★阿修羅♪ > VTNtaUJ2bWRFWkk= > 100000
 
g検索 VTNtaUJ2bWRFWkk=  
 
VTNtaUJ2bWRFWkk= コメント履歴 No: 100000
http://www.asyura2.com/acat/v/vt/vtn/VTNtaUJ2bWRFWkk=/100000.html
[近代史5] 「連合軍最高司令部訓令」で竹島、千島列島、歯舞群島、色丹島は日本の領土から除かれている。 中川隆
1. 中川隆[-13794] koaQ7Jey 2022年2月09日 07:59:30 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[1]
北方領土 _ ロシアは最初から1島たりとも返すつもりはない 
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/180.html

日本に対し「不当の扱い」を繰り返してきたロシア
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/497.html

ロシア人は今でも日本の敵 _ あまりに辛辣!ロシア人の「日本人への本音」
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/561.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/1486.html#c1

[昼休み52] 石原慎太郎の人生 中川隆
19. 2022年2月09日 08:19:08 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[2]
石原慎太郎はなぜ「問題発言」を繰り返したのか? 東京都知事時代に見る“メディアの罪”
プチ鹿島2022/02/08
https://bunshun.jp/articles/-/51915


 石原慎太郎は生きている。訃報から1週間が経ち、あらためてそう感じています。現在進行形で、メディアや世の中に大きな影響を与えていると思うからだ。

 たとえば、大阪の毎日放送(MBS)が元日に放送した特番「東野&吉田のほっとけない人」の件。日本維新の会の松井一郎代表(大阪市長)、吉村洋文副代表(大阪府知事、大阪維新の会代表)、同会元代表の橋下徹氏をそろって出演させ、政治トークをさせたことが問題になっている。

政治家とじゃれあう報道の在り方に疑問
 このニュースにふれたとき、私の脳裏には石原氏の顔が浮かんだ。かつて石原氏が都知事だった頃、そのタレント性や声の大きさ、わかりやすさをメディアはありがたがり、楽しんでいた節があると思う。差別や蔑視発言があったのに(決して失言ではない)、それも「石原節」「本音」などと杜撰にまとめてもてはやしていなかったか。視聴者だって「面白くてわかりやすいからいいじゃん」と思っていたかもしれない。


 そんな「地元のスター」とじゃれあう「報道」の在り方を見るにつけ、私は石原氏の都知事時代を思い出さずにはいられない。

 石原氏の生涯を伝える紙面で多かったのは、ああ見えて実はいい人という切り口だった。

『「威圧感」も豊かな「喜怒哀楽」魅力 石原氏死去』(産経ニュース2月1日)

 ここで石原都知事時代の職員の言葉が紹介されている。

「表で怒鳴られると、むしろ気持ちよかった。不思議なんですけど、あの石原さんに怒られたって、何かうれしかった」

「都庁に入ってからずっと仕えてきたが、本当に厳しい人だった。怖いし、威圧感も存在感もあった。でも、時折見せる人情味が魅力的な人だった」

「ああ見えて実はいい人」の落とし穴
 こういうエピソードは政治家なら必ずあるだろう。半径5メートル以内を虜にする、人たらし的な部分は必要だ。政治家は番記者などメディアを含めむしろ内輪を大事にしてくるはず。

 しかし、ああ見えて実はいい人という関係性は、石原氏の差別発言や、外国人への憎悪を煽る排外的発言、社会的弱者への偏見などもなあなあにしていないだろうか。その結果としてひどい言葉を発してもオーケー、だって都知事が言っているのだからと、政治家の問題発言を許容する風潮が生まれる一因になったと思う。超公の立場にいた石原氏の発言についてはもっと検証されるべきではないか。

©文藝春秋
©文藝春秋
問題発言はなぜ繰り返される?
 一昨年に石原氏がツイッターに「業病のALS(筋萎縮性側索硬化症)に侵され自殺のための身動きも出来ぬ女性」と投稿して批判が殺到したことがあった。


 毎日新聞は『ALS嘱託殺人 石原慎太郎氏の差別発言はなぜ繰り返されるのか 「業病」ツイートの根底に優生思想』(2020年7月30日)と検証していた。

 業病とは「前世の悪業の報いでかかるとされた、治りにくい病気。難病」(デジタル大辞泉)のこと。もちろんALSの原因は業病ではないし患者に責任はない。

 この記事では、石原氏の他の発言も取り上げている。同性愛者に対する「どこかやっぱり足りない感じがする。遺伝とかのせいでしょう。マイノリティーで気の毒ですよ」という発言である。どうしてこういう思考になるのか。LGBTに関する情報を発信する「一般社団法人fair」代表理事の松岡宗嗣氏は、

「『生殖能力』で人の価値を推し量るという点で共通しており、優生思想が根底にある。そうした思想には、誰しもある日突然、マイノリティーになる可能性があり、自分が排除される立場になるかもしれないという想像力が欠けている」

 と解説している。

政治家に求められる「想像力」とは
 ここを読んで思い当たる節があった。最近、「利他」というキーワードをよく見かける。『思いがけず利他』(中島岳志 著、ミシマ社)という本では、利他の本質に「思いがけなさ」があるのではと書かれている。自己と他者は「置き換え可能な存在」という想像力が必要だと。

『くじ引き民主主義 政治にイノヴェーションを起こす』 (吉田徹 著、光文社新書)という本でも、公共性とは「立場互換性」がなければ存在し得ないとあった。

©文藝春秋
©文藝春秋
 ここで先ほどの石原慎太郎氏への指摘を思い出そう。《誰しもある日突然、マイノリティーになる可能性があり、自分が排除される立場になるかもしれないという想像力が欠けている》という部分である。


 石原氏には都庁職員や番記者など内輪ではいい人エピソードが多いが、それは我々一般有権者には関係ないことだ。そんなことよりも政治家に求められるのは社会的弱者もちゃんと見つめてくれる目だろう。

 ところが、誰しも突然マイノリティーになる可能性という「立場互換性」への想像力が石原氏には欠けていたように思える。利益を共にする身内には優しいが、他者にはひどい言葉を平気で投げかける。究極の内輪ウケと言えないか。この人が築いてしまったスタンスは今の社会にも影響を与えている。

メディアが夢中になった「力強さ」
 その一方、石原氏は本当に「力強い人」だったのかという検証も必要だ。

 人気はあったが自民党の総裁にはなれなかった石原氏は、東京都知事という座を選んだ。石原都知事が何か政策を出せば出すほど、その視線は東京都民ではなく自民党や永田町に向けて「見て、見て、俺を見てー」と言っているように、私の目には映った。その自称・力強さにメディアはまんまと夢中になっていた。

 石原慎太郎氏を考えることは今を考えること。故人をしのびつつ、その「業績」をあらためて検証することが必要だと思います。
http://www.asyura2.com/12/lunchbreak52/msg/478.html#c19

[近代史02] 鈴木傾城 _ アメリカ株で儲けるほど簡単な事は無い 中川隆
98. 2022年2月09日 08:50:41 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[3]

S&P500などに含まれる米国主要株はバブルの最後の最後まで下落しない
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/1487.html
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/895.html#c98
[近代史5] S&P500などに含まれる米国主要株はバブルの最後の最後まで下落しない 中川隆
1. 中川隆[-13793] koaQ7Jey 2022年2月09日 08:51:41 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[4]
鈴木傾城 _ アメリカ株で儲けるほど簡単な事は無い
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/895.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/1487.html#c1
[近代史02] 鈴木傾城 _ アメリカ株で儲けるほど簡単な事は無い 中川隆
99. 中川隆[-13792] koaQ7Jey 2022年2月09日 09:06:34 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[5]

米国株のはじめ方 メリット・デメリットを解説
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/589.html
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/895.html#c99
[リバイバル3] 古いアンプやスピーカーにはリスクが有る 中川隆
114. 2022年2月09日 09:25:38 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[6]
Mr.トレイルのオーディオ回り道
50年前のアンプ達を今買うなら
2022年02月09日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/ce04743db5db0c53a72a9fcbb6bfccd3


オーディオを始めた頃、高嶺の花であったアンプ群を使って見たくなり、アキュフェーズC200+P300と、パイオニアC3+M4の2セットを購入したのは、2018年頃です。

50年前のアキュフェーズとパイオニアのアンプは、今なお根強い人気が有る様で、それなりのお値段がします。50年前の一般家電品で有ればまず購入する事はないだろうと思う。使って有るRCA端子類はチープですね。時代を感じてしまいます。

どちらもまともに動く様にメンテをして使い出しました。外蓋を開けて内部の配線材やパーツの具合を確認しましたが、アキュフェーズはフラックスの残差が多く、Tr端子の脚が黒ずんでいました。その点、パイオニアの方が良い作りの様に思いました。

個人的にはC3+M4ならば今でも通用する音質が有ると思います。高級感は今でも有りますね。但し、電源の「直出し電源ケーブル」を使わずインレット化して、高級電源ケーブルを使いたいですね。RCA端子ももっと強度のある端子に交換しないといけません。それらへの手当てをして、2年半して「活性化」させたサウンドはメインシステムで使えるグレードになりました。サブシステムで使うにはサイズや重量・発熱量や電気代がかかりすぎるので、使いズラさを感じて手放しました。

A級アンプのM4の発熱量は半端ないですね。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/ce04743db5db0c53a72a9fcbb6bfccd3
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/832.html#c114

[リバイバル3] パイオニア Exclusive M5 中川隆
31. 中川隆[-13791] koaQ7Jey 2022年2月09日 09:27:00 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[7]
Mr.トレイルのオーディオ回り道
50年前のアンプ達を今買うなら
2022年02月09日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/ce04743db5db0c53a72a9fcbb6bfccd3


オーディオを始めた頃、高嶺の花であったアンプ群を使って見たくなり、アキュフェーズC200+P300と、パイオニアC3+M4の2セットを購入したのは、2018年頃です。

50年前のアキュフェーズとパイオニアのアンプは、今なお根強い人気が有る様で、それなりのお値段がします。50年前の一般家電品で有ればまず購入する事はないだろうと思う。使って有るRCA端子類はチープですね。時代を感じてしまいます。

どちらもまともに動く様にメンテをして使い出しました。外蓋を開けて内部の配線材やパーツの具合を確認しましたが、アキュフェーズはフラックスの残差が多く、Tr端子の脚が黒ずんでいました。その点、パイオニアの方が良い作りの様に思いました。

個人的にはC3+M4ならば今でも通用する音質が有ると思います。高級感は今でも有りますね。但し、電源の「直出し電源ケーブル」を使わずインレット化して、高級電源ケーブルを使いたいですね。RCA端子ももっと強度のある端子に交換しないといけません。それらへの手当てをして、2年半して「活性化」させたサウンドはメインシステムで使えるグレードになりました。サブシステムで使うにはサイズや重量・発熱量や電気代がかかりすぎるので、使いズラさを感じて手放しました。

A級アンプのM4の発熱量は半端ないですね。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/ce04743db5db0c53a72a9fcbb6bfccd3
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1064.html#c31

[リバイバル3] パイオニア プリアンプ EXCLUSIVE C7・C7A 中川隆
2. 中川隆[-13790] koaQ7Jey 2022年2月09日 09:27:42 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[8]
Mr.トレイルのオーディオ回り道
50年前のアンプ達を今買うなら
2022年02月09日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/ce04743db5db0c53a72a9fcbb6bfccd3


オーディオを始めた頃、高嶺の花であったアンプ群を使って見たくなり、アキュフェーズC200+P300と、パイオニアC3+M4の2セットを購入したのは、2018年頃です。

50年前のアキュフェーズとパイオニアのアンプは、今なお根強い人気が有る様で、それなりのお値段がします。50年前の一般家電品で有ればまず購入する事はないだろうと思う。使って有るRCA端子類はチープですね。時代を感じてしまいます。

どちらもまともに動く様にメンテをして使い出しました。外蓋を開けて内部の配線材やパーツの具合を確認しましたが、アキュフェーズはフラックスの残差が多く、Tr端子の脚が黒ずんでいました。その点、パイオニアの方が良い作りの様に思いました。

個人的にはC3+M4ならば今でも通用する音質が有ると思います。高級感は今でも有りますね。但し、電源の「直出し電源ケーブル」を使わずインレット化して、高級電源ケーブルを使いたいですね。RCA端子ももっと強度のある端子に交換しないといけません。それらへの手当てをして、2年半して「活性化」させたサウンドはメインシステムで使えるグレードになりました。サブシステムで使うにはサイズや重量・発熱量や電気代がかかりすぎるので、使いズラさを感じて手放しました。

A級アンプのM4の発熱量は半端ないですね。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/ce04743db5db0c53a72a9fcbb6bfccd3
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1067.html#c2

[リバイバル3] コンサートホールの音響ランキング 中川隆
4. 2022年2月09日 09:41:17 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[9]
2022年 02月 09日
テレビ用のSPを換えてみると : GRFのある部屋
https://tannoy.exblog.jp/32569671/


有機EL用のSPは、大山さんのT4を使っています。アンプは、オラソニックの小型アンプに、プー博士のご友人が作られた大型別電源を使って満足しています。先日来録りだめをしていたクラシック番組を一挙に聴きました。NHKのプレミアムシアターですね。冒頭の冨田勲さんが作られたテーマ音楽の低いコントラバスの響きが大好きです。

オラソニックのアンプには、小型のスピーカー用のBASS BOOSTスイッチがあり、クラシック音楽を聴くときや映画を見るときなどスイッチを入れます。すると、T4の13センチウーファーからも、かなり満足がいく低音が聞こえます。

プレミアムシアターは海外の演奏会をまとめて聴かせてくれます。ゲヴァントハウス管弦楽団、コンセルヘボウ管弦楽団、ルツェルン音楽祭管弦楽団、メトロポリタン歌劇場、ウィーンフィル、チェコフィル、そして今回聴いたチューリッヒのトーンハレ管弦楽団のような世界の著名なオーケストラが目白押しの、海外旅行が出来ない音楽ファンの為に頑張って放送されています。マスク姿の聴衆が、新しい録音だと解らせてくれます。

ヨーロッパのオーケストラを聴く楽しみは、オーケストラ固有の響きです。専用のコンサートホールと一体化した、そのオーケストラ固有の響きを聞かせてくれるからです。コンセルトヘボウの柔らかな響き、ルツェルンの少し硬質な響き、ウィーンフィルのムジークフェラインとザルツブルグでの音の違い、そして何時もデジタルコンサートホールで聴いているベルリンフィルの機能的な音。それらを聞き比べる歓びがコロナ禍の我々には楽しみですね。

それらをまとめて聴いていると、T4は全てを精緻に聴かせてくれて、ほぼ満足していたのですが、パーヴォ・ヤルヴィ指揮のトーンハレ管弦楽団のマーラーの第三番の長大な第1楽章を聴いていたら、やはりしっかりと低音がでるスピーカーで聴いてみたくなりました。ヴィデオを録画しているのは、ブルーレイプレーヤーに接続したハードディスクなので、これを大きな部屋にもって行くのは面倒です。

テレビ用のSPを換えてみると_f0108399_04352289.jpg

先日も、そのハードディスクが突如として動かなくなり、何百もの保存された番組が見れなくなったばかりです。急遽、新しいハードディスクに入れ替え、同時にBDディスクに保存しています。結局、面倒でも気に入った番組はディスクに焼いておかないといけないのです。

それらの作業をやりながら、それらの音楽番組も保存するかどうかの判断を下すために聞き返しているところでした。オーケストラの収録は、もちろん会場ごとに違うのですが、NHKの様に録音スタジオのようにマイクを林立して、NHK交響楽団は放送局のオーケストラだと思いも越してくれます。ヨーロッパの録音でも、5.1CHを強調している番組もありますが、多くの場合は、通常の2CHで聴いてもその会場の響きを伝えています。オーケストラの響きは複層的で、様々な低音楽器に支えられています。ハープや大太鼓、コントラファゴットやチューバなのです。それらが、響きの良い会場に拡散していく様は、オーケストラ音楽の醍醐味と言えましょう。

テレビ用のSPを換えてみると_f0108399_04501272.jpg

そういう、低音域の音を聴きたくて、隣の部屋から重い思いをしてConfidence 3を持ってきました。このConfidence 3 は38Hzから28KHzまでの広範囲を再現できます。16センチウーファーと、定評あるDYNAUDIOのドームツィーター中でも、定評があるT-330Dがやはり良い仕事をしていますね。

しかし聞きこんでいくと、Confidence 3 には、オラソニックのアンプではやはり駆動不足だったようです。隣の映画室から、SD05を持ってきました。久しぶりに持つと結構重いですね。私の腕の力がなくなったからかもしれません。繋いで見るとさすがに音場が拡がり音が分離します。でも、N響の音では、バランスが合いません。最近は池袋の芸術劇場からの演奏会が多いのですが、音が薄いのです。後半のトーンハレオーケストラは、4年間掛けてリニューアルした美しいチューリッヒのトーンハレの劇場からのこけら落としの演奏会でした。1時間40分にも及ぶ大曲のマーラーの第三番で、コーラスを含めて完璧な演奏でした。

しかし、終楽章まで舞台に待機していた女声コーラスと、少年合唱団の人たちは大変でしたね。演奏効果として途切れないためでしょうが、舞台に上がる演奏家達は、やはり健康でないといけません。老人には1時間半の待ち時間は長いですね・・・。

テレビ用のSPを換えてみると_f0108399_05324312.jpeg

改修されたトーンハレのコンサートホールは、ウィーンのムジークフェラインとアムステルダムのコンセルトヘボウを合わせたようなホールですね。チューリッヒには毎日直行便は飛んでいますが、何時になったらいけるのでしょう。新装なったホールでは、ヤルヴィゆかりのソリスト達も続々と登場しています。このマーラーの第三番の次は後ろの大オルガンを使ったサン・サーンスのオルガン交響曲だったそうです。その模様も、配信されると良いのですが。

Confidence3もしばらく使っていなかったので、当初は少し眠い音がしましたが、カバーを外しねじの均等締め付けを行ったら、随分と音離れも良くなり音の定位が、桁違いに良いのが感じられました。ツイーター周りの細かな埃を慎重に拭い、全体も磨きあげたら、微小な音が美しく鳴り始めました。これで、テレビのオーケストラ番組も楽しめます。

https://tannoy.exblog.jp/32569671/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1089.html#c4

