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2018年5月03日13時00分 〜
記事 [国際22] 「ユダヤ人虐殺は社会的機能のせい」 アッバス議長発言に批判(AFP)
「ユダヤ人虐殺は社会的機能のせい」 アッバス議長発言に批判
http://www.afpbb.com/articles/-/3173345?cx_position=1
2018年5月3日 12:46 発信地:エルサレム/イスラエル AFP


パレスチナ自治区ラマラでのパレスチナ民族評議会の会議で発言するマハムード・アッバス・パレスチナ自治政府議長(2018年4月30日撮影)。(c)AFP PHOTO / ABBAS MOMANI


【5月3日 AFP】パレスチナ自治政府のマハムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長がユダヤ人について、金融業界での「社会的機能」が過去の大量虐殺につながったとほのめかす発言をし、反ユダヤ主義だとして国際的な非難の的になっている。

問題の発言は、4月30日にパレスチナ自治区ラマラ(Ramallah)で開かれたパレスチナ民族評議会(Palestinian National Council)の会議で行われたもの。

 アッバス氏は数百人を前に「11世紀からドイツで起きたホロコースト(Holocaust)まで、西欧および東欧に移住したユダヤ人は、10年から15年おきに大量虐殺に逢ってきた。しかしそれはなぜなのか? ユダヤ人は『自分たちがユダヤ人だからだ』と言う」と指摘。

 その上で、ユダヤ人の著者による「3冊の本」に書かれていることだとして、「ユダヤ人に対する敵意の原因で宗教はなく、むしろ社会的機能だ」と述べ、「その社会的機能とは金融や金利に関わるものだ」と説明した。

 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は「あのホロコースト否定論者はまだホロコースト否定論者であるらしい」と指弾。国際社会に対し、アッバス議長の「深刻な反ユダヤ主義」を非難するよう呼びかけた。

 米国のデービッド・フリードマン(David Friedman)駐イスラエル大使は、アッバス議長は「一段と低劣」になったと批判。ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の外交交渉特別代表を務めるジェイソン・グリーンブラット(Jason Greenblatt)氏も「こうした基盤の上に和平は樹立できない」と反発した。

 欧州連合(EU)もこの発言は「受け入れられない」と表明した。(c)AFP



http://www.asyura2.com/18/kokusai22/msg/599.html

コメント [政治・選挙・NHK243] 安倍政権 金正恩に完全白旗 単細胞の「圧力」外交 惨めな敗北(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
21. 地下爺[2418] km6Jupbq 2018年5月03日 13:01:31 : coCd0hPpjY : 9eHDE2776qA[314]
嫌韓 屁


  お前の ボスの 安倍晋三の ボスは 小泉純一郎 は 下記のとおりだけど

 それは スルーか? 妖怪の岸が 中国で阿片を撒き散らしたことも スルーか? 

 
 
  小泉純一郎愛人小はん変死事件の真相
  http://www.asyura2.com/0505/war71/msg/1213.html

  お隣が 上手くことが 運びそうであれば まず素直に応援するのが

  大人な対応だろうが この馬鹿!!


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ike1962 さん のツィートより
https://twitter.com/8icsrtq8pz2nomi/status/961944874260996096?lang=bg 

ーーーー 自民党政治と安倍政権の実績 ーーーー

  GDP下落率…歴代総理大臣ワースト1位
  自殺者数…歴代総理大臣ワースト1位
  失業者増加…歴代総理大臣ワースト1位
  倒産件数…歴代総理大臣ワースト1位
  自己破産者数…歴代総理大臣ワースト1位
  生活保護申請者数…歴代総理大臣ワースト1位
  税収減…歴代総理大臣ワースト1位
  赤字国債増加率…歴代総理大臣ワースト1位
  国際格下げ…歴代総理大臣ワースト1位
  不良債権増…歴代総理大臣ワースト1位
  国民資産損失…歴代総理大臣ワースト1位
  地下下落率…歴代総理大臣ワースト1位
  医療費自己負担率…歴代総理大臣ワースト1位
  年金給付下げ率…歴代総理大臣ワースト1位
  年金保険料未納額…歴代総理大臣ワースト1位
  年金住宅金融焦げ付き額…歴代総理大臣ワースト1位
  犯罪増加率…歴代総理大臣ワースト1位
  貧困率…ワースト4国に入る
  民間の平均給与額…7年連続ダウン
  出生率…日本史上最低
  犯罪検挙率…戦後最低
  所得格差…戦後最悪
  高校生就職内定率…戦後最悪

   あなたはこれでも安倍政権を支持しますか?
   あなたの生活や未来を任せられますか?良く
   考えてください。無関心は罪ですよ。

 ike1962 2月9日
 これは、何度でも、何度でも、何度でも、何度でも、
 安倍が辞めるまで定期的に呟く、いや叫んでやる!!

  
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/830.html#c21

コメント [政治・選挙・NHK243] 憲法を改正すべき時期は今ではない、安倍自公政権を倒してからだ。(日々雑感) 笑坊
2. 2018年5月03日 13:01:35 : A4AvZivHZs : VNftEPmtM9w[351]
これはまったく 枝野の言う通り 本当の意味での護憲とは 戦争を絶対に起こしてはならないという
憲法の精神を守る事であって、憲法の一字一句 絶対に変えてはいけないという硬直した論理では無いはず

なのに 実際 「一字一句変えてはならない」 という硬直した護憲派が存在するのは何故なのか
結局これは、歴史修正や軍国体制賛美など 安倍のような馬鹿ウヨ連中に対する警戒感以外に説明のしようがない

★ 要するに安倍および馬鹿ウヨ連中の 歴史修正主義のせい(お陰?)なのである ★

あの戦争を 「自衛だった」 などと 与太話にでもほざく馬鹿ウヨ連中が 一人でも存在する以上
一字一句変えては 危険極まりない という事にしか行き着かない訳である

この本文から読み取っても、枝野だって 本音では、一字一句変えてはならないとは考えていない事が伺える
すべてはあの 馬鹿なネトウヨ連中のせいなのだ。

http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/895.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK243] ポンペオ国務長官(前米CIA長官)の厳しい働きかけを受けて、安倍晋三政権内部から「寝返り=裏切者」が続出している 笑坊
1. 2018年5月03日 13:02:33 : obVt2T3Urc : kda8XbQkqA4[219]
 
 ま〜〜 板垣のデマは どうでもいいけど〜〜

 ===

 改めて考えてみると ノーベル賞 の偉大さが クローズアップされるよね〜〜

 200年も前の 思い付きだった ノーベルの ちょっとした善意が いま花開くのだ

 ===

 トランプが ノーベル平和賞を 取るための 「私欲」が 実際に 世界を平和にするのだ

 ===

 それに 比較して 安倍は 常に「悪魔の呪文」を 唱え続けている

 

http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/896.html#c1

コメント [経世済民97] ついに勝訴。カナダの煙草大手3社に1兆5千億円の賠償命令。(煙が目にしみる kokopon
2. 2018年5月03日 13:02:49 : DzEV0n4shI : AKUMdYhiGss[2]
スレチですが、聴いてみて。アメージングですよ。

The Platters - Smoke Gets In Your Eyes (solo guitar cover)

煙が目にしみる ギター  一男青木
https://www.youtube.com/watch?v=BtW7OFizWTg
http://www.asyura2.com/15/hasan97/msg/330.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK243] 首相、“思い出”のベツレヘムを観光(産経新聞)-やはり「観光旅行」だった? JAXVN
2. 2018年5月03日 13:03:26 : BrgnFtS2Pg : C2SRlbv1q6c[124]

改憲ムードを盛り上げるために、読売・産経、その系列TVはアクセルを踏み込んだ

と思う。

支持率30%、改憲必要60%の世論調査結果が幾らでも出てくる。
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/894.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK243] 半島非核化の鍵<本澤二郎の「日本の風景」(2963)<成功すれば日本・沖縄も平和の島へ><米産軍複合体沈没!> 笑坊
3. 中川隆[-11836] koaQ7Jey 2018年5月03日 13:04:29 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13006]
>清華大学の劉江永教授が、彼の釣魚関連の研究資料をメール送信してくれたが、それによると、この小さな島は既に明の時代の公文書に記録されている。台湾植民地支配とその前の琉球王国を支配する過程で、あたかも日本の領土だと断定するのは、相当怪しいし、根拠が薄い。


要するに、中国の古地図に南極が書かれていたら、南極は中国の領土だ

という論理だろ。


そもそも中国の本来の領土は黄河周辺だけで、台湾は完全に異民族の国だった
中国人は海に出て行く航海技術が無かったからね

中国人の主張は要するに、中国の古地図や旅行記に沖縄の事が書かれているから、沖縄は中国の領土に違いないという妄想だけ


_____


中国は歴史捏造の常習犯

宮脇淳子 『満蒙とは何だったのか 2015.9.5 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=r4W-dqMkgp8


これを聞けば中国がよく分かります「真実の中国史」音声講義

宮脇淳子先生 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=resc8aY9Qes
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%80%90%E5%AE%AE%E8%84%87%E6%B7%B3%E5%AD%90%E3%80%91%E3%80%8E%E7%9C%9F%E5%AE%9F%E3%81%AE%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E5%8F%B2%E3%82%92%E7%9F%A5%E3%81%A3%E3%81%A6%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%82%92%E9%96%8B%E3%81%93%E3%81%86%EF%BC%81%E3%80%8F+


2017/12/14 に公開
あまりに素晴らしい講義なので、音声だけを再編集させて頂きアップしました。

多くの方に知って頂き、中国がどいう歴史を歩んで来たのか?を知る事で、私達の取るべき態度の支えになると思います。

__________


尖閣・千島 お隣の国  (1) 支那だった中国

第1章  おとなりの中国

第1節  支那が中国だった昔のはなし


「項羽と劉邦(「こうう」と「りゅうほう」)の物語」は、多くの人が知っている有名な英雄伝説だ. 特に、項羽といえば背の高さ185センチ、筋肉隆々とした大将軍で、戦をすれば負けることはなく、酒を飲めば2升は簡単、豪快でサッパリしていて、生涯ただ一人の女性を愛し、その女性と運命をともにした。女性なら誰でもポッとなるという人物だった。


 その項羽が馬上にまたがり数10騎の家来を引き連れてある川の畔を通ろうとしたときだった。川辺に水をくみに来た一人の少女が項羽たちをやり過ごすために少し離れたところにポツンと立っていた。


 運命というのはそういうものなのだろう。項羽はふとその娘の方を見て初々しい可愛らしさに馬を止めた.


「近くのものか、それとも胡人か?」


と聞いた.川に水をくみに来ているのだから、近くの娘には違いないのだが、その少女の目は項羽から見ると青色がかって見えたからだ。


「近くのものです・・・」


 その少女の名前は「虞(ぐ)」、年は14.


 早速、項羽は娘を馬に乗せて少女の家に訪れ、軍資金として持っていた金を与えて「虞」をもらった。


 この「虞」こそが2200年後の今日に至っても語り継がれている武将、項羽が生涯、愛し続けたたった一人の女性だった。後に「虞美人」と呼ばれ、中国ではヒナゲシのことを虞美人草と呼ぶ.


 さらに明治の文豪・夏目漱石は処女作に「虞美人」という題名をつけている。虞美人は中国4美人にカウントされることもあるが、虞美人の「美人」は美しい人という意味ではなく、大将のご夫人というような意味で、「虞妃」(虞という名前の妃)と同じような意味である.


 この項羽、武勇も優れ、気っぷに優れ、部下にも慕われていたようだし、さらに虞美人との仲も良かったが、最初は盟友であり、最後は仇敵となる劉邦との天下分け目の戦いに敗れ、虞美人を抱きながら自害する。


 その時の項羽の歌と伝えられる漢詩を紹介しよう。


力拔山兮   力、山を抜き,


氣蓋世。   気力は世を覆うほどだった。


時不利兮,  でも時は味方せず、


騅不逝。   愛馬も進もうとしない。


騅不逝兮,  儂の愛馬が進まないのだから、


可何,    どうしようもない。


虞兮虞兮,  それにしても虞よ、虞よ、


奈若何 !   おまえをどうしようか!


 この詩も歴史的に名高い「垓下歌(がいかの歌)」である。劉邦との最後の戦いは垓下で行われ、項羽は敗れて虞美人とともに死んだのだ。


 虞美人は項羽の詩に次のように返して死ぬ.


漢兵已略地,


四方楚歌聲。


大王意氣盡,


賤妾何聊生


 周囲をすべて敵に囲まれ、将軍の運命もつきたというような意味だが、「さすが、虞美人。死ぬ前に詩を詠むとは」と感心するところだ.


 ところで、詩の2番目に「四面楚歌」という4文字熟語があるが、今、日本の高等学校の入学試験にでた場合は「あたり一面、敵だらけ」という意味を書かないと×になる。本当はもう少し含蓄があるが機会があったら説明したい。


 ともかく項羽は死んで一件落着し、中国の最初の長期王朝「漢(前漢)」が誕生するのである。時、紀元前2200年だ。


 この「項羽と劉邦」の話はロマンあふれるが、ここで覚えておかなければならないことが2,3ある。


 まず四面楚歌の「楚」という国だ。中国の国の名前は、大きく「南の方の国というと、楚、呉、宋などの名前が出てくる。だいたいは揚子江の近くの地域で、海側は上海、内陸では南京、重慶などの都市の名前が浮かぶ地帯だ。また、時によってはもっと南の広州なども含むことがある。とにかく、楚、呉、宋などという名前がでてきたら「ああ、南の方だな」と思えば中国の歴史はわかりやすい.


(平成22年11月7日 執筆)
http://takedanet.com/2010/11/post_e47e.html


尖閣・千島 お隣の国 (2) 秦の始皇帝と支那(チャイナ)


ところで項羽と劉邦が戦った20年ほど前には、中国を初めて統一した「秦」の始皇帝がいた。


「秦」と聞くと「チベットの方」という感じだが、そこまでは行かないがやや山の方からでてきた王朝である.


この秦の始皇帝が中国で初めての皇帝になったのが、項羽が死んだ年よりわずか18年前だった。


なにしろ中国で初めて国が統一されたので、中国の名前を「秦(しん)」を少しもじって「シナ」と呼ぶことになり、英語ではチャイナ、日本語では支那と呼ぶようになった。


「中国」というのは20世紀になってからの名前で、中国の歴史を尊重し、中国を尊敬する場合は「支那」と呼ばなければならない。歴史をよく知らない人は「支那」という名前は中国を蔑視したものと思っているが、「支店」などで使う「支」という意味で使われていたのではなく、秦の音から来ている.


 ところで秦の始皇帝は、なにしろ初めて国を統一したのだから、やることも多い.まず国の仕事を、行政、軍事、監察の3つに分けてそれぞれの長を決めた。地方は「藩」を作って地方分権にしようという人と、「県にして中央集権」という人がいて対立したが、結局、36県をおいて中央集権にした。


 なんでも最初は大変で、トライアンドエラー、つまり「やってみなければ分からない」ということが多い.今なら北京から上海までヒコーキで楽々と行けるが、当時は大きな国になると周辺まで行くのが大変だ。


 生物でもそうで、今から6億年前に多細胞動物が最初にできたときには、体の形、目の数、足のつける方向などなにも分からなかった。そこで、目の数は1ヶから5ヶの生物を作ってみたが、どうも2つが一番、都合が良いようだということになって、目は2つになった。


 足も最初は四方八方についた動物もいたが、移動するときには体の下の足だけで良いらしいと言うことが分かって、足も体の下だけにつくようになったのである。


 さらに外敵にも備えなければならないので、始皇帝は、万里の長城を作ったり(北の守り)、全国を巡回したりした。かなり努力はしているのだが、何しろ最初のことだから、上手くいくはずもない。始皇帝が旅先で死んでから2200年も経つけれど、未だに「暴君、始皇帝」というイメージが強い

.


私には名君に見えるが、「時代を拓く第一陣は、結局は報われない」という人間社会の原則がここにも生きているようだ。


 秦の始皇帝がやや失敗して死んだ後、項羽と劉邦が登場してくる.


前回に書いたように、血筋のよい項羽に勝った劉邦はもともとは中流農民のせがれで、若い頃は荒くれ者で行状も良くなかったのだが、だんだん大将になっていくにしたがって策略や深慮遠謀に富むようになった。女癖は最後まで悪かったようだが、それでも信望があり、ついに項羽を倒して「漢」の国を建てて初代皇帝にになった。


 今では、劉邦がたてた「漢」を「前漢」と言うけれど、もちろんそれは後に「後漢(「ごかん」と呼ぶ)」ができたから前漢というのであって、最初から前漢ではない。だから、面倒な人は前漢も後漢も「漢」と呼んでも中国の歴史を知る上ではあまり関係がない。


 前漢を作ったのが劉邦で、後漢は同じ「劉」の姓を持つ劉秀だから、いわば親戚筋だ.それにこの劉秀は皇帝になって光武帝という名前を名乗るが、前漢の政治体制を引き継いでいる.だから、


「紀元前200年から紀元後200年までの400年間、中国には「漢」という国があった。」


と覚えるのが一番、簡単でかつ役に立つ.そして、


「その「漢」の前に、中国は初めて統一され、「秦」という国ができ、その「秦」という名前からチャイナ、シナという中国の国の名前ができ、「漢」の人を「漢人」と呼ぶ。」


の2つを覚えれば古代中国ばかりでは無く、現代の用語にも少しは詳しくなる

.


 ここでもう一つ、重要なことを整理しておかなければならない。


 秦の始皇帝が支那を全国統一するまでは、中国の中心部に王朝があったが小さかった.その人たちがいわゆる「現地人」で、現地人の多くの国の内、西に「秦」があり、南に「楚」があった。


だから、「秦」、「漢」の王朝ができるまでは、「支那には現地人がいた」ということになる。どこの土地にも統一国家のようなものができるまでは「現地人」がいる。日本も大和朝廷ができるまでは九州に小さな国はあったけれど、それ以外は現地人だった。


北海道にはアイヌが、アメリカにはインディアンが、そしてオーストラリアにはアボリジニがいて、いずれも集落や小さな地方都市はあったけれど、国家というハッキリしたものは無かった。


どの国も、例外なく「最初の現地人の時代」からやがて「国」としての体裁を整えてくる。先進国が書いた書物を見ると、「開発途上国」の地域には「現地人」という呼び名が出てくるが、先進国が「国」としての体裁を整える前は「現地人」とは呼んでいない。


これは無意識のうちに先進国と開発途上国の区別をしているのだろう。

(平成22年11月10日 執筆)
http://takedanet.com/2010/11/post_4cf0.html


尖閣・千島 お隣の国(3) 城壁の意味


中国の歴史では殷、周などの古い時代の王朝を国と呼んでいるが、支那全体の大きさから言えば、まだホンの一部だった。


また、支那を秦の始皇帝が中国を統一したといっても、それは現代の国家とはずいぶん違う.なにしろあの広い支那に5000万人ぐらいしかいないのだから、人間がいるといっても大陸全体は人が少なく閑散としていた。


さらに、その少ない人のほとんどは「城壁に囲まれた集落」に住んでいて、住民は朝になると門をあけて畑まで歩いていき、そこで畑を耕したり収穫したりしていた。今でも当時とあまり変わらない集落があるので、その写真を示したい。

この写真は現代の甘粛省の農村で、今から2000年前と比べれば細かくは違うが、おおよそ漢の時代の集落の様子を思い浮かべる事ぐらいはできる。


 写真の下の方に小高い丘があり、その中に集落が写っている。村壁(壁の中にお城があるかどうかは問題ではないので、城壁というより村壁の方が用語としては正しい)は2重になっていて、数10ヶの家屋が二重壁の中にある。


 日本の常識では、このような「壁」の中には殿様がいるのが普通だが、それは世界でほぼ日本だけで、多くの国では「村や町」を壁で囲っている。つまり、壁の中に住んでいるのは村人で、同時にある程度の自衛的な武器などを備えている

.


 村民は朝になると城壁の扉を開けて畑に農作業に行く.そして夕刻になると慌てて畑から帰り、城壁の扉が閉じられるまでに村壁内に戻るのである

.


 どうしてこんな面倒なことをしているかというと、「中国」という国がないことによる。「国がない」というと抵抗がある人には、「国はあるが無政府状態」と言っても良いし、「国はあるが無警察状態」と言っても良い。


 「そんなことはない」と疑問を持つ人もいるだろう.地図を見ると「漢」という国の領土はシッカリしているし、歴史書には「秦の始皇帝は郡県制度を採用し、全国を36郡に分け、郡の下に県をおいて、県令、県長にその県を治めさせた」とある。


 歴史を学ぶときに気をつけなければならないのは、「用語が同じでも時代とともに内容が変化する」ということだ。なにしろ漢の時代は今から2000年も前だから「県」と言っても愛知県や徳島県などと違うし、今の知事、つまり県令は同じ権限を持っているわけでも、警察が隅々まで見ている分けでもない。


 現代のアメリカですら、「ピストルを所持しないと不安だ」ということで銃器の携帯が許されているぐらいだから、2000年前の中国が村人の安全を守るために「村壁」を必要としていたのは当然だろう

.


 また、この写真では集落とその付近の畑だけが写っているが、もちろん森林もあり、荒れ地もあった。つまり、「都市、村落、その周辺の畑」だけで「国」ができていたのである.いわば「点と線」だけが国土でそれを道路でつないでいたという状態だった。 


20世紀におきた日中戦争の時に、「日本軍は中国の都市と道路を抑えただけで、それは点と線の占領に過ぎない.だから日本が中国の一部を占領したというのは事実ではない」という「思想をもった歴史観」というのがあるが、もともと点と線で成り立っている中国を日本と同じように面で占領しようということ自体が不可能なのである

.


 でも、日本人が誤解したのは仕方がないかも知れない。この写真はある地方の「城下町」(現在)のものだ。日本人にとっては当たり前の風景だが、これを中国人やゲルマン人に見せるとさぞかしビックリすることだろう。


 平野の中心にお城があり、その周りに民家と畑がある。お城はお堀と石垣に守られているが、周囲の民家は無防備だ。


「なんのためにお城があるの!」


と中国人なら叫ぶだろう.


「お殿様は自分だけ守って、住民はほったらかし!それはひどい。日本というのはどういう国なんだろうか!」


と日本に不信感を持つだろう.


 日本のお城はなぜお殿様だけが入っているのか?なぜ、住民を守らないのか?何のための城なのか?


 国家というものをハッキリ持っていない国、それは世界のほとんどの国なのだが、それらの国に住んでいる人にとっては日本が一つの国であるということに驚く.そして、戦争があっても戦いは武士同士であり、まれに住民に被害が及ぶことがあってもそれは希であり、また偶然だと言うことは分からない。

(平成22年11月20日 執筆)
http://takedanet.com/2010/11/post_05b4.html


尖閣・千島 お隣の国(4) 「日本」ができた頃


(このシリーズは尖閣諸島の事件を切っ掛けにして、もう少し中国や満洲、ロシアのことを良く理解するために始めたものです。一般の歴史書は多く出版されていますので、それとは少し角度を変えるようにしています.)


 紫禁城の黄昏の時代・・つまり支那の大清国の終わりだが、その頃、義和団事件が起こり、各国の軍隊が義和団事件に介入した。そして、義和団を滅ぼした後、ドイツの軍隊は周辺の住民を皆殺しにして、宝物を略奪した。


 もともと命をかけて戦争するという動機の一つは他国の軍隊をやっつけた後、そこに住む住民を皆殺しにし、女と財宝を略奪するのが楽しみで、命をかけている。


 まさか、国を代表して命をかけるなどということはあり得ないのだ。


 ところが、各国の軍隊の中で日本の兵士だけが違った。日本の軍隊は将校ばかりでなく、一兵卒に到るまで軍律厳しく、勝利のあとでも略奪どころか、まったく立派だった。


 ある兵士は一時的に中国の農家を借りたお礼に、庭を掃除して帰ったと伝えられている.これには庭を掃除してもらった中国人はビックリ仰天して日本人を心の底から尊敬したと記録されている.


 残念ながら日清、日露、そして第一次世界大戦に勝ってから日本人の意識は徐々に変化し、満州事変が起こる頃には中国人を「チャンコロ」と呼んで軽蔑し始めた。


 歴史に「もし」はないが、「もし、日本人が明治のはじめのような謙虚な心を持っていたら」、日本人はその技術、力、誠実さでアジアでもっとも尊敬される民族になっただろう.  


 そのためには「人は誰もが生きているというだけで価値があり、人の価値はその人の能力などによらない」ということが心の底から分かっている必要がある。663年の白村江の戦い(かつては「はくすきのえのたたかい」と呼んだ)に負けて、日本は天智天皇の時代だったが、壬申の乱を経て「日本国、天皇陛下」の体制が固まっていった。それから後は天皇陛下だけが特別な存在とし、それ以外の人はまったく同じ人間として「和をもって尊し」となして生きてきた。


 惜しい!それが明治以後も続いていたらと残念に思う.


 もう一つ、中国を理解するために知っておくことがある。それは、日本人は「できるだけ正確に過去の歴史を調べる必要がある」と考え、中国人は「自分に都合の良いように書いたのが歴史書だ」ということだ。


 このように言うと中国人の悪口を言っているように感じる人がいるが、それは中国のやり方を評価する人が日本人だからである。仮に学問というものが「現在、生きている人のためにある」ということになれば、一時代前の殿様がどんなに悪行をしても、それを書かないという選択肢もあって良い。


 歴史は現代の人のものだ、自分に有利に書いても良いとしているのが中国だから、「劉邦が天下を統一して漢王朝を作った.地方には36の県をおき・・・」と歴史書に書いてあれば日本人は批判精神無く、そのまま信じてしまう.


 でも、それが歴史的事実であるかどうか、また別の問題だ.


 お人好しといえばお人好し、まじめと言えば真面目だが、中国の人の言うことや歴史は必ずしも真正面から信じることはできない。中国では常に「自分にとって得か損か」が最優先で、すべてはそれで決まる。


 現代でも、中国料理には油を多く使うので、下水には油が流れる.その油を回収して食用油として売っている.また、高い値段の蟹として販売するために、食用には適さない蟹を強い化学薬品を使って表面を化粧して売る。


 日本の食品偽装といえば、産地や添加物のわずかな偽装だが、中国ではあっと驚くようなことがある。これも、「お金を盗む方が悪い」という日本社会と、「お金を取られる方が悪い」という中国文化の差である.


 他国の文化は、他国のものとして理解し、自分の国の常識や倫理で判断しないことが大切だろう.

(平成22年11月30日 執筆)
http://takedanet.com/2010/11/post_456b.html


尖閣・千島 お隣の国(5) 支那が支那ではなくなる時代


 秦の始皇帝が中国を統一し、さらに劉邦が漢を建国して400年、紀元後200年まで、支那は順調に「国」として独立してきた。漢は中国の中原と呼ばれる地域・・・洛陽を中心とした盆地だが・・・を支配し、南は揚子江の先まで、北は黄河、そして西は山が始まるところまでを支配下に置いていたので、いわば「中国の平野の良いところをすべて「支那」とした」という状態だった。


 北の方には女真族、モンゴル、西にはチベット、南には今のタイやベトナムがあったが、文明が発達した地域はなく、これで支那は安泰のように思えた

.


 ところが、漢も前漢・後漢と400年も続く内には悲劇も不運も重なるときがある。


 後漢はスタートこそ光武帝が力をふるってなかなかの王朝を作ったのだが、早くも4代目の章帝からおかしくなってくる.章帝の時代というとおおよそ紀元80年だから、後漢200年といっても、まあまあ通常の概念で言う国として通用したのはわずか80年だけと言っても良い。


 支那の政府がこのような状態になったのは、原理原則に基づく構造的なものだったのか、それとも運命なのか、4代目からの皇帝は若くして死ぬ.なにしろ皇帝になった人はドンドン死に、30才を越える皇帝が出なかったぐらいだから、大変なものだ。もしかすると宮廷内の争いで毒を盛られたのかも知れないし、将来の皇帝ということで運動もせず、栄養も偏っていたので糖尿病などになったのかも知れない.ともかく、皇帝の寿命は非常に短かった。


 そうなると、皇帝が死んでも残る人、つまり皇帝の母親が権力を握る.でも当時は女性は政治などをする時代ではなかったので、自ら政治を行うというより自分の父親とかお兄さん(外戚)を登用するので、混乱が起きる

.


 さらに中国では男性が皇帝と一緒にいるとごたごたするので睾丸を抜き取って女性化した官僚(宦官)を使っていたが、男性でありながら男性らしいサッパリしたところが無いのだから、これも内紛の原因になる

.


 嫉妬、ねたみ、陰口・・・際限なき宮廷内の戦いが国を乱すのは当然である.後漢の終わりには漢の領土の中はめちゃくちゃになった。


 有名な反乱は、黄巾の乱や五斗米道の乱だが、その他にも黒山・白波の賊、雷公、飛燕、李大目の騒動など、いくらでもあった。


 そんな事が120年も続き、さすがの支那の最初の大帝国も紀元200年頃に滅びてしまった。


 さらに混乱の中に滅びてしまったので、その後、実に400年も戦乱の日が続いたのである.その戦乱の全体をまずは年表を図にしたもので見てみよう。


 支那の大戦乱時代、戦いはまず「三国志」で有名な魏呉蜀の対立から始まった。どうも日本人は漢の最初の「項羽と劉邦の物語」や「三国志」が好きなようだ。この二つの物語はともに「戦争ばかりしている」時のことで、日本人は平和を愛すると良いながら、つくづく戦争の話が好きなことが分かる。


 戦争というのは別の言葉で表現すれば「殺し合い」だから、物語の最初から最後まで、殺し合ってばかりいる。人間の数は決まっているのだから、殺し合えば人口が減るが、それでも項羽と劉邦の時には一般市民をあまり巻き込まない戦い、つまり「軍隊だけの戦い」なのでまだ人口に与える影響が少ない。


 でも、後漢の後半に起きた黄巾の乱や五斗米道の乱などは庶民が起こした反乱なので、その被害たるや相当なものだ。歴史家岡田英弘先生の研究によると、前漢と後漢の間の紛争で支那人(漢人)の人口は6000万人から1500万人に、さらに後漢の混乱から戦乱時代にさらに10分の1に減少したとされている。


 つまり、魏呉蜀が争っていたときにはすでに支那の中央部には人はまばらにしかいなかった。広大な魏の領土にわずか300万人ぐらいだったと推定されている.


 そうなると三国志に出てくるあの膨大な軍隊の数は何を言っているのだろうか?


 すでに支那という国(日本のように海で囲まれているわけではないので、境界はハッキリしていないが、およそ黄河から揚子江までの平地)には人がまばらにしかいなかった。


 そこで、三国志の曹操や諸葛孔明などは、「国の外から人を連れてきて戦う」ことになった。曹操の魏はもっとも北の国だったから、北方の人を入れたが、支那の北には「騎馬民族」が多かったので、蜀や呉より強い軍隊ができた.その結果、魏が三国の戦いに勝ち、短い間だが天下をとった。


 しかし、それでも戦火は収まらなかった。その後の五胡十六国の時代こそが、「支那が無くなった」時期でもあり、支那の隣人としての日本人がよくよく知っておかなければならない歴史的事実である.


 先回も書いたが、自分の国を理解するより、他国を理解する方がずっと難しい。そして他国のすることを「あいつらは、何ということをするのだ!」と起こったりするけれど、彼らには彼らの歴史、文化、経験などがあり、それは日本とまったく違う。


 それなのに、日本史では豊臣秀吉、織田信長、徳川家康というわずか50年ぐらいの戦国時代に活躍した人のことを詳しく知っているのに、支那の五胡十六国の名前も知らなければ、やはり支那を理解するのは難しいだろうからである。

(平成22年12月4日 執筆)
http://takedanet.com/2010/12/post_40a2.html


尖閣・千島 お隣の国(6) 支那が支那でなくなる頃(その2)


 三国、晋と乱れた時代の後、すぐ五胡十六国の時代が来る.


日本の中学校、高等学校で教える中国の歴史では、王朝を覚えるぐらいがせいぜいで、五胡十六国など戦乱のときにそれほど時間を割けない.


でも、社会が大きく変化するのは、安定した王朝より戦乱の時の方が顕著かもしれない。中国の歴史は前漢と後漢の間、後漢の終わり、そして五胡十六国の時代にすっかり様変わりしてしまった。


三国の時代から、さらに140年ほど続いた「五胡十六国時代」が続くが、一言で言ってしまえばそれまでだが、攻防の歴史はすさまじい.


次の「興亡図」を見ればあまり説明も要らないだろう.いちいち説明するのも面倒なぐらい次々と変わる王朝、しかもその主役を演じたのは漢人ではなく、今の満洲、モンゴル、チベットの人だったのである。もちろん毎日のように戦いは続いていた。それが140年もである.


 これだけ戦乱を続けていたら、国土は荒廃するし、人間も減ってくる.三国志の時代が終わって晋という国が一時、支那を統一するが、その時の人口が100万人ぐらいでそのうちの半分がチベット方面の民族だったと言うのだから、まさに支那の「真空時代」だったのである。


 現代の日本でも1億人を超し、中国は10億人以上である.100万人というと、その10倍が1000万人、100倍が1億人だから、当時の中国には今の人の1000分の1しかいない。


 宮廷や都市には少しの人がいただろうけれど、それを外れるとまったく人影のない土地が続いていた。この時点で、一度、中国という国は消滅したと言ってもそれほど大げさではない。


 日本のような平和なところに住んでいると、人間の知恵も技術も少しずつましになるから、それに伴って人口も徐々にではあるが、増えると思っている.たしかに、奈良時代から江戸時代にかけて日本の人口は増えて3000万人に達した。


 つまり、日本の江戸時代の人口は、五胡十六国の時代の中国に比較して30倍の人口だったが、「江戸時代は人口の増加が停滞した」と言われるが、それでも減少はしなかった。それに比べると中国の歴史は実にダイナミックであり、「日本の常識を超えている」ということが分かる。


 それを次には地図で見てみよう.


 地図からも分かるように支那の北方はすでに漢民族はほとんど見られず、北方の民族の土地になっていた。つまり、この時代に「支那は消滅した」のである.


 人口の減少と並んで、日本のように「島国」で「単一民族」の「国」の場合、世界のどこにでも「国」があり、その国には同じ「民族」がずっと住んできたと思っている.


だから「支那」には「支那人」がいて、その人たちは「黄河と揚子江の間の平野」には昔から住んでいて国を作っているという頭が抜けない.


 実は、日本の歴史の本にはどの本にも、そう書いてある.筆者自身も「漢唐宋元明清」という「中国王朝」の名前を中学校の時に覚えた。これらの「王朝」は王様は変わったかも知れないが、そこに住んでいる人は同じ人たちで、もし違うとしても元(モンゴル)ぐらいとおもっていた。


ところがよくよく歴史を勉強してみると、日本人が「中国」としてイメージしている国家は「秦と漢」だけで、その後の三国、晋、五胡十六国の時代にすっかり「黄河と揚子江の間の平野」に住んでいる人は入れ替わって「モンゴル人とチベット人」の国家になっていたのである!


 その意味では「支那」という国名がChineの元になっているということ意外に、もし今の「中国」と言っているところを「漢人の国」という意味で呼ぶとすると、「支那」の方がずっと丁寧であることがわかる。


 後に書くつもりだが、今の中国と呼んでいる地域は、清の時代の最大版図に近く、その意味では、「中国」と呼ぶと「モンゴル帝国」というのにかなり近いからである.


 日本人同士で話をすると、中国人はウソをつくとか、お金に汚いとか、自分のことだけを考えている、さらには、「恩を忘れる」などと悪口がでる。しかし、考えてみると、日本のように「国」があって、襲ってくるとしたら盗賊ぐらいというのんびりした国と、「時には人口の9割、つまり10人に9人が殺されてしまう」とか、「もともと居た人たちはほとんど姿が見えなくなり、その代わり北の方から馬に乗ってきた人ばかりになった」などという過酷な歴史を背負った民族は甘い生活ができるはずもない.


 江戸末期の日本に来た外国人が一応に「こんなに人柄が良い国があるのか」と驚いているが、「中国人が特別」なのではなく、実は「日本人が特殊」なのである。だから、日本の基準で外国を見ることはできないことが歴史を勉強しても分かる.

(平成22年12月11日 執筆)
http://takedanet.com/2010/12/post_d2d5.html


尖閣・千島 お隣の国(7) 占領王朝時代の支那


 さて、先回まで、古代中国では、400年も「戦争の時代」が続き、すっかり人口は減って国が疲弊した。


そして、それに終止符を打ったのが「隋」であるが、隋を開いた文帝や有名な2代目の煬帝(「ようだい」と読む)は、すでに中国古来の人たち・・・つまり漢人・・・ではなく鮮卑(せんぴ)族の出だった。


 西暦200年から600年の間に、支那はすっかり「モンゴル人とチベット人」のものになって、以後、実に1200年というもの、20世紀の中華民国になるまで、「支那(中国)」という国(漢人の国)は消滅したのである.


 中国(支那)を初めて統一した秦の始皇帝の時代が短かったように、大戦乱時代を統一した隋もおなじように20年も持たずに滅亡して、「唐」になる。


 大きな時代を変えるのは、大きな力が必要だが、それはもろいことでもあり、秦も隋も短命でおわった。一番手より二番手、三番手が長続きするのは、織田信長、豊臣秀吉ではなく、徳川家康だったというのと似ている.


 ところで、唐という国は日本でも、律令制度、遣唐使などの政治面、杜甫や白楽天などの漢詩、それに焼き物の唐三彩など「中国の代表のような王朝」のイメージが強いが。実はモンゴル人の王朝である.


 くりかえすが、400年間の戦争で、黄河から揚子江の平野には漢民族とモンゴル人、満州人、それにチベット人や、それらの人との混血が生まれ、その中から、「蘆、崔、鄭、王」などの「名家」も誕生していたが、すでにこれらの「漢の名前のついた名門」も「漢人」というのはあまりに多くの異民族の血が入ってしまっていた。


 さらに唐の後にもう一度、100年ぐらいの戦乱期がやってくる。いわば古代的な中国が崩壊して、中世的中国に移って行くのだが、一つの国としてはやや広すぎる中国では、漢という強い王朝が滅びるとしばらく多くの国が乱立して戦乱時代になり、それは唐が滅亡したあとも同じだった。


 私たちが「歴史」を学ぶとき、なぜか歴史学者は「王朝の交代」とか「戦争」について詳しく解説を加える.時にはそれが社会に大きな影響を与えることはあるが、一般的には単に「王様が変わる」というほどの変化しか起こさないことが多い.


 たとえば、唐の後に80年の戦乱の時代を経て宋が建国される。その頃の農業のありさまが襖絵として残されている.


 この襖絵を見ると、水稲をつくってるらしいので、揚子江の周囲かその南と思われるが、いずれにしてもある程度の面積を畦(あぜ)で仕切って耕して水を張り、イネを育てている風景だ.


 中世の農村だが、古代も中世も、そしてつい最近に至るまでそれほど大きくは変わっていない。明や清の時代も同じだった.


 そう考えると、我々が慣れ親しんでいる時代区分、たとえば、「漢族」が支配した秦と漢の時代、北方民族に変わった隋から唐元清の時代はなにが違うのだろうか?


 王様(皇帝)は違う.秦と漢は漢民族であるし、唐元清は北方民族だ。でも、多くの人は百姓で、もしかするとまったく同じ生活をしているかも知れない。一部の人がお金を名誉のために殺し合っただけで、秦、漢、隋、唐、宋、元、明、清などという区分自体が「権威主義的」であって、何も区別が無い可能性もある。


 もしあるとしたら五胡十六国だけが歴史的に意味があり、その前は「漢族の支那」、その後が「北方民族の支那」の差があった、それだけのことかも知れない.


 歴史が面白いのは「漢唐宋元明清」を覚えるのではない.また、紀元227年に何が起こったとか、さらにはその時の皇帝がどこに逃げたとか、さらに愚劣なことに愛人がどうしたなどまったく興味がないが歴史の本にはやたらとそんなのが多い。


そして歴史の問題では唐を作った人が李淵という人という個人が大切らしい。李淵などはもうすでに1500年前に死んでいるのだから、歴史学者やマニア以外は「唐を始めた皇帝がいた」ということで十分のはずだ。


 それよりここでは中国の歴史を4つに分けたい.


1. 漢人の国だった時代(秦、漢)・・・・漢人支那


2. 満州族の国だった時代(隋、唐、金)・満州支那


3. モンゴル人の時代(元、後金)・モンゴル支那


4. 連邦国家の時代(清、中華時代)・・連邦支那


である。特に日本人にはこのような区分けで支那を考えてみることが必要であろう.つまり日本には「国」があるけれど、支那には「場所」があるだけで「国」はない。「中国4000年」というのは、実は「支那2200年」であり、それは「支那という場所があった時代」という事なのだ。


 後に整理しようと思っているが、「国」がないのは中国だけではない。ヨーロッパもその他の地域も「国」というまとまりがあった地域は世界でも希で、むしろ普通は「国」がない。その意味では中国は標準的でもある。


 もう一つの時代区分がある。


 それは、「文化の区分」である。文化は人に付随しているし、離れてもいる.ヨーロッパ文化、インド文化などと、中国文化は違う.都市、服装、絵画、字などを一目見ればそれがヨーロッパかインドか中国かが分かるのだから、文化としての違いがある。


 その意味では、


1. 秦から清までが「漢人文化時代」


2. 中華時代(中華民国と中華人民共和国)が「西洋文化時代」


である。


 歴史は記録である.だから、「言ってしまえば勝ち」という事で、中国という国は無いが、支那という地方はある。そして支那は次の4つの国があった。


1. 原住民時代(紀元前200年まで)


2. 漢人支那国(紀元300年まで)


3. 満蒙支那国(紀元1900年まで)


4. 洋化支那国(現在)


ということだ。


 このような区分は現在の支那人のプライドを著しく傷つけるだろう.


なぜ、傷つくかというと今まで「ウソで固めてきた」からだ。ウソでもつき続けると現実になるので、それで錯覚する.だから、「事実」は受け入れられない。その気持ちは分かるが、どこかで事実を認めた方が良い。もともと、今の中国人は漢人の血が少ないのだから、仕方がない。


 中国でも支那でも良いが、もう一つ疑問がある。


 ローマ帝国が一つの世界を統一して以来、ヨーロッパも20世紀まで戦乱が続いたが、ある程度の地域ごとに「国らしきもの」がまとまっていた。


 イタリアはローマ帝国があったので、何となくイタリア的であり、イタリア人がいる。ギリシャもギリシャ時代があったので、ギリシャ人がいる。


その意味ではフランスはシーザーが進撃し、フランコ王国などがあったし、ドイツは野性味あふれる森の人が連合体を作っていた。ロシアの方に行くとスラブ人、イギリスは島国でアングロ人とサクソン人がいた。


 スペインはなかなか難しいそれでも何となく区別はできるし、ルーマニアはフランス人と似ている感じがする。


 それに比べると中国人は混じる.


 中国の人に聞くと、「私は西安人で、上海人の言葉は分からない」とか、「私は北京だが、南の方はサッパリ」などと言うが、それでも何となく支那人のような気がする.


 ヨーロッパがなぜ細かい国に分かれて、支那は「統一」が問題だったのか? ヨーロッパは時々、ローマ帝国、ハフスブルグ、ナポレオン、ヒットラーなどが現れてヨーロッパ統一にちかい状態もできたが、定着しなかったのか? 


 それも追々、整理していきたい。

(平成22年12月16日 執筆)
http://takedanet.com/2010/12/post_1a30.html


尖閣・千島 お隣の国(8) 占領されると領土が拡がる中国


 支那という地域を理解するのに、まだまだその歴史を勉強しなければならない。それはまず、この地図だ。

 この地図は歴史家・宮崎淳子先生が画かれたもので、中華民国ができた時の支那地域の支配図である。もともと中華民国ができる前の国が「清」だったが、清は満州族の国家で、モンゴル、新疆、チベットとの「連邦国家」だった。


 清の前の王朝である明が周辺諸国に嫌われ、清は良い状態を保ったのは、清が連邦国家だったからで、「清の領土」というけれど、モンゴル、新疆、チベットは広い自治権が認められていたし、満洲はもともと宗主だから、別格だった。


 このような経過があったので、清の終わりの袁世凱や、孫文が中華民国を作った時には、その支配は「昔の秦」の領域だった。ここで少し歴史的な地域分配を見てみよう.

 まず最初に「統一国家」を作った秦であるが、揚子江を中心として北は黄河、南は南シナ海、西は山で囲まれた地域に支配圏があったことがわかる。秦という国がチャイナという国名の元であり、それが漢字で支那と書かれることはすでに書いた。


 それから後、新しい王朝は支配する地域が少し違うけれど、おおよそ秦の領土に近い。たとえば、秦からかなり年代がたった明は結構、領土が広かったが、それでも次のような図になる.

 秦に比べて少し山岳の方に入っているけれど、そのほかは同じだ。東と南ははともに海だからあまり検討する必要はないが、問題は「北」である。秦の時代も明の時代も北からの異民族の侵入が特に怖かったので、その防御のために万里の長城をつくった。


 万里の長城を作ったのが、秦と明だったのはそれほど偶然ではない。秦は漢民族が「統一国家」を作った時にフト気がつくと「北」だけが危ないことがわかり、秦の始皇帝が「万里の長城」を作った。


 明の時には国家を作った人にも北方民族の血がかなり流れていたが、それでも当面、元が北に帰った後の土地をもらったと言うこともあって、やはり北が怖かった。そこで北京のすぐ北に万里の長城を作ったのである.


 「万里の長城」というのは「国境」だから、支那地域の北の領土は万里の長城という事は確定している.


 その北にはモンゴルと満州がある。中国の歴史で今のところ大失敗しているのが、満州民族だ。中国というところは普通の常識では考えられないことをする。


 たとえば、「漢人は漢人を平気で殺す」ということで、たとえば前漢の末には国民に4人に3人が殺された。


 中国人は何でも食べるというけれど、時によっては人間も食べた.約束を破る、裏切るなども普通に行われるが、それを日本人の倫理観で考えてはダメで、人間は動物だから、動物のように「その時の自分に得になるように動く」のが摂理でもある。


 「尖閣諸島はもともと日本の領土だ」などと言ってもムダで、「尖閣諸島が何も無ければ日本のもの、資源があれば中国のもの」というのが中国流の倫理観なのである.


 そんな倫理観の支那に満州人が侵入した。それが「清」で、大いに繁栄して、モンゴル、新疆、チベットとも連邦を組んで、大帝国をつくった。モンゴルの時代を除けば、中国で歴史的な「最大版図」になったのである.


 ところが、不思議なことが起こった。


 清朝はもともと満州族が作ったのだから、支那は満州に占領されていたのが清朝だ。その清朝が衰えて、満州に帰った。そして、もともと漢の時代に「中国」の領土だった「支那(秦、china)」の地域に中華民国ができた。


 その次に驚くべき事が起こったのだ。


 それは「中華民国」が「満洲は俺の領土だ」と言ったことだった。中華民国は支那の国だから、武力があれば支那を統一するだろう。それは秦や明が万里の長城から南を領土にしたのと同じだから、「支那は中国人の固有の領土」と言っても不思議ではない。


 ところが、満洲はずっと満洲人の領土だから、満洲人が支那地域を占領していたのを引き上げて、満洲に戻ったのだから、満洲は支那ではない。満洲が支那を占領していたのだから、満洲が支那を「領土」と宣言することはあるが、占領されていた支那が満洲を領土にするというのは「世界の常識」から言えば「逆」である。


 たとえば、次のような話をすればさらに理解が深まる.


 豊臣秀吉が朝鮮に出兵して北京まで進軍しようとした。日本では「そんなことはできなかった」と思う人が多いだろうが、さすが豊臣秀吉だ。支那の地域は漢から三国時代が終わると、支那には人がいなくなり、次々と北方民族が占領していたのだ。だから、「支那の北方民族の一つの日本が北京を占領する」というのはごく普通のことである.


 そして日本軍が朝鮮を占領し、さらに駒を進めて北京から揚子江ぐらいを占領したとする。しばらくは秀吉も生きていて、大陸の占領が成功したので、首都も中間の平壌に移したが、100年ぐらいして大陸にも興味が無くなり、日本軍は日本に引き揚げたとする.


 占領された支那は新しい王朝ができる。そうすると、奇妙な論理が登場するだろう.それは、「日本は中国だ」ということである。


 支那を満洲が占領した。しばらくして満洲が支那を放棄して故郷に戻ると、支那は「満洲は中国だ」と言った。


 もし、日本が支那を占領し、しばらくして支那を放棄して日本に帰ると、支那は「日本は中国だ」と言っただろう.


 つまり、武力にも工業にも頼ることができない支那の人はそれなりに生きるすべを身につけていた。それは


「自分のものは自分のもの、他人のものは自分のもの、自分の土地を占領した人の土地は自分のもの」


という「なんでも自分のもの」という主義である。


 これを中華思想という。

(平成22年12月22日 執筆)
http://takedanet.com/2010/12/post_4823.html


尖閣・千島 お隣の国(9) 中華思想


 昨年、中華思想とは「自分が中心で周りは属国」ということで、周囲の国を尊敬するどころか、鮮卑とか、凶奴とかいうようにひどい名前をつけて「呼び名でさげすむ」というのが特長で、そして、やがてその「さげすんでいた人」が力をつけて「自分の主人」になると、さすがに主人をさげすむ訳にはいかないので、「同列」にする。つまり、さげすんでいた人の領土を自分の領土と同格に格上げして、その土地を自分の土地にするという思想であることを述べた。


(ややこしいので、一度、読んでも分からないぐらいだが・・・)


 つまり中華思想での「格上げ」というのは「満洲の人に占領されたから、満洲は支那の領土になる」ということになる.現在の満洲が支那の領土になっているのは、「支那が満洲を占領したから」ではなく、逆に「満洲が支那を占領したから」である。


 でも、このような巧妙な事を実施するには作戦がいる。タダで人の土地を手に入れるのだから戦略はかなり高度でなければならない。


 普通は戦争で土地を手に入れるのだから、それと比べれば、平和主義といえば平和主義だ.


 まず、第一に文化程度を高めておくことだ。常に田舎者が東京に来て恐れおののくようにしておくということと同じである.


 支那の国に行くと「祖先はこんなに偉かった、墳墓の大きさに驚いたか!。こんなに綺麗な飾り物がある、この絹は素晴らしいだろう。美味しい中華料理も、女性も綺麗でエレガントだ・・・」と続く。


それには大きな宮殿もいるし、宮殿までの道路も広くて両側には虎の彫り物も欲しい・・・ということで「支那の文化」ができた。


 今でも、日本から支那に行く陽気で単純で偉い人は、これにすっかり引っかかる。みんな笑顔で迎えてくれるし、美味しいご飯は食べられる.万里の長城も宮殿の素晴らしく「さすが、中国4000年!」と感激して、日本の技術をソックリ差し上げてくる人もいる。


だが、もともと支那の歴史は2000年、それも中抜け、虐殺、属国の歴史だが、それらは全て、隠されている.


 なかなか、素晴らしい作戦だ。


 つまり、支那の文化は「負ける文化」であり、「負けても繁栄する」という戦略をもっている。だから、「勝つ文化」、つまりヨーロッパの文化が清の時代にやってくると支那はこと軍事力ではひとたまりもなく破れた。


そこで、清王朝はそれまでの支那文明とはまったく違う文明を受け入れた.


 日清戦争で支那が日本に負けて「支那文化」を捨てたということが岡田英弘先生の本に書かれているが、それはそうだろう。小さな属国と思っていたところにいとも簡単に負けてしまったからだ。


でも、その時に捨てたのは政治、軍事、社会、技術などであり、中華思想は捨てていない。だから、「勝つ国」が、「負けても勝つ中華思想」と一緒だからややこしくなっている。


 もう一つの中華思想の戦略は、「ウソを記録する」という方法である.


 「過去に起こったこと」を記録するときに、「できるだけ事実に忠実に記録する」という方法と、「自分に有利になるように記録する」というのがある。


 事実だから事実をそのまま記録すれば良いじゃないかというけれど、人間の社会というのはそれほど単純ではない.たとえば2010年に日本と中国の間で起こった尖閣諸島問題でも、少し前から日本の図書館から古い地図が抜き取られているという事件がある。


 日本と中国の間には古くからいろいろな歴史がある。それがそのまま残っていると中国には不利な記録もあるが、それを早く消してしまえば、新しく「作り上げた歴史」を書くことができるからだ。


 だから、日本と中国、朝鮮の古地図に関係するところが無くなっている.だれが破ったり盗んだりしているのか分からない。普通に考えると、関係する中国か韓国の人が自国に有利になるように歴史を消しているとも採れるし、逆に日本人が中国や朝鮮に対して圧力をかけようとして謀略をしているのかも知れない。


 事実はかくのごとく複雑であり、なかなか明確には分からないのである.だから、その間隙をついて、「歴史を自分の有利なように書き換える」というのはきわめて単純な「だまし」の方法になる.


 言ったことはそのうちに消えるし、事実そのものも分からなくなる。でも、書いた物はそのまま残るので、書いた方が勝ちであることを支那は知っていた.


「王朝を開いた皇帝はこのように英雄であり、人格が高かった」、「周囲の野蛮な国を平定して国に平和をもたらした」、「中興の祖の**帝の時に最大版図になった」というような事であり、そして地図にはその王朝の「最大版図」を記録して、後は捨てる.


 そうすると、あたかもその王朝の領土は「最大版図」であるような錯覚に陥る.


 たとえば、前漢や後漢の領土として知られている地図は、「平均的な領土」でもなければ「固有の領土」でもない。もともと「国境」がハッキリしていないのだから、「固有の領土」なるものはない。「書いたが勝ち」で最大版図がその王朝の領土であったことになる.


 先に豊臣秀吉の大陸攻撃と、もし秀吉が北京に首都をおいたら日本は中国に編入されているということを書いたが、日本と中国の常識がいかに違うかを、今度も領土について示してみたい。


 この地図は「大日本帝国」の「最大版図」である。今の日本は自虐的で、かつ世界の孤児だから、このような地図を示すと「侵略を正当化するのか!」と叱られる.でも、中国は常に「最大版図」しか示さないことに注意すべきである.


 支那の王朝の「領土」をもし日本の教科書に書いてあるように示せばこのようになるということで、それを叱っても意味がない.日本の思想で日本国を示せば、南は千島から北は沖縄になるが、中華思想で示せば、大日本帝国の時の最大版図になるということだ。


 中国人が日本人なら、この地図の「色分け」はしない。もともと日本領土だったところ、朝鮮と満洲、フィリピンなどを色わけすると、そこは日本とは違うように見える.


ところが、全部を同じ色で塗って、「日本」と書けば、何回か見ている内に「ほんとうの日本はこんなに大きかった」と錯覚する.


 それが今の中国と言っている領土の範囲なのだ。


 それではなぜ歴史学者が、支那の王朝の領土を「事実」に基づかずに「公的に示された最大版図」を示すのだろうか? それは中華思想そのものにある。つまり、人間は自己の責任を問われるのを恐れるから、「お墨付き」のあるものを使いがちであり、それが間違ったものでも使っていると本当になるという深い考えが含まれているからである.


 筆者は自然科学者としてよく経験しているが、科学の専門家でも、専門が細かく分かれているので、自分の研究対象以外のところは「当たり障りなく、公的なデータ」を使いたがる傾向がある。


 最近見られるその典型例が「地球温暖化が起こっていて、原因は人為的に排出されるCO2」という「社会現象」である。もちろん温暖化もCO2も自然科学なのだが、現実にデータを持ち、研究をしているのは一部の気象学者と地球物理学者、それに温暖化に興味のある学者だけである。


そのほかの人は自然科学者も含めて「大勢の人が言っている」とか、中華思想的な場合は「公的な方が正しい」と判断している。


 つまり、「ウソでも公的に記録されれば現実になる」という中華思想はけっこう人の認識の弱点を巧みに突いている.


 まとめると、


1.  自分と同じになれば他人のものは自分のもの。だから占領される毎に領土が増える.


(普通なら「取られた」と思うがその反対)


2.  人は「事実」より「公的に記録されたもの」を真実と錯覚する。だから事実が何かを調べる必要は無く、公的に記録すればそれが事実になる.


 なかなか巧妙な思想である.


 ここに書いたことは、中国を批判しようとか、日本の占領を正当化しようということではまったくない。中国を理解するためには、日本の考えを離れて、中国人の見方を取り入れなければならないということである。

(平成23年1月3日 執筆)
http://takedanet.com/2011/01/post_5a02.html


尖閣・千島 お隣の国 (10) 相手の身になって・・・


 支那の歴史を慎重に整理をしてきた。これまでの整理で、中国の国や人の行動をかなり理解することができる。


 人と意見が違うとき、もっとも大切なのは意見が違う相手の立場になって考えるということを試みることだろう。


 たとえば、同じ環境問題に取り組んでいる学者でも、私は、


「温暖化は起こるかどうか分からない。起こるとしたら寒冷化もあり得るし、その方が怖い。また、国際的には日本はCO2による気候変動の影響が小さい」


と考えているが、まったく逆の見方の専門家もいる。


 そんなときに、私は一方的には批判したり、嫌ったりはしない。


まずは、相手と話してみる.それでも疑問が残る場合が多いので、自分1人で、


「あの人はなぜ、あのように考えているのだろうか?」


と考える.生まれも育ちも日本人で同じ、専門も物理的な方面で同じ、性別も男性、持っているデータもほとんど同じ、それなのに「温暖化とその影響」についての考えが違う.


「なぜだろう?」と筆者は訝り、できるだけ相手の立場になって考える.そうすると「相手は悪い人だ」とか「相手は利権を求めている」という簡単な結論になりがちだが、その誘惑を断って、「相手は善人で利権もない.それでも温暖化は怖いと考えている」と思い直して、もう一度、考えてみる.


 それでもまだ相手がなにを考えてCO2を減らそうとしているのか、わからないのだ。


 これと同じ事を日本と中国の間で考えてみる必要がある。民族や言語が違うのだから、容易には相互理解はできない。


 その一つに「中国人はウソをつく」というのがある。


 ある中国人と親しくなっていろいろ取引をした.その時には友達みたいにつきあってビジネスもうまくいった.


 ところがなにか一つ歯車が狂ってくるとあれ程、親しかった中国人が手のひらを返したように冷たくなる.時には自分に損害を与える.


 こんな事を日本人同士では経験した人が多く、「中国人というのは何という人たちか!」と憤慨する.事実はその通りであり、憤慨する気持ちも分かる.


 中国人は「親戚同士が集まって食事をする」という風習がある。また、「国際的に活躍している中国人は複数の外国の都市に現地妻がいる」という事も聞く.


 なぜ中国人が「親戚を囲んで食事をする」のかというと、


1. 信用できるのは親戚しかいない、


2. その親戚もいつも顔をあわせていないと裏切る、


ということだ。だから中華料理の店には必ず10人ぐらいの丸テーブルがあり、大きなさらに盛られた料理をみんなで食べる。「分け合う」ということまで細かく考えているのだ。そうしないと裏切る.


 このシリーズで書いてきたように、(日本人から見ると)可哀想なことに中国人には「自分の国」がない。外国で働くときにも華僑のグループを作り、そこで結束する。だから「支那」にいても「外国」にいても同じなのだが、遠く離れた外国でも信頼できるのは家族と親戚だけである.だから、現地妻を持つことになる.


 世界中で華僑の力が強く、中国人はどの国にいても元気そうに見える.それに対して、日本人はあまり日本の外に出たがらないし、なにか外国では居心地が悪く見える.これももしかすると、日本人には「国」があり、中国人は「どこでも同じく国がない」のかも知れない。


 そして世界でも、中国のように風景も似ていて広い「地域」は少ない。


 ロシアはモスコー付近からウラル山脈までで、ウクライナ、ベルラーシは別の国である.シベリアがあることはあるが、あまりに距離が遠く、民族が同じでも実質的な国境になっている.


 ヨーロッパも全体としては中国と同じようなものだが、土地によって気候や山脈があり、その結果、歴史的にも民族的にも国が細かく分かれている.


 アメリカは新しい国なので、中国とはかなり異なる.それでもアメリカのバーに行くと、まずコインを机の上に出さないとお酒を飲ませないところが多いし、ホテルでもかならず「保証書(多くはクレジットカード)」を求める.すぐ逃げようとする人がいたからだ。


 その点では日本はきわめて特殊で外国から見ると奇妙な国である.


 日本が奇妙な国なのである。


 日本に住んでいて筆者が奇妙に思うのは、数人で食事をしにいってテーブルにつき、そこの女性に「ビール、2,3本、もってきて」と誰かが言うと、適当に持ってくるのだ。


 外国でそんな経験はない。「2,3本」と注文すると「2本ですか、3本ですか」と聞いてくる。でも酒場のお母さんは相手の懐ぐらいを見たり、時にはお客さんの健康も考えて、2本持ってきたり、3本にしたりする.


 ヨーロッパの生活もそれほど長くないが、「お任せ料理」というのがあったかどうかよく分からない。あまり「なじみの店」がヨーロッパに無かったからかも知れないが、いつも料理の内容をこと細かに注文していたが、日本では「大将、適当に頼む」で終わる。


 もっと、驚いたことがあった。


 5年ほど前、筆者は名古屋のあるコンビニエンスストアーで「野菜、一日、惟一本」というような名前のペットボトルを買った。それをもってレジに行くとそこには50才ぐらいの日本のおばさん(敬称)がいて、ペットボトルを受け取ると袋に入れながら、「お客さん、ジュースだけじゃダメですよ。本当の野菜もとらないと」と言ったのだ。


 「ほんとですね」と筆者も言ったが、内心はビックリ仰天していた。筆者はたまたまその店にいっただけで、もちろんおばさんとも初対面だ。そして人生で2度と合うこともないだろう.


 その男性客(筆者)の健康を心配してくれるのだから、日本のおばさんはすごい.国の母である。


 日本人が幸福で安全で生活ができるのは、天皇陛下が毎朝、国民の安寧をお祈りしてくださるからと聞いたことがあるが、日本のおばさんも自分は日本人全体の母親と思っているのだろう.


 特殊な国だ。


 だから、日本人から見ると中国人はわかりにくい。すぐ裏切るように見える.でも、それは日本人から見た中国人観であり、もちろん決して客観的なものではない。

(平成23年1月8日 執筆)
http://takedanet.com/2011/01/post_782f.html


尖閣・千島 お隣の国(11) 中国のまとめ


2010年の尖閣諸島の事件のあと、中国内地で反日暴動が起きた。


 中国は国境紛争が絶えない。北からロシア、モンゴル、チベット問題、インド、ビルマやタイ、ベトナム、それにフィリピンなどと国境や海で接していて、中国がつねに膨張主義なので、隣国とぶつかる。


 でも、中国で起こる「反**暴動」というのはほとんどが日本を対象にしている。それは日本が中国の一部を占領したことがあるという人がいるが、それなら、ロシア、モンゴルなども同じだが、日本だけに反感が強い.


 このことを普通に考えると、「中国人は日本人を恐れている」ということになるが、それに加えて「あまりに特殊な国、日本」というのがあると筆者は考えている.


 「日本は恐ろしい」という感情は中国もアメリカも持っていて、その対抗心がでるのだと思う. 


 ところで、この暴動を報道した日本のテレビで、「襲われたイトーヨーカ堂は、四川大地震の時に物資を供給するため徹夜で店を片付けて翌日の営業にそなえた。そして2億円の義援金を集めて寄付したのに・・・」と報道していた。


 確かに日本人向けの報道としては良いが、中国を理解するという点では疑問がある。つまり、中国には「恩」という考え方はあまりハッキリしていない。もともと英語では「恩」という単語すらない。「恩」という概念は「日本だけ」と考えておいた方が国際的には良いと思う.


 一体、「恩」という中身は何だろうか?人間は自分の時にならないことをすることがあるだろうか? 自然の中に人間ということを考えると「恩」は「見返りを考えて長期投資する」ということに見えるから、イトーヨーカ堂は単に長期投資の先を間違ったという事に過ぎない。


 筆者は日本人だから「恩」はとても大切と思うが、それは日本が四方を海で囲まれ、単一民族(アイヌやクマソも同一としている)で、天皇陛下をいただいているというまったく特殊な環境にあるからである。


 自分が特殊なのに相手が「普通」だからといって批判するのは問題である.


 中国人の「ウソ」というのは「国」がない民族の当たり前の行為であり、利害関係で全ての行動が決まり、今日、会う人と明日、会うとは限らず、何かを他人にしても、その他人が明日、遠くに行ってしまったら、現実的にその人を追っかけていくことはできない。


 中国では何時も、その日その日なのである。


 2010年の尖閣諸島の領有権について考えてみる.中国の考え方では、


1. 一度でも領有したことがある土地は自分の土地だという中華思想、


2. 尖閣諸島に資源がなければ興味がないが、資源があれば資源が見つかった時から権利を主張するのは当たり前、


ということだ。このような考え方は中国の歴史から来ている。「本来、領土とはどうあるべきか」というのとは違う. これに対して、日本は、


1. 領土というのは歴史的に長く実質支配していたところである、


2. 「公的な手続き」、つまり国際的に尖閣諸島の領有を宣言している、


3. 損得で態度を変えるのは卑怯だ、


という感覚を持っているが、これも日本の歴史と強く関係している.地続きの隣国がある国と回りが海の国の差も大きい.


 だから、意見は合わない.意見を合わせるためには、


1. お互いの言い分をよく聞く、


2. お互いの文化の違いをよく聞く、


3. 「正義」を争っているのか、それとも「習慣」、「利権」の問題なのかをハッキリする、


というようなことが必要だろう.


 中国流に言えば、「尖閣諸島は中国と日本の間にあるから、力でその所属を決める必要がある」ということだ。


 歴史的に領土とは、


1. 最初に発見し、


2. そこにその国の国民がいて、


3. ある程度、長く住み、


4. 軍事力、政治力、経済力で支配する、


ということが必要だ。


 尖閣諸島は誰が最初に発見したか分からないし、日本人が住んでいた分けでもない。ボンヤリと「琉球の領土」であって、「江戸時代は琉球王朝は中国の属国、明治の終わりから日本の領土」ということだ。


 だから、国際常識に従えば、軍隊が強い方が領有することになる。言い分だけなら決定打がない。


 


ところで、日本人の多く(調査によると94%)が尖閣諸島を欲しがっている.その理由は、


1. 漠然と領土を失いたくない、


2. 千島列島、竹島などの問題があり、尖閣諸島で譲るとどんどん領地が狭くなるかもしれない、


3. 資源がある、


4. なにしろ中国が憎い、


などである。しかし、日本の政策というのは大きく変化していないだろうか? あれほど日本中が熱して1年も経たないのに、尖閣諸島も、資源も、そして「国家機密」もすでに遠くに行きつつある.歴史的な動きからみると余りに早い世論の関心のようにも思う.

(平成23年1月20日 執筆)
http://takedanet.com/2011/01/post_de00.html



http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/897.html#c3

コメント [政治・選挙・NHK243] 首相、“思い出”のベツレヘムを観光(産経新聞)-やはり「観光旅行」だった? JAXVN
3. 2018年5月03日 13:05:18 : KggwTtN6h2 : d_1NLsFBNK8[106]
ベツレヘムはキリスト生誕の地で、世界で23億人とされるキリスト教徒にとっては聖地である
それを「観光地」と書いてしまう産経は、無神経というより、無知無教養丸出しのドメスティック・アホ新聞ということだ(今さらだけど)

安倍の「ベツレヘムを舞台にした劇」って言い方もアホだが、それはクリスマスの劇でどう考えてもキリスト教の劇であろう
イスラム教徒が多いパレスチナでは微妙な話題ではないのか
まー今の時代、向こうも安倍がアホだということは十分理解していて、金だけもらえればとテキトーに対応してるんだろうな・・・
 
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/894.html#c3

コメント [政治・選挙・NHK243] 子どものころから嘘つきだった安倍首相  天木直人  赤かぶ
33. 地下爺[2419] km6Jupbq 2018年5月03日 13:07:41 : coCd0hPpjY : 9eHDE2776qA[315]

       ↑↑


  ホントだ そのとおりだとい思います。


>そのようなことは一切ない、李下に冠を正さずです。これだけはハッキリ
 申し上げておきます。

  だって ぼくちん 馬鹿だから 紐を結べないもの。。。


 ※差別的な意味ではありません、現実のことを言っています。



http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/810.html#c33

コメント [政治・選挙・NHK243] <エルサレム発>安倍首相、F35戦闘機の三菱重工引き連れイスラエル訪問 パレスチナの神経逆なで(田中龍作ジャーナル) 赤かぶ
9. 2018年5月03日 13:11:13 : eJciCOxNUc : fg42JIESlJY[2]
06佐助氏>「06の主要論点は、1.現状は世界信用収縮恐慌にある。2.ドル・円(元)・ユーロの三極基軸通貨体制を採用し、固定為替システムに戻し通貨安定はかれ。3.ドルとユーロの交換レートを固定化し、円はキンとリンクせよ」

 思い切った提言、かつ鋭い視点だ。ただ米の立場から言えば、三極基軸は困る、あくまでドル・石油本位制を続けたいだろう。シノリエージイちゅう基軸通貨発行権の旨みは一度味わったら捨てられるもんでねえ、ちゅうんが本音だ。コイに盾突くもんは、フセインであろうとカダフイーであろうと皆抹殺した。しかし、国際基軸体制ちゅうんは一度動揺したら、次の体制へ移行せざる得ない、も又真実だ。問題は、新体制へ移行する過渡期の、国際通貨体制はどんなもんかだ。過渡期の、混乱・動揺する通貨体制を取り敢えず安定させ鎮めることが出来るんはキン以外はないと、ここまでは佐助氏も見通しちょるようだ。
 以上の論旨ほぼ正しいだろうが、問題はこうした過渡期には、特有な国際問題・経済問題がモグラ叩きみてえにアチコチで起きるだろうし、それを正しく見極めねえと、国家レベルでも錯誤を起こす心配があるちゅうことだ。来月の米朝対話なんざも、そんたな好例じゃろうが、相当な洞察力・分析力持つ頭脳で対応しねえと、エライことになりそうだ。少なくとも、安倍レベルの頭で対応できるとは、到底思えねえな。こうした現今の難局を切り抜けられるんは、ケインズと高橋是と石橋湛山なんかを足して3で割ったくれえの頭脳でねえと、ムリでは。
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/875.html#c9

コメント [政治・選挙・NHK243] 北朝鮮問題 「平和的解決」求める日本共産党 安倍首相にも直接提起 韓国紙・TVが志位委員長インタビュー AAA+
14. 2018年5月03日 13:11:18 : wgLnjNHh3I : JMEnTObgYMs[-1799]
>>11

朝鮮人って都合悪くなると他人を朝鮮人呼ばわりする癖があるらしい

桜井の出自がどうあろうと在日特権は存在する事実で真実なのにデマ扱いしている朝鮮系勢力が何故か存在することも不思議な現象

これ如何に?


http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/695.html#c14

記事 [国際22] 朝鮮半島に平和の兆しが見えているが、アメリカが我を通せば、そうは行かないかも知れない。(マスコミに載らない海外記事)
朝鮮半島に平和の兆しが見えているが、アメリカが我を通せば、そうは行かないかも知れない。
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/post-2892.html
2018年5月 3日 マスコミに載らない海外記事


公開日時: 2018年4月28日 12:54
編集日時: 2018年4月28日 13:38
RT

今週、北朝鮮と韓国の指導者が歴史的会談を行い、二国間で何十年も続いた敵意が除かれたが、これは“北朝鮮危機”の終焉を示唆するのだろうか、それとも祝うには早過ぎるのだろうか?

