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プリアンプに金をかけなさい
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 1 月 11 日 14:51:41: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: スピーカーの歴史 _ 何故、過去に遡る程 スピーカーもアンプも音が良くなるのか? 投稿者 中川隆 日時 2018 年 5 月 13 日 17:38:20)


プリアンプに金をかけなさい
2020 JAN 7 by 東 賢太郎

きのう2か月ぶりにプリアンプ(ブルメスター808)が修理から帰ってきた。たまたまテーブルにあった牧神の午後への前奏曲をかけてみる。まったくすばらしい。オーディオの存在が消える。10分身動きできず、終了。まだ動けず。

きいたのは50年も前に買ったブーレーズ / ニュー・フィルハーモニア管のLPだ。その評はこちら(ドビッシー 「牧神の午後への前奏曲」)。これをレファレンス的ニュアンスで挙げているのはフランス的な音色、エロティシズムがプライオリティーだったからだ。しかしブルメスター808が新品のように蘇って、「微視的なアナリーゼ能力と聴覚の鋭さが群を抜いている」のはドビッシーにおいては不可欠の美質であり、マルティノンやモントゥーよりもっとエロティックじゃないかと思えてきた。俺がいままで聴いてた音は何だったんだというほど。

デジタル時代になってプリアンプ不要論が語られた。音量調節などコントロール機能はCDプレーヤーで足りフォノイコライジング機能もいらないなら介在回路は少ないほうが良い。理屈はそうだ。僕もいらないと思っていたが、ドイツ人はそう考えていなかったということだ。ブルメスターのパワーアンプをドイツで買って惚れこんでいたからひょっとしてと思い808を試聴してびっくりした。音質、音場感、空気感、定位が比較にならず軽自動車が一気にベンツの600に化けたかの激変。人生でいろんな機械を買ったが、あらゆるジャンルで満足度において808は圧倒的にNo1だ。

フラッグシップだから20年顔も変えない。この頑固さもドイツだ。車もそうだが、売らんかなでころころモデルチェンジする日本製はいかにも薄っぺらい。日独の技術の差はないだろうが、こういうアンプは日本にないのはひとえに哲学の差と思う。ハイエンドのスピーカー、パワーアンプに凝る人は多いがプリアンプに金をかける人は少ないらしい。808が高いかどうかは音楽に何を求めるかだろう。これ1台で牧神の午後への前奏曲の評価が違ってしまうなんてマジックは僕にとってほかの手段でおきようもないから妥当と思うが。
https://sonarmc.com/wordpress/site01/2020/01/07/プリアンプに金をかけなさい/

プリアンプ 
Burmester 808mk5 Basic

■寸法:482W x 95H x 330D mm
■質量 8.7kg


メーカー希望小売価格(税抜き)  : ¥4,500,000
表示価格は税抜き価格です。

入力:XLRバランス入力1系統(CD)、及びRCAアンバランス入力6系統 (別売モジュールによりバランス3系統、アンバランス1系統追加可能)

出力:XLRバランス出力1系統、及びRCAアンバランス出力1系統(別売モジュールによりバランス1系統とアンバランス1系統をセットで追加可能)

本体寸法・重量:W482mm×H178mm×D482mm・23kg(ベーシックモデル、ベース・ボードを含む)
電源部寸法・重量:W482mm×H95mm×D285mm・9kg
https://www.homeshokai.jp/product/Burmester.html  

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コメント
1. 中川隆[-14700] koaQ7Jey 2020年1月11日 15:16:15 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1643] 報告
Burmester CD Player"061" Amplifire "035" "036"
2011年3月 清原 裕介
https://www.ippinkan.com/burmester_061_035_036.htm

ブルメスターは、ドイツのトップ・オーディオブランドでGerman Audiofileの憧れだ。ブガッティーという1億円を超えるフランスメイドの世界最高価格のスポーツカーに純正装着されているといえば、その高いブランドイメージはご理解頂けると思う。最近では、ポルシェの4ドアモデルパナメーラにも採用されるなど、その勢いは留まるところを知らない。

高級オーディメーカーとしては珍しくブルメスターは、入り口から出口まですべての商品を生産する。プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう顧客ホスピタリーの高さを有する高級オーディオブランドは、他に類がないはずだ。

ブルメスターの製品のそれぞれは非常に!高価だが、その仕上げや性能は申し分なく、入り口(CDプレーヤー)から出口(スピーカー)までブルメスターで統一するだけで、何の苦もなく最高のサウンドが得られる。この「大人のシステムコンポ」という思想が世界の富裕層に支持され、高級オーディオ市場ではかなりのセールスを記録している。

このドイツのそしてヨーロッパのトップ・オーディオブランドの試聴機がノアから届けられた。逸品館では私がブルメスターの本社を訪れ感銘を受けたこともあり、以前からこのブランドをお薦めしている。しかし、逸品館では高価格がネックとなってセールスは正直あまり芳しくない。しかし、昨年10月に円高の影響を受けて、ブルメスターの実売価格少し安くなった。このニュースを受けて今一度、ブルメスターをご紹介することにした。

1978年、ドイツに強力なオーディオ・メーカーが誕生しました。その名はBurmester / ブルメスター・オーディオシステムGmbH。設立者のディーター・ブルメスターは、ロックバンドのギタリスト/作曲家として活躍した後、医療用測定器の設計・製造に乗り出し、その後、理想の音を追求するためにハイエンド・オーディオに専心することを決意しました。彼の打ち立てたブランド『ブルメスター』は瞬く間に世界のオーディオファイルから高い評価を集め、一躍ビッグネームとなりました。
 自らのフィロソフィーについて、ブルメスターはこう語っています。「音楽性は数字だけで語れるものではない。その証拠に、私は同じ部品、同じ回路でサウンドの異なるシステムを設計できる…」。その言葉の通り、彼はあくまでも自らの感性をリファレンスに、回路設計を磨き上げてきました。勿論、製造段階でも測定に測定を重ね、厳格きわまるテストが繰り返されることは言うまでもありません。
 ブルメスターが掲げるスローガン、“ Art of the ear”。それが約束するのは、感動と驚異に満ちた真正な音楽体験です。


Burmester
プリ アンプ 035
¥ 1,680,000円(税別)


プリアンプ035は036パワーアンプとベスト・マッチング。リファレンス・プリアンプ808MK5が持つ自然で暖かみのある音質をよりシンプルなデザインと操作性で実現しました。ブルメスターが誇るピュアDCバランス・アンプ回路、厳選された高音質パーツ、伝統の高精度シャーシー構造など、ブルメスターが培ってきたアンプ・テクノロジーを惜しみなく投入しながらも、036パワーアンプ同様、お求めやすい価格でハイ・コスト・パフォーマンスを実現しました。

主な仕様

入力端子
XLRバランス x 3、RCAアンバランス x 1
RCAテープ入力 x 1、ホームシアター用XLRバランス x 1

出力端子
XLRバランス x 1、RCAアンバランス x 1、RCA録音出力 x 0
ヘッドホン・ジャック x 1

周波数特性
2Hz〜200kHz(-3dB)

入力インピーダンス
22kΩ(バランス・アンバランス共)

消費電力
18W(スタンバイ時2W)
寸法・重量
W482mm×H95mm×D330mm・8.7kg
Burmester

パワーアンプ 036
¥ 1,650,000円(税別)

036は、ブルメスター社の911MK3直系の本格的なハイエンド仕様のパワーアンプです。ブルメスターが誇る強力な電源部を備えたピュアDCバランス・アンプ回路、厳選された高音質パーツ、伝統の高精度シャーシーなど、ブルメスターが培ってきたアンプ・テクノロジーを惜しみなく投入しながらも、よりお求めやすい価格でハイ・コストパフォーマンスを実現しました。

主な仕様

出力
170W+170W(4Ω)、300W(4Ω、ブリッジ接続)
ダンピング・ファクター
1800以上(8Ω)
S/N比
81dB以上
周波数特性
0〜200kHz(-3dB)
ライズ・タイム
1.4μS(4/8Ω)・1.9μS(1Ω)
入力感度
730mV(最大出力時)・320mV(100W/4Ω)
入力インピーダンス
1.5kΩ
寸法・重量
W482mm×H95mm×D482mm・25kg

Burmester
CDプレーヤー 061
¥ 1,950,000円(税別)


ハイエンド仕様CDプレーヤー「001」をベースに完成した061は、フィリップス製ハイエンド向けCD2 Pro ピックアップ・ドライブをブルメスター独自のサーボ回路によりダイレクト・ドライブするとともに96kHzと192kHzの切換え可能なアップ・サンプリング回路、ピュアDCアンプ構成のアナログ出力段、D/Aコンバーターとしても使用できる外部デジタル入力端子などを装備して現在、考え得る最も音の良いCDプレーヤーの実現を目指しました。また、抜群の操作感が楽しめる精密加工のトップ・ローディング・メカニズム、伝統のクロームメッキ・フロントパネルなど上級機と同等の高級パーツを採用し、音質のみならず仕上げにおいても一切の妥協を排してブルメスターならではのCDプレーヤーとして完成しました。

主な仕様

型式
トップ・ローディングCDプレーヤー
周波数特性
2Hz〜48kHz (2Hz〜88kHz:192kHzアップ・サンプリング時)
アナログ出力
XLRバランス端子(x1)、RCAアンバランス端子(x2)
デジタル出力
RCA端子(x1)、TOSLINK(x1)
デジタル入力
RCA端子(x2)、TOSLINK(x1)
全高調波歪み率
0.001%以下
S/N比
104dB以上
外形寸法
W482mm×H112mm×D340mm
重量
10kg
各部の仕上げは良好です


100万円以下のBurmester製品の仕上げは、あまり褒められたものではありませんでしたが、さすがのこのクラスは丁寧に仕上げられています。
この角度からも、ドイツ製らしい精密感溢れる仕上がりになっていることが見て取れます。
端子類は、さほど高級ではありません。


トップローディング部の仕上げも丁寧で美しく、ディスクの出し入れ時が気持ちよいと思います。
各製品の「エッジ」の仕上げが見事で、全体から精密さと高級感が漂ってきます。

使用機材

ブルメスター社は、入り口(CDプレーヤー、DVDプレーヤー)から出口(スピーカー)まで、すべて同社の製品を使うように強く推薦している。高級セット・コンポーネントという成り立ちではイギリスのQUADが同じスタンスを取る。

今回の試聴テストではブルメスターの主張を尊重してCD/AMPはブルメスターで固定した。さすがにスピーカーまでブルメスターにすると面白みがなくなってしまうので、スピーカーを5種類使い3種類のソフトを聞き比べてみた。

061 CDプレーヤー
035 プリ アンプ
036 パワーアンプ


Vienna Acoustics
Beethoven Concert Grand
Focal
0128BE
Tannoy
Turnberry/SE
Zingali
1.12
Vienna Acoustics
The Music


NORA JONES
COME AWAY WITH ME
CD/7243 5 32088 2 0

輸入盤
Eric Clapton
clapton chronicles
the best of eric clapton
CD/9362-47564-2

輸入盤
ヴァーツラフ・ノイマン指揮
チェコ・フィルハーモニー
管弦楽団
ドヴォルザーク/交響曲
第9番『新世界より』
CD/国内盤


音質テスト
システムコンポとして音決めされているブルメスターの「素の音」を聞きたかったので、電源ケーブルは付属品を使い、電源は通常の壁コンセントから取った。接続にも標準的なバランスケーブルを使い、特殊に高価なケーブルなどは使わなかった。

最初に聞き慣れている、Beethoven Concert Grand(T3G)を接続し、音を出した瞬間はやけに低音ががんがん出ることに驚かされたが、しばらく鳴らしていると中高域の見通しが良くなっり音が上に伸びるようになった。時間の経過と共にバランスが改善し、レンジが広く透明なサウンドでスピーカーを鳴らし始めた。

そこで慌てずに一晩音を出したままにして十分なウォーミングアップの後、翌日試聴を行った。


Nora Jones
 Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G)

試聴時にまず気づいたのは、小音量の調整が難しいことだ。音量調整はアッテネータール(リレーによる抵抗の切り替えだと思われる)方式で、ステップは60段階ある。しかし、最小のゼロからわずか二つボリュームを上げた「2」ですら、日本の平均的な一般家庭では十分な音量になる。「3」では、深夜は聞けない。つまり3/60しかボリュームが生かせない。「10」では、かなりの音量になる。

音量調整と共に気づいたのは、このアンプはある程度音量を上げないと「いい音がしない」と言うことだ。もちろん、音量を絞っても絶対的には十分いい音で鳴るのだが、音量を上げた時と比べるとどうしても「しょぼしょぼ鳴っている感じ」が強くなる。ブルメスターを鳴らすためには、「音量を上げられるそれなりの環境」が求められると言うことなのだろう。とりあえずボリュームを「4」にセットして、試聴を開始した。

最近テストしたブルメスターと同等の高級アンプにPassがある。Passが暖かみのあるクリーミーな音を出すのに対し、ブルメスターの音は「透明感」が高い。濁りがなく澄み切ったみずみずしい音だ。

ブルメスター設立者のディーター・ブルメスターは、ロックバンドのギタリスト/作曲家として活躍した後、医療用測定器の設計・製造に乗り出し、その後、理想の音を追求するためにハイエンド・オーディオに専心することを決意しブルメスターを設立したのだが、ギタリストの求める「透明なサウンド」が「医療機器レベルの精度に仕上げられた回路」によって見事に実現し、濁りのない透明なサウンドがスピーカーから溢れだしてくるように思える。

ノラ・ジョーンズの声は、上品で艶がある。明るいがわずかな憂いも感じられ、ぐいぐいと引きつけられる魅力がある。伴奏のギターは、澄み切った純度の高い理想的な音で鳴る。ピアノも高次倍音がよく伸びて、音色が鮮やかで美しい。ドラムのブラシワークも出しゃばりすぎず、引っ込みすぎず、良い感じに奥で鳴る。

主張し過ぎることなく、控え目すぎることもなく、BGMにならないぎりぎりの範囲で演奏がバランスよく再現される。まさに「高級」という言葉がぴったりと当てはまる音だ。ブルメスターのピカピカしすぎない程度に派手な外観がマッチするような音楽表現が感じられる。完成度が高く、おもてなしが見事に行き届いた音質だ。
しばらく音を聞いてその世界に浸っていると、ブルメスターは苦労して買う製品ではなく、数百万円が財布からすっと出るような超富裕層のために作られたようなコンポに感じられた。


 Focal 1028BE
高域が金属ツィーターらしい切れのある音に変わる。低音はこんな小さなパワーアンプから出ているとは思えないほど重心が低く、他のアンプで鳴らすよりも一オクターブ低い音階まで感じ取れるように思えるほどだ。

高音の切れ味の変化、低音の量感のアップでスピーカーを切り替えたことはわかるが、ノラ・ジョーンズのボーカルと楽器の音は、スピーカーを変えてもほとんど変化せず、注意しなければスピーカーがVienna AcousticsからFocalに変わったことが聴き取れない。

それはアンプがスピーカーのユニットをほぼ完全にドライブ(動かして止める)しているからだろう。Passも同様に感じられたが、さすがにこの価格のコンポになると、スピーカーに対する支配力が大きくなるようだ。それでもFocal 1028BEでは、Beethoven Concert Grand(T3G)と比べると重心が少し低く、ノラ・ジョーンズの声もややハスキーになった。

Beethoven Concert Grand(T3G)では一切の汚れを知らない少女が歌っているように感じられたノラ・ジョーンズだが、1028BEでは人生経験が豊富な大人の女性に感じられる。女性的な魅力、好みという意味では1028BEで聞くノラ・ジョーンズが好きだ。

ベースの低音は量感が大きくアップ!ギターの切れ味と透明感も増す。ボーカルと楽器の分離も向上し、よりストレスなく自然に音が出る。やや客観的で試聴しすぎない演奏という印象はそのままだが、音源(ミュージシャン)までの距離が近くなり、雰囲気がグッと濃くなる。少し広いホールでBGM的に聞こえた演奏が、もう少し小さなライブハウスの舞台袖で聞いているような印象に変化する。それでも、高域がきつくなったり、ソフトの粗を暴かないのは、さすがのチューニングだ。ぎりぎりのところで誘惑を躱す、そういう大人の艶のあるノラ・ジョーンズが聞けた。


 Tannoy Turnberry/SE

TannoyにJAZZは向かないと言われる。確かにVintageスタイルのTannoyは低域の反応の遅れや膨らみが原因で、ベースラインがぼけてしまうことが多くJAZZを上手く鳴らせない。そのためクラシック向きスピーカーと称されている。驚いたことにブルメスターは、このTannoyからJAZZのノリの良さを見事に引き出すことに成功した。
VintageスタイルのTannoyの欠点である、低域の遅れや膨らみはほとんどない。また、同軸ホーンの欠点である、中域〜高域の繋がりの違和感や指向性によるリスニングエリアの狭さも感じられない。ノラ・ジョーンズの声は、「やや紙臭く」感じることはあるが、自然で暖かい。ベースはずしんと腹に響く。ドラムは少しチープな感じだがドライに鳴り、エンクロージャーの鳴きによる共鳴は生じない。ピアノは、最高域がややマスキングされるが音色の変化は大きく鮮やかだ。ギターはホーンらしく切れ味がよく、透明感も高い。

ウッドベースの輪郭ががわずかにぼやけることを除けば、Beethoven Concert Grand(T3G)や1028BEで鳴らせたノラ・ジョーンズと大差ない印象でTurnberryが鳴る。Beethoven Concert Grand(T3G)/1028BEとTurnberryは全く違うスピーカーだがその差が感じられず、スピーカーが切り替わったことがわかりにくい。Turnberryからこんな音が出るとは想像したことはなかったし、ブルメスターがTurnberryをこれほどまでに見事に手なずけられることも想像できなかった。

Turnberryは「鳴らない」だろうと思って繋いでみたのだが、これほど見事に鳴らされると、文字通り舌を巻くしかない。良い悪いは別にして、Turnberryのこういう鳴り方は、ちょっとショックですらあった。


 Zingali 1.12
普通ならスピーカーをZingali 1.12に変えると「やっぱり大型ホーンは良いな!」と思えるのだが、ブルメスターはこのスピーカーを悪い意味で「普通」に鳴らす。
低域は1028BEよりも出て来ないし、中高域にもホーンらしさがあまり感じられない。中域〜高域の繋がりに少し違和感を生じる。絶対的にはかなりいいいい音なのだが、Zingali 1.12らしいイタリア的情熱、鳴りっぷりの良さがうまく引き出せない。ミスマッチとは言い切れないが、この組み合わせはグッドマッチではなかった。


 Vienna Acoustics The Music
Zingali 1.12がまるで小型スピーカーだったと感じるほど豊かな低域が出ることにまず驚かされる。高域は滑らかで繊細。全帯域で非常にリッチな音が出る。

今回の組み合わせでは文句なくベストの音だが、1028BEのあの独特な「色気」がThe Musicには感じらず、ノラ・ジョーンズが汚れを知らないまま、少女から大人になったような雰囲気になる。分離感も抜群で自然で細かい音でソフトが鳴る。
でもこのソフトには1028BEの「濃縮」された感じがよく合っていた。スピーカーを変えても再生される楽器の音色はほとんど変わらなかったが、醸し出される雰囲気には少なからず差が感じられた。再生周波数帯域が上下に拡大されたため、ボーカルの帯域がやや薄く感じられるのが、このソフトは1028BEで聞きたいと感じた原因だろう。


1028BEのあの独特な濃さは、いかにもフランス的だった。ノラ・ジョーンズとのマッチングは、1028BEがベストだった。


Eric Clapton
ここでソフトを「ギター演奏=エリック・クラプトン」に変えてみる。ブルメスター氏はギター奏者だから、このソフトを上手く鳴らせるスピーカーの組み合わせが、ブルメスターのベストパートナーかも知れない。

 Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G)

昨晩からBeethoven Concert Grand(T3G)をずっと鳴らしていたせいか、このスピーカーとの組み合わせでは、ユニットやスピーカーの存在を感じさせないように音が軽く出る。見事なまでに「馴染んで」いるようだ。

ギターは透明で美しいが、ボーカルは子音がやや荒れる。心なしか声もやせて聞こえる。オーディオで聞くエリック・クラプトンを私はあまり好まないが、それは「弱々しい」と感じることがあるからだ。残念ながらブルメスターで聞くクラプトンは、すこし弱々しい。音は綺麗だが湿っぽく、力がない。

しばらく聞き続けていると「余韻が少ない」ことに気づいた。ユニットの制動が効きすぎるせいなのか?音が整理されすぎて、音と音の間にある「非共和音成分」が少なくロックらしい「雑味」がうまく出ない。それが原因で音数が少なく感じられ、音楽にエネルギー感が不足するようだ。ただ、このようなことは「わずかなチューニング」で解決することが多くい。絶対とは言えないが、電源や接続ケーブルを選ぶことでほぼ完全に解決するはずだ。

 Focal 1028BE

同じアンプで同じ曲を聴いているとは思えないほど音が変わる。低音は重量感とパワー感が出て、前に押し出してくる。ギターの切れ味は向上し、声にも力が出てくる。音の数もかなり増えて、聴き応えのある音に変化した。

Beethoven Concert Grand(T3G)と共通して感じられるのは、1028BEでもボーカルよりもギターにスポットを当てたような鳴り方をすることだ。通常はボーカルが前に出てギターは後に下がるが、ブルメスターで聞くとボーカルよりもギターが前に出る。ギターが主役で音楽が展開して行くイメージだ。それでも、まだ少し力(パワー感)が弱いようにも感じるが、しばらく聞いているとあまり気にならなくなる。
今、大阪は丁度低気圧が通過しつつあり、気圧の低下湿度の増加が同時に起きている。スピーカーの音が弱々しく聞こえるのは、こういう「環境の変化」によるものも非常に大きい。今日は、どうやらロック日和ではないらしい。


 Tannoy Turnberry/SE

驚いたことにこのソフトでは、Turnberryの低音が1028BEより量が多い。ちょっと膨らんではいるのだが、この量感の多さはなかなか心地よい。

最近、ウーファーやスコーカーには、分割共振を抑制する目的で紙よりも内部損失の大きい樹脂が使われたり、ダンピング材が塗布されていたりする。特性的には良くなるのだろうが、ユニットが重くなることが避けられず、下手をすると中低音が重くなってしまう。その点余計な混じりものがない「素の紙」で出来ているTurnberryからは、歯切れの良い乾いた低音が出る。たぶん、ウーファーの分割共振(暴れ)も良い影響(分割共振は、波動ツィーターと同じ効果を持つ)を与えているのだろう。先に聞いた2本のスピーカーとは、明らかに違う「明るい音」でクラプトンが鳴る。

それでも随所に「紙臭さ(紙臭さの発生こそユニットが分割共振している証拠)」を感じるが、音楽の鳴り方としてはTurnberryが一番ロックらしく、パワフルで楽しく聞けたことに驚いた。歴史が証明する(現代まで生きながらえてきた)VintageスタイルのTurnberryの実力は侮れない。これはこれで、見事な音楽スピーカーなのだ。

 Zingali 1.12
ノラ・ジョーンズでは振るわなかったが、この曲では一転してZingali 1.12がその力を存分に発揮する。

コンサート(ライブ)に使われるPAスピーカーの多くは「音の飛び」と「能率」を重要視して「ホーン型」が使われるが、そのPAスピーカーを家庭用に衣装替えしたようなZingali 1.12は、こういった電気音楽系ソフトを鳴らすのが実に上手い。まるでコンサート会場で音楽を聴いているようなパワフルかつ濃い雰囲気でエリック・クラプトンを見事に鳴らす。ギターは切れ味があり、張りもある。ボーカルは力強く、ベースはぐんぐん前に出る。

特に前に聞いた3本のスピーカーと違うのは「音の消え際」まで、しっかりと音が残って聞こえることだ。ボーカルの声が消えた所の「息吹」。ギタリストが音の余韻が完全に消えるまで「左手で弦を操作している様子」など、音にならない雰囲気まできちんと再現される。これはZingali 1.12だけの魅力だ。


 Vienna Acoustics The Music

ノラ・ジョーンズではBeethoven Concert Grand(T3G)とほとんど変わらない音色で再生周波数帯域と音の細やかさがアップしたが、ソフトをクラプトンに変えると音楽の鳴り方そのものが変わるのに気づく。

Beethoven Concert Grand(T3G)で感じたパワー不足感が全くない。音のエッジが鋭く、アタックが腰砕けにならずきちんと立ち上がる。ただそれだけのことなのだが、このアタックの再現というのがなかなか難しい。AIRBOWではそれを補正する目的でCLT-3FVと名付けた「波動ツィーター」をラインナップしているが、The Musicは波動ツィターの助けなしにアタックを再現する。それは、超高域用に使われた村田製作所のセラミックツィーターの効果かも知れないし、あるいはスパイダー構造を持つ特殊な平面ユニットの効果かも知れないが、とにかくロックがきちんとロックらしく鳴ることに驚かされた。

低域はかなり低い帯域まで伸び、パンチ力もある。ボーカルは滲みが少なく、フォーカスがきちんと合っている。ギターはボーカルよりも少し後に下がり、ボーカルの邪魔をしない。コーラスは分離が抜群で、一人一人の発声の違いが聞き分けられる。淀みもなく、歪みも無く、見事なHiFiサウンドでエリック・クラプトンが鳴る。Zingali 1.12の荒削りでパワーのあるクラプトンも良かったが、The Musicで聞く端正で自然なクラプトンもそれに負けず魅力的だった。


「新世界」
平均音量レベルが高いJAZZやROCKと違って交響曲はダイナミックレンジが広い。そこで十分な音量を得るために、ボリュームを「12」に上げると心なしか音の透明感や細やかさが向上したように感じられた。バランスも改善し一段と音が良くなったようだ。いずれにせよブルメスターの本領を発揮させるためには、やはり「それなりの音量」で鳴らすことがポイントのようだ。


 Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G)
見事に過不足ない音で新世界が鳴る。音の広がり感、細やかさ、立体感、分離感とハーモニーの美しさ・・・、あらゆる部分に全く違和感がない。弦楽器の厚みと倍音構造の完璧さ、管楽器の切れ味とパワフルさ、打楽器の重量感と圧迫感、それぞれの分離と融合が実に見事で聴き応えがある。

絶対的、刹那的な「音質」でブルメスターを上回る高級コンポを見つけることは出来るかも知れないが、音楽再現のバランスと絶妙なバランスのチューニングでブルメスターに比類するのは、海外製品ではFMアコースティック、国産コンポならば、Digital Domain B1aくらいしか思い浮かばない。

ヨーロッパ最強の高級オーディオメーカーという称号は、決して伊達ではない。少なくとも日本のいびつなオーディオ市場に君臨する「コマーシャルとそれに迎合する耳の悪いアドバイザーが作り上げた名ばかりの高額ブランド」とは、完全に一線を画することは間違いない。この組み合わせで、いつまでも演奏を聴いていたかった。


 Focal 1028BE
1028BEとBeethoven Concert Grand(T3G)のサイズはほとんど同じだが、低音の出方はまるで違う。完全に一回り大きなスピーカーで聴いているような感覚で1オクターブ低い音程まで伝わってくる感覚がある。

ハーモニーの形成(混ざった感じ)はBeethoven Concert Grand(T3G)が1028BEを上回っていたが、音の分離は逆に1028BEが優れている。だが先に書いたように、これは「鳴らし込みの時間の違い(なじみの違い)」も大きく影響するので断定は出来ない。

自製ベリリウム振動板を採用したツィーターの威力で、高域の分解能・アタックの鮮やかさでBeethoven Concert Grand(T3G)を圧倒する。切れ味が増した弦楽器のパートはとてもスリリング。それでいて中音は滑らかで厚みがあり、バイオリンとチェロの音色をきちんと描き分ける。ベースの音には弾力と圧力が感じられ、低音部が独立したパートとなって心地よく分離して聞くことができる。低域、中域、高域のパートが見事に鳴らし分けられて、交響曲はかくあるべし!という教科書的なオーケストラレーションが再現される。

ここでふと気づいたのだが、ブルメスターの試聴のはずが、書いている内容がスピーカーの聞き比べに変わっている。これは、どんなスピーカーでも瞬時にその持ち味を発揮させられるブルメスターのスピーカードライブ能力の能力の高さの証だ。アンプの存在が感じられないことが、ブルメスターの最大の長所であり、他の類のない希有な能力なのだ。


 Tannoy Turnberry/SE
VintageスタイルのTannoyの音には、ハッキリそれとわかる癖が存在する。先ほどから言及している「紙臭さ」はその一つだが、低音部の箱鳴き(エンクロージャーの共鳴)など、HiFiと呼べない歪みは決して少なくない。しかし、その音楽再現能力は、驚くほど高い。

Beethoven Concert Grand(T3G)や1028BEでは「SS席の良い音」で交響曲が聴けた。Turnberryは少し悪い席(響きが濁る)になるが、オーケストラの実力が十分に高いこと、演奏が素晴らしいものであることはより強く感じとれる。

音楽は音(空気の振動)でしか伝わらないはずだが、Tannoyは音(空気の振動としてではない)にならない部分でも音楽をひしひしと伝えてくる。言い換えるなら、音質に頼らずに音楽を伝えることが出来るから、Vintage Tannoyがソフトの録音の善し悪しに左右されにくいのだろう。

音質よりも何かもっと本質的な部分で、心の琴線を振るわせる何かをTurnberryはソフトから引き出す。生演奏を聞き慣れた音楽ファンや、オーディオ嫌いの演奏家がVintage Tannoyを選ぶ理由は、正にそこにある。HiFi性能ではなく、ストーリーテラー(音楽の語り手)」としての資質をつよく持つスピーカーがVintageスタイルTannoyなのだ。


 Zingali 1.12
スピーカーをTurnberryから切り替えたせいもあるが、Zingali 1.12が実に「晴れやかな音」に聞こえる。

シンフォニーホールには一点の濁りもなく、空気は澄み切っている。先に聞いた3本のスピーカー、Beethoven Concert Grand(T3G)や1028BE、そしてTurnberryで聞く新世界が、湿っぽくやや冷たい大地(北ヨーロッパのような)を連想させるのに対し、Zingali 1.12は地中海側の暖かく乾いた大地を連想させる。国内録音のソフトと海外録音のソフトは音が違うが、Zingali 1.12はLA(アメリカ西海岸)で録音された「明るく乾いた音」で新世界を鳴らす。

弦楽器は、タッチが正しくハードで元気がよい。管楽器のセクションは、一歩前に出てパワフル。金管楽器が実にそれらしく聞こえるのはZingali 1.12ならではの良さだ。

音はスピーカーを中心に前後左右に広がる感じで、音場(ステージ)がスピーカーの後方に展開したこれまでの3本とは明らかに違っている。演奏の抑揚は大きく、メリハリと躍動感がある。どちらが正しく、どちらが違っているという問題ではなく、明らかに好みで判断すべき問題だが、私にはどちらも甲乙付けがたく感じられた。


 Vienna Acoustics The Music
コンサートホール、交響楽団のスケールが一段と大きくなる。透明で澄み切った音、濁りのないホールの音からは、ウィーンフィル(生で聞いたことはないが)を思い起こさせる。

CDの再生を開始して1分も経たない間に、これからどんな音でこのソフトが鳴るか?完全に予想がつくが、それはThe Musicの音が完全に違和感がなく自然(変な癖がない)な音だからだ。この素晴らしいThe Musicの音を聞いてさえ「新世界」の再生でブルメスターと最も相性が良かったのはBeethoven Concert Grand(T3G)だと思う。しかし、それはやはり「鳴らし込み(馴染み)」の影響も大きいし、スピーカーの設置環境(ルームアコースティック)も原因だろう。オーディオは一筋縄ではいかない。

The Musicとブルメスターの組み合わせでは、透明感と潤いに溢れる音、広大な広がりと緻密な構成を感じさせるオーケストラレーションの再現性を生かせる「ブルックナー」を聞いてみたくなったと言えば、どんな音が出ているか想像して頂けると思う。インスピレーションが働いて、ブルックナーをウィキペディアで調べて驚いた。Viennaで生まれたThe Musicとベルリンで作られるブルメスターでブルックナーを聞くというのは、まさに「ご当地」の組み合わせだったからだ。ブルメスターは、高級な音楽でその真価をより大きく発揮するのは間違いない。


総合評価

最初、ブルメスターを様々なスピーカーと組み合わせて聞いてみようという考えでスタートした今回の試聴だったが、気がつかない間に「スピーカーの聞き比べ」になってしまった。それは、ブルメスターという製品が非常の高度にチューニング(調音)されバランスが取れている証拠であり、またスピーカーを選ばないという証でもある。

ブルメスターをセットで使っている限り「組み合わせに悩む」必要はない。完璧に作り上げられた高級コンポの世界、何も考えず音楽に浸れる世界の実現、価格は決して安くはないが得られる代価としては決して悪くないと私は思う。ドイツ製品らしい「完璧性」とゲルマン民族らしい「秘められた熱さ」をこのコンポから感じ取れた。
2011年3月 清原 裕介
https://www.ippinkan.com/burmester_061_035_036.htm

2. 中川隆[-14699] koaQ7Jey 2020年1月11日 15:18:18 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1642] 報告
ヨーロッパ旅行(3日目:2008/04/02) ブルメスター/Burmester見学
4月 10th, 2008 by 逸品館代表 清原裕介.
http://blog.ippinkan.com/archives/20080410153122

今日は、朝からドイツのブルメスター/Brumesterの見学です。Brumesterの製品は、輸入代理店がCECの時にかなり積極的に扱っていたのですが、代理店が変わり価格が急上昇してからはほとんど扱っていませんでした。 現在生産販売されている世界最高級スポーツカー「ブガッティー」の純正カーオーディオとして採用されたことからも明らかなように、この約10年でBrumesterは、ヨーロッパで最高の高級オーディオブランドに成長していたのです。 これは出荷を待つ製品が置かれている倉庫の写真ですが、すべて100万円を大きく超えるものばかりで、ざっと見て売価で一億円近い製品が出荷待ちとなっていました。それでもマネージャーの話によると生産が間に合わないそうです。

彼らによるとこの価格の上昇は、妥協のない材料と最高の技術によりハンドメイドされることに加えて初期の生産品でも常に修理とアップグレードが可能で生涯にわたり使い続けることができることなど、ブランドとして守らなければならない高いハードルを越えた結果だと言うことです。 その言葉に偽りがない証拠に見学した本社では過去に生産されたすべての製品のデーター(現在のオーナー、現在のバージョンなど機器の内容に関するもの、測定データー)が保管されていました。彼らは、Bumesterを購入する顧客は「価格は全く考慮しない」と断言します。価格よりも品質を求める顧客がターゲットのようです。 ヨーロッパでは、本当のブランド品、高級品というのはそのようなものであり、それを許容できる少数の人たちのために存在するのでしょう。この写真は、入荷したパネルを検査する所です。指先と8倍のルーペで周到な検査を行う結果、入荷したパネルの3割近くが再加工もしくは破棄されると言うことでした。

左の写真は、入荷したスピーカーのユニットを選別検査しているところです(クリックするとビデオが見られます)。ユニットは低周波の信号で48時間以上エージングされ測定の後、コンピューターによって厳密にペアマッチされ製品に組み込まれます。 このような手の込んだ作業による品質管理により音質を向上させるのは、スイスの高級オーディオ・ブランドFM Acoustics(FMアコースティック)でよく知られていますが、Burmesterの徹底ぶりは、それを越えるほどです。ドイツ人らしい“品質へのこだわり(高いプライド)”を強く感じました。

日本では未紹介ですが、Burmesterはスピーカーも生産しています。プレーヤーからアンプ、そしてラックに至るまですべてBurmesterで統一するというのが彼らの考え方です。 ユニットは、ツィーターをエラックに委託生産し、ウーファーのメーカーは尋ねませんでしたがすべてオリジナルのユニットを使用していると言うことでした。ネットワークももちろんオリジナルで制作され、ケーブルも純銀を使ったオリジナルの製品が使われています。 彼らのスピーカーの最も大きな特徴は、ユニットを組み込む前に100時間近くエージングを行った後、精密に測定しペアリングを実施して製品に組み込まれることです。このようなペアリングは、超高級品にのみ許される行程で多大なコストがかかります。 スイス・FM Acoustics社が同じような精密なペアリングをアンプの製造時に行っていますが、その製品もBurmester社同様驚くほど高価です。写真は、本社倉庫で出荷を待つ大量のスピーカーです。製品総額は・・・。軽く億を超えるすごい額なのは間違いありません。

この部屋には、過去に生産された(プロトタイプも含む)すべてのBurmester製品が保管されています。中央のトーレンス・リファレンスは、ブルメスターさんが個人で使われていたものでもちろん非売品だそうです。

工場見学の最後にブルメスター社の試聴室で試聴会が開催されました。 最初に聞いたのは、リファレンスシリーズと呼ばれるB50スピーカー(現地価格の日本円換算で約300万円/ペア)を中心としたシステムですが、CDプレーヤーアンプを含めた総額では軽く1000万円を超えます。最初にPOPS系の音楽を聴いたのですが、価格の割にどうかな?という音でした。 その次に演奏された交響曲は、△。ちょっとがっかりしました。しばし、ブルメスター氏の説明を聞いた後、彼が好んで聞きまた自ら演奏もする(彼はギター奏者です)「エルビス・プレスリー」は、暖かみと厚み、細やかさがすべて高いレベルで融合した素晴らしい音でした。この音質なら、価格はともかく最高峰の音質だと言われても納得できます。 試聴会の締めくくりには総額で5000万円を超えようか!という超豪華なサラウンドシステム(ホームシアター)を聞かせてもらいました。視聴は、私も良くテストに使うdtsデモソフトが使われましたが、中域が充実し、実在感が非常に高くいつまでも聞いていたくなるような音質でした。このシステムの音質は私が作り出したAIRBOWのサラウンドを超える初めてのものでした。 ここまでの音を聞かされるとお客様の財布の紐は、ゆるまざるを得ないでしょう(そもそもこんなシステムを買うお客様の財布に紐があるのかどうかすら疑わしいのですが)。
http://blog.ippinkan.com/archives/20080410153122

3. 中川隆[-14696] koaQ7Jey 2020年1月11日 18:07:47 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1638] 報告
Burmester 101
https://ameblo.jp/audiocore/entry-12464482036.html

オーディオ輸入商社の株式会社Noahさんがアンプのデモ機を持ってきました。

ドイツのオーディオブランド、(ブルメスター)
プリメインアンプの〈101 \1,200,000〉です。


堅牢なシャーシと分厚い鏡面仕上げのフロントパネルが美しいアンプです。

なので自分が映ってしまって写真が難しい。。。


ブルメスターはメルセデスベンツやポルシェなどの高級車のオーディオにも採用されているハイブランドで企業としても大きな規模を誇る音響ブランドです。

今回商社さんから聞いた話ですが、このブルメスターの製品は一度世に出た製品はとにかく販売サイクルが長いということ。
この101の発売は2011年ですが、長い製品に関してはマイナーチェンジはあるものの、1982年から現在も販売され続けている製品もあります。

↓プリアンプ 808


それだけ製品に対してのこだわりがあり、その思想を長く否定しないモノづくりの精神がある企業のようです。

さて、今回の101はプリメインアンプです。
これはカタログ掲載の画像ですが見ての通りヒートシンクのないDクラスアンプ。
ほとんど電源部が占めているように見えますね。


商社さんによると、2011年発売以来日本では数十台が出荷されていますが、とにかく壊れない。
この101以外のブルメスター製品も、製品が理由の故障事例はほとんどないそうです。
鏡面仕上げのパネルもクスミや剥がれなんて皆無だそうです。

品質は一級品で高額ですが長く使用できて壊れない。
仮に壊れても製品がコロコロ変わらないから部品の調達が続いてずっと修理が可能。
一生モノの家具のように使えるオーディオブランド、ドイツらしい精神を感じますね。

さて長くなりましたが音質です。

Dクラスの長所であるハイスピード、ハイレスポンスは持たせながらも落ち着いた豊かな音調です。

このアンプは120W (4Ω)、802D3を使用して聴きましたがパワーは充分、Dクラスながら力で鳴らすタイプではなく力の使い所がうまい印象です。
長く聴いていて飽きない、芳醇な音質です。

特にSMOOTHというボタン、小音量時の音質をリッチにしてくれる機能ですがこの音がとてもバランスが良く、常時使いたくなる機構でした。


オーディオにこだわりすぎないまでもモノにはこだわりたい。
良質な内容と音質、飽きのこないデザインを兼ね備えた製品で、いい腕時計のように一度選んだものは愛着を持ってずっと使っていきたい、という価値観をお持ちの方にはピッタリの製品と言えるかもしれませんね。
https://ameblo.jp/audiocore/entry-12464482036.html

4. 中川隆[-14695] koaQ7Jey 2020年1月11日 18:12:33 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1637] 報告
urmester 808mk5 新品

希望小売価格
\4,950,000 (税込)
販売価格
\4,950,000 (税込)

この商品は取り寄せになります


■ブルメスターの歴史は、プリアンプに始まりました。
1980年、第1号機となるプリアンプ808を完成し1982年に世に送ったのです。

808は必要な基板だけを組み合わせられる世界初のモジュラー方式プリアンプでした。808Mk5は第4世代となるモデル。可変抵抗器ではなく、抵抗とスイッチによる精密な左右独立音量コントロールと正確な左右バランス。

その類い稀な精度には、微細な信号の変化への応答が要求される医療用測定機器の分野で培われたブルメスターの緻密な技術が惜しみなく活かされています。


主な仕様
品名 プリアンプ

サイズ W(幅) : 482 mmH(高さ) : 178 mmD(奥行) : 482 mm
重量23 kg

■入力端子:XLRバランス入力1系統(CD)、及びRCAアンバランス入力6系統 (別売モジュールによりバランス3系統、アンバランス1系統追加可能) 

■出力端子:XLRバランス出力1系統、及びRCAアンバランス出力1系統(別売モジュールによりバランス1系統とアンバランス1系統をセットで追加可能) 
※電源別筐体
https://www.audiounion.jp/ct/detail/new/119180/

5. 中川隆[-14689] koaQ7Jey 2020年1月11日 21:53:17 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1630] 報告
藤岡誠のオーディオワンショット
完璧なS/N、極めて広いDレンジ。ブルメスターのプリアンプ「077+PSU」を聴く
藤岡 誠 2018年06月07日
https://www.phileweb.com/review/article/201806/07/3066.html

今回はブルメスターのリファレンス・プリアンプ「077+PSU」を紹介する。

ブルメスター「077」


■はじめに

今回は、前回に引き続きオーディオ専門誌でも記事への露出度が比較的少ない傾向にある高価格なコンポーネンツを紹介しよう。前回はリトアニアのReed(リード)社が展開しているリニアトラッキングアーム「Reed 5T」(¥2,500,000/税抜)とターンテーブル「Muse 1C」(¥1,600,000/税抜)のコンビネーション。これらを組合せると400万円を超えることになる。

いわば、とてつもない高価格であって庶民にはとてもじゃないが手が届かない代物だ。今回紹介する製品も、これに輪を掛けたような製品で、余程に資金的余裕と“オーディオする”ことについて、際立った拘りがないと購入には程遠いコンポーネンツである。

具体的にはブルメスターの最新型プリアンプ「077+PSU」がそれだ。すでに輸入販売元の(株)ノアのHPに載せられているから、ご承知の方も居られようが、価格は¥6,000,000(税抜)である。

「077」(左)と専用電源「PSU」(右)


滅多にないとは思うが、仮に前出Reed社のトーンアーム+ターンテーブルとこのプリアンプを組合せたとすると、これらだけで価格は10,000,000円以上ということになる。それでは気を取り直して、ここでブルメスターについて軽く紹介しておこう。

■ブルメスターについて

Burmester(ブルメスター)は、ドイツのオーディオ専門メーカーで1977年(昭和52年)に創業。社名はちょっと変わっていると思うだろうが、これは創業者の一人でもあったディーター・ブルメスターの名前に由来している。資料によると彼は、ロックバンドのギター奏者・作曲家であったが、その後、音楽とは無関係な業種(測定器の設計・製造)に携わった。

しかし、音楽を忘れることができず“Art for the Ear”をテーマにオーディオ業界に参入。今日では世界の、特にヨーロッパのハイエンドオーディオ界の存在感のあるひとつのブランドとして今日に至っている。残念ながら彼は2015年に他界してしまったが、掲げたテーマはここで紹介する「077+PSU」にも当然のごとく脈々と引き継がれて、“ハイエンド中のハイエンド”にランク付けされるプリアンプとなっている。

■077+PSUの概要

プリアンプ「077+PSU」は今年デビューした電源部別筺体のプリアンプ。価格は前述の通り¥6,000,000(税抜)と高価格。このため全国のオーディオ専門店でも常時試聴することは難しいと思う。試聴したい方は輸入元の(株)NOAH(ノア)に問い合わせるのがいい。

さて、「077」はプリアンプの本体で、同一寸法の独立電源部「PSU」と組合せて使用する(電源一体型の「077」もラインナップされている)。ちなみに“PSU”はパワーサプライユニットの頭文字であることはいうまでもない。

「077」の前面パネルを見ると、向かって右端にON/STBY/OFFのポジションを持った電源用スナップスイッチがあり、その左横に48mmの音量調整用ノブ。パネル中央部には入力ポジションや音量レベル表示等のディスプレイがあり、その下部にはやはりスナップスイッチによるMM/MC切換、位相切換他、などの細かな機能操作セクションがあって、左側には音量調整用ノブとまったく同一の入力切換えノブがある。基本的に左右対称レイアウトになっている。

■機能 ー 完全DC構成の回路を採用。強烈と呼ぶに相応しい強固な作り

プリアンプとしての機能はライン入力を重視。その入出力は、すべてXLRバランス端子だ。具体的に紹介すると、入力はXLR×6系統を備える(このうちの1系統だけサラウンド向け入力に変更可能)。

「077」の背面端子部。オプションボードによってDACやフォノ入力、RCAライン入力が追加可能だ


その他に、モジュール選択式入力オプション×1が系統あって、ここにはフォノ(MCまたはMM)、D/Aコンバーター(USBおよびS/PDF入力)、RCAアンバランスライン入力のいずれかをオプションで搭載できる。価格はいずれも490,000円。なお、モジュールの追加・変更などは輸入元に依頼して行う。

出力はXLR出力×1系統、REC・XLR出力×1系統(設定によってライン出力に変更可能)を装備する。
https://www.phileweb.com/review/article/201806/07/3066.html

6. 中川隆[-14688] koaQ7Jey 2020年1月11日 21:57:00 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1629] 報告
続き

XLR端子がずらりと並んだ「077」の背面パネルは壮観で、極めて格調が高い。その中に2系統のヘッドフォン端子が配置されているのは愛嬌といっていいだろう。
勿論、リモコンが付属。このリモコンは一連の自社製コンポーネンツの操作が可能だが、一般的なリモコンと比べ大きくて重く、どちらかというとデスクトップ用と捉えていいだろう。

ボディ全体は、“強烈”と呼ぶに相応しい強固な造り。プリアンプとしては世界最強といっても過言ではない。まさに“質実剛健”なボディを持っている。この質実剛健さは電源部の「PSU」も共通で、外形寸法も同一。その上で双方にアルミニウムの無垢材から削り出した専用の“ベースボード”が付属。「077」と「PSU」の脚部とベース間には炭素繊維の丸板が挟みこまれ外的振動を徹底して抑えている。重量は「077」、「PSU」共にベースボード込みで各25kgである。

「077」の筐体内部


回路は、デュアルモノーラル構成で入力から出力までの信号経路にカップリングコンデンサーを使用しない完全DC構成。注目は“X-Amp2” と称する強固に密閉された純A級動作のモジュールだが増幅素子等の詳細は秘密とのことである。音量調整は電子ヴォリュームとロータリーエンコーダーの組合せ。

詳細は省くが音量変化のカーブは、組合せたパワーアンプやスピーカーシステム、さらにはユーザーの好みに合わせて設定が可能だ。そのカーブの中にはブルメスター独自カーブも含まれる。なお、トーンコントロールは付属せず、バランスコントロールはリモコン側で操作する。

「SPU」の内容は、左右独立トロイドコア電源トランスとトータル160.000μFのブロックコンデンサーなどが収容されている。「SPU」のACケーブルと、「077」へのDC電源供給用ケーブルはそれぞれ長さが2mあるからシステムアップ上で問題はない。

■聴こえ ー 完璧なS/N、極めて広いダイナミックレンジ

今回の「077+PSU」は音を出した瞬間から完璧なSN比に驚いた。静けさの中なら高純度な楽音が聴こえてくる。結果として微弱音が実に美しく、極めて広いダイナミックレンジを聴かせ、まったくのウェルバランス。価格面で若干の躊躇はあるものの、プリアンプに最高のクオリティを求める人にはお薦めである。価格面でどうしても躊躇するという方は、電源部内蔵モデル「077」(¥4,400,000/税別)もラインアップされている。

(藤岡 誠)

7. 中川隆[-14687] koaQ7Jey 2020年1月11日 22:04:51 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1628] 報告
ハイエンドオーディオの輸入販売 株式会社NOAH
ブルメスター(Burmester)
http://www.noahcorporation.com/burmester/index.html

Burmester [ ブルメスター ] |ハイエンドオーディオショップ ホーム商会
https://www.homeshokai.jp/product/Burmester.html

Burmester 製品一覧 ブルメスター/ブーメスター
https://audio-heritage.jp/BURMESTER/index.html


8. 中川隆[-14663] koaQ7Jey 2020年1月12日 18:58:29 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1595] 報告
Burmester 069 CDプレーヤーの私的レビュー:内なる音楽へ 2011年08月03日
https://community.phileweb.com/mypage/entry/1698/20110803/

ごく稀なことだ。
真に高度なオーディオに接したとき、私はいわゆる「内なる音楽」を聞くことがある。
すなわち、スピーカーから放射された音が、鼓膜の振動という形で自分の外の空間から聞こえるのではなく、まるで自分の心の中から音が湧き出てきて、それを自分の中でじかに聞いているように感じられる状態である。

これは、
外界と心の中を分けるバリアが消え、心の中が直接、外の世界と通じたため、
音楽が最小の過程で、ストレートに心に鳴り響いている状況ではないかと私は想像している。
自分の内外の区別を全く意識せずに音楽を聞いている気分と言ってもいいかもしれない。
とはいえ、この説明自体は私の個人的な願望に近いものであり、
心のバリアなどというものは実際には認識しえないものだろうから、
実は、複雑な聴覚上の錯覚に陥っているだけなのかもしれない。
しかし、その境地が、ハイエンドオーディオマシーンの性能と、リスナーの感覚が完全にシンクロしたときにしか到達できない、オーディオのスピリチュアルな領域であることだけは間違いない。
Burmester069は、日本へのデビューが実は数年前であるにもかかわらず、事実上、日本語によるレビューがほとんど存在しない、非常に高価な一体型CDプレーヤーである。
ドイツのブルメスター社で製造された、このCD専用プレーヤーの価格は税込約600万円!
一体型では世界最高価格と言われる。
この時勢に、USB入力もなくSACDすらかからないプレーヤーのプライスタグとしてどう考えたらよいのか。
しかし、そのサウンドは600万円を自由にできるなら、今すぐ手元に置きたいと思わせるほどのレベルであった。
私は久々に内なる音楽を聞いたのである。
外観:
様々なオーディオ機器のデザインを見比べていると、
日本とは全く異なる文化をベースに生み出されたフォルムを
発見してしまうことがある。
長方形を基本に仕立てられた
銀白の筐体が与えられた069が目の前にある。
このフォルムの印象は日本人の伝統的なかたちにはないものであろう。
(強いて言えば正倉院?でもあんな鄙びた印象は微塵もなし)
まるでオーディオラックに建立された小さな神殿ように、
四本の長めのフットで、面取りされた専用のアルミボードの上に立つ、
その強烈なソリッドネスは
リスニングルームの他の機器たちを威嚇するかのようだ。
このプレーヤーにはディスクトレイがなく、トップローディング方式が採用されている。
つまりアナログめいた「儀式」を必要とするデジタルプレーヤーであり、
PCオーディオファンにとっては甚だしく時代遅れの機械と言えよう。
フタの開け閉めは非常に円滑な感触で
摩擦も引っかかりもまるでない。
アナログ出力、デジタル入出力の他、
アナログ入力をも持ち合わせる。
なんとフロントパネルにはボリュウムボタンがついている。
つまりプリアンプ機能を持っているCDプレーヤーなのだ。
これはパワーアンプへのダイレクト入力を意識した結果、
プリアンプとしてのフューチャーを持つに
到ったのかもしれない。
フロントパネルは鏡面仕上げであり、
トップパネルはつや消しシルバーである。
様々な銀色の質感の違いが正確に面取りされ、
一つの機械の上に同居し凝縮している。
電源部は別筐体であり、本体とほぼ同等の大きさを持つ。
相当な物量投入を感じさせるが、
こういう構成は本当に一体型と言ってよいものだろうか。
非常に多くのボタンのついた大型のリモコンが付属する。
このリモコンで一般的な操作はもちろん、
アップサンプリングの周波数を変えることもできる。
このリモコンについては筐体に高級感はあるものの、
そのボタンの押し味などから、
やや操作感が洗練されていないと見える。
また、ボタン数が多いのにもかかわらず、
当然、CDのエジェクトボタンはない。
音質:
ストッという感じで引きフタをスライドさせて開ける。
コンパクトディスクを装填しスタビライザーをストンと落とし込む。
そしてまた、ストッという感じで引きフタを閉める。
わずかに間をおいてから、プレイボタンをパチリと押すと初めはゆるやかに、そして次第になめらかにベルトドライブがディスクを回し始め、フィリップスCD2Proのピックアップがデジタル信号を読みこむ。
このプレーヤーのリスニングは曲の歌い出しがまず比較を絶している。
形容しがたいのだが、スッと心の襞に入り込むというのか、身構える間もなく、あっけなく、いつのまにか音楽が始まっている。
ベースになる背景の静寂感が、300万クラスの他のプレーヤーと比べてもとても深く、録音さえよければ、曲が始まる直前のいわば録音された無音とプレイボタンを押す前の無音状態が見事につながるためだ。
また、音の立ち上がりが単純な鋭さではなく、
まろやかさを伴った鋭利さであることも
音の違いの一因であろう。
このサウンドはCDプレーヤーとして出せる、
最大限のダイナミックレンジの広がりを有しており、
全帯域のバランスも立派なピラミッドバランスである。
また、音像定位のゆるぎなさも
CDらしくないと言いたくなるほどだ。
この069、
基本的には特有の色艶と柔らかさに思わず引き込まれそうな
美音系のプレーヤーだが、
音に確たる芯がある。
ここの芯の強さが
同じく、ベルトドライブであるCEC TL-0Xや
同系の音とも取れるメトロノームの
カリスタのサウンドとの主な相違点である。
単に女性ボーカルや小編成弦楽が得意な、
色気一辺倒のソフトサウンドでは全くない。
音の芯の確かさは低域の制動力、解像度の高さにつながり、
柔軟さとはうらはらの、
ソリッドで叩きつけるような低音も出せるのだ。
確かに、このプレーヤーにはリスナーをキッと身構えさせる
過剰な緊張感や強さがなく、
大河の如く滔滔とした音の流れに身を任せる、
リラックスした雰囲気が根底にある。
しかし、その楽々した傾向の中に、
最高水準の解像力、音の芯の確かさ、帯域バランスの良さ、
そして自然なスピード感をも
並び立たせているところは素晴らしい。
さらに、
音響的快楽の最もスイートな部分のみを抽出、濃縮したような
耽美的な音色(ねいろ)が音の随所にスパイスとして加わって、
心とろかすようだ。
これほど官能的な音の快楽が他にあるだろうか?
こんな不謹慎で挑発的な問いが思わず頭に浮かんでしまうほど、
オーディオと私の感性がシンクロしたその時、
あの「内なる音楽」はついに聞こえてきたのだった。
069と対極的な音を出すCH precision D1と比べると
このBurmesterのプレーヤーには CH precisionほどのビビッドな激しさ、キレの良さはない。
リスニングルームにいっぱいに独特の磁界を創り出すようなCHの音も凄いのだが、
その音に何時までも浸っていたいと思わせる069の持つ無限大の心地よさは、さらに魅力的だった。
また069のサウンドは、腰の据わった高精度かつ優雅な再生が印象的な、
最新のアキュフェーズのプレーヤーDP-900+DC-901の場合よりも
CDの再生については、さらに滑らかで柔軟かつ高貴な音であるようだ。
069の演奏は、高精度なフォーカス感、低ジッター感が前面に出た
TAD D600のような印象でもない。
D600の真面目一筋・一途な音よりももっとほぐれて、
リラックスした069の音調が私は好きだ。
全体の印象こそちがえ、
このレベルに近い音が出たのはGOLDMUND Eidos Referenceに
相応のDACを組み合わせたとき以来ではなかろうか。
069のワンダーランドは現代最高のPCオーディオサウンドにとっても、
おそらく到れない、いや決して到ることはない世界であろう。
この音の源泉は
ベルトドライブメカ独特の音の滑らかさと
DACとの一体化にありそうだからである。
最近のデジタルオーディオの潮流に流される中で、
音の鮮度やクリアネス、利便性に囚われるあまり、
熟成された音の良さ、
醸し出されたものが持つゆとりの深さを忘れていたことを恥じる。
今回の試聴では
あらゆる音、あらゆるメロディ、
あらゆるリズム、そしてあらゆる沈黙さえ
069のカラーに染まり、069の様式美に変換され
リスナーの前に提示されていた。
最近、CH precision D1の試聴でもそれに近い支配力を感じたが、
069の支配力はさらに深く浸透する圧倒的なもので、
さすがに600万は伊達じゃない、
上には上が・・・と唸らせるものがある。
しかし、この値段は流石に・・・・・。
だが、
その対価を知っていても、まだまだ、諦めきれぬほどに、
麻薬的なサウンドでもあるのだ。

まとめ:
今回の私のレビューは、ただ単純に,自分の中で非常に稀有な体験をしたので、
どうしてもそれを語りたくなったので書いたに過ぎない。
このPCオーディオの時代、そして不景気の時代(下山の時代と言うらしいが)に
なんといってもこのプライスタグである。
本機のデモもごく少ない。
このプレーヤーは日本ではほとんど無視されている。
今の時代、このレビューを興味を持って読む人はごく少ないと思う。
しかし、自分の目指すオーディオの水準を
本当に高く保って行きたいと
心ひそかに思うなら、
時には、このBurmester 069 ほどのレベルの音に接し、
自分の音に対する慢心を強く諌めなければならぬ。
少なくとも私はそう思うだけだ。
とにかく、
オーディオとは
もっと深く、もっと広く、そしてもっと遠いものらしい。
我々が想像する以上に、だ。


レス一覧

どうもはじめましてMINTrと申します。
このCDPは私自身3度程聴いたことがありますが、 
やはり感動を覚え、いまだに頭に残っている音の1つです。
この感動を文章に出来る文才は流石ですね。。
(いつも拝見して思っておりましたが、、、)
やはり
購入を考えられるようなプライスではありませんが
このCDPはどうであれ一聴の価値はあると思いますし
上奉書屋さん同様オーディオについて
様々な思いが込み上げ考えさせられるような気がします。
誠に勝手ながら
お気に入りに登録させて頂きました。
byMINTr at2011-08-03 23:08

レスありがとうごさいます。
また拙文をお読みいただき感謝します。
おっしゃるとおり本当にいろいろとオーディオについて考えさせられるCDプレーヤーだと思います。
これに目を付ける方とはよほど鑑定眼がある方と思います。
これからも面白い話があったらぜひ教えてください。
よろしくおねがいいたします。
by上奉書屋 at2011-08-04 06:25

はじめましてRuriと申します。
先日ソナス/フトゥーラの試聴会で機器が全てBurmester、CDPが 069でした。
SPの試聴会ということで最初は069にはあまり関心なかったのですが、
出てくる音の「深み」が尋常ではないレベルだったのでSPの魅力だけではないな
とは感じていました。。。
技術レベルを超えて芸術的なCDPだと思います。
byRurimy at2011-08-04 23:59
https://community.phileweb.com/mypage/entry/1698/20110803/

9. 2020年1月12日 20:54:52 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1592] 報告

真空管プリアンプ EAR 912 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=EAR+912


EAR 912
Professional Tube Control Centre

真空管ートランスカップリングの技巧が全ての音楽に艶と潤いを与える。パラヴィチーニの集大成とも呼ぶべき最高級プロ仕様プリアンプ。

「EAR 912 / Professional Tube Control Centre」は、半世紀近くに及ぶティム・デ・パラヴィチーニのプロスタジオワークの経験に基づいたノウハウが結晶した、音楽再生装置の集大成とも言える最高級管球式プリアンプ(コントロールアンプ)としてデザインされています。

アナログレコードファン、また最新のマルチソースラインシステムにおいても、最高音質が楽しめるように、パラヴィチーニサウンドの奥義とも言える「真空管ートランスカップリング」の技巧がサーキット全編に渡って散りばめられています。
この「真空管ートランスカップリング」の可能性を全て引き出すために、トランスフォーマーのドライブ側とフィードバック側にそれぞれ独立したワインディングが施され、ハイクオリティー、ハイパフォーマンスなサーキットがここに完成しました。

特に高いヘッドルームとローノイズを実現させるために、最大限の配慮がなされ、最高級管球式プリアンプ(コントロールセンター)として考えうる音質と豊富な機能を有します。

特徴的な機能の1つとしてパラヴィチーニが新たにデザインしたMCカートリッジの昇圧トランスを内蔵したハイクオリティーなフォノステージが挙げられます。
トランスカップリングされたMCフォノ入力は、3、6、12、40Ωのタップが設けられ、様々なMCカートリッジのインピーダンスに対応できます。

MMセクションは47kΩとし、入力はダイレクトに初段の双三極管(PCC88)へ接続されます。スイッチでMM/MCの切換えが可能です。Stereo/Monoスイッチも設けられ、Decca、RCA、Capitol等の1950年代の素晴らしいMono録音を楽しむことが出来るでしょう。

また2系統が設けられたフォノ入力により、2つのターンテーブルを接続したり、ダブルアーム仕様によるトーンアームやカートリッジのサウンドの違いを楽しむことも簡単に出来ます。

管球をベースとしたRIAAイコライゼーションサーキットには、キャパシターよりもオーバーロードが少なく、耳障りにならないように、パラヴィチーニがカスタムワインディングしたインダクターが使用され、またフォノステージからラインステージへの移行もトランスフォーマーを介して行われます。

これにより、高いスタビリティーとヘッドルーム、ローノイズ、低歪みを実現しています。「EAR 912」は全てシングルエンドのピュアクラスAサーキットです。

トランスフォーマーによるサーキットアプローチは、電気的な効率やピュアなサウンドクオリティーを高めるためのものだけではなく、機能を多様化できるメリットも生みます。

フロントパネルに設けられた3ポジションのアッテネータースイッチは、トランスの2次側にタップを設け、フルゲイン、-6dB、-12dBが選べます。これにより抵抗式アッテネーターで問題となる様々なソースとのインピーダンスのマッチングに関係なく容易にアッテネートが可能となり、様々なカートリッジのベストなセッティングを引き出せます。

全てのバランス/アンバランス入力はリレーを介して切換えられます。
内部回路を可能な限り短くして音質劣化を防ぐ配慮がなされ、ヴォリュームコントロールも最高品質のパーツが使用されています。

使用される真空管は、豊富な供給量を誇る双三極管:PCC88(7DJ8)が、フォノステージに3本、ラインステージに2本使用され「真空管ートランスカップリング」サーキットの一翼を担います。

アウトプットステージにおいても、「真空管ートランスカップリング」のスペシャル技法が採用されています。

「EAR 912」にはそれぞれフォノとXLRステージの出力段に、特性に合わせて個別にワインディングされた出力トランスを持ちます。出力トランスの1次側は最終段の双三極管:PCC88のアノードサーキットへ、そして2次側はそれぞれ2系統づつ設けられたバランス(XLR)とアンバランス(RCA)のアウトプットへ接続され、ハムのループをも排除しています。

また、バランス、及びアンバランスのアウトプットは同時出力が可能となっており、トータルで4つのステレオシステムに接続が可能です。バイアンプ接続はもちろん、それ以上のシステムアップにも対応でき、贅沢なミュージックライフを堪能出来るでしょう。

エクステリアは、パラヴィチーニのプロフェッショナルスタジオにおけるハイエンド機器のエッセンスがフェードバックされたラックマウントスタイルとなっており、EARエンスージアスト達の心をくすぐることでしょう。

また、「スペード・タイプ・ポインター/針」を持つ、印象的なカスタムメイドのアナログVUメーターは、ラインステージのヴォリュームコントロール前に配置され、アベレージのラインヴォルテージを表示します。

クリームカラーの文字盤は、離れた場所からもおおよそのラウドネスが読めるように配慮され、様々なインピーダンスやアウトプットヴォルテージを持つフォノカートリッジのセッティングを楽しくしてくれるでしょう。

パラヴィチーニがリファインを重ね、進化を続けてきた「真空管ートランスカップリング」というオリジナルのスペシャル回路がふんだんに使われた「EAR 912」。
驚異的な静寂性は、かすかな音の瞬きをも逃さず捉え、楽器の持つ固有のアタックを瞬間的に豊かな音圧で発音し、倍音を艶やかに、豊かに響かせながらナチュラルに減衰してゆくサスティーンを追い続け、さらには減衰しながら耳に届く残響や反射音、自然なリバーブ感やエコー感が、その音楽が録音された時の部屋の様子までをも目の前に描き出します。

サウンドステージは、あくまでもナチュラルに横方向と縦方向へのパノラマ感を映し出しながらも、圧倒的な奥行きを感じさせるパラヴィチーニ/EARならではの立体的な3Dサウンドが、いつもの愛聴盤から新たな喜びを感じさせてくれることでしょう。

世界最高峰の耳を持つ音のプロフェッショナル達が探し求め、そして録音された超一流の音楽を、ナチュラルに、艶やかに、そしてドラマチックに再生する「EAR 912」。

美しい音楽を、さらに美しく、感動的な音色を、さらに感動的に。
新たな音楽からの衝撃を体感したいミュージックエンスージアストの方々へ贈るパラヴィチーニ渾身の作品です。



Design

パラヴィチーニ/EARの集大成と呼ぶべき最高級プロ仕様プリアンプ。

「EAR 912 / Professional Tube Control Centre」は、半世紀近くに及ぶティム・デ・パラヴィチーニのプロスタジオワークの経験に基づいたノウハウが結晶した、音楽再生装置の集大成とも言える最高級管球式プリアンプ(コントロールアンプ)としてデザインされています。

プロスタジオにおいて、最終的に人々の手に渡ってゆくアナログ・レコードやCD等のソフトの原盤を作成する作業をマスタリングと言います。例えばアナログ・レコードの場合、マスターテープ等に収録された音源を再生し、その音楽信号をラッカー盤と呼ばれるやや柔らかいビニール盤の表面に、カッティングマシン(Lathe)を使って音溝を刻み込んで行きます。このグルーブ(音溝)が刻まれた盤をプレイバックし、どのような音質、音量、音圧であるかをチェックします。

つまりこの時の音楽の響き方が、世界中の人々が自宅のリスニングルームで耳にする音楽の響きとなるのです。ゆえに、いかにマスターテープ等に吹きこまれたオリジナル音源に近い状態で再生出来ているか、そこに装置の持つ固有のクセが影響していないかどうかをチェックする事が非常に重要になるのです。

「EAR 912」は、このようなシビアなプロの環境下での使用を目的としてデザインされたプロフェッショナル・コントロール・センターです。

入力された音楽信号を、その鮮度とダイナミクスと音楽性を保ったまま、いかに出力出来るか、これは簡単そうに聞こえますが、実に難しいエレクトロニクス技術なのです。「EAR 912」は、それを実現させるために、パラヴィチーニサウンドの奥義とも言える真空管とトランスフォーマーを独自の回路で結合させた「トランスカップリング」の技巧をサーキット全編に渡って散りばめ、ワイドなレンジとナチュラルな音楽描写、しかし決して冷淡にならない、しなやかな優しさを持ち合わせます。

世界のトップスタジオやミュージシャン、エンジニア達が求めるマスターサウンドが貴方のリスニングルームで楽しめます。

研ぎ澄まされたフォノステージとハイスペック機能を有した、
プロスタジオのハイクオリティーサウンドを操る。

特徴的な機能の1つとしてMCカートリッジの昇圧トランスを内蔵したハイクオリティーなフォノステージが挙げられます。MCフォノ入力は、3、6、12、40Ωが設けられ、様々なMCカートリッジに対応。MMセクションは47kΩとし、入力はダイレクトに初段の双三極管(PCC88)へ接続されます。MM/MCの切換えが可能。Stereo/Monoスイッチも設けられ、Decca、RCA、Capitol等の1950年代以前の素晴らしいMono録音も楽しめます。2系統のフォノ入力は、2つのターンテーブルを接続したり、ダブルアーム仕様によるトーンアームやカートリッジのバリエーションを楽しめます。管球をベースとしたRIAAイコライゼーションサーキットには、キャパシターは使わず、パラヴィチーニがカスタムワインディングしたインダクターが使用され、またフォノステージからラインステージへの移行もトランスフォーマーを介して行われます。

これにより、高いスタビリティーとヘッドルーム、ローノイズ、低歪みを実現。「EAR 912」は全てシングルエンドのピュアクラスAサーキットを採用。トランスによるサーキットアプローチは、電気的な効率やピュアなサウンドクオリティーを高めるだけでなく機能を多様化できるメリットも生み、3ポジションのアッテネータースイッチはトランスの2次側にタップを設け、フルゲイン、-6dB、-12dBが選べます。これにより抵抗式アッテネーターで問題となる様々なソースとのインピーダンスのマッチングから開放され、VUメーターのレベルをモニターしながら様々なカートリッジのベストなセッティングを引き出せます。入力切換えは、バランス1、バランス2、フォノ、CD、AUX1、AUX2。またミュートスイッチ、テープモニター等、プロスタジオユースの機能が満載され、ハイクオリティーな音質をコントロールする悦びを楽しめます。


Performance

チューブパワー&テクノロジー

現在ではほとんどその役目を終え、一般的な電気製品の回路の用途(増幅や整流など)としては、半導体に主役の座を譲った真空管ですが、オーディオアンプやギターアンプ等では、未だに現役最前線で活躍している事はご存知の通りです。
真空管の利点には諸説がありますが、主に音響装置に多くの製品供給を見つけることが出来る最大の理由は、理屈抜きに「音の響きが好き」と感じる人々が多く存在するから他にありません。

「King of Tube」の異名を持つパラヴィチーニは、デザインされた作品の多くに真空管を多用しています。しかし、真空管の響き以上に、真空管自体が持つ機能的な特性に着目して装置の回路を構築するため、真空管の種類にはそれほどこだわらず、なるべく長期の使用に耐えれるような供給量の豊富な型番を選びます。

真空管のアドバンテージとしてパラヴィチーニが考慮するポイントは、まず平均的に見てゲインがトランジスタよりも高いこと、トランジスタのような蓄積時間(スイッチングタイム)が真空管にはほとんど無いため、非常にハイスピードであること、また高周波のハイパワーが出力できること。これらの特徴を後述する広帯域、高効率のトランスフォーマーと上手にマッチングさせ、そこに回路設計の妙が組み合わされてパラヴィチーニ/EARサウンドはデザインされます。

「EAR 912」は双三極管PCC88 (7DJ8) を、フォノ部に3本、ライン部に2本の合計5本を使用した回路を採用しています。


トランスフォーマー・レヴォリューション

パラヴィチーニ/EARサウンドの中枢であり、システムの心臓部とも言えるトランスフォーマー。一般的に1つの回路から交流電力を供給され、電磁誘導作用により他の回路に電力を供給する装置、つまり電気エネルギーを磁気エネルギーに変換し、さらに電気エネルギーに変換する装置を指します。

トランスは主に銅線を鉄心(コア)に何百、或いは何千回と巻きつけた構造をしていますが、変換効率に優れ(損失が低い)音楽的な美しい響きを持つトランスフォーマーを造ることは簡単ではありません。巻線のゲージ(太さ)やターン数(巻数)、テンション(巻く強さ)、巻き方(巻線の重ね方)等々のファクターが複雑に関係しあって音色が変化します。トランスに限らず、同様の巻線(コイル)構造を有する音響装置であるスピーカーやマイク、レコードプレーヤーのカートリッジ、またギターのマイク(ピックアップ)等も、これらのコイルの構成要素が、独自の音色を造り出します。しかし、これらの要素を上手に導き出して設計しないと直ぐに様々な損失が発生して変換効率が低下します。特に高周波は巻線の抵抗値が増加して変換効率が格段に落ちるという短所があります。真空管アンプの「ウォームなサウンド」とは、実は綺麗な高域を出力できない、変換効率の悪いトランスの音と言っても過言ではありません。

トランス造りの名匠でもあるパラヴィチーニが長年の経験で得た技巧を駆使し、使用する真空管と回路特性を考慮しながら手巻きでデザインしたオリジナルの高効率・広帯域トランスが、あのEARの澄み通るような高域を創り出しているのです。


非凡なセンスを感じさせるオリジナルサーキット

アナログレコードファン、また最新のデジタルマルチソースラインシステムにおいても、最高音質が楽しめるように、「真空管ートランスカップリング」の技巧がサーキット全編に渡って散りばめられています。

全てのバランス(2系統)/アンバランス(3系統)入力はリレーを介して切換えられます。内部回路を可能な限り短くして音質劣化を防ぐ配慮がなされ、入出力用のコネクター類は、全てサーキットボードにダイレクトマウント。リモコン操作が可能なアナログ式ヴォリュームコントロールも最高品質のパーツが使用されています。
アウトプットステージにおいて、「EAR 912」にはそれぞれフォノとXLRステージの出力段に、特性に合わせて個別にワインディングされた出力トランスを持ち、出力トランスの1次側は最終段の双三極管:PCC88のアノードサーキットへ、そして2次側はそれぞれ2系統づつ設けられたバランス(XLR)とアンバランス(RCA)のアウトプットへ接続され、ハムのループをも排除しています。

また、バランス2系統、及びアンバランス2系統のアウトプットは同時出力が可能となっており、トータルで4つのステレオシステムに接続が可能です。バイアンプ接続や、様々なシステムアップにも対応でき、まさに「コントロールセンター」に相応しい贅沢なミュージックライフを堪能出来るでしょう。




Specifications

フォノ入力: RCAx2系統

ライン入力: RCAx3系統、XLRx2系統

テープアウト: テープモニターx1 系統

出力: RCAx2系統、XLRx2系統

ラインアンプゲイン: 14 dB (reference sensitivity = 775 mV for “0"dB V.U. = 3 V output)


ラインアンプ:

S/N比 = 90 dB (1v out ref)
歪率 = Less than 0.1% 1 kHz 3 V output
周波数特性 = 20-20 kHz + 0-0.3 dB
最大出力 = 6V, 600 Ω either output
フォノセクション: 入力2系統 (MM/MC)
入力インピーダンス: MM = 47 kΩ
オーバーロードマージン = 28 dB
MC セレクション = 40 Ω, 12 Ω, 6 Ω, 3 Ω
ゲインセッティング = 0, -6, 12 dB
ゲイン MM = 2.4 mv for ‘0' dB V.U. (50 dB)
MC = 0.24, 0.15, 0.1, 0.06 mV @1 kHz (70 dB) (73 dB) (76 dB) (80 dB)
RIAA Accuracy = 0.2 dB, 30 Hz-20 kHz

S/N比 = 68dB ref 2.4mv unweighted

使用真空管:PCC88 (7DJ8) x 5またはECC88(6DJ8)x 5

消費電力:30W(100v, 117v or 230v country dependent)

重量:13.5kg

サイズ:W485 x H145 x D300mm

ファシリティー: テープモニター
フロントパネル:
ミュートスイッチ
Mono/Stereo スイッチ

インプットセレクター

ヴォリュームコントロール

Phono 1, Phono 2
MM/MC

MC 入力インピーダンススイッチ
ファンクションセレクター:
BAL1, BAL2, Phono, CD, Aux1, Aux 2
リモコン: ボリュームのアップダウンのみ
※シルバーカラーは特注となります。
https://www.yoshinotrading.jp/ear-yoshino-page/912/


▲△▽▼


楠 薫のオーディオ三昧 EAR paravicini 312 & EAR912
http://www.kusunoki.jp/audio/ListeningReport/ListeningReport20131203.html

11月28日の夕方、拙宅にEAR912の試聴機がやって来ました。
試聴して、まず、思ったこと。

「やっぱり、Paraviciniの専門は真空管アンプだ」

トランジスターアンプとしては、EAR paravicini 312は確かにかなり良い出来映えですが、 EAR912は、その上を行くようです。

EAR paravicini 312もトランス接続でParavicini作らしい音作りですが、 それはあくまで最も得意とする真空管プリアンプの延長線上で、最新のトランジスター・アンプならではの音作りまでは至っていないように思います。

あるいは、かつて、EAR paravicini 312とセットで出た Paravicini M100と組み合わせることを前提とした音作りだったのかも知れません。

拙宅で使用しているOCTAVE HP500SE/LEは、いかにもドイツを思わせる堅実な音作りで、 少し引いた感じで客観的に描写しようとするのに対して、EAR912の音は、人肌の温もりが伝わって くるほど演奏者との距離感が近く、吐息や唇の濡れ具合まで目前に迫ってくる感じで、その色気たっぷりのサウンドは、かつて私をとろけさせた、EAR V20の延長線上にあります。

先だって10月25日に試聴したEAR paravicini 312は音が少し硬質で、やや単調になりがちでしたが、

EAR912はバネのようなしなりがあって、それでいて弾ける時はパーンと、勢いよく目一杯弾けてくれます。

その弾け方が色気も伴いながらの、しなって弾力のある、ちょっとエロチックな感じで、やっぱりParaviciniはスケベだなぁ、と改めて感心した次第。

と、ここまで持ち上げといて書くのもなんですが、ダイレクトにLINN Klimax DSからFirst Watt SIT-1に接続、音出ししてみて、思わず唸ってしまいました。

それと言うのも、フルテックの電源プラグ、Fl-50M(R) & Fl-50(R)に換装したAET Evidenceを繋いで、ダイレクト接続では今まで聴いていなかったのです。

そのクリアさ、色彩感の豊かさ、前後感・奥行きの深さ、空間の広がりの見事さ……。

ヴェールがかかっていたのが数枚、取り払われたような感触です。

EAR paravicini 312の時もそうでしたが、プリアンプを繋いだらEAR色のヴェールが かかってしまって、色彩感とか、空間の広がりとかが減弱してしまいます。
ローエンドの出方も、ダイレクト接続に較べて自然な伸びやかさが影を潜め、ちょっと帯域が狭くなったような感じがします。

一方で、EAR独特の色気は加味され、力感は増します。

OCTAVE HP500SE/LEでは色彩感やローエンドの出方にそこまでの減弱感がなく、これはひょっとすると 拙宅のOCTAVE HP500SE/LEは真空管がテレフンケンとムラードに換装しているお陰なのかもしれません。

そういえば、昨年、12月6日にOCTAVEの最上位プリアンプ、Octave Jubileeを試聴した時にも、音が荒く、しなやかさが乏しく、音に余裕がないように感じました。 その時も真空管を交換したらどうだろう、という話もありましたが、結局、現状のOCTAVE HP500SE/LE を上回る魅力を感じる部分がなく、購入は諦めたという経緯があります。

かつて、プリアンプ無しでLINN CD12からダイレクト接続を試みていた頃は、間にボリューム・パッシブコントローラーを入れないといけなくて、 そうすると音の力感が落ちるだけでなく、色彩感等まで色褪せてしまっていました。

それが、DSだとDS側で出力ボリューム調整が出来てしまい、しかもフルボリュームだとアンプの音が歪んでスピーカーが飛んでしまう のではないか、と思うくらい出力電圧十分高くて、通常の音量では音の鮮度といい、空間描写能といい、かなり満足いくレベルに到達しています。

と言うか、プリアンプを間に入れることによって、Klimax DSからFirst Watt SIT-1へのダイレクト接続を上回る魅力のある音を聴かせてくれるプリアンプが、 今のところ、見当たらないのです。

これは困りました。

拙宅で使用しているOCTAVE HP500SE/LEは、鮮度や前後感は若干落ちるものの、最もダイレクト接続の音質に近く、 音の魅力ではEAR912も捨て難いけれど、素直さ、鮮度、色彩の豊かさの点でダイレクト接続に一歩譲ります。

EAR912の真空管を交換して、手持ちのムラードの6DJ8を使用してみれば、 EAR912の更なる可能性を確認することが出来るかもしれません。

これが試聴機でなければさっさと試してみるところですが、さすがに購入して試すには、大枚200枚はたかねばならず、ちょっと躊躇してしまいます。
しかもそういう改造を加えると、保証が効かなくなってしまいます。
本当に悩むところです。

そして、もう一つ。

せっかく、EAR912買おうかな、という気が少しなりとも出ている時に、「納期は1月下旬」と 言われてしまうと、正月休みに真空管を替えて鳴らし込んで、遊んでみようかな、という気も失せてしまいます。
高額オーディオ製品が売れない売れないと嘆く前に、購入者の気持ちも少し考えて欲しいものです。
http://www.kusunoki.jp/audio/ListeningReport/ListeningReport20131203.html

10. 中川隆[-14661] koaQ7Jey 2020年1月12日 20:59:32 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1591] 報告
EAR 912 音質評価 2011年 10月 逸品館代表 清原裕介
https://www.ippinkan.com/ear_912.htm


EAR社の創立25周年を記念し、またEARのチューブ・テクノロジーの集大成として作られたプリアンプが912です。最高級プロ仕様のMCヘッドトランス付フォノイコライザーを搭載しLINE入力PHONE入力の双方で、最高の真空管サウンドを実現します。

試聴機が届けられる前と届けられたとき、正直これが「198万円」という印象がぬぐえませんでした。

しかし、その音を聞いた後ではその価格が「高い」とは思えなくなってしまいました。今回のテストではCDプレーヤーとトランジスター・プリメインアンプの間に繋いで音質をチェックした(プリアンプのテストでは、音質がどの程度"失われるか?”を確認するため、必ずこのチェックを行います)のですが、驚いたことにCDプレーヤーの価格が一桁上がった!?のではないかと思えるくらい音が良くなったからです。

単なる音量/音質調整器としてのプリアンプを超えた、「音を良くできる(失われた音を復元できる)」プリアンプ(アナログコンピューター)としての能力を兼ね備えプリアンプがEAR 912です。

これ以上の音はあるかも知れませんが、これ以上の音を望まないという意味ですべての項目を満点の10点としました。

使用機材

912のLINE入力の音質テストは、

CD/SACDプレーヤーに AIRBOW X05 Ultimate
アンプにトランジスター方式の AIRBOW PM11S2 Ultimate

を使い、912を使わずに X05 Ultimate と PM11S2 Ultimate を直結したときの音質と、間に912を入れたときの音質を比較しました。

Phono入力の音質テストは、アナログプレーヤーNottingdam Interspace HD(カートリッジは、Phasetach P-3)を912にダイレクトに接続して行いました。スピーカーは、Vienna Acoustic The Musicを使っています。


音質テスト結果

Hilary Hahn Bach Concertos
Los Angels Chamber Orchestra
Jeffrey Kahana (SACD)

 
912を通すと音が浄化されます。

デジタルとトランジスターの組み合わせでは、避けられない「粉っぽさ」や「とげとげしさ」が完全に消え、高域が透き通ってバイオリンの倍音が美しく伸びてゆきます。響きに潤いが出て、部屋の天井を取り払ったように大きく音が上に広がります。

電気的に感じられた倍音の硬さが取れ、弦楽器の高音がまるで生演奏のようにスムースでスィートになります。

どうすればこんな音が出せるのか?全く理解できませんが、アンプやスピーカーが消えて演奏会場に居合わせているような雰囲気です。
過去に数多くの真空管プリアンプを聴きました。驚くほど音が良い製品も沢山ありましたが、これほど「色づけを感じさせないプリアンプ」は今までに聴いたことがありません。優しく透明で、スムースな音。解像度感も抜群です。

Orange Pekoe 10th Anniversary BEST ALBUN

濁っていた響きが整理され、各々の楽器の音がクッキリします。ボーカルの定位が改善し、口元が引き締まります。

ボーカルと伴奏の前後関係が改善し、立体感が増しています。
中でもボーカルの明瞭感の改善は驚くほどで、CDをSACDに変えたくらい音が良くなります。最高の電源ケーブルとラインケーブルを奢っても、これほどまで音質が改善するか?俄には信じられないほど、音が良くなりました。

極端な例えではなく、20万円のCDプレーヤーを200万円のCDプレーヤーに変えたくらい、音が良くなります。

シンバルの切れ味や響きのリアルだけではなく、すべての音の実在感とリアルさが大きく向上します。クラスの違うシステムを聴いているようです。プリアンプだけでこれほど音が良くなるのは、驚きを通り越して衝撃ですらあります。

ドヴォルザーク 交響曲9番 新世界より
ノイマン/チェコ・フィル

響きの長さ、演奏会場のサイズがまるで変わります。
楽器の織りなすポリフォニックの構造の精度、大きさ、美しさは912を使う前とまるで別物です。現在使っているCDプレーヤーは58万円のX05/Ultimateですが、このプレーヤーをトップモデルのUX1SE/Limited+Antelope OCXの組み合わせにしても、ここまで音は良くならないかも知れません。

CDで聞き比べましたが、912の音質改善をたとえるなら「CDがSACDになったよう」ではなく、「CDが高音質レコードになったよう」という例えが正しいと思います。すべてにおいて改善が著しいので、どこがどうなどと個別に音を評価できません。
外観は素っ気なく少々安っぽい感じも受けますがその音は素晴らしく、メーカー希望小売価格を遙かに超える価値を感じます。真空管プリアンプでこれほど感動したのは、10年以上前に中古で入荷したAudio Research SP10を聞いて以来かも知れません。

同価格帯あるいは遙かに高額なトランジスター・プリアンプを聴きましたが912と比べれば、私にはそれがただの「音量調節器」としか思えないほど912が素晴らしい音に感じられました。


ムソルグスキー 展覧会の絵
チェリビダッケ /ミュンヘン・フィル

かなり高性能なプレーヤーとカートリッジを使ったにも関わらず、解像度はCDの方が少し高く感じられました。

響きの透明感や、ポリフォニックの分離もCDがレコードを上回ったように感じました。何よりも中低音の厚みでレコードはCDを大きく上回ります。30cm口径のウーファーが38-40cmにサイズアップした感じと言えば、それが伝わるでしょうか?レコードらしく低音がすこし緩く響きが残るのですが、そのパワー感、押し出し感からは、超大型パワーアンプを連想させます。その低音がAIRBOW PM11S2/Ultimateから出るのですから驚きです。また、少しの濁りやエッジの丸さは感じられるのですが、CDと比べ有機的に感じる”音の濃さ”は凄まじいものがあります。
しかし、最新デジタル機器の素晴らしい音に慣れた今となってはサーフェイスノイズやスクラッチノイズが音に入り、チャンネルセパレーションが悪く、定位も悪いレコードを聴こうとは思えません。音は素晴らしいですが、デジタルの音もすでにレコードを凌駕するほどに進歩したからです。

特別な日にノスタルジーに耽りながら、お気に入りのレコードに針を落とす楽しみは格別ですが、普段はCDで十分です。音も良いですし、音楽もきちんと伝わり、何よりもレコードを痛めるという心配から解放され、より深く音楽に集中することができるからです。


総合評価

プリアンプはパワーアンプには欠かせない「音量調節器」なので、一般には「音を良くできる」という認識はないと思います。また、CDとパワーアンプの「間に入る」のに「情報量が増える」というのは、理解しにくいことだと思います。しかし、今までの経験から良いプリアンプは確実に音を良くすることがわかっています。

電気的には、プリアンプを使うことで信号のインピーダンスが下がり伝達能力が増すため「伝わりきらなかった細かい信号が消えずに伝わり」情報量が増えると説明されます。実際聞いた感じも説明のイメージに近く、良いプリアンプを使うことで細かい音が出てレンジが広くなります。しかし、 私は、ちょっと違う考え方をしています。それを説明しましょう。

プリアンプではなくケーブルでも音が良くなりますが、プリアンプと同じように電気的に説明すると「ケーブルによって消えていた(損なわれた音)が、良質なケーブルを使うことで伝わるようになる」となります。しかし、それでは「測定器のケーブルを変えると得られるデーターが良くなる(改善する)」という矛盾を抱えることになります。測定器ではケーブルの良否を判断できない、聴感上はあれほど音が変わるケーブルを測定できない。測定器に使われているケーブルは、オーディオ用よりも遙かにお粗末なのに得られるデーターは正しい。この矛盾をどのように解釈すればよいのでしょう。私は電気的な説明と違うことが起きているに違いないと思いました。

聞こえる音が変わるのは、電気的な情報損失ではなく人間側(聴覚)の問題だと考えています。人間の聴覚は類似する音に非常に敏感です。関連がある音の「あるなし」の聞き取りでは、測定器を遙かに超える感度を持っています。しかし、物理的に耳殻の構造を調べても、それほど小さな感度の音を拾えるようには思えません。そこで人間の驚くべき聴覚の秘密は、耳ではなく脳にあると考えました。耳が電気信号に置き換えた「音」が脳の中を広がるとき、信号の強い弱いで伝達速度が変わるはずです。また、類似する信号は重なって強まるはずです。つまり、細胞内を伝わってゆく電気信号の形は、音の大小ではなく「神経刺激の伝達パターン」に大きく左右されると考えられるからです。

ケーブルやプリアンプの中を音楽信号が通過すると、その振動(エネルギー)により、響き(付加振動)が発生します。それによって「特定の音響(神経刺激)パターンが強化される」ということは十分考えられます。つまり電気的な情報の変化よりも、「音響パターンの変化」に注目することで、些細なことで音が大きく変わって聞こえることを説明できると思うのです。

真空管プリアンプ(真空管アンプ)は、真空管という「物理的な響きを伴う増幅素子の存在」によって、物理的に信号に響きを付加します。エコーチャンバーやエフェクターのような働きです。EARはこの「響き」を見事に味方に付けて、失われた音楽信号の「パターン」を復元し、人間がいい音と感じる「パターン」を作り出す(強化する)に違いありません。 そう考えると912の素晴らしい音質を理解できますし、失われた音を復元できる装置(つまり非常に高度なアナログコンピューター)と考えれば、その価格も十分納得できると思うのです。

912は単なるプリアンプではなく、最高の音楽復元装置でした。 以前高価な真空管プリアンプとしてEMT JPA66を聴きましたが、さすがにレコードは超高価な昇圧トランスを搭載するJPA66に敵いませんでしたが、CDの音質に関してEAR 912はJPA66を足下にも寄せ付けないくらい素晴らしい音を出しました。

オーディオ機器を単純な「増幅装置」と考えるのは間違っています。それは失われた「音と音楽」を復元できる非常に高度な装置なのですから。
https://www.ippinkan.com/ear_912.htm

11. 中川隆[-14660] koaQ7Jey 2020年1月12日 21:02:15 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1590] 報告

EAR DAcute

真空管アンプで有名な EAR です。この DAC はかなりアナログ的で濃い音がするのですが、中身はこんな感じです。真空管関係はあまり詳しくないので正確なことはさほど言えませんが、真空管とトランスがこの DAC の音の秘密だとは思っているのでそれについて書きます。間違ってるところもあるかもしれませんのでこの項目は話半分でお願いします。

正直DAC基板自体はとても平凡な設計です。これだけではまず大した音は出ないです。それ以降のアナログ段に音の秘密があります。

EAR のパラヴィチーニが発言していたことですが、実は真空管はなんでもよく重要なのはトランスだそうです。トランスは市販品では満足できず元々手巻きで自作していたというお話があります。トランスの特性が音を決めるということですね。

トランスの特性で重要なのはアイソレートとLPFを兼ねていることだと思っています。特に現代のDACの場合はどちらの特性も重要です。現代のDAC基板は音声を作り出す源流でもありますが音声帯域外ノイズ源にもなっています。現在ではほとんどのDACが帯域外ノイズを吐き出すデルタシグマ式です。このDACも例外ではなくWM8741を使っています。DAC素子が直接置かれている基板はDACの動作とクロック信号によって汚れています。なので直接この基板にアナログ回路を接続することは帯域外ノイズの音質的影響が無視できません。この帯域外ノイズは配線を接続しただけでGNDにも伝わりますしアナログ信号路にも伝わります。マルチビットDACだと無対策でもこの帯域外ノイズが圧倒的に少ないことが最大の優位性だと考えています。

そこでトランスの出番です。GNDを物理的に分割できる上に周波数特性も制限されるトランスはこの帯域外ノイズをGNDからも音声信号ラインからも除外する役割を果たします。EARの設計は信号伝達の全段にトランスを挟み込むのが特徴ですが、このトランス段を通過する度に帯域外ノイズを遮断し基板間のノイズ伝達を防ぎます。それが結果として広帯域で見ればSNを向上させることになります(帯域内SNは変わらない)。これがEARの音の良さの秘密その1であると考えます。

次に真空管です。よく真空管は特性が悪いが音は良いと言われますが、真空管の最大の音質的優位性はその動作電圧だと考えています。動作電圧と信号電圧が高いということは外来ノイズや抵抗から発生するノイズを見た目上小さくすることが可能です。真空管では電源が300Vで信号が50Vとかが普通にあります。特に抵抗ノイズは音質的影響がかなり大きいですのでこれは重要です。抵抗は値が2倍になってもノイズ発生量は2倍になりません。真空管をつかうと信号レベルを大幅に上げることができるので半導体アンプと比べて伝達中の信号SNの観点で優位性がある、これが音の良い理由だと思います。

以上のようにEARの優位性は多段トランスと真空管の組み合わせによって広帯域SNの向上と信号帯域SNの確保、この2つの要因によって達成されていると思っています。このような設計なら緻密なノイズ対策や部品選定など一切やらなくてもよくなると思います。だからEARの内部は音が良さそうに見えません。

補足ですが、SNという概念で重要なのが音質では実測ノイズフロアだけが支配的ではないところです。オーディオではノイズ成分にも音の善し悪しがあって脳がノイズNを分離処理できるときは同じノイズフロアでも音質は悪化しません。そういうNは音質劣化の小さいNです。なので一見SN性能が同じように見えてもN成分の由来によってそこには音の善し悪しが発生します。人間の脳はNに埋もれた情報を取り出す能力があります。それは下記記事にまとめています。

人間の聴覚と音質について

帯域外ノイズの半導体への影響についてはこちらの記事に記載しました。

オーディオ小ネタあれこれ
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=8087

要はいかに質の悪いNを排除するか、それが高音質のDAC設計には重要だということです。質の悪いNには帯域外ノイズ成分が含まれることもありますし、帯域外ノイズが半導体によって帯域内に変換されて入り込んでくることもあります。これも重要です。

EARの設計はこの人間的な要求事項に最適化した設計であるからこそ、測定値が悪くても人間が聞いて高音質に感じるのだと思っています。測定至上主義の無意味さは人間が測定器ではないこと=測定器と原理も方式も違うことが理由です。測定データはメーカーの技術力指標として、まともなものを作っているかどうかの最低限の評価にしかならず、それだけで音はわかりません。
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=9015

12. 中川隆[-14659] koaQ7Jey 2020年1月12日 21:07:34 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1589] 報告
CD 専用プレーヤー EAR Acute Classic
メーカー希望小売価格 890,000円(クロム仕上げ・税別)・798,000円(ブラック仕上げ・税別)

Ear , Acute Classic - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Ear++Acute+Classic

Acute Classic - ヨシノトレーディング
https://www.yoshinotrading.jp/products/ear/cd-player-1/

この一台で、DAC/真空管プリアンプがついていて、ヘッドフォン使用も可能なワンボックスデジタルプレーヤー。

CD の販売が落ち込み、CD プレーヤーをラインアップに揃えるオーディオブランドも年々減ってきています。
CD 再生に対する音の追求は、もはや時代遅れなのでしょうか?
CD はもはやその音楽メディアとしての役割を終えようとしているのでしょうか?
全世界のミュージックファンのCD ラックに納まったコレクションは、かつてのアナログレコードのように廃棄の運命をたどるのでしょうか?
「いいえ、そんなことはさせません...」
EAR の主催者でありオーディオデザイナーである「ティム・デ・パラヴィチーニ」は、それらの問いに対して、1つの回答を託したCD プレーヤーをここにリリースすることを決定いたしました。
その名も「EAR Acute Classic」。
これは、SACD でもなく、Blue-Ray でもなく、純粋に「CD」の音を音楽的に追求した CD 専用プレーヤーです。
そして今や貴重な「真空管」を採用するチューブ式CD プレーヤーです。
しかしなぜ「King of Analog」と呼ばれるパラヴィチーニが、このタイミングでCD プレーヤーをリリースするのでしょうか?
アナログが脚光を浴び、多忙を極めるにもかかわらず、あえてデジタル機器でしかもSACD でもなく、CD 専用機を世に問う理由は何でしょうか?

パラヴィチーニは、かつて「EAR Acute」というモデル名でCD プレーヤーをデザインしています。
2005 年にデビューしたAcute はその後、「Acute 3」までバージョンアップしましたが、部品供給が難しくなったことから惜しまれつつも生産が終了していました。
気がつけば音楽を聴くスタイルは、音楽をデジタルコンテンツ化してデータ送信する方式となり、有形なモノとしての音楽メディアの需要は減る一方です。
しかしCD は1982 年の発売開始からすでに34年(2016 年現在)が経過し、アナログ盤が主役だった50年代から80年代半ばまでの期間と同等か、実質的にはそれ以上の長期に渡って、流通量を含め音楽メディアの第1線を走ってきました。
世界に現存する有形音楽メディアとしては最大の枚数が音楽を楽しむ人たちのすぐ手元にあるわけです。
ある意味、もっとも手軽に音楽を楽しめるメディアです。
ダウンロードしたり、パスワードを入力したり、アプリを立ち上げたり、そんな煩わしい作業は一切必要ありません。
電源を入れて、トレイにCD を載せたら、あとは「プレイ」を押すだけです。
これほどまでに普及した音楽ソフトであるにも関わらず、人類はまたしてもアナログの時と同じように、新技術の優位性を謳い文句に CD を過去の遺物として葬り去ろうとしているのでしょうか?

新技術を否定するわけではありません。
まだやるべき事があるはずだ、と言っているのです。
パラヴィチー二がアナログにこだわり続けているのは、まだやるべき事がたくさんあるからなのです。

同じように、CD にもまだやるべき事がたくさん残っているということなのです。
アナログ界の巨匠であるパラヴィチーニが「CD 専用プレーヤー」を、また作ろうと決心した理由は、まさにそこにあるのです。

特にハイエンドのCD 専用機は、各メーカーのラインナップからモデルが姿を消し、安価な普及機以外は なかなか見られない状況になりつつあります。
そんなCD プレーヤーが次々に姿を消していく状況を目の当たりにし、CD が本来持っているポテンシャルを引き出せなくなることが、かつてのアナログが「アナログ=ノイジーで悪い音」という先入観を音楽ファンに根付かせてしまったように、何としてもそれを阻止する必要があったのです。

つまりパラヴィチーニの純粋な音楽に対する熱き想い、そして音源という資産に対する想い、さらには再生装置に対するチャレンジ精神が、今回の「Acute Classic」発表の原動力となったのです。

「King of Analog」の異名を持つパラヴィチーニは、当然のことながらアナログサウンドの響きを愛してやみません。しかしそれは、パラヴィチーニが到達したい「理想のサウンド」という明確な目標があり、そこへ到達するための手段としてアナログが最適だったということが言えます。

つまりパラヴィチーニにとって理想の目標地点に着くためには、デジタル街道を進むよりも、アナログ街道を進んだ方が、やりやすく、尚且つ理想に近づけたわけです。

これが「Acute Classic」の場合、その理想の目標地点に着くためにデジタル街道を歩いていかなければなりません。しかしそれがパラヴィチーニのチャレンジ精神をさらに刺激したのです。 

「Acute Classic」は、デジタルとは思えないほどアナログ感覚に溢れた、アナログ/ デジタルハイブリッドとでも言うべきCD プレーヤーです。

新しくデザインされたエクステリアはEAR のアイデンティティであるクロムフィニッシュのフェシアを奢り(アルミヘアラインブラックフィニッシュも選択可)、モダンでシンプルなスタイルを採用しました。

また、真空管の配置を水平方向の横置き仕様とすることで、これまでのどのモデルよりもシャーシ全体のスリム化に成功し、シャープなイメージを醸し出しています。

最新のモダンなインテリアにもマッチして、美しいコントラストが目を楽しませてくれることでしょう。

回路構成で特徴的なポイントは、デジタル信号は全てパラヴィチーニがデザインしたアナログフィルターを経由して、他のEAR のプロ用オーディオ機器と同様にトランスフォーマーをカップリングしたチューブ式{ ECC88 (PCC88) x 2 } ライン出力段へ送られ出力されます。

この時デジタル信号は、あたかもアナログレコードのグルーブから発せられたような音質に変換されます。

チューブの特性にマッチするように仕立てられたEAR の心臓部である出力トランスは、パラヴィチー二自身が手巻きで納得する音が得られるまで、幾度と無く試行錯誤を繰り返した後に完成させたオリジナルスペシャルメイドのデザインを採用しています。

出力はアナログアウトプット(フローティングバランスXLR、及び同等クオリティーのアンバランスRCA)を備え、アナログアウトにはバランス/ アンバランスともに最大5Vrms の出力を持たせました。

これによりプリアンプを介さずとも、ダイレクトにパワーアンプに接続して駆動する事が可能となり、フロントパネルのアナログ式ヴォリュームで出力をコントロール出来ます。

「Acute Classic」はまた、Wolfson 社製 WM8741 DAC、及びS/PDIF レシーバーを搭載し、3系統のデジタル入力(USB、Coaxial S/PDIF、Toslink Optical S/PDIF)により、PC 等のデジタルセットからのソースで音楽を楽しむことも可能です。
いずれのデジタル信号もパラヴィチーニの理想とするアナログレコードのようなサウンドを奏でるように全てがデザインされています。

昨今、有形メディアとして再びアナログが注目され、その音の素晴らしさに気づいた人々が再びアナログ盤を買い直しているという現象がおこっています。
CD が登場した時にアナログ盤を処分してCD に買い換えたことを思えば、じつに滑稽な話です。

今後、配信やストリーミングを中心とする無形の音楽メディアが主流になっていったとしても、いずれ有形の音楽資産である「CD」にスポットライトが当てられる時がどこかでくるはずです。

なぜなら音が良い/悪いという判断の仕方は、数字や再生の手段で判断されるのではなく、いずれ、好きか/嫌いかという主観に頼るところに行き着くからです。
手段がどうであれ、パラヴィチーニが目指すものは「いい音を届けたい」という信念です。

ゆえにデジタル/ アナログという領域に関係なく、現在のパラヴィチーニの理想に最も近い音を奏でる再生機が、この「Acute Classic」です。
パラヴィチーニの新たなる挑戦を是非お楽しみ頂き、その音の響きを味わいください。

Specifications:

●Playback:
CD 44.1KHz, 16bit PCM 
SPDIF upto 192KHz, 24 bit PCM、 Toslink upto 96KHz, 24bit PCM
USB 2.0 44.1K - 192KH, 16 - 24 bit PCM

●デジタル入力:
1)USB 
2)SPDIF (RCA)
3)SPDIF (Toslink)
●アナログ出力:
1)Phono; 5V rms シングルエンド
2)バランスXLR; 5V rms XLR ピン 2 ポジティブ
3) ヘッドフォン(1/4” ) 16 - 100Ω
●使用真空管:2 x ECC88 (PCC88) / 6DJ8 (7DJ8)
●サイズ( 突起物含まず):W435 x D285 x H65 mm
●重量:8kg
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/acute-classic/

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2016年12月 marantz SA10とEAR Acute Classic 音質比較 (字幕修正版) - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=CvEMKdasY34

オーディオ逸品館 2016年11月 
EAR Acute Classic vs. marantz SA10 音質比較テスト
https://www.ippinkan.com/ear_marantz_sa10.htm

真空管らしい艶やかで滑らかな音質が高く評価された「Acute(アキュート)が、2016年10月「Acute Classic」として、純粋に「CD」の音を音楽的に追求するためのCDプレーヤーとして再登場しましたが、CDプレーヤーの需要は年を追うごとに縮小し、「EARのような小規模メーカーがCDプレーヤーを制作する」には、高いコストとリスクが生じるようになりました。新発売されるAcuteも、非常に簡単なメカニズムしか搭載しないにもかかわらず、90万円近い高価な製品になっています。
他方、Esoteric や marantz(DENON)などの大規模オーディオメーカーは、「自社でメカニズムを作る」という手段を講じながらも企業規模の利点を生かし、販売される製品は高級デジタルプレーヤーとしては、比較的低価格に収まっています。
Acute Classic と対照的に、marantzからは「オリジナルメカニズム」と「オリジナルDAC」を搭載しながら60万円という挑戦的な値付けがなされた「SA10」が新発売され、双方のデジタルセクションや機能などを比較すると「SA10」の最新ないメース時に対して、「Acute Classic」はやや時代遅れとさえ感じられてしまいます。そして、その価格は内容を考えると高額に思えます。
そこで「実際の音」が価格に比例するのか?あるいは、Acute Classicが無為に高い機器なのか?を両機を比較試聴して見極めることにしました。

EAR Acute Classic メーカー希望小売価格 890,000円(クロム仕上げ・税別)・798,000円(ブラック仕上げ・税別)

EARの創始者であり主任設計技師である「パラヴィチーニ氏」は、「King of Analog」の異名を持ほど真空管を使ったアナログサウンドの響きを愛してやみません。しかし、パラヴィチーニ氏は、日本で広く愛された「Musical Fidelity A1」の画期的なトランジスター回路の設計も行うなど、彼は真空管アンプだけではなくトランジスターアンプの設計にも鬼才を発揮できるのです。
このようにトランジスター回路と真空管回路のどちらにも優れた手腕を持つ彼が、CDプレーヤーに「真空管出力回路」を使ったのは、単なる彼のノスタルジーではなく、彼が目標とする「理想のサウンド」の実現には、真空管アナログ回路が不可欠だからです。「Acute Classic」は、最新の優れたデジタル回路と、パラヴィチーニが理想とする真空管アナログ回路が組み合わさった、アナログ/ デジタルハイブリッドと言うべきCDプレーヤーなのです。
「Acute classic」がこれまでのモデルと大きく違っているのは、真空管の配置を水平方向の横置きとすることで、シャーシ全体のスリム化に成功し、シャープなイメージを醸し出す薄型デザインが採用していることです。また、このデザインの実現のため筐体や回路のすべてが新設計されています。フロントパネルには、伝統のハンドポリッシュのクロムメッキ仕上げのパネルが採用され、最新のモダンなインテリアにもマッチして、美しいコントラストが目を楽しませてくれることでしょう。
EAR伝統のチューブ・サウンドをこのモデルにしっかりと宿らせるために、パラヴィチーニ氏は他のEAR のプロ用オーディオ機器と同様にトランスフォーマーをカップリングしたチューブ式{ ECC88 (PCC88) x 2 } ライン出力段をアナログフィルターと出力回路に用いました。そしてチューブの特性にマッチするように仕立てられたEAR の心臓部である出力トランスは、パラヴィチー二自身が納得する音が得られるまで、手巻きで幾度と無く試行錯誤を繰り返した後に完成させたオリジナルスペシャルメイドのデザインが採用されます。

この優れたトランス出力回路は、アナログアウトプット(フローティングバランスXLR、及び同等クオリティーのアンバランスRCA)に備わり、バランス/ アンバランスともに最大5Vrms の出力を持っています。これは一般的なCDプレーヤーの2Vrmsの約2.5倍の高出力ですが、出力を高めたことで音楽のダイナミズムが拡大しています。また、この高出力をフロントパネルのアナログ式ヴォリュームにより音量可変出力することで、「Acute Classic」はプリアンプの助けを借りずに、パワーアンプを良好な音質で駆動することを可能としています。
さらにAcute Classicは、Wolfson社製「WM8741 DAC」とそれに対応するS/PDIF レシーバーが搭載され、USB1系統を含む合計3系統のデジタル入力(USB、Coaxial S/PDIF、Toslink Optical S/PDIF)が装備されています。もちろん、いずれのデジタル入力を使っても、パラヴィチーニの理想とするアナログレコードのようなサウンドを奏でるように音質が整えられています。
手段がどうであれ、パラヴィチーニが目指すものは「いい音を届けたい」という信念です。デジタル/ アナログという音源の違いに関係なく、現在のパラヴィチーニの理想に最も近い音を奏でる再生機が、この「Acute Classic」です。パラヴィチーニの新たなる挑戦を是非お楽しみ頂き、その音の響きを味わいください。
CD:44.1KHz, 16bit PCM
S/PDIF:同軸(RCA) 192KHz, 24 bit PCM、Toslink upto 96KHz,24bit PCM
USB 2.0:44.1K - 192KH, 16 - 24 bit PCM

marantz SA10 メーカー希望小売価格 600,000円(税別)

SA11S3の後継機として発売される、SA-10にはマランツオリジナルのディスクリートD/Aコンバーター「Marantz Musical Mastering(MMM)」が搭載されています。このディスクリートDACは、プログラムしたアルゴリズムでデジタル演算を行える「DSP(Digital Signal Processor)を使用することで、一般的なDACチップが行うすべての処理をmarantzがプログラムしたオリジナルのアルゴリズムと専用設計の回路に置き換えることで、より理想的なサウンドを実現するために開発されました。
DACに必要な機能
デジタル信号をアナログ信号に変換するために使われる「DAC」は、オーバーサンプリング・デジタルフィルター、ΔΣモジュレーター、DAC、I/Vコンバーターで構成されます。
・オーバーサンプリング・デジタルフィルター
DACに入力されるデジタル信号の「細かさ」を向上するための演算ロジックです。
オーディオで使われるPCM信号は、縦軸が音量で横軸が時間に当てはまる方眼グラフ上の交点にデーターが置かれるような変換方式でアナログ信号をデジタルにしています。
PCMデジタル信号をアナログに戻すと、出力される波形はサンプリングされる前の「曲線」ではなく、「階段状の線」として出力されます。オーバーサンプリング・フィルターを使うことで、この「階段の段差」が細かくなり、出力される波形がアナログ信号の「曲線」に近づきます。
このとき「元々なかった点(デジタルデーター)」を作り出さなければいけないのですが、前後のデーターの中間にデーターを追加するだけでは、もとあった曲線の膨らみが再現されません。そこで、前後いくつかのデーターを参照にしながら「元々の曲線により近いデーター」を演算により生成します。
「MMM」には、元フィリップスでアプリケーションラボに所属し、「DAC7」でビットストリームDACの開発を担当、「CD-7」のデジタルフィルタの開発者でもあり、現在はマランツヨーロッパリージョンの音質担当者でもあるライナー・フィンク氏が、そのフィルター演算プログラムの開発に参加しています。

・ΔΣモジュレーター
PCMデーターは、「方眼紙上の点」です。この点は「電圧軸・時間軸」の絶対的な座標を持っているので、マルチビットDACではその座標に従って、定められたタイミング(時間軸のデーター)で定められた電圧(電圧軸のデーター)を連続して発生し「階段状の曲線」を出力します。後にこの「階段の角の部分」をローパスフィルターで削ることにより、元のアナログ曲線が出力されます。
ΔΣ変換とは、あらかじめ「点座標」で供給されるPCMデーターを「連続する点(ビットストリーム)」に置き換える変換です。わかりやすく言うなら、PCM信号をDSD信号に変換するための仕組みです。

・DAC
デジタルデーターから、アナログ信号を作り出す仕組みです。
ここまでの「3つの仕組み」が、「MMM」ではmarantzがプログラムしたDSPで行われます。

・I/Vコンバーター
電流として出力されるDACの信号を、オーディオ機器が扱う電圧に変換するための回路です。SA10ではこの部分にビシェイの高精度・高音質抵抗が使われるなど、一般的なICではなくディスクリート回路で構成されます。

・新世代のオリジナルメカエンジン「SACDM-3」
ディスクドライブには、marantzがピックアップの制御とデコードを行なう回路を新開発し、回路を最短、最小化。余分な電流やノイズの発生を抑えた、最新世代のオリジナルメカエンジン「SACDM-3」が採用されます。
出力回路
アンバランス出力、バランス出力は完全に同等グレードで構成され、バランス出力のHOT/COLDの反転は、信号劣化のないデジタル位相反転機能が採用されています。
アナログ基板
左右のアナログ出力回路はシンメトリーにレイアウトされ、チャンネルセパレーションや空間表現力が高められています。
高音質パーツ
アナログ出力回路には、純銅箔を採用した最上グレードのオリジナルフィルムコンデサ「ブルースターキャップ」や、高音質電解コンデンサなどを投入され、電源トランスには、SA-7S1と同等コアサイズのトロイダルコアトランスが採用され、巻線には高純度なOFCが使われます。
アナログ回路とDAC回路に給電するブロックケミコンには、4,700μFのマランツ専用カスタム品が使われます。
アナログ出力端子には、純銅削り出しのピンジャックが使われます。

ヘッドホンアンプ
フルディスクリートで、HDAM-SA2による高速電流バッファアンプが使われ、3段階のゲイン切り替えもできる。本格的なヘッドホンアンプが採用されています。この回路は、メイン回路を高音質化するためOFFできます。

試聴環境
メーカーから届けられた「Acute Classic」を箱から出して聞いたときは、「やはりEARのような小規模メーカーが、CDプレーヤーを初発売するのは無理がある」と感じました。
音の滑らかさ、雰囲気の良さは感じられるものの、同じ条件で聞いたことのある、marantz SA10と比べて情報量(音数)が明らかに少ないと感じられたからです。
試聴は、その後60時間近く連続で再生してから後に行いました。

 Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G) 
 AIRBOW PM11S3 Ultimate 
 AIRBOW MSS-i5 MsHD 6.7

試聴したソフトは、いつもの5曲です。これらの曲をダビングしたCD-Rを聞きました。
さらにCDの音とUSB入力の音を比較するため「新世界より」をAIRBOW MSS-i3 MsHD(HQ Player、88.2kHz/24bit出力)と組み合わせて聞いてみました。

2016年12月 marantz SA10とEAR Acute Classic 音質比較 (字幕修正版) - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=CvEMKdasY34

Della
「せせらぎ」
Liza Ferschtman
「BACH VIOLIN SOLO」
Grace Mahya
「Last Live at DUG」
noon
「500 Miles」
DENON
「新世界」

・EAR Acute Classic 890,000円(クロム仕上げ・税別)
 せせらぎ
水の流れる音には十分な高周波成分が含まれ、SACDの助けを借りなくてもすっきりと伸びきったサウンドがCDから再現されます。これは、真空管とトランスを使った良質なプリアンプ「EAR 912」をCDプレーヤーに接続したときに得られる、音質改善と同じです。音の広がりも自然で、手前の水音と近くの鳥の鳴き声、遠くの鳥の鳴き声が、部屋の壁の向こう側から聞こえてきます。
特徴的なのは、音の重なりに一切の濁りがなく、手前の音の向こう側に遠くの音が透けて見えるように聞こえることですが、この透明感の高さにアナログの鬼才と呼ばれるパラヴィチーニの技術が生かされています。
ただ、CDのメカニズムやDACといった「デジタル構成部」は、特別なものが使われているわけではありませんから、marantz SA10のようなぎっしりと音が詰まった密度の高さ、4Kデジタル映像のような緻密さは持ち合わせていません。
フィルム映画を見るような透明感とデリケートな色彩の再現能力を持つ、Acute Classicはディスクに記録された音を「情報」としてではなく、あたかも生演奏を聞く時のような豊かな響きと色彩で「生々しく」再現してくれました。
 バッハ バイオリンソロ
バイオリンから一音が出るその瞬間、弓と弦が触れた音だ出て、それから弦全体が安定した音階で鳴り、それが楽器全体に広がってゆく、その「響きのイメージ」がとても正確に再現されます。今聞いているのは「生楽器の音である」、「生演奏の再現である」ということがダイレクトに伝わってくる音の出方です。
従来のAcuteとの違いは、良い意味でその「響きの乗せ方」にEAR臭さがなく、アナログ回路で「特別な音作りをしている様子」を一切感じさせないことです。
高音はすっきりと伸び、中音は太く響き、低音は豊になる。本当に生楽器をホールで聞いているのと同じような音が出ます。
これこそがEARマジックなのですが、最新のAcute Classicは、本当に自然でその魔法が「見えない(感じられない)」ことが、一番の特徴だと思います。
こういう生々しい音を出すCDプレーヤーは、真空管を使うEARでなければ作れないでしょう。
 モナリザ
ギターの響きが部屋いっぱいに広がります。ボーカルは滑らかで艶やか。レコードを聴くときと寸分違わぬイメージでこの曲が鳴ります。今聞いているのは、ハイブリッドディスクのCD層をリッピングし、今はもうない高音質の「ゴールドCD-R」に焼いたものですが、下手なSACDプレーヤーで聞くSACD層を上回る程高域が滑らかで、高域の倍音もすっきりと伸びています。
驚かされるのは、デジアルのつきものの「ノイズ感」や「粉っぽさ」が全く感じられず、本当にレコードやアナログテープを聴いているのと同じ感覚で、CD(デジタル)が鳴ることです。
こういう音作りに、アナログサウンド30年以上の歴史を持ち、現場でのレコーディングの経験も深い、パラヴィチーニの経験が生きていると思います。
目の前で、人間が、生楽器を演奏している音で、モナリザが美しく鳴りました。
 500miles
ピアノの音と人間の声の違いが、とても良く伝わります。
特にこのディスクでは「ピアノの高い音」がやや硬く、ピアニストのタッチが粗く聞こえがちなのですが、そういう荒々しさは全く感じられません。ピアノの音は滑らかで響きが豊かですが、濁りが少なく透明感たっぷりに美しく響きます。
ボーカルはボディーがしっかり出て、肉付きのよい女性らしい柔らかな音で鳴ります。
驚かされるのはピアノの最低域の基音、そしてペダルを踏む音まではっきりと「生々しく」聞こえることです。今までこれほど深みのある自然な低域をこのディスクから再現するプレーヤーに出会ったことはありません。Acute Classicでこの曲を聴くと、中音が少し前に出てピアノがその後方に位置し、ピアノの高音が上方向に広がり、低音がやや遅れて地を這うような、「音の高低による時間差」が本当に見事に再現されます。
こういう音は、「現場の音」をしっかりと記憶している、パラヴィチーニが「生音に近くなるようなアナログ回路」をAcute Classicに与えたからこそ実現した音で、デジタル回路だけで作られた機器ではとうてい実現できないでしょう。なぜなら、再生時の「響き」がなければ、実現しない音だからです。
私は2016年末発行のDMにオーディオ機器は、失われた響きを再現し、入力される音よりも出力される音をより「生々しくできる」という持論を掲載しましたが、今聞いている音は、まさしくそういう「失われた響きが見事に復元された音」です。
 新世界より
楽曲が始まる部分での、金管楽器の響き、弦楽器の響きの再現が見事です。Acute ClassicはEAR製品全般に通じることですが、「響き」の再現性、その「芸術性」の醸し出し方が実に見事です。
デジタルの音はアナログに比べると、動きが少なく「静止して」感じられる事があるのですが、Acute Classicで聞く新世界よりには「生きた時間の流れ」が感じられます。
演奏が進むにつれて刻々と変化する「響きの変化」に夕日が雲を照らし、刻々とその美しさを変えて行く様子が感じられます。響きの広がりと収束。色彩感の変化。本格的な交響曲ならではの「リッチな時間の味わい」が見事に再現されます。
今聞いているのは「音」ではなく、演奏そのものです。それも、生よりもさらに素晴らしく作り上げられた、再生芸術(演奏)そのものです。オーディオ機器は、生演奏をより美しく、生々しく再現出来るという「事実」をAcute Classicは、聞かせてくれます。
  新世界より(USB入力)
CDに比べるとほんの少しだけ響きが減った分、演奏が落ち着いて感じられます。CD-Rで聞くこの曲が「春から初夏」にかけての雰囲気だとすれば、USB入力で聞くこの曲は「夏の終わりから秋」に欠けての雰囲気です。
音質的にそれほど大きな変化は感じられませんが、雰囲気が一ついて少し「客観的」な部分が醸し出され、普段聞いているこの曲の雰囲気に近くなります。
素晴らしいと思うのは、CDの再生、USBでの再生に関わらず、CD(44.1kHz)にありがちな高域の閉塞感が全く感じられず、高域の倍音がすっきりと伸びていることです。
今聞いている音であれば「ハイレゾ」でなくても、十分アナログに匹敵するサウンドが得られます。少なくとも下手なデジタル機器で聞くハイレゾよりも、遙かに高域ののびは良く、楽器の音が自然に聞こえます。
色彩感も豊かで、この音であればUSB-DACとしても価格相応の価値を十分感じ取っていただけることでしょう。

・marantz SA10 メーカー希望小売価格 600,000円(税別)
 せせらぎ
今までのフラッグシップモデル「SA11S3」では少し気になっていた、高域のざらつきや堅さが完全に消えているところに「MMM」を採用した「SA10の良さ」が感じられます。水の流れる音、鳥の鳴く声は柔らかく、十分な厚みがありますが、すっきりと明快なサウンドで「ぼやけた感じ」が一切ありません。
Acuteとの違いは、水泡がはじけたときに飛び散る「細やかな水しぶき」が伝わる感覚、いわゆる「空気感」が弱いことです。しかし、これはSA10が弱いのではなく、Acuteの「真空管を使った音作り(本来録音されていないものを、あたかも存在するように感じさせる力)」を褒めるべきでしょう。
立体感はスケールが若干小さいですが、それが逆に「空間の密度感を上昇」させることにつながっているので、善し悪しではなく、好みの判断になるでしょう。
PCMのように輪郭が強くなりすぎる事がなく、下手なDSDのように滑らかになりすぎる事もなく、marantzらしい暖かく滑らかな音でせせらぎが鳴りました。
 バッハ バイオリンソロ
Acuteで聞くこの曲に比べると、SA10は表現がやや穏やかですが、細やかな楽器の音の変化や奏法のバリエーションがきちんと再現されるので、演奏にじっくりと耳を傾けたくなります。
Esotericのように堅くなく、LUXMANのように柔らかくなく、Accuphaseのように色が薄くなく、SA10のバランスはとてもニュートラルです。音が滑らかで密度も高く、バイオリンの鋭さと柔らかさのバランスが秀逸です。
Acuteのような「海外製品」と比べると、落ち着いたムードになりますが、フェルシュトマンが自分の音のじっくりと耳を傾けながら、知的にバッハを奏でている様子が伝わります。
プレーヤーで極度に色づけしない「端正な音」が魅力的に感じられました。
 モナリザ
切れ味の良い透明な響きを聞かせたAcuteとは違って、ギターのサイズが一回り大きくなったように、低音の響きが太くなり、その部分の余韻が長く感じられるようになります。けれど、変わるのは低音だけで、中高音の響きの量や余韻の長さは、Acuteと同じです。
ボーカルはギターと分離して聞こえます。この部分、ギターとボーカルの絡みがとても親密に感じられたAcuteとは一線を画します。
質が高く端正な音ですが、Acuteと比べるとやや「艶」が少なく感じられました。
 500miles
Acuteで聞くこの曲は「生演奏を聞いている雰囲気」を持っていました。SA10では「レコーディング現場」が見えてきます。
ピアノとボーカルの立体関係はややあやふやで、音像も肥大します。密度は高いのですが、それぞれの音が出てくる「タイミング」が同一なので、音が空間でかぶっています。
一つずつの音は悪くない、むしろ優れているのですが、音楽表現で重要な「間」が形成されません。
B&Wのスピーカーもそう聞こえますが、B&Wをモニターとして作られたSA10も同じ傾向を感じさせます。
 新世界より
録音の良いこのソフトではSA10の持つ「音の良さ」がしっかりと発揮されます。
PCMをすべてDSDに変換してからD/A変換する良さでしょうか?音が本当に滑らかで、良質なアナログソースを聞いているような「厚み」も感じられます。
金管楽器や弦楽器の音が重なる部分では、それぞれの音が見事に分離し、団子状に重なることがありません。あくまでも、細やかな音が美しく重なり合っているように聞こえます。
演奏の流れはとても穏やかで、不安なく新世界に踏み出していける、希望にあふれた音楽に聞こえます。また、ノイマンの指揮らしい「一糸乱れぬ統一感」も強く出ます。
音の量、厚み、すべてが満足できるレベルです。

  新世界より(USB入力)

S/N感、密度感、低域の安定感でUSB入力はCD-Rを上回ります。
しかし、その差はそれほど大きいものではなく、CD-Rでの再生とほとんど変わらない雰囲気で新世界よりが聞けます。黙って切り替えられたなら、どちらがそれとは言い当てられないほどの差でしょうか。
それでも中低音のハーモニーの厚み、小音量部の音の数、音が消え入る部分の静寂感など、回転していないものからデーターが取り出されているという「安定感」が感じられます。
ダイナミックレンジも少し拡大し、最大音量部の音量がわずかに大きくなっているようにも感じられます。
USB入力でこの音が出るのであれば、CDの再生でディスクにこだわる必要はないと思います。

試聴後感想
試聴レポートの最初に書きましたが、「最新技術を惜しみなく投入した marantz SA10」と「ノスタルジックな真空管を搭載したAcute Classic」では、全く勝負にならないと考えていました。
しかし、比較試聴を追えた今、その考えが全く違っていたことを知りました。
私自身
「デジタル機器はスペックではなく、出てくる音で選ぶべきだ」、
「デジタル機器の音質のキーポイントは、デジタル回路のスペックではなくアナログ回路の優劣だ」
と何度も書いてきていたにもかかわらず、今回はあまりにも違う「スペックの差」に完全に目が曇ってしまったのです。
SA10 はこの価格でよくぞここまで!と賞賛できる音質です。同じ国産製品で比較するならば、その価格は他社製品の1.5〜2倍くらいに匹敵するでしょう。特に、今回はメカニズム、DAC共にオリジナル化してこの価格ですから、その努力の実現は高く評価されるべきです。
しかし、EAR Acute Classicは「音楽の再現性」において、SA10をあっさりと退けてしまいました。
詳しい音質の違いは「試聴レポート」に記述したので省きますが、Acute Classicは「出力回路にEAR 912をおごっている」あるいは「CDプレーヤーと素晴らしいプリアンプが一体化したモデル」と考えなければなりません。

良質なプリアンプをCDプレーヤーとパワーアンプの間に使うと、音質がワンランクあるいはそれ以上アップすることはよく知られています。Acute Classicはまさしくそういう「プレーヤー」です。

このプレーヤーなら、高級なプリアンプを使わずに内蔵のボリュームを使ってパワーアンプに直結したり、あるいはプリメインアンプに繋いでも、100万円以上のプリアンプを使ってそれらを繋いだときと同等の「響きの良さ」が実現するでしょう。そう考えれば、その価格は思わず「バーゲンプライス!」と叫びたくなるほどの価値を持ちます。

少なくともクラシックやバラードなど、じっくり聞きたい本格的な演奏では、私は SA10 ではなく Acute Classic を選びます。
また、USB入力でもそのアナログ的な雰囲気が味わえる Acute Classic は、SA10 を超えるムードの濃さで音楽を再生したのです。
Acute Classic が SA10 を超えたのは、パラヴィチーニの経験が成し遂げた奇蹟でしょう。

聞かなければ信じられない。聞けば虜になる。それが、Acute Classicの魅力です。
逸品館代表 清原裕介
https://www.ippinkan.com/ear_marantz_sa10.htm

13. 中川隆[-14658] koaQ7Jey 2020年1月12日 21:16:37 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1588] 報告

EARのプリについてだが、EARのプリは準フラッグシップのEAR912以外それほどでもなく、
評論家の朝沼先生もSS誌のEAR861の試聴記事文中に赤裸々に書いてあるが、
役不足感のあるEAR834Lを途中で引っ込めてCAT SL-1sigMARKUを使ったほどだ。

EARの最廉価のプリであるEAR834LはEAR859のプリ部を独立させたものとのことだが、
EAR834LはKRELL KSLに比較試聴で完敗しましたから。

もう圧倒的な差がついた、一言で言って、EAR834Lは音が"粗い"のである。

EAR912は初めて聴きましたが、中高域が非常に細やかで繊細な音、
柔らかくまろやかでなめらかな麻薬のような蠱惑的な音色。
白昼夢を見ているような印象で、温度感が高く濃厚な色彩感がある。
エッジが一切立たないのでボーカルしか聴けない音だが魅力を感じるプリアンプ。


EAR534やEAR890パワーアンプは切れ込みがあるシャープな音ですから
ここまでマイルドな音なのかと驚きました。プリアンプはEAR912以外はいまいちな
印象ですね。

14. 中川隆[-14657] koaQ7Jey 2020年1月12日 21:36:59 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1587] 報告

ヤフオク! - 「EAR」の検索結果
https://auctions.yahoo.co.jp/search/search;_ylt=A7dPGOXxye5aqCwAVRRAPDh8?p=EAR&aq=-1&oq=&fixed=0&ei=UTF-8&slider=0&tab_ex=commerce&auccat=23792&x=48&y=25

ヤフオク! - 「EAR Acute Classic」の検索結果
https://auctions.yahoo.co.jp/search/search;_ylt=A7dPGixQyu5abTcABbh1WDd8?p=EAR+Acute+Classic&aq=-1&oq=&fixed=0&ei=UTF-8&slider=0&tab_ex=commerce&auccat=23764&x=0&y=0


15. 中川隆[-14656] koaQ7Jey 2020年1月12日 21:46:58 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1586] 報告
FMアコースティック社FM155MKURプリアンプ入荷♪ 2018-02-23
https://blog.goo.ne.jp/audiospacecore/e/79ed8cfc02d002ead920b1c98ba1f454

ようやくFMアコースティックのプリアンプの新製品FM155MK2Rがコアにやってきました♪

FM155といえばコアがずっとずっと発売当初からあらゆるパワーアンプと組み合わせたり、他社のプリアンプと比較試聴したりして、圧倒的パフォーマンスでいつも驚かされていたお勧めプリアンプですが、20年ぶりにモデルチェンジしまして今回MK2となりました。

コアの展示はMK2Rなのでリモコン付です。
リモコン操作できるのは、ボリウムのアップとダウンのみですがSLOWとFASTと使い分けれますので操作感はとても良いですね!