[近代史7] 真空管アンプの世界 中川隆
6. 2022年2月09日 12:48:25 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[10]
和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html
http://www.asyura2.com/21/reki7/msg/381.html#c6
[近代史5] 真空管アンプの世界 中川隆
33. 中川隆[-13789] koaQ7Jey 2022年2月09日 12:48:47 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[11]
和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/415.html#c33
[近代史7] 最高の音を一番安く手に入れる方法 中川隆
11. 中川隆[-13788] koaQ7Jey 2022年2月09日 12:50:42 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[12]
和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html
http://www.asyura2.com/21/reki7/msg/340.html#c11
[リバイバル3] 最高の音を一番安く手に入れる方法 _ パソコンの iTunes ファイル + プリ機能付き DAC + フルレンジスピーカー 中川隆
145. 中川隆[-13787] koaQ7Jey 2022年2月09日 12:51:22 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[13]
和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1002.html#c145
[リバイバル3] 和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込) 中川隆
1. 中川隆[-13786] koaQ7Jey 2022年2月09日 12:55:22 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[14]
オールド マランツ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/635.html

115V用オーディオ機器を100V電源に接続してはいけない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/982.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html#c1

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
166. 中川隆[-13785] koaQ7Jey 2022年2月09日 12:58:17 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[15]
和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c166
[リバイバル3] 和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込) 中川隆
2. 中川隆[-13784] koaQ7Jey 2022年2月09日 13:19:43 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[16]
和山通商オンラインショップ開店お知らせ!
2013年06月29日

YAHOOオークションでの販売と同時に
2013年7月1日を伴い和山通商オンラインショップをオープンさせて頂きます。
商品は続々アップして行きますので どうぞ御覧ください。
まだ経験不足でいろいろ設定ミスとかもあると思いますが
不思議なところ、疑問点等がありましたら 気軽にお問い合わせください。
https://wayamatuusyou.ocnk.net/diary


和山通商オンラインショップ 人気ランキング
https://wayamatuusyou.ocnk.net/

真空管プリアンプ - 和山通商オンラインショップ
https://wayamatuusyou.ocnk.net/product-list/4

真空管パワーアンプ - 和山通商オンラインショップ
https://wayamatuusyou.ocnk.net/product-list/3
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html#c2

[リバイバル3] 和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込) 中川隆
3. 中川隆[-13783] koaQ7Jey 2022年2月09日 13:26:26 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[17]
伝説のマランツ7 プリアンプの音の秘密

管球プリアンプ、Marantz#7は古今の名器とされる多種多様なオーディオ機器の中でも、今日のワイドレンジなソースにも十分以上に対応するだけでなく、近年の機器にない豊かな音楽性を備えた名器中の名器とされ、未だに50年以上も前に作られた中古品が高値で取引されています。

私が考える#7の美点は何よりも抜けの良い、明るく暖かで上質な音質であること、躍動感あふれる豊かな中低音であり、底抜けのダイナミックレンジにも驚かされます。一言で言えば#7は音楽のあらゆる相反する要素、例えば繊細さー彫りの深いある種の線の太さ、暖色―寒色の多種多様な美しい音色、静―動のコントラスト等々を一つに兼ね備えているということです。

そして驚くべき事は、この優れた#7が米国で発売されたのが、1958年、今からおよそ60年も前の出来事であり、世にステレオのLPが発表され市場に出てから2年も経過していない時期であったという事で、そのステレオ初期にこのような優れた完成度の高い工業製品が生まれたことにも畏怖の念を禁じえません。


何故、Marantz#7が単なるヴィンテージ機器の枠を超え、未だに銘機足り得るのかを考察してみたいと思います。

もちろんその最大の要素は奇才と言われた、ソウル・B・マランツによる優れた回路設計による物である事は論を待たないでしょう。特に抜きん出ているのは、前段のフォノイコライザーだと言われていて、回路の安定度を重視する立場からは在り得ない設計と様々に解説されてきたのですが、一度あの生き生きとした再生音を聴いてしまうと、#7以後のこれを越えようとする様々な機種のフォノイコライザーの試みが果たして成功したのだろうか、と思わざるを得ないのです。

そして60年代後半より日本の著名な各メーカもこの#7を意識して、同様の回路も試みたのですが#7ほどの名声を勝ち得なかった事実を考察すると、単に回路だけが優れていたわけではない事にも思い至ります。

これは自作真空管アンプマニアであれば、自明の事実なのですが、当時の米国製の個々の部品の持つ優れた個性も最終的な音質に大きく寄与していると言えるのです。

例えば、カップリングに使われているコンデンサー、名高いスプローグのバンブルビー、ブラックビューティ、アーレン・ブラッドレイのソリッドカーボン抵抗はすでに生産も中止され入手も難しくなっていますが、未だにNOS品を求めるマニアがいるのも如何にこれらのパーツに魅力にあふれているかの傍証と言えると思います。

もちろん、例えば何故、ABのソリッドカーボン抵抗が高抵抗の箇所に使われて好ましいのかは、定性的には語られてきました。例えば、抵抗体となるカーボンの純度が極めて高いからだ、あるいは構造上、L成分を含まないからだと。

これはコンデンサーの世界にも言えることで、初段のカソードのパスコンとして当時の銀タンタル(湿式タンタル)に敵うコンデンサーはないのですが、残念なことにその原因について定性的に語る事はできてもそれらの部品の持つ特性を物理的に、定量的に解析し、聴感特性と関連付けるのは、たとえ最新の測定手法を駆使したとしても至難の業であるというのが、現時点での到達点なのです。

そうであるならば、オーディオ機器開発に関わる我々のなすべき責務は、貪欲に優れた音質のパーツを求めて実際に機器に組み込み、自らの聴感と感性を最大限に磨きあげ、ここにその部品の良否の判断の基準を求める事なのではないでしょうか。

http://www.spec-corp.co.jp/message/index.html


マランツ7 ブラックビューティー160P 2011/5/11(水)

マランツ7は、コンデンサーをブラックビューティーの160Pに換えたという。かつて持っていたマランツ7はオリジナルのコンデンサーがついていたが、どうも実力を出していなかったと思うようになっていたのである。きっかけはLeakアンプのコンデンサーを交換するようになってからである。英国製オイルコンで交換したLeakアンプは、以前ブログで書いたように、別物と思えるような音でなってくれた。あのマッキンやマランツも、コンデンサーを交換したら、どんな音でなったのだろうかと、そのとき以来考えていた。

ちなみに、彼の交換前のコンデンサーはビタミンQであった。そのときの音は、悪くはないけれど、あれほど定評のあるマランツ7、これぐらいなのだろうかと思っていた。

さて聴いた。私の持っていったGoodmans Maximが朗々となったのである。 ネットワークをオイルコンに換えたものと換えないものとの違いも、はっきりと分かる。換えたほうが、音も強くつやがある。

ブラックビューティー160Pでの、コンデンサーの交換。正解だな。マランツ7が生き返ったように感じた。

何度も云ってきましたが、コンデンサーはアンプの心臓です。いや血管かな。 どっちでもいい、最重要であるといいたいのです。友人は手馴れた人だから、自分でコンデンサーの交換をしました。ブラックビューティー160Pの交換部品だけで、9万ほどの出費だったそうです。 まあ、それ以上の価値があります。あれだけ音が変わるなら、安いものです。

トランスを除けば、音に一番の影響を与えるものは、コンデンサーです。コンデンサーに比べれば、真空管による音の違いは小さなものです。

http://blogs.yahoo.co.jp/gakuyujp/62439897.html


マランツの#7のカップリングコンデンサー

ブラックビューティーが使われているなら問題はないが他のコンデンサーの場合は良く知っている人に相談するといい。そのほか何か新しい部品に換わっているかどうかはハンダを見て確認し、新しいハンダがあれば業者に説明を求める。 なかなかよい音のマランツ#7は見つからないがオリジナル・マランツの音を聴いてしまうとその美しい音の虜になる

さて、レプリカ#7はどうだろう?

じつは初期のレプリカ#7を1年半くらい所有していた。とても良くできていて欠点らしい欠点はないのだが、強いて言えば、大音量になると音が団子状態になる。しかし値段を考えると、とてもこの値段では手に入らない音質だと想う。真空管の差し替えだけでも音がずいぶん違うので良質のECC83で試してほしい


これはメーカーの保証外なのでやってはいけないがレプリカのカップリング・コンデンサーをブラック・ビューティに換えた人がいたが何の不満点も見つからないほど音が激変した。こうなるとセレンを付けてほしかったが、そこまではさすがに改造しなかった。下手なオリジナルのマランツ#7を購入するのだったらレプリカをお勧めする

http://more.main.jp/maramtz.html

僕はマランツ#7オリジナルを入手するまでは、マランツ#7と同じ回路で、パーツを最新にしたプリアンプを使っていた。音には満足していた。最強だと思っていた。はっきり言って、この音に満足し、アーレン・ブラッドレーのソリッド抵抗や、ブラック・ビューティやバンプルビーのコンデンサを馬鹿にしていた。

しかし、オリジナルマランツ#7を入手して、レプリカは知らないが、オリジナル#7と比べると、何ともギラギラした悪い意味で艶っぽい音である事に気が付いた。パーツの性能は上がっているのだろうが、50年以上昔に作られたマランツ#7の音には、言葉では言い表せない味が有る。これは、今となっては旧式の、アーレン・ブラッドレーのソリッド抵抗に、バンプルビーのオイルペーパーコンデンサ、それにセレン整流器だからこそ出る音なのであろう。

http://www.korngold.jp/blog/


マランツ#7やマッキントッシュのプリアンプのカップリングコンデンサーはスプラーグのバンブルビーを採用している。このコンデンサーのお陰でマランツ、マッキンも世界のトップクラスの音作りに影響を与えているのは言い過ぎではない、

ではブラックピティーとバンブルビーとの音の違いをマランツを使って比較試聴してみた、

正直な話音は歴然と差が出たが同じスプラーグであるから音色的には似たような感じだがバンブルビーはもっと深く味がありコクのある音に変わる。ワインで例えるなら安いワインと高級ワインの違いである。この違いには私も驚いたがもう良質なバンブルビーは手に入らないと思う、もし手に入れる事が出来たのなら入念にチェックしてから使用してほしい

http://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-018.html


バンブールビーってのはカラーコード時代のブラックビューティを楽器屋が勝手に付けた呼称。ここ10数年前から言い出したこと。 昔から正式名称はずっとブラックビューティですし構造中身一切変わってません。

http://toki.2ch.net/test/read.cgi/pav/1296269023/


私が真空管アンプのメンテナンスを依頼している、懇意にしているビンテージオーディオショップに聞いてみました。(そのお店は、真空管専門です)

マランツの#7の回路図、今の精度のパーツでつくったら、発振してしまうのは有名ですね。

元の状態にしたとしても安心とは言い切れないそうです。したがって、メンテナンスは非常に難しいそうです。

http://rasenkan.blog.so-net.ne.jp/2005-05-14


有名どころのビンテージでいうと、マランツの#7あたりは、動作が非常に不安定なアンプなうえ、音質の多くの部分を好ましい音質のパーツの選択によるチューンナップに頼っている部分があるので、本来の音質で鳴らせている人は殆どいないでしょう。

RSコンポーネンツあたりで売っているような、今のパーツじゃ直せないんですよ。(というわけで、普通の中古業者では治せない。)

私が好きなQUADも、絶対買ってはいけない QUAD II の中古の見分け方、などもあるのですが、公に教えることはしていません。パーツを持っていないので、電源コンデンサの過剰容量の修理が多いですね。容量アップ → 音質アップと考える能天気な人につける薬はないですが^^; 球の寿命は確実に縮みます。

http://tonoji.seesaa.net/article/6407714.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html#c3

[リバイバル3] 和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込) 中川隆
4. 中川隆[-13782] koaQ7Jey 2022年2月09日 13:34:20 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[18]
「音楽&オーディオ」の小部屋
凄いぞ!自作マランツ7型プリアンプ
2019年01月14日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/a69c0a28f83cdaf3c67617d877678ef3


話が分かりやすいように、丁度1か月前の昨年(2018年)の12月12日に投稿した記事(一部)から入らせてもらおう。

(Nさん宅の)オーディオルームに入るなり「いつもお世話になってま〜す。あれっ、いったい何やってんすか?」

Nさんが机の前で沈思黙考されている。

  

「実はねえ、この度Mさんがマランツ7Kを購入してねえ。試聴に行ったんだけど、これがもう素晴らしい音でねえ。大いに触発されて手持ちの部品で何とか作ってみたいものだと寄せ集めて(マランツ7の)回路図を研究しているところなんだ。」

以上のとおりの記事だったが、このプリアンプ「マランツ7」はおよそ60年前の製品なのにいまだに人気の衰えを知らず、逆にますます価値が高まってさえいる。有為転変の激しいオーディオ機器だが、こういうプリアンプもたいへん珍しい。

たとえばオークションで「プリアンプ」(真空管)で検索すると、いまだに「マランツ7型回路で作成」という記載をよく見かけるのがその証拠。

そのNさんから4日ほど前にお電話があった。

「あけましておめでとうございます。今年の正月はマランツ7型プリアンプの製作にかかりっきりでした。やっとどうにか完成したので聴きに来ませんか。」

「はい喜んでお伺いします。ついでにPADのSPケーブルが使えるようになりましたので持って行きたいのですがいかがでしょうか。」

「エッ、PAD!それは興味があるねえ。どうぞ持ってきてください。」

結論から言えば「Nさん自作のマランツ7」は素晴らしい音だった。「アルテックA5」が朗々と鳴って何ら不満を感じなかった。

    

よくお話を伺ってみると「マランツ7」型は感度が高いのでコンデンサーや抵抗の材質によって音が豹変するとのこと。

惜しいことに長期保管中だった「バンブルビー」のコンデンサーは容量が抜けたのが多くて2割程度しか使えず、その一方、抵抗の方はアレンブラッドリーが無事ですべて統一出来たとのこと。

当初はノイズが盛大に出て、3日間ほどコンデンサーをとっかえひっかえの調整の連続だったがようやく落ち着いたそうだ。

   

マランツ7型は我が家でも使っているが掛け値なしに「いい音」がすることを実感した。

詳しく伺うと、オーディオ界では「マランツ7党」として独自の世界が築かれており、程度のいいものから悪いものまでレストアされたものが専門店によって販売されていて、オリジナルに近い最高級品は350万円なり!

「マランツ7」じゃないと出ない音があるというのはよくわかります。

かって「ソウル・B・マランツ」氏(アメリカ)が個人用に製作したプリアンプが評判を呼び、その後広く普及したわけだが「採算を度外視した性能のいい製品を作り続けると会社が倒産する。」のは、マランツ社も例外ではなかった。

逆に言えばオーディオ業界で長持ちしている会社は「?」かもねえ(笑)。

最後に、本日の目的の一つだったSPケーブルをウェスタン製の単線からPADに切り替えて試聴させてもらった。

   

「凄いなあ!こんな音はアルテックA5から初めて聴いたよ。」と、感心することしきりのNさん。

何よりも低音域の重量感がすごかった。それかといって中高音域もとても澄んだ音が出る。

やっぱりPADのSPケーブルはどんなシステムにも通用する実力を発揮してくれたようだ。

さあ、PADの次の道場破りは「オートグラフ」と「クリプッシュホーン」を愛用されるMさん宅だ。

翌日、Mさんの了解を得てから訪問させてもらった。

以下、続く。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/a69c0a28f83cdaf3c67617d877678ef3
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html#c4

[リバイバル3] 和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込) 中川隆
5. 中川隆[-13781] koaQ7Jey 2022年2月09日 13:45:28 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[19]
Club SUNVALLEY/私のオーディオ人生/第17回 / SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋)[真空管アンプ,オーディオ,スピーカー販売]
by Y下 
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-017

 大変長らくお待たせしました、今回は前回の続編とマランツ#7を題材にしました、是非お読みください。

 オーディオマニア、音楽マニア、を含めて真空管のプリアンプと言えばマランツModel7です。マニアなら一度は手に入れたい往年の名機ですが実際にこのマランツ#7を聴かれた方は少ないのではないか、本当にマランツ#7は凄いアンプなのかそれとも並のプリアンプなのかこの辺を私個人の自論を踏まえて独断と偏見で検証してみたいと思います。
 また第16回目のコラムが大好評?であったので再度「日本の伝統音楽で琶のCD」をご紹介しましょう、

 「また琵琶の音楽」か!「そう!あの琵琶の音楽」なのだ!
祇園精舎の鐘の声諸行無業の響きあり
 また祇園精舎か!と言いますがこの文句は平家物語の一節ですが昔学校で平家物語を勉強された方はこの一節を知らないはずはありません。日本古来の音楽には欠かせない楽器ですが琵琶の音に魅せられた私としては是非日本の古楽器の良さを知っていただきたい、今回のCDは上原まりではなく坂田美子の美声に薩摩琵琶と尺八をミックスした素晴らしい曲です。

 先日このCDを愛知県の知立市にありますジャズ喫茶のグッドベイドで聴くことが出来ました、このグッドベイドは皆さんご存知で大橋さんの店主日記にも時々登場します有名なジャズ喫茶です。マスターに無理を言ってJBLのオリンパスで聴く日本の琵琶の響きはいかがなものなか、

 今回ご紹介します。坂田美子の「琵琶うたものがたり」です。

 曲目
1.