アメリカ合州国は、いつでも、少なくとも7カ国(あるいは8カ国)を爆撃しながら、少なくとも他の2カ国あるいは、3カ国を爆撃すると威嚇している国だ。こうした未曾有の侵略行為にもかかわらず、現在どこの国も爆撃していない北朝鮮が、不思議なことに、かならず、世界の安全保障にとって、手に負えない脅威の国だと広くレッテルを貼られている。

“北朝鮮を爆撃すべき時期だ”と元政府顧問エドワード・ルトワックが、今年1月「Foreign Policy」の論説で書いた。

いや、そうではない。実際、私の記憶が正しければ、アメリカはかつて北朝鮮を既に一度爆撃し、その過程で、戦争犯罪の可能性があることを大量に行っていたのだ。

更に読む
朝鮮半島再統一の時、到来

1950年始め、アメリカは、北朝鮮を非常に情け容赦なく爆撃し、朝鮮民主主義人民共和国によれば、アメリカは、8,700以上の工場、5,000の学校、1,000の病院 、600,000軒の家を破壊し、最終的に、おそらく、北朝鮮人口の20パーセントを殺害した。アジア・パシフィック・ジャーナルが書いているように、アメリカは余りに大量の爆弾を投下したので、攻撃すべき標的が足りなくなり、アメリカは、代わりに北朝鮮の灌漑システムを破壊して、現地住民を懲らしめ始めた:

1952年秋には、アメリカ爆撃機が攻撃するための有効な攻撃目標が無くなった。北朝鮮のあらゆる重要な町、都市や工業地帯が既に爆撃されていた。1953年春には、空軍は、北朝鮮の稲作を破壊し、北朝鮮に更に食糧を供給しなければならなくなる中国に圧力をかけるため、鴨緑江の灌漑ダムを標的にした。五つの貯水池が攻撃され、何千エーカーもの農地が氾濫し、町丸ごと水浸しになり、何百万人もの北朝鮮国民にとって不可欠な食料源がだめになった。”

いわゆる北朝鮮の“脅威”を論じる際に言及すべきこの歴史的な出来事を誰も考えようとしない。しかも、これは酷くなるばかりだ。さほど遠くない昔、ドナルド・トランプ’の現在の国家安全保障問題担当補佐官、ジョン・ボルトンは“対北朝鮮先制攻撃の法的問題”と題するウオール・ストリート・ジャーナル (WSJ)掲載の論説記事を書いた。この発想が余りに途方もないものなので、約一週間後、WSJは“対北朝鮮先制攻撃は、まずい提案”と題するこれに対抗する視点を掲載する以外に選択の余地がなくなった。

北朝鮮指導部を“鼻血攻撃”で攻撃する秘密計画の主要立案者の一人だとも言われている前任の国家安全保障問題担当大統領補佐官H.R. マクマスター大将に、ボルトンが置き換わった。マクマスターが、トランプにとっては、どうやら十分タカ派ではなく、ボルトンのように血に飢えた人物によって取って代わられる必要があったことが、多くを物語っている。

最新の進展は、年内に北朝鮮がアメリカと行う会談にどのような影響を与えるのだろう

今週の北朝鮮の金正恩と韓国大統領文在寅との歴史的会談後、両国は“南北は完全な非核化を通じて、核のない朝鮮半島を実現するという共通の目標を”“確認した”という共同声明で、両国の新たな関係を正式なものにした。お気づきの通り、これも、地域を完全に非核化する、ワシントンの明らかな目標だ。

ところが、この提案には仕掛けがある。北朝鮮にとって、完全非核化は、半島への到達範囲内にある核搭載可能な全てのアメリカ兵器完全撤去と、28,500人のアメリカ兵士の韓国撤退を意味するのだ。これはワシントンにとって交渉を難航させるこものであり、行き詰まりの原因となる可能性がある。特に、第二次世界大戦終結後の何十年間に、外交関係が良くなり、一部には連続5,000日以上続いている抗議があるにもかかわらず、アメリカ軍が日本からの撤退を依然拒否していることを考えれば。

アメリカが、いまだにドイツに基地を置き、1991年に、アメリカは、フィリピンから正式に追い出されたにもかかわらず、軍駐留の規模を拡大すると想定されるフィリピンにも軍隊を置いているのは同じ理由だ。事実をあるがままに受け入れよう。アメリカは、アメリカ軍が一度駐留を確立した国から去ることはまずない。そもそもそこに駐留する認識可能な法的根拠無しに、アメリカは、シリアの大半の石油豊富な地域を含め、シリアのほぼ三分の一を支配していることをお考え願いたい。

言い換えれば、アメリカは、2015年に、イランと合意した包括的共同作業計画 (JCPOA) と同様の不可避の畳んでしまえる合意を追い求め、究極的に、北朝鮮に、彼らが求めている安全保障を与えないだろう。北朝鮮指導部自身の考え方はさておき、1950年代初期に、北朝鮮の生活を復帰不能なまでに破壊したのはアメリカだった。17年前に行った、主権に対する単独攻撃のよりをもどそうと、アメリカが依然苦闘していることを想起しよう。その文脈の中でこそ、北朝鮮国民の窮状の理解が可能になるだろう。

更に読む
ワシントンのタカ派のおかげではなく、タカ派にもかかわらず、朝鮮半島に平和が出現

北朝鮮の本当の“脅威”

北朝鮮は、核兵器計画とされるものゆえに脅威なのではない。世界中に、1,000以上の軍事基地を保有するアメリカには、7000億ドルの軍事予算と、全ての大陸を居住不可能にしてしまえるほどの非常に高機能な核兵器備蓄がある。北朝鮮との戦争は、アメリカにとっては、決して大変な課題ではない。

そうではない。イラク、リビア、アフガニスタン、シリアやイランが脅威なのと同じ理由で、北朝鮮は脅威なのだ。天然資源と、こうした資源開発を、アメリカ・ドルの立場に挑戦するであろう通貨と結びつける能力だ。

おわかりだろうか。北朝鮮には希土類鉱物を含む200以上の鉱物埋蔵があり、その価値は、10兆ドルにものぼると考えられている。北朝鮮の主要同盟国、中国は現在、中国を、中東、ヨーロッパ、アフリカ、そして、アメリカにとって、全く不利なことに、太平洋さえ結びつける一帯一路構想として知られている途方もないプロジェクトを実現する過程にある。

中国は、どの国でも、彼らが提案している構想に貢献できると、公式に言っているが、アメリカにとって不幸なことに、彼らは100パーセント本気だ。昨年5月、中国は、北朝鮮を、国際協力のため、一帯一路フォーラムに招請した。言い換えれば、中国は、実際あと数年で、アメリカを除外したまま、こうした膨大な資源を活用する“シルク・ロード”を実現するかも知れない。

現時点で、中国は既に他の国々と、アメリカ・ドルではなく、中国元を使用する協定を調印し始めている。中国は既に、今年早々、石油原油先物市場を立ち上げ、世界金融市場における石油売買への元使用の道を開き、アメリカ・ドル覇権を更に脅かしている。

もしこの提案が実を結び、北朝鮮のように、アメリカの敵国として知られている国を巻き込めば、中国の提案が、ドルの立場に対して持つ影響が想像できよう。

南北朝鮮は以下に合意している。
- 朝鮮半島の完全非核化
- アメリカと中国も加わる多国間交渉の実施
- 5月の幹部レベルでの軍事交渉
- '確固とした平和な体制'の確立
- 金は、二つの朝鮮が再統一することを希望すると述べた

詳細は: https://t.co/I0RU9xtxxBpic.twitter.com/3kcA9cTC8m
- RT (@RT_com) 2018年4月27日



北朝鮮交渉の将来: ありのままの真実

彼らが求めてきた見返り無しに、アメリカとの平和交渉で進んで話し合うようなことをすれば、イラクとリビアに起きたことが、究極的には北朝鮮にも起きる(二度目に)のを平壌は知っているというのが厳しい現実だ。

これは憶測ではない。北朝鮮外務省によれば“リビア危機が国際社会に重要な教訓を与えている”2003年の兵器開発計画を放棄するというリビアの決定は明らかに “リビアを武装解除する侵略戦術だ”。かつて、北朝鮮はアメリカに爆撃されており、北朝鮮には、再度それを起こさせる意図は皆無だ。アメリカが彼らに歩み寄った場合にのみ、核兵器計画を放棄することを北朝鮮指導部極めて明確に何度も繰り返している理由はこれだ。

“朝鮮民主主義人民共和国に対する、アメリカの敵対的政策と核の威嚇が確かに終わらない限り、朝鮮民主主義人民共和国は、核と弾道ロケットを交渉のテーブルに載せたり、自ら選んだ核戦力強化の道を、一寸たりとも後退したりすることはない”と2017年7月4日の声明にある。

もちろん北朝鮮と韓国はいつでも、アメリカの干渉無しに、両国自身の交政策課題を追求できる。この前向きな動きが、長年朝鮮半島での戦争をあからさまに主張してきたトランプ政権の功績だと認めるのは現実的には困難だとは言え、正式に朝鮮戦争を終わらせる決定はほぼ確実に前進するだろう。

だが既にタカ派のトランプ政権でのジョン・ボルトンの存在は偶然ではあり得ず、もしアメリカが我を通せば、北朝鮮国境にいるアメリカ軍事駐留撤退は無いだろうと思われる。この保証が無ければ、アメリカが、毎年必ず北朝鮮領土侵略をシミュレーションしているのを見ているので、北朝鮮が核兵器を放棄する可能性は低い。

更に読む
トランプにノーベル平和賞?朝鮮合意で、アメリカは人の手柄を自分の手柄にしているとロシア上院議員

現在の難題は、少なくとも、ワシントンの経済権益をより良く代表する政府が平壌に出現するまでは、北朝鮮と韓国との平和な関係の実現を遥かに超える隠された動機を持った余りに多くの連中が舞台裏にいる“最善の結果を期待しながらも、最悪の事態に備える”風シナリオと表現するのが一番適切だろう。

Darius ShahtahmasebiによるRT記事

Darius Shahtahmasebiは、ニュージーランドを本拠とする法律・政治評論家。Twitter @TVsLeakingで彼をフォローする。

友人もご興味を持たれるだろうか? 記事を共有願いたい!

本コラムの主張、見解や意見は、もっぱら筆者のものであり、必ずしもRTのそれを代表するものではない。

記事原文のurl:https://www.rt.com/op-ed/425400-korea-north-peace-us/

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http://www.asyura2.com/18/kokusai22/msg/600.html

コメント [政治・選挙・NHK243] 安住淳氏、民進に離党届提出 次期参院選前の地域政党検討も(Sputnik日本) 絶(PC)
3. 2018年5月03日 13:12:43 : wgLnjNHh3I : JMEnTObgYMs[-1798]
東北政党でもつくれば面白いことになりそうだけど

自由党に合流が良いところでしょう


http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/893.html#c3

コメント [政治・選挙・NHK243] 安住淳氏、民進に離党届提出 次期参院選前の地域政党検討も(Sputnik日本) 絶(PC)
4. 2018年5月03日 13:14:03 : obVt2T3Urc : kda8XbQkqA4[220]
 
 やはり 立憲が 次の主役になりそうなのだから 

 沈没する 民進に 残る選択は ないだろう

 ===

 あへて 「立憲の対抗馬」にならない選択が 良策だろう
  
 

http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/893.html#c4

コメント [戦争b21] ハマやアレッポにあるシリア軍の軍事施設が滑空型のミサイルで攻撃された模様(櫻井ジャーナル) 赤かぶ
6. 2018年5月03日 13:16:23 : LiAK8mOVpk : JfLzxe_9T5I[328]
>>5さん
幾らなんでも弾薬庫の前や中ではそんな事はしないと思いますが。
イスラエル当たりは自分がした事を誤魔化す為にその様な事は言いかねないですね。
http://www.asyura2.com/17/warb21/msg/872.html#c6
コメント [政治・選挙・NHK243] 内閣府がアパグループの歴史修正主義活動を「公益目的事業」に認定! 森友加計と同様、安倍首相のサポーターに忖度か(リテラ) 赤かぶ
61. 斜め中道[4892] js6C35KGk7k 2018年5月03日 13:20:54 : u12DNOjV8I : DpNsSI7B2fY[3312]
  ↑↑
>>50 さま、ごめんなさい。

×>>50 ◎>>59
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/851.html#c61

コメント [政治・選挙・NHK243] 安倍、9条改憲で情に訴える作戦?+自民が4項目の改憲素案を発表+中曽根御大、ついに欠席(日本がアブナイ!) 笑坊
2. 2018年5月03日 13:21:23 : 0CejVRban6 : urcdmA9xc1s[8241]
自衛隊がもし違憲なら、それを警察予備隊まで戻す必要があります。
軍縮です。
早くやってください、安倍晋三(呼び捨てOK閣議決定済)。
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/898.html#c2
コメント [政治・選挙・NHK243] 後藤田正晴の遺言 〜 安倍晋三だけは首相にしてはいけない。彼には、祖父岸信介の冷血の血が流れているからだ  赤かぶ
47. 地下爺[2420] km6Jupbq 2018年5月03日 13:23:17 : coCd0hPpjY : 9eHDE2776qA[316]

       ↑↑


 44さんは 人工地震については 触れていないよ。 最後の「3爆発」は

 原子炉が 3基爆発したと意味だろう。44さんが言いたいのは下記のことだろう。


 
     ・3.11に問う、安倍の原発事故の責任
      http://lite-ra.com/2018/03/post-3862.html

3.11に改めて問う安倍首相の罪! 第一次政権で福島第一原発の津波、
冷却機能喪失対策を拒否した張本人だった
2018.03.11

 毎年、3.11になると必ずどこのメディアも特集を組み、原発事故の検証記事や避難生活を
余儀なくされている人たちの現況を報道する。しかし、そんなマスコミが一切触れようとしない、
重大な事実がある。

 それは、あの未曾有の福島第一原発事故を招いた“最大の戦犯”が、他ならぬ現内閣総理大臣・
安倍晋三であるということだ。

 言っておくが、これは歴代自民党政権が昔から原発政策を推進してきたとか、そういう抽象的な
レベルの話ではない。もっと具体的かつ直接的なものだ。

 実は、第一次安倍政権時の2006年には、すでに国会で福島原発事故と同じ事態が起きる可能性が
指摘されていた。しかし、ときの総理大臣だった安倍は、「日本の原発でそういう事態は考えられない」
として、一切の対策を拒否していたのである。

 ところが東日本大震災後、安倍は、原発事故の責任を当時の菅直人首相と民主党政権に押し付け、
真実を追及するメディアを「捏造だ!」と恫喝することで、その重大責任を隠蔽してきた。
そして政権に返り咲くと原発再稼働を次々と強行している。

 これまでに再稼働した原発は5基で、原子力規制委員会の新規制基準に合格した原発は14基。
言うまでもなく、すべて第二次安倍政権でのことだ。さらに、政府はこれまで原発の新設・増設に
ついては「想定していない」としてきたが、昨年、ついに経産省が原発新設の議論に着手した。
各社の世論調査でも原発再稼働に反対する声が賛成を大きく上回っているにもかかわらず、である。

 こんな暴挙が、許されていいはずがない。本サイトでは3月11日を迎えるたびに、
安倍首相こそが原発事故のA級戦犯であること、そして、その責任を隠すためメディアを
黙らせてきたことを、客観的事実を元に記事にしてきた。だが、安倍が総理の椅子に座り続けるかぎり、
この状況は止まらないだろう。だからこそ、何度でも伝える義務がある。安倍こそがフクシマの戦犯とは、
どういうことか。じっくりと、読んでみてもらいたい。

(編集部)
  

http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/843.html#c47

コメント [政治・選挙・NHK243] 「憲法9条は世界の宝」と東京新聞!  赤かぶ
7. 2018年5月03日 13:24:09 : 1Ffvmn43Hw : BWvtiGc3W7s[394]
>>3.

>01さんのコメントを消したのは誰?
>>せっかく書いた物「消さなくてもよかった」

そんなに読みたきゃ「初期非表示コメント表示切替」を切り替えて

自分だけ!!!勝手に!!読めばいいじゃないか!

そんなものを読みたくない人の方が多いから、切り替えが可能になっているだけだよ。
読みたきゃ勝手に切り替えて読め!
そんな分を読めば、目が汚れて馬鹿になるだけだけど!
勝手にしろ!


http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/891.html#c7

コメント [国際22] 「ユダヤ人虐殺は社会的機能のせい」 アッバス議長発言に批判(AFP) 赤かぶ
1. HIMAZIN[603] SElNQVpJTg 2018年5月03日 13:24:33 : HAeMB1yIms : _9irZySDMDw[4]
そもそもユダヤ人虐殺はヨーロッパ社会の問題だ。
それをアラブ世界にまるごと押し付けたヨーロッパ人、居直り強盗のシオニストに反ユダヤ云々する資格など微塵も無い。

偉そうなこと抜かすならイスラエルの国土・国民・財産等すべてをヨーロッパの域内で賄うことだ。

http://www.asyura2.com/18/kokusai22/msg/599.html#c1

コメント [昼休み54] 日本の官僚は悪い 中川隆
38. 中川隆[-11841] koaQ7Jey 2018年5月03日 13:24:51 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13012]

通産省・国売り物語

通産省・国売り物語(1) 馬借

 現在の日本社会を破壊しようとしている財政破綻。これを引き起こした財政出 動の垂れ流しは、アメリカによる圧力と、それに便乗した官僚・政治家・財界に よって、中曽根行革による財政再建の撤回とともに始まりました。本来なら公共 時に減らされて債務を削減すべきものが、外圧要因によって強化されつづけ、バ ブルを引き起こした挙句に不況に陥ると、さらなる財政支出を要求される。これ では財政破綻は免れませんが、業界にとってはまさに「心強い味方」だったでし ょう。もし、こうした悪循環の始まりに、誰かの意図が関与していたのだとした ら、それは許されざる犯罪行為です。  

86年に書かれた「新・日本の官僚」(田原総一郎著・文春文庫)という本に、 通産官僚へのインタビューで、こんな台詞が出てきます。  「中曽根行革は、口では経済摩擦緩和に努力するといいながら、行革で、公共 投資をはじめ、内需をムチャクチャに抑えている。これでは輸出が増えるのはあ たり前で、中曽根首相はウソつきだ、と。」そういうアメリカの要求に答えて財 政を拡大し、自国のことだけを考えない世界国家として「第二の開国」を受け入 れよ・・・。で、そのためには「経験のある通産省に任せろ」って本音がある訳 ですが・・・  

あの当時、長年の開発努力によって力をつけた企業の間で「もう通産省の指導 はいらない」との認識が広がり、通産省が存在意義を失いかけていたそうです。 それに対して、権力の維持を図る通産官僚の中に、アメリカの圧力を利用して、 利権を再構築しようという動きがあったというのが、田原氏の説明です。上の発 言は、そうした官僚のものです。  そのために彼等は、アメリカの貿易摩擦を煽り、他省分野に対する外圧を利用 して、縄張り争いを展開したと・・・。通信摩擦で入れ智恵したり、通商外圧の 種本を作って渡したり・・・。  

そういう中に、半導体摩擦が出てきます。  

85年秋の半導体日米交渉に関する「チップウォー」(フレッド−ウォーシェ フスキー著・株式会社経済界刊)での裏話は衝撃的です。商務省のプレストウィ ッツが交渉のさ中の時期、夜中に相手の通産省幹部に極秘で呼び出されて「通産 省なら行政指導によって20%のシェアを保証できる」と持ちかけられたのだそ うです。これが悪夢の始まりでした。悪かろうが高かろうがいらない種類だろう が「とにかく2割を買え」という、とんでもない条項を呑まされたのです。

 この交渉では、もちろん国内でも、通産省内部でも大きな反対がありました。 そうした反対派を騙しつつ、交渉とその運用は進められました。交渉中の反対派 は通商政策局、推進派は機械情報局です。そしてその推進派の意図は、通産省の 行政指導に従わなくなった「半導体産業という暗黒大陸を征服する絶好の手段」 として利用するためだったと、手嶋龍一氏のインタビューに応じた当時の担当者 が答えています。(「ニッポンFSXを撃て」新潮社刊)

 当然、行政指導による押し売りなど簡単には進まず、87年2月、アメリカに よって、見え透いた囮操作による半導体制裁が始まります。その圧力の中で半導 体輸出の規制によるシェア低下や日本企業による出血サービスの技術協力・購入 努力。メーカーはガチガチの統制経済に絡め取られ、通産省の業界支配は復活。 そして延々と制裁は続き、再三の「ガット提訴決定」もポーズだけで実行に至ら ず。

アメリカ企業での日本側のサービスに対するホクホク状態と日本側に募る不 満が続く中で迎えたブッシュ政権の早々に始まったのが、89年のスーパー30 1条問題でした。最初は「日本をスーパー301条に指定しない」という方針だ ったのを、覆したのが摩擦議員とSIA(アメリカの半導体業界)でした。  このスーパー301条での通産省は、「平成日本の官僚」(田原総一郎著・文 芸春秋社刊)によると、実際に特定された三分野が他省の管轄だと、通産省内部 では満足状態。しかも実は、「候補」が発表される一週間前に機情局某課長が本 指定結果を知っていた(つまりアメリカ側ともツーカーだった?)・・・。

 そして「構造協議」が始まり、430兆もの公共事業を約束させられる。ジェ トロは外国企業の対日輸出サービス機間として、半導体の「輸入拡大自主努力」 は通産省の指導の元で全産業に拡大される。それで得た絶大な支配権と十兆円規 模の「新産業資本」予算で、指揮した棚橋祐二氏(91年から事務次官)は「通 産省中興の祖」とまで呼ばれているとか・・・。 (1244 財政垂れ流しを仕組んだ官僚達)

 中曽根行革が覆されたのは、87年4月の「緊急経済対策」で決めた6兆円規 模の財政出動で財政再建が棚上げされた時です。これは2月に始まった半導体制 裁に対処すべく、G7に合せて訪米した中曽根総理がアメリカを説得するための 「手土産」として作られました。まさに半導体摩擦を梃子に、通産省の「念願」 が実った訳です。
(1245 Re:財政垂れ流しを仕組んだ官僚達)

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 半導体という「産業の米」に関する技術的リーダーシップを日本から奪い取り、味 をしめたアメリカをして、強硬な「押し売り貿易」要求に走らしめた半導体協定の2 0%条項。半導体交渉でプレストウィッツに、秘密裏に20%の押し売り貿易を提案 した通産省幹部とは、具体的に誰なのか。

密約の発端

 少なくとも、この提案が行われた「85年秋の交渉」は、おおよそ特定出来ます。 第1回の専門家会合が10月21日・22日にワシントンで、第2回が11月20日 で、この第2回の時にアメリカ側が言い出したそうですので、ほぼ10月の交渉にお いて、という事になります。

 その交渉に関しては、14日づけの日刊工業新聞で、棚橋機情局次長が急遽派遣さ れて話し合いを始める、と報道されています。そしてその後の21日頃に若杉審議官 が本交渉に出向いたことになっています。となると、可能性のあるのはこの二人です が、若杉氏の場合は「深夜に呼び出す」となると、チャンスは初日夜の1晩しかない。 となると、14日頃から派遣されていたらしい棚橋氏によるものである可能性が、極 めて高いことになります。

 実はこの本交渉では、11月3日づけの日経新聞によると、双方が持論を述べ合っ ただけで具体的な交渉のための話し合いはなされなかったという。つまり「要求する 側」のアメリカ側が、まとまった具体的要求を出さなかった訳で、極めて異例な展開 です。これが何を意味するのか。つまり、棚橋氏による「提案」をアメリカ側が検討 し、対日態度を固める時間が必要だった・・・という解釈が最も妥当という事になり ます。

 実はこの棚橋祐二氏は、日米摩擦に関する様々な局面に登場するキーパーソンです。 モトローラのガルビン氏が日米摩擦について書いた「日本人に学び日本に挑む」で、 86年5月における20%押し売り受け入れの合意成立に尽力したのが棚橋氏であり、 「対米交渉の前線部隊長」として、アメリカ側との交渉を仕切ったことを本人が認め ています。つまり、現地での相手方との接触や情報収集を牛耳って、交渉を左右する 立場にあった訳です。

 さらに彼には、類似する行動の実例があるのです。89年のスーパー301条にお いて、「トロン教育パソコン」がアメリカの圧力によって潰された時、孫正義氏と組 んで、裏でトロン潰しに画策したのが、実はこの棚橋氏である事実が「孫正義・起業 の若き獅子」という本で明かされています。

 この時にもう一人、トロン潰しに加わっていたのがソニーの盛田昭夫氏でした。彼 は半導体摩擦でも日本企業側の外圧受け入れの動きに主導的な役割を果たしており、 プレストウィッツ氏の「日米逆転」によれば、95年春に盛田氏が、日米摩擦の場で 半導体の官僚統制を言い出しています。さらに遡る83年の日米財界人会議で、モト ローラのガルビン氏が要求した日米業界間談合に、盛田氏が賛同し、その実現向けて 協力したのだそうです。

そして以後、対日摩擦の火付け役として、押売り外圧利益追 求者として、またSIAのリーダー格としても有名なガルビン氏と、盛田・棚橋コン ビの密接な連絡によって対日が背後に存在していたことが、明らかになっています。 通信摩擦で悪名高い「モトローラ方式」を日本で最も熱心に受け入れたDDIの稲森 氏を、ガルビン氏と引き合わせたのも、TRON外圧で孫氏と棚橋氏を引き合わせた のも、この盛田氏でした。

 彼が何故、このような挙に出たのかは解りませんが、元々、日本の半導体産業を初 期に牽引したのは、トランジスタラジオを開発したソニーでした。それが次第に日立 やNECなどが大資本にものをいわせて大規模な半導体工場を作って市場を席巻した ・・・と、盛田氏の目に映った事は間違いないでしょう。しかし、だからといって、 それらの電子メーカーが単に「力業で市場を乗っ取った」と盛田氏が恨んだのだとし たら、それは大きな間違いです。当時の半導体はけしてアメリカなどが被害者意識紛 々に言い張るような「習熟効果で金を注ぎ込んでシェアを取れば猿でも歩留まりを上 げられる」ような簡単なものではないのです。

 NECなどが信頼性のノウハウを蓄積できた大きな切っ掛けは、かつて電電公社が 「電話システムの電子化」のために必要としたマイコンの開発にメーカーの参加を募 り、目茶苦茶に厳しい信頼性テストを伴う開発プロジェクトをやったのに参加して、 血の出るようなハードな開発で経験を積んだお蔭でした。三菱などは、不良品の原因 となる「極微細ゴミ」対策のため、女性技術者だけで「キャッツ」というチームを組 織し、ある時は彼女たちの家族全員に三日間風呂に入れずに下着から上着まで同じの を着させ、それを洗濯した水を分析して「体から出るゴミ」の量を調べる・・・など という事までやりました。そんな血の滲むような切磋琢磨が、日本企業の世界に冠た る半導体量産技術を築いたのです。

 また、棚橋氏は単なる高級官僚ではありません。91年に事務次官に上り詰めた大 物で、大臣経験者の娘婿としての閨閥を持ち、福田内閣の秘書官時代に政会に太いパ イプを築いて、福田・竹下派・・・、特に梶山氏と強い繋がりがあるとか。75年頃 の内閣官房グループが連夜料亭で繰り広げた豪遊を目撃されたことが「夜に蠢く政治 家たち」という本に出てくるそうですが、森喜朗・福田康夫氏などを率いた宴会リー ダーとして大手を振っていたのが、他ならぬこの棚橋氏でした。高杉良氏の「小説通 産省」に、彼をモデルとした「松橋勇治」という人物が登場しますが、自民三役とホ ットラインを持ち、与野党を問わず電話一本で動かす、多くの経済記者を子分にして いるとの話まで出て来ます。

 勿論、棚橋氏が通産省の対外迎合を独りで引っ張っていた訳ではないでしょう。プ レストウィッツ氏の「日米逆転」には、半導体協定成立に協力的だった通産官僚とし て、彼が「最も能力のある交渉者」と持ち上げた若杉和夫氏、機情局長としても次官 としても棚橋氏の前任だった児玉幸治氏、そして「資源派」の大物で田中角栄が最も 信頼したと言われる小長啓次氏の名前を挙げています。特に児玉氏はプレストウィッ ツ氏とも、そして棚橋氏とも家族ぐるみの付き合いで、棚橋氏と児玉氏の配偶者は一 緒に通産高級官僚の配偶者達の親睦会を仕切る仲であったようにすら、高杉氏の小説 に出てくるのです。

泥沼の押し売り交渉

 さて、10月半ばの極秘裏の提案があった後、プレストウィッツ氏は商務省の上司 に伝え、「自由貿易に反する、無理だ」という反対論を説得して、押し売り路線を決 めた・・・と本人は言っています。11月14日頃、米政府筋がシェア拡大に繋がる 日本の譲歩の見通しを発言します。これが前月の秘密提案によるものである事は言う までもありません。11月19日からの東京での協議では「輸入拡大」や価格監視面 での協力体制で合意します。直ちに日本の半導体メーカーは日米合意に沿った行動計 画に着手しました。ところがその直後のワシントンでの協議で、双方の主張は平行線 を辿ることになります。これが「20%シェア保証」の要求によるものである事が明 らかになるのは、後になってからです。

 11月30日にはアメリカが非公式に「輸出拡大ビジョン」を要求し、泥沼化が始 まります。実際にはアメリカ国内では最低価格制を求める声多が多く(日刊工業11 /16)、妥結は不可能では無かった筈でした。だから12月3日の協議で若杉審議 官は半導体価格規制案を提出し、USTRが理解を示すことで、先ず決着したという 受け取り方が大勢を占めたのです。

 それに対してボトルリッジ商務長官は「日本の価格カルテル提案はわれわれの自由 貿易の考えに反する」という、白々しい理屈で反対し、ダンピング調査決定でぶち壊 す挙に出ました。日本のマスコミではこの時、商務省とUSTRの対立を伝えていま したが、一方では「日本側の交渉態度がアメリカを怒らせた」と恐怖を煽って(日経 12/13)際限の無い譲歩を要求する声が出ます。佐藤隆三氏(日経10/12) のような「損を覚悟で輸入を増やせ」というとんでもない言い分がまかり通るように なり、11月には通産省でも、事実関係を棚上げにして「現実的な解決策」(江波戸 哲夫著「ドキュメント日本の官僚」)と称した妥協路線に「転換」したと言います。

 この時期には既に、田原総一郎氏の「新・日本の官僚」が指摘した「他官庁の領分 の利権の侵略」のために・・・という名目で、アメリカ外圧との極秘協力体制は出来 ていたようで、その85年という時期はまさに、レーガン政権が対日押売り外圧の本 格化へと政策転換した時期にも当たります。ジェトロ配下の「日米貿易委員会」が出 した報告書「プログレスレポート1984」が、85年の押し売り貿易交渉における アメリカ側のネタ本として提供したものでした。郵政省のVAN自由化の際、郵政省 の決めた届出制を叩かせるために「端末500以上のVANは不許可」という嘘を、 とある通産官僚がアメリカ側に吹き込んだとして問題になりました。その本人を田原 氏がインタビューした時、逃げた本人の代りにインタビューに応じたのが棚橋氏でし た。

 年内での解決が不可能になったとして、12月13日頃に通産省は棚橋氏をアメリ カに派遣。帰国してからどんな「情報」を持ち込んだのか、通産省では「対米通商円 滑化の政策転換」と称するものの検討を始め、年末には半導体輸入20%増という結 果主義的目標を提案。しかしプレストウィッツは、あくまで日本全体でのシェア増加 を要求して、この提案を蹴って決裂させます。

 その他の多様な摩擦分野では、86年に入ってすぐ、安部外相が訪米して僅か2日 間で米政府高官に個別会談し、MOSS協議は決着したとして、マスコミの賛美を浴 びます。実際には単なる一時しのぎに過ぎなかったのですが、その裏側にどんな根回 しがあったのか・・・そして、半導体だけは協議継続として取り残されるのです。

 しかしその後、プレストウィッツは商務省を解任され、23日に再開された交渉で 国内価格を含む半導体の「価格監視」による合意を見たのです。その前日に渡辺蔵相 は日本貿易会に「輸入目標は作らない」と約束します。しかし相変わらず数値目標を 要求する勢力は議会等に根強く、「アメリカ製輸入拡大」の交渉は続きます。

 そうした中、「プレストウィッツが対日和解派になって、強硬派を押さえる球とし て数値目標を求めている」かのような風評が流れ始め、新聞に載ります。勿論、それ が数値目標を受け入れさせようという真っ赤な嘘である事は、今となっては明らかで すね。そしてこれに呼応するように、通産省自らが数値目標受け入れに繋がる提案を 始める一方、2月15日にアメリカが価格監視を正式要求すると、通産省は独禁法を 理由に「日本市場での価格カルテル」を拒否し、代わって最低価格制を提案します。 これだと独禁法に触れないのか?さらに「米独禁法の域外適用を受ける恐れがある」 という不思議な理由までつけて、無意味な協議で国内の不満を外らしつつ、押売りの 理不尽への批判が外らされていくのです。

 商務省も22日にはUSTRとの対立を解消。一致してシェア目標の強硬な要求を 始め、3月に入ると国内規制要求を撤回。以降はシェア目標へと議論は集束していき ました。それに対して通産省はなし崩し的な受け入れ姿勢を見せ始め、購入計画の調 査と称して11社に圧力をかけます。

 これに呼応して、3/14日、ソニーの盛田会長とSIA・ガルビンが音頭を取っ て、棚橋氏も出席して日米のメーカーを集めて開いた協議で、取りまとめた「自主的 買い入れ計画」を差し出します。その内容は、大手5社の社内米国製シェア約20% の購入。アメリカ側はこれに満足し、「有益だった。大きな進歩があった」と発言。 「米国側のいらだちを取り除く目的が達せられた」と宣伝されたのですが、実際はそ の後の経過で明らかになるように、むしろ押し売り派を大いに元気付けたのです。

2 7日になるとアメリカ側は態度を一変して「日本全体で確実に20%のシェアが取れ なければ不満だ」と、今度はUSTRが先頭に立って激しい圧力をかけ始めます。そ の背景では、SIAの抱える複数のやり手弁護士の働きかけがあったそうです。商務 省も負けずに日本製品に対して、FTCの否定的勧告にも関わらず、不当なダンピン グ指定を強行しました。

 「アメリカを宥めろ」という音頭に乗って、通産省による業種別の輸入拡大指針、 四月に入っての日立の140億円の買い付け団・・・。アメリカは「日本に対しては、 強気に出るほど美味しい思いが出来る」と、さらに要求をエスカレート。「4年後に 30%のシェア保証」などという、途方もない要求まで飛び出します。いったい誰が こんな馬鹿な交渉をしたのか・・・。

 マスコミに「国内産業での利権故に外圧に抵抗している」と宣伝されていた通産省 が、実は自立した業界への支配の復活のためにアメリカの外圧と組むため、国民を欺 いて押売り受け入れへ走っていた。その中で、むしろアメリカの無茶な要求への抵抗 を続けていくのは、普通なら「日米関係に利害を持って外圧屈伏に積極的」と言われ ている外務省でした。交渉の最終段階、通産担当者はアメリカ側に「外務省の条約局 の担当者がうるさくて20%の約束を書面にできない」と説明し、USTRのアラン ホーマー氏は外務担当者に「お前さえ席を立てばいますぐ調印できるんだ!」と発言 したそうです。

 5月に入ると、いよいよ渡辺通産大臣のトップ会談で決着・・・というシナリオが 始動します。22日頃に合意の目処が立ったとしてトップ会談の日程が決まり、28 日のトップ合意のセレモニーとともに、「合意内容」が明かされます。

 彼らにとっての唯一の問題は、押し売り被害者である日本国民をどう黙らせるか・ ・・という事に尽きます。「努力目標」と言ったところで、アメリカがこれを振りか ざして「約束した」と言い張って、日本のはどんな犠牲を払ってでも実現せよ・・・ と迫る事は明らかであり、そうでなければ「自立した業界を再び支配下に組み込む」 という通産官僚の目的は達せられません。翌日の新聞には「国内調整は困難」という 解説が乗り、早くも批判の声が上がります。実際、前もって合意内容が出来ていた筈 にも関わらず、深夜に及ぶ異例の難協議の演出がなされた事を「難航をPR」するこ とで反対派を宥めようとしたのだ・・・という推測が流れました。但し、表に出た憶 測では「完勝」した筈のSIAを宥める・・・という奇妙なものでしたが。

 その後六月いっぱいは「細目の詰めで難航している」という宣伝がなされ、業界は なし崩しのうちに事態を「見守る」事を余儀なくされてしまいます。この時期、棚橋 氏は大臣官房長に昇格。通産大臣の補佐役として、影から半導体協議に関わり続けま す。

 7/4に決まったものは、日本企業にとってあまりに過酷でした。「コスト監視」 と称して企業秘密をさらけ出し、アメリカ企業に筒抜けになる事は明白。しかも第三 国市場も含めた世界規模で規制を受け、アメリカ製品は悪かろう高かろう必要品目と 違うだろうの無理矢理購入を余儀なくされることになる。「これではアンチダンピン グに甘んじても拒否したほうがましだ」という声が出たのですが、それも当然です。 アメリカはダンピング指定を取り下げますが、そんなものはアメリカの一存でいつで も復活できる「空手形」に過ぎない事を、日本企業はやがて思い知らされる事になり ます。これが「安易な妥協はしない」などと触れ込んだ通産省の、あまりにも惨めな 成果でした。通産省の本当の意味が知られない限りは・・・

 日本側はなおも「細目詰めで失地回復」などという虚しい慰め交渉を宣伝しますが、 そんなものを吹き飛ばしたのが、アメリカ側が仕掛けたとんでもない要求・・「日本 テキサスインストルメントを適用除外せよ」! おかげでこの不平等条約に対する反 発は、全てこれへの抵抗に向けられ、7月31日についに本調印。

 九月に始まったMOSS協議で、この外交押し売りモデルが応用されます。「元々 は関税などの制度改善を話す場なのに、今回は違う。コマーシャルベースの話を政府 間協議で処理する話になってる」・・・。

 ところが、既に行政指導による輸入促進が始まっているにも関わらず、アメリカ企 業はまともに売れるものを作ろうとしない。日本ではアメリカ製品購入のため、業界 の参加で「外国製半導体販売促進センター」や「半導体国際交流センター」を設立し ても、肝心のアメリカ企業は参加すらしない。上げ膳据え膳で黙って安楽椅子に座っ ていれば「世界一のアメリカ製品だから売れるに決まっている」という態度でぼろ儲 けさせろ・・・。アメリカ半導体メーカーのバーブラウン社は「日本市場は開放され ている」とSIAを批判します。

 また、価格監視に対しては、通産省に「半導体監視室」と「需給見通し検討委員会」 を設置。多大な事務需要を産み出すことで通産省組織の肥大化に大いに貢献します。 「売り上げ協力のために」との日本企業の配慮によって、インテルは松下と、モトロ ーラは東芝と有利な提携を結んで、まさにホクホクでした。

 こんな時に欧州から、本来なら「アメリカの強制に苦しむ日本」にとっての、また とない援軍がやってきたのが、ECによる「半導体協定はガット違反だ」という指摘 でした。ECの指摘は正当であり、本来なら、「世界のルール」を理由にこの不平等 条約を破棄するための、世界が支持する絶好の機会だった筈です。ところが通産省は 「ECに理解を求め、半導体協定を堅持する」として、この国益破壊条約の保持に汲 々としたことは、これも通産官僚の真の意図を知らない者には不可解極まる話でした。

ECは11/16日、日本をガットに提訴。間抜け極まることに、日本を叩くものに 対する告発で、被害者である日本が被告席に座らされたのです。それでも日本は半導 体協定を庇い、EC説得を続けたのです。半導体協定に「環境が変化した場合は一方 的に破棄できる」という規定を活用する権利があったにも拘わらず。逆に、そうした 「自由」をアメリカが協定で許したのも、その権利を日本側が行使しない・・・とい う確信があったからに他なりません。 ============================================================================

通産省・国売り物語(2) 馬借

そして制裁へ

 その一方でSIAは、がんじがらめに縛られている日本を、九月の発効から僅か二 ヶ月しか経たない・・・、当然、商社などが協定前に買った製品が流通している時期 の11月18日、「協定違反のダンピングをしている」として制裁要求を開始します。 12月9日にはSIAのプロカッシーニが政府に制裁を要請。「日本が安値販売を続 けている証拠を掴んだ」と主張。これが単なる「ふかし」であることは、後に出され た「証拠」なるものが全く別の、翌年になってから「おとり」で作られたものである ことからも明らかでしょう。実際にはその12月時点での日本企業の第三国シェアは 四割・五割の激減。ごっそりアメリカ企業に浚われるという実体があったのです。

 翌1月8日には、この物言いで始まった通産省の実態調査で、なんと実際に原価割 れ生産をやっていたのが、TIを始めとするアメリカ系メーカーだった事実が判明し ます。アメリカは大恥をかき、交渉を持ったものの文字通り「話しにならない」。に も拘わらず通産省は「アメリカの不満を鎮めるのが先決」と、メーカーの不満・公正 取引委員会の批判を押し切って、強引な生産削減・輸出統制を始めます。日本メーカ ーは操業停止の手前にまで追い込まれていました。当の日本TIは、なんと各日本企 業が減産を受け入れていた中で、独り増産に励んで利益を揚げていました。そこによ うやく減産指導が及ぶのは、摩擦が爆発した87年3月に至ってのことです。

 しかもこの「ダンピング」なるものの基準である「公正価格」なるものは、アメリ カ側が一方的に決定するため、アメリカ市場でも2ドル台以下が相場の中で、それ以 上に設定されて日本製品が事実上締め出された状態に至ったとのこと。これはその「 公正価格」決定のための資料を提出する筈の日本企業が到底納得しない水準であり、 彼らの異議申し立ては全て却下されたのだそうです。日本製品が締め出された状態で のアメリカ市場でも2ドル台以下が相場・・・という事実は、彼らの言う「ダンピン グ」がいかに実の無い出鱈目なものであるかを実証しています。

 第三国シェアをごっそり奪ってホクホク状態のアメリカ半導体メーカーに引き換え、 品不足で苦しむアメリカ半導体ユーザーはなんと「輸出規制は通産省による嫌がらせ」 などと言い出して日本側に責任転嫁する始末。よく自称アメリカ通は「摩擦が荒れる のはアメリカ企業が苦しいからだ。彼らが儲かるようになれば、解決する」などとお 気楽かつ、アメリカ人の楽々もうけを保障する虫の良すぎる言い分を吐けるものです。

 実は、この半導体摩擦が爆発した3月には、既に市況は好転していたのです。「通 産省の内通」という官害に苦しむ日本メーカーは、品不足で顧客から矢の催促を受け て「増産したくても指導が厳しくて出来ない」という不平が出を出しました。ビジネ スに汗する民間メーカーに対して、3月半ばに田村通産相は「モラルに欠ける業界を 指導する」などと発言しているのは、棚橋氏が官房長を勤める大臣周辺にとっては既 に日本企業は「アメリカと共通の敵」になっていたのでしょう。

 アメリカ側の横暴は、単に「自分達の儲け」だけじゃない。不公正な政治力によっ て日本企業の力を「潰す」のが目的であり、それまではけして止めないのは、これを 見ても解ります。そして現実にそうなりました。

 この状態になってなお「日本メーカーによるダンピング」と言い張り続けるために 行われたのが、強引な囮工作でした。既に日本からのまともな輸出では、半導体企業 が輸出業者に対する選別を行って管理が厳しくなっていたため、狙われたのは半導体 協定成立以前に海外に持ち出され、子会社でストックされていた在庫品でした。そし て、根っからの自由市場として生き馬の目を抜くような手練れの商人が行き交い、コ ントロールなど不可能な香港市場。そしてこれに引っかかったのが沖電気だったので す。

 架空の会社を作り、旧型品の半導体を大口契約を餌にした強引な値下げ交渉で「1 2万個買うから、そのうちとりあえず五千個をこの値段で」と騙して送り状を書かせ、 そして商売成立の十数時間後には手ぐすね引いて待っていたアメリカ筋に、報告が伝 わります。品物が渡った数時間後、仕組みに気付いた本社がキャンセルを指示します が、交渉相手は雲隠れ。そして翌20日、この露骨なヤラセをネタに「証拠を掴んだ」 と、日本叩きの大合唱が始まったのです。

 実際にはこの時に売られた品は協定以前の96/8月から沖電気の香港支店で在庫 になっていた旧型品で、輸出規制や減産指導とも無関係な代物だったのですが、そん な事はどうでもいい。この価格カルテルの約束を日本が「守らなかった」として、こ れを「貿易のパールハーバー」と称して日本を糾弾するという、まさにアメリカなら ではの奇怪な論理で、政府・議会・マスコミが結束して反日国粋意識を煽りました。 骨絡みの対日偏見と「アメリカの力と正義」という自慰史観的思い込みが結合すれば、 どんな理不尽な論理も「国家の総意」として支持されるのがアメリカという国です。

 ただ、民間レベルでも同じだったかというと、アメリカを弁護する知米派は「日本 叩きで盛り上がるのは議会・政府筋だけ」とよく言います。実際この時も「競争力の ある日本製品を締め出すのはおかしい」という意見も出ているのです。ところが日本 のマスコミは、「日米開戦を思わせる」と、通産官僚が持ち込んだ交渉相手の様子を 引用して、官僚の話を受け売りした記事で危機感を煽ります。「日本資産の凍結」と いう、まさに資本主義経済システムの根幹を棚上げする戦争行為を、アメリカが準備 しているかのような噂まで流しました。

 実はこれは、日本が米国債購入を止めた時の対応策として検討されたものだったの ですが、内政での輸入制限などとは訳が違う。私有財産を棚上げし、経済システムの 根幹を揺るがす強硬措置、まさに「戦争行為」です。イラクのような武力による侵略 国相手ならいざ知らず、ガット提訴すらされている押し売り貿易協定のために、実質 的に戦争を仕掛けるような真似をもしアメリカが強行したら、アメリカの信頼性が被 るダメージはどれほどのものか。

 だからこの噂は、噂として誰も検証しようとしませんでした。本来なら公式に確認 を求めるなり、公の場に出してその不当性を追求するなり「はっきりさせる措置」を するのが政府の義務なのに、ひたすら曖昧なままに放置され、日本人を脅すためだけ に機能したのです。

 仮に、ここで日本の逆制裁があれば、アメリカはここまでの強気を通すことは無か ったはずです。実際、ボトルリッジに対して日本からの逆制裁の可能性を警戒して質 問した記者もいました。それに対しはその可能性を全面否定します。「日本が協定を 守ればすぐ解決するから」と。勿論、最初から撤回する気など無かった訳で、彼は制 裁の継続を前提に「逆らわない通産省」の内実を見通していた事になります。

 こうした通産官僚の宣伝に乗せられた親米派は、まっとうな抵抗論に対して「アメ リカに逆らえば経済制裁だ」と言います。けれども現実に、台湾のような「本当に中 国から守ってもらう必要のある国」ですら、現実にアメリカによる半導体ダンピング 制裁に対して逆制裁を行使しているのです。それが国際社会の現実です。日本では、 金丸信のような政治家が「アメリカあっての日本」という属国根性に支配され、特に 自民党代議士の多くが「アメリカの靴を舐めて可愛がられるのが日本の国益」と公言 する始末。

マスコミがアメリカの主張を受け売りして、実体の乏しい「自由貿易のリ ーダー」というアメリカの看板を、確信犯的に前提扱いし、アメリカが「怒りのポー ズ」をちらつかせることで、簡単に震え上がって言いなりになる。だからマスコミ論 調は極めてバランスを欠いたものになります。日経などは「日本に対する悪いイメー ジがある」などというアメリカの感情を振り翳して、「だから短期的な成果を約束し ろ」などという無責任な要求で迫るような、ストラウス前USTR代表のインタビュ ーを、あたかも日本の味方の意見であるかのように持ち上げて、無批判に掲載する始 末でした。通産省の出来レースを「不手際」として批判することをネタに、あたかも 日本側の一方的な負い目であるかのようにアメリカの不当な感情を代弁し、「買える 米国製品は少ない」という事実の指摘を脅しで封じる・・・典型的なごまかし強弁を アメリカ利権擁護のために展開したのです。

 江波戸哲夫氏は「ドキュメント日本の官僚」で、「日本のメーカーが通産省の指導 を守らなかったのが悪い」と、通産の業界支配指向を代弁します。しかし、彼の言う 「メーカーがアメリカを甘く見てタカを括った」という主張は、要するに半導体商社 が第三国のグレーマーケットに売ったかどうか・・・という話に過ぎないのです。グ レーマーケットというのは一種の投機市場で、品不足局面で利益を稼ぎ、物余り局面 になると損を出して売り抜けます。そして、海外市場では日本より実勢価格が高く、 その舞台となった東南アジアには現地のグレーマーケット商人がいるのです。

 さらには、アメリカにはウェスタンマイクロテクノロジー社などのアメリカのディ ストリビューターがおり、実はアメリカに「質のいい」日本製を安く輸入していた張 本人はこのアメリカ人商人だったのです。彼らは90年頃にはアメリカ半導体メーカ ーの圧力で、日本からの輸入をアメリカ製品に切り替えますが、「日本製品を多く輸 入する」というアメリカの流通経路は、多く彼らに依存していました。彼らこそがア メリカが被害者意識を振りかざしていた「安値被害」を担っていたとしたら、まさに 一連の騒ぎは「アメリカの責任」と言うしかありません。

 だから「価格統制など最初から不可能」というのが多くの論者の一致した見方で、 それを承知でこのような協定を結んだのは「通産省がアメリカを甘く見た」からだと 江波戸氏は言いますが、霍見芳弘氏などはむしろアメリカの圧力を期待していたので はないか・・・と指摘しています。もちろん、そうした積極的関与を指摘する意見は 少数で、公式上の「通産省による激しい抵抗」をアメリカが押し切って日本に強制し たのが20%の「約束」であるという前提の基で、この協定は認識されていました。 そうした前提の上ですら、「出来ない約束をした通産省が悪い」と、それを強制した アメリカを正当化する主張が横行していたことは、実に奇妙と言わざるを得ません。

 当時のマスコミでは、こうした誰が見ても手のつけられない「海外グレーマーケッ ト」の存在を根拠に「アメリカの怒りはもっともだ」と、「日本企業の第三国シェア 激減」という実体を無視した外圧正当化論が強弁されてました。けれどもこれは、裏 を返せば、第三国経由で輸出すればアメリカが脅しに使っていた「対日ダンピング関 税」など、何の意味もなく競争継続が可能・・・という事実が浮かび上がってくるの です。

こんなものを恐れて通産省の八百長交渉に乗せられ、自由経済破壊を呑んで「 半導体立国」を放棄してしまった日本の立場は、まさにピエロと言う他はありません でした。実は日本企業自体は、85年段階で既にアメリカの日本製半導体排斥そのも のには、それほどの危機感を持っていなかったという話すらあります。86年1月2 2日の256KDRAMのダンピング仮決定にも「冷静に受け止めている」と。元々、 85年下期からの大幅な円高で、日本の半導体メーカーは「対米輸出はあきらめてい る」という状態だったそうで、結局、対米関係に固執していたのは、むしろ官僚側と いった方が実態のようでした。

 実際、85年あたりを中心に、かなり激しい値引き競争はありました。ところが実 際にその値引き競争を仕掛けたのは、アメリカ企業でも半導体摩擦の先頭に立って日 本を「ダンピング」と攻撃したマイクロン社自身なんですね。だからこのアメリカの 言い分は日本企業の多くから「今更何を言ってるんだ」と大顰蹙だったのです。

 さらに言えば「アメリカ政府は味方。強硬な議会を押さえるための支援として譲歩 を」というのが真っ赤な騙しだという事実は、日本のマスコミは承知済みでした。実 際は政府・議会は政治的に一枚岩で「実態を見るとアメリカ通商関係者がかなり議会 と打ち合わせながら決めたというのが真相(日経夕刊87−3/28)」と。

「商務 省・USTRが裏で議会を動かしている」という話まで出てきます。「日本に譲歩さ せなければ、議会がもっと過激な法律を作る恐れがある」などと、無茶な要求を突き つけて議会のせいにして、「アメリカ政府は味方」だなどと日本国民を騙して反発を 押さえてきた訳ですが、裏ではしっかり繋がっての連携プレーで芝居を打ち、不当な 利権をせしめ続けてきた・・・、それを鵜呑みにした情報を垂れ流し、お先棒を担い できた政府・マスコミの罪は万死に値します。

 村上薫氏は、この半導体制裁を仕組んだのは、実はペンタゴンだと指摘しています (「ペンタゴンの逆襲」毎日新聞社)。こうした動きがマスコミに載ったのは86年 2月でした。産軍複合体関係者を動員した検討作業班を編成して「半導体は戦略物資 だ」という理屈で日本製の排斥論議を始めたのです。「半導体は軍事用技術だからア メリカによる優位を続ける必要がある。そのためには日本が邪魔だ」と、関東軍並み に手前勝手な軍国思考特有の支配欲が、経済の土俵で走り出せば、独占のために日本 の技術の破壊という意図へと至るのは自然な成り行きでした。それはボトルリッジ商 務長官の「日本のハイテク製品そのものがアメリカ国防に対する重大な脅威だ」とい う発言に明確に現れています。

 それが解った時点で、ハイテク立国の成果を守るという日本の国益にとって、アメ リカとの妥協など不可能だと解っていた筈です。「ダンピングなど表向き。本当の目 的は日本メーカーの開発力を減速させることだ」という当時の通産省首脳の発言は、 関係者の一致した認識でした。

 しかし通産省では、こうしたアメリカの軍事思考的技術独占に迎合しようという動 きが始まっていました。その現れは86年6月からFSXの共同開発への転換という 形で、公然化します。際限の無いアメリカの我儘にもめげずに、損を垂れ流して「共 同開発路線」に付き合い続けた理由が、ここにあります。「日本は町人国家の身分を わきまえ、利益を度外視して、ノブレスオブリージの武士国家アメリカに協力せよ」 (「ミリテクパワー」朝日新聞社刊)。

そう主張したのが、通産省最強の論客と呼ば れた天谷直弘氏の「町人国家論」です。それは「ロン・ヤス」の中曾根や福田といっ た自民党親米タカ派の発想であり、その福田元総理は、産軍複合体に代表されるアメ リカ保守派と対立するカーター大統領から「過去の波」と呼んで攻撃された人物であ り、岸元総理の後継者でもあります。当然その感覚は、かつて福田氏の秘書としての パイプで、裏で自民首脳部と一体化している棚橋氏の感覚でもあった筈です。

なし崩しの屈伏

 しかし、この制裁に至って、我慢を重ねてアメリカの言いなりになってきた日本国 内の不満は爆発します。コケにされ続けた産業界では「破棄してアメリカから締め出 されても、第三国で自由に売るほうがいい」という意見が出、アメリカでもウォール ストリートジャーナルに「半導体協定で日本は1杯喰わされた。協定破棄しかない」 と論評された現実がありました。これに対して通産省は「我々の努力が無視された」 と怒りのポーズを示し、3月26日には「半導体協定の破棄を検討」と表明します。

ところがすぐにボトルリッジの「解決する見通し」を匂わせる発言と呼応して「制裁 撤回へ努力」などという甘い期待を振り撒き、抵抗への意識は霧散してしまいます。 9日からの次官級協議でのアメリカ側は解決の意思の無い姿勢を露骨に見せつけ(日 刊工業4/15)、決裂に至ると、通産省では協定撤廃に代わって「制裁正式決定と ともにガット提訴の決定」を発表します。

 ところが、輸入禁止に等しい制裁関税が正式決定され、即日に提訴手続きが発表さ れたにも拘わらず、結局ガット提訴は寸前で先送り。誰かが強硬に反対したわけです。 正式決定の日、児玉機情局長等の担当官に官房長の棚橋氏を含む関係官僚の説明を受 けた後の田村大臣は、記者会見で「早いうちに撤回されるだろう」などとお気楽な見 通しを並べていました。さらに中曾根総理には内需拡大でアメリカの機嫌を取れば解 決できるなどと主張。大臣官房主導で「外交的武装解除」が進められている様子が伺 えます。

 実はこの制裁の半分以上は「シェアが達成されない」事に対するものでした。もし これが「押売り」という本質をもって語られていたとしたら、到底日本側からの批判 をかわし切る事は出来なかった筈です。しかし、ダンピング問題が強調される事で、 「押し売りのための制裁」という本質は巧みに隠蔽され、制裁は既成事実として定着 していったのです。

 そしてこの状況の中で、押し売り20%消化への努力は続きます。アメリカ製品即 売のための、2月には100社以上集めての「外国製半導体購入促進大会」。3月に は大手10社を呼び出しての輸入拡大指導。4月にはついに財政再建を放棄します。 これが現在に至る財政破局の始まりであり、通産省が予てから外圧を梃子にと狙って いた事実は、田原氏のレポートの通りです。

この六兆円もの財政出動を実現させた中 心人物こそ、実は官房長の棚橋氏であった事は、91年に彼が次官に上り詰めた時の 日刊工業新聞の人物紹介で明かされています。それだけではなく、東芝ココム事件や 構造協議等、外圧時における「アメリカの要求を満たす」ための政策の影には、常に 彼の活動があったのです。

 仕上げは、150社を集めて「輸入拡大要請会議」を開き、中曾根訪米の手土産に と、民間に強制する具体的な押し売り「自主受け入れ」輸入の品目や金額をまとめる ・・・という、企業を犠牲にした大盤振る舞いでした。これをアメリカのマスコミは 「制裁したから日本は動いた」と、ぬけぬけと言ってのけ、さらなる強硬策まで要求 する始末でした。

 結局、交渉で抵抗するようなポーズは示しても、実際は何もしなかったのです。ひ たすら言いなりになり続ければ「解ってくれる筈だ」と国内をなだめ騙し続け、国内 企業は騙されて血を流し続けました。海外からも「日本を叩いて要求した相手に得を させるようでは、相手は味をしめて要求をエスカレートさせるだけだ」という指摘が ありましたが、通産省は一切耳を貸さなかったのです。

 日本側が多大な犠牲を捧げて期待した、4月月末の中曾根訪米で、結局制裁解除が 実現しない事が明らかになる頃、次第にアメリカ側の圧力の力点は「シェア拡大」へ と移って行きました。それによって衆目に晒される筈の、この押し売り協定そのもの の不当性に対する論議を、覆い隠す上で効果を発揮したのが、シェア拡大の実現度を 量る基準として、アメリカ側の計測データと日本側の計測データにズレがある・・・ という技術上の問題をクローズアップすることでした。そのデータを調整の必要があ る、出来ればより有利な日本側の数値を認めさせたい・・・という些末な期待へと、 日本の利益を憂える人達の目を外らしている間に「シェア拡大」という目標が既成事 実化されていきます。

 5月25日に再び田村通産相が主要メーカーを集めて購入拡大を要求。6月のサミ ット頃に解除・・・という触れ込みで国内を宥めつつ「そのためにシェア拡大を」と 押売り受け入れへ誘導します。こうして制裁解除近しの甘い期待が振り撒かれる隙に アメリカ側はSIA理事会を東京で開くと称して、業界大物が大挙して来日し、20 %シェアの要求を突きつけます。

マスコミで「たいした波乱はなく、拍子抜けだ」の ような鎮静化報道で反発が押さえられたものの、この時の日米業界会議においてアメ リカ側は、既に需給タイト化で米企業による受注キャンセルすら出ている中で、91 年に継続的な20%シェアを実現するまで制裁を継続すると、横暴な要求を突きつけ ます。こうした横暴に屈する背後には、盛田・ガルビン・棚橋トリオによる毎度の業 界調整があった事は間違いないでしょう。

 6月8日にようやく実現した「制裁解除」は、ダンピング分の一部に止まります。 さらなる強気で威嚇すべく、SIAのフェーダーマン会長が制裁一部解除に不満を表 明し、競争に負けた痛手を「被害」と称してこれと同じ損害を与えろと脅しますが、 通産省が散々煽った「協調復活」という甘い夢から覚めた日本側では、落胆から怒り を押さえられなくなると、再びガット提訴のポーズ。一両日中に提訴を行うと表明し て期待を集め、そして密室の中での先送り。

その一方で外国製半導体の購入指導の強 化は続き、使用する半導体の種目まで踏み込んだ個別指導で、メーカーによっては3 0%まで引き上げようという強引な行政指導を受けます。半導体国際交流センターを 使ったセミナーや展示会が相次いで開かれ、日立ではグループ各社を動員した購入促 進へと駆り立てられていくのですが、そうした日本メーカーの努力をあざ笑うような、 日米交渉でのアメリカ側の実質的議論拒否状態で、日本国内の不満が高まると、また も10月17日、通産省の半導体制裁ガット提訴のポーズと、「解除近し」の通産相 筋情報で宥め、アメリカは小出しの部分解除。怒る日本メーカーには「明日ガット提 訴します」の予告とお決まりの密室的先送りで煙幕を張り、日本民間メーカーの怒り ははぐらかされ続けるのです。

 実はこの頃、政府部内で「半導体報復解除をはっきり要求すべき」という日本側の 主張を貫徹する事に反対したのは、他ならぬ通産省であった事実が、エコノミスト8 7−9/29で報じられています。「解除された事が借りを作ることになる」などと いう、訳の解らない口実で・・・

 その一方で、好況に転じた半導体市場と日本の犠牲による政治的減産から生じた厳 しい品不足の中で、アメリカ半導体メーカーが自国市場を優先し、日本が輸入を増や そうにも、売ってくれない。これは単なる技術問題ではない。需要の大きな家電用半 導体が、安くて利幅が低いからと、アメリカメーカーが手を出さない。つまり純然た るアメリカの「強欲」の産物なのです。

日本メーカーに対する厳しい規制で増産もま まならず、「欲しくても売ってくれない」「相手には強引に購買を要求しながら、ど うして自分は真面目に売らないのか」という不満が日本に充満します。ところが「シ ェアアップをサボるアメリカ企業が悪い」という当然の不満は、巧みに「アメリカ企 業のシェアアップ」という目標を自己目的化する方向へと向けられ、そして「そのた めには、日本メーカーはどんな協力もすべきだ」と・・・。

 こうして、日本側ユーザーが参加した官民合同での話し合いの場が制度化されてい きます。しかしそれはアメリカ企業が日本側に技術・販売の協力サービスを要求する 場としか機能しません。アメリカ企業が儲けるための「アクションプラン」を要求し、 自動車制御分野のような特定分野を名指しし、日本企業が「買うべき製品」をアメリ カ企業の都合に基いてリストアップ、「ここに売りたいから、ユーザーが汗を流せ」 と・・・。

 日本側に対してアメリカ側は制裁解除をはぐらかし、供給努力不足への批判をはぐ らかし、アメリカ製半導体の欠陥の疑いで、通信衛星CS−3aの打ち上げ延期する 事件がおこり、低い信頼性を何とかしろという当然の要求に対してアメリカは「情報 操作」と開き直る始末。翌88年1月には、竹下・レーガンの首脳会談で譲歩を垂れ 流し、アメリカから税金で買うために、大学・研究機関では日本製締め出しの上でコ ンピュータなどの高価な機材を買いまくり、置き場所すら無いというみっともない有 り様。半導体では、米国製品買い増し方法を探る日米官民共同研究まで始め、企業に 対しては、USTRの役人を滞在させて圧力をかけ、ノウハウを一方的に差し出す提 携をどんどん進めさせる・・・。

それでもアメリカは、ひたすら「まだシェアが足り ないから解除できない」の一点張り。日本国内に募る不満に通産省は2月、またもガ ット提訴の予告ポーズと、なし崩しの先送り。それに対してSIAは、3月3日には 「追加制裁」すら言い出す始末。三菱電機は、アメリカ製購入を増やすために、自社 の半導体生産を一部中止するまでの犠牲を払いました。

 そうした中で3月6日頃、ガットではついに日本の半導体圧力受け入れを「違反」 と判決。ここまで来たら破棄するのが「国際ルール」です。不公正な不利益協定を是 正するチャンス。次いで日立の会長がシェア重視を批判。「日米半導体協定自体も白 紙に戻すべき(s4東洋経済88−3/19)」という声が高まります。日本企業に とってはまさに「神風」でしたが、通産省にとっては・・・「協定の見直しを含め、 厳しい対応を迫られる」と、まるで協定見直しが日本にとってマイナスでもあるかの ようなマスコミ報道・・・。何がここまで日本の知性を貶めたのか。

 これに対応するため、日米欧三極会談が決まります。日本が国際ルールを受け入れ ・欧州と妥協を図るなら、それで困るのは日本を犠牲に1人で不公正協定の果実を貪 っていたアメリカです。それを警戒し、日本を協定に縛り続ける「協議」を要求し、 4月11日に日米協議。それで合わせた口裏で、4月15日に四極会議を開きます。 日本は「アメリカを満足させる」という前提のもとに苦しい交渉を始め、国内向けに は「アメリカには制裁解除を要求しますよ」とポーズを取ります。もちろん、そんな 要求にアメリカが応じる筈もなく・・・。

日経新聞5月11日にも、世論の強い要求 を受けた社説が出ます。「もともと米国の無理無体な要求を受け入れて半導体協定を 締結したために、我が国は解決困難な問題に直面したのである。そのことを反省した 上で、日本政府がとるべき態度は何か」。どんな正論も、腹に一物の通産省には「馬 の耳に念仏」でした。

 制裁解除を求めた6月1日の日米業界会談は、20%を「約束」として既成事実化 する目論見を丸出しにした「宣言文への明記」に日本側で抵抗し、あっけなく決裂し ます。ところがその一方で、押し売りアクセスのための「アクションプログラム」だ けはしっかり合意。日本の自動車工業会では、押し売り受け入れのための作業部会ま で作ります。モトローラと組んだ東芝は最新技術を出血提供し、「だれが見ても東芝 側の持ち出し」(「シリコンメジャー」日経産業新聞社)。

12月にTIと16MD RAMの共同開発契約も「共同」とは名ばかりの「日立さんのメリットは何なのかな。 完全に日立製作所のTIに対する技術供与でしょう」と周囲をいぶかしがらせるほど の出血サービス。TIと組んだ日電も「何を得るつもりなのか」と疑問の声に包まれ ます。こうした動きは、この年1月に来日したスミスUSTR次長(後にモトローラ に転職)に田村通産相が差し出したプランに基づいて通産省が業界指導で強制したも ので、その恩恵に与ったアメリカ企業は有利過ぎる提携に大満足、「理想的な国際協 調」とホクホク。

 逆に日本企業では、「まともな半導体を作れる」ための努力を惜しんで口先だけ「 アメリカ製は高品質」と言い張るアメリカ企業から輸入を増やすためには、日本側の 犠牲で向こうの技術レベルを押し上げるため、虎の子の企業秘密でも何でも只で差し 出すしかない。

「多少の出血はあっても」摩擦さえ回避されればと、そしてそれが利 益なんだと強調するマスコミ。「ライバルと共生していく知恵」と持ち上げて、アメ リカの外圧利権は正当化されていきます。  こういう「ぶったくり被害」的な提携を、福川元通産次官は「協定をきっかけに日 米間の提携が進んだのだから、悪いことだけでない」などと、ぬけぬけと能天気な自 画自賛をほざいているのですから、官僚の愚かさには底がありません。

 どんな目に遭っても譲歩を止めない日本に、アメリカの増長は募り、そうした中で 生まれたのが「スーパー301条」でした。日本を念頭に作られたこの押し売り法に、 通産省は「ガット提訴権の留保」を表明しますが、対米ガット提訴のポーズなど、今 までの度重なる先送りでもう誰も信用する者はいません。その6月、棚橋氏は機情局 長として再び半導体摩擦の直接担当者となります。

 協定そのもののガット違反問題や品不足問題に対して、9月にようやく半導体協定 の価格監視に関する見直しに目処がつきます。しかし、肝心の20%条項は日本企業 の積もりきった怨嗟にも関わらず、見直しのみの字も出ません。10月の日米欧のラ ウンドテーブルでも、それまで多様なハイテクを独占してきたアメリカの立場を忘れ て「半導体メーカーが日本に集中するべからず」と、結果平等主義を振りかざすのは 「衛星・航空機メーカーがアメリカに集中する」現実を変えるべく技術努力すること を否定したアメリカの行動とは全く逆の論理でした。

 日本のみ犠牲を払う「国際協調」が不公正な要求に対して、日本側担当者は反論ど ころか「今までの貢献」を語る始末。その一方で、セマテックなどで再びハイテク独 占へ向けて着々と布石を打っているアメリカは、自分達の研究に日本に対する閉鎖的 な防壁作りに血道を上げます。IBMは90年頃、ヨーロッパ企業との半導体共同開 発を行います、その協定に「日本企業に技術情報を渡さないこと」。

アメリカで行わ れた研究大会からは日本人が締め出され、ネットでは多くの研究機関で日本からのア クセスを拒否する。これが「技術の公開」だの「世界への貢献」だのと御大層な羊頭 看板を掲げた連中の正体であり、それをありがたく押し頂いて詐欺集団に協力した多 くの日本人従米派の愚かさの証明です。

 ユーザーと日本企業を犠牲にしたカルテルによる半導体価格の上昇で、アメリカ半 導体企業は空前の大儲けをせしめました。ユーザー側は自社生産能力のある日本企業 自身が、この協定のために日本市場向けの電算機を作る半導体にすら事欠く有り様。 相次いで生産計画の見直しを迫られます。こうした甚大な被害により、日経8/2日 社説のように、まともな論文の中では協定廃止を求める多くの声が出ます。しかし、 アメリカ様御機嫌大事のマスコミの大勢では「アメリカは軟化した」と協定を持ち上 げ、「半導体協定は空文化した(だから正式な撤廃は無用)」などと、国民誰もが求 める半導体協定の見直し要求は、妥協的雰囲気の盛り上げによって、はぐらかされ続 けました。

 そのおためごかしと対照に、交渉現場ではアメリカはなおも「制裁解除」は拒否し 続け、あくまで20%達成に固執します。9月のSIA年次報告では、20%シェア を日本に対する利権として主張し、追加制裁すら要求する始末。AMDのサンダース 会長などは押売協定存続を擁護する発言の中で、その露骨なカルテルを「守らない」 事を犯罪者呼ばわりし、「犯罪が無くなっても刑法は必要」などと放言を吐いて、大 顰蹙を買います。

その言い訳が「会長の性格を理解して欲しい」・・・。TI会長は 半導体の品不足が半導体協定によるものであるという、誰でも知っている事実を強引 に否定してまで「協定存続は必要」などと強弁するなど、協定存続を強要するアメリ カ企業の態度は、まさに猖獗を極めたものでした。これがマスコミ粉飾者をして「軟 化したアメリカ」と呼ばれたものの実体です。

 深刻な品不足によるアメリカユーザーからの矢の催促で、ようやく半導体、特に不 足していたメモリーの増産が可能になったことで、日本企業にも価格上昇による利益 が出るようになりました。メガビットクラスの高密度メモリーでは、技術の格差によ り日本企業に依存せざるを得ないためです。それによる利益から「半導体協定は日本 企業にもプラスだった」と主張する人もいますが、それは現実にはそれまでの技術的 蓄積を食い潰すものでしかなく、あたかも「日本でもこの協定の維持が日本の産業界 自身の意思」であったかの如く主張するのは大きな間違いです。こんな日本企業だけ を縛った協定など破棄しても、日本企業に何の不都合があるというのでしょうか。

 国内企業による投資コントロールによる価格維持が必要だというなら、それは国内 だけで可能な筈で、現にそれ以降のそうした「守りの教訓(伊丹敬之氏『なぜ三つの 逆転は起こったか』)」に基づいた行動は、伊丹氏の著作を読む限り日本企業どうし の牽制の中で行われているのです。

 むしろ半導体協定によって企業としての戦略的行動を縛られ、メモリーで韓国・台 湾メーカーによる激しい追い上げを受ける一方で、より安定的で利益の上がるASI CやMPUへの注力を強く意図したにも関わらず、アメリカによる激しい警戒発言の 圧力と、数少ない「アメリカが売れる」半導体に20%購入努力が集中せざるを得な いために、意図的にアメリカ企業に明け渡された(伊丹氏の言う「部分供与」)とい う事情から、それらに対する投資にブレーキがかかっていきます。

そして日本が得意 な高密度技術が大きな意味を持つメモリー・・・、本来なら「元々の圧力の対象」で あった筈の品目であるにも関わらず、日本半導体メーカーは大幅にメモリー依存度を 高めざるを得なくなり、この不安定な品目への依存はやがて「メモリの罠」に捕らわ れて、没落を早める要因になっていきます。実際にこのDRAMでも、アメリカ企業 は日本から盗んだノウハウで256K→1Mと体制を整えていました。早くも翌89 年8月頃には1Mで価格競争を仕掛けるようになっていたのです。それをやったのは、 摩擦演出の中枢モトローラでした。

 11月、ブッシュ大統領候補の当選が決まると、通産省は「現政権下で解決する」 と見得を切ります。その幻想とは裏腹に、SIAが強める強硬姿勢にたまりかねた日 本電子工業会が9月のSIA年次報告に反論しますが、政治の裏切りを抱える日本に とって、まさに「ごまめの歯ぎしり」でした。そして89年、スーパー301条の季 節がやって来ます。

 この時期、日本ではリクルート事件で竹下内閣が潰れる騒ぎが起こっていました。 浜田和幸氏はこの事件を「アメリカから仕掛けられたふし」がある、アメリカの諜報 機関が日本の闇組織を使って影で演出したのだとして、その人物へインタビューまで やっています。「日本の金融・情報産業を押さえるため」だというのですが、元々、 竹下派は棚橋氏と近く、85年のプラザ合意で日本を円高地獄に突き落とした張本人 でもあります。

首相として「市場開放プラン」とやらを推進し、アメリカにとっては 極めて好都合な人物だった筈なのですが、その竹下政権が倒れた後にも宇野総理のゴ タゴタが続き、自民党は大きなゆさぶりを受けた事で、自民党全体に外圧を受け付け やすい雰囲気が醸成されていったのは事実なのです。

 89年初めごろの総選挙で海部内閣が成立。この時の選挙の間、「選挙への影響を 考慮する」とか言われて、摩擦問題が沈静化しました。それをネタに「恩を売ったの だから、選挙が終わったら大きな譲歩を」という協定が出来ていたのです。
http://1234tora.fc2web.com/kuniuri1.htm


通産省・国売り物語(3) 馬借

茶番のスーパー301条

 ブッシュ政権は、当初、2月始めに打ち出された方針では、スーパー301条に日本を指定しない予定でした。これが「選挙休戦」のためかどうかは解りませんが、実際、アメリカにとっては88年の対日交渉で牛肉・オレンジや「農産物12品目」などの大きな成果があり、また85年以来の「市場開放アクションプラン」で主な「障壁」はほぼかたがつき、むしろ関税などで日本は世界一障壁の低い国になり、「301条品目」の木材などは逆にアメリカのほうが高関税という有り様でした。その結果、アメリカでどういう事になったか。「今年は攻撃するタマがもうなくなって、何となくフラストレーションがたまっている(日経夕刊89−5/15)」。

つまり、日本が「不公正だから攻撃する」のではなく、日本叩きが楽しいからやる・・・という実態があったのです。だからこそ「とにかく米商品が売れないのは、何か目に見えない障壁があるに違いない」などと言って、「国産愛用癖」などと消費者の選考の権利を否定してみたり、「日本人が日本語で商売をする」という当たり前の事を障壁だと言い張って、「20%が実現しないのは、競争力のせいではなく、日本市場のせいだ」と事実無視の強弁を続け、市場管理強制を正当化し続けました。

 既にアメリカは、半導体協定に味をしめた「シェア保証」による押売利益を全ての分野に拡大しようという欲望を鮮明にし初めていました。2月半ばに貿易政策交渉諮問委員会が出した提言に基づいて、USTRでは「スーパー301条の代案」と称して、石油化学・繊維・紙・コンピュータ・通信機器・原子力機器などをリストアップし、個別協定で購買強制を計る方針を打ち出し、この提言の露骨な結果主義交渉スタンスを知る一部の通産官僚が警戒を示したにも関わらず、通産省首脳は「協調的な政策転換」などと持ち上げ、「具体的な輸入拡大策が必要」などとアメリカの結果主義に迎合する姿勢を見せたのです。

結局、この押売貿易提案も、すぐに日本では政府各所からその管理貿易主張の危険性が指摘され、警戒されるようになるのですが、民主党系シンクタンクのEPIも半導体協定での「成功」を理由に、他市場分野での押売拡大を求め、モトローラ等のハイテク企業が組合と組んで作った「国際貿易のための労働・産業連合」も市場分野別押売輸入目標の強制を要求する提言を出しました。

 一方で、半導体協定に対してガット問題で違反とされた価格監視に代わる「モニタリング方式」で2月7日頃にほぼ決着がつき、これを理由とした「協定破棄」の可能性が無くなると、猛然と日本叩きが始まります。2月中ばにモスバッカーが「年末までに20%達成しなければ日米関係は損なわれる。どんな貿易問題リストでも日本はトップだ」と、露骨にスーパー301条を匂わせて半導体で揺さぶりをかけ、20日にはSIAを始め、自動車部品工業会などの圧力団体が出した12件のスーパー301条適用要求を公表。

2月末には20%が達成されていないとして、SIAがスーパー301条日本指定と追加制裁要求を決議し、ダンフォース・ベンツェン・ゲッパートなどの摩擦議員が、「スーパー301条は最初から日本が標的だった。外したら意味がない」と出来レースを要求。「議論はいらない、結果を示せ」と、アメリカ企業の努力不足を棚上げした無論理ぶりに、散々購入努力を強いられてきた日本企業は激怒。日本電子工業会はアメリカに反論し、「20%は約束ではない」と主張。アメリカ側は問題の協定附帯文書を公表しますが、ウォールストリートジャーナルがこれを分析し、「約束」と見るのは困難だとアメリカ側の間違いを証明します。

 結局、アメリカは毎度の如く感情硬化という脅しに訴えるしかありませんでした。プレストウィッツなどは「日本は守る気の無かった数値目標を約束したふりをして、アメリカを騙した」とか言ってますが、これがいかに恥知らずな言い方であるかは、彼自身が86年2月頃「強硬派を押さえるために、何でもいいから数値目標を呑め」と露骨に要求した事実を見れば明らかです。「怒るアメリカを宥めるために実行可能性を度外視して20%条項を受け入れる」のが騙しだというなら、その騙しを要求したのは他ならぬプレストウィッツを含むアメリカ政府だった。その経緯を承知の上で、こうしたアメリカの言いがかりを放置した通算官僚の言動は、裏の意図が無いとしたら最早白痴的と言うしかありません。その上なおもスーパー301条のヒルズ・三塚会談ではヒルズが「議会を説得する弾をくれ」などと、同じ事を繰り返すのですから、話になりません。しかもそれが、裏で議会と打ち合わせての芝居であることが見え見えなのですから、もう何をか言わんや・・・です

 これに対して日本側からは、3月頃から非公式ルートで「望ましい対日適用分野」に関する非公式メッセージを流し(東洋経済89−8/5)ていた・・・と、背後での癒着を裏付けています。4月になると、「高まる対日指定要求への対策」と称して通産省はアメリカに使節を派遣。これがスーパー301条を利用した米・通合同の対日圧力の「打ち合わせ」だった事は間違いないでしょう。

田原氏の「平成・日本の官僚」によると、通産官僚達が、外圧を利用しての他省庁の「縄張り荒らし」を公然と自認し、内輪では何の危機感も持たず、最終的な指定三分野の内容すら知っていた、まるっきりツーカーだったという事実があったのです。そしてこの使節団に棚橋氏も同行し、帰国後には早速、半導体ユーザー会でスピーチ、「アメリカの怒り」をひけらかして「購入拡大」を要求しています。

 この使節団がもたらした「対日指定候補リスト」は4月18日に公表され、日本中を激怒の坩堝に叩き込みました。そして4月末に正式発表。三塚通産相は「アメリカを説得する」と称して渡米しますが、和気あいあい、逆に様々な譲歩の大盤振る舞いを差し出して帰国します。郵政省や外務省は激怒しますが、その「調整」は自民党・・・特に棚橋氏の秘書時代に仕えた福田氏の後継者であり、三塚氏のボスでもある阿部氏に持ち込まれます。

 そしてこの三塚訪米にも棚橋氏自身が参加し、帰国後にマイコンショーで譲歩をほのめかしたのは、言うまでもありません。半導体では譲歩しようにも日本側から出来ることなど無いのは明らかにのに、「指定は必至だ。何としても回避するため、出来ることはどんな譲歩でもせよ」と煽られ、結局は「購入拡大のためアクションプラン」の合唱で幕が降ります。

