになっている場合では「相性とお化粧」として使えるかもしれません。
この電源が使っているコンデンサはオーディオ用ではないので、フィルムコン3.3μを加えてみました。

ツイータを加えた2ウエイスピーカみたいな音になります。
いろいろコンデンサを試せばうまいバランスがあるかもしれません。

次にパナのニッケル水素エネループ(BK-3LCC、950mAh)×4本(初期電圧5.2V)。新品。
これはだめです、音がつまって伸びない。
音楽が楽しくならないのは致命的。
これを4個並列にして16本にしてみましたがやはり音に伸びがありません。
あえて少容量のローコスト電池を使ったのは、この電池のほうが内部抵抗が低いという情報があったためです。

ニッケル水素enevolt(2100mAh)16本、新品(中国製)。
パナのローコスト型よりはいいですがやはり音がつまり気味になってしまう。
音がのびない理由は単に電池容量や内部抵抗だけではなさそうです。

何回充放電したかわからない汎用で使っていたサンヨーのエネループ(HR−30TGA、1900mAh)を16本。
全体的にソフトタッチになって好ましくも感じますが、次第に物足りなくなって欲求不満が・・(^^;。
パナBK-3MCC 1900mAhは上記の現行電池と思います。
音楽の躍動感がわずかですがサンヨーより上か、新品だからかもしれない。

前に書いたOmarsのポータブル電源の場合は気持ちのよい清涼感が強まります。
それがニッケル水素とリチウム?の違いか??
そのあたりQutest付属ACアダプタ電源のバランスのよい音作りには感心することしきり。
くやしいですね、外国勢に全敗(^^;

それ以上の電源があることはあります。
大昔からのマンガン電池、パナのネオ単一、4本です。
静寂、そのなかから音楽が躍動して、ひきこまれます(^^)
しかし4時間しかもたない(動作電圧4.5Vあたりが限界とみています)。
AC電源の工夫でより上を期待できると思いますが、これには手間暇をたっぷりかける必要あり。


総じてバッテリー系には静寂感があり、商用電源系にはエネルギー感があるとみました。
これにどのような味付けをするか、これが腕のみせどころか。
パナのネオの音質レベルになると「接点」の問題がみえてくるようです。
乾電池を電池ケースで使うか・・ほとんどが鉄とニッケルメッキ接点でしょう。
むろんハンダ付けが良、しかしこれはマニアとオカルトの世界。

以下は試聴に使った中の比較的新しい録音のCDです。

Ronald Brautigamのモーツアルトのピアノフォルテ全集/BIS
Christian Tetzlaffのバッハの無伴奏ヴァイオリン /ONDINE
Alexandre Tharaudのショパンピアノ曲集/hamonia mundi
Nathalie Stutzmannのシューベルト歌曲集/ERATO
Nobuko Imaiのレーガーのビオラソナタ集/BIS
Michel Camilo & TomatitoのSpainとそのシリーズ数枚/Decca

オーディオ的アナログ録音で有名なものに Cantate Domino
Proprius1976年録音2003年CD化、現在ハイレゾ化されて試聴可。
(高域とホールトーンの雰囲気、合唱が混濁するかどうかといったところか)
なお、試聴CDの何枚かは金田式DC録音のCD化(限定品)で、録音時の演奏を聴いています。


スレ主 woodsorrelさん
2018/09/10 11:55(1ヶ月以上前)

タンタルコンデンサ追加

付属のACアダプタに手をつけました。
以下は製品保証を受けられなくなる可能性がありますのでご注意のこと。

電源用USBコネクタから10cmほど離れた位置の平行ケーブル(プラス側に破線マークあり)を2本に分離してコンデンサをバイパスとして挟み込むだけです。
ケーブル切断はせず被覆をむいて、コンデンサのリードをからめます。
(とりあえずハンダ付けはしない)

アルミ電解とセラミックは不可、フィルム系は容量不足。
高価ですがタンタルのリードタイプ(ハーメチック型)を使用、極性に注意。
大昔から好みのコンデンサです(ディップ型とチップ型は使ったことなし)。
KMETやVISHAY製をマルツオンラインやamazon経由で入手可能。

全体に質感と高域の静けさが増加します。
ただし、100μFの大容量とすると音楽がおとなしくなってしまう。
電源のエネルギーがコンデンサに吸い取られている感じ、オカルトですね(^^;
最適値がありそうです、20μF(10μF×2)を使用中。

写真はVISHAYの100μF20V、小さいのが10μF20Vと10μF16V縦型(おそらく国産)。

どらチャンでさん
縁側-ヘッドホン&イヤホンの音空間を好くしましょう。の掲示板
2018/09/10 14:54(1ヶ月以上前)


エネループの充電池はオーディオ用に向かないですょ。
前後立体的描写力がなくて,出音がペラペラの薄ぺら。

其れと,ハイスペックな「ニッケル水素enevolt(2100mAh)」辺りも同様の傾向ですね。
EVOLTAの冠は付いてますが,冠名はハッタリですね。
で,此の手の充電池をオーディオに向かい入れるのは「無駄」ですが,本体消磁すると多少は佳くなるかもね。

↓此方辺りの充電池が,今の時代では,まだマトモな音を提供するのじゃないかな。
https://panasonic.jp/battery/charge/p-db/HHR-3AM2B.html


スレ主 woodsorrelさん
2018/09/12 08:17(1ヶ月以上前)

どらチャンでさんはじめまして。

オーディオで「鉄」が嫌われて久しいですが、ニッケルとコバルトも強磁性体ですね。
端子類の硬質金メッキもニッケルを含むそうで、「金メッキ味」が楽しめそう(^^;

マンガン単3はよい音ですが使い捨てすぎて実用にならない。
マンガン単1に対抗できるのが上に書いたタンタル追加です。
リチウムは特殊、私的にまだ未知数です。

災害が続いていますが汎用充電池がたくさんあれば多少は安心。
ENEROIDなる自動充電器を使っています、使い勝手たいへん良。


どらチャンでさん
縁側-ヘッドホン&イヤホンの音空間を好くしましょう。の掲示板
2018/09/12 20:17(1ヶ月以上前)

>マンガン単3はよい音ですが使い捨てすぎて実用にならない。

パナのマンガンは悪くないですね。
以前,スタックスポータブル機のスレにて挙げてます。

>マンガン単1

パナのマンガンは,俺らの及第点に入るので,所有のCカセットTC-D5Mに入れてますょ。

処で,附属電源アダプタは佳くないとのくだりが散見されますが,電源アダプタは替えたのですかね。
まー,RMEの附属電源アダプタも宜しくないので,当機に限った事じゃ在りませんが。


スレ主 woodsorrelさん
2018/09/14 19:39

>附属電源アダプタは佳くないとのくだりが散見されますが,電源アダプタは替えたのですかね

Qutestの付属アダプタ本体はそのままです。
小型の汎用5Vアダプタがごろごろしていますがオーディオ用を意識はしてないと思います。

Qutestのアダプタは付属ですからその意識はあるはずですが、AC100V側の状況に「敏感」ではないか、と感じています。
うちの環境では、プラグの向きによる変化が大きい、太陽電池系で音質が悪くなる、からだけの判断ですけれど。

大型建物では電力の引き込みに建物専用の変圧器を用いています。
この場合、AC100Vプラグの向きを変えても変化がみえない場合もあります。
どっちでもよいのか、どっちでもだめなのか、??

家庭用の電気はほとんどが単相3線式で、中性線(アース)に対して100V線2本で引き込みます。

屋内配線は器具類の「使用状況を推定」して、2本の100Vの電力消費がバランスするように配線されています。

単相100Vの大電力器具を使うとアース線のバランスが崩れやすくなります。
(多くのエアコンは単相200Vで、2本の100Vを使うのでバランスは崩れない)
これらは微妙なオーディオでは要注意かもしれません。

いまのところ、うちの環境かつ好みを含めて(使い勝手を除く)

マンガン単1(ハンダ付け)、次いで付属アダプタ+タンタルコンデンサ。

次がOmars AC出力対応の88W24000mA(清涼感)。

次に付属アダプタそのまま(エネルギー感)。

次にトロイダルトランス+シリーズレギュレータの汎用5V5A電源。


となっています。

どらチャンでさん
縁側-ヘッドホン&イヤホンの音空間を好くしましょう。の掲示板
2018/09/14 21:36


>プラグの向きによる変化が大きい、

スイッチング式電源アダプタ使いでも,引用くだりは否定しないですね。
俺らの環境でも合わせてますから。

>トロイダルトランス+シリーズレギュレータの汎用5V5A電源。

此のタイプは宜しくないですかね。

http://www.ratocaudiolab.com/product/legacy/ral_ps0514/
http://www.ratocaudiolab.com/product/accessories/ral_ac05_03/

此の辺りの+5Vが出力出来る電源アイテムは使ってますが,下記のアイテムは容量が足りないですかね。
当機に対して。

http://naspecaudio.com/discon/king-rex-discon/u-power/

書込番号:22109042
http://bbs.kakaku.com/bbs/K0001041237/#21949196

48. 中川隆[-13355] koaQ7Jey 2018年10月19日 09:48:58 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-19372] 報告
>>26, >>30 の続き


MolaMola Makuaのアップグレード GRFのある部屋


Mola Mola Makua
https://www.mola-mola.nl/makua.php
http://www.highend.jp/News/Mola-Mola_Makua_DAC_Kaluga.pdf

2018年 10月 19日
Oさんのご感想 MolaMola Makua V2 GRFのある部屋 
https://tannoy.exblog.jp/30111949/

新しくなったMolaMolaですが、それは驚きでした。

電源を入れた当初はそれほどではなかったものの、暖まってきて音質が安定してくると、デジタルとは思えない音が出てきました。その音質はアップデートされて素晴らしくなったといわれているEMMのDACがかすむほどの違いです。


端的にその違いを表現すると、その音の木目細やかさでしょうか。ありきたりですが、その出音の彫りの深さというか、声や楽器の音色が持つその複雑な音色をそこまで描き出すか、というくらいリアルです。同じ音源をEMM DACで聴き直すと、やはり音が霞んでヴェールが一枚掛かっている感じがします。


MolaMolaはその出音がフレッシュで生々しく、レコード愛好家の方々がアナログを支持する出音に極めて似ています。それでいてデジタルならではのワイドレンジ感、チャンネルセパレーション、圧倒的なS/Nの高さが相まって今まで全く聴いたことがない音が出ています。


その意味で言葉で表現することが難しく、デジタル再生のブレイクスルーが起こっていると思います。今まで考えられていたデジタル再生のアップデート線上では想像出来ない音です。

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EMM DACも素晴らしい音ではありますが、それでもその向上には、電源が、クロックが、アップサンプリングが、といった部分の想像上にある音の様な気がします。


色々と音源を聴かせて頂きましたが、特にアルゲリッチ・プレトニョフのCinderella Suiteがとても印象的でした。一つの打鍵から紡ぎ出される美しい出音の複雑さ、木目細やかさ、そして音楽全体のおどろおどろしさやはかなさ、渾然一体としながら隅々まで描かれる演奏者の主張が素晴らしかったです。


この音を聴けたことは、今後のMy Audio Lifeに大きく関わっていくと思います。貴重な機会をありがとうございました。


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追伸:


アルゲリッチ・プレトニョフのシンデレラ、何とか入手出来そうです。現在空輸中ですので到着が待ち遠しいのですが、果たしてどうなりますか。がっかりすることが容易に想像出来ます(泣)

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Oさん、ストレートなご感想ありがとうございます。デジタル機器の発展の度に、ご同席いただき率直な感想をお聞きしていますが、今回の驚きが一番大きかったような気がします。「デジタル再生のブレイクスルーが起こっている」と、私も思います。前回のEMMのV2も大きな変革があったのですが、あれは二年前の技術です。今回のMolaMolaは現在進行中の大きな変化で、デジタル・アナログ論争に終止符が打たれたかもしれません。


DVD画質が、Blu-rayになった以上の変革です。まだ私自身は、8Kの画面は見ていませんが、現在起こっている現象は、今までのデジタルの枠を外した、文字通り額縁が無くなった音です。


"Consequence"で38/2トラのテープを聴いているようなブレークスルーが起きた気がします。またOさんが言われるように「フレッシュで生々しく、レコード愛好家の方々がアナログを支持する出音」のようなみずみずしさも感じるのです。先日、レコードしか聴かないS.O君が来たときも、今までのデジタルの音ではないといってくれました。音のディテールと壮大な空間の出現には驚かされました。ここまで来たオーディオだけど、いやだからこそ、これからまた大きな転換点が目の前に現れると思います。生き残りを掛けた製品開発が、ようやく始まったような気がします。
https://tannoy.exblog.jp/30111949/


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2018年 10月 18日
MolaMola Makuaのアップグレード GRFのある部屋
https://tannoy.exblog.jp/30111324/


あの暑かった酷熱の夏から二ヶ月、毎週のように到来した大型台風の季節もようやく通り抜けて、平地にも秋が到来したようです。先週は、連日のように濃かったパグ太郎さんとの交流記事で埋まっていましたが、実際に来られたのは先々週の木曜、金曜の二日間で、その後の、土日はその記憶が薄れないように記事を書いていました。訪れる方とお迎えする方の両方の視線で書かれています。また、同時進行形で新しくアップデートした出来事もあり、ドキュメント風で記録されて、面白かったですが、お読みになる方々から見ると、繰り返しに感じられたかもしれません。

しかし、その両方の視線があるからこそ、システムは独りよがりにならず、客観的な視点を保つことが出来るのだと思います。再生の時には、収録された録音をいかにハイフィデリティ(高忠実度)で再現できるか、その気持ちが一番大切だと思います。よく、ジャズ向きクラシック向きといいますが、ある偏った部門だけうまく再生出来ても、その他の部分が良くなければ、やはりHiFiとはいえないのです。それらのバランスを保ちながら、忠実性を高めていくのが、オーディオの難しさでもあり楽しさでもあるからです。


その意味では、和室の音は一般的なオーディオの終着点に近いのではと思います。理由はやはり部屋の物理的な大きさがあるからです。無指向性の、それも一般的なSPの振動方式とは違うベンディングウェーブという特殊な振動なので、広い帯域を一つのユニットでほとんどカバーします。その為に、位相の整合性が高く、音のなり方が随分と違います。また、ユニコーンの低域はバックロードホーン方式なので、ウーファーは使っていません。しかし、聴いてみるととても一つのユニットだけで鳴らしているとは思えない程の低域が浪々となります。バックロードホーンの長さで最低域は決まりますが、それだけでは考えられないほどの低域の豊かさは、訪れていただいた方々の感想の通りです。


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そして、もっと大きな驚きが、GRFの部屋にある、MolaMolaのヴァージョンアップされたMakuaの音でした。


先週は、それらの方々の感想を掲載するだけで、日記は一杯になりました。私も毎日が驚きの連続でした。その後も、今週の日曜日と月曜からの平日の夜にそれぞれ積極的なお客さんも急遽来られました。金曜日には返しますので、今晩までですね。勿論、正式にアップグレードが始まりましたら、私が一番でやって貰うつもりですが(爆)。しかし、聴かれた皆さんは異口同音に驚きを口にされていました。その変わった箇所を表現したいのですが、私がmeitonerを購入するのにあたって、参考にさせていただいたbriareos156さんのmementoというサイトでした。そのMolaMolaのMakuaのプリに付いて感想を書かれているのですが、そのれがそのまま、今回のアップグレードされたV2にもあてはまります。


briareos156さんは、


• 音が綺麗、響きに煌びやかさがある

• 音が上質で品がある

• 音の木目が細かく 解像力が高い

• 音がきれいに解れ、ゴチャっとすることが全くない

• 音の線がシャープ、音像も小さい

• でも決してきつい音ではなく、しなやかさもうまく表現

• 音の立ち上がり・立ち下がりが速い

• 情報量が多く、描写が細密

• 楽器の存在感と周りの空気感、表現のニュアンスに優れる

• 空間は広く、見通しも良い

• 定位が明快、立体感が優れている

• イヤな音が全く出ない

• 全ての音がとても良く聞き取れる

• 全体のバランスが非常に良い

これは、ヴァージョンアップする前のMakuaの評価ですが、大変、うまく特徴を捉えていて、今回のヴァージョンアップはこの特徴をさらに伸ばしているのですが、感想としてはこの感想がそのままあてはまります。その時briareos156さんが感じられた少し足りなかった点は、


 音の厚みや濃さが薄い

 情感の表現がやや控えめ

 音が若干粒子的(ただし粒子の粒は非常に小さいが)

 時間軸方向での滑らかさがやや弱い

 低音の量感が少ない

があてはまったのですが、今回のヴァージョンアップでそれらを完全に払拭してきたと思います。今回、このご感想を引用するにあたって、briareos156さんご連絡をとりましたが、来月以降になりますが、私のMakuaがアップグレードされたら是非聴いていただきたいと思っています。
https://tannoy.exblog.jp/30111324/

49. 中川隆[-13365] koaQ7Jey 2018年10月20日 08:27:22 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-19402] 報告

土曜日はHenryさんが GRFのある部屋 2016年 11月 30日
https://tannoy.exblog.jp/27120448/


今日の午後は、先日HenryさんとGerman PhysiksのRobertさんが来られたときに約束したオランダの Mola Mola のアンプを聴く事になっています。Mola Molaはさかなのマンボウのことで、この会社の製品にはみなお魚、それも相当変わったお魚の名前が付いているのです。開発者のBruno Putzeysは、オランダでは有名なデジタル技術の専門家で、PHILIPSの開発者から独立してデジタル回路の設計を行って来ました。

Putzeys氏は Hypex社から、UcD をはじめとして、様々なアッセンブリーをだしていて、いろいろなメーカーの部品としても使われています。SP内蔵のデジタルアンプでよく使われています。その技術も年々進歩してきて、現在はNcoreと呼ばれる安定した大出力が可能な回路を開発しました。その回路を使って、開発者自身が製品化したのが、このMola Molaなのです。

Kalugaという名前のパワーアンプのデジタル回路は、D級で大変効率がいいのですが、アナログ信号を安定して増幅するには、様々な工夫も必要です。Ncoreの回路は最新の制御技術を使って、負荷インピーダンスの変化にも追従しています。特に低インピーダンスの回路には、大出力で追従して雄大な音を出す事が可能です。出力は400W/8Ω、700W/4Ω、1200w/2Ωという具合です。


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私は、このパワーアンプも興味があるのですが、実際に使ってみたかったのは、Makuaという名のプリアンプの方なのです。このプリアンプはユニークな構成です。アンプ自体はアナログのA級アンプなのですが、S/N比が、140db以上という全く無音のアンプなのです。ノイズに変調された音がしないので、きわめて自然な音がします。面白いのは、オプションのPhono入力と内蔵できるDAコンバーターです。

Phonoイコライザーは、MMとMCを別の回路で用意して、増幅度の違いからくるS/N比の悪化を防いでいます。入力感度、入力インピーダンス、負荷容量も設定でき、最大5入力に対応しています。そのインプットを独立して設定できるので、複数のアームを使ったり、レコードプレーヤーもいちいち、入力を差し替えなくても使用できるのです。そして、各入力ごとにイコライザーカーブを換えて対応できますから、古いモノラルレコード専用のイコライザーカーブも、0.1db単位で設定できるのです。もちろん、SPレコードのカーブにも対応できますし、様々なカーブを標準で持っているのです。それらの設定は、アンドロイドやiphoneの端末から操作できます。


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このイコライザーだけでも、このプリを購入する価値があります。従来、このような多彩なカーブを持つイコライザーは大変高価で、それだけでもこのプリの二倍、三倍の価格がついていました。イコライザーをご自分で作られた方ならご存知ですが、イコライザーで重要なのは、その増幅度と余裕、回路全体のS/N比の確保です。レコードのイコライザーは、低音を持ち上げるカーブが必要ですが、その増幅度に余裕が無いと、正しいカーブは再現できません。また、高域の減少回路も、音が変に鮮やかになりすぎたりしないよう微妙な追い込みが必要になります。従来はそれが、カートリッジの個性だったりしますが、トレーシング能力がしっかりできていれば、音色や音量の調整はイコライザーが行えますので、ある意味、カートリッジメーカーにより微妙な調整を要求して行く事でしょう。

しかし、レコードのイコライザー調整だけがこのアンプの特徴ではないのです。より、魅力的なのは、内蔵されたDAコンバーターにあります。DAコンバーターは三枚のボードから構成されており、CDの44.1KHzのPCM信号、SACDからの2.8MHzのデジタル信号を、いったん、3.125MHz/32bitのデジタル信号に置き換え、そこで、ノイズやリップル調整などの制御を行います。それを、100MHzの1ビット信号に変換して左右独立したDA変換ボードに送られて、アナログ信号に変換されるのです。140db以上のS/N比で処理されますので、非常に静かで、柔らかいアナログ信号に変換されるのです。


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隣のemmのDAコンバーターと比べてみました。Henryさんは、もちろんemmの代理店でもあります。emmは現在、最高のコンバーターの一つです。精密性、S/N比とスケール感、音の奥行き等どれをとっても優れていて、家の大きな部屋の方が、和室に比べると4Kの精密さで再現されていると評されますが、その理由は、emmのDAコンバーターの音楽性から来ているのです。先日、新しいDA2を二週間ほどお借りして、比較試聴を行っていました。その後、ACケーブルを同クラスのKIMBER Cableに換え、足を4点から3点支持に換えて、少しでも音が近づく様に努力してみました。出なければ、この段階で、また車一台分の出費はできないからです。中のボードを交換して、11.2MHzのDSDに対応できる様になれば、それで十分です。

このMola Molaに内蔵されているDAコンバーターは、現在最新の仕様で、5.6MHzはもちろんその11.2MHzのDSDにも対応しています。入力端子は、XLRのほか、USBの入力も用意されているそうです。そこで、emmからは、XLRのバランスと現在使用しているアンバランスでMITの同じケーブルを使用して比較する事にしました。バランスとアンバランスの出力の差6dbを、携帯端末から調整してアンバラの入力感度を上げてみましたが、切り替えて比較してもほとんど変わりません。バランス側には、Henryさんがお持ちになった、Silence Audio製の純銀製のケーブルを使用しました。

さて、Mola MolaのDAコンバーターには、emmのトランスポートからバランスケーブルで接続します。そして、入力端子を選び、二番目の入力端子に入る様に切り替えました。このプリには、5個のバランス、アンバランスの入力があり、そのいずれの入力も、ライン、イコライザーと設定できるのです。5個のアナログ入力と一つのデジタル入力で6個の入力がセレクトできる様になります。


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さて、CDトランスポートにいつもの、ショスターコヴィッチの第15番のSACDを入れて、試聴を開始しました。1番にemmからのバランス入力、二番に内蔵のDAコンバーター、三番にアンバランスMITケーブルを配し、切り換え試聴を繰り返しました。衝撃的な結論ですが、比較試聴してもほとんど音はわかりません。それよりか内蔵DAの方が低音の伸びが広がり、先日の新しいDA2の音と近似しています。これはすばらしい音です。emmのコンバーターは、独立してなににでもつなげますが、内蔵のDAは、プリの出力感度を下げて、今一台のプリにつなげれば、それ自体がDAコンバーターとして使えますが、こんな使用をする人はいないでしょう。逆な言い方をすれば、音量調整、セレクター付きのDAコンバーターなのでしょう。

隣のHenryさんお顔を見ていると、どうして、両方の製品を扱っているかがわかりました。聴く前に、心臓の薬を持っているかと聴かれたので、訝っていたら、聴いた後はその意味が分かりました。emmのオーナーとしては、確かに心臓に良くありませんね(爆)。

Mola Molaの詳しい説明は、アメリカのディストリビューターが動画をあげてありますので、そちらも見て参考にしてください。しかし、最近のD級のアンプの普及を見ていると、非常に活発になってきましたが、石田さんがされていたフルデジタルアンプはなかなか表れませんね。

これからやる事も多く、プリアンプを使いこなすだけで、相当な期間が必要です。おとうさん達には、モバイルから操作するというのは却ってなじまないのかもしれませんね。

いろいろ聴いて、そのモバイルが無くても使用できる様に、セッティングを見直して、試聴会を終えました。同時にACケーブルの差や、そのSPケーブルも、Henryさんご推薦のものに換えて聞き比べできる様にしました。

約束の4時はあっという間で、それから一緒に地下鉄に乗り、私は新宿駅、彼は新宿三丁目まで戻りました。新宿駅では、地下鉄から身近な山手線にのり、池袋で埼京線に乗り換え、十条でタクシーに乗ってBellwoodさん邸に向かいました。今日はAionさんが主にクラシックを中心にBellwoodさんの音を聴かれている日です。私はこの後の懇親会から参加するつもりでしたので、ちょうどいいタイミングです。

試聴の最後は、アナログレコードでショルティ・ウィーンフィル(有志メンバー)のジークフリード牧歌を聴きました。レコードは掃除がいき届いており、ほとんどスクラッチは聞こえないので、内周の音の劣化をのぞけば、レコードとは気がつかない人がいるかもしれません。壁一面に広がった音は見事でした。私の家のような3次元を目指しているのではないので、レコードでこれだけ鳴れば充分だと思いました。最後に、その辺りを確認したく、CDを聴かせてもらいたかったのですが、時間切れで、お酒の時間でした(爆)。

その後は大変盛り上がり、音楽に詳しい人ばかりですから、用語の説明をする必要も無く、どんどん話が進行します。大変深いところまで話が進みました。二件目のバーでもますます盛り上がり、Bellwoodさんのピッチの早さに心配したのですが、酔っぱらっていても、会話はずれないのはさすがです。Aionさんも盛り上がり楽しい晩になりました。
https://tannoy.exblog.jp/27120448/


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MOLA-MOLA ! KALUGA, MAKUA
2015-11-06 DynamicAudio 諸石
https://ameblo.jp/5555-5f/entry-12092614923.html


オランダのMOLA-MOLA

ここ最近はしばらく「日本では」休止状態でしたが、止めていたわけでは無く、製品開発などに専念をし今回満を持しての登場です!
インターナショナルショーで見かけた方も多いのではないでしょうか。

(今回登場するプリ、パワーは前回の記事とデザインこそ同じものの内容とパフォーマンスは大きな進化に驚きました)

2012年に初登場は私の記事から始まりました!懐かしいですね!

初登場記事
http://ameblo.jp/5555-5f/entry-11397300272.html

LANSCHEとの組み合わせ記事
http://ameblo.jp/5555-5f/entry-11399489173.html

そして今回、新登場しましたのが・・
まずこちらをご覧ください。
http://www.highend.jp/News/Mola-Mola_Kaluga_Makua.pdf

「KALUGA」 モノラルパワー
ペア税別定価¥1,840,000

「MAKUA」 プリアンプ
税別定価¥1,250,000

既に今日、フロアに到着をしデモを開始しております。


新たなアンプを試すのにB&W/803 D3はこの上無く分かりやすく全てをさらけだします。

MOLA-MOLAの基本理念は「限りなくクリーンな音の再現」

MOLA-MOLAのポイントはハイクラスD級アンプが特徴ですが、個人的にDクラスはあまりこれまでに感動できる製品は中々出会いませんで、先入観で遠慮しており、構えて聞き始めましたがこれがすぐに覆されました!音の静けさ、スケール、緻密さが非常に高いレベルで再現し始めました。
鳴らして数分です。

以前に紹介したモデルとデザインこそ普遍ながら若干の見た目のエレガントさに気づきました。。

すぐに輸入元に聞くとこの個体はドイツで作成されコスト的にも手が込んでいるとの事で、上、横から見てもネジが見えません。デザイン的な拘りとセンスを感じます。

このKALUGAパワーアンプもこの個体で8Ω/300WというDクラスが成せるポイントでパワー不足は全く感じさせません。そしてこのせパレーションの良さ。

出力インピダースは何とデータでは20Hzから30kまでほとんど変化がないほどの特性を誇っているとの事です。どんな状況でも入力された信号を変えずにプリ、パワーアンプで伝送、増幅することがMOLA-MOLAの最大の特徴なのでしょう。

前年ながらこのセットの静けさを前にすると他のどのアンプも残留ノイズを含めて僅かなざわめきすらを感じてしまうかもしれません。何度もSPに耳を当ててしまいました。

プリアンプはフォノモジュールも別途追加でき、anndorodでのアプリで細かい、隠避ダースなども調整でき。後日アナログも試そうと思います。楽しみです。

まだこれからウォームアップを開始しますが、非常に可能性を持ったパフォーマンス高い製品が登場しました!

