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日本改造とイラク攻撃 投稿者 書記長 日時 2002 年 10 月 06 日 20:25:54:

 昔の日本の悪かったところを並べ立てて、それをもって
日本が米国に敗れ、米国による社会改造や支配を受けるよ
うになったのは良かったとするようなお話には賛成できま
せん。
 第二次大戦前は世界中が戦国時代の様相で、他国との戦
争に備えるためにどこの先進国も多かれ少なかれ軍国主義
的な面を持っていました。
 また、日本を除くアジア諸国やアフリカ諸国はたいてい
どこかの先進国の植民地になっており、今で言う「基本的
人権」など植民地人には適用されていませんでした。白人
に逆らえば拷問されたり殺されることなど珍しくもありま
せんでした。
 アメリカ国内でも、黒人には白人と平等の法的権利さえ
与えられておりませんでした。社会的差別に至っては常識
でした。また、日本人移民も徹底的に差別され、私の記憶
ではアメリカ生まれの日系人の土地さえも法的に取り上げ
られる始末でした。そのことが日米関係をひどく悪化させ
たのですが、おそらくそうして日本人の対米嫌悪感を煽る
ことも一連の日系移民に対する法的差別の目的だったのか
もしれません。
 アメリカはハワイやグアム、フィリッピンなどを力ずく
で併合していました。さらに中国・大陸における権益獲得
を「機会均等」という言葉で先進国に主張しました。
 また、大恐慌後の経済混乱・沈滞に対処するため、世界
の殖民地を持った先進各国は自国と植民地間の貿易を関税
障壁によって優先するブロック経済体制をとりました。こ
のことは植民地をあまり持たない日独伊を経済的に追い詰
めました。
 当時のソ連は共産主義の強力なイデオロギー的威光と魅
力を放ちながら、周囲の弱小国への軍事侵攻・共産化、世
界各国における共産革命を狙っていました。
 第二次大戦前日本が対処しなければならない国際情勢・
国際常識とはこのような過酷なものだったのです。日本が
官民あげて軍事力というものを重視したことにはそれなり
の理由があったのです。
 日本における軍国主義的集団的抑圧は、世論とマスコミ
が結託して一方的かつ抑圧的な社会的雰囲気を作り出すと
ころに由来する部分が大きく、軍部や他の国家機関の軍国
主義者が国民を脅迫したり騙したりして戦争に追いやった
という話はかなり一面的でインチキなものなのです。
 さらに日本は中国において、中共と国民党の都合と駆け
引きのため、度重なる居留民への非道な惨殺・暴行による
挑発を受け、泥沼の戦争へと引きずり込まれていったとい
う当時の事実が隠されがちです。
 また、英米系諸国家やフランス・オランダは植民地も含
めて日本への軍事的包囲・貿易封鎖・対中支援を行い、石
油を止め、日本が近代国家としては半年ぐらいで崩壊する
経済状況へ追い詰めていました。
 それまでの国際的いきさつがどうであれ、日本は特定の
民族に対する差別や迫害を政策として掲げたこともないこ
ともあわせて考慮すれば、上記の状況下での「対戦国の領
土に攻め込む」戦争は普通の戦争であって、政策として他
国への強引な侵略併合を行いユダヤ人やスラブ人を幽閉・
虐殺したナチスの戦争とは人道的観点からは性質が異なり
ます。
 つまり、以上のことから当時の日本政府・軍部をナチス
と同類に扱うことはずさんな歴史認識に基づくあやまりな
のです。
 もし、日本兵の骸骨を女の子がもて遊ぶシーンをライフ
誌が堂々と載せるようなアメリカが、戦後「進歩」して「
良く」なったのなら、日本も別にアメリカに占領され社会
改造されなくても独自に「進歩」したことでしょう。
 ですから、当時の国際環境や歴史的諸条件を切り離して
当時の日本と今の日本との優劣を比較し、さらにはそれに
よってアメリカの日本支配・改造を正当化までするという
のは、あまりにもずさんかつ自虐的な所業なのです。
 そもそも他国の自国への軍事的勝利とその都合のための
社会改造によって自国が進歩したなどという発想は、あま
りにも自律性も誇りもない姿勢で、それ自体がまともな人
間からは不愉快なものです。
 しかし、そもそも「アメリカが軍国主義を打倒し平和主
義を与えるから正しい」という発想はあまりにも現実ばな
れしています。あの国は太平洋戦争開戦以来一貫して戦争
をあちこちで行っており、軍事産業が大きな経済上の重要
性を持ち、反戦運動をきびしく取り締まって来ました。平
気で原爆や枯葉剤、デイジーカッター、劣化ウラン弾を使
用して、それを謝罪しようともしません。
 アメリカのイラク攻撃を日本がお手伝いして、そのイラ
ク市民殺しに日本も参加して、そうやってイラク市民に民
主主義を与えてやろうという人はそんなに偉いのでしょう
か。どういう資格があって、アメリカの犬に成り下がった
日本人がイラクに対して教育的殺人を行うのでしょう。
 そもそも、ある国やその大量殺戮兵器が危険かとかそれ
を倒すべきかとかは、国ごとに異なるのです。イラクがア
メリカやイスラエルにとって危険で倒すべき国であったと
しても、日本にとっては同じではありません。
 また、ある国の政体やら文明的価値観とか社会常識とか
はその国ごとに違って当然だし、それは基本的にその国の
自由で他国の知ったことではありませんし、ましてやそれ
がその国との戦争を正当化するなどとんでもないことです

 そんなことを理由にイラク市民を日本人が殺して、正し
い文明を与えてやろうとのたまう人間はあまりにも何かを
勘違いしています。
 悪い「独裁者」をやっつけて、正しいことを選択するチ
ャンスを与えるためにある国の人間を殺してよいとするん
だったら、まずはろくな根拠ををアフガン政府・国民にも
内外にも示さずに大量殺戮を行って軍隊を中央アジアに展
開しつづけ、さらにイラク戦後の石油利権をロシアなどと
話し合っているアメリカ合衆国の大統領と市民を殺しなさ
いと言いたいですよ。

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