電源はリモコン部の電源もあるのでどうなるかと思っていましたが、電源ユニット内部でアンプ用電源の他にリモコン用の電源が別々に供給されています。
今回は電源ケーブルが珍しくインレット式になっていますので、電源ケーブルも交換できます!

見た目では左側のインプットセレクターつまみの形状が違うのと、-20dBのボタンがロジック式になりインジケーターが点いてる程度で殆どデザインは変わってないですね。


内部はかなり変更されています!

モジュールは以前のFM155が2個でしたが、1個になっています。
それとボリウムのゲインが変わっていますので回路の定数変更がされていると思います。
また、電源ユニットの出力がACではなくDCになっていますので本体内部にはノイズを出すダイオードはないので音質的に有利です。

以前の20年間に渡って素晴らしい音楽を届けてくれたFM155ですが、気になる点もありました。
それは、

@:ボリウムゲインが高すぎて、小音量時にギャングエラーが出る。
A:@を解決する為に-20dBスイッチを使うと音質がかなり劣化してしまう。
B:欲を言えば高域が若干硬い。
C:他社の価格が何倍もするプリアンプと比較したら音像が少し大きすぎる。
D:あと、残留ノイズが多い

こんなところでしょうか。。

今回のFM155MK2Rはリモコン付なので@のままではとてもじゃないけど夜は聴けないですが、あっさりと解決していました。
ギャングエラーはないので静まった真夜中でもFMサウンドで音楽楽しめます!!

Aは必要ないので割愛。
Bはこれは見事に解決しています!伸びに変わっていて倍音がとっても伸びています。
Cも見事に解決しています!Cが今まで価格に比例していて300万クラスに若干負けていた部分ですが、これは見事ですね!
低域のリアルな大きさやボーカルの奥行き方向の実在感は超ハイエンドです!
Dも見事に低くなっていて聴感上のS/Nもかなり良くなってます!

そして使いこなし術です。
まずは当方のお客さまには全員にお伝えしていますが、入力1は今回のMK2も音良くないですね!
同じくMK2も是非入力4がお奨めです!緊張感が全く違います。

インシュレーターはゴムではなくウレタン系の柔らかいものに変更になっていますが、やはりFMくらいに特性が極めて正確になるとインシュレーターの効果は抜群にでますね!
リプラスのHG-HR石英で格段によくなります!

FMは多分音を聴いてウレタンにしているんでしょうが、他のあらゆる素材の音色を考えたらウレタンが一番無難だったんでしょう。
しかしリプラスのインシュレーターは素材の音色が可聴帯域外なのでビックリするくらい解像度が上がります!

電源ユニットの下のインシュレーターもかなり変化します。
また、電源ユニットから出るノイズもそれなりに多いので高周波を誘導してやるとS/Nがドンッ!とあがりますね!


他にもチューニングポイントはいくつかありますので今後色々試してみたいと思っています!

当店ではFM411MK3と組み合わせて試聴できますが他のパワーアンプと組み合わせても試聴しレポートしていきたいと思います!

さて、比較試聴の動画です!!
これは入荷するまでに組み合わせていたYBA SignatureのPREとFM AcousticsのFM411MK3パワーアンプです。


そして、FM155MK2RとFM411MK3の組み合わせのサウンドです!


両者とも素晴らしいサウンドですが、FM155の時は高域が若干ですがキツく音像が大きい印象が目立ち、YBA-SIG-PREとの組み合わせの良さも結構ありましたが、FM155MK2Rの組み合わせですと、FM同士のピッタリと整合したサウンドに加え、滑らかなのにとっても張りがあって緊張感があり完成度が高く素晴らしいです!

FM245やFM255の上位機種のクォリティーをこのFM155MK2Rであっさり実現し、ある部分では超越してしまうのはFMの技術の素晴らしさに改めて脱帽です。。

今後は逆パターンや色んなパワーアンプでの比較試聴もしてみたいと思います♪
https://blog.goo.ne.jp/audiospacecore/e/79ed8cfc02d002ead920b1c98ba1f454


FM ACOUSTICS|禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/theme-10078694024.html

16. 中川隆[-14655] koaQ7Jey 2020年1月12日 21:51:18 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1585] 報告
FM155MKUR | オーディオスペースコア − ピュアオーディオの店

FM Acoustics FM155MKUR
定価(税込) ¥2732400 販売価格 (税込)

あのFM155MKURがやっと入荷しました!
20年以上の155の完成度の高さは他に類を見ません!
これぞプリアンプというサウンドに驚きと一生モノとしての安心感を感じることができます。

試聴ご希望の方はご予約お待ちしております♪
納品、設置、ボイッシングなど全国各地対応可能です。
ご相談下さい。
https://www.as-core.co.jp/FM155MK2Ra

17. 中川隆[-14654] koaQ7Jey 2020年1月12日 21:56:15 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1584] 報告

FM Acoustics FM155 | 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12118358341.html

FM ACOUSTICS FM255 FM155比較 | 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12251147114.html

18. 中川隆[-14653] koaQ7Jey 2020年1月12日 21:59:22 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1583] 報告
2013-06-22 by omirabakesso

私の使用しているフォノイコライザーはサウンドパーツ製プリアンプ LIVE5 に内蔵されている。
プリアンプ部と含めて40万円である。

一般的なハイエンドフォノイコライザーとしてはプリも含まれるので破格の値段だ。
しかし、単純に値段で判断しないでもらいたい。職人の技(わざ)は値段だけでは判断できないものである。

聞いて、耳で判断してもらいたい。
数100万円のフォノイコライザーが霞むであろう。

私はFMアコースティックの「FM222MKII」400万円弱のものと比較したが、気配の再現性でこのLIVE5に軍配を上げた。

これは衝撃としか言いようが無い。しかしこれが、会社と屋号の違いである。
職人の技なのである。これは作品である。

 本当に良いものは大量生産できない。改めて感じるLCR型フォノイコライザーの驚異である。
http://omsound.exblog.jp/17980826/

サウンドパーツ ≪Love Five≫ プリアンプ
ハイ入力専用ライン・プリアンプ

・RK50ボリューム搭載/XLRバランス入力付き 税込238000円
・バランス入力なし⇒税込223000円
・ノーマル・ボリューム付き⇒税込187000円

高級アンプでも採用を躊躇する最高級ボリューム≪アルプスRK50≫を採用
出力部はたった1段
特注スーパーパーマロイ製出力トランスとの組み合わせで15Hz〜40kHzをほぼフラット
創業から30年余プリアンプ・イコライザーアンプを600台以上製作し、ここ数年は特に受注量が増え続けています
http://www.soundparts.server-shared.com/

サウンドパ−ツ
http://www.soundbox.co.jp/soundp.html
http://www.soundparts.server-shared.com/index.html

あまり古い話から始めても意味が無いので15年くらい前から。PRIMARE 928というアンプをご存じだろうか。

これは、PRIMARE 設立の第一弾として928シリーズとして販売されたプリアンプである(写真左下)。

http://omsound.exblog.jp/iv/detail/?s=15329300&i=201205%2F17%2F79%2Fa0277279_12545796.jpg

おおよそアンプらしからぬ素晴らしいデザインと、抵抗式アッテネーターの重厚な感触のボリュームはまさに持つ喜びを与えてくれるアンプであった。B & O の技術者のアドバイスを受け製作されたこのプリアンプは、色付けの無いとても精緻な音がした。これ以上何を求めようかとと思っていた。
ところがである!

人は、「知らなければ良かった」と思うことがしばしばある。まさにそれである。
現在まで約10年使い続けているのがこの PRIMARE 928 の牙城を崩したサウンドパーツの「LIVE5」(写真下)である。
http://omsound.exblog.jp/iv/detail/?s=15329300&i=201205%2F17%2F79%2Fa0277279_12532712.jpg
http://omsound.exblog.jp/iv/detail/?s=15338905&i=201205%2F18%2F79%2Fa0277279_13155182.jpg

オーディオファイルがやれ高音だの低音だのと講釈を述べるが(私も)、そんなことはどこ吹く風。そこには、ただ自然な音楽が存在するのみであった。

その帰り、奥さんと相談の上即購入を決めてしまった。待つこと1週間(完全受注生産のため)、ぴたりとおさまった外観はお世辞にも良いデザインとは言えず何ともさびしい限りだが、出てきた音は。。。
なんと芳醇な良い音だぁ・・・・。

初めはエコーでもかかっているかと思ってしまった。
それほど PRIMARE 928 は微細な音が出ていなかったのだった。

これは PRIMARE 928 に限ったことではない。私はこれまで様々なアンプをオーディオ店に足を運び聞いてきたが、こんな経験は初めてであった。これ以来わたしは LIVE5 を超えるものに出会っていない。

このアンプは、サウンドパーツオリジナルの回路で構成されていて、過去の回路の焼き直しではない。ここが重要である。

現代の真空管アンプは、そのほとんどが過去の回路の焼き直しである。
さらに重要なトランスがある。このトランスが素晴らしい。
その当時、日本に数人と言われた技術者による完全手巻きのものだ。
さらに、このプリにはフォノイコライザーも付いている。実はこれがこのプリの一番の要なのであった。
http://omsound.exblog.jp/15329300/

このサウンドパーツ製プリ LIVE5 に使用されている出力トランスは5Hz〜50000Hzまでフラットな極めて優秀なトランスである。通常トランスは奇数次歪率を嫌ってカットするが、これはカットしていないらしい。なぜなら、自然界には存在するから。もちろんこれによって耳につくようなことは無い。これを手巻きによって作っているのである。当時、御歳80歳を超える賢人である。あれから10年近くたっているのでご健在かどうか心配である。

さらにもう一つ、極めて優秀なフォノイコライザーを内蔵しているのである。
もちろんMCトランスも内蔵している。パーマロイコア78%の1インチタイプのもので、メーカー品ならこれだけで数十万円はするだろう。

さらに、驚くなかれこのクオリティーのインダクターを使用した LCR型なのである。

メーカー品なら数百万円もするコニサーのアンプくらいしか知らない。
市販品の多くのCR型プリなら数個の抵抗で済むところを、数万円の原価がかかるコイルを、ステレオで4個も使用しているのである。

さらにコンデンサーはデンマークのJENSEN(ヤンセン)製の銅箔/オイルコンデンサーをふんだんに使用している。なんと贅沢な。。。

このフォノイコライザーから紡ぎだされるアナログ音楽は言いようもなく自然で、奥行き、広がりが石のアンプとは比べようがありません。

ここもPRIMARE 928のヘッドアンプを使用した音とは雲泥の差でした。

ということで、プリもスピーカーに続きこれを超えるものが見当たらないので、現在落ち着いています。
http://omsound.exblog.jp/15338905/

私の使用しているフォノイコライザーはサウンドパーツ製プリアンプ LIVE5 に内蔵されている。下記画像は以前プリアンプ2でも紹介したLIVE5の内部である。
http://omsound.exblog.jp/iv/detail/?s=17980826&i=201306%2F22%2F79%2Fa0277279_11382130.jpg

 白ラインで囲まれた部分、上部4本の真空管(茶色の真空管ラジエターが付いている)と、左に見える4つの銀色円筒形と、その右上の2つの円筒形部分がフォノイコライザー部分である。回路はLCR型である。

 ここでLCR型の説明をば・・・。

一般的に市販のフォノイコライザーはNF型もしくはCR型である。中でもNF型がほとんどで、おそらく99%以上であろう。NF型とはNFつまり、ネガティブフィードバックのことで、パワーアンプで言われるNFBのことである。つまり、よく言われる通り、ノイズが出にくく、容易にカーブ特性が出せるなどの如何にも市販に向いた回路なのである。しかし、私はどうしてもネガティブフィードバックが掛ったものは綺麗な音になりすぎるきらいがありやはり好きになれない。

 ではCR型はというと、C(コンデンサ)とR(抵抗)でカーブ特性を作る非常にシンプルな回路である。非常にシンプルゆえ使う部品のクオリティがとても重要になってくるのである。つまり、部品の選別が肝である。NF型とは違い電気信号が一度しか通らないので各パーツ選びが重要なのである。一般的に自作派やガレージメーカーの製品に多く見られる回路である。私としてはNF型より好きである。

 さて、最後にLCR型であるが、LCR型はCR型にプラスしてコイルを使用する回路である。LCR型は定インピーダンス回路となるためノイズにとって有利となり最も自然な増幅を可能とする。では、なぜメーカーはLCR型を採用しないのか。理由は簡単である。製造コストに難があるのである。

1.イコライザーの前後段増幅において非常に小レベルなノズの増幅器が必要となる。
2.L素子(インダクター)のクオリティが重要となる。
3.電磁シールドが必要となる。

特に、良いインダクターを作れるところが無いのである。

まあ、全体がNF型やCR型に比べコストが掛るうえに技術(ノウハウ)が必要となってくるので、頭が良いだけでは出来ないのである。
私が知る限るで、一般市販品でこのLCR型を採用しているものがあるのはコニサーだけだ。

コニサー製品のすべてが採用しているかは定かでないが、LCR型を採用している型番は失念した。たしか数100万円はした。しかし、コニサーは確か半導体とハイブリッドだったと思う。

コニサーに関してはネットでも情報が極めて少ないので、聞いたことがあるオーディオファイルもすくないに違い無い。私は聞いたことがあるが、確かに良い音だった記憶がある。しかし、いかんせん価格が高すぎるのである。その試聴時は、アンプとフォノイコライザーだけで1千万円を軽〜く超えていた。これでは、頭の片隅にも置けない。

 私の使用しているフォノイコライザーはプリアンプ部と含めて40万円である。
一般的なハイエンドフォノイコライザーとしてはプリも含まれるので破格の値段だ。

しかし、単純に値段で判断しないでもらいたい。職人の技(わざ)は値段だけでは判断できないものである。
聞いて、耳で判断してもらいたい。
数100万円のフォノイコライザーが霞むであろう。

私はFMアコースティックの「FM222MKII」400万円弱のものと比較したが、気配の再現性でこのLIVE5に軍配を上げた。

これは衝撃としか言いようが無い。しかしこれが、会社と屋号の違いである。
職人の技なのである。これは作品である。
 本当に良いものは大量生産できない。改めて感じるLCR型フォノイコライザーの驚異である。

2013-06-22 by omirabakesso
http://omsound.exblog.jp/17980826/

19. 中川隆[-14652] koaQ7Jey 2020年1月12日 22:02:55 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1582] 報告

ステレオサウンド誌の高名なオーディオ評論家が日本の優れたオーディオ製品を潰した
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/454.html

日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html

日本のアンティーク・オーディオ関係のガレージメーカーの実力は凄い
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/455.html

日本のガレージメーカーは欧米有名ブランドの1/10以下の値段で同レベル製品を作っている
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/462.html

日本のオーディオメーカー
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/466.html

20. 中川隆[-14649] koaQ7Jey 2020年1月13日 09:35:12 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1579] 報告

AIR TIGHT(A&M) HP
http://www.airtight-am.net/products/products.html

価格.com - AIR TIGHT 人気売れ筋ランキング
https://kakaku.com/kaden/audio-others/itemlist.aspx?pdf_ma=4209

ヤフオク! -「air tight アンプ」の落札相場・落札価格
https://auctions.yahoo.co.jp/closedsearch/closedsearch?auccat=&tab_ex=commerce&ei=utf-8&aq=-1&oq=&sc_i=&exflg=&p=air+tight+%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%97&x=0&y=0



▲△▽▼


AIR TIGHT/ライン専用プリアンプ「ATC-3」(¥380,000/税別)

●徹底した強電源部設計
●出力段には出力特性が大きくとれ入力インピーダンスが高く出力インピーダンスが低い、2段のNF方式SRPP(シャント・レギュレーテッド・プッシュプル)回路を採用
●オプションで高級ボリュームバージョンを設定


SPEC

使用真空管:12AX7(ECC83)x 1, 12AU7(ECC82)x 2
出力電圧:定格2V, 最大15V
出力インピーダンス:200Ω
寸法:430 x 325 x 90mm(W x D x H)
重量:8kg
https://www.otaiweb.com/audio/shop-item-fida2757.html


価格.com - AIR TIGHT ATC-3 価格比較
最安価格(税込):\410,400
https://kakaku.com/item/K0000423074/



▲△▽▼


AIR TIGHT/ライン専用プリアンプ「ATC-2」(¥500,000/税別) 製造販売終了
使用真空管
12AX7(ECC83) x 1, 12AU7(ECC82)x 2, 6X4 x 1
出力電圧定格 2V, 最大15V
寸法 410 x 337 x 156mm(W x D x H)
重量 12kg

•入力5系統/モニター2系統/出力2系統と、豊富な入出力端子を設置
•B電源/ヒーター電源共に定電圧電源方式を採用
•整流管6X4(EZ90)を採用
•初段と2段目の増幅回路にはお互いの干渉を避けるため、別々の定電圧回路を構成
•フラットアンプ回路は、低インピーダンスで駆動される2段のNF方式
•出力段には、出力電圧が大きくとれ、入力インピーダンスも高く、出力インピーダンスが低い、SRPP(シャント・レギュレーテッド・プッシュプル)回路を採用
http://www.airtight-am.net/products/atc2.html
http://shopafroaudio.com/2014/09/07/28409/



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サウンドパーツ Love Five プリアンプ vs. AIR TIGHT ATC-2 プリアンプ

『GRFのある部屋』
6畳間のユニコーン + マランツ CD34 + A&M ATC-2 プリアンプ + 是枝パワーアンプ
6畳間のユニコーン + マランツ CD34 + サウンドパーツ ラインアンプ + 是枝パワーアンプ
6畳間のユニコーン + マランツ CD34 + 是枝プリアンプ + 是枝パワーアンプ
の比較試聴

サウンドパーツ ラインアンプ の音は純粋過ぎて音楽に魂が宿らない。
色付けの有るエアータイト製のアンプの方が心地よい。
サウンドパーツの無味無臭の音よりも魂のこもったエアータイトの方が良い。

2012/03/13
単身赴任解消記念オフ(GRF邸&チューバホーン邸の巻)
先週の土曜午後、GRF邸を再び訪問する機会に恵まれました。
今回も和室に置かれているユニコーンを聴かせていただきました。
実はGRFさんは、常用にされているエアータイト製のプリアンプ ATC-2 に代わる新型プリ、サウンドパーツ製の“Basic Line”ラインアンプを導入されていて、なかなか高評価でしたので、これを聴かせていただくことにしていたのです。
そこにご友人のOさんが、是枝さんのパワーアンプに相性が良い、同じ是枝さん製作のプリアンプを持ち込まれて比較試聴しようという話になったのです。
Oさんが来られる前はATC-2と新型アンプ(サウンドパーツ ラインアンプ)を繋ぎ替えて聴いてみたのですが、小生にとって新型アンプの音は純粋過ぎて音楽に魂が宿らないように感じました。

モニター使用には変に色付けがない方が好ましいでしょうが、どうも小生には古き良き時代の音が性に合っているようです。
エアータイト製のアンプの色付けは小生にとっては心地よいものだと感じました。


(3月14日追記)
ここでOさんが持ち込まれた是枝さんのプリアンプに繋ぎ変えました。
外部電源ユニットはOさん自作なのですが、最終調整は是枝さんにお願いされたとのことで、是枝さんのパワーアンプとの組み合わせはいかような音楽を聴かせてくれるのか?というのがポイントでした。
結論から言いますと、この特注プリの性能は、明らかに数十年前から稼動しているエアータイトの音を凌駕しているように感じました。
メーカーが揃っているからじゃないかと思われるかもしれませんし、確かにそうかも知れません。

小生にとってはサウンドパーツの無味無臭の音よりも魂のこもったエアータイトの方が好みということを割り引いて考えても、この是枝アンプの組み合わせは、正にこのユニコーンで音楽を奏でるにはベストの組み合わせではないかと思いました。
Oさんは思わずニンマリされましたが、反対にGRFさんは困った顔つきでいました。
なぜならこのプリアンプは、Oさんの常用されているものなので、Oさんが帰るときには外されてしまうからです(笑)
http://wankata.cocolog-nifty.com/music/2012/03/grf-93e4.html

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2012年 02月 24日 新型プリアンプ(サウンドパーツ ラインアンプ)の導入 GRFのある部屋
https://tannoy.exblog.jp/17234409/


和室のユニコーンは、是枝さん謹製の5933p.p.アンプで駆動されています。オーケストラの低音も過不足無く鳴らす音は、聴いた人が一様に驚かれます。中にはユニコーンの中に、低音用SPが入っているのではと、スカートの中をのぞく不心得者もおる始末です(笑)。送り出しは、工藤氏特製のCD34改ですから、通常のチューンアップではなく、レーシングカーのチューンなので、通常のCDプレーヤーではとても太刀打ちできません。25年前でもレーシングカーが公道を走っているような物です。

その間を結ぶ、ボリュームとして、パッシーブ・アッティネッターと、もう、25年以上愛用している A&M社の ATC-2 のプリアンプの両方を使い分けていました。
一つには、CD34改の出力が大きいことと、プリアンプを入れると、音質的にはよいこともあるのですが、音場が狭まります。

反対にアッティネターだけだと、小編成の室内楽やリートなどの声はいいのですが、オーケストラだと大音量の迫力が無くなり、音楽の幅が小さくなったりします。
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去年、是枝さんのアンプが入ったとき、ハートレーを鳴らしている松本のサウンドパーツさんのこれも特製アナログ用アンプの Love Five を繋いで聴いたことがあります。すると、帯域といい音場感といい申し分なかったのですが、GRFの部屋用なのでこちらで使うわけにはいきません。ハートレーを購入した、八王子の双句さんが、私のプリとほぼ同じの LCR の EQ付きの Love Five を売りに出されていました。それには、F2a-11p.p. が付いており、両方一緒でないとお売りにならないだろうと思って遠慮していました。昨年の5月の連休に家に遊びに来られる前に連絡すると、何と、私のところできいて気に入ったチューバホーンさんが、Taoさんと一緒に買いに来るとのこと、これには複雑な気持ちでした。
仕事では、良いものは必ず真似されます。真似する方は、成功するのは解っていますから、リスクを負わず、大々的に宣伝だけすれば、真似された方の実績も利用できることになります。それに近い感じで、失礼ながらあまりメジャーではないサウンドパーツさんの、実績を知っていて、それも新品ではなく中古を買われるのでは、製作者にはあまりメリットがないなと、自分のことは棚に上げて思いました。また、自分がそのチャンスを人に教えたばっかりに、自分のところには来なくなった後悔に似た感情におそわれたからです。やはり美味しい物は人には教えない方が、賢いやり方なのでしょうね(爆)。

この和室では、レコードのイコライザーは必要ないので、CDプレーヤーとDSDへの録音機能をだけを持ったシンプルなプリをサウンドパーツの水谷さんに作って貰おうと思いました。パワーアンプのファインメットへの改造の折にもその話をしました。あわよくば、シンプルな機能だけのプリアンプがでたら声かけて頂くところまでお願いしてあったのです。

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忙しさにかまけて、年末まで注文するチャンスがありませんでした。昨年末に、アムステルダムで購入してきたRCOのハイティンクの実況録音盤を聴いていると、やはり音場がより出るプリアンプが欲しいと思いました。

水谷さんのホームページを見たら、なんと新しい構想の下で、Basicなプリアンプを作られるとのこと。趣旨を読んだらそれこそ私の需要にぴったりでした。余計な物をそぎ落とし、その代わり必要なところには、思い切ってよい部品を投入するという、理想的なプリです。そして、通常のタイプで、何と!定価が 118,000円とのこと。これはお買い得です。早速、連絡をしました。水谷さんも、早速取りかかるとの快諾を頂きました。特別注文は、ボリュームの交換と将来に備えた入力のバランスの追加だけでした。

途中、Basicのプリと言っても最小限の見栄えも必要だと言うことで、アルマイト処理をしたり、入力トランスをより高級品に換えたり、至る所に水谷さんらしいこだわりが追加され、予定より一月ほど遅れましたが、今週、ようやく到着しました。梱包を空けて驚きました。とても、10万円台のアンプには見えないからです。この機能と作りなら、通常最低でも25万円ぐらいしないと合わないと思います。
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椀方さんの帰阪記念に GRFのある部屋 2012年 03月 10日
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今日は、長年の単身赴任を終えて、ようやく大阪に戻られる椀方さんが、帰阪前に一杯やろうと言うことで、一升瓶を抱えてきて頂きました。その余興にと、先日来、お話ししている新型プリ(サウンドパーツ ラインアンプ)と常用のそして、電源部はOさん自作の是枝さんのプリアンプを聞き比べしようという、かなり無理な企画を用意してお待ちしていました(笑)。

結果は言うまでもなく、是枝さんのパワーアンプに組み合わせるのですから、純正の組み合わせが圧倒的に良かったです。また、電源部が強化されたプリですから、音の力強さがまったく違ってました。逆にOさんにとっては、違わなかったらどうしようかという、はらはら物だったのですが(笑)。

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あえて増幅度を抑え気味にして、音のリニアリティを良くして、初段にSRPPを持ってきた、是枝さんらしい凝った回路になっていますが、大容量のコンデンサーを投入した、電源部も最終的には是枝さんのチェックが入っているそうです。電源の強化は、音にすぐ現れます。大変スケールの大きな、深い音が鳴り響き、演奏の強弱の差が、はっきりと解り、マーラーの交響曲などは、如何にフレーズの中で、音色や音量を変えているかが、見事に解ります。費用も構成もシンプルな新型プリとはまったく違うダイナミックな音で驚きました。

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比べて、健闘しているのが、常用の ATC-2 で、力強さも、深い音も結構鳴らすのには、改めて感心しました。このプリは、S/N もよいので、もし中古でも見付かれば大変お買い得ですね。ただ、プリとは思えないほど、大きく重いですから、パワーアンプが小型だと、バランスが合わないかもしれませんね。

大きさは、新型プリ(サウンドパーツ ラインアンプ) ぐらいがいいのですが。この新型プリは、自然な音場と色付けの無い素直な音が特徴ですね。

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椀方さんも、勿論、Oさんも音の違いに、ビックリしたり、喜んだりで有意義な余興になりました。間にチューバホーンさんのお宅を訪問されてから、暗くなってからチューバホーンさんも加わって、狭い和室で4人座り、日本酒タイムになりました。学生時代の下宿を思い出させる雰囲気でいいですね。ユニコーンの音は、1メートルの至近距離で聴いても、音場が崩れなく、コンサートホールにワープする不思議な音です。この素晴らしいスピーカーがもう、手に入らないのは本当に残念です。椀方さんは、今日もUNICORNさんを訪問されるので、ますますの感を深くされるでしょうが。
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アンプの相性 GRFのある部屋 2012年 03月 11日
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昨日は、椀方さんをゲストに迎えて、阿佐ヶ谷のチューバホーンさんと高円寺のOさんで、一升瓶と四合瓶を空ける盛り上がりで、午前中はまだいい気持ちでした(笑)。皆さん、それなりの朝を迎えられたのではないでしょうか(爆)。

Oさんは、お家に車を置いて来たので、昨日の是枝アンプが、そのまま残っていました。五時近くになって、Oさんが撤収に来ました。

そこで、一緒にハートレーの方にも繋いで聴いてみましたが、こちらは反対にサウンドパーツさんの、ファインメットによる 6550p.p.なので、木に竹を繋いだような音になり、上手くいきませんでした。面白いモノです。

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和室の方は、是枝さんのパワーアンプなので、同じ是枝さんのプリが合うのですね。
低音が良い ATC-2 を繋ぐと、今度は高音の抜けがいまいちです。
新型プリ(サウンドパーツ ラインアンプ) は、高音と音場はいいのですが、少しだけ音が薄くなります。素直な音なのですが、他のNFアンプに比べると柔らかな音になります。でも、音の広がりや音場感はとてもいいので、これを常用にしていくつもりです。

プリアンプは難しいと言いますが、S/N比だけでしたら、しっかり電源を作れば問題はありません。音場感とか音色は、中の配線の仕方でも大きく変わります。電源は正統的にお金を掛ければ比例して良くなる部分です。電源インピーダンスが重要になってきます。

また、新型(サウンドパーツ ラインアンプ) をGRFの部屋に持っていき、同じサウンドパーツさんの LiveFive と比べると、音の静かさや、上品さが違います。
音の定位は新型の方が単純なだけいいのかも知れませんが。音色が違います。

Mullard の ECC82 と専用に開発した出力トランスの音の差でしょう。

価格が違いますから仕方がありませんが。音の差を埋めるために、プリとメインを結んでいるMITのケーブルをMI-350の最高級品(友人からお借りしています)から、MI-330のショットガンタイプに替えてみました。音にいい意味で、活力が出ました。いい音ですね。ハートレーの方は、ベーシックのMI-330ですから、もう少し早く気がつくべきでした。だからオーディオは面白いのですが、、、。

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取り外したMI-350 Shotgun Terminatorです。そろそろ畳も交換時期かな?


Commentedby デーンちゃん at 2012-03-13 08:10
こんにちは
このところの新型プリの調整楽しく拝見させていただいております。
ポン置きで鳴るわけではないのは何でもそうですね。
思い通りにならなくてもクレームはつけませんので(笑)
ただ傾向は期待してしまいます。
おそらく色付けの無いプリですと躍動感やエネルギー感は不足すると思われるので、クライオブレーカー直で電源ケーブル・コネクタの選定をせねばと予想しているところです。

TL3Nとの組み合わせは非常に楽しみです。
とりあえず聴いてみてから、なんですけど(笑)
待ってる今が一番妄想が膨らんで楽しいかもしれません。
先日コミュニティでも話題になりましたが、修理を依頼したお店に「前の音に戻してくれ」とクレームを付けたお客がいたそうです。
嫌なめんどくさい世の中になったものです。

Commentedby TANNOY-GRFat 2012-03-13 10:06 x
デーンちゃん(さん)、恋人と逢う前みたく、わくわくしながら待っているときが一番楽しいですね。一緒になれば、いろいろと使いこなしも考えなければなりませんし(笑)。
このアンプは、無色透明です。
特に、デーンちゃん(さん)のところに行くバージョンでは、相当性能は向上している筈です。
使いこなしは、電源とケーブルの選定ですね。色づけが無い分、相当変わりますから。
昨晩は、夕方から深夜までいろいろな曲を、MI-330の旧いケーブルで楽しみました。幾分、荒さもある方が、聴きやすいのは、良くあることですね。TL3NはどのDAコンバーターと組み合わせるのですか?

Commentedby デーンちゃん at 2012-03-13 11:37
CECのガチな組み合わせでDA1N・BNCスーパーリンクです。
他の接続とは比べ物にならないぐらい次元が違う音が出てきます。
DA1Nのクロックは10ppmと今では精度高くないのですが、クロック同期でこんなに違うものかと驚いています。
某ページのSV192SとMC-3でクロック同期させた感じと同じだと思います。

Commentedby TANNOY-GRFat 2012-03-13 12:08 x
そうですか!いずれにしても、SACDが要らないCDの音を聴いているのですね。アナログレコードしか聴かれない方々に本当は聴いて貰いたいですね。
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『GRFのある部屋』
6畳間のユニコーン + A&M社 ATC-2 プリアンプ + 是枝パワーアンプ

あの独特の無指向性のフルレンジのSPからと巧みなバックロード構造からの奏でる音と量感音域は確かにいいのですが、
問題は駆動する是枝パワーとサウンドパーツ社のプリがあまりにもきれいすぎて「潔癖症」の音質と重箱を突くようでなんでも、聞こえない音まで出てくる始末。
それがいいだなんて、ちょいおかしい。
美しい奏でる音なら許せるのですがきれいではだめなんです。


鈴木と北川の二人組 2015/08/17
噂によりますと、鈴木は62歳、北川は69歳、この二人がひとつのハンドル名『GRFのある部屋』を共用している、というのです。
3階建ての自社ビルの中に2部屋あり、6畳間のユニコーン(CDオンリー)、後ろの部屋は30畳強はある部屋にあのGRFがコーナー(アナログオンリー)にT−4(平行法、CDオンリー)はリスポジソファから先1m強先に置いてあるその他いくつかのその昔のSP連が複数あります。

音は出て「なんぼ」の世界ですが、このユニコーンは解像度が良過ぎて、すべての楽器が鮮明という異次元の音でもあるのです。

あの独特の無指向性のフルレンジのSPからと巧みなバックロード構造からの奏でる音と量感音域は確かにいいのですが問題は駆動する是枝パワーとサウンドパーツ社のプリがあまりにもきれいすぎて「潔癖症」の音質と重箱を突くようでなんでも、聞こえない音まで出てくる始末。
それがいいだなんて、ちょいおかしい。

美しい奏でる音なら許せるのですがきれいではだめなんです。
それとリスポジがキッチン用の椅子であることでやや見下ろす感じです(ユニコーンが低いせいもあり)。

コンサートでいう中二階から観た聴いた感じでしょうか・・・それも有りでいいのですが、問題は音源が上に伸びない、つまり途中で音が沈むという感じです。
奥行きも壁べったりのため(6畳間を横長に)奥行きが寸詰まりです。
そのためガラスのよくある家庭のやや大きい「水槽の中での演奏を」聴いている感じです。
悪く言えば箱庭。

それに輪をかけるのが、どのCDでも同じ音質、これはいただけない、最悪! 
そして、ジャズは掛けてくれない、こちら持参のCD(クラ)も掛けてくれない、
つまり悪いとこは聴かれたくないということであり、これは他の人でもそれは同じことを聞いております。
T4、GRFも有りますが、欠点を観られたくない聴かれたくないという、ほんと演技がうまい雲助ですネ! 
このような音を初めて聞く人は、言葉巧みな戦術に入り込む恐ろしさです。

ユニコーンSPはとてもいいSPなんですが、やはり駆動側の問題が多分にあるのは聴いていても大いに感じます。
それに気が付かない北川は、やはり「お山の大将」が抜けきらないのでしょう。
http://27415664.at.webry.info/201508/article_15.html



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サウンドパーツのプリアンプについては

サウンドパーツ 300B プッシュプル・アンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/114.html

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という事で
AIR TIGHT のアンプはマランツ、マッキントッシュの系統のアンティーク・アンプの系統で EAR や Octave の様な独創性が全く無い平凡な設計
AIR TIGHT よりサウンドパーツの安物アンプの方が S/N比や物理特性は遥かに上
しかし、サウンドパーツは中性的で色気が全く無い無味無臭な音なので AIR TIGHT の濁った音を好む人が多い


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A&M社 ATC-2 プリアンプ GRFのある部屋 2012年 03月 07日
https://tannoy.exblog.jp/17279708/

大阪・高槻に本社を構えるエアータイトのプリアンプATC-2を使用して、もう、二十年以上になります。大変信頼性の高いアンプで、二十年間一度も真空管さえ変えていません。先日、10年以上使ってきた Sound Partsさんのプリの出力段の12AU7を変えたところ、相当の音質の向上(回復?)が有りました。そこで、今回はATC-2の球を交換してみることにしました。

このプリアンプは、ラインアンプだけで、イコライザーは外付けです。そこへ供給する電源端子も装備されていますが、現在はラインアンプとして使っています。入力端子が多く、テープモニターもついているので、テープからDSDへのダビングにも重宝しています。12AX7と12AU7の二段NF段で、最終段はSRPPで、出力インピーダンスを低くする構成がされています。使用電圧も低く、使用している部品も耐久性のある経年変化に強い造りになっています。
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使用している真空管は、シーメンス製で、当初から付いてきたのか、私が変えたのかはもう憶えていません。しかし、SIEMENS特有のしっかりした硬質の響きは最初から有りましたから、純正だったのかも知れません。もしかしたら、東芝の真空管も、真空管箱に入っていましたから、そちらがオリジナルかも知れないのですが、、、

いずれにしても、二十年以上使っているのには間違い有りません。交換する必要性を感じなかったからです。今回は、12AU7だけでもとおもい、先日交換したMullardの球を差してみました。やはり音は暖かくなります。シーメンスが少し冷徹な音なんですね。次に初段の12AX7も変えてみました。こちらはオリジナルのTelefunkenが有りますので、そちらを差してみました。
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しかし、30分ほど聞き比べをして、元のSIEMENSに戻しました。音色的にも音場的にもこちらの方が、見通しがいいのです。しっかりと上蓋を取り付けると、一層しっかりとした音になりました。まだまだ、この球は使えそうです。そして、長年親しんだATC-2の音に戻ったのです。

端子も磨き、ネジもしっかりと締め直し、棚の中からだして、聴いたATC-2は、まだまだ標準機として使っていけると思いました。現在の価格は、少し高いと思いますので、中古機が出たような場合はお買い得でしょう。何しろ壊れるところがほとんど無いので。
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サウンドパーツの新型プリの導入 GRFのある部屋 2012年 02月 24日

和室のユニコーンは、是枝さん謹製の5933p.p.アンプで駆動されています。オーケストラの低音も過不足無く鳴らす音は、聴いた人が一様に驚かれます。中にはユニコーンの中に、低音用SPが入っているのではと、スカートの中をのぞく不心得者もおる始末です(笑)。送り出しは、工藤氏特製のCD34改ですから、通常のチューンアップではなく、レーシングカーのチューンなので、通常のCDプレーヤーではとても太刀打ちできません。25年前でもレーシングカーが公道を走っているような物です。

その間を結ぶ、ボリュームとして、パッシーブ・アッティネッターと、もう、25年以上愛用しているA&M社のATC-2のプリアンプの両方を使い分けていました。
一つには、CD34改の出力が大きいことと、プリアンプを入れると、音質的はよいこともあるのですが、音場が狭まります。

反対にアッティネターだけだと、小編成の室内楽やリートなどの声はいいのですが、オーケストラだと大音量の迫力が無くなり、音楽の幅が小さくなったりします。
https://tannoy.exblog.jp/17234409/

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アンプの相性 GRFのある部屋 2012年 03月 11日

和室の方は、是枝さんのパワーアンプなので、同じ是枝さんのプリが合うのですね。
低音が良いATC-2を繋ぐと、今度は高音の抜けがいまいちです。
サウンドパーツさんの新型プリは、高音と音場はいいのですが、少しだけ音が薄くなります。素直な音なのですが、他のNFアンプに比べると柔らかな音になります。でも、音の広がりや音場感はとてもいいので、これを常用にしていくつもりです。

プリアンプは難しいと言いますが、S/N比だけでしたら、しっかり電源を作れば問題はありません。音場感とか音色は、中の配線の仕方でも大きく変わります。電源は正統的にお金を掛ければ比例して良くなる部分です。電源インピーダンスが重要になってきます。
https://tannoy.exblog.jp/17298582/

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椀方さんの帰阪記念に GRFのある部屋 2012年 03月 10日

今日は、長年の単身赴任を終えて、ようやく大阪に戻られる椀方さんが、帰阪前に一杯やろうと言うことで、一升瓶を抱えてきて頂きました。その余興にと、先日来、お話ししているサウンドパーツさんの新型プリのと常用のエアータイト製のプリアンプ ATC-2 、そして、電源部はOさん自作の是枝さんのプリアンプを聞き比べしようという、かなり無理な企画を用意してお待ちしていました(笑)。結果は言うまでもなく、是枝さんのパワーアンプに組み合わせるのですから、純正の組み合わせが圧倒的に良かったです。

比べて、健闘しているのが、常用のATC-2で、力強さも、深い音も結構鳴らすのには、改めて感心しました。このプリは、S/Nもよいので、もし中古でも見付かれば大変お買い得ですね。

サウンドパーツさんの新型プリは、自然な音場と色付けの無い素直な音が特徴ですね。
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椀方のリスニングルーム GRF邸の巻 2012/03/13

先週の土曜午後、GRF邸を再び訪問する機会に恵まれました。
今回も和室に置かれているユニコーンを聴かせていただきました。

実はGRFさんは、常用にされているエアータイト製のプリアンプ ATC-2 に代わる新型プリ、サウンドパーツ製の“Basic Line”ラインアンプを導入されていて、なかなか高評価でしたので、これを聴かせていただくことにしていたのです。
grf2Oさんが来られる前は エアータイトの ATC-2 とサウンドパーツ製の新型アンプを繋ぎ替えて聴いてみたのですが、小生にとって新型アンプの音は純粋過ぎて音楽に魂が宿らないように感じました。

モニター使用には変に色付けがない方が好ましいでしょうが、どうも小生には古き良き時代の音が性に合っているようです。

エアータイト製のアンプの色付けは小生にとっては心地よいものだと感じました。
小生にとってはサウンドパーツの無味無臭の音よりも魂のこもったエアータイトの方が好みです
http://wankata.cocolog-nifty.com/music/2012/03/grf-93e4.html

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One's Sound shigy65.exblog.jp 2012年 11月 08日
tube amp A&M ATC-2
https://shigy65.exblog.jp/17134578/

届きました。
差出人はGRFさんです。
私のアンプが不具合を起こした内容のブログをみていただいたらしくコメントをいただきました。
「全然音は違いますが、A&M社のプリ余っています。お貸ししますよ。」
これはありがたい。
ということで翌日伺おうとしましたがご都合が合わずこのようにお送りいただくことに。
では早速その場で開梱です。

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これは結構しっかりとした梱包です。

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良質のワインはボトルもしっかりして重量があるのだと以前GRFさんから教わったことを思い出しました。
梱包の中身は結構なものであることは間違いありません。
いやでも期待は高まります。

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でました、A&M ATC-2です。

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このアンプについてはGRFさんのブログで何度も取り上げられているので、
説明は抜きにしてすぐにラックへセットです。
(GRFさんにきっとラックへ入れちゃだめっていわれそうですが・・・)

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上手く収まったところで早速音出しです。
スィッチをいれてすぐに聴いても、
既にこれまでGRFさん仕込みで鍛え上げられてきたアンプなので可なり期待が出来ます。
ひと言で言ってとても「柔らかい音」です。
GRFさんも「多少音が甘くなるかも」と仰っていましたが我が家のシステムにはうまい具合にそのあたりが良い方に出ています。
と、いうのもドライバーから放たれる音はやはり硬質の感じになってしまい、
トーンコントロールで調整してもぼやけてしまってなかなか満足のいく角の取れ方をしてくれません。
それがこのプリを通した音は高音部の輪郭は保たれ、そして低音部は太いのですが高音がシャープでなくでもボヤケていません。
そして中音部も高音同様丸みを帯びた音になりましたので、
全体を通して上から下まで同質の音でまとまるようになったことはとても感動です。

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さて、今日も激変した良い音で聴いています。
しかし使いやすくそして良い音で音楽を聴くことが出来たのは良いのですが、
問題はこれをいつか返さなければならないということです。
「まっきん」をなおさないでいたらずーっと貸してくれるのかなぁ(笑)
GRFさん、どういたしましょうか・・・


Commentedby TANNOY-GRF at 2012-11-09 09:27
上手く音がまとまりましたか?良かったです。しばらくお使いください。ラックに入れると音の広がりが阻害されるようです。一度、ラックから出した音も聴いてみてください。開放的で幾分繊細な音になります。

Commentedby pat_mthny7205 at 2012-11-10 01:47
GRFさん やはりラックから出してやると違うんですよね。
プリのチューブアンプがこれほどまでシステム全体に影響力があるとは思ってもいませんでした。
それにしても声楽もので声のサイズがボヤケず大きさがわかる様はっきりとして、
しかも小さくまとまるようになったのはとてもうれしい限りです。
https://shigy65.exblog.jp/17134578/

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2012年 11月 10日 tube amp その後
https://shigy65.exblog.jp/17143809/

改めてA&Mの入った音を聴きました。

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いつもより音量を抑え気味にして聴いた音は、
音痩せなど全く感じられず全体的に良いバランスを保ったまま静かに音楽を奏でています。

また、以前は良くあった聴く場所によって極端に低音が出ていたり中音が聞こえなかったりというような、
聴感上の変化もそれほど感じられなくなっているようです。
これはやはりこのATC-2のボリュームに関係あるのでしょうか。
これは操作していてとても気持ちがイイですね。
程よい重量感のある手ごたえとゼロからボリュームを上げた際の再生音の素晴らしさは何とも言えません。

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あくまでも私的にですが、
見た目でいうとそれほど特徴のある外観というわけではなくオーソドックスというかシンプルな造りのこのアンプ。

一日一日このスイッチを入れる度に発見と感動があります。
しかし、調整はといえばボリュームだけしかありません。
この唯一の作業がこれまでMcintosh C33のEQを弄っている、いやそれ以上の変化(効果)が得られ、
その結果これまで聴いてきた曲が全く別録音の曲を聴いているように鳴りだすのです。

ほんの数ミリボリュームを動かす。
それを繰り返しその変化に一々感動しているうちに、
だんだんとこのアンプの見た目が端正な顔立ちに思えて来て、
むかしの工業製品のように、無駄のないデザインの魅力のあることに気づきはじめました。

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いま思いつくのはたばこの「ハイライト」。
以前のデザインがそうですね。
そのシンプルでいて主張しているデザインのように音は素直でいてしっかりと我が家のシステムをコントロールしている、
とても存在感のあるアンプです。
https://shigy65.exblog.jp/17143809/

21. 中川隆[-14648] koaQ7Jey 2020年1月13日 09:38:56 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1578] 報告
AIR TIGHT ATC-1 〜真空管プリアンプ 世評の罪〜 2010年 08月 19日


AIR TIGHT/プリアンプ「ATC-1」(¥ 410,000/税別)

●電源部/ライン部/イコライザー部を、銅メッキのシールド板で仕切りボリュームスイッチ類をアルミ板でシールド
●イコライザー回路に、マランツMODEL 7に採用されている3段K-K NF方式を採用
●イコライザーアウト端子を特別に設定
●CDプレーヤーの普及に伴ってラインアンプ段は、1段増幅の後にカソードフォロアを加えたシンプルな回路で構成
●ヒーター電源に、厳重なCRフィルター回路と定電圧回路を採用


SPEC
使用真空管:12AX7(ECC83) x 5
出力電圧:定格2V, 最大15V
入力インピーダンス:47kΩ(Phono), 100kΩ(Line)
出力インピーダンス:600Ω(Preout/EQ out)
寸法:430 x 325 x 90mm(W x D x H)
重量:7kg
https://www.otaiweb.com/audio/shop-item-fida2758.html

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 サンバレーさんの真空管プリアンプ"SV-722"を手放した後でも真空管プリアンプの音質には強く心惹かれるものがありました。

真空管と言えばノスタルジックな「暖かさ」などが世評ですが、最近の真空管プリアンプは半導体にはない鮮烈さを実感できます。

 私の真空管アンプ・キャリアは、プリメインの EAR859 に始まりプリアンプではEAR834L と2台の EAR を経験してきました。

EARシリーズは、真空管アンプとは思えない無音時の静粛感、音質は英国アンプらしく華麗で柔和、但し鮮烈さと言う面ではやや弱いです。

そしてサンバレーSVー722は、真空管フォノイコSVー6、真空管パワーアンプSVー2(2007)と言った極めて組立が簡単な(基板1枚をハンダ付けすれば出来上がり)キットを2台組立てただけに過ぎない私のスキルには、あまりに難易度の高いアンプでした。
音が出せるまで何度もハンダや配線をやり直し最終的にギタギタになってしまい「大丈夫か?」と思いましたが、出て来る音の鮮烈さのとりこになってしまいました。

しかし悲しいかな、無音時のノイズは盛大でEARとは比較になりません。
「EARの無音時の静粛性」と「SVー722の鮮烈な音」を組合わせたような真空管プリアンプを探していました。

そこで目にしたのが「AIR TIGHT」ブランドの「ATC-1」と言うプリアンプでした。

AIR TIGHT ATC-1は、EAR834L+SV-722となるのでしょうか?
さて肝心の出て来る音なのですが…

 世評では、AIR TIGHT社の社員の方はLUXMANから独立し設立したこと「真空管の良さを残したアンプ」「いや、そんな古いノスタルジィに捕われない音」と色々な世評があります。

私も後者の「ノスタルジィに捕われない音」とSVー722の持つ無音時の不快なノイズが消えていることを期待しました。
ところが様相は少々違ったようです…

電源ONし出て来るノイズは「質」は違いますが「量」はSV-722同等…これには正直がっかりしました。

「熟練工の組立てる完成品」と「素人が失敗しながらなんとか組立てたキット」に大きな差がない…。

また「真空管プリアンプのノイズはこんなものなのか?」と考えてしまいました。
実は12AX7と互換球で低ノイズの5751、しかも東芝の5751に換装したのですが変化は見られませんでした…


ノイズの「質」の違い、

SVー722のノイズは高域の目立つ「シャー」と言う高めのノイズ、
ATC-1のノイズは中低域の目立つ「ズー」と聴こえるノイズ。

 そして、このノイズの傾向が不思議なことに音質にも出ています。
ATC-1の音は、中低域を中心とした太い線で描写した押し出しの強い音。
私が期待したのは、やや線の細いシャープな音でしたので、これは全く目論み違いでした。

この「太い線で描く音」が「暖かい音」と支持する人がいるのでしょう。
ヤマハC-2X同等のシャープさで、半導体では得られない真空管の「ガラス」をイメージするような透明度をもったハイスピードな音を期待していました…。
ATC-1は私の期待した
「EAR834Lのノイズレス+SVー722のハイスピード」
とはなりませんでした。

 SVー722のシャープでキレの良い音が懐かしいですねぇ…。
私のSV-722は、マッキントッシュC22タイプだったのですが次はマランツ7タイプにトライしてキレの良い音に浸りたいですね。

手放して分かるSVー722の良さ(笑)

SV-192Sにはなんの未練もないのですがSVー722には悔しさが残ります。
自分のスキルが未熟な時に出会ってしまった音楽性の高いアンプ…
もし今2台目を作るとするなら、カウンターポイントやYAMAHA、そしてMFと言った優秀な半導体アンプを手にしていますので焦ることなくじっくり構えて組立できるでしょう…。

今ならアンプマイスターのくまさんがSV-722に新しい「対策・改良」の施し方をブログで記事にされていますので、進化したSV-722に出会えるかもしれません。


Commented by きゃーる at 2010-08-19 01:25

AIR TIGHTといえば、かなり高級な球アンプブランドですよね^^
いい質感ですね。電源部も遮蔽されてますね^^
しかし好みの音質ではなかったですかorz
SV-722手放したんでしたっけ・・・
クマさんチューニングすごそうですよね^^
SV-722はアンチキット屋さんでも一目置くプリのようです。
操作性は・・・ですが音は申し分ないです^^
私のSV-722(マランツ)もいつかSBD化するかなあ・・・

プリといえば、マッキンC22オリジナルの結構程度のいいもの(らしい)が30万台で売られてましたが、買いなんでしょうか?^^;

Commented by へうたむ at 2010-08-19 05:24
アンプのノイズはシステム全体として計算づくで処理すべきものだと思います。かなりの高利得を持たせたプリ(マッキンやマランツなど、過去の名機に倣った回路構成では、どうしてもこうなります)に、ヴォリューム全開のパワーをつなげば、どんな高級品でもホワイトノイズは出ます。
EARは、システム全体でゲインを調整したり、何らかの回路デザインを施していたのでは?

Commented by 元新潟のU at 2010-08-19 05:42
無音時の静寂性を追求するなら半導体では?という気がします。
音楽性で言うなら別ですが…
SV-722 クマさんスペシャルには興味がありますね〜。

Commented by rhr_nally at 2010-08-19 08:25
EARは、システムトータルと言うより、単品のノイズの少なさは極まっていると思います。
私が使用していた時は、当然メインは全開ですよ(メイン全開でないと気がすまないたちです(笑))。パラヴィチーニ氏は、動的な特性もさることながら、静的な良さ「デザイン」「ガジェット」「ノイズ」を上手にコントロールされていたのではないかと考えてます。

Commented by rhr_nally at 2010-08-19 08:31
>無音時の静寂性を追求するなら半導体では?という気がします。
はい、しかしながら世の中には半導体並の無音時の静粛性の高いアンプも存在するんですよ。でも今回の経験で、真空管プリのノイズについて整理出来てきた気がします。
確かaltunmさんはプリの前にトランスを入れて電源の持つノイズを減らすことをされていたのでそれも奥の手と考えていまして、無音時のノイズ対策は色々ありそうですね。
我が家の主力プリは全て半導体なので、無音時のノイズは悩みませんが、SV-722には「音楽の鮮度」と言う面で心惹かれますね(個人的には「アドバンスさん凄い」と感じています(笑))
くまさんスペシャル"SV-722"は、大変参考になるのでもっと色々知りたいところです。

Commented by へうたむ at 2010-08-19 22:16
2ch板ですが、A&Mはノイズの件で送っても何もしてくれない、云々の書き込みを見ました。
ATC-1は、高利得の12AX7を5本使っているということなので、ラインアンプも全部12AX7なのですね。これではやはりノイズ多くなりそう‥‥
ラインアンプは、低利得・低インピーダンスの12AU7や6DJ8を使うのが、近来のプリでは主流ではないか、と…。
お値段的に比べるべくもない感じはしても、TU-875と比べられたでしょうか? たぶん TU-875のほうがローノイズですよ。
ノイズが増えても12AX7を多用して彫りの深い音色を出そう、というのが、むしろマランツやマッキンなど古典プリに学ぶ日本のマニア、技術者の多数かもしれません。もちろん、これはこれでポリシーです。
が、近代的な低雑音を狙うと、また別の回路構成が必要でしょうし、その辺の独創性は、あのパラヴィッチーニのオヤジなんかの独擅場なんでしょうね。

Commented by なめ仙人 at 2010-08-20 16:20
プリアンプは難しいですねぇ〜! 微小信号を取り扱うプリアンプは、ノイズ問題、SN比は大きなウェイトを占めますから。。。 如何に音色感が素晴らしくても、ノイズで微小レベルの信号が消失してしまうのでは意味が有りません。
そのような意味で、タマのプリ選びは非常に難しいでしょうね。カウンターポイントのハイブリッドプリでさえ、石の圧倒的な高SN感(例えばマクレビNo.38SL等)を経験した後だとノイジーに感じましたからね。
しかし、AIR TIGHT ATC-1、見た目は魅かれます。ロゴプレートといい、全体のつくりといい、ラックに置いておきたい雰囲気がありますね。ホント、ノイズの問題さえクリアになれば・・・・ですねぇ〜σ(^_^;

Commented by rhr_nally at 2010-08-22 10:20
利得とμの関係を知らないのですが、12AX7に対してμが70%程度しかない5751でもこの傾向は変わりませんでした。
12AU7や6DJ8のことは、へうたむさんに説明されると頷いてしまいますね(説得力があります)。
TU-875はご指摘の通りです。
電源も別体ですからね、ただTU-875のポテンシャルはもう少し欲しいところです(欲かいてます)
パラヴィヴィチー二氏の回路理論は理解出来ていませんが、独創性は目を見張りますよね。
マランツ7やマッキントッシュC22の回路のオマージュ(嫌いな表現です(笑))的なものではなく「現代真空管回路」的なところで攻めて欲しいものです…勝手な言い分ですけど、そこをAIR TIGHT に私は求めたのだと思います。

Commented by rhr_nally at 2010-08-22 10:33
レビンソンとマッキンなら私はレビンソンの方が雰囲気が好きかなぁ…。
はい「球のプリ」は難しそうですが、なかなか鮮烈ですよ。
AIR TIGHTは「次世代の真空管アンプ」を期待したのですが、パラヴィチー二氏
ほど前衛的ではなかったようです、
AIR TIGHTの人が読まれたら激昂されるかもしれませんが、過去の範疇だった気がします。過去の範疇で良いなら、私はAIR TIGHTは選ばないかな…。
ガジェット的には最高ですけどね(笑)

Commented by merlion at 2010-08-25 07:36
実はATC-1のノイズは先日AvantgardeのDuo Mezzoとの組み合わせで聞いたときに妙に気になったことを思い出しました。私もチューブを使っていますが、「古いノスタルジィに捕われない音」を志向してAudio Research (VT200MK2+LS26)の組み合わせです。ノイズで悩まされたことはなく、ローインピのPL300でもうまくドライブしてくれています。

Commented by rhr_nally at 2010-08-27 08:57
ATC-1は同じ感想を頂け「やはり」と感じています。
また同時に今までの経験ではEARを除いたところの「真空管プリのノイズってこんなものかな」って解釈してます。
http://rhrsp.exblog.jp/13108804/

22. 中川隆[-14647] koaQ7Jey 2020年1月13日 09:40:13 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1577] 報告
Airtight ATE-3011 フォノイコライザーの私的インプレッション:コーヒーとアナログオーディオの類似について
by pansakuu | 2020-01-02
https://pansaku.exblog.jp/28781049/

”よいコーヒーとは、悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で、愛のように甘い。 ”
タレーラン(フランスの外交官にして、画家ドラクロアの父)
”秘すれば花なり 秘せずは花なるべからず”
世阿弥「風姿花伝」より


Introduction:
コーヒーの好みには流派が在る。
派閥が在る。
それは大きく分けて二つ在る。
革新の酸味派と保守的な苦味派とでも分けて名付けるべきか。
まず酸味派はコーヒーとはフルーツであると考える。
彼らはゲイシャ種などの生豆を浅く焙煎し、良く切れるグラインダーで挽いてペーパードリップやエアロプレスなどの手法で抽出した、フレッシュな果実の果汁や果肉の味を連想させる、華やかな酸味があるものを良しとする派閥である。
一方、ここで言う苦味派とは深く焙煎した豆を挽いて、ネルドリップ等で丹念に抽出、そこから生まれる、甘さとコクを内に秘めた濃厚な苦味がないと満足しない派閥である。

これら二つの派の断絶は深い。酸味派は苦味派を炭を飲んでいるような輩(やから)だと言い、苦味派は、酸味派の飲んでいるものはコーヒーではなく、酸っぱいお湯か紅茶のようなものだと卑下している。(古典的なコーヒー好きにとっては紅茶は不倶戴天の敵のようなところもある)
もちろん、お互い大人だから表面的には相手を認めているように振舞っているが、心底は全く違う。
日本人の多くは未だに苦味派であるが、スペシャリティコーヒーブームを機に若い人を中心に酸味派が増えているし、アメリカやヨーロッパでは酸味派が明らかに多数を占めている。特に北欧ではこの系統が明らかに主流らしく、この手の浅いコーヒー豆の焙煎をノルディックローストと呼ぶこともある。
なお、これらの間に位置する中間派のような人々もいるにはいる。カフェとしては南千住のバッハなどはその位置にあると言えるだろう。しかしここにいる方々にしても、実はどちらかの派閥に属していると私は思う。(彼らはどちらかというと恐らく苦味派だろう。)
ともあれコーヒーの好みには派閥が在る。
これは、今回の話を進めるうえで前提としたい。
そして現代のアナログオーディオでもこれに似た流派の分け方ができるように思う。
これが今回の本題である。
音像の重たい実体感や濃密な油絵のような色彩感を重んじ、音場の見通しは悪く、音数は少なく若干ノイジーですらあるが、味わい深い音。ひと昔、ふた昔前のヴィンテージのアナログ機器でのみ再現可能な、いぶし銀のサウンドを求める流派がまずある。これは珈琲の派閥でいえば古典的な苦味系コーヒーに対応する。
他方、ハイスピードかつスペイシーな視覚的なサウンドで、ノイズはほぼ感じられず、音の色彩感は淡く、爽やかで見通しの良い軽めの音を、最新の機材で実現させる方向性がある。こちらの流派は酸味系のサードウェーブコーヒーと相似がある。
私は欲張りなので、コーヒーにしてもアナログ再生にしても両方ともの立場を取る。
これらの二つの派閥を感性を切り替えながら縦横に楽しむ。
私のコーヒーストックには両派のコーヒーがバランスよく5種ぐらいずつ常時並んでいて、その日の気分で好きな銘柄を選び、ペーパー、エアロプレス、ネル、サイフォン(最近は面倒でやらない)、コレスフィルターなど、好みのドリップ方法を選択して抽出して味わう。
とにかく両方ともに良さがあるから、両者をバランスよく味わいたいのだ。
 オーディオでこの願望をかなえるには、すでに手元にある酸味系の爽やかなアナログオーディオとは対極的な音を持つアナログシステムを探さなくてはならない。
しかも私の場合はヴィンテージのオーディオ機材をあえて使わず、現代の最新の機器で苦味系のコーヒーのような味を出すシステムを構築したいのだ。
ヴィンテージの機材を使っても良いが、そこにはもう何度も聞いたサウンドがあるだけのような気がする。やはり古くて新しい音が欲しい。
ネルドリップした古典的な苦味系のコーヒーの中にも新しいテイストを求めるように。
アナログオーディオの音決めにおいては盤そのものはもちろんのこと、カートリッジ、アーム、ターンテーブル、フォノケーブル、昇圧トランス、フォノイコライザーどれも重要である。この分野においてはどんなに些細に見えたとしても、全く無視していいファクターなど皆無と言ってもよい。
しかし、その中でも、フォノイコライザーは音の個性を決めるうえで最も私の感性を強く揺さぶる機材であり続けていて、常に強い関心がある。
そして今の私にはこの数か月間に3回も試聴してその音の深みを探り続けたフォノイコライザーがある。今回はこれについて書きたいのである。

Exterior:

ここで紹介するAirtight ATE-3011 フォノイコライザーは主な能力としてイコライジングカーブの可変機能を搭載している。これはRIAA 以外のカーブに対応して、初期のレコード盤に合ったイコライジングの特性で聞けるということだ。
またこの機能があれば、別に初期盤でなくとも、イコライジングを変化させて好みの音で聞くこともできる。
このカーブの切り替えをATE-3011では、遠くから見ても状況がわかりやすく、メカニカルに美しい、色分けされたLEDバックライトで光らせたアクリルパネルで表示する。
40×15cmというやや小ぶりで絶妙なサイズ感のある、フロントパネルの中央に鎮座している、このアクリル製の大型のLED 自照式表示窓がこのフォノイコライザーのデザインを決定づけている。
この表示部のアクリルパネルに厚みを持たせたうえで、さらに表面に緩やかなアーチを持たせる。これはとてもメカメカしくカラフルな演出で、オーディオ心をくすぐる。ここでコンステレーションのペルセウスに見られるような、現代のハイエンドオーディオにおいて主流となっている液晶表示などを採用しなかったところに、Airtightらしさを私は感じる。

少し細かく言うと、
可変式のイコライジングーカーブの回路については、内部での干渉を回避するため、低域側にNF 型と高域側にCR 型を組み合わせる複合型になっている。 イコライジングーカーブは、低域側と高域側で各5種を用意して、その組み合わせで自由に設定できる。
標準的なRIAA カーブ(低域側をRIAA、高域もRIAAカーブ)を基本として、その他の代表的なイコライジングーカーブであるNAB,AES,FFRR、さらにSP 用のフラットポジションも選択できる。 さらにこれらの設定以外にも、組み合わせで、CLUMBIA,TELDEC,RCA などのカーブまで設定可能である。 もちろん、表示部の両脇にある2つのセレクターノブの操作で自由に設定ができるわけだから、FLAT 以外の4×4=16種のカーブが生成でき、その中には過去には存在しないオリジナルのカーブも含まれる。
実際の切り替えノブの触感というのも、軽妙かつ精密であるうえ、演奏中に自由に切り替えられるのがいい。セレクターにショーティングタイプを採用したため、切り替え時のショックノイズが少ないそうである。とにかく演奏中になんのポップノイズもなく、自由に切り替えられるのは楽。レコード再生というのは操作をするたびに突然に大きなノイズが出て、リスナーを不快にさせたり、下手をすればスピーカーを壊したりしそうになるので、なにをするにもいちいちミュートを押してからやるのが面倒であった。だがこのフォノはその点はよくできていて、アンプ側で行うほとんどの操作でその必要がないようだ。
これは地味な利点だが、実際に使う側にとっては嬉しいことだ。
内部は双三極管12AX7 を使用した増幅回路をユニット化したり、二重シャーシを採用したうえでインナーシャーシをメインシャーシから吊り下げる構造としたり、出力系統の配線にシールド線ではなく、非磁性体のステンレス製シールドパイプを各入力の左右チャンネルごとに独立して使用したりと、コストをかけてノイズ対策と振動対策に完璧を期している。
なお、フォノ入力は3系統が用意され、フロントパネルの切替えノブで選択可能である。出力も2系統を備えており、入出力に内容もなかなか豪華である。
なお、入出力はRCAシングルエンドであり、流行のバランス入力は採用されていない。リモコンも使えない。
さらに付け加えるべきは、真空管式のフォノイコライザーであるが、ドライブ中に触ってもほとんど発熱はなく、そういう意味でセッティングに苦労することはなさそうであるということか。

またこのフォノは単体ではMM専用ということなのでMC昇圧トランスを組み合わせる必要がある。そこはなかなか悩ましい。この選択でかなり音が違うことも確認しているからだ。
もし購入したら書こうと考えているので、ここで詳しくは述べないがAirtightでもATH-3とATH-2 Referenceという二つのモデルがあり、これらは出音も機能も異なる。個人的にはエアタイトらしさがより強く感じられるATH-3が良かった。またEMTの新型のトランス(当然、私のお気に入りのカートリッジに特化している)、あるいはAudio Noteのトランス(音の良さは折り紙付き)など銀線を巻いた製品にも興味がある。
とにかく、本当にこれを購入する段階になったら、どのMC昇圧トランスを選ぶのかよくよく考えなくてはならない。
内部構造や接続、セッティングはともかく、こんなに特異で面白い外観を持つフォノイコライザーは少ないだろう。やや小ぶりなサイズの筐体、グレーのフロントパネルから、透き通りカラフルなアクリルの表示盤が盛り上がる。この佇まいに加えて操作の小気味良さまでを合わせて考えると、これは唯一無二のフォノのようにも思えたが、果たして肝腎のサウンドも唯一無二の個性を秘めていたのである。

The sound:
昇圧トランスをATH-3、その他のファクターとしては、カートリッジは聴きなれたPlatanus2.0s、アームはSMEあるいはグランツ、ターンテーブルはトランスローターというシステムでAirtight ATE-3011の音を探る。
ここにあるのは密度の高さとあくまで表には出さず、内に秘めた熱量の大きさに強く惹かれるサウンドである。
明らかに内向きの方向性、心の内側にじんわりと滲透してゆくサウンドであり、明るくスカッと抜けてゆく青々しい爽快さを求めたら外れる。だがこの染み渡るような不思議な感覚などはおそらく最新のフォノイコライザーではこのモデルからしか感じ取れないのではないか。
これをどこか抑制されたサウンドと言ってしまうと、良いイメージを持たれないのかもしれないが、この光沢を適度に抑えた渋みのあるサウンド、最新のフォノに求められる高性能は満たしつつも、暗く複雑な葛藤を内包したような意味深な音調は試聴から何日経っても忘れ難いものだった。
真空管を使ったフォノとしては、随分とSN良さや音の立ちあがりのスピード、音の粒立ち、ワイドレンジなどかなり優秀な部類に属する。
基本的な調子は少し昔風の暗めでややネットリしたものなのだが、現代のフォノイコライザーとして十二分に通用する高性能ぶりは確保されている。だが、実物を聞くと、そういう性能の高さの部分にはあまり関心がいかない。
一度聞くと忘れられないルックスとともに、その音の姿も独特なのである。
確かに日本的に真面目な部分もあるが、なにか深いところで心理的なゲームを楽しもうとするような、含みのある表情が常に出音に宿るのだ。
これは味に例えるならば、ネルドリップの名手が淹れた濃厚なコーヒー、深煎りのイブラヒムモカの滑らかな苦味の奥にある甘みが沁みるようなサウンドと言えるだろう。

湯島にTIESというコーヒーの店がある。
自家製の甘さを抑えたケーキが人気だが、(私が訪れる夕方には多くの場合は売り切れている)
店主が見事な手つきで抽出する、ネルドリップコーヒーにこそ、この店の真骨頂があると私は見ている。
実際、照明を落としたカウンターに座って、自分のコーヒーをマスターが淹れる様を見ているとなかなか飽きない。ネルの中に投ずる湯の温度を調節するために銅のヤカンをや豪快に持ち上げて注ぐ様子から、ネルを注意深く回してコーヒー全体に湯を行きわたらせる仕草、細かくドリップケトルを震わせて、しずくのように湯を滴下する技まで見事なパフォーマンスを堪能させてくれる。(ここらへんの所作はまさにこの道の達人クラスである。)
この店のモカ ハラウーンやイブラヒム モカの味わいというのは、このフォノイコライザーを介したアナログシステムのサウンドに通じる部分がある。
それは結局、この派閥の珈琲が目指す理想なのだ。
カップに口をつけて初めに来る重心の極めて低いトロリとした苦味とそこに秘匿された甘味。脳裏に浮かぶ光景としては大きな古い洋館の奥の部屋に通されたような雰囲気であり、そこで主人に見せられた小さな黄金の指輪の輝きのごとき甘美な味覚というところだろうか。
最も魅力的な部分は決してあくまで表出させず、秘すれば花なり、とでもいいたげに内に含むという方針が小憎らしい。
ネルドリップの名手が丁寧に淹れたイブラヒム モカのような奥の奥を探りたくなるサウンドなのである。
つまり、このATE-3011 フォノイコライザーのサウンドはコンステレーションのペルセウスやBoulder508のようなスッキリして華やかな音、クリアーでノイズはほぼ感じられない明るいサウンドとは異なる方向性を持っている。ペルセウスや508の音調は神田のGlitch coffeeや長岡京のUnirでふるまわれているようなライトかつ瑞々しい酸味とフルーティな香りが横溢するサードウェーブ系のコーヒーのイメージと重なる。アナログオーディオの世界の二つの流派と日本のコーヒーの二つの流れが重なって私には見えている。
生物学の用語として、収斂進化(しゅうれんしんか、convergent evolution)という言葉がある。複数の異なるグループの生物が、同様の生態的地位にあるときに、系統に関係なく類似した形質を独立して獲得する現象を指す。
これはオーディオと喫茶という二つの文化が収斂進化(あるいは深化)した姿と言えるのかもしれない。(そして、こういう意味のないことを考えるのが私は好きなのかもしれない。)

Airtight ATE-3011を通して抽出されるサウンドはTIESのデミタスのように苦くそして甘い。
この出音は昨今流行りの爽やかで綺麗なコーヒーの味では例えがたい。
私はそういう新しい傾向のコーヒーも好きだが、必ずそのカウンターパートとして、濃く苦いコーヒーを自分の中に置いておきたい。
オーディオについても同じようにいくつかに傾向を持つサウンドを同時に持って、自分の中で上手にバランスを取りたい。
今のオーディオの世界には濃厚なもの、暗い深奥から醸し出されるものが欠けつつあり、それを求める人たちは20年以上前のヴィンテージ製品に走っている。レストアされたSTUDERのヴィンテージのCDプレーヤーの衰えぬ人気などはその一例だろう。
だが、最新の製品の中に稀にそれを見出すことがある。
確かにその音はヴィンテージオーディオのそれとは違い、最新の技術で武装している。
ゆえにそれは、いにしえのサウンドと全く同じではないが、その魂は継承しているのだ。

Summary:
かつてのハイエンドオーディオが夢見ていた雄大な計画は超富裕層の出現とともに、遥か彼方へと消えた。そして残り大半を占める、ただのオーディオファイルにとっては、そのようなユートピアは事実上の幻となった。残された手の届くオーディオの世界には、廃墟あるいはディストピア的な虚無が蔓延するのみとなった。ただ、そこに稀に起こる小さな反抗、蟷螂の斧のようなアナーキスティックな反乱の兆しを見逃さず、わが手にして慈しみ育てることが私の役割なのだろう。
Airtight ATE-3011のアトラクテイヴなルックスとネオクラシックなサウンドは現代のオーディオにおいては数少なくなった真新しい動きであり、私に一文を書かせるのに十分な動機たりえるものだ。

コーヒーはやめられない。
そしてレコードも同じようにやめられない。
自分では分かり切っていることだが、
それは他から見れば随分と変わった趣味に見えるのかもしれない。
だが一杯のコーヒーと一枚のLPが与えてくれるものに気づかない人生の方が
私には、よほど奇妙なものと映るのである。
おそらく僕はそれさえあれば満足だ。
コーヒーとレコード、そして気に入ったヘッドホンシステム。
そう一人呟く真夜中に、
このトリニティ(三つ組)を与えてくれた神に感謝を捧げながら、
言いたいことは尽くさず、
ひとまず筆を置こう。
秘すれば花と言うではないか。
https://pansaku.exblog.jp/28781049/

23. 中川隆[-14646] koaQ7Jey 2020年1月13日 10:05:11 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1576] 報告
世界で注目される日本ブランド AIR TIGHT
ミュンヘンHIGH ENDでも注目の的、AIR TIGHTが開発中の新モデル2機種に迫る
オーディオ編集部:浅田陽介 2018年07月04日
https://www.phileweb.com/news/audio/201807/04/19953.html

さる5月中旬にドイツ・ミュンヘンで開催された世界最大級のハイエンドオーディオ見本市、『Munich HIGH END 2018』。今年は前年と比べて4%減と、わずかに来場者数が減少したそうだが、実際に会場で現場の空気を体験した者としては、依然として、他のオーディオショウと比べ大きな盛り上がりを見せていたと感じる。

今年も大きな注目度を集めていた Munich HIGH ENDのAIR TIGHTのブースの様子

そんな同ショウを改めて振り返って痛感するのは、世界各国から寄せられる日本ブランド製品への関心の高さである。なかでも本稿では、とりわけ高い人気を集めていた、大阪・高槻のエイ・アンド・エム(株)のブランド、AIR TIGHTに注目したい。

AIR TIGHTの個性であり魅力となっているのが、1986年に創業した企業でありながら、一貫して「アナログ」というキーワードと「真空管」にこだわり続けて製品開発を行ってきたことだ。1986年は、ほかのブランドが一斉に「デジタル」へ向かっていた時期だ。今年のHIGH ENDでもその個性を存分に発揮した製品を多数展示し、世界各国の来場者の注目を集めていた。

ブースで展開されていた製品の詳細は後述するとして、このAIR TIGHTの世界的評価の軸になっているのが、大阪・高槻市の自社工場でていねいに組み上げられる同社製品のクオリティとそのサウンドだ。その内部配線の美しさは、世界に数多ある真空管アンプのなかで最高峰とも言われており、内部回路の色使いによる一種の「色気」も設計ポリシーのひとつだそうだ。

日本でも極めて高い評価を受けた最新パワーアンプ「ATM-3211」への注目度は、世界のオーディオ市場を見ても高い

ブースでは、日本でも大きな注目を集めたプリアンプ「ATC-5」とパワーアンプ「ATM-3211」のペアによるアナログ再生を展開。スピーカーには、地元ドイツのブランドであるWolf Von Langaが組み合わされていたが、特徴的な構成を持つこのスピーカーを丹精に鳴らし、そのポテンシャルの高さをアピールしていた。

そんな正統派のサウンドに加え、ここに来てAIR TIGHTはユニークな製品アプローチも注目を集めている。今回、特に注目したのが次の2モデルだ。ハイエンドでの取材に加え、大阪・高槻市にあるエイ・アンド・エム本社にて、さらなる最新情報を聞いた。

■フォノイコライザーアンプ「ATE-3011」

AIR TIGHT/フォノイコライザーアンプ「ATE-3011」

AIR TIGHTのブースの中でも、最もユニークなアイデアを盛り込んだ製品として注目を集めたのが、フォノイコライザー「ATE-3011」だ。AIR TIGHTといえば、基本的にMCカートリッジはトランスで受けることを前提としているため、そもそも入力はMMしか対応しないという点はこれまでと共通だが、可変としたイコライザーカーブの採用などこれまでのAIR TIGHTにはなかった機能が盛り込まれている。

フロントパネルには視認性の高いインジケーターを装備しており、向かって左がターンオーバーで、右がロールオフ。それぞれ、NAB、RIAA、AES、FFRR、FlATの5項目を用意しており、配列はカーブのイメージが付きやすいように数値順に配列。基本は5つのカーブへの対応だが、これらを組み合わせることでさまざまなカーブを作りだすことができる点もユニークだ。 イコライジングを行わないFLATの装備は、SP盤の再生を想定したもの。蓄音器等でSPを聴く場合は針圧におよそ100gをかけるケースもあり、盤面に対するダメージが多いと言われてる。「レコードは今後に残すべき貴重な文化遺産」というのがAIR TIGHTの考え方で、その意味でも軽針圧でSPを再生することは重要と話す。

ATE-3011のリアパネル。ユニークなのは、出力に設けられた「MONO OUT」という端子

そしてもうひとつ、他にはない機能として注目したいのが、モノラル出力をする際のその方法だ。ATE-3011は全部で2系統の出力を持つが、その他にひとつ「MONO OUT」という端子が装備されている。これは、左ch側の信号をパラレルで出力する使用となっており、モノラルのレコードを再生する場合などに出力を左chとMONO OUTというように接続して使用するものだ。※接続方法は写真を参照

MONO OUTは左ch側の信号をパラレルで出力。これにより、大きなセッティングを変更することなく、出力切り換えのみでモノラル再生を可能とする

こうした特徴的な機能を盛り込んだ理由についてAIR TIGHTは「音楽、それもレコードが好きなユーザーであれば、全てのレコードをきちんと再生したいというのは自然なことです。特にイコライザーカーブに関してはさまざまな説があり、正解がどこにあるのか、というのは公に言えることではありません。ただし、ユーザーの方が最も納得の行く形でレコードのまた違った魅力を体験いただければ、という私どもの思いから今回採用へと踏み切っております」と話す。

ブランドバッジも新たなものの採用する予定で進められている

実はこのATE-3011は、昨年のMunich HIGH ENDでも先日発売となったプリアンプのATC-5と共に発表されていた(当時はまだ型番としてはそれぞれATE-X、ATC-1Xと発表されていた)。当初、予定としてはATE-3011を先にリリースする予定だったが、ATC-5のフォノイコライザーを最終的に決定する際、ATE-3011に搭載予定だった中身を一部搭載したそうだ。その結果ATC-5は大きな好評を持って市場に迎えられたが、AIR TIGHTの技術陣は「単体機である以上、ATC-5を凌駕するサウンドにしなければならない」とこのATE-3011の開発を進めてきたという。

ATE-3011の内部。時間をかけて当初の予定から大幅に改良を加えながら、開発が進められている

結果としてその発売時期は2018年年末頃と大きくずれ込む形となったが、そのクオリティは確かなものとなったと自信を覗かせる。例えば内部を見てみると、より脚色のない音を実現するために電解コンデンサーレスとするべくEPCOSの大型のPPフィルムコンデンサーを新たに採用したことや、内部配線やシールド、ビスひとつにいたるまでを徹底的に吟味を重ねていることが見て取れる。最終的に出てくるサウンドは歴代AIR TIGHTのなかでも最高峰を目指し、鋭意開発が進められているそうだ。
随所にユニークなアイデアと、AIR TIGHTの確かな技術を盛り込んだATE-3011は、その発売が近づくにつれ、世界各国のメディアでの注目も高まっている。


■パワーアンプ「ATM-300R」

AIR TIGHT「ATM-300R」

HIGH ENDには間に合わなかったものの、その際にもうひとつの新製品としてアナウンスされていたのが、出力管に300Bを採用したパワーアンプ「ATM-300R」だ。

本機はAIR TIGHTの創立30周年を記念して発売された「ATM-300 Anniversary」(2016年)の好評を受け、レギュラーモデルとしてさらにブラッシュアップされたパワーアンプだ。トランスの一次側からの帰還構成を採用する点など基本設計は踏襲しているが、内部の進化は大きい。例えば、本機のコアパーツとなるトランスとチョークコイルには、新たに日本国内でハンドメイドされるものへと変更。そのハンドメイドの工程も非常に丁寧に行われているとのことで、「このトランスとチョークコイルが手に入ったこと自体が貴重」だという。

ATM-300Rは内部を大きく変更。チョークコイルも新たなものが採用されている

ATM-300 Anniversaryと今回のATM- 300Rの内部写真を見比べるとすぐに分かるが、まず目につくのがコンデンサー類の大幅な変更だ。向かって左に採用された電解コンデンサーには、SpragueのATOMというアルミニウム電解コンデンサー6個を整然と配置。こうしたコンデンサーの変更は、よりパーツそのものの脚色のないサウンドの実現にひと役買っているようだ。

30周年記念モデルとして登場したATM-300 Anniversaryの内部

ATM-300Rの内部。ATM-300 Anniversaryからの変更点はひと目で明らかだ

また、スピーカー出力も従来は8Ωのみの出力となっていたが、ATM-300Rではあらたに4Ωの出力にも対応。組み合わせるスピーカーへの自由度をもたせている。

さらに注目は、組み合わせる300Bにバリエーションを持たせる方向で開発が進められていること。300Bそのものは真空管アンプファンのなかでもとりわけ人気が高く「銘球」とさえ称される。ATM-300 Anniversaryでは、TAKATSUKI製を採用していたが、今回はPSVANE、SOVTEK、ELECTRO HARMINX、Western Electricなどさまざまなブランドから発売される300Bを自由に組み合わせることができるようなラインアップも現在検討されているそうだ。

ATM-3011 Anniversaryも、日本はもとよりアメリカを始めざまざまな国で評価を受けていた。今回のATM-300Rも例外なく「前作を超えるクオリティ」が追求されている点は見逃せない。

AIR TIGHTの製品はひとつひとつが非常に長い間ラインアップされ続けることも大きな特徴だが、そこには開発の過程で徹底した吟味と選別を行い、妥協を排して製品を作り続けてきたというポリシーも大きく関係するだろう。今回発表されたATE-3011、ATM-300Rはいずれも、そんなAIR TIGHTらしさが存分に盛り込まれた製品となっている。
https://www.phileweb.com/news/audio/201807/04/19953.html

24. 中川隆[-14644] koaQ7Jey 2020年1月13日 11:50:18 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1574] 報告

凄いぞ、マランツ7Kプリアンプ!

凄いぞ、アルテックA5! - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年12月12日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/893724e7133c1832ed67e723d0dc05a2


オーディオ仲間のNさん(大分市)に依頼していたオーディオ機器の出品(オークション)が、冬が近づくにつれ売れ行き好調となり次々に商談が成立してうれしい悲鳴を上げている。ボーナス時期ということもあるのかな(笑)。

今回はJBL「D123」(16Ω仕様:初期のグレイタイプ)と古典管が対象だったが、それぞれスペア品の処分なので後顧の憂いなし。

前回は売上金を持ってきてもらったので、今回は試聴を兼ねてNさん宅に受け取りに行った。

オーディオルームに入るなり「いつもお世話になってま〜す。あれっ、いったい何やってんすか?」

Nさんが机の前で沈思黙考されている。

  

「実はねえ、この度Mさんがマランツ7Kを購入してねえ。試聴に行ったんだけど、これがもう素晴らしい音でねえ。大いに触発されて手持ちの部品で何とか作ってみたいものだと寄せ集めて回路図を研究しているところなんだ。」

「ほう〜、それはぜひMさん宅の試聴をさせてもらいたいですねえ。」

「Mさんがマランツ7Kを購入した動機はお宅のプリアンプ(マランツ7仕様)に衝撃を受けたかららしいよ。」

「エ〜ッ、そんなに〜。それは身に余る光栄ですねえ。」と、破顔一笑(笑)。

それはさておき、久しぶりにNさん宅の「アルテックA5」システムを聴かせてもらった。

    

3本のアームを駆使したレコードプレイヤーと自作のイコライザーアンプとパワーアンプがこの画像。

パワーアンプは「WE300Bシングル」と「6550プッシュプル」だが、このところ「6550」の出番が多いそうだ。

マイルスの「カインド・オブ・ブルー」を聴かせてもらったが、従前と比べると明らかに音の押し出し感に力強さがあって実に聴き心地が良かった。

「A5はローエンドがちょっと物足りない」と、ずっと思ってきたが見事に先入観が覆された。どうやらスピーカーよりもアンプに原因があったらしい。

アメリカ系のスピーカーは総じてイギリス系のように箱をうまく鳴らす工夫よりもユニットの能力を最大限に生かすため「パワー勝負」を挑んでくる傾向があるので、駆動する真空管アンプはシングルよりもプッシュプル方式の方が有利のような気がしてならなかったが、やはり今回もそのことが裏付けられた。
それにしても、やはりレコードの音は自然そのもので大いに啓発された。

こういう音を聴かされると「レコードは面倒くさい」(過去のブログ)なんて簡単に片づけられなくなる(笑)。

3時間ほどお邪魔して帰宅の途に就き、夕食時が近づいた頃を見計らって話題になったMさん宅へ連絡。

「マランツ7Kを購入されたそうですね。明日にでも聴かせてくれませんか。」との性急なお願いに対して、

「マランツ7といってもキットですよ。それでよろしければ〜。10時頃なら空いてます。」

「は〜い、よろしくお願いします。」

心なしかMさんの声が明るく弾んでいたなあ(笑)。

詳細は次回以降へ。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/893724e7133c1832ed67e723d0dc05a2

凄いぞ、マランツ7Kプリアンプ! - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年12月14日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/64af91f275cce53b3e25f65abdf99859


前回からの続きです。

Mさん宅への訪問日は朝からあいにくの雨となった。やたらに車が多くて15分ほど遅れて到着すると前日のNさんも同席されていて3人によるとても賑やかな試聴会となった。

Mさんはレコードプレイヤーのたいへんな愛好家である。4台のプレイヤーと何種類ものトーンアームを使いこなされている。

イコライザーアンプもカンノをはじめピカリングなどがあり、レコード会社によって違う6種類のイコライザーカーブをスイッチ一つで切り換えて楽しんでおられる。

まるでアンプを代えたみたいに音が変わるのでレコードプレイヤーの世界も随分奥が深くてなかなか遊べそうだが、極めるためにはとうてい残された時間と資金が足りそうにないので諦めざるを得ないのが残念(笑)。

Mさんの現用スピーカーは「オートグラフ」と「クリプッシュホーン」の二つ。

今回の試聴の目的は新たに導入された「マランツ7K」プリアンプ(以下、「7K」)の出来栄えだったが、結果から先に言うとそれはそれは見事に期待した通りの音だった。

まずは「オートグラフ」から聴かせてもらった。

   

7Kに組み合わせるパワーアンプは同じマランツの「8B」である。初めにカンノのイコライザーアンプで聴かせてもらい途中から7K内蔵のフォノイコに切り替えた。

試聴盤は「グレート」(シューベルトのシンフォニー第8番)。

       

ヨーゼフ・クリップス指揮だがクリップスにはオペラ「ドン・ジョバンニ」(モーツァルト)の名演があって、大好きな指揮者の一人。

「グレート」「ドン・ジョバンニ」とくれば奇しくもフルトヴェングラーにも名演がある。

大理石で出来たトーンアーム(オイルダンプ)で聴かせてもらった。手前はピカリングのストレートアーム。

   

とてもSNがいいし、しかも7Kのトーン・コントロールをいっさい弄らずに豊かな低音域が出ていることに驚いた。使ってある真空管は最初から「テレフンケン」(6本)だったそうで「これはたいへんな掘り出し物でしたねえ!」と思わず口をついて出た。

まるでゆったりと包み込んでくるような豊かな音で、さすがは独特の「オートグラフ」の世界、実に説得力があってオーディオ的にどうこう言えるような音ではなかった。

小さな箱にはそれなりのメリットもあるけれど、やっぱり大きな箱じゃないと出せない音ってのもたしかにありますなあ。
1時間ほど聴かせていただいてから今度は座る位置を変えて「クリプッシュホーン」の試聴へと移った。

  

プリアンプは同じ7Kの2系統の出力のうちの1系統を使い、パワーアンプは「KT88プッシュプル」(新藤ラボラトリー)。

新藤さんのアンプは定評があってこれまで悪い評判を聞いたことが無いのは特筆すべきことだし、社長さんがすこぶる熱心なことでもよく知られている。

このクリプッシュホーンの音にはたいへんな感銘を受けた。

   

これまで我が家を含めてさんざん「サキコロ」の冒頭のシンバルの音を聴いてきたが、このシンバルが最高の出来栄えだった。最高音域の鮮烈さもさることながらその質感というか光沢に独特の艶があってとても筆舌に尽くしがたい。

ほとほと感心するうちにお昼時になったので辞去してクルマで40分ほどで我が家に到着するなりさっそく耳の記憶が新しいうちにと、ウェストミンスター(改)で「サキコロ」の試聴に移った。

「いい音」が及ぼす波紋はどこまでも広がって深〜く浸透していくなあ(笑)。

最低音域と最高音域はどうにか太刀打ちできそうに思ったが、あの6000ヘルツあたりのシンバルの独特の質感はどうしても我が家のシステムでは表現できなかった。
やっぱりレコードじゃないと無理かなあ・・・。

ほんとうに勉強になった1日だった。

ただし、時間が経つにつれ耳の記憶は薄弱となり自宅の音に自然に妥協していくのがこの世の倣いだ。刺激を新たにするために、これからもときどきMさん宅を訪問させてもらうことにしよう。

妥協は敵だ!(笑)
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/64af91f275cce53b3e25f65abdf99859


凄いぞ!自作マランツ7型プリアンプ 2019年01月14日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/a69c0a28f83cdaf3c67617d877678ef3


話が分かりやすいように、丁度1か月前の昨年(2018年)の12月12日に投稿した記事(一部)から入らせてもらおう。
(Nさん宅の)オーディオルームに入るなり「いつもお世話になってま〜す。あれっ、いったい何やってんすか?」

Nさんが机の前で沈思黙考されている。

  

「実はねえ、この度Mさんがマランツ7Kを購入してねえ。試聴に行ったんだけど、これがもう素晴らしい音でねえ。大いに触発されて手持ちの部品で何とか作ってみたいものだと寄せ集めて(マランツ7の)回路図を研究しているところなんだ。」

以上のとおりの記事だったが、このプリアンプ「マランツ7」はおよそ60年前の製品なのにいまだに人気の衰えを知らず、逆にますます価値が高まってさえいる。有為転変の激しいオーディオ機器だが、こういうプリアンプもたいへん珍しい。

たとえばオークションで「プリアンプ」(真空管)で検索すると、いまだに「マランツ7型回路で作成」という記載をよく見かけるのがその証拠。

そのNさんから4日ほど前にお電話があった。

「あけましておめでとうございます。今年の正月はマランツ7型プリアンプの製作にかかりっきりでした。やっとどうにか完成したので聴きに来ませんか。」

「はい喜んでお伺いします。ついでにPADのSPケーブルが使えるようになりましたので持って行きたいのですがいかがでしょうか。」

「エッ、PAD!それは興味があるねえ。どうぞ持ってきてください。」
結論から言えば「Nさん自作のマランツ7」は素晴らしい音だった。「アルテックA5」が朗々と鳴って何ら不満を感じなかった。

    

よくお話を伺ってみると「マランツ7」型は感度が高いのでコンデンサーや抵抗の材質によって音が豹変するとのこと。

惜しいことに長期保管中だった「バンブルビー」のコンデンサーは容量が抜けたのが多くて2割程度しか使えず、その一方、抵抗の方はアレンブラッドリーが無事ですべて統一出来たとのこと。

当初はノイズが盛大に出て、3日間ほどコンデンサーをとっかえひっかえの調整の連続だったがようやく落ち着いたそうだ。

   

マランツ7型は我が家でも使っているが掛け値なしに「いい音」がすることを実感した。

詳しく伺うと、オーディオ界では「マランツ7党」として独自の世界が築かれており、程度のいいものから悪いものまでレストアされたものが専門店によって販売されていて、オリジナルに近い最高級品は350万円なり!

「マランツ7」じゃないと出ない音があるというのはよくわかります。

かって「ソウル・B・マランツ」氏(アメリカ)が個人用に製作したプリアンプが評判を呼び、その後広く普及したわけだが「採算を度外視した性能のいい製品を作り続けると会社が倒産する。」のは、マランツ社も例外ではなかった。

逆に言えばオーディオ業界で長持ちしている会社は「?」かもねえ(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/a69c0a28f83cdaf3c67617d877678ef3

25. 中川隆[-14643] koaQ7Jey 2020年1月13日 12:10:24 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1573] 報告
私のオーディオ人生
コントロールアンプマランツ#7に想う by Y下 
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-017

 オーディオマニア、音楽マニア、を含めて真空管のプリアンプと言えばマランツModel7です。マニアなら一度は手に入れたい往年の名機ですが実際にこのマランツ#7を聴かれた方は少ないのではないか、本当にマランツ#7は凄いアンプなのかそれとも並のプリアンプなのかこの辺を私個人の自論を踏まえて独断と偏見で検証してみたいと思います。

 また第16回目のコラムが大好評?であったので再度「日本の伝統音楽で琶のCD」をご紹介しましょう、

 「また琵琶の音楽」か!「そう!あの琵琶の音楽」なのだ!

 また祇園精舎か!と言いますがこの文句は平家物語の一節ですが昔学校で平家物語を勉強された方はこの一節を知らないはずはありません。日本古来の音楽には欠かせない楽器ですが琵琶の音に魅せられた私としては是非日本の古楽器の良さを知っていただきたい、今回のCDは上原まりではなく坂田美子の美声に薩摩琵琶と尺八をミックスした素晴らしい曲です。

 先日このCDを愛知県の知立市にありますジャズ喫茶のグッドベイドで聴くことが出来ました、このグッドベイドは皆さんご存知で大橋さんの店主日記にも時々登場します有名なジャズ喫茶です。マスターに無理を言ってJBLのオリンパスで聴く日本の琵琶の響きはいかがなものなか、

 今回ご紹介します。坂田美子の「琵琶うたものがたり」です。

 曲目
1.鶴
2.吉野山
3.お七
4.扇の的
5.祇園精舎

 以上の5曲が収録されていますが聴く人の心を引き付ける薩摩琵琶と美声です。

 ジャズ喫茶で聴く琵琶の音楽は大変な場違いですがその辺は優しいマスターですから「顔はニコニコ心はムッ!」の感じがしないでもないですがアメリカンサウンドのJBLのオリンパスの実力を知りたい心境でもあります。

 早速このCDを聴くと実に素晴らしいサウンドでJBL本来の実力をまざまざ見せつけられた、非常にテンションの高い音と自然体で聴こえてくる琵琶と坂田美子の美声に私は新しい発見をした、謙虚なマスターにしてはお見事としか言いようがないぐらい素晴らしいサウンドである。じっくり聴くとオリンパスは長い年月をかけて鳴らしこんだ印象でスピーカーは時間をかけて鳴らし込まなければ本来の音が出ないと痛切に感じた、

 次に来る時はマスターには申し訳ないが究極のライブ録音でお寺の鐘とお坊さんの独経が入ったCDを聴かせて頂きたい、その時には必ず数珠を握りしめてと思うのだが多分「もうお前は来るな!」と出入り禁止になるのでは・・


 オーディオマニアならマランツ#7を知らない方はまずいないと思います。真空管のプリアンプの名機と言えば必ず名前の挙がる名機中の名機と呼ばれています。発売は1958年で10001〜23000番台の生産で販売台数は1万台を超えています。マランツ#7は初期、中期、後期と3種類に分けられていますが特に人気のあるタイプは10001〜17000番台がマニア間では高額に取引されている。後期の#7はパーツの変更で人気が今一ですが初期、中期はヤフーのオークションやヴィンテージショップでの販売価格は50〜70万円、極上の初期モデルですと80万円以上で取引されていますが果たしてそれ程までに価値のある素晴らしいアンプなのか独断と偏見で検証してみる。

マランツの魅力は何と言ってもこの外観ではないだろうか

 マランツの素晴らしさはパネルのレイアウトが高級感のあるイメージを感じます。このマランツ#7の出現で色んなメーカーのアンプパネルに多大な影響を与えました、このパネルレイアウトを真似たアンプもあるぐらいですが何と言ってもマランツ#7はイコライザー回路に3段NFBを施した特殊な回路でこのアンプの回路が発表されると自作マニアはこぞってマランツ#7の回路を真似たアンプを作る方が沢山いましたが当時はオリジナル#7の音など聴いたこともなく実際はどんな音なのか回路定数が同じであればこれがマランツの音ではないかと単純な憶測で誌上を賑わしていた、
 私個人もこの回路を採用して10台以上のマランツ#7のコピーを作りましたが正直な話マランツの音がどのような音なのか知らないのが当たり前であるから自作のマランツのコピーが本当の音なのかわからない、


 #7のオリジナルは初期、中期、後期と3つに振り分けられる。マランツ#7は発売から20年後にキットモデルが登場してマニアの話題になった、その後1996年にレプリカモデルも発売されオリジナル、キット、レプリカと3つのマランツ#7がありますからこの部分を詳しく述べたいと思いますがマランツ愛用者にとっては不愉快な思いをされる方もお見えですがこれは現実であり私のせいではありませんからあしからず、
 初期タイプはマランツカンパニーの存続をかけた製品で自らソウル・B・マランツ氏が心血を注いだステレオプリアンプであった、仲間から好評になり自作での生産が追いつかなくなるとマランツ氏はクラフト工場を作り此処で生産を行ったと思われる。その後にシドニー・スミスが加わり有名な#9,8Bが発売された、

マランツ#7の内部写真

 マランツ#7が発売されたのは先程も述べましたように1958年で当時の価格は15〜6万円ぐらいですがこの価格は現代の貨幣価値から換算しますと約300万ぐらいの高価なプリアンプになります。(当時は1ドル、360円)

 初期モデルは50年近くの歳月が経ち人生で言うならば「70〜80歳のご老人」と同じと考えても良いのではないか、この年齢になっても健康な方も沢山いますがやはり何処かに持病をお持ちになっている方も多い、マランツ#7も同じことが言える。初期動作するのはこの世に1台も無いはず、完璧にメンテナンスを施しても年月には勝てないしショップなどの工房で再調整しても100%音の復元は不可能に近い、

 ひどいショップにメンテナンス、修理依頼するととんでもないパーツを使った状態で帰ってくる場合が多い、外観はマランツ#7でも中身は別物になっているからマランツの音など似ても似つかない音になってしまっているのが多いのとマランツの音を知らないことが致命傷である。購入者はマランツの知識などは皆無だからデタラメに調整した悪態なアンプに「メンテナンスしました」と当たり前な顔して売りつけるショップもあるのが現状だ、

 アンプ内部を見せてもらってもオリジナルパーツの状態なら良いかと言えば答えはNGである。見た目でパーツの状態が良いか悪いかは絶対判断できません。40〜50年も経ったアンプのパーツは100%劣化している事を忘れずに、

 マランツ#7をほしがるマニアを騙すのは簡単である。特にマランツ#7を愛用する方は電気知識には疎いからそこが付け根でもある。しかもメンテナンスをショップにすべておまかせでは不安が先に来る。マランツ#7の愛好家は音にはうるさいが電気知識は皆無だから騙しやすい、本当に信頼できるショップでないと修理及びメンテナンス依頼すべきではない、

 では信頼できるショップとは?オーナーが自ら半田コテを握り保守部品をいつも持っている店なら信用できるのと数多くのマランツを修理した実績をお持ちのショップなら問題はないが修理、調整を他に託すショップは信頼がおけない、このように書きますとヴィンテージショップからブーイングが出そうですが購入者の立場に立って良心的に販売してほしいものである。


 マランツ#7に使用されているパーツとしてコンデンサーはスプラグのバンブルビーコンデンサーを使っています。このバンブルビーコンデンサー(カラーコードタイプ)は1950年代に製造中止になったコンデンサーですがこのコンデンサーの劣化で故障になる場合が多く見られる。日本のような湿度の高い国ではまずこのコンデンサーがトラブルになりやすい、

 代替え品としては同じスプラグのブラックビューティーがありますが、ブラックビューティーとバンブルビーとの音の違いはあるのかは次回にてご報告させて頂きます。

 次に劣化するのは電解コンデンサーの容量抜けが生じてきます。コンデンサーの容量抜けになりますと規定の電源電圧が維持できなくなるのと直流分にリップルが増加しますから音に多大な影響が出てきます。

 その次にトラブルになるのはボリュームのガリが発生します。一度ガリが出ますと修理不能に近い状態ですがこれを修理するには分解して清掃すれば使えないこともない、マランツ#7のボリュームはクラロスタットを採用していますが後期モデルはコスモスに変更されたのを見るとガリが出るので苦情が沢山あったのではないかと推測される。

 このクラロスタットを一般のボリュームに交換すると音は激変してしまいマランツの音ではなくなってしまうからボリュームだけは丁重に使用してほしい、

 それ以外の問題点は整流素子のセレン、コネクター及び接点部分の接触不良も無視できない、年数が経ち過ぎると経年変化で接点部分の酸化で接触不良が生じてくる、時々接点やコネクターを掃除することが大事であるがマランツ#7の場合はピンコネクター、ソケットなどは交換できないようにカシメで固定してある。特に真空管ソケットは接触不良になりやすい、マニアは色んなメーカーの球を好みに応じて何回も抜き差ししている方がいますがこれこそトラブルの原因にもなるから要注意である。またタバコを吸う方はタバコの煙やヤニで接点部分が接触不良になる要因もあるから絶対システムの前でタバコだけはやめてほしい、これはアンプに限らずスピーカーや精密機器にも言える。オーディオマニアこそ「ホタル族」が似合うと思いますけど、

 最後の問題点は40〜50年も経ったアンプは半田が劣化している場合が多い、
 最終的には半田を吸い取り再度半田付けをし直す必要も生じてくるがこれは素人には無理と思う、

 このような古いアンプは日々のメンテナンスが大事です。回路図も読めない、半田付けの経験もないマニアが以外とマランツ#7のようなアンプを大事そうに持っている人を写真などでお見受けしますが自分でメンテナンス出来なければ本当に信頼できるショップにお金を出して大切に使うしかないと思う、同じ#7も50年以上も前の機器であるから全部音が違って当然、最終的にはマランツに詳しいマニアか仲間に相談するかご自分の目と耳で判断するしか方法はないのではないか、
 例えショップに修理依頼してもオリジナルパーツがないから修理は出来ても音の復元は不可能と肝に銘じる事を忘れずに、

 以上のように書きますと一部分だけの問題ではなくすべての問題がからんできますから今日は良い音で鳴っても明日は良い音で鳴る保証はなく一週間後には音も出ないお陀仏アンプになる要素もある。

 一部のマニアは#7を2台3台と所有している方がお見えですが私に言わせれば「アホか!」と思う、首まで「棺桶」にどっぷりつかったマランツ#7などにどれだけ魅力があるのか理解できないがそれでもほしい方(私も含めて)マランツの魅力は音でなくパネルデザインつまりウッドケースに入ったあのデザインが魅力かも・・・

 結論を言わせてもらうと初期のオリジナルの音を望むのは100%無理だからマランツの音を諦めてパネルデザインの素晴らしさを見て部屋の調度品として飾って置いて楽しんだ方が利口かも知れない、


 1970年代の終わりにスタンダード工業からマランツのキットが発売され大変な人気が出ましたが誰でも簡単に組めるのとマランツの音を楽しめる為沢山販売された記憶があります。

 問題なのは果たしてオリジナルと同等の音で鳴ったのかであるが残念ながらオリジナルとは似ても似つかない音はっきり言ってひどい音、であったが外観が同じなら満足なのか、キットだから誰でも組み立てられる利点はあるが誰でもが問題でメインアンプとは違いプリアンプ、特にマランツは三次元的な立体の配線技術の要素がありいくら製作マニアルがあっても簡単には組み立てられないのと素人的な半田付け、クモの巣配線ではオリジナルの足元にも及ばない、

 パーツに関してもロータリースイッチ、レバースイッチはアルプス製を採用、この部分からも不評を買っている、使用するパーツが違うためオリジナル同等の音など望むのがお門違いである。それでも一般市販の真空管プリより音は良かったと言うことは市販のプリアンプがお粗末と言える。

 キットに採用してあるカップリングコンデンサーはPLSSEYのフィルムコンを使用、抵抗は松下のソリッド抵抗と思われがこの部分もオリジナルとは異なる。またボリュームも国産のバイオレットを使っているがクラロとは全然音が違うのと整流回路がダイオードになっているためツルンとしたトランジスターぽい音になってしまい外観はマランツ#7でも中身が違うから異母兄弟のようなマランツ#7だ、それでもキットアンプが中古市場やネットオークションで人気があるのは、やっぱりウッドケースに入ったデザインか!

 ※このマランツ#7キットに関しては無線と実験誌で森川忠勇氏が詳しく述べていますからそれを参照して頂きたい。

 ここまでずばりと書きましたがマランツマニアなどから文句が出てきそうですがこれは私が悪いのではない事をご了承して頂きたい、

 次回はマランツ#7のレプリカモデルとオリジナルの音の違い、レプリカの改造とブラックビューティーコンデンサーとバンブルビーコンデンサーの音の違いなどを詳しく説明させて頂きます。ご期待下さい。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-017

コントロールアンプマランツ#7に想う、パートU
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-018

マランツ#7を題材にしたパートUを書かせて頂きます。前回はマランツ#7及びマランツ#7のキットを書きましたがマランツ#7を愛するマニアは多分憤慨しているのではないかと思いますがY下はマランツを憎くて書いたつもりは毛頭ありません。本来のマランツ#7の音は失われマランツの音ではない音が当たり前になっているのがほとんどではないか、では本当の音とはどのようなのか何故ここに至って真空管プリアンプの名器と呼ばれて現在まで君臨しているのか今回は面白い結幕になりそうです。是非マランツ愛好家の方もアンチ・マランツ派の方も怒りを通り越して楽しく読んで楽しんでください。


 オリジナルとの相違はパワースイッチの違いとオリジナルはブッシングでの直出しがレプリカでは3Pinコネクターに変わった、多分日本の電気保安法の安全基準のためと思われる。


 前回はオリジナル、キットの説明をさせて頂きましたがオリジナルの音はもう過去の遠い伝説でしかないのか、最近のオリジナルはショップのデタラメな改造で本来のマランツ#7の良さが失われオリジナルとは程遠い音になっている、十分にレストアしても歳月には勝てないし本来のオリジナルの音を望むのは無理なのか、

 私個人としてマランツの魅力は勿論ウッドケースに入ったあのデザインも魅力的だが当時のマランツの音は本当に素晴らしい音でマニアを引き付ける程の良い音で鳴っていたと思う、そのような音なら一体どんな音でマニアを魅了したのだろうか、遠い過去の事だからひょっとして頭の片隅に残っている方もいるかも知れませんが一般庶民では手の届かない高価なアンプだからなおさらかも・・・・


 1996年にマランツ#7のレプリカが発売されました、良質なオリジナルは中々見つからないのとオリジナルより価格的に安いのが魅力であったが期待したほど短期間では売れなかったと聞いている、(最終はSEバージョンで売られた)
 このレプリカはオリジナルを忠実に再現したモデルで当時オリジナルに採用したパーツをふんだんに使い生産はアメリカでの手作りで製作され世界各国に販売されたらしい、

 オーディオ雑誌にもこのアンプを特集で載せている。お偉い先生が書いた試聴レポートを読むと「この#7レプリカはオリジナルと同じように忠実に再現され私の持っている完璧にレストアしたオリジナル#7とは全く遜色がないぐらい素晴らしいアンプ」と評価している。

 この記事を読むとオリジナルなんかより新しいパーツで製作されたレプリカモデルのが安心して使えるのとオリジナルとは遜色がなければマランツマニアならどんなことがあっても手に入れたい心境になるのは誰でも同じではなかろうか、しかもオリジナルと同等のパーツが使われているのであれば即完売するはずなのに完売までは相当時間がかかったらしいがどうも評論家の言っている事とは違うみたいでその辺が怪しい、


 私の友人であるM月氏(第6回、ウェスタンサウンドの真髄を聴く)に登場、この方がレプリカを持っているとの情報を入手、このレプリカモデルを福井県まで現金を握りしめて無理を言って分けてもらった、

 その時のエピソードでM月氏に恐ろしい殺し文句を言った覚えがあるがここだけにの話にしてほしい(笑)

 「あんたの娘さんも今度大学に行くらしいね、行くとなればまとまったお金が必要じゃないの」また「三年以上使わないアンプなら持っていてもゴミと一緒、売るなら今しかないヨ」

 今思い出しますと半分脅しのようなセリフと(地上げ屋)がよく使うセリフに聞こえてくる。これは一種の恐喝か脅しにみえるが、


 M月氏から無理を承知で分けて頂いたマランツ#7のレプリカモデルだが果たしてどんな音をしているのか、今まで自作のプリアンプしか知らない私だが心の中で想像力が湧いてくるのが自分でもひしひしと感じ取れる。

 M月氏から譲って頂いた#7の情報は同じ仲間の高松爺さんの耳に入った、翌日に高松爺さんから電話がありM月さんから買った#7を「すぐに俺の所へ持ってこい一度俺のプリと鳴き比べしょうじゃないか」こんな事言われた以上こちらも引き下がる訳にはいかず私は「明日でも持って行く、高松さんのプリは私が製作したアンプだから自分の実力もわかる。」面白い勝負だ、

 ※高松氏のアンプは私が製作したプロトタイプの真空管プリアンプとPX−25シングルアンプを使用してオートグラフを鳴らしている。

 私が製作したプリアンプと譲っていただいたマランツとの鳴き比べはどちらに軍配が上がっても複雑な心境で本音は本当に比較したくはないのだが、売られた喧嘩は買わないと気持ちがおさまらない、


 翌日、爺さんの所へ持ち込み早速マランツ#7レプリカのセッティングが終わるやすぐに音出しとなった、出てきた音は良くもなく悪くもない平均的な音で長い時間使わなかったから多少エージングが必要と思われる。私個人の主観としてそれなりに大変良いプリアンプと感じたがもっと柔らかく膨らみがあればだがこれは好みの問題だと思うから一概に悪いとは言えないが私の思っている音とは違っていた、
 これがマランツトーンなのか多少失望感はあったが世に言うマランツの音は飛び抜けて凄いとは感じなかった、所詮レプリカであるからこれが普通の音なのか、それにしてもオーディオ雑誌ではオリジナル同等の音と評価していたお偉い先生がいたが何となく期待外れの印象は免れない、

 次に私の製作した真空管プロトタイプに接続してレプリカとの比較である。出てきた音はレプリカとはまったく違う芳醇な響きを伴い広がり+奥行き感と長い時間聴いていても聴き疲れしない音で先程のマランツとは対照的な二重丸なアンプであるがこれ以上書くと自画自賛になるからやめておこう、

 高松爺さん曰く、「マランツは皆が評価する程大したことはない、」この前中さんがオリジナルの#7を持ってきてこのプリと鳴き比べしたら本人は愕然とした「中さんはがっかりしてマランツ#7を新聞紙にくるんでシッポを巻いて帰って行ったよ、」と高笑い、(中さんが聞いたらキレると思う)

 しかしあまりにも惨めを通り越して哀れである、マランツを馬鹿にされた以上考え方を変えなければあの爺さんに馬鹿にされっぱなしではないか、心の中で「この仕返しは必ず別の機会で果たしてやる。」再度挑戦だ!