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機器を指定しての試聴は予めご予約をお願いいたします。

何か御座いましたらお気軽にご相談お待ちしております。

下記担当:諸石までお問い合わせくださいませ。

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フロアページです!特価、新入荷など随時更新!

http://www.dynamicaudio.jp/5555/5/

↓以下問い合わせ↓

諸石/5F(水曜定休)
03-3253-5555
moroishi@dynamicaudio.co.jp

https://ameblo.jp/5555-5f/entry-12092614923.html

50. 中川隆[-13364] koaQ7Jey 2018年10月20日 08:36:56 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-19402] 報告

GTT Company Tour, Mola- Mola see & hear the Mola Mola Makua and Kaluga - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=WoTCQI5EMaU

Mola Mola Makua - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Mola+Mola+Makua+

51. 中川隆[-13373] koaQ7Jey 2018年11月01日 16:36:10 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-19756] 報告

Phasemation フェーズメーション D/Aコンバーター HD-7A192 (生産終了)
http://www.phasemation.jp/product/hd-7a192.html


メーカー希望小売価格(税別):\330,000
発売日:2011年 6月


価格.com - Phasemation HD-7A192 価格比較
http://kakaku.com/item/K0000256468/


192kHz 24bit USB Audio Class2.0対応 最高峰USB DACC

PCを使ったハイエンドデジタルオーディオで高い評価を頂いておりますHD-7Aが今回USB Audio Class2.0フォーマットに対応したHD-7A192としてリニューアルいたしました。

従来のHD-7Aの機能を残しつつ、新たに176.4/192kの対応も可能になりました。アナログ回路も電源トランスを追加し、完全なデュアルモノドライブ構成として更なる音質の向上を実現いたしました。


製品仕様

形式
USBオーディオインターフェース D/Aコンバーター

入力
USB(type-B)
COAXIAL(RCA)
OPTICAL(TOSLINK)
10MHz外部クロック(50Ω BNC)


USB対応OS
Windows XP(SP2以降)
WindowsVista
Windows 7
Mac 10.6以降


対応再生データフォーマット
16/24bit 44.1/48/88.2/96/176.4/192kHz(USB、COAXIAL)
16/24bit 44.1/48/88.2/96kHz(OPTICAL)



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新しいデジタル機器の到着 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年10月30日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/6e225a7be3dfb1f40c55018be25c77ac


我が家のオーディオの軌跡を振り返ってみると、およそ50年ほど前のアナログ・レコードに始まり1980年代初頭のCDの登場によってデジタル系に移行してからほぼ40年近くになる。

その間つぶさにずっと音楽媒体の推移を見守ってきた。

つい先日の新聞には、完全に潰えたはずのレコードが再び盛り返してレコードやプレイヤーの売れ行きがいいという記事が目に入ったが、オーディオの世界は視界不良の面が実に多いことに驚かされる。

もう一つの例を挙げると、ずっと昔の真空管素子からTR素子に代わったときにも「これからのアンプはTR素子一色の時代になる」と、まことしやかに言われたものだが実際にはそうならなかった。

当時のラックスの「SQ38FD」真空管アンプなんか、販売中止になったり復活したりで右顧左眄(うこさべん)し、実に信念がない動きをしていたが(笑)、今では真空管素子関連の機器の方がオークション市場をずっと賑わしているほどで、我が家においても絶対的な真空管党に属している。

自宅で音楽を鑑賞するのにオーディオ機器は必需品だが、「芸術にいい悪いの順番はない、あるのは好きか嫌いかだけだ。」と喝破したのは誰だったろうか。

物理学にプラスして好悪の感情が混ざってくるオーディオの解明の難しさといったら「推して知るべし」でとうてい一律に割り切れるものではない。

身近なオーディオ仲間においても、今やレコード党とCD 党が半々くらいなので、ときどき「またレコードを始めませんか」と誘われることもあるが、音の良さは十分わかるものの今さらという気がしてどうしても敬遠してしまう。

フォノモーター、アーム、カートリッジ、イコライザーアンプ、そして肝心のレコードの収集などを考えると「突っ込むお金+手間」に気が遠くなってしまいそう(笑)。

その反動のせいか、ますますデジタル系にのめり込んでいる今日この頃。

つい最近オークションで落札したのが、先日のブログ「秋になると活発に動き出すオーディオの虫」でも紹介した「Phasemation D/Aコンバーター HD-7A192」だった。

      

手ごろな価格とデザイン、そしてアップサンプリング出力の機能に期待したのが動機だった。

我が家に到着したのは25日(木)の午前中だったが、玄関先ですっかり顔なじみになった愛嬌のいいヤマトの兄ちゃんから手渡しで梱包を受け取った瞬間「軽すぎる!」と一抹の不安が脳裏をよぎった。

「オーディオ機器の目方は音質に比例する」のは一面の真理である。デジタル機器だし、ま、いっかとすぐに気を持ち直した。もう、つべこべ言ってみてもどうしようもないんだから〜(笑)。

さっそく梱包を解くと「中古品」といいながら「新古品」とでもいうべきか、新品同様で保証書まで入っていた。

さっそく所定の置き場所に設置し関係機器と接続して試聴してみた。

注目はCDトラポ(CEC)のアップサンプリング出力「44.1×4倍=176.4KHz」に対応できるかどうかの一点に尽きた。

胸を弾ませながら島田祐子さんのCDを聴いてみると何と読み込まない!もう絶望的な気分になったねえ、いったい何のために購入したんだ・・。

しかし焦りながらもどうにかこうにか闇雲に動かしていたら突然、音が出だした。結局、CDトラポの方を通常のCD「44.1KHz」で出力させるとDAコンバーター側で「176.4KHz」に自動的にアップサンプリングしてくれた。これでメデタシ、メデタシ。

肝心の音質の方は「44.1KHz → 88.2KHz → 176.4KHz」と回転型スイッチでグレードアップするごとに音が柔らかくなり肌理(きめ)が細かくなって流石は「176.4kHz」と心から素晴らしいと思った。

このブログの搭載日はご承知のとおり本日の30日(火)だが、この時点でもはや5日間が経過しているものの今のところ一点を除いて不満らしきものはない。その一点とは次回で明らかにしよう。

それはともかく、この上は既存のdCS(イギリス)のCDトラポ(44.1kHz)とDAコンバーターとの音質比較に興味が移っていく。

アンプとの相性テストを含めて28日(日)の午後にオーディオ仲間と比較試聴したのでその結果を次回のブログで報告するとしよう。

オーディオ機器のお値段を持ち出すのはあまり品のいいことではないが定価でいえば「500万円 VS 60万円」の一騎打ちである。

実に興味深い結果に、仲間ともども深〜い感慨(?)にふけったことだった。

以下、続く。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/6e225a7be3dfb1f40c55018be25c77ac

デジタル機器の聴き比べ - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年11月01日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/bbbed347f7647ad6811aa96b421b0fa8


前回からの続きです。

よく調べもせずに不見転(みずてん)で購入したDAコンバーター「HD-7A192」(Phasemation)だったが、今のところ結果オーライだった。まあ、国内のちゃんとしたメーカーのデジタル機器なんてそんなものかもしれない。

けっして鬼の首をとったように喜んではいませんからね〜(笑)。

これで我が家のオーディオは音の入り口が完全に2系統になった。

   

具体的には、

<第一系統>

「CDトラポ+DAC」(dCS) → プリアンプ(ECC83×3本) → パワーアンプ2台(PX25シングル+171シングル) → スピーカー2台(ワーフェデール+デッカ)

<第二系統>

「CDトラポ(CEC)+DAC(HD-7A192)」 → プリアンプ「クリスキットマークY」 → パワーアンプ「WE300Bシングル」 → スピーカー「トライアクショム」or「AXIOM80」(グッドマン)

こうやって書き出してみると、自分で言うのも何だが「百花繚乱」だねえ(笑)。

ただし、自己満足に浸ってばかりいてもしようがないのでオーディオ仲間に来てもらって審判を仰ぐことにした。近くにお住いのYさんがお見えになったのは去る28日(日)の午後のことだった。

はじめに第二系統で聴いていただいた。スピーカーは最初は「トライアクショム」で、30分ほどしてから「AXIOM80」に交換した。

「これまでの音よりも明らかにグレードアップしてます。とても繊細で素性のいい音です。まるで澄み切った秋の青空のような印象を受けました。アップサンプリング(176.4KHz)の効果はたしかにありますね。このDAコンバーターはお買い得だと思いますよ。」

好印象を抱かれたところで「ここでdCSとの比較をしてみましょうか?」と持ち掛けると「それは面白い。ぜひお願いします。」

同一の曲目のもと、アンプとスピーカーは固定して、DAコンバーターだけ代える。いわば同一条件下でのテストである。

DAコンバーターからのコードを繋ぎ変えるだけだから実に簡単。前回のブログの末尾に述べたように「定価500万円 VS 定価60万円」の対決である。

よく考えてみると我が家のオーディオは「音の入り口部分」に一番「資金」を投じていることになる。やれ古典管だ、SPユニットだと騒いでいる割りには(資金は)あまり行き届いていないがバランス的にどうなんだろう(笑)。

いずれにしろポイントはdCSの旧態依然とした「44.1KHz」出力に対してPhasemationの「176.4KHz」がどう立ち向かうのか。アップサンプリングの効果がどのように反映されるのか興味津々である。

製造時期も相当違っており、前者は15年ほど前ぐらい、後者は7年前くらい前の製品だ。

試聴盤は日頃から管楽器に親しまれているYさんに配慮してモーツァルトの「オーボエ協奏曲」にした。

    

はじめにPhasemationで聴き、そしてdCSの順番だった。アンプは我が家のエース「WE300Bシングル」、スピーカーは繊細な音の表現に長けた「AXIOM80」だったが、実に興味深い結果に二人ともしばし呆然とした(笑)。

結果からいえばdCSの方に軍配が上がったのである。

「dCSの方がオーボエの管の太さがよくわかりました。総じて響きが豊かです。これはアナログの音に近いというのか、むしろ最上質の音ですね。

どんなにアップサンプリングしてみても丁寧に作られた44.1KHzには追い付かないということです。ただしdCSが100点だとするとPhasemationは95点といったところです。肉迫していますよ。お値段から考えたら大善戦です。」と、Yさん。

「こうやって比較するとよく分かりますね。Phasemationは良くも悪くも「線の細さ=響きの少なさ」が際立っています。ちょっとデジタル臭いところがありますかね。出力の方もdCSに比べるとやや小さ目です。アップサンプリング自体はいいのでしょうが、ほかの部分のツクリとなるとdCSの方に一日の長があるようです。」と、自分。

以下、素人考えということを前提にして述べてみよう。

DAコンバーター(Dizital to Annalog Converter)とはご存知のとおり「入ってきたデジタル信号をアナログ信号に変換する」役割を担っているが、出力部分は当然アナログ信号になるのでそのツクリとなると「デジタル回路とアナログ回路」の2系統になっている。

結局dCSはアナログ回路に秀で、Phasemationはデジタル回路に秀でており、総合的な審判となるとdCSのアナログ回路に優位性があったということになる。

いくらデジタル回路がアップサンプリングしたとしても充実したアナログ回路には及ばないという興味深い結果に終わった。

もちろんCDトラポの差も無視できないので、「dCSのCDトラポ → Phasemation」に交差して聴いてみたが、dCSトラポの方が一枚上だったが際立った優位性は見られなかった。

ちなみにデジタル、アナログ両回路が充実しているであろう現行のdCSの最上位機種「ヴィヴァルディ」のCDトラポとDAコンバーターのセット価格は一式で軽く1千万円を超える。

このレベルになるともう夢のような話だ(笑)。

最後に、Yさんが辞去される際に以前預かっていた「Transcendのソリッドステートドライブ」を思い出した。Yさんが所蔵されているCD「1500枚」近くが内蔵されているメモリーである。

ハード部分はたかだか2万円前後に過ぎないがソフト部分ともなるとCDのお値段から換算しておよそ300万円相当の代物だ!

         

「これって、USB端子が付いているのでパソコン経由でPhasemationのDAコンバーターに接続して聴けるんですよね?」

さあ、それからがてんやわんやの大騒ぎだった(笑)。

まったく「遅きに失する」が、まさかパソコン・オーデイオへの展望が開けてこようとはそのときは夢にも思わなかった。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/bbbed347f7647ad6811aa96b421b0fa8

52. 中川隆[-13372] koaQ7Jey 2018年11月01日 16:39:12 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-19756] 報告

ヤフオク! - Phasetech HD-7A192 D/Aコンバーターの落札相場 (終了分)
https://auctions.yahoo.co.jp/closedsearch/closedsearch/hd-7a192/0/
53. 中川隆[-13498] koaQ7Jey 2018年11月08日 15:59:55 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-20275] 報告
>>26, >>30, >>48, >>49, >>50 の続き


MolaMolaの新しい音 GRFのある部屋 2018年 11月 08日
https://tannoy.exblog.jp/30150628/


ヴァージョンアップされて、Henryさんから戻ってきたMolaMolaの音は、百戦錬磨のHarubaruさんも、

特にMolaMolaの音は凄かったです。数々のお宅を訪問させていただきましたが、今までの聴いた中でも最高のレベルだったと思います。SNと静けさ、音場は半端なく、ずっと聴いていたい音でした。あのMolaMolaは是非とも欲しくなりましたが、ちょっと簡単には手が出せないお値段ですね。


とまでいっていただきました。それほどまでの大きな差でした。来週の有楽町のショーでは、話題になることでしょう。もっともあのような出入りの激しい会場で、音の静けさの判断は難しいと思われますが、それでも従来までのCDの音ではありません。


大幅なグレードアップを果たした「GRFのある部屋」と「和室」との差は、また大きく開きました。和室の方がDACとプリを合わせると費用が掛かっているので、Mola Molaの経済性がよくわかります。もっとも、ユニコーンをならしている和室では、大きな部屋とは鳴らし方の方向が違いますので、MolaMolaのDACだけ有れば良いのですが。しかし、ボード交換をしてほぼEMMと同じ水準まできたMeitnerもなかなかの音なのは、先日のMFさんの作られたDACと比べたとき、はっきりとわかりました。やはり違いは最低域に有りますね。


その、同じボードを使ってV2になったEMMもシャーシーの違い、電源部の違い等で、Meitonerと比べると、やはり一日の長がありますが、今回のMolaMolaのヴァージョンアップによって、その位置が逆転したようです。しかし、MolaMolaのプリアンプ部の向上によって、EMMの音も良くなりました。


月曜日は、最近はめずらしい夜のお付き合いがあったので、聞けなかったのですが、昨日の晩は、MolaMolaにMacを繋いでみました。やはり、その音も随分と違い、時代の進歩を実感しました。早かれ遅かれ、時代はストリーミングの方向へ進んでいるようです。

https://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=30150628&i=201811%2F07%2F99%2Ff0108399_12225388.jpg


何時ものデジタルコンサートホールを聴いていると、最近の録音と少し前の録音では、音の傾向が違うのに気がつきました。この頃の方が、音の分解能力は高いのですが、少し渾然としていた以前の録音の方が迫力が感じられます。同じホール、同じ楽団だからその差が解りやすいのかもしれませんが。

ラトルのマーラーの方が、最近のデュダメルのマーラーと比べると迫力が有ります。勿論オーケストラのメンバー構成によっても音は随分と違います。最近ではやはりペトレンコの指揮するときには、オーケストラも主席場から並ぶ一軍?メンバーが揃いますので、気合いの入り方が違うように思います。デュダメルは、デビューした頃の方が音が出ていました。今は、モーションの割にオーケストラの反応がいまいちという感じもするのです。


しかし、このデジタル配信の音が、今回のMolaMolaの改善で一層よくなりました。Bluetoothの改良も行われましたから、その所為もあるのかもしれません。CD以上の音質なら、必ずしもハイレゾ音源で無くとも充分実用になります。問題は、器の大きさでは無く、マスターの作り方や、録音そのものの姿勢を問われているわけです。その意味で、 1960年代の気合いの入った演奏と録音体制には、劣るような所もまだ見受けられるのです。


単純にアナログレコードがよいとか、CDの音は固いとか言う次元では無く、ここいらで新しい次元に入っている最新の機器での音を聴いてみる度量も必要でしょう。こだわりがあるから趣味の世界ではありますが、頑固と頑迷では、意味が違います。自らが殻を切り開いて行かなければ、進歩はあり得ないからです。


配信の世界がどのように変わっていくのか、そのあたりの事情に詳しいパグ太郎さんにお聞きしました。


GRFさん


相変わらず、CD/SACDの円盤一筋の私ですが、世の中、どんどん配信の方向に向かっていて取り残され感が日々つのっております。先日、聴かせて頂いたベルリン・フィルのデジタル・コンサートホールの音など本当に驚くばかりです。ダウンロードではなく、ストリーミングで、あそこまでの音が出せるとなると、世界が変る予感がしました。


というのも、ご存知のとおり2020年にはモバイル通信規格5Gが実用化され、下り実行速度で3-4Gbpsになります(USB3.0と遜色なし)。そうなるとスマホとDACのUSB接続だけでDSD128のストリーミング再生が手軽に出来る、そういう姿が現実的になってくるからです(ルーターやらNASやら一切不要)。


ローカルのストレージでない環境で大容量データが流れてくるわけですから、再生アプリやDACのキャッシュ・コントロール方式あたりの技術が音質を大きく左右するコアになってくるのかもしれません。


ここから先は空想ですが、そういう時代になれば、WEB配信サービスにおいても、音源の品質について、ワインと同じ様な評価手法が登場するかもしれません。葡萄の品種・村は同じでも、どこの畑で、だれが作り手で、何年産かによって格付けが変るように、同じ演奏でも、オリジナルの録音エンジニア、リマスターのエンジニアとその年代、使われた技術が異なるものがWEBの棚に並んでいて値段が違っている、そして、ロバート・パーカーの様にそれの格付け情報を出す人が登場するなんて!


そうなった時、自分のこの円盤はどうしようかとも思います。蓄音機とSPのように楽しむコレクションにするという考えもあります。が。これも空想ですが、配信サービス屋さんが、きっとデータお預かりサービス(リッピングデータを個人用配信エリアで管理してくれるサービスです)を始めるに違いないと睨んでいます。スマホで写真撮ると何時のまにかクラウドに吸い上げられていて、そろそろ容量が限界で有料化しませんかと煩く言ってくるアレの音楽版です。写真の画素はどんどん上がって気が付けば無料容量を超えて消すに消せないというのは、DSDで保存したらあっという間にというのと瓜二つ?


何れにしても、これからのストリーミングとDACの進化から目が離せないなと感じた次第です。


パグ太郎

スピードの改良で、配信サービスの充実など、急速に世界は変わりつつあります。自分の音源を配信サービス会社に預けて、保管や若干の費用を稼ぎ出してくれるかも、音源の銀行化が進むのでしょうか?考えてみれば、自分のお金であっても、銀行に預けている限り、それは本物のお金では無く、通帳上の数字でしか過ぎません。昔はそれでも預けてあれば、金利を生んだのですが、現在はただ預けているだけです。


現在は、長年掛かって集めてきたレコードやテープやCDは、形として残っては居ますが、それがデジタル化してファイルになり、使いたいときだけその預けてあるストレージから使うのは、私のような世代の人間にはやはり抵抗があります。しかし、使いこなしを考えていくとそれも個人的な感傷に過ぎないのかもしれません。
https://tannoy.exblog.jp/30150628/

54. 中川隆[-13599] koaQ7Jey 2018年11月13日 17:09:23 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-20641] 報告

超低音とスピード感の高度な両立、avcatさん宅システム - Innocent Key 2018/11/11
http://innocent-key.com/wordpress/?p=11715

2018/11/03にお邪魔しました。現代最高峰と思われる YG acoustics Sonja XV jrを使用されています。いつもどおり詳しい機器の情報などは書きません。写真にシステムを写しましたので写真から判断してください。音質についてを中心に書きます。

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驚愕の低音とそれ以上に凄い中低域の描写スピード

他の方のavcatさん宅レビューでもXVに変更してからのシステムについては非常に低音の評価が高かったのですが、個人的には超低音そのものよりも低音+速度の両立のほうが驚愕でした。

まずは低音の伸びがどれくらいなのかを書きます。最初にRodrigo y Gabrielaのギタープレイを聞いたのですが、この曲は実は凄い下の帯域で暗騒音と思われる超低音が録音されているのですが、それが非常に明瞭に聞こえました。これは自宅システムでは全く出ていない帯域です。一応自宅システムも30Hz台までフラットに出てますのでもっと下です。この帯域を綺麗に再生できるシステムは少ないでしょう。

次に凄いと思った低音のスピード感です。これは中低音について特に強く感じた特徴です。今まで聞いたYG AcousticのSonja 2.2、Haileyとは明らかに異質な部分です。非常に下の帯域まで出ているのに低音の立ち上がりが圧倒的に早く、それにより中低域の透明感と描写力がかつて聞いたことがないようなレベルにあるということです。この音源のこの部分はこんな音だったのかということが色々な曲を聞いていて何度かありました。

avcatさんのお話ではXVではないSonjaまでは単一のユニットで低音をミッドとウーファーで分担して受け持っていますが、これがXV jrになるともっとたくさんのユニットで低音を受け持つようになりました。なので一つ一つのユニットのストロークがかなり小さくても同じ音量が出せるようになり、その結果立ち上がりまでのスピードが上がっているとのことです。これがフルXVになると更にユニットが増えるのでもっと立ち上がりが早くなるとのことです。全く出音が予想できません。恐ろしいです。

確かにこのXV jrの出音を知っているとノーマルSonjaまでは低音がやや遅く中高音との接続が不完全だったことがわかってしまいます。唯一このネガをカバーできていたのはlookkgさんの低音ネットワークバイパス+バイアンプ状態の音でしょうか。おそらく普通にネットワークを経由したSonjaではこの音は出ないのではないかと思います。

ということで個人的には超低音再生能力も凄いですが、それ以上にこの低音とスピード感を両立していること、それによって初めて浮かび上がる中低音の詳細なディテール、この部分が非常に印象的でした。

スーパーハイエンドの条件、高音の”色”

もう一つ書かなければならないことがあります。それは高域の質感です。私が持ち込みをした試聴CDの前半では高音に明らかに色が乗っていると思ったのです。最初は高音が滲んでいると思ったのですが、後半のソースで高音の質感と帯域バランスをチェックするための曲をかけたときにすばやく立ち上がっており、決して出音が滲んでいるわけじゃないことがわかりました。

ちょうどボーカルのサ行より少し下の帯域に継続的に響く付帯音があります。やや大きめの粒子感のある音がその帯域にずっと漂っています。実際の高音描写は非常にピントが合っていてシャープかつ高速な描写なのですが、基本的な描写とは別に上記のような付帯音が常に鳴っているのです。

私自身はこのたぐいの音はとても好物ではないほうなのですが、それについてavcatさんに聞いてみると、この音が鳴っていないと逆に駄目というご意見でした。理由についてお伺いすると世界のスーパーハイエンド、今で言う100万クラスから上の数百万円クラスの機材の持つ共通した特徴とのことです。

元々はオーディオイベントで高額な世界のハイエンドが出していた音のようです。憧れとしてこの音があり、そのためにオーディオで聞く意義があるというほど重要なエッセンスのようです。ちょうど銀線とか美音とかそういう方向性ですね。

トランスポートの支配力、Vivaldiの魅力

この日は最近出来上がったデジタルコンバータを持っていったのでPCから接続させてもらってVivaldiトランスポート+クロックとの比較をさせていただきました。ノートPC+デジタルコンバータからVivaldi DAC、それ以降は既存のシステムと全く同じなのですが出音は全く違いました。

驚いたのはシステム全体の音色のうち40%くらいが変わったように聞こえました。極端かもしれませんがトランスポートが実は音を支配しているというお話です。体感的にはトランスポートを自分の設計品に変更したら半分くらいシステムが自分の音になってしまったようなイメージです。

avcatさんにトランスポートの重要度のお話を聞くと、やはりVivaldiはトランスポートが大事というようなことを言っていました。どうしてもDACに注目が集まりがちですが実は音色面ではトランスポートの支配力はかなりあるとのことです。Vivaldiの音色はDACだけでなくトランスポートも含めて完成するようです。

トランスポートも含めたVivaldiはやっぱり美音系と力強さに独自の魅力があると思います。上記にも書いたハイエンドらしいオーディオらしい高音です。それに力感と量感があって図太さを感じる描写になります。

例えるならVivaldiが鈍器で殴られる感じだとしたら、こちらのトランスポートは槍で刺されるとか刃物で切られるような感じです。このあたりははっきりと好みの分かれる方向性の明確な違いがあると思いました。

支配力というのは、フルVivaldiとDACだけVivaldiという構成に予想以上の大きな差があったということです。そしてVivaldiの音色が好きならばトランスポートまで揃えないと真の個性は発揮されていないのだと思いました。

その他、印象的な部分

良くオーディオに大金をかけるならコンサートやライブに行ったほうがいい的な意見がありますが、以下のavcatさんの考え方はそもそも生音を基準にしていない、生音を理想としていない点で個人的には面白い考え方だと思いました。
•オーディオでしか実現できない音世界を理想とする
•生音ではなくオーディオの音が聞きたいという境地

ここからわかるようにavcatさんは音楽より純粋にオーディオを愛する方だと思いました。日本国内は勿論、世界中のオーディオイベントに出かけていって写真を取りそれを記録していく、それを安定して長期間にわたって継続していく…、それは熱心なオーディオファンであっても簡単に誰でもできることではないと思うのです。むしろ専業の仕事であってもここまで熱心にできるのかと思うようなことを長期で継続しています。とても凄いことだと思います。

私としては今回がほとんど初対面で、あまり長い時間お話できたわけでもないので、普段の発言から推測や引用した部分もありますが、大まかな印象的な部分をまとめますと以上です。

この度は貴重なお時間をいただき、素晴らしい体験をさせていただきまして、ありがとうございました。
http://innocent-key.com/wordpress/?p=11715

YG Acoustics YGアコースティック 2 [転載禁止]©2ch.net


485名無しさん@お腹いっぱい。2018/11/13(火) 11:20:17.79ID:00cjEO2O>>487

XV Jr の人のところに行った人のレポートが出てるね
http://innocent-key.com/wordpress/?p=11715

488名無しさん@お腹いっぱい。2018/11/13(火) 15:49:39.32ID:i1VzOfCf
>>486
あの機材みっちり詰まった7畳で30Hz以下の重低音出せてるってXVjr凄すぎない?


489名無しさん@お腹いっぱい。2018/11/13(火) 15:56:11.50ID:wCr2IkrG

実質4畳だなw


490名無しさん@お腹いっぱい。2018/11/13(火) 16:01:04.01ID:5lGXxOUF

7畳の部屋とか長手方向の長さ30Hzの1/2波長すらないからなぁ
スピーカーから試聴位置までの長さだと30Hzの1/4波長すらないだろう

税別2700万のスピーカーにVivaldiのフルシステムに VIOLA の
フラッグシッププリ&アンプってシステムに対しての脳内補正入りまくりだろうな


491名無しさん@お腹いっぱい。2018/11/13(火) 16:48:08.17ID:Q1Hx8/0j

スーパーハイエンドの色ってなんだよ
はっきり言って歪だろそんなの
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/pav/1438425711/l50

55. 中川隆[-13597] koaQ7Jey 2018年11月13日 18:11:14 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-20641] 報告

avcat O氏邸訪問記
http://anisonhobby.blog.fc2.com/blog-entry-26.html
56. 中川隆[-13458] koaQ7Jey 2018年12月26日 03:42:50 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22207] 報告

studer A730を修理に出さなければ・・・ - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2018年12月25日


studer A730が故障したのでSONYの業務用CDプレーヤーをトランスポートにして使っています。音の厚みや実在感が全く足りません。

A730の故障は8年周期ぐらいできています。これから推測すると、内蔵のボタンバッテリーが消耗している様だと思います。多分読み取り不良の原因は、このバッテリーで「読み取り保持」が出来ない為と思う。そんな症状だ。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/a8aab216e5e00ef170070e940eb5761a

57. 中川隆[-13334] koaQ7Jey 2018年12月29日 16:29:16 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22210] 報告

DACの変遷と今年最後?のパグ太郎さん GRFのある部屋 2018年 12月 28日
https://tannoy.exblog.jp/30243006/

清水の舞台から飛び降りるつもりで、EMMのトランスポートとDACを導入してのは、2012年の夏のことでした。最初は怖々と一体型のXDS1を聞いてみました。


emm XDS1の試聴 GRFのある部屋
https://tannoy.exblog.jp/17922368/

すると、エージングで音はどんどんと改善したのですが、まだこの時点では、工藤さんのCD34改の方が、私の好みでした。ところが、50時間以上経った頃から、とんでもない迫力のある音が鳴り始めました。


emm XDS1の音の変化 GRFのある部屋
https://tannoy.exblog.jp/17925848/

そして、このXDS1をSD05のトランスポートとして使ってみようという試みも行いました。すると、SACDを掛けると、SACD2CHレイヤーを読み込み、88.2/24ビットで出てくるのを確認しました。この少し前にファームウェアのヴァージョンアップが行われて、それからSACDをAES/EBUで出すようになったのです。


この機器までは、家ではSACDを聴けませんでした。サウンドデザインの石田さんが、最後に手がけたSONYの普及型SACDプレーヤーのXA1200ESでは掛けられますが、クロックアップされて、電源も独立したCDプレーヤーから直接SD05にデジタルトランスファーされる音に比べてそれほどの優位感を感じなかったのです。

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しかし、EMMのXDS1で聴くSACD盤は、なかなかの迫力と奥行き感で、何よりもS/N比が向上して結果的にダイナミックレンジが拡大され、従来までのGRFからは聞けない音がその時し始めました。


そして、海外出張から戻ってきたときに、和室で聞いたSACDはかなり私の心にインパクト与えたのです。


久しぶりにemmを聴くと GRFのある部屋
https://tannoy.exblog.jp/17984094/


しかし、このプレーヤーは、定価で300万円近くしていました。この時点ではまだお借りしていたので、この一体型に大枚を払えるのかと、かなり自問自答しました。


EMMの購入を考えていた2012年頃は、大変な円高で1$は80円を切っていました。アメリカの価格は、XDS1は$25,000でした。アメリカで購入すると、レートが80円ですから200万円で購入できます。それを理由に、Henryさんと価格交渉をしました。すると、一体型のXDS1よりも、この年の7月にファームアップしたセパレート型のDAC2XとTSDXの組み合わせの方が、一体型よりレベルが二段ぐらい違うと、円高の恩恵でさほど違わない価格で、セパレートの方を薦めると、うまく営業されました(笑)。


ところが、清水の舞台から飛び降りる決心をした頃には、EMM社は、夏休みに入り、9月になってからのロット出なければ、出荷できないと言ってきました。良いことは、次のバッチの製品はすこしだけど改良が施されているとの知らせとそれまで、今お預けしている一体型のXDS1を入荷するまで使っていてくれと言われました。


私のオーディオ人生では、必要以上の高価な機器は買わないと言う身上で長年やってきました。30万円ルールというのを設定して、オーディオに掛ける費用は、一つ30万円をリミットにすると言う設定です。


オーディオの道程 GRFのある部屋
https://tannoy.exblog.jp/12778683/

バブル崩壊以降、物価はほとんど上昇しなくて、この枠の範囲で行ってきました。GRFもユニコーンすらも中古でしたから、その範囲以内でやってこれました。それを始めて破ったのは、1997年のCDトランスポートのP-0sでした。その後、二回のヴァージョンアップを通じて、初めての200万円超えの製品になりました。それだけ投資したのだから良い音が出るに違いないと2006年に石田さんのSD05に出会うまで10年近く苦労していたのです。

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この名刺代わりに使っているGRFの写真の左横の黒い機器がP-0sでした。これはトランスポートですから、DACにも苦労していました。SD05に出会うまでは、WADIAを使ったり、今は高級になってしまったMSB technologyを使用したりしていました。SD05の体験を通じて、CDを聴くだけでは無く、HDDにダウンロードしたり、DSDオーディオに進めるなら、やはり音の良いDACが不可欠だと解ってきたのです。


2008年に中古で買ったユニコーンのエッジが劣化してバックロードが良く掛からなくなったので、German Physiksに直接連絡してユニット交換をしました。

生まれ変わったユニコーン GRFのある部屋
https://tannoy.exblog.jp/17668219/


運賃を入れても片側20万は掛からなかった様に思い出します。キャビネットはごらんの通り、新品同様ですから、やはり300万円近くしていたUNICORNをその三分の一ぐらいで購入出来たわけです。そのやりとりを通じて知り合ったGerman PhysiksのRobertさんが、やはり現代最高のDACは、EMMだと強く薦めてくれたのです。世界中のオーディオショーでならされているのは、EMMのDACが一番多いと!