 平行して郵政省は、盛田・棚橋と組んでいたモトローラ操る通信分野の交渉に渡米しますが、その交渉の後に「夕食会」と称して民間人である筈のガルビンと会談。モトローラは自らの「通信分野」のために通商法1377条に基づくものを別枠で用意され、ガルビン会長はスミス前USTR次席代表をコンサルタントに雇って「強硬姿勢を取り続ければ日本は必ず折れてくる」などとアドバイスを受けていました。そのスミスも同席の上で譲歩を迫る・・・という露骨な政商ぶりを見せつけます。彼はブッシュ大統領の有力支援者として巨額の選挙資金を賄い、その見返りに大きな便宜を得たのです。

日本の常識では明白な贈賄ですが、その被害者が日本人である限り、けしてアメリカの司法もマスコミも批判はしません。それが「アメリカ」という国です。ガルビンは自分の次男をUSTRに送り込み、54品目もの制裁候補をぶち上げて、早々と制裁を決定します。それを決定づけたのは「ガルビンが首を横に振ったから」だと言われており、一企業の利益を擁護する露骨な姿勢は、さらに日本市民の反発を買いました。やがてこの通信摩擦は6月になって、これも棚橋氏と関係の深い竹下派の幹部である小沢一郎氏の仲介により、IDOにモトローラ方式を強引に押しつけることで「合意」します。強引な周波数割り当て変更要求で業界には激しい反発が渦巻き、特にIDOは莫大な二重投資を迫られ、経営危機にすら直面するのです。

 通産省は、反発の大きい国内向けには「制裁を前提にした交渉には応じない」と見得を切りますが、裏では「対日指定はあったほうがいい」などと公言する始末。半導体ではしっかり5月18日から来日したフィリップスUSTR次長などと協議を行い、企業ごとに数十億の購入計画や自動車50%増を初めとする業界ごとの数値目標など、ふんだんな貢ぎ物を報告。随行したモトローラのフィッシャー社長は棚橋氏と会談するなど、露骨な連携プレーぶりを見せつけました。スパコン分野では、USTRに対する「意見書」と称して、8軒もの「購入計画」を差し出しすなど、結局「圧力の果実」を差し出す醜態に終始したのです。

 結局、五月末の本指定では、田原氏が明かした「騒ぎの一週間前に通産幹部が知っていた」通り、国民の税金で政府機関に買わせるスパコンなど三分野が指定されました。最初、19日頃に指定確実になったのがスパコンで、その他幾つかの候補が上がり、アメリカ部内での激しいやりとりの末に決まった・・・という経過が、報道では流されます。しかし結局それらは手の込んだ芝居・出来レースだった訳です。この結果を受けて日本では、マスコミが「不公正貿易国の烙印を捺された」と大騒ぎする一方で、肝心の通産省は「三分野は通産マターではない」などと涼しい顔。「これで済んだのはアメリカの良識が蘇ったため」「落ち着いた交渉態度が功を奏した」などと勝利宣言まで出す始末。

 この時、同様に候補に挙がった韓国は、国民の反米感情でアメリカを押さえ、ECも「米国貿易障壁42項目」を列挙して毅然とした態度を取ったために、本指定はありませんでした。しかし日本はマスコミの対米恐怖を煽っての「譲歩せよ」宣伝で反発の表面化は軽微なものに留まり、「日本指定」に固執するアメリカを安心させました。マスコミはさすがにアメリカの横暴さは隠せませんでしたが、「反発は感情論だから押さえろ」「アメリカの不満を自覚せよ」「紛争を拡大させないのが経済大国としての責任だ」などと、あらゆる理屈で外圧への恭順を説いたのです。

正当性を無視した「感情論」という一括りの言葉で、アメリカの感情を容認しつつ日本側の感情を否定し、「大国」という言葉でおだてて「叩かれ役」という大国にあるまじき惨めな実態から目を逸らさせる・・・まさに詭弁の塊のような論調が横行しました。また、交渉場面をあげつらって、ヒルズ代表が議会を見え透いた噛ませ犬に仕立てて「自分は制裁はしたくないから譲歩しろ」とゴネれば「大人の態度」とおだて、日本側がアメリカ側の対日差別的態度をたしなめてモスバッカーが鼻を曲げれば「友人を失った」などと、ゴネアメリカ人の感情を優先する・・・。こうした報道で「問題の本質」から目を逸らさせたのです。

 もし、日本で国民世論による対米批判が表面化していたら、この圧力を跳ね返す大きな力になった筈なのです。在日米大使館やIBMなどは日本の反米感情を恐れて米政府に指定を避けるべく勧告し、本指定の際には日本からの反発の緩和のために半導体制裁の解除を検討したほどで、アメリカのマスコミでも「半導体などが指定から洩れたのは、日本側の反発を恐れたから」という見方が有力だったのです。5月末に開かれたOECDでは早くもスーパー301条はヨーロッパはおろか、アメリカと不離一体状態のカナダからさえ強い非難を浴び、完全に孤立していました。この状態でまともに争えば、アメリカは不利を免れなかった筈です。

 「交渉には応じない」と見得を切った筈の通産省は、騒ぎが静まると途端にその国民に対する約束を反故にしました。「財界人どうしの会合」と称して7月には、政府担当者も同席の上、実質的な政府間交渉が始まり、平行して「構造協議」が始まりました。構造協議では「双方に意見を言う」と言いつつ、その実アメリカが一方的に日本に要求を突きつけ、やがてここから、本来なら過去の不況時の財政出動国債を償還すべきバブル景気時の日本に430兆もの公共事業を義務づけるという、経済原則を無視した無茶な要求を呑まされることになり、まさに今日の財政破綻に至るのです。

 これこそ構造協議の最重要課題であり、それがいかに常軌を逸した害の甚大な要求かは、エコノミスト90−9/11の安倍基雄氏の論説に詳しいですが、構造協議で持ち出された無茶な要求は、それだけじゃない。ヤクザに差し出す「みかじめ料」にも等しい米軍駐留費負担増額すらも、この構造協議の中で持ち出され、そのために地位協定の変更すら迫られるのです。こうした屈辱的な交渉はマスコミで、「大店法」などを盛んにアピールする報道に隠れ、あたかも「アメリカは業者エゴを叩く国民の味方」であるかのような宣伝がなされ、アメリカの外圧そのものを正当化する世論操作が横行したのです。

 しかし現実には、公共事業拡大要求はまさにその「業者エゴ」の利益を代弁したものであり、それに対して表向きの抵抗とは裏腹に、実は裏で一貫して財政拡大を計って外圧と組んでいた通産省のやり方は、大店法などでも通産省の実際の行動がいかなるものであったかを如実に物語っています。大店法でアメリカの要求に抵抗したのは通産省・・・という事になっているのですが、実はこの交渉の結果、規制区域線引き等で通産省は大幅に権限を強化されていたのです。

そしてその権限で市町村など関連団体に強い「指導」を初めており、アメリカ製品購入指導にも大きな力を振るった事は間違いないでしょう。とすると、本当に通産省は抵抗したのか・・・、実は「既定の行動」の追認に過ぎなかったのではないか。小規模なコンビニが本当の「脅威」として、単なる「店舗の大きさ」が時代遅れになる中、通産省の内部でも(田原氏の著作では)「アメリカを批判する民族派の代表」ということになっていた村岡茂生氏すら「大店法は悪法で即刻廃止すべき」と言ってる・・・とすれば、一体誰が反対したのか。

 あたかも「日本側が強く抵抗した厳しい交渉だった」かのように、日米政府がマスコミ操作による誤った印象を植えつけられた事実は、グレンフクシマ氏の回顧に出てくるそうですが、実は「通産省の抵抗」なるものは、「いつまでまとめるか」のような些末な問題でしかなく、その抵抗の中心にいたのは、棚橋氏と最も近い政治家である梶山通産相である事が、畠山譲氏の自伝「通商交渉、国益を巡るドラマ」に出てきます。あたかも抵抗したような振りをしつつ、結論は既に出ていたのですから、翌6月の妥結は「まとまらないと思われてたのに、何故まとまったのか、ミステリーだ」と疑問を持たれたのも当然で、内実「出来レース」を「自由化のため」と称して外圧と組んで、実際の目的は「省の権限強化」と多くの人員増加と補助金。これは実は半導体協定での20%保証の出来レースと同じ構造であることは、お気付きのことと思います。

 この他、建設での談合処罰や内外価格差などが俎上に上りますが、「日本市民の味方」という羊頭看板とは裏腹に、アメリカの要求によって設計や通信設備などの美味しい所しか手を出さないアメリカ建設会社の受注を保証してやる建設摩擦は、これこそまさに談合以外の何物でもありません。内外価格差の原因が実はアメリカ対日輸出業者の不当に高い利幅である事実が協同調査によって判明しかかると、アメリカはさらなる確認の調査に反対するなど、多くの欺瞞を含むものでした。

 大店法の廃止は当然でしょうが、それは既に国内世論の支持があって、それに米・通産連合が便乗したに過ぎない・・・ということは、「やる気」さえあれば国内だけで出来た筈です。それをあたかも「外圧でやりました」かのように演出し、外圧全体を正当化して不当な押し売り外圧の非を糊塗する意図は見え見えでした。

 これをマスコミは、アメリカの対日調査の成果であると持ち上げますが、この状況は通産省が85年にやった手・・・裏で日本側から情報提供した・・・というのと同じ事をやった可能性が高い事は、言うまでもありません。マスコミはアメリカ側の妙手ぶりを讃えて、こう言います。「竹下派を厚遇して味方につけたのだ」と。元々、棚橋氏と近い勢力であり、実態は「厚遇して味方につける」も何も無かったのではないでしょうか。

   これと前後する6月、棚橋氏は産業政策局長、その腹心の内藤正久氏は貿易局長に就任。その体制の元で、半導体で培った押し売り産業規制を全産業に拡大するべく、壮大な行政指導の行使が始まります。6月からは約300に対して「輸入拡大計画のヒアリング」と称して圧力を開始。「パーセンテージが一桁では少ない」と、数値目標をかざしての市場管理に走り、21日には「輸入拡大要請会議」を開催。10月末には主要数十社に「約4年で輸入倍増」を公言するほどでした。

7月27日に産業構造審議会新施策報告を出し、「草の根輸入促進」を提言。地域レベルにまで指導の網を張って「輸入可能品目」を報告させてアメリカを潤さしめる。それと連動すべくジェトロに「対日輸出促進基金」「総合輸入促進センターパイロット事業」が新設され、輸入促進税制や頻繁なアメリカ製品商談会、外国対日輸出企業のための相談窓口、対日売り込みの便宜を図るための情報提供等々。

 これが90年8月には、関係省庁や業界人と外国人による「輸入協議会」で、300以上の主要企業に製品輸入計画を提出させ、90年提出分などは8%の伸び率が「前年度の13%に比べて少ない」として通産大臣が怒りつけて圧力をかける強引ぶりでした。

 これら全ては、棚橋氏の意を受けた内藤氏の手によるもので、これで得た莫大な権限で潤った通産官僚達は、棚橋氏をして「通産省中興の祖」とまで呼ぶほどだったそうです。

 しかし、一歩その省益の外に出れば、民間が発する疑問の声に溢れていました。「通産省は米国の管理貿易の担い手(日経90−1/10)」「通産省は押し売り取り次ぎ業か(同紙89−12/16)」・・・。これに対して開き直る通産幹部は「対外摩擦を配慮しつつ日本経済の活力を維持するためだ」と。しかし現実に日本経済の活力が維持されなかった・・・というより、正確には「意図的に破壊された」という結果をもたらしたのです。輸入優遇税制に対する民間の反応も冷たいものでした。「輸入増加10%」という義務が、その輸入者にとって、いかにも重い犠牲を伴うものだったからです。

 この時期、大前研一氏は各種統計を計算し、アメリカ系の在日子会社の販売総額が550億ドルに達し、このアメリカ系企業の本当の実績を加味するならば、対日赤字の相当部分が吹き飛んでしまう事実を立証して、アメリカの押し売り外圧のいかがわしさを実証しました。その功績に対して通産省が何と言ったか・・・。「余計な事をするな」。彼は「日本企業の保護者」という通産省の仮面の裏の、実はアメリカの権威を傘に着た経済統制に血道を上げる正体を完膚なきまでに批判しています。

 そしてこの時期、とんでもない特許が成立します。TIの「集積回路の基本特許」と称するものの中身は、電気の通る回路の線と線を離すことで絶縁するという、まるで電気を通す電線を丸ごと自分の発明だと称するようなもので、日本企業に莫大な特許料を請求し、富士通だけは裁判で抵抗しましたが、他の企業からせしめた特許料でTIは一気に黒字転換しました。TIは半導体摩擦の中心役の一つですが、通産省配下の特許庁を使った露骨な利益誘導としか思えない事例と言えるでしょう。

 こうした露骨な対アメリカ企業利益供与に関して、もちろん通産省の言い分は「アメリカの理解を得るため」である事は言うまでもありません。そして現実には、アメリカとツーカーだった通産がそんなものを一切期待していなかったことも。そのアメリカでは、半導体摩擦の被害を受けたユーザー企業が半導体協定延長阻止を旗印にCSPPという団体すら組織していました。それと共闘してSIAのごり押しと戦おう・・・という姿勢すら、通産省は見せませんでした。

 6月の半導体協議では、日本側大手が差し出した「急ピッチな押売受け入れ拡大」にホクホクのアメリカ側でしたが、もちろんそんなものは「味をしめさせた」事でしかありません。こうした行動がいかに愚かなものであるかは、既に当時、日経11/6日で富田俊基氏が論証しています。制裁を受けた日本から、対象品目を限定した逆制裁によって対抗することこそ、アメリカのような非協調を淘汰し、大きな紛争を回避する有益な行動である事が、ゲーム理論の定理であるとして、政府の行動とその結果を分析し、「米国の報復に対してはっきりと反対の意思表示もせずに、産業界に対して米国製半導体の使用を促した」ことを批判しています。同様の意見は伊藤隆敏氏(東洋経済93−7/3)が「建設的対米報復」として提言し、「対抗措置は経済戦争になって日本の破滅」・・・などという発想は全く世界の常識に反する事実を明らかにしています。

 10月に入るとSIAは圧力の強化を始めます。理事のプロカシーニ氏が20%達成困難として制裁強化検討を表明。ノイス氏やコリガン氏も相次いで来日し、20%の達成を要求します。日本電子工業会はこれを批判する一方で、10項目の購入拡大策を提案しますが、何の役にも立ちません。11月の四極通商会議ではアメリカのやり方は批判の的でしたが、国内マスコミは「アメリカに逆らう日本は世界の孤児になる」と脅しました。そうした動きを外圧によってバックアップすべく、10月にUSTRのヒルズ代表が来日します。各分野の担当大臣と会談して圧力をかけるとともに、前月の貿易委員会の「フォローアップ会合」と称して、スーパー301条指定品目の協議を要求。それに呼応して、自民党の小沢氏が「産業界全体の自主管理貿易」を提唱。政府部内で真っ向からの自由経済否定がまかり通っていきます。

 スーパー301条指定品目品目では、89年11月、さらに翌2月と行われるフォローアップ会合で、の「制裁を前提とした」協議が始まります。当然、強い抵抗が出ます。通産省では予定の事で、「翌年のスーパー301条の行方を探る」と称して、その実、抵抗省庁を屈伏させるべく、12月には通産幹部が相次いで訪米。3月末のスーパー301条候補指定前にほぼ日本譲歩の見通しが立ちます。にもかかわらず、アメリカは前年をしのぐ数の候補を列挙。曰く「スーパー301条は予想以上に有効だった」と、ぬけぬけと語る国務省筋。

日本が拒否して制裁となれば、アメリカは孤立して窮地に陥る筈なのを、日本の「協力」が救ったのだと・・・。だから「御馳走をもう1杯」・・・と(日経90年4/1日)。そして新たにアライド社の利益を代弁してアモルファス合金を指定し、多額の購買約束などの不透明極まる要求を突きつけます。もちろん半導体なども重要な圧力分野として、既に2月半ばに「民間半導体会議」で、それまでの圧力の成果を「指針」として確立したことになりますので、さらなる「前進」を心置きなく要求する訳です。

 指定に先立っての3月16日、モスバッカー商務長官が来日して直接に日本の電子企業と会談して圧力をかけ、4/11日には武藤通産相が電子工業会などと懇談、アメリカ製の調達増加を「要請」します。そして20日には「外国製半導体マーケットアクセス拡大会議」にユーザー企業を集めて購入拡大を指導。25日に全産業で300社を集めた「輸入拡大会議」押売受け入れ指導。国内外からの圧力に、メーカーは殆ど抵抗力を失っていました。「理屈を言っても始まらない。制裁されれば世界の孤児になる」などという諦めムードを強要され、通産省にわざわざ「本指定回避」を要請するまでに、米・通産のペースに嵌まっていました。

 そして「新たな購入拡大」へと駆り立てられ、るのですが、何しろ不良率の高いアメリカ製品ですから、家電業界は「これだけ努力しても8%がやっと」と、悲愴感を漂わせながら(日刊工業4/18日)アメリカ製購入のために犠牲を払い続けました。

 この間、ECは米国の貿易障壁に関する報告書を提出して対抗し、脅される一方の日本との落差を見せつけました。アメリカは日本から毟り取った譲歩に溢れる成果を勝ち取ります。これによってアメリカ政府部内で、ルール違反の制裁でアメリカ自身が「世界の孤児になる」危険を回避するための「本指定回避」が4月末に決まると、お人好しにも日本のマスコミはその「回避」だけを取り上げて「良かった、良かった」の合唱。アメリカに管理され絞られる厳しい未来の事なんか、これっぽっちも気にしない能天気ぶりを示すのはまだマシなほうで、「アメリカは日本に貸しを作ったのだ」などと、あまりに図々しい恩着せ論理の片棒を担いで、日本を精神的に蝕んでいったのです。
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通産省・国売り物語(4) 馬借

押し売り延長

 この間、海部政権では安倍氏を担ごうという海部降ろしが吹き荒れます。2月に決まった日米首脳会談によって、首相の「アメリカとの調整役」の役回りが与えられ、海部降ろしを押さえ込む構図が演出されました。政権内部でそれを演出したのが、小沢一郎氏でした。自民政権の都合によって「日米関係の堅持」が日本政府の最重要課題となり、そのために何を犠牲にしても・・・という「体制内の合意」が、国民の知らない所で形成されていきました。

 海部総理のアメリカ訪問の時などは、総理が空港に着くと、待ち構えていたアメリカ政府関係者によって、通訳も含めた随行員から引き離され、拉致同然に連れ去られて謎の会談を強要され、内容不明の密約を結ばされたのだそうです。実際にアメリカが相手にしたのは竹下氏で、海部訪米の後には「竹藪会談」が控えていました。

 半導体協定は、スーパー301条の頃から「協定延長」が問題になっていました。それを逃れるため・・・と称して通産省は、誰が見ても不可能だと解る「翌年までの20%達成」を「可能」だと言い張りました。それが出来ないのは日本がまだ閉鎖的だから・・・と、事実を全く無視 そうしたアメリカの言い張りをうわべでは否定しながらも、通産省は「要求に答えるために、さらに努力を」と企業に強制し、実質的にアメリカの不当な言い分を肯定したのです。

 そうした日本側の軟弱を見込んで、アメリカはさらに高いハードルを課すべく、製品カバー率が低く、「達成率」を4%も引き下げるESTS統計の使用を要求しました。そして通米連合は民間日本に対して、分野ごとの押し売りを行って、通信機器分野を標的に、秋には押し売りシンポジウムを開いています。

 その間、構造協議の財政垂れ流し要求は、ズルズルと「上積み」を要求され続けました。GNP比で10%などという途方もない要求を突き付け、「GNP比が嫌ならさらに50兆の増額を」と結局455兆にも肥大化した税金無駄遣いの「公約」が、日本の財政を無残に踏み潰していくのです。

 露骨なアメリカの結果主義的黒字減らし要求に対して、ようやく学会の理性が働いたのが「黒字有用論」でした。これに我が儘な結果主義を否定されたアメリカは猛反発し、棚橋氏の盟友である通産省の児玉氏も同調発言を出し、自民党政府によって否定されてしまいますが、この黒字有用論の正しさは、やがて細川・クリントン交渉の際に日米の権威と良心ある経済学者達が連名でクリントンの管理貿易要求を批判した公開書簡で、はっきりと認められています。曰く「日本の黒字は、日本の貯蓄が国内投資を上回っていることを表しており、今日緊急に資本を必要としている多くの国々に対して資金を提供していることに他ならない。米国が自国の資金需要も満たせず、他国の需要はなおさら満たせない状況である時に、日本の黒字が有害であるという印象を米国自身がつくり出すことは、あまりにも近視眼的である」。

 また、アメリカのニスカネンCATO所長は88年8/29の日経で、半導体協定に対する日本の妥協が管理貿易論に力を与え、スーパー301条成立をも促し、ウルグアイラウンドの見通しすら弱めたと批判しています。そして半導体協定を91年の期限切れで解消させる事こそ日米の利益であると指摘し、対米屈伏の害毒を警告しています。

 しかし、そうした正論は、アメリカへの奉仕を事とした通産・マスコミにとっては結局は「見たくない」代物だったのです。半導体協定によって日本企業は、アメリカ企業に製品開発の手の内を差し出して、一方的に相手のビジネスに奉仕するための「デザイン・イン」を強制されました。そんな不公平な代物をマスコミは、あたかも理想的日米協力であるかのように持ち上げ、関係は良好だなどと糊塗しました。「20%が達成されるかどうかで、協定は廃止か延長か決まる(日刊工業10/17)」などと、露骨にアメリカのペースへと世論の雰囲気の誘導が図られました。

 そうしたメッキが剥がれ、本格的に協定延長の圧力が始まったのは10月4日頃からです。SIAは日本に対して、表向きの協定の機能だった「価格拘束」の要求を取りやめ、押し売りに専念することで、半導体協定の被害者だったアメリカのコンピュータ業界団体を味方につけました。彼等は協同でブッシュに協定延長を要求する書簡を送り、日本に圧力をかけます。もちろん電子工業会は協定延長に反対を表明しました。通産省も表向きは「シェア論は避けるべき」とは言いましたが、結局は協定廃止は眼中に無く、あたかもこの押し売り数値目標回避にアメリカが同意してくれるかのような、どう考えても非現実的な認識を見せつけたのです。

 11月には関連企業が集まって、アメリカ半導体メーカーのために必要情報を検索するデータベース会社設立、日立は必要な半導体を「売ってもらう」ために、極秘機密だった最先端製品の基盤を公開展示します。こうした、アメリカが「市場開放」と強称する「美味しい上げ膳据え膳」があるのは、20%押し売りの協定あってこそ・・・。SIAの11末年次報告の押し売り協定延長要請で「協定が失効すれば日本はそれを止めてしまう」と、まさに「利権のための脅し」である事を公認していました。

 翌91年1月25日、日米協議でアメリカが新協定・・・つまり延長を正式に要求しました。通産省は「マーケットアクセスの努力」つまり押し売り受け入れ指導の甘受を表明し、「だから新協定はいらない」と突っ撥ねると思いきや、協定延命について「話し合う用意がある」などと、あっさりと延命協議に応じてしまいます。

 2月14日に始まった延長協議で、アメリカは早くも「シェア明示」を要求。一応、拒否のそぶりを示しながら、ずるずる引きずられていく通産省・・・という図式は結局は出来レースの予定の成り行きだったのですが、その、あまりのふがいなさに対する、高まる国民の不満に、さすがにマスコミもアメリカの要求を正当化することは困難になっていきました。これを黙らせるための格好の脅しが「湾岸戦争における対日不信」だったのです。

 中・韓の振りかざす歴史カードで自衛隊を派遣できない日本に「血を流さない卑怯者」などと言いがかりをつけ、アメリカ好戦文化の勝手な情緒を振りかざしての無理難題。その一方で、実は「海上保安庁の巡視船なら」という日本政府の検討を嗅ぎつけたアメリカのマスコミが「軍艦を出そうとしている」などと嘘を報じて中・韓を煽り、日本の足を引っ張る有り様でした。

 そうした不公正な言動は「日本の行動を危惧した」と称する「アジア諸国」の外交官も同じでした。彼等はカークパトリック氏に「日本は軍事協力を拒否すべきだ」と主張しながら、それを脅しめいた言葉で日本に要求した張本人を目の前に「日本に要求すべきでない」とは言わなかったのです。

 平和志向の日本人の心を踏みつけたアメリカに対する、日本人の高まる怒りをマスコミは「アメリカの気持ちも理解しろ」と擁護に務めるのに懸命でした。そして「通商摩擦への波及が心配だ。アメリカを宥めるためには通商協定で譲歩を」と。同時にカークパトリックなどのアメリカ外交当局もまた、湾岸軍事的対日横暴感情に沸き立つ「アメリカ世論」を噛ませ犬に、日本の貿易面での譲歩を要求しました(サンサーラ92年5月)。「アメリカ政府は国民感情をコントロールできない」などと、自分達が煽っておいて、しらじらしいと言うしかありません。

 そうした脅しを日本のマスコミで代弁する「対日戦友」の古森義久氏が、92年夏では大統領選挙という「権力者の都合」で対日非難が減ったりしている状況をリポートしているのだから、皮肉と言うべきでしょう。そして議会では「対日課徴金」と称する一律20%の差別的関税、スーパー301条復活案、在日米軍全額負担強要案・・・等々の脅迫的法案の数々。それを根拠に「アメリカは日本に失望した」だのと古森義久氏などの隷米ジャーナリストは、アメリカの感情論を突き付けて日本の理性を侵食していきます。

 日米政府・マスコミの連携による日本人恐喝作戦。実に見事な連携プレーと言う他はありません。この時、アメリカはイラクへの反撃計画の中で、事前の情報で一方的な勝利の確信しながら、それを隠蔽して、いかにも難航しそうな発表で不安を煽りました。それはアメリカ国民への対日横暴感情の高揚のために、そして日本国民に対する心理的締めつけのために、絶大な威力を発揮しました。そうやってせしめた巨額な負担という日本の犠牲を足蹴に、横暴に日本を罵倒し、そのくせ罵った対象である筈の「お金」を取り立てる事にに関しては、意地汚く「遅い・少ない」「確実に納めろ」と・・・。挙げ句が莫大に剰った戦費を懐に入れ、ドル高によって負担金が目減りしたからと、戦費余剰の事実がばれたにも関わらず五億ドルもの追加を要求する。

 こうしたアメリカの「戦争主導者」としての立場に胡座をかいた「味方に対する仕打ち」への不満は、日本のマスコミによって巧妙に「反戦感情」へと転嫁され、「血を流すことに対する批判」によって気分を紛らわされてしまいました。アメリカによる武力行使に異議を唱える人はいても、日本に対する「血を流せ」という要求を正面から批判はしませんでした。そうした「反戦意識」に賛成するアメリカ人もまた、自国人の日本に対する横暴をたしなめようとしませんでした。「交戦権を復活させるな」と説教を垂れたダグラススミス氏のように、それを要求するアメリカを批判することも、アメリカ人として反省することもせずに、無茶な圧力を浴びせられた日本に「平和憲法を守れ」とお門違いの要求するばかりな無意味な論説がまかり通り、不公正への怒りは煙に巻かれるばかりでした。不当なアメリカの対日横暴は批判する人なく正当化され、日本人の鬱血する怒りに加えて、経済摩擦での不当な譲歩要求に対する政府のなし崩しの譲歩に、我慢の限界に達した中から彷彿と興ってきたのが、つまりは反米感情だったのです。

 そうしたユーザーとしての日本人の要求に対応せざるを得ないのもまた、「権力の道具」としてのマスコミの限界でした。それまで散々危機を煽って「アメリカの反日に対応して要求を呑め」と迫った彼等も、アメリカ批判を求める読者への対応に迫られて、必然的に取り上げざるを得ませんでしたが、それでも「嫌米感情」などという造語で、あたかも「感情的に嫌い」なだけであるかのようにイメージ化し、本質である論理的対日罪悪の存在を糊塗しようという目論見は忘れませんでした。

 そして、隷米的な傾向の強いマスコミ人は、その当然の抗米意識を「マスコミがつくりあげた反米感情の蜃気楼」「正体見たり枯れ尾花」などと、必死で粉飾に務めました。「アメリカでは議会以外に反日感情は少ない。それをマスコミが大袈裟に言い立てて、日本人の危機感を煽ったんだ」と。

 それはまさに「事実」だったのでしょう。日本叩きを際限なく増幅したマスコミの行動に対して、覆い隠せない疑念の声に対して、彼等はとんでもない詐欺的世論誘導を試みたのです。強引に批判の矛先を「アメリカ利益代弁者」から逸らし、「日本の権力者がその歪んだ見方を国民に押しつけ、ある方向に誘導しようとしているのではないか」「非常に巧妙に仕組まれた罠のような気がする」と、逆にアメリカを擁護する方向へとねじ曲げたのです。

マスコミ報道の世論操作の「アメリカの日本叩きの激しさへの恐怖」を誇張したの作意性の「アメリカの要求を呑ませよう」という意図に眼を瞑れば、それはまさに一片の事実を引用したものと言っていいでしょう。ひたすら「日本叩き」に恐れ譲っていた80年代には黙認され、押さえきれなくなって吹き出した90年代にようやく出てきたその指摘は、それ自体が作為的なベクテルを持たされた論理によって語られる傾向が続きます。その作意性が、まるで反米感情を煽る事を目的としたであったかのような、本末転倒したごまかし。ましてやアメリカでの、手前勝手な論理による激しい反日報道・・・、東芝叩きや半導体押売正当化報道などの数々・・・、ついには「日本を弁護することは学者生命にとってのダメージ」と見なされるに至るまでの世論操作が「抑制の利いたもの」であったかのように強弁し、アメリカを「日本の世論操作による指弾の被害者」のように見せかけようという、東洋経済の鈴木健二氏の詐欺的論説には疑問を抱かざるを得ません。

 ビジネスウィークのように日本経済潰しを画策して反日世論を煽る事を目的とした、誘導尋問のような世論調査を指摘しつつ、それを真に受けた日本のマスコミを非難することで「アメリカ無実論」を主張するのであれば、本末転倒と言う他はない。そうした不良アメリカ報道機関の暗躍をこそ非難すべきではないのか。

 通産省は、いまだ継続中の半導体制裁を「交渉の中で終わらせる」などと国民を煙に巻いて、交渉を継続させました。協定が消滅すれば、そんなものは継続する根拠を失うという程度の事実は、多くの識者が指摘する常識・・・であったにも関わらず、です。彼等は「外国製半導体商社懇談会」なるものをでっち上げ、「グレーマーケット」問題で散々叩いた半導体商社を味方につけて、民間メーカーの血を吸わせました。いくらでも内製できるものを無理矢理止めさせて、高かろう悪かろうを「アメリカ製だから」で買わせるボロい商売でしたから、その会長の高山成雄氏は「協定存続は自然の流れ」「寛大な気持ちを」などと通産隷米路線を擁護するわけです。未だに日本企業の一方的な犠牲によるアメリカ企業の利益を「共存共栄」「相互依存」などと持ち上げる日本のマスコミの姿勢は相変わらずでした。

 その一方でSIA会長のコリガンは「新たな制裁」を主張して、協定延長を嫌がる日本世論を脅します。3月に入るとUSTRのウィリアムズ次長が「協定と制裁は別」と発言し、シェア未達成でも制裁はしないという甘い期待を匂わせます。勿論、そんなものは20%を明記した新協定への抵抗を逸らすための出任せであることは明白で、「達成しなければ、それは日本側の努力が足りない証拠だから、その努力不足に対して制裁するのだ」という強弁で、制裁の論理は頑迷に放さない不誠実な姿勢を維持し続けていたのです。

 マスコミは協定が事実上決着して手遅れになるまで、「協定と制裁は別」というまやかしに対する追求をさぼり続けました。ウォールストリートジャーナルが、これを「半導体カルテル」と呼んで「延長すべきでない」と忠告したのは、決着寸前の5月20日でした。それは本当のアメリカの良識がどう見ているかを示すものでしたが、これでは現実には「アリバイ工作」以上の意味を持ちません。

 うやむやのうちに協定延長方針が既成事実になり、「とにかく20%の明示を」を要求するアメリカに対して、通産省は4月前半頃まで抵抗の素振りを示しました。そして海部・ブッシュ会談で譲歩を要求された・・・として、政治談合という筋書きで4月23日から半導体協議が始まりました。こうして、後に棚橋氏の系列として知られることになる牧野機情局長が「制裁の根拠にしない」という前提で20%明示の受け入れで基本合意に達しました。

 もちろん、協定破棄の望みを絶たれた国民は怒りました。けれども協議は「シェア統計の取り方」という手続き問題に方向を移して、これに「抵抗の素振り」を示すことで、僅かな「相手の譲歩の望み」でせめてもの歓心を繋いで注意を逸らすという、使い古された手で国民は煙に巻かれたのです。

 6月4日、ついに決着。ようやくマスコミは20%明示に対する産業界の懸念を伝えます。通産省は「日米協調の証し」などと自画自賛しましたが、その中身は「その達成は保証しない」としつつも20%の目標を明示し、しかもそれに向けた「日本ユーザーの努力」すら明言しており、「来年末には再燃する」「対日制裁の余地を残す」と、誰もが将来の悪夢のような災厄を確信していました。もちろんアメリカ側では、その果実への期待に奮えるSIAが「20%が明記されたことは大きな前進」と、外圧利益に溢れる涎を拭いました。

 この6月、棚橋氏は通産次官に登り詰めます。その基で一層の押売指導の強化が図られます。対象企業は5倍に増やされ、アンケートでは1割が「内外問わず購入」から「摩擦を考慮して購入」へと乗り換えました。「摩擦」という市場外要因が経済原則を踏みつけ引きずる惨状を、マスコミは嬉々として報じました。日立などはグループ各社に外国製購入を2年で3倍に拡大したとして、お手本のように持ち上げられたのです。

 電子業界や自動車など様々な業界、17の団体に通産省が強要した「ビジネスグローバルパートナーシップ推進行動計画」では、対日輸出拡大やアメリカ企業対日進出の手伝いのために加盟企業の「行動計画」が謳われ、押売受け入れシステムを定着させていきました。12月には対象企業を増やすとともに輸入拡大目標を上積みし、外資に対する免税や低利融資、事業支援のための会社設立などの手厚い保護をばらまきます。こうした官僚統制こそが、押売要求の大前提であるにも関わらず、統制強化は「押売を拒否できない日本の負い目(英エコノミスト5/18)」と宣伝されます。それはいかに日本に関する「情報」が狂っていたかの証に他なりません。

 隷米派マスコミの「アメリカに逆らうな。反米の雰囲気を警戒しているぞ」という世論操作宣伝とは裏腹に、アメリカを甘やかす海部日本に対して、奢り昂ぶるアメリカ中に「たかる対象」として舐め切った態度が広まっていきました。夏の海部訪米に対するアメリカ記者団の第一声は「海部さん、小切手は持ってきたの?」。派閥の支えの無い弱小政権だからアメリカに逆らえないんだ・・・という、虚しい言い訳を背景に、11月に成立した宮沢政権は、しかし国民の期待に全く答えなかったのです。

ジョブ・ジョブ・ジョブ

 翌92年はまさに押売で明けました。1月7日にブッシュ大統領が来日。いくつもの分野で露骨な押し売り協定を要求しました。主要分野は自動車・紙・板ガラス。特に執着したのが自動車分野でした。ブッシュは、反日の闘士アイアコッカを初めとした業界人を率いて交渉に臨み、「ジョブ・ジョブ・ジョブ」と叫んで 市場原理も何もかなぐり捨てた成果が、自動車4万7千台、自動車部品190億ドルの購入の約束。半導体摩擦で味をしめたアメリカの、広範な分野に渡る本格的な押し売り拡大が始まったのです。

 こうした横暴に対して通産省は、僅かの日程の協議で何の抵抗も無く、押し売りを受け入れました。自動車工業会で棚橋氏は「アメリカが本気になって交渉に臨んで」「自動車企業は通産省の圧力に泣きの涙で要求を受け入れた」という、余りに情けない言い訳。この日本企業の犠牲に対して、マスコミは何と言ったか・・・。東洋経済の日暮良一氏曰く「行政指導を巧みに使った官民協力で米国側の圧力を水際でかわした」「売れなければ(日本の)メーカーが損をかぶるまでのこと」・・・。

 アイアコッカのクライスラーは前年から経営危機に悩み、三菱自動車による支援が取り沙汰されていましたが、あまりに規模の違う取り合わせに尻込みした三菱に代わって救済役を期待されたトヨタでしたが、この傲慢なクライスラーの企業文化。どう考えても明るい先行きなど描ける筈が無い。消極的なトヨタに対して、東洋経済の91年5月4日の記事に曰く「(アメリカ人を喜ばせるという)国益のために」メリットの無いクライスラー救済を行わないトヨタはエゴイストだ、日本国民として危惧を持つ・・・なんて事が、大真面目に書いてある。とんでもない話だ。

さらに「アメリカメーカーが苦しい時だから、儲けるのを控えろ」なんて言ってるのです。日本企業が苦しい今、派手に稼いでいるアメリカ企業に同じ事を言ったらどうなるか。もし本当にトヨタが救済買収したらどうなったか。「アメリカの魂を買った」と排斥された多くの日本企業の先例が、既に累々だった時期ですよ、これは。

 そういう理不尽を「国益のために」そしてアメリカ人の身勝手な感情のために、リスクを冒して経済活動している企業に、犠牲になれとマスコミは言った。そして日本企業は犠牲になった。そしてアメリカは肥え太ったのです。「国のために」と言って企業を縛って損失を強い、日本経済を傷つけたのは、PKOやドル投資強制で金融機関に強いた大蔵官僚だけではない。不合理な対米奉仕をメーカーに要求したマスコミもまた同罪です。

このアイアコッカは、経営危機のクライスラーを立て直した国民的英雄として祭り上げられていました。こんなもの、実際にはアメリカ政府の支援と対日外圧による「自主規制」による価格吊り上げの賜物に過ぎないのに。こんな政治力利用の姑息な手段が「闘魂の経営」ですから、開いた口が塞がりません。表面上犠牲になるのが日本企業であるなら「立派な経営努力」と見なされて賞賛されるのがアメリカ世論というものです。そして本業そっちのけで売名行為に血道を上げ、巨額のお手盛りサラリーで私腹を肥やした挙げ句の危機再来。「夢よもう一度」と再び対日外圧を頼もうという、まったく性根の腐った輩です。

 限界に来た国民の怒りと、「圧力をかければ屈すると、日本をばかにする」という識者の警告に対して、まだマスコミは「選挙を控えた共和党を守るために」という理屈で「アメリカを助けるために言いなりになれ」と無茶苦茶な説教を垂れ続けました。「アメリカの保護主義を押さえるメリットがある」と。では「助けられたアメリカ」は感謝したのか?保護主義は押さえられたのか? とんでもない。助けられて感謝すれば、「恩を売られた」ことになる。そんな状況をアメリカは絶対に認めない。アメリカのマスコミは「日本から屈辱を受けた」と、逆に反日を煽ったのです。

 アメリカとはこんな横暴な国なのかと、多くの識者が知り合いのアメリカ人に言ったそうです。そしたら何と言われたか。「無茶は解ってるけど、日本は受け入れたじゃないか」と。

 露骨な日本叩きが横行しながら、「輸出でアメリカの労働者を苦しめるな。アメリカで売るものはアメリカで作れ」と、政治要因でアメリカ進出を余儀なくされた日系企業は「バイアメリカン」の差別を突き付けられました。こうした反日による嫌がらせに、投資も回収出来ないまま次々に撤退し、多くの日本企業が大きな痛手を受けたのです。

  この時期、日本では、盛田氏と新日鉄の永野氏との論争がありました。「経済競争で外国に遠慮すべき」と、盛田氏の露骨な外圧擁護は「そのためには時短だ、ゆとりだ」と、まさに「自らの競争力を削げ」という逆立ちした論理で、現在に至る日本産業弱体化の素地を盛り上げたのです。

 半導体では、2月にアメリカ側の努力不足が表面化します。SIAがシェアアップの即効薬と称して、日本電子工業会に製品リストを送りつけて「これを優先的に購入しろ」と・・・。顧客のニーズを無視したこのリストの、あまりの粗末さに電子工業会は「こんなのでシェアが上がると思ってるのか」と激怒する始末でした。3月頃になるとSIAは「シェアが伸びない」として大統領に対日圧力を要求する中間報告を出し、対日制裁の脅しを盛り上げます。

 通産省は、際限の無い押し売り指導に、いよいよ業界の不満を押さえ切れなくなっていました。それをアメリカに直接押さえてもらおうと、業界ごとの日米対話を打ち出します。実際、深まる不況に対米サービスの余力も乏しくなってきたのです。4月末の輸入拡大要請会議も不調に終わり、4月30日に日経新聞の設定したインタビューで、SIAのプロカッシーニが制裁要請方針を表明し、露骨な脅しをかけました。「20%は約束ではなく、制裁の根拠にならない」という明文化された通産省の逃げ道は、誰もが知っていたアメリカの「言い張り体質」によって完全に吹き飛びました。誰もが予想し、通産省だけが目を背けていた「20%達成困難=制裁」が、いよいよ現実のものになったのです。

 そうしたアメリカの態度を批判しつつ、マスコミの態度は相変わらず「摩擦を回避せよ」と言い続けました。こうした日本側「指導層」の降伏姿勢と連携するように、アメリカ政府高官による「シェア拡大が無ければ制裁復活だ」という脅し。これを背景に通産省は25日、電子業界首脳にシェア拡大のための「一層の努力」を要求しましたが、我慢の限界に来ていた企業がいったいどんな反応をしたのか、直後の27日には両国の業界を引き込んだ協議が始まりました。

企業に対して直接アメリカ当局から脅しをかけ、それを通産省が傍観する。USTRは「半導体協定実施状況に対する調査を開始」と称し、「日本側は努力していない。やっぱり制裁だ」という事実無視の結論を出す構えをちらつかせて8月1日を期限に締め上げるのです。「通産省は裏方に回り、業界を矢面に立たす作戦に出た(エコノミスト92−6/23)」。

 こうして日本企業は「緊急特別措置」なるものを約束させられます。全ての半導体調達のアメリカ企業への事前通達が義務づけられ、高かろうが悪かろうが、自主的な選択は不可能になります。もちろん、そうした日本企業が血を流す手続きとは無関係に、「20%達成状況の監視を続ける」とSIAは傘下企業ごとの受注実績をモニターして、増えなければ圧力をかける・・・という、露骨極まる押し売りに対して、日本側は「黙認」・・・・。おりから始まったバブル崩壊・・・需要の激減の中で、普通の商売で達成は到底不可能というのが、最初から観測筋の常識でした。しかし無理にでもアメリカ企業からの購入量は増やせ・・・と。

 この成り行きの全てをアメリカは、アメリカにとって「今後の通商政策のモデル」であり、数値目標による押し売りの正当性を日本が理解した・・・のだと公言しました。通産省は、そういう相手に迎合したのです。それはまさに日本全体をヤクザに売り渡す行為以外の何物でもありません。

 全ては予定のうちでした。僅か一週間後にはUSTRは「シェアが伸びていない」と制裁をちらつかせ初め、マスコミも「期待を抱かせた以上、出来ませんでしたでは通らない」などと、その尻馬に乗って民間企業を責めます。アメリカの「制裁しない」事の約束破りを責めるでもなく、誰も信じないアメリカの誠意という甘い幻想を振り撒いた通産省を責めるでもなく、ひたすらアメリカの要求実現に努力せよと、押し売りへの全面降伏を勧告し続けます。その果てに何があるのかを知りながら・・・

 7月のアンケート調査ではアメリカ企業の対応に、相変わらず「納期が遅い」「仕様ニーズへの対応不足」との不満が渦巻きました。アメリカメーカーの努力不足が浮き彫りになりました。日本の景気が悪化する一方で、アメリカの景気の回復。それによって、アメリカ側メーカーが、日本ユーザー後回しで対応していたのです。

シェア達成が絶望的との見方が定着し、民間では通産省に対する「理不尽な要求に立ち向かえ」「アメリカメーカーの要求に屈するな」と、悲痛な叫びがこだまするばかり。ひたすら制裁の脅しで応じるアメリカと、それに応じて「全力で順守する」などと尻尾を振るばかりの通産省。日本のメーカーが、自社製半導体を犠牲にしてのアメリカ製購入で、第二四半期のアメリカ製シェアが向上します。このユーザーの犠牲を「日米の努力の結果」と自画自賛する外国系半導体ユーザー協会。

 しかし後半になってから、急速に悪化する日本の景気で、20%未達成は確実になりました。その最後の手段として第四四半期、日本のユーザーによる大量の「前倒し発注(日刊工業93−3/23日)」が行われます。東洋経済の93年4月10日では、前倒し発注の事実とともに「数字はつくるものだ」と言い放った関係者の発言が紹介されました。翌年になって初めてそうした事実が明かされるのですが・・・ 日本側にとっては、アメリカ企業が「日本企業が使う半導体を作らない」からこその20%達成不可能だった訳ですから、まさに「使いもしないものをドブに捨てるために買わされた」のです。

 こうした企業行動が、6月の協定以来、日本企業の半導体取引をモニターしていたSIAを満足させ、「未達成でも制裁はしない」との発言も出ます。勿論、彼等が制裁を放棄するつもりの無いことは、間もなく明らかになるのですが、結局、等が求めていたのはまさにこれだった訳です。こんなものは、最早、市場でも何でもありません。

 高まる国内の怒りに、通産省も抵抗のポーズを示さざるを得なくなった結果、この年から出てきたのが「不公正貿易白書」でした。アメリカを始めとする各国の不公正通商政策を、中立的なガットの基準で評価するもので、アメリカこそ最大の不公正国である事実を実証し、学会から大きな評価を得、欧米の開き直りとは裏腹にガットの権威向上にも寄与しました。

 しかし、結局は誰もが知っている現実を表にしたものでしかなく、しかも、これを現実の通商交渉で突き付けるような「実利面」での活用は、全くなされなかったのです。従って、国民はこれによって大いに留飲を下げましたが、結局は留飲を下げただけだったのです。

 この年の後半、宮沢政権を支える竹下派が分裂します。小沢・金丸氏は元々「アメリカあっての日本」などと放言する、自他共に認める隷米派でした。しかし金丸氏がスキャンダルで議員辞職し、小沢氏の勢力が後退すると、代わる黒幕として出てきたのが、棚橋氏最大の盟友である梶山氏でした。かつての首相官房豪遊グループ以来の子分である森通産大臣とともに、その政治力のバックとして、棚橋次官の権勢は飛ぶ鳥落とす勢いでした。そうした元で行われたのが、この半導体王国に引導を渡した強制購入だった訳です。
http://1234tora.fc2web.com/kuniuri2.htm

通産省・国売り物語(5) 馬借

外圧の犬、クリントン

 93年に入ってクリントン政権が誕生します。「今まで反日を唱えた民主党も、責任を得ておとなしくなる」・・・。一体、どこからそんな甘い期待が出てきたのでしょうか。「アメリカは変わろうとしている」と、ケネディを引き合いに出してアピールするクリントンの宣伝に乗せられ、マスコミは好意的な反応を示しました。彼の唱える「自らの競争力を高める」努力と称するものを、日本は歓迎しましたが、その裏側で進んでいる、日本を生け贄にした邪悪な意図に、多くの日本人が目を背けていました。彼等の言う「自ら努力する」という事が、日本を叩いて押し売りする事と逆であるかのような、「アメリカの理性」なる空証文を、まだ信じるナイーブな日本人が多く居たのです。彼等の期待と信頼は完全に裏切られました。

 冷静に考えれば、この通商日本叩きを表向き主導しているのが労働組合の勢力で、「職場確保のために」という名目で「リベラリズム運動」なるものと連動していました。それをあたかも「理性」を代表するものであるかのように思い込んでいる人達には、民主党権力者や組合リーダーの不透明な人脈など、目を向けたくもなかったのでしょう。

 「アメリカに職場を確保するため」と困難を押しきって進出した日系工場に対する執拗な嫌がらせ、そして逆にアメリカ資本家の利益を擁護する対日進出の優遇を要求する、民主党反日権力者の言い分は、露骨な資本家の利益の代弁である事は見え見えであったにも関わらず・・・。そんな論理矛盾はアメリカにとって「外国を血祭りに上げる」局面においては朝飯前であるという事実から、多くの日本人は眼を逸らされていたのです。

 見え透いた羊頭看板で「弱者擁護」のイメージを張りぼてに塗った排日運動のために、日本や日本企業を強引に悪者に仕立て上げる国粋的詐術の道具として激化していったものが、歴史カード利用の(国家予算の半分を約束した巨額賠償でとうの昔に決着のついた)戦後賠償やり直し要求の扇動であり、(鯨を食べる日本人は人食い人種と同じだという人種差別的感情暴論にまみれた)反捕鯨に代表される環境ネタ利用の日本叩きでしょう。

 特に歴史カードは、日本においても「ソ連崩壊」で行き場の無くなった左派にとっての、貴重な発言ツールでした。アジアで当たり前に企業活動することを「相手の恨みを忘れた無責任なニッポン人」などと暴言するのを「進歩的」だの「良識」だのと鼓吹する佐高真のような愚か者や、さらにはナチスに劣らぬ暗黒国家北朝鮮とタイアップした、怪し過ぎる「慰安婦体験談」を振りかざして「日本はナチス以下」などと、笑うしかない暴言を吐く外道ども・・・。北米ではNAFTAが成立し、孤立感を深めるアジアが日本のリーダーシップに期待するのに対して、日本に対する歴史的偏見を煽ることで、アジア自立の希望を妨害するという筋書きは、まさにアメリカの世界支配戦略に絶大に貢献した事は間違いありません。

 環境問題においても、捕鯨だけではない。クロマグロ規制では、7割もの漁獲シェアで「資源減少」の真犯人である「金持ちのクルーザーによる釣り遊び」(エコノミスト92−4/14)のロビー活動によって、日本の生業漁民を規制しようという、CITES提訴の非合理。日本を吊るし上げる輩の正体が豪遊金満集団なのですから、「貧しい者に味方する市民運動」が聞いて呆れます。

 この傾向は、クリントン民主党政権の登場とともに、どんどん露骨になっていきます。リンダチャベスやアイリスチャンを持ち上げての日本叩きで、インチキな猟奇写真をちりばめて下半身利用の反理性的排日を浸透させたアイリスチャンに対して、日本の駐米大使がテレビ討論を挑みます。ところが呆れたことに、多くのアメリカ人は「アイリスが若い美人で斉藤駐米大使が中年のオヤジ」などという、あまりにも情けない理由で、アイリス側に軍配を上げたのです。

 そして外交面でも中国との「戦略的パートナーシップ」と称して甘やかし、日本に孤立感を迫るような愚かなクリントンの行動は、中国の増長を招いて、多くの識者から「最悪の外交政策」の烙印を捺されます。それが2000年選挙の民主党敗退の大きな要因となった事は記憶に新しい所ですが、一方の市民団体・アカデミズムにおいては「日本罪人視」「日本企業狙い撃ち集団訴訟」の暗黒環境がふてぶてしく居座り、その不当を指摘すると「日本の肩を持った」と言われて学者生命が危なくなる・・・とまで言われる知的抑圧状態が続いています。

 さて、クリントン政権発足において、押し売り推進派の大量入閣は早くも経済外交面での醜い正体を現しました。まともに日本に関する知識のある人は姿を消した事は、多くの知米派を危惧させました。まさに「最初からまともに日本と交渉する気が無かった」のです。そして押し売り推進・脅しの信奉者の大量入閣。圧巻はローラタイソン大統領特別顧問。彼女の著作「誰か誰を叩いているのか」は、半導体協定による不当な利益を「成功例」として持ち上げ、さらなる押し売り圧力を鼓吹するという、とんでもない代物として、心ある人の警戒の的になりました。

従来の押し売り貿易の建て前が主張する「赤字解消のため輸出を増やしたい」と言う建て前とは裏腹の、付加価値の多いハイテク製品じゃなきゃ嫌だ・・・という我が儘政策の鼓吹が、所謂彼女が主張する「戦略的管理貿易」です。それは日本に対する彼等の「米市場を閉鎖しているではないか」という最大の口実に泥を塗る如く、農業のようなものは意味が無い。半導体やコンピュータを輸出させろとゴネまくりました。

政府による産業政策を「日本やアジア諸国もやってるじゃないか」と正当化した・・・と言うのですが、マスコミの解説で技術・開発支援を真似るのだ・・・と、あたかも自助努力を指向しているかの如く糊塗されていましたが、現実のその指向は押売貿易以外の何物でもありません。これでは「一生懸命働いた人」を見習うと言って、一生懸命泥棒するようなものです。「利益になることは良いことだ」と言って、強盗を正当化するようなものです。こんなものを日本のマスコミは「等身大の通商理論」などと、あたかもまともな政策であるかのように持ち上げ、下手をすると「輸入制限よりましだ」みたいに本末転倒な解説で日本人を騙しました。

 実はこの、「付加価値の大きい儲かる分野」の美味しいとこ取り指向は、タイソン氏の独創でも何でもない、そもそもアメリカ企業の通商行動においての、いつもの「我が儘な悪い癖」に過ぎないのです。半導体でも付加価値の高いMPUやASICは手を出しても、安い家電用マイコンには見向きもしない。なかなか20%に達しなかったのは、そのためです。建設市場でも泥臭い施工には手を出さずに、設計や通信施設など美味しい所だけつまみ食いする。それが、利益率は高くても、全体の規模の小さい売り上げしか出さず、黒字額を稼げない。そんなものを「無理矢理に均衡させろ」などと、日本に一方的に出血を強いる・・・。この理不尽こそが貿易摩擦の本質なのです。

 こうした政策が、ガットの自由貿易体制を危機に陥れるであろうことを、多くの人が警戒しました。それに対してのアメリカの理屈は「これは冷戦体制のためにアメリカが被害を甘受したものだ。その被害を返してもらうのだ」。とんでもない話です。ガット体制は、アメリカだけが輸入自由化する訳じゃない。客観的な基準の元で、多くの国に自由化を促すものです。

日本もガットによって、多くの分野で自由化を迫られ、実行し、多くの輸入品を受け入れてきました。にも関わらず「自分だけが」などと被害者意識を持って「利益を返せ」など、盗人猛々しいとはよく言ったものです。最初から自由貿易の公正を害するつもりなのですから、通商戦争の危険どころの話じゃない。それを「各国が懸命に回避するだろう」と、危険なチキンゲームを仕掛けたのですから。他国の犠牲に甘えて攻撃に走る肚づもり・・・。そこまでアメリカを甘やかせたのは、他ならぬ日本の隷米政府と、それを動かしてきた通産官僚です。

 そしてその外道政策・・・、半導体摩擦に味をしめた特定分野別押売貿易の全産業への拡大は、クリントン政権に全面的に採用され、貿易黒字という「結果」そのものに因縁をつけて日本を一方的に攻撃する、あからさまな結果主義を振りかざして露骨な圧力で迫ったのです。

 そうした自国政府の悪行に、結局のところ、アメリカ世論は「迎合」したのです。それまでまがりなりにも存在していた「アメリカにも悪い所はある」という良識論は、全く影をひそめたといいます。それどころか、アイアコッカなどはNAFTAに対する反対派を説得するためにと称して「日本やEUにとって悪いことは、アメリカにとって良いことだ」と公言しました。口先では日本と「友人として話し合う」などと、見え透いた、日本のマスコミだけが相手にするおべんちゃらを吹き、全体の雰囲気は「日本を潰してやる」というあからさまな悪意に満ちたものでした。

 ところが、それに対して日本政府は・・・。スーパー301条の復活に際して、渡辺外務大臣に対して「黒字がけしからん」との結果主義を振りかざして脅すアメリカ。その渡辺氏は「相手国の不公正に対するものだ」などという、脳みその存在を疑わせるような受け売りコメントを発表して、日本国民を落胆させました。

 通産省は毎度のごとく、業界団体を使った押し売り受け入れ工作を続け、「保護主義回避を話し合う」との触れ込みで2月14日に日米財界人会議が行われ、半導体・自動車など29分野を標的に特別委員会の設置が決まります。もちろん保護主義回避どころか、押し売り貿易という最悪の保護主義に奉仕するための委員会です。

 3月に入るとすぐ、SIAは再び制裁をちらつかせて、月末に予定されている92年第四四半期のデータの公表を控えて「20%未達成の場合は」と脅してきました。取引状況をモニターしていたSIAですから、当然、日本企業による無理なドブ捨て出血発注によって当面の数字が確保される見通しは立っていた筈でした。

もちろん通産省もそれを知っていて、マスコミ向けには「達成は無理だが、通産省がなんとか守ってやるから業界も協力しろ」と、押し売り受け入れ推進のネタにしたのです。彼等の真意は3月20日、20%達成が公表される頃に明らかになりました。曰く「93年平均で20%の実現を」・・・。あまりに酷い弄ばれ方に激怒する日本企業に、さすがの通産省も宥める言葉がありませんでした。

 相変わらずのアメリカ企業によるキャンセルで、欲しい製品が入ってこない状況に棚橋氏は「大きな金額じゃないんだから、問題無い」などと嘯きます。冗談じゃない!半導体が予定通り入ってこないということは、それを組み込む予定だった電子製品が完成しない・出荷できないという事です。いくつもの半導体を組み込む製品が、他の半導体は調達して組み込んでるのに、アメリカ企業から買った部品が無ければそれは高価なゴミと化します。日本企業の損失はキャンセルされた金額の数十倍になり、当然、その製品を受注した顧客企業にも多大な迷惑をかけ、失墜した信用はお金では換算出来ないものになります。それを「大きな金額じゃないんだから、問題無い」などとアメリカ企業を擁護した棚橋氏に、多くの人が愛想を尽かしました。

 4月半ばの日米首脳会議で、アメリカが分野別の輸入目標設定を要求したことで、国民の怒りはごまかしきれないまでに膨れ上がりました。棚橋氏なども「数値目標は受け入れられない」と公式には発言せざるを得ませんでした。「アメリカの言いなりに押売受け入れ指導を続けて目標を実現させてしまったから、つけ上がらせたんだ」という事実がようやく認識され、アメリカの管理貿易の波及を恐れるアジア諸国はアメリカを批判して日本を支持。OECDでもアメリカの結果主義は批判されます。

 しかし、自民党政府部内ではまだ「外圧ウェルカム」でした。会談に先立ってワシントンポスト記者と会見した宮澤総理は平然と「外圧で自らを変えるのが日本のやり方だ」などと公言し、記事にされてしまうという体たらく。しかもその発言が、記事の印刷前にその筋に流れて、ローラタイソンの部下等が書いた「和解できる差異」と題する対日押し売り外交の台本に、押し売り正当化の論拠として引用されてしまうという失態を演じます。

 首脳会談では、アメリカが押し売り要求を突き付ける場として「構造協議の後を受ける」と称して「包括協議」という枠組みに同意してしまいます。そして「輸入目標は作らない」という日本側の前提をアメリカ側は平気で無視していくのです。まさにこの会議は通産省の最後にして最大の甘い密の源でした。景気刺激策を要求するサマーズ財務長官の威光をバックに、大蔵省との激しい折衝で毟り取った、その目玉こそ、棚橋氏の最大の功績と言われた「新社会資本」でした。

特に教育用パソコンの大量購入が「アメリカに多くの利益をもたらす」として、その実現に大きなプレッシャーをかけました。そしてこの教育パソコンこそ、彼が孫・盛田氏と組んでトロン教育パソコンが潰されたことによって、独占の雄マイクロソフトなどに多くの利益をもたらす事になった曰く付きの分野であり、そもそもトロンが、国内外に対してオープンな仕様であるにも関わらず、スーパー301条の標的にされ、これこそ外圧の不公正さ・非論理性の見本として多くの人に非難されたのです。

もしこの時期に大量導入が実現していたら、僅か2年後、ウィンドゥズ95によって大量に発生する廃棄教育パソコンの山に膨大な追加を成していたであろう事を考えると、身の毛がよだちます。民間需要の廃棄パソコンによるゴミ問題と無駄遣いは、深刻な社会問題になっていったのは、誰もが知る周知の事実なのですから。

 この時、マスコミは「アメリカは日本の要求通り、財政赤字退治を始めた。だから日本もアメリカの要求を受けて黒字を減らせ」と、無茶なアメリカの論理を代弁します。とんでもない話で、アメリカの黒字退治はアメリカ自身のためであり、その歪みに苦しむアメリカ自身の自助努力を求めたに過ぎない。アメリカの一方的な輸出利益のために日本が財政垂れ流しで破産に向かって邁進することを、同列として要求するなど、筋違いも甚だしいではありませんか。

 この不当な言いがかりに対する反発を「偏狭なナショナリズム」などと決めつけて「世界史的大問題」などという訳の解らない持ち上げ方で財政垂れ流しを説く飯沼良祐氏、管理貿易論への日本側の批判を「アメリカが受け入れない」などという論理外的理由で一蹴し、アメリカ政府の強盗経済学を「新経済理論」などと持ち上げて「理解を示せ」などと強弁する川島睦保氏(東洋経済東洋経済93年6月5日)。愚論を垂れ流す隷米マスコミの弊害は完全に「まともな庶民」の感覚から遊離したのです。

 5月12日、通産省は相変わらずの「輸入拡大要請会議」で、アメリカの要求を受け入れるべく企業に圧力をかけ、マスコミは「輸入努力は保護主義を牽制する」などという通産省の言い訳を鵜呑みにしました。しかし最早、企業は冷ややかな反応しか示さず、逆に政府の努力を要求します。「アメリカをつけ上がらせてはいけないという、腐るほどの教訓から、あなた方は何を学んだのか」と・・・

 6月のOECDで、アメリカの結果主義的ごり押し言動は最悪の状況を呈しました。「米国の成長の期待外れ」も「欧州の不況」も全て日本のせい・・・などという馬鹿げた責任転嫁を強弁し、朝日新聞は「我が国は厳しく受け止めたい」などと馬鹿げた降伏論を垂れ流しました。客観的に見ても欧州は、期待のドイツが冷戦終結で東ドイツを飲み込んだ後遺症に苦しみ、アメリカの「期待外れ」は日本を犠牲に好調期に入った上での「もっともっと」的な贅沢に過ぎないのを、まさに自虐朝日の真骨頂と言う他はありません。これを分析したフィナンシャルタイムズは、日本はアメリカ側での責任逃れのスケープゴートにされているのだ・・・というものでした。そしてさらに同紙は主張するのです。「日本がより平穏な生活を望むのなら」文句を言わずに言いなりになれと・・・(絶句)

 こうして6月、日本経済をズタズタにした棚橋氏は、2年の次官任期を終えて退任します。  7月、アメリカの主張する「ベンチマーク方式」と称する半導体押し売り方式に、毎度のように形だけの抵抗の姿勢を示す通産省ですが、アメリカ側は「制裁に直結するものでない」などというおためごかしで騙そうとします。半導体で散々騙された古い手口で、民間を騙せないのは明らかなのに。

 そして首脳会談で宮澤総理は、アメリカが要求する「フレームワーク」なる実質的な押し売り協定の枠組みに同意したのです。それは既に内閣不信任まで決まっていた宮澤総理の、あまりにも迷惑な置き土産でした。そこでは「日本の大幅な黒字削減」がうたわれ、合意後にアメリカ側が一方的に「黒字幅をGDP2%に削減するという意味だ。それが公約された」と宣言します。市場分野別の「客観基準」なるものも謳われ、「約束」と取られて制裁される可能性を受け入れた、まさに「結果主義」地獄が丸ごと日本を飲み込む体制・・・それは梶山支配下にある宮沢総理の「強い意向」だったと言われています。

「大人」への遠い道のり

そして総選挙で、アメリカの言いなりだった自民党政権に国民は「NO」を下しました。梶山自民党が大敗し、小沢氏が実質的に率いる新進党と、細川氏の日本新党が躍進したのです。細川政権の誕生です。アメリカは「政権交代による細川総理の改革路線」に対する支持を表明し、あたかも日本の改革の味方であるかのような素振りを示しましたが、実際には、細川氏の背後にいる小沢氏に対する期待であった事は、見え見えでした。「官僚を押さえ込んででも」通商紛争解決・・・つまり対米妥協に働く政治家として「アメリカでの評価は高い」のだという報道が、それを裏付けていました。しかしその後、実際の交渉は終始、細川首相のリーダーシップによって行われた事が、アメリカの期待を覆すことになったのです。

 さらに、従来の押売推進の「合意」に対して、民間からの突き上げで、通産省と外務省の一部に省内対立が始まったことは、アメリカを慌てさせました。「押し売り合意は受け入れられない」という高官発言にベンツェン財務長官が反発し、カッター次席代表は「管理貿易批判を相手にせず」と突っ張り、別の高官は押売批判を「官僚の利権の問題」と見苦しいすり替えを行いました。

曰く「輸入拡大(押売受容)の場合は通産省が民間企業に出向いて輸入促進を懇願しなければならず、通産省のメンツは丸潰れとなる」・・・。民間取引への不当な行政介入がメンツが丸潰れなのは、役所が民間に不当な不利益を強制するのだから、当然です。それを拒むのは「利権の問題」でしょうか?「不当な行為は止めろ」という民間の声に従う事こそ、公僕たる者の正道なのではないのですか?