 自宅にはもう一台のマランツ回路を真似たコントロールアンプがある。このアンプはラックスのSQ−38で大橋氏の店主日記の(第3試聴室あらわる)で写真付きで紹介されたラックスのパネルを使ったアンプでコンデンサー類はスプラーグのブラックビューティーと抵抗はアーレンブラッドレーをふんだんに使い6X4の整流管とチョークを使ったアンプで自分としてはステンレスのシャーシーを採用し物量とお金をかけた最後のプリアンプである。早速このコントロールアンプと比較試聴した、

 やはり歴然の差が出てきた、マランツのレプリカはこの差に惨めな結果になった、天下のマランツ#7がこんなはずではない、購入したアンプが不良品なのかこれが普通のレプリカなのか、オリジナルならもっと違った次元の音がするのではないか、自問自答しながら悩み続けた、

 オリジナルとは遜色がないと言った雑誌の評論家の先生はよほど酷いオリジナルを使っていたのだろうか、この状態では個人的には使えないから一度パーツ類を交換してそれでも駄目なら諦めるしかないが問題のオリジナルパーツを探さなければ先に進まないのと肝心なオリジナルとレプリカのパーツの違いを徹底的に調べる必要がある。

 本来なら完成品を改造するのはご法度であるが他人に売る訳でもないし騙して譲る訳でもない、また改造すればメーカーのメンテナンスは効かなくなるがそれも承知で自分が納得すればよいではないか、勿論レプリカを使用しているマニアに勧めることはできないから自己責任での改造になる。

 頭の中でオリジナル相当のパーツを交換すればひょっとして大化けすれば大成功となるはずだが・・・・・一度オリジナルとレプリカのパーツの違いを調べなければ先には進まない、



 改造するならオリジナル原機のパーツを使用して忠実に再現すれば事は簡単だが今の時代に当時のパーツ類が手に入れる事は不可能に近いが同等部品が入手できればそれを使うしか手はないがオリジナルとは違うメーカーの部品を使えばオリジナルの音には近づけないしオリジナルとは違う音になってしまう、今回はオリジナルの音の復元であるから極力同等部品を探して使うことにした、

 オリジナルの音や音色に拘らなければ他メーカーでも十分である。今回は私個人としてのオリジナルを意識しての改造ですが同じマランツ#7の回路を採用したプリアンプをお持ちにあれば違うパーツを使って自分の好みに合う音作りをして楽しむのも一つの方向性としては間違いではない、#7の3段NF回路、2段P−K帰還フラットアンプ回路、終段のカソードフォロアの組み合わせは素晴らしい音を約束させてくれるはずでカップリングコンデンサーは現代のタイプなら良質なオイルコンに交換するのも面白い、特に変化するのはカソードフォロアの送り出し部分を交換すると違うアンプに変貌します。(ただし回路に使われている部品の時定数は変えてはならない、)

 ようは自分の好みに合わせて楽しめればよいだけでオリジナルパーツに拘る必要はない、現代の電子部品は当時の部品と比べて遥かに高性能で特性も良く簡単には劣化しにくいのが特徴である。


オリジナルとレプリカのパーツの比較

オリジナル レプリカ

真空管
テレフンケン12AX7 中国製12AX7

電解コンデンサー
スプラーグ 30D マロリー

コンデンサー
ブラックビューティー EFCフィルムコン

抵抗
アーレンブラッドレー アーレンブラッドレー

ボリューム
クラロスタット クラロスタット

B電圧用整流器
セレン ダイオード

ヒーター整流器
セレン ブリッジダイオード

コネクター
シンチ 多分シンチと思う

ハーネス
BELDEN BELDEN

スイッチ類
CRL CRL


 上記の比較を見ますと真空管、カップリングコンデンサー、整流素子が違うぐらいで大きな差はないがオリジナルのブラックビューティーはギターアンプに使われたレスポールコンデンサーの名称がバンブルビーである。
 ※ブラックビューティー(赤文字タイプ)とバンブルビーの音の違いは後で詳しく述べさせていただく、


 今回の改造は音の変わり易いパーツを重点的に交換する。交換部分は以下のようになった。


1.真空管をムラードの12AX7(この球は私の一番のお気に入り)

2.整流素子をダイオードからセレンに変更する。

3.信号系統のカップリングコンデンサーはEFCフィルムコンからすべてバンブルビーもしくはブラックビューティーに交換

4.イコライザー回路のカソードコンデンサーを電解コンデンサーから高価だが銀タンタルコンデンサーに変更
※この部分をタンタルに交換すると低域の分解能がアップして全体にボケた音が多少解消される。
以上の部分を改造すれば音は激変するはずと思うがマランツのパーツ交換は簡単なようで非常に神経を使う

5.半田付け手直しと引き回し配線のやり直し

 レプリカ改造でカップリングコンデンサーの交換よるブラックビューティーとバンブルビーを実装、銀色のコンデンサーは銀タンタルコンデンサー
 右側の写真はマランツの重要パーツであるクラロスタットボリューム

 レプリカモデルはダイオード1本による半波整流から高圧用セレンに交換

 トランスの下側に赤いフィンが見えるのはヒーター用セレン

 構想から数カ月でコンデンサー類は手に入れることができた、またセレンも高圧用、ヒーター用も苦労せずに手に入れることができたがパーツを購入する費用がアンプ1台分ぐらいの出費になった、

 問題は果たしてパーツを交換して半田付けを再度やり直しすれば音は変わるはずだがまだ他に音の変わる要素が隠されている。例えば#7の場合はL/R別々にアース点の取り方が違うのと配線材に単線と撚り線をミックスして音を作っている。単線は音が固く撚り線は音が柔らかい傾向になる。後は回路図と照らし合わせながら時間をかけて慎重に交換する必要がある。


 本体のケースカバーを外して中を見たら汚い半田付けと引き回し配線には正直言ってがっかりした、(この辺が日本と欧米の考え方の相違)オリジナルの配線とはかなり隔たりがあり当時の引き回し配線方法と今の引き回し配線では明らかにその差歴然であるがこれは仕方がないと思う、

 マランツ#7の内部構造をよく観察すると個々にブロック毎の組立方がわかる。
 アマチュアが1台のアンプを製作する場合は部品の取り付けから配線組立完了まで回路図を見ながら完成するがこのマランツの場合は個々にブロック毎に組み立てて最後は一つに合体して完成するシステムのやり方でこれは量産を考えた合理的な組立方式で製品のバラツキは極力少なくなるメリットがある。

 また当時はプリント基板がない時代であるから配線の技術はそれなりに丁寧であったが今の時代は手配線で組み上げるよりフラットケーブルでのコネクター接続が当たり前になっているのでそのような作業者は少なくなったのと手配線の難しさも有因である。


 約1週間かけて半田部分を吸い取り再度半田付けをしながらコンデンサー類を交換して全てが完了した、音出しをする前に入念に測定器を使って信号の流れと個々の電圧確認とSN比を確認後異常が無いので現用システムに接続して初の音出しである。

 いつも聴いているリファレンス用のCDを鳴らした瞬間音の世界が激変である。
 一言でいえば独特な音作りとホールトーンの効いた奥行き感を伴っている。音の粒立ち、雰囲気感すべてに素晴らしい音でシステムがグレードアップしたような錯覚にとらわれ今迄の自作アンプとは音の世界が違っていた、これが名器と言われるマランツ#7の音なのかマニアが魅了する何かを秘めている。

 次にレコード再生を確認してみた、私の手持ちのプレーヤーはディスクジョッキー用のお粗末なプレーヤーと付属しているMMカートリッジでも素晴らしい、これには参った、改造前のレプリカとは歴然の差が認められる。

 再度、同じ回路で製作したラックスのパネルを使ったSQ−38型とも比較したが正直な話SQ−38は聴く気にならない、折角お金をかけて製作した自作プリアンプだが改造レプリカを聴くと嬉しいのか悲しいのか複雑な心境でもある。


 同じ回路と同じパーツを使って作ったSQ−38タイプなのになぜこんなに差が付くのだろう、技術的な立場から考えたら理解できない、改造したマランツの音楽の雰囲気を醸し出す独特な音色とホールトーンの効いた響きとシルクの肌触りのような感触は自作では作ることが出来ないのか、今まで沢山のアンプを汗水垂らして苦労して製作したのは何だったのだろうか、ソウル・B・マランツは偉大な人物で自らチェロを弾く演奏家でもあり音楽家でしかもオーディオマニアでもあったと聞くと音楽を良く知ったオーディオの天才か芸術家でもあると思う、

 オーディオだけを考えるとただ技術的に優れている技術者が設計した真空管アンプの良さは認めるが肝心の音楽を知っていないと単なるクラフトマニアで終わってしまう、その点SUNVALLEY AUDIOさんの大橋氏は音楽と真空管アンプに精通した方でこの方がヴォッシングして世に送り出したアンプなら間違いはない、

 私のような自作マニアのアマチュアもどきでは到底立ち向かうことや乗り越えることは不可能と痛切に感じた、

 今回の改造でどれが決め手か言われても返答できないのとまたその違いを解析するだけの気力は無くなった、

 その昔瀬川冬樹氏がマランツ#7を手に入れてから自作をしなくなったと雑誌に書いてあったが瀬川氏もマランツの音を聴いてから自作ではこの音を乗り越えることは無理と悟ったのか、私も瀬川氏の心境と同じ気持ちなのかも?今後メインアンプは別としてプリアンプを作る気力が失われていった、


 いよいよオリジナルと改造レプリカの音の違いである。オリジナルは私の友人の中氏が自分で完璧にレストアしたマランツで17000番台の極上品、(真空管はテレフンケンのダイヤマーク)果たして結果はいかに、

 オリジナルを繋いで音出しするとこちらも大変良い音でマランツ独特の響きである。欠点と言う欠点は見当たらない、さすがに中氏は技術もさることながら凄い耳の持ち主でこのマランツでウェスタンのスピーカーを上手く鳴らしているのもうなずける。

 さてレプリカ改造の音との比較であるがこちらの球は名球でもあるムラード管(SUNVALLEY AUDIOさんで購入)を使用、マランツトーンはそのままだが音のニュアンスが多少異なる、オリジナルは年数の問題で少しボケた厳しい音になり躍動感、切れ込みが不足している、例えで言うとオリジナルは50代のおばさんの音のイメージで改造タイプは20代の若いピチピチのギャルの音と言えばおわかりいただけると思う、マランツも50年と考えれば仕方がないのではないか、これは使っている中氏が悪いのではなく50年と言う長い歳月に問題があるがそれにしても50年前のアンプを中氏の耳と技術力で完全にレストアしてまだ現役で使えるマランツ#7は凄いの一言、

 中氏は音を比較しながらぽつりと一言「Y下さんのマランツの音は50年前は多分この様な音で鳴っていたのだろう、」そのように褒めて頂くと今回の改造は大成功であった、また比較試聴のためオリジナルを提供して頂いた中氏にも感謝である。


 マランツ#7やマッキントッシュのプリアンプのカップリングコンデンサーはスプラーグのバンブルビーを採用している。このコンデンサーのお陰でマランツ、マッキンも世界のトップクラスの音作りに影響を与えているのは言い過ぎではない、ではブラックピティーとバンブルビーとの音の違いをマランツを使って比較試聴してみた、正直な話音は歴然と差が出たが同じスプラーグであるから音色的には似たような感じだがバンブルビーはもっと深く味がありコクのある音に変わる。ワインで例えるなら安いワインと高級ワインの違いである。この違いには私も驚いたがもう良質なバンブルビーは手に入らないと思う、もし手に入れる事が出来たのなら入念にチェックしてから使用してほしい、
 
 スプラーグのブラックビューティーコンデンサーとバンブルビーコンデンサーで上の3本が160Pの赤文字タイプ、下側がカラーコードの入ったバンブルビーコンデンサー

 今回はマランツ#7を題材にしましたがこれだけ激変するとは自分自身驚いていますがマランツ#7の生みの親であるソウル・B・マランツこそ20世紀最高の偉人で今日のオーディオの在り方を変えた素晴らしい人と感じたしだいである。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-018

26. 中川隆[-14640] koaQ7Jey 2020年1月13日 12:14:01 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1570] 報告
Manrantz7 コレクターズハウス東京
http://www.marantz7.jp/

東京都港区芝5丁目36−7
Tel: 090-7000-6466
Fax: 03-6453-7692
mail: t.tanaka@groovytoys.jp
President: Toshihide Tanaka


地図
https://www.google.com/maps/place/%E3%80%92108-0014+%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E6%B8%AF%E5%8C%BA%E8%8A%9D%EF%BC%95%E4%B8%81%E7%9B%AE%EF%BC%93%EF%BC%96%E2%88%92%EF%BC%97/@35.644637,139.744992,15z/data=!4m5!3m4!1s0x60188bb3cdc01a37:0xffc0d9608597f235!8m2!3d35.644637!4d139.7449921?hl=ja


いまやオーディオの至宝として取り上げられている機器の中でも王者はマランツ7のオリジナルに違いないと思います。現代最高峰のプリアンプでも及ばない安定性の高さ、汎用性の高さは目を見張るものがあります。

このマランツ7オリジナルも製作されて50年の月日が経ち部品の劣化が始まっておりオリジナルと言えど初期性能が発揮されていないマランツ7ばかりとなってまいりました。当社は、この芸術的とも言える音の良さを後世に伝えるべくオリジナルの部品を世界的な見地に立ち収集することから始まりました。当社に無い部品は世界を探しても無いくらいの自負を持っております。

私たちは世界中から集めたマランツ7の超美品を皆様にご提供することを願っております。マランツ7の他にもレアなビンテージの逸品を取り扱っております。ご愛顧のほど、宜しくお願い申し上げます。

オリジナルバンブルビー Sprague 0.01μF

マランツ7の裏蓋を外して真空管に垂直に4つのバンブルビーが使用してあります。このバンブルビーは音質に大きな影響を与えるものですがかなり弱くほとんどリークしていると思われます。お使いのマランツ7のここを見てください。ほとんど交換されていると思います。ブラックビューティーならまだしも怪しいコンデンサーが使用されているようであれば交換してみましょう。素晴らしくいい音になりますよ。
4個1セット 40,000円(消費税別)


メンテナンスプラン

名器と呼ばれるマランツ7。
しかし製作されて50年以上の年月が経った今も、その魅力をキープできていますでしょうか?

当店ではコレクターとして数十台のマランツ7を取り扱ってまいりましたが、流通しているマランツ7は、その内部部品の劣化等によりほとんど本来の性能を発揮できていないと断言できます。マランツ7本来の魅力を失ってしまっているように思います。

もちろん流通しているマランツ7はビンテージオーディオ店などでメンテはされているのでしょうが、オリジナルの部品を用いてのメンテナンスではありません。
コンデンサーもブラックビューティに交換しているので安心ですと言われるかもしれませんが、そもそもブラックビューティはバンブルビーの代役はできないくらい音質が低下しており、マランツ7の本来の音からかけ離れたものになってしまいます。

貴方の大事にされているマランツ7は大丈夫ですか?
知らず知らずのうちに性能の劣化を引き起こしているかもしれません。
是非一度当店のメンテナンス企画をお試しください。
あなたのマランツ7をトータルで診断させていただきます。

劣化している部品類があった場合、それらを交換するかしないかは診断後にご判断いただけます。もちろん交換する場合、部品代は別にいただくことになりますが、マランツ7の本来の魅力を取り戻すための最低限の部品交換で済むように徹底しております。

当店ではマランツ7をオリジナルの部品で作りあげられるほどの部品を世界中から収集して

おります。例えばバンブルビーは全てリークフリーで在庫あり。
ブロックコンデンサーやセレンも揃えております。それらすべての部品を防湿庫に入れ大切に管理しております。
是非あなたのマランツ7を蘇らせてあげてください!

27. 中川隆[-14639] koaQ7Jey 2020年1月13日 12:19:41 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1569] 報告
マサトレーディング/マッキントッシュ修理/マランツ修理/MASA TRADING
マッキントッシュやマランツの真空管アンプの精密修理を行っています。
当店は単なる故障修理だけでなくオリジナルへの復元をする専門的修理を得意としています。
また、ヴィンテージパーツやオリジナル製品の販売などを行っています。

〒213-0026 川崎市高津区久末474-1 ヒルサイド久末3-102
TEL : 044-777-8066
https://masatrading.stores.jp/about/

マランツ,マランツ7, 保守パーツ
https://masatrading.stores.jp/?category=%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%84,%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%847,%E4%BF%9D%E5%AE%88%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%84


marantz #7、その美しい音色は40年以上も人の心を虜にしている
しかし、コンデンサーなどの消耗部品がそのような長時間耐えられるわけでもなく、部品交換されるが、心ない業者によって鳴るだけの #7 があるのも事実である。少しでもよい音の #7 を聞いて本当に美しくそして素敵な #7 を知ってもらいたいと思う

marantz #7 はじめてのマランツ#7の買い方

10001〜23000番台まで作られたマランツ#7 は40年近く経っているものもありコンデンサー、ボリュウーム、整流器などいろいろ手が加わっているものが出回っている。(何も変わっていない方が不思議だが)

中にはマランツと呼べないくらい音が変わっているものもあるので注意が必要である。次の3点は購入するときに最低限、見ておかなければならない点だと思います

1.ボリュームを確認する
マランツ#7に最初使われていたボリュームはクラロスタット製であるが途中ボリュームが日本製のコスモスに変更される。16000番〜17000番台で換わるようだが変更されたとたんに音が細くなりトランジスタっぽい音がしてマランツ#7らしさを失う。マランツ#7でシリアルを気にする人が多いがこの理由が主なものだろう。それに伴いセンターにあるプラスティックのツマミの色も茶色から黒に変わる
良い音のセブンを求めるなら最初に茶色のつまみを探すと良い、次にボリュームがクラロスタットBカーブであるか確認する。12時頃から急に音量が上がれば心配はないだろう


セレン整流器 2.天板をあけ、中身を見る
整流器がセレンであることを確認する。半導体に換わっているものも多いのでその場合手は出さない。

整流器が半導体に変わるとなぜか音がツルン?としてしまい魅力のない音に変わる場合が多い。80年頃出た#7キットみたいな音になる。
所有している予備の#7のセレンが昨年壊れて新しいのに換えた。セレンの色は製作時期で違うが桃色、水色、緑色、茶色などがある


3.カップリングコンデンサーを見る

ブラックビューティーが使われているなら問題はないが他のコンデンサーの場合は良く知っている人に相談するといい。そのほか何か新しい部品に換わっているかどうかはハンダを見て確認し、新しいハンダがあれば業者に説明を求める。
なかなかよい音のマランツ#7は見つからないがオリジナル・マランツの音を聴いてしまうとその美しい音の虜になる

マランツも大事に保管されていた物よりも大事に使われてきた物の方が壊れにくいようで、出来れば個人から譲り受けるのがベストかもしれない

レプリカ#7について

さて、レプリカ#7はどうだろう?

じつは初期のレプリカ#7を1年半くらい所有していた
感想を言うととても良くできていて2、30万で買えるプリと考えると大変にお買い得であると思う

欠点らしい欠点はないのだが、強いて言えば、大音量になると音が団子状態になる。しかし値段を考えると、とてもこの値段では手に入らない音質だと想う。真空管の差し替えだけでも音がずいぶん違うので良質のECC83で試してほしい

これはメーカーの保証外なのでやってはいけないがレプリカのカップリング・コンデンサーをブラック・ビューティに換えた人がいたが何の不満点も見つからないほど音が激変した。こうなるとセレンを付けてほしかったが、そこまではさすがに改造しなかった

下手なオリジナルのマランツ#7を購入するのだったらレプリカをお勧めする
http://more.main.jp/maramtz.html

#7を入手された際は、以下の事にご留意下さい。本来の#7らしさを壊す要因となります。

(1) バルブはTELEFUNKENの12AX7が6本使われていますが、V1・V2とV4・V5はマッチドクワッド(4本とも数値の一致した物)が条件です。また、他の2本もマッチドペアをお薦めします。

(2) ボリュームの耐久性が低く(一部にエボナイトが使われていますので)CLAROSTAT社製以外のものが多いので、イーベイなどで結構出品されていますのでビットされると良いでしょう。通常はNUO(未使用箱入り品)が$25〜40で落札されています。

(3) 線材も何故かWE(ウェスタンエレクトリック)製に変更されていますが、高音部がキンキンしてしまいます。

当時の線材は入手が困難ですので、GEの60〜70年代の22、20、18AWG単線ニクロム皮膜紙二重巻きでもオリジナルにかなり近い物となりますので、これに交換して下さい。音がまろやかになります。これもイーベイ、ヤフオクで入手可能です。当時の職人達には線材の長さが厳格に決められていたそうですので、これも是非守って下さい。

(4) コンデンサも3300μF25WDC(Black-Buety)以外では音質に影響します。
異常と思われるかもしれませんが、余りにも外装だけのまがい物が氾濫していますので、入手の際はお気を付け下さい。

なお、#7K(レプリカキット)は専門家でも細心の注意を払って持てる技術を総動員して組み立てても『ヤッパリ違う』とおっしゃいますので、オリジナルと聴き比べてからの購入をお勧めします。

私のKは多分80年に当時のマランツの職人の方に組み立てて頂きましたが、材料の違いで音質は別物となりましたので、単に飾りとして所有しています。
http://okwave.jp/qa2635491.html

1. マランツ#7(レプリカ)の使いこなし方

 マランツ#7の真空管は当初東欧製テレフンケン12AX7で鳴らしていましたが、細かなニュアンスとピントが気になり、オリジナルのテレフンケン12AX7に換えました。

 次に、フォノ部の12AX7は同じマランツ#7使いの熊本の高岡氏の意見を参考に、Mullardを使ってみたところ、伸びやかな高域と気品あふれる懐の深い鳴りっぷりがなかなか素晴らしく、しばらくV1-V3にはMullard,V4-V6にはテレフンケンを使用していました。

 ところが、CDを聴いていると、どうも妙にテンションの高い緊張したサウンドが気になり始め、試行錯誤の末、ライン段はV4,V5はテレフンケンのオリジナル、V6はMullardで組むと、低域から高域まで伸びやかでテンションもある程度は保たれ、何よりも、色気のある、喉の見えるボーカルと言いましょうか、本当に素敵な歌声を奏でるようになりました。フォノ部はV1,2にMullard、V3にテレフンケンを使うと、レコードもコクと奥行があって、しかもキレのあるサウンドになるようです。

 そして、たまたまWestern ElectricのLine trans(111C)を手に入れて試したところ、この音の質感の素晴らしさに驚き、これを使うことを前提に再度真空管選びをすることになってしまいました。

 レプリカ#7の場合、V6をテレフンケンにすると、少々高域が突っ張った感じになるのですが、WE 111Cを使うと妙なテンションが無くなり、音が見事に整理され、配置されます。そしてエネルギー感のある中低域がしっかりと支えてくれるようになり、V6にMullardを使うと音がしなやかにはなるのですが、どこか混沌としてしまう場合があり、見事に整理されたこの音を聴くと、やはりWEの実力はこういったところにあるのかと、感服させられます。

 この111Cを使った場合、CDでもレンジ感を狭めることなく、高域も比較的伸びやかであるところが、見事です。

 ちなみにマランツ#7の電源ケーブルですが、評判のAural Symphonics ML-Cubed Gen 2i(俗称、青蛇)は確かに素晴らしいのですが、少々テンションが高域にシフトし、全体に太めな腕っ節の強い音になってしまいます。

 その点、Camelot TECHNOLOGYのPM600は、陰影と言い、バランスと言い、つぼにはまった鳴り方をしてくれ、大変気に入っています。

なお、V1とV2はフォノ部のヘッドアンプ部で、チャンネルを別々に受け持っていますので、必ずペアで同じメーカーで特製の合ったものを刺して下さい。出来ればノイズの少ないものを選んで下さい。

V3は一本でLとRを受け持つ、フォノ出力部です。これはメーカーは問いません。
V4以下はラインアンプ部で、V4,V5はチャンネルを別々に受け持っていますから、やはりペアでメーカーも同じものにする方が良いと思います。V6はラインアンプ部出力で、一本でLとRを受け持っています。
けっこう熱くなりますので、ご注意下さい。
http://members.jcom.home.ne.jp/k.kusunoki/audio/howtouse.html


わたしのメインはプリに#7(0108??番台)にパワーにU-BROS24KでTANNOYを鳴らしています。
自慢げに取られると困りますが、私はマランツの球機種をメインに収集している者です。

#7シリーズのC、CR、PとT、TRそれにKと全種総12台。Cに関しては完全オリジナル動作品も4台所有しています。

球機で無いのは#33R(プリ)だけと云う状態です。
しかし、これらオリジナル部品のみで稼働している4台は全て在米時代に入手した物で、帰国後ヤフオクでウン十万で数点競り落としましたが1点も全てオリジナル部品での稼働品はありませんでした。

カップリングをバンブルビーから160Pとかセレンからダイオードに交換したもの、たかがスイッチと云われますが、何故かアルプス製だったりとか、性能に直接関係ありませんが、ツマミもプラスチック(オリジナル品はエボナイトです)のそっくり品とか etc・・・

完全オリジナル部品構成の#7を彼らに1度聴かせて、その音に違いを教えてあげたくなるような代物(有名なビンテージショップでも同じでした)ばかりが、この日本でははびこっていますので、入手時は心して検討する事です。

最近のヤフオクやイーベイでも粗悪品やCやPと偽ってレプリカのKをよく見かけます。余程信頼できる人(店ではありません)からの入手をお薦めします。
また、セレンやコンデンサ類はストック品を多数持っていなければ、一致する数値を求める事が出来ませんので結構購入後もメンテナンスや微調整が必要です。
老婆心ながら、#7を希望する方に知っておいて欲しいことですので・・・
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2635491.html

28. 中川隆[-14638] koaQ7Jey 2020年1月13日 12:25:27 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1568] 報告
伝説のアンティーク・アンプの音の秘密

管球プリアンプ、Marantz#7は古今の名器とされる多種多様なオーディオ機器の中でも、今日のワイドレンジなソースにも十分以上に対応するだけでなく、近年の機器にない豊かな音楽性を備えた名器中の名器とされ、未だに50年以上も前に作られた中古品が高値で取引されています。

私が考える#7の美点は何よりも抜けの良い、明るく暖かで上質な音質であること、躍動感あふれる豊かな中低音であり、底抜けのダイナミックレンジにも驚かされます。一言で言えば#7は音楽のあらゆる相反する要素、例えば繊細さー彫りの深いある種の線の太さ、暖色―寒色の多種多様な美しい音色、静―動のコントラスト等々を一つに兼ね備えているということです。

そして驚くべき事は、この優れた#7が米国で発売されたのが、1958年、今からおよそ60年も前の出来事であり、世にステレオのLPが発表され市場に出てから2年も経過していない時期であったという事で、そのステレオ初期にこのような優れた完成度の高い工業製品が生まれたことにも畏怖の念を禁じえません。

何故、Marantz#7が単なるヴィンテージ機器の枠を超え、未だに銘機足り得るのかを考察してみたいと思います。

もちろんその最大の要素は奇才と言われた、ソウル・B・マランツによる優れた回路設計による物である事は論を待たないでしょう。特に抜きん出ているのは、前段のフォノイコライザーだと言われていて、回路の安定度を重視する立場からは在り得ない設計と様々に解説されてきたのですが、一度あの生き生きとした再生音を聴いてしまうと、#7以後のこれを越えようとする様々な機種のフォノイコライザーの試みが果たして成功したのだろうか、と思わざるを得ないのです。

そして60年代後半より日本の著名な各メーカもこの#7を意識して、同様の回路も試みたのですが#7ほどの名声を勝ち得なかった事実を考察すると、単に回路だけが優れていたわけではない事にも思い至ります。

これは自作真空管アンプマニアであれば、自明の事実なのですが、当時の米国製の個々の部品の持つ優れた個性も最終的な音質に大きく寄与していると言えるのです。

例えば、カップリングに使われているコンデンサー、名高いスプローグのバンブルビー、ブラックビューティ、アーレン・ブラッドレイのソリッドカーボン抵抗はすでに生産も中止され入手も難しくなっていますが、未だにNOS品を求めるマニアがいるのも如何にこれらのパーツに魅力にあふれているかの傍証と言えると思います。
もちろん、例えば何故、ABのソリッドカーボン抵抗が高抵抗の箇所に使われて好ましいのかは、定性的には語られてきました。例えば、抵抗体となるカーボンの純度が極めて高いからだ、あるいは構造上、L成分を含まないからだと。

これはコンデンサーの世界にも言えることで、初段のカソードのパスコンとして当時の銀タンタル(湿式タンタル)に敵うコンデンサーはないのですが、残念なことにその原因について定性的に語る事はできてもそれらの部品の持つ特性を物理的に、定量的に解析し、聴感特性と関連付けるのは、たとえ最新の測定手法を駆使したとしても至難の業であるというのが、現時点での到達点なのです。

そうであるならば、オーディオ機器開発に関わる我々のなすべき責務は、貪欲に優れた音質のパーツを求めて実際に機器に組み込み、自らの聴感と感性を最大限に磨きあげ、ここにその部品の良否の判断の基準を求める事なのではないでしょうか。
http://www.spec-corp.co.jp/message/index.html


マランツ7 ブラックビューティー160P 2011/5/11(水)

マランツ7は、コンデンサーをブラックビューティーの160Pに換えたという。かつて持っていたマランツ7はオリジナルのコンデンサーがついていたが、どうも実力を出していなかったと思うようになっていたのである。きっかけはLeakアンプのコンデンサーを交換するようになってからである。英国製オイルコンで交換したLeakアンプは、以前ブログで書いたように、別物と思えるような音でなってくれた。あのマッキンやマランツも、コンデンサーを交換したら、どんな音でなったのだろうかと、そのとき以来考えていた。

ちなみに、彼の交換前のコンデンサーはビタミンQであった。そのときの音は、悪くはないけれど、あれほど定評のあるマランツ7、これぐらいなのだろうかと思っていた。

さて聴いた。私の持っていったGoodmans Maximが朗々となったのである。 ネットワークをオイルコンに換えたものと換えないものとの違いも、はっきりと分かる。換えたほうが、音も強くつやがある。

ブラックビューティー160Pでの、コンデンサーの交換。正解だな。マランツ7が生き返ったように感じた。

何度も云ってきましたが、コンデンサーはアンプの心臓です。いや血管かな。 どっちでもいい、最重要であるといいたいのです。友人は手馴れた人だから、自分でコンデンサーの交換をしました。ブラックビューティー160Pの交換部品だけで、9万ほどの出費だったそうです。 まあ、それ以上の価値があります。あれだけ音が変わるなら、安いものです。

トランスを除けば、音に一番の影響を与えるものは、コンデンサーです。コンデンサーに比べれば、真空管による音の違いは小さなものです。
http://blogs.yahoo.co.jp/gakuyujp/62439897.html


マランツの#7のカップリングコンデンサー

ブラックビューティーが使われているなら問題はないが他のコンデンサーの場合は良く知っている人に相談するといい。そのほか何か新しい部品に換わっているかどうかはハンダを見て確認し、新しいハンダがあれば業者に説明を求める。 なかなかよい音のマランツ#7は見つからないがオリジナル・マランツの音を聴いてしまうとその美しい音の虜になる

さて、レプリカ#7はどうだろう?

じつは初期のレプリカ#7を1年半くらい所有していた。とても良くできていて欠点らしい欠点はないのだが、強いて言えば、大音量になると音が団子状態になる。しかし値段を考えると、とてもこの値段では手に入らない音質だと想う。真空管の差し替えだけでも音がずいぶん違うので良質のECC83で試してほしい

これはメーカーの保証外なのでやってはいけないがレプリカのカップリング・コンデンサーをブラック・ビューティに換えた人がいたが何の不満点も見つからないほど音が激変した。こうなるとセレンを付けてほしかったが、そこまではさすがに改造しなかった。下手なオリジナルのマランツ#7を購入するのだったらレプリカをお勧めする
http://more.main.jp/maramtz.html

僕はマランツ#7オリジナルを入手するまでは、マランツ#7と同じ回路で、パーツを最新にしたプリアンプを使っていた。音には満足していた。最強だと思っていた。はっきり言って、この音に満足し、アーレン・ブラッドレーのソリッド抵抗や、ブラック・ビューティやバンプルビーのコンデンサを馬鹿にしていた。

しかし、オリジナルマランツ#7を入手して、レプリカは知らないが、オリジナル#7と比べると、何ともギラギラした悪い意味で艶っぽい音である事に気が付いた。パーツの性能は上がっているのだろうが、50年以上昔に作られたマランツ#7の音には、言葉では言い表せない味が有る。これは、今となっては旧式の、アーレン・ブラッドレーのソリッド抵抗に、バンプルビーのオイルペーパーコンデンサ、それにセレン整流器だからこそ出る音なのであろう。
http://www.korngold.jp/blog/

マランツ#7やマッキントッシュのプリアンプのカップリングコンデンサーはスプラーグのバンブルビーを採用している。このコンデンサーのお陰でマランツ、マッキンも世界のトップクラスの音作りに影響を与えているのは言い過ぎではない、
ではブラックピティーとバンブルビーとの音の違いをマランツを使って比較試聴してみた、

正直な話音は歴然と差が出たが同じスプラーグであるから音色的には似たような感じだがバンブルビーはもっと深く味がありコクのある音に変わる。ワインで例えるなら安いワインと高級ワインの違いである。この違いには私も驚いたがもう良質なバンブルビーは手に入らないと思う、もし手に入れる事が出来たのなら入念にチェックしてから使用してほしい
http://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-018.html

バンブールビーってのはカラーコード時代のブラックビューティを楽器屋が勝手に付けた呼称。ここ10数年前から言い出したこと。 昔から正式名称はずっとブラックビューティですし構造中身一切変わってません。
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/pav/1296269023/

私が真空管アンプのメンテナンスを依頼している、懇意にしているビンテージオーディオショップに聞いてみました。(そのお店は、真空管専門です)
マランツの#7の回路図、今の精度のパーツでつくったら、発振してしまうのは有名ですね。

元の状態にしたとしても安心とは言い切れないそうです。したがって、メンテナンスは非常に難しいそうです。
http://rasenkan.blog.so-net.ne.jp/2005-05-14


有名どころのビンテージでいうと、マランツの#7あたりは、動作が非常に不安定なアンプなうえ、音質の多くの部分を好ましい音質のパーツの選択によるチューンナップに頼っている部分があるので、本来の音質で鳴らせている人は殆どいないでしょう。

RSコンポーネンツあたりで売っているような、今のパーツじゃ直せないんですよ。(というわけで、普通の中古業者では治せない。)
私が好きなQUADも、絶対買ってはいけない QUAD II の中古の見分け方、などもあるのですが、公に教えることはしていません。パーツを持っていないので、電源コンデンサの過剰容量の修理が多いですね。容量アップ → 音質アップと考える能天気な人につける薬はないですが^^; 球の寿命は確実に縮みます。
http://tonoji.seesaa.net/article/6407714.html

レプリカのパワーで有名なのはマッキン(MC275)とマランツ(#8・#9)でしょうが、何れもレプリカを企画するに当たり、特にトランスの質を確保できるかが大問題となったようです。 で、両社ともご苦労されたようですが(トランス以外の回路では、マランツは非常にオリジナルに忠実、マッキンは多少デフォルメしています)、

ただ、当時と異なり、トランスの質を完全に往年のものと合わせることは、難しかったように仄聞します。

それが音にでているか(往年の音を再現できているか)…。
残念ながら…、というのが大方の意見のように思います。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1110765266/

マランツ、マッキントッシュの中古品・レプリカの音はオリジナルとは全く違う

ビンテージ系の機器は、ヤフオクによる個人売買ではリスキーのため、信頼の置ける専門ショップ、またはメンテナンス工房からの購入が妥当である。
ビンテージの名器、マランツの#7/#9やマッキントッシュのC22/MC275、JBLのSG520/SE400Sなど、人によって、その音質評価に著しく差が出るのは、機器のコンディションによって、次元が異なるほど「良し悪し」に差が出るからである。

ビンテージを愛用するならば、きっちりとメンテナンスされた機器をチョイスするのが大前提だ。
http://blogs.yahoo.co.jp/namechan9999/archive/2011/7/6

Vintage Audioについての幾つかの誤解 

さて、皆さんは10年使い続けた家電製品が初期性能を維持していると思いますか?
数年ぶりに押入れから出した、電熱器。やっぱり、使えるかどうか、不安ですよね?
普通は、劣化していると思うでしょう。

たとえ未使用で良い環境で保存されていたとしても、経年変化により電解コンデンサは容量抜けしますし、実際に使用されたものは、熱によりソリッド抵抗は抵抗値が倍くらいになり、オイルコンデンサやフィルムコンデンサの類も一部の高級品以外は耐圧が劣化し、動作中にDC漏れを起こすようになります。真空管アンプのアウトプットトランスの断線だって珍しくありません。

プッシュプルアンプは、片側の巻線が切れていても、音が出ます。(比較的メジャーなあるアンプ、OPTの断線率が非常に高いのですが、それを扱っていたある業者、そのことを全く知らなかったそうです。音が出てるかどうか程度のチェックしかしていないからですね。当然、客も故障に気づいていないのです。)

もし、Vintage Audioに興味がある人は、必ず、これらを、“本来あるべき形”に修繕してから、音を聴いて欲しいのです。だって、故障品がどんな音をだしているかなんて、興味ないでしょう?

金銭的理由、技術的理由、どちらでもいいけど、Vintage Audio機器を正常な状態に戻すことが出来ないのならば、手を出さないほうが良いです。 本来あるべき形 これも、ちょっと難しいです。世の中に、まともに修理が出来る人が、殆どいないからです。私も出来ません。

技術もそうですが、パーツのストックがありません。秋葉原やRSコンポーネンツの通信販売では、音響的に充分な性能の補修部品がそろわないのです。もちろん、いいかげんな代替部品では、”本来あるべき姿” とは、音質的に言い難い。
往年のハイファイ機器と呼ばれたものは、多くのものが、今聞いても、ちゃんとハイファイの音が出ます。当時の資料を見ても、欧州のFM放送は高域15KHzを保証していました。レコード会社間の特性アップ競争だって、すさまじいものがあります。性能に対する要求は非常にシビアだったのです。

私は、雑誌類のVintage Audioのレビューで、高域のレンジの狭さとか、音が甘いが。といっているレビューの多くが、本来の性能を発揮出来ていない物を聞いているからではないかと疑っています。

当時は、ハイファイオーディオが花形産業だった時代ですから、大企業が研究費を出し、博士号を持つ一流の科学者が音声増幅回路の研究・改良に心血を注いだ時期でもあります。現在のオカルト系オーディオメーカー等とは比較にならない位には科学的に開発されています。

Vintage Hifi機器から、ノスタルジックな音と形容される音が出ていた場合、かなりの確率で本来の性能を維持していない。と、考えても良いと思っています。最近のオーディオ雑誌では、無責任にビンテージオーディオ機器を紹介しているものもあり、非常に危険だと思います。
http://rasenkan.blog.so-net.ne.jp/2005-05-27

29. 中川隆[-14637] koaQ7Jey 2020年1月13日 13:15:53 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1567] 報告

一般にアンプの音と云われているのは「電源ケーブルの音」です。

電源ケーブルを変えれば機器の性能は大きく変わります。
50万円のアンプでも100万円以上のアンプと対等な音質を出して来ます。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/dee86d13e86090772b27237289cb8b35



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ケーブルの差は、電源ケーブルとSPケーブルに一番大きな差が生まれます。

電源ケーブルは、そこまでどのような経緯を経て電源が供給されていようと、一番最後のケーブルに音は支配されると言うことです。

GRFのある部屋 2019年 08月 26日
https://tannoy.exblog.jp/30756863/

田舎に里帰りしていたのびーさんが、日曜の夕方寄ってくれました。前回来られたのは、5月の末でしたからその間も、お仕事では来られているのでしょうが、拙宅にはほぼ三ヶ月ぶりですね。相変わらずのフルスケージュールの間を縫ってきていただきました。

今回は、よく効く空調のほかは、銀端子ぐらいしか差はありませんが、早速お聞きいただくと、音が全く違っているとすぐに言われました。今回は、比較のために何時ものMITのSPケーブルも外して、全部銀コーティング線と銀コーティング端子にして聞いていただきました。


私自身は、後方の40は最初は外して比較していただくつもりでしたが、後方のSPもなっているのに気がつかず、比較試聴していたぐらい、後ろのSPもなじんでいました。怪我の功名的ですが、後方のSPの自然さが証明されたようです。


しかし、四本全部を銀ケーブルにすると、音がなめらかすぎて、何かが物足らなくなります。そこで、アンプからDDDのネットワークまでの線を何時ものMITに戻しました。その変化にはのびーさんも驚き、型番を写真に撮ると、猛然と世界中のサイトにアクセスして探し始めました。すると似たようなケーブルとか後継機種のケーブルは見つかりますが、私が使っている初期のMITはやはり見つかりません。のびーさんは今更のようにMITケーブルの根強い人気に驚かれていました。


Oさんも、そうして粘り強く探されて見つけているので、そのうち見つかると励ましました(笑)。気をつけなければ行けないのは、後継機種と同じ番号ででている事もあります。初期のタイプでないと、このマジックは生まれません。また、その前のインターコネクトケーブルも同じレベルのグレードにしないと音の品位が揃わないのです。


ようやく見つけたと、写真も見せてくれましたが、やはり型番はまったく同じの後期の製品です。気をつけなければなりませんね。初期型は、型番の表示が地味なのです。後期になるほど、ブランドを強調するロゴになりますが、その分、音が変わっていきます。スペクトラルのアンプ類には、MITが純正ケーブルに指定されていますが、それさえも初期型で無ければなりません。


返還前の香港にそのMITケーブルを買いに出かけた話は、以前もしましたが。そういえば、電源の違いを比較するときも、最後はケーブルの差の方が大きいということになりました。ケーブルの差は、電源ケーブルとSPケーブルに一番おきな差が生まれます。電源ケーブルは、そこまでどのような経緯を経て電源が供給されていようと、一番最後のケーブルに音は支配されると言うことです。また、SPからのフィードバックの影響を最小にしたMITのケーブルは、先日実験したSA回路などと同じ効果が認められます。すなわち音のバランスを整えるのですね。


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MITに戻したので、ケーブルが一つ空き、それは後方のTroubadour40用に使ったところ、その差も大きく、コンサートホールの響きの一体感がましました。音の整合性が合ったのでしょう。面白い物です。


そのあたりまで、進んだところで、パグ太郎さんも参戦。後方SPの実験はパグ太郎さん邸でも行っているので、同じ実験効果が得られたそうです。また、HRS-130のDDDとウーファーの別の端子を結ぶ、ジャンパー線も銀ケーブル、銀端子に変えたところ、めざましい進展が合ったそうです。バイワイアーも試されたそうですが、こちらの短い線の効果の方が大きいと言われました。


家のT4も同じ結果です。HRS-130のジャンパー線は、線ではなくWBTのプレートせいが付いていてのですが、それを銀線・銀ケーブルに変えたら、うれしくなるほど音楽性が増したそうです。揃ったところで、よく冷えたPoully Fuisseを出してきました。最近は、開けると飲みきらなければいけないワインを控えて、ひとりでちびりちびりやれる日本酒を氷で割って飲んでいるので、こうしてお酒を飲まれる方が来られないとワインが開けられません。

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ジャンパー線の効果を確かめていただくため、先日もパグ太郎さんに聴いていただいた、アバド・ルツェルンのマーラーとクリス・ボッティーのボストン、RIOのダイアナ・クラール等々を見てから、桑田佳祐の一人紅白のBlurayを見始めました。前回とは全く違う音にパグ太郎さんもご機嫌です。


のびーさんとは前回はブルゴーニュの赤ワインを開けましたが、今日の二本目は、その日本酒、「七田 純米吟醸 雄町50」の一升瓶を開けました。このフランスでグランプリを取ったフランス人好みの酒は、淡麗辛口の反対ですので、夏には美味しい氷でロックで飲むと凄く飲みやすくお薦めです。


一人紅白の迫力ある音も、T4は軽々と再生します。ケーブルと端子、ジャンパー線でこれほど変わると驚きますね。一連の銀端子騒動は、大変良い結果をもたたらしてくれました。残っていたワンペアーの銀端子は、そのままロンドンにお持ち帰りになりました(笑)。


今年の夏の最後の会はこうして楽しく終わり、お二人を表まで見送ると、空気は乾燥して秋の気配を感じることが出来ました。美味しいお酒と楽しい音楽、これが出来るオーディオは本当に楽しいですね。
https://tannoy.exblog.jp/30756863/



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ケーブル類について - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2019年07月25日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/41081149a50ba6ffb446e36cda77ff93


皆さんは「ケーブル」(配線)についてどのようなお考えだろうか? かたくなにケーブルの価格は¥15000までと決めておられる方もいらっしゃいます。どんな機器をお使いか?と尋ねるとCELLOのプリ+パワーアンプを使っているとの事。CELLOのプリ+パワーアンプなら当然¥100万円は軽々と超えている。


私の考えとは相いれないお考えだ。しかしそれも個人の自由、止めたりはしない。ただ、自分がケーブル材や配線で色々実験してきた結果や、「ケーブル」は「必要条件」である事の認識をしている。


どんなに高額な機器やSPであっても、ケーブルなしでは音は出ない。(必要条件の所以) 出て来たサウンドの半分以上は「ケーブル(配線)の音」である事。機器ばかりが音に影響しているのではないと云う事。


昔、オーディオ雑誌で色々な機器(アンプ)の比較試聴記が掲載されていたが、当時は「直だし電源ケーブル」全盛時代である。アンプの音など「電源ケーブル」の音で決まっていた。


電源ケーブルの重要性に気づいたパイオニア社ではエクスクルーシブC5・M5から独自の電源ケーブルを開発し採用し始めた。海外メーカーは1980年代から電源ケーブルをインレット化して、自由に好きな電源ケーブルが使える様になっていた。国産アンプメーカーがインレット化を始めたのは1990年代に入ってから・・・。如何に国産メーカーの「音質」に対する認識が甘いかが良く分かる。バランス回路についても同じことがいえる。


ただ一般ユーザーが困る事がある。国産のケーブル材の出来は「どんぐりの背比べ」的な処が強く、8N・OFC等とネーミングは良いが、芯材の断面積がφ10mm以上ないと使い物にならない。(音数的に) 更に、周波数特性的にも下も上も物足りない。更にもう一つ、「エネルギー感」が全く不足。 (安物ケーブルを束ねてSPケーブルにして実験してみると良い)


「耳に痛い音」が飛んでくるのは大体決まって、アンプやSPが「活性化していないか、ケーブル類の質と量(断面積)が極端に不足しているからである。


オーディオマニアと云いつつ「音質」を良くすることを避けている様では本当のマニアではないと思う。小さなシステムでもオーナーが精魂込めて成長させたシステムには聴かせる所が有る。
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アンプの音色 - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2019年07月24日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/beb50f68a6789981c2672b203f4fa1dd

漸く落ち着きだした自宅システム。サウンドも大きく変貌して来ました。その中で「アンプ」の「音色」について述べておきます。

マッキントッシュC22を模倣したこの自作プリアンプには、大きな癖や音色は有りません。ソースから入ってきた信号をそのまま即座にパワーアンプに送り出す様な非常に俊敏なプリアンプです。音色的には「ライトブルー系」の淡い色合いかとも思います。使っている球は12AX7(テレフンケン)と12AU7(フィリップス5814A)です。それぞれ試聴して、自分の耳に合格した球しか使いません。「ライトブルー系」の音色は「内部配線」の音色ですね。


プリアンプに対してパワーアンプのWE101Dの音色は確実に出ていますね。どう表現すれば良いのか?・・・・1960年代に良い映画館に行った時のサウンド(おそらくWEの球や機器を使ってある様な・・・)です。おそらく周波数特性的には上も下もあまり伸びてはいませんが、音の通りが良くて中域が非常に充実しています。内部配線の影響か?独特の音色もそう強烈ではありません。「楽音」の再現には申し分ないサウンドです。特筆すべきは音の粒立ちでしょうね。


私の7SPユニットシステム3種とも、すべてのケーブルを自作の最高峰ケーブルで接続しています。その結果、「見通しの良い音」(ベールが全くない)になっています。音数もソフトに入っている情報をすべて引き出して、且、さらに余裕をもってSPから音を出していると思っています。その為にケーブル類はとんでもない太さ(銀線で)に見えるかも知れません。一般的なケーブルの太さでないことは確かです。これは「ケーブル材の断面積」がすべての情報を引き出すために必要な「断面積」にしているからです。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/beb50f68a6789981c2672b203f4fa1dd



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自宅システムのタップを馴染ませる - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2019年03月08日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/669aa33132cfd8968a52485ae7124c16


この頃は自宅システムを聴くのが楽しみ。まだ先日導入した電源タップの「活性化中」であるが、音楽を聴くのが楽しくなって来ている。

この電源タップのINとOUTのケーブルはNo1グレードのケーブルを使っています。おそらくタップの内部でふん詰まりしているか?No1ケーブルの伝送量で「オーバーフロー」している状態だと思っています。それでも最大限伝送できる様になれば「音がかすれる」ような症状は改善されると思います。端的に「サ行」の発音が綺麗に出て来る様になれば合格です。現在はまだ「シェ」と聴こえます。

それにしてもこのパイオニアのアンプは拾い物でした。1年間の「目覚めさせる」作業が大変でしたが、「潜在能力」(ポテンシャル)の高さに驚いています。もちろんC3+M4の組合せでです。電源ケーブルをインレット化して、ヒューズを良質のものに交換し、最高級の電源ケーブルとラインケーブルを使える様にしたのが効いています。ここがオリジナルのままだとそんなには上がらないでしょう。

一般に雑誌等でアンプの比較試聴された記事を読むと、そのアンプの音質傾向は「それは電源ケーブルの音」で有る事を認識しています。そんなケーブルで変わる事を知らない評論家の云う事を真に受けていたのでは先には進めません。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/669aa33132cfd8968a52485ae7124c16

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電源ケーブルの重要性 - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2018年08月31日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/6a28fa6840678648cd40a7f81d0d0bd5

電源ケーブルの重要性についてはパイオニアのエクスクルーシブシリーズのアンプの電源ケーブルの推移を見れば一目瞭然だと思う。このエクスクルーシブのアンプは「内部配線」も同様に進化している。

1975年以前は「ヒョロ線」(扇風機用並み)の「直出し電源ケーブル」でした。(例:C3+M4)それが、1980年代になると「やや太めの直出し電源ケーブル」に変わっています。(例:C3a+M4a)その後、電源ケーブルや内部配線(プリント基板等)の重要性に気付いて、「独自の材質・構造の直出し電源ケーブル」に進化している。(C5+M5)この時は「ヒューズ」にも対策がされている。

個人的には電源は「インレット式」にして、電源ケーブルを良いモノに交換出来る様にして欲しかった。メーカーの電源に対する拘りだったのかも知れません。
雑誌で「アンプの音」を色々と書かれている文章を読んで、その確認をした事が有るが、それは「電源ケーブル」の音であった。電源ケーブルを変えればサウンドの質感も音色も音のバランス・周波数特性も変わる。素材のケーブルが持つ音色・音のバランス・周波数特性で有る事が多い。

最近(1990年以降)は、付属する電源ケーブルは「汎用品」が付属していて、「高級電源ケーブルに交換」する事を前提にアンプが作られている。あくまでメーカーオリジナルに拘って、「汎用ケーブル」で使っている方は誤った使い方をしている可能性が有る。


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242: 薬漬け :2018/03/27(火) 21:36:54 HOST:sp49-98-52-156.mse.spmode.ne.jp

借り物の電源ケーブルが宙に浮いている中で、知り合いから悪の囁き。
「このケーブル使ってみないか?凄いぞ!」というのが彼の言い分。

まあ乗ってみることにしました。元に戻すのは実に簡単ですから。
とりあえず差し替えがしやすいレビンソンLNP-2Lに装着して、シベリウスの2番で。
いや、確かに凄いケーブルでした。ハイスピードが売りのようですが、音がギンギン。
陰影礼賛とは正反対の、フィンランドの山河をスポットライトで照らし上げたような、
分解能だけが際立って雰囲気が消し飛んだ音でした。

およそオートグラフの音とは対極の、水と油のような鳴りっぷり?でした。
やはりブランド系のケーブルは性能は良いのでしょうが、個性というか癖も半端でないと再認識です。

このあと、メートル980円の何時ものケーブルに戻したときの音楽の豊潤だったこと……。
知人には悪いけれど、ケーブル選びというのはなかなか難しいですね。

243: 前期 :2018/03/28(水) 15:48:20 HOST:h220-215-170-060.catv02.itscom.jp

>分解能だけが際立って・・・・・

一階前方席のような音ということでしょうね。それもまた生音には違いない
わけで一部のマニアがそういう音に痺れることも事実で最後は好みの問題に
なるのでしょう。当方は「ハイレゾ」的な音は好きではありませんが・・・

244: 薬漬け :2018/03/28(水) 20:27:45 HOST:sp49-98-52-156.mse.spmode.ne.jp
>>243
いやー、疲れる音でした。下手をしたらハイレゾも真っ青?!

最前列を通り越して、金管の発音口に耳を当てて聴いているような雰囲気でした。
私としてはノーサンキューですが、それにしても電源ケーブルの音支配力の強さを垣間見た感じで
その点だけは印象的でした。
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1515328289/l50


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電源ケーブル「ドミナス」の登場 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2019年02月02日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/69c057789b5b534bb319de88ed59201c


☆ PADの電源ケーブル「ドミナス」の登場  
 
今回お見えになる予定だったお客様の「U」さんはジャズがお好みの様子。
何しろ一昨年の6月に訪問したときに真っ先に聴かせていただいたのが「ブルースエット」(カーチス・フラー)だった。
   
とても洒落たジャケットですねえ!

しかし、クラシック一辺倒の我が家のシステムなのでジャズにはちょっと不安が残るのは仕方がない。

Uさんのピッチヒッターとして来てもらった近隣のオーディオ仲間と「AXIOM80」を定番の「171A/PP」アンプで聴いていたところ、オーディオ仲間がポツリと洩らした言葉がこれ。

「クラシックはバッチリですけど、ジャズとなるともっとメリハリが欲しいですね。〇〇さんはたしかPADの電源ケーブルをお持ちでしたね。171A/PPアンプの電源ケーブルに使うともっと音に元気が出ると思いますけどねえ。」

「10年以上も前のことですが、電源ケーブルに凝った時期がありましてね。ドミナスを4本持ってますが、いずれも特殊な液体が抜けてしまってスカスカの状態です。何しろ見かけも悪いし、ずっと直しっぱなしですよ。」

「液体が抜けていても普通のケーブルよりはいいはずですよ。」と、仲間。

「それもそうですね。昔と違ってシステムも随分こなれてきたのではっきりとした差を出してくれるかもしれませんね。171A/PPアンプは挿しこみ口の改造が必要なので、とりあえずプリアンプの電源ケーブルをドミナスに代えてみましょうかね。」

数種類ある「PAD」の電源ケーブルの中でも最高級とされているのが「ドミナス」である。
   
これで、RCAケーブル、SPケーブルに続いて、電源ケーブルと「PAD」(PURIST AUDIO DESIGN)のオンパレードになってしまった。
いずれも昔の器具で勝負しています(笑)。

ただし、これらのケーブルの効果となると科学的根拠に乏しいので得体のしれない「不気味さ」を感じるのも事実だが、実際の聴感上では明らかに向上を感じるのだから仕方がない。

魅力を付け加える役割を担う通常のオーディオ機器は「足し算」の世界だが、ケーブル類ともなると電送ロスを極力少なくする役割を担う「引き算」の世界なのかもしれない。

いずれにしても「プリアンプ」に繋いでみると、なんとまあ出てきた音が凄かった!

もうこれ以上はくどくなるので言うまい(笑)。

帰り際に仲間から「Mさん宅の自作のマランツ7をぜひ聴いてみたいので日程を調整してくれませんか。」「ああ、お安い御用ですよ。」

そして、訪問日は早々に翌々日の28日(月)の午後と決定した。ついでに「ドミナス」を携帯したのは言うまでもない。

Nさん宅の「アルテックA5」はいつものとおり素晴らしい音だった。
   
1時間ほど聴かせていただいてから、Nさんのご了解を得て「電源ケーブルを「ドミナス」へと交換した。
   
交換先は一番効果がありそうな「マランツ7型プリアンプ」である。
すると、まあ音質が一変したのには一同驚いた。躍動感、重量感、鮮烈さなど音を表現する言葉をフル動員しても言い足りないほどの向上を見せた。
これは凄い・・・。一同寂として声無し。

これほどの実力を目の当たりにすると「171A/PPアンプ」にも「ドミナス」を挿したくなるのは人情というものだろう(笑)。

さっそく真空管工房を開設されているKさん宅(大分市)に駆け込んで「3Pケーブルが挿せるように挿し込み口を改造してもらえませんか。」と、お願いすると「ハイ、何とかなりそうですね。いいですよ。」

これまで散々無理なお願いをしてきたKさんだが一度も断られたことがないのはたいへんありがたいこと。完成の報を受けて取りに行ったのは2月1日(金)のことだった。
    
右下の隅の部分の3P式の受け口がそれである。これでドミナスが挿せるので鬼に金棒だ。
大寒波の襲来によってやむなく延期になった日程だったが、突然の「新兵器」の登場によって一段とグレードアップした我が家の音を前にして、「神様の思いやり」にただただ感謝あるのみです〜(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/69c057789b5b534bb319de88ed59201c


「音狂老人」の独り言 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2019年02月06日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi

周知のとおり、音声信号の流れに沿っていくつもの機器の組み合わせが必要とされるオーディオシステムだが、はたしてその中で音を支配する力が一番強い機器は何だろう?

まずリスニングルームについては欲を言うとキリがないので脇に置いておくとしよう。

すると、大きく3つの領域に区分される。

「前段機器=微小信号」(CDプレイヤー等) → 「増幅系」(アンプ) → 「変換系」(スピーカー)。

どれもこれも大切ですね(笑)。どこか一つでも手を抜いたら即アウトです。
そして、実は「最後の決め手」となるのはこれらの機器を相互につなぐ「ケーブル」にこそあったんですよねえ。まあ「決め手」というか「仕上げ」というのか・・。

と、ケーブルの話題まで引っ張って来るのに無い知恵を振り絞ったがうまく誘導できたかな〜(笑)。
新年早々から我が家では「PAD」(Purist Audio Design)のケーブル類が大活躍だった。

日頃からの読者ならご存知のとおり「SPケーブル」に始まり「RCAケーブル」そして決定打が「電源ケーブル」の「ドミナス」だった。
   
このドミナスを現在3本使用しているが、その内訳は「マランツ7型プリアンプ」、AXIOM80用のパワーアンプ「171A/PP」、そしてウェストミンスター(改)用のパワーアンプ「6A3シングル」(WE300B兼用)と、要所に配置した。

全ての電源はノイズ対策として「200V → 100V」へトランスで降圧したものを使っている。

このドミナスはデジタル機器に使うのが一番効果がありそうな気もするが、機器の解説書には「弊社とは違う電源ケーブルを使用して故障しても知りませんよ。」みたいなことが書いてあって、ちょっと怖い。

それはさておき、その効果たるや「物凄い」としか言いようのない衝撃を実感する毎日。いや、決して大げさではなく〜。

しかし、一人で悦に入ってばかりでもしようがないので、確認していただこうとオーディオ仲間のYさんに来ていただいたのが3日(日)の午後のことだった。
一番驚かれたのはウェストミンスター(改)だった。
   
駆動するアンプは「6A3シングル」。
   
試聴しながら、従前とのあまりの音の違いに「ほんとうに電源ケーブルを変えただけですか?」と何回も確認されるYさん。

「低音域から高音域まで音楽情報がびっしりと隙間なく埋まっている印象です。とても密度が濃いです。やっぱりドミナスは凄いですね。」と、強烈な印象を受けられたご様子。

「低音域の効果が目覚ましいですよ。やっとゲーリー・カーのコントラバスを聴く気になりました。」と、自分。
   
「オルガンの音が軽く30ヘルツあたりまでは出てますよ。重低音が床を這ってきますね。」と、Yさん。

事ここに至ってようやく、ずっと持っていた下記の二つの懸念が見事に解消した。

1 「6A3」出力管の実力

「一般的に6A3はWE300Bとの互換性がありませんが、このアンプに限っては出力管に控えめな動作をさせていますし、独自の回路を工夫したので大丈夫です。」と、北国の真空管博士から保証があったところだが、すんなりとは信じ切れず頭の片隅に「?」があったことは否定できなかったが、これほどの低音が出てくれたらもう十分ですっかり懸念が解消した。

「6A3」(1930年代製:刻印)は使い方によっては「WE300B」と匹敵するのは間違いない。お値段は1本あたり1万円前後だから「費用対効果」は抜群。

2 LANケーブル(カテゴリー7)の実力

ウェストミンスター(改)のウーファーには「スーパー12」(ワーフェデール:口径30センチ)を起用しているが、先日故障してスペアと取り換えた際にSPケーブルも銅の単線(0.8mm)からLANケーブルに取り換えた。
実験のつもりだったので、その効果に一抹の不安を持っていたがそれもこの低音で見事に解消した。

次の試聴は「171A/PPアンプ」と「AXIOM80」との組み合わせに移ったが、「さすがにAXIOM80といえども総合的には先ほどの音には及びませんね。」と、Yさん。
「そうだと思いますよ。ケーブル次第でオーディオ機器の能力は一変しますね。」と自分。

どなたかのブログに「ケーブル類への関心は機器の整備がひととおり済んでからがいい。」と、あったが「もはや打つ手は不要」と自負されている方にお勧めかもしれない。

ただし、いきなり購入するのは冒険過ぎるので、まずはショップや知人から借りたりして試してみるのも一法だと思いますよ〜。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi


細かいノウハウ - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2019年02月16日

☆ 電源ケーブル「ドミナス」の活用
電源ケーブルの威力をまざまざと思い知らせてくれたのがPADの「ドミナス」だった。音質の密度の濃さとか何か根源的なものを変えてくれるのだからたまらない。
   
ただし、電源ケーブルがなぜ音の支配力を持つのか、科学的に説明できないのであくまでも聴感上の話として受け止めていただきたい。

ずっと昔の10年以上も前に購入したこのドミナスは全部で4本持っているが、そのうち3本はプリアンプ1台、パワーアンプ2台に使っている。

そして残り1本をどこに使うのが一番効果的なのかとずっと思案中だった。なるべくデジタル機器に使いたいところだが海外メーカーの取説には「弊社の電源ケーブル以外は使うな、故障しても知らないよ。」みたいなことが書いてあってちょっとためらう。

国産のデジタル機器ならどうだろうかと、取説をよく読んでみるとCDトラポ「TL3 3.0」(CEC)とDAコンバーター「HD7A-192」(フェーズメーション)にはいっさいそんなことが書いていない。

そこで、まずCDトラポに差し込んでみると聴感上まったく変化なし、ということは効果なし。そこで今度はDAコンバーターに使ったところ音が激変した。
もちろん、いい方にである。音に元気が出る、艶が出る、厚みが出るといった表現になるのだろうか。真空管やアンプを換えた時以上の差が出てくる。
どうやら、電源ケーブルの最大効果の発揮先は「DAコンバーターにあり」と断言してよさそうだ。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/8bc3a2c09b634479fa618ac844ea9b48

30. 中川隆[-14636] koaQ7Jey 2020年1月13日 13:27:58 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1566] 報告

オーディオ評論家の上杉佳郎さんが設計していた時代のウエスギ・アンプの評価

新藤ラボラトリー★300Bsingle★スーパーデラック... - ヤフオク! 2018年 9月 30日
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p635868031

新藤ラボラトリー 300Bsingle が製作された当初は電源部への物量の贅沢さが半端では無く、

スピーカーターミナルは米クルカ製、配線材や電源コードは米ベルデンで、
何処かの評論家の名前だけ有名な真空管アンプのように針金だけのご粗末配線では無く、人間の血管のように、適材適所の太さのより線や単線を用いて、米シカゴ・キースター製のハンダで製作されております。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p635868031

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もう故人となられた某管球アンプメーカーのアンプの内部配線を自分なりに考えて見ると、材料(ケーブル・半田材等)については全くのど素人だと感じました。
「何も疑問を持たない電気技術者」を地で行っている様に感じた。

具体的に、アンプ内部の「グランドライン」は綺麗に見せる為に、むき出しの単線を多用されている。

しかし、材料や方法の分野ではほとんどど素人状態である。

何も実験をしなかったのか?疑問に思わなかったのか?・・・技術者の基本が出来ていないと感じる。

そんな方の作ったアンプが雑誌でもてはやされ、高額な値段で取引されている。
名も無い方の非常に考えて作られたアンプの方がよっぽどましだと「管球アンプ」を触っていた時に思った。

一つの機械を作る時は、4M(マン・マシン・メソード・マテリアル)で考えるのが鉄則である。その鉄則を守らない技術者がいくら見かけの良いモノを作っても「本質」は良く成らない。

オーディオの本質は「音質」である。「音質」に目標グレードを置いて開発しなければ無意味な機器を生産する事になる。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/8daa45309d2187061973c9c764ceb058

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上杉佳郎さんは全然気付いていなかった様ですけど、ビンティージ・オーディオは半田やリード線も徹底的に吟味して選んでいるので、コード 1本で音ががらっと変わってしまうのですね:

デッカ「デコラ」は BUD の宝物。古いSPから新しいレコードまで(但しモノ)なんでもよく鳴ります。

つい最近使われているスピーカーコードを古い単線に換えてみました。

ところがどうでしょう、高音がきつく、堅くてうるさい音になってしまいました。
換えた理由はオリジナルがビニール被膜だったからです。ビニール被膜のコードは音が良くない!と頭で決めた先入感があって、いつかは換えてみたいと思っていました。しかし結果は全く裏目に出ました。安心して音を聴いていられないのは、落ち着かないことこの上なしです。

さらに悪いことに、オリジナルのコードを捨ててしまったのです。ああなんということを、と思っても時既に遅し。覆水盆に返らずです。そんなこんなで居ても立ってもいられず、取り敢えず単線は外し、布被膜の撚り線にしてみましたが、多少の改善は見られたものの、「デコラ」オリジナルの音には復しません。

ビンティージ・オーディオはそれが創り出された当時の完成度が、コード一本によって歪められ、バランスが崩れてしまう、ということが本当によくわかりました。オーディオはトータルバランス。
http://bud-jazz.dreamlog.jp/archives/4989053.html

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2010年12月24日 鳴り過ぎないオーディオ

開店以来13年間、十分満足にこれといった不足もなく聴いてきたバドのオーディオなのですが・・。 時に、人間は欲という魔が差すことも、そして僕もしかり。
前に書いたとおり、デコラのスピーカーコード交換は大失敗。

音質は向上しましたが、音色・音味が馴染めなく落ち着かないという結果でした。
同様にメインスピーカーのヴァイタボックスもスピーカーコードを交換してみようと。

動機は単純、もっと良くなる(よく鳴る)んじゃないかという欲から出たこと。
では、こちらの結果はどうだったかというと、交換前と比べシンバルとベースの響きがよく聞こえるようになりました。つまり、音域の情報量が増え、さらに音がぐっと前に出てきたのです。

こう書くとよいこと尽くめのようですが然に非ず。この音が意外にも耳にうるさい、と感じてしまう結果に。

ヴァイタの音は抜けよく長時間聴いても疲れないスッピンの良さが特徴。
元通りのさりげない音に戻し、もういじるのはやめることにしました。
元に戻ってホッと安心し落ち着きましたよ。
音は鳴り過ぎるとうるさく疲れますね。

今回のコード交換は、欲がほどよいバランスを崩し、平常心を乱す格好の例となったようです。

何事も欲張らず「過ぎたるは及ばざるがごとし」でいきましょう。
A-7の箱にヴァイタボックスのホーンドライバーS2・ウーハーはAK156。
ネットワークはウェスタンのオイルコンとトランス。
http://bud-jazz.dreamlog.jp/archives/4991115.html

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ウエスタンのシステムをオリジナルの状態のコンビネーションで使用するというのは、ある意味で正解である。ウエスタンは、まさにその状態でバランスをとっている。

ウエスタンのスピーカーのリード線などを見ても、こんなところに細くて純度の低い銅線を何故使用するのだろうかと思うが、実はそれでもってバランスをとっている。6Nや7Nを使用すると破綻することがある。594Aのダイヤフラムのリード線も細い。オリジナルのWE755Aのリードも初期は細い。

アルテック以降の 755A では、"良い"銅線が使用されている。バランスというものの本質が分かっていない後期の設計者が、抵抗値が低ければよい音になるだろうと思って、変えてしまったものかも知れない。

いずれにしろ、ALTEC 755Aは、外見も仕様も全く同じだが、Western 755A の音はしないのである。
http://homepage3.nifty.com/western/audio/nazo2/nazo2.htm

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以前古いウェスタン製のアンプを修繕したことがありますがソックリそのまま復元したのに肝心の音の方が蘇りません。

原因は使うハンダにありました。 NASSAU です。

もう市販はされていませんので昔買い込んだものを大切に使っています。古いアンプでも回路はそのままで結線の箇所をこの NASSAU ハンダに入れ替えるだけで音が激変しますよ。

爾来、古いアンプを修繕するときは可能な限り使用されているハンダを吸い取ってそのまま使用することにしています。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/268f28bacb0f04cf1c580a3ace03d11e

WE のものは真空管は当然のこととして配線材からコンデンサ,トランス類まで全て『WE の音』というものを持っています。

配線の仕方や部品の配置ひとつ取ってみましても,WE と WE を真似たものでは音が全然違うのです!

真空管に WE のものを使用して,回路を真似たからといっても WE の音は絶対に出ません。

星の数ほどある WE 風のアンプとは違うのです。

オリジナルのみが持つこの音に魅せられたら最後,他のどんなアンプを持ってきても満足することはできなくなってしまうでしょう。

【Western Electricのオリジナル】以外では絶対に聴くことができない音があります。
新旧アンプの全てを持ってきてもこんなに魅力的な音を出してくれるアンプは見つからないのではないでしょうか。
http://homepage2.nifty.com/jazz_audio/audio-5.html

31. 中川隆[-14635] koaQ7Jey 2020年1月13日 13:36:12 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1565] 報告

オーディオ評論家の上杉佳郎さんが設計していた時代のウエスギアンプの評価

マッキントッシュのボロいパワーアンプや、上杉のボロいプリアンプこそが、アルテックを鳴らせない原因であった!

この度は、t.amps.S-75mk2、アレン&ヒースのxone:62、重鉄タップ、ベルデンのspコード購入させていただきました三重の○です。

まずt.amp、S-75mk2を注文し、届いてすぐ聴いた所、クセのないフラットな音にビックリ。思わずイナバウアーしてしまいました。

A7からこんな音が出る今までの音はなんやったんやろ。

もうオーバーホールなんかしてる場合と違うと思い、今まで使っていた上杉のプリアンプ、マッキントッシュパワーを買取に出した金額の半値で xone62 を購入しました。

上杉のプリでは、まったく分からななかった奥行き感、ピアノのタッチ感、そしてヴォーカル盤を聴くと目の前で歌っているようです。
http://www.procable.jp/setting/pa_speaker.html


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一関市 ジャズ喫茶 ROYCE 楠 薫

日本で一番音の良いジャズ喫茶と言えば、東北は一関市の「ベイシー」を挙げなくてはなりません。 ところがもう4年半ほど前になりますが、なんとこのベイシーのお膝元、一関市でジャズ喫茶ROYCEを開店した方がいらっしゃいます。
本業は酒屋さんなのですが、元来クラシック音楽ファンで、

タンノイのウエストミンスター・ロイヤルというクラシック音楽向きのスピーカーを使い、

プレーヤーはトーレンス、
アンプもウエスギのプリとメインの組み合わせで、

入り口から出口までクラシック音楽用のシステムでジャズをやろうというのですから、本当にビックリしました。

 その立ち上げの頃に伺い、女性ボーカルは良かったのですが、さすがにジャズの切れ味にはついて来れない部分があり、一緒に伺った友人達も、これじゃちょっとね、と顔を見合わせてしまいました。

 こうなると、居ても立ってもいられなくなり、当時私が持っていたオーディオに関するノウハウを総動員して、セッティングやチューニングで試してみることになりました。

ケーブルを換えたり、真空管を換えたりもしてみましたが、ウエスギのアンプではどうしても一線を超えることが出来ず、その夜、酔った勢いで
「これではまだまだ駄目です。私の持っているマランツ7なら、ジャズ向きの音にすることが出来ます。

そうだ、私のマランツ7を開店祝いに差し上げましょう」
と言ってしまったらしく、これにパワーアンプとして是枝300Bプッシュプルアンプを併せて貸し出すことになってしまいました。

 幸か不幸かこの二つは見事な成果を収め、パワーアンプは2年を経て私の手元に戻ってきましたが、プリアンプのマランツ7はこれに代わるものが無いらしく、また、「差し上げる」と言ってしまった手前、返してとも言えず、そのまま ROYCE に納まり、現在では東北有数の ジャズ喫茶と言われるほどまでになった ROYCE を陰ながら支えている様です。
http://www.kusunoki.jp.net/music/JAZZ/JAZZ-1.htm

▲△▽▼


121 : 名無しさん@お腹いっぱい。2017/03/02(木) 13:58:13.09 ID:rskAVQ3S

上杉氏もケーブルで音が変わるのは認めてるんだが
ステサンの対談で言ってる

126 : 名無しさん@お腹いっぱい。2017/03/02(木) 14:16:19.85 ID:cE64HZ0f
>>121
上杉佳郎が一番嫌ったのは自社のアンプのRCA端子を太くて重い電線で壊されること
ウエスギの端子は脆弱だから
必ず接点トラブルが出るIECコネクターも嫌った

何よりもケーブルによる音の変化が極力出ない設計にしていたし、こう言っては申し訳ないが音の違いがはっきりと分かる程の部品を使っていない
トランスは立派だが CR類が萎える程安物
「木を見て森を見ず」は氏の好きな台詞だったが、木を疎かにして美しい森はないと俺は思う
http://mint.2ch.net/test/read.cgi/pav/1486390425/l50

127 : 名無しさん@お腹いっぱい。2017/03/02(木) 14:21:42.42 ID:rskAVQ3S
上杉佳郎
「抵抗、容量、そしてできればインダクタンスが少なければそれでよしと考えています。

ケーブルで音が変わるのは事実ですが、それはぼくから言わせると、アンプの安定度が低いからじゃないかと思うんですよ。

例えばキャパシタンスの多いスピーカーケーブルを使うと安定度の低い NFアンプでは高域の特性が変わってしまっていわゆるハイ上がりの音になることがあります」
「ともかく、ケーブルというのは、あくまで、その試聴条件での評価しか下せないようなものに思えるんですね。

ぼくはよく言うのですが、例えば鉄線というのは一番悪いものとされているのですが、これを部分的に効果的に使うと輝くように美しい音になることがあるんですよ。

逆に高価な線をすべてに使うと今度はつまらん音にもなったりもする、という経験をしています」
ステレオサウンド147号

128 : 名無しさん@お腹いっぱい。2017/03/02(木) 14:24:07.30 ID:rskAVQ3S

上杉氏は取捨選択をしてるだけでケーブルの音がわからないわけではない
http://hobby8.2ch.net/test/read.cgi/pav/1144560573/


137 名無しさん@お腹いっぱい。2011/05/04(水) 21:28:50.98ID:0lZlV25P

マランツ#7 のイミテーションは昔ラジオ技術誌で大いに流行った。

138 私の息子はEL34 2011/05/05(木) 00:58:47.93ID:WI0YDEx1

上杉氏や森忠氏もラジヲ技術で回路/部品及び構造を解説し
シンプル化に徹したイミテーション版を MJ誌や FM-fun別冊他に発表した。
上杉氏が存命なら、いずれ管球王国にシンプル化した #7 型イコライザーを発表したかも知れない。

139 名無しさん@お腹いっぱい。2011/05/05(木) 01:52:09.10ID:Liv5HTD/

上杉の技術力では無理

141 私の息子はEL34 2011/05/05(木) 20:27:40.76ID:dif4jjeS

上杉氏の自作記事は自作初級者を対象とした物が多いから
組み立て後、電圧測定のみで可変抵抗で調整する様な箇所が全く無いし
MT 管は ECC80 系で出力管も入手し易い球のみを採用していたのは
彼の見識と言うかポリシーだったんじゃねぇ〜の?。
6DJ8 や 6C33C-B 等の球には全く手を出さなかったし...

142 名無しさん@お腹いっぱい。2011/05/05(木) 23:08:01.94ID:V7gUr+ek
>>141
>上杉氏の自作記事は自作初級者を対象とした物が多いから

それはもう新しい実験しなくても、それなりの音を現実に出せた人だから
冒険は、しなくなっていたと思う
五味康祐とか、すごいうるさい人も納得させていたが
管球王国の KIT は、もうそういう実験の品ではないのです

144 名無しさん@お腹いっぱい。2011/05/06(金) 00:25:13.62ID:k6FRWPQk

上杉の昔の設計は兄貴のだよ。
エロイカ当時から兄貴が全て設計し弟が造る。
兄貴が死んだら何にも難しい事は解りませんてのが上杉の実態だよ。
http://mint.2ch.net/test/read.cgi/pav/1296269023

32. 中川隆[-14634] koaQ7Jey 2020年1月13日 13:48:48 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1564] 報告
ゴールドムンド _ その奇跡の音色の秘密

Goldmund Mimesis - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Goldmund+Mimesis+&sp=mAEB

ゴールドムンド代理店
http://www.triode.co.jp/brand/goldmund/index.html


アンプや DAC の音色は電源ケーブルとトランスで殆ど決まってしまうので、たとえゴールドムンドの中身が 1万円であっても最終的な音の良さとはあまり関係ないのですね。

詳細は

「マイ電柱」は効果が有るのか?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/759.html

ケーブル(電線)の世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/757

▲△▽▼

ヤフオク! -「goldmund mimesis」- 新品・中古品の落札相場、落札価格
https://auctions.yahoo.co.jp/closedsearch/closedsearch/goldmund+mimesis/0/


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GOLDMUNDの真実

ゴールドムンド(Goldmund)は、スイスのジュネーヴに本社を置く高級オーディオ製品の製造・販売を行っている会社。欧州のほかアメリカや東アジアにもショールームを持つなど世界的に展開している。

計20社ほどの協力工場はほぼ全てがスイス国内にあって加工・組立も全てスイスで行っておりスイス製であることを強調しているが、140万円で販売している自社ブランドのCDプレーヤー「Eidos 20A」に1万円台で販売されているパイオニア製格安DVDプレーヤの部品を転用していることが画像付きでインターネット上にて指摘されている。

社名はヘルマン・ヘッセの小説『知と愛』に登場する彫刻家ゴルトムントの生き方に共感して付けられた。和文での表記は「ゴールドムンド」が通例である。

1978年 - レコードプレーヤーにおけるリニアトラッキング方式のトーンアームを開発した学生らによってパリでゴールドムンドが設立される。
1980年 - フランス人のミッシェル・レヴァション氏(現社長・CEO)が同社を買収。
1981年 - 同氏がスイスのジュネーヴにゴールドムンドを設立。

スピーカー、レコードプレーヤー、CDプレーヤー、アンプ、オーディオアクセサリーなどオーディオシステムを構成するほとんどの製品を開発している。
製品はグレードが低い順にSR Series、High End Series、Ultimate Seriesに分けられる。さらに、最上級としてReferenceが予定されている。

多くの製品には種類別にそれぞれ名前が付けられており、各種プレーヤーにはEidos、プリアンプにはMimesis、パワーアンプにはTelos、スピーカーにはLogosもしくはEpilogueとなっている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%A0%E3%83%B3%E3%83%89
http://www.goldmund.com/


ゴールドムンドGOLDMUNDの真実

海外の掲示板goldmund ripoff - pink fish mediaで、パイオニアの2万円のDVDプレイヤーと、ゴールドムンドの140万円のユニバーサルプレイヤーの内部パーツがほぼ一致していることが写真で指摘されています。以下画像だけ引用します:
Pioneer DV-600 (?) 2万円 → 13,600円(プライスダウン!4/20)
GOLDMUND Eidos 20 (?) 140万円(≒6000ポンド)

GOLDMUND本家HP - Newsletterには、 GOLDMUND Eidos 20A の内部について、Pioneerの部品を使っていることを自ら示す解説を載せています:
GOLDMUND Eidos 20A 140万円(実売120万円)

CD/DVDのピックアップ・ドライブ部分に、フィリップス製やパイオニア製を使うことは他のメーカーでもよくあり、公表もされています。しかし、このように基板そのものもそのまま流用している例は初めて拝見しました。しかも、DVDプレーヤーとして最も安い製品の物を、です。

以上は事実です。ここから空想を膨らませてみましょう。ゴールドムンドの社員がどういう考えで、格安製品の部品を流用実装したか?いくつか書いてみます。

@パイオニアの2万円のプレイヤーに140万円出す価値がある音・映像を持っている、と判断した
であればパイオニアにとってこの上ない宣伝になります。

Aどんなに工夫を凝らして開発しても、2万円足らずのプレイヤーの音・映像と差異を感じなかった
そのため、やけになって、基板設計や部品開発を省略してしまった、とか。

B外装にやたら経費がかかる
これはあながちウソでもないようです。ある高級時計メーカー(Patek)が発注する工場に、外装を頼んでいるとか。デザイン料だけに138万円を払う、というのはインテリアやバッグなどのことを考えると、アリなのかもしれません。

CGOLDMUNDが追加(変更)したという、電源と最終出力段だけで音質が大幅にアップした
科学的にありえるのだろうか?

D GOLDMUNDにとって、140万と2万とになんの差も感じない
1千万円を超えてから自分で開発する気になる、とか。

皆様もいろいろ考えをめくらせていただければと思います。ちなみに、GOLDMUND総帥の写真はこちらです。桔梗屋に見えてきましたが、たぶん気のせいでしょう。

ステレオサウンドの批評 2008/3/16
GOLDMUND Eidos 20Aが ステレオサウンド No.166に紹介されました。勇気をもって内部の写真を掲載していますが、そのサイズが極小で、左の基板を隠していますす(^^;。

以下、StereoSoundNo.166からEidosについて語った文章を引用します:

「日本の製品から取り出したプレーヤーの心臓部を使ってゴールドムンド流のチューニングを加えているという」

「静かな音場にふくよかでしかも輝く音色が浮かび上がった」

「ゴールドムンドの音創りは上手いなあと思った」


GOLDMUND:アンプの中身 2008/4/20

4/15にやじうまWatchで取り上げていただきましたが、その翌日フォロー記事までいただきました。

やじうまWatch:超高級プレーヤーの源流は、スイス製腕時計の作り方にあった!? 。イソザキ時計宝石店 BLOG: 第152話(ETA社のメカ式・ムーブメント達)では、時計のメカが同じでも、3万〜70万円の値がつけられているというものです。
しかし、これは以前も述べたように、誰も文句をつけないでしょう。なぜなら、時計のある分野については、すでにデザインが価格の最大の要素となっているからです。

オーディオも、もし音質がほとんど変わらないことが分かっているなら、明確にデザインで価格を決定していると明言して欲しいものです。

さて、以下はデザインもどうなんでしょ?というゴールドムンドのパワーアンプの内部写真です。30万円、だそうです。

ただ、個人的にはブラインドで音を聞いてみないと、善し悪しを評価することは出来ません。スッカスカだからこそ良い音が鳴る場合もあるかもしれません。なので、あくまで参考程度に。

この画像の引用元である「Bow言Blog」 Rifled life! : 価格と中身と音色はそれぞれ不等号。には、あるヘッドフォンアンプの内部も公開しています。一見の価値あり。
http://homepage1.nifty.com/iberia/column_audio_goldmund.htm


13 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 02/01/07 10:32

値段だけ高くあの軽くて中身あやしいモジュール
中身 見たことあるのか??
クレルの人も怪しい ひどいと言ったらしいぞ

15 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 02/01/07 10:43

クレル
アキュ
STAX
スレッショルド
スペクトラル
アムクロン
その他 高級なアンプ
中身見ればある程度はわかるし
回路規模 部品 コスト的にもまだ納得出来るが
ムンドは空っぽで怪しい

889 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 02/08/15 18:19 ID:k5mqQoB5

ムンド本社を見てこいよ。 こ汚ねービルの1フロアでせっせこせっせこエピローグ作ってんだよ?
あんなのもありがたがって買うのはエビアンをありがたがるような小市民のみだな。 せっかく生まれてきたんだから、もっと誇りを持って生きろよな。
妬み?ムンドに?
残念ながら下劣な感情を共有するのは不可能だ。
いずれにしてもスイスの空気はそんなきれいじゃない。
詰まっているのは腐りきった商売根性だけだ

897 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 02/08/15 21:18 ID:???
正規の社員はレバション一人らしいしね
いろんな意味でスゴイ会社だと思うよ

902 名前: +-0 投稿日: 02/08/16 12:40 ID:???
不況には強いが、出資者に弱い会社。
数年前GMは倒産の危機に瀕していた。それはレバションと出資者である奥さんと不仲が頂点に達し離婚して、資本が引き上げられたから。
そのため、ステラDATはプロトタイプのみで、製品化されなかった。
その後別の出資者(パートナー?)を見つけ再起、このころから、経営方針が、変わったような気がする。
品質は、労働者によりけりみたいだし、外注も多いそうだ。
だから製品にムラがあるそうである。

■ムンドの品質のオレの経験
中古で手に入れたMM2+のチャンネルが左右逆だった。(当然無料修理)
中古で手に入れたMM39起動があまりにも、遅かったりスリップが発生するのでやだなと思っていたら、スタビライザーの切削ミスとある店で聞き即ステラに送付。(当然無料修理)
ヤフオクで2.4Kで手に入れたリニアルのラインケーブルが、断線し(芯線が銀の単線のため断線多し。)
ステラに修理に出そうして聞いたら2万円以上の修理費がかかると聞き、失敗したら手持ちのWBTに変えようと、プラグをこじ開けた。
コールド側が本来は圧着タイプのコネクタにクリーム半田でつけてあるのだが、そのひどさは----- 
自分で再度整え半田づけし直し、 出っ張った部分をヤスリで整え修復、心線はコネクタの内部で、断線していたので、スリーブにミニルターで穴を開け再度付け直し解決。
などなど、スイス製とは言っても所詮、外国製。
レバションはレビンソンと違い優秀な錬金術師的ビジネスマン。
http://community.phileweb.com/mypage/entry/1483/20080425/4355/

<スイスの高級オーディオメーカー「ゴールドムンド」のSACDプレイヤー「EIDOS20A」(140万円)の中身が、「パイオニア」のDVDプレイヤー「DV-600」(2万円程)の部品と回路とほぼ一致する、という一件。>

みなさん一番気になるのは、「中身はEIDOS 20Aとほぼ同じだけど、その音も同じなのかぁ?」ちゅーことだと思いますが、当然ながら、音は全然違います。
でも、なんだかんだ言っても、ゴールドムンドはやっぱりオーディオメーカーです。
いくら他社からの部品を使うといっても、音響機器として、電源や整振等の改造はしっかりしているようです。

DV-600AVを聴いてみた率直な感想は、「薄いEIDOS 20A」、でした。
EIDOS20Aの特徴、立体感、ドライブ感があって、音の分離がよくて、独特の音色付けがあるところは、そっくりでした。中身が同じなんだから、当たり前か。
ただ、パワーが全然足りない。うっすーーーい。。って感じ。

試聴会の時は他にプリアンプも使ってたから、そのせいも多少はあるだろうけど、それにしても、CDPの性能としてもやはり劣っています。試聴会の時に、電源を加えたら、ぐっと音の力が増したのですが、ちょっと、電源を試してみようかなーと思います。さすがに、2万でゴールドムンドの音の再現は無理でしょうが、140万のものにどれだけ近づけるか、ちょっと遊んでみようと思います。
低予算でもオーディオを楽しもうよ、という「アヤタンのオーディオ」にもってこいの計画だなぁ。
情報は逆手にとって、工夫して遊べば低予算でもハイエンドに劣らない音は作れると思いますよ。それにしても、ゴールドムンドはパイオニアの性能の良さを宣伝してるようなものだなあ。
音の感想をもう少し細かく書くと、ゴールドムンドの試聴会の時にも感じたことだけど、独特の立体感がある。
プレイヤーの立ち位置が見えるような音の作り方というか。
それぞれが離れた位置で演奏してるような感じなんだよなー。
スピーカーの横から後ろから、上から、音が来る感じ。
それが不自然に感じると、気になってしょうがない。
え、こんなところにコーラス立ってるの?とか、こんな上に誰かいんの!?みたいな、不自然な空間に感じることがある。
解像度は良い。でも、ソニーのようなドンシャリではない。こんな感じかなー。
好きな人は好きだと思う。でも、オイラは好きじゃない。
http://kawaiionna2007.blog87.fc2.com/blog-entry-1737.html

■GOLDMUNDのSACDプレーヤー@140万円の中身が、なんと実売1万円のパイオニア製DVDプレーヤー!?その1

さて、話を問題のGOLDMUND EIDOS20に戻しましょう。
GOLDMUND EIDOS 20A
まずお断りをしておきますが、GOLDMUND EIDOS 20Aを管理人ことpastel_pianoは試聴したことがありません。しかし、一部WEB上で話題になったEIDOS 20Aと、以前より欲しいと欲しいと事ある毎に挙げているGOLDMUND MIMESIS SR CD3-Gの中間機種に当たるEIDOS 18については試聴をしたことがあります。但しSACDプレーヤー単体ではなくアンプも全てゴールドムンドでの試聴でしたが。
ちなみにGOLDMUND SR CD3-Gも試聴した事はありません(^^; そのくせ何故欲しいのかというと、例によって私の箱庭アイデンティティに一致する薄型コンパクトサイズの筐体であること、殆ど存在しない海外製のSACDプレーヤーであること、なんだかムンドはハイエンドの薫りがして見栄を張れそうwとか、その程度のお気楽な理由です。

GOLDMUND EIDOS 18CD/EIDOS18CD-G

EIDOS18の感想ですが、プリアンプのMIMEISIS 27.3LとパワーアンプTELOS 150Lの組み合わせで聴く限りゴールドムンドの音色そのものでした。こちらのブログで書かれている方と概ね印象は同じです。Eidos18ME-VもどこかのDVDプレーヤーを移植しているっぽいレイアウトと、ハイエンドらしくないチープな基盤と煩雑な配線ですが、倍近い価格のEIDOS 20Aよりは部品が沢山詰まっています。
GOLDMUND MIMEISIS 27.3L

じゃ、ゴールドムンドの音ってどんな音?と聴いたことがない人に無茶を承知で超電波説明してみると、

とりわけ音像がハッキリしていて密度が高く、立体的にピンポイント定位をします。
音色は明るく艶と輝かしい光沢が乗っています。
音の伸び方や流れ方は直線的。
ある種の緊張感というか高域方向へテンションの掛かった音で、音楽をゴールドムンドと独特の世界観で染めてしまう傾向が強く、音楽を丸みのある流れや抑揚ではなく、むしろ構築で表現するかの如く作為的な印象もあります。
残響の音場感よりはパースペクティブに展開する音像に意識が行くような印象。
低域ドスドスとか色気ムンムンの音ではなく、華やかながら程よく冷静で上品な音作りです。
位相が正確っていうのはこういう音なのか?と妙に納得してしまう自分は見る人が見ればオツムが可哀相な人なのでしょうw。
弦楽器など直線的で時に割とキツい音ですので下手なシステムに組み込むと聴くに耐えない音になりそう。まぁそうなると録音が悪いって事なのかも知れませんが。
立体定位した音と音の間の空間に、スイスの空気を想わせる冷ややかさや、輝かしい音色に隠れるクリーミーさなど、所有している人には別のキャラクターが感じられるようですが、店頭でのちょい聴きで表面的な部分だけの印象を述べるとこんな感じでしょうか。

GOLDMUNDの中身が筐体に対してスカスカなのは昔からですが、確か昔のモデルは基盤がハイエンドらしく奇麗なレイアウトだったように記憶してるのですが、EIDOS20にしても、上記リンク先のEIDOS18にしても、普及価格帯の国産オーディオ機器並みのグチャグチャレイアウトと適当な配線の引き回しで驚きました。
DV-600AVがデジタル家電としての量産効果で異常にコストバリューに優れる点は、少数ハンドメイドのピュアオーディオ機器とは比べられませんが、EIDOS 20Aの中だけを見れば割高な海外製品としてもせいぜい15〜30万クラスのプレーヤーの中身です。

ゴールドムンドの音ってのは実際に存在します。いや、私には存在しているように聞こえます。
これは前述したDV-585Aの音とは似ても似つかない、全く違う世界のサウンドです。自社の筐体とアナログ段、トロイダルトランスの持つキャラクターが、デジタル基盤の持つ音を大きく塗り替えてしまうという事なのでしょう。そして、ムンドの音色というのはデジタル基盤やD/A変換のスペック上のクオリティとは実は関係ないところに付加され存在するキャラクターだという事の証明でもあります。
ゴールドムンドのバナナプラグを使うとゴールドムンドの音がする等、以前からピュアオーディオ界隈では知られている事ですが、実は背面の立派な端子にも、ある程度素材でキャラクターを付加するカラクリがあったりするのかもしれません。
ゴールドムンド自身、ピュアオーディオの音作りで支配するものは回路設計より箱!という風に本気で認識しているような気がします。これ、自作、メーカー問わず、電気的な回路設計とは別にパーツ変更や筐体設計等での音決めに携わる人々は、程度の差はあれ、ある程度心情的に理解できる部分ではないでしょうか。
私も、オーディオ機器で生まれる個性、それぞれの固有の音色やキャラクターを付加しているのは、それぞれの機器や部品素子の持つ震動モードの個性が、震動発信器であるスピーカーやルームアコースティックに大なり小なり拡大されたノイズとして伝わるからじゃね?と電波経験則として感じていたり♪
http://www.audiostyle.net/archives/cat_50020987.html

713 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2009/05/17(日) 01:42:42
ブランドが良いと思ってるバカ女・欧米のブランドって「バカ人間」が買ってると思います。
今は日本製品が一番良いと言うのは常識です。スイス製時計は中心部は100%日本製です。それに文字盤や外枠をつけて100万円(ぜんまい式を除く)
カメラ・世界の一流カメラマンが使うカメラは30年前から100%ニコン・キャノンなど日本製です。
グッチは、今は乗っ取られ「グッチ一族は一人も居ない」ブランドだけの会社です。
ビトン・これは100%モロッコの工場で作られて、パリに持ってきてロゴだけパリで付けます。このロゴなしの「本物のビトンのバッグ」がモロッコでは、10年前まで横流しで1000円で売られていました。
ヨーロッパの若者は、モロッコに行った時にはこの横流しの本物ビトンを土産に買っていました。日本では10万円なら99000円はロゴの金具代
トヨタの最高級車「レクサス」・全ての面で「ベンツ」を上回って値段は半額でした。これでベンツを乗るのは「高いから」つまり高いのが良いと言うだけの成金? つまり「バカ」だと言う事。

それと、ブランドの見分けをするプロの人が言ってた事だけど、『ブランド品』を偽物かどうか判断する時には
『縫い方が丁寧なのでこれは偽物・これは縫い方が簡単雑だから本物』
とか
『これはメッキが中々禿げないから偽物・これはメッキがすぐはげるから本物』とかも多いと言っていました。

________

こういうのはアパレルでもグルメでも何でもありますね。
たいした生地を使ってなくてもブランドネームで高額とか
たいした食材を使っていなくても店の立地条件で高額とか
ケーブルとかもトランスペアレントのモジュールの中身が酷い。
最終的な音が良ければ…と言いますが、原価を考えてデザイン料や諸経費?みたいなのが本体より上回るものは…
正直悲しいですね。せっかく出てくる音が素晴らしいなら安くすればいいのに…と思いますが理由があるようです。

自分はあるハイエンドメーカー代理店の方と仲が良いのですが
いろいろ優遇して頂いたり、裏の話も聞かせてくれます。

安く出来ても安く売れば、ハイエンド思考の方が買わなくなる。
ブランドイメージと顧客のプライドがあるから安くできない。
だからハイエンドの世界は安く出来ても安くしない!!

もし小売店が安く売ると、取引停止になったりするって。
そういう音楽と関係ない裏事情が絡んでいるのは事実です。
最近オーディオのマスタークロック換装や内部チューンをしたので実感してますが、内部を見直せば20万くらいのプレイヤーでも素晴らしい音を奏でます。

自分が140万円あればプロ用機器に投資しますね。
趣味のオーディオというのは複雑で幻想的な世界ですね・・・
bySpree Dogg at2008-10-30 13:21
http://community.phileweb.com/mypage/entry/159/20080420/4262/

33. 中川隆[-14633] koaQ7Jey 2020年1月13日 13:51:40 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1563] 報告
ゴールドムンド初期のアンプとその後のアンプの完成度が全く違う理由

113 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/02/06 22:21

ムンドってスイスフィジックスのアンプと初期の頃は一緒だったって、
知ってた?


114 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/02/06 22:30
  ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・)( スイスフィジックスと言っても最近ハイエンドに
 (    ) | 興味持ったようなお兄さん方は知らないです。
 | | |  \________________
 (__)_)
ミシェル・レバションは昔IBMに勤めてたとか、元ムンド関係者が
YBAの製品作ってるとかそういうウンチクのほうが受けるような。

115 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/02/06 22:37
ミメイシス2+3は匡体だけムンド、
中身はスイスフィジックスだったって知っていた?
http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/1009/10094/1009456443.html

50名無しさん@お腹いっぱい。02/08/30 09:24 ID:6JcR9/oY
ムンドはスイスフィジックスを買ってアンプ部門にした。
スイスフィジックスはスペクトラルの真似だったのだろうか。

51+-0sage02/08/30 18:45 ID:???
正確に言えばムンドはデル・ノビル(スイスフィジックス)にアンプの設計委託していたが、デルが先にスイスフィジックス ブランドで発売してしまった。
(これでムンドとデルの関係は悪化した。)
ムンド(レバション)は技術はないから常に技術者を見つけては、委託開発する。
デル・ノビルはスペクトラルのコンセプトをまねた。(高スルーレート、高帯域、FETの使用などなど)
回路がデル・ノビルの独自だと思う。
http://hifi.denpark.net/1030538393.html

238名無しさん@お腹いっぱい。sage02/10/26 00:04 ID:???
そこまでゴールドムントにこだわるのは何故?

244+-0sage02/10/26 15:23 ID:??? >>238 
まー、すり込みってやつですかね。
入門編のハイエンドアンプがスイス・フィジックスだったからね。
それから、HA-HIfiの青木さんの影響も大きいね。青木さん商売止めてからは すこし、オーディオからとーざかっていた。
だって、ムンドのアンプっていまだにデルノビル(フィジックスのデザイナー)
遺産(A1モジュールの母体や小容量コンデーサーの使用、広帯域アンプといったコンセプト)は全部彼の発想だもんね。

245+-0sage02/10/26 16:00 ID:???
それから、オーディオマニアの人でいい音出してる人は、ごく一部だよね。特に高額商品をぽんぽん買う人。口には出さないけどショップの人が一番良く知ってる。
自分を正当化するわけじゃないが、昔、五味康祐がビンボーじゃなきゃ、ホントにいい音は出せないと西方の音のどこかで書いていたが、そー思うよ。
音楽を好むことと、音への執念が良い音をだすんだよね。

今でこそムンドは持ち上げられているけど、私が使い始めた頃はステサンで全く無視されてた。
リファレンスだけかな、評価されてたのは。
私の使っているStudiettoなんかこき下ろされていた。
一時気の迷いでSR-MONOヤフオクで買ったけど、MM6の方がずっとましで、いい音がする。
7.5も良いけどあまり評価されなかった
MM12は悪いけどMM12+はすごく良くなった。
でもステサンにはそんなことちっとも出ないんだよね。
オーディオリサーチやスペクトラル、スキャンテックの扱っている商品、リンのLP12なんて評価されてきたのはリンジャパンが出来てから、ネイムも無視、
オレはムンドがステサンで評価され、売り上げが伸びて東洋市場を意識し始めてからの製品には興味が無いね。
ステサンは輸入オーディオ協会のバイアスが強力働いているから。

275名無しさん@お腹いっぱい。age02/11/09 20:11 ID:???
MM3を買いますた。
ひれ伏せ、貧乏人どもよ(W

278+-0sage02/11/11 10:52 ID:???
>>275
そのとおり、貧乏人よ、でもね。古いからって悪いもんじゃ、ない。
(だから無理してアヤシイ業者から買った。MM3を2台買うには59マソ要った)
オレは
フィジックス#4 → MM3 → SR-MONO → MM8.2 → MM8.2+A2 → PW1
とずっと、ムンド系アンプを遍歴してきたが、やっぱり、MM3がオレの耳には合ってる。2+とのゲインも合ってる。

SR-MONO(ムンドのアンプでは最も厳しい音、うまく鳴らすにゃテクがいる)
MM8.2(ドライブ能力はあるが、やはり厳しい音)
MM8.2+A2(ドライブ能力があり、A2入れると深みがと暖かみが出る。でも+30マソはぼったくり。ステラじゃなくて、レバションの)
PW1(実使用時のS/Nが悪い、ある対策をすれば良くなる。材料も揃えたが、
   その前にMM3が手に入ったんで、手放す。)

279名無しさん@お腹いっぱい。02/11/11 12:24 ID:+yAifTE4
基本回路はMM3とMM8は似ているが、石が違う。
個人的な感想では2SK135/2SJ50の音は2SK134/2SJ49よりちょっと高域に癖が強いような気がする。実装方法の差だけかもしれないが。それから、コイツのトランスは日本に1個しかなく20マソ、そのほかにも入手不可能な部品が多数。問題はこれをどうやって動態保存するかだね。
いまのやつはFETの足にフェライトコアはいてたり、ハイスピード・プロ用をうたいながら、トランス出ししかXLRにつないじゃだめ。とか結構笑わせてくれる。
某愛子様もマニュアル読まずに石飛ばしたりしてる。プロ用ならせめてリレーできりはなすか。最低でも先にヒューズが飛ぶように設計してよって感じだね。
国産機以上のプロテクション機能を持ち、リレーが12個、ヒューズが6個も入っている。
これを1Uに納めた、こみ入った実装(人件費が高い)シンプル・イズ・ベストとは対局にあるアンプだが、これで良い音がするから不思議なもんだ。 これが円高も手伝って発売当初96マソ、ムンドからの仕入れは4〜50マソくらいだろう。
ムンド自信もこんなアンプ作っても儲からないから、早々にMM8に切り替えたのは良くわかる。(製造コストの安いMM2シリーズはずっと長命)
SRシリーズで入門者の敷居を低くし、頻繁なモデルチェンジと高価なバージョンアップ、東洋市場を意識したデザイン、レバションはゲイツくんからかなり学んでるよね。
ミレニアムもPV入っているし。(W
MM3は、この頃市場に出ないけど、出れば30-35が相場だから、心中アンプとしてはGOODリセールは20マソ以下だけどね。

303名無しさん@お腹いっぱい。sage02/11/16 02:54 ID:???
+-0さん
天板に打ち傷とか、冷却フィンに20個ほどの傷ってありますが、もしよかったらなんで出来た傷か教えて下さい。

304+-0sage02/11/16 10:28 ID:???
これは、MM3がなかなか手に入らないので、打ち止めアンプのつもりで買ったので気に入らないところに手を入れようとした。
フィンは切り落としの部分の処理が雑で鋭角がきつく(昔のムンドは安いのでもこんなんじゃなかった。)手で触った感触が悪いのと、設置上フィンが前に来るので子供が危ないので、ミニ・ルータで削って手が滑り失敗した。もう片チャンは失敗にこりてヤスリで角を少し丸めたので傷は無い。

382+-0sage02/11/23 14:58 ID:???
JOBは実はA1モジュールの応用編、
A1のお母さんは、スイスフィジックスのデル・ノビルのモジュール。A1→A2は大きく音が変わったが(価格はボッタだが)、
    JOB → JOB2 → JOB3 → JOB4
はマイナーツイークアップ。  A2→A20も大躍進はしてない。
昔はバージョンダウンを結構していたが、それは黙り。
それを大仰に宣伝するのは、レバションがゲイツに学んでいると思われ。
昔のムンドはバージョンアップでずっとフォローするといってた、オレの使ってるMM39もDVDにアップグレード出来るとHPに書いてあったが、いつのまにか消えてた。
A1、A2、A20、JOBはディスクリートのオペアンプみたいなもんマランツのHDAMと似たもの。ちなみにパワーではドライバー段の受け持ち。ST2ではバーブラウンのオペアンプがやってる。

386名無しさん@お腹いっぱい。02/11/23 22:03 ID:Q+1cN/oP
えらくムンドにお詳しいようですが、ミメシスのプリを如何思われます?

392名無しさん@お腹いっぱい。sage02/11/24 20:53 ID:???
>>386
そりゃ高いほど良い、ミメシスのプリ、でも同じ値段なら、昔の中古が良い。
(DACは別、ムンドのDACはある時点で進化を停止した。
ある理由でアップサンプリング時代についていけなくなった。)
>>387
>ムンドのどのようなところに惹かれているんですか?
良いものが好きなだけ。
オレのハイエンド入門はスイスフィジックスの3と4がスタート。
HA-HiFiでアポジーのディーバを楽々ドライブしていて、クレルじゃ出ない繊細な音を出してた。
でも評論家の受けは悪く売れなくて、売れなかったから、RFが捨て売りしたのを半額で買った。
スタジエットなんか評論家から特殊な音とけなされていた。これも捨て売りを買った、LP12とは次元の違う音だった。
次はMM7とMM3これも中古、MM7ですら最初の26より良かった。
MM2も3も大した評価は無かった。
当時は店でアブソリュートとかステレオファイルを拾い読みしてたから、 日本のオーディオ・ジャーナリズムがいかに腐った物かは知っていた。
VTL、スフィンツ、スペクトラル、オーディオリサーチ、ミュージック・リファレンス 、コンラッド、マグネパンとか良いものでも、日本じゃみんな売れない。

393名無しさん@お腹いっぱい。kk02/11/24 21:21 ID:???
>日本のオーディオ・ジャーナリズムがいかに腐った物かは知っていた。
>VTL、スフィンツ、スペクトラル、オーディオリサーチ、ミュージック・リファレンス
、コンラッド、マグネパンとか良いものでも、日本じゃみんな売れない。
時々ヨーロッパのオーディオ雑誌見ていても向こうで評価の高い製品と こちら評価の高い製品ギャップは感じる。けど、オーディオの場合食べ物みたいな部分があってアメリカ人にうけて日本人に受けないものがあるのは仕方ない部分あるのでは。いちがいにジャーナリズムの問題だけでなく住宅環境もあるし。

405+-0sage02/11/25 01:59 ID:???
>>393
>いちがいにジャーナリズムの問題だけでなく住宅環境もあるし。
住宅環境はあるけど、上にあげた例はみんな、日本に輸入されて自分で聞いたり、所有してて、良いと思った物だよ。向こうの雑誌の鵜呑みじゃないよ。
日本のハイエンド雑誌は、ステサン1紙と言って良いが、輸入オーディオ協会に加盟している会社の製品が優先的に紹介されるのはなぜ?(協会加入以外は昔は広告は出ても製品紹介すらされなかった。)
コンポーネント・オブ・ザ・イヤー に突然登場して、消えていく製品は一体何?
どうしてパーペクチャルのP-3AよりST-2がベストバイなの?
カーグラは車の良いところ、悪いところちゃんと評論するでしょ。
ステサンはよいしょばっかり。それ見て客は買う、
オレが今住んでいるところは、田舎だから、いまだにマッキン・JBLよ、
こんなでかい機械が日本の住宅事情に合ってるのか?、
日本の住宅事情に合ってるのはイギリスとかヨーロッパの2ウェイSPだぜ、
オレはムンドも日本で評価されてないころの、薄いヤツが好みだ。(このころの製品は殆ど故障しない、MM7PHを除く)
日本で評価されようになった頃と、ムンドの品質管理が悪くなったのはほぼ同時期、
手抜き商品売るようになって、日本市場を意識したムンドは好みじゃない。
ステラのサービスは修理でてんやわんやだ。

407+-0sage02/11/25 02:06 ID:???
アメリカは最初レビンソンかどっかがディストリビューターだったから、初期のアナログ製品は結構アメリカで中古が売られている。米国ではそのあとInternational Audio Tec.がムンド製品を売った。(1990年頃)
このころはムンドのメタリサーチCD(実はマイクロメガのOEM)やアンサンブルのスピーカー
をムンドブランドで売っていた。
>一時期、ステラDATの失敗から、米国から撤退を余儀なくされたが。
ステラDATの失敗したんじゃなくて、実は完成していて、倒産の危機を乗り切るために、スイスのプロ用機器メーカーのSONOSAXに旧のステラボックスのレコーダーのメンテ込みで売ったんだ。SONOSAX はSTELLADATIの名前で販売し、現在は、STELLADAT Uを販売している。(ステサンのレバションのインタビューは話半分だと思ったほうが良い。)
倒産の原因はレバションが奥さん(=出資者)と離婚し、資本が引き抜かれたため、
このころから、コストダウン(手抜きと)、保護回路を省略した、故障しやすいSRシリーズを始めた。
SRシリーズはヒューズ以外の保護回路は無いが、発振すると、ヒューズが飛ぶ前にFETが飛ぶ。せめてヒューズが先に飛ぶように設計してくれ。
SRシリーズは顧客を増やし現在の繁栄の元となった。

408+-0sage02/11/25 02:08 ID:???
レバションは目利きで辣腕の経営者兼プロディユーサーだが、近頃の動向には目に余る物がある。
ムンドの本当の英雄は、

T3を作った大学生ピエール・ルネ (現オーディオ・メカ:フランス)、
メカニカル・グラウンディングの理論でリファレンスを完成させたジョージ・バーナード(アンプやCDのメカ的なツイークアップやコーンズなどアクセサリーの開発もこの人がやっている)、
アンプ技術の核を作ったデル・ノビル、
アポローグのクラウディオ・ロッタ、

MM10くらいからデザイナーの名前が出なくなった。
アンプはJOB積むようになって、ガタイ以外のバージョンアップは無くなった。
MSと同じで、頻繁なバージョンアップとペーパー・ウエアーが多くなった。
なにか、昔のあこがれの美女が世間ずれしていくみたいで、悲しい。

402名無しさん@お腹いっぱい。kk02/11/24 22:52 ID:???
+-0さんはスピーカーは何ですか?
あとケーブルも全てムンド?

409+-0sage02/11/25 02:12 ID:???
>>402
アナログ:スタジエット+T5+光悦+PH01(チューニングもの)
CD:MM39+パーぺのP1A+P3Aモッドライト改
  (前はMM10++だが、P3Aモッドに完敗)
プリ:MM2+
パワー:MM3(古いと馬鹿にするヤツがいるが、PW-1より遙かに安定していてS/Nも良い、今後MM2の反転と入れ替えてA2化が夢、部品取り用にもう1台所有)
SP:B&W SS25
(以前はアンサンブルのタンゴ+プロファウンド、アンサンブルより音楽的に対応範囲が広いので使用)
ケーブル:アナログ-プリ(シルテックの56G3)、プリ-パワーリニアル
     デジタル:同軸リニアル75cm、DA-プリAQのダイアモンド2
SP:シルテックLS90
ラック:MMラック2台
    (一時ゾーセカス使っていたが、ガタイがでかいんで変えた。)

この中で新品で買ったのは、スタジエット+T5+光悦、P3Aモッドライト改、リニアル、シルテックのケーブル類だけ)
全部ムンドにしたら、ソースのアラがモロ出る。(買う金もないが)
SPとムンド以外のケーブルは逃げ、オーディオ・ファイル用のCDやLPだけ聞く訳じゃないから。フツーのCDが聞けるレベルに調整している。

708としぼちゃんsage03/01/18 19:05 ID:???
MM2系をそのうち買いたいなと思っているんですが、MM2、MM2a、MM2+、のどれがお勧めですか。
各モデルの違いが詳しくは分からないですが、少なくても外部機能は同じでしょうか。またHAの青木さんがMM2系よりMM7.5(7?)を推薦していたような記事を昔読んだ記憶もあり、 MM7系にも興味があります。

715+-0sage03/01/19 01:56 ID:???
>>708
>MM2系をそのうち買いたいなと思っているんですが、MM2、MM2a、MM2+、

MM2-----MM3とともに発売されたムンドの初のアンプ
     初期はVRをP&Gを使っていたが途中で、コスト問題で途中でNOBLEのVRに変更回
     路上にリレーを多用しているのでほぼ同時期に発売されたMM7よりやや鮮度は落
     ちるが、低域は電源が強力なので充実している。(38-42万)

MM2a----MM2のVRとBALを中心に交換されたマイナーツイークアップ。VRは当時先端を行って
    いた松下の回転抵抗型VRを採用、同時にBALも東京光音のBALを使用している。
    松下の回転抵抗型VRは音質的には良かったが、その後ガリが発生し、東京光音の
    コンダクティブ・プラスチックのVRに変更、東京光音のBALはセンタークリックが
    あるのですぐに判別できる。(45-48万)

MM2+----MM2aのA1モジュール6個をすべてA2モジュールに変更したモデル。MM2系最強のモデル
    A2モジュールは1ペア30万もする高級モジュールだが3組入っている。(70-75万)
    (めったに市場に出ない、SRプリがA1、SRプリ2がA2、この音の差がモジュールの違い
    を物語っている。)VRをアッテネータの変えれば最強。私の現行プリ。

>外部機能は同じでしょうか。
少し違う、MM2はフォノイコライザーPH-01用の電源出力を持っている。また電源の極性を変更するスイッチもついている。あとは大体同じ。
MM2系はややゲインが高いので、今のムンドのアンプと組み合わせると、スピーカーにより、少しVRをまわしただけで、音量があがるし、東京光音のVRはギャングエラーが大きいので小音量で楽しみにくい。

>またHAの青木さんがMM2系よりMM7.5(7?)
MM7.5を推薦、MM7.5電源トランスを内蔵したためMM7より低域が充実した、隠れた名プリ、その証拠に玉数は出ているが、中古市場にはめったに出ない。(23-25万)

755名無しさん@お腹いっぱい。003/02/02 21:02 ID:???
GOLDMUNDのアンプは何故かフルレンジのスピーカには合わない。
凄く浮ついた音と云うか底の浅い音になる傾向があるみたい。

756+-0sage03/02/02 21:51 ID:???
>>755
>GOLDMUNDのアンプは何故かフルレンジのスピーカには合わない。
>凄く浮ついた音と云うか底の浅い音になる傾向があるみたい。
GOLDMUNDのアンプは大抵、追い込みができていないと浮ついた、高域がキンキンするようで、低域の不足した音でなるよ。
俺はムンドアンプ有史前からのムンドアンプユーザーだが、こんなに鳴らしにくくてクセのあるアンプが人気があるのか未だに理解できない。

781+-0sage03/02/05 16:20 ID:???
そして工業製品はすべて予算的な制約はあるは、組み立てた工員の間違い等、いろいろな不確定な要素があります。

私の持っている機器の中で最も高い金額で買ったのは、70万で買ったMM2+です。
95年には180万の定価でした。購入してすぐに内部をチェックしました。
特に異常はありませんでした。
音出しをしてびっくりしました。 なんと左右が逆転しているのです。私の手に入るまでに何人の手を経たか知りません。しかし、販売されて5年間修理に出さずに使われて来たのです。愛聴盤があれば1分で気が付くことです。すぐにステラに送りました。当然修理の請求書は着ませんでした。
さすがにスピーカーについてはあまりバラしませんが、それは高級スピーカーはユニットの締め付けトルクが厳密に管理されているからですが、SS25だけはつい鉄仮面をとったついでに明けてしましました。ユニットにつけた線は裸の部分が硫化して黒くなり始めていました。ここは近々のうちに切り戻し、再ハンダして裸の部分はホットメルトで覆ってやる予定です。そうすれば、硫化・酸化を遅くすることは可能です。
それからSS25が箱鳴りを利用したという部分も異論があります。箱は当然無振動ではありませんし、ましてやバスレフダクトがあるのでダクトの泣きもあります。でも内部を見るととてもマトリクス間隔や箱の厚み、マトリクスの内部をほとんど占めるウレタン状の吸音材、そして底面がべったりと粘板岩にネジ止めされる構造、ほとんど泣きの無い 粘板岩の足と箱鳴りを積極的に利用しているとはとても思えません。
わたしも録音の良いものだけを聞くわけでは無いので、当然超HiFiにはしませんが、それぞれの機器が力を発揮できるようにした上で、ケーブル類とセッティングで逃げを打ち、なるべくオールマイティかつHiFiで自分に心地よい音で鳴るように勤めております。

891+-0sage03/03/16 05:45 ID:???
あっしの放出品です。 日本最後のVer.Upです。
MM10C++ → MM20 ALIZE → ALIZE2 → MM20ME ALIZE3
ムンドのモデルは古いのに2つければ良い。
MM7(MM7.5) → MM27
MM2(MM2+) → MM22
MM8      → MM28
MM9      → MM29

2が着くと値段が2倍近くになる。だからMM28が一番お得です。
設計者は同じだから、新しいほど良いが。アナログ出力は充実しているので、ST2とは比較になりません。ただ、音質的にはクラシック向けです。

798名無しさん@お腹いっぱい。003/02/08 03:22 ID:???
GOLDMUNDのアンプの半田付けは素人仕事と変わらん。
もっと価格相応の仕上げに出来ないものか...。

802名無しさん@お腹いっぱい。sage03/02/09 00:48 ID:???
>>798
レバションはコストダウンに厳しい男だ。日本市場はナメラレチョル。
プレートがついたのが堕落の始まりサ。

858名無しさん@お腹いっぱい。age03/03/08 20:06 ID:???
ムンドのプリの購入を検討していますが、パーツはしっかりしたものを使っているのか気になります。
たとえばボリュームなんかはどうでしょうか?
ちゃんとしたもの使っていますか?

859名無しさん@お腹いっぱい。age03/03/08 20:19 ID:???
>>858
ムンドの回転式のVRはモーターのぞきゃ1000円のシロモノ
100万以上するアンプのね。

860名無しさん@お腹いっぱい。sage03/03/08 21:55 ID:???
>>859
値段は知らないけど、ボリュームはアルプス製のいいヤツつかってるよ。

861名無しさん@お腹いっぱい。age03/03/08 22:03 ID:???
アルプス製なら1800円くらいか?

876名無しさん@お腹いっぱい。age03/03/10 00:56 ID:???
ムンドオーナーのみなさん、ご安心ください。
モーター付きのボリュームか1000円とか1800円というのはデマでした。
4000円くらいはするアルプス製の高級品だそうです。
私もこれで溜飲がおりました。

877名無しさん@お腹いっぱい。age03/03/10 00:58 ID:???
RK27112MC030のことだな。そんなもんだろうね。

878名無しさん@お腹いっぱい。sage03/03/10 01:08 ID:???
ほんとかいな
安物AVアンプ並みにギャングエラー出るんだが
http://hifi.denpark.net/1030538393.html

34. 中川隆[-14632] koaQ7Jey 2020年1月13日 13:52:38 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1562] 報告
45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/17(金) 05:35:00 ID:K9CQ0Um0
ムンドってメッチャ音いいよね。
なんで?

58 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/01/10 20:20
趣味ですから...自己満足の世界ですから...
恋愛感情と同じで周囲の声は聞こえないのです。
この音が好きだから仕方がないのです。

790 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/13 02:36 ID:???
ムンドは離れ難い程、良い音なのでオーナーは引き篭もりになり易いそうです。
私もムンドで引き篭もりになりました。
人間やめますか? ムンドやめますか?

791 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/13 02:38 ID:???
マジレス。音がいいとちょっとそういうのあるよね。
出かける前にちょっと音楽聞いてて、聞きほれて出かけられなくなっちゃったり。
貴重な休日を家で過ごすハメに・・・

101 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/01/16 20:43
ゴールドムントってどんな音なん?

102 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/01/17 00:40
>>101
高原の朝。

670 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/19 15:44 ID:???
最初は良かったスイートな響き、まるで高級な香水のような香り高い響き。
しかし、それはそのうち人によっては、合成着色料がふりまかれるような余計なものに感じられるのだ。

673 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/19 16:06 ID:???
>>670
禿同。
いつまでも媚薬に酔いしれているのはヴァカ。

674 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/19 16:09 ID:???
>>637 それもわかるがあきらめずにとことんやればまた別世界

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/08(金) 12:33:35 ID:9wrD03Xd
相変わらず非道い言われ様だけど、ああいう音出すメーカーは他に見当たらないけどな。
勿論、プレーヤーも含めてね。πの上級機種と比べても音の拡がりとか次元が違う。 ガワと出力段だけで、ああいう風にチューンアップ出来るのなら、是非ともπにもやって欲しい。

797 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/14 08:02 ID:y4xVfjpY
色々言われてもムンドはいい音だよなぁ

254 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/06/05 00:10 ID:FOb8WuZM [1回発言]
海外のオーディオメーカーは、それぞれ異彩を放っている時期がある。 特に初期はその傾向が強い。
レビンソンで言えばLNP〜ML2
デビッドがいる頃までのVTL

ムンドで言えば、アナログ・オンリーの時代から、MM9.2まで。
その時代の製品は妖しい光を放っている。 聞く者を射抜き、立ちすくませ、うっとりさせる力を擁している。
そして、同時にそれは、決してバランスが良いとは言えないものが多い。 魅力はエキセントリックで危険なものの上に成立している。メーカーが成長するに従い、製品の質は向上し、バランスは良くなる。 だが、何故か初期にはあった危険な魅力が失われる。残念なことである。

256 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/06/05 01:11 ID:FYB2+Fhq [1回発言]
>>254
初期のムントには、ハイスピード、シャープ、クリアー、清潔感などのほかに高潔な色気だとか底知れぬ凄みみたいな面に今よりも強烈な個性があった。上位機種には怪物的な低音の雄大さがあって、シンプルな回路とのギャップがたまらなかった。
どんどん特性的には進化していっているはずだけど、内蔵モジュールが変わり、出力素子が変わり、脚が四本になり、天板が新素材になっていくにしたがって、だんだん穏やかで円熟した、優等生のような音になって、言葉悪くいうと他のよくできたブランドとの違いが少なく普通に立派なだけの音になってしまった。
でもこれは経営危機を乗り越え、他社との競争を生き抜いて商品展開してきた結果。 おれは旧製品を愛して使い続けているけど、いまのミメーシスも否定しません。

429 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 04/06/30 15:09 ID:oGo/Np88 [7回発言]
昔のムンドは普遍性はないがいい音をしている。
8.2はたしかによい。9.2はまあまあだった記憶あり。
今のはあいかわらずムンド臭はすごいが普通の音になった。
矛盾しているようだがそれが今のムンドの不思議なところ。

77 :名無しさん@お腹いっぱい。2009/08/03(月) 21:12:15 ID:gTu3aSRv
初期機ユーザーだけど、昔はムンドも あんなメーカーじゃなかったんだけどね。

78 :名無しさん@お腹いっぱい。2009/08/03(月) 21:43:30 ID:VOETKyOS
自分もMM2+、MM10C+ユーザー、
このころは真面目に作ってるよね。

474 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/04 13:54 ID:bLAk6NWI
MUNDってボリューム位置11時〜12時で聴くと全帯域見事にバランスがとれて
低域の不足感、音の薄さといった欠点が吹っ飛んで、身の震える音楽に浸れるよね。
この低域を一度聴いたら中毒になる。マジ(MM27/28にて)

476 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/04 14:17 ID:???
>>474
そうなんだよね。
9時ちょっとだと間違いなくハイ上がりというか、音が痩せぎみになるね。

477 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/04 14:19 ID:jHgaJNSU
>>474
それってケコウ大きな音じゃない、マンションでは無理だな。

506 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/04 16:02 ID:???
うちでは9時でも結構大音量・・・at古マンション

479 名前:474 :02/05/04 14:24 ID:???
>>476
9時ではホントに聴いていられない。高域のきつさだけが目立って・・・。
10時超えたくらいから中高域のシャキッとしてて品と色気のある音が素晴らしいね。中低域、低域はズンズン弾んでこれが本物と思ってしまう。

>>477
田舎で一戸建てだから出せるんですよ。

482 名前:476 :02/05/04 14:33 ID:???
>>477
試聴した時に、9時〜12時くらい回したので気付いた。
俺はGOLDMUND嫌いなんだが、その理由の一つにコレがある。

493 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/04 14:51 ID:???
大音量で聴くのがオーディオの醍醐味って言う考え方もあるよ

496 名前:491 :02/05/04 14:55 ID:???
>>493
マンションの住人には無理なのがくやしい所。
でも小音量でもいい音が出るようにもうちょっとましに作ってくんないかなと思うのは我儘かな。

497 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/04 15:26 ID:???
つーか貧乏人は相手にしてないのだろう・・
ムカツクかも。

498 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/04 15:26 ID:???
つーか日本人は相手にしてないのだろう・・
イラツクかも。

501 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/04 15:31 ID:???
つまりムンドハイエンドって、金額も高いけど でかい音が出せるヲタ向けオンリーか。

497 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/04 15:26 ID:???
つーか貧乏人は相手にしてないのだろう・・

501 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/04 15:31 ID:???
つまりムンドハイエンドって、金額も高いけど でかい音が出せるヲタ向けオンリーか。

358 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 04/06/27 02:45 ID:PNV4vHon [6回発言]
もともとムンドは欧米の貴族クラスの超大金持ち様のシステムとしてデザインされてる。われわれのような小金持ちオーディオマニアのための商品ではない。
http://mimizun.com/2chlog/pav/music.2ch.net/pav/kako/1010/10103/1010312296.html

要するに、ゴールドムンドでは

「ゴールドムンド」のSACDプレイヤー「EIDOS20A」(140万円)の中身が、「パイオニア」のDVDプレイヤー「DV-600」(2万円程)の部品と回路と同じだ
と大騒ぎする様な負け組貧民は最初から対象外なのですね。

_________

ゴールドムンドの音ってのは実際に存在します。
EIDOS20A は前述したパイオニアDV-600の音とは似ても似つかない、全く違う世界のサウンドです。
自社の筐体とアナログ段、トロイダルトランスの持つキャラクターが、デジタル基盤の持つ音を大きく塗り替えてしまうという事なのでしょう。
そして、ムンドの音色というのはデジタル基盤やD/A変換のスペック上のクオリティとは実は関係ないところに付加され存在するキャラクターだという事の証明でもあります。
http://www.audiostyle.net/archives/cat_50020987.html

中味のパーツの多さや基盤の大きさなどで性能や音は測る事は出来ませんね。
特にゴールドムンドのパワーアンプなどは増幅段をモジュール化して小型コンパクトにしているため当然の如く基盤は小さくなりますが、このモジュール化が高効率でハイスピードな駆動力を生んでいるのです。
ゴールドムンドは見た目で想像するよりも凄い駆動力がありませんでしたか?
これはこのモジュール化による高効率ハイスピード電源供給能力が故なのです。

逆に中身ぎっしりの機材はオールドな設計とも言えますし、保護回路など音質的には余計なものを搭載しているとも言えるでしょう。
中身がないのは技術力がないなどとするのは、自作パソコンマニアが沢山基盤を追加すれば多機能で性能UPすると考えてるのと同じで非常に低レベルな考え方だと思います。
また、同じメカ、同じ基盤を使えば簡単に良い音が出るかと言えば答えはNOです。増してや素人が簡単に出せるものではありません。ハイエンドメーカーとして認められているメーカーはどこも独自の高音質化の様々なノウハウを持っています。
http://community.phileweb.com/mypage/entry/1483/20080425/4355/

ゴールドムンドのバナナプラグを使うとゴールドムンドの音がする等、以前からピュアオーディオ界隈では知られている事ですが、実は背面の立派な端子にも、ある程度素材でキャラクターを付加するカラクリがあったりするのかもしれません。
ゴールドムンド自身、ピュアオーディオの音作りで支配するものは回路設計より箱!という風に本気で認識しているような気がします。
これ、自作、メーカー問わず、電気的な回路設計とは別にパーツ変更や筐体設計等での音決めに携わる人々は、程度の差はあれ、ある程度心情的に理解できる部分ではないでしょうか。
私も、オーディオ機器で生まれる個性、それぞれの固有の音色やキャラクターを付加しているのは、それぞれの機器や部品素子の持つ震動モードの個性が、震動発信器であるスピーカーやルームアコースティックに大なり小なり拡大されたノイズとして伝わるからじゃね?と電波経験則として感じていたり。

ゴールドムンドは回路設計については元々成り立ちが寄せ集めのブランドです。

昔のアンプは YBAの設計者、
DAC関係は中身APOGEEの設計で箱がムンド、
スピーカーは誰それなど、

別々の設計者の作品を一つのブランドにまとめ上げつつ、それにも拘わらず何故かゴールドムンド唯一無二の統一した音質がする謎のブランドですから。
そういうコツというか、これさえ入れれば何でもムンドの音がしちゃう的なノウハウを持っているのでしょう。
http://www.audiostyle.net/archives/cat_50020987.html

35. 中川隆[-14631] koaQ7Jey 2020年1月13日 13:53:46 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1561] 報告
944 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/24 23:16 ID:L7qMKFkB
ムンドのハイスピードってなに?