話は、元に戻ります。一月以上遅れていたEMMのセパレートが到着したのは、10月に入ってからでした。その月は、大変に忙しくDecolaやRectanglar GRFなど堰を切ったように新しい機器が登場して、EMMのことを余り書きませんでした。お正月になり、ようやく人様にもお聞かせできる音になってきました。


ベルウッドさんのご感想 UNICORNを聴く GRFのある部屋
https://tannoy.exblog.jp/18332168/


CD系は、良い音を鳴らすのには時間が掛かるようです。


この、EMMの他を絶する音の違いにおどろき、現在のV2へのアップグレードを切っ掛けに、MolaMolaの方も切磋琢磨して良くなってきました。今年家を何回も訪れていただいたご近所のパグ太郎さんが、今年の聞き納めに仕事帰りに寄っていただきました。

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GRFさん


昨晩は、仕事帰りに、ありがとうございました。仕事モードのままで和室に入ってしまいました。切り替えるのは案外難しいものですね(笑)。


キャラクター転換が上手くいかず、集中力がなかったのか、最初のキアロスクーロSQも、ヴァン・カイックSQもふわふわした感じで不思議な気がしました。その後、ジュリーニ指揮VPO・キーシンのシューマンのピアノ協奏曲でスィッチが入って、自然なホールトーンが出現したというのは申し上げた通りです。その後のキーシンのバッハ・グリンカ・ムソルグスキーという変わった組み合わせのCDは、ロマンティック全開の楽しい録音で、早速、ポチってしまいました。


さてさて、あの通り鳴るとは限らない所が怖いのですが。というのも、その後の、拙宅にもあるCD(コパチンスカヤ・レスチェンコ、フェルツマン、クレスパン)も、低域の制御力も違えば、消え際の残響の持続時間も違って拙宅とはまるで別の演奏の様。上流の精度が違いを痛感です。


もっと衝撃的だったのは、広間で聴かせていただいた、クレンペラーの大地の歌の最終楽章の冒頭の銅鑼とコントラバスの響きです。その重さと持続力、そして空間表現が、大して日をおいていない前回と比較して、まるで別物です。これを聴くとCDに記録されている細密な空間表現の情報の限界は何処にあるのだろうかと恐ろしくなるくらいです。怖いのはそれだけではなく、英国製の初版CDが、版を重ねる毎に情報量が落ちているというのも、またその差がここまでわかってしまうというのも、それはそれで困ったものです。

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明確な差があると感じていたEMMとMolaMolaの表現力ですが、度重なるヴァージョンアップ(と調整?)で両者はほぼ均衡して来ていると感じました。音源によってどちらで聴くのが、好ましいのかという様な状態です。マーラーのほの暗い重厚な音源はEMMが得意、クレスパンの華やかな歌声はMolaMolaがあっている、そうかと思えばムローヴァは、、、、、なんて、この聴き分けは楽しくはありますが、次元の高すぎる贅沢です。

短い時間でしたが、とどまる所を知らぬ進化に、出てくる言葉は「困ったものだ」の一言でございました(いえ、当方が困ることは何もないのですが)。
パグ太郎


https://tannoy.exblog.jp/30243006/


58. 中川隆[-12006] koaQ7Jey 2019年2月21日 09:50:00 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22249] 報告
パソコン・オーディオの究極的な前進 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2019年02月19日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/312ca53e724c980c11996a23ac9de8a4


昨年(2018年)の秋から取り組んできた「パソコン・オーディオ」もようやく大団円を迎えたようだ。

これまでの取り組み経過を時系列で振り返ってみると、


「パソコン・オーディオへ一歩前進」(2018.11.5)
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/ef6234b3fe0fd8bc740cd156f293b638

「パソコン・オーディオへ二歩前進」(2018.11.19)
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/2ddc24ff829cc326530c1989e0a32734

「パソコン・オーディオへ飛躍的前進」(2018・12・29)
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/5cf97d20d6fd3c8d7516e6e7d6324e55


そして、雌伏することおよそ2か月、ようやく今回の「究極的な前進」へとなった。

なぜ「究極的なのか」経緯を追ってみよう。

まず、今年(2019年)の元旦に搭載したブログ「今年の音楽&オーディオの展望」の中の記事をまだご記憶の読者がおられるだろうか。


関係部分を抜粋して再掲してみよう。

<音の入り口系>

CDトラポ、DAコンバーターが2系統あって「これで十分かな」という感じです。

ただし、デジタル技術は日進月歩です。耳寄りのニュースがあって何と海外のオークションで「384KHz」が再生可能のDAコンバーターが1万円で出品されているとのことです。

さっそく知人に1台落札してもらいましたが「首尾やいかに!」と固唾を呑んで待っているところです。

以上のとおりだが、その「固唾を呑んで待っている」DAコンバーターがようやく調整を終えて我が家に到着したのである。

何しろCDのフォーマットが周知のとおり「44.1KHz」だし、通常のハイサンプリングでも「192KHz」がせいぜいだが、このUSBDACともなると、その2倍だし、CDと比べると軽く8倍越えだからいやが上でも胸が高まってしまう。

   

左は今回のUSBDACに合わせて購入したLANケーブルで「カテゴリー7」の代物。

ルーターとパソコンをつなぐケーブルで、無線よりも有線の方が明らかに音がいいし、その線材次第でガラッと音が変わるのもオーディオと同じ(笑)。

過日、「ウェストミンスター」(改)の低音域に使って性能を確認済みなので安心して使える。

そして、右側が話題の「USB DAC」で、右下に小さな文字で「32bit 384kHz」と書いてあるのがお分かりだろうか。

この「USB DAC」について、今回のキーパーソンである「北国のパソコン博士」から次のようなメールが届いたので、後日のために記録しておこう。

「USBDACの概要を説明します。
パソコンからはデジタル信号がUSBを経由してPCMまたはDSDで出力されます。USBDACでは、まずXU208というICでUSBからI2Sという形式に接続方法を変換します。

これはDACICがI2Sという接続方法だからです。今回購入したUSB DACのDACICはESS社のES9018K2Mという型番です。

調べてみると非常に評価が高く安心したところです。
このICの凄いところは、どんなサンプリングレートの信号もPCM384KHZまたはDSD11.2MHZにICの内部でリサンプリングしてからDA変換を行い、更にはリサンプルの際にジッターと呼ばれるデジタル信号特有の音質を阻害する要因を大幅に除去できるのです。

そしてDACICからの出力が電流出力であることも見逃せません。
昔はDACICは電流出力があたりまででしたが今は高級品でないと電流出力に対応しないのが殆どです。

ESS社のDACICは普及価格帯の製品であっても電流出力なのです。電流出力型のDACICは外付けでI/V変換回路を必要としますが、それが幸いして厳選した高音質パーツでI/V変換回路を構成できるのです。

電圧出力型のDACICはIC内部にI/V変換回路がありますのでI/V変換回路の吟味による音質改善ができません。

I/V変換回路とローパスフィルターを経由したアナログ信号はバーブラウン社のOPA2134PAというオペアンプで増幅されRCAジャックへと出力されます。

OPA2134PAは±2.5Vで動作可能なオペアンプの中では最も評価の高いオペアンプです。今回のUSB DACはUSB給電で動作しますからオペアンプは±2.5Vまたは+5Vの単電源で動作することになります。

以上の概要から極めてコストパフォーマンスの高いUSB DACであると感じています。」

非常に専門的な内容だが、当方としてはとにかく出てくる音が良ければそれで良し(笑)。

いずれにしろ、このDACは入ってくる音声信号をすべて自動的に「384KHz」にアップサンプリングしてしまうというのだから驚きである。しかも電源が不要なんだから〜。

博士によると「パソコンはいろんな作業をするのでノイズの塊りになっています。余計な作業をさせないに越したことはありません。その点、このDACは自分の側で自動的にすべて処理できるのでとても有利です。」

例によってハラハラドキドキわくわくしながら無事接続を終えてインターネットラジオの「モーツァルト専門チャンネル」をパソコン画面でクリックしてみた。

出てきた音に耳を澄まして聴いてみると、・・・。

以下、続く。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/312ca53e724c980c11996a23ac9de8a4


際限(きり)のないハイサンプリング競争 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2019年02月21日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/0b5ffa57c307b0e6da5d85db81a9b359


前回からの続きです。

いかにも順調に進んできたかのような書きっぷりの我が家の「パソコン・オーディオ」だが、内実はたいへんだった(笑)。

基本的にパソコン操作は苦手なので、その調達から設定まですべて「北国のパソコン博士」に「おんぶに抱っこ」だったし、新しいDAコンバーター(以下、「DAC」)と設定済のパソコンが我が家に到着しても、直接電話で指示を受けながらおぼつかない手つきで操作してようやく音が出てくる始末。

繰り返し根気よく教えていただいた博士にはまことに感謝に堪えない。

さて、どうにか音出しに成功して耳を澄ましてみると実にさりげなくて自然な音に驚いた。これが「384KHz」の威力なのか。

そもそもハイサンプリングでどういう風に音が変わるのかというのがポイントだが、聴感上の私見としては音が滑らかになって柔らかくなるのが特徴で響き自体はそんなに変わらないと思っている。

このDACがたったの1万円なんて信じられない、凄いぞ「メイド・イン・チャイナ」!(笑)

ぜひ近隣のオーディオ仲間に聴いてもらいたくて急いで来てもらった。

このDACは「384KHz」信号をデジタルコード1本で他のDACに供給できるようになっているので一緒に聴き比べをしてみようという算段である。

オーディオは確たる座標軸がないので、機器の性能を推し量るには比較テストをするのが一番である。もちろん相性の問題も無視できないところ。

それではテストに登場する3台のDACを紹介しよう。

いたずらに機器のお値段を明示するのは「はしたない」ことだが、この際は「費用対効果」を直視する観点から許してもらおう。

1 「エルガープラス1394」(dCS:イギリス)定価250万円、製造時期は2005年前後(?)で基本的に「44.1KHz」再生だが「SACD」も再生可能。

   

2 「HD-7A192」(フェーズメーション:日本)定価33万円、製造時期は2011年で「192KHz」まで自動的にアップサンプリング。

   

3 「D10」(中国) 定価1万円、製造時期は2018年で自動的に入力信号を「384KHz」にアップサンプリング。  

テスト音源となるとインターネットラジオは圧縮された「MP3」ファイルが元なので好ましくなく、そこで外付けのハードディスクから「44.1KHz」で録音したものを使用した。

ひとしきり試聴した後での仲間の感想となると「どれがいいとか悪いとか簡単に結論を出せない気がします。」と口を濁されたがそれも当然で、いずれも甲乙つけ難しの印象を受けた。

しかしそれでは読者が面白くないだろうから(笑)、あえて自分の感想を述べてみると、

1は「44.1KHz」というハンディがあるのに、やはり老舗だけあって貫禄だった。音に目方があるとすれば一番重量感があって響きが豊かだった。ただし、2,3との差はごくわずかで、もしブラインドテスト(目隠し)での判定となると分からないかもねえ。

2は自動的に「176.4KHz」(44.1×4)にアップサンプリングしての試聴だったが、想像通りとても滑らかで柔らかい音で違和感なく聴けた。

3は2とまったく「甲乙つけ難し」のレベルで、お値段からすると信じられないほどの健闘ぶりだった。

以上のとおり、パソコン・オーディオに限定使用となると、もう高価なDACなんて要らないかもですねえ。

日進月歩の技術の進展により「デジタル機器に名器無し」を実感したわけだが、博士の情報によると早くも「768KHz」のDACが海外のオークションに出品されているそうで、博士の選択眼というか慧眼は刮目すべきものがあって、どうやら「お眼鏡に適った」機器のようである。

お値段の方だって手ごろなので、どこまでも「際限(きり)のないハイサンプリング競争」に、我が心は千々に乱れるばかり(笑)。

最後に、昨日(20日)になって博士からパソコンでCDを鳴らす方法を教えてもらったので次の接続で試聴してみた。「D10」が「DDコンバーター」の役割をするわけですね。

パソコン → 「D10」 →(384KHz:デジタルケーブル) → 「エルガープラス」

結果は、ただ一言「これで仮にCDトラポが故障しても安心!」とだけ言っておこう(笑)。

https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/0b5ffa57c307b0e6da5d85db81a9b359

59. 中川隆[-11942] koaQ7Jey 2019年2月22日 17:55:12 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[32] 報告

Topping DAC D10
https://dp00000116.shop-pro.jp/?pid=132100954

・ 型番 D10
・ 定価 9,800円(内税)
・ 販売価格 9,000円(内税)

メーカーから直仕入!正規ルートでこれ以上お安い価格はありません。
保証書付(購入日より一カ月間は無料交換対応)
安心してお買い求めいただけます


サイズ:10.3cm x 14.6cm x 3.7cm
重さ:314g
カラー:ブラック
電源入力:DC5V / 0.5A(USB電源)

入力:USB

デジタル出力:OPT / COAX、アナログ出力:LINE OUT

ラインアウト:THD + N-A-重み付け

USB IN:44.1kHz-384kHz / 16Bit-32Bit、DSD64-DSD256(Dop、Native)

OPT / COAX OUT:44.1kHz-192kHz / 16Bit-24Bit

メーカーHPはこちらから
取扱い説明書はこちらから
ライバーインストールはこちらから
https://dp00000116.shop-pro.jp/?pid=132100954


60. 中川隆[-11798] koaQ7Jey 2019年2月27日 21:52:10 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[182] 報告
931: 薬漬け :2019/02/24(日) 19:42:04 HOST:sp49-104-46-44.msf.spmode.ne.jp

珍しく、何時もはAxiom80で聴くベーム=バイロイトの「神々の黄昏」終幕をオートグラフで。
ここまで、LNP-2Lの凄味を利かした音で聴いてきたので、ピックアップもちょっとまったりな
トーレンスMCH-IIに替えてみました。

こうして聴くと、80のスピード感を改めて感じます。比べれば80の方がシャープでしょう。
ただ、オートグラフはこれはこれで、80に無いゆったりとしたスケール感を出してきます。
いずれ譲らぬといったところでしょうか。
80だと前面に飛び出してくるソプラノが(ブリュンヒルデの自己犠牲)、オートグラフだと、
ステージにしっかりと足をつけて、よりノーマルに表現されます。
「指輪にさわるな!」の一言の後、ライン川の奈落に堕ちる処の凄みは何れ劣らずでしょう。

同じ英国同士であっても、個性のぶつかり合いはなかなか。

ところでその前に、ルボックスB225をテストで鳴らしていたのですが、後に続くアナログと
非常に近しい鳴り方をしていたのも、また面白いものがありました。
ルボックスもトーレンスもスイスですから、これまたいい対抗相手といったところでしょうか。

932: 前期 :2019/02/24(日) 20:23:30 HOST:h220-215-170-060.catv02.itscom.jp
>>931
薬漬けさん、今晩は。

当方は80もオートグラフも所有していませんので何か言えた義理ではあり
ませんがRevox CDPについてはB226を愛用していますので仰ることは良く
わかります。

大方の日本製CDPがややもするとキンキンした神経質な響きであるのに対してアナログ的な柔らかい音ながらしかりした音でもあります。

CDM1メカによるところが大きいのでしょうがルボックスの製品がもっと日本
で普及していたらCDに対する評価も違ていたかもしれない、という気がします。

933: 薬漬け :2019/02/24(日) 21:02:58 HOST:sp49-104-46-44.msf.spmode.ne.jp
>>932 前期さん、こんばんは。

CDPの第1世代、まともに「音楽」が聴けたのはルボックスB225ぐらいだったと思います。
(ヤマハのCD-1aが多少健闘していたかも。)
あの頃は本当に“生煮え”の音を聞かされていた感じでした。

B225が出て、それからウエスギがコモンモード・ノイズイレーザーを出して以降、日本でも
多少はCDでマシな音が聴けるようになったように思えます。

それでも未だルボックスが色褪せる事が無いのは、まだまだということなのでしょうか。
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1515328289/l50

61. 中川隆[-11412] koaQ7Jey 2019年3月17日 15:13:11 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[585] 報告

アマゾン topping d10 usb dac
https://www.amazon.co.jp/s/?ie=UTF8&keywords=topping+d10+usb+dac&index=aps&jp-ad-ap=0&tag=googhydr-22&ref=pd_sl_9en3o2dzin_b&adgrpid=53410219375&hvpone=&hvptwo=&hvadid=338539877269&hvpos=1t1&hvnetw=g&hvrand=8990422575412929519&hvqmt=b&hvdev=c&hvdvcmdl=&hvlocint=&hvlocphy=20638&hvtargid=kwd-482023315827

▲△▽▼


Topping トッピング D10 USB DAC


DSD256 PCM 384kHz/32bit 対応 ライン 光 同軸 出力

DSD256 PCM 384kHz/32bit 対応 オペアンプを交換する事ができる高性能DAC


PCM384 & DSD256対応の高レベルスペックの超ハイコストパフォーンスDAC

D10のOPアンプにはOPA2134が装備されており、非常に良質な音を奏でますが、OPアンプソケットがあるのでOPアンプの交換が可能です。

XMOS XU208、Thesyconドライバ、ESS ES9018K2Mなど優れたHIFIパーツを使用

ヘッドホンアンプに接続して、D10をHIFIシステムの一部にすることができ、高解像度の音を再生する場合の音質を大幅に向上する事ができます。

他にDACをお持ちの場合は、D10を同軸/光出力に接続し、USBインターフェイスとしても使用できます。

オーディオフォーマットとサンプリングレートを表示します。

PC電源のON-OFFに伴うポップノイズ、切り替わり時のノイズ等はありません。

毎回、電源をON/OFFする手間が省ける便利な自動電源ON/OFF機能を搭載

商品仕様

サイズ:10.3cm x 14.6cm x 3.7cm
重さ:314g(本体のみ)
カラー:ブラック
電源入力:DC5V / 0.5A(USB電源)
入力:USB
デジタル出力:OPT / COAX
アナログ出力:LINE OUT

https://store.shopping.yahoo.co.jp/oremeca/d10.html

62. 中川隆[-11248] koaQ7Jey 2019年3月23日 19:12:42 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[761] 報告

2019年2月15日 エソテリック 株式会社

ESOTERICの4筐体フラッグシップデジタルソースシステム
ESOTERIC Grandioso P1X/D1X


2019年2月15日
エソテリック 株式会社

ESOTERICの4筐体フラッグシップデジタルソースシステム
ESOTERIC Grandioso P1X/D1X

ESOTERICの英知と技術、そして情熱の全てを結集して完成したフラッグシップ、Grandioso(グランディオーソ)。P1X/D1Xは、威風堂々たる4筐体からなるESOTERIC最上級のデジタルソースシステムです。

最新型のP1Xは、新開発のスーパーオーディオCDトランスポートメカニズム『VRDS-ATLAS』を搭載。モノブロックD/Aコンバーターの最新作D1X*は、ESOTERIC初となる完全自社設計の64bit DAC回路「ESOTERIC Master Sound Discrete DAC」を搭載。独自のデジタル伝送『ES-LINK』はバージョン5に進化し、電源部も大幅に強化。その他、出力バッファーアンプの強化、クロック、シャーシの改良などで、音質面で磨きがかかり、新時代に相応しい進化を遂げています。

※左右一組のペアでステレオ再生をするモノーラル構成のD/Aコンバーターです。

Grandioso P1X
希望小売価格 3,500,000円(税抜)
2019年3月1日発売 
http://www.esoteric.jp/about/whatsnew/20190215.html

Esoteric Grandioso P1x+D1xの私的インプレッション:抗(あらが)う者ここにあり
# by pansakuu| 2019-03-22
https://pansaku.exblog.jp/28107235/


その一瞬全ての者が息を止め 目を奪われた

そして直感した

求めし者は来たれり

”ベルセルク”より

Introduction:

先日、行きつけのレストランで昼食を取った。

今回はトリュフ尽くしのメニューだった。

フランス産のトリュフを使い、

趣向を凝らした料理がいくつか出てきたが、

なかでもオマールブルーとのマリアージュをテーマとした皿に

際立った精彩を感じた。

トリュフの引き立てによって

一層複雑で豊かになったオマール海老の肉質を堪能したあと、

皿を下げにきたスタッフに感想を訊かれたので、

平成の最後を飾るにふさわしい素敵な皿ですね、

などと中二病的な言葉を口走ってしまった。

(こういう愚かな奴なのだ、俺という人間は。)


新たな時代の区切りはすぐそこに来ている。

この区切りはあくまで人為的なものである。

だが、古来から日本人の意識に染み付いた、

時代を名付けて区切る習慣は、

我々の心の底に常に潜み、我々の思考を強く方向づける。

こんなたわけたことばかり言っている私の中においても

新しい時代に臨む気運が高まっている。

戯言をレストランで言い放つ程度には。


私には

平成の次に来る新たな時代の日本のオーディオ界に期するところがある。

それは世界のハイエンドオーディオの中で

日本にしかできない技術によって輝き続けて欲しいということだ。

現在、日本のものづくりは危機にあり、

日本のハイエンドオーディオにも大量絶滅は迫っている。

したがって、なにがしかの緊張感をもって

メーカーもユーザーも新しい時代に向かうべきだが・・・・・。


では果たして我々はどのような機材を武器として

生き延びて行ったらよいものか。

ここに至るまでその具体的な答えは

なかなか出てこなかったように思う。


そんな私の個人的な願いがかなうかどうか、

目前にある日本製のSACDプレイヤーシステムに問おうと思う。

時代の表面的な流れに抗(あらが)うように見える、この製品開発には、

世界のハイエンドオーディオ界で日本が輝き続けるために必要な鍵のようなものが内包されていると考えるからだ。

できれば私はそれを抽出して明るみに出したい。

世にも稀なコーヒー豆から、一杯のスペシャルなコーヒーを抽出する、バリスタのようにね。

Exterior:

4つの筐体から成る、Grandioso P1x+D1xなのだが、先代であるGrandioso P1+D1と外見については実はほとんど変わりがない。P1xは電源とトランスポート本体、D1xはL/R独立筐体であるから計4個もの筐体が必要になるのだが、これ全部を自分の部屋に恰好よく置く自信がない。こういう自信のなさも先代を初めてみたときから続いている。自分の部屋にスペースはあるものの、これら全てを格好よく収めるラックが未だに思いつかない。もしこれ全部がブラックやシャンパンカラーなどの別な仕上げだったら、もう少し別なインテリアを考え着いたかもしれない。メーカー様には検討をお願いしたい。


舞台の幕を意識した襞のような独特のデザインのある分厚いフロントパネルは変わっていない。操作系統もほぼ同じであるし、トレーの出し入れの音や動きもあまり変化していないと思う。

だが、四つ足のフットの位置は変化している。リア側のフット二個が少し前に移動している。これはリスニングテストで最適な位置を探った結果らしい。

それより、これらの4筐体に触れて驚くことは、どれもトップパネルが、あえて完全には固定されていないということである。触るとわずかだがスライドするように動きうる。ガタつくことも外れたりすることもないような特殊な取り付け方ではあるが、天板がこういう具合にセットされているというのは画期的であると思う。他にこういう取り付けをした天板を見たことがない。そういえば以前アキュフェーズのプリアンプを使っていた時、高音のヌケを良くするためにあえて天板を取り去って聞いていた思い出がある。あれと同じ考え方なのだろう。天板がないと内部に埃が入って都合がよくないので、天板はあるべきだが、ガッチリ固定しすぎると音が硬くなりがちだ。

Esotericは柔軟な発想転換から筐体の構造改革に踏み切ったようだ。これはEsoteric独特の剛性の高い、ややキンキンした音から、音の関節を少しリラックスさせたようなほぐれて柔らかいサウンドへの変化に少なからず寄与していると思う。この筐体の改革は挑戦的であるが、こういう思い切ったトライこそ今の日本のオーディオ界に必要とされていることだと思う。未だ旧態依然の感のある老舗アキュフェーズさんなどはおおいに見習うべき点であろうと私個人は思う。

e0267928_21520719.jpg


以上は共通する部分について述べたが、これ以降、それぞれ別々に見ていこう。

まずP1xである。

これはSACDトランスポートであるが、見かけの変化はわずかにP1xのトレーに刻まれた文字がVRDS ATLASとなっただけである。

だが中身は先代からは大きく変貌している。

e0267928_21522163.jpg
お馴染みのVRDS-NEOを使っていない。1987年のVRDSの発表より、ずっと保持してきた基本的なコンストラクションを土台から大きく改変したメカ、VRDS-ATLASという新しい読み取り機構を搭載した。ここでは何と言ってもディスクの上にあったモーターが、ディスクの下に移動しているのがポイントだ。メカ自体の背丈を低くしていることもあるだろうが、結果的に明らかに音の重心が下がった。感覚的には「グッ」と下がったという表現が適切である。トランスポートは全体の構造、とくに重心の位置によって大きくその音を変えることは知っていたが、これほど変化するとは思わなかった。
またメカ全体にも先代よりもさらに剛性が高い設計にしている。

例えば各部の材質をアルミから鋼材に変えた部分があり、強度をさらに高めているのである。またトレーがコの字型からくり抜きのロの字型のくり抜き加工に変わっている。どちらが剛性が高いかは素人が見てもすぐわかりそうなことだが、ロの字型は設計や組み立てが難しそうである。そして結果的にメカの重量は約30%増加している

電源部や基本的なデジタル出力のコンストラクションについてはほぼ先代を踏襲している部分が多く、ES―LINKのバージョンアップ、トランスのレイアウト変更やなど、ドライブメカに比べると小さなブラッシュアップにとどめている。

音質については後でも述べるが、P1x+D1xのトータルの音質は良い意味で以前のEsotericのサウンドシグネチャーとは異なる方向に進化している。そして、この違いに関する寄与の度合いはどちらかというとトランスポートが刷新されたことによる部分が大きいように感じた。そう言うのはdcs Bartokなど他社のDACとP1xを組み合わせても従前のEsotericのトランスポートとはまるで異なる風合いの音が聞けたからだ。

e0267928_21521071.jpg


D1xについては、Esoteric独自開発のディスクリートDACが搭載されていることが目玉である。いままでは採用した旭化成のDACチップの型番とその基盤上での使い方をカタログに書いていたが、これはハイエンドDACとしては上手くなかった。例えばチップの型番が公開されているので、他のもっと安価なDACと中身は同じだと分かってしまう。また、発売から数年も経たないうちに次の世代のチップが出てきて、時代遅れになったのがバレバレだ。さらにチップごとの音質傾向の好き嫌いを決め付けるオーディオファイルもいるので、試聴する前から敬遠されてしまう場合さえある。これらの懸念を払しょくできるが、手間がかかり失敗する可能性もあるこの手法をEsotericがあえて採用したことは他のメーカーにとっても影響が大きい。Esotericがこういう独自性の高いDACを作るようになれば、他の日本のハイエンドメーカーにも追随者が出て、FPGAにオリジナルのプログラムを書き込んで作り上げたディスクリートDACが主流となる可能性もあるのかもしれない。

(そういえばスフォルツァートの開発者の方も、ある会において、ゆくゆくはそうしたいと発言しておられた)

高級機械式時計のムーヴメントにオリジナルムーヴが増えていったように、この先は外観や機能だけでなく、機械の中身のレベルから、他と差別化しないと生き残れないという風潮はありえる。それほどハイエンドオーディオは平均化され、出音やデザインのみで差別化することが難しい時代となってきている。


変わらなかった部分としては基本的な構成であり、左右別筐体でありコンセントが二つ必要なことは今まで通りである。

今回は筐体の内部は上下に分けられ電源は上、DAC回路は下に吊り下げる形で配置されている。

ここに実装された新開発のディスクリートDACは花のような形をした円形回路パターンでできており、8個のエレメントで一つのDACを形成する。全体としては刄ーDACとして動作するようだ。私の記憶するかぎり、今まで似たような構成・回路の外観を持ったDACを見たことがない。

さらに、従来より大きな水晶を使って高い精度を出した新たな基準クロックの内蔵や、内部でDAC回路とセパレートした大型電源、アップコンバート機能なども注目されるが、これらについては独自のディスクリートDACの開発に比べると、バージョンアップとしては予想の範囲内である。

リアパネルにまわると、P1xからのES-LINKのバージョン5によるデュアル伝送を受けるデジタル入力端子の他、XLR,RCA,光、USBの端子が見える。アナログ出力もクロック入力もほぼ変化はない。

なお、D1xのUSB2.0デジタル入力は片方のDACにしかついていないのは面白いし有り難い。つまりPCとUSB経由で接続する場合では片チャンネルを担当するDACのみにUSBの端子を接続、そこからHDMIケーブルを使うES-LINKで反対側のチャンねるに伝送される仕組みになっている。珍しくもDACがL/R独立筐体であるからUSBでPC等の機材と接続したい場合はどうするのかという素朴な疑問があるのだが、特に心配はいらない。


なお、Esotericの機材どうしでしか有効ではないが、アナログ出力には電流伝送も選択できる。これは伝送される信号がケーブルのインピーダンスの影響を受けにくくするための技術であり、様々なメーカーの機材で採用されているが、同じメーカーの製品内でしか互換性がないのがほとんどであり、私は特に興味がない。業界で統一規格でも作って、メーカーをまたいで様々な機材で共用されるなら聞いてみたいところだが・・・。


このDACの中身にはメーカーの新たな独自性が強く表現されている。ドライブメカだけでなく、DACにもEsoteric独自のスタイルが生まれ、プレーヤーシステムトータルでの他のハイエンド機との差別化がより明確となった。ここでEsotericは自社にだけにできることを増やし、ライバルたちを引き離しにかかったのである。


機材全体としては巨大で重い4筐体構成のセパレートプレーヤーシステムであり、クロックを加えれば5筐体、送り出しだけで4口のコンセントを占有する代物である。はっきり言ってコンパクト・シンプルを良しとする私の主義には反する。だが、外国製の同規模の機材と比較して明らかに安価な価格設定や、ドライブメカのメンテナンス修理対応も含めた安心感を考えるとなかなか否定的な態度は取りにくい。さらに音を聞けば、誰でも少なくともP1xかD1xのどちらかは自分の部屋に是非招き入れたいものだと願わずにいられないはずだ。

また別な視点から見ると、先代の良いところは変えず、改革できる・すべき部分は思い切って変えていくメリハリの効いた製品開発とも思う。伝統と改革を渾然一体と成して前に進むEsotericの合理精神の現れと私は取る。


さて、試聴の印象について述べる前に、

このプレーヤーを聞くときに大事なことを一つ押さえておこう。

このモデルは、デジタルディスクプレーヤーとしては大きなトロイダルトランスをいくつも内蔵した電源部を擁するがゆえに、電源投入後、十分な時間を経てから試聴すべきだ。

このプレーヤーシステムは、少なくとも電源投入後、24時間は経たないとその実力の片鱗を聞くことは難しかろう。私の場合はパワーアンプ以外のシステムコンポーネントの電源について、いくつかの例外を除いて年中入れっぱなしであるから問題ない。だが、そんなことをしているオーディオファイルは多数派ではないし、このプレーヤーのパワースイッチがフロントパネルにあるので、聞き始めと聞き終わりに節電のため、ON/OFFしたくなるのが人情だろう。しかしそれは音質のためにはお薦めしかねる。


試聴はCH Precisionのプリアンプとモノラルパワー、MartenのCOLTRANE 3を組み合わせて、比較的広い試聴室で行った。電源にはStromtank S5000を使用している。

私がP1x,D1xを買う場合は当然、オーディオ電源のファイナルアンサーであるStromtankを使うつもりなのでこれでよい。このクラスのプレーヤーの潜在能力を知りたいなら、何を使うにしても電源に凝るのは当たり前だと思う。これについてはドーピングというよりは、機材の本来の姿を浮き彫りにするため、必要な基礎として私は考えている。

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The sound:

雄大で、重心の極めて低い濃厚かつスムーズなサウンドである。

大きな山、地平線や水平線といった地理的な広がりを持つ自然界の雄大さに相似した音が耳に押し寄せるというのが第一印象である。まずはサウンドステージのスケールの大きさに感嘆させられるサウンドなのである。

このデジタルプレーヤーから出るサウンドに雄大という言葉を当てはめることができたのは私にとって誇らしい。こういう感覚が惹起されるのはMSB Select DACの試聴以来であって、当時は日本人が設計した機材がこのようなビッグサウンドを出せるとは思っていなかった。この快挙を日本人として他国の人々に誇示したいほどだ。


このようなサウンドこそは大器と呼ぶべきであろう。目前にあるのは日本製のデジタルプレーヤーに全くなかったレベルの大きさを持つ音楽の器である。

したがって、大きなスケールを持つ音楽を大盛りにする、例えば思い切り音量を上げて聞いてもスピーカー・アンプが耐えられるかぎり破綻せず揺るがず、大きな音楽の中のかなり細かいニュアンスの一滴まで漏らすことなくリスナーにすっかりと飲み込ませることができる。

そして、これほど明るく朗らかな陽性の音調、堂々とそして朗々と下段の機器をドライブし歌わせるプレーヤーという意味でも日本製品では初めてのものである。


さらに言えば、これは勇気を秘めた音だ。

なにか音声に深みと張り、溢れる力、とどめようのない勢いが感じられる。これほどの活力や熱量を感じられるサウンドはデジタルオーディオにおいてあまり類例はない。

状況に応じて、なんらかの心理的バイアスあるいは物語的な傾向を持ちやすい万策堂の感情のフィルターを通せば、そこにはなにか危機的な日本の現状を変えようとする気概が香っているようにさえ感じる。

少しでもボリュウムを上げさえすれば、複雑な様相を内包する音のエネルギーの奔流にリスナーは巻き込まれ、圧倒されると同時に、

そこに込められた気概を注ぎ込まれ、勇気づけられもするはずだ。

このような勇気づけはオーディオ全般が本来持つべき能力だが、特に日本のオーディオにおいて欠けがちな要素であって、私が日本製品にずっと求めてきたものだ。

よくテレビ番組などで、活発で元気な人の近くにいて、勇気をもらいましたとか、エネルギーをもらいましたとかいうたぐいのコメントを時々耳にするが、そういう気分にさせてくれるプレーヤーだと思う。


最初の感傷が過ぎたので、

背中を伸ばし、椅子に座り直しあらためて聞くと、

サウンドステージの広さについてまた言いたくなる。

左右だけでなく上下にもかなり大きく拡がる音のように聞こえる。

この見渡すようなサウンドステージのスケールはまさに圧巻の景色であり、これについては比肩できるDACはほとんど思いつかない。これは壮大な景観の中で風に吹かれ、その土地の空気の匂いをかいでいるようなリスニング体験なのだ。

この部分において例えばMSBのReference DACは超えているだろうし、同社製の現代最高のDACとの呼び声高いSelect DACに及ばぬまでも近づく。また、P1x+D1Xよりさらに高価なVivaldi ONEに全く引けを取らないどころか、音場ではむしろ凌駕していると私は見る。音の輪郭の明瞭さや音のキレの良さはdcsが勝るが、その温かな包容力とロマンテックな音の抑揚、そして音場の広がりはEsotericのこのプレーヤーが勝っている。


このような特別な音の広がりはヘッドホンの世界ではまだ聞けない。

私はこのシステムにRe Leaf E3のモノラルモデルを組み合わせる野望を持っているが、果たせるかどうか。MSBがSelect DAC専用のHPAを開発しているが、そのサウンドに近づくとしたら、その組み合わせぐらいしか思いつかない。ここにはまだヘッドホンオーディオとスピーカーオーディオの歴然とした格差がある。

これを克服することが当面のハイエンドヘッドホンの課題なのかもしれない。


さらに言えば、前代のGrandiosoからもかなり進化している。そもそも音の心根が根本的に違う。

このサウンドは旧来ずっとEsotericのプレーヤーが引きずっていた剛性の強い音・アタックやスレンダーでスピード感のあるサウンドは鳴りを潜め、柔軟で肌理の細かい、たっぷりとしたボディのあるサウンドへと変貌しているのである。

このほぐれてリラックスした感じ、オーディオ・オーディオしすぎていない、大人びた洗練度の高さは今までEsotericの製品にはあまり感じたことがないものだ。

時代の変わり目にふさわしいメタモルフォーゼに私は目を見張った。


このシステムで発揮されるオーディオの諸特性のなかでも、殊更に素晴らしいのはダイナミックレンジである。これほどのヘッドルームを国産機はもちろん世界中のデジタルプレーヤーを思い起こしても、感じたことはほとんどない。この機材に感じる器の大きさというのは、この部分の性能の高さに由来する部分が大きい。音の抑揚の表現に他機と比べてかなりな余裕があり、また音の強弱のつけ方もスムーズかつ繊細である。


それに高域方向のヌケの良さも見逃せない。一聴してわかるものではないが、よく聞くとこの高域の表現は従来機とは明らかに違う。なにか癖が少なく、これ見よがしなものではないが自然と高いところまで音が伸び、サッと引く。今まではEsotiricの高域は硬く、全帯域の中での存在感は際立っていたが、ややスピードが遅かった。

中域はあくまでスムーズ、濃厚で密度感が高く、粘度がやや高い、今までのEsotericのキビキビしてスレンダーな中域の印象とは対照的である。

さらに低域の重心の低さは特筆すべきだ、いままでEsotericのプレーヤーの音を腰高などと感じたことはなかったけれど、P1x+D1xを聞くと、あれでもまだ重心が高かったのだと先入観の修正をせざるえない。確かに地を這うような低音とはこういう音なのだろうと感服しきりである。地球の重力が増して大地によりしっかりと根付いたような不思議な重量感を持ったサウンドとなっている。ただ、この低域はCH Precisionやdcsに比べて音の解像度や楽器の分離がやや足りない印象ではあった。これはさらにエージングをかけたり、下段の機材との相性を探る必要はあるかもしれない。

まあ、これは解像度の高さを売りとするサウンドではない気はする。昨今は情報量が多ければ多いほど音はよいと思う方もいるのかもしれない。だが、ある次元を超えればそれはいつも正しいわけではないような気が私はしている。つまりシステムのプレゼンテーションの質は、情報量だけでは担保できないということだ。そのプレゼンの方法が効果的であることも同様に重要である。

私が今求めているのは、いわゆる原音という手ごわい幻のような言葉で表現されるなにかに限りなく忠実であろうとする再生音ではないし、

ましてや自分がその音楽に対して抱いているイメージをなぞるような音楽性を発揮するサウンドでもない。その忠実性と音楽性という二つの要素をある程度満足させつつも、私の予想の上を行くことができるオーディオが私の欲しているものだ。

P1x+D1xにはそれがある。

これこそ私が日本のオーディオに求めて続けてきたものだ。


音にトゲトゲしさは皆無、柔和で暖かい表情を見せつつ抱擁するときもあれば、大剣で竜の首をバッサリと落とすようなインパクトでリスナーを突き放しもする。ここには音の軽やかさと重さの両立、音のやさしさとワイルドさが紙一重・表裏一体となっている。

おおらかさを保ちつつ緩くならず、厳しさを秘めつつも音を締め上げ過ぎない。身の軽さ・キレの良さだけで売るような若さではないが、鈍重でモヤついた老いの音からも縁遠い。

そんな様々な対立する要素を同居させ、あるいは中和させつつ、複雑なバランスの上にサウンドを成り立たせていることも本品の特徴といえるだろう。これはスーパーハイエンドの機材にのみ許される境地に悠々と達している。


そしてP1x+D1xは音楽におけるクライマックスの高ぶりを見事に表現するシステムでもある。

出音になんらかの興奮剤のようなものが仕込まれているのかのようだ。

勿論それはあり得ない、荒唐無稽な空想なのだが、なぜか同じ音楽でもこのプレーヤーを通して聞くと、より気分が昂(たか)まるようだから説明に困る。

聞けば聞くほど体の奥から力やインスピレーションが湧いてくるようなのだ。

音の輪郭線にはリズミカルな強弱がつけられ、音楽を盛り上げている。鮮やかな油絵のようなビビッドな色彩感覚で彩られた音像が彼方まで林立してピシャリと定位しとても豪華な印象を受ける。音の明暗、静止した静寂、躍動する喧噪が滑らかに移行するグラデーションをもって、音楽の進行に沿って千変万化してゆく。

こういう音を浴びるように聞いていると、ハイエンドオーディオの愉しみはおのずと興奮に変換されてゆくものなのかもしれない。

ことに美しい音の色・スペイシーな音の広がりの表出に注力したアルバムを演奏させると、これまで体験したことのないような壮麗な音の世界を体感することが可能である。これはステレオ方式によるオーディオ体験の一つの極みであろうが、それだけでなく、ここでもやけに気分が上がるところが面白い。

そしてこのようなアゲアゲの興奮の中で演奏が終わった後にくる、

アフターテイストの爽快さといったら。

スピーカーを前にしているだけなのに、

その向こう側にいる幻のアーティストたちを意識して、思わず拍手を送りたくなるほどだ。

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このエソテリックの新しい音は一体どこからくるのか。

私は当初、この特殊な構造をもつDACによるところが大きいだろうと思っていた。

しかし試聴を終えた時点で考え方が少し変わった。

無論、この機材が発生する異様なまでにスペイシーな感覚の由来はそこでよい。

だが、もっと深い部分での進化、音の器量の大きさ・包容力のレベルアップという意味では新型トランスポートの存在が縁の下の力持ちのような機能しているのかなと思うふしがある。

それというのも、ヘッドホン出力のないdcs BartokとP1xを接続してスピーカーで聞く期会があったのである。非常に雑味のないピュアでシンプルな出音はdcsのテイストそのものなのだが、そこに自然な音のボディや肌合いの良さまでが生まれ、実に魅力的なサウンドに変貌していた。以前、dcsのVivaldiにEsotericの比較的古いトランスポートをつないだ時に出てきた堅さとエッジの鋭さをもつ、クリスタルガラスのような音とは対照的だったのである。

またそこにあった魅力というのは聞きなれたハイレゾデジタルファイルを使ったサウンドの良さをも超えるものだった。

私の聞くかぎり、Bartokはdcsの基本モデルであり、dcsとしては簡潔なサウンドに徹している。(そのようなあえて豪勢でない部分を評価しているのだが・・・)

しかしデジタルファイルではなく、あえてP0xを組み合わせてCDを聞くとBartokの評価はさらに高まるのだ。つまり優れたCD・SACDトランスポートに接続する方が、PCやネットワークに接続された場合よりも音質的には優位に立てる場合があることが確認できるのである。

やはり、このトランスポートは称えられるべきなにかだろう。私は、このP1xの恩恵があってこそ、オーディオファイルはシルバーディスクに秘められた真の力に触れることができると考えている。

Summary:

Esotericは1997年にP0という伝説的なCDトランスポートを発表し、シルバーディスクプレーヤーの究極の姿として世にその存在価値を問うた。

結果、彼らは見事に勝利し、ハイエンドオーディオ界において最高級CD・SACDプレーヤーのメーカー、そしてドライブメカのサプライヤーとしての地位を確立した。

しかし、その後の音楽メディアとしてのCD・SACDの退潮は、P0の流れをくむEsotericブランドのデジタルプレーヤー・ドライブメカの発展を鈍らせてきた。私に言わせれば、その灯は消えていなかったが、やや暗く下火となっていたということだ。

しかし今回の取り上げたP1x+D1xでは、ほぼ根底から一新されたドライブメカと、他社製の素子に頼らない、オリジナルのディスクリートDACの開発が完遂され、音質は未踏のステージへと駆け上がり、新たな区切りがつけられた。これは国産の機材では今まで実現できなかったデジタルサウンドであるのみならず、世界のハイエンドオーディオにおいても、ライバルが少ないと思われるほどの高みにある。

P0の発表から22年たった年号の変わり目の年、ついに新たな日本の誇りとなるようなデジタルプレーヤーが完成したことは感慨深い。

ハイエンドのシルバーディスク再生という、いまやマイナーとなりつつある分野でも真の代替わりがおこりうることが実証された。


総じて、この音質は刷新されたドライブメカの機構と大規模な電源、オリジナリティあふれるディスクリートDACが三位一体となって生み出すものだろう。

それは認めつつも、私の個人的な印象では、このシステムの中でもドライブメカの部分が特に貴重なのだ。まずこれは日本でしか企画・設計・製造ができない。そこがまず貴重だ。そして、このドライブメカは音質と動作が、どのようなディスクをかけても安定しており、音に固有の癖が少なく、無色透明に限りなく近いうえ、ディスクに刻まれた情報を世界で最も正しくそして余すところなく抽出できると思われる。これなら恐らく、どのようなDACと組み合わせても最良の結果が期待できる。かつてのVRDS-NEOには音質の細かな部分で賛否があったが、その細部にわたる不満すら綺麗に払しょくできたのではないか。私は究極のトランスポートとしてこのP1xを強く推薦したい。


とはいえ、これらの製品を創出するにあたって、Esotric内部には少なからず葛藤があったかもしれない。今や、デジタルオーディオはデジタルファイル全盛、そしてストリーミング全盛の前夜と見えるからだ。この時代の趨勢、未来への展望を思いやれば、CD・SACDプレーヤーシステムの新規開発がリスクを伴うことをEsotericは理解していたはずだ。

これは時代の流れに抗う開発と取れなくはない。

だが、このようなデジタルファイル全盛ともいえる時代においても、CD・SACDの重要性は消失していないと私は思う。

次々に新規のデジタルファイルの形式や伝送方式が登場し、音楽がコレクションするものから、消費するものへ変わりつつあることを示すストリーミングの隆盛があっても、シルバーディスク再生の手段を保ち続ける意味はある。


私自身はストリーミングでも音楽を聴いているが、

そのカウンターパートとして自前で多くのCDを持っていることにも安心している。

例えばストリーミングは一私企業、しかもほとんどは我々の手の及ばない海外の企業が手掛けている事業に過ぎない。

我々はこれらのサービスがあまりに簡単かつ普遍的にいつでも手に入る状態なので、まるでそれが自分が生きている間、常に変わらず存在するものと考えがちだ。だがこれはいつ突然使えなくなるか分からないものだということは忘れるべきではない。

企業の倒産、インターネットの大規模障害など理由はいくらでも考えられる。

例として適切かどうかわからないが、この問題を考えるとき、よく想起されるニュースがある。

日本の田舎町で、民間の水道会社に水道の管理を任せていたところ、そこの経営がおかしくなり、結果的には村の水の供給に支障をきたしたというニュースだ。

こういう急な事態に対応するには、自前で井戸や貯水槽を持つのが一番である。

ひるがえって、

CD・SACDとはデジタルオーディオにおける、自前の井戸や貯水槽に近いものではないか。

アーティストに不祥事が起こればダウンロードやストリーミングができなくなる可能性があることも、ごく最近示された。電気グルーヴのデジタルファイルはe-Onkyoではダウンロードできなくなっている。

TIDALなどのストリーミングにおいても以前はあったアルバムが主催者側の理由説明のない削除によって聞けなくなっているケースが時にある。

中古市場が存在しないデジタルファイルにとってこれらは大きな問題だろう。

こうしてみるとディスクを所有しているというのは世の中の突然の変化に対して強い。

やはり音楽なしでは1日も生きられない私のような者にとって、CD・SACDはかけがえのないものであり続けている。

そして今も大量のCDが個人や店舗の棚に眠り、高音質で再生される期会を待っていることをオーディオを趣味とする者は忘れてはならない。また未だにストリーミングやダウンロードにはまともなライナーノーツがほとんど付かない。

そもそもストリーミングやダウンロードに上がっていない、素晴らしい音楽がどれくらいあり、その多くがアナログディスクでなく、CDでしか残されていない例がどれくらいあるか。音楽に詳しい方なら簡単に想像できるだろう。

加入の勧誘の文句には楽曲数を誇るストリーミングやダウンロードではあるが、人類がCDに記録した音楽の種類と量はそれらのライブラリーよりも大きい。

私はデジタルファイルやストリーミングはおおいに使うべきと考え、実践もしているが、上記の理由などからCD・SACDと、その再生手段を捨ててしまうのは明らかに早計だと思っている。

まして、このP1X+D1Xにより、これほど優れた音質がまだCDから取り出せることが立証されたからには、ますますシルバーディスクを無視できないのである。

Esotericがデジタルオーディオの表面的な流れに抗ったことは、決して不自然なこと・不合理なこととは言えないのだ。


別な視点から見れば、デジタルオーディオの主流がデジタルファイルになりつつあると同時に、新しいファイル形式やデコードの方式が次々に現れ、事実上コントロール不能の状態になっているというのが現状であると捉えることもできる。(MQAの詳細な仕様や音質をめぐる賛否両論などはその最たるものだろう)

ならば、このようなカオスのただ中でこそ、その真の能力を発揮したCDの音でデジタルオーディオの原点を押さえておく必要があるのではないか。

本機の開発を、「未だに日本ではディスクメディアを楽しむ老人のオーディオマニアが多い」などという、消極的な理由に立脚したものと捉える必要はないし、それはいかにも後ろ向きな姿勢でしかない。そういう考えは新時代の到来にはふさわしくない。

むしろデジタルの原点回帰を促す意味でも、このようなシステムの存在意義は大きいと捉えるべきだろう。


企業にも一個人のように精神というものがあるとしたら、

オーディオメーカーは変貌する世界の中で守るか・挑むかを、己が精神あるいは魂のようなものに問い続けなくてはならない。

永い葛藤の結果として、平成のラストにおいてもEsotericの魂は抗う道を捨てないことを選んだ。それはここまで育て上げてきた本業のひとつであるドライブメカの開発製造を捨てないことにつながる。

脈々と続くシルバーディスクプレーヤーの老舗の矜持、ハイエンドオーディオ向けのドライブメカ開発の世界的リーダーとしてのプライドを保ち続けることが、おのれが輝く道と自覚したのだろうか。

とにかく、単なる惰性でこのように積極的な性質・中身を持つ機材の開発は無理だ。

なにか根本に抗う姿勢がなくてはならない。


その曇りなき判断と悟り、そして気概に、私はひとりのオーディオファイルとして賛辞を惜しまない。

そしておそらく、Esotericにとって、これが最後ではない。さらに彼らは作り続けるだろうし、そうすべきだ。

このようなスペシャルなプレーヤーというのは、CDやSACDがこれから先も消えずに残ることが分かった時点から、どうしても必要な道具となったのだから。

今、私が心の中に抱えている願い、

ただひとつの望みは、

Esotericの魂のようなニューサウンドによって、

かなえられるにちがいない。

P1x +D1xは平成の間、日本製の機材が求めても得られなかった

世界最高レベルのデジタルサウンドを我々にもたらした。

それも日本にしかできない技術をもって。

この渾身のプレーヤーシステムは

日本のオーディオが世界で輝くために必要な切り札の一枚となるだろう。

日本のハイエンドオーディオシーンは、

ここにある勇気あるサウンド、

抗(あらが)う魂が生み出した可能性とともに、

平成の向こう側に進んでゆく運命にあるようだ。
https://pansaku.exblog.jp/28107235/

63. 中川隆[-10661] koaQ7Jey 2019年4月23日 10:14:05 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1405] 報告

Mさんからのご感想 「三つの個性」 GRFのある部屋 2019年 04月 23日
https://tannoy.exblog.jp/30554039/

GRFさんといえば、コンサートに数多く通う方だと聞いている。一抹の不安を抱きながらお邪魔したのは、閑静な住宅街のお宅だった。


まずはUNICORNが設置された和室に案内される。部屋の広さは約7畳。UNICORNを長手方向に壁と平行に設置され、管球アンプでドライブされている。


機器が温まるに連れて音場が拡大し、ユニット固定ネジの増し締めやキャビネットの埃掃除などで変化はしていくものの何処となく古き良き時代を感じさせる再生音である。


ただ、このセッティングは4トラックテープを音源とするPCオーディオの実験環境だそうで、GRFさん御自身も「アンプを変えようと思っていた」とのことでLR独立回路をビシェイで固めたプリアンプにスイッチする。

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早速聴かせていただくが、音場に高さが現れ、密度と解像感が格段に向上する。ハーディング/ウィーン・フィルのマーラー交響曲第10番の何と美しいことか。おそらくUNICORNの固有音なのだろうが、まるでローレライの歌声に誘われて飛び込みたくなるようなバイオリンの低弦の感覚は久々に味わった。


さらに、「後出しジャンケンみたいで…」と仰りながらCDプレイヤーをソニーMS1から、往年のマランツのCDプレイヤーCD-34に繋ぎ換えられた。実はこのCD-34、外観こそ純正仕様だが、プリアンプと同じ設計者がビシェイを使ってアナログ系をフルチューンしたというスペシャルバージョン。まさに羊の皮を被った狼で、UNICORNが実に朗々と唄い出したのには驚いた。

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いろいろな音源を聞かせていただき「それでは…」と促されてご案内いただいたのは、隣室のオーディオルーム。約24畳。天井高は3メートル。床は固いフローリング、天井面の奥にはさらに60cmのスペースがあるそうだが天井は、遮音用吸音材が露出した状態で詰め込まれている。

無理に吸音材を隠すよりも音響的配慮から敢えてその状態にされているのであろう。窓は二重で、入り口ドアは防音室用のもの。部屋に足を踏み入れるなり、暗騒音の無い、ややデッドな空間が広がっているが反射と吸音のバランスが取れており、全く違和感がない。


GRFはコーナーに設置されているが、あのGRFが大きく感じられないのはやはり広さのせいだろうか。そのGRFの上には3o厚のフェルトを挟んでTroubadour 40が設置されている。


メインSPはTroubadour 80とユニット2発のバスレフタイプのウーファーBOXの組み合わせ。ユニットは何と正面と背面に備わっており、無指向性のTROUBADOURと呼応するような設計である。


リスニングポジションから見るとTroubadour 40がTroubadour 80で、ほぼ隠れる位置取りとなっている。この位置関係もいろいろ試行錯誤を繰り返されたようである。

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まずは、メインSPのみで先程、UNICORNで聴かせていただいたCDを聴かせていただくが、音像はメインSPの後方に定位しウェルバランスで実に品位が高い。これに、後方のTroubadour 40が加わると音場とスケール感が一気に拡大するが、音像が肥大化するわけではない。特に聴かせていただいたモノラル音源はマスタリングが違うのではないかと思える程の激変ぶりであった。

ところでプリアンプのmola mola Makuaには、オプションのDACユニットが装備されており、emmのDAC出力をアナログで受けたものと瞬時に切り替えることができる。


mola molaのDACは解像度や切れを備えた現代ハイエンドの音色。対するemmは、奥行きの深い音楽が楽しめる音色と感じた。アラウの弾くスタインウェイの歯切れの良いPfを味わいたければmola mola、逆にグリモーの皇帝にはemmと使い分けたくなる実に贅沢な環境である。


さて最後はアナログタイム。アナログはTroubadour 40を入れると干渉して不自然になる、とのことでメインSPのみの再生である。


ベンツマイクロのカートリッジの新旧比較もしていただくが新しいカートリッジの方が数段上に感じられる。越路吹雪、森進一、・・・ 密度が高く、聴いていてとにかく楽しい。


UNICORN、Troubadour 80のメインSP、Troubadour 40のアンビエンス用SP、3つの個性を堪能させていただき、実に内容の濃い充実した1日だった。

https://tannoy.exblog.jp/30554039/

64. 中川隆[-10660] koaQ7Jey 2019年4月23日 10:41:04 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1406] 報告

catbossさんの「GRFさん宅訪問記 」 GRFのある部屋 2019年 04月 16日
https://tannoy.exblog.jp/30544678/

大変興味深かったことは、DACにemmを使った場合とMolaMolaを使った場合に大きな差異が出たことです。MolaMolaになると音場がコンパクトになって、音源を忠実に再現していると言った感じでした。決して悪いわけでは無く、これは、MolaMolaの計算能力が大変高いことによる解像度の向上が要因であると思います。


emmは、いかにも音楽を美しく聴かせるかに拘った音創りを目指していると思われ、大変良い空気感を表現してくれました。個人的にはemmの方が好きだと感じていますが、聴く音楽によって選ぶ贅沢ができるのが最善の方法ですね!!
https://tannoy.exblog.jp/30544678/

Mさんからのご感想 「三つの個性」 GRFのある部屋 2019年 04月 23日
https://tannoy.exblog.jp/30554039/

プリアンプのmola mola Makuaには、オプションのDACユニットが装備されており、emmのDAC出力をアナログで受けたものと瞬時に切り替えることができる。

mola molaのDACは解像度や切れを備えた現代ハイエンドの音色。対するemmは、奥行きの深い音楽が楽しめる音色と感じた。アラウの弾くスタインウェイの歯切れの良いPfを味わいたければmola mola、逆にグリモーの皇帝にはemmと使い分けたくなる実に贅沢な環境である。


65. 中川隆[-10474] koaQ7Jey 2019年4月30日 11:03:17 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1613] 報告


新しい「ブルーレイレコーダー」 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2019年04月30日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/772625e088500d336fa26be8b0c668f0


「音楽を長時間聴いていると頭が疲れてくる」のは誰しも経験されることだと思う。

周知のとおり、音楽を聴くという行為は耳から入った音声信号を頭の中で情報処理しているので当然の話。

そこで、我が家ではときどき気分転換にテレビ(ソニーの55インチ)で肩の凝らないドキュメンタリーやミステリ番組をオーディオシステムで音出しをして観ているがこのほど古いテレビチューナーが録画できない状態になった。

再生はできるので全面的な故障ではないものの、大概の番組は録画したうえで観ているので大いに困ってしまった。

故障したチューナーは購入してだいぶ経つので寿命かもしれないと思い、遅ればせながら「ブルーレイレコーダー」でも買おうかと近くの大型電気店に出かけてみた。

事前にネットでどういうブランドがいいのか、相場はどのくらいかおおよそ調べたのは言うまでもない。

そしてパナソニックとソニーに絞っていたところ、たまたまパナソニックの製品が特売価格として展示してあった。

   

お値段はネット価格よりも5000円ほど高かったので、「これネットのお値段と一緒になるのなら購入しますよ。」と、いきなり勝負に出た。

すると店員さんが「上司と相談してきます。」、そして数分後に戻ってきて「ネットのお値段と一緒でいいです。」

しめた!試しでも言ってみるものだった(笑)。

さっそく持ち帰ってセッティング。今どきのチューナーは薄くて軽くて実に扱いやすい。

しかも地デジのチャンネル合わせは、郵便番号を打ち込むだけだからずいぶん楽だった。

また、説明書をよく読んでみるとCDも再生できるようになっている!

我が家にはCDトラポが2台あって、持ち主が言うのも何だがかなりの高級機だし、これらには(音質が)どうせ及ばないのは百も承知だがどのくらい肉薄しているか試聴してみた。

何と何と、結構「いい音」が出るんですよねえ!