 包括協議は自動車分野や電気通信分野などで9月・10月と続き、「G7諸国並みの外国製シェア」と露骨な押し売り基準設定要求が突き付けられました。「統一市場である筈のEU加盟諸国の外国製として、域内から買った物を含めた数値を基準にするのはおかしい」「アメリカの航空機をG7並みに引き上げろと言えるか」と、次々に疑問が噴出し、アメリカ国内でも、38人の正統派経済学者が3人の日本人学者とともに包括協議を批判 クリントン・細川宛ての協同公開書簡が出ることで、押し売り圧力を正当化する「黒字悪者論」の間違いは誰の目にも明らかになったのです。

 その年末、5年間の交渉を費やしたウルグアイラウンドがついに最終合意しました。農業での譲歩を逃れたEUや言い掛かりアンチダンピングの自由を残したアメリカを相手に、米市場などで最大の譲歩を行ったのが日本でしたが、これで多国間交渉の場が大きく広がったことは、自由貿易に大きな力となりました。

 翌年、1月から始まった協議に、両者全く譲る気配は無く、議論は堂々巡りを続けます。これ以上の押売を世論が許す筈もなく、「数値目標で制裁はしない」というバレバレの嘘と「アメリカは規制緩和における細川首相の同盟者」などという口先だけの見え透いたおためごかしを乱発しますが、そんなものを信じる人があろう筈もなく、決裂は誰の目にも明らかになりました。

 マスコミは「アメリカも最後には押し売りを諦めるだろう」と、楽観論を出しますが、それまで散々甘やかされたアメリカが「押し売り断念」など考えられる筈もなく、「交渉は1インチも進まない」と苛立ちを示し、日本側の押売拒否姿勢を「官僚が規制緩和と自由化に抵抗」などと無茶苦茶な強弁で荒れる始末。最後には「合意したものだけ発表しよう」との細川氏の提案を、あくまで押売数値の押しつけに固執して言下に拒否するアメリカ側。

「昨年7月に合意したじゃないか。日本に裏切られた」と被害者意識を振りかざしていたと言います。甘やかされ続け、日本の譲歩に「中毒症状」を起こしていたアメリカの、言わば禁断症状とも言うべき状態だったのです。 2月11日、ついに協議は決裂し、国民は快哉を叫びます。細川総理の「大人の関係」をうたい上げたこの言葉は、まさに邪悪と強欲が初めて喫した後退の瞬間でした。

 アメリカは直ちに、言いなりにならなかった日本に「報復」を始めます。1ヶ月間は日本側担当者が電話しても応対しないという態度に出る一方で、急激な円つり上げ発言と、期限切れのスーパー301条の復活案も提出されました。さらに、移動電話に関わる合意違反と称して、専門家に聞いても「どこが違反なのか誰も解らない」強弁により、対日制裁を表明。移動通信に関するモトローラの押売姿勢は日本側に「数値目標拒否」の正しさを教えたなどと嘯いたのだそうです。そのあまりに悪質な押し売り内容は、「政商ガルビン」の悪名を轟かせるに余りあるものでした。

売り切り解禁を控えて値下がり寸前の端末の大量購入と中継施設を、数を指定してUSTRの名をちらつかせた脅迫書簡。「制裁を避ける心からの努力」だの「危機を乗り切る最後の手段」だのと、吐き気のするようなおためごかし。89年にアメリカに屈伏して、IDOに介入したくせに・・・と。それはあたかも、レイプされた女性に対して「いまさら抵抗して処女ぶるな。諦めて股を開け」・・・と言っているに等しいのです。

 日本側は結局は屈伏し、国民を失望させました。それをなさしめたのは結局、郵政族首領の金丸氏の後継者であり、89年にも圧力平伏を演出した前科のある、細川政権下では権力の絶頂にあった小沢氏の力によるものでした。そしてモトローラ社にとっては、政治利権に頼りきって普及寸前のデジタル式に乗り遅れ、苦境にある「焦り」から出たのだと言われていますが、それだけに被害に遭ったIDOの被害は甚大でした。IDOは既存NTT方式の中継施設とともに巨額の二重投資を強要され、多額の負債を作って利益を上回る利息を支払うという、まさに破綻の淵に追い込まれ、トヨタなどに支援を仰ぐ破目になりました。

 マスコミ・エコノミスト界の国内従米派は、ひたすら責任を「官僚の頑迷さ」に帰してアメリカ批判のごまかしを図りました。信じ難いことに、「数値目標は結果主義と違う」などという嘘のバレ切った神学論争を垂れ流したのです。半導体協定延長で、あれだけ「目標じゃない。制裁理由にしない」と明文化しておきながら、強引に制裁をちらつかせての押し売りで日本企業に大損害を与えた。そうするに違いないと皆が知っていたのを、腹に一物の通産官僚がアメリカと組んで国民を騙した。それを日本国民が忘れたとでも思えるのか・・・。

 「何故、信じてくれないのか」などとほざくアメリカ側の言い分の垂れ流し。一体どの面下げての抗弁か。誰が信じると思うか。そんな勝手な言い分を垂れ流して恥じる事もなく、「アメリカは客観基準と市場シェア目標が本当に違うことを説得的に示すことに失敗」・・・。こんな見え透いた嘘の鵜呑みを前提に報道するマスコミとは、一体何なのか・・・

 東洋経済94年3月5日の森田実氏の記事では、押売強要への抵抗に対して「裏話での真相」と称して、細川総理が頭が悪かっただの減税案に不満だっただの、日本側のNOは官僚主導だのと問題をすり替えのオンパレード。「大衆はけんかが大好き」などと民衆蔑視にすら狂奔して、「日本が開き直る姿勢を取れば影響は安保に及ぶ」だのアメリカは「日本を叩きのめした上で譲歩を勝ち取る」だろうなどと脅すことで、対立を恐れる日本大衆のおとなしさに乗じてここまで事態を悪化させたマスコミの責任に対して、まさに「開き直った」のです。

そして「世代交代」が原因だと、不公正を拒否した細川氏を「戦争オッケー」な世代故だなどと過去の悲劇の影をちらつかせる汚過ぎる心理的圧力を振りかざし、あの悪夢のような市場破壊をもたらした屈伏を垂れ流した旧世代の政治家や官僚を「何が何でも交渉をまとめ」るために「合意可能な対案を出して切り抜け」たであろう・・などと、一体、本気で言っているのだろうか。

これほどの害悪をもたらした極秘裏の押し売り提案が日本にとって「合意可能な対案」だなどと本気で言っているのだとしたら、それこそ思考力を疑う。それとも彼は、経済の正道を守るためにNOと言うべきことを勧めた日米40人の経済学の権威をも「幼稚」だと強弁するのだろうか?翌月にはなんと、「政権交代で官に対抗できる政の力が消えた」などと、あれだけ日本に害毒を流し続けた自民党政権の永続化を主張したのです。

 愚かな高橋正武氏も、アメリカ有力政治家の反日強弁を垂れ流し、「クリントンの体質を理解して日米間の病気を直せ」と称して、まさに病気を悪化させるべく汚い言葉で「屈伏拒否」をこき下ろしました。エコノミスト誌でも3月19日号で「黒字は日本の病」などと、ネタの割れた黒字悪玉論を振りかざし、3月1日号では小西昭之氏が「数字恐怖症」などという陳腐な台詞でアメリカのおためごかしを宣伝する最低の暴論で、その嘘を突き放した崖際の正気を「強迫観念」だ「自己睡眠」だと喚き散らしました。田村紀雄氏などは「日本のマスコミのステレオタイプ」だと称して、ようやく無視できなくなった、押し売りに対する国民の怒りを反映した新聞の対米批判を攻撃するという、逆立ちしたキャンペーンを張って、読者の失笑を買いました。

 クリントンの押し売りが「消費者の利益」だなどと本気で言っているのか? その新聞が構造協議の時に「アメリカが消費者の味方」だなどという騙され論を垂れ流したのを忘れたのか? 「アメリカの報道はは多様だ」などと主張しているに至っては正気を疑います。クリントン政権発足時の反日一色状態を忘れたというのか? 彼のようなのを「ニワトリ頭」と言うのでしょう。

外務官僚の岡崎久彦も「押し売りを拒否してもマクロで合意する筈だった」などという交渉経過から見ても全くの大嘘にしがみつき続け、「減税額が六兆円だから駄目で七兆円なら」などという説得力の欠片も無い惰論を書き散らします。「英エコノミスト」など世界中が正しい判断と認めた「押し売り拒否」に対して「怒りが肚に」などと・・・、自分達隷米官僚に対してこそ、多くの国民の怒り肚に据えかねているのだという事実に対して、自覚の欠片も無い能天気ぶりには、さすが伏魔殿の有力者と、呆れる他はありません。

 結局、ここまで話をこじらせたのが、その官僚が散々アメリカに屈伏し続けた結果であるにも関わらず、彼等の言い分はその屈伏を続けろと言っているのに等しいのです。官僚がアメリカへの屈伏を拒否したのが、その罪過に対する反省であるなら、それこそが大いに評価すべきものを、「アメリカと決裂したのが大変だ」と、まるでそれまでの害毒官僚の言い分と同じ論理を繰り返したマスコミの愚かしさは、毎度のことながら最低な醜態と言う他はありません。

 日本でマスコミが屈伏要求の馬鹿騒ぎを続けている間に、外国では冷静なアメリカ批判が渦巻きました。イギリスエコノミスト94年3月12日では、規制緩和に逆行する「現代の砲艦外交」としてクリントンを非難。アメリカ国内でも「圧力をかけても何も得られなかったじゃないか」というクリントン批判が彷彿として起こりました。さらに、対日圧力を狙って仕掛けた円吊り上げでしたが、4月になると、ドルはマルクに対しても下落を始め、アメリカからの資金の流出はアメリカ経済を締め上げ始めたのです。5月にはついにドル買い支えの協調介入に踏み切らざるを得なくなり、対日報復は頓挫したのです。

 結局、細川政権は「アメリカの犬」として政界を生きた小沢氏によって、足を抄われました。交渉破綻直前の2月初旬、官僚と小沢氏によって強引にまとめられた「国民福祉税」で一気に細川批判が増幅。4月に細川退陣・新進党から羽田内閣成立。奇妙なことに、その国民福祉税を演出した張本人である小沢氏は、逆に立場を強化したのです。しかし羽田体制も6月には倒れ、自民党・社会党が組んだ村山内閣が発足しました。

 その後も結局、包括協議は続けられました。秋ごろに板ガラスで部分合意する一方で、モトローラから押売功労者を引き抜いて「柳の下のドジョウ」を狙ったコダックのフィルム押し売りや、日本の規制緩和で「第三分野」の独占が脅かされるのを恐れたAIGの保険摩擦など、ますますアメリカは「規制緩和の妨害者」としての正体を露わにしていきました。

 そして96年、あくまで自動車押し売りに固執するアメリカ。またも円の吊り上げで80円突破とともに、5月についに対日制裁を発表。直ちに日本は発足したてのWTOに提訴します。アメリカは「日本の非関税障壁を訴えてやる」などと強がりますが、日本の勝訴は確実。脱退さえほのめかして揺さぶりをかけます。しかしもはや欧州もアメリカの横暴を完全に見放していました。OECDでアメリカの一方的措置を牽制する声明を盛り込み、それをアメリカが前代未聞の拒否権発動で潰すという醜態でしのぎます。

 マスコミは「100%の勝ちは危険」などと、この後に及んでまだ対米譲歩を主張しましたが、実態経済でガタガタの日本のどこにそんな余裕があったのか・・・。終いにはアメリカは「安保見直し」まで持ち出して日本を脅します。それも相手が、社会党政権として安保容認への転換で揺れる村山政権だというのですから、甘えという他はありません。

そうやって要求したのが、あの屈辱的な「思いやり」みかじめ料負担の「増額」で、それが満たされないからと、日本の意思を大前提とした「負担」をアメリカ議会で決定するという前代未聞の珍事をやってのけます。それを「満場一致で決めたのだから日本は従え」などと要求する古森氏の相変わらずの逆立ち論議もまた、読者の失笑を上塗りしました。

  結局、こうした逆立ち論議の元である「安保ただ乗り論」が如何に愚かで虚しい被害者妄想であったかは、四ヶ月後の沖縄幼女強姦事件で、激怒する日本中が「米軍出て行け」のブーイングで沸き立つ中、大慌てで居座り工作に奔走するアメリカの醜態が、如実に示したのです。

 包括協議は結局、6月28日の制裁期限ぎりぎりで妥協しました。日本メーカーがアメリカ製品の「購入拡大計画」なるものを出し、アメリカは勝手に数値目標を設置して「成果を計測」するという、結局は押し売りの色彩を色濃く残した代物でした。あまりに見苦しい押売利権への執着は、日本人のアメリカ離れを一層掻き立てていきます。

 96年、カンターUSTR代表は、協定の成果を監視する部局」を設置し、新たな従来の利権協定を振りかざす事で、甘い蜜にしがみつこうと足掻きます。日本では橋本内閣が成立し、再び半導体協定の期限切れが近づきました。既に半導体では、アメリカ企業が世界シェアで日本を押さえ込んだ状態にもかかわらず、数値目標のさらなる延長を要求し続け、日本人の怒りは高まります。

橋本首相の主導の元で期限を割り込んだ8月2日に交渉は妥結。20%のシェア協定は消滅しましたが、「半導体会議」なるものを残し、アメリカ側はシェア調査を続け、圧力の受け皿だった「半導体ユーザー協議会」も生き残りました。圧力をかける体制は、まだ死んではいないのです。その後、フィルム摩擦はWTOに持ち込まれ、アメリカは完敗。外圧拒否の正しさを完膚なきまでに証明しました。それでもアメリカは押し売り固執を止めず、残る自動車・保険の不平等協定が廃止されたのは、ようやく99年になってからです。
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通産省・国売り物語(6) 馬借 2002/02/22 00:06

通産省分裂

 曲がりなりにも通産省が「押し売り拒否」の姿勢を示すようになった「大人の関係」の交渉のあたりからです、その変化が起こる直前、通産省で起こった大事件が「内藤局長罷免事件」でした。そのきっかけは93年の与党分裂・細川政権誕生で、棚橋氏と癒着していた自民党中枢が、彼と密接な梶山勢力と小沢系グループに分かれ、対立を深める中で、小沢グループに属する熊谷通産大臣や「四人組」と呼ばれる一部反棚橋派の官僚による棚橋氏に対する告発攻撃が行われたのです。

 批判されたのが、その選挙で政界進出した棚橋氏の長男に対する不透明な箔漬け人事でした。棚橋氏とともに、その後継者として次期次官就任が確実視されていた内藤正久氏が槍玉に上がり、棚橋氏は一時的に埼玉大学に逼塞し、内藤氏は熊谷通産大臣によって辞任を迫られます。省内では官僚の世界を守る「人事の独立性」を侵害されたとして、内藤氏に対する同情論が広がり、この事件を追った高杉良・佐高信氏も、徹底して内藤氏を持ち上げました。高杉氏の小説では棚橋泰文氏の「特進」は実質的昇進にはならないとして、四人組の「言いがかり」を強調していました。しかし実際は「七年飛び」とも言われる大幅な昇進であり、かなり露骨な意図があったことが伺われます。

 佐高氏は言います。「内藤氏は百年に1人の得難い人材」「国民にとってあらまほしき政策を行う人」と。実際、官僚の間での人気はかなりのものがあったようです。お歳暮も送り返すという内藤氏の私生活での生真面目さと、棚橋氏の部下として、溢れる利権をもたらした功績、特に巨額の予算をもたらした「新社会資本」の立案は、官僚達にとって絶賛の的だったそうですが、果たしてこの巨額支出が日本にとって本当にプラスの意味を持つかどうかは、現在の巨額累積赤字が雄弁に物語る筈です。

 しかし、この事件で棚橋氏の影響力が一時的に逼塞した事で、省内の流れは大きく変わったのです。さらなる延長を要求するアメリカに対して、細川首相の元で断固延長拒否。翌年2月の交渉決裂・・・、所謂「大人の関係」の宣言。

 その後、村山内閣登場・自民党の与党への復権とともに内藤氏は名誉回復し、棚橋氏も石油公団総裁へ大型天下りにありつく段取りが出来上がります。しかし、泉井疑惑の浮上とともに、再び泉井被告から長男の選挙資金を受け取ったとして批判され、石油公団総裁の話も流れます。その後も四人組勢力の絡んだ権力抗争の中で、反棚橋派は排除されていきました。そして棚橋氏は、今なお隠然たる権力を握り、最近も某石油会社が彼を重役に迎えたのは、彼の権力を期待しての事というのは常識です。

 佐高氏が言うには、通産省には「国内派」と「資源派」が存在し、規制によって国内企業の保護を主張する統制派と、規制緩和を主張する資源派の対立に由来したと主張しています。しかし実際には、四人組の背後にいたとされる児玉幸治氏は元々棚橋氏の盟友であり、四人組の1人である細川恒氏も資源派です。

内藤氏は、70年代に通産を掌握した「資源派」の創始者である両角氏の直系で、エチレン不況の時にカルテル作りを主導した縁で、石油業界に絶大な影響力を持ったといいます。ジェトロのニューヨーク支局にいた時代にアメリカの民主党議員(半導体摩擦の拡大に大きな役割を果たした)との太いパイプを持ち、日米摩擦の舞台裏で暗躍したのは有名だそうです。それがどういう暗躍だったかは解りませんが、彼の通産内部での絶大な支持を考えると、例えば、「外圧受け入れ」に向けての省内説得に当るとしたら、そうした人物こそ最適任と言えるでしょう。

 佐高氏が「改革派として経済統制に拘る勢力から排除された」かの如き希望の星として持ち上げましたが、こうした見方がいかに偏ったものであるかは、彼が棚橋氏の元で行った全国・全産業的な輸入品購買促進政策こそ、「経済統制を目的とした圧力迎合」の意図を持った半導体押し売り摩擦の延長に過ぎない事実を見れば明らかではないでしょうか。事実、佐原氏が内藤罷免事件を詳しく取り上げた「新日本官僚白書」には、もう一人の当事者である棚橋氏の存在が全く無視されているのです。

 つまるところ、「内藤事件」は、通産省を支配した外圧迎合派の内ゲバに過ぎないのです。四人組の背後に存在するもう一人の影として、内田元享氏という人物がいました。通産省内に根強い人脈を張るOBで、「わざ」という企業を経営して省内人脈を利用して地熱開発などで堅固な利権を握り、その資金力で四人組の運動を動かしていたのだそうです。

彼はそのために、建築摩擦で(レーガン政権との癒着で)悪名高いベクテル社の代理人を務め、他にも多様なアメリカ企業の対日進出をコンサルティングしていた・・・と言いますから、まさに「資源派(国際派)」の影の大物として、外圧迎合運動にも大きな役割を果たした事は間違いありません。内田氏は四人組事件の余波の続く96年12月に病死しましたが、そのその影の人脈は、それにまつわるスキャンダルが表に出れば通産省は完全に崩壊すると言われるほど、激しいものでした。そしてその思想的には「産業を盛んにして輸出で稼ぐ時代は終わった」と、住宅産業に手を出したように、佐原氏が絶賛した内藤氏の主張などは、要するに内田氏の受け売りなのです。言わば彼も棚橋氏などの盟友だったのです。

  結局、通産省で内藤事件後、目が覚めたように外圧への抵抗を始め、20世紀の残り数年をかけて、押し売り協定を一応終わらせたのは、四人組でも棚橋派でもない人達だったのです。佐原氏によれば、四人組事件後の省内抗争の主役は徹底追放派対融和派でした。そして、後の日米摩擦、たとえば96年の自動車協議などでも省内の主流が外圧拒否を主張する中で、少なからぬ勢力が妥協を主張したとのことで、その妥協派こそ、棚橋氏直系グループ・・・つまり対四人組強硬派である事は間違い無いでしょう。

そして、四人組の勢力が完全に駆逐された現在、折角消滅した「包括経済協議」が、事もあろうに通産省内から言い出して復活したのです。勿論、外圧反対派は「押し売り」の復活を強く警戒していますが、アメリカ側はこれを足掛かりに「夢よもう一度」と、自動車などでの協議の枠組みを強引に割り込ませ、押し売り再発の危険は次第に強まりつつあるのが現状です。

 通産省と言えば、プレストウィッツ氏などが「ノートリアスMITI」と称して、通産省はあたかも「対米抵抗勢力拠点」であるかのようにイメージ付けられてきました。そこから「官僚統制VS輸入促進」という公式が誘導され、あたかも輸入=自由化であるかのような論調がまかり通ったのは、全く彼等「リビジョニスト」達の宣伝に乗せられた訳です。何しろ実態は、裏で通産官僚と組んだアメリカ企業利権の利益によって、最悪の市場統制が行われたのですから。

 実際、リビジョニスト達の通産省攻撃は、通産省資源派が国内派を押さえるために、絶好の題目だった筈です。資源派は、石油危機を切っ掛けに台頭した集団で、日本を資源危機から守るための戦略が必要だ・・・という題目で、規制の強い石油業界への影響力を武器に、75年に資源エネルギー庁が出来た頃から、通産省の主導権を握っていったのです。

しかし、アメリカのオイルメジャーが圧倒的に強い現実を前に、アメリカ追従をもっぱらとするようになったのは自然の成り行きでした。そして「産業保護のための通産省から、総合的な国家戦略の立案に軸を移すための機構改革」という題目を掲げ、国内産業を重視する人達を排除する権力抗争マシーンとして、日本の産業政策を蝕むようになっていったのです。

 元々、官僚の「裏で外圧と手を組む」は、実際には多くの人が指摘する所でした。ところが、その意図について「国内の頑固な保護論者を押さえるためだ」などという、あたかも自由化を促進する正義の味方であるかのような宣伝がなされていたのです。それが実は全く逆であった事実が明らかになった今、外圧を肯定して通産省の利権拡大と産業支配を正当化した論者は、厳に反省すべきでしょう。

外圧の口実

 日米摩擦の深刻化、即ち対日外圧の横暴化を正当化する言い訳として、アメリカ側関係者がよく口にする言い分は、こうです。「日本が今までの交渉で、自主的な譲歩をさぼり続けたので、アメリカの我慢が限界に来たのだ」これが実に不思議な論理である事は、一読すればお解りかと思います。

 交渉とは、「奪った領土を返す」ような論理的義務の実現ならいざ知らず、通称交渉のような双方の主権に基づく話では、双方が譲歩を出し合い、その交渉結果が「自国にとってもにとって有益」だという認識でこそ、妥協が成立するものです。19世紀のような脅しがまかり通る時代ならいざ知らず、対等な外交関係の中で、一方的な譲歩を要求されるような交渉に、誰が進んで言いなりになりますか? ましてや相手が「譲歩しない」事をもって被害者意識を募らせ、復讐心を燃やすなど言語道断です。

 そして、彼らは露骨な脅しをかけて、日本側の妥協を引き出すと、「摩擦が起こって危機的状態になったから、日本が譲歩したのだ」ということで、その「譲歩」は自分が「勝ち取ったもの」であるから、譲った相手に対しての感謝は無い・さらなる譲歩はさらに自分達の実力で勝ち取るのだ・・・と。まさに幼児的な我が儘の発想というしかありませんでした。

 こうした被害者意識と強盗の論理の複合体を形成していったのが、プレストウィッツを初めとする「リビジョニスト」でした。噴飯にも彼は、あたかも日本が「アメリカのお人良しさ」なるものをカモり続けた悪人であるかのように主張するために、何を言ったか。アメリカが「自由貿易」の体裁を繕いつつ貿易障壁を張り巡らすために日本が一方的に犠牲を払う、あの屈辱的な「輸出自主規制」すらも、「狡猾な日本にしてやられた」などと被害者意識の対象に組み込んだのです。輸出規制なら、アメリカに払う関税を節約できるという理由で・・・。まさに、全ての点でアメリカが得をし日本が損をする図式で無い限り「公正」ではない・・・という、救いの無い国家主義的ガリガリ亡者と言う他はありません。

 そもそも、彼等はあのような被害者意識を振りかざすほど、自国の市場を開放してきたのでしょうか?

 アメリカが自分で主張するほど開放的な市場ではないことは、アメリカの良心的経済学者であるバグワディ氏の「アメリカ貿易は公正か」に、完膚無きまでに暴露されています。連発する根拠のいいかげんな「反ダンピング関税」や日本などに強制した「自主輸出規制」を待つまでもなく、日本では70年代に姿を消した工業製品の輸入規制がいくつも残っている点など・・・。

 呆れたことに、この「自主規制」と称するものに関して、アメリカ人は言うのです。「イタリアやフランスと同様、日本に対して輸入の数量規制をしてもおかしくなかったのに、アメリカはそれをせず、日本の自主規制に任せた。すなわち、世界各地との取引において、アメリカはいかに無防備で馬鹿正直か(ボイス90−5)」・・・。この自主規制が、アメリカから強制されたものである事は誰でも知ってる事です。それを「無防備」だの「日本に任せた」だの「度量」だのと被害者意識を垂れ流して、日本に「感謝」を要求する・・・。こんなものを肯定してしまう西尾幹二や松本健一氏とは、いったい・・・

 実は、本当に外国製半導体を排除していたのがアメリカ自身である事は、有名な事実なのです。アメリカの半導体商社が外国企業との輸入契約をまとめると、それを破棄させるようアメリカの半導体メーカーが圧力をかけるのだそうです。かつて日本のメーカーがそれで販路開拓に散々苦労したのだそうですが、88年頃ですら韓国メーカーからの輸入に対してやっていると、ニューヨークタイムズで報道されています。こうした有名な事実が、何故日米交渉で問題にされなかったのかと、佐々木隆雄氏の著書「アメリカの通商政策」でいぶかっていますが、通産省とアメリカとの馴れ合いという事実が解ってしまえば、最早それは謎でも何でもなかったという事なのでしょう。

 結局、アメリカが「自由貿易のリーダー」などというのは、アメリカ企業の利益を反映した宣伝が生み出した幻想に過ぎなかったのです。アメリカが実際にやっている事は、要するに「自国輸出産業」の利益のために他国に「自由化(と称するもの)」を要求しているだけに過ぎないのです。それで「相互主義」などと言って、相手国からの輸入を締め出すのだから、これでは率先して輸入を閉ざすのが自由貿易のリーダーか・・・と言わざるを得ないでしょう。「アメリカが率先して自国を解放した」と称して「だから日本も率先して市場開放して、自由貿易のリーダーたれ」と言われて、日本は世界一関税の低い国になりました。それで自由貿易のリーダーと呼ばれるようになったか?

 現実には、相手の言い分をホイホイ真に受けるナイーブさに、図に乗った彼等によって「目に見えない非関税障壁」などという言いがかりをつけられて、「日本人が日本語でビジネスするのが、英語しか使わないアメリカ人には障壁だ」だの「道路が狭いのは大型車しか作らないアメリカ企業には障壁だ」だの、とんでもない言いがかりを宣伝されて、ますます不当な「障壁国」のレッテルを貼られただけなのです。「自由貿易のリーダー」などというのは、宣伝が作り出す幻想の中にしか存在しないのが現状です。

 では次に、日本は彼等があのような被害者意識を振りかざすほど、市場閉鎖的だったのでしょうか?

 先ず、大前提として、根拠である統計上の数値に大きなごまかしがあります。「比率で見て、アメリカの赤字の大半は対日赤字が占めている」と、彼等は言います。よく引き合いに出されるこの統計には、とんでもないごまかしがあるのです。例えば、日本はサウジに対して巨額の赤字を抱えています。では「日本の赤字に占める対サウジ赤字」を計算したら、どういう事になるか。比率というのは分母と分子で構成されます。

対米貿易だって黒字の国もあれば対米赤字の国もある。それを調整して残ったのが「アメリカの赤字」です。仮に日本以外にも、いくつかの対米黒字国の分を足せば、軽く100%を遙かに超える筈でしょう。中学生でも解る数式です。こんないいかげんな統計を「不均衡の健全さ」の目安に使おうという許し難い詐欺行為に、いい大人が簡単に引っかかって、国際政治に甚大な被害を与えてきたのだから、全くもって情けない限りというべきでしょう。

 また、「他の国とは均衡に向かっているのに、日本は違う」という言い分を振りかざすのも、きちんとしたデータに基づかない詐欺行為です。アメリカがしばしば使う対EU貿易でも、92年以前6年間の対米輸入増加ペースで日本が平均10.1%、EU11.6%と、殆ど違わないのです。これは、元々の貿易規模が違うために、EUの輸入増加が目立つからに過ぎない。日本が「貿易規模が大きい」からといって、アメリカの輸出能力がそれに対応する訳ではないのです。

 ボイス90年6号に首藤信彦氏が繊細に明かしたデータによれば、当時盛んに言われた「内外価格差」なるもののは現実には存在しない事が明らかになっています。実際、構造協議の時に行った協同調査で、日本からの輸出品には価格的差は無く、アメリカからの輸入品のみが日本で高かった。アメリカにいる輸出業者が法外な利潤を上乗せするからなのです。また、急速な円高で「輸出時のドル建て契約」に縛られて価格に円高分を上乗せできないとか、日本の正規価格とアメリカのディスカウント店での旧型品の値引き価格を比べるとか、いかさまな数字を「アメリカ擁護」のためにでっち上げていたのが、実態なのです。

 こういう客観的なデータを上げると、「売れないのは目に見えない障壁のせい」などという根拠の曖昧な言いがかり。プライドばかり高いアメリカ人が、事実に目を背けて「アメリカ製品は世界一」という迷信です。「車が左側通行なのは、アメリカの左ハンドルに対する障壁」などと・・・。ユーザーの欲しいものを売るという、商売の基本を忘れた発想で、そもそも物が売れる訳がない。

こんなのを相手にするから、肝心の日本企業までが、今では商売の基本を忘れかけているのではないでしょうか。継続的取引があるから売り込めないというのも、間違っています。あ茶問屋の跡継ぎは、知知り合いの同業者に修行に出されて、努力して扱いの小売りの数を倍にしました。取引相手に英語での商談を要求するようなアメリカ人ビジネスマンは、そういう努力をしなかっただけです。単なる「甘え」に過ぎません。

 「民間経済主体の自由な契約」をアメリカ製品が売れないからといって貿易障壁だ・・・などと主張することに対しては、当時の浜田宏一氏がエコノミスト90年5月1〜8日号で、情報構造形態と契約形態との関連に関する最新の経済学成果を引用して、整然とその間違いを論証しています。そしてきちんと反論しない政府を批判しています。

 「アメリカのビジネスマンの努力が足りない」という当然の反論に対して、押し売り正当化論の巨頭にして財政破壊的垂れ流し要求の旗頭たるリチャード・クー氏が、どんな横暴な言葉を嘯いたか。「日本より美味しい市場はたくさんある。アメリカ人に売りに来て欲しければ、もっと儲けさせろ」・・・ 冗談じゃない! 日本の希望として「売りに来て欲しい」なんて、誰が言ったのでしょうか。アメリカが「売らせろ」と言って圧力をかけたのではないですか?

  醜い開き直りと言う他はありません。 彼はアメリカの代弁者として、アメリカの経済官僚から野村へと転進し、経済雑誌で盛んに「公共事業の寄生虫」を甘やかす論を説いて、バブル投機の夢を追う無能な金融マンに喜ばれ、「アナリスト人気第一位」にまでもて囃されるという、日本人として実に情けない話です。

 アメリカが「日本の閉鎖性を象徴する事件」としてもて囃したものに、91年の展示会でアメリカ米の展示を「不正輸出」として撤去された件があります。アメリカはこれを「僅かなサンプルを、何と狭量な」と大々的に宣伝し、経済反日感情を煽りました。実際には農水省の役人が「法的処置(普通、強制撤去でしょう)」と言ったのを「撤去しなければ逮捕すると言って脅した」などなど嘘の報道で煽り、それに対して日本側からは何の抗議も無し。ひたすら「理解を求めたい」などとヘコヘコする有り様。

 「僅かなサンプル」と言いますが、実はこれと全く同じ事をアメリカは日本に対して行ったのです。アモルファス合金の権威である東北大の増岡教授がアメリカ企業からの要請で学術サンプルを送ったところが「アライド社の特許を侵害した不正輸出」として訴えられ、煩雑な訴訟手続きを強要されてボロボロにされた事件は有名です。日本には「何と狭量な」で自分達だと「ルールは厳密に」・・・。これがアメリカのやり方です。

 そもそも米の輸入禁止自体、その根拠である「食料安保論」を強力に支援していたのは、他ならぬアメリカ人です。「アメリカを怒らせたら食料を禁輸してやる。飢え死にしたくなければ言う事を聞け」・・・。こういう「輸出国」としての立場を振りかざすような輩に「輸出の自由」を要求する権利が、そもそもあるでしょうか。

 アメリカが行った、最も悪質な保護貿易は、為替操作による相手国通貨吊り上げでしょう。「基軸通貨」の地位を悪用し、その地位を任せた「世界」の信頼を裏切っての円高攻撃。クリントン政権は発足当初から「為替を武器にする」と言明していました。そして、押し売り協議で日本が言いなりにならないからと、円高容認の口先介入によって1ドル100円に迫る数値を出したのです。アメリカは頻繁に、通貨を梃子に脅して押売交渉を行い、日本を含めた世界の「ドルユーザー」に破滅的な為替差損を強制しました。投機筋は「基軸通貨管理国」のアメリカ当局の発言に機敏に反応します。そうした地位を利用した、これは最悪の国際経済犯罪です。ガットでも曖昧な表現ながら禁止していた行為です。

 熱狂的なアメリカ擁護論者であり管理貿易推進派である杉岡氏すら「円高の起きるメカニズムを欧米の政策当局は仕掛けることができる」と言明し、だからこそ、それを批判すべきなのに「仕掛けを起こさない配慮」・・・つまりこの国際経済犯罪の脅し目的に屈伏せよ・・・などと。日本財政破壊的垂れ流しの宣伝推進者として、寄生的投機屋に人気のあったリチャードクー氏が「結果主義的黒字減らし・押売容認論」を鼓吹するために最大限に吹き散らかしたのも、円高による脅しでした。「貿易黒字だから当然」などという言い訳が通用しない事は明白でしょう。

 「経済のファンダメンタルズから見ればむしろ円高の根拠は薄弱」というのが当時からの常識でした。欧州通貨が市場統合にも関わらず、ドイツの東ドイツ吸収効果で弱含みになっている隙をついて、ベンツェン財務長官の円高期待発言が、円の独歩高を演出(エコノミスト93−3/16)したのです。クー氏の身勝手な円吊り上げ正当化論に対しての経済学の世界的意見は「アメリカの近隣窮乏化政策とすら見える円高が、日本人の中で肯定すらされているのは奇妙なことである(ウォールストリートジャーナル93−12/3)」というものです。

 こう言うは従米派は「そうは言っても、貿易の不均衡は問題だ」と言うでしょう。しかし、必要なのは投資による還流を含めた、経常収支の全体的な均衡です。ところが、黒字国からのスムーズな資金還流は「円高差損」によって妨害され、あまつさえBIS規制によって大幅な資金回収を迫られた結果が、90年代初頭の経常黒字激増でした。それに加えてドル表示による「見かけ」の巨額化・・・所謂Jカーブ効果が大きかったのです。吉川元忠氏の「マネー敗戦」では、資本輸出国としての地位が金融センターとしての機能を育て、自国通貨に決済機能を付与する・・・というのが、世界経済史の鉄則だと指摘されています。

日銀・大蔵省はそうした変化を怠り、ドル支配下の元に隷属する地位に据え置かれ続ける資本輸出国というグロテスクな状況を生き延びさせたと・・・、そうした官僚の罪を厳しく糾弾していますが、何故そのような事になったのか。アメリカの「日本の金融パワーを押さえる」ための様々な政治工作、その背後の「支配国としての地位の延命」という確固としたアメリカの国家目標を考えれば、「日本の脅威・ドル支配の危機」を排除するために「円の決済機能」を実現させまい・・・というアメリカの圧力があった事は言うまでもない。

そのために、「宮澤構想」など、目障りにものは片っ端から潰したのもアメリカなのですから。この結果として膨大な為替差損が発生しました。87年頃の「日本資産凍結」の噂も、実は、損失を出したアメリカ国債を売却しようという動きを脅すものだったのですが、こうして大蔵省は民間金融機関にドル投資継続を強要するとともに、バブルの発生と破綻を促し、結果として日本経済をズタズタにしたのです。

 実は、アメリカが赤字を重ねる本当の原因は「ドル=基軸通貨」というアメリカの特権にこそあるのです。それは、ノーベル経済学になった「流動性のジレンマ」理論が立証しています。

 そもそも基軸通貨というのは、世界中が準備通貨として必要とするものです。それを裏付けとして自国通貨を発行する事になります。そして、市場が必要とする通貨量は国内経済規模に見合う量であり、その分だけの通貨を発行できる訳です。つまり、各国が自国経済発展に見合う量の自国通貨を出すために、それだけの外貨準備としてのドルを必要とする・・・という事は、アメリカだけは世界中の経済成長に見合うドルを発行できる。つまりアメリカは、世界経済全体の成長を担保に、膨大な通貨を印刷・垂れ流しする事が可能になる。

 日本など、かつて外貨が足りなかった頃は、ちょっと景気が良くなると外貨が不足し、それに対応するために政策で景気を引き締め、企業はバタバタと倒産しました。そういう限界からずっと、アメリカだけは自由だったのです。それによる恩恵がいかに大きかった事か。「米国は国内市場が良すぎて輸出意欲がわかない(住友商事伊藤正氏)」。まさにこの基軸通貨国の特権こそ、アメリカの赤字の源泉であり、それがもたらす「旨み」反作用に過ぎないのです。その責任を日本になすりつける事が、いかに破廉恥な行為であることか・・・・・

 だから、貿易赤字が嫌ならドルが基軸通貨を降りるか、せめて他の通貨と、基軸たる役割をシェアリングする事が不可欠なのに、それを提案した行天財務感官に対してリーガン財務長官が色をなして怒り、単独基軸通貨の地位に固執した事実を、アメリカはどう弁解するのでしょうか。問題解決とは、そうした不合理を是正する事ではないのか!

 内外価格差だってその多くはドル安の結果であり、そのドル表示での輸出入契約に縛られ、日本の輸出業者に契約後の円高による差損を彼等に強要したのはアメリカ人輸出業者なのです。その被害に遭った日本人業者を「ダンピング」呼ばわり・・・。

それどころか、果ては最近のアメリカの手当たり次第の鉄鋼に対する明らかな言い掛かりダンピング提訴を、隷米論者は何と言ったか・・・「ダンピング規制で対米輸出が減って生産が減れば採算分岐点を割って結果的に採算割れになる。だから結果的に日本はダンピングをした事になる」・・・と。ダンピングとは、価格競争のために、意図して採算割れ輸出することであって、こんなアメリカによる意図的操作で採算割れすることをダンピングなどと言う筈がない。こんな詐欺的論理を平然とまかり通す・・・、何と狂った世界なのでしょうか。
http://1234tora.fc2web.com/kuniuri3.htm


通産省・国売り物語(7) 馬借

黒字攻撃の犯罪性

 市場を閉鎖したいのなら、閉鎖するのはその国の自由でしょう。現にアメリカは繊 維以降、相次いで日本に「自主規制」を強要して市場を閉ざしてきた。しかしそれが 何故「黒字化」に結びつかなかったか・・・。それは、アメリカの対日輸入=アメリ カの赤字=日本の黒字という貿易バランス論の発想が間違っていたのです。

 黒字・赤字を作り出すものは、クリントン押し売り外圧の非を諭す経済学権威が主 張する如く、貯蓄・消費の「ifバランス」なのです。だからある分野で日本製品を 追い出したとしても、安くて良い輸入品を使えない「経済全体」の効率を悪化させ、 けっきょく収入の低下を招いて赤字は拡大する。だから世界の赤字国はすべからく障 壁が多い。

日本が輸出で大きな成長を遂げたのは、実は60年代からの貿易自由化の 結果であると、日本だけでなく、それに続くアジア諸国の輸出産業の成長も、自由化 故にこそ可能になったんだと、(野口旭氏「経済対立は誰が起こすのか」)。つまり 日本は、市場を閉鎖したから黒字になったのではなく、市場を開放したからこそ黒字 大国になったのです。

 学会では飯田経夫・小宮隆太郎・下村治氏といった日本経済学会の真っ当な権威は、 アメリカのの我が儘で嘘だらけな責任すり替えを厳しく批判していおり、東洋経済9 3年7月10日の小宮教授の名著は賞賛を呼びました。これが単なる「一方からの見 方」でなく、学問レベルでの客観的な現実であった事は、アメリカを擁護して貿易バ ランス論から黒字減らしを主張する香西泰氏が、学会で孤立感を抱いていたと自白言 している事からも明らかです(東洋経済88年1月23日)。

ところが、彼に言わせ れば主流である筈の飯田氏もまた、孤立感を表明していた。これを香西氏はいぶかし んでいますが、東洋経済のようなマスコミ雑誌ではまさに、学会でのまともな理論が 孤立状態にあった・・・その理由は一般向け香西氏や天谷氏のような一般向けエコノ ミストの多くが「政治的立場」を持った官僚出身者である事を考えれば、解ります。

 アメリカの悪質な政治宣伝と、それを鵜呑みにする隷米・排日派の強弁は裏腹に、 小宮氏が断言するように「日本は最も開放的な市場のひとつ」(エコノミスト92年 3月31日)であった。これが客観的・学問的事実であり、それがマスコミがリード する社会一般の「常識」では無視されていたのです。「内需拡大をやらない日本にア メリカを批判する資格は無い」と強弁する香西氏。

批判する資格も何も、アメリカの 赤字の問題は、アメリカの一方的な都合に基づいて アメリカ自身の問題です。バブ ル期の香西氏が言う「最近の日本経済の成長ぶりは、こうしたモノ余り説の信頼性を 疑わせる」などは、バブルのバブルたる所以を無視し、日本人の気を大きくさせて「 大盤振る舞い」を正当化するだけのもので、そんな論こそが現在、日本を破綻の淵に 追い込んでいる・・・その責任を彼はどう取るのか・・・。

 まともな学者が、例えば小宮・下村氏などは(リチャードヴェルナー氏曰く「アメ リカの要求のような」)前川レポートを批判し、貿易黒字悪玉論を完膚なきまでに否 定しても、そういう正論はめったにジャーナリズムに登場せず、世論には殆ど影響を 与えず、代わりにアメリカの立場に立って黒字減らしを擁護した、天谷・香西・赤羽 といった、官僚や日銀のOBのエコノミスト達。彼等はバブルに至るまでの経済予測 を間違え、楽観論を垂れ流し続け、日本経済をミスリードして今日を招いたのも彼等 です。それは本当に「間違えた」のでしょうか。それとも「間違える振り」をしただ けだったのでしょうか?

 三和総研のような金融企業子会社のシンクタンクは、天下り官僚OBの金城蕩池で、 そういうのが世論ミスリードの先頭に立ったのです。原田和明氏が小宮理論を攻撃し た東洋経済93年8月7日号では「政治的視点を欠いた純理論は国際社会の場で理論 は通っていても容易には受け入れられない」と・・・。「政治的視点」とは、要する にアメリカの強欲におもねる談合ではないのか。

客観的に正しいものが政治的なゴネ に踏みつけられる事を「不公正」と言います。不公正をまかり通すために公正を引っ 込めろ・・・と彼は主張しているのです。そんな理不尽の上に立って彼は客観的に正 当な「純理論」を「一方的な黒字正当化」「利己的な主張」などとほざく。三和総研 がでっち上げた「輸入障壁度」なるものを振りかざして「現実輸入数値」なるものと 「比較優位度」なる正体不明の数値を元に、日本市場に障壁が高いと強弁しています が、その論を見る限り結局それは、輸出側の売込努力や需要方ニーズ対応といった、 本来の「輸入が少ない」原因と無関係で、急速な円高による歪みをもろに反映した歪 んだ数値であることは間違いないでしょう。

何より、彼が「日本の高障壁度」の見本 とした品目ときたら、殆ど輸入に頼っている航空機だの、世界一関税の低い日本にお いての例外的な「高関税品目」だの・・・、到底日本の貿易実態の見本たりえない代 物ばかりなのですから、いかにまやかし臭い数値標識かが解ろうというものです。

 同様に、獨協大学の杉岡碩夫氏は、円高を「大東亜戦争と同じだ」などという、と んでもない比喩で押売に対する抵抗を脅しました。「自由貿易の旗をふりかざしてガ ットの場で改善を求める」ことを「鬼畜米英的発想」だというのです。あからさまな 自由貿易破壊論であり、絶対に容認できるものではありません。

 安場保吉氏も黒字悪玉論を強弁して赤字財政垂れ流し、「財政危機は起こらない」 と大見得を切りました。根拠の無い強気発言でバブルの傷を深くした経済戦犯の金森 久雄氏は、「黒字の15兆円を使い切る」などという目的のために公共投資の垂れ流 しを主張し、日本の黒字はアメリカの赤字などというお粗末な妄説を垂れ流す人が「 反対派はマクロ経済に無知だ」などと宣うに至っては、空いた口がふさがりません。

 「日本は黒字が大きいから、何を言われても仕方がない」という論理無視を、葵の 御紋のように振りかざすのが、アメリカや、それを擁護する従米派マスコミの十六番 で、下手をすると「黒字が大きい」というだけで、外国による不公正行為をガットに 訴える事すら「資格が無い」かのように強弁する暴論も多いのです。「黒字」という 結果主義によって自由貿易システムの出番を否定するような人は「自由経済の敵」と 言われて寸分の反論も出来ないでしょう。

 数々の「きちんとした理由」にも関わらず、「額が巨額だから批判はやむを得ない」 などと、おかしな市場破壊的輸入政策を受け入れました。マスコミは、日本の産業は 消費財から生産財へ、そして「日本でしか作れない部品」に特化するから大丈夫だと ・・・。麻薬のような日本不死身説で国民を宥めます。ところがその技術的強みすら も「テクノグローバリズム」の名の元で、大バーゲン的に譲り渡せという外圧に身を 任せたのでは、その末路は明らかでしょう。そして今、「産業大国」としての日本は、 そうした流れに便乗してのし上がった中国によって、止めを刺されようとしています。

 黒字が大きいのは、長い間のアメリカ自身の姿でした。それをアメリカは「黒字国 は許されない」との批判を甘受したでしょうか。現実に、60年代に外貨不足に悩ん でいた日本がアメリカに「対日輸入増加」を求めた時、アメリカは身の蓋も無く一蹴 したのです。(エコノミスト92年3月31日)。貿易不均衡の解消は赤字国の努力 に拠るのが「世界の常識」であり、それでも出てくる黒字・赤字を調整するのは、基 本的に赤字国に対する投資というのが「国際経済のルール」だと。

 そのための対米投資すら、摩擦に煽って妨害し、逆に経常赤字を拡大する対日投資 の増大保護を要求したのです。建前上は「アメリカの労働者の利益」と称して、市民 運動関係団体を対日攻撃に動員し、実は資本家の利益を追求する。全ては見え透いた 真っ赤な嘘。当時から、誰の目にも明らかだった筈です。

こうした資本家の暴利を堂 々と追求する「お手盛給与」に、日本市民の憤慨はどれほどのものがあったか。そう した悪行をごまかすための、労働者の不満の矛先を日本に向けた日本叩きを煽り、現 実に不足する労働者の職場や輸出生産力を補ったのは、むしろ日本企業の対米進出な のに、それに「ローカルダンピング」等で縛って損失を強制し、多くが損を被って追 い出されるに至った事実をどう弁解するのでしょうか。

 92年の自動車押売協議の「ボランタリープラン」で進出した日系自動車メーカー は「アメリカ資本から部品を買う」事を政治的に強制され、真面目な供給をしなかっ たアメリカ部品メーカーに代わる部品を供給すべく、無理なアメリカ進出を行った日 系部品メーカーの、切り捨てを強要されました。日本の善意でアメリカのために血を 流した「ボランティア」は、アメリカの悪意によって絞め殺されたのです。

 従米派作家石川好氏は、こうした悪意によって損失を出す日本企業に「アメリカか ら引き揚げるな」などと反市場主義的なお説教を垂れました。「儲からなくても歯を 食いしばってがんばることによって、アメリカ人との友情はさらに深まる」。あの悪 意に満ちたアメリカの、どこを叩けば「友情」なんて言葉が出てくるのでしょうか? 儲からないようにしたのは誰か?

 「日本人が自らの努力によって儲ける」事自体を 否定し、口先では友情だ・・・などと言いつつ、日本人の「アメリカのために」とい う友情を踏み躙ったのは誰でしょうか? 日本企業がアメリカに工場を作ったのは儲 かるからじゃない。日本から輸出したほうが儲かるし、東南アジアで作ればもっと儲 かる。けど「アメリカ人の雇用を確保してくれ」と言われて、困難を承知で出て行っ た。今から考えれば馬鹿なことをしたものだが、その友情をアメリカが裏切ったんじ ゃないか!

 「日本企業が進出すると対日輸入が増える」という、どう考えても有り得ない妄説 を、いかがわしい数字の操作によって、こうした日系企業排斥を正当化したデニス教 授は、「アメリカの赤字の増加は、日系工場が使う部品の輸入が増加するから」と強 弁していますが、今までの製品輸入の代替としての製品価格が、それに使用した部品 の価格を下回らない限り、有り得ない話ですが、彼の数字トリックは簡単です。

要す るに、アメリカ経済全体のパフォーマンスを押し上げた結果としての「製造拡大効果」 でしょう。日系工場が従来の輸入以上に製造して第三国に輸出したと考えれば、全て 辻褄が合うのです。この論理は、唐津一氏が指摘したような、アメリカが90年代前 半に増やした輸出の相当部分を日系工場が稼ぎ出している事実が、それを裏づけてい ます。こんな単純なトリックを批判することも無く「ローカルコンテンツは当然」な どと馬鹿をほざく高梨義明氏のような無能な日本のエコノミスト達は、誰かから賄賂 でも貰っていたのでしょうか?

 逆に、対日進出したアメリカ企業は、強欲な搾取への欲望を隠そうとしませんでし た。東燃などは、エクソン・モービルが協調して過大な配当を要求し、92年12月 期にはなんと175%という配当性向を要求。利益を遙かに超える配当という、経済 の常識を踏み躙る暴挙をやらせて会社の資産を取り崩しを強要したのです。株主権の 乱用によって、過大な利益に舌鼓を打つアメリカの資本家達。その強欲な行動を「日 本は株主に対する認識が甘い」などと開き直るアメリカと、それを後押しするマスコ ミ・・・。

 彼等をここまで横暴ならしめたのには、もう一つ「日本の産業は全てアメリカから 教わった知識で発展した」という、牢固とした恩着せ的な思い込みがあります。かつ てケントデリカット氏が、クイズ番組で大恥をかいた事があります。世界に先駆けて テレビ画像電送に成功した高柳健次郎の業績を紹介した際に、彼は「そんな事がある 筈がない。テレビ技術は全てアメリカ人が創ったんだ」・・・(絶句)。歴史的事実 すら足蹴にするその蒙昧は、日本人を知的創造の出来ない劣等民族として軽蔑し、そ の業績を全く認めようとしない差別意識の産物です。

 そしてその害毒は「アメリカ崇拝」の陋習によって、多くの日本人の精神をも侵し ているのです。西澤健一氏は、半導体で多くの発明を取った事でも有名ですが、企業 に特許を売り込もうとして門前払いを食ったのだそうです。ところがその後すぐ、そ の企業に同様の特許をアメリカ人が売り込むと、一も二もなく採用した。曰く「日本 人の特許を使ったなんて言っても、売れない。アメリカから買った特許を使ったと言 うと売れるんだ」。

 日本が産業で成功したのは、必要以上にアメリカに特許料を払ったと同時に、多く の独自技術の開発したためです。それを「アメリカ人の知識を盗んだ」などと言いが かりをつけ、「アメリカがただ同然で使わせてやったお蔭」などと蒙昧な恩着せ論を 振りかざすアメリカの姿の、何と醜いことか・・・。

   テレビだって、日本が高柳以来の成果を捨ててRCA方式を買った結果、そのRC Aが巨額の特許料に胡座をかいて自滅したのは有名です。日本企業がデュポンのナイ ロン特許に支払った特許料があまりに巨額なため「潰れるのではないか」と言われた のを、その重圧を克服して成功したのです。しかも、実は既に独自技術を持っていた にも関わらず、パテント裁判を警戒して技術導入に踏み切った・・・というのも、有 名な話です。

   にも関わらずアメリカは、恩着せ論の挙げ句が、日本が「強くなる」事自体が不公 正だと言い張り、そのためであるからと、日本の技術開発努力すら攻撃の的にしたの が「研究摩擦」です。研究摩擦では、アメリカが日本での研究情報の収集をサボって おいて「日本がアメリカの情報に一方的アクセス」などと言い張るからと、日本側の 負担でアメリカから日本の研究情報を検索できるようにすると「何かアメリカから盗 もうとしているに違いない」などと、逆に陰謀説を煽る始末。

 「アメリカは、日本が教えられたことを単に膨らませただけだと思っている」とい うのが間違った思い込み(東洋経済88年1月16日)であるという事実を「アメリ カでもよく分かっている人たちも多い」が、それが「ひとたび政治の場に持ち込まれ る」と簡単に無視され、確信犯的に嘘がまかり通ってしまうのだという。そしてそれ が日本のマスコミに流れて「常識」として幅を利かせ、その嘘を振りかざしてアメリ カの横暴に対する批判を押し殺そうとする人達が出てくる。

 日本側はそうした要求を宥めるため・・・と称して「テクノグローバリズム」を大 々的に鼓吹し、国内の研究プロジェクトにアメリカ人を誘致したり、超伝導などの研 究成果を差し出した・・・。摩擦最盛期の88年の「国際超伝導産業技術開発センタ ー」などはその典型です。その結果がどうなったか。肝心のアメリカがテクノナショ ナリズムを掲げて技術囲い込みに狂奔し、湾岸危機の時などは、日本の半導体製造技 術の突出に対して、曰く「技術独占は第二のイラク(絶句)」。

TW・カン氏という コンサルティング会社の社長の弁では、日本が努力によって技術的優位を得ることを、 公然たる侵略行為と同じになるというのです。こんなとんでもない理屈が、堂々とま かり通ってしまう「グローバルスタンダード」とは何なのでしょうか?  それまで一体誰がアメリカによるソフト技術独占を誰か批判したでしょうか? 航 空・宇宙技術独占は? 逆に自助努力でアメリカの独占に対抗しようとした日本を、 アメリカは叩きました。

 「だからこそ日本が技術を解放し、テクノグローバリズムのリーダーになるのだ」 と、自称国際派は言いますが、日本の技術バーゲンで、国際社会における技術的リー ダーの地位に少しでも近づいたか? 事実は逆で、日本の影響力は今や見る影も無く、 ナショナリズムを振りかざして技術支配力を格段に強化したアメリカの、独り舞台に 成り果てたではありませんか。日本での共同研究で得た成果を本国に持ち帰って、特 許で囲い込む悪徳研究者が多数出現している(「乗っ取られる大国日本」浜田和幸著) という現実すら多いのです。

 こうした恥ずべき我が儘が、アメリカでは「国防」というキーワード一つで恥を恥 と感じない鉄面皮と成り果てて理性を忘れます。そうしたアメリカ人の軍国体質を利 用すべく、彼等はあらゆる技術問題を軍事問題としてハイビジョンも液晶もみんな国 防省の元で軍事プロジェクトとして推進しました。そして狂犬のような反日的雰囲気 を盛り上げる一方で、 「対米武器技術供与」の協定を強要し、安保の名目で一方的 に有利な条件で日本人の血と汗の結晶である有用民間技術を囲い込む・・・、そのた めのリストとして「クリティカルテクノロジープラン」というのをでっち上げました。

 これを大々的に実行すべく91年度から予算化され、遂行されますが、湾岸戦争や 東芝ココム事件は、まさにそうした軍事名義の圧力に対する日本側の心理的抵抗力を 奪う布石として作用されたのです。最も悪質な技術強奪外圧としては、FSXなどは その典型でしょう。

一体形成炭素繊維技術や高度なレーダーなど、ただ同然で手取り 足取り教える事を強要され、生産技術から何から完全に毟られ、日本はソフトやエン ジンで実質的に得る所無し。日本が自主開発で進めていたのを強引に割り込んで、使 い古しのF16ベースの共同開発を押しつけておいて「技術を持っていかれる」など と被害者意識を喚き立てて、殆ど「やらずぶったくり」の好条件を毟り取った。日本 の独自航空技術の芽を摘もうという悪意に満ちた猿芝居のサクラも、多くいた隷米派 マスコミと、その背後には通産省の影があったのです。

 航空機市場を独占するアメリカならでこそ、ボーイングのように「手抜き整備」で 膨大な犠牲者を出しておいて、本来なら過失致死に問われるべきを、「司法取引」と 称してアメリカから誰も責任を問われない日航ジャンボ機墜落などは、まさに「昭和 モルマントン号」事件と呼ぶべき変事でしたが、にも拘わらず日本は、引き続き航空 機をアメリカから輸入せざるを得ない。

そうした悪しき独占を継続させるべく、日本 国内では「軍事技術だから」と反発は押さえられ、逆に「経験のあるアメリカなら、 純国産と違って安くできる」などとお気楽な意見がまかり通りました。その背後に実 は通産省の、アメリカの戦略に協力しようという「国益度外視で従米」という85年 頃からの方針転換が、FSX事件の背後に隠されていた事実が、当時、航空機担当だ った伊佐山氏(四人組の1人)の証言で明らかになっています。

  ところが現実には「安くなる」どころか、FSXでは、六割を担当する日本企業 より、四割を担当するアメリカ企業の方が多くの支払いを要求(エコノミスト92年 1月21日)し、その「アメリカが外圧で啜った甘い密」は全額、日本国民の税金か ら支払われたのを、告発する人は殆どいませんでした

 最近になってようやく認知されるようになったエシュロンも、90年代前半から公 知の事実です。当時から企業情報は盗まれ放題で、93年頃には、ある通産官僚が大 手メーカー社員に「電話もファックスもアメリカに盗聴されている」と漏らしたそう ですが、そうした実態がかなり知られていたにも関わらず、全く対策は取られなかっ たのです。

特に冷戦集結後は、余ったパワーを産業スパイに振り向けて、アメリカ企 業に膨大な不当な利益を与えていました。「CIAは産業スパイをやらない」という コルビー元長官の、今から見れば「真っ赤な嘘」は、それをヨイショする新藤栄一氏 との対談を「エコノミスト」誌に載せるなどして、日本人の警戒心解除に狂奔したの もマスコミです。

 それどころか彼等は、逆に「スパイをやってるのは日本人だ」と言い張って、あろ うことか「通信システムで他国を盗聴してるのは日本だ(絶句)」。まさに嘘を嘘で 塗り固めるの体を地で行く破廉恥行為です。アメリカ政府肝いりの「クリーンカー技 術研究計画」「フラットパネルディスプレー構想」のようなコンソーシアムの加盟企 業には、CIAなどが日本企業から盗んだ技術を大っぴらに提供しているという事で、 まさに「汚い手段」による技術盗品で潤っているのはアメリカ自身なのです。

 摩擦最盛期の92年5月、カナダ商銀が報告書で「日本の貿易は公正」と報告して います。事実に対して冷静な「世界の知性」にとっては、アメリカ等の言いがかりの 不当さはまさに常識だったのです。ところが、口先で「現時点で日本の市場が閉鎖的 だから改善しろ」という論が破綻すると、「昔は閉鎖的だったじゃないか」と、外貨 不足に呻吟していた50年代の昔を持ち出して「引けめを感じろ。だったら要求に逆 らうな」などと、感情論で正当な論理の押さえ込みを図る・・・。

 結局、彼等の反日感情の唯一の根拠は「感情」です。こういうものは反論可能であ り、反論しなければならない。実際、表の交渉において、日本側は一応の反論はやっ ているのです。ところがその反論に対するアメリカの言い分は、ひたすら「アメリカ が本気になれば日本なんか潰せるんだ」という脅しと「自分達がそう思っている」と 言い張り。不満を振り回すだけの感情論なのです。これがアメリカ側の正当性の無さ を如実に物語っています。これでは到底「協議」とは言えません。結局、裏でアメリ カの言いなりとなり、「政治判断」で譲歩・・・と、表の交渉での反論など全く無意 味であるという・・・これが「従うべき国際社会」と称されているものの実態です。

 リビジョニスト達は口先だけで官僚統制を批判していますが、実際にはアメリカの 日本叩きは官僚統制による日本企業抑圧を求めるもの以外の何物でもありません。ニ ューヨークタイムズ92年3月2日の記事では、日本企業を「関東軍」と称し、経済 的に活動して消費者に安い品物を届ける行動を「軍事的膨張主義」と同一視する暴論 を曝しました。

その暴論の元で日本政府にあからさまな規制を要求し、それをせずに 「企業に自由にやらせる」からと日本政府を批判したのが「市場の論理を信奉するグ ローバルスタンダードの国」とやらの実態です。アメリカ企業の強欲に奉仕する醜い 利権圧力を「健全野党」などと称し、「自国企業の行動を十分規制できない日本政府 を補強しているのは実は米国だ」と、はしなくもこの「日米政府協同市場規制」の談 合を暴露しているではありませんか。
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通産省・国売り物語(8) 馬借

「感情」という武器

 結局のところ、棚橋氏などが著作で主張する言い訳は、次のものに尽きます。「外 圧に従わなければ経済戦争だ。それを避けるためにはどんな譲歩もせよ」。

 確かにマスコミで報じられた「アメリカの雰囲気」は、激しいものでした。そうし たアメリカの横暴に対する日本人の反発の声が出ると、決まって出てくる反論は「反 日で荒れているのは議会だけ。アメリカの民衆は日本に無関心」。不思議なことに、 「アメリカが反日で結束している訳ではない」という意見は、「理不尽な圧力で盛り 上がる理不尽な国」という対米批判に対する反論としては出てきても、「外圧に従わ なければ大変なことになる」という脅しへの反論としては、けして出てこないのです。

 しかし逆に言えば、そうであるにも拘わらず、「外圧に従わなければ経済戦争だ」 という脅しがマスコミで横行した状況は、通産官僚の「屈伏への国内説得」のための 脅しとして、大いに機能した訳です。実際にそうした「アメリカでは日本批判の嵐だ」 という記事を読むと、結局それは交渉担当者が伝えたアメリカ政府筋の雰囲気に過ぎ なかったりする。つまり、そういう「アメリカ市民擁護論」によると、これは通産官 僚による明らかな情報操作という事になる。

 いずれにせよ「アメリカの民衆は日本に無関心」という事は、アメリカ市民の良識 が働かない状態だった訳です。アメリカ人は一般に外交に対して無関心で、実際に読 まれているのは地方新聞に書かれた国内記事だと。その結果「フジヤマ・ゲイシャ」 の偏見に安住し、満足な知識を得ようともしないまま、組合や政財界の垂れ流す偏っ たマスコミ情報を無批判に信じ、権力者の暴走を許した。それはけして彼らの免罪符 にはならない事は、言うまでもありません。

 さらに言えば、アメリカの議員は「得票」のためにこそ、対日強硬派として行動し た。それはつまり、何だかんだ言っても、アメリカ市民は「日本叩き」を喜んでいた のだという事です。アメリカの政治家や官僚にとって、日本叩きは「ゲーム」だと、 多くの人が表現します。アメリカ側の、論理的には到底成り立たない我が儘は、まさ に「我が儘を通す」ことにより、自己の力を誇示する・・・。これを行う弁護士出身 の担当者が、「ゲーム感覚」で得点を競い、そのために、あらゆる手法で反日感情を 煽る。これは典型的に危険な衝突コースで、普通の国であれば当然反発します。

当然、 日本では広範な人々による反発が起こりました。それがマスコミと政・官担当者によ って無視され、せいぜいが「認識の違い」に過ぎないかのように見なされて、日本人 の不満は鬱屈するだけ。日本が「国」として怒らないから、政治家も安心して「国益 衝突ゲーム」に狂奔し、それを民衆はスポーツ観戦のように、熱狂する。「平和のた め」として血を流す敗者は軽蔑を浴び、勝者は賛美を浴びる。

 世界的に見て、外国に「言うことを利かせる」事の快感を求めて、政治大国を指向 して醜い争いを繰り返す独裁者の、なんと多いことか。それは民衆をも酔わせ、独裁 者の地位を堅固にします。そのためにこそ、イラクのフセインや金正日のように、危 険な軍拡に走って国民を不幸に陥れる罪人は、後を絶たない。アメリカの日本叩きも また、その同類です。

 クレッソンやファローズなどが「日本が経済支配の陰謀を巡らせている」と主張し、 「ライジングサン」のような悪質な日本陰謀本が横行する・・・と、まさにユダヤ差 別にも酷似する状況が現出したこの時期、日本では、様々な陰謀説を「トンデモ本」 として批判した「陰謀がいっぱい」という本があります。何故か、この日本陰謀説だ けは取り上げられていないのは、不思議と言う他はありません。こうした陰謀論は、 日本を「一枚岩の強固なグループ意識に支えられたものと」みなす発想に、その基盤 を置いています。しかし、それが過ちであることは、霍見氏が「日本見直し派」との 討論で完膚無きまでに論破したにも関わらず、執拗に宣伝され続けました。

 外務官僚だった小倉和夫氏は、その著「日米経済摩擦」において、アメリカが国内 で対日感情を煽るテクニックをいくつか紹介しています。例えば、様々な案件を「象 徴」化する。その案件で「勝利」すれば、闘いに勝った事になるとして、官民一体化 して要求の声を荒げるのです。日本としては「それさえ譲歩すれば相手は納得する」 として譲歩すると、さらに次から次へと、限りなく「象徴」を出てくる。

グリーンピ ースなども捕鯨を「象徴」だと明言されていますし、自動車もそうです。映画会社や ロックフェラーセンターなど、まさに反日を煽るために「象徴」として宣伝されまし た。その他、「相手側担当者の顔を立てる」という発想も、小倉氏は「日本的な考え 方が災いした」ような言い方をしていますが、結局はアメリカ側の「俺達はお前等の 味方だから顔を立ててくれ」という要求で、ああいう不透明な交渉をやった訳ですか ら、「日本的が災い」などというものではありません。「白黒つけるのを避ける」の が日本的・・・などという言い訳も、同じです。

 このような、相乗的に悪化する要求・譲歩・増長というサイクルを断ち切るために は、日本からの怒りによってアメリカの要求を拒否する他は無いということは、誰の 目にも明らかなのです。そして、多くの人の指摘するところでもありました。ところ が自民・通産の政官複合体は、「譲歩すればアメリカは宥められ、摩擦は収まる」と 主張し、言いなりを続けてアメリカの我が儘を肥え太らせたのです。

「摩擦を未然に 食い止めるには、アメリカから言われる前に、進んでアメリカの意を汲むべし。」な どとアメリカ通を自称する提灯学者やに説法させて、日本の政治システムを丸ごとア メリカに奉仕する御用聞きと化していきました。小倉氏の言う「こうした論議に迎合 し、米国や西欧の批判を日本にとりつぐことだけを自らの存在意義としているエセ国 際主義者」とは、まさにこうした人達なのです。

 富田氏がその愚かさを指摘し、紛争の拡大の原因たることを実証した「米国の報復 に対してはっきりと反対の意思表示もせずに、産業界に対して米国製半導体の使用を 促した」政策は、まさにその要求への対応として行われ、その後も富田氏の警告した 通り、ますますアメリカを増長させ、その欲望を刺激し、さらなる生け贄の要求を引 き出していきました。こうなる事は誰の目にも明らかなのに、耳を貸そうとしなかっ たのです。結局それは彼等通産官僚が、日本ではなく、アメリカの利益に奉仕する存 在であったからに他なりません。

 「日本を封じ込めろ」と声を大にするアメリカの反日派を前に、「話せば解る」と 和解の可能性という虚しい幻想を振り撒き、あるいは「彼等はアメリカの一部に過ぎ ない」と、一方では言いながら、まさにその「一部に過ぎない」筈の彼等の主張に沿 って日本を叩く行為に対する抵抗を「アメリカとの対決を煽るから」と制止する。な ぜ「一部に過ぎない」筈の日本叩きに身を任せるのか。何故、ひたすら自制が強要さ れるのか。客観的に見れば、アメリカ側が「国」として、「力の勝利」を目指す限り、 和解の可能性は皆無なのに、その事実に目を背け、結局は日本が「全てを奪われる」 という彼等の目的通りの結末に終わったのです。

 つまり、限りない「衝突」と「叩頭」という、相反するベクトルに固執した両者の、 見事なコンビネーションによって、見え見えのシナリオ通りに邁進したのが、この8 0〜90年代に行われた「摩擦」の実態です。全ては「批判すべき相手を批判しない」 という過失の結果であり、その「過失」すらも「物言わぬ日本が悪い」とアメリカを 正当化する論理に転用されています。その「物を言う」行為を妨害した人々の責任は、 あくまで不問に付されたまま・・・。

 こうなってしまったのは結局、その背景にあるのは、自省の利益のためなら国益を 犠牲にする、巧妙に隠された官僚の背信行為であり、外国との不透明な癒着です。そ れは厳罰に処すべき犯罪行為ですが、それを国民が止められなかったのは何故か? 結局、彼等が最も苦慮したのは国民が反発する可能性でした。だからこそ、それに対 する目眩ましとして、口先では棚橋氏自身、「20%を約束した覚えはない」と言っ て、抵抗の素振りを示し、実際には正反対の事をやっていたのです。

 盛田氏なども、「NOと言えるニッポン」などで、外圧抵抗派であるかのように勘 違いしている人が多いのですが、こうした行動を理解する例として、金丸氏のこんな 話があります。金丸氏は「アメリカあっての日本」と公言する対米従属派の巨頭で、 棚橋氏と近いという梶山 この金丸氏の側近をもって任じたほどでした。この金丸氏 は一方で郵政族の首領として、NTT民営化問題に大きく関わっていました。最初、 彼は民営化に反対を主張したのですが、後に一転して賛成派に転じます。

これについ て、彼が当時の盟友に言ったのが「俺はこれから絶対反対を唱える。すると反対派が 俺の所に集まるから、頃合いを見計らって賛成に転じて、情勢をひっくり返す。これ で全てうまく行く」と・・・。つまり用心すべきなのは、外圧容認の人が、外圧反対 派を自分の所に集めるために、わざと反対を唱える場合があるのです。そうやって彼 らを回りに集めて、その動きを押さえ、裏で外圧容認のために画策する・・・。

 では、国民としては、どうすれば良かったのでしょうか。実際の行動・・・交渉の 結果に対しての責任を追求する事は、先ず大前提でしょう。それには「日本の国益と は何か」「あるべき外交とは何か」という基本的な概念が必要です。国益とは、日本 国民にプラスになるべく、その繁栄と地位を最大限に高める事です。そしてその国益 を最大限に実現するためにこそ、外交は存在する筈なのです。

「日米関係を良好なら しめるための努力」だって、そうした国益を実現するための外交の、一つの手段に過 ぎない。そうした基本概念を真っ向から否定し、「外国に喜ばれ、アメリカに可愛が られるのが国益」などと、対米関係を糊塗することが目的化されました。そして、日 本の外交は「アメリカとの関係」を支えるための道具になり、それを支えるために国 益を犠牲にする・・・という、まさに本末転倒の「国民認識」が巧妙に演出されてい たのです。

 アメリカは日本人を「論理を重視する理性的なアメリカ人に対して、日本文化は感 情優先だから思考が非論理的」と言い張ります。しかし一連の日米摩擦では全く逆の 実態が証明されたのです。日本側が理によってアメリカの要求を批判したのに対し、 アメリカが感情を振りかざす。まさに感情優先で非論理的なのはアメリカのほうでは ありませんか。アメリカに論理は通用せず、客観的な正当性は度外視される。その「 アメリカの感情を最優先」して理論を取り下げた日本は、その意味では「感情の国」 と言えるのかも知れませんが。

 ビルトッテン氏などは、論理的にアメリカを批判した1人です。それに対して、「 日本人のプリミティブな反米感情に火をつけるのを恐れる」などという発想は、まさ にそうした日本人愚民視の現れでしょう。おかしな悪しき排日が反発を受けるのは当 然で、それを「恐れる」というのは正義を恐れる事です。「日本人は感情的になると 一斉に走り出してコントロールが利かなくなる」と言い張る日本性悪論者は、(新) 右翼にも左翼に居ます。

では、アメリカの排日はコントロールが利いたのか? 「ア メリカは行き過ぎれば自分で反省する」などと嘘臭いアメリカ擁護論を出す人は「ク リントンの二期目で反省して押し売りを止めた」と言っている、まさにそのクリント ン二期目で、フィルムでも保険でも過去の押し売り協定の継続でも、あれほど執拗に 押し売りを要求したのは何故か? 中国をヨイショして日本に圧力をかけたのも、ま さにその時期です。願望と現実を取り違えても、何も解決しません。クリントン二期 目の時期に「それ以前に比べて日本叩きに熱心ではない」と言う言い逃れも、既に日 本をボロボロにした後で「熱心ではない」のは当然で、それを「不当な日本叩きを反 省」などとはあまりに無理が過ぎる・・・。

 それに対して、アメリカ側が「国益」つまりアメリカ国家のエゴイズム的利益追求 や、議員選挙区企業の利益を代弁して、不当な対日要求をごり押しすれば「理性を起 点とした対日批判(古森義久氏)」だというのだ。日本人が「国益」のために自国に 対する不平等条約要求を批判すれば「お前は国家主義者」だと言われる。そして「右 翼の感情的反発」との言いがかりを吹っかければ、大抵の日本人は沈黙します。

 「アメリカの感情を宥めるために」とか言っても、その感情は結局は、日米関係を 自国国益の道具とするアメリカの「気分次第」なのですから、論理も正義も無い、ア メリカの御都合的な感情のみが左右する。アメリカが感情を昂ぶらせれば、何でも要 求できる。感情を武器にすれば、どんな無理難題でも日本が呑む。それで縛ればいい。

  これはまさに奴隷状態です。客観的な論理を通さずに何でも強制できて、日本の存在 目的そのものが「日本人の利益」を離れてアメリカ国益の感情に奉仕する道具と化し、 どんどんすり減らされるだけの存在になる。「国滅んで日米関係残る」・・・これこ そまさに現在の日本ではありませんか。

 こういう隷米主張は、無能な政治家はさらに露骨に主張します。加藤紘一氏が東洋 経済88年4月9日号に書いた論では、アメリカ人を代弁して、こう主張しています。 「地元の自動車工場を潰され」「工業製品を輸入し農産物を輸出する」ことによって 「プライドが傷ついた」と日本を恨み、「この痛みを日本にも味わせてやる」・・・ と。だから日本は、その感情を満足させるために「スムーズにこの問題を処理」せず に、叩かれて叩かれて経済を破壊され、「のたうち回」る状況に陥る必要があるのだ と。そうした犠牲を反感抜きで受け入れるために、「昔お世話になった」だの「自由 主義社会のリーダーシップ」を握ってもらうためにアメリカを助ける・・・だのとい う・・・。こういう人達が主導した国が、どういう運命に陥るかは、そして陥ったか は、いまさら言うまでもありますまい。そういう運命に「突き落とす」ための外圧だ ったのですから。

 大前研一氏は言います。「日本が強い」というのは幻想だった。「アメリカのシス テムは駄目だ」という「傲慢の罪」の結果だと。しかし、そうした日本強国論は、何 のために鼓吹されたのでしょうか。「アメリカがこんなに弱くなった。日本は強いん だから、アメリカを助けるために、どんなに譲歩したって大丈夫」と・・・。渡辺昇 一氏曰く。「アメリカの時代は終わる。日本の時代は必然だ。だからアメリカの要求 は何でも聞いてやろう」・・・。こうして無茶な出血サービスが正当化され、言いな りになり続け、日本の繁栄は潰されました。

要するに、アメリカの圧力による被害に 民族的不満を高まらせる日本人の「民族意識」を麻薬のようにくすぐり、麻痺させ、 不満を逸らせるための宣伝だったのです。まさにアメリカの利益のための「日本強国 論」だったのです。その幻想を振り撒いた人達は、もちろん非難に値します。だから といって「傲慢な日本の自業自得」というのはお門違いです。ましてや「傲慢な日本 にアメリカが怒るのは当然」などと、そもそも日本強国論を必要としたアメリカが、 被害者意識を振りかざすに至っては、本末転倒と言うほかはありません。

 通産OBの天谷氏は言います。摩擦は感情レベルだから理屈は通用しない。理不尽 でも言うことを聞け・・・と。彼に言わせると、アメリカが強くて日本が弱ければ日 米関係はハッピー。日本が強くなるとアンハッピーだ。だから日本は弱くなれ・・・ と。そして、相手にいかに「与える」か・・・という経済の世界を、相手からいかに 奪うか・・・という軍事の世界と混同し、項羽や源義仲を引用して「強くなった日本 も同じ運命を辿る」と脅しました。ビジネスでの顧客への奉仕による成功を、あたか も不道徳な軍事支配と混同し、努力によって繁栄する権利そのものを否定する。これ が「通産省最大の論客」と呼ばれた人の主張です。

 天谷氏の町人国家論の「町人は武士の犠牲になるべきだ」という発想は、彼の言い 分では「これが世界の常識だ」という事になるのでしょう。しかし本当に「町人は武 士の犠牲になるべきだ」というのが「世界の常識」でしょうか? 「日本は市民革命 を経ていない」と、欧米人は日本の後進性を主張して言います。その、彼等が「これ ぞ先進世界のスタンダード」と自賛する、その市民革命とは、一体何でしょうか。そ れは「犠牲を要求した武士」に対する「町人」の抵抗だったはずではないのでしょう か。つまり「町人国家」として欧米の犠牲たる事を説いた天谷氏の、そして従米派の 論は「グローバルスタンダード」でも何でもない、民主国家たる、そしてアメリカの 圧力に憤激した現在の日本市民のスタンダードですらない、遥か昔の封建社会のスタ ンダードでしかないのです。

 「戦略論」と称するものの教科書には、大国の横暴への反発をマスコミの世論操作 で抑えるのが「戦略」の一つだと、まさに大国の利益に奉仕するような事が書いてあ ります。民主主義の根本を破壊するような暴論を、堂々とひけらかしてるのだから驚 きます。日本の馬鹿な政治家たちが、それを実行したのは疑い無いでしょう。民衆蔑 視に凝り固まった彼等には、限りなく甘い響きの主張です。

そして、それがいかに愚 かな「戦略」だったかは、事実が証明しました。この妄説を、どういう人が書いたか は、一目瞭然。軍事学の世界は「米を食うと馬鹿になる」とか「鯨は人間の次に賢い」 とかいうトンデモ学説をばら撒いた学会より、はるかに権力にとってはコントロール し安いでしょう。何しろ、説を出してる人達が「戦略の実行者」そのものなのですか ら。

 そんなのに騙されて、日本の政治家とマスコミたちは、自国を破壊したのです。そ の昔、勝海舟が「日本では上に行くほど愚かになる」と言った時と、全く変わってい ません。愚かな「上の人達」の外国優先の感覚は、結局はどこにも通用しない封建時 代のそれでしかなく、外国に叩頭して自国を害し、外国への抵抗を求めた「賢いヒラ の人達」の日本優先の感覚こそが、真のグローバルスタンダードだったのです。

 こうした愚かな論理によって通産省は、自殺的ベクトルを向いた「市場管理」を受 け入れ、民間企業を縛ったのです。省内の都合では、「強くなり過ぎた民間企業」を コントロール下に引き戻すため、民間の力を「削ぐ」必要があった。「行政指導」と 称する不透明な政策強制においては、「お願いするだけ」と称して、露骨な脅しによ る圧力を加えて、不合理な行動を強制し、それを「おまえらのためだ」と言いくるめ るのが、彼等の常套手段です。

 日経89年12月頃の「通産省、管理貿易の誘惑」という記事では、アメリカの対 日管理の欲望と結びついて「外圧を利用できる今こそ権限を拡張できるチャンス」と いう通産省の本音を暴き出しています。そしてこの図式は「民間企業」を日本、「通 産省」をアメリカ、「行政指導」を貿易交渉に置き換えると、全く同じ図式になるで はあまりせんか。

 こうした不当な圧力に対しては、もちろん、アメリカ国内でも反対はありました。 曰く「日本の不健全なナショナリズムを誘発する」。理不尽な外圧に対する反発を「 不健全」と断じる事を忘れないのが、アメリカ人なのです。しかも、アメリカの真に 不健全な感情を擁護しながら・・・。これが、日米のマスコミのスタンスの差です。

 アメリカによる覆い隠せない不公正を伝えるに当たって、マスコミは、アメリカに 対する「思いやり」を強調しました。「世界一を続けてたんだから、正常な判断が出 来なくても仕方ない」・・・。仕方ないでは済まないという事を、誰も言わない。倫 理的にどうなのだ・・・とは言わない。日本が不当な被害を受けても「自分達が我慢 すれば済むことだ」・・・

 私生活なら、それでもいいでしょう。しかし日本人全員に「我が儘なアメリカ」の ための不公正に対する我慢を強制する資格が、誰にあるのか。それを従米派は強制し たのです。公正を主張する権利を行使する一部の日本人に「右翼」だの「国家主義者」 だのというレッテルを貼ることで。「日本の事を心配するなんてダサい。個人として 生きてない情けないやつだ」「悪しき日本政府に味方する権力の犬」なんておかしな 理屈で、より良い社会を考えるという「日本の主権者」としての義務の放棄を迫った のです。

 中西輝政氏は、戦前の日英間の経済摩擦を引き合いに出して、日本が自国の立場を 主張する事自体が「自己中心的で道徳的に敗北」(ボイス90年9月)だなどという とんでもない世界観を振りかざしました。そうまでして自己主張を押さえて「顔の無 い不気味な日本」というレッテルを生き延びさせたいのでしょうか?

 「世界の事を考えろ。日本を考えるな」という、日本叩き容認を迫るための常套手 段は、盛んにヨーロッパ要塞化を引き合いに出しました。EU統合をあたかも「世界 統一」のように鼓吹し、ばら色の未来図を描いて理想化したのです。あたかもハーロ ルンの笛吹き男のように、「バスに乗り遅れるな」的に日本人を「統一世界」という 幻想に誘い、そこに至る切符として国益放棄を迫る。そして、誘い込まれた先に何が 口を開けて待っていたか・・・

 叩かれ、たかられるばかりの立場に縛られるよう陰に陽に画策しながら、名ばかり に「大国の義務」などと持ち上げて、自国の影響力のために巨額のODAを引き出し、 自衛隊をアメリカの道具にすべく圧力をかけたのも、終わった筈の戦後処理のやり直 しを迫る不当要求への恭順を説いたのも、そうです。アメリカは、言いなりになる代 償としてとして日本に、千島返還支持や常任理事国入りをちらつかせました。ところ が実際には、その実現のための努力はなし崩し的に破棄されるどころか、それを困難 にしたのはアメリカ自身です。ロシアをつけ上がらせるべく「無条件の援助」を要求 し、安保理改革交渉で最も固い態度を取ったのもアメリカです。

 不思議なのは、少しでもアメリカの要求に理解を示すような「考え」を政府の人間 が示すと、それは直ちに「国際公約」と取られて「実現」を要求される事です。これ では、まともな国なら、果てしなき突っ張り合いを演じる事を強制されるのと同じで す。ところが日本だけは、唯々諾々と「公約化」を受け入れ、政府もマスコミもその 「実現」を、あたかも「国家目的」のように自国を犠牲にしながら奉仕を続けたので す。

 日高義樹氏は、湾岸支援にしても海部訪米にしても、アメリカの強面の「まだ足り ない」的な要求し続け姿勢に相反する、裏面での「アメリカは大満足」な実態を指摘 しました。叩かれ続けても笑って言いなりになる日本・・・、それをいいことに、日 本に犠牲を強い続けるアメリカが、「自分達の満足は日本の不満」という状況を作り 続けている。だからこそ「こんな事が続く筈が無い」という猜疑心に苛まれ、いつか 日本は造反するに違いないと、日本に対する敵視に直結する。その敵意を満足させる ために、「敵対不可能」なほどに日本を弱めるために、さらに日本を苛める・・・。 利己主義に発した感情の暴走が、日本に一方的な被害を要求する悪のサイクル。

 そうしたアメリカの内心での「加害者」としての怯えから来る対日恐怖と攻撃性を 指摘したのが岸田秀氏です。ところが、それを「解消」するためにと、岸田氏が主張 したのは、「アメリカの疑念を宥めるために、日本は自己を去勢して徹底的な属国に なれ」・・・(絶句)。アメリカが勝手に膨らませた猜疑心を、いったいどれだけ日 本が叩頭すれば「納得」させられるというのでしょうか。

日本人が人間であり、人間 には「知能」があって、叩かれれば叩かれるほど反発するのは当然なのです。だから こそ、日本を叩けば叩くほど、アメリカは猜疑心を膨らませるというのに。岸田氏は 日本人に「人間を止めろ」とでも言うのでしょうか。そういう邪悪のサイクルを暴き 出し、決着をつけない限り、何も解決しないのではないですか?

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通産省・国売り物語(9)

何が日本を潰したか

 最も罪が重いのは、やはり日本のマスコミでしょう。日高義樹氏の言うように「ア メリカとのビジネスが最優先」と主張するアメリカのコンサルタントの主張がそのま ま「評論」としてまかり通る(ボイス91年6月)のが、日本のマスコミの実態です。 こういう従米派マスコミは「何が正当か」という最も基本とすべき論理を、何も考え ません。それに対する反対勢力が「進歩的知識人」と称する左翼勢力で、彼等は根っ から日本を敵視して、ソ連だの中国だのの利益を代弁するだけなのですから。

 マスコミが行う最悪のミスリードのテクニックは、その記事に対する「見出し」の つけ方です。たとえ記事の中ではアメリカ側の主張の理不尽を解説して、よく読めば 自由化でも解放でもない単なる「押売」に過ぎない事が解るとしても、その見出しに は「自由化を求めるアメリカの市場開放要求」と来る。アメリカの都合で張りつけた 羊頭看板をそのまま見出しにするのです。

 結局、記事の中身を読まず、表題だけ流し読みにする大部分の人達、ましてや電車 の吊り広告は、見出しのイメージだけを垂れ流します。これでは、「ああ、アメリカ が要求してるのは市場開放なんだな」と早合点してしまう人が大勢いるのも当然です。 おまけに、日本側がそうした圧力に反対する理由を「市場原理を歪める」という本当 の理由より、「業界が困るから」などとあたかも特定の業者のエゴであるかのように 報道するのですから、アメリカ特定業者のエゴを正当化する雰囲気すら出てしまう事 になる。

 「アメリカ人は白黒をはっきりさせる透明な文化」だの「論理を優先する理性的民 族」だの、果ては「フェアを尊び、利己主義を嫌い、明確なルールを尊重し、二枚舌 が大嫌い」・・・。そして止めが「日本人はそれと正反対な邪悪な民族」だからアメ リカに嫌われただ・・・などと、あまりにも幼稚で空想的なアメリカ人の自文化礼賛 論・・・論と言うにはあまりに実態とかけ離れた、宣伝イメージ依存の自己陶酔的発 想を、そのまま無批判で受け入れ、そういうイメージを前提として記事を書き、解説 する。大嘘付きとしてこれにまさるものはありますまい!