947 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/24 23:35 ID:???
僕も、アンプのハイスピードって何のこっちゃ?
と不思議だった一人ですが、JOB500を購入して実感しました。
メインのJOB500でしばらく聴いてて、サブのトライオードの真空管アンプを聴くと しばらくのあいだ、違和感があります。音がトロイ。
これがハイスピードってことかと納得しました。

955 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/26 04:05 ID:???
生の楽器や声を聴いてて、ハイスピードなんて思ったことないけれどもムンドのアンプを使ってスピーカーから出てきた音はハイスピード感が凄い。 これってどういうことなんでしょう?

957 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/26 17:19 ID:???
>>955
生の楽器や声は、ハイスピードな音ではないということだろ?
ハイスピードな音もオーディオの音です。

958 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/26 21:50 ID:???
クラシックのコンサートホールの場合、間接音のエネルギーがCDよりずっと大きいので現実の音のハイスピード感が薄れるのでしょう。
ムンドの場合、音の立ち上がりが早く消え際がぼやけるので、人によってはコンサートに近い印象を持つのでしょうね。

959 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/26 21:55 ID:???
>>958
サロンコンサートで至近距離2mで聴いてもムンド流のハイスピード感なんて皆無だよ。もっと、生を聴いたほうが良いね。

961 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/26 22:45 ID:???
>>959
サロンコンサートはチケット買わされてよく行くけど、いいなと思ったことはあまりない。周囲の環境の所為なのか演奏者の所為なのかよく判らないけれど。

生が常に素晴らしいってこともないと思うし、要は美しく騙して欲しいと云うか心地よい気分にしてくれるオーディオであれば良いのです。

960 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/26 22:10 ID:???
生の音って、もっとずっと厚みがあって荒い音。
当たり前だけど、弦楽器ならこすれて音が出てるのがありありとわかるし管楽器なら奏者の息づかいが肌で感じられる。
生録した人の声を聴いてみるとよく分かるとけど、やっぱオーディオで同じ声にはならんのよね・・。
http://mimizun.com/2chlog/pav/music.2ch.net/pav/kako/1010/10103/1010312296.html

139 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/02/02 12:09
ムンドはB級増幅?
普通なら味気ない音になるのだが何とも不思議。

137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/18(金) 22:40:19 ID:v6SLLJQX
国産にないノウハウって何だろけ?
ちっぽけな電解コンデンサしか使ってないのに
ノイズは極小だし低域の質感など実に凄い!

683 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/19 20:56 ID:???
半導体アンプをいろいろ自作してきたがゴールドムンドに似た音に出逢ったことはいままで全くない。
電源用電解コンデンサの容量を極端に小さくしてもS/N最悪になるし、出てくる音も栄養失調状態で聴けたものではなかった。
演出と云うがどのようにすればあのような演出が出来るのかが知りたくて、プロ用のPW−1を買った。既に数ヶ月経過したが何も判らずじまいでいる。
http://unkar.org/r/pav/1173437285
http://mimizun.com/2chlog/pav/music.2ch.net/pav/kako/1010/10103/1010312296.html

46 : 45 : 04/04/04 17:52 ID:O2o6RR6+ [4回発言]
私はアンプの自作もするのですが、前から不思議に思っていることがあります。それはPW-1やJOB300に使用されている電解コンデンサーの容量が1000uFと極端に小さいことです。
普通は数万uF以上の容量のものが殆どなのに、こんなに小さな容量にもかかわらず、スピーカからハム音が全く聞こえませんし、超低域から高域に至る広い範囲の音が極自然に再生できる理由が未だに判らないでいます。
以前造ったアンプの電解コンデンサを1000uFで試したがやはりハム音は大きくなることを確認しています。プリアンプなら問題ないですがパワーアンプではちょっと不思議です。
47Labのアンプも大型トランス+小容量コンデンサ(確か1000uF)ですし、何かノウハウみたいなものがあるんじゃないんですか?

52 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/05 01:59 ID:Ono23G2T [1回発言]
ムンドはシールドがしっかりしてるんじゃないの?
インタコはアンバランスのコネクターになっているけど内部はバランスでしょ?

58 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/05 22:26 ID:WoU3P/Gu [2回発言]
>>52
アフォですか?
少しは電気の勉強しる!

55 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/05 03:55 ID:za5crxFt [1回発言]
確かにJOBサーキットって不思議なほど高性能ですね。
あと、駆動中の発熱が異常に少ないのも疑問です。
PW1なんて1日中使ってもほんのりとしか熱くなりません。
B級だとしてももっと熱くなりそうなものですが・・・

56 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 04/04/05 04:17 ID:OVt6vGDG [3回発言]
JOBサーキットは、ムン度マジック。
仕組みは企業秘密

57 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/05 20:16 ID:RC4R5iUg [1回発言]
JOBサーキットは、要はディスクリートOPアンプのモジュール。
起源は、スイス・フィジックスのアンプデザイナーのデル.ノビル。
ムンドになっては、最初はA1モジュール、高級版がA2モジュール。
現在のプリアンプ用のA2モジュールの最新版がA20モジュール。
A1をパワーアンプ専用に特化して改変された、モジュールがJOBサーキット。
(JOBサーキットはチューリッヒ工科大学云々は謎)
A1ならエポキシ樹脂でモールドされているので、エポキシ樹脂を溶かせば回路解析は可能、だれか、人柱にならない?

59 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 04/04/06 00:22 ID:O/A8fT4S [1回発言]
>JOBサーキットはチューリッヒ工科大学云々は謎

JOBのホームページにそう書いてあるけど。
デルノビルはJOBを吸収する前からの人ですよね。
A1、2、20とJOBは別物ではないですか?

61 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/06 22:04 ID:MPD1cj9S [1回発言]
>>59
これは、想像上の話だが、JOBはA1モジュールに、チューリッヒ工科大学のなにがしかが改変を加え、パワーアンプ用のモジュールとして最適化したものではないかと、思う。
理由は、JOBになっても、パワーアンプの周辺回路がそれほど変わっていないこと。 Ver.UPがたびたびあり、回路定数を変更している形跡あり。
ムンドは、始めてアンプを発表したとき、技術進歩に伴うVer.UPを約束していたが、 次第になおざりになり、ついに箱だけVer.UPとなってしまった。 誠に残念なことである。

67 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/08 20:22 ID:baGKGLBm [1回発言]

いろいろ書かれている通り、Jobの中身はムンドと全く同じで何か仕掛けのあると
思われる回路。

64 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/07 20:30 ID:s256rCrl [1回発言]
JOBは1994年に設立されJOBのHPには次のように、記されている。
Since 1996 end, our company has joined the A.I.H.C. Organization long known for the Goldmund and Stellavox products they promoted for the last 20 years.
1996年に A.I.H.Cに入った。
ところが、1995年にはムンドからJOBモジュールの入ったアンプが発売されている。
Stellavoxはこれよりずっと以前に、ムンドに買収されていて、DATを開発していた。 DATの開発は成功したが、レバションは失敗したと雑誌等では発言していた。
実際は経営危機に陥ったムンドを救うために、Stellavoxのプロフェッショナル部門はDATと技術者こみで、スイスの別のプロ用機器の会社に売却された。 これはゼネラル通商が輸入しているSONOSAX S.A.という会社である。 当然STELLA DATも販売している。
常に、最新のモジュールがムンドのアンプに組み込まれるのを見ると、両者の力関係は歴然としている。
http://logsoku.com/thread/hobby3.2ch.net/pav/1080754718/

748 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/06/23 19:39 ID:???
JOBはGoldmundの開発部門
http://www.jobsys.com/
中身はGoldmundと一緒
外は違う

JOB300はステラのPW1とほぼ同じ。バランス出力がないくらいかな。
JOB500はJOB300を同一筐体に入れたもの。
デザインは金プレートの成金的ゴールドムンドよりこっちのが好みかな。
JOBに直接発注すればJOB500は25万前後で手に入るから、音を考えればめちゃ安。
ただし、天板はベコベコだし足はしょぼいゴム足だよ。

707 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/21 23:20 ID:???
ジョブってどうなの?
プアマンズゴールドムント?
中味がほとんど同じならいいんだけど

708 名前:+-0 :02/05/22 01:03 ID:???
箱が違う。
でも、回路構成が同じでも、箱が違うことの差は大きい。
太古も昔からムンドは、回路構成はほとんど同じで、上位機種になると、

電源部が良くなる(2トランス → 4トランスや容量の増加)
箱が良くなる。
保護回路が入る。

などの手法を使うのが多い。これで、実際音が大きく違うから不思議。

これを、空気を売っていると思うか、知恵を売っていると思うかでムンドの評価は180°違う。
安置は空気売ってると、誹謗する。
(自作派がメーカー製を批判するように)(wwww
http://mimizun.com/2chlog/pav/music.2ch.net/pav/kako/1010/10103/1010312296.html

79 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 2011/03/29(火) 22:10:01.47 ID:ncijwWbC [1回発言]
箱は音決めには重要だよ。
ムンドのあのシームレスなぬるぬるした音はあの箱あっての物。
しかし、ムンドの本当の音を決めてるのは端子。
ムンドのケーブルやバナナを使うと同じぬるぬる音になる。不思議!

ゴールドムンド BANANA-PLUS
http://shopping.search.yahoo.co.jp/search?tab_ex=commerce&ei=euc-jp&fr=shp-prop&p=%A5%B4%A1%BC%A5%EB%A5%C9%A5%E0%A5%F3%A5%C9%A1%A1%28BANANA%A1%A1BANANAPLUS%29&cid=2504&view=grid&b=0
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/pav/1259485176/l50

105 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/30 02:46 ID:7tsgQN4C [1回発言]
ムンドに純正ケーブル使うとどいう傾向の音になる?

106 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/30 06:17 ID:u+nsebxu [1回発言]
たかがケーブルやスピーカースタンドでそんなに音が激変するとは思わんし金かける気がしない。
製品自体の良さだろ。(スピーカーではユニットの良さ)

107 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/30 08:06 ID:mknpm6au [2回発言]
>>105
106が言ってる通り付属と比べてそんなに違いないと思いました。 付属でちゃんとムンドの音が出ます。 (他のメーカーのケーブルではムンドの音じゃなく、そのケーブルメーカーの音になってしまいます。)
ただし、付属は時間経過とともに音が曇って来るように思います。 純正はそういう事がなく、いつでも大好きなムンドの音で聞かせてくれます。 お奨めです。

110 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/30 21:13 ID:jtvY2Bmo [2回発言]
ムンドのインコネを店から借りて試聴中だけども2chで定評のあるACケーブルとは比較にならないほど支配力もカラーも強い。
コレは凄い。現実離れした音。若干細身ながら凄まじい解像度と音場とダンピング。
まさにムンド臭と呼ぶにふさわしい。
ただし生楽器系全般に渡ってダメですな。鮮明さで聞かせる分まるで実在感がない。
潔癖性・打ち込み系がお好きな方に。一聴の価値あり

112 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/05/01 00:16 ID:SVqt19p0 [1回発言]
>>実在感がない
あーなんとなく分かります。 JOBのDACを試聴した時そう感じました。
高解像度の分、中低域が薄く感じるんですよね。 でも、聞いてみたい。

327 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/06/21 00:18 ID:kGT1AxwU [1回発言]
あんまり奇麗奇麗な音にするとただでさえ実在感無いから有り得ない音になるよ。
ムンドのケーブル使ったけどムンドらしさは全開になったが生々しさは完全に消え去った。
http://logsoku.com/thread/hobby3.2ch.net/pav/1080754718/

805 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/14 11:29 ID:???
ミメイシス28はイイYO!!
ワイドレンジで、低域から高域まですっきり出る。
音のボリュウム感、伸びともにすばらしい。
SRも所有していたがSRとはとても比べ物にならんよ。
ただ、確かに電源ケーブルは奢る必要があるな。

859 名前:+-0 :02/08/10 12:04 ID:??? >>805
ムンドはコンデンサーが小さいんで電源の影響をモロ受ける。だから、壁コンや電源ケーブルの影響がすごく大きい。
9はと当時M&Sのケーブルが付いていたが、普通のケーブルに変えたら即、音が悪くなった。
反対にレビンソンはコンデンサーでかいから、そのときケーブル取り替えて比較したが変わり方はムンドほどじゃなかった。
ムンドは単純な比較は難しいよ。

206 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/03/11 13:02
とにかく場所をとらない良いアンプが欲しいと思い、PW1を使ってみたら期待通りのモノアンプらしい良い音だったので、ホッとしていたんですが、聞いてるうちにどうも音が薄いと思い、
電源ケーブルを変えたら低音から高音まで、全く文句の無い音になりました。
今のところは、これ以上のアンプは必要なくなりました

328 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/04/20 09:45 ID:???
電源ケーブルを変えると激変するね。
ムンドにはムンド。

830 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/02 18:37 ID:oF0v20nw
ミメシス28のケーブル類をすべて一新したら 弱点の低域が一気に豊かで力強くなった。まあ当然かな。

837 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/05 10:47 ID:???
純正はいいんだろうなってわかるけど、さすがに電源ケーブルにあの値段は出せないわ。せめて、1万円以内でいいのありませんか?

27 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/01/08 00:23
壊れはしないけど、ケーブルやアースに気をつけないとすぐ発振するよ。
ウチでは機器の後ろはなるべく触れないで使用しないときは電源を落としてる。
やっぱケーブルかえにゃあいかんのかな・・・

52 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/01/10 19:08
>>27
発振しやすい ハイスピードと言うのは広帯域に設計してあること
よって位相補償設計が悪く 太いケーブルを選ぶと安定。
他のメーカーと合わせて性能でない。
浮遊容量変化に弱く音が変わるので筐体を振動しないよう作るしかない。
筐体代金がかさむ。
モジュールにするしかない。(値段がいかがわしい)

どうもこれがムンドの姿らしい。
http://mimizun.com/2chlog/pav/music.2ch.net/pav/kako/1010/10103/1010312296.html

36. 中川隆[-14630] koaQ7Jey 2020年1月13日 13:56:18 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1560] 報告
保証期間切れの GOLDMUND アンプの修理
(有)アクアオーディオラボ (aqua-audiolab.)
http://www.aqua-audiolab.com/

〒358-0011 埼玉県入間市下藤沢379
phone:042-966-5789

長年に渡り、サンスイのオーディオアンプを開発してきた企画、開発の中枢メンバーで構成するラボです。サンスイアンプの修理でお困りの場合は、最後の修理の機会と思います。

山水アンプの修理は国内で販売されたモデル総てを対象とした修理、また、長年愛用した思いでのあるモデルや、今では手にはいらない海外、国内の名器の修理、オーバーホールも受付けています。

旧モデルのリニュアール例、

専門メーカー開発経験技術者により行ないます
ブランドを持った一流のメーカーであれば、まして、趣味としてのオーディオ機器ならば、単に定められた保証期間内のものだけを保証するとの考えは、改められなければならないと考える。

また、新しい世代に地球環境の破壊を防止し、微力でもリサイクル的な考えから、現在でも充分に実用に耐え更に商品的な魅力、性能を持っている製品群を開発して来た自負から、ユーザー様とのコンセンサスを得、且つコンテンツを理解された上で、アンプのリニュアールオーディオ(Renewal audio )を実施します。

保証期間切れのモデルを修理する。

海外ブランドの国内で販売されたモデルで、修理経路が分からなくなっている。また国内で販売されたサンスイのアンプはすべてを対象とする、真空管、ステレオレシーバ、修理可能であれば、修理保証期間の切れた製品であっても、ユーザーのお気に入りである以上、可能な限りの修復を行う。写真は、現在では生産中止になり、サービス事体を行なっていないTO-3タイプのトランジスターで在庫もなくなっていますが、音質面ではこの前にも後にも、超えるのは有りません。
従い、このトランジスタで作られたアンプは、非常に魅力的なサウンドが生まれます。ブラックフェイスのあのアンプです、ぜひ、復活させて音の魅力にはまって下さい。
http://www.aqua-audiolab.com/model/contents3.html


GOLDMUND MIMESIS SR5故障/修理 2013年11月07日

少し前の話ですがパワーアンプの GOLDMUND MIMESIS SR5の音が突然でなくなりました。

「ついに来たか」と言う感じですが、どうにもなりません。
つまらないトラブルかもしれませんので、まずケースを開けテスターで通電を確認しました。トランス、アウトプットあたりは断線はしていません。素人ながらも電源の入り口当たりが怪しいという感触です。

ムンドは最近、扱いがステラからゴールドムンドジャパンに代わりました。SR5はステラの扱いでしたのでどうしたものかと、まずはGMJに問い合わせの電話をしてみました。

修理対応は可能と言うことですのでひとまず安心したのですが、自社販売でないためか上目目線の物言いで、ムッとしながらも話を聞くと、修理代金は基本料金+時間当たりの工賃+部品代とのこと。基本料金と最初の時間工賃で5万円〜とのことです。

高いです。私はこれまで、国内外の製品でアンプ2回、プレーヤー2回、スピーカー1回、DAコンバーター1回と故障経験もそれなりあります。
初期費用が既に高額、電話対応からも信頼感は沸きません。
ひとまず、修理依頼は保留にしネットで修理してくれるところがあるか探すことにしました。

で、見つけたのが埼玉入間市にある(有)アクアオーディオラボ。
修理対応可能と言うことですが、「一度見せてくれ」とのことで、家から来るまで1時間くらいのこともありひとまず持ち込んでみました。

数日後が、電源スイッチの破損が原因とのことで、修理を正式に依頼しました。
ただこの時点でスイス製のオリジナルの部品が入手可能かは不明。
私の方でもGMJに問い合わせてみると、「部品の販売のみはしない」とけんもほろろの対応。

スイッチなんか小さなアッセンブリ交換なのですから臨機応変に対応してくれても良さそうなものなのに・・・・。

以前スピーカーの故障でアクシスに問い合わせたときなど、部品が既になく、「中古品ならあるかも」と部品提供してくれたとき(二カ所の半田取り付けでしたので自分で交換したため、中古部品の代金だけです)とは大違いです。

で、結局オリジナルの部品は難しそうで、そこに強いこだわりもありませんでしたの代替え品で修理続行です。

修理は一ヶ月強かかり「部品交換にずいぶん時間がかかるな」と思っていましたが、アクアオーディオラボさんでは「いくつか部品を入手後、取付け計測=テストを繰り返し、最終的な使用部品を決めた」との説明で「そこまでやってくれたのか」と感激しました。

肝心の音は、私の駄耳ではその前後でその違いが分かりませんでした。既にエージングも終わったであろう今でも快調に鳴っています。

さらに費用のGMJの初期費用の1/3程度で済み、アクアオーディオラボさんに修理依頼して大満足です。

アンプを引き取りに行ったときも、参考になるアンプの話も聞け勉強にもなりました。

アクアオーディオラボさんは山水の古いアンプが得意なようですが、国内外のアンプ修理実績もあるので、古いアンプで修理対象終了品でお困りの時(最近のアンプでも)は、問い合わせる価値があるのではないでしょうか。
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3854/20131107/39880/

37. 中川隆[-14629] koaQ7Jey 2020年1月13日 13:58:13 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1559] 報告
安物アンプでは何故美しい音色が出ないのか?

2010年2月27日
新藤LABのアンプを聴いてみました。
http://ariajp.cocolog-nifty.com/free_discussion/2010/02/lab-ceb7.html

新藤のアンプを使っている知り合いから音を聴いてみてほしいと言われたので
気はすすみませんでしたが聴いてみました。
あんまりぱっとしませんでした。それだけです。笑。。。。。ではあまりにも無責任という気もしますのでちょっとだけ、あくまで私がどう感じたかを

書かせて頂きます。(あくまで私がどう感じたかであって,他人の事は知りません)多少でも参考になれば幸いです。

比較したのはCounterpoint SA5フルアップグレードです。SA5000フルアップグレードも比較してみました。

この新藤のアンプは 先 の2台と比べますと 鮮度とダイナミックスとスムースさなどがかなり不足しており音楽の躍動感とか,生々しさが あまり出て来ないしレンジも狭くこじんまりした音質のア ンプだなーと感じました。このアンプ要りません。と思ってしまいました。新藤labのユーザーの皆様,ファンの皆様すみません。率直な感想ですでのあしからず。しかしあくまで私の率直な印象です。で,ちょっと,中をのぞいてみましたが、私の過去の経験から 使われているパーツからすれば妥当で 十分良い音質だとも思いました。そして それは設計上の問題ではなく部品の問題なのでやむを得ないのではあるでしょう。。これは過去に同様の経験した私の 個人的な意見です。繰り返しますがあくまで私の個人的な意見です。。。しつこいですね 笑)

とにかく部品は出来るだ けない方が良いのですが、ただし減らせば良いという物でもなく,いろいろ有るようですが。。。先ず直流を作って増幅素子を動かしたり、するために部品は必用ですからやむを得ないのでは有りますが、音質を劣化させる すなわち伝 送、あるいは伝送増幅,変換途中では元々の大元であるソースに入っている物より必ず悪くなりながらあちこちを通ってスピーカーから出てきますよね。そして 元の音より物理的にはよくなる事は絶対にないのです。ここでは信号が劣化するかしないかの話をしておりまして、味とかキャラクターとかは物理的現象とは異 なる話で,音質(SOUND QUALITY)とはちょっと違うと思っておりまして、どちらかと言いますと どう感じるか?というインプレッ ションの話なのでなのでここでは致しません。そうしますと信号劣化の要因は伝送のワイヤーや基板上の配線パターン 基板の材料やデザイン,そこにくっ付い ている抵抗とか,コンデンサーなどにあり、それらがどんどん音質を劣化させているのです。(少なくとも私はそう思っております)

それを最小限に抑えつつ、 信号は変換されたり増幅されたりして、最後に鼓膜をふるわせ、人間の体内で変換され,脳と言うハードウェアと、個人個人 それぞれみな異なる脳の 信号処 理のアルゴリズム(ソフトウェア)で信号処理され、音や音楽として認識し解釈しているのですから 聴いている人間の体というハードウェアやソフトウェアで も音質は変るわけですね。人間の体も電気部品とは異なりますがタンパク質を基とする部品で出来ていますよね。機器の性能はウンヌンされますがリスナーも性能差が絶対に有るのに人間の聴く性能をウンヌンされる事がないのは不思議です。笑

おおむね 自分が主体でこのアンプの音ははこうだとか、良くお聞きしますが、それもその方はそうだというだけで絶対的な物ではないので、ちょっと違うんじゃないかなーとは思いますが。。まあ いいでしょう。笑

とにかく何かを通れば物理的には劣化するわけ ですから、部品はできるだけ良い物をうまくく使う事がやはり重要だなーと感じたのでした。ですので設計は良くても音質があまり良く無いということもあると思 います。これはコストと大きく関係する事ですので、このアンプが特に悪いのではなく、市販品に限って言えば世の中の同価格帯のアンプはどれも似たり寄った りかもしれません。もとも高い部品が良いわけではないのですが、経験上では音質劣化が少ない部品は高価で有るようです。私が自分で使う物ではコンデンサーは1個 数千円から数万円、抵抗は一本200円くらいが最低ラインで上は数千円くらいまででしょうか?

あくまでも私が自分で使う場合にはです。しかしそういう部品を使っても 真空管プリアンプを一台作るのに部品に10万円とか20万円も投資すればかなりの音質を確保出来ると思います。回路上の変更や小細工のみでは 部品による変化を超えるものは得られないのではないかと思っております。この新藤labのアンプと同等でこの後のモデルは米国では7000ド ルクラスのようですから70 万円としますと。メーカーとしてやっていくためには 最大でも部品コストは10万円くらいに押さえねばなりません。これに製造コストその他の間接コストがかかり,流通コストや,販 売店の利益など全て含めての70万円ですから。どうころんでもそれほど大し た物は作れないことは容易に理解出来ると思います。70万円の予算が有り, 自分で作れる人なら部品に70万円投資出来ますからはるかに良い物を作れる と思います(どう考えてもよほど凝った構造でない限り真空管プリアンプ一台に部品に70万円はかからないと思いますけど)は。という ことで商売として考えるなら価格も音質も妥当な製品だと思います。もっとも一人や2人のメーカーで100万円のアンプを原価70万円で作って30万円の利益を頂くだけで,直売でユーザーに届けているようなところも有ります。(こんな良心的なところはもうほとんどないと思いますが)

これは普通の市販メーカーなら間接コストがかかるので市場価格は300万円以上のクラスになるでしょう。しかし現代のビジネスモデルからすればそれが正しいのです。そうしないと食って行けないからです。しかし人ついえる事は同価格帯だから同じくらいの内容だと言う事は当てはまらないのです。安い方が良い事も有れば逆も有るでしょう。また、利益を追求したければあえて高い価格設定にしてブランドイメージを作り上げて,高い方が売れるという構図もあると思います。こうなると間違った人たちを引き寄せてしまうので本質からはかなりずれてしまうかもしれませんが、儲けるための商売としてはあると思います。(こういうのは私は嫌いですけど、自分でも仕事を引き受けていると高くしたくなる気持ちは分かります。そうしないと精神的にもやっていられない気持ちになる事も有りますし。笑)

生意気なことを言ってしまいましたがここ数年は特にそう思いますし、良い部品を使わなけ ればある壁は越えられないのではないかと思っております。原価に少ししか載せないメーカー,2倍のせるメーカー(一般的にはこのくらいでしょうか?)3倍以上載せるメーカー等いろいろです。ですので同価格帯だから質も同じクラスだと思うのはかなり間違っておりまして、50万円の物を200万円で売っているところもあれば 100万円で売っているところもある頃は事実としてあると思います。価格は売る側の都合で決まるのです。高い物が内容がよいというのは間違いだと思います。。

さて また脱線したので戻りますが 自分がその壁を越えているのか?壁に貼り付いてるのか?まだ壁の下にいるのか,はたまたその一つ二つ前の壁にいるのか?は良くわかりません が、Mike Elliottのアップグレードを使い始めてからはなかなかそれを超えたなーと思う物には 出くわしておらず,また,自分は十分満足していることから、知り合いには薦めてきました。

例えばCounterpointの古いアンプを25万 円投資して(もちろん5万程度でもかなり改善します)良い部品を使ってオーバーホールを兼ねてアップグレードすれば見違えるようなアンプになりますが、25万円で買えるアンプでは新品でも中古でもそれほど良い物が なかなか無い事もまた事実だと思います。 ということで、あいかわらずよくわからなくなってきましたが。

ご自分でアップグレード したりオーバーホールしたりすれば古く劣化した部品を交換する事により音質も良くなりますし、買い替える必用もなく,やりようによってはそれ以上のアンプを探す事もなかなか 難しいほどに改善するかもしれません。資源の有効活用としても良い事だと思います。
。。。。。が。。。。。
http://ariajp.cocolog-nifty.com/free_discussion/2010/02/lab-ceb7.html


新藤ラボラトリーについての詳細は

新藤ラボラトリー Western Electric 300B Single limited
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/109.html


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アンプの音色は電源ケーブルで殆ど決まってしまう

ケーブル類について - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2019年07月25日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/41081149a50ba6ffb446e36cda77ff93

皆さんは「ケーブル」(配線)についてどのようなお考えだろうか? かたくなにケーブルの価格は¥15000までと決めておられる方もいらっしゃいます。どんな機器をお使いか?と尋ねるとCELLOのプリ+パワーアンプを使っているとの事。CELLOのプリ+パワーアンプなら当然¥100万円は軽々と超えている。

私の考えとは相いれないお考えだ。しかしそれも個人の自由、止めたりはしない。ただ、自分がケーブル材や配線で色々実験してきた結果や、「ケーブル」は「必要条件」である事の認識をしている。

どんなに高額な機器やSPであっても、ケーブルなしでは音は出ない。(必要条件の所以) 出て来たサウンドの半分以上は「ケーブル(配線)の音」である事。機器ばかりが音に影響しているのではないと云う事。

昔、オーディオ雑誌で色々な機器(アンプ)の比較試聴記が掲載されていたが、当時は「直だし電源ケーブル」全盛時代である。アンプの音など「電源ケーブル」の音で決まっていた。

電源ケーブルの重要性に気づいたパイオニア社ではエクスクルーシブC5・M5から独自の電源ケーブルを開発し採用し始めた。海外メーカーは1980年代から電源ケーブルをインレット化して、自由に好きな電源ケーブルが使える様になっていた。国産アンプメーカーがインレット化を始めたのは1990年代に入ってから・・・。如何に国産メーカーの「音質」に対する認識が甘いかが良く分かる。バランス回路についても同じことがいえる。

ただ一般ユーザーが困る事がある。国産のケーブル材の出来は「どんぐりの背比べ」的な処が強く、8N・OFC等とネーミングは良いが、芯材の断面積がφ10mm以上ないと使い物にならない。(音数的に) 更に、周波数特性的にも下も上も物足りない。更にもう一つ、「エネルギー感」が全く不足。 (安物ケーブルを束ねてSPケーブルにして実験してみると良い)

「耳に痛い音」が飛んでくるのは大体決まって、アンプやSPが「活性化していないか、ケーブル類の質と量(断面積)が極端に不足しているからである。

オーディオマニアと云いつつ「音質」を良くすることを避けている様では本当のマニアではないと思う。小さなシステムでもオーナーが精魂込めて成長させたシステムには聴かせる所が有る。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/41081149a50ba6ffb446e36cda77ff93

アンプの音色 - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2019年07月24日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/beb50f68a6789981c2672b203f4fa1dd

漸く落ち着きだした自宅システム。サウンドも大きく変貌して来ました。その中で「アンプ」の「音色」について述べておきます。

マッキントッシュC22を模倣したこの自作プリアンプには、大きな癖や音色は有りません。ソースから入ってきた信号をそのまま即座にパワーアンプに送り出す様な非常に俊敏なプリアンプです。音色的には「ライトブルー系」の淡い色合いかとも思います。使っている球は12AX7(テレフンケン)と12AU7(フィリップス5814A)です。それぞれ試聴して、自分の耳に合格した球しか使いません。「ライトブルー系」の音色は「内部配線」の音色ですね。

プリアンプに対してパワーアンプのWE101Dの音色は確実に出ていますね。どう表現すれば良いのか?・・・・1960年代に良い映画館に行った時のサウンド(おそらくWEの球や機器を使ってある様な・・・)です。おそらく周波数特性的には上も下もあまり伸びてはいませんが、音の通りが良くて中域が非常に充実しています。内部配線の影響か?独特の音色もそう強烈ではありません。「楽音」の再現には申し分ないサウンドです。特筆すべきは音の粒立ちでしょうね。

私の7SPユニットシステム3種とも、すべてのケーブルを自作の最高峰ケーブルで接続しています。その結果、「見通しの良い音」(ベールが全くない)になっています。音数もソフトに入っている情報をすべて引き出して、且、さらに余裕をもってSPから音を出していると思っています。その為にケーブル類はとんでもない太さ(銀線で)に見えるかも知れません。一般的なケーブルの太さでないことは確かです。これは「ケーブル材の断面積」がすべての情報を引き出すために必要な「断面積」にしているからです。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/beb50f68a6789981c2672b203f4fa1dd


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自宅システムもやっと一息 - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2019年07月07日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/1fa78a4adca12c9bde0e7323eca24fc8


アンプの場合、コンデンサーの種類や容量の大きさで「音色」や「音数」が変わる事は承知していますが、私から言わせれば「些細な変化」です。「内部配線」の交換は「革新的変化」をもたらします。

自宅システムも昨年からアンプの入れ替えが続き、落ち着かない日々が続いていましたがやっと安息の日が訪れ様としています。

LUXMAN M06α→クレルKST-100→エクスクルーシブM4→ディネッセン:アンタレス
と目まぐるしくアンプ交換して来て、今年に入りネットワークシステムでの「Wアンプ化」実験をして、ようやく元の鞘のWE101Dppパワーアンプ×2台のWアンプ化にこぎつけました。当初の構想から10年もの月日が経ってしまいました。

管球プリアンプとWE101Dppパワーアンプの内部配線は「特殊な銀線」に全て交換しています。クラスは当方の「ゴールドスターシリーズ」と同じ配線です。
一般の内部配線が銅線のφ0.5mm程度に対し、20倍以上の断面積と銀線の伝送特性です。超ハイスピードなアンプにしています。

サウンドトレール「ケーブルカタログ」
http://soundtrail.co.jp/p06.html

アンプの場合、コンデンサーの種類や容量の大きさで「音色」や「音数」が変わる事は承知していますが、私から言わせれば「些細な変化」です。「内部配線」の交換は「革新的変化」をもたらします。「劇薬」にも例えられるでしょう。

現在はパワーアンプの活性化(多分約1か月くらいで完了すると思う)中で、バッハ:チェンバロ協奏曲集をMDで、おとなしいサウンドで楽しんでいます。

非常に穏やかなサウンドで音数が多くてSPの存在が消えています。SP間の音の密度が市販のアンプとは違います。多分「蜜月」の時代かも知れません。最新のアンプの音の出方とは一線を画します。真空管自体が100年前くらい古いものですので「古臭い音」と感じる事も有りましたが、今回の組み合わせで「一つの世界」を描いています。ないものねだりしても仕方がないし、このサウンドで充分満足しているのでこのまま使い続けていくだろうと思います。予備の真空管も十分ストックを持っています。多分出力管のWE101Dは私の代では消耗することはないと思います。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/1fa78a4adca12c9bde0e7323eca24fc8

38. 中川隆[-14616] koaQ7Jey 2020年1月13日 16:58:41 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1544] 報告

オーディオテクネ _ 極大型スーパーパーマロイコア−を使用した究極のフラットアンプ


匠の息吹を伝える〜絶対なき技術の伝承〜 (69)原音の探求 〜真空管アンプ製造〜 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=38dOE2hg9qc

オーディオテクネ - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AA%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8D
https://www.youtube.com/results?search_query=audiotekne

ヤフオク! - 「オーディオテクネ」の検索結果
https://auctions.yahoo.co.jp/search/search?p=%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AA%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8D&va=%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AA%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8D&b=1&n=50


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トランス結合のプリアンプ+トランス結合のメインアンプの完成
http://tannoy.holy.jp/018.html

 20年以上に渡り、私のアンプは、マッキントッシュC−22+トランス結合のWEの300Bシングルアンプを使ってきました。私の装置の要は、音楽性豊かなパーロイトランスで作られたカンノ製作所の300Bのシングルアンプです。このアンプだけの持つ、やさしく上品であり、質の高い再生音に見せられてきました。どんなトランジスタのプリアンプを持ってきてもうまくいきませんでした。これにあうカンノ製トランス結合のプリアンプは、70万円もして、私の手にははいりませんでした。C−22を使いながら、いつかは、メインアンプと同じパーマロイのトランスを使ったプリアンプが欲しいと長年望んでいました。

 しかし、手頃な価格では、なかなかトランス結合アンプには、巡りあえませんでした。20年が過ぎ、全くの偶然ですが、トランス結合のアンプが1台手頃な価格で出ていました。思い切って、今回の最後の取り組みだと自分を言い聞かせて、オーディオテクネのTP−8202というトランス結合のプリアンプを手にしました。写真では、よくわかりませんでしたが、品物が自宅に届いてみると、何とパーマロイトランス7個が並んだ、見事なデザインのアンプでした。300Bの横に並べても、まったく見劣りがしません。プリとして堂々たるものでした。オークションでの小さな写真だけで判断し、衝動買いしていたので不安も大きいでした。オークションで買ったのは、自己責任なので覚悟して落札しました。予算もこれで底をつきました。最後の賭けでした。

 さて、このプリアンプをC−22からオーディオテクネのTP−8202に変えました。20年前にこのプリアンプで出会いたかった。QUADの33、66、マッキントッシュのC−26、C−22それから数台のプリと色々と取り替えてきました。このアンプに出会っていれば、プリを交換することは、なかっただろうと思います。今回、直感的にこれだと思い導入しました。

 まず、とても自然な音作りです。少し物足りなく感じます。しかしじっくりと聞き込む内に、段々と印象が変化してきました。この自然な音が、本当の音ではないか。今まで、かなり癖のある高域や低域で個性的なプリで音作りをしてきたようだと気づきました。さらにTP−8202+300Bのオールトランス結合のアンプは、ローレベルの音がバランスがとれていて素晴らしいことが、わかってきました。この組み合わせで、はじめて空間が広がり、オーケストラの重心が下がります。また、楽器の音色が正しく出てくるのです。疲れない音であり、固定バイアスによってさらに音の立ち上がりが良くなりました。オーケストラでフォルテで音が詰まらず広がるのが、私の装置から初めて聴けました。

 長年求め続けていた、楽器のハーモニー、音色というコンサートホールの再現が表現できるまで成長してきました。

 このTP−8202に出会い、最初に良いプリアンプを買う必要がある。後ろに接続される機器の性能が、優れていればいるほど、性能を発揮してくれるようになるからです。改めてプリアンプのしめる音楽再生の大切さを感じています。
http://tannoy.holy.jp/018.html

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オーディオテクネ インコーポレイテッド
http://www.audiotekne.com/

〒192-0012 東京都八王子市左入町596-4
TEL:0426-91-2678 

代表者 今井清昭
アクセス
中央高速八王子インター第二出口より5分
JR八王子駅北口バス[ 11番 ] [ 12番 ] 馬場谷戸下車5分
京王八王子駅バス[ 4番 ] 馬場谷戸下車5分

地図
http://www.audiotekne.com/about_us.html
https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%80%92192-0012+%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%85%AB%E7%8E%8B%E5%AD%90%E5%B8%82%E5%B7%A6%E5%85%A5%E7%94%BA%EF%BC%95%EF%BC%99%EF%BC%96%E2%88%92%EF%BC%94/@35.6786938,139.3258182,17z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x60191e593259df99:0x8572061a326f90be!8m2!3d35.6786938!4d139.3280069?hl=ja

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TFA-9501PCS ステレオフラットアンプ

極大型スーパーパーマロイコア−を使用した究極のフラットアンプで、TEA-9501と組み合わせて、LPレコードの究極の音を楽しめます

このフラットアンプは、TEA-9501イコライザーアンプと組み合わせて使う為に、開発された他に類の無い大変贅沢なアンプです。

とにかくコストを考慮せずにできるだけ音質を原音に近付ける事が出来るかと言う発想で企画・設計されたものです。

このアンプで聴くCDソフトの音は、限りなくアナログの音に近付き、ほとんどのオーディオ機器で聴く、アナログアンプの音を追い越したと言っても過言でありません

形式 真空管式ステレオフラットアンプ(TEA-9501供給電源内蔵)

入力端子 PHONO(TEA‐9501 EQ AMP が必要です。)CD,TUNER,TAPE,AV,AUX

最大入力 PHONO,CD,TUNER,TAPE,AV,AUX(3Vrms)

出力端子 REC OUT(ON,OFF付き)

出力 PRE OUT 1.6Vrms(定格)13Vrms(最大)BALANCE,UNBALANCE切替

ATT 非損失巻線比型ATT(ボリューム) 2段 入力段に微調、出力段に疎調 ATT
周波数特性 5Hz〜30KHz ±1dB以内(各タップ毎)
消費電力 100VA TEA‐9501接続時
供給電源 AC100V 50/60Hz TEA‐9501電源内蔵
外形寸法 W44.5×H22.5×D34.6cm
重量 55Kg
http://www.audiotekne.com/products_tfa-9501.html

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TFA-8695PCS ステレオフラットアンプ

超大型スーパーパーマロイコアー、 入出力側にも巻線比型ATTを内蔵したデラックスタイプのフラットアンプです

このTFA-8695は、究極のフラットアンプ TFA-9501の余りにも自然な音に魅せられたお客様が、このアンプの機能を全て取り入れた、コストパーフォーマンスの高いアンプの設計を強く要望されて実現されたものです。このアンプは、今までに類のない限りなく原音に近付いた音質でTFA-9501の性能に順ずるものです。

TEA-8695フォノイコライザーアンプと組み合わせて御使用頂きますと、LPレコードの音が見違える程、原音に近づいた音質で味わう事が出来ます。

形式 真空管式ステレオフラットアンプ

入力端子 PHONO(TEA-8695 EQ AMPが必要です)CD,TUNER,TAPE,AV,AUX

最大入力 PHONO,CD,TUNER,TAPE,AV,AUX(3Vrs)

出力端子 REC OUT (ON,OFF付き)

出力 PRE OUT 1.6Vrms(定格) 13Vrms(最大)BALANCE,UNBALANCE切替

ATT 非損失巻線比型ATT(ボリューム) 2段 入力段に微調、出力段に疎調 ATT

周波数特性 5Hz〜30KHz ±1dB以内(各タップ毎)
消費電力 100VA
供給電源 AC100V 50/60Hz
外形寸法 W42.0×H17.0×D33.5cm
重量 23.5Kg
http://www.audiotekne.com/products_tfa-8695.html

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良い真空管アンプは、トランスとプシュプル回路が命です。

NFBで物理特性を改善されたアンプは、音楽信号の為には音の広がり、奥行き、響き、音像定位に悪い影響を与え、色付け、個性の強い不自然な音になってしまいます。 真空管アンプの中でも物理特性を良くする為に、NFBや、トランスに並列に抵抗を接続してインピーダンスを強制的に補正したアンプは、NFBと同じ現象の音になり、真空管の球種による音の差もなく、どれも同じ様な音のアンプになってしまいます。

良いアンプの条件は、NFBを使用しない裸特性の良い物です。更に、自然な音で音楽性を要求される場合は、CR結合回路、SRPP回路より、トランス結合の真空管アンプを選ぶことです。


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日本の技が生んだ宝物 奇跡の職人、奇跡の品 <モノ編> 2009年10月14日
https://trendy.nikkeibp.co.jp/article/lcs/20091013/1029599/?P=2


オーディオテクネ・インコーポレイテッド 今井清昭さん

1942年、静岡県生まれ。県立静岡工業高校卒業。61年、日本ビクターに入社。

その後、数回の転職を経て78年にオーディオテクネ・インコーポレイテッドを設立。
80年、真空管アンプを製作したのを機に、スピーカー、プレーヤーなど手作りオーディオ機器の製造販売を始める。

現在、販売台数の7割以上を海外向けが占めるほど、海外での評価が高い。

「工房で試聴して気に入ったお客さんだけに買ってもらえればいい」

 「オーディオ・マエストロ(音響の名匠)」。ヨーロッパでは敬意を込めてこう呼ばれるオーディオ製作の匠がいる。

オーディオテクネ・インコーポレイテッド代表の今井清昭さんだ。
東京・八王子の自宅兼工房で妻と長男、家族3人で手作りのオーディオ機器を作り続けている。

親子3人が肩を並べて黙々と作業を進める。製品の組み立てはすべて手作業なので時間もかかる

「この試聴室で12時間も試聴していくお客さんもいます」と笑う今井さん(左)と妻の富子さん(中央)。長男・浩亘さん(右)も今や貴重な戦力だ

 店頭販売は一切しない。「工房に来て音を試聴し、気に入ったお客さんだけに買ってもらえればいい」という姿勢を貫く。そのため、理想の音を追い求める音楽ファンが、国内ばかりかイタリア、フランス、カナダなど、世界中から八王子を目指してやって来る。海外での評価は絶大で、オペラ発祥の地、イタリアでは、今井さんが表紙を飾る音楽雑誌が発行されたほどだ。

 通常のアンプやスピーカーは、音にメリハリを付けるため低音や高音を強調した作りをしている。だが、「そんな加工した音は、生の音とはかけ離れている。余計な音の成分が多過ぎて、長く聴いていると必ず飽きる」と今井さん。
 今井さんの作るサウンドが人々を魅了するのは、「コンサートで聴く生の音の再現」にこだわるからだ。その音は、大音量で鳴らすスピーカーに近づいても決して耳障りに感じないほど、自然な響きだ。
https://trendy.nikkeibp.co.jp/article/lcs/20091013/1029599/?P=2

高級オーディオ機器製造のマエストロ 今井清昭さん(68歳)
http://www.jeed.or.jp/data/elderly/elder/download/2011_04-03.txt

オーディオテクネ.若者よ 本物を知れ!!
http://hachioji.mypl.net/mp/work_hachioji/?sid=3740

オーディオテクネ インコーポレイテッド
我々が目指すこと・・・それは『原音の探求』
http://www.cyber-silkroad.jp/2003/02/25/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AA%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8D%E3%80%80%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%9D%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89/

「工房で試聴して気に入ったお客さんだけに買ってもらえればいい」
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/lcs/20091013/1029599/?P=2

オーディオテクネ訪問
http://www5b.biglobe.ne.jp/~keina/Audio/AudioTekne/AudioTekne.html

 オーディオテクネサウンドとは?
http://www.rosenkranz-jp.com/kaiser/Visitor_visit%20(Trip%20of%20audio%20clinic)/Visitor_visit%20(Trip%20of%20audio%20clinic)/20040811kn.htm
 

39. 中川隆[-14615] koaQ7Jey 2020年1月13日 17:40:04 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1543] 報告
2013年9月28日 プリアンプの意義


高級機では、プリアンプとパワーアンプが分かれているセパレートタイプのアンプが常識となっています。 プリアンプとパワーアンプを分ける意義、そもそもプリアンプが必要かどうか。 
 
今日は、そのあたりについて個人的な意見を少し書こうと思います。
 

 
 
プリアンプの機能の一つとしてフォノアンプがあるのですが、レコードが廃れてしまった現在、このフォノアンプがないプリアンプも沢山あります。 一応、その違いを明確にするために、ラインアンプなんて呼んだりしているメーカーもあります。 
 
先日、掲示板で教えて頂いたものは、パッシブ・プリといって、セレクタスイッチと27型ボリュームやアッテネータが入っているだけのBOXまであるようです。 
 
すでに「プリアンプ」を名乗ってはいけないような気がしますが・・・
 

 
 
 
さてさて、
 

プリとパワーを分ける意義としては、プリ部で扱う微小信号をパワー部の大電力ブロックからの影響を受けにくくしたいというのがあると思います。 レイアウト的にも巨大トランスからのリーケージフラックスの影響を出来るだけ小さくしたいという点で有利になります。
 

 
モノラルパワーアンプを2台という構成もとれるので、大電力ブロックが左右で影響することなく独立できるというメリットはかなり大きいです。
ただし、通常、プリアンプからの出力電圧はとても小さくなりますから、プリとパワー間のケーブルは気をつけなければなりません。
 

 

   
次に、プリアンプ自体が必要か否か。上記パッシブBOX、もしくはパワーアンプにボリュームが内蔵されている場合は、いわゆる「プリアンプ」がなくても、音量調整が可能です。
 
では、プリは本当に要らないのか。 これは意外と難しい問題です。何故ならば、パワーアンプも低インピーダンスで駆動されている方が条件的には良いからです。 
ところがプリを入れるとアンプが1つ余分に入る事になり、余計な音の付加(歪やノイズの付加)となる可能性も捨て切れません。 
 
また、そのプリアンプだって低インピーダンスで駆動してもらいたい訳です。 じゃぁ、プリをドライブするプリプリアンプを・・・と、信号を通すアンプの数か増えているだけという解釈もあります。パッシブBOXの存在意義は、この辺りにあると思います。
 
 

 
 
 

実際、市販のプリメインアンプでは、プリ部をちゃんと作っていたメーカー、逆にプリ部を省いてシンプルにしていたメーカー、オペアンプでお手軽にプリを作っていたメーカーがありました。 プリ部も1段だけでトーンコントロールを実現しているものから、フラットアンプとトーンアンプを別々に用意して、トーンアンプをバイパスできるようにしているものなど形態はさまざまです。
 
 
90年代のプリメインにあったダイレクトスイッチなどは、このようなトーン部、バランスボリューム等をバイパスするものが多かったと思います。
個人的にはシンプル&ダイレクトな構成の方が好きですが、音質的な観点からすると何とも言えません。 プリを挿入することで、明らかに音に色が付き、躍動感が増すようなことが起きるからです。
 
無色透明で何も足さない、何も引かない。 という増幅は現実問題、難しいと思います。配線、コネクタひとつで音が変わるので、きっと基板の銅箔でも音が付いているんだと思うからです。 PC-OCC銅箔基板とか、99.9999OFC基板とかがあれば面白いのですが・・・
   
結局は好みで、プリを入れるか、パワーアンプダイレクトかを選択するしかないのでしょう。プリを多機能にしてオーディオ機器のHUBのように使い、パワーアンプには真空管アンプを棚の上に飾っておくような配置で使うなんていうのにも憧れますね。
 
いや、むしろ、プリを真空管で組んで、パワーアンプはDクラスアンプにするなんていうのが現代の正しいオーディオの姿なのかもしれません。

 
 
 
コメント


たかじんさん

私もできるだけダイレクトでシンプルな構成が良いと思います。
以前使っていたプリアンプからパッシブプリに変更したときに、情報量の違いに驚いたことがあります。
これは、悪い例だと思いますが。
また、LP時代はフォノイコライザーが必要だったので、プリアンプの意味はそこにもあったと思います。
デジタルオーディオ時代になって、セレクター機能はデジタル信号部で切り替えることができるようになったので、プリアンプの意義は次第に薄れていっているように思います。

>いや、むしろ、プリを真空管で組んで、パワーアンプはDクラスアンプにするなんていう
>のが現代の正しいオーディオの姿なのかもしれません。

この発想おもしろいですよね。
ディスクリート、真空管、オペアンプ、これらがハイブリッドな構成として組める時代ですから。
真空管のプリは個人的に興味があります。
投稿: mr_osamin | 2013年9月28日 (土) 14時42分


>いや、むしろ、プリを真空管で組んで、パワーアンプはDクラスアンプにするなんていう
>のが現代の正しいオーディオの姿なのかもしれません。

頒布基板ありがとうございます。トランスも楽しみにしております。
私はPCオーディオというか、雑誌付録USB-DACから戻ってきたために、まさにその構成です。

プリは真空管(12AU7)で音に色を付ける、ラインセレクトとして使う、アッテネータを使用するため、の3点を目的に使用しています。
パワー部にはTA2020系を色々やりくりしながら使っています。パーツなどで音をいじろうとしても、真空管より遙かに安く交換できますし。
安くおもしろく遊べるようになり、いい時代だなぁと感じております。
投稿: 降霜 | 2013年9月28日 (土) 17時33分

降霜さん
mr_osaminさん 
返信が追いついていなかったようで・・・ すみません。
真空管プリは、良さそうですよね。 古くはマランツ モデル7などが有名ですが、
程度の良い個体は、いまだに活躍しているようです。
 
TA2020も、上手に使うと結構よくなるみたいですね。  デジタルアンプなんて
言っているけど、とてもアナログ的な要素の多いアンプだと思います。 
パーツを代えるとそれに答えてくれるように音が変化するというのは、とても楽しいですね。
 
投稿: たかじん | 2013年10月20日 (日) 18時16分


たかじんさん

ハイブリッドではなく、「トライブリッド」が面白い気がしています。
HyCAA+TA2020とか。

あれ?ディスクリートはどこへ行った?w
投稿: mr_osamin | 2013年10月20日 (日) 18時53分


パッシブプリは、あると便利です。
ケース込みで二千円あれば作れますし・・・。
380000円のパッシブプリとか、私には良く分かりません。
パッシブプリなのに、ダイレクトスイッチがついてるものとかも、良く分かりません・・・。
投稿: 若輩者 | 2013年10月20日 (日) 19時01分


mr_osamin さん
>HyCAA+TA2020とか。

真空管部分がディスクリートですよ。 大丈夫。大丈夫。
若輩者さん

>380000円のパッシブプリとか、私には良く分かりません。

何でしょうね・・・
そういえば、信号トランス式アッテネータなんてのを、どこかのwebサイトで見ました。
抵抗のようにロスらないのでイイって書いてました。
なるほどなぁ って思ったのですが、どこで見たのか・・・ 不明です。
ちなみに東京光音電波あたりのアッテネーターも、単体で5万円くらいする
らしいですから、そういうパーツを組み合わせていけば、売価30万円になる
かもしれません。

投稿: たかじん | 2013年10月20日 (日) 20時46分

たかじんさん
>>380000円のパッシブプリとか、私には良く分かりません。
>何でしょうね・・・


名前を失念していたのですが、検索しました。

CELLO ETUDE 定価\378,000です。
http://soundlee.com/item/item_244.html

ここに中身の写真があったのですが、確かに抵抗式のアッテネータが入っているみたいです。
別に詰まっている必要はないとは言え、殆ど空っぽ。もっと小型化しても良いのではないかな、と思いました。重い必要があるなら、錘入れれば良いと思いますし・・・。
投稿: 若輩者 | 2013年10月20日 (日) 21時17分


若輩者さん
こ これは。 ひどい。 ぼったくりだ。  ケースにもアッテネータにも
お金がかかっている様子がないですね。 
こういう製品があるから、オーディオは白い目で見られるのかもしれません。
スピーカーケーブル3mが247万円とか・・・ ありえない。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20131004_618170.html

川越シェフのレストランの水 1杯800円がかわいく思えてきます。
投稿: たかじん | 2013年10月20日 (日) 23時11分


私が持っているエルサウンドのパッシブプリはかなり良心的ですね。
同じものをケース含め、自作しようとすると定価の七割くらい占めますから。
投稿: mr_osamin | 2013年10月21日 (月) 08時24分

Dear mr_osamin
EL-SOUNDは、アルプス電気のとんでもないボリュームを使っているみたいですね。私の自作パッシブプリはRK27なので・・・
先の38万円は、評判が良いみたいですが、たかじんさんが ぼったくり と判断したということは、価格の大部分はブランド料金なのでしょう。
最近は、ケース代が高いアンプが増えている気がします。所有満足度に重きが置かれているのでしょうか。良い風潮とは思いません。
投稿: 若輩者 | 2013年10月21日 (月) 14時34分

若輩者さん
>EL-SOUNDは、アルプス電気のとんでもないボリュームを使っているみたいですね。
RK50ですね。メーカー直販でも結構なお値段です。
私の持っているプリはRK27(4連)がついています。
投稿: mr_osamin | 2013年10月21日 (月) 16時33分

若輩者さん
mr_osaminさん
>EL-SOUNDは、アルプス電気のとんでもないボリュームを使っているみたいですね。
アルプス50型を使っていて、この値段なら良心的のように思います。
27型も、それだけを使っていると満足なのですが、40型と聞き比べると、あれって
なります。  50型は聴いたことありません。  確かサンスイの昔の607は40型を
使っています。 その後の907では27型へとコストダウンしています。
投稿: たかじん | 2013年10月21日 (月) 20時51分

たかじんさん
40型無き今となると、27型は貴重ですね。
しかし、50型は今も製造中のようです。
50型4連でたしか、6.5万・・・

VOL-12のほうがイイですw
投稿: mr_osamin | 2013年10月21日 (月) 21時49分

確かに。 40型とMUSES72320とでは、思っていた以上に差がありました。
電子ボリュームが高級機で使われる訳ですね。
投稿: たかじん | 2013年10月22日 (火) 08時01分

基本的にプリアンプが必要か不要かは、20年来の研究結果、以下の条件に合った方は、プリ不要と思われます。

@高級CDプレーヤーを使っており、プレーヤーの出力インピーダンスが50Ω以下と低く、十分な出力環境が得られている。

A小、中音量派であること

B躍動感ある色付けよりも自然で生々しい音を求める人

Cパワーアンプでバイアンプ駆動を行っている

以上の4条件がそろっていれば、200万円クラスのプリアンプ使用よりも、10万円クラスのよくできたアッテネーター直結のほうが、多くの点において間違いなく、高水準な音が聴けます。

※残念ながら、多くのオーディオ店の圧倒的意見がプリアンプ使用に肯定的なのは、首を傾げざるをえません。販売を意識した意見としてそのように言うのでしょうが、上記の条件に近い方は、ぜひ一度試されてみる価値はあると思います。
次元の違うSN比と解像力、そして直結だと減衰するといわれる低音の力感も、決してそのようなことはないという事実が実感できると思います。あとはトライあるのみです。
投稿: エルトン・ジョンロード | 2016年11月 4日 (金) 15時38分

エルトン・ジョンロードさん
貴重なご意見ありがとうございます。
フォノアンプが必要、ちょっとトーンコントロールをかけたい。という理由でプリアンプを使っているというなら機能的にプリが必要ですが、そうではないという人は、セレクタ+アッテネータでパワーアンプにつなぐというのを試す価値はありますね。
かくいう私も、プリは使っていません。 所有しているJVCのプリメインアンプも、内部回路はプリアンプがなく、セレクタ -> ボリューム -> パワーアンプというストレートなものになっています。
投稿: たかじん | 2016年11月 5日 (土) 09時50分

プロの皆さんのお話に迷い込みました.私はアナログ派で,今ガレージメーカー製(自作)プリと真空管のパワーアンプの組み合わせですが,特に低音に膜がかかったみたいです.そこでエルサウンドのパッシブプリアンプを見つけ購入手続きをしました.ところが皆さんのお話を伺っているとパッシブプリアンプはディジタルが主なようです.フォノイコを使うプレーヤーは,キレの良い音を再生してくれるのでしょうか?
投稿: べんちゃん | 2016年12月13日 (火) 08時58分


べんちゃんさん
プリを通したほうが良いか、ボリュームだけをつけて音量調整したほうがよいかは、個人の好みによったり、アンプ側にも影響されると思います。 
真空管アンプのように入力インピーダンスが高い場合は、CDプレーヤーからボリュームを介してパワーアンプにダイレクトに入れると良い結果が得られる可能性は高いように思います。
ここで言っているパッシブ・プリは、単にボリュームと入力セレクタで、電源がありません。(コンセントから給電がない) ですので、デジタル(電子ボリューム)という可能性はありません。 
電子ボリュームではなく、ロータリーSWを使ったATTはパッシブです。 21ステップとか30ステップくらいの物がありますね。
http://www.ko-on.co.jp/products/kit/pdf/36RKIT-j.pdf
投稿: たかじん | 2016年12月13日 (火) 22時20分


たかじんさん
ご返事ありがとうございました.私がよくわかっていないので下手な質問でしたが,要するに通常のプリアンプでなく,パッシブプリアンプによって,フォノイコを通したレコード再生が可能であればいいのです.パッシブに付属するボリュームを上げれば大丈夫ですね?その確認をしたかったのです.
投稿: べんちゃん | 2016年12月17日 (土) 07時27分


べんちゃんさん
そういうことでしたか。 結論からすると、試してみるのが良いと思います。 フォノイコライザの出力がどの程度の駆動脳能力があるかで、音に影響がでますが、良い/悪いという2段階では表現できません。
真空管の出力であれば、パッシブプリ(というより、その中のボリューム)の抵抗値が100kΩ〜500kΩくらいが良いと思います。 出力がOPAMPであれば、20kΩくらいまで低い方がノイズ面で有利です。 
フォノイコライザの出力レベルも1Vrmsくらいでるなら大丈夫ですが、150mV程度と古い機器のようなレベルだと、ボリュームを最大にしても音量不足になる可能性があります。
投稿: たかじん | 2016年12月17日 (土) 09時14分


たかじんさん
「出力がOPAMPであれば、20kΩくらいまで低い方がノイズ面で有利です。」とありますが,手に入れようとしている製品は10kΩです.真空管アンプの中身も不明ですので,とにかく製品が届いて不具合があればまたお尋ねしますのでその折りにはまたご指導をお願いします.
 なおフォノイコライザはこれも真空管で,出力レベルの数値はわからないものの,これまで使用していたプリメインアンプ内臓の「もの」よりゲインが高いです.
投稿: べんちゃん | 2016年12月18日 (日) 11時55分


べんちゃんさん
音が鳴らないというような不具合は起きないとは思います。 しかし、想定した音質がえられるかどうかという部分ですね。
こればっかりは試してみないと分からないですし、どこまで求めているのかも個人によりますね。
投稿: たかじん | 2016年12月19日 (月) 20時40分


たかじんさん
いろいろアドヴァイスを頂きました上記アンプが手に入りました.結論,思い通りでした.フォノイコを通したレコード再生音もモヤモヤしないストレートで素晴らしいです.ただこれが最良なのか不明,つまり高音低音を調節するチャンデバ経由なので,まず二つのパワーアンプの音量設定(出力設定?)次がチャンネルデバイダーの低域と高域の設定があります.ソースによってそれぞれ変える必要もあるかもしれない.耳の判断で良いとは思うものの,一般的な高低のバランスを知る方法はありますか?ホワイトノイズとか言われてもやり方が,良く分からないといった状態です.
投稿: べんちゃん | 2016年12月24日 (土) 13時24分


https://nw-electric.way-nifty.com/blog/2013/09/post-cfaa.html

40. 中川隆[-14614] koaQ7Jey 2020年1月13日 17:49:34 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1542] 報告

MASTERSブランド - オーディオのイシノラボどっとこむ

トランス式パッシブプリアンプ
https://www.ishinolab.com/modules/doc_merchandise/original/masters/index.html


詳細は

超お買い得 イシノラボのトランス式パッシブ・プリアンプ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/689.html

41. 中川隆[-14613] koaQ7Jey 2020年1月13日 18:15:09 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1541] 報告
3つの条件でプリより高音質?パッシブアッテネーター(改稿版)2017-05-13
https://blog.goo.ne.jp/musica-corporation/e/a16570180f333705da3aa2997f3525b6

パッシブアッテネーターは隠れたヒット商品。

1980年代に登場し、数社から発売されていましたが

現在ではほとんど目にすることはありません。

なぜでしょう?

それは不適切な使用方法によって

『パッシブアッテネーターは音が悪い』という

間違った情報が流れたからかもしれません。

パッシブアッテネーターはその使用条件によって

大きく音質が変わるオーディオ機器です。

良い音のための条件は3つ。

A.設置場所

B.出力ケーブルとの相性

C.パワーアンプとの相性

この3つの条件が整ったとき、

電源が必要ないパッシブアッテネーターは

電源ノイズゼロのなかでとてもクリアーな音を再生します。

そもそも、パッシブアッテネーターとは何でしょう?

入力音源の選択と音量調節のみに特化した

最もシンプルなプリアンプです。

乱暴な言い方をすれば、

プリアンプからバッファ回路を外すとパッシブアッテネーターになります。

https://blog.goo.ne.jp/musica-corporation/e/a16570180f333705da3aa2997f3525b6


バッファ回路は緩衝増幅器とも言われ、

その前段の回路と後段の回路の悪影響を取り除く目的で使用されます。

もし、悪影響がないパワーアンプを接続するのであれば

バッファ回路は必要なくなります。

回路がシンプルになり、電源ノイズからも開放されてクリアな音に。

あるオーディオ雑誌ではパッシブアッテネーターに

パワーアンプを何でもかんでも接続し音質が悪いと酷評されていました。

そりゃそうでしょう・・・。

パッシブアッテネーターとプリアンプの大きな違いは出力インピーダンス。

出力インピーダンスは高いほど、他の機器の悪影響を受けやすくなり、

外来ノイズの影響も増えていきます。

一般的なプリアンプの出力インピーダンスは1KΩ以下。

パッシブアッテネーターは最大2.5KΩ。

パッシブアッテネーターは2.5倍ノイズの影響を受けやすいと考えられます。

このノイズはパッシブアッテネーターとパワーアンプを結ぶピンケーブルから混入します。

対策ですが、ピンケーブルの長さをできるだけ短くしてください。

通常ピンケーブルは1.5m程のものがよく使われますが、

60cm以下のピンケーブルに変更すれば条件は同じです。

そのため、パッシブアッテネーターの設置場所はパワーアンプの隣が基本です。

さらにパワーアンプとの相性も重要です。

プリアンプを換えると大きく音質が変化するパワーアンプがありますが

こういったパワーアンプはプリアンプのドライブ能力に依存している部分が多く

こうしたパワーアンプにパッシブアッテネーターを接続すると

低域に力がなく、痩せた音になってしまいます。

こういった傾向は10年前までのパワーアンプでは特に顕著でした。

最近のモデルはそういったひ弱なパワーアンプは少ないように思います。

1980年代パッシブアッテネーターは少し早すぎたコンポーネントでした。

現在であればこれらの条件をクリアするのは難しいことではありません。

ムジカは3種のパッシブアッテネーター

brillante(ブリランテ)

モノラルアンプ専用アッテネーター Ibuki att

パッシブアッテネーター Ibuki Fiorello-att

をラインナップしています。

ぜひ挑戦してみてください!!

https://blog.goo.ne.jp/musica-corporation/e/a16570180f333705da3aa2997f3525b6

42. 中川隆[-14612] koaQ7Jey 2020年1月13日 18:22:11 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1540] 報告
■ パッシブプリアンプの探索 ■
http://yoneharu.sakura.ne.jp/etc/passive.html


試しにプリアンプを通さずに、DACからパワーアンプに直接ケーブルで接続したところ、細かな音までよく聴こえるようになった。もともと、涼しめで寒色系の音が好みなので、プリアンプを通さない方がよく聴こえる。
しかし、プリアンプを通さないと、ソースの選択や音量調節が出来ないため、使い勝手が悪い。

所有のプリアンプ(JOB PRE)は、オペアンプを使用した増幅回路を持っている。
音楽ソースとパワーアンプの間に、もうひとつプリメインアンプを挟んでいるようなものかもしれない。
そのアンプの性能が悪い、もしくは好みに合わなければ、気持ちのよい音は期待できない。

プリアンプの必要性は、よくネット上でも議論されている。
プリアンプの効果として、ボリュームとセレクタ以外の機能では、「音を痩せないようにする」、「艶を持たせる」などの意見が見られるが、具体的な原理を述べたものは少ない。

増幅機能を持たず、ボリュームとセレクタの機能のみを持つパッシブ型プリアンプの購入、効果を検討した。
■ パッシブ型プリアンプの検索
ネットの検索からパッシブ型プリアンプを探した。

摘出条件は、以下の通り。

■パッシブ型プリアンプ
増幅機能はないため、本来アンプと言う呼び方は正しくない。よってパッシブプリアンプと言う呼び方に統一されておらず、メーカーにより、いろいろな呼び方をしている。機能として、音量調整(アッテネータまたはボリューム)とソース選択(セレクタ)が付いたプリアンプの代わりが出来る機器を摘出している。

■入力は3端子以上
セレクタとして使用できず、音量調節の機能だけを持った機種は除いた。

■電源不要
電源が不要なため、海外の製品でも使用しやすい。ただし、リモコンが使用できる機器では、電源が必要なものがある。

■200,000円以下
海外製品は、通貨変換した後200,000円以上の機種であることが確認できても、そのまま一覧に加えてある。

■比較的手に入りやすい機種
あまりメジャーなメーカーは作っておらず、小さい規模のメーカーが多い。
生産中止品でも、オークションなどで中古が手に入りやすい機種は加えた。
ただし、海外製品は、入手しやすさを確認していない。


■パッシブプリアンプの比較(イタリア語)
http://www.videohifi.com/18_passivi.htm

おおむね10万円以上のパッシブプリアンプの比較を行っている。
文章の内容は分からないが、各機種の大きさ、イタリアでの価格が確認できる。


購入するにあたって、重視する条件は以下の通り。

・デザイン
・入力3端子以上
・出力2端子以上(出力とスルーアウトが各1つ以上)
・小型
・色が黒、またはグレー、メタリック系の濃い色
・リモコン付き

音質は、ほとんど電子部品を通らないパッシブ型のため、各機種の色は小さいだろうと考え、優先順位を高くしていない。
単にケーブルでつないだだけのように、何もしてくれない方が目的としてはよい。

条件にぴったり一致するものがなかったため、ネットで検索した機種から、選択の条件に近い5台を選んだ。


■FT Audio LW1S2

長:デザインが好み。リモコンが使用できる。ネット上で評価を受けている。
短:少し希望の寸法より大きい。日本に販売代理店がない。(電源を日本仕様にする必要がある。)

■goldpoint SA4
長:デザインが好み。入力端子の1つを出力、スルーアウトに変更できる。
短:リモコンが使用できない。

■オーディオデザイン PPA-1
長:部品の品質だけを考えると、選んだ機種の中で一番良いかもしれない。
短:少し希望の寸法より大きい。若干、値段が高い。スルーアウトがない。

■エジソン VSEL01a
長:小さい。安価。
短:見た目がチープ。このクラスを購入するのであれば、自作した方が良いかもしれない。

■ creek OBH-22
長:小さい。手に入りやすい。リモコンが使用できる。
短:見た目の感じより値段が高く感じる。あまり高品質でない部品を使用しているとの情報がある。

■FT Audioへの問い合わせ

この中で、FT Audioに「LW1S2は日本に出荷可能か、送料はいくらになるか」(英文)と言う内容で問い合わせを行った。
しかし、eメールとメーカーサイトから2度、送信するが、返答が来なかった。
電話で問い合わせる英語力もなく、電源の不安があるため、FT Audio LW1S2の購入は断念する。

■エイフルへの問い合わせ、購入

次に、goldpoint SA4が販売されているエイフルにサイトから「端子の入出力は、ユーザー側で変更可能か?在庫の有無?送料は?」と問い合わせを行った。
しかし、4/26(木)の夜に送信して4/28(土)の昼になっても、返答がなかった。
そのため、電話にて確認する。
「端子入出力の変更は、外側のスイッチや内部に付け替えのためのコネクタみたいなものはなく、ハンダ付けされている配線をハンダを取り、付け変えることで行う。在庫は1つある。返答が遅れているのはゴールデンウィーク前で忙しいから」とのこと。(あとで、goldpoint社に確認しているためと付け足されたが、本当がどうか不明。)

値段がgoldpoint社の直販と比べても、差が小さい(送料を加えると、エイフルの方が安い)ため、電話で注文する意思を伝え、その後サイトから申し込みを行った。
値段60,000円。送料740円。支払いは、銀行振り込み(JNB)。
翌日(4/29)、品物が届く。商品発送の連絡はなかった。
届いたプリングルズの段ポール箱の中には製品と領収書、および手書きで配線が書かれた紙のみ入っており、説明書、保証書などは入っていない。

エイフルとのメールのやり取りにより、「GOLDPOINT社は取扱説明書は作っていない。保証は3年」であるのこと。

その後、'07年11月にエイフルのサイトを覗いてみると、SA4が90,000円になっていた。値上がりしたのか?購入したとき値段を間違えたのか?
■ GOLDPOINT SA4

実際、手にとって見たところ、チープな感じはしない。高級な感じもしない。
黒で小型、シンプルで、デザイン的に望んでいたものに近い。

ダイヤルの回す感覚は、普通。特に硬くもなく、カッチカッチとクリック感が気持ちよいわけでもなく。


中身を見たところ、セレクタ、アッテネータ、配線、およびRCA端子のみ。

付いているアッテネータは、抵抗を直列に積み重ねていく直列タイプ(Series type)。インピーダンスは、25kΩ。
普通の円筒型の抵抗ではなく、チップ型の抵抗がたくさん基板に付いている。
一般には、印刷抵抗体をブラシで擦る可変抵抗(ボリューム)より高品質とされている。
さらには直列タイプ(Series type)より2つの抵抗だけで分圧するはしごタイプ(Ladder type)がよりよいとされている。(GOLDPOINTでもオプションとしてLadder typeを選択できるが、改善によりSeries typeとの差が少ないとして、積極的に勧めていない。)

音量の調節は、24段階。0(無音)から1への変更でそれなりの音量が出る。1段階上げただけでは、差が小さい。私の使用している環境では、6段階以降の音量は大きすぎて使用できない。

セレクタを回し入力ソースを変更するときに、パルス状のノイズがスピーカーから出る。

GOLDPOINT社のサイトでは、配線を変更することで第4入力端子を出力やスルーアウトに変更できるとしている。
■ パッシブプリアンプの効果確認
アクティブプリアンプ(JOB PRE)と聴き比べ、パッシブ型の効果をみた。

■試聴環境

試聴機器は以下の通り。

CDプレーヤ:LINN MIMIK
iTunesプレーヤ:MacPro
DAC:LiteAudio DAC-AH(改造)
パワーアンプ:JOB300
スピーカ:ELAC 310 ULTIMATE EDITION

■第一印象

SA4が到着した直後の短い時間、機器をつなぎ変えながら、プリアンプによる音の違いをみた。
入力ソースの違いにより、異なる印象を受けた。

■iTunesからAACファイルを試聴。(経路:MacPro→DAC→JOBPRE or SA4→パワーアンプ→スピーカ)

低音が強調され、中音が薄くなり、ぎすぎすした印象を受ける。

■CDを試聴。(経路:CDプレーヤ→JOBPRE or SA4→パワーアンプ→スピーカ)

これまで聴こえなかった細かい音まで良く聴こえ、よくなった印象を受ける。

■一週間程度、試聴後の印象

その後何回か、iTunesからAACファイルを試聴するが、最初にあったぎすぎすした感じがなくなった。CD試聴の印象に近くなった。

初回のiTunesでの試聴は、SA4にケーブルを配線して初めて出した音を聴いたもの。
スピーカーはともかく、物理法則上、説明しにくい電気製品、電子部品のエイジングは、必要ないものと考えている。しかし、最初といくらか音を出してからの試聴で、相違が見られた。もしかしたら、自分の耳がエイジングされたのか?

いずれにせよJOB PREより、音の鮮度が上がった感じがし、SA4を使用した方が好みの音に近い。音がやせた感じもしない。
よって、今後はSA4を使用することとした。
■ GOLDPOINT SA4の改造
第4端子のスルーアウト化と音量の調節のため、改造を行った。

■音量の調整

GOLDPOINTのサイトに全体の音量が高い場合、それを調節する方法が書かれている。
アッテネータのin端子の前とin端子とGND端子の間に抵抗を入れることで全体の音量を減衰させることが出来る。

追加する抵抗の数値は、以下の式から計算される。


Rp1がin端子の前に入れる抵抗、Rp2がin端子とGND端子の間、Rがアッテネータの入力インピーダンス(抵抗)、αが減衰率。
例えば、アッテネータの抵抗が25kΩで、音量を半分(0.5)にしたい場合は、Rp1に12.5KΩ、Rp2に25KΩの抵抗を入れる。

■第4端子のスルーアウト化

GOLDPOINT社からエイフル経由で送ってきた、第4端子をスルーアウトに変更する方法を以下に記す。
(翻訳は米春。原文は、こちら。TEST形式。)
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第4端子をレコードアウトにするには:

1)セレクタから第4端子につながっている線を取り去る。
取り去った赤と青の電線が他に短絡しないように、テープまたは熱収縮チューブを使って、電線の端に巻いておいてください。
しかし、将来使用する可能性があるため、反対側の電線はセレクタスイッチに付いたままにしておいてください。
2)1kΩの抵抗を、第4端子の右左にそれぞれハンダ付けしてください。
3)アッテネータのInput端子と1kΩの抵抗を、それぞれ接続してください。
4)(第4端子が現在、レコードアウトであることを示すために)フェルトペンで筐体の裏側に印刷されているTape Outの欄にマークを付けてください。

第4端子をテープアウトとして使用しているとき、セレクタスイッチで選択できないことを覚えておいてください。

図解した簡単な配線図を付けています。

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ただし、上記の説明の通りでは、第4端子のグランドが浮いたままなので、どこかに落とす必要がある。

■改造

抵抗は、オーディオ用でリード線の太いものを使用した。(1個60円、購入は海神無線。)
電線は、ベルデン 銀メッキOFC配線 AWG20を使用した。(1m@350円、購入はオヤイデ電気)
AWG20は、すこし太すぎたかもしれない。


音量調整のため、減衰率を0.1に設定し、アッテネータのin端子の前に22kΩ、in端子とGND端子の間に2.7kΩの抵抗を取り付けた。

また、第4端子のスルーアウト化のために、RCA端子に1.3kΩの抵抗、端子基板にジャンパー線(あまった抵抗の足)を取り付けた。
端子基板のジャンパー線は、グランドに通じている穴と第4端子のグランドとを短絡させるために取り付ける。

つまみの数値と減衰率の関係は、以下の図のようになっている。


図:調整前後の音量と減衰率の関係

1段階から6段階くらいまで減衰率を大きくしているのは、GOLDPOINTの仕様らしい。

最初に、音量調整で減衰率を0.02に設定し抵抗を付けたが、聴いてみると音が小さすぎた。テレビ音声では20段階くらいでちょうど良い音量になる。
そのため、減衰率を0.1に設定し、抵抗を付け直した。今度は、CDからの音声が1段階でも、深夜聴く場合は音量が大きいような気がする。テレビ音声は、真ん中の12段階くらいでちょうど良い。

更なるハンダの取り除きと付け直しは基板や部品の負担になるため、しばらくこのままで使用し、支障があれば再度の改造を検討することとした。
■ 出力インピーダンスの問題と影響
一般に機器から機器への音楽信号の受け渡しは、「ロー出し、ハイ受け」が原則とされている。
「ロー出し、ハイ受け」とは、信号を出す側の出力インピーダンスを低くし、信号を受け取る側の入力インピーダンスを高くする事である。
一般に出力インピーダンスは10Ω〜600Ω、入力インピーダンスは20kΩ〜50kΩに設定されている場合が多い。
効果として、低い電圧で受け渡すためケーブルを通過するときにノイズに強い。ケーブルによる減衰が起きる周波数の値が高い。電流が低くなり、送り出し側機器の負担が小さい。
短所として、伝送ロスが大きくなるが、近年の機器ではあまり問題にならない。

アクティブ型プリアンプは、自分で電源を持っており電圧電流を増幅できるため、入出力のインピーダンスは自由に設定できる。

パッシブ型プリアンプは、構造上ボリュームの調節位置により変化し、高い出力インピーダンスを持つ場合がある。50kΩのアッテネータであれば、最小0kΩ、最大12.5kΩの出力インピーダンスを持つ。

パッシブ型プリアンプを使用する上で問題となるのは、「高い出力インピーダンスが、音質にどの程度影響するのか」である。

一般に言われている高い出力インピーダンスによる問題を検証すると、

■高音の損失が生じる。

出力インピーダンスが大きい場合、ケーブル長が長くなると、高音領域の損失が生じる。
例えば、出力インピーダンス12.5kΩであれば、ケーブル長1.9mで100kHzの音域が半分になる。
どの程度の高音を有効にさせるかで、音質に影響のないケーブルの限界長さが異なり、長すぎるケーブルを使用すると影響が出てくる。

■入力インピーダンスより出力インピーダンスが小さくなれば、歪みが生じる場合がある。

パワーアンプの入力インピーダンスより低い出力インピーダンスのパッシブ型プリアンプを選べば、問題なし。

■出力インピーダンが高いと電流が大きく流れ、送り側の機器の負担が大きくなる。

電流が大きくなることは大きくなるが、機器がどの程度耐えられるのか分からないため、影響は不明。

(ネットや文献から短時間で情報を得ての説明なので、間違えがある場合が多分にあります。)
■ 反省会
■パッシブ型プリアンプの存在

アクティブ型は、自分で電源を持っており電圧電流を増幅できるため、入出力インピーダンスによる問題は起こらない。
その反面、電源からのノイズ、電子部品の影響を受け、良かれ悪かれ使用する機器の特性(色)が音楽信号に付いてしまうこともある。電子部品の少ないパッシブ型は、その点が有利である。

ネット上では、パッシブ型のプリアンプを使用することによる弊害を述べた情報も、いくつかみられる。
現在、販売されているプリアンプの大半がアクティブ型である。その多くは、最低でも30万円以上の価格で売り出されている。
アクティブ型に比べれば、かなり低価格なパッシブ型プリアンプに交換して、音質の低下がおこらないか、不安もある。

いろいろなネット上の情報を吟味し、実際にパッシブとアクティブとを聴き比べた結果、
結局、「自分で音を聴いて良いと思えば、問題なし。」
とした。

パッシブとアクティブとも長所、短所があるため、性能、性質を把握した上の使用すれば問題ないと思う。

パッシブとアクティブの矛盾の解決する方法として、色付けの少ない高額なプリアンプを購入する。また、素直にプリメインアンプにする。などある。
実際、100万円以上のクラスのセパレートアンプでパッシブ型のプリアンプを使用することは少ないだろうし、50万円未満のアンプではセパレートアンプの種類は少なく、プリメインを選択する場合が多いと思われ、パッシブ型プリアンプの需要は、それほどないのかもしれない。

(以上、2007年5月31日現在。随時更新予定)

http://yoneharu.sakura.ne.jp/etc/passive.html

43. 中川隆[-14611] koaQ7Jey 2020年1月13日 18:24:33 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1539] 報告
トランス式パッシブプリアンプ

オーディオ機材いろいろあれど、僕は中でもプリアンプが好きだ。うちの部屋のサイズだったらリモコン付きのプリメインアンプを使うのが一番便利かつ音量を考えれば必要十分だということはわかりきっているのだが、結局、しばらくするとセパレートアンプに戻してしまう。最近、ようやく自分でわかったのだが、自分の場合、セパレート化する理由は、その方が音が良いから、ではない。単にプリアンプという機材が好きなのである。

というわけで、短期的な貸し出しを含めてたくさんのプリアンプを家で使ってきた。アキュフェーズ、ラックスマン、マランツプロ、ソウルノート、マッキントッシュ、トライゴン、クレル、パス、マーク・レビンソン、スペクトラル、サウンドパーツ、アストロ電子企画、バクーンプロダクツ等々。今まで一つとして心底がっかりした製品はなく、かといってどれか一つが長い間、不動の地位を保つこともなかった。正直、スピーカーほど音が変わると思わないし、自分の耳が肥えているわけでもない。車やカメラと同様、プリアンプという機械が好きなだけなので、いろいろ使ってみたいのである。

かつては、オーディオオタクでなければ腰を抜かすような金額のプリアンプを使ったこともあったが、今はソウルノートのA-0と真空管プリアンプを使っている。A-0をメインアンプにすることもあるし、A-0と真空管プリを直列にして別のメインアンプを組み合わせることもある。どのアンプにもほんのわずかの色付けがあるから、色を濃くしたいか薄くしたいかで使い分けている。

ところで、プリアンプの本質って何か?というのはオーディオマニア的にはいくらでも難しく考えられる質問なのだが、フォノイコライザーが必須でない現代にあっては、セレクターとボリュームということになろう。部屋が大きいとか極端に大きな音が好きな人にとってはゲインも重要だと思うが、基本的に音量を規制する方向でしかプリアンプを使わない自分には必要ない。

今までずっとアクティブプリアンプしか使ってこなかったのだが、こう考えているうちに一度はパッシブプリアンプを使ってみたくなってきた。パッシブなのでアンプというのもおかしいかもしれない。セレクター付きアッテネーター/ボリュームとかいう方が正しいのだろうか。まあ、しかし、用語にこだわると面倒くさいので、パッシブプリアンプと呼ぶことにしたい。

一言でパッシブプリアンプと言ってもいろいろあるのだが、今、特に興味があるのは音量調整をトランスで行うタイプのものである。きっかけはイギリス製の高級製品を雑誌で見たことなのだが、これはまあ、工芸品と言うべきものであって、ほぼカスタムメイドで価格も200万円近くする。

日本製ではフェーズメーションのその名も「コントロールマイスター」が150万円。この辺りは話のタネとしては素晴らしいが、ちょっと試してみようとはいかない。頑張ればなんとかなりそうな価格帯だとセレクターで高名なセイデン製のAT-802が約20万円、

ただし、バランス入出力はなし。という中にあってマスターズというブランドでアンプを販売するイシノラボ製のトランス式パッシブプリアンプに目下のところ興味津々である。バランス対応の一番安い製品が約13万円、アンバランスなら10万円からのラインアップ。どんな音なんだろうか。いつか、我が家で試してみたいものである。
http://soltiszell.blog.fc2.com/blog-entry-1331.html

44. 中川隆[-14610] koaQ7Jey 2020年1月13日 18:35:00 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1538] 報告

トランス式パッシブプリアンプのファーストリスニング

MASTERSブランド - オーディオのイシノラボどっとこむ
トランス式パッシブプリアンプ
https://www.ishinolab.com/modules/doc_merchandise/original/masters/index.html

超お買い得 イシノラボのトランス式パッシブ・プリアンプ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/689.html


▲△▽▼


MASTERS トランス式パッシブプリアンプ(カスタム)発注 2019-03-22
https://ameblo.jp/toonomikado/entry-12448904951.html


今使っているアンプは LUXMAN L-505u で、私のオーディオ歴におけるプリメインアンプとしては4機種目になる 。

まだどこにも支障は出ていないが、2008年に購入して以来11年になり、遅かれ早かれいつかは買い替えなければならなくなる。

昨年、サブシステムや使用していない機器を一斉処分した際に、L-505u 以外にアンプで残ったのは Ghentaudio のD級パワーアンプ GA-S125P (リンク) のみ。

L-505u が使えなくなった時の緊急時には、GA-S125P と組ませるプリアンプが要る。

また、L-505u のボリューム調節は旧来の2連可変抵抗器であり、L-505u のパワーアンプ部に新しいプリアンプを組ませてみたいとも考えていた。

以前、 メジャグラン (MEJOGRAN) のウルトラローノイズプリアンプ 4V を購入 (リンク) し、その名通りの超低ノイズ再生音に感動したこともあり、 やはり新しいプリアンプにはS/Nの高さを要求したい。

トランジスタ式や管球式のプリメインアンプ、プリアンプ、パワーアンプを使ってきたが、パッシブプリアンプはまだ使ったことが無い。

パッシブプリアンプは電源が不要なのでS/Nの点では有利。

しかし、抵抗器タイプはボリューム位置によるインピーダンスや音質の変化が大きいものも。

出力インピーダンスが低くボリューム位置による変化も小さいパッシブプリアンプをと考え、以前 MC 用昇圧トランスを作成 (リンク) していただいたイシノラボの平野紘一氏に、トランス式パッシブプリアンプの製作をお願いすることにした。

私は、リスニングルームの音響特性を好みの三つ山特性にするためにグラフィックイコライザーを使っている (リンク)。

グラフィックイコライザーには、「アンプ (プリアンプ) の REC OUT/MONITOR 端子あるいはPROCESSOR IN /OUT 端子に接続する機種」 と、「プリアンプとパワーアンプの間に接続する機種」 とがある。

個人的には前者の接続法の機種が好きで使っているので、そうなるとイシノラボの既存製品にはグラフィックイコライザー接続端子がないことから、カスタムで依頼することに。

ベースに選んだ機種は、MASTERS CA-777G/AS。

・ 出力インピーダンスは 150 Ω 以下と低インピーダンス
・ 周波数特性は 10 Hz 〜 100 kHz (−0.8 dB 以下) とワイドレンジ
・ 歪率は 0.002% 以下 (20 Hz 〜 20 kHz/1 V)
・ アッテネーター用スイッチには定評あるセイデン製ロータリースイッチを使用
・ 実用ボリューム範囲は 2dB ステップだが、ゲイン切替スイッチと合わせて 1dB ステップ調節可

相談を経て、平野氏からカスタム機の完成予想スケッチが送られてきた。


ベース機に、PROCESSOR 入出力端子と PROCESSOR ON/OFF 切替スイッチを付加したカスタム機。

このデザインで製作をお願いした。

イシノラボでは一台一台受注生産なので、完成まで1か月ほどかかる。
https://ameblo.jp/toonomikado/entry-12448904951.html

トランス式パッシブプリアンプのファーストリスニング 2019-04-13
https://ameblo.jp/toonomikado/entry-12453866454.html

イシノラボ製トランス式パッシブプリアンプ MASTERS CA-777G/AScustom


今日、いよいよファーストリスニング。
パッシブプリアンプの購入は初めてで、どんな音が聴けるか期待と不安が入り混じっている。

ラックの最下段に、同じイシノラボの MC 昇圧トランス MC-203 と並べて設置。


<ノイズレベルの確認>
入力ソースで最もノイズが大きくなるのは PHONO の信号。

音楽信号の流れは、

MC カートリッジ ➔ 昇圧トランス ➔ L-505u のフォノイコライザー部 ➔ (本機 ⇄ グラフィックイコライザー) ➔ L-505u のパワーアンプ部 ➔ スピーカーとなる。


本機が昇圧トランスと干渉してハムが生じているかもしれないので、ホワイトノイズとハムノイズを確認。

すべての機器の電源を入れる。
本機の入力セレクターを LINE-1 に (ソースの信号は L-505u の REC OUT 端子から出力され、本機の LINE-1 入力端子へ)。

本機のアッテネーションつまみを上げていき、最大 (-0 dB) に。
スピーカーのトゥイーターに耳を近づけてノイズを聴く。

最大にしてもホワイトノイズは非常〜〜〜に小さい。
メジャグランのウルトラローノイズプリアンプ 4V (ブログリンク)も非常にローノイズだったが、本機はさらに上回っている。
流石は電源を必要としないパッシブプリアンプだ。

そして、昇圧トランスとの干渉で生じるかもしれないと危惧したハムノイズも小さく、リスニング時のアッテネーションレベルでは全く聴こえない。
本機と昇圧トランスがこの近接距離でもハムが小さいということは、CA-777G/AScustom のアッテネーターである2個のトランスがしっかりシールドされているということ。

このファーストリスニングの後、昇圧トランスを 20 cm ほど離したところ、アッテネーションつまみを最大にしてもハムノイズはまったく聴こえなくなった。

<リスニング>
音の評価は、長年聴き続けてきた CD と LP を用いた (ジャンルの異なる以下の4枚を全曲聴いた)。

私は大きめの音量で聴くので、アッテネーションがしやすいように、本機のゲインを +6 dB に設定。


1.(CD) 辛島美登里 『GREEN』 ブログリンク
本機のアッテネーションレベル: -28 dB
本機のゲイン: +6 dB
L-505u の出力メーターの最大値: 約 2 W/ch

極めて良い S/N のおかげか、楽曲演奏の細かいパーカッションの音が実に明瞭に聴こえる。

ドラムの音は、締まりは文句なしだが、重量感は若干控えめになり、まとまりよく響かせる。

肝心のヴォーカルは、当時30歳を迎えようとしていた辛島のしっとりとしたノン・ヴィブラートの美声が魅力たっぷりに響く。
「裸足のエリーゼ」 でのピアノの音がこれまた綺麗だ。



2.(LP) 喜多郎 『1000年女王 オリジナルサウンドトラック』 ブログリンク
本機のアッテネーションレベル: -14 dB
本機のゲイン: +6 dB
L-505u の出力メーターの最大値: 約 3 W/ch

喜多郎の作品の中でも、メロディーがとりわけ美しいアルバム。
サウンドイメージが左右のスピーカー間距離を超えて部屋いっぱいに広がり、コズミックサウンドを満喫。

普段、カートリッジ DENON DL-103R で聴いているシンセサイザーの高音のエネルギー感はやや抑えられる一方、艶の点では向上し透明感を伴って伸びている。
中音域の密度感は、薄くもなく過剰でもなく、他の帯域とのバランスが良い。


3.(CD) NIGHTNOISE 『Shadow of Time』 ブログリンク
本機のアッテネーションレベル: -20 dB
本機のゲイン: +6 dB
L-505u の出力メーターの最大値: 約 5 W/ch

フルート、フィドルの音がやわらかく、温もりがある。
ギターは、弦さばきのキレはおとなしめになるが、音色としてはより綺麗に聴こえる。
このアルバムの聴きどころの一つは、「Night in That Land」 でのフルート。
アコースティック楽器は真にアコースティック楽器らしく、ヴォーカルは体温のある人の声らしく、という聴かせ方。

4.(CD) ホルスト 『惑星』 (CBS SONY 38DC 12) ブログリンク1、2
本機のアッテネーションレベル: -18 dB
本機のゲイン: +6 dB
L-505u の出力メーターの最大値: 約 6 W/ch

冒頭の 「火星」、先に聴いたソフトと同様、低音の重量感は控えめ。
「木星」 のホルンの音も、煌めきや炸裂する感じを抑えめにして綺麗に滑らかに聴かせる。
「天王星」 の後半部には、この CD の最大音量の部分があるが、破綻なく響かせる。



<総評>

ノイズレベルの低さに関しては素晴らしいの一言。

サウンドイメージの広がりも良く、左右スピーカー間の距離を超えて広がる。
重低音〜低音域の質感は、かつてトランジスタ式プリアンプに真空管式パワーアンプ (KT88 プッシュプル機) を組ませた時のそれに似ている。
同じ超低ノイズのプリアンプでも、音の傾向はメジャグランの 4V (上記) とはかなり違う。

4V がストレートに出してくるのに対し、本機はやわらかく滑らか。
本機で聴く CD は、まるで LP を聴いているかのようだった。
ハイファイでクールな音で聴くなら 4V、ウォームな音で聴くなら本機。
システムの音をやわらかくしたい場合にもいいだろう。

操作時に気になった点が一つ。

アッテネーションつまみを回していて、クリック感が均一でなく、ところどころスルーする感覚。

つまみを少し押し込むようにして回すとクリック感が出るが、操作上扱いにくい。
うっかり最小レベル (−∞) や最大レベル (0dB) を越えて回さないように注意しなければ。

明日にかけて、以下の接続法でも聴いてみる予定。

すべての再生機器 ➔ L-505u の INPUT 端子 ➔ L-505u のREC OUT 端子 ➔ グラフィックイコライザー ➔ 本機 ➔ L-505u のMAIN IN 端子 ➔ スピーカー

https://ameblo.jp/toonomikado/entry-12453866454.html

45. 中川隆[-14605] koaQ7Jey 2020年1月13日 20:31:44 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1532] 報告
イシノラボ パッシブ・プリアンプ

マスターズのプリアンプはいろいろあって楽しめます! 2012年3月11日
http://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=296

一般的に、音質・音調に影響を与える要素は、パワーアンプのほうが支配的といわれています。“確かにそうかな!”と私もそう思っていました。
ところが、パッシブプリアンプを作ってみて、その見解がひっくり返りました。パッシブプリアンプの、何も足さない、何も失わないと思えるようなサウンドを聴いて!

けれども、オーディオは趣味・道楽であって、また、科学的にいっても、原音というのが果たしてどうなのかもはっきりしません。マイクが異なれば、ホールが異なれば、ミクシングが違えば、マイクセッティングが違えば、その場の温度・湿度が違えば、などなど。

要は、なるべく原音らしきサウンドを好むも良し、リスナーの聴覚に心地よく聴こえれば良いし、いつも同じサウンドを楽しむだけでなく、たまには異なったサウンドも楽しみたいと思うのも、オーディオ趣味の健全な方向と思います。

1.300B採用プリアンプ“MASTERS CA−X1”

これは、既にアクリル加工が出来なくなったので製作完了です。
けれども、同じような回路構成や電源構成で製作することは可能です。
この方式のサウンドはリッチで、サウンドの生き生きした音調が大変な魅力です。音楽のリズムやハーモニーも大変重要です。

このあたりの音楽の持つ息遣いが感激を与える重要要素のような感じを抱かせるのが、この300Bプリアンプの魅力です。

特に、真空管パワーアンプとの組み合わせが絶品です。

2.API回路方式プリアンプ“MASTERS CA−2000”

オーディオ全盛期のスタジオコンソールに採用されたAPIモジュールアンプが奏でるアメリカンポップス的なサウンドは、この時代の音楽だけでなく、ある意味、普遍的な魅力を有しています。どうしてそうなるのか?

多くのアンプ回路は発振安定度を重視し過ぎるあまり、2段増幅方式がほとんどです。ICのOPアンプもそうしているのがほとんどと思います。
APIモジュールは、たくみに設計された3段増幅方式です。発振安定度をボーデやナイキスト理論をベースに位相補償すれば、まったく安定なアンプができることをAPIは証明したわけです。

1970年代の私が在籍していた当時も、サンスイではAPIのことはまったく知らずに、結果的に“AU−607”,“AU−707”に採用したパワーアンプ回路は、親戚関係にあるような3段構成増幅回路です。その後もダイアモンド差動回路、Xバランス回路にして、ずっと3段増幅回路を踏襲して終了しました。

特に、API方式でのフォノ再生(特に、ジャズ、フュージョン等)は絶品のような感じを受けます。とにかく、精緻でありながらノリの良いサウンドです。


3.1段増幅バランス増幅真空管プリアンプ“MASTERS CA−218”
このプリアンプは、チャンネルアンプシステムを熱心におやりになっているお客様からのご要望でできたカスタムアンプです。

1球だけの1段増幅でやってみたいということでした。それも、バランス増幅が希望です。そうなると、300Bプリの場合もそうなのですが、真空管プリアンプの残留ノイズを半導体なみにするには、ボリュームを入力・出力の両方に入れることが効果的です。

かつては、ヤマハC−2がこの方式を採用してヒットしたことがありますが、真空管プリアンプではマスターズだけだと思います。

出力側ボリュームには、10kΩ以下のインピーダンスならば、出力インピーダンスが大きいということはまったく心配なくなります。

入力インピーダンスは大きいほうが良いといわれますが、10k〜100kΩ範囲なら問題ないでしょう。

このアンプで、1個のつまみで音量レベルを調整したいというと、バランス増幅ですと8連ボリュームになります。もちろん、このような多連ボリュームはカスタムになります。東京光音電波さんに注文して、待つこと45日でできてきました。
このプリアンプはL/R2トランス,2電源・2整流管採用,電源フィルタ回路にはアメリカ製フィルムコンしか採用しない(ケミコン追放)!
出てきたサウンドは、切れ味が良く、音数が多く(情報量が多い)、リッチなサウンドで、私は聴き惚れてしまいました。

4.真空管整流によるAPI回路のプリアンプサウンド

すでに、この方式による『真空管整流電源によるトランジスタ・フォノEQアンプ』について、報告させていただきました。

やはり、LINEアンプに採用しても、サウンドの重心が下がり、オーディオアンプは電源の影響を受けることが明白な事実です。それは、そもそもアンプが電源電力をオーディオ信号で切り分けて、負荷に供給しているからです。
従って、最も安定な電源といえば、大容量バッテリといえましょうが、周波数応答をサポートする意味で、バッテリといえども、コンデンサを電源に付加して、補償することは重要です。

5.パッシブプリアンプ

純粋に入力信号を変換伝達する意味からは、パッシブプリが電源いらずですから、最も有利です。ノイズ発生することもありません。

特に、バランス型トランス式パッシブプリアンプ“MASTERS CA−999FBS”を使うとやめられなくなります。

6.300Bバランス構成プリアンプ“MASTERS CA−5000”
最後に、3年前に納入した究極のカスタムプリアンプを紹介します。
300Bバランス構成プリアンプです。

音量調整は、トランス式を採用しています。堂々としたサウンドが凄かったです。電源部とアンプ本体のセパレート方式です。
http://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=296

新製品パッシブプリアンプの登場 2010年9月9日

トランス式アッテネータ/パッシブプリアンプを相次ぎ製品化しました。
私は、最初に就職した会社がタムラ製作所であったせいか、トランスにはずーっと愛着がありますし、その重要性やメリットを認識しています。

特に、NFBもなく、これだけのワイド・バンドや低ひずみが達成できることは、この原理(電磁誘導)を発見した方に敬意を感じています。

新製品はアッテネータとパッシブプリアンプの2種類あります。
両者は混同しそうですが、その違いは、トランスのタップの選択の仕方で、
ゲインを持たせたのがパッシブプリアンプです。

従って、パッシブプリアンプでも、ゲインセレクタをゼロにすればアッテネータになるので、使い勝手からすれば、パッシブプリアンプをお勧めします。
やはり、トランスは増幅するのではなく、エネルギー変換することができるので、パワフルにパワーアンプをドライブできることにそのサウンドの良さが現れるのだと思います。

ジャズファンの方やロックファンの方には特にマッチすると思います。
また、大編成のクラシックや、熱のこもった室内楽の奏者間の意気も感じることもできます。

調整範囲等のカスタムにも対応できますので、どうぞご相談ください。
http://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=138

イシノラボ 好評を継続する MASTERS パッシブ・プリアンプ 2012年10月20日

パッシブプリアンプは、MASTERSのアンプカテゴリーのなかで、発売以来ずっとご好評をいただいております。
最近は、バランス仕様のご注文も多くなってきました。

それも、皆様がバランス伝送の意味を理解されるようになっていただけてきたからのように感じます。つまり、バランス仕様のパッシブ・プリアンプでアンバランス(RCA)入力の場合、その信号をバランス信号の HOT側と理解して、HOT側を音量調整して、アンバランス入力の場合でもバランス仕様でコンパチブルできるということです。そうなると、アンバランス信号をバランス変換する高価なトランスを内蔵しなくても済み、価格セーブにつながります。

最近ご購入いただいたお客様からは、先日購入した MASTERS のトランス式パッシブ・プリアンプを聴いて、“再生帯域の広さ、腰高にならない、低域の伸び、ほれぼれとさせる高域があると思う。”といった感想を頂いております。
このお客様は、なんと、30年間に12台のプリアンプを使ったというベテランであり、音のグルメといえましょう。

“通常の擦動式ボリュームでは「到達できない部分がある」と感じる”という感想も頂きました。

さらに、複数のカスタム仕様でのご注文をいただき、現在設計中です。
本日発送した“MASTERS CA−999S/A CUSTOM”では、入力を1系統のみでシンプルにして、よりピュアサウンドを求める方に向いたカスタム仕様としました。

このパッシブプリアンプを発送前のエージングで聴いていたところ、そのパワフルでのびのびした低域・中低域には、製作者の私ですら、少なからずびっくりしました。決して製作者の自己陶酔ではないと思います。
http://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=367


トランス式パッシブ・プリアンプとバッテリードライブ・パワーアンプの絶妙なコンビネーション 2010年11月27日

マスターズのトランス式パッシブ・プリアンプ(「MASTERS CA−999FBS」,「MASTERS CA−777S」)とバッテリードライブ・パワーアンプ(「BA−225FB/MOSyB」)は皆様に好評です。

電源問題をまったく無くした究極のサウンドが得られます。
最近発表したトランス式パッシブ・プリアンプは、おかげさまでご好評をいただいております。


1.視聴に訪れた方が感じてくれているようです。

イシノラボは千葉市なので、首都圏から離れた方は来訪されるのが大変ですが、最近聴きにこられた方は、皆さん、非常にリアル、違和感が全くない、サウンドが澄み切っている、Dレンジが広く聴こえるというコメントをいただき、ご注文をいただくケースが増えております。

そして、真空管アンプ、通常の100V電源の半導体アンプでも、大変良好なサウンドを聴き取ることが出来ますが、極めつけバッテリードライブ・パワーアンプ(8W+8Wしかないですが、)と組み合わせて、バランス接続で動作させたときです。

さらに低音の重心が下がり、超リアルなサウンドです。
Dレンジが広く感じられるのはパッシブ・プリアンプのノイズがゼロ、バッテリードライブアンプの残留ノイズはわずか30μVと普通のアンプの1/10以下のおかげと思われます。

静寂から立ち上がるFF(フォルテシモ)サウンドは、より衝撃を聴覚に与えるようです。

2.汚れとノイズ発生源のないサウンドをリーゾナブルな費用で楽しんでください。
海外ブランドとか有名ブランドのオーディオ機器は、私から言えば、なんという高価であろうかと思います。

代理店、販売店、それぞれの立場で利益を取らなければ、ビジネスはやっていけないことは分かります。けれども、このようなご時世でオーディオを家計に無理なく楽しむにはあまりにも高価な機器は、私から遠い存在です。
私が思うアンプにかける費用は、¥10万〜20万くらいが無理のないところと思います。

けれども、一生ものでオンリーワンのアンプを作りたい方の気持ちも分かります。
それならば当方で、超良心的な作りで素晴らしいカスタムアンプをお届けする用意もございますし、すでにオンリーワンアンプを楽しんでいる方もおられます。
それにしても、書いている今、究極とも言える組み合わせで聴いています。何という幸福なことかと、自己陶酔を含めてありがたいことだと思っております。
最近では、アナログレコードの情報の多さ、音楽に大切な成分の充実を改めて感じて、 聴く機会が増えてきました。今、ブログを書きながら、カーペンターズやワルターのステレオLPを聴いています。勿論、フォノイコライザーはAPIモジュール回路を採用したものです。

バッテリードライブというと充電作業が必要です。
これらも、やり方等、お知らせしますので、ご安心ください。
http://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=156


トランス式アッテネータ・パッシブプリアンプ 
MASTERS ATT−900シリーズ 2010年7月18日

1か月ほど前に発売しました、トランス式アッテネータ・パッシブプリアンプ“MASTERS ATT−900シリーズ”の話題です。
バランス/ノーマルとコンパチブルに対応できる世界初の製品と自負しております。


【アンバランス入力のバランス変換の要望】

早速2名の方からの具体的な問い合わせをいただきました。それは、“せっかくバランス対応になっているので、アンバランス(RCA)入力のときもバランス変換をして、それをトランス式バランスATTでレベルコントロールできないか?”というご要望でした。

ブロックダイアグラムを眺めていただくと、LINE1のアンバランス入力対応について、そのレベルコントロールはHOT側のみになります。
バランス信号として扱うには、入力回路にバランス変換トランス(10k:10kCT)の搭載が必要になります。カスタムのご要望にお応えできます。トランスはMASTERSが特注する高性能トランス(USAコア採用)を予定しています。

【リーゾナブルな価格に驚く】

アンバランス信号をトランス・抵抗ハイブリッド式で行うATTに PhaseTech(フェーズテック)の CM−1sがあります。
Phase Tech ハイブリッドパッシブアッテネーター CM-1s ¥918,000(税込)
http://www.audiounion.jp/ct/detail/buy/970/

それは、半導体などの増幅素子を一切使わず、高品位音楽再生の理想とされる高入力インピーダンス・低出力インピーダンスを小音量からフルボリュームまで実現した、高次元の音質追求を行ったハイブリッドパッシブアッテネーターです。
サイズは“W310×H86×D245mm”、ウェイトは“3.8kg”、標準価格は“892,500円”となっています。

上記“PhaseTech CM−1s”に比べて、当社のATTは驚異的に安価です。

しかし、安価だからといって手抜きはありません。
メイン部品であるトランス式ATTは23接点のタップを備えた大型コアを橋本電気株式会社様に特注し、4個を専用のシールドケースに絶縁ピッチを充填した高性能品です。絶縁ピッチを充填するには、この炎天下での手作業となります。
ロータリースイッチは上記フェーズテックと同じ、セイデン製です。
XLR端子はノイトリックを採用しています。

これは、小規模で利幅をとらない弊社イシノラボ/マスターズでしか実現できないでしょう!

これは、“この経済不況の折でも、一回きりの人生、何とか皆さんに大いにオーディオを楽しんでいただきたい!”という私の願いを込めています。
http://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=123

46. 中川隆[-14604] koaQ7Jey 2020年1月13日 20:34:53 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1531] 報告
私の場合、QUAD 11L Classic とチャイナアンプの YS1(生意気にもJeff Rowland Model 10に使用されているLM3886を搭載)で鳴らしていますが、アンプをイシノラボ(元サンスイの技術者の方が立ち上げた会社です)の MASTERS AU-880L に変更予定です。

 最近は多くのメーカーが撤退し選択肢が狭くなった為、アンプの視聴機を貸していただけるメーカーを片っ端から聴きました。
エルサウンド、シャッツグレーバー、イシノラボなどですが、一番気に入ったのがイシノラボさんです。

音質はサンスイを磨いて洗練させた音と解釈しています。
勿論、伝統のMOSFETですが、超ローノイズなので、かつてのジャジャ馬つかいのサンスイとは一味違います。

オーダーメイドも可能ですので、是非クリスキットと聴き比べてみて下さい。
価格は音の品質からすると市場の1/3位と推測します。
殆ど儲けていないようで、良心的なメーカーさんです。
http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000002856/SortID=13729854/


イシノラボどっとこむ sara 2010-11-1

朝方物凄い雨が大量に降った千葉です。
電車のダイヤがメチャクチャに乱れました。
一度、試聴予約をして都合がつかずキャンセルした「イシノラボどっとこむ」さんに行ってきました。

6CA7PPアンプの試聴でしたがいろいろなアンプを聞きました。
バッテリードライブの石のアンプ、穢れのない純度の高い音質で、久しぶりに石の音を聞きました。

音の傾向は、山水のアンプに通じるものがありました。
サイトをみればうなずけると思います。
僕はやっぱり、侘び寂びのある真空管アンプが良いです。

トランスドライブのプリもなかなかの音で 6CA7PP よりも欲しくなりました。
どうしよう?と思いつつ、注文してしまいました。
画像は、211シングルアンプです。
闇夜に浮かぶトリタンの輝き。。
絶好調です。
http://w169.or.tv/modules/d3blog/details.php?bid=433

47. 中川隆[-14603] koaQ7Jey 2020年1月13日 20:46:21 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1530] 報告

オーディオのイシノラボどっとこむ - 店長のブログ
プリアンプのあるべき姿とアクティブアンプ設計の難しさプリアンプのあるべき姿とアクティブアンプ設計の難しさ 2017年10月12日

きっかけ

プリアンプはCDが登場して、CDプレーヤーの出力が2Vmaxと高いので、従来のプリアンプのように、17.6dBのゲインを持つ必要がなくなった。
むしろ、パワーアンプへ送り込むオーディオ信号の調節に主たる役割があると言えましょう。

それでも、アクティブアンプ方式のプリアンプは、ラインアンプゲインを12〜18dB程度のゲインを持たせて、構成しているところが多いようです。
実際の使用に際しては、減衰器としての動作がほとんどです。むしろ、プリアンプゲインは0〜6dBもあれば充分です。

それでも、上述のようにゲインを持たせてしまうのは、半導体アンプのオープンループは80〜110dBも取れてしまうので、プリアンプとしてもゲインを得るためには、例えば、オープンループゲイン:80dB、プリアンプゲイン:18dBとすると、80−18=62dBもの多量NFBを掛けているのです。

NFBは、S/N比は改善出来ませんが(NFB量だけゲインが減るから、何処までいってもS/N比はアンプ基本回路で決まる)、残留ノイズとひずみと出力インピーダンスを下げることができます。

すべての現象は、必ず作用をさせれば、反作用があります。プリアンプでは、それは何でしょう。パワーアンプなら、スピーカーからの逆起電力などの反作用があります。プリアンプは負荷がパワーアンプの入力インピーダンス分だけですから、発振安定度にも問題ないように見えます。

連続波による電気的性能を見てみると、多量NFBにより、ひずみは極小に収まります。普通に作れば、プリアンプは簡単にできそうに見えます。
(バランス回路についてはこの際、考えないとします。)

それでは、皆さん、プリアンプについて、悩むことはなくどれを選んでも良いように思えます。一方、どのプリアンプも使う気にならないというオーディオファイルもおられます。その言い分は音質がいまいちと言うものです。


NFB量とNFBの正しい掛かり方

NFBアンプはNFBを掛けた分、ゲインが下がり、また、入力と出力との位相差は高域にいくほど大きくなります。

NFBは入力と出力との位相差がなければ、NFBの作用が理想的に作用し、副作用的な現象は起こりません。

具体的に、2段構成(ほとんどのアンプ)アンプですから、高域端では、その位相偏移は180度に達します。そのとき、そのアンプが、ゲインがあれば発振します。一応、アンプ設計の常識では、位相偏移が135度以内なら、問題ないと言われて、多くのNFBアンプはそうなっています。

果たして、位相差が大きな信号が入力の演算(サミングポイント)がうまく作用して、うまくいくのでしょうか?連続波でひずみを測定してもうまくいっているのです。

ところが音楽は複雑な不連続波ですから、NFBが正しく動作していると言うことは断言できません。特に、近年、高周波ノイズ(電磁波ノイズ)がまき散らされています。高周波ノイズが入力すれば、さらにさらに、NFBはおかしな作用しかしなくなるでしょう。

だから、アンプは聴いてみないと分からないと言われてしまうのです。
このあたりの問題を追究した方はごく少数の方だけです。

このように検討の行き場を失ったアンプ設計は、部品を選択したり、配線材を変えたり、振動防止をしてみたりして、結果として音調を変えたに過ぎない努力をしているという見方もあります。

むしろ、もう少し、NFBをオーディオ的に考えるべきと思います。

究極な方式は、NFBを掛けない無帰還アンプにすることです。オープンループ特性では、真空管は徐々にひずみが取り扱う電圧が大きくなるにつれて増加しますが、入力が小さいときは0.02%くらいの値を示します。

だから、大きな信号時にはひずみが0.5%と大きくなっても、愛好するオーディオファイルは少なくないのです。


NFBに関係なく、高音質プリアンプを実現

もっと、方向を変えて、アンプを用いないトランス式プリアンプはNFBまるでなく、磁気素材の性能と巻き線技術で出来ています。
その結果、我田引水になりますが、MASTERSのトランス式パッシブプリアンプは、連続波であろうとオーディオ信号であろうと、ひずみは発生しません。ですから、まったく次元の異なるサウンドなのです。幸い、高い評価をいただき、私はせっせと製作しております。


NFBアンプを高音質化する方向

さて、もう少し、NFBアンプを見捨てずに考えると、NFBにより位相偏移をより小さくすることを考えるべきと最近思い始めました。

具体的には、位相偏移が大きいと、アンプの入力インピーダンスは負性抵抗分が発生します。この防止対策には、入力に抵抗を付加して、負性抵抗を打ち消したり、位相偏移を小さくするために、位相補償を施して、対策する方法があります。振り返れば、かつて、山水のAU−607以来、2ポール位相補償回路によって、少なくともオーディオ帯域(〜20kHz)まではオープンループをワイドして、NFBが位相偏移を起こさないよう考慮していたのです。それ以上の高域はフィードフォワード回路で、ひずみ低減を図っていたのでした。
このような方策によって、音質が確かに向上します。

けれども、近来のインバータ、スイッチイング電源、パソコン、携帯、スマホ等から発する電磁波ノイズがアンプに入り込み、NFBの弱点である位相偏移の大きい高周波領域(100k~10MHzあたり)で、NFBを混乱させます。このような現象によって引き起こすひずみ(NFBひずみと言うべきか)が発生して、その成分がフォールダウン現象によってオーディオ帯域に降りてきます。そこで、濁った、抜けの悪い、詰まった、というようなヒアリング現象を引き起こす可能性があります。一方、このようなサウンドがある種のプログラムソースではプラスに作用して、パワフルと言う方もおられます。

結論として、厳しく考えると、NFBアンプの位相偏移は90度以内に収めることが最低限度必要と考えます。

なお、近年、上記のような電圧帰還ではなく、電流帰還(カレントフィードバック)回路を採用しているアンプがありますが、これは後日、記述したいと思います。
https://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=738

48. 中川隆[-14602] koaQ7Jey 2020年1月13日 20:48:55 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1529] 報告

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電源問題とプリアンプのお話 2017年8月29日


電源事情

ここ20年以上、スイッチング電源、インバータ電源の普及によって、家庭用電源の正弦波が崩れて、正弦波のあたまが潰れています。

専門的には、コンデンサの作用によって、コンデンサに充電する時間(流通角)が静電容量が大きくなるだけ小さく、充電電流が大きくなります。

こうなると、オーディオアンプの整流回路でのDC出力はきれいな正弦波の場合より、取り出せるDCパワーは5〜8%程度低下すると言われています。
ですから、整流回路のコンデンサーの静電容量はむやみに大きくしては逆効果になります。

アンプは交流分(リップル)の少ない、低インピーダンスの電源で動作させるのが必要とされます。そのためには安定化電源なるものが普及していますが、この回路はNFBを応用しているので、その動作について、アンプの静特性では測定差がでてきませんが、ヒアリングでは差異があると感じる方は少なくありません。

それに加えて、近年の携帯、スマホ通信の通信電磁波は、アンプの電源部に混入します。混入した場合のアンプが受ける障害はヨーロッパの電波試験で明らかになったように、悪影響(アンプのS/Nや、ひずみ率が悪化する)を与えます。

(電波障害に対する対策は50年前から、ヨーロッパでは要求され、この試験をパスすることがヨーロッパで販売できるアンプにとって必須事項となっている。)
ところが50年前から、電磁波対策をすると、アンプのヒアリング結果(音質)が悪化するのは、関係者の間では常識になっています。

このような事態を知ってか、知らないか、分かりませんが、数々の電磁波対策アクセサリーが販売されており、それなりに皆さん、アクセサリーの意義を感じているような感想を目にします。

私は、商用電源不要のパッシブプリアンプの、汚れのない、生き生きした、リアル感溢れるサウンドに感動しています。

(MASTERSパッシブプリアンプ、大好評です!)
一方、電源付アクティブプリアンプは、NFB設計、電源設計の工夫により、パワフルな音質を持たすことが可能です。

特に、特別提供品のプリアンプはパワフルサウンドです。
アクティブプリアンプについては、ご相談をお受けいたします。
オーディオはいろいろな楽しみ方があります。
https://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=734

49. 中川隆[-14601] koaQ7Jey 2020年1月13日 20:52:37 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1528] 報告

オーディオのイシノラボどっとこむ - 店長のブログ
オーディオ製品の価格 2017年8月26日


7月号の“ステレオ”誌を眺めていたら、評論家・石田善之さんが“1桁高額化してしまったのはいかがなものか?”と言う感想を書かれていました。

私も同感です。振り返って、MASTERSブランドの価格は安いと思います。これまで、安すぎるというコメントがあっても、まけてくれというお話は皆無です。経営規模が零細ですし、利益をあげようとする気持ちもありません。

けれども、ある程度の規模の会社、また、今後成長しようとする経営者はそうはいかないと思います。

価格はどうやって決まるのか?

皆さん、TVやラジオショッピングで、通販でお買いになる機会は少なくないと思います。私もつい、食べ物などを注文してしまいます。
常識的にこのようなショッピング形態では、放送側は価格の50%程度を取ると言われています。

ですから、放送側のPRタレントは懸命に売り込むのです。また、“そうしていかないと採算が取れない”と放送局側は言います。

さて、オーディオ製品はどうなっているのかを私の推測で記述したいと思います。

輸入オーディオ製品

例えば、ヨーロッパブランドのスピーカーを輸入するとしましょう。

仮に、FOB(船積価格)が¥100万だと、輸入代理店は運賃、保険料、通関手数料、倉庫費用がかかります。これで¥120万になったとしましょう。

そして、カタログ、宣伝、販売店への輸送料等で、¥130万になったとしましょう。この費用から、定価は、60%〜70%の名目利益を取って計算すると、¥325万〜¥433万になってしまいます。

もちろん、輸入代理店は、販売店には65〜70%掛け程度で納入すると、販売店側の粗利は¥98万〜¥173万、その粗利幅は代理店側の経営判断によるでしょう。

一方、販売店は販売店間の競争があるので、定価からの割引販売が常態化しています。

一般的に販売店は定価の26%程度が継続経営の目安とされています。従って、割引率が2割とか2割5分とか言うと、経営的には苦しくなります。
実売¥260万〜¥325万になります。

となると、よほどの富裕層でないと買えないでしょう。私の予測では、オーディオ富裕層は全国で500人くらいでしょう。

もう少し、関係者の皆さんは努力されないと、いわゆる“新品オーディオ”マーケットはじり貧になってしまいます。今や、オーディオショップは、全国100〜120店舗程度と少なくなっています。

最近、輸入製品で、中国生産が主体となっている海外ブランドのスピーカー等は、元々の製造原価が極めて安く、さらに数量が多くなると、量産効果により、さらに安くなります。

そうなると代理店もある程度の数量が売れると想定して、思い切った定価をつけることができます。販売店に言わせれば、販売利益は薄いと言いますが、それほど値引きしなくとも販売できるとすれば、良い循環になるのではと思います。私も購入してみたいと思うほど、CPの高い海外スピーカーがあります。

国内オーディオ製品

国内販売を主力としている国内ブランドは、定価に対する粗利は30〜40%と割と良心的と思います。今や、数少ない国内老舗ブランドアキュフェーズ(国内資本会社),デノン,LUX,オンキョーの価格はリーズナブルと感じます。

そのうえでの15%OFF程度の実売はそれなりに売れれば健全と思います。何とか、オーディオファイルの方も下取り等で、入手できそうです。

ところが、海外を含めたビジネスを展開しようとすると、海外代理店は日本の業者よりも利益を要求すると言われています。

また、輸出する際、輸出業務を委託する代理店を使うと、その代理店に納入した価格に上乗せして、輸出することになります。

しかも、情報が世界中に広まる時代ですから、海外業者は内外価格差を理由に輸出価格引き下げを要求してきます。

おそらく、アキュフェーズは世界最高の技術・作り・完成度でありながら、輸出実績は非常に少ないと思います。国内価格をリーズナブルに維持したいと思っているように推測します。

そうなると、仕方なく、国内定価をアップさせれば、海外業者はビジネスできるようになるわけです。“日本国内で買うのと同じような価格だ!”、“これなら、ビジネスできる。”

このような現象は一部カートリッジ、真空管アンプブランドに見受けます。
マイソニックの松平さんでさえ、“カートリッジの価格が高くなり過ぎた”と、最新号のオーディオ誌で述べています。

この傾向に組みしないのがデノンDL−103系カートリッジです。海外ではビジネスにならないと、海外業者からのお声はかからないと聞いています。また、老舗オルトフォンもSPUカートリッジほか、リーズナブルな日本国内定価です。よって、上記2機種は良く売れているそうです。

このあたりの事情を組んで、皆さん、オーディオ趣味を楽しんで下さい。
ちなみに、MASTERSアンプはリーズナブル価格で継続(大きく広げる気はありません)することだけを考えて、1台、1台、製作しています。
最後に、MASTERSアンプは他のアンプとは異なる特長を備えていますので、そのあたりにご注目下さい。まだまだ、ユニークで、優れたアンプを製品化する意欲でいっぱいです。

(注)驚くお話:1970年代、上述の松平さんが勤務していたカートリッジ会社から、山水はセパレートステレオ用カートリッジにMCカートリッジ(昇圧トランス付き)を2000台/月ペースで注文して、松平さん達は懸命に作ったそうです。そのときのMCカートリッジ単価は、¥3,000程度ではなかったかな?とおぼろげに思い込んでいます。(その頃の初任給は¥4万くらいだったでしょうか!?)