さっそく近くのオーディオ仲間に来てもらって聴いてもらったところ、「既存のCDトラポとあまり遜色がありませんよ。自分も買おうかなあ」(笑)。

ここで二つの実験をしてみた。

1 ブルーレイにCDを挿入してそのまま再生する

2 いったんCDをHDDに取り込んで録音したソースを再生する

後者の方が回転系がないぶん音質的に有利のはずだと二人で話しながら聴いたところ予想どおりだった。

2の場合一枚のCDをそっくり取り込むのに17分ほどかかるが、それだけの価値はありそうだ。しかもブルーレイレコーダーに有線ランを接続するとCDジャケットまで表示してくれるのには驚いた。

今どきの「ブルーレイレコーダー」は「費用 対 効果」の面からするとたいへんな穴場ですよ!
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/772625e088500d336fa26be8b0c668f0

価格.com - パナソニック(Panasonic)のブルーレイ・DVDレコーダー 人気売れ筋ランキング
https://kakaku.com/kaden/dvd-recorder/itemlist.aspx?pdf_ma=65

66. 中川隆[-9966] koaQ7Jey 2019年5月30日 08:08:50 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2386] 報告

「デジタル」との出会い
http://www.aafc.jp/Essay/2016/Turedure/20160907Turedure-02.pdf

前の独身時代、会社の同僚が ポータ ブルのCDプレ ーヤーを持ち込んできたの がCDとの初遭遇です。

当時 、ラジオ技術誌の紙上で、デジタルマスターと各種カートリッジ の試聴試験が行われ、ダイナベクター社のカラットシリーズの評価が最も高かった為、早速、価格の安い方のカラットルビーを購入し愛用しておりまして、ターンテーブル・トーンアームもそれなりのものを使用しておりましたが、CDからの音が、わたくしが満足していたレコードの音 とさほど遜色がなく、大変な衝撃を受けました。

その後ソニーのCDプレーヤーを購入し、CDプレーヤーから出る音に、それなり に満足したのですが、どういう訳か1カ月もするとCDの音がつまらなくなり、レコードに逆戻り。

その時は、原因も考えすらしなかったのですが、その後、ラジオ技術誌でフィデリックスの中川さんが開発した、「ハーモネーター」の紹介記事が載り、失われた 20KHz 以上の重要性を認識した次第。 詳細は後述


「ハーモネーター」の価格は当時9万円と高額であった為、購入するまでには至りませんでしたが。

その後、CD とは暫くお さらばしていましたが、オーディオユニオンに行った時、パイオニアにレガートリンクと言う失われた高音域を電気的に付加する回路のついたCDプレーヤーが有ると聞いて、「 PD HL5 」を思い切って購入。

ところが、 橋真梨子 のハスキー ボイスが、ハスキーを通り越して、歪だらけのザラツキボイス。弦の音もうるさ過 ぎて聴けやしない。

どうしたものかと、思い悩んでいたときに、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、サトームセンのオーディオフロアーの名物販売員だった茂木さん(現オーディオもてぎの社長)が、 エレプトン新潟精密社の高音域拡張機能を備えたDAコン
バータ「 FDA1241 」を一押ししており、更に、たまたま人間ドッグの待ち時間に立ち寄った千葉市のオーディオショップ「オンケン」でも「F DA1241 」とCECのCDトランスポート「 TL5100 」の 組み合わせ がベストとの話を受け、女房を拝み倒して購入。

結婚して以来、小遣い以外でオーディオ機器を購入したのは、この時が最初で最後
ところが、これが我がオーディオ人生の中で最大のがっかり。
橋真梨子も弦の音も、 「 PD HL5 」となんら変わらず。この日から、10数年に渡る、デジタル信号との長い長い闘いの日々が始まった訳です。


手始めに、PCM の理論も全く判らない人間が、秋葉原を彷徨い出会った海神無線で勧められるままに抵抗・ コンデンサー を購入し、無謀にも DAC やトランスポートの基板で使用の部品と交換。

効果は認められるが、目的には程遠く。その後、ネットの情報を頼りに DAC 基板の組み立てから始まり、 CMOS ・ DAC 等の IC チップをいじくりまわすようになり、ネット上で見つかった音質改良効果が有ると言う方法はオカルトめいた内容でも悉く試験。少しずつは良くなったかな。

劇的に改良効果をもたらしたのが、「ハーモネーター」を開発したフィデリ ックスのホームページの中で書かれた技術情報で見つけた2つの技術。


@一つは、「低ジッター水晶発振器」の情報中に書かれた、 FET を基準電圧とする 低雑 音 3 端子レギュレータで、雑音が通常の 3 端子レギュレータの数10分の 1 まで減 るとのこと。どうも、デジタルIC作動用の基準電圧を作る3端子レ
ギュレータ( 殆どのデジタル機器で使用)は雑音が多い為、どんなに供給電源をクリーン化しても、機器中で 3 端子レギュレータを使用する限り、電源由来の雑音は減らない為、ジッターも減らす事は出来ないようです。

これは効果が有りました。


Aもう一つは、 FET を使用したディスクリート水晶発振器

「低ジッター水晶発振器」の技術情報中には回路の詳細が書かれていなかった為、適 当に FET 使用の発振回路を見つけて、組んで見たところ甚だしい効果が有りました。

右図
http://www.aafc.jp/Essay/2016/Turedure/20160907Turedure-02.pdf

その後、中川さんの特許中の回路を見つけて組んでみると、更に改良効果あり
中川さんが測定したところでは、この手の水晶発振器の中では最もジッターが低い物の一つとの事
中川さんの技術力の高さが窺われる次第です。

2つとも部品代は数100 円で済む事から、大手メーカーの技術陣が中川さんレベルの開発を行ってくれていれば 、安価な CDプレーヤーでも、飛躍的な音質改良を行う事が出来たと思います。そうすれば、現在のオーディオ産業の衰退が少しでも防ぐ事が出来たのではないかと思うと、メーカーの技術者の怠慢に甚だしい憤りを感じる次第です。

※上記、2つの回路は MJ2016 年の 6月号に載っていますので、ご興味のある方はどうぞお試しを 。

尚、水晶発振器の回路は、特許申請されていますのでご注意を(特許技術の個人使用に違法性はありませんが)

先にも書きましたが、CD はジッターの問題以上の 20KHz 以上の超音波域をカットしたと言う致命的な欠陥が有ります。

テレビの番組で 2 回ほど
一つは「所さんの目がテン」、もう一つは番組名を忘れました

レコードと CD と聴き比べた際の脳波の違いを扱っていましたが、両番組とも、殆どの被験者はレコードを聴いた際にα波が発生するのに対し、同じ曲をCDで聴いた場合はβ波ばかりでα波は発生しないという結果でした。


20KHz 以上の超音波域が、 20KHz 以下の可聴帯域と連動して耳に入るとα波が発生するすると言う事 が、近年「ハイパーソニック・エフェクト 」と言う名で証明されています。

「ハイパーソニッ ク・エフェクト 」が得られる要因は

@ 20KHz 以上の超音波域が、 20KHz 以下の可聴領域と連動して出ている。

A 20KHz 以上の超音波域は、楽器の倍音である必要はなく、ランダムノイズで構わない。(レコードのスクラッチノイズ、テープのヒスノイズも効果が有るかもしれません)

※楽器で 20KHz 以上の倍音が出るのは、「チェンバロ」と「チター」のみで、他の楽器は、擦れた音とか、息漏れとか、楽器の倍音とは凡そかけ離れたランダムノイズが中心とのこと。

※「ハーモネーター」は超音波域として、熱雑音を使用しており、それを理由に「ハーモネーター」を否定される方がいますが、全くの的外れと言う事になります。


B 人間の耳は、構造的には 100kHz 以上の超音波域も感じる構造になっており、それが脳幹まで伝わり20KHz 以上の超音波域を感じてα波が発生するとのこと。

耳だけではなく、体全体で超音波域を感じているという説もあります。

※音として聞こえないのは、単に聴覚ネットワークが衰えた為で、脳はちゃんと感じているとの事。


C 最近の研究では、超音波域を聞くと、脳の老化も防げる とのこと。

※超音波域の倍音を含むチェンバロ
勿論生演奏のは、ピアノに比べ脳の活性化に効果が有るとの事

端的に言うと、

何らかの高音域拡張(補間)装置が無い場合は、
CD を聞いてもα波は出ない
CDを聴いても、レコードを聴いたときの様な感動は得られない

と言う事になります。

最近、ハイレゾが流行りだしたのは、これが原因です。


尚、経験上この手の装置を使う場合、充分なジッター対策を怠ると、単なる歪感増強装置になってしまいかねませんので注意が必要です。


※高音域拡張(補間)装置の例

フィデリックス ハーモネーター SH 20K (オークションで 2 万円以下で入手可)

ビクター K2 プロセッシング

パイオニア レガートリンクコンバージョン

テクニクス デジタルマスタープロセシング

新潟精密
フルエンシ DAC チップ( FN1241 FN1242A
ESOTERIC の X 30 や LUXMAN の D 80 で使用
PC オーディオ用再生ソ フト Frieve Audio


わたくし が在籍した会社の開発部門の人間に(食品の開発担当でオーディオの知識を持つ者はいません)に Frieve Audio を使用して、超音波域を付加した場合と、しない場合で聴き比べを行いましたが、 1 0人 が 10 人とも、超音波域を付加した方が、実際に音楽を聞いているような感じで良いとの答えでした。

※因みに、スピーカーはパソコンのUSB端子に直接接続するタイプのおもちゃの様なUSBスピーカーを使用しています
酒の席で、これもオーディオに縁のない連中に聴かせたところ、殆ど皆が超音波域を付加した方が生っぽくて良いとの答えでした。

*オーディオファンは、左脳で音楽を聴くきら いがあるとの事ですので、意外と違いが判らないという方が多かったりする恐れはあります。

アナログで聴いていたころは、アイデンのユニットとフォステックスのツィーターで充分満足していましたが、デジタルを音源にすると、音の濁りが気になり、何とかならないかと血迷い本来関係が無い筈のスピーカーの低音・中音・高音用の全
てのユニ ット を交換する事になり大変な出費となってしまいました。

アンプの部品も、金属皮膜かカーボン抵抗で間に合っていたものを高価な巻線抵抗に交換するなど、デジタルは全くの銭食い虫です。

今考えると、音の入口(DAC 周り) を改良すれば済んだ事ですが、当時は DAC の改良がどこまで出来るのか未知数で、ついついアンプ・スピーカーの方まで手を染めてしまった次第です。

アナログの時代は、安い装置でもそれなりの音が出てくれましたが。デジタルはジッター対策や高音域の補間対策を怠るとまともな音が出ないという、全くマニア泣かせの問題児で、メーカーもデジタルを世に送り込んだ以上、責任を持ってまともな音の出る機器を開発しろと叫びたい気持ちでいっぱいです。


「PC オーディオ」との出会い


秋葉原の「アポロ電子」と言う真空管販売店を訪れた際、店主が年配のお客さんと談笑しながら、こちらを向いて、

「デジタルは CDプレーヤーで聴くより、 iPad で聴いた方が音が良いよ」

と話し掛けてきました。


iPad や iPhone に全く縁のない わたくしには、何の事か意味も判らずポカンとして相槌を打つだけでしたが。

その後、PC オーディオなるものがボチボチと世の中に姿を見せるようになり 試
してみるかと USB の信号の一本を DAC のデジタル入力に繋いだのですが、当
然音は出ず見事に撃沈 。

調べてみると、 USB DAC なるもの が必要とのことで、キットを購入し、自作の DAC に組み込んで試聴。 CDプレーヤー独特の賑やかさが抑えられ、落ち着いた音が出て、ひょっとしたらと期待を抱かせました。

試聴に使用したパソコンは、物置に仕舞い込んだ 2000 年に購入した低スペック品。高スペックのPCを使用すれば、更に音が良くなるかと Core 2 Duo モデルをオークシ ョンで入手 。ところが、音がこもって 前に出てこない。またまた、オカルトめいた話になりますが、ネットで見るとどうもスペックの低い PC の方が音が良いという書き込みがボチボチと。


低スペックのノートパソコンは、オークションで 2,000 円程度で入手できるため、試験用に何台入手した事か。 やはり低スペックのパソコンの方が、音に躍動感が有るようです。

ネットを見ると、再生ソ フトでも音が変わると何種もの再生ソフト が紹介されており、何せ無料で再生ソフトが入手できる ので、色々 と試 しました。

OS は Windows より Mac の方が音が良い とか 、Linux は更に音が良いとか。

出張中に Linux の案内書を購入 もちろん自費で
恐る恐るネットのブログを参考にしながらインストール。それがなんと、インストールに成功しただけでなく、意外にも音出しにも成功。ほんと、良いおもちゃです。

Linux は Windows に比べ OS 自体が軽いせいか、音も快調。
何せ Linux の OS は無料で入手できますから、色々な OSを試す事が出来てそれはそれは楽しい事。

Linux には、マニアの間では一番音が良いとされる Voyage Mpd なる音楽再生に特化した超軽量の O S(他のパソコンでリモートコントロールして音を出すタイプ)などもあり、まるでカートリッジ を交換するような楽しみが有ります。

わたくしが試験した中では、 Puppy linux と言う超軽量タイプの OS (メモリに OS 自体をコピーして使用するので動作がきわめて速い)の音が一番良いかなという印象です。

Puppy linux を音楽用に特化した MpdPup なる OS の様に、 Voyage Mpd を遥かに超えたOS もあり、暇つぶしにはもってこいです。

USB DAC 本体も大分改良が進んで音の方も改善されて、 CDプレーヤーと比較しても甲乙つけがたく、音が落ち着いている分 PC オーディオの方が聴きやすいかなと言った印象です。

勿論、気分や ソース によって、 CD の方が好ましいと感じる時もあります。
この辺は、 カート リッジの交換と同じような感覚です。

PC で音楽再生をと言うと眉をひそめる向きもありますが、考えてみると、 CD プレーヤーは CD のデーターをその場で必死にエラーを補正しながら読み取りますが、PC は既に取り込んだ音楽ファイルのデジタルデーターを DAC に流し込むだけですから、無駄な労力を使わない分、余裕で再生が出来るのかもしれません。何せ CD 作成時はパソコンで音源を 編集するとの 事ですので、 PC オーディオは元来 CD プレーヤーと兄弟のような関係にあるのかもしれません。
http://www.aafc.jp/Essay/2016/Turedure/20160907Turedure-02.pdf

67. 中川隆[-9889] koaQ7Jey 2019年6月01日 10:57:02 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2466] 報告


粋音舎 ドイツ古典フルレンジシステム

良質なヴィンテージこそ最先端


粋音舎 TDA1541A 搭載 DAコンバーター SAA-DAC2
http://www.soundstage.jp/DAC.html


デジタルにも、再訪すべき時代があり、ヴィンテージと呼ぶに相応しい名品があります。

TDA1541は、当時のPhilips社が、デジタル・アナログ変換の基本に最も忠実に設計したチップです。

対応フォーマットは、16bit 44.1kHzのみのノーマルCD専用仕様。

このシンプルさが、余計な信号処理に起因するノイズや信号劣化からの解放を可能にします。


後代のチップは、多機能化とコスト削減のために高集積化を推し進め、どんどん音が悪くなって行きます。

一方、TDA1541には、メーカーが手慣れる前の贅沢な設計と誠実な製造努力が注ぎ込まれています。


超低ジッタークロックの搭載を始めとして、超低ESR電解コンデンサー、超低ノイズ抵抗等々、21世紀水準のハイグレードパーツで周囲を固めることにより、TDA1541Aの潜在力を最大限に引き出したのが本機です。

このDACを通るとき、お手持ちの全てのCDソフトが新たな輝きを得て生まれ変わります。

限られた音源のために高解像フォーマットへ移行するよりも、遥かに手軽で大きな感動を、お約束いたします。


本DAC製品は、アナログ部を全面リファインした新規モデル、SAA-DAC2となりました。


標準仕様

型式:SAA-DAC2

デジタル入力:RCA同軸

アナログ出力: RCAアンバランス

対応フォーマット:16bit, 44.1KHz

寸法:220×320×83mm(幅×奥行×高さ)

標準価格 \140,000円(税込)
http://www.soundstage.jp/DAC.html

68. 中川隆[-9888] koaQ7Jey 2019年6月01日 11:05:11 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2467] 報告

DACを考える 2015.11.30
http://ybn-okayama.jugem.jp/?eid=63


暫く前までは、ん倍オーバーサンプリングの何ビットとかを競い合うような宣伝文句ばかりでしたが、最近はオーバーサンプリングに関しての記述はあまり見なくなってきました、今では192K24ビットが当たり前で32ビットもチラホラ、オーバーサンプリングの表記の影の薄い事・・・・

外付けICは無くなって、DAC自体に標準で8倍が搭載されているので、DACメーカー名が前面に出て、一体何を基準にするのか?ICメーカーで判断しろという事なんでしょうか?もっとも回路はそのICメーカーの推奨回路をそのままなので、ある意味ではメーカー名で判断する事も確かかもしれません。

雑誌の記事を見るとオーバーサンプリングをさせないNOS-DAC(ノンオーバーサンプリングダック)の記事もチラホラ・・・
出始めの頃は、CDの音は耳に良くないとまで言われていましたが、それもこれもフィルターの問題からでした。

企業としては44.1kHzダイレクトのDACだとフィルター特性を確保しようとすれば、10KHzからダラ落ちになるし、甘くすれば最悪はトゥーイーターの破損も有り得るので、やはりフィルターは急峻とせざるを得なくなり、結果的につまらない音になる事なってしまいます。

そこで現れたのがオーバーサンプリング技法で(NECは第一世代の803から2倍を搭載し、他社の度肝を冷やした)オーバーサンプリングICを入れることで、帯域の確保は楽になって、フィルターもラフな物で十分となり、企業はその成果だけを前面に押し出したが、演算まるめ誤差から来る空気感的ものが無くなって、レコードの方が良く聞こえてしまったりして、いつの間にか、オーバーサンプリングが音質劣化の音楽知らずの根源のように思われていたようです。(録音現場も同じで、アップサンプラーを使えば何でも可能とばかりに、音楽知らずの編集者が増えた事も起因しています。技に溺れたということです)

(注意:今とは精度も速度もぜんぜん違うので、現行品との比較は出来ないです、過去の話です。)

オーバーサンプリングも精々2倍まででしょうか?自分はそう考えますが、NOSはチョッと怖いです。

DACの製作の打診が有って、ICを何にしようかと資料を眺めつつ、自作で出来る範疇でしかもDSDダイレクト(SACD)も繋げるようにとなると、種類も限定されてきます。

DACのモードをソフトで制御するタイプではどうしても通信制御にマイコンが必要になってしまい、自作としてはハード制御が可能なICを選択せざるを得ない、と考えています。

話は変わりますが、DSDとPCMの言葉が当たり前のように記述されていますが、DSDはPDMと書くべきでは?と自分なりに考えつつも、DSDが一人歩きしているのでそれも時代の流れかなぁ、と考えてますが、何と無く合点がいきません。

さて、自作が可能なハード制御のDACとなると、WofsonのWM8741か、BBのPCM1794に落ち着きました。

ソフト制御が出来るならば、ESSのES9018Sが、高評価を貰っています。値段の問題とその入手手段(資料自体の詳細は公表されてなく、代理店に書類提出が必要)に難点がありましたので、もし、顧客がES9018Sを指定するならば、既製品の基板を買って箱に収めるという事になります、が、それでは自分として面白く有りません。

SACDプレーヤーではデジタルデータは出ていません、稀に出て行く機種も有りますが、大半はPCM変換されているので正しいDSD(PDM)の復調を外部DACでは出来ない事になります。

では、どうするか、SACDプレーヤー自体から、DSD(PDM)信号を外部に取り出すための端子をつける必要が有ります。

PDM信号はL/Rの2線とビットクロックの3本が有れば復調出来ます。その際、CDのデータも取り出す事を考えれば、更に1本のクロックライン、とDSD/PCMのモード切替線があれば、DSD/PCM共に外部に出せます。
端子はHDMI端子とすれば、その規格からデータ、クロックを差動伝送は出来そうです。

個人的に好きなDACはフィリップスのTDA1541A、このDACの音が一番好きですが、残念ながらDSD(PDM)の復調は出来ませんので、依頼にはそぐわない事になります。

故長岡さんが、NECに作らせたCD−10の音は今でも忘れられない音です。

Wolfsonは買収されて、今はシーラスロジックからの供給ですが、シーラスロジックからは、いつの間にか見れなくなりましたが、閲覧は他でも出来るのでダウンロードしました。

WM8741の面白い所は、そのフィルター特性が切り替えできる事(3種)変わったところでは、出力が電流ではなく電圧で出ている事でした。BBのPCM1794は様々なページで製作記事も出ているし、作るなら一番楽では無いかと思えます。

来年の話になるでしょうが、WM8741を使ったDACの製作紹介が出来る事になるでしょう。もっとも、正式な依頼があればの話ですがね。いきなり本番仕様(L/R独立モノラル仕様)で材料を揃えるとそれなりのコストが掛かるので、お試し的な製作で実験はやってみます。(意外とこれが本番になったりして・・・)
http://ybn-okayama.jugem.jp/?eid=63

69. 中川隆[-9887] koaQ7Jey 2019年6月01日 11:22:05 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2468] 報告

シロクマ TDC-2000 2017年12月23日
https://blog.goo.ne.jp/gikyusan/e/0af83bab6036eb8c93fa9c1f683f196d


戯休「今日はシロクマのUSB-DAC内蔵アンプ『TDC-2000』のお話をしましょう。」


TDC-2000 USB NOS-DAC デジタルアンプ 爽やかで自然な音のスピーカー タイムドメイン
https://www.shirokuma.co.jp/timedomain/product/TDC-2000N/



侍「シロクマの商品は何度か取り上げましたよね。 タイムドメイン関係のを扱ってて。」

戯休「そうそう。 タイムドメイン理論系の中で、筒系で小型の物を売ってくれてるから、有難い。」

旗本「本家は小型になると卵系だからな・・・。」

戯休「卵系は卵系で良さがあるけど、筒系は筒系の良さがあるわけで。 それについては俺如きが語るまでもないでしょう。」

侍「でも、今回はスピーカーではなくアンプなんですね。」

戯休「元々アクティブだけでなくパッシブタイプも売ってたから、アンプは取り扱ってはいたよ。 ただ、今回はUSB-DAC内蔵ということで、本家にもない仕様の商品になるね。」

旗本「ふむ・・・。 それも時代の流れということになるか・・・。」

戯休「開発についてはどういう流れかは判らんけど、まぁ本家の正規品みたいに思っていいと思うし、その意味では出来も期待していいんじゃなかろうか。」

侍「成程・・。 そうなると、シロクマのこれを買って、スピーカーはタイムドメイン本家の物、という事も可能になるわけですね。」

戯休「そだね。 Yoshii9もMk2になってから単品販売始めてるし、場合によってはそれも可能だね。」

旗本「値段差はあるのか? 多少であればそれを狙うのも悪くは無さそうだが。」

戯休「これが税抜78000円。 Yoshii9Mk2スピーカー単品が税抜250000円。 アンプとセットで税抜300000円。 税抜価格換算だと、差額28000円かな。」

侍「うーん・・・それだったら全然こっちの組合せでも悪くないような・・?」

戯休「気になるとするなら、Yoshii9Mk2のアンプ単品が税抜90000円することかなぁ・・。 セット割引なのか単品購入を割に合わなくしてるのかは判らないけど。」

旗本「可能性として、アンプ部分だけの比較であれば、純正に劣る可能性があるということか?」

戯休「こっちのほうがパワーは上回ってるんだけどね・・・。 個人的にはセット割引なんだと思うけど。」

侍「Yoshii9Mk2にも最初からこのアンプを組み合わせることが出来れば良いんですけどね。」

戯休「そういう流れはどこかで期待したいもんだね・・・。 で、ここからちょいと蛇足な話になるけど・・・このアンプ、USB NOS-DACという言葉が使われてもいるですよ。」

旗本「ぬ・・? USB-DAC位なら儂も判らんでもなくなったが、また横文字が加わっておるのか?」

戯休「NOSはノンオーバーサンプリングの略で、要は最近のDACみたいにオーバーサンプリング処理を行わないという意らしい。」

侍「あ、そういえばどこぞの高級プレーヤーにもありましたよね。 CD再生時にはハイレゾ非対応のCD専用チップで再生するとか。」

戯休「うん。 個人的にはそういうのは大好きなんだよね。 だから今回もそういう採用をされたのは実に歓迎すべき事なんだよ。」

旗本「CD相当の音源しか再生できぬという弱点はあるが・・・仕方がなかろうな。」

戯休「そうすることで余韻が生まれるとか空気感が正確に再現されたりするんだそうだけど・・・逆にもうどうしたらいいのか判らなくもなるよねぇ・・・。」

侍「余韻とか空気感って、オーバーサンプリングも含めたハイレゾ音源の常套句ですしね。 した方が良いのかしない方が良いのか、迷う部分はあります。」

戯休「CD音源に限った話として、それを最近のDACチップで手を加えるから拙いのであって、最初からハイレゾで録音されてて、それをそのまま再生する分には問題ない・・・と思えば良いんだろうか?」

旗本「うむ・・・。 どちらの言い分も満たすには、その解釈が真っ当だとは思うが・・。」

戯休「そうなると、各社の高級CDプレーヤーも、SACDやUSB-DACを考えなければ少し前のDACチップを使ったほうが良いってことになるのかなぁ・・・?」

侍「少し前のプレーヤーを愛好する方々は多いですし、それも否定は出来ませんね。」

戯休「・・・粋音舎さんのこういったDAC

TDA1541A搭載DAコンバーター SAA-DAC2
http://www.soundstage.jp/DAC.html


とか前から気になってtけど、こうなってくると更に存在感増すなぁ・・・。」


旗本「読み取るメカについては最近の機種のほうが正確故、それらと組み合わせる事で良い結果も出るやもしれぬな。」

戯休「CDそのものがハイレゾに劣っているというより、ハイレゾの土俵でCDを戦わせるから不利な条件で負ける・・・そんな話になるなら・・・・それはそれで面白いよね。」
https://blog.goo.ne.jp/gikyusan/e/0af83bab6036eb8c93fa9c1f683f196d

70. 中川隆[-9835] koaQ7Jey 2019年6月06日 04:26:13 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2601] 報告
オーディオ懐古録掲示板 - したらば掲示板
高忠実度再生とグッドリプロダクション
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1483327089/


1: ジークフリート :2017/01/02(月) 12:18:09 HOST: p307158-ipngn200108okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp

現代の再生装置をもってしてもCDやLPに記録された情報をありのままに再生するのは到底無理な話しで、それ以前の問題として使い手(聴き手)がさほどの耳もウデモ持ち合わせていないというのが現実。
一方で、再生装置の至らない部分を補うため?かつてはメーカーにおいて意図的に音づくりがされていた・・・いわゆるグッドリプロダクション・・・現代においても高忠実度再生がウリのメーカーでさえ、実は聴かせるための音づくが多かれ少なかれ行なわれているのも現実。

個人的には、基本的に高忠実度再生を狙いながらも、楽しく聴くためのグッドリプロダクションの部分も上手く織り交ぜたいナと考えておりまして、その手法などについて書ければナ?というスレッドでございます。



2: ジークフリート :2017/01/02(月) 12:40:20 HOST: p307158-ipngn200108okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp

ジョーダンワッツ社のステレオラの調整がある程度進んで、しかし、フツウには鳴るんですがそれ以上の魅力が感じられない・・・そんな壁に突き当たりまして・・・ステレオラですから、まぁそもそも高忠実度再生なんて目指すことを想定したブツじゃありませんので、どーやって面白くしようかナ?暑化粧でもいいヤ!と、そんなことばかり考えおりますが・・・

第一段として・・・初代光悦(メノウ)を聴いた時の異様な生命感・・・少しはあんな雰囲気が出ないかな?と試した、銀・金・プラチナ合金の単線。
現在、DAC〜プリアンプ間のインターコネクトとして使用しておりますが、当たらずとも遠からずといった雰囲気。
使い所によってはチャラい音?になる場合もありますけど、ここはまぁ当分このままで。

3: 薬漬け :2017/01/02(月) 13:44:20 HOST: sp49-98-132-202.msd.spmode.ne.jp

大先輩、あけましておめでとうございます。
新スレ立ち上げ、併せてお祝い申し上げます。

拙宅も、オートグラフとウエストミンスターでは、グッドリプロダクションと高忠実度再生の
バランスが微妙に違いますが、何れも最新のシステムを考えればかなりグッドリプロダクションに
振れたシステムだと思います。

腕もさりながら、どんな「相棒」を組み合わせるかによって、その性格なりバランスはかなり変化
しますから、その辺の見極めも難しいところですね。

4: ジークフリート :2017/01/02(月) 16:19:17 HOST: p307158-ipngn200108okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉3
先輩。早速ありがとうございます。
長年オーディオやってる方には、当たり前の話題で、きっと、何を今更?と思われることでしょうね。お恥ずかしい限りです。
ただ、お仕着せのグッドリプロダクションじゃなく、使い手側でも意図した方向にそれがある程度操作出来ればナと、思っているんですがね。

どんな相棒を組み合わせるかも、意図した方向で心地良い(あるいは痛快な)再生が可能であれば、それもウデ(センス?)の見せどころじゃないですかね。(私のような甲斐性無しにゃ無理ですけど)

5: ディラン :2017/01/02(月) 16:52:48 HOST: FL1-118-111-161-251.kyt.mesh.ad.jp ジークフリート様、皆様良い正月をお迎えの事と御慶び申し上げます。
今年もよろしくお願い致します。
高忠実度再生とグッドリプロダクションの狭間でシステムを如何に自分好みにするか。
可能なら息吹、感情、思想まで想いが伝わってくる様にしたいと思って居ります。
腕も無ければ金もない中でそりゃー無理かと思ってしまえば其れまでの事。
とは言え現状に可成り満足してしまって居ります。
今年も良き機器良きレコードとの出会いが有ればとの夢だけは持って居ます。

6: ジークフリート :2017/01/02(月) 19:14:50 HOST: p307158-ipngn200108okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉5
ディランさん。本年もよろしくお願いします。

本来なら演奏者側で音触にも並々ならぬこだわりを持って演奏されていて、とにかく率直に再生さえすれば、イイ音が聴けはず・・・しかし、実際には、録音〜再生の過程で何か大事なものを忘れて来たんじゃないの?てな物足りなさを感じがちなのが現実。
ナマより生々しく!を目標に、今年も幾らか進歩できたらナ?と、考えております。

7: ディラン :2017/01/10(火) 10:47:36 HOST: nptky301.jp-t.ne.jp お恥ずかしい話ですが2台のタ−ンテーブルを頑丈なリビングテーブルに並べておりました。
ガラ−ドの下には集積材ボードを、クリアはガラス上板に直接置いていたのですが逆にしました処、双方好転。クリアでマルティノンのサンサ−ンス3番を聴いた処無駄な音が無くなったと言うか実に明確な音場が広がりオルガンの低域が響き渡りました。
ガラ−ドでシゲッティのバッハを聴いた処今まで弦の厳しさが勝っていたのが少し和らぎバイオリンの音になりました。
下周りは大切と再認識。
もう少し恥ずかしい話です、クリアの電源が115Vに刺さっている、最初に回転数が合わなかったのは之でした又100Vに繋ぎ直して回転数を合わせました。

8: ジークフリート :2017/01/10(火) 22:45:56 HOST: p307158-ipngn200108okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉お恥ずかしい話し
当方なんか未だに某社のGTラックを使っとりますが、このパーチクルボードてのはある周波数で派手に共振しますから、ADプレーヤーの台としてはよろしくないんですねぇ。
オマケに、プレーヤー(イメディアrpm1)側もサスペンション無しのリジッドタイプですから、例えばプリアンプのアッテネータのクリック音などでもモロに音に反映されてしまいます。(もちろんある程度の対策はしておりますけど)

我がシステムにも今時の静かな?ラックを奢ってやりたいもんですが、今更?てな思いも。

9: ディラン :2017/01/10(火) 23:19:15 HOST: FL1-118-111-161-251.kyt.mesh.ad.jp プレーヤーの設置台ってのは結構SNに関係しますね〜。
今時のプレーヤーには最初から付属しているのが多いです。
ガラードの限界も見えて来ましたので交換したいなんてまたぞろ欲望が。クズマ〜。
それにしてもZYX遅い。

10: ディラン :2017/01/11(水) 22:04:44 HOST: FL1-118-111-161-251.kyt.mesh.ad.jp プレーヤーの設置台が良い状態に為りますと更に上をと思いスピーカーの間隔を
少し広げ其れに合わせて振りをもう少し内にしました。
うーんと何か違和感が。WATTのスパイクを長いのに変えて見ましたら思う壺に嵌まりました。
ウイルソンの秘めた可能性は判りませんね、もうこれで充分かな等と思うと同時にまだまだ何か有りそうな気もします。

11: ジークフリート :2017/01/14(土) 09:00:15 HOST: p352063-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉10 スピーカーの秘めた可能性

秘めているようでもあり、秘めてなさそうでもあり・・・・いずれにしてもスピーカー自らが秘めようとしているワケではなく、スピーカー以外のものがそれを抑制しているワケで・・・
先ずは音源辺りで失ったものは取り返しようがありませんね。

(ま、しかし、プレーヤーに限らず、失うところはスピーカーに至るまでの全てであるのがツラいところですねぇ。もちろん、スピーカーから脳味噌に至る間でも・・)

12: ジークフリート :2017/01/21(土) 01:29:40 HOST: p352063-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 近頃、イイ仕事をするというメンテナンス業者(実はミメイシス2aを作った人)を知ったので、クオード33と303でも整備に出してみるかナ?とか検討中。
で、この際、米国仕様(120v)の303をフツウの仕様に変えたらどうか?とか・・・純正の電源トランスを持っているかどうかわかりませんけど・・・何れにしても、後悔先に立たず!とか。

13: ディラン :2017/01/21(土) 11:12:30 HOST: nptky306.jp-t.ne.jp ジ−クフリートラさん、お早うございます。余程クォードがお気に入りなのですね、私にはステレオラからの美音は想像出来ませんが。

時にイメディアは本当に良さそうですね。私もクリアを入れてご機嫌なのですが新しいタ−ンテーブルを聴くとガラ−ドの限界が益々見えて来ましてメンテナンスを止めました。タンテはクリア一台で行こう、クリアのダブルア−ム化に踏み切りました。クリアはシングルア−ムなので外付けのア−ムを購入しモノラルはこちらで行こうととりあえずDL−102を付けています。モノ盤ばかり聴いています。ステレオ盤は相変わらずDL−103ですが。
ウイルソンが様々な鳴り方をします。SPからの情報は十分ですが受ける耳と脳は疑問です。
次は問題のカ−トリッヂですね最新のモノ、ステレオ二個のカートを物色しとります。
オデオの道は長いとつくづく思います。

14: ジークフリート :2017/01/21(土) 20:11:06 HOST: p352063-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉13

ディランさん、こんばんは。
当方も次のカートリッジを何にするかずっと考えておりますが、テキトーなものがオツムに浮かびません。
以前私が愛用していた「幻のカートリッジ 雅」を手本に作成されたカートリッジが発売されて、好評のようですから、安価ではないですけど、いざとなればそれくらいしかないのかな?と思ってはいるんですが・・・

イメディア・・・もし、ご希望があれば、某店主が隠匿している上級機種のrpm2を紹介しますよ。アームは、トライプラナー2付きです。(ご希望があれば、という程度ですから気にしないで・・・ホントは私が狙っているブツですし)

それにしても、ディランさんがシステム6を導入された時点で、お似合いのプレーヤーやカートリッジの方向性が既に決まったようなもんじゃないかなと思いますよ。

15: ジークフリート :2017/01/21(土) 21:44:09 HOST: p352063-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉13 余程クオードがお気に入り?

