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[番外地9] 日本人によるアイヌ人のジェノサイド 中川隆
1. 中川隆[-5809] koaQ7Jey 2021年4月12日 07:04:47 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[1]
日本人によるアイヌ人のジェノサイド _ 侵略者の日本人は北海道から出て行け
明治時代の日本政府は今のウイグルでのジェノサイドと同じ事をやっていた

アイヌ人は縄文人の直系の子孫だというのが遺伝学や考古学の定説、北海道にいた和人は日本海沿岸のニシン漁民だけ。
日本人はこうやってアイヌ人から北海道を乗っ取った、アイヌは日本人ではないから日本の法律に従う必要は無い:

とこしえに地上から消えた千島アイヌとその文化―日本人が自ら葬り去った異文化―

 日本列島に三つの異なった文化があることは存外知られていない。ひとつはいうまでもない、天皇を中心とした国家が育んだ「日本文化」であり、ひとつは琉球国王を中心とした琉球王国が育んだ「琉球文化」であり、いまひとつが北辺でアイヌの人びとが育んだ「アイヌ文化」である。これらは広い意味での「日本文化」ともいいうるのであるが、そうした扱いはなされてこなかったといっていい。
 それでも、狭義の「日本文化」と深くかかわる「琉球文化」については、近年、新たな視点からの研究・紹介がなされはじめている。しかるに、アイヌ文化は広義の「日本文化」の枠内には容れられないままなのである。
 アイヌ文化には三つの文化圏がある。すなわち「北海道」島に栄えた北海道アイヌ、樺太(ロシア領サハリン)島南部に栄えた樺太アイヌ、そして、中部千島・北千島(ロシア領クリール諸島)に栄えた千島アイヌである。

 このなかで、千島アイヌはそのひとを含め、文化・言語は今日にまったく伝わらないのである。国際交渉の陰で、しかもきわめて平和裡に、日本人は地上から一つの文化を葬り去ったのである。

 いまひとつの文章がある。主題とも深く関わるので一瞥してみよう。

「1884年の日露両国間の協定によって、樺太はロシアに、千島列島は日本に帰することになった。その後、日本は総人口わずか九七人のものが群島の各地点に分散している極北の新しい国民の憐れな状態に憐憫の情をもよおし、彼らを絶滅から救うことを願った。そのため、彼ら全員を、はるかに豊で気候も温暖なシコタン島へ移住させた。ここは蝦夷の根室地方とクナシリ島の間にあり、千島列島の最南端に位置する。しかし、憐れな彼らにとってそこが楽園となったであろうか。否、無益であった…」(鳥居竜蔵『千島アイヌ』序)。

 日露間で締結された「樺太千島交換条約」によって、樺太はロシアに割譲され、全千島列島が日本の版図となった。このとき、日本政府は先住民であるアイヌの人びとをも同時に自らの民に加えた。樺太アイヌは北海道に強制移住させられ、当初は樺太に程近い稚内のメグマに居住地が定められたが、じきに札幌近郊の対雁(ツイシカリ、現在の江別市内)に移された。

 シムシュ島、ホロムシリ島などに住む千島アイヌが移された先が、鳥居の序文にあるシコタン島である。

 このいずれもが、かれらがロシア人と通交をおこなって、結果的に日本に不利となる行為を働くことを危惧してのものであった。

 明治36年の戦争の結果、樺太アイヌはそれでも故郷に帰りえた。しかし千島アイヌは、そこが日本領土であったにもかかわらず、帰ることはできなかった。望郷の想いにかられながらも、かれらは北海道とその付属島嶼(島々)のなかで、みずからの文化を放棄せざるを得なかった。今日、千島アイヌの文化を伝えるひとはただのひとりも存在しない。

佐々木 利和(ささき としかず)

東京国立博物館
主著等:
『アイヌ文化誌ノート』(吉川弘文館 2001年)
『アイヌの工芸』(日本の美術354号 至文堂 1995年)
「東京国立博物館のアイヌ民族資料(上)」『北海道立アイヌ民族文化研究センター研究紀要』3号(1994年)
『アイヌ語地名資料集成』(草風館 1988年)
___

千島アイヌの強制移住
1884年(明治17年)に占守島や幌筵島、及び中部千島の羅処和島に居住していた千島アイヌの人々が色丹島に強制移住させられた。

これは根室から遠く離れた絶海の孤島では監督も行き届かず、当時、盛んに千島に出没する外国の密猟船に対して便宜を与える恐れがあったことと、千島アイヌは風俗・習慣共に著しくロシア化していて、殆どロシア人と変わることなく、こうした者を国境近くに置くことは、日本の領域を確定するにおいて危険な障害と感じられたためである。

移住した千島アイヌに対しては農地が与えられ、また牧畜や漁業も奨励されたが、元々が漁撈民であった彼らは慣れぬ農耕に疲弊し、多くが病に倒れ命を失った。
_____

色丹島移住後のクリル人

 移住の年より漁船や漁網を与えて漁業に従事せしめ、また北千島時代に露人の指導に依って既に試みられていた牧牛と、新たに緬羊・豚・鶏の飼養が相当の計画のもとに始められ、農耕も指導奨励されたが、これらの組織化は彼らにとって未だ経験したことのない急速な生活上の変化であったため、適応は困難であった。農耕についてはやや望みがあるとみられたが、明治27年8月の水害による耕土の流失を機として殆ど廃止され、自家用の野菜を収穫する程度にとどまり、各種漁業も細々ながら唯一の生業として期待されたが、移住後の生活の安定した拠り所とするには至らなかった。

 この間、明治18年より27年まで10カ年間撫育費が計上され、その後も更に期間が延長されて32年まで継続された。また、同年3月より新たに保護法が制定され、その中に特別科目が設けられて救恤事業(救済)が続行された。

強制移住による人口の減少

 移住後、生活の急変に加え風土の変化の為に、彼らの着島後、僅か20日も経たぬうち、3人の死者があり、更にその後も死亡者が続出し、これには彼らも愕然たらざるを得なかった。17年には6名、18年には11名、19年・2名、20年・17名、21年・10名の死亡者があり、出生11人を差し引くも33名の減少をきたし、ついに64名を数えるに過ぎなくなった。それは生活環境の急激な変化、ことに内地風に束縛された生活、肉食より穀食を主とした食物の急変等によるものであるとみられるが、移島当時は動物性食料の欠乏を補充する食物の貯蔵が少なく、冬期野菜類が切れて壊血病にかかり死亡したものとも言われている。事実そうであるとするならば、政府の不用意な強制移住がこの結果を招いたとも言えるであろう。
 明治18年2月22日付色丹戸長役場の日記を見ると、
「此の日土人等具情云、当島は如何にして斯く悪しき地なる哉。占守より当島へ着するや病症に罹る者陸続、加之(これにくわえ)死去する者実に多し。今暫く斯くの如き形勢続かば、アイヌの種尽きること年を越えず。畢竟(ひっきょう)是等の根元は、占守において極寒に至れば氷下に種々の魚類を捕らえ食す。故に死者の無きのみならず、患者も亦年中に幾度と屈指する位なり。然るに当島には患者皆々重く、軽症の者と言えば小児に至るまでなり。見よ一ヶ月に不相成(あいならざる)に死する者3名、実に不幸の極みとす−云々」

故に故郷占守島に帰還したいが、もしそれが不可能ならば得撫島にでも移りたいと嘆願している。

 根室から指呼の間にあるこの島に閉じ込められた彼らクリル人にとって、人口の減少は、この後も重い十字架として背負い続けなければならなかった。  
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/219.html#c1

[番外地9] グレートリセットというのは共産革命を起こしそうな人間をすべてデジタル管理して、反体制活動を始めたらすぐに抹殺するシステム 中川隆
1. 中川隆[-5808] koaQ7Jey 2021年4月12日 07:11:49 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[2]
資本主義というのは投資してその利子や配当で稼ぐシステムですが、今は世界中ゼロ金利になっているので、投資では稼げない、つまり資本主義システム自体が世界中で既に破綻しています。
理由は明らかで、国債には利子が付いていて、その金はすべて資本家の所に行くので、格差が開いてマルクスが預言した階級社会になってしまったのです。そうすると内需が壊滅して、新規事業しても稼げないので銀行から金を借りる人が居なくなる、それで金利がゼロなる。

これからは世界中で共産革命の嵐が吹き荒れる時代になります。
今世界の支配層が取り組んでいるグレートリセットというのは、共産革命を起こしそうな人間をすべてデジタル管理して、反体制活動を始めたらすぐに抹殺するシステムです:

デジタルIDを推進することを目指すNGO、「ID2020」が存在する。ビル・ゲーツのマイクロソフト、Gavi、あるいはロックフェラーやロスチャイルドといった富豪が参加したプログラムで、2019年9月にニューヨークで開かれたID2020の総会で2020年から新しいプログラムを始めることを決めている。デジタルIDをテストする場所として決まったのはバングラデシュだった。

 デジタルIDで個人が管理される時代には免許証やパスポートが必要なくなるだけでなく、日常の生活も一括管理されることになる。1980年代からアメリカの軍、治安機関、情報機関などは個人の学歴、銀行口座の内容、ATMの利用記録、投薬記録、運転免許証のデータ、航空券の購入記録、住宅ローンの支払い内容、電子メールに関する記録、インターネットでアクセスしたサイトに関する記録、クレジット・カードのデータなどの個人データを収集、分析するシステムを開発、実用化してきたのだが、そうした個人データを一括管理する仕組みの中にデジタルIDも組み込まれることになるだろう。

ヘンリー・キッシンジャーの教え子で、WEF(世界経済フォーラム)を創設したクラウス・シュワブは、パンデミックを利用して「資本主義の大々的なリセット」すると宣言した。

 そのWEFはロックダウンが世界の都市を改善しているとツイット。彼らによると、地球に悪い影響を与えてきた人間の活動をロックダウンは緩和したと評価しているのだが、人間にかぎらず、生命活動は生態系へ何らかの影響を及ぼす。どこかで折り合いをつけなければならない。そうでなければ、人類は死滅しなければならないということになる。ビル・ゲーツやテッド・ターナーたちが人口削減を口にするのは必然かもしれない。

 シュワブは資本主義のリセットをすると言っているのだが、資本主義はすでに行き詰まっている。一国ではすぐに行き詰まり、早い段階で国外での略奪に活路を求めた。これが帝国主義だが、侵略を「グローバル化」しても早晩行き詰まる。1970年代から金融操作で誤魔化してきたが、21世紀へ入った頃には限界。新たなシステムを築かなければならないくなっている。そこでのリセットだ。

 そのリセットを実行する主体になりそうな団体が創設された。リン・フォレスター・ド・ロスチャイルドを中心とする「包括的資本主義会議」で、ローマ教皇庁との連携を謳っている。その中心グループにはロックフェラー財団のラジブ・シャー、フォード財団のダレン・ウォーカー、あるいはイングランド銀行元総裁のマーク・カーニーも含まれている。

 この団体の背後には強大な私的権力のネットワークが存在しているのだが、目指している方向は、TPP(環太平洋連携協定)、TTIP(環大西洋貿易投資協定)、TiSA(新サービス貿易協定)と同じだろう。こうした協定にはISDS(投資家対国家紛争解決)条項が含まれ、巨大企業のカネ儲けを阻むような法律や規制を政府や議会が作ることを事実上、禁止している。強大な私的権力が各国の政府を上回る力を持つ体制だ。

 ウォール街と敵対関係にあったフランクリン・ルーズベルトは大統領時代の1938年4月29日、ファシズムについて語っている。「もし、私的権力が自分たちの民主的国家そのものより強くなることを人びとが許すならば、民主主義の自由は危うくなる」としたうえで、「個人、グループ、あるいは私的権力をコントロールする何らかの存在による政府の所有こそがファシズムだ」としている。
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/297.html#c1

[近代史5] 半導体産業とアメリカ(インテル)の動き 中川隆
2. 2021年4月12日 07:16:21 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[3]
04-12 アメリカのエージェントは政治家よりも優秀かも
2021/04/12






http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/565.html#c2
[番外地9] 西田さんはお金が増えるとその分だけ貨幣価値が下がって、実質的なお金の価値は増えない、というのがわかっていない 中川隆
1. 2021年4月12日 08:35:21 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[4]
民間銀行が日銀に国債を売る時は買った値段よりかなり高く買ってくれる。
そのお金は日銀当座預金に入れておくけど、最近は日銀当座預金に年0.1%もの金利を付けている。
つまり、国債発行は民間銀行や保険会社にタダでお金をやるのが目的だ。
そもそもMMTを推進しているのは国際金融資本だよ。 資本家に金を稼がせるのが目的だ。

国債発行で円の貨幣価値が下がって、労働者の実質賃金が下がり続け、一方輸入価格や鉄・原油・穀物などの商品価格は暴騰し続けている。
早くプライマリーバランスをゼロにしないと財政破綻するよ。
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/300.html#c1

[番外地9] 西田さんはお金が増えるとその分だけ貨幣価値が下がって、実質的なお金の価値は増えない、というのがわかっていない 中川隆
2. 2021年4月12日 08:50:09 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[5]

77 7
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13 分前(編集済み)
@プリッツ
民間銀行が日銀に国債を売る時は買った値段よりかなり高く買ってくれる。
そのお金は日銀当座預金に入れておくけど、最近は日銀当座預金に年0.1%もの金利を付けている。
つまり、国債発行は民間銀行や保険会社にタダでお金をやるのが目的だ。
そもそもMMTを推進しているのは国際金融資本だよ。 資本家に金を稼がせるのが目的だ。

国債発行で円の貨幣価値が下がって、労働者の実質賃金が下がり続け、一方輸入価格や鉄・原油・穀物などの商品価格は暴騰し続けている。
早くプライマリーバランスをゼロにしないと財政破綻するよ。

プリッツ
注目の返信
プリッツ
8 分前
@77 7
財務省のホームページに財政破綻しないと書いてるよ

プリッツ
プリッツ
2 分前
@77 7
日本を潰そうとしてるのはMMTの反対派の人たちで大企業が中小企業を吸収して日本から生産能力を奪おうとしてる 
菅の裏にいる外人や竹中平蔵がやばい

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2 分前(編集済み)
@プリッツ
政府の借金では財政破綻しないというだけだよ。
階級社会になって内需が壊滅したら日本が開発途上国になるだろ。
労働者は子供を作れなくなるから大和民族も絶滅するしね。

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1 秒前
@プリッツ
>日本を潰そうとしてるのはMMTの反対派の人たちで大企業が中小企業を吸収して日本から生産能力を奪おうとしてる 

中小企業の仕事自体が無くなってしまったから統合せざるを得なくなっただけだろ
MMT派は資本家の論理だから階級社会を作ろうとしているんだ。
三橋なんとかとか西田・安藤とかすべて反共ネトウヨだろ
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/300.html#c2

[番外地9] 西田さんはお金が増えるとその分だけ貨幣価値が下がって、実質的なお金の価値は増えない、というのがわかっていない 中川隆
3. 2021年4月12日 08:54:26 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[6]

プリッツ
37 秒前
@77 7
中小企業がバタバタ潰れたら日本から生産能力が失われて、そのときこそ円の信用が落ちてハイパーインフレの可能性が高まる
中小企業切り捨てを進めてるのが菅政権
MMTの学者が反対してる構図です

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1 分前(編集済み)
@プリッツ
貧困層に金をやればいいだけだ、中小企業は日本には必要ない
企業淘汰を止めたら経済が非効率になって経済破綻するというのが経済学の常識だ
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/300.html#c3

[リバイバル3] 株で儲ける方法教えてあげる(こっそり) 新スレ 中川隆
379. 2021年4月12日 08:58:40 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[7]
2021.04.12 3割高下に向かえ。

 米国株を対象として、投資家が株価の先行きにどれほどの振れ幅を見込んでいるかを示す株価変動率指数、別名「VIX恐怖指数」は、2019年後半から2020年初めまで12〜17ポイント程で推移し、所謂適温相場を作っていましたが、コロナショックで85.47ポイントまで上昇しました。最近は時々リバウンドを見せながら次第に下げ、先週末は16.69とほぼ適温相場水準に戻っています。

 10年債利回りも次第に水準を上げてはいますが、1.7%台後半から先週末は1.662%と落ち着いて来た感じです。

その中でNY株は高値警戒感もありますが、史上最高値を更新しています。先行きについては十分期待できます。後は日柄だけです。

 日本株の4月の習性は、「前半指数ベース、後半個別株ベース」です。日経平均は買い難い売り難い展開ですが、後半個別株だとすると、昔からある投資法「3割高下に向かえ」を参考に、筆者がカバーしている銘柄で高値から3割以上下がっている銘柄を探してみると以下のようになります。買い場ではないでしょうか。

 2352エイジア 2932円(20年10/5) 1780円(4/9)
 4304 Eストアー 3600円(2/17) 2474円(4/9)
 4699 ウチダエスコ 6062円(20年6/29) 3365円(4/9)
 6240 ヤマシンフィルタ 1240円(20年11/4) 876円(4/9)
 6656 インスペック 2945円(20年12/7) 2107円(4/9)
 4381 ビープラッツ 4335円(20年9/7) 2473円(4/9)

http://kasset.blog.fc2.com/blog-entry-2477.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/822.html#c379

[番外地9] 西田さんはお金が増えるとその分だけ貨幣価値が下がって、実質的なお金の価値は増えない、というのがわかっていない 中川隆
4. 2021年4月12日 09:03:45 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[8]

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7 分前(編集済み)
@プリッツ
貧困層に金をやればいいだけだ、中小企業は日本には必要ない
企業淘汰を止めたら経済が非効率になって経済破綻するというのが経済学の常識だ

プリッツ
プリッツ
6 分前
@77 7
君が竹中平蔵を支持するなら良いけど、菅と竹中と外人が進めてる計画の方がよほどやばい
ベーシックインカムもろもろね

プリッツ
プリッツ
2 分前
@77 7
生産能力低下は国防問題だからね
竹中平蔵を知ってますか?
MMTの人たちは全員竹中を批判してる。日本の味方ですよ

77 7
77 7
1 分前(編集済み)
@プリッツ
>生産能力低下は国防問題だからね

そもそも中共とアメリカは最初からずっと同盟国だから米中戦争なんか有り得ない
そもそもアメリカの製造業はすべて中国に移転していて、中国メーカーの大株主はすべてアメリカ人だ。
三橋なんとかとか西田・安藤とかすべて反共ネトウヨだから中國の脅威を煽っているだけさ
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/300.html#c4

[リバイバル3] 音楽はこういう部屋で聴きたい 中川隆
106. 中川隆[-5807] koaQ7Jey 2021年4月12日 09:10:20 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[9]
kanataさんのご感想 長文編 前半 : GRFのある部屋 2021年 04月 10日
https://tannoy.exblog.jp/32225865/


