行政の対策は見当外れなうえに、死なない程度に搾り取る貧困ビジネスが追い打ちをかける
20〜30代のホームレスが急増中!
(SPA! 2010年12月28日号掲載) 2010年12月29日(水)配信
全国各地のホームレス自立支援センターでは、ここ1〜2年で20〜30代の入所者が急増。
大阪では3分の1、東京では4分の1が若年層となっている。
五味川祐太郎さん(23歳)は極貧の母子家庭に生まれた。食べるものにも不自由したため、児童養護施設に保護されて育ったという。高校卒業後は、飛行機の清掃や器具の運搬の仕事についた。母ともまともに連絡をとれない激務の日々。そんなあるとき、実家に帰ってみると家がなくなっていた。
「知らない間に、母が亡くなっていたのです。身寄りがいなくなり、生きている意味もわからなくなった。衝動的に『死のう』と思って富士の樹海に足を運びました」
しかし、樹海をさまよい続けた五味川さんは奇跡的に生還。生きて還れたからには必死で生きようと、その後も忙しい毎日を送った。家にはほとんど帰れず、空港ロビーで僅かな睡眠を取るだけの日々。
あるとき、ちょっとしたミスで飛行機のドアを傷つけてしまう。「本当に小さな傷なのですが、ドア全体の交換が必要だと言われました。何百万円という損害の責任を問われ、自主退職という形で職場を去りました」
寮住まいだったため、職と同時に住む場所も失い、路上生活へと転がり落ちていった。
五味川さんは、なんとか路上生活から脱出しようと行動を起こす。「まず仕事を見つけなければ」と、気合を入れてハローワークに向かった。しかしその窓口で、「役所で生活保護を受け、住む場所を手に入れてもらわないと仕事は紹介できない」と追い返されてしまう。
ところが後日、彼のことを知った支援団体が福祉課に同行すると、あっさりと生活保護を受けることができたのだ。生活保護を受けられるようになったものの、役所の窓口で勧められた施設に入ると、今度は「貧困ビジネス」が待ち受けていた。
住宅の家賃は、ベニヤ板で仕切られた2畳ほどの個室で5万3700円。そのほか食費や光熱費などで5万円以上が引かれるのだ。手元に残るのはわずか7000円ほど。
行政は「家賃は法律で定める上限を超えていないため違法ではない」と説明している。「このままじゃ施設から一生出られない」。五味川さんは辛抱できずに再び路上へ飛び出した。
「何とか貧困から抜け出したい」。その熱意もあって、五味川さんは知り合いから飲食店の職を紹介される。ホールスタッフとして毎日マジメに働き、順調に生活を立て直し始めたように見えた。
そう思っていた矢先、その飲食店が風適法違反の疑いで警視庁に摘発されてしまう。研修期間中だった五味川さんはほとんど給料も貰うことなく、再び路上へ戻ることを余儀なくされた。
そんなある日、五味川さんの勤勉さを知る知人が古紙回収の仕事を紹介、正社員として雇われることに。同時に、民間の支援団体に保証人になってもらい、アパートを借りることもできた。
わずかな給料でやりくりしているため、現在はアパートのガスも電気も止められてしまった。なかなか生活は落ち着かないが、何とか貧困のスパイラルから抜けようと五味川さんはもがいている。(抜粋)
※経緯を省略しています。本文全体はこちらにて。
http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/spa-20101229-01/1.htm
>ドア全体の交換が必要だと言われました。何百万円という損害の責任
どんだけのミスかわからんけど、こんなリスク背負う職場はイヤだなー
努力が足りないっていうけど、そういう人たちも普通に生きられる社会にしないと後で中間層も富裕層も困るんじゃね。
もう個人の問題じゃないね。
(今年最後の投稿としてのまとめ)
 民主党とマスコミの《恐怖と消費のキャンペーン》を駆逐する  
   
  ★日本の「相対的貧困率」が高い理由は、収入が「日本型の年功序列賃金体系」であることの副作用  
  ■「貧困率」の正しい読み方  
   中流、特に中の上が下流を搾取することによって生まれている「格差の原因としての
   年功序列の性質」が、日本の格差の実態。  
   『そもそもこの指標は「1億総中流」と言われいた時代でさえ、常にOECD平均より高い』。  
  ◆KYの雑記ログ - 「格差の指標」の読み方 http://crossacross.org/ky/?%BA%C6%CA%AC%C7%DB%A4%CE%A4%BF%A4%E1%A4%CE%B4%F0%C1%C3%C5%AA%BB%D8%C9%B8  