 日米合作のマスコミ操作のシステムが整備されたのは、カーター政権時代のストラ ウス通商代表の時期だと言われています。「貿易不均衡是正を迫る」という目的に沿 って激しい日本叩きのための「米マスコミの情報を完璧に操作」する体制が整ったの だと・・・。そして70年代〜80年代前半、防衛費増額を促進する日米国防族合作 の工作の中で、日本のマスコミを巧みに操作するシステムが整った。それが80年代、 「経済官庁同士の外圧づくり」に応用されたのだそうです。84年のブロック通商代 表による日本の「農産物市場解放プログラム」が、実は通産省の入れ知恵で作られた ものだったという「ブロック事件」は有名です(エコノミスト91年9月24日)。

 対米奉仕のための市場管理に対して、「市場管理は企業の活力を損ない、没落を早 める」という鉄則は、「アメリカ企業自身の没落を早めるだけ」という論調で、この 協定に反発する日本人を宥める役割を果たしました。それはまさに「自力での外圧排 除」を諦めて「天罰」を待つという、消極的過ぎる抵抗意識でしたが、もちろん現実 はそんなに甘くありません。

結局、それまでの「言いがかりダンピング輸入障壁」や 「輸出自主規制」は、アメリカの主権によってアメリカ市場を管理するから、被害は アメリカ市場に及びます。ところが半導体協定は、日本市場に対する管理を強制する 訳ですから、「規制によって歪められる」のは日本市場です。結局この「天罰」説は 「日本が受ける被害」という、事の本質を忘れていたのです。

 伊丹氏は、アメリカによる「日本企業はアメリカ市場に依存して儲け、国内を閉じ ている」という言いがかりをデータによって廃し、半導体市場が元々極めてローカリ ティの高い性格を持っているのだ・・・という事実を明かしています。だから日本メ ーカーが本当に依存しているのは実は日本国内市場であり、アメリカに対する輸出と いうのは、アメリカメーカーが安易な工場移転による不良品増加で自滅した結果に過 ぎない。その一方で、国内に強力なライバルのいる日本市場でアメリカメーカーが高 いシェアを取れないのは自然です。それを無理に「シェア増加」を要求すれば、無理 が生じるのは当然なのです。だからこそ彼等は「日本ユーザーが欲しい品物」を作る のをサボり、そのツケを日本企業に押しつけることで、余計な労力を使わせて出血を 強いて日本企業を潰したのです。

 霍見芳弘氏は、半導体協定やその他、87年の制裁・屈伏劇に大きく影響した東芝 ココム問題での交渉における、通産官僚の非常識な馴れ合い・追従ぶりを痛烈に批判 しました。国益を破壊する無茶な要求に対して、ほとんど意図的に言いなりになって いるとしか思えない・・・と。もちろん、その官僚の国益破壊を擁護するマスコミの 無能に対しても、です。きちんと反論・抵抗することは十分に可能で、それが国際的 な常識である・・・と。もちろん、官僚がそうした義務を怠ったのは、彼が言うよう な、単なる「無能」による追従・・・というよりは、もっと深刻な、意図的な「裏切 り」なのだという事は、言うまでもありません。

 ただ、霍見氏の論で残念なのはリビジョニスト(と、実はその通産官僚自身)の、 ノートリアスMITI論に瓜二つな論調で「悪いのは日本だ」と、結局アメリカを擁 護してしまっている点です。「万能の官僚統制」という神話を前提(それが通用しな いから、復活させるための摩擦利用)に、「値下げ競争」で負けただけのアメリカ企 業の言い分に踊らされ、スパコン摩擦が「入札に参加したいだけ」なんて建て前に踊 らされてしまうのは、彼の「親米派」故の限界なのでしょうか。交渉事でアメリカに 逆らうのが「あちらの感情」を怒らせるから日本が悪いとか、挙げ句はあの悪名高い 反捕鯨ゴネゴネ団体の言いなりにならない事が「世界を怒らせた=日本の国益に反す る」とか・・・。

これでは、彼が批判している筈の「非常識な馴れ合い・追従」をま るで奨励しているようなものです。アメリカの圧力に対する当然の反米感情を「ヒス テリー気味の大合唱」などと貶め、「回りの国が迷惑するから経済戦争だけは回避せ よ」と 政府の弱腰を擁護する御用マスコミと同じ事を主張するのはいただけません。 これでココム事件の際のノルウェー世論の国益擁護を羨ましがるのだから、筋が通ら ないのではないでしょうか。アメリカの官民癒着を、市民(摩擦企業)に政府が奉仕 する民主主義の鑑・・・などと持ち上げ、日本企業のあるべき戦略・・・とかで、ア メリカ中華思想に染まったおかしな発想が、彼の著作には多々ある。

東京一極集中を 批判しながら、「日本企業はニューヨークに本社を移して一極集中せよ」とか、「ア メリカで英語で世界中の情報が手に入る」・・・というので、それでは日本の情報は、 というと、三大紙の英語版を読めば日本の全てが解る・・・などと。その日本のマス コミを、一方では政府の言いなりで信用できないって言ってるんですから、これは笑 うしかありませんね。

 同様に、貿易黒字悪玉論を批判した野口氏ですが、一方で日本国内の反黒字減らし 要求派による対米批判を「自国の貿易黒字を歓迎している」からアメリカの要求と同 じなどと書いていますが、これでは実質的に、黒字減らし要求に同意しているのと同 じです。「よい外圧もある」などというのは、民主国家としての根源を否定しかねな いだけではなく、「赤字か黒字か」しか見ていない視点で、見かけ上アメリカの強欲 との違いを強調するだけでしかない赤字転落容認論は、本来の自由貿易論の根拠であ る「経済合理性」こそが問題の核心である事実を忘却し、そうした合理性を高め、効 率的な経済を実現することによる、国際的競争努力の放棄を迫ることになってしまう 点で、日本にとっても世界にとっても、到底プラスにはなり得ません。

 通産OBの天谷氏は、この醜い日本叩きを「経済を重視し文化を軽視したツケ」と 正当化を試みています。では、文化とは何でしょうか。それは、様々な情報を創造し 発信するものです。それは、「自ら」の立場を当然反映した好みや価値観の主張から 生まれます。アメリカの発信したそれらを「ありがたく押し頂く」自称協調派にとっ ては、日本人自らの立場の主張など「許されざる傲慢」だった筈です。そういう人達 が多数を占め、あろうことか少数の自己主張派を抑圧さえした、天谷氏を代表とした 彼等こそが、この日本に文化小国の状況をもたらした張本人ではないのでしょうか。

 辛うじて日本が世界をリードする文化を創造できたのは、そういう彼らの欧米を代 弁した「大人のくせに電車の中で漫画を読む恥ずかしいやつら」という抑圧の声に、 耳を貸さなかった人達だという事実を、彼等はどう弁解するのでしょうか。

 彼等は「日本に関心を持つ外国人が増えた。しかし日本人はその外国人に心を開こ うとしない」と言い張ります。ではその外国人が、本当に「日本人に対して心を開い た」のか? 到底、そうは思えません。日本人が海外に出れば、「日本的行動様式」 という看板が「非難理由」になってしまいます。「金持ち日本人から巻き上げるのは 当然の権利」などとうそぶき、「平和ボケで警戒しない日本人が悪い」などと、責任 を被害者になすりつけて犯罪者を正当化する。彼等が日本に対して求めていたのは、 結局「金」であり「技術」であり「成功した秘訣」であって、生身の日本人の姿など、 知ろうともしなかったのではありませんか。そのくせ「商品は知ってるけど顔が見え ない日本人は誤解されて当然」などと、平然と責任を転嫁する。

 「日本は情報を得るだけで出そうとしない」と言いますが、日本は謙虚に「仲よく なりたい」と思うからこそ、外国の情報を自ら得ようとしたのです。彼等は日本の情 報を自ら得ようとしたか? マスコミにしても、「相手国情報」の需要があるからこ そ、その国のマスコミ資本が伝えるメディアを供給するのです。それを、上げ膳据え 膳で日本が情報を持ってきてくれない・・・などというのは、甘すぎる我が儘と言う 他はありません。

    ナタデココブームの時、日本に高く売れるからと、ココヤシの農場に投資したフィ リピン人がいました。ところがブームが去って売れなくなり、借金を返せずに自殺し た・・・。まともに日本の情報を求めれば「あんなものはろくでもない」という意見 は当時から多かった。続かない事なんか解る筈です。それを日本に対して本気で付き 合おうという姿勢もなく、金だけ求めるから、こういう事になる。それを従米派の人 が何と言ったか。曰く「ナタデココ殺人」などと、まるで日本に殺された被害者であ るかのように、とんでもない言いがかりをつけたのです。

 相手に好意を持って耳を傾けるから、「何を欲しているか」を理解でき、それを供 給する商売が可能になる。だから日本は成功したのです。仲よくしようともせずに金 だけ求めて、或いは奉仕の心を忘れて「成功した秘訣」だけを求めて・・・。そうい うのを「インチキ指向」と言います。

 日本が何故、経済発展できたのか。アメリカや欧州の資本家・経営者に都合のいい 説明では、「働き過ぎの日本人対怠け者のアメリカ労働者」という事になっていまし た。「蟻のように働く日本人」というのは、あの反日家クレッソンの台詞で、それを 受け売りした・・・というより、受け売りする立場にあったのが、日本の「放言政治 家」です。中曾根の「知的水準」発言。渡辺の「アッケラカーのカー」。これが「ア メリカ人の感情を害して摩擦を深刻にした。

悪いのは日本であってアメリカは悪くな い」という反日の言い訳として、アメリカで大々的に利用されましたが、誰でも知っ てる筈のその本質を顧みれば、こんなもので被害者意識を振りかざす事の恥は知れる 筈です。「アメリカ産業が弱いのは、黒人などの底辺の労働者がサボるから」と見え 透いた言い逃れを並べて「だから競争で手を抜いて欲しい」と談合を迫る、アメリカ 人資本家の言い分を追認するような政治家は、日本人有権者にとっては「裏切り者」 です。実際、彼等は常にアメリカとともにあり、日本人を裏切り続けました。「ロン ヤス」を看板にした中曾根にしろ、原爆対日加害を進んで免罪した渡辺にしろ・・・ そもそも、半導体協定という「日本産業の死刑執行命令」に直接サインしたのは、彼 等なのです。

 そうした従米政治家の愚かさは、言うまでもないでしょう。それは彼等の従米とい うスタンス自体の愚かさなのです。そういう人種偏見を憎むなら、競争を続ける「日 本の立場」を支持し、「アメリカ産業の潰すつもりか」などと競争放棄を要求する保 護主義要求を堂々と非難すべきだったのです。それを一方では保護主義的日本叩きに 荷担しておいて、どの面下げての「放言批判」か! ましてや、それを口実に、外圧 利権資本家と肩を並べての日本叩きなど、矛盾も甚だしいと知るべきでしょう。

 「日本異質論」の過ちは、90年代に入って大前氏や霍見氏等によって完膚無きま でに暴露されました。それでも、彼等の反日姿勢そのものは擁護しようというごまか し論は生き続けました。「悪いのは日本だ」という論法で。「日本の成功を説明する 理由づけ」のために「日本人が自らのユニークさを強調したツケ」として日本文化の 特殊性を誇った反動だと・・・。リビジョニストの言いがかりの非を認めつつ、これ によってあたかも「自業自得」であるかのように正当化したのです。

 実際には、ずっと以前から「菊と刀」に代表される、欧米が言い出した日本特殊論 が存在していた事実を、これらの論者は無視しています。例えば「欧米の罪の文化に 対して、日本は恥の文化だから倫理性に欠ける」とか、「欧米は論理性の文化で日本 は感情の文化だから理性に劣る」だとかの非難と偏見に満ちたものでした。「日本の 常識世界の非常識」としてあざけり、「だから日本は欧米の言いつけを守れ」と。

そ れが「多元文化論」によってマイナスがプラスに転じた結果、「日本はユニーク」と いう発想が生まれたに過ぎないのです。そのずっと以前から「サムライ・ゲイシャ」 の感傷的指向と文明論的軽蔑心の対象としての勝手な日本像を求めてきた彼等が作り 上げた幻想が、対等を求める日本人の心をどれほど踏み躙ってきたかを考えるならば、 文化摩擦をでっち上げて日本を叩く行為が、どれほど罪深いものであるか・・・彼等 は思いを巡らすべきではないでしょうか。

 日本が繁栄したのは「人種的に優れていたから」でも「特殊なノウハウを持ってい たから」でもない。ましてや「アメリカから繁栄を恵んでもらった」からでも「狡い 事をやった」からでもない。顧客に対して謙り、奉仕の心を持って商品を作り、販売 したからに他ならないのです。ただこれは、別の事実の裏返しでもあります。そもそ も何故「押し売り貿易」が犯罪的かというと、本来なら財・サービス、輸出・国内販 売を問わず、商行為で「代価」を貰うということは、相手の求めに対して奉仕した見 返りを得るという、顧客に対して謙虚な奉仕の心こそが、日本が輸出経済で成功した 理由に他ならないのです。

 つまり日本の繁栄は、多くの国に対して謙虚に「奉仕」した当然の果実であり、日 本のように繁栄したいなら、同じ事をすればいいだけなのです。それを、市場におけ る消費者を無視して、市場をあたかも資本家が儲けるためのゼロサム的資源か何かの ように勘違いして「日本に市場を恵んでやったんだ」という。経済とは「互いに利益 を与え合う」ための共生行為に他ならない。政治や軍事のように相手を縛る「パワー」 を奪い合うものでは無い。安くて良い品物を輸入するのは、それを使う消費者自身の 利益のための権利であって、だから自国市場を閉ざすのは、その「権利を放棄する」 に過ぎない。だからこそ「市場開放」は繁栄の元なのです。それを、「輸入してやっ た」などと被害者意識を振りかざしたり、恩を着せたりするなんてとんでもない心得 違いです。

 これこそ「経済的成功」を政治的権利拡張と同一視できない、理由です。「経済侵 略」だの「経済支配の陰謀」だのと政治的ゼロサム論理を振りかざすのが間違いな理 由です。経済大国化した日本の存在そのものを「警戒」して潰す事を意図が批判され るべき理由です。そして、あまつさえ買い手の権利を侵害して、政治力によって強制 的に売りつける行為が、許されざる犯罪行為である理由です。

 「何故日本は経済的に成功したのか」という、何か日本が特別のことをやったと、 出来れば、狡い事をやったと思いたがる人達が、世界には大勢いました。そういう傲 慢な対日姿勢こそが、逆に言えばそれまで、彼等が成功出来ない原因ではなかったの でしょうか。彼等にしてみれば絶対認めたくない事なのですから。

 逆に、一部の人が言うような、日本が特殊な文化だからでも、人種的に優れている からでもない、外国に対して姿勢を低くし、奉仕の心で摂したからです。日本企業が 外国に輸出する物は、常にその国の基準に合わせた。商談には、英語より相手の国の 言葉を使い、そういう相手国言語を話せる人たちが、過去、各々の国に駐在する商社 にはいたのです。「商社は日本経済の尖兵」だった理由が、これです。

アメリカが日 本に対して、例えば左ハンドル車を強引に押しつけるとかというのは、「相手に合わ せる」という顧客奉仕の基本原理を無視した暴挙なのです。サイドミラーの衝突吸収 機能やヘッドレストに関する義務づけを「非関税障壁」などと言い張るのは、相手国 の安全基準を無視した暴挙なのです。しかもアメリカは、EUでの同じ基準には対応 した商品を輸出するにも関わらず、日本に対しては対応を拒否しました。日本人顧客 に対する差別的な軽視で傲慢な商売を行う彼等に、まともに日本で儲けることなど、 そもそも不可能だったのです。

 こうした日本人の「奉仕の心」は、戦後の日本の政治的地位の低さ・惨めさと無関 係ではないでしょう。「敗戦国」として差別・精神的搾取の対象になり続け、世界中 の政治的サンドバックとして叩かれ続け続けたのです。ISバランス論で言う、日本 人が貯蓄超過で消費が少ない・・・というのも、「消費者」として心地よくサービス を受ける立場に無い・・・と多くの人が感じているからです。多くの日本人が外国の 思いのままに圧力を感じて「自分達はこの国の主人公でない」と知っているからこそ、 「国は頼りにならない。お金だけが頼り」と考えて預金を増やすのではないでしょう か。

逆に言えば、その人達の感覚に合った財・サービスが提供されるかどうかは、社 会が誰を「主人公」と考えているかに拠ります。消費者としての立場を無視されるの では、消費が増える筈がないのです。例えばパソコンやインターネットでは、長いこ と「やりたきゃ英語を覚えろ」と言われました。それで「はい、そうですか」と英語 を始めるのは、ごく一部の人です。「インターネットは英語で」とか言われている間 は、インターネットは普及しなかった。

日本語のコンテンツが揃うようになってから、 初めて普及したのです。ジョンネスビッスは「英語のプログラム言語を強制するよう では、日本で商売にならないが、やがてアメリカのソフトメーカーもその傲慢に気付 くだろう。そうなれば日本市場はアメリカ企業のものだ」と言いました。結局、アメ リカのソフトメーカーは日本語のプログラム言語を作るような「覚睡」は果たさなか ったのです。「傲慢は死ななきゃ治らない」という事なのでしょうか。

 結局、「不均衡」を本当に解消する正道は、日本にとって不幸なそうした地位を回 復する事なのです。差別を解消し、対等を実現する他は無いのです。90年代に入っ て、こうした不公正な対日認識に異議を唱える意見は、日本において目覚ましく増え ました。しかし、国際的に承認されなければ、意味がありません。

 対等の立場の回復を前提とした賠償付き平和条約を無視して、「日本は戦争責任を 果たさなかったから、対等になる資格は無い」という言い訳を垂れ流す事は、最早、 許されない。彼らの唯一の言い分は「それでもアジアの感情が」である。そしてその 言い訳は、「感情優先の日本文化は論理的理性と契約重視の世界の文化の中では通用 しない」という論理が必然的に粉砕します。長年に渡って日本を非難してきた「世界 標準」の存在から、日本断罪論の非合理性が逃れる事は不可能です。

 逆に、アメリカ人が日本人に「顧客」として奉仕することに不熱心な限り、赤字が 無くならないのは当然です。「日本人相手にサービスするなんて屈辱、多額の報酬が 無ければ割りに合わない」という傲慢の罪を、こともあろうにお客様たる日本人に転 嫁し、彼等は罪を重ねてきました。「日本で売られているアメリカ製品が高い」のだ って「多額の報酬が無ければ割りに合わない」という彼等アメリカの輸出業者自身が、 値段を吊り上げて大儲けした結果ではありませんか。

 不当な赤字削減要求に迎合した、政治家や学者達の度重なる受容発言は、国民と正 義を裏切る許し難い無責任行為です。そうした裏切りこそが、実行不可能な「黒字解 消発言」です。しかし、それを不当に強要したのはアメリカである事実もまた事実な のです。その、最も肝心な根本を忘れ、「空手形を乱発した報い」などと、あたかも アメリカには責任が無いかのような擁護論をほざく学者もまた、無責任の罪を重ねて いる自らの醜い姿に気付くべきだったのです。

 こうした不当な外圧から、最後に自国を守るのは誰か・・・と言えば、それは結局 は国民の世論であり、それを形成するのはマスコミの「言論」です。本来なら国民の 声を代弁する筈だったそれは、国民を裏切って隷米政府・官僚が国民を押さえる道具 に成り果てていたのです。しかし、マスコミが「ユーザー」である国民を無視できな いのも、また事実です。

 こういう勢力が国民の声を抑える武器は、大体、パターンが決まっています。それ は暗黙のうちに制度化された「タブー」・・・戦前の「天皇批判」のように、神聖不 可侵として意識に植え付けられた

 今まで日本では、アメリカ批判はまさにタブーでした。「アメリカを怒らせる」か らと・・・。喩え「アメリカの主張の過ち」を指摘しても、アメリカに対する批判は するな・・・と。そのタブーを犯すものは「軍国主義者」のレッテルを貼られる訳で す。「いつか来た道」とか言って。しかし、主張の過ちを指摘するのは主張に対する 批判ではないのか。そして、アメリカの主張を批判する事は、タブー破りのアメリカ 批判・・・というのが、どこにでもいるアメリカ擁護者のスタンスなのです。

 だから、アメリカの立場を批判する人がいたとしても、より強く日本を批判してバ ランスを取るか、あるいは、アメリカの立場として半分を認めるとか、あるいは「ア メリカのためにならない」という論法を使うとか、あるいは「アメリカ市民の立場は 違う」とか、真っ向からの正邪の別をつける事を回避するよう論を工夫する必要に駆 られる事になる。

 あまつさえ、アメリカでは自国の利益のために口汚く日本を罵り、あからさまな不 当利益を要求しているというのに、それを真っ向から批判出来ないとしたら・・・。 きちにとした正邪の別に言及できないまま、なし崩しに「アメリカはより正しい」と いう、論証を要求されない前提で、アメリカは攻勢をかけ、日本の立場は常に守勢に 立たされてしまう。「アメリカに利益がある」事が、正当性の根拠となり、「アメリ カが主張する」事が正当性の根拠となる。そんな不公正な「共通認識」の元で議論を 闘わなければならないとしたら、まともな議論など、望むべくもあのません。

 どちらか一方が批判から守られるようなものが、まともな議論と言えるでしょうか。 これはものの喩えではありません。現実に私がネットで議論する相手の、特にアメリ カの対日要求に対する批判に対して、多くの対立論者が「アメリカ批判である」とい う事自体を、実際に攻撃の理由にしてきたのです。「アメリカ批判が何故悪い」とい う論理的な問いに、けっして彼等は答えず、決まり文句が「アメリカと戦争になるぞ」 ・・・。まさに「俺を怒らせたいのか!」と凄むヤクザと同じです。アメリカだけで はなく、ロシアなどに関しても、そうでした。「日本人は外国を批判してはいけない」 という、牢固たる不文律が、あるのです。日本人だからと、事実を指摘してはいけな いと言うのです。

 これが彼等の言う「世界の常識」という訳です。そうした彼等の論理構造を実証す ると、彼等は怒ります。事実を指摘されて彼等は怒ります。「お前は俺をヤクザ呼ば わりした。俺を侮辱した」と・・・。全く処置無しでありまして、こうした従外派が 「知識人」と称して、延々と日本の対外姿勢を精神的に腐らせてきたのですから「破 綻」は必然だったのですね。


 古森義久氏は言います。「言いたい事があるならアメリカに行って直接アメリカ人 に言え。日本国内でアメリカを批判するな」と・・・。アメリカでもどこの国でも、 自国内で自国語で日本を批判します。それを古森氏のような従米ジャーナリストが日 本に持ち込んで「対米譲歩要求」を代弁している事実を、彼はどう説明するのか。全 くもって無茶苦茶な言い分であり、正当な主張に蓋をするため以外の何物でもありま せん。どこで言おうと「正しい事は正しく、間違っている事は間違っている」のです。

 そして今まで、アメリカ批判が許された唯一の例外が、左派としてのアメリカ批判 でした。ロシアや中国の利益のため、自衛隊の「同盟者」としての米軍を批判するた め、組合や共産党や市民団体の立場での「資本主義」批判のため・・・。だから、ア メリカの横暴を批判したい人が、左翼に集まったりする。それが日本の左派を延命さ せたりしました。

 しかし、彼等にとって、日本も「敵」という事になる。そして戦後処理が終わった にも関わらず「歴史カード」を振りかざして、日本を叩く勢力を肥大化させていく。 彼等にとっては「日本政府批判」は=「日本批判」であり、それは必然的に日本人全 体を締め上げます。今度は中国や韓国の奴隷として、日本を売り飛ばす側に回る・・ ・、それが彼等の大前提なのです。

 こうして、左右両派が、アメリカと中露の利益を代弁して「日本潰し」を競う。彼 等は日本を潰すための車の両輪であり、裏の同盟者なのです。そして今までの日本に おける「政治勢力」は、そのどちらかだった・・・。それはつまり、日本において「 政治的要求の正当な根源」は、日本人ではなく外国の利益だったから・・・。日本人 自身の利益に根源を置いても、それは「利己主義」と見なされた。その意味で日本人 は、本当の「主権者」としての地位を奪われていたのです。

 こう考えると、今までの日本の「体たらく」は、極めて自然な成り行きなのです。 しかし、そんな「現実」を認めていいのでしょうか? 少なくとも、表の世界では、 我々は自由な民主国家の主権者として認められてきた。そして我々を支配してきた勢 力は、その我々の地位を、建前上認めることでこそ、その地位を維持してきたのです。 我々の「日本の主権者」としての地位は、十分すぎるほどの正当性があるのです。そ れを惰性的な従外意識によって放棄を続ける事は、知的怠慢以外の何物でもありませ ん。こんな悪習を、子供達に残していい筈がありません。こういう不公正な政治的構 造こそが「構造改革」されない限り、真の21世紀は来ないのです。そのためには・ ・・

 これは外国を排斥するとか報復するとか、そういう問題ではありません。先ず、国 内でこの不公正を延命させた責任者を引き出し、正当な裁きを与える事が必要でしょ う。そして国民個々の自覚を促し、不当な外圧の批判と排除を・・・、日本は日本自 身の利益のためにあるという事実を、世界に宣言すること、そしてかつてのアメリカ がそうしたように、団結してこの崩壊した経済を再建すべく、失われた競争力を取り 戻す必要がある。世界のために」と、不自然に意図して放棄した競争力は、同じく一 致した意識によってしか取り戻せません。

しかし、破壊されたこの国のために「団結 して努力する」という発想は、若い人達には「ダサい」という発想でしか見れません。 そうした「日本なんか潰れていい」「スチャラカにやるのがカッコイイ」という発想 に毒された人達を正気に戻し、再び結束を取り戻すには、その根源を正視する事を避 けては通れないと思います。


通産省国売り物語  (完)
http://1234tora.fc2web.com/kuniuri4.htm
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/103.html#c38

コメント [国際22] 在韓米軍、北朝鮮との平和協定締結後も韓国に引き続き駐留(Sputnik日本) 絶(PC)
4. 2018年5月03日 13:25:02 : hesCGq807o : As0RjqNJN@0[200]
>「在韓米軍は駐留を続ける」

そりぁ、今は米国のメンツを保って、韓国の親米派へも配慮してそういうだろな。
いずれは、南北の統一、従米からの独立が時代の要請になっていくわけで。

流れ
北朝鮮の脅威はなくなったので、米軍の規模と予算を縮小しましょう
北と南の別々の軍隊は無駄だし、真の和平なら一つにしましょう
北が南北主導の軍隊希望
米国さん、ご苦労さんでした、おかげで東アジアは大丈夫です

うまみのない韓国からは撤退するか、と米国
となると、いいなー。
http://www.asyura2.com/18/kokusai22/msg/598.html#c4

コメント [戦争b21] ネタニヤフ首相、政府協議なしの宣戦可能に(Sputnik日本) 絶(PC)
1. 2018年5月03日 13:25:04 : LiAK8mOVpk : JfLzxe_9T5I[329]
>議員120人のうち62人で、反対したのは41人だった。
棄権は17人ですか、結構な数ですね。
全会一致でないのは救われる思い。
基地害が核に手を掛けても総てはイスラエル国民のせいに成るんですね。
基地害が勝手に指示を出したと言えなくなる。
http://www.asyura2.com/17/warb21/msg/877.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK243] わたしはふしぎでたまらない ― どうして退陣しないのか(澤藤統一郎の憲法日記) 赤かぶ
14. 2018年5月03日 13:25:05 : 3cEVqQHqIc : 5DzbgbyCWoM[20]
国会開会に合わせて亡くなった西部も、先日亡くなった高畑も同じことを言っている。
識者が口をそろえて変と言ってるということは、やはり変なのだろう。
震災前と後で何が安倍を変えたか。
フクシマ以外に考えられない。
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/884.html#c14
コメント [原発・フッ素49] 安倍政権が後押ししている欠陥原発輸出事業に暗雲が立ち込めてきた 実に喜ばしいことだ  魑魅魍魎男
4. 2018年5月03日 13:28:04 : tll6oTUl3g : 5UzeTh2_rHU[-194]
俺は広瀬隆と同じで自然エネルギー反対派
二酸化炭素を吸収する山林を伐採して太陽光パネルを敷き詰めるなんて狂気というしかない
火力発電でじゅうぶんなんだよ

http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/701.html#c4
コメント [政治・選挙・NHK243] 安倍首相「向き合って」和平交渉再開、パレスチナに促す(朝日)-1千万ドル(10億円余り)の食料支援なども伝えた JAXVN
4. 2018年5月03日 13:34:19 : wgLnjNHh3I : JMEnTObgYMs[-1809]

>ここでも1千万ドルの食料支援を約束とは、まさに「世界のATM」ですね

立憲民主や共産は国会で何故指摘しないのでしょう?
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/874.html#c4

コメント [政治・選挙・NHK243] 山口達也と山口敬之のとどちらが罪が重いですか?   赤かぶ
24. 2018年5月03日 13:34:24 : 3cEVqQHqIc : 5DzbgbyCWoM[21]
>NHKは、山口達也の謝罪会見も、この日の4人のTOKIOの会見も、生で中継していた。

国会中継もしない犬人間は治ってなかったのか。
舛添やアイドルとかどうでもいいものは全国生中継。
アイドルグループの山口も「記憶にない」「国会でなら答える」とか言ってればいいのに。
所詮その程度の国なんだから。
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/885.html#c24

コメント [原発・フッ素49] 女子高生・強制わいせつで書類送検のTOKIO・山口達也 食べて応援で被ばくした影響か  魑魅魍魎男
41. 2018年5月03日 13:34:49 : tll6oTUl3g : 5UzeTh2_rHU[-193]
体調不良なんて誰でもあることだよ
魑魅魍魎男の主張が正しいなら、逆に8年経っても食べて応援のTOKIOがガンにも白血病にもなってないのがおかしい
知る大切さも言っていたが、現状は昔魑魅魍魎男が予想したような阿鼻叫喚にはなっていない
現時点では魑魅魍魎男は負けてるんだよ
いつまで死に始めたなどと言い続けるつもりなのか
5,6年前から死に始めたと言っていたのだから、それが正しいなら小学校の生徒は半分ぐらい病気で死んでなければおかしいんだよ

http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/679.html#c41
コメント [国際22] 在韓米軍、北朝鮮との平和協定締結後も韓国に引き続き駐留(Sputnik日本) 絶(PC)
5. 2018年5月03日 13:35:24 : hesCGq807o : As0RjqNJN@0[201]
4です
関連記事はこれですかね
http://japanese.donga.com/Home/3/all/27/1306253/1
http://www.asyura2.com/18/kokusai22/msg/598.html#c5
コメント [政治・選挙・NHK243] 安倍、9条改憲で情に訴える作戦?+自民が4項目の改憲素案を発表+中曽根御大、ついに欠席(日本がアブナイ!) 笑坊
3. 日高見連邦共和国[8254] k_qNgoypmEGWTYukmGGNkQ 2018年5月03日 13:35:52 : ILhJuJ7CD2 : 674n2Wfqlhg[5]

ホントにアホぅな改憲‟案”だ。お笑い自民党。子供の遊び。(笑)

http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/898.html#c3
コメント [政治・選挙・NHK243] わたしはふしぎでたまらない ― どうして退陣しないのか(澤藤統一郎の憲法日記) 赤かぶ
15. 2018年5月03日 13:36:22 : 243PxYnnfM : nvd_9uuREE8[140]
普通の精神じゃないから自主的に辞任するわけがない。退陣させない公明党と自民党が悪い
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/884.html#c15
コメント [政治・選挙・NHK243] 憲法を改正すべき時期は今ではない、安倍自公政権を倒してからだ。(日々雑感) 笑坊
3. 日高見連邦共和国[8255] k_qNgoypmEGWTYukmGGNkQ 2018年5月03日 13:37:09 : ILhJuJ7CD2 : 674n2Wfqlhg[6]

>>01

死んでろ、バカ川。

http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/895.html#c3

コメント [国際22] 在韓米軍、北朝鮮との平和協定締結後も韓国に引き続き駐留(Sputnik日本) 絶(PC)
6. 2018年5月03日 13:37:25 : LiAK8mOVpk : JfLzxe_9T5I[330]
>>4さん
>従米からの独立が時代の要請になっていくわけで。

どうなんでしょうかね?
独立をしなくても、勝手に米軍が出て行くのではないか。
勢いも有り羽振りがいい時は解消しようにも仕方が無いのですが、
落ち目に成り、邪魔糞のタカリ屋に成ったら米軍は世界中から蹴飛ばされて追い出されて行くのではないかと思う、それは従米からの独立とは言わない。
米軍の自滅。
http://www.asyura2.com/18/kokusai22/msg/598.html#c6

コメント [政治・選挙・NHK243] わたしはふしぎでたまらない ― どうして退陣しないのか(澤藤統一郎の憲法日記) 赤かぶ
16. やめてーや[95] guKC34LEgVuC4g 2018年5月03日 13:37:58 : CUehrJ6Rds : uxjfOnC_yCM[96]
安倍は狂ってる。それを支える与党も腐ってる。野党の一部だって信用おけない。
官僚や行政組織も崩壊し始めた。最後の便りである裁判所にも、最早期待できない。
検察なんか、ましておやだ。そして、こうした実態をまるで伝えようとしないばかりか、狂っている集団の意向に沿ってうそまで垂れ流すメディア。

今やこの日本、あるべき価値観が雪崩を打って崩壊し、総崩れ状態だ。外形的には変化がないように見えるが、実質は、先の敗戦時とそっくり。よく言われるように第二の敗戦を迎えているかも知れない。

と、こんなこと言募っても始まらない。そんなことは分かり切ったことだ。我々はそんな中でも、息を吸っていかなければならない。いくら臭いといっても、空気を吸わすに生きていくことはできないのだ。
現下の不幸をいくら嘆いても、何も起こらないし、何も変わらない。

だとしたら・・・。

今眼前で起きている悲惨な事態を所与とし、その状況を変えるために今何をすべきか。その戦略についてみんなで具体的な考えを出し合い、それを変える力に変えていく方法を探っていかないか。

ストレスをもたらしている原因ばかり見つめつづけてはいけない。出るのはため息ばかりで、ストレスはより強くなるだけだ。だから、ストレスをもたらしている現状を
所与として一旦棚に上げ、そこから具体的にどう抜け出すか、そのことだけに意識を集中し、その方法を案出し実践する、それが、ストレスから抜け出し現状を変えるために何より大切、心理学はそう教える。
今我々にも求められることも、これと同じではないのか。

もちろんこれまで同様、疑惑を追及し続けることが大切なのは論を待たない。しかし、もう一方で、こうした先を見据えた視点も、これと同様大切なのではないか、そし、それより更に大切なのは、「じゃぁどうするんだ?」という問いに、具体的な
答え(行動)を用意していくことではなないか、そう思う。

何でも批評ばかりと野党は非難される。それと同じではいけない。今求められるのは、前向きで建設的な意見とそれを基礎とした具体的な行動だ。それには上記の問いに対する活発な議論が何よりも欠かせない。



http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/884.html#c16

コメント [カルト19] 大阪地検・迫田聴取、コロ大・北の黒幕は自民朝鮮系議員・薩長田布施の小泉安倍一派、田布施キムチが脚光である。 ポスト米英時代
6. 2018年5月03日 13:38:20 : ptKA3WT9sI : uDsDJarrwYI[8]
西日本新聞・今から5年前。東京で政治取材を担当していたある夜のことだ。酔って帰宅した安倍晋三政権の政府高官が番記者たちに、こうつぶやいた。「極端なことを言うと、われわれは選挙で『戦争したっていい』と信任されたわけだからね。安全保障の問題とか、時の政権にある程度任せてもらわないと前に進めない」
http://www.asyura2.com/18/cult19/msg/237.html#c6
コメント [政治・選挙・NHK243] 「憲法9条は世界の宝」と東京新聞!  赤かぶ
8. 日高見連邦共和国[8256] k_qNgoypmEGWTYukmGGNkQ 2018年5月03日 13:39:35 : ILhJuJ7CD2 : 674n2Wfqlhg[7]

『9条は世界の宝』、裏返せば、『安倍は全世界の敵(破壊者)』、っつー事だ。
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/891.html#c8
コメント [原発・フッ素49] 安倍政権が後押ししている欠陥原発輸出事業に暗雲が立ち込めてきた 実に喜ばしいことだ  魑魅魍魎男
5. 2018年5月03日 13:43:03 : tll6oTUl3g : 5UzeTh2_rHU[-204]
自然エネルギーではなく自然破壊エネルギーだろ
近いうちに勝浦に大規模な太陽光発電施設ができるらしい
山を丸裸にして太陽光パネル敷き詰める、あるいは巨大な風車建てるなんて、後世の人間からすると迷惑行為だ
まあ原発よりはましだろうけど
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/701.html#c5
コメント [政治・選挙・NHK243] テレビは改憲賛成派によるCMで埋め尽くされる!   赤かぶ
1. 2018年5月03日 13:45:31 : 3cEVqQHqIc : 5DzbgbyCWoM[22]
安倍が禅譲すると見られている岸田。
憲法観が違うのに何故かという所に権謀術数が見え隠れする。


岸田氏「9条改憲は不要」 首相との違いが鮮明に
東京新聞-2017/05/11

新三役 9条改憲で溝 二階氏「協力」 岸田氏「不要」
東京新聞-2017/08/02

岸田文雄氏「憲法9条改正考えず」 党内リベラルをアピール
ハフィントンポスト-2015/10/05

自民の改憲論ブレーキ役 「宏池会」創設60年 ハト派正念場
東京新聞-2017/05/28
自民党派閥「宏池会」(岸田派)が二十八日、創設六十年記念式典を広島市で開いた。
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/899.html#c1

コメント [政治・選挙・NHK243] <遂に降参!野党の粘り勝ち!証人喚問で応じろ!>加計問題 柳瀬氏、面会認める意向 国会答弁へ(毎日新聞) 赤かぶ
34. 斜め中道[4893] js6C35KGk7k 2018年5月03日 13:46:53 : u12DNOjV8I : DpNsSI7B2fY[3313]
>>33 さま
だと思います。
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/856.html#c34
コメント [自然災害22] 富士山噴火で交通、電力など首都マヒの恐れ!  赤かぶ
5. 2018年5月03日 13:47:30 : Cl4PAcyXRI : k_v5_HyDXlw[17]
一応言いますがもし富士山噴火した時のために皆さんは何か対策をしてますか?
http://www.asyura2.com/17/jisin22/msg/518.html#c5
コメント [政治・選挙・NHK243] テレビは改憲賛成派によるCMで埋め尽くされる!   赤かぶ
2. 戦争とはこういう物[2706] kO2RiILGgs2CsYKkgqKCpJWo 2018年5月03日 13:47:31 : 9PG0M0b68Q : jKnbezZWN40[1350]
憲法板向きの記事ですが、開かないのでしょうか。
http://www.asyura2.com/09/kenpo3/index.html
トップにリンクが無くなって大分立ちます。

http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/899.html#c2
コメント [政治・選挙・NHK243] 山口達也と山口敬之のとどちらが罪が重いですか?   赤かぶ
25. 2018年5月03日 13:48:16 : q5UHoxXe2M : 5_KgT3fopec[186]
NHKラジオはニュースの途中で突然「ただいま入ってきたニュースです。TOKIOの山口:::が」と言い出した。政権への忖度を超える醜さだ。軍艦マーチが聞こえてきそうだった。大本営発表、大本営発表、ただいまTOKIOの山口が・・・
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/885.html#c25
コメント [政治・選挙・NHK243] 後藤田正晴の遺言 〜 安倍晋三だけは首相にしてはいけない。彼には、祖父岸信介の冷血の血が流れているからだ  赤かぶ
48. 2018年5月03日 13:49:28 : 83oiq2GRTA : NQtwtNvoygg[2]
>47
ん?46に「人工地震」なんて一言も発せられてないが、なるほど。3発もの同時多発震源地の記録があり、地質学的上、そんなことは「ありえない」とされている事実が紹介が、人工地震を示唆したものだということになると?へぇー?教えてくれてありがと。

http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/843.html#c48
コメント [政治・選挙・NHK243] 漫画:ぼうごなつこさん・画 / 「中学英語でバレる国家間の『高度な外交』」  赤かぶ
6. 2018年5月03日 13:50:12 : q5UHoxXe2M : 5_KgT3fopec[187]
菅野完にcreditを!

http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/881.html#c6
コメント [政治・選挙・NHK243] DHC会長がニュース女子の中止に怒り!「BPO委員のほとんどが反日・左翼という偏った組織」  赤かぶ
19. 2018年5月03日 13:51:33 : 3cEVqQHqIc : 5DzbgbyCWoM[23]
反日の日の意味を明確にして欲しい。
恐らく戦後独裁政権を続けてきた既得権益集団のことだろう。
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/883.html#c19
コメント [政治・選挙・NHK243] 官邸のアインヒマンにSOSした強姦魔・山口敬之!  赤かぶ
5. 2018年5月03日 13:54:26 : q5UHoxXe2M : 5_KgT3fopec[188]
せっかくTOKIOの山口が謝罪しているのに、どうして、元TBSの山口が黙っているのだ。TOKIOで目を逸らすつもりが、苗字つながりで焦点がTBSの山口に。この人を忘れてはいけない。
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/888.html#c5
コメント [原発・フッ素49] 女子高生・強制わいせつで書類送検のTOKIO・山口達也 食べて応援で被ばくした影響か  魑魅魍魎男
42. 2018年5月03日 13:54:49 : tll6oTUl3g : 5UzeTh2_rHU[-203]
魑魅魍魎男のバカ
よく見たら地下爺とか斜め中道まで初期非表示にしてやがる
自分と異なる意見をすべて排除する集団はなんて言うか知ってるか?
カルトって言うんだよ
まともな人が見たらドン引きするだろうね
まあそれが俺の狙いでもある
バカ魑魅魍魎男はそれがわかってるから管理人完全削除しろと脅してるんだろ
笑える奴だ

ウケる
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/679.html#c42

コメント [政治・選挙・NHK243] DHC会長がニュース女子の中止に怒り!「BPO委員のほとんどが反日・左翼という偏った組織」  赤かぶ
20. 2018年5月03日 13:54:52 : XXZ0y5yHSE : K9jfzGvaW2E[9]
結局は自由新報の請け売りか。
未だに冷戦真っ只中の昭和脳。
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/883.html#c20
記事 [リバイバル3] CD 専用プレーヤー EAR Acute Classic _ ティム・デ・パラヴィチーニの世界

ティム・デ・パラヴィチーニの世界


CD 専用プレーヤー EAR Acute Classic
メーカー希望小売価格 890,000円(クロム仕上げ・税別)・798,000円(ブラック仕上げ・税別)


Ear , Acute Classic - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Ear++Acute+Classic


Acute Classic - ヨシノトレーディング
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/acute-classic/


この一台で、DAC/真空管プリアンプがついていて、ヘッドフォン使用も可能なワンボックスデジタルプレーヤー。


CD の販売が落ち込み、CD プレーヤーをラインアップに揃えるオーディオブランドも年々減ってきています。

CD 再生に対する音の追求は、もはや時代遅れなのでしょうか?
CD はもはやその音楽メディアとしての役割を終えようとしているのでしょうか?

全世界のミュージックファンのCD ラックに納まったコレクションは、かつてのアナログレコードのように廃棄の運命をたどるのでしょうか?

「いいえ、そんなことはさせません...」

EAR の主催者でありオーディオデザイナーである「ティム・デ・パラヴィチーニ」は、それらの問いに対して、1つの回答を託したCD プレーヤーをここにリリースすることを決定いたしました。

その名も「EAR Acute Classic」。

これは、SACD でもなく、Blue-Ray でもなく、純粋に「CD」の音を音楽的に追求した CD 専用プレーヤーです。

そして今や貴重な「真空管」を採用するチューブ式CD プレーヤーです。

しかしなぜ「King of Analog」と呼ばれるパラヴィチーニが、このタイミングでCD プレーヤーをリリースするのでしょうか?

アナログが脚光を浴び、多忙を極めるにもかかわらず、あえてデジタル機器でしかもSACD でもなく、CD 専用機を世に問う理由は何でしょうか?


パラヴィチーニは、かつて「EAR Acute」というモデル名でCD プレーヤーをデザインしています。

2005 年にデビューしたAcute はその後、「Acute 3」までバージョンアップしましたが、部品供給が難しくなったことから惜しまれつつも生産が終了していました。

気がつけば音楽を聴くスタイルは、音楽をデジタルコンテンツ化してデータ送信する方式となり、有形なモノとしての音楽メディアの需要は減る一方です。

しかしCD は1982 年の発売開始からすでに34年(2016 年現在)が経過し、アナログ盤が主役だった50年代から80年代半ばまでの期間と同等か、実質的にはそれ以上の長期に渡って、流通量を含め音楽メディアの第1線を走ってきました。

世界に現存する有形音楽メディアとしては最大の枚数が音楽を楽しむ人たちのすぐ手元にあるわけです。

ある意味、もっとも手軽に音楽を楽しめるメディアです。

ダウンロードしたり、パスワードを入力したり、アプリを立ち上げたり、そんな煩わしい作業は一切必要ありません。

電源を入れて、トレイにCD を載せたら、あとは「プレイ」を押すだけです。

これほどまでに普及した音楽ソフトであるにも関わらず、人類はまたしてもアナログの時と同じように、新技術の優位性を謳い文句に CD を過去の遺物として葬り去ろうとしているのでしょうか?

新技術を否定するわけではありません。

まだやるべき事があるはずだ、と言っているのです。

パラヴィチー二がアナログにこだわり続けているのは、まだやるべき事がたくさんあるからなのです。

同じように、CD にもまだやるべき事がたくさん残っているということなのです。

アナログ界の巨匠であるパラヴィチーニが「CD 専用プレーヤー」を、また作ろうと決心した理由は、まさにそこにあるのです。

特にハイエンドのCD 専用機は、各メーカーのラインナップからモデルが姿を消し、安価な普及機以外は なかなか見られない状況になりつつあります。

そんなCD プレーヤーが次々に姿を消していく状況を目の当たりにし、CD が本来持っているポテンシャルを引き出せなくなることが、かつてのアナログが「アナログ=ノイジーで悪い音」という先入観を音楽ファンに根付かせてしまったように、何としてもそれを阻止する必要があったのです。

つまりパラヴィチーニの純粋な音楽に対する熱き想い、そして音源という資産に対する想い、さらには再生装置に対するチャレンジ精神が、今回の「Acute Classic」発表の原動力となったのです。


「King of Analog」の異名を持つパラヴィチーニは、当然のことながらアナログサウンドの響きを愛してやみません。しかしそれは、パラヴィチーニが到達したい「理想のサウンド」という明確な目標があり、そこへ到達するための手段としてアナログが最適だったということが言えます。

つまりパラヴィチーニにとって理想の目標地点に着くためには、デジタル街道を進むよりも、アナログ街道を進んだ方が、やりやすく、尚且つ理想に近づけたわけです。

これが「Acute Classic」の場合、その理想の目標地点に着くためにデジタル街道を歩いていかなければなりません。しかしそれがパラヴィチーニのチャレンジ精神をさらに刺激したのです。 

「Acute Classic」は、デジタルとは思えないほどアナログ感覚に溢れた、アナログ/ デジタルハイブリッドとでも言うべきCD プレーヤーです。

新しくデザインされたエクステリアはEAR のアイデンティティであるクロムフィニッシュのフェシアを奢り(アルミヘアラインブラックフィニッシュも選択可)、モダンでシンプルなスタイルを採用しました。

また、真空管の配置を水平方向の横置き仕様とすることで、これまでのどのモデルよりもシャーシ全体のスリム化に成功し、シャープなイメージを醸し出しています。

最新のモダンなインテリアにもマッチして、美しいコントラストが目を楽しませてくれることでしょう。

回路構成で特徴的なポイントは、デジタル信号は全てパラヴィチーニがデザインしたアナログフィルターを経由して、他のEAR のプロ用オーディオ機器と同様にトランスフォーマーをカップリングしたチューブ式{ ECC88 (PCC88) x 2 } ライン出力段へ送られ出力されます。

この時デジタル信号は、あたかもアナログレコードのグルーブから発せられたような音質に変換されます。

チューブの特性にマッチするように仕立てられたEAR の心臓部である出力トランスは、パラヴィチー二自身が手巻きで納得する音が得られるまで、幾度と無く試行錯誤を繰り返した後に完成させたオリジナルスペシャルメイドのデザインを採用しています。

出力はアナログアウトプット(フローティングバランスXLR、及び同等クオリティーのアンバランスRCA)を備え、アナログアウトにはバランス/ アンバランスともに最大5Vrms の出力を持たせました。

これによりプリアンプを介さずとも、ダイレクトにパワーアンプに接続して駆動する事が可能となり、フロントパネルのアナログ式ヴォリュームで出力をコントロール出来ます。

「Acute Classic」はまた、Wolfson 社製 WM8741 DAC、及びS/PDIF レシーバーを搭載し、3系統のデジタル入力(USB、Coaxial S/PDIF、Toslink Optical S/PDIF)により、PC 等のデジタルセットからのソースで音楽を楽しむことも可能です。

いずれのデジタル信号もパラヴィチーニの理想とするアナログレコードのようなサウンドを奏でるように全てがデザインされています。

昨今、有形メディアとして再びアナログが注目され、その音の素晴らしさに気づいた人々が再びアナログ盤を買い直しているという現象がおこっています。

CD が登場した時にアナログ盤を処分してCD に買い換えたことを思えば、じつに滑稽な話です。

今後、配信やストリーミングを中心とする無形の音楽メディアが主流になっていったとしても、いずれ有形の音楽資産である「CD」にスポットライトが当てられる時がどこかでくるはずです。

なぜなら音が良い/悪いという判断の仕方は、数字や再生の手段で判断されるのではなく、いずれ、好きか/嫌いかという主観に頼るところに行き着くからです。

手段がどうであれ、パラヴィチーニが目指すものは「いい音を届けたい」という信念です。

ゆえにデジタル/ アナログという領域に関係なく、現在のパラヴィチーニの理想に最も近い音を奏でる再生機が、この「Acute Classic」です。

パラヴィチーニの新たなる挑戦を是非お楽しみ頂き、その音の響きを味わいください。

Specifications:


●Playback:
CD 44.1KHz, 16bit PCM 
SPDIF upto 192KHz, 24 bit PCM、 Toslink upto 96KHz, 24bit PCM
USB 2.0 44.1K - 192KH, 16 - 24 bit PCM


●デジタル入力:
1)USB 
2)SPDIF (RCA)
3)SPDIF (Toslink)

●アナログ出力:
1)Phono; 5V rms シングルエンド
2)バランスXLR; 5V rms XLR ピン 2 ポジティブ
3) ヘッドフォン(1/4” ) 16 - 100Ω

●使用真空管:2 x ECC88 (PCC88) / 6DJ8 (7DJ8)

●サイズ( 突起物含まず):W435 x D285 x H65 mm

●重量:8kg
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/acute-classic/


▲△▽▼


2016年12月 marantz SA10とEAR Acute Classic 音質比較 (字幕修正版) - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=CvEMKdasY34


オーディオ逸品館 2016年11月 
EAR Acute Classic vs. marantz SA10 音質比較テスト
https://www.ippinkan.com/ear_marantz_sa10.htm


真空管らしい艶やかで滑らかな音質が高く評価された「Acute(アキュート)が、2016年10月「Acute Classic」として、純粋に「CD」の音を音楽的に追求するためのCDプレーヤーとして再登場しましたが、CDプレーヤーの需要は年を追うごとに縮小し、「EARのような小規模メーカーがCDプレーヤーを制作する」には、高いコストとリスクが生じるようになりました。新発売されるAcuteも、非常に簡単なメカニズムしか搭載しないにもかかわらず、90万円近い高価な製品になっています。

他方、Esoteric や marantz(DENON)などの大規模オーディオメーカーは、「自社でメカニズムを作る」という手段を講じながらも企業規模の利点を生かし、販売される製品は高級デジタルプレーヤーとしては、比較的低価格に収まっています。

Acute Classic と対照的に、marantzからは「オリジナルメカニズム」と「オリジナルDAC」を搭載しながら60万円という挑戦的な値付けがなされた「SA10」が新発売され、双方のデジタルセクションや機能などを比較すると「SA10」の最新ないメース時に対して、「Acute Classic」はやや時代遅れとさえ感じられてしまいます。そして、その価格は内容を考えると高額に思えます。

そこで「実際の音」が価格に比例するのか?あるいは、Acute Classicが無為に高い機器なのか?を両機を比較試聴して見極めることにしました。


EAR Acute Classic メーカー希望小売価格 890,000円(クロム仕上げ・税別)・798,000円(ブラック仕上げ・税別)


EARの創始者であり主任設計技師である「パラヴィチーニ氏」は、「King of Analog」の異名を持ほど真空管を使ったアナログサウンドの響きを愛してやみません。しかし、パラヴィチーニ氏は、日本で広く愛された「Musical Fidelity A1」の画期的なトランジスター回路の設計も行うなど、彼は真空管アンプだけではなくトランジスターアンプの設計にも鬼才を発揮できるのです。

このようにトランジスター回路と真空管回路のどちらにも優れた手腕を持つ彼が、CDプレーヤーに「真空管出力回路」を使ったのは、単なる彼のノスタルジーではなく、彼が目標とする「理想のサウンド」の実現には、真空管アナログ回路が不可欠だからです。「Acute Classic」は、最新の優れたデジタル回路と、パラヴィチーニが理想とする真空管アナログ回路が組み合わさった、アナログ/ デジタルハイブリッドと言うべきCDプレーヤーなのです。

「Acute classic」がこれまでのモデルと大きく違っているのは、真空管の配置を水平方向の横置きとすることで、シャーシ全体のスリム化に成功し、シャープなイメージを醸し出す薄型デザインが採用していることです。また、このデザインの実現のため筐体や回路のすべてが新設計されています。フロントパネルには、伝統のハンドポリッシュのクロムメッキ仕上げのパネルが採用され、最新のモダンなインテリアにもマッチして、美しいコントラストが目を楽しませてくれることでしょう。

EAR伝統のチューブ・サウンドをこのモデルにしっかりと宿らせるために、パラヴィチーニ氏は他のEAR のプロ用オーディオ機器と同様にトランスフォーマーをカップリングしたチューブ式{ ECC88 (PCC88) x 2 } ライン出力段をアナログフィルターと出力回路に用いました。そしてチューブの特性にマッチするように仕立てられたEAR の心臓部である出力トランスは、パラヴィチー二自身が納得する音が得られるまで、手巻きで幾度と無く試行錯誤を繰り返した後に完成させたオリジナルスペシャルメイドのデザインが採用されます。


この優れたトランス出力回路は、アナログアウトプット(フローティングバランスXLR、及び同等クオリティーのアンバランスRCA)に備わり、バランス/ アンバランスともに最大5Vrms の出力を持っています。これは一般的なCDプレーヤーの2Vrmsの約2.5倍の高出力ですが、出力を高めたことで音楽のダイナミズムが拡大しています。また、この高出力をフロントパネルのアナログ式ヴォリュームにより音量可変出力することで、「Acute Classic」はプリアンプの助けを借りずに、パワーアンプを良好な音質で駆動することを可能としています。

さらにAcute Classicは、Wolfson社製「WM8741 DAC」とそれに対応するS/PDIF レシーバーが搭載され、USB1系統を含む合計3系統のデジタル入力(USB、Coaxial S/PDIF、Toslink Optical S/PDIF)が装備されています。もちろん、いずれのデジタル入力を使っても、パラヴィチーニの理想とするアナログレコードのようなサウンドを奏でるように音質が整えられています。

手段がどうであれ、パラヴィチーニが目指すものは「いい音を届けたい」という信念です。デジタル/ アナログという音源の違いに関係なく、現在のパラヴィチーニの理想に最も近い音を奏でる再生機が、この「Acute Classic」です。パラヴィチーニの新たなる挑戦を是非お楽しみ頂き、その音の響きを味わいください。

CD:44.1KHz, 16bit PCM

S/PDIF:同軸(RCA) 192KHz, 24 bit PCM、Toslink upto 96KHz,24bit PCM

USB 2.0:44.1K - 192KH, 16 - 24 bit PCM


marantz SA10 メーカー希望小売価格 600,000円(税別)


SA11S3の後継機として発売される、SA-10にはマランツオリジナルのディスクリートD/Aコンバーター「Marantz Musical Mastering(MMM)」が搭載されています。このディスクリートDACは、プログラムしたアルゴリズムでデジタル演算を行える「DSP(Digital Signal Processor)を使用することで、一般的なDACチップが行うすべての処理をmarantzがプログラムしたオリジナルのアルゴリズムと専用設計の回路に置き換えることで、より理想的なサウンドを実現するために開発されました。

DACに必要な機能

デジタル信号をアナログ信号に変換するために使われる「DAC」は、オーバーサンプリング・デジタルフィルター、ΔΣモジュレーター、DAC、I/Vコンバーターで構成されます。

・オーバーサンプリング・デジタルフィルター

DACに入力されるデジタル信号の「細かさ」を向上するための演算ロジックです。
オーディオで使われるPCM信号は、縦軸が音量で横軸が時間に当てはまる方眼グラフ上の交点にデーターが置かれるような変換方式でアナログ信号をデジタルにしています。

PCMデジタル信号をアナログに戻すと、出力される波形はサンプリングされる前の「曲線」ではなく、「階段状の線」として出力されます。オーバーサンプリング・フィルターを使うことで、この「階段の段差」が細かくなり、出力される波形がアナログ信号の「曲線」に近づきます。

このとき「元々なかった点(デジタルデーター)」を作り出さなければいけないのですが、前後のデーターの中間にデーターを追加するだけでは、もとあった曲線の膨らみが再現されません。そこで、前後いくつかのデーターを参照にしながら「元々の曲線により近いデーター」を演算により生成します。

「MMM」には、元フィリップスでアプリケーションラボに所属し、「DAC7」でビットストリームDACの開発を担当、「CD-7」のデジタルフィルタの開発者でもあり、現在はマランツヨーロッパリージョンの音質担当者でもあるライナー・フィンク氏が、そのフィルター演算プログラムの開発に参加しています。


・ΔΣモジュレーター

PCMデーターは、「方眼紙上の点」です。この点は「電圧軸・時間軸」の絶対的な座標を持っているので、マルチビットDACではその座標に従って、定められたタイミング(時間軸のデーター)で定められた電圧(電圧軸のデーター)を連続して発生し「階段状の曲線」を出力します。後にこの「階段の角の部分」をローパスフィルターで削ることにより、元のアナログ曲線が出力されます。

ΔΣ変換とは、あらかじめ「点座標」で供給されるPCMデーターを「連続する点(ビットストリーム)」に置き換える変換です。わかりやすく言うなら、PCM信号をDSD信号に変換するための仕組みです。


・DAC
デジタルデーターから、アナログ信号を作り出す仕組みです。
ここまでの「3つの仕組み」が、「MMM」ではmarantzがプログラムしたDSPで行われます。


・I/Vコンバーター
電流として出力されるDACの信号を、オーディオ機器が扱う電圧に変換するための回路です。SA10ではこの部分にビシェイの高精度・高音質抵抗が使われるなど、一般的なICではなくディスクリート回路で構成されます。


・新世代のオリジナルメカエンジン「SACDM-3」
ディスクドライブには、marantzがピックアップの制御とデコードを行なう回路を新開発し、回路を最短、最小化。余分な電流やノイズの発生を抑えた、最新世代のオリジナルメカエンジン「SACDM-3」が採用されます。

出力回路
アンバランス出力、バランス出力は完全に同等グレードで構成され、バランス出力のHOT/COLDの反転は、信号劣化のないデジタル位相反転機能が採用されています。

アナログ基板
左右のアナログ出力回路はシンメトリーにレイアウトされ、チャンネルセパレーションや空間表現力が高められています。

高音質パーツ
アナログ出力回路には、純銅箔を採用した最上グレードのオリジナルフィルムコンデサ「ブルースターキャップ」や、高音質電解コンデンサなどを投入され、電源トランスには、SA-7S1と同等コアサイズのトロイダルコアトランスが採用され、巻線には高純度なOFCが使われます。

アナログ回路とDAC回路に給電するブロックケミコンには、4,700μFのマランツ専用カスタム品が使われます。

アナログ出力端子には、純銅削り出しのピンジャックが使われます。


ヘッドホンアンプ
フルディスクリートで、HDAM-SA2による高速電流バッファアンプが使われ、3段階のゲイン切り替えもできる。本格的なヘッドホンアンプが採用されています。この回路は、メイン回路を高音質化するためOFFできます。


試聴環境

メーカーから届けられた「Acute Classic」を箱から出して聞いたときは、「やはりEARのような小規模メーカーが、CDプレーヤーを初発売するのは無理がある」と感じました。

音の滑らかさ、雰囲気の良さは感じられるものの、同じ条件で聞いたことのある、marantz SA10と比べて情報量(音数)が明らかに少ないと感じられたからです。

試聴は、その後60時間近く連続で再生してから後に行いました。


 Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G) 

 AIRBOW PM11S3 Ultimate 

 AIRBOW MSS-i5 MsHD 6.7


試聴したソフトは、いつもの5曲です。これらの曲をダビングしたCD-Rを聞きました。

さらにCDの音とUSB入力の音を比較するため「新世界より」をAIRBOW MSS-i3 MsHD(HQ Player、88.2kHz/24bit出力)と組み合わせて聞いてみました。


2016年12月 marantz SA10とEAR Acute Classic 音質比較 (字幕修正版) - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=CvEMKdasY34

Della
「せせらぎ」

Liza Ferschtman
「BACH VIOLIN SOLO」

Grace Mahya
「Last Live at DUG」

noon
「500 Miles」

DENON
「新世界」

・EAR Acute Classic 890,000円(クロム仕上げ・税別)

 せせらぎ

水の流れる音には十分な高周波成分が含まれ、SACDの助けを借りなくてもすっきりと伸びきったサウンドがCDから再現されます。これは、真空管とトランスを使った良質なプリアンプ「EAR 912」をCDプレーヤーに接続したときに得られる、音質改善と同じです。音の広がりも自然で、手前の水音と近くの鳥の鳴き声、遠くの鳥の鳴き声が、部屋の壁の向こう側から聞こえてきます。

特徴的なのは、音の重なりに一切の濁りがなく、手前の音の向こう側に遠くの音が透けて見えるように聞こえることですが、この透明感の高さにアナログの鬼才と呼ばれるパラヴィチーニの技術が生かされています。

ただ、CDのメカニズムやDACといった「デジタル構成部」は、特別なものが使われているわけではありませんから、marantz SA10のようなぎっしりと音が詰まった密度の高さ、4Kデジタル映像のような緻密さは持ち合わせていません。
フィルム映画を見るような透明感とデリケートな色彩の再現能力を持つ、Acute Classicはディスクに記録された音を「情報」としてではなく、あたかも生演奏を聞く時のような豊かな響きと色彩で「生々しく」再現してくれました。

 バッハ バイオリンソロ

バイオリンから一音が出るその瞬間、弓と弦が触れた音だ出て、それから弦全体が安定した音階で鳴り、それが楽器全体に広がってゆく、その「響きのイメージ」がとても正確に再現されます。今聞いているのは「生楽器の音である」、「生演奏の再現である」ということがダイレクトに伝わってくる音の出方です。

従来のAcuteとの違いは、良い意味でその「響きの乗せ方」にEAR臭さがなく、アナログ回路で「特別な音作りをしている様子」を一切感じさせないことです。

高音はすっきりと伸び、中音は太く響き、低音は豊になる。本当に生楽器をホールで聞いているのと同じような音が出ます。

これこそがEARマジックなのですが、最新のAcute Classicは、本当に自然でその魔法が「見えない(感じられない)」ことが、一番の特徴だと思います。

こういう生々しい音を出すCDプレーヤーは、真空管を使うEARでなければ作れないでしょう。

 モナリザ

ギターの響きが部屋いっぱいに広がります。ボーカルは滑らかで艶やか。レコードを聴くときと寸分違わぬイメージでこの曲が鳴ります。今聞いているのは、ハイブリッドディスクのCD層をリッピングし、今はもうない高音質の「ゴールドCD-R」に焼いたものですが、下手なSACDプレーヤーで聞くSACD層を上回る程高域が滑らかで、高域の倍音もすっきりと伸びています。

驚かされるのは、デジアルのつきものの「ノイズ感」や「粉っぽさ」が全く感じられず、本当にレコードやアナログテープを聴いているのと同じ感覚で、CD(デジタル)が鳴ることです。

こういう音作りに、アナログサウンド30年以上の歴史を持ち、現場でのレコーディングの経験も深い、パラヴィチーニの経験が生きていると思います。

目の前で、人間が、生楽器を演奏している音で、モナリザが美しく鳴りました。

 500miles

ピアノの音と人間の声の違いが、とても良く伝わります。
特にこのディスクでは「ピアノの高い音」がやや硬く、ピアニストのタッチが粗く聞こえがちなのですが、そういう荒々しさは全く感じられません。ピアノの音は滑らかで響きが豊かですが、濁りが少なく透明感たっぷりに美しく響きます。
ボーカルはボディーがしっかり出て、肉付きのよい女性らしい柔らかな音で鳴ります。

驚かされるのはピアノの最低域の基音、そしてペダルを踏む音まではっきりと「生々しく」聞こえることです。今までこれほど深みのある自然な低域をこのディスクから再現するプレーヤーに出会ったことはありません。Acute Classicでこの曲を聴くと、中音が少し前に出てピアノがその後方に位置し、ピアノの高音が上方向に広がり、低音がやや遅れて地を這うような、「音の高低による時間差」が本当に見事に再現されます。

こういう音は、「現場の音」をしっかりと記憶している、パラヴィチーニが「生音に近くなるようなアナログ回路」をAcute Classicに与えたからこそ実現した音で、デジタル回路だけで作られた機器ではとうてい実現できないでしょう。なぜなら、再生時の「響き」がなければ、実現しない音だからです。

私は2016年末発行のDMにオーディオ機器は、失われた響きを再現し、入力される音よりも出力される音をより「生々しくできる」という持論を掲載しましたが、今聞いている音は、まさしくそういう「失われた響きが見事に復元された音」です。

 新世界より

楽曲が始まる部分での、金管楽器の響き、弦楽器の響きの再現が見事です。Acute ClassicはEAR製品全般に通じることですが、「響き」の再現性、その「芸術性」の醸し出し方が実に見事です。

デジタルの音はアナログに比べると、動きが少なく「静止して」感じられる事があるのですが、Acute Classicで聞く新世界よりには「生きた時間の流れ」が感じられます。

演奏が進むにつれて刻々と変化する「響きの変化」に夕日が雲を照らし、刻々とその美しさを変えて行く様子が感じられます。響きの広がりと収束。色彩感の変化。本格的な交響曲ならではの「リッチな時間の味わい」が見事に再現されます。
今聞いているのは「音」ではなく、演奏そのものです。それも、生よりもさらに素晴らしく作り上げられた、再生芸術(演奏)そのものです。オーディオ機器は、生演奏をより美しく、生々しく再現出来るという「事実」をAcute Classicは、聞かせてくれます。

  新世界より(USB入力)

CDに比べるとほんの少しだけ響きが減った分、演奏が落ち着いて感じられます。CD-Rで聞くこの曲が「春から初夏」にかけての雰囲気だとすれば、USB入力で聞くこの曲は「夏の終わりから秋」に欠けての雰囲気です。

音質的にそれほど大きな変化は感じられませんが、雰囲気が一ついて少し「客観的」な部分が醸し出され、普段聞いているこの曲の雰囲気に近くなります。

素晴らしいと思うのは、CDの再生、USBでの再生に関わらず、CD(44.1kHz)にありがちな高域の閉塞感が全く感じられず、高域の倍音がすっきりと伸びていることです。

今聞いている音であれば「ハイレゾ」でなくても、十分アナログに匹敵するサウンドが得られます。少なくとも下手なデジタル機器で聞くハイレゾよりも、遙かに高域ののびは良く、楽器の音が自然に聞こえます。

色彩感も豊かで、この音であればUSB-DACとしても価格相応の価値を十分感じ取っていただけることでしょう。


・marantz SA10 メーカー希望小売価格 600,000円(税別)

 せせらぎ

今までのフラッグシップモデル「SA11S3」では少し気になっていた、高域のざらつきや堅さが完全に消えているところに「MMM」を採用した「SA10の良さ」が感じられます。水の流れる音、鳥の鳴く声は柔らかく、十分な厚みがありますが、すっきりと明快なサウンドで「ぼやけた感じ」が一切ありません。

Acuteとの違いは、水泡がはじけたときに飛び散る「細やかな水しぶき」が伝わる感覚、いわゆる「空気感」が弱いことです。しかし、これはSA10が弱いのではなく、Acuteの「真空管を使った音作り(本来録音されていないものを、あたかも存在するように感じさせる力)」を褒めるべきでしょう。

立体感はスケールが若干小さいですが、それが逆に「空間の密度感を上昇」させることにつながっているので、善し悪しではなく、好みの判断になるでしょう。
PCMのように輪郭が強くなりすぎる事がなく、下手なDSDのように滑らかになりすぎる事もなく、marantzらしい暖かく滑らかな音でせせらぎが鳴りました。

 バッハ バイオリンソロ

Acuteで聞くこの曲に比べると、SA10は表現がやや穏やかですが、細やかな楽器の音の変化や奏法のバリエーションがきちんと再現されるので、演奏にじっくりと耳を傾けたくなります。

Esotericのように堅くなく、LUXMANのように柔らかくなく、Accuphaseのように色が薄くなく、SA10のバランスはとてもニュートラルです。音が滑らかで密度も高く、バイオリンの鋭さと柔らかさのバランスが秀逸です。

Acuteのような「海外製品」と比べると、落ち着いたムードになりますが、フェルシュトマンが自分の音のじっくりと耳を傾けながら、知的にバッハを奏でている様子が伝わります。

プレーヤーで極度に色づけしない「端正な音」が魅力的に感じられました。

 モナリザ

切れ味の良い透明な響きを聞かせたAcuteとは違って、ギターのサイズが一回り大きくなったように、低音の響きが太くなり、その部分の余韻が長く感じられるようになります。けれど、変わるのは低音だけで、中高音の響きの量や余韻の長さは、Acuteと同じです。

ボーカルはギターと分離して聞こえます。この部分、ギターとボーカルの絡みがとても親密に感じられたAcuteとは一線を画します。

質が高く端正な音ですが、Acuteと比べるとやや「艶」が少なく感じられました。

 500miles

Acuteで聞くこの曲は「生演奏を聞いている雰囲気」を持っていました。SA10では「レコーディング現場」が見えてきます。

ピアノとボーカルの立体関係はややあやふやで、音像も肥大します。密度は高いのですが、それぞれの音が出てくる「タイミング」が同一なので、音が空間でかぶっています。

一つずつの音は悪くない、むしろ優れているのですが、音楽表現で重要な「間」が形成されません。

B&Wのスピーカーもそう聞こえますが、B&Wをモニターとして作られたSA10も同じ傾向を感じさせます。

 新世界より

録音の良いこのソフトではSA10の持つ「音の良さ」がしっかりと発揮されます。
PCMをすべてDSDに変換してからD/A変換する良さでしょうか?音が本当に滑らかで、良質なアナログソースを聞いているような「厚み」も感じられます。

金管楽器や弦楽器の音が重なる部分では、それぞれの音が見事に分離し、団子状に重なることがありません。あくまでも、細やかな音が美しく重なり合っているように聞こえます。

演奏の流れはとても穏やかで、不安なく新世界に踏み出していける、希望にあふれた音楽に聞こえます。また、ノイマンの指揮らしい「一糸乱れぬ統一感」も強く出ます。
音の量、厚み、すべてが満足できるレベルです。


  新世界より(USB入力)


S/N感、密度感、低域の安定感でUSB入力はCD-Rを上回ります。

しかし、その差はそれほど大きいものではなく、CD-Rでの再生とほとんど変わらない雰囲気で新世界よりが聞けます。黙って切り替えられたなら、どちらがそれとは言い当てられないほどの差でしょうか。

それでも中低音のハーモニーの厚み、小音量部の音の数、音が消え入る部分の静寂感など、回転していないものからデーターが取り出されているという「安定感」が感じられます。

ダイナミックレンジも少し拡大し、最大音量部の音量がわずかに大きくなっているようにも感じられます。

USB入力でこの音が出るのであれば、CDの再生でディスクにこだわる必要はないと思います。


試聴後感想

試聴レポートの最初に書きましたが、「最新技術を惜しみなく投入した marantz SA10」と「ノスタルジックな真空管を搭載したAcute Classic」では、全く勝負にならないと考えていました。

しかし、比較試聴を追えた今、その考えが全く違っていたことを知りました。

私自身
「デジタル機器はスペックではなく、出てくる音で選ぶべきだ」、
「デジタル機器の音質のキーポイントは、デジタル回路のスペックではなくアナログ回路の優劣だ」

と何度も書いてきていたにもかかわらず、今回はあまりにも違う「スペックの差」に完全に目が曇ってしまったのです。

SA10 はこの価格でよくぞここまで!と賞賛できる音質です。同じ国産製品で比較するならば、その価格は他社製品の1.5〜2倍くらいに匹敵するでしょう。特に、今回はメカニズム、DAC共にオリジナル化してこの価格ですから、その努力の実現は高く評価されるべきです。

しかし、EAR Acute Classicは「音楽の再現性」において、SA10をあっさりと退けてしまいました。

詳しい音質の違いは「試聴レポート」に記述したので省きますが、Acute Classicは「出力回路にEAR 912をおごっている」あるいは「CDプレーヤーと素晴らしいプリアンプが一体化したモデル」と考えなければなりません。

良質なプリアンプをCDプレーヤーとパワーアンプの間に使うと、音質がワンランクあるいはそれ以上アップすることはよく知られています。Acute Classicはまさしくそういう「プレーヤー」です。

このプレーヤーなら、高級なプリアンプを使わずに内蔵のボリュームを使ってパワーアンプに直結したり、あるいはプリメインアンプに繋いでも、100万円以上のプリアンプを使ってそれらを繋いだときと同等の「響きの良さ」が実現するでしょう。そう考えれば、その価格は思わず「バーゲンプライス!」と叫びたくなるほどの価値を持ちます。

少なくともクラシックやバラードなど、じっくり聞きたい本格的な演奏では、私は SA10 ではなく Acute Classic を選びます。

また、USB入力でもそのアナログ的な雰囲気が味わえる Acute Classic は、SA10 を超えるムードの濃さで音楽を再生したのです。

Acute Classic が SA10 を超えたのは、パラヴィチーニの経験が成し遂げた奇蹟でしょう。

聞かなければ信じられない。聞けば虜になる。それが、Acute Classicの魅力です。

逸品館代表 清原裕介
https://www.ippinkan.com/ear_marantz_sa10.htm

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/853.html

コメント [リバイバル3] 中川隆 _ オーディオ関係投稿リンク 中川隆
118. 中川隆[-11840] koaQ7Jey 2018年5月03日 13:59:16 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13012]

CD 専用プレーヤー EAR Acute Classic _ ティム・デ・パラヴィチーニの世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/853.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/451.html#c118
コメント [国際22] 何ができるだろうか?(マスコミに載らない海外記事) 赤かぶ
4. 2018年5月03日 13:59:27 : Cl4PAcyXRI : k_v5_HyDXlw[18]
そういえばキャプテンアメリカの映画でアメリカが正当化していた。
http://www.asyura2.com/18/kokusai22/msg/590.html#c4
コメント [政治・選挙・NHK243] 前川喜平・前文科事務次官が警告「いま日本は、ファシズムの入り口に立っている」(HARBOR BUSINESS) 赤かぶ
21. 2018年5月03日 14:00:43 : XXZ0y5yHSE : K9jfzGvaW2E[10]
右に大きく振れさせておいて、岸田で野党支持層の票を奪うつもりだろう。
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/867.html#c21
コメント [政治・選挙・NHK243] 時間の経過以外に「不可逆的」なモノは何もない。加計学園獣医学部新設に不正があればいつでも廃学出来ることを日本国民は示す… 笑坊
6. 2018年5月03日 14:01:10 : ABPExKQ6Vk : WkKEBT_l450[530]
>1.多くの国民に訴え安倍を退陣させまっとうな政党によって政権交代を果たさないといけない。

退陣させること と 政権交代することは 同義ではないことをキモに命ずことだ

安倍が退陣してもオタク石破や白痴顔岸田が総理大臣になって内閣を作ればこれを引きずり下ろすことは安倍以上に大変なことだ
安倍のもとで自民・公明の本当の姿を国民の前にさらけ出すことだ

野党は国家的次元がなんであるかを自覚するべきだ
官僚にはグズも多いが優秀なものも散見する
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/863.html#c6

コメント [Ψ空耳の丘Ψ62] NWO世界について 19:西欧史の真実をさぐる・・・シリア情勢から2 あのに
3. あのに[115] gqCCzILJ 2018年5月03日 14:04:05 : O98pBl7UXw : Mql5xZni@0g[97]
動画をまた、つけたしておきます。
ここに出てくるテロリストは、いわゆる穏健派とよばれ、日本政府やマスメディア、へんな団体などが支援する、いわゆる反体制派です。
だれが、判断してもテロリスト以外には見えないが、殺人鬼マスメディアなどからみると、市民の味方らしい(笑)
いまですら、おくめんもなく、だいだいてきに、応援している。まさにマスメディアは鬼畜である。

https://twitter.com/trappedsoldier/status/991569577166303232
mko @trappedsoldier

mkoさんがtim andersonをリツイートしました

「シリア軍のいる所へ逃げようとすると、テロリストが撃ってきた。ママは撃たれて死んだ。その場に埋められた。いっぱい泣いた。ボクの名前はウバダ。東グータのザマルカから来た。ここでおじいちゃん、おばあちゃんと一緒に住んでいる。弟は逃げた時3歳だったから覚えていない」

Syrian child tells of his escape from jihadist-held Zamalka
https://www.youtube.com/watch?v=dM99rU9q46M


つぎは、最近発見された武器のかずかずだ。これにも、われわれの税金が投与されているかもしれない。まえの動画の子どもの母を撃ち殺した弾丸は、われわれの税金から購入されているのかもしれない。みな、どう思って見ているのだろう?

https://www.youtube.com/watch?v=HAcaXXsk24A

SYRIA:MILITARY INTELLIGENCE CONFISCATED LARGE QUANTITIES OF ISRAELI-MADE WEAPONS & AL-JAZEERA ITEMS
https://www.youtube.com/watch?v=wXjWSjWyiTI

ISISテロリストの背後には、米軍などばかりでなく、ぶあつい米英仏、イスラエル、サウジ、NATO諸国の支援体制がある。もちろん、ロイターを頂点とするマスメディアが、最大の殺人鬼であるといえる。

さて、コメント66utgH8agI さんは、むずかしいことをお聞きになられます。わたしは、ほんらい政治、経済、国際情勢、金融、戦争などの知識はなにもなく、多くの人が常識として知っている事柄について、ほとんど無知であります。だが、それを知ろうとしたところ、多くの人が常識としている事柄が、じっさいはウソ、でたらめであることがわかり、はからずも、不得手な政治、経済、国際情勢、金融、戦争などの考えを書いているだけで、トランプとプーチンのお芝居という可能性など判断できようもありません。ただ、「オリバー・ストーン オン プーチン」を読むかぎりでは、トランプとプーチンのお芝居はありえないと思います。

ただ、トランプ−習−プーチンは、わたしには、、トランプは追い詰められているので、これからトランプがどれほどのことができるのか、危ういと思っています。

また、シリアでの危機で、あまりに見え透いたウソが続くのは、国際金融マフィアが追い詰められているのでは、ないかと考えています。世界統一の期限がきられている?だれに?・・・・・・・宇宙人にです(笑) 

わたしの考えは、コメント66utgH8agI さんとは、ちがう意味で未来に悲観的であり、それが、NWO新世界秩序について書いているゆえんなのです。

http://www.asyura2.com/16/bd62/msg/383.html#c3

コメント [政治・選挙・NHK243] 安倍、9条改憲で情に訴える作戦?+自民が4項目の改憲素案を発表+中曽根御大、ついに欠席(日本がアブナイ!) 笑坊
4. 2018年5月03日 14:04:20 : Cl4PAcyXRI : k_v5_HyDXlw[19]
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http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/898.html#c4
記事 [憲法3] 改憲、高まらぬ機運=焦りのぞく安倍首相−3日、憲法記念日(アベノミックス人気で煽るはずが...)
金融と外貨を弄って「安倍のミックス」と称する好景気を演出。御自分の名前を売って印象操作、一気におじい茶魔の悲願・平和憲法改正と再軍備に持ち込む。そんなシナリオでは無かったか。今や金融操作は限界、更に身内優遇政策の矛盾が吹き出し、政権も危うい中で、どんな遣り口で「改憲」をに踏み切るのか。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(ここから)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018050200684&g=pol
改憲、高まらぬ機運=焦りのぞく安倍首相−3日、憲法記念日

 日本国憲法は3日で施行から71年を迎える。安倍晋三首相は2020年の改正憲法施行を目指すが、憲法改正の機運は高まっていない。政権の不祥事続出で求心力を弱め、今秋の自民党総裁選での3選も不透明になっていることが影響している。審議拒否に入った立憲民主党など野党は衆院憲法審査会の日程協議にも応じておらず、首相からは焦りものぞく。

●自民改憲案を問う=識者インタビュー・長谷部恭男早大教授、北岡伸一東大名誉教授

 「いよいよ改憲に取り組む時が来た。主役は国民だ」。首相は1日、超党派の憲法集会にメッセージを寄せ、改憲実現に重ねて意欲を示した。3日の憲法記念日にも、改憲推進派のフォーラムにビデオメッセージを送ることにしている。
 自民党は4月20日、党所属の都道府県議約800人を集めて改憲に関する研修会を開催。7月にかけて党青年局や女性局による会合、政令市議向けの研修会も検討している。いずれも首相の意向とされ、国民的議論が深まっているとは言えない状況に焦燥感を強めているとみられる。
 改憲を進めたい首相にとって、今年は「勝負の年」。来年は統一地方選や参院選、天皇陛下退位など大型の行事があり、国民投票のタイミングは限られる。9条に自衛隊を明記する条文案について、党内の根強い反対を押し切って3月に意見集約したのも、年内発議に向けて議論を加速させるためだった。
 しかし、森友・加計学園をめぐる問題や財務事務次官のセクハラ疑惑などにより、内閣支持率は下落。4月20日の研修会で首相は「自衛隊を明記して違憲論争に終止符を打とう」と訴えたが、出席者からは「世間は改憲に興味がない」と冷めた声が聞かれた。
 野党は改憲でも対決姿勢を強めている。立憲の枝野幸男代表は4月28日、千葉市の討論会で、9条改正について「話し合う余地はない」と断言。9条など改憲4項目をめぐる与野党協議を急ぐ自民党は大型連休前の衆院憲法審開催を打診したが、立憲は拒否した。「接点を探る瀬踏みもできない」(自民党幹部)のが現状だ。
 首相が「改憲勢力」と期待していた希望の党は分裂が決まり、改憲に積極的な保守系が新たに結成する新党は5人にとどまる見通し。民進党との合流を決めた希望の玉木雄一郎代表は、枝野氏と同じ討論会で「自衛隊明記案には反対」と明言した。
 一方、改憲に慎重な公明党は、国民投票法の改正を優先し、同法に公職選挙法が定める「洋上投票」などを規定するよう主張。自民党も国民投票法改正を与野党論議の呼び水にしようとしているが、首相周辺は「公明党は改憲論議を先送りしようとしている」と警戒している。(2018/05/02-16:45)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(ここまで)
関連:
■憲法改正の国民投票をすれば、テレビは改憲賛成派によるCMで埋め尽くされる!?「電通は自民党を決して裏切りません」(週プレ
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/785.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 4 月 30 日 15:05:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
■国民投票「18歳以上」に=憲法改正へ法整備−自民(時事通信) 憲法違反選挙で選ばれたのは無視
http://www.asyura2.com/13/senkyo147/msg/234.html
投稿者 鬼畜ユダヤ 日時 2013 年 5 月 03 日 18:23:56: fd9zY2zPWt.BQ
■自民党が作った「憲法改正マンガ」の内容とその狙い/ちちんぷいぷい(@動画)
http://www.asyura2.com/15/senkyo184/msg/588.html
投稿者 gataro 日時 2015 年 5 月 10 日 09:12:09: KbIx4LOvH6Ccw


http://www.asyura2.com/09/kenpo3/msg/515.html

コメント [政治・選挙・NHK243] 谷内、どうするんだ!“蚊帳の外”をどうにかしろ!by Abe(世相を斬る あいば達也) 赤かぶ
22. 2018年5月03日 14:06:10 : q5UHoxXe2M : 5_KgT3fopec[189]
>>15
って、大丈夫か?東大病につける薬はないぞ。安静にしているしかない。
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/869.html#c22
コメント [政治・選挙・NHK243] 安倍、9条改憲で情に訴える作戦?+自民が4項目の改憲素案を発表+中曽根御大、ついに欠席(日本がアブナイ!) 笑坊
5. 2018年5月03日 14:06:32 : DZXwPH4i7E : EIF9c1577Ak[147]
国民に対していつも不誠実で

やらなきゃならないことは一切

しようとしないくせにこういうことは熱心。


http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/898.html#c5

コメント [経世済民126] 気象庁スパコン更新で予測精度大幅向上へ 「線状降水帯」発生予測も将来は実現へ(5/1産経ニュース) 怪傑
2. 2018年5月03日 14:07:08 : txYkYatYGE : 84zelSPFygA[1]
大幅な人員増強をするなら理系のポスドクを採用して欲しいよ。
民間には採用年齢差別禁止を強用しているくせに公務員だけ採用年齢を設けているのはインチキ過ぎるだろ。
http://www.asyura2.com/18/hasan126/msg/895.html#c2
コメント [国際22] 在韓米軍、北朝鮮との平和協定締結後も韓国に引き続き駐留(Sputnik日本) 絶(PC)
7. 2018年5月03日 14:07:24 : LiAK8mOVpk : JfLzxe_9T5I[331]
>>5さん
東亜日報の主張はこうか
>「平和協定が署名されれば、韓半島で在韓米軍の駐留を正当化することは難しいだろう」と主張したことに対し

>文在寅(ムン・ジェイン)大統領は2日、「在韓米軍は韓米同盟の問題」とし、「平和協定の締結とは何の関係もない」

>文大統領が在韓米軍駐留の必要性に確固たる哲学と意志を持っているなら、警告で済むことではない。

という事か、
未だに状況を認識出来ていないのだろうと思う、この記者は在韓米軍からキックバックでも貰っているのかね?

