31. 中川隆[-7490] koaQ7Jey 2021年2月10日 10:36:33 : TlFczT83Iw : bUdxY2h5ZlBYM0E=[1]
僕が大西信者だと思っている人がいるので、大西さんの間違いも書いておきます。
大西さんは上智大学英文科を卒業した後、為替ディーラーを10年間やっていただけで、経済をきちんと学んだ事が無いので間違いが非常に多いです:
大西つねき間違いだらけの貨幣論
2020年01月10日
https://ameblo.jp/minusa-yorikazu/entry-12519349408.html
「れいわ新選組の参院選挙で全国区に立候補した大西つねき氏は消費税廃止を掲げる点は良いのですが貨幣観が根本的に間違っており大いに残念です」
『負債が悪いのではない貨幣が負債なのだ』
消費税廃止&移民禁止の保守政党が必要です!とのお方は、発信力強化の為に以下のリンクをクリックにて、ご支援のほど宜しくお願い申し上げます。
『残念な大西つねき』
ネットを中心に静かなブームだった大西つねき氏ですが、れいわ新選組での立候補で注目を集め信者が増えている様に感じます。消費税廃止を掲げるのは、私も大賛成なのですが、彼の貨幣観は根本的に間違っており、財政政策もベーシックインカムなど間違いだらけです。本エントリーでは、大西つねき氏の何が間違っているのか糾す事で、正しい積極財政への道を示します。
『借金で、おカネが生まれる迄は正解だが、その後が???』
大西さんの貨幣観を簡単に示すと、借金によっておカネが生まれているとの理解は正しいです。ところが、それに利息を付けて返すと、更に大きな借金をする必要が出て、雪だるま式に借金が増える、そんな社会は間違っている!と来るので、私の頭には、下記のグラフが浮かびます。これは、政府債務と長期金利の関係ですが、負債が増えれば増える程、金利は下がっていますけど?
『信用創造は負債と負債の交換で銀行預金の又貸しでは無い』
更に大西さんの貨幣観の根本的な間違いは、信用創造とは誰かの預金を又貸して、おカネが生まれる!との間違った信用創造の理解です。本当の信用創造とは、融資先の借用書という負債と、民間銀行の預金という負債の、負債同士の交換に過ぎません。どっちだって、同じじゃないか?!と思う大西信者の方もいるかも知れませんが、この貨幣観の違いは極めて重要です。又貸し理論が問題なのは、財政破綻論者が唱える国民の預金が枯渇して、政府が破綻するというロジックと全く同じ思想だからです。
「大西つねき氏作成の信用創造の図/大西氏の動画より引用」
『大西つねき氏は、金融システムを何も分かっていない』
上図は、大西さんの作成した信用創造の説明ですが、いわゆる又貸し理論に基づいているのですが、完全に間違っています。大西さんは、JPモルガン元為替トレーダーだそうですが、金融機関に勤務していても信用創造の理解はこの程度なのです。では、正しい信用創造のメカニズムは何かというと、下記の図の様な単純なもので、融資先の借用書という負債と、民間銀行の預金という負債の、負債同士の交換に過ぎませんが、ポイントは、銀行預金は通貨であるという点です。単なる借用書という負債が、通貨という負債に変換されるのが、信用創造の正体です。
『負債ピラミッドが分かればMMTは完璧に理解可能』
単なる負債同士の交換で何故おカネが生まれるかというと、下図の債務ヒエラルキー/負債ピラミッドを理解すれば完全に分かります。世の中の負債には厳格に上下関係つまりヒエラルキーがあり、最上位の負債は、ベースマネーと呼ばれる政府貨幣です。銀行預金はベースマネーとの交換が義務付けられた負債なので通貨として認めらています。政府通貨と銀行預金を合わせたのが、マネーサプライと呼ばれる世の中に存在する通貨の総額です。
『MMTとは貨幣負債論』
現代貨幣理論(MMT)とは人類が不確実性への備として、構築した決済システムの説明をしている学問です。主流派経済学において貨幣つまり不確実性は、存在しないものとして排除されます。またMMTが明らかにしたのは、全ての取引は原則的に「信用取引」つまり「ツケ払い」であり、そのツケ払いを回避する為に他者の負債を充当するのが、おカネです。ベースマネーは統合政府の負債、銀行預金は民間銀行の負債で、貨幣とは、どこまで行っても負債なのです。
『間違いだらけの公共貨幣論』
大西さんの貨幣観はポジティブマネー派(PM派)、公共貨幣論者と同じですが、MMTとは全く異なる間違った貨幣観を持つ集団です。政府の借金はケシカランので、政府紙幣を発行して借金を全部返済し、更にベーシックインカムとして、おカネを国民にバラマケば、世の中の問題は解決すると信仰しています。
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『政府紙幣を発行する迄も無く、政府は通貨を発行中』
ところが貨幣負債論であるMMTから見ると政府は税を原資とせず通貨の発行によって支出しているので、政府紙幣など発行せずとも既に、政府は通貨を発行して支出しているとなります。国債は銀行の定期預金と実質同じ利息の付く通貨で、国債の金利はコントロール可能、国債の廃止すら可能とするのがMMTです。
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『ベーシックインカムには悪いベーシックインカムしか無い』
特に大西さんの貨幣観の間違いが、悪い方向に出ているは、ベーシックインカム(BI)を財政政策のメインにしている点です。彼は国民一人当たり100万円配る事を主張しています。年間125兆円もの財政出動ですが、BIは、賃金下落、悪性インフレ、投機によるバブルの発生、格差の拡大など、悪いことしか起きない最悪の財政政策です。ナゼ、孫正義や前澤友作などの富裕層にカネを配るのか?意味不明です。カネに困っていない人にカネを配る意味を、BI論者は誰も語りません。
『ベーシックインカムは共同体解体を狙う弱者切り捨て思想』
例えば弱者救済なら、各種手当てを増やすなど既存の貧困対策の充実を行うべきです。でもナゼ?金持ちにカネを配るのか?理由は実は簡単です。カネを配る人とカネを配らない人の間に線を引けない、引きたく無いのです。線を引く為には政治や行政での議論が必要ですが、それを否定したいのがBI論者なのです。彼らの目的は、国家の解体、共同体の否定であり、ベーシックインカムは、弱者救済を隠れ蓑にした新自由主義思想です。
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『左派こそが、ベーシックインカムに反対すべき』
確かにBI論者に左派が多いのは事実ですが、海外のMMT論者も極左揃いです。しかもMMTではBIは完全否定されています。日本でMMTをBIの財源に悪用したいと企んでいる左派の皆さんに言いたいのは、本物の左派は、弱者救済を掲げるべきなのに、カネ持ちにカネを配るBIを主張するなど、恥を知れ!と言いたいですね?真面目に国家共同体の意義を認めて、真摯に弱者救済を考えるべきです。日本弱体と滅亡が目的の日本国憲法を信仰するGHQチルドレンから、そろそろ抜け出しませんか?