ある程度(300個程度)のロットで作れば、カートリッジ原価はぐんぐん下がるのです。
https://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=726

50. 中川隆[-14600] koaQ7Jey 2020年1月13日 21:00:00 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1527] 報告
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アンプとトランスはどう違うのか?アンプは電源が重要!2013年3月14日


学生時代、電力工学の教授が講義の冒頭、“君たち、アンプとトランスはどう違うか?言ってみなさい!”と質問されました。私を含めて、しどろもどろのことしか言えませんでした。

教授は、“トランスは電磁誘導現象で、エネルギーの電圧・電流を変えて、負荷に伝達する。一方、アンプは入力された信号で、電源エネルギーを比例関係で、相似な状態で負荷に加えることである。お互いは似ているようだが、その原理はまったく異なる。”と言われた。

確かにそのとおりです。けれども、ともすれば、アンプに携わるエンジニアは、アンプ回路がエネルギーを負荷に主体的に伝えると誤解してしまうことが少なくない。要は、アンプは電源をコントロールする装置なのです。

オーディオ科学はまだまだ未知の分野が多く、感性・官能・嗜好等に頼ることが多いのは仕方ありませんが、オーディオアンプにおいて、原理から見れば、一番支配的なのは電源部ということができるでしょう。ところが、100V商用電源の品位は、昨今、スイッチング電源、インバータ等による波形ひずみ(クリップによる)と、電波機器がものすごく多くなったので、電磁波ノイズ混入がひどくなってきています。その対策グッズが、いろいろオーディオアクセサリーとしてオーディオ界をにぎわしています。それですべてが問題解決にはなっていないのが現実と感じております。

オーディオアンプは、まず、電源にどの程度の性能を持たせるか?が重要で、次にコントロール部となるオーディオ増幅回路となるでしょう。

電源は、クリーンでインピーダンスが低く、電源変動が少ないのが理想とされます。その意味からすれば、良質なバッテリーが、アンプとして一番優れることは納得いくと思います。けれども、電源電圧が低いこと、充電の手数などの短所があり、これらを勘案すると、12Vのバッテリーを使用すれば、取り出せるパワーは8Ω負荷で、6W〜18Wくらいと大きくはありません。けれども、みなさんが聴いている音圧レベルは88dB程度の効率のSPで、フォルテシモ(ff)のときでも90dB程度で、平均レベルは10mW程度です。

そこで、110dBの高効率のホーンドライバーでは、1W以下のアンプで、超ローノイズのアンプで聴くのが望ましいことははっきりします。

世の中にあるアンプは、100Wでもハイパワーアンプと言える状態ではないですが、このようになってしまったのは、パワーアップすれば良いサウンドになり、高く売れるというビジネス志向による状況が多かったです。私もサンスイに在籍時は、バージョンアップするときは5Wでも10Wでもパワーアップを繰り返しておりました。(100Wアンプが200Wアンプにアップしても、スピーカからの音圧アップは3dBに過ぎません。まして、110Wにしたところで、0.3dBアップです。)

改めて、オーディオを楽しむ皆様に、アンプのパワーは、ほどほどで充分と申し上げます。

いろいろオーディオアンプの特長を見据えて楽しんで下さい。
https://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=391

51. 中川隆[-14599] koaQ7Jey 2020年1月13日 21:05:09 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1526] 報告
イシノラボ/マスターズ店長の連載
パッシブプリアンプを開発する


そのきっかけ

CTS時代、当時、カウンターポイントの輸入代理店だった“ノア”の野田社長から、カウンターポイントブランドで、抵抗式パッシブプリアンプを委託され、製作したところからきっかけが生まれたといえます。
(ちなみにカウンターポイントとは音楽用語の対位法を意味し、ドイツ語ではコントラプンクトとなります。)

当時はCDがリリースされてまだ、それほどの月日が経っていない頃でした。そのパフォーマンスは結構良かったのです。

CD出力がmax2Vに規定されて、ライン出力150mVのアナログレコード時代に比べ、20dB以上のハイレベルでした。

だから、それまでの150mV→1V(約17dB)までの増幅を担ったプリアンプは必要ないような状況と、実際、プリアンプ不要論さえ出てきました。

けれども、入力レベルを調整するボリュームが付いていないパワーアンプには、音量調整機能が付いた機器が必要でした。

一方、阪東電機(トランスメーカー)に転職したサンスイOBから、お呼びがかかりました。訪問してみると、これを組み立ててくれないかといいます。

それは、単巻トランスが2個付いたトランス式パッシブプリアンプでした。

そして、LUXブランド製品のOEMビジネスと言う。その構造は木材と銅板を組み合わせた取付構造でありました。

“手伝ってくれ!”との依頼でした。当時、すぐ取り掛かれなかったので、しばらく待って欲しいと言って、その場は終わりました。

しばらくして、再度、訪問すると、このビジネスは予定の半分(300台くらい)で終了したとのことでした。

“どうして?そうなったんだろう?”と聞くと、どうも、LUX技術陣にアンプ優先の部長がいて、打ち切りしたい意思があったらしいと言われました。

このことはこれで終わってしまい。“LUX90年史”の書籍にも触れられることなく、葬りさられたかっこうになっています。

けれども、売れ残ることなく無く完売したらしいです。

アンプ優先論者は“トランスはナローレンジ、ひずみがあるという!”と言う誤った偏見であったろうと思います。

LUXに古くから在籍していたトランス関係者は発言をそがれてしまったらしいです。
結果的には、余ったRCA端子を600個頂いて、この話は終わってしまいました。


マスターズブランドのプリアンプを開発したい

アクティブ回路によるプリアンプはすぐ作れますが、普通のプリアンプではうまくいきそうもありませんでした。

と言うのは、CD主体になったオーディオアンプにおいては、プリアンプの主たる働きは音量調整機能になっていたからでした。

アナログレコードにまったく目が向けられなくなった当時、せいぜい、プリアンプゲインは6dB(2倍)もあれば充分でした。

利得6dBのアクティブアンプとなると、半導体アンプの場合ではオープンループゲインが60dB以上とれるのが普通であるから、多量NFBアンプとなり、プリアンプと言えども、音質の良好なアンプとするには優しくなかったと思われますし、常識と言えましょう。

それにアクティブアンプは、入力信号はコントロール信号で、出力段の電流量をコントロールすることが基本です。

このような増幅デバイスのリニアリティは小出力時においては0.02%くらいの低ひずみになりますが、少し入力が大きくなると、ひずみは増大し、0.5%〜5%くらいに悪化します。

それをNFBで抑制するのがアクティブアンプなのです。また、アクティブアンプのS/N比は最高に頑張っても、−100dBくらいが限度です。

NFBを掛けても、残留ノイズは下がっても、同量、増幅度が低下しますから、S/N比は変わりません。

そこで、私はアクティブプリアンプを作るときは、バランス増幅タイプとして、バランス増幅のメリットがあるときだけにしようと密かに思いました。

パッシブプリアンプの開発スタート

まず、どの程度のリニアリティがトランスに生じるのか?サンスイ時代からお世話になっておるタムラOBのY・Yさんにまずはオリエントコアで、単巻トランスを巻いてもらいました。

ひずみを測定すると、ひずみがわずか(0.02%程度:1kHz/2V)にあるのが分かりました。けれども、ノイズはまったくなく、有望を感じました。
そこで、Y・Yさんが最高級パーマロイコアを持っているというので、試作してもらいました。それを測定してみると無ひずみでした。つまり、発振器のひずみと同じです。

やはり、通信用トランスやMCヘッドトランスにパーマロイコアを使っているのが納得できました。

やはり、原子レベルでの磁界に対する磁化特性が非常に優れているのでした。
そこで、コアをパーマロイコアとするに決めました。

今度は音量可変範囲をどうするかの課題が出てきました。最大減衰レベルはこれまでの抵抗ボリュームを見てみると、−60dB以上必要でした。
ちなみにアルプスの27型デテントボリュームは−75dB絞れています。

低レベルレンジでは抵抗にする(ハイブリッド式)にすれば可能でしたが、それではトランス式パッシブプリとしても音質が低レベルでは変わってしまうので、純粋にトランスだけでいこうと思いました。

そこで、頑張って、−66dBと設定してみました。
そうして、最少巻数を1ターンとすると、そこから66dB上がるレベルは2000倍となり、2000ターンとなります。

音量可変用ロータリースイッチを、試しに中国製を使用してみました。フィーリングは悪いし、接点切替ノイズもあり、¥2,500でしたが、さんざん。
やはり、世界最高のロータリースイッチはセイデンです。

そうして、試作機を造り、まずは電気性能をチェック、当たり前ですが、音量減衰値は0.01dBの精度、むしろ、測定したアナライザーの誤差を見つけるような正確さでした。

ひずみ測定してみると、0.005%くらいあり、“この程度なら最高!”と思い、念のため、発振器だけのひすみを測定したら、0.005%、つまり、トランスはひずまないということです。

さらに、発振器の性能を整備して、0.002%と最高レベルの低ひずみの発振器で測定したら、発振器と同じ、0.002%でした。

そして、ノイズはまったく、発生していないことも確認できました。このことが、アンプでは実現できない素晴らしさでもあるのです。
次に、ヒアリングに掛かりました。モニタースピーカはTANNOY アーデン(アルニコ仕様)です。

パワーアンプはAU−900X(原器)というべきものです。入力はパワーアンプダイレクトです。

何というピュアさと言ったら良いのでしょうか?アクティブプリアンプのサウンドに慣れ切ったサウンドとは異なります。

料理で言えば、フレンチ/イタリアンと、和食のお造りのような違いと私は感じました。音源の素材の違いが見えるようです。
これが本当のサウンド!と感激に浸ってしまいました。

トランスを製作してくれたY・Yさんも聴きたいというので、もう1台造り、納品しました。大好評でした。

次いで、近所の高校時代からのオーディオファンでうるさいY・Tさん。こちらで、聴いて、早速注文、納品にはY・Tさん宅を訪問して、一緒に確認しました。
ここはTANNOYのバークレイでした。室内楽や17世紀のバロック音楽が好きなY・Tさん。

このようなある意味特殊な音楽にも冴えわたった音色で、大好評でした。
製品として発売に際して、ゲインが0dBでは使いにくい方もいると思われるので、巻線タップを利用して、0、+3、+6dBまでの3段階をスイッチで切り替えられようにしました。

これが大好評で、オーディオ研究者として素晴らしいM・Mさんから注文をいただきました。

アキュフェーズのデジタルチャンネルデバイダーが低ビット動作なので、動作電圧レベルをアップして、本来のデジタルチャンデバの性能発揮するように+12dBタイプのカスタムプリアンプも納品しました。


大好評でパッシブプリアンプとして定着する

次に、バランス対応パッシブプリアンプの開発に取り組みました。バランス伝送となりますと、トランスはステレオですと2倍の4個となります。

減衰用ロータリースイッチは4回路と複雑で大型、そして、高価になります。
これも、マスターズZバランス増幅パワーアンプだけでなく、BA−218にも最適なパフォーマンスとなりました。

また、興味があるのは、山水のXバランス回路搭載のアンプのパワーアンプダイレクトにプリアンプとして組み合わせますと、優れたサウンドとなることも確認しました。

他のメーカー製アンプではバランス増幅アンプは少ないですが、組み合わせると良好なサウンドとなります。

考えてみれば、CDにおけるD/Aコンバーター用LSIはダブルエンド(バランス出力)が元々あるので、これらのバランス出力に最適に対応します。

次は、アンバランス(RCA)入力に対して、バランス変換して、バランス用パッシブプリアンプとしてほしいというリクエストです。

始めは、タムラの通信用トランスを内部に入れて、アンバラ〜バランス変換したうえで、バランスパッシブトランスで音量可変をおこなう方式を採りました。
けれども、トランスを2回通すより、1回でおこなったほうがよりピュアな信号の扱いになるので、それから2年後、単巻トランスに巻線を巻き込んで、アンバランス(RCA)入力に対応することを考えました。

大変良い結果となり、CA−999FBG/ACを誕生させることができました。ほかにない優れた方式と自賛しておりますが、そのサウンドパフォーマンスは素晴らしいです。

ファインメットコアの採用のお話は、2016年4月10日のブログ「ファインメットコアのパッシブプリアンプへの採用検討」にありますので、興味のある方は眺めていただければと思います。。

なお、ファインメットコアはカットコア形状ですので、ボビンのスペースを広く取れ、より太い巻線を巻けるメリットがあります。

それにより、ヘッドフォンをよりパワフルにドライブするメリットが生まれました。CA−777GFM/HPで製品化されて、大好評です。
つたない文章をお読みくださってありがとうございます。今後、さらに良いパッシブプリアンプの開発に励んでいくつもりです。
https://www.ishinolab.com/modules/doc_serial/audio_history_japan/serial001_081.html

52. 中川隆[-14598] koaQ7Jey 2020年1月13日 22:12:06 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1525] 報告

真空管アンプ「カトレア」
バッファアンプ ドイツの直熱三極管Bas「プルメリア」
http://www.cattlea.jp/product/?no=64


ヨーロッパの球は音楽性と空気感が違います

是非楽器を演奏する方へ一度聞いて下さい
透明度 繊細度 バッファ作り20年間ついに完成しました 
自信を持ってお勧めしますこの音楽の脈動感を!!

アンプ3台 スピーカー2組の切り替えが出来ます 入力は5系統
トランスはファインメットコアトランスのダブルカットコアです

特別仕様で 重要箇所をOFCの金メッキ線と銀線シール線を使用したアンプ仕様に出来ます プラス20.000円
球の在庫でBasに変更されました
写真の物は特注仕様でキャノンタイプの端子に成っています。


※音楽の香りを楽しんでもらうために「プルメリア」と命名しました

回路図
http://www.cattlea.jp/up_img/amp/64/f_01.pdf

価 格 200,000円

サイズ W380*D345*H195

回路構成 球一段トランスアウト

入力感度 最大10V

出 力 入力の3倍

使用真空管 Cas

シャーシー ウォールナット

B電源回路 5Y3

NFB回路 なし

納 期 1.5ヶ月



▲△▽▼


真空管アンプ「カトレア」
プリアンプ「アナログ」3A5直熱三極管
http://www.cattlea.jp/product/?no=76


バッファ段は直熱三極管を使用し、CR型フォノイコを内蔵しレコードも聴けます。
バッファ段のノイズはほぼゼロです。究極にチャレンジしました。

またアンブは3台をワンタッチで切り替えが可能です。
特別な球のプリでアナログの世界を楽しんで下さい。


価 格 195,000円

サイズ W430✕D280✕H130

回路構成 CR型フォノイコ内蔵

使用真空管 3A5 12AX7 6DJ8

シャーシー アルミ 前面パネルカリン材

B電源回路 フォノイコ バッファ段それぞれ独立電源

NFB回路 なし

納 期 1ヶ月

53. 中川隆[-14597] koaQ7Jey 2020年1月13日 22:16:13 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1524] 報告

ペンション すももの木
http://www.sumomo.net/

真空管アンプ「カトレア」
http://www.cattlea.jp/

「カトレア」製品情報
http://www.cattlea.jp/product/

〒401-0501 山梨県南都留郡山中湖村山中990-6
電話 0555-62-3411


▲△▽▼


真空管アンプ「カトレア」 _ 交流点火の 300B ・ PP5-400 コンパチブル モノラルアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/113.html

▲△▽▼


かけがえのない「音の記憶遺産」 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2016年07月09日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/72092f44e94c1c7280b2f73b09dab4eb


東海地方にお住いのメル友「I」さんから、このほど「ペンションすももの木の音は素晴らしかった!」というメールが届いた。

拝読させていただくと、明らかにじぶんのオーディオ記事よりもずっと上質だし、システム自体の新鮮さもあるのでご同意をいただいたうえで広くオープンにさせていただくことにした。

ちなみに「ペンションすももの木」といえば山梨県の山中湖畔にあって老舗の真空管アンプ工房としてもつとに有名。
    
「ペンションすももの木」に行ってきました。お客さんの少なそうな曜日を狙って行ったため、私達の他は家族4人連れの一組だけでしたので、チェックイン後に音を聴かせていただくことができました。

装置の写真がうまく映っていませんが、部屋は24畳のダイニングルームです。

アルテックのヴォイスオブシアターより少し大きな小池さん設計のフロントロードホーンに、
ドイツ製でオイロダインの元になったという励磁型の40pウーファー、
ドライバーはヴァイタボックスのS−3、
これにヴァイタボックスのホーン(クロス450HZ)
ツイーターは、なんとヤマハのJA0506・・・当方の愛好品(クロス4000HZ・・記憶が曖昧です)以上LCネットワークです。

アンプは300Bの交流点火(よくわからないのですが、全国で小池さんのアンプだけだそうです)。

初めにジャズで、カインド・オブ・ブルーとアートペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクションを掛けていただきました。とにかく、シームレスのスムースさです。特上の大型フルレンジを聴いているようです。

Fレンジも、拙宅のを比較に持ち出すのもおこがましいのですが、当家のシステムが、低域が100HZくらいからダラ下がりの限界が60HZくらいとすると、すももの木システムは、50HZまでフラットという感じです。
音色ももちろん素晴らしく、キャノンボール、ペッパーのアルトがなまめかしく響きます。リズムセクションも文句なし! 

クラシックに移り、モーツアルトのヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲(五嶋みどり盤)、弦楽五重奏曲(スーク+スメタナ四重奏団)がほんとにいい音で再生されます。音場もナチュラルで心地いい。

次の展開が驚きでした。ムターの弾くツゴイネルワイゼンの時に、小池さんが「アンプを換えますね」といった後のヴァイオリンの音が絶品でした。

きめが細かく、柔らかく、澄んでいて、伸びやかで、音像の定位もきまっている!! こんなヴァイオリンは初めて聴きました。B&Wの802Dなら出るのかも・・・。

換えたアンプはKRのPX25、交流点火。

アンプによる変化にはびっくりしました。ブログで拝見している、〇〇様が楽しんでいる中身が、少し覗けたような気がしました。

300Bも素晴らしいと思って聴いていましたが、このPX25のヴァイオリンには思わず拍手でした。

小池さんのお話では、LCネットワークのSPシステムを練り上げて、ジャズには300B、クラシックにはPX25、それと大編成用に大型真空管のアンプと、計三種類のアンプで音楽をカバーするのが楽しいとのことでした。
夕食後、一杯やりながらオーディオの話をしましょうと誘っていただき、ゴロゴロしているドライバーやフルレンジユニットをいろいろ見せていただきました。これも楽しかったです。

今回はいい音が聴けて、本当に良かったです。あの音に、ヤマハのJA0506が一枚かんでいるとは愉快でした。」
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/72092f44e94c1c7280b2f73b09dab4eb


54. 中川隆[-14596] koaQ7Jey 2020年1月13日 22:27:25 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1523] 報告

BAR 真空管 - 赤坂見附のバー
http://www.barshinkukan.com/kizai.html
https://tabelog.com/tokyo/A1308/A130801/13142040/


機材 : カトレア製アンプ・スピーカー使用


1【メインアンプ】 THE富士山V

BAR真空管で使用のメインアンプ。
カトレア製アンプ共通の電源回路が前段と終段と別々に整流し、レギレーションを良くし、大パワーを安定的に出します。 電源回路のコンデンサーはドイツ製を使用し、パーツも吟味し、電源トランスなどはオリジナル仕様です。 845のヒーター回路はFETを使用した定電圧ヒーター回路を作り、ヒーターノイズにも強いです。


2【サブアンプ】300B ※サブスピーカーSABA用アンプ

真空管アンプの標準的な存在の球300Bです。 また世界で互換性の有る球が作られそれぞれのお国柄の音が楽しめます。

カトレア300B はシンプルに二段アンプで電源回路も独立二回路動作でしっかりした音が聞けます。 世界標準の球世界を楽しんで下さい。出力トランスは オリエントコアで手巻きで作るオリジナルトランスで振動吸収力の高い人工大理石 デュポンコーリア製のケースに入れ 澄んだ音を求めまし た。300Bの球は劇場用のアンプで使用されていました。


3【バッファアンプ】プルメリア

ドイツの直熱三極管Cas「プルメリア」。ヨーロッパの球は音楽性と空気感が違います。 是非、楽器を演奏する方に一度聞いていただきたいアンプです。 透明度、繊細度、ともに自信のアンプです。 音楽の香りを楽しんでいただくためという意味で「プルメリア」と名付けられました。

4【メインスピーカー】VITABOX

イギリスの名門 劇場用のバイタボックス 1932年創業の英国名門「VITAVOX」社BITONE MAJORです。

この珍しいスピーカーシステム、アメリカのアルテックより約3dbも能率が良く、反応が良く、音の広がりが最高です。

S-2ドライバー・ユニットとCN-157ホーンがNW-500 ネットワークにより500Hz以上をAK-154ウーファーが500Hz 以下を受け持つ2way方式のこのBITONE MAJORは、劇 場、ホール、映画館等 に採用されている大型システムですが家庭用としても多く愛用されています。

明かるく輝くハイエンド、渋く重厚な低域、品位高い音色や臨場感等伝統のVITAVOXを代表するにふさわしい風格と音色を備えています。

5【サブスピーカー】ドイツ製スピーカー「SABA」

鮮やかなグリーン色のコーン紙が特徴のドイツ名門SABAのフルレンジSPユニットです。

超軽量コーン紙に小型の 磁気回路、ペラペラのプレスフレーム・・・1950年代の家庭用ド イツ製ユニットの特徴なのですが、これを上手に鳴らすと、英国やアメリカのユニットでは出すことの出来ない、ナチュラルで透明度の高く、繊細で分解能が高いサウンドを奏でるので、見た目じゃ判断できない代物です。

そして、これらドイツのユニットを研究すると非常に合理的に作られている事に気が付きます。

超軽量 なコーン紙を使用している為に、それを駆動す る磁気回路は小さくでき、よってフレームもダイキャスト等大掛かりでなくプレスフレームで十分な強度が取れる訳です。実に合理的な創りとなっています。

しかも、超軽量コーンはユニットの設計だけでなく、サウンドにも大きなメリットがあります。軽量だから信号に対しての反応が圧倒的に速いのです。 これにより、全帯域で分解能が高く、小音量時に音が潰れないのです。

小口径・軽量コーンのユニットは、家庭用( 家庭用HiFi)ユニットに分類されますので、ドイツ業務用と混同して 考えては駄目です。 また、構造上ハイパワーユニットではありませんから、駆動するパワーアンプも、2〜 3Wのシングル(またはP-P)管球アンプが適当です。

音量が足りないからといって、ハイパワーなアンプを繋いだりしてはいけま せん、音量を稼ぐ場合は、ユニットを複数個使用します。そして、適度な音量で鳴らすことで、超軽量コーンユニットのメリットが最大限発揮できます。

フルレンジとして聞ける数少ないドイツ製のユニットです。
有名な所でヒットラーが国民に演説を聴かせるためにラジオ用を含めて作られたスピーカーが多く、人の声はよく通る音質です。シーメンス テレフンケンが特に有名です。
http://www.barshinkukan.com/kizai.html

55. 中川隆[-14594] koaQ7Jey 2020年1月13日 23:42:58 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1521] 報告


サウンドボックス 2019年5月31日 ·
オランダQUADREVISIE社の手によるQUAD復刻品輸入販売開始 
https://ja-jp.facebook.com/pg/soundboxaudio/posts/


復刻品 QUAD 33/2プリアンプ  QUAD 303QR パワーアンプ (オランダ QUADREVISIE社製)
https://soundbox.co.jp/QUAD/QD_33_2_303QR.htm


*Quad 33/2 6入力仕様 前面パネル    

*Quad 33/2 6入力仕様 背面パネル 

*全て新しい部品で構成される新規製作プリント基板(回路はオリジナルを忠実に再現)

* 新しい電源回路プリント基板(PCB)上に16Vトランス、新品電解コンデンサを実装

*QUAD 33/2追加改装オプション仕様の平面レイアウト

* QUAD303 QR  と Quad 33/2 6入力仕様 

* QUAD 33標準改装 と QUAD 303標準改装に組み込まれる新規製作のプリント基板(PCB)

*  すべてのパワートランジスタは新しいプリント基板(PCB)上に配置

* QUAD303に搭載される新しいドライバプリント基板(PCB)

QUAD 33 標準改装 ¥65,000
この改装には、新しい電源回路プリント基板(PCB)上に16Vトランス、電解コンデンサおよびトランジスタ交換、ほとんどの抵抗の交換、スイッチ、メインVRおよびバランスVRの
接点クリーンイング、(CD及びDAC用に)Radio 2のゲイン調整が含まれます。それにより入力 感度は約400 mVに設定されます。追加費用にて、テープとディスクアダプターカード
の代わりにCDとPhonoのための
2セットのRCA入力を設定、内部の小さなプリント基板(PCB)に置き換えられます。
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QUAD 33/2 追加改装オプション ¥120,000
すべての電子部品およびスイッチは、CDおよびPhono用の追加のRCA入力や感度用のディップスイッチなど、新しいスイッチおよび電子部品を備えた新しいマザーボードに置き換えられます。
標準バージョンと同じ電源です。 フォノおよび出力ぷりんと基盤(PCB)はメインボードに直接はんだ付けされています。 後部はオリジナルですが、2組のシンチ入力があります。追加料金で、
新たに背面にディスク入力のをライン入力に変更できます。 レコードプ再生をあまり使わない人には便利です。
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Quad 33/2 6入力仕様  ¥190.000
Quad 33/2と同じですが、更にグレーツートン・カラーの塗装ケース、グレーのボタンとフィルター表示、6つの入力とすべての接続とIECタイプ電源コンセントを備えた新しいリアパネルに
置換されます。 電子部品は基本的に33/2と同じです。 メインプリント基板(PCB)もほとんど同じです。 フィルター部分は両方の33 / 2で変更されていません。
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QUAD 303 標準改装 ¥85,000
電源トランスはクリアーラッカーで再塗装されます、電源レギュレータープリント基板(PCB)は新規プリント基板(PCB)、新しい整流器、4つのコンデンサーと共に交換されます。
オリジナルの303の制約がなくなり、アンプは4オームで60 W、つまり28 Wを与えるようになりました。すべての電解コンデンサ、トランジスタ、抵抗が置き換えられます。
入力と出力もより良いものに置き換えられます。 すべてのパワートランジスタは新しいプリント基板(PCB)上に配置されています。
それは今までで最高のサウンディングアンプQuadと自負しています。
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QUAD 303 追加改装オプション ¥140,000
標準として、すべての新しい部品を備えた2つの新しいドライバプリント基板(PCB)に置換されます。更に追加費用で、左右chに新しいワイヤで配線します。
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QUAD303 QR ¥170,000
すべて新しい電子部品により組まれたプリント基板(PCB)、設計は同じ回路ですが、高品質の出力端子とDINおよびRCA入力の両方を備えた新しいフロントです。
このバージョンも33/2と同じ色で再塗装されています。  このバージョンも33/2と同じ色で再塗装されています。
https://soundbox.co.jp/QUAD/QD_33_2_303QR.htm

56. 中川隆[-14593] koaQ7Jey 2020年1月13日 23:59:28 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1520] 報告

オランダQUADREVISIE社の手によるQUAD復刻品 コンセプトと同製品の詳細 
By Armand van Ommeren
https://www.soundbox.co.jp/QUAD/Quad%20Revisie_JP_left.pdf


序文

多くのオーディオファイルにとって、古い Quadアンプの一般的なオーバーホールは無用なことのよう に思えるかもしれません。 近年、電子技術は劇的に進歩してきています。それではなぜ新しいアンプを 買わないのですか? それは誤解です。 確かに、多くの技術的改善がありますが、主に小型化や IC、 トランジスタなどの進歩の側面があります。こうした開発は大量生産を促進しました、しかし大量生産 は、ほとんどの場合、音質向上をもたらさない側面に注意する必要があります。 それどころか反対の場 合もあるのです。

33とFM3改 装 品 前 面

33とFM3背 面

確かに多くオーディオファンは Peter Walker と Peter Baxandall、そして Quad 33/303 プリ/パワーアン プコンビネーション(そして Peter Walkerの親友でありまた Gramophone Magazine の編集者でもあっ た Geoffry Horn らにより開発された FM3チューナー)等素晴らしいデザインの製品を押し入れの一角 に、ほこりが被ったまま持っているかもしれません。 こうした機器のコンビネーションは依然として他 のオーディオ機器に負けることがない最高水準の HiFi システムであり、音質に関してはほとんどの場合、 他の最新オーディオ製品を凌駕する音楽再生を提供します。 コスト面から修理・グレードアップ(改装 等)を選択した多くの音楽ファンは、ほとんどの現代アンプよりも改装後、新しく改装された QUAD が 非常に優れていると感じ驚くはずです。約 15年間使用した場合、ほとんどの電子機器の性能は多かれ 少なかれ悪化してきています。 そのプロセスは徐々に進行するので、その悪化をすぐに認識するのは困 難です。 自動車と同じです。 徹底的な検査、修理後の自動車は新車同様に蘇ります。 オーディオエレ クトロニクスでも同じプロセスが当てはまります。オーディオ機器が長時間にわたり酷使されていても、
日曜日の午後にしか使用されていなくてもその違いはほとんどありません。 最近、私は屋根裏で 40 年 間保管され未開封カートン入り工場出荷状態の QUAD セットを手に入れました。しかし、セットは総点 検修理を必要としました:劣化したコンデンサ、値の不安定な抵抗器、接点が腐食したスイッチ、また スピーカーに電力を供給するために比較的高い電流が必要とされる電力増幅器(パワーアンプ)にとっ ては極めて重要な問題です。 安定した電源、洗練された回路設計・構成のおかげで、QUAD 303はその 意味で勝者といえます。 AC電源廻りのノイズ等が話題になっている現在、他の製品は高価な電源用 「フィルター」ユニットを用いていますが、303の設計にはほとんどの電源のノイズ等が吸収される満 足のいくレベルで実現されています。 Quad 405(306、606以降)は他の多くのアンプのように安定し た電源を備えていません。 そのような場合には、主電源のノイズ等はアンプを通り抜けます。303が QUAD の最高のサウンディングアンプである理由はたくさんあります。 今日の無線通信、家庭内の無数 の小型壁コンセントモバイル充電器(整流装置)、家庭内のインターネット、ブルートゥースおよび調 光器で、本線電圧は 50/60Hzよりはるかに高い周波数が乗ることがあります。しかし、電子機器の劣化 に関しては、15年後には電界液が揮発して劣化したコンデンサ、値のずれた抵抗器が見つかることがあ ります。それは一般的な見直しの時期であり当初の調整では比較的緩くセットされています。 303のユ ニークな特徴は、すべてのミスアラインメント(設計規定値とのズレ)が過充電の方向ではなく、安全 な側に働く(フェイルセーフという考え方)ということです。 (ほとんどの)パワーアンプが棚に数年間 通電されずに放置されていたとき、ユニットの電源を直ぐに入れるのは危険です。アンプとスピーカー の両方が損傷・破壊する可能性があります。 有資格の技術者のみがアンプを再起動するための手順を行 うことができます。これは非常に手頃なコストで実行できます。私たちは古い QUAD 機器の問題を解決 する経験を積んできたので、交換が必要であることがわかっているすべての部品の交換に対して決まっ た価格で提供できるのです。 オーバーホール後、アンプユニットやチューナーをテストし、歪み率等を 測定します。 それでも特定の部品を交換しなければならないことが明らかになった場合、それは追加費 用なしで行われます。 但し、主電源トランスと QUAD 33の押しボタンセットは例外です。 交換が必要 な場合は、ご相談となります。

なぜ QUAD であり、他のブランドはないのか? 簡単に言うと、QUAD は比較的入手しやすいか同等 のものが存在する通常の標準部品を利用します。 他のメーカーは毎シーズン予告なしにそして新しくそ してそのモデル専用に開発された部品を利用して新しいモデルを発表しそして、元のデザインに変更を 加える。サービスに関する限り、それはかなり問題があります。サービスの情報(入手可能な場合)が すべての変更に追いついていないからです。 そして数年後には、これらの特定の部品はまったく入手で きないか、または非常に高いコストでしか入手できません。 中には 7 年間サービスを提供するという法 的義務の後で、スペアパーツを捨てたり、破壊することさえしているメーカーもあります。 前述のとお り QUAD ユニットのほとんどの部品または同等品はまだ市場に出ています。 まったく手に入らないい くつかの部品については、QUAD 44 プリアンプのバランスフェーダーなど他のソリューションを開発 しました。

33-303-FM3再 生 品

「オリジナル部品」というスローガンについて説明しましょう。 ヨーロッパの QUAD 代理店の中には、 QUAD のユニークな品質は専ら厳選された高品質の部品から生まれていると述べています。多くの製造 業者が同じ主張をしています。これは ナンセンス! もちろん部品は選別されていますが、ほとんど の場合、品質よりも価格の方が優先されています。 QUAD はしばしばいくつかのブランドから非常に安 い部品を選びます。 オリジナルは何ですか? すべての QUAD の熱狂的ファンは、小音量でのチャンネ ルバランスが悪かったりするため、33 のオリジナル音量コントロールの低品質について知っています。 銅の接続線の代わりにアルミニウムを使った何千もの赤茶色のブロックコンデンサは言うまでもありま せん。 しかし、はんだはアルミニウムに付着しないので、それらのコンデンサを手で引き抜くことがで きます。 そして、常に爆発する Rifa 製スパークキラーは、オン/オフ・スイッチで、これまでより良い ものに交換されることは決してありませんでした!


復 刻 版405
パ ワ ー ア ン プ

復 刻 版34
プ リ ア ン プ

33/303 / FM3の素晴らしい設計は、極めて柔軟性があり部品の選択とその選択における制限が少ないこ とを可能にしています。 言うまでもないことですが、より良い部品は動作に一定の改善をもたらします。 主に今日ではより良く、より小さなコンデンサは聴感上より良い音質をもたらします。一流の部品だけ が復刻されるために使用されます:抵抗は低精度(10%)カーボン抵抗の代わりに高精度(1%)金属 皮膜タイプ。 それとは反対に金でラベル付けされたミルスペック(軍規格)パーツは本来得られる最適性 能を向上させないので必要ではありません。

保証: 難しい問題です。古くて中古の機器に関する保証は心配です。そこで私どもでは 2 つの部品 だけが保証から除外されます:電源トランスと QUAD 33スイッチブロック。 保証には期限はありませ んが、機器がお客様によってどのように扱われたかについての条件を設けます。 例えば。 1年以内に トランジスタが飛んだ場合は、輸送費を除いて無料で交換します。

注意:あなたまたはあなたの依頼したサービスマンが歪音や音の途切れを接点復活材スプレーで「修理」 しようとする時、その手段は病気をより悪化させるということを心に留めておいてください。 やがてプ ッシュボタンが固着して、歪音が以前より大きくなります。 更にスイッチの清掃は時間がかかり、時に は修理不可能になったり、費用が相当掛かったりします。


歴史と背景:それはすべて真空管から始まった

QUAD II 真空管パワーアンプは非常に優れたユニットですが、出力トランスは別にして、それだけのも のではありません。DNT Williamsons のパワーアンプに関するアイデアは依然として手ごわいものです。 モノブロックは手頃な価格で販売されました。 Radfordステレオ真空管パワーアンプ STA 25(モノラ ルバージョンは MA 25です)は、QUAD II より優れていました。 しかし、それは 50 年以上前の話です。 その頃私は自分で Radford のコピーをいくつか製作しました(EL84バルブと Philips AD 9058 トランス を使って 2 x 15ワット)。崇高なデザイン。

ラ ド フ ォ ー ドSTA 25

Quad II
真 空 管 ア ン プ

真空管式 Quad QC 22プリアンプはパワーアンプと音声信号を含めた複数の複雑なパワー接続ケーブル で接続されています。 Quad 22 は、私が知っている限り、RIAA以前と古いシェラック(SP盤)時代 の録音に必要なイコライゼーション曲線の 10分の 1 をカバー出来る唯一のプリアンプです(当時はす べてのレコードレーベルに独自のイコライゼーションがありました)。 確かに QUAD は- 革新には興味 がありません - それらがもう必要でなくなってもずっと後になってもそれらの補正フィルターを維持し ました。 同じことがテープモニタ機能にも当てはまります。外部アダプタを使用していてひどく不適切 です。 しかし、BBC はスタジオで長い間 QUAD 22 をたくさん使っていました。 ヨーロッパでは QUAD 真空管アンプの認定サービスを見つけることは難しくありませんがオリジナルの GEC 製 KT 66 出力管はかなり高価になる可能性があります。ドイツのコブレンツ近郊ゲーリングの Quad Musikwiedergabe にはこのアンプに精通しています。同社はこの分野ではかなり積極的です。

Quad QC 22
AMチ ュ ー ナ ー

FM tチ ュ ー ナ ー
新しい時代の夜明け – トランジスター

最初のトランジスタアンプは、1960年代に市場に登場しました。技術者たちはその製品に敬意を払い 続けていましたが、音楽愛好家は反対していましたし、当然そうです! 私の技術面の友人が私の家で 作られた Fidelio アンプ(オランダの DIYメーカーAmroh - 2 x EL 84 - 10 W)を先史時代のフリントス トーン時代のデザインと見なし、その後継である Amroh DIY 半導体 Robijnアンプがはるかに優れてい たことを知りました。 優れていました。 私たちが比較して学んだように、その Robijn は本当に悪いサ ウンドのアンプでした。 ずっと後になって最初のトランジスタアンプに固有のクロスオーバー歪みが主 に低レベルでビトリオリックサウンドを引き起こすことを学びましたが、当時の技術者はそのタイプの 歪みを測定することができませんでした。 それは測定可能なものよりも簡単に聞こえやすい最初の問題 の 1 つでした!


Amroh Fidelio II ア ン プ
– Hein Beugels氏 提 供

Amroh Robijnア ン プ
– courtesy Hein Beugels氏 提 供

Quad 303パワーアンプは QUAD 真空管アンプよりも優れており、Radford 真空管アンプよりも優れて いると思われる最初の半導体設計の 1 つです。Quad 50 と 303 パワーアンプオーディオ技術誌で大いに 歓迎されていたのは有名な QUAD 303と QUAD 33 デザインのシンプルさです。 このセットは 1967 年 に発売されました。静電型スピーカーを除けば Quad33/303 はそれまの最高の製品です。 アンプの組み 合わせを一新した後、それは今日のハイエンドアンプと間違いなく競争することができます。QUAD 33/303の組み合わせは 1967 年初めから 80年代前半にかけて製造されたものです。その間、QUAD は イノベーション(刷新)には関心がありませんでした。 実際その考え方はすべての QUAD 製品にとっ て典型的なものでした。 元の設計における特定の制限が後になって簡単に解決される可能性があるので それは残念です。 Quadはデザインに非常に注意を払っていました。一方、Peter Walker 氏は「細かな こと」には興味がありませんでした。QUAD 製品の品質は部品と製造からではなく Peter Walker、 Peter Baxandall、Mike Albinson の優れたデザイン哲学に由来することを強調しなければなりません。 そのため「オリジナルのパーツ」を使った宣伝文句は笑えます。優れたデザインのおかげで高品質では ないパーツでもある程度までサウンドを悪化させることはありませんでした。 より良い品質のコンポー ネントがより良いパフォーマンスをもたらすことは QUADREVISIE による革新の後に明らかになります。 その点で Ken Walker の著書「The Closest Approach」で Ross Walkers が衝撃的なコメントを読むこと ができます。ちなみに偉大な本は残念ながらもう書店で入手できませので、古本での入手になります。
本 :

「 ク ロ ー ゼ ス ト ア プ ロ ー チ 」

Acoustical Mfg.Co.は QUAD 33/303や真空管アンプを革新することにそれほど気にしませんでした。 そ の後 34、44、405で QUAD はドリブとドラブを改善しました。これは、いくつかのより大きな問題の 影響を受けましたが残念ながらほとんどの場合、特定のコンポーネントがその時代に入手可能か不可能 かによりました。 この状況は静電型スピーカーでは状況はさらに悪くなりました。QUAD 33/303 をセ ットアップする場合の初期の制限の 1 つは電解コンデンサの品質とその静電容量でした。 QUAD 303 の 4 つの電源および出力電気コンデンサ@ 2000 マイクロファラッドは、303 の筺体には収まらないため それ以上大きくすることはできません。303のハウジングは直前に量産された 50Eモノラルパワーアン プのそれと同一でした。


Quad 50

Quad 50 モノラルパワーアンプは Quad II 真空管アンプと同じサイズで実際には出力トランスに関して も同じ概念です。それでも、QUAD において当初 50 が QUAD II の後継者であったと思います。最初の シリーズの起動時に多くの問題が発生した後、売上は安定していましたが、QUAD II に取って代わるに は不十分でした。その後 50E(および他のバージョン)が誕生、前者の設計は優れた品質の工業用およ び劇場用のユニバーサルアンプに再設計されました。303 は出力トランスを使用していないので、この ステレオアンプは 50Eハウジングに完全に収まり、QUAD は満足でした。50 シリーズ(プロのユーザ ーからの特定の要求を満たすためにいくつかのバリエーションがあります)と 303 は外装の金属加工に 関してはほとんど同じです。50E の大容量出力トランスの代わりに、303には 4つの大型電解コンデン サが付いています。そしてそれらの間に整流器ユニットが取り付けられてます。

303 の全製造史 (1967-1984)の間に実現された修正は 1 つだけでした。 ごく初期の段階で両方のアンプ基板の新しい レイアウトが実現されました。後の段階で故障の予防措置として電解コンデンサが上下、逆さまに取り 付けられたことです。それは両方のプリント基板(PCB)の上に電界液が漏れるという事態が起こったこ とからです。

復刻と改善の背景 前述の 1967年の設計と製造の不完全さはすべてモジュール・ユニットを一新す ることによって改善されています。オリジナルのデザインコンセプトは尊重され維持されていますが私 たちは 303の以前の限界を払拭しました。 電解コンデンサと整流器の取り付け用金属リングは QUADREVISIE によってスマートに開発されたスタビライザー回路と共にエポキシ基板上に配置されて います。 プリント基板(PCB)からスピーカー端子と電源トランスの両方に直接接続することで部分的 に新しい配線を以前より太く短くすることができます。 その他の利点は、空気の循環が以前よりも容易 になるため、3 つのプリント基板(PCB)の冷却能力が向上することです。

303
シ ャ ー シ 上 の 電 源 ユ ニ ッ ト

2 番目のステップは新しく、そして QUADrevisieが開発したプリント基板(PCB)で、ヒートシンク上 にマウントされ、その上に電源の配線とパワートランジスタがハンダ付けされています。 そうすること
で、接触不良や短絡などのいくつかの問題が解消されます。

303
ヒ ー ト シ ン ク に 実 装 さ れ た プ リ ン ト 基 板 ( PCB)

3 つ目のステップは新しい電力安定化プリント基板(PCB)をマウントすることです。前のものは常に黒 っぽく変色して半焼け状態です。 新しいプリント基板(PCB)もペルチナックス(フェノール樹脂)の 代わりにエポキシを使った Quadrevisie開発です。新しいデザインは元の取り付け方法に少し変更を加 えています。

新 設 計303
プ リ ン ト 基 板 ( PCB)

大事なことを言い忘れましたが両方のアンプのプリント基板(PCB)のカーボン抵抗器(10%の公差) は、ちょうど 1つの公差が 1%の金属フィルムタイプに置き換えられます。これらは 303のすべての改 装作業によって実行されます。

新 旧 の 安 定 化 回 路 プ リ ン ト 基 板 ( PCB)

安定化されたプリント基板(PCB)だけでなく両方のアンプのプリント基板(PCB)も黒く変色すること があります。 その場合それらはまたエポキシプリント基板(PCB)によって取り替え、再度 QUAD の改 訂によって開発され、生産時には不可能だった、現代の標準仕様に更新されます。その場合、両方のプ リント基板(PCB)に新しいコンポーネントが完全に置換されます。 これらのプリント基板(PCB)は、 より高品位のプリントコネクタ・トラックで再設計されているので、大きな負荷のかかっているコンポ ーネントの冷却に重要なさらなるスペースを作ることができます。

Quad 33 プリアンプ

1967年発売開始 1982年まで製造 製造数 120,000 台(Ken Kesslersによる QUAD の歴史に関する著書からの入手数: "クローゼスト・ア プローチ") ベネルクス諸国で販売数:11.000 台

復 刻 版 33
プ リ ア ン プ

33
プリアンプ 新 開 発 電 源 ユ ニ ッ ト

Quad 33 プリアンプは真空管式 QC 22の半導体後継品と見なすことができ、それは 1950年代にまで遡 ることができます。 非常にシンプルですが繊細なデザインで小さくて操作が簡単、 特徴的なディテー ルは、その前身から多かれ少なかれコピーされた有名なトーン/フィルターコントロールです。 この価 格帯では歪み率や S/N 比(雑音指数)等は非常に優れています。 復刻改良後は測定数字が向上します。 入力数(4)とヘッドフォン出力に関する一定の制限があります。 両方のトピックに関する解決策があ ります。詳しくはお問い合わせください。


33
プリアンプ 新 設 計 プ リ ン ト 基 板 ( PCB)
33
プ リ ア ン プ 新 設 計 電 源 ユ ニ ッ ト
Quad 33

QUAD 33の音量調節は低音量時、左右のチャンネル間バランスがそれほど良好ではありません。設計 哲学が示しているように、それは事実でありますが相対的でもあります。部屋の全体の音量レベルが最 大の約 70%であれば音量の左右差は無視できる範囲におさまります。QUAD 33 の設計時には入力ソー ス機器の出力電圧が今日よりもはるかに低く 100〜150 mV が 0.5〜2 Vにであったことも認識する必要 があります。QUAD 33のチューナー入力感度は 100 mVとされています。その入力で CDプレーヤーは 20 倍の過負荷(入力オーバー)を引き起こす可能性があります。そのため音量を非常に低く設定しても リスニング音量は高くなります。 (トーンコントロールとは対照的に)対数(ログ)ボリュームコント ロールの性質は非常に低い位置で正しいチャンネル間バランスを得るのが難しいということです。この 問題を解決するために QUAD 33の入力感度を 300 mV(ラジオ 1)、500 mV(ラジオ 2)に設定しDISC 入力の S1 位置を CD プレーヤー(または iPod)のレベルに変更しています。お使いになると、 この違いが直ぐに実感できるはずです。誰か指摘しないのですか? QUAD33のひび割れや音切れのあ るプッシュボタン。これらのタイプのスイッチ(ITT Shadow)は製造されなくなったため、これらは頭 痛の種で、この問題あるスイッチは何とか修理されています。私達は 2012年の初めにスイッチユニッ トを修理することで解決しました。今後 25 年間、私達はちょうどスイッチが改訂されたスイッチと新 しくはんだ付けされる両方のプリント基板(PCB)を交換します。同じ要領で 2 セットの cinch/RCA コ ネクタ(Disc と CD)のために 33 の後ろに 2つの小さな「ドア」の代わりにスペースを作り、両方の アダプタ(ディスクとテープをマザーボードに直接マウント)を取り付けます。 DIN 接続はシンチ /RCA よりも優れていると見なされています。シンチ/RCAは第一次世界大戦前にその起源ありますが太 い信号ケーブルの問題を避けるために作られたものです。すべてのレコードプレーヤーにシンチ/RCA プラグとアダプターケーブルの使用 cinch / dinを使用するとハムや耳に聞こえない振動や場合によって はスピーカーの破損を招く可能性があります。多くのユーザーは自分の CD プレーヤー用の高価なシン チ RCA 接続ケーブルにお金をかけています。 両方のアダプタは使用されたままですが技術者によって のみの管理で使用することができます。しかし幸運にもそれは今日もはや必要ではありません。

Quad 33 RCAコネクター 仕様

DIN の代わりに需要が多いシンチ RCAコネクタを装着した Quad 33。 標準的な答えは DIN コネクタが 優れていて信頼性が高いということです。 それとは別にシンチ RCAのためにバックパネルを改装する ことはあまりにも高価になるでしょう 。 QUADrevisie にとっては – 問題とはしていません。 しかし、 私共は現状、太くて高価なケーブルを小さな DIN プラグに入れることは実際上不可能であることを非常 によく認識しています。 両方を満足させるために CDプレーヤーとレコードプレーヤーの両方をシンチ RCA で接続できるようにしました。ディスク入力はシンチ RCA入力に直接接続されています。 ラジオ 2 入力 は主に CD プレーヤーの接続に使用され減衰回路を含む追加のシンチ RCA 入力に接続されてい ます。つまり Radio 2は Radio 1 入力と同じ入力感度を持ちシンチ RCA の CD 入力は 2倍になりますが、ほとんどの CD プレーヤー、iPod、DAC などの入力に対応する低い入力感度となります。

再生用 QUAD33プリアンプ - オールインワン
- すべての電子部品を含む新規電源プリント基板 - 新規電源フィルター - すべての電界コンデンサおよび劣化抵抗の交換 - すべての半導体を新しいものと交換 - ボリュームコントロールとバランスコントロールの必要な置き換え - ディスク機能を温存して S1の CDプレーヤー/ iPod 機能にディスクアダプタを変更 - CD / iPod 用ラジオ 2 入力感度調整 新しいプリント基板(PCB)とスイッチセットを含む総オーバー ホール、RCA 入力を含む Quad 33 プリアンプの改装


Quad 33の 細 部
Quad 33の 細 部

Quad 33 プリアンプ新バージョン

Quad 33プリアンプは 1960 年代前半に開発が始まり 1967 年に生産 に入りました。小さな変更の後ユニットはその完成形が見つかりそして約 15 年間生産を続けました。 1979年の QUAD44、1982 年の QUAD34 のような後継モデルはより汎用性が高く、そして有名なチル ト・トーンコントロールを備えますが、33 の再生能力は 44 の最初の生産ランを除けばそれより優れて います。新しい モデルは聞こえやすく「明瞭さ」を提供します。ほとんどの場合多くのリスナーには真 式されていますが僅かですが、耳障りな歪みがあることがわかります。

問題・解決? 私は Quad 33を改造し完全に「別物の」アンプにする技術者についての記事を読むと驚きます。33の オリジナルのプッシュボタンセットについては複雑な機能については決して簡単には言えません。33 の プッシュボタンセット(音源選択とトーンコントロール)は長年の使用には堪えきれません。他のメー
カーでは Shadow シリーズ F プッシュボタンは生産されていません。 さらに悪いことに 2つのプリン ト基板(PCB)の間でソース選択プッシュボタンセットが連動しています。 プリント基板(PCB)を傷つ けずにセットを取り外すことはできません。 私達は数年前にプリント基板(PCB)を改良された形でそ してより良い部材から復刻することによってその問題を解決しました。

(写真参照) 残念ながら全てのスイッチセットに関する基本的な問題は解決されているわけではありせ んが、今ではスイッチの機能を回復できる小さなプリント基板(PCB)を交換するのは簡単です。

手遅れ 多くのプッシュボタンについては、それらがあまりにも磨耗しすぎて修理ができなくなってからでは遅 すぎます。マザーボードを損傷する危険性が高いですが、手間のかかる解決策が 1 つあります。 それと は別に:Quad 33 のスイッチ配線は非常に複雑で、いくつかの機能は 6 個のスイッチにまたがって配線 されているため、線間抵抗が大きすぎます。 それは一方または両方のチャンネルの中断をもたらし非常 に邪魔で厄介です。 新しいスイッチを選択すると頭痛が起こりました。 QUAD34/44 で使用されていた 電子式スイッチも問題がありました。リレーを取り付けた新しいプリント基板にするか(スペースと消 費電流の為)、または機能的な押しボタンなどを交換するために古い 33 を購入したりもしました。

新開発新スイッチ Quad 33 スイッチのよくある問題を解決するために新しいプリント基板 (PCB)と新しいスイッチを開発しました。その際、完全な 33の電子部品は新しい電子部品と交換され ますが、Quad 33 の独自の音質を維持しながら、テープとディスクアダプタの保護と 33 の前面のパネ ルは元のままです。複雑なスイッチング回路とモノ/ステレオ機能、特定の入力選択では約 6 個のスイッ チが直列に動作しているため、割り込みが発生しやすくなります。新しい設定では常に 2つのスイッチ が並列に動作し、MONO>を押すと両方のチャンネルに右チャンネルが再生され、<MONO を押すと両 方のスピーカーに左チャンネルが再生されます。両方のモノスイッチを押すと両方のスピーカーにミッ クスされた左/右チャンネルが表示されます。両方のモノスイッチとステレオボタンを交互に切り替える と、実際のステレオ録音(いわゆる位相コヒーレント録音またはコンパチブル録音ではない)が、高周波が消えるためにモノラルをオンにすることで鈍くなるので、録音の広がりの程度を示すことができま す。


Quad 33プ リ ア ン プ

全 て 新 規 に 制 作 さ れ た プ リ ン ト 基 板 ( PCB)

オ リ ジ ナ ル と 全 く 同 じ トーンコント ロールスイッチも新しいタイプに交換され、新しい電子部品を含む新しいプリント基板(PCB)に実装さ れます。これには 2つの小型プラグインの新しいプリアンプ基盤も含まれます。


Quad 33/2 プリアンプ

数年前、私たちは Quad 33 のプリント基板(PCB)と接続ボードの全く新しいセットアップについて困 っていました。 いつもそうですが、そうした改善には時間がかかります。DIN コネクターは欠点のある シンチ RCA タイプより優れているためだけでなく、DIN コネクターの代わりにシンチを備えた Quad 33 のバックパネル用のまったく新しいセットアップは意味がありません(かなり XLR、Neutrik など) 世界中のオーディオ業界がこれらのお粗末なシンチ RCA コネクタにこだわっていることは奇妙なこと です。 しかしシンチ/DIN の相互接続を避け、比較的小さな DIN プラグに収まらない太いケーブルの使 用を容易にするために、CDとディスク用の余分なシンチ入力を取り付けることは価値があります。 こ れらの理由からのみ、私たちはその変更をしました。エキゾチックで高価なインターコネクトケーブル の使用によって音質を改善するためではありません


入力感度

奇妙なことに、私の知る限り、いわゆるハイエンドアンプでさえも、ほぼすべてのアンプの非常に高い 入力感度です。高品質で高価なデザインは、使いやすさと適切さよりも重要です。 100mV、さらには 50mVの入力感度も例外ではなく、現在では論外です。 10 倍から 20倍の入力感度とうのは、おそらく マーケティング部門に考えられていることで、現実のオーディオ界の状況では現実的ではありません。 QUAD33 プリアンプを改装することでラジオ 2 入力と DISC アダプターの S1 位置にアッテネーターを 取り付けることで、すべての入力感度を現代の実用的な値に戻しました。両方の減衰回路は現在マザー ボードの一部です。また、両方の出力アンプのゲイン係数は、S/N 比の改善と音量コントロールの最適 な設定に有利になるように考慮されていません。部屋のボリュームがボリュームコントロールの回転の 70%に表示されるのは「正常」です。 33 の両方のプリアンプ・プラグインカードは、現代の部品の寸 法に対応するように新たに設計されています。 DISC プラグインカードについても同じことが言えます。 これらすべてのプラグインカードは、何らかの理由で交換する必要がある場合に備えて、オリジナル 33 プリアンプで使用できます。電源プリント基板(PCB)はすでに 12 から 16ボルトに供給電圧を上げる 仕様に新設計されました。そうすることで、電源トランスを除いて、すべての 33/2 のプリントとパー ツは新しいものになります。

ディスク&テープ・アダプター オリジナルの構成では、2つのプラグインカードが外部からアクセ ス可能でした。それらのカードでは、TAPEと Disc の入力感度は感度入力/出力を選択することができ ました。当時の実用的な解決策ですが、今日では意味がありません。33/2のディスク入力感度は、ディ スクアンプカードの隣にある 2つのいわゆる DIPスイッチで調整できます。ハウジングを数センチ緩め て M1 と M2の間を選択するとアクセスできます(C1の位置は廃止されています)。 S1 位置が今後ろ のスイッチを通して提供されている関係で、テープの入出力感度は調整可能にする必要がなくなったので、私たちは現在、適切な位置にしてありま す。特別な要求があるユーザーのためにその要望にこたえることができます。両方のプラグインカード を廃止することによって 2 セットのシンチ入力(DISC と CD)のためのスペースを作りだせました。そ れは通常の QUAD33ユーザーをとてもハッピーにするでしょう。 CDシンチ RCA 入力は AUX /ラジオ 2 入力に直接接続されていますが、前述のように現実的な値に入力感度は減衰されています。すべての シャーシ入力は変更され、金属製の DIN 入力と金メッキのシンチ RCA 入力に置き換えられました。


スイッチ

オリジナルのプッシュボタン切り替え回路では、ある入力から別の入力への切り替えは、多数の接点に わたって信号が広範囲にわたってルーティングされるため非常に複雑で長年にわたって多くの問題が発 生していました。多くの技術者が多かれ少なかれ成功を収めながら問題を解決しようとしましたが非常 に長時間作業になり、したがって費用がかかります。そこで、もっと良い解決策を見つけました。これ らのスイッチセットは長年使用できなくなり、はんだ付けピンのパターンが異なるため、使用可能なセ ットはプリント基板(PCB)に収まりません。その上、ほとんどの場合、古いセットを廃止するとプリン ト基板(PCB)が損傷します。もっと重要なことは、複雑な切り替え手順を取り除き、新しいプリント基 板を設計することは新しいスイッチのはんだ付けパターンを容易にすることです。
すべてうまくいって...それでよいのです! スイッチ機能を直列ではなく並列に実現することに より、信頼性が大幅に向上します。モノ左、モノ右、ステレオ用の 3つのオレンジ色のプッシュボタン ですが機能は変更されています。前述の記述を参照してください。トーンコントロールの 3 つのポテン ショメータ(ボリューム)は現在スウェーデンの一流クラスのものであり、すべての内部信号ケーブル は RFI(無線周波数干渉)を避けるためにシールドされています。 AUX2 / DISC の切り替えはプリアン プの後ろで行います。ほとんどの音楽愛好家は毎日のようにレコードプレーヤーを使用しています。プ レーヤーは QUAD33に接続されたままでスイッチを回す度に使用可能となります。ご要望により DISC 入力を iPodまたは DAC 用の追加のライン入力に変更することができます。


新マニュアル – オランダ語

ほとんどのユーザーがオリジナルのユーザーマニュアルを紛失したため新しく開発された Quad 33/2 と Quad 303 QR、405については、オリジナルの Quad 33/303 / FM3 の両方の新しいマニュアルをご用意 しました。 すでに使用されている機器のを正しく使用するために、新しいマニュアルも入手可能です。 新しいセットを購入時に付属しましす。 ご要望があれば英語版の作成も可能です。

33/FM3 用ウッドキャビネット オランダのスピーカーメーカー「ヘプタ社」は有名な B333のリメ イクを提供しています。QUAD33/2 と FM3 の両方をオーク材オイル仕上げで製作します、また他の仕 上げも要望に応じて製作できます。

外形寸法:300 mm(w)、240 mm(h)、および 230 mm(d:電 源プラグとコネクタを除く)Quad 34 および FM 4 用の木製キャビネットを製造することも可能です。


Quad 303 パワーアンプ

発売開始 1967年、1985年まで生産 累計生産台数 94,000台 Benelux で販売されている台数:約 13,000 台

Quad 34/3030 カラーに対応するために、新しいグレーカラーの 303 が製造サイクルの終わりに少量で すが製造されました。


QUAD 303
再 生 後

オ リ ジ ナ ル303
再 生 前


Quad 303は、これまでに製造された中で最高のパワーアンプ Quadと多くの人が認めています。どん な使用条件でも ほとんど無制限とも思える余命を持つ、無条件に素晴らしい製品です。 それは 20年に 一度のマイナーサービスしか必要としない、それだけです。 そのオリジナルの高品質を決して失うこと のない素晴らしいデザイン、それは今もなお時間という試練に耐えます。


QUAD 303
オ リ ジ ナ ル 回 路 と ヒ ー ト シ ン ク

QUAD303
新 規 プ リ ン ト 基 板 ( PCB)
ヒ ー ト シ ン ク に 取 り 付 け

QUAD303
オ リ ジ ナ ル プ リ ン ト 基 盤 (プ リ ン ト 基 板 ( PCB))

1967年に Quad 33/303アンプのコンセプトが導入されて以来、アンプ技術は実際にはそれほど進歩し てこなかったことに言及するのはおそらく正しいことでしょう。 多くのコンポーネントが品質、仕様と もに向上していますが、機能、小型化、ギミック、マルチチャンネルなどの機能に注目が集まっていな いため、実際には音質は向上してきていません。 セットを一新することによって 33/3303 の組み合わせ は今日の部品のより良い品質によって得られます:コンデンサー、金属皮膜抵抗など。 残念ながら、最 近のオーディオ機器には、総合的な音質を改善することができない劣悪な集積回路と IC スイッチ回路 が装備されています。 通常の EI コアトランスが同様にうまく機能するので、「はるかに優れた」トロ イダル電力トランスについてのすべてのあいまいさは実際には表現可能です。 それは徹底的な回路設計 によってのみ可能です。


オ リ ジ ナ ルQUAD 303
ド ラ イ ブ 基 盤 ( 劣 化 状 態 )

新 旧QUAD 303
ド ラ イ ブ プ リ ン ト 基 板 ( PCB)

新 旧QUAD 303
安 定 化 プ リ ン ト 基 板 ( PCB)

新 規
QUAD 303
ド ラ イ ブ と 安 定 化 プ リ ン ト 基 板 ( PCB)

注:ベネルックス周辺国には QUAD303 の修理や改造をうたっている技術者がたくさんます。独創的な コンセプトがプッシュプルアンプに変更され、電源(303 の最も重要な側面)も変更されていました。 このアプローチは QUAD303 のオリジナルの品質を誤って判断し、あまり良くない結果につながります。 ここで QUAD303について話すことはできませんが、異なるアンプ設計について話すことができます。 おそらく良いと思っているのでしょうが、それは QUAD のオリジナルのデザインコンセプトとなじむも のではありません。DIN 接続は RCA / Cinch それより優れているので、私は元の設定に固執し 4 極 DIN 入力を残します。QUAD 33 プリアンプのためだけに私は DIN /RCA cinch 相互接続ケーブルのよく知ら れた問題を避けるため入力の例外を作ります。

303
の 倍 部 、 新 た に ラ ッ カ ー ペ イ ン ト さ れ た 電 源 ト ラ ン ス
r

303
ド ラ イ ブ プ リ ン ト 基 板
改 善 ご の

QUAD 303
ド ラ イ ブ 基 盤 ( プ リ ン ト 基 板 ( PCB) )

QUAD303
新 規 プ リ ン ト 基 板 と シ ャ ー シ

QUAD 303
新 規 レ イ ア ウ ト

新 規
QUAD 303

QUAD303 の底部にある 3 つのプリント基板(PCB)はプラスチック製のクリップで取り付けられていま す。これらのクリップは時の加重・振動に耐えることができず、擦れて時には最悪の場合は壊れてしま います。 これらのクリップを使用せず、タイラップで交換されることがあります。 私はそれがショー トにつながる可能性があるのでその方法は危険であると思います。必要に応じて QUAD303 QR を完全 に改善することで、プリント基板(PCB)は新しく開発されたプラスチックストリップにねじ止めされま す。

QUAD303
新 型 電 源 回 路 と シ ャ ー シ

QUAD303
新 規 入 力 部 と ネ オ ン ラ ン プ を
LED
に 置 き 換 え た プ リ ン ト 基 板

QUAD303改装オプション - 電源トランスのクリーニング・分解およびラッカー再塗装 - 新しい電界コンデンサと整流器の両方を備えた新しく開発されたプリント基板(PCB)によるパワー基 盤の交換 - 新しく開発したプリント基板/プリント基板(PCB)をヒートシンクに取り付ける - 新しい部品で組んだ電力安定化プリント基盤に交換する - すべての抵抗器を金属皮膜製のものと、ドライバプリント基板(PCB)上のほとんどのコンデンサを交 換する - 出力の配線をカスタマイズ - 歪みと S / N 比の調整と測定

完 全 に 新 た な プ リ ン ト 基 板 の
303

全 て 新 規 のQuad 303
用 電 源 回 路

オプション II 一部の Quad 303パワーアンプは何十年もの間の使用頻度が高いか、あるいは換気が 少なすぎるものがあります。そのような場合、両方のドライバのプリント基板が熱くなりすぎて、それ らを交換する必要になる場合があります。 古い部品を新しいプリント基板(PCB)にマウントするのは 無駄ですので、すべての部品を交換します。その場合「新しい」アンプと言えば、ハウジングと電源ト ランスだけがオリジナルの製造年のままということになります。

Quad 303 パーワアンプ改良 オプション III より良いスピーカー出力を望み、RCA /シンチ入力を介してパワーアンプを接続する可能性があること を好むユーザーもいます。 その場合 Bulgin 製 ACコンセントもオン/オフスイッチ付き欧州標準の IEC 仕様電源コネクターに置き換えられます。 必要により電圧セレクタは省かれ別の主電源電圧は、電源ト ランス入力のタップの接続を経験豊富な技術者によってのみ行います。

オプション:オリジナルの Quad 303 用、腐食しないスピーカー出力端子、 - これらの出力用の金メッ キバナナプラグ
ケーブル

復刻版 Quad 303

標準改装された Quad 303 パワーアンプ オリジナルの筐体、オリジナルのプリント基板(PCB)、新しい部品、新開発の電界コンデンサ/整流器/ を組み込んだ安定化、およびヒートシンクのプリント基板(PCB)。様々な問題に対応、Quad ESL 55 静電型スピーカー用に適用される制限。

新設計パワードライブを搭載、改装された Quad 303 パワーアンプ オリジナル筺体、新開発の電界 コンデンサ/整流器/を組み込んだ安定化およびヒートシンクプリント基板(PCB)、新しいコンポーネン トが取り付けられた新しいドライバプリント基板(PCB)、様々な問題に対応、Quad ESL 55(ケーブル *および取扱説明書を含む)の使用に合わせたもの。

Quad 303 QR パワーアンプ 新設計ドライブ基盤、新型コネクターパネル
新しい前面パネル(写真参照)とコネクタ、新開発の電界コンデンサ/整流器/を組み込んだ安定化およ びヒートシンクプリント基板(PCB)、新しいコンポーネントを装備した新しいドライバプリント基板 (PCB)、筺体、Quad ESL 55 使用の為のケーブルや説明書を含む。

Quad 303 QR パワーアンプ, 筺体は再塗装、新規コネクターパネル 新たに再塗装された筺体には、 新しいフロントパネルとコネクタ(写真を参照)、一般的な問題やケーブルや説明書を含む Quad ESL 55 スピーカー用セッティング、新開発の電界コンデンサ/整流器/を組み込んだ安定化およびヒートシン クプリント基板(PCB)の新しいドライバプリント基板(PCB)。 説明書、冊子。 Cinch/RCA か DIN の選択


Quad 303 QR パワーアンプ

近年、QUAD303は現代の標準仕様に復活させるのに欠陥のある 303から製作されています。 オリジナ ルの外装仕上げは、使用中の何十年にもわたってオリジナルのペイント色がくすんできている為、やや グレー帯びています

303 QR
303 QR

新しいシャーシが設計、そして、すべてのプリント基板(PCB)は新設計、新品です。 IEC 主電源入力/ スイッチ付ソケット、幅広い金メッキのスピーカー出力端子、3 ピン DIN 入力と一組の RCA入力端子 を含む新しい接続パネルが装備されています。

製 作 途 中 の Quad 303 QR

新QUAD303
プ リ ン ト 基 板 セ ッ ト

電圧セレクタは廃止しました。 別の電源電圧が必要な場合は技術者が短時間で必要な内部変更を行うこ とができます。オリジナルの 4ピン DIN コネクタが混乱を引き起こしたので、我々は 3 ピン DIN 入力 を選びました。それは間違って差し込むことが可能でした。 誤ってテープ出力プラグがパワーアンプに 直接接続されているとピーカーの音量が大きくなる可能性があるため、4ピン DIN を 5 ピンタイプに交 換することはお勧めできません。


Quad 50E モノラル・パワーアンプ

Quad 50E Mono パワーアンプは、ユニバーサル放送局用/プロ業務用に特別に設計されています。 スタ ジオ、PAシステム、24時間 365 日の極端な条件下での使用も可能にしています。 (居間ではありませ ん)入力は 0〜500 mV の入力感度を持ち、出力は 4〜200Ωの負荷に対応します。 アンプはあらゆる負荷に対して絶対的に安定しています。 このサイトの「Quad information」という見出しの下に詳細なパ ンフレットがあります。 50E はステレオセットアップのモノブロックとして、または PA 用のパワーア ンプとして使用できますが、50E のように出力トランスを使用すると高調波歪みの下限が 0 に設定され ることを強調する必要があります。 0.1% これは、Quad 303 の THD(全高調波歪み)より劣っています。


Quad FM2 ハイブリッド・チューナー

1968年発売開始 1971年末までの生産、合計生産 7.500台 推定:Benelux 諸国で数百台が販売されました

Quad FM2
Quad FM2

実際、古い真空管式 FM1チューナーを当時は Quad 33 スタイルのハウジングに収納された別の半導体 マルチプレックスユニットと合体させました。 別のステレオデコーダは、FM2 デコーダにも当てはま る問題の原因でした。主な問題 - そしてほとんど問題点は - (ダイヤルコンデンサの代わりに)ダイヤ ルコイルの機械的な磨耗です。 ダイヤルノブに触れるだけでチューナーはドリフトします。後の FM3 チューナーはハイブリッド FM2(IF部に真空管、ステレオデコーダー部に半導体で動作)よりも優れて

います。チューナ同調部で真空管を使用することがあるとしても、それが Hi-Endの意味を持つことは まったくありません。


Quad FM3 チューナー
1971年発売開始 1982年まで製造、総生産 50,000台 Benelux 諸国で販売された推定ユニット数 3,000台

Quad FM3
詳 細

Quad FM3
詳 細

FM3 チューナーは、当時最高のチューナーの 1 つと見なすことができます。 チューナーはヨーロッパ の混雑した FM バンドの FM 放送局の大部分を引き出すためによりよく設計されていて、他社で開発さ れた高感度チューナーよりも良好な受信選択性能をもっています。 1 つの小さなな欠点はステレオパイ ロットトーン抑制(19 と 38 KHz)の低さですが、ほとんどの目の肥えたリスナーでさえそれを聞きま せん。 テープレコーダーやカセットテープレコーダーのバイアス周波数(95 kHz)と干渉することがあ りました。 しかし、すべてのドルビーカセットデッキ - 使用中の場合! - その問題を解決するために MPXフィルタが取り付けられています。

Quad 33-FM3
Quad 33-303-FM3

FM3 を一新することは、電源とスケールライトと 2 つの微調整電球の更新を意味します。 言うまでも なく、問題のないチューナーです。 最初のロットでは古くなって入手できなくなった MC 1305デコー ダ IC を搭載しています。 最近の FM3 バージョンで適用されているように、新しいく MC 1310 IC フェ
ーズロックループデコーダ再修理は不可能です。


Quad AM3 AM チューナー

1969年発売開始 1973年まで製造 合計生産台数 2,000 台 Benelux 諸国 コレクターズアイテムとして販売されたのは 30 台程度

Quad AM3

FM3チ ュ ー ナ ー


この AM3 チューナーはめった市場に出ることはありません。一部の愛好家は長年探し続けています。 ヨーロッパバージョン(長、中、短波)と「海外」モデル(中、2倍短波)の 2つのバージョンで製造 された真空管式。真空管は比較的簡単に入手可能で、比較的低コストでオーバーホールが可能です。


Quad 44 プリアンプ

1979年発売開始 1989年まで製造 総生産台数 40,000 台 ベネルクス諸国では推定 5,000 台販売

復 刻 版44
プ リ ン プ 正 面

復 刻 版44
プ リ ン プ 背 面

QUAD44 の品質についての意見は異なります。いくつかの機能は複雑に設定されています。 両方のテ ープモニタ機能はハウリングを引き起こす可能性があります。 バランス/モノラル機能も少し疑問な点 があります。 Quad は接続、フィルターの位置、そしてコストに関して多くの改良点を生み出しました。 最新版は 2倍のシンチ RCA/DIN 接続のおかげで最も魅力的ですが、マザーボードのレイアウトが改善 されトーンコントロールの「ティルト」が上下 2段から 3 段に変更されたことも重要です。 そしてそれ らの変更はこれを前のものよりも望ましいものです。一部の QUAD44は、ある入力から別の入力への
予期しない切替わりに悩まされることがあります。 Quad はその問題を解決するために修正を加えまし た、しかしそれはうまくいきませんでした。 しかし実際には、Quad 34 にとっても、問題を解決するの はそれほど難しくありません。両方のプリアンプのバランス制御も問題です。本当に脆弱すぎます。そ の部分はもう使用されず、特別なプリント基板(PCB)を持つ新しいフェーダーに置き換えられますが、 それはフロントパネルには表示されません!ボリュームコントロールのレベル 1で、すでに音が聞こえ ているという事実がよく言及されています。 そのため BGM の正確な音量調整は困難です。 実際、問題 の原因となるのは音量制御ではなく、高い入力感度です。 私たちにとって、その問題は解決は容易で標 準的なオーバーホールの場合には無料です。 また、後でその変更を加えることは常に可能です。Quad 44 のバランスボリュームはしばしば割れたり音が途切れたりしますが、何年もの間オリジナル部品が入 手できなくなったため交換できません。 スイッチとフェーダーの代わりに使用可能なタイプのプリント 基板(PCB)を作成したのはそのためです。


新 Quad 44 プリアンプ用ラインモジュール(CD、DAC、iPhone など)
現在、入手が困難なのは、Quad 44プリアンプ用の入力モジュール Radio、AUX、および CD です。 現 在、私たちは DIN とシンチ/RCA接続とハイエンド、Burr Brown OPA 134 IC 新モジュールで提供しま す。

新 ラ イ ン 入 力 モ ジ ュ ー ル
新 ラ イ ン 入 力 モ ジ ュ ー ル

再生用 QUAD44 プリアンプ 新電源用電界コンデンサと抵抗 - 新しい電界コンデンサ - 金メッキバージョンによるニッケル入力の置き換え - 必要に応じて:バランスボリュームの交換 - プリント基板の修復とスイッチング問題
- 交換用電源フィルター/スパークキラーの交換


Quad 405 パーワンプ

1975年発売開始 1982年まで製造 合計生産台数 65,000台(おそらく間違い、シリアル番号 59,000 まではアンプは 405 と呼ばれ、シリア ル番号 65,000 は 405-2と呼ばれていました)。 Benelux 諸国で販売されている推定台数 8,000台


再 生
QUAD 405
パ ワ ー ア ン プ

QUAD 405
電 源 部

QUAD303 アンプの後継機。

「何か新しい」とか、もっと力を求めているのがマーケティングなのでし ょうか。外観は巨大なパワーアンプ、時にはチャンネルあたり 1,000 ワットを求めた。 また、アライメ ントを必要としない新しいデザインは、Quadにとって快適であったでしょうか。 QUAD405 に採用されているカレント・ダンピング回路は印象的ですが、聞こえてくる 405 の音は 303 よりそれより劣って聞こえます。最新 405-2 のバージョンだけが QUAD303 コンセプトに近い品質をも たらしています。 しかし QUAD303 はトップにとどまります!電界コンデンサを収容するために新しく 開発されたプリント基板(PCB)では、スピーカークローバー保護回路を取り付けるスペースを確保しま した。 問題がある場合 - 高価なスピーカーユニットよりもパワートランジスタを破壊する方が安価です。 以前の 405(シリアル番号 9000 以前)にはこの便利なデバイスが装着されていませんでした。改装す ると自動的にクローバー保護回路が内蔵されます。 製造元がスピーカー端子(シリアル番号 9001 以上) にそのデバイスをマウントしようとする試みも排除されます。405-2 には(アンプのプリント基板/プリ ント基板(PCB)に)クローバー保護回路をマウントするためのより良い解決策があります。

QUAD405
ス ピ ー カ ー 保 護 回 路 を 含 む 電 源 回 路

QUAD 405
は ス ピ ー カ ー 保 護 回 路 が 取 り 付 け ら れ ま す

QUAD405
第一世代の発売数が増えるにつれ て、プリント基板カードが劣化してきます。これは、ほとんどの場合、極端に高い動作温度と内部の換 気がないためです。 その問題を解決するために、QUAD405-2では新しいアンプ基盤カードを設計しま した。その結果、音質が向上しました。

- 新しく開発されたプリント基板(PCB)上の新しい電力用電界コンデンサ - 旧タイプの QUAD405 にクローバー保護回路を取り付ける - 保護ユニットをスピーカー端子からプリント基板(PCB)上に移動 - 値がずれた抵抗器の交換 - アンプボード上のすべての電界コンデンサの交換 - スピーカー端子を金メッキのコネクターに交換、必要に応じて入力コネクターも交換

仕様を Quad 405 から Quad 405-II へ変更

アンプボード付きの古い Quad 405(シリアル番号 59.000まで)の多くは………これらのボードを交換 しても意味がありません。QUAD405後期バージョンのボードの 1 つである M12565-7を使用して、ア ンプを 405-2 仕様にグレードアップするほうがはるかに優れています。


QUAD 405-II
新 品 パ ワ ー ボ ー ド
I
古 いQUAD405
パ ワ ー ボ ー ド

QUAD405 を再構築することは、ボード上のすべての部品が置き換えられることを意味します。パワー 段とドライバー段のトランジスタでさえも、実際の 405-II:元の 405デザインの欠点の 1つである低イ ンピーダンスによりよく対処できるアンプになります。

パ ワ ー ボ ー ド を

QUAD 405
か ら
o 405-II

仕 様 へ 変 更

電 源 部 の 新 コ ネ ク タ ー ( パ ワ ー ボ ー ド の 右 )
スピーカー保護回路のアンプボードをスペースにより、入力と出力はより良いレアウトとなります。

- 新しく開発されたボード上の新しい電源用電界コンデンサ - スピーカー端子を金メッキのコネクターに交換 - 新しい DIN バヨネット入力 - M12565.20タイプによるアンプボードの交換 cf. 405-II - すべての抵抗器、コンデンサ、および半導体がリニューアル - 新しい表示パネルと LED


Quad 405-2 パワーアンプ

1982年発売開始 1993年まで生産 総生産台数は 10万台(おそらく間違い、41,000台であると思われます。合計 10 万台で、59,000 台が 405、41,000 台が 405-2)

QUAD405用 ク ロ ー バ ー 保 護 回 路 を 含 む 新 型 パ ワ ー ボ ー ド 基 盤

新 QUAD405-2
と 古 い405
基 盤

これは最初の QUAD405より優れていて、最高とされる QUAD303のクオリティに次ぐものです。 より 多くの電力を必要として場合、その必要としている出力が 100 ワットであれば、QUAD303のペアをブ リッジ接続するより 405 -2 を使用する方が良いです。

新405-2
ユ ニ ッ ト

QUAD 405-2
電 源 用 ユ ニ ッ ト

- 新開発基板上の新しい電源電界コンデンサ - 値のずれた抵抗器の交換 - アンプ内のすべてのコンデンサの交換 - 金メッキコネクタ、および必要に応じて DIN 入力コネクタ用のスピーカー端子の交換

405-2
再 生 後

す べ て の
QUAD 405

は 新 し い 金 メ ッ キ ス ピ ー カ ー 端 子 に 交 換 さ れ ま す


Quad 34 プリアンプ
1982年発売開始 1995年まで生産 総発売ユニット数 41,000台 ベネルクス諸国では 7,000 台と推定


Quad 34
ラ イ ン 入 力 モ ジ ュ ー ル

Q U A d 34
再 生 後 、 全 面 パ ネ ル 部

基本的に QUAD44 と同じ設計原理ですが、レイアウトが異なります。1つのマザーボードにすべてのコ ンポーネントがあります。 最初の製造工程では、非常に品質の良くないの青色の電解コンデンサが約 20 個が実装されています。 それらは基盤を電界液の漏れで壊すことががありました。 マザーボードに 関する不都合な問題を回避するために、これらのコンデンサは予防措置を講じる必要があります。 これ らの問題が発生すると、ある入力から別の入力への 34 の変更(44の変更とまったく同じ)が自然に発 生します。 通常イギリス人:パーツの選択に関する限り、「ペニー・ワイズ・ポンド=安物買いの銭失 い」。 イギリスの自動車産業との比較は明らかです。


QUAD 34r
プ リ ア ン プ 背 面

Quad 34
フ ォ ノ モ ジ ュ ー ル


前述の問題はすべて、脆弱すぎるバランスコントロールと同じように置き換えられています。 その部品 はもう入手できません。最後は回転コントロール、または新しいプリント基板(PCB)上の新しいフェー ダーに置き換えられます。レコード再生しないユーザーのために、QUAD34 を 4 入力プリアンプにする ラインモジュールがあります。

- 新しい電源電解コンデンサと電圧レギュレータ - すべてのコンデンサと値のずれた抵抗の交換 - ニッケル・ディスク入力またはライン入力モジュールを金メッキのものと交換 - 必要に応じて:バランスコントロールの交換 - プリント基板(PCB)トレースとスイッチング問題の修復 - ディスク入力モジュールの代わりにライン入力モジュール

Quad 34 プリアンプの問題点
1982 年に導入された Quad 34プリアンプ – 熱烈な音楽ファンのた めの真に素晴らしいデザイン:簡単なセットアップでも全ての要求を満たします:4 つの専用入力 (QUADrevisieによるライン入力で DISC 入力を変えることができます)。 また、トーンコントロール は音楽的に望ましい方法で機能します(トーンコントロールのないアンプは音楽愛好家の現実世界の要 求を満たしません)。 QUAD34 は非常に低い歪みと非常に単純な操作を兼ね備えています。アルマ ン・ヴァン・オメレン 30 年間使用しても小さな問題も起こるがないことに驚いた人はいないでしょう。

また、Huntingdon / England の一部の建物の品質基準が低いために Quadユーザーが不平を言うのは現 実的ではありませんが、一方で、Quad ユニットの大半が 20 年以上にわたって完璧に動作している場合 製造業者を非難する:争いの大部分はそれほど長くは続かない。一言で言えば:文句を言う理由はありません。

代替?

最初に述べたように、問題とその解決方法を調べることは価値があります。 そして、QUAD34 の感的 な側面とは別に、代替手段は何でしょうか。
問題が発生した 34? 代替? そうではありません:同等のシンプルで音楽的に近い完璧なトーンコントロールを持つプリア ンプが存在しないだけでなく、すべての可能な代替手段は少なくとも Quad 34 と同じくらい古く、 Quad 34 とほぼ同じ問題を抱えています。 現在市販されているプリアンプはほとんどの場合その機能を 提供していません。

Quad 34 の困ったこと

QUAD34 には 7 つの問題があります。
サービス資料には 5つのバージョン しか記載されていません。 すべてのバージョンで、アンプ全体が 1 つのマザーボードに組み込まれ、す べてのコンポーネントがそれに取り付けられています。 それは上下の間に約 80 の接続を持つ両面プリ ント基板です。 これらの接続は錆びる傾向があります。さびは接触不良を起こす原因となることがあり ます。最初期版は、非常に悪い水色の電解コンデンサ、約 20個が装着されていました。 それらの部品 は基盤を汚損しそして部品を壊すことがあります。 マザーボードに関する不都合な問題を回避するため に、これらのコンデンサは予防措置を講じる必要があります。

これらの問題が発生すると、ある入力から別の入力への QUAD34の変更(44 の変更とまったく同じ) が意図しない形で発生します。 通常イギリス人:部品の選択に関する限り、「ペニー・ワイズ・ポンド =安物買いの銭失い」です。 イギリスの自動車産業との比較は明らかです。


Quad 34
内 部 バ ー ジ ョ ン

バージョン 5 と 6では、錆の問題を解決するために、ボードの上に薄緑色のラッカーがスプレーされて います。 しかし、ラッカーは銅の印刷トラックを腐食させます - 黒い発疹で明らかにそれ故に新しい中 断を引き起こします。 対策は問題よりも悪いです。

ラッカー層の下の濡れたプリントトラックの詳細写真。また、インターコネクタを通して問題のある錆 びたプリントの良い印象を与えます。 それほど問題にならないのは、異なるブランドの ICが使用され ていて、異なる特性が時々自発的に入力の切り替えを引き起こすことです。そして最後になりましたが、 少なくともバランスコントロールは……

どのように解決するか? 問題は年々増加しています。 多くの Quad 34 プリアンプが改装されましたが、 しばしば古い問題が再び発生しました。プロセスは残念ながら終わりがありませんでした。


Quad 34
オ レ ン ジ ロ ゴ

今までの比較的トラブルのないバージョンは#7だけです。 前面にオレンジ色の Quadロゴが表示され ている dat バージョンは問題ないようです。 私は Quad 34 / orange ロゴにバージョン 5 のプリント基 板(PCB)を付けて修理したように「見える」と書いていますが、34 には#7 プリント基板(PCB)が付 いていますが前面にはオレンジのロゴはありません! すべての問題を根本的に解決する唯一の方法は、 完全な両面マザーボードを完璧な品質の新しいマザーボードに交換することです。 それで、私達がその ような新しいマザーボードを開発することは私達に新しい制御装置の設置を容易にするためにバランス 制御のために配線を再配列する機会も与える私達に機会を与えなければならなかった。 また電源フィル ターが修正され、改善される。 入力を減衰させるためのよく知られた「フラグ」は、より信頼性の高い ディップスイッチと交換されます。 新しいボードは DIN と RCA/Cinch の両方の入力を容易にしますが、 DIN が RCA/Cinchより優れているため、RCA/Cinch タイプを優先して DIN 入力を省略することは実際 には非現実的です。 すべての相互接続ケーブルは要望に応じてご用意します。

Quad 34
改 装 後 の 内 部 写 真 バ ー ジ ョ ン
#7
コストは?

新しいマザーボードの開発と実現 - #7 の改造バージョンは、マザーボードに約 300 個のコンポーネン トが搭載されているので大変な作業です。電源トランス、スイッチ、ベース、チルトアンボリュームコ ントロール、新しいバランスコントロールを再投入できます。抵抗、コンデンサ、ダイオード、半導体、 IC、ディップスイッチなど、他の部品はすべて新品です。 いくつかの部品とケースを除いて、これは全 く新しい Quad 34と申し上げることができます。
Quad 34 テープボタンの調整 QUAD34 テープ機能は他のライン入力とは異なります。 Tapeボタン を押すと、元のソースはアクティブのままになります。 それは、3つのヘッドカセットレコーダーとテ ープレコーダーがオリジナルのソースを中断することなくモニターを容易にするために必要でした。 こ の機能は進行中の録音の品質を音声で確認するのに役立ちます。 しかし、最近はテープレコーダーやカセットレコーダーを使用している人が多く、Quad 34 ユーザーの 多くは監視機能よりもライン入力に関心があります。 QUADrevisie は電子機器の小さな作業でそれを調 整することができます。 小さなプリント基板(PCB)がボタンボードに取り付けられており、Tape機能 は通常のライン入力のように機能します。


Quad FM4 チューナー
1982年発売開始 1995年まで生産 総生産量 37,000台

FM4
チ ュ ー ナ ー 改 装 品
比較的良いチューナーですが、デジタルではありません。 デジタル読み出しとプリセットを備えたアナ ログチューナーです。 QUAD 34プリアンプの問題が電源とマザーボードで発生する可能性があるよう に。このチューナーには少し問題があります。FM3 は優れているだけでなく、はるかに信頼性があります。

Quad 66 システム
1989年発売 1996年までの生産(CD66 から 1993年まで) 総生産量 12,000台(チューナー5,100台)

フィリップスがレーザーユニットの製造を中止し、チューナーにも問題が生じたため、CDプレーヤー での多くの撤退のために、驚くほどの Scepter リモコンを備えた Quad 66システム(B&O のはるかに スマートなデザインに敬意を表して) Telefunken IC の供給が困難なため。 さらに悪いことに、生産品 質は標準に達していませんでした。 私はしつこく問題を解決しようと試みる - 無料で調査する - しかし 私は徹底的調査を提供することができていません。


Quad 606 パワーアンプ
1986年発売 1997年まで生産 生産台数の合計 27,700 台

音楽へのより多くのパワーの要求を満たすために、QUAD405-2 の兄弟として、1986 年に 606 を発案さ れました。出力の違いはそれほど大きくはありません - 約 40ワット@ 8 オーム - 405-2と同じカレン ト・ダピング原理を使用していますが、その兄弟モデルよりも少し劣っています。 405-2 と比較して電 力の増加はほとんど無視できるので、最終的にはうまく機能し、信頼性のあるアンプが得られますが、 その音質には感心しませんでした。注:私が権威ある雑誌 Benelux Luisterのために QUAD606 を検討し ていたとき、私は本当にそのセットについて熱心でした。私は ESL 57 が自分の 405(最初のシリーズ) に接続されているのを聞きました。私はそれから勝者であるように見えた 606 に行きました。その後、 私はソニーの内蔵アンプ TA-FA7(当時は約 2200ユーロ)を手に入れましたが、そのアンプは私の Quad 44/606 の組み合わせよりはるかに優れています。数年前、私は同価格帯の中古 Accuphase C200V プリアンプ(私はいつも彼らのプリアンプ、チューナー、CD プレーヤーが好きでした)を入手しま した。私の部屋でアキュフェーズと QUAD・ESL 988 を組み合わせるために、私は一時的に改装された クワッド 303 を使用しました。それまでのソニーとの違いは、信じられないほどでした。低域と、中域 と高域(ストリングス、ボイス)を圧倒的で輝くものになりました。私は驚きました。それ以来、私の クライアントの何人かは QUAD303 の品質を再認識しました。ESL 988 は、屋内でも、屋内でも、ドア を開けて、ドアを開けて、ドアを開けたままにしていました。私がすでに持っていた Quad ESL 988 で Accuphase を使うためには、パワーアンプが必要で、そして私は改装した Quad 303を組み合わせまし た。 はるかにタイトな低さと美しく描かれていながら静かな高さ(弦、声)、私は当惑しました。それ 以来、あらゆる種類の異なるスピーカーを持つ多くの顧客が Quad 303 を再発見しました。

Quad 306 パワーアンプ

1986年発売開始 1995年まで生産 総生産量 25,000台

303 パワーアンプの後継モデルですが、303の本質的な特質はありません。実際、306 と 606(そして 707 と 909 も)は 405の Current Dumping System と 303に比べて劣っています(他のタイプよりも優 れています)。それぞれの電源に非常に敏感です。しばらくすると、供給電解コンデンサの欠点が認識 できるようになります。それらは 303 を除いて安定化された電源のないすべてのアンプです、そしてそ のアンプは主電源の汚染の影響を受けにくく、整流器などからの主電源のすべての汚れがオーディオの 性能に影響を与えることに驚きません。アンプ、主にアンプの良い電源によって抑制されていません。 奇妙なことに、アンプの電源を徹底的に設計するよりも、高価な電源フィルタリングに注目が集まって います。オーバーホールには、電源の電解コンデンサと小さな部品の交換が含まれます。またスピーカ ーコネクターはよりよいものによって置換されます。

https://www.soundbox.co.jp/QUAD/Quad%20Revisie_JP_left.pdf

57. 中川隆[-14592] koaQ7Jey 2020年1月14日 00:04:45 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1519] 報告

QUAD Musikviedergabe GmbH(ドイツ)
https://soundbox.co.jp/QUAD/japanese_1.htm

サウンドボックス
https://soundbox.co.jp/

サウンドボックス - ホーム | Facebook
https://www.facebook.com/soundboxaudio/

ドイツQUAD社「ESL」&「22+IIアンプ」復刻版、ジャクリン・ヘッドフォン新発売
https://soundbox.co.jp/QUAD/ESL57_63.htm

ESL63およびESL63Proの修理・サービス
https://soundbox.co.jp/quad63repair.html

58. 中川隆[-14591] koaQ7Jey 2020年1月14日 00:09:43 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1518] 報告

ドイツQUAD Musikviedergab GmbH 社QUAD ESL57 復刻新品(受注生産品)
* QUAD ESL57QA ¥1,300,000 ペア(税別)
2 つの違ったスタイル、前面メタル・グリル色は3色から選択してください。
https://www.soundbox.co.jp/QUAD_ESL57QA_Cata_a.pdf

ドイツQUAD Musikviedergab GmbH 社QUAD ESL63 復刻新品(受注生産品)
* QUAD ESL63QA ¥1,600,000 ペア(税別)
フレーム木の材質、色を指定してください
https://www.soundbox.co.jp/QUAD_ESL63QA_Cata_a.pdf

復刻品 QUAD-II 真空管モノラル・アンプ 
(ドイツ QUAD MusikWiedergabe GmbH) 製 ¥500.000/ペア
オプション KT66/GEC、EF86/Mullard、GZ32/Mulalrd +\120,000より
https://www.soundbox.co.jp/QUAD/QD-II.htm

復刻品 QUAD 33/2プリアンプ  QUAD 303QR パワーアンプ 
(オランダ QUADREVISIE社製)
https://www.soundbox.co.jp/QUAD/QD_33_2_303QR.htm
https://www.soundbox.co.jp/QUAD/Quad%20Revisie_JP_left.pdf


サウンドボックス
https://www.soundbox.co.jp/

東京都調布市仙川町2−13−32
Tel: (03) 5577-5227 

サウンドボックスへの地図
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営業時間:月曜日−土曜日11:00−19:00/日曜・祝日休み


▲△▽▼

オールド QUAD の安物アンプは名機なのか?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/840.html

伝説の静電型スピーカー QUAD ESL57・ESL63
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/682.html

59. 中川隆[-14590] koaQ7Jey 2020年1月14日 00:18:14 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1517] 報告

ヤフオク! -QUADの中古品一覧
https://auctions.yahoo.co.jp/search/search?auccat=23764&tab_ex=commerce&ei=utf-8&aq=-1&oq=&sc_i=&exflg=1&p=QUAD&x=0&y=0


ヤフオク! -QUAD ESL(スピーカー)の中古品一覧
https://auctions.yahoo.co.jp/search/search?auccat=23812&tab_ex=commerce&ei=utf-8&aq=-1&oq=&sc_i=&p=%EF%BC%B1%EF%BC%B5%EF%BC%A1%EF%BC%A4+%EF%BC%A5%EF%BC%B3%EF%BC%AC&x=0&y=0

60. 中川隆[-14585] koaQ7Jey 2020年1月14日 11:07:51 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1511] 報告
QUAD のトランジスタ アンプは音が硬い


小布施のジャズ喫茶 BUD 続アンプ3台 2011年05月30日

古い(50年ぐらい前のもの)真空管アンプは修理したからといって完璧な状態とは限らない。輸送中の振動や梱包を解いたときのちょっとした衝撃だとか、傾きによって真空管やハンダが浮いたりする。そうすると音が出なかったり雑音が出たりする。

接続していざ音を出してみる段になってそういう症状になると、なにせ僕は素人だから原因がわからないまま途方に暮れる。それでも修理した人に電話で状況を説明し、処置の指示を仰いでその通りやってみる。それがダメなら次の一手を聞く。それやこれやでとても一筋縄ではいかない。それでも僕は真空管アンプの音が好きだから使いたい。

というのもQUADのトランジスタ・アンプは、音が出た瞬間硬い音だと感じて、使うのを諦めてしまった。こういう瞬時の反応は、物理特性がいいから音質がいいというデータの問題ではなく、耳にした音味が聞き慣れたものより不味かったという正直な直感の事実です。いずれにしてもQUADは期待していたのでちょっと残念な気持ちですが、やっぱり僕の好みは真空管だなあというところに落ち着きました。

今回と同じ経験を以前にもしたことがあります。その時はマッキントッシュのC-29プリとMC2500パワーアンプの組み合わせでした。

パワーと解像力は素晴らしかったのですが、そうも隅々までクッキリハッキリ音が出てくると耳が再現される情報量に付いていかれず疲れてしまいました。それにトランジスタ・アンプの硬さもありましたね。

趣味のレコード再生は音楽を楽しむものですから、ディスクに入っている音を正確に確認するようなモニター・アンプやスピーカーはいらないような気がします。オーディオの要諦と極意は抜けのいい音を再生することですが、これは極めて難しいことです。その点(FISHER/X-101-C)とスコット(SCOTT/299-C STEREO MASTER)は程ほどをわきまえたアンプといえるのではないでしょうか。

フィッシャー(FISHER/X-101-C)下とスコット(SCOTT/299-C STEREO MASTER)
 クワド(QUAD/44GY+405-2)
http://bud-jazz.dreamlog.jp/archives/5034098.html

61. 中川隆[-14584] koaQ7Jey 2020年1月14日 11:16:56 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1510] 報告
昔、オーディオ評論家の第一人者だった青木周三さんが当時これ以上はあり得ない最高の装置として音楽評論家 宇野功芳さんに推薦し、宇野さんがそれ以来50年間ずっと使い続けていた装置

プリアンプ : 米マランツ♯7
パワーアンプ : 英クォードU型モノーラル用2台

スピーカー
トゥイーター : 英ワーフェデールスーパー3
ウーファー : 英ワーフェデールスーパー15
スコーカー : 英グッドマンのAXIOM80
エンクロージャー : テレビ音響製9立方フィートマルチホール型

ターンテーブル:トーレンス=TD126MK111
トーンアーム:SME3012
カートリッジ:シュアー=ウルトラ500

青木周三
分割の良すぎる音より、演奏会場の一番いい席で聴こえる音、実演に近い音の方が良い

マランツとマッキントッシュの真空管式パワーアンプは音が硬くて音楽を聴くのには向かない。メインアンプは QUADII以外には考えられない
AXIOM80 はJBL の30cmウーハーと組み合わせて、大型のエンクロージャーに入れると真価を発揮する。


宇野功芳
最新の機器は情報量が多すぎる

上記のアンプとスピーカーは いずれもモノーラル時代あるいはステレオ初期の名品である。 今のものに比べると、周波数レンジは狭いし分解能も悪いが、中音域の美しさ、豊かさ、気品は最高で、使用年数は実に五十年を超える。 もちろん、一生使い続けるつもりだ。

他のプリアンプと聴き比べたが、マランツ♯7の音は冷たい位の気品が他のプリアンプとはまるで違う。 清水の舞台から飛び降りるつもりで買ったが、それが正解だった

QUAD II の音質の暖かさと柔らかさは無類である

QUAD II を QUAD のトランジスター・アンプに変えると、最初は楽器の細部のニュアンスが良く聞き取れて愉しめたが、すぐにうるさくなってしまう。 QUAD IIの暗く沈んだ音は何時間聴いても飽きない、疲れない。

上の装置の音質を10 とするとタンノイでは最高級アンプを使ったがせいぜい 3 か 4 程度の音しか出なかった。山中敬三さんもこれには驚いておられた。

ESL63は音質自体は良いのだがエネルギー不足で失格

___________


要するに、オーディオ評論家の宇野功芳さんは仕事上、自宅のマンションの6畳のリスニングルームで毎日6時間、7時間 大音量で音楽を聴かなければならないので、以下の条件を満たす機器しか使えないという事でしょう:

クラシックしか聴かない
リスニングルームは6畳

疲れる音は ×
音楽の陰影が巧く表現できないと ×
低音が出て、スケールが大きな音で、音場感も良くないと ×
楽器の音色が正確に再現できないと ×
故障が多いものは ×

即ち、

音が硬いトランジスター・アンプ や マランツ・マッキントッシュの真空管式パワーアンプは ×
故障が多いマランツの真空管式パワーアンプは ×
低音が出ない小型スピーカーや QUAD の静電型スピーカーは ×
クラシック音楽の陰影が表現できないJBLやアルテックやマッキントッシュのスピーカーは ×

従って、QUAD II型アンプ と ワーフェデールかグッドマンの 3 way スピーカー以外は最初から対象外になってしまうのですね。

62. 中川隆[-14583] koaQ7Jey 2020年1月14日 11:24:26 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1509] 報告
インフラノイズ (ブランド名 ORTHO SPECTRUM) HP
http://www.infranoise.net/about-us/
http://www.infranoise.net/products/

音楽と音の匠が語る 目指せ! 耳の達人 (ONTOMO MOOK) ムック – 2013/4/19
宇野 功芳 (著), 山之内 正 (著)
https://www.amazon.co.jp/%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E3%81%A8%E9%9F%B3%E3%81%AE%E5%8C%A0%E3%81%8C%E8%AA%9E%E3%82%8B-%E7%9B%AE%E6%8C%87%E3%81%9B-%E8%80%B3%E3%81%AE%E9%81%94%E4%BA%BA-ONTOMO-MOOK/dp/4276962277

山之内 正の週刊 AVラボラトリー
音楽評論家・宇野功芳氏の試聴室再訪 − 音が激変した理由とは?
2013年 07月 17日 (水曜日)
http://www.infranoise.net/%E9%9B%91%E8%AA%8C%E6%8E%B2%E8%BC%89%E8%A8%98%E4%BA%8B/

先日、音楽評論家 宇野功芳氏の自宅試聴室を再訪した。

宇野氏と私の共著『音楽と音の匠が語る目指せ! 耳の達人 』(音楽之友社刊)の企画で互いの試聴室を訪ねたのは昨年の秋だったと思う。 ところが、

「最近、再生システムの音がガラリと変わったので、山之内さん、ぜひもう一度聴きに来て!」

とレコード芸術最新号の誌面でご指名があった。それを読んだ私がディスクを何枚か持参し、9ヶ月ぶりに訪問したのである。

宇野功芳氏の愛用システムは数十年変わっていないが、今回プレーヤーとプリアンプ間のラインケーブルを交換した宇野氏の再生システムはどの製品も使用歴数十年以上と、年季が入っている。

マランツ#7、Quard II、ワーフェデールという組み合わせはアナログレコード時代から不変で、CD登場後にスチューダーのD730とラックスマンのD7を追加。

ワーフェデール製ユニットを収めたスピーカーは途中でミッドレンジをグッドマンに変えるなど小さな変更はあるが、こちらは半世紀以上愛用しているという。
再生音については前掲の本に詳しいが、全帯域で分解能が高く、音の速さもよく揃っているので、演奏のニュアンスがよく伝わり、低音と高音のバランスも良好。
空間表現は最新のシステムほど得意ではないが、音数や基本的な情報量では遜色がなく、演奏評にはとても適していると思う。

前回の訪問時に唯一気になったのは、D730 では中高域がやや硬めの音色になることで、それが目立ちにくいラックスマンの D7 をメインにすることをお薦めした。

「音がガラリと変わった」という冒頭の感想は、機器を入れ替えたためではない。
D730 と #7 の間のラインケーブルをインフラノイズの LIBERAMENTE に変え、D730につないでいた同社のクロックジェネレーター GPS-777 との配線も LIBERAMENTE のクロックケーブルに入れ替えたら、音が大きく変わったのだという。

D730 にはインフラノイズのクロックジェネレーター GPS-777 がつながっている。
クロック用ケーブルもインフラノイズの LIBERAMENTE に新調

「以前はD730の音を長時間聴いていると疲れやすく、ある種のうるささがありましたが、ケーブルを変えたらそれが気にならなくなりました」

と宇野氏は説明する。また、システム導入以来ずっと #7 のトーンコントロール機能で低音を 1ステップ下げて聴いていたのが、ケーブルを交換した後はノーマルの位置でちょうど良いバランスになったという。これも実に興味深い話だ。
#7 のトーンコントロールが数十年ぶりにノーマル位置に戻った。

これまでは1ステップ絞った位置で聴いていたという実際にケーブル変更後のシステムで CDを再生してみた。

宇野氏が大阪フィルを振った《フィガロの結婚》序曲(EXTON OVCL-107)を聴くと、以前は硬さが気になっていたオーボエが他の楽器と自然に溶け合う音色に変わり、低弦の旋律と内声のリズムは以前よりも明快な音で耳に届き、細部まで動きがクリアだ。

トーンコントロールをノーマルの位置に戻したことで低音の量感は増しているはずなのだが、中低音はこもるどころか、前よりもすっきりとした響きを獲得している。これはたしかに大きな変化である。

佐藤久成のヴァイオリン独奏(『オード・エロティーク』 Years & Years Classics YYC 0004)は、以前聴いたときに感じた余分な圧力が一掃され、本来の自然なアタックが蘇っている。ブレースやフレージングが以前よりなめらかに感じられるのもその影響だろうか。

次に、最近私が試聴会などで使っている優秀録音盤のなかから何枚か試聴。

まずはレーゼルのピアノ独奏によるモーツァルトのピアノ協奏曲(モーツァルト:ピアノ協奏曲第19番&第27番 KING RECORD KIGC12)を聴いた。ドレスデンのルカ教会で収録された注目の新録音で、上方に抜ける柔らかい残響と、力みのない音色で緊密な響きを作り出すピアノとオケの見事なアンサンブルが聴きどころだ。
演奏の特徴を忠実に引き出すだけでなく、録音会場の広々とした空間など、立体感の表現にも開放的な伸びやかさが感じられる。

同じシステムなのに以前とはかなり印象が変わった。

次に、グールドが演奏する《ゴールドベルク変奏曲》の石英ガラス CD(StereoSound SGCD02)を聴いた。

数え切れないほど聴いた演奏なのに、いま初めて聴くような鮮度の高い音が澄んだ音色で浸透し、グールドのハミングはもちろん、ブレスまでもリアルに再現、スピーカーの奥にグールドが座っているような臨場感がある。宇野氏も
「これまでは彼の声がない方がいいと思っていたけど、これで聴くと嫌じゃないね。演奏のニュアンスもとてもよくわかる」
と感心していた。

そのほか、ムラヴィンスキー&レニングラードフィルのチャイコフスキー《悲愴》など数枚のディスクを聴き、以前に比べて中高域のきつさが影をひそめる一方、明らかに音色がクリアになっていることを確認した。

「いまのバランスが凄く気に入っている」
という宇野氏の目下の心配事は、「これ以上音が良くなったら困る!」ということ。

なんとも贅沢な悩みだが、その気持ちはよく理解できる。
音の基準が変わったら演奏の評価基準にも影響が及ぶのは避けられないからだ。
しばらくは機材やケーブルを変えず、いまのバランスを維持した方が良いのでは?というのが私のお薦めだ。
http://www.infranoise.net/%E9%9B%91%E8%AA%8C%E6%8E%B2%E8%BC%89%E8%A8%98%E4%BA%8B/

音楽評論家 宇野功芳が 50年間ずっと使い続けている装置

スピーカー
Wharfedale スーパー3
Wharfedale スーパー15
Goodmans AXIOM80
エンクロージャー : テレビ音響製9立方フィートマルチホール型

プリアンプ : 米マランツ♯7
パワーアンプ : 英クォードU型モノーラル用2台

宇野功芳
上のアンプとスピーカーは いずれもモノーラル時代あるいはステレオ初期の名品である。 今のものに比べると、周波数レンジは狭いし分解能も悪いが、中音域の美しさ、豊かさ、気品は最高で、使用年数は実に五十年を超える。

他のプリアンプと聴き比べたが、マランツ♯7の音は冷たい位の気品が他のプリアンプとはまるで違う。 清水の舞台から飛び降りるつもりで買ったが、それが正解だった

QUAD II の音質の暖かさと柔らかさは無類である

QUAD II を QUAD のトランジスター・アンプに変えると、最初は楽器の細部のニュアンスが良く聞き取れて愉しめたが、すぐにうるさくなってしまう。 QUAD IIの暗く沈んだ音は何時間聴いても飽きない、疲れない。


青木周三
Marantz とマッキントッシュの真空管式パワーアンプは音が硬くて音楽を聴くのには向かない。メインアンプは QUADII以外には考えられない

Axiom80 は JBL の 30cmウーハーと組み合わせて、大型のエンクロージャーに入れると真価を発揮する。


>宇野功芳のオーディオの"主治医"の青木周三と言う人は

「分割の良すぎる音より、演奏会場の一番いい席で聴こえる音、実演に近い音」を目指す人だという。

>分離が良くない、つまり各声部の音がお団子状に固まって聴こえると言うことはどの様な音楽にとってもプラスの条件ではない、

つまり、宇野功芳さんはフルトヴェングラーやブルーノ・ワルターが指揮する19世紀のドイツ音楽にしか合わない装置を特に選んで使っているという事なのですね:

クラシックの核心: バッハからグールドまで 片山 杜秀 (著)

「1970年代以降、マーラーの人気を押し上げた要因の一つは音響機器の発展があずかって大きいが、フルトヴェングラーに限っては解像度の低い音、つまり『音がだんごになって』聴こえることが重要だ。

フルトヴェングラーの求めていたサウンドは、解析可能な音ではなくて分離不能な有機的な音、いわばオーケストラのすべての楽器が溶け合って、一つの音の塊りとなって聴こえる、いわばドイツの森のような鬱蒼としたサウンドだ。したがって彼にはSP時代の音質が合っている。」

___


『「音楽」と「音」の匠が語る 目指せ!耳の達人』 宇野功芳・山之内正 共著 (2013.6.21)

音楽評論家=宇野功芳さんとオーディオ評論家=山之内正さんの2人が、クラシック音楽をより深く楽しむ、というテーマの対談だ。

宇野さんは音楽評論家として半世紀を超えて活躍してきた。

フルトヴェングラーとかクナッパーツブッシュへの偏愛はご存じの通り。
山之内さんは、雑誌『Stereo』などで活躍している。

お互いのリスニング・ルームを訪問するのも楽屋話的な面白さ。
宇野さんの装置について、山之内さんが「年季の入ったものだが、古びた音ではない」と言うのも、なかなか人柄を感じさせますね。

宇野によれば、演奏の良し悪しは最初の30秒を聞けばわかるという。
鑑定人が陶器をぱっと見たときに価値がわかるという感覚だ。

録音が良いというのと、音楽の本質が伝わるかどうかは、別の話。
音のバランスが良ければ、音楽も演奏も十分伝わる。
演奏家の個性もわかるし、もちろん曲の良さもわかる。
昔の旧式なラジオで聴いても十分満足できて感動できたのだから。

山之内は、録音や再生に共通する目的は、ただの音ではなくて演奏であり、その向こうにある作品を聴くことだと言う。

実際には、録音や再生でゆがめられてしまったり、指揮者や演奏家が前面に出てきて、作品にたどり着けない要素がある。

それらを超えて、本来の作品の姿が聞こえてくるのが理想だと。

オーケストラの響きは耳だけで聴いているわけではない。床や椅子からの振動を骨伝導によって身体全体で音を聴いている。耳では聴こえないような低い音(暗騒音)から空間の大きさや遠近感を無意識に感じ取っているのだ。

音から伝わる情報の量と質は再生装置や環境によって大きく変わる。
音域ごとに音の大きさが揃わないという問題がある。
もうひとつは音色や応答性の問題だ。

音色を忠実に再現できない装置でオーケストラを聴くと、フルートやオーボエなど特定の楽器の音色がきつくなったり、逆に沈みがちになってしまう。
応答性(音の立ち上がりと減衰)に問題があると、消えるはずの音が余分に残ってしまう。

再生装置を評価するとき、山之内はまずバランスを聴くそうだ。
オーケストラでいえば、弦楽器と管・打楽器、弦の中では低弦と高弦のバランスを重視する。

ハーモニーが聞こえて来ないと音楽はわからない。
ひとつひとつの音がすべてクリアに出てくるというのは、コンサートで体験する現実の響きとは違うと。

さらに、空間表現がどれだけリアルかということ。
音像の大きさや距離感などが、コンサートホールで聴いているような感覚になるかどうか。

スピーカーが置いてあっても、もっと奥から音が出て、その存在が感じられないこと。
音の立ち上がりが大事。

周波数的に盛り上がっていても、音の立ち上がりが鈍いと、よく聞こえない。
楽器の音色というのは、音の立ち上がりの部分で判別される。

録音技術は飛躍的に進化したが、特に空間再現という点では、実演と録音の間のギャップはまだまだ大きい。

実際の演奏会場では聴き手の周囲すべての方向から残響が耳に届き、楽器の響きや空間の大きさを感じさせる。

聞き取れるかどうかの限界に近い弱音とかオケのフォルティシモの大音圧、どちらも家庭では再現が難しいものだ。
http://www21.ocn.ne.jp/~smart/Mimi-130621.htm

63. 中川隆[-14582] koaQ7Jey 2020年1月14日 11:31:04 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1508] 報告
クラシック音楽の世界に於ける音響的な部分に対する異常とも言える執着は、音楽ホールやオーディオ製品に強く反映している。いづれの場合でも、音楽の核心を確実に聴き手に届けると言うよりも聴き手に"快く感じさせる"ということに重点が置かれる。

音楽評論家であり、指揮者でもある宇野功芳という人は若い人にカリスマ的人気があるらしい。
その人のオーディオの"主治医"の青木周三と言う人は

「分割の良すぎる音より、演奏会場の一番いい席で聴こえる音、実演に近い音」を目指す人だという。

分離が良くない、つまり各声部の音がお団子状に固まって聴こえると言うことはどの様な音楽にとってもプラスの条件ではない、
特に多声的な音楽に対しては致命的なマイナス条件なのだがその様な装置で聴けばゲシュアルトやモンテヴェルディのマドリガルはつまらない曲だと思えるのが当然だ。

しかし元々そんなものは価値のないものだと思っているとすれば自分の装置が真実を伝えて居ないことに気付かずに終わるであろう。

 そして、分離の良すぎない音、つまり、分離の悪い音が良い演奏会場の条件だと言うことになってしまう。
宇野功芳という人は

「名ホールとは演奏を美化する。これが第一条件だ、
舞台上の残響に身を包まれて演奏しているとホールが自分を助けてくれている、という喜びで体を満たしホールに任せる気になる…・・
強い和音が鳴った後に残る長い残響はいつまでもその中に浸っていたいと思う程で……」

と述べている。

私は宇野功芳がクソミソに言う日比谷公会堂や東京宝塚劇場(昔の)でシンフォニー オブ ジ エア、ウィーンフィル、ボストン響、イタリアオペラの数々を聴くことが出来た。

それらの体験は確実に音楽の世界に引き入れてくれたのである。今にして思えば、優れた演奏家は美化される必要がないと言うことだったのだと思う。

美化とは或る意味で歪曲なのだから(それは宇野功芳本人も認めている)なのだ。
昔からタイル張りの風呂場で唄を歌うと、上手になったような気がすると言われてきた。現在のカラオケサウンドもそういう錯覚に基づいているのだ。

残響の長いホールというものは演奏家が自己陶酔に浸る分にはいいのかも知れないが、肝腎の聴衆が音楽の核心を掴むことを妨げる、ということに気付くべきなのではないだろうか。

80年代以降、いわゆる"音響の良いホール"が全国各地に出来たのだが、正にそれに符節を合わせるようにクラシック音楽人気が凋落してきているのは偶然ではないだろう。
http://www.amadeo.jp/kyuukyoku.html

>宇野功芳のオーディオの"主治医"の青木周三と言う人は
「分割の良すぎる音より、演奏会場の一番いい席で聴こえる音、実演に近い音」を目指す人だという。

>分離が良くない、つまり各声部の音がお団子状に固まって聴こえると言うことはどの様な音楽にとってもプラスの条件ではない、

つまり、宇野功芳さんはフルトヴェングラーやブルーノ・ワルターが指揮する19世紀のドイツ音楽にしか合わない装置を特に選んで使っているという事なのですね:

クラシックの核心: バッハからグールドまで 片山 杜秀 (著)

「1970年代以降、マーラーの人気を押し上げた要因の一つは音響機器の発展があずかって大きいが、フルトヴェングラーに限っては解像度の低い音、つまり『音がだんごになって』聴こえることが重要だ。

フルトヴェングラーの求めていたサウンドは、解析可能な音ではなくて分離不能な有機的な音、いわばオーケストラのすべての楽器が溶け合って、一つの音の塊りとなって聴こえる、いわばドイツの森のような鬱蒼としたサウンドだ。したがって彼にはSP時代の音質が合っている。」

インフラノイズ (ブランド名 ORTHO SPECTRUM) HP
http://www.infranoise.net/about-us/
http://www.infranoise.net/products/

『「音楽」と「音」の匠が語る 目指せ!耳の達人』 宇野功芳・山之内正 共著 (2013.6.21)
音楽評論家=宇野功芳さんとオーディオ評論家=山之内正さんの2人が、クラシック音楽をより深く楽しむ、というテーマの対談だ。
宇野さんは音楽評論家として半世紀を超えて活躍してきた。

フルトヴェングラーとかクナッパーツブッシュへの偏愛はご存じの通り。
山之内さんは、雑誌『Stereo』などで活躍している。

お互いのリスニング・ルームを訪問するのも楽屋話的な面白さ。
宇野さんの装置について、山之内さんが「年季の入ったものだが、古びた音ではない」と言うのも、なかなか人柄を感じさせますね。

宇野によれば、演奏の良し悪しは最初の30秒を聞けばわかるという。
鑑定人が陶器をぱっと見たときに価値がわかるという感覚だ。
録音が良いというのと、音楽の本質が伝わるかどうかは、別の話。

音のバランスが良ければ、音楽も演奏も十分伝わる。
演奏家の個性もわかるし、もちろん曲の良さもわかる。
昔の旧式なラジオで聴いても十分満足できて感動できたのだから。

山之内は、録音や再生に共通する目的は、ただの音ではなくて演奏であり、その向こうにある作品を聴くことだと言う。

実際には、録音や再生でゆがめられてしまったり、指揮者や演奏家が前面に出てきて、作品にたどり着けない要素がある。

それらを超えて、本来の作品の姿が聞こえてくるのが理想だと。

オーケストラの響きは耳だけで聴いているわけではない。床や椅子からの振動を骨伝導によって身体全体で音を聴いている。耳では聴こえないような低い音(暗騒音)から空間の大きさや遠近感を無意識に感じ取っているのだ。

音から伝わる情報の量と質は再生装置や環境によって大きく変わる。
音域ごとに音の大きさが揃わないという問題がある。
もうひとつは音色や応答性の問題だ。

音色を忠実に再現できない装置でオーケストラを聴くと、フルートやオーボエなど特定の楽器の音色がきつくなったり、逆に沈みがちになってしまう。
応答性(音の立ち上がりと減衰)に問題があると、消えるはずの音が余分に残ってしまう。


再生装置を評価するとき、山之内はまずバランスを聴くそうだ。
オーケストラでいえば、弦楽器と管・打楽器、弦の中では低弦と高弦のバランスを重視する。

ハーモニーが聞こえて来ないと音楽はわからない。
ひとつひとつの音がすべてクリアに出てくるというのは、コンサートで体験する現実の響きとは違うと。

さらに、空間表現がどれだけリアルかということ。
音像の大きさや距離感などが、コンサートホールで聴いているような感覚になるかどうか。

スピーカーが置いてあっても、もっと奥から音が出て、その存在が感じられないこと。

音の立ち上がりが大事。

周波数的に盛り上がっていても、音の立ち上がりが鈍いと、よく聞こえない。
楽器の音色というのは、音の立ち上がりの部分で判別される。

録音技術は飛躍的に進化したが、特に空間再現という点では、実演と録音の間のギャップはまだまだ大きい。

実際の演奏会場では聴き手の周囲すべての方向から残響が耳に届き、楽器の響きや空間の大きさを感じさせる。

聞き取れるかどうかの限界に近い弱音とかオケのフォルティシモの大音圧、どちらも家庭では再現が難しいものだ。
http://www21.ocn.ne.jp/~smart/Mimi-130621.htm

再生音はどこを目指すか

私は生の演奏が好きである。様々な音楽をオーディオだけでなく、生でも聴く。ロックや民謡、浪曲から、クラシック、ジャズまで。音楽芸術が好きなのである。
生の音を聞き、自分のオーディオの音とを比べる。

違和感があれば、どこが違うのか追求する。

録音する際、エンジニアによって音は変わっているということは百も承知である。しかし、広く色々な音楽を聞くうちに、何となく基準となるものが出来上がっている。

私が感じる実際の音楽の特徴は次のようなものだ。

1.音量が大きくても、あまりうるさいという感じはしない。
2.音の出方は前では無く、左右後方、上方に広がる。ホールであれば、エコー成分が良く聞こえる。
3.楽器の音は、オーディオでいわれるほど分離感はなく、全体から聞こえる。
4.聞き疲れしない。
5.ホールなどでは、小さな音でも良く聞き取れる
6.意外と刺激的な音はしない。


どうだろう。
もう一つ、マイクを通した音は聞きづらいことがあっても、オペラやクラシックなどマイクを通さない音は意外と聞き取れることを感じたことはないだろうか。
未経験の方は是非クラシックの演奏会へ行ってみてもらいたい。

小さな音でも良く聞き取れるのである。何が違うのか。
私はこれを“聴感上歪”に起因すると考えている。

物理学など、科学によって求められた低歪の現代のオーディオ機器。
本来歪など無いはずなのに、音量を上げるとうるさい、と感じる方は多くいらっしゃるだろう。

私はこれを聴感上歪と呼んでいる。

つまり、オーディオで音楽を聴く場合、音量を上げてもうるさくならない音。
簡単にいえばこれが、一番重要である。

聴感上の歪が無いのである。

高音から低音まで綺麗に再生されて、それでいてうるさくない音。
ある程度の音量でも会話ができ、音は前にではなく、左右後方上方に広がり、エコー成分(または気配など)が綺麗に再生されること。
スピーカーの存在が消えるなど、オーディオのクオリティが上がれば自然にこのようになっていく。

人間の耳はまだまだ未科学である。科学で、絶対と思って作った製品が必ずしも実際の音と同じように聞こえないのは、エンジニアならだれでも分かっているはずである。

1930年代の頃は原音重視であった。アメリカやドイツは国の威信かけて開発していた。

私は、オーディオ機器はこの時点でほぼ完成してしまったと思えるのである。
そして、現代の技術を加えれば、真空管式アンプやフィールド型スピーカーが最も原音に近い再生音が出るというのは私にとって揺るぎが無い事実なのである。
http://omsound.exblog.jp/15834589/

64. 中川隆[-14581] koaQ7Jey 2020年1月14日 11:33:45 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1507] 報告
2015-10-01 QUAD44+405
高校の頃、当時流行っていたソウルミュージックに興味が持てませんでした。旧いサム・クックやレイ・チャールズは大好きでも、バンプやファンクはどこか他所の話にしか聞こえませんでした。興味が湧いて来たのはずっと後です。

QUADの22とUの音には感心しました。でも当時現行だったQUADの石アンプが図抜けた音だとは思いませんでした。33の形は大好きでしたが44には興味が有りませんでした。それが綺麗な44があったら手元に置きたいなどと思い出したのはずっと後の事です。

今まで、606とハーベスの組み合わせに惹かれた事もあります。部屋の中で聴くのに素敵な組み合わせではありますが、最高に良い音とまでは思った事がありません。カートリッジ、CDプレイヤーから、アンプ、スピーカーまで、バラバラな私のシステムの中に一つだけQUADを入れても、聴き比べた別の選択肢を凌ぐ事は少なかったと思います。

内心は今の機械が44+405なんかに負ける筈がないと思っていました。ESLを聴き込んで数字に代えられる性能以外に大きな価値がある事を痛感しました。一度本来の組み合わせを聴いて見ないといけないと感じ始めました。

Mytek Digitalはプリアンプ機能を持っていますから、直接パワーアンプに繋ぐ事が可能です。あえてMytek Digitalの出力をQUAD44に入れました。

44-405-ESL57と繋ぐ事で見えて来る物が有るのではないかと考えました。

なるほどねぇ、こういう事ですか。今だって虎の子-是枝アンプがQUADに負けたなどとは思いません。分解能や音の粒建ち、音楽のディテールとスケール、システム全体のポテンシャル(と言うより可能性?)ではQUADを凌ぎます。

でもねぇ、いくら是枝アンプが良くてもシステム全体のバランスには私個人の不行き届きと粗が見えます。

薄い雲が掛かった気はしますが、QUADはとにかくバランスが良い。

能力や偏差値の高さより、円満な人格とバランス、分別の方が大事なのかなと思いました。(分別はブンベツでなくてフンベツと読んで下さい)
http://kawa.weblogs.jp/things/2015/09/quad44405.html

QUAD33 2004-11-30
オーディオマニアというのは馬鹿なので、狭い日本の部屋の中に業務用のスピーカーを持ち込んだり、大きな機械を積み上げて部屋を一杯にして、挙げ句の果てに床中に配線をのたうち回らせて何も不具合を感じない。シャネルやグッチを欲しがる馬鹿女と同じ様にJBLやタンノイの名前に憧れている。近所や家族から迷惑がられているせいか、絶滅も間近いのだが、誰も保護を訴える人はいない。 馬鹿でないオーディオ、つまり普通の暮らしに迷惑でない例は非常に少ない。

普通の暮らしの中でAudioを考えようとする時、QUADと言う会社の考え方が際立って来る。QUAD33を取り上げたいのだけれど、本当は古い管球式のQUAD22方が音が良い。

古いQUAD22と、QUADUでAXIOM80や、アルテックを鳴らすとこの50年の進歩って一体何だったのかと思う。

更に凄いのはモノラルの2がステレオの22になって中身が倍になったはずなのに、全く大きさも形も変わらなかった事だ。

つまり機械と人間のインターフェースとして部屋の中に置かれるのに、最適な大きさを既に決めていた。中の機械の都合で決めた訳ではない、ということにはならないか。 (必ずしもコンシュマーユースとは限らずに、BBCなどで使われる事もあったようだ。モノラル時代に決まった場所にそのまま置ける事が要求されたのかも知れない)

トランジスタ化された33もほとんど大きさに変化はない。部屋の中で良い音楽を聞くために、機械はこれ以上大きな顔をすることが許されなかった。
一方、小さければ小さい程良いとも限らない、絶妙な縦横高さというものがあるのが良く分かる。

すぐに、ワンダフルとかグレートを使いたがり、(最近は、アメイジングとかオウサムなどと言う事が多い気がする)言葉のインフレに走りがちな、かの国や、猫の額ほどの家に住みながらベンツ・フェラーリに乗りたがり、こたつでコンビニの弁当を食べながらヴィトンを欲しがるこの国は、プロポーションに関する感覚が壊れている。’分相応’や’足るを知る’といった言葉も今はむなしい。

その国ではラブリーやプリティグッドといった言葉をよく使う。ブリティッシュアンダーステートメントという言葉もあるらしい。人の暮らしの中、機械が部屋の中でどれだけの大きさであるべきか、どういった質感であるべきか、どうしたら愛されるのか、そこを考えて作られている機械は本当に少ない。

色や質感に関しては管球式の22よりトランジスタの33の方が良いと思う。中のワイアリングと色分けもとても奇麗だ。

只、パワーアンプに関して、303は好きだけれど、古いQUADUの美しさは別格だ。
その絶妙な大きさと構成とプロポーションには敵わない。
http://kawa.weblogs.jp/things/2004/11/quad33_1.html

65. 中川隆[-14580] koaQ7Jey 2020年1月14日 11:47:21 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1506] 報告
真空管アンプ再挑戦 mixiユーザー(id5343821)の日記 2019年09月15日

夏用パワーアンプに、業務用トマンのS75を入れて、激安だがマトリックスサラウンドも問題なし、まったく熱くならずデジタルアンプなみ。
満足していたが、EMSのLB6 になってから、物足りなさが出てきた。

もともと真空管アンプ前提でデザインされたスピーカユニットなので、もう一味と感じるのかも。

Scanspeak製のE100HDmk2のときは、ファーストワットJ2より駆動力が増して良い感じだったが、E100HDmk2がハイエンド調の音色を持っていたからかもしれない。
まあ、季節は秋に向かう。ここらで、オリタアンプ以来の、真空管再挑戦し、来年の夏にはまた考えよう。人生は短い。よいと思えるものはやっておきたい。
京都人さんが真空管アンプで、EAR859 を貸してくださるという。

まったくありがたい話だが、運搬の受け渡しの機会がなかなかなさそうだ。
ご迷惑おかけしたくないし、さっさと好きに聴いてダメなら処分みたいなフットワークを求め、市場を物色し始めた。

これがもう、真空管アンプの歴史をたどる旅となり、音も聴いていないのにある種の趣味というぐらいに資料がワンサカある。

真空管アンプ聴きてえ〜、という気分なのに、決定打がなく、数週間も休日をつぶしてしまって今日まだ聴いてない・・・ 結局フットワーク激重になってしまった。

まず、300Bシングルという言葉に萌えまくり。
LB6の代理店も推奨してるし、高能率で最低音はサブウーファーなので、小出力でもいけそうだ。

これにこだわって、最後はPSVANEのWE300B復刻、9万近いものが搭載されたTRIODEをポチしかけた。が、安い店で翌日配達が無理と分かりあきらめる。
TRIODEは安くてよいものをの姿勢が素晴らしいが、センスがダサいのが問題。
赤トランスでなければさっさと買っていた。

最近のTRX-P88Sは、KT88シングルで、ルックスもかなりよい。これもヨドバシまで現物を見に行って、さんざん悩んだ。KT88というのが、300Bのカリスマ的な優美な曲線美がなく、ずんぐりしているのが萌えない。

TRIODEは本命だが、調べていくと、付属の自社真空管がコストダウンのあおりで足を引っ張るようだ。最初からJJの真空管で構成されたP88Sは、逸品館絶賛。
諦めて、これをポチしかけたが、これも最安店で翌日配達不可!