2.
吉野山
3.
お七
4.
扇の的
5.
祇園精舎
 以上の5曲が収録されていますが聴く人の心を引き付ける薩摩琵琶と美声です。


ジャズ喫茶グッドベイドで鳴らす日本の古典芸能音楽

 ジャズ喫茶で聴く琵琶の音楽は大変な場違いですがその辺は優しいマスターですから「顔はニコニコ心はムッ!」の感じがしないでもないですがアメリカンサウンドのJBLのオリンパスの実力を知りたい心境でもあります。

 早速このCDを聴くと実に素晴らしいサウンドでJBL本来の実力をまざまざ見せつけられた、非常にテンションの高い音と自然体で聴こえてくる琵琶と坂田美子の美声に私は新しい発見をした、謙虚なマスターにしてはお見事としか言いようがないぐらい素晴らしいサウンドである。じっくり聴くとオリンパスは長い年月をかけて鳴らしこんだ印象でスピーカーは時間をかけて鳴らし込まなければ本来の音が出ないと痛切に感じた、

 次に来る時はマスターには申し訳ないが究極のライブ録音でお寺の鐘とお坊さんの独経が入ったCDを聴かせて頂きたい、その時には必ず数珠を握りしめてと思うのだが多分「もうお前は来るな!」と出入り禁止になるのでは・・

マランツステレオコンソールModel7

 オーディオマニアならマランツ#7を知らない方はまずいないと思います。真空管のプリアンプの名機と言えば必ず名前の挙がる名機中の名機と呼ばれています。発売は1958年で10001〜23000番台の生産で販売台数は1万台を超えています。マランツ#7は初期、中期、後期と3種類に分けられていますが特に人気のあるタイプは10001〜17000番台がマニア間では高額に取引されている。後期の#7はパーツの変更で人気が今一ですが初期、中期はヤフーのオークションやヴィンテージショップでの販売価格は50〜70万円、極上の初期モデルですと80万円以上で取引されていますが果たしてそれ程までに価値のある素晴らしいアンプなのか独断と偏見で検証してみる。

マランツの魅力は何と言ってもこの外観ではないだろうか

マランツ#7のパネルレイアウト

 マランツの素晴らしさはパネルのレイアウトが高級感のあるイメージを感じます。このマランツ#7の出現で色んなメーカーのアンプパネルに多大な影響を与えました、このパネルレイアウトを真似たアンプもあるぐらいですが何と言ってもマランツ#7はイコライザー回路に3段NFBを施した特殊な回路でこのアンプの回路が発表されると自作マニアはこぞってマランツ#7の回路を真似たアンプを作る方が沢山いましたが当時はオリジナル#7の音など聴いたこともなく実際はどんな音なのか回路定数が同じであればこれがマランツの音ではないかと単純な憶測で誌上を賑わしていた、

 私個人もこの回路を採用して10台以上のマランツ#7のコピーを作りましたが正直な話マランツの音がどのような音なのか知らないのが当たり前であるから自作のマランツのコピーが本当の音なのかわからない、

オリジナルマランツ#7の補足説明

 #7のオリジナルは初期、中期、後期と3つに振り分けられる。マランツ#7は発売から20年後にキットモデルが登場してマニアの話題になった、その後1996年にレプリカモデルも発売されオリジナル、キット、レプリカと3つのマランツ#7がありますからこの部分を詳しく述べたいと思いますがマランツ愛用者にとっては不愉快な思いをされる方もお見えですがこれは現実であり私のせいではありませんからあしからず、

 初期タイプはマランツカンパニーの存続をかけた製品で自らソウル・B・マランツ氏が心血を注いだステレオプリアンプであった、仲間から好評になり自作での生産が追いつかなくなるとマランツ氏はクラフト工場を作り此処で生産を行ったと思われる。その後にシドニー・スミスが加わり有名な#9,8Bが発売された、

マランツ#7の内部写真

オリジナルマランツ#7

 マランツ#7が発売されたのは先程も述べましたように1958年で当時の価格は15〜6万円ぐらいですがこの価格は現代の貨幣価値から換算しますと約300万ぐらいの高価なプリアンプになります。(当時は1ドル、360円)

 初期モデルは50年近くの歳月が経ち人生で言うならば「70〜80歳のご老人」と同じと考えても良いのではないか、この年齢になっても健康な方も沢山いますがやはり何処かに持病をお持ちになっている方も多い、マランツ#7も同じことが言える。初期動作するのはこの世に1台も無いはず、完璧にメンテナンスを施しても年月には勝てないしショップなどの工房で再調整しても100%音の復元は不可能に近い、

 ひどいショップにメンテナンス、修理依頼するととんでもないパーツを使った状態で帰ってくる場合が多い、外観はマランツ#7でも中身は別物になっているからマランツの音など似ても似つかない音になってしまっているのが多いのとマランツの音を知らないことが致命傷である。購入者はマランツの知識などは皆無だからデタラメに調整した悪態なアンプに「メンテナンスしました」と当たり前な顔して売りつけるショップもあるのが現状だ、

 アンプ内部を見せてもらってもオリジナルパーツの状態なら良いかと言えば答えはNGである。見た目でパーツの状態が良いか悪いかは絶対判断できません。40〜50年も経ったアンプのパーツは100%劣化している事を忘れずに、
 マランツ#7をほしがるマニアを騙すのは簡単である。特にマランツ#7を愛用する方は電気知識には疎いからそこが付け根でもある。しかもメンテナンスをショップにすべておまかせでは不安が先に来る。マランツ#7の愛好家は音にはうるさいが電気知識は皆無だから騙しやすい、本当に信頼できるショップでないと修理及びメンテナンス依頼すべきではない、

 では信頼できるショップとは?オーナーが自ら半田コテを握り保守部品をいつも持っている店なら信用できるのと数多くのマランツを修理した実績をお持ちのショップなら問題はないが修理、調整を他に託すショップは信頼がおけない、このように書きますとヴィンテージショップからブーイングが出そうですが購入者の立場に立って良心的に販売してほしいものである。


マランツ#7の問題点

 マランツ#7に使用されているパーツとしてコンデンサーはスプラグのバンブルビーコンデンサーを使っています。このバンブルビーコンデンサー(カラーコードタイプ)は1950年代に製造中止になったコンデンサーですがこのコンデンサーの劣化で故障になる場合が多く見られる。日本のような湿度の高い国ではまずこのコンデンサーがトラブルになりやすい、

 代替え品としては同じスプラグのブラックビューティーがありますが、ブラックビューティーとバンブルビーとの音の違いはあるのかは次回にてご報告させて頂きます。

 次に劣化するのは電解コンデンサーの容量抜けが生じてきます。コンデンサーの容量抜けになりますと規定の電源電圧が維持できなくなるのと直流分にリップルが増加しますから音に多大な影響が出てきます。

 その次にトラブルになるのはボリュームのガリが発生します。一度ガリが出ますと修理不能に近い状態ですがこれを修理するには分解して清掃すれば使えないこともない、マランツ#7のボリュームはクラロスタットを採用していますが後期モデルはコスモスに変更されたのを見るとガリが出るので苦情が沢山あったのではないかと推測される。

 このクラロスタットを一般のボリュームに交換すると音は激変してしまいマランツの音ではなくなってしまうからボリュームだけは丁重に使用してほしい、

 それ以外の問題点は整流素子のセレン、コネクター及び接点部分の接触不良も無視できない、年数が経ち過ぎると経年変化で接点部分の酸化で接触不良が生じてくる、時々接点やコネクターを掃除することが大事であるがマランツ#7の場合はピンコネクター、ソケットなどは交換できないようにカシメで固定してある。特に真空管ソケットは接触不良になりやすい、マニアは色んなメーカーの球を好みに応じて何回も抜き差ししている方がいますがこれこそトラブルの原因にもなるから要注意である。またタバコを吸う方はタバコの煙やヤニで接点部分が接触不良になる要因もあるから絶対システムの前でタバコだけはやめてほしい、これはアンプに限らずスピーカーや精密機器にも言える。オーディオマニアこそ「ホタル族」が似合うと思いますけど、

 最後の問題点は40〜50年も経ったアンプは半田が劣化している場合が多い、
 最終的には半田を吸い取り再度半田付けをし直す必要も生じてくるがこれは素人には無理と思う、

 このような古いアンプは日々のメンテナンスが大事です。回路図も読めない、半田付けの経験もないマニアが以外とマランツ#7のようなアンプを大事そうに持っている人を写真などでお見受けしますが自分でメンテナンス出来なければ本当に信頼できるショップにお金を出して大切に使うしかないと思う、同じ#7も50年以上も前の機器であるから全部音が違って当然、最終的にはマランツに詳しいマニアか仲間に相談するかご自分の目と耳で判断するしか方法はないのではないか、
 例えショップに修理依頼してもオリジナルパーツがないから修理は出来ても音の復元は不可能と肝に銘じる事を忘れずに、

 以上のように書きますと一部分だけの問題ではなくすべての問題がからんできますから今日は良い音で鳴っても明日は良い音で鳴る保証はなく一週間後には音も出ないお陀仏アンプになる要素もある。
 一部のマニアは#7を2台3台と所有している方がお見えですが私に言わせれば「アホか!」と思う、首まで「棺桶」にどっぷりつかったマランツ#7などにどれだけ魅力があるのか理解できないがそれでもほしい方(私も含めて)マランツの魅力は音でなくパネルデザインつまりウッドケースに入ったあのデザインが魅力かも・・・
 結論を言わせてもらうと初期のオリジナルの音を望むのは100%無理だからマランツの音を諦めてパネルデザインの素晴らしさを見て部屋の調度品として飾って置いて楽しんだ方が利口かも知れない、


マランツ#7キット

 1970年代の終わりにスタンダード工業からマランツのキットが発売され大変な人気が出ましたが誰でも簡単に組めるのとマランツの音を楽しめる為沢山販売された記憶があります。

 問題なのは果たしてオリジナルと同等の音で鳴ったのかであるが残念ながらオリジナルとは似ても似つかない音はっきり言ってひどい音、であったが外観が同じなら満足なのか、キットだから誰でも組み立てられる利点はあるが誰でもが問題でメインアンプとは違いプリアンプ、特にマランツは三次元的な立体の配線技術の要素がありいくら製作マニアルがあっても簡単には組み立てられないのと素人的な半田付け、クモの巣配線ではオリジナルの足元にも及ばない、

 パーツに関してもロータリースイッチ、レバースイッチはアルプス製を採用、この部分からも不評を買っている、使用するパーツが違うためオリジナル同等の音など望むのがお門違いである。それでも一般市販の真空管プリより音は良かったと言うことは市販のプリアンプがお粗末と言える。

 キットに採用してあるカップリングコンデンサーはPLSSEYのフィルムコンを使用、抵抗は松下のソリッド抵抗と思われがこの部分もオリジナルとは異なる。またボリュームも国産のバイオレットを使っているがクラロとは全然音が違うのと整流回路がダイオードになっているためツルンとしたトランジスターぽい音になってしまい外観はマランツ#7でも中身が違うから異母兄弟のようなマランツ#7だ、それでもキットアンプが中古市場やネットオークションで人気があるのは、やっぱりウッドケースに入ったデザインか!

 ※このマランツ#7キットに関しては無線と実験誌で森川忠勇氏が詳しく述べていますからそれを参照して頂きたい。

 ここまでずばりと書きましたがマランツマニアなどから文句が出てきそうですがこれは私が悪いのではない事をご了承して頂きたい、

 次回はマランツ#7のレプリカモデルとオリジナルの音の違い、レプリカの改造とブラックビューティーコンデンサーとバンブルビーコンデンサーの音の違いなどを詳しく説明させて頂きます。ご期待下さい。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-017
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html#c5

[リバイバル3] 和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込) 中川隆
6. 中川隆[-13780] koaQ7Jey 2022年2月09日 13:49:39 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[20]
Club SUNVALLEY/私のオーディオ人生/第18回 / SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋)[真空管アンプ,オーディオ,スピーカー販売]
by Y下 
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-018

 マランツ#7を題材にしたパートUを書かせて頂きます。前回はマランツ#7及びマランツ#7のキットを書きましたがマランツ#7を愛するマニアは多分憤慨しているのではないかと思いますがY下はマランツを憎くて書いたつもりは毛頭ありません。本来のマランツ#7の音は失われマランツの音ではない音が当たり前になっているのがほとんどではないか、では本当の音とはどのようなのか何故ここに至って真空管プリアンプの名器と呼ばれて現在まで君臨しているのか今回は面白い結幕になりそうです。是非マランツ愛好家の方もアンチ・マランツ派の方も怒りを通り越して楽しく読んで楽しんでください。

マランツ#7レプリカモデルのフロントパネル、リアパネル
 オリジナルとの相違はパワースイッチの違いとオリジナルはブッシングでの直出しがレプリカでは3Pinコネクターに変わった、多分日本の電気保安法の安全基準のためと思われる。


マランツ#7の異母兄弟

 前回はオリジナル、キットの説明をさせて頂きましたがオリジナルの音はもう過去の遠い伝説でしかないのか、最近のオリジナルはショップのデタラメな改造で本来のマランツ#7の良さが失われオリジナルとは程遠い音になっている、十分にレストアしても歳月には勝てないし本来のオリジナルの音を望むのは無理なのか、

 私個人としてマランツの魅力は勿論ウッドケースに入ったあのデザインも魅力的だが当時のマランツの音は本当に素晴らしい音でマニアを引き付ける程の良い音で鳴っていたと思う、そのような音なら一体どんな音でマニアを魅了したのだろうか、遠い過去の事だからひょっとして頭の片隅に残っている方もいるかも知れませんが一般庶民では手の届かない高価なアンプだからなおさらかも・・・・

マランツ#7レプリカ

 1996年にマランツ#7のレプリカが発売されました、良質なオリジナルは中々見つからないのとオリジナルより価格的に安いのが魅力であったが期待したほど短期間では売れなかったと聞いている、(最終はSEバージョンで売られた)

 このレプリカはオリジナルを忠実に再現したモデルで当時オリジナルに採用したパーツをふんだんに使い生産はアメリカでの手作りで製作され世界各国に販売されたらしい、

 オーディオ雑誌にもこのアンプを特集で載せている。お偉い先生が書いた試聴レポートを読むと「この#7レプリカはオリジナルと同じように忠実に再現され私の持っている完璧にレストアしたオリジナル#7とは全く遜色がないぐらい素晴らしいアンプ」と評価している。

 この記事を読むとオリジナルなんかより新しいパーツで製作されたレプリカモデルのが安心して使えるのとオリジナルとは遜色がなければマランツマニアならどんなことがあっても手に入れたい心境になるのは誰でも同じではなかろうか、しかもオリジナルと同等のパーツが使われているのであれば即完売するはずなのに完売までは相当時間がかかったらしいがどうも評論家の言っている事とは違うみたいでその辺が怪しい、


マランツ#7のレプリカを入手

 私の友人であるM月氏(第6回、ウェスタンサウンドの真髄を聴く)に登場、この方がレプリカを持っているとの情報を入手、このレプリカモデルを福井県まで現金を握りしめて無理を言って分けてもらった、

 その時のエピソードでM月氏に恐ろしい殺し文句を言った覚えがあるがここだけにの話にしてほしい(笑)

 「あんたの娘さんも今度大学に行くらしいね、行くとなればまとまったお金が必要じゃないの」また「三年以上使わないアンプなら持っていてもゴミと一緒、売るなら今しかないヨ」

 今思い出しますと半分脅しのようなセリフと(地上げ屋)がよく使うセリフに聞こえてくる。これは一種の恐喝か脅しにみえるが、


売られた喧嘩

 M月氏から無理を承知で分けて頂いたマランツ#7のレプリカモデルだが果たしてどんな音をしているのか、今まで自作のプリアンプしか知らない私だが心の中で想像力が湧いてくるのが自分でもひしひしと感じ取れる。

 M月氏から譲って頂いた#7の情報は同じ仲間の高松爺さんの耳に入った、翌日に高松爺さんから電話がありM月さんから買った#7を「すぐに俺の所へ持ってこい一度俺のプリと鳴き比べしょうじゃないか」こんな事言われた以上こちらも引き下がる訳にはいかず私は「明日でも持って行く、高松さんのプリは私が製作したアンプだから自分の実力もわかる。」面白い勝負だ、

 ※高松氏のアンプは私が製作したプロトタイプの真空管プリアンプとPX−25シングルアンプを使用してオートグラフを鳴らしている。

 私が製作したプリアンプと譲っていただいたマランツとの鳴き比べはどちらに軍配が上がっても複雑な心境で本音は本当に比較したくはないのだが、売られた喧嘩は買わないと気持ちがおさまらない、


マランツ#7レプリカの音

 翌日、爺さんの所へ持ち込み早速マランツ#7レプリカのセッティングが終わるやすぐに音出しとなった、出てきた音は良くもなく悪くもない平均的な音で長い時間使わなかったから多少エージングが必要と思われる。私個人の主観としてそれなりに大変良いプリアンプと感じたがもっと柔らかく膨らみがあればだがこれは好みの問題だと思うから一概に悪いとは言えないが私の思っている音とは違っていた、
 これがマランツトーンなのか多少失望感はあったが世に言うマランツの音は飛び抜けて凄いとは感じなかった、所詮レプリカであるからこれが普通の音なのか、それにしてもオーディオ雑誌ではオリジナル同等の音と評価していたお偉い先生がいたが何となく期待外れの印象は免れない、

 次に私の製作した真空管プロトタイプに接続してレプリカとの比較である。出てきた音はレプリカとはまったく違う芳醇な響きを伴い広がり+奥行き感と長い時間聴いていても聴き疲れしない音で先程のマランツとは対照的な二重丸なアンプであるがこれ以上書くと自画自賛になるからやめておこう、

 高松爺さん曰く、「マランツは皆が評価する程大したことはない、」この前中さんがオリジナルの#7を持ってきてこのプリと鳴き比べしたら本人は愕然とした「中さんはがっかりしてマランツ#7を新聞紙にくるんでシッポを巻いて帰って行ったよ、」と高笑い、(中さんが聞いたらキレると思う)

 しかしあまりにも惨めを通り越して哀れである、マランツを馬鹿にされた以上考え方を変えなければあの爺さんに馬鹿にされっぱなしではないか、心の中で「この仕返しは必ず別の機会で果たしてやる。」再度挑戦だ!