  ▼『日本がこの指標が高いということは、「中の上と中の下の分離」という
    日本型雇用を誰が殺したのかの分析に概ね一致する』。  
   『そもそもこの指標は「1億総中流」と言われいた時代でさえ常にOECD平均より高い』。  
   「国民皆年功序列」が適用されるとそうなるだけの話なのではあるが。  
  ▼『一般に言う、富裕層と中流・下流の格差というのは、所得上位の所得独占率を見るのが早い』。  
   これを調べると、例えば所得上位0.1%(年収1億円ライン)の独占率は、
   日本2%に対し、貴族制が今でも残るイギリスは5%である。  
   「一握りの富裕層」の独占率は明らかにイギリスのほうが高い。一方で、
   貧困率すなわち中流と下流の格差は、日本15%、イギリス8%となり、逆転してしまう。  
  ▼以上の統計をまとめると、イギリスのほうが所得最上位の独占率が高く、中流と下流の格差が少ない。  
   一握りの人間が儲ける一方で、大半の人はワークシェアなどで所得を一定化して分散を小さくしている。  
   一方日本は、中流と下流の格差が大きく、富裕層は比較して独占率が小さい。  
   つまり、『中流、とくに中の上が下流を搾取することによって生まれているのが日本の格差の実態である』。  
  ▼たいていの統計は、日本の格差は中流が下流を搾取しているために起きているということを指し示す。  
   しかし、中流が搾取者であるという構図が余りにも世間の常識になじまないために、  
   とかく富裕層なるものが搾取しているという古典的構図でしか考えられず、
   格差の実態から目をそらしているように見える。  
■相対的貧困率は、「貧困」より「格差」の指標  
   要するに、あくまで「その国内での相対的格差に関する指標」であり、
   「絶対的な生活水準とか生命の危機といったもの」とは直結していない。  
   よって、相対的貧困率をもって「貧困層が増えた減った、これだけいる」
   という使い方をすることは問題がある。  
  ■「日本政府は1998年以来、貧困層に関する統計データを隠蔽し、
    貧困問題の存在を否定していた」と言う人がいるが…  
   そもそもOECDがきちんと調査し発表していたのだから、秘密でも何でもない。  
   日本は、政府が言わないもの・認めないものを見ることができないような某国とは違う。  
  ■格差の原因としての年功序列の性質  
  ◆KYの雑記ログ - 日本型雇用を誰が殺したのか http://crossacross.org/ky/?%C6%FC%CB%DC%B7%BF%B8%DB%CD%D1%A4%F2%C3%AF%A4%AC%BB%A6%A4%B7%A4%BF%A4%CE%A4%AB  
   年功序列的賃金が、高齢労働者本人や周囲にとって当然と受け取られており、  
  全体で見たときの「自分たちの賃金過大」や「自分たちが搾取側にいる」とは思っていない。  
   『年功序列システムは、景況や企業のがめつさと関係なく、
   人口動態のみによって「賃金抑制」と「就職難」を生む』。  
   貧困層の生活に目をむけて、年功序列の機能していた時代を懐かしむものが多く、  
  格差の原因としての年功序列の性質に目を向けるものがほとんどなくなったことは、印象深い。  
   今から10年後、再び「就職氷河期」と「リストラの嵐」が吹き荒れる可能性がある。  
 ■世間一般の理解とは逆に、小泉政権下では貧困率は下がった  
  ◆図録▽相対的貧困率の国際比較 http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4654.html  
   『実は相対的貧困率は「年齢別の所得格差」によって影響されていると考えられる』。  
   生涯所得においてまったく平等な国が2つあるとする。  
   片一方は、『若い頃200万円の年収で中高年になると800万円の年収となる』が
   平均年収(年収のばらつきの中央値)は500万円の国であり、  
    もう片一方は、『年齢にかかわりなく』年収が 500万円の国であるとする。  
   前者では『相対的貧困率は年収250万円以下の者の比率である』から一定程度の比率となるが、
   後者では定義上ゼロ%である。  