GRF邸訪問 2021.3.19

1. GRF邸訪問記(デジタルシステム編)

1.1 GRF邸再訪 経緯と背景

今回のGRF邸の訪問記に入る前に、前情報として私のGRFさん(およびそのお仲間の方々)との交流の背景を少し書きたいと思います。

GRF邸には2年半前(2018年の秋頃)に1度お伺いする機会をいただきました。その時は和室のユニコーンをメインにお聞かせいただき、洋室も最後に何曲か聞かせていただきました。それまでブログを拝読し、自分にとっては妄想の夢の中の存在であったGRFさんの音。その実際は、想像より遥かにエネルギッシュで熱く骨太な音楽そのものでした。音場の提示の感覚については答え合わせの様なところもあり、それまで自分が進んできた道の確かさを確認させていただく事が出来ました。また、その同年のGerman Physiks 友の会にもお声かけいただき、会の皆様と楽しくも濃密な音楽の時間を過ごさせていただきました。

German Physiks(以下GP) ユニットの複数遣いを聞いた経験で申しますと、昨年(2020年)の11月にパグ太郎さんのお宅に伺った際にHRS + PQSの合計4台遣いが奏でる音楽を拝聴する機会をいただきました。その際はその独特な音場空間の提示の仕方に驚きと感銘、そして正直なところ少なからぬ違和感も同時に覚えました。

GPユニット4本から放出されるかつてない3次元的でリアルな音場展開は、まるで実際のコンサート会場に居るかの様です。しかし、同時に従来のスピーカー2本構成でスピーカーセッティングがピシッと合った時の感覚からすると妙にダブって聞こえる所もありました。

この4本方式への大きな可能性は感じつつもその調整の難しさも同時に感じ、・・・人間業ではこれを合わせきるのは限りなく不可能に近いのではないか?・・・との思いを抱きました。以来、このかつてない難物に思えるGP複数ユニット遣いをご本家であるGRFさんは一体どう鳴らしておられるのだろうと妄想する日々が続きました。

そんな中、コロナ禍の最中にも関わらずありがたくも再度訪問のお声掛けをいただき、ここに来て更なるピークに差し掛かっているように見えるGRF邸に伺う機会を得たのです。

久しぶりにお会いしたGRFさんは以前と変わらぬ自然体で若輩者の私にもざっくばらんに接して下さいました。洋室に向かうまでの間にも、最近のトピックである光カートリッジにまつわる怒涛の展開についてお話をされる姿は(ご自身でもおっしゃっておられましたが 笑)まるで新しいおもちゃを買って貰った少年の様。ますます好奇心と探求心全開でエネルギッシュに突き進まれるその姿を見るとこちらも自然と体が熱くなります。

洋室に通されると、目に入ったのはこのところのブログでおなじみのGPのユニットとTWウーハーがそれぞれ4本連なる光景でした。それと共に話題の光カートリッジのアナログシステムも向かって左手のキャビネット上にセットされており、なんとどちらも今日お聞かせいただけるとのこと!後者はさすがに今回はお預けだろうと予想していただけに、これは我ながら絶妙なタイミングで伺ったものだとしばしシステムを眺めながら自分の幸運を噛みしめました。

従いまして当日お聞かせいただいたシステムは2つ。German Physiks Troubadour + PSDのTWのデジタル系システムと、GRF+光カートリッジのアナログ系システムです。これらのシステムの印象について順に書いていきたいと思います。


kanataさんのご感想 長文編 前半_f0108399_11442000.jpg


1.2 GP+TWのデジタルシステム

最初にお聞かせいただいたデジタルシステムは、EMM LabのトランスポートからMola MolaのDAC内蔵のプリで受け、是枝製真空管パワーアンプで、GPのトロバドール80のユニットを、その下のTW3のウーファーを鳴らして、後方のGRFの上に置かれた、トロバドール40も一緒に鳴らし、今回追加されたTW5のスーパーウーファーをSound DesignのSD05で駆動するというシステムです。

最初は私も持っているCDが良いだろうということでアメリングの歌曲集から再生開始です。

構成の近いパグ太郎邸の音をベースにこのGRF邸の機器構成を加味してあらかじめこんな感じの音かなと想像はしていましたが、まだ耳も慣れていないとっかかりから良い意味でそれを裏切る音が出て思わず唸ってしまいます。

その音を一言で表すと、「まるでアメリングがそこに立っている様」なのです。

あまりに使い古されたこの言葉にこの文を読んでくださっている方々も「またか・・・」と思う事でしょう。しかし「また」ではないのです。ここまでの実在感、実体感は私の経験の中で全く聞いた事が無い類のものです。

その凄みを一番感じさせるのが、歌手の体全体を丸ごと感じ取ることが出来るという点です。大げさではなく、手や足の動きまでも感じ取ることが出来ます。聴取者がここまでの情報を聴感のみで感じることが出来るのは色々な要素が高度に噛み合わさっているからだと感じます。

その高度に噛み合わさっている色々な要素とは何か。ここで一旦流れを切りまして、やや分析的にGRF邸の音を構成する主要な要素の印象を書きたいと思います。

1.3 GP+TWシステムの主な印象

@音像・音場の立体感が異常に高い

まず音像が立体的かつ音場空間の前後方向の奥行きが広大です。この立体感は通常の2chステレオ再生では聞いたことがない類のもので、2本のスピーカーの位相差や音量差による表現ではここまでのものは出せません。かといって5.1ch等のサラウンドともまた違います。その音像と音場の表出の仕方のイメージは実際のコンサート会場のそれに酷似しています。

感覚的に2chステレオ再生の強化版と言ったらよいでしょうか。基本は2chの位相差や音量差による音場表現を踏襲し、それに更なる奥の2本のスピーカーとの位相差や音量差を微妙に足し与えているイメージです。その奥の情報の付加によって立体感と奥行きが2chの枠を飛び越えたものに到達していると感じます。

A音像・音場の実体感・濃厚さが異常に高い

「異常、異常と他の表現はできへんのかい」と言われそうですが、実際どう考えても従来の2chオーディオの枠組みを超越した異常なレベルであるのでこう表現するのが適当だと判断しあえて連発しています(汗)

オーディオでありがちな事ですが、音場表現を重視したシステムでは音像表現はどこかホログラフィックで、実在感に欠ける傾向になることが多いです。(拙宅もどちらかと言えばこの傾向があります)しかし、GRF邸では音像の実体感、音場(空気感)の濃厚さを強烈に併せ持ちます。

その実体感、濃さを出しているのはもちろんご使用のコンポーネント個々の力もありますが、奥の2台のTW5ウーハーです。後述しますが、これらを切るとかなり自分が聞きなれた従来の枠組みの2ch再生の音像の実在感に戻ります。この奥のウーハーの効果は非常に強力で、音楽の説得力がまるで違ってくるのです。

B部屋の構造が強固でSNが高い

前述した要素に加え、構造からこだわり抜いたこの洋室のゆるぎなさ、そしてそこから来る高いSNが音楽を支える盤石の土台として加わっています。当日GRFさんから詳細を教えていただきましたが、この洋室はコンクリートスラブの躯体からはじまり、その上に幾層も素材を変え、厚みを変えて積み上げられた床の他、非常に強固かつ音響的に考えられたものになっています。更に専用室で大きさも20畳以上、高さも1階の高さを削ってまで確保されておりエアボリュームも十分、GRFさんのオーディオと音楽に対する熱い思いが強く色濃く表れたものとなっています。(実際前回の訪問時も今回も何度もオーディオはまず部屋だと語っておられました。)

高い防音を施した部屋にありがちな閉塞感を覚えるほどのSNとは違い、普通に会話している分にはそれほど部屋の凄みを感じません。が、実はこれがまたこの部屋の音響的に素晴らしい理由の一つであると感じます。強い防音を施して音をこの部屋の空間に閉じ込めてしまうのではなく、適度に音が部屋から逃げていく様にあえて気密は抑え目にしている様に思えるのです。

そのため、コンサートに居るかの様な大音量(と言っても爆音ではありませんが)で再生されたとしても部屋はゆるぎなく音楽を邪魔する音を出さず、しかし音が部屋に飽和しているうるささも感じません。それらによって大音量でありながらも細かい音も耳を向ければ聞こえたり、ピアニッシモの微妙な表現、表情の違いが手に取るように聞き取れたり、といったことが可能になっているのです。これも後述しますが、GRF邸の凄みの柱の一つであるマクロおよびマイクロダイナミクスの比類なき水準での両立もこの部屋あればこそと感じます。

今回この素晴らしい洋室で濃密な時を過ごさせていただき、やはり部屋はオーディオのすべての起点であるとまざまざと思い知らされることになりました。

さて、このあたりで話を当日の流れに戻ります。

1.4 スピーカーユニット構成別、比較試聴の感想

私の耳もそれなりにこの環境に慣れてきた3曲目のハイティンクによるマーラー4番をしばらく聞いた頃、GRFさんは大サービスをして下さいました。なんとスピーカーを手前のGP80+TW3の2chのみに切ってから順次入れていき、その構成の違いによる音の違いをお聞かせいただけるとのこと。まさか音楽の館のGRF邸でこんなオーディオチックな実験が為されるとは思いもよりませんでした。驚きつつもまたとない機会、この時ばかりはオーディオ耳を少し大きくして興味津々で聞かせていただきました。

kanataさんのご感想 長文編 前半_f0108399_12343396.jpg
二年前の80/TW3だけのシステムです。部屋がすっきりしていますね(苦笑)


@パターンA:手前のTroubadour80+TW3だけの2ch再生

まずは手前のTroubadour80+TW3のみでの再生からスタートです。この構成は以前の訪問で短時間ではありますが体験させていただいたものとほぼ同じ構成でもあります。

先ほどまで聞いていた4+4の再生とは打って変わって、自分の感覚に馴染みの深い音像と音場の出方になりました。全体の気配が感覚的にスッキリとして音場表現も凛として一本筋が通ったものになります。

この状態であれば、拙宅のシステムの音と全体の気配や傾向はかなりニアリーになります。もちろんレベルは違いますが、私の進んできた道の延長線上にこの音があると感じました。

そしてこの2+2の再生を聞いた瞬間、逆説的に4+2や4+4での再生についても違う側面から認知することが出来ました。4+4での再生は先に述べた様に実在感・立体感ともに通常の枠組みを超えた凄みを感じさせるものになりますが、反面、従来の2chでスピーカーをトントン位置調整していわゆるピントが「合った」状態から比較しますと、ピシっと音像や空間が一つの時間軸に収束し切らず微妙にダブった感覚があった事が分かりました。

このダブった感覚は4+4の世界観にどっぷりと飛び込めば気にならない程度の微妙なものであり、そのあたりを必要以上に気にするのは重箱の隅をつつく様なやや不躾な行為である気がします。ですから、聴取者は「あなたは何を聞いているのですか?そんな微妙な違和感より、文字通り次元の違う音楽的感動を素直に享受してはどうですか?」とシステムに試されているとも言えるのかもしれません。私自身この聴き比べの機会をいただいていなければ、そのまま4+4の世界にどっぷり浸かり切って終わっていたと思います。

そして更にこの時点で、私の中にあるパグ太郎邸での2+2と4+2での再生で感じたことと、今回のGRF邸で感じたことを照らし合わせて、自分の中で掴んだものがあります。(以下パグ太郎邸を比較の遡上に乗せて表現しておりますが、あくまでこのユニットの複数遣いの効果や使い方を探るために出しているという位置づけであり、両邸の音の優劣を比較する意図は全く無いことを注釈として先に記しておきます。)

正直なところ、パグ太郎邸での4+2での再生は2+2と比較してダブった感覚が出るというデメリットがGPユニットを4つにしたことによる立体感や質感の向上というメリットを(私の感覚では)上回ります。しかしGRF邸ではそれが逆転し、メリットがデメリットを上回ります。パグ太郎邸に比べてメリットは増大し、デメリットは減少しているイメージです。

では、その両邸での有効性の違いは何に起因するのか?送り出しもアンプもユニットも違うので色々な要素が絡んでいると思いますが、一番大きな要素は4つのユニットと聴取者との距離および4つのユニットと部屋の壁との距離の違いだと感じ取りました。

パグ太郎邸はリビングオーディオです。十分に広いとはいえ専用室でなく、セッティングにはどうしても制約が生じます。実際距離を測定したわけではなくあくまでリスポジからの視覚的な印象になりますが、リスポジ〜手前のユニットの距離(仮にXとします)とリスポジ〜奥のユニットの距離(こちらはYとします)の比率Y/Xの値がGRF邸と比較して小さい様に感じます。これによって、奥のユニットが手前のユニットの音に付帯音として付加する効果が弱まっていると推測出来ます。つまり、奥のユニットは現在の位置よりももっと奥に離した位置が最適な位置ではないかと推測します。

また、奥のユニットから背面の壁と側面の壁の距離もGRF邸と比較して取れていません。ほぼほぼ壁に寄せていると言って良い位置です。これによって奥のユニットの壁からの反射の影響が大きくなっており、その影響でダブった感覚が大きくなっているのではと推測します。また、このことで位置調整もかなりシビアになっているように思います。

要するに、この4ユニットのセッティングでメリットをより大きく、デメリットをより少なくするためには、かなりの部屋の広さが必要であるのではないかと思うのです。

以上、完全に自分の感覚と机上の話で的外れな気もしますが、あまりに興味深い手法であったのでつい妄想を膨らませてしまいました(汗)

AパターンB:Aに奥のGRFの上にTroubadour40を追加した4+2再生

続いてAの構成に奥のGPユニット2つを追加した4+2の再生です。大きく変わったのは音場の立体感で、4+4に近いものが出てきます。それと共に音像の質感も変化します。音像はやや厚みを増し、トロッとした深みのある質感を湛えます。この時点で2+2からは出てくる音楽の説得力が違ってきます。

更に驚いたのは音がフワーっと上方向に上がっていく様になること。Aではどっしりと腰の据わった下に厚いピラミッド的な表現で私はこの音の出方を好みますし、前回の訪問時にもGRF邸の音にこの傾向を感じて密かに共感を覚えていたのですが、Bになるとその腰の据わった傾向にプラスして上方向にも音が輝く様に上がって行くようになるのです。何か神秘的な、天国的なものさえ感じるこの音に私はしばし幸福感さえ感じてしまいました。誤解の無い様補足しておきますと、決して腰高になったのではありません。どっしりとしたピラミッドバランスは継続して感じさせたうえで、細かい音が上へと浮遊していく、そんな感覚なのです。

ちなみにGRFさんのご説明によると、人間の聴覚は二つの発音体から音が出ている場合でも、音が耳に到達した際の時間差がある時間以内であれば最初の音の付帯音として認知するという性質があり、この性質を利用した理論的にも裏付けのあるセッティングであるとのことです。付帯音と書くとオーディオでは不要な異物の様に感じてしまいますが、GRFさんのこのセッティングの場合は同じユニットで同じ音を出していることになり、そこに異物感はなく、立体感や厚みや音色を加える事ができるという訳です。まさにこの理論通りの音が聞こえるのにはただただ感服するしかありません。

kanataさんのご感想 長文編 前半_f0108399_11104846.jpg


BパターンC:Bに奥のTW5ウーファーを追加した4+4再生

最後にBから奥のTW5を追加した4+4に戻します。

・・・圧巻です。

音像の実在感、実体感がここに至って一気に上がります。音像・音場共に全帯域に渡って厚みと濃さを増します。中でもコントラバスを代表とする低音楽器の太くコシのある表現は4+4あってのものと感じました。

もはやこの音楽を聴いたことによる感動の大きさはオーディオの域を超越していると言っても良いのではないかとさえ感じます。

Bの時点でこれは一旦ユニットを追加したらもう元には戻れないなと感じるほどの大幅な音楽力のアップを感じたのですが、Cはもう世界自体が完全に違います。システムが音楽を聴取者に伝える力、つまり聴取者の感動に繋がる力が格段にアップしています。その音を表現するならば、先に書いた様に、圧倒的な実在感、圧倒的な立体感、微妙な動きさえ感じ取れる豊富な情報量、熱く厚く濃厚な表現力、etc…となりますが、こんな陳腐な語句しか並べ立てることが出来ない自分の表現力の無さに落胆してしまいます。

このウーハーの4本遣いについてもGRFさんは分かりやすい例を挙げて説明して下さいました。ウーハー4つを一つの水面に表れる波紋であるとします。波紋は手前の2つのユニットを基準として、奥の2つのユニットはその手前のユニットと全く同じタイミングで波紋を起こします。すると手前と奥の波紋が重ね合わさって、タイミングは同じままで波の大きさが大きな波紋が出来上がる、こういうイメージでこのシステムを構築されているとのことです。

また、奥のウーハーの担当する周波数帯域は非常に低い所だけとのこと。試しに奥のウーハー以外の全てのユニットのアンプを落としてこのハイティンクのCDを再生すると、奥のウーハーのみだと明確に音が聞こえません。ほぼ耳に明確に聞こえない程度のアンビエント成分のみしか出ていないことが分かります。であるのにその効果は絶大で、実際AからBへの変化より、BからCの変化の方が何倍も音楽表現に効果があると感じます。オーディオとは本当に奥が深い。私はその深淵の一端を覗き込んだ思いがしてゾクッと身震いさえする思いでした。

C3つのユニット構成における比較まとめ

以上の3つのユニット構成で出てくる音楽の違いを聴くと、まるで目に見えぬ指揮者が居て、その力量によってこのシステムの演奏の熱量を変化させている様にさえ感じます。

Aは新米指揮者:システムは指揮者の品定めをしながら澄まし顔で演奏しています。
Bは中堅指揮者:システムはやれやれ本気を出してやるかといった演奏。
Cは大指揮者 :システムは煽られ汗を飛び散らせながら持てる力以上のものを引き出して演奏します。

上手く言語化して表現できない中でもA〜Cの違いをどうにか表現しようとするならば、指揮者に例えることが妥当ではないか、そう思ってこの様な表現をしてみました。指揮者的な音楽を表現する濃度・密度の違い、それにより聴取者にもたらされる感動度の違い、これらの違いこそがこのGRF邸の複数遣いによる恩恵の本質ではないかと思うからです。

そして、そうとしか表現出来ず、通常の訪問記の様に音的な要素を挙げつつ説明する行為が空虚に感じることこそが、このシステムからそれほどオーディオから離れた音楽が出ていることの証左ではないか、そう思うのです。


続きます・・・

Commented by TANNOY-GRF at 2021-04-10 11:13
kanataさんの感想文は長文であるというのは、ご友人のなかでは定評があります。前回の印象編だけではなく、詳細まで描き込まれた長文編と両方見て、当日のkanataさんのご感想が表れてくると思いおねがいいたしました。

私が、常日頃、システムを調整している手法と同じ方法で、一枚一枚音のレイヤーを分析されています。その二次元の試みの集大成が、時間再生芸術である音楽を空間だけの三次元ではなく、活きている音を表現できはじめたのかと思っています。

オーケストラは、ステージ上に横に広がっている距離より、奥行きの方が深い、音の時間差を楽しむ音楽です。オペラ座の舞台の奥行きは、観客席の大きさより大きいのです。

その「時空間」を再現することが、コンサートホール再現の第一歩ですね。

Commented by パグ太郎 at 2021-04-10 11:47 x
GRFさん、kanataさん
kanataさんは流石の凄耳ですね。こういう聴き分けをされるとは脱帽です。拙宅では4本ではなく2本の方に一票頂きましたが、低次元の拙宅の印象がそのままにならずに、今回、真価を体験して頂けて良かったです。オマケに(?)、当方には何が足りないか明確にするコンサルをしていただいた結果にもなり、大いに勉強になりました。お二人に感謝でございます。

Commented by 椀方 at 2021-04-10 13:28 x
kanataさんの訪問記事を拝読すると、音楽に没入するkanataAさんの背後に冷静に分析しているkanataBさんという2人が居るかのようです。

ところで、第二部(光カートリッジ編)はあるのでしょうか?