>在韓米軍駐留の必要性に確固たる哲学と意志を持っているなら、
それがどの様なものなのか聞いてみたい。
http://www.asyura2.com/18/kokusai22/msg/598.html#c7

コメント [政治・選挙・NHK243] テレビは改憲賛成派によるCMで埋め尽くされる!   赤かぶ
3. 2018年5月03日 14:08:38 : hYgDyQ7GVw : FW2CaKAMq2k[79]
改憲派は国民投票法で金に任せてドバドバ広告を流せると思っていたが
放送法4条(番組編集の政治的不偏不党)が足かせになることに気づき
アベノゲリゾーに今年になってからようやく放送法改正を言わせ始めた。
目的については正直に言うはずもないが、「金に任せてドバドバ広告」
が本来の目的であることは疑いがない。

(国内放送等の放送番組の編集等)
第四条 放送事業者は、国内放送及び内外放送(以下「国内放送等」という。)の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。
一 公安及び善良な風俗を害しないこと。
二 政治的に公平であること。
三 報道は事実をまげないですること。
四 意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。
2 放送事業者は、テレビジョン放送による国内放送等の放送番組の編集に当たつては、静止し、又は移動する事物の瞬間的影像を視覚障害者に対して説明するための音声その他の音響を聴くことができる放送番組及び音声その他の音響を聴覚障害者に対して説明するための文字又は図形を見ることができる放送番組をできる限り多く設けるようにしなければならない。
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/899.html#c3

コメント [政治・選挙・NHK243] 安倍退陣カウントダウン その後の激動と空前の混乱<上> ささやかれる安倍退陣Xデー(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
11. 2018年5月03日 14:09:56 : F0zBecZOWM : EMJyDWJP9j0[4]
退陣Xデー?
そんなもんねえだろw
アヘちょんは9月の総裁選まで居座るだろうよ
その総裁選だって、どうなるかわかったもんじゃないし
池沼ってのは、自分が悪いなんてでんでん思わないし、自分が他人からどう思われているか気にしないんだからね

何がどうあれ、アヘとアヘ一味に期待などしない方がいい
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/889.html#c11

コメント [政治・選挙・NHK243] 「おことば」に対するわれわれ国民の答えが見つかった!  天木直人  赤かぶ
4. 2018年5月03日 14:10:05 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-2614]
南北首脳会談、安倍政権の今後の見通し/天木直人×田中宏和対談「日本の政治を切る」2018年5月1日
.
新党憲法9条
2018/05/01 に公開
https://www.youtube.com/watch?v=nlyxaCIzO7I

http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/858.html#c4
コメント [リバイバル3] CD 専用プレーヤー EAR Acute Classic _ ティム・デ・パラヴィチーニの世界 中川隆
1. 中川隆[-11839] koaQ7Jey 2018年5月03日 14:15:16 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13012]

EAR Products - ヨシノトレーディング
https://www.yoshinotrading.jp/products/ear/

EAR 真空管アンプ 逸品館
https://www.ippinkan.com/ear/ear_page1.htm

ヤフオク! - 「EAR」の検索結果
https://auctions.yahoo.co.jp/search/search;_ylt=A7dPDi01WVxa1w8AAiR8WDd8?p=EAR&aq=-1&oq=&fixed=0&ei=UTF-8&slider=0&tab_ex=commerce&auccat=23792&x=0&y=0

▲△▽▼

ティム デ パラヴィチーニ
https://www.yoshinotrading.jp/ear-tim-de-paravicini/

アナログ音楽再生芸術に人生を捧げる「King of Analog」と呼ばれる生ける伝説、


「ティム・デ・パラヴィチーニ」。


その男が目指す音、それは...


”アナログ・マスター・サウンド”。


「アナログレコード音楽は、いまだ完成されたアートではない」。

                  ............ by Tim de Paravicini

アナログ・レコードを造る時の音響装置、そしてアナログ・レコードの音楽を再生する時の音響装置、まさに音楽の入口から出口に至るまでの音響デバイスを1人で創造する事ができるスペシャルエンジニア「ティム・デ・パラヴィチーニ」。

ポール・マッカートニー、リンゴ・スターといったビートルズのメンバーや、ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアやジェームス・ガスリー(グラミー受賞プロデューサー)、またケイト・ブッシュ、ジム・ケルトナー、ゲイリー・バーロウ(Take That)等、ミュージシャンのスタジオへの機材提供を始め、クィーン、ジミ・ヘンドリクス、レッド・ツェッペリン、ローリングストーンズ、ザ・フー、ブルース・スプリングスティーン、ZZ トップ等、超ビッグネームのマスタリングを行う世界屈指のエンジニア;「ボブ・ラドウィック」が主催する「ゲートウェイ・マスタリング・スタジオ」(マスタリングを担当したダフト・パンクくの大ヒットアルバム「ランダム・アクセス・メモリーズ」は、2014年の第56回グラミー賞で「ベスト・エンジニア・アルバム」を受賞)、さらには高音質レーベルとして、その限定リリースされたアナログ盤には常にプレミア価格が付くマニア垂涎の「モービル・フィデリティー」等々、音に対して凄まじくシビアなプロフェッショナルスタジオにパラヴィチーニ(EAR)の様々な音響機器が導入されています。

その世界のトッププロ達が、こぞってパラヴィチーニ(EAR)の機材を使う理由はただ1つ、「音が心地いいから」。

英国で育ったパラヴィチーニは幼少の時から目の前に時計やラジオがあれば決まってバラバラにしてしまうので、「彼の前に機械を置くな」と言われるほどメカ好きでした。

ある怪我で病院に入院した時にも、退屈を持て余したパラヴィチーニが病院内の調子の悪いラジオやテレビを全て直してしまったという逸話が残っているほどです。

10代後半にロックンロールバンドに夢中になりドラムスを担当する傍らで、PAやスタジオ機材のリペア/ カスタマイズを手掛けるようになっていきます。そして20 代前半には南アフリカに自身のアンプ/ トランス製造工場を設立。

ここでの活躍が評判となり、当時日本からやってきたLUX 社がパラヴィチーニをオーディオデザイナーとしてヘッドハンティングして日本へ連れてきます。

その後、約4 年間日本でアンプデザイナーとして腕をふるい、後に銘機と呼ばれるLUX 社の50周年記念モデルのアンプ開発等を手掛けています。

英国に戻ったパラヴィチーニは、1978 年にいよいよ自らのブランド「EAR 社(Esoteric AudioReserch)」を始動させ、自らが理想とする音響装置造りに乗り出します。

80 年代にはアナログ・レコードに溝を刻んでゆくための装置である新型のレコードカッティングシステムをデザインし、ミュージシャン達が音楽を記録したマスターテープに近い鮮烈なサウンドのアナログ・レコードが作れると評判になります。

1993 年にはパラヴィチーニ(EAR)のオーディオ装置を駆使してレコーディングされたスライド・ギターの名手「ライ・クーダー」のアルバム「A Meeting by the River」が、グラミー賞のベストワールドミュージック賞を受賞し、パラヴィチーニ自身も「技術貢献者/Technical Contribution」として表彰されています。

1996 年にも「ベラ・フレック」のアルバムでグラミー賞にノミネートされています。

2002 年には、オーディオドリームチームのメンバーとして、高音質レーベルで有名なサンフランシスコにある「モービル・フィデリティー」に招かれ、チーフオーディオデザイナーとして現在考えうる最高グレードのアナログシステムをデザインし機材を導入しています。

ハーフスピードマスタリングと呼ばれる技巧を駆使して造られたここでのアナログ・レコードの再生音は、まさにマスターテープクオリティーとも言うべき高音質で、音楽の持つ躍動感や生命感、そして楽器や歌声のナチュラル極まりない響きは、現在リリースされる音源としては世界屈指のクオリティーを誇ります。

一方、プロスタジオのハイクオリティー機器の技術をフィードバックしたホームユース用の再生装置の設計、デザインも妥協なく同時に進められて来ました。特にアナログ・レコードによる音楽再生においては、最高の音質、音色、そしてエネルギーが奏でられるようにチューニングされてます。

また、プロ機器、及びホーム機器同様にパラヴィチーニが目指す音を得るために、好んでアナログ素子である「真空管」を装置に多用する所もパラヴィチーニ(EAR)のアイデンティティーとなっています。このためパラヴィチーニは「King of Tube」の別名を持ちます。

音楽が人々に大きな影響力を持っていたと言われる1960 年代から1980 年代後半にかけてとアナログ・レコードの繁栄期とは時期的に重なります。これは単なる偶然でしょうか?

パラヴィチーニは言います。「当時のミュージシャンやエンジニアやレコード会社の連中はとにかくクオリティーに拘った。皆が誰も今までに聴いたこともない音楽や音が出るレコードを作ってやるぞと競い合った。その想いが詰まった、まるで昨日に録音されたばかりのようなマスターテープの圧倒的な音を聴くと、中途半端な仕事など私には絶対にできない。私のやるべき仕事は、彼らの目指した音楽をそのままリスナーに届けることだ。そしてそれを最も近い形で表現できるのがアナログだ。」

つまり「心地いい音」とは、「”マスターサウンド”に近づくこと」と、パラヴィチーニ / EAR は考えます。なぜなら、その音こそがミュージシャンやエンジニア達が試行錯誤の末に到達した音楽の完成形だからです。

アナログ=手数(プロセス)の多さ=感性の刺激=豊かな感受性と想像力の育成

クオリティーにこだわった音楽の創り手/送り手側、それに応えるように聴く耳を持ったリスナー/受け手側。お互いの期待と感動がシンクロしていたアナログレコード時代の音楽界の繁栄は、このような要因に支えられていたのではないでしょうか。

音楽の主流がCD や他のデジタルメディアに移行して行った90年代以降もパラヴィチーニのアナログレコードによる音楽再生芸術探求は絶え間なく続けられてきました。

妥協すること無くアナログのクオリティーにこだわり続けたその匠の技は、今、アナログ・レコード需要の再燃と共に新たな脚光を浴びています。

レコードをパラヴィチーニ(EAR)の装置で聴いてみて下さい。

そこには理屈抜きに音楽から感動できる何かがあることを体感して頂けると確信致します。

Biography

1945 英国人両親のもとアフリカ・ナイジェリアで生まれる。

1965 英国にてロックバンド用機材のカスタムデザイン、スタジオ機器のモディファイに着手。

1967 南アフリカにてアンプ/トランス製造工場を設立。

1972 日本のLux社へオーディオデザイナーとしてヘッドハンティングされる。C1000/M6000 プリ/パワーアンプをデザイン。3045 tube mono block 等をデザイン。

1976 英国に戻り、ALBAラジオステーション、Tangentスピーカーのデザインコンサルタントを務める。Michealson & Austin tube amplifier にてTVA10、M200 mono blocks製作に従事。

1978 Esoteric Audio Research (EAR社)設立。

1979 EAR 509 100w professional tube mono block power amplifier 発表。

1985 新型レコードカッティングシステムを発表。

1993 米国グラミー賞にてBest World Music Album 受賞作品 Ry Cooder & V.M.  Bhatt "A Meeting By The River" Technical Contributionに選出される。

1994 ベストセラーEAR 859、834P発表

1996 米国グラミー賞にてBest World Music Album ノミネート作品 Bela Fleck, V.M. Bhatt & Jie-Bing Chen "Tabula Rasa" Mastering Engineerに選出される。

2002 米国:モービル・フィデリティー社にGAIN2(Greater Ambient Information  Network)マスタリングエレクトロニクスを導入。

2012 世界最大のオーディオソサエティー「The Los Angeles and Orange County  Audio Society」の最高栄誉賞に選出される。

その他、数々のアナログ作成、マスタリング、コンサルティング、EAR製品デザインを手がけ今日に至る。
https://www.yoshinotrading.jp/ear-tim-de-paravicini/


▲△▽▼


37 :ヤフオクの詐欺師、denden95でございます。:2008/06/07(土) 16:44:45 ID:w+QT+D9P

EAR はイギリス人のティム・デ・パラビチーニが日本人スチュワーデス吉野をなんぱして、手篭めにしああげく女房にして立ち上げた管球オーディオブランドなのです。

造るやつがエロいので、音のほうもエロいんですが内部の真空管がロシア製なので、エロいアンプが台無しです。


45 : 仙人短 ◆TANPanX3xc : 2008/06/07(土) 17:12:21 ID:UbVbvxUd
>>37
エロいので〜

オーディオにエロさが無くなれば、それはよもや、オーディオではない。
僕等がそれに注目出来る訳は、そこに、理(タナトス)ではなく。感情(エロス)と見ているからです。

魔王「あんたの話も、ようワカランが。つまり?」

閻魔「エロい方が、むしろ正解。オーディオ的には、だけど・・・」

短「閻魔は最近、凄い事言うよね・・・」

58 : 自称ヤフオクのアタナトス帝王、denden95でございます。 : 2008/06/08(日)

EAR MC-4 は買わないほうが良い。あれはティム自身がトランス巻いてないぞ。

どうやら部下にやらせているのだ。

狙い目は初期のMC-3だ。

834P−5 もダメ。5Ωからで2〜3Ωには対応できていないし、下っ端の技術者にトランス巻かせてる。

初期の834P を中古で手に入れて真空管を全て交換するのがベストじゃ。

現行品には手を出さないほうが良い。


859/861/834L/834P/V20 まではティムの本物の手巻きのトランスだ。

それ以降はやめておくことじゃ。

EAR の製品の価値はティムの手巻きのトランスにあるのだからな。
http://mimizun.com/log/2ch/pav/1212015207/

EARのV20 1998年4月

 以前、ダイナミックオーディオ・サウンドハウスで試聴し、好感を持っていたので、さっそくこれも自宅試聴することになりました。

 一聴して、伸びやかな低域と高域、独特の色気と艶、そしてプレゼンスの見事さに引き込まれてしまいました。

 回路に詳しい友人達は、片チャンネルに10本も12AX7を使って、しかも元々、出力管でない真空管をこのように使うこと自体、無理があり、良い音になるはずは無い、と言うことなのですが、あの音を聴いてしまっては、そんな言葉も空虚に聞こえてしまいます。

 このサウンドを一言で喩えるなら、「デカダンス」でしょう。

 かつての名女優デートリッヒの、ちょっとけだるくタバコをくゆらす姿が浮かんでくる様です。

 制作者パラピービッチーニ氏は、きっとこの「デカダンス」がわかるアンプ制作者ではないでしょうか?
http://www.kusunoki.jp.net/audio/audiohistory/history99.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/853.html#c1

コメント [政治・選挙・NHK243] パチンコ「アマテラス」に安倍晋三首相がお祝いメッセージ!メダルには「大日本」の文字  赤かぶ
9. 2018年5月03日 14:17:24 : 80ZctWsQbQ : bwOpBTdrFNY[64]
これではっきりわかるだろう。右翼とはつまり朝鮮闇勢力だということが。
在特会も街宣右翼も、やっているのは朝鮮闇勢力。
そのトップが、統一教会の安倍晋三こと李晋三というわけ。
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/882.html#c9
記事 [憲法3] 憲法記念日 自衛隊違憲論の払拭を図れ(じえいたいさんありがとう??)
 元は共産勢力台頭に備えて、非武装憲法制定を「強制」したといわれる国から「要請」されて創った警察予備隊。消防隊のサポートで人道救助を続けて、軍事暴力装置としてのイメージ払しょくに努めてきた。その結果として、否定論が低下したのは良いが。
「自衛隊に正統性を付与し、違憲論を払拭ふっしょくする」まで踏み込むことの意味はまた違う。
武装を正式に認めれば、近隣の大戦被侵略国からどう見られるか。隣国が「核武装」を正式に認められた事態を思えばわかるだろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(ここから)
憲法記念日 自衛隊違憲論の払拭を図れ
2018年05月03日 06時00分
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20180502-OYT1T50083.html

 ◆合意形成へ審査会の活性化を◆

 憲法はきょう、施行から71周年を迎える。新しい時代にふさわしい憲法のあるべき姿について、国民一人ひとりが考える機会としたい。

 日本を取り巻く国際情勢は劇的に変化している。日本社会は急速な少子高齢化や技術革新に伴う諸課題にも直面する。

 終戦直後に制定されたままの憲法では、対応しきれない事態や新たな課題も生じている。

 憲法は国の統治の基本を定めたルールであり、不断に見直していくことは当然だ。

 ◆自民党案をたたき台に

 安倍首相(自民党総裁)は、昨年の憲法記念日に、自衛隊の根拠規定を設けるための9条改正を政治課題に掲げた。

 自民党は党内論議を加速させ、今年3月、9条改正や緊急事態条項の創設などの4項目について、改憲の考え方をまとめた。改正項目を絞り、具体的な条文案として提起したのは評価できる。

 だが、安倍内閣の失速で、改憲の機運は盛り上がりを欠く。

 野党は安倍内閣との対決姿勢を強め、衆参両院の憲法審査会の開催に応じていない。政局に絡め、議論を拒むのは疑問だ。

 少数意見に耳を傾けながら、改正原案を真摯しんしに論議し、結論を出すのが審査会の役割である。

 野党は審査会で、自民党の改憲案について見解を明らかにするのが筋だ。一致点を探り、問題点があれば改善する。そうした建設的な議論が求められる。

 国家として当然持つべき自衛権を憲法にどう位置付けるかは、長年の懸案である。

 平和を守り、日本周辺の秩序を安定させる自衛隊の役割は近年、重要度を増している。

 読売新聞の世論調査では、自衛隊が「合憲」だと考える人は76%に上り、「違憲」ととらえる人は19%にとどまった。

 多くの憲法学者は自衛隊は「違憲」との立場を取る。中学校の教科書の大半が、違憲論に触れている現状は改める必要がある。

 自衛隊に正統性を付与し、違憲論を払拭ふっしょくする意義は大きい。

 自民党は「9条の2」を新設し、必要な自衛の措置をとる「実力組織」として、自衛隊の保持を明記する案を打ち出した。

 自衛隊は9条2項で禁じられた「戦力」に当たるのか否か、という不毛な議論が続く懸念がある。他党との合意形成を優先した現実的な判断なのだろう。

 自民党の石破茂・元幹事長は、2項を削除し、自衛隊を軍隊として位置付ける案を唱えている。自民党はさらに議論を深め、意見を集約することが大切だ。

 ◆議員任期延長は妥当だ

 緊急事態への対応では、大規模災害時に、国会議員の任期を延長する特例を設ける案を示した。

 国民の生命や財産を保護するため、政府が緊急政令を制定できるとの規定も盛り込んでいる。民主主義を適切に機能させるために、必要な措置である。

 議員の任期延長について、公明党や立憲民主党からも検討する余地があるとの意見が出ている。自民党案を土台に、審査会で具体的な条文案を詰めたらどうか。

 改憲のテーマは、自民党案の4項目に限らない。衆院と参院の役割の見直しも重要だ。

 衆参ねじれ国会では、野党が多数を占める参院が重要法案や同意人事案の生殺与奪権を握った。国会の混乱と、国政の停滞を招いたことを忘れてはなるまい。

 法案の衆院再可決の要件を3分の2以上から過半数に引き下げるなど、「強すぎる参院」の是正に取り組まなければならない。

 自民党は、参院選の「合区」を解消するため、3年ごとの参院選で各都道府県から最低1人を選ぶ改憲案を示している。

 参院議員を地域の代表と位置付けるなら、参院の権限の縮小は、避けられない。

 ◆国民的議論を深めたい

 憲法改正には、衆参各院の3分の2以上の賛成による発議後、国民投票で過半数の賛成を得るという高いハードルが待ち受ける。

 野党も含めた幅広い合意形成を図ることが、世論の支持を広げるうえで重い意味を持つ。

 政党や国会議員は憲法についての主張を明確にするとともに、支持者らに分かりやすく説明する努力を尽くすべきだ。

 諸外国は憲法の規定を、国内外の実情に合わせて常に見直し、機能させるよう努めている。

 国民が憲法改正を実現する意義を理解し、現実にそぐわない部分を手直しするのが望ましい。着実に議論を重ねたい。

2018年05月03日 06時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(ここまで)
http://www.asyura2.com/09/kenpo3/msg/516.html

コメント [政治・選挙・NHK243] いつでも、どこでも嘘をつき続ける安倍晋三。 やはり中東でも。(稗史(はいし)倭人伝) 赤かぶ
23. 2018年5月03日 14:22:19 : F0zBecZOWM : EMJyDWJP9j0[5]
「昔からこうだった」「昔はこうだった」なんてどうでもいい
夫婦で公私混同し、国家を私物化しておいて、卑怯にも逃げ回っている犯罪者なのだ
とっとと捕まえて取り調べをし、裁判して有罪にして、一日も早く牢屋にブチ込むことである
新しい日本を始めたいのなら、まずそれをやることである
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/866.html#c23
コメント [政治・選挙・NHK243] 震災時すらボイコット、審議拒否をあげつらう自民党の野党時代が酷すぎてブーメランの域を越える(BUZZAP!) 赤かぶ
25. 2018年5月03日 14:25:27 : gg328Cjm4w : 3d50zUndTss[1]
菅直人も野田佳彦も悪党だが一番最悪の悪党は安倍晋三だよ。とにかく安倍政権を
叩き潰して政権交代しなければ、まともな政治は期待できない。
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/811.html#c25
コメント [リバイバル3] CD 専用プレーヤー EAR Acute Classic _ ティム・デ・パラヴィチーニの世界 中川隆
2. 中川隆[-11838] koaQ7Jey 2018年5月03日 14:25:53 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13012]

E.A.R|禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/theme-10097864431.html

楠 薫のオーディオ三昧 EAR paravicini 312 & EAR912
http://www.kusunoki.jp.net/audio/ListeningReport/ListeningReport20131203.html

楠 薫のオーディオ三昧 EAR V20
http://www.kusunoki.jp.net/audio/EAR/V20.html

楠 薫のオーディオ三昧 EAR V12
http://www.kusunoki.jp.net/audio/EAR/EAR_V12.html



http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/853.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK243] わたしはふしぎでたまらない ― どうして退陣しないのか(澤藤統一郎の憲法日記) 赤かぶ
17. 2018年5月03日 14:25:56 : 99pwDNPcTE : 4Khbj61lV9E[5]
はい。全部嘘の仮想現実の上に成り立っている政権だからです。

ムサシの関係者 or 選挙関係者の 正義の内部告発 求む❗
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/884.html#c17

コメント [政治・選挙・NHK243] 「憲法9条は世界の宝」と東京新聞!  赤かぶ
9. 2018年5月03日 14:27:26 : hDC9GzE21Q : tLiGrQ@xPQw[5]
> 「憲法9条は世界の宝」と東京新聞!
> 九条改憲は「アジア諸国全体に著しく影響を及ぼす」と懸念を示した。

日本だけが憲法9条を守っても核戦争の危機は無くならない。
少なくとも中国、ロシア、北朝鮮、アメリカが憲法9条を取り入れて軍隊と核兵器を破棄すれば核戦争の危機は無くなる。

「憲法9条は世界の宝」と主張する者はまずは、中国へ行ってデモでもしたらどうか。
多分、逮捕されて刑務所行きだろう。
東京新聞は中国政府に憲法9条を要求せずに、日本にだけ守れと言っても意味は無い。
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/891.html#c9

コメント [自然災害22] indeep:いよいよ本格的に始まった「地球寒冷化」:この2年間の地球が過去1世紀で最大の寒冷化を記録していたにも関わら taked4700
13. 2018年5月03日 14:28:04 : 0qZDOjot4w : zqHXmj1gvfY[320]
>>9

 此処は妄想や冗談を書き込むところではないと思うよ。

 それに文は支離滅裂。(なぜ、地下原発を爆破されると泣き泣きクリーン路線に転換するの?地下原発は石炭を燃やしていたという事?全く意味不明ですぞ)
http://www.asyura2.com/17/jisin22/msg/519.html#c13

コメント [原発・フッ素49] 除染土再利用に中止意見相次ぐ (NHK) 魑魅魍魎男
12. 2018年5月03日 14:30:26 : io96WpXDyU : j@XZfciqNCU[1]
将来的に二本松が最終処分場になっても仕方ないという役人思考が見え隠れだがに。
将来的には、F1を中心として最終処分場を構築するのが理に適っていて、自然で
もあるし、地元の反対はあってもそれしかないだがに。

漏れた出たセシウムは18万テラベクレルどんどん拡散してるがに。拡散ストップ!
復興の虚名を捨てて、そこをズバッと英断する首相・大臣・役人が1人としておら
なんだ。まさにそのことがこの国に生まれ合わせた者の最大の不運だがに。

http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/698.html#c12

記事 [憲法3] 平和主義の「卵」を守れ 憲法記念日(巣を乗っ取るのがホトトギス!)
 非武装平和主義のもとで繁栄に浴してきた年代から見れば、国民の約半数が「時代に合わない憲法は変えるべき」との意見に応じるとは理解しづらい。
 地デジをたまに見て感じるのは、やはりマズゴミとそれを動かす者の力か。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(ここから)
社説 2018年5月3日

平和主義の「卵」を守れ 憲法記念日
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2018050302000132.html

 自民党により憲法改正が具体化しようとしている。九条に自衛隊を明記する案は、国を大きく変質させる恐れが強い。よく考えるべき憲法記念日である。

 ホトトギスという鳥は、自分で巣を作らないで、ウグイスの巣に卵を産みつける。ウグイスの母親は、それと自分の産んだ卵とを差別しないで温める。

 一九四八年に旧文部省が発行した中高生向けの「民主主義」という教科書がある。そこに書かれた示唆に富んだ話である。

「何ら変更はない」とは
 <ところが、ほととぎすの卵はうぐいすの卵よりも孵化(ふか)日数が短い。だから、ほととぎすの卵の方が先にひなになり、だんだんと大きくなってその巣を独占し、うぐいすの卵を巣の外に押し出して、地面に落してみんなこわしてしまう>

 執筆者は法哲学者の東大教授尾高朝雄(ともお)といわれる。「民主政治の落し穴」と題された一章に紹介されたエピソードである。そこで尾高はこう記す。

 <一たび多数を制すると、たちまち正体を現わし、すべての反対党を追い払って、国会を独占してしまう。民主主義はいっぺんにこわれて、独裁主義だけがのさばることになる>

 この例えを念頭に九条を考えてみる。基本的人権や国民主権は先進国では標準装備だから、戦後日本のアイデンティティーは平和主義といえる。国の在り方を決定付けているからだ。

 九条一項は戦争放棄、二項で戦力と交戦権を否認する。自民党はこれに自衛隊を書き込む提案をしている。安倍晋三首相が一年前にした提案と同じだ。

 だが、奇妙なことがある。安倍首相は「この改憲によって自衛隊の任務や権限に何らの変更がない」と述べていることだ。憲法の文言を追加・変更することは、当然ながら、その運用や意味に多大な影響をもたらすはずである。

消えた「必要最小限度」
 もし本当に何の変更もないなら、そもそも改憲の必要がない。国民投票になれば、何を問われているのか意味不明になる。今までと何ら変化のない案に対し、国民は応答不能になるはずである。

 動機が存在しない改憲案、「改憲したい」欲望のための改憲なのかもしれない。なぜなら既に自衛隊は存在し、歴代内閣は「合憲」と認めてきたからだ。

 安倍首相は「憲法学者の多くが違憲だ」「違憲論争に終止符を」というが、どの学術分野でも学説は分かれるものであり、改憲の本質的な動機たりえない。

 憲法を改正するには暗黙のルールが存在する。憲法は権力を縛るものであるから、権力を拡大する目的であってはならない。また目的を達成するには、改憲しか手段がない場合である。憲法の基本理念を壊す改憲も許されない。

 このルールに照らせば九条改憲案は理由たりえない。おそらく別の目的が潜んでいるのではないか。例えば自衛隊の海外での軍事的活動を広げることだろう。

 歴代内閣は他国を守る集団的自衛権は専守防衛の枠外であり、「違憲」と国内外に明言してきた。ところが安倍内閣はその約束を反故(ほご)にし、百八十度転換した。それが集団的自衛権の容認であり、安全保障法制である。専守防衛の枠を壊してしまったのだ。

 それでも海外派兵までの壁はあろう。だから改憲案では「自衛隊は必要最小限度の実力組織」という縛りから「必要最小限度」の言葉をはずしている。従来と変わらない自衛隊どころでなく、実質的な軍隊と同じになるのではないか。

 それが隠された動機ならば自民党は具体的にそれを国民に説明する義務を負う。それを明らかにしないで、単に自衛隊を書き込むだけの改憲だと国民に錯覚させるのなら、不公正である。

 また安倍首相らの根底には「九条は敗戦国の日本が、二度と欧米中心の秩序に挑戦することがないよう米国から押しつけられた」という認識があろう。

 しかし、当時の幣原(しではら)喜重郎首相が連合国軍最高司令官マッカーサーに戦争放棄を提案した説がある。両者とも後年に認めている。日本側から平和主義を提案したなら「押しつけ論」は排除される。

 歴史学者の笠原十九司(とくし)氏は雑誌「世界」六月号(岩波書店)で、幣原提案説を全面支持する論文を発表する予定だ。

戦争する軍隊になるか
 他国の戦争に自衛隊も加われば、およそ平和主義とは相いれない。日本国憲法というウグイスの巣にホトトギスの卵が産みつけられる−。「何の変更もない」と国民を安心させ、九条に自衛隊を明記すると、やがて巣は乗っ取られ、平和主義の「卵」はすべて落とされ、壊れる。それを恐れる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(ここまで)
 民主主義でも「民主政権は怪しからん」「非自民野党は情けない」と、マスコミに云わせるがごとき状況で議席を独占してきた今の「改憲政権」は、托卵で巣を奪った継子なのだろうか。

http://www.asyura2.com/09/kenpo3/msg/517.html

コメント [政治・選挙・NHK243] 「憲法9条は世界の宝」と東京新聞!  赤かぶ
10. 2018年5月03日 14:31:20 : 0uwEyYrVP2 : o7SlIjcd@zQ[110]

  世界が9条を礼賛している。(らいさん)

   「らいさん」を読めない大臣がいる。歴史を知らない大臣も。
   9条は歴史の必然だった。明治の膨張主義が敗戦の不幸につながった。


    、
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/891.html#c10

コメント [戦争b21] 中東問題とはイスラエル問題である HIMAZIN
3. 2018年5月03日 14:32:24 : lHuY6QKliQ : zDF1RhvX6ak[17]
それはまあそうかもしれないけれど、問題を解決できない国際社会も問題だと思う。
人間の、人間による、人間のための政治を目指した、人間社会の限界か。
http://www.asyura2.com/17/warb21/msg/875.html#c3
コメント [政治・選挙・NHK243] ぶっ飛んだ! 万葉高橋会長「小池知事、豊洲事業の遅れの責任を感じないのか?」 小池知事「都民が私を選んだ。都民のせいだ」 赤かぶ
46. 斜め中道[4894] js6C35KGk7k 2018年5月03日 14:33:51 : u12DNOjV8I : DpNsSI7B2fY[3314]
>>45 爺ぃさま
俺が最初に会った40数年前は、それほどでもなかったから、
徐々に伝染・進行していったんじゃないかなぁ??

まぁ、放射性有害物質と「馬鹿」にゃ近寄らん方がいいんだろうな。
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/853.html#c46

コメント [カルト19] 大阪地検・迫田聴取、コロ大・北の黒幕は自民朝鮮系議員・薩長田布施の小泉安倍一派、田布施キムチが脚光である。 ポスト米英時代
7. 2018年5月03日 14:36:43 : k87OWVZ2Jc : KRyi4odcDJQ[1]
>2
恵田非認 差別は区別 血統の 混血させぬ血を守る
追われ田んぼは 優遇し 真砂の腹の探り遭い
始まり告げる 安倍のはじ 皇族退位 すべて吾れ
ナサバナ 情け 無い話 みやれ すべって皐月晴れ

http://www.asyura2.com/18/cult19/msg/237.html#c7
コメント [政治・選挙・NHK243]
22. 新共産主義クラブ[6221] kFaLpI5ZjuWLYINOg4mDdQ 2018年5月03日 14:37:13 : flDaAOuac2 : Zp4hnqTUtl8[1]
>>15さん
>お前がヘイトスピーカーだよ。韓国がどうしたこうしたとかのセリフばかり。14もそうだな。
 
 
 私は、「韓国がどうしたこうした」とかは言っていない。
 
 私は、李登輝や金美齢らの「台湾独立派」が、安倍晋三に対して、「ヘイトスピーチ」や「在日特権デマ」を日本中に蔓延させるようにと、指示しているのだろうと言っている。
 

http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/868.html#c22
コメント [リバイバル3] CD 専用プレーヤー EAR Acute Classic _ ティム・デ・パラヴィチーニの世界 中川隆
3. 中川隆[-11837] koaQ7Jey 2018年5月03日 14:38:11 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13012]


真空管プリアンプ EAR 912 \1,980,000(税別)
http://www.yoshinotrading.jp/product-details/912/


真空管プリアンプ EAR 912 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=EAR+912


EAR 912 Professional Tube Control Centre
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/912/


真空管ートランスカップリングの技巧が全ての音楽に艶と潤いを与える。パラヴィチーニの集大成とも呼ぶべき最高級プロ仕様プリアンプ。


「EAR 912 / Professional Tube Control Centre」は、半世紀近くに及ぶティム・デ・パラヴィチーニのプロスタジオワークの経験に基づいたノウハウが結晶した、音楽再生装置の集大成とも言える最高級管球式プリアンプ(コントロールアンプ)としてデザインされています。

アナログレコードファン、また最新のマルチソースラインシステムにおいても、最高音質が楽しめるように、パラヴィチーニサウンドの奥義とも言える「真空管ートランスカップリング」の技巧がサーキット全編に渡って散りばめられています。

この「真空管ートランスカップリング」の可能性を全て引き出すために、トランスフォーマーのドライブ側とフィードバック側にそれぞれ独立したワインディングが施され、ハイクオリティー、ハイパフォーマンスなサーキットがここに完成しました。

特に高いヘッドルームとローノイズを実現させるために、最大限の配慮がなされ、最高級管球式プリアンプ(コントロールセンター)として考えうる音質と豊富な機能を有します。

特徴的な機能の1つとしてパラヴィチーニが新たにデザインしたMCカートリッジの昇圧トランスを内蔵したハイクオリティーなフォノステージが挙げられます。

トランスカップリングされたMCフォノ入力は、3、6、12、40Ωのタップが設けられ、様々なMCカートリッジのインピーダンスに対応できます。

MMセクションは47kΩとし、入力はダイレクトに初段の双三極管(PCC88)へ接続されます。スイッチでMM/MCの切換えが可能です。Stereo/Monoスイッチも設けられ、Decca、RCA、Capitol等の1950年代の素晴らしいMono録音を楽しむことが出来るでしょう。

また2系統が設けられたフォノ入力により、2つのターンテーブルを接続したり、ダブルアーム仕様によるトーンアームやカートリッジのサウンドの違いを楽しむことも簡単に出来ます。

管球をベースとしたRIAAイコライゼーションサーキットには、キャパシターよりもオーバーロードが少なく、耳障りにならないように、パラヴィチーニがカスタムワインディングしたインダクターが使用され、またフォノステージからラインステージへの移行もトランスフォーマーを介して行われます。

これにより、高いスタビリティーとヘッドルーム、ローノイズ、低歪みを実現しています。「EAR 912」は全てシングルエンドのピュアクラスAサーキットです。

トランスフォーマーによるサーキットアプローチは、電気的な効率やピュアなサウンドクオリティーを高めるためのものだけではなく、機能を多様化できるメリットも生みます。

フロントパネルに設けられた3ポジションのアッテネータースイッチは、トランスの2次側にタップを設け、フルゲイン、-6dB、-12dBが選べます。これにより抵抗式アッテネーターで問題となる様々なソースとのインピーダンスのマッチングに関係なく容易にアッテネートが可能となり、様々なカートリッジのベストなセッティングを引き出せます。

全てのバランス/アンバランス入力はリレーを介して切換えられます。

内部回路を可能な限り短くして音質劣化を防ぐ配慮がなされ、ヴォリュームコントロールも最高品質のパーツが使用されています。

使用される真空管は、豊富な供給量を誇る双三極管:PCC88(7DJ8)が、フォノステージに3本、ラインステージに2本使用され「真空管ートランスカップリング」サーキットの一翼を担います。

アウトプットステージにおいても、「真空管ートランスカップリング」のスペシャル技法が採用されています。

「EAR 912」にはそれぞれフォノとXLRステージの出力段に、特性に合わせて個別にワインディングされた出力トランスを持ちます。出力トランスの1次側は最終段の双三極管:PCC88のアノードサーキットへ、そして2次側はそれぞれ2系統づつ設けられたバランス(XLR)とアンバランス(RCA)のアウトプットへ接続され、ハムのループをも排除しています。

また、バランス、及びアンバランスのアウトプットは同時出力が可能となっており、トータルで4つのステレオシステムに接続が可能です。バイアンプ接続はもちろん、それ以上のシステムアップにも対応でき、贅沢なミュージックライフを堪能出来るでしょう。

エクステリアは、パラヴィチーニのプロフェッショナルスタジオにおけるハイエンド機器のエッセンスがフェードバックされたラックマウントスタイルとなっており、EARエンスージアスト達の心をくすぐることでしょう。

また、「スペード・タイプ・ポインター/針」を持つ、印象的なカスタムメイドのアナログVUメーターは、ラインステージのヴォリュームコントロール前に配置され、アベレージのラインヴォルテージを表示します。

クリームカラーの文字盤は、離れた場所からもおおよそのラウドネスが読めるように配慮され、様々なインピーダンスやアウトプットヴォルテージを持つフォノカートリッジのセッティングを楽しくしてくれるでしょう。

パラヴィチーニがリファインを重ね、進化を続けてきた「真空管ートランスカップリング」というオリジナルのスペシャル回路がふんだんに使われた「EAR 912」。

驚異的な静寂性は、かすかな音の瞬きをも逃さず捉え、楽器の持つ固有のアタックを瞬間的に豊かな音圧で発音し、倍音を艶やかに、豊かに響かせながらナチュラルに減衰してゆくサスティーンを追い続け、さらには減衰しながら耳に届く残響や反射音、自然なリバーブ感やエコー感が、その音楽が録音された時の部屋の様子までをも目の前に描き出します。

サウンドステージは、あくまでもナチュラルに横方向と縦方向へのパノラマ感を映し出しながらも、圧倒的な奥行きを感じさせるパラヴィチーニ/EARならではの立体的な3Dサウンドが、いつもの愛聴盤から新たな喜びを感じさせてくれることでしょう。

世界最高峰の耳を持つ音のプロフェッショナル達が探し求め、そして録音された超一流の音楽を、ナチュラルに、艶やかに、そしてドラマチックに再生する「EAR 912」。

美しい音楽を、さらに美しく、感動的な音色を、さらに感動的に。

新たな音楽からの衝撃を体感したいミュージックエンスージアストの方々へ贈るパラヴィチーニ渾身の作品です。


スペック:

フォノ入力:RCAx2系統

ライン入力:RCAx3系統、XLRx2系統

テープアウト:テープモニターx1 系統

出力:RCAx2系統、XLRx2系統

フォノセクション:  入力2系統(MM / MC)

使用真空管:     PCC88 (7DJ8) x 5またはECC88(6DJ8)x 5

重量: 13.5kg

サイズ:       W485 x H145 x D300mm

リモコン:     ボリュームのアップダウンのみ
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/912/


EAR 912 \1,980,000(税別)
http://www.yoshinotrading.jp/product-details/912/


EAR 912 音質評価 2011年 10月 逸品館代表 清原裕介
https://www.ippinkan.com/ear_912.htm

EAR社の創立25周年を記念し、またEARのチューブ・テクノロジーの集大成として作られたプリアンプが912です。最高級プロ仕様のMCヘッドトランス付フォノイコライザーを搭載しLINE入力PHONE入力の双方で、最高の真空管サウンドを実現します。


試聴機が届けられる前と届けられたとき、正直これが「198万円」という印象がぬぐえませんでした。

しかし、その音を聞いた後ではその価格が「高い」とは思えなくなってしまいました。今回のテストではCDプレーヤーとトランジスター・プリメインアンプの間に繋いで音質をチェックした(プリアンプのテストでは、音質がどの程度"失われるか?”を確認するため、必ずこのチェックを行います)のですが、驚いたことにCDプレーヤーの価格が一桁上がった!?のではないかと思えるくらい音が良くなったからです。

単なる音量/音質調整器としてのプリアンプを超えた、「音を良くできる(失われた音を復元できる)」プリアンプ(アナログコンピューター)としての能力を兼ね備えプリアンプがEAR 912です。

これ以上の音はあるかも知れませんが、これ以上の音を望まないという意味ですべての項目を満点の10点としました。


使用機材

912のLINE入力の音質テストは、

CD/SACDプレーヤーに AIRBOW X05 Ultimate
アンプにトランジスター方式の AIRBOW PM11S2 Ultimate

を使い、912を使わずに X05 Ultimate と PM11S2 Ultimate を直結したときの音質と、間に912を入れたときの音質を比較しました。

Phono入力の音質テストは、アナログプレーヤーNottingdam Interspace HD(カートリッジは、Phasetach P-3)を912にダイレクトに接続して行いました。スピーカーは、Vienna Acoustic The Musicを使っています。


音質テスト結果


Hilary Hahn Bach Concertos
Los Angels Chamber Orchestra
Jeffrey Kahana (SACD)
Grammophon

 

912を通すと音が浄化されます。

デジタルとトランジスターの組み合わせでは、避けられない「粉っぽさ」や「とげとげしさ」が完全に消え、高域が透き通ってバイオリンの倍音が美しく伸びてゆきます。響きに潤いが出て、部屋の天井を取り払ったように大きく音が上に広がります。

電気的に感じられた倍音の硬さが取れ、弦楽器の高音がまるで生演奏のようにスムースでスィートになります。

どうすればこんな音が出せるのか?全く理解できませんが、アンプやスピーカーが消えて演奏会場に居合わせているような雰囲気です。

過去に数多くの真空管プリアンプを聴きました。驚くほど音が良い製品も沢山ありましたが、これほど「色づけを感じさせないプリアンプ」は今までに聴いたことがありません。優しく透明で、スムースな音。解像度感も抜群です。

Orange Pekoe
10th Anniversary
BEST ALBUN
SUN&MOON (CD)
BMG JAPAN

濁っていた響きが整理され、各々の楽器の音がクッキリします。ボーカルの定位が改善し、口元が引き締まります。

ボーカルと伴奏の前後関係が改善し、立体感が増しています。

中でもボーカルの明瞭感の改善は驚くほどで、CDをSACDに変えたくらい音が良くなります。最高の電源ケーブルとラインケーブルを奢っても、これほどまで音質が改善するか?俄には信じられないほど、音が良くなりました。

極端な例えではなく、20万円のCDプレーヤーを200万円のCDプレーヤーに変えたくらい、音が良くなります。

シンバルの切れ味や響きのリアルだけではなく、すべての音の実在感とリアルさが大きく向上します。クラスの違うシステムを聴いているようです。プリアンプだけでこれほど音が良くなるのは、驚きを通り越して衝撃ですらあります。


ドヴォルザーク 交響曲9番
新世界より
ノイマン/チェコ・フィル
(CD)
DENON

響きの長さ、演奏会場のサイズがまるで変わります。

楽器の織りなすポリフォニックの構造の精度、大きさ、美しさは912を使う前とまるで別物です。現在使っているCDプレーヤーは58万円のX05/Ultimateですが、このプレーヤーをトップモデルのUX1SE/Limited+Antelope OCXの組み合わせにしても、ここまで音は良くならないかも知れません。

CDで聞き比べましたが、912の音質改善をたとえるなら「CDがSACDになったよう」ではなく、「CDが高音質レコードになったよう」という例えが正しいと思います。すべてにおいて改善が著しいので、どこがどうなどと個別に音を評価できません。

外観は素っ気なく少々安っぽい感じも受けますがその音は素晴らしく、メーカー希望小売価格を遙かに超える価値を感じます。真空管プリアンプでこれほど感動したのは、10年以上前に中古で入荷したAudio Research SP10を聞いて以来かも知れません。

同価格帯あるいは遙かに高額なトランジスター・プリアンプを聴きましたが912と比べれば、私にはそれがただの「音量調節器」としか思えないほど912が素晴らしい音に感じられました。



ムソルグスキー
展覧会の絵
チェリビダッケ
/ミュンヘン・フィル
(Analogue Record)
AUDIOR

かなり高性能なプレーヤーとカートリッジを使ったにも関わらず、解像度はCDの方が少し高く感じられました。

響きの透明感や、ポリフォニックの分離もCDがレコードを上回ったように感じました。何よりも中低音の厚みでレコードはCDを大きく上回ります。30cm口径のウーファーが38-40cmにサイズアップした感じと言えば、それが伝わるでしょうか?レコードらしく低音がすこし緩く響きが残るのですが、そのパワー感、押し出し感からは、超大型パワーアンプを連想させます。その低音がAIRBOW PM11S2/Ultimateから出るのですから驚きです。また、少しの濁りやエッジの丸さは感じられるのですが、CDと比べ有機的に感じる”音の濃さ”は凄まじいものがあります。

しかし、最新デジタル機器の素晴らしい音に慣れた今となってはサーフェイスノイズやスクラッチノイズが音に入り、チャンネルセパレーションが悪く、定位も悪いレコードを聴こうとは思えません。音は素晴らしいですが、デジタルの音もすでにレコードを凌駕するほどに進歩したからです。

特別な日にノスタルジーに耽りながら、お気に入りのレコードに針を落とす楽しみは格別ですが、普段はCDで十分です。音も良いですし、音楽もきちんと伝わり、何よりもレコードを痛めるという心配から解放され、より深く音楽に集中することができるからです。

総合評価

プリアンプはパワーアンプには欠かせない「音量調節器」なので、一般には「音を良くできる」という認識はないと思います。また、CDとパワーアンプの「間に入る」のに「情報量が増える」というのは、理解しにくいことだと思います。しかし、今までの経験から良いプリアンプは確実に音を良くすることがわかっています。

電気的には、プリアンプを使うことで信号のインピーダンスが下がり伝達能力が増すため「伝わりきらなかった細かい信号が消えずに伝わり」情報量が増えると説明されます。実際聞いた感じも説明のイメージに近く、良いプリアンプを使うことで細かい音が出てレンジが広くなります。しかし、 私は、ちょっと違う考え方をしています。それを説明しましょう。

プリアンプではなくケーブルでも音が良くなりますが、プリアンプと同じように電気的に説明すると「ケーブルによって消えていた(損なわれた音)が、良質なケーブルを使うことで伝わるようになる」となります。しかし、それでは「測定器のケーブルを変えると得られるデーターが良くなる(改善する)」という矛盾を抱えることになります。測定器ではケーブルの良否を判断できない、聴感上はあれほど音が変わるケーブルを測定できない。測定器に使われているケーブルは、オーディオ用よりも遙かにお粗末なのに得られるデーターは正しい。この矛盾をどのように解釈すればよいのでしょう。私は電気的な説明と違うことが起きているに違いないと思いました。

聞こえる音が変わるのは、電気的な情報損失ではなく人間側(聴覚)の問題だと考えています。人間の聴覚は類似する音に非常に敏感です。関連がある音の「あるなし」の聞き取りでは、測定器を遙かに超える感度を持っています。しかし、物理的に耳殻の構造を調べても、それほど小さな感度の音を拾えるようには思えません。そこで人間の驚くべき聴覚の秘密は、耳ではなく脳にあると考えました。耳が電気信号に置き換えた「音」が脳の中を広がるとき、信号の強い弱いで伝達速度が変わるはずです。また、類似する信号は重なって強まるはずです。つまり、細胞内を伝わってゆく電気信号の形は、音の大小ではなく「神経刺激の伝達パターン」に大きく左右されると考えられるからです。

ケーブルやプリアンプの中を音楽信号が通過すると、その振動(エネルギー)により、響き(付加振動)が発生します。それによって「特定の音響(神経刺激)パターンが強化される」ということは十分考えられます。つまり電気的な情報の変化よりも、「音響パターンの変化」に注目することで、些細なことで音が大きく変わって聞こえることを説明できると思うのです。

真空管プリアンプ(真空管アンプ)は、真空管という「物理的な響きを伴う増幅素子の存在」によって、物理的に信号に響きを付加します。エコーチャンバーやエフェクターのような働きです。EARはこの「響き」を見事に味方に付けて、失われた音楽信号の「パターン」を復元し、人間がいい音と感じる「パターン」を作り出す(強化する)に違いありません。 そう考えると912の素晴らしい音質を理解できますし、失われた音を復元できる装置(つまり非常に高度なアナログコンピューター)と考えれば、その価格も十分納得できると思うのです。

912は単なるプリアンプではなく、最高の音楽復元装置でした。 以前高価な真空管プリアンプとしてEMT JPA66を聴きましたが、さすがにレコードは超高価な昇圧トランスを搭載するJPA66に敵いませんでしたが、CDの音質に関してEAR 912はJPA66を足下にも寄せ付けないくらい素晴らしい音を出しました。

オーディオ機器を単純な「増幅装置」と考えるのは間違っています。それは失われた「音と音楽」を復元できる非常に高度な装置なのですから。
https://www.ippinkan.com/ear_912.htm
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/853.html#c3

コメント [政治・選挙・NHK243] 前川喜平・前文科事務次官が警告「いま日本は、ファシズムの入り口に立っている」(HARBOR BUSINESS) 赤かぶ
22. 2018年5月03日 14:41:54 : F0zBecZOWM : EMJyDWJP9j0[6]
アホは前川氏の公演なんか聞きに行かないし、興味もない
バカは聞いても意味がわからない
池沼のアヘ一味に、時代錯誤のファシズムなんか到底ムリである

一般人は家族を大事にし、隣近所と仲良くし、稼いだオカネを大事に使って生きて行けばいいのである
垂れ流されるクソ情報に惑わされず、ヘンな欲を持たず、己をしっかり持てばカンタンである
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/867.html#c22

コメント [国際22] 朝鮮半島に平和の兆しが見えているが、アメリカが我を通せば、そうは行かないかも知れない。(マスコミに載らない海外記事) 赤かぶ
1. 2018年5月03日 14:42:44 : LiAK8mOVpk : JfLzxe_9T5I[332]
>“最善の結果を期待しながらも、最悪の事態に備える”風シナリオと表現するのが一番適切だろう。

ものこの手のセリフは聞き飽きた、詐欺の保険屋が言っている事と同じです。
その保険は要りません不要です、その米軍要りません不要です。
それが気に入らなければ、それ程の高額な保険は要りません、必要最小で良いです。
保険屋が火を付けていると自ら言っているのに、火事に注意せよと言うのですか?

>最善の結果を期待しながらも、最悪の事態に備える、
それって無能を自ら言っているのと同じ、若しくは全くの無責任です。

>隠された動機を持った余りに多くの連中が舞台裏にいる
総てを把握出来ていないにしても、是までの連中の手口は見てきているからそれなりの対応は練られているのではないか。
http://www.asyura2.com/18/kokusai22/msg/600.html#c1

コメント [リバイバル3] CD 専用プレーヤー EAR Acute Classic _ ティム・デ・パラヴィチーニの世界 中川隆
4. 中川隆[-11836] koaQ7Jey 2018年5月03日 14:46:02 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13012]

2016インターナショナルオーディオショー感想+おまけ - Innocent Key
EARです。

http://innocent-key.com/wordpress/?p=7036


ここは完全に独自の世界です。個人的に真空管はそれほど好きじゃないのですがEARは聞かせます。好みではないが確かな説得力が有るというのは相当の実力がある証拠です。非常にレベルが上ってくると好みを超越した絶対的な説得力が出てきますがEARはそれを持っています。EARは何を聞いても悪いと思ったことがありません。それだけ圧倒的な世界観を構築しています。

音は明らかに個性的で、原音忠実とか無色透明とは程遠い方向性です。かなり濃厚でどろっとしている雰囲気があります。古いジャズとか艶めかしいボーカルの曲とかが合いそうです。ただし重要な事があります。この説明だけだと典型的な見通しの悪い、濁った質の悪いアナログとか真空管のイメージとかぶってしまうのですが、EARは優れた透明感がありアナログの質感と両立しています。そこは重要な違いです。

現代ハイエンドの典型的な描写がアクリルとかガラスのような硬質なものを透明に磨き上げて風景を見ているイメージなのですが、EARはそうじゃなくて粘性がありながらもかなり透明度の高い液体がゆらゆらゆれている水面ごしに風景を見ている感じでしょうか?表現が難しいです。決して忠実ではないとわかっていてもその音は心地よいのです。

悪い真空管やアナログは水面が不純物だらけで濁っているのですが、EARは真空管でありながらもレベルの低い価格だけのハイエンド機よりおそらく透明度が高いです。なのでEARはオーケストラとかも良い雰囲気でなると思いますが、音数が少ない曲のほうが一つ一つの音色にじっくり集中できていいでしょうね。とにかく理屈じゃない魅力があります。
http://innocent-key.com/wordpress/?p=7036


▲△▽▼


オーディオ万華鏡(真空管徒然日記) 2016年 03月 02日
http://tubeaudio.exblog.jp/25439473/

プロフェッショナル用のレコーダーやアナログレコードのカッティングマシン、マイクロフォンアンプ、イコライザー等々を含むレコーディング機器のみならず、ハイエンド民生用真空管機器で知られるイギリスの EAR(Esoteric Audio Research)の音をたっぷり聴いてみようということでヨシノトレーディングのKさんにゲストでお越しいただきました。

設計者ティム・デ・パラビッチーニさんの主張やEARの音の魅力を実際自分の耳で聴いて確認できる2時間です。

http://tubeaudio.exblog.jp/iv/detail/?s=25439473&i=201603%2F02%2F85%2Fb0350085_12344154.jpg


スタジオに登場した最上級真空管プリ

EAR 912
http://www.yoshinotrading.jp/product-details/912/


レコーディング/マスタリングスタジオでのプレイバック用にデザインされた多機能プリアンプです。

http://tubeaudio.exblog.jp/iv/detail/?s=25439473&i=201603%2F02%2F85%2Fb0350085_12343831.jpg


写真に写っているターンテーブルは同じくヨシノさん扱いの Clear Audio。

収録では

ラックスマンのベルトドライブターンテーブル + オーディオテクニカAT33

をリファレンスに使いました。


http://tubeaudio.exblog.jp/iv/detail/?s=25439473&i=201603%2F02%2F85%2Fb0350085_12343687.jpg


最初に登場したのは

EAR V12
http://www.yoshinotrading.jp/product-details/v12/


EL84 の3パラPPで 50W/chのプリメインです。

面白いと思ったのは電圧増幅段に ECC83(12AX7)が 5本/ch使われていること。

Kさんによれば前作 V20 の回路の名残りとのことでした。

Kさんの指示で単独でなくプリ(912)を使って音出し。
やはりプリは必要なんだよね!という点で激しく同意!!

EAR の音というと暖色系でしなやかさと艶があり、Kさんはこれを”Moist”(湿度感のある)と表現されていましたが、まさにそんな音。

或る意味個性的でありながらも、一度この妖しい音に魅せられると他のブランドのアンプの音では物足らなくなる…そんなコアなファンに支えられている EAR の世界観です。

フワッとしたヴェールを一枚被ったような空気感が独自の世界観を作り上げています。

http://tubeaudio.exblog.jp/iv/detail/?s=25439473&i=201603%2F02%2F85%2Fb0350085_12343189.jpg


続いて登場は

EAR 890
http://www.yoshinotrading.jp/product-details/ear-890/


ここからはアッテネータレスのパワーアンプです。

このアンプは KT90 のパラPPでステレオ 70W/モノ140W の切り替えが可能。

EARのアンプは東欧製の現行球を使っていることが多いのですが、ボンネット越しに見える KT90 はJJ製かな?…という感じでした。もちろん EARマーク入りの選別品です。

http://tubeaudio.exblog.jp/iv/detail/?s=25439473&i=201603%2F02%2F85%2Fb0350085_12342872.jpg


これが上からのショット。

電源トランスが全面中央、出力トランスが背面左右にレイアウトされた独特のデザインです。

これを見るとパラヴィッチーニさんが 70年代に設計した

マイケルソン&オースチン TVA-1
http://audio-heritage.jp/MICHAELSONandAUSTIN/amp/tva-1.html


に共通した何かを感じます。

ちなみにパラヴィッチーニさんは一時期、ラックスに招聘されていたことをご存じの方も多いかもしれませんね。

この 890 はひと言で言えば更に”熱い音”。

ざっくりと大きめの粒立ちを際立たせながら豪放磊落に鳴らすのに向いているアンプと感じました。

日本製の真空管アンプでは決して聴けない何か…それが何かと言っても適当なワードが思い浮かびませんが、ある意味”追い込み過ぎない”良さというか、磨き上げすぎて音ばかりに耳が行ってしまいがちな現代オーディオに一石を投ずる存在としてこのパワーアンプの存在は愉悦的ですらあります。

http://tubeaudio.exblog.jp/iv/detail/?s=25439473&i=201603%2F02%2F85%2Fb0350085_12342262.jpg


そして3機種目は EAR のファーストモデルにして今でもリファレンスとして君臨する

EAR 509
http://www.yoshinotrading.jp/product-details/ear-509/


スタジオユースのために設計された PL519 のモノラルPP(100W/ch)です。

PL519 は元々 TV用の水平出力管。

私もこのアンプを聴くの初めてだったので興味津々でしたが、この 509 は他の EARアンプとは全く違った表情を見せました。


暖炉の前で人々が集うようなリラックスを感じさせる EAR のイメージとは一線を画すシャープでハイディフィニッションな音。

低域の締まり具合も他のモデルとは全く異なります。

スタジオでのモニター用途というだけあって他のモデルよりかなり客観性のある表現で、V12 や 890 からは聴こえてこなかった音のエッジも現代スピーカーとのマッチング上、有利といえます。

初めて Marantz9 を聴いた時のことを思い出しました。
そんなリリシズムを感じさせる表現です。


Kさんとの対談のなかで、EAR というブランドはオーディオ用途以外の真空管をファイナルに使ったり、Enhanced Triode Mode というある種エキセントリックな動作回路を発明したりされていますが、コンベンショナルな回路や真空管はなぜ使わないんでしょうね、300B や 2A3 というタマは決して EAR からは出てきませんね…

という風に水を向けたところ、Kさんが仰るには

既にあるものを焼き直したり改善して何かを良くするという発想ではなく、パラヴィッチーニさんば常に他にないもの、新しいものを指向しているんです…

と仰っていました。ナルホドそれは素晴らしい!
http://tubeaudio.exblog.jp/25439473/

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/853.html#c4

記事 [国際22] 南北平和協定締結後も在韓米軍を認める文大統領の深謀遠慮  天木直人 
南北平和協定締結後も在韓米軍を認める文大統領の深謀遠慮
http://kenpo9.com/archives/3668
2018-05-03 天木直人のブログ


 「朝鮮戦争が終結し平和協定が結ばれれば在韓米軍を正当化するのが難しくなる」

 これは4月30日に発行された米外交誌「フォーリンアフェアーズ」に掲載された文在寅韓国大統領の外交ブレーンである文正仁統一外交安保特別補佐官の寄稿文の中の言葉であるという。

 ところが文在寅大統領はこれを否定し、「在韓米軍は米韓同盟の問題であり、平和協定とは関係ない」とする公式発表をしたという。

 なぜだろう。

 外交ブレーンの方が正しいというのに。

 この文在寅大統領の否定発言の裏にはもちろん理由がある。

 米朝協議を目前にしてトランプ大統領を刺激したくないのだ。

 国内の野党(保守)の反対を抑え込む必要もある。

 ひょっとして、中国のアジア支配をけん制する狙いもあるのかもしれない。

 しかし、本当の理由はこれに違いない。

 そう私に思わせる記事を、きょう5月3日の東京新聞「木村太郎の国際通信」(朝鮮半島の『外国軍』)の中に見つけたので紹介したい。

 すなわち木村太郎氏はこう教えてくれている。

 1953年に結ばれた休戦協定には次のような条項があるという。

 「朝鮮(半島)問題の平和的解決を保証するため、双方の軍司令官はそれぞれの関係諸国に対して、この休戦協定が調印され発効の後三か月を経たぬ内にそれぞれの代表による高級レベルの政治会談を開催し、朝鮮からすべての外国軍の撤退と朝鮮の問題の平和的解決について協議する」(4条60項)

 そして木村氏はこう解説して見せる。

 2018年4月27日の板門店宣言で明記されている南北米三者、または南北米中四者というのは、この1953年の休戦協定で定めた「関係諸国による会議」ではないのかと。

 もしそうだとすれば、南北首脳は板門店宣言で、今年中に朝鮮半島から外国軍の撤退について討議を始めると宣言した事になると。

 そして、いまや朝鮮半島においては、朝鮮戦争時の国連軍に参加した16カ国は米軍をのぞいて撤退し、北朝鮮側についた中国軍も撤退しているから、外国軍は米軍だけになると。

 つまり、木村太郎氏は、韓国がいま性急に在韓米軍撤退を持ち出さなくても、来るべき米朝首脳会談で金正恩委員長が、「非核化」の完全コミットと引き換えに、体制保証すなわち在韓米軍の撤退を休戦協定を根拠に要求することは十分予想できると書いているのだ。

 そして、木村太郎氏は書いていないが、私はトランプ大統領はあっさりとそれに応じると思う。

 なぜならば、朝鮮戦争が終結してしまえば、米軍のアジア駐留は日本だけで十分であるからだ。

 中国へのけん制と世界戦略の拠点としての役割は、在日米軍を強化する事によって十分であるからだ。

 そして現実に冷戦後は在日米軍強化が進み、安倍政権かで加速している。

 木村氏はこう締めくくっている。

 「今後極東の米軍の在り方が劇的に変化し、日本の安全保障にも影響を及ぼすことになるのかもしれない」と。

 もっとはっきり書くべきだ。

 辺野古移設はその為だと。

 日本は未来永劫に在日米軍の支配から逃れられなくなると。

 安倍首相のおかげで日本は対米自立においても韓国に先を越される事になると。

 これこそが国民が知らなければいけない目の前の危機である。

 憲法9条が悲鳴を上げている。

 いまこそ新党憲法9条である(了)




http://www.asyura2.com/18/kokusai22/msg/601.html

コメント [政治・選挙・NHK243] 内閣府がアパグループの歴史修正主義活動を「公益目的事業」に認定! 森友加計と同様、安倍首相のサポーターに忖度か(リテラ) 赤かぶ
62. 2018年5月03日 14:51:21 : 8MBv8JsnZE : sMad_Ep7Wug[1]

1行書いて誤字とは^^

まったく恥ずかしい奴だ^^

http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/851.html#c62

コメント [リバイバル3] CD 専用プレーヤー EAR Acute Classic _ ティム・デ・パラヴィチーニの世界 中川隆
5. 中川隆[-11835] koaQ7Jey 2018年5月03日 14:52:49 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13012]

無限の宇宙感(観)に腰を抜かす

パラビッチーニ EAR V20
ハンチングトン Yoshino Ltd
http://www.tamaroya.com/sugoude/V20/EAR_V20.html


エンハンスドトライオード回路とか使ってる。

そんな事よりパラビッチーニデザインのトランスがEARワールドを築いている感じ
おいおい! 未だビニールがかぶってるじゃん! びりびりっと剥がしてね。
エージングとか講釈抜きで直ぐ音出しましょう。

何でも地べたで作業するので敷いてある安物じゅうたんが写り込んじゃってます。
EAR V20サウンドを堪能するためにプリとか入れません
効率が良く速度型のビンテージ平面バッフルスピーカーで鳴らします。

ピカピカの厚みのあるクロームメッキでしょうか?つまみはゴールド全く傷など有りません。
トランスを止めているネジ類も金メッキされています、とても厚いメッキなのか
組み立て時のスレなども全くありません。

ずらっと並んだ可愛い見た事有る球達のヒーターが点灯しています。
放熱、発熱がとても少なく頬ずりできます。

ソロボーカルからメジャーなJazz、モノ収録のピアノやバイオリン
そして冨田でしょ!
完璧な明るい明瞭系、解像度も高く速度感も良い、全ての音が完璧に出ているその上に・・・・
パラビッチーニが薄笑いしている音です。

美音系なのでしょうかね?? 
解像度を上げるだけ上げてクッキリ系にしたら味も素っ気も無い

だからといって美音を加えるとオペアンプの音が前に出てきてホームセンターで売っているコンポの音になっちゃいます、安い日本製コンポを批判しているわけでは有りません。

表現出来ない域を美音と味で誤魔化していないんです、全て出して更にその上にパラビッチーニが脳を刺激し無限の広がりといつまでも聴いていたい味付け?何かを加えています。

120%の音なんです、20%がパラビッチーノの腕なんですね。
トランスは自分で巻いているという噂も本当だね。

何かが加味された音って病みつきになります、マークレビンソンの音を聞いたときと同じ感動です
決してブランド信仰じゃないんですが偶然体質に合う音でした。
球は音とは関係無しにブランド信仰が先走りしていますけどね。


相も変わらず全く表現力に欠けます、そんな球露屋は自己満足です。
理論や計算は詳しい方にお任せします。
自分が楽しければそれでオーライ そんな調子で迷走中です。
計算や理論など好きな方には鳥肌が立つほど不快なページです。
ココまで見てしまったそんな方にはお詫び致します。
楽しくオーディオしちゃってる余裕な貴殿に見て笑ってもらえれば嬉しいです!
http://www.tamaroya.com/sugoude/V20/EAR_V20.html

無限の宇宙感(観)に腰を抜かす EAR V20 Amp
http://www.tamaroya.com/sugoude/EAR834L/EAR834L.html

パラビッチーニの世界を注入


EAR834Lがやってきた


EAR V20でパラビッチーニの世界を知ってしまった。
ESL57をフル制動させるKRELLとパラビッチーニのコラボが目的


バイアンプ仕様の出力も有るのでピオニールアンプも834Lを使えるようにしました。

回路は3段構成の真空管プリ、12AU7は某有名先生が大推薦大推奨する師と球露屋で探し当てた超優れ球に換装済みピアノの音が研ぎ澄まされてます、数秒でわかるもの凄さ

先生も感動した球だけ有りました。

情報が漏れて一時期某ショップが売ってたけど実際に音出ししてなきゃ格好悪いですね。

球露屋は実際愛用アンプに最高の状態でその球が使われています。
師と球露屋で調査入手した球と同じロット品を834Lに使いました。
ビューグルボーイの12AX7にも換装しましたが全然音は変わらす馬鹿に高いだけ
美音を聞いていない証拠かな、球の響きは不要です。


大げさに高低音を強調することなく繊細な伸びる高音は間違いなくParavicini

強力なKRELLで駆動されるESL57からは目を瞑ってもParaviciniとわかる高音に
高精度な低音から湧き出る音は間違いなく初期KRELLサウンドだった、目論み通りな感じ

強力な制動力で締まる音をESLから出す事には成功かな
簡単な構成のプリだけど何か秘密があるのでしょう、繊細でいてボリューム感もあり情報量の欠落どころか増えてるような・・

ピオニールも平面バッフルから出る音に更に締まりが出てタバコ噴かしながら繊細な中高音を楽しむお気楽セットとなりました。

聞き入るのも束の間・・こいつの出番でVR移植改造を行いました。
音が悪ければ戻しますけどね。

結果は見えてるんですね、クリアーさが更にさえました。
パラビッチーニサウンドを消さないために抵抗、コンデンサは変えません。
無限の宇宙感?宇宙観?を感じるパラビッチーニを消さないためです。

マイクロフォニクス対策も何気に施されています、ブチルテープで元に戻して完了です。

今後は球自体のマイクロフォニクス対策をする予定。
その予定は後にしてコンデンサ交換改造が先になりました。

その前に色々球を変えて検聴してからの作業になります。

シンプルなのに皆が認める音がする・・

デ・チューンにならないように注意して・・

左からイギリス製MKP、ロシア製の緑と白のポリコン

以前から素な音を出すロシアのミリタリコンデンサ、気持ちウエット感があり素晴らしいとプロからも評価をもらっているコンデンサ達

猿まねではないのですが。。本当に艶やかに奥行きも更に増し一皮むけたEAR834Lになりました。

もう修理も不可能かな?でも部品パーツは分けてくれるでしょ!
そんな事怖がっていてはパイロットランプ割ったり出来ません(汗)

こんな滅茶苦茶重い一枚物のパネルにも秘密有るかな?
ツマミも削り出しのずっしりした物でした。


気休めお呪いアップグレード

業務用プロ仕様のシリコン製真空管ダンパーを付けました。
音が落ち着いてるのか?換えたコンデンサが正解だったのか??
つけて置いても適度な力で止まっているダンパーは良い事はあっても悪さはしないと思い付けておく事にしました。

大きなMKPをグルーガンで付けちゃいました・・

ついでにダブルクラウンを付けたDACの音も聴きました。
ダブル王冠は伊達じゃないですね、王冠無しでも全く不満はありませんが聴いてしまうと繊細な所が出ている事に気が付き全体的に静寂感が増しています。
でも次期DACは違う物で照準は合っていますロックオン。
検聴が済み愛用のOPAMP無しのDACに戻して

球露屋にはあわないって・・それはないでしょ!
デュトワ指揮 ラ・メール(読み方わからん)を聴いちゃいましょう。
ドビュッシーの再起をかけた威信作見事ですね・あっそうだ

8パラDACの音も聴いてみました。

全部の楽器が一同に前に迫り出しています、特に低音が凄いです。
好きな人にはたまらない迫力です。

自分にはポスターを連想させるような音で何となく綺麗にペターッという感じ
音達が水彩画していないんです?
引くところは引いて出る時は出てと言う感じが欲しいです。

そんなわけで元のDACに戻して再検聴

まだ余熱で熱いグルーガンの上でわざわざ寝なくても良いでしょ!
結構な音量で聞き比べしていても良い音が出てるとそこで寝ちゃいます
これ以上の邪魔は無いと言うところでゴロゴロ言いながら寝てしまいます。
良い検聴スタッフです。
音にうるさい球露屋のロゴにもなっている超老猫は元気です。

どこにでもあるDACだと思い置いてあったDACもEAR834Lが調子が良いので
聞き比べする事にしました。

何だかなぁ〜 艶っぽくて独特な。。。好きな音

IVをトランス処理した奴じゃんタムラの小型トランスが付いています。
良い部品使ってるし音いいわけね。

続いてLITEの真空管バッファー付きDACは球露屋スペシャル!
と言っても球露屋の球にしただけど・・・音の違いが凄すぎです。
十分高級機に迫る繊細な音に”使える”感触

球露屋の球で一皮剥けた可愛い奴になりました。

オペアンプが見えませんね(秘)

フルエンシーDAC FN1242を搭載した"EMISUKE"氏デザインのDACの音を聴いてみました。
EMISUKEさんって凄いね! 数多くの楽しい完成度の高いPCBの配布本当にありがたかったですね。
今は配布を止めている様で残念です、何かあったのでしょうね?何となくわかる気もします。

フルエンシー理論とかそれに準じたデジタルフィルター回路等々
20Kcから上の所を補正している感じなんでしょうかね? レコード耳をお持ちの方に良いとか言われていた様な記憶があります。
講釈は技術のある方にお任せして先へ

おなじみのケースにギッシリとレイアウトされてます。
勿論フタもあり放熱フィン一体型のようなしっかりしたケースに収められています。
同軸入力か光り入力かは基盤上のSWで切り換えます

音は、重厚でウエット感があり艶やかとかそんな感じではなく軽快です。
軽やかで爽快な音でした。
音の違いがしっかり出るDACですね。
好き嫌いはあるでしょうが機会が有れば聞いてみても楽しいDACですよ。

つづいては”お気楽DAC”とか何かそんな愛称が付いている可愛い奴
TDA1545が2発付いたコンパクトなDACです。

EMISUKEさんの物とは違う作りのケースに収められています。

光りは無しの同軸入力のみです。

電源は小型でも電流が流せるスイッチング電源です。
全くノイズとか有りませんよ。

TDA1545のパラとオペアンプはOPA2134のシングルですね。

球露屋のメインDACと少しOUTレベルが低くてあわないのですが聞いた感じは軽い音です。
明瞭感は有りますが奥行き感とか重厚さは余り感じませんがデッキから直接出した
アナログ信号より断然解像度は上だと思います。
正しく愛称通りのお気楽DACでした。

偉そうな事言わせて頂くとDACから出た信号の処理がどれも同じようなんですね。
音の傾向が同じようなのはそんなところからも来ているのかも知れません。
完成度の高い音を出す役目をOPAMPに委ねた事で再現性が格段にアップし手軽に
上質な音を楽しめる様になった事は本当に感謝と敬意を表したいと思います。


アンプとスピーカーが接近してても100円均一のRCAケーブルでも良いじゃないですか
楽しければそれでオーライ
大会に出るわけでもないし・自分も楽しく装置も楽しく喜ぶそんな使い方をすれば
性能以上の音を出してくれますよ。
理論もあるでしょうが球露屋には到底分かりません!