レプリカの改造計画

 自宅にはもう一台のマランツ回路を真似たコントロールアンプがある。このアンプはラックスのSQ−38で大橋氏の店主日記の(第3試聴室あらわる)で写真付きで紹介されたラックスのパネルを使ったアンプでコンデンサー類はスプラーグのブラックビューティーと抵抗はアーレンブラッドレーをふんだんに使い6X4の整流管とチョークを使ったアンプで自分としてはステンレスのシャーシーを採用し物量とお金をかけた最後のプリアンプである。早速このコントロールアンプと比較試聴した、

 やはり歴然の差が出てきた、マランツのレプリカはこの差に惨めな結果になった、天下のマランツ#7がこんなはずではない、購入したアンプが不良品なのかこれが普通のレプリカなのか、オリジナルならもっと違った次元の音がするのではないか、自問自答しながら悩み続けた、

 オリジナルとは遜色がないと言った雑誌の評論家の先生はよほど酷いオリジナルを使っていたのだろうか、この状態では個人的には使えないから一度パーツ類を交換してそれでも駄目なら諦めるしかないが問題のオリジナルパーツを探さなければ先に進まないのと肝心なオリジナルとレプリカのパーツの違いを徹底的に調べる必要がある。

 本来なら完成品を改造するのはご法度であるが他人に売る訳でもないし騙して譲る訳でもない、また改造すればメーカーのメンテナンスは効かなくなるがそれも承知で自分が納得すればよいではないか、勿論レプリカを使用しているマニアに勧めることはできないから自己責任での改造になる。

 頭の中でオリジナル相当のパーツを交換すればひょっとして大化けすれば大成功となるはずだが・・・・・一度オリジナルとレプリカのパーツの違いを調べなければ先には進まない、

オリジナルとレプリカのパーツの違い

 改造するならオリジナル原機のパーツを使用して忠実に再現すれば事は簡単だが今の時代に当時のパーツ類が手に入れる事は不可能に近いが同等部品が入手できればそれを使うしか手はないがオリジナルとは違うメーカーの部品を使えばオリジナルの音には近づけないしオリジナルとは違う音になってしまう、今回はオリジナルの音の復元であるから極力同等部品を探して使うことにした、

 オリジナルの音や音色に拘らなければ他メーカーでも十分である。今回は私個人としてのオリジナルを意識しての改造ですが同じマランツ#7の回路を採用したプリアンプをお持ちにあれば違うパーツを使って自分の好みに合う音作りをして楽しむのも一つの方向性としては間違いではない、#7の3段NF回路、2段P−K帰還フラットアンプ回路、終段のカソードフォロアの組み合わせは素晴らしい音を約束させてくれるはずでカップリングコンデンサーは現代のタイプなら良質なオイルコンに交換するのも面白い、特に変化するのはカソードフォロアの送り出し部分を交換すると違うアンプに変貌します。(ただし回路に使われている部品の時定数は変えてはならない、)

 ようは自分の好みに合わせて楽しめればよいだけでオリジナルパーツに拘る必要はない、現代の電子部品は当時の部品と比べて遥かに高性能で特性も良く簡単には劣化しにくいのが特徴である。

オリジナルとレプリカのパーツの比較

オリジナル レプリカ
真空管 テレフンケン12AX7 中国製12AX7
電解コンデンサー スプラーグ 30D マロリー
コンデンサー ブラックビューティー EFCフィルムコン
抵抗 アーレンブラッドレー アーレンブラッドレー
ボリューム クラロスタット クラロスタット
B電圧用整流器 セレン ダイオード
ヒーター整流器 セレン ブリッジダイオード
コネクター シンチ 多分シンチと思う
ハーネス BELDEN BELDEN
スイッチ類 CRL CRL 


上記の比較を見ますと真空管、カップリングコンデンサー、整流素子が違うぐらいで大きな差はないがオリジナルのブラックビューティーはギターアンプに使われたレスポールコンデンサーの名称がバンブルビーである。

 ※ブラックビューティー(赤文字タイプ)とバンブルビーの音の違いは後で詳しく述べさせていただく、

マランツ#7レプリカ改造
 今回の改造は音の変わり易いパーツを重点的に交換する。交換部分は以下のようになった。

1.
真空管をムラードの12AX7(この球は私の一番のお気に入り)
2.
整流素子をダイオードからセレンに変更する。
3.
信号系統のカップリングコンデンサーはEFCフィルムコンからすべてバンブルビーもしくはブラックビューティーに交換
4.
イコライザー回路のカソードコンデンサーを電解コンデンサーから高価だが銀タンタルコンデンサーに変更
※この部分をタンタルに交換すると低域の分解能がアップして全体にボケた音が多少解消される。


以上の部分を改造すれば音は激変するはずと思うがマランツのパーツ交換は簡単なようで非常に神経を使う
5.
半田付け手直しと引き回し配線のやり直し

 レプリカ改造でカップリングコンデンサーの交換よるブラックビューティーとバンブルビーを実装、銀色のコンデンサーは銀タンタルコンデンサー
 右側の写真はマランツの重要パーツであるクラロスタットボリューム

 レプリカモデルはダイオード1本による半波整流から高圧用セレンに交換

 トランスの下側に赤いフィンが見えるのはヒーター用セレン
レプリカの部品交換

 構想から数カ月でコンデンサー類は手に入れることができた、またセレンも高圧用、ヒーター用も苦労せずに手に入れることができたがパーツを購入する費用がアンプ1台分ぐらいの出費になった、

 問題は果たしてパーツを交換して半田付けを再度やり直しすれば音は変わるはずだがまだ他に音の変わる要素が隠されている。例えば#7の場合はL/R別々にアース点の取り方が違うのと配線材に単線と撚り線をミックスして音を作っている。単線は音が固く撚り線は音が柔らかい傾向になる。後は回路図と照らし合わせながら時間をかけて慎重に交換する必要がある。

レプリカの内部処理

 本体のケースカバーを外して中を見たら汚い半田付けと引き回し配線には正直言ってがっかりした、(この辺が日本と欧米の考え方の相違)オリジナルの配線とはかなり隔たりがあり当時の引き回し配線方法と今の引き回し配線では明らかにその差歴然であるがこれは仕方がないと思う、

 マランツ#7の内部構造をよく観察すると個々にブロック毎の組立方がわかる。
 アマチュアが1台のアンプを製作する場合は部品の取り付けから配線組立完了まで回路図を見ながら完成するがこのマランツの場合は個々にブロック毎に組み立てて最後は一つに合体して完成するシステムのやり方でこれは量産を考えた合理的な組立方式で製品のバラツキは極力少なくなるメリットがある。

 また当時はプリント基板がない時代であるから配線の技術はそれなりに丁寧であったが今の時代は手配線で組み上げるよりフラットケーブルでのコネクター接続が当たり前になっているのでそのような作業者は少なくなったのと手配線の難しさも有因である。


改造完了とマランツの音

 約1週間かけて半田部分を吸い取り再度半田付けをしながらコンデンサー類を交換して全てが完了した、音出しをする前に入念に測定器を使って信号の流れと個々の電圧確認とSN比を確認後異常が無いので現用システムに接続して初の音出しである。

 いつも聴いているリファレンス用のCDを鳴らした瞬間音の世界が激変である。
 一言でいえば独特な音作りとホールトーンの効いた奥行き感を伴っている。音の粒立ち、雰囲気感すべてに素晴らしい音でシステムがグレードアップしたような錯覚にとらわれ今迄の自作アンプとは音の世界が違っていた、これが名器と言われるマランツ#7の音なのかマニアが魅了する何かを秘めている。

 次にレコード再生を確認してみた、私の手持ちのプレーヤーはディスクジョッキー用のお粗末なプレーヤーと付属しているMMカートリッジでも素晴らしい、これには参った、改造前のレプリカとは歴然の差が認められる。

 再度、同じ回路で製作したラックスのパネルを使ったSQ−38型とも比較したが正直な話SQ−38は聴く気にならない、折角お金をかけて製作した自作プリアンプだが改造レプリカを聴くと嬉しいのか悲しいのか複雑な心境でもある。


カルチャーショック

 同じ回路と同じパーツを使って作ったSQ−38タイプなのになぜこんなに差が付くのだろう、技術的な立場から考えたら理解できない、改造したマランツの音楽の雰囲気を醸し出す独特な音色とホールトーンの効いた響きとシルクの肌触りのような感触は自作では作ることが出来ないのか、今まで沢山のアンプを汗水垂らして苦労して製作したのは何だったのだろうか、ソウル・B・マランツは偉大な人物で自らチェロを弾く演奏家でもあり音楽家でしかもオーディオマニアでもあったと聞くと音楽を良く知ったオーディオの天才か芸術家でもあると思う、

 オーディオだけを考えるとただ技術的に優れている技術者が設計した真空管アンプの良さは認めるが肝心の音楽を知っていないと単なるクラフトマニアで終わってしまう、その点SUNVALLEY AUDIOさんの大橋氏は音楽と真空管アンプに精通した方でこの方がヴォッシングして世に送り出したアンプなら間違いはない、

 私のような自作マニアのアマチュアもどきでは到底立ち向かうことや乗り越えることは不可能と痛切に感じた、

 今回の改造でどれが決め手か言われても返答できないのとまたその違いを解析するだけの気力は無くなった、

 その昔瀬川冬樹氏がマランツ#7を手に入れてから自作をしなくなったと雑誌に書いてあったが瀬川氏もマランツの音を聴いてから自作ではこの音を乗り越えることは無理と悟ったのか、私も瀬川氏の心境と同じ気持ちなのかも?今後メインアンプは別としてプリアンプを作る気力が失われていった、

オリジナル#7との鳴き比べ

 いよいよオリジナルと改造レプリカの音の違いである。オリジナルは私の友人の中氏が自分で完璧にレストアしたマランツで17000番台の極上品、(真空管はテレフンケンのダイヤマーク)果たして結果はいかに、

 オリジナルを繋いで音出しするとこちらも大変良い音でマランツ独特の響きである。欠点と言う欠点は見当たらない、さすがに中氏は技術もさることながら凄い耳の持ち主でこのマランツでウェスタンのスピーカーを上手く鳴らしているのもうなずける。

 さてレプリカ改造の音との比較であるがこちらの球は名球でもあるムラード管(SUNVALLEY AUDIOさんで購入)を使用、マランツトーンはそのままだが音のニュアンスが多少異なる、オリジナルは年数の問題で少しボケた厳しい音になり躍動感、切れ込みが不足している、例えで言うとオリジナルは50代のおばさんの音のイメージで改造タイプは20代の若いピチピチのギャルの音と言えばおわかりいただけると思う、マランツも50年と考えれば仕方がないのではないか、これは使っている中氏が悪いのではなく50年と言う長い歳月に問題があるがそれにしても50年前のアンプを中氏の耳と技術力で完全にレストアしてまだ現役で使えるマランツ#7は凄いの一言、

 中氏は音を比較しながらぽつりと一言「Y下さんのマランツの音は50年前は多分この様な音で鳴っていたのだろう、」そのように褒めて頂くと今回の改造は大成功であった、また比較試聴のためオリジナルを提供して頂いた中氏にも感謝である。

最後にブラックビューティーコンデンサーとバンブルビーの音の違い

 マランツ#7やマッキントッシュのプリアンプのカップリングコンデンサーはスプラーグのバンブルビーを採用している。このコンデンサーのお陰でマランツ、マッキンも世界のトップクラスの音作りに影響を与えているのは言い過ぎではない、ではブラックピティーとバンブルビーとの音の違いをマランツを使って比較試聴してみた、正直な話音は歴然と差が出たが同じスプラーグであるから音色的には似たような感じだがバンブルビーはもっと深く味がありコクのある音に変わる。ワインで例えるなら安いワインと高級ワインの違いである。この違いには私も驚いたがもう良質なバンブルビーは手に入らないと思う、もし手に入れる事が出来たのなら入念にチェックしてから使用してほしい、
 
 スプラーグのブラックビューティーコンデンサーとバンブルビーコンデンサーで上の3本が160Pの赤文字タイプ、下側がカラーコードの入ったバンブルビーコンデンサー


あとがき
 今回はマランツ#7を題材にしましたがこれだけ激変するとは自分自身驚いていますがマランツ#7の生みの親であるソウル・B・マランツこそ20世紀最高の偉人で今日のオーディオの在り方を変えた素晴らしい人と感じたしだいである。

https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-018
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html#c6

[リバイバル3] 和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込) 中川隆
7. 中川隆[-13779] koaQ7Jey 2022年2月09日 15:11:28 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[21]
2017年07月13日
Marantz 7 風プリアンプを作ってみる
http://takobeya.sblo.jp/article/180326859.html

 2016年の話です。
 春日無線の2A3シングルアンプが2015年に稼働したので、これにCDのライン出力をつないで聴いていたのですが、やはりレコードもこれで聴きたくなります。しばらくは市販のトランジスタアンプのフォノEQを使っていたのですが、せっかくなので真空管プリアンプを作ることにしました。ネットでいろいろ調べ、有名どころのMarantz 7の回路を作ることにしました。

front1.JPG

■アンプの構成

 Marantz 7はもう60年くらい前の製品ですが、今でもこれが好きな人が多く、資料も容易に入手できます。詳しくはhttp://www.takobeya.com/Marantz7C/Marantz7.htmlにまとめてあるので、そちらを参照してください。
 今回作ったプリアンプの構成、特徴はこんな感じです。

・Marantz 7のフォノEQ、バッファアンプを作る(トーンコントロールは省略)
・Marantz 7っぽい基板、真空管まわりとする
・使用する部品にはこだわらない。

■真空管ソケット周辺

 Marantz 7は、ケース内部の垂直の板に真空管ソケットが取り付けられています。つまり真空管は水平に配置されます。ケース背面には長穴があいていて、シールドケースがケース背面から少し飛び出します。
 今回作ったアンプは、この構造を踏襲し、真空管ソケットをアルミアングルに取り付け、ケース背面にあけた穴からシールドケースが飛び出すように配置してあります。ケース背面はCNCで穴抜きしました。オリジナルは12AX7を6本使っていますが、トーンアンプを組み込まないので、本作は4本構成です。

rear2.JPG

rear1.JPG

■基板

 Marantz 7はラグ板配線ではなく、基板を使っています。しかしプリント基板ではなく、ベークライト板に貫通ポストを立てて、CR類を結線します。本作では、3mm黒色ベークライト板に2.5mmネジを切り、ポストを立てています。この基板の両面にCとRを取り付けます。基板は真空管ソケットに隣接しており、基板とソケットを結ぶCRは、直接ハンダ付けしています。基板に信号配線を接続する部分にはポストを立てています。電源の接続はポスト間のスズメッキ線に直接接続しています。このような構造なので、後から部品交換を行うのはかなり大変です。

layout.JPG

board1.JPG

board2.JPG

base.JPG

board3.JPG

■回路

 回路については、Marantz 7ほぼそのままです。詳しくはWebサイトのほうに書いてあります。Phono入力の抵抗が47kΩと1MΩが並列にはいってますが、これはWebサイトにも書いた通り、オリジナルの回路構成の都合です。47kΩはフォノイコライザ動作の時にのみ挿入され、1MΩは(マイク、テープヘッドなどのために)常時挿入されている入力抵抗です。実装上では、1MΩは基板上、47kΩは入力端子に接続しています。
 使っている部品は、抵抗がごく普通の金属皮膜抵抗、電界コンデンサも普通のもの、信号系のコンデンサはフィルムタイプです。イコライザの時定数はマイラーコンデンサで、オリジナル回路の容量とするために、2つのコンデンサを並列につないでいます。

sch.JPG

test1.JPG

■入力セレクタやボリュームなど

 今回は、Photoが1入力、Lineが2入力です。
 ケース背面のRCAコネクタからの配線は、オリジナルではフロントパネルのセレクタ類に直接伸びていますが、作例では配線長を短くするため、セレクタとボリュームを真空管のすぐ上に取り付け、コネクタからの配線長を数十ミリに抑えています。
 オリジナルは、Line入力時にはPhono入力をグラウンドに落とすという回路になっているのですが、引き回し長が伸び、スイッチ回路が増えるので短絡回路は省略しました。

front2.JPG

side.JPG

 セレクタとボリュームは、延長軸でフロントパネルのつまみに接続していますが、ケース組立誤差により、軸が一直線に揃いませんでした。そのためユニバーサルジョイントを作りました。スパイダー部は金属ですが、ヨークがジュラコン樹脂なので、絶縁継手となっています。もちろん、タイトカップリングなどの市販品を使うのが普通で、わざわざジョイントを自作したのはただの自己満足です。

joint1.JPG

joint2.JPG

■電源

 東栄(http://toei-trans.jp/)で買ったP-260Bというトランスで、次の巻線があります。

・260-0-260V 30mA
・0-6.3-15-17V 2A
・6.3V 1A

 これを、基板側への漏洩磁束がなるべく少なくなるような位置に取り付けました。10ターンのコイルをいろいろ動かし、それに発生する1mVほどの電圧を見ながら、位置と向きを決めています。ショートリング付きなのでさほど漏れないのですが、まぁ気持ちの問題です。
 B電源は260V-0V-260Vの巻線をシリコンダイオードで両波整流し、CRフィルターで平滑化しています。フォノイコライザーは245V、フォノEQ出力段と出力バッファのカソードフォロワは280Vの電源を接続しますが、これはCRフィルターの適当なところから引き出すことで、目的の電圧としています。抵抗値は現物合わせで決めました(写真は仮付抵抗で調整中のもの)。

ps2.JPG

 ヒーター電源は、12AX7のヒーターを管内で直列で使用し、DC 12.6Vで点灯しています。トランスの15V巻線から適当なシリコンブリッジで全波整流し、LM338で安定化しています。

ps1.JPG

 セレン整流器? 何だっけそれ? 昔、鉄道模型のヘッドライト切り替えやパワーパックの整流に使ってたっけ(遠い目)。。。

■問題点

 特に問題もなく音が出たのですが、実は未解決の問題が残っています。
 MCカートリッジのDL-103を接続し、MCトランスをスルーにすると(つまり入力にDL-103を直接接続すると)フォノイコライザーが発振するという症状があります。トランスでステップアップしたり、インピーダンスの高いMMカートリッジを使う分には問題ありません。DL-103の内部抵抗に近い抵抗をつないでも問題なし、DL-103の小さなL分がある時のみだめなようです。

 発振時には入力側にも数十mVの電圧がかかってしまい、カートリッジによくないので、じっくりと各部を調べる訳にもいかず、また実用上の問題もないので放置状態です。今のカートリッジが腐ったら実験してみます。

http://takobeya.sblo.jp/article/180326859.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html#c7

[リバイバル3] 和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込) 中川隆
8. 中川隆[-13778] koaQ7Jey 2022年2月09日 15:12:19 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[22]
Marantz 7C Stereo Consoleのこと
http://www.takobeya.com/Marantz7C/Marantz7.html

 真空管アンプを作ったので。。。
 先日、春日無線の2A3シングルメインアンプのキットKA-27SEを作りました。
 これには入力レベルつまみが付いているので、CDプレイヤーなどのライン出力を直接つないで使うことができます。でも、レコードプレイヤーからの入力を受けるには、フォノイコライザーが必要です。トランジスタアンプと組み合わせるのもなんなので真空管式にしようと思い、いろいろ調べてたらMarantz 7に行き当たりました。このイコライザー部を抜き出して作ろうかな。

 Marantz 7の構成を調べたのでメモしとく
 Marantz 7C Stereo Console、世間では一般にMarantz #7とかマランツ7と呼ばれている真空管式プリアンプは、一部のオーディオマニアにいたく気に入られているようです。個人的に、やれ真空管はテレフンケンの山菱の代紋だの、コンデンサーやボリュームのメーカーがどうのとか、考古学や神話や宗教の話題はどうでもいい(そんなの聞き分けるような耳もってないし)のですが、作るからにはいろいろ調べなければなりません(今さら真空管という突っ込みはなしということで)。
 とりあえず、自分がフォノイコを作る上で必要な覚書などを、ここにメモしておきます。

 Marantz 7C Stereo Console service manualのいい加減な和訳
 ネットでちょっと検索すると、このサービスマニュアルが見つかります(これとか)。割と高解像度のPDFファイルなので、回路図中の定数とか部品番号までちゃんと読み取れます。必要な情報は、このマニュアルにほとんど書かれてました。

   おしまい。

 というのも何なんで、せっかくなので日本語に直してみました。図版はPDFのスクリーンショットの低解像度のものです。

 ・Marantz 7C Stereo Console service manualの和訳


以下、私的メモ。

 全体の構成
 まぁ、プリアンプです。
 細かなことは、以下のセクション単位のとこでメモしときます。
 プリアンプ/イコライザー部
 12AX7×3/2構成です。1つの球の2要素を使った最初の2段で増幅、最後の1段はカソードフォロワーのバッファーアンプです。カソードフォロワーは、左右で1つの球を使ってます。
 サービスマニュアルでは、この部分をプリアンプと呼んでます。全体を呼ぶ場合はステレオコンソールといってます。
 このプリアンプは、イコライザー特性をいくつか選べるようになっています。マイクは周波数補正なし、フォノ用がOLD 78、RIAA、COL LPの3種類、さらにテープヘッド用です。入力セレクタでは、マイク、フォノ1、2、テープヘッド、さらにライン入力4系統が選べますが、プリアンプを通るのはマイク、フォノ、テープヘッドです。3種類のフォノイコライザーの切り替えは、入力セレクターではなく、中央部の3ポジションレバースイッチで行います。
 イコライザーは、カソードフォロワーから初段へのフィードバックで実現されます。このフィードバック部のCRが入力セレクタとイコライザのセレクタで切り替わります。世間では、ここからRIAAイコライザを選んだ場合の回路が、マランツ7のフォノイコライザーとして広まっているようです。以下は自分で起こした回路図です。