Commented by TANNOY-GRF at 2021-04-10 13:35
パグ太郎さん 

ここまで聴かれているとは、お聞かせする方も相当な覚悟が必要になります。私が断片的にご説明したことが、見事に整理され再構成されています。当方も大変、勉強になりました。パグ太郎さんのお宅では、4本のSPのバランスの整合が進めば、相当進歩すると思います。状況が落ち着いたら、また前に進んでいきましょう。

Commented by TANNOY-GRF at 2021-04-10 13:36
椀方さん これでまだ半分です!第二部も乞うご期待です。

Commented by kanata at 2021-04-11 07:15 x
GRFさん、この度は貴重な機会をいただきありがとうございました。
この日の衝撃と感動、そして受け取ったものが大き過ぎて、自分のためにも文章として残したいと思いつつも、自分の貧相な文章力では何を書いてもうまく表現出来ていないと感じてしまい難航してしまいました(汗)
結局長々と書いたものの、あの音楽を半分も書き留めるには至らずでした。しかし、自分の中に残ったものは確としてありますので、これを大事に持って行きたいと思っています。
文中GRFさんやパグ太郎さんのシステムについてあれこれと好き勝手書き散らかしておりますが、私個人の頭の整理として乏しい理解力の範疇でこういうメカニズムで納めておこうというものです、どうかご容赦ください。
それにしてもオーディオとは素晴らしいものですね!改めてその真髄を体で感じさせていただきました。今後ともよろしくお願いします。

Commented by TANNOY-GRF at 2021-04-11 08:53
kanataさん 

本当に長文のご感想をありがとうございます。しかし、項目ごとにまとめられていて、まるで設計図の階層を追っていくように、立体的に表現されているのには驚かされました。

トロバドールの80の後方に40を置くアイデアを出してくれたのは、横浜のMさんのウィーンのムジークフェラインの天井から降ってくる音という印象からでした。

ご覧の通り、この部屋は強固な床と奥行きの深い天井での吸音、共振点を揃えない壁の構造で出来ています。また、最低音の窮屈さを避けるために、密閉しない空間を目指しました。

そして。コンサートホールの奥行きが深い音をどう再現するか? 音響調整に、人工的な残響付加を加えるデコーダーや、特定の音楽だけしか再現出来なくなるイコライザー類を使わずにどうしたら、音のバランスを整えられるかを試行錯誤してきました。

最終的に、最低域だけを支えるTW5の大きなエネルギーを加えて事で、ハワイのノースショアーに押し寄せる、ビッグウェーブのような大きなうねりを再現できたのではと思っています。

あれから、光カートリッジも、トロバドールのメインシステムで鳴っています。レコードからTW5を揺るがせる音が出てくるのは驚きですし、快感でもあります。また、あのつづきを是非聴きに来てください。
https://tannoy.exblog.jp/32225865/


2021年 04月 11日
kanataさんのご感想 長文編 後半
https://tannoy.exblog.jp/32225995/


2. そして音源に在る音楽そのものへ

ここまでGRF邸の音について長々と表現して来ました。しかし、実はここまで書いてきた内容はGRF邸の神髄を表したものではありません。音楽耳でなくオーディオ耳を強くすればするほど、音楽でなく音を分解・解析すればするほどに、その実像からどんどん離れていく様な感覚がするのです。それがゆえに、この長文を書いている途中で違和感に耐え切れなくなり、一旦書くのをやめたという経緯もあります。(その後GRFさんのお勧めもあり、記録としての意味合いで続きを書いています。)

では、私が感じるGRF邸の神髄とは何なのでしょうか?それは音源に刻まれた音楽の力そのものを規格外のどでかい器で、鮮度高く、熱く、太く、色濃く表出することにあります。つまり、音源に入っている演奏の力そのものがGRF邸の音楽の神髄である、そう私には感じられます。

時代を超えて、場所を超えて、録音会場で演奏しているその場の全体が目の前に在る、タイムマシンの様な再生。それは以前私がR邸のビンテージシステムで感じた事でもあります。しかし同時に、どこかセピア色の儚いホログラフィックな夢の中の様なものでもありました。録音の場が目の前に在っても、その場は録音当時の1950年代・1960年代であるという感覚もまた付き纏います。2020年代の現代に居るのではなく、録音当時にこちら側が部屋ごと自分ごとタイムスリップしているのです。時代性に沿った再生であるからこそ真っ当で素晴らしく、しかしその時代性の枠からは逃げられない。やや不遜な物言いになりますがこういう面もある様に感じます。(とはいえ、そもそもこういう時代性を重視した再生を志向する方々は、時代性にどっぷり浸かってこそ良しであり、その枠から出ようとはしていない、出てはいけないと考えておられる、そう私は認識しています)

しかし、今回のGRF邸は異なります。一番の違いは圧倒的な現実感です。GRF邸はこちら側がタイムスリップするのではなく、向こう側(録音当時の場)が2020年代の現代の目の前に呼び出されるのです。往年の巨匠達がセピア色ではなく、現実の色彩感と実体感を伴って目の前で等身大に演奏をするのです。しかも某社のリマスターSACDの様な無理に現代技術を当てはめたグロテスクなものではありません。時代性を重視した再生の真っ当さと比較しても(私の感覚では)いくばくも遜色の無い時代的な忠実性も兼ね備えています。

そして現代の録音の再生においても往年の録音の再生においても同じ世界観で目の前に録音の場全体が呼び出されるのです。現代の録音が妙にセピア色になったり、往年の録音が妙に浮ついたsomething strangeなものになったりもしません。

なぜこんな魔法の様な再生が可能なのでしょうか?Transportが良い?DACが良い?アンプ?スピーカー?それともケーブル?いやいや、やはり部屋か?確かにこれら全ては構成要素としてこの音楽に寄与しているのでしょう。しかし全く同じものを他の人間に与えてもまずこの音楽は出せないでしょう。

ここに来て私は「オーディオで一番重要なものはシステムを構築する人間の認知能力である」という自分の考えに思い至ります。つまり、GRFさんご本人の音楽とオーディオ、いやそれ以外も含めた人間の器がこの音楽として出ているのだと強く感じるのです。

往年の録音も、現代の録音も、そしてこの日はデジタルシステムでの再生はありませんでしたが、歌謡曲も、ご自身の聴かれる音楽を愛し、それらを分け隔てなく一つのシステムで同じ世界観で再生する。この難題に真っ向から対峙して辿り着いた境地であると感じます。

音源へのリスペクトがあるから、往年の録音を最新機器でただ鳴らしただけの様な妙な音楽にはならない。きちんとその音源の旨味を熟知し、その旨味を変質させずどう自分の再生へ落とし込むのかを考えて調整された音に感じます。そんな音源ファースト、音楽ファーストな姿勢がベースとしてあり、それらからどうすれば最大限に感動を引き出せるのか、そういう観点で組み立てているからこその到達点ではないでしょうか。

このGRF邸の音楽を聴くと、オーディオとは音源と自分との終わりの無いキャッチボールの様にも感じます。音源を大切にしてそれが最大限鳴る様に調整をする、すると音源はそれまでに感じなかった側面を見せて更に感動をもたらしてくれる、その新たな側面をもとに更に調整を重ねる・・・この繰り返しに尽きるのではないでしょうか。

話を戻しましょう。

そんなドでかいGRF邸のシステムとGRFさんご自身の器により生み出される音楽は音としての情報量もそうですが、感情としての情報量が莫大です。常に当たりのコンサート、いやそれ以上の感情的な熱量を聴取者にもたらします。

ですから自然とその感想もオーディオシステムを聞きに行ったそれではなく、コンサートを聴きに行ったそれに収束します。音色が、音触が、低域が、高域が、解像度が、音場が、定位がどうのこうの、弦は、ピアノは、声楽は、女性ボーカルは、ベースは・・・そんなものはもはや全く頭に浮かびません。頭の中は今眼前で演奏されている(としか感じられない)音楽をどう受け止めるのか、ただそれだけになります。

これは逆説的に言えば、恐ろしい事ですが、音色が・・・等というものが頭に浮かんだ時点でそのシステムはその程度であるということでもあります。それほど音の全要素的に瑕疵が無く、かつそれらに注意が全く行かない程に人間の感情に訴えかける莫大な情報量を有していると言えるのです。

では音楽を聴いていて私が感じた事を少し書きましょう。

この日のGRFさんは、私とGRFさんの二人の共通事項でもあるクラシックを中心に選曲されました。録音の時代は1950年代のモノラル録音から、2010年代の録音まで、年代に偏りなくジャンルも器楽・声楽・オケと幅広いものでした。

ここでクラシック演奏についてのざっくりとした個人的な認識になりますが、往年の大指揮者達の録音は熱量が全く別次元です。例えるなら作曲家のスコアという土台の上に屹立した巨大な岩の彫刻のようなもの。指揮者や奏者の繰り出す強烈なエゴ・独自の世界観は(しかるべき再生が為されれば)聞くものの魂を激しく揺さぶります。

一方で近年の指揮者・奏者によるアプローチはどちらかと言うと知で楽しむものが主流です。スコアを綿密に読み解き、その楽曲の源泉により近づこうとする解釈が多く、聴取者はその構成美や新しい発見に知的な喜びを感じます。

両者の楽しみ方は異なりますし、そこに優劣を付けたり、一方にもう一方と同じ味わい方を押し付けたりするべきではありません。(これは現代ハイエンドとビンテージとの話でもしばしば起こる悲しい諍いです)

GRF邸はこの両者の楽しみ方の最大公約数的なものを共通の世界観として音楽を描き出します。旧きも新しきも同様に、知と情の双方において莫大な情報量を聴取者に投げつけるのです。

更にここからは音源別に書いて行きます。

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カンターテ ドミノ

録音の良いオーディオの定番として再生され尽くしたこの盤がまるで違う音源の様に聞こえます。とにかく立体感と実在感が凄まじい。まさに眼前にコーラス隊とソリストが実体として居るかのような感覚。ソリストの移動する様なども体全体の存在感をもって感じ取ることが出来ます。

クレンペラーによるマーラー7番

音楽の濃密さ、演奏者の気合いの違いが一目瞭然です。根性論ではないですが、こんな汗を飛び散らせ、魂を削る様な演奏はなかなか他の指揮者では、他の録音では聞けないもの。なぜこの時代はここまでのエネルギーを引き出すことが出来て、そしてそれを録音に納める事が出来たのか?現在では?クラシック音楽の演奏とは?その録音とは?音楽に大切なものは一体何なのか?この録音を聞いていると様々な思いが駆け巡ります。

トスカニーニによるブラームスの交響曲

何なのでしょう、これは?モノの音場ではありません。この音源ではこのシステムの従来の2chオーディオでの枠組みを超越した立体感、前後感による恩恵が非常に大きいと感じます。そして演奏の圧倒的な熱量!指揮者の力量とはどんなものであるのか、この再生を聞けば誰もが納得することでしょう。

クレーメルとアルゲリッチによるプロコフィエフのソナタ

このコンビの録音といえばベートーヴェンのソナタが印象深いですが、この録音もまたそれに劣らぬ魂のぶつけ合いの様な演奏。これを聞いてしまうと近年のアルゲリッチはもうお友達や取り巻き連中とお茶会を楽しんでいるとしか思えません。勿体ない・・・

八代亜紀のコンサート

歌謡曲でもタイムマシンぶりは全く変わりません。目の前はクラシックコンサート会場から一気に昭和歌謡コンサートへ。会場の空気もどこか穏やかなリラックスムード。このムードさえ伝わることが恐ろしい。八代亜紀、私はGRFさん絡みでしか彼女の歌声を聞きませんが本当にこの人上手いよな〜。歌手の力量が露骨に技術と情念との両方で分かってしまいます。

白井光子によるブラームス歌曲集

素晴らしく上手い!ドイツ語の発音の明瞭さ、そのテクニックの確かさに舌を巻きます。やはりこのシステムは実力面で誤魔化しが効かず、歌手を丸裸にする厳しさがあります。しかし力量のある歌手であればその凄みを十全に伝えてくれる感動の増幅装置にもなるのです。

ギユーによるジョンゲンの協奏的交響曲

パイプオルガンがまさにパイプオルガンとして鳴っています。オーディオ的な嘘っぽさが感じられず、コンサートで聞くそれと酷似しています。この音源では、これだけの巨大なエネルギーを受け止めつつ揺るぎない部屋の凄さが良く分かります。しかも上手く程良く音が部屋の外部に抜けているのでしょう、エネルギーが充満して妙な圧迫感を感じることも全くありません。床が支配的だと思われますが部屋の響きの音質も凛としつつも甘みもあり良質そのもの。やはりGRFさんの音楽はこの部屋あってこそのもの。ご自身が「オーディオの本質は部屋だ」とおっしゃるのが骨身に染みて良く分かります。

ヤンソンスによるラヴェルのラヴァルス

印象派というイメージからは、そしてこの曲のイメージからも想像がつかないグロテスクでさえある怪演。色彩は明ではなく暗基調。空間が捻じ曲がる様な音のうねりに部屋が満たされ、遂には自分が飲み込まれてしまうかの様。この演奏の凄みは普通のシステムでは、普通の部屋では全く表現しきれません。GRF邸の器の大きさをまざまざと見せつける音源。

ベルゴンツィのリサイタル

GRFさんのブログで良く登場するこの音源はもちろん自分も購入済みで度々拙宅でも再生するものです。やはり実在感とエネルギーが違います。体全体の厚みを感じさせるこの日の再生は、本物の歌唱そのものと感じました。

シュライヤーによるシューベルトの冬の旅

恥ずかしながらシュライヤーは初めて聞きました。・・・これは素晴らしい。上手く言葉に表せませんが、心の内側にすっと入って来る様な、こちらの気持ちに寄り添う様な歌声は初めて聞く類のもので、しばし真っ白になって身じろぎも忘れて聞き入っていました。

以上、多分この時点で2時間以上が経過していますが、ここまで濃密な音楽に晒されるとまさに体感時間は一瞬でした。

GRFさんが繰り出す音源には、巨匠たちが、超一流の演奏家たちが創出する圧倒的な音楽が込められていました。聴取者たる私はただその濁流に身を任せ、その神髄を体で感じるだけ。そこにオーディオはなく、ただ音楽と自分だけがある、そんな状態でした。

オーディオの道の最終到達点はやはりこういうものなのか、そしてなんと素晴らしいものなのだろう。言葉ではなく音楽で骨の髄まで教えられ、体にその感覚を叩きこむことが出来ました。

百聞は一聴に如かず

この素晴らしい体験は間違いなく今後の私の歩みの指標になると確信しています。

と、ここで締めるかの様な書き方をしましたが、もう少し続きます(汗)

kanataさんのご感想 長文編 後半_f0108399_12343953.jpg


3. GRF邸訪問記(光カートリッジgrandmasterによるアナログシステム編)

さて、次は光カートリッジ(Grand Master)によるアナログシステムについて書いていこうと思います。・・・とはいえ、先のGP+TWの4+4再生の熱量がすさまじかったことや、こちらのシステムの聴取時間が限られていたこともあり、光カートリッジについて自分の中でまだ確たるものを掴み切れていないのが正直なところです。このあたり出来ればまたじっくりと光カートリッジを味わう機会を再度いただきたいという助平根性を丸出しにしつつ(爆)、そのおぼろげな印象をそのまま書いていこうかと思います。

結論から申し上げますと、光カートリッジ(GM)によるGRF邸のアナログシステムから出てきた音は「オーディオではない何か」でした。

今までに私が経験してきたオーディオの音とはその根元から違っている気配を感じます。先ほどGP+TWの4+4再生をしてオーディオはなく音楽と自分があると表現しましたが、それでいても後ろを振り返るとオーディオから続いてきた道や轍が見えます。しかし、GMが私に垣間見せた景色はそういう継続性を感じさせず、隔絶された別の次元の何かに思えて仕方がないのです。

この音の出方はレコード的ではないし、CD的でもありません。GRFさんはテープに似ていると評していらっしゃいましたが、残念ながらテープによるまともな再生を聞いたことがない私にはその引き出しはありません。物理的な余分な力がどこにも入っていない独特の軽やかさを音から感じます。自然の音に近いと言えば近いですが、それもまた違う様な感覚です。自然の音よりもさらに軽やかで刺激感がない。

印象的な特徴を述べますと、ピアニシモの表現がレコードのそれではありません。その違いがこれほどまでに音楽の印象を変えてしまうとは・・・


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最後に触りだけお聞かせいただいた一枚(ハイティンクによるブラームスのセレナーデ)がとても印象的でした。再生した瞬間パッと景色が変わります。そこにはどこまでも続いていく様な限りなく広がる空間があり、そこにスッと現れる奏者達。彼らに余分な力は入っていません。悟りを開いた達人の様な自然体。そしてそこから音楽が自然にさりげなく風のようにどこまでも駆け抜けていく。まさにこのジャケットの様な音楽風景は鮮明に、しかし限りなく自然に現れました。

この異世界から突然現れた様な不思議そのものの道具を手にしてGRFさんは今後どういう音楽を構築されていくのでしょうか?この光カートリッジをGP+TWの4+4システムに入れ込んだらどうなってしまうのでしょうか?そしてそこから現れる光カートリッジの本質とはどのようなものなのでしょうか?