ここで、ファーストワットのM2が中古でわりと安い。
真空管に似せて作った感じが改めてわかり、J2より色がブラックでよいのと、MOSであること、消費電力が8割、など、これでいいかとも。

が、ここまできたら真空管通過せねば!

サンバレーというキット中心の店の完成品で、300Bシングルあり。
これもルックスがやや、というのと、納期がどうか、マイナーな自作系は、リセールバリューは、安心安全は、と悩む。
中古でTRIODEの300Bシングル何種かあり。

ただ、底値を検索してると、それよりけっこう高くてアホらしい感じがある。
300SERという機種は、最新のとくらべ、整流管があるので、ここもTRIODE社外の高級品に換える楽しみあり。

やはり中古でけっこう高いので、やめようかと思っていたが、追い込まれて、土曜の朝にポチすることを決意。

その前に、最新の中古情報をチェックしておくことにして、その中で、気まぐれでAオーディオというかなり以前にケンウッドLA-1を買った店の中古をチェック。

ここに、QUADU Classic というミニモノラルパワーアンプが23万ちょっとで出ていた。
これはいい!

急いでいろいろ調べ、急転直下、KT66プッシュプルの、QUADU Classic に決定。
店に電話して、お願いして月曜に届けてもらう。つまり明日!


コメント

mixiユーザー2019年09月15日 20:39
センスの悪いデザインは音が良くても興醒めですね。逆に良いデザインは眺めてよし、触ってよし、音を聞いて納得なら、さらに良し!(笑)となる事が理想ですね!!(笑)。最近は魅力的なユニットがすくなくなりました(汗)。例えばLE8T(アルニコ)などのような、丸いお尻とか!(笑)。デザインだけでも欲しいというのが、見つかりません!(汗)。

mixiユーザー2019年09月16日 00:20
> mixiユーザー 
ポチの夢さんは以前からルックスこだわりますね。キャロットワンも素敵ですね。問題は、あまり使っておられるように見えないことですが・・・

mixiユーザー2019年09月16日 00:30
ハイ!あれはディスプレイ・オンリーです!(笑)。使う気はありません(笑)。僕が目をつけた時は2〜3万でしたが、あれよあれよと言う間に5〜6万になりました。もちろん売る気はありませんけどね!(笑)。
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1972980080


球コロガシ mixiユーザー(id5343821)の日記 2019年09月16日00:34
ところで、真空管アンプの記事を熱心にみていると、真空管の交換がとにかく楽しい印象を受ける。

特に、14年も前の中古品なので、購入後しばらくで交換をと考え、Aオーディオの人についでに電話できいてみた。

答えとしては、「真空管はトランジスタアンプと同じ感じで、そんなに劣化しないので、トラブルが出るまで使ったらよい」「真空管交換はバイアス調整とかで修理扱いになってしまうので、それなりに金額がかかる」というやる気のない感じ。担当者というのが帰ってきて代わったが、その人も「真空管交換とかマニアなこというなよ」という雰囲気だった。

発送がんばってくれたのに悪口言いたくはないが、あんまり接客感がなかった。LA1を買った頃は、いかにもショップだったのだが。高級オーディオ販売の衰退をみるような。。
そうゆうものなのか〜

真空管は数年で劣化みたいな記事もあったのだが。
調べてみると、プリ管と整流管はバイアス調整がいらないという。
となると、交換して新品にできるじゃないか。

ただ、QUAD2のプリ管はEF86といって、わりとマイナーなので、わざわざ交換したいようなものがない。

整流管は、GZ34だが、sovtekのものがもともとついており、これのマッチドペアが売っていたからそれでよいだろう。

KT66はGold Lionがカッコイイので決まりかなと思ったが、バイアス調整でどこかに送るなら大作業なので、無理か。

が、調べていると、QUAD2は自己バイアス方式だという記事を発見。
じゃあGold Lionいけるのか・・・!?

音が気に入ったら、プリ管以外は奮発してやってもよいかなと。
あとは、300Bシングルの幻影があって、これはいつか聴いてみたいものだ。


コメント
mixiユーザー2019年09月16日 07:26
小生、『末期ん』のMA2275を2年ほど使っていたことがあります。C22とMC275をプリメイン化したという触れ込みで、ルックスは最高でしたが、出力75W×2と球に負担かけすぎで何度も故障し、ついにMA7000に無償で交換してもらった経緯があります。真空管はいろいろ手間ががかかりましたが、そこにいくと石は気楽なのものです。


mixiユーザー2019年09月16日 10:56
> mixiユーザー 
オリタアンプも、マトリックスサラウンドしたなどもあるでしょうが、何度か壊れ、修理先もなくなったので手放しました。しかし、音は最高まではいきませんが、他にない、なんともいえず印象に残るものでした。

MA2275検索しましたが、最強のルックスですね。同時にYoshiさんの記事も出てきました。人生で終着点にでも使いたいアンプですが、こんなことになるとは・・・ 共感して拝読しました。うちではレヴィンソンの334Lが似た例となるので、超大型で複雑なアンプの宿命の可能性も。

重量級アンプとは決別したのですが、重量級+真空管というのは死のコラボですね。これを読んで、6カ月の保証期間中はいったん何もさわらずいくかという気になりました。


mixiユーザー2019年09月16日 11:16
MA2275は京都のジャズ喫茶「ヤマト」でも使っていて、店主にメンテナンスとか大変じゃないですか、と言ってみたところ、そんなことないとのこと。なら小生がよっぽど割食ったことになります。しかし、そうとも言えない。後継のMA7000は一度電源部の電解コンデンサーから火を噴きました。こちらは10kgも重い45kgもあり、死ぬ思いで修理に出したのですが、後日また終段パワートランジスタが故障しました。『末期ん』は合計7年ほどお付き合いし、何度も故障してついに訣別しましたが、音はなかなかよかったです。一番よかったのはリモコンの一押しでパネルが点灯するところ。高級外車に乗るとはこういうことだろうかと、その贅沢感に酔ったものです(笑)


mixiユーザー2019年09月17日 02:08
> mixiユーザー 
故障しやすいほど設計がギリギリで音が良いといいますが、海外製超重量物を修理センターと行ったり来たりはたいへん困りますね。まして、保証期間を過ぎると、アンプ1台買えるだろうという修理代金で・・・

よほど金持ちでなければ、近寄らないのがよいと結論がでました。QUADも箱2つで届きましたが、1台8.3キロなので許しましょう。箱は場所を食うので処分します。

mixiユーザー2019年09月17日 06:17
> mixiユーザー
 
軽いアンプは正解です。QUADなら当方も欲しいです!!!


mixiユーザー2019年09月18日 01:18
> mixiユーザー 
とはいえ、マッキンの7年は人生の糧ですよね。それなしで真空管や海外批判をしたとしたら、それこそ悲しいです。
私も人生に余裕があればマッキンが欲しいものです。
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1972984608


▲△▽▼

2019年10月05日
素晴らしき真空管の世界 mixiユーザー(id5343821)の日記
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973204973

QUADの真空管モノラルパワーアンプ、QUADUClassicを使い始めて数週間がたった。

いろんな感想があってまとまりがつかない。
5つぐらいの結論で文章が書けそうだ。

初日から、真空管の音が戻ってきたことに感動した。

柴田淳のカバーアルバムの雰囲気、カラヤンBPOの1960年代「英雄」の風格、ビートルズAbbeyRoadの反則にスモーキーな似合い方、クライバー「英雄の生涯」で、海賊盤の品質をあまり意識させないRシュトラウスの爛熟・・・
音楽を聴いてしまって時間がかかる。

ファーストワットがJFETなどを使って、ダンピングファクターや出力の小さい、純A級の疑似真空管トランジスタアンプを作っても、真空管の雰囲気はほとんど出ていない。

オリタアンプとQUADだけの経験だが、LPとCDのように、方式で分けて語れるだけの違いがあると思う。

いまや95%以上は真空管ではないだろうから、真空管がよいと言い、採用するからには、なんらかの理由があることになる。

また、関心をもたれないとしても、主流の世界になんらか反逆の主張をたてていることにつながる。

しかし真空管のよさを語ろうとすると、人は詩人になるほかない。
理系的に、倍音の歪みが心地よさを生み出すうんぬんといって、デジタルで同様のパターンを作り出して「真空管モード」を搭載するとする。
うちのPanasonicのHDDレコーダーにあるのだが、おもしろいが採用はしていない。
むしろ詩人でよいのかも。

よくいわれる、艶やかさ、あたたかみ、ふっくらゆったりした感じは確実にある。
ゆったりした感じはダンピングファクターが小さいことに起因し、むしろ低音の制動不足につながるはずだ。

しかし、ダンピングファクターが大きいほど比例して音が良くなると誰が決めたか。むしろジャンルの問題があり、ビートをどんどん刻む音楽では不利。クラシックならホールのフワッとした感じにつながるかもしれない。
私は100Hz以下は急速にカットしてサブウーファーのデジタルアンプに繋いでいるので、この問題は少ない。

私は中低音が好きなようで、ヘッドフォンのLCD3も、DAC64も、分厚いベースを感じるバランスだ。なのに、スピーカーシステムはいつも高音中心の痩せたサウンド。部屋が弱いので、低音が共振で音を汚すのを嫌って整理するからかもしれない。
今回初めて、中低音の豊かさを感じる。これは測定器の周波数特性とは少し違う話のようだが。

艶やかで、特に弦楽器の高い音に独特のリアルさがある。

これは事実で、ヴァイオリン独奏演奏会を、最良に近い席で聴いたが、やはり過去のあらゆる高価なトランジスタアンプ経験より、弦楽器の有機的なツルツルした感じは近くて、ヘタするとリアルより心地よくすることも可能かと思わせる。
これは、トランジスタと真空管の物理的な触感と関係しそうだが、ここは理系のような文系のような世界。

高音がやたら解像されて伸びきる感じではなく、自然に減衰する感じなのは、QUADの特質かもしれないが、こちらでは、フルレンジの粗が出にくいかもしれず、悪くない。

パチパチというノイズ音とかすれたナローレンジが懐かしく気持ちいいというのは、白黒のフィルムがハイビジョン8Kより落ち着くというノスタルジーなだけだが、そういう方向性も否定しきれないのではないか。

情報量が多いほど音が良くなるというので、32ビット384キロヘルツのデータなども出てきて、それはそれでよいが、人間の感覚は大量の情報を心地よいと感じるかはわからない。

少なくてナローな情報が楽で、ピックアップしやすいということはある。
マイミクさんに「Bswanなる人物が真空管とは、丸くなった」みたいな感想を言われたが、心身の限界を知るに至り、心境の変化はあるかもしれない。
高度経済成長的な、増やせば幸せになるという発想ではない。

QUADUは1953年登場ということ。

真空管前提の高能率フルレンジを組み合わせると、音の品質としてはかなりのレベルにまですぐ行ってしまう。

人間はここから、どれだけオーディオを進歩させ、快くなってきたというのか。
オーディオ雑誌の、毎年の「最新の機器のレベル向上」を信じれば100倍はよくなったはずだが、そういう価値観と縁を切るほうが幸せに近づきそうだ。
小型低発熱で便利になったとか、デジタルイコライザーはキメ細かいとか、進歩はそういう部分的手段だけなのだろう。
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973204973


▲△▽▼


ソフトとハードの相性 mixiユーザー(id5343821)の日記 2019年10月20日
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973380950

真空管アンプ QUADUを買って、音楽の楽しみが戻ってきた感じがする。
DAC64と並び、愛機といってよいだろう。

イギリスのクラシック音楽再生の伝統に感服する。中低音がふくよかで、高域に陰影とみずみずしい艶があり、絶叫しない。

ロイヤルアルバートホールで、安価にやたらとクラシックコンサートがあることと関係しているのかもしれない。

プロムス創始のロバート・ニューマンに感謝を。
オーディオは正解が一種類ではないので、現代最先端は、QUADUやDAC64のような音とは違うようにも思う。

要は、好きな音だったということだが、これは、好きなソフトとの相性ということも大きい感じがする。

それと関係して、「オーディオアクセサリー」誌の2012年で、私の気分にピッタリの評論文をたまたま読んだ。

石原俊氏による、ラックスマンのプリメインアンプ、1970年代の復刻機L-305についてだ。これはトランジスタだが。

「クラシックは録音年代によって印象が異なる。現代の音場優先型の録音を聴くと、まあそれなりにいいな、と感じるのだが、1980年代以前の音像型の録音を聴くと、めちゃくちゃにイイではないか(!)と叫びたくなるのだ。たまたま編集部にあったバーンスタイン&ニューヨークフィルによるマーラーの6番を聴いたのだが、音にコクがあって、切れ味が良く、エネルギー感と繊細さが両立した素晴らしい演奏だと思った。これを先端機で聴くと、アラの目立つやっつけ仕事のように感じるのだが・・・」

これを読んで、ついバーンスタインのマーラー旧全集を買ってしまったほどだ(1500円程度だが)。

それはまだリッピングして真空管アンプで聴いていない。
ワルターのSP時代のウィーンフィルとの「田園」も、立派に聴ける。

こういう感じは、AUDAXのユニットを使っているときも感じた。

古い録音がやっつけ仕事のようなカスな演奏に聞こえるのは、再生機器と傾向がかけ離れてしまっているからなのだろう。

フルトヴェングラーのLP起こしを、無料で大量にダウンロード可能なサイトがあった。FLACファイルで、あまり期待せず10ぐらい落としておいたのだが、あまり聴かないまま10年近く経っただろうか。

これの、HMVの最後のベートーヴェン全集で、英雄や田園を聴いたが、実にユニークなよい演奏に聴こえた。これは初めてぐらいの経験で、実はフルトヴェングラーはよくわからないし、特に晩年のスタジオ録音はイマイチという評価だったのだ。
さっそく上記サイトに行ってみたが、なくなっていた。。
しかし、いま検索すると、無料で著作権切れのクラシック音源をアップしているサイトが複数ある。
試しぎきにはよいだろう。

こういう機会でもなければ一生聴かなかったような、ケンペンの英雄などをダウンロードしてみたが、また後日。

フルトヴェングラーというと、「バイロイト第九」を、演奏が凄いとも思っておらず、ほとんど3楽章しか聞かないのに、意地で20種類ぐらい復刻を聴き比べている。

だいぶ昔に聴き比べ記を執筆したが、その後も、

・グランドスラム オープンリール復刻
・オタケン 予備マスター(?)起こし
・ハイレゾMQAファイル
・超高騰するエソテリックSACDで有名な、杉本一家DSDリマスター

を入れている。

先日中崎町のディスクユニオンで、オタケンの「フラットプレスミント盤復刻」という、フルトヴェングラー復刻ブームの先駆けのような、昔から気になっていたものを買ってしまった。LPジャケの完全盗用がすがすがしい。
オタケンは、「疑似ガラスCD方式」といか、宣伝文句の怪しさがプロケーブルと似たにおいがする。

同じ650円で、引退するハイティンクのマラ9が買えたのに、アホである。
まだヘッドフォンで聴いているだけだが、無修整の素直な音でよい感じ。いずれQUADUで聴いてみたい。
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973380950


▲△▽▼

違いのわからない男 整流管編 mixiユーザー(id5343821)の日記 2019年10月21日
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973389953

フォステクスのFE103Aを遊びで買って、ポチの夢さんに繋ごうかと考えていたのだが、上記のこまごました買い物が多すぎて撤退した。
ポチの夢さんごめんなさい。

それでも、ギリギリのところでの会心の買い物が多くて、物欲について考えさせられることも多かった。

人生で、もう一度ぐらいは根本的な変更があってもよいが、QUADUと高能率フルレンジを基本として組むシステムで終わったとしても、そこまでの悔いはない、という感じがする。

そういう規模での買い物をする時期になってきた。
これからゆっくり書いていきたい。

さて、ポストモダンの時代には「差異の感覚」が大事だという。
学生時代に思想書にかぶれていたが、若いのもあり、難しいところ(キモ?)は理解してはいない(笑) 私のようなアバウトな人間には哲学は向いてなかったと、客観的になって気づく。

オーディオは違いを知ってチューニングしていく趣味だが、細かすぎてわからないことも多い。

わかったような気にはなる。
最近は、ケーブル等であまり大きな金額はやめている。

今回は、QUADUの整流管交換について。

真空管アンプの中古を買う良さは、真空管交換前提で違いを楽しめることだ。
真空管アンプは、プリ管とパワー管は普通あって、パワー管は「300B」「KT88」とか、スターが存在する。

整流管は交流と直流をうんぬんとか、電源系の話のようだ。他で代用できるようで、ないことも多いが、真空管アンプらしい音にさらに近づくなら、もちろん代用しないほうが良い。

3種のうちでは、もっとも消耗が早いということで、ここから交換するのは決めていた。

QUADUは整流管方式なので、ここの違いを楽しむこともできるわけだ。

もともとついていたのは、ロシア製Sovtekの5AR4というもの。
これはメジャーなようで、同じものを各所で買うことができる。
初心者なので、同じもののほうが安全だろうということで、これを買うことは一貫して決めていた。

問題は、買う場所で値段が違う。
ヴィンテージサウンドというショップでは、整流管ではこの店だけ、2本特性をマッチングしてくれるし、72時間特別エージングという。双極マッチとかいうのもある。

その分高いのは数千円なので、この場合いいかなと思っていたが、これだけだと1万円を超えないので、送料が発生してアホらしい。

かといってパワー管を上記条件で買うと、4本で2万3000円ぐらいが倍に跳ね上がる。こういうのを批判する人もいる。

悩んだ結果、アムトランスという1年保証の店でまとめて買うことにしたのだが、最後の最後に、この店がJJというメーカーの正規取扱店と気づいた。
Sovtekより安くて2本4600円。

ほとんどの店でJJのほうが安いが、上記ヴィンテージサウンドではなぜかJJのほうが高価。

わけわからんなら安いほうがいいかということで、JJにした。
届いてみると、Sovtekよりやや太く背が高くて驚いた。
付けてみると、オレンジの灯火が上下よく見える。逆に言えば、Sovtekは下が隠れてしまう。

これは他社と比べても、ノッポのJJの特技と言えそうだ。真空管の灯りのルックスは好きなので、予想外のメリット。

光自体明るくなったように感じるが、見える部分が増えただけでなく、経年によるものもありそうだ。

QUADU復刻の発売は2005年なので、10年以上なんらか使われているはずだ。

あとでみると、
Sovtekの1本は、内部が垂直に収まっていない。
これにしてとてもよかったが、音はというと、そこまでわからない。少し元気良くなった気はする。悪くはなっていないのでOK。

エージングは一晩11時間ぐらいつけっぱなしにしておいた。
左右付け替えて周波数特性と出力㏈を比較したが、変わらない。
今度買うときも、ペアマッチやエージングは要らないかなと思う。


コメント

mixiユーザー2019年10月21日 23:01
真空管の値段で中華のデジアンが買えます(笑)。50Wx2は当たり前で80W,100Wクラスが1万円代でゴロゴロあります(笑)。デザイン・オンリーで、よく調べもせず買ったらそのレンジの広いことにたまげました(汗)!。これからは中華アンプのつまみ食いに走ろうかと考えています(笑)。これからのシーズンは真空管ですけどね(笑)。ただし火事にだけはなりたくないです。なんせ電源ケーブルを挿すと火花が出るのもあるそうですから。。(笑)


mixiユーザー2019年10月21日 23:16
> mixiユーザー 
一晩エージングしてたんですが、真空管差し替えで抜いたときのにおいにビビりました。昔の機器は野蛮です。
中華デジアンも野蛮でしょうか(笑)
中華真空管アンプを京都人さんのとこでみましたが、トランスが要塞のようでした。
マルチでポチの夢宅の低域強化はいかがでしょうか。


mixiユーザー2019年10月21日 23:59
JJの整流管GZ34S(=5AR4)は私も使っています。4〜5年前にこれに交換して以来故障知らずですので丈夫な球だと思います。アムトランスから購入したような記憶があります。


mixiユーザー2019年10月22日 00:10
> mixiユーザー
 
これをアムトランスでというのは正解ですね。いろいろ使ってみたいのですが、次もこれでいいかなと思います。

mixiユーザー2019年10月22日 05:48
整流管は左右で多少の特性の差があってもそれほど問題にならないでしょう。
気を付けなくてはならないのは、プッシュプル回路で使われている出力管です。
シングル回路なら左右チャンネルの偏差くらいで済みますが、プッシュプルでの特性の違いは明らかな歪になります。

整流管の音の違いを云々するようになると、真空管フリークの仲間入りですね。
と言っても、違いは歴然としてありますが・・・贅沢をいうときりがありません。
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973389953



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真空管専門のヴィンテージサウンド
http://vintagesound.jp/

〒198-0032 東京都青梅市野上町三丁目7番地28
電話 0428-20-5174
メール jp-sale@vintagesound.jp
営業時間 10:00〜17:00
定休日 土・日曜日・祝日

真空管の商品一覧
http://vintagesound.jp/index.php?main_page=page&id=898&chapter=0


運営会社名 株式会社クリエイティブファクトリー
主な業務
電子部品の輸出入、音響コンサルティング、古物営業法に基づく古物売買、質屋営業法に基づく融資
運営サイト ヴィンテージサウンド(登録商標) /にじや質店
代表取締役 佐々木 英明
保有資格 第1級陸上無線技術士、電気通信主任技術者、電気主任技術者



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真空管と高音質部品のアムトランス
https://www.amtrans.co.jp/

本社:東京都千代田区神田淡路町 2-10-14 ばんだいビル2F
アムトランス神田淡路町店:東京都千代田区神田淡路町 2-10-14 ばんだいビル1F
伊那事業所:長野県上伊那郡南箕輪村284-2

Tel:03-5294-0301
Fax:03-5294-0302
audio@amtrans.co.jp

アムトランス・オンラインショップ
https://www.amtrans.jp/

社 名 アムトランス株式会社
設 立  平成3年(1991年)
資本金  1000万円
従業員  19人
所在地  〒101-0063
東京都千代田区神田淡路町 2-10-14 ばんだいビル2F

役 員
代表取締役社長  草薙 正朗
常務取締役    草薙 明子

事業内容
電子部品(抵抗・コンデンサー)の開発製造・販売
真空管(業務用、民生用)の輸入・販売
オーディオ用部品の輸出入・販売
オーディオ機器の開発・製造・販売
業務用高音質マイクロフォンの輸入・販売・レンタル
各種音源ソフトの販売



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違いのわからない男 タイガー&ドラゴン編 mixiユーザー(id5343821)の日記2019年10月26日
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973442996

出力管の交換は、ハイライトというか、もっとも楽しみなところだ。
KT66だが、各社から出ているので調べまくった。

いちばん評判がいいのはGold Lion復刻だ。ロシア製。いちばん多くの店が扱ってもいる。アメリカの会社が主導しているようだ。

しかし、Golden DragonというところのKT66Retroというやつのルックスが妙に気になる。

調べると、イギリスの名機の復刻のようだ。QUADUにふさわしいのはこいつではないか。イギリスの監修で中国製。

サンバレー店主の記事でも、ライオンよりドラゴンが、客観性ハイファイ調より音楽に寄り添う感じ、的な比較試聴記があり、ますます。

で、ドラゴンのマッチドクワッド(4本の特性をマッチングしてあるもの)を買う寸前までいったのだが、最近私の定番である、ボタンポチ寸前変更。
ドラゴンは、ネット上で故障の報告がけっこうあるのだ。
写真入りのものまである。真空管が壊れるのはよいとして、機械のほうを巻き込むこともあるらしい。

調べていくと、真空管というのはもはや時代から外れたものなので、胡散臭い製造国が胡散臭い販売業者を通して流通させているイメージ。
いちばん胡散臭くないルートというと、中国製を外そうとか、保証期間が長い店を選ぼうとか。

結果として、1年保証で、店の測定値を明記しているアムトランスに落ちつく。
そこはドラゴンの扱いはなく、ライオンになった。
マッチドクワッドの扱いはなく、マッチドペアを2つ買ってくれと。
逆にポリシーを感じる。

届いたものは、測定値
Ibが77mA、Ic2が4.6mAとか、Ib78でIc2が4.0とか、
書いてあるのだが、調べてもよくわからない。
左右入れ替えて測定しても、大きな差はない。右が1デシベル近く低くなるのは部屋の特性と思われ、何で測定しても同じ。

いちおう、右に「78」のものを置くことにする。
サイズは、QUAD純正より1.3倍ぐらい体積がある感じで、大丈夫かと思う。
灯火は、純正よりかなり目立つし、少し明るくなる。経年変化もあるだろうが、真空管内部の見え方が大きい。

これはけっこうばらつきがあり、灯りが飛び出して見えすぎるものもある。これはさいわい、目立たないところに配置できた。
真空管のライトは、蝋燭みたいなアナログ感が大好きだが、変に見えすぎても困る。難しいものだ。


音はどうか。
15時間ぐらいつけっぱなしのあと聴いたのだが、いかにも明るくダイナミックな感じになり、陰影が減った。
焦点が定まらないというか、聴いていて落ち着かない。
とはいえ、これはエージングが済んでいないというのがいかにも感じられるので、我慢だ。

使い続けていると、その日のうちにけっこうなじんできた。
QUAD純正の落ち着いたブリティッシュサウンドより、フレッシュでクリアでダイナミックで透明で、という要素が加わる方向だろう。

やたら陰鬱な音を聴きたいわけでもないので、これは想定内。
確かに変化は感じたが、10年以上使われたかもしれないものと、1.3倍ぐらいでかい新品の差と考えると、そこまででもないか。

結局のところ、使ってみないとわからないなあというのが感想で、ドラゴンも聴いてみたくなった。

ここまで書いたところで、ロクマルヨンさんから、プッシュプルアンプの真空管交換は気を付けるべしとアドヴァイスいただき、気になって、まずはオリジナルに戻した。数日後、整流管もオリジナルに。

結果として、チョン・キョンファの「バッハ無伴奏」、さっそく落ち着く。自然でいいなあ。とはいえ、新品と20年使いこんだ同一スピーカーを比較すると、こういう感想になるかもしれない。

音は、GOLD LIONでこなれるまで鳴らすかなあという感じもあるのだが、トランスの発熱量があきらかに増えるのは気になる。故障の原因になりうるからだ。
QUADの代理店に「純正交換球はないか、市販のものを使って大丈夫か」メールしたが、タブーなのか、3日以上返信がないまま週末に。

まあ、ここにはお金を出してはいないので、真空管を買ったアムトランスにメール。すると、とても親切な返信で、オリジナルを測定して、近いものに交換してもよいとのこと。

申し訳ないので、オリジナルを送って測定してもらい、おすすめのものを新規購入させていただこうと思う。

そうなると、ドラゴンとは無縁で、アムトランス扱いのタングソルかJJのKT66を試すことになりそうで、まったく想定外だ(笑)

この機会に、経年変化した?オリジナルの値を知るのもよいだろう。
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973442996



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2019年10月28日 出力管のエージング mixiユーザー(id5343821)の日記
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973463613

真空管交換は、想定外の連続だ。
先達のアドヴァイスがあり、なんとか前進している。
事故なく音が出ているだけでも感謝という感じ。
真空管オーディオアンプの文化は、なんとか守りたいものだ。私が使ってきた、どんな高価な石のアンプより、ちょっと次元の違うヴァイオリンの音がでるのだから。

また、1980年代以前のクラシック録音を聴くときにも、マッチングが良いのだ。
発熱の問題はあるが、冬はよいだろう。

疑心暗鬼になってきて、整流管も、オリジナルのSovtekに戻して、数日後にJJで聴いてみたが、それほど違いは感じない。経年劣化から解放されてよくなってもいいところだが、そこまで勢いよくはないし、かといってオリジナルの味が失われるかというと、そうでもない。

気のせいか、クリアでフレッシュになり、オールドな中低音が良くも悪くも整理される気はする。

そんなに高価でもないので、Sovtekも余裕があれば買ってみようか。
出力管は、オリジナルと、GOLD LIONを差し替えてみた。

これは、意外とというべきか、ライオンにはなんらかの付帯音があって、素直に音楽に入りにくい。オリジナルに戻すと大丈夫。

パワー感の差もあるのだが、付帯音の問題が大きい。
これは「こなれていない」、いわゆるエージングの問題な気もするし、それでおさまらない気もする。

ルックスは、灯火がよくみえるようになって、理論的には好みになったはずだが、実際は微妙にうるさい感じというか。上記付帯音も、脳内で作り出している部分もあるかも。高級ケーブルの派手なケーブル被膜みたいな。

う〜ん、出力管4本だと2万円を超えているし、処分もそれなりに難しいだろうし、困ったな。

もともとがすごく気に入った音だったので、交換するとバランスが崩れる問題がある。

オリジナルを、アムトランスで測定分析してもらい、その間ライオンのエージングに期待するか・・・

今日はプリ管も交換。
サビサビからゴールドの脚へ。
これは違いがわかるかも??


コメント

mixiユーザー2019年10月28日 06:30
一番は真空管黄金期のオリジナルの右に出るものはないと推測します。


mixiユーザー2019年10月28日 13:18
> mixiユーザー 
そこは禁断の世界なので・・・
いろいろ考えているのですが、縁の世界だなと感じます。
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973463613

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違いのわかる男 ゴールドピンと吠えるライオン編 mixiユーザー(id5343821)の日記 2019年10月28日
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973473516

休みのうちにということで、プリ管を交換してみた。焦ると違いがよくわからないのだが・・・
オリジナルは、謎のもので、脚が錆びついているのは印象的。EF86というマイナーなもので、内部にユニクロのようなシールドのカバーを着込んでいる。

こいつを、EF806Sという、高信頼バージョン?に替える。しかも、JJの脚を金メッキしたというバージョン。高信頼のはずだがシールドのカバーはない。
とりあえず、入手できる中で一番高価なものを選んだという感じだ。

JJの赤ロゴ印刷はダサいのだが、金メッキバージョンはロゴも金でカッコイイのだ。が、取り付けるとロゴは後ろを向いて隠れてしまった。

プリ管は、整流管や出力管に較べたら、ずいぶん長持ちしそうな感じがある。多少高価でも、長く使うからよいかなと。

結果だが、これはよいのではないだろうか。
たとえていうと、スピーカーケーブルで、普通の銅線を繋いでいた、端末も汚くなって気になっていた、そこに、銀メッキ高級ケーブル新品を繋いだら、こういう感想になりそう。

繊細で、高級な艶があって、品位や純度が上がって。ただ、少し美しすぎたり、色づけがあったり。いわゆる化粧け。こなれて消えるのかはわからない。
素朴な感じが真空管にはいいのだという可能性もあり、オリジナルで感動したわけだから、そこから遠ざかってはいかん。

オーディオは難しい。

この音の変化をもっと聞き分けてもよかったが、とにかく出力管が気になっているので、オリジナルを測定に送り出すにあたって、GOLD LIONを早めに付け替えた。
これで、初めて、オール新品、オリジナルを追放した形になる。

で、結果として、食卓で聴くスタイルでは、やはり付帯音というか、素直じゃなくなるというか、ちょっと太って高域にクセがつく感じがある。
灯火が床に反射して見た目も気になる。

真剣にリスニングポジションで暗闇で聴くパターン。

ブニアティシヴィリのシューベルトは、ツヤツヤになって、高域がひずみそうなほど明るめ。繊細さが減じる。悪くはない。

欅坂のライブブルーレイで、ちょっと驚きのダイナミックで歯切れよく、ハイスピードで気持ち良い再現。過去最高ではないかというドライブ感で、歌詞も聞き取れなかったものがきけたりした。

ああそうか、GOLD LIONはKT88の復刻で有名なのだが、KT88はジャズやポップスに好適とされるハイパワー管なのだ。

それに通じるノリのよさで、KT66の繊細でイギリス人のネクラな感じではなく、豪快になるのだ。

真空管は低域が緩いからポップ系に向かないと誰が言ったというパワーで、初めてライオンが吠えまくるさまがわかった。

これはたまたまプレート電流が高めの球の新品だからなのか、わからないがスリリング。しかしKT66やQUADの持ち味と違う感じもして微妙だ。
オリジナルを測定してもらって、いろいろ考えてみたい。
いちどよさがわかると、クラシックでも、オケの豪快さは出るが、高弦は現状荒っぽいなとか、特徴がつかめてきた。

真剣に聴くときは、十分よいところがあって、オリジナルと一長一短ぐらい。
アンプでは、パワーアンプよりプリアンプのほうが音が変わると、よくわかってる人はそういう。私もそうだと思っていて、真空管でもそういう考えの人はいるようだが、今日は、高価なプリ管の交換は、パワー管の感想でふきとんだ。

今日の良い印象にプリ管が寄与してる可能性もあるのだけど。
ヒマができたら、プリ管のみオリジナルに戻す週などあってもよい。

コメント

mixiユーザー2019年10月29日 06:14
錆びているということは、ソケット側も錆びているか、錆が付着して導通か悪くなっているおそれも。
日記に書いたような方法でアコリバの導通向上クリーナーで洗浄&導通アップをオススメします。
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973473516

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アムトランスのKT66測定結果

2019年11月01日
アムトランスのKT66測定結果 mixiユーザー(id5343821)の日記
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973507270

プレート電流値
右1 48mA
右2 44
左1 49
左2 66
ということである。

実に興味深い。手元のゴールドライオンは、78と77mAでマッチングされているので、かなりの差がある。

聴感的にも、熱量的にも違いを感じるわけだ。
ゴールドライオンは、海外のサイトでも評判が良い。アメリカのギター関係のサイトだからかもしれないが。
ポップ系の音じゃないかという印象があるのだが。プレート電流値で変わるだろうか。

気分を変えて、アムトランス扱いのJJでいくことにした。日本では、KT66の中ではなぜかもっとも高価ではある。

60以下のプレート電流値が入荷するのに、1〜2か月かかるという。
ゴールドライオンは、交換に近い形で引き取っていただけそうだ。
ゴールデンドラゴンは気になるが、プレート電流が選べる店で扱いがない。義理もあるので、JJに賭けよう。

「ヴィンテージサウンド」というショップは、プレート電流値などでサウンドデザインするのを推奨していて、割高すぎるものもあるが、ここまで幅広いとなると、主張自体は正しいように思える。

経年変化もあるだろうが、オリジナルのプッシュプルのマッチングがめちゃくちゃじゃないかという感想はある。

しかし、音はそんなに違和感はなく、測定しても周波数特性に大差はなかった。
意外とおおらかというべきか。

音は、クラシックにはすごくよいので、1〜2か月はこれで待とう。
一番の感想は、ネットショッピング全盛ではあるが、最後に頼りになるのは専門知識のある親切な販売店だ。

真空管のぬくもりがここにもあったのだ。


コメント

mixiユーザー2019年11月01日 03:52
J Jは生産設備も含めて評判いいですね。機会があれば、禁断の世界と覗いてください。往年の材質では現代では有害性から使えなくなったり、完全復元は難しいようです。
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973507270



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>>68 抜け落ち
QUADUclassic、オリジナルのKT66、アムトランスに送って測定していただいた結果が出た。

プレート電流値
右1 48mA
右2 44
左1 49
左2 66
ということである。

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さらばライオン、こんにちはドラゴン 2019年12月10日
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973931270

QUAD2classicの中古購入品を、真空管を換えてリフレッシュする話。
整流管は、JJで問題ない感じだが、念のためオリジナルのSOVTEKも購入。

こいつは、製造年月が印字されているのがおもしろくて、オリジナルは2006年製造と判明。12年弱使用ぐらいだろうが、そこまでヘタっていないようなので、このアンプの使用状況もなんとなく推理できる。

音の違いはよくわからないので、落ち着いたら換えてみよう。
プリ管は、金メッキ脚のJJの高信頼管というのに替えたが、これもバタバタしてる間に替えたので、音の違いはそこまでわからない。

いずれオリジナルのサビサビのやつを戻してみるが、まあここは満足している。整流管よりは2〜3倍長持ちしそうなので、今後もう替えないかも。
出力管が大問題で、評判のいいゴールドライオンKT66が、派手で違和感のある音で発熱も大きかった。発熱については、英語のサイトで、ゴールドライオンのは注意が必要的な記事をみつけた。

オリジナルに戻すと落ち着く。
購入先のアムトランスが、オリジナルを測定してくれたが、プレート電流値がゴールドライオンの手元のものよりかなり低い値であることや、ペアマッチも取れていないことが判明。

経年劣化もあるだろうが、もともとちゃんと管理してないし、それでも鳴る設計なのかなという気がした。

アムトランス扱いのJJのKT66で、プレート電流値の低いものを推奨いただいたが、入荷が未定ということで、返品受けしていただいた。

ほんとうに誠実な商売をされていると、声を大きくして宣伝しておきたい。
別の店で、もともと気になっていたゴールデンドラゴンのKT66Retroを購入した。プレート電流値は音に関係ないと主張されたが、低めで揃えていただいた。
それもあるか、発熱はまったく問題なし。

中国製で、ネットでは、壊れたとかいう記事が幾つかあったので敬遠していたが、実際は、イギリスと日本でかなりしっかりと管理されているように思えた。
やはりネット情報はうのみにできない。私のやっている店でも、過去にひどい書き込みがあって危機に陥った。100件頑張っていても、ある時期運営が荒れて1件問題が出て、たまたまそういう書き込みをするタイプの人だったりすると、たちまちすべての意見のようになってしまう。

ドラゴンのものは、GEのKT66という、イギリスのオリジナルに似せてある。
QUAD2にも長らくこの形状で装着されてたはずで、実は相性抜群の純正というべきものである。

ルックスは、不安定な形状がオシャレだし、300Bのように頭部が透明なのもカッコイイ。

音も、オリジナルからの違和感もなく、純度が上がってスケールが少し出ている感じもある。

ゴールドライオンの、アメリカンな豪快さ、明るさでなく、本来の古典ブリティッシュな陰影や気品というものが出てきた。

そんなわけで、すべての真空管交換が終わり、満足いくかたちになっている。
JJのKT66が入荷されれば、遊びで入れてみてもよいかとか、ドラゴンの製造工場が火事ということなので、安ければストックで買うかとか思っているが、とりあえず問題ない。真空管の不安は大きかったが、いちど安定すると危なげない。

いろいろなパワーアンプを使ってきて、レヴィンソンの50キロ150万円に近いやつとか、純A級極めたやつとかもあったが、このQUAD2の暖かで濃厚な音色がダントツに気に入っている。モノラルアンプだが場所もあまりとらないし。

低音は、100Hz以下はサブウーファーになるので問題がない。トランジスタより中低音の肉付きが豊かな感じがあり、うちのシステムで長らく出なかったもの。
発熱の少ない夏用はまた考える。

真空管の音の世界、見た目も素晴らしい。先達のアドヴァイスのおかげで軌道に乗ることができた。
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973931270

66. 中川隆[-14579] koaQ7Jey 2020年1月14日 11:59:04 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1505] 報告
因みに、真空管パワーアンプのお薦めは

Western electric 124 amplifier _ すべてのアンプの中で最も艶やかな音の WE350B プッシュプルアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/133.html

英国の気品 PX4 シングルアンプ 
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/443.html

一番音が良いパワーアンプは VT-52 シングルアンプ?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/440.html

EAR の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html

新潟県 南魚沼市 チューブ・オーディオ・ラボ _ マイナー出力管を使った廉価な真空管アンプ製作
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/459.html

山中湖 ペンション すももの木 真空管アンプ「カトレア」_ 三極管名管を使った交流点火シングルアンプ
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/461.html


67. 中川隆[-14578] koaQ7Jey 2020年1月14日 12:04:54 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1504] 報告
トランジスター パワーアンプのお薦めは

3万円のドイツ製プロ用パワーアンプ thomann S-75mk2 と数百万円のハイエンドアンプとでは電源ケーブルを変えた位の差しか出ない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/983.html

68. 中川隆[-14577] koaQ7Jey 2020年1月14日 12:10:02 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1503] 報告

廉価で超高音質なスピーカーのお薦めは

天才 E.J.JORDAN のメタルコーン ユニットを引き継いだスウェーデン EAD社のドライバー
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1000.html

69. 中川隆[-14576] koaQ7Jey 2020年1月14日 12:31:36 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1502] 報告

プリアンプ機能付き DAC のお薦め品


超高性能 DAC Topping【 D70 】55,000円
TOPPING社の新型DACでプリアンプ機能も持つ


ハイエンドDACは不要に? ( オーディオ ) - ゴルゴ平蔵のブログ 2019/6/15
https://blogs.yahoo.co.jp/tiromie/41311413.html


D10を始め定評のあるToppingからフラグシップデスクトップDACの【 D70 】が新登場!!

その魅力の一つとして旭化成エレクトロニクスのフラグシップモデルAK4497を採用しているところがあげられます。

VELVET SOUNDTMテクノロジーを採用した新世代のDACでそれを贅沢にも片チャンネルに1個ずつ使用。その他の細部にもこだわりがありフラグシップとメーカー担当者が絶賛したのも頷けます。

個人的には出力が2系統、RCAとXLRあるとこも使い勝手がよさそうで、多入力と相まって魅力的に感じます。
ワンランク上のサウンドをお求めの方はぜひお試しください!!
https://dp00000116.shop-pro.jp/?pid=143303697

PC これ 1万2千円アンプ トーマン75 好きなスピーカーでオーディオは完結ですね。
スピーカーとPCを除けば、わずか62,000円です。

コメント

AK4497の相場が下がったのかな?
と思い、デジキーで価格を見てみましたが、やはり1チップ6000円以上していますね。
完成品でこの価格、確かに破格としか言いようがありません。
4497も良いチップですが、個人的にはAK4493の音を気に入りました。
もうすぐAK4499搭載品も出てくると思いますし、449〇sリーズ以降の旭化成のDACチップは本当に良いですよね。

[ audiofun ] 2019/6/15(土) 午後 6:46


> audiofunさん
おはようございます。
正直ブラウン管レベルの解像度のかつてのハイエンドDACを修理して愛でるくらいなら、こういった4Kレベルの最新チップのを適宜買い替えていくのが一番賢く、懐にも優しいですね。

ゴルゴ平蔵 2019/6/16(日) 午前 6:59


お手頃な価格ですね♪ 聴いてみたいです

SEED 2019/6/16(日) 午前 7:37


> SEEDさん
チップだけで7,000円ですからね。
ハッキリ、ブラウン管レベルの解像度の海外ハイエンドDACを10万円かけて修理して使い続けるくらいなら、4K解像度のこういうのに適宜買い替えて行くほうが賢いように思いますね(*^^*)

ゴルゴ平蔵 2019/6/16(日) 午前 7:41
https://blogs.yahoo.co.jp/tiromie/41311413.html


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Topping DAC D70
https://dp00000116.shop-pro.jp/?pid=143303697


【フラグシップデスクトップDAC】
旭化成エレクトロニクスのフラグシップモデルAK4497を採用
 VELVET SOUNDTMテクノロジーを採用した新世代 32-bit 2ch Premium DAC ≪AK4497≫を各チャンネルに1個ずつ使用。ステレオで1個使うときよりも高品質なサウンドに!

メーカーHPはこちらから
http://www.tpdz.net/products_detail/productId=40.html

ドライバーインストールはこちらから
http://www.tpdz.net/wdzn_detail/newsId=88.html

・ 型番 D70
・ 定価 60,500円(内税)
・ 販売価格 55,000円(内税)

こちらの商品は送料無料でお届けします (※代引き手数料は別途頂きます)
https://dp00000116.shop-pro.jp/?pid=143303697


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2019年06月13日
Toppingから新型DAC「D70」が登場。解説と購入用リンク。
http://analog-to-digital.seesaa.net/article/467081109.html

 TOPPING社から新型DAC『D70』が登場した。
今回は『D70』の特長と購入リンク。 便利な周辺機器を紹介します。

■ D70とは

 TOPPING社の新型DACでプリアンプ機能も持つ。日本では5月に発売された。
ヘッドフォンアンプを持たないDACでは、同社で最上級機になる。同社DACでは先行したD50、D7Xsに似た形状で、特徴はディスプレイ装備とバランス出力に対応する。

■ 特長と性能

  性能重視タイプで新たにバランス出力を備えた。ライバルSMSLのDAC M10からヘッドフォンアンプを抜いた構成に近くて価格も同クラス。


■ 外観と内容

 近年のTOPPING製DACに多い、センターに液晶画面を配するデザイン。操作系はシンプルで前面にボタンが4つあるのみ。

 大きさは同社製品ではやや大きめで、幅が25pあるハーフサイズコンポの大きさ。

 前面はディスプレイと電源、選択、音量の上下ボタンを備える。表示画面はOLED液晶を持ちソース・ビットや音量、周波数を表示。リモコンも付属しておりDX3 Pro、DX7、DX7Sと共用できる。

DACは旭化成の高級DACであるAK4497を2基搭載。対応ビットレートや周波数は広めで最大でPCM768kHz、DSD512にも対応する。

 USB受信部は第2世代XMOSであるXcore200 XU208を採用。S/P DIF受信部にはA44118を使用。入力はHDMI IISにも対応する。
クリスタルは2種搭載、OP-AMPはLMR49720を採用する。

入力
USB IN:44.1kHz〜768kHz / 16ビット〜32ビット。 DSD64-DSD512(ネイティブ)、DSD64-DSD256(DOP)
IIS IN:44.1kHz〜768kHz / 16Bit〜32Bit、DSD64〜DSD512
COAX / OPT / AES IN:44.1kHz-192kHz / 16Bit-24Bit

出力;ラインアウトRCA,XLR
電源は背面の3ピン端子から供給可能で115Vと230Vに対応する

色: 黒、銀


● お勧めポイント
 • 入出力が豊富
 • バランス出力に対応した

 X 弱点や気になる所
 ・価格はやや高め。
 

 ■ 感想

 TOPPINGらしい、良質な部品を盛り込んだやや高級なDACです。
 同社ではDACはESS製が多くて、旭化成は昨年末に出たDX3 proが使用しているのみ。D70はDACに旭化成を使っており、音質が気になる。
 DACとプリアンプのシンプルな構成で、入出力も多くてHDMI IISやバランス接続がしたい人に嬉しいモデルになりました。


■ 購入用リンク

 現在の所、amazonに取り扱い有り。
5月27日に入荷した。

TOPPING D70 2*AK4497 DACネイティブ DSD512 PCM32bit768kHz 高解像度デコーダ リモコン付き (シルバー&リモコン)
価格: ¥55,000
https://www.amazon.co.jp/TOPPING-D70-DAC%E3%83%8D%E3%82%A4%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96-PCM32bit768kHz-%E9%AB%98%E8%A7%A3%E5%83%8F%E5%BA%A6%E3%83%87%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%80/dp/B07S9WDX16


■ 周辺機器

 使う時に便利な用品

■ ケーブル
 ケーブルを変えて高音質に。
買いやすい価格で人気もあるケーブルを紹介します。

• Topping ラインケーブル TCR1
2017年9月日本入荷。
 純正のケーブル。
材質:金メッキ銅RCAヘッド+銀メッキ無酸素銅線
長さ: 25cm、75cm、1m、1.5m、2m
 


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■ 注意
 * 文章を読みやすくするため、敬称は略させて頂いている場合があります。
 • 注意点
仕様は変更される場合が有ります。一部にリンク先データを参考もしくは引用しています。なお引用先の誤記の場合でもそのまま転載し、記事中で修正されない場合が有ります。また仕様変更や取り扱い店で本体や付属品が変更される場合が有ります。 リンク先記載や購入時の疑問や不明点は、リンク先や購入会社窓口にお問い合わせ下さい。

■ データ
 TOPPING(トッピング)はブランド名。中国は広東省の省都、广州市にある会社。 〜 ブランド名は”伸びる物、トップの品質である”から。 製品の品揃えは主に小型アンプとDAC。そして現在は高級機が主流となる。
中華アンプの中では高価格の部類で 品質や高性能を求める方にお勧め。販売傾向は、同型をまめに部品を更新し磨き上げる。小型機では珍しく長寿機が多い。

■ 更新情報
 2019年6月12日 作成

■ 関連SNS
■ 参考動画
■ 関連、参考サイト
・AK4497 Japanese Datasheet - AKM
https://www.akm.com/akm/jp/file/datasheet/AK4497EQ.pdf#search='AK4497'

■ 関連記事
・2018年版 TOPPING 全現行モデル紹介。特長と購入用リンク
http://analog-to-digital.seesaa.net/article/456765276.html


>電源は背面の3ピン端子から供給可能で115Vと230Vに対応する

7月14日 Topping DAC D70所感

ラズパイオーディオもこれで一段落か…DACとしての性能・音質は素晴らしいのひとこと AK4497のDualは伊達ではない‼️
これで55kのお値段はまさにコスパモンスター笑。
115Vの昇圧トランス噛ませたらさらに音に弾みが出ました。
I2S入力にも対応するのでいつかは試してみたい
https://twitter.com/nonby55

▲△▽▼

AC100V→115V 昇圧トランスのススメ 2010-02-19
https://ameblo.jp/k46k46/entry-10463230949.html


私の真空管アンプが中国製である事はお話したのですが、
この機種を含め、中国製のアンプはオークションなどでも多く販売されており、
本格的で高価な国産アンプには手が出ない人からすると、非常に、気になる存在だと思います。

私も半分カケで買った経緯がありますので、ここでは使ってみた感想なども今後書いていきたいと思います。

まず今日は、電源についてです。
オークションでの販売説明を読むと

「日本用に100V仕様になっています」

とどの製品にも記載しているのですが、
実際にはアメリカ共通の110V仕様です。

電圧が低い分には故障はしませんので、気にならない方は当然使えるのですが、
オーディオ機器として考えた場合はこの10Vの差は非常に大きいものとなります。
特に真空管アンプの場合はヒーター電圧など考慮されて作られている訳ですから、
この電圧が不足している場合は、求めていた真空管の音が出ない事になります。

したがって、この電圧不足は対処する必要があります。

日本国内のコンセントの電圧は100V仕様が一般的です。
ただ、地域によっても差がありますし、時間によっても差があるのです。
95V〜105Vくらいを上下しているようです。

現在の壁コンセントの電圧をテスターで調べて見た所、105Vでした。
これはかなり高い方です。やはり深夜は需要が減るので高めなのですね。

高めのこの時間でも、中国製のアンプには若干不足です。

私は、この問題を解決する為に、昇圧トランスを購入しました。
ネット通販で5千円くらいで買いました。

真空管アンプと男遊び

買ったお店はここです。
http://www.soundhouse.co.jp/shop/ProductDetail.asp?Item=656%5ESU6%5E%5E

安い割には作りもしっかりしており、うねり音など皆無です。
発熱もほとんど無く、大きさも大きめのアダプターだと思えば邪魔にもなりません。
安全回路などあり何かと不安要素の多い真空管アンプとしては、安心アップでもあります。

このトランスにより電圧が目標だった115V平均まで上昇しました。

アンプへの効果はまず、真空管のヒーターがしっかりと発熱しています。
トランス不使用の時は、たよりない位にしか灯っていなかったのは、やはり電圧不足だったのでしょう。

やっと普通の真空管の光具合になりました。
当然音にも変化が出てきました。
ボリュームアップは当然ですが、音のメリハリがしっかりとしてきて、
全体的に元気になりました。

他の方も体感している通り、やはり本物の100V仕様じゃない場合は、
ちゃんと整えてあげる必要があります。

電源ケーブルに異常に高価な品を投入する前に、まずはコレを試して頂きたいですね。
https://ameblo.jp/k46k46/entry-10463230949.html

▲△▽▼

SH ( サウンドハウス ) / SU6
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/69368/


輸入楽器用昇圧トランス。国内100V電圧を120Vに変換させる為の商品です。プロクテクター回路を内蔵し、過大負荷で発熱した場合自動的に電源を遮断し放熱後は自動復帰。100-120V、600VA。

■昇圧トランス、2芯(100V)-2芯110V/120V(115V設定)×2、600VA
■寸法・重量:7.5(W) x 9.2(H) x 12(D)cm、2.2kg
■ケーブル長さ:1.3m
■プロクテクター回路が内蔵。過大負荷で発熱した場合自動的に電源を遮断し放熱後は自動復帰。

※VAという表記について
使用機器の消費電力が容量の80%を目安にお選びください。

例) 80Wの商品の場合、100VA

※110V/120V(115V設定)
入力電圧100V→出力電圧115V、95V→110V、105V→120V

※SH/SUシリーズは、入力100Vの場合
無負荷時:出力117V、負荷時:115V、容量に近い負荷時:110V
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/69368/

70. 中川隆[-14575] koaQ7Jey 2020年1月14日 12:33:09 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1501] 報告
DAコンバーターの購入

アナログレコードと違って、デジタルオーディオのキモはDAコンバーター(DAC)にある。つまり「デジタル信号をアナログ信号に変換する機器」のことである。
我が家の現用中の2台とも今のところ不具合はないが随分昔の製品なので、そろそろ買い換え時が来た頃かなと思っている。

このところ安価で高性能のDACが中国製を含めて続々と発表されているので要注目だが、内部機能の主力としてデジタル信号をアナログ信号に変える良質のチップと良質のオペアンプが両立されていれば鬼に金棒だ。
今のところ、高額なDACを除いて両立は無理のようなので今しばらくの辛抱のようだ。
   
しかし、我が家で現用中の「エルガー・プラス」(英国:dCS)は発売当時の定価で250万円前後のものを中古で購入したものだが、今ではそれをはるかに上回る性能を持つDACが10万円そこそこで販売されているのだからデジタル機器はまさに日進月歩で隔世の感がある。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/53206e745fad6b9d50522319a730e6c7


▲△▽▼

中国発のデジタル機器の躍進ぶりはこのところ大いに気になっている。
なんと10万円前後でサンプリング周波数「192KHz×4=768KHz」の性能を持つ「DAコンバーター」(以下「DAC」)が発売されているのだから恐ろしい。

ちなみにCDのサンプリング周波数は周知のとおり、たったの「44.1KHz」である。

しかもこのDACは「デジタル音声 → アナログ音声」変換のチップには日本の旭化成の「AK4499」が4個も使ってある!

ちなみに、この「AK4499」はこれまで高級機しか使われていなかった代物で世界でもトップクラスのチップとされている。

この方面でも詳しい「北国の真空管博士」に概要を調べてもらったところ「このDACは惜しいことにオペアンプがちょっと・・」とのことだった。
それでもコスパは抜群なので、もし我が家の古いDAコンバーターが故障したら即買いである。

何とも手軽な価格でいい音質が手に入る時代になったと思う。
たしかにレコードの音はいい。それは分かるが本格的に取り組むとなると、DACに比べてはるかに桁の違う「お金」がかかるのは必定なので、(レコードに拘り続けるのは)何だか「時代錯誤」のような気がしてならないのは自分だけだろうか(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/775ee404da7225f058c693b06ff8c527

71. 中川隆[-14570] koaQ7Jey 2020年1月14日 17:20:03 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1496] 報告
ボリュームが付いていないパワーアンプは欠陥品


■パワーアンプから消えたボリューム・その異常性を大公開!!

最近のパワーアンプには、ボリュームが付いていないと聞いています。

いつからか、パワーアンプから、必需品であるはずのボリュームが消えてしまいました。そのようなアンプは、パワーアンプとしての機能を果たしきるとは言えません。ボリュームがパワーアンプから消えた、その日、メーカーの優れた技術者達は、嘆き悲しんだことと想像します。

中にはそれをきっかけに、退職を決意した技術者も出たはずのことだと、推測します。

そんなことでは、優秀な技術者が企業に残ってくれるはずがありません。往年の優秀な技術者が開発した、今では中古で1万円で買えるアンプより
使いにくく音も悪いはずのアンプばかり、今は高額に売られているのだろうと想像している次第です。

ですから、これもまた鬼門の中の鬼門の話で、誠に申し訳ありませんが、なぜ、重要なはずのボリュームがパワーアンプから消えてしまったのか、
その理由は、しっかりと、説明しておきます。

■ボリュームの機能

ボリュームというのは、音を絞る為にあります。音を上げるためにあるわけではありません。

電気的に抵抗を加えて、音を通過しにくくする、というのが、ボリュームの役割です。

まずは、そのボリュームの役割を理解されてください。音量を絞るためだけに、ボリュームは存在しています。

ボリュームには、高価なものと安価なもの、その二種類があります。

1)高価なボリューム(定インピーダンス型アッテネーター、又は、T型アッテネーターというタイプのものがそれです)

2)通常のボリュームです。


高価なT型アッテネーターは、一個5万円ほどでしょうか、非常に精度が高く、ラインレベルの信号であれば、100分の1に音量を絞っても、正確な位置を示します。
パワーアンプがステレオだった場合、ボリュームは左右二個必要になります。それだけで、10万円です。

T型アッテネーターを使いますと、左右の音量が全く同じ時、ボリュームの位置は、左右等しくなります。

これは、アッテネーター(ボリューム)として、位置が非常に正確であるということを意味しているだけで、
音が良いということを意味しているわけではありません。このことは、非常に重要です。

クラウンD45の商品説明では、WEのチームのかたがたの実態を書きました。WEのフィールドを鳴らされているかたも、事実、T型アッテネーターは
音が悪いと証言されています。安いアッテネーターのほうが、音が素直な場合が多いのです。

これは、たまたまそのT型アッテネーターの音が良くなかっただけなのでしょうが、音の悪いT型は、やはり多いのです。

とにかく用途として、T型は、パワーアンプに必要なものではありません。
スタジオモニター用の、クラウン(アムクロン)D45で説明しますと、目盛りは60刻まれています。-60dBまで落とせるということです。ライン信号は、
6dBで半分の音量ですので、計算すると、その目盛りの1の位置は、1000分の1の音量になります。25Wの1000分の1ですから、0.025Wになります。

クラウンD45に使われているアッテネーターは、もちろん安いものです。したがって、目盛りが左右ともに1の時、左右の音量は、必ずしも同じにはなりません。
それはほとんど奇跡に近いことです。1000分の1などという音量の位置は、双方の音が合うほうが、むしろ奇跡だと認識ください。T型アッテネーターですら、
同じ音量になるかどうか危うい位置です。

D45の元モデルであるD75Aの旧型は、もともとは、ロータリー式のボリュームでした。それが今では、60段階のクリック式のボリュームに変更されています。
おそらく時代のどこかで、安価なボリュームでも、比較的に精度の高い高性能なボリュームに変更されているのでしょう。それでクリック式に変更されたものと
思われますが、さすがにT型ではないのですから、目盛り1、1000分の1のボリューム位置までの正確さを求められることは、間違っています。

■ボリュームがパワーアンプから消えた本当の理由

上記の理由がパワーアンプからボリュームが失われた理由だと考えられるのは早計です。

実は、購入されたお客様から、そのことについての問い合わせが、必ずあるのです。10名に1名くらいでしょうか、5名に1名くらいでしょうか。その率で、
必ず問い合わせがあります。私も昔○○○○○、○○○○○というパワーアンプを使っていた頃、いづれも位置が全く合っていませんでしたので、近くの○○○店に、修理可能かどうか聞いたことがあります。

結果は、ボリュームを変えても同じことになりますし、音には全く影響ありませんから、そのままお使いくださいという、○○○本社の技術部門からの伝言でした。
この企業は誰もが知る業務用器材メーカーの技術部門ですので、回答に間違いありません。しかし自分自身が気になったのですから、お客様の気持ちは良く分かります。

ボリュームの位置が違うと、内部が大丈夫だろうか、音は本当に大丈夫だろうか、さらに電気知識がほとんどないかたなどは、アンプの回路が大丈夫だろうか、など、妄想的な不安に陥るものです。

しかし、アッテネーターなどというものは、単純なもので、抵抗をかけているだけ、つまり抵抗の度合いだけの問題なのですから、左右の位置が違っていても、
音に影響するものではありません。ヤマハの回答こそが、あくまでも正しいのです。これも非常に重要なことですので、記憶されておいてください。

我々は、とにかく知識不足です。メーカーもオーディオ雑誌も事実を隠してしまっており、知識を広めようとしていません。

昔はそれでも、ステレオパワーアンプには必ずボリュームが二つ付いていたものです。それは必需品なのですから当然のことです。また、昔は窓口が小売店でした。
今はインターネットの普及で、メーカー本社の技術部に、直接問い合わせが殺到するのです。10名のうちの1名から5名のうちの1名ですから、大手のメーカーにとっては大変な問い合わせの数です。

本来必需品であるはずのボリュームが、パワーアンプから消えてしまった本当の理由は、「接点を減らすと音が良い」などでは、全くありません。それは、真っ赤な、デ・タ・ラ・メ、です。

箇条書きにして、本当の理由を分かりやすくしておきます。


1)左右の位置で音量が違うなどという問い合わせの電話は誰も受けたくないだろうこと。

2)少々のガリ程度の事ですら修理などの依頼があること(パワーアンプのボリュームのガリ程度のものは、通常固定で使うものであるため、故障ではありません)。

3)人材不足で、きちんと説明できる者が、今や、誰もいないこと。

4)一個5万円、二個で10万円のボリュームなどを付けているより、その10万円を利益にしたいこと。500万円のアンプも同様です。

5)消費者を無知にさせておけば済む問題であること、それでプリメインアンプと同等の仕組みなのだから大きな問題ではないのだと、営業畑の人間など(+10万円の利益を望む人間)が、技術部門に、強い圧力をかけているであろうこと。

上記の5点です。

ボリュームについては、重要なことを再度書いておきますが、WEチームのかたの意見、T型の音が悪いという見解は、必ずしも正しいとは言えませんが、ほとんどの場合、それは正しい見解です。通常のアッテネーターの音は悪くない、T型より良いのだということです。そして、クラウンほどの超一流のメーカーであれば、必ず音を聞いてアッテネーターを選び抜いているということです。

例外としては、やはり卓です。レコーディング用のミキサー、つまり卓のフェーダーです。これだけは、正確さと音の良さを両立する必要がありますから、ニーブ、SSLなどの億単位の値段の卓のフェーダーは、音も良く位置も正確なT型である必要があります。それは、案の定、やはり一個5万円です。両社とも同じメーカーから、そのアッテネーター、フェーダーを買っています。ということは音も良いT型のアッテネーターは、容易に作れるものではないということでしょう。スチューダー社だけは、それでも納得できない部分があったとみえます。自社製で、さらに良いフェーダーを開発して使っています。

ならば、同じレコーディング用なのだから、パワーアンプは?という疑問を抱かれるかたも、おられるかもしれません。

パワーアンプというものは、一度セッティングを出して音量を固定してしまえば、ボリュームを動かすことはほとんどありません。音量調整は、プリ側(卓側)に移行します。したがって、T型アッテネーターの精度は、全く必要ありません。各楽器の音量調整を、瞬時にしなければならない中心的役割を担っている「フェーダー」とは、全く事情が違います。

もう一点、重要なことは、一億円の卓とて、マイク入力の音量調整部分のアッテネーター、エフェクトの音量のアッテネーターなど、フェーダー以外の音量調整のアッテネーターが、非常に多くの箇所に付いています。それらは、全て安いものばかりです。つまり、適材適所です。音が悪いわけではありませんから、固定できるところは安いものでいいというわけです。

それと、パワーアンプのコストは、卓に比べますとD45の値段通り、本当にしれているものです。卓が高額だからアンプも高額なものをという考え方は、根本的に間違っています。「無知」がもたらす弊害です。実際問題、D45は一億円の卓に接続するに理想的な、同等レベルの、ハイクオリティーのものです。

今レコーディング現場が本当に必要としているものは、いくら高額でもいいですから、本当に優れた、精度の高い、信頼できるモニタースピーカーと、本当に良いデジタル録音機材です(デジタル録音機材の欠陥につきましては、別の箇所で、後述します)。

■いづれにしても、パワーアンプを選ばれる時には、アッテネーター(ボリューム)の形式や値段はどうでもいいですから、必ずそれが付いたパワーアンプを選んでください。パワーアンプのボリュームの位置など左右バラバラでいいです。神経質になってはならない部分です。でなければプリメインアンプで十分です。その理由はクラウンD45の商品の説明部分に、分かりやすくまとめてありますので、そちらをご参照ください。
https://procable.jp/setting/14.html  


▲△▽▼


皆さん、パワーアンプの使い方を間違えてみえるかたが、多々おられます。

パワーアンプの使用方法は、プリアンプのほうで、ボリュームを上げて、パワーアンプ側のボリュームは絞ってください。

それが、パワーアンプの使い方の基本です。

皆さんフルボリュームで使うことが多いことが、販売させていただいていて、分かりました。それは間違いです。

したがって、ボリュームの付いていないようなパワーアンプは、基本を無視している子供騙しの商品に過ぎませんので、買ってはなりません。ボリュームの付いていないパワーアンプなど、ばかばかしすぎて、話にもなりません。

これは、カセットテープデッキに録音するときに、0dBを針が振るように録音された経験のあられるかたは、それと同じと考えてください。

プリ側が0dBあたりを振るには、プリのボリュームを、およそ半分以上、上げたところです。するとD45のほうは、90dBのスピーカーで、10まである目盛りの3か4で適正になります。そのポイントが、SN比が最も高くなる位置です。

メーターが付いていないからやややこしいのですが、本来プリアンプには、それが高額なものであるならば、0dB管理のできるメーターくらい、付けておいてしかるべきことです。

いづれにしましても、パワーアンプ側のボリュームを絞って使うというのは、使い方の第一歩、基本中の基本で、特にパワーアンプ側には、ボリュームは必需品と、ご記憶ください。

今も、パワーアンプ側のボリュームを最大にして使っているかたがみえるようです。そのような異常な使い方は、絶対にしないで下さい。

それは理不尽な使い方であり、SN比を異常に悪くして、ノイズを増やすだけです。
なお、ボリュームの付いていないパワーアンプは、いくら高額であれ、すべて、この、おかしな使い方を強要されるボロアンプばかりです。
絶対に買わないで下さい!!!

パワーアンプのボリュームは絞って、音源側のボリュームを最大にする、又は、ミキサー側(プリアンプ側)のボリュームを、しっかり上げて使って下さい!!
https://procable.jp/crown/s_75.html



▲△▽▼


理想のパワーアンプ

自宅利用で、理想のパワーアンプは、スピーカーの能率さえ高ければ、25W〜50Wほどのアンプです。このS-75nk2は、45W×2(8Ω時)と、非常に理想的な出力を備えています。

真空管アンプをお使いのかたは、このあたりの事情は良く分かっておられると思います。

シングルエンド回路の3Wのアンプ、5Wのアンプ、プッシュプルでも8W程度のアンプこそが、最も音が良いことを、体で理解されてきておられることと思います。
アンプというものは、最大出力の60%ほどを出している時こそが、最も性能を発揮します。最大が5Wのアンプの、3Wを使えば(自宅ではせいぜい3Wくらいの使用です)最も良い音になるという事実、このことは、メーカーのエンジニア、電気に詳しいエンジニアのかたならば、誰でも知っている周知の事実です。


パワーが大きいほうが余裕がある・・・・、

そのような真っ赤なデタラメが、呪文のように繰り返されて、価格だけが、どんどん吊り上がっていったということです。

プロ用には、とことん大きなアンプも存在します。1000W×2などというものもありますが、それは、屋外ホール、野球ドームなどを鳴らさなければならないからであって、音の良さのためのものではありませんので、家庭使用には全く不向きです。レコーディングスタジオとて、それは全く無意味どころか逆効果で、最近の1000Wのアンプ内蔵モニターなどというものではいけません。

モニターにS-75以上のアンプは必要ありません。最高の音質を要求されるのならば、45W×2になります。

能率90dBのスピーカーで、爆音で鳴らして、約10W使用です。
それを基準にされてください。

その10Wの爆音は耳が痛いほどであり、近所の苦情が集中するほどであり、普段は、オーディオの場合、2Wか3Wしか出していないのが、実態です。

なお、S-75mk2、45W×2のアンプは、電源部には、コストがかかるトランスを積んでいます。アンプも大きくなり過ぎると、トランス電源ではコスト増しになるため、スイッチングレギュレーターという交流から直流へ変換する回路で直流へと変換しています。

音的にはトランス電源のほうが圧倒的に優位にあります。


★非常に大きいアンプにつきまして(クラウンのアンプを例に挙げます)
注:クラウンD45の上位機種、高級機種の、クラウン(アムクロン)K1(350W+350W)との比較記事が書かれたコメントが、とうとうお客様から来ました。

350W+350Wというのは、まさしくコンサートホール用です。


10)クラウンD45・クラウンD75A、32番さんからのコメント・・・アムクロンK1(クラウンK1)に関する密度の濃いコメントでした:

昨日D45が届きました早速ネットワークを通し聞いてみました。SN比が非常に良いこと、静かなアンプであること、トランスの唸りも殆ど気になる大きさでは無い(ダウントランスで115V使用時)。

ハイエンドメーカーの方が唸り方は大きいですよ、○○○○○○○とか○○○○〇〇○○等のリファレンスクラスの馬鹿デカイ電源トランスを積んだアンプ発熱も半端じゃないですよ、以前ネットでD45のトランスの唸り、発熱がひどいとクレームを拝見したこともあり、どんな物かと心配していましたが全然気になるレベルではないですね。

音の強弱を上手く表現すること、奥行き感に優れていること、何よりも驚いたのは狭い部屋にTADの2401モニターで聞いているので如何しても低域がボタ付く為にイコライザを通し低域の調整が不可欠であったのに対し、D45に替えるとイコライザーを通さなくとも低域がボタつかないでWウーハーをドライブしている。驚き・驚き・以前はアンプ「ハイエンドメーカー」を何度か替えてみたが低域のコントロール出切るアンプは正直いって無かったです。

オーディオ店に相談してもアンプを替えても駄目で結局は部屋の構造を問題にされ、評論家じみた言葉で片づけられて終わりでした。
しかしプロ用機材は使い方も肝心で、生半かにハイエンド機材との共存など無理と知りました。

以前私はハイエンドアンプでは本当の業務用モニターが鳴らず業務用アンプ・アムクロンK1を一時使用していましたが、音の繊細感は D45の方が上手く表現しますね家庭でのリニアモニターには D45が適しています、だけど本物を持ってこないとこのアンプは鳴りませんよ。

プロケーブル注:)
さて、クラウンD45の上位機種、アムクロンK1(クラウンK1)との比較がとうとう出てきたわけです。大きなアンプではダメですといくら申し上げても、大きなものが良かれ、高いものがよかれという人は、長年受けてきた「洗脳」もあります、なかなかそこから、抜け出せないものです。

これを読まれたかたは何を感じられますでしょうか。本物(のスピーカー)を持ってこないと鳴りませんよと、このかたは記述されています。それは、本物であってはじめて、その異常な底力が分かる、本物のスピーカーでないと、その本当の底の底の、底力までは分からないという意味に考えてください。安いスピーカーでも一気に音が変わるというのが、他のかたのコメントを読んでいただければ分かりますが、今まで、経験的に分かっていることです。クラウンD45は、あくまでも「岩」です。容易にはゆるぎません。

さて、さきほど本人様からお電話を受け、さらなるコメントをお電話でお聞きしました。アムクロンK1は、アクセルをかなり踏んでやらないと全くダメ、つまり、ボリュームをかなり上げてやらないと、全く鳴らなかったそうです。ところがD45は、アクセルとスピードのレスポンスが全くの別次元であって、ボリューム位置に応じてのリニアリティーが、不思議なほど素晴らしいとのことです。

なお、このかたのスピーカーは、片側だけで38センチウーファー二発のスピーカーだということも、分かりました。38センチウーファーが、左右合計四発のものですら、軽々と駆動する恐るべきアンプだと、お電話で驚嘆しておられました。
上位機種のほうがよかれというような考え方は、ねこそぎ捨て去ってください。私もこのお客様も、「家庭で使うには」という条件付きですが、K1よりD45のほうが圧倒して良いと、単に事実を述べているに過ぎません。
https://procable.jp/setting/10.html#2


このコメントが、アムクロン(クラウン)K1についての、密度の高い報告です。
大き過ぎるアンプが、それが例えアムクロン品質(超一流)のものだったとしても、自宅利用、通常利用に全く向かない理由は、それを読まれれば、誰にでも一目瞭然です。
https://procable.jp/crown/s_75.html

72. 中川隆[-14553] koaQ7Jey 2020年1月14日 20:58:29 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1477] 報告
プリアンプの伝説の名機については


オールド マランツ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/635.html

マッキントッシュ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/627.html

オールド QUAD の安物アンプは名機なのか?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/840.html

ジャズ喫茶「ベイシー」の選択 _ JBLーSG520
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/402.html

チェロ AUDIO SUITE + Performance
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1032.html

CR Electronic Design _ Pre-Amplifier Kaster Pro (イギリス)
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/119.html

ゴールドムンド _ その奇跡の音色の秘密
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/948.html

コニサー (Lyra Connoisseur )
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/651.html

73. 中川隆[-14529] koaQ7Jey 2020年1月14日 23:21:59 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1453] 報告
FMアコースティックスは最高ですね。

高い対価を払ったことに満足できる事は期待が大きい分そんなにないんですが、これは素晴らしい。音楽の感動がとにかく素晴らしい。

光り輝く夢のような世界で我々を魅了してくれます。とにかく最高の感動です。
オーディオマニアなら「この音を自分のモノとせず死ねるか?」というくらいいいものです。

アンプはFMがダントツの差で最高だった。

オールドレビンソンとかチェロとクレルは色付けがあり、チェロ以外は青臭い音だから
ずっと変わらず真空管の音色とドライバビリティとダイナミクスを並立している
FMは気に入ると思う。


▲△▽▼


筆者が思う、もっとも良かったセパレートアンプ。
ここではプリアンプ中心に語りましょうか。

やはりジャズならオールド(マーク)レビンソンでしょう。
最近のレビンソンは良し悪しは別として全くの別物です。

具体的には ML-6L と ML-6BL を双璧として頂点に君臨していますが、それらは高価ですから、JC-2 ML-1L前期でジョン・カールとレビンソンの狂気に迫るのも良いし
ML-7L や ML-10A でコストを下げ、トップクオリティのモデルとほとんど差がないサウンドを楽しんで頂くのも良い。

LNP-2Lは自家用ミキサーアンプを出自としているので基本的にはプロ用です。
つまり正確に音楽モニターしなければならないので脚色が有ると困る。
したがって色付けをしない面白みのないサウンドと取られるかも知れない、
このプリの長所は実はフルハンドメイドと厳選パーツ、MI規格の特殊パーツと徹底的なヒアリングによって生み出された非常に高い性能のよさにある。
他のプリと比較すると位相精度が飛躍的に高く、ドライヴァビリティに優れている。
1974年に登場した、最初の現代の音がするプリアンプです。

CELLO の AUDIO SUITE(プレミアムモジュールのもの)
クラシック(オーケストラ)と声楽向けとなるがこれも大変素晴らしい(!)

CELLO の AUDIO PALETE はレビンソン氏本人の発言を注意深く辿って行けば一目瞭然ですが、彼自身が認める44年のキャリアの中でももっともプライドを持っている最高傑作であり、まさに芸術作品といえるが、本質を極める玄人音楽ファン向け(クラシック音楽)でこのモデルは典型的なオーディオマニアや万人に向けにお薦めできるものではない。

クラシック、声楽をエンジョイしたいなら(聞いてすぐに分かる魅力的な表現で)
個人的に一桁番台のゴールドムンドのプリが最もお薦めです。
最初期型の WBTのRCAプラグタイプの Mimesis2 を頂点としますが、MM7 や MM SRの初代モデルでも一桁ムンドのよさは十二分に満喫できるでしょう。

パワーアンプは二桁番台で2000年以降のモデルの方が好きでした。
クラシックと声楽向けで躍動感だとか低音はあまりありませんがそれはあくまでレビンソンとの比較です。モジュールの故障は10万までで直せるそうですよ。(三年くらい前に聞きましたが)

そして一桁ムンドと双璧を成すのが、真空管とソリッドステートのハイブリッドの
カウンターポイントの SA-5000 と SA-3000です。
こちらも穏やかで優しい感じの音なので、クラシックと声楽向きです。
あまりジャズ向けではありませんね。

つまり

JC-2 ML-1L前期モデルでジャズを聴く、

MM2 か CELLO SUITE、カウンターポイント SA-3000 か SA-5000 でクラシックと声楽を聴く

というのがぼくの経験でもっともお勧めだと思います。

そして、そう思っていたぼくに強力なインパクトとなって、全てのブランドを過去のモノにしたのが、FM155 と FM255 です。

FMアコースティックスのプリはこれらのどのプリよりも上だと確信します。
FM のファンだけが、「FMこそが世界最高!」 と堂々と確信を持って断言しますが、確かに最高ですね!

FM155 を使っている筆者が、並行しても所有していると仮定して、時々鳴らしそうだなと思えるのが・・・・

カウンターポイントのプリとゴールドムンド MM2 くらいですかね。
これらは音に独特の個性と魅力があって「時々こっちも聴きたい」という気持ちにさせてくれる逸品なプリアンプです。

つまり真空管の魅力と、一桁ムンドの独特の魅力は残しておきたいのです。

最近のアンプはどうなのか?
良いものも結構ありますが、価格が非常に高くなっているので手が出しづらいですね・・・・
あと、最近のアンプは音が薄いものが多くてなんだか味気ない。
「最近のアンプには色気が足りないですよ!」 もっと濃い音のアンプが欲しい。

「だから、現在でもオールドレビンソンから離れられないんだ」

FMアコースティックはそういう人にピッタリの世界一のプリアンプです。

74. 中川隆[-14528] koaQ7Jey 2020年1月14日 23:32:50 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1452] 報告
「FMは、最高!」


RCA・アンバランス接続環境において世界最高峰トランジスタープリアンプですね。

まさに脱帽です。
圧巻です。

これは次元が違う、聴いた瞬間に分かる。

他とはレベルが全然違う。

一瞬にして総毛立ち、思わず仰け反りました。

このプリアンプ、相次ぐ値上がりで実売は¥170万を越えていますが、ハッキリ言って安いですね。

まさに別格プリ、別次元の存在です。

麻薬のような隔絶美音!

FM155 は強烈な美音で、一桁ムンドのような、まるで天国にいるかのような、「天上界のサウンド」 ではなく、虚空にただ一つ、天高く輝く、孤高の星のように、

他者とは隔絶した次元に到達した 「至高の音楽世界」 であります。

FM はほとんどクセもなく高精度な音という人もいれば、独特の強い主張を持った濃厚な美音という人もいますが、どちらの言い分も分かります。

プログラムソースや FM の機種によっても違うからです、
ボーカル(バラード)を聴けば数秒で分かりますね。


前者の方はちょっと短時間聴いただけなのでしょう。

非常に色気の有る濃厚な音です。

濃厚なサウンドなのに、なぜか透明感にも優れている!


非常に強い音、かなりハリが強く、非常にテンションが張ったサウンドで聴き疲れする要素はあるかも知れません。

FM の音には浸透力があり、強烈なエネルギー感に全身が包み込まれるような感覚が有りますが、位相特性の驚異的な高さ (各帯域のスピードの揃い) が広大な空間を生み出すのです。


拙宅のシステム下においてですが、非常に硬質な音でやや緊張感を強いるところが、真空管と好みを別けるところでしょうか。


FMの創始者エマニュエル・フーバーはまだ四十代らしいですね。

まさに天才ですね。

音楽ジャンルはオールジャンルに対応、特に得意なのはジャズ、ボーカル、打ち込み系ですね。

なにしろ正確さに掛けては議論の余地のない世界最高の精度ですから。電子音源は得意中の得意ですよ。

MLAS 時代のマークレビンソン、LNP-2L JC-2 ML-1L ML-7L などから「次に買い替えるアテがなくってねぇ」 と嘆いている人はこのプリに乗り換えると間違いないです。


LNP-2L ML-6L Cello Encore1MΩ などは方向性が似ているので、存在価値がなくなってしまった。

FM にはオールドレビンソンのような熱さや狂気はないが、同じような研ぎ澄まされた音がしますから。

このプリアンプ以上の音は聴いたことがない。(除く上位機種)

セパレートアンプに関してはプリアンプ65%、パワーアンプ35%の割合で重要だと思いますが、FMのプリに限って言えば、プリアンプが音質の"95%"を支配しているような感覚にさせられますね。

とにかく音質の精度の高さが比類ないレベル。位相特性の高さが驚異的!

したがって音場空間は広大で、レンジ感も非常に広く、音は前に前に出てくる!

FM155 の最大の印象は超強力なパワーアンプドライバー!圧巻のドライバビリティを誇っています。

元気いっぱいの大迫力サウンド。壮大な低音は切れ味鋭く、音質は濃く、艶やかさがあり、鋭利な刃物のように一音、一音の輪郭を際立たせ、強固な実態感で立体的に空間描写するさまは凄まじい!

ただの高性能・高精度なプリではない、高次元の音楽性においても間違いなく最高峰!


FM155 ゲインが極めて高く、9時〜10時で爆音になります。ボリューム操作の質感は極上だが、かなり重いと感じる。あまりのゲインの高さによる爆音対策でしょうか。

ゲインが高い機器は元気が有りますよね。

独特の主張を持った音楽性、音の魅力もまさに世界最高のものでしょう。


MLASマークレビンソンやチェロ、一桁ムンドのプリアンプが特Aランクだとしたら、

FMのプリは SSSランク。

これまでの一流とされたプリアンプと比較して 「どっちがいいか?」

迷うレベルではありません。

勝負は一瞬でケリが付きます。

レベル違い過ぎ!
試聴でも凄音でしたが、自宅に入れてみるとここまでか!と実感させられました。

世界最高の超高精度な、世界最高の音楽性を放つ孤高のプリアンプです。

FM のパワーアンプは拙宅のJBLのような4Ωスピーカーでフルパワー連続で入れると
パワートランジスターが飛ぶそうなので FMのパワーアンプには行けないのが悩みどころですね。

高域よりのハイ上がりなパワーアンプや、JBLのホーンが相手だと高域がキツくなりがちなのが唯一の欠点かなあ。


高域のキツさはスピーカーから距離を取ることで対応しました。

はぁー、とにかく凄いです。
FM ACOUSTICS FM155 と CAT SL-1sigVの二大巨頭にてプリアンプの旅は終着駅に到達しました。


このプリアンプは、買い替えることはないですね。

_____

終焉の隔絶美音

RCA・アンバランス接続環境において世界最高峰トランジスタープリアンプ。


FM155はFMのプリアンプ、パワーアンプの中でも、エントリークラスに位置しながら
傑作機として広く知られている。姿形は小さいが、持てる力は極めて強大。

非常に鮮度感が高く、Fレンジ感は一聴して広帯域である、

位相特性精度の高さは随一、比類ない超高精度、

超高性能を誇っており、空間表現は広大で、強大なエネルギー感と相まって、体ごと音の壁に包みこまれる感覚がある。

音像の強靭な実態感の高さでFMは間違いなく最強である。

凛然とした格調高い世界観を構築していて、硬質で非常にハリがあり、テンションの張った厳格なサウンドである。

「世界一のサウンド」をブランド愛好者に納得させるだけの肩肘を張った音、とも言えるのだが、For Music and Acoustics Ltd. 創設者 Manuel Huber氏 独自の感性で徹底的に作り込まれ、磨き抜かれた高次元の音楽性の高さは、麻薬のような危い魅力を放っていて、その魔力に憑りつかれたら、金銭感覚を狂わされ、破綻した人間に堕してしまうでしょう。

気が付けばそうした危険な世界に獲り込まれてしまうのだ。まさに脱帽、圧巻である。

FMの誇る隔絶美音には神通力を思わせる浸透力が有る。

第一音が鳴った瞬間から、一瞬にして総毛立ち、思わず仰け反ってしまう。

これは次元が違う、聴いた瞬間に分かる。


全ての音楽ジャンルを愉しむことができるが、ジャズやボーカル好きに好まれ、持前の世界最高の精度の高さはアコースティックのみならず、シンセサイザーによる打ち込みの音楽にも最適である。


まるで磨きこまれたクリスタルのようなクオリティの高さがあり、限界にまで研ぎ澄まされた鋭利な刃物のような輪郭の切れ味で、一音、一音の輪郭を際立たせて、視覚化できるような立体感で深々と空間描写する。

真空管のように色合いが濃厚で艶やかな音である、FM155 のサウンドを聴いていると俄然気持ちが盛り上がってくる。心が高揚する!


ただ世界一なだけではない、別格に世界一の半導体プリアンプなのだ。


「もぎたての果実のようなフレッシュな音」 とは評論家の朝沼予史宏氏の弁である。

他社のプリとはまるで土俵違いです。

FMのプリは別格の存在です。

これまで世界の一流品とされるプリアンプを使ってきたが、こーーーんなに (両手をいっぱい広げて)甚だしい大差を付けられるプリがあるのだ。

FMはレゾリューションシリーズのペアをお店で聴いても一瞬で凄さが分かりますが、やはりFMの本当の真価は自分で買わないと分からない。


オールドレビンソン、チェロの信奉者の方に買い替えをお薦めします。

不見転でなんら問題ありません。


濃厚な美音、甘美な倍音成分や、研ぎ澄まされた鋭敏さなど、FMはレビンソンサウンドと(特にCelloとの) 共通点が多い音です。

レビンソンJC-2 の様な熱気や狂気とは少し違います。

これは、おそらく人生最後の半導体アンプとなるでしょう。


_____


FM155と他社との比較


FM155を自宅に導入したときはビックリしましたねぇ、

ホームグラウンドで、自分の物差しで比較できるからね。
このプリアンプで聴いたあと、他の全てのプリアンプの音が凄く鈍く聴こえちゃって・・・・


茫然となってしまった。


本当ですよ。


パーツの厳選ってこんなに音質の純度が上がるの?


「うわあああああ・・・・・・」 って思った。


これ本当よ。


音像の描き方が似ている、MarkLevinson の過去44年間の全製品が全て過去の物になった。どのブランドの製品と比べても、圧倒的に性能が優れている。

位相特性が圧倒的に優れているので、ピシリと音像が決まり、揺らぎがない。

つまり高音から低音までスピード感が揃うので、バラバラに鳴っていた 4WAYスピーカーがまるでフルレンジのようにビシッ!と鳴る。

S/N比も非常に高くFレンジ感も広く、音の精細度、精密さは聴いたことがないほどの表現力。

加えて圧倒的なドライバビリティである。

FM のプリは音楽性でもナンバーワンだと思う。
音色は若干暗めで、凄みを帯びた感じ。FM のプリは非常に色付けが濃く、脚色の強さでも最も濃い部類だ。ただ、とても濃厚なのに、透明感も感じられる。

オールドレビンソンのような熱気はないかな。JC-2 のような狂気は当然ない。


LNP-2Lはゴミになった。

あのプリアンプ自体はミキシングアンプという出自もあり、ニュートラルな音で固有の音色をさほど強く主張しない。そして、LNP-2L の最大のよさである精度の高さとドライバビリティの差が圧倒的だった。


そしてジャズやボーカルの重要ポイントである音像の実態感は最強、
その上、上手く使えば音場感も広大。


FM155 の低音は大変好みだ。強大なのに締っていて切れもある。

FM255 だとさらに低音が出るが、低音が出るだけなら他にも候補は沢山ある。
PASS の X0 とか KRELL KBL とか。


FM155 のあまりのよさに一瞬、一生の宝物と思えた CAT SL-1sigV を売りに出そうかと思ったけど、お気に入りの歌曲の中にはこれじゃないとダメなものがあって、考え直した。


あとひとつ、強く思い出に残っていて、もう一度使いたい音色がある。

それは一桁番台のゴールドムンドのプリアンプである。

荘厳な音色があり、まるで自分が天国にいるかのような 「天上界のサウンド」 がするのだ。

聖歌は絶妙だし、ボーイソプラノなど抜群にハマる。宗教音楽で一桁ムンドに勝るものはないと思う。

FM のような厳しさは全くなく、夢見心地の優しい音色がする。
ただ、性能的には全く敵わない。


______


FMアコースティックスのリゾリューションシリーズですが、これは手放さない方が良い。

音像の実体感の強さ、音の浸透力(ドライバビリティ)でそれぞれ世界最高、魔力を帯びた至高の音楽性、世界最高の位相特性。

かなり濃い音で、演出感のある個性的な音ですが、扇情的な所とか、エモーショナルという意味ではさらに上手の表現力のあるものも世の中にはありますけど、上記のような特徴はFMにしかないことを忘れてはいけません。


FM のプリから他のプリに切り替えると雑に聴こえます。あきらかにボケた音に聴こえるんです。

精度の高さ、音の精密さも抜群ですね。


FMは、とくに FM155、FM255、FM611、FM611X、FM411、FM811、FM711辺りを持ってる人はウッカリ一時の気の迷いで手放してはいけません。


FM810 はハイリゾリューションシリーズの一号機モデルで、業務用機の流れが残っていて色付けが少ないのですが、FM810 以降の、つまり FM611 以降のFMは霞が掛かったような音なので、つまり真空管アンプのような濃い音なのでバイアンプ・マルチに発展させてもコストに見合った良い結果が得られない気がします。

(高域にピークがあるなどクセがありマルチに向かない)


なにがなんでもマルチ、という気持ちも分かりますが、こういう例もあるということです。

レビンソン、CELLO、VIOLA の一連の流れがありますが、機種によっても違いますけどドンシャリ気味で音像の彫りが深く、実体感が強い、

これをレビンソン氏はダイナミクスが余所よりあるよとアピールしていますが、FMはこれが比較にならない程上です。


音像の彫りの深さ、実体感の強さ、これはジャズファンの大好物です。

FM611X とか FM811 があれば JAZZ再生では"アガリ"状態になりますよ。

75. 中川隆[-14525] koaQ7Jey 2020年1月14日 23:49:01 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1449] 報告

ショップでは、嬉しいことに"FM Acoustics祭り"を開催中。
SPは JM Lab Alto Utopia Beのセッティングをお願いした。


 最初の機器構成は次のとおり。

 AntelopeAudio OCX (176.4kHz)
  ↓
 Esoteric P-03 (DSDコンバート)
  ↓
 Esoteric D-03 (DSD DA変換)
  ↓
 FM Acoustics FM266
  ↓
 FM Acoustics FM115
  ↓
 JM Lab Alto Utopia Be

 この構成からプリをVK-51SE、Cadenzaと換えていく。チェックCDはいつもの「LaShell Griffin / Free」。


●FM Acoustics FM266
 FM Acousticsは、今年2005年のインターナショナル・オーディオ・ショーでlumen white diamond lightとのセットでの実演を聴いた。甘ったるい音という印象だった。ディテールまで分析的に聴かなかったし、それがFM Acousticsの音なのかlumen whiteの音なのかも分からなかったが、とにかく甘ったるい音という強い印象を持った。思えば贅沢なセットであった。

 ヌルッとしたあま〜い音。この日の試聴も先入観が手伝ってか、第一印象は同じような音に聴こえた。そうかこの甘さはFM Acousticsの音だったのか、そう思った。何がどう甘いのかよく聴いてみる。

 まず、それぞれの音の出だしがエッジのないヌルッとした出かた、そしてそのままヌルヌルッと長く尾を引く。楽器にローションを塗ったかのようだ。音にアタック感がなく、切れが悪く、そのせいかテンポがゆっくりと聴こえる。まるで別アレンジの曲を聴いているような気になる。体の力が抜け、けだるくなるような音。寝る前に聴くにはいいかもしれないが、朝一番には聴きたくない音。

 しかし、しばらく聴いて慣れてくると、悪い印象は薄れ、なんとも艶やかに聴こえてきた。ヴァイオリンの弦の響きなどは、まるで光沢を放っているかのようにツヤツヤと美しく心地よい。コーラスの声も若々しく張りがありツルツルだ。だんだん聴き惚れてくる。

 ヌルヌル、ツヤツヤ、ツルツルといった印象だが、何かごまかしているということではなく、解像度もあり、微弱音の表現もしっかりしていて、密度が高い。

 場がにぎやかな感じがするのだが、Metronome PA1 Signatureと比較すると分かりやすいだろうか。PA1は、倍音成分の響きが多く、霧のように場全体を満たす。FMは主音に伴う倍音よりもむしろ残響音が長く尾を引く。霧のような感じではなく、いく筋もの水の流れがそこにあるよう。音と無音がはっきりとしてノイズフロアは低い。かえって分かりにくい比較かな?

 ここで頭に入れておきたいのは、マスタークロックOCXの設定が176.4kHzであることと、P-03がPCMをDSDにコンバートし、D-03にてDSDをDA変換している点だ。つまり、音が高密度になり、ツルツル感が倍増されていると考えられる。その分は割り引いて聴かないといけない、けどそんなこと難しいか。

 とにかくFMはハマると抜け出せなくなるような麻薬的な魅力、ということがよく分かった。自分はお金持ちじゃない、という意識をしっかり持っていれば大丈夫なハズだ!
http://hei30per.blog34.fc2.com/blog-entry-27.html


FM Acoustics FM266 2005-12-27

 FM Acousticsは、今年2005年のインターナショナル・オーディオ・ショーでlumen white diamond lightとのセットでの実演を聴いた。甘ったるい音という印象だった。ディテールまで分析的に聴かなかったし、それがFM Acousticsの音なのかlumen whiteの音なのかも分からなかったが、とにかく甘ったるい音という強い印象を持った。思えば贅沢なセットであった。

 ヌルッとしたあま〜い音。この日の試聴も先入観が手伝ってか、第一印象は同じような音に聴こえた。そうかこの甘さはFM Acousticsの音だったのか、そう思った。何がどう甘いのかよく聴いてみる。

 まず、それぞれの音の出だしがエッジのないヌルッとした出かた、そしてそのままヌルヌルッと長く尾を引く。楽器にローションを塗ったかのようだ。音にアタック感がなく、切れが悪く、そのせいかテンポがゆっくりと聴こえる。まるで別アレンジの曲を聴いているような気になる。体の力が抜け、けだるくなるような音。寝る前に聴くにはいいかもしれないが、朝一番には聴きたくない音。

 しかし、しばらく聴いて慣れてくると、悪い印象は薄れ、なんとも艶やかに聴こえてきた。ヴァイオリンの弦の響きなどは、まるで光沢を放っているかのようにツヤツヤと美しく心地よい。コーラスの声も若々しく張りがありツルツルだ。だんだん聴き惚れてくる。

 ヌルヌル、ツヤツヤ、ツルツルといった印象だが、何かごまかしているということではなく、解像度もあり、微弱音の表現もしっかりしていて、密度が高い。

 場がにぎやかな感じがするのだが、Metronome PA1 Signatureと比較すると分かりやすいだろうか。PA1は、倍音成分の響きが多く、霧のように場全体を満たす。FMは主音に伴う倍音よりもむしろ残響音が長く尾を引く。霧のような感じではなく、いく筋もの水の流れがそこにあるよう。音と無音がはっきりとしてノイズフロアは低い。かえって分かりにくい比較かな?

 ここで頭に入れておきたいのは、マスタークロックOCXの設定が176.4kHzであることと、P-03がPCMをDSDにコンバートし、D-03にてDSDをDA変換している点だ。つまり、音が高密度になり、ツルツル感が倍増されていると考えられる。その分は割り引いて聴かないといけない、けどそんなこと難しいか。

 とにかくFMはハマると抜け出せなくなるような麻薬的な魅力、ということがよく分かった。自分はお金持ちじゃない、という意識をしっかり持っていれば大丈夫なハズだ!

 エキシビションのFM Acousticsにちょっと力が入ってしまったが、いよいよ本戦に望もう。

 その前にちょいと余談。最初、JM Lab Altoは久しぶりの音出しで、SPがまだ硬いとのことであった。確かにウーファーの動きが鈍いようで、低域の音がボワボワ。それを指摘すると、ちょっと待てとのことで、ベースを強調した曲を1曲、相当な大音量で再生し始めた。見ているとウーファーが2〜3cmほども動いている。すごい。こんな大音量、うちのマンションでは到底出せない。

 1曲終わった後試聴に戻ったが、驚くほど低域のスピードが速く軽やかに変わっていた。低域ばかりか高域も引っかかりが取れスムーズ。エイジングとか暖機運転とか大切なんだなぁ。新品のSPで早く音出しをしたいときは、指でエッジをマッサージすると効果があるなどと教えていただいた。へぇ〜。
http://hei30per.blog34.fc2.com/blog-entry-27.html

76. 中川隆[-14524] koaQ7Jey 2020年1月14日 23:49:54 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1448] 報告

FM Acoustics については

ボッタクリ アンプ _ FM Acoustics の世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/754.html

77. 中川隆[-14509] koaQ7Jey 2020年1月15日 11:40:26 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1433] 報告
FM Acoustics の様なハイエンドのトランジスタ・プリアンプは過度に甘ったるい音が多いのですね


KRELL PAM-3 〜アメリカンはロマンチスト?
Nally 2012年 05月 24日

 私は、今、PC Audioに傾注していますが、オーディオシステムの中で「どの機器が好き?」と問われれば間違いなく「アンプ」と答えます。

中でも「プリアンプ」が好きです。

 何故、プリアンプが好きか…それは、システムに対する影響度が大きいからだと思います。

プリアンプ不要論もありますが「音量調整」「ソース機器切替」の意味で私にプリアンプはなくてはならない存在です。

 今まで入手したプリは

EAR 834L、サンバレー SV-722(C22)、エレキット TU-875、ONKYO P-308、AIR THIGT ATC-3、MUSICAL FIDELITY P173/MVX-2、YAMAHA C-2X、PROCEED pav

と真空管プリ4台、残りは全て半導体プリです。

手元に残っているのは、MUSICAL FIDELITY MVX-2、YAMAHA C-2X だけになってしまいました…。

 借用した機器は、サンバレー SV-310、そしてブログの大先輩である なめ仙人よりお借りした、MARKLEVINSON ML-10A、YAMAHA C-2(改)、ACCUPHASE C-280、そして現在 KRELL PAM-3 といずれも個性豊かな機器ばかりです。


1台、1台に個性があります。

デザイン、ガジェット感、言葉では、語りつくせない音色…

今夜の PAM-3 も PCトランスポート + ソフトンMODEL7 + APOGEE では出し切れなかった個性がTANNOY RHRシステムの前では違った言葉を語ってくれるのではないかと…

そんな一夜なのです。


 今夜の PAM-3 の試聴ですが、PAM-3 に経緯を評してレガシーオーディオで組んでみようと思います。

CDPはESOTERIC P-2S、DACも同じくESOTERIC D-3のコンビです、接続はSTとAES/EBUをD-3のセレクターで切替て試聴します。

D-3のSTは非常に暖かく柔らかい音色がするので好きです、AES/EBUは、STよりクリアーになり情報量が多いので「すっきり」聴きたい場合によく使います。

 試聴ソフトは、十八番のMALTA、女性ボーカルもの、溝口肇のチェロと言ったところです。


さぁ出てくる音なのですが…

今夜は言いきり調で…(笑)

甘い…本当に甘い音色だ…STだからだろうか?

AES/EBU にしても、その甘さは変わらない…

どこかスモーキーなところがあって PROCEED pav もそうだったけどアメリカンは、こんな音色が好きなんだろうか?

BGM的で対決する音色ではない

フォーカスも甘めで焦点もピンポイントではなく、レンズ的にはライカのようにわざと収差を残したような味わい

APOGEEの写実的表現ではなく絵画的味わい

フォーカスは、ぼけぼけ

これも一つのハイエンドの形なのか…

サックスが金属的に伸びない

ピアノのエッジが明確に立たない

太い線で描いたのか、線のエッジが滲むのか…

アコースティクギターのピッキングが線でなく面で部屋を満たす


この甘さを日本製で追いかけた場合、特性を追いかけるので…

もう少し透明度が増してしまい甘さが薄くなる気がする…

甘いメイプルシロップが薄い砂糖水のように…

甘くするなら徹底して甘くする決断を日本人の設計者は、評価者は許せるだろうか?


よくこんな評価と設計をやるもんだ…

この甘さに身を包むと必ず寝てしまうだろう(笑)

RHR はゆるゆるとしたスケール感が身上だが、PAM-3 のそれは英国製システムで組んだゆるゆる感と違うゆるゆる感を演出してしまう

アメリカのシステムは個性的でなんてロマンチストなんだろう?

このアンプには、バラードがよく似合う…

透明度の高い薬師丸ひろ子や太田裕美と言うより…森口博子でもなく…甘いマスクの女性がいいなぁ…デビューした頃の斉藤由貴を思い出すけど声は…


「そんなに肩肘張らずに音楽を聴けよ」

「いつも勝負するみたいに聴くなよ」


と PAM-3 に説得されているようで…

ボーカルもRHRの同軸2WAYのピンポイントフォーカスを生かして定位はシビアだけどエッジが立たない…

ピンポイントの人物が僅かに滲んでいく、口は大きめかな…

このアンプは、女性ボーカルがよく似合う…なめ仙人らしい(笑)


とこんなところでしょうか?

 MARKLEVINSON ML-10A もボーカルが似合いますが、あちらは「濃厚」こちらは「甘い」そんな感じです。

PROCEED Pav もそうでしたが、アメリカの方はこんな音色が好きなんですね…

日本の折り目正した音色とは大違いです。

テクニクスのプリも甘く柔らかいと聞きますが、この甘さとは違う甘さだと思います

 また英国を代表するアンプの音色とも違う…

英国のアンプには「濃さ」はありますが、こんなお菓子のような甘さはないような…まだ生真面目ですね…。


いや、本当にKRELLの設計者は、こんな個性を許したんですね…

アメリカンって野暮と思いましたがロマンチストなんですね…

ところが…


Commented by ハウル at 2012-05-26 10:29
オーディオを甘口に仕上げると、それはそれでぜいたく気分にひたれますね。
「真空管のあたたかい音色…」という常套句にも、その指向が感じられますが、本当はちがうようですね。

Commented by rhr_nally at 2012-05-26 21:12
そうですね…甘い音色を作るのも実は難しそうですね^^;

「真空管のあたたかい音色」と言うのは、私も賛成しません。

現代の真空管アンプは、「暖かい音色」もあるとは思いますが、多くは、外観から来るイメージとか、実体験したこともないのに自分の言葉で語らない方たちの思い込みだと思います。


Commented by なめちゃん仙人 at 2012-05-28 00:32
ほうほう、“甘く切ない香り”がしましたか(笑)

確かに、ML−10Aから比べれば、甘口かもしれませんね。

10Aのほうが甘辛な濃厚さ〜ドロソースみたいなコクがありますからねぇ(爆)
10Aは、甘さと辛さを兼ね備えてます。

PAM−3は、もっとしっとりと湿りけのあるトロミ、
瑞々しく、とろけるような“スゥイート”さが身上です!

フュージョン系の切れ味のシャープなサウンドを好まれる Nally さんには、
少々“キレ”が“甘く”感じられるのかもしれませんね。

聴くサウンド(ジャンル)によっては、“コク”や“キレ”が適度な
PAM−3のサウンドは“緩く”感じるのかもしれません。


Commented by rhr_nally at 2012-05-28 22:00
そうですね…これは、もう組合せ次第だと思います。

我が家の APOGEE と TANNOY では、KRELL とベストパートナーと言えなかったのかもしれませんね。

特に TANNOY は「ゆるゆる」ですが、サウンドは決して甘くなくて、どちらかと言うと「渋い」です。

この渋みを取るには、ML10A あたりがベストではないかと思います。

それか、無着色の真空管プリなんかが合いそうです。
いい経験になりましたm(__)m


Commented by きゃーる at 2012-06-03 13:01
RHRを聴く機会が減りましたか(T_T)

甘い音ですか^^
適度に角がとれてゆったりした音も良いもんですよね^^

最近マルチっぽいことやってますが、設定にもよりますが
非常に厳しい音もでるのでネットワークでゆるゆる聴くのもいいなあと思うようになりました
http://rhrsp.exblog.jp/18030564/

78. 中川隆[-14508] koaQ7Jey 2020年1月15日 12:00:11 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1432] 報告
FM Acoustics の様なハイエンドのトランジスタ・プリアンプは過度に甘ったるい音が多いのは 使うスピーカーは低能率で色付けが無いハイエンド・スピーカーだからなのですね。

スピーカーが原音再生型で無個性だとプリアンプで甘く色付けしないととても聴けないのです。

それに対して、真空管アンプの最高峰のウェスタンエレクトリックのアンプは非常に厳しい音で、甘さなんか全く無いのです:

現代真空管アンプ考 2009年 12月 04日


 みなさん、真空管アンプにどんなイメージをお持ちなのでしょうか?

真空管アンプとは、目の前に広がる真空管の「暖かな灯り」を見て「優しい」とか「ゆったりした」とか言う感情・感覚が先に立つんじゃぁないでしょうか?

 本当にそうなのでしょうか?

真空管アンプの中でもOTLアンプについては、この形容詞はあまり当てはまらないようです。
どうやら、答えは「トランス」の中にあるのかもしれませんね。

 今夜、素直に今私が手持ちの真空管アンプを聴いて感じる「現代真空管アンプ」について語らせて頂こうかなと。


贅沢な、WE300B 88年もの…ワインじゃぁあるまいし… (RICHO CX2)


「真空管の暖かな灯かりが、あなたを優しい音楽の調べへといざなってくれる…」

なんて感じで真空管アンプは語られてきたように思います。2A3や300Bの微妙な曲線を描く真空管を見るとそんな思いを馳せてしまうのでしょうね。

「300Bシングルで聴くTANNOY」

なんて、もう誘い言葉の最前列のような気がします(笑)

そんな300Bシングルでも最も低価格な部類に入る、サンバレーさん(元トライオードさん)のVP-mini300MKUてのを私は所有しています。このアンプ、まず一聴して半導体アンプにどぶ付けで悩んでいる人には、快感的音を響かせると思います、

但し、官能的ではないんですよ(笑)

その澄んだ透明な音色、どこまでも飛ぶ音、放射状に広がる音…

これを初体験されますと

「なんて透明で澄んだ音なんだ!」

となってしまいます、これにどこかで聴いたバロックなんか「ポチッ」とPLAYされると、もう行ったことはないけど「英国のサロン」ってこんな感じじゃぁないの?とセレブな気持ちになります。

 こんな具合に入門しますと、真空管の世界一直線となるわけです。


「ウエスタン300Bって伝説の存在だよなぁ…
きっととんでもない音がするんだよ、きっと…」


なんて妄想が爆発する訳です。そこで実際にウエスタン300Bを手にしてみますと、そこに「甘い調べ」はなく予想外に端正でタイトで厳格な音が響き渡る訳です、

いやぁ、これはもう本当に厳格な音です。

どこかのWEBサイトで読みましたがWE300Bのもっとも優秀なところは、設計スペック通りの動作をすることだと。すなわち物理特性に優れていると言うことだと思います。

意外です、ロマンで語られそうな真空管が「物理特性を極めた」と言われては…。


巨大真空管845を使用した

サンバレー SV-2(2007)
http://www.kit-ya.jp/product_info.php?cPath=86_87&products_id=216

を聴きます。

このアンプの何が凄まじいって、それはもう「トランス」に尽きます。

巨大で重量のあるトランスが林立しています、そしてこのトランスは、音楽を聴き終えて電源を切った後もいつまでも熱いのです。そう、このトランスがこのアンプの全てと言っても過言ではないのかもしれません。トランスの進化も相当なものだと思います。

線種の改良、線材の改良、自動巻線の高密度整列巻き、バインディグするエポキシ類の進化(有害物質なので置き換えられたと思います)、コアの鋼材の材質の進化と真空管全盛の頃からするととんでもない進化を遂げたと思うのです。

実際、SV-2(2007)の音に甘さはありません、まさに送信管を使用した音を送信するような放出感、音が散乱します。この特性を厳密にトランスがサポートしているように思えてなりません。

 またこの感覚は、サンバレーさんの商品だけかな?と思い、オーディオウインズさんの真空管アンプなどを借りて聴き、その感想がどうやら間違いではないようだと確信した次第です。

 そうなんです、現代の真空管アンプとは、「甘さ」や「こく」には少々遠いように思えます。

ダンピングファクター自身は、半導体に負けると思いますが「高解像度」「ハイスピード」を感じずにはいられません。

逆に部品そのものの見た目になんの透明感も暖かさもないレジンで封入された半導体の方が「甘さ」や「コク」の演出は現代の真空管アンプより得意だと感じずにはいられません。

前述のVP-mini300MKUが我が家でお蔵入りしたのは、音の透明度と拡散性、瑞々しさはあるのですが「サラダ」のような存在で確かに葉っぱの表面に丸く球になった水分がトマトやレタスをテラテラ照らしているような感覚はあるのですが、それは「あっさり」感が強く

「ああん…」(スンマセン!)

と言うような「官能的」なサウンドではないのです。私が良く言う「透明水彩絵の具」や「パステルカラー」であって「油絵」ではない感じを受けます。

「官能的な色合いやコクを求めるのは結局半導体アンプなのか?
バイポーラよりMOS FETあたりがいいのか?」

なんて、半導体アンプのA1を聴き、半導体プリのM8をつないで感じている今日この頃なのです。

誤解のないように言いますが、私は真空管アンプの透明度と意外とハイスピードで高解像度な音が嫌いではありません。これは、これで極めたいと思っているのです。でも「真空管アンプは見た目と違うよ」と言いたい今日この頃です。

Commented by たっちん at 2009-12-04 23:46 x
>「300Bシングルで聴くTANNOY」

この誘惑に見事にとらわれてしまった未熟者です。(笑)

しかーし、EL34×4の、それなりに重量級アンプを使い、次に、思いっきり軽量級の6BQ5×2を聴いて、かつて真空管アンプに抱いていたイメージを修正する必要を感じており、300Bはいまだ足踏みを続けております。

そのポイントはまさに「音のコク」で、Nallyさんの指摘と共通の部分が多く、「コクなら古い石のラックスか、マッキン(味わいがちょっと違っちゃうけど)」などと、たわけた妄想を抱いておるわけでございます。


>「真空管アンプは見た目と違うよ」

したがいまして、このご意見に一票入れさせていただきます。(笑)

Commented by きゃーる at 2009-12-05 01:25
真空管アンプはOTLでなければ、出力をトランス経由で変換して出しているので、
影響は大きいでしょうね^^
理屈はわからないのですが、特にシングルはトランスの出来がかなり影響するそうです^^
でも、マッキン等は半導体でも出力トランス積んでたりして面白いですよね^^

私もエレキットで真空管アンプを体験して、繊細で煌びやかな高域で予想外だったのですが、オーディオウインズさんの6V6アンプはスピード感はありませんが張り出し感があって、とても濃い音がします^^
最初は低域がボンついて気になっていたのですが、最近違和感がなくなってきてサックス、ボーカル等最高です^^*
聴けば聴くほど気に入って、これ買って良かったと思ってます^^


Commented by rhr_nally at 2009-12-05 08:09
真空管アンプ難しいものがありそうですね。
と言うのは、下のきゃーるさんのコメントです。
同じアンプを聴いてもずいぶん印象が違うみたいです。
うーん…ひとつは、お互いの評価の軸足「リファレンス」を何においているかもありそうですね。
真空管にふれて半導体の良さを感じている私でした(笑)

Commented by rhr_nally at 2009-12-05 08:14
この記事でOTLのことに触れなかったのですが、実はOTLこそ真空管と言うデバイスそのものの味かなぁと思います。
ただ、SV-18Dは6C41と意うメジャーじゃぁない真空管なので戸惑うのかもしれません(単なるブランド志向です(笑))
でも、個人的には気に入ってますよ。

このあたりまでのサンバレーさんがプロデュースする真空管は良かったかなと全く個人的見解ですけどね。
6V6の件、私と正反対な感想を聞かせて頂いてとても嬉しいです。
嬉しいと言う表現も少し違うかもしれませんが、この驚きが楽しい。
オーディオウインズさんを紹介した手前ホットしてます(笑)

Commented by きゃーる at 2009-12-05 14:13 x
OTLは出力がトランスを経由しないので、より球の出音を味わえそうですね^^
理屈がわからなくて言ってますが、OTLって使用できる球が限定されるのか、
あまり有名な球を使っているのみかけませんよね・・・


>6V6の件、私と正反対な感想を聞かせて頂いてとても嬉しいです。

オーディオウインズさんを紹介していただき感謝しています((__)>
最初はハムの件もあって、アチャーって感じだったのですが、特に何もしてないのに次第に音にまとまりがでてきました^^;
エージングを兼ねて、BGM的に音を鳴らしていて、背中で聴きながらPCをパチパチやっていたら、ある日、はっと後ろを振り返るような音がでるようになりました^^;

「オイオイ、今のところすげーいいじゃん・・・」てな感じで^^;

当方の耳エージングが進んだのと、合うソースしか鳴らさなくなったのが大きな原因かもしれませんが(汗)

使っているSPが違うのと、当方、球、OPTを変えているので、rhr_nallyさんとだいぶ感覚が違うのかもしれませんね^^
低域がちょっと雑に鳴る等粗もみられるのですが、全体的に聴かせるフィーリングはジャズ等にとてもマッチします^^
これが無帰還アンプの良さなのかなあと。
その反面、低能率のKitLSやD-112Eでは生気を失うというか鳴らす気も起きせんが^^;

Commented by 欄太郎 at 2009-12-05 17:22
rhr_nallyさんが言われる通りなのか、私は真空管アンプは中高域がにぎやかで、前後には深く展開するが、広がりと言うか包み込まれる様な音は苦手の様に思います、私は真空管のアンプの最大の欠点は、1時間2時間3時間と音の印象が結構違う事に有ります、結論を急いでいる時の真空管アンプは全て否定されてしまうのではないでしょうか、きゃーるさんが言われる様に耳がエージングされるのかもしれませんが(笑)、

最近手に入れたスピーカーSX-500DUもそうです、鳴らし始めは結構にぎやかで、2時間程鳴らし続けるとNS-1と間違えてしまう程です

石のプリに、球のパワーが良いかも、
KT66,6V6はハイスピードですが、6L6はまったりしていますね、

デジタルアンプは大きいパワーを入れたとき真空管アンプとの違いは歴然です、あまり大きい音で聴かないんですけどね。

Commented by rhr_nally at 2009-12-06 17:00
確かに暖機が完了するまで、本来の能力を出さないのはもどかしく
暖機をする時間、時間で違った一面を見せるのもじれったいですね。
うーん、オーディオってのは、目に見えないのでその時のコンディション、精神状態と様々なパラメーターで評価が変わりますね。
まぁ、それが良いのかもしれませんが、もし再現性がないのなら一期一会で真剣勝負で音を聴く必要があるなら…しんどいですね(笑)

「石のプリに球のパワー」我が家の現状ですね(笑)
デジタルアンプはチャンスがあったら武者修行してみます。
http://rhrsp.exblog.jp/11713787/

真空管アンプの”ロマン”と言えば、この真空管でしょう 2009年9月26日


 真空管アンプを始めますと、必ずぶつかるのが「300B」だと思うのです。

どんな真空管より絶大「王」もしくは「女王」のような存在だと思います。

「いつかは、300B…」

なんて、どこかの有名な王冠の名前の車のCMみたいですが(笑)

それほど、憧れの存在ではないでしょうか?

まず、その大きさと形状が「真空管らしい」のだと思います。
絶妙なアールを描く形状は、コークボトルラインのようで存在感も大きいです。

「いつかは俺も、300BのシングルアンプでTANNOYを鳴らすんだ…」


「今日も激務に追われた一日だった…
食事もそこそこに、リスニングルームに移動して…
今日はどのアルバムを聴こうか…

部屋の灯りを消してお気に入りの300Bシングルアンプに灯を灯す…

琥珀色のウイスキーを飲みながら音楽に身を沈める…

300Bの灯りを見つめながら…

いかん、気がつけばいつの間にか寝てしまった…
レコードは演奏を終わり針が空走のリピートを繰り返している…」


なんて男のロマンといきたいところです。

 ましてや、「生産再開」すると言いながら全くその気配も見せない孤高のNOS球超高級ブランド「Western(WE)」とくれば、もう妄想はブレーキを解除して地平の彼方まで走るはずです(笑)


「俺は、300Bのシングルアンプを購入して球は『いっかはWE』にするんだ!