 GNDラインの下に飛び出した部分がイコライザー用のCR回路で、この部分の構成がスイッチで切り替わりますが、今さらRIAA以外のイコライザー、テープヘッド、マイクアンプなど必要ないので、事実上この回路しか作られないのでしょうね。
 初段のグリッド抵抗が1MΩで、さらに入力に47kΩがあります。1MΩはいらないんじゃね?ということになりますが、これは入力切替によるものです。この47kΩはフォノ入力を選択した時のみ挿入される抵抗で、マイクやテープヘッド入力の時はこれが入らないので、1MΩ受けとなります。
 また、入力セレクターでライン入力を選択した時は、このプリアンプの入力はGNDに落とされます。世間のマランツ7風プリアンプでは、この処理を行っていないものもあるんじゃないかな。
 カソードフォロワーの出力は、プリアンプの以後の段、具体的にはライン入力とのセレクター、テープモニター切り替え、バランス、ボリュームを通ってトーンアンプに行くのですが、それとは別にTape out(Rec out)に行きます。接続状況によって発振しやすいらしく、出力に直列にはいってる1kΩは発振防止用らしいです。

 バランス/ボリューム/モード コントロール
 今のステレオだとバランスの可変抵抗はMNカーブですが、マランツ7のバランスはどうもAと逆A(C?)を2連にしたものみたいです。つまり、一方のチャンネルは普通のボリューム、もう一方は逆回しボリュームということです。普通のバランスだと中央で最高ボリュームになりますが、マランツ7の場合、真ん中で-3dBの減衰で、回しきったところで減衰無になるようです。
 モードとボリュームは特にどうってことはないみたいです。中にはボリュームのメーカーにこだわる人もいるようですが。。
 トーンアンプ
 ボリュームからの信号はトーンアンプに入ります。これは12AX7を2/2使った増幅回路に、トーンコントロールスイッチによるRC回路のフィードバックがかかっています。ボリュームじゃなくて11ポジション、左右独立でバスとトレブルのCR切り替えスイッチなんて、嫌がらせとしか思えないんですけど。。測定器じゃあるまいし。
 回路図を追っていて気付いたのは、この11ポジションのロータリースイッチ、トレブルはニュートラル±5ステップですが、バスは+6、-4ステップなんですね。回路図のスイッチの接点が対称に並んでなかったのはこのせいでした(特性図のカーブをよく見れば、ちゃんとそうなってるし)。トレブルもバスも、回路図上でスイッチが水平の時がニュートラルで、両方ともニュートラル位置だと、フィードバックは82kΩの抵抗1本だけになり、コンデンサははいりません。
 サービスマニュアルによると、無補正時にトーンアンプは22.5dB、プリアンプが42dBになっています。単にフォノイコライザーだけ作る場合は、トーンアンプを省略する場合が多いようですが、微妙なゲインですね。トーンアンプだけ組み込み、RC切り替えのフィードバックは端折るという作りのものも多いようです。

 フィルターと出力バッファー
 トーンアンプからの出力は、CRハイパスフィルターを通り、カソードフォロワーのバッファーアンプに送られます。このカソードフォロワーは、1つの球を左右のチャンネルで分けて使っています。この出力はLCローパスフィルターを通ってプリアウトに送られます。ローパスフィルターとカソードフォロワーの間には、出力レベル調整の可変抵抗があります。これはカットオフまでは絞れないものです。
 このフィルター部分とかレベル調整も、きっと端折るでしょう。カソードフォロワーは、出力バッファーとして入れとくべきでしょうね。
 ヒーター電源
 12AX7は双三極管なので2系統のヒーターがあり、これを並列にすれば6.3V、直列にすれば12.6Vで点火できます。マランツ7のヒーター電源は、セレン全波整流とCR平滑回路で18.9V電源を供給し、ヒーターを3つ直列に点火します。球6個でヒーター12個を、3個ずつ4系統という接続です。

 さぁ、あとは部品を揃えて作るだけだぁ。(ここからが長い)

http://www.takobeya.com/Marantz7C/Marantz7.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html#c8

[リバイバル3] 和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込) 中川隆
9. 中川隆[-13777] koaQ7Jey 2022年2月09日 20:41:28 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[23]
徒然なるままに
http://ultra-pure-sounds.jp/episod.html


作品集
http://ultra-pure-sounds.jp/about.html

マランツ型コントロールアンプの作製
http://ultra-pure-sounds.jp/ujike-pre.html

 ラジオ技術誌の記事の中でマランツ型のプリアンプ(コントロールアンプ)とイコライザーアンプの特集がありました。その記事を見ているとプリアンプを作ってみたいという衝動に駆られました。今まではメインアンプばかり作ってきたのでプリアンプも作ってみたいと思い立ちました。中学生の頃ゲインの高いアンプを作ったは良いのですが、ハムに悩まされていたことを思い出します。なんとなくプリアンプアレルギーでした。プリアンプは必要がないという意見も多くあるようです。最近はCDなどの音源は十分に出力があるので増幅する必要がないということもあり、CDデッキからダイレクトにメインアンプにつなげて聞いていました。プリアンプを使った場合音はどのようになるのでしょうか?
 ライターの氏家氏が設計したコントロールアンプの回路はマランツのモデル7に似ているところもありますが、違うところもあります。おおざっぱにいうと3極管3本による増幅回路です。3本目はカソードフォロアとなっています。そのカソードから初段のカソードにNFBがかかっています。ここまではモデル7とよく似ています。しかし初段とカソードフォロアに12AU7を使っているところが異なるところです。また氏家氏のアンプでは次段のプレート電流が著しく絞られているということです。プレート抵抗が680kΩです。こんなに電流を絞ると真空管の歪が大きい領域での動作になるのではと心配です。氏家氏の記事ではアンプには極端なところが必要でそのことにより驚くような圧倒的な音が出てくるという芸術的な描写があります。少し不安と疑問を持ちながらも同じものを作ってみようと思い立ちました。最後のカソードフォロアに12AU7を使っているところは納得できます。むしろどうしてModel7ではECC83(12AX7)を使ったか疑問が残ります。勝手な想像を膨らますと、全て同じ真空管で統一したほうがメリットがあると考えたからでしょうか?
 β回路として1kΩ/33kΩを採用しています。Model7では4.7kΩ/82kΩです。低音も高音もブースター回路となっています。簡単なシミュレーションをしてみました。その結果は
低音の結果はこちら 高音の結果はこちら
素直なトーン回路であることが解ります。ターンオーバーは3つのコンデンサーで切り替えることになっています。そのシミュレーション結果は
低音の結果はこちら 高音の結果はこちら
このようになりました。仕上がりがどのようになるのか楽しみです。早速設計に取り掛かりました。

シャーシはリードのKE-2というものを秋葉原のエスエス無線で購入しました。サブパネルとメインパネルの2重構造となっており、メインパネルにはパネルを支えるためのネジがなくとてもすっきりしたマスクです。サブパネルとメインパネルの位置がずれては困りますから最初にサブパネルの穴あけを行い、あけた穴を頼りにメインパネルの穴あけを行いました。おかげでぴったりでした。デザインですがかなりModel7を意識したものになってしまいました。Model7で使用しているようなレバースイッチを探しましたが秋葉原の店頭では見つけることができませんでした。時代とともに供給されるパーツも変わってきているようです。

リアパネルにも気を配りたいものです。。イコライザー回路を組み込むかどうかは現時点では未定ですがとりあえずPhono入力を2系統つけておくことにしました。現時点ではどうするか方針を決めていません。最後に白字のインスタントレタリングで文字をつけて透明の塗料でカバーしました。

メインボードはベーク板です。ラジオ技術誌のとおり裁断し穴あけをして端子をねじ止めしていきました。このような基盤の配線は初めての経験です。どのような効果があるか知りたいところです。



レシピ通りにコンデンサーや抵抗をはんだ付けしていきます。電源に関しては一つのボードにまとめることにしました。プリアンプの電源はあまり複雑になりません。高電圧の整流ダイオードは直列にしました。ノイズを減らす効果があるという記事を読んだことがあります。


リーケージフラックスの少ないトランスを使用していますが、電源部分をアルミ板で遮蔽した場所に設置しました。ケースの中にそれぞれのパーツを組み込んでいきます。フロントパネルにつまみをつけると何とも精悍なフェースに早変わりします。早く完成させたいという思いが強くなってきます。一番の山場は入力信号ケーブルからセレクターのロータリースイッチに導くところだと思います。結局イコライザーはユニエルというメーカーの基盤をそのまま載せました。このアンプのおまけみたいなものです。


やっと完成しました。最後にフロントパネルにレタリングをします。細心の注意を払いインスタントレタリングで文字を転写します。その後アクリル系の塗装で表面を保護しました。早速CDをつないで音出しをしました。プリアンプをつながないダイレクトと比較しました。これがまた不思議なことにプリアンプをつないだ音は確かにダイレクトと違います。解析的に語ることはできませんが、好みからするとプリアンプを介したほうが好きな音だといえます。何ともプリアンプというのは奥が深そうです。このまま深みに沈み込んでいく予感がします。初めてのプリアンプは大満足なものができました。
http://ultra-pure-sounds.jp/ujike-pre.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html#c9

[リバイバル3] 和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込) 中川隆
10. 中川隆[-13776] koaQ7Jey 2022年2月09日 20:43:18 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[24]
マランツModel7クローン製作の部屋

Marantz Model7 KC の作製
http://ultra-pure-sounds.jp/model7.html


 Marantz型のプリアンプを自作してから、本物の音を聞いてみたいという気持ちが湧き上がってきます。また838シングルアンプを我が家のメインシステムにしてからCD中心だった音源がアナログレコードへとシフトしてきました。ラックスのCL36に不満があるわけではありませんが、発売から50年以上たっても絶大な人気を誇るMarantz Model7プリアンプに触れてみたいという願望はオーディオファンにとっては説明の必要がないことではないでしょうか。もちろん、発売当初搭載されていたコンデンサーやアッティネーターは現在では入手できなことから、往時の音は期待できないことも理解しておりますが、電気回路がユニークなところ(一部理解できていないとこともあります)や存在感のあるデザインは大きな魅力です。奇しくも私は1958年生まれであり、Model7と同い年です。Model7のオリジナルは100万円をくだらないといわれております。これはどう考えても入手できそうにありません。その後のキットと復刻版リリースされました。キットは自分で手を入れやすそうなのでアンプビルダーには人気があるようです。ヤフオクを見てますと、キットでも20から30万円という高値で取引されているようです。こんなに高いのであれば自分で作れないだろうかと思い始めました。
 eBayでかねてから目をつけていたものがあります。それはModel7のシャーシです。$199でした。米国内のみの発送となっていましたので思案しているうちに、期間が終了してしまい購入の機会を失ってしまいました。数ヶ月前にModel7Kの作製マニュアルをYahooオークションで13000円で落札していました。いずれはキットのコピーを作ろうと考えておりました。その年の夏の終わりになり突然あきらめていたレプリカシャーシが再びオークションに出てきました。ちょうどそんな折コロラドで1か月ほど仕事をすることになっておりましたので、出張先に発送してもらえるから買うことにしました。値引き交渉をして$180で購入しました。ちなみにこの出品者は以前Model7のパネルも売っていたことを知っていたので売ってもらえるかどうかたずねてみました。$300で譲ってくれるとのことでした。さらに木製キャビネットを勧められました。$200でした勧められるままに買うことにしてしまいました。キットのマニュアルから数えると80000円以上の投資です。家内にも内緒の話です。これでもう後には戻れません。「マランツのModel7のクローンを作るぞ!」と心の中で決意を新たにして帰国しました。


 設計の方針としてなるべくModel7Kと同じものをつくること、できうる限りオリジナルパーツを使うこと、などです。これからクリアーしなければならないハードルは、
1  電源トランスの確保
2  レバースイッチはどうするか
3  レーバースイッチの先端ノブについては
4  つまみについては(大4個、小4個)
5  ロータリースイッチについてどうするか
6  ACラインの保護用のプラスチックは手に入るか
7  RCAのピンジャックをどうするか
8  整流素子はどうするか
9  ボリュームについては
10 電源用のブロックコンデンサーはどうしようか
11 フューズホルダーは手に入るか
12 真空管は何を使うか
なかなか手ごわそうな問題が山積しています。電源トランスを選定するために早速電源について調べてみました。要求されているのはB電源では280V(約10mA)です。半波整流直後の電圧で328Vと記載されています。ヒーターについては18.9V(0.3A)です。プリアンプ用の電源はあまり選択肢がありません。結局Tango(ISO)のGS35Dということになりました。スペックは(260-0V CT 35 mA, 15-0V 1.8 A, 6.3-0V 1.5 A)です。B電源は問題がなさそうですがヒーターについては15Vでは足りませんので15Vと6.3Vを直列にするか15Vの倍電圧整流にすることにしました。このトランスはケースに入っておりますのでリーケージフラックスという点では良いのですが既存のシャーシに収められるかどうか確かめる必要があります。それはACアウトレットソケットとアウトプットレベル調整用VRの間に格納できるかどうかということです。調べた結果これも問題がなさそうです。というわけでGS35Dにしました。次にレバースイッチについてです。これは大変困りました。秋葉原に行って足を棒にして歩きましたが見つけられませんでした。その後エレキギター(Fender)に使われている音質変更用のスイッチが使えることがわかりました。楽器屋さんで調達できます。つまみについてはサトーパーツの現行品で満足するかエイフルの復刻品を買うかです。エイフルさんのは高いですがやはり本物と同じ風格で素晴らしいです。こちらにしてよかったと思っております。難儀したのがロータリースイッチです。トーン回路とモード切替用は岩通のもので問題がありません。セレクタースイッチは困りました。要求スペックは8接点、10回路、ショーティング、20度ステップということになります。30度ステップはありますが20度というのはかなり特殊です。幸い製造販売しているメーカーを見つけました。小島製作所です。特注品にもこたえてくれるようです。オーディオ用のロータリースイッチとしても定評があるようで某有名音響メーカーにも提供しているとのことです。


オリジナルModel7のピンジャックはかしめる構造のものでした。年月を経ると接触不良を起こすことが指摘されているのでここは少し妥協してねじ止めのものにしました。またオリジナルはセレンを用いた整流を行っております。セレンは湿度に弱く寿命が短いそうです。電気的特性を重視して今回はダイオード整流にしました。機会があったらセレンに交換してその違いを体感してみたいと思います。ボリュームについてはオリジナルはクラロスタット製だそうです。もちろん今に至っては手に入りません。オリジナルの第二世代では東京コスモスのものに取って代わられたそうです。たまたまアーレンブラッドのものが手に入ったので、アメリカンなテーストを味わうというつもりでとりあえずアーレンを採用しました。最終的にはこれをセイデン製のロータリースイッチを用いた抵抗の組み合わせ方式に変更しました。ブロックコンデンサーは現行品はありませんので自作することにしました。スナップインタイプのコンデンサーを円筒形のケースに格納することにしました。放熱の問題が少し気になるところです。一応105度まで対応のものを選びました。

 フューズホルダーはオリジナルはLittel製です。これは比較的多くのショップで手に入れることが可能です。真空管についてですが、オリジナルはテレフンケンのダイアマークが採用されていたそうです。発売当時は色々と試した結果ノイズが少ないという理由でテレフンケンになったとのことです。昨今ではテレフンケンは高音質ということになっているようですね、少し混乱があるようです。予算を使いすぎましたので今回はRCA12AX7ということにしました。そのうち、色々な真空管を試すことにします。ヒーター電圧についてですがオリジナルは面白い組み合わせになっております。真空管一本当たり12.6Vを採用し、もう一方の真空管はヒーターのセンターと直列にし18.6Vを使っています。なぜこのような変則的な使い方をしたのかと訝っております。ヒーター電流は少なければ少ないほどノイズが小さいということを何かで読みました。もしかしたらそれが理由かもしれません。


機構部品の加工を行いました。真空管ソケットが付くパネルはホームセンターで買ってきたLアングルを裁断して作りました。アルミの裁断やシャーシパンチによる穴あけは体力を使いますが楽しい作業でもあります。メインボードですが、黒色のベーク板を裁断して作りました。2ミリの穴をあけてタップでねじを切り2.6ミリの端子ねじを埋め込んでいきました。メインボードと真空管パネルを合体させるとだんだんとオリジナルのアンプのパーツらしくなってきました。


ブロックコンデンサーを止める部分にラグ板を取り付けました。B電源の電圧がオリジナルトランスと異なっているため抵抗はカットアンドトライで最終的に決めるということで進めます。個別に作ったパーツをシャーシ内に格納してみました。この辺りを過ぎるころからトンネルの先が見えてくるような気持になります。メインボードにCRを取り付ける作業があるのですが、コンデンサーの調達がまだ完了しておりません。オリジナルアンプはスプラグのバンブルビーと呼ばれるオイルペーパーコンデンサーを採用していました。寿命があるようで、程度の良いバンブルビーを手に入れることはほとんどできそうにないということなので、セカンドベストオプションとしてやはりスプラグ製のブラックビューティーと呼ばれるフイルムコンデンサーを採用することにしました。アンプの中に使われただけでなくエレキギターにも多く使われたとのことで、むしろギタリストの間でビンテージサウンドを求めて需要があるようです。このブラックビューティーも入手がむつかしくなっているようですが今回はオークションなどで何とか手に入れることができました。

メインボードの背面に抵抗が集中しています。今回はアムトランス製の炭素被膜抵抗を使ってみました。コンデンサーもはんだ付けしました。比較的大きな部品を配置して真空管のソケットに直付します。隣同士がショートしないように注意しながらやりました。心臓部が完成しました。



トーン回路のロータリースイッチへRCをはんだ付けしていきます。ロータリースイッチは岩通製でショーティングタイプのものを使いました。細心の注意を払っても間違えてしまう気がしましたので、ロータリースイッチに数字を書いて1つひとつ確認しながら進めました。


指定された色に従って信号線をセレクターのロータリースイッチにはんだ付けをします。このロータリースイッチには信号のセレクター部分だけではなく、フォノイコライザーのRCも一部取り付けます。信号線をピンジャック側に配線します。タイバンドで束ねてみるともっともらしくなってきます。レーバースイッチ回りのはんだ付けも行います。オリジナルのハイカットフィルターはL=0.2H(推測値です)のコイルとRCの組み合わせです。適当なコイルを入手できなかったので、今回はRC回路で組みました。