理屈抜きで遊んでいます理屈好きな方理論的な方には不向きな球露屋ページです。
http://www.tamaroya.com/sugoude/EAR834L/EAR834L.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/853.html#c5

コメント [政治・選挙・NHK243]
23. 新共産主義クラブ[6222] kFaLpI5ZjuWLYINOg4mDdQ 2018年5月03日 14:52:58 : n4oCVD4j52 : pJYHepHyu8w[5]
>>16さん
>1,3の安倍晋三応援クラゲは、統一教会から話題をそらすのに必死です。
 
 
 統一教会は確かに安倍晋三ら清和会との結びつきが強かったが、現在の安倍政権では、統一教会よりも、李登輝や金美齢らの「台湾独立派」との結びつきが強いようです。
 
 韓国系の統一教会が、現在の安倍政権に強い影響力を持っているならば、日本の社会に朝鮮人蔑視の風潮がこれほど蔓延することもなく、日本政府のウェブサイトに、朝鮮人に対するヘイトスピーチや在日特権デマが「国民の声」として放置されることもなかったでしょう。
 
 あなたこそ、安倍晋三と、李登輝や金美齢らの「台湾独立派」との繋がりをそらそうとして、「統一協会」に無理に結びつけようとしているのではありませんか?
 
 きっと、台湾黒社会は、日本のヤクザや右翼との深い繋がりがあるのでしょう。
 

http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/868.html#c23
コメント [国際22] 在韓米軍、北朝鮮との平和協定締結後も韓国に引き続き駐留(Sputnik日本) 絶(PC)
8. 仁王像[2127] kG2JpJGc 2018年5月03日 14:53:59 : ui5U1QftVU : YTOqLjg@d4c[1]
 ムン大の真意が分からない、情報の信ぴょう性も不明。
 このような重大事項をなごやかな会談の中でキム委員長に伝え了解を得たとも
思えない。これが本当なら大問題に発展する。

 しばらく静観。
http://www.asyura2.com/18/kokusai22/msg/598.html#c8

コメント [国際22] 朝鮮半島に平和の兆しが見えているが、アメリカが我を通せば、そうは行かないかも知れない。(マスコミに載らない海外記事) 赤かぶ
2. 2018年5月03日 14:55:17 : LiAK8mOVpk : JfLzxe_9T5I[333]
>朝鮮半島に平和の兆しが見えているが、アメリカが我を通せば、そうは行かないかも知れない。

それはアメリカの自滅を招く、それ以外の何者でもないと思う。
アメリカの凋落は誰が見ても明らか、それで我を通せばそれは自滅しか無いでしょう。

北朝鮮、韓国はアメリカの自滅は視野に有ると思うが、それまで待つのも大変、また其れに至る過程でどれ程の混乱が有るのかも知れない、だから巡り巡ってきたこの機会を素早く掴み予期できぬ混乱を避けて、いち早く成長をする為に用意周到な対応や策を張り巡らし、アメリカみたいに自分だけでは無く、アジアや地球の為に一番良い方法で解決しましょうと提案をしているのだと思う、トランプは其れを理解して乗っている。
http://www.asyura2.com/18/kokusai22/msg/600.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK243] テレビは改憲賛成派によるCMで埋め尽くされる!   赤かぶ
4. 2018年5月03日 14:56:10 : 0CejVRban6 : urcdmA9xc1s[8242]
菱山南帆子氏
「満杯!すごい数の市民が憲法集会に集まっています!」
https://twitter.com/nahokohishiyama/status/991918112055291904

それなら街を反対の声で埋め尽くそう。
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/899.html#c4

コメント [政治・選挙・NHK243] <エルサレム発>安倍首相、F35戦闘機の三菱重工引き連れイスラエル訪問 パレスチナの神経逆なで(田中龍作ジャーナル) 赤かぶ
10. 2018年5月03日 14:59:42 : oEpQxAsLuo : Ks3vXhTaXNs[210]
安倍外交とは昭恵夫人と外国旅行気分で行った先で血税をばら撒き、安倍自民党に献金する企業を同行する事である。そしてその企業から献金して貰い持ちつ持たれつの関係なのだ。安倍外遊の為にどれだけの莫大な血税を費やしばら撒いたことか、まるで自分と企業の為の外遊なのだ。ここまで公私混同した総理はいない。腐敗しきった自民党も安倍総理を支え法も秩序も無視した国家としている。もう安倍夫婦の顔を見るのもたくさんだ。
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/875.html#c10
コメント [政治・選挙・NHK243] 官僚たちに異変「転職者がぐっと増えた」 森友・加計問題が影響〈AERA〉  赤かぶ
18. 2018年5月03日 15:01:51 : YmWYIEoOUY : Yb0kv0yEzuo[4]
 「内閣人事局」の設置がすべての原因だろう。
安倍内閣になってから新しく設置されたこの制度により
菅官房長官の意向で適正な人事が簡単にひっくり返される。
これからはゴマスリが昇格の要件になるだろう。

 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/39662
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/824.html#c18

コメント [リバイバル3] CD 専用プレーヤー EAR Acute Classic _ ティム・デ・パラヴィチーニの世界 中川隆
6. 中川隆[-11834] koaQ7Jey 2018年5月03日 15:06:57 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13012]

EAR V20 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=EAR+V20


EAR V20 プリメインアンプ

2011年05月17日 21:56
今日はEAR社が世界に衝撃を与えたインテグレーテッド・アンプV20の概要を技術的に論考してみたいと思います。

当該V20の特長は何と言っても ECC83/12AX7Aという、どう考えても電圧増幅にしか使えそうにないハイμ双三極管を出力段に10パラ・プッシュプル増幅にて採用したことです。

ではその無謀なと言いたくなる増幅回路がどのようにして実現できたのかと言いますと、

プラスバイアス領域にアイドリング・ポイントをもってきて低インピーダンス動作として、加えてプレート負荷巻き線と同じ巻き線をカソード負荷にしてAC結合スイングさせた訳です(回路図参照)。

これをEAR社は「エンハンスド・トライオード・モード」と呼んでいますが、つまりグリッドに電流を流してまで低インピーダンス・スイングし、更にプレート・スイングとカソード・スイングを負荷トランスにて加算合成するという手法です。


概算ですが、仮にプレート電圧250V、プレート電流 4mAx10、負荷5kΩとするとスイング電圧360Vp-p前後、更にプレート・スイングとカソード・スイングを加算合成した出力は23W程度となります。

よってカタログスペックの20W+20Wは問題なく保証できる訳ですね。

更にはオーバーオールNFB無しでDF10を実現しているのですから、立派としか言い様がありません。


よくもまあ、このようなことを考えついたものです。その上当該モデル専用にECC83まで特注製造させたとのことですから、パラビッチーニ氏の考察力と情熱には敬服します。

但し、出力管ECC83の経年劣化を考えると、当初の音質性能が何時まで聴けるかは何とも言えません。実際に僅かながら濁りを感じる、という変化も試聴したことがありますので。メーカー発表の推定ライフは8千時間だそうですので、この辺りも考慮に入れておくべきでしょう。


尚、メーカー発表のオリジナル回路は拝見しておりませんので、掲載した回路図はあくまで私個人の推測であり、細かな部分は実際と異なります。が、概略としては近い筈です。

また、ドライブ段(ECC82/12AU7A)にはNESTフィードバック方式なる回路が採用されているとのことですが、これがどのようなものかは不明です。


個人的見解ですけれども、スピーカーのドライブ性能や音楽的エネルギー、音像表現性能という観点からすると、EAR社を超えるアンプ製品は他メーカーにはなかなか存在しないと感じています。

しかしながら同社アンプはベターではあってもベストであるとは申しません。量産製品であるが故の妥協もあるのでしょうから。

私は技術屋としてアンプを完成させた際に特性測定に加えて必ず確認することがあります。

それは音像表現性能なのですが、ウィーンフィルやベルリンフィルの名盤(ステレオ・ワンマイク録音盤)の音像がどのように表現されるかをじっくり観ます。それが理想に近いか否かが私の性能判断基準なのですけれども、この観点からするとアンプ製品の多くは不合格と言わざるをえない状況です。

しかしながらパラビッチーニ氏の作品はすべてではないにしても合格の範囲内に入る製品があり、その好例が前項に挙げたV20である訳です。

それがEAR社アンプ製品をベターであると申す理由です。


またこれまで何度か言及した真空管アンプの放熱についてですが、これから暑い季節を迎えますからメーカーも一般愛好家も是非空冷ファンを活用されますようにと申し添えたいと思います。

最近は技術も進んで大変優れた静音ファンが容易に入手可能です。これを底板などに装備されるだけで真空管に限らずアンプ自体の信頼性や寿命に貢献するでしょうから、機構的に環境的に取り付け可能であれば是非とも。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=1008581&id=26531942


EAR V20です…素晴らしいデザインですよね
パラビチーニは「奇才」でもあります(笑)

そりゃぁEARのアンプ群を見れば分かるのですが一番異彩放っている「V20」なんて常人じゃぁ考えもしないデザイン(設計)だと思いますよ…無茶です(笑)


「気品」と「空気感」

こう書くとなんか気高そうですが、言い換えれば「ガッツがない」「蜃気楼的イメージ」な音色でもあります。

「雰囲気上等!」な方には、その造作、デザイン共に「これ以上のものはない」と言わしめると思います。

EARのアンプって美しいですよね…いやぁ、本当に飾りにするなら最高です。

でも、この「はかない」デザインは音にも現れている気がします。

この「儚い立体感のある蜃気楼なような音」がお気に召せば最高のアイテムだと思います。
http://rhrsp.exblog.jp/14656892/


516 名前:K :2001/07/28(土) 14:55

現時点での我が家のシステムは、下記の通りです。

CD12 → Red Rose Music Silver 1(インターコネクトケーブル)
→ EAR V20 → S/A Labs High End Horse3.5(スピーカーケーブル)
→ オートグラフ・ミレニアム


721 名前:K :2001/08/24(金) 21:07

カンタベリー15とEARのV20の、妖艶な組み合わせも捨てがたいものがあります。


485 名前:K :2001/07/27(金) 16:06

EARのV20で鳴らした時の音を聴いてしまうと、もう、後戻りは出来ません。

CD12のお陰もあるのでしょうが、凛として清々しく、透明感(これはSPケーブルのお陰?)あふれるタンノイサウンド……。

どこかで聴いたことがあるようだと思ったら、なんとあの、長野県原村のペンション・ムジカの清々しさに相通じるものがあるんです。もう少し、我が家の方が、低域は出ていますし、V20なら曇らずに、スッと出てくれます。分解能では、圧倒的に我が家の勝ちです。

時代が変われば変わったで、オートグラフで鳴らす音楽の楽しみ方も、新たな展開を見せてくれるものだと、感心した次第です。

それにしても、V20で良いとなると、コニサーや是枝300Bプッシュプルアンプが、宙に浮いてしまいます。コニサーが160万。是枝300Bが168万。合わせたものが、55万円少々のプリメインアンプに敗れてしまったと言うのは、なんとも皮肉な話です。
http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/992/992992601.html


21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/27(水) 20:02:44.75 ID:Ft8kG6Bh
かつて、九州のソナス遣いのお宅にお邪魔した時、エレクタ・アマトールに
EAR V20を組み合わせ聴かせていただいたが、色気ムンムンで、弦の艶っぽい
響きにたまげたことがあった。
今はEAR V12となっているようだが、これなんかはいかが?


23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/28(木) 14:26:46.75 ID:WAzqpW2T
>>21
V20初めて聞いたので、ググってみたら凄いアンプですね(汗)
これに繋げたら良い音出るでしょうね
欲しくなりました


24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/28(木) 14:44:44.89 ID:ifrAneP/
>>23
オクに出てるよ。
管の数と寿命のこともあるから補償なしはリスキーだけどね。
高寿命の選別管使用を謳ってはいる。

音質は癖がある。
同じEARなら859(869)のほうが扱いやすいかも。
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1339161872/


EAR V12は V20の後継機とのことですが、EARでも特異なV20独特な妖艶さは薄れました。

願わくば、V20の独特な艶のある中高域と890のような歯切れのいい低域、861のような濃厚さをを兼ね揃えたパワーアンプを出してほしいです。
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3260/20120126/28305/


■ EAR V20 ■
http://www.kusunoki.jp.net/audio/EAR/V20.html

EARの名を一躍有名にしたのは、同社を主催するティム・ディ・パラビッチーニが1980年に ピンク・フロイドのプライベート・スタジオに同社のプロ用パワーアンプが入ったのに続き、 ポール・マッカートニー所有の STUDER のデッキをチューンしたあたりからでしょう。

知る人ぞ知る、1977年に颯爽と登場した Michaelson&Austin の TVA-1 の回路設計も彼が手がけています。

EAR(エソテリック・オーディオ・リサーチ)は1979年ケンブリッジ近郊のハンティングトンに 設立。日本には1995年発売されたテレビの水平偏向出力管であるEL519/6KG6という真空管を 使用した EAR859 で初登場となります。

技術的にはエンハンス・トライオードモードという回路を使用しているのが特徴。
その彼がお気に入りの真空管 12AX7(ECC83) を片チャンネルあたり10本使って作り上げたのが V20。 日本では1997年年末に初めて紹介されています。

プレート損失1Wのハイμ小型三極管の12AX7を10本パラレルで使用し、プレート損失10W、 プラスグリッド・ドライブのプッシュプル動作として20Wの出力となっています。

出力トランスにはプレート巻線とカソード巻線が同一インピーダンスで4巻線設けてあり、 プレート負荷、カソード負荷を同時に出力トランスに送り込む「バランスト・プッシュプル・サー キット」なる回路技術で作り上げた、正面から見るとミッキーマウスの顔の様で、愛嬌もあり、 見た目にも美しいアンプの一つだと思います。

ちょっと線が細くて、力強さはあまり感じませんが、浮遊感の描写にも長けた、艶やかでしなやか、 美音の極値を聴くことが出来る、数少ないアンプの一つであることは間違いありません。
http://www.kusunoki.jp.net/audio/EAR/V20.html


248 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/09/14 23:28 ID:H02y/roY [1/1回]
聴けば判ると思うよ。
V20はマターリとしたイメージがある。


249 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/09/14 23:41 ID:k0U65/NE [1/1回]
やはりV20はマターリ系なんですかね。
899は少しはしゃっきりしているのかな?


251 : EAR859[...] 投稿日:02/09/23 18:30 ID:???
 久しぶりに、ジュリアフォーダムを聴いたら、うっとりした。


252 : しけーむ[] 投稿日:02/09/27 21:36 ID:OXmFKDR1 [1/1回]
V20はボサノバ聴くのにいい!


254 : 名無しさん@お腹いっぱい。[age] 投稿日:02/09/28 00:00 ID:???
V20って新品はもう手に入らないの?
生産完了??


255 : 名無しさん@お腹いっぱい。[age] 投稿日:02/09/30 15:37 ID:???
保守させていただきます。
>>254
V20は年間生産台数が限定されているそうです。

8 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/04 13:20
EARのプリメインアンプはそれそれ特徴があって面白いですね。
8L6は真空管の濃い音なのに音がしっかり前に出てきます。
低音にこだわる人、鳴らしにくいSPを使用している人ならこれでしょうね。


146 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/03/03 09:50
8L6ユーザーがいないですね〜。さみし。
859, 869ではスキーリしすぎで物足りない人はみんなV20に流れてくのかな?
非常に個性的な(マニアックな??)V20よりも、癖の少ないマターリ系として8L6のほうが万人向けのような気がしてます。
ストレートだけど味のあるいい音します。
V20買う前に是非8L6も聴いてみて欲しいです。

余談ですが、私の彼女はV20みて「耳がミッキーみたいでかわいい」といってました。


148 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/03/05 00:01
うちの妹が旦那を連れてきたときは
「なんと言ったら良いのかわからないけど、それ何?」ときかれた。
たしかに圧倒的にへんてこりんな存在感だよV20.


4 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/03 21:40
V-20使っていますがとても満足していますよ。
低域に関してはそんなに出る方ではないですが、高域、中域に関してはあくまでも私見ですがジェフ・ロ-ランドのコンセントラより上ではないかと思っています。
小編成の弦楽、ピアノトリオ、ソナタ、女性ボーカルなどはV-20でなければ出ない世界があると思っています。


12 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/04 23:04
うちもV20を使っています。
使っている部品の点数を考えると正直いって故障は恐怖そのものです。特に正バイアスで球を使っているV20の場合、真空管の動作が保証されている領域外での利用をしていることになりますから、事実上メーカーに球の交換をお願いするより方法がありません。
日本での値段は知りませんがUS$300ぐらいという話しは聞いたことがあります。
しかしそういう話はおいといて満足度は高いです。
869もいいと思いますが個人的には8L6のほうが良いと思います。
音質という観点からの話しではありませんが、869は出力がとれないのでスピーカーで悩むのではないでしょうか。
V20 に Concerto の組み合わせでもときどき物足りなくて12時で私は聴いています。これで869はちょっと不足かなと私は思いました。


417 : 名無しさん@お腹いっぱい。[age] 投稿日:03/04/02 02:08 ID:???
EAR869欲しいです。
一つ心配なのはいままで真空管アンプを使った事がないのです。
スレを読んでるとかなり発熱があるようですね。
取り扱いが難しそうですね


418 : V20信者[] 投稿日:03/04/03 01:01 ID:dxgVkxu0 [1/1回]
>>417
そんなに心配する事はないと思います。
発熱に関しては、通気の悪いラックを避ける事さえ気をつけていればまず大丈夫だと思います。
あと、電源スイッチのON/OFFを頻繁に行わない事。一旦電源を落としたら、次にONにするまで5分ぐらい間隔をあけた方がよい事と、何時間も音楽を聞かないのであれば一旦電源をOFFにする事。
一般的に真空管にとって良くない事を避けていれば、普通の真空管アンプよりEARはロングライフですから意外と取扱いはいいと思いますので、あまり神経質にならなくてもいいと思います。
それより、EARの音の世界を楽しむ方がずっとすばらしいオーディオライフを満喫できると思います。


5 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/03 23:36
V-20って真空管を20本使ってるそうですがメンテナスにお金かかりませんか?
真空管の寿命がきた時かなりの金額になりそうなのですけど。


257 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/10/01 23:26 ID:U3vzsnr8 [1/1回]
真空管って保守は大丈夫なの?
何年目でいくらかかるとか? その時期には部品が無いとか・・


9 : 1[] 投稿日:02/01/04 14:06
5さんが言ってるように、真空管アンプが欲しいんだけどちょっと・・・、
と考えてる人のほとんどが、真空管が壊れた時のことを考えてるんだと思うけど、寿命とかはどうなんですか?


258 : EAR859[。。] 投稿日:02/10/02 15:59 ID:???
 真空管の寿命は1万時間以上と書いてあったと思うが、詳細不明。
とりあえず、6年以上使用しているが、問題なし。
ただ累積で何時間使ったかはわからない。


259 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/10/03 01:20 ID:ezBSKQkK [1/1回]
1日2時間で13年程度って事?


6 : 4[] 投稿日:02/01/04 10:58
v-20に使用している真空管ですが、EARの創始者ティム・デ・パラビッチーニが真空管メーカーと共同開発して高音質、ロングライフなものになっているようです。


11 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/04 21:38
869のカタログには真空管の2万時間の耐久テストをクリアしたと書いてあった記憶があります。
取扱店なら交換可能だし、1度に全部切れるわけでもないし、EARの音が好きなら、気にするほどのものではないと思います。
気にするべきなのは発熱がスゴイのと、リモコンが無いことぐらいでは?


99 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/04 18:54
V−20の電源入れたときに真空管が「ピカッ!!」て光るのが気になるんですけど・・。


100 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/05 13:27
>>99
あれはオレもコワイ


22 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/05 14:32
V20でクラシックもいいけど、ブルーズとかボサノバのギターもいいよ。
熱くなることについては半端でないです。ボリュームも熱くて触れない(少々大袈裟ですが)くらいです。冬になったらオイルヒーターの代わりにもなります。


58 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/14 14:41
V20 と 8L6 ではどっちのほうが熱くなりますか?


63 : EAR信者[] 投稿日:02/01/16 22:59
>58
店でアンプに手をかざして感じる熱さではそんな差はないと思われるにょ。
(端から見るとあやしい行為だよなぁ〜)


64 : 58[] 投稿日:02/01/16 23:38
>>63 EAR信者様
V20 かっこいいのでほしいんだけど、使ってるSPが6オーム 84dBなので、やっぱ 8L6 の方が適当かなと、でも20wよりは50wの方が熱いかなと、思案してたら、中古でV20があったので注文しちゃいました♪
届くのが楽しみ♪♪
そこで素朴な質問です。インピーダンス6オーム標記のSPはアンプ出力8オームにつなぐべきでしょうか、それとも4オーム??
教えてください。


67 : EAR信者[] 投稿日:02/01/17 22:45
>64
うちのSPも6オームだがお店にきいたら8オームにつないだほうが音いいっていわれた。
でもってうちは8オーム端子につないでるね。
534モノ使いなんでつなぎ返るの面倒で4オーム端子との音質差は試してないなりよん。


68 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/17 23:17
>>64
EARではないですが4オームのスピーカーに真空管アンプ組み合わせています。アンプには8、4、2の端子が付いていますが、8オームが圧倒的に音は良いです。4オームの端子につなぐと、驚くほど平板で広がりのない、かつ周波数レンジ的に上も下も伸びがないつまったような音になります。技術的にあまり詳しくないので理由はよくわかりません。どなたか解説していただけるとうれしいのですが...


72 : EAR信者[] 投稿日:02/01/21 22:12
V20使っておしゃれなセカンドシステム組みたいなぁ。
534の取説みたらステレオ使用の場合、スピーカーのインピーダンスが8オームと16オームになってる^^;。
モノブロック仕様にすると4オームと8オームってことは最初からモノブロック仕様を意識してるなぁ。
もしかして同じパワー段の8L6もそうなのかな。


73 : 58[] 投稿日:02/01/21 22:20
めでたくV20設置♪
心配だったパワーハンドリングの点もおっかなびっくり鳴らしてますが、とりあえずOKみたいです。
出てきた音は、もう、笑いが止まらない♪♪
EAR信者II名乗りたい気分っす。


74 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/21 22:28
わたしも最初に音だししたときの感動は忘れません。
裏蓋開けるときはネジまわしたときに塗装がパリッとゆくので御注意を。
どうでもいいことだがEARのアンプって奥行きが深くて置きにくいです。


76 : V20信者[] 投稿日:02/01/22 22:51
>>73=58
わたしもV20にはまって、はや二年。
この崇高な音を一度聞いたらもう一生手放さないでしょう。


84 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/30 13:31
V20報告
冬の低い室温のせいか、心配されたほど熱くなりません。
フロント・パネル、ボリューム・ノブともに暖かいていど。
メイン・トランス・カバー、真空管のカバーはさわれなくはないていどに熱くなってます。
熱くなります。


85 : V20信者[] 投稿日:02/01/30 22:41
私が使いはじめた頃は夏だったこともあって、その熱さにビビッてしょっちゅうウチワで扇いでました(自爆)
今ではクワドラスパイアに替えたこともあって、気にせず使っています。
ただし御存じだと思いますが電源入れたままで音楽も聞かずほっておくのはチューブアンプでは禁物ですが、特にV20においてはとてもよくないと販売店、輸入元からいわれていますので、しばらくの間でも音楽を聞かないのであれば電源のスイッチを切ってやって下さい。


108 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/12 00:37
V−20使ってます。
>>85
いつも、使用後に真空管を冷却するつもりで1時間程度アイドリングしてから電源を切っているのですが、全く温度が下がっていない気がします。
真空管の寿命を考えると、さっさと電源を落としたほうがいいのでしょうか?


119 : V20信者[] 投稿日:02/02/14 03:37
>>108
音楽を聞き終わったらあんまり間を置かずに電源OFFにしたほうがいいですね。
いくらロングライフに特別設計していても真空管ですから寿命があります。
ですから少しでも長く現状の状態で聞きたいのであれば電源は早めにOFFです。


120 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/14 16:46
>>108
V20はA級アンプだそうなんで、無音時もどんどん電気流します。
http://www.ear-yoshino.com/productdetails.asp?page=1&id=1

EAR V20はスペック上の実行出力は20wだが、所有していた友人の話では草が生えるほど非力で「本当に20wあるのかこれ?」という製品仕様だったそうです。

Realonの真空管アンプは凄い。10wで89dBしかないスピーカーをピーク100dBまで鳴らし切る。巨大なブロックコンデンサーやトランスが基礎体力を支える

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/853.html#c6

コメント [政治・選挙・NHK243] 安倍退陣カウントダウン その後の激動と空前の混乱<中> 史上最低・最悪の政権 完全に息の根止める必要(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
25. 2018年5月03日 15:07:46 : EdN3o5YGac : HqQ9_4Vn6Co[365]

朝から晩までTOKIO の謝罪会見をやってる、ひるおび、

八代も恵も、まるでお通夜の席。

佐川や太田や福田やヤナセに麻生を並べて謝罪会見は
しないのか。遥かに泣けるよ、国民は。

アジアの歴史に残る大転換が今まさに起きているのに、
無能無策の安倍は中東におでかけ、金をばら撒きにあさっての方を向き、

国会は無政府状態、マスコミは電波を使って、お家の一大事の扱いの

TOKIOらしいが、お相撲やレスリングと同様、どうでもいい。
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/879.html#c25

コメント [政治・選挙・NHK243] 内閣府がアパグループの歴史修正主義活動を「公益目的事業」に認定! 森友加計と同様、安倍首相のサポーターに忖度か(リテラ) 赤かぶ
63. 斜め中道[4895] js6C35KGk7k 2018年5月03日 15:08:54 : u12DNOjV8I : DpNsSI7B2fY[3315]
>>62 糞蝿
・・・俺も、ちょっと賛同する。てへっ!
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/851.html#c63
コメント [政治・選挙・NHK243]
24. 新共産主義クラブ[6223] kFaLpI5ZjuWLYINOg4mDdQ 2018年5月03日 15:09:32 : BeaD9ZP45A : fbKjPd@Pvoo[7]
>>21さん
>naikakufu GOOD JOB !
 
 
 はて、さて、この話題のスレに「内閣府 グッドジョブ!」とは、どういう意味だろう?
 
 こういうのも、「ヘイトスピーチ」の範疇(はんちゅう)に入るだろう。
 

http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/868.html#c24
コメント [国際22] 朝鮮半島に平和の兆しが見えているが、アメリカが我を通せば、そうは行かないかも知れない。(マスコミに載らない海外記事) 赤かぶ
3. 2018年5月03日 15:10:08 : SHmxpx51d2 : HJlYz4UYAmk[32]

USがいつものように行動する、ニュージーランドに住むジャーナリストの言に従えば、USが我を通すのは、分断国家であることが、機能して、困難だろうとみている。

 彼も述べているように、USを除く外部環境として、巨大化した中国、スリム化し筋肉質となったロシアの存在と、心情的に祖国が相争うことの無意味さの力のほが勝っているとみている。サウスコリア、ノースコリアが中ロのアドバイスに、ということは、情報機関が密に連絡を取りあえば、情報戦に敗北はなく、軍事的な衝突は回避可能とみる。

 統一ドイツはNATOに加盟しており、NATO経由でUS軍の増強となったが、サウス、ノースともに集団的な安全保障機構にはともに参加していない。

 考えられるのは、二つの半島国家、中国、ロシアが何らかの集団安全保障機構を形式的に構築する、そのようにロシアは行動しUSの予想可能な子供じみた行動を縛るのではないかと予想している。

 かりにこのように進行したならば、日本国は邪魔をせずに、折を見て、その機構に日米安全保障条約を存続させつつ参加すればよいと考えている。

 参加後は日米安保は存続させるが、軍備の増強をせず、駐留経費を削減しつつ、行動するのが理に適っている。

 日本国の対外的な脅威なるものは、US権益の都合上描かれた仮想脅威であって、実際的には、パラダイムの変化に対応可能な外交的なプロセスを確立できれば、地政学的にある、本来的な脅威に対しては、対応可能とみている。


http://www.asyura2.com/18/kokusai22/msg/600.html#c3

コメント [原発・フッ素49] 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(5月1回目)―宮城、千葉産スズキからセシウム、福島産は81件連続ND―  赤かぶ
1. 2018年5月03日 15:10:50 : rCxQ6bz4nA : 0oDewUT2q0g[380]
また死者数のデタラメ検定かよ。これまでバカ猫がやってきた死者数の検定は全て誤りだから、今さら間違いを認めるわけにもいかんわな。黒を白と言い続けるしかない。しかしこれで騙される奴も一定数いるのだろう、頭が悪すぎるわな。

http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/703.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK243] 時間の経過以外に「不可逆的」なモノは何もない。加計学園獣医学部新設に不正があればいつでも廃学出来ることを日本国民は示す… 笑坊
7. 2018年5月03日 15:14:32 : oEpQxAsLuo : Ks3vXhTaXNs[211]
ここまで腐りきった自民党と国民を騙し続け20年もの間権力維持にしがみ付いている創価の公明党、公文書改竄など国家犯罪をしている総理や官僚を追及もせず野党が審議拒否しているのが可笑しいと言う狂っている与党、これは野党の問題ではない全議員で追及すべき重大犯罪の数々ではないか、それをせず法案審議などもっての外、何を考えているのか、それでも国会議員と言えるのか、誰の為の議員なのか、安倍魔の為にいるのか、自民党から進んで解明すべき事ではないか、本当に腹立たしい。
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/863.html#c7
コメント [政治・選挙・NHK243] 安倍退陣カウントダウン その後の激動と空前の混乱<上> ささやかれる安倍退陣Xデー(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
12. 2018年5月03日 15:14:52 : EdN3o5YGac : HqQ9_4Vn6Co[366]

韓国は、ロシアとも緊密に会談を取り出した。それはいい傾向だ。

日本はずしでいいからどんどんやってくれ。朝鮮半島、アジアの安定には
ロシアは欠かせない。

大事な時にあさってのほうを向いている安倍は帰国したら、

すっかり浦島太郎だな。
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/889.html#c12

コメント [リバイバル3] CD 専用プレーヤー EAR Acute Classic _ ティム・デ・パラヴィチーニの世界 中川隆
7. 中川隆[-11833] koaQ7Jey 2018年5月03日 15:15:13 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13012]

パラヴィチーニ伝説はここから始まった : Musical Fidelity A1 1984年


Musical Fidelity A1 1984年
アントニー・マイケルソンとティム・パラヴィチーニの共同設計


Musical Fidelity A1 1984年発売 \128,000(1990年頃)

小出力ながら多くのユーザーに好評を得てロングランとなったらプリメインアンプ。
全段純Aクラス動作となっています。
電源部には大型トロイダルトランスと40,000μFの電解コンデンサーを搭載しています。
MCヘッドアンプを搭載しています。


定 格

型式 プリメインアンプ
定格出力 20W+20W(8Ω)
消費電力 85W(連続)
外形寸法 幅408×高さ60×奥行249mm 重量 5.5kg
http://audio-heritage.jp/MUSICALFIDELITY/amp/a1.html

Musical Fidelity A1シリーズの歴史

A1(前) SP端子はバナナのみ、天板2分割、ボリュームの品質悪し
A1(後) サイドパネル穴あき、ジョンソン端子、Alps製ボリューム
A100 A1の回路そのまま、電源電圧と定数を変更して出力アップ、ファン付き、
A1 Reference 定数を変更し出力25Wへアップ
A1 Special(10th anniv.) 限定品 ゴールドパネル、Referenceをブラッシュアップ
A1 Junior 限定品 黒艶パネル、オリジナル回路にSpecialのパーツ+αの在庫一掃最終モデルだが、兄弟の中ではベスト
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1325756963/

Musical Fidelity A1 は真空管アンプのTVA−1で有名なマイケルソン&オースチン社のアントニー・マイケルソンが作ったアンプ。

設計は真空管アンプのE.A.R(エソテリック・オーディオリサーチ)で有名なティム・デ・パラビチーニが担当したらしい。

TVA−1もE.A.Rも真空管アンプでNFB量が極めて少ないアンプであり、トランジスタアンプであろうと、A1もNFBをほとんどかけていない。

このためか、スピーカーからの逆起電力の影響を受けにくいと言われており、 そこらへんの音の印象を 1986年秋、日本初登場の紹介記事で井上卓也氏がステレオサウンド誌No.80において、

「 JBL4344を使っての平均的音量ではとくに不満感はなく、予想以上にドライブ能力があり、鳴らし難いアポジーのシンティラをドライブできるという噂もかなり信頼性があるという印象だ。」 と書いている。

また、柳沢功力氏はステレオサウンド誌No.83の「いまこそ聴きたいエキサイティングコンポーネント特集」において「抱き締めたくなる」 とまで書いている。     
火傷しますけど・・・(笑
http://blogs.yahoo.co.jp/vabit1954/archive/2014/04/29

Musical Fidelity A1 というプリメインアンプ

これが今も愛用中のアンプ

僕がこのアンプを気に入っている大きな理由の1つは、このデザイン(見た目)のクールさ。 もう随分昔の製品なのですが、今でもその洗練された美しさには卓越したものを感じてしまうのです。

次に、その音です。決して今時の広帯域高速アンプのような迫り来る情報量の多さと精密さという感じはしないのですが、独特の繋がりの良さ、滑らかさと心地良さを感じます。特にバイオリンなどの弦楽器ではその良さが際立ちます。それと、低出力なんですけど、不思議な量感のある音です。人によっては、よく三極管アンプの音に近いと評されているようですが、このアンプの魅力にはまると、なかなか他の最新アンプに替える気はしないのは事実です。


このアンプの主な特徴は

●パワーアンプ(出力アンプ)はコンプリメンタリのバイポーラトランジスタにより構成されA級動作である。

●パワーアンプ(出力アンプ)部はNonNFBとなっている。従って高調波歪み率は0.3〜0.5%程度ある。

●原理的にクロスオーバー歪みは無く、かつ、NFBのもつ悪癖も無いピュアな音を実現する。

●出力は20W+20W。

●A級動作(A級バイアス設定)が故に発熱量は無茶大きい(音量によらず常に75W程度の発熱)。

●筐体の上部パネル全てがヒートシンク(アルミ材)となっている。

●回路構成は極めてシンプル。出力に遮断リレーは無くダイレクト。もちろんミューティング回路も無い。


簡単に言うと、発熱や信頼性低下を覚悟の上、音楽性を重視するため負帰還を廃したA級動作としたアンプ。

ちょっと驚きなのはA級動作の常に高温になるアンプに85℃耐熱のコンデンサーを用いていること。

あまりにもマージンが少なすぎる。ついでに耐電圧もぎりぎりの設計だ。 日本製の家電製品では、まず考えられないマージンの少なさです。

ということでヒートシンク部の温度を測定しました

下写真のように上面パネル(ヒートシンク)に温度センサ(熱電対)を取り付けて温度を測定。

元々の状態(変更なし)とヒートシンクの塗装を全て完全に剥離し高熱放射シリコン塗装に改造した状態と、さらに冷却ファン(PC用の低騒音タイプ)2機をヒートシンクの上にゴム足で1cmほど浮かせて設置してファンを運転(風向は下向き)した状態の合わせて3種類を測定。

これが測定結果を温度上昇値に換算(測定温度−初期温度)したグラフ。
元々の状態場合、37℃程度まで温度が上昇する。これは例えば夏場の気温35℃の時には 35+37=72℃まで上昇するということ。かなり熱い。殆ど触れない温度です。これはヒートシンクの外での測定温度であり、内部は更に数℃高い可能性がある。

しかし、これで85℃耐熱の電解コンデンサーを使うというのは、驚きの設計です。
コンデンサーが破損しないまでも劣化スピードはかなり加速されると思われます。

ファンを運転した場合、温度上昇が16℃程度に抑えられています。
(ファン無しに比べると20℃程度の低下) やはりファン(強制空冷)の効果は抜群です。


このアンプを長く愛用しようと思うなら冷却ファンはMUSTかも

一般的に、温度が高くなると寿命が指数関数的に短く(つまり故障率が飛躍的に高く)なります。

これはアレニウスの法則に従い、概ね温度が10℃上昇で寿命が2倍短く(故障率が2倍に)なると言われています。

つまり、暑い中、このアンプで音楽を聴いていると、壊れないまでも、どんどん劣化して行っていると考えると、熱々になっているアンプのことばかり気になり音楽を楽しむどころではありません。 これは精神衛生上まったく良くありません。 だから冷却は必項なのです。

ということで、こんな感じにファンを取り付けています。というかファンにゴム足を付けて置いています。

ゴム足等で隙間を開けるのがミソです。もちろん風をヒートシンクにたたきつける方向(下向きの風)です。
http://abcdefg.jpn.org/audio/mfa1/cc.html


このアンプは設計的に無理があります。設計的に無理がある場合、どんなに素材や部品が良くても根本的な問題の解決にはなりません。

「自らを燃やして歌うアンプ」

そんな言葉がピタリの罪深いアンプなのです。

A1は、なんとも言えない魅力のあるアンプです。「甘い」と言う方がいますが、音の「甘さとはこれ如何に」と考えるのですが、私なりの解釈では輪郭の立ったフォーカスの鋭さでなく太い線で書いた太めの色彩ではないかと。写真と違う油絵の具の絵画のような存在、音に忠実(Sound Fidelity)でなく音楽に忠実(Musical Fidelity)とは良く言ったものです。

この傾向は海外の特に欧州のアンプに多い気がします。しかし、真空管では出せない音だと思うのです…真空管の音は「透明感」が高いのです。A1は透明ではないのです…


きゃーる at 2009-08-03 22:49 x

二個のファンが壮観ですね!
A1という機種、私的には石アンプなのにNonNFBというのが興味を引きます。
コンデンサの容量抜けですか・・・
A1の関連サイトをみてみましたが、耐熱、耐電圧がぎりぎりだそうですね;;
ファンをつけるのもうなづけます。

>石アンプなのにNonNFB
これは設計者・パラヴィッチーニ氏のよくやる手法です。
私の所有するアルケミストのパワーアンプ(石)も同様です。
そうでないと、彼の望む音にならないのでしょう。
http://rhrsp.exblog.jp/10771900/

不滅の音色を持つプリメインアンプ Musical Fidelity A1 2012年07月22日

昨日地元のオーディオショップでMusical Fidelity A1なるものを発見。しかも激安。

Musical Fidelity、しかもA1という名を知っているだけで「どうだ、最近オーディオ始めたんじゃないわい!」という明白な証拠にもなる、まさに往年の銘機なのです。

たまたま店長がおられ、試聴を頼みました。

店長の「(*^_^*)ああ、この目玉焼きアンプですね」という冗談(笑)でその後の会話が弾む弾む。

一聴して「これは、あのマッキンの潤いが、英国的ジェントルマン気風で仕上げられた「音楽」を聴かせる楽器だ」と判明。自宅試聴を購入前提でさせてもらいました(笑)。

純A級アンプで20W。しかも、なんともクラシカルなデザイン。一瞬、プレステ2はこのデザインを真似したなって思えるほど似ている。プレステを真似したんじゃない、このアンプ、なにを隠そう、20年以上も前の設計なのだ。


このアンプの音、いや単なる音では決してない。

その音楽を奏でる有機的な、そして実に麻薬的な音色は、まさに「生き物」であるかのように音楽信号をスピーカーを通して目の前へ「再生」つまり「再び蘇らせ」る力があります。

しかしそう、良いことばかりではありません。

このA1の発熱量は想像をはるかに絶するほど高く、先程の「目玉焼きアンプ」は決して冗談ではない。日本の夏、クーラーを使わない部屋で使うと「アンプのいずれかの部品が溶けるのではないか」と100%断言できるほど高温になる。(写真では上にキンキンに凍らした保冷剤をのせたところ。しかしその程度ではA1の燃えゆるほどの情熱は冷やすことままならないのが判明した。)

まさに、鶴の恩返し的なアンプで、ユーザーに使ってもらうお礼として、我が身を犠牲にし「惚れ惚れさせる女」「男を虜にして共に心中させる女」へたちまち変身してしまうのです。

A1はネットでお調べになっても分かりますが、「愛用者」といいますか「A1の毒牙(笑)に犯されてしまったユーザー」が極めて多くおられ、私も当地のA1ユーザーのお一人から「放熱対策のあれこれ」をご教授頂いた。

サイドパネルを外し底を浮かして通気性を向上させる。
気持ち、放熱対策前よりも音質がやや開放的になった。

何はともあれ、この「燃えゆる単なる黒い箱」が、実にいい加減なポン置きをされて完全に拗ねていたスターリングを完全に支配し、5ヶ月以上日々共に格闘続けたXRT-22+C46+MC500の「音のプラネタリウム」に一石投じたことは、ここで改めて言うまでも無いだろう。
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3055/20120722/31932/



34. 中川隆 2014年6月19日 21:15:44 : 3bF/xW6Ehzs4I : 3cdYZYbVIc

現代の真空管アンプとは、「甘さ」や「こく」には少々遠いように思えます。
ダンピングファクター自身は、半導体に負けると思いますが「高解像度」「ハイスピード」を感じずにはいられません。

逆に部品そのものの見た目になんの透明感も暖かさもないレジンで封入された半導体の方が「甘さ」や「コク」の演出は現代の真空管アンプより得意だと感じずにはいられません。

前述のサンバレー VP-mini300MKUが我が家でお蔵入りしたのは、音の透明度と拡散性、瑞々しさはあるのですが「サラダ」のような存在で確かに葉っぱの表面に丸く球になった水分がトマトやレタスをテラテラ照らしているような感覚はあるのですが、それは「あっさり」感が強く

「ああん…」(スンマセン!)

と言うような「官能的」なサウンドではないのです。私が良く言う「透明水彩絵の具」や「パステルカラー」であって「油絵」ではない感じを受けます。

「官能的な色合いやコクを求めるのは結局半導体アンプなのか?
バイポーラよりMOS FETあたりがいいのか?」

なんて、半導体アンプの Musical Fidelity A1 を聴き、半導体プリのM8をつないで感じている今日この頃なのです。

誤解のないように言いますが、私は真空管アンプの透明度と意外とハイスピードで高解像度な音が嫌いではありません。これは、これで極めたいと思っているのです。でも「真空管アンプは見た目と違うよ」と言いたい今日この頃です。
http://rhrsp.exblog.jp/11713787/

半導体アンプでないと艶やかな音は出せない?
「濃い味」「情感」を出すアンプとして私が直ぐに思い出すのが「ミュージカルフィデリティ」のAシリーズです。しかしこのアンプみなさんご存知の通り

「自分の身を燃やしながら奏でている」

ような存在で、中古市場で見つかる個体はセレクターやボリュームにがりがあったり分解してみると電解コンデンサーが壊れているものが多数あります。
半導体にとって「熱」は最大の「敵」なのですが

「そんなこと十分承知しているけど、この音を出すにはこれしかなかったんだ」

と設計者が語っているようなアンプです。

その出てくる音は、「艶」「とろん」と言う言葉が良く似合う音なのです。この音が好きな人にはたまらない音です、そして以外とドライブ力も強いのがこのアンプの恐ろしいところ、平気でJBLやTANNOYの15インチを奏でます。

 こんなミュージカルフィデリティのAシリーズですが、日頃出入りしている中古ショップの店長に網を張ってもらって、ついにひっかかりました。
「使えるだけ使って使いきってよ」と店長に言われたその個体はガリもなく元気そのものでした。

実は、Aシリーズ修理しようと思えば修理できるのですがその修理金額は、新品の半分くらいの値段が必要です、使い込んで惚れ込めばそこまで投資するかもしれませんね。


Commented by たっちん at 2009-05-26 16:21 x
>「艶」「とろん」

これは、私の好きなテイストのひとつです。
今回手に入れたコンチェルティーノもその線ですし、引退寸前のルボックス、メリディアンなどのCDPもその線に沿ったものです。

鳴らそうとする対象は、nallyさんの日本語の歌に対して、私はヴァイオリン(独奏、合奏)に、艶を求めておりますが、ヴァイオリンは声に近く、これが艶っぽく鳴れば、声もほぼOKです。


Commented by すけ at 2009-05-28 00:26
じつはウチのメインは艶&情熱的&肉感的な音を目指して組みました。
大衆派カンツォーネのMILVAを聴く際、イタリア女の情念のようなものを感じたいなと(^^;

あまりに濃くなりすぎたんで今は軌道修正かけましたけど。。。

艶に関してはSPに素質があるかないかですよね。
情熱的、肉感的な部分は「彫の深さ」と「彫のディテール」で決まると思います。

彫の深さは一音一音の奥行きなんですが、深くしすぎると滑らかさが減じます。
彫のディテールは一音一音の輪郭のタッチです。

0.3mmのシャーペンで描くのか、太い鉛筆で描くのかのような感じです。
これはアンプ周りなんですが、これは凄い難しいです。
僕もよく分かりません(^^;

受動部品の変更だけでは出来ない領域だというのは分かりましたが。。。
これは真空管と動作・回路の領域みたいです。
CHORDのピンケーブル「CHORUS系」は、そういう音を出してくれるんですが、ちょっと高いので。。。


Commented by rhr_nally at 2009-05-28 12:29
バイオリンと声は通じるものがあるとは、知らなかったです。
私は、FUSIONを聴く機会が多いのですがアコースティックな音では、「ギター」が好きです。ギターの音で弦を弾く指の動きや残像みたいなものを想像しながら聴きます。

バイオリン、ギターの弦ものはやはり「艶」ですよね。
サックスは「突き抜け!」だと感じているのですが(笑)
でもやっぱりサックスのバラードは「艶」ですね…。
http://rhrsp.exblog.jp/10309269/


なんでしょう?この「艶?」「濃さ?」 2009年 05月 31日

 A1のフォノイコライザーでレコードを聴きつづけ、まったりし過ぎるので、側にある 300Bシングルアンプの

VP-mini300MKU+TU-875
http://digicamek.exblog.jp/11928802/
http://www.elekit.co.jp/product/54552d383735


につなぎ変えて同じレコードを聴いてみました。
内容は、ボーカルもの(JPOP)です。

まず300の方が一聴して抜けが良いのです。TU-875を加え、中域を厚くしたにもかかわらずA1比、抜けがよくSPから「ポンポン」音が離れ宙を舞います。音離れがよく、普通に聴くと「ああ、いい音だなぁ」だと思うのです。

ところがですよ。

 確かに300の音は、いいのです。でもA1は「あと味引かれる」のです。

上手い料理、それは食べた後のあの「味の余韻」が続くのです。
なんなんでしょう?この余韻は?

これを「艶」「まったり」と言うのだと今更思いますが、これは何でしょう?

同じ系列と言いますか似たようなEAR859とも違います。
EAR859は、「艶」と言う意味では似ていますが音的に「綺麗」です。

私が所有するサンバレーさんの真空管アンプや過去聴いた真空管アンプでもこの「あと味」みたいなものは巡り会えません。アキュフェーズのあの繊細な美音でもない…なんだか濃くて濁りがあるような…。

でもやはりこの音は、トランジスタならではではないかと…。

 恐らく、声の帯域(中域)の再現性に力が入れられているのだと思います。
英国ポップスなんかも、このアンプなら独壇場ではないでしょうか?
それほど、このアンプはこの帯域に特化しているような気がします。
ワイドレンジによくばらず、中域中心の再生…。

 前にA1が調子悪くなった時、現行品を買おうと色々なショップを廻りましたが、だいたいどのショップも「A1ですか…うーん」と代替するアンプをなかなかご指名頂けないほど個性の強いアンプなのでしょうね。
ただ、現在のMFはそれほど強い個性ではなさそうです。

なかなか代わりがいない存在のようです。


Commented by たっちん at 2009-06-02 10:26 x
このA1は、日本の各メーカーに衝撃を与えたのだと、業界に詳しい人は位置づけていますね。
シンプルな回路、A級動作による密度の濃い再生音。
日本の技術陣の概念を超えるものだったようです。

メーカーこそ違え、これも設計はEAR859と同じパラヴィッチーニ氏ですね。
発熱でパーツの劣化が激しく、常態の良いものは少ないようですが、
今でもこのアンプへのニーズは高いです。

私のはなんちゃってA2(デザイン共通)のE11でAB級ですが、カンドコロを押さえた素敵な音を聴かせます。少し低域をふくらませ、高域に華やかな艶をまぶした英国のブックシェルフSPに通じる伝統の音で、内気なkitLSを、演歌も聴ける音に演出しますよ〜。
MF好きです(*^-^*)


Commented by rhr_nally at 2009-06-02 12:48
そうそう、たっちんさんに

「メーカーこそ違え、これも設計はEAR859と同じパラヴィッチーニ氏ですね」

と教えて頂いたのを覚えています。このパラヴィッチ−ニ氏のアンプは不思議だと思います。

 私がよく覗くアンプ修理のwebでもあまり多くは語らない(ほとんど語らない?)のですが、A1のアンプ修理の最後のコメントで「日本の設計者も…」とこのアンプのシンプルで音の良いことをほめていました。
http://rhrsp.exblog.jp/10344706/



http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/853.html#c7

コメント [カルト19] 副島、失敗の確定した電波予言を撤回せず~本物の極東預言とは! チベットよわー
8. 2018年5月03日 15:15:17 : q3iCzoDgHo : K25mD7cSUkg[20]
チベッツが武道?そんな話初耳だな。通信教育の空手じゃね?w
http://www.asyura2.com/18/cult19/msg/231.html#c8
コメント [政治・選挙・NHK243] テレビは改憲賛成派によるCMで埋め尽くされる!   赤かぶ
5. 2018年5月03日 15:18:06 : DZXwPH4i7E : EIF9c1577Ak[148]
あの自民党に改憲までさせていいのか
黙っててはいけない
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/899.html#c5
コメント [政治・選挙・NHK243] 首相、“思い出”のベツレヘムを観光(産経新聞)-やはり「観光旅行」だった? JAXVN
4. 人間になりたい[681] kGyK1ILJgsiC6IK9gqI 2018年5月03日 15:20:02 : Igew9LiSCV : jX5tMsGMxX4[505]

ベツレヘムへ行くよりも、ダマスカスへ向かい、パウロのごとく目から鱗を落としてきなさい。

自民党には天罰を、公明党にはブツバチを、安倍晋三にはオオスズメバチを。

オオスズメバチ(大雀蜂、学名:Vespa mandarinia)は、
ハチ目スズメバチ科スズメバチ亜科スズメバチ属の昆虫の一種。
世界最大の殺人蜂とも呼ばれており、攻撃性が非常に高い獰猛な蜂。
人肉さえ噛み千切る巨大で強靭な大顎や頑丈な体をもつ。
日本の蜂の中でもっとも強い毒(別名「毒のカクテル」)をもち、
毒液中には仲間を呼ぶフェロモンも含まれている。
 
 
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/894.html#c4

コメント [国際22] 在韓米軍、北朝鮮との平和協定締結後も韓国に引き続き駐留(Sputnik日本) 絶(PC)
9. 2018年5月03日 15:24:38 : LiAK8mOVpk : JfLzxe_9T5I[334]
>>8さんに関連して
http://japanese.joins.com/article/054/241054.html
韓国外交安保特補「平和協定後、在韓米軍駐留の正当化は難しくなる」
2018年05月02日08時03分  [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
韓国の文正仁(ムン・ジョンイン)大統領外交安保特別補佐官が先月30日(米国時間)、「平和協定締結後は、韓半島(朝鮮半島)における在韓米軍の駐留を正当化しにくくなるだろう」と主張した。米外交専門紙「フォーリン・アフェアーズ(Foreign Affairs)」に寄稿した「南北首脳会談の進展と約束」というタイトルの文章を通じてだ。文特別補佐官はこの寄稿文で「在韓米軍の縮小や撤収について、韓国の保守野党勢力が強力に反対するだろう」としながら「これは文在寅(ムン・ジェイン)大統領にとっては重大な政治的ジレンマになる」と述べた。

http://mainichi.jp/articles/20180503/ddm/007/030/038000c
毎日新聞 韓国
補佐官「在韓米軍撤退」 文大統領、否定に躍起 米誌寄稿
 【ソウル堀山明子】休戦状態の朝鮮戦争(1950〜53年)が終結し平和協定が締結されたら、在韓米軍を正当化するのが難しくなる−−。韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領の外交ブレーンが米外交専門誌に載せた寄稿が2日、韓国メディアに引用報道され、政界で論争に発展している。米朝首脳会談を控え、米韓の連携に傷をつけたくない青瓦台(大統領府)は「政府見解ではない」と火消しに追われた。

これでググッた→統一外交安保特別補佐役が米外交専門紙「フォーリン・アフェアーズ」への寄稿文

http://www.asyura2.com/18/kokusai22/msg/598.html#c9

記事 [国際22] 金委員長、北朝鮮核施設の査察に同意との報道(Sputnik日本)
金委員長、北朝鮮核施設の査察に同意との報道

2018年05月02日 16:38 https://sptnkne.ws/hxRS 

スプートニク日本

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正恩朝鮮労働党委員長が、ポンペオ米国務長官との会談時に、北朝鮮の核施設の査察実施に同意することを表明したと、韓国のテレビ局「JTBC」が1日、消息筋の話として伝えた。

金委員長はポンペオ長官に対し北朝鮮の核施設へのアクセスを約束し、このことは朝鮮半島の非核化管理プロセスに積極的に参加するとの北朝鮮側の前向きな意向を証明していると、同テレビは指摘している。

同テレビは、「あなた方は、訪れる全ての核施設を検査できる」との金委員長の言葉を伝えている。

http://www.asyura2.com/18/kokusai22/msg/602.html

コメント [政治・選挙・NHK243] <スペシャル動画>金子勝さんと国会前デモについて語ろう(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
3. 2018年5月03日 15:34:59 : oEpQxAsLuo : Ks3vXhTaXNs[212]
極悪安倍政権を維持させているのも屑マスコミのお陰、本来ジャーナリストとして安倍政権のしている事をもっと叩き報道していればここまで極悪になる前に総辞職したはずだ。すべてが安倍主導になって何もかも支配下に置いてしまって正義が保たれていない。北朝鮮と変わらない、まだキムジョウンの方が賢くて頼りになる存在だ、安倍晋三はトランプの犬にしかなれない大嘘付きの屑人間でしかない。何で何時までも総理の座にしがみ付いているのだ。馬鹿ほど怖いものはない。
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/873.html#c3
コメント [政治・選挙・NHK243] 子どものころから嘘つきだった安倍首相  天木直人  赤かぶ
34. 2018年5月03日 15:36:10 : Tz8rcNVfNQ : cnQR0mwKPOs[1]
安倍は海外では非常に評判がよろしい
海外支援の金額がものすごいのだ

2013年
 ミャンマー支援     910億円
 中東・北アフリカ支援 2160億円
 シリア支援      3000億円
 シリア難民追加支援    59億円
 アセアンODA       2兆円
 ラオス支援        90億円
2014年度
 モザンピークODA   700億円
 米国リニア融資    5000億円
 インド円借款     2000億円
 バングラディッシュ  6000億円
 ウクライナ支援    1500億円
 アフリカ支援        3兆円
 パプアニューギニア   200億円
 インド官民投融資 3兆5000億円
 スリランカ円借款    137億円
 気候変動サミット 1兆7000億円
 エボラ国連支援      43億円
 中東緊急支援       55億円
 ガザ復興支援       22億円
 ミャンマー円借款    260億円
2015年度
 まあ、沢山すぎて書ききれない
 
 日本の貧困率は先進国中最悪と言われるが、このものすごい海外援助の額からは海外では日本は貧乏国ではなく、金満国として扱われ、日本人として、とても誇らしいし、たいへん立派な日本の地位の向上に努力されている安倍首相に感謝したい

 


http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/810.html#c34

記事 [国際22] 米国政府が反ファシスト派から反コミュニスト派へ切り替わった直後にできた日本国憲法(その1)(櫻井ジャーナル)
米国政府が反ファシスト派から反コミュニスト派へ切り替わった直後にできた日本国憲法(その1)
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201805020000/
2018.05.03 櫻井ジャーナル


 現行の「日本国憲法」が施行された1947年5月3日当時、アメリカ政府内では反ファシストを掲げ、労働者の権利を認めようとしていたニューディール派の影響力が低下、反コミュニストで巨大企業の利益を優先しようというウォール街派が主導権を握っていた。ニューディール派の中心的な存在だったフランクリン・ルーズベルト大統領が1945年4月に急死したことが大きい。

 本ブログでも何度か指摘したように、1932年の大統領選挙でルーズベルトが勝利した直後からウォール街派はニューディール派と対立、33年から34年にかけてのころにはファシズム体制の構築を目指したクーデターを計画していた。この計画はウォール街の巨大金融機関が中心になったものだが、話を持ちかけられた海兵隊のスメドリー・バトラー退役少将が反発、カウンタークーデターを宣言し、議会で告発したことで発覚している。クーデター計画は失敗に終わった。

 1941年6月にドイツ軍は90万人を西部戦線に残して310万人をソ連に向かって進軍させて42年8月にスターリングラード市内へ突入したのだが、その年の11月にソ連軍が猛反撃を開始、ドイツ軍25万人を完全に包囲してしまう。この段階でソ連に攻め込んだドイツ軍だけでなく、ドイツ自体の敗北が決定的だった。1943年1月には生き残ったドイツの将兵9万1000名が降伏する。

 こうした状況を見て慌てた米英の支配層は1943年5月にワシントンDCで会談、7月に両国軍はシチリア島に上陸した。ハリウッド映画で有名になったノルマンディー上陸(オーバーロード作戦)は1944年6月のことだ。この作戦でドイツ軍が負けたわけではない。米英支配層の目はソ連に向けられていたはずだ。

 ドイツ軍の敗北が明らかになった1942年冬、ドイツのSS(ナチ親衛隊)はアメリカとの単独講和への道を探りはじめ、44年になるとアメリカの戦時情報機関であるOSSのフランク・ウィズナーを介してアレン・ダレスのグループが情報将校のラインハルト・ゲーレン准将(ドイツ陸軍参謀本部第12課の課長)と接触している。ダレスたちが接触した相手にはSA(突撃隊)を組織、後にヒトラーの第一後継者に指名されたヘルマン・ゲーリングも含まれる。

 1945年初頭になるとダレスたちはハインリッヒ・ヒムラーの側近だったSS高官のカール・ウルフに接触して隠れ家を提供し、さらに北イタリアにおけるドイツ将兵の降伏についての秘密会談が行われている。この件についてダレスと話し合うためにイギリス軍のハロルド・アレグザンダー(イギリス第8軍とアメリカ第7軍を指揮していた)は1945年3月にライマン・レムニッツァーをスイスへ派遣している。レムニッツァーはアレグザンダーに取り入ることでその後出世、ドワイト・アイゼンハワー政権で統合参謀本部議長になっている。

 こうしたイタリアにおける単独降伏の秘密交渉を察知したソ連のヨシフ・スターリンはアメリカがドイツにソ連を再攻撃させようとしていると非難、それに対してルーズベルト大統領はそうした交渉はしていないと反論している。そうした最中、4月12日にルーズベルトは執務室で急死した。(続く)



http://www.asyura2.com/18/kokusai22/msg/603.html

コメント [政治・選挙・NHK243]
6. 新共産主義クラブ[6224] kFaLpI5ZjuWLYINOg4mDdQ 2018年5月03日 15:37:09 : BeaD9ZP45A : fbKjPd@Pvoo[8]
>>2さん
 
 憲法改正に前向きだった管理人さんが、憲法改正に前のめりの首相が再登板したことで、「憲法改正の足を引っ張らぬように」「ヤブヘビにならぬように」「憲法改正反対の意見が閲覧者の目に止まらぬように」と、憲法板へのリンクを削除したのかもしれませんね。
 
 阿修羅掲示板も、油断大敵ですね。
 

http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/899.html#c6
コメント [政治・選挙・NHK244] 改憲を諦めない安倍首相のソフト路線に騙されるな!「戦争ができる国づくり」の本音はいまも変わらない(リテラ) 赤かぶ
1. 中川隆[-11832] koaQ7Jey 2018年5月03日 15:38:35 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13012]
そんなに核兵器が嫌ならまずアメリカ政府に核廃絶させればいいんだよ

他の国は核が無いとイラクやリビアみたいに人間が住めない国にされるからね:

後戻り不可能な非核化 2018-04-18

トランプ大統領は、昨日、米朝首脳会談に先立ち、「極めてハイレベル」の直接対話を既に開始したことを明らかにしました。


 ところで、先日のシリアへの軍事攻撃決断には、新たに国家安全保障問題担当の補佐官に就任したジョン・ボルトン氏が影響を与えたと言われています。


 ボルトン補佐官といえば「超タカ派」として有名ですが、核・ミサイル開発を止めようとしない北朝鮮に対し「先制攻撃」を唱えています。


 日本のマスコミは、米朝首脳会談開催について、
「これで北朝鮮が非核化し、平和が来る」
 的な、まさにお花畑の報道を繰り返していますが、現実がそれほど甘いはずがありません。


 そもそも、北朝鮮が核を「放棄」するなど、到底、考えられません。また、なぜトランプ大統領がこのタイミングで、ボルトン氏を大統領補佐官に据えたのか。


 先日の、チャンネル桜の討論、


【討論】激変する世界の真実[桜H30/4/7]
https://youtu.be/16qNbZU3yuc
 
 で、西岡先生が解説して下さいましたが、アメリカは北朝鮮に対し「リビア方式」の核放棄を要求すると考えられています。


 と言いますか、新補佐官のボルトン氏が、かねてから北朝鮮に関し「リビア方式」による非核化を唱えてきたわけです。


 2003年、リビアのカダフィ大佐は、アメリカおよびイギリスとの秘密交渉を経て、核を含む大量破壊兵器の放棄を宣言。IAEAの核査察を受け入れ(西岡先生によると、CIAやMI6も受け入れたそうです)、核開発関連の全ての情報を公開。弾道ミサイルも廃棄しました。


 まさに「後戻り不可能な非核化」ではあったのですが、アラブの春を経て、カダフィ大佐は欧米が支援する反政府勢力に殺害され、リビアは大混乱に陥ります。


 北朝鮮の労働新聞は、
「米国の誘惑と軍事的恐喝によって銃床を下ろすことが、どれほど残酷な結果を招くかはイラクとリビアの悲劇的現実が物語る」
 と、指摘しています。


 カダフィ大佐の最期を知る金正恩が、「リビア方式」の核放棄に応じるとは、到底、思えません。逆に、アメリカ側は「後戻り不可能な非核化」以外は受け入れないでしょう。


 今後数か月で全てが決まる可能性が高いわけですが、事態が「朝鮮半島の安定」に落ち着くことは、まずありないと感がるべきです。
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12369259341.html


国民の承認も受けていない日本国憲法に正当性は無い、従って守る意味も必要も無い

安部総理が憲法改正を言い出した途端にモリカケ問題で振り回されるようになった。
NHKはアメリカの指示で護憲反核番組を作った

日本では自前の核武装が、国内の権力構造の根本的な転覆につながる。

戦後日本の権力を握ってきたのは官僚機構であるが、彼らは、本来なら自分たちより上位なはずの政治家(国会)を牛耳るため、対米従属(日米安保体制)の国家戦略を必要としている(日本の官僚機構が勝手に米国=お上の意志を代弁して日本を支配する構図)。

日本が核武装すると、米国は、日本を核の傘から外して対米自立させるので、官僚が権力を詐取し続けられなくなり、政治家(国会)に権力が移る。

対米従属による権力維持の永続を望む官僚機構は、日本独自の核武装に反対している。

対米従属型の官僚独裁を主導してきた日本外務省とその傀儡「専門家」たちは、核武装論になると、急に平和主義者として振る舞い、核武装に強く反対する。
https://tanakanews.com/170910japan.htm

侵略、虐殺されたくなかったら攻撃用兵器も核兵器も必要なんだ:
中国も北朝鮮もアメリカも日本人に絶滅して欲しいんだよ
原発をすべて水爆で爆破すればその後の放射能被害はなくなる

日本人は全員助からないけど

日本人が絶滅した後は給料が安い中国人が移住すればアメリカ企業も助かるんだな


1972年2月、当時のニクソン米大統領とキッシンジャー補佐官が北京を訪問し、
周恩来首相と会談した時に、日本に対して三つの密約が交わされた。
米中密約の内容

1.日本に核武装そして単独防衛させない
2.これを防ぐために米軍は日本に駐留する(ビンの蓋論)
3.朝鮮半島および台湾問題で日本に発言権を与えない

この密約は、2002年10月、当時の江沢民中国国家主席が、
テキサスの牧場に当時のブッシュ大統領を訪ねたときにも再確認された。


中国『開放雑誌』2004年意識調査。

25歳以下の青少年の82? %が、捕虜や婦女子の銃殺に「賛成」。

「日本人婦女は強姦して殺すべき」

「日本人の男は腸を開いて皮を剥ぎ、女は輪姦して殺すべき」

「日本人は嬰児から老人まで殺しつくすべき」

という回答が多数。


中国の反日教育の実態

Anti-Japanese Education in China
http://jp.youtube.com/watch?v=8Db4vorG0ug
(英語ナレーション・日本語字幕)


日本人の絶滅の為に尽力するのが中国人の「愛国心」


日本では大量の中国野菜が安価で輸入されていますが、野菜類の47.5%から猛毒で発がん性もある有機リン系殺虫剤メタミドホスなどの高濃度の残留農薬が発見されるなどして2001年から輸入禁止が相次ぎ、大手のスーパーではあまり見かけなくなりました。しかしそういう野菜や畜産品はなくなった訳ではありません。生のままではなく、「加工」「業務用冷凍」されて日本に輸入されているのです。

これらの加工品の一部からは高濃度の水銀やダイオキシン、チクロやDDT、TBTO、BHC、クロラムフェニコール、クロルテトラサイクリン、マラカイド・グリーンといった毒性抗生物質などの使用の痕跡や高濃度の残留が認められています。もちろん中国産の食品の全てが危険な訳ではありませんが、これが一方の厳然とした現実でもあります。最近では中国産ビールの95%に発がん性物質ホルムアルデヒドが含まれているなどの衝撃的なニュースや、食品そのもの以外に、例えば中国製の食品包装袋の50%に発ガン性物質のベンゼンが残留しているとの報道もありました。

中国の食品を信頼するのは危険です。ましてや日本や日本人を「敵である」と明確にしている国なのですから、日本向けの食料品がまともである保障などあるはずがありません。かつて安価な白ゴマを高価な黒ゴマに見せかけるために、有害なタールで着色したタール黒ゴマ事件がありましたが、何らの教訓も得ず国が率先して「着色政策」を推進しているのは残念です。魚や肉、松茸に鉛を入れて重量をごまかした事件もありました。国は違いますが、同じ反日の国、韓国で生ゴミを素材にした餃子が問題となった際は、摘発された業者は「生ゴミを使った餃子は日本などに向けた輸出品だけなので、国内の消費者は安全である」と開き直ったほどです。
http://blog.livedoor.jp/safe_food_of_asia/archives/50010839.html


中国・韓国・北朝鮮の言動を見ても分かる通り、これらの国々は明確に日本を敵国として照準を定めており、日本の侵略を虎視眈々と狙っている。

そんな中で、これらの特定アジア3ヶ国の工作員が日本に武力を持たせないように安保関連法案やテロ等準備罪に激しく反対し、マスコミから政治家までを動員して激しい反対工作を繰り広げている。

日本はスパイ天国の国であり、各国の工作員が好き勝手に日本で工作活動に手を染めており、そういった工作活動に日本は激しく翻弄されている。

周辺の環境が危険になっているのに、日本に環境の変化に対応させないようにしているわけで、これは明確な「日本滅亡工作」をしていると言ってもいい。

環境が危険な方向に変化しており、日本も侵略の対象にされている以上は、日本も「変わらなければならない」のである。

平和を唱えていれば平和になるというようなお花畑の精神構造から抜け出し、特定アジア3ヶ国から日本を防衛できるような環境に持っていかなければならない。

生き残るためには変化に対応できる国になるしかないわけで、それこそが日本の生き残る道なのだ。

変化に対応できなくなったとき、どんな国でも崩壊の危機に瀕してしまう。

そういった意味で、日本は国が存続できるかできないかの瀬戸際にあると言ってもいい段階に来ている。世界を巡る「環境の変化」は留まるところを知らず、日本もまたそうした激変に巻き込まれている。

変わらなければ取り残される。取り残されてしまうと、やがて国家の滅亡がやって来る。戦後183ヶ国もの国が消滅したが、絶対に次の消滅国家を日本にしてはならないのだ。もっと強い危機意識を持たなければならない。

____


国民の承認も受けていない日本国憲法に正当性は無い、従って守る意味も必要も無い


安倍首相は憲法記念日の5月3日、憲法改正推進のフォーラムにビデオメッセージを寄せて改憲を訴えました。

首相はメッセージで、新憲法が2020年に施行されるようにしたいと具体的な年限を示した。

また憲法9条について、自衛隊の存在が明記されるように追加し、位置づけを明確にしたいと語った。


自民党総裁の任期は3年で2回まで続けて就任できるので2018年までだったが、3回に延長されたので2021年9月まで可能になった。

日本国総理大臣には期限がないので、理論上は自民党の総裁でなくなっても、総理を続けることは出来る。

改正には衆議院参議院が別々に3分の2以上の賛成を得た上で、国民投票で過半数の賛成を得る必要がある。


国民投票の過半数は憲法の日本語で定義されておらず、護憲派は有権者の過半数だと主張していたが、これだと絶対に憲法改正はできない。

日本国憲法は英語で書いた文章を日本語に翻訳したので英語の原文が存在し、一応「日本語から翻訳した」事にしている。

GHQの原文では「投票者の過半数」と書かれているので、日本人の半分しか投票に行かなくても改正可能だという解釈になった。


2020年に改正憲法施行とすると1年前には国民投票が必要で、その1年前には衆参両院の法案審議を始める必要がある。

その前に改正憲法の条文を明確に決定して国民に示す必要があり、2017年か遅くとも2018年には示されなくてはならない。

2012年に自民党から示された憲法改正案は、はっきり言えば稚拙の印象があり、架空戦記小説に似ている。


日本国憲法の根本的矛盾

2012年自民党案は改正内容が多岐に渡っていて、個別の議論だけで数年を要し、その間に政権が交代したら白紙になってしまう。

緊急に必要なのは「戦争の権利」あるいはもっと穏やかに「自衛権の明記」、それと憲法改正手続きの簡素化の2点だけです。

衆参両院でそれぞれ3分の2が必要なのは、当時のアメリカ軍が日本を敵国と見なしていたため、憲法を改正できないようにしたのです。


世界のどの国でも多数決の原則に基づいて議会の過半数で改正できるのが当たり前で、両院それぞれの3分の2としているのは全世界で日本だけです。

この制度では衆議院で100%の議員が改正賛成でも、参議院の3分の1の議員が反対したら憲法改正はできません。

少数意見が通り多数意見が排除される仕組みで、こういう制度を「独裁政治」と言います。


なぜ独裁を奨励するのかといえば、日本国憲法が成立した1946年の日本は、1人の軍人が全ての権限を握る「独裁国家」だったからです。

この軍人とは東条英機ではなく米軍人のダグラス・マッカーサーで、公式な資格がないのに勝手に憲法を作って議会に承認させました。

誰もこれを指摘しないので自分で書くが、マッカーサーは連合軍総司令官で、トルーマン大統領から日本占領を命じられた。


だが一体何故、「ただのアメリカ軍人」が日本を占領して議会や政府に命令し、憲法を勝手に作り変える権限を。アメリカ大統領が与えるのだろうか?