きっといい音、空前絶後な音がするに違いない」


と思いたい訳です。

 ところがですね、私は日本茶をすすりながらWE300Bの音を聴いているのですが、まず見た目でWE300Bは真空管らしさがないんですよ。

いえ、形状はそりゃぁもう、最高です、チャイナお嬢と違いガラスも薄肉で「製造技術が高い」なんて思いますが、いかんせん通電した時に「灯り」が見えないのです。

今日は、300Bを堪能するためにサンバレーさんのVP-mini300MKUで聴いているのですが、前段の12AX7の方が光ります。真空管を真上から覗きますと、ぼんやり光っているのが見えますけどね。

これでは、真空管の灯りで妄想に入りたくても入れない…「うーん、残念」。

 出てくる音はですね…

私が聴いているVPやSV-2(2007)では微塵も「色気」「艶やかさ」はないです。

意外とタイトで「正確無比」な音がします。
結構高音なんか耳に突き刺さりますよ。

意外と300BシングルアンプにWE300Bを装着すると言うのは、「真剣勝負」な色合いが濃いかもしれません。俗に言う「余分な付帯音」がないと言ったところでしょうか。

私の真空管国別イメージでは


「チャイナ嬢:柔らかく甘い、ほわわーん」

「ヨーロッパ嬢:ゴージャス、どんしゃり(悪い意味ではないです)」

「大和撫子:一生懸命、きびきび」

「アメリカ嬢:元気ハツラツ、ダイナミックバディ」

「ロシア嬢:シャープ、つーん」


て感じだったのですが、このWEのアメリカ嬢は「厳しい」音がします。
いえ「厳しい」と言うのは、「耳が痛い」と言うより「厳格」「正確」と言ったところです。

 でもここまであれこれ想いを巡らせてみますと、この「厳格」なところが「WE300B」のゆえんと言いますか、なかなか真空管の中でも珍しいユニーク(唯一無二)な存在なのかもしれませんね。

…やはり聴けば聴く程その思いは強くなりますね…

なるほどWE300Bとは、こんな真空管なのですね。
弦やラッパが余分な音を出さず正確に鳴りますね…
ただボーカルになるとこの演出のなさに好き嫌いが分かれそうです。

Commented by 103 岡山 at 2009-09-26 21:41

今度は国産の300Bが出ますね。
 http://www.takatsuki-denki.co.jp/press_release/index.html

どういう音が出るのか楽しみです。トライオードさんの製品はTRV-A88(S)を使っていますが、色気は少ないように感じます。

300BはずっとWEばかり使っていますが、整流管で随分音が違います。
私の91Bでの整流管イメージは


「GD274B:粒立ちが粗、メリハリ調」、

「STC5R4GY:気品あり」、

「CETRON5R4WGB:中庸、聴きやすい」、

「RCA5R4GY:印象薄い、陰影感弱い」、

「WE274B:濃い、粘る、ねっとり


です。石アンプは作り手の「良し」とする音を聴き続けることになりますが、球は整流管・ドライバ管・出力管といずれも交換することにより好みの音を探せる魅力があると思います。ブランド(価格)に拘ることなく、好みの音を探すのもまたオーディオの楽しみではないでしょうか?

これから涼しくなる秋の夜長、球アンプに灯を入れ、好きな音楽を聴きながら お茶(コーヒー)・酒を傾ける

想像するだけでも贅沢な時間でしょ?! 


Commented by きゃーる at 2009-09-26 23:23 x
流石WE、私が持ってるチャイナ300B(TU-873初期装備品)とは違って造りが綺麗ですね^^
私のは管が斜めに傾いてるし、ガラス面にキズがあります(汗)
片側のフィラメントだけやけに明るいし・・・

WE300Bは経済的に無理だけど、一度は聴いてみたいですね^^
エレキットじゃ勿体無いといわれそうですが・・・
今はナス300Bで我慢です
ナス300Bの音は結構気に入ってたりしますけど^^

Commented by digicamek at 2009-09-26 23:44
今晩は!私は真空管を聴き始めてまだ半年です。
なにも判らず暗中模索状態ですが、やはりいつかはWE300Bと思っています。
ところでサンバレーのPrime 300B ver.4は凄くゴージャスなグローが出ましたがWE300Bはいかがでしょうか?


Commented by グローにつきまして at 2011-07-05 22:46
WE復刻版やチャイナ、ロシア球は蛍光現象(グローではないです)が良く現れますが、あれは管内に不純物が残っている為です
古いWE300Bは真空度も良く不純物による汚染が無いので蛍光現象が殆ど無いですよ。

Commented by rhr_nally at 2009-09-27 08:29
いやぁ、残念なことにWE300Bは味も素っ気もない真空管ですよ(笑)
何も起こりません(笑)

サンバレーさんのPrime 300B ver.4が最初の真空管ならば、WE300Bを高額で手に入れて灯を灯した時、「えっ?」と拍子抜けするかもしれませんよ。

でも青いグローなんて素敵ですねぇ…見たいなぁ…。
真空管なんだから、真空管らしい「灯り」が欲しいところですが、私のもつ300Bはいずれも(Prime Ver.2か3とWE)はメッシュでないのでやはり「灯り」は見えにくいです。「灯り」だけなら、845で大満足しています(笑)

Commented by なめちゃん at 2009-09-27 15:04
小生もタマに凝っていた頃、タマの一つの憧れ、目標が “WE300B” でした。

むか〜し、愛用したことがあるWE300Bを搭載した新藤ラボの300B Singleというモノラル・パワーアンプは、8Wという小出力にもかかわらず、堂々としたドライブ力で瑞々しい艶やかな響きを聴くことができました。

弦楽に限っていえばOLDのWE300Bは最高のタマのひとつと思っております。

Commented by rhr_nally at 2009-09-27 17:49
復刻版WE300Bは、入れ物も凄くて「どこにコストをかけているのかな?」なんて心配になります。サンバレーの店主さんに

「○×でWE300B出ていましたよ?」

と言うと眉をひそめて

「○×ですか?B級品ですよ!」

と厳しい口調で話されていたのを思い出します。
WE300Bは結構キワモノが市場に出回っていたみたいですよ。

 私も6SN7の高信頼管を某オークションでRCA5692てやつを買ったのですが、構造から6SN7なんですよ。質問すると「RCA5692です」と一辺倒な答え…唖然としました。
ブランド品ほど、目利きな人に選んでもらう必要があるかもしれませんね。
WE300Bもウエストレックさん、狼少年にならずに生産再開して欲しいものです。
http://rhrsp.exblog.jp/11223372/

79. 中川隆[-14507] koaQ7Jey 2020年1月15日 12:04:48 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1431] 報告
ウェスタンサウンドは人の声が良い

 今まで沢山のウェスタンサウンドを聴いてきましたがどのサウンドも一つの共通点がありました、

ウェスタンの音は一言で云うなら音にコクと味が少なくしかも奥に展開するサウンドにはならない、

聴いていると味のない食パンを食べているようなサウンドだ、

また劇場用のサウンドは観客席に攻めてくるサウンドが特徴ですが、以前有名な方がウェスタンの594を持ち込んで試聴会を開いたことがありましたが、ウェスタン特有の音の浸透力に乏しくこのサウンドには魅力を感じなかったのが残念であったが人の声だけは良かった、

 ウェスタンのシステムを採用した劇場を調べますとピンク映画館が多いのがわかった、

なぜならピンク映画館の女性の声は生々しく聞こえないとしらけますね、
特に人気のあった日活ロマンポルノあれは良かった!

 ウェスタンで聴かされる大事な場面での彼女達の声に色気があった、
今思うとウェスタンサウンドは人の声は素晴らしい!
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-036.html

80. 中川隆[-14506] koaQ7Jey 2020年1月15日 12:27:22 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1430] 報告

Western Electric 755A
WE755A についてのさまざまなお話
http://mikami.a.la9.jp/audio/we755a/we755a.htm 

プロローグ  

私の書斎にWestern Electric 755Aがやってきた日のことは、忘れられない。東京都内の文人宅から、そろそろと自家用車で、品川の自宅まで運んだ。システムに繋いで、そろそろと音出しをしてみる。

  聴きなれたレコードを何枚かかけてみると、愕然としてしまった。当然のことではあるが、愛聴盤というものは、どこにどんな音が入っているかを暗記しているものであるが、このスピーカーで聴くそれは、まったく別物であった。今迄聴こえていなかった音が、豪華絢爛に再現されてくるのであった。  

それはあたかも、澱んだ東京の空に浮かぶ見慣れた星空から、一転して空気の澄み切った山の頂きから仰ぎ観る天空の星星の情景そのままに、天空一面、星、星、星のショーの大星夜を目の当たりにしたようなものだった。

  星星が煌く音となり、その微粒子が壮大な音楽を構築しているかのようであった。今迄、自分は一体、何を聴いてきたのだろうという悔しさと、まだレコードにもCDにもいくらでも秘められた音が入っているのだという嬉しさが頭の中を過ぎった。  
     
  755シリーズの伝説


管球王国の特集などで、さまざまな755シリーズのスピーカーが紹介されて以来、WE755Aは、多くの人の知るところとなった。
WE755Aを入手後も、KS-14703、ALTEC 755A,755Cと結構な数の755シリーズのスピーカーを聴きまくった。その結果は、尋常なものではなかった。
755シリーズのスピーカーは、一本一本音がちがうのだ。
一般には、WE755A,KS-14703,ALTEC 755A,755Cの順で音が良いと信じられており、値段もその順番になっている。
しかしその実態は、シリーズの差よりも固体差のほうが大きいのだ。特定個体の比較でWE755Aよりも音の良いKS-14703個体もあった。755Aは、製造後50年を経ており、オリジナルでも経年変化が多く、さらにはこの高名さの故に修復の加えられたものもかなりある。修復の程度も製造後20年目で一度、さらに40年目で二度目といった複数の修復が加えられたものもある。私が入手したユニットは、外見はかなりみすぼらしかったが、偶然にもまったくのオリジナルで、音質的にも優れたものだった。

     
 
755Aの音について  


Western Electric 755Aは、非常に高い分解能と忠実な再現力を目指して設計されたスピーカーで、高音域には、このスピーカーに特徴的な独特の音色が色づけされている。
スピーカーでは、高い分解能や描写力を追求すると、音楽再生上のバランスが崩れたり、過度に妖艶な音を発したり、はたまたピュアすぎても蒸留水のような味気ない音になることがあるが、WE755Aの場合は、非常に高い分解能と忠実な再現力に、たぐいまれなバランスと音楽性を実現している。高音域の音色も音楽性を高めることはあっても、いささか品格を貶めるものではない。おそらくは、マグネット型フルレンジコーン型のスピーカーの最高傑作のひとつにまちがいないだろう。

     
  どのように鳴らすか  


専門誌の特集などに、WE755Aは、鳴らすのが難しいと書かれてある。これはこのスピーカーが、非常に繊細かつ敏感に、そのシステムの音を実に忠実に出してしまうからだと思う。だからシステムの悪いところはより悪く、よいところはよりよく再現してしまうのではないかと思う。うまく鳴らないのは、途中の問題個所を直せばよろしいということだ。システム全体を高度にバランスさせれば、驚くほど素晴らしい音で鳴る。反面、これはとても興味深いことだが、このスピーカーの固有の魅力的な高音域の音色は、これらの一切に関係なく美しく歌う。かなりいい加減なシステムでも、このスピーカーを繋ぐと、おやっと思わず振り返るような音が聴かれる。

     
  755Aのペア組み  

もともとWE755Aは、個体差が非常に大きく、製造時の歩留まりも非常に悪かったものと思われる。またすでに製造後50年以上も経過しているので、使用状況による経年変化も大きく、個別のユニットの音色の相違は、非常に著しく、音色的にペアをとるのは至難の業と言える。ショップの話では、20から30本くらいでやっと何本かのペア取りができるとのこと。私としては、モノラルで追い込んで使用するか、音の違う2本をステレオの左右の音を聴き比べて、相性のあうほうに繋げば、それでよいと思う。しかし、これではステレオ再生時にうまく定位させるのが難しい。

     
  低音が出ない  

JBLの075というツイーターは、すばらしい音がする。この音そのままで低いほう迄、全部カバーしてくれないかという欲求にかられることがあった。WE755Aの場合もこのバランスのままもう少し低音が出てくれないものかと泣きたくなる思いをしている人も多いのではと思う。低音に関して云えば、ユニットの個体差によって、高音は若干弱いが低音が少しは出るというものがある。これは初期に製造されたものなどで、アルニコ磁石の減磁がすすんだことによるものだろう。またエッジに塗られているビスコロイドは硬化が進む。
一般に755Aは、低音が出ないといわれているが、これは、50年以上かけてエッジのビスコロイドが硬化して、f0(最低共振周波数)が高くなり、低音でにくくなるためだ。この意味で現存する755Aは、製造時の状態とはまったく違った音になっていると思われる。どうしても低音という場合には、箱で出すか、音色的に合うユニットで低音を補うことになるが、どちらも試練が待ち構えている。私の場合は、魔法箱と称する箱を使用して楽器として鳴らしている。あとは平面バッフルがよいだろう。

     
  追い込みと試練  

とても高い分解能と高度な再現力のあるスピーカーだから、鳴らすために追い込むときには、覚悟と注意が必要になる。私の場合、モノラルレコードで追い込んでいく段階で、困った経験をした。たとえばクラシックの二重奏や四重層を聴くと、個別の演奏パートの楽器の音がはっきり分離して聴こえてくる。バイオリンの演奏も指の動きが見えるような錯覚すら覚える。演奏家の呼吸のスーハー音も当然ごとく聴こえ、レコーディングの音の色づけまでもわかる。こうなってくると、ピアノのミスタッチや演奏のテンポの乱れや伴奏が合わずに必死で追いかけたり、はたまた追いつくのを待っていたりが手にとるように分かるようになってしまう。今まで、とても気にいっていた愛聴盤の演奏が実はあまりに下手糞だったというのが分かってしまうと、もう騙されていたような気分になって、この盤から遠ざかることになってしまう。このようにして、再び聴けなくなった"過去の愛聴盤"がたくさん出来上がってしまった。


反面、今までわけのわからなかったように聴こえるような演奏が、理解できるようになり、名演の名演とされる所以が分かってくる。また、今までに聴こえてこなかった音が聴こえてくるため、レコード・ライブラリのもう一度聴きなおすことになり、これはまた、今までにない発見になる。

 

 
  15ミリ厚のベイ松合板製のWE指定箱がひとつと、研究中の共振タイコ原理箱(通称魔法箱)がひとつ、そしてカラ松合板の 900X900ミリの平面バッフル、ラワンかまぼこ状態反りの 900X900ミリの平面バッフル、20x30ミリのバッフル(壁面共振用)などなど。

 
5/9/2003(3/4/2005 写真追加)
http://mikami.a.la9.jp/audio/we755a/we755a.htm


▲△▽▼


歌姫 Lowther の思い出

フルレンジユニットは、随分とたくさんのスピーカーを使用したが、WE755Aを使用する前のフルレンジの主役の座には、この Lowther があった。このスピーカーは、WE755A同様スピーカー作りの要諦を見事に押さえてあり、非常に良く造られている。しかしその最大の特徴は独特のデュアル・コーンにある。

ボーカルやバイオリンのソースなどで、驚くほどに美しい音色を創出する。他のどのような装置でいくら聴いても、このような音が入っているはずがないという音を奏でる。この美しさは、魔性めいている。ひとたびその魅力にとりつかるれば、その虜になってしまう。このスピーカーは十年近くフルレンジ部門のメイン・スピーカーとして使用したが、歌姫という言葉がふさわしいと思うのは私だけであろうか?

WE755A との鳴き合わせ
 
  Lowtherの持つ魅力に比肩できるフルレンジは、私の所蔵ではWE755Aしかない。あきらかにLawtherは、実際のソースにはない音を精妙に付加している。しかしその音は、魔法的な美しさがある。原音では存在したかも知れないが再生の過程あるいは録音の過程で失われた輝きを精妙に付加しているという感がある。

WE755A は、これに対して、あるがままの音を忠実に繊細に引き出し、媚びずに明るく歌い上げる。ウエスタンのサウンド・ポリシーは貫かれているが、過度の色づけは断固として廃している。両者に共通する点は、低音を出すのが苦手であるというところか。
 
  手許におきたいスピーカーではあったが、倉庫や部屋の都合上、残念ながらこの歌姫は嫁入りとなった。爾来フルレンジの主役の座には、WE755Aが鎮座する。WE755Aはやはり品格が一枚上と思うのは私だけであろうか。されどこの歌姫には、今でも初恋の人のようないとおしさがあり、忘れ得ない思いがある。  
http://mikami.a.la9.jp/audio/lowther/lowther.htm

詳細は

G.I.P Laboratory _ Western Electric スピーカーシステムのレプリカ製造・販売
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/964.html

Western Electric 20cm フィックスドエッジ・フィールド型フルレンジスピーカーユニット TA-4189
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/971.html

魔性の歌姫 Lowther
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/685.html

Lowther ユートピア輸入製品一覧 
http://www.utopianet.co.jp/product/import.html


LOWTHER

1930年代に企画され、1950年来より継続生産されている唯一のスピーカーユニットでマグネットの磁束密度が強力でダイヤフラム挿入溝のクリアランスが細いため3ウェイスピーカ以上に低、中、高音をリアルに再生します。コーンペーパは長年の研究により音色の変化のない特殊コーン紙で中音の密度を最高に再生します。又、デザインもバックロード仕様として開発され、コーン紙後部の音圧抵抗を最小限に留めるためマグネットと口径フレームを細い2本棧で接続設計されています。

81. 中川隆[-14505] koaQ7Jey 2020年1月15日 12:46:17 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1429] 報告
- 記憶に残る人(重体患者からのメール)-

記憶に残る人を1名あげてくださいと言われれば、私は次のかたをあげます。
個性的なかたがオーディオには不思議と多く、印象に残っている人ばかりなのですが、このケースだけは、少し事情が違っていました。
あまりにも、おそろしい余韻が、今も残っています。

氏名も定かではありません。住所も、何も知りません。たった2通、舞い込んできたメールでした。私が全く知らないかただからこそ、書けることです。それはそれは、今思い出しても、おそろしい内容だったと思います。それ以上おそろしい状況に陥っていたかたは、他には知りません。

ある日、メールが来ました。次のようなメールでした。

「ウェスタンエレクトリック(WE)のフィールドスピーカーを鳴らしていますが、困った状態になってしまっていますので、アドバイスしてくださいますでしょうか。」

短いメールでした。私の返答は、下記の短い内容でした。

「ウェスタンエレクトリック(WE)のフィールドスピーカーを鳴らされているほどのかたでしたら、私のアドバイスなど必要ないでしょう。私のサイトをくまなく読まれて、もしヒントがあれば、それを生かしていただいて、あとは、ご自分でセッティングされていかれればいいのではないでしょうか。」

二週間ほどして、再度、短いメールが来ました。

「本当に困っているのです。オーディオで、良いと言われるものを、次から次へと買い集めた結果、どうにもならない状態になってしまったのです。どうしていいか、全く分かりません。お願いします。」

これで状況の全貌がつかめました。想像以上に、深い「オーディオ地獄」に陥っておられるかただということが、分かりました。ウェスタンエレクトリック(WE)のフィールドスピーカーは、尋常な価格ではありません。それだけでも相当の金額ですが、そのレベルと同等の金銭感覚で、良いというものを次々に買い漁ってきたとなると、およそ我々には想像できないほどの、大金が動いていたと思われます。
私はそのとき、純粋に、まったく「音」のことしか、考えていませんでした。
そして、次のようなメールを送ってしまったのです。

「了解しました。事情は分かりました。機材はあとでいいですから、まずは、今、持っておられるオーディオ屋で勧められて買われたケーブル、または、ご自分で買われた高額なケーブル類を、全部、ゴミ箱に捨ててください。または、売却されてください。とにかく一本残らず処分されてください。それからでしたら、本格的に、ご相談に乗ります。その後、再度メールください。」

でした。その後、二度とメールは来ませんでした。
私の書いたことの意味が、分からなかったのでしょうか。

今にして思うに、私はうかつだったのかもしれません。相手は、おそらく重症の患者だったのです。自分自身で身動きすら全く不可能なほどの、緊急の大手術が必要なほどの、救急車で搬送しなくてはならないほどの、重体の患者だったのです。

「一体全体、どれくらいの大金を、ゴミにつぎ込んだんだ!!」

今思い出しても、はらわたが煮えくり返るほどの、気持ちにかられます。

ウェスタンエレクトリック(WE)のフィールドスピーカーに、お金をつぎ込むほどのかたは、尋常ではありません。

どこでそんな大それたものの知識を得てきたのかも、定かではありません。
普通の中古オーディオ屋さんは、いくらなんでも、そこまでのものは、勧めないものです。
つぎ込んだお金の総額は、五千万円なのか、七千万円なのか、一億円なのか、家族は? 家庭は崩壊していないのか? その後、破産してはいないのか?

次から次へと、疑問が沸いてきます。

「ケーブルを全部ゴミ箱に捨てろ。」などではなく、もっと徐々に、正常な軌道に戻してあげることは、自分にあの時、出来なかったのだろうかと、今も、ふと思うことがあります。あまりにも短いメールでしたので、そのかたの状況、その奥の奥まで見通すことが、そのときには、出来なかったのです。
今にして思うと、このかたの声は「肥溜め」から発せられていた「救助」を求めるSOSの声だったのです。肥溜めに落ちてしまい、どうあがいても這い上がれず体中をウジ虫が這い回り、死を待つしかないという状況、あれこそは悲痛なる「うめき声」だったことが、今でこそ分かるのです。

■これを読まれるかたは、はっきりと、認識されておいてください。私は断言します。

ウェスタンエレクトリック(WE)のフィールドスピーカーなど、本物のF1マシンです。
クラウンD45の商品説明で記述している通りの、本当に、戦国時代の「妖刀」そのものです。

100万円の、ゴミケーブルごときレベルのもので、鳴らせるわけがありません。
500万円の、ゴミアンプごときレベルのもので、鳴らせるわけがありません。

スピーカーとアンプ、又は、ケーブルとの相性が合うだの合わないだの、低いレベルの話を、いつまでも言っていてはダメです。
F1のレベルは、「品質と技術の絶対的な高さ」だけです。ただそれだけです。徹頭徹尾、それが要求されています。F1レースの世界と全く同じです。
そして・・、
例えケーブル類が全て、第一級品のプロ用であって、健全なものだったとしても・・・、
アンプは? 
ウェスタンエレクトリック(WE)のフィールドスピーカーの設置角度、高さ、奥行き、場所は?、
一ミリ単位で、全てその音から逆算していって、本能的に計算できるでしょうか?、
部屋の音響処理は?、
そして、たった一個のプラグが音に与える影響まで、この箇所は金か銀か、全ての箇所を、一つも間違えずに、音から、一つの前後の狂いもなく、全プラグの正解を逆算できますでしょうか?

音響処理グッヅなど、さらに混乱を招いてしまうだけに終わり、ウェスタンエレクトリック(WE)のフィールドスピーカーの前では、害悪になるのみで、これもまたゴミに過ぎません。全く役にも立たないどころか、足を引っ張る程度のものばかりなのです。
自分の耳で、目で、肌で、部屋の中を徘徊している音の複雑なルート、それが全て明瞭に見えているだけの「能力」がなくてはなりません。同時に、周波数特性の計測装置より正確に、全てのケーブルと機材の特性が、耳で把握できなくてはなりません。
ウェスタンエレクトリック(WE)のフィールドスピーカーとは、それほどまでに恐ろしいものだと認識されてください。
そこまでは無理だと、誰でも思われるでしょう。そう思われるのであれば、「妖刀」には、絶対に近づいてはならないという「印」です。
それが、し・る・し、です。

又は、音の修行僧として、一生涯を送るかです。
選択は、二つに一つです。例外はあり得ません。

もう一種、同程度に恐ろしいものを書いておきます。アルテック612Aモニター(銀箱)のオリジナルです。別の箱に604ユニットが入ったものは、その限りではありません。612A(銀箱)オリジナルには、WE同様、絶対に近づかないでください。612A(銀箱)オリジナルも、上記の能力が全く同レベルで必要な「妖刀」、「化け物」です。鳴らしきれるはずがありません。

あのメールのかたが、ご家族のかたと、今も幸せに暮らしておられることを、心から祈っている次第です。
http://www.procable.jp/setting/17.html

82. 中川隆[-14504] koaQ7Jey 2020年1月15日 12:50:21 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1428] 報告
エジソンが出た直後から米国には、「WE」(ウェスタン・エレクトリック)という会社が登場しています。途中で社名をルーセント・テクノロジーに変えており、米国では、一種の謎めいた、帝国的な存在になってしまいましたが、今もそれは伝説的に、「WE」(ウェスタン・エレクトリック)と呼ばれています。

50年も60年も前の「WE」(ウェスタン・エレクトリック)の真空管アンプは、とてもタフで、今も映画館などで現役で使用されており、それが放出されると、200万円だの、状態の良いものですと、それ以上の値段で取引されている代物です。勿論、音が素晴らしく良いから、その値段が付くものですが、60年前の骨董品のようなプロ用アンプに、民生用のどれを持って来ても、到底かなわないという事実が、面白いと思います。それは、スピーカーケーブル一つとっても、全く同じ現象が起きています。
http://www.procable.jp/products/replica_we18.html


■WE(ウェスタンエレクトリック)の、最高峰の真空管アンプにつきまして

60年から70年前の、WEの真空管アンプが、今でも、どのような民生用アンプをも越えていることは事実です。なぜそうなのかは、それが往年のプロ用のアンプだったからに他なりませんが、その後トランジスタアンプが出現し、最初にそれを使ったプロのかたがたは、トランジスタのものは使えないと、結論づけてしまいました。
「WE」(ウェスタン・エレクトリック)の音とはなんぞや、ということについては、実態が良く分からないかたもおられると思います。

それは、ハイエンドオーディオの世界とは全く別の次元の世界であり、レースで言えば、F1級の世界であり、そこにおられるかたがたは、まさしく「僧侶の修行」というような様子を呈しておられるかたがたが多いと、証言させていただきます。それは悟りにも近い世界であるがゆえ、我々凡人では、まかり間違うと、人格さえ崩壊しかねない世界ですので、その種の次元のかたにしか存在できない世界であると言えます。したがって、おおざっぱではありますが、どなたにでも、こう言えます。

「WEの世界には近づかないほうがいいです。」。

それは刀で言えば、戦国時代の妖刀さながらの危険なものです。「妖刀」は、使い手次第では、己自身を斬ってしまいます。

「フィールドスピーカー」というWEの1930年頃のスピーカーは骨董品どころか、現代のスピーカーなど、おもちゃ同然で全く問題にもならないほどの、F1級のものです。スピーカーだけは、昔のもののほうが圧倒して優れていて、能力が、「月とすっぽん」というほどに、高いのです。このことは、どなたも知っておかれたほうがいい事実です。ただしそれはスピーカーだけです。

アルテックのオールドスピーカーあたりから先が「F1」の世界であり、それを鳴らすには、とんでもないレベルのアンプが必要です。

オーディオ界で名機と呼ばれているアンプはいくらでもあります。プレミアムが付いているほど、非常に高額なものもあります。しかし、「名機」では、妖刀クラスのスピーカーは扱いきれません。力不足もはなはだしいのです。このことこそが、アルテックやWEのスピーカーを(アルテックはWEの技術部門が独立して出来たメーカーですのでWEの一部と言えます)、一生涯かけてもオーディオマニアのかたが鳴らしきれず、「泥沼」に陥ってしまわれる最大の理由です。

「名機」と、それらのアンプとでは、実力があまりにも遠く、隔たっています。その距離感、隔たりの度合いが分かりにくいです。「名機」のアンプを使って「化け物」を鳴らすことが、どういうことを意味しているのか、分かりやすく、極めて正確に表現するよう、言葉を選びます。

「F1マシンに、ゴーカートのエンジンを乗せて、無理矢理走らせようとする、愚行」

驚かれるかたもみえるかもしれません。「実態」は、その表現で、適正です。
ですから、生涯にわたってそれを続けても、得られるものは何もないことは明らかです。それどころか、F1マシンが走らない理由も分からず、次々に高額でぼろい「名機」ばかり買い集めなくてはなりません。それは泥沼です。

これは「オーディオ地獄」の最も代表的なものであり、あちこちで、非常に多く見受けられるパターンの一つです。悩み抜いても打つ手が分からなければ、巷で聞く噂、デタラメの真似ごとに終始するしかなく、それこそ「フランケンシュタイン症候群」の重度障害になってしまいます。

したがって、WEチームのかたがWEレベルのアンプを必要とされているのは当たり前のことであって、いたって自然なことです。

そうかといって、それでは、F1のエンジンを乗せたF1マシンが、ここにあるとします。そんな大それた代物を、誰がいったい操れましょうか。それができるのはプロフェッショナルだけです。

アンプがいかに優れていても、いや、優れていればこそ、それは本物のF1になってしまいますから、我々は、やはりそのような化け物には、近づかないほうがいいのです。

さて、「化け物」「妖刀」などという表現をしなくてはならない種類のスピーカーとはうってかわって、WEのアンプのほうは、全く違う顔を持っています。とても優しい顔をしているうえ、高性能スピーカーが秘めている危険性とは180度違って、非常に安全です。それは文字通り「刀」ではありません。

■理想のパワーアンプ

自宅利用で、理想のパワーアンプは、スピーカーの能率さえ高ければ、25W〜50Wほどのアンプです。真空管アンプをお使いのかたは、このあたりの事情は良く分かっておられると思います。

シングルエンド回路の3Wのアンプ、5Wのアンプ、プッシュプルでも8W 程度のアンプこそが、最も音が良いことを、体で理解されてきておられることと思います。
アンプというものは、最大出力の60%ほどを出している時こそが、最も性能を発揮します。最大が5Wのアンプの、3Wを使えば(自宅ではせいぜい3Wくらいの使用です)最も良い音になるという事実、このことは、メーカーのエンジニア、電気に詳しいエンジニアのかたならば、誰でも知っている周知の事実です。

パワーが大きいほうが余裕がある・・・・、そのような真っ赤なデタラメが、呪文のように繰り返されて、価格だけが、どんどん吊り上がっていったということです。

プロ用には、とことん大きなアンプも存在します。1000W×2などというものもありますが、それは、屋外ホール、野球ドームなどを鳴らさなければならないからであって、音の良さのためのものではありませんので、家庭使用には全く不向きです。レコーディングスタジオとて、それは全く無意味どころか逆効果で、最近の1000Wのアンプ内蔵モニターなどというものではいけません。

能率90dBのスピーカーで、爆音で鳴らして、約10W使用です。それを基準にされてください。その10Wの爆音は耳が痛いほどであり、近所の苦情が集中するほどであり、普段は、オーディオの場合、2Wか3Wしか出していないのが、実態です。
http://www.procable.jp/products/s_75.html

83. 中川隆[-14503] koaQ7Jey 2020年1月15日 12:55:41 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1427] 報告

低能率スピーカーと高出力パワーアンプは使ってはいけない

高出力パワーアンプに合わせたトランジスタ・プリアンプも NG

スピーカーの能率

■能率の低いスピーカーは鈍感でボロいものしかありませんから、騙されてはなりません。

■80dB台の低能率の「ボロい」スピーカーなどに数十万円も支払っていてはなりません!

■高能率スピーカーはレンジが狭いなどというデタラメがあちこちに書き込まれています(要注意!)。

■スピーカーの能率(最重要・基本中の基本)

スピーカーの能率は、オーディオの最も重要な基本事項であって、まず最初に知るべきことです。スピーカーには、「能率」という表示がされています。それは、「dB」という単位で表示されています。

ごく普通の能率のスピーカーは、その能率は、90dBくらいでしょう。ヤマハのNS1000MやNS10Mあたりのスピーカーで、能率90dBです。

年齢50代以上の経験豊かなマニアのかたの大半は、スピーカーの能率につきましては、知っておられます。30代以下のかたのほどんどは、その逆で、何も知らないことが大半であることが分かりました。ごく初歩の基本すら知らないということは、非常に危険です。


■スピーカーの能率の計算方法(最重要)

能率が3dB違いますと、音量が、2倍違います。87dBの能率のスピーカーは、能率90dBの、NS1000Mに比べて、同じワット数を入れても半分の音量しか出ません。逆に、能率93dBのスピーカーは、同じワット数を入れても、能率90dBのYAMAHA NS1000Mあたりのスピーカーの、2倍の音量が出ます。

さて、ここから先が重要です。能率が6dB違っていますと、2×2=4倍違います。9dB違いますと、2×2×2=8倍の音量の差になります。

アルテック(Altec)A7、A5というような往年のプロ用スピーカーを例にします。世界中のコンサートホール、映画館用のスピーカーで、今も、あちこちのホールで使われているものです。アルテックA7、A5の能率は、105dBにも及びます。90dBと比較すると、15dBも違いますから、3dBが5回分です。能率90dBのスピーカーとの音量差は、32倍です。能率の計算は、2×2×2×2×2です。

32倍も音量が違うということは、能率90dBのスピーカー、YAMAHA NS1000Mで、100Wのアンプを使わなければ鳴らせなかった場所でも、能率105dBのスピーカーさえあれば、たったの3W程度で、同じ音量で鳴るということを意味します。
スピーカーの品質、能率は、時代とともに、どんどん落ちているかのようです。ひどいスピーカーですと、能率がたったの84dBしかない小さなスピーカーが、50万円や100万円近い値段であったりします。その84dBという能率と、105dBという能率で、再計算してみます。

2×2×2×2×2×2×2=128倍の音量差です。

能率84dBのスピーカーで普通に聞くのに、50Wのアンプが必要だとします。能率105dBのアルテック A7、A5というようなスピーカーには、たったの、0.4Wのアンプがあれば十分です。1Wもいらないです。

さて、この話には先があって、さらに面白くなります。1930年代頃のWE(ウェスタンエレクトリック)の38センチや46センチ口径などのフィールドスピーカーというような類のスピーカーの能率は、実に、115dBもあります。こればかりは、あまり知られていません。

115dBー84dB=31dBの能率差です。

2を10回かけた数字より上ですから、1024倍よりも上で、1200倍くらいでしょうか。仮に、3万ワット×2のステレオアンプがなければ、84dBのスピーカーでは、武道館でのコンサートは出来なかったとします。しかし、能率115dBのフィールドスピーカーを持ってくれば、たったの25W×2のステレオアンプで、つまり、クラウンD45で、武道館ですら鳴らせるということを意味しています。コンサートホールだから大きなアンプが必要なわけではなく、スピーカー次第、全くもって、スピーカーの能率次第です。

数字が大きすぎて分かりにくいかもしれません。能率84dBのスピーカーに100Wのアンプをあてがうとします。115dBのフィールドスピーカーに、0.083Wのアンプをあてがうのと、全く同じ音量です。0.1Wもいらないことになります。

このことを知っているか知らないかによって、アンプの選択は、根底から変わってしまうと思います。スピーカー次第で音量が簡単に100倍以上、場合によっては、1000倍以上も違ってしまうのですから、50Wのアンプか100Wのアンプかなどという選択など、まったく無意味であることは、誰にでも分かることです。

また、能率90dBのスピーカー、ヤマハのNS1000Mなどで10Wもあれば十分過ぎるほど十分な爆音が出ます。したがって家庭での使用に300Wや500Wなどのアンプなどは、全く不要であり、音も悪いので、使う意味があるとは思えません。

ただし、能率115dBというような、WE(ウェスタンエレクトリック)のフィールドスピーカーの本物は、あまりにも高性能過ぎて、非常に危険なものであるうえ、非常に高額です(誰が本物のF1マシンを運転できましょうか?)。絶対に近づかないでください。あまりにも鋭く敏感であるゆえ、セッティングできるはずがありません。この種のものを使い切るには、クラウンD45など、プロ用の中でも、小型の、超高性能アンプが、まず第一に必要ですが、それだけでうまくいくとは思えません。近づかないほうが無難です。

オーディオやスタジオモニターには、100dBくらいの超高性能ではあるが、危険というほどでもないという程度のスピーカー、100dBというのは、そのギリギリのラインですが、そのあたりこそが理想的でしょう。

ボロくて高額というようでは、お話にならないのです!!

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これより先は、「お客様の声」とします。
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Aさんのコメント: WE社の本当の技術力! 
Subject: WE社の技術力

貴社のサイト上にて度々紹介されている「ウエスタン・エレクトリック」という会社がいかなるものか、非常に興味が出て来た為に調べてみましたら○○○○○○○で以下の様な記述を発見致しました。

「1929年ごろ、ウェスタン・エレクトリックは映画館の音響システムの製造も行っていた。ウェスタン・エレクトリックの Universal Base は、サイレントの映写機しかない映画館でトーキーを上映できるようにするシステムであった。また、映画館用広音域ホーン・スピーカーも設計している。これは効率が高く、3ワットのアンプで映画館全体に音を響かせることができた。当時、高出力のオーディオ用真空管はほとんどなかったため、この開発は重要だった。」

・・・ハッとしました。
「3ワットのアンプで、映画館全体に音を響かせることができた」

ウエスタン・エレクトリック社のスピーカーの能率がいかに高かったものか、心底思い知らされました。また、それと共にプロケーブル様がおっしゃる「スピーカーの能率の重要性」が「基本中の基本」であるかも再認識致しました。「まったくもってスピーカーの能率次第」・・・まさにおっしゃる通りです。

現状のオーディオメーカー各社のホームページにてどのスピーカーを調べても、せいぜい高くて能率は90dB程度にとどまっています。

それに対し、貴社のサイト上で見かける記述では「ウエスタン・エレクトリックのスピーカー能率は115dB」(アルテック?間違いでしたらすいません)音量差は500倍以上です。

アンプの増幅デバイスが真空管からトランジスタへと変わり出力ワット数が飛躍的に高まりました。本来それはそれとしてスピーカーの能率は下げるべきでは無かった所を、アンプの高出力化=アンプの高性能化という「勘違い」もしくは「メーカーにとっての、都合の良い解釈」により、コストダウンの為スピーカーの能率は下げられてしまったとしか考えられません。

結果、高額なだけの「ボロいゴミスピーカー」ばかりが溢れかえってしまっているのが現代なのでしょうね。

「デジタルは音質劣化が無い」という文句と同等に、「アンプは出力が高ければ高いほど性能が良い」という様な文句もオーディオメーカー内では「邪教の念仏」としてはびこってしまっているのではないかと推測している次第です。

「アンプのワット数の違い=使用用途の違い」であり、アンプのクオリティの差では無いという事をメーカー各社は再認識すべきではないかと考えます。
耳に届く音量は能率の高い低い関係無く同じにする事は出来るかと思いますが、その出音の「内容」はやはり能率が高い方が有利なのでしょうね。

プロケーブル注:)素晴らしいコメントをいただきました。まさにこの通りです。
90dBと115dB、この数字はおそらく300倍くらいと思います。

80と115ですと、もうとんでもない事になって、3000倍!くらいの違いになります。

1Wのアンプと3000Wのアンプで同じ音量?? 

誰だって、「ふざけるな!!」とまで言いたくなるような、そこまでの事でしょう。

しかし同時に他のページでも書かせていただいている通り、能率の高過ぎるスピーカーは扱うのが非常に危険でデリケートです。そこまで高くては普通は扱えませんので、多くとも100dB前後を限度にしたほうが安全と感じています。アルテックともなると100を完全に越えますので、すでに完全なる危険領域です。

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Aさん再登場!:
Subject: サイト掲載御礼

我々の世代は、自分で金銭を稼いで自分でオーディオ機材を買える様になった頃、アンプの増幅デバイスは既にトランジスタ全盛。アンプの高出力化をいい事に民生オーディオメーカーがスピーカーの性能を既に下げてしまった時代です。
私個人の見解としては真空管はごく一部のもの好き(失敬)な人向けの物くらいの認識でした。

またアンプの出力は2ケタワットで当たり前、スピーカーの性能は再生可能な周波数範囲で決まる、という価値基準でした。それらを高らかに謳っているオーディオメーカーのカタログしか見た事なければ、誰もが間違いなく同じ様な認識となって しまう事は無理の無い事かと。これがまさしく、知識のない消費者へのメーカーによる「洗脳」ですね。

プロケーブル様が推奨される「SR用スピーカー」ですが、以前お伝えした様に私は かつてバンド活動を盛んに行っておりまして、ライブハウスなんかではその類のスピーカーを良く目にしており、また、その出音も知っていたつもりでした。

「音楽を流していない時は常に「サー」という音がする、ノイズの多いスピーカー」

と捉えていました。 今にして思えば、スピーカーの個体差もあったかも知れませんが、この様なノイズは

「感度が高い故に、わずかな電気信号のノイズまでも耳に届くレベルにまで拡大していた」

という事なのでしょうね。もちろん、その他の機材のアナログケーブル・電源ケーブルから伝わってくるノイズなど複合的要因の結果が「サー」音の原因と思われますが。

だからこそ、オーディオにはまずもって「電源」「電源ケーブル」が大事という事であると今では認識しております。電源類の重要性は「電気信号を忠実に再生する、性能の高いスピーカー(言わば、スピーカーとしての本来あるべき役割を果たせるスピーカー)」・・・高額なだけのオモチャではない「真のスピーカー」に対してこそ、 活きてくる事でありましょう。

能率の低いスピーカーでは「わずかな」電気信号のノイズを感知する事自体が夢の また夢で至難の業=音声信号に対しても鈍感、なのですね。

プロケーブル注:)ミキサーの使い方を一つ間違えると、コンサートホールやライブハウスなど大音量で鳴らす場所では、このかたの言われるような「サーッ」というノイズが入ります。結局、SN比が悪い場合です。このかたの言われている要因もあるでしょうが、まずは、SN比です。

これはミキサーの0dB管理を徹底して行う事により、かなり静かになります。
が、家庭ではそこまで大音量にしませんので、SN比が悪くとも気付かないケースが多いのです。で、最良の音になっていないケースが発生します。ミキサーを購入されたかたは、まずは説明書を読まれて、0dB管理、つまりミキサーに付いているメーターの使い方をしっかり覚えられてください。

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プロの中のプロのレコーディングエンジニアが低能率スピーカーを斬る!

これは鬼門コーナー61番、マイクの使い方の最終回答(検証中に)登場してこられた熟練のレコーディングエンジニア、関井さんというかたから低能率スピーカーをモニターに使った際の現象などの実例を報告いただいたものです。

プロケーブル様
○○○のスピーカーはモニターには不適切です。
音の輪郭は出ていますが音楽の表現が薄い状態です。

理由は簡単で能率が88dbのスピーカーでは音楽の微妙なニュアンスは表現出来ておりません。

その具体的な例を書きます。

高能率のスピーカーでは例えばリバーブの消えて行く様子が最後まで聞き取れますが、低能率のSPではあるレベルまで小さく成るとストンと消えてしまいます。
そうとう大きな音で再生しなければ繊細で微妙な弱音まで聴こえず、大きな音は部屋の影響も大きく、多くのその他の問題が生じます。

○○○の持ち主は皆さん大きな音で聴いています。

決して悪い物ではありませんが、値段を考えると、全面的に無条件に相談を受けた場合に推薦するとは限りません

個人的な意見としては私はモニターとして使用しません

ただニアフィールドモニターはあまり能率にこだわる必要はありません、距離が近いので解像力が高ければ能率が低くても上記の問題は生じません。

今回、貴殿に送ったCD「b-flat」高能率のSPと低能率のSPでは聴こえ方が全く違います。ぜひ同じ音量で聞き比べして下さい。
Moon Cold Studio 関井久夫
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Bさんのコメント: 能率88dBのスピーかーでは、本当にダメだった!

メールのタイトル:「能率の違い」これほどとは…。
実は、小型スピーカーを「○○○○sch ○○-51?」に買い替えまして能率の違いに驚いているところです。

今までは88dbでしたが、今度は92db。
その差は4db。

音量の差もさることながら音の濃さが全然違う。
88dbでは「リバーブが消える。」と書いてあった記憶がありましたが、まさにそうですね。

ネットで見た「スピーかーの能率の差」という事で面白かったのが、低能率のスピーカーでは「さっきの音は無かった事にしておこう。」とありました。
つまり、その情報に音として反応出来ない。
低能率スピーカーはまさに鬼門ですね。

聞き比べると、全く面白くない。全然音楽じゃないです。ゴミというのがよくわかります。

スピーカーの能率が90dbを超えないとアンプの性能の比較は出来ないんじゃないでしょうか?

88dbという低い能率のスピーカーですと音が薄くて判別が難しい。92dbあると細かい音がよく出ます。

非常にリアルで、分解能力にアンプの限界すら感じます。
個人的には「○○○○sch ○○-51?」は良いスピーカーのように思えます。
と言うのも、慣らし(エージング)が2.3時間も鳴らせば十分だからです。とにかくウーファーが軽い。

とにかく、出てくる音が段違いで楽しいです。
これは非常に貴重な体験でした。
○○ ○○

プロケーブル注:)当店もスピーカーの性能差を分ける基準は、90dB以上か、未満か、というところで、ラインを引いています。そのあたりが、高性能とゴミとを分ける基準でしょう。

ただ、小型スピーかーのところで、当店が記述している通り、音楽というのは、ラジカセ的、AMラジオ的に楽しむということが、本当に貴重な体験として、貴重な趣味として、あるのです。むしろそのほうが良かったりもするくらいですので、分かっていたうえで、88dBのスピーかーを使われるには、それでいいでしょう。
http://www.procable.jp/setting/03.html

84. 中川隆[-14502] koaQ7Jey 2020年1月15日 13:31:06 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1426] 報告
>>9, >>12, >>15, >>44, >>66, >>67, >>68, >>69

推奨製品まとめ


スピーカー 推奨品

Western Electric 20cm フィックスドエッジ・フィールド型フルレンジスピーカーユニット TA-4189
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/971.html

魔性の歌姫 Lowther
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/685.html

Lowther ユートピア輸入製品一覧 
http://www.utopianet.co.jp/product/import.html

天才 E.J.JORDAN のメタルコーン ユニットを引き継いだスウェーデン EAD社のドライバー
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1000.html


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真空管パワーアンプ 推奨品

Western electric 124 amplifier _ すべてのアンプの中で最も艶やかな音の WE350B プッシュプルアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/133.html

英国の気品 PX4 シングルアンプ 
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/443.html

一番音が良いパワーアンプは VT-52 シングルアンプ?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/440.html

EAR の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html

新潟県 南魚沼市 チューブ・オーディオ・ラボ _ マイナー出力管を使った廉価な真空管アンプ製作
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/459.html

山中湖 ペンション すももの木 真空管アンプ「カトレア」_ 三極管名管を使った交流点火シングルアンプ
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/461.html


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トランジスター パワーアンプ 推奨品

3万円のドイツ製プロ用パワーアンプ thomann S-75mk2 と数百万円のハイエンドアンプとでは電源ケーブルを変えた位の差しか出ない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/983.html


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プリアンプ機能付き DAC 推奨品

超高性能 DAC Topping【 D70 】55,000円
TOPPING社の新型DACでプリアンプ機能も持つ

Topping DAC D70
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CD 専用プレーヤー EAR Acute Classic
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CD 専用プレーヤー EAR Acute Classic _ ティム・デ・パラヴィチーニの世界
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パッシブプリアンプ 推奨品


MASTERSブランド - オーディオのイシノラボどっとこむ
トランス式パッシブプリアンプ
https://www.ishinolab.com/modules/doc_merchandise/original/masters/index.html

超お買い得 イシノラボのトランス式パッシブ・プリアンプ
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プリアンプ 推奨品

EAR 912 Professional Tube Control Centre
https://www.yoshinotrading.jp/ear-yoshino-page/912/

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FM Acoustics FM155MKUR
定価(税込) ¥2732400 販売価格 (税込)
https://blog.goo.ne.jp/audiospacecore/e/79ed8cfc02d002ead920b1c98ba1f454

FM ACOUSTICS|禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/theme-10078694024.html

FM Acoustics FM155 | 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12118358341.html

FM ACOUSTICS FM255 FM155比較 | 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12251147114.html

85. 中川隆[-14499] koaQ7Jey 2020年1月15日 15:42:06 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1423] 報告

プリアンプに関しては FM Acoustics も含めて結局. マランツ♯7 に匹敵するものはひとつも現れなかった様ですね:

GRFのある部屋 2019年 12月 09日
German Physiks 友の会 第四回例会 チューバホーンさんのご感想
https://tannoy.exblog.jp/30954265/


Mさんのパラゴンは、以前も拝聴したことはあるのですが、久しぶりに見ても、やはり大きい!

本日のイベントのスケールの大きさを、最初から実感することに。

ただ、ちょっとだけうれしかったのは、Mさんのシステムが、マランツ♯7とfirst wattという組み合わせで、スケールこそ違私と同じ組み合わせゆえ、出音にわくわくしながら待つこと15分。

その音は、見た目以上のスケールで、音楽が部屋いっぱいに満たされた。


第二部は会場をレストランに移し、6人掛けテーブルの皆さんは初対面の方で、あいさつ、お話をしながらの会食がスタート。

話をしていくと、結構共通項があるもので、なんと6人中4人がマランツ♯7のオーナーだった。

今度はマランツ♯7友の会やりましょう!なんて話になりました。
https://tannoy.exblog.jp/30954265/


▲△▽▼


オーディオ雑記帳 4 marantz#7 (2006/7/3)
http://more.main.jp/zakkichou04.html

もともと僕のメインアンプはマランツ#7 でレビンソンではない(勘違いしている人も多いと思いますが)

では、なぜ LNP について書いてばかりいるのだと思うだろうが、LNP での最上の音(可能性)を求めての挑戦が続いていて、その情熱が書き込みを多くさせているだと思う。そして、marantz#7 があるからこそ安心してLNPに打ち込める

marantz#7 の一体なにが凄いのだろう?と考えることがあるが、一番にあげられるのは音質に対して極端に不満が少ないことだろう。LNP には妖艶な濃い響きが魅力でもあるが、不安定で不満に感じる点も多く(marantz#7のように完成されていないからこそ)長い間取り組んでいる

オーディオ機器に何かしら不満が出てきるから、色々とアクセサリーなどで不満を解消しようとする人も多く、ついには機器自体を取り替えてしまうのでは無いだろうか? もちろん、もっと良い音がするのではないか?という気持ちも分かるが、それは逆の意味、知らないうちにそのものに対して不満を感じているからだと思う。

しかし marantz#7 は違う。逆にこれ以上触ると悪くなってしまうかもという不安が出てくる。なにも不満が無いのなら換える必要も無く僕の場合、marantz#7, #9, Hartsfild のラインは基本的にケーブルも含めて長い間変わらない。良い悪いという不安感も無く、ここがこうなったらという不満感も無い。音質で欲しい物が何も無く、そういう意味では完成されたアンプだと思う。しかし40年以上の前のアンプがそんな音がするとは信じられない人も多いはずだ

オリジナルのコンデンサーから40年以上経てまともに動くはずが無い。
当然な考えではあるが、不思議なことに未だ生きている。
しかもその劣化しているはずのパーツを使っていても不満が少ない。

有名な Stadio K'sにも2台の marantz#7 があるがカップリングはオリジナルのままであり、メインプリアンプとして採用され、その音に驚かれ人も多いと思うが、それが現実の#7である。

僕も含め marantz#7 を使っている人はその耳で選んでいる人ばかりだと思うが、中にはどうしようもなく修理され、ただ鳴るだけの marantz#7 を買わされている人も多いのも事実。

基本的にはカップリングやボリュームはオリジナルもしくはオリジナルに近い理想のパーツが使われているものを選ぶべきだと思うが、この点が難しく、技術屋に言わすとこのパーツがオリジナルに一番近い、いやこのパーツ以外駄目など marantz#7 に関しては「神様」と言われる人がずいぶんと居るらしい。僕は marantz#7 に不満を感じたとき初めてパーツ交換を考えるだろうが、それまでは今のままでメインの座から降りることは無い

さて現在、隠れ屋には4台の marantz#7 がありそれぞれ 109○○、14○○○,15○○○,17○○○ 多少好みはあるが基本的にはマランツの音から外れない。それぞれがメインになれる実力があり、音質的は僕的にはベストの状態の物である。

デッカのデコラも同じであろうが、これが40年前の音?と驚く人も多いと思う。
聞いてみないと絶対に信じられないだろう。
まぁ(オリジナル)レコードも同じではあるが・・・


中身は以下の通り

109○○番はさすがに初期の#7でカップリングをすべて160pで直してあるが考えられ得る限り最善の選択であると思う
14○○○番はワンオーナーから受け継いだ物で未だに手が入っていない#7
15○○○番はセレンが壊れ新しいセレンに交換フルメンテ
17○○○番はStadio K'sでセレンからダイオードに交換した#7聞き衝撃を受けダイオードに交換の#7を最近使い出した

メインは14○○○番。音質差はそれほど無いが109○○番とは良きライバル。好みの問題だが14○○○番が録音マイクの存在が微妙に分かるが109○○番はマイクの存在が消える。このニュアンスの違いは、カラーコードのバンブルビーと160pの違いであろうか? #7の独特の透明感、しなやかさは14○○○番が微妙だが上。

15○○○番は「神様」という人に見てもらいフルメンテを受けたどちらかというと#1に近い音質になった透明感は一番かもしれないが音が微妙に固くしなやかさに欠け戻ってきて僕の感性にあわない。ここら辺が技術屋独自の感性で、もう一度他の「神様」に見てもらうかもしれないが、しばらく様子見状態。

コスモスボリューム搭載の17○○○番はダイオードに交換。他のものと比べるとCDの音質が良く、セレンとは違う意味で魅力がある。もしもCDオンリーで言うとこちらがメインになる可能性がある。70年以降のアナログレコードも良くなるがこちらも様子見

しかし、どれも微妙な差ではあるがすべてに於いて不満は極端に少なく、音楽を楽しんでいる。

難しいのは、聞いたとたん気に入らなかったり、酷い音質だったりで、今まで何台もの #7 を売ってきたこと。まだ #7 が分からない時期に名前にあこがれ手に入れ失敗ばかりしていたことも事実で、大枚をどぶに捨てている。
魅力的なアンプだが LNP 以上に気軽にお薦めできないアンプでもある
http://more.main.jp/zakkichou04.html


2009/2/3
JBL K2 S9500 はすごいスピーカーで古いレコードから最近のCDまで不満なく再生してくれ、その潜在力は計り知れない。9500には LNP の1番を繋いでいるが相性の良さはピカイチで友人も驚いたと同時に大変に気に入ってくれたみたいだ。
友人が帰った後これだけ鳴るのだったら本格的に鳴らそうと Cello のオーディオ・パレットを追加して微妙なニュアンスを付加してみた。

これは期待以上の効果で、メインである Marantz#7、#2+Hartsfield に迫る迫力。
思った以上に CELLO は繊細な空気感を出す。まるで美しい女性を観ているみたいだ。

とくに教会での録音などではヒンヤリとした冷たさまで感じることが出来るが、ややホットになれず万能とはいかないようだ。

その点マランツ7は絶妙で女性的なのにホットな演奏も旨く表現できる素晴らしいプリだと思う。

LD-2 もどちらかというと女性的だと思うが自分自身を ML-1 のように強く押し出さないので相性によっては評価が全く異なってくる。うまく使うとマランツ7以上に繊細でかつ力強い素晴らしいプリだと思う。

神話化されたバウエンだが僕は普通のアンプだと思っている。
可もなく不可もなく、ただの普通のアンプの音。

あまりにも数が少なく LNP の名声とともに神話になってしまったが、使う人によってはただのアンプ。

今回運良く STUDIO K's で聞いた人は普通のアンプだと判ったと思うが、繋いですぐ判るような素晴らしい音ではないはずだ。

貴重品だとは思うがまぁ高価な値段では手を出さない方が良いだろう。殆どの人が失望するはずだ。

ではなぜレビンソンのなかでバウエンをメインで使っているのかというと時より見せる圧倒的な威厳。

これは短期間での判断は難しいと思うし、相性が激しくメイン以上にスピーカーも選ぶようだ。

CELLO は皆さんが想像しているとおり高域に特徴がありここが好みの分かれるところ、

サラサラの高域はすべて繊細に分解してしまい芯がないと言えばそれまでだが何か耳をくすぐるような感じで心地よいが、反面体調が悪いときには非常に耳障りな音になってしまう。

しばらくは CELLO で聞くが最終的には LNP+CELLO ENCORE POWER で聞くことになりそうだ。

CELLO はプリよりもパワーの方が気に入っている。どうもレビンソンのパワーは結構使ったつもりだが最後まで気に入らず全て手放してしまった。
そう、プリに比べ野暮ったいのだ。CELLO のパワーはそんな印象を取り除いてくれた素晴らしい質感を持っている。

小さな ENCORE POWER3 から大きな ENCORE POWER 150 に換えても全くと言っていいほど質感が変わらなく、非常に完成度が高いと感じている。

でもオーディオ的にはEAR861 の甘さを求めてしまうが・・・

しかし、レビンソンのように手放してしまうパワーアンプではなく、ボクがオーディオをする限り所有するアンプだと思う
http://more.main.jp/zakkichou06.html

86. 中川隆[-14498] koaQ7Jey 2020年1月15日 16:34:28 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1421] 報告

プリアンプ 伝説の名機 まとめ


オールド マランツ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/635.html

マッキントッシュ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/627.html

オールド QUAD の安物アンプは名機なのか?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/840.html

ジャズ喫茶「ベイシー」の選択 _ JBLーSG520
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/402.html

チェロ AUDIO SUITE + Performance
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1032.html

CR Electronic Design _ Pre-Amplifier Kaster Pro (イギリス)
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/119.html

カウンターポイント SA-5000 + SA4
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1033.html

ゴールドムンド _ その奇跡の音色の秘密
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/948.html

コニサー (Lyra Connoisseur )
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/651.html

87. 中川隆[-14476] koaQ7Jey 2020年1月16日 06:48:08 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1395] 報告
プリアンプは必要か?


1. バッファアンプとパッシブプリアンプ


音量調整ボリュームについて考える

パッシブタイプのラインレベルコントローラー(俗に言うパッシブプリアンプ)

音量調整機能としてはボリュームやアッテネッター単体だけでも、用は足りる場合が多いですね。

最近パッシブプリアンプと呼ばれるものがありますが、まさにボリュームだけの調整機能です。

意味的にはアンプでない、受動素子だけで構成するコントローラーをパッシブプリアンプと呼ぶ人(中小メーカー)も少なくありません。

さすがに大手メーカー、ラックスやマランツはそうは呼びません。
増幅しないものをアンプと称して販売しても問題にならないのは、カルトなオーディオの世界ならではのものです。

その造語をあえてわかっていて呼ぶ方(その意味を刺がないように説明)と、コントロール=プリアンプと思っている方、アンプと呼ばずパッシブプリという方など、さまざまです。

昔はパッシブミキサーというボリュームだけの、簡易マイクミキサー(下段写真)がありました。

それを誰も、パッシブミキサーアンプとは呼びませんでした。

ボリュームはもともと、部品単品では可変抵抗=バリアブルオーム=バリオームと呼んでいましたが、アンプ的にはその部分をメーカーでボリュームと言っているので、ボリュームと言うようになったのでしょう?

まあ古い世代しか、バリオームなんて呼びません。類似のものでバリコン、バリL などがありますが、今ではバリコンは死語でしょうか?
面白いことにガリガリに接触不良になったボリュームはガリオームと今でも呼ばれます。

現在のラインレベル(CDプレーヤー等)からすると、プリアンプの必要性はあまり感じられなくなってきました。

遡って、思い出すと’70年代後半の中級プリメインアンプは(下図参照)トーンデフィートスイッチを入れるとトーン回路とフラットアンプが外れて入力から直接ボリュームを介して、パワーアンプにつながるような製品も多くありました。

少年向け電子工作雑誌でさえも、パワーアンプに直接つなぐと音質向上することは、理論的に説明していました。

'80年代のCD(DAD)が出たばかりのころは、入力にCDダイレクトというものがあり、CDに限ってはプリアンプ部を通さずボリュームだけで出力する機能まで搭載されていました。

それだけメーカーでも多数の接点、増幅回路を通すことは、どんな優秀な回路であっても音の鮮度が落ちることを認識していた訳です。

いわゆる現在パッシブプリアンプという名称で、売っているものは、それらを外部に持ってきただけ(下図B)で特に優れたものではありません。

むしろプリメインアンプの内部に入っている場合、後段のパワーアンプまで考慮されていますのでいいのですが、外部にその回路を持ってきた場合は、繋がれるピンコードや、繋がれるパワーアンプにも左右されます。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~yapsys/vrsystem.html


「バッファアンプ」とは、インピーダンス整合と電圧増幅(voltage amplification)の複合体。

厳密に答えると、このようになります。


アンプは増幅器
バッファはインピーダンス整合器
バッファアンプは、増幅器+インピーダンス整合器

「アンプは増幅器。」その通り
「バッファアンプは増幅しない、あるいは増幅率1」。間違い。
「バッファは増幅しない、あるいは増幅率1。」概ね正解。

「概ね」の理由は、トランスのように減衰するバッファがあるから。
減衰分をアンプで増幅してトータル増幅率1にした物も、バッファとアンプの組み合わせなのでバッファアンプという事になります。
http://okwave.jp/qa/q9007424.html

1) バッファ

簡単に一言で説明するとインピーダンスを下げることです。

ギターやベースから出ている信号は通常インピーダンスが高い状態です。
この状態だと外部からの影響を受けやすく、さらに言えば抜けない音になります。

そこでバッファを使ってやるとインピーダンスが下がり、外部からの影響を受けにくく、抜ける音になります。

つまり、ノイズが少なく、エフェクトが乗りやすく、音が埋もれないってことになりますね。

ちなみにいいバッファほど音質(というか実際に聞く音)の変化が少ないので、高いものほど音に変化がないように感じるという初心者にはわけの分からないエフェクターです。

わりかしエフェクターの中にはこのバッファは入っています。
バッファバイパスとトゥルーバイパスってやつですね。

エフェクターをオフにしてても音が変わるのがバッファバイパス、変わらない(というか通過する)のがトゥルーバイパスです。

トゥルーバイパスの方が高級品に使われてたりして、単純にトゥルーバイパスの方がいいと思っている人もいますが、バッファしてくれるわけだからそれもそれでメリットがあるわけです。

特に何台もエフェクターを並べる人だったらバッファバイパスの方がいいと思います。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13105003328


オーディオで意味するところは、「インピーダンス整合器」に当たる。

一般的に高インピーダンス入力/低インピーダンス出力です。

バッファ無しで接続すると、前後互いの干渉で特性や音質が損なわれるところを、できるだけ干渉を無くして本来の特性が発揮できるようにするのがバッファの役目です。
http://okwave.jp/qa/q9007424.html

例えば、5Vの電圧出力のセンサーが有ったとして、このセンサーが反応した時に5V 駆動のブザーを鳴らしたいけれども、センサーの出力では力不足でブザーが鳴りません。
そこで、電圧は5V のままで、電流を多く供給したいという場合に使うのがバッファアンプです。

回路的にはボルテージフォロワと言います。
http://aldeban.com/faq/0053/faq_0053.html


電圧増幅はせず、出力インピーダンスの高い素子の出力を低インピーダンスにして出力します。電圧の振幅は変えないままで、消費電流の大きい負荷を駆動したい場合に利用します。
http://okwave.jp/qa/q9007424.html

1)トランスを使ったバッファアンプの市販品

ドイツの直熱三極管Bas「プルメリア」
http://www.cattlea.jp/product/?no=64

アンプ3台 スピーカー2組の切り替えが出来ます 入力は5系統
トランスはファインメットコアトランスのダブルカットコアです


回路図
http://www.cattlea.jp/up_img/amp/64/f_01.pdf

価 格 200,000円

回路構成 球一段トランスアウト

出 力 入力の3倍

使用真空管 Cas

NFB回路 なし

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2) バッファ無しのボリューム付きセレクター(パッシブプリアンプ)の市販品


パッシブプリアンプの探索
http://yoneharu.sakura.ne.jp/etc/passive.html


@ エーワイ電子 パッシブ型プリアンプ
https://ay-denshi.com/item-asyuracom-22/


B ソフトン Model5 セレクタ & アッテネータ
金属皮膜抵抗器使用モデル \34,000(税込\35,700)送料別
カーボンソリッド抵抗器使用モデル \38,000(税込\39,900)送料別
http://softone.a.la9.jp/Model5/m5-1.htm
http://softone.a.la9.jp/Model5/M5-2.htm


Cコスモウェーブ・パッシブプリアンプ 4回路切替 AST-VR4GU
\17,000(税別)  \18,360(税込み)
https://www.cosmowave.net/?pid=138195745
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%A2%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%96-AST-VR4GII-%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%96%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%97/dp/B00OEQ8P3K


   

88. 中川隆[-14475] koaQ7Jey 2020年1月16日 06:50:56 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1394] 報告

インピーダンス・マッチング と ロー出しハイ受け


電子回路 解説
http://eman-physics.net/circuit/contents.html
http://members3.jcom.home.ne.jp/zakii/transmission_line/0contents.htm

インピーダンス 解説
http://eman-physics.net/circuit/impedance.html
http://www.tritech.tv/column/600ld.html
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/43281.html
http://www.geocities.jp/rfpagejp/tokusei-z.htm#hansya

インピーダンス・マッチング 解説
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Tachibana/9059/otasuke/impi_match.htm
http://www.tdk.co.jp/techmag/inductive/201110/index2.htm
http://eman-physics.net/circuit/matching.html

http://wista.jp/Z-Match1.htm
http://wista.jp/Z-Match2.htm
http://wista.jp/Z-Match3.htm


技術解説-製品技術 - プリアンプ
http://www.audiodesign.co.jp/Commentary-PreAmpTop.htm


インピーダンス・マッチング

インピーダンスマッチングとは、出力抵抗と入力抵抗をマッチングさせることを指します。要するに、等価にしてしまう、ということです。

ごく簡単なDC回路では、抵抗値を合わせるだけです。

出力抵抗とは、真の信号供給源に対して直列に繋がっている抵抗のことです。

教科書理論でいくと0Ωですが、現実の信号出力端子には必ず数Ω以上の抵抗が存在し、除去することは非常に困難です(現実的には無理)。

入力抵抗とは、負荷が持っている抵抗のことです。

回路図で示すと、以下のようになります。


図中の記号の意味は、

Vout : 真の信号源
R1 : 出力抵抗
R2 : 負荷抵抗(入力抵抗)


インピーダンスマッチングがとれていると(R1 = R2 の状態だと) R2で消費される電力は最大になります。最大の電力が消費されるということは、その回路でできる限り最大の仕事をしているということです。

R2 で最大の電力が消費されるということは、電力の伝達効率が一番よくなるということになります。

電力の伝達効率が良くなるということはすなわち、接続相手先での仕事率が最大になるということです。

インピーダンスマッチングを考えないと、R1が大きな負荷になってしまい、R2側で十分な電力が得られません。

スピーカーなどの電力型デバイスを駆動する際はこの辺りがかなり重要で、きちんとマッチングがとれていないと駆動側が壊れてしまうこともあります。

負荷を電流でドライブする時は、インピーダンスマッチングはとくに重要になります。
たとえば最近流行のLVDS(Low Voltage Differential Signalling)の伝送方式は電流駆動型ですが、負荷となるインピーダンスがうまくマッチングしないと、十分な電圧振幅が取り出せなくなったり、伝達される波形の位相がズレたりしてとんでもないことになります。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Tachibana/9059/otasuke/impi_match.htm

インピーダンスとは交流回路における電気抵抗成分を意味します。

直流回路における電気抵抗はレジスタンス(R)といいますが、交流回路ではレジスタンスに加えて、インダクタ(インダクション・コイル)やコンデンサも抵抗成分として作用するため、これらをまとめてインピーダンス(Z)と表します。

交流とくに高周波においては、伝送路がもつインピーダンスが回路特性に大きな影響を与えるようになります。これを特性インピーダンスといいます。


インピーダンスマッチングには2つの意味があります。
 
最大電力を負荷に供給するということと、高周波での反射をなくすということです。

インピーダンスマッチングされていない場合、最大出力を取り出せないだけでなく、高周波回路では伝送路に反射波を生じ進行波と重畳して定在波となって不都合が生じます。

回路と回路を伝送路で結ぶとき、回路のインピーダンスが異なると、信号電流の一部が反射されてノイズとなったり、出力が低下したりします。この不マッチングを解消するのがインピーダンス・マッチングです。

ドライバ回路の出力インピーダンスとレシーバ回路の入力インピーダンス、それらを結ぶ伝送路の特性インピーダンスがそろっていると、信号は反射することなくスムーズに流れ、出力も最大になります。

しかし、現実にはそれぞれのインピーダンスには差があるため、伝送路にインピーダンス・マッチング回路を挿入して、インピーダンスをそろえます。

 インピーダンス・マッチングにはトランスなども使われますが、簡便で効果的なのはインダクタ(インダクション・コイル)L とコンデンサ C を組み合わせた LC 回路の挿入です。

これは LCフィルタの1種で、ある周波数帯を抵抗成分として作用させることで、適切なインピーダンス・マッチングを図るのです。
http://www.tdk.co.jp/techmag/inductive/201110/index2.htm

インピーダンス・マッチング _ 大切だが、いつも必要だとは限らない。
http://eman-physics.net/circuit/matching.html

ロー出し、ハイ受け

 ちょっと大きめの電子回路は、あるモジュールの出力を別のモジュールの入力へと繋いでやって、次々と信号を加工して望みの結果を得る構成になっている
このときに注意すべきことについて話しておこう。

 出力と入力の関係をごく単純化して表すと、次のようになっている。
 二つのモジュールを繋いだ様子を表したものである。 

電源はこれとは別に要ることもあるし要らないこともあるのでこの図では省略されている。 

左側の抵抗 r は、信号を出力する側のモジュールの内部抵抗のようなものであり、「出力インピーダンス」と呼ばれる。 

これは単純な抵抗器ではなく、電流を妨げる様々な要因をひっくるめて抵抗の記号で表してみただけのことである。 信号の周波数によって抵抗の大きさに違いが出たり、位相にずれが生じたりする場合もあるので、抵抗よりも広い意味を含む言葉を使った方がいい。 それで「出力抵抗」ではなく「出力インピーダンス」という表現を使っているのだ。


 右側にある抵抗 R は信号を受け取る側のモジュールの、入力端子側から見た時の「回路内部の抵抗的な要素」をひっくるめて表したものである。 

これもやはりインピーダンスと呼んだ方がいい。 こちらは「入力インピーダンス」と呼ばれる。 

もしこの R がスピーカーやモーターや LED や豆電球などであって、これに電気を流すことが回路の最終的な目的である場合には、この R のことを「負荷抵抗」などと表現することも多い。

 いくつかの例外はあるのだが、基本的には、出力インピーダンス r は小さければ小さいほど良くて、入力インピーダンス R は大きければ大きいほど良い。 

どうしてなのかを今からざっと説明しよう。

 左側に描かれている信号源は、信号の波形を電圧の変化で表現している何らかの回路をたとえたものである。 もし電流がほとんど流れていなければ出力抵抗 r での電圧降下はほとんど起きないので、接続端子間にはこの信号源とほとんど同じ電圧が来ることになる。 それはすなわち、負荷である抵抗 R の両端に、ちゃんと波形の電圧が正確に伝わることを意味する。

 しかし電流 i が流れていれば、この出力インピーダンス r の部分で ir だけの電圧降下が起き、その分だけ差し引いた電圧が負荷 R の両端に現れることになる。

 この r がただの抵抗だったならまだマシな方だ。 信号電圧が上がろうが下がろうが、同じ割合で少々下がるだけだからである。 

しかしインピーダンスが周波数によって違っていたりすると、色んな周波数成分が混じった複雑な出力の波形は、元の信号とはかなり違った、崩れた形になってしまうだろう。

  r が小さければその影響はかなり抑えられるのである。

 さて、電流が流れるほど内部抵抗 r のせいで電圧が下がるというのだから、右側に繋ぐ回路は電流をなるべく食わないようなものが望ましい。 

抵抗 R が大きければ大きいほど、入力端子は電流を吸い込まないようになる。 
電圧で表現された信号波形を受け取るために、電流が流れることは必ずしも必要ではない。 

電流がほとんど流れなくとも、電圧の変化をきちんと受け止められる回路が喜ばれるのである。

 この図では簡略化しすぎて、 r と R が直列になっているため、結局、合計のインピーダンスは r + R であるように見えるし、それが大きければいいのか小さければいいのか一体どっちだ、と言いたくなってしまう。 しかしその見方は重要ではない。 

ここでは、信号源の電圧が抵抗 R の両端にどれほど忠実に伝達されるかが重要なのである。 だから、 r はなるべく小さく、 R はなるべく大きく、だ。

 要するに、左側(出力側)は、たとえ電流が多く流れても、容易に息切れを起こしたりせず、信号波形が乱れないようなものが望まれており、右側(入力側)は不必要に電流を要求しないような回路が望まれているというわけである。

 信号を出す側は低いインピーダンスで、受ける側は高いインピーダンスで。 このことを短く表現して、「ロー出し、ハイ受け」などと言われる。

一旦まとめ

 今のような文脈で話される場合、出力インピーダンス r というのは、出力波形を崩したり電圧を下げたりすることがないままで、電流がどれだけ多く取り出せるかという出力装置の能力を示すものである。 

出力インピーダンスが小さいほど、その能力が高いということである。 
電池の話をした時の内部抵抗と同じようなもので、色んな影響をひっくるめた仮想的な概念である。

 一方、入力インピーダンス R は、どれだけ電流を食わない装置であるかを表すバロメーターのようなものである。


インピーダンス整合

 ここからが今回の本題である。
 
上で話したのは、電圧の変化を使って信号をやりとりする場合の話だ。 
無駄に電力を消費しないように、電流をなるべく流さないことを理想としていたのだった。

 ところがスピーカーなどを動かそうとする場合にはまるで話が違う。 
スピーカーから大音量を得るためには、スピーカーの部分で「なるべく電力を消費して欲しい」のである。 電圧だけではだめで、電力を伝達したいのだ。

 負荷の部分でなるべく電力を消費してもらうためにはどうしたらいいかを考えよう。 直感に反することだが、負荷抵抗 R が小さいほど「重い負荷」だと表現される。 なぜなら、電圧が同じなら、抵抗が小さいほど電流が多く流れるからだ。 電力というのは電圧と電流の積で決まるから、電流が多いほど電力をバカ食いすることになるというわけだ。

 100 W 電球と 10 W 電球とでは、どちらが抵抗が大きいでしょう? というクイズが良くある。
 
100 W 電球は 100 V に繋いだ時に 1 A 流れて欲しいのだから、100 Ω だ。  
10 W 電球は 100 V に繋いだ時に 100 mA 流れて欲しいのだから、1 kΩ だ。  
このように、電圧が同じならば抵抗が小さい方が激しくエネルギーを消費するのである。  

電球というのは抵抗の部分で電気エネルギーが熱エネルギーに変わることを利用しているのだが、 抵抗が小さいほど消費が激しいというのは少し意外な感じがする。

 では R が小さければ小さいほど良いかといえば、そうではない。 

あまり小さいと電流が多く流れ、そのせいで出力インピーダンス r の側での電圧降下の方がずっと大きくなってしまって、肝心な R の両端の電圧が下がってしまうからだ。 結局、どうなるとちょうど良いのか、最良点を探すことにしよう。

 式を立ててグラフを描けば一目瞭然だが、微分を知っていればグラフを描かなくても、グラフの極大点を割り出すことができる。 

 信号電圧が V だとすると、回路を流れる電流は

I = V/(R+r)

であり、それにより、負荷 R の両端の電圧 V′は

V′ = RI = R・V/(R+r)

となるから、そこで消費される電力は

P = V’・I

によって求められて、

P = V^2・R /(R+r)^2

となる。
 
V や r が固定された条件で、 R がどれくらいの時、一番大きな電力が消費されるかを考えたいので、縦軸を電力 P 、横軸を R にしたグラフを描くことになる。

 これが最大になる点は微分して 0 になるところである。 つまり、

dP/dR = −V^2・(R−r)/(R+r)^3

が 0 になるところだから、

R=r

のときが最大だということが分かる。 つまり、

出力インピーダンスと入力インピーダンスとが等しくなっている時に、もっとも多くの電力を次の段に伝えられるのである。 

このような目的で出力側と入力側のインピーダンスを合わせる設計にすることを「インピーダンス整合」あるいは「インピーダンス・マッチング」と呼ぶ。

 グラフで分かるように、負荷抵抗 R が r よりも小さくなると急激に電力の伝達効率が落ちるので、量産の際には部品のバラつきを考慮して負荷抵抗 R の側が少し大きめになるように調整しておいた方が問題が起きにくいかも知れない。

 回路のマッチングが取れているとき、すなわちピッタリ r = R のとき、
r での消費電力と R での消費電力は等しい。 

例えば、スピーカーを鳴らすためのアンプ(増幅器)と、スピーカー本体を例にして考えると、スピーカーが音や熱として消費したのと同じエネルギーを、アンプの内部でも熱として無駄に消費することになる。 

50 W の出力のスピーカーなら、同時にアンプの内部でも 50 W を消費しており、合計 100 W を消費していることになる。 これは避けられない。 大きな出力を持つアンプに巨大な放熱板が取り付けられているのはそういう理由だ。 

(実際のスピーカーシステムはこれほど単純な構造ではないので成り立たないという指摘がありました)

特性インピーダンス

 インピーダンスマッチングが重要になる別の場面がある。 
高周波の信号を長距離の電線で繋いで伝える場合だ。 

アンテナで捕まえた電波の信号を長いアンテナ線を通して引っ張ってきて装置に引き込む場合に、このようなことが重要になる。
 
この時、インピーダンスが合っていないと接続部分で反射が起こって装置内に引き込めないという現象が起きる。

 信号を受信する場合だけではない。 送信時にも同様のことが起こる。 

電波を送信するためにケーブルを介して信号をアンテナに送るのだが、効率よく送信されず、信号が戻ってきてしまったりして送信機に大きな負担がかかったりするのである。 
出て行くはずの電力が出て行かずに戻るので、過剰な発熱を起こしたりする。

 これは極めて高周波の信号を扱う時だけに関係する話であり、 音声信号のような低周波ではほとんど気にしなくて良い。 にもかかわらず心配してこだわる人を割りと良く見かけるので、ちょっと情報不足のせいで混乱してしまっているのだろう。

 周波数が低い交流の場合には一本の電線の端から端までほとんど同じ電圧だと考えていれば良い。 しかし周波数が高くなってくると、同じ一本の電線上でも場所によって電圧が違ってきてしまうことになる。 まずはそれがなぜなのかを説明しよう。

 電線の中を電圧の変化が伝わるのは、物質中を伝わる電磁波と同じことである。

 それは大体光の速さと同じくらいだと考えていい。
 
真空中の光速よりは数十パーセントほど遅いくらいである。 例えば 300 MHz くらいの電磁波だと、その波長は 1 m くらいになる。 

それくらいの信号を電線を使って伝えようとすると、25 cm もあれば 0 から最大まで変化するのである。 このように、どれくらいの電線を長距離と呼ぶのかは周波数によって違ってくるわけだ。

 音声信号の周波数は 10 kHz 程度であって、電線中での波長は 30 km ほどである。  
それほどまでに長いケーブルを使うような場合にだけ気にすればいい話だということになる。  例えば、昔のアナログ方式の電話線などがそうだ。  

しかしそれほど線が長いと、むしろ電線自体の抵抗による電力の損失の方が気にすべき問題になる。  末端の負荷抵抗をそれなりに大きくしておかないと、 電線に掛かる電圧の方が大きくなって、肝心の末端のスピーカーにはちっとも電圧が掛からず、 信号がうまく伝わらないのである。

 このことによってなぜ信号の反射が起こるのかというのを説明するのは少し難しくなるので、別のもっと理論重視の記事で詳しく話そう。

 ごくごく簡単に説明すると、電線が持つ「特性インピーダンス」という量とアンプの持つインピーダンスが一致していないといけないのである。 

この特性インピーダンスというのは、電線の長さに比例するわけではない。 
電線の構造によって決まるものであって、電線が長くても短くてもその大きさは変わらないという不思議な概念だ。 特に、ケーブルの抵抗成分や漏れ電流が小さな場合には信号の周波数にも関係ない値になる。

 このようにちょっと変わった概念であるが、電線を伝わる交流の電圧と電流の比を意味しており、単位は Ω(オーム)で表されるような量なのである。 この辺りの話は無線工学をやると重要になってくる。

 このように、色んな場面で複数の理由でインピーダンスマッチングが重要になっている。 

必要以上にこだわる人もよく見かけるのだが、それほどこだわる必要のない場面も多い。 そこは理論的に正しく見極めよう。

 さて、インピーダンスマッチングが大事だと言われても、一体どのように両者を合わせたらいいだろうか? 

調整する手段は幾つかある。 トランジスタ回路を使う場合もあるし、トランスを使う場合もある。 
http://eman-physics.net/circuit/matching.html

ロー出しハイ受け

機器間の接続でインピーダンスのマッチングを取らず、出力側のインピーダンスを低くし、受け側の入力インピーダンスを高くする事を表す。

近年の民生音響機器のラインレベルの入出力などはこの形を取るのが一般的である。

出力端子の「インピーダンスが低い」と言う意味は駆動するパワーが大きい事であり、入力端子の「インピーダンスが高い(Hi-Z)」と言う意味は駆動するパワーが少なくて済む事を表す。

即ち、「ロー出しハイ受け」の組み合わせは入力に対して十分なパワーがある出力を接続する、という組み合わせになる。

「ロー出しハイ受け」以外の組み合わせには例えば600Ωなどの決まったインピーダンスで出力と入力のマッチングを取る方法がある。

逆に出力側のインピーダンスの方が高い「ハイ出しロー受け」は正常な信号伝達ができず、やってはいけない組み合わせである。

マッチングを取る方法に比べて「ロー出しハイ受け」は無駄に信号電圧を分圧せず効率が良い、受け側のインピーダンスが十分高ければ出力側のインピーダンスについてはそれほど気を使わなくて良い、信号の分配が容易などのメリットがある。

逆にマッチングを取る場合に比べてノイズに弱いため、長距離の伝送などには向かない。
http://www.g200kg.com/jp/docs/dic/lodashihiuke.html

インピーダンス
http://www.g200kg.com/jp/docs/dic/impedance.html

機器の入出力端子などにもそれぞれ決まったインピーダンスがあり、機器間の接続を行う時にはインピーダンスを合わせるか、「ロー出しハイ受け」と呼ばれる組み合わせにしないと正常に動作しない。

業務用音響機器の入出力端子では600Ωが使用される事が多い。

出力側と入力側のインピーダンスを合わせる事を「マッチングを取る」、と言い、マッチングを取る事により伝送される「電力」が最大になるという意味があり、伝送効率と耐ノイズ性で有利になる。

ただし、入力側の端子には敢えてマッチングを取らなくても正常動作できるようにするためインピーダンスが非常に高くなっている場合もある。これを「ハイインピーダンス」、「ハイインピー」、「Hi-Z」などと言う。

ハイインピーダンスの入力端子に低いインピーダンスの出力を接続する組み合わせが「ロー出しハイ受け」であり、入力側のインピーダンスが充分に高ければ組み合わせをそれほど気にせずに接続する事ができるため、民生用オーディオ機器などは通常このような設計になっている。

逆の組み合わせでハイインピーダンスの出力端子からローインピーダンスの入力端子に接続した場合は信号の伝達が正常に行われず、歪みが発生するなどの障害が発生する。
http://www.g200kg.com/jp/docs/dic/impedance.html

インピーダンスの話
http://www.tritech.tv/column/600ld.html


インピーダンス(Impedance)とは、『交流に対する抵抗値』のことです。

普通の抵抗器では直流でも交流でも示す抵抗値はほとんど同じですが、コンデンサやコイルなどの部品は、周波数が変わると交流の通りにくさが変化します。

コンデンサは直流抵抗は ∞Ωですが、音声信号は通りますね。

逆にコイルは、直流抵抗はほとんど0Ωですが、周波数の高い交流信号はほとんど通しません。

抵抗とコンデンサ、コイルを組み合わせた回路では、回路全体の抵抗値は周波数によって複雑に変化します。

交流に対するコイルやコンデンサの抵抗分をリアクタンスといい、それぞれインダクタンスや静電容量から計算できます。


 600Ωとハイ・インピーダンス

音響機器では、入力インピーダンスがどうとか、負荷インピーダンスがいくらかという問題が起こることがあります。

例えば入力インピーダンスが 600Ωとは、とりあえずその機器の入力コネクタが 600Ωの抵抗(R2)でグラウンドに落ちていると思えばいいのです。

その先(機器の内部)にどのような回路がつながっているかはわからなくてもとりあえず無視します。入力コネクタが不平衡(アンバランス)であれば、ホットとグラウンドの間に、平衡(バランス)であればホットとコールドの間に 600Ωの抵抗が付いているわけです。インピーダンスですから本来は周波数によって値が変わりますが、とりあえずこのように考えます。

逆に出力インピーダンス 600Ωというのは、例えばアンプの出力であれば、出力端子に 600Ωの抵抗(R1)が直列にくっついているわけです。

いま出力インピーダンス R1 = 600Ωのプリ・アンプ出力を、入力インピーダンス R2 = 600Ωのパワー・アンプの入力につないだとします。

プリ・アンプ内部で生じた 2v の信号は、直列の 600Ω(R1)を通って、パワー・アンプの入力の 600Ω(R2)でグラウンドに落ちます。パワー・アンプ内部には、入力の 600Ω(R2)の両端に生じた電圧が送られます。つまりプリ・アンプ内部で生じた 2vは、2本の 600Ω(R1,R2)で 1/2に分圧され、1v だけがパワー・アンプ内部に送られるということになります。

* 1vp-p : p-p は peak-to-peak のことで、最大値から最小値までの電圧値。

 電力伝送と電圧伝送

昔の放送機器は入出力ともインピーダンス 600Ωというのが基本でした。

そこから +4dBm という規準レベルも作られたのですが、現在では出力インピーダンス (R1) が数Ω〜数 10Ωと低く、入力インピーダンス (R2) が 10kΩ以上と高い、いわゆる「ロー出し/ハイ受け」の機器が主流になっています。

0dBm という値は、『600Ωの負荷に 1mW を生じさせる電圧値』です。

つまり電力伝送という考え方で、オーディオ帯域において(というかもともと電話の規格なのですが)もっとも電力損失(ロス)が少なくなるように線路インピーダンスから考慮して作られた基準です。

今は電圧伝送で、もっとも電圧ロスが少なくなるようにと考えます。

例えば出力インピーダンス (R1) が 20Ωのプリ・アンプを、入力インピーダンス (R2)が 50kΩのパワー・アンプにつないだとします。

プリ・アンプ内部で生じた 10v の信号は、20Ωと 50kΩで分圧されてパワー・アンプ内部に入っていきます。計算すれば 9.996v、つまりほぼ 10vですから、600Ωラインのように電圧レベルが半分になってしまうような無駄がありません。

 軽い負荷、重い負荷

さらに、ここが重要なのですが、回路設計者にとっては、ロー出し・ハイ受けはプリ・アンプの出力回路が小規模で済む、回路設計の自由度が上がるということもあります。

プリ・アンプ内部で生じた +10v は、約 50kΩ ( 50kΩ + 20Ω) の抵抗に流れることになります。流れる電流は 2mA(ミリ・アンペア)です。従ってプリ・アンプの出力回路では 2mW(ワット)の電力を考えればよいので、使用する抵抗も普通の 1/4w( = 250mW)タイプで十分ということになります。

ちなみに +4dBm 規準のアンプで、最大出力が +20dBm 程度とすると、そのときの電圧値は約 +12v。ここで引用した +10vという数値はそうありえない数値ではありません。

さてこれが 600Ω機器であったらどうでしょうか?
パワー・アンプに +10v 供給するために、プリ・アンプ内部では +20v を発生させています。

プリ・アンプの出力回路から見た負荷は 600Ω+600Ωですから、流れる電流は 約16.7mAです。出力回路は 300mW 以上の消費を考えなくてはなりませんから、放熱器や1/2wの抵抗器が必要になってきます。

このように入力インピーダンスが高いと、前段の機器の負担が小さくて済むので、現在のようなオペアンプ全盛の機器では一般的になっています。

負荷インピーダンスが高いことを「負荷が軽い」といいます。
逆に 600Ωのようにインピーダンスが低いと「負荷が重い」といいます。

負荷インピーダンスが高いと、出力回路にあまり電流を流さなくて済むので「軽い」と表現します。

逆に負荷インピーダンスが低いと、出力回路に多くの電流を流さなくてはなりません。
電流が多く流れるほど多くの熱を発生しますから、素子の放熱も考えなくてはなりません。

また出力段に電流ドライブ回路を追加したり、、あるいは電源回路から強化しなくてはなりません。「重い」と表現するのもわかると思います。

オペアンプは回路設計が楽で良いのですが、出力段が貧弱であまり大きな電流をとれないのが普通です。

一般的な 4558タイプのオペアンプでは、負荷は 2kΩ以上になっています。

つまり 4558の出力を 600Ω機器に直接つなぐわけにはいかないということです。
600Ω負荷をドライブするには、それ用に出力回路を強化したタイプ( 5532/ 5534など)を使う必要があります。

音質的に気に入ったオペアンプでも、600Ω負荷の回路には使えない、という場合、それでもということならオペアンプの先にトランジスタで電流ブースター回路を足すという手もありますが、今度はトランジスタの音質が・・・となりかねません。部品選択の悩みどころです。

 ハイ・インピーダンスのデメリット

ロー出し/ハイ受け は良いところだらけのようにも見えますが、実はそうでもありません。

600Ω受け渡しというのも、インピーダンス・マッチングという点では理想的であり、長距離伝送をしても信号の劣化が少ない、外来ノイズを拾いにくいなどのメリットもあります。

またある程度電流が流れるので信号のやり取りが電力に近い形になり、いっそう劣化やノイズに強くなります。
また接続が必ず 1:1 なので、接続がわかりやすい、受け渡しレベルの計算が楽、といったこともあります。

逆にインピーダンスが高いとノイズを引きやすくなります。

600Ωの抵抗を指でつまんでもほとんど影響がありませんが、1MΩの抵抗を指でつまむと盛大にハムを引きます。これはオームの法則そのままに、抵抗値が大きいほど小さなノイズ電流でも大きな電圧を生じるためです。

600Ωの抵抗に 1μAのノイズ電流が流れたとしても、生じるノイズ電圧は 600μvですが、1MΩの抵抗では 1vという、無視するにはあまりに大きい値になります。

プリアンプとパワーアンプが接続された状態では、線路インピーダンスそのものが下がるので、そこにノイズが飛び込むというのは少ないのですが、それでも 「ケーブルがアンテナになっている」 というトラブルが起こることがあります。

600Ωラインではあまり聞いたことがありません。またインピーダンスが高い回路ほどグラウンドまわりの処理が難しくなり、それを誤るとノイズを拾いやすくなります。

オーディオ機器の場合、入力インピーダンスは 10kΩ〜 50kΩというのが相場ですがそれなりの理由があるわけです。

実生活の環境では空中にはテレビやラジオの電波が飛び交い、室内では電灯線のハムや照明器具の調光ノイズなどがあふれている状態です。それらがどうやって機器に飛び込んでくるかわかりません。

ノイズ対策としては、インピーダンスはなるべく低いほうが有利なのです。

インピーダンス値は 1kHzに対する値を使います。いままで述べてきたインピーダンスはすべて 1kHzに対する値です。

ただ一般の電子機器ではマイクロフォンほど周波数の影響を受けないので(可聴周波数範囲程度ではほとんど変化しない)、あまり問題にならず、実用上は無視してもかまいません。
http://www.tritech.tv/column/600ld.html

インピーダンスマッチングの方法

@ トランスによるマッチング

トランス(変圧器)は、交流電圧を増減する目的だけではなく、インピーダンスマッチングに使われる。この目的の場合、変成器と呼ぶ。代表的な例が、真空管アンプの出力にスピーカーを接続する際に用いられる出力トランスである。

真空管の直線動作範囲に適合する負荷線のインピーダンスは極めて高く、スピーカーのインピーダンスは4〜32Ω程度と低いので、トランスによるマッチングが必要である。2次インピーダンスを1次側からみると巻数比nの2乗分の1に見える。
入力側においても変成器(入力トランス)を用いることがある。


A インダクタ(インダクション・コイル)C とコンデンサ L によるマッチング

高周波回路にて、狭帯域でのみマッチングが取れれば十分な場合は、コイルとコンデンサの組み合わせによるマッチング回路が用いられることが多い。
コンデンサやコイルの比率を調整することで電源側と負荷側のマッチングを図る


B 抵抗器によるマッチング

低周波の場合簡易的に、あるいは広帯域にインピーダンスをマッチングさせる方法として抵抗器を用いる方法がある。

高周波の場合 LC のみでマッチングを取ると、マッチング回路自体がフィルタ回路として動作してしまうため、特定の周波数でしかマッチングが取れない問題が生じる。

また、LC を用いてマッチングをとることで必要以上にゲインが取れてしまったり、インピーダンスが周波数特性を持ってしまい回路が不安定になることもある。

そのような場合、抵抗でマッチングを取ることがおこなわれる。
低周波と同様に直列抵抗を挿入する他、抵抗で構成した減衰器を用いることもできる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%B3%E3%82%B9%E6%95%B4%E5%90%88

ロー出しハイ受け

オーディオのラインでは一般に「ロー出しハイ受け」と言われる、インピーダンス整合をしない接続がおこなわれる。

多種多様な機器をあれこれつなぎかえる場合はそのほうが簡便であるためである。
このため、たとえばアンプの入力インピーダンスは 数kΩ〜数十kΩ と、ラインの標準である600Ωに比べ高めにするのが一般的である。

真空管アンプや、現代のアンプでも FETを工夫して使えば100kΩ〜1MΩといった非常に高い入力インピーダンスも可能だが、ノイズに弱くなるので、程々とする。

(ハイ受け一般の傾向として、電力ではなく電圧として信号を受けるために、電力としては小さいノイズであっても、それを信号と混じって拾ってしまう)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A5%E5%8A%9B%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%B3%E3%82%B9


インピーダンスって何でしょう? ロー出しハイ受け?
http://info.shimamura.co.jp/digital/knowledge/2014/01/16805

同じ10Wの電力を送る場合でもいろいろな方法が考えられます。


A)100V(ボルト)、0.1A(アンペア)で転送する場合 (100V✕0.1A=10W)
この時のインピーダンスは:1000Ω

B)10V、1Aで転送する場合 (10V✕1A=10W)
この時のインピーダンスは:10Ω


音響機器を使用する場合、電圧が高いほうが効率が良いので、上記の例ではA)・・・すなわちインピーダンスが高いほど電圧が高く取れるのです。
ところがインピーダンスが大きくなればなるほど今度は「ノイズを拾いやすい」という特性があるのですね。

つまり

ハイインピーダンスは効率的だがノイズに弱い

ということになります。

インピーダンスが

◾高いと:ノイズに弱い
◾低いと:ノイズに強い


インピーダンスのマッチングが重要なわけ

出力側と入力側のインピーダンスが一致した場合に、最も効率よく信号のエネルギーを伝達できます、これをインピーダンス・マッチングといいます。


1)出力側のインピーダンス = 入力側のインピーダンス 

インピーダンスのマッチングが行われている場合は効率が良いですね。

実際にプロ用の機器では入出力を600Ωで信号の受け渡しを行っています。

では「出力側と入力側のインピーダンスが異なる場合」はどんなことが起きるのでしょうか?

パターンとしては2通りありますね。

2) 出力側のインピーダンス < 入力側のインピーダンス 「ロー出しハイ受け」

3) 出力側のインピーダンス > 入力側のインピーダンス 「ハイからロー」

3)の「ハイからロー」では「正しく信号を受け渡すことができなくなる」のです・・・

このようにベストは「出力=入力」ですが、接続する機種の出力インピーダンスが特定できない場合に備え、楽器等の入力側はハイインピーダンスで受けられるような設計になっています。

というわけで鉄則「ロー出しハイ受け」


インピーダンスのマッチング実験

それでは「ロー出しハイ受け」の掟を守らないとどーゆーことになるか、実際にギターをオーディオ・インターフェースに接続して録音してみましょう。

なお、ギターのボディーからの出力インピーダンスは「250kΩ〜500kΩ」(機種や部品により異なります)というかなり高めのインピーダンス。
使用したオーディオ・インターフェースはSteinberg「UR-824」。UR-824のMIC/LINEインプットは「4kΩ」です。


実験1
ギター(出力インピーダンス250kΩ~)をオーディオ・インターフェースのLINE入力(4kΩ)につなぐ
「ハイからロー」という掟破りの状態ですね。
・・うーん・・なんだか違和感が・・・


実験2
ギター(出力インピーダンス250kΩ〜)をオーディオ・インターフェースの「HI-Z」入力(1MΩ)につなぐ
「ロー出しハイ受け」という正しい状態です。

いかがでしょう「ハイからロー」は明らかに高域が欠損し、こもった感じの音になっているのがお分かりいただけたと思います。
ギターの出力は周波数が高い(=音程が高い)ほどインピーダンスも高くなりますので、その結果が顕著に現れたのです。

一般的なギターアンプやエフェクターの入力インピーダンスは「500k〜1MΩ」となっていますが、これはギターのハイインピーダンスに対応できるようにするためです。
http://info.shimamura.co.jp/digital/knowledge/2014/01/16805


高周波回路でインピーダンスマッチングが問題とされる理由は2つあります。

一つは信号源から負荷に供給する電力を最大にする事、
もう一つは伝送線路と負荷のインピーダンスがマッチングしていないと周波数特性が平坦にならないのでこれを避けるためです。

ですから、上記2点を気にしないのであればインピーダンスマッチングを気にする必要はありません。

受信機ではアンテナで受けた電波の電力を無駄にしないためにインピーダンスマッチングを行います。

ただし、一番重要なことは信号とノイズの比の S/N ですが、インピーダンスマッチング最良と S/N 比最良の条件が一致しない場合もあり、その時は S/N比最良を選ぶこともあります。

送信機では電力を無駄にしないためにインピーダンスマッチングを行います。

広帯域の信号伝送では周波数特性の平坦さが最重要問題となるので伝送線路の入出力でインピーダンスマッチングを行います。
そのような例は高周波の測定器やビデオ回路です。

ビデオ回路用のアンプの出力インピーダンスは非常に小さい値ですが
ビデオ用の同軸ケーブル(特性インピーダンス75Ω)に接続するため
あえて75Ωの抵抗を挿入してからケーブルに繋ぐようにしています。

信号の受信側では75Ωの抵抗で終端しておいてハイインピーダンスのアンプで受け取るようにしています。

電力的には無駄になりますがビデオ帯域では S/N が十分に得られるので実用になります。

電力を無駄に出来ない回路ではこのような方法は使えません。

低周波回路では電力に余裕が有るので電力の為のインピーダンスマッチングを行う事はあまりありません。

また、出来るだけ高い電圧で受けたほうが S/N をよくできる為、ロー出力ハイ受信が都合がよいのです。

伝送線路において周波数特性が問題になるのは線路の電気長が信号の波長と比べて無視できなくなった時です。

線路の長さが信号の1波長のおよそ 1/20以下であれば伝送線路の影響は考えなくても大きな影響は無いでしょう。

オーディオスタジオ用の音声ケーブルでは特性インピーダンス 600Ωのケーブルを使用しています。

送電線では周波数が 50、60Hzと低いのですが距離が長いので伝送線路として取り扱う必要があります。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/5419318.html


「入力インピーダンスが高いほど良い」、「出力インピーダンスが低いほど良い」
と言うのは、

扱っている電力が回路のノイズよりずっと大きくて、
機器を結ぶ信号線の長さが扱う信号の波長(周波数の逆数)よりずっと短い場合

だけです。

テレビ放送などの放送電波を受信する時にアンテナから得られる電力はごくわずかです。
例えば、BSアンテナから得られる電圧は数10uV(75Ω)です。
例えば、40uV(75Ω)電力に換算すると0.021nWです。

一方で、放送を受信する受信回路はそれ自身でノイズを発生しています。
(アナログテレビで放送終了後に見える砂の嵐や、AM放送の同調ズレ時のザーという音がノイズ)

アンテナからの電力が回路のノイズより十分大きくなければノイズに負けてしまいます。
そこで、アンテナからの電力を残らず回路に取り込む必要が有ります。
その為に必要なのが第1の「インピーダンスマッチング」です。

例えば、電圧が2Vで内部抵抗が10Ωの電池が有ったとして、

100Ωの抵抗をつないだ時に抵抗に流れる電流は2/110=0.0182A
なので消費電力は(2/110)^2×100=0.033W

1Ωの抵抗をつないだ時に抵抗に流れる電流は2/11=0.182A
なので消費電力は(2/11)^2×1=0.033W

10Ωの抵抗をつないだ時に抵抗に流れる電流は2/20=0.100A
なので消費電力は(2/20)^2×20=0.1W

電池の内部抵抗と同じ10Ωの抵抗を付けた時に負荷抵抗での電力が最大になります。

機器を結ぶ信号線の長さが扱う信号の波長(周波数の逆数)よりずっと短かくない場合です。

地上デジタルTVは470〜770MHzの周波数を使用しています。
波長に直すと0.638〜0.390メートルです。当然、アンテナとテレビの距離は波長より長くなります。

この場合、適当な電線を使う訳にはいきません。
その為、特性インピーダンス75Ωの同軸ケーブルを使います。

このケーブルの75Ωと言うのはテスターでは測定できません。
ネットワークアナライザ等の測定器を使用します。

この様なケーブルを使用する場合、ケーブルに接続する機器の入力/出力インピーダンスをケーブルの特性インピーダンスに合わせる必要が有ります。
(第2のインピーダンスマッチング)


オーディオ機器などでは、取り扱う周波数は通常最大20kHzなので波長は15メートルです。

家庭で使用する場合は第2のインピーダンスマッチングは重要では有りません。

ただし、音楽スタジオや放送局などではケーブルの長さが数10メートルになる事が有ります。

その為、プロ用のオーディオ機器には特性インピーダンス600Ωのケーブルが使用されています。

600Ωなのは損失を最小にする必要が無いのと、回路の使いやすさが理由です。

オーディオ機器での第1のインピーダンスマッチングについては、普通は機器が出力する電力に余裕があるので気にする必要が無いのです。

昔のレコードプレーヤーの MC(ムービング・コイル)ピックアップは発生する電力がごくわずかでインピーダンスも極めて低い為、トランスを使ってインピーダンスを上げていました。
(第1のインピーダンスマッチング)
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/8246026.html?from=recommend

89. 中川隆[-14474] koaQ7Jey 2020年1月16日 06:52:34 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1393] 報告

パッシブプリアンプの問題


セレクターと固定抵抗式アッテネーターを搭載したパッシブプリアンプ

プリアンプ/コントロールアンプと入れ替えて、入力切替と音量調節だけを行います。
CDからの情報量をそのままパワーアンプに導きたい方に最適なパッシブプリアンプです。
パッシブプリアンプはアッテネーターのみにより音量調節を行います。

したがって良質のアッテネーターを用いた場合音質が劣化しにくいのが特長です。 実際に通常のプリアンプをパッシブアンプに交換してみると、解像度があがった、音が生々しくなった、音が前に出てくるようになったという声を多く頂きます。

通常のプリアンプでは(それが数十万円の製品でも)音質が劣化していたという状況になっている事が多いといえるでしょう。


パッシブプリの欠点は出力インピーダンスが高いことです。

減衰量によって異なりますが、弊社の10KΩのアッテネーターの場合出力インピーダンスは0〜2.5KΩになります。

設計の古い Trパワーアンプ、貧弱なOPアンプを入力段に用いているパワーアンプなどでは入力段のキャパシタンスの非直線性によって高域の歪率が悪化することがあります。この場合音が高域でにぎやかに聴こえたり、かすかにきつく聴こえたりすると思います。
またこの理由で抵抗値が100KΩ以上のボリュームやアッテネーターを Tr式アンプに使用することはお勧めできません。

入力インピーダンスが大きいものはパワーアンプの歪率を悪化させます

パッシブプリの場合、その原理上、出力インピーダンスが大きくなります。

たとえば10KΩの入力インピーダンスのアテニュエーター(又はボリューム)を用いた場合、出力インピーダンスは 0-2.5Kオームの間で変化します。

最大と最小の時に0、-6dBの時に2.5KΩになります。

ここで問題になるのは出力インピーダンス大きいと高域で無視できない歪を発生するアンプが多いことです。

アンプの入力段は差動増幅回路ですが、この入力段の容量の非直線的な電圧依存性のために、多大の歪を発生してしまうのです。

出力インピーダンスが2.5KΩ位ならそれほどでもないのですが、これが50KΩとなるとオーディオ用のOPアンプでも10KHzで0.1%を超える歪が発生します。

この辺を十分意識した設計がアンプになされていれば問題は少ないのですが、考慮されてないアンプの方が多いと思います。かといって入力インピーダンスがあまり小さいもの(たとえば600Ω)を使用するとプリアンプの負荷として重すぎて、プリアンプのほうで歪を発生します。弊社のパッシブプリアンプは半導体アンプとして最適な10KΩを採用しています。
http://www.audiodesign.co.jp/PPA.htm


 出力インピーダンスの問題と影響

一般に機器から機器への音楽信号の受け渡しは、「ロー出し、ハイ受け」が原則とされている。

「ロー出し、ハイ受け」とは、

信号を出す側の出力インピーダンスを低くし、
信号を受け取る側の入力インピーダンスを高くする事である。

一般に出力インピーダンスは10Ω〜600Ω、入力インピーダンスは20kΩ〜50kΩに設定されている場合が多い。

効果として、低い電圧で受け渡すためケーブルを通過するときにノイズに強い。ケーブルによる減衰が起きる周波数の値が高い。電流が低くなり、送り出し側機器の負担が小さい。

短所として、伝送ロスが大きくなるが、近年の機器ではあまり問題にならない。

アクティブ型プリアンプは、自分で電源を持っており電圧電流を増幅できるため、入出力のインピーダンスは自由に設定できる。

パッシブ型プリアンプは、構造上ボリュームの調節位置により変化し、高い出力インピーダンスを持つ場合がある。50kΩのアッテネータであれば、最小0kΩ、最大12.5kΩの出力インピーダンスを持つ。

パッシブ型プリアンプを使用する上で問題となるのは、「高い出力インピーダンスが、音質にどの程度影響するのか」である。

一般に言われている高い出力インピーダンスによる問題を検証すると、


■高音の損失が生じる。

出力インピーダンスが大きい場合、ケーブル長が長くなると、高音領域の損失が生じる。

例えば、出力インピーダンス 12.5kΩであれば、ケーブル長1.9mで100kHzの音域が半分になる。
どの程度の高音を有効にさせるかで、音質に影響のないケーブルの限界長さが異なり、長すぎるケーブルを使用すると影響が出てくる。


■入力インピーダンスより出力インピーダンスが小さくなれば、歪みが生じる場合がある。

パワーアンプの入力インピーダンスより低い出力インピーダンスのパッシブ型プリアンプを選べば、問題なし。


■出力インピーダンが高いと電流が大きく流れ、送り側の機器の負担が大きくなる。

電流が大きくなることは大きくなるが、機器がどの程度耐えられるのか分からないため、影響は不明。
http://www015.upp.so-net.ne.jp/yoneharu/etc/passive.html

3つの条件でプリより高音質? パッシブアッテネーター

ムジカは2種のパッシブアッテネーター

att30
http://www.musika.jp/30.html

iris-att
http://www.musika.jp/iris.html

をラインナップしています。これが意外に隠れたヒット商品なのです。

かつては数社から出ていましたが現在ではほとんど目にすることはありません。
なぜでしょう?

それは不適切な使用方法によって『パッシブアッテネーターは音が悪い』という間違った情報が流れたからかもしれません。

おそらく、パッシブアッテネーターは使用条件によって一番大きく音質が変わるオーディオ機器です。

良い音のための条件は3つ。

A.設置場所
B.出力ケーブルとの相性
C.パワーアンプとの相性

この3つの条件が整ったとき、電源ノイズと無縁のパッシブアッテネーターは

とてもクリアーな音を出してくれます。

そもそも、パッシブアッテネーターとは何でしょう?

機能は入力選択と音量調節。これはプリアンプと同じ。

乱暴な言い方をすれば、

プリアンプからバッファ回路を外すとパッシブアッテネーターになります。

『アクティブ』なバッファ回路がなくなりましたので、『パッシブ』なのです。

では、バッファ回路とは何なのでしょう?

バッファ回路は緩衝増幅器とも言われ、

前の回路と後の回路がお互いに影響することをなくす目的で使用されます。

パワーアンプによってプリアンプに悪影響が出ないようにするのがバッファ回路。

ならば、悪影響がでないパワーアンプをプリアンプに接続すれば、バッファ回路は必要ないのです。 余分な回路がなくなれば、ノイズが減って、クリアな音に。

このあたりがパッシブアッテネーターの使いこなしになります。


@ 良い音のための条件、その1 設置場所。

ここでは、プリアンプ(又はパッシブアッテネーター)とパワーアンプの関係について考えてみます。

パッシブアッテネーターとプリアンプの大きな違いは出力インピーダンス。

出力インピーダンスは高いほど、他の機器の悪影響を受けやすくなります。
空中を飛んでくる外来ノイズの影響も同様です。

一般的なプリアンプの出力インピーダンスは 1KΩ以下。
パッシブアッテネーターは 2.5KΩ。

パッシブアッテネーターは2.5倍ノイズの影響を受けやすくなると考えられます。

ノイズの影響を受けにくくする方法はないのでしょうか?

出力インピーダンスに起因する外来ノイズは主にパッシブアッテネーターとパワーアンプ間のピンケーブルから混入します。

ならば、ピンケーブルの長さを 1/2.5 にすれば外来ノイズの影響は同じ。

通常ピンケーブルは1.5m程のものがよく使われますので、これと同等にするには、60cm以下のピンケーブルを使用すれば良いことがわかります。

そうなると、パッシブアッテネーターの設置場所はパワーアンプの隣が基本。

そのためアイリスでは、横幅300mmのパワーアンプに対して、パッシブアッテネーターの横幅は100mm。
2台並べてもオーディオラック1段に収まる寸法に設計されています。

A 良い音のための条件、その2 出力ケーブルとの相性。

パッシブアッテネーターとパワーアンプを接続するピンケーブルは60cm以下が望ましいというお話をしましたが、このケーブルは質も重要です。

ノイズが入りこまないためには、シールド部分(網の部分)の目が細かい必要があります。

周波数が高いノイズほど、この網の隙間から入り込んできます。

写真をご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/musica-corporation/e/dd3ab2b0f48887dfcb1630e7badaed87


シース(外側のビニールの部分)は同じようなケーブルですが、ケーブルAはシールドの目が荒く、ケーブルBはシールドの目が細かく、しかも2重になっています。

パッシブアッテネーターに使用する場合は下側のケーブルが適しています。

オーディオでは一般的に硬いケーブルが好まれますが、これはシールドがしっかりしているという一面もあります。

B 良い音のための条件、その3 パワーアンプとの相性。

パッシブアッテネーターとパワーアンプの関係は機関車と客車の関係に似ています。

プリアンプは駆動力のある大型機関車
パッシブアッテネーターは小型機関車
パワーアンプは客車です。

機関車が客車を引いて走る場合、 大型機関車であれば高速で走ることは簡単でしょう。

同じ客車を引いたとき、小型機関車ではスピードが上がらないかもしれません。

では、スピードを上げるには?

1つの方法として、軽量な客車に変更することが考えられます。

パワーアンプの入力インピーダンスが高ければパッシブアッテネーターでもプリアンプと同じ駆動力でパワーアンプをドライブできるのです。

一般的なパワーアンプの入力インピーダンスは47KΩですが、
ムジカのアイリスでは入力インピーダンス100KΩとし、
パッシブアッテネーターと相性が良いパワーアンプになっています。

出力インピーダンスと入力インピーダンスの関係は相対的な比の問題でありその絶対値は重要ではありません。
http://blog.goo.ne.jp/musica-corporation/e/06b9ade4e2573a2e5010c23cbef5367b


音量調整ボリュームについて考える
http://www2s.biglobe.ne.jp/~yapsys/vrsystem.html

回路構成から考える

パッシブ回路のボリュームにピンコードを長々と接続することはおすすめできません。
ピンコードを変えると、音が変わるといいますが、パッシブタイプで長々と引きまわしては悪影響が出ているだけです。

ここで考えてみたいのが、使い勝手と音質をどのようにバランスするかです。
良質なボリュームが入手できなくなってきた昨今、自作ではどうするか考えてみました。

電線=コード 電纜=ケーブル コードの上に被服があればケーブルでしょうか?コード=安物、ケーブル=高級品のように思われているようですが、電線を減らすことは音質が向上しますが増やすことは低下します
売り文句に乗らないようにしたいものです。


間違ったパッシブプリの使い方

最近バイアンプ駆動でパッシブプリを並列にしてパワーアンプを駆動することが一部で行われています。

並列にすることで、接続される CDなどの負荷が重くなり場合によっては、低音域の特性低下を招きます。

そして出力ピンコードの寄生容量で高音域劣化。
それでは音がやせてしまいます。

上の図で説明しているように中にあるべき回路を外に持ってきただけの弊害です。
プリアンプ不要論はアンプ内にボリュームがある場合の話で外部に持ってきた場合は必ずしもそうではありません。

パッシブプリの後ろに緩衝アンプがあるだけでケーブルの影響を抑えることが出来ます。
ケーブルは意図的に音が変わるように作ってある物も少なくありません。

プリではあまり故障まで発展するようなケーブルはありませんが、大蛇のようなケーブルの容量負荷で故障するパワーアンプさえあるのです。
音が変われば何でも良しと言うのはいかがなものでしょう?。


ボリュームの例

接点を多くしたり不要な配線引きまわし、余計なシールド処理や信仰的な電線屑、または●×処理等、それでは、わざわざパッシブコントローラーを作っても、効果は望めない。

70年代プリメインアンプのボリュームを外部に引き出したのと同じようなもの。
音質低下を招く余計なコードを引き延ばしたに過ぎない。

左写真はロータリースイッチで製作した固定抵抗のアッテネッター、音の劣化は少ない。
一応私の、リファレンス用として、残してある一台だ。

多段ロータリースイッチで使い勝手は、すこぶる悪いものの。
機器組込で使用して多数の方から好評をいただいている。

機器組込は、的を得た使用方法だ。
100本もの抵抗を狭いスイッチに半田するわけだから相当、難儀なものだ。
音質最優先だと、操作性が犠牲になる。

音量調整だけならボリューム単品、フェーダー又は抵抗式アッテネーターで、用は足りるのでプリアンプは不要論も納得の事実。

ここで一般に高級プリメインアンプに用いられるボリューム RK27 ならまだしも、それ以下のもので、パッシブコントロールボリュームを構成しても、効果は少ない。
かと言って23段程度のアッテネッターでは使い勝手を考えると、全ての人が満足できるものではない。

連続可変は使い勝手がとても良い。RK27 は高級プリアンプにさえ採用されているので、決して悪いボリュームではない。後段にしかるべきプリアンプ回路が使われて、性能を発揮している場合も少なくない。 
 
写真上左端 アルプスRK27(容易に秋葉で市販品購入出来る又は電即納で直販)
写真上右 アルプスRK40(機器取り外し品)
写真下左 市販4回路23接点ロータリースイッチで自作したアッテネーター
写真下右 アルプスKフェーダーで製作中のもの、色々な物を作って比較してみるた。

アッテネッターは音が良い評判があり、廉価品のプリメインアンプにさえボリュームにクリックが付いた時代があった。ボリュームの後ろに溝付きの板が追加されそこに板ばねが摺動して良好なクリック感覚を醸し出すものであった。

メーカー製高級アンプから外したアッテネッター(左)、
固定抵抗アッテネッター(中)、
フェーダーBOX製作例。

この後ろに短いシールドコードでパワーアンプとつなげば好結果が得られるかも知れませんが、これには、ボリュームの抵抗値、コードの容量、などさまざまな影響が出ます。
長く引きまわすには、出力アンプが必要と考えます。

コードで音が変わると思っている人もいますが、音が変わる事実はその通りでも、その影響を抑えるのが出力アンプです。

カフタイプで製作したフェーダーは実に使いやすい。
卓上で音量が自由に調整できる。私のようなリモコンが嫌いな人には良い。

手持ちのピンコードは 1mで実測で 100PF位の寄生容量がありました。
高級なものでも低容量な訳ではありません。それにアンプ側の入力にもCはある。
ケーブルに容量は付きまとうものです。

ここのところは結構隠している部分でしょう。
パッシブタイプの音量調整器は使い方次第です。
素材に走る前に良く考えてみましょう。


ケーブル(シールド線)のお話

’70年代には飽き飽き語られて来たことなのですが、最近は語られません。
素材重視というか、売り手の言葉に騙されているようにさえ思えます。
線材は短く、出来れば無い方が良いのです。

短ければ短いほど良いし、ピンジャック(RCA)は構造的にどう思います?
安いので使うほうは、良いのですが、XLRに比べたらどうでしょう?
答えはご自分でどうぞ!

さて、本題です。

シールド線は構造から静電容量を持っています。
寄生容量と言われるように無用のものです。
小さいもので 1mで数100PFはざらです。

もし大きいもので1000PFあったとします。2mで2000PF
これで計算してみましょう。

f=1/(2πCoRo)Hz

で求めることが出来ます。

これは-3dB落ちる周波数でそこから6dB(*1)オクターブで減衰します。

(*1)オクターブ:その基準周波数の2倍をオクターブ上と言います。
10KHzのオクターブ上は20KHzになります。オクターブ下は半分の5KHzです。

そのオクターブ下の周波数までがフラットということと考えると、容易く音に影響が出るのではと考えてしまいます。

超高域を減衰させて落ち着いた音のケーブルと言っているのかも知れません。
計算結果は何と約32KHz(-3dB)になります。
この他にアンプの入力に1000PFの容量があったとしましょう。
3000PFで21KHzとなります。

一般的な25Kオームの出力インピーダンスとしての計算です。

だからパッシブで使う場合は短い線が必要なのです。
高いパッシブプリアンプを売りつけ、今度はケーブルを売りつけるそんな商法とはおさらばしましょう。

もっと賢明な方は出力アンプで、出力コードの影響を抑えることを考えますね。
古い電線屑でシールド構造なしでピンコードを作って音が良くなったのは、電線屑によるものだけでしょうか?

もうお分かりですね。

半田付けを覚えて自分で実験するのが一番です。
市販の高級ケーブル1本にも満たない安い費用で実験出来ます。

自作で音量調整器としている分には、何も構いませんが、デメリットを隠しパッシブの良いことだけを言うのはいかがなものでしょう。電線の影響は隠せません。


1、録音もしないし、聞くだけなので音量調整ができればよい場合

@パワーアンプの入力にボリュームを付けて使う(真空管アンプに多い例)。
この場、都度パワーアンプのボリュームを廻すので、特に床に置いてあるパワーアンプの場合すこぶる操作性が悪い。


ACDとパワーアンプの間に減衰器(ボリューム又はアッテネーター)を入れる

市販のボリュームやアッテネーター(パッシブプリアンプという増幅しないアンプ???を購入する)を自作する。

600Ωやそれ以下の超低インピーダンスのアッテネーターでの入力アンプなしで使ってはダメ。
自作では、過負荷なのに単純にやる方もいる。


2、録音も、したいし多数の機器を持っているので切替操作も、したいし操作性重視で聴きたい場合

@市販のコントロールアンプを購入(今ではいわゆるハイエンド機しかない)

A切替機能や、音質を考慮したパッシブコントローラーを購入又は自作する

Bまともに、増幅機能の付いたプリアンプを購入又は自作する。


3、いわゆるフルデジタルの将来に希望して待つ


ボリューム通過で音の劣化が気になり出したら、固定抵抗式アッテネッターを考えてみましょう

さて、本当にボリュームを入れると音が悪くなるのでしょうか?
答えはイエスと言えます。

これは古くから言われて来たことですが、多くの方がはっきりとした違いを感じてもらえる部分です。

もしご使用のCDプレーヤーに出力を下げられる機能(手で回すボリュームはダメ)電子アッテネッターが付いていたら出力を絞りコントロールアンプのボリュームを最大にしましょう。音質変化がわかります。

ボリュームを最大にすると入力出力がほぼダイレクトにつながる構造です。
下図1(B)の出力の矢印が入力につながるわけです。


1図(A)は固定抵抗による切替方式の回路です。
この組み合わせをロータリースイッチで切り替えて行けば良い。


有利な点

1)音の変化が少ない。最小限の2本だけの抵抗使用
2) 抵抗が少ないことは抵抗の線の引き出しキャップ(鉄)による音質低下を僅少に抑えられる(非磁性体キャップは音響用抵抗で高価)


不利な点

1)多段ロータリースイッチを、使用するので、重くて操作性が悪い。
2)ロータリースイッチの接点不良が悪環境下では起きやすい。
3)配線が面倒でお休み状態の抵抗が多いので損な気がする。


1図(B)は直列型のアッテネッター例で、多数の固定抵抗を1つの接点だけで切換えるもの、

有利な点
1)接点は1個で直列で立体配線もしやすい。


不利な点
1)抵抗直列数が多いことは、抵抗のキャップ(鉄)による音質低下が気になるところ高品位抵抗は、全体的なコストアップにつながる。

2)1本の抵抗の音質劣化はわからないが多くなればわかる。


この説明で、わかっていただけたと思いますが、いくら音の良いと一般に言われる固定抵抗でも直列に大量に使えば1本に付き2か所さらにはんだの接合部2か所合計4か所にもなるのです。

これのn倍の接点通過、これが許せますか?