まだまだこの物語は始まったばかりです。今後の展開に胸を躍らせながら、この訪問記を締めさせていただこうと思います。

GRFさん、この度は貴重な経験をありがとうございました!

kanata


********************


kanataさん 聞きしに勝る長文のご感想、本当にありがとうございました。いただいて、読み進めても、読んでも、読んでも終わらないほどでした。前回いただいていた長文のご感想は、あれでもまだ半分しかありませんでした!

お聴きいただいたのは三時間弱の時間だけなのに、これだけのことを記憶して、また表現できるkanataさんの熱意にも感嘆しました。あれから、Troubadourのシステムで、光カートリッジが鳴っています。デジタル系のあのシステムが、レコードを完璧に再生しているのです。新しい地平線が見えましたね。何十年も集めてきたレコード達が、お風呂に入る順番を待っています。

また、是非遊びに来てください。また、kanataさんの音も是非お聞かせください。

Commented by パグ太郎 at 2021-04-11 11:22 x
GRFさん、kanataさん

成る程、タイムマシーンで自分が過去の世界に行くのか、過去の世界が現代に甦るのかの違いとは、言い得て妙ですね。だから未体験のものが出現する感覚になるのですね。正しく過去が現代に戻ってくるバック トゥ ザ フューチャーで、ノスタルジーが剥ぎ取られた演奏が見える理由がよく分かりました。そういう意味では、光カートリッジで聴くアナログも、正しくその感覚。映画の下らない例えを続けると、生身のジュラ紀の再現で、化石の陳列ではありませんから、怖さが違います。何がこの感覚を産んでいるのかずっとモヤモヤしていた霧が、kanataさんの後半2部で晴れた思いです。


Commented by TANNOY-GRF at 2021-04-11 11:52
パグ太郎さん kanataさん

本当に言い得て妙ですね!私も感心しました。私の感覚では、どこでもドアで、今の私がこのままで、過去の生の会場に出現すると考えていました。

反対に、過去の演奏が、現代のテクノロジーで、私の部屋に出現する方が表現としては合っていますね。

突如として恐竜の大きな目が部屋の中に現れた感じでしょうか?これは怖いです・・・

パグ太郎さんが言われるとおり、光カートリッジもまさしくそうですね。ノスタルジーを追うのではなくリアリティを追求しているのです。

https://tannoy.exblog.jp/32225995/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/655.html#c106

[リバイバル3] アナログ レコードの世界 中川隆
35. 中川隆[-5806] koaQ7Jey 2021年4月12日 09:10:56 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[10]
kanataさんのご感想 長文編 前半 : GRFのある部屋 2021年 04月 10日
https://tannoy.exblog.jp/32225865/


GRF邸訪問 2021.3.19

1. GRF邸訪問記(デジタルシステム編)

1.1 GRF邸再訪 経緯と背景

今回のGRF邸の訪問記に入る前に、前情報として私のGRFさん(およびそのお仲間の方々)との交流の背景を少し書きたいと思います。

GRF邸には2年半前(2018年の秋頃)に1度お伺いする機会をいただきました。その時は和室のユニコーンをメインにお聞かせいただき、洋室も最後に何曲か聞かせていただきました。それまでブログを拝読し、自分にとっては妄想の夢の中の存在であったGRFさんの音。その実際は、想像より遥かにエネルギッシュで熱く骨太な音楽そのものでした。音場の提示の感覚については答え合わせの様なところもあり、それまで自分が進んできた道の確かさを確認させていただく事が出来ました。また、その同年のGerman Physiks 友の会にもお声かけいただき、会の皆様と楽しくも濃密な音楽の時間を過ごさせていただきました。

German Physiks(以下GP) ユニットの複数遣いを聞いた経験で申しますと、昨年(2020年)の11月にパグ太郎さんのお宅に伺った際にHRS + PQSの合計4台遣いが奏でる音楽を拝聴する機会をいただきました。その際はその独特な音場空間の提示の仕方に驚きと感銘、そして正直なところ少なからぬ違和感も同時に覚えました。

GPユニット4本から放出されるかつてない3次元的でリアルな音場展開は、まるで実際のコンサート会場に居るかの様です。しかし、同時に従来のスピーカー2本構成でスピーカーセッティングがピシッと合った時の感覚からすると妙にダブって聞こえる所もありました。

この4本方式への大きな可能性は感じつつもその調整の難しさも同時に感じ、・・・人間業ではこれを合わせきるのは限りなく不可能に近いのではないか?・・・との思いを抱きました。以来、このかつてない難物に思えるGP複数ユニット遣いをご本家であるGRFさんは一体どう鳴らしておられるのだろうと妄想する日々が続きました。

そんな中、コロナ禍の最中にも関わらずありがたくも再度訪問のお声掛けをいただき、ここに来て更なるピークに差し掛かっているように見えるGRF邸に伺う機会を得たのです。

久しぶりにお会いしたGRFさんは以前と変わらぬ自然体で若輩者の私にもざっくばらんに接して下さいました。洋室に向かうまでの間にも、最近のトピックである光カートリッジにまつわる怒涛の展開についてお話をされる姿は(ご自身でもおっしゃっておられましたが 笑)まるで新しいおもちゃを買って貰った少年の様。ますます好奇心と探求心全開でエネルギッシュに突き進まれるその姿を見るとこちらも自然と体が熱くなります。

洋室に通されると、目に入ったのはこのところのブログでおなじみのGPのユニットとTWウーハーがそれぞれ4本連なる光景でした。それと共に話題の光カートリッジのアナログシステムも向かって左手のキャビネット上にセットされており、なんとどちらも今日お聞かせいただけるとのこと!後者はさすがに今回はお預けだろうと予想していただけに、これは我ながら絶妙なタイミングで伺ったものだとしばしシステムを眺めながら自分の幸運を噛みしめました。

従いまして当日お聞かせいただいたシステムは2つ。German Physiks Troubadour + PSDのTWのデジタル系システムと、GRF+光カートリッジのアナログ系システムです。これらのシステムの印象について順に書いていきたいと思います。


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1.2 GP+TWのデジタルシステム

最初にお聞かせいただいたデジタルシステムは、EMM LabのトランスポートからMola MolaのDAC内蔵のプリで受け、是枝製真空管パワーアンプで、GPのトロバドール80のユニットを、その下のTW3のウーファーを鳴らして、後方のGRFの上に置かれた、トロバドール40も一緒に鳴らし、今回追加されたTW5のスーパーウーファーをSound DesignのSD05で駆動するというシステムです。

最初は私も持っているCDが良いだろうということでアメリングの歌曲集から再生開始です。

構成の近いパグ太郎邸の音をベースにこのGRF邸の機器構成を加味してあらかじめこんな感じの音かなと想像はしていましたが、まだ耳も慣れていないとっかかりから良い意味でそれを裏切る音が出て思わず唸ってしまいます。

その音を一言で表すと、「まるでアメリングがそこに立っている様」なのです。

あまりに使い古されたこの言葉にこの文を読んでくださっている方々も「またか・・・」と思う事でしょう。しかし「また」ではないのです。ここまでの実在感、実体感は私の経験の中で全く聞いた事が無い類のものです。

その凄みを一番感じさせるのが、歌手の体全体を丸ごと感じ取ることが出来るという点です。大げさではなく、手や足の動きまでも感じ取ることが出来ます。聴取者がここまでの情報を聴感のみで感じることが出来るのは色々な要素が高度に噛み合わさっているからだと感じます。

その高度に噛み合わさっている色々な要素とは何か。ここで一旦流れを切りまして、やや分析的にGRF邸の音を構成する主要な要素の印象を書きたいと思います。

1.3 GP+TWシステムの主な印象

@音像・音場の立体感が異常に高い

まず音像が立体的かつ音場空間の前後方向の奥行きが広大です。この立体感は通常の2chステレオ再生では聞いたことがない類のもので、2本のスピーカーの位相差や音量差による表現ではここまでのものは出せません。かといって5.1ch等のサラウンドともまた違います。その音像と音場の表出の仕方のイメージは実際のコンサート会場のそれに酷似しています。

感覚的に2chステレオ再生の強化版と言ったらよいでしょうか。基本は2chの位相差や音量差による音場表現を踏襲し、それに更なる奥の2本のスピーカーとの位相差や音量差を微妙に足し与えているイメージです。その奥の情報の付加によって立体感と奥行きが2chの枠を飛び越えたものに到達していると感じます。

A音像・音場の実体感・濃厚さが異常に高い

「異常、異常と他の表現はできへんのかい」と言われそうですが、実際どう考えても従来の2chオーディオの枠組みを超越した異常なレベルであるのでこう表現するのが適当だと判断しあえて連発しています(汗)

オーディオでありがちな事ですが、音場表現を重視したシステムでは音像表現はどこかホログラフィックで、実在感に欠ける傾向になることが多いです。(拙宅もどちらかと言えばこの傾向があります)しかし、GRF邸では音像の実体感、音場(空気感)の濃厚さを強烈に併せ持ちます。

その実体感、濃さを出しているのはもちろんご使用のコンポーネント個々の力もありますが、奥の2台のTW5ウーハーです。後述しますが、これらを切るとかなり自分が聞きなれた従来の枠組みの2ch再生の音像の実在感に戻ります。この奥のウーハーの効果は非常に強力で、音楽の説得力がまるで違ってくるのです。

B部屋の構造が強固でSNが高い

前述した要素に加え、構造からこだわり抜いたこの洋室のゆるぎなさ、そしてそこから来る高いSNが音楽を支える盤石の土台として加わっています。当日GRFさんから詳細を教えていただきましたが、この洋室はコンクリートスラブの躯体からはじまり、その上に幾層も素材を変え、厚みを変えて積み上げられた床の他、非常に強固かつ音響的に考えられたものになっています。更に専用室で大きさも20畳以上、高さも1階の高さを削ってまで確保されておりエアボリュームも十分、GRFさんのオーディオと音楽に対する熱い思いが強く色濃く表れたものとなっています。(実際前回の訪問時も今回も何度もオーディオはまず部屋だと語っておられました。)

高い防音を施した部屋にありがちな閉塞感を覚えるほどのSNとは違い、普通に会話している分にはそれほど部屋の凄みを感じません。が、実はこれがまたこの部屋の音響的に素晴らしい理由の一つであると感じます。強い防音を施して音をこの部屋の空間に閉じ込めてしまうのではなく、適度に音が部屋から逃げていく様にあえて気密は抑え目にしている様に思えるのです。

そのため、コンサートに居るかの様な大音量(と言っても爆音ではありませんが)で再生されたとしても部屋はゆるぎなく音楽を邪魔する音を出さず、しかし音が部屋に飽和しているうるささも感じません。それらによって大音量でありながらも細かい音も耳を向ければ聞こえたり、ピアニッシモの微妙な表現、表情の違いが手に取るように聞き取れたり、といったことが可能になっているのです。これも後述しますが、GRF邸の凄みの柱の一つであるマクロおよびマイクロダイナミクスの比類なき水準での両立もこの部屋あればこそと感じます。

今回この素晴らしい洋室で濃密な時を過ごさせていただき、やはり部屋はオーディオのすべての起点であるとまざまざと思い知らされることになりました。

さて、このあたりで話を当日の流れに戻ります。

1.4 スピーカーユニット構成別、比較試聴の感想

私の耳もそれなりにこの環境に慣れてきた3曲目のハイティンクによるマーラー4番をしばらく聞いた頃、GRFさんは大サービスをして下さいました。なんとスピーカーを手前のGP80+TW3の2chのみに切ってから順次入れていき、その構成の違いによる音の違いをお聞かせいただけるとのこと。まさか音楽の館のGRF邸でこんなオーディオチックな実験が為されるとは思いもよりませんでした。驚きつつもまたとない機会、この時ばかりはオーディオ耳を少し大きくして興味津々で聞かせていただきました。

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二年前の80/TW3だけのシステムです。部屋がすっきりしていますね(苦笑)


@パターンA:手前のTroubadour80+TW3だけの2ch再生

まずは手前のTroubadour80+TW3のみでの再生からスタートです。この構成は以前の訪問で短時間ではありますが体験させていただいたものとほぼ同じ構成でもあります。

先ほどまで聞いていた4+4の再生とは打って変わって、自分の感覚に馴染みの深い音像と音場の出方になりました。全体の気配が感覚的にスッキリとして音場表現も凛として一本筋が通ったものになります。

この状態であれば、拙宅のシステムの音と全体の気配や傾向はかなりニアリーになります。もちろんレベルは違いますが、私の進んできた道の延長線上にこの音があると感じました。

そしてこの2+2の再生を聞いた瞬間、逆説的に4+2や4+4での再生についても違う側面から認知することが出来ました。4+4での再生は先に述べた様に実在感・立体感ともに通常の枠組みを超えた凄みを感じさせるものになりますが、反面、従来の2chでスピーカーをトントン位置調整していわゆるピントが「合った」状態から比較しますと、ピシっと音像や空間が一つの時間軸に収束し切らず微妙にダブった感覚があった事が分かりました。

このダブった感覚は4+4の世界観にどっぷりと飛び込めば気にならない程度の微妙なものであり、そのあたりを必要以上に気にするのは重箱の隅をつつく様なやや不躾な行為である気がします。ですから、聴取者は「あなたは何を聞いているのですか?そんな微妙な違和感より、文字通り次元の違う音楽的感動を素直に享受してはどうですか?」とシステムに試されているとも言えるのかもしれません。私自身この聴き比べの機会をいただいていなければ、そのまま4+4の世界にどっぷり浸かり切って終わっていたと思います。

そして更にこの時点で、私の中にあるパグ太郎邸での2+2と4+2での再生で感じたことと、今回のGRF邸で感じたことを照らし合わせて、自分の中で掴んだものがあります。(以下パグ太郎邸を比較の遡上に乗せて表現しておりますが、あくまでこのユニットの複数遣いの効果や使い方を探るために出しているという位置づけであり、両邸の音の優劣を比較する意図は全く無いことを注釈として先に記しておきます。)

正直なところ、パグ太郎邸での4+2での再生は2+2と比較してダブった感覚が出るというデメリットがGPユニットを4つにしたことによる立体感や質感の向上というメリットを(私の感覚では)上回ります。しかしGRF邸ではそれが逆転し、メリットがデメリットを上回ります。パグ太郎邸に比べてメリットは増大し、デメリットは減少しているイメージです。

では、その両邸での有効性の違いは何に起因するのか?送り出しもアンプもユニットも違うので色々な要素が絡んでいると思いますが、一番大きな要素は4つのユニットと聴取者との距離および4つのユニットと部屋の壁との距離の違いだと感じ取りました。

パグ太郎邸はリビングオーディオです。十分に広いとはいえ専用室でなく、セッティングにはどうしても制約が生じます。実際距離を測定したわけではなくあくまでリスポジからの視覚的な印象になりますが、リスポジ〜手前のユニットの距離(仮にXとします)とリスポジ〜奥のユニットの距離(こちらはYとします)の比率Y/Xの値がGRF邸と比較して小さい様に感じます。これによって、奥のユニットが手前のユニットの音に付帯音として付加する効果が弱まっていると推測出来ます。つまり、奥のユニットは現在の位置よりももっと奥に離した位置が最適な位置ではないかと推測します。

また、奥のユニットから背面の壁と側面の壁の距離もGRF邸と比較して取れていません。ほぼほぼ壁に寄せていると言って良い位置です。これによって奥のユニットの壁からの反射の影響が大きくなっており、その影響でダブった感覚が大きくなっているのではと推測します。また、このことで位置調整もかなりシビアになっているように思います。

要するに、この4ユニットのセッティングでメリットをより大きく、デメリットをより少なくするためには、かなりの部屋の広さが必要であるのではないかと思うのです。

以上、完全に自分の感覚と机上の話で的外れな気もしますが、あまりに興味深い手法であったのでつい妄想を膨らませてしまいました(汗)

AパターンB:Aに奥のGRFの上にTroubadour40を追加した4+2再生

続いてAの構成に奥のGPユニット2つを追加した4+2の再生です。大きく変わったのは音場の立体感で、4+4に近いものが出てきます。それと共に音像の質感も変化します。音像はやや厚みを増し、トロッとした深みのある質感を湛えます。この時点で2+2からは出てくる音楽の説得力が違ってきます。

更に驚いたのは音がフワーっと上方向に上がっていく様になること。Aではどっしりと腰の据わった下に厚いピラミッド的な表現で私はこの音の出方を好みますし、前回の訪問時にもGRF邸の音にこの傾向を感じて密かに共感を覚えていたのですが、Bになるとその腰の据わった傾向にプラスして上方向にも音が輝く様に上がって行くようになるのです。何か神秘的な、天国的なものさえ感じるこの音に私はしばし幸福感さえ感じてしまいました。誤解の無い様補足しておきますと、決して腰高になったのではありません。どっしりとしたピラミッドバランスは継続して感じさせたうえで、細かい音が上へと浮遊していく、そんな感覚なのです。

ちなみにGRFさんのご説明によると、人間の聴覚は二つの発音体から音が出ている場合でも、音が耳に到達した際の時間差がある時間以内であれば最初の音の付帯音として認知するという性質があり、この性質を利用した理論的にも裏付けのあるセッティングであるとのことです。付帯音と書くとオーディオでは不要な異物の様に感じてしまいますが、GRFさんのこのセッティングの場合は同じユニットで同じ音を出していることになり、そこに異物感はなく、立体感や厚みや音色を加える事ができるという訳です。まさにこの理論通りの音が聞こえるのにはただただ感服するしかありません。

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BパターンC:Bに奥のTW5ウーファーを追加した4+4再生

最後にBから奥のTW5を追加した4+4に戻します。

・・・圧巻です。

音像の実在感、実体感がここに至って一気に上がります。音像・音場共に全帯域に渡って厚みと濃さを増します。中でもコントラバスを代表とする低音楽器の太くコシのある表現は4+4あってのものと感じました。

もはやこの音楽を聴いたことによる感動の大きさはオーディオの域を超越していると言っても良いのではないかとさえ感じます。

Bの時点でこれは一旦ユニットを追加したらもう元には戻れないなと感じるほどの大幅な音楽力のアップを感じたのですが、Cはもう世界自体が完全に違います。システムが音楽を聴取者に伝える力、つまり聴取者の感動に繋がる力が格段にアップしています。その音を表現するならば、先に書いた様に、圧倒的な実在感、圧倒的な立体感、微妙な動きさえ感じ取れる豊富な情報量、熱く厚く濃厚な表現力、etc…となりますが、こんな陳腐な語句しか並べ立てることが出来ない自分の表現力の無さに落胆してしまいます。