最後にカットフィルターから出力ピンジャックに信号線をはんだ付けしてやっと完成しました。長い道のりでした。はやる気持ちを抑えながら配線の再確認を進めました。恐る恐る電源を入れます。B電圧およびヒーター電圧についてはブリーダー抵抗を少し変更して適正になるように調整しました。


早速音出しをするとトーンアンプ部については全く問題がありませんでしたが、フォノイコライザーは発振してしまいました。しばらく作業を中断して頭を冷やすことにしました。根気よく回路を追いかけていった結果、EQ素子の部分が左右逆のチャンネルに接続されていました。元に戻して再度音出しをします。LPを再生させていたのですが、今までに聞いたことがないような圧倒的な音が体に突き刺さってきました。本当に興奮しました。今まで使っていたラックスマンのCL36とは全く違った音です。この鋭い感覚の音が万人を虜にしてきたのだと納得した気がします。そう思う一方でもしかしたら、人によっては嫌いだという人もいるかもしれないようなシャープな感じです。そのうちモデル7の対極にあるといわれているマッキントッシュのフォノイコライザーを作って比較して聞いてみたいものです。しばらくエージングを兼ねてこのアンプを我が家のメインシステムで使うことにしました。メインアンプは以前に作った838シングルアンプです。やはりマランツのフェースは素晴らしいです。Saul B. Marantzという人は工業デザイナーだったそうですがさすがにセンスがあります。50年たってもそのたたずまいは一分も色あせておりません。今回の作製は時間も予算も多くかかりましたが大変面白かったです。このマランツモデル7クローンで今後音楽を味わっていこうと思います。結局このアンプをメインシステムとしましたので、CL36は手放すことにしました。この辺でアンプ作りの道楽にピリオドを打てれば良いのですが・・・

その後少しだけ手を加えました。ボリュームにアーレンブラッドを使っていましたが左右のバランスもよくないし、軸を回した時の感触もあまりよくありません。そこで、セイデンが出している23接点のロータリースイッチでp型のアッティネーターを作って載せ替えてみました。音質的に変化したかどうかは全くわかりませんでしたが、切替のクリック感がとても良いです。精密な金被抵抗を使いましたから精度も高いです。気に入っております。またアルプスのバランス抵抗を特注で作ってもらいました。仕様は1MΩ MNタイプです。センタークリックがついているものにしました。また、ちょっと恥ずかしい話ですがオールドマランツらしくするために高いお金を出して茶色のノブを買いました。単なる自己満足です。そのうち一度真空管の差し替えでもやってみたいと思います。

http://ultra-pure-sounds.jp/model7.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html#c10

[リバイバル3] 和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込) 中川隆
11. 2022年2月09日 20:44:34 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[25]
Marantz Model7 KCII の作製
http://ultra-pure-sounds.jp/model7II.html


 Model #7 のクローニングに成功した後、ヤフオクで復刻盤のフロントパネルを5000円で落札してしまいました(2011年3月31日)。もう一台作ってみたくなりました。一度成功するとなぜかもう一度同じことやってみたい性格のようです。生来の性格に加えて、いくつかの部品はすでにあるからです。例えばタンゴのトランスはすでに入手済みです。レバースイッチも4つ分あります。また、マロリーのケミコンを見つけたのでそれを使ってみたい気持ちも起こってきました。また、フイルムコンデンサーも以前調達した時に余計に買ってしまいました。問題はシャーシです。既製品の流用を考えましたが適当なものが見当たらなかったので、自分で作る(図面を引いて工作してもらう)事にしました。 リアパネルの図面です。


リアパネル以外は単なる長方形のアルミの板材です。それぞれを接合する部分は10ox10oのLアングルで構成しました。ホームセンターでアルミ材に塗るブロンズ色の塗料を見つけました。これを塗布してみました。かなりオリジナルに近いことが解りました。塗装面を保護するためにその後透明ラッカーをふりかけました。完全なデッドコピーを作るのも醍醐味ですが、今回は不要な機能はつけないことにしました。オリジナルとの異なる点は、テープデッキのためのEQの周波数特性を変更する可変ボリュームはつけずに固定抵抗にしました。さすがに今後テープデッキを使う可能性は低いと考えられます。それ以外は忠実に再現しました。


トランスは前回と同じタンゴのGS35です。しっかりと支えるためのホルダーを作りました。また、ブロックコンデンサーですが、最近復刻されたCP Manufactuaringというところから供給されています。少し高額でしたが購入しました。



それぞれのパーツをシャーシにつけていくと、モデル7らしくなっていきます。細かいことですが、センターのパイロットランプの明かりを伝える透明の樹脂も自分で作りました。ホームセンターでアクリルの円柱を買ってきて、ドリルを使って適切に削りました。こけしを作る要領です。最後にコンパウンドで磨いて光沢を出しました。

つぎの大きな問題はリアパネルのレタリングです。オリジナルは白と黄色の中間くらいの色の字でレタリングされています。最近はインスタントレタリングがめっきりと減りました。デカールという大手が撤退したようです。思ったような活字のものが手に入りません。ネットでいろいろと調べておりましたら、ピクアという会社を見つけました。会社のHPははここにあります。ピクアのレタリングでは特殊なシートにレーザープリンターで打ち出したものに接着剤を塗って化学物質を使ってレタリングを浮き上がらせ目的の表面に転写します。全てが正反対に転写されるのでプリンターで印刷するときにミラーイメージ印刷をする必要があります。色は黒のレタリングですが、それなりに満足のいくものができました。最後にレタリングをカバーするために透明ラッカーを塗布しました。 完成図はこのようになります。

一号機と同じようにはんだ付けを進めていきました。メインボード上の電解コンデンサーについてもスプラグの現行品を使いました。今回はボリュームとして第二世代に採用された東京コスモスの現行品を使いました。一号機での課題であったクロストークについて少し検討しました。他チャンネルの信号が漏れる(影響は小さいが確かにこの現象は起こります)。これは構造上の問題だと思います。作成された時にはあまり考慮されていなかったかもしれません。改善するためにピンジャックからの信号線をすべてシールド線にしました。オリジナルはフォノ信号でさえ、シールド線ではありません。シールド線のもつ浮遊容量を嫌ったものと思われます。今回は実験の意味でシールド線にしました。


淡々と配線を進めていきます。このアンプをどこで聞くのか、など何も考えないで作製に入ってしまいました。一度作成しているので二回目はそんなにむつかしいことはありません。今回はマランツが復刻版を出した時にたぶん東欧でつくられたECC83(12AX7)と思われるものを入手することができました。低ノイズのセレクトがかかった真空管ということです。回路のチェック、電圧のチェックの後音出しをしました。最初のものと全く同じ音が出ました。大成功に終わりました。このアンプをどこで使おうかと思案している折、再生SQ88FDを落札してくださったNさんから買い受けたいとのお申し出をいただきました。作製にかかった実費で引き取っていただきました。その後気に入ってくださっているようで製作者としても大変満足です。

http://ultra-pure-sounds.jp/model7II.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html#c11

[リバイバル3] 和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込) 中川隆
12. 2022年2月09日 20:45:51 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[26]
Marantz Model7 KCIII の作製
http://ultra-pure-sounds.jp/model7III.html


Model #7IIを買い取ってくださったNさんから友人もModel7のクローンが欲しいとのオファーをいただきました。納期についてはいつまでも待ってくださるとのことでした。部品の調達をどうしたものかと思案していた中、ヤフオクでModel7のオリジナルトランス(中古品)が出ていました。早々に落札しました。少し使用感があるものの幸い断線も無く良いものでした。フロントパネルはヤフオクであまり程度の良くないコピーを見つけたのですが、メインスイッチの近くに大きな傷があるので、これを使うのは気が進みません。そこで、フロントパネルも自作できるか検討をしました。金物加工は問題がありませんが問題はフロントパネルのレタリングです。ピクアという商品があり、レーザープリンターで出力できるインスタントレタリング転写シートを使えばできそうです。レバースイッチ、ロータリースイッチ、black beauty コンデンサーはとりあえず入手できそうです。シャーシの自作はModel7KCIIで経験済みです。一応部品のめどが立ちましたので作製することにしました。


経験済みの作業を繰り返すのは楽であり、最初より高いパフォーマンスが得られるのと引き換えに感動が薄れます。私はもの作りが大好きですが、やはり苦労して初めて作るものが最高です。フロントパネルですが、アルミ板を裁断して穴あけを行ってから400番のサンドペーパーでヘアライン加工を施しました。その状態でレタリングを行ったところ表面がでこぼこしているせいでうまく行きませんでした。そこで、ピカールで少し表面を研磨してレタリングを行いました。文字はうまく転写できたのですが、少し磨きすぎた気がします。リアパネルも以前と全く同じように作りました。機構部品が完成したのでいよいよ内部配線です。


いよいよ完成しましたが、大問題が発生しました。それはトランスでした。このトランスはアメリカ仕様のものでした。残念なことに出力電圧が約2割低かったのです。最初にチェックしておけば良かったのですが全て組み込んでからでは遅すぎます。ヒーターについては電圧降下の抵抗を少し小さくすることでなんとか電圧確保ができました。しかしB電圧はブリーダー抵抗をあまり下げすぎると脈流によるハムの影響が気になります。結局抵抗を小さくして、なおかつブロックケミコンで1つ使わなかったコンデンサーを使い、更に100μFを外付けにしました。


おそるおそるリスニングを行いました。結果は良好です。恐れていたハムも全くありませんでした。今回はイコライザーにTESLAの金足の低ノイズ真空管(ecc803S)を使いました。その他はBaldwinというアメリカ製(RCAのOEMと聞いたことがあります)の12AX7AのNOSが手に入ったので使いました。エージングを行い、最終的にNさんの友人に引き取って頂きました。

http://ultra-pure-sounds.jp/model7III.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html#c12

[リバイバル3] 和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込) 中川隆
13. 2022年2月09日 20:46:48 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[27]
Marantz Model7 KCIV の作製
http://ultra-pure-sounds.jp/model7IV.html


Model #7を3台既に作りました。また、38FD-faceのものも作りました。これ以上のモチベーションがわくはずはありません。しかし、集めた部品がかなりあります。また、フロントパネルも自分で作りたい(図面を引いて金物工作の専門家に作ってもらう)と思い立ちました。それは3台目のときに自分でレタリングしたのですが、仕上がりについて今ひとつ納得できない部分があるからです(写真左)。そこでフロントパネルを作ってもらうことにしました(写真右)。どうせ作るのだから、シャンペンゴールドとシルバーを数枚ずつ作ることにしました。

4台目を作るにあたって最大の懸案事項はトランスです。タンゴのGS35Dはもう手に入りません。入手可能なトランスについて調べてみました。その結果春日無線さんのトランスが使えそうです。KmB60というものがあります。0-230V (DC38mA), 0-6.3V(AC1.5A)x2回路です。価格も5000円と求めやすいものです。ヒーターはDC 18.9Vで0.6A必要ですが、KmB60の6.3Vタップを直列でつなぎ更に倍電圧整流すればなんとかまかなえそうです。次はシールドケースです。これは適当なものが入手できました。関東変圧材(047-176-7011)のYD80というものです。デフォルトだと高さが12センチですので8センチ位に注文の時に裁断を依頼しておくと良いです。電線の穴をあけてつや消しの黒で塗装するとそれらしく見えます。なぜかトランスも複数個かってしまいましたし、ケースも幾つかかってしまいました。既に次のアンプ作りの予感がします。

ブロックコンデンサーは以前に買い求めたものです。ブリーダー抵抗はトランスの巻き線電圧が異なることから、カットアンドトライで最終的に決定します。

フロントのサブパネル等などの加工はだんだんと上手に作れるようになりました。メインボードの抵抗ですが今回は金属皮膜ですがオーディオ用として定評のあるDaleのものにしました。

セレクターのロータリースイッチも作っていきます。ロータリースイッチは以前のものと同じです。8接点で10回路必要です。小島製作所から買いました。今回はRIAAの重要なNFBのコンデンサーとして精度の高いMICAを使いました。また、トーン回路用のロータリースイッチもハンダ付けしていきます。

モード切替え用のセレクターは3回路のものを使いました。岩崎電機のものです。残念ですが最近ロータリースイッチの製造を廃止したそうです。

次の写真はRIAAのNFBのCRの部分です。なるべくオリジナルに近づけようとしましたが、セラミックコンデンサーで良いものがありません。テスターで計測して不足している容量分だけフィルムコンデンサーで補正しました。ボリュームは東京コスモスの現行品を使います。バランスは偶然入手できたバイオレット製のN/Mを使います。

この辺りになると制作者の痕跡を残したくなり、シリアル番号をつけたりして遊んでいます。内部の配線もほぼ完了した状態です。リアーパネルの写真も載せてみました。特に以前のものと変わりはありません。最後の写真は結局シャンペンゴールドのフロントパネルを採用した写真です。一応予定通りの性能が出ました。このアンプをどうしたものかと思っておりましたが、最近偉大なギタリストの松田晃演先生と知り合うことができました。完成したアンプは先生のお宅に里子として引き取ってくださることになり大変幸せです。末永くModel7KIVを愛して頂けるとうれしいです。松田先生のHPです。

http://ultra-pure-sounds.jp/model7IV.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html#c13

[リバイバル3] 和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込) 中川隆
14. 2022年2月09日 20:47:59 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[28]
Marantz Model7 KCX の作製
http://ultra-pure-sounds.jp/model7x.html


Model #7を何台も作りました。人に言うのも恥ずかしいぐらいです。最近は全くモチベーションがわかず、当ホームページを見てご連絡をいただいた方に部品やシャーシなどを実費でお分けしたりしておりました。 ゴールデンウイークが来ました。久々の長い休み(4月29日から5月5日)がとれたので、東京の自宅でゆっくりしようと思ったのですが、急に一台モデル7を休暇中に作り上げようという気持ちになりました。今までのものと特に変わったことはないので、ただただつくり込むだけですが、実質2日間でどこまで作れるか試してみようと思い立ちました。すでに、リアパネルの塗装とレタリングは終了したものがありました。早速機構部品の作成にかかりました。

最近はACアウトレットなどもパーツの供給がなくなり始めており、入手が困難になりつつあります。パワースイッチにはノイズフィルターを入れるほうが、良いのでオリジナルには入っておりませんが、装着することにしています。なんとなく自分のサインなんかをフロントのサブパネルにマジックで書いてみました。ここまでの作業で半日を費やしてしまいました。最近は体力の衰えを痛感しております。

真空管ソケットの白い色のものは三栄無線さんから購入したセトモノのやつでセンターアースのピンがついているものです。黒いのはモールドタイプのものでもともとセンターアースがついていませんでした。ちょうどカソードフォロワーにはセンターアースを使わないのでこのように配置しました。メインボードも以前に裁断し、穴あけをしたものを使いましたのでそんなに時間のロスにはなりませんでした。この次の作業あたりから面倒な、ロータリースイッチ(TrebleとBass、ModeおよびSelector)です。一番間違えそうなのはやはりTone回路のCRの取り付けです。同じ種類のもので全てを賄うことができませんので幾つかの種類のものをちゃんぽんで使っています。精度は全て5%のものにしてあります。ロータリースイッチのハンダ付けはなかなか気が乗らずだらだらとしてほぼ半日費やしてしまいました。

これからEQの部品をナイフスイッチにつけていきます。もっとも重要な素子の1つである0.0016 micro Fのコンデンサーはドンピシャの値のものが見つけられませんでしたので、海神無線さんで勧められた精度の高いコンデンサー(材質については失念してしまいました)0.0015 micro FのものとMicaの100 pFを並列にして使いました。

ここでしばらく休憩に入りました。ファイトがわきません。気を取り直してセレクターの一部配線を済ませました。ここまでの写真を示します。

結局ここで時間切れとなってしまいました。この先はロウカットとハイカットのフィルターの取り付けとセレクターへの信号線、アンプの出力線および信号入力用の同軸線の取り付けで終了となります。多分半日もあればこの先は終了できると思いますが、次回のお楽しみということになってしまいました。シャーシに関してはリアパネルのレタリングが終了して、組み立て途中のものが更に2セットあります。時間とモチベーションを見つけるのが課題となりそうです。とにかく本機の音を早く聞いてみたいものです。
 シルバーウイーク(平成27年9月下旬)に残りの配線を済ませ完成しました。恐る恐る電源を入れてB電圧やヒーター電圧を測定していきます。いつものルーティンですがなんともドキドキします。ほぼ予定通りでしたが、ブリーダー抵抗を微調整し、指定通りの電圧にしました。今回は東芝の通測用(HiS)の12AX7新品を6本使いました。アッティネーターも自作の23ステップのものにしました。配線は相変わらず上達しませんが、自分なりにベストを尽くしたつもりです。

オールドマランツっぽくするためにレバースイッチのノブは茶色にしてみました。早速音出しをしました。いつもですと必ずと言って良いほどフォノイコライザーでブーンというノイズに悩まされるのですが、今回は全く静かなアンプとなりました。今では一番気に入っている作品となりました。色々と経験した中で言えることは、100 pFと22pFのコンデンサーがかなり重要だということです。とくに22pFの正帰還のコンデンサーのハンダ付けと材質によるところが大きい気がします。今までの成功例ではマイカとセラミックスコンデンサーでなるべく足を短くしながら他の線からなるべく遠ざける(矛盾した関係なのであまり正確な記述ではありませんが・・・)ことが重要なようです。フィルムコンデンサーでは必ず発振してしまいます。これはあくまで自分の経験の話ですので、確証はありませんが。

 シルバーウイークが始まる前のことですが、夏休みの中頃にあることを思い立ちました。それは、今まで集めた部品をまとめて、モデル7のキットにしてどなたかに譲ろうと考えたことです。早々に部品をまとめてヤフオクに出しました。思いがけなく多くの方から入札していただき、嬉しい限りでした。残りの部品はどうしようかと思っていた矢先に当HPを見てくださった方から、まだ部品があるのであれば譲ってほしいと申し出をいただきました。また、作りかけのCL35 Face Model7も譲ってほしいとのことでしたので、モチベーションも時間もあまり取れない現状であったことから、これは渡りに船とばかりお譲りしました。それで少しさっぱりとしていたのですが、シルバーウイークに最後のモデル7と思って作ったものが思いの外良い出来栄えでした。何か自分の中でコツをつかんだような錯覚にとらわれてきました。それに味をしめてまた作りたいという気持ちが沸々と湧いてきました。そこで、また新しいものを作り始めてしまいました。本当にトホホといった感じです。

ラインアンプのゲイン調整用の可変抵抗としてクラロスタット製(Made in Mexicoですが)をおごってみました。これをきっかけに、ロータリスイッチやレバースイッチなど複数台分調達してしまいました。この新たな1台では終わらない予感です・・・

http://ultra-pure-sounds.jp/model7x.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html#c14