他のクオードはどうか知りませんけど、33と303は、ステレオラで聞く限りまったく不足を感じないというか・・・
メインシステムのアンプと比べて、こんなにお金をかけずにこれだけの音が聴けていいのか?と、嬉しくもあり哀しくもあり(メインシステムにかけた金額を思うと・・)

見た感じはオモチャみたいなものですから、メカマニアの方にはお薦めしませんがね。

16: ディラン :2017/01/21(土) 22:22:19 HOST: FL1-118-111-161-251.kyt.mesh.ad.jp ジークフリートさん、今晩は。
>ディランさんがシステム6を導入された時点で、お似合いのプレーヤーやカートリッジの方向性が既に決まったようなもんじゃないかなと思いますよ。
マサカこんなシステムに為るとは思いもしませんでした。
不吉な予感は有りましたが欲しいと思うと我慢がね〜。
プレーヤーはクリアで充分満足です。もう、キリが、いや金が無いのです。

17: ジークフリート :2017/01/22(日) 08:41:10 HOST: p352063-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉16 不吉な予感

ディランさん、お早うございます。
装置の総入れ替えに伴う代償はハンパなものではなかったと思います。
しかし、我々が過去に使ってきた装置がそれなりにはイイ音を楽しませてくれたものの、現在の装置から、音楽はかくあるべし!と思えるような表現が聴ければもう悔いはないですね。やはり替えてヨカッた!と思いませんか?

〉クリアで充分満足
ディランさんが導入されたプレーヤーがクリアオーディオのどの機種かは存じませんけど、高価なものよりも音がイイ安価な装置も確かに存在します。
当方も、現在はたった13万円の安価なCDトランスポート(スパークラーオーディオ s503とs303A)を愛用しておりまして、コレ、今まで使ったエソテリックや47研よりもイイ音なんですよ。人によっては値段からして安心感は得られないかもしれませんけど、値段じゃないんですよ。聴けばわかる。(当然ながら、分からない方も・・)

18: アラン・ドロン :2017/01/22(日) 16:50:12 HOST: softbank219168067040.bbtec.net
高価な物は、外見が立派でございます。(笑い)

私は、価格対性能、いわゆるコストパフォーマンスを重視しますが。
比較的安価でも、充分オーディオは楽しめるでしょうね。

19: ジークフリート :2017/01/24(火) 00:19:14 HOST: p352063-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉12
メンテナンス業者と連絡が取れまして、今週末からクオード33と303を整備に出すことに。
で、いつ戻ってくるか知りませんが、その間クローンオーディオのちっちゃなプリメインアンプが代役を務める手はず。
最新アンプに昔のスピーカーをチャキチャキ鳴らされても困りますが、クオードより良くてもまた困りもの。下手に聴かない方がいいかも?と、ちょっと心配。

20: ディラン :2017/01/24(火) 21:06:29 HOST: FL1-118-111-161-251.kyt.mesh.ad.jp >19
ジークフリートさん、今晩は。
クオード33、303ってのは実にチャーミングな姿デスネ、上手くメンテ出来れば良いですね。
小生は405Uを使ったことが有りましたが実に駆動力、躍動感に溢れたアンプでした。

クリアの機種はパフォーマンスのカート無しバージョンで据え置き型アームはリッジドフロート9インチ(アンダーハングなんです)です。
パフォーマンスが磁気フロート、アームが磁性オイルフロートであります。

仰せの様にシステム総入れ替えして本当に良かったと思って居りますが詰め所が多いのでその分楽しい悩みが増えます。
アンプをONにするときはときめきます。今までもこの音がずっと続いて欲しいと何度も思いながらも
少しずつ変わって行くのがオデオの悲しい性、でもその分音楽が楽しく聴けますので好です。

21: ジークフリート :2017/01/26(木) 02:06:48 HOST: p352063-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉20

ディランさん、ありがとうございます。
クオード33と303は、信頼できるメンテナンス業者に整備を依頼しますので、あと20〜30年くらいは使えるかナ?と考えています。(3LZ辺りにも似合うと思いますよ〜)

クリアオーディオのプレーヤーは、パフォーマンスでしたか。スピーカーからプレーヤーまで精悍な装置で見事な統一感ですね。
プレーヤーに付属のトーンアームも感度が高そうですから、適したカートリッジの使用で更に良くなると思いますよ。(高感度アームにDL103はちょっと重いような気がしますが、如何ですか?当方のプレーヤーは、カートリッジのケースを取り外して軽量化しましたら晴れ晴れした音に。)

22: ディラン :2017/01/26(木) 09:42:49 HOST: nptky102.jp-t.ne.jp

>>21
ジ−クフリートさん、お早うございます。ア−ム、サティスファイで103を聴いていますと103がランクアップした様なと言うか真価を発揮します。本当に良いカ−トリッヂだと思いますが高域の伸びは不足感が有ります。
もう少し言うと色気も足りませんがそれが103なのだと言う事でしょうか。
ア−ムとの不整合は全く無いと思います。
サエクとは大違いです。

23: ジークフリート :2017/01/26(木) 23:44:57 HOST: p352063-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉22
ディランさん。信頼できるカートリッジがあって、いざとなれば同じものもまだ入手できる・・・良い出逢いがあって良かったですね。

当方のライラ クラビスは、もう供給がありませんからどうにもなりません。
果たして、いつまで使い物になるか?この一本だけが頼りです。

24: ジークフリート :2017/01/29(日) 08:27:45 HOST: p352063-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 昨夜はベン・ウェブスターの「キング オブ ザ テナー」を聴きながら眠ってしまいました。

メインシステムのDACを替えて以来、落とし所を探しておりまして、ちゃんと評価するには耳慣らしも必要ですから、今はひたすら聴くしかない段階。
都合のいいことに?サブシステムのアンプを外している現在、メインの方に集中出来そう。

・・とは言うものの、本日クオードの代役として入る「プアマンズ スペクトラル」。一見、ステレオラには似つかわしくなさげですが、実はステレオラの方がヴィンテージものらしからぬ現代的鳴り方をしますので、案外イケそな予感も。

25: ディラン :2017/01/29(日) 10:32:51 HOST: FL1-118-111-161-251.kyt.mesh.ad.jp DL−103の音がアーム、針圧に依って可成り変わるので色々試して居ったのですが
昨日、フェーズメーションPP−500のカタログが送られてきてZYXも良いが此方もとのお誘い在り。
其れより面白いのは新しい据え置きアームのパイプに付いているレゾナンスリングの位置に依っても調整出来る事を実感。
更にこのアームはRCAコードなので此れも??アナログの調整ってのは本当に沢山あるので退屈はしませんが目的と手段が逆転?

26: ジークフリート :2017/01/29(日) 19:40:11 HOST: p352063-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 「プアマンズ スペクトラル」入りました。
SN比が良く、余韻はよく聞こえますが、陰影が出ないて感じ。
レッドカード!と言いたいところですが、クオードが戻るまで我慢。

27: ディラン :2017/01/29(日) 21:07:43 HOST: FL1-118-111-161-251.kyt.mesh.ad.jp ダイナコがプアマンズマッキンと聞いたことが有るんですが「プアマンズ スペクトラル」とは?。
クオードが良いんですね〜。
今日、何時もの所用で日本橋に行ったらZYXウルティメイト100が有るでは有りませんか!
価格も依頼中の店より安い。よっぽど買おうかと思いましたがR100−2と比してのインプレが殆ど無いのでもう少々様子見、日和見です。
一寸余裕が出て来ました。以前ならダボハゼだったのですがね。

28: ジークフリート :2017/01/31(火) 22:20:35 HOST: p352063-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉プアマンズマッキン?

恥ずかしながら、初耳です。
プアマンズダイナコとか、プアマンズボーズなんてのもあれば面白いかもしれませんねぇ。

29: ディラン :2017/02/01(水) 00:01:25 HOST: FL1-118-111-161-251.kyt.mesh.ad.jp ジークフリートさん、今晩は。
一時期ダイナコのステレオ70をと思った時が在りまして色々調べて居りましたら
その様な記載を知りましてへ〜、マッキンが買えない人のアンプかと思った次第でs。

今日も今日とてDL−102を更にと据え置きアームの台座を新たに拵えましてアーム、カートの水平、アジマス、針圧など
色々試して見ましたが当分MONOは102で行く事に致します。セッティングでここまで変わるとは思いも由りませんでした。
DL−102は素晴らしいカートリッジです。
そして、モノラル盤の魔力に取り付かれて居ります。今まで聴けなかったモノ盤がお宝盤になってしまいます、そうでないのも勿論有りますが。
レコード店に行く目的が出来ました。

30: 玉の井(処方箋漬) :2017/02/01(水) 10:17:18 HOST: ai126151055212.55.access-internet.ne.jp
>>モノラル盤の魔力に取り付かれて居ります

難聴時はモノラルの方が定位いいです、はい。



31: ジークフリート :2017/02/01(水) 23:54:36 HOST: p352063-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉29 ダイナコステレオ70をと

ディランさん。当方もC36ヴァイカウント用にと、ダイナコマーク3にツバを付けていたんですがね〜。
アレが揃っていれば、先般から構想を練っているモノラル盤用システムにピッタシだったのになぁ〜。

しかし、最近、狙っていたコラーロのターンテーブルよりも、全く傾向違いのプレーヤーが気になって気になって、同時発売のフォノイコやMMカートリッジとセットで?とか、既に別の構想がオツムの中を駆け巡る!(ま、考えるだけならタダですから)

32: RW-2 :2017/02/05(日) 01:54:34 HOST: 94.233.156.59.ap.yournet.ne.jp >ダイナコがプアマンズマッキン

双方とも出力管にKT88を使ってたからでしょか。1973年頃の販売価格は
ダイナコはモノ×2で112000円。マッキンのMC275は349000円。
マッキンの出力管はたいがい6L6/6L6GCや6550/KT88と大出力管。
業務用からオーディオファンにも降臨。ダイナコはKT88も使いましたけど
6BQ5や6CA7が主力。ステレオ35なんかシンプルですが中々イイ音がします。

33: ジークフリート :2017/02/06(月) 09:30:47 HOST: p352063-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 音の濃厚さ、明るさ、陰影の深さ・・・近頃、この辺りがメインシステムでは少し陽性方向に傾き加減。
幾らか陰性方向に戻したいところですが、幸か不幸か現在LPとCDでコレがちょうど揃っていて、下手に触るとチグハグになりそう。(LPとCDが同様の雰囲気で鳴ってくれないと困りますので)

何か変えるとなると当然ながらプリアンプ以降ということになるハズですが、今さら替えたくないところばかりでして・・・陽性のまま我慢するか、ちょっくら小細工で誤魔化すか、思案中。

34: ジークフリート :2017/02/06(月) 18:10:03 HOST: p352063-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉33
陽性の時は引き算、陰性の時は足し算の調整を・・てな法則があるワケじゃござんせんが、まぁフツウそうなんじゃない?と考えておりまして、本日はヒマにまかせて、ちょっくら引き算の調整を施しました。
結果は当たらずとも遠からず?

バッハのヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ(ムジカアンティクアケルンのCD)とジョンスコのスティル ウオーム(LP)などが、音を意識させず聴けておりますから、まずまず・・といったところか。
しばらくは、引き算した時のチェックポイント?をちょっと気にしながら色々聴いて、どんな塩梅か確認しなきゃなりません。

35: ジークフリート :2017/02/11(土) 10:34:52 HOST: p352063-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 安息の日々は長続きしないものなのか?近頃いろんな物が次々壊れる。
クルマ、自転車、ウォシュレット、レビュートーメン・・・(クオードは歪みが気になって業者に預けているし)

この度は、エアコン故障(お掃除機能がお陀仏)で、メインシステムのスピーカーを片方移動しなきゃならないハメに。
ポン置きではないので、果たして元の音に戻せるか、ヒジョ〜に不安。
お陰で?最近の悩み(アナログプレーヤーの増設とかサブシステムの簡素化など)がオツムから吹っ飛び、音楽を聴く気にもなれず。

36: ディラン :2017/02/11(土) 17:41:35 HOST: nptky206.jp-t.ne.jp ジ−クフリートさん、それは大変でしたね。私も先日財布を落としまして銀行やら警察やら区役所やら大変でした。システムは非常に良好に鳴っておりますが夏場用のニューフォース軍団にも電気をと思って電源を入れたら20時間くらいでリファレンスV2の片方がオダブツに為ってしまいました。輸入元を含め3件を当たりましたが修理不可でした。又夏場用のパワーアンプの算段をしなくては。P9は使えるのでそれに相性の良いのを。ともあれ、そろそろカートリッヂも入って来ますのでそちらが楽しみでも有り不安でも有りです。

37: 薬漬け :2017/02/11(土) 17:47:00 HOST: west43-p2.eaccess.hi-ho.ne.jp


>>35

大先輩、お察しいたします。
機械のトラブルって、重なるときは重なるものですからね。

スピーカーの場合、床を気にしない場合でしたら、養生テープで現在の配置をマーキングしておくと
多少は復元するときに役に立つと思いますよ。
後は写真で角の位置状態を記録しておくとか、分度器で角度を記録しておくとかが考えられるところ。
いずれにしても大変なことになりましたね。

38: ジークフリート :2017/02/11(土) 20:35:15 HOST: p352063-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉36
ディランさん、ありがとうございます。
ディランさんのリファレンスV2も残念でしたね。
今時、輸入商社ではメンテナンス要員の人材不足が深刻なようで、外注も少なからずあるみたいですよ。
治ったとしても、音さえ出ればいいてもんじゃありませんから、如何に元どおりのオリジナルな音に近付けるウデと部品の在庫を持ってるか?が、業者探しのポイントかな?と思っております。
当方のセカンドシステムのアンプも、現在の輸入商社ではなく、メンテナンス専門業者に任せています。

39: ジークフリート :2017/02/11(土) 21:32:11 HOST: p352063-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉37
先輩、ありがとうございます。
スピーカーの設置位置をミリ単位で調整している方は少なくないんじゃないかナと思いますし、さらには、ゲンコツで軽くトントンとやって音の調節を行う方もいらっしゃるようですが・・・壁面との位置関係ですかね?

当方はポン置きではないと言いながら、実は位置的にはテキトーな場所に一旦置いたら、もう後は動かさないんですよ。(カベとの位置関係よりも、スピーカーのぐらつきの少なさなどの方が気になりまして・・・ボロ家ならではの事情というか・・・)

ま、しかし、スコーカーと耳の距離くらいは、レーザー距離計を使って左右揃えてますけどね。
(スピーカーの傾きのため、足元で距離を揃えてもスピーカーユニットの位置では距離が合わない場合がありますからねぇ。一人でも測れますのでレーザー距離計様々!)

ところで、ミメイシス10preのリモコンを作ることにしました。今は、リモコンがないのでボリュームも左右のバランスも変えられないんですよ。(内部でプリアンプ部分を切り離しているので、調節機能は必要ありませんけど)

ムンドの純正リモコンなら高価なハズなので、学習リモコンで純正品から信号を写し取ります。
ミメイシス10内蔵のパッシブプリを今後使用する機会はおそらくないはず(デジタル入力しかないので)ですが、今ならまだ作れますので。(「期間限定」に弱い日本人ならではの虚しい行い?)

40: 薬漬け :2017/02/12(日) 14:00:01 HOST: west43-p2.eaccess.hi-ho.ne.jp

>>39

そういえば拙宅はリモコンとはほぼ縁のない生活をしています。(苦笑)
あるといえばルボックスB225用(珍しい個体と思います)とメリディアン208用のもの、そして
ジェフロウランド・Coherenceのものぐらいですが、どうもリモコンで動作させるよりも体が先に
動いてそこまで行って操作してしまう癖がついているようです。古い人間ですねー。

41: ジークフリート :2017/02/13(月) 12:55:04 HOST: KD182250246196.au-net.ne.jp 〉40
先輩、ジェフのプリもお持ちだったとは・・。
組み合わせを考えると・・・最近のスピーカーも要るんじゃないですか?B&Wかアバンギルドか何が似合うかは分かりませんがね。

42: 薬漬け :2017/02/13(月) 23:33:09 HOST: sp49-104-11-65.msf.spmode.ne.jp

>>41

難しいですね。
音に実在感が欲しい人間としては、最近のスピーカーは「綺麗なだけ」に感じるところもあり…。
候補はKiso当たりか?(陰の声:場所取らないだけだろ?! …まあ、言えてるかも(汗))

43: ディラン :2017/02/13(月) 23:40:30 HOST: nptky207.jp-t.ne.jp 新しいスピーカーは多分お試しかも知れませんね。密かに。

44: ディラン :2017/02/14(火) 11:03:23 HOST: nptky405.jp-t.ne.jp 薬浸けさん、私は新しいスピーカーは綺麗なだけに聞こえ、実在感が無いと蛇蝎の様に思っておりました。あの縦長の姿も嫌でした。
何故か新しいスピーカーにも実在感の持てる物も多々有るのだと知りました。大抵はツルリとしてますが鳴らし方で何とか為る場合もあるかとも思っております。
薬浸けさんには是非とも新しいスピーカーを検討頂きたいです。
タンノイでは聴け無い世界が。〔そんなもん、いらんわいと叱られそう〕

45: ジークフリート :2017/02/14(火) 12:48:01 HOST: KD182250246207.au-net.ne.jp 〉42〜44
「実在感」を構成する要素が何なのか理解しておくのも良いかもしれませんね。

もう少し理解しやすい?「濃厚さ」なんかも、その構成要素は何なのか?・・・ま、フツウの人には通じる話しじゃありませんがね。

46: 薬漬け :2017/02/14(火) 18:59:06 HOST: sp49-104-11-65.msf.spmode.ne.jp


>>44 ディランさん、こんばんは。

非常に難しいですねえ…。
ちなみに、決して最新SPの能力を低く見積もっているわけではありません。仰るとおり、
実在感のあるプレゼンテーションをなしうる機器もあると思っております。

問題は拙宅の内にあるというべきでしょうか。
既にSPは飽和状態にあり(汗)、新たなペアを設置するということは非常な困難を伴います。
上でサンプルで出したものは、そうした中では最小に近い容量であることから、まだ可能性は
あるかなと考えたものでした。

もう一つ考えられるのは、「重心をどちらに置くのか」ということになるでしょう。
既にオートグラフやウエストミンスターと格闘してきて、自分なりに格闘のベクトルは確立
しているだろうと思っています。
そうした中で新たな、メイン機に拮抗する存在であり、しかも音のベクトルが既存機器とは
いささか異なるというペアが入ったときに、私はどう接していけば良いのか?という疑問が
ちょっと頭をよぎります。
ただ置くだけでは、その最新鋭のペアには失礼でしょうし、さりとて己が軸足を最新鋭の
ペア組に今更移せるか?という疑問も生じます。

仲良く接していけば、という意見もありましょうが、そこまで器用ではないだろうと自分を
分析している中、メインとサブの関係にならない――恐らくできないSPの付き合い方は、
非常に難しいのかな、と思っています。

といいつつ、興味がない訳ではないところが、更に悩ましい(略)

47: 薬漬け :2017/02/14(火) 19:14:01 HOST: sp49-104-11-65.msf.spmode.ne.jp


>>45

大先輩、禅問答になりそうですね。(笑)

ファクターに分解すれば、個々のファクターをコントロールできるのか、それともスピーカーと
いう完結体の傾向を若干触れるに過ぎないのか。
今までは後者に拠っていたとはいえ、実際には「実在感」は個々のファクターの積み上げで調整
していたのでしょうね。意識的にせよ無意識にせよ。
私のすることですからたかが知れていますが。(汗)

そういえば今、マランツ1のリアルネスを調整するため、イコライザーカーブをいじりまくって
います。

48: ディラン :2017/02/14(火) 21:52:14 HOST: FL1-118-111-161-251.kyt.mesh.ad.jp >46
薬漬けさん、そうですね。
解かっていても今更ですよねぇ〜。
タンノイでしか聴けない世界の方が大切ですよね。タンノイを極限まで追求する為の
アンプ、プレーヤーですものね。

>45
ジークフリートさん、「実在感」を構成する要素が何なのか理解しておくのも良いかもしれませんね。
私の語彙では難しいです。誤解を招きそうで。
只、楽器の音、人の声、気配が本物に近い、音源の傍に居る様な錯覚を覚える。
実在感が無いと言うのは如何にも実体を持って居るようでも何か作り物であることが見える。
人口イクラと天然モノか?
人によって感じ方が違うと言ってしまえば身も蓋も有りませんが、そう鴨。

49: RW-2 :2017/02/15(水) 12:47:48 HOST: 94.233.156.59.ap.yournet.ne.jp >実在感を構成する要素が何なのか

「濃淡」「陰影」「力感」「瞬発」「収束」「音場」「定位」「調和」「融合」
「忠実性」・・・科学物理的には「周波数特性」「過渡特性」「位相」「歪」等々。
ざっと思いつくだけで数十項目はありますね〜。

1番大きいのはやはり「部屋空間の広さ」と「部屋の響き」じゃないでしょか。
さらにもっとも大きいのは聴く方の「感受性」。極論言っちゃいますと聴く方が
実在感の在る音だ〜!と思えばその音は良い音。人それぞれでしょね。聴く方が
良ければそれで宜しいところがオーディオの醍醐味。

だれかれから何したらこうしたらの問題ではないのでしょうね。1千万のシステムでも
満足できぬ御方もおれば、ラジカセからでも実在感を感じ取れる御方もいるでしょう。
その御方の今までのあらゆる経験が判断するんでしょね。楽器を演奏する方しない方
等もその経験のうちの要素の一つでしょうし、好みの音楽ジャンルの違いは影響大です。

個人的に実在感のある音と思っていても、時間とともに(年齢とともに)その実在感が
変わっていくこともありますね。簡単に言うと経験を増すとともに音の好みが変わった、
聴く音楽が変わっていったということも原因でしょか。上手く言い表せないのですが、
ジャズを極めたミュージシャンがエレキ化してフュージョンに変遷した音への対処とかね。

50: ジークフリート :2017/02/18(土) 20:43:29 HOST: p352063-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp メインシステムのスピーカーを元の位置に戻して音が馴染むのを待つ間、それ以前に気にしていたことがすっかり飛んでしまっておりましたが、本日「リュートのための古風な舞曲とアリア」全曲版を聴いて、やっと感覚が戻る・・・弦が乾き過ぎだナと。

で、若干の対策を。リュートのための〜は、イタリアものですんで、濡れ過ぎちゃダメでしょうから、あくまでも若干程度に。

ところで、某店主に薦めておいたアラン・パーキンス設計のアナログプレーヤーが近日中に某店へ入荷予定。
かねてから検討していたアイドラー式ターンテーブルも既に入荷。(実は、店主が付属のターンテーブルマットが欲しくて仕入れたもの)
今後アナログ系を如何に展開するか、選択のしどころかもしれません。



51: くろねき :2017/02/18(土) 22:01:04 HOST: fpoym3-vezC1pro09.ezweb.ne.jp 皆さんこんばんは。

>>50
> アラン・パーキンス設計のアナログプレーヤー

昨秋に発表の製品でしょうか?
しかし「おくさまは18歳」ネタでいじられてそうな名前の人だなぁ(笑)、
日本人かマンガオタクにしかわかんないでしょうけどね。

52: AD :2017/02/19(日) 09:10:50 HOST: 210.227.19.69 ↑ 日本人(たぶん)ですが、マンガオタクではありませんのでワカリマセン。

アラン・パーソンズ? スパイロジャイラ? 
Uh〜、アラン・パーソンズ・プロジェクト・ジャイラ (APPJ)

みなさん、お茶にしませんか? (^ ^)_T

53: ディラン :2017/02/22(水) 23:58:31 HOST: FL1-118-111-161-251.kyt.mesh.ad.jp 今日はハイドン/ヨッフムのロンドンセットやカラヤン/ベルリンのリンツなど聴いて
最後にグールドのバッハ・インヴェンション。
この数日低域の出方が一寸無節操なのが気になっていたのですが、スパイク受けを付けて見たらいい塩梅に中高との
バランスが取れました。以前試した時は異常に厳しくて外していたのですが如何したのでしょうか。
不思議なものです。

54: ジークフリート :2017/02/23(木) 00:16:01 HOST: p352063-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉53
ディランさん。「低域を制す者は、オーディオを制す!」とか言いますが、音というものは微妙で移ろいやすいものですねぇ。

55: ディラン :2017/02/23(木) 00:49:48 HOST: FL1-118-111-161-251.kyt.mesh.ad.jp ジークフリートさん、今晩は。
確かに移ろいやすいもので、最近は極力触らない様にしていたのですが
ベースやバスドラが実に心地良いと思っていても実は少しだけSPを後ろにしたりWATTの角度を変えたりしていたんです。
ピアノの芯や柔らかさや打撃の音なんかは参考になりますね。
シンバルやベースだけではバランスを知らずに崩してます。

56: ジークフリート :2017/02/24(金) 22:18:13 HOST: p352063-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉55 バランスを知らずに崩して

最近よく聴いているレコードは結構イイ感じで鳴るとしても、しばらく聴かなかったレコードを久しぶりにかけてみると、中には「こんなハズでは・・・」てな酷いものも。(こんなに良かったのか!てなものも、偶には?)

昔のレコードを聴くと当時のことが走馬灯のようにオツムに(昔の彼女と・・とか)・・・しかし、当時のオーディオ装置の設定はどうだったか?
例えば、几帳面にノートにメモっていたとしても、何処をどうしたら微妙に音触がどーたらこーたら・・・音はノートにメモれない!(ドルフィーの有名なあの一言とは段違いの、ダサい表現では御座いますが)

57: ディラン :2017/02/25(土) 13:34:46 HOST: FL1-118-111-161-251.kyt.mesh.ad.jp 先日、JAZZ喫茶のヴァイタボックスCN191でラストデイトを聴いた時偶然B面だったので
>ドルフィーの有名なあの一言、を聴けました。
ドルフィーのフルートってのは実に何とも言えず麗しいですね〜。
記憶の音と言えば私の場合はブルーベックカルテットのポールディスモンドのアルトの音です。
タイム アウトでなくカーネギーホールの方なんですが何回聴いたことだろう。
今、其の盤を聴くと当時の床の間まで蘇ります。そう床の間にパイオニアのスピーカーが置いて有って
大きな音を出すとガガ〜って共振しました。インシュレーターなんかは無かったのか父は平気でした。

58: ジークフリート :2017/02/26(日) 09:15:38 HOST: p352063-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉57 ですもんど

ディランさんの書き込みに触発されて、昨晩はポール・デズモンドの「グラッド トゥ ビ アンハッピー」をトランスポートへ。
しかし、ツライことに、またしても課題発見で若干の修正を。

最近、システム全体のエネルギー感が充実してきた(プリ〜パワー間のインターコネクトをヴィオラ純正の銀線に替えたことや、DACがミメイシス10に代わったことなどが原因)関係で、部屋の環境を、TADを使っていた頃の状態に徐々に戻している段階でして、この度もその一環の調整となりました。

〉タイム アウトでなく・・
タイム アウトと言えば・・・あのドッスーンというバスドラムの音・・・友人が自慢気にパラゴンを聞かせる時によくアレを聞かされるんですけども、「またまた大袈裟に!」と思いながらも、その快感に浸る・・・(昔はこういう音がイイ音だったんだナぁ〜て感じもあり、また、ナマのポールモチアンが3m先でバスドラムに体重をかけた時はあんな迫力だったナぁ〜とか、しかし我が部屋で3m先で毎日バスドラ踏まれたいか?とか、思いは複雑。)

59: ディラン :2017/03/03(金) 23:55:59 HOST:FL1-118-111-161-251.kyt.mesh.ad.jp いよいよWADIA6の音飛びが頻繁に起こる様に為った。
ジークフリートさんの16ビット44.1KhZのトランスポート、コンバーターのお話を思い出した。
ワディア6を修理に出すかと思って居ましたがリッピングしたデータをCD規格で再生していて
最初は高域に不足を感じていたのですが其の内32ビット、96000hZの音に違和感を感じ始めました。
全帯域のエネルギー感、実体感が不自然、CD規格の方が心地良いのです。
そうなるとワディアの音が何か疎ましく思う様になってしまった。
さらばWADIAに為りそうです。

60: ジークフリート :2017/03/04(土) 09:25:33 HOST:p352249-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉59

ディランさん、おはようございます。
CDプレーヤーの時代は終わろうとしていますが、メジャーレーベルはまだCD出していますし、買い込んだCDの中には愛聴盤もチラホラありますので、個人的には、まだCDプレーヤー無しというワケにはいかないナと思っています。(ハイレゾにも期待しておりませんが)

まともな音がするCDプレーヤーなんて現行品の中にあるのかどうか知りませんけど、とりあえず今使っている安価なCDトランスポート(ディランさんの新型カートリッジより安い!)で差し支え無く音楽が聴けていますので、有り難いなぁ〜と感じておりますよ。

61: ディラン :2017/03/04(土) 10:19:10 HOST:nptky203.jp-t.ne.jp


>>60
ジ−クさんお早うございます。レコードのみと言う訳にも行きませんので。私は同じトランスポ−トのDAC付きで行こうかと思ってます。今のプリがイタく気に行っておりますのでDAC付きプリに換える事が出来ずかと言って好きなDACを捜し当てる過程を想像するととてもそんな気にはなれません。

62: ジークフリート :2017/03/04(土) 14:55:39 HOST:p352249-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉61

ディランさんもs503に替えられますか!
設計者自ら、注文受けてからコツコツ丁寧に作りますから一カ月くらいかかります。気長に待ってあげてくださいね。
エネルギッシュなアンプに似合うと思いますよ。

63: ジークフリート :2017/03/04(土) 16:14:39 HOST:p352249-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 冗談システムのクオードがまだ戻らないうちに、メインシステムに集中して直接音と間接音の配分を改善しておこうと、先日からゴソゴソやっておりますが、変える前に気付いたことや変えてみなきゃ分からないことや・・・
まぁしかし、あんまり音ばかりに集中し過ぎると、ナカナカ音楽に没頭できなくなってしまいますので、へんなところが気にならなくなったら、ちょっくら耳の切り替えを。

某オーディオ店主は、お目々がバッテンになるほど力一杯閉じて、カラダでリズムをとったりしてやっとみたいですが、当方はヴォーカルものでもかけて一緒に口ずさむ程度で切り替え完了。
本日は、愛聴盤、ジャネット・サイデルのドリス&ミーで。

64: ディラン :2017/03/09(木) 21:42:21 HOST:FL1-211-135-251-170.kyt.mesh.ad.jp ジークフリートさん、今晩は。
例のCDPをお願いしました。
10日位で送れるとの事で和紙ではなくグレーでお願いしました。
しかし乍ら、ワディアはバランス入力して居りましたのでレモ→RCA変換プラグが必要に為りました。
さて、どの様なCDの音に為るか楽しみです。

65: ジークフリート :2017/03/10(金) 00:12:54 HOST:p352249-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉64

ディランさん、こんばんは。
10日で発送とは速い!