   『前者の国の貧困度が大きいというのは定義上そうであるにすぎない』。  
   『年齢格差が大きい国ほど相対的貧困率も高い』という結果になっている。  
   このように『日本は年齢格差が大きいから相対的貧困率も高く出るという側面があり』、
   このことを無視して貧困度を論ずることは妥当ではなかろう。  
   なお、日本の相対的貧困率は、2000年頃から2000年代半ばにかけて低下しており、
   『世間一般の理解とは逆に、小泉政権下で格差が縮まったことになる』。  
   これは、家計調査による所得格差の動向と一致している。  
  ■相対的貧困率の順位は、ずっと2位か3位  
  ◆第3−2−14図 相対的貧困率の国際比較 http://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je09/09f32140.html  
   この内閣府の資料を見る限り、データの存在する1980年代から一時的に
   イタリアに抜かれた以外は、ずっと2位。  
   しかも、民主党とマスコミの《恐怖と消費のキャンペーン》で格差がクローズアップされ始めた
   小泉内閣時代は、数値自体が下がっている。  
 平成19年に30-34才の男女は何をしているか?  
  *1973〜77年生まれ、ストレート学卒なら96卒〜00卒  
  <有業者の割合>  男  女  
  有業者        93.4% 47.0%  
  家事をしている者  0.5% 32.9%  
  通学している者    0.4%  0.5%  
  その他無業者     5.6%  3.1%  
  <有業者の内訳>  男  女  
  自営業主        4.7% 3.1%  
  家族従業者       0.9%  2.1%  
  会社などの役員    3.0%  1.0%  
  正規の職員・従業員 80.8% 49.3%  
  パート          1.0% 23.3%  
  アルバイト        2.9% 6.0%  
  派遣社員        2.1% 7.2%  
  契約社員        3.0% 5.1%  
  嘱託           0.3% 1.2%  
  その他の雇用者    0.9% 1.6%  
  <出典>  
  平成19年就業構造基本調査(総務省)  
  男女,年齢,就業状態別15歳以上人口及び割合  
  男女,年齢,従業上の地位,雇用形態別有業者数及び割合  
  http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?bid=000001013823&cycode=0  
   
  氷河期と言われた世代でも、男性の大半は正社員になってる。  
  93.4%が有業者で、自営業主+会社などの役員+正規の職員・従業員などの
  まともな職業が88.5%に達する。  
  男で派遣はわずか2%しかいないクズみたいな存在。  
  こんな奴らが派遣切りで無職になっても、自己責任、努力不足、甘え。
(コメント)
今年最後の投稿納めになります。上記のことを踏まえつつ考え来年もまた!
(関連)
格差社会「元凶」は小沢こと小澤一郎 (430〔630〕兆円をどぶに捨てた小沢一郎より参考に自主投稿)
http://www.asyura2.com/10/senkyo103/msg/428.html
投稿者 木卯正一 日時 2010 年 12 月 31 日 09:22:08: xdAt6v.ugMgqA
年越し派遣村はいずこへ?(リアルクラブ) 自民・民主支持者今昔・・・
http://www.asyura2.com/10/senkyo103/msg/332.html
投稿者 木卯正一 日時 2010 年 12 月 29 日 15:05:42: xdAt6v.ugMgqA
小沢氏 政治資金をオープンにしてきたのは自分一人と主張(NEWSポストセブン) それを信じている者へ
http://www.asyura2.com/10/senkyo103/msg/336.html
投稿者 木卯正一 日時 2010 年 12 月 29 日 16:36:14: xdAt6v.ugMgqA 
http://www.asyura2.com/10/senkyo103/msg/453.html

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