このウーハーの4本遣いについてもGRFさんは分かりやすい例を挙げて説明して下さいました。ウーハー4つを一つの水面に表れる波紋であるとします。波紋は手前の2つのユニットを基準として、奥の2つのユニットはその手前のユニットと全く同じタイミングで波紋を起こします。すると手前と奥の波紋が重ね合わさって、タイミングは同じままで波の大きさが大きな波紋が出来上がる、こういうイメージでこのシステムを構築されているとのことです。

また、奥のウーハーの担当する周波数帯域は非常に低い所だけとのこと。試しに奥のウーハー以外の全てのユニットのアンプを落としてこのハイティンクのCDを再生すると、奥のウーハーのみだと明確に音が聞こえません。ほぼ耳に明確に聞こえない程度のアンビエント成分のみしか出ていないことが分かります。であるのにその効果は絶大で、実際AからBへの変化より、BからCの変化の方が何倍も音楽表現に効果があると感じます。オーディオとは本当に奥が深い。私はその深淵の一端を覗き込んだ思いがしてゾクッと身震いさえする思いでした。

C3つのユニット構成における比較まとめ

以上の3つのユニット構成で出てくる音楽の違いを聴くと、まるで目に見えぬ指揮者が居て、その力量によってこのシステムの演奏の熱量を変化させている様にさえ感じます。

Aは新米指揮者:システムは指揮者の品定めをしながら澄まし顔で演奏しています。
Bは中堅指揮者:システムはやれやれ本気を出してやるかといった演奏。
Cは大指揮者 :システムは煽られ汗を飛び散らせながら持てる力以上のものを引き出して演奏します。

上手く言語化して表現できない中でもA〜Cの違いをどうにか表現しようとするならば、指揮者に例えることが妥当ではないか、そう思ってこの様な表現をしてみました。指揮者的な音楽を表現する濃度・密度の違い、それにより聴取者にもたらされる感動度の違い、これらの違いこそがこのGRF邸の複数遣いによる恩恵の本質ではないかと思うからです。

そして、そうとしか表現出来ず、通常の訪問記の様に音的な要素を挙げつつ説明する行為が空虚に感じることこそが、このシステムからそれほどオーディオから離れた音楽が出ていることの証左ではないか、そう思うのです。


続きます・・・

Commented by TANNOY-GRF at 2021-04-10 11:13
kanataさんの感想文は長文であるというのは、ご友人のなかでは定評があります。前回の印象編だけではなく、詳細まで描き込まれた長文編と両方見て、当日のkanataさんのご感想が表れてくると思いおねがいいたしました。

私が、常日頃、システムを調整している手法と同じ方法で、一枚一枚音のレイヤーを分析されています。その二次元の試みの集大成が、時間再生芸術である音楽を空間だけの三次元ではなく、活きている音を表現できはじめたのかと思っています。

オーケストラは、ステージ上に横に広がっている距離より、奥行きの方が深い、音の時間差を楽しむ音楽です。オペラ座の舞台の奥行きは、観客席の大きさより大きいのです。

その「時空間」を再現することが、コンサートホール再現の第一歩ですね。

Commented by パグ太郎 at 2021-04-10 11:47 x
GRFさん、kanataさん
kanataさんは流石の凄耳ですね。こういう聴き分けをされるとは脱帽です。拙宅では4本ではなく2本の方に一票頂きましたが、低次元の拙宅の印象がそのままにならずに、今回、真価を体験して頂けて良かったです。オマケに(?)、当方には何が足りないか明確にするコンサルをしていただいた結果にもなり、大いに勉強になりました。お二人に感謝でございます。

Commented by 椀方 at 2021-04-10 13:28 x
kanataさんの訪問記事を拝読すると、音楽に没入するkanataAさんの背後に冷静に分析しているkanataBさんという2人が居るかのようです。

ところで、第二部(光カートリッジ編)はあるのでしょうか?

Commented by TANNOY-GRF at 2021-04-10 13:35
パグ太郎さん 

ここまで聴かれているとは、お聞かせする方も相当な覚悟が必要になります。私が断片的にご説明したことが、見事に整理され再構成されています。当方も大変、勉強になりました。パグ太郎さんのお宅では、4本のSPのバランスの整合が進めば、相当進歩すると思います。状況が落ち着いたら、また前に進んでいきましょう。

Commented by TANNOY-GRF at 2021-04-10 13:36
椀方さん これでまだ半分です!第二部も乞うご期待です。

Commented by kanata at 2021-04-11 07:15 x
GRFさん、この度は貴重な機会をいただきありがとうございました。
この日の衝撃と感動、そして受け取ったものが大き過ぎて、自分のためにも文章として残したいと思いつつも、自分の貧相な文章力では何を書いてもうまく表現出来ていないと感じてしまい難航してしまいました(汗)
結局長々と書いたものの、あの音楽を半分も書き留めるには至らずでした。しかし、自分の中に残ったものは確としてありますので、これを大事に持って行きたいと思っています。
文中GRFさんやパグ太郎さんのシステムについてあれこれと好き勝手書き散らかしておりますが、私個人の頭の整理として乏しい理解力の範疇でこういうメカニズムで納めておこうというものです、どうかご容赦ください。
それにしてもオーディオとは素晴らしいものですね!改めてその真髄を体で感じさせていただきました。今後ともよろしくお願いします。

Commented by TANNOY-GRF at 2021-04-11 08:53
kanataさん 

本当に長文のご感想をありがとうございます。しかし、項目ごとにまとめられていて、まるで設計図の階層を追っていくように、立体的に表現されているのには驚かされました。

トロバドールの80の後方に40を置くアイデアを出してくれたのは、横浜のMさんのウィーンのムジークフェラインの天井から降ってくる音という印象からでした。

ご覧の通り、この部屋は強固な床と奥行きの深い天井での吸音、共振点を揃えない壁の構造で出来ています。また、最低音の窮屈さを避けるために、密閉しない空間を目指しました。

そして。コンサートホールの奥行きが深い音をどう再現するか? 音響調整に、人工的な残響付加を加えるデコーダーや、特定の音楽だけしか再現出来なくなるイコライザー類を使わずにどうしたら、音のバランスを整えられるかを試行錯誤してきました。

最終的に、最低域だけを支えるTW5の大きなエネルギーを加えて事で、ハワイのノースショアーに押し寄せる、ビッグウェーブのような大きなうねりを再現できたのではと思っています。

あれから、光カートリッジも、トロバドールのメインシステムで鳴っています。レコードからTW5を揺るがせる音が出てくるのは驚きですし、快感でもあります。また、あのつづきを是非聴きに来てください。
https://tannoy.exblog.jp/32225865/


2021年 04月 11日
kanataさんのご感想 長文編 後半
https://tannoy.exblog.jp/32225995/


2. そして音源に在る音楽そのものへ

ここまでGRF邸の音について長々と表現して来ました。しかし、実はここまで書いてきた内容はGRF邸の神髄を表したものではありません。音楽耳でなくオーディオ耳を強くすればするほど、音楽でなく音を分解・解析すればするほどに、その実像からどんどん離れていく様な感覚がするのです。それがゆえに、この長文を書いている途中で違和感に耐え切れなくなり、一旦書くのをやめたという経緯もあります。(その後GRFさんのお勧めもあり、記録としての意味合いで続きを書いています。)

では、私が感じるGRF邸の神髄とは何なのでしょうか?それは音源に刻まれた音楽の力そのものを規格外のどでかい器で、鮮度高く、熱く、太く、色濃く表出することにあります。つまり、音源に入っている演奏の力そのものがGRF邸の音楽の神髄である、そう私には感じられます。

時代を超えて、場所を超えて、録音会場で演奏しているその場の全体が目の前に在る、タイムマシンの様な再生。それは以前私がR邸のビンテージシステムで感じた事でもあります。しかし同時に、どこかセピア色の儚いホログラフィックな夢の中の様なものでもありました。録音の場が目の前に在っても、その場は録音当時の1950年代・1960年代であるという感覚もまた付き纏います。2020年代の現代に居るのではなく、録音当時にこちら側が部屋ごと自分ごとタイムスリップしているのです。時代性に沿った再生であるからこそ真っ当で素晴らしく、しかしその時代性の枠からは逃げられない。やや不遜な物言いになりますがこういう面もある様に感じます。(とはいえ、そもそもこういう時代性を重視した再生を志向する方々は、時代性にどっぷり浸かってこそ良しであり、その枠から出ようとはしていない、出てはいけないと考えておられる、そう私は認識しています)

しかし、今回のGRF邸は異なります。一番の違いは圧倒的な現実感です。GRF邸はこちら側がタイムスリップするのではなく、向こう側(録音当時の場)が2020年代の現代の目の前に呼び出されるのです。往年の巨匠達がセピア色ではなく、現実の色彩感と実体感を伴って目の前で等身大に演奏をするのです。しかも某社のリマスターSACDの様な無理に現代技術を当てはめたグロテスクなものではありません。時代性を重視した再生の真っ当さと比較しても(私の感覚では)いくばくも遜色の無い時代的な忠実性も兼ね備えています。

そして現代の録音の再生においても往年の録音の再生においても同じ世界観で目の前に録音の場全体が呼び出されるのです。現代の録音が妙にセピア色になったり、往年の録音が妙に浮ついたsomething strangeなものになったりもしません。

なぜこんな魔法の様な再生が可能なのでしょうか?Transportが良い?DACが良い?アンプ?スピーカー?それともケーブル?いやいや、やはり部屋か?確かにこれら全ては構成要素としてこの音楽に寄与しているのでしょう。しかし全く同じものを他の人間に与えてもまずこの音楽は出せないでしょう。

ここに来て私は「オーディオで一番重要なものはシステムを構築する人間の認知能力である」という自分の考えに思い至ります。つまり、GRFさんご本人の音楽とオーディオ、いやそれ以外も含めた人間の器がこの音楽として出ているのだと強く感じるのです。

往年の録音も、現代の録音も、そしてこの日はデジタルシステムでの再生はありませんでしたが、歌謡曲も、ご自身の聴かれる音楽を愛し、それらを分け隔てなく一つのシステムで同じ世界観で再生する。この難題に真っ向から対峙して辿り着いた境地であると感じます。

音源へのリスペクトがあるから、往年の録音を最新機器でただ鳴らしただけの様な妙な音楽にはならない。きちんとその音源の旨味を熟知し、その旨味を変質させずどう自分の再生へ落とし込むのかを考えて調整された音に感じます。そんな音源ファースト、音楽ファーストな姿勢がベースとしてあり、それらからどうすれば最大限に感動を引き出せるのか、そういう観点で組み立てているからこその到達点ではないでしょうか。

このGRF邸の音楽を聴くと、オーディオとは音源と自分との終わりの無いキャッチボールの様にも感じます。音源を大切にしてそれが最大限鳴る様に調整をする、すると音源はそれまでに感じなかった側面を見せて更に感動をもたらしてくれる、その新たな側面をもとに更に調整を重ねる・・・この繰り返しに尽きるのではないでしょうか。

話を戻しましょう。

そんなドでかいGRF邸のシステムとGRFさんご自身の器により生み出される音楽は音としての情報量もそうですが、感情としての情報量が莫大です。常に当たりのコンサート、いやそれ以上の感情的な熱量を聴取者にもたらします。

ですから自然とその感想もオーディオシステムを聞きに行ったそれではなく、コンサートを聴きに行ったそれに収束します。音色が、音触が、低域が、高域が、解像度が、音場が、定位がどうのこうの、弦は、ピアノは、声楽は、女性ボーカルは、ベースは・・・そんなものはもはや全く頭に浮かびません。頭の中は今眼前で演奏されている(としか感じられない)音楽をどう受け止めるのか、ただそれだけになります。

これは逆説的に言えば、恐ろしい事ですが、音色が・・・等というものが頭に浮かんだ時点でそのシステムはその程度であるということでもあります。それほど音の全要素的に瑕疵が無く、かつそれらに注意が全く行かない程に人間の感情に訴えかける莫大な情報量を有していると言えるのです。

では音楽を聴いていて私が感じた事を少し書きましょう。

この日のGRFさんは、私とGRFさんの二人の共通事項でもあるクラシックを中心に選曲されました。録音の時代は1950年代のモノラル録音から、2010年代の録音まで、年代に偏りなくジャンルも器楽・声楽・オケと幅広いものでした。

ここでクラシック演奏についてのざっくりとした個人的な認識になりますが、往年の大指揮者達の録音は熱量が全く別次元です。例えるなら作曲家のスコアという土台の上に屹立した巨大な岩の彫刻のようなもの。指揮者や奏者の繰り出す強烈なエゴ・独自の世界観は(しかるべき再生が為されれば)聞くものの魂を激しく揺さぶります。

一方で近年の指揮者・奏者によるアプローチはどちらかと言うと知で楽しむものが主流です。スコアを綿密に読み解き、その楽曲の源泉により近づこうとする解釈が多く、聴取者はその構成美や新しい発見に知的な喜びを感じます。

両者の楽しみ方は異なりますし、そこに優劣を付けたり、一方にもう一方と同じ味わい方を押し付けたりするべきではありません。(これは現代ハイエンドとビンテージとの話でもしばしば起こる悲しい諍いです)

GRF邸はこの両者の楽しみ方の最大公約数的なものを共通の世界観として音楽を描き出します。旧きも新しきも同様に、知と情の双方において莫大な情報量を聴取者に投げつけるのです。

更にここからは音源別に書いて行きます。

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カンターテ ドミノ

録音の良いオーディオの定番として再生され尽くしたこの盤がまるで違う音源の様に聞こえます。とにかく立体感と実在感が凄まじい。まさに眼前にコーラス隊とソリストが実体として居るかのような感覚。ソリストの移動する様なども体全体の存在感をもって感じ取ることが出来ます。

クレンペラーによるマーラー7番

音楽の濃密さ、演奏者の気合いの違いが一目瞭然です。根性論ではないですが、こんな汗を飛び散らせ、魂を削る様な演奏はなかなか他の指揮者では、他の録音では聞けないもの。なぜこの時代はここまでのエネルギーを引き出すことが出来て、そしてそれを録音に納める事が出来たのか?現在では?クラシック音楽の演奏とは?その録音とは?音楽に大切なものは一体何なのか?この録音を聞いていると様々な思いが駆け巡ります。

トスカニーニによるブラームスの交響曲

何なのでしょう、これは?モノの音場ではありません。この音源ではこのシステムの従来の2chオーディオでの枠組みを超越した立体感、前後感による恩恵が非常に大きいと感じます。そして演奏の圧倒的な熱量!指揮者の力量とはどんなものであるのか、この再生を聞けば誰もが納得することでしょう。

クレーメルとアルゲリッチによるプロコフィエフのソナタ

このコンビの録音といえばベートーヴェンのソナタが印象深いですが、この録音もまたそれに劣らぬ魂のぶつけ合いの様な演奏。これを聞いてしまうと近年のアルゲリッチはもうお友達や取り巻き連中とお茶会を楽しんでいるとしか思えません。勿体ない・・・

八代亜紀のコンサート

歌謡曲でもタイムマシンぶりは全く変わりません。目の前はクラシックコンサート会場から一気に昭和歌謡コンサートへ。会場の空気もどこか穏やかなリラックスムード。このムードさえ伝わることが恐ろしい。八代亜紀、私はGRFさん絡みでしか彼女の歌声を聞きませんが本当にこの人上手いよな〜。歌手の力量が露骨に技術と情念との両方で分かってしまいます。

白井光子によるブラームス歌曲集

素晴らしく上手い!ドイツ語の発音の明瞭さ、そのテクニックの確かさに舌を巻きます。やはりこのシステムは実力面で誤魔化しが効かず、歌手を丸裸にする厳しさがあります。しかし力量のある歌手であればその凄みを十全に伝えてくれる感動の増幅装置にもなるのです。

ギユーによるジョンゲンの協奏的交響曲

パイプオルガンがまさにパイプオルガンとして鳴っています。オーディオ的な嘘っぽさが感じられず、コンサートで聞くそれと酷似しています。この音源では、これだけの巨大なエネルギーを受け止めつつ揺るぎない部屋の凄さが良く分かります。しかも上手く程良く音が部屋の外部に抜けているのでしょう、エネルギーが充満して妙な圧迫感を感じることも全くありません。床が支配的だと思われますが部屋の響きの音質も凛としつつも甘みもあり良質そのもの。やはりGRFさんの音楽はこの部屋あってこそのもの。ご自身が「オーディオの本質は部屋だ」とおっしゃるのが骨身に染みて良く分かります。

ヤンソンスによるラヴェルのラヴァルス

印象派というイメージからは、そしてこの曲のイメージからも想像がつかないグロテスクでさえある怪演。色彩は明ではなく暗基調。空間が捻じ曲がる様な音のうねりに部屋が満たされ、遂には自分が飲み込まれてしまうかの様。この演奏の凄みは普通のシステムでは、普通の部屋では全く表現しきれません。GRF邸の器の大きさをまざまざと見せつける音源。

ベルゴンツィのリサイタル

GRFさんのブログで良く登場するこの音源はもちろん自分も購入済みで度々拙宅でも再生するものです。やはり実在感とエネルギーが違います。体全体の厚みを感じさせるこの日の再生は、本物の歌唱そのものと感じました。

シュライヤーによるシューベルトの冬の旅

恥ずかしながらシュライヤーは初めて聞きました。・・・これは素晴らしい。上手く言葉に表せませんが、心の内側にすっと入って来る様な、こちらの気持ちに寄り添う様な歌声は初めて聞く類のもので、しばし真っ白になって身じろぎも忘れて聞き入っていました。

以上、多分この時点で2時間以上が経過していますが、ここまで濃密な音楽に晒されるとまさに体感時間は一瞬でした。

GRFさんが繰り出す音源には、巨匠たちが、超一流の演奏家たちが創出する圧倒的な音楽が込められていました。聴取者たる私はただその濁流に身を任せ、その神髄を体で感じるだけ。そこにオーディオはなく、ただ音楽と自分だけがある、そんな状態でした。

オーディオの道の最終到達点はやはりこういうものなのか、そしてなんと素晴らしいものなのだろう。言葉ではなく音楽で骨の髄まで教えられ、体にその感覚を叩きこむことが出来ました。

百聞は一聴に如かず

この素晴らしい体験は間違いなく今後の私の歩みの指標になると確信しています。

と、ここで締めるかの様な書き方をしましたが、もう少し続きます(汗)

kanataさんのご感想 長文編 後半_f0108399_12343953.jpg


3. GRF邸訪問記(光カートリッジgrandmasterによるアナログシステム編)

さて、次は光カートリッジ(Grand Master)によるアナログシステムについて書いていこうと思います。・・・とはいえ、先のGP+TWの4+4再生の熱量がすさまじかったことや、こちらのシステムの聴取時間が限られていたこともあり、光カートリッジについて自分の中でまだ確たるものを掴み切れていないのが正直なところです。このあたり出来ればまたじっくりと光カートリッジを味わう機会を再度いただきたいという助平根性を丸出しにしつつ(爆)、そのおぼろげな印象をそのまま書いていこうかと思います。

結論から申し上げますと、光カートリッジ(GM)によるGRF邸のアナログシステムから出てきた音は「オーディオではない何か」でした。

今までに私が経験してきたオーディオの音とはその根元から違っている気配を感じます。先ほどGP+TWの4+4再生をしてオーディオはなく音楽と自分があると表現しましたが、それでいても後ろを振り返るとオーディオから続いてきた道や轍が見えます。しかし、GMが私に垣間見せた景色はそういう継続性を感じさせず、隔絶された別の次元の何かに思えて仕方がないのです。

この音の出方はレコード的ではないし、CD的でもありません。GRFさんはテープに似ていると評していらっしゃいましたが、残念ながらテープによるまともな再生を聞いたことがない私にはその引き出しはありません。物理的な余分な力がどこにも入っていない独特の軽やかさを音から感じます。自然の音に近いと言えば近いですが、それもまた違う様な感覚です。自然の音よりもさらに軽やかで刺激感がない。

印象的な特徴を述べますと、ピアニシモの表現がレコードのそれではありません。その違いがこれほどまでに音楽の印象を変えてしまうとは・・・


kanataさんのご感想 長文編 後半_f0108399_22324613.jpg


最後に触りだけお聞かせいただいた一枚(ハイティンクによるブラームスのセレナーデ)がとても印象的でした。再生した瞬間パッと景色が変わります。そこにはどこまでも続いていく様な限りなく広がる空間があり、そこにスッと現れる奏者達。彼らに余分な力は入っていません。悟りを開いた達人の様な自然体。そしてそこから音楽が自然にさりげなく風のようにどこまでも駆け抜けていく。まさにこのジャケットの様な音楽風景は鮮明に、しかし限りなく自然に現れました。

この異世界から突然現れた様な不思議そのものの道具を手にしてGRFさんは今後どういう音楽を構築されていくのでしょうか?この光カートリッジをGP+TWの4+4システムに入れ込んだらどうなってしまうのでしょうか?そしてそこから現れる光カートリッジの本質とはどのようなものなのでしょうか?