それにしても・・・ディランさんの想定の範囲とは思いますが・・・当方が替えた際にはワディアよりもゲインが低くて線が細い音になになりまして、アナログ盤再生時とボリューム位置や音の勢いを揃えるのは簡単ではありませんでした。

66: ジークフリート :2017/03/10(金) 00:42:32 HOST:p352249-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉65 ↑ あらら、ウトウトしながら書き込むとダメですねぇ。

(続き)ただし、同社のDACも、ゲイン高めのアンプと組み合わせれば、前記のようなことは気にならないハズでして・・・
〉62 エネルギッシュなアンプに似合うと思いますよ。・・・というのはそういう意味でございます。

67: ディラン :2017/03/10(金) 07:32:31 HOST:FL1-211-135-251-170.kyt.mesh.ad.jp >65、66
ジークフリートさん、お早う御座います。
新たな機器と言うのは過去の物と比較してあれこれと思うものですが時間が経って
色々試して最善の状態に以て行くものだと承知致しております。
CDに入っている音を素のまま出すシンプルな音にしたいと思います。

68: ジークフリート :2017/03/10(金) 13:47:29 HOST:p352249-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉67 音を素のまま出す

ディランさん、こんにちは。
へんに加工していないだけに、純度は高いと思いますよ。
ただ、それを邪魔しない環境が必要ですね。

(例のプレーヤーのオマケの電源コードは、信頼性の高いものに交換されることをお勧めします)

69: ジークフリート :2017/03/11(土) 09:11:19 HOST:p352249-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 昨夜は送別会の後、知り合いがやってるショットバーへ。(で、ホンジツはズツウ)

イイ音でしょ?と、いろんなレコードをかけてくれるんですが、音についてのコメントは差し控えたい状況。(音が良ければ訊かれなくても褒めますから、訊かないでって感じ)

ベース好きな当方としては、音よりも、ベース弾きのマスターのお話しが目当てでして、当方の「おっ、コレ、レイブラウンのサムシング フォー レスターでしょ?初めて買ったJBLで何度コレを聴いたことやら!」という一言から、ひたすらベーシストのレコードに。

「剛腕ミンガス」は、どこが剛腕なのか?・・・で、グラスが何杯か進み、結果このズツウ。
店主の「マーカスミラーは店に持って来てないんです」の一言でお開きに。

70: ディラン :2017/03/11(土) 09:49:42 HOST:om126212170132.14.openmobile.ne.jp


>>69
二日酔いの頭痛か


はおかげさまで10年前に

71: ディラン :2017/03/11(土) 10:01:27 HOST:om126212170132.14.openmobile.ne.jp


>>70

72: ディラン :2017/03/11(土) 10:19:18 HOST:om126212170132.14.openmobile.ne.jp


>>71

73: ディラン :2017/03/11(土) 10:25:03 HOST:om126212170132.14.openmobile.ne.jp


>>72
スマホの使い方が?まだまだわからんです。又、後でPCから。

74: アラン・ドロン :2017/03/11(土) 11:40:38 HOST:softbank219168067040.bbtec.net
スマホを、見ながら、雑踏の中を歩いている方は、見ていて腹立たしい
です。何となくふらふらどっちつかずで歩いていますし。

75: ディラン :2017/03/11(土) 12:47:32 HOST:FL1-211-135-251-170.kyt.mesh.ad.jp ひつっこくガラケーを使って居たのですがこの所ドンドンとサービスが中止に為って
やっとこさスマホに換えました。慣れたつもりだったのですが入力中にコマーシャルが入ったりするとつい間違ってしまいます。
>70の続き・・二日酔いの苦痛から解放されました。何、アルコール摂取を止めたのです。
私には合わない様です。飲酒の楽しみは無くなりましたがそれ以上の楽しみが得られました。

ジークフリートさん、そうですか、付属品の電源コードでは?ですかね。
拙宅は電源環境を整えているのでそうそう気にはしてい無くて一時期フジクラの物を自作していいな〜と思ってましたが自作には不安が有って今では全て機器の付属です。
しかし乍ら、ケーブルの雑誌等パラパラ立ち見をすると興味は湧きますが萎えもします。

アラン・ドロンさん、そうですねスマホを見ながら操作していては危険ですし周りに迷惑を掛けます。
私は自転車を乗っていていつもスマホを持って居る人にはとても気を付けています。

76: アラン・ドロン :2017/03/12(日) 08:42:12 HOST:softbank219168067040.bbtec.net
本来は、自転車に乗っている人が歩行者に気をつけねばならないのに
逆に、歩行者の方が自転車に気をつけるような状態です。

これは、長い間、自転車を車両とは認識していなかった警察関係者の
怠慢ですね。

自転車も歩行者と同じ位にしか思っていなかったのでしょう。

自転車が普及して何十年も経っているのに。

77: AD :2017/03/12(日) 09:12:36 HOST:210.227.19.68 お上は認識してはいるんでしょうけど、自転車に乗る人が車両を運転しているという認識が
無いんでしょうね。自転車を普及させる時に車両として普及させなかったからでしょう。
そのくせ自転車屋がオートバイ売ってますけどね。業界の(大人の?)事情ってヤツも・・・
絡んでるんでしょうね。

「誰でも免許無しで乗れる」ってことにしたからこうなったんでしょうね。
「免許なし」ってことになると道交法知らなくてもいいんだ・・・てな解釈?

歩行者でも道交法知らにゃきゃ損することも・・・

78: くろねき :2017/03/12(日) 16:38:54 HOST:fpoym3-vezC1pro03.ezweb.ne.jp 皆さんこんにちは。

> 自転車を普及させる時に車両として普及させなかったから

↑ってか、それ明治の話でしょうからね…
そこは海外でも割と似たようなものなんでは?

日本の場合、戦後にママチャリとか
ジュニア車とか作ったのがいけなかったのかも?

79: AD :2017/03/13(月) 05:56:34 HOST:210.227.19.68 おはようございます。

そ、そこなんですね。
なんせ、明冶に作った法律がなんの改正もなく使われていることに問題が。
解釈でなんとかしようなんてところがいけないんでしょう。

「皇室典範」や「憲法」の問題で改正は慎重を要すとは思いますが、道交法は
その運用や学校教育における成果がでていないようですね。

そこは海外のほうが、先進的な国(オランダとか)ありますね。
「自転車」てものが車両ってか、電車・バス・自動車などと同様に交通機関の
扱いをされているところがちがうのではないでしょうか。

日本でも、「届け出しないと乗れません」にすれば?
防犯登録&自転車保険&市区町村への届け出   3点セットなんてどう?
盗難防止&事故防止&税金徴収    一石二鳥ならず、「1登録で2徴収」
できますが・・・   (^ ^)・・・  (〜 〜)・・・

80: ディラン :2017/03/13(月) 22:46:30 HOST:FL1-211-135-251-170.kyt.mesh.ad.jp 今日、レモ→RCA変換プラグが来たのでWADIAとマランツ34を聴き比べて見たら
随分同じCDでも違うもんだな〜と改めて思いました。
マランツ34の音ってのはアナログライクと言いますがよく言ったもんだと思います。
WADIAの明晰さや鋭さは無いものの良く唄って楽しめます。
ディランのローリングサンダーレビューなんかは34の圧勝ですがマックスローチのドラムス・アン・リミティッドはWADIAか。
チェビダッケのチャイ4は優劣付け難し。敢えて言うならば34は底までの伸びが無い。しかし乍ら、どちらも良いのですね〜。
s503が如何か楽しみでは有ります。

81: アラン・ドロン :2017/03/14(火) 16:40:33 HOST:softbank219168067040.bbtec.net
自転車の場合、反則金ではなく、いきなり罰金になりますね。

82: ディラン :2017/03/14(火) 17:27:34 HOST:FL1-211-135-251-170.kyt.mesh.ad.jp 訂正を。
>マランツ34の音ってのはアナログライク
よく聴いて見るとそうではない、個性の強いCDPでは有りますが
アナログライクってのはアナログに対しての認識が違うんですね。
アナログはあんなに色は付いて無いですね。あくまでも当方のシステムではですが。

83: ジークフリート :2017/03/16(木) 23:24:01 HOST:p352249-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉アナログライク?

一つのシステムで、CDPとADPの音が違う場合(厳密には一致するワケないですが)、どちらを基本として全体をまとめるか?

キカイの個性を楽しむのが趣味の方は、CDPとADPがそれぞれ好き勝手にヤッてくれるほうが嬉しいんでしょうが、当方はほぼ同じ音でヤッてもらわなきゃ感じるのは違和感ばかり。

手段と目的が本末転倒にならぬよう、心がけたいものです。

84: ディラン :2017/03/18(土) 08:07:19 HOST:FL1-211-135-251-170.kyt.mesh.ad.jp ジークフリートさん、お早う御座います。
s503は週末には出荷出来るという事なので明日か明後日には来ます。
とても楽しみです。最近は今更ですが音を味わうという事が出来る様に為りましたし
部屋に満ちる音空間(音像と音場)が広がり録音現場の再生を感じられます。幻影であれ時空を超えた世界。
システムが音を立てているが其れが無いというのが理想かなと思います。
オーディオに対する概念が随分かわったな〜と思います。
A5の時の安心感とは違うドキドキ感です。

事情があってカートリッジは未だに103、102なのですが近日中には・・・。

85: ジークフリート :2017/03/19(日) 14:43:18 HOST:KD182250246004.au-net.ne.jp 〉84
ディランさん、こんにちは。
DAC入りのs503は聴いたことありませんが、同社のDACはゲイン低めで線が細い傾向があると思いますので、組み合わせる装置でその辺りが上手く補完できるといいですね。

当方の、メインシステムではその辺りが難しいんですが、セカンドシステムでは上記のような傾向は全く関係ないレベルです。

後は、ディランさんのセンスに合うかどうか、とか?

86: ジークフリート :2017/03/19(日) 22:09:08 HOST:p352249-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 昨日は、モノラル盤用のプレーヤーにしようかナと考えているターンテーブルを見に行ってきました。
まだフォノモーター部分だけですんで、果たして完成する日が来るかどうか?・・・まぁ、そんなもん無くても一向に支障ありませんから、どっちでもいいんですが、いざ完成した暁には、フォノイコはどうするべぇ?とか、16回転盤手に入らないかな?とか、いろいろ考えて、挙げ句の果てにはスピーカーまで?てな悪い予感がオツムの中を。

そんなタイミングで、明日は最初期型オリンパスを聴く会にお呼ばれ。
S8Rは何度か聴いてますんで、個人的には、以前から聴いてみたいなと思っているS7入り(正規輸入はされていないらしい)ならラッキーかな?と、ただその程度の期待のみ。

ところで、昨年発売されたブラッドメルドーの「ブルース&バラッズ」が結構良かったので、メルドーの新作をまた仕入れてまいりました。
今回はマンドリンとの共演・・・コレがマンドリンか?と個人的にはマンドリンの新たな世界を知りました!てな演奏で、しばらくは楽しめそう。

87: ディラン :2017/03/19(日) 22:56:44 HOST:FL1-211-135-251-170.kyt.mesh.ad.jp >85
ジークフリートさん、今晩は。
今日、新しいCDP着きました。>同社のDACはゲイン低めで線が細い傾向→これは小生のシステムでは感じられませんです。
数枚のCDを聴いて最初の印象は怖いCDPだと思いました。鋭い、音が近い。
CDに寄って音色が違う。録音の粗が解る。
暫く立たないと評価は出来ないですが、求めて良かったと思うのは確かです。
ケーブルも選ぶようですね。
ジークフリートさん、有難う御座いました。

88: ディラン :2017/03/21(火) 15:35:26 HOST:FL1-211-135-251-170.kyt.mesh.ad.jp 昨日から新しいCDPを聴いて居りますが音がびり付きます。
16ビット、44.1Khzノ―オーバーサンプリングなので多少の鋭さ、粗が有ると
思って聴いて居りましたが、どうも可笑しいぞとユニットに近ずくとびりついて居ります。
何が原因なのか?他のCDPでは問題も無くPCからの音声も正常に鳴ります。不思議です。
メーカーに問い合わせて見ます。
小生が何か間違って居るのかも知れません。

89: ジークフリート :2017/03/22(水) 21:35:29 HOST:p352249-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉88
ディランさん、こんばんは。
ノンオーバーサンプリングだからビリつくというのではないと思いますが、s303iの内蔵DACでは、別付けDAC(同社のノンオーバーサンプリング機)で聴くよりも幾らか粒子の粗さは感じます。

しかし、当方の経験では、導入後なんだか音がヘンだなと先ず感じるのは、オマケのチープな電源ケーブルの影響でして、他にも、インターコネクトの素性が露わになる・・・少なくともその辺りを解消しないと落ち着けませんでした。
それから、周波数のバランスが崩れ気味な場合に、低音が歪みっぽく聞こえる場合もありました。僅かなバランスの違いなんですがね。

因みに、当方のs503は、組み付けに不具合がありまして新品交換してもらったので、2台目なんですよ。

90: ディラン :2017/03/22(水) 23:03:11 HOST:FL1-211-135-251-170.kyt.mesh.ad.jp ジークフリートさん、今晩は。
症状を説明致しましたら
>今回の症状はほぼ理解しました。アナログ出入力のインピーダンス不整合により、
おそらくゲイン過剰になっているため音が割れると推定します。今回出荷したものから、音質改善のため新しいプッシュプル回路を採り入れましたが、
微調整が必要な反面、逆に輸送時の振動などで若干狂う可能性があるかもしれません。
との事で改修して下さるので送り返しました。

只、音の片鱗から良く為って帰って来るのが楽しみです。
ケーブル類に対する反応も過敏で面白そうです。
ADPが本命なもんで、普通に鳴ってくれれば良いんですが意外とよさげな期待が・・・。

91: ジークフリート :2017/03/25(土) 10:01:55 HOST:p352249-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉ADPが本命

アナログ派かデジタル派か、それとも両刀使いか・・・

ミュージックラバーの場合は、主に、聴きたい音楽がいつの時代のものかによって必然的に分かれるものと思いますが・・・アナログ復興ムードの割りには新しいLPの発売がまだ僅か。
一方では、ロクなCDプレーヤーが発売されなくなった今でも、メジャーレーベルはCDがメインで売っている。

その上、SACDだのハイレゾだの再生装置がまだ成熟していないものも増えて、落ち着いて取り組めるものはいったい何なのか?

今時、一般向けオーディオ店ではハイレゾとやらを勧められるみたいですけど、個人的にはSACDさえやる気がないので、時代遅れな自分を痛感。(気がつけば、お年寄りも結構ハイレゾやってるじゃない?てな感じ。)

C56ドリアン買いました。今度はオリンパスとハークネスも買います・・・とおっしゃる、最近オーディオ始めたお年寄りと知り合いました。
今まではB&Wとソニーでハイレゾを聴いていたんだとか。
オリンパス買ったら、ガラードかナンカ要るんじゃない?てな無責任なお節介をしておきましたが、果たして・・・

92: RW-2 :2017/03/25(土) 14:58:23 HOST:94.233.156.59.ap.yournet.ne.jp >最近オーディオ始めたお年寄り

今からJBLですか〜。拙者がオリンパス号でハービー・ハンコック率いるヘッド・
ハンターズの爆音を聴いてオーディオに目覚めてから早40幾年。月日の流れは早し。
JBLもモニターは4343Bから小さな4401まで、また幾多のユニット群も使いました。
今は皆無ですが不思議に未練はありません。使いこなす技術が無かったんです。

93: ジークフリート :2017/03/26(日) 12:50:09 HOST:p352249-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp クオード33+303の不在と年度末の多忙のため、約二カ月聴かなかったジョーダンワッツ ステレオラですが、今朝、我慢出来なくなってスイッチオン。(普段はメインシステムだけあれば事足りているんですがね)
アンプは、未だ代役のプアマンズ スペクトラルですけど、やむを得ず。

とはいえ、クレンペラーのメサイア(所有しているメサイアの中では、最もテンポがゆっくり)とか聴きますと、プアマンズスペクトラルもさほど悪くはないじゃない?てな感じで、いつ戻るか分からんクオードをじっと待つよりは、まぁ時々聴いてもイイかも?(いろいろ使ってみれば、何かしら得るものもあるかも?)てな気分に。

94: ディラン :2017/03/28(火) 21:40:04 HOST:FL1-125-198-234-136.kyt.mesh.ad.jp 今日改修された新しいCDPが帰って来ました。
安定し望んでいた音を奏でて居ります。
何かの呪縛から解放されたかのようにおおらかで自然。
ピンケーブルも一緒にお願いし電源ケーブルも持って居る物に致して居ります。
結構低域がグイグイ出るし、シンバルの響きも自然、弦も艶やかであります。
良いCDPに出逢えました。WADIAの替わりこう言う普通のCDPが欲しかった。

95: ディラン :2017/03/29(水) 13:54:27 HOST:FL1-125-198-234-136.kyt.mesh.ad.jp >結構低域がグイグイ出るし、シンバルの響きも自然、弦も艶やかであります。

一夜明けて気が付いたのは余計な付帯音が無く、音が気にならなく音楽が聴ける事です。

96: ジークフリート :2017/03/29(水) 21:21:37 HOST:p352249-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉94.95
ディランさん、塚原さんの対応、早かったですねぇ。

フツウのCDプレーヤーのように高域がイガイガせず、情報量豊富でしょ?
低域がヘンに膨らまず、雰囲気がよく出るのも同社のCDプレーヤーの特筆すべきところですね。

97: ディラン :2017/03/29(水) 22:52:19 HOST:FL1-125-198-234-136.kyt.mesh.ad.jp ジークフリートさん、今晩は。

とても早かったし解かりやすく改修説明して頂きました。
いやいや、バーンインしつつあるのですがマサカのマサカです。
情報量は減ると思ってました。あれま〜ってなもんです。ADPと互角に?為りそうです。

世間、業界情報のいかがわしさが疎ましい。
VIVの秋元さん、スパークラーの塚原さん日本も捨てたものではない、否世界に誇れると思います。

何はともあれジークフリートさんには感謝感激です。ありがとうございます。

98: ジークフリート :2017/04/01(土) 08:42:01 HOST:p352249-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉97 ADPと互角に?

ディランさん、おはようございます。
聴きたい音楽を楽しむ際に、アナログだから・・・とか、CDだから・・・てな余計なことは意識したくないですねぇ。
ADPとCDP、甲乙つけ難い再生も不可能ではないと思いますよ。(ただ、グッドリプロダクションを考えると、CDの方は・・・)

99: ジークフリート :2017/04/02(日) 19:58:58 HOST:p352249-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp ジョーダンワッツ ステレオラ用のクオード33+303をメンテナンスに出して早くも二カ月。
代役の「プアマンズスペクトラル」ではなるべく聴かないようにしておりましたが、我慢出来なくなって、ついに解禁。
プアマンズスペクトラルと言うだけのことはあって、クオードとは明らかにSN比が違うし、質感も自然。
クオードが戻るのはいつの日か、未だわかりませんが、コレに馴れた耳で果たしてクオードに戻れるか。
視覚的にも音質的にもクオードの方が似合うハズではありますが、クオリティの差は如何ともし難く・・・クオードが如何に健全化されて戻るかによって、今後システムに変更の必要が生じるかも。

100: ディラン :2017/04/06(木) 17:31:14 HOST:FL1-125-198-234-136.kyt.mesh.ad.jp レヴィンソン26Lのゲインを色々試してメインを18dbに上げバランスボードを-7.1で丁度良い具合に為ったようです。
s503もいよいよ良さが出て来ましてここ数日CDばかり聴いて居ります。

しかし乍ら、気温も上がって来てレヴィンソン軍団も後少しで夏休暇(部屋の温度がクーラーをつけても?度になる)なので
夏用のアンプニューフォースリファレンス9V2がオシャカに為ったので如何したものかと考えて居ったのですが
今日、stereo8.5V3が来ました。P9と組み合わせるとリファレンス9V2と遜色なく、矢張りニューフォースの駆動力、鮮度は凄いと実感。
レヴィンソンに無い魅力を持って居ります。




101: ジークフリート :2017/04/09(日) 12:19:27 HOST:p352249-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉100
ディランさん、こんにちは。
季節ごとのアンプ交換、大変ですね?

帯域のバランスとか、エネルギー、量感、硬さなどがアンプ交換に伴い変化することを考えると、いちいち、それを調節されるのかナ?それとも・・・と、他人事ながら、心配しておりますよ。

当方も、DACやプリ〜パワーアンプ間のインターコネクト交換でエネルギー間が増した分だけ、その硬さを何処まで柔らかくするか?・・もう少し?てな辺りで匙加減に迷っているところです。

102: ディラン :2017/04/09(日) 17:38:19 HOST:FL1-125-198-234-136.kyt.mesh.ad.jp ジークフリートさん、今日は。
そうです、アンプ入れ替え無いと部屋の温度が幾らエアコンのクーラーを18度に設定しても
耐えられない熱さでアンプも壊れそうに為るんです。
もう少し、A級で行けるんですが気温が22,3度になると駄目なんですよ。

調整はしないのです。一応出来る事はやったので換えない故にアンプの違いが判ります。はい、機器任せです。
ニューフォースが良いのは判っていたので実はニュープライムのSTA9二台のBTLを考えていたのですが
安価な出物が有りましたのでラッキーでした。
何時も行く店の人はアイスパワーを積んだのが良いと言って居ましたがね。
ワルター/コロンビアのベートーベン4番何てエコー掛けてるんじゃないかと思う程残響音が。グッドピプロダクション!?

103: ジークフリート :2017/04/09(日) 19:47:25 HOST:p352249-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉102 ニューフォース
ディランさん、こんばんは。

またニューフォースが揃ったんですねー。
ひょっとすると(聞いたことありませんので)、マドリガルのレビンソンよりシステム6に似合うかもしれませんね〜。
もちろん、ディランさんのセンス(如何に鳴らしたいか)によりますが。

104: ディラン :2017/04/09(日) 20:33:42 HOST:FL1-125-198-234-136.kyt.mesh.ad.jp >103  ジークフリートさん、
価格差、ブランド知名度、世評を蹴散らす(なんぼのもんじゃ〜、それがどうした!)てな事実を感じます。特に低域弦合奏の瞬発力は特筆物です。スピード感を伴ったダイナミックレンジ、周波数レンジは凄いです。
しかし、マドリガルレヴィンソンにしか出せない音もありますし、システム6が追随性を持って居るんでしょうか。
再度、ニューフォースで揃ったです。
祝!PC→イコンμDAC3→P9→STEREO8.5V3→システム6.
アメリカ在住のオーディオファンがシステム6を鳴らすパワーアンプの推薦では
マドリガルレヴィン、ニューフォース、マッキンの球アンプMC275OrMC60ってのが有りました。

グッドピプロダクション!?→グッドリプロダクション!?。

ATCをニューフォースのD級アンプで鳴らしたら等と想像して居ります。

105: ジークフリート :2017/04/29(土) 09:18:49 HOST:p352249-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp ゴールデンウィークに向けて注文しておいたレコードが段ボールで届いたので、左腕が五十肩で上がらないにもかかわらず、本日はレコード洗浄でもしょうかナ?と、若干の早起き。(その割には、未だ取り掛からず、こんなとこへ書き込みしてますが)

ここ二年ほどは、忙しさと睡魔に負けて、ジックリと音楽に集中できる時間がほとんどありませんでしたから、このゴールデンウィークこそは!てな感じ。

ATC scm100SLPTは、導入して7年でやっと落ち着きまして、ジョーダンワッツ ステレオーラも、メンテナンスに出しているクオードが戻れば、ほぼヤルことなし。
チョットした暇でもあれば、アナログプレーヤー増設とか、ミニスピーカーのシステムでも組んでみようかナ?とか構想を練るものの、どれもイマイチ。
季節の変わり目には変な気が起きやすいので、くだらないブツを買い込まないよう、せいぜい気をつけたいものですねぇ。(どーせ、ゴミになるだけ)

106: ジークフリート :2017/04/30(日) 18:43:09 HOST:p352249-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 冗談システムがメインシステムの方向に近づき過ぎたような気がして、前々から修正したいと考えておりましたが、本日やっと実行。
昔のスピーカーが、あまりヌケ良く率直になり過ぎると、「チョット方向が違うんじゃない?」てな感じがするんですよねぇ。

内向性と雑味の追加。要するにクオリティを若干落として、「らしさ」を狙ったワケですが・・・果たしてコレが、欲しかった雑味か否か?

107: ジークフリート :2017/05/04(木) 15:39:56 HOST:p352249-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp まだパワーアンプはプロトタイプですが、電流伝送のセパレートアンプを聴いてきました。
当然ながら、電流伝送だから・・・だけで音質が決まるワケではありませんが、その優位性は聴き取れたように思います。
スッとモヤが晴れたような清々しさ。下手な高級アンプではなかなかこうはいきません。

ついでに、チョット珍しいフルレンヂも。
JBLのLE8-1入りのランサー33。LE8Tなら何度か聴きましたけど、それより前の8は初めてでして、随分ちがう(軽やかな)もんだナと。
我が家に三組目のシステムを組んでも・・・と、入手せず帰りましたがね。

108: 薬漬け :2017/05/04(木) 20:42:44 HOST:zaqb4dd8554.zaq.ne.jp

>>107
>>スッとモヤが晴れたような清々しさ

興味深い音ですね。拙宅なら300BシングルかML-2Lを想定しますが、また違うのでしょうね。
清々しいけど蒸留水になってもらうと困る…。難しい塩梅ですね。

109: ジークフリート :2017/05/05(金) 12:52:27 HOST:p352249-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉108 スッとモヤが晴れたような清々しさ

先輩、装置の音触の違いのような話ではなく、例えば、ふん詰まりケーブルの介在を解消したような感じでございます。

110: 薬漬け :2017/05/05(金) 13:04:34 HOST:zaqb4dd8554.zaq.ne.jp ふん詰まりケーブル……?! 想像ができないわけではありませんが…。
解像度も情報量も減殺するような…。

結果として、「straight wire with gain」に近づいたということでしょうか。

111: ジークフリート :2017/05/06(土) 07:54:56 HOST:p352249-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉110 ストレート ワイヤー ウイズ ゲイン

・・てのは、70年代頃のある種の「理想」ではあったのでしょうが、それでは未だワイヤーの存在感は残っているワケで、もう40年も経っているんですから今時の理想としてはチョット古いと思いますヨ。

しかし、ただ音楽が鳴っているだけ!なんてのが理想だとすると、大半のオーディオマニアは面白くないかもしれませんがねぇ。

〉108 蒸留水になってもらっては困まる

無味無臭の音楽にしてしまうシステムというのは、それなりの欠点と言いましょうか、そういう片寄った面が有るんだと思います。
その辺りは、線の太さとか、濃厚さとか、押し出しのつよさ・奥行きなどをある程度操作できる人であれば、たぶん克服できるハズですが・・・そもそも、のっぺらぼうな装置とか、箸にも棒にもかからないような機材が揃ってると、もうどうにもならないですねぇ。

112: ED :2017/05/06(土) 22:24:09 HOST:i218-224-164-132.s02.a033.ap.plala.or.jp ディランさん、ジークフリートさん、大変ご無沙汰しています。

S503の情報を拝見しました。

私のシステムもCD-Pを強化しようとしていて、S503が気になっていたところです。
色々情報を提供していただき、大変参考になりました。

夏のボーナスで何とかしたいと考えています。
拙宅の強力な見張り番の目をごまかして導入できたら、また報告させていただきます。

113: ジークフリート :2017/05/14(日) 12:43:48 HOST:p352249-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp EDさんもCDプレーヤーを交換されるようですが・・・やはり大きくて見栄えの良い方に目が行きがちなのは誰しも当然ながらあることで・・・しかし、ちっちゃな冗談みたいな装置の方が優れた部分があるとすると・・・何をポイントに選ぶか?比較は難しいところですねぇ。

さて、昨日は、友人と中期ハーツフィールドを聴きながら、シルバー入りGRFやゴールドの入りVLZなどの話で盛り上がった帰り道で、腹黒店主から「もう20年も鳴らしていないVLZが入荷しますが、いかがですか?タンノイなら小さい方が絶対音がイイですよ!」との連絡あり。(「タンノイなら」って、タンノイが欲しいと言った覚えはないのに)

一部屋一組主義を貫きたいので、今のところVLZを導入するつもりはありませんが、まぁ話しのタネに一応聴いてみようかな?と思っとります。(ゴールドのインキャビでオリヂナル箱と言いながら、外せるサランネットにエンブレム無しとは、ムムム・・・)

114: ジークフリート :2017/05/21(日) 18:54:41 HOST:p352249-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp この土日で某店に入荷したタンノイでも聴きに行こうとか考えておりましたが、「聴いてどうなる?」と思い直して、我が家でレコード三昧。
ゴールデンウィーク用にと買い込んだLPとCDを、やっと聴き終えました。

そろそろ盤の置き場所が満杯状態で、また苦渋の選択をしなきゃならない時期が来たようでして、かねてから構想を練っていた「音が良くない盤を楽しむためのシステム」も当分は実現しそうにありませんので、棄てるしかないのかな?と。
しっかし、棄てるためにレコードを聴き直すなんて可笑しな行為に費やす時間も勿体無いので、おぼろげな記憶を頼りにエイヤーと思い切って。

115: ディラン :2017/05/29(月) 21:06:35 HOST:FL1-118-111-182-230.kyt.mesh.ad.jp 昨日、京都コンサートホールに行きましてワーグナーを聴きました。(友人の所属する京都市民管弦楽団)
三階最前列で休憩までその後は一階中央に移動。(ガラガラと言う訳では無いのですが一人なので又全席自由席)
アマチュアっぽい所が微笑ましい限りでした。
生より良い音を目指している小生にとっては良い勉強でした。
夏用のニューフォースにインターコネクトケーブルを奮発、明日届く予定です。
インターコネクトケーブル、SPケーブル色々安物(ベルデン、WE,オルトフォン、ゾノトーン)を試したのですが矢張り全然違うんですね、此れが。
結局SPケーブルはカルダスに決定。
さて、如何なるか楽しみでは有ります。心ドキドキし無いのはオデオに興味が無くなりますしね。
CDPのs503は絶好調ですよ。

116: ディラン :2017/05/30(火) 20:41:48 HOST:FL1-118-111-182-230.kyt.mesh.ad.jp >インターコネクトケーブルを奮発、明日届く予定
手違いで2,3日遅れる様です。
あまり期待はして居ないと言えば嘘に為ります。
しかし、此ればっかりは相性ですのでね。
電線病には為りたくありません。

117: ジークフリート :2017/05/31(水) 03:01:45 HOST:p352249-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉115,116

ディランさん。s503のドーナツは使用されていますか?
当方は、CDのスムーズな着脱がしづらいので、あのドーナツは使用していません。あの狭い穴ボコにCDをセット、取り外しするだけでも、いちいち指が周囲に接触して、あまり気持ちのイイもんじゃないですよねぇ。(まぁ、音は良いので我慢できますが)

その点、s303Aでは、ダストカバーも穴ボコもない潔さで、はるかに使いやすいんですよ。(音は、s503よりも線が細くなりますが、製作者の初心がよく表れている(設計方針が明確)ような気がします)

いずれにしても、CDトランスポート部分の素質が優秀ですから、質の良いDACが手に入れば、更に格段のナマナマしさも、期待できるはずです。

118: ディラン :2017/05/31(水) 07:08:14 HOST:FL1-118-111-174-228.kyt.mesh.ad.jp ジークフリートさん
ドーナツは使って居ますが仰せの通り面倒なので瞬間接着剤で取っ手を付けようかと思って居ります。
>質の良いDAC
ノンオーバーサンプリング以外の良いDACが有ればとは思いますがコード、ワディア等と組み合わせるとどんな風に鳴るのか
試してみたいですね〜。出力端子が気には為ります。私は一体型しか使った事が無いのですよ。

119: ディラン :2017/06/01(木) 21:58:56 HOST:FL1-118-111-174-228.kyt.mesh.ad.jp インターコネクトケーブルが届きましたので早速聴いて見ましたが期待していた通りで安心しました。
銀メッキプラグ(導体にも混じっている様子)なので高域の伸びが顕著です。
所謂広帯域になりウイルソンには合います。
其々の楽器の音が明確に為るのは心地良いものですがウイルソンの特性かも知れません。

120: ジークフリート :2017/06/01(木) 23:24:24 HOST:p352249-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉119 インターコネクト

ディランさん。インターコネクトもカルダスですか?
銀線を使うと、一皮剥けるというか、ふん詰まりを解消したような抜けの良さを感じますが、きっとディランさんのシステムもそうなのでしょうね。

当方も、プリ〜パワー間がヴィオラ純正の銀線、ADP〜フォノイコ間がチェロの銀線でして、他は銅の単線ですよ。

ウィルソンに似合うケーブルというと、一番にMITが思い浮かぶところですが、まぁそれは90年代頃ならともかく、如何なMITも今となっては若干SN比が気になるところですね。(冗談システムには、あえてMITを使っておりますけど)

それにしても、MITは中国製の安価な商品を売り出した後に、例の悪法の関係もあってか?、今は輸入が途絶えているようで、非常に残念です。

121: ディラン :2017/06/02(金) 13:22:05 HOST:FL1-118-111-175-108.kyt.mesh.ad.jp ジークフリーさん、良く解かりますね当たりです。
でも、フェイクが出回っている様ですね。
小生も新品を買った訳では無いのでひょっとしたら0物かも?其れを喜んでいたとしたら。(笑)

122: ジークフリート :2017/06/03(土) 09:36:53 HOST:p352249-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉121 フェイク 〜 それを?