ボリュームでは印刷抵抗を摺動子が移動し連続的に抵抗比が変わる。
これがステップに変わるだけで操作的な動作は同じである。

抵抗2本の分圧方式が、いかに優れているかがおわかりいただけると思います。
ただしこの直列型も本数増加しないように考慮した回路もあります。
ボリュームだと印刷した抵抗面をブラシが摺動摺るわけですからあまり良いことはありません。

かつてはセラミック印刷した、厚膜抵抗にトリミングして正確なアッテネッター構成で多数タップが出いて、そのタップから金メッキ接点があり実質図1(B)のようなタイプでありながら RK40の外観、操作性の真のクリック付きボリュームがありました。日本も本当に音質を追及していた時代でした。


パッシブ派ではありません。
今まで述べてきたことで私はパッシブ派と思われるかも知れません。
パッシブタイプは影響を受けやすいものです。

出力にバッファアンプを入れることにより、ピンコードの影響を抑えることができると考えています。

この度合いとパッシブタイプにして音質劣化を抑えるかの選択になります。

いくつもアッテネッターBOXやフェーダーBOXを製作して実験したため、パッシブタイプのものが出来上がっただけです。単体の音質比較用です。
実際にはこれらのBOXの後にアンプ回路を付けて実験用としています。

その他に使い勝手も重要な要素と考えています。
言葉尻をとらえているだけの、アンチパッシブ派とは思わないでください。
プリアンプでないことを分かってもらえることに越したことはありません。
それゆえに弊害もあることを理解してケーブル交換という泥沼から抜け出してください。


パッシブ関連は、ネット上で沢山検索できるますが、正しい見解で立証しているページは、非常に少ないです。
下記URLは全て計算して検証して、この方式を理解してやられている方です。
頭が下がる思いです。
http://www.vlsi.iis.u-tokyo.ac.jp/~majima/html/e/component/preamp.html


ボリュームの入手が難しくなってきた中での案

ボリュームという使い勝手の良さに重点を置きたい方のために!

最近は、ミニデテントRK 27型は入手できてもデテントRK 40型は入手出来ません。
まさかその上の RK50 真鍮削り出しケースに入ったものを 3万以上出して買うのには躊躇します。

ここで比較的安いもので、アルプスのKフェーダーというものがあります。
これはストロークが100oもあり大変使いやすいものです。

2本並べることによりバランス調整的な使い方も出来るボリュームとなります。
単連の回転ボリュームでは、並べても2つ一緒に回せませんが、スライドタイプでは可能です。

機械的なバランス機能も可能と相まってがあって、バランスボリューム排除まさに一石二鳥です。

何より内部の印刷抵抗と構造に安定性があります。電即納で入手可能なのもうれしいです。


Kフェーダー内部。卓用途なので構造が素晴らしい。
ストローク100oは細かく音量調整できます。
数年前に思いついて準備していたが、直線穴加工が面倒で放置していた。
新品の保管品なので全くすり減っていない。いわゆるガリと呼ばれる摺動雑音もない。


RK501 がこれ、

4連タイプ、パッシブタイプに使う気は全くないバランス(平衡)プリアンプ製作に使用する予定。
軸が一般的な6ミリだったのでノブで悩む必要はない。

これが最高峰のボリュームと言われている。

RK501で実機製作しましたご参照ください。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~yapsys/hifipri.html


おまけ、直列構造のアッテネッターの等価回路(抵抗直列本数の増加が抑えられている回路)
http://www2s.biglobe.ne.jp/~yapsys/vrsystem.html

定インピーダンス型アッテネーター

シンプルイズベストな、アッテネーター。
切替えにリレーを使うので電源が必要ですが、増幅機能は一切ありません。


定インピーダンス型アッテネーターをお安く作ってみる。

オーディオアンプには音量を調整するという機能が必要です。
この機能を実現する方法としては、大まか、

・アンプそのものの増幅率を可変にするもの
・アンプの増幅率は一定のまま、入力する信号の大きさを変えるもの

に分けられます。

一般的には後者のものが大多数を占めており、我が家の現役アンプも全てこの可変入力固定ゲイン型の音量調整機能を持っています。

更に、この入力信号の大きさを変えるために、一般にはボリュームと呼ばれる可変抵抗器を使うのですが、例によって音声信号が直に流れますので、ボリュームの品質は音に大きく影響する。と言われています。

ちなみに、我が家のバッテリードライブアンプはアルプスのミニデテント(RK27)ボリュームを使っています。
メーカー製高級アンプでも採用例の多い、いわば定番品です。

更に超高級品やワンオフ品、レベルズレを嫌うプロ用、こだわりの自作品などでは、固定の減衰レベルを段階的に切替えて使う「アッテネーター」を使用したものがあります。

と言うことで、今回は固定抵抗を使ったアッテネーターを作ってみたお話です。

アッテネーターと言いましてもいろいろありまして、実は個人的にはトランス式が欲しかったりするのですが、目ン玉飛び出る二桁万円。予算の都合上、固定抵抗式でいきます。

まず、ここは外せないと言う最低スペックを決めます。

・組合せ実験が可能なのように入力端子と出力端子を持つ単体のアッテネーターにする。
・入出力バランス20kΩ、アンバランス10kΩの定インピーダンス型とする。(ターゲットアンプの入力インピーダンスに合わせます。)

・バランス、アンバランス両用
・調整幅は0〜-60dB以上
・20ステップ以上の切替
・左右連動

あとは、お財布と相談しながら高品質なものを目指します。

今回は、特に「入出力インピーダンス一定のアッテネーター」というのがこだわりポイントです。

単純にコストだけで考えればラダー抵抗やパッド式が選択肢になりますが、それでは連続可変のミニデテントを固定抵抗に置き換えて切替え式にしただけで、電気的にはほとんど変わりがないので、どうせ作るなら。というチャレンジでもあります。

インピーダンスは、アンプの入力インピーダンスに合わせてアンバランス10kΩ/バランス20kΩとしたのは、アッテネーター有無や減衰量に関わらず、ソースから見たパワーアンプの入力インピーダンス(負荷インピーダンス)が一定になり、ボリューム使用時に発生するインピーダンス変動に伴う音色変化を抑制する狙いがあります。


なお、世の中には「パッシブプリ」と呼ばれる、アクティブな増幅機能(プリアンプ、バッファアンプ)を持たない、言ってしまえば「入力切替え機能付きアッテネーター」が、極一部で熱い支持を得ているようです。


今回作るのは単体のアッテネーターですから、機能的には「入力切替機能のないパッシブプリ」な訳ですが、

抵抗を使った単体アッテネーター(パッシブプリ)には、忘れてはならない、とんでもない欠点がある

にも関わらず、パッシブプリを信奉される方々の多くはそのことをあまり気にしてない様に見受けられるため「パッシブプリ」は少々ミスリードを誘いそうな言葉と感じたので、しつこく「アッテネーター」と呼ぶことにします。

その欠点とは出力インピーダンスが高いことに起因しており、

・ノイズを拾いやすい。
・出力側ケーブルの浮遊容量(線間の静電容量)によって、高域の周波数特性に変化が生じる。


というものです。
具体的に、私のバランス接続アンプを例に高域減衰を計算してみましょう。

条件として、


・アッテネーターのHOT-COLD間出力インピーダンス20kΩ

・アンプのHOT-COLD間入力インピーダンス20kΩ

・機器内部配線やコネクタの合計浮遊容量を50pF

・接続ケーブルの浮遊容量を150pF/m


とします。


合計浮遊容量と20kHzの減衰量をセットで表すと、

・150pF(ケーブル60p)で20kHzの減衰量は約0.15dB
・200pF(ケーブル1m)で20kHzの減衰量は約0.25dB
・350pF(ケーブル2m)で20kHzの減衰量は約0.8dB
・800pF(ケーブル5m)で20kHzの減衰量は約3dB

になります。

これを大きいとみるか、小さいとみるかは、回路と人それぞれのポリシーもあろうかと思いますが、私的にはここは伸ばしても 1m に抑えたいところです。

ちなみに、

出力インピーダンス600Ωのごく一般的なプリアンプの場合、
200pF(ケーブル1m)で20kHzの減衰量0.001dB。

20kHzで3dB減衰させるには、100m以上ケーブルを引っ張りまわす必要があります。

グラフでざっくり比較するとこんな感じです。
下の方の曲線が出力20kΩ、上の方が1200Ω(受け側は共に20kΩ)の特性です。

ケーブルが長くなるほど高域特性が悪化することや、同じケーブルでも出力インピーダンスが変わると大きく特性が変わることがお分かりいただけると思います。

この事から、周波数特性の劣化やケーブルが伸ばせない欠点を回避すべく、「入出力600Ωのパッシブプリ」を作られている方もいらっしゃいますが、マイク用ならいざ知らず、ラインレベルの入力インピーダンスは 20kΩ以上というのが基準となっているのに600Ωで受けることになり、ソース側機器にとっては相当重い負荷となります。

また、ソース側出力にカップリングコンデンサーが使われている場合、低域のレベル低下を引き起こします。

明示的に600Ω受けが OKなソース(ほぼプロ用)を繋ぐ場合を除きバッファアンプが必要で、これをパッシブ素子だけで構成するのは少々無理があります。

余談ですが、同じような単体アッテネーター(パッシブプリ)でも、音量調整機能がトランス式の場合は、

ソース側から見たときの負荷インピーダンスが負荷側アンプの入力インピーダンス以上に保たれ、逆にアンプ側から見たソース側インピーダンスは接続するソースの出力インピーダンス以下になり、加えて低レベル時ほどその傾向が顕著に出るので、長いケーブルも利用可能という逆の特性を持っています。

ああ。。いつか欲しいなぁ。。(笑)

さて、話を戻して回路の検討です。

バランス、アンバランス両対応の定インピーダンス型アッテネーターとなると、回路の形式は平衡O型か平衡H型か平衡ブリッジ H型がありますが、ブリッジタイプは主に可変抵抗を使う場合の回路なので、固定抵抗を使う場合の選択肢は平衡 O型か平衡 H型になります。

無線の世界では高周波(電波の周波数)領域でのインピーダンス特性が良い O型が主流ですが、同じ入出力インピーダンスと同じ減衰量なら通過する抵抗の抵抗値が大きくなるというのが引っかかります。

ということで、今回は平衡H型を第一候補としたいと思います。

続いて切替方式をどうするか。

普通に考えれば、多段多回路の23接点ロータリースイッチを使います。

この場合、H型でもO型でも、1ch あたり 4回路が必要ですが、これで左右連動(同軸)を実現するには、8段8回路23接点というお化けのようなスイッチが必要です。

そうでなくともお高い多段ロータリースイッチ。
8段の物なんて特注しかありませんし、一体いくらになるのか想像もつきません。。
それならばと、1段1回路スイッチでリレーを駆動して切替えるという方法を使っていらっしゃる方もお見受けしました。

これだとスイッチの費用を抑えることが出来ますが、一般的な2回路6接点リレーを使った場合1ch1ステップあたり2個必要ですので、2ch23ステップ分で92個必要となり、却って費用が掛かりかねませんし、何よりも場所を食います。

また、抵抗で23ステップ分のアッテネーター回路を作るのだけでも結構な出費となります。
ということで、ここから工夫の世界。

減衰ステップは小さく(出来れば最小1dB刻み)、減衰幅は大きく、回路の数は少なくしたい。

こういう場合、小さい減衰ステップのアッテネーターと大きな減衰ステップのアッテネーターを組み合わせれば、少ない回路で必要な減衰量のセットを組むことが出来ます。
しかも、今回使う回路は入出力インピーダンス一定なので、何段重ねてもインピーダンスも減衰特性も変化しません。
無線ではよく使う手です。

さて、ここで問題です。

1dB 刻みで 0〜-60dBの減衰量を一番少ない回路数で構成するにはどうすればよいでしょうか?

ロジック回路をかじった人ならピンとくるかもしれませんね。
答えは。。

-1dB, -2dB, -4dB, -8dB, -16dB, -32dB の6回路を直列につなぎ、それぞれスルー(0dB)と切替出来るようにすることで実現出来ます。


あわせてもう一段、-∞(カットオフ)も加えれば、0〜-63dB(1dBステップ)+全ミュートのステップアッテネーターが構成できます。

23ステップを全部切り替え式にするより、リレーも抵抗も7割以上削減でき、かつ細かい刻みで制御が可能です。

23箇所のスイッチ接点情報を6bitバイナリに変換するデコーダーが要りますが、100本いくらのダイオードがあれば簡単に構成できます。

しかも、スイッチのどの位置を何dBにするのかはこのデコーダーで決めるので、減衰量を変えるのにアッテネーター自体を作り直す必要がありません。また、減衰量がバイナリで表現出来るということは、いわゆる電子制御にも応用可能です。

で、作ったのがこんなアッテネーターボックス。
抵抗は1%金皮、リレーは秋月の100円、ロータリースイッチは2段2回路23接点の激安品です。
スイッチ1段を電源とミュート解除に使い、もう1段で-62dB〜0dBを22ステップで切替えます。

シールドもへったくれもないバラック組みなこととバランス20kΩというインピーダンスから、案の定ノイズを拾いやすく、音声信号と電源は直接関係ないにもかかわらず、動作確認にACアダプターを使ったら残念なことになってしまいました。

例によってバッテリー給電でスッキリ解決。(笑)
ツマミを絞りきるとOFFになるのも何気に便利です。

もちろん欠点もあります。

上の方にも書いた通り、出力インピーダンスが高いので、外来ノイズを拾いやすく、ケーブルの浮遊容量によって周波数特性が変わってしまう事から、パワーアンプ直近でしか使えません。

また、各段アッテネーターとスルーをリレーで切替えており、切替タイミングでOFF(どこにも繋がっていない)状態が存在する事から、切替わり時にプチっというノイズが乗りやすいです。

更に、今回使った23接点スイッチの感触がイマイチな事と、中でリレーがガチャガチャ言うのとで、動作フィーリングが雑で、いかにも安っぽい。
まあ、売り物にはなりそうにありません。(苦笑)

サウンドは(固定抵抗らしく?)ソリッドな感じです。
ミニデテントが少しぼやけて感じるほど、スッキリしていて、抜けと見通しが良いです。
苦労した甲斐があるもので、現状、我が家では一番いい感じのサウンドを提供しています。当初はDACで使っていましたが、今はフォノイコライザーに使っています。
http://ezto.info/ezhome/blog/entori/2015/5/15_dinginpidansu_xingattenetawoo_anku_zuottemiru.html

デジタル系にプリアンプは必要? アッテネーター? フェーダー? マッチングトランスはいいね

かつてCDで5Vもの出力が得られるようになって、数ボルトでマキシマムのパワーアンプにプリアンプは必要なのか?が大々的に議論された。

結局、好みで終わったように記憶している。

他方で、マランツやマッキンのヴィンテージ真空管プリアンプと、現代トランジスターパワーアンプの相性の悪さ。


プリアンプなく、CDら アッテネーター パワーアンプでは音が痩せて聞こえる、低音が薄くなるなどのクレームも起きた。

これは拙宅でも経験している。

長野オーディオ倶楽部仲間の長年の実験からはこれらはある意味真実のよう。

ならプリアンプが必要かというとそうではない。

フォノはともかくラインはこの方法で解決することが発見された。


なお、かつて CDとアンプの間にライントランスを入れることが流行ったことがある。
とげとげしい CDの音が和らいで聞きやすくなるetc
これをアッテネーターとパワーアンプの間に入れるのも一考だが、インピーダンスマッチングの悪さは解消できない。 なぜなら

一次600Ω:二次600Ω

の1:1トランスだからだ。

プリアンプの効能は、ハイ受けのロー送りだしと言われるように、ハイインピーダンスの上流からの機器の信号を受けて、ローインピーダンスで送り出す、インピーダンス整合機としてのメリットとされる。

これをトランスにさせるには、数十kΩの出力インピーダンスを持つ CDプレーヤー DACらのラインアウトを、

マッチングトランス(ライントランス ラインアウトトランス)
一次 数kΩ〜数十kΩ
で受けて 
二次 600Ω前後
で送り出せば、ハイ受け ロー送りだしが実現される。

600Ω送り出しは業務用の出力インピーダンスの約束毎ですよね。


拙宅の Western Electricの WE49アンプのラインアウトトランスの
WE127Cトランスは 一次23kΩ:二次500Ω

今日完成したのがこれ
中は単純です。
このUTCのLS-55トランスは、センタータップがあって、一次3.5kΩだからWE300Bプッシュプルアンプらの出力トランスに使える。

この時代の出力トランスは業務用使用を意識して、二次には普通のスピーカー用の4Ω 8Ω 16Ωのほかに500Ωが出ている。

この後に業務用機器が接続されるパターンも意識されているトランスの500Ω巻き線を用いた。

UTCトランスのタップに抵抗が入っているのは、さらに聴きながらこの値でインピーダンス調整をして音質を最適化したものだ。
この抵抗のクオリティーがこの機器の音質を左右するので高品質なものを用いたい。

ここでは今はなきアメリカIRC社のカーボン抵抗を用いている。

比較試聴中です。

Western Electric の WE127C がUTCに比べれば帯域は狭いものの、それを感じさせない何とも言えない音楽性があってあらためてその良さを認識した。


他方 UTCは現代トランスだけに 20Hz〜2万Hz までは保証されているとおり、聴感上でもワイドレンジかつ微細表現もよく現代的だ。

どちらが上ということもなく、名だたるトランスなりの音質は確保されている。

好みなんで、パワーアンプ以下の相性 ソースとの相性 その日の気分で使い分けていこうと思っている。

日本製のトランスにはあまりハイ受け ロー送りだしのラインアウトトランスは少なかったからか、この方法が雑誌らで見かけたことは知る限りない。

是非プレーヤーと、パワーアンプはこの方法でマッチングすることもご記憶いただければ幸いです。


コメント

mixiユーザー2013年11月27日 08:27
実は写真を見て気づかれた方も少なくないと思いますが、さらにノウハウがあります。
2連のステレオボリュームをパラって、モノラルボリュームで使う作法です。
これも仲間の実験から編み出された高音質方法で、正直ダーバンあたりの VOLより高音質です。このVOLの製造会社も閉鎖してしまいました。


mixiユーザー2013年11月27日 12:21
金田さんはパッシブプリは音が痩せると言うパッシブプリ否定派ですが、金田さんの言う事だから間違いないだろうと、金田式DCラインアンプの出来合い物を買いました。
聴いてダメだこりゃと、すぐパッシブプリに戻しました。
ラインケーブルのドライブ力が無いと言いますが、増幅素子を通すと音の繊細さが無くなる。

まあ、装置に寄りますが、人それぞれです。
パッシブプリは低域が痩せると言いますが、それが本当の信号かも知れない。
痩せるのは膨らます方向に調整できますが、繊細さが欠けたら戻す方法が無い。


mixiユーザー2013年11月27日 12:22
うちではプリアンプを使うと、これとは違う fat な付帯音みたいになります。
余計な増幅段を入れる代わりに、ボリュームでその分のゲインを絞るというナンセンスさからオサラバできます。


mixiユーザー2013年11月27日 12:48
私はセイデンロータリーSWに今は手に入らない抵抗器が沢山くっ付いたタイプだけのパッシブプリですが、トランス+VR式 にはかなわないです。
今トランスタップ切り替え式のLUXの製品を借りていて、近々比較してみます。

mixiユーザー2013年11月27日 12:56
LUX のならフィーストレックスさんのところのファインメットが良さそうですが、
トランス式 ATTでは impedance の整合化は困難です。
一度ご家庭で上流との impedance マッチングが取れた音を聞いていただきたいものです。


mixiユーザー2013年11月27日 23:14
ほかにヤフオクで STC4212 らのアンプを聴いたことがあるハットオーディオラボさんもファインメットコアのものを出されていますね。 
トランス式 よい評判は聞きませんが、追試レポ願います。


mixiユーザー2013年11月27日 23:52
すみません、教えてください。
アッテネータはトランスの1次側ですか?
また、アッテネータのインピーダンスはどのくらいが良いのでしょうか。


mixiユーザー2013年11月27日 23:56
入り口か出口に可変抵抗かですが、アッテネーターはワニ口で机上実験してみてください。入り口に入れました。
トランスは 数KΩから数十kΩ、二次に300Ω〜600Ωくらいが出ていれば後は本分のとおり、固定抵抗で調整できます。


mixiユーザー2013年11月28日 00:25
アッテネータは定インピーダンス型が良いのでしょうか?


mixiユーザー2013年11月28日 00:27
いいえ。普通の入力VOL型で足ります。
10KΩを2連にして5kΩです。 
当初50kΩ2連をパラレルで25kΩよりこちらがよかったです。


mixiユーザー2013年11月28日 06:36
だいたい12時くらいが常用音量となると使いやすいし、音も良いように思います。
http://open.mixi.jp/user/8290003/diary/1916790097

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/30(日) 16:52:01.54 ID:C+faVvPO

プリなんか3万のパッシブで充分
パワーもそんなに違わん
sp と dac に注力すべき


15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/30(日) 18:00:10.08 ID:HyxhwMiM

パッシブプリは、東京光音やらアルプスの高い可変 ATTとか、固定抵抗切り替え式の奴を買えば、音はきれいだが、やはり音痩せするな
プリアンプを使うと音痩せしない豊かな音がでてきて安心する


64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/01/15(火) 08:28:57.11 ID:1Mv41vsQ

音痩せでは無い付帯音が無いクリアサウンドに近づくだけです。


65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/01/15(火) 13:07:07.73 ID:GhKte38k

出力インピーダンスが高くなるから高域は減衰するし
パワーアンプ側の負荷も増えるのに?


143 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/15(金) 12:46:25.45 ID:pTMip3zl

パッシブはプリ パワー間を出来るだけ短くしないと理論的におかしくなる。
(アンプ理論の基礎の基礎 インピーダンスの問題)


436 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/05/26(月) 23:38:23.96 ID:p+xEZDtp

スピーカーの能率が高いとプリアンプのボリュームを絞り切る寸前で使わなければならない。
そうなると、プリアンプにゲイン(増幅)は必要ない。
パッシブプリだと増幅しないので0dB(1倍)となるが、出力インピーダンスを低くできないのでパワーアンプとの接続で問題が生ずる。


439 :1:2014/05/27(火) 11:10:29.66 ID:zPt+HCCg
>>436
パッシブ+バッファにするなら
最初から普通のプリでよさそうだが。


144 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/15(金) 12:59:31.01 ID:EdSHSb4b

音痩せやインピーダンスの問題は、設計の古いTrパワーアンプや貧弱なOPアンプの入力段のパワーアンプで問題が起きる。
原因は、入力段のキャパシタンスの非直線性によって高域の歪み率の悪化がある。


145 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/15(金) 14:14:06.68 ID:FsaSRnla

そういわれても、現実にパッシブプリで音痩せする事実はかわらん
固定抵抗切り替え式ATTにバッファアンプをつけたようなプリがいちばん良い


422 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/05/24(土) 18:41:58.42 ID:APM1ar4T

プリは、音量調整とインピーダンス変換のために入れる。
さらに、ピュアオーディオでは積極的にプリが持つ音色の変化を利用する。

音量調整だけならパッシブプリで良い。
セレクターとボリュームで構成されシンプルで音の鮮度が高い方式だがインピーダンスの問題がある。
インピーダンスは、高く受けて低く出すが原則で、接続コードの容量(キャパシタンス)の影響で周波数特性が変化する。
また、音痩せがすると言われる場合も多い。

プリにトーンコントロールの必要が無ければボリューム+バッファーアンプの構成がシンプルで音が良い。
最近は、高級機でもオペアンプが使われていてアマチュアでも自作プリが簡単に組める。
http://jisaku.155cm.com/src/1400956625_82ddd1bf766d38133687b7f090f49cefc6c58405.jpg

セレクター→ボリューム→バッファーアンプの構成でシンプルに作った。
オーディオ用オペアンプを差し替えて音色の変化を楽しむこともできる。


524 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/12/14(日) 21:29:22.13 ID:GL0wW6zM

いつもの繰り返しになるが、パッシブじゃいくら逆立ち立っても
インピーダンス変換できないからなぁ。
ユニティゲインの効力はやはりでかい。


525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/12/18(木) 18:17:12.56 ID:r1YXykwO

パッシブは、音が痩せたりケーブルの静電容量で周波数特性が不安定になる。
そこで、>>524氏の言うようにインピーダンス変換の効果は大きい。
(インピーダンスは、高く受けて低く出す。)

ゲイン(利得)は必要ないので増幅度1倍で安定なバッファーアンプを構成する。
(ユニティ・ゲイン・ステーブル)
http://yomogi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1356822460/


92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/06/22(日) 21:02:11.11 ID:2bDBJ3qP

入力が digital だけなら,音量調節ができる DAC でプリ不要.
プリ買わずに DAC に回す.そろそろD-70替えたい.


93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/06/23(月) 19:35:19.58 ID:0Vt26Dvp

回路を減らせば音が良くなる(と自分が感じる)と思ってるうちは何も分かってないよ


137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/08/12(火) 02:48:50.32 ID:TJkWH0HS

物にもよるんじゃね?
俺はほぼ素人だが、プリなしの直結は音がきれいだが厚みが無いと思う
プリ入れるとフィルターかけたような音になるが面白みは出る
刺身と煮付けみたいなもんじゃね


18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/26(土) 19:10:04.63 ID:0aovYKIy

俺はプリ推奨派。
ボリューム付きのDA/Cアンテロープ・ゾディアックゴールドを使ってるが、ナグラのプリを通してパワーに入れてるよ。
単純にその方がいい音なんだよね。
解像度は若干落ちる気もするんだけど、まあ、ほとんど解んないレベル。
だけど低域の伸びとか広域の美しさはプリがあると無いとじゃ段違い。
要するに、音楽性が高まる感じ。
色づけって言っちゃえばそれまでだが、それ言い出すとホールの音とオーディオの音は全く違うしな。
プリは原音再生機ではなく、オーディオとしていい音を出す道具。
それがプリの価値なんじゃないかな。


101 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/07/15(火) 18:03:29.87 ID:AkdS9SDp

プリ入れないとつまらん音になる
DACの後に-12dBのアッテネータ入れるとプリ無しDACボリュームでも満足出来る音になるから試してみ

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/27(日) 11:26:35.89 ID:vR+kkjxq

劣化を認めた上で音の変化を良しとする例は当然あってもいいよ。

低域の伸びとかに差が有るなら DACの送りのインピーダンスとパワーアンプの入力インピーダンスにミスマッチが有るか、DACのボリュームがナグラの物より劣化が著しいんだろうね。
絞るとハイ落ちとか情報量欠落するボリュームっていっぱい有るから。


22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/27(日) 18:26:08.19 ID:wusfLoz3

実際聞いて感動する音になっていても「劣化」なんだろうかね
だいたい、多くのオーディオの高級機は様々な回路を駆使して いい音になるように「調整」している
そういう調整を劣化という人は、オーディオに何を求めているのか
どんな音に感動する人なのか聞いてみたいね


23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/27(日) 20:23:39.97 ID:iXNkJYT0

どんな音に感動って言われたら
ソースに入ってる気配のような物までスポイルする事無く、気持ちの悪いくらいのリアル感を持って再生された音に触れた時でしょうね。
演奏者、アーティストの存在、気合までが感じ取れた時でしょうね。
人の声なら口の中の唾の音とか声の途切れる瞬間の声帯の震えまで聴こえた時でしょうね。
上手い歌手っていうのは声の止め方が上手い。

いい音を出す道具とか言ってるうちは餓鬼のお遊びです。
いい音はソースに入ってるんです。
それがどれだけ再現出来るかがオーディオの価値。


26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/28(月) 19:31:29.95 ID:ULDNt83s
>>23
俺の経験則だと、
そこまでリアルな音を求めなら、拘るべきは機材ではなく部屋だろうね。

もともと、収録ってのは非日常の空間で行われるから録音自体が非日常な音なんだよ。
それを普通のリビングで再生して同じ者が出来る訳が無い。
もし、出来たとすればそれは、原音再生したのではなく機器が「それっぽく」作った音だという事。


27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/28(月) 19:41:13.92 ID:ULDNt83s

俺はクラ派なので、サントリーホールと新国はしょっちゅう行く。
で、実のところ、解像度だとかS/Nなんて現実じゃあり得ない。
どの席で聞いても音は全部ごっちゃだし、トゥッティなんてもう、ただの音の氾濫になる。
それを解ってない人ほど、分離が良くないね〜とか、原音再生とか口にする傾向がある。

もうね、ほんとにリアルにしたいなら機器の性能はこれ以上いらないのよ。
むしろ現代機はどれもオーバースペックで、作られた音。

だから俺はそう割り切って、コンサートは雰囲気と音の波を体で楽しむ。
オーディオはオーディオの音を耳で楽しむ。


28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/28(月) 19:51:13.07 ID:ULDNt83s

ホールだと、絶対に反響ノイズってのがあるんだよ。
もわ〜んだったりキンキンだったり、ホールや席の位置で全く違う。
隣の席に移動しただけで弦楽器が異様に奇麗に聞こえたりね。
でもそれが普通で、それが原音。
市販されてる音源は、全部それを編集で取っちゃってる。


54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/05/16(金) 22:52:14.06 ID:L2D0s/2V

プリが必要ないって金がかからなくて幸せな耳をお持ちですね
音はプリで決まる、パワアンプは直結は鮮度は高いかもしれんが すっきりした無機質な音でしょ
音の艶や広がり、暖かみ、音楽性等は得られにくいですよ


88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/06/22(日) 15:29:46.71 ID:8jMy4r89

LPからCDへの移行期、入力切替スイッチとボリュームだけのパッシブタイプが雨後の竹の子のように多く生まれた。
けど数年で全て消えた。
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1379603306/


3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/30(日) 08:44:21.74 ID:EqSaj9ER

いままでパワーアンプの評価をしているつもりでしたが実はプリアンプの音を聞いていただけでしたという体験をしました。
プリで劣化した音はパワーアンプとスピーカーがどんなに がんばっても回復しません。


7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/30(日) 14:01:45.40 ID:

私も、ブリアンプのシステム支配力は、かなり高いと感じています。
他の機器を何も替えず、プリを入替えただけでシステムの表現する世界が変わってしまう程ですね。


16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/30(日) 18:44:18.95 ID:PKSnLDaw

昔からLNP-2や marantz 7 みたいな名品を長く使うのが、この趣味の王道で あったかと想います。
自分はCOHERENCEを中心に、パワーに石と球を使い分けているかんじです。
No32の方もいるでしょうし他にも良いプリはあるのでしょう。何れにしても良いプリとSPを中心に据えて、求める表現のニュアンスを、他の器具の繋ぎ替えで展開していくのが良いだろう、というのが今の自分の結論です。


539 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/01/13(火) 13:23:37.91 ID:KAyV0g5P

プリを変えると音は激変するよ。
ケーブルよりインシュより明確に変化が判る。
俺はプリをグレードアップして大正解だと思った。


514 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/09/07(日) 21:06:00.02 ID:DMka7Op+

50万程度のプリは何か足りない物が在る
やはり100万位からだね


国産
QUALIA INDIGO Line Amplifier 510万円
http://qualia-highend.com/jp/index.php/products/line-amplifier/

TAD-C600 300万円
http://tad-labs.com/jp/consumer/c600/

TECHNICAL BRAIN TBC-Zero/EX 298万円
http://www.technicalbrain.co.jp/products_tbc_zero_ex.html

エソテリック Grandioso C1 250万円
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/c1/

アキュフェーズ C-3800 170万円
https://www.accuphase.co.jp/model/c-3800.html

ラックスマン C-900u 110万円
http://www.luxman.co.jp/product/c-900u


海外製
FM Acoustics FM 268C
http://www.fmacoustics.com/products/line-stages/fm-268c/

Constellation Audio ALTAIR II plus 980万円
http://www.stella-inc.com/001constellation/page/AltairIIplus.html

GOLDMUND Mimesis 22 History 970万円
http://www.goldmund.com/jp/products/mimesis_22h

VIOLA SPIRITO II 890万円
http://www.zephyrn.com/products/viola/01_spirito2.html

TIDAL Presencio
http://www.tidal-audio.de/english/startprodukteverstaerker1.htm

Burmester 808 MK5 500万円
http://www.noahcorporation.com/burmester/pre808.html

PASS Xs-Preamp 480万円
http://www.electori.co.jp/PASS/Xspreamp.pdf

CH Precision L1
http://www.theabsolutesound.com/articles/ch-precision-releases-l1-dual-monaural-line-preamplifier/

soulution 725
http://www.soulution-audio.com/en/serie7/725/index.php

OCTAVE Audio Jubilee Preamp 400万円
http://www.fuhlen.jp/octave/products/jubileepreamp.html

Ayre KX-R Twenty 390万円
http://www.axiss.co.jp/brand/ayre/ayre-reference/kx-r-twenty/

darTZeel NHB-18NS 380万円
http://naspecaudio.com/dartzeel/nhb-18-ns/

Mark Levinson No.52 330万円
http://marklev.harman-japan.co.jp/product.php?id=no52

Jeff Rowland Corus 212万円
http://www.taiyo-international.com/products/jrdg/corus/

mbl 6010 D 210万円
http://www.mbl-japan.com/6010D.htm

Spectral Audio DMC-30SS series2 188万円
http://spectralaudio.com/dmc-30ss.htm


572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/07/30(木) 03:04:22.29 ID:jfrinoir

ドイツ製プリアンプ

TIDAL Presencio
http://www.tidal-audio.de/english/presencio.htm

Burmester 808 MK5
http://www.noahcorporation.com/burmester/pre808.html

mbl 6010 D
http://www.mbl-japan.com/6010D.htm

577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/07/30(木) 20:04:50.30 ID:jfrinoir

スイス製プリアンプ

FM Acoustics FM 268C
http://www.fmacoustics.com/products/line-stages/fm-268c/

Goldmund Mimesis 22 History
http://www.goldmund.com/jp/products/mimesis_22h

CH Precision L1
http://www.zephyrn.com/chprecision/page/L1.html

soulution 725 preamplifier
http://www.soulution-audio.com/en/serie7/725/index.php

darTZeel NHB-18NS
http://naspecaudio.com/dartzeel/nhb-18-ns/


578 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/08/11(火) 01:26:09.96 ID:CI12d15c
まったく…「時価」とか○千万円とか…完全に狂ってるだろw


580 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/08/23(日) 12:41:47.90 ID:oZo3Vk2p

フォノイコもトンコンも無くボリュームとセレクターだけのが殆どなのに何故にこんなに馬鹿高いのか。さすがにメーカーも騙しきれないと悟ったのか せいぜい20万どまりのパッシブプリが出て来てる。

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/30(日) 19:07:52.12 ID:HyxhwMiM

いま使われてるプリアンプの方式は、

・可変抵抗
 いちばん主流な方式だったが、ハイエンドが電子ボリューム化していって少なくなってきた

・固定抵抗切り替え式
 小メーカー・ガレージメーカーがよく採用、キットとかでも多い

・電子ボリューム
 ハイエンドプリの多くは電子ボリュームになった

・CDSセルを使ったATT
 ごく一部のハイエンドやガレージメーカーに使われてる


599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/28(水) 14:23:20.41 ID:6OFSdJKE

プリ音質は駆動電圧の影響が大きい
オレは+−30V以下で稼働してるプリは使わない
そういう意味ではOPアンプ使っている機種は全て却下
高電圧で利得1かせいぜい1.5倍程度のプリに入力アテネータなしのパワーAMP
SPネットワークの安物ボリュームも撤去 トランス式か固定抵抗に置き換え
これで音がスピーカにへばりつかない 目の覚めるような音場が出現する


526 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/12/18(木) 19:16:52.88 ID:QobAx8Oh

全体的に引き締まったハイスピードなプリアンプおしえれ


527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/12/18(木) 19:54:05.40 ID:r1YXykwO
>>526
ソウルノートのファンダメンタルLA-10(100万円)かな。個人的には。
100万円も出さなくてもオペアンプ使って自作すれば数万円で出来ると思う。
高級ボリュームやアッテネーターに最新オペアンプ使えば簡単に出来る。
ボリューム1個1万円〜5万円ぐらいで、ケースに1万円ぐらいかければ作れる。

ちなみに、代表的なオペアンプのスペック

LME49710 High-Performance, High-Fidelity Audio Operational Amplifier
http://www.ti.com/lit/ds/symlink/lme49710.pdf

歪み率0.00003%周波数特性55MHzも出せれば引き締まったハイスピードなプリアンプなんてアマチュアで簡単に作れるよ。
好みとしては、

回路入オーディオ用HiFiオペアンプ OPA2134PA
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-03743/


これらのオペアンプは高性能でありながらユニティ・ゲイン・ステーブルだから発振せずに安定動作が可能。
ハイスピードなんて幻想だよ。音速が秒速340mより速くなるのか?
オペアンプの方が遥かにハイスピードだからね。


528 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/12/20(土) 11:56:52.23 ID:XtC8BAgM

アンプの周波数特性に暴れがあるとハイスピードに感じる。
波形で見ると矩形波の角がオーバーシュートおよびリンギングでギザギザしている。
本当のハイスピードとは、静かにさり気なく立ち上がるのでハイスピードなどと感じる前に立ち上がっている。

アキュフェーズの最高機種C-3800も NJM4580DD や NJM5532DD などの JRCの1個50円程度のオペアンプで作られている。
大きなトランスや汎用コンデンサーを沢山使って中身が詰まっているように見せている。
物欲主義のオーディオマニアは中身が詰まっていないと買わない。

アマチュアは、極限まで性能を引き出すが中身ガラガラで売り物にはならない。
しかし、性能は部品点数が少ない分高性能。


531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/12/21(日) 09:58:23.80 ID:GZwJ9o+o

自作でプリアンプを作ってオペアンプを取っ替え引っ替えしてみると微妙に音が変化する。
僅か数百円のオペアンプを替えるだけでプリアンプを買え替えるぐらいの変化をするわけで面白い。
マークレビンソンやマッキントッシュだってオペアンプを使っていると言う有名な話がある。

オペアンプとオーディオのはなし
http://www.wisetech.co.jp/opampdou/story/04/

ガレージメーカー立ち上げても数百万円は金取れないし、 自分による自分のための自作プリアンプは、最高ですな。


532 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/12/21(日) 10:19:08.36 ID:Cp+MgQJ

CDで聴いてもわかると思うけど、いろんな年代の録音聴くと必ずしも新しいものが音が良いとは限らない、それどころか古いものに驚くような録音の物がある
当然オペアンプどころかトランジスタすら使われていない
色々聴いてるうちに、そんなことを自然に疑問に思うようになる
そしてヴィンテージに走るようになるんだろうなw


533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/12/21(日) 11:40:12.49 ID:GZwJ9o+o

ヴィンテージの独特の音色は否定しないけど、厳選したオペアンプを使ったストレートな音も魅力的。

オペアンプ、トランジスターも使わないというと真空管だろうけど真空管アンプは通信機にも使われる広帯域の素子なんだよね。
オペアンプやトランジスターより遥かに広帯域なのが実は真空管なんだよね。
良くできた真空管アンプは、トランスに金が掛かるので高価なんだよね。
適当に音色を作り出して誤魔化して売っているだけなんだな。

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/31(月) 07:54:46.10 ID:oEm+kF8j

真空管バッファの固定抵抗切り替えが最強
プリは真空管が良いね
http://yomogi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1356822460/


                    ___________

90. 中川隆[-14473] koaQ7Jey 2020年1月16日 06:57:19 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1392] 報告

プリアンプの意義 2013年9月28日 (土)


高級機では、プリアンプとパワーアンプが分かれているセパレートタイプのアンプが常識となっています。 プリアンプとパワーアンプを分ける意義、そもそもプリアンプが必要かどうか。 
 
今日は、そのあたりについて個人的な意見を少し書こうと思います。
   
プリアンプの機能の一つとしてフォノアンプがあるのですが、レコードが廃れてしまった現在、このフォノアンプがないプリアンプも沢山あります。 一応、その違いを明確にするために、ラインアンプなんて呼んだりしているメーカーもあります。 
 
先日、掲示板で教えて頂いたものは、パッシブ・プリといって、セレクタスイッチと27型ボリュームやアッテネータが入っているだけのBOXまであるようです。 
 
すでに「プリアンプ」を名乗ってはいけないような気がしますが・・・
 
 
さてさて、

プリとパワーを分ける意義としては、プリ部で扱う微小信号をパワー部の大電力ブロックからの影響を受けにくくしたいというのがあると思います。 レイアウト的にも巨大トランスからのリーケージフラックスの影響を出来るだけ小さくしたいという点で有利になります。
 
モノラルパワーアンプを2台という構成もとれるので、大電力ブロックが左右で影響することなく独立できるというメリットはかなり大きいです。
ただし、通常、プリアンプからの出力電圧はとても小さくなりますから、プリとパワー間のケーブルは気をつけなければなりません。
 
次に、プリアンプ自体が必要か否か。

上記パッシブBOX、もしくはパワーアンプにボリュームが内蔵されている場合は、いわゆる「プリアンプ」がなくても、音量調整が可能です。
 
では、プリは本当に要らないのか。 これは意外と難しい問題です。

何故ならば、パワーアンプも低インピーダンスで駆動されている方が条件的には良いからです。 
ところがプリを入れるとアンプが1つ余分に入る事になり、余計な音の付加(歪やノイズの付加)となる可能性も捨て切れません。 
 
また、そのプリアンプだって低インピーダンスで駆動してもらいたい訳です。 じゃぁ、プリをドライブするプリプリアンプを・・・と、信号を通すアンプの数か増えているだけという解釈もあります。パッシブBOXの存在意義は、この辺りにあると思います。
 
  実際、市販のプリメインアンプでは、

プリ部をちゃんと作っていたメーカー、
逆にプリ部を省いてシンプルにしていたメーカー、
オペアンプでお手軽にプリを作っていたメーカーがありました。 

プリ部も1段だけでトーンコントロールを実現しているものから、フラットアンプとトーンアンプを別々に用意して、トーンアンプをバイパスできるようにしているものなど形態はさまざまです。 

90年代のプリメインにあったダイレクトスイッチなどは、このようなトーン部、バランスボリューム等をバイパスするものが多かったと思います。
個人的にはシンプル&ダイレクトな構成の方が好きですが、音質的な観点からすると何とも言えません。 

プリを挿入することで、明らかに音に色が付き、躍動感が増すようなことが起きるからです。 
無色透明で何も足さない、何も引かない。 という増幅は現実問題、難しいと思います。

配線、コネクタひとつで音が変わるので、きっと基板の銅箔でも音が付いているんだと思うからです。 PC-OCC銅箔基板とか、99.9999OFC基板とかがあれば面白いのですが・・・
   
結局は好みで、プリを入れるか、パワーアンプダイレクトかを選択するしかないのでしょう。プリを多機能にしてオーディオ機器のHUBのように使い、パワーアンプには真空管アンプを棚の上に飾っておくような配置で使うなんていうのにも憧れますね。
 
いや、むしろ、プリを真空管で組んで、パワーアンプはDクラスアンプにするなんていうのが現代の正しいオーディオの姿なのかもしれません。
 

コメント

私もできるだけダイレクトでシンプルな構成が良いと思います。
以前使っていたプリアンプからパッシブプリに変更したときに、情報量の違いに驚いたことがあります。
これは、悪い例だと思いますが。

また、LP 時代はフォノイコライザーが必要だったので、プリアンプの意味はそこにもあったと思います。
デジタルオーディオ時代になって、セレクター機能はデジタル信号部で切り替えることができるようになったので、プリアンプの意義は次第に薄れていっているように思います。


>いや、むしろ、プリを真空管で組んで、パワーアンプはDクラスアンプにするなんていう
>のが現代の正しいオーディオの姿なのかもしれません。

この発想おもしろいですよね。
ディスクリート、真空管、オペアンプ、これらがハイブリッドな構成として組める時代ですから。
真空管のプリは個人的に興味があります。
投稿: mr_osamin | 2013年9月28日 (土) 14時42分

>いや、むしろ、プリを真空管で組んで、パワーアンプはDクラスアンプにするなんていう
>のが現代の正しいオーディオの姿なのかもしれません。


私はPCオーディオというか、雑誌付録 USB-DACから戻ってきたために、まさにその構成です。
プリは真空管(12AU7)で音に色を付ける、ラインセレクトとして使う、アッテネータを使用するため、の3点を目的に使用しています。
パワー部にはTA2020系を色々やりくりしながら使っています。パーツなどで音をいじろうとしても、真空管より遙かに安く交換できますし。
安くおもしろく遊べるようになり、いい時代だなぁと感じております。
投稿: 降霜 | 2013年9月28日 (土) 17時33分

真空管プリは、良さそうですよね。 古くはマランツ モデル7などが有名ですが、程度の良い個体は、いまだに活躍しているようです。 

TA2020も、上手に使うと結構よくなるみたいですね。  デジタルアンプなんて言っているけど、とてもアナログ的な要素の多いアンプだと思います。 
パーツを代えるとそれに答えてくれるように音が変化するというのは、とても楽しいですね。
投稿: たかじん | 2013年10月20日 (日) 18時16分

ハイブリッドではなく、「トライブリッド」が面白い気がしています。
HyCAA+TA2020とか。
あれ?ディスクリートはどこへ行った?w
投稿: mr_osamin | 2013年10月20日 (日) 18時53分


パッシブプリは、あると便利です。
ケース込みで二千円あれば作れますし・・・。
380000円のパッシブプリとか、私には良く分かりません。
パッシブプリなのに、ダイレクトスイッチがついてるものとかも、良く分かりません・・・。
投稿: 若輩者 | 2013年10月20日 (日) 19時01分

mr_osamin さん

>HyCAA+TA2020とか。
真空管部分がディスクリートですよ。 大丈夫。大丈夫。

若輩者さん
>380000円のパッシブプリとか、私には良く分かりません。

何でしょうね・・・
そういえば、信号トランス式アッテネータなんてのを、どこかのwebサイトで見ました。
抵抗のようにロスらないのでイイって書いてました。
なるほどなぁ って思ったのですが、どこで見たのか・・・ 不明です。

ちなみに東京光音電波あたりのアッテネーターも、単体で5万円くらいするらしいですから、そういうパーツを組み合わせていけば、売価30万円になるかもしれません。
投稿: たかじん | 2013年10月20日 (日) 20時46分

名前を失念していたのですが、検索しました。

CELLO ETUDE 定価\378,000です。
http://soundlee.com/item/item_244.html
http://audio.anhona.com/global/cello/702.html
http://afuroyan.exblog.jp/4877039

ここに中身の写真があったのですが、確かに抵抗式のアッテネータが入っているみたいです。
別に詰まっている必要はないとは言え、殆ど空っぽ。もっと小型化しても良いのではないかな、と思いました。重い必要があるなら、錘入れれば良いと思いますし・・・。
投稿: 若輩者 | 2013年10月20日 (日) 21時17分

こ これは。 ひどい。 ぼっ○くりだ。  
ケースにもアッテネータにもお金がかかっている様子がないですね。 こういう製品があるから、オーディオは白い目で見られるのかもしれません。

スピーカーケーブル3mが247万円とか・・・ ありえない。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20131004_618170.html

川越シェフのレストランの水 1杯800円がかわいく思えてきます。
投稿: たかじん | 2013年10月20日 (日) 23時11分

私が持っているエルサウンドのパッシブプリはかなり良心的ですね。

エーワイ電子 Web Shop-商品一覧ページ
http://sv50.wadax.ne.jp/~ay-denshi-com//articles/html/products/list.php?category_id=6

同じものをケース含め、自作しようとすると定価の七割くらい占めますから。
投稿: mr_osamin | 2013年10月21日 (月) 08時24分


EL-SOUNDは、アルプス電気のとんでもないボリュームを使っているみたいですね。私の自作パッシブプリは RK27なので・・・

先の38万円は、評判が良いみたいですが、たかじんさんがぼっ○くりと判断したということは、価格の大部分はブランド料金なのでしょう。

最近は、ケース代が高いアンプが増えている気がします。所有満足度に重きが置かれているのでしょうか。良い風潮とは思いません。
投稿: 若輩者 | 2013年10月21日 (月) 14時34分

>EL-SOUNDは、アルプス電気のとんでもないボリュームを使っているみたいですね。

RK50ですね。メーカー直販でも結構なお値段です。
私の持っているプリはRK27(4連)がついています。
投稿: mr_osamin | 2013年10月21日 (月) 16時33分

>EL-SOUNDは、アルプス電気のとんでもないボリュームを使っているみたいですね。

アルプス50型を使っていて、この値段なら良心的のように思います。

27型も、それだけを使っていると満足なのですが、40型と聞き比べると、あれって なります。  50型は聴いたことありません。  
確かサンスイの昔の607は40型を使っています。 
その後の907では27型へとコストダウンしています。
投稿: たかじん | 2013年10月21日 (月) 20時51分

40型無き今となると、27型は貴重ですね。
しかし、50型は今も製造中のようです。

50型4連でたしか、6.5万・・・

VOL-12のほうがイイですw
投稿: mr_osamin | 2013年10月21日 (月) 21時49分

確かに。 40型とMUSES72320とでは、思っていた以上に差がありました。
電子ボリュームが高級機で使われる訳ですね。
投稿: たかじん | 2013年10月22日 (火) 08時01分
http://nw-electric.way-nifty.com/blog/2013/09/post-cfaa.html

プリアンプの必要性 2010年08月29日

プレイヤーとして使う機材から、パワーアンプへの直結では不便なので、プリアンプとして使える機材を導入しようと思いましたが、色々と迷っています。以下調べたことをまとめてみました。

音楽ソースの主流がアナログレコードからCDに移行することで、プリアンプの必要性が議論されるようになりました。CDの場合、プレイヤーの出力レベルが大きいため、プリアンプによる増幅の必要性は薄れました。

音質に関しては、通る回路が少ない分プリがない方が鮮度が確保され好ましいといわれる一方で、パワー直結では音の厚みが落ちるとされることも。
また、パワー直結にすると、今度はCDPの可変出力を使うなり、パワーアンプの入力ボリュームを下げるという手段で音量を調節することになりますが、それはそれでアッテネーターによって音が劣化する原因になるとも考えられます。

CDPのデジタルボリュームは絞ると情報の欠落が生じやすく、パワーアンプのボリュームは、そこで主に調整することを想定していない分グレードが低いことが多いそうです。

一部ではパッシブアッテネーターといって、増幅回路を持たず、ボリュームのみ、もしくはボリューム+セレクターのプリアンプに近い機械がありますが、ボリューム位置による特性の変化が大きいことで音痩せしやすく、パッシブアッテネーターではあまりボリュームを絞るわけにいかないことが多いとか。

上流で絞っても劣化するという問題は、普通のプリアンプではパッシブほど顕著ではないといっても避けられないため、パワーアンプにはボリュームが必要不可欠という主張も。

信号が微弱になると、より劣化しやすくなるため、パワーアンプに到達するまでに絞るとそれはそれで音質を落とす要因になるそうです。

前述の、パワーアンプのボリュームの質についての問題もあるため、パワーアンプのボリュームは11時〜3時がベストポジションという意見も見られました。

プリであまり絞るわけにいかず、パワーアンプのボリュームも大抵は質が良くないとなると、パワーアンプの内蔵ボリュームを自力で交換するのも有効かもw

ますます混乱してきましたw

うちの環境だと、スピーカーの能率が高いため、プリアンプを適切なボリューム位置で使うには、あまり出力が大きくないアンプの方が好ましいということはわかりました。


コメント

私も今、同じ問題にぶつかっています。
情報の落ちない電子ボリュームを使うか光ボリュームを使うのが現実的かなと思うのですが、高価だったりセレクタ機能が無かったりとなかなかに良い製品が見つかりません。
by cloe at2010-08-30 00:43


試してみるのが一番だと思います。 その昔、同じことを考えましたが、プリを省くとどうにも痩せた音になってしまい、楽しい鑑賞にはなりませんでした。 

役割として、音色の調整、ステージの形成、品位の決定など肝心なことの多くを担っているよう窺われ、パワーアンプを身体だとすると、プリは頭脳にあたるかもしれません。 

CD時代においても引き続き決定的な役割があり、良い音を聴くためにも、私は使用をお勧めいたします。 でもプリを省くと、音はある意味トンガるので、面白さは否定しません。その人それぞれで、いろんな楽しみ方をすれば良いと思います。楽しく悩んでみて下さい。
by manbanzakuro at2010-08-30 01:09


プリメインアンプのボリュームを最大にしてパッシブアッテネータでボリューム調整するのが一番好きな音がしちゃいます。
by cloe at2010-08-30 01:17


>cloeさん
ボリュームの音質への影響は気になりますね。

プリメインアンプ+パッシブアッテネーター で音質が良くなることがあるのですか。
パワーアンプとして使うよりも良いとは。やはり信号経路が単純ならいいとは言い切れないようですね。
byオタ麻呂 at2010-08-30 10:40


プリの存在(=価値)は、高出力のデジタル機器が主力である今、微妙な立場ですよね。   
CDプレーヤーもしくは、DACにヴォリューム機能を搭載しているモデルも最近は多くなってきています。  
セレクターが不要(=プレーヤーが一台とか・・)な場合や、DAC自体にセレクトを任せられる場合、あえて「プリアンプ」は要らないと思いますよ。  
そのクラスのCDPもしくは、DACであれば、世間で言われている様な、プリを使わない「負の部分」は払拭されている筈ですから。

個人的な感想では、デジタルボリュームは「新しいものに限る!」って事でしょうかね。   聴感上の「欠落」などは、デジタル機器の改善でドンドン良くなって来ていると実感しています。  

セレクトの必要が無い環境での視聴であれば・・・  CDPのヴォリューム操作で十分でしたが・・・ ワタシは、SACDを導入したかったりや・・・ ADもまともに聴いて上げないとね (^o^)丿 と、言う事で プリアンプの復活がありました。

 最低でも、CDPのヴォリュームと同等が条件でしたが・・・  何台かの試聴の結果、使い勝手も含めて今のプリアンプ(C-03 ;ESOTERIC)を迎い入れる事と致しました。

 まァ−  違いも含めて楽しむ(苦しむ)事が、オーディオですから・・・  試行錯誤で 良い音を見つけて下さい。
byアコスの住人 at2010-08-30 14:22


下記URLの日記を書いた時はXLR接続の場合でしたが、最近RCA接続を行った時も個人的には

プリメイン+パッシブアッテネーター > パワー+パッシブアッテネーター

だと思えました。
理屈や経験によるノウハウで判断することは正しいですが、それらに反していても得られた結果を信じることも必要なのかなと思っています。
この辺はちょっと勉強してみます。
http://community.phileweb.com/mypage/entry/2664/20100717/19627/
by cloe at2010-08-30 23:48


プリの問題は悩ましいですね。でも、こんなことを書くと嫌われるんですけど、高性能なプリだと、VRを絞っても音が全然と言っていいほど劣化しませんですよ。

いろいろ試してみた結果ですが、よくできた自作品とかアキュフェーズの最高価格帯のプリを使えば、フェーダーを使う必要はないです。ただし、アキュフェーズの製品でも最高級品に限り、その下の製品ではガクンと性能が落ちる可能性があります。例えば、中古だとC-290以降のメンテ品ならお奨めですね。
by kitatanuki at2010-09-03 19:24


>cloeさん
パッシブアッテネーターだとボリューム位置によって特性が変化しやすいとされることもありますが、cloeさんが導入された物だと、プリメインのボリュームよりも絞ったときの劣化は少なかったということですか。NANO PATCHも気になりますw
byオタ麻呂 at2010-09-04 11:18
http://community.phileweb.com/mypage/entry/828/20100829/20296/


91. 中川隆[-14472] koaQ7Jey 2020年1月16日 06:59:45 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1391] 報告

音質低下の少ないプリアンプ(音量調整)への挑戦 アルプスRK501の実力検証
http://www2s.biglobe.ne.jp/~yapsys/hifipri.html

高音質・高精度ボリューム RK501□□型の性能を出しきるために

アルプス電気 可変抵抗器 ロータリボリューム RK501シリーズ
http://www.alps.com/prod/info/J/HTML/Potentiometer/RotaryPotentiometers/RK501/RK501_list.html

はじめに

 余計な増幅回路が入れば、そこで音質低下が発生することは、良く知られていることです。

どんな優秀な増幅回路であっても同じことが言えます。

デスクリート回路であっても、モノリシックIC(オペアンプ)回路であっても音質低下には、同じことが言えます。

そこで増幅回路を省いたパッシブボリュームやパッシブアッテネッターという考えが生まれて、ご使用の方も少なくはありません。

今回は、出来るだけ音質低下が少なく、ケーブル等の影響も受けにくい増幅回路入りボリューム(プリアンプ)を製作してみました。試聴結果は下の方にあります。物理的特性に表れない音質差は不思議であり面白いものです。メーカー品を音質で凌駕出来る可能性が見えてきました。

RK501 ボリュームをせっかく入手しても、まだ使われていない方、これからご検討する方のご参考になればと思います。
この当方製作ラインバッファアンプ基板は、他のボリュームやアッテネッターの後ろに入れても効果はあります。パッシブプリ愛用の方も追加して音質改善されています。

プリアンプとは何でしょうか?

 音量可変、音質調整(トーンコントロール)入出力の選択、古くはレコード再生のイコライザー、テープ再生のヘッドアンプ様々な役割がありました。
それらは微少電圧を扱うのでプリアンプの性能は大変重要でした。
現在はCDを筆頭に出力電圧も大きくその時代のようなゲインのアンプは不要となりました。
しかし過去のものとばかりも言えません。
ボリュームの後ろに性能の良いアンプが付くと断然、音に元気が出ます。
こればかりは聴いてみないと判りませんが。

まず古い年代の市販のプリアンプを見てみましょう。あえて型番は記載しません。ご想像ください。いずれも著名な銘機です。

評判が良かったもの程、シンプルな構成です。
そしてオペアンプの採用が目立つことがお解りいただけるでしょう。
配線の手法もご覧ください。
現在の高級プリアンプの中身は、ラインレベルアンプになり、回路構成的にもバランス型となっているものが多いです。


まずは市販のプリアンプの中身を見てください。


@ ハイエンド向けのプリアンプ(海外製品)。
ボリュームはアルプス RK40が、採用されていた。
増幅回路はオペアンプ NE5534ANのみ。

写真は最新のものにICが交換されているが、元のICにはシールが貼ってあり名前が見えないようになっていた。ICソケットなので自己責任で差替えして遊べる。
この上位機種も同じでグライコ分の回路が多いだけでオール NE5534。
まさにオペアンププリだ。

自作プリで5534が入っていると、なんだと笑われるが、このメーカーだと笑われない。
ブランド名のご加護というものだ。そういう先入観を持つのは良くありません。
しかしこのメーカー好きの方々は、このICは一般のものと違うなどとなぜそんなにもかばうのだろう?


A 国産中級プリアンプ
回路部分はプラスチックで覆われている。
入力はDUAL FETでまともなデスクート回路なのに、DCサーボにICが入っているだけでなんら問題ないはず、引け目があったのだろうか?それともSS誌対策か?
いずれにしろ評論家の無責任発言対策だろう。

メーカーは、振動に対する音質対策と言っていたはず。
ボリュームはもちろんアルプス RK40。
入力の切替は長くならないように青いスイッチの延長板で判る。
実は、昭和40年代からメーカーアンプはロータリースイッチは後ろの方にあり軸が丸棒で延長されていた。
遡れば1950年代の製品にも見ることが出来る。
そういえば、ネットで検索すると、某国内ハイエンドメーカーの製品に NJM45○○が入っていたなどと得意げに晒しているのを見るが、DCサーボなどに汎用オペアンプが使われるのは当たり前のこと。


B 国産昭和42年製プリアンプ、
デスクリート回路シリコントランジスタ32石。7バンドグライコ(SEA)付き。
手前のシールドボックスがインダクタの入った箱。
まだまだ球やゲルマニュームトランジスタ主流の時代にシリコントランジスタの採用


C ハイエンド向けのプリアンプ(海外製品)。
入力切替はアナログスイッチ(FET)
ここでもボリュームはアルプス RK40が、採用されていた。
増幅回路はオペアンプ。
5バンドイコライザー付き。
面白いのはコンパンダー/エクスパンダー機能まで付いている。
説明書には規格から外れる場合は返品にも応じると書くくらいのプレシジョンアンプ。
ただし0.02%以下のひずみと20Hz〜20KHzの帯域特性。


Dトランジスタ構成の33.3V外部電源方式プリアンプ海外製品。
ボリュームはアルプス RK27に交換されている。
NE5534 がこれにも入っているが、バランス調整を単連ボリュームで行っているのでパンポット回路のようなところに採用している。
端子部までシールド線の配線がない。

入力切り替えスイッチまではプリントパターンで引かれている。
バックパネルまで全部プリント基板。シールド線はここでも使われていない。
シールド配線は使いようによっては音が悪くなるのは確かだ。しかしアマチュアのパッシブプリ自作はシールド線を使うと音が良くなるとばかりに、太い最上川音頭などが、これ見よがしに使われているのを見かける。

内部配線は両端シールド落としではなく片側落としも重要だ。
このようにメーカーアンプは、配線の合理化意外に音質を考慮してのこと。
わずか数センチの配線に太いシールド線は不要、普通のコードでOK。


E 当時マークレビンソンが買えない人が買ったと言われたこともあるそうな、ハイスピードプリアンプ。
本機は初期型で、これまたIC(オペアンプ LM318)
確かにハイスピード汎用オペアンプです。
のちに LF357の採用となる。
A&BのVRが使われているがこの個体には東京コスモスの60dBATT(1977製)が入っていた。

推測だが当時の連動誤差は日本人には、許せなかったはず、それで交換されたのかも知れない。詳しくは知る由もない。
入出力の配線はアースサンドイッチのフラットケーブル。


F 国産管球式プリアンプ。
いわゆるマランツ#7型EQ回路。
フォノを使わない場合、電源不要。
パッシブATT構成(東京光音製ATT採用)
写真では判りにくいが入出力はいわゆるフラットケーブルと一部にシールドコード。


G ハイエンド向けのプリアンプ(海外製品)
この時代はまだボリュームは、海外製
日本製部品は見当たらない。ハイブリットICが採用されている。
ICと言っても複合部品と言った方が良いかも知れない。


H LUXMAN プリアンプ。
値段分きちんとお金をかけて作ってある。これだけ日本は、真面目である。
ライン専用でバランスにも対応している機種である。


I 参考写真 
一番上がRK-501試聴用に今回製作した音量調整器(バランス対応型)試聴用に製作したので外観意匠に関しては、イマイチいただけません。
高級ケースに納めないのがかえって試聴では良い。視聴となると外観も影響する。所有欲をそそる外観にすると、このまま持っていかれる可能性が高いことも・・・。


中身を見ないで音で評価されていた時代

一通り往年の銘機の中身を拝見した訳ですが、70年代からオペアンプが採用されていたことがお解りいただけます。

そして採用ボリュームは、やはりアルプスです。
長らく音質が良いと絶賛されて来た訳であります。

オペアンプだからダメとかデスクリ構成だから良いという訳ではないことが分かります。
それでは、最新オペアンプで作れば良いということになりそうですが、オペアンプ交換して(装換と言うらしい)変わる差は、そんなに大したことはありません。

誰が聴いても音質が向上したと分かるくらいの物を製作しなくては、面白くありません。
私はオペアンプ回路を超える奇抜な回路は、そんなに無いと思っています。
しかし音質向上のためには、回路、実装的試行錯誤と試聴も重要な項目です。


最高クラスのボリュームの性能を生かすために

これに採用したフラットアンプは、製作試聴を繰り返し、オペアンプを使いながらも工夫によりデスクリート回路の良いところを併せ持つ、音質劣化の少ないものです。
それを使いアナログ音量調整装置として製作してみました。

そもそもの始まりは色々な VR による音質差の確認から始まっています。
ボリューム単体での比較では、どうしても接続機器の影響が出ます。
まずは、比較検証用ラインアンプの製作でした。
(パッシブ音量調整器参照)
http://www2s.biglobe.ne.jp/~yapsys/vrsystem.html


今回は最終確認として最高峰のボリューム RK501 の採用のラインアンプです。
このRK501を使う(実験)には、本当に勇気が要ります。
失敗したら製品価格からショックは大きいです。

このボリュームの性能をいかすには、それ以上のラインバッファアンプが必要なのは言うまでもありません。このボリュームの性能を生かせないラインバッファアンプでは意味がありません。

パッシブで使うより音質的影響が出ないようにすることが目標でした。
結果、高級プリアンプをも凌ぐ音質に仕上がっています。
最終的には心配を大きく裏切ってくれました。


これが RK501 10KΩ4連。
はたして希望の音は出るのだろうか?
特注で6万3千円也。通常は2連で済むのでおおよそ半額。

基板用の端子で1ミリ幅のピンだ!
パッシブ派の人はこんな高価なボリュームの根元に極太のシールドを使う。
熱と機械的ストレスが相当かかるだから中古は、使えない。
未使用の物でヤフオクに出たら絶対買いだ!


これが今回採用のフラットアンプ基板。
私としては、音質的に気に入っている。聴感上の評判も良い。
滅多に使わないガラエポ基板(賞味期限が切れそうだったので今回は採用しただけ)バランス対応なので実機では2枚使用した。
フラットアンプの挿入は、とにかく力強い音になる。
部品をまとめて購入したのである程度まとまってペア組部品が取れました
お安く基板は提供できます。15,000円

全く同じ回路のフェノール基板。音は同じです。
人によっては違いが判るのでしょうが・・・・
普通のアンバランスでの使用は、これ一枚でOK。
何枚も製作して、試行錯誤の上、完成したものです。
回路図は下記ブロック図をご参照ください。
FET OPAMP TRでの構成です。
写真で見ると高い基板と思う人もいるが相当安いつもり。
部品代は相当かかっている。拘りで全て日本のメーカーの部品を採用している。


ご予算的なお話(ここが一番の問題か?)
2チャンネル アンバランスの場合 (試聴実機は2チャンネルバランス)
ボリューム           3,6000円位
ツマミ              2,000円
基板セット特価期間限定 20,000 この基板のみは18,000円
ケース            5,000〜20,000  適宜
入出力雑材、電源トランス   5,000
ご自分の労力含まず


6万6千円〜で作れる訳です。
昭和の時代の中古を買って、ノスタルジーに浸るのも良いですが、音を聴くともう戻れないと思う方が多いです。
騙すつもりは全くありませんが、騙されたと思って製作してみると真実がお解りいただけます。
何しろRK501採用機種は100万もするのですから中古でもまだまだ高額です。


音量調整器の基本構成
上図のように、RK501 高音質ボリュームの性能を接続される機器での影響を受けないようにするのがフラットバッファアンプの役割です。
ボリュームが良くてもフラットアンプが良くても片方だけではだめです。
相乗効果で高音質が期待されます。
ボリュームの性能以下のフラットアンプでは意味がありません。

プリアンプ(フラットバッファアンプ基板ブロック図

試聴実機の構成
せっかくの4連ボリュームなので、バランス対応とした。
アンバラでは、ホット側を使えば良いだけだ。
アンプ基板は写真では分かりにくいが2階建で構成。
電源はハムが出なければどうでも良い。こんな汎用電源トランスでも実用になる。
2009/10/14製作


完成機試聴(個人による感想なのであまり意味がありませんが)
ほとんどの方が同じことを言うので傾向は判ります。

自分で聴いて、サイコーと言っていたのでは某誌ライターと同じですが、音を出した瞬間。これは大変なことだと実感しました。
この違いをわからない人はまずいないという自信を持ちました。
解像度が高く余韻がとても良いのです。

そのため定位感が増し、楽器の位置やボーカルのセンター定位などを実感できました。
またボリュームを絞っても音痩せしないので、一人で夜中に、にやけてしまいました。
これに入力セレクタを付ければプリアンプの実用品となるわけです。

注意しなくてはならないのが、あまり一人で同じ曲で試聴を繰り返すとゲシュタルト崩壊してしまう可能性があります。


第3者による拙宅での試聴
恐る恐る感想を聞くと、答えは私が夜中に聞いたのと全く同じ。
言い方こそ違うが同じ意味でした「スカッとする、音が伸びる」。
偶然の一致もあるので、別の友人を呼んでも同じ、やはり解像度の向上が一番なのかも知れません。

それを繰り返すこと4人、全く同じ内容の結果となりました。
さらにオーディオに興味のない人に聴いてもらっても、余韻による臨場感があり、聞こえない音がはっきり聞こえると、同じ意見をもらいました。


こうなったら怖いがお宅訪問他流試合

金田式製作愛用者。仙台市 AYさん 
これは勇気がいる。解像度では中々勝てない金田式です。
相当先入観があるし、無名なこのプリに勝ち目があるのか?差が出るのか?
ここでもはっきりした差が出ました。
解像度が高い1枚ベールが取れるといった結果です。
金田派も RK501ボリュームを買おうか悩んでいます。


スーパーハイエンドなお宅訪問 仙台市Mさん
20畳以上はある大きな部屋、ハーツフィールドが鎮座し、43シリーズやJBLオリンパスがとても小さく見えます。
あれだけのシステムをお持ちですから、相当数の著名器機をご使用になっています。
そんな方でさえ唸ってしまいました。
感想はやはり同じ、音階が聴き取れると好評。
アキュフェーズのDC-300の後ろにつないでも、劣化は感じません。


マッキン C22+MC275 3台使用マルチ宅訪問 石巻市Tさん
音像が広く、音の密度が甘いとダメだしを受ける。
規模の小さいシステムなら良いだろうとのこと。
もちろんこのような評価になることもあります。
しかし、これは正しい評価と受けることもできます。
解像度が高い音は分離が良く、そういう表現もありでしょう。


ラックスC7 プリ 3ウェイマルチ宅 石巻市Hさん
今まで聞こえない音が聞こえる。分解能が高い。
ラックスプリのこの VRの入った上位機種を買っておけば良かった。
アナログレコード主体の方ですが、CDにもこれだけの音が入っていたと驚いていた。


3ウェイ超大型オリジナルマルチアンプシステム(オーディオ専門店) Nさん
規模的には怒涛のマルチと言えます。 
パイプオルガンの超低域で破鍵しない独自システムをご使用。
解像度の高い音とやはり同じ感想をいただく。
話を伺うと RK501 の開発時、エンドユーザー評価に近い聴感特性追及のために、設計者が訪れアドバイスしたとのこと。


東京都Yさん(現品発送の試聴です)
実家のマルチシステムに組み入れでの試聴結果ですが、私室での試聴結果と おおよそ傾向は似ており、やはりオペラの歌声は RK501プリの方が質感がよかったで す。
もっと端的にいうと厚みがありまろやかな声に聞こえました。
他の楽曲でも、重心が低く低音が豊かな厚みのある傾向の音質で、いわゆる高級機器音質です。
それらの音質差は驚く程大きいものではありませんが、差異は明確にわかりました。 
また、決して双方に優劣が判定できるグレード差はありませんでした。 
それにしても、ボリウムの違いはマルチシステム再生音にて違いがわかる結果でした。


電気的特性を表示します。
(試聴テストには関係ありません)機器内部と特性を先に見ると視聴テストになってしまいます。
出力2V時の歪率データー(ボリューム+専用アンプ通過のデータ) 

Ch/周波数 100Hz 1KHz 10KHz 備考
LEFT (%) 0.0001 0.0011 0.0011 (A)補正
RIGHT(%) 0.0001 0.0011 0.0011 (A)補正


S/N比(A) L 100dB R 99dB

周波数特性
10Hz〜90KHzフラット値 -3db 170KHz


アルプス電気 PRODUCTS INFORMATIONからの引用
≪高性能を凝縮して、ピュア・サウンドを追及≫
高音質・高精度ボリューム RK501□□型

製品の概要
デジタルソースの普及により、ダイナミックレンジや周波数特性などの高音質化を実現できる情報ソースが身近に得られるようになった。
このためオーディオ機器では、これらの情報を忠実に再現できる内部回路や高音質部品のニーズが高まっている。

特に音量コントロール用のボリュームにおいてはその注目度も高く、重要な部品の一つに位置づけられる。

これらの要求に応えるべく、要素技術を根本から見直すことにより、評価手段として従来の物理特性だけではなく、エンドユーザーの評価により近い聴感特性をも重視し、材料から形状まで幅広い開発をおこない、

@高音質 A高特性 B高品位

を実現した高音質・高精度ボリューム RK501□□型を開発した。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~yapsys/hifipri.html


92. 中川隆[-14471] koaQ7Jey 2020年1月16日 07:03:31 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1390] 報告

good or bad, but thinking makes it so 良いも悪いも捉え方次第 Der Klang vom Theater (ドイツ〜劇場の音と音楽)
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-464.html

約3年前、大きな決意をしてラインアンプの受注を受けましたが、作業を完遂してお届けすることは叶いませんでした。

ざっくりと言えば、こちらからのご提案と使用者様のご希望との乖離を最後まで埋めることができなかったためです。

この一件は、私自身にとって(そして、ユーザーたろうと楽しみにされていた発注者さんにとっても)精神的な痛手となりました。

半年以上お待たせして、その上に破談となったわけですから大変なご迷惑をおかけしてしまったわけです。

しばらくは外からの依頼を全てお断りをして、状況の把握と反省する時間が必要でした。


こうした反省を踏まえもう一度頑張ろうと思えたのは辛くも貴重な経験があったからで、今は感謝しています。

そして、今後このような悲劇を繰り返さないようにしようと、改めて「自分のすべきこと」を見直す良いきっかけになりました。


そのチャンスは今年の春にやってきました、実に2年と半年ぶりの事でした。


http://blog-imgs-72.fc2.com/k/a/o/kaorin27/PICT3451.jpg


使い勝手につながる入出力の端子形状や選択数については、今回も全面的にオーナーの意向を反映させました。

古い録音を聞くために STEREO ↔︎ MONO の切変えも供えました。

別の方からモノラル・プレスのCD(左右チャンネルは電気的に同一)をかけるのに、なぜわざわざMONOスイッチが必要なのか?

と、聞かれましたが「必要だから」という以外明確な答えはありません。
それしか答えはないんです。

前回の反省を生かして、作業に掛かる前にまず電気的、機械的な中身については私が一番良いと思った方法を受け入れて使って頂くしかない。と申し上げて納得をいただいてから製作にかかりました。

どんな物を作るにしろ、私が作ったという事実は未来永劫消える事はないんです。
いくらオーナーからのご希望とはいえ(外見やファンクションに関してはどうぞご自由に、ですが)私自身が納得の出来ない機械を世に出す事こそ、私が第一番に避けるべき事だったのです。

以上が前回の失敗から得た教訓でした。

前回のご依頼者様が悪いわけではもちろんありません。
一番悪かったのは「出来うる限りご希望に添って作ります」と曖昧な投げかけをした私です。
ご希望に添う部分と、納得頂くべきところをしっかりと最初から分けてスタートするべきでした。

各ステージ間のインピーダンス整合とゲインセットはオーディオ・システムのクオリティを決定付ける最も影響力の強い要件ですが、それを一般の方に納得のいただけるように説明することは「音の良いアンプ」を製作するよりもずっと困難な作業です。


結局、誰が善で誰が悪だという話ではなかったのです。
沢山売るという事が善である大きなメーカーならば、要望の多い方面へ舵を切ってしかるべきでしょう。
私はそのような立派な立場ではなかっただけの事。

ならばきっと、私のやろうとする事を待っていて下さる酔狂な方も(数はよっぽど少ないけれど)見えるだろうからそちらの世界への期待に答える事が、小ならばこその役割だろうと思い至ったわけです。

http://blog-imgs-72.fc2.com/k/a/o/kaorin27/PICT3447.jpg


これは仮組み中の写真ですが、オーナーさんの思いと自分のすべき事を練り上げた上で形にして、良いアンプができたと思います。

外装デザインはオーナーさんのご希望通り
Klangfilmの専用電源と重ねてキャビネットに納めました


http://blog-imgs-72.fc2.com/k/a/o/kaorin27/PICT3468.jpg


このラインアンプは5極管の1球仕様で、この次の世代になると3極管の2段NF付きになり、音味が変わります。
そういった意味では貴重ではあるのです

もちろん、だから「良い」とか「悪い」という話ではありません。


There is nothing either good or bad, but thinking makes it so.

ー 物事(オーディオ機器)に良いも悪いもない。考え方(捉え方)によって良くも悪くもなる。 ー


と、綺麗にまとまりました、お後がよろしいようで
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-464.html

93. 中川隆[-14470] koaQ7Jey 2020年1月16日 07:04:16 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1389] 報告

プリアンプは導入してみると音楽の世界が変わると思います。


私は最初、デジタルプリメインアンプの前段へ入れましたが、解像度が増したような感じと音のしまり具合から音質向上したと感じました。

その後、アナログパワーアンプ、AVアンプの前段にも入れていましたが、そのままの状態よりプリアンプを入れたほうが良いです。

パワーアンプ部にも音質的な特徴はあると思うので、プリアンプが完全に支配するというわけではないですが、プリメインアンプのプリ部がいかに貧弱だったかが分かります。

パワーアンプは搭載している電源部によって瞬発力とかが変わってくると思います。

プリアンプはCDPからの音声信号を整理して、音楽としてより聴きやすくしてパワーアンプへ送ります。

CDPとパワーアンプ直結だと、パッと聴いた感じでは音の鮮度がものすごく上がったように聴こえるので音質が上がったと感じると思いますが、プリアンプで聴いた後で聴くと荒削りだということも感じると思います。

直結はMIXし終わったばかりでマスタリングをする前の状態という感じです。

プリアンプはプリメインアンプを持っていても前段に導入したほうが良いです。

この際のプリメインアンプが安価なものでも、プリアンプを前段に入れるとかなりグレードアップした音質になります。

プリアンプをどのメーカーで選ぶかの基準は、普段聞いている音楽がどこの国のものかということに合わせたほうが良いかもしれません。

私の場合、95%がアメリカとヨーロッパのアーティストですので、アメリカ産・ヨーロッパ産のオーディオ機器しか持っていません。

真空管プリアンプを導入して、パワーアンプは普通のアナログアンプで良いと思います。

私は真空管のプリとパワーは導入していませんが、真空管のアウトボードを導入しています。

真空管は正常に動いている時は良いですが、球のどれかが切れ始めるとノイズが混入しはじめたりして大変です。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14107860119

94. 中川隆[-14469] koaQ7Jey 2020年1月16日 07:12:05 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1388] 報告
EAR 912 \1,980,000(税別)
https://www.yoshinotrading.jp/ear-yoshino-page/912/

EAR社の創立25周年を記念し、またEARのチューブ・テクノロジーの集大成として作られたプリアンプが912です。最高級プロ仕様のMCヘッドトランス付フォノイコライザーを搭載しLINE入力PHONE入力の双方で、最高の真空管サウンドを実現します。


試聴機が届けられる前と届けられたとき、正直これが「198万円」という印象がぬぐえませんでした。

しかし、その音を聞いた後ではその価格が「高い」とは思えなくなってしまいました。

今回のテストではCDプレーヤーとトランジスター・プリメインアンプの間に繋いで音質をチェックした(プリアンプのテストでは、音質がどの程度"失われるか?”を確認するため、必ずこのチェックを行います)のですが、驚いたことにCDプレーヤーの価格が一桁上がった!?のではないかと思えるくらい音が良くなったからです。

単なる音量/音質調整器としてのプリアンプを超えた、「音を良くできる(失われた音を復元できる)」プリアンプ(アナログコンピューター)としての能力を兼ね備えプリアンプが EAR 912です。


912を通すと音が浄化されます。

デジタルとトランジスターの組み合わせでは、避けられない「粉っぽさ」や「とげとげしさ」が完全に消え、高域が透き通ってバイオリンの倍音が美しく伸びてゆきます。響きに潤いが出て、部屋の天井を取り払ったように大きく音が上に広がります。

電気的に感じられた倍音の硬さが取れ、弦楽器の高音がまるで生演奏のようにスムースでスィートになります。

どうすればこんな音が出せるのか?全く理解できませんが、アンプやスピーカーが消えて演奏会場に居合わせているような雰囲気です。

過去に数多くの真空管プリアンプを聴きました。驚くほど音が良い製品も沢山ありましたが、これほど「色づけを感じさせないプリアンプ」は今までに聴いたことがありません。優しく透明で、スムースな音。解像度感も抜群です。


濁っていた響きが整理され、各々の楽器の音がクッキリします。ボーカルの定位が改善し、口元が引き締まります。

ボーカルと伴奏の前後関係が改善し、立体感が増しています。

中でもボーカルの明瞭感の改善は驚くほどで、CDをSACDに変えたくらい音が良くなります。最高の電源ケーブルとラインケーブルを奢っても、これほどまで音質が改善するか?俄には信じられないほど、音が良くなりました。

極端な例えではなく、20万円のCDプレーヤーを200万円のCDプレーヤーに変えたくらい、音が良くなります。

シンバルの切れ味や響きのリアルだけではなく、すべての音の実在感とリアルさが大きく向上します。クラスの違うシステムを聴いているようです。プリアンプだけでこれほど音が良くなるのは、驚きを通り越して衝撃ですらあります。


響きの長さ、演奏会場のサイズがまるで変わります。

楽器の織りなすポリフォニックの構造の精度、大きさ、美しさは912を使う前とまるで別物です。現在使っているCDプレーヤーは58万円のX05/Ultimateですが、このプレーヤーをトップモデルのUX1SE/Limited+Antelope OCXの組み合わせにしても、ここまで音は良くならないかも知れません。

CDで聞き比べましたが、912の音質改善をたとえるなら「CDがSACDになったよう」ではなく、「CDが高音質レコードになったよう」という例えが正しいと思います。すべてにおいて改善が著しいので、どこがどうなどと個別に音を評価できません。

外観は素っ気なく少々安っぽい感じも受けますがその音は素晴らしく、メーカー希望小売価格を遙かに超える価値を感じます。真空管プリアンプでこれほど感動したのは、10年以上前に中古で入荷した Audio Research SP10を聞いて以来かも知れません。

同価格帯あるいは遙かに高額なトランジスター・プリアンプを聴きましたが 912と比べれば、私にはそれがただの「音量調節器」としか思えないほど 912が素晴らしい音に感じられました。


プリアンプはパワーアンプには欠かせない「音量調節器」なので、一般には「音を良くできる」という認識はないと思います。また、CDとパワーアンプの「間に入る」のに「情報量が増える」というのは、理解しにくいことだと思います。しかし、今までの経験から良いプリアンプは確実に音を良くすることがわかっています。

電気的には、プリアンプを使うことで信号のインピーダンスが下がり伝達能力が増すため「伝わりきらなかった細かい信号が消えずに伝わり」情報量が増えると説明されます。実際聞いた感じも説明のイメージに近く、良いプリアンプを使うことで細かい音が出てレンジが広くなります。しかし、 私は、ちょっと違う考え方をしています。それを説明しましょう。

プリアンプではなくケーブルでも音が良くなりますが、プリアンプと同じように電気的に説明すると「ケーブルによって消えていた(損なわれた音)が、良質なケーブルを使うことで伝わるようになる」となります。しかし、それでは「測定器のケーブルを変えると得られるデーターが良くなる(改善する)」という矛盾を抱えることになります。測定器ではケーブルの良否を判断できない、聴感上はあれほど音が変わるケーブルを測定できない。測定器に使われているケーブルは、オーディオ用よりも遙かにお粗末なのに得られるデーターは正しい。この矛盾をどのように解釈すればよいのでしょう。私は電気的な説明と違うことが起きているに違いないと思いました。

聞こえる音が変わるのは、電気的な情報損失ではなく人間側(聴覚)の問題だと考えています。人間の聴覚は類似する音に非常に敏感です。関連がある音の「あるなし」の聞き取りでは、測定器を遙かに超える感度を持っています。しかし、物理的に耳殻の構造を調べても、それほど小さな感度の音を拾えるようには思えません。そこで人間の驚くべき聴覚の秘密は、耳ではなく脳にあると考えました。耳が電気信号に置き換えた「音」が脳の中を広がるとき、信号の強い弱いで伝達速度が変わるはずです。また、類似する信号は重なって強まるはずです。つまり、細胞内を伝わってゆく電気信号の形は、音の大小ではなく「神経刺激の伝達パターン」に大きく左右されると考えられるからです。

ケーブルやプリアンプの中を音楽信号が通過すると、その振動(エネルギー)により、響き(付加振動)が発生します。それによって「特定の音響(神経刺激)パターンが強化される」ということは十分考えられます。つまり電気的な情報の変化よりも、「音響パターンの変化」に注目することで、些細なことで音が大きく変わって聞こえることを説明できると思うのです。

真空管プリアンプ(真空管アンプ)は、真空管という「物理的な響きを伴う増幅素子の存在」によって、物理的に信号に響きを付加します。エコーチャンバーやエフェクターのような働きです。EARはこの「響き」を見事に味方に付けて、失われた音楽信号の「パターン」を復元し、人間がいい音と感じる「パターン」を作り出す(強化する)に違いありません。 そう考えると912の素晴らしい音質を理解できますし、失われた音を復元できる装置(つまり非常に高度なアナログコンピューター)と考えれば、その価格も十分納得できると思うのです。

912は単なるプリアンプではなく、最高の音楽復元装置でした。 以前高価な真空管プリアンプとしてEMT JPA66を聴きましたが、さすがにレコードは超高価な昇圧トランスを搭載するJPA66に敵いませんでしたが、CDの音質に関してEAR 912はJPA66を足下にも寄せ付けないくらい素晴らしい音を出しました。

オーディオ機器を単純な「増幅装置」と考えるのは間違っています。それは失われた「音と音楽」を復元できる非常に高度な装置なのですから。
http://www.ippinkan.com/ear_912.htm

95. 中川隆[-14468] koaQ7Jey 2020年1月16日 07:37:05 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1387] 報告

マランツやマッキントッシュのヴィンテージ真空管プリアンプと現代トランジスターパワーアンプとは相性が悪い。

改造して戻ってきたプリアンプ - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2013年01月12日

以前、名器とされる「マランツ7」(復刻版)を持っていたが、音質自体は気に入っていたもののレコードを聴かなくなったし、図体が比較的大きいし、12AX7(真空管)を6本も使ってあったり、トーンやバランスコントロールもあったりなので2年ほど前にあっさり知人に譲ってしまった。

「マランツ7」を使っていたときの記憶に低音域にプリアンプを使うと「ボワ〜ン」といったふくらみが過剰になって、量感はともかく分解能に問題があった。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/ce6f49b84a2fe64a4e34b576c86990eb


「プリアンプはもう要らない?」 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2010年06月22日

以前、低域用のユニットとしてJBLの130Aユニット(口径38cm)を使っていた頃に、プリアンプとして「マランツ7」を使用していた。

まあ、真空管プリの往年の名器としてよく知られたものだがこのときはメインアンプも真空管でなにぶん小出力のため、プリアンプで味付けしてやると適度に低域が膨らんでうまく聴けたものだった。したがって当時は絶対の必需品。

ところが、低域用のアンプをトランジスター(Lー01A:4Ω時出力140ワット)に取替え、SPを片チャンネル4本にしたときに「マランツ7」を入れてみると、パッシブプリと比べて低域がボワ〜ンとなって締りがなくなりとても聴けたものではなかった。

つまり、メインアンプとスピーカーが充実するとプリアンプの効果が如実に薄くなったというわけ。もちろんケース・バイ・ケースだろうがこれで自分は完全にプリアンプ不要論に傾いてしまった。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/dec430d10a98efbf08b2291285bfdd28

96. 中川隆[-14467] koaQ7Jey 2020年1月16日 07:41:57 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1386] 報告
「音楽&オーディオ」の小部屋 2017年01月03日

先日の記事で掲載していた「71Aプッシュプル」アンプの画像。

https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/ebc8869f903352efb2e757b604a7ed84
       

この画像を見て「アレッ、おかしいな」と気付いた方はとても「観察力が鋭い方」であることを保証しよう。

もったいぶらずに種明かしをすると画像右側のボリュームつまみの位置(黒線)が午前9時になっている!

通常、パワーアンプのボリュームは絞らずに全開にして聴くのが当たり前なのでこれはいったいどうしたことか。

というわけで、この間の事情を述べてみよう。

システムにおけるパワーアンプの繋ぎ方は泣いても笑っても次の3系統しかない。(レコードを利用しない場合だが、もう一つ「マッチング・トランス」を経由する手があるがここでは省略。)


1 プリアンプから繋ぐ(パワーアンプのボリュームは全開)

2 アッテネーターから繋ぐ(パワーアンプのボリュームは全開)

3 DAコンバーターから直接繋ぐ

  (1) DAコンバーターのボリューム調整をしながら聴く(パワーアンプのボリュームは全開)

  (2) DAコンバーターのボリュームは全開にし、パワーアンプ付属のボリュームで調整しながら聴く

以下、逐次、解説してみよう。

1 我が家のシステムでは「プリアンプ」を入れて聴くと、力感は出てくるが繊細な音となるとイマイチだ。音の奥行き感、(それぞれの楽器の前後の位置関係)にちょっと不満が出てくる。結局どちらを採るかはプラス・マイナスがあって総合的な判断になるが、自分の場合は繊細さを優先するのでプリアンプはなるべく使いたくない。

と、ここまで記したところで、いくら「無責任で書きたい放題のブログ」といっても、わずかながらも良心は残っている(?)積もりなので念のためプリアンプを再度実験してみた。

使われている真空管は「12AU7」が4本あってうち2本は新品のムラード(イギリス)、残り2本は中古のテレフンケン(ドイツ)だったが、試しにテレフンケンをRCA(アメリカ:クリヤトップ)に変更してみたところ、アッと驚くほどの変わり様。

これほどの繊細さを表現できるのだから我が家のプリアンプは十分使える!使う球次第で豹変するので、やっぱり“うかつ”なことは書けない(笑)。

2 プリアンプの代わりにアッテネーターを使う方法もある。これも随分試してきたが、音が痩せて妙に神経質になるし、結局うまくいかなかった。アッテネーターに対する印象は目下のところ最悪だ。

3 こうなるとプリアンプを使わないときの残された手段はDAコンバーターからの直結しかない。当然(1)の方法が一般的だし、これまでずっとそうしてきたが、つい最近「物は試し」とばかりに(2)の方法で鳴らしてみたところ、音の力感はやや後退したが繊細さは明らかに向上した。

意外だった。

とりあえずパワーアンプ側からの言い分を聞いてみようと歴戦のアンプビルダーさんにご意見を訊いてみた。すると「普通はパワーアンプのボリュームを全開にして聴きますが、スピーカーも含めて機器同士の相性もありますのでボリュームを絞って聴いてみて、そちらの方が良ければ別にこだわる必要はありませんよ。」

「ボリュームを全開にしておかないとパワーアンプの能力がフルに発揮できないとずっと思ってきましたが、そうとは限らないんですねえ〜。」

けっして既成概念にとらわれることなく、スピーカーを部屋の真ん中近くに置いたりするなど「オーディオは何でもあり」なのだ(笑)。

結局パワーアンプのボリュームを絞ることはけっして好ましいことではないものの、DAコンバーターのボリュームを絞るよりはまだマシということもあり得ることが分かった、少なくとも我が家では。

そういうわけで自分の好みを優先し、このところ一系統だけだが、パワーアンプのボリュームを絞って聴いているのが真相だ。

最後に、いつもクルクル変わるので後日の記憶のため現在のシステムの接続状況を記しておくと次のとおり(2017.1.3現在)

CDトランスポート「ヴェルディ・ラ・スカラ」(dCS)は共通。


第1系統

DAコンバーター「NA11−S1」(マランツ) 
→ プリアンプ「大西式プリ」 
→ パワーアンプ「71Aプッシュプル」 
→ スピーカー「AXIOM150マークU・イン・ウェストミンスター」

主に聴くのはインターネットラジオで「モーツァルトの専門チャンネル」


第二系統

DAコンバーター「エルガー プラス」(ボリューム全開) 
→ パワーアンプ「171シングル」(ボリューム絞る) 
→ スピーカー「フィリップス」(口径30センチ:アルニコ・マグネットタイプ」)


主に聴くのは「ボーカル」と「小編成」の音楽


第三系統

DAコンバーター「27ixVer3.0」(ワディア)(ボリューム絞る) 
→ パワーアンプ「PX25シングル」(ボリューム全開) 
→ スピーカー「AXIOM300」(AXIOM80と共用)

主に聴くのはオーケストラやジャズそしてテレビ番組
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/ebc8869f903352efb2e757b604a7ed84

97. 中川隆[-14466] koaQ7Jey 2020年1月16日 07:55:00 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1385] 報告
「音楽&オーディオ」の小部屋2016年05月15日
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/e5b52b75fce84ff2021b96cda7829052

オーディオ仲間のU君(福岡)がリン(イギリス)のSACDを4枚送ってくれた。

クラシックからジャズまで、オムニバス形式でアトランダムに曲目が収録されているが、リンのことだから音像定位にものすごくこだわった録音だろうと察しはつくのだが、一聴すると何の変哲もない普通のCDの鳴り方である。

「リンほどのメーカーにしては大した録音でもないなあ」というのが正直な感想だったが、もしかしてオーディオシステムの方に問題があるのかもしれないと思い至った。何せ相手はリンなんだから〜(笑)。

これまでプリアンプ、パワーアンプ、スピーカーは八方手を尽くしてそれぞれ吟味してきてやり尽くした感があるので、これ以上替える手段は持たない。
そこで「押してもダメなら、引いてみな」とばかりに、プリアンプを外してDAコンバーターから直結でパワーアンプに繋いでみた。

使っているDAコンバーターは「dCS」(エルガー プラス)にしろ、「ワディア」(27ixVer3.0)にしろボリュームコントロールが付いているのでプリアンプもアッテネーターも要らない。

いやあ、驚きました。スケール感などはやや落ちるものの、楽器の位置の前後感などが克明にくっきりと再生してくれるではないか。精緻極まる音楽に変身とでも言えばいいのだろうか。さすがはリン。

レコードをやらずCDオンリーの我が家に限ってのことだろうが「プリアンプを介在させた方がいいのか、どうか」は永遠のテーマである。まあ「功罪相半ばする」といったところだろう。

そして、プリアンプを使っていた時は幾分冴えなかったアンプが、DAコンバーターと直結にしてやるとがぜん息を吹き返してくるのだからたまらない。逆も真なりで、プリアンプ使用時はエース的存在だったアンプが途端に色褪せるのだからオーディオは本当に面白い。

いつ何どき出番があるのか分からないので、使っていないアンプでも簡単に放逐してはいけないと、肝に銘じたことだった。

最後に、今回の騒動でものの見事に息を吹き返してエース級の座を射止めたアンプは「71Aシングルアンプ」(インターステージトランス入り)だった。ドライバー管は「MHL4」、出力管は「171」(トリタン仕様)、整流管は「180」(ARCTURAS)。
         
71系の真空管よ、永遠なれ
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/e5b52b75fce84ff2021b96cda7829052

「高音域不足」騒動記 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2016年04月30日
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/bd38aba7def5beea9aec33ffc12dafdb

先日、音楽にもオーディオにもたいへん造詣が深くて、とても信頼のおける方からメールが届いた。

「最近のあなたのブログにはツィーターユニットの内容が多いのですが、もしかしてプリアンプの高域不足に原因があるのではないですか?」という趣旨だった。

「そうかもしれませんね〜。ちょっと実験してみましょう。」と返信。
さっそく取り掛かった。

現在使用している真空管式プリアンプには2系統の出力端子があり、それぞれ別個の真空管パワー・アンプを繋いでいる。

「PX25シングル」(以下「PX25」)と「71Aプッシュプル」(以下「71A」)である。

そこで、実験1。
第一系統のシステムの流れを替えてみた。

CDトランスポート「ヴェルディ・ラ・スカラ」(dCS) 
→ DAコンバーター「ワディア27ixVer3.0」 
→ パワーアンプ「PX25」 
→ スピーカー「AXIOM300+コーン型ツィター」

ワディアのDAコンバーターからプリアンプを介さずダイレクトに「PX25」に繋いでみたところ、スッキリ爽やかな音質へと大変身。
やっぱりねえと感激。

プリアンプは相性次第でパワーアンプを生かしも殺しもするが、これで「北国の真空管博士」の入魂の作品「PX25」の魅力全開となって実験大成功。

実験2
同様に第二系統のシステムの流れは次のとおりだが、プリアンプをいろいろ取り換えてみた。

CDトランスポート「ヴェルディ・ラ・スカラ」(dCS) 
→ DAコンバーター「エルガー プラス」(dCS:SACD用)
→ 「プリアンプ」 
→ パワーアンプ「71A」 
→ スピーカー「ウェストミンスター箱使用の2ウェイ方式」

旧来のプリアンプを含めて3台、それぞれ交互に繋ぎ替えて実験したところ、いずれも甲乙つけ難しだったが、強いて言えば現用中のプリアンプが一番安定感があるようだ。

つまり高音域不足がさほど気にならなかったのだが、ふと、面白いことに気が付いた。

プリアンプにパワーアンプを2台繋いでいた時よりも1台だけにした方が全体的に音に躍動感が出てきて低音域も高音域も充実したのだった。

ボリュームの目盛も通常10時の位置だったのが9時半ぐらいに収まったのには驚いた。

プリアンプに2台のパワーアンプを繋ぐのはご法度で、どうやら1台限りにしておいた方が良さそうだ。

もちろん、同時に両方の2台を鳴らさなくてもただ繋いでおくだけでもプリアンプには負担がかかるとみえる。

まあ、これは真空管アンプに限っての話だろうが、とにかくMさんのおかげで前進出来たので謝、謝。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/bd38aba7def5beea9aec33ffc12dafdb

グッドマン「AXIOM80」の魅力全開 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2017年02月14日
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/da1fc3359ae6997c28b096edb9e74a3e

前々回に記したようにAXIOM80用に作った新たなエンクロージャーは、これまでとはまるっきり違う魅力を引き出してくれた。         

当日のシステムは次のとおり。
CDトランスポート(dCS) 
→ DAコンバーター(dCS) 
→ プリアンプ「大西式真空管プリ」 
→ パワーアンプ「171シングル」 
→ スピーカー「AXIOM80」

当然のことながら例によっていろいろ実験を試みた。

まずアンプを「171シングル」から話題沸騰中の「6FD7」アンプに交換して鳴らしてみたところ、悪くはないのだが「171」アンプのリアル感にはとても追い付かない感じ。

そこでプリアンプと相性が悪いのかもしれないのでDAコンバーターと直結して聴いてみたところ、俄然、音に生々しさが出てきた。

我が家で鳴らすときは「6FD7」アンプにプリアンプを繋ぐのはご法度である。
ちなみに、この「6FD7」アンプはSさんも注文されており、もうすぐ完成するとのことで「この音なら満足です。とても楽しみです。」とのことだった。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/da1fc3359ae6997c28b096edb9e74a3e

98. 中川隆[-14465] koaQ7Jey 2020年1月16日 08:05:14 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1384] 報告
「音楽&オーディオ」の小部屋 2016年10月25日

レコードと違ってCDオンリーの愛好家の場合「プリアンプ不要論」は延々と続く「古くて新しいテーマ」である。

何ごとも「シンプル・イズ・ベスト」なので、プリアンプ無しでいい音が出ればそれに越したことはない。

「プリアンプは必要悪だ」という思いはずっと変わらない。
このテーマに対する(現時点の)じぶんの結論は「結局、相性の問題に尽きる」と考えている。

つまりDAコンバーター、メインアンプ、スピーカーがそれぞれの長所と欠点を補い合い「三位一体」として、うまく調和してくれればそれでヨシ、もし、そうじゃないときはプリアンプを介入させた方がマシ。

もちろんDAコンバーターにボリューム調整機能が付いていることが前提条件である。

プリアンプの代わりにアッテネーターを使うなんてのは論外だ(笑)。

今回の実験では

DAコンバーターに「27ixVer3.0」(ワディア)
メインアンプに「6FD7シングル」
スピーカーに「AXIOM110」(グッドマン:箱はウェストミンスター)

という組み合わせだった。

ちなみにこのDAコンバーターは初めからプリアンプを使用しなくてもいいような仕様になっており、出力インピーダンスは「1Ω以下」となっている。
胸をワクワクさせながら聴いてみたところ、これぞこれまで聴いた中でベストのサウンドだと唸ったねえ!(笑)。

周波数レンジの広さ、音の立ち上がりの早さ、低音域の力感と制動力も申し分なし。しかもDAコンバーターのボリュームが「60/100」あたりで十分な音量が確保できるのでエネルギー感にも余裕がある。

さらにプリアンプを入れていた時よりも明らかに高音域が素直になっている!
これなら「WE300B」アンプや「PX25」アンプの出番はもうないと一瞬思ったが、瞬間風速での感想は危険だし、後々ブログが書きづらくなるので、断言するのは止めておこう(笑)。

このアンプの生みの親の「北国の博士」にこの状況をぶつけてみると
「ケース・バイ・ケースですがプリアンプを入れると、どうしてもレンジが狭くなりがちです。その点この6FD7アンプは低音域から高音域までレンジの広さが持ち味なのでたしかに直結の方がいいかもしれませんね。」

そういうわけで、これからこのアンプを持っていって他流試合をする場合、プリアンプを使わなくて済むように予備のワディアのDAコンバーターも携帯してセットにして試聴しようと決めた。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/8869b0b4de316e64d7cfb05ee27048e4

「音楽&オーディオ」の小部屋 2016年11月01日
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/53675333c7f218bf6cb681177029cc3c

新たに導入を決定したデモ用アンプ「6FD7」の試聴

チューブ オーディオ ラボ 6FD7シングルステレオアンプ
http://shinkuukan2.web.fc2.com/2016/Audiofair2016_2/fair2016_2.html
http://shinkuukan2.web.fc2.com/


システムの構成は次のとおり。

CDトランスポート「ラ ヴェルディ スカラ」(dCS) 
→ DAコンバーター「エルガー プラス」(dCS) 
→ プリアンプ「大西式プリ」 
→ パワーアンプ「6FD7シングル」 
→ スピーカー「AXIOM110+ワーフェデールのコーン型ユニット+JBL075ツィーター」3ウェイシステム


はじめに、女性ボーカルを聴いていただいたが、Sさんの第一声は
「低音域のエネルギー感は目を見張るものがありますが、中高音域の透明感というか抜けは今一つですね〜。」

「プリアンプを外してDAコンバーターのエルガー・プラスから直結にして聴かせていただけませんか。」

そういえば、ワディアとの直結はしょっちゅうやっているが、エルガーとの直結は滅多に試したことがない。これもボリューム調整機能が付いているので可能だ。RCAコードを差し替えるだけだから簡単そのもので1分で完了。

「いやあ、これは素晴らしい!何よりも気になっていた中高音域に透明感が出てきました。

やっぱりプリアンプが邪魔していたんですねえ。
この音はわたしの大好きなブリティッシュ・サウンドそのものです。

6FD7アンプは私も是非欲しいですね。それに出力管もさることながら出力トランスの優秀性が際立っていると思います。」
広い帯域を身上とするこの出力トランスに目を付けられたSさんの慧眼には驚いた。

「市販されている機械巻きのトランスと違って個人の丁寧な手巻きによる出力トランスですからその効果は歴然としています。それこそ製作者は福岡市近郊の方だそうですよ。北国の博士が優秀性に着目され実際に使用されていますので折り紙つきです。このトランスの存在なしに、この音は語れないでしょう。」と、自分。

それにしても、Sさんは絶対的なプリアンプ使用派だと思っていたので「プリアンプを外す」というご提案は意外だった。

「ケースバイケースでプリアンプの程度次第ですよ。
中途半端なものなら入れない方がいいです。

この6FD7の特徴は無色透明なところにあるようですからスピーカーの個性をそっくり活かすならプリアンプ無しの方がいいと思いました。」
さあ、ここから我が家の手持ちのアンプテストに入った。このDAコンバーター直結状態のもとで次々にアンプを取り代えて試聴した。何しろアンプの個性が一目瞭然に分かるのだからこたえられない。

そして「171シングル」「71Aシングル」「71Aプッシュプル」「2A3シングル」がいずれも枕を並べて討ち死に〜。何も比較してやらなければ誇り高く生き残れたものを・・・、無念(笑)。

それにしても、このチビちゃんアンプ「6FD7」は出力トランスが出力管を生かしているのか、出力管が出力トランスを生かしているのか、どうも両者の主従関係がよく分からない。いい真空管アンプとはそういうものだろう。もちろん、独特の回路も良質な整流管も陰の主役だ。

なお、併せて2のテストもしたわけだが、この“にわか作り”の3ウェイシステムは十分鑑賞に耐え得るものだった。自画自賛になるがフルレンジのときよりもずっと広帯域になってハーモニーにも違和感はない。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/53675333c7f218bf6cb681177029cc3c

99. 中川隆[-14464] koaQ7Jey 2020年1月16日 08:14:04 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1383] 報告

プリアンプ機能付き DAC 推奨品

>>69
超高性能 DAC Topping【 D70 】55,000円

TOPPING社の新型DACでプリアンプ機能も持つ
Topping DAC D70
https://dp00000116.shop-pro.jp/?pid=143303697

____


>>12
CD 専用プレーヤー EAR Acute Classic
メーカー希望小売価格 890,000円(クロム仕上げ・税別)・798,000円(ブラック仕上げ・税別)
https://www.yoshinotrading.jp/products/ear/cd-player-1/

CD 専用プレーヤー EAR Acute Classic _ ティム・デ・パラヴィチーニの世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/853.html

100. 中川隆[-14463] koaQ7Jey 2020年1月16日 08:22:43 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1382] 報告
2012年8月 3日デジタルボリュームとアナログボリューム
https://nw-electric.way-nifty.com/blog/2012/08/post-5cf7.html


名前だけ見るといかにもデジタルで処理したボリュームの方が性能が良さそうに思います。

では実態を見て行きましょう。

ここでは、分かりやすく表現するために、若干大げさな設定で比較していきます。
DACは16bitです。

   16bit DAC 2^16 = 65536ステップ   96dB
これが表現できる電圧のステップ数になります。 
ステップ数が少ないと階段状になり、ステップ数が多いと滑らかに波形を表現することができます。
 
 

■デジタルボリュームの場合のブロック図
           D-Data         D-Data  
  デジタルソース−−−>ボリューム−−−−>
 
             10mV         50mV
        DAC−−−−>HPA 5倍−−−−>HEADPHONE 
  ※) D-Data:デジタルデータの略


■アナログボリュームの場合のブロック図
           D-Data      2.0V  
  デジタルソース−−−>DAC−−−−>
 
                10mV         50mV
        ボリューム−−−−>HPA 5倍−−−−>HEADPHONE 
 
 
どちらも、ボリュームで必要な電圧に調整してヘッドホンへ届けることが出来ます。

ボリュームの減衰量は、2V÷10mV= 1/200倍です。 約-46dBです。
アナログの場合2Vの信号を10mVまでそのまま小さくすることができます。ステップ数も減りません。

ボリュームを通った信号はインピーダンスが上がり、ノイズ混入やチャンネルセパレーション悪化などの悪影響があります。部品や配線の工夫などでその影響は無視できるほど小さく出来ます。 極小ボリュームだと接点(摺動子)に電流が沢山流れるとそこで歪が発生すると言われていますので、ある程度サイズの大きなボリュームが望ましいです。 16型程度が許せる最低ラインと思います。

デジタルの場合は96dBあるダイナミックレンジを-46dB減衰。つまり50dBまでダイナミックレンジが狭くなります。 ステップ数でいいますと、316ステップ。 bitに換算すると8.3bit程度。

さすがに音声信号で300ステップというのは、粗さが目立って汚い音になることが想像できます。
      どちらのボリュームが良いか、一目瞭然ですね。
 
表現を分かりやすくするため、少し大げさな条件での比較となりましたが、30Ωのヘッドホンで50mVというと、0.1mWくらいになりますので能率が高めのヘッドホンなら普通に聞ける音量でもあります。 特に高精度なボリュームではなくても、16型(300円程度)ボリュームで十分に勝てます。

  
ちなみに、デジタルスケーリングされた音は、20bitDACで-1〜-2dBの減衰でも、アンプやスピーカーの表現力が豊かだと音場が違ってくるのが認識できます。 
(このくらいでは劣化したというほどではありませんが、聞き分けられるということです。 )
 

 
 
これはWolfsonのWM8711LというDAC-ICのブロック図なのですが、内部DACの後にアナログボリュームがあって、ヘッドホンドライバへと繋がっているのが分かります。 
この構成はデジタル領域で一切情報を欠落させず、DACをフルレンジで使用していて音量調整はアナログ領域で減衰さるという仕組みです。
DACメーカーもそれなりに考えて製品を作っていますね。   
 
やっぱりDACはフルレンジ使用が基本です。 たとえ20bitDACでも24bitDACでもです。
  
 
 

※正確な理論ダイナミックレンジは 6.02xbit数+1.78 [dB] です。 
  16bitの場合98dBとなります。
  この1.78dBというのは量子化ノイズ(ノコギリ波)の実効値です。
  上の説明では、量子化ノイズを除いて表現しています。


コメント

>ちなみに、デジタルスケーリングされた音は、20bitDACで-1〜-2dBの減衰でも、アンプやスピーカーの表現力が豊かだと音場が違ってくるのが認識できます。
では、(−1〜−2dB)デジタルスケーリングされた音と、アナログにより(−1〜−2dB)減衰した音を実際に比べた事がありますか?


私はあります。細心の注意を払って作った実験用アナログプリ・ATT、更には大枚はたいて超々高級プリアンプを導入したり、いろいろやりましたが(減衰量は−20〜28dB)、「圧倒的に」デジタル式が高音質でした。

これらの実験から、アナログボリュームの限界は意外に低く、一般的に言われるデジタル式とアナログ式の比較論は現実的では無いと思います。
投稿: K.K | 2019年3月 8日 (金) 17時06分

K.Kさん
おっしゃる通りですね。
デジタル処理は日々進化しており、デジタル領域でのスケーリングの方が劣化するとは言えないと思います。

私が試聴したのは、ずいぶん昔のことで、モデルはマランツのProject D-1です。 0dBとそれ以外(-1dBなど)とで音の印象がガラっと変わっていました。

後段のアンプの(アナログ)ボリュームを弄るまでもなく変化を感じました。

0dBでは鮮烈かつパワフルな「キレ」があるのに、スケーリングをかけた途端、やわらかく、まろやかになったと記憶しております。抵抗による(アナログ)ボリュームをちょっと回転させても、ああいう音の変化を感じたことはありません。

アキュフェーズやLUX、TAD、マッキン、Jeff、NAGRAなど、アナログ式を継続しているメーカーがありますが、アナログ式とデジタルスケーリングのどちらが良いかは、もう一概に言えないですね。
投稿: たかじん | 2019年3月 8日 (金) 20時46分
https://nw-electric.way-nifty.com/blog/2012/08/post-5cf7.html

101. 中川隆[-14462] koaQ7Jey 2020年1月16日 08:37:50 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1381] 報告
電子ボリュームの巻き

ハムさんの日記にもあったように電子ボリュームを搭載されたアンプの新製品がでるようです。
ハムさんの日記 → http://d.hatena.ne.jp/hamtaro/20060825
メーカサイト   →  http://www.marantz.jp/ce/news/press/2006/20060725sc7s2.html

価格はなんと70万円以上もします。私のオーディオシステムが丸ごと買えそうな値段でしょうか(笑)。

このような値段のアンプには全然触手が動かないですね。え、なぜかって?
だって4000万円もするようなフェラーリをみても物欲が全然沸かないのと同じことですよ。私の守備範囲外です(爆)。


電子ボリュームを使うきっかけ

さて、電子ボリュームは私も以前に色々と試したことがあります。
もともと、いわゆる普通の2連のボリュームのギャンギングエラーを避けるために採用したのがきっかけです。

というのも日頃は小さい音量で使うので、ボリュームをほとんどまわさないのですが、
最初につかったコスモの通信用VRは最初に左から音がでて、次に右から音がでてといった感じです。

音そのものはよいとしても、音量差には我慢できないものがありました。

最初の電子ボリューム(VCAタイプ)

最初につかった電子ボリュームは三菱のもので、電圧コントロールタイプ(VCA)のものです。

もともとの用途は廉価オーディオ用でしょう。音はそれなりでした。
ただ問題は電源を切ると制御電圧がゼロに近くなりボリュームが最大になってしまいます。

そのため音楽をならしながらアンプの電源を切ろうものなら音が突然大きくなって(烈しい騒音)、びっくりしてしまいます。
MUTE回路なしでは使えない状態でした。まあ、これについては音があまりよくなかったのですぐにやめました。

    三菱M5241L。VCAタイプの電子ボリュームで廉価でした。

 電圧−減衰特性。電圧ゼロでボリューム最大になるなんて、つかいにいぞ!

次なる電子ボリューム(アナログSW+抵抗アッテネータ方式)
市販の電子ボリュームは諦めて、次に取り組んだのがアナログスイッチと抵抗で組んだディスクリートの電子ボリュームです。

アッテネータを2段に分けて、前段を8dBステップの8段階、後段を1dBステップの8段階にして8×8=64ステップとしました。

マイコン制御は面倒だったので、12BitのAD変換器の下位6ビット出力をそのままアナログスイッチのデコードとして入力しています。
これでー63dB〜0dBまで1dBステップにて調整できる優れものの完成です。

とくに不自由な点はなかったのですが、なにぶんAD変換器の出力を直接つないでいるのでビット境界になると1dBの差で音量が変わります。
音量が変わるだけなら大丈夫ですが、切り替わるときのグリッジ音がノイズのように発生してしまいます。

ほんのすこしボリュームを動かせばノイズは消えますが、やはり面倒です。
それにつかったアナログスイッチが悪かったのか、音にすこし劣化を感じました。
まあ、機会があれば部品の交換でもみようとは思っていましたが、グリッジノイズだけはどうしようもありません。

これは一時期にヘッドホン用のボリュームとして使っていましたが、しばらくして使わなくなってしまいました。

自作のディスクリート電子ボリューム。部品を奢れば、もっと高音質がねらえたかな?

やっぱり普通のボリュームに戻る(抵抗アッテーネータ方式)
この時点で電子ボリュームはやや諦めモード。で次に取り組んだのは原点復帰というか、

23接点のロータリースイッチと固定抵抗を組み合わせた抵抗アッテネータです。
これは、音の劣化もなく音質面ではよかったのですが、いかんせん操作フィーリングが悪いのです。

とにかくスイッチが硬い。ボリュームをまわすににしっかりとつまみを握らないといけないなんて・・・・。

スイッチの板バネの強度等を調整しましたが、やわらかくしすぎると、逆にスイッチの接点の摩擦する感じがつまみに伝わってきて、
これまた雰囲気がよくありません。

最後はこれかな?(普通のボリュームに戻る)

そうこういいながら、秋葉原でアルプスの標準サイズのデテントボリュームをみつけそれに交換して、
今にいたってます。このボリュームで特段不満はありません。


これはミニデテント。標準サイズは生産中止の様子。


最近の電子ボリュームは高機能

さて、話がそれましたが電子ボリュームのよいところはなんといっても、ギャンギングエラーがない(厳密にはあるが、無視できるレベル)点と、
設計に自由度がでる点でしょう。とくに後者は重要な点です。

通常のボリュームをつかうと、どうしてもシャフトを延長したり、あるいはアンプ基板から配線を伸ばして全面パネルまでもってこなくてはいけません。

とくに配線を伸ばすとS/N劣化の要因になってしまいます。電子ボリュームならアンプ基板の入力から最短位置におけますから、S/Nの点でも有利です。

それにICの内部で音量変化時にノイズがでないように、入力信号のゼロクロス時に音量が変わるような工夫もしてあります。

また、ホームシアターなどをしようものなら6連くらいのVRが必要ですが、電子ボリュームなら複数チャンネルの同時調整もいとも簡単にできます。
音質については、色々な意見があるので省略しますが、カタログ値はすばらしいものがあります(PGA2310でD-rageが120dB)。

HiFi用にも十分に、というより実装のメリットから考えると普通のVRよりも高性能かもしれません。

それと電子ボリュームの最大のメリットとして、オーディオにはあまり関係ないかもしれませんが、ゲインの設定が定量化でき、
同じ数値に再設定できるます。そしてPGA2310のゲインエラーはなんと0.05dBです。
ちなみに普通のAカーブのボリュームをつかって同じ出力値に再設定するのはほとんど不可能です。

すこしのつまみのずれでも出力が10%程度は簡単に変わってしまいます。

まあこのようにメリットの多い電子ボリュームですが、難点といえばマイコンが必要になる点でしょうか・・・・

PGA2310をつかってみた

PGA2310はDigiKeyで容易に入手できます。使い方はマイコンと3線シリアルで接続すれば、C言語で10数行のプログラムで動作可能です。

周波数帯域も1MHzくらいまで延びていますから、前述のようにD-rangeおよび歪率の点からも、低周波数の計測器にも十分につかえます。
とくに電子ボリュームの特徴である、「同じゲインに再設定ができる」という利点が大きいです。

これをロータリースイッチで組もうと思ったら出来ないことはないのですが、抵抗値選びや配線が大変です。
それに配線が複雑になればなるほど外来ノイズに弱くなってしまいます。

で、実際に作った計測器のプロトタイプ(これは趣味で作ったもの)はこれです。

用途が判らないようにしています(ごめんなさい)。


一応中味は公開します。でも主要なICは判らないようにしています。

この計測器の中には3個のPGA2310が入っています。1つはセンサ信号を増幅するメインの役割。

残りの2つは、勿体ないつかいかたですが、ヘッドホンのボリュームとアラーム音のボリュームとしてつかっています。

とくにヘッドホンやアラーム音のボリュームは普通のAカーブのボリュームでよかったのですが、

パネルの配線数を極力減らすことを目的として、あえて高価なPGA2310をつかっています。信頼性重視です。


真ん中のPGA2310がセンサ信号増幅用。右のPGA2310はアラーム音量の調整用。


PGA2310のプリには高性能なOPA627を使用。ここでのゲインは60dB

PGA2310はゲインがおおよそ-90dB〜30dBですが、1以上の増幅率とするため0〜30dBの範囲をつかっています。

そして2ch分をカスコード接続することによって0〜60dBの増幅器としてつかっています。

ゲインはロータリーエンコーダをつなげて0.5dB単位で調整できるようになっています。

Gはセンサゲイン。SPはアラーム音レベル。HPはヘッドホンレベル。
とくにアラーム音の調整にPGA2310をつかうのは、完全なオーバークオリティです。
LCDは秋月のドットマトリクスタイプです。バーグラフを書くのが便利です。

計測器という用途からわかるように、その前段にはプリとしてオペアンプがはいっています。PGA2310自体の入力インピーダンスが高くないので、
バッファーは必要なわけですが、初段でゲインを稼ぎたかったので前段のオペアンプで60dBのゲインを得ています。

ちなみに、そのオペアンプはOPA627をつかっています。

最初はもっと安いものをつかっていたのですが、さすがに総合ゲイン120dBにすると、ちょっと粗がでてきたのでOPA627をつかいました。

これはとても安心して使えるICです。お値段はすこし高いのですが、計測器の心臓部だと思えば納得できるC/Pです。

(オーディオ用にはもったいない気がいつもしています・・・・)

話はオーディオとは関係ない話になってしまいましたが、PGA2310は高性能で計測用途にも十分につかえます。

いづれオーディオ用にもつかってみようかと思っていますが、マイコンプログラム(PICアセンブラなど)が下手なのでなかなか取り組むきっかけがありません。
H8くらいのマイコンならC言語をつかって組めるのですが、それではオーディオ用としてはたいそうですからね。
http://www.easyaudiokit.com/Annex/memorandom/volume.html

102. 中川隆[-14461] koaQ7Jey 2020年1月16日 08:45:18 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1380] 報告

プリメインアンプ マランツ(marantz) PM8006

電子ボリュームについて 2018/09/27
keromasaさん

購入して約2ヶ月が経過し、音質や機能などは大変満足しています。
ですが新搭載されたデジタル制御ボリュームについて違和感があり、質問の形で投稿しました。

ボリューム最小の状態から、適切な音量まで上げていくと、音量の上がり方が段階的に上がります。

アナログボリュームではないのである程度段階的に変化するのはしょうがないと思いますが、ちょっと極端に変わる感じがします。
個人的な感覚の問題もあると思いますが、自分にとって、丁度よい音量を通り越してしまう感じです。

集合住宅のため、あまり大きな音量にはできない事情もあり、余計にそのように感じている可能性もあります。(ボリュームノブの位置は時計の針の9時程度です)
皆様方のPM8006はどのような感じでしょうか?
ちなみに当方の個体は2017年製造品で、割と初期のロット品と思われます。

以上よろしくお願い致します。

blackbird1212さん
2019/05/02 01:15

keromasaさん、みなさん、こんばんは。
古い質問ですが、浮上していたのでちょっとだけ。

なんか、本質的な事実を知らないので、
このような誤解と間違った回答が繰り返されるようですね。

keromasaさんの直面した問題というものは、
現実に簡単に起こることです。
あっ君。さんのものが支障なく操作できているのは、
単に当たりを引いただけです。

現在使われている主流の電子ボリュームというものは、
IC化されたアナログ抵抗を電子スイッチで切り替えて
抵抗値を変化させることで音量調整しているアナログボリュームです。

問題は、その制御信号(デジタル信号です)をどうやって作るか、です。
この機種は、モーター付きの単連可変抵抗器を動かすことで、
抵抗値の変化(実際には電圧の変化)を読み取って、
その値をアナログ→デジタル変換することで制御信号を作っています。

このようなシステムにすることで、従来と同じ手で回す感触が得られ、
ロータリーエンコーダーを使った、くるくる回って止まらない違和感から逃れ、
リモコン操作でモーターを動かして音量調整することが出来ます。
つまり、従来と同じように使えるわけです。

しかし、使っている可変抵抗器に抵抗の塗りムラがあった場合、
可変抵抗器を直接使った場合のギャングエラーによる左右の音のばらつき、
これと同じ現象が起きるわけです。

2連の場合、片側が正常でもう片側にムラがある場合に、
左右で音量変化に違いが出てしまうわけです。
つまり、正常なものと正常ではないものが組み合わされることで
ギャングエラーによって左右の音のバランスに狂いが出るわけです。

実際、どのくらいの確率で正常ではないものが混じるのかはわかりませんが、
2連のアナログボリュームを使ってもギャングエラーが必ず起きるわけではありませんが、
1個しか使わないとしても、当たり外れの問題からは逃れられるわけではありません。

デジタル信号の生成にアナログの可変抵抗器を使っている以上、
抵抗のムラによる不正規な音量変化というものは、
電子ボリュームでも起こってしまうということです。
これを避けるには、ロータリーエンコーダーを使うしかないわけですが、
リモコンでの音量変化には別回路をもうけなくてはならないなど、
コストアップにつながるので、難しいのかもしれません。

こういう現象を避けたかったら、
リモコンで音量調整が出来る場合、
本体のノブが連動して動かないもの、
を選ぶくらいでしょうか。

keromasaさん 2019/05/02

blackbird1212さん
書込みありがとうございました。真の原因について理解することができました。
本器は、確かにロータリーエンコーダーは使用されてないですね。(コストの問題でしょう)

結局、コントロール用電圧を生成する可変抵抗器の精度の問題なので、私のように当たりはずれ問題となりますね。
ボリュームノブが時計の9時以降であればスムースなのも合点が行きます。
私は2台連続で外れました。(*_*;

現状、15dB程度のATTケーブルを自作し、プレイヤー側のゲインを落とし、問題を回避してますが、本体の保証が切れたら、内部に手を入れてみます。
VRが電圧生成なら、いくつか方法は考えられますが、自分で何とかできそうです。

ご助言ありがとうござました。
https://bbs.kakaku.com/bbs/K0001007524/SortID=22142156/

103.