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『間違いを認めるのは恥ずかしい事では無い』
人間は間違います間違いを犯します。完璧な人間など存在しません。例えば経済評論家の三橋貴明さんも数年前までは、大西さんと同じ様な間違った信用創造の話をしてましたが、今はMMTを学び正しく信用創造を理解しています。大西つねき氏も三橋さんを見習い正しい貨幣観に切り替えて下さい。また大西さんは、れいわ新選組という公党の候補者です。その意味で、れいわ新選組の支持者の皆さんも、大西さんの貨幣観を批判すべきです。大西さんに、れいわ新選組と山本太郎を潰されて良いのですか?
「日本のGDPが延びないのは政府債務の延びが他国に比べて低いから」
『正しい財政政策は、正しい貨幣論が必須である』
山本太郎氏も数年前迄は、松尾匡さんに悪影響を受けて、ベーシックインカムを唱えるトンデモ経済論でしたが、藤井聡さんや三橋貴明さんの薫陶を受けて、かなり真っ当な貨幣観を持つ迄に至りました。しかし、れいわ新選組の公約は、消費税廃止は正しいし、コンクリートも人も、といったスローガンも良いのですが、多くが給付金系の公約で、私は足元を掬われるのでは無いか?とヒヤヒヤしています。選挙前の今だからこそ皆で、大西さんや、れいわ新選組を糾す意義は大きいと確信しています。
https://ameblo.jp/minusa-yorikazu/entry-12519349408.html
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大西つねきさんの、預金の又貸しとして銀行が融資する、という貨幣論は間違い
預入によって形成される派生的預金は余剰資金であり、この信用創造は、余剰資金を資金不足主体に仲介する過程そのものであり、大西つねきさんの信用創造論は、実は金融仲介論でしかない。信用創造とは、銀行は受け入れた預金以上に貸付けることができるか否かを問うものであって、今日では個々の銀行は預金以上には貸付け得ないが、一国の銀行群全体としては本源的預金に数倍する貸付けを行いうる(C.A.フィリップス)というのが通説となっている。
内生的貨幣供給理論
貸与するかどうかの決定は、通常、中央銀行がもつ準備金や顧客からの預金とは無関係であって、とにかく、銀行は預金や準備金を貸し出しているのではない。銀行は、顧客の事業の状況、融資の見込み、および/または全体的な経済状況などの貸出基準lending criteriaに基づいて融資を行うのである。
イングランド銀行の季刊誌(2014年春号)は「現代経済における貨幣の創造」の中で、銀行は、民間主体が貯蓄するために設けた銀行預金を原資として、貸出しを行っているのは、通俗的な誤解であると指摘している。
銀行による貸出しは、借り手の預金口座への記帳によって行われるに過ぎず、銀行は何もないところから、預金通貨を作り出している。銀行は預金という貨幣を元手に貸出しを行うのではなく、その逆に、貸出しによって預金という貨幣を創造している。貨幣を負債の一種とみなす信用貨幣論を前提とし、需要に応じて銀行によって貨幣が供給されるとする理論は内生的貨幣供給論と呼ばれている。
さらにイングランド銀行の季刊誌(2014年春号)は「現代経済における貨幣の創造」の中で、中央銀行がベースマネーの量を操作し、経済における融資や預金の量を決定しているという見解は通俗的な誤解であると指摘している。
銀行は元手となる資金の量的な制約を受けることなく潜在的には無限に貸出しを行うことができ、制約があるとすれば、貸し手側の資金力にではなく、借り手側の返済能力にある。銀行は借り手に返済能力があると判断する限り、いくらでも貸出しに応じることができる。
銀行は貸出しを増やせば、それに応じた準備預金を増やさなければならないので、金利を調節すれば、銀行の融資活動に影響を及ぼし、貨幣供給を調整することができる。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/315.html#c31