[リバイバル3] 和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込) 中川隆
15. 2022年2月09日 20:48:55 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[29]
Marantz Model7 KCXI の作製
http://ultra-pure-sounds.jp/model7xI.html


 2017年が始まりました。暮れから大熱を出して、散々の年末でしたが正月は体調も復活し、作り始めてしまった第11代目のモデル7の製作を元旦から再開しました。正月休みでどこまでできるかのチャレンジです。211シングルアンプも作らなければならないのですが、いまいち踏み切る気になれません。メインボードが完成し、最後の在庫のトランスも完成しました。機構部品を全て取り付けてみました。

リアパネルもなかなか見栄えがします。モデル7はどこから見ても美しいと思います。メインボードにRCをマニュアル通りに取り付けていきます。SPragueのBlack Beauty 160Pというフィルムコンデンサーを従来から好んで使ってきました。これはバンブルビーといったい何が違うのかということがとても気になり色々と調べてみましたが、結局今の所その大きな違いがわかりません。バンブルビーの後期製品はMylarと呼ばれるポリエステルなどの化学製品の薄い膜(フィルム)と油を含浸した紙による2重構造の誘電体を容器の中に収めた構造のようです。Paper/mylar hybrid dielectric (Difilm)となっていました。容器の密閉性に問題があり、バンブルビーではオイルの抜けや湿度による変質があり、今では作られた当時の電気特性が失われているようです。160Pはその点、性能の持続が良いということです。しかし、ほぼ全ての160Pで実測の容量が表示されている容量の1-2割くらい多めの値を示すそうです。

一番面倒なSelectorとTone回路のロータリースイッチに部品をつけて配線していきます。何台も作りましたがこの作業が一番面倒です。いつも間違っているのではないかと疑心暗鬼になりながら作業進めていきます。Tone回路のコンデンサーは全てフィルムコンデンサーです。精度は5%のものを採用しています。多くの場合、ブースター回路はスルーして使用しますからTone回路の材質はこだわってきませんでした。

RCAコネクターからセレクターへの結線をし、メインボードとボリューム、メインボードとセレクターの同軸線の結線をし、メインボードと電源の配線配線およびNFBの配線を済ませます。最後に、フィルター回路と最終段のカソードフォロアーへの信号線・アンプの出力線(これらはビニールチューブの中で束ねられています)の配線を済ませた終わりました。ちょうどそこで、時間切れになってしまいました。次回時間が取れるときに、電圧の確認、音出し、エージングなどをしようと思っています。

ここにきて、少し妄想が膨らみ始めています。それはVitanim QやBlack Catのオイルキャップだと音が変わるのかどうか試してみたいという衝動です。ブラックビューティの160Pとそれほど違いがないのか、全く異なる音なのか、違うとするとそれは好みから行ってどうなのか、などです。そう思いながら、最後の部品でシャーシを組み始めてしまいました。そんな時間があったら仕上がったアンプに火を入れるのが先なのですが・・・。
 ヤフオクでTango (ISO)のFC-30-10Sが出ていました。これは60W級のシングルトランスです。以前使用しましたが大変良い性能のトランスです。インピーダンスは10kΩですが16Ω端子を使うと5kΩとして使えそうです。また、インターステージトランスのNC-16も売りに出ていました。以前300Bのシングルアンプを作りましたが大変気に入っており、もう一台作りたいと思っておりましたので、衝動的に落札してしまいました。トランスドライブ300Bシングルアンプ製作の記事はこちら。時間がほとんどないのでどのくらい先になるかはわかりませんが、トランスはもう売っていないので(再生Tangoで売っていますがとても買える値段ではありません)あるときに確保しておこうと思いました。電源トランスとチョークトランスが必要ですがこれは最近復活したISO Transformersから購入できそうです。そろそろ、この類の道楽から足を洗わなければならないと思いつつ・・・・

http://ultra-pure-sounds.jp/model7xI.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html#c15

[リバイバル3] 和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込) 中川隆
16. 2022年2月09日 20:49:50 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[30]
Marantz Model7 KCXII の作製
http://ultra-pure-sounds.jp/model7xII.html

 気がついたら次のモデル7を作り始めていました。今回は少しモチベーションが高いです。それはオイルコンデンサーの違いについて調べたいと思ったからです。電解コンデンサー格納用のアルミ容器も新しいものを作ってもらい、いつものように機構部品を組み立てました。何か目的を持った時は、あっという間に仕事がはかどります。今はコンデンサーの違いを知ることですから完成が待ち遠しい限りです。メインボードのタレットピンが少し不足していました。買いに行く時間がなかなか取れずちょっと焦っています。

オイルキャップの情報を集めてみました。まず内部構造については以下のような構造をしているようです(kotobank.jpから転載)。コンデンサーは2枚の電極部分とその内部に電気を貯めるための誘電体とで構成されます。オイルペーパーコンデンサーでは誘電体がオイルに含浸した紙ということになります。電極は最初はアルミ箔でしたが、その後銅や錫といった材質も使われるようになったそうです。含浸するオイルも植物油から合成油など、用途や性能などで多くのものが存在しているようです。その後、誘電体も紙からポリプロピレンなどの化学合成されたフィルムが用いられるようになり、一般的にフィルムコンデンサーと呼ばれるようになったようです。

ネットで色々と評判を見ていると、Arizona Capacitorsというメーカーのものにモデル7のバンブルビーを載せ替えると素晴らしい音になるとの記事を見つけました。Arisona Capacitors

日本でも入手できそうですが、高額なのと現在欠品しているようで、アリゾナを使うことは断念しました。とりあえず入手できそうなもの(時間的な問題と自分のお財布による制限)をネット販売などで集めてみました。

0.01μFのものはGeneral Instrument社(米国、現在は発展的にVishey社に引き継がれている)のものをeBayで購入しました。0.22μF/200VのものはSpragueの有名なVitaminQです。400Vのものはロシヤ製です。0.1と0.47μFはWest Cap社のものが手に入りました。ロシア製はちょっと異質な気がします。West CapかVitaminQが手に入ればそちらにしようと思っています。とりあえず容量を測定しました。なんとかなり正確でした。10%以内の誤差とうたわれていますが、さらに高精度だと言えます。
 バンブリビーの頃はパッケージに問題があったようです。容器の中にオイルを含浸した紙を閉じ込めるのですが、電極からのリード線を取り出すところからリークし、オイルが蒸発し、また空気中の水分がコンデンサー内部に侵入し、性能を劣化させたということが考えられます。その後、ハーメチックシールという技術が導入され、パッケージ内からリード線を外に出すときに強固な密閉が実現するようになったそうです。下の写真の部分がハーメチックの構造です。

バンブルビーの後期製品はMylarと呼ばれるポリエステルなどの化学製品の薄い膜(フィルム)と油を含浸した紙による2重構造の誘電体を容器の中に収めた構造のようです。Paper/mylar hybrid dielectric (Difilm)と呼ばれています。SpragueのBlack Beauty 160Pシリーズも同様な構造のようです。
 今回はCRを取り付ける時間はありませんので、とりあえずここで打ち止めです。Difilm構造のコンデンサーとオイルキャップとに違いがあるかどうか、早く試したいです。前回完成したModel7と現在制作中のものを一緒に撮りました。

http://ultra-pure-sounds.jp/model7xII.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html#c16

[リバイバル3] 和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込) 中川隆
17. 2022年2月09日 20:50:46 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[31]
Marantz Model7 KCXII の作製
http://ultra-pure-sounds.jp/model7xV.html

 ホームページを見てくださった方からモデル7を一台譲って欲しいとの申し出あがありましたので、12代目の作り途中のモデル7クローンにBlack Beautyのカップリングコンデンサーを実装し、実費でお譲りしてしまいました。お盆の頃に少し時間が取れましたので、お譲りするアンプの調整やエージングを行いました。以外と早く仕上がったので少し時間ができました。そこで、もう一台作ろうと思い立ちました。カップリングコンデンサーを全てオイルキャップにしてBlack Beautyと聞き比べをしたいという思いが再燃しました。モデル7の自作は苦しいので、すっぱりと終わりにしようと思っていたのに、考えていることと感情とは必ずしも一致しないみたいです。集めていたSpragueVitaminQやWest capをベースにカップリングコンデンサーを選択しました。以前に調達したものはこちらを参照してください。Model7クローンXII いつものように電源部分を作成しシャーシに取り付けてみました。ゲイン調整用のポットはアーレンブラッドレーのものが手に入りましたのでそれを装着しました。

メインボードにRCを取り付けました。いつもBlack Beautyを使っていましたので、鈍い銀色のコンデンサーは違和感を覚えます。どんな音色になるのでしょうか?

メインボードが完成しましたので、シャーシに取り付けてみました。

今回はここで時間切れとなりました。後はNFBの回路とフィルターおよびセレクターの配線が残っています。まだ完成までは少し時間がかかりそうです。早く完成して音の聞き比べをしたいと思います。今回は是非とも最後までたどり着きたいと思っております。

やっと完成しました。いつものように配線をしました。毎回のことですが、どこかで間違っているのではないかという疑心暗鬼と戦いながら進めていきました。

はやる心を抑えながら電源投入しました。ヒーター電圧が異常に高いです。これはおかしいと思いました。19V前後が適正ですが21Vくらいありました。詳しく見ていくとV5のバルブのヒーターが点灯していませんでした。今回はシルバニアの古いNOSの球を使ったのですが、ヒーター切れかと思い取り出して4番と5番の電気抵抗を測りました。ほぞゼロに近い値です。念のために大丈夫と思われる別の12AX7を挿してみても症状は同じです。ヒーターの配線の不具合だと思い丹念に電圧や導通のチェックを進めました。結局判明した不具合はV6の真空管の4番ピンの接触不良でした。図のように回路の半分が死んだ状態になっていました。V6は半分だけヒーターが生きていたのでちゃんとしてると判断ミスをしてしまい、余計な時間をとってしまいました。

長期保存しているとサビのようなものがピンの金属部分を多い接触不良が起きるようです。このような事例は初めてでした。ピカールという研磨剤を歯ブラシにつけてゴシゴシと磨いていきました。

写真の左側が長期保存の状態のもので、右側は研磨をしたものです。その後気になったのですべての真空管のピンをある程度磨くことにしました。その結果、ヒーターも正常な動作となりチェック完了となりました。ドキドキしながらメインシステムに接続して音出しをすることにしました。どんな音になるのか本当にワクワクとしました。

まずCDを鳴らします。予想通り澄んだ音が出てきました。左右のバランスを調べ、フィルターやトーン回路が動作しているか聴感上のチェックをしました。予想通りノイズもなく良い音で安定に動作していることがわかりました。次にPhonoです。ブーンというノイズが出るかどうか心配でしたが、全く静かなアンプとなっており、一安心です。さてレコードを聞いてみました。今回はバッハの無伴奏ソナタ・パルティータを聞きました。いつも聞いているものです。お気に入りのギドンクレーメルです。CDを聞いたときにも少し気になっていたのですが、レコードを聞いてさらにその思いが確信のようなものになりました。オイルキャップにすると音が研ぎ澄まされるというか、贅肉がそがれるというのでしょうか?良い言葉で表現すると音の輪郭がシャープになるということです。悪い言葉で言うと音に棘があり体に突き刺さる感じです。最初に作ったモデル7のクローンを最初に聞いたときにも似たような体験をしました。オイルキャップにするともっとマイルドな音になるのではないかと思っていましたが、意に反しとてもシャープな感じです。これからエージングがかかるのでまた音が変わってくると思われますので、その変化を体験するのも楽しみです。またブラックビューティとの聴き比べを是非ともやりたいと思っておりますが、ここで時間切れとなりました。

http://ultra-pure-sounds.jp/model7xV.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html#c17

[リバイバル3] 和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込) 中川隆
18. 2022年2月09日 20:51:39 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[32]
Marantz Model7 KCXXI(21) の作製
http://ultra-pure-sounds.jp/model7-21.html

モデル7のクローンをたくさん作りました。ホームページを見てくださった方から連絡をいただき 作成依頼をうけて何台か作りました。レバースイッチまわりについて以前から改善したいと思っていました。 東測のレバースイッチは良いのですがもう少し頑丈でレバーが太いものを探していました。Fenderのストラトキャスター用の スイッチは最適なのですが、2回路しかありませんから、Hiフィルター、Lowフィルター、Tape monitor切り替え用のスイッチとしては DM-30という製品が使えます(左下の図です)。

問題はPhono Equalizer用です。3接点で6回路があれば問題ありません。東測製のものが使えますが、 レバーの幅や長さが短いのでレバースイッチノブがフィットしません。調べているうちに3接点4回路のものを見つけました(右上の図です)。これが使えたら 良いと思い、回路図を見直してみることにしました。 レバースイッチを使ってNFBのコンデンサーや抵抗を切り替える部分です。モデル7の回路図からRIAA, old Col LPおよびold 78について 回路を書き出してみました(左下の図です)。 大変巧妙に作られています。基本的な骨格はRIAAですが、oldColLPでは1.6nFのコンデンサーに820pFが並列に付け加わり、 680kΩの抵抗には560kΩが付け加わります。old78では1.6nFの代わりに1nFと820pFの直列ユニットが選択されます。 1nFと820pFの直列接続は450pFとなります。なぜこの様なデザインになったのか不明です。もしかすると1.6nF, 1nFや820pFの容量のものは 入手しやすかったからかもしれません。片側2回路しかないレバースイッチでこれと同等の機能を持たせる回路を考えてみました(右下の図です)。

どうしてもこの回路で作ってみたくなりました。とうとう作成を開始しました。今までとの変更点は2.42nFや1.6nF, 620pFのコンデンサーをどうするか です。2.42nFは2.2nFと220pFの合成で、また620pFは150pFと470pFの合成で作りました。1.6nFは1.5nFと100pFで作りました。1.6nFはRIAAでは大変重要なので 選別して精度の高いものを選びました。

以前に作ったモデル7とマッキントッシュc-22のイコライザーアンプの聴き比べをしようとしていました。 少しだけ聞きました。マッキンの方が大人しい個性のない感じがしていました。もう少しいろいろな音源で試してみたいと 思っていた矢先に、コロナの影響でメキシコに赴任していた息子夫妻が東京の自宅に避難してきました。サブシステムの置いてあった 部屋は占拠されてしまい、聴き比べができなくなり頓挫しています。そんな折に、コンデンサーだけ繋いで1.6nFの精度の高いものができたと 喜んでいただけではどうにも満足できません。仕事もズーム会議などで自宅で過ごす時間が増えたこともあり、またまた本格的に制作を開始してしまいました。

いつものことですが、最初にメインボード、ブロックコンデンサー用ボード、電源トランスという順で作り進めました。 気がつくとこのアンプが21番目のクローンとなっていました。なんだか馬鹿の一つ覚えの様で恥ずかしい気もします。 幸い在庫をしらべたところコンデンサー類も全て揃いました。ケースの加工も終わりましたので、フロントパネル周りの 部品を取りつて行きます。レバースイッチ周りの半田付けは入り組んでいるので、パネルをケースに取り付ける前に 済ませておくとスムーズです。

ここまで作ったところで、メインアンプの作成依頼がありました。イギリス人の友人から頼まれました。在庫部品など考慮すると 以前に何台か作った300Bのトランスドライブシングルアンプが良いと提案したところ、是非と頼まれてしまいました。そんなわけで モデル7の作成を中断することになりました。
300Bアンプが完成しました。なかなか満足のいくものでしたが、依頼された友人との間の情報交換がうまくいかず 結局キャンセルになってしまいました。気を取りなおして作業場で聴くために使うことにしました。

その様なわけで再びマランツアンプの作成に戻りました。メインボードのCRを取り付けました。セレクターの ロータリースイッチ周りも配線して取り付けました。ブロックコンデンサーのボードも配線しました。トーン回路 も結線しました。ここで時間切れとなりました。あとは、信号線の配線とメインボードの配線で終了となります。 真空管をどうしようかと悩んでいます。東芝とTENの真空管を地道にヤフオクなどで集めてきましたので、TENを 使ってみようと思います。次回帰った時に完成できそうなので楽しみです。


だいぶん時間が経ちましたが完成しました。パフォーマンスは満足のいくものでした。 結局すぐに使用する予定がないので、ストックとして積み上げてあります。今回のものは上から2番目のものです。

その後ある方から譲ってほしいと申し出をいただき、少し整備していろいろなパフォーマンスをチェックすることにしました。 特性を調べる測器を最近一新しました。下図の左上はRIGOLというメーカーのデジタルオシロです。100MHz、1GSで4Chもありますが 価格が低価格であり評判が良いので購入しました。ファンクションジェネレーターもRIGOLのものにしました。 色々とチェックしましたが、これらの製品はかなりパフォーマンスが良いことがわかりました。大変満足しています。


まずイコライザー部分の特性がどうか調べました。結果を下の図に示します。 最初の図は増幅率の直線性です。入力信号が400mV以下ではかなり良好な直線を示していました。 傾きである増幅率は129となりました。利得にすると42.2 dBとなりました。測定条件は1kHzのサイン波を入力した結果です。


次に一番重要なRIAA特性を調べました。入力は2mVのサイン波です。青線がAチャンネルの結果であり、橙色のはBチャンネルです。 見やすくするために10dB下方に平行移動してあります。両チャンネルともよく揃っており、RIAA特性としても良好です。また、RIAAの他にOld78の特性も調べました。

次にリニアー増幅の部分を調べました。左側の図は1kHzのサイン波を入力したときの直線性の図です。 入力は2Vまで良い直線性を示し、増幅率は17.1でした。利得にすると24.7dBとなりました。NFBのβ回路の値はβ=4.7kΩ/(4.7kΩ+82 kΩ)= 0.054です。その結果 この回路の増幅率はおおむね1/βとなるので18.4と見積もらます。実測の増幅率が17.1であり比較的整合していると思います。中央の図はトーン回路の周波数特性です。 モデル7の説明書にある図とほとんど同じであり安心しました。抵抗やコンデンサーの精度が良いためだと思います。 右の図はカットフィルターの特性です。こちらも設計通りですが、オリジナルはコイルと抵抗およびコンデンサー を使った回路で構成されておりもう少しシャープなカッティングとなっていました。

ボリュームについては東京コスモス、バランスはアルプスのものを使っていましたが、セイデン製のL型アッティネーター用ロータリースイッチが 手に入りましたので、ボリュームはそれに変えてみようと思い立ちました。滑らかなAカーブとなるように抵抗を選びました。


金属皮膜抵抗で精度が1%のもので500kΩの抵抗を組んでみました。このロータリースイッチは接点部分が透明なプラスティックケースに格納されており ホコリや酸化などが抑えられて大変良いものと思います。ハンダつけしたのが下の図です。