まだまだこの物語は始まったばかりです。今後の展開に胸を躍らせながら、この訪問記を締めさせていただこうと思います。

GRFさん、この度は貴重な経験をありがとうございました!

kanata


********************


kanataさん 聞きしに勝る長文のご感想、本当にありがとうございました。いただいて、読み進めても、読んでも、読んでも終わらないほどでした。前回いただいていた長文のご感想は、あれでもまだ半分しかありませんでした!

お聴きいただいたのは三時間弱の時間だけなのに、これだけのことを記憶して、また表現できるkanataさんの熱意にも感嘆しました。あれから、Troubadourのシステムで、光カートリッジが鳴っています。デジタル系のあのシステムが、レコードを完璧に再生しているのです。新しい地平線が見えましたね。何十年も集めてきたレコード達が、お風呂に入る順番を待っています。

また、是非遊びに来てください。また、kanataさんの音も是非お聞かせください。

Commented by パグ太郎 at 2021-04-11 11:22 x
GRFさん、kanataさん

成る程、タイムマシーンで自分が過去の世界に行くのか、過去の世界が現代に甦るのかの違いとは、言い得て妙ですね。だから未体験のものが出現する感覚になるのですね。正しく過去が現代に戻ってくるバック トゥ ザ フューチャーで、ノスタルジーが剥ぎ取られた演奏が見える理由がよく分かりました。そういう意味では、光カートリッジで聴くアナログも、正しくその感覚。映画の下らない例えを続けると、生身のジュラ紀の再現で、化石の陳列ではありませんから、怖さが違います。何がこの感覚を産んでいるのかずっとモヤモヤしていた霧が、kanataさんの後半2部で晴れた思いです。


Commented by TANNOY-GRF at 2021-04-11 11:52
パグ太郎さん kanataさん

本当に言い得て妙ですね!私も感心しました。私の感覚では、どこでもドアで、今の私がこのままで、過去の生の会場に出現すると考えていました。

反対に、過去の演奏が、現代のテクノロジーで、私の部屋に出現する方が表現としては合っていますね。

突如として恐竜の大きな目が部屋の中に現れた感じでしょうか?これは怖いです・・・

パグ太郎さんが言われるとおり、光カートリッジもまさしくそうですね。ノスタルジーを追うのではなくリアリティを追求しているのです。

https://tannoy.exblog.jp/32225995/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1145.html#c35

[リバイバル3] ソニー プリアンプ TA-2000・TA-2000F 中川隆
19. 2021年4月12日 09:14:12 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[11]
SONY TA-2000とTA-2000Fの違い 2021年04月12日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/8ac4a1ed06f11e689b73dea11a9cfec4


写真の状態で2セットのプリ+パワーアンプになります。TA-2000とTA-2000FプリとTA-3120とTA-3120Aの4台です。

SONYの50年前のプリアンプTA-2000は「計測器」並みの作りだと雑誌で一時評判になっていました。(45年程前?)

TA-2000Fでは基板の固定方法が緩くなっています。作りとしては初期型のTA-2000の方がしっかりしていて持っていたいですね。ただ、「音質差」はと云われても、現状(鳴らし込みの最中)では、大きな差はないですね。多分聴き分けられる差はないと思います。

TA-2000のリアパネル。

TA-2000Fのリアパネル。

入力系はTA-2000Fの方が多く使いやすいですね。TA-2000は非常にシンプルです。どちらのプリも「メイン入力」は「フォノ」(アナログレコード)です。どちらも3系統のフォノ入力を備えています。フォノを使わない私には不要な入力です。

https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/8ac4a1ed06f11e689b73dea11a9cfec4
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1066.html#c19

[リバイバル3] ソニー プリアンプ TA-2000・TA-2000F 中川隆
20. 中川隆[-5805] koaQ7Jey 2021年4月12日 09:24:17 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[12]
取り敢えずは「触る処」が無い 2021年04月10日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/500ac26c281b980d80a3391aee176349?fm=entry_awc


サブシステムは毎日鳴らしていますが、特に「触る処」もなく、「触る気」もない。SONYの50年前のアンプ類は、昨年4月から買い始め、8月くらいまで一生懸命に集め、「修理」に出して整備して来ました。現在は「馴染ませ」の段階で、今後2〜3年かけて「活性化」させて使える様にしようと思っています。

ソース機器類も「鳴らし込み」の最中で、機器が多すぎるので少し整理したいと考えています。

SONYのアンプ類についての感想。

50年前(国産オーディオ黎明期)のアンプですので、手作り品みたいな処が気に入っていますが、決して「高級品」と云うイメージは持っていません。サイズや重量が小さく軽いので「扱い易い」処が良いと思います。

音質的には「半導体」のコストダウンがされていない処が良いのでは?と感じています。但し、端子類やソケット類が旧式で強度不足な処が有りますので、この部分は交換して使っています。

オーディオ黎明期のアンプですので、アンプとしての「完成度」と云う面では物足りなさも感じます。このクラスのアンプは、「一般オーディオ」クラスのサウンドだと思います。ハイエンドオーディオとは力の入れ方が違う様に思います。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/500ac26c281b980d80a3391aee176349?fm=entry_awc
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1066.html#c20

[リバイバル3] 真空管のメーカー選び 中川隆
8. 2021年4月12日 09:37:15 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[13]
「音楽&オーディオ」の小部屋
トライ&エラー〜アンプ編〜 2021年04月12日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/22e403df0cac00d257110e21a187056b


AXIOM80(復刻版)とオリジナル版との差を縮めるために「トライ&エラー」を繰り返しているが、「スピーカー編」は一応目途がついたので次はアンプ編といこう。

1 プリアンプ

手持ちの3台のうち先日のFさん(福岡)に聴いていただいたのは「JADIS」(フランス)のプリアンプで、これも悪くはなかったけど気分転換のために「安井式」に変更。

これは「12AU7」を4本使ったプリアンプだが、銘柄次第でガラリと音が変わるのでテストのし甲斐がある。

初段の2本を東芝、ナショナル、シーメンス、RCA、ムラードと次々に代えて試聴したが、ひときわスッキリ爽やかで清澄感が冴えわたっていたのはRCA(赤文字付)だったので、これで決まり〜。

2 PX25シングルアンプの登場

我が家のアンプ群の中でWE300Bアンプに次いで期待しているのがこのPX25アンプ。

「インターステージトランスが入っていると、とりわけ前段管で音が変わりますよ」とは、有識者(北国の真空管博士)の弁だが、このアンプを何とか「WE300B」並みのレベルに近づけたいというのが積年の思いである。

そもそもPX25はイギリス産の球なので「AXIOM80」には同じお国柄としてマッチしているはずとの思いが消えることはない。

そこでだが、自分に弄れるところは前段管と整流管の選択ぐらいなので、これまでそれこそいろんな球を「トライ&エラー」してみた。

まず、アンプのSN比と透明感を左右する「整流管」(交流を直流に換える球)については、「WE422A」(1958年製)で役不足は無かろう。

問題は前段管の選択である。

たまたま、このアンプはソケットの差込口を2種類、増幅率(μ=ミュー)の違いを3段階の切り替えスイッチで調整できるようにしてもらっている。

上段、左から「MHL4」(オスラム)「AC/HL」(英国マツダ)「GSX−112」

下段、左から「LS7」(GEC)、以下STC群の「3A/109B」「3A/107B」「3A/110B」の3タイプ

これまで、これらの7ペアをコツコツと収集し折にふれ試してきた。

はたしてそのバカさ加減を嘲笑されるのか、それとも執念深い熱心さに感心してもらえるのか、読者のご判断にお任せしよう(笑)。

今回の対象は小振りの箱に容れた「AXIOM80」なのですっかり様相が変わった。じっくりと時間をかけてこれらの7ペアを「ためつすがめつ」試聴してみた。

真空管アンプはこういう「球を差し換えて音の変化を楽しむ」ことが簡単にできるところが良い、これだから真空管アンプは止められない(笑)。

その結果、これまで見向きもしなかった「MHL4」と「AC/HL」が急浮上したのには驚いた。

何しろ「μ」が前者は20前後、後者は30前後とこれらの中で大きい方なので元気が良くて溌溂とした音が出るのが特徴。

その点、STCなどは聴き疲れがしないし、品のいい音は出るんだけど「μ」が小さいだけにあまりにも控えめ過ぎて、もう少し野性味が欲しい気がした。

ただし、これも周辺環境次第でアンプ内蔵の「インターステージトランス」(UTC:Aー19)の容量が増えれば大いに挽回のチャンスがある。

いずれにしても、お値段が3倍ほど違うし部品も回路も凝りに凝っている「300B」アンプと比べるのは、はなから酷だがどうにか聴ける状態に到達した。


これらの2つの「秘策」を講じて「F」さんの再度のご来訪を迎える準備が整ったことになる。

Fさん、前回に懲りずにいつでもどうぞ〜(笑)。

最後に、今回のスピーカーとアンプの「トライ&エラー」を通じて痛切に感じたことは、やっぱりオーディオはいろいろ理屈をこね繰り回すよりも、そんな時間があったら即行動に移す、つまり「やってみなくちゃ分からん!」に尽きますね〜(笑)。

https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/22e403df0cac00d257110e21a187056b
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1050.html#c8

[リバイバル3] 整流管は何が良いか? 中川隆
3. 中川隆[-5804] koaQ7Jey 2021年4月12日 09:37:54 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[14]
「音楽&オーディオ」の小部屋
トライ&エラー〜アンプ編〜 2021年04月12日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/22e403df0cac00d257110e21a187056b


AXIOM80(復刻版)とオリジナル版との差を縮めるために「トライ&エラー」を繰り返しているが、「スピーカー編」は一応目途がついたので次はアンプ編といこう。

1 プリアンプ

手持ちの3台のうち先日のFさん(福岡)に聴いていただいたのは「JADIS」(フランス)のプリアンプで、これも悪くはなかったけど気分転換のために「安井式」に変更。

これは「12AU7」を4本使ったプリアンプだが、銘柄次第でガラリと音が変わるのでテストのし甲斐がある。

初段の2本を東芝、ナショナル、シーメンス、RCA、ムラードと次々に代えて試聴したが、ひときわスッキリ爽やかで清澄感が冴えわたっていたのはRCA(赤文字付)だったので、これで決まり〜。

2 PX25シングルアンプの登場

我が家のアンプ群の中でWE300Bアンプに次いで期待しているのがこのPX25アンプ。

「インターステージトランスが入っていると、とりわけ前段管で音が変わりますよ」とは、有識者(北国の真空管博士)の弁だが、このアンプを何とか「WE300B」並みのレベルに近づけたいというのが積年の思いである。

そもそもPX25はイギリス産の球なので「AXIOM80」には同じお国柄としてマッチしているはずとの思いが消えることはない。

そこでだが、自分に弄れるところは前段管と整流管の選択ぐらいなので、これまでそれこそいろんな球を「トライ&エラー」してみた。

まず、アンプのSN比と透明感を左右する「整流管」(交流を直流に換える球)については、「WE422A」(1958年製)で役不足は無かろう。

問題は前段管の選択である。

たまたま、このアンプはソケットの差込口を2種類、増幅率(μ=ミュー)の違いを3段階の切り替えスイッチで調整できるようにしてもらっている。

上段、左から「MHL4」(オスラム)「AC/HL」(英国マツダ)「GSX−112」

下段、左から「LS7」(GEC)、以下STC群の「3A/109B」「3A/107B」「3A/110B」の3タイプ

これまで、これらの7ペアをコツコツと収集し折にふれ試してきた。

はたしてそのバカさ加減を嘲笑されるのか、それとも執念深い熱心さに感心してもらえるのか、読者のご判断にお任せしよう(笑)。

今回の対象は小振りの箱に容れた「AXIOM80」なのですっかり様相が変わった。じっくりと時間をかけてこれらの7ペアを「ためつすがめつ」試聴してみた。

真空管アンプはこういう「球を差し換えて音の変化を楽しむ」ことが簡単にできるところが良い、これだから真空管アンプは止められない(笑)。

その結果、これまで見向きもしなかった「MHL4」と「AC/HL」が急浮上したのには驚いた。

何しろ「μ」が前者は20前後、後者は30前後とこれらの中で大きい方なので元気が良くて溌溂とした音が出るのが特徴。

その点、STCなどは聴き疲れがしないし、品のいい音は出るんだけど「μ」が小さいだけにあまりにも控えめ過ぎて、もう少し野性味が欲しい気がした。

ただし、これも周辺環境次第でアンプ内蔵の「インターステージトランス」(UTC:Aー19)の容量が増えれば大いに挽回のチャンスがある。

いずれにしても、お値段が3倍ほど違うし部品も回路も凝りに凝っている「300B」アンプと比べるのは、はなから酷だがどうにか聴ける状態に到達した。


これらの2つの「秘策」を講じて「F」さんの再度のご来訪を迎える準備が整ったことになる。

Fさん、前回に懲りずにいつでもどうぞ〜(笑)。

最後に、今回のスピーカーとアンプの「トライ&エラー」を通じて痛切に感じたことは、やっぱりオーディオはいろいろ理屈をこね繰り回すよりも、そんな時間があったら即行動に移す、つまり「やってみなくちゃ分からん!」に尽きますね〜(笑)。

https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/22e403df0cac00d257110e21a187056b
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1059.html#c3

[リバイバル3] 前段管は何が良いか? 中川隆
2. 中川隆[-5803] koaQ7Jey 2021年4月12日 09:38:12 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[15]
「音楽&オーディオ」の小部屋
トライ&エラー〜アンプ編〜 2021年04月12日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/22e403df0cac00d257110e21a187056b


AXIOM80(復刻版)とオリジナル版との差を縮めるために「トライ&エラー」を繰り返しているが、「スピーカー編」は一応目途がついたので次はアンプ編といこう。

1 プリアンプ

手持ちの3台のうち先日のFさん(福岡)に聴いていただいたのは「JADIS」(フランス)のプリアンプで、これも悪くはなかったけど気分転換のために「安井式」に変更。

これは「12AU7」を4本使ったプリアンプだが、銘柄次第でガラリと音が変わるのでテストのし甲斐がある。

初段の2本を東芝、ナショナル、シーメンス、RCA、ムラードと次々に代えて試聴したが、ひときわスッキリ爽やかで清澄感が冴えわたっていたのはRCA(赤文字付)だったので、これで決まり〜。

2 PX25シングルアンプの登場

我が家のアンプ群の中でWE300Bアンプに次いで期待しているのがこのPX25アンプ。

「インターステージトランスが入っていると、とりわけ前段管で音が変わりますよ」とは、有識者(北国の真空管博士)の弁だが、このアンプを何とか「WE300B」並みのレベルに近づけたいというのが積年の思いである。

そもそもPX25はイギリス産の球なので「AXIOM80」には同じお国柄としてマッチしているはずとの思いが消えることはない。

そこでだが、自分に弄れるところは前段管と整流管の選択ぐらいなので、これまでそれこそいろんな球を「トライ&エラー」してみた。

まず、アンプのSN比と透明感を左右する「整流管」(交流を直流に換える球)については、「WE422A」(1958年製)で役不足は無かろう。

問題は前段管の選択である。

たまたま、このアンプはソケットの差込口を2種類、増幅率(μ=ミュー)の違いを3段階の切り替えスイッチで調整できるようにしてもらっている。

上段、左から「MHL4」(オスラム)「AC/HL」(英国マツダ)「GSX−112」

下段、左から「LS7」(GEC)、以下STC群の「3A/109B」「3A/107B」「3A/110B」の3タイプ

これまで、これらの7ペアをコツコツと収集し折にふれ試してきた。

はたしてそのバカさ加減を嘲笑されるのか、それとも執念深い熱心さに感心してもらえるのか、読者のご判断にお任せしよう(笑)。

今回の対象は小振りの箱に容れた「AXIOM80」なのですっかり様相が変わった。じっくりと時間をかけてこれらの7ペアを「ためつすがめつ」試聴してみた。

真空管アンプはこういう「球を差し換えて音の変化を楽しむ」ことが簡単にできるところが良い、これだから真空管アンプは止められない(笑)。

その結果、これまで見向きもしなかった「MHL4」と「AC/HL」が急浮上したのには驚いた。

何しろ「μ」が前者は20前後、後者は30前後とこれらの中で大きい方なので元気が良くて溌溂とした音が出るのが特徴。

その点、STCなどは聴き疲れがしないし、品のいい音は出るんだけど「μ」が小さいだけにあまりにも控えめ過ぎて、もう少し野性味が欲しい気がした。

ただし、これも周辺環境次第でアンプ内蔵の「インターステージトランス」(UTC:Aー19)の容量が増えれば大いに挽回のチャンスがある。

いずれにしても、お値段が3倍ほど違うし部品も回路も凝りに凝っている「300B」アンプと比べるのは、はなから酷だがどうにか聴ける状態に到達した。


これらの2つの「秘策」を講じて「F」さんの再度のご来訪を迎える準備が整ったことになる。

Fさん、前回に懲りずにいつでもどうぞ〜(笑)。

最後に、今回のスピーカーとアンプの「トライ&エラー」を通じて痛切に感じたことは、やっぱりオーディオはいろいろ理屈をこね繰り回すよりも、そんな時間があったら即行動に移す、つまり「やってみなくちゃ分からん!」に尽きますね〜(笑)。

https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/22e403df0cac00d257110e21a187056b
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1053.html#c2