連合国(=国連)が任命したというが、日本は国連加盟国ではないので、そいつらに指図される筋合いがない。

1945年8月に日本が受け入れたのはポツダム宣言だけであって、米軍の日本占領に合意しても居ない。

トルーマン大統領は「天皇の処遇」「憲法を自由に作る」「戦争裁判を開く」などの権限を与えたが、なぜアメリカ大統領にこうした権利があると考えるのかも謎です。


独裁者になった尿漏れ男

1945年8月28日、帝国海軍厚木飛行場に米軍第一陣が到着し、8月30日にマッカーサーがパイプを咥えて降り立った。

マッカーサーは写真にはこだわりがあり、硫黄島の有名な写真や、厚木に降り立った写真など、すべて演出させた「やらせ写真」でした。

厚木の輸送機から降りるマッカーサーは、日本軍人から襲撃される恐怖から、尿を漏らしながらタラップを降りました。


マッカーサーは開戦時にフィリピンにいたが、部下を置き去りに逃げ出し、沖縄や本土では民間人への空襲を命令した、そんな人間でした。

マッカーサーは軍事法廷や天皇の処罰などをチラつかせながら憲法(帝国憲法)改正を命じ、帝国議会は現行憲法(帝国憲法)の改正案を示した。

1945年(昭和20年)10月4日、マッカーサーは日本政府に憲法改正を命令したが、日本側はマッカーサーの命令を拒否し、時間を掛けて改正すると回答しました。


1946年1月、日本政府はGHQに憲法改正案を提出したが、GHQは却下し独自の憲法を作成する事にした。

特にマッカーサーを激怒させたのが天皇の身分を存続させる点で、彼は天皇を「犯罪者」として定義させたがった。

イラクやアルカイダの首謀者をアメリカは犯罪者と定義したが、あれと同じ事を日本でもやりたかったようです。


脅迫で可決した日本国憲法

マッカーサーはGHQのアルバイト職員に、7日間でで英語の憲法草案を書かせ、日本語に翻訳して新聞社に直接掲載させた。

GHQによる憲法発表が先であって、国会議員や総理大臣は新聞を読んで初めて「GHQ憲法」の存在を知らされた。

ここで駆け引きに使われたのが「昭和天皇処遇と戦争再開」で、GHQ側は公然と、「議会が承認しないならもう一度空襲してやる」と言ったそうです。


ここで日本の国会議員らは、もう一度アメリカと玉砕戦争をするか、それともGHQ憲法を承認するかの二者択一を迫られました、

GHQ憲法は3月7日に発表され、1946年8月24日に衆議院可決、10月6日に貴族院(後の参議院)でも圧倒的多数で可決成立した。

若干の審議と修正がおこなわれたものの、1946年の時点では昭和天皇を初めとして大半の政治家や有力者が、戦犯として裁判に掛けられる恐れがあった。

東京裁判はアメリカ軍側の証拠や証人だけが採用され、被告側の証人や証拠は一切認めないので、最初から有罪が確定していたイカサマ裁判でした。


例えば東京大学(当時唯一の最高学府で最高権威)はGHQ憲法は違法だと主張していたが、GHQは教授らを連行して戦争裁判に掛けると脅迫した。

東大は新憲法容認に立場を変えて「憲法学」という珍妙な学問を考案し、以来日本国憲法を擁護している。

日本国憲法はその成立過程において、民主的な手続きを一切経ておらず、憲法自体が無効だと考えられるが、安倍首相はあくまで正式な改正手続きを踏みたいようです。

リサイクルも良いが、ゴミはゴミ箱に捨てるべきでは無いだろうか。
http://www.thutmosev.com/archives/70762817.html


経済コラムマガジン 15/6/15(848号)


22才のベアテが作った日本国憲法条文


•日本の憲法学者の素性

6月4日の衆院憲法審査会で、安保法案の審議に影響を与えかねないハプニングが起った。与党の参考人の憲法学者がなんと「集団的自衛権は違憲」と表明したのである。野党側参考人二人はもちろん「集団的自衛権は違憲」としているので、三名の参考人全員が違憲を表明したことになる。野党はこの「棚からぼたもち」的発言に飛びつき、反安保法案の攻勢を強めている。

安倍政権は安保法案を今夏までに仕上げる予定であったが、この憲法学者の不規則発言がとんだ逆風になっている。直接的には関係のない衆院憲法審査会が、現在の重要法案審議の足を引張る形になった。マスコミも事態を面白がり、連日、これを取上げている。


そこで今週は、経済から離れ日本国憲法と憲法学者を取上げる。まず筆者は、昔から「日本国憲法はばかばかしく」、また「日本の憲法学者は怪しい」とずっと思ってきた。図らずしもそれを示してくれたのが、衆院憲法審査会での三名の憲法学者の意見表明というハプニングであった。

よく知られている話であるが、日本国憲法とその成立過程は本当にデタラメであった。新憲法の原案をGHQがたった8日間で作成し、これを和訳して日本政府に示した。日本政府はこのデタラメの原案を元に体裁を整え日本国憲法を策定し、47年5月3日に新憲法は施行された。この成立過程を見れば、いかに現行の日本国憲法がデタラメであるか理解できるはずである。

しかし卑怯者の日本の憲法学者は、当然、成立過程の真相を知っているのに、ほとんどこの真実に触れない。むしろ日本国憲法の正統性を声高に唱えるばかりである。そもそも成立過程が本当にデタラメなのだから、一つ一つの条文を吟味することは無意味とさえ筆者は考える。この無意味でばかばかしいことを毎日やっているのが、ほとんどの日本の憲法学者である。


このデタラメさを示す一例として、ベアテ・シロタ・ゴードンという当時22才の女性が日本国憲法作成に関与した話を取上げる。ベアテ女史は、両親がウクライナ系ユダヤ人であり、元の国籍はオーストリアであったが(ロシア革命でユダヤ人が排斥されたため両親がウクライナからオーストリアに移住した)、後に米国に変った。父親レオは有名なピアニストで、演奏会を開くため半年の滞在予定で来日した。しかし東京音楽学校(現在の東京芸大)の教授の職を父親のレオが得たため、5才のベアテは両親と共に日本に住むことになった。

彼女は大森ドイツ学園とアメリカンスクールで16才まで教育を受けた。途中でアメリカンスクールに移ったのは、ドイツでナチスが台頭し、ユダヤ人のベアテが大森ドイツ学園に居づらくなったからである。両親は教育熱心で、ベアテにフランス語と英語の家庭教師を付けた。この結果、彼女は、ドイツ語、ロシア語だけではなく、フランス語、英語、さらにラテン語にも堪能になった。また10年間も日本に住んでいたため日本語もできた。この語学の才が後に日本国憲法起草に関わるきっかけを作った。

16才で彼女はサンフランシスコのミルズ・カレッジに留学した。一時、両親も訪米したが、大平洋戦争開戦の直前に日本に戻った。戦争で両親との連絡が途絶え、仕送りがなくなったベアテは、アルバイトとして米連邦通信委員会(FCC)で日本短波放送の翻訳の仕事を得た。さらにFCCから戦争情報局(USOWI)に移り、ここでは対日プロパガンダの原稿作成のアルバイトを行った。彼女はタイム誌を経て、終戦後、両親が住む日本に戻りGHQ民政局に職を得た。GHQに採用されたのも、ベアテが日本語が堪能であったからである。とにかく当時の米国には、日本語を理解する者がほとんどいなかった(日本語が出来る白人は全米で60名程度)。


•日本国憲法は「埋草」

GHQは、日本の占領統治に法律の整備が必要と考え、まず憲法を新たに制定することにした。ところが時間に迫られ、憲法の原案を一週間で策定することになった。ここで狩り出されたのが、日本語が出来る22才のベアテ女史であった。まるで冗談のような話であるが本当の事である。

実際、彼女は日本国憲法の24条、25条、27条の制定に深く関わった。特に24条(家族生活における個人の尊厳と両性の平等)はほぼベアテ女史が原案を策定したと言って良い。GHQ上層から日本国憲法策定の指示を受けた彼女が参考にしたのは、ワイマール憲法、米国憲法、フィンランド憲法、そして何とソ連憲法であった(都内の図書館でこれらを閲覧)。ちなみにソ連憲法を参考に「土地の国有化」を日本国憲法に取入れようと条文を作ったが、さすがにこれは上司が削ったという。


このように日本国憲法の成立過程は相当デタラメであった。ところがこのデタラメさはGHQにとって決して不合理ではなかった。とにかく早急な日本統治に必要な法体系の整備に迫られていた。明治憲法を廃する以上、これに替わる新たな憲法を作る必要があった(もちろん暫定的な憲法)。つまり明治憲法の「埋草」が新しい日本国憲法である。したがって「埋草」だから体裁が整っておれば何でも良かったのである。

GHQは、連合国の占領が終わり日本が独立すれば、当然、日本国民は自分達で憲法を新たに制定するものと考えた。しかし少なくとも占領終了までは憲法は形として必要であり、したがって占領政策を邪魔するものでなかったなら何でも良かった。法律を専門に学んだわけでもない22才女史のアルバイト感覚で作った憲法の条文も可であったのである。また暫定的な憲法だからこそ、素人の22才の女史に憲法原案の策定を命じることができたのである。むしろ占領が終結して60年以上も経っているのに、このデタラメな憲法を改正しない日本の方が異常と米国は考えていると筆者は思っている(内政干渉になるから口には出さないのであろう)。


問題の戦争放棄の第9条も日本の占領政策に沿うものである。当然、敗戦国の日本が占領軍にクーデターを起こすことを警戒した条文と考えられる。しかし未来永日本が戦力を持たないということは全く想定していなかった。それどころか第9条を押付けておきながら、早くも新憲法施行の翌年の48年には米側の関係部署で「日本の限定的再軍備」という答申がなされている。

再軍備は日本側が働きかけたのではなく、新憲法で日本に戦争放棄を迫ったはずの米国から打診されたのである。むしろ再軍備を渋ったのは、吉田茂首相率いる日本政府の方であった。たしかに戦後の経済の混乱で食う物も食えない状態の日本にとって、とても再軍備の余裕はなかった。

しかし朝鮮戦争の勃発などによって、米国からの再軍備の要請はさらに強くなった。ついにこの要請を受け入れ日本は、50年に警察予備隊を設立、また52年はこれを保安隊に改組し、さらに54年には自衛隊を発足させた。これから解るように戦争放棄を唱った第9条は、米側(GHQ)の手違いみたいなものであった。実際、筆者は、新憲法の施行が1年遅かったなら、戦争放棄の第9条は憲法に盛込まれなかったとさえ思っている。


筆者は、日本国憲法のいい加減な成立過程を考え、大半の憲法学者を筆頭に日本の護憲派に対して強い嫌悪感を持つ(はっきり言って彼等は軽蔑の対象である)。護憲派は、嘘つきで詐欺師とさえ思っている。またなぜか憲法学者には、不遜で理由もないのに他人を見下すような者が多い。

衆院憲法審査会で「集団的自衛権は違憲」と表明した憲法学者の中には、よくテレビでよく見かける者がいる。彼は討論番組に出ると他の出席メンバーを「もっと勉強しろ」と罵倒する。しかし意見を聞かれると決まって「憲法を改正するのが筋」としか言わない。まるで小学生の答えである。もちろん現憲法の改正が事実上無理と解っていての発言である。筆者は、この憲法学者がテレビに登場すると直にチャンネルを変える。
http://www.adpweb.com/eco/



http://www.asyura2.com/18/senkyo244/msg/105.html#c1

記事 [戦争b21] 南北首脳会談、事実上成果ゼロ…米国による軍事攻撃の危機 孫崎享「世界と日本の正体」 :国際板リンク 
南北首脳会談、事実上成果ゼロ…米国による軍事攻撃の危機 孫崎享「世界と日本の正体」(Business Journal)

http://www.asyura2.com/18/kokusai22/msg/593.html



http://www.asyura2.com/17/warb21/msg/878.html

コメント [政治・選挙・NHK243] DHC会長がニュース女子の中止に怒り!「BPO委員のほとんどが反日・左翼という偏った組織」  赤かぶ
21. 2018年5月03日 15:41:40 : DAMIKaoK4g : g3k4QVgLrBE[94]
●ならばこの自殺者の存在は一体何なんだ!! 一体どんな思いで、自死にまで追い込まれるに至ったんだ!!

●不幸な自殺者を、二人(土建業界と財務省)も出しておきながら、安倍がらみ疑獄事件となると、10円の価値しかないとは、一体何だ!!

●たかが「安倍一味」の正体(化けの皮)を、あくまでヤツらの私的利権を、隠蔽擁護したいためだけに、当事者の自殺者まで生じさせた、悪質極まる安倍一味の重大犯罪を、ウヤムヤで誤魔化す、コイツらネトウヨ腐触外道ども!!

●安倍一味の犯罪評価額を、10円に貶めてまで、不幸な犠牲者(自殺者)とその遺族の存在を、 端から無視蹂躙し揶揄して恥じぬ、コイツらネトウヨ腐触外道ども、とっとと地獄へ落ちろ!!


http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/883.html#c21

コメント [政治・選挙・NHK243] 笑っちゃう逃亡外遊<本澤二郎の「日本の風景」(2961)<やっぱり暴走昭惠を引率しての中東旅行> 笑坊
4. 2018年5月03日 15:42:42 : oEpQxAsLuo : Ks3vXhTaXNs[213]
安倍夫婦を何時まで野放しにしているのか、税金を使い放題している夫婦をこれ以上好きにさせないでくれ、と言いたい。検察もさることながら自公民の屑としか言いようがない税金泥棒の議員達も安倍とともに一掃して貰いたい。もう神に祈るしかない。
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/834.html#c4
コメント [政治・選挙・NHK243] 谷内、どうするんだ!“蚊帳の外”をどうにかしろ!by Abe(世相を斬る あいば達也) 赤かぶ
23. 2018年5月03日 15:44:08 : La3SYcCFr2 : 7kxCmPY8BP4[1]

で〜?谷内正太郎が局長を務める【国家安全保障局】って何やってるの〜?

北朝鮮問題を含め、激変する一連の国際政治・経済・軍事環境への国家戦略対応が一向に浮かび上がって来ない。

まさか〜?外務省・防衛省・警察庁の最高幹部天下り先に為ってんじゃ〜ネ〜だろうナ〜♪。

朝10時過ぎに高級公用車で登庁し、幹部専用執務室で美人秘書が入れた、挽き立てコーヒーかグラム3千円もする茶葉の日本茶を天目湯呑で啜り、やおら新聞(日経・読売・産経で朝日・毎日・東京は出禁)を広げ『お〜ぅ!の?トラちゃん・文チョン・金ちゃんも中々やっとるネ〜♪』などと老人特有の独り言を言う。

高級仕出し屋から出前の寿司・鰻・ステーキなどを昼飯に食べ、其の後は美人秘書の膝枕で「夢のお昼寝タイム」を暫し楽しむ。

渋滞を避けるため17時前に為ると退庁、超高級料亭で友人・部下・御仲間達と会食。

体調良ければ銀座・赤坂・六本木辺りの妾経営「高級クラブ」に繰り込む。

その後、御帰宅に為り長年連れ添った妻の老婆に『ア〜ァ‼今日も国家安全保障戦略で脳も身体も使い果たし、疲れたヨ〜♪』と戯言を宣い就寝する。

此れらが、全て「税金」で賄われている。

ア〜ァ俺もこんな身分に為りた〜い。

http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/869.html#c23

コメント [政治・選挙・NHK244] 改憲を諦めない安倍首相のソフト路線に騙されるな!「戦争ができる国づくり」の本音はいまも変わらない(リテラ) 赤かぶ
2. 2018年5月03日 15:46:41 : m5xKP72zao : AKBxeuCnM8U[34]
>>01.中川さん。まあすぐ非表示になってしまうでしょうが、

> 先日の、チャンネル桜の討論

もうその時点でバイアスかかりすぎですよ。
http://www.asyura2.com/18/senkyo244/msg/105.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK243] ポンペオ国務長官(前米CIA長官)の厳しい働きかけを受けて、安倍晋三政権内部から「寝返り=裏切者」が続出している 笑坊
2. 2018年5月03日 15:50:32 : fFg6BEaQs6 : pNHrYqbya48[62]
ME TOO!! セクハラは許さない!!
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立憲民主党の青山雅幸議員元秘書のセクハラ日記全文
H28.8.15.井川

今までなんとなくでしか思っていなかったことが、今確信に変わった。

青山先生はおかしい。

井川地区の夏祭りに参加後、青山先生・〇〇さん・私で旅館に戻り夕飯後、「みんなで飲もう」ということで20:00くらいに男子部屋へ合流、テレビを見ながらシェフおすすめの白ワインとチーズをいただく。その後花火が上がったので部屋の明かりを消して窓から花火をながめていた。

〇〇さんがトイレに行くと部屋をはなれたら、青山先生がハイハイをしながらこちらへ近寄ってきた。恐くなったので近くにあったざぶとんをだいてガード。頭をなでられた。身の毛がよだつほどの恐怖だった。
20:45、〇〇さんも戻ってきたので、自分の部屋に戻った。

お風呂に入ろうと思い、支度をして1Fのお風呂場の脱衣所で準備をしていたら、青山先生からメール。

「一緒にお風呂行く?」

これは明らかにおかしい。絶対におかしい。
あたりさわりない返事をして、寝たふりをしよう。

-------------------
12.2 23:50帰宅

〇〇さん、Aと✕✕へあいさつ。
11/28の国民サイド結成集会の反省。
その後△△へ。

「このままだとおれブチ切れるぞ」

耳元で低い声でおどされた。
帰り、ドンキに寄るとウソをついてタクシーだけはさけようとした。
が、「待ってるから一緒に帰ろう」と。それでも断ると

「ぐずぐず言ってるな。おれが一緒に帰ると言ったらそうするんだ」
強引にタクシーへ押し込まれ、

「●●といちゃつくようなら クビにするぞ」

とおどされた。

おかしい。いよいよおかしい。
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http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/896.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK243] DHC会長がニュース女子の中止に怒り!「BPO委員のほとんどが反日・左翼という偏った組織」  赤かぶ
22. 2018年5月03日 15:51:05 : 0CejVRban6 : urcdmA9xc1s[8243]
東京朝鮮高校の皆さんの訴え。「民族差別をやめてください」
https://twitter.com/musabianpo/status/991915416531288064

当たり前ですが、差別はやめ、北朝鮮との国交も正常化しましょう。
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/883.html#c22

コメント [政治・選挙・NHK243] 漫画:ぼうごなつこさん・画 / 「中学英語でバレる国家間の『高度な外交』」  赤かぶ
7. 2018年5月03日 15:52:45 : 3wzs6ZEXpM : x7RarLvHQLQ[8]
正しい日本語訳は
「日本の安倍にも交渉の経過について話しておいたよ。」
じゃないですか?
日本語訳が間違ってますねー
日本国民がほとんど英語を正しく理解出来ないって思ってるような日本語訳ですね!
国民を馬鹿にしすぎだ!!
安倍もマスゴミも嘘とゴマカシはヤメロ 早く辞めろ 怒💢❗
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/881.html#c7
コメント [国際22] 南北平和協定締結後も在韓米軍を認める文大統領の深謀遠慮  天木直人  赤かぶ
1. 2018年5月03日 15:54:21 : LiAK8mOVpk : JfLzxe_9T5I[335]
韓国と米国は休戦協定とは別に米韓協定を結びこれには休戦協定には縛られないと有る様だ、だから韓国においては休戦協定により自動的に米軍が撤退するとはならない様だ。

在日米軍は何も手を打たなければ平和協定により自動的に日本から撤退でいいのだろうと思います。
たぶん水面下でこの事に関して米国と外務省、防衛省は日本国民を騙す手口を打ち合わせ中?

投稿記事を補足する記事

http://japanese.joins.com/article/054/241054.html
韓国外交安保特補「平和協定後、在韓米軍駐留の正当化は難しくなる」
2018年05月02日08時03分  [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
韓国の文正仁(ムン・ジョンイン)大統領外交安保特別補佐官が先月30日(米国時間)、「平和協定締結後は、韓半島(朝鮮半島)における在韓米軍の駐留を正当化しにくくなるだろう」と主張した。米外交専門紙「フォーリン・アフェアーズ(Foreign Affairs)」に寄稿した「南北首脳会談の進展と約束」というタイトルの文章を通じてだ。文特別補佐官はこの寄稿文で「在韓米軍の縮小や撤収について、韓国の保守野党勢力が強力に反対するだろう」としながら「これは文在寅(ムン・ジェイン)大統領にとっては重大な政治的ジレンマになる」と述べた。

http://mainichi.jp/articles/20180503/ddm/007/030/038000c
毎日新聞 韓国
補佐官「在韓米軍撤退」 文大統領、否定に躍起 米誌寄稿
 【ソウル堀山明子】休戦状態の朝鮮戦争(1950〜53年)が終結し平和協定が締結されたら、在韓米軍を正当化するのが難しくなる−−。韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領の外交ブレーンが米外交専門誌に載せた寄稿が2日、韓国メディアに引用報道され、政界で論争に発展している。米朝首脳会談を控え、米韓の連携に傷をつけたくない青瓦台(大統領府)は「政府見解ではない」と火消しに追われた。
http://www.asyura2.com/18/kokusai22/msg/601.html#c1

コメント [政治・選挙・NHK243] DHC会長がニュース女子の中止に怒り!「BPO委員のほとんどが反日・左翼という偏った組織」  赤かぶ
23. 2018年5月03日 15:55:22 : CGpjyXBv3k : oJuEVz1wdZ0[55]

「ニュース女子」?

 なんでタイトルがコレなの?
 出ている面々見りゃ中身は知れるってもんヨ。
 女子ドモは自身の虚栄心を満足させてるんだろうがその存在はオッサンにはただの慰みモノ。
 終わって当然。くだらん話しかしてない。


http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/883.html#c23

コメント [政治・選挙・NHK243] 漫画:ぼうごなつこさん・画 / 「中学英語でバレる国家間の『高度な外交』」  赤かぶ
8. 2018年5月03日 15:56:54 : DOAdm7ffTU : P6oiKh9J3Jc[11]
加計学園の入試問題に是非とも使っていただきたい。

http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/881.html#c8
コメント [国際22] 南北平和協定締結後も在韓米軍を認める文大統領の深謀遠慮  天木直人  赤かぶ
2. 仁王像[2128] kG2JpJGc 2018年5月03日 15:58:20 : ui5U1QftVU : YTOqLjg@d4c[2]
 木村を引合いに出した天野の前半の解説ートラ大対策としての当面の戦術ーは有り得ることと思うが、 後半はとうてい納得できない。
 つまり在日米軍はそのままで、固定化されると。

 在韓米軍が撤退し朝鮮半島が非核化されれば、在日米軍の撤退も日程に上るのは当然。
 あえて在日米軍の必然性を探せば、対中・露ということはある。
 だが、この二国と本格的な地上戦に打って出る必然性はない。核ミサイルの時代である。双方が核ミサイルの応酬をして双方が悲惨な結果になるだけだ。
 沖縄やその他の日本の基地が必須だという軍略上の理由は素人考えではない。
 米国は太平洋や本土の各基地から発射すれば良い。大金や兵員を危険に晒してまで在日米軍基地を維持する必然性はない。
 米国は世界各地から兵を引くモードなのだ。そんな時勢に、前世紀の化石・軍産の利権の構造の維持などそんなに旨味のあるものではないはずだ。

(ムン大の真意は未だ不明)
http://www.asyura2.com/18/kokusai22/msg/601.html#c2

記事 [経世済民126] 巨大IT企業に対抗する流れに、ニッポンだけが取り残される可能性 このままでいいのか(現代ビジネス)


巨大IT企業に対抗する流れに、ニッポンだけが取り残される可能性 このままでいいのか
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/55535
2018.05.03 伊藤 博敏 ジャーナリスト 現代ビジネス

欧州の本気

EU(欧州連合)が、5月25日からGDPR(一般データ保護規制)の運用を開始する。
氏名、年齢、性別、住所はもちろん、顧客サービスデータ、位置データ、生体認証データなどは、すべて個人データと見なされ、その処理や移転に本人の同意が必要となり、人種や政治的・宗教的信条、遺伝データには、さらに厳しく制限が加えられる。

狙いは、個人情報を独占する巨大IT企業対策である。

頭文字を取ってGAFAと呼ばれる巨大プラットフォーマーのグーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コムの4社は、一瞬で世界を駆け抜けるデジタル情報化社会をリードしているが、彼らが利用者から取り上げた個人情報を、もう一度、個人に戻そうとするルールである。

利用者とGAFAは、物々交換の世界に生きている。利用者は個人情報を差し出す見返りに、地図や検索サービス、位置情報やアプリなどをタダで利用してきた。双方にメリットのある革新的ビジネスモデルと思われたが、最近は弊害の方が目に付く。

まず、情報独占によるプラットフォーマーの圧倒的な収益力とそれがもたらす二極化、GAFAが巨大過ぎるがゆえの競争阻害、知的財産権をタックスヘイブンに移管することによる租税回避、そして吸い上げた個人情報を甘い管理で流出させたことによる選挙への悪影響、などである。

このうち、16年の米大統領選でトランプ有利な情報操作をしたデータ分析・選挙支援会社の英ケンブリッジ・アナリティカ(CA)に、約8700万人分のデータを流出させたとして総攻撃を受けたのが、フェイスブックだった。

私は、本サイトでその背景を詳述した(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/55130)。

ただ、フェイスブックが抱える問題は他のGAAも同じである。そして、個人情報問題にとどまらない。

アメリカは、国家戦略としてIT企業を育てた。90年代後半、ITとネットを国家の主戦力と決めたクリントン政権は、通信品位法230条とデジタルミレニアム著作権法512条で、プラットフォーマーに包括免責を与えた。つまり、プラットフォーム上を流れる違法コンテンツや名誉毀損表現は、提供者の責任であってプラットフォーマーではないとするものだ。

これにより、優れたプラットフォームを編み出した企業には、広告料などの形で莫大な使用料が落ちる仕組みとなり、にもかかわらずそこで発生するトラブルは免責されてきた。

フェイスブックのザッカーバーグCEOが、CA問題に関し米議会の公聴会で証言をし、陳謝したのは4月10〜11日である。皮肉にも、その2週間後に明らかになった同社の18年1〜3月期決算は、純利益が過去最高の49億8800万ドル(5454億円)だった。売上高は116億6600万ドルなので利益率は約43%。この高収益は、米の国家戦略と頭脳と資金が融合するシリコンバレーによってもたらされたものである。EUと各国は、そんなGAFAに対し、GDPRに限らず、EU経済圏保護のために戦ってきた。

多国籍企業の課税逃れに対しては、英政府がグーグル税(利益迂回税)を導入するなど監視の目を強めており、昨年6月には欧州委員会が約24億ドル(約3000億円)の制裁金をグーグルに対して課した。また、競争を阻害する独占的地位とそれを利用した優越的地位の濫用に対しては、独占禁止法で対応している。

GDPRによって、GAFAはその独占的地位を脅かされる恐れがある。CAは、米大統領選だけでなく、英の欧州離脱国民投票の背後にもいて離脱を演出した。心理統計学などを使って人心操縦するという「民主主義の破壊兵器」であるCAのビジネスモデルが、プラットフォーマーが無規制で集めた個人情報を使った操作であることが明らかになった以上、その独占は許されない。

GDPRによって情報を取り戻した個人は、その情報を他のプラットフォーマーに持ち込むことができる。データポータビリティの導入である。

グーグルやフェイスブックが、M&Aを重ねてサービスメニューを増やしたのは、ユーザーを抱え込んで、常時、ログイン状態にし、データをさらに細かく確かなものにして、デジタル広告の精度を上げるためだった。そのユーザーが個人情報とともに抜けるデータポータビリティは、やがてボディブローのように効いてくるだろう。

日本のベンチャーにだってチャンスはある

EUのような国家的対応が、日本にも求められている。

公正取引員会の杉本和行委員長は、巨大プラットフォーマーに対して、「プライバシーの犠牲のうえに成り立つオンライン市場の独占であってはならない」と、懸念を表明している。また、官邸や総務省などではデータポータビリティの導入が検討されているが、公取委の意見表明と合わせ、「官」の取り組みは、いかにも遅い。

「民」もそうである。アメリカでは、グーグルとフェイスブックのデジタル広告のシェアが6割に達し、日本では、それにヤフーを加えた3社で7割近い、という違いはあるにせよ、ユーザー囲い込みによる独占の構図に違いはない。そこに切り込む技術を持った企業、意欲のあるベンチャーはいても、それを導入し、育てる環境がない。

「デジタル広告の主流は運用型ですが、不安定なクッキーを使っているために、性的なサイトに広告が流れたり、広告を表示していないのにカウントされたりと、問題が少なくない。GAFAにはそこを突かれて独占を許しているのに、対抗しない。デジタルIDの特定化で運用型広告の不備を修正、広告主の望むところに望む広告を打つことは可能です。でもアドテク業者は現状で満足し、チャレンジしない」(ITジャーナリスト)

IDの特定化で正確に履歴を追い、効果を確認できるようになれば、「アドテクの闇」は解放され、ユーザー囲い込みのGAFAに対抗できるようになる。そうすれば、他のプラットフォーマーにもチャンスが生まれ、データポータビリティは有効な手段となる。

共有のデジタル履歴を全ての参加者に承認してもらうブロックチェーンもまた、中央集権的に情報を握る巨大プラットフォーマーに歯止めをかける技術である。今は、完成領域に達していないが、チャレンジしている米ベンチャーは少なくなく、日本のベンチャーが切り開くのも可能だろう。

プライバシーだけでなく、ビッグデータは世界の個人と企業と政府が、コンピュータとつながることによってもたらされた公共財である。GAFAの労力と努力を認めないわけではないが、これ以上の私的独占が認められていいわけはない。「先行利益」は、もう十分に享受したハズである。

そしてその弊害が、CA問題やその前に発覚したネット広告3巨人のフェイスブック、グーグル、ツイッターが、ロシア政府に近い団体からの広告を大量に掲載、世論分断に加担したという「ロシアゲート」と合わせて露わになった以上、官民でGAFAに壟断されたネット広告環境を変えるチャンスであり、時期である。

ハードではなくソフトで勝負する――衰退した電器産業界の轍を踏んではなるまい。



http://www.asyura2.com/18/hasan126/msg/899.html

コメント [政治・選挙・NHK243] 漫画:ぼうごなつこさん・画 / 「中学英語でバレる国家間の『高度な外交』」  赤かぶ
9. 2018年5月03日 16:00:20 : 3wzs6ZEXpM : x7RarLvHQLQ[9]
7です。ちょっと上の訂正
安倍首相でしたね。
「日本の安倍首相にも交渉の経過を話して伝えた。」

こんな感じですよね。


http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/881.html#c9

コメント [国際22] 南北平和協定締結後も在韓米軍を認める文大統領の深謀遠慮  天木直人  赤かぶ
3. 2018年5月03日 16:00:55 : 0CejVRban6 : urcdmA9xc1s[8244]
⇒《ひょっとして、中国のアジア支配をけん制する狙いもあるのかもしれない。》

ないと思うなぁ…
文在寅氏は策士だよね。それとも中国ですかねぇ…
韓中で絵を描いているのかも…
緊密に連絡し合っているよね。とてもとても「牽制」なんて雰囲気ではないです。
http://www.asyura2.com/18/kokusai22/msg/601.html#c3

コメント [政治・選挙・NHK244] 在韓米軍、北朝鮮との平和協定締結後も韓国に引き続き駐留(Sputnik日本):国際板リンク 絶(PC)
1. 絶(PC)[2] kOKBaVBDgWo 2018年5月03日 16:02:00 : OkxRTrtANQ : JbqAoMDnRGI[28]
補足

http://japanese.joins.com/article/054/241054.html
韓国外交安保特補「平和協定後、在韓米軍駐留の正当化は難しくなる」
2018年05月02日08時03分  [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
韓国の文正仁(ムン・ジョンイン)大統領外交安保特別補佐官が先月30日(米国時間)、「平和協定締結後は、韓半島(朝鮮半島)における在韓米軍の駐留を正当化しにくくなるだろう」と主張した。米外交専門紙「フォーリン・アフェアーズ(Foreign Affairs)」に寄稿した「南北首脳会談の進展と約束」というタイトルの文章を通じてだ。文特別補佐官はこの寄稿文で「在韓米軍の縮小や撤収について、韓国の保守野党勢力が強力に反対するだろう」としながら「これは文在寅(ムン・ジェイン)大統領にとっては重大な政治的ジレンマになる」と述べた。

http://mainichi.jp/articles/20180503/ddm/007/030/038000c
毎日新聞 韓国
補佐官「在韓米軍撤退」 文大統領、否定に躍起 米誌寄稿
 【ソウル堀山明子】休戦状態の朝鮮戦争(1950〜53年)が終結し平和協定が締結されたら、在韓米軍を正当化するのが難しくなる−−。韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領の外交ブレーンが米外交専門誌に載せた寄稿が2日、韓国メディアに引用報道され、政界で論争に発展している。米朝首脳会談を控え、米韓の連携に傷をつけたくない青瓦台(大統領府)は「政府見解ではない」と火消しに追われた。
http://www.asyura2.com/18/senkyo244/msg/104.html#c1

コメント [政治・選挙・NHK243] 内閣府がアパグループの歴史修正主義活動を「公益目的事業」に認定! 森友加計と同様、安倍首相のサポーターに忖度か(リテラ) 赤かぶ
64. けろりん[3477] gq@C64LogvE 2018年5月03日 16:04:16 : njqOlNRcZQ : pQiX5fZ5758[87]
www


いまだ、例の・・・
ネットでデマ拡散『 糞蝿^^ 』とやらが沸いてるのか?
ムカシ、降参退散したんじゃ、なかったのか・・・?
ウヨクやサヨクの__はるかそれ以前の、
ネットでデマ拡散『 糞蝿^^ 』とやら
偏差値30台の、チンソの道くんと、糞蝿^^くんは、
ネトデマさん__と、名付けておいてやろうな・・。


安倍チョン・田布施再興大賞___ネトデマ底辺賞・受賞。
かの、貧乏臭い、アパ安木賃宿夫婦から__賞金もらえるかも。
無税だよ、無税。


ネトデマは、永遠に不滅です。__W
阿修羅でデマ拡散男子ニュース__のような。


斜め殿、お相手するだけ時間の無駄だぞ。



http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/851.html#c64

コメント [政治・選挙・NHK244] 在韓米軍、北朝鮮との平和協定締結後も韓国に引き続き駐留(Sputnik日本):国際板リンク 絶(PC)
2. 2018年5月03日 16:06:16 : 0CejVRban6 : urcdmA9xc1s[8245]
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長とドナルド・トランプ米大統領の首脳会談を前に、友好姿勢の表れとして北朝鮮が拘束者を解放する可能性があるとみられている。
http://www.bbc.com/japanese/43985660

こんなに矢継ぎ早にカードを切ってくるのだから、もう会談は間違いないでしょうねぇ…
あとは「落としどころ」がどこになるか、注目しましょう。
http://www.asyura2.com/18/senkyo244/msg/104.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK243] 半島非核化の鍵<本澤二郎の「日本の風景」(2963)<成功すれば日本・沖縄も平和の島へ><米産軍複合体沈没!> 笑坊
4. 2018年5月03日 16:07:43 : obVt2T3Urc : kda8XbQkqA4[221]

 浦島太郎国 日本
 
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/897.html#c4
コメント [政治・選挙・NHK243] 前川喜平・前文科事務次官が警告「いま日本は、ファシズムの入り口に立っている」(HARBOR BUSINESS) 赤かぶ
23. 2018年5月03日 16:09:33 : LHSMhfLcno : cTj_KsH6DrU[623]
 テレビを見ない、此れに尽きると思う。テレビの内容では無く、テレビそのものが危険なんだ。無自覚に流れる映像に人の脳は抗えない、そんな気がする。
 俺は地デジ化と同時にテレビを処分してもう7年経つから余計敏感なのかも知れないけど、家電量販店で見た4Kテレビ販促ビデオに唖然とした。
 そのビデオの概略は、”努力∞"のロゴTシャツを着た中高生くらいの少年少女が汗だくでランニングをしている。緻密な映像は頬に伝う汗一滴一滴を描写した。心臓の鼓動のようにドン、一拍おいてまたドンと重低音が響き、上昇感のあるメロディーが流れる。その音楽に合わせてランニングする少年少女のスローモーション映像が淡々と流れるだけだ。意味も何もない、少年や少女がなぜ必死に走るのか、ドラマ感動に必要な論理や事実の積み重ねが一切無い。なのに、俺は軽く感動していた。
 動画と音声と効果音と音楽が一体となる映像表現は、論理や事実の積み重ねを飛び越して人を感動させてしまう。情報量が多すぎるからだろう。テキストだけ音声だけなら、人は意味や理由を考えてしまう。足りない情報を思考で補おうとするからだ。でも映像表現には、その隙間がない。映像に触れる時間が長いほど、人は考えられなくなる。
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/867.html#c23
コメント [国際22] 「ユダヤ人虐殺は社会的機能のせい」 アッバス議長発言に批判(AFP) 赤かぶ
2. 2018年5月03日 16:13:47 : LiAK8mOVpk : JfLzxe_9T5I[336]
イスラエルはいまガザで何をしている、丸腰のパレスチナの人々に凶悪殺人弾の玉を撃ち込んで殺しているだろう。
自らホロコーストを呼び寄せているのだ、パレスチナの人々には何も罪は無い。
http://www.asyura2.com/18/kokusai22/msg/599.html#c2
コメント [政治・選挙・NHK243] <遂に降参!野党の粘り勝ち!証人喚問で応じろ!>加計問題 柳瀬氏、面会認める意向 国会答弁へ(毎日新聞) 赤かぶ
35. 2018年5月03日 16:13:49 : 9nX08AHomA : jaBkEb0oRIU[14]
何故このタイミングで面会を認めたんだ?
TOKIOの会見に合わせてきた?
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/856.html#c35
記事 [原発・フッ素49] 「ロスアトム」、福島第1原発の「核溶岩」の挙動を予測する方法を計画する(Sputnik日本)


https://jp.sputniknews.com/incidents/201805014839108/


「ロスアトム」、福島第1原発の「核溶岩」の挙動を予測する方法を計画する



© AP Photo / David Guttenfelder


災害・事故・事件


2018年05月01日 17:15



ロシア国営原子力企業ロスアトムは、今後数カ月間で、福島第1原子力発電所における核燃料成分を含む溶融物の挙動の予測に関する作業を行う。


スプートニク日本


入札によってロスアトムのメンバーに加わった企業は、日本政府が助成した炉心溶融物(コリウム)の時間の経過に伴う性質の変化を分析する技術開発プロジェクトの枠内で請負業者によって選ばれた。



© Sputnik / Alexey Vovk
露日、放射性廃棄物からの環境保護を希望



コリウムとは、(事故が起きた原発の原子炉に形成される)核燃料の成分を含む溶融混合物。

事故処理作業の開始時期を決定するためには、数十年先(半世紀まで)のコリウムの性質の変化を予測する必要がある。そのため新プロジェクトの枠組みの中でロシア側は「フクシマのコリウム」の性質の変化に関する予測モデルを作るために、事故があったチェルノブイリ原子力発電所4号炉のコリウム・サンプルの調査と、福島第1原発の残存燃料のモデルサンプルを作成する。


関連

チェルノブイリと福島 事故は異なるが、結果は似ている


タグ 福島, 露日関係





http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/705.html
コメント [政治・選挙・NHK243] 安倍退陣カウントダウン その後の激動と空前の混乱<上> ささやかれる安倍退陣Xデー(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
13. 2018年5月03日 16:16:44 : PA8ECQfjX2 : EMfNBwramDE[12]
安倍が犯してきた犯罪を全部発表して国民の断罪発議を促しましょう。
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/889.html#c13
コメント [政治・選挙・NHK244] 安倍退陣カウントダウン その後の激動と空前の混乱<下> 立て直しに野党結集は不可欠(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
1. 中川隆[-11837] koaQ7Jey 2018年5月03日 16:17:57 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13018]

日本人の殆どが安倍先生に永遠に総理をやって欲しいと思っている

安倍先生は歴代で断然 No.1 の総理大臣

日本を救った安倍先生の偉大な業績

アベノミクスで日本政府の借金はゼロになった

超円高から超円安に変わって輸出企業の業績はバブル期並みになった

安倍は財務省に逆らって民主党が決めた消費税上げを二回も延期した

財務省が緊縮財政を押し付けなかったら今頃は疾うにデフレから脱却できていた

財務省は安倍が憎くて仕方ないからマスコミを使って安部降ろしを画策したんだ

____


経済コラムマガジン 2018/4/30(984号)
「ノーパンしゃぶしゃぶ」事件の顛末

財務官僚は反安倍勢力

文書改竄に続き、事務次官のセクハラ事件が起り財務省は世間の批難を受けている。しかし筆者は、財務省に関しては別の方向での批難があってしかるべきと思い今週号を書いている。ただ話を進める前に、安倍総理を攻撃する勢力について述べる必要がある。

安倍総理を攻撃する勢力の一つは、安保法制改定に反対し憲法改正を警戒する人々である。端的に言えば左翼である。左翼系メディアや労働組合など野党を支持する勢力である。これまで安倍政権は、野党の猛反対にも拘らず安保法制の改定など安保関連の法改正を着々と実現してきた。またこれらを実現しなが高い支持率を維持し、国政選挙でも連続して勝ってきた。左翼勢力は、ついに本丸である憲法が改正されると危機感を持ち、安倍総理への攻撃を最大限に高めている。


もう一つの反安倍勢力は、財政再建派とか財政規律派と呼ばれる人々である。消費税の再増税を2度も安倍総理に阻止され、彼等の総理個人への反感は最高潮に達している。

17/7/24(第948号)「加計問題と日本のマスコミ」
http://www.adpweb.com/eco/eco948.html

で取上げたように、自民党の中の反安倍と目される全ての政治家は、財務省に繋がっている財政規律派と見て良いであろう。またポスト安倍と見なされている政治家もほぼ全員財政規律派である。

このように役所の中ではっきりと反安倍のスタンスなのが財務省である。消費税の再増税を阻止され、総理に対しては恨み骨髄と思われる。しかし組織の上では総理は上司であり、財務官僚も表向きには総理に従っている。いわゆる面従腹背という接し方を行っている。

財務官僚の反安倍を示す信じられない話が伝わっている。以前、財務官僚数名が評論家の屋山太郎氏を訪れ「アベノミクスに反対してくれ」と申入れたという(4月14日付ZAKZAK)。これが本当ならとんでもない話であるが、十分有りうると思われる(もちろんアベノミクスが万全ではなく、問題があることは筆者も承知しているが)。筆者は、この前代未聞の出来事は文書改竄やセクハラよりずっと大きな問題と見なす。

ところが今日の財務官僚の一連の不祥事を、安倍政権の責任と日本のメディアは報道する。財務官僚が強硬な反安倍勢力であることを指摘するのは一部のメディアに限られる。ほとんどのメディアはこのことを承知しながら、卑怯にも今日のような偏向報道を続けているのである。


筆者は、昔から大蔵省や財務省、そしてこれらの官僚を動きをずっと観察してきた。時には

16/3/14(第883号)「信用を完全に失った財務省」
http://www.adpweb.com/eco/eco883.html

で述べたたように、元大蔵事務次官の相沢英之衆議院議員(当時)のような有力な大蔵官僚OBの何名かに直接お会いし話をしたこともある。この結果を元に、筆者は大蔵官僚と財務官僚は考え方が違う二つのグループに別れると認識するに到った。

一つが「柔軟派」であり、もう一つが「規律派」である。「柔軟派」は財政だけでなく銀行行政にも柔軟に対処する官僚であり、財政に関しても必要に応じ積極財政を是認する柔軟性を持ち合わせている。後者の「規律派」は、今日の財政規律派と見てもらって良い(銀行行政が金融庁に移管したので、規律と言えば財政に関する規律)。大蔵省時代の官僚は、これら二つのグループに別れる。ただ福田赳夫総理のように、大蔵大臣時代は「規律派」と目されていたのに、総理になって積極財政派(柔軟派)に転向するケースもあった。


しかしこれは大蔵省時代の話であり、今日の財務官僚には「柔軟派」がいない。今日の財務官僚は全員が「規律派」である。それは98年に大蔵省接待汚職事件が起り、「柔軟派」の有力官僚のほとんどが大蔵省を去ったからである。大蔵省と財務省の決定的な違いは、大蔵省では「柔軟派」と「規律派」が対抗勢力として省内で拮抗していたのに対し、財務省では「規律派」の独裁体制になったことである。

ただし追出された「柔軟派」の有力官僚の全てが汚職事件に関与したのではない。しかし汚職事件の捜査の過程で、これらの官僚が過剰な接待を受けていたことが問題になったのである。特に「ノーパンしゃぶしゃぶ」での接待が話題になり、一連の出来事を「ノーパンしゃぶしゃぶ」事件と一括りにされている。しかしこれは適切な表現ではないと筆者は思っている。ましてやこれが今日のセクハラ事件と同じ扱いを受けていることは完全に間違っていると見る。


追出された柔軟派の官僚

「ノーパンしゃぶしゃぶ」での接待が問題になり大蔵省を退官した官僚の言い訳を筆者は聞いたことがあり、以下、これを記す。たしかに「ノーパンしゃぶしゃぶ」で接待されたが、これは仕事の合間を抜けて陳情を聞くためだったという。当時、目立たないところで陳情を受けながら食事(夜食)するとしたなら、この「ノーパンしゃぶしゃぶ」みたいな所しかなかったと言う。陳情を聞きながらの食事が終わると、さっさと役所に戻り朝まで仕事を続ける毎日であったという。この官僚の言い分を信じるかどうかは読者の方にお任せする(筆者は信じても良いと感じる)。

陳情していたのは銀行のMOF担(大蔵省担当)だったと思われる。当時、不良債権が社会問題になり検査官の検査がどんどん厳しくなっていた。マスコミの論調はおかしくなり、不良債権が大きく悪い銀行は潰せという「空気」を作っていた。しかし問題の根源は土地などの資産価格が下がり続けていることであった。

たしかに平時なら、問題の金融機関の検査を厳しくすることは意味がある。しかし当時はバブル崩壊後、担保に取っていた土地の価格が下がり続けていた異常な時代であった。ましてや橋本政権の緊縮財政(消費増税など)で経済がマイナス成長に転落したこともあった。また構造改革派の観念論者が跋扈し、この非常時に企業の株の持合いを禁止したり、時価会計まで導入した。地価下落は一旦止まりそうになった場面もあったが(橋本緊縮財政の直前)、これらによって資産(土地や株)の投売りは止まらなくなった。


それにも拘らず、銀行の検査は強化され続けた。検査マニュアルは現実離れしたほど厳しいものに改定された。検査を強化し、銀行が隠している不良債権をあぶり出し、悪い銀行を破綻に追込むことが正義という風潮が作られた。

この「空気」を作ったのは、日経新聞など大蔵省の規律派の息の掛ったメディアと筆者は認識している。銀行を追詰めそこに公的資金を注ぎ込むことによって金融機関の健全化を行うという発想である。当然、これを警戒する銀行で貸し渋りや貸し剥がしが起り、銀行から融資を受けていた企業は資産(土地や株)を安値で売り急ぐことになった。

銀行に対する甘い対応は否定され、検査が異常に強化された。検査先の銀行で出されたお茶を飲むことさえ憚れ、自分でポットにお茶を用意してくる検査官がもて囃されたといった笑い話のようなことになった。結果的に、不良債権を巧みに隠した銀行だけが生残ることになった。


このため資産(土地・株)価格は下がり続け、適正価格を大きく下回るケースが出てきた。収益力がある土地にも買手が現れないので、資産価格は極限まで下がった。それらを買ったのが外資である。外資は、10分の1まで下がった銀座の一等地を買ったり、また企業の株の持ち合い解消に伴い放出された安値の株や、これによって連れ安した株を大量に買った。この頃から外資が日本の株式市場での売買の過半を支配するようになった。

銀行にとって、この危機的状況で頼るのは現場をよく知っている柔軟派の大蔵官僚だけになった。この官僚は仕事の合間に「ノーパンしゃぶしゃぶ」に呼び出され、陳情を聞くことになった。しかし結果的に、このような銀行に甘い官僚や閣僚は追出された。


ところが銀行局が金融庁に変わって10年以上が経ち、今日、銀行行政は様変わりしている。リスクを取らず貸出しが伸びない銀行の方が、むしろ指導を受けるという風になった。金融庁は立上がってしばらくは規律派の天下であった。しかし今日に到り、金融庁は現実を重視した柔軟派に転向したと言える。ただ昔の貸し渋りや貸し剥がしを知っている企業は、簡単には銀行からの借入を増やそうとはしない。

ちなみに「ノーパンしゃぶしゃぶ」で接待を受けたとされる柔軟派の官僚は、夜中に仕事をする時は自分の机を廊下に出しそこで仕事をしていたという。それは盗聴を恐れたからである。仮に盗聴器がないとしても「盗聴されているのではないか」と感じられることがプレッシヤーになったという。

筆者は、当時、日米が保険で揉めていたことがこれに関係しているのではないかと憶測する。日本の国益を守るため盗聴を警戒していた柔軟派の大蔵官僚と、籠池氏や女性記者に簡単に会話を録音されている今日の規律派の財務官僚とは好対照である。
http://www.adpweb.com/eco/


●財務省の意向に反した政策を取ると、必ず時の総理大臣を引きずり降ろそうとする動きが始まるのを知っていますか?実際、森友・加計問題もその省 庁がリークしたと言われています…

●なぜ三橋貴明がテレビの収録で「国の借金は存在しない」と喋ると絶対にカットされるのでしょうか?誰かにとって不都合なことでもあるんでしょうか?

●第二次安倍政権になって日本人は7%も所得が減ったのを知っていますか?そしてなぜか野党の批判はモリカケに終始し、このことを批判材料にしません…なんらかの思惑が働いているのでしょうか?

____


安倍先生以外の政治家は全員財務省の手先で日本を滅ぼそうとしている。


『財政規律派 復活の芽は? 自民総裁選の争点に

総裁3選をめざす安倍晋三首相は就任5年半で、消費税率10%への引き上げを2度先送りした。「ポスト安倍」を狙う他の候補は首相との違いを意識して、財政規律に関わる発言を始めた。

「次の時代の方に、ものすごい借金を負わせていいはずはない」。

自民党の石破茂元幹事長は3日の講演で力説した。最近は憲法に財政規律を明記するよう主張する。

岸田文雄政調会長は財政再建に関する特命委員会で政府への提言をまとめる。国・地方をあわせ債務は1000兆円超。それをどうするかが焦点だ。

 なぜポスト安倍候補の2人がそろって財政問題に関わるのか。総裁選への布石とみられる。

首相は消費税率10%への引き上げを2回延期し、いまの実施予定は19年10月。政府は総裁選前の今年6月ころに新たな財政健全化の計画を定めるが、国と地方を合わせた基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)の黒字化を20年度にめざす目標も先送りが確実だ。』


「次の時代の方に、ものすごい借金を負わせていいはずはない」

 などと主張するのであれば、石破元幹事長は「過去の全ての政治家」を批判しなければなりません。何しろ、日本政府の負債は(2015年時点)は、名目の金額で1872年の3740万倍! 物価の上昇分を除いた実質でも1885年の546倍!に増えているのです。(※島倉原氏の試算)


 そもそも、経済成長とは「資産と負債」が共に増えていくことです。


 特に、経済成長の肝である「投資」の蓄積足る生産資産は、何らかのおカネの「調達」によって積み上がったものです。


 企業が設備投資を決断し、銀行からおカネを借りると、その時点で「銀行預金」という「銀行にとっての負債」が創出されます。当然、企業のバランスシートの貸方には「銀行からの借入金」という負債が計上されます。


 過去の日本の経済成長によって、銀行(=金融機関)の負債は3000兆円を増える水準にまで膨れ上がっているわけですが、そもそも資本主義とはそういうものなのです。


 誰も、銀行の負債(主に銀行預金)について、
「全額返済しろ!」
 などとは言い出しません。


 それにも関わらず、なぜ「政府」の負債の増加を過度に問題視するのか。しかも、相変わらずの超低金利が続き、さらに日本銀行が国債を買い取り続けているため、政府の実質的な負債が減り続けているこの状況で。


 もちろん、政治家が、
「その方が、自分の支持率が上がる」
 と考えているためなのでしょう。そして、緊縮を叫ぶことで支持が高まる「空気」を、すでにして財務省やマスコミによって作られてしまっています。


 この状況を打破するためには、一人でも多くの国民に、
「日本に財政問題などない」
「現時点で緊縮を主張する政治家は、国民を貧困化させる愚か者」
 であるという現実を理解してもらうしかありません。
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12372575605.html


【経済討論】財務省主導の経済でいいのか?日本[桜H30-4-14] - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=s8y0fk90-OQ


◆経済討論:財務省主導の経済でいいのか?日本

パネリスト:
 安藤裕(衆議院議員)
 高橋洋一(嘉悦大学教授・「政策工房」会長)
 田村秀男(産経新聞特別記者・編集委員兼論説委員)
 藤井聡(京都大学大学院教授・内閣官房参与)
 松田学(東京大学大学院客員教授・元衆議院議員)
 三橋貴明(経世論研究所所長)
 渡邉哲也(経済評論家)

http://www.asyura2.com/18/senkyo244/msg/106.html#c1

コメント [政治・選挙・NHK243] 内閣府がアパグループの歴史修正主義活動を「公益目的事業」に認定! 森友加計と同様、安倍首相のサポーターに忖度か(リテラ) 赤かぶ
65. 斜め中道[4896] js6C35KGk7k 2018年5月03日 16:18:33 : u12DNOjV8I : DpNsSI7B2fY[3316]
>>64
“お相手するだけ時間の無駄だぞ。”

・・・知ってる。
ところで、けろりんも、俺より忙しいんじゃなかったっけ??

お出かけ前にきたら、糞蝿に正しい指摘をされちゃってたんだよ〜♪
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/851.html#c65

記事 [アジア23] 「朝鮮:標準時間を改定へ」(ネナラの記事)


http://www.naenara.com.kp/ja/news/?22+2541


[2018-04-30]


朝鮮の標準時間を改めて制定することを提議する


朝鮮労働党委員長・朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員長であるわが党と国家、軍隊の最高指導者金正恩キムジョンウン同志は、朝鮮民主主義人民共和国の標準時間を改めて制定することを提議した。

金正恩委員長は、歴史的な第3回北南首脳対面と会談のために南側を訪問する際、文在寅大統領と北と南の標準時間を統一する問題を論議した。

金正恩委員長は、北南首脳会談場に平壌時間とソウル時間を示す時計が別々に掛けられていることを見て非常に胸を痛めたとして、まず北と南の時間から統一しようと言及した。

金正恩委員長は、北と南が一つになるということは、なんら抽象的意味ではなく、このように互いに異なり二分されていることを一つに合わせていく過程であるとし、民族の和解団結の初の実行措置として、現在朝鮮半島に存在している二つの時間を統一することから講じる決心を披瀝した。

国内の関係部門でこれについて検討、承認するという金正恩委員長の提議により、朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議常任委員会は、政令「平壌時間を改めることについて」を採択した。



----------------------------------------------------



http://www.naenara.com.kp/ja/news/?19+5021


[2018-04-30]


平壌時間を改めることに関する政令を発表


朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議常任委員会は、北と南の時間を統一させるために4月30日、政令を発表した。

政令は次の通りである。

1.平壌ピョンヤン時間を東経135°を基準子午線とする9経帯時(現在の時間より30分早い時間)に改める。

2.平壌時間はチュチェ107(2018)年5月5日から適用する。

3.朝鮮民主主義人民共和国内閣と関係機関はこの政令を執行するための実務的な対策をとるべきであろう。





http://www.asyura2.com/17/asia23/msg/660.html
コメント [国際22] 南北平和協定締結後も在韓米軍を認める文大統領の深謀遠慮  天木直人  赤かぶ
4. 2018年5月03日 16:19:40 : obVt2T3Urc : kda8XbQkqA4[222]
 
 辺野古ね〜〜

 いつできるのかな〜〜 永遠にできないんじゃ〜〜ないの〜〜

 ===

 出来上がってしまうと 利権が消滅する 

 なかなか 完成しなければ いつまでも いつまでも 甘い汁が吸える

 ===

 出来上がれば 海上警備も 陸上警備も 必要なくなるじゃ〜〜ないか!!
 

http://www.asyura2.com/18/kokusai22/msg/601.html#c4

コメント [政治・選挙・NHK244] 安倍退陣カウントダウン その後の激動と空前の混乱<下> 立て直しに野党結集は不可欠(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
2. 2018年5月03日 16:21:53 : CzYJx39lTc : FaXl5LfuFC0[665]

また、中川隆か。

長い投稿は誰も見ないよ。

掲示板を占領するな!
http://www.asyura2.com/18/senkyo244/msg/106.html#c2

コメント [経世済民126] 巨大IT企業に対抗する流れに、ニッポンだけが取り残される可能性 このままでいいのか(現代ビジネス) 赤かぶ
1. 2018年5月03日 16:25:16 : obVt2T3Urc : kda8XbQkqA4[223]
 
 日本では メルカリが 世界的企業に発展する可能性があるよね〜〜
 

http://www.asyura2.com/18/hasan126/msg/899.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK243] 憲法を改正すべき時期は今ではない、安倍自公政権を倒してからだ。(日々雑感) 笑坊
4. 2018年5月03日 16:26:17 : CzYJx39lTc : FaXl5LfuFC0[666]

安倍は「偏執病」だから同じ事を云うだけ。

哲学無しの主張は理解されないよ!
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/895.html#c4

コメント [政治・選挙・NHK243] 谷内、どうするんだ!“蚊帳の外”をどうにかしろ!by Abe(世相を斬る あいば達也) 赤かぶ
24. 2018年5月03日 16:30:01 : PA8ECQfjX2 : EMfNBwramDE[13]
能無し安倍の辞め時だ 早く総理を放り出せ晋三! 山口へ帰れ 能無し議員は山口へ!

http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/869.html#c24
コメント [国際22] 南北平和協定締結後も在韓米軍を認める文大統領の深謀遠慮  天木直人  赤かぶ
5. 2018年5月03日 16:35:11 : LiAK8mOVpk : JfLzxe_9T5I[337]
> 「今後極東の米軍の在り方が劇的に変化し、日本の安全保障にも影響を及ぼすことになるのかもしれない」と。
> もっとはっきり書くべきだ。
> 辺野古移設はその為だと。

天木さんなに言ってんの、
日本には、北は三沢基地から南は極東最大の嘉手納基地、普天間基地、岩国、佐世保、横田、その他そのほかにも自衛隊の基地、装備、これ程の自衛、戦闘の為の部隊、軍隊が有るのにそれに輪を掛けてヘノコの事を言わないで下さいよ。

現状の日本の状況を見ればヘノコなんて要りません、それとも米軍が撤退した後を想定して自衛隊の為のヘノコ基地として言っているんですか?
それにしても極東最大の嘉手納基地はそう簡単にはなくならないですよね。
国民から絞り上げた税金を無駄に使う為の口実でしかないだろう今の日本の軍事防衛は。
http://www.asyura2.com/18/kokusai22/msg/601.html#c5

コメント [政治・選挙・NHK243] テレビは改憲賛成派によるCMで埋め尽くされる!   赤かぶ
7. 無段活用[1892] lrOSaYqIl3A 2018年5月03日 16:35:38 : y3ktnOS9WA : bOyPHFUtXfQ[15]

郵政民営化のときも小泉氏の嘘をメディアが垂れ流したのだった。

曰く、これが実現すれば職員給与の税金負担がなくなると。

本当は違った。現業部門は独立採算制で、切手を売ったり貯金を獲得して自分たちで給料を稼いでいたのだ。

それをまた繰り返すのか?恥ずかしい国だ。


http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/899.html#c7

コメント [政治・選挙・NHK243] 「柳瀬氏、面会認める意向」整合性が取れるから認める?都合のよい記憶だな。(まるこ姫の独り言) かさっこ地蔵
12. 2018年5月03日 16:35:46 : CzYJx39lTc : FaXl5LfuFC0[667]

私はただ「出世いたいだけ」柳瀬。

私はただ「出世いたいだけ」「それ以上でも以下でもありません」柳瀬。

菅ガスのセリフを真似したら、出世するかも?
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/872.html#c12

コメント [カルト19] 板垣・文・近く政権交代がある、文が金に・安倍無視はいいが、日本を怒らせてはいけない。だそうである。 ポスト米英時代
2. 2018年5月03日 16:41:40 : FZsrP8FWzA : h8kS@dLXILM[1]
板垣は、サックス推しで残念ですがそれ以外は当たってます。
ヤハウェはトランプに命令してサックスを排除させました。
実際のところは
安倍と真天王ヤハウェは喧嘩中であり
ヤハウェが南北首脳会談の仲介をしました。
偽の今上の陛下は二枚舌の可能性も踏まえてて
女系にするために退位するなら、真のヤハウェと偽で対決することになります。
つまり、統一国家の国家元首にするよう文に命令してます。

そうなると日本の偽皇族は木っ端微塵、ロスチャも木っ端微塵です。
そこらへんみなさん理解しといてくださいね。
http://www.asyura2.com/18/cult19/msg/229.html#c2

記事 [国際22] トランプ大統領はidiot!(小笠原誠治の経済ニュースゼミ)
トランプ大統領はidiot!
http://blog.livedoor.jp/columnistseiji/archives/51746428.html
2018年05月02日 小笠原誠治の経済ニュースゼミ


 朝日の記事です。


 米NBCニュースは4月30日、ホワイトハウスの職員を統括するケリー大統領首席補佐官が、トランプ大統領のことを陰で「大バカ者」と呼んでいたと報じた。トランプ氏とケリー氏には以前から不仲説が根強くあり、政権の混乱に拍車をかける恐れがある。

 複数の政府高官の話として報じた。報道によると、ケリー氏は自身を、政策や政権運営に関するトランプ氏の突拍子もない主張を抑え、失敗を防ぐ「唯一の防波堤」として表現。政府高官4人の証言として、ケリー氏は何度もトランプ氏を「大バカ者」と呼んでいたという。

 また、韓国での平昌五輪開催前、在韓米軍を朝鮮半島から撤退させる考えを持つトランプ氏を、激しいやりとりの末に説き伏せたこともあったという。

 ケリー氏は同日、声明で「私は大統領と誰よりも長い時間を過ごし、とても率直で強力な関係を築いている。大統領も私もこの話はまったくのウソと知っている」と報道を否定した。

 元海兵隊大将のケリー氏は昨年7月、更迭されたプリーバス前首席補佐官の後任として、混乱する政権内に「軍的な規律」をもたらすことを期待されて任命された。ケリー氏の許可無くトランプ氏に会うことを禁じるなど、政権の立て直しを図ったが、トランプ氏は厳しい統制に不満を持つようになっていた。

 トランプ政権では、トランプ氏を「バカ」と呼んだとされるティラーソン国務長官が3月に解任された。



Sources: Chief Of Staff Kelly Calls Trump ‘Idiot,’ Mocks His Policy Ignorance | NBC Nightly News



 そう言えば、ティラーソン前国務長官も、トランプ大統領をバカだと呼んだと言われていました。

 でも、ケリー氏のバカは、idiot であるのに対して、ティラーソン氏のバカは、moron 。

 どんな違いがあるのでしょうね?

 weblio英会話コラムというサイトでは次のような説明がなされています。

 idiot は英語辞書で a stupid person. のように定義される表現です。すなわち、意味は stupid と同じ、そして指す対象は人に限定されます。

 では、stuipidは?

 stupid は、知的な鋭さや賢さが欠如しているさまを表します。多分に辛辣なニュアンスがあり、相手にイラ立っている場合や相手を警告する場合などに用いられます。

 stupid は人の馬鹿さの他に、行動・発言・判断そのものなどを形容する際にも用いられます。日本語の「愚か(な)」が一番しっくり来る表現です。 
 
 では、moronは?

 moron は医学分野で「精神年齢が児童(8〜12歳)レベルの成人」という意味で使われ、転じて俗に「まぬけ」「ばか」「低レベル」という意味で使われるようになった表現です。

 こちらも基本的にかなりの差別・侮蔑のニュアンスを含んだ表現です。まず禁句と考えましょう。とはいえ、実際には使用される機会がままあるのも事実です。
  
 ついでに、foolishはと言えば?

 foolish は知能の部分が劣っていることに起因する常識・良識や一般的な判断力の欠如を表す、その意味では日本語の「頭が悪い」「馬鹿」の本来的ニュアンスに近い表現です。

 そういうことですか。日本語のバカにいろんなニュアンスがあるのと同様、英語のバカに相当する単語にもいろんな意味合いがあるということです。

 moronは、禁句なのだと。

 ということで、ケリー氏はセーフ!

 いずれにしても、政治の世界ではバカばっかり目立ちます。


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※リンク省略




http://www.asyura2.com/18/kokusai22/msg/604.html

記事 [経世済民126] 日銀が物価目標達成時期の表記を削除、この目的とは何か --- 久保田 博幸 
日銀が物価目標達成時期の表記を削除、この目的とは何か --- 久保田 博幸
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180503-00010007-agora-bus_all
5/3(木) 16:31配信 アゴラ


4月27日の日銀の金融政策決定会合では、資産買入れ方針については全員一致で現状維持、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)については賛成8反対1となり、今回も片岡委員が反対票を投じた。今回から副総裁が替わったが、注目された若田部副総裁は異を唱えることなく前任の岩田副総裁と同様に執行部として賛成票を投じた格好となった。

これは事前の予想通りであったが、サプライズが展望レポートにあった。展望レポートの「物価の中心的な見通し」で、前回の2017年10月分にあった次の箇所が変更されていたのである。

「2%程度に達する時期は、2019年度頃になる可能性が高い。」

上記の文面があった箇所が今回は下記のようになっていた。

「2019年度までの物価見通しを従来の見通しと比べると、概ね不変である。」

つまり、2%程度という日銀の物価目標の達成時期の文面が削除されていたのである。当然ながら市場もこれに関心を抱き、27日の総裁会見でも質問が集中した。

総裁会見での総裁のコメントはさておき、そもそもこの目標達成時期の表記については、日銀と政府の間でかなりの確執があった部分である。

日銀としては金融政策で自由に物価をコントロールできるといった発想はそもそもなかったはずである。インフレを抑えるのではなく、デフレ予防を金融政策で行うとなれば、あくまでも物価が上昇しやすい環境を整えることが重要となる。金融政策は補助的な道具に過ぎない。

しかし、リフレ派の意向を組んだ安倍政権は日銀にプレッシャーを与え続け、その結果として2013年1月に日銀(当時の総裁は白川氏)は2%の物価目標の導入を決定し、政府・日銀は共同文書(アコードではない)を発表した。そのなかで目標達成時期については下記のような表現となっていた。

「日本銀行は、上記の物価安定の目標の下、金融緩和を推進し、これをできるだけ早期に実現することを目指す。」

この時点では、具体的な時期については表記されていない。日銀は2%は飲んだものの、具体的な時期の表明の表記は拒んだ格好となっていた。

しかし、総裁が安倍政権が選んだ黒田氏に変わったこともあり、日銀としては政府の意向を時期についても飲まざるを得なくなった。むしろ積極的なリフレ政策を掲げるというある意味、ひとつの賭けに出ざるを得なくなった。

黒田総裁の就任後まもなくの決定会合で、日銀は量的・質的金融緩和を導入し、2%という物価目標に対しては、「2年程度の期間」を念頭に置いて、早期に実現するとしたのである。

この決定会合後に発表された展望レポートでは、本文だけではなく最初の概要部分にも「2%程度に達する時期は、原油価格の動向によって左右されるが、現状程度の水準から緩やかに上昇していくとの前提にたてば、2016年度前半頃になると予想される。」とあった。

日本の消費者物価指数は量的・質的金融緩和を導入した2013年4月の前年比マイナス0.4%から、1年後の2014年4月にプラス1.5%に上昇したが、ここがピークとなった。

一見、日銀の金融政策が物価を動かしているようにみえるが、急激な円高修正とその円安による株価の上昇に加え、2014年4月の消費増税に向けた駆け込み需要や便乗値上げなどの影響が大きかった。

リフレ派はこの消費増税によって個人消費が停滞して物価上昇を抑制したというが、その後も景気そのものは拡大している。消費税で物価がコントロールできるのであれば、そもそも物価安定のための金融政策は必要ないというのであろうか。

それはさておき、その後の物価の動向はご存じの通り。なぜ物価目標が達成できないのかはすでに日銀が一番良くわかっているものだと思う。それでも目標達成時期の表記は続き、達成時期は先送りされた。

そして2016年10月に日銀は長短金利操作付き量的・質的金融緩和を決定し、政策目標をリフレ派が主張していたような物価を動かすはずであった量から、金利に戻している。このタイミングで、日銀は展望レポートの概要に表記されていた物価目標達成時期を本文だけとした。さらに今回、本文中の物価目標達成時期も削除した。

これで何か変わったわけではないが、注目されやすく、何度も先送りしていた物価目標達成時期を残す意味はそもそもなかった。異次元緩和の効果はすでに5年以上経過して薄れているが、さらに無理しての追加緩和で物価を引き上げられる可能性は極めて低い。市場に追加緩和の期待を抱かせるようなことになりかねない部分は削除し、とりあえず淡々と現在の政策を継続する姿勢を示すことが現状では重要となるとの判断ではなかろうかと思われる。


編集部より:この記事は、久保田博幸氏のブログ「牛さん熊さんブログ」2018年5月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちら(http://bullbear.exblog.jp/)をご覧ください。

久保田 博幸



http://www.asyura2.com/18/hasan126/msg/900.html

コメント [政治・選挙・NHK243]
21. 新共産主義クラブ[6225] kFaLpI5ZjuWLYINOg4mDdQ 2018年5月03日 16:53:16 : jpr15xFeDo : kamcUHnivNM[151]
>>18さん
 
 私が言いたいことが、あなたに伝わっていないようだ。
 
 私が、>>11で指摘しようとしたことは、>>8さんの
 
 「この国やこの国の国民に対する冷酷なまでの憎悪は、この血からきている」
 
という発言が、
 
 血筋だけで、その人物の考え方や行動を理解しようとする考えに基づいており、
 
 人種差別的な見方であり、ヘイトスピーチの根源である、
 
 ということだ。
 

http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/850.html#c21
コメント [政治・選挙・NHK243] 「憲法9条は世界の宝」と東京新聞!  赤かぶ
11. 2018年5月03日 16:53:56 : IJjjrLkBu1 : Tp0IihGPIW0[2981]
  表題は東京新聞が付けた秀逸だが、内容は世界中で現日本国憲法の不戦条項が支持されているということであり、良く調査して紹介してくれたと思う。
   安倍内閣は就任当初から、護憲では無く改憲を国民に誓って内閣を拝命している仰天であり、世界ではどこの国でも自国の最高法規を持つが、首脳はそれへの遵守を国民の前で誓ってから公務に就いているのであり、比較して考えれば、日本国は当初から護憲では無く改憲という、異常な国民への誓約で内閣が発足しているのである。
   内閣こそが護憲を国民、あるいは任命者である天皇の前に誓うべきが、こんなみっともない憲法は俺が変えてやる、と言いながら辞令を受け取っている時点で内閣失格であったことは間違い無かったと言える。
   改憲は、少なくとも一般代議士が地元の有権者の意向を受け、現憲法の条文がどうしても国民生活上支障があるとの見解で発議をするのが常道であり、総理と閣僚にまで昇ったからには護憲は必須であるところ、一般代議士の発議が国会にまで昇った時点で、改訂作業を模索する議会を、口を出さずに見守るのが内閣の任務である。
   ところが、総裁である自分と総理である自分を完全に混同している安倍は、国会をさながら自民党大会と勘違いし、自党の党是であるところの改憲を自分の唯一の任務としてしまい、各議員をその渦の中に入れようと必死である。
   一般有権者、納税者による発議では無く、護憲を義務付けられている筈の国会関係者が発議してしまうという仰天であり、明らかに順序が違うため改憲論議には入らない自党以外の議員に対し党を挙げて批判する、その中心に居るのが安倍首相であり、もはや、彼は自分が総裁か総理かの区別が不能となっているのである。
  総理である自分と閣僚は、一旦内閣を拝命したら党利党略を離れた中立の立場を以て現行の最高法規を政治行政の拠るべき唯一の指針とし、かつ全国民の代表として国際社会に立つという、他国の首脳同様の認識が全く無いことが明白となっているのであり、こうした内閣を未だに掲げていることは、日本国の大きな失点である。
   
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/891.html#c11

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