出力抵抗を全抵抗で割り算したものが下の図です。予想通り滑らかなカーブとなりました。右図は左右の比較です。 かなり精度が高いことがわかります。作るときに抵抗のセレクトをすればもっと良い結果になったかもしれないと 少しだけ後悔していますが、作り直す気力はありません。今後新しいものを作るときはそうしたいと思います。


早速出来上がったアッティネーターをモデル#7の21に組み込んでみました。

音出しをしました。自分の駄耳では東京コスモスのボリュームとの違いは分かりませんが、つまみのクリック感はかなり良いです。 結局お譲りするという話が流れてしまったので、しばらく京都の自宅でメインのアンプとして使うことにしました。 そのうち時間が取れたら今まで作った別のクローンも特性などを測定したいと思っています。

http://ultra-pure-sounds.jp/model7-21.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html#c18

[リバイバル3] 和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込) 中川隆
19. 2022年2月09日 20:52:29 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[33]
Marantz Model7 KCXXII(22) の作製
http://ultra-pure-sounds.jp/model7-22.html


モデル7を使う予定もないので今後はどうしようかと思っていた矢先に、ヤフオクで罪深いものが出ていました。 それはシャーシとフロントパネルのセットです。 研究用に是非とも必要だとかなんとか、自分に言い聞かせて落札してしまいました。 35000円ほどでした。早々に簡単決済をして届くのを楽しみに待っていました。そのときは、新しいクローンアンプを作るというより、寸法を 測り直したり、図面を起こしたりしてみようと思っていました。いざ届いてみると、なるほどと思うくらい素晴らしい出来栄えでした。 多分、ガレージメーカーが作った複製品だと思われますが、細部に至るまでよく再現されており大変満足しました。 オリジナルに忠実ということは重要なことですが、RCAジャックが悪名高きものであり、シャーシとの接触はリベット打ちになっています。

仕事がありなかなか東京の自宅に戻れないでいるうちに、頭の中ですでに組み立て始めてしまっていました。今回はせっかくだから 在庫している部品の中でも気に入っているものを惜しげもなく投入して最高のものにしたいと、頭の中で妄想が広がってしまいます。

レバースイッチも前回のModel7-21と同じものを使いました。Equalizer用は別のものですが、4回路3接点ということでは 同じです。ソケットはEbyのものをおごりました。気がつくと22番目のクローンです。感無量などと言う感傷は全くありませんが、 良い音でありますようにと思う限りです。トランスは春日無線さんに特注しました。B電源は230Vで、ヒーターは17Vにしました。 従って、ヒーターはいつものような倍電圧整流ではなくブリッジ回路にしました。B電源用の電解コンデンサーはCE Manufacuringという アメリカのメーカーが往時のブロックコンデンサーを復刻しています。ツイストロックでボードに固定するものです。今回は Antique Electronic Supply というアメリカのサイトから購入しました。ヒーター用はニチコンです。

シャーシは、2つのパーツから構成されています。フロントやリアーパネルと1枚の側面がつながっているものです。最終的にはそれらを側面にある 4個のネジで固定します。フロント+側面、リアー+側面というように2分割しています。この状態でいろいろな部品を装着するのはとってもやりやすい です。これは大変素晴らしいです。側面とフロントやリアーが繋がっているので自立します。当たり前ですが、そうするとパネルを支える必要がないので 配線やハンダ付けが大変楽になります。RCAプラグは随分古いもの(数十年は経過している模様)で、ハンダをのせようとしましたが、全くなじまないです。 全てのジャックをやすりで磨くのも大変だと思いました。たまたま、液体のフラックス(ハンダ用)をホームセンターで見つけましたので、試してみました。 これは不思議です。全くなじまなかった、金属の表面がフラックスのおかげできれいに濡れてくれました。サンドペーパーをかけるのは大変だと思ったので、 助かりました。

いつもはセレクターのロータリースイッチは小島製作所で作ってもらっていたのですが、今回はセイデン製を使いました。シャフトが長いので5ミリほど金鋸で落とす必要 があるのが嫌ですが、接点がプラスティックで覆われているのでホコリなどに強いので、採用してみました。メインボードにCRをマニュアル通りに付けていきました。 これが最後だから、丁寧にと思いつつ丹精込めてはんだ付けしました。イコライザー部分では2つの電解コンデンサー(250と100μF)が必要になりますが、 ここではSpragueの銀タンタルコンデンサーを使っています。その他は全てSpragueのBlack Beautyを使いました。最終段のコンデンサーはCTLのセラコンにしました。 これは初期のオリジナルに合わせてあります。

グランドの不良を予防するために、全てのアース線を本体のアースへ接地しました。Model7の修理でもこのようなことを行っているのを見たことがあります。 あくまで予防措置です。今となっては全く使う予定はありませんが、TapeHeadのイコライザー用の可変抵抗器にクラロスタットのものを用いました。ほとんど完成 してしまいました。Tone回路も完成しているので、RCAジャックからの信号線を接続すれば完成です。このアンプは特別なので、現在の生活のベースとなっている 京都に運んで、日々楽しむアンプにしょうと思っています。最終的にどの真空管にしようかなどと頭を悩ませています。

http://ultra-pure-sounds.jp/model7-22.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html#c19

[リバイバル3] 和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込) 中川隆
20. 2022年2月09日 20:53:13 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[34]
Marantz Model7 KCXXIII(23) の作製
http://ultra-pure-sounds.jp/model7-23.html


ガレージメーカーが作ったModel7のコピーシャーシを使ったモデル7クローン(22)を完成させられていません。それは、今年(2021年)夏から 東京の自宅を長男夫妻と住むための2世帯住宅へとリフォームする話が持ち上がり、2021年初頭から不用品に対する断捨離の嵐が吹き荒れていましたので、 アンプ作成などする気持ちになれないでいたからです。そんな折り、出張の帰りに秋葉原で降りてなにげなく電気部品を冷やかして帰ろうとおもった 2月下旬のことでした。若松通商でウインドウの中に陳列されていたArizona Capacitorのオイルキャップを偶然見てしまいました。お財布を見たら あまり暖かくなかったのですが、0.1μF2個と0.01μF4個をなんとか購入できるお金がありました。後先考えずに購入してしまいました。

アリゾナキャパシターのオイルキャップで構成されたモデル7を作ろうと漠然としながらも決断した時でした。 モデル7クローン22は全く手をつける気力が湧かないのに、新しいプロジェクトは手が進んでしまいます。 気がついたらシャーシの金物加工、塗装、レタリングやメインボードが完成していました。

その後、東京の自宅でどうしても残しておきたいものなどを京都の下宿に送ったり慌ただしい日々を過ごしておりました。またコロナも蔓延しており 何も計画的にできない状況が続いておりました。幸い、夏になりリフォームのための一時の引っ越し作業も順調に進み、ひと段落いたしました。 こんな中で良いことも少しありました。今まで集めていたアンプや、真空管などヤフオクで処分しましたので、少しだけ懐が温まっていました。 そんな折にまた秋葉原に行くことがあり、若松に行きましたら、なんとArizona Capacitorが品切れで販売していませんでした。 いつかはアリゾナのオイルキャップを使ったモデル7のクローンを作りたい気持ちが漠然とありましたから、大変焦りました。 お店の方に尋ねると一時的な欠品ということでしたから、思わず注文してしまいました。地方へも発送してくれるということで 京都に送ってもらいました。アリゾナキャパシターのオイルキャップは0.01μFx4個、0.1μF2個、0.22μF/400V4個と0.47μF2個です。

0.47μFは2つとも0.45μFと少し小さめでしたがよく揃っていました。0.22μFのコンデンサーは0.215、0.216、0.233、0,234μFでした。 幸い、値の小さいものと大きいものとに分けて使えば問題ないと思われます。アリゾナキャパシターの数値は素晴らしいです。 0.1μFのコンデンサーは0.103と0.105μFでした。0.01μFのコンデンサーは0.097、0.097、0.103、0.104μFでした。 Tone回路のNFBを構成するβ回路用のCRは82kΩと0.33μFです。この0.33μFは以前に複数個購入していたGudemanのオイルキャップを使う ことにしました。

容量は0.320と0.322μFでした。その他のコンデンサーとしてはイコライザーの初段と次段の電解コンデンサーはSpragueのタンタルを 採用しました。221と222μFでした。100μFのものは97と98μFでした。コンデンサーについてはこれ以上は望めないものと信じています。

これらのコンデンサーをメイボードに取り付けます。また、抵抗も取り付けて、フロントサブパネルの金物加工、トーン回路ようCR の取り付け、電源ボード、イコライザー周り、フィルター周りの加工して、最後の砦のRCAプラグからセレクターへの配線をして 完成ということになります。道は遠いですが、焦らず進めていこうと思います。音の違いがわかるのか大変楽しみです。 ブラックビューティで構成されたものとじっくりと比較してみたいです。

夏休みの間、暑さにめげながらも作成に励みました。気がつくと完成していました。 0.47μFのコンデンサーは大きく直径が20ミリ、長さが61ミリありました。全てが完成したので、 はやる思いを抑えながら、配線のチェックを進めました。案の定セレクターのところで大きなミスを犯していました。 このようなミスを見つけてしまうと、疑心暗鬼になってしまいます。今回はTEN(神戸工業)の12AX7で程度の良いものを揃えて見ました。 TENは1920年に川西機械製作所として出発したようです。戦前・戦後を通じて真空管の作成も行なったようです。最初は通信用でのちにオーディオ用の真空管を製造するようになりました。 その後神戸工業となり、富士通テン、デンソーテンとなり現在に至っているようです。どこかの記事で作りがしっかりしており信頼性の高い真空管を作っていたとのことでした。 どのような音になるのか楽しみです。数日寝かせて恐る恐る電源を入れました。B電源、ヒーター電源その他のチェックポイント全て正常でした。一安心です。早速音出しをしました。 ここで、まさかのボソボソ音がRチャンネルから出ています。ボリュームやバランスを回すと盛大なガリが発生しました。素性のわからないViolet製ポテンショでしたので、早速 東コスの新品のボリュームとアルプスのバランスに取り替えました。見た目はハンダの痕跡もなくNOSに見えましたが残念な結果でした。またRチャンネルからのボソボソオンは 数分すると消えることから典型的な真空管の不具合に感じましたので、関係するV4の真空管を別のものに変えてみました。

その結果不具合は解消されました。それから 1月ほどレコードとCDを中心に毎日2時間ほどエージングを兼ねて音楽を聴いています。使うほどに滑らかになってくる気がします。ブラックビューティーの時にはこのような 音の変化は感じませんでした。もしかしたらオイルコンの特徴なのでしょうか?アリゾナキャパシターは大変優れていると感じました。現在途中でほったらかしになっている モデル7クローン(22)のコンデンサーもブラックビューティーからアリゾナキャパシターのオイルコンに変えたくなってしまい、1セット購入してしまいました。

大変な散財です。(22)のモデルはデッドコピーと思われるシャーシに組んだものですから最高の部品をつけたいと考えていました。これから時間をかけてゆっくりと オイルコンに変更する予定です。今回アリゾナのオイルコンを初めて試しましたが大満足です。もちろんこれは個人の感想であり自分の駄耳による印象です。 高いものを買ったという先入観もありますが、自分を信じたいのは時間と共に音に艶が出てきたあたりす。どなたか同じような経験をされた方がいらっしゃったら ご経験を教えていただきたいと思っています。

http://ultra-pure-sounds.jp/model7-23.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html#c20

[近代史4] 真空管アンプの世界 中川隆
32. 2022年2月09日 21:23:40 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[35]
オールド マランツ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/635.html

Marantz Model 7 レプリカ (1995年発売)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1223.html

和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html


http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/116.html#c32

[近代史5] 真空管アンプの世界 中川隆
34. 中川隆[-13775] koaQ7Jey 2022年2月09日 21:24:15 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[36]
オールド マランツ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/635.html

Marantz Model 7 レプリカ (1995年発売)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1223.html

和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html

http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/415.html#c34

[近代史7] 真空管アンプの世界 中川隆
7. 中川隆[-13774] koaQ7Jey 2022年2月09日 21:24:57 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[37]
オールド マランツ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/635.html

Marantz Model 7 レプリカ (1995年発売)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1223.html

和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html

http://www.asyura2.com/21/reki7/msg/381.html#c7

[近代史7] オールド マランツ 中川隆
1. 中川隆[-13773] koaQ7Jey 2022年2月09日 21:25:20 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[38]
オールド マランツ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/635.html

Marantz Model 7 レプリカ (1995年発売)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1223.html

和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html

http://www.asyura2.com/21/reki7/msg/558.html#c1

[リバイバル3] オールド マランツ 中川隆
78. 中川隆[-13772] koaQ7Jey 2022年2月09日 21:25:51 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[39]

Marantz Model 7 レプリカ (1995年発売)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1223.html

和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/635.html#c78

[リバイバル3] Marantz Model 7 レプリカ (1995年発売) 中川隆
1. 2022年2月09日 22:00:56 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[40]
0109 Marantz Model-7F       
http://www.jupiteraudio.com/0109/0109.html

1995年に復刻されたモデルのご紹介です。
現在でも圧倒的な支持を確保している、銘機の中の銘機の復刻になります。
ただし、基本的な回路を踏襲しているのは事実ですが、使用パーツとしては大幅に変更されています。
オリジナルの整流回路がセレン整流器なのに対し、ダイオード整流器になっているのも大きな変更点です。
信号系コンデンサーは、ほとんどフィルムコンデンサーに変更されています。

決して頭ごなしにに否定する気はございません。
回路から表現されるサウンドはそれなりにあります。
それ故、各信号パーツをSPRAGUE のブラックビューティーに変えると、オリジナルテイストが随分と加わります。
極端な事を言えば、完全にモディファイされたようなModel-7 や、くたびれたModel-7 よりはまだ良いかもしれません。

サウンドが放つ香りは、オリジナルがナチュラルな香りに対して、人工的な強い香りと言ったところでしょうか。
しかし、あまりにも薄められてしまった香りよりは、強い香りの方が存在を感じられます。
ナチュラルさのバランスとは極めて微妙であり、感じ方も千差万別です。

今回のModel-7F は復刻当時のままで、モディファイは全くされていません。
Model-7というと、ボリュームがどこ製かとよく議論されますが、この復刻はメキシコ製ではありますが、クラロスタット製が標準として装備されています。
当時のModel-7 とは違い、カーブはBカーブに近いと言って良いでしょう。
INPUT ボリュームの装備されているパワーアンプであれば、多少絞り気味にして使用されることをおすすめいたします。

オリジナルのModel-7 が驚くほど高額になった今、少なからずmarantzのテイストを楽しみたい方にはぜひとも使っていただきたい商品です。
真空管もグレードアップすれば、より濃いテイストが保証されます。

今回のModel-7Fは前ユーザー様がウッドケースを持っておられましたが、未使用のままお引き取りさせていただきました。
ウッドケースご希望の方はあわせてご検討ください。
店頭にてご試聴いただけます。
ご希望であれば、真空管をTELEFUNKEN に交換しての比較試聴も可能です。
店長加藤まで、お気軽にお申し付けください。

http://www.jupiteraudio.com/0109/0109.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1223.html#c1

[リバイバル3] Marantz Model 7 レプリカ (1995年発売) 中川隆
2. 中川隆[-13771] koaQ7Jey 2022年2月09日 22:03:08 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[41]
王道!marantz model 7・・・・・・・・・・・の復刻レプリカです。。
2012年3月4日オーディオ買取販売
read://https_nack-audio.com/?url=https%3A%2F%2Fnack-audio.com%2Fwordpress%2Fmarantz-model-7%2F

こんにちは。
ナックオーディオ中村です。

今日は半日かけて marantz #7 レプリカ の面倒をみてました。

パッと見は本物そっくりですよねぇ
でも。フロントパネルの穴位置が微妙に違うらしいです。
「復刻のパネルを本物に付けようとしたら付かなかった」なんて話も聞いたことがあります。

あと、本物は色がもう少し黄色っぽいというか、ややゴールド掛かってますよねぇ。
でも、復刻と言えどもこの面構えは貫録あってかっこいいです。


ケースから取り出した後姿です。
こじんまりとしてかわいいですねぇ。

この復刻モデルはACインレットになっています。
電気的な安全基準の為、このようになった経緯があるようです。
マニアの間では一番残念がられた箇所でもあるんですが、プラス面では好きなケーブルが気軽に使えるのがうれしいです。


ふたを開けると、本物に比べかなりシンプルに感じますねぇ
以前、本物の marantz 7 を扱ったことがあるんですが、やはりオリジナルパーツのゴテゴテしい手配線が絶妙な迫力があるんですよねぇ。


この復刻モデルの為に再度製造されたコンデンサー類です。
他にも特別に再現し造られた細かなパーツ群も
しかし、所々に現代のパーツも使われてます。
やはりマニアにささやかれているのはカップリングコンデンサ「BlackBeauty」を取り入れたら。。。。と

ウッドケースはオリジナルやキット物より丁寧に作られている印象です。
このウッドケースだけでも再販すれば売れると思うんですがねぇ。

現状の真空管はmarantzロゴがある復刻オリジナルのモノが装着されています。
GOLDEN DRAGON の選別球だそうです。
やはり TELEFUNKEN か Mullard に変更した方がいいと思いますねぇ
きっと一番手軽にいい結果が出せると思います。

肝心の音はと言うと、オリジナルと並べて比べた訳ではないのであくまでイメージなんですが、marantz の独特の「シャリッ!」とした高域と奥行き感ある低中音域は素晴らしい結果が出せていると思います。
ただ、オリジナルとの実力を比べるのは不可能であると思っています。
50年前に作られた大量の消耗パーツを手配線で組み立てられたアンプが現在どの程度のモノか、一概に言えませんし、当時の生産状況からも個体差は大きかったはずです。
正直、この復刻 marantz 7 をオリジナルと比べるのはやめた方が良いと思います。
これはこれで marantz 7 を思わせる現代の凝った真空管アンプと考えるのがいいと思います。

確かに、ビンテージオーディオは奥深い嗜好のオーディオジャンルです。
いつ使えなくなるかわからない不安やリスクも同時に抱える、ある意味「刹那的」なジャンルです。
しかも希少性が高く、価格も高価なモノが殆んどです。
そんなイメージが真空管アンプにも先行してしまって「真空管=難しい、面倒」等と考えている方も多いんじゃないかなぁ。。
このアンプは安心して気軽に真空管アンプの良さを楽しめる素晴らしいアンプだと思います。

read://https_nack-audio.com/?url=https%3A%2F%2Fnack-audio.com%2Fwordpress%2Fmarantz-model-7%2F
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1223.html#c2

[リバイバル3] Marantz Model 7 レプリカ (1995年発売) 中川隆
3. 2022年2月09日 22:05:07 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[42]
>>2 のリンク訂正
https://nack-audio.com/wordpress/marantz-model-7

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1223.html#c3

   

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > VTNtaUJ2bWRFWkk= > 100000  g検索 VTNtaUJ2bWRFWkk=

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。