ディランさん。
ブランドや型式にこだわる方ならモノホンか紛い物かで一喜一憂されるのでしょうが、オーディオの場合、肩書きは立派でもくだらないものがほとんどなワケで、信じられるのは自分の耳のみ。

ですから、逆に、いわゆる名機しか並んでいないシステムとか見ると、コレ大丈夫かいな?と・・

123: ディラン :2017/06/06(火) 23:59:50 HOST:FL1-118-111-175-108.kyt.mesh.ad.jp ジークフリートさん、今晩は。
118>瞬間接着剤で取っ手を付けようかと→付けました、便利ですよ。
カルダスのインターコネクトケーブルは実に小生の好みに合う様でもうこれで決まり。
今日は夜になって涼しくなったのでレヴィンソンにアンバランスで繋いで観ましたがやっぱりニューフォースとは格が違います。

CDPにコードのDACをとか思わなくなって居ります。次々とCDを聴いて居ります。
処で、カートリッジを買うと言うのを躊躇って居るのは103が本当に良いので御座います。全く不満が無いのです。
此れも困った事では有ります。過程の楽しみが無くなった様で(でも買うんだろうな?)

124: ジークフリート :2017/06/07(水) 12:46:54 HOST:KD182250246008.au-net.ne.jp 〉123
ディランさん、こんにちは。
ドーナツに取手・・・清水の舞台から・・というほどではないにしても、潔いですね〜。
当方のドーナツは、しまい込んだままで、全く別物(柔らかい)をダストカバーにしておりますよ。
CDかける時には、なるべく少ない動作でササッと演奏開始できるよう心掛けておりまして、それと見栄えの問題とで、幾つか試した結果でございます。

ところで、ディランさんのカートリッジと言えば、カーボンカンチレバーが付いた最新のブツを既に発注済みと思っていましたが、アレってキャンセルですか?
当方もそろそろ次のカートリッジを探さねば!と前々から探索中なんですけど、ナカナカ・・。
今使ってるライラ クラヴィスと似たようなブツと言えば、グライダーか、ガルウィングか?とか。

125: ディラン :2017/06/07(水) 21:00:17 HOST:FL1-118-111-175-108.kyt.mesh.ad.jp >124
ジークフリートさん、今晩は。
そうなんです、キャンセルしました。しかし乍ら、最近店頭に有るのを見て価格を聞いたら
以前の店より安いのです。薄情者ですがその店で買おうとしております。

126: ジークフリート :2017/06/17(土) 08:02:17 HOST:p346192-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 先日、クルレンティス/エテルナの春の祭典を聴いていて、大音量時より小音量時の方がSN費が良いな?と気付く。
な〜んでか?なんてのは、まぁだいたい想像がつくところで・・・
コレちょっとカイゼンすれば、コパチンスカヤとクルレンティスのチャイコフスキーも、もう少しナマナマしくなるんじゃなかろうか?と。

ところでSN比と言えば、以前の若干非力なDAC(ライプニッツ)に戻してみようかな?とか、いっそのことミメイシス10と両刀使いにすれば・・?とか検討しておりまして、粒子感やら音の押し出し具合やら、DAC一つにしても、ナカナカ塩梅が難しいところなんですよねぇ。

先月入手したジャズ?の千円CD(ジミー・ウィザースプーンとベン・ウエブスターの「ルート」なんかは、誠にイイ塩梅の押し出し具合なんですが、昔の録音のクラシックなんかでは、ちょっと粒子感がザラつくようで、そんな部分もカイゼン出来ればと考えているワケなんですがね。

127: ディラン :2017/06/17(土) 11:03:24 HOST:FL1-211-135-188-36.kyt.mesh.ad.jp 新しいカートリッジを導入に当たりアームはVIVかサティスファイか試しにDL103を
VIVに繋いで観たら全然良い。改めてアームの大切さを知りました。サティスファイはアームからリード線が4本出ているタイプなので
102は繋げないという事でAT33monoを買った。好みも有りますが私は此方が好きです。
帯域の狭い厚い音も良いが小生のシステムでは此方の方が帯域が広く生生しい。
フルトヴェングラーもベイシーも実に良い。
さて、カーボンカンチレバーのカートは如何なものか二三日中に音出し予定。

128: ジークフリート :2017/06/18(日) 15:40:34 HOST:p346192-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉127
ディランさん、カートリッジ一つにしても、プレーヤーからスピーカーまでの傾向が統一されていると、選択肢は多くはないですよねぇ。
ましまてや、モノラル盤再生となると、そもそも演奏も録音も異なりますから、如何に再生するか?認識とセンスの問題も・・・。(なので?当方のモノラル盤再生用のアナログプレーヤーは未だ完成せず。

129: ディラン :2017/06/18(日) 23:39:50 HOST:FL1-211-135-188-36.kyt.mesh.ad.jp >128
ジークフリートさん、今晩は。
今日カーボンカンチレバーのカートリッジ買って来ました。
予想以上のパフォーマンスを見せてくれています。
当たり前の事ですが103の良さも再認識していますがもう使う事も無いでしょう。
一応の上りです。

130: ジークフリート :2017/06/19(月) 20:45:12 HOST:p346192-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉129 一応の上がり

ディランさん、こんばんは。
やはり総入れ替えになりましたねぇ。

まぁ、それにしても、これで装置が一通り揃ったワケで、物欲やお買い物の楽しみ抜きで、これからやっと純粋なオーディオの楽しみが始まるんじゃないでしょうかね。(人によりますが)

131: ディラン :2017/06/19(月) 23:26:33 HOST:FL1-211-135-188-36.kyt.mesh.ad.jp ジークフリートさん、今晩は。
>これからやっと純粋なオーディオの楽しみが・・・
これからやっと音楽の楽しみが始まるか?今までやたらと色んなジャンルを聴いて来ましたが
一寸勉強して(例えばブラームスやバッハの研究)みようかな等と妄想して居ります。
ZYXは吃驚する位、正確です。所謂オーディオの楽しみは減退し面白味の無い普通の音に為ったとも思います。

132: ジークフリート :2017/06/20(火) 23:03:46 HOST:p346192-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp カティア・ブニアティシヴィリのラフマニノフ、本日発注しました。
前作、カレイドスコープが愛聴盤コーナー入りしたこともあって、下手な鉄砲も数撃ちゃなんとやら?
今月は、ジョンスコや、リチャード・ボナらの新作も入手で結構充実。

133: ディラン :2017/06/22(木) 23:54:41 HOST:FL1-211-135-188-36.kyt.mesh.ad.jp ZYXを聴き始めて四日目に為りました。
昨日位から急にそのパフォーマンスが変わって来ました。
カートリッジにもバーンインが有る様です。
正確な再生(録音されている音が付帯音無しにそのままに)に慣れて来たのかオーディオの醍醐味が感じられます。
嬉しいの一言、ワクワクする。
調整を再度最初からやり直して敏感に反応します。メーカーの方は難しいですよと言って居られた通りです。
今日はベームのブルックナー/ウイーンの7番に感激しました。
ニューフォース軍団で此れですから明日は本命のレヴィンソン軍団を試してみます。
暑さなど構ってられないです。
超音波クリーナーが欲しくなりました。

134: ディラン :2017/06/24(土) 23:13:29 HOST:FL1-211-135-188-36.kyt.mesh.ad.jp はい、暑さにめげずレヴィンソンに繋ぎました。
深い、厚い、繊細、表現力が違います。
でも、長い間は熱くなるので5時間ばかりで断念し秋が来るのを待ちます。
本当は丸1日位は電源を入れてないと真価は発揮しないのです。

135: ジークフリート :2017/06/25(日) 09:19:44 HOST:p346192-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉133,134
ディランさん、おはようございます。
アンプでは、難儀しておられるようですが、カートリッジは快調のようですね。
日々、ベストな状態で聴ければ言うことなしですが、ベストな状態を保つだけでも簡単ではないですよねぇ。
発熱の大きな装置は、経年変化も早いんじゃないですか?

当方も、メインシステムは一応上がり。現在CD専用のセカンドシステムにも、そろそろアナログプレーヤーを充てがって上がりにしたいナ?と考えておりまして、やっとターテーブルが決まりました。(クオード33と303をレストアに出して既に5カ月、これが戻らないと、どーにもなりませんけど)

136: ジークフリート :2017/06/25(日) 09:40:01 HOST:p346192-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 昨夜はカティア・ブニアティシヴィリのラフマニノフで爆睡。一昨夜は、17人編成のマーラー5番で爆睡。
近頃装置のウォームアップに使用しているスタンリー・クラークのサウンドトラック盤から始めなかったせいか、ちょっとホンワカムード。

大編成のマーラーに慣れた耳に、17人編成てのは、新鮮というか違和感ありというか・・・とりあえず、楽器の質感はよく出ます。
そー言えば、近頃「情報量」を意識しないのは?・・・

137: ディラン :2017/06/25(日) 21:38:22 HOST:FL1-211-135-188-36.kyt.mesh.ad.jp ジークフリートさん、今晩は。
>発熱の大きな装置は、経年変化も早いんじゃないですか?
多分そうでしょうね。2年保証は有るんですが何時まで持つ物やら。
所で、先日何時もは行かないある店でスペクトラルのモノパワーでエラックを鳴らしているのを聴き驚愕。
店主曰く、スピーカーが一寸ランクが低いのですが良く鳴っているでしょうとサラリと仰せでした。

138: ジークフリート :2017/06/25(日) 22:13:16 HOST:p346192-ipngn200107okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉138 スペクトラル

ディランさんのシステム6にスペクトラルのパワーアンプって、純正組み合わせみたいなものと思いますから、一度借りてみられてはいかがですか。
発熱も控え目ですし、情報量や斬れ味なんかは最高峰のアンプの一つといってもいいんじゃないでしょうか。(ミメイシス2とか初期のゴールドムンドのアンプは、スペクトラルを手本に作られたそうですよ)

ただし、メガヘルツ帯域まで出力するアンプですので、プリアンプにもスペクトラルなど超高域が整ったものを用意しませんと、ツイーターが焼けるかもしれません。

スペクトラルは、従業員の高齢化で、のんびりな納期になっているみたいですから、いつ迄手に入ることやら?と個人的には心配しておりますよ。

139: ジークフリート :2017/07/02(日) 17:25:18 HOST:p475183-ipngn200105okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp このところ、スマホからは各スレッドに書き込みどころか、まとも読むことも出来ない状態が続いておりまして、消しても消しても現れる広告画面に辟易。
只今は、何かの拍子に何故か広告画面が途切れましたので、暫くぶりの書き込みです。

本日は、頼んでいたSSラボラトリーのレコード洗浄液2Lがやっと入荷したので引き取りに。
コレ、日頃チビチビ舐めているサントリーの山崎よりお高いんですけど、その洗浄力は如何に!
買い込んでいたライラの洗浄液VPTが今年中にはカラになりますから、それからのお楽しみです。
くどいプチパチが減ると有り難いんですがねぇ。

ところで、導入を考えている冗談システム用のアナログプレーヤーも見て来ました。
安価なので安っぽさは拭えませんけど、まぁサブシステム用としては十分カナ?と。
後はお似合いのカートリッジが見つかれば・・・というか、先ずはレストア中のクオード33+303が戻らないと、どーにもなりません。

140: 薬漬け :2017/07/02(日) 18:54:06 HOST:zaqb4dd8554.zaq.ne.jp

>>139

大先輩、K◯audioの超音波洗浄機もいいですよ〜(と、たきつけてみる)

141: ジークフリート :2017/07/09(日) 09:53:37 HOST:p475183-ipngn200105okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉140 超音波洗浄機?

先輩がそんなものまで所有しておられるとは、恐れ入りました。
カートリッジ用の超音波ブラシは持っておりますが、超音波ってブ〜ンと聞こえるの?てなボロさで、その効果は如何に?てな感じ。

さて、昨日は、オーディオ仲間3人でヴィンテージ系の話しで盛り上がった後、一人でマッキントッシュc22リビルド品の試聴に。
新品同様の仕上がりに、ついつい物欲が騒ぎだし、喉元まで「コレ欲しい!」の言葉が出かかったものの・・・ドイツ製のスピーカーからJBLみたいなコク。ハイハットの音は、まるでアルミセンタードームの古レンヂで聴くような存在感の異様さに・・・コレだけあっても仕方ないし?と我に返る。

三つ目のシステムでも組めば・・・てな想いも近頃脳裏にチラホラ しないワケではありませんけど、なにせ当方のカラダは一つだけ。
そんなにブツばかり増えても、残念なから聴く時間がないのであります。

142: 薬漬け :2017/07/09(日) 23:03:50 HOST:sp49-98-85-251.mse.spmode.ne.jp


>>141

レコードが主になると、オーディオ機器もさりながら、レコード洗浄機に奢るのも効果的という
面はありますね。
プツノイズの低減など、効果は確かにあるようです。
(だんだんズボラになってきただけという話もありますが(汗))

しかし大先輩もエネルギッシュですね。当方は最近はヨーカイに祟られて、それでなくとも力が
落ちてきているところへ踏んだり蹴ったりです。面倒見が悪く機器連中に悪いというか(涙)

143: RW-2 :2017/07/11(火) 10:55:24 HOST:65.231.241.49.ap.yournet.ne.jp 基板用の超音波洗浄器をレコードに使ってみましたがあまり効果がなかったです。
界面活性剤も投入しました。表面の油分は落ちましたが。金属やガラスのような
硬質な物にはテキメンですがレコードのような柔らかいビニールにはイマイチ
効かないのは音波振動を吸収してしまうからでしょか。気泡をぶつけて剥離/粉砕
する原理ですから基体が柔らかいと効果が出にくいのかもしれません。

144: ジークフリート :2017/07/11(火) 18:00:52 HOST:p475183-ipngn200105okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉142 レコードが主になると・・

先輩、今のところメジャーレーベルが発売する新譜はCDがメインですから、それが変らない限り当方のシステムではCDが主です。(我が家ではCDもLPも同等の鳴り方をしていますから、どっちでも構わないんですが、まぁそーいうことです)

それにしても、レコード洗浄機はいろいろ発売されているみたいですけど、フツウのVPIとかで機能的には不足を感じておりませんよ。

なんとかならぬか?と思うのは、一部屋に二組のスピーカーを設置したのと似たような音質的な支障が出るので、オーディオやる部屋に置けないことでして、この辺りは他の機種ならどうだろうか?と考えないでもないですねぇ。

145: ディラン :2017/07/15(土) 21:33:07 HOST:FL1-60-238-228-232.kyt.mesh.ad.jp この夏はニューフォースでと思って居たのですが如何してもレヴィンソンとの開きが大きく、
エアコンを変えて強力なものに致しました。室温を低くしてアンプの前にサーキュレーターを設置。
此れで真夏もレヴィンソンを使うことが出来ます。
アバドのマーラーが良いですね。フルオケの中のトライアングルの涼やかな音も良く聴こえる様に為りました。
ZYXのカーボンカンチレバーの本領発揮。

146: フォルテ :2017/07/15(土) 22:49:31 HOST:bai859bf739.bai.ne.jp

>>145

ディランさん、こんばんは

マーラーの音楽では一般的に楽器として使われないようなもの、例えばカウベルとか、
木魚みたいなのとか鞴みたいなものまで色々出てきますが、コンサートでは目視で
それらが奏されているのは分かるのですが、録音されたものではとにかく音で聴き取る
しかないのでシステムの透明度や分解能の良さが求められますね

なのでトライアングルの涼やかさ程度に満足されていては駄目ですよ。などと焚きつける^^

147: ディラン :2017/07/15(土) 23:34:14 HOST:FL1-60-238-228-232.kyt.mesh.ad.jp フォルテさん、今晩は。
生でマーラーを聞いたことが無いのですがそうなんですか。
確かに複雑な音の入り混じった壮大な楽曲で有りますね、歌も入りますしね。
>分解能の良さが求められますね
その辺りはもう拘りは無くなりました。楽しめれば良しと言う事で手を打ちます。

148: ジークフリート :2017/07/16(日) 16:44:02 HOST:p414083-ipngn200103okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉その辺りはもう拘りは無くなりました

聞きとれる楽器の数は、まぁ録音技師が意図した程度に聞こえれば、それ以上求めるのは何だか不粋な気もしますが・・・
しかし、未だ不足を感じるのは「実在感」。入口から耳に伝わるまでの間で如何に鮮度を保つかという点では、現代の装置でもまだまだですね。
コレが少しづつでも、一皮剥け、二皮剥け・・・さぁ何処までオーディオと付き合えるか?

149: ディラン :2017/07/21(金) 08:00:13 HOST:FL1-60-238-228-232.kyt.mesh.ad.jp 足し算のオーディオから引き算のオーディオに為って来るんでしょうかね。
引いた後に何が残るかが最大の関心です。
其処にソフト制作の技術と意図、更には音楽を通してのアーティストの魂、心が感じられれば善し。
只、其処に在る音が飾られていないと言うのが大切な事に思えます。
訳の分からない事を書き込んでしまいました、此れも暑さのせいかオツムが?

150: ジークフリート :2017/07/23(日) 08:27:58 HOST:p414083-ipngn200103okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 第2のアナログプレーヤー用にどうかと考えていた安価なフォノイコのデモ機を取り寄せてもらって試聴。
カリスマ的デザイナーが設計に協力しただけのことはあって、ヘンな音はしないし、ポピュラー系の高音質リマスター盤が本業のメーカー製だからか?躍動感が特筆もの。

次に我家と同じフォノイコに繋ぎ替えてもらって比較。
・・・コレで安価なフォノイコの方が良いとなると、自分は今まで何をやっていたのか?と、ガッカリしなきゃならないところですが、まぁそんなこともなく一安心。

この試聴は某店でのことですが、この比較結果がヒントとなって、当方のメインシステムの音触の変化が許容範囲を超えたことに気がついた。(フォノイコではなく、総合的な結果として)
・・・てなワケで昨日早速修正。
システムの変化に伴って、適時適切な修正が必要なことは分かってはいても、一旦調整できてしまうとその安堵感の上に胡座をかいてしまって、今まで対応が遅れたことを反省。時間を無駄にしてしまったと。

151: 薬漬け :2017/07/23(日) 19:16:38 HOST:west43-p123.eaccess.hi-ho.ne.jp 大先輩の調整はシビアでしょうね。
でも、音触というのはニュアンスのいい言葉ですね。音の耳への触り加減…。微妙なニュアンスが
伝わってきます。

フォノイコはある程度物量が物を言う面もありますが、そうかと思うと軽量級で「アッ」というような
音を出す機種もあったりしますから油断なりません。(拙宅にも1機ちょこんと鎮座しています)
オーディオの面白いところですね。

152: ジークフリート :2017/07/23(日) 22:59:15 HOST:p414083-ipngn200103okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉151
先輩。最近、だんだんとメインシステムの中高域が強くなるに伴って、音が前に飛ぶ反面、平面的になっているようだナと思いつつそのままにしていたところで、前出の試聴で「やはり!」となった次第でして・・・

立体感が出る程度に中高域の間接音を減らして低域とのバランスをとっただけの話しです。
しかし、当然ながら・・・スピーカーからのエネルギーがある程度得られている場合と、さほどでもない場合は出来ることも違いますから、バランスのとりようだって同じじゃないんですよね。

ところで、フォノイコですが・・・当方が試聴したのは一桁万円のリーズナブルなもので、パラビチーニ氏の良心がどれほどのものか、チト興味がありましてね。
実は、もう一機種、同じ値段でマホガニーのケースに入ったものも気になっていて、そのうち聴いてみたいと画策しておりますよ。

先輩のチョコンと鎮座した?クロームメッキのアレは、今じゃマーク9くらいまで進化?して、お値段もそれなりに進化していますから、サブ用には勿体無さ過ぎるんですよねぇ。

153: 薬漬け :2017/07/23(日) 23:23:00 HOST:zaqb4dd8554.zaq.ne.jp


>>152

大先輩、クロームメッキのアレは今はちょっと隠居させておりまして……。
意外と気難しいんですよ。

上で喩えたのは◯◯◯◯ー216のことでした。
SNがちょっと、と思う以外は、デンオン301の相棒として、ポップスやロックに侮れない味を
出しています。
拙宅のプレーヤー系統は、両極端なんですよね。

154: ジークフリート :2017/07/25(火) 07:42:46 HOST:p414083-ipngn200103okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉ポップスやロックに侮れない味を

味わい深い装置も、欠点が許容範囲であれば歓迎なんですがねぇ。
当方のこれまでのやり方は、ひたすら欠点を潰していく方向でしたから、この度のフォノイコの平面的になってしまう性質を果たして許せるか否か?

それでも、今回一桁万円のフォノイコを聴いて、例えば300万のフォノイコが如何に違うか比較してみたいもんだという思いがチラリと脳裏をかすめまして・・
やたらコテコテ(部品点数)にするとフツウなら鮮度は落ちるワケで、おそらく味付けで勝負のブツなんじゃないか?・・・その点、安価なブツでも鮮度狙いなら勝目はあるハズ。

しかし、安価でも多機能フォノイコとなると、もう頼りは、作り手のウデマエとセンスと良心のみとか?

155: ディラン :2017/07/28(金) 10:49:54 HOST:om126211058245.13.openmobile.ne.jp 夏用のニューフォースが壊れました。修理不能との事で返品。替わりの熱く為らないアンプを物色中ですp9を使いたいのである方に相談しましたらニュープライムのsta9を貸すから試してはとの事で来週貸してもらう事になりました。

156: ジークフリート :2017/07/29(土) 13:19:40 HOST:p414083-ipngn200103okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉155
ディランさん。良いアンプとの出逢いを祈っておりますよ〜。

当方も、近々、電流伝送の7Wアンプを聴く機会がありますので、コレがヴィオラのアンプより良い場合は躊躇うことなく入れ替えて・・・売り飛ばした差額であわよくばSPも・・・とか、鼻の下を伸ばしておりますが・・・

157: ディラン :2017/07/29(土) 17:59:19 HOST:FL1-60-238-228-232.kyt.mesh.ad.jp ジークフリートさん、間違っても其れは無いでしょう。否、良いスピーカーですから
7Wでも十分鴨。

158: ジークフリート :2017/08/01(火) 17:08:55 HOST:p414083-ipngn200103okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉157
ディランさん。物欲は棄てたツモリですのでホントに良くなるなら入れ替えもあり得ると考えておりますよ。

前出の安価なフォノイコも、本日病院帰りに再度確認に行きましたら、エージングが進んでいて前回気になった奥行きも出るようになっていました。 繋いでいたマッキンC22(球も厳選して、最良の状態なんですが)の方が足手まといと言いましょうかネックポイント?になって歯痒いほどでして、コレが我が家に入った時に、果たして現在使用中のアルテミスラボの存在意義があるだろうか?と、やや心配に。(まぁ、ジックリいろんなものを聴いてみないと判りませんけど)

159: ディラン :2017/08/04(金) 08:26:35 HOST:FL1-60-238-228-232.kyt.mesh.ad.jp ニュープライムSTA9を借りて2日間経ちました。
ニューフォースからは随分変化してます。前段にA級を採用しているか肌理が滑らかに為っています。
エッジが立っていないのはバランスだったからでアンバランスにするとスピード感と共に鋭くとまでは言えないが切れが出ました。
広帯域(高域が良く伸びています)ダイナミックレンジも十分確保されています。
2台借りてモノにしています。うーんうーんと新しい音か・レヴィンソンも古く感じます。
因みにプリはP9です。

160: ジークフリート :2017/08/05(土) 16:43:21 HOST:p414083-ipngn200103okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 〉159 うーんと新しい音か?

昔から、新しい音だと思わせる人口的キャラクターがいろんな製品に付加されてきたものと思いますが・・・クォード33+303から今使っているプアマンズスペクトラル(ちっちゃなプリメインアンプ)に繋ぎ替えた際には、SN比の差が大き過ぎて「これは、もう戻れないナ?」と感じてしまいました。

〜以来、半年が経過。
整備に出したクオードの部品がやっと揃った(極力オリジナル同等の部品を調達)そうで、そろそろ戻ってくるハズでして、SN比がどれだけ改善されているか?、それでも濃厚なクオードサウンド?を聴かせてくれるか?がちょっと心配なところ。

駄目なら代役がこのまま続投か?・・・しかしプアマンズスペクトラルは、ボリュームの真っ赤な電光表示のドギツさが寝ぼけ眼に刺さるようで、クオードのひなびたデザインの方が落ち着けるんですよねぇ。
ま、デザインはさて置き、新しいとか古いとか意識させない良い音で音楽を楽しみたいものです。

161: ディラン :2017/08/06(日) 10:04:31 HOST:FL1-60-238-228-232.kyt.mesh.ad.jp バランス、アンバランスは関係なかったです。単にケーブルに因る物でした。
電源回りのノイズの問題は当方には無いようです。借りたRCAケーブルがそう思わせただけでした。
>SN比の差
此れはシステム全体の中で何処までSN比が良く為るか好みの問題でもあると思います。
WEやアルテックなんかはSN比を凌駕する魅力が有りますからね。
STA9は確かに良いアンプですがレヴィンソンの透明感と音色には遠く及ばない様です。
借りているRCAケーブルは欲しいな〜。

162: ジークフリート :2017/08/13(日) 19:42:51 HOST:p414083-ipngn200103okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 本日は聴き慣れたパウエル エレクトラ(86db/w)を7w電流伝送アンプで試聴。
当然ながら、電流伝送だから・・の部分とそれ以外の要素があるはずですが、まぁとにかくその鳴りっぷりの良さは文句なし。

帰ってわが家のシステムと比較して、コレはチョットやばいな?と感じていた矢先、腹黒店主からライン電話あり。
「今日は如何でしたか?」と、敵ながらなんとも言えないこのタイミングの良さ。

昨日まで良さげに聞こえていたわが家の音も、もう一皮?剥くにはどうするか?と、早速思案。

163: 薬漬け :2017/08/13(日) 20:33:16 HOST:zaqb4dd8554.zaq.ne.jp 「他人の刺身より我が家の茶漬け」とは言うものの、その刺身が美味かったら些か癪にさわると
いう感じはありますね。

ただこういう時に私などは得てして、差を気にしすぎて迷路に迷い込む……なんてアタフタをよく
やらかしますが、そこは百戦錬磨の大先輩のこと、どう料理されるか楽しみです。

164: ディラン :2017/08/13(日) 21:44:01 HOST:FL1-60-238-228-232.kyt.mesh.ad.jp >借りているRCAケーブルは欲しいな〜。
と思って居りましたが高域の線が綺麗に伸びているが、エネルギー感がと元の
カルダス(?)に戻してマックスローチのドラムス アンリミティッドを聴いて見たらやっぱりこっちでした。
即決する悪い癖はましになったか。(直感が鈍ったんじゃね)

165: ディラン :2017/08/16(水) 21:16:14 HOST:FL1-60-238-228-232.kyt.mesh.ad.jp 結局STA9とニューフオースのRCAケーブルは明日返す事に致しました。
約二週間聴いて確かにSTA9はニューフォースリファレンス9からは進化していて良いアンプだと思います。
小型の最新のSPならかなり良いパフォーマンスを見せてくれるでしょう。良い経験を致しました。
レヴィンソン中期のアンプの良さと此れからの方向性が見えた様です。
しかし乍ら、次回のハードルは余りに高いです。
当分の間はレヴィンソンを聴きまくる事に為ります。

166: ジークフリート :2017/08/20(日) 10:16:24 HOST:p414083-ipngn200103okayamahigasi.okayama.ocn.ne.jp 前にも書きましたが、近頃、iPhoneからこの掲示板を見ることも書き込みすることも非常に困難になりました。
掲示板の画面が立ち上がるとほぼ同時に広告画面に切り替わってしまうからなんですが、まぁこれも管理人様のご意向によるものと思いますので、仕方ありません。

167: アラン・ドロン :2017/08/20(日) 13:52:46 HOST:softban