[お知らせ・管理21] 2021年04月 困った時、意見、提案、相談などなんでも。管理人が24時間以内に必ず見るスレ 管理人さん
44. 2021年4月12日 10:08:38 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[16]
原発板もアホ陰謀論ばかりなので閉鎖して欲しい
閉鎖にしないとまともな人は誰も阿修羅掲示板を相手にしなくなる。


http://www.asyura2.com/13/kanri21/msg/620.html#c44

[近代史5] 北海道の料理 中川隆
3. 中川隆[-5802] koaQ7Jey 2021年4月12日 11:57:01 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[17]



[ゆっくり解説]開拓使と西洋料理
2020/12/15




1929年世界を暗転させることになる世界恐慌が起こりました。
日本にもそれが直撃し東北地方が悲惨なことになりますが、それは同時に凶作が発生したためであるとも言われています。
北海道でもその影響が出るものの、東北ほどの悲惨さにならなかったのはじゃがいもやとうもろこしなどを栽培してそれを救荒食にしていたからだと言われています。


http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/577.html#c3
[昼休み54] 太陽光発電は国家経済を破綻させ環境も破壊する 中川隆
44. 2021年4月12日 12:02:32 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[18]

2021年04月12日
太陽光発電は「環境汚染エネルギー」、そろそろ気づけ
http://www.thutmosev.com/archives/85560141.html


決壊した鬼怒川の堤防を邪魔するように設置していたソーラーパネル(決壊とは無関係とする説もある)

画像引用:http://a-vein.com/2015/09/12/6641/ 鬼怒川の決壊と太陽光発電所の注意事項および15日のボランティア活動参加募集 _ 太陽光発電ムラ拡大作戦本部

太陽光発電による災害

2011年の東日本大震災と原発事故をビジネスチャンスと見て、ソフトバンクの孫正義は民主党政権に猛チャージを掛けた。

孫氏は太陽光発電のすばらしさを解いて、無公害エネルギーを実現しようとしたが本音は別にあった。

当時の報道によるとソフトバンクは東電を解体し、ソフトバンクに無償で払い下げるよう政府に働きかけていた。

東電が所有する発電や送電設備、電柱や電線や様々な権益は優に100兆円に達すると思われるがそれを無料で手に入れようとした。

結局これは自民党政権に変わったのと巨額賠償金支払いで東電を存続させる必要性から実現しなかった。

だがソフトバンクは一番先に参入したため買取価格40円で20年間買い取ってもらえる。


後から参入した企業はどんどん買取価格が引き下げられ、2021年は12円で最終的に8円になると言われています。

何の事は無い得をしたのはソフトバンクと孫正義だけで、日本人はソフトバンクを儲けさせる為に20年間高額な電気料金を払わされます。

太陽光発電にはこうした嘘や欺瞞が多く、環境に良いかどうかも必ずしも決まっていません。


多くの人は鬼怒川決壊で太陽光発電の写真を見たはずですが、ソーラーパネルを設置する為護岸工事が遅れたと報道されました。(無関係だったとする報道もあった)

その後も各地で台風や洪水被害が起きるたびに、流された太陽光発電所の写真や映像が撮影されています。

被害が起きたからソーラーパネルが流されたのか。ソーラーパネル設置が災害を引き起こしているのかは分かりません。

各地で自然破壊を起こす太陽光発電

アメリカでは砂漠に都市ほどの面積のソーラーパネルを敷き詰めて、大規模なメガソーラーを建設しています。

だが日本では設置に適した土地はすべて利用されているので、森を伐採してソーラーパネルを設置しています。

早い話「樹海をコンクリートで固めてメガソーラーにする」ような事が日本中で行われました。


安倍政権は「環境に良い」を連呼して全国で森林伐採してソーラーパネルを設置し、自然破壊をしました。

そのツケが今全国で起きていて、太陽光発電が原因の土砂災害や洪水、河川の汚染や森林減少が起きています。

日本にはメガソーラーに適した空き地は存在しないので、太陽光発電するには自然破壊しかないからです。


ここで登場するのが環境論者で、太陽光発電を推進する環境論者は、なぜか森林破壊には関心を持ちません。

孫正義は絶対に「太陽光発電による森林破壊は問題だ」とは言わないし、森をコンクリートで固めて太陽光発電して喜んでいる。

彼らが環境破壊から目を背けるのは、太陽光発電の真の目的が「環境保護」ではなく金儲けだからです。


森林を守っても金にならないが、森林伐採して太陽光発電すれば金になるから太陽光発電が好きなのです。

安倍政権は全国どこでも無許可で太陽光発電できる悪法をつくり、条例で禁止しない限り防ぐことができなくなった。

住民が知らない間に土地が売られ、勝手に森林を伐採してメガソーラーを建設し、数年後に土砂災害や環境汚染を引き起こしている。


その挙句が太陽光買取費用のせいで電気料金は大幅値上げされ、メリットは皆無です。

そろそろ太陽光発電は環境を汚染し金をだまし取るだけの物だと気づいた方が良い
http://www.thutmosev.com/archives/85560141.html
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/144.html#c44

[番外地9] 西田さんはお金が増えるとその分だけ貨幣価値が下がって、実質的なお金の価値は増えない、というのがわかっていない 中川隆
5. 2021年4月12日 12:16:25 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[19]
竹中も三橋なんとかとか西田・安藤も国際金融資本のエージェントだよ
そもそもMMTを推進しているのはアメリカ民主党の議員だろ、ユダヤ資本の手先だ
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/300.html#c5
[番外地9] 西田さんはお金が増えるとその分だけ貨幣価値が下がって、実質的なお金の価値は増えない、というのがわかっていない 中川隆
6. 中川隆[-5801] koaQ7Jey 2021年4月12日 12:26:01 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[20]
竹中も三橋なんとかとか西田・安藤も国際金融資本のエージェントだよ
そもそもMMTを推進しているのはアメリカ民主党の議員だろ、ユダヤ資本の手先だ
竹中も三橋なんとかとか西田・安藤もずっと安倍政権や麻生や自民党を支持してきたから、アメリカや中国のエージェントで間違いない。 こいつらは絶対に保守愛国政党の日本共産党なんか支持しないんだよ。
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/300.html#c6
[番外地9] 西田さんはお金が増えるとその分だけ貨幣価値が下がって、実質的なお金の価値は増えない、というのがわかっていない 中川隆
7. 中川隆[-5800] koaQ7Jey 2021年4月12日 12:32:51 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[21]
竹中も三橋なんとかとか西田・安藤も国際金融資本のエージェントだよ
そもそもMMTを推進しているのはアメリカ民主党の議員だろ、ユダヤ資本の手先だ
竹中も三橋なんとかとか西田・安藤もずっと安倍政権や麻生や自民党を支持してきたから、アメリカや中国のエージェントで間違いない。 こいつらは絶対に反米・反中で保守愛国政党の日本共産党なんか支持しないんだよ。
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/300.html#c7
[番外地9] 西田さんはお金が増えるとその分だけ貨幣価値が下がって、実質的なお金の価値は増えない、というのがわかっていない 中川隆
8. 2021年4月12日 12:43:52 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[22]
竹中平蔵も高橋洋一も三橋貴明とか西田・安藤もずっとアベノミクスを礼賛していただろ
こいつらは全員売国奴なんだ
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/300.html#c8
[近代史5] 金融緩和や財政出動をするとこういう結果になる 中川隆
8. 2021年4月12日 14:08:29 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[23]
量的緩和で上がらなかった物価が現金給付で高騰する理由
2021年4月11日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/13296


2008年のリーマンショック以後、アメリカや日本などの先進国は紙幣を印刷する量的緩和政策を行なってきた。紙幣印刷を乱用すればインフレが起こるという懸念があったが、実際にはデフレ圧力は根強くインフレは起こらなかった。

現在、金融市場ではコロナ禍の現金給付などの財政政策で物価高騰が懸念されている。お金をばら撒けばインフレになるだろうということである。

金融市場で取引される貴金属や穀物などのコモディティ価格は日用品の価格に先行して上がっており、インフレでコモディティが上がると踏んだファンドマネージャーらの資金がコモディティ市場に向かっているのは明らかである。例えば以下は銅価格のチャートである。


https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2021/04/2021-4-11-copper-chart.png

以下は大豆価格のチャートである。

https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2021/04/2021-4-11-soybean-chart.png


機関投資家の資金が入っていることが見て取れる。価格はかなり上がっているが、バイデン政権のインフラ投資がこれから行われることを考えても、そうしたインフレ予想が正しければこれらのコモディティバブルはまだまだ中盤ということになるだろう。

本当にインフレは来るのか?

一方で物価上昇予想に対する疑念の声もあるだろう。これまでいくら紙幣を刷ってもインフレにはならなかったからである。「今回は違う」と言うことが出来るのだろうか? しかしインフレ予想に限っては今回は違うということを数字で示すことが出来るのである。

それはマネーサプライである。マネーサプライとは中央銀行が発行した現金(紙幣と硬貨)に銀行に預けられている預金を足したものであり、つまり「世の中にどれだけお金があるか」を示している。

これは量的緩和で増加するマネタリーベースとは違う。マネタリーベースは現金に市中の銀行が中央銀行に預けている預金を足したものであり、これは消費者や企業の持つ口座にある預金とは異なる。

量的緩和では中央銀行が銀行の持つ国債を買うことで現金と入れ替え、銀行の持つ現金の量(マネタリーベース)を増やす。

しかし銀行がいくらお金を持っていようとも、消費者や企業の銀行口座に入っていなければそのお金は使われることがない。銀行はこれを人や企業に貸し出すことでマネタリーベースはマネーサプライになるのである。

つまり、マネタリーベース(銀行の持っているお金)が増えようともマネーサプライ(消費者や企業が持っているお金)が増えなければインフレにはならない。リーマンショック以後の金融緩和ではマネーサプライは大して増えなかった。では今はどうなっているだろうか? アメリカのマネーサプライの増加率(前年同月比)のチャートは次のようになっている。


https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2021/04/2021-mar-us-money-stock-growth-chart.png


最新3月のマネーサプライは前年同月に比べて25%以上の増加となっており、これは過去30年に遡っても比べられる時期の存在しない増加スピードである。

何故そうなったか。トランプ氏とバイデン氏が立て続けに国民の銀行口座に直接お金を注入したからである。量的緩和と現金給付はマネタリーベースとマネーサプライのどちらを増やすのかという意味でマクロ経済学的に大きく異なる。

それが筆者が「今回は違う」「物価高騰が起こる」と考えている根拠である。このマネーサプライのチャートは長年マクロ経済学をやってきた人間からすると仰天のチャートなのだが、それが分かってもらえるだろうか。パウエル議長はそれがどれだけ分かっているだろうか。

パウエル議長、根拠不明の2%インフレ目標に固執、物価高騰は不可避
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/12500

結論

ということで筆者も著名ファンドマネージャーらもコモディティに大きく投資している。

ドラッケンミラー氏が物価高騰を予想、米国債を空売り、コモディティを爆買い
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/12182

ジム・ロジャーズ氏: 日本は買い、コモディティはほぼ全部上がる
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/12322

ガントラック氏: ドルは下落へ、コモディティは買い、ジャンク債は売り
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/7051

貴金属や穀物は実は日本の個人投資家でも買える。その方法については以下の記事で解説している。

インフレ相場で個人投資家でもコモディティに投資する方法
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/12900

コモディティはどれも大分上がっているが、コモディティバブルはまだ中盤だと筆者は見ている。ここ1ヶ月ほど横ばいになっているのはインフレ懸念で金利が上がってきたからである。しかしインフレ懸念による金利上昇とコモディティ価格の低迷が長期的に両立することはないだろう。

そして一番上がるのは何よりビットコインである。ビットコインもコモディティであり、最近の金利上昇もものともせずに上がり続けている。ビットコイン相場の今後の推移については以下の記事を参考にしてもらいたい。

ビットコイン価格高騰の理由と今後の推移予想
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/13194

マイナード氏: ビットコイン価格は機関投資家の資金流入で15倍に
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/12175

https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/13296
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/555.html#c8

[近代史4] インフレで起きる事 中川隆
18. 中川隆[-5799] koaQ7Jey 2021年4月12日 14:09:28 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[24]
量的緩和で上がらなかった物価が現金給付で高騰する理由
2021年4月11日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/13296


2008年のリーマンショック以後、アメリカや日本などの先進国は紙幣を印刷する量的緩和政策を行なってきた。紙幣印刷を乱用すればインフレが起こるという懸念があったが、実際にはデフレ圧力は根強くインフレは起こらなかった。

現在、金融市場ではコロナ禍の現金給付などの財政政策で物価高騰が懸念されている。お金をばら撒けばインフレになるだろうということである。

金融市場で取引される貴金属や穀物などのコモディティ価格は日用品の価格に先行して上がっており、インフレでコモディティが上がると踏んだファンドマネージャーらの資金がコモディティ市場に向かっているのは明らかである。例えば以下は銅価格のチャートである。


https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2021/04/2021-4-11-copper-chart.png

以下は大豆価格のチャートである。

https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2021/04/2021-4-11-soybean-chart.png


機関投資家の資金が入っていることが見て取れる。価格はかなり上がっているが、バイデン政権のインフラ投資がこれから行われることを考えても、そうしたインフレ予想が正しければこれらのコモディティバブルはまだまだ中盤ということになるだろう。

本当にインフレは来るのか?

一方で物価上昇予想に対する疑念の声もあるだろう。これまでいくら紙幣を刷ってもインフレにはならなかったからである。「今回は違う」と言うことが出来るのだろうか? しかしインフレ予想に限っては今回は違うということを数字で示すことが出来るのである。

それはマネーサプライである。マネーサプライとは中央銀行が発行した現金(紙幣と硬貨)に銀行に預けられている預金を足したものであり、つまり「世の中にどれだけお金があるか」を示している。

これは量的緩和で増加するマネタリーベースとは違う。マネタリーベースは現金に市中の銀行が中央銀行に預けている預金を足したものであり、これは消費者や企業の持つ口座にある預金とは異なる。

量的緩和では中央銀行が銀行の持つ国債を買うことで現金と入れ替え、銀行の持つ現金の量(マネタリーベース)を増やす。

しかし銀行がいくらお金を持っていようとも、消費者や企業の銀行口座に入っていなければそのお金は使われることがない。銀行はこれを人や企業に貸し出すことでマネタリーベースはマネーサプライになるのである。

つまり、マネタリーベース(銀行の持っているお金)が増えようともマネーサプライ(消費者や企業が持っているお金)が増えなければインフレにはならない。リーマンショック以後の金融緩和ではマネーサプライは大して増えなかった。では今はどうなっているだろうか? アメリカのマネーサプライの増加率(前年同月比)のチャートは次のようになっている。


https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2021/04/2021-mar-us-money-stock-growth-chart.png


最新3月のマネーサプライは前年同月に比べて25%以上の増加となっており、これは過去30年に遡っても比べられる時期の存在しない増加スピードである。

何故そうなったか。トランプ氏とバイデン氏が立て続けに国民の銀行口座に直接お金を注入したからである。量的緩和と現金給付はマネタリーベースとマネーサプライのどちらを増やすのかという意味でマクロ経済学的に大きく異なる。

それが筆者が「今回は違う」「物価高騰が起こる」と考えている根拠である。このマネーサプライのチャートは長年マクロ経済学をやってきた人間からすると仰天のチャートなのだが、それが分かってもらえるだろうか。パウエル議長はそれがどれだけ分かっているだろうか。

パウエル議長、根拠不明の2%インフレ目標に固執、物価高騰は不可避
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/12500

結論

ということで筆者も著名ファンドマネージャーらもコモディティに大きく投資している。

ドラッケンミラー氏が物価高騰を予想、米国債を空売り、コモディティを爆買い
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/12182

ジム・ロジャーズ氏: 日本は買い、コモディティはほぼ全部上がる
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/12322

ガントラック氏: ドルは下落へ、コモディティは買い、ジャンク債は売り
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/7051

貴金属や穀物は実は日本の個人投資家でも買える。その方法については以下の記事で解説している。

インフレ相場で個人投資家でもコモディティに投資する方法
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/12900

コモディティはどれも大分上がっているが、コモディティバブルはまだ中盤だと筆者は見ている。ここ1ヶ月ほど横ばいになっているのはインフレ懸念で金利が上がってきたからである。しかしインフレ懸念による金利上昇とコモディティ価格の低迷が長期的に両立することはないだろう。

そして一番上がるのは何よりビットコインである。ビットコインもコモディティであり、最近の金利上昇もものともせずに上がり続けている。ビットコイン相場の今後の推移については以下の記事を参考にしてもらいたい。

ビットコイン価格高騰の理由と今後の推移予想
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/13194

マイナード氏: ビットコイン価格は機関投資家の資金流入で15倍に
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/12175

https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/13296
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1559.html#c18

[近代史4] 公共事業や量的緩和で経済は救えない _ 共産主義の悪夢が資本主義にのしかかる 中川隆
8. 中川隆[-5798] koaQ7Jey 2021年4月12日 14:09:55 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[25]
量的緩和で上がらなかった物価が現金給付で高騰する理由
2021年4月11日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/13296


2008年のリーマンショック以後、アメリカや日本などの先進国は紙幣を印刷する量的緩和政策を行なってきた。紙幣印刷を乱用すればインフレが起こるという懸念があったが、実際にはデフレ圧力は根強くインフレは起こらなかった。

現在、金融市場ではコロナ禍の現金給付などの財政政策で物価高騰が懸念されている。お金をばら撒けばインフレになるだろうということである。

金融市場で取引される貴金属や穀物などのコモディティ価格は日用品の価格に先行して上がっており、インフレでコモディティが上がると踏んだファンドマネージャーらの資金がコモディティ市場に向かっているのは明らかである。例えば以下は銅価格のチャートである。


https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2021/04/2021-4-11-copper-chart.png

以下は大豆価格のチャートである。

https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2021/04/2021-4-11-soybean-chart.png


機関投資家の資金が入っていることが見て取れる。価格はかなり上がっているが、バイデン政権のインフラ投資がこれから行われることを考えても、そうしたインフレ予想が正しければこれらのコモディティバブルはまだまだ中盤ということになるだろう。

本当にインフレは来るのか?

一方で物価上昇予想に対する疑念の声もあるだろう。これまでいくら紙幣を刷ってもインフレにはならなかったからである。「今回は違う」と言うことが出来るのだろうか? しかしインフレ予想に限っては今回は違うということを数字で示すことが出来るのである。

それはマネーサプライである。マネーサプライとは中央銀行が発行した現金(紙幣と硬貨)に銀行に預けられている預金を足したものであり、つまり「世の中にどれだけお金があるか」を示している。

これは量的緩和で増加するマネタリーベースとは違う。マネタリーベースは現金に市中の銀行が中央銀行に預けている預金を足したものであり、これは消費者や企業の持つ口座にある預金とは異なる。

量的緩和では中央銀行が銀行の持つ国債を買うことで現金と入れ替え、銀行の持つ現金の量(マネタリーベース)を増やす。

しかし銀行がいくらお金を持っていようとも、消費者や企業の銀行口座に入っていなければそのお金は使われることがない。銀行はこれを人や企業に貸し出すことでマネタリーベースはマネーサプライになるのである。

つまり、マネタリーベース(銀行の持っているお金)が増えようともマネーサプライ(消費者や企業が持っているお金)が増えなければインフレにはならない。リーマンショック以後の金融緩和ではマネーサプライは大して増えなかった。では今はどうなっているだろうか? アメリカのマネーサプライの増加率(前年同月比)のチャートは次のようになっている。


https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2021/04/2021-mar-us-money-stock-growth-chart.png


最新3月のマネーサプライは前年同月に比べて25%以上の増加となっており、これは過去30年に遡っても比べられる時期の存在しない増加スピードである。

何故そうなったか。トランプ氏とバイデン氏が立て続けに国民の銀行口座に直接お金を注入したからである。量的緩和と現金給付はマネタリーベースとマネーサプライのどちらを増やすのかという意味でマクロ経済学的に大きく異なる。

それが筆者が「今回は違う」「物価高騰が起こる」と考えている根拠である。このマネーサプライのチャートは長年マクロ経済学をやってきた人間からすると仰天のチャートなのだが、それが分かってもらえるだろうか。パウエル議長はそれがどれだけ分かっているだろうか。

パウエル議長、根拠不明の2%インフレ目標に固執、物価高騰は不可避
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/12500

結論

ということで筆者も著名ファンドマネージャーらもコモディティに大きく投資している。

ドラッケンミラー氏が物価高騰を予想、米国債を空売り、コモディティを爆買い
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/12182

ジム・ロジャーズ氏: 日本は買い、コモディティはほぼ全部上がる
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/12322

ガントラック氏: ドルは下落へ、コモディティは買い、ジャンク債は売り
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/7051

貴金属や穀物は実は日本の個人投資家でも買える。その方法については以下の記事で解説している。

インフレ相場で個人投資家でもコモディティに投資する方法
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/12900

コモディティはどれも大分上がっているが、コモディティバブルはまだ中盤だと筆者は見ている。ここ1ヶ月ほど横ばいになっているのはインフレ懸念で金利が上がってきたからである。しかしインフレ懸念による金利上昇とコモディティ価格の低迷が長期的に両立することはないだろう。

そして一番上がるのは何よりビットコインである。ビットコインもコモディティであり、最近の金利上昇もものともせずに上がり続けている。ビットコイン相場の今後の推移については以下の記事を参考にしてもらいたい。

ビットコイン価格高騰の理由と今後の推移予想
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/13194

マイナード氏: ビットコイン価格は機関投資家の資金流入で15倍に
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/12175

https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/13296
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/892.html#c8

[近代史5] ロシア料理の作り方 中川隆
5. 2021年4月12日 15:51:32 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[26]
チキンの出汁の作り方。ロシアの味。
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1610.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/495.html#c5
[近代史4] そぼろの作り方 中川隆
2. 2021年4月12日 15:55:39 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[27]
【簡単・節約・作り置き】便利な万能おかず!豚こまそぼろの作り方【kattyanneru】





▼今回使用した材料▼
・豚こま切れ肉        300g
・玉ねぎ           1個(200g)
・醤油            大さじ2
・料理酒           大さじ1
・みりん           大さじ1
・砂糖            大さじ1
・すりおろしにんにく、生姜  各小さじ1
・ごま油           小さじ2
・塩こしょう         少々

http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1528.html#c2
[リバイバル3] イギリス人は美味しい材料でわざと不味く作る 中川隆
6. 2021年4月12日 16:11:53 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[28]
[ゆっくり解説]イギリスとお茶
2021/02/25




イギリスでは18世紀にはもうみんな紅茶を飲みまくっていたので「紅茶税」なるものがありました。
高い時には税率が100%を超えていたらしいです。

また紅茶の普及には産業革命も影響していたはずで、緑茶に甘い物は合いませんが、紅茶にミルクや砂糖などの甘い物は合います。
そのカフェインと糖分の組み合わせが脳みそを覚醒させるとして朝から働く労働者に受けたから、紅茶が飲み物の中で主流になったのだろうと思います。

動画内では飲茶の習慣をイギリスに広めたとして「キャサリン・オブ・ブラガンザ」を紹介していますが、アフタヌーンティーの文化を広めたのは「アンナ・ラッセル」という公爵夫人であると言われています。
19世紀半ばのことで、それがために「午後の紅茶」では彼女がパッケージに描かれています。

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/768.html#c6
[近代史3] イギリス人は味覚音痴 中川隆
4. 中川隆[-5797] koaQ7Jey 2021年4月12日 16:12:15 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[29]
[ゆっくり解説]イギリスとお茶
2021/02/25




イギリスでは18世紀にはもうみんな紅茶を飲みまくっていたので「紅茶税」なるものがありました。
高い時には税率が100%を超えていたらしいです。

また紅茶の普及には産業革命も影響していたはずで、緑茶に甘い物は合いませんが、紅茶にミルクや砂糖などの甘い物は合います。
そのカフェインと糖分の組み合わせが脳みそを覚醒させるとして朝から働く労働者に受けたから、紅茶が飲み物の中で主流になったのだろうと思います。

動画内では飲茶の習慣をイギリスに広めたとして「キャサリン・オブ・ブラガンザ」を紹介していますが、アフタヌーンティーの文化を広めたのは「アンナ・ラッセル」という公爵夫人であると言われています。
19世紀半ばのことで、それがために「午後の紅茶」では彼女がパッケージに描かれています。

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/442.html#c4
[近代史5] 狩猟採集民・原始農耕民の料理 中川隆
29. 中川隆[-5796] koaQ7Jey 2021年4月12日 16:58:40 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[30]
[ゆっくり解説]アイヌの食事
2021/01/07




アイヌという言葉にはアイヌ語で「人間」という意味があります。

そのアイヌの人達にとってとても重要な植物に「おおうばゆり」があります。
取った球根を加工して団子などにして食べることが出来るので(他にも色々な食べ方が出来る)、アイヌの人達にとってずっと貴重なエネルギー源となる食べ物でした。
このようにアイヌの人達は自然にある物を食べ物にする知恵を持ちその技術に優れていたという民族でした。

ちなみに、そのアイヌの人達が最も怖がったのが疫病でも戦争でもなく、飢饉でした。
なぜなら飢饉には決まりがあり、必ず大規模で起こるからです。
大規模で起こるとみんなで助けようがないのです。
疫病なら防げますし、戦争からは逃げればいいのですが、飢饉から生じる飢えは防ぎようがありません。
その恐怖心もあり、絶対に飢えないようにするというのがアイヌの人達の信条であり生活スタイルでした。
そのような民族でしたので、怠け病というものを病的に嫌い、それが結婚の際の重要な決め手になりました(注、これはUP主の耳にかなり痛い話。なぜなら元々ニート気質の人間だから)。



【妖精じゃない】コロポックルの正体【ゆっくり解説】
2020/11/13



http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/460.html#c29
[リバイバル3] 潮温泉 大和荘 _ 千原温泉に湯治に通うなら、ここに泊まるのがお薦め 中川隆
31. 2021年4月12日 17:15:21 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[31]
美郷に新ホテルがオープン 滞在型観光の中核施設に

 島根県美郷町が建設を進めていた「石見ワイナリーホテル美郷」は25日、オープンする。町有宿泊施設「潮温泉大和荘」(同町長藤)の跡地で、美肌効果が期待できる源泉掛け流しの温泉や江の川の景観が楽しめるリゾートホテル。町が推進する滞在型観光の中核施設になる。

 鉄筋3階建て宿泊棟と同2階建て温浴棟で構成し、延べ床面積は約2300平方メートル。客室24室(定員74人)や温泉施設、レストランなどを備える。国立公園・三瓶山麓でワインの製造販売をする石見ワイナリー(大田市)が指定管理する。

 温泉施設には大和荘になかった露天風呂を設けた。湯は天然の保湿成分ともいわれ、肌の新陳代謝を促進するメタケイ酸を豊富に含む。ドライ型、ミスト型のサウナも併設する。日帰り入浴もできる。

 客室は6タイプで、居間を備えたプレミアムスイート室や、畳スペースとベッドがある和洋室のほか、2段ベッドを2台置いた女性専用室もある。窓からは眼下を流れる江の川を眺めることができる。

 レストランでは石見ワイナリーのワインや町産野菜を使った和洋食を提供する。将来的には、町特産山くじら(イノシシ)もメニューに加える考え。

 町有観光施設のカヌーの里おおち(美郷町亀村)やゴールデンユートピアおおち(同町粕渕)の間で送迎バスを走らせ、観光客に町内施設の利用を促す。すぎ村一弘総支配人は「長期滞在しながら自然の中で癒やされてほしい」と話した。

 ホテルは町が老朽化した大和荘の運営を2018年に終えて取り壊し、総事業費約11億7900万円で整備した。
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/527.html#c31

[リバイバル3] 潮温泉 大和荘 _ 千原温泉に湯治に通うなら、ここに泊まるのがお薦め 中川隆
32. 中川隆[-5795] koaQ7Jey 2021年4月12日 17:20:55 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[32]
「石見ワイナリーホテル美郷」はどんな客を呼ぼうとしているのかな?

温泉だったら近くにある伝説の名湯の千原温泉や小屋原温泉 熊谷旅館には到底敵わないし、

リゾート客はこんな何もないド田舎に行っても全然面白くないし、

三瓶山程度では観光地にならないし。

すべて中途半端なんですね。

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/527.html#c32

[近代史4] コロナ・ウイルスは簡単に感染し、生存期間は 2週間を超える 中川隆
22. 2021年4月12日 17:44:20 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[33]
感染防ぐ効果が高いのは…身の回りの消毒よりマスク・手洗い
読売新聞 2021/04/12

 米疾病対策センター(CDC)は新型コロナウイルスの感染防止策について、身の回りの消毒より、マスクの着用や部屋の換気、手洗いの方が効果が高いとする見解を公表した。

 CDCは新型コロナの感染経路やウイルスが感染力を保つ条件、消毒の効果などに関する36の文献を分析した。その結果、新型コロナの主要な感染経路は感染者の飛まつの吸入で、テーブルなど物品を介した接触感染は少ないと判断した。

 理由として、新型コロナウイルスは金属の表面などで感染力を数日間保つとする研究もあるが、実際は日光や乾燥で感染力を失ったり、換気で室外に出されたりすると指摘。感染力のあるウイルスが手についても、手で口や鼻に触れなければ感染せず、マスクやせっけんを使った手洗いでリスクは下げられるとした。消毒を勧めるのは「感染が疑われる人が入ってから1日以内の室内」と限定した。

 東京慈恵会医科大の浦島充佳(みつよし)教授(予防医学)の話「合理的な見解だ。室内を頻繁に消毒するより換気を心がけてほしい。すべての対策を実行する必要はなく、食事前の手洗いなど効果の高い対策を優先すべきだ」

https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e6%84%9f%e6%9f%93%e9%98%b2%e3%81%90%e5%8a%b9%e6%9e%9c%e3%81%8c%e9%ab%98%e3%81%84%e3%81%ae%e3%81%af%e2%80%a6%e8%ba%ab%e3%81%ae%e5%9b%9e%e3%82%8a%e3%81%ae%e6%b6%88%e6%af%92%e3%82%88%e3%82%8a%e3%83%9e%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%bb%e6%89%8b%e6%b4%97%e3%81%84/ar-BB1fy3rI
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/715.html#c22

[近代史5] アイヌ人の起源 中川隆
21. 中川隆[-5794] koaQ7Jey 2021年4月12日 18:03:43 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[34]
【ゆっくり解説】江戸三百藩〜蝦夷松前藩〜アイヌ交易で隆盛を極めた蝦夷唯一の藩【江戸時代】
2020/10/31




久しぶりのシリーズ更新となりました今回の江戸三百藩は江戸時代アイヌ交易で栄えた無高の大名松前藩となります。

http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/197.html#c21
[近代史5] 明治以降の日本の料理 中川隆
1. 中川隆[-5793] koaQ7Jey 2021年4月12日 19:06:37 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[35]
【ゆっくり歴史解説】津山事件〜犯人の心の闇に見る農村の風習〜【昭和】【事件】
2019/04/17




八墓村のモデルにもなり、有名な津山事件を題材に、昭和初期の日本時代背景や農村の風習を解説します



http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/579.html#c1
[番外地9] 三橋さんが何時も否定している貨幣のプール論は正しい。 中川隆
3. 中川隆[-5791] koaQ7Jey 2021年4月12日 19:25:52 : F28bjgJ4Vg : aHFqN2tuN21FdDY=[37]
三橋さんが何時も否定している貨幣のプール論は正しい。
三橋さんは完全に誤解していますが、本来の貨幣のプール論というのは
税金で徴収した以上の金を政府が使うと、その分はインフレ税という形で通常の税額に加えて後から追加徴収する事になる
という意味です。何処の国でも国債発行でマネーストックを増やして意図的にインフレにしています。つまり、国民が気付かない様にこっそり金を取って政府資金を増やしているのです。
サルの朝三暮四の話と同じ騙しの手口ですね。 三橋信者みたいな 右翼・保守はアホだから簡単に騙せるんです。
日本政府が使える金は税金で徴収する金額だけ
日本政府が国債を発行すると日本国内で流通する貨幣が増えるので貨幣価値が下がります。
円の貨幣価値が下がると
・日銀の借用証である日銀紙幣の実質価値が下がる。
・政府の借用証である日本国債の実質価値が下がる。
・銀行預金額の実質価値が下がる。
・労働者の賃金の実質価値が下がる。

従って、日本政府が公共事業をやる為に国債を発行すると、労働者の持って居る金の一部を日本政府に取られた事になります。
つまり、日本政府が財政支出する元金は税金の他に、貨幣価値が減少した為に労働者から日本政府に移転した金額も含まれます。

政府が財政出動しなければ税金だけで政府支出を賄っていたのが、余計な公共事業をやった為に貨幣価値の減少した分(所謂インフレ税)も加算されます。
即ち、政府が使える金額は (税金 +インフレ税) で徴収した金額 になります。
つまり貨幣のプール論は正しいのです。

▲△▽▼


GDPとは国内総生産、つまり国内で産み出された付加価値の総額です。
それが3割減したのに株価が V字回復する不思議。

以下は金価格。
このように実は昨年の7月頃からずーっと上がりっぱなし。

https://golden-tamatama.com/wp-content/uploads/2020/09/WS20200707AZCLOPUY000786.jpg

で、以下が金価格に換算した日経平均です。
実は、昨年9月から下がりっぱなし。
https://golden-tamatama.com/wp-content/uploads/2020/09/WS20200707AZCLOPUY000788.jpg


NYダウゴールド換算のチャート
https://realtime-chart.info/%E8%AA%AC%E6%98%8E/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%88/NY%E3%83%80%E3%82%A6%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E6%8F%9B%E7%AE%97.html


日経平均はゴールド何グラム?

https://realtime-chart.info/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E6%A0%AA%E4%BE%A1/%E6%97%A5%E7%B5%8C%E9%87%91%E6%8F%9B%E7%AE%97%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0.html

と言う訳で、庶民が気づかないうちに通貨は紙屑化しつつある。
たった今、ステルス紙屑化が進行中なのでした。

で、富裕層はせっせと現金を物に変えつつある。

多分ですが、富裕層の換金ならぬ換物が済んでから、
バーチャルリアリティ市場を崩壊させるのでしょう。
https://golden-tamatama.com/blog-entry-dow-800-down.html


因みに、金、原油、穀物価格, 商品相場は何でも大体同じ値動きです、ゴールド価格のデータが一番入手し易いのでゴールドを使っただけです。:

世界最大のヘッジファンド: 量的緩和で人々はリッチになったような気がする
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10616

世界最大のヘッジファンド: 紙幣の刷り過ぎでドルが暴落するとき
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/11685

世界最大のヘッジファンド: ドルは既に紙くずになっている
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10645

インフレ相場で個人投資家でもコモディティに投資する方法
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/12900

量的緩和で上がらなかった物価が現金給付で高騰する理由
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/13296


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本当の貨幣のプール論というのは
税金で徴収した以上の金を政府が使うと、その分はインフレ税として徴収する事になる
という意味なんですね。
正規の税金以上は払いたくなければ国債発行はNGという事。
国債発行すると貨幣価値が下がって銀行預金と実質賃金は目減りします。
更に、国債発行で増えた金は、たとえ公共事業に使ったとしても、最終的にはすべて資本家のものになります。
つまり、国債発行すると貧富の差が拡大、実質賃金が下がり、内需が減ってデフレが深刻化します。

「放漫財政」で日本は今危機的な状況にあります。 プラザ合意以降に日本が「放漫財政」に変わった経緯は大西つねきさんが何時も指摘しています:

民間銀行はもうこの世に必要ない(Live配信2021/1/12)
https://www.youtube.com/watch?v=a3y34SLGKlo

大西つねき あなたの世界が変わる26分「今こそ知るべきお金の真実」
https://www.youtube.com/watch?v=ePNfqu12S6A

大西さんが何度も繰り返し説明している様に、プラザ合意後は民間人が民間銀行から借りる金の量が頭打ちになったので、日本政府が、国債金利でマネーストックが増える分の金、を出すしかなくなったのです。
政府の緊縮財政というのはマネーストックの増加分を政府がすべて負担出来なくなったという事です。
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/248.html